新人職人がSSを書いてみる 23ページ目

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743コウサカ・チナ ◆JetXSRR7n2i9
二人だけの部屋、二人だけの時
リーダーの頬にチナのしなやかな手が添えられ
二人は見詰め合っている
「うう…」
しかし、ただ見詰め合うだけの状態というのはキスや抱擁とは別の
なんともいえない羞恥心を喚起させる
その心のむず痒さにリーダーが耐え切れず目を逸らそうとする、と
「だめ!」
「っ」
すかさずチナのいつに無く強い声で妨げられる
その様子はまるで小さな子供がお気に入りのおもちゃを取り上げられるのを
拒否するかのようだ
「い、いやぁ、でも、ティファこれはちょっと…」
「だめ、何でも言う事一つ聞いてくれるって言った」
「ぐ…うぅ」


なぜこの様なことになったのか?
切欠は些細なことだ、リーダーが仕事の都合でチナとのデートに遅刻した事だった
チナは別段怒っていたわけでは無かったし、気にすることは無いと
言っていたのだが、リーダーがそれでは自分の気がすまないということで
埋め合わせのために何でも一つ言う事を聞くと宣言してしまったのだ。
少し戸惑ったチナだったが、一つ思いついた、それはリーダーの
まるで予想しないお願い事だった。

曰く
「リーダーの瞳を気の済むまで見せてほしい」
っと