それでも約半数がミサイルを突破したが、彼らに対しては、各基地より発進したスパイグラスパー部隊が襲い掛かった。
パラシュート降下するフラッグは、次々と機銃でパラシュートを破かれ、高速で落下する鉄の棺桶に変換された。
一部は、機銃で抵抗したが、所詮は無誘導兵器に過ぎず、音速で襲来するスパイグラスパーを撃墜することは、
ハンマーでハエを叩き落すかのごとき至難の業であった。
重火力で連合兵とコロニー住民を恐怖のどん底に陥れたハムフラは、機銃掃射を受けただけで誘爆して爆散した。
「バクシオンとか許せないだろ」スカイグラスパーのムウ大尉が言う
ある一定の高度に達した段階で潮が引く様にスパイグラスパー部隊は離脱していった。弾と燃料が払底して撤退したのだとザフト兵達は、安堵した。
彼らは、半数以下に撃ち減らされながらもマスドライバー施設「ハビリス」を制圧できると考えていた。
彼らの足元・・・地上では、各所にフジヤマ社製の155mm電磁重対空砲、アドゥカーフ社の120mm電磁重高射砲 75mm重高射砲 モルゲンレーテ社30mm対空機関砲を初めとする
対空火器が設置された対空陣地群が爆死民を突き殺すべく待ち受ける太陽の勇者のディムロス如く待ち受けていた・・・・・・・・・・・
クローダー「やられたニダー」
めっと「バクシオーは爆死する運命だっtナンダww」
僅かな爆死民が干拓されたビクトリア地区の土を踏むことが出来たものの圧倒的多数のモリーゾ率いる王国軍とオーブ連合軍に数分で殲滅された。
こうしてバクシオン軍最初の地上降下作戦は、無残な失敗に終わったのであった・・・・・・
この様な無謀な作戦をsbが行ったのは、宇宙空間での相次ぐ大勝でバクシオン上層部が油断していたのと
後に信爆死民を構成する負け組地区が蜂起するという情報であった。
彼らは、オーブ連合加盟地域の中では広範な自治権を認められていたものの再構築戦争で荒廃した地域の再開発資金を供出させられており、
自らの富が腐敗した地域の私腹を肥やすためだけに充てられていると不満を募らせていた。
その為、分離独立の機運が以前から存在し、爆死民は、開戦前から独立派と秘密裡に接触し、協力の約束を取り付けていた。
ザフト上層部の中には、ビクトリア降下作戦降下と同時に中国の星火燎原の故事の如く全土に広がった反乱で
アフリカ連合は崩壊すると見ていた者もいたである。
そんな彼らの楽観的予想とは裏腹に負け組地区は一部を除き平穏を保っていた・・・・・・・・
この失敗を受けバクシオンフト軍は、作戦失敗の原因を軌道爆撃の不徹底と地球連合軍が宇宙とは異なり、
誘導兵器が使用出来たことであると判断した。
そして彼らは、こう考えた・・・・地上も宇宙の様に誘導兵器が使用できない様にしてしまえば、ザフト軍とモビルスーツは無敵を誇るだろうと・・・
またこうとも考えた・・・そのためには地球にあるもの≠降下させる必要があることを・・・
後に人類最悪の四月とよばれ、反爆死民感情を爆発させることとなる悪魔の決断
は、こうして下されたのだった・・・・・・・・
以上終わります