愛憎カップル♥ハマーン&シャア

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369赤い彗星の名無しさん@長レススマソ
ある日の食卓
重い雰囲気の中無言で食事をするシャア&ハマーン
カチャカチャ・・・カチ・・・
シャア 「・・・」
ハマーン「・・・」
シャア 「(この感じ・・・どこかで・・・)」
ガタガタガタ!
イキナリ立ち上がったハマーン
シャアの額に稲妻が走る!
シャアの隣に歩み寄るハマーン
シャアに差し出された右手には赤い色の封筒が握られていた
少し顔を上げ見下す様にシャアを見るハマーン
ハマーン「この借用書はなんだのだ?シャア」
封筒にはこう書かれている
【ニコニコ金融ローン『フラナガン』シャングリラ支店】
【シャア・アズナブル様宛】
シャア 「どこでこれを?」
ハマーン「我がアクシスの情報部に調べさせたのだよ。シャア」
シャア 「何故そんな事を?」
ハマーン「貴様から残業で遅くなると連絡がある日の帰ってからのシャアらしからぬ行動・・・」
ハマーン「ポケットから出てくるナイトクラブやキャバクラのマッチ」
ハマーン「それを言及しようとする前に話をはぐらかす先読みのシャア」
ハマーン「少しはおかしいと思って当然だろう」
ハマーン「それになんだ!この金額は!通常の3倍の利息がついているではないか!」
ハマーン「我が家庭を崩壊に導くつもりか!シャア!」
ハマーン「何に使ったのだ!」
シャア 「今の私はクワトロ・バジーナだ、従ってその借用書は私のものではない」
ハマーン「子供の理屈だな。そんな理屈がこの私に通用すると思っているのか!シャア!」
シャア 「認めたくないものだな・・・自分自身の、若さ故の過ちというものは・・・」
怒りをあらわにするハマーン
ハマーン「今の生活を終わりにするか?続けるか?選択しろ!シャア!」
シャア 「おまえにそんな権利があるのか?」
顔をわずかに引きつらせるハマーン
しかしその目は悲しみに満ちている
ハマーン「私に無断で金を借りたおのれの運命を呪うがいい」
シャアにそっぽを向けるハマーン
ハマーン「(シャア・・・私と来てくれれば・・・クッ」
シャア 「まだだ、まだ終わらんよ」
ポケットをゴソゴソするシャア
シャア「ハマーン・カーン」
呼ばれて振り向くハマーン
その前には右手を差し出すシャアがいた
右手には小さな箱がのっている
ハマーン「なんなのだ?これは?」
シャア 「・・・」
その箱を手に取り中を見るハマーン
そこには真っ赤に輝くルビーの指輪があった
シャア 「おまえにはまだ渡していなかったな」
ハマーン「まさか・・・これを買う為に?」
シャア 「・・・」
涙ぐむハマーン
ハマーン「一言・・・一言私に相談してくれれば・・・」
シャア 「人には恥ずかしさを知る心があると言う事も・・・」
シャアに寄り添い言葉を遮るハマーン
ハマーン「シャア・・・疑ってすまなかったな」
ハマーン「この借用書は我がアクシスの力を持って返済しよう」
ハマーンを抱き寄せ頭を撫でるシャア
シャア 「良い子だ・・・」