とうとう完結
アキヒロ「おのれええええええ」
アキヒロの旗艦が爆発すると同時に7万からなるザフト艦隊が一気に攻めて寄せてくる
ミツ「モロデリカ、敵艦隊を今から指示するポイントにおびき寄せろ」
アルテミス内から送られた映像通信を見たモロデリカは悲しげな顔をしていた
モロデリカ「わかりました」
ミツ「アルテミスハンマー照準合わせろ、目標モロデリカ艦隊」
アルテミスオペレーター「ですがそれでは!」
ミツ「構わぬ…もう僕はどんな犠牲もいとわない やるのだ」
モロデリカの艦隊残り1万3千に群がる7万の艦艇
その全てが光りに包まれて消滅した
ミツ「第二射、目標ボアズハーケン」
アルテミスハンマーを受けたボアズはとうとうボアズハーケンを失った
アルテミスオペレーター「しかし…アルテミスハンマーは過度な連写に耐え切れずオーバーヒート もう二度と使えないでしょう」
ミツ「連合軍10万の敵を殲滅したんだ 文句は言われないだろう」
こうしてミツは大戦果を上げてアルテミスを守りぬいた
しかし本部から下された命令はミツの軟禁だった
作戦とはいえ背後から味方を撃つ戦術はあまりに卑劣と判断されたのである
だがそれは建前でザフト上層部がミツの手腕を恐れたというのが本当の理由であった
こうしてアルテミス司令官奇跡のミツと連合軍との戦いは幕を閉じたのである
FIN
ついでに新作です
キラ「アスラアアアアアアアアアアアン」
アスラン「キラアアアアアアアアアアアアア」
地球の中心に位置するオーブ連合首長国付近の孤島でストライクガンダムを駆るキラ・ヤマトとその宿敵イージスガンダムを駆るアスラン・ザラの激闘が繰り広げられていた
激闘の末イージスがストライクをその4本足で捉え腹部に装備されているスキュラを撃とうとするも、ENがダウンし機体が灰色に変わる
その隙を見逃さないものか、とキラが頭部のバルカン砲をイージスのコクピットに向け撃とうとするが…
アスランは自爆装置を起動させ脱出する
キラがそれに気づいた時にはもう遅く次の刹那、キラはイージスガンダムの爆発に巻き込まれた
此処は…
長い直線の通路
そのど真ん中に机と椅子が置いてありそこには奇妙なおっさんが座っていた
???「次」
キラ「え?!」
通路の壁に突如ドアが現れキラは吸い込まれた
キラ「夢?ここは…」
見渡すと一面に木々、どこかの森のようだが一切わからない
キラ「くっ…」
起き上がろうとすると激痛が走った
アスランとの戦いで相当やられたようだ
キラ「早く皆と連絡取らないと…ストライクは…?」
キラは痛みをこらえながらパイロットスーツと制服を脱ぎ捨て裸になった
キラ「ここは…熱い…」
アスラン「キラ?!」
キラ「え?」
偶然茂みから飛び出してきたアスランと顔を合わせてしまう
キラ「アスラン!トールが君に!」
キラはスーツに入れておいた拳銃を手に取りアスランに向ける
アスラン「お前はまだそんな事を…」
アスラン「ううっ…」
アスランが急にふらつき、頭部からは血が流れていた
キラ「アスラン?!」
目の前にいるのは親友の仇だが、アスランもまたキラの親友である
傷ついた親友を撃つことなど優しいキラにできるはずもなくアスランを手で支える
キラ「くそっ…何か止血できそうなものは…」
メイリン「アスランさん!」
キラ「え?君、何か止血できるものを!」
メイリン「えっあっはいっ!こ、これ・・・私が髪をとめるのに使っていたリボンです」
キラ「ありがとう でも君は?」
メイリン「そんなことより早く!」
アスラン「うぅ…」
キラ「気がついたんだね 待ってて、今何か食べるもの作るから」
アスラン「キラ…よかった生きていたのか!シンに落とされた時は心配したぞキラ」
キラ「シン…?」
アスラン「インパルスのパイロットだよ」
キラ「インパルス?」
アスラン「キラ…?どうしたんだ…?まさか記憶喪失というやつなのか?フラガ少佐のような」
キラ「アスラン!それよりストライクは?!」
アスラン「は?」
二人の会話が噛み合わずメイリンが不思議そうな顔で見つめていた
メイリン「あのぉ、キラさん…ですよね?アスランさんとはどういう関係なんですか?」
アスラン「キラと俺は幼なじみで親友だよ」
メイリン「へぇ、そうなんですか(え?え?まさかこんな所にもライバルが?!)」
キラ「でもそんな僕達がさっきまで本気で殺し合いをしてたなんてね、ところで僕なんであんな怒ってたんだっけ?」
アスラン「キラ…、今が何年だかわかるか?」
キラ「変な質問をするねアスラン、今はCE71だけど」
アスラン「やはりな」
アスラン「キラ、こんな事を言ってもお前は信じるかはわからないが
俺は2年後、つまりCE73のアスラン・ザラだ
俺はここにいるメイリンと一緒にザフトのMSを使って脱出している最中
シン・アスカというパイロットに撃破された直後に変な空間に飛ばされた」
キラ「それって…あの奇妙な男の…」
アスラン「その通りだ何故かはわからないがそれで今CE71にいたお前とCE73にいた俺が対面しているわけだ」
キラ「ははっ」
アスラン「驚かないんだな」
キラ「ううん驚いてはいるけども、今もこうして君と話ができるのが嬉しくて」
アスラン「そうか、とりあえずは今の状況を掴むのが先だラクスかカガリと連絡が取れたらいいのだが」
キラ「ラクス?彼女は大丈夫かな」
アスラン「心配はいらないさ 彼女は万能だからな きっと俺達の代わりとなる存在も既に用意しているだろう
では皆で森を散策するついてこい」
メイリン「手分けしたほうが早いのでは?」
アスラン「状況もわからぬ今わかれるのは危険だ
それに恥ずかしいことに俺は手負いだしな(キラきゅんを危険な目に合わせたくないし)」
メイリン「私を心配してくれるなんて嬉しいです 頼りにさせてもらいますよアスランさん」
メイリンはアスランと腕を組み寄り添いキラにアスランは渡さないと意を込めながら舌を出す
こうして三人の旅は始まった
結構な時間歩いた
歩いても歩いても景色が変わらず木が立ち並ぶだけ
ここは小さな孤島ではないのか?
アスラン「この辺で休憩しよう」
???「大変だー」
若い男が突然息を切らしながら走ってきた
綺麗な金色の髪に長く鋭い三角形の形をした耳
色白で整った顔立ちでベビーフェイスで外見だけでは男か女か判断できない美形
最初に声を聞かなければ恐らく美人の女性だと言われても疑わない程である
その男性はもろにアスランのどストライクゾーンであった
アスラン「え…えっと君は…?(はぁはぁ…)」
???「に、人間?!うわあああああああああ」
アスラン「ちょっと待て!」
こちらと目があった何かは物凄い勢いで走っていった
アスラン「追うぞ」
追った先には村があった
???「むっお前たちか」
年老いた老人がアスラン達を睨みつけ威圧していた
???「わしらは人間とは関わらない さっさと立ち去れ」
アスラン「人間とは?と言うことは君達は人間ではないと?」
???「わしらはエルフ、人間に近い存在ではあるがそうではないものだ
わしはここの村長をやっておる エルフが人間に関わるのは大罪ださっさと立ち去れ」
エルフA「村長、帝国軍がすぐそこまで迫っております」
村長「むぅ…終わりじゃ わしらはもう終わりじゃ
人間に関わったばかりに…」
アスラン「その、話を聞かせてもらえませんか?」
エルフA「黙れよ人間貴様らさえ居なければ」
村長「どのみちわしらは終わりじゃ…最後まで人間といがみあわんでええ
実は数日前若い人間の男女が村の近くで倒れたのを村の者が発見してな
回復するまでわしらの村においておったのじゃが…
それが帝国にバレてな、大罪を犯したわしらは村ごと潰される、ということだ」
メイリン「酷いです!」
キラ「相手の話を聞かずにただ一方的に攻撃するなんて、そんなの人のすることじゃない!」
アスラン「それで、あなた方はどうするんですか?」
村長「無駄じゃろうが…わしが一度頭を下げてみる」
エルフA「何を言ってるんですか村長、皆で戦いましょう」
エルフB「そのために女子供を避難させたのでしょう?」
村長「そんなことをすれば本当にわしら皆殺しじゃぞ
下手に下手に出てなんとしても彼らの怒りを鎮めるんじゃ
そうすれば女子供くらいは許してくれるかもしれぬ…」
アスラン「この村で戦闘に参加できるのはどのくらいだ?
それと敵の規模を知ってる限りでいいから教えてほしい」
村長「おぬし戦う気か?!」
少年エルフ「うわぁシン兄ちゃんとルナ姉ちゃんと同じ服着てる〜」
アスラン「君、シンを知っているのか?!」
メイリン「え?お姉ちゃん?!」
少年エルフ「シン兄ちゃんはこの村を救ってくれた英雄なんだ」
村長「やはりそうであったか…その服、ざふととか言ってたかのう」
アスラン「シン?!奴は一体どこで何をしている?」
エルフA「シンなら心配いらねぇよ きっと今もどこかで帝国に抵抗してんじゃねぇかな」
エルフB「シンの知り合いってんなら話ははええあんたも強いんだろ?」
エルフC「我らエルフでまともに戦えるのは70人ってところです
練度も低く帝国の兵とは比べ物になりません
しかもここに向かってきているのは精鋭部隊の黒い旋律…」
ガサッガサッ
大きな足音が聞こえ振り向いた先には人の姿がった
鎧をまとい剣を提げた兵士達 数は7人
その中心に真黒の仮面をつけた者がこちらにゆっくりと歩み寄る
矢を引き矢先を向けられても全く動じず向かってくる
仮面の男「おや?歯向かうつもりですか?」
アスラン「くっ…」
その声はアスランにとって聞き覚えのある声だった
けれども信じたくはないそんなはずはないと思いながらも問い詰めた
アスラン「ニコルなのか?」
仮面の男「いや…誰かと思えばアスランじゃないですか」
アスラン「どうして君が…」
仮面の男「死んだはずじゃないのか?だって?ははっ笑わせてくれる
僕は確かに死んだよ あの世界ではね
けれど僕は廃棄物として再び生を受けたこの世界にね
この世界はいいもんだよアスラン 力で何もかも支配できる
漂流者は殺せと命令されたけど、僕のもとにくるなら殺さないでくれるよ」
アスラン「廃棄物?漂流者?何を言っている?」
ニコル「けどそっちの男は駄目だな
何せ、この僕を無残にも殺してくれたんだからね!」
ニコルがキラに斬りかかるがアスランが手持ちのナイフで間に素早く入り受け止める
鍔競り合いになり羽の音がぎしぎしと鳴り響く
ニコル「どうして?どうしてなのアスラン?
そっちの男も!なんとか言ったらどうなんだ!」
キラ「ブリッツのパイロット?!違う、僕は…」
ニコル「違う?僕は君の剣でコクピットを斬られた
だが君は僕まで辿り着く直前で止めたよね?
どうして!どうしてすぐ殺してくれなかったの?
僕を何度も何度も殺して、いい加減にしろよクソ野郎」
ニコル配下からの横からの攻撃でアスランは後ろにステップして攻撃をかわす
その隙にニコルはキラに剣先を向けキラは後ろに倒れこむ
ニコル「簡単には殺さないよ
僕と同じように、何回も、何十回も斬ってやる
さぁ泣いて許しを請え!ハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!!」
次の刹那何本の矢がニコル目掛けて放たれニコルは回避を余儀なくされた
エルフB「攻撃の手を休めるな!」
さらに第二射第三者が放たれニコル達は茂みの中へと隠れた
アスラン「今のうちにキラとメイリンを安全な場所へ」
キラ「僕は戦うよアスラン」
アスラン「キラ…」
ニコルをあんなにさせたのはキラのせいである
確かにキラには罪もなく偶然から起こったことだが責任感が強いキラはただ見てるだけというのは耐えられなかった
せめて僕の手で決着をつける
キラはそれを心のなかで誓っていた
メイリン「私も戦います!」
アスラン「メイリンまで…まぁいいキラ 武器は持っているか?」
キラ「拳銃が一丁アスランは?」
アスラン「ナイフが一本に拳銃が一丁 銃はメイリンが使え」
メイリン「ではアスランさんは?」
アスラン「俺はこちらでの戦いのほうが慣れている
メイリン「ふふっアスランさんらしいですね」
キラ「イージスだって敵から奪ったものだしね」
メイリン「アスランさん私と一緒に脱出するときもザフトのMS奪ってましたし」
アスラン「っておい人を泥棒呼ばわりするのはやめるんだ!」
キラ「行こう皆」
1話 黒い旋律 前編完