962 :
通常の名無しさんの3倍:
時は今から2千年前に遡る
人類は自分の利のため侵略を重ね争いを繰り返しその数を減らしていた
そんな人類の争いの連鎖を断ち切るため我々精霊はついに地上界に降り立つことにした
我々は天上の世界に属する存在
天上の世界に属する精霊は他の世界の秩序を保たなければならない
精霊神「太陽の精霊よ」
太陽の精霊「はっここに」
この御方は全ての精霊を束ねる精霊の神精霊神ミトゥーオ様である
この御方は精霊界において全てでありこの御方に従属することこそが絶対的な正義であるのだ
精霊神「太陽の精霊よ 人間が争いを続けるのは何でだと思う?」
太陽の精霊「それだけ知能が低いのだと思われます 精霊神様ともあろう者が何を言い出すのですか」
精霊神「そうだな・・・では私は人間共に娯楽を与えよう」
太陽の精霊「娯楽・・・ですか?」
精霊神「そうだ 娯楽だ
私は神話を作りそれを人類に与えることとしよう」
太陽の精霊「おお・・・!」
こうして精霊神がお作りになった神話「種」は人類を虜にした
その清らかで崇高なる物語は人類の間で経典とされ
人類の争いは終結したかに思えた・・・
だが種が神聖すぎた故にそれを恐れた国家が現れ経典「種」を禁止とした
人類は種の存在を軽んじやがて人々の手から種が消えていった
そんな中人類の手に種を取り戻すために一つの国家が立ち上がった
今神話を巡る戦いが始まろうとしていた