Z金髪プリンセス

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ハリーは静寂の内にイスに身を委ねていた
頭を天井へと巡らす
瀟洒なシャンデリア
天井の絵は宗教画だろうか、翼を持った少年達と年老いた獣、そして白い巨人が描かれている
ハリーは目を瞑った
・・・・・・・・・・・・
どこか遠くの方から、人の話し声のような音が聞こえる
気のせいかも知れない、と思うほどの小さな音だ
そして、それとは別の小さな呼気・・・・
ハリーの身を受けとめているイスのすぐ真横
ローラ・ローラが赤紫の深い絨毯の上、身を投げ出すように横たわっていた
小さな呼気の吐かれる口はそこだった
しかし、その静かな息とは裏腹に、ローラの額には汗が滲んでいる
そして、汗以外の白濁した「何か」もローラの顔には付着していた
ハリーは目を開け、ローラを見やる
先程、自分の激情をぶつけ、そして、僅かながらの愛を与えた相手は
気絶からの回復段階にあるのか、寝息のような物さえ立てていた
しかし、その格好は無惨だった
結い上げ、更に変化を付け垂らした銀の髪の毛や、美しい褐色の肌を持つ棗のごとき顔には精液が付着し
大きくドレスの裾は破け、しなやかな肉付きの足先から太股まで露わになっており
その付け根にいたっては、熾烈な肛虐による無惨な跡がのこり、血を引いた筋が幾本も足の方へと延びていた
只、その呼吸だけが、平時と変わらず
静かに空気を震わせていた