724 :
35歳独身 ◆rC3OxWVw :
【論点ブロックカードについて―1―】
論点部分について抜き書きしてまとめた出版物として、
初と呼べるのは(ぼくの知る限り)、
法曹同人の「論証研究」だったと思う。
決して伊藤真が最初に考案したものではないし、
論理を→でつないでいく方法も、古くは
Wセミナーの矢田講師の板書に見られる。
つまり、レック伊藤が初めてではないというのを前提に
議論を開始したい。
法曹同人の論証研究は隠れた名講師といわれる井上さん
(下の名前は忘れた)。
伊藤真が受験生のころ、井上さんの講義でよく手を挙げていた
という大ベテランの証言もある。
つまり、伊藤先生は井上先生に習ったわけね。
それをレックで応用した。んで、大ブレイク!
法曹同人の「論証研究」よりも有名になった。
なぜか?
ここに受験生を…するトリックがあるのだ。(続く)
ううむ、興味ぶかい。
つづきをきぼん!
age
728 :
35歳独身 ◆rC3OxWVw :02/01/31 13:10
【論点ブロックカードについて―2―】
細長い長方形をしたレックオリジナル「論点ブロックカード集」。
昭和60年当時の受験生ならだれでも欲しがるグッズだっただろう。
レックの「論文基礎力完成講座」を受講しなければ手に入らない。
市販は一切されていない。
「キソ完」の受講生にコピーをお願いすると絶対に嫌がられる、
そんなシロモノだった。
論証内容は当時としてはほぼ完成品。そのまま答案に使える出来だった。
しかし、カードの下には小さく「※ 丸暗記は避けましょう」などと書かれてる。
つまり「不完全なものだから講義の中で随時手を加えていく」あるいは、
「自分の努力でホームラン答案に直結する秘密兵器に仕上げていく」
そんな宣伝内容であった。
これは実は、論証の内容について誤りがあった場合などに備えて
批判をかわすための「逃げ」を打っていただけなのだが、
受講生はこれを信じて、自作の論証の作成作業に邁進することとなる。
当時、自習室では大半の司法受験生が基本書や判例百選を山積みにして、
一日中、カタカタと狂ったようにひたすらカードを作っていた。
それは異様な光景であり、ぼくもその1人だった。(続く)