福田己津央&両澤千晶 vs 山口晋&日野晃博194

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284通常の名無しさんの3倍
連邦・ヴェイガン共にまともな軍人がいないので最早戦争モノをAGEに期待する事は諦めていたのですが、その代わり人間ドラマをもっとしっかり描写して欲しかったと思います。

アセムとゼハートの和解シーンには本当に脱力しました。

『戦争だからしょうがない』って、被害者が加害者に言う分にはいいのですが、果たして加害者が被害者に使っていい言葉でしょうか。
『俺がもっとうまくやっていれば』と自分を責めていたアセムも、まさか『そうだよなぁ、ゼハートも殺したかった訳じゃないし戦争なんだからしょうがないよなぁ』とでも思ったのでしょうか。

ゼハートのこの言い草には流石にアセムも激怒するだろうと思っていたのですが、何も言う事無く何故かそのまま和解。
この二人にとって、兄とウルフの死は「しょうがない」の一言で片付けられる問題なのでしょうか。
話が進むにつれディーヴァの仲間たちとどんどん疎遠になっていくアセムに違和感を感じるのは私だけですか。

友情はアセムとゼハートの間でだけ成立すれば良いものなのですか。
私だったらこんな事を言う男は、許す許さないは別として最低一発は殴り飛ばしていると思います。

究極に好意的に受け取ればこれは「憎しみを超えた友情」になるのかもしれません。
ですが私には、友情にも満たないただの馴れ合いにしか映りませんでした。

そう言えばグルーデックも元同胞を殺してしまいます。
『戦争をやめて下さい』と平和を謳うはずのキオでさえ、自分の命を守るためなら殺人をも厭わない、そんな有様です。
いったいそれで人の心が動かせるのでしょうか。
「しょうがない」「仕方ない」

いくら戦争とはいえ、そんな理由で人を殺して、それが主人公であるという理由で正当化されてしまうのがAGEなのでしょうか。