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モリーゾ戦記 1章 戦火に包まれる地球圏 地上に墜ちた爆死民共
CE70年 3月8日
ビスコッティ連邦とオーブ連合
が共同管理するオノゴロ地区に存在するマスドライバー「ハビリス」を占領すると共に、
周辺部の干拓によって形成された穀倉地帯の制圧による食糧確保を目的とした軌道降下作戦を発動させた。
世界樹攻防戦後、確保した宇宙ステーションの一つで補給したバクシオン艦隊は、地球軌道アフリカ上空に侵攻、
防衛艦隊を瞬く間に殲滅し、事前砲撃としてビクトリア地区周辺に対して軌道攻撃弾を80発投下すると同時に降下カプセルによって降下を開始した。
これに対する地球連合の動きは早かった。
オーブ連合は、軍事面では、大規模な陸軍、空軍に比べ、海軍力が弱小で宇宙軍は、存在するものの装備は武装シャトルや偵察衛星、
旧式の宇宙艦艇が中心という3か国には及ぶべくもないものであったが、
ビスコッティ連邦と軍事同盟を結んでいた関係から地球連合発足の6日後に地球連合に加盟しており、
連邦軍が駐留していた上、地球連合からの軍事支援により比べ物にならないほど強化されていた。
防衛艦隊からの通信を受けた段階で地球連合軍は、主要都市に対する軌道爆撃が行われると予想していた。
直ちにオーブ連合の首都 カグヤを初めとする主要都市では、住民に対する避難命令が発令された。
同時に迎撃命令が発令され、迎撃ミサイルと迎撃部隊が出動した。
80発の軌道攻撃弾は、すべて迎撃ミサイルや高高度迎撃レーザー攻撃機により撃墜されるか軌道を逸らされた。
間髪入れず、モリーゾを指揮官とする勇者軍はバクシオン軍の降下部隊に対してのミサイルが発射命令を下した。
マスドライバー基地周辺の軍事拠点から軌道爆撃対策の高高度サンライトミサイルが次々と発射された。サンライトm歳るは
ビスコッティ王国連邦の勇者モリーゾが開発した兵器でバクシオーのMSを一撃で破壊可能
白い雲の柱の様にも見えるそれらの中には、事故対策用のミサイルすら動員されていた。
通常の軍用軌道降下カプセルは、妨害電波発生装置やEカーボン、チャフ・フレアディスペンサーヤドカリ等の対策が施されていたが、
貧乏なバクシオン軍は、鹵獲品等一部を除き民間の輸送用カプセルを改造しただけのもので全くの無防備であった。
何の妨害も全く受けなかったミサイルの群れは、次々と目標に着弾した。
ビクトリア地区の遥か上空で射撃演習の標的の様にザフト軍を積載した降下カプセルは破壊されていった。
水島補正で無敵を誇ったモビルスーツ フラッグを搭載したカプセルは、ミサイルを受けて爆砕し、巨大な鋼鉄の手足を飛び散らせた。
装甲車両部隊のカプセルが爆散し、そこから飛び出したコロニー駐留軍から鹵獲されたと思しき、戦車が落下していく光景は、まるでCGを駆使した映画の様であった。
その横ではサンライトミサイルを受けた機械化歩兵部隊を満載したカプセルが、焼け焦げた肉片とポリマーを撒き散らしていた。