ディアナ・ソレルのよしなに日記

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217通常の名無しさんの3倍
■月◇日
それにしても久しぶりにみたソシエさんはずいぶんお綺麗になってました。
少女から女になりかかっているというのでしょうか、女のわたくしからみても魅力的な女性です。
・・・・それに比べてわたくしは、六十・・・はあ。鬱です。
ロランもあんな人にはやっぱりひかれるのでしょうか。
もしかしたらロランはソシエさんと一緒になりたかったのでは・・・ううん、きっとそうですわ。
それをわたくしが無理に引き裂いたのです。そうに決まっています・・・

あっ、ロラン。いたのですか? あら、その指輪は・・・?
えっ? わたくしに? で、でも・・・
・・・・・・・・・ロランっ!
・・・・いえ、なんでもないのです。なんでもないですから、もう少しだけ、このままで・・・

ロラン、これからもよしなに。
218通常の名無しさんの3倍:2001/02/15(木) 08:58
A月B日
今日はロランと一緒に、お夕食のおかずを釣りにいきました。
森が開けたところにある清流では、ニジマスが泳いでいます。
裸足で川に入って、ロランと水をかけあったりしました。
私が作ったお昼ご飯を、ロランはおいしそうに食べてくれました。
結果、大漁でした。
すぐにバケツはお魚で一杯になりました。
沢山のお魚がそこで跳ねています。鱗が太陽を反射しています。

やがて……お魚は元気をなくしていったのです。
もう痙攣しかしなくなったそれが、なぜか、重なったのです。
この戦争で亡くなっていった方々と。
そして、もう長くはないであろう、私と。
ロラン。私には、あなたに優しくされる価値が……あるのですか?
私が流した涙を、あなたはそっと拭いてくれましたね。
ありがとう、ロラン。

お魚は弱っていたけど、なんとか再び川に泳ぎ出しました。
お夕食はサラダだけだったけど、とてもおいしかったですわ。

ロラン、明日もよしなにね。