ビームシールドを考察したいんだがね。

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375通常の名無しさんの3倍
ご存知ガンダムはリアルロボット物として脚光を浴びた作品であり、ミノフスキー粒子という仮想粒子の存在を仮定すると、
極めてリアリティが強調されており、そのリアリズムには岸辺露伴も大喜びであります(?)。しかし困ったことに作中には
この世界観にそぐわない現象が多々おきています。いわゆるニュータイプな皆さんがキレると発生する謎のオーラです。
この謎オーラはニュータイプな方々の周りで発光したり、MSを包んであらゆる攻撃を無効化したり、ビームサーベルを太く、
長くしたり、ハイメガキャノンの出力を上げたり、敵のビームをはね返したり、さらには小惑星の軌道を変えたりともうやり
たり放題です。ニュータイプな方達は別にZ戦士でも何でもないので、こういった現象はちょっとリアルとは程遠い、つうか
はっきり言ってダメダメです。元々富野氏はこういったオーラが大好きらしく、ダンバインでは言わずもがな全てがオーラ力で
成り立ってますし、ブレンパワードではチャクラと名称は異なりますがやってることは全く一緒です。ではガンダムにおいて、
これら謎オーラは一体何なのか?というかミノフスキー物理学で説明できるのかって問題に突き当たらざるをえないのです。
アレはオーラバリアだ、とかATフィールドだ、とか竜闘気だ、とか小宇宙だ、とかただのオカルトだとか言ってしまっては
元も子もないのですよ、旦那(謎)。かといって「起きる可能性が少しでもあるから奇跡っていうんですよ」とか言って
ごまかせなくもないのですが、残念ながらガンダムは小さな奇跡の物語でも何でもないので、やっぱり設定から説明しなければ
ならないわけです。
376通常の名無しさんの3倍:2001/07/04(水) 06:07
そこで有名なカミーユ君の「俺の力をみんなに貸すぞー現象」ですが、まぁ死者の方達が現れてわけわからないことを
うだうだ言ってるのは主人公の妄想ということで置いといて、物理的な現象としてビームサーベルの肥大化、
バリアの形成が挙げられます。何でこんなことが起こるのか?有名なガンダムセンチュリーに興味深い記述があります。

「ミノフスキー通信とは、ニュータイプの感応波がミノフスキー粒子の
 立方格子を振動させ、その振動波が伝播する性質を応用したものである」

さらに他の本にも、サイコミュ制御のMSのコクピット周辺においてミノフスキー粒子が不可解な
挙動を示す、とあります。要するにニュータイプが継続的な緊張状態で発すると言われている感応波(サイコウェーブ)は
ミノフスキー粒子に作用する、よってニュータイプはミノフスキー粒子の挙動をコントロールできるということになります。
もちろんこれはサイコミュによって感応波が増幅されてるからに他なりません。これにより数々の謎オーラ現象が説明できます。
377通常の名無しさんの3倍:2001/07/04(水) 06:07
まずMSの周りを包み、あらゆる攻撃を防ぎ発光を伴うバリアはまぎれもないIフィールドです。Iフィールドとは高密度の
ミノフスキー粒子の立方格子フィールドであり普通は発光を伴いませんし、ビーム以外の実体弾を防ぐこともできません。
ところが「ムーンクライシス」のアウーラや「ガイアギア」や「∀」には視認でき、実体弾も防ぐことが可能な、
一部メガ粒子化するほど強力なIフィールド・バリアーが存在します。メガ粒子砲を見ればわかる通り、ミノフスキー粒子が
縮退して発生するメガ粒子は発光を伴いますし、その運動エネルギーは容易に実体に作用します。
またメガ粒子とまでいかなくても高エネルギー状態のミノフスキー粒子はビームサーベルに利用されるように熱、
光エネルギーで物質を切断することが可能ですし、展開すればビームシールドとなり、ビーム、実体弾などあらゆる攻撃を
防ぎます。
つまりアウーラなどの強力なIフィールドは機能的には「クロスボーンガンダム」のマザーバンガードが機体全面に
ビームシールドを張れるのと同じであり、謎オーラバリアはこれのMS版と考えることができます。ニュータイプの
感応波はミノフスキー粒子の立方格子を振動させる。振動はエネルギーを伴うので、ミノフスキー粒子が高エネルギー
状態となりMSの周囲を包むことで謎バリアは形成されるのです。

その他の現象も同じことです。ビームサーベルの肥大化もハイメガキャノンの出力アップもミノフスキー粒子の挙動の
コントロールの一例ですし、ビームはね返し(マシュマー)もリフレクターインコムのような局所的なIフィールドに
より偏向をコントロールしたにすぎません。最大の問題のアクシズ軌道変えですが、これもミノフスキークラフトの
大規模な物と考えれば簡単に説明がつきます。地球の大気圏の電離層はプラズマで満ちています。そしてミノフスキー粒子は
プラズマに反発力を有するという特徴があります。このプラズマへの斥力を重力と反対方向に働かせて浮遊するのが
ミノフスキークラフトの原理です。つまりアクシズと大気圏の間にミノフスキー粒子の共鳴力場を発生させることで
アクシズを反発させ軌道を変更したのです。つまりνガンダムは伊達じゃないってこととは何の関係もないわけです。
無論これは非常に高機能なサイコミュであるサイコフレームが感応波を著しく増幅したからに他ならず、アムロ君の
ニュータイプ能力の高さはあまり関係ありません。体の周りにオーラできないしね。
378通常の名無しさんの3倍:2001/07/04(水) 06:08
基本的にこれらの現象はニュータイプがサイコミュ搭載MSに乗って感応波が増幅されることではじめて起こるものなのですが、
唯一例外があります。それが最強のニュータイプと言われているジュドー君です。彼はこともあろうか「リィナの血」で生身に
もかかわらず、ハマーン様の撃った銃弾を謎オーラによりはね返しているのです。いかに妹が傷つきマジ切れだったとは言え、
生身で銃弾をはね返すコイツはほとんどZ戦士の仲間入りですね。他の方々も体の周囲が謎オーラで発光してましたが、
あれも高エネルギー状態のミノフスキー粒子、もしくはメガ粒子なので、むやみに触ろうとすると火傷するんでしょうね。
恐ろしや、恐ろしや。体を使うことにかけてはニュータイプも普通の人間も同じとかどっかのなり損ないのニュータイプが
言ってましたが、全くの嘘っぱちですね。ヤツらは体の周りにバリア張れるんですから。こんなヤツら、Gガン連中じゃなきゃ
太刀打ちできませんね。