【中坊委員】とてもそうとは思えませんが。だから、今おっしゃる
ように、問題点があるということはわかります。これはみんなが一
致しています。しかし、それならば大学院構想、ロースクール構想
だけが唯一の解決なのかということに関してはまだ一致も何もして
ないんではないですか。今、水原さんもおっしゃるように。
それを今おっしゃるように、大学院構想が、その中身の問題だと特
定されると、やはりみんなの問題があるんじゃないですか。
【佐藤会長】そうですか。そうすると言い過ぎたことになる。
【中坊委員】問題があるということまではいいけれども、恐らくこ
れは皆さん、それはちょっと会長が先走っておっしゃっているん
で、そこまでは認識の一致は全くしていないと思います。
http://www1.kanei.go.jp/jp/sihouseido/dai15/15gijiroku.html 司法改革:
解説 透明性確保がかぎ
法科大学院(ロースクール)設置や、刑事裁判への国民参加など戦後の司法制度の大
転換を目指す司法改革。9日に成立した司法制度改革推進法は、改革実現のための骨
組みを示したものだ。6月に司法制度改革審議会が示した「市民のニーズに応える法的サ
ービスの充実と、司法の現場への市民の積極的関与」という21世紀の日本の司法のある
べき姿がどう具体化されるか、これからの作業が正念場になる。
司法改革実現のため、今後3年間に新たな立法や改正される法案は20〜30本にも上る
。国会の審議過程で各党の質問が集中したのは、立法作業が密室で行われないかという懸念
だった。刑事裁判に国民から選ばれた裁判員が加わる新制度で裁判官と裁判員の人数比を
どうするかなど、審議会が積み残した課題は多い。立法化の段階で、法律のプロたちが、
都合よくその精神を「骨抜き」にするのでは、との声が相次いだ。
立法作業は、法曹三者らで構成する事務局員と、有識者から成るテーマ別の検討部会メンバーが
議論し、法律の細部を作成する。審議会会長だった佐藤幸治氏を含む顧問会議がその内容をチェックし、
推進本部に意見具申する流れで進む。
審議会が裁判員制の実現など思い切った改革を打ち出せたのは、
審議をマスコミにリアルタイムで公開したためとの見方が強い。
検討部会や顧問会議について森山真弓法相は「できるだけ審議会と同様に公開したい」
と国会で答弁したが、議事録の公開だけではない「完全公開」については、
会議のメンバーの意向などを尊重するとして留保した。
検討部会や顧問会議のメンバーに誰を選ぶのか、
会議の透明性がどこまで確保されるのかなどが、当面のカギになりそうだ。 【伊藤正志】
[毎日新聞11月10日] ( 2001-11-10-03:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20011110k0000m040158000c.html