機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-254
「ねぇ…イザーク…」
私にももっと本気な所見せてよ。
「…なんだ?」
嫁は正面のデスク越しに、イザークの前に身を乗り出した。
「こうして二人きりになれるの何ヶ月ぶりだろうね?」
「さぁな…」
素っ気ない…
「私が欲しくないの?」
イザークに顔を近づけ挑発的にその瞳を見つめてみた。
イザークは驚いたような、そんな顔をしていたけれど、瞳を伏せて「今は仕事が先だろ?」と牽制された。
「今がいい…ねぇ…今……」
こういう時、私はイザークを誘うのがとても上手い。
背後からギュッと抱きしめて耳元で優しく「駄目?」と囁く。
しかし「駄目だ」と即答の返事が返って来てシュン…となる。
イザークにもっと愛されたいのに。