は?
先生まで何を言ってるんだ
俺は授業中PC室のことばかりを考えてボーッとしていた
先生が荷物をまとめ教室を出るところだった
そっか終わったのか
考え事に夢中でチャイムにも気づかなかった
ミルヒ「ねぇねぇ騎士王君」
騎士王「何だミルヒか」
ミルヒ「何だって酷いなぁ」
騎士王「お前まで神隠しがどうのって言うんじゃないだろうな?」
ミルヒ「何でわかったの?」
騎士王「お前・・・」
ミルヒ「でね、今日皆で肝試ししない?」
騎士王「肝試し?」
あれって大体夏にやるもんだろ
ま、地下で暮らしてる今の人類に夏だ冬だってのはそんな関係ないけど
騎士王「ミルヒがやりたいなら付き合うよ 夜の学校は危険だしね」
ミルヒ「流石騎士王君 じゃあ放課後までにメンバー集めておくね」
で 何でこいつらまで一緒なんだよ
伏見「いいだろ別に 楽しそうだったからついてきたんだよ」
藤宮「あの・・・僕は帰りたいな・・・」
伏見「うるせー大体お前一人で家まで帰れんのか?」
藤宮が真っ暗な廊下を眺めて震える
藤宮「無理・・・」
伏見「だったら大人しくしてろって 何 幽霊なんか出たらあたしがやっつけてやるっての」
藤宮も大変だな・・・
ミルヒ「鍵 とってきたよ」
ミルヒが鍵をあけPC室をあける
森川「お・・・俺は怖くも何ともないんだからな」
6人全員がPC室に入り明かりをつける
中には当然誰もいなくPCも起動していない・・・ん?
俺は一つスクリーンセイバーになってるPCに気づく
右端の列の3番目のPC
騎士王「これ・・・」
どうしたどうしたと他のメンバーが駆け寄る
森川「スクリーンセーバーか」
全員がゴクリと唾を飲み込みミルヒが恐る恐るマウスに触れる
ミルヒ「いくよ・・・」
ミルヒがマウスを動かすとログオフ状態の画面が出てくる
すると画面に文字が浮かび上がってくる
よ・・う・・こ・・・そ・・・デ・・・・・・・
騎士王「ようこそデ?」
森川「デって何だ?」
デ・・・ジ・・・タ・・・
ようこそデジタルワールドへ
俺達は何かの光に包まれ吸い込まれる
森川「何だ何だ何だ」
真っ白い光に包まれていった
???「お逃げ下さいマスターここは我々が」
???「ぐわああああああああ」
???「ガルダモオオオオオン」
???「おのれ・・・騎士王の名において命ずる 仲間たちよこの子らを安全な場所へ」
き・・・て・・・き・・・て・・・
ん・・・んー
俺は目を覚ます
夢・・・か・・・
ミルヒ「起きてよ騎士王君」
騎士王「ミルヒ・・・ここは?ってミルヒ?」
さっきまで制服だったミルヒは何故かドレス姿で犬の耳をつけていた
騎士王「何だその服はー!」
ミルヒ「し・・・知らないよ起きたらこうなっていたんだから」
ミルヒ「騎士王君だって何そのマント・・・」
ムッとミルヒが言い返してきたので見てみると
俺はマントに真っ青の服
これって本で見たことがあるが中世の騎士?・・・の服だよな
騎士王「えと・・・ここはどこ?」
ミルヒ「そんなのこっちが聞きたいよ」
眩しい
これって太陽の光って奴だよな 暖かい・・・じゃなくて!
俺達地上に出たのか?って確か地上は紫外線だらけで やばい!
俺が自分とミルヒの目を押さえ地面にうずくまるがミルヒがじたばた暴れて手をのける
ミルヒ「ちょっとー!そう言うことやる時は一声かけてよ 心の準備が」
声をかければやらせてもらえるのか
じゃなくて
森川は? 藤宮は?大体何故地下の学校にいた俺達が地上に?
俺は目一杯頭を回転させ一つの会話に辿り着く
ーっ!
騎士王「神隠し・・・本当だったんだ」