1 :
通常の名無しさんの3倍:
矢●金○郎みたいなのが主人公のガンダムを観てみたい。
2 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 10:54
ある日、急に転属を言い渡された。
ガンダムに乗って前線で戦えと言う物だ。
経理部で20年間、真面目に働いてきた。
陰ではバーコドだの、部長の腰ぎんちゃくだの言われながら
それでもセクハラに気を付け、切れ易い若者をびくびくと
あつかい、波風立たぬようやってきた。
息子達もそろそろ自立し、退職後は夫婦で地球の海辺にでも
住居を構え、老後をのんびりと過ごそうと思っていた。
やはり、この間部長の後ろでつまずき、そうとは知らず
部長のカツラを、皆の前でむしり取ってしまった事が原因だろうか。
3 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 11:13
アナハイム・エレクトロニクスの材料開発部で働いて25年。
サイコフレームなど画期的なものも開発し、昨年なんとか課長まで昇進した。
しかし突然の連邦軍への出向命令には正直戸惑いの色を隠せなかった。
「キミもそろそろ実戦の空気を吸ってきたほうが良いだろう」
部長、無茶です!もう今年で48歳の私が我が社の新型ガンダムで連邦軍に出向なんて!
結局機体の輸送まで私がやることになり、しょうがなく出発。
しかし途中でネオジオンの残党なのか、ギラドーガ2機と遭遇。
ビームマシンガンを連射しつつ向かってくる緑のMSの前に
「嗚呼私もここまでだな。母さん、娘たちよ、父さんは先に逝くぞ」
と覚悟したが、背中の放熱板が勝手に動き出し、2機を撃墜してしまった。
後に私は「連邦の白いバーコードハゲ」と呼ばれることになるきっかけがそれだ。
4 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 14:57
自宅にレーザー通信電話をいれた。
応答がないので留守録を再生させてみる。
3ゲンデス。ピー♪
「おやじ、俺もうやる事決めたんで、家出るは。じゃ」
ピー♪
「あなた、今まで我慢してきましたがもう我慢の限界です。
預金通帳は退職金代わりにもらっていきます。さようなら」
ピー♪
「おいはげ!あたしはもう決めたかんな。彼氏と一緒に
幸せに暮らすかんな。金目の物はもらってくからな」
・・・新しく仲間になる人たちと、上手くやっていけるだろうか。
ニュータイプなどと言われて浮かれている若造に負けてたまるか。今こそ
熟練のパイロットの技を見せつけてやろう。
ん!?金色のMSがなにか言っているな。
「新しい時代を作るのは老人ではない」
...鬱だ
6 :
邪魔いかん。:2001/02/11(日) 15:36
なかなか名スレになりそげな予感。あげ。
7 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 15:48
矢●金○郎みたいだとはおもわんが、面白くなりそうなので期待age
8 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:06
主人公くらいは少年でもいいとは思うが、
最近の作品は最後までキレた少年のまま
で男に成長しないのがイヤ。
9 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:09
10 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:15
成熟した壮年男性が最終回に向けてキレていくてのはどうか。
11 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:36
配属先の船に着いた。
20も下の人間が艦長だ。
その他の人たちも若い。
女性スタッフも多いが、早速くすくす笑う声がする。
ヘルメットを脱いだら、ざんばら髪だったのに
自分では気がつかなかったのだ。
お土産に干し柿を持ってきたのだが、余り気に入らなかった様だ。
早速名刺を渡そうとして、間違ってパブの明美ちゃんの名刺を渡してしまった。
「ほう、これは変わった異名をお持ちだ。早速ガンダムにペイントさせましょう」
嫌味な艦長だ、胃が痛む。
12 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:36
デッキに戻り、艦内で食事を取る事にした。
さっきの回線は気になるが、ともあれ慣れる事が肝心だ。
親しくなればみんなわかってくれるだろう。
食堂で食券を買おうとしていた時、向こうから女の子が
「カミーユ、こっちよ」と呼んでいた。
カミーユか・・・、さぞキレイな娘だろうなと思っていたら、
突然、前に立っていた少年が私に向かい、
「女の名前でなにが悪い!俺は・・・男なんだー!!」
私は訳も分からず殴られ続けた。・・・何でだ?
口の中が所々切れているのでカレーを食べるととても痛い。
最近の若者は怖い・・・。
13 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 16:59
「アケミさん、アケミさん。荷物が個室に届いています。」
艦内放送が響き渡る。皆がこちらを見て見て笑っている。
私は一朗だ。
びっくりして眼鏡をカレーの中に落としてしまった。
逃げるように与えられた個室に向かう。
目の前が黄色く濁って、これからの前途を暗示するようだ。
14 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 17:34
はやくキレてください
15 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 17:36
与えられた部屋は日当たりの悪い部屋だった。
部屋の向きがどうというのではなく、窓が非常に小さいのだ。
しかもなぜか鉄格子がついているし、ドアの下には受け取り口がついている。
ここは牢屋なんじゃないか?
艦長を問い詰めると、嫌なら廊下で寝れば良いと開き直られた。
薄暗い部屋のベッドに横たわり、松任谷由美を聞くことにする。
ベッドの脇に書かれた「俺は無実だ」という血文字が怖い。
16 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 17:50
「第一戦闘配備!3機のモビルスーツ接近!パイロットは至急発進準備!」
嫌なアラーム音で、うたた寝していた所を叩き起こされる。
寝ぼけていたのでラクダの股引でランニングシャツのまま
ノーマルスーツの装着ルームに駆け込む。
慌てて着替え、ガンダムの所へ行くと
”Akemi”とピンクのハートマークと共に
シールドや肩に描かれたMSを目にした。
頭部にはバーコードが描かれている。
ははは、なかなかユーモアが在るじゃないか。
「がんばれアケミ!」「眼鏡忘れるなアケミ!」
などとメカニックに励まされる。
他の方々はもう出て行ったようだ。
若いってすばらしい事ですなあ。
17 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 19:11
実はマジで最強だったりしたら燃えるぜage。
18 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 19:19
19 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 20:53
しかしこの、なんと優香、操縦は大変ですな。
車も日曜日だけしか乗らないし、ゲームとかも
最近の立体映像の物なんか知らず、
せいぜいパックマンで熱中したくらいで。
何か色々表示されてて、ビデオの予約だって大変なのにもう。
あっあっ、何か来た北。たすけてヒー!
どれ武器どれ、ええい!な、なんか盾放り投げちゃったよ。
あたった、こっち見た、怒ってるかなあ謝っておこう。
ぺこり、っておじぎできたよ凄いねえ。
いたい、殴ってきたよ何すんですか。
何かガンダムが勝手にやってくれてるよ。
背中からなんか飛ばして撃墜しちゃった。
え?帰艦命令。はいはい、すぐ帰りますとも。
20 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 20:56
エゥーゴ所属?
21 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 20:56
↑ティターンズの間違いだ
すまそ
22 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 22:22
初代ガンダムをリアルタイムで見ていた世代と同年代の35歳くらいの
中年男性を主人公にしてみるのもよいかも・・・。
声優は森本レオとかを使って
23 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/11(日) 23:18
νガンダムの主人公はおじさんだったような気が...
>>23 (シッ!余計な事言うんじゃねーよ、SS止まっちゃうだろ!!)
25 :
七死:2001/02/12(月) 02:03
時代は0087。ティターンズに少尉待遇で技官として出向
するはずだったのが、何故か前線に出されてしまった中間管理職
の悲劇、といったところか。でも2と3は別人かな?
26 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 02:27
戦闘から帰ると、みなが私を見る目が変わっているのに気付いた。
まあ三機も落としたんだから当然か。
認められるのは悪い気はしないが、しかしこのパイロットスーツと
バーコートガンダムという名称はどうにかならんものか。
艦長に抗議しようと思ったが、「なんでしょうアケミ少尉」と
真顔で返されて無駄だと悟る。
27 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 10:36
>>10 いいねそれ。
主人公が餓鬼ばっかりで飽きてたし。
28 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 12:23
またも出撃警報で目がさめる。
また出撃か・・・・いい加減にしてくれ。
目はかすむし腰も痛む。こんな中年に何を期待しているのだ。
このまま寝ててもバレないだろうと思いそのまま横たわっていたが、
「アケミ少尉! アケミ少尉出てください! Zガンダムです!」
誰がアケミだ・・・私は一郎だ。
いつもは蔑むくせにこんなときばっかアテにしやがって。
仕方ないので起きて、出撃ハッチへ向かう。
出撃してみるとなにやら強そうな機体がこちらに向かってくる。
通信士はゼータゼータと叫ぶが何を言っている。これはゼットと読むのだ。
まったく最近の非常識新人類どもは、そんなことも知らんのか。
ふつふつと湧き上がってくるやり場のない怒りを、とりあえず敵にぶつけることにする。
「なめるなよ若造! 私は! 私は二十年会社の手足となって働いてきたのだ!!」
「なんだこのプレッシャーは!?」
撃墜こそしそこなったものの、ゼットガンダムはほうほうの体で逃げていった。
ふん。団塊世代を甘く見るなよ・・・
29 :
>28:2001/02/12(月) 16:04
団塊世代の親父は嫌だ。
虫唾が走る。
30 :
幼児体験語りたきゃよそでやれ:2001/02/12(月) 16:12
>>10 「たどんとちくわ」みたいだな。でもそんなガンダム見たくないし。
32 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:12
OVAでやりゃ〜いいじゃん。
おやじ主人公のガンダム。
OVA買う人ってガンダムさえでてりゃあいいんだろ?
33 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:25
時代がゼータなのか逆シャア以降なのかわからん。
でもおもろい。
34 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:27
帰艦したら、なにやらクルーに拍手された。
「アケミ少尉!あのZ相手に終始圧倒してましたよ!」
艦長がニコニコしながら言ってきた。
この若造共は私がそのゼットとやらを撃墜できなかったのでからかっているのだな!?
よし、つぎに攻撃してきたら絶対に墜としてやる!
しかし、なんだな、最近の新型はビームライフルやビームサーベルじゃなしに
背中の放熱板が色々攻撃してくれるのだな。やはり時代遅れと蔑まれるのは気にくわない。
うっ、イタタ。コクピットの硬い座席は腰にくる...。
牢屋にもどるか...。
35 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:27
>>32 いや,どっちかというと「ガンダムが出ていない」方が
おやじには受けると思うぞ。
使い古しのザクで戦果を重ねる歴戦の強者とかな,
ガンダムは端っこの方で申し訳程度に出てればOK
36 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:29
ダイハードで愚痴いいながら暴れまくるブルース・ウィリスのようなやつだろ。
37 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:31
「背中の放熱板」ってのはファンネルのことか?
38 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:42
まったく!クルーたちは私の大戦果をあのガンダムのおかげだと思っている。
私の腕も認めて欲しいものだ。それを艦長に抗議したら、
「ではガンダムは新任パイロットにまわしましょう。
腕が立つのであればこれに乗ってください。」
私が与えられたMSはMS-06F...ザクではないか!?
どうやら暗礁宙域で捕獲したものらしい。
「ちゃんとジムのライフルもたせますから」
そういう問題ではない!せめてハイザックに・・・・・
つぎの出撃はいったいどうなることやら。
39 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 18:58
上司にさからっちゃあ、ダメだよね。
40 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 19:08
さっそく与えられたザクが私専用に改修された。
といっても頭にバーコードのペイントと全身にピンクの塗装、
機体の前面部にでっかく「Akemi」と文字を入れるだけなのだが。
頼んでもいないのに余計なことを・・・と言おうと思ったが、整備兵が
茶色の髪の怖そうな若造だったので言えなかった。
次の日起きて小便をすると血尿が出た。
近頃の戦闘続きでストレスがたまっているのか・・・・
と思った途端に出撃警報が。
はあ・・・・・出ますか・・・・・
>>29 団塊の世代っつーとガンダム関係では安彦良和・・・
42 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 21:38
しかしなんですね、ガンダムと違って
この方が乗り易いと思うのは私だけなのだろうか。
周り全部が見えてると中に浮いてるみたいで、
職場の飲み会でよけいな事を言って浮いている
時を思い出すようで嫌だからだ。
これなら前と横しか見えないし、
後ろなんか振り返って見れば良いのです。
振り向けば〜♪。
おっと、のんびりしててももう戦場に着いたよ。
え〜っと、私の武器は・・・・。
・・・・・・。
この鉈だけ?
忘れてきたかな、もしかして。
ははは、参ったなもう。
すぐ戻るからね、ちょっと待っててね。
いやあ、参ったまいった。
43 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/12(月) 21:58
もうすぐ、「が〜んばれ〜、まけ〜るな〜」とか歌いだしそうだね(w
44 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 22:08
ライフルをかついで戻ってくると味方機が全滅していた。
おいおい・・・十機はいたはずだぞ?
しかも敵はあのゼットガンダムと悪趣味な金ぴかのMSだ。
「いやーまいったまいったおじさん間違えちゃったよ」とごまかして
逃げようと思ったが、ゼットガンダムのビームライフルでザクの頭が
吹っ飛んでしまい、目の前が真っ暗になる。
はあ・・・私もここまでか。
でも妻や子供には逃げられてもう生きててもいいことないし、別に良いか・・・
投げやりな気分になって適当にレバーを動かしていると、いつの間にか外が静かになった。
恐る恐るハッチを開けて外を覗くと、金ぴかのMSが煙を吹いて倒れていた。
ゼットガンダムが遠くに逃げていくのが見えた。
あーあ、また勝っちゃったよ・・・
45 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 22:12
♪宇宙(そら〜)のオトコの艦隊勤務
♪月月火水木金金〜
46 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/12(月) 23:01
そういえば、荷物を未だほどいていなかったな。
などと考えながら帰路につく。
こちらも頭と片足を壊してしまったので申し訳なく思う。
まあ、不可抗力だから平謝りに謝れば、
あの整備の若者も分かってくれるだろう。
でもなあ、軍隊事態理不尽な所だからなあ。
晩酌をして気分よく寝たいなあ。
最近寿司食べてないなあ。
などと、補助カメラを頼りに、よたよたよ帰るのであった。
かっこいいよ明美!
48 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 00:48
先日の戦果を評価されて中尉に昇格することになった。
通信越しではあるが、我が軍の総司令官ジャミトフ・ハイマンから直々の辞令を受ける。
「君がアケミ少尉、いや、もう中尉か。君の戦績は聞いている。これからも頑張ってくれたまえ」
くっ、こいつも私をアケミと・・・しかし上官には逆らえん。しかも相手は社長だ。
「はっ、ありがたき幸せ。不肖このアケミ中尉、チターンズのために粉骨砕身の努力をする覚悟であります」
と返したのだが、なぜか総司令官の顔が険しくなった。
え? なに? チターンズじゃない? ティターンズ? どっちでも一緒でしょ。
「アケミ中尉」
あ。やばい。聞かれた。
「では早速粉骨砕身の努力をしてもらおうか。明日から君は最前線勤務だ。健闘を祈る」
・・・・あーあ・・・・またやっちゃったよ・・・・・
49 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 20:29
今度の乗艦は「アルビオンU」とかいう、犬が寝そべったような戦艦だった。
元々の名は「アルビオン」だったが、前の艦長が無茶苦茶やらかしたせいで
縁起のために「U」をつけたそうだ。
なに?戦艦じゃなくて強襲揚陸艦だと?そんなこたぁどうでもいい。
私は新しいMSが見たくてしょうがない。士官室に荷物を放りこんで、早速格納庫へ。
...!!またザクじゃないか!(怒)しかもよく見ると前の艦で壊したヤツだ・・・。
整備兵に聞いてみると、どうやら前の艦の艦長が「彼はこれじゃないと乗りこなせない」と言って
搬送したそうだ。あの艦長、最後まで嫌がらせしおって!
あ、艦橋に着任報告行くのを忘れておったわい。
50 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 20:47
着任早々また失敗をやらかしてしまった。
今度こそ艦長に自分の名刺を渡そうとしたが、またアケミちゃんの名刺を...。
「ほぅ...プッ!明美中尉、前任艦では活躍されたそうですね。」
ええぃアケミではない!と言おうとしたが、艦長が帽子をとるとパンチパーマだったのでやめた。
すごすごと自室にもどる。ベッドに寝転がり、今後のことを考えようとしたらブザーが。
「全艦総員第一種戦闘配置!エゥーゴMS編隊接近中!Zと百式も含む!パイロットは至急出撃準備!」
まったく新任早々これだ。まだお隣さんに干し柿も渡してないのに!
この怒りはゼットと金色のヤツにブチまけよう。
51 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 20:58
しかし、最近ろくに飯もくってない。
白い御飯に味噌汁、何品かのおかず。
それらをゆっくり食べながら家族と語り合いたい。
・・・家族、鬱だ。
私は戦場に向かう。
ザクで。
52 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 21:25
ザクに乗って発進したが、おかしなことにメインカメラがつかない。
通信兵、どうなってるんだこれは?
「あ、いま整備班から連絡が入りました。ザクの頭部は修理が間に合わなかったのでハリボテなんだそうです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「味方機、撤退を開始しました! アケミ機はしんがりを務めてください!」
それから後のことは覚えていない。
ただ味方パイロットに聞いた話によると、私のザクは光りながら次々に
エゥーゴのモビルスーツを落としていったそうだ。
53 :
新型配備:2001/02/13(火) 23:27
それにしてもこのままでは命が危ないので
なんとか違う物に変えられないかと伺った所、
事務通か、レガシイだかなんだかと言われた。
レガシイはなんかワゴン車みたいだし、
未だ事務経験が在るから事務通にしますといっておいた。
「なんでえ、せっかくリガズイなんてめずらしい新型が入ったのに
わざわざ型遅れに乗るなんて、やっぱり・・・」
ついでに運転席も全部見えるタイプじゃなく、前と横だけ
見えるのみ換えといて、と付け加えたら唾を吐いて行ってしまった。
全く礼儀がなっていない。
54 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/13(火) 23:38
そう言えば最近手入れをしていない。
荷物をほどくとロゲインを取出し、
頭部のマッサージを念入りにする。
ヘルメットをかぶるようになったので、
頭髪は大事にしなければ。
そうだ、今度ヘルメットの改良を頼んでみよう。
男なら気にしない方がおかしいのだ。
30分ほどマッサージをしたら、この艦の食堂で
ゆっくり食事をしよう。
もちろん味噌汁と御飯は欠かせない。
55 :
七死:2001/02/14(水) 00:25
題名は……
機動戦士ガンダム0087〜バーコード・メモリー〜
という感じになるのだろうか。
56 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/14(水) 00:53
「アケミ中尉だと!? あの『荒野の頭頂』か!」
57 :
名無しさん:2001/02/14(水) 01:55
途中どうなるかと思ったけど持ち直したね。のんびりと、こう。
59 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/14(水) 13:57
食堂に入ると喧噪がぴたりと止み一斉にこちらを見られた。
普段から目立たないように、出る杭にならないように
注意して生きてきたので、すごくあがってしまう。
緊張の余りぎくしゃくしながら注文カウンターに行き
おふくろさん定食というのを注文するも、声が裏返ってしまう。
席に着くまでの間、数十の顔がこちらの動きにあわせて向いている。
思わず鼻から味噌汁を吸い込んでしまう。
咳き込んでのたうちまわるのを合図に、また一斉に
喧噪が戻ってくる。
ああ、静かにひっそりと暮らしたい。
60 :
名無しさん:2001/02/14(水) 18:14
どっちかって言うとGTOの内山田って感じが
61 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/15(木) 01:18
個室に戻り、自分の荷物をほどき
丹念に調べてみる。
懐かしい物や忌わしい物が様々に出てくる。
木彫りの熊、ミニチュアのトーテムポール、
得体のしれないお香、ちじれ毛の入ったお守り、
小学校の時の卒業文集、タイムカプセルと言う名のがらくた箱。
・・・・・・。
無性にやるせなくなる。
きれると言う事が何となく分かりそうだ。
62 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/16(金) 00:49
age
63 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/19(月) 01:00
続かないの??
結構期待してます。
64 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/19(月) 02:55
俺も。ジェリドスレの次に楽しみ。
65 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/19(月) 17:44
最近胃がやたらと痛むので、医務室に行ってみると穴が開いていると言われた。
言うまでもなく心因性だ・・・
最前線勤務のパイロットではストレスがたまるのは仕方がないが、艦内においても
安らげる場所がないと言うのが厳しい。
唯一の慰めだった家族の写真も、今はもう苦い思い出と化した。
今日も薄暗い部屋でひとりうずくまり、出撃警報が聞こえるのを待っている。
もはや私にできることは、この言いようのない憤怒を敵にぶつけることだけだ。
早く・・・早く来い・・・・私に墜とされに・・・・
そろそろキレるね
67 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/19(月) 22:54
今夜も何事もなく終わっていくのかと思いきや、出撃警報がなった。
艦内の恨みは敵にとばかりに部屋を飛び出し、通路で頭をしこたまぶつける。
「アケミ中尉、また毛が減りますよ」などという悪態を無視して格納庫に急ぐ。
やっぱりジムUに変わってもピンク塗装に「アケミ(はぁと)」のマークは変わらないらしい。
カタパルトで射出されると、敵は目と鼻の先にまで接近していた。
ぬ!?ゼットと金色ではないか。こいつらならなんとかなるなと思ったが、今日は妙な長モノを持っている。
2機がそいつをぶっ放した。反射的によけるが、後ろで大爆発が。
母艦が沈んでしまった...。
怒りにまかせてゼットと金色に煙をはかせて壊走させる。
私の人生は漂流そのものだったが、本物の漂流は初めてだ。
いったいこの先どうなることやら。
68 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/20(火) 13:00
最近のMSは贅沢ですな。「漂流キット」なるものが標準装備ですよ。
内容は、携帯食料2週間分と通信ビデオライブラリー、それにティッシュ(?)。
昔よく見た高倉健さんのビデオを見てみた。ほう、ミノフスキー粒子の影響下でも結構綺麗に
映るじゃないか。時がたつのもわすれて高倉健シリーズにふけった。
いやぁ泣けるなぁ。なるほど、ティッシュはこのためにあるのか。
と思いきや、それは間違いだった。映画にも飽きた頃、ライブラリーを漁っていると
「団地妻シリーズ」なるのもを発見。こ、これは!連邦軍は無修正モノを許している!?
早速ティッシュを正しい目的に使った、使った、使いつづけた。
漂流をはじめて6日後、食料がタップリ残っているのにやつれた姿で連邦の艦に拾われた。
69 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/20(火) 13:13
私とジムUを拾ってくれたのは連邦軍サイド2駐留艦隊のサラミス改だった。
艦名は「スリジャヤワルダナプラコッテ」。なんでも旧スリランカの首都名らしい。
艦長にお礼を言いにブリッジへ上がった。が、
「アケミ中尉、あなたの勇名はうかがってますよ」
こんな辺境のコロニーにまで私の名が知れ渡っているとは。しかし
「[連邦のバーコード]は敵でも知ってますよ」
とは不名誉な名前をつけられたものだ。
とにかく今後の配属先が決まるまでこの艦に居候だ。
後でその辺に挨拶に行ってこよう。幸い干し柿もバッグに少し残っていたし。
>>艦名は「スリジャヤワルダナプラコッテ」
藁他
>68
宇宙船の中は密閉空間なので空気が拡散せずオナラ一つで大騒ぎ
(いつまでも臭いが残る)といわれていますが、
イカ臭いコクピットとは・・・。鬱だ。
72 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/20(火) 19:35
「スリジャヤワルダナプラコッテ」の整備員はとても親切だ。
わざわざ私のジムUを改装してくれるらしい。
あのAKEMIペインティングは相変わらずだが、
バーコードは描かれなかった。
代わりに、よく磨かれた頭頂部に1本の通信用アンテナがつけられた。
・・・いつか、私の頭もああなるのかと思うと、この艦の整備員は
仏の顔をした悪魔であるということに思い至らずに入られなかった・・・。
73 :
ライバル:2001/02/21(水) 19:48
久しぶりにベットでゆっくりくつろごうかと思ったら
またもや五月蝿い警報の音。
はいはい、行けばいいんでしょ。
私はその為に飛ばされたんですからね。
「がんばれ波平!」などと又新たなあだ名が
ついてしまったようだ。私は一朗だ。
気にせずとび出す、新しい愛機と友に。
と、はるか彼方から迫ってくる物が。
データだと「ネモ」と出ている。
しかし親近感を感じますな、つるんとした頭も
頭頂部に3本のアンテナ立ってるのも。
・・・3本?
いやなストレスを感じる間も無くいきなり襲い掛かってきた!
74 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/21(水) 20:23
「お前が噂のバーコードか。話は聞いている。いくぞ!」
通信が入るなり、アンテナネモはすさまじいスピードで私の後ろに回りこんだ。
は、はやい! なんだこいつは!?
「アケミ中尉、引いてください! アクシズの『青いQちゃん』です!」
きゅ、Qちゃん!?
そうか・・・あいつも・・・となにかしんみりとしてきたが、
このままでは死ぬ。仕方ない、引くか・・・
「あ〜あ、やっぱ親父は使えねえなぁ。肝心なときには引くのかよ」
「しょうがねえよ、だってハゲだもん」
「あんなやつティターンズにはいらねえんだよなあ。早く死なねえかなあ」
・・・・・・貴様ら誰のおかげで飯が食えると思っているんだ!!!
結局「青いQちゃん」はこちらの援軍が来ると同時に撤退を開始した。
「スリジャヤワルダナプラコッテ」に照準を定めかけた・・・・
75 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/21(水) 21:24
コレン・ナンダーはGガンダムなら主人公になれたかも
76 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/22(木) 20:44
艦に戻ってきて我が愛機を見てみたが、なんとなく違和感がある。
あれ・・・何かが足りない。
げ、げげ、頭の上に1本だけ立っていたアンテナが切れている!
さ、さては「青いQちゃん」か!?
周囲から複数の視線とくすくす笑いが聞こえる。
・・・その瞬間、自分の意識が遠ざかり、別の何かに心を支配され
るような感覚に陥ったが、かろうじて自分を保つことができた。
はあ・・・はあ・・・私はどうなっていくのだろうか・・・。
77 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/22(木) 23:21
軽く仮眠をとると少し腹が減ったので食堂に行く。ちょうど
食事時らしく活気づいていた。私は早速日替わり定食を頼む。
今日は私の大好物のサトイモの煮付けだ。いそいそとテーブルに
急ぐ。と、突然私の体、そしてトレイが宙を舞った。もがきつつも
私は見た。私と同じパイロットの男が足を引っ掛けたのだ。
軽く身体を捻って着地したが、私は急に腹立たしくなった。私は
いい。どうせここでも浮いた存在だ。だが…
「食べ物を粗末にするな!!」
気がつくとその男に飛びかかっていた。周りで見ていた連中は
無責任にはやし立てる。私たちはお互い何度も殴り合った。
…!!出撃のサイレン。おい、お前。この続きは帰ってきてからだ。
ノーマルスーツを貸せ、私も出るぞ!!
78 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/23(金) 03:52
先ほどのパイロットはすでに出撃しているようだ。
私も急いでMSのコックピットに滑り込んだ。
「アケミ中尉!青いQちゃんの機影が確認されています。お気をつけて!!」
コックピットに乗り込むとオペレータよりそう告げられた。
あいつにはアンテナを折られた貸しがある。
団塊の世代の意地にかけて決着をつけねばなるまい。
>団塊の世代
宇宙世紀でもいまだ・・・おもしろいからイイケド
80 :
名無しさん:2001/02/24(土) 12:21
応援してます。age
親父がアナハイムからティターンズへ出向したあと、
俺は大学を中退し、地下組織を通じてエゥーゴに加わ
った。
家族がばらばらになってしまってから、だいぶたつ。
母親は別な男と結婚し、妹は高校中退のドキュソ彼氏
と駆け落ちした。
いつも親父は、地球に家を建てれば家族4人が幸せに
暮らせると言って、会社人間としてがむしゃらに働いて
いた。マイホーム神話を信じて・・・・・・でも、残業ばかり
して家を開けた事が、家族がばらばらになった原因だっ
て、親父は気づいてるのだろうか?
82 :
一朗の息子:2001/02/24(土) 22:47
エゥーゴはとても居心地がいい。
ヘンケン艦長はおもしろい人だし、クルーも同年代でい
い奴ばかりだ。
プチMSの免許を持っていた事を買われて、運の良い
ことにリック・ディアス隊に加えてもらえる事になった。
今のところは、非戦闘空域で模擬戦に明け暮れている毎
日だ。
そんな折、エマ中尉から親父の噂を聞いた。
親父がティターンズのA級パイロットだって?
まさかそんなはずは・・・・・・確か後方勤務の技官として
出向してたはず・・・・・・
84 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/24(土) 23:20
そんな折、ふとエゥーゴのクルーの雑談を耳にした
「よお、聞いたか? バーコードとQちゃんの話」
「ああ、知ってる知ってる。ティターンズとアクシズのエースパイロットが
相打ちになったってやつだろ?」
「そうそう。青いQちゃんのほうは機体回収して死亡も確認したらしいけど、
ティターンズのバーコードのほうは爆風でどっかとんでっちゃったんだってさ」
「ま、潰し合いしてくれて良かったよ。実戦でそんなやつらに会ったら
命がいくつあっても足りないもんな」
「でもさ、バーコードのほうの噂、知ってるか?」
「え? なにそれ?」
「なんでもバーコードが吹っ飛んでった方角を遊びで計算してみたら、
この辺の空域にかち合わせるって出たんだってよ」
「うわマジ? ホラーじゃん。ま、大方死んでるんだろうけどな」
「ははは、生きてるわけねえよな。あの爆発で」
出撃警報が鳴ったのはそのときだった。
85 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/25(日) 00:13
テレホだからこそあげ。
86 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/25(日) 01:32
まるで悪夢を見ているようだ。
俺の所属するリックディアス小隊は後方支援。
非戦闘空域とはいえ、それなりの防衛能力は有している。
それに対して相手はただのジムU、それもメインカメラが
丸ごと吹っ飛んでいるガラクタ寸前の機体だ。
それなのに・・・・それなのに、なんなんだあの動きは!?
!! リ、リックディアスが・・・・
こ、こっちに来る!?
助けて! 助けて父さん!!
87 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/25(日) 01:43
「なんてこった!」
俺は舌打ちをした。
食堂で喧嘩をしたあの中年の機体を回収にでたら、
よりによってエゥーゴの新造戦艦に出くわしてしまった。
「スリジャヤワルダナプラコッテ聞こえるか!?こちら回収班。アケミ中尉の機体信号を追跡していたらエゥーゴの戦艦に出くわしてしまった。援護を頼む!」
「了解しました。少尉、艦がそちらへ向かうまで、できるだけアケミ中尉の機体を保護してください」
88 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/25(日) 02:07
計器類がけたたましい音を鳴らしている。
Qちゃんとの戦いを何とか制した私はまたもや宇宙を漂流していた。
何も見えない真っ黒な宇宙を見つめながらコロニーに残してきた妻、子供たちのことを想っていた。
・・・私がいなくとも元気にやっているのだろうか?
何時間・・・いや何日たったのだろうか?
レーダーにエゥーゴの戦艦の反応が現れた。
もうエアーの残量もわずか・・・戦艦からはMSが出撃したようだ。
こんなオンボロMSも見逃してはくれないらしい・・・
妻たちの為ににも私はここで死ぬわけにはいかない。
接近してくる”であす”とか言う敵の新型と交戦をしていると通信が入った。
「よう、アケミ中尉!生きてるか?」
・・・食堂で喧嘩をした若造パイロットの声がスピーカーから聞こえてくる。
「後方にスリジャヤワルダナプラコッテが来ている。ここは任して下がるんだ」
89 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/25(日) 06:50
「!!お前・・・」
助けてくれるのか。私は不意に言葉に詰まってしまった。
「帰ったら続きをやるんだろ?死んじまったら花も実もありゃしないぜ」
「・・・花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」
「ひゅー。さすがに長いこと生きてると、言うことも粋だね」
「ふっ、ぬか・・・」
突然後方で爆発があり、彼の識別信号が消えた。私は、一体何が
起こったのか理解できなかった。眼前にはこちらに銃口を向けた
MSが編隊を組んで迫っていた。
・・・花も実も、か。今は寂しいだろうが、すぐににぎやかに
してやるよ。どっちに転んでも、な。若造。
90 :
艦長:2001/02/25(日) 10:20
「スリジャヤワルダナプラコッテ、援護射撃、前砲門解放!
救助隊、バーコードをやらせるな!」
しかし、なんておやじだ・・・
ふつうなら帰艦すらできない状態で、何なんだあの動きは。
エウーゴのパイロット相手に、大破しながらも
未だコクピットだけは守り抜いている。
あれがマドギワゾクというものなのか・・・
91 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/26(月) 03:31
「艦長!中尉の機体回収完了しました」
「よし、本艦はこれよりこの領域から離脱する!
MS隊は広く隊形をとり、威嚇しつつも後退!」
「・・・!艦長、本部より通信です!」
「戦闘中だぞ!?後にしろ!」
「・・・それが・・・ジャミトフ閣下が暗殺されたと・・・」
「なに!?」
「本艦はこれよりグリプスに向かえ・・との事です」
92 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/26(月) 21:22
私専用の新型機がロールアウトしたらしい。
93 :
一郎の息子:2001/02/26(月) 22:32
・・・小隊で生き残ったのは俺だけだった。
・・・何も出来なかった・・・。
スロットルを握っていた手は震えて動かなかった。
ただ怖かった・・・。戦争という現実を思い知らされた・・・。
この事をエマ中尉に話した。い、いや、特に深い意味はないのだけども…
「最初はだれでも怖いものよ、恥じる事ではないと思うわ。
・・・その内慣れてしまうものよ・・・今の気持ち、大切にしなさい。」
・・・エマ中尉は寂しそうにそう言った。
戦争というもののもう一つの現実を知った・・・。
ジャミトフが何者かに暗殺され、シロッコがティターンズの実権を握ったという
情報がアーガマに流れたのはそれから二時間も経たないうちだった・・・。
94 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/27(火) 01:24
「中尉、これが新型MSです」
グリプスへ航行中、月のアナハイムより新型MSが届けられた。
アナハイムはエゥーゴのパトロンでありながら、
ティターンズにもMSを提供しつづけていた。
「まだ組み立てて間がないので、稼動テストは行っていませんが・・・ジムUとは比較にならない性能を秘めています」
「・・これは、私がアナハイムにいた時も、こんなMSの話は聞いたことがないな」
「これは噂ですが・・・エゥーゴの新技術を使用しているそうです。
武装は今のところ開発の遅れからビームライフルとビームサーベルのみですが・・・中尉なら上手くあつかえると思います」
95 :
一郎の息子 通常の名無しさんの3倍:2001/02/27(火) 01:46
新型機の稼動テストはおおむね良好な数値を得ることができた。
整備兵が気を利かせたのか MSのカラーリングもジムUの時と同じようにピンクに塗り替えられ。
肩にも”akemi"のマークが貼られた。
「中尉!絶好調じゃないですか!シロッコが開発したMSと遜色ない性能ですよ!」
整備兵のジョブスが興奮気味に話し掛けてきた。
上官を”シロッコ”と呼び捨てとは・・・新人類の考えはやはり理解できないものだ。
96 :
一郎の息子 :2001/02/27(火) 03:12
・・・あれからずっと考えていた。
あの時のジムUからは、何か強い意志のようなものが感じられた。
あのMSパイロットは何の為に戦っているのだろうか?
僕にもあの人のように戦うことが出来るのだろうか?
・・・僕はあの人に勝ちたい!
>>95は息子じゃないよね?アケミ中尉の方だよね。
99 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/28(水) 02:32
age
100 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/28(水) 02:49
アケミ中尉は無自覚のニュータイプという設定なんだよね?
101 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/28(水) 07:56
>100
とりあえず私はそういったイメージで書いています。
初期の頃はファンネル飛ばしていたりしてたからそれでいいと思います。
102 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/28(水) 09:22
ニュータイプだったか、アケミ中尉。
>>90カキコを見て、ニュータイプを越えた「マドギワゾク」
を妄想していたが(藁
103 :
遺されし者:2001/02/28(水) 12:28
父さんの訃報を聞いたのは待機中のリラックスルームだった。あたしは
頭の中が真っ白になって、それでも同僚に付き添われて格納庫へ
足を運んだ。
「まさか『青いQちゃん』が・・・」
「こりゃあひでえ・・・!!お嬢さん、見ないほうがいい!」
だけどあたしは人垣の隙間から見てしまい、その場にうずくまった。
「ほら、運ぶんだよっ」
キャリアの音が遠ざかっていく。・・・どうして?戦争が激しくなる前に
退役して、静かに暮らすって約束してくれたじゃない。あたしだって、
徴兵期間が終わったら学校に戻るつもりだったのに・・・
帰れなく、なっちゃった・・・
104 :
一朗(本人):2001/02/28(水) 12:39
最近、艦内クルーの私を見る目が変わった。
以前は虫けらのように私を見下している者が多かったが、
「青いQちゃん」との一件より崇拝の眼差しで私を見る者が現れた。
しかし、相変わらず私のことを「アケミ」と呼ぶ者が多い。
お前も
>>98、おまえも
>>100、オマエも
>>102・・・(怒)
105 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/02/28(水) 17:22
グリプスへの航行中、物資の補給のため小惑星基地ペズンに寄港した。
スリジャヤワルダナプラコッテの修理を含めて、しばらくはペズンに足止めされることになりそうだ。
「スリジャヤワルダナプラコッテ、旗艦の上陸を許可する」
ペズンの司令官は快くわれわれを迎え入れてくれた。
ペズンにはモヒカンのような頭部をもつ青い新型MSが多数配置されていた。
・・・最近はこのようなMSデザインが流行なのだろうか?
106 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/28(水) 17:30
ペズンに寄航中、奇妙な噂をきいた。
最近アクシズの青いMSが活躍しているそうだ。
兵達は”青いQちゃんの亡霊”などと言っているが、奴は間違いなく死んだのだ。
それは私が一番よくしっている。
107 :
通常の名無しさんの3倍:2001/02/28(水) 21:32
しかし、ひとたび部屋で独りくつろぐと、
嫌でも家族の事を思い出してしまう。
それぞれの顔が浮かんでは消えて行く。
すこし眠ってしまったらしい。
目をさましたら涙が頭髪を湿らせていた。
夢の中で語りかけてきたのは息子だったのだろうか・・・
>104
いかん、ツボにはまった。
鬱だ氏のう。
109 :
一朗の息子:2001/03/01(木) 13:28
小隊全滅から何日経ったのだろうか・・・
あの時、奴を正面モニターに捕らえることができたのは俺の機体だけだったらしい。
撃墜された味方機のメモリーからは、あの悪魔の姿を確認することができなかった。
俺の機体に残された戦闘記録(といっても俺は震えていただけだったが)から、奴の
機体にペイントされた「AKEMI」という文字を読み取ることができた。
奴の所属する部隊だろうか、それとも奴の名だろうか・・・。
俺は早く、あの悪夢を忘れたい。
散っていった戦友の為にも、奴に一矢報いたい。
こんなにも自分が熱くなるのは初めてだ...
待っていろよ、アケミ。
次は巧くやる。
必ずお前に一発、ぶち込んでやる!
父さん、、、父さんはこんなにも何かに熱くなったってことはあるかい?
やばい。読んでて熱くこみあげる物が、、、
111 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/01(木) 17:50
81と82の「一朗の息子」を書いた者です。
しばらく見ない内に・・・・・・おお、期待通りの展開。
ちなみに俺は、ジェリド=メサと愉快な仲間達で
主にジャマイカンとジャミトフを(勝手に)担当していた。
おもしろいね、リレー小説は。
112 :
遺されし者 :2001/03/01(木) 19:49
あの出来事の後、私はアクシズ哨戒部隊へ転属願いを提出した。
元々学生兵扱いだった私の行動に上層部は眉をひそめていたが
私の度重なる陳情のすえ、MSパイロット適性試験の結果が良好だったこともあり
士官候補生としての転属が認められた。
「少尉、これがあなたに搭乗してもらうMSになります。」
「あの・・・ひとつわがままを聞いてもらえないでしょうか?」
「・・・?なんですか?言ってみてください」
「機体を・・・機体を父の色だった”蒼”に塗り替えたいのですが・・」
あれからMSパイロットとして哨戒任務を続けているが
父の敵である”ピンクのMS"の情報は得ることができないでいる。
父のパーソナルカラーだった”蒼"にかけてもピンクのMSをしとめてみせる。
113 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/01(木) 23:40
某日、ぺズンにおいて新型機の最終調整が行われた。調整と言っても
実戦さながらの模擬戦で『ハムラビ』だかのトンガリ頭3機を同時に
相手にする、いささか手荒いものだった。
しかし。依然武装は簡素なそれであるにも関わらず、私は自分の負ける
姿が想像できなかった。勝ってしまう。それが正直な気持ちである。
「いい攻撃だ…焦りすぎだがな」
私は右手でハムラビをたぐり寄せ、そのままビームサーベルで串刺しにした。
コクピットやエネルギー炉をぶち抜くドジは踏まない。
…私はいったいどうしてしまったのだ?上司からも部下からもバカにされる
うだつのあがらない中間管理職。それが偽らざる私の姿だった筈だ。
この感覚は何だ、このMSは何だ?こいつは、私に何をさせようとしているのだ?
こいつは何も答えない。ただ双眸に冷たい光を宿し、ただ修羅に入るのみ…
114 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/02(金) 03:27
スリジャヤワルダナプラコッテの修理が完了し物資の搬入作業をしていた時のことだった。
エゥーゴとアクシズが手を組み、ゼダンの門を襲撃したという噂を偶然耳にした。
よりによってアクシズと手を組むとは・・・やはりエゥーゴはジオン思想が強いのだろう。
しかし、何故奴らはこうも地球圏に争いを起こそうとするのだ?
・・・戦争さえおこならければ、いまごろ私は家族と一緒に幸せな生活をおくっていただろうに・・・
115 :
一朗の息子 :2001/03/02(金) 03:35
〜日記より〜
前回の作戦は上手くやる事ができた。
後方支援とはいえ、よもやアクシズと共同戦線を張る事になるとは思いもしなかったが・・・
特に、アクシズの蒼いMSには目を見張る物があった。
しかも、そのMSのパイロットは女性だという噂を耳にした・・・本当なのだろうか?
あのMSの動きには・・・強い決意のようなものが感じられた。
いったい彼女に何があったのだろうか・・・
・・・それに、あのジムUは何処にいるのだろうか?
どうも今回の作戦には出撃していなかったようだが・・・
・・・それもと何か重要な作戦が裏で進行しており、その作戦に従事しているのだろうか?
・・・とても嫌な感じがした。
116 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/02(金) 12:52
スリジャヤワルダナプラコッテへの物資搬入は思ったよりも手間取って、どう
やら明日までかかるそうだ。
パイロットである私は手持ち無沙汰で自室で待機していたが、そんな引き篭も
りのような私の元へ、パイロット仲間から一杯飲らないかとの誘いがかかった。
とてもいい気分だ。こんなにいい気分なのは軍属となって以来、初めてだ。
私の中で燻っていた灰色の靄が晴れていく・・・。
「なんだ、最近の若い者でも話が通じるじゃないか」
私は考えを改めた。
ちょっとぐらい敬語が話せないとか、生死を前にしたこの最前線ではなんてつ
まらん事だ。でも『アケミ』と呼ぶのは止めて欲しい・・・。
杯を重ねるうちに、カラオケが始まった。
いくら若者を理解したとはいえ、彼らの好む歌まで判った訳ではない。
困った、もうすぐ私にマイクが回ってくる。
まさか、いくら私でもこの雰囲気の中で演歌やマイ・ウェイは歌えない。
いくら、宇宙だからといって「昴」もダメだろう・・・
「どうする? 一朗」
自問自答してみるが、どうしようもない。
ぴゅきりりり〜ん!
その時、私の額に穿孔が走った。
そうだ!大学に通っている息子の部屋から聴こえてきたあの歌だ!
たしかあの声は若者に人気のある女性アイドルだったような気がする!
酔いに任せて私はその歌を熱唱し始めた。
♪きゅ〜ん きゅ〜ん きゅ〜ん きゅ〜ん
わた〜しのかれ〜は ぱいろぉぉぉっと〜
翌朝、私は愛機のコクピットで目を覚ます。私のパイロット振りも板について
きたな。体のあちこちが痛むが気にしない。きっと酔った勢いでどこかにでも
ぶつかったのだろう。
そういえば、一緒に飲んだ彼らはどうしたのだろう。カラオケの辺りから記憶
が曖昧になっている。アナハイム一の酒豪と言われた私も年老いたものだ。
コクピットハッチを開け、あたりを見回すとそこには見慣れたハズのスリジャ
ヤワルダナプラコッテのモビルスーツデッキではない!
「なんだ!ここは?」
私は早速インターフォンンに向かいブリッジを呼び出すが、聴こえてくる声は
耳慣れない管制官の声であった。
「スリジャヤワルダナプラコッテでしたらとっくに出港しましたよ」
また、私はひとりぼっちになってしまった・・・。
早く、アナハイムへ戻りたい・・・。
私は経理屋なのだから。
117 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/02(金) 15:20
エゥーゴではあいつのことを『バーコード』といコードネームで呼んでいるら
しい。
なんでも、今回、共同戦線を張るエゥーゴMS隊の中にあいつと戦って生還し
た者がいるという。そのパイロットと直接、話をした訳ではないが、人づてに
あいつのことを聞くことができた。
そいつの愛機、通称「バーコード」の肩には『AKEMI』とペイントされて
いるという。所属部隊なのか、パイロットのコードネームなのか、連邦内部事
情に詳しいエゥーゴでさえ、その意味がわからないという。
118 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/02(金) 15:23
・・・「アケミ」・・・あたしはあいつの名前らしい文字を声に出してみる。
アケミ、アケミ、アケミ・・・アケミ? ピンク色のMS?
私の脳裏にある人物が思い浮かぶ!「アケミ」という名。ピンク色を好むあの
女。まさか・・・そんな・・・『バーコード』のパイロットって・・・?
「まさか、父さんの仇ってあなたなの?
4年前、デラーズ様の下で戦うって家を出たあなたなの?
・・・」
『姉さん!!』
119 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/03(土) 09:59
ペズンからも、ゼダンの門にいくつか部隊を出すらしい。
私もその部隊に便乗させてもらえることになった。
あ、そこの整備員の方、私の乗艦はどれになるのかね?
「ああ、これはアケミ中尉殿。貴官の乗艦はあれです」
おお、すごい。彼の指さした先には、ぴっかぴかのアレキサンドリア級
戦艦があった。常々、「いつかはアレキサンドリア」と思っていたところで、
思わぬところで夢が適い、思わず涙が出そうになった。
で、あの船の名前は何かな?
整備員「はい、アレキサンドリア級『キトー』」です。
・・・ちょっと赤面した。
120 :
酒と泪と男と女:少女:2001/03/03(土) 10:03
戦争が激化する前に、父さんが生前お世話になった人に会うために
私はある中立コロニーを訪れた。
父さんの旧友にひとしきり挨拶を済ませると私は一人郊外の公園を散歩
していた。足取りが重い。本当ならここには姉さんと来るべきだったのに。
…いや、今は考えまい。休暇が終われば嫌でも考えざるをえない。
気がつくと私は公園の中心部に来ていた。辺りには家族連れやお年寄り、若い
カップル達がめいめいこの平和を楽しんでいる。
ふと私は、ベンチに座っている中年の男性に気を奪われた。えさを片手に鳥たちを
集めて寂しそうに微笑んでいる。…どうしたのだろう。私の足は自然と
ベンチに向いていた。彼との距離が縮まるにつれ鳥が私を避け、瞬間
全ての鳥たちがけたたましい羽音とともに飛び去り、私の心臓が大きく跳ねた。
「あのう、お一人、ですか?」
本当にどうかしている。声をかけてから、冷静に思った。
121 :
酒と泪と男と女:一朗:2001/03/03(土) 10:17
新造艦に乗せられた私の最初の任務は情報収集だった。
「そんなものは若い者にやらせてくれ」と言いたかったが今はこらえる
しかない。そんな屈辱に耐えつつ「キトー」を待っていると、うら若い
お嬢さんに声をかけられた。私はすわオヤジ狩りかと身構えたがどうも
違うらしい。見るからに可憐な彼女は「ナミ」と名乗った。私はいつもの
ように名刺を出した。
「一朗さん、っておっしゃるんですか。素敵な名前ですね」
今日は間違えないぞ。それではセクハラだ。それから私たちは色んなことを
話し合った。その中で彼女は「自分はアクシズの軍人で父の敵を探している」
と、とんでもないことを語った。私の名刺は肩書きがいまだアナハイムのそれ
だったので、彼女は気づいてないのだ。
「お嬢さん」私は娘に語りかけるように言った。
「復讐もいい。だが、あなたのお父さんはそんなことを望んでいるでしょうか?
私は戦争は嫌いです。こんな事が続けば結局哀しみだけが広がるのです。
血なまぐさい事は私たちに任せてください。あなたは若い、それに、可憐だ」
彼女は少し面食らったようだ。それからしばらく無言で私たちは池を見つめていた。
最初に席を外したのは彼女で、軽く会釈して行ってしまった。
さようなら、お嬢さん。軍などあなたには似合いません。
122 :
名無しさん:2001/03/03(土) 12:58
「ご苦労だったな。約束のブツだ」
「・・・」
「おかげで新素材のデータは完全だ。次も頼むぞ」
「・・・」
「ああ、それからお前さんが飛ばしたあの課長な、生きてるらしい」
「?」
「今じゃすっかりエースパイロットだそうだ」
「!」
「あんなハゲジジイがなあ」
あたしはこの男の笑い声が前から嫌いだった。
「では、ここで失礼する。次の任務も期待しているぞ」
何気なく立ち去る男の背中にはけっして視線を向けない。
あたしはプロだから。後ろにいるのはすれ違っただけの見知らぬ男なのだから・・・
早く家に帰らなきゃ。今夜も仕事だし。
それにしても、あのバーコードがエースだなんてねえ・・・
123 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/03(土) 14:34
拝啓、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。一朗です。
突然ですが、私ピンチに陥っています。
ゼダンへの道中エゥーゴの連中とはちあわせしてすっかり取り囲まれて
しまいました。武器もサーベルと間違えてビームダガーを持ってきたので
今エネルギーが切れました。眼前にはリックディアスが…
「やられる?」
そう思った瞬間、「キトー」のクルーで弟がホワイトベースの乗組員だった
というふれこみのボブ・ジョン少尉の言葉がリフレインしました。
「中尉、ピンチになったら右の赤いボタンを押してください」
私は彼を信じて思い切りボタンを押すと、何かが背中の辺りから飛び出し、
突然リックディアスがビームに焼かれました。その時、私は見たのです。
小さなパーツのような物からビームが発せられるのを。まさかこれは…ファンネル?
ティターンズも開発に成功していたとは。無数のビームに追われて逃げていく
彼らを見つつ、私はとても愉快な気持ちになりました。
…と、何故か私の背中あたりが一面灸をすえられたように熱くなりました。
「さすがにうちの技術力はそこまでいってないですよ。ただ、あれは周辺にある
一番熱源の高い物質を照準に合わせる機械でして。MSならさしずめ核エンジン
ですかね、アハハハ」
アハハハ、じゃないよ。どういうわけか生きていた私は医務室でボブを問い詰めて
います。しかし彼は蛙の面になんとやらで、あの武器の名前はなんちゃってファンネル
とつもりファンネルのどっちがいいですか?と聞いてきた。
…あいたた。胃が痛い。
124 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/03(土) 14:42
対応策としてボブ・ジョン少尉がクールコーティングシート、
分かりやすく言うと腰まわりに貼られた六枚のサロンパス状の
冷却コートを開発した。
ただし、15分しかもたないので時間が来たら取り替えるように
とのことだ。素手で。
この艦には来たばかりだが、こいつとのコンビは解消して欲しい。
今度人事部に掛け合ってみるか…
125 :
青いQちゃんの娘:2001/03/03(土) 23:00
エゥーゴとの友好を示すため、彼らの部隊と共同戦線を張ることとなった。
エゥーゴ側はリックディアスが数機。ご苦労様なことだわ。
アレキサンドリア級戦艦のブリッジにビームの狙いを定めたそのとき、MSデッキからピンク色のMS
が発進するのを見た。あれは・・・バーコード!?
くっ、父の仇ぃっ!私は突出してバーコードに向かっていった。
横を見ると、同じようにリックディアス隊の1機がバーコードに向かう。
あれは私の相手だ!あなたは引っ込んでなさい!
私はバーコードに切りかかった。リックディアスもビームピストルで狙撃する。
よし、これなら今度こそ敵が討てる!
そう思ったときだ。バーコードの上方の虚空が光ったと思ったら、部隊の1機が爆発した。
あれは・・・ファンネル?アクシズでもキュベレイにしか搭載していないのに・・・。
次々と落とされる味方たち・・・。あ、あんなもの・・・!
私はバーコードに向かっていった。が、再び虚空が光り、私の乗機の足が吹き飛ばされた。くっ、やられる!
再び虚空が光る。私も父さんのところに行くの・・・!
そのとき・・・
「やめろぉぉぉ〜〜〜〜っ!」
さっきのリックディアスが私の目の前に踊り出た。私の目の前でリックディアスが光に包まれる。
私はリックディアスをつかんで戦線を離脱することしかできなかった。くくっ・・・!
126 :
一郎の息子:2001/03/03(土) 23:00
俺は見た。何もない虚空が光り、その光が仲間を撃ち落していくのを・・・。
あの武器は・・・なんだ!?また、あいつにやられるのか?
その時だ。俺の横をアクシズの青いモビルスーツがやつに向かってゆく。
だめだ、お前もやられるぞ!やめるんだ!
光が青いMSの足を破壊した。そして再び虚空が光る!
うぉぉぉぉぉっ、やめろぉぉぉぉっ!俺は、もうお前にはやらせねえ!
・・・気が付いたら、俺は青いMSの前に踊り出ていた。
光が俺のリックディアスを襲う・・・。
127 :
出会い:2001/03/03(土) 23:00
「・・・た・・・あなた、大丈夫?しっかりしなさい!」
う・・・あ・・・俺は・・・ていうかあんた誰・・・?
「よかった。だいじょうぶね」
彼女の後ろに青いMSが見える。彼女がこいつのパイロットか。うっ、いて・・・、体がうごかねえ。
「あ、怪我してるのよ。動いちゃだめだわ」
俺は戦場に程近い小惑星にいた。どうやら彼女に救われたらしい。
彼女もなた、あのバーコードを敵と狙っているようだ。
怪我をした俺に膝枕をしながら、ぽつぽつとはなしてくれた。
「何でだろうね・・・こんなこと、あなたに話しちゃうなんて・・・ぐすっ」
おれは、彼女に何か言いようのない感情を覚えた。
なあ、俺も、俺も一緒に戦う。一緒に戦おう・・・。
「これは私のすべきことよ。気持ちはうれしいけど、あなたには関係ないことだわ」
関係なくない!あいつは、あいつは俺の部隊を・・・俺の仲間を・・・くっ!
俺はあいつを許せない!許せないんだっ!・・・うっ、いててててて。
「あ、急に動くから・・・。そう、あなたもなの。わかった。一緒に戦おう。そうすれば、きっと・・・」
彼女に抱きしめられて、体が痛んだが、心地悪いものではなかった。
128 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/04(日) 00:15
私は奇妙な気持ちになっていた。
「あのMSは何なんだ?」
Qちゃんの亡霊”青いMS”に止めをさそうとした時、
あの”であす”が割り込んでき、その時の躊躇のため狙いが外れてしまった。
「・・・何故躊躇したのだろうか?」
いくら自問自答してもその答えは出なかった。
あの”であす”は・・・一体?
いかにもガンダムっぽい展開になってきたな。
今後が楽しみだ。
130 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/04(日) 05:43
艦がゼダンの門の空域にさしかかったので、私に偵察命令がおりた。
格納庫に向かう途中、整備兵ボブ=ジョンは私を見つけるとMSの整備状況を説明しだした。
「中尉、擬似ファンネルシステムはシステムが不調なので、インコム式に換装しました。使用方法は基本的には同じです」
と早口に一通りの説明をした。
「また、スラスターを高性能なタイプに換装しましたので、より小回りがよくなっていると思います」
・・・こう度々システムを変えられると、少々困ってしまう。
所詮は実験機ということなのか・・・
コックピットに滑り込み、MSに灯を入れる。
・・・モニターの脇には昔撮影した家族写真が貼り付けてある。
この頃は子供達も素直で、妻との仲もよかった・・・
あの一年戦争さえおこらなければ・・・
「一番機!出るぞ!」
そう言い放つと、私はカタパルトから宇宙へと飛び出した。
131 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/04(日) 06:02
ゼダンの門はもはや陥落寸前であった。
アクシズにまともに衝突しており、中央部より砕けていた。
・・・どうやらティターンズはゼダンの門の破棄を決定したようだ。
ゼダンの門から撤退するティターンズにエゥーゴの執拗な追撃が行われていた。
私はおもむろにMSの機首を下げると、撤退する友軍の援護をはじめた。
・・・群がる”であす”を撃破していく・・・
違う、あの”であす”ではない・・・あの奇妙な感じがしない。
132 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/04(日) 17:49
「一年戦争の時から私は連邦の整備士でしてね、あの頃はこんな時代
が来るなんて思っても見なかったなあ」
ゼダンでの攻防戦が一段落つき、私はひとまず艦で休息を取っていると
ボブ・ジョンが話しかけてきた。
「フライ・マンタやトリアーエズ、力の限り整備させていただきましたよ。
私は父母の誇りだと信じていました。弟はまだ幼くてご近所に迷惑ばかり
かける年頃でしたから、なおのこと仕事に励みました。
弟が新造戦艦ホワイトベースのクルーになった時も父はあの放蕩息子がと
罵って、ますます私に期待をかけるようになりましたが、あのMSの登場以来
全てが変わりました。
ガンダムが戦功を重ね宇宙戦闘機が過去の遺物になると父は『連邦のジョブ・ジョンは
私の息子だ』と手のひらを返すように語るようになったのです。
…弟を恨んじゃいません。これも時の流れでしょう。人の想いも営みも、
何もかも流されていくのだと、パブリクを整備しつつ思ったものです」
…私は何も言わず、安酒の水割りを彼の前に差し出した。想いも営みも…か。
133 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/04(日) 20:47
どういうわけか私は居酒屋にいた。手羽先が美味い。
「へい、らっしぇーい」
暖簾をくぐって一羽の青いハゲワシがあらわれ、私の隣りに座った。
「オヤジ、麦焼酎の湯割り。それとモツ煮、焼き鳥の塩とタレをたのむ」
いつの間にか鳥は人の姿をしていた。私は驚かず、彼に話しかけた。
「よう、元気そうじゃないか。Qちゃん」
「あんたもな。まずは乾杯と行こう」
酒が程よく回ると、彼は自分の事を語りだした。
「元々私はジオニック社の営業マンだったが一年戦争の頃徴兵され、以後
愛機の青いリック・ドムとともに数多の戦場を駆けた。あんたも似たような
もんだろう?同類だと、感じたよ」
「私はあんたに謝らなければ。…あんたを殺してしまった」
「もういいさ。私は生き過ぎた。デラーズ閣下と運命をともにする機会も
あったのに、出来なかった。私は死に場所を無くしていたのだよ。
ただ、心残りは…。中尉、恥を忍んでお願いしたい。私の娘たち、特に
下の娘の面倒を見てやってはくれないか?跳ねっかえりだが根は優しい子だ」
「…分かった。心配するな。この戦争が終わったら探してそうする」
Qちゃんは少し笑って立ち上がり、出て行った。私は一人、そこに残された。
…また、あの夢か。
134 :
一郎の息子:2001/03/04(日) 21:53
ニュータイプ、という人々がいるらしい。
よくわからないが、何でも、宇宙で過ごすようになって、直観力とかが鋭くなった人間…らしい。
アーガマのΖガンダムや百式のパイロット、ティターンズのパプティマス・シロッコ、
アクシズのハマーン・カーンとかがニュータイプらしい。
彼らは、一様に異常なほどの戦闘力を持っているというが、もしも、あのバーコードが
同じニュータイプだとしたら・・・おれは、そんなやつに勝てるのだろうか・・・。
『大丈夫よ。私たちでやるんでしょ?弱気になってちゃ、できることもできなくなるわ』
…ふと、あのアクシズの青いMSのパイロット、ナミの声が聞こえたような気がした。
そうだな、おれはもう後戻りはできない。ナミとともに、あのバーコードを倒す。それだけだ。
バーコードのことを考えていると、今度は親父のことが思い浮かんだ。
不思議なものだ。あれほど軽蔑して、顔も見たくないと思っていた親父に、今はものすごく会いたい。
…この戦いが終わったら…俺は親父に会って、もう一度話をしたいと思う。
その時、俺の隣には……。
ベッドの上にねっころがりながらそこまで考えて、恥ずかしさに思わずのた打ち回ってしまった。
135 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/05(月) 02:42
ゼダンの門での友軍の回収作業中に新たな情報が入った。
グリプス2が奪取されたと・・・
また、エゥーゴとアクシズの仲も決裂し、戦いは3巴となっていった。
136 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/05(月) 13:05
部隊長「おい、ナミ!ハマーン様からの命令だ!撤退だぞ」
なんですって!?私は父さんの敵をッ!
部隊長「私情を挟むな、これは命令だ!従わねば軍法会議だぞ!」
くっ、この中に、あのバーコードがいるはずなのに…。
命令なんか聞けるか、私は、父さんの敵を討つためにここまできたのよ!
部隊長「あっ、こら、どこへ行く!」
アクシズもエゥーゴもティターンズも関係あるもんか!
私は…私はっ…バーコードと戦うんだぁぁぁッ!
137 :
束の間の休息:2001/03/05(月) 21:16
ううん、風邪ひいたかな?
何か頭が重いな、薬でもらっておこうかな。
そういえばお腹が空いたな。
久しぶりに味噌汁でも飲めば、少しは違うかな。
ついでに目玉焼きと納豆が有れば、いう事は無いな。
そうしよう、その後で医務室でも行って
風邪薬でももらって来よう。
おっとっと、その前に頭髪と頭皮のお手入れだ。
大事にだいじに、丁寧にていねいにと。
138 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/06(火) 15:04
アナハイムの技師からちょっと小耳にはさみましてな。
わたしの乗っている試作機はどうも制式採用されないそうですな。
コストが高すぎるのと、万人に扱いづらいのが原因だとか。
しかし設計思想が受け継がれた量産機が生産されるらしい。
それでも量産機1機の値段はジムU4機分!こりゃたまげた!
チターンズはよほど金持ちなのだな。
この試作機とも(擬似ファンネルとも)もうすぐおさらばだ。
神経を(髪を)すり減らす作業から開放される喜びと
少しだが愛着が湧いた機体とも別れに伴う寂しさが相反する。
次に乗るMSは扱い易いものがいいですな。
139 :
一朗(本人):2001/03/06(火) 15:32
>次に乗るMSは扱い易いものがいいですな。
ていうか、早くアナハイムに帰りたい…
140 :
一郎@過ぎ去りし日々:2001/03/06(火) 17:33
夕食には、まだ早い時間、誰も居ない食堂にギターが放置されてる
のに気が付いた。
いや、先の戦闘で戦死した若者の遺品だと聞いた思えがある。
こんな物にさえ目が行かなかった現状に、寒気を感じた。
・・・・・・ギターを手にとる、ヤ○ハのアコースティックだ。
懐かしいな、安物とバカにされがちだけど、街頭や戦場で使うには
もったいないくらい良い音が出る。
妻と知り合ったきっかけもギターだったな。
子供達の前で弾いてやった事も有った、喜んでくれたっけ。
ギターを弾かなくなって何年になるんだろう。
あれ、家族の事を思い出しても涙が出ない。
そうか、私の中ではもう過去の事なんだ、ハハハ・・・・・。
弦を弾いてみる・・・・・酷い音だな、調律しないと。
昔を思い出し、音を合わせる、もう忘れてるかと思ったのに
指が自然に動いた。体が覚えてたんだなぁ。
そして、私は誰も居ない食堂の中でギターで歌い始めた。
ギルバー○・オサリバン、ビー○ルズ、etc、etc、こんな曲
この船の奴らは知らないんだろーなぁ。
あ、ビートルズぐらいは知ってるかもしれないな。
前のカラオケの時、歌えば良かった。
弾きながら、歌っていたら涙が出てきた。
家族の事を思い出しても出てこなかったのに。
いいや、今は歌いたい、涙で前が見えないけど、指と口が覚えてるよ。
・
・
・
・
・
どれ位、歌ってたんだろう、指が動かない。
ギターを弾く指を止めた、そのとたん、一つ二つの拍手が聞こえた、
それが割れんばかりの拍手喝采に変わったのはスグの事だ。
涙でボケた目には、若いころ、駅前で弾き語りをしていた時の光景が
見えていた。
おかしいなと思って涙を拭くと、この船のクルーのかなりの人が
集まっていた。
みんな、泣いてる、家族の写真を見ている奴も居る。
そうか、みんな辛かったんだな・・・・。
その時、私は思った。
こんな戦争、早く終わらせなきゃいけないと。
141 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/06(火) 19:12
(;∀;)・・・イイ!!ageトク!
142 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/07(水) 02:08
感動age
143 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/07(水) 15:39
「なんだと!?」
私は思わず自分の耳を疑った。
連邦政府内がエゥーゴに完全掌握され、ティターンズは危険因子と判断されたという。
これではエゥーゴのクーデターではないか!
「・・・中尉は元々民間人だ。艦を降りるのなら今のうちだ・・・今度いつ港に寄港できるものかわかった物ではないからな」
艦長はため息混じりにそうつぶやいた。
・・・確かに今艦を降りれば妻たちの待つコロニーに帰ることはできるだろう・・・
・・・だが、帰ったところで何になるというのだ?
アナハイムにもどって一生うだつのあがらない経理をするというのか。
・・・この艦では私は必要とされている。
この艦にいる事で、私の存在意義は成立している。
「・・・艦に残ります。このままジオンの残党どもが地球圏を荒らすのを見てられません」
「中尉・・・それでいいのだな?息子さん達にもう会えないかもしれないのだぞ?」
「承知の上です。・・・これまで私は必要とされなかった人間です。この私が地球圏のために何かできるのなら・・・本望です」
艦はグリプスへ航路を定めた。
・・・もう引き返すことなどできない。
144 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/07(水) 15:52
>・・・確かに今艦を降りれば妻たちの待つコロニーに帰ることはできるだろう・・・
をや?、奥さん >4 で家出したんぢゃなかったっけ?
>>144 俺は
>>143じゃないけど、勘違いしてた。そうだったね。
んで、息子・娘が家出をしたのは知ってるけど、息子がエゥーゴに参加してるところまでは
知らないんだよね。
ところで、「青いQ」の娘(ナミだっけ?)の勘違い姉さん疑惑はどーなった? >ナミ担当
バーコード=姉さんでは?という設定、というか話が消えたような気がするんだが…
146 :
144:2001/03/07(水) 17:01
>をや?、奥さん >4 で家出したんぢゃなかったっけ?
確かにそうでした。(笑)
147 :
143:2001/03/07(水) 17:03
↑再度訂正・143です。
今日はうち間違いが多い・・・
148 :
140:2001/03/07(水) 19:00
このスレッドを見て思わず >140 で参戦した者です。
思ったのですが、>143 の奥さんの件ですが、一郎さんが
Zの最後のカミーユ状態ってこたないですよね。(^^;
149 :
ナミ:2001/03/07(水) 20:30
こんこん。誰かが家のドアをノックする。誰だろ。
ナミ姉アケミ「やほ、ナ・ミ、たっだいまー♪」
ね・・・姉さん、な、なんで・・・・・・。
ナミ姉アケミ「あら、なによ、自分のうちに戻っちゃいけないっての?」
い、いやそうじゃないけど・・・突然だし・・・。
ナミ姉アケミ「ま、数年ぶりだしね〜」
相変わらず唐突だわ、この人。
そうだ、あのことを問いたださなきゃ。
「姉さん、今、何やってるの?」
台所の包丁を後ろ手に持ち、聞いてみる。
ナミ姉アケミ「ん、ま、ね。いろいろ」
「まさか、MSのパイロットなんて・・・」
ナミ姉アケミ「ハァ・・・?何であたしがMSのパイロットなんて・・・」
まったくわけがわからないというような顔の姉。
「い、いや、あははは、なんでもないの、何でも」
包丁を棚にしまいこみながら、ちょっとほっとした。
ナミ姉アケミ「んで、あのくそ親父はどうしたの?また仕事?」
150 :
ナミ:2001/03/07(水) 20:30
私の動きが止まった。
顔がだんだん熱くなっていくのがわかる。
「・・・父さんは・・・死んだわ。」
ナミ姉アケミ「・・・は?」
「死んだわ。エゥーゴにやられて」
ナミ姉アケミ「ちょ、ちょっと、そんな冗談は・・・」
「冗談でこんなことが言えるわけないじゃない!!」
ナミ姉アケミ「なによ・・・それ・・・人のこと散々怒鳴り散らして、あたしのこと追い出しておいて・・・冗談じゃないわよ!!」
台所の椅子を蹴っ飛ばし、そのまま一番奥の部屋に閉じこもってしまった。
部屋の中から、家具や壊れ、ガラスが割れる音が響き渡ったが、それもしばらくするとぱたりと止んだ。
その晩、姉は食事の時間になっても、部屋から出てくることはなかった。
・・・台所から何か聞こえる。自室で寝ていた私は、その音に目がさめた。
台所に行くと、姉さんがテーブルで泣いていた。
数年前、異性関係の問題で父さんと喧嘩して出て行った姉さんが、泣いていた。
何も言わずに自室に戻り、私も布団の中で泣いた。
次の日、目が覚めたら姉さんはもういなかった。
台所のテーブルの上に、紙袋が置かれていた。
中には、父さんが一番好きだったウィスキーのビンと、1枚の写真。
写真には、幸せそうに微笑む姉さんと、私の知らない男の人、それから笑顔の赤ちゃん。その赤ちゃんは姉さんによく似ていて、そして、どことなく父さんにも似ていた。
151 :
149・150:2001/03/07(水) 20:32
>「死んだわ。エゥーゴにやられて」
違う!「死んだわ、ティターンズにやられて」だった。
ウツダ
152 :
遺されし者:2001/03/07(水) 21:02
とうとうアクシズを地球に落とす作戦が開始された。
私の任務はアクシズをエゥーゴやティターンズより守る任務だ。
「少尉、我々はあくまで防衛任務だ。前回のような出すぎたマネだけは行うなよ」
デッキにて小隊長に釘をさされた。
前回のピンクのMSに対する行動を危険視しているのだろうか?
「・・・隊長。アクシズを地球に落とすんですね?」
「そうだ。エゥーゴはグリプスのコロニーレーザを使用してこれを阻止してくるだろうな・・・」
隊長の言葉の歯切れが悪い。
隊長もアクシズ落としに疑問を感じてるのだろう・・・
「・・・例のMSは出てくるのでしょうか?」
「・・・Zやジ・オの事か?奴等はハマーン様がグリプス空域で足止めしてくださる・・・」
「いえ、ピンクのMSの事です」
ティターンズは虫の息とはいえ、この作戦に全戦力を投入してくるだろう・・・
奴はこの空域に出てくるに違いない・・・
「さあな・・・少尉の気持ちもわからんでもないが。最初にいったように我々は防衛任務なのだ。これを忘れるなよ」
言葉ではそういっているが、隊長は私の行動を黙認してくれるようだ。
私は心の中で隊長に深く感謝をした。
153 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/08(木) 16:09
もうすぐサイド7-グリプス空域にさしかかろうとした時の事だった。
「艦長!グリプスのスリジャヤワルダナプラコッテより入電、アクシズが地球降下コースをとっています。エゥーゴはこれを阻止するためコロニーレーザの使用をおこなう様子。本艦はその射線軸上に位置する。 とのことです」
しばし考え込む艦長。
「・・・宇宙人といえども、エゥーゴも地球を守りたいということか・・・」
「・・・回避コースをとりますか?」
「いや、本艦はこれよりアクシズの足止めを行う。コロニーレーザーぐらいでアクシズを破壊することは不可能だが・・・コースを変更させ、降下阻止ぐらいは可能だろう。全クルーに通達!本艦はこれよりアクシズに張り付く!MS部隊はすぐに出撃できる体制を整えておけ!」
154 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 01:55
やれやれ、最近の若いモンはとんでもないことをしでかしますな。
礼儀や言葉遣いは良いとしても、アクシズなんてシロモノを地球に落とすなんて!
いったいどれだけ人様に迷惑をかければすむんだ。
格納庫の愛機はすでに整備済みで、機付長はコクピット前で待っていた。
「中尉、激戦かとは思いますが、御武運を!」
最初はいけ好かない若者だとは思っていたが、根はいいヤツだったのだ。
[キトー]MS隊の先鋒として発艦した。
出撃機数はわずか4機。他艦のMS隊と合わせても戦力の不利は明白ですな。
どこまでやれるかわからないが、とにかくあのデカブツを阻止しなければ!
155 :
一朗の息子:2001/03/09(金) 03:01
一触即発の空域で、ふつふつと高まる緊張感。
…の筈だったが、俺たち待機中のクルーの間では
『ヘンケン艦長がエマ中尉に告った時、中尉のリアクションは?』という
賭けで妙に盛り上がっていた。とてもこれから命のやりとりをしに行くとは
思えない。ちなみに俺はいつも通り軽くあしらわれるに夕飯一食。
…でも、艦長の気持ち、よく分かる。ここまで来たら生き延びたいがあっさり
死ぬかも知れない。
だったら後悔はしたくない。俺はふと先日のゼダン攻防戦を思い返していた。
大勢はエゥーゴが押していたにも関わらず、ピンポイントで「アケミ」が
ティターンズを支えていた。やはりあいつを倒さなければ奴らは潰せない。
しかし、腕の差もさることながらMSの性能もダンチだ。くそっ。…?
奴ら、撤退か。…後方。あれは、あの青い光は…
156 :
一朗の息子:2001/03/09(金) 03:05
アクシズ陣から飛び出してきた青いMS。俺は回線を開きつつ、後を追った。
「何してんの、アクシズは撤退を始めてるんじゃないのか?」
「離してっ!私は一人でも戦うんだから!」
「無茶だ。気持ちは分かるが自殺行為だ。冷静になれ、ナミ!」
「こんな近くにいるのに…手を伸ばせば捉えられるのにっ!」
「分かった、分かったから!」
俺はリックディアスで彼女の青いMSを抱き止めた。
「…!!」
「一緒に戦おうって言っただろ?確かに同盟は決裂して、もうこんな風には
会えないかも知れない。…けど、俺に一つ策がある。上手く行けば、奴との
力の差を埋められる。その時は、君を迎えに行く。戦うために。だから、
今は帰るんだ…いい子だから、ナミ…」
「…子供扱いしないで…」
そっと腕をほどいて彼女は彼方へと消えた。俺はその姿を見守りつつ
自問自答した。策。策と言うには余りにもお粗末だが、現在エゥーゴで
極秘開発中の新型機。あれに乗りさえすれば少なくとも機体の性能差は
埋められる。あとは…
「俺もニュータイプであることを信じるだけさ」
157 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 03:23
アクシズ上空で一朗はガサC部隊と交戦をしていた。
一朗のビームライフルの光ががガサCを貫く。
だが、いくら倒しても敵機が減ることはなかった。
「くそっ、一体いくついるんだ!?これではブームライフルが持たないではないか」
そう愚痴をこぼしながら、必死で生きるための戦いを繰り返す。
左のスラスターの調子が悪い。
無茶をしすぎたのかもしれない。
「・・・い・・中尉。例の・・・MSが・・18時の方向より接近します」
ミノフスキー粒子が高濃度のためか、至近距離の通信もノイズ交じりだ。
・・・?あのMSは・・・青いMS!?
「一郎の息子」はこのまま名前をつけずに通しますか?
159 :
130:2001/03/09(金) 14:59
できれば名前がある方がいいと思う。
名前がないので絡めにくいし・・・
あと、一朗の愛機も(笑)
160 :
名無しさん:2001/03/09(金) 15:25
期待aGe
>>159 一朗の愛機は「ガンダム」だと思ってた。スレの最初の頃活躍した
「バーコードガンダム」、その量産型。
息子の名前は…誰かがつければそれにならうつもりだったんだけど。
162 :
名無しさん:2001/03/09(金) 16:10
息子の名前はアキラです。
バーコードガンダムって・・・元はなんなんだ?
ナミの愛機の青いMSも不明だな。
一郎の愛機は「ガンダムMKU バーコードカスタム」の方が良くないか?
164 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/09(金) 16:32
ガンダムよりザク系統のが好きだがティターンズじゃ無理だわな
165 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 16:46
俺もガンダムは若者ってイメージあるな
ザク系のはオヤジもOK。ランバ・ラルとかいるし
しかし、このスレの趣旨は「おじさん」が主人公だからな。
主人公=ガンダムがとりあえずのお約束だろ。
167 :
140:2001/03/09(金) 17:27
プロトタイプ・サイコ・ガンダムのカスタム機ってのはどうかな?
「史実」のテスト時に爆発したヤツね。
爆発によりテストが終了した次点で余ったパーツを集めて組上げ、
開発チームの意地でより改良を加えられた。
・・・・・・って感じでどうだろーか?
元々mkUベースだし、ティターンズだし、どうだろう?
名前は、バーコード・サイコ ってトコで。(^^;
168 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 17:29
「見つけた!あのMS・・・忘れはしない!」
そう言い放つと、ナミはMSのスロットを全開にした。
「いつぞやのMSか・・・だが、今回ばかりはお前にかまっている暇はないのでな。私はやらなければいけないことがある」
一朗はナミのMSの攻撃を回避しつつ、ビームサーベルの有効範囲まで一気に接近をした。
「・・・!!はや・・!」
ナミがそう呟くのを待つ前に、一朗のビームサーベルがナミのMSの左腕を捕らえた。
「Qちゃんの幽霊かどうかしらんが、化けて出てくるなら盆ぐらいにしとくんだな」
「・・・なにを言う。お前は父さんの仇だ!!」
「・・・女!?」
一瞬一朗のMSの動きが止まった。
その隙にナミはブースターに火をつけ、一朗のMSと距離を取ることができた。
「・・・娘と同い年ぐらいか・・・子供が殺し合いなぞするもんではない」
169 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/09(金) 17:33
>バーコードサイコ
(・∀・)イイ!!
170 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 18:01
>バーコードサイコ
まさか、バーコード最高!! ってか。(藁)
171 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/09(金) 19:01
「・・!!大人がだらしがないから・・・私達まで戦うことになったのよ!」
ナミが吼える。
「だからと言ってアクシズを地球に落としていいという道理にはならんぞ!」
一朗はインコムを放射した。それは蛇のような軌跡を描いてナミのMSを捕らえる。
「・・!!」
次々とビームがナミのMSを襲うが、ナミはすんでのところでかわした。
「偉い大人は・・・いつまでの地球にしがみついて駄目にするから・・・だからハーマン様はアクシズを落とす事にしたのよ!」
そう言い捨てると、ナミはビームライフルを一朗めがけて乱射した。
「お前もそれが正しいと思っているのか!」
無数のビームの矢をかいくぐり、再度一朗はナミの機体に接近を試みた。
「みつけたぞピンクのMS!!」
アキラの放った攻撃がナミと一朗の間で炸裂した。
これを回避しようとした一朗のMSが大きくのけぞる。
「・・・!?あの”であす”のパイロットか!」
アケミがバーコードサイコなら、アキラにもガンダム系がほしいところだな。
候補としては、エゥーゴだからガンダムMK-3か、ZU関係かな?
>>174 あひゃひゃ、もっともだ。こりゃまた一本とられた(藁
ザクの丸い頭にはバーコードがよく似合いそうだ(藁
177 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/10(土) 10:54
「アキラ…なの?」
「ずいぶん苦労したぜ。上を説得するのは。でも大尉もカミーユさんも
自機があるからって、何とか融通きかしてもらった。
…久しぶりだな、アケミさんよ。今までの借り、のしつけて返させて
もらうぜ?」
「MS?あれもガンダムタイプか。…まるでガンダムのバーゲンセール
だな。…どこかで聞いたような声だが…」
記憶の糸を手繰る作業に気をとられた瞬間、目前のガンダムは急加速し
一気に間合いを詰めてきた。
「…!?」
接触する直前で奴は身体を傾けて私の左脇を潜り抜けた。スラスターのことを
感づかれている。大きな衝撃がコクピットに響いた。
「…!!」
「怖いくらいの反応だ。だけど、これなら…やれる!」
私はかつてない感覚に全身が粟立った。
178 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/10(土) 14:46
誰が語っているのかがちょっとわかりにくいかも。
179 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/10(土) 15:03
一朗は苛立っていた。
何故にエゥーゴであるあのパイロットが自分の前に立ちはだかろうとしているのか・・・
「貴様はアクシズを地球に落としても良いと思っているのか!」
一朗はそう怒鳴った。
今までの一朗の人生の中で、人に対して怒鳴るといった行為はあまりなかっただろう。
「・・・!?なんだ?何をいっているんだ?こうもM粒子が濃くては・・」
その刹那、アキラのMSめがけて無数のビームが降り注ぐ
一朗がインコムを作動させたのだ。
重力(富野)に魂をとらわれてる地球人よ....
つか、ガンダム=富野なんだなって、このスレで思い知らされた。
181 :
6:2001/03/10(土) 16:39
180は宇宙人?
182 :
重力の窯の底で:2001/03/10(土) 17:29
「ちょっと、そんなの置いていきなよ。早くしないとシャトルが出ちゃうよ」
「ま、待てよ。J・Hの限定版LP、こいつだけは手放すわけには…」
「死んじゃったら何も残らないでしょ?」
…あーあ、ダッサダサ。こいつ、見た目は悪くないけどバカだし働かないし、
口を開けば音楽の話だけ。…もう何ヶ月になるっけ、家出てから。
なんとか保証人の要らないボロアパートに転がり込んでお給料のいいバイトで
今までやってきたけど、もう限界。どっかの軍隊が戦争やってるなんて話
あたしには全然リアリティーないけど隕石が落ちてきて地球がメチャメチャ
になるんでしょう?
…だから蓄え全部使ってコロニー行きのシャトルのチケットを二枚買ったけど
こいつ、置いていこうかしら?何へらへら笑ってんのよ、気色悪い。
…男なんて、結局土壇場では役に立たないのよね。こいつも、クソ親父も、バカ兄貴も。
ほら、とっとと歩きなって!!
183 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/10(土) 19:17
アキラ「うおっ、またこいつか!甘いんだよ!」
アキラは、インコムのビームをかわしつつ、ビームサーベルで切りかかる。
アキラ「おるぁっ!」
一郎「ちいいっ!若造がぁっ!」
ビームサーベルが交錯し、二人が向かい合う。
その光景を見て、ナミは不思議な感覚に襲われた。
「何・・・?あの二人・・・敵同士なのに、なんか、違う・・・」
その時だった。暗い闇を照らす、巨大な光がアクシズを包んだのは。
ナミ「きゃああああっ!」
アキラ「どわぁぁぁぁっ!」
一郎「うぉっ、こ、この光は・・・!?」
巨大な光、コロニーレーザーがアクシズを撃ち、その軌道を変えた瞬間だった。
一郎「おお、これは・・・アクシズの軌道が・・・地球は救われたか・・・」
呆然となった一郎、それが一瞬の隙となった。
アキラ「よそ見してんじゃねえ!もらったぁっ!」
一郎「くぅっ、ぬかった!」
一郎は身をかわしたが、アキラのビームサーベルはバーコードサイコの右腕を切り飛ばしていた。
一郎「これまでか・・・」
アキラ「てめえ、待て、待ちやがれってんだよ!」
アキラは叫んだ。が、バーコードサイコは猛スピードで戦線を離脱した。
184 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/10(土) 19:19
ナミ「・・・アクシズは、軌道を変えた・・・の?」
アキラ「ああ、コロニーレーザーでな」
ナミ「バーコードは?」
アキラ「逃げられちまったよ。」
ナミ「そう・・・」
アキラ「でも、やれる。次こそは、親父に勝つさ。必ずな」
ナミ「・・・え、今、なんていったの?」
アキラ「え、『じじいに勝つ』って・・・」
ナミ「うそ!いま、確かに『親父』って言った!」
アキラ「言ってねえって」
ナミ「言ったわ!」
その時、数機のリックディアスが近づいてきた。
「いよう、お二人さん。例のピンク色はどうした?」
アキラ「あと一歩ってところだったのによぉ・・・」
アキラと、その仲間たちが楽しそうに談笑する。
ナミは、アキラの言葉に混乱していた。
ナミ「言ったわ、たしかに『親父』って・・・。どういうこと?」
ナミはつぶやいた・・・。
185 :
一郎:2001/03/10(土) 22:42
整備兵に私のMSの様子を聞きに行くと私のうわさをしていた。
聞くと、私がニュータイプではないかと話していたそうだ。
私もNTというものは知っている。宇宙で過ごすようになって
直観力等が鋭くなった人間で、人の心すら分かるという。
くだらない、と私は一笑に付した。買いかぶりだよ、と。
私は人の心がわかるどころか家族と心を通わせる事さえ
できなかったのだ。そんなモノであるわけが無い。
けれど。けれど、もしもう一度会うことが出来たら。
分かり合おうと思えるだろう。そう努力しようと思えるだろう。
加代子が私に求めた物とはなんだったのか。
美紀が惚れた男とはどんな人間なのか。
アキラがみつけたやるべき事とは何か。
聞きたい。語り合いたい。
・・・なぜだろう。久しぶりに、家族のことを想って胸が熱くなる。
もはや過去の事だと思っていたのに。
186 :
アケミ:2001/03/11(日) 00:28
以前まで戦争など、遠い場所のおとぎ話だと思っていた。
仕事に追われ、家族との対話も無く
何時しかそれが当たり前だと思い、
自分に顧みる物すら考えないようにして生きてきた。
それが今やどうだ、時として戦いを望み、楽しみ、
それすら心の交流を生み出すものとして迎え入れているでは無いか。
なぜか以前の自分があまり思い出せない時が有る。
以前なら、こんな時どうしていただろう。
そんな単純な事さえ分からない。
私は何処へ行くのか・・・
187 :
アケミ:2001/03/11(日) 02:21
激戦が続くある日、私は艦長にブリッジに呼び出された。
するとそこには見たことが無い若者が2人いた。
一人は優しい目を持った黒人の大男。
もう一人は見るからにプレイボーイ風な金髪の白人の男だ。
年齢はどちらも20代にはなっていないだろう。
艦長が口を開く。
「アケミ中尉。この2人を今日から君の下につける。ダグラス・ハリス上等兵とジャック・ウィギンズ上等兵だ」
黒人の大男がダグラス・ハリス、プレイボーイ風の男がジャック・ウィギンズだ。
艦長は続ける。
「最近の我が軍の情勢はあまり良くない。いや、はっきり言って悪い。パイロットがどんどん減ってきているのだ。無論、これは前線での戦死者によるものだ。我が艦でも先日の戦いで4名が帰らなかった」
私は唇をかみ締めた。
「そこでこの2人がパイロット要因として補充されてきた。シュミレーションではいい成績を残している。今やエースパイロットの君だ。うまく鍛えてくれるだろう」
私に部下ができた。
アナハイムを出て以来初めてのことだ。
だが、常に最前線にあるこの艦に10代の少年兵が派遣されるとは。
ここまでティターンズの人的資源は枯渇しているのか・・・
ふと、息子と娘のことが思い出された。
今どうしているのだろうか。
厳しい世の中で強く生きていて欲しい。
センチメンタルな気分になってきた。
いかん、前線でこんな顔をしていてはいかんのだ。
今日は新人2人の歓迎会ということだ。
酒でも飲んで盛り上げよう。
カラオケはしないように・・・
188 :
age:2001/03/12(月) 09:08
age
189 :
七紙:2001/03/13(火) 12:21
もう終わりなの?
190 :
遺されし者 :2001/03/13(火) 15:20
グリプスでの戦闘の後、エゥーゴとティターンズは激しく消耗をし
我らアクシズの一人勝ちとなった。
連邦首脳陣もアクシズに対抗しうる術がないことを理解しており
ハマーン様率いる艦隊が地球に降下する日がやってきた。
今回の作戦は連邦側にサイド3をアクシズに譲渡することを確約させ
事実上、連邦内部を掌握することが目的である。
思い起こせば一年戦争勃発時から・・・
やっとスペースノイドの自治を認めさせる時期がやってきたのだ。
・・・この作戦で歴史は大きく変わることだろう・・・
うわ、マジかよヤマ場ごっそりスッ飛んでんじゃん。
何てことするかなぁ。
192 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/15(木) 04:21
アケミ中尉はいつかきっと我々の元に戻ってきて、
再びあの素晴らしい武勇伝を聞かせてくれるさ。
だから、その日が来るまでじっと耐えていようではないか、同志よ。
早く帰って来てね、アケミ中尉・・・。
195 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/15(木) 15:28
あれからどれだけの時間が経ったのだろうか…
「中尉、こっちです。もう少し時間があれば微調整にもっと時間を取れたんですがね」
いや、いい。ボブ・ジョン。最後まで面倒かけたな。
「いいんですよ。それにしても、あれほど貢献した中尉を左遷なんて…
上は何を考えてるんでしょう?」
ティターンズはもはや形骸だ。この小型船もMSも退職金代わりに思っているよ。
「こんなハイザックのポンコツ3機を?現物支給たあ泣けてくるぜ」
「…ジャック、口が過ぎるぞ」
「分かってんよダグラス」
…ジャック、ダグラス。君たちは前途ある若者だ。こんな中年に従って辺境のコロニーで
うだつの上がらぬ生活をする事はないのだぞ?
「課長。そいつはいいっこなしですぜ。これから地球は住みにくくなる。だったら
もう未練はねえや」
「…私たちは中尉の供をします」
…ありがとう。…お別れだ、ボブ。家族を大事にしろよ!!
『我々はこの中年を知っている…いや、この老眼鏡とバーコードを
知っている…
機動戦士ガンダム0088〜逆襲のアケミ〜
…生きているから、いい事もある』
196 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/15(木) 16:04
「了解。入港許可を取得。自動操縦に切り替えて入港する」
「…なあ、ダグラス。俺たちが今から行く所ってティターンズの営業所?だよな。
ティターンズって軍隊じゃなかったのか?」
「…このコロニーは中立だが有事の際はここを一つの拠点にする事も考えていたんだろうな。
その時所有権を主張するための幽霊会社さ。…中尉の言うように本社も逝っちまったがな」
「へえ。上の人は大変だねぇ。俺が心配なのは今日の飯と可愛いねーちゃんがコロニーに
いるかって事ぐらいだな」
「…お前らしい」
「どーも」
2時間後、私たちは粗末な建物の前にいた。前任者はとうの昔からいなかったようで
荒れ放題。私たちはまず掃除から始めることにした。
「きったねえな、おい。課長。このソファー外に出しますよ」
「…電話は、通じるみたいです」
額に汗して働きながら、私はこれからのことを考えた。この建物は、私の城。
まさか生きている間にこんな立派な城を持てるようになるとは思わなかった。
「私は…社長なんだ」
こそっと呟いた。生きるってすばらしいことですなあ。
197 :
ナミ:2001/03/15(木) 16:36
もう過ぎ去ってしまったことだ。でも、私はあえてここに記しておく。
コロニーレーザーによってアクシズ降下作戦を阻止され、戦いはエゥーゴ、ティターンズ、
アクシズの三つ巴になった。
ジムUやガザC、バーザムが入り乱れて戦うなか、私とアキラ、そしてバーコードの戦いも
終わろうとしていた。
私は見た。バーコード、そしてアキラのガンダムが光を放つのを。
「親父、なんで親父がこんなところで、MSに乗ったりしてるんだよ!」
「アキラ…あの『であす』のパイロット、やはりお前だったか」
そう、バーコードはやはりアキラのお父さんだったのだ。
「家のことも省みないで、仕事仕事で、親父は俺達のことを考えたことがあったのかよ!」
「わしは、お前達の為に、骨身を削って働いてきたのだ。わしがお前達のことを考えなか
ったと思っているのか!?」
「だったら何で、もっと俺達のことを見てくれなかったんだよ!」
「わしには仕事しかなかったんだ。ひたすらに仕事をして、仕事に生きて、金を稼いで、わ
しにはそれしか出来なかった、それしか知らなかったんだ!」
「そんなことじゃないんだ。親父、俺は、俺達は親父と一緒にいたかったんだよ!」
「アキラ…わしは、わしはダメな親父だ…」
「でも、あんたは俺の親父だよ…」
二つの光が、やがて絡み合い、ひとつになった。いつのまにか、私もその光に包まれていた。
青い光の中で、渡しは父さんにあった気がした。
『ナミ、もういい、もういいんだ。この狂った戦いの中で、バーコードも必死だったんだ』
父さんが私に語りかける。私の中のわだかまりも消えていくような気がした。
198 :
ナミ:2001/03/15(木) 16:37
「アキラ、大きくなったな」
アキラのお父さん−一郎さんは笑いながらアキラの頭をくしゃくしゃに撫で回した。
「へっ、親父はあんまり変わらねえな」
アキラもにやりと笑う。
ここはグリプスから程近い小惑星帯の中だ。
周囲は、戦闘はもう終わっていた。
ティターンズは壊滅し、アクシズは撤退。私は戦いの中で置いて行かれたみたいだ。
「なあ、親父。今日ほど親父のことをかっこいいと思ったことはなかったぜ」
「はっはっは、てれくさいな」
「親父、これからどうするんだ?」
「そうだな、わしはティターンズだ。部下の事もあるからな。残存の部隊に合流するさ」
「…」
「心配するな。もうお前も一人前の男だ。わしがいなくても十分やっていける」
一郎さんはさびしそうに笑い、そして私のほうを向いた。
「ナミさん…だったかな?前に一度あったことがあるような気がするが」
「はい。前に中立コロニーで…」
「ああ、そうだったそうだった。君のお父さんのことだが…すまないことをした。謝ってすむ問題ではないが…」
「あれは…!あれはもう、いいんです。もう…」
「ありがとう、ナミさん」
そういうと、一郎さんは立ちあがった。
「行くのか、親父?」
「ああ、はやくせんとまたおいていかれるからな」
「また、会えるよな」
「そうだな。また、会おう。ナミさん、息子のこと、どうか、よろしくお願い致します」
そういって、一郎さんは…バーコードは宇宙に去っていった。
アキラと私は、バーニアの光が見えなくなるまで見送っていた。
199 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/16(金) 01:04
えっ?終り!?
>>199 しばし待たれよ。どういう方向にするか難しいけど。
頑張れ俺含む職人達。
201 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/16(金) 03:57
「ティターンズのバーコードだと?」
一人の男が立派な机に座っていた。
威厳のある顔付きをしており、あごには立派な髭を蓄え、胸元には数々の連邦軍の勲章が誇らしげにつけられている。
連邦軍の幹部の一人だろうか?
「ええ、・・・噂ぐらいは聞いたことありませんか?」
もう一人の男は見るからに神経質な顔をしている。
「・・・聞いたことはあるが・・・奴はグリプス戦役の時に行方不明になったと聞いたが?」
「ええ・・・確かに生存の確認はとれていません・・・が、死亡の確認もとれていません」
髭の男はおもむろに椅子に座りなおすと、手渡された資料に再度目を落とした。
「そのバーコードが今、地球にいると?」
「そうです。とはいっても未確認ではありますが・・・反ネオジオン軍としての活動に参加をしているとの情報です。
ご存知のように現在、ダカールはネオジオンの言うがままです。
この時期にティターンズのエースと言われたバーコードが反ジオンとして活動をしていると知れたら・・・」
「・・・お前は何を考えてる?」
「いや何。私だって宇宙人ごときに この地球を踏み荒らされたくないと思っているのですよ」
202 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/16(金) 04:13
おお!なんか面白そうな展開!
第一部完ってとこだな。第二部も期待してます。
204 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/16(金) 05:58
まじ第一部OVAで見てぇ〜〜〜
第一部をプロの脚本家にまかせたら、もっと膨らみそう。
(この発言は職人さんに失礼かな?お気に障ったらすいません。)
205 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/16(金) 08:03
>>197-198
の前がクライマックスなんじゃないのかー
つーか
>>190はひどすぎ・・・はしょりすぎ
206 :
バーコード再び:2001/03/16(金) 09:43
その日、定時が始まると同時に1本の電話がかかってきた。
「は〜い、こちらティターンズトリニダード・トバコ支部」
グリプス戦役時から私についてきたジャックが電話に出た。
ティターンズ トリニダード・トバコ支部。軍隊とは名ばかりの、残務処理を担当とする支局だ。
華々しい活躍とは無縁だが、平和なところだ。
所長は私、職員(隊員などというかっこいいものではない)はダグラスとジャック。
彼らの腕なら、こんな閑職で無くとも、十分やっていけるところだが、
「所長、我々は所長と共にやっていきたいんですよ」
「所長も頼りないからなー、俺達でカバーしねえとどうなっちゃうかわからないからなー」
ダグラスとジャックはそう言ってくれた。
「はい、そうっすが…、はいはい、はい、少々お待ちを」
ジャックの軽そうな顔が、徐々に引き締まって行く。
「所長…いえ、隊長。また、バーコードの出番の様です」
その言葉に、ダグラスの顔も引き締まった。
私はゆっくりと立ちあがり、オフィスを出、エレベーターで地下倉庫に向かった。
…再び、MSに乗ることになろうとは…。
地下倉庫にたたずむ3機のMSを前に、運命というものを感じずにはいられなかった。
207 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/16(金) 09:54
おおおおお。めちゃめちゃ先が楽しみ。。。応援してますage
208 :
age:2001/03/18(日) 15:54
age
209 :
名無しさん:2001/03/18(日) 17:24
名スレの予感
210 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/19(月) 14:47
211 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/19(月) 14:49
212 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/19(月) 22:04
ままちきれないぃぃぃage。
213 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/20(火) 02:08
「はい、一郎さん。うちの畑でとれた野菜だよ」
「来て早々に転勤とはあんたの会社って忙しいんだねぇ」
出発の日。我々は親切にしてくれた村人に挨拶をして回っていた。
げに暖かきは人の情。私達も名残惜しいが仕方がないのだ。
あの日、私達はティターンズ上層部のみが知りえるホットラインから
極秘の指令を受けた。
『ネオジオン兵を掃討しつつ、ダカールへ進路をとれ』
額面通りの指令だが、簡単に言ってくれる。援軍についての指示がないことから
我々の単独行動と考えられる。この状況下をもはや旧式のハイザック3機で
切り抜けなければならないのだ。久し振りに胃が痛くなった。
「考えたって仕方ありませんぜ」
ジャックが私の考えを見透かしたように話しかけてきた。
「ハイザック、いつでも出せますよ。いつでも逃げれば助かるってものでもない。
そう教えてくれたのは隊長ですよ」
…そうか。そうだったよな。すまん、少し弱気になっていたようだ。
「へへへ…んあ?げっ、レ、レナ。だ、大丈夫だよ。ちゃんと無事に帰ってくるから。
お、おい泣くなよ。た、隊長」
ふっふ。逃げれば助かるものでもないのだろう?さてダグラス。いよいよ
お別れだ。船を用意してくれ。…それでは皆さん、ごきげんよう。
え?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・えぇ!?
215 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/22(木) 19:11
あれからどの位の月日がながれただろうか?
ティターンズは形骸化し、その勢力はネオ・ジオンに吸収されてしまった。
私たちは表面上はティターンズを離れ、ここ地球へ密かに降下し、各地でゲリラ活動を展開していた。
とはいえ、物資の補給、作戦等は連邦軍の上層部より密かに与えられたものである。
連邦軍としても、この時期に表立ってジオンと戦争するわけにはいかないのだろう。
「中尉!ネオジオン降下部隊を確認しました!前方2時の方向です」
ダグラスのハイザックから通信が入る。
私はおもむろに愛機のジェネレーター出力をあげた。
「ジャック!聞こえるか!?」
居眠りでもしていたのだろうか?
しばらくしてからジャックの返事が返ってきた。
「我々はこれよりジオン降下部隊の先陣を叩く!
本作戦は牽制が目的である!決して無理をするな!」
そう言い放つと、私は愛機を立ち上がらせる。
他機のブースターの光に、愛機のピンク色が鮮やかに照らされる。
「いくぞ!」
メインブースターの出力をあげ、飛び立つ。
続いてダグラス、ジャックそれぞれのハイザック小隊が後に続く。
216 :
140:2001/03/23(金) 09:59
第2部では、新しい主人公を出すってのは安直かな?
一郎氏をZのシャア的な位置付けにして、違うタイプの中年を出すのも面白いかも?
周りの意見を聞かない我が道を進むタイプとか。(^^;
217 :
78 :2001/03/23(金) 10:45
>140
面白そう。
別に仲間ではなく、新しいライバルとしてもいいかも?
賛成。
218 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/23(金) 13:18
当然おじさんですよね?
おばさんだったら・・・・・まわりの意見聞かないし、つっぱしるし・・・
219 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/23(金) 13:52
>218
ある意味、最強キャラになるかも(w
>>218 14年ぐらい一郎のトラウマになるかもな(藁
221 :
age:2001/03/23(金) 16:36
age
222 :
140:2001/03/23(金) 18:50
>218
出すとしたら、シーマ様タイプ女王様か、一之瀬のおばさん(by めぞん一刻)
タイプの、ガハハおばさんか。(^^;
223 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/23(金) 23:16
「少尉は”オバタリアン”とう言葉をしっておるかね?」
「・・・オバタリアンですか?」
「旧世紀時代に・・・もっとも恐れられたタイプの人間のことだよ」
「今のNTのようなものなのですか?」
「ちがうな・・・NTが人と分かり合える人類の確信だとしたら・・・
”オバタリアン”はとてつもなく強い自我を持つタイプの・・・
ちょうどNTと呼ばれる者の対極のタイプの人間だよ」
224 :
通常の名無しさんの3倍:2001/03/25(日) 04:43
名スレにつき、復興きぼーん
225 :
新たなる脅威:2001/03/26(月) 01:47
「中尉、MSが接近しています!ネオジオンの機体のようです!」
ダグラスが不意に叫んだ。
私のハイザックのレーダーにも反応がある。
モニターには、ベースジャバーに乗った、青い重MSが写っている。
両手でビームランサーを構え、まっすぐに向かってくる。
不思議なことに、頭に黒い鉄のかたまり(追加装甲か?)がついている。
それがまるで大仏の頭か、あるいはパンチパーマのように見える。
・・・あの動き、只者ではないかもしれない。来るか!
ばしぃぃぃぃっ!
私のビームサーベルと青いMSのビームランサーが交錯する。
向かい合う私のハイザックと青いMS。
「なんなの、この趣味の悪いピンクのMSは。まったく、親の顔が見てみ
たいわ・・・ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」
機体同士が接触したため、相手の声が聞こえてくる。おそらくは女性、
それも、40代くらいの中年女性だ。接触回線から聞こえてくるのは、
延々と果てしない愚痴の数々だった。
その瞬間、私の頭に「オバタリアン」という言葉が浮かび上がった。
226 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/03/27(火) 04:05
話の繋がりが見えん・・・
黒幕係の人〜!
228 :
通常の名無しさんの3倍:2001/04/01(日) 07:49
アゲ
229 :
一郎:2001/04/01(日) 08:00
私は焦りを感じ始めていた。
青いMSをなかなかしとめることができないのだ。
この私が、連邦のバーコードが!
普段なら冷静に相手の動きが読めるのに、この青いMSの場合は勝手が違った。
いわゆるMS戦闘の際の常識もなにもないのだ。
まさに傍若無人という言葉がふさわしい操縦で、あれでは機体に大きな負担がかかるだろう。
あのパイロットは自分さえよければいいのか。
ジャックとダグラスも困惑しているようだ。
不本意ながら一旦引くことにした。
ミノフスキー粒子の濃度が薄くなってきたのか、引き際に相手MSのパイロットのぶつぶついう声が聞こえた。
あれがオバタリアンというものかどうかは私にはわからないが、あれは存在するだけで害毒を撒き散らすものだ。
あの青いMSは倒さねばならない。
230 :
↑:2001/04/02(月) 17:47
age
231 :
.:2001/04/05(木) 15:08
メガ粒子砲
232 :
新主人公登場:2001/04/05(木) 18:34
ふっ、とうとう左遷を食らったよ、資材開発部の部長まで勤めたこの私が。
直接の原因は、ティターンズ解体に伴う人員整理だが、ケチの付き始めは
皆の前で、一郎のバカヤロウにカツラを取られてからのような気がする。
それにしても、なぜ今更、連邦に出向してテスト機に乗らねばならんのだ。
確かに私は、若い頃テストパイロットをやっていた叩上げだが、あまりにも
露骨な嫌がらせじゃないのか?
暗に辞めろと言ってるのだろーが、家族がいる以上、簡単には辞められん。
くそ、なんてこった!!
233 :
通常の名無しさんの3倍:2001/04/07(土) 09:26
>>232 うわー、今のオレとほとんど同じ境遇だ。
(もっとも、おれはカツラ取られてないが)
そうなんだよな、家族がいる以上辞められないんだよな・・・・
桂なのか。
235 :
通常の名無しさんの3倍:2001/04/09(月) 13:43
age
236 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/04/12(木) 13:34
AGE
237 :
通常の名無しさんの3倍 :2001/04/17(火) 03:30
ジェットストリームアタック
238 :
通常の名無しさんの3倍:2001/04/29(日) 01:20
age
239 :
通常の名無しさんの3倍:2001/05/12(土) 05:58
ネタ切れ同人上げ
240 :
通常の名無しさんの3倍:2001/05/19(土) 22:50
age
241 :
通常の名無しさんの3倍:2001/05/21(月) 06:19
で勝手に続けてみる。
「あ、帰ってきた。」
青い重MSがフレームを軋ませながら全速力で艦に突っ込んでくる。
ガッシャーン。左脚を破損、いや破壊しながら着艦する。周りのもの
も巻き込みながら…。
「あ〜、だからワイヤーで係留するから、無理に着艦しなくてもいいっ
て言ったのに〜。」
「うっさいわね!そしたらあたしが降りるとき大変じゃないの!あんた
自分のことしかかんがえないわね!」
おいおい、そりゃあんたのことじゃないのかい?
「大体、敵にやられるならともかく、毎回着艦事故で機体を中破。その上
他のも巻き込むなんて…。今回はズサが二機も潰れたんですよ!」
「あ〜、もううるさい!だいたいぶつぶつぶつ…。」
このおばさんがわがネオ・ジオンのエースとなるべき人らしい。まったく
ハマーン様は何をお考えになっているのか…。
242 :
:2001/05/21(月) 12:05
まだあったのかこのスレ
243 :
.:
もう終わったのかな???