ブルーコスモスの集うスレ 第60輪目

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56通常の名無しさんの3倍
 
グレートメカニック3月号SEEDDESTINYメカニック特集「ワイルドダガー」(p5)

ワイルドダガーはユニウス戦争が開始された直後、ザフトより奪取したZGMF-X88S ガイアの解析データを基に開発された実験機である。
従来、地球連合軍は砂漠などの不整地における戦闘において、
リニアガン・タンクやストライクダガーではバクゥの機動力には付いていけない事が課題とされてきた。
そのため、連合技術部はヤキン・ドゥーエ戦役後期にバクゥと同様のコンセプトの陸戦型MSの開発に乗り出した。
ところが、経験、ノウハウの不足から、この新機軸の兵器開発は困難を極め、更にユニウス条約締結による軍縮の煽りを受け、
一旦開発は中断されてしまう。
しかし、ファントムペインによってもたらされたガイアのデータにより、四足型MSへの二足歩行型MSの技術応用の目処が立ち、
ガイアの模倣という形で開発は再開された。
「ガイアと同等、もしくはそれ以上の火力と機動性」
「低コスト実現のため、機体の65%をダガーLのパーツで構成」
「砂漠、破壊された市街、沼地などの不整地においても最大限の機動を実現できるフレキシブルフットアーマーの採用」
「強力なマイクロEA波によって敵機の電子機器、精密機器を即座に無力化する新型ジャミングシステムの採用」
「高速戦闘を有利にするため、機体間でリアルタイムデータリンクを可能とするNJキャンセラー搭載の通信システムの採用」
「頭部の専用ガトリング砲や専用ビームサーベルのアタッチメント、腰部後面の尻尾状の多目的滑腔砲など、ソフトスキンから空陸の重装甲目標まで幅広い対処を可能とする火器類」
上記の条件を達成し、開発は無事に終了した。
ヘブンズベース戦に試験的に投入されるも、地球連合正規軍が撤退を指示したため、
ザフト軍とは交戦することは無く、ワイルドダガーの出番は無かった。
しかし、1か月後には既に10機のワイルドダガーが北アフリカの戦線に試験的に投入。
戦闘ではアリジェリア北部の砂漠地帯においてイタリア軍を中核とするユーラシア連邦陸軍第17機甲師団と、
ザフト地上軍第21MS師団が交戦し、
ワイルドダガー10機の前にガズウート34機、バクゥ18機、ゲイツR20機が全滅。
後方からのリニアガン・タンクの強力な火力支援とワイルドダガーの機動力を生かした近接戦闘を組み合わせた戦術は
ザフトのアフリカ方面軍を相手に猛威を振るった。
この戦果によって、ワイルドダガーは実験機としては異例の大規模量産が成され、
ユニウス戦争中だけでも72機が製造され、地球軍の西ユーラシア、中東、アフリカ方面軍には重宝される存在となった。
ワイルドダガーが制式機として再設計され、本格的な量産体制に以降した場合、
ザフト軍が地球上の制陸権を連合に完全に掌握されるのは時間の問題かもしれない。