●36歳、受験界の歴史を語るベテですが、何か?

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28935歳独身 ◆rC3OxWVw

【論点ブロックカードについて―35―】

 論点ブロックカードは「無から有を生み出す」道具ではなく、
「有を限りなく無にしていく」、そういうツールなのではないか。
 自由な発想で書ける人は、カードで論証を固めてしまって、
なるべく大崩れしないように守る。
 こういう使い方なら意味があるのかもしれない。

 論点についての理解がほとんどゼロのまま、
論証の「パターン」だけを押さえても使い物にならない。
 「よくわからないから覚えちゃえ!」という使い方は、
出題範囲が限定されていて暗記準備が可能な答練でなければ
さほど威力を発揮しないのではないか。

 こんなことをグダグダと考えて見切りをつけたのは、
辞典のような量のブロックカード集を完成させた時だった。

 「きっちり理解しなければダメだ!」などと考えて、
ぼくは次の扉を叩いた。
 「基本書中心主義」―。
 しかし、ここにも悲劇が待っていた。

(論点ブロックカードについて―終わり)