機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-214
息を止めるかのごとく、強くきつく唇を塞いだ。
熱い口内を思うように躊躇する。
飲み込めずに伝う唾液にさえキラはピクリと反応した。
「っんぁ…ぁは…ッ」
早く。壊れて
「…アスラン…っっ……ぁ…」
身体を揺さぶられているキラとシンが繋がる場所からは、絶えず淫猥な音が鳴り響く。
ぐちゅぐちゅという水音はキラの耳にも当然届き、だが両手を戒められ耳を塞ぐことも出来ず
ただアスランに助けを求め涙を流すことしか出来なかった。
「あすら…ンッ……」
壊れて。キラ
「あすらん……っ助けてぇ…ッ
タスケテッ……」
キラが見つめた先に映った翠の瞳。
幼い頃から大好きだった翡翠の輝きは、そこにはなかった。