●35歳、引き篭もりのベテですが、何か?

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78835歳独身 ◆rC3OxWVw
【論点ブロックカードについて―3―】
その練習が果たして効果的なのかどうかは、
「段階に適応しているか」で決まるように思う。

ブロックカードを作成する「論文基礎力完成講座」は、
入門講座を終了した2年目の受験生、すなわち
「つい最近、私も始めたのよ司法試験!」
という受験生が主な対象だった。

そんな、
「なんちゃって受験生」が自ら考えて論証を組み立てられるわけがない。

結局、ブロックカードやパーフェクトテキスト、
その他答練の模範解答などを「書き写す」作業に没頭することとなる。
当時はワープロなんて使う受験生は皆無だったから当然手書き。
印字ならば1ページで済むものが2ページ、3ページに膨らむ。
分厚いカード集を脇に抱え、
なんだかよくわからないが「勉強したなぁ」という充実感はあった気がする。
(続く)
78935歳独身 ◆rC3OxWVw :02/02/01 10:02
【論点ブロックカードについて―4―】
某司法試験予備校の社長がある雑誌で言っていた。
「いまの世代の子ども達は学習塾世代なんです。
つまり、何か作業をさせて形に残してあげる。
そうすると父兄は安心するんです」

当時2年目の受験生だったぼくは、いつか花開く日が来ると信じて、
カード作成作業に1年以上を費やした。
当然頭には残っていない。
それだけでなく、当たり前の条文知識も身に付けないまま、
いつ訪れるかわからない「論文試験日」のために
完璧なブロックカード集を作ろうとしていた。

そんな右も左もわからない、ぼくたち新入生を葉玉講師が煽る。
「いいですか、みなさん!!第一問の答案を書きながら、
第二問の答案を足で書く、そういうイメージですよ!!
考えて書いちゃいけません!吐き出すんです!!」

うつろな眼差しで大きくうなずく受講生たち。
それはまさに、正月特訓の日能研の子ども達そのものであった。
(続く)