82 :名無し三等兵:2011/04/29(金) 16:12:22.14 ID:???
ほむほむvsストライク・フリーダム
ワルプルギスの夜vsストライク・フリーダム
83 :名無し三等兵:2011/04/29(金) 16:25:57.76 ID:???
ほむほむの場合:時間止めてC4ぺたぺた→チュドーン
ワルプルの場合:ATフィールドで攻撃通らない→決着がつかない
まどマギ信者キモwww
板違いしてまでご苦労さんwww死ねよwww
まぁ名作は良くも悪くも多くの奴が見るからな
ガノタである俺らを見れば解るだろ、と自虐気味にいってみる
時にガンダムのコスモフリートの新作が出たが、あとクラップさえあれば
ロンデニオン共和国艦隊を完全再現できるな。おれはリーンホースで代用しているけど
埋まったようなので状況開始と
飲兵衛氏乙!
貧乏人なんでね、こんなものしかないが
つブラックニッカクリアブレンド
前スレ>952
ビームシールド、ビームラム機能付き主砲、ジェガン一個小隊輸送可なシノーペ
それを格納可能な開放型空母でスペオペ
>>11 同じく前スレ>952
宙スぺシャル「ラーカイラム級機動戦艦」に出てた
「ギャラクシー級」、「ミルキー・ウェイ級(ギャラクシー拡大改修版)」
…けど、これカイラム級より強そうなので、これらでロンドベル本体増強したら
順次、ラー・カイラム、クラップをお春チームに払い下げ…かな?
>>4 俺もまどか教信者だから釣られてやるよw
ほむVSストフリはそのまんま(開始時点がストフリ上空なら話は別だが…)
ワルプルVSストフリ…いいとこ逝くんでね?、ただ、「『ひっくり返った』ら、終了…」らしいが…w
>>11 サラミスと武装化したベースジャパーでは駄目か?
もしくはアルマイヤー
どうも、427です。酒の勢いで前半部分がまとまりつつあります。
まぁどこまでを前半とするか少し悩んでいるところですが。
ともあれ、11時頃を目標に投下しようかと思います。では、後ほど
ヒャッハー!!
投下じゃ、投下がきたぞー!
待機中
同じく
申し訳ない。風呂に入りと弟が噂のエルシャダイを購入したので、そんなゲームが大丈夫かと心配になり見ていたら時間が過ぎてしまいました。
最後のパートだけもう少しかかりそうです。いかがしましょうしばらくお待たせしていることですし、先にそこまで投下しましょうか。
19 :
16:2011/04/30(土) 23:34:28.01 ID:???
当方はそちらのご都合でおkです
同じく
待つのは慣れてるッス
そんなこと言ったって、エルシャダイだぞ!?
なんでこう答えないんだ!!
大丈夫だ、問題ないって
そんな、人間が地球をくいつぶすんだ。
それをわかるんだよアムロ!!
総員全裸待機!これは演習ではない! 繰り返す、総員全裸待機!!これは演習ではない!!
では、お待ち頂いていることもありますし、先に投下しようかと思います。
50分から投下します。
総員配置に着け!
支援砲撃準備 180mm 250mm用意
ロメオ01出撃、続いてジュリエット02出撃
馬鹿!装備はZタイプだろうが!
では行きます。酔っぱらいの途中文であるが大丈夫か?
失いし世界をもつものたち・32
画面に映るEEFの本多提督に対して、私は半ば絶句する。彼はそれを先促す沈黙と受け取ったのだろう、言葉を続ける。
ミノフスキー粒子の影響で映像が乱れていることが幸いした。
「詳細は作戦終了後にお伝えいたします。押さえて頂きたい事項は、ガルシア少将には2つの嫌疑があるという事です。
第1にEEFより国家反逆並びに情報漏洩罪の容疑が掛けられています。
加えて、今次作戦に先立ち大西洋連邦においても、旗下部隊を私的に運用した容疑が提出されました。そこで、両国は協議の結果、合同で彼の問題を解決しようということで合意に至ったのです。それが、こうして合同艦隊でこちらに来た理由であります」
「つまり、今回のガルシア艦隊の行動は、大西洋連邦の意志ではないという事ですか?」
「ええ、彼らの艦隊は反乱部隊として処理されます」
これは・・・、相当疑わしいが、とにかく作戦を終了させないと真偽は確認できない。いずれにせよ、クルーゼのことに加え、新しく生じたこの状況を整理するには時間が必要だった。
「状況はひとまず理解しました。すでにガルシア艦隊を除けば、組織的な抵抗は排除されつつあります。直ちに対処しましょう」
私は、戦争をしながら政治を考えなければならないことに、大きな徒労感に襲われた。
第32話「憎悪と愛情」
戦闘艦橋に戻ると、副官のレーゲン・ハムサットが状況を報告する。
「ガルシア艦隊は、各艦隊に半包囲され暗礁空域に待避しつつあります。また、抵抗していた勢力もほぼ駆逐いたしました」
シートに座り、画面を確認する。ザフト艦隊は、アムロの指揮する機動部隊に追い立てられつつある。
「第3戦隊旗艦リューリクのハルバートン副司令より、一時委任された艦隊指揮権を返上の旨、電文入っています!」
支援
支援開始
メランはその連絡と同時に、体を私に向け敬礼する。
「司令、艦の指揮権をお返しします」
「うん。よし、このまま友軍と共に追い込むぞ!!機動舞台はTMSを中心に攻撃!攪乱するんだ!!残りはザフト艦隊と、残存勢力の掃討、そして直掩に当たれ!!」
「了解しました、部隊の指揮は?」
「対ザフトはアムロに任せ、TMSはウエスト少佐、直掩並びに掃討はセネット!!それと、レーンはTMSと共に強襲させろ!」
「直ちに!!」
メランが直ちにブリッジクルーに指示を出していく。メンデルを離れた第1戦隊は、第3戦隊と合流し、銀河系の天頂方向から見れば台形のように艦列を整える。
友軍艦隊も再編成を済ませ、EEF第2艦隊が右翼に、EEF第5艦隊と大西洋連邦軍第3艦隊が左翼に展開し、鶴翼というよりもU字型に近い陣形を整えつつ包囲を狭める。
連合艦隊は、第2艦隊が機動戦力を掃討に回す一方で、長距離からの砲撃を浴びせてガルシア艦隊の行動を制限し、左翼の第3、第5艦隊が一隻一隻を確実に仕留めようと試みる。
しかし、左翼艦隊はミノフスキー粒子の影響か、その命中精度は芳しくない。ゆえに陣形が完全に再編される頃には、本多提督も牽制に専念して、ロンド・ベルに攻撃を委ねる形になった。
「ガルシア艦隊が分割しました!どうやら殿をさせるつもりのようです!!」
「旗艦が逃げる時間稼ぎか。しかしそこまで忠誠心の高い部下で構成されているのか?」
「指示に従う振りをして、こちらに投降する気なのかも知れませんな。見たところ残存戦力の8割近くが、こちらと交戦をしようとしています。
連中もアラスカのことは知っているでしょうし、EEFと大西洋連邦に服するよりはと考えているのでは?」
私の疑問に参謀長のトゥースが答える。確かにそちらの方が説得的だ。我々に降伏したいが戦闘が継続している中で、抵抗は止めることは出来ないという事か。
支援
支援砲撃 あと120秒できます。
さらに支援
sien
「よし、リゼル隊!!強襲して艦艇の戦闘力を奪え!!連中はもはやそれほど士気も高くないぞ!!弱らせて投降させるんだ!」
私の命令に呼応して、リゼル隊が編隊を組み直して艦隊へ向かう。テックス・ウエストは口数が少ない。その意味では、副隊長格のダニエル・タイラントとは対照的だ。
「各機、敵の武装を沈黙させろ。味方の砲撃にも注意しろ」
「よーし、野郎どもZ乗りの腕を見せてやれ!!!God save Ireland!!」
弾幕をかいくぐり、リゼル隊が艦艇の武装を破壊していく。だが、撃沈させてしまうものもいた。
他ならぬタイラントが護衛艦に攻撃したところ、外付けのミサイルにビーム・ライフルを命中させると、誘爆が艦全体に広がったのである。
「チッ!メガ・ランチャーも使わずにやったっていうのに!各機へ!!ライフルの出力を絞るか、ミサイルへの命中を避けろ!!」
タイラントはそういうと、MAからMSに変形して、ネルソン級にグレネードを打ち込む。打ち込まれた艦艇の主砲が爆発する。殿に残った部隊は、艦艇6隻にMS5機、MA4機だ。
もうどうにでもなるとは思う。しかし、と危惧することを指示しようと考えた直後、ウエスト少佐が味方に注意を喚起した。
「各機、足つきのローエングリンには気をつけろ。まぐれ当たりでも吹っ飛ばされる」
やはり、彼は見るべきところを見ている。こちらが殿の対応にまわったので、両翼の艦隊に属する高速艦艇とMAが逃げるガルシアを追撃する。
率直に言って、我々としては捕縛する義務はないので深追いして、バリア付のMSに逆撃を食らうリスクを負わなくてもいいだろう。
私がそう考えた直後、補給整備を整えたと思われるハイペリオンが出撃する。
妙にキラを狙っていたが、わざわざこちらまで来ることはないだろう。キラは現在、本体の直掩に専念している。
しかし、あのパイロットがキラを狙う理由はなんだ。何かをいっていたような。私が思案に耽る間もなく、状況は変化する。
支援
追加支援
支援
支援ーン
「艦長!!ハイペリオンが追撃部隊と交戦を開始した模様です。戦況は不利!」
「第2艦隊より入電!!援護の舞台を回して欲しいとのことです!」
当然そう来るだろうな。予備戦力を回せるだろうか。思案していると、参謀長が口を開く。
「司令、援護要請について無理にする必要は無いと思いますが、先の戦闘を踏まえれば、ある程度は対処できます。
前にいるリゼルを2機、できれば3機ほど回してヒットアンドウェイを繰り返せば、撃墜は無理でも退けさせることはできるかと。支援ですから、これで信頼を買うという形でよろしいかと」
「うん、それで被害も押さえられるか。参謀長、パイロットの選別は任せる。2機ほど回してくれ」
「了解しました」
参謀長は頷くとリゼル部隊に指示を出す。命令を受けた、ジスカール中尉とフッシャー中尉のリゼルが、速度を上げて救援へ赴く。
攻撃的なジスカールと、ミノフスキー粒子下でも精密攻撃が得意とするフッシャーならば、うまく連携するだろう。
一方で殿部隊は、その戦闘機能を奪われていく。
「こちらの速度についてこれるものか!!!」
R 6のマクシミリアン・リッター中尉が、MA形態でメビウスを引きつける。そして、背後から別の機体が襲いかかる。
「後ろががら空きだぞ、間抜けども!!!」
R5 のシュウジ・モリオカ中尉が、ビーム・ライフルを浴びせかけて次々と火の玉にしていく。
「わりいな、マックス!3機もおいしく頂いてしまって!!」
「ずっけぇぞ!!後でおごれよな!!」
支援
支援
>>32 >「うん。よし、このまま友軍と共に追い込むぞ!!機動舞台はTMSを中心に攻撃!攪乱するんだ!!残りはザフト艦隊と、残存勢力の掃討、そして直掩に当たれ!!」
機動部隊
訂正の指摘は投下後の方がいいかも。支援
こうした軽口は、ある種の潤滑油といっていい。機動戦力がいよいよ減退する中で、艦艇の対空防御力も削られる。
だが、戦闘艦艇の火力は強力だ。機動部隊を支援するために、ラー・キェムが前に出る。
「ミサイル発射管、スレッジハマー装填!!目標ドミニオン!!!ゴットフリートかローエングリンを黙らせるぞ!!!
弾着直前に爆発させてダメージを与えるのだ!!自爆のタイミングは、私が指示する!!!」
ピレンヌ艦長が、指示を出すとラー・キェムは最も火力を有するドミニオンと対艦戦をする構えを見せる。
「装填完了!!!」
「1、2番撃て!!!発射後再装填!!航海長!!速度一杯、俯角45度!!下方から攻撃する!!」
ラー・キェムはミサイルをはき出すと、艦首を下げてドミニオンの主砲の死角より砲撃を始めた。もちろん、ゴットフリートは撃てないが、ヴァリアントもある。
加えていえば、ドミニオンは、ラー・キェムに気付いて対応しようと艦を向けつつ、迎撃ミサイルをはき出した。
「主砲照準迎撃ミサイル、直掩と連携して半分は落として見せろ!!続けて3、4番撃て!!発射後に後部姿勢制御スラスター全開にして、艦首をドミニオンに向け!!」
「1番ミサイル撃墜されました!!」
「1番発射!!!2番を爆破!!」
「艦長、この距離では効果が!!」
「構わん!!!」
2番ミサイルが、ドミニオンに打撃を与えるはるか前方で爆発する。そこに向けた迎撃ミサイルを巻き添えにする形で、である
支援にならミサイル使えるんだろう
叩き込め!
sienn
ドミニオンがやばい!支援
「ドミニオンが第2派の迎撃ミサイル発射!!3番ミサイル接触まで25秒!!」
「2番発射!!!」
「ドミニオン、進路変更完了!!ゴットフリート来ます!!」
「脅しだ!!!当たらん!!!」
ラー・キェムの脇のギリギリを、ゴットフリートがすり抜ける。
「第2射来ます!!!さらにMA放出!!」
「まだ正確な位置など解らん!主砲打ち方やめ!」
第2射も続けて回避するが、3番目に発射したミサイルをかすめて爆発した。
これはドミニオンが、うまく斜線に入れたといえよう。迎撃ミサイルは、4番目のミサイルへ殺到する。
「艦長!」
「4番自爆!!!主砲!!」
「撃てぇ!!!」
4番ミサイルが、迎撃ミサイルを巻き込んだものの、主砲は当たらない。アークエンジェル級の運動性能は侮れない。
そうしている間に、1番、2番ミサイルが接近する。
「よし、自爆させろ!!!」
しかし、私の指示でミサイルが起動する前にMAメビウスが2機で対応し、2番ミサイルを撃墜する。
1番ミサイルは自爆したが、1番ミサイルを撃墜した2機の内一方を撃墜したものの、ドミニオンの損害は対空砲一門程度であった。
「さすがだな、バジルール君。対艦戦闘は艦艇だけで行うものではない。しかし、まだ詰めが甘い」
支援
支援
ブライトまたあくどい事考えてるな
原作とは違い、相手がブライトだからなぁ支援
「俺たちが最後のミサイルだってんだ!!!続け!!!」
タイラントとリッターのリゼルが、ドミニオンの真上から直角に強襲する。けれどもリッターの速度が遅い。
「もっと速度を上げろ!!やられるぞ!!タマが縮むくらいのGをかけて見せろ!!」
「うおおお!!」
リッターが、タイラントに並ぶ。
「よし、それでこそZ乗りだ!!行くぞ!!!」
「はっ!!」
先にタイラントが仕掛ける。
「これで黙ってくれよ!美人さん!!!」
彼のリゼルが、ドミニオンの左舷ゴットフリートと右舷ローエングリンを破壊する。
「くっ、やれるか!?」
続けてリッターの攻撃で、ドミニオンは左舷ヴァリアントを喪失した。ピレンヌ艦長、さすがに頼りになる方だ。
そこにアークエンジェルとレーンがたたみ掛ける。
「ナタルっ!!!ゴットフリート照準!!ドミニオン艦首!!てっー!!」
「ローエングリンだけはやらせてもらう!!!」
アークエンジェルのゴットフリートを辛くも回避したが、リゼルとは逆の方向から高速で強襲したペーネロペーの攻撃まで捌けなかった。
これで殿の戦力は大幅にダウンさせたといえよう。
積んだな。支援
支援
ドミニオンに対艦ミサイル群 5群体接近中
えげつないほど悪辣な支援
もう戦力削り落として拿捕鹵獲してナタルだけでも味方に引き込んだ方がいい
フレイは要らんから支援
支援
ナタルには機動戦力が足りなかったのさ
そして我々の戦闘空域よりも奥地では、ハイペリオンが連合艦隊の追撃を排除しつつ後退しつつあった。
「くそがぁ!!!キラ・ヤマトを前にしながら進むこともできねぇのかよォォォ!!」
「所詮は、MAかジンくらいしか相手にしてこなかった奴に、俺たちの高速戦闘に耐えられると思うなよ!!」
ジスカールが、速度を利用して攪乱する。そこにフィッシャーの放ったメガ・ビームランチャーが直撃する。
彼はその射撃能力を鑑み、ランチャー装備を認められているのだ。
「そして、負荷を与え続ければいいだけです」
ハイペリオンも徐々に押される中で、ガルシアはともかく暗礁空域へと全速で逃げ込もうとする。
残りの護衛艦は、ともかく混乱の中で上司の命令を守ろうと追撃を防ごうとする。
このまま暗礁空域に入られると、艦隊単位での追撃は無理だろう。このままでは、早晩逃がしてしまうな。本多提督はやや焦りを見せ命令する。
「逃がすな!!!逃亡を試みたのだ、撃沈してもかまわん!!!」
ハイペリオンもそろそろ限界であろう。その予想は的中し、パイロットは負け惜しみとも言えるセリフを吐き後退する。
「俺はまた来てやる!!覚えておくんだな!!ロンド・ベル、そしてキラ・ヤマト!!」
ハイペリオンは、閃光弾を放つと急速後退した。リゼルで追いつけなくもないが。
「まっ、深追いして損傷することもないでしょう。任務は果たしました。そうでしょう、シャルル?」
「まぁそうだな」
MSに変形していたジスカールは、MSで肩をすくめて見せた。なんと不要なプログラムを入れると、苦笑させられる。
リゼル隊から逃走したハイペリオンは、後退する途上で腹いせのように、追撃艦艇を2隻撃破したため、追撃艦隊の進撃速度は鈍らされてしまった。
その結果、隙を突いてガルシアは、ハイペリオンと共に暗礁空域に逃げこむことができたのである。
負け犬のセリフだ〜
支援
逃したか。支援
信管抜いて叩き込め!揺さぶりかけろ!
武器弾薬を詰んだ下駄を出せ
※※※
いよいよ殿を勤めたガルシア艦隊の崩壊が始まった。
「艦長!!R6 より、敵艦1隻が投降信号!!」
「よし、武装解除して確保しろ!味方の艦隊にも通達急げ!」
「お待ち下さい。こちらが確保する必要は本当にあるのでしょうか?
乗員にブルーコスモスなどがいたら危険ではありませんか?戦力増強を考慮に入れても、リスクが高いと小官は思いますが」
作戦参謀のチャールズ・スミス中尉が、戦闘中の参謀たちは戦況の情報処理を担っている作戦会議室より意見具申する。
確かにその危険は無視できるものではない。参謀長がその意見を踏まえてさらに進言する。
「スミス中尉の意見は、もっともだ。けれども、前回のように人員の選別も行えばいい」
そうは言うが、さすがに前回とは状況に差があると思う。あの時は緊急避難的な側面が強いし、現3戦隊は友軍として行動していた。
だが今回はどうか、敵対している。向こうにも感情はあるだろう。少し楽観的ではないだろうか。
私がその進言を検討しているうちに、護衛艦は連合艦隊の集中砲火により撃沈された。
これで後4隻か。ネルソン級2隻とドミニオンが中破しながらも奮闘する。これは忠誠心ではなく誇りの問題だろうか。
すでに片方のネルソン級は対空火器の8割を失い、主砲はこちらではなく機動部隊に攻撃を仕掛けている。
ドミニオンを援護しているのだろう。残存の機動戦力は、ドミニオンを基点に運用しているようだ。
おそらく殿で最も重要視されているの優先しているだろう。それもそのはずだ。残ったアガメムノン級は、レディングとコンタリーニが追い込み中破させている。
一方、ドミニオンも既に兵装の半数を失い、こちらにとって最大の脅威たるローエングリンも破壊されている。壊滅は時間の問題である。
しかし、私は先ほどから投降を受け付ける姿勢にない本多提督と連邦艦隊に違和感を覚える。
先に根拠なく感じたある種の疑念が、醸造されていく。私が明確な決断を出せないところに、通信班のズマ少尉が報告する。
「艦長!!さらに護衛艦より投降信号!!加えてアークエンジェルから緊急です!!」
「なんだ?回線回せ」
シートの左側のコ・モニターにラミアス艦長が映る。
捨てられたな、、、支援
スミス生きてたのか。全裸紳士の冒険の続きはどうしたw
「司令!!バジルール少佐の説得を任せて頂けないでしょうか!!これ以上の戦闘は無意味であると考えます!!」
ラミアス艦長のかつての部下への思いやりは、実に彼女らしいと思う。参謀長がその意見をアシストする。
「司令、ここはラミアス艦長の具申を採用すべきです。重ねて他の艦も投降を受け入れましょう。
うまくすれば、背後事情がわかるかも知れません。付け加えるならば、先にも進言したように戦力増強になります」
「艦長!!ハルバートン副司令より入電!!一隻でも捕縛し、ガルシア艦隊の作戦行動に関しての情報を確保すべきとの上申です!」
こうした直言してくれる連中に頼もしさと信頼を強くする。私は右手に力を込め、身を乗り出して指示を出す。
「よし、ドミニオンの説得はラミアス艦長に任せる。困難な場合は、私とハルバートン少将、アムロや、場合によってはフラガ少佐も医務室から呼びかけさせる!!
他の艦艇には、全てのチャンネルを使い降伏と投降を呼びかけろ!!友軍に艦隊には、殿の対応はこちらに任せ、ガルシアの追跡と周辺宙域の完全確保をするよう要請!!!」
「了解!!」
「司令・・・」
ハムサットが、少し不安げに言葉を漏らす。スミスの意見を念頭に、今回の増援部隊の動きを警戒しているようだ。
「向こうもこちらの確保作業を無視してまで砲撃してこないだろう。
そもそも作戦開始時より行動を共にしている第2艦隊も事情を知っていないようだしな。
まずは状況を終わらせてからだ」
戦局は最終段階を迎えつつあった。私はアムロたちの状況を確認する。
とりあえずここまでです。肝心のアムロパートがこれからですwうまくいけば小一時間でできるかと思います。まずは酒を注入するとしよう。ではでは。
まずは乙
おつかれさまです。続きを全裸で待機します。
あとお帰りなさい。
乙です。
ナタルとドミニオン引き入れられればAA級の艦と艦の性能を最大限に生かせる艦長が手に入るのにな
あいにくこれしかないので
つ「青唐辛子の泡盛漬け」
いま手元には鯖の水煮缶しかないw
封を切って2〜3年経った浦霞・・・酢になっとるかも
>>37 >妙にキラを狙っていたが、わざわざこちらまで来ることはないだろう。キラは現在、本体の直掩に専念している。
本隊?
>>52 >「ドミニオンが第2派の迎撃ミサイル発射!!3番ミサイル接触まで25秒!!」
第2波
秘蔵の大吟醸純米白鷹しかない・・・。
>>68 >おそらく殿で最も重要視されているの優先しているだろう。
いるのを優先?
おまえら誤字職人の作品に慣れ杉
だから投下後添削癖が身に付いてしまったんだよ
やっぱりハルバートン提督指揮の第三戦隊の艦は、旧アラスカ海上艦隊の艦名を引き継いでいたのか
まあわかりやすいし、それぞれの艦の乗組員たちにとっても同じ艦名の艦というのは気分がいいのかもしれないが
ども、何とかまとまりそうです。少し急ぎ過ぎかなとも思いますが、それもまた酒のみの平常運転です。
誤字については確認しているのですが、何分ですから人の身ですから完全なるものは勘弁して頂きたいと思います。
2時頃を目処に最後のパートを投下いたしますのでしばしお待ち下さい。
おう、酒が入りすぎました。申し訳ない。ともあれ少々お待ち下さい。
こりゃ夜更かしのご褒美だ
安酒ですが
つ高砂酒造「ふわり」
第85MS部隊より当スレに展開中の全部隊へ
まもなく427部隊による投下が開始される
各部隊は全力でこれを援護せよ
乙です。
開封するとローエングリン並に中身が飛び出す
日本酒を置いておきますね。
っあばれ酵母
そして引き続き待機。
>>85 ボール連隊が所定の位置につきましたどうぞ
準備完了!
こちら第三巡洋艦戦隊
所定の位置についた
いつでもいけるぞ
では行きます。
※※※
そのころ、アムロ率いる機動部隊はクルーズを回収したデュエルを追撃していた。
これはクワトロ大尉が、機会を逃さず倒すべきと判断したからである。
しかし、クルーゼの指揮下はさすがに練度も高いようだ。なにより、ここまで撃ち減らされながら、士気に衰えがない。
彼の主張は突拍子ものがなかったけれども、今時大戦を通してその統率力は低いものではないのだ。
ザフト側は指揮官を守るために、残存戦力と予備兵力を投入した。その機体は全て新型のようだ。
例えばジンに見えるものもあるが、形状に差違が確認できるところ、ヴァージョン・アップ機と見られる。アムロが檄を飛ばす。
「各機!新型ばかりだ!警戒を怠るな!!」
「まずいな、まだこれだけいたのか。負けるとは思わんが、時間を掛けると追えなくなるぞ!」
クワトロ大尉が懸念を口に出す。アムロたちには、ガンダムの他にクワトロ大尉率いるアークエンジェル機動部隊と、エリアルド・ハンター率いるラー・キェム機動部隊が従う。
もっとも、既にアークエンジェルの部隊は、フラガ少佐とジム部隊がいないので、ニコルと後方にいるトールのみ。
ラー・キェム隊も2機が整備で後退している。
支援
第85MS部隊より当スレに展開中の全部隊へ
支援開始だ
撃って撃って撃ちまくれ
味方に当てるなよ!
支援行きます。
こちら第三巡洋艦戦隊
支援を開始する
支援ポイントをつたえられたし!
「僕にだって、譲れないものがある!!!落としはしないが・・・、イザークッ!!!」
ニコルのブリッツが、バスターの超高インパルス長射程狙撃ライフルでデュエルを狙い撃つ。
追撃前にアムロは、ニコルを直掩に残そうとした。他ならぬ、私も同じように考えていた。するとニコルは、はっきりと言った。
「アムロ中佐、司令!!僕はもうロンド・ベルのメンバーです!!この数ヶ月そうして行動してきたつもりです!
いまさらゲスト扱いをしないで下さい!!!・・・確かに迷いがないかといえば、あります。ですが、いまやるべき事を取り違えるつもりはありません!!!」
「アムロ、ニコル君も戦士なのだ。そうした気遣いは彼の誇りを傷つける」
「シャア・・・」
ニコルも、彼なりに決断してここにいるのだ。なんということはない、かつての私たちがそうしてきたように。
アムロは私と目を合わせると何も言わずに頷き、もっとも私も同様であった、ニコルも含めてザフト追撃を開始したのである。
ブリッツの放ったランチャーは、新型ジンのシールドを破壊した。防御も強化されているようだ。
「チィッ!!賢しいな!!エリアルド!!ニコル!!!キャノンとライフルで突き崩せ!!!!」
フラガ少佐が負傷して不在のために、アークエンジェル隊はクワトロ大尉とブリッツだけである。
そこでクワトロ大尉は予備兵力を支援に回して火力を補う。
「ケーニヒ准尉!!後方からアグニで支援しろ!!前には出るなよ!!」
「了解!!」
ジェガン重装型とブリッツのライフル、そしてアグニを持って敵陣に風穴を開けようとする。
しかし、連中も素直に当たってくれなかった。
「さすがに避けるか。アムロ!!!」
「解っている!まずは前の2つを!!」
アムロは、ダミーを前方に放出して敵の的を攪乱させる。
しかも、ダミーには機雷が仕込まれており、着弾すると撃墜を誤認させることができた。
その隙に、エリアルドとクワトロ大尉が間合いを詰める。
「大尉!!!」
「やってみるさ!!」
エリアルドのジェガンは、ダミーに攻撃しようとした新型ジンにビーム・ライフルを打ち込む。
最初の一撃は右肩に被弾し、次いで胸部に命中してそのダメージがジンを火の玉にする。
ジンに比して胸部の装甲を充実させていたようだが、こちらのライフルを防ぐほどではなかったようだ。
撃破した時の隙を狙ったのか、側面からジェガンを攻撃しようとした新型に対して、クワトロ大尉は背後からハイパー・バズーカで撃破した。
速やかに2機撃墜に成功すると、アムロもビーム・ライフルで2人を囲もうとした新型ジンを牽制する。
ジェガンと量産型νは背中を併せて警戒しあう。
「後ろは任せます!!」
「信頼してくれて嬉しいよ、大尉」
「腕だけは信じますよ!!赤い彗星!!!」
「フッ、任されよう」
ボール連隊全機撃てー
エリアルド相変わらずイカす。支援
こちらは第二戦艦戦隊だ
出遅れてすまない
これより支援を開始する
全艦射撃開始!
東京では一瞬揺れました。皆さんも身の回りお気をつけ下さい。
アムロだけではなく、エリアルド配下のジェガン隊やブリッツも包囲させまいと牽制する。
「私の隊長をやらせてたまるものですか!!」
「いや、私の隊長です!!」
「・・・支援しまっす」
ガンダムから苦笑がこぼれたように見えたのは気のせいか。アムロはジェガン隊に牽制を任せてニコルと動き出す。
「ニコル!!ミラージュコロイドで隠れて俺の後ろにつけ!!!」
「了解!!」
アムロは、半包囲しようとするザフト部隊の右翼側に仕掛ける。
まずはシールド・ミサイルで敵の動きを制限下に置くと、コクピットを狙い撃つ。
貫かれた新型ジンは爆発し、その爆発を突き抜けて次の機体に狙いを定める。
対して、狙われた機体は、左右の機体と連携して、挟み込もうとする。
「ニコル!!!」
アムロの号令で、左から挟み撃ちをしようとした新型の背後を、ニコルはライフルで狙撃した。
「くそっ!!内側からか!!」
ミノフスキー粒子が薄いのか、右側から来るザフトパイロットの言葉が聞こえる。
アムロは、ガンダムを側転するように動かして敵の攻撃を回避する。そして、まわりきる頃には腰をひねり中央の新型を打ち抜いて火球となした。
右の新型は、ミサイルを撃ち出すと外部装甲をパージすることで速度を上げ、復讐に燃えるように肉薄する。
アムロはそれをダミー機雷で対処した。ひとつはミサイルの盾に、もうひとつは敵への直接攻撃のために、である。
「ぐわっ!!!」
武装と共に左腕が破壊され、おそらくパイロットが次を考えようとするより早く、ビームの矢が彼を貫いた。
アムロが見せた行動を目の当たりにし、殿部隊は後退を始める。もちろん、それはクルーゼの離脱が完了したことも意味していた。
「チィ・・・」
「アムロ、これ以上は追わない方がいい。ミラージュコロイドを使用したブリッツのバッテリーの心配もある。
なにより、ナスカ級の全速力に追いつけそうにない」
「そうだな。よし、本体と合流するぞ!!」
こうしてザフト軍は戦場から離脱した。
埼玉県も揺れましたが、支援行けます!
支援いきます。
※※※
私の前面で行われてきた戦闘は、ほぼ終結しつつあった。
このとき私は旗下の艦隊を完全管制下に起き、殿部隊は完全に包囲下にあった。
そのためにネルソン級とドミニオン以外は、全て降伏したのである。
もっとも、彼らもまた決断の時が近づいていた。
ラミアス艦長はドミニオンのナタル・バジルール艦長に対して賢明に説得を続ける。
最初は、彼女自身も状況を整理できる状況ではなかった。
しかし、上官は逃亡し友軍が投降する中で、悲しい現実を理解し始めていた。
「ナタル!!!状況を受け止めて!!疑う余地もないわ。あなたは切り捨てられたのよ!!」
「しかし・・・」
バジルール少佐には、それでも現実を受け入れがたいのであろう。
つい、数時間前まで正規軍と信じて疑わなかったのだから無理もない。
だが、時間は限られている。宙域の確保もほぼ完了した。友軍も間もなく殺到するだろう。
私も説得に乗り出そうと回線を開こうとしたとき、ラミアス艦長は知り合ってから最も大きな声で、彼女を叱咤した。
「しっかりしなさい!!!ここで部下を無駄死にさせるのが、貴方が目指した軍人の在り方なの!?
答えなさい!ナタル・バジルール!!!」
「・・・!!」
マリュー・ラミアス艦長とナタル・バジルールに間には、私の知るよしもない気持ちの葛藤があったのだろう。
数十秒の沈黙の後、ナタル・バジルールは苦悶の表情を緩め、穏やかな顔を見せた。
「違う、と思います。そして、自分の目指すべき軍人は艦長のいうように、無駄死を強要させるものではありません。
ラミアス艦長!本艦は貴艦隊に降伏いたします」
投降を申告するバジルール少佐の敬礼は、とても美しかった。そして、彼女が祖国を失った瞬間でもあった。
「ブライト司令!!」
「受け入れよう。武装を解除してくれ。バジルール少佐」
「はっ!!」
「よく決断してくれた。あえて言わせてもらう、ありがとう」
再び見せた彼女の敬礼は、やはり美しく迷いのないものだった。
ドミニオンの投降を見て、ついにネルソン級からも投降信号が発せられた。ここに、コロニー群奪回作戦は終結したのである。
千葉県だ
多少揺れたが損害はなし
支援を続行する
魔乳格好いい!支援
とりあえず前半終了です。続きはGW中に投下できればいいなと思っています。
ご支援と差し入れ感謝です。いつものようにコメントは後半にまとめて行いたいと思います。
ではまた、近いうちに。
支援物資を輸送した下駄をそちらに送る
お疲れ様です。感想は完結後におこないます。
おつかれ〜
第85MS部隊より当スレに展開中の全部隊へ
427部隊の投下は成功
同部隊は離脱を開始した
作戦終了だ
殿は引き受けた
各自後退せよ
おつかれであります!
乙。出遅れた
>>104 >ラミアス艦長はドミニオンのナタル・バジルール艦長に対して賢明に説得を続ける。
懸命
>>80 本当は挿絵だの気の効いた感想だの送りたいところだが、能無しなんでこんなことぐらいしか出来んのよ
>90
>クルーズ
クルーゼ?
今回の会戦での得た物と失ったものを考えたらロンデニオンとしてはかなり痛いな
ハルマ父さんも予断を許さない危険な状態だろうしな。
前話の次回予告の台詞はフレイのものかと思われるも今のところ見当たらないが
やはりドミニオンに居てロンデニオンに合流する事になるのかな。
火種というか要らぬ波風の素にならないか不安だが、まあロンデニオンには
まともな大人も多いしキラやシンのようにいい方向に導けるといいけど。
クルーズって阪神の外人がいたな
ナタルを無事迎えられたのは良かったが、言ってみれば銀英伝で
ヤン独立艦隊にムライ中将が合流したのと似たケースでもあるわけで
いずれ状況が落ち着いたある日、「全裸紳士の冒険」鑑賞会がバレて
大目玉とかいう事もありそう。
もっともその際必死に赤面を抑えようとしながら叱る姿に人気急上昇で
ファンクラブ設立という結果になりそうだがw
>118
顔を真っ赤にして起こるナタルを想像して大ダメージを受けた
やばい、何だろう、この萌えキャラ
にしてもキラもトールもニコルもだいぶ周りに染められたな
出てきた当初はあんなに純真だったのに
最初純心だったのは両氏とも同じだな
飲兵衛氏は良い意味で、787氏は悪い意味で変わったが
ナタルにとって最大の問題は、427氏のアムロはベルチルのアムロってことだな
今回は、ロンデニオンの宇宙艦艇が一気に増加したな。
AA級一隻
アガメヌノン級一隻
ネルソン級一隻
護衛艦三四隻
だもんなぁ、全てが手に入るわけじゃないだろうけど、三戦隊を基幹に一個艦隊作れそうだな。
>>121 アムロが元の世界に帰らなければいいだけでは?
どっちみちアムロやシャアはもう帰る訳にはいかないんだし
>>121 アレそうだっけ、
機体はHiνでもナイチンゲールでもなかったような気がするが…
どっか説明を読み落としてたかな。
>>124 ハサウェイが処刑されてるからベルチルのその後なんじゃね?
アムロとしてはせめてベルトーチカと子供がどうなってるか気になるだろな
すでに再婚してれば諦めもつくだろうけど
>>124 外伝1のチャールズスミスの手紙で
>中佐は確かベルトーチカ・イルマさんという内縁の方がいたと思う
と書いてあるからベルチルのアムロだと思ったけど
シャアとアムロ以外は105年の連中だし
そのあたりは427氏の次第か
127 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/01(日) 22:58:39.11 ID:1bY/2012
一見して流し読みしてみるとCE勢の性能上昇が激しいな〜〜とか思ってたら、
ロンド・ベル勢に損害殆どなしでCE勢は壊滅状態なんですよねーー;
失礼、ちょっと確認
ロンデニオン共和国の三十一話開始時点での保有戦力は次の通りでいいんだよな?
艦船
第一戦隊 ラー・カイラム
ラー・エルム
ラー・キエム
ラー・ザイム
アークエンジェル
第二戦隊 ネェル・アーガマ
アルスター
ロングフォード
第三戦隊 リューリク
他巡洋艦、輸送艦合わせて四隻
MS νガンダム 1機
量産型νガンダム 2機
ペーネロペー 1機
フリーダム 1機
ストライク 1機
バスター 1機
ブリッツ 1機
リゼル 8機
ジェガン重装型 3機程度
ジェガン 25機程度
ジェスタ 3機程度
グスタフ・カール 4機
デルタプラス 1機
Zプロンプト 1機
Zプルトニウス 1機
早期警戒型ジムV 4機程度
M1 12機程度
コスモグラスパー 1機
CE仕様先行量産型ジムU 4機
長々とスマソ
この編成だと、兵站担当の参謀と主計官は泣きたくなるだろうなw
>>128 まだ出てないけどストライクはルージュ含めて2機になるんじゃない?
あぁ、でも組み立て前とも考えられるのか?
131 :
128:2011/05/01(日) 23:47:57.97 ID:???
ルージュはロンデニオンではなくオーブの所属では?
後忘れてた バンシー 1機
ドレッドノート 1機
現時点での最高ランクに近いハイペリオンが相手とはいえ先行量産型ジムUの強化は急務になりそうだな、対空砲火で撃破された追撃部隊のMSもあるようだからMSより人材がかなり厳しい
「そして数ヶ月が過ぎた…」でボアズ戦の間に拡充か、なし崩しでα戦だとかなり厳しくなるな…
バンシーを忘れるなんて万死に値する!
>>132 ジム3相当にするか核融合炉搭載するかして傘を装備するかじゃあね?
傘装備したMSの大群とか鬼だな
バンシィじゃね?あと、重装型はクラップ級に各一機だから、五機だろ。
>>136 戦力が削れるっていうlvじゃあねぇーぞと
ジェネシスやジェネシスαをロンデニオン共和国に取られたら涙目だろうなぁ
そういえばこの頃には歴史的にはそろそろロウ達にαは分捕られるてんだったけ?
>>137 それはさすがに政治的にまずくないか?
地球を滅亡させられる戦略兵器をロンデニオンが保有しているというのはEEFや連合にとって極めて面白くない事態だから、下手すれば両方と戦争やらかす羽目になるぞ
>>122 ただ投降した各艦のクルーが全部ロンデニオンに降るわけじゃないだろうから
実際に戦力化出来るのはどの程度だろうか?
>>138 鹵獲したあとに引き渡せばいい
まぁそこを交渉材料にでもして、良い条件を引き出せればいいんじゃないかな
どもども、ブランデー入り紅茶でほろ酔いの427です。
せっかく書き上げたのだから勢いに乗ろうと思い書いたら、後半が書き上がりそうです。
問題がなければ45分くらいから投下をしようかと思います。ではでは。
了解。支援砲撃準備します。
ジムキャノン
ジム180mmリニアガン支援砲撃の準備
こちら第85MS部隊
まもなく支援可能エリアに到達する
下駄に支援物資を搭載したエリア427へ送る
では行きます。
(後編)※※※
戦闘終了後、我々は比較的被害の少ないEEFのコロニーで会談を行う事になった。
ただけれども会議は翌日に延期された。
それというのも、各艦隊は被害状況の確認や投降した部隊、ガルシア艦隊だけでなくジャンク屋や海賊、果てはエターナル部隊の処理があったためである。
我が艦隊の損害報告に関しては、キルケー部隊の所属するM1が数機撃墜された。
1名は脱出できたものの、3名が戦死し、艦隊乗員も部隊全体で13名の殉職者が出た。
覚悟していたが、パイロットの消耗は今後も頭を悩ませる事になりそうだ。
M1を早急にジェガンなりリゼルに交換しなければならないな。
そしてキラの父親である、ハルマ・ヤマトは一命を取り留めたが、依然として予断を許さない状況である。
EEFは第2艦隊に500名以上の犠牲者を出すことになった。これはガルシア艦隊の側面攻撃に晒されてしまったためである。
救援に到着した連合艦隊は、機動部隊に16名、艦隊乗員に267名の戦死者を出した。
率直に言えば、当初の想定よりも大きな被害であった。
半ば演習気分であった我々には手痛い損害であったといえよう。私自身もその意識が無かったかと言えば嘘である。
こちら第85MS部隊
支援可能エリアに到達した
これより支援を開始する
ジムキャノン一斉支援はいります。
ドミニオン以下投降艦艇の扱いについて、連合艦隊とは多少揉めた。
特に月面方面から来た、本多提督と大西洋連邦のネヴィル・ボース准将は、即時の引き渡しを要求して来たからである。
ただ、本多提督の要求は義務的で命令以上のこと知っている様子はなかった。
さらに第2艦隊のエクスマス提督は、手順上我々が扱うことに問題がないと取りなしてくれた。
もっとも、援軍として来るのが遅いことと、いきなり大西洋連邦と共に来たことに対する遠回しで、少なくとも御本人はそのつもりだった、婉曲な批判もあって援護してくれた側面がある。
ボース准将は、不満な表情を見せたが、強く言える立場にないとの自覚があったようで、会議の場で改めて話し合わせてほしいと述べて、一応は了承してくれた。
被害報告とその対処が一段落した頃、ガルシア艦隊の投降部隊を代表して、ネルソン級バルバリーゴ艦長のピエロ・フランコ大佐とバジルール少佐が、幹部を連れてラー・カイラムへとやってきた。
アガメムノン級ヘルモラオスは、連合の砲撃で艦橋が破壊され艦隊副司令官以下幹部は戦死している。武装も破壊されているため、同艦は放棄されている。
ラー・カイラムのデッキには、私の他にハルバートン少将、トゥース准将以下参謀たち、アムロ、そしてラミアス艦長が待機していた。
整備で慌ただしい状況であったが、MSパイロットも野次馬的に集まっている。その中には父親を心配してラー・カイラムに残るキラの姿もあった。
下駄 一番〜6番発射
「大西洋連邦軍第3特務艦隊所属、戦艦バルバリーゴ艦長のピエロ・フランコ大佐です。投降を受け入れて頂き感謝します」
「ロンデニオン共和国軍ロンド・ベル司令、ブライト・ノア中将です。このたびはお気の毒でした」
「正直に言うと、まだよくわからないという気持ちです。
どうしてこんな事になったのか、艦長の私がしっかりしなければならんのですが。全く、ご面倒をお掛けします」
「そうでしょう。我々も、そう思うときはありますよ」
私の言葉にみんなが苦笑いする。どうしてこうなった。我々もその言葉を何度つぶやいたことか。
「投降後の処遇だが、希望者は我が国に受け入れる用意はあります。
また亡命を受け入れがたいという方にも、ロンデニオンへと帰還した後に対応する用意はあります。
ただ、その方には、しばらく拘禁という扱いになると言う事をご了承下さい。
詳しくは、法務官のモリス大佐に聞いて下さい」
「わかりました」
「とりあえず、細かい話は会議室で行いましょう。では」
我々が振り向いて、会議室へと向かおうとした直後、少女の声がデッキにこだました。
支援
180mm支援砲撃いきます。
フレイ来るか支援
「キラッ!!!!」
聞き覚えのある声に振り向くと、赤い髪の少女、フレイ・アルスターがキラに飛びついていた。
「フッ、フレイ!?」
「キラッ、キラぁ・・・」
2人は、抱き合ったまま無重力を漂う。バジルール少佐が説明する。
「こういう形になりましたし、彼女も連れてきました。まさか、ヤマト少尉が生きているだけでなく、この船にいるとは思いませんでしたが」
少し丸くなったのだろうか。不思議そうな顔をしてみると、少佐は帽子を目深に直すと、やや照れた様子で弁解する。
「いえ、その・・・彼女が心細かろうと思いまして」
「ナタル、ありがとう。私も貴方とこうしてあえて嬉しいわ。なにより殺し会わなくて死んだのですから」
ラミアス艦長が穏やかにほほえむ。私も頬を緩めるとアムロの手が私の手に置かれた。
「ブライト、彼女は優しい人だよ。ナタル、君が今後どうするかはともかく、俺も戦わなくて済んでよかったと思う」
「アムロ中佐・・・」
私は咳払いすると、キラを見やる。キラはフレイがここにいることよりも、彼女の行動に驚いているようだ。
「フレイ、どうして?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。今更私はこんなこという資格なんてないのは解っているの。謝りたかった」
「・・・フレイ、僕の方こそ君を傷つけてしまった。ごめん」
絡み合うように、ふたりは抱き合う。そしてフレイが、感極まったのか、口づけして叫ぶ。
「好きなの、わたしはキラが好き!好きなのぉ・・・」
「・・・!!」
抱き合いラブシーンを見せつけられた私は、図らずも先に思った言葉を浮かべることになったのである。どうしてこうなった。
月方面第一機動艦隊より427部隊へ
先ほど支援のためのMS部隊を発艦させた
まもなくそちらに到達する
健闘を祈る
427部隊へ
こちらは月方面第一機動艦隊MS隊隊長友永中佐だ
貴部隊を支援する
※※※
半日後、コロニー港湾部の会議室で各艦隊の幹部は顔を合わせた。
我々とエクスマス提督ら第2艦隊幹部は、まず大西洋連邦軍の参加について詳細を求めることになった。本多提督が参謀長に説明させる。
「実は、EEF並びにロンデニオン共和国軍が出港する前後に、バミューダでランズダウン首相とコートリッジ大統領の間で会談が開かれたのです」
列席者は、驚きの表情をあらわにする。さらに続く発言は、なおも衝撃的であった。
つまり会談の結果、両国に一時的な協調体制がされることになったのだ。
また大統領は、一連の混乱の責任を取る形で地球連合事務総長を辞任することになった。
後任に両国は東アジア共和国主席の劉慶氏を臨時連合事務総長に推薦した。
東アジア共和国と連合議会は即日承諾したという。
法律的に怪しいとの批判もあるが、戦争終結後の連合の組織見直しを条件とともに、戦時における非常措置ということで承認されたそうだ。
もともと連合政府は、旧国連に軍事権と外交権を強化して、半ば間に合わせに近い形で議会を作り上げた組織であった。
そもそもこの世界では国連が前年まで存在していたのである。代替組織として作り上げたはいいが、組織として間に合わせて作ったため、多くの混乱を引き起こしたことは否めない。
加えていえば、前事務総長のウィレム・オルバーニが、構成国のリーダーに比べて調停能力がなかったことも大きい。
外務省は政治家で有力大使経験者だったランズダウン侯を選べたものの、余談になるがオルバーニ最大の功績は大西洋連邦を気にしてランズダウン侯を外相に任命したことだといわれている、国防相ポストは悲劇的だった。
連合軍組織への予算や指揮系統の関係上、構成国の持ち回りという措置であったためにアラスカ事件のような一件を引き起こす事になったのである。
左舷弾幕薄いぞー
つまり、コートリッジ大統領が事務総長に就任できたのも、地球連合という組織の脆弱さにあるといえる。
実際、この数ヶ月の間に連合政府がかつてなく効率的に運用され、対ザフト戦でも優勢である理由のひとつに、大西洋連邦と地球連合政府の命令系統が一本化されていたという事情があった。
そうした状況の中で連合代表に東アジア共和国主席を据えるところが、両者が政治家として老練さを見せつけられる。
劉慶主席は、首相時代から複雑な民族事情を抱えながらも、東アジアをまとめている実績がある政治家で、日本と朝鮮の離脱した混乱も素早く収束させている。
元々ユーラシアと大西洋連邦のいがみ合いに巻き込まれているという不満のあった、東アジアの支持を取り込もうという思惑もかいまみえる。
東アジアの存在はその人的及び天然資源からして軽視はできない。
EEFが表だって連合と事を構えなかった理由でもあるし、連合軍が半ば崩壊しかけた中で連邦主導の再編成で主軸となったのは、他ならぬ東アジア共和国であった。
そうした状況で、未だしこりの残るEEF、大西洋連邦を東アジア共和国がまとめるという構図にしたのである。
そして、今後各国は戦力を拠出する形で連合軍を編成するという事で合意した。
ちなみにロンデニオン共和国の扱いは、一時保留であるがランズダウン侯がEEFのみが窓口であることを理由に、連合への組み込みは同国の意向次第と言う事になったそうだ。
新連合軍は、言うなればかつての日本連合艦隊のようなものである。
協調体制をまとめるため、現連合軍上層部の人事は刷新された。
参謀総長は解任され退役し、後任には東アジア共和国軍出身の連合地上軍司令、司馬敬大将が元帥に昇進し就任した。
司馬将軍は、混成軍の性格が最も色濃い地上の各部隊を、劣勢の中でもよくまとめて運用しており、その運営能力と統率力が買われたそうだ。
前線型の軍人で、アラスカ事件の時には、南京でカオシュン攻略の部隊を再編していたために、事件に関係していなかったことも選ばれた理由である。
ウェリントン元帥や前線部隊の総責任者にあたる連合軍総司令官アミッド・マクファースン元帥を推す声もあった。
けれども前者はEEF色が強くなることを本人も含めて周囲が避け、後者についても前線の総責任者はこのまま留任させた方がいいという意見と、アラスカ事件を了承している件があったために、EEFの反発を受けるだろうという事で回避されたのである。
「それにしても、共同作戦を採るならしっかり情報を回して欲しい物だ。せめて作戦開始の時刻を前倒しにすれば、ガルシア艦隊への対応も変わったはずだ」
エクスマス提督が、葉巻を咥えて不満げにいう。
「傍受の危険とか下らんこというなよ。そもそも今回の作戦は、威嚇行動的な側面が強かったんだ。
EEFと連邦が組んだと知れば、海賊どもがすたこらさっさと逃げたのかも知れん。
総、おまえが艦隊を率いていながら、そういう配慮もできなかったのか?
ブラッディでくだらん政治的配慮で、ガルシアのタコの部下も含めりゃ1000名以上の犠牲者を出しているんだ。
俺は部下の遺族に、『政治的配慮ために部下を殺して申し訳ありませんでした』と手紙書かなければならんのか?Cock極まりない」
「閣下、その辺で・・・」
スキナー参謀長がテーブルから半ば身を乗り出して押さえる。本多提督は目を閉じて眉間にしわを寄せ、黙って聞いていた。
そこに、脇に座っていた大西洋連邦のボース准将が口を開く。
「その点は、小官が責めを負います。本多提督も月面出航後にカオシュンとオーブから打ち上げされた艦隊である、我々から始めて状況を知らされたのです。
今頃は月面の宇宙軍本部、アルテミスやロンデニオンにも情報が伝わっていることかと思います。
今回ギリギリまで、秘匿されたのはひとえにガルシア少将に気取られないため、また軍上層部の刷新も電撃的に行わせるためです。ご理解下さい」
「それは、俺ではなく、遺族と医務室で寝ている連中にいってくれ。腹は立つが政治家そういうもんだというくらい解っている」
支援
なおも気炎をあげるエクスマス提督から、准将は私に体を向ける。
「ともかく、ガルシア艦隊には様々な容疑がかけられています。我々としては、投降した将兵を全て引き渡して頂きたい」
「准将、彼らはロンデニオン共和国に投降したのだ。一応その辺りの事情を理解していると思うが?
当然ながら、我々は現在のところ連合には加盟していないから、連合の指揮系統に従ういわれもないのだが」
「もちろんですが、そこを曲げてお願いします。容疑を固めるためにも証人は必要です。
また、連合に対して捕虜の解放もガルシア艦隊は不当に確保しているそうですね。そちらもお引き渡し頂きたい」
「その捕虜も先ほど、こちらへの参加と希望している」
「ブライト提督、私は与えられた法に基づいて要求している。貴国が法治国家を名乗るのであれば、法に基づき行動して頂きたい」
彼は、やたら将兵を確保したがっているように見える。やはり、ガルシア艦隊は犠牲の羊にされたようだな。
みすみす見殺しにするのも居心地悪い。だがフレイ・アルスターの扱いについては、面倒なことになるな。隣に座るハルバートン副司令が口を開く。
「証拠と言う事であれば、こちらが捕縛した艦艇のデータを引き渡すという事でどうかね。基本的には証拠があればいいのだろう」
ボース准将は、事務的に対応しながらも、多少の焦りを見せる。そして私自身が予想した搦め手を指摘した。
「しかし、捕虜の名前、アルスター二等兵ですか。彼女は連合軍所属で、捕虜として回収されたと聞きます。
さらに、アルスター二等兵は、何か重要な情報を持っているようだ。それは、連合の財産として見なされるべきではないか」
私は、ややうんざりしながらも相手の言い分に首肯すべきところがあると認めざるを得なかった。
しかし、仮に私が疑っているように連中がバジルール少佐たちを切り捨てたのであれば話は変わる。
ガルシア艦隊は正規軍として動いていた。だとすれば、回収した段階で捕虜ではあるまい。
最も、あの戦況で自由意志の亡命をしたとはとてもいえないが。キラとの事を考えると、今は確実に連合に残る気はないと思う。
投降した連合の将兵は、かつての第3戦隊以上に連合への怒りをあらわにしていた。任務に忠実に働いていたら、逆賊扱いになったのだから無理もない。
ましてや、投降信号を出した後に問答無用で砲撃してきたのである。彼らは、嫌が追うにも帰れないと受け止めていた。
もちろん、まだ迷う物も多いが、そうした連中も今のこのこ連合に戻れば、殺されるので即時引き渡しは避けて欲しいとの要望が出ていた。再びハルバートン少将が続ける。
支援
支援
「そちらもデータだけ引き渡しましょう。少なくともあの少女は、ロンデニオン共和国から去るつもりはなさそうです。
その件も含めて、こちらは即時引き渡しには応じかねる。EEFの外交ルートを用いて欲しい」
「やむを得ませんな。データに関しては譲歩して下さるという。貴方方の姿勢は譲歩と受け止めないといけませんな。
本国に掛け合ってみましょう。せっかくの共同作戦終了後に、私の主張で司令方の気分を害することになるのは、小官も本意ではありません」
「感謝する」
しかし、フレイ・アルスターの持つデータとは何だろうか。ハルバートン少将は、人的資源と露核兵器の確保を重視したいようだ。
もちろん、会談前に私もその戦で行く事に同意している。
何か引っかかるが、ニュータイプでもない私に解るわけもない。私は頭を振り、この宙域や交易ルートの確保、そしてラクス・クライン一党の問題などの協議に入ることにした。
※※※
「つまり、EEFと大西洋連邦、さらに東アジア共和国は再び戦争終結のために協調すると言う事か」
ラー・エルムのレディング艦長が、左手であごを支えて思案しながら発言する。
コロニーでの会議の後、ロンデニオン帰還前に艦長会議が開かれた。列席者からは、今回の作戦で地球の情勢に関する情報の不足を不安視する意見が多く出された。
「やられましたな。これは出汁に使われたのではないか。
連中にとって都合の悪い連中をまとめて掃除する片棒を担がされたようなものだ」
ラー・ザイムのコンタリーニ艦長が毒づく。ピレンヌ艦長が続ける。
「我々は地上における情報収集能力を殆ど持っていない。
前はキルケー部隊のメインザー大佐が、オーブにいたからまだマシだったが、彼は今コロニーの運営を任せている。
今更外へ出すわけにも、いや、そもそも外に人員を出せるのか?」
ハルバートン少将が、腕を組み思案する。
「確かに人材がいない。能力面ではなく単純に人手の問題だ。参謀スタッフには限りがある。
かといって、旧ユーラシアの人員は、まず割ける状況にないし、転移者組を1人で出すなど論外だ。
これまで作戦準備と内政にかまけて、外交は、主要幹部が大使と交渉に当たり、派遣大使の問題は後回しにしたところがあったからな。そのツケがもろに出たな」
「しかし、考えねばなるまい。我々は情報の扱いを間違えたら国家が滅亡する。確かにランズダウン侯爵は、信用に足る政治家だった。
けれども、恥ずかしいようだが今回のことで改めて思い知らされる。あくまで他国の指導者だ。いや、迂闊というほかない」
レディング艦長が嘆く。リューリクのエリアス大佐が口を開く。
「彼は、その調整能力で戦役前半の連合を支えていましたからね。
いずれにせよ、最低でも佐官クラスで1人、スタッフに最低15名ですか。それでも少ないですが、EEFには大使を出さなければなりませんね。
今後の事を考えると主要国には出さないといけませんな」
支援
ハルバートンの副官兼先任参謀のオルトヴァン少佐が、悩ましげに言う。
「しかし、佐官クラスで出せる人員など現実いませんよ。尉官クラスを一時的に昇進させて対応させるしか手がない」
「だがそれでは経験不足が露呈するだけだ」
「元々外交の専門家が1人もいないんですよ。せいぜい対応できる人員となると参謀連中ですが・・・」
「それこそこれ以上割ける状況にあるまい」
トゥース参謀長が、ため息混じりに言う。堂々巡りに近い議論になったところで、クワトロ大尉が発言した。
「少なくとも、大使は出さざるを得まい。誰が貧乏くじを引くにせよな。
引きこもることができればいいが、不可能であるし、だからこそ我々は外界と付き合い生きていくと決断したのだ。
大使派遣については帰国後に不在の艦長たちとも話し合うべきだろう。とりあえず我々は、今回投降した人々を引き渡さない。
そのためにハルバートン提督が述べたように幾分譲歩はする。しかし、気になる点がひとつある」
「それは?」
アムロがクワトロ大尉を促す。
「フレイ・アルスターの持っていたというデータだ。今はドミニオンにあると言うが、中身くらい確認してもいいのではないか?
『戦争を終わらす鍵』とまで言っている。ましてや、あのクルーゼが渡したものだ」
一同が再びうめく。クルーゼの件も報告されている。その今日狂気じみた発言に一同はあきれかえると共に、その危険性を認知した。
しかしながら我々が何かやれることでもあるまいということで、現実の脅威として出た地球情勢の変化に議題は移っていた。
「シャア、ではそのデータを引き渡さない方がいいと?」
「そうまでは言わないが、中身を見ることぐらいかまわないだろう。バジルール少佐なりドミニオンの士官の誰かが、戦闘中に確認したという事くらいにすればいい」
「確かに、あの男が何を考えて鍵とやらを渡したかは解らないが、あの主張が本心だとすれば、ろくでもないものでありそうなことは確かだ」
アムロの意見に私も同意する。
「よし、とりあえず連合の要求はここでは却下することにしよう。大使に関しても帰国後に話し合うことにする。他についてだが・・・」
会議はその後、ジムの評価とM1損害に鑑み、ジェガンの生産体制を早期に確立することでまとまった。
そして3時間後、EEF第2艦隊と共に帰還の途につくことになった。
支援
※※※
会議が終わり食堂でコーヒーとハンバーガーを受け取ると、冷水器の近くにアムロたちがキラを囲んで集まっているのが見えたので、そこへ向かう。
レーンが気付いてアムロのとなりを私に譲る。私の前には、キラとフレイ、そしてラクス・クラインが座っていた。
彼女は脱出時に、ラー・カイラムに移りそのまま乗艦している。ドタバタしていたことと、彼女がキラを心配していたという事、エターナルが中破という事情もありバルトフェルド隊長の要請でこちらに乗艦することになっていたのである。
ラインハルトだけがその護衛に残る辺り、こちらを信頼しているという姿勢を見せるつもりなのだろう。ともかくレーンの空けた席に座る。
「すまんな」
「いえ」
「何を話していたんだ?」
「キラとフレイが、どうなったのかを根掘り葉掘り聞いていたのさ」
「「ア、アムロさん!!」」
アムロが茶化して答え、私は苦笑する。キラが父親のことで不安に感じていることを気にしているのだろう。
レーンやシン、トールやキラと縁のある連中が集まっていたのもそれが理由だろう。
特にシンやニコルは、自分の父親のことを思い出しているのかも知れない。私も茶化すことにした。
「キラ、大丈夫か?ラクス君との関係がフレイ君にばれるとまずいのではないか」
「ラクスとの関係って・・・キラ?」
「ちょ、ブライト司令!!」
一同が冷やかして笑う。フレイの表情は、嫉妬というよりも、驚いている表情だった。
彼女にしてみれば、キラが生きていたという事だけでなく、ラクスがここにいることもよくわからず混乱しているところだろう。
ただレーンが言うには、彼女がかつて見せた激しさは見えなくなったそうだ。
ラクスが、改めて求めた握手も何か憑きものが落ちたように穏やかに握ったそうだ。
けれどもキラとの関係となると穏やかではないようだ。そこに、さらなる爆弾が投下される。
「なんだキラ、おまえフレイちゃんに、ラクス・クライン嬢とふたりきりで過ごしたとかいう、そりゃあ甘い看護生活については、説明していなかったのか?」
トマス・パトナム少尉がハンド・グレネイドを投げ込む。一同が苦笑する中で、キラの顔が青ざめる。
対して隣に座るラクスが顔を髪と同じように桜色に染める。
支援
ひでぇぇぇぇ>トマス
ついでに支援
きれいなフレイだと支援
「甘いだなんてそんな・・・」
「ちょっパットさん!!!」
「キラ・・・」
「待ってフレイ!!そんなくらい顔しないで!!」
「・・・」
フレイは、怒っていいのかそれとも仕方ないと思うべきか、真面目に受け止めるべきか悩んでいるようだ。
これは少しかわいそうだな。しかし、周りは悪乗りした。
「あー、これだから女たらしは嫌だなー、シン」
棒読みのレーンである。
「キラさんは酷い人ですよねー、トールさん」
同じく棒読みのシンだ。その顔は悪戯っ子のそれである。
「確か、キョルショー大尉にも・・・」
「トォールゥゥゥ!!!わーわー!!皆酷いですよ!!」
「いいじゃないか、元気出ただろ?変にふさぎ込むよりマシさ」
レーンが、笑いながら言う。彼らも組みとってくれたのだ。キラの出生の話と父親の話に纏わるいざこざに彼が悩んでいたことを。
私は正直、こうしてフレイ・アルスターが来たことでキラの精神状況は良い方に向かうのではないかと安堵した。
実のところラクス・クラインの乗艦を認めたのも、キラを献身的に看病した少女が、彼をいやしてくれないかと期待したのだ。
少なくともキラに対しての愛情に偽りは見えなかったから。だが、結果として少し気の毒だったな。
「その辺で許してあげましょうよ」
さすがに見かねたニコルがフォローを入れる。私もそれに同意し、一応この状況を作り出してしまっただけにまとめることにした。
するとそこに、この場にいたら話をさらにややこしくするだろう人物、チャールズ・スミス中尉がやってきた。
「司令!!例のディスクですが、プロテクトがかかっています!!」
私は、キラの隣に座るフレイを見る。
「私、プロテクトコードと一緒にファイルを渡しましたよ」
「それが、どうやらドミニオンの保管場所に我々の攻撃が命中したようで・・・」
「ファイルも吹っ飛んだのか?」
「ファイルは無事です。性格に申し上げるなら、運んでいた士官が、運んでいる際に吹っ飛ばされたそうです。
その、女性や食事中の司令を前に申し訳ないのですが、その時にコードの書かれたケースに士官の肉がこびりついてしまったそうで・・・」
「困ったな、何とかなるか?」
「ハサン先生や整備班に洗浄を依頼しているのですが、何とも・・・・」
「あの・・・」
キラが、私に声を掛ける。
「データの解析ならばお役に立てるかも知れません」
キラの解析したデータは、再び我々に悩みの種を与えることになる。
ラウ・ル・クルーゼの憎悪は確かに本物であったのだ。
第32話「憎悪と愛情」end.
「俺たちは、帰るその時まで生きていかなければならない」
支援
あり…33話のタイトルは支援
第33話「揺れ動く世界の中で」
酒の勢いで書いた、久々だったので色々反省している。
ご無沙汰しておりました。忙しくて殆ど書く事も出来ず、友人たる紳士の皆様に申し訳なく思います。
また、色々と精神的にも肉体的にも弱っていたことも遅くなってしまった原因です。
もちろん、こうして投下を始めたことは、そうした問題にとりあえずのケリを付けたので、今後とも不定期ではありますが、よろしくお願いします。
新キャラ
地球連合軍
アミッド・マクファースン元帥 大西洋連邦軍 連合軍総司令
司馬敬大将 東アジア共和国軍 地上軍総司令→連合軍参謀総長
ネヴィル・ボース准将 大西洋連邦軍 臨時派遣艦隊司令
ピエロ・フランコ大佐 大西洋連邦軍 ネルソン級バルバリーゴ艦長
ではまた、今月はまた忙しくなりそうなので、確約はできませんが、投下の際はよろしくお願いします。
とりあえず修正の時にまた。
427氏乙です
笑顔でテーブルの下でキラの足を踏み合うイメージが…
飲兵衛氏乙!でした。
まさか、こんなに早く統合に向かうとは、これでは調整に原作より時間が掛かるとはいえ
プラントはかなり積みましたね。それにディスクはロンデニオンにわたりましたが、内容から言って渡すとロンデニオンはかなりヤバイ状況に
陥りそうな予感が、、次回も楽しみにしています。
最後にこうなると、連合の主力はジムになってダガーは駆逐されそうだな。
ぬるぽして一時間ガッ!されなかったらキラが君が望むエターナルEND
フレイ登場で、ラクス黒化とか修羅場を期待してたのは多分俺だけ
二重の意味で「どうしてこうなった」なナタル萌(キ、キサマナニヲスル!!
解析したNJCのデータにバグやらウィルス仕込んで渡せば
もしも、ナタルが
「好きなんです、わたしはアムロ大尉が好き!好きなのぉ・・・」
とか言い出したら、このスレもロンデニオンも祭りになるなw
んで、赤い人がロンデニオンの特命ネット掲示板でスレ立てて煽るとwww
しまった中佐だった orz
投稿お疲れ様です。
>>165に露核とありますが鹵獲の誤りでしょうか。
しかしドレットノート封印後の唯一のザフト製MSフリーダムは整備と補給が面倒くさそうですね。
ストライクやアストレイもこのまま運用するのなら火器はロンデニオン規格に変えたいところですね。
>>188 これを言っちゃおしまいなんだけど、そもそも、フリーダムを使い続ける理由ってあるのかね?
本編だと、核稼動ってアドバンテージがあったけど、飲兵衛氏の場合、上位(といっていいかわからんけど)
となる融合路搭載MSがあるわけで・・・
戦力となるのはわかるが、補給&整備の面倒な機体はコストパフォーマンス悪すぎる・・・
M1系は・・・手先をもっと器用にして作業用MSあたりに格下げ?
>>189 そのうち核融合炉に変更した上でM1かストライク互換規格で再設計されるんじゃあない?>フリーダム
で、オーブか連合に売却と(武装はUC規格とストライカーパックに対応させて)
で、それなんてレイスタ?>作業用M1
>ラミアス艦長が穏やかにほほえむ。私も頬を緩めるとアムロの手が私の手に置かれた。
ん?アムロホモ説?
ブライトの手の上にアムロの手が置かれた??
じゃあもういっそそのまま腰に手を回して・・・
・・・ナタルさん、頭に銃を突き付けるのやめてもらえますか??
フリーダム改修するのなら新規に作った方がいいかも。
タクヤ達の疲労を考えると・・・
G顔で装甲がトリコロールのジェガンが精一杯か(ちょっとw
>>193 量産型νガンダムつくったほうがはやくねぇ?
ジェガンとのサイコフレーム意外はジェガンと共通の部分が多いんだし
アストレイはオーブ脱出組が返してと言うかもしれないですね。
新規生産のジェガンとリゼルはM1とGMUの代替えにしてGMUは再整備してEEFに輸出してM1は返還するとか。
ロンデニオン共和国で外交官をえるにはオーブの外交官をつかまえたほうがいいきもするけどね。
オーブの国土解放と自治権を得ることを前提にして
その関係で外交関係はオーブに丸投げが一番の良手だとは思うけど
ジェガンやジムVの中破した機体から核融合炉を
フリーダムに載せ変えるとか…そう簡単にはいかんか。
ナタルさん、アムロと二人きりになった途端、色々我慢したり背負ったりして溜まっていたものが爆発。
抱きついて号泣しているナタルさんとのシーンを例の連中に見られて……。
フリーダムはミノクラなしでお空を自由に飛べるっていうのがアドバンテージかな
装備されている武器もザフトの最新鋭機ってことで技術取得って言う点では大いに意味があると思う
MSの性能なんてUCのほうが上だから得られる技術なんてないだろって思っても、たかが艦隊戦力一つが転移したぐらいでUCの技術をそのまま使えるモンじゃない
さらに言えば現状維持や改良と新規開発はまた別の労力が必要だからね(人民解放軍の兵器開発史を見るとその苦労がよく分かる)
とりあえず、現在あるUCの技術を完全に利用できるだけでも最低数年、遅ければ10年以上かかるだろうからその間の技術はこちらに基盤があるCEの技術を転用せざるを得ない
>>196 オーブ独立後はオーブに内情が筒抜けになるがいいの?
ロンデニオンが知らない間に密約とか結ばれても知らないよ〜
>>199 番外編なら…番外編でなら飲兵衛氏がきっと書いてくれると信じてる!
飲兵衛氏乙です。
原作準拠だと、NJC付き機体の自由と正義のデータでしたっけ?<データ
エネルギー問題が解決するので渡したいところだけど、核兵器が使えるように
なるというジレンマ。どのように判断するんだろ。
これを、機密漏えいでクルーゼを追求するネタとしてプラント側にリーク…は無
理があるか。
あと気になるのは、先にラクス一党と接触しようとしていたはずのアスランの動
きだなあ…今どこで何をしているのやら。下手するとクルーゼに先手を打たれ
ていた可能性も?
>>201 余っている人材が相対的にそれしかないし
>>200 どうだろうな。設定でわかるスペックが他のアナザーとちがって低いからなぁ…
亜音速以上だせる機体って飛行に特化しまくった早期警戒型のディンとか加速ようにロケットエンジンつけてるアカツキくらいでそんな早くないし
運動性にしてもむだにでかい主翼と姿勢制御翼とかつけまってるし、速力にも運動性にもSFSに対してアドバンテージあるのか疑問はある
CEにはトールギスやバイアランみたいな、姿勢制御翼すらもたずに純粋に推力のみで飛ばすMSってないから
>>174 「ファイルは無事です。性格に申し上げるなら、運んでいた士官が、運んでいる際に吹っ飛ばされたそうです。
正確には、かな
>>205 肝心のSFSがどこまできちんと使えるかだな
オーブにも渡しているところを見ると技術的に完全に量産化してるレベルなのか、それは本物と同じスペックを維持しているのか……
あとSFSをまた別に作るってのはやはりコスト的に問題ではないかなと思う
人的資源の集中って意味でもね
あとはアグレッサー部隊を作ってそこに配備するとか新型火器の試験や装甲の試験とかに酷使ってのもありそうだ。つまり的だな。
>>207 性能は確か落ちていたはず。
航続距離とか劣化している感じだったような
フリーダム以前にロンドベルはどうやってMSを量産するかが問題
設計図があれば量産できるってギレンの野望じゃないんだから……
工場に回す人も居ない。開発者も居ない。技術データもない。
特に技術データがないのは致命的だ。
何々材質のこんな形状の弾丸がどういう状況下でどう飛ぶのかみたいな裏付けデータがないとシュミレートすら出来ない。つまり兵器開発を行う事が難しい。
こればっかりはひたすらあらゆる環境下で実験を繰り返さないとデータは集まらないから時間かかるし、前提となる技術が違うから連合とかオーブからデータを提供して貰うことも出来ないし……そもそも貰えないと思うけど
技術が命だから新型機を連合国内で生産してってのも難しそうだろうな
もう他の機体は一切忘れてジェガンに絞って劣化コピー覚悟で全力投球するしかない気がする
クワトロ「亡命オーブ市民に募って、MS教導団を設立したい、人員や生徒の選抜は私に任せる方向で検討してほしい」
教導団の設立を認めますか?
・認める
→即断で認める
>>209 主に輸出用のバッテリーのジムUや簡易サラミスで練度を上げて、ガンダニュウムやイヨネコ炉を量産し正規ジェガンだったけど計画が狂ったな
当分は遠征はムリポ
>>211 あれはNJCのデータだからね。あれによって核MSが実用化できる関係で一気に戦力が悪い意味で互角になりそうだし
さすがに核融合炉とかあるから険悪にはならないし発電設備とかのほうはUCの方が優れてはいるとは思うけどね。
>>210 オーブ軍の教導団と言うのなら退魔忍で空前稀に見るヒロイン待遇のアサギ率いるM1隊もまともになるな!
>>212 正史でもNJCはコストで太陽光に負けてあまり普及しなかったな
>>210 赤い人が教導団総監になったらティーンエージャーの女子ばっかり集め兼ねんがいいのかw
>>213 大尉のことだから「教導用二人乗りコックピット内でマユと二人きり」が目的だろう
バッテリーでビーム撃てるんだからそのエネルギー転換効率を核融合で動く宇宙世紀MSで使ったらそりゃあもう恐ろしいことになるんじゃないかって
>>216 ブライト「マユに関してはアムロおまえに任せる。」
>>216 もしそうなったらブライトさんは即座にあの赤いのを銃殺刑に処すべきだ。
オーブ難民からどのぐらいパイロットが集まるかって所だけど
正直ある意味ではロンデニオン共和国がじり貧ではあるよね。
UCからコロニーが転移しないと地味にきつい気がする(支える土台的な意味で)
でも、その後詰めの無さやギリギリ感がいいんじゃない。
ルナツー辺りが飛んできてトントン拍子で体勢が整ったらここまで張り詰めた物語にはならんかったでしょ。
戦国自衛隊に似た面白さがいいんだし。
>>220 TVではプラントに移住した難民がそっくりヘリオに渡ったようなもんだろうが
(こっちの場合ナチュラルもかなり含まれてるだろう所が異なるが)
TVの方(各種外伝含む)だとシン以外に同じ境遇からザフトに志願した
人というのも居そうなものだが実際描かれた事あったっけ?
>>222 取りあえずはいない
いてもおかしくはないというよりも亡命や難民で軍隊に入隊とかするんなら本来なら一カ所に集めた方が使いやすいはずなんだけどな
>>203 アスランとディアッカはロンデニオンにいるはずですよ。
ハーネンフース大使をロンデニオンに送ったことも書いてあります。
送ってすぐ帰るのか駐在武官として長期滞在するのかわかりませんけど。
そろそろUC世界からコロニービルダー(通称:カタツムリ)がユニコーン1号機ごと転移してきてもいい頃合
アレさえあれば・・・
M1はもう練習機とか作業用にまわしてジムを主力機にするしかないね。
パイロット養成は急務だし時間が掛かるから。
>>224 アスランとディアッカは27〜28話でプラントに、その後外伝10に繋がるも
のだと思ってましたが勘違いでしたか…失礼。
個人的には第二戦隊とラビアンローズくらいまでなら許す
>>225 メガラニカがあると海賊掃討したL4の再建事業に参入して外貨獲得できるな
>>218 数ヶ月後、元気にコレンカプルなM1でアッシュをミンチにするマユの姿があった。
>>229 師匠の教えに従って徹頭徹尾コクピットクラッシャーなマユマユですね
>>227 その認識で間違ってないと思いますよ。その後本編の30話につながるのだと思います。
>>231 30話でアスラン隊がロンデニオンを訪問した時は、既にラクス一党に接
触した後?ということですね。その後はまだわからないと。
アムロとツンデレなナタルの再会妄想
※ナタルは責任感から敵になってしまったアムロの事は忘れなきゃっ……とずっと自分に言い聞かせてます。
ア「ナタル!」
ナ「今更……今更なんですかっ!」
ア「俺が悪かった!」
ナ「ば、馬鹿ぁ、寂しかったぁ!!」
νガンダムのサイコフレームから人型のオーラ発生
チェーン・アギ「この泥棒猫」
ア「チェーンッ!?」
>>233 ファンタのCM思い出したじゃねーかw
3年B組アムロせんせーっ!
キラ 「…授業してくださいよ。」
>>233 オクトバー「私もお忘れなくっ!!」
アムロ「!!!!」
>>209 ネェル・アーガマがバンシィと一緒にUC計画の元スタッフを連れてきてるぞ。
その中にはサイコフレームの新旧が判る男、アーロン・テルジェフ(アナハイム社員。ユニコーンガンダムの装甲材質部門担当)みたいな人間が何人もいる可能性が高い。
それにアスカ一家やサナダさんと一緒にオノゴロ島から批難した人たち、場所が場所だけにモルゲンレーテ関係者がかなりの割合で居そうなんだよな。
UC計画スタッフやサナダさんを中核に、ロンド・ベル整備兵やそう言う人たちを活用すれば工場を稼働させられると思うぞ。
現実に作中じゃヘリオポリスに居ついてから、数ヶ月でジム十機に未完成ながらサラミス四隻と補給艦を作ってるわけ
だからなぁ
そういえば、第十三独立機動艦隊の第二戦隊ってどんな艦が所属しているんだ?
アイリッシュ級一隻にクラップ級二or三隻くらいかな
あといくつ戦隊があったんだろう?
五ぐらいはあると自分は思うが
でも、作中から推測すると、最初に転移したのが、1、2戦隊だったんじゃないかな?
一戦隊がラーカイラム一隻で、残りが2戦隊だったんじゃないかと?
>>236 どこまでリアルに考えるべきかって問題が絡んでるが技術者が数人程度では到底足りない せめて2桁 普通に考えれば3桁は欲しいところ
というのも、現代の技術というのは複雑化していて一人で何でも出来るわけではないということがある
>モルゲンレーテ関係者がかなりの割合で居そう
長期的に見ればかなり+なんだが、短期的に見ると宇宙世紀科学の根底であるミノフスキー物理学を知らないので今大戦終結までの戦力化に間に合わないだろう
まぁ逆に彼らはこの世界の技術の専門家だから、この世界の艦艇やMSの装甲や武器をロンドベルが流用するならかなり使えるはずだけどね
あと、先に述べた通りデータの問題がある。ぶっちゃけ技術者100人より基礎データがあったほうがいいんだが、そこのところはまぁ……考えない方が良いかもしれない
工場に関してはすでに稼働しているから専門家はいらないので、単純なマンパワーで良い。ただこれが一番の問題なのは作中で描写されているとおり。
>>237 すでにどういう性能かがわかっているサラミスとMSを作るだけならそんなに労力いらないからね〜 だからブライトはあくまで今ある技術の実用化に努めているんだろうけど。
まぁそこまで考えなくてもいいけどね。実際俺の言いたいことは作中でも触れられていることが多いし
フリーダムの話題の流れで言っただけなんで俺もそこまで気にしてない
いくらなんでもラー・カイラムみたいな正規の大型戦艦を護衛なしで単独行動はさせないんじゃないかな
>>241の言うように第二戦隊がクラップ三隻だとすると三艦長のうち誰かが第二戦隊司令ということになるがそれにしては第二戦隊の参謀がいない様だし(単に人手不足ということは考えられるが)
仮にも第三戦隊より番号の若い第二戦隊の司令が中佐だと収まりが悪くないかな
ユニコーンの作中でラーカイラムは試験とはいえ単独行動してるけどね。
あと、編成表上旗艦は単独で編成されることもあるからなぁ
EXサラミスと旧サラミス
どちらを買うか悩んだ末に両方を買いEXのサラミスをパーツ請求
結果、マゼランよりデカいサラミスと護衛艦サラミス二隻がAAとエターナルの艦隊に加入した。
ネェル改とラーカイラム欲しいけどEXシリーズが息して…
>>245 あれ?コアファイターってEXシリーズじゃなかったっけ?
>>246 アレはUCハードグラフじゃなかったっけ?
EXはオッゴで打ち止めじゃなかったか?
>>247-248 あぁ、違った。
俺の勘違いだ。つか、ハードグラフのシリーズってEXじゃなかったのか・・・
>>245 宇宙世紀の歴史はサラミスが作る、それがCEに来て新しい歴史を作り出そうとしている
とか言ってみる。
今回の話でドミニオンが入る訳だけど、艦載機はどうなるんだろうね?
ロンデニオンのパイロットは常に不足気味だし、恐らくまだ作ってるサラミスが有るんだろうからなぁ
ドミニオンの人員は下手に艦隊に配備するよりヘリオポリス防衛隊でも作って配備すればいいんじゃね
オーブ戦の辺りから読み返したが、アズが現実路線になってる代わりに
もうジブが前面に出てきてるようだから常夏三機はあっちの虎の子として
ここでのドミニオンには積んでなかった、また殿という名の切捨て要員という事で
あまり上等なMSは配備されてなかったってところかな?
それにナタルやフレイはいいとして、他の投降した連合将兵のパイロットを
すぐそのまま起用するのも難があるかな。
ロンデニオン正規軍用のジェガンの増産を急ぐ一方で、相対的に型落ち棺桶化の進む
M1をあてがう意地悪という手もあるが。
三馬鹿はアズの物をジブが勝手に使ったんじゃなかったっけ?
そうなると、当然既にアズの元に返ってる可能性がある。
それなら、アズがロンデニオンの感心を得る為に譲渡するってのもありじゃないかな?
強化人間ってのは、戦後に問題がおこりそうだし、交換に技術が手に入るなら有る意味一石二鳥じゃないだろうか?
つ考察スレ
今回のコロニー奪還作戦でドミニオンからあの3機出てきたっけ?
居なかったならドミニオンにはダガーしか無かったかも
ハイペリオンに乗っていたカナードも捕虜になったのかな?
戦闘能力は折り紙付きだから「異世界のMS乗りたくないか?キラを見返したくないか?」とか言ったらホイホイ付いてきそうだ。
>>257 カナートはガルシア側に逃れたよ
悪役の定番の捨て台詞を残してな
「Xアストレイ」で改心する前の状態なのか。
本作の改変がXA本編の展開に影響するかどうかよくわからんけど
このままで直接対面した場合、、ロンドベルでの経験と31話を経たキラとでは
あっさり論破されそうだが何かフォローの余地はあるのかな。
ガルシアをジブリが再利用でもしない限りこのまま海賊化の予感
これって大西洋連邦内での政変、つまりブルーコスモス(というかジブリ派の)パージなんかな?
>>207 オーブに渡したSFSの図面は427氏の作品の謎ではあるな
大気圏内用のベースジャバーは航空力学を無視して熱核ジェットのパワーで無理やり飛ばす仕様になってるし
というか大気圏内用のSFSは基本的に熱核ジェットだな
そのままオーブに引き渡すと融合炉が流出する(笑)
>>217 種だとほぼ水中で使えないんだからそうでもないとおもうが
RX-78でも半分以下の出力になるが水中でビームライフルも使えないことはないし
どうも、誤字職人こと787です
黄金週間中は岩手県の大船渡市でボランティアをやってました
瓦礫の山を見た瞬間、ブルーになっていく自分と
『BTWでプラントに反感を覚えるのも解るなぁ』などと
不謹慎な事を考える自分が同居するという摩訶不思議な体験をしました
現実を受け入れない心がそうするのでしょうか?
と、プライベートな話はともかく、31話ができたのでだいたい50分を目途に投下したいと思います
相変わらずで申し訳ないですが、誤字脱字あったら
ヤァイヤァイ! ゴジショクニン! アホノコ!
Λ_Λ \\
( ・∀・) | | がっ!
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←787 ◆x0o.lpJmC2ij
とやって下さい。次から投下します
>>265 アホノコ!支援
現地のニュースじゃ記念撮影とかしにくる馬鹿とかやっててほんと酷いですわ
〜プラント首都・アプリリウス
「アニエス・ジュベールさんですね?」
アスラン・ザラは、アプリリウス郊外にある一軒家を訪ねていた。
ヘブンズベースの後処理を残存のZAFT地上部隊に任せ、
ジブラルタルに新設されたマスドライバーから本国へ帰還して約5日。
彼の手に握られた鞄の中には大きめの封筒があった。
本来この仕事は軍本部の人間がやる事なのだが、彼は自ら名乗り出て志願したのである。
自分が行かねばならないと感じていたからだった。
アスランは、ドアの向こうから現れた壮年の女性を見る。
ブロンドの髪を蓄えた美しい女性だった。
10代後半で娘を生みまだ30代後半と聞いていたが、20代でも十分通用すると思う。
泣きはらした事が、赤くなった目と目元の隈で解る。
「……貴方はっ!?」
「ZAFT軍所属、アスラン・ザラです。
貴女の娘、ノエミ・ジュベールの件で……」
アニエスの目はアスランの眼をジッと見つめ、
彼が最後まで言い切るのを待たず、入るよう促した。
客人を迎えるに当たって良い態度とは言い難いものがあったが、
アスランは仕方がないと感じ何も言う気になれなかった。
彼がノエミの家に足を運んだのは、『遺族補償給付』の手続きを行うためなのだ。
つまり、娘の戦死を知った親に我が子が死んだ事実を、
書類という形で無惨に押しつける役目を買って出た訳である。
「……どうぞ」
「ありがとうございます」
リビングに通され、ソファに腰を下ろしたアスランの前に、
あらかじめ来ることを知っていたアニエスはコーヒーを入れたカップを置いた。
「確か、砂糖は入れないはずでしたわね」
「ええ……ですが、どこでそれを?」
「娘が、手紙で教えてくれたんですよ。ミネルバにいる皆さんのこと」
ズンッと、アスランの腹部にナイフを突き立てられたかのような痛みが走る。
「珍しいでしょ?
あの子、こんなご時世に手紙を書くのが好きで……」
彼女は、娘との思い出を一つ一つ掘り起こしていくようにリビングを見回す。
アスランも、ゆっくりと部屋の作りを再確認していった。
数世代前のヨーロッパ家庭をイメージした造りの家であった。
暖炉の上には、幸せそうな笑顔を浮かべる三人家族が映っている。
ZAFTの軍服を着た壮年の男性と、アニエス、そしてまだ16才前後のノエミ。
幼年学校の入学式の写真や、動物園でゾウを背景に父親に肩車されている写真。
ジャパニーズ・キモノをイベントで着た時を記念に撮った一枚。
ミネルバでは知ることの出来なかった、同僚の一面すべてがここにはある。
「アカデミーに入ってからはしょっちゅうでした。
暴れん坊っぽいけど根は優しいシン君とか、冷静沈着のようで実は熱いレイ君。
ルナマリアちゃんとメイリンちゃんっていう親友も出来たって言ってたわねぇ……」
コーヒーを入れながら見ていたのだろうか、ダイニングテーブルの端に、
アルバムが置かれており、そこにはミネルバで彼女が時折撮った写真が入っていた。
シャア・アズナブルやハイネ・ヴェステンフルス、そして自分が写っているものもある。
アスランは、第一声に何を彼女に言えばいいのか迷った。
ここに彼女しかいない理由はただ一つ。
ノエミの父であり、目の前の女性の夫であるマリユス・ジュベールは、
二年前の大戦の折アラスカで戦死していた。
つまり、自分の父が立案した作戦で命を落としている。
そして、娘であるノエミを、目の前にいながら自分は守れなかった。
脳裏に、爆散して行くギラ・ドーガのボディが鮮明に浮かび上がる。
戦後の回収作業で引き上げられたのはコクピット部の無い上半身、そして下半身。
予備パーツとして再利用するため本国に送還されることが決まっている、
そのボディ以外は遺品として残ってはいなかった。
ミネルバは海中に沈み、引き上げても中身がどうなっているかの保証は無かったのである。
それ故、彼女に何も渡せるモノがない。
あるとするなら、鞄の中にある数枚の紙切れだけだ。
親子二代にわたって、ここの家族の人生を振り回したのだ。
アスランは鞄から、スッと封筒を取り出しテーブル越しに彼女に渡す。
彼女はそれを受け取り、見もせず傍らに置いて重い口を開く。
「アスランさん」
「はい」
「娘の最後の事、話してくださるかしら……」
「……! よろしいのですか?」
「紙なんかじゃなくて、貴方の口から聞きたいんです。
貴方も、そのつもりで来たんでしょう?」
アスランは、アニエスの目の奥に覚悟があることに今更気付く。
一呼吸置いて、アスランは話し始めた。それから、かなり時間が経ったように思う。
彼女が最後に『フリーダム』の手にかかったのだと言うときは、
身が引き裂かれんばかりに痛んだが、アスランは最後まで言った。
「娘は、苦しまなかったんですか?」
「一瞬の、出来事でしたから……」
「そう、ですか。娘は、楽に逝けたんですね……」
「……申し訳ありません」
アスランは目の前のテーブルに頭を打ち付けんばかりの勢いで頭を下げていた。
「何故貴方が謝るんです」
彼女の語気が強くなる。
「私が、もっと上手くやっていれば、ノエミ……娘さんは」
アスランが口に出せたのはそこまでだった。
彼の頬に何かが打ち付けられ、一瞬頭が真っ白になる。
アニエスに叩かれたのだと気付いた時、
「相当な自信家さんね。あの娘が言っていたのとは大違い」
「そんな! 私はただ……」
「MS一機の働きぐらいで娘が助かったり、
戦争に勝ったりする程甘いもので無いことくらい、私だって知っています!」
どちらが泣く側なのだろうか?
情けないと知りつつも、アスランは俯いた。
あの時程、自分があやふやな心根で物事に向かっていたのだと自覚したときはなかった。
プラントやデュランダルの作ろうとしている未来のために、
決死の覚悟で戦うと決意しておきながら、
親友の言葉一つで揺れてしまう、自分自身の脆弱な心。
一番悲しいはずなのに、目の前の女性は微笑みを浮かべてアスランを見据える。
「貴方がどういう人かは、ある程度は知っているつもりです」
タカ派の筆頭であったパトリック・ザラの嫡子にして、
その父に反旗を翻し平和のために戦った、前大戦の英雄。
その認識は、今の彼にとって重荷なのだろうか?
それとも、背負うべきものなのだろうか?
「貴方がもし、娘の見たとおりの人なら、
娘が望んだ『平和な世界』を作るために……戦ってください。
そして、生きてください」
「……はい」
自然と口が動いていた。
アニエスは目の前の青年が、娘の手紙に書かれていた精悍な目をした青年、
アスラン・ザラとして存在している事に安心感を覚える。
(あなたの言う通りね、ノエミ。この人はきっと……)
書類の受け渡しが終わり、我が家を去っていくアスランの背を見ながら、
アニエスは娘が数ヶ月前送ってきた手紙の一文を、頭の中で反芻していた。
アスランって、みんなが想像していたような
強くてカッコイイ英雄さんじゃないけど、誰よりも悩んで生きて来た、感情豊かな人だと思うわ
ミネルバのどんな人よりも素直で優しい人。強い人って、みんなそうなのかな?
それとね、みんな変わってきたんだよ
シンは前みたいな怖い目つきしなくなってきてステキになってきてるし
レイはクールなところが薄れていって、実はお茶目さんなんだってわかったの
ルナは明るい子だったけど、最近何か隠してる。いつか話してくれるかしら?
メイリンは気付いてないけど、あの子ウチの隊長にお熱みたい
ハイネは雑誌とかじゃ見れない怖い部分があるってわかったわ。人って見かけじゃないのね
で、ウチの隊長も怖いけど、アスランと少し似てる。あの人は怖い仮面を被ってるだけかも
それとねお母さん、あたし○○の事が…………ううん、やっぱりいいや
※※※※※※※
〜数日後・宇宙L1宙域
プラント本国の存在するL5宙域と、
アーモリー市の属するL4宙域を結ぶ航路を、
ナスカ級二隻と民間シャトル数隻が進んでいた。
開戦してからと言うもの、この両宙域間を結ぶシャトルの便数は減り、
出港するにあたっても、こうして護衛を付けなければならない情勢となっている。
当然と言えば当然なのだが、シャトルの乗客達からすれば、
今が戦争状態なのだと言うことを実感させるものであり、あまり気持ちの良い物ではなかった。
「こちらウルフ4、当宙域に異常なし。どうぞ」
『ウルフ1、了解。OK、イェルン、もう戻って良いぞ』
「ったく、地上はあんなゴタゴタしてるってのに、こっちは平和なもんだ」
『全くだ。数ヶ月前の攻撃以来何もなしだからな』
一機のザクが、ナスカ級らの三時方向の宙域警戒にあたっていた。
月の地球軍に何か動きがあればそれを母艦に通達し、
全速力で本国へ逃げ切るという任ではあるのだがこのかた一度もそうなった試しがない。
支援!
実際、L1宙域の中でも月にほど近いあたりに、
キノコとも称すべき宇宙要塞の存在が確認されたときは焦った。
だが、それへの対応は自分たちではなく軍本部と評議会の仕事であり、
いまだアレにどう対処すべきかの明確な指針が出ていない。
敵が動くまで静観しなければならないというのは、正直言って辛いモノがある。
あそこにいる連中が何を隠し持っていてどれほどの軍備なのか、不安に駆られる。
「ま、そういうのは本国のお偉いさん方がやるこった。
俺たち末端は知らなくて結構な事よ」
『まぁな。それより早く帰って来いよ!
シャトルから地球のビールの差し入れがあってよ』
「マジか!? 俺の分残しとけよ!」
『へいへい……お前も好き……ガガ……ガ……』
その時、異変は起きた。通信機が急に効かなくなったのである。
「……あ? おいフィリップ、フィリップッ!
くそっ、ハンスの野郎。通信機器のヒューズ新しくしろって……?
ん? 新しくなってる。何だ、何だってんだ!?」
イェルンは最初、通信機の故障だと思った。
定期的に交換すべきパーツの交換がされてなかったのだろうと、
メンテナンスハッチを開けて確かめたが、全て正常に働いている。
ジャミングをかけられたと自覚はするものの、
MSの目であり鼻であり耳であるレーダーと通信装置を、
ここまで封殺するジャミングなど聞いたことがない。
(おかしい。絶対何かがおかしいぞ、こりゃあ)
遠目に見える自分の母艦から、次々とMSが出撃していく。
民間シャトルが、高速でこの宙域から本国へと駆けだした。
海賊か? 最初はそう思った。だが即座に否定した。
こんな高度なジャミング弾は本国でもまだ開発されたと公表はされていないし、
通常のジャミング弾でさえ通常弾頭でない分高価であり、
あったとしても海賊が手に入れるには身を切るほどの代物だ。
こんな辺鄙な部隊と民間シャトルを襲うために使うはずがない。
だとすれば……
「敵さんか! ちっ、『曹操の話をすれば曹操が現れる』ってな!」
ライフルの安全装置を解除し、
彼はナスカ級の部隊に合流する動きをしつつ周囲を見回す。
レーダーが仕えず、肉眼のみが頼りという状況は初めてで、
自然と手に力が入り汗が身体からふきだしてくる。
ふと、同僚のフィリップの搭乗するグフが光通信で、
『ロクジホウコウニセンカンアリ……カナリデカイゾ』
半信半疑で、ナスカ級後方に目をやって、頭が考えることを停止していた。
まだ小さめに見えるが、確かに赤い戦艦が浮かんでいた。
ここから見える距離から目測で見積もっても、
大方600mはあろうかという戦艦の常識を越えた戦艦がそこにいたのである。
ナスカ級のクルーやパイロット達だけでなく、
シャトルの乗客達もその存在に気付いたのか、少しだけ足を緩めた。
その瞬間、ナスカ級とザク・グフの部隊を上方から閃光が襲った。
ビームの雨とも称すべき乱れ撃ちに、数機が巻き込まれる。
上を見上げて、イェルンは何とも言えぬ‘虚’と言えばいいのか解らない感覚に陥る。
それが絶望という感覚なのだと知る間もなく、彼の身もまたビームの高熱に焼かれていった。
雲の如く上方を埋め尽くす100はあろうかと思われるMSの群。
ガザCとガザD、ガ・ゾウム。そして、サーモンピンクのガンダムタイプ。
かつてハマーン・カーンが率いたアクシズのMS達、
そして、かつての英雄が駆る機体に乗った怪物が、C.E.のMSに火を噴いた瞬間だった。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第31話
シャア・アズナブルは、モニタの向こうに移った赤い影にライフルを一発放った。
周囲に浮かんでいるデブリを掠めて、閃光はみるみるうちに赤い影へ近づいていったが、
撃墜を示す爆発の光は上がらず、バーニアを噴射したことを示す蒼い光が見えた。
「外した!? ……やるようになった!」
シャアは口元に笑みを浮かべ、足下のデブリを蹴りつけてサザビーを加速させる。
無作為な動きをするデブリの間をすり抜けながら、
起動しようとした索敵モニタを切り、集中する。
どこから来る? ‘奴’はどこから……!
「なるほど、下か」
見もせずに、シールドミサイルを直下へ放つ。
ミサイルの弾頭は目下にあった小さな隕石に直撃し、
岩石で出来たソレを粉砕させ、向側に身を隠していた赤い影が飛び出す。
其奴は爆発して行く隕石を蹴り、別の隕石や残骸を、
飛び移っては蹴り飛び移っては蹴り、かつてアーモリーワンやデブリ帯で、
シャアがザクでやった技法をそのままやってのけていた。
「シナンジュか……良い機体だ」
サザビーの下部後方に回り込んだアスランのシナンジュは、
手にしたライフルをサザビーのボディめがけて放つ。
シャアは咄嗟にプロペラント・タンクをパージすると、
ライフルの斜線上にソレを残したまま、付近に見えた隕石の影に身を潜め、
ビームがエネルギーの残留したタンクを爆発させると同時に、
その光に紛れて、シナンジュ横へと機体を加速させる。
『……やった?』
「……こっちだ、アスラン」
『……!?』
スルリとシナンジュの懐にサザビーを滑り込ませたシャアは、
がら空きになっていたシナンジュの横っ腹へ思いっきり蹴りをかまし、
シナンジュはそのまま後方の戦艦の残骸に叩きつけられる。
手首のユニットからサーベルを抜いて、間髪入れずに斬りかかり、
アスランはシールドのアックスを起動させてそれを受け止めた。
ジリジリと火花が飛び散って、赤い機体双方の、悪魔が如き相貌を照らし出す。
「戦いの場で気を抜くな!
爆発一つで勝ったと思うなど愚の骨頂だぞ!」
『……はい!』
アスランは全身のブースターを全力で可動させ、
後方の残骸に付いていた瓦礫などを吹き飛ばし双方の視界を殺す。
シャアはひるまずライフルを一度放り、もう一本のサーベルを取り出そうとした。
アスランは、それを待っていた。
シナンジュにのしかかるサザビーのパワーが一瞬ゆるんだ隙を突き、
残骸を蹴って上方へ逃れたのである。
ぬかった。シャアは臍をかんでファンネルを三基射出させる。
残骸を蹴ったシナンジュの死角を突かんと、
ファンネル達はデブリの間を飛び回り、逃れたシナンジュの姿を捉えた。
抜きはなったサーベルでファンネルのビームをはじき、
アスランは追いすがるサザビーの姿をモニタに捉えると、
迷いを振り払ったかのように、シナンジュを迫り来るファンネルの方へ向け、
サーベルを回転するように投げた。シャアは最初、彼の意図を読めずにいたが、
数年前、同じ事をやった少年がいたことを思い出し、
ファンネルに戻るよう発信しようとしたが、遅かった。
アスランはサーベルの刀身めがけてライフルを放ち、
ちょうど川の水面に石を投げて跳ねさせる『飛び石』のように、
ビームが刀身にはじかれ拡散しファンネルを襲った。
シャアの意識をファンネルの方へ持って行く事に成功したことをアスランは感じ取り、
目の前のデブリを踏み、方向をサザビーへと転換させると、思いっきりペダルを踏んだ。
「何っ!?」
『とったぁ!』
シナンジュの手にはアックスが最高出力の状態で握られており、
アスランはそれを隙が出来たサザビーめがけて突きだした。
勝った。アスランはそう思った。
しかし、まだ彼の予想を外れる動きを目の前の機体は見せた。
身をひねり、流れに乗るようにシナンジュのサーベルをいなしたサザビーは、
突き出されたシナンジュの前腕を脇に抱えるように捉えると、全身でシナンジュを押しつけたのである。
アスランは、いつの間にか残っていたもう三基のファンネルが、自分を取り囲んでいる事に気付く。
「今の一撃は申し分なかったが、惜しかったな」
プシュウウンという音と共に、シミュレータ終了のブザーが鳴った。
※※※※
《L1宙域で民間シャトル襲われる。護衛のナスカ級なすすべ無く撃沈》
このニュース速報が本国を駆け抜けるのにさして時間はかからなかった。
民間シャトルに損傷は何もなく、乗客達はこぞって謎のMSが我々を襲ったのだと供述した。
プラント最高評議会として、この件を最優先事項と判断。
その宙域の調査に部隊を派遣するという事で一抹の収束を経た。
そして、そこへ派遣されることになったのは当然、
本国に召還した‘彼ら’こと、ミネルバの面々であった。
ミネルバがヘブンズベース戦で沈んだというニュースが流れたときは、
ギルバート・デュランダルを支持する声は小さくなり、
反対派の声が大きくなったのも事実であるが、開戦からの活躍からミネルバを英雄視する動きは変わらず、
内政事務次官のエリオット・リンドグレンも、苦言を労するのみでそれ以降問題に触れる事はなかった。
ミネルバの搭乗員達は再編成という形で生き残った全員が本国に呼び戻され、
配属先が決まるまで休暇をもらう者もいれば、シンのように軍施設で過ごした者もいた。
パイロット達の中で、ホーク姉妹だけは一度自宅の母親に会いに行ったらしいが、
彼女ら以外は殆どがシミュレータを使い込んでいたり、
射撃訓練で鬱憤を晴らそうと躍起になっていた。……特にアスランは顕著だった。
シャアにMSでの組み手に付き合ってくれと頼み込んで、
一日の殆どをシミュレータでの訓練に費やしていたと言っても良い。
シャアも思うところがあったのか、何も言わずにアスランに付き合っていた。
シンは軍本部からの召集命令があるまで、この日は彼らの訓練の光景を眺めていた。
当然シミュレータホールでやっているので、人は集まってくる。
彼らは、シャアのサザビーとアスランのシナンジュが見せる非常識なまでの世界に魅入り、
シンも実際、あの赤い二機の動きについて行ける自信は五分五分といった所だ。
巷の雑誌やメディアでは、スエズ戦やヘブンズベース戦の映像の中で、
公開された部分をしつこいくらい何度も何度も映して、ミネルバ隊やジュール隊、
そして友好関係となっていきつつあった東アジアのMSについて取り上げている。
〜《 赤い彗星 》〜
サザビーとシナンジュの圧倒的機動性と、
その卓越した戦闘技術からメディアは二機を称してこう呼んだ。
自然とそれは民衆、兵士達の間で異名と化して行き、
奇しくもシャアは以前と同じ呼び名で認識されることとなったのである。
赤い彗星とメディアで出始めたとき、
ハイネが呑んでいたジュースを噴きだした時はそちらに驚いたが。
そんな事を考えていたとき、シンの隣にそのハイネ本人が立つ。
「まぁだやってんのか、あの二人」
「午前中からです。アスランもそうですけど、
隊長もよく保ちますよね、確か34でしょ?」
「それ、本人に言うなよ……。
ま、それはともかく、アレ一回で終了させなきゃならんけどな」
「……召集ですか?」
「ご明察。議長は今溜まった政務で出てこれないから、
俺が新しい艦に案内しろってよ」
「新しい艦? でもそういうのって本部の人間が……」
「事情ってもんがあるんだよ、どこにだって」
シンには最後まで言わせず、一瞬だけ冷徹な目を見せた彼は
周りに効いている野次馬がいないか見回し、シンに目配せして言った。
シンはゾッとなって、それ以上踏みいるのを止めた。
ハイネは、明るいムードメーカーの他に、
全てを割り切って考える冷徹な面を時折見せる。
シャアやアスランも時たま見せる事があるが、
シンは正直言ってあの目は苦手だ。
オオッー! と、目の前の群衆から歓声が聞こえ、
モニタをパッと見上げると、サザビーめがけて斬りつけたシナンジュが、
サザビーの人間さながらにしなやかな動きで捉えられる瞬間があった。
「相変わらず凄い奴らだよ、全く」
そう言うハイネの目の中に一抹の対抗心が見えたが、シンは何も言わなかった。
あんな超常的な動きができるのは自分でも羨ましいとも思うし、
立場を抜きにすれば一度全力で戦ってみたいとすら思う。
闘争本能と言ってしまえば聞こえは悪いが、確かにそう言う感情があるのも否定できない。
シミュレータから汗まみれになって出てきたアスランに、
新品のタオルとドリンクを投げ渡したシンは、
軍本部からの召集命令が来たことと、急ぎ着替えハイネについて行くよう言った。
※※※※
メイリン・ホークはアーサー・トラインらミネルバクルー達と共に、
新たな乗艦となる戦艦を見下ろしていた。
ミネルバより100m程小型で、タンホイザーのような決戦兵器は搭載していない。
対空機関砲とミサイルランチャー、ビームキャノン等いたってシンプルにまとめられている。
象徴的なデザインは一切されていない、MS運用により重点を置かれた戦艦であった。
「これが、『レウルーラ』……」
彼女たちが集められた戦艦ドックには、
この目下にいるレウルーラという赤い戦艦の他、二隻の戦艦が鎮座していた。
こちらも中央のレウルーラに似た戦艦で、さらに80m程小さい。
水鳥を連想させる尖った戦端にカタパルトが斜めに取り付けられ、
羽のような放熱版が船体の下に二枚取り付けられている。
『ムサカ級』と、手元に渡された資料には記載されていた。
この三隻の戦艦は、最初から宇宙での使用のみを想定して設計されているらしい。
タラップを歩きながら、メイリンは不思議な感覚に包まれる。
この戦艦達は、ついこの間まで人が住み動かしていたかのような、
様々な人間達の思いが詰まっている何かがあると感じる。
それと同時に、ある男の顔が脳裏に浮かんでくる。
(隊長……? どうして……?)
ブリッジの構造はミネルバと似ていた。
似ていると言っても上部の通常ブリッジもより実用的な構造で、
戦闘ブリッジとを行き来できる部分が似ているという話である。
また、不思議なのはこうも実用的な設計をされた戦艦でありながら、
一部戦艦に似つかわしくない内装の部屋が存在したこと。
これだけはメイリンだけでなく、共に足を運んだ姉、ルナマリア・ホークも、
新たに艦長としてここに着任することになったアーサー・トラインも、
マッド・エイブス技術主任やヨウラン・ケント、ヴィーノ・デュプレもその意図がわからなかった。
メイリンはその部屋に一歩踏みいる。
中世の貴族さながら豪奢に装飾を施されたこの部屋に、
彼女は安心感を感じていた。何故だかは自分でもよく解らない。
壁に掲げられた絵画一つ一つが、地球の風景を彩ったものであること。
そこから、部屋のインテリアを考えていた人間が、強く地球を意識していたのだと知る。
ベッドに、うつぶせに倒れてみる。身体全体をぬくもりが包んでゆく。
脳裏にもう一度彼、シャアの顔が浮かぶ。
メイリンは、身体の奥底が熱くなって行くのを感じた。
自分が欲情しているのだと気付くと同時に、
自分の手が胸と、女の部分に伸びていたことも。
「や、やだ私ったら……」
ハッと我にかえり、恥ずかしさからなのかまた別の感情からか、
自分の顔が真っ赤に染まっている事を自覚する。
その時、部屋の戸を開ける者がいた。部屋に入っている事が気付かれたらしい。
緊張して戸の方を見やると、自分が先程思い浮かべていた人間その人が現れる。
「メイリンか、ここで何をしている?」
シャアであった。メイリンはワタワタとベッドを正すと、
「ご、ごめんなさい! とてもふかふかそうでつい……」
頬を赤らめたまま答えるメイリンを見て、シャアは娘を見る父親のような笑みを浮かべる。
やめるんだ、メイリン!
その男は筋金入りのマザコンだぞw
その瞬間、自然と心臓の鼓動が高鳴った。
〜もっと近づいて欲しい…この身体に触って欲しい〜
そう思う自分と、自粛しろと怒鳴りつけてくる自分もいた。
そうだ。彼と自分にどれだけ年齢差があると思っている!
シャアはメイリンの頬が紅潮し、息が少し荒いことに気付く。
彼はメイリンの足下まで近づいて行くと、
「……ふぇっ!?」
彼女の額に手を当てて、自分の額にも手を当てる。
「やはりな、メイリン。君は最近寝ていないだろう? 少し熱っぽいな」
「いや、あの……」
「無理をするな。ここ最近の我々の動きを考えればわかる。
君は若いとはいえ女性だ。今日はゆっくり休んでおけ」
「あ……」
シャアはそう言い残すと、部屋から出て行った。
メイリンは彼を呼び止めようと思ったが、声が出なかった。
彼めがけて伸ばした腕がむなしく宙を切って、彼女は俯いた。
※※※※
再編成されたと公表されてはいるものの、
ミネルバクルーにとっては以前とあまり変わってはいなかった。
◎レウルーラ級『レウルーラ』
艦長=アーサー・トライン
機動部隊=シャア・アズナブル 〜サザビー
アスラン・ザラ 〜シナンジュ
シン・アスカ 〜デスティニー
レイ・ザ・バレル 〜レジェンド
ルナマリア・ホーク 〜ギラ・ドーガ
◎ムサカ級『ムサカ』
艦長=リュディガー・ビュートウ
機動部隊=ハイネ・ヴェステンフルス 〜ギラ・ドーガ改
ヘドヴィヒ・リット 〜ギラ・ドーガ
アンネリーゼ・シャイン 〜ギラ・ドーガ重装型
ペートラ・ガスト 〜ギラ・ドーガ
ヨナタン・レハール 〜ギラ・ドーガ
◎ムサカ級『ガロム』
艦長=ダーフィト・ブルックナー
機動部隊=イザーク・ジュール 〜ギラ・ドーガ改
ディアッカ・エルスマン 〜ギラ・ドーガ重装型
シホ・ハーネンフース 〜ギラ・ドーガ
エリノア・ゲーラー 〜ギラ・ドーガ重装型
アダム・ピュッツ 〜ギラ・ドーガ重装型
実際はもっとパイロットは存在するが、
ジュール隊や元オレンジショルダー隊の再結成と言うこともあって、
以上のメンバーが軍内部において新たに編成された艦隊として公表された。
無論、新型艦という形で公表されており、
一隻にかかるコストや製造元については一切が隠匿されている。
そしてZAFT軍人達の目を引いたのは言うまでもなく新型のMSであった。
ザクとグフをZAFT全体にようやく配備させ終えたこの時にまたか…と、
事情を知らぬ上層部は頭を抱えているらしいが、
別部隊のパイロットからすればそんなの問題ではなかった。
スエズで大々的な戦果を挙げ、ヘブンズベースで母艦を失いつつも奮闘した機体達。
垂涎の的となるのは当然であったが、
配備申請について軍本部は一切受け付けようとはしなかった。
事情を知っている人間からすれば、
いつまでこの機体の事情を隠し通せるのかが悩みの種であった。
ただ彼らの間でも、ハイネとイザーク……。
ZAFT軍きってのエース両名が搭乗することとなった二機のMSについては寝耳に水であった。
『ギラ・ドーガ改』
この機体の真の姿を知っているのはシャアただ一人であったが、
彼もこの機体の姿が元々のソレに、あまりに酷似していることに驚きを隠せなかった。
ハイネ機はヘブンズベース戦で損傷を負ったギラ・ドーガの装甲を、
アスランのシナンジュと同質の装甲板に入れ替えた上で、
機体の各所のブースターと電子機器の性能を向上させた仕様となっている。
イザークのそれも同様である。両機に共通しているのが、特徴的な頭部であった。
普通なら隊長機はブレードアンテナを設置するのみで、
一般機と形状は変わらない(ディアッカ機がまさしくそれである)のに対して、
ナチス・ドイツのヘルメットを彷彿させるギラ・ドーガの頭部と異なり、
ドイツ帝国時代のシャコー帽をイメージした頭部になっていたのである。
ハイネ・ヴェステンフルスは、レウルーラとムサカの横たわるドックに設置された、
全天周囲モニタVerのシミュレータに乗り込んで、
起動させた後コンソールをいくつか操作し自機のデータを呼び出す。
公表されたとはいえども、ギラ・ドーガはブラックボックスと言って良い機体であり、
むやみに演習場で機体を動かすわけにもいかなかった。
加えて、機体の中でシミュレータは起動できるし通信での模擬戦も可能だが、
それでは先程のシャアとアスランがやったような模擬戦をするために、
一々回線を繋いで機体と機体同士をリンクさせてチェックして……ぶっちゃけめんどい。
本当は、宇宙空間で駆け回りたくてウズウズしているのが本音だった。
「これからよろしくな、相棒」
『おっさんくさい台詞だな、ハイネ』
「うるせえよ」
それに、一度は解散したオレンジショルダー隊の復活というのが、
ハイネのモチベーションを前向きにさせていた。
ミネルバに愛着がわき始めていたのも確かだし、
ヘブンズベース戦ではミネルバら旗艦が最後方であることにかまけ、
気を緩めた結果があの惨事であったのを後悔し続けた。
これ以降は絶対、船も沈めさせやしないし、ミネルバの彼奴等も死なせやしない。
そして……最終目標である、『シャア・アズナブルに追いつく』こと
いつかきっとやってやる。
そう心に誓って、ハイネはシミュレータのハッチを閉めた。
第31話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これにて終了です。
まず第一に……オリキャラ増やしてごめんなさいm(_ _)m
オレンジショルダー隊って名前だけでパイロットの設定すらない事に今の段階で気付いたorz
キャラ作りすぎれば話が破綻しかねないし制御が効かなくなるのは知ってるがせめて名前くらい……
第二に、正直今回は個人的に言うと味気ない感じで終わった気がする。
オリキャラの家出したりしてしまったのはちょっぴり後悔。
この先ラクス様の制御がきかなくなっていく事に汗をかきつつ、お別れをしたいとおもいます。
誤字脱字があったら『ヤーイゴジショクニン! アホノコ!』と『ガッ』して頂きたい……(ハァハァ
ではまた今度お会いしましょう(・ω・)ノシ
ドッゴーラ乙
乙です。
図らずもニコルの死と似たような状況になったわけだが
今度はさすがにうやむやにしてキラとつるむ訳にはいかないだろうし
アスランの正念場でもあるという事ですかな。
ってか、ここの場合アマルフィご夫妻はどうなってるんですかね?
アスラン赦し説とユーリ氏自殺説で、SSじゃほぼ後者が採られてるけど。
>>262 量子化できるメタルガルシアとか嫌すぎるwww
GJ
サーモンピンクのガンダムタイプ……そうか、隠者か
さて、このシャアはメイリンを毒牙に掛けてしまうのかな?w
>>282 そのまま実体化しなくなるような気もするがなw
>>282 そのまま胞子化->よそ様に付着->苗床になって以下略
いやぁぁぁぁっ!!!
アーサーが艦長か…
まさか
ふくちょ〜〜…とか言わないよな(笑)
んじゃ
エゴを強化したガルシア(宇宙空間活動可)で
>>284 G(ガルシア)ウイルスハザード
そして、CEはガルシアだらけになった…
>>287 少しは選択の自由が欲しいので、アクターレ、コーラサワー、グラハム、ガルシアの四択にしてほしい
アクターレもコーラサワーもグラハムもCEにはいないので
ガルシアと魔界天使とあずにゃんとスペースコブラな砂漠の虎の四択で勘弁してw
思考がガルシアになって、最終的にガルシアそのものになるなんてどんな罰だよ…
ジェネシス第二射のシーンで出撃中のプロビデンスの中でガルシアに変態するクルーゼタソ
撃たれた増援艦隊と月基地の人員もすべてガルシア化して無事
未感染者「「どうしてこうなった」」
メイリンはクェスと同じ運命に遭わなきゃいいが。
どれもいやだわ、そいつら
でもあえて選ぶならグラハムかコーラサワーで
なんだかんだで一番幸せな人生を送っているコーラサワー(旧姓)に一票w
>>292 赤い人も流石に反省したと思いたい(笑
しかしアムロも父性に目覚めたのはいいが才能を利用され気味だな
バルトフェルドが両Uウイルス感染、アズラエルがアクターレ化
パトリック・ザラがコーラサワー化、アスラン・ザラがガルシア化、クルーゼがグラハム化と言う悲劇
>>292 メイリンは父性を求めているわけではないだろうから、多少は扱いが違うと信じたいところですね。
>>298 だが787氏の鷹姉妹の場合親父が死んでるからなあ
2.5話と5話のおまけ見た限り、裏マリアは多分ファザコン
妹も自分では意識してないファザコン・・・だったらヤバイwww
>>296 キラ、シン、ダコスタの三人はバルトフェルドを救うため、眉毛を剃り落とそうとして精神力でアスガルまで浸食を食い止めるアスランの髪を剃り完全にガルシア化させてしまう
一方、ダークヒーロー化したアズラエルはローエングリンの直撃を受けてもライブを続け、クルーゼは血を吐きながらガンダムを追い、パトリックはエースパイロットとしての第二の人生を始めようとしていた。
いま気付いた、ザラ父とコラ沢さんはファーストネーム同じだったんだ・・・
>>301 !!!
と言う事は種死でも生きている!!!
メイリンの反応でナナイを思い浮かべたのは俺だけなのか
ウイルスとか量子化とかの元ネタがヨクワカラン…
>>298 だが二次SSにおけるメイリンの恋愛と言うか男運には法則があって、
TVと同じくアスランを選んでいれば、生きて結婚し子供が生まれるのは元より
悪玉ラスボス化した凸の野望に付き合って結果命を落としても個人レベルでは
そこそこ幸せと言えるのだが、別の男に向いた場合は阿部さんといい
クルーゼ生存スレでのイザークといいろくな結果にならないという…
これに則ると今回は果たしてgkbr
>>304 父性愛を求めるのであれば依存や心棒はしても、女の部分が求める訳ではないからなぁ。
メイリンは見た目よりずっとしっとりとしてたりして。
もし男との付き合いを覚えたら同世代の男程度簡単に骨抜きできる位妖艶になったりしてな。
……赤い人には頼むから自重してくれと言いたいが。
最後の相手であるナナイから随分(転移してからずっと)とご無沙汰だろうしなぁ。
溜まってたものが暴発して手を出す危険性も無きにしもあらず。
おお投下がきていた、787氏乙でした
だが一つだけ気になる
ギラ・ドーガ改ってMSVからなんだろうけど原型機とどう違うの?
おせーてエロい人
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第31.5話
〜L1宙域・デブリ帯付近
『標本489に関する報告 所見:移植昇華不全 結果:死亡』
「……標本490の用意をさせねばな。
このサンプルの状態は……完成とは言えぬ」
グワダン内部。王家の間の如き装飾の施された居室に於いて、
ラクス・クラインはアクシズの研究施設からFAXで送られてきた資料に目を通し、
ため息を一つついて、傍らの小テーブルに置いた。
クライン派という巨大な情報ネットワークこそあれ、
彼女の有する軍事力は回収したアクシズのMSと戦艦達、
そして各国に潜むシンパを集めたとしても、とうてい物量はZAFTはおろかオーブにも届かない。
だが質では圧倒しているという自負もあり、そちらの心配は彼女はあまりしていなかった。
そんな彼女が現在抱える最大の悩みは、『地上部隊』である。
デュランダル率いるプラントの地上制圧部隊と特殊部隊は、
プラントという国家に対して絶対的忠誠を誓っており、彼女になびく人間を捜すのは一苦労。
そして彼らに対抗できる兵隊など、世界には存在しないと言っても過言ではなかった。
故に、アクシズの内部施設を守りかつ、
敵要塞や敵施設を制圧するに当たって強力な軍隊が必要だったのである。
それも少ない数で大多数を相手に出来、
なおかつ圧倒的で絶対的な恐怖をもたらす軍隊が。
その兵隊達は、ラクスの言う『完成された身体』を持つのが理想的だった。
「失礼いたします、ラクス様」
「入れ、イーダ」
ふと、居室の戸を叩く音が聞こえ、その主が誰かを感じ取ると彼女は入るよう促した。
戸が開き白衣の美女が姿を現す。同乗している研究者チームの一人であった。
顔立ちは美しかったが、どこか生気を感じさせない人間であった。
白衣に隠れた肉体はどこか武骨なものを感じさせ、
その下にある身体がどうなっているかなど、考えたくもない。
「……報告書は読ませてもらった」
「申し訳ありません。さすがに身寄りのない孤児育ちでは、
我々の祝福に耐えかねるもので……」
「では何のために軍人を捕らえていると思っておる。
あやつらならば私の祝福を喜んで受け入れるだろうに」
「……彼らはラクス様に刃向かった不届き者にございます。
相応の罰を与え、祝賀の舞台へは立たせるべきではありません」
イーダと呼ばれた女性研究者はラクスの提案に反論した。
確かに、身よりも身元もハッキリしない孤児達を集め、
祝福という名の施術を行い続けて489人。その大半が失敗に終わっている。
体力がないのが一番の原因であるとラクスは言っているのだ。
「それ相応の罰……『死』か。だが、脆い餓鬼共よりはより良い物となると思わんか?」
生き残った30人の孤児達は素晴らしい兵士となった。
たった一滴、ほんの一欠片の悪意と完成されし肉体をもっただけで、
善良な子供達の魂はラクスへの忠誠と共に完成を迎えた。
それを考えるに、鍛え上げ体力のある存在である『兵士』と言う名の『標本』は、
枷となっている肉と皮を剥ぎ取ってやればどれほど素晴らしい完成品が生まれるだろうか?
ウズウズと、その考え一つが彼女の好奇心をつっつく。
やがて地球圏を手にしたときに、成し遂げられるべき終結。
争い続ける人類。生の感情を丸出しにして戦う品性のない人間。
そもそも肉体などという枷を身につけているから、
品性を失い、思考が肉に左右され、一つになることが出来ない。
ラクスは、考える。
『彼』は言った。ラクス・クラインは世界を導くべき存在だと。
世界を統治すべき人間として生まれた自分が、何を目指すべきなのか。
そして絶対的指導者に相応しい存在とはどうあるべきなのか。
一つの考えが、彼女の脳裏に浮かんでくる。
『All Will be one』〜全てを一つに
世界の全てを手に入れて、祝福されし最高の生命体で地球圏を満たし、
やがては湖畔の『彼』と会うに相応しい存在となる。
新参者であるルナマリアのように、独立した魂と完成された肉体を手に入れ、
『彼』の隣に立つに相応しい女になり、完成された世界を捧げるのだ。
そのためには、今持つ軍隊を完成させねばならない。
イーダの顔をジッと見つめていたラクスは、痺れを切らしたように立ち上がると、
「そこを退け、イーダ。標本390に子供は使わん」
ラクスは居室の通信機からグワダンの監房ブロックとの回線を開くと、
捕虜No.6を医療ブロックへ搬送するよう通達し、
呆然と突っ立ったイーダの頬を優しく撫でる。
それだけでこの女は舞い上がり、先程意見したことなど頭の中から吹き飛ばした。
※※※※
「ん……あ? 何だ?
何で俺ぁ運ばれてんだ!?」
フィリップ・ベーエは煌々と目に差し込んでくる明かりのまぶしさに、
思わず目をシパシパさせて、今自分が置かれている状況の把握に努めた。
覚えているのは、L1宙域の航行中謎のMSに襲われ、
グフの四肢がたちどころに奪われ捕虜となった所。
それと、先程まで押し込められていた監房に、
ズカズカと入ってきた守衛数名に身体を押しつけられ、腹部に一発喰らったところまでだ。
目がだんだん明かりになれてくる。光源はライトであった。
水色に統一された壁と、円形に並べられた電球。
どこかで、見たことがあると思った。
コーディネイターとして生まれた故、あまり縁の無い場所であったが、
子供の時事故で怪我を負い、こういう部屋に入ったことがある。
……《手術室》だ。
フィリップは背筋が寒くなっていくのを覚えた。
前大戦の時はともかく、最近は怪我など負った覚えはない。
加えて、彼の不安感を増大させているのは周囲の雰囲気であった。
立っている医師達や看護士達から、生気というものがまるで感じられない。
それに、来ている手術着もどこかがおかしい。
全てが機械的なのだ。人間の意識が存在しない、冷淡で不気味。
その言葉でこの空間は埋め尽くされている。
「目が覚めましたわね、フィリップ・ベーエさん」
「……え!?」
聞き覚えのある声が、彼の耳に入ってくる。
信じられない。まず第一に彼が考えたことはそれであった。
この声の主を、彼は知っている。
TVに姿が映るたび、仲間と一緒に舞い上がり、
CDが発売されると効くや、前日から店の前に陣取った。
彼を初めとするプラント国民の心の支え。
「……ラクス……クライン?」
「ええ、その通りですわ。フィリップさん」
TVのようにおしとやかな声で、自分に声をかけてくる。
手術室を一望できる部屋が上に見え、大きなガラスの向こうに彼女は座っていた。
桃色の蓄えられた美しい髪の毛が見える。ずっとあこがれていた美女の顔が、そこにある。
だがどこか変だ。
彼女はここまで底冷えのする感覚を放っていただろうか?
「何故、貴女がこのような所におられるのです!?」
最大の疑問を、口にした。
彼女が、このような場所にいるはずがないのだ。
自分が捕まった状態のままとするならば、
ここはあの巨大な赤い戦艦の中である。
だとすれば、この艦の主は彼女であり、
自分たちを攻撃してきたのは同胞であるプラントの人間という事になる。
フッと、彼女から一抹の穏やかさが消える。
その視線に慈悲の心など欠片もなく、
顔は微笑みを浮かべたままなのに、
ずっと一目会いたいと思っていたアイドルの顔なのに、恐怖しか感じない。
彼の思考はパニックに陥っていた。
彼女はそんな彼の様子を見て表情一つ変えることなく、言った。
「呆れるほど脆いですわね。まぁ、そんな古びた思考など今から捨て去られ、
新たな目的と喜びと快楽をその魂に与えてあげましょう」
彼女は冷酷な目でそう言い放つと、手術を担当する医師に向かって、
「この者の不信心なる皮と肉と臓器を取り除き、信ぜざる者に新たなる心臓を与えよ」
「……!? な、何を言っているんです! 貴女は!」
「……何を?」
フィリップは、感じているものが我が身の危険を知らせる本能であると確信すると、
この場から逃れんと身をよじらせるが、手も、足も、胴も、
手術台にがっちりと金属の板で押さえつけられていた。
ラクス・クラインという絶世の美しさを持った、
恐るべき穢れた心を内包するクリーチャーは、
不思議そうな表情で、恐怖におののくフィリップの顔をのぞき込む。
「何をそんなに恐れているのです、フィリップさん。
貴女は今から完成し、肉体という弱さから解放され、完璧になるのです」
生まれて初めて、フィリップは泣き叫ぶという行為に及んだ。
しえん
心の中には絶望しか残っていなかった。
希望を与えてくれるはずの女神は、恐怖を作り出す悪魔であると、
この時になって確信し、自分がこれから向かう先は地獄だという結論を得た。
「だ、誰か助けてくれ! 何で何も言わないんだよぉ!
おかしいと思わないのか! ラクスはこんな人じゃない!」
冷静に手術の準備を始める医師達の手を見、目を見、
狂信的にあのラクスの皮を被った悪魔を信じている人間を感じる。
いや、もはや人間という存在からかけ離れ、
ラクスというたった一人の存在と同一の思考を持った『機械』にも見えた。
看護士が、医師の手に器具を渡す。医療用メスではなかった。
武骨で、恐竜のかぎ爪のような刃が何枚もついている金属でできた物体。
「やめろ、止めてくれ!
来ないでくれぇえええええええええええええええ!」
がしゃんと……手術室の扉が閉まった。
※※※※※※※
〜L5・プラント本国
プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルは、
執務室の壁に設けられた大モニタで東アジア共和国大統領就任式の模様をじっと眺めていた。
地球の情勢は、ヘブンズベース戦以降めまぐるしく変わっていった。
大局的に見れば敗北した側である大西洋とユーラシアでは、
今現在本国の各地で現政府に対する抗議運動やクーデター未遂が多発しており、
戦争を続ける余力そのものが無くなって来つつあった。
政府の中でも、すでにプラントと和睦すべきと主張する政治家達が出現しており、
オーブのカガリ・ユラ・アスハとユウナ・ロマ・セイラン、
そしてデュランダルに接触を試みる者がすでに二桁に達している。
そしてまた、大西洋とユーラシア二国以外の国の反応も顕著であった。
赤道連合と南北アフリカが、オーブ支援に動き始めたのである。
象徴的な旗艦を落とされ影響力は少し弱まったとはいえ、
プラントと東アジアの影響力と軍事力は相当残存しており、
そんなプラントと東アジアの一人勝ちにはさせないという考えが露骨に現れている。
デュランダルは内心不快感で一杯だった。
これでは、今回の戦争に勝っても何も変わらない。
唯一救いといえるのは、新たに東アジアのトップに立つ事となった人間が、
『ジューガー・リャン』という人間であった事だ。
親プラント派の筆頭と行って良い政治家であり、ツァオ・フェンよりはある程度信用できる人間だ。
「だが安心はできん、か」
地球のことは勿論頭痛の種であるが、なにより優先すべきは宇宙に逃れ、
月付近の宇宙要塞に立てこもった『ロゴス』残党軍である。
大西洋連邦とユーラシア国軍において、ロゴス絡みでない軍人達はすでに地上で投降しており、
実質ロゴスの私兵といって良いはずである。ZAFT宇宙軍の戦力だけで叩くためには、
何らかの方法で味方を増やすか彼らを内側から切り崩さなければならない。
ただ後者は不可能だ。
彼らは反コーディネイター感情の高い連中で、
デュランダルを初めとするZAFTの言うことは聞こうとしない。
ならばやるべきは味方を増やすことであるが、宇宙で今現在勢力と呼べるのは、
プラント本国と、ロゴス残党。独立勢力アメノミハシラ。
そして……口にするのも忌々しい……
「ラクス・クライン……」
アメノミハシラは、今更味方にしたところで役に立つとは思えない。
ゼダンの門のMS、つまりティターンズのMSと、
先のヘブンズベース戦で姿を現した『ジェガン』系列。
彼らに対してアソコのMSが太刀打ちできるわけがない。
なら、彼らに対抗できる勢力に接触を図るのが一番だが、
アクシズに接触するなど愚の骨頂としか思えなかった。
やはり、オーブ宇宙軍の再編をカガリに打診し、
東アジア共和国宇宙軍と共に協力してくれるよう要請するか?
デュランダルの頭の中で、グルグルと色々なものが回り出す。
正直言って、頭が痛い。一瞬、何も考えたくなくなる。
彼がそう感じたとき、執務室の戸をノックする者がいた。
「入りたまえ」
「リンドグレン、入ります」
「ああ、君か」
エリオット・リンドグレンであった。
デュランダルは信頼する片腕が来たことに少し安心感を覚え、
机の前に立った、自分より7つ年下の、うら若い内政事務次官の顔を見る。
「何事だね」
「議長、先程政府の外交局を通してこんなものが……」
リンドグレンは、一枚の書類をデュランダルに手渡す。
デュランダルは、リンドグレンの表情に一抹の不安を感じて、
書類に書かれた文面を読み取って行く。
次第に、手が震えてきた。
こちらが考えるより先に、向こうが動いてきたのである。
デュランダルの顔色が青ざめて行くのを見たエリオットは、
「……どうなされますか?」
「一両日待つよう、向こうには言っておけ」
「……了解しました」
彼の目が出て行ってくれと言っていることを悟ったエリオットはそそくさと部屋を退出する。
デュランダルは、彼が部屋を去っていたことを確認すると、
机の通信装置の電源を入れ、ハイネ・ヴェステンフルス、
そしてシャア・アズナブルを呼び出すよう部下に通達した。
文面は、ラクス・クラインから送られたものであった。
一言で内容を表すなら『L5宙域にて会談を行いたい』……というものを。
第31.5話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「祝福されし完成をとくと見よ」
みなさんどうもこんばんび
衝動に突き動かされるままに書いてしまいました
ゴジショクニンの787です。結局、私でもラクス様は止められない事がわかりましたよ
どっかで見たことある? そんな人はにやにやしてください
え? 元ネタしらね。何なの? そんな人は……上の文字でググれ
誤字があったらアホノコと罵ってガッしてくれ
気に入らなかったらスループリーズ
ではまた後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
SAN値が減っていく・・・
久しぶりに帰ってきたらなんか恐ろしいことに……
98氏の白ラクスは今どこに……
ちょっぴり修正orz
>>308 では何のために軍人を捕らえていると思っておる
↓
何のために、わざわざコーディネイターの軍人を捕らえていると思っておる
>>310 まぁ、そんな古びた思考など今から捨て去られ、
↓
まぁ、そんな古びた思考など今から捨て去られますわ。
です、サーセン
787氏乙であります。
このドス黒いラクスはどこへ向かうつもりなのだろうか・・・
しくじった、自分で誤字ハケーン……アホノコと罵ってくれ
>>310終盤
貴女は今から→貴方は今から
ですm(_ _)m
787氏乙であります。……しかし追い打ちで申し訳ない
>「そこを退け、イーダ。標本390に子供は使わん」
標本「490」かと。
しかし主人公側でレウルーラが出てくるとは新しい……
レウルーラが一番好きな戦艦である私にはご褒美ですがな!
787氏乙でした
僕の知る限り最凶最悪のラクスだなぁ
思考が完全に黒い油で染まっている
>>316みたく白ラクスがみたくなってしまうじゃないか!
だからさー!赤に強い黒のクリーチャーとかおかしいんだってー!!
787氏はきっと黒使いだから俺の気持ちをわかってくれる
ハマーン様とシロッコを掛け合わせてもこれだけ黒くなるかなぁ?
ラクスそのものにも黒の素養があったとしか思えない。
ところでデュランダルが普通の政治家してるんだけど。
この世界のデュランダルって人類ハロワ計画を考えてない綺麗な議長?
あの手の無茶な計画を立てない議長なら支持をしてもいいけどね。
シャドーで白赤ウィニー美味しいです
>>323 ハマーン:パン粉
シロッコ:豚肉
ラクス:卵
こう考えれば納得
>>326 茂くんを始めとするクライン派という環境そのものでは
壷毒的な意味で「クラインの壷」とでも呼ぶべきω
>>326 そこは無論黒い油で仕上げて龍師範お手製の皿の上……
と板違いネタは程々にせんとヤバイが、遅ればせながら787氏おつおつお
○・5の内容じゃないのは相変わらずだが
グワダン内部の兵士を見たZAFT側がどう考えるか楽しみ
最後に魔法の呪文を……「沼ダリチュネゲター山ショック投了」!
もう過去のネタになってしまったよorz
バベルデッキでトラウマ+総帥の召集でゾンビ天国以来、俺のMTGは止まってる。
>『L5宙域にて会談を行いたい』
ハマーンとシロッコの混合率を考えると、どうしてもジャミトフ暗殺が頭にちらつく。
>>331 と言うか、あの書類を持ってきたリンドグレンってヤツもラクスのスパイなんだよな
せっかくタリアに命を救われたとは言っても、すぐに後を追う事にはならないよな……
>>325 むしろ
ハマーン:冴え渡る知性の煌めき、マーベラスオレンジ
シロッコ:限りなき探求への欲望、マニアックパープル
ラクス:完全勝利への誓い、ウルトラショッキングピンク
これぞ完璧無敵の組み合わせw
誰かカミーユ連れて来いw
カミーユでも単品じゃ無理じゃないかな?
ジュドーとかティファとかも連れて来な……やっぱ無理か
カミーユ NTの小官
@:手札からNTを1人犠牲にする。ターン終了時までカミーユは先制攻撃を得る。
@:NTカウンターをカミーユに置く。
(0):NTカウンターを取り除く。NTカウンター一個に付き+1/+1修正をターン終了時まで受ける。
D:現在の能力値(x/y)を0/0にし、その後x+y分、好きなように割り振る。
ターン終了時にカミーユは破壊される。
787氏いつも楽しく読ませていただいております
誤字です
270 レーダーが仕えず→使えず
>>333 その結果でてくる究極無敵の召還獣はどうなるんだよ
まさに安心の黒さ乙ですな
とまれ、
>>310 ×来ている手術着
○着ている手術着
かと思われ
全裸紳士諸君、大事な質問がある
>>96でニコルが「僕にだって、譲れないものがある!!!」と発言しているがこれは何を指していると思う?
ラーカイライムの士官食堂の限定ランチの優先権を撃墜数で賭けてたとかいうしょうもないネタで(笑)
医務室で勤務している年上の恋人とか
紳士な秘密動画
>>340氏どうもです、確認しました
>>310三行目
来ている → 着ている
ですね。そして、一つ訂正です。
>>312の、新しいアジア大統領ですが
『ジューガー・リャン』でなく、『リァン』
『ャ』でなく『ァ』です、申し訳ない
>>347 クルーゼ、パトリック、アズラエルをプリニー爆弾にしてる動画なら見た。
>>347 強い物と強い物を掛け合わせて、それが打ち消し合い凡庸なバニラクリーチャーになるはずが
ラクスと言う存在がコスト1、3/3速攻・トランプルの化け物を形作ったんだよ
みなさんこんばんび
ネゲター召還したら弟に稲妻撃たれました、787です。
抹消者めぇ・・・・この快感を殺すまんまんだお('・ω・`)
と板違いは置いといて、32話が出来ました
だいたい45〜50分頃を目途に投下したいと思います
誤字あったらガッして、気にくわなかったらスループリーズ
>>350 ガッ!シャ部隊、山越ハンマーを構え待機っ!
〜東アジア共和国・南京
「亡きツァオ大統領には申し訳ないが、
この部屋の内装は派手すぎですね……全く」
ZAFTの新艦隊が本国を出港する数日前。
東アジア共和国政庁の大統領執務室を見回して、
ジューガー・リァン新大統領はそういう感想を持った。
成都を中心とした南西行政地区の長官であった彼が、
共和国会議過半数からの推挙を受け、大統領に就任した二日目の事である。
前任のツァオ大統領が使用していた執務室の装飾などを見ると、
かつて古代の中国地区に存在した皇家か貴族の部屋を思い起こさせる。
威厳を強めるにはもってこいであるが、今現代において必要とは到底思えない。
それに、椅子は派手で座りにくいし、机も装飾が邪魔だ。
物事は全てシンプルでなければならない。身の回りで複雑なのは政治で十分。
リァン大統領は部下に命じて、内装を改めさせシンプルにし、
部屋の間取りの大半は資料や書籍などを収納する棚で埋め、
自分が落ち着いて政務に集中でき、かつすぐ情報を得られる造りに。
知的好奇心旺盛な自分の趣味も兼ねている点については、
よく彼はデュランダル議長と比べられている。学者肌なのだ。
秘書官達や官僚達から見るに、以前の悪趣味さに比べれば遙かにマシであった。
「大統領なのですから、少し威を示す生活はして頂きませんと……」
「大統領だからこそ、率先して生活は質素であらねばならないのです」
お気に入りの白い羽扇をはたはたと扇ぎながら、
彼は大統領就任早々ぶち当たる難題、
各国との外交に関する案件に目を通していた。
ツァオ大統領の強攻策は確かに、東アジアを現在の世界情勢に於いて、
プラントと大西洋連邦両者が無視できぬ領域にまで高めた結果となっている。
ただ、その全てが東アジアの利のみを追求した形であり、
このまま政策を引き継いでしまえば、『中華思想』を体現する国家となってしまう。
この戦争が終わった後、プラントや地球圏各国とどう相対する気だったのだろう?
ツァオ大統領の行った大西洋とヨーロッパへの背信は、
向こうの国民感情に相当な悪印象を与えていることも事実であり、
膨大な人口を有する東アジアにとって、
自国内の経済のみで国民を食わせるのは最大の課題であるのにもかかわらず、だ。
特にプラントの軍事力に対抗できる腹づもりは、リァンはしていなかった。
シャンブロがあるといえども、あの‘サザビー’や‘シナンジュ’は、
呂布や関羽、張遼や張飛が如き『万もの兵に値する』機動兵器とみなしていた。
抽象的であるが、そこに存在しているだけでも、
味方を何倍にも強くし、敵を何倍にも弱める効果があろう。
ただそこにいるだけで大きく戦場に影響をあたえるというのは、驚異的と称す他無い。
今ここで成すべきはプラントやオーブとの対等な外交姿勢を構築することである。
威圧し上から見続けているのでは、
ナチュラルを見下したコーディネイターの過激派と、何も変わらない。
「そんな時代遅れの思考では、新しくなりつつある世界は統治できません。
未だに民族や国家、宗教にすがる考えこそ、互いの摩擦と勘違いを生み争いの種になるのです」
中東地域を見てみれば、かの地域はコズミック・イラという新たに時代になってもなお、
民族や宗教という括りに縛られ、治安の安定はZAFTの駐留で保たれている状況だ。
確かにこの東アジアや、大西洋連邦とユーラシアが二年前に行っていた権益争いは、
国を治める人間として考え、そして行って当然のものではある。
自国の国民の生活を安定化させて国を栄えさせること。それこそが政治家の本分である。
しかし、時代が変わった今、旧態依然とした考え方でいてはたして良いのだろうか?
政治家も、ただ自国の事のみを考えてゆくだけではいけないのではないか?
リァンは、若い頃から考え続けていた。
政治家が自国と他国の垣根を越えて、地球圏全体の繁栄と安寧を作り出すには、
ありとあらゆる人民が畏敬と畏怖を持ち、疑う気力すら起こさせない巨大な組織を作る必要があると。
世界の人間達が信じる各々の神を殺し、新たな『人工の神』を作り出す必要があるのだと。
こうして大統領になった今、彼は世界に呼びかけることが出来るのだ。
彼の心は天に上らんばかりに舞い上がっていた。
彼は部下を呼び出し、プラントの政治局へ電文を送るよう命じた。
代替わりしてからの挨拶は、手を結んでいる国家全ての首長が集まるべきだ。
そしてその場所に最も相応しいのは、人類がこれから進出していく場所、宇宙。
プラント首都アプリリウスで多国間協議を開くべきだと思っていた。
そしてそこで、自分は表明するのだ。
〜 『地球圏統一国家構想』 〜
「『地球連合』ではないもっと上の、地球という一つの国にする。
それと時間をかけていけば、次世代の子供達は思うでしょう。
自分たちは一つ同じ国に生まれた国民なのだと……」
彼はデュランダルとよく似ていた。
学者肌の所も、ロマンチストな所も。ただ一つだけ違うのは、実行に移すか否か。
そして、今世界を覆い尽くそうとしている悪意に気付いているか否かであった。
※※※※※※※
〜L5宙域・レウルーラ艦内
『指定ポイント到達まで10qを切りました。ブリッジより通達します。
シャア・アズナブル、シン・アスカ両名は搭乗機を起動状態へ。
アスラン・ザラ並びに議長随員は、ブリーフィングルームへ集合してください。
なお、他のMS隊員も搭乗機で待機。繰り返します……』
元ミネルバクルー、そしてジュール隊とオレンジショルダー隊が、
レウルーラを始めとする新型戦艦三隻で編成される艦隊に編入され数日。
連戦の疲れがまだ完全に取れぬ中で出撃命令が下った。
戦闘を目的としたものではなく、デュランダル議長の外交目的による出港。
行く先はL5宙域の外れに存在する、デブリ帯やL1宙域との境界すれすれのポイントであった。
つい先日ZAFT軍戦艦数隻が消息を絶ち、民間シャトルが謎のMSを目撃した箇所に近い。
メイリン・ホークの声が艦内に響き渡り、
ギルバート・デュランダルは豪奢に誂えられたVIPルームを見回して、
本来のこの部屋の主が今、搭乗機へ乗り込まんとしている光景を思い浮かべる。
そして自分が今、緊張している事に同時に気が付いた。
密会という形であり、公式でメディアに公表するようなものでなく、
随員と一部のクルーにしか会談相手のことを伝えてはいない。
レウルーラを追従するムサカ級二隻のクルーで知っている人間は、
ハイネ・ヴェステンフルスとイザーク・ジュールのみだ。
『本物のラクス』との会談は、彼自身初めてであり、
プラント最高評議会議長となってから後、ずっと恐れ続けてきた相手である。
その気になれば世界情勢を左右しうる程のネットワークを持つ最大級の地下組織。
噂に因れば『司書』を初めとした別の地下組織を、
力試し程度の感覚でひねり潰したとも聞いている。
シャア・アズナブルと出会ったあの時、
この目で見た特徴的な小惑星の姿は未だ彼の記憶に焼き付いており、
そこで開発されたというMSがどんなものかという興味もあった。
ベルリンではその一機『クィン・マンサ』が姿を現し、
全てを圧倒するほどの猛威を見せつけていった事も、シャアの口から聞いた。
コズミック・イラという時代が始まって以降、
最大最悪のイレギュラーによって、全ての歯車は別の方向へ回り始めていた。
本来なら、デスティニーやレジェンドのスペックは当代最強のMSであったろう。
本来なら、もっと早い段階で『ロゴス』の存在を公表し、
自らが若い頃から夢見ていた『戦争の起こりえない完全な管理社会』の樹立を目指していただろう。
だがシャア達イレギュラーの存在が現れたことで、
若き日からの、学者として心血を注いできた全てが否定された。
シャア・アズナブルという男を見れば解る。
彼はナチュラルでありながら、
コーディネイターを凌駕した能力を有した存在だった。
だがそれは遺伝子の優勢によるものではなく、彼の不断の努力で手に入れた成果だ。
苛烈な幼少期から、復讐のために捧げた青年期に培った能力と、
『ニュータイプ』という遺伝子工学や生物学では判別不能な無二の力。
デュランダルの考えていた人間の限界を、
人という生き物は飛び越える事が出来るという生きた証明。
一度、コーディネイターという存在に絶望しかけた。
かつて最初のコーディネイター、ジョージ・グレンは、
コーディネイターを「調整者」「地球と宇宙とを繋ぐ架け橋」、
そして「人の今と未来の間に立つ者」と呼んだ。
……ソレは正しい見方だったのか?
……コーディネイターはただの障害だったのではないか?
……ニュータイプとして進化していく過程の中で生まれた異分子だったのではないか?
デュランダルの思考の中に、最初はそんな考えが巣くった。
だが、彼はそういう可能性一つ見せられただけで心折れるほど、彼はヤワではなかった。
コーディネイターからだって、ニュータイプは生まれて良いはずだ。
新時代を切り開く人類は、
ナチュラルとコーディネイターの壁を簡単に壊せるはずだ。
ジョージの言葉だって見方を変えれば、
人類を順調にニュータイプへと導く先導として、
コーディネイターが生まれたのだと解釈し直せばそれだけで印象はガラリと変わる。
これからのプラント、いや、全てのコーディネイターはそうあるべきなのだ。
ナチュラルを凌駕した存在、生き残るべき種族などではなく、
新たな領域へ踏み出す手助けをする存在なのだと、これから証明して行けばいい。
ならばいち早くこの戦争を終わらせて、人類の大半を新しい環境へ持って行かねばならない。
デュランダルの心はそういう意味では晴れやかであった。
目的が定まらなかった時と比べて、何とも心地よいではないか。
しかし、これから向かう先にいる存在は、
そんな晴れやかな彼の心境をかき乱し濁りを与える者だ。
「……平和の歌姫……か。
シーゲル・クライン、厄介な子を残してくれた」
その時、VIPルームのインターフォンが鳴り、
小さなモニタにアスランの顔が映る。
『議長、指定ポイント到達までわずかです。ランチへおいで下さい』
「わかった、すぐに行く」
※※※※
「でけぇ……」
シン・アスカは艦内モニタに映るグワダンを見、一言だけ言った。
一言で言い表すならば、巨大なクジラだ。
赤い船体を有する巨艦は、レウルーラはおろか、ミネルバやアークエンジェルが子クジラに見える。
グワダンと言う名は、今こうしてハンガーへ出向いたときに初めて耳にした。
「では君は議長に同行しランチに搭乗するのだな?」
『ええ、隊長とシンが着艦するまで外の護衛を。
艦内では我々と行動を共にするという事になります』
共にハンガーにでたシャアはというと、壁の通信機でアスランと話をしている最中だ。
アスランは随員の長役として議長に随行し、会談の際に彼の隣に立つそうだ。
…………大丈夫だろうか?
ふと、そんな事を考える。国家元首が共を連れているとはいえ、
まだ敵か味方かハッキリしない連中の艦に表敬訪問しようと言うのだ。
もし会談が決裂して訪問した議長達が人質になった場合、目も当てられないことになる。
デュランダル議長の、アクティブな姿勢も敬意を表するが、
それが時にマイナスに働くこともある。ミネルバの時のように。
『会談は此方で行うべきではなかったのでしょうか?』
アスランも、シャアにはそう漏らしていた。
「打診してしまった以上、今更そんな事は言えん。
少なくとも、頼む側なのはこちらだ、君はそれを上申しなかったのか?」
『しましたよ。ですが、議長は行くと言って聞きません』
シャアとしても、会談はレウルーラ艦内で行いたいと考えていたが、
デュランダルは行くべきだと主張した。
『彼女』を此方につける為には、こちらから出向くのが筋である。
それだけは譲れないと言う以上、シャアやアスランには何も言えない。
「……議長に黙って、随員には出来る限りの装備をさせよう。
無論、服の下に収まる範囲でな」
『もうやってますよ。
薄型の防弾チョッキに固定酸素。解毒剤を塗ったハンカチ
……むこうでどうせチェックされますから、武器は持ちません』
「よし、ブリッジには第一種戦闘配置を解かぬよう打診しておいてくれ。
こちらは、全てのMSを機動状態にして待機させる」
そう言って、シャアとアスランの通信は終わった。
シンは思わず彼の後ろに近づいていって、
「そんなに好戦的な態度でいいんですか?
今回の目的は会談でしょう。戦闘が目的じゃぁ……」
「会う相手が相手だ。ライオンの檻の中に裸で立ちたいか?」
「そりゃあ嫌です。
でも此方がギラギラした目で会いに行ったって、
向こうが納得してくれるとも思いません」
「正しいものの見方だな。だが、それは個人での話だ、シン。
この場合、向こうもすでにこちらと同じ事をやっていると見ろ」
組織同士での話し合いに殺気はつきものなのだよ。
シャアはそう言うと、シンの肩をぽんと叩いて、
サザビーのコクピットに向かって床を蹴った。
スーッと、無重力下のハンガーを泳いで滑り込む後ろ姿を見、
デスティニーのコクピットに乗り込んで、シンは機体を起動させた。
全天モニタが映し出され、周りを慌ただしくメカニックが動き回っているのが解る。
すると、ここのメカニックとして赴任し腐れ縁と化したヨウランが、
デスティニーのコクピットハッチに触れて、触れあい通信で言った。
『議長達、ランチに乗り込んだってよ』
「わかった。隊長と俺は先に出る。
そこ、どかないと吹っ飛ぶぞ」
周囲のタラップが外されて、シンはデスティニーをカタパルトへ歩かせる。
すでにサザビーは、上部カタパルトから発進し、レウルーラ上空で待機していた。
「シン・アスカ、デスティニー、行きます!」
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第32話
レウルーラとグワダン間の宙域に、MSが居並んでいた。
キノコに手足が生えたような形状をしているMS。
シンにとっては初めての、シャアにとっては久しぶりに見るMSであった。
『ガザD』〜アクシズの量産MSガザCの後継機。
作業用MSから開発されたガザCは生産性を最優先し、
支援用MSと言うこともあって、運動性能や機動性も低かった。
変形も4回程行えば関節部に異状が出るという強度のもろさ。
さながら自走砲をそのまま大きくしたようなMSと言っても差し支えない。
ガザDは、そのCの問題点を払拭した機体である。
ジェネレータを強化し、機動力を高め、武器も増設させ、
バインダーの位置を変更し強度もUPさせている。
「気味悪い……」
シンは居並ぶガザDを見やる内に、
背筋を寒い何かが駆け抜けていくのを感じていた。
デスティニーに搭乗してからというもの、
他の機体に乗っているパイロットの存在を感知したりする事が増えたが、
あれらから感じる感覚の中には、人間らしさが欠片も残っていなかった。
まるで、意識を共通させているかのように、
平坦で冷淡、ゾッとするほどの静寂は、まるでマシーンのよう。
その時、グワダンから黄色い達磨のようなMSが姿を表した。
武器は、持っていない。だが、シンは先程よりも恐ろしい何かが、
自分達めがけて近づいてくることを自覚した。
武器を抜こうと思った、いや、抜きたかった。
目の前の存在に斬りかからなければ、死ぬ。
もう一人、冷静に事態を見ている自分がそう告げている。
だが、それを必死に押さえつけた。
黄色いMSが、ランチの眼前まで来ると、
シンは全体を見てみて、サザビーと似ているような印象を抱いた。
小さめの頭部はともかく、全身にバーニアを設置して、
大型の重MSながら高機動を実現しているコンセプトはよく似ている。
奴は、モノアイを不気味に光らせ、ランチの中をまるで吟味したかのようで……
そう思った瞬間、奴が目の前にスッと入り込んでくる。
『……シン、動くな!』
サザビーからシャアの通信が入る。そんな事は分かっている。だが……
(止まれ……止まれよ……!)
手のふるえが止まらない。
シンはその時ようやく悟った。自分は、恐れている。
目の前のMSに乗っている存在の‘禍々しさ’を肌で感じているからだ。
黄色いMSの手が、まるで上位の人間が人間の顔を除くときと同じように、
デスティニーの顎に手を当ててクッと持ち上げる。
『これが……貴殿等の『ガンダム』か?』
「……デスティニーといいます」
『運命…か。大層な名だ……。
ZAFTの正規兵は若いな、名は?』
「シン・アスカです」
『シン、か……覚えておく』
心臓を鷲づかみにされているような感覚が、彼を襲う。
明らかに、一瞬の間だけ目の前の奴は、
このデスティニーを侮れぬ『敵』と認識していた。
その瞬間浴びせられたプレッシャーは、彼の何もかもを押しつぶそうとしてくる。
彼は必死になってそれをはねのけた。尋常じゃない力だ。
そして奴はシンから離れ、サザビーの周りをじっくりと眺め廻る。
心臓を掴まれるようなプレッシャーが自分から離れたとき、
シンは思わず口の中に溜まっていた空気を、かはぁとはき出した。
『それが『サザビー』か……』
『……そうだ』
サザビーをねっとりと見回した後、
奴はサザビーの頭部をじっと見て、シャアとの通信を試みる。
ふと、奴から発せられるものに、何故か少女らしいなにかが混じるのを悟る。
『やっと、其方から出向いたな。
同道して頂こう、シャア・アズナブル』
妖艶な声が通信機越しに聞こえ、
奴はランチに一瞥をくれると身を翻しグワダンのカタパルトに着艦した。
見事な操縦だった。無駄が無くなめらかで、とても重MSとは思えない。
ただ一つだけ、シンには引っかかっている事があった。
『ガンダム』とは、全天モニター採用の新型は搭載していないが、
当代のMSほぼ全てのOSに書かれている文字列の頭文字ではないか?
だが彼女は、デュアルアイでV字アンテナがある機体の総称として、
ガンダムと呼んでいるように聞こえたのである。
「どういうつもりだ? 彼奴……」
そして奴の姿を見送った後、グワダンのランチ用デッキにランチが着艦し、
シンとシャアの二機はランチ脇に機体を着艦させ、
ガザD、そしてモノアイを有した重MSの監視の下、彼らも機体を降りランチの下へと向かう。
初めから二人はパイロットスーツを着ず、軍服を着た状態であった。
シンは思わず、シャアに聞いた。
「ここの連中、壊しはしないですよね……」
「交渉次第だろう。ただ、こうして虎の子を無防備にする以上、
それを壊して名に泥を塗ったりはしないと思いたいな」
※※※※
「何なんです、先程の対応はっ!」
随員の一人は荒々しく声を上げた。
彼が言っているのは先程の黄色い重MSの、明らかにこちら側をなめきった行動にあった。
だが、デュランダルも、アスランも、あの行動に憤りを覚え得つつも何も言えずにいた。
随員達を宥めながらアスランはそっと、自分の掌を開いた。汗ばんでいる。
あの巨体を見たとき、確かに自分は緊張していた。
発せられる圧迫感に、禍々しい存在感は、
自分がよく知っている『彼女』とは程遠い怪物のものになり果てている。
それとも、自分がその怪物がみせる姿に気づけなかっただけなのだろうか?
キラは、もしやそれに気づいたから、ああやって逃げ回っていたのか?
そんな事を考える。アスランの様子に気づいたか、
デュランダルが、二の腕をポンポンと叩いて、
「大丈夫か、アスラン。顔色が悪いようだが……」
と、顔をのぞき込んでくる。
「あ、いえ。問題ありません」
「そうか。だが無理するなよ?
戦続きで休んでいないのだからな、君は」
「ありがとうございます」
そして、グワダンのハンガー内部に酸素が十分に溜まった事を告げる通信が入り、
アスランを先頭に、随員達に守られたデュランダルがランチから降りる。
出迎えに並んだ兵士達、そして将校の着ている軍服は、
彼らの見たことのないものであった。
旧世紀時代のヨーロッパ、特にWWT・WWU時代の軍服を、
緑を基調としたカラーリングに仕立て直したような印象である。
そんな彼らが整列している姿から感じるものに、
アスランとデュランダルは吐き気を感じる自分がいることに気付く。
彼らからは、生気を欠片も感じないのである。
ガザDの軍団の中をすり抜ける時もそうであったが、
彼らの目はパッチリと見開かれており、端から見れば峻厳な軍人に見えよう。
しかし、なぜこうも居心地が悪いのだ!?
敵国の土地でもここまでの悪寒は感じまい。
まるで、ネクロポリス、死者の国に迷い込んだかのような感覚。
そう言った方が、彼らの心境をよく表していた。
(こいつらは……亡霊だ!)
アスランが出迎えの士官に敬礼し、士官は慇懃な対応で彼らを迎え、
「こちらへ……」
随員達が士官の後に続き、シンとシャアがそこに合流する。
アスランは一度デュランダルの脇に下がった。
その時、彼の視界の端に赤い影が映る。
(……ん?)
アスランはハンガー上部、
タラップの脇の辺りにいた将校の後ろ姿を見た。
ブルーのカラーリングの、通常の軍服とは異なるダブルジャケット型。
だがその髪の毛を見た瞬間、心に何かがひっかかる。
そうだ、あの髪の毛に生えている特徴的なクセ毛は!
シンも気付いたらしい、アスランの脇を肘で小突き、
「あれって、まさかルナ!?」
「いや、そんな事は無いだろ……」
彼女はレウルーラのギラ・ドーガコクピット内で待機中だ。
こんな場所にいるはずがないではないか。
そう思って、アスランは随員達の後へと付いていった。
艦内の造りは、軍艦とは思えなかった。
いや、それこそ通常の軍艦と変わらない所は勿論あるのだろうが、
おそらく政治活動も同時に行える造りにしてあるのだろうと感じた。
レウルーラの『あの部屋』と似て、
中世ヨーロッパの宮殿を意識した造りの廊下を進み、
同じように豪華絢爛な装飾が施された大扉の前に立つ。
ゴゴゴ…と、音を立てて扉が左右に開いて行く。
デュランダル達の足が振動を感じ取り、彼らは身を引き締める。
謁見の間が、視界の中に入ってきた。
10mはあろうかと思われる天井と、美しい装飾。
何もかもが、太古に忘れ去られた何かを心から引きずり出そうとしてくる。
レッドカーペットが敷かれ、儀仗兵を従えた青年が彼等を出迎えた。
一般の兵士達の軍服に紋章を刻み込んで、マントを着用した、
かつての‘騎士’をイメージさせる青年で、顔は……
「「……!?」」
シンとアスランは、その顔を見た瞬間思考が停止した。
自分のよく知っている人間、‘キラ・ヤマト’とうり二つの顔がそこにあったからである。
しかし、キラの優しげな容貌は微塵もなく、抜き身のナイフのような緊張感すら漂わせていた。
「デュランダル議長でいらっしゃいますね」
「そうだ」
「我が主がただいまこちらへ参ります故、こちらでお待ち頂きたい」
と、深々とお辞儀をして青年は横へと退き、
手をスッと指し示して前へ出るよう促した。
長いカーペットの上を一同は歩き、玉座の前へと立つ。
周りに武装した儀仗兵が並んで、
玉座の脇に侍女が並んで主人を待っている光景は、
まるでファンタジーや史実モノの映像作品を見ているようで、
アスランは奇妙な錯覚に陥る。
ここで妙に落ち着いているのは、シャアであった。
アスランとシン、随員達も彼の冷静な対応に内心首をかしげるが、
デュランダルだけは違った。彼は、シャアが‘ここを知っていること‘を‘知っている’から。
儀仗兵の一人が謁見の間の脇入り口から小走りで入ってきて、
先程の青年の下へと駆け寄ると、青年に耳打ちする。青年は頷くと、
「ラクス様の御成りである!」
凛とした声が屋内に響き渡り、
儀仗兵たちが一糸乱れぬ動きで姿勢をただし敬礼した。
不気味に思った。統制がよく行き届いている。
と言うより、行き過ぎている気すらしたのだ。
まるでプログラミングされたかのような生気のない敬礼。
そして、謁見の間に、黒いドレスを着た女性が現れた。
その時、その空間にいる生きとし生ける者全てがひるんだ。
パンジーの口紅とマニキュア、そしてヒール。
漆黒のドレスを纏った彼女は妖艶で、絶世の美しさをもっているように見えた。
また凶悪なまでのプレッシャーを彼らに叩きつけてくる。
心臓が締め上げられるような感覚に襲われながら、
シン、アスラン、そしてシャアはデュランダルの脇に控えた。
アクシズの主、ラクス・クラインは玉座に座らず、
玉座の前、つまり彼らと同じ高さに立った。
「このような所へお出でいただいたこと、感謝いたしますわ。
ギルバート・デュランダル議長」
丁寧な物言いが、これほどまで軽薄に聞こえるのは初めてであった。
デュランダルは、一歩前に出て随員達の間を抜け、
「こちらこそ、手厚い‘歓迎’に痛み入る次第です、ラクス・クライン。
交渉の余地を与えて頂いたことにも感謝の言葉がありません」
デュランダルは顔に微笑みを張りつけて、彼女にお辞儀をした。
肩が少し震えているのに、アスランは気が付いた。
それが怒りなのか恐れなのかは、解らない。
ラクスが微笑んだ。それだけで、周囲の空気が変わる。
(まるで……ここにいる全員が『ラクス』のようだ……)
そんな感想を抱く。
彼女は、こんな形での会談は予定していなかったと、
デュランダルの手を取って詫びた。
周囲が彼女のためと勝手に進めた結果だと、そして……
「お茶を淹れましょう。……キラツー、案内を」
(……U(ツー)!? ……どういう事だ!?)
アスランは内心驚愕した。
そっくりさんと言うには似すぎており、
キラと認識するには違いすぎる青年。それを、彼女は『U(ツー)』と呼んだ。
何を意味しているのか、彼の脳裏に単語が一つ浮かんでくるが、否定する。
その単語を認めてしまうと、正真正銘キラ・ヤマトという人間が、
人間の悪意から作り出された産物になってしまう。
友人だった者として、その一線だけは踏み越えてはいけない気がした。
※※※※
案内の青年の背中を見つめながら、シャア・アズナブルは確信を持っていた。
目の前の青年から感じる、我々に向けられる悪意は、ベルリンで感じたソレと同一であった。
クィン・マンサから感じた、幼く純粋な悪意。
(哀れな少年だな、彼は……)
青年将校と同じ顔を持つ、ベルリンで消息を絶ち、
ヘブンズベースで現れたとアスランが語った少年、キラ・ヤマト。
目の前の存在を見て結論する。彼は、『プル』だったのだ。
正確に言うなら少し違う。
U.C.世紀に於いて、ハマーン・カーンがネオ・ジオンを率いていた時代、
ニュータイプ部隊として編成された量産型キュベレイのパイロット、『プルシリーズ』。
ニュータイプの素養を持った人間のクローニング。
先天的に遺伝子操作を施し、高重力下においても血流を保つ強化筋肉。
心臓補助のための、本来存在しない内臓の設置と神経系の強化。
コーディネイターと連合のエクステンデットの混合体と呼べばわかりやすい。
キラ・ヤマトの場合は、恐らく本体の優秀性に気付いた連中が彼の遺伝子を入手。
クローニングを行って強化改造を行った上で、培養によって成長を早めた個体であろう。
おそらく、実年齢は10才かそこらでは無かろうか?
シャアの勝手な推測であるが目の前の青年が時折、
感情を隠しきれていない未熟さを見せることから、間違いあるまい。
だがもし本当だとしたら、あの本物の『キラ』は哀れと呼ぶほか無い。
なまじ能力があったばかりに利用され続け、
アムロのようになる事も出来ず、
結果として、ああいう事になってしまったのだから。
それはともかくとして、シャアは、
ラクス・クラインに対する殺意を押さえ込むことに躍起になっていた。
グワダンの内部を見たとき、えもしれぬ懐かしさを感じるのと同時に、
得体も知れない連中が踏みにじっているのだという認識を持つ自分がいた。
玉座には、本当はミネバ・ラオ・ザビが座っていた。
シャアの本意ではないとはいえ、あの場所は彼女のものだ。
傍らに立っていたのは、ハマーンであった。
歩む道と考えを違ったがために殺し合いをしたが、
彼女もまたスペースノイドの事を想っている人間であったことは認めている。
それら全てを、あのラクス・クラインは蹂躙している。
アクシズ…ハマーンのやり方は自分の思うところとは違っていたものの、
別の人間が踏み入って良い領域ではないとも想っていたのである。
これから向かう先も、彼は知っている……客室だった場所だ。
古くさいインテリアでまとまっている部屋、赤を基調にした壁紙に、装飾付きの柱とモニタ。
かつてはハマーンの趣味だった、白を基調とした家具が置かれていた部屋は、
新しい主の心を表しているかのように、金と黒で統一されていた。
おそらく、どの部屋も同じようになっているに違いない。
デュランダル、シャア、アスラン、シンら四名のみが通され、他の随員は隣室へと案内された。
「どうなされたのです? ……お座りになって下さい」
彼らの後から入ってきたラクスは、微笑んで椅子へと招き、
侍従達が椅子を引いて、一礼するとそれに腰かけた。
四人の内で一番緊張しているのは、シンであった。
無理もない。おそらくこのような席に座った事はないだろうから。
加えて、彼が感じていたのは先程とのギャップもあったろう。
ランチ前で接触したときの彼女の声音は、
ハマーンやシロッコを彷彿とさせるプレッシャーを内包していた。
あれを聞いてひるまない人間は少ないはずだ。自分やデュランダルはともかくとして。
そしてラクスはデュランダル相対する場所に座り、数人の将校が彼女の隣に座る。
彼女が、切り出す。
「それにしても、以外ですわ。
デュランダル議長は多忙な方と聞いていましてから。
きっと親書を使者に託してくる形で終わるだろうと思っていましたのに」
支援
「私とて礼を尽くす立場でもありますからね。
地球圏の趨勢を決めようと言うのに、出ないわけにいきますまい」
目の前に侍女達がティラミスを置き、カップにアールグレイが注がれる。
ほんのりとした甘い香りが部屋を満たし、プレッシャーが和らいだように感じた。
デュランダルが、アスランに目でサインを送り、
彼はランチからずっと抱えていた小型のアタッシュケースから、
丁寧にファイリングされた物を取り出した。
「使者の役割は自分が、と言う事になりましょうか……」
デュランダルは、アスランを介して彼女に親書を渡すことにしていたのである。
アスランはスッと傍らに近づいた侍女に、親書の入ったファイルを渡す。
それを受け取ったラクスは、じっくりと、
一行一行丁寧に読み取って、二度目を通した。
「これは、東アジアのものも含まれていると考えてもよろしくて?」
「ええ。代替わりしたばかりで彼は来られませんが、
確かにリァン大統領の打診して来た電文も同封しました」
「……なるほど、『地球圏統一国家』ですか。
貴方は、私にこの構想を受け入れろとおっしゃるのですね」
シャアは、小さく唇を噛んだ。
地球圏統一国家構想……つまりは、
C.E.の歴史において、再び地球連邦政府を構築する事を表している。
彼にとって、これほど皮肉な顛末は無かった。
今自分はかつては滅ぼそうとした組織を創る側にいるのだ。
最初その構想を聞いたときは反対した。
官僚主義と大衆に呑み込まれた巨大組織がどうなるかを、
30年以上生きて身にしみて知っている彼からすれば反対するのも当然であったが、
その時デュランダルは言った。
「確かに君の言うことももっともだよ、シャア。
だが、創る段階において間違いを犯さなければ、巨大組織は健全たり得ると思わないかね?」
その言葉も、解る。
地球連邦政府が誕生したU.C.0001年、ラプラス事件。
リカルド・マーセナス初代首相ごとコロニーが爆破され、
その時発表されるはずであった『宇宙世紀憲章の原盤』が失われる結果となった。
それに何が書かれているのかは、シャアは知らない。
だが、あの事件をきっかけにして、
シャアの知る腐った巨大組織が誕生する結果となったことは理解していた。
それだけに、あの事件が無ければどうなったのかを考えると、
デュランダルとリァンの唱える考えに真っ向から反対する訳にもいかなかった。
しかし、この時シャアは目の前の女がコレを受け入れるとは考えていなかった。
この女がもしハマーンやシロッコの思想を受け継いでいるとしたならば、
この構想を受け入れるとはとうてい考えられなかったからである。
だが、この時の彼の予想を、目の前の女は飛び越していった。
「わかりました……考慮しておきます」
意外だった。シャアだけではない、デュランダルも、アスランも。
皆内心驚き、目の前の女の考えが読めなくなった。
ラクスは一度ファイルを置くと、カップを手にとって一口含む。
ふぅと息をつく姿は、確かに妖艶で人を惹きつける魅力を持っている。
『魔性』という言葉が必要であるが。
「考えておくとは……」
「今回の会談は意見交換をするためのものではありませんわ。
プラントに私達の存在を認知して頂くのが目的です。それ以上のものはありません。
……ちょうどこの辺りはロードジブリールの目が近いですし」
ジブリール。彼の存在をちらつかせられた事で、先に進めなくなった。
協力を得るという目的はあるものの、それはもっと先の話だと暗に拒否されたに等しい。
ラクスは一同を見回して、シンを見、アスランを見、
そしてシャアに視線を合わせ、フッと微笑んだ。
その彼女の様子を見て、デュランダルはまだとりつく島はあると確信する。
「では、また日をもって骨組みを貴女の下へ送りましょう」
「……日限は?」
「二週間で」
「それでは長すぎますわね……」
「国家間の協議なのです、ラクス・クライン。
向こうとの帳尻合わせもしなければなりません」
「……ならば仕方ありませんわ。
一週間です。アプリリウスにグワダンで出向きましょう」
デュランダルが、彼女の見えないところで拳を握っているのが、アスラン達に見えた。
彼が急いている証であった。不安な気持ちに駆られるが、発言権は今の彼等にはなかった。
時折世話話も交えつつ、話はゆっくりとしたテンポでありながら、
一行として内容が進む気配がないまま終わろうとしていた。
ちょうどテーブルの上から食品が消えようとしていた段階で、ラクスが、
「デュランダル議長」
「何か?」
「一週間待つのは我が方です。
……一人、我が艦に置いては下さいません?」
「……!? それは……!」
承伏しかねる。そう言いかけて、デュランダルは口をつぐんだ。受け入れられる訳がない。
彼は今になって、連れてきたのがよりによって現ZAFTの三強である事に後悔した。
もし、ここで拒否してしまい、彼女が別勢力……つまりジブリールに走ったなら……。
先程彼の名が出たことで、デュランダルはまんまと流されたのである。
そして彼女の目が一点に注がれている事からも、言いたいことはハッキリしていた。
〜シャアを置いていけ〜
彼女は、そう言っていたのである。
デュランダルは、渋々と、了承の言葉を口にしていた。
第32話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これにて終了です。確かグワダンはこんな感じだよなと思いつつ書いた
後悔はしてない…ものの、ここ違げぇwwwバロスwwwって所あったら教えてつかーさい
ではまた、後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
支援は必要?
シャア、マジピンチ
シャアさんが食われ・・・どうせおっきしないかwwww
ヘンケンの塊発言で投獄されるだけだろw
お、投下来てた、787氏乙でした。シャアの今後が気になるが
Zの流れ的に交渉もどうなるかわからん分逆にワクワクすっぞ!
ジブリがいるから失敗しそうだけど
黒ラクスとジブリが会談中にシャア乱入、ドサクサに紛れて黒ラクスがジブリを暗殺と
シロッコがジャミトフを暗殺したようにやらかすだろ。そして罪はシャアに被せると
そこはシャアじゃなくアスランにやらせるべきだと思うが
アスランでもいいね確かに。
そして偽マリアは会談会場にビーム砲ぶち込む役
ここにアムロがいたら、「……つくづく人身御供な役割だな、お前は。」と言っただろうか?
妖怪シャア置いてけ
たわいもなく壊滅させられた司書カワイソス(´・ω・`)
>>376 たぶん、ラクスにとってイレギュラーとなるセトナや白十字やパパラッチも…
セトナの生物を聞いたらオリンポスキャノン、ジュピターレイを準備しリティリアコロニーにディビニダドや量産機としてアマクサを詰め込んだ中身ドゥガチなセトナ率いるマーシャン軍襲来と言う悪夢を想像したじゃないか
>>378 名前を生物と打つ辺り俺は疲れているようだ
なまもので予測変換か
やべぇ、股間がいきり立ちそうな悪寒www
>そして彼女の目が一点に注がれている事からも、
視姦されてるなぁ……一週間後にシャアの首に首輪付けられてたらどうするんだ。特にメイリンが。
アスランを置いておいたら一週間後にエリザベスになっていても驚かない
>>376 アクシズのMSと比べられたらさすがになぁ
ハマーンとシロッコのハイブリッドが乗ったジ・Oもだけど
司書側が弱すぎて話にならない……確かにかわいそうだ
誤字をガッしての意味が分からないですが、指摘を。
>>358 あの行動に憤りを覚え得つつも
得がいらないと思います。
>>361 以外→意外
続きがどうなっていくか楽しみです。
>>368 ラクス「どうぞ。。。」つスッポン、バイアグラ、マムシ、エビオス
シャア(毎日毎日これしか食わせてもらってない・・・キラツーには虐められるし、ラクスは横で寝ようとする....もう勘弁してくれ。。。。)
>>384氏、どうもです
誤字‘があったら’ガッしてって意味です、言葉足らずでした
>>358 覚え得つつ → 覚えつつ
>>361 以外 → 意外
確認しました、サーセン
こういう事じゃね?
Λ_Λ \\
( ・∀・) | | がっ!
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←787 ◆x0o.lpJmC2ij氏
ぬるぽ
ハニワ
〜L5宙域・グワダン
「シャア・アズナブルの身柄は、我が方に返して頂けるのですか?」
随員としてグワダンに同行していたシン・アスカは、
ギルバート・デュランダル議長の申し出の言葉を聞き、
シャアが近衛兵達にいちど室外へ連れ出された直後、
ラクス・クラインを睨みつけ、グッと身体を前へと乗り出させ、言った。
先程まで緊張で足が少し震えていたのが嘘のようにおさまり、
シン本人も、こうして今自分が落ち着いていられることに驚愕していた。
アスランが彼の前に手を出して制そうとしたが、ラクスが手をスッと上げそれを止めた。
「返さないとは、言った覚えはありませんわ。
プラントと地球の各国が、私達をどう扱うかを見たいだけ」
ラクスが、シンの方を見る。ランチの前を飛んだときと同じように、
シン・アスカという人間に興味をもったように見えた。
のぞき込んでくる彼女の目は、グワダンの他の将兵のように死んだ目ではなく、
先程見せていた‘亡霊共の首領’であるラクスでもない、
彼女に残っていた最後の良心、少女としての部分が見えた。
「貴方は『ガンダム』のパイロットですわね?」
「……ええ」
「とても若いですわ。そこのアスラン・ザラも、そして私も。
若い人間には、時間が必要なのです。考えることにも、何事にも。
……考える時間が必要ないのは、考えることの少ない年寄り共だけですわ」
ラクスが、立ち上がる。デュランダルが彼女を引き留めようとした。
もっと、話を詰めたかったのだろうが、彼女は構わず踵を返し、
彼らの意図を悟ったかのように、言い残した。シンの赤い瞳を見つめて。
「私とて故郷であるプラントとは、
より良く事を進めたいのです、シン・アスカ」
お互いに眼の中にあるものを読み取ろうとしているのか、
周囲の人間達の存在が希薄になり始める。
「その証明として、シャア・アズナブルの身柄はお返しするつもりですわ。
ですが、万が一の時は……?」
万が一。その言葉を聞いたとき、シンは頭にカッと血が上った。
感情が高ぶったと言った方が、この場合正しい言い方だろう。
ズキッと頭に鋭い痛みが走り、シンは頭を手で抑え、俯いた。
だが、アスランやデュランダルからの反応が聞こえない。
肩に手を乗せられる感覚も揺さぶられるであろう時も、やってこない。
おかしいと、シンは感じた。ゆっくりと目を開ける。
その時シンは、ラクスが被っているものが全て剥がれ落ちている瞬間を見た。
ラクスと自分だけが宙に浮き、一糸まとわぬ状態で向かい合っている。
ベルリン戦の時、レイが見たという空間はこれだろうか?
何を画策しているか解らない、不可解で不気味な指導者の顔。
戦前から大衆に見せ続けた穏やかな歌姫、女性としての顔。
先程見せた凶悪なまでのプレッシャーを除かせた魔女の顔。
全てが剥がれ落ち、自らの身体に流れる血から、
ふつふつと沸き上がる感情に戸惑う一人の少女の顔が現れる。
それと同時に、声が聞こえた。
『お前は王になるべき人間なんだ、ラクス』
「……? 誰だっ!」
ぼんやりと、髭の男が話しかけてくる映像が浮かぶ。
ラクスに話しかけているのに、自分に話しかけているように見える。
一体これは何だ!? そう思いながら、シンは男の手を振り払う仕草をした。
男の姿が、消える。そして次に現れたのは、『羽クジラ』であった。
カレンダーは、確かアプリリウスでそれが展示されている施設の休館日。
職員ではない、白衣の人間達と先程の髭の男が、
あのクジラの化石に群がり、両脇の柱からそれを下ろしている光景である。
ちょうど側面部分をいじっていた白衣の女がその一部を開き、シンは驚愕した。
端末だった。それもC.E.の基準ではない、別の何か。
……それが何か判断する間もなく、化石が割れた。
プシューッと空気が抜けて、ちょうどクジラの頭にあたる部分が、
ゆっくりと上部へとせり上がっていく。中は、冷凍装置のようだった。
シンがオーブにいた頃、妹のマユと一緒にレンタルでみたDVDで、
『ジュ○シック・パ○ク』なるSF映画があったが、
あれで裏切り者の職員が潜り込んだあの冷凍装置とそっくりだ。
内部に設置された固定装置に、何本もの試験管が安置されていたが、
大半が時間が経過していたのか割れて中身が飛び散っており、
無事なのは数本という悲惨な状況である。
名前が、試験管の設置する金属部分に刻印されていた。
『レビル』『ギレン』『ドズル』『キシリア』『エギーユ』『ギニアス』
『カミーユ』『No.4』『ロザミア』『ブレックス』『ジャミトフ』『ジェリド』『バスク』『ヤザン』
『ジュドー』『グレミー』『マシュマー』『プル』『ギュネイ』『クェス』『バナージ』『フロンタル』
『シーブック』『マイッツァー』『カロッゾ』『ベラ』『ウッソ』『マリア』『クロノクル』『カテジナ』
『ドモン』『シュウジ』『キョウジ』『ウルベ』『ヒイロ』『リリーナ』『ミリアルド』『トレーズ』
『ガロード』『ジャミル』『シャギア』『オルバ』『ソラン』『ティエリア』『リボンズ』『グラハム』
それらが全て人間の遺伝子であるという事が、何故かシンには理解できた。
……彼女の記憶にそって見ているからだろうか?
無事に残っている二本の試験官固定器具に刻まれた名前は、『ハマーン』『シロッコ』。
そして、その隣に刻まれている名前は……!?
シンの意識はその文字を読み取らぬまま、また別の風景へと移り変わる。
広大な青々とした空間と、岩山。そして、中世ヨーロッパの石造りの建造物に似た何か。
しかしそれらは、そこにあったかと思えば消え、現れたかと思えば形が変わっている。
まるで、訪れた者の心にあわせて変化していっているようにも見える。
ラクスが、目の前にいた。十年ほど前の、まだ幼く清らかだった少女のラクス。
彼女は、巨大な湖の湖畔に駆け寄って行く。
危ないと、シンはその時少女がラクスであることも忘れて手を伸ばしていた。
だが、少女を捕まえることが出来ない。
スッと、身体を手がすり抜けて、これが記憶の中なのだと再度悟る。
ラクスが、少年に駆け寄っていく。黒髪で、彼女と同じ年頃の。
シンはその姿を見たとき、背筋を恐ろしい何かが駆け抜けて、
その姿を見つめた目を動かせなくなった。
恐ろしい、とてつもなく巨大で深い力と闇。そして膨大な『知』。
それが、ここまで恐怖を伴ってのしかかってくるとは!?
その時、シンは池の向こうにある物体に気が付いた。
ラクスは、気付いていない。記憶の片隅にありながら、彼女が目を向けようとしないもの。
それは、湖面から天高く伸びている二本の柱であった。いや、柱と言うより……
「……角?」
シャープで美しい曲線を描いたそれは、
紡錘形のような形、クワガタの角のように生えており、
まるで生き物の角のようである。
その角を見上げていると、視線を感じた。
ドクン……と、心臓の鼓動が早くなる。
身体全体を、巨大な手が掴んだような苦しい感覚に襲われる。
目線を、下に戻す。
黒髪の少年が、ジッとシンの目をのぞき込んでいた。
記憶の中なのに、何故……!? 彼奴は何者だ!?
そしてシンの意識は、現実に引き戻された。
何時間もの時間が経っているかのように思えたが、
アスラン達が反応を示していない所から見て、数秒も経っていなかったに違いない。
ハッとなったのはシンだけでなく、ラクスもである。
摩訶不思議な映像が見えたとき、彼は自分の中にあるものが吸い出される感触があった。
恐らく、彼女はシン・アスカの中を見たのである。
ラクスは、目では動揺を見せつつも、平静を保って言う。
「万が一、彼の身に危害が及んだ時は……。必ずやプラントに協力しましょう」
その表情に、シンは可愛らしさが残っていると感じていたが、
ラクスはそこまで言うと、先程までのプレッシャーを取りもどし、シンをギッと睨みつけた。
その瞬間シンは、彼女は自分を完全に敵と見なしたと言うことを確信する。
プラントどうこうではなく、彼女の中を見た人間として。
ラクスは部屋から退去する旨をデュランダルに告げると、
再びシンへと向き直って、言った。
「シン・アスカ。一つだけ言っておきますわ。
……土足で人の中に入るなど、恥を知りなさい」
底冷えのする声、目は氷のようであった。しかし、シンは恐怖をもう感じなかった。
彼女が目指している所は、おぞましき魔道であることは察しが付く。
が、その全てが彼女の独りよがりの妄想から生まれた産物であることを悟った。
気付くと同時に、許せなくなった。
デュランダルのように争いのない世を作ろうという訳でもなく、
東アジアやオーブのように、自国の国民の利益を図るわけでもなく、
ジブリール達のような、身勝手ながらも一貫した目的を持っている訳でもない。
子供の我が儘。
ラクスのそれが、滑稽な我が儘にしか見えなかったのである。
人民を支配するとかそう言う事は考えていても二の次でしかない。
根底にあるのは、夢見る少女の考える事に過ぎないことと気付いた。
去っていくラクスの後ろ姿を眺めながら、
「……若いのはどっちだよ」
ひとり、そう漏らしていた。
※※※※※※※
〜L1宙域・ゼダンの門
ヘブンズベース陥落以降確実に、
地球各国にクラスロゴスメンバーの不安は増大していた。
地球の巨大企業のトップという顔を持っている彼らの裏の顔は、
まだ世間には公にされておらず、まだ立場が危ぶまれるという事は無い。
しかし、いつ築き上げてきた地位が瓦解するかという点、
地球のジジイ共はその事しか考えていないように、ロード・ジブリールは思えた。
中には、デュランダルと通じて自分だけでもと考え出す者がでるとも限らない。
ジブリールはまだ、自分が負けたとは考えていない。
最後の最後で生き残った人間が勝ちであると、彼は考えていた。
国家や巨大勢力同士の争いに最も必要なのは、
決戦兵器も要塞ももちろんであるが、重要かつ不可欠なのは『世論』だ。
人民とは残酷な存在だ。
自分たちに希望を見せてくれる者には、惜しみなく称賛の言葉をかける。
だが一度でもそれを裏切ることあらば、人々は今までの称賛も受けた恩恵も忘れ去り、
ただ罵倒の言葉をあびせ泥を投げ、延々と呪詛の言葉をはき続けるのだ。
今、デュランダルという男は地球圏の世論という味方を得ているが、
ヘブンズベースでの敗北は、多少なりともそれに影を落とすことに成功している。
ゼダンの門の存在を、先程ジブリールは公にした。
地球圏国家間の首脳やメディアに、情報を流したのである。
宇宙には、まだ巨大要塞と月基地の存在がある。
地球を狙う決戦兵器の存在も、それとなく匂わせることで、
反大西洋連邦、ユーラシア連邦政府の運動家も表だった行動が取れなくなった。
公の情報には、ゼダンの門は地球連合宇宙軍要塞であるとさせているが故に、だ。
デュランダルには、ますます人民の期待と不安が押しつけられるだろう。
そして、このゼダンの門を落とすのも、自ずと彼だけの責務になっていくはずだ。
ただ、ジブリールは意識していなかった。
その考え方は、逆説的に言うならデュランダルの声望を高める結果になり、
ZAFT・プラントという組織を通しての反連合姿勢を、ますます強める結果となったことであると。
脅威を示すことで自分たちへの反論を押さえ込むことに成功。
そして、ゼダンの門に戦力を固めた事を認知した事で、彼は増長していた。
「貴様の驚き絶望する様が見えるぞ、デュランダル」
ジブリールは、天井を見上げて笑みを浮かべる。
最後まで、担がれた御輿の気分を味わっていると良い。そう考えていた。
そして彼は、気に懸けているその男が動きを見せたことを、先程知った。
「それにしてもあの女狐め、どういうつもりだ?」
ラクス・クラインがデュランダルと接触を図った事である。
アクシズは現在L2宙域、ゼダンの門とは反対側の月周囲を漂っており、
後々にはこちら側に戦力を出すよう要請するつもりであっただけに、
なぜ今になってデュランダルと接触を図ったのかが、彼には理解できない。
「こちらにゼダンの門を渡した理由がなくなるではないか」
思考の海に沈み始めた我が身を、はっとなって引き上げる。
もらったものは大いに使わせてもらえばいい。
それが彼女に害になろうと、それはあの女の自己責任だ。
ジブリールは、端末をいじって秘書官を呼び出すと、
アクシズに向けて打診するよう命令した。L1宙域は幸い、こちらの勢力圏内でもある。
「ロアノーク隊はドゴス・ギアへの配属を終えたのだな?」
『はい、ネオ大佐以下ロアノーク隊はドゴス・ギアへ配置完了。
並びに、ジェガン小隊三つは現在艦載作業中であります』
「了解だ。一度隊員で会っておきたい男がいる。
大佐とヤマト中尉を呼び出し、アクシズに打診しろ。
得体の知れぬ赤い艦をそのままこちらに一度よこせとな」
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第33話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どうもみなさんこにゃにゃちは、787です
徒然なるままに書いていたらアバンができ、投下しました
後半はまた後日にしたいと思っちょります(・ω・)ノシ
割れてて助かった試験管が多いなwww
乙でしたが、一言だけ
シwャwアwがwヤwバwイwww
つーかこのままだとシンがラクス串刺しで、ルナと一緒に宇宙遊泳か?
アスランだけじゃなく、シンにもハッキリとNT覚醒の兆候が出てきたってところか……
とりあえず、『トビア』とか『ティファ』とか『コーラサワー』って名前が無かった事に微妙に安堵した俺がいる
色んな意味で
>>399 コーラサワーは旧姓だからもしかしたら
Mr.&Mrs.マネキン(ついてない方)と試験管のラベルは表記されていたかもw
乙でした
地球各国にクラスロゴスメンバーの
↓
地球各国に暮らすロゴスメンバーの
『ソラン』→『ロラン』 ですね?
『ソラン』・イブラヒムだから
そのままでいいはず
>401
『ソラン』って誤字じゃなくて、
あえて刹那のこと言ってるんだと思ったけど
>>401氏、どうもです
クラス→暮らす
です。二つ目はなんら間違っちゃいません
ただのコードネームですから
あ、そうか
てっきり黒髪の何者か(ついでに言えばハマーンとシロッコの隣の試験管)が
刹那なのかと思ったけど、いい進化を遂げた身で悪役っぽく描かれる?のも
妙だなと思って…
相変わらず787氏の作品は良い意味でカオスだな
展開予想してもことごとく外れていくわ
ニコル・ボーラスも出世したよなあ
PWカードになる前はネタデッキで墓地や手札からシュートされるだけだったのに
俺は知らないけど知らないなりに楽しんでるぞ。
どうでもいいが「wwww」って「スーパーデラックスフルアーマーダブルゼータガンダム」のことだよね、たぶん。
それ以上突っ込むと板違いだから!
それより、アムロ側はドゴス・ギアか……
グワダンとどっちがでかかったっけ?
どっちみちギル側の命運が危うすぎるわけで……
シンは・・・名前なかったカツ、ハサウェイ辺りか?
シャクティ、レイン、ティファ、ミネバがいなくて良かった
たしかドゴス・ギアよりグワダンのが一回りか二周りくらいでかい
個人的にだが、センチュリオシリーズが来なかっただけマシに思えてきた
いや、全然マシじゃないけど
>>392 アムロとキャスバル(シャア)が無いことがどのような因果を生み出すだろうか
あとロランを始めとした∀のキャラがいないこともか
それにしてもこの遺伝子サンプルを集めた存在は何者かを考えるとカオス極まりないな
なんであれこの世界CEはマジで月光蝶に滅ぼされる運命にあるのか!?
>>415 ∀キャラはもっと未来の存在だから・・・って事だろう
つーかもう桜田吾作版グレンダイザー最終回並みにホワイトドールの
堪忍袋の緒が切れて敵も味方も善も悪も地球圏丸ごと無に返し
ン万年後の∀本編に繋がる…とでもしない限り収拾つかない気が。
いや、まだ俺達にはイデという最後の手段g
ニコルしゃんの目的は何なんだ?
>>418 世界中の河原をダッチオーブンとバーベキューコンロで埋め尽くす事だろ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第33話
〜ゼダンの門
「そう畏まることはない。戦場で生き延びてきたという事は、
君が選ばれた者だという証明だよ、キラ・ヤマト君」
ジブリールは、目の前で緊張している青年を見て、昔を思い起こした。
まだ組織の中で地位を確立していなかった頃だが、
あの時は組織の中で話題になっていた事を思い出す。
ユーレン・ヒビキ博士の造り上げた人工子宮と、『最高のコーディネイター』。
組織の上層部や一部の人間は最高レベルの才能を、
どの分野でも遺憾なく発揮できる存在と位置づけていたが、彼の認識は違った。
彼の推測した『最高』とは、親の思い通りに‘設計’できる事。
スポーツ選手にしたい、アイドルにしたい、画家にさせたい。
自分の後を継がせたいなど親の思うところはそれぞれであり、
当然のように子供をコーディネイターとすることが流行った時期がある。
当時親の思ったように生まれてこないコーディネイターも少なからず存在し、
ヒビキ博士の研究対象はそこであった。人工子宮によって安定した状態で、
設計したとおりのコーディネイターを誕生させること。
ジブリールが『安定している』事を『最高』と規定したのは、訳がある。
あらゆる点で図抜けた才能を持たせてしまうことは、逆にその個体の‘向上心’を殺すことに繋がるからである。
何をやってもうまくいくなど当人が一番つまらないはずで、
何をやっても長続きせず結局器用貧乏止まりで終わってしまうだろう。
結果として、人工子宮の研究はアル・ダ・フラガの資金援助によって完成し、
最高のコーディネイター『キラ・ヒビキ』が誕生した。
当然、組織は彼を狙った。しかしすでに彼は別の場所へ移され消息不明。
結局はあやふやになったまま暗殺計画は立ち消えとなった。
その標的が、今こうして自分の部下として前にいるのだ。
現実は小説より奇なりとは、よく言ったものである。
キラ・ヤマトに加えられた調整のことは聞いている。
それ故に、こういう言い方をした。彼は今、
『二年前から幻視痛に所属し、ミネルバと戦い続けてきたMSパイロット』
なのだから。キラは、自分の所属している組織における、
指導者に当たる男を前にして、ピッと背筋を伸ばし直立不動の姿勢で、
「いえ。自分はただ、惨敗の連続と思っております」
「アークエンジェルを落とし、
ZAFTの新型の猛襲から逃れたのは君の実力だ。
それは惨敗ではなく、勝利だよ。私にとってはね」
「ありがとうございます、閣下」
「……良い部下を持ったじゃないか、大佐」
ジブリールは隣に立っていたネオに目をやった。
「……ええ。私も喜ばしく感じております」
仮面の向こうに、ネオは複雑そうな表情を見せる。
明かな反感。それを、言葉の端から感じた。
ジブリールは口元に笑みを浮かべる。
反感を抱くのは良い。もし明らかに反するような行動を取るのなら、
こちらは彼らの記憶を開放すればいい話だ。
ネオの本名も、キラがどの艦の為に戦っていたかも、
フレイ・アルスターの経歴も考えた上で、あの大天使を落とさせたのだ。
自らが手を下した罪という名の事実を知らしめることが、最大の罰である。
それまでは良質な手駒として動いてくれる故に、笑うしかない。
「そうそう、君ら二人を呼び寄せたのは他でもない……」
ジブリールはそう言って、机の引き出しを引き、
ある物々しい物体を一つ取り出して、キラの眼前に滑らせた。
ガントレット……いや、ブレスレットだろう。
超小型単発式拳銃を、装着者の手の動きと連動しスライド式に掌へ射出するカラクリであった。
映画『シャー○ック・○ー○ズ』において、某教授が使用していた物とよく似ている。
「これは……?」
「‘御守り’だ。今からここへラクス・クラインが来る。
……訳の解らない女と会うのだ。これを使うこともあろうて」
「このような回りくどい真似をせずとも、
『鎮魂歌』をちらつかせればあの女は自ずとこちらにつきましょう」
ネオが、間に割り込む。
「あれを使うには時期が早すぎるし、使えば場所が敵に割れる。
あの女の動きが全くつかめない以上、撃つ相手を吟味しなければならん」
「ならばなおさらです。
ZAFTは着々と宇宙の戦力も蓄えております故、
楽観できぬ事は閣下もご存じでしょう。地球のシンパが手を翻す前に……」
「貴様はそれほどあの兵器を使いたいのか?」
「……そのラクスという女との会見に意を申すつもりはありません。
ただ、足下が崩れぬうちに全て終わらせるべきと思ったまでであります」
ネオはそう言い残すと、ジブリールに一礼して部屋を早々と退出した。
キラは上司の様子が尋常でない様子を見て、
同じようにジブリールに一礼すると、銃を抱えたまま彼の後を追った。
「ふむ……」
地上で第一線に立たせすぎたか、猛々しい気性が現れ始めている。
事は慎重に運ばねば何事もうまくいかない事くらい、分かっているだろうに。
もしや、薄々自分がどんな存在か気づき始めたか?
そんな事を考えながら、彼は引き出しの中から菓子を取り出した。
「閣下は悠長すぎる!
あの女を待っていては全てひっくり返るぞ!」
ネオが怒髪天を突く形相で、ゼダン門の廊下を進む。
仮面越しでも怒気をまき散らしている事はわかり、
職員や兵士達は関わるまいと距離を置いていた。
キラは居心地の悪さを感じつつ、先程の仕込み銃を腕にセットして軍服の袖に隠した。
「ひっくりかえるって、どういうことです?」
「どうもこうもそのままだ。 閣下は、『鎮魂歌』をただ存在させているだけにすぎん」
食堂に入りコーヒーを注文する。イライラが、収まらない。
一方のキラはケーキを頼んでいた。
「彼奴等やお前達が普通の暮らしができるようにするためだ。
コーディネイターを滅ぼす気なんて、閣下には無いのさ」
「僕には理解できません。
あの兵器を使って、大佐はどうしようと言うんです?」
「あの砂時計を、一掃する」
「…………!?」
キラは立ち上がっていた。給仕の少女が、
彼が突然立ったことに縮み上がり、彼ははっとなって謝り、もう一度座った。
ネオはその様子を見てため息をつき、
「キラ、お前俺が『蒼き清浄な〜』なんて考えてるとでも思ってたのか?」
「い、いえ……と言えば嘘になります」
「……いいか、キラ。
閣下は、あそこをまた地球圏の工廠として再利用したいんだ。
つまり、暮らしてるコーディネイター達を労働力にした本来の形に戻したい。
そのためには、ZAFTの軍備を全てここへ引きつけなきゃならん」
「だから、ラクスに会いたいと言うんですか……」
キラは、ユニウスセブンで回収したポッドから出てきた桃色の少女を思い出す。
もっと、自分に深く関わっていたような気もするが、全く思い出せない。
「その通り。二つの勢力が結ぶとなりゃ、デュランダルだって動かざるを得ないからな。
そうやって艦隊を引きずり出して、そこを撃つんだよ。第二射ができるかはその時の状況次第だ」
鎮魂歌は必殺兵器。一発撃ち十分な結果を出せれば使う必要性が無くなる可能性が高い兵器である。
ZAFT艦隊を殲滅して、プラントが防衛機能を無くして軍門に降ったとなれば、
後はコーディネイター達を酷使する世の中が始まる。
そうしてプラントを支配し始めたなら、不満を抱かない人間はいるはずもない。
コーディネイター達がひしめくその地域の治安を厳格に維持するために、
「どっち道、アウルやスティングみたいに、
言うことを聞くように生まれて、それ以外に生き方のない子供達が使われる。
だったら、もう必要ない状態にしちまう意外無いだろうが……」
ネオは、置かれたコーヒーのカップを手に取り一口すする。
スティングやアウルだって戦ってきて、
ベルリンでステラを失い、そろそろ限界なのだ。
彼らがこれ以上、殺伐とした空気のある空間から遠ざけてやりたかった。
独りよがりだとか身勝手だと言われ、後ろ指をさされる事になろうと構わない。
もう戦争を続ける理由はない方が良い。全てを更地にしてしまえばいい。
ネオの仮面に隠れた顔を身ながら、キラは彼が半ば自棄になっているような気がした。
このまま行けば、きっと少年達のために戦って死ぬことも平気でやるに違いない。
どうやって、止めたらいいだろう?
手首にはめたブレスレットを服の上からさすり、
キラは、ケーキにフォークを刺した。
※※※※※※※
〜L5宙域
「……はねクジラが!?」
「ええ、白い服を着た連中が集まって。あれって機械だったんですね」
グワダンから帰艦したシンは、ランチから出たアスランへと駆け寄って、
ラクスの中に見たあの光景の事を話した。あの不思議な池の話は、伏せた。
あればかりは、ただのオカルトだと信じたい。
記憶の中の存在に、次元の壁を越えて睨まれたような感覚。
アレばかりは二度と思い出したくないものだ。
「……俺がほいほい議長に会うわけにいきません。
隊長がいない現在MS隊の指揮を執るのはアスランです」
「わかった……だが妙だな。それは幻覚だったんじゃないか?」
「俺だって、最初はそう思いましたよ。
でもアスランも聞いたでしょ? 彼女が最後に言った台詞」
「『人の中に入る』……か?」
「その台詞が一番の証拠です。議長は信用するかと」
「了解。一応、議長には俺から上申しておく。
レイ達にはお前から伝えてくれ、頼んだぞ」
アスランはそう言うと、デュランダルがランチから降り立つのを見、
彼のそばへと付き添ってハンガーを出て行った。そしてシンは、気が重くなる。
レイやルナマリア、そしてメイリン達同僚に、
シャアがあちらに人質として残った事実を伝えなければならない。
特に最近のメイリンの様子を見るに、隊長に気があるようにも思えた。
「……どうやって言おう」
シンはガックリと肩を落とし、ハンガーを振り返る。
サザビーのいないハンガー。ただそれだけで、ふと寂しい気持ちになる。
シャア・アズナブルという男と、そう思えてしまうほど付き合いも長かったという証左。
サザビーの解析はされないだろうか?
絶対するだろうと、持ち帰るようシャア本人は言っていたのだが、その可能性はラクスが否定した。
シンは、その時の彼女の目が嘘を言っていないことを悟って置いてきたのである。
部下が解析を試みれば後ろから撃ち殺すと目で語っていた。
そんな判断をした自分が馬鹿馬鹿しくなるが、過ぎてしまったことであり今更悔やんでも仕方が無い。
シンは踵を返し、ハンガーを後にした
〜その数分後
彼が想像したとおり、自分の身体は宙に浮き首を締め上げられる。
メイリンが、鬼のような形相で自分を見上げており、
シンは背筋が寒くなるのと同時に、頭がぼうっとしてくるのを感じていた。
「何でっ!? どうして隊長を置いて来たのよぉ!」
「……!? 止めなさい!」
「……その手を放せ、メイリン!」
「嫌ぁっ!」
まさかこれほどの反応をされるとはと、
咳き込んで呼吸を整えながら、内心驚いていた。
レイとルナマリアが、泣き叫ぶメイリンをシンから引き剥がし、
ソファへと無理矢理座らせてルナマリアが懸命に彼女を宥めている間、
レイがシンの背をさすった。
「大丈夫か?」
「あ、ああ。大丈夫。それより、こうなるなんて全く……」
「半分はどストレートな言い方をしたお前のせいだが、俺も正直以外だ。
メイリンがああも取り乱す等、初めてだからな」
「ショーンやノエミが逝った時以上か?
まさかメイリン……」
「それはあるまい。
隊長はちょうど彼女の倍の年だぞ……」
人質として残っているシャアの身より、
メイリンの行く先が少々心配になった。まさか年上好きとは。
失礼な発想に思えるが、シャアの身に万一が起きるという心配は、
何故か二人には胸にわいてこなかった。直感が、彼は大丈夫だと告げていたのである。
メイリンが落ち着くのを待って、シンはラクスとの間で起こった現象のことを口にした。
レイは、ベルリンで体験したあの妙な空間の事を想いだしたらしい。すこし表情が暗くなる。
「では見たんだな?
はねクジラの内部に人間の遺伝子が……」
「ああ。確かに保管されてた。
時代が経ってて、大半が劣化で壊れてたけどな」
何のために、誰がそんなものを?
と考える前に二人は、はねクジラがただの化石であると言い張っていた、
コーディネイターの元祖といえる男の事を想いだしていた。
アスラン・ザラがその件についてデュランダルに上申した際、
デュランダルが、ようやく合点がいったという表情を見せたと言うが、
アスランはソレについて多くを語ろうとはしなかった。
レウルーラが一度本国に帰国した次の日。
プラントのメディアほぼ全てが、
アプリリウス内にあるジョージ・グレン記念館の前に殺到していた。
〈ジョージ・グレン記念館前よりお伝えいたします。
本日午前9時、ギルバート・デュランダル議長は、
ZAFT軍兵士数十名を引き連れ記念館内部より『はねクジラ』の移送を開始しました。
なお、今回の移送に関しての情報は一切開示されておらず、その意図は……〉
※※※※※※※
http://nicosound.anyap.info/sound/sm9807843 (BGMにどうぞ)
〜宇宙・某所
「……気付いてしまった、か」
もはや自らの肉体を持たぬ意思だけの男は、
TVの中で、兵士達数十人の手で運び出されるはねクジラの姿を見、
あの中に保管されていたもの、そして木星で発見した存在のことを思い出していた。
男の名は、ジョージ・グレン。現在は脳だけが現存し生きながらえている存在である。
画面を見て彼は、とうとう、人間達が開けてはならないパンドラの箱に手をかけた、
もしくはすでに開けてしまったのだと確信し、流れるはずもない涙を流す。
かつて、コーディネイターであると告白したとき、
《 僕はこの母なる星と、未知の闇が広がる広大な宇宙との架け橋 》
と称した。それを、今では心底後悔していた。
それを、ロウ達には打ち明けられずにいたのである。
未知の闇。その言葉を体現する存在を、木星で発見した。
それは、ジョージを初めとする「ツィオルコフスキー」のクルー全員で、
墓まで持って行く共通の秘密として、歴史の闇に葬ったままにしておきたかった。
木星で見た『奴』の姿は、彼は今でも鮮明に思い出すことが出来、
また今でも思い出すだけであるはずのない肉体に悪寒が走る。
木星地表、ガスで覆われたあの星の地表にマシーンで降り立ったとき、
岩山のように盛り上がった地面に『埋まって』、
半分その身を露わにしていた『機動兵器』。
当時、まだMSという大型機動兵器の概念は存在せず、
これが発想の原点となったと言っても過言ではない。
全身を分離できる仕組みになっている、グリーンの大型兵器。
左右は非対称的で、まるで破壊と修復を長きにわたって繰り返してきたような印象だ。
何より目を引いたのは、胸部に刻印されたような『X(エックス)』の文字。
そして自分と数名のクルーは、其奴の目と刻印が確かに光り、自分達を睨みつけたような気がした。
全身に襲いかかる悪寒を認知し、ジョージはただ確信した。
「『神』や『悪魔』が存在するなら、奴こそまさしくそうだった……」
奴が叫んだような気がした。マシーンのモニターが、砂嵐になる。
故障はしていない……その時だけ、乗っ取られたのだ。
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
けたたましい音が鳴り響き、モニタにある文字が映る。
『∀』 『X』
何のマークだろうか?
交互に現れるそのマークは、どこか不気味で神々しい。
そしてマシーンの通信機器から、どこからともなく音が聞こえる。
奴の、声だった。
《 WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY! 》
死にものぐるいで、木星の引力を振り切って地表から脱出した。
ガスによって、クリーミーな外見を持つ木星の地表を見下ろしてみる。
奴は、追いついていないとわかる。全身を安堵の念が包み込む。
ただ、木星のガスがミキサーのようにグルグルとかき乱されているのを見た。
地球の何十倍という広さを持つあの星の表面を、あの大きさの兵器一機で!
愕然となりながらそれを見つめていると、その『嵐』の中から一個の物体が、
ジョージの乗るマシーンめがけて迫ってきた。
それが『はねクジラ』だった。
捨てるべきだ。最初は誰しもがそう考えたが、
人類の夢を託された船の乗員として、あの『はねクジラ』だけは手放せなかった。
中を、ジョージは知っている。……人間のDNAだ。
それも、確かに地球の技術で作られた‘地球人のDNA’保管装置。
しかし、化石のカモフラージュは明らかに数百年以上の時が経っており、
それを考えれば、遙か昔地球で作られたオーパーツを考えるのが自然だ。
彼の推測だが、あの怪物は『カリ・ユガ』『ラグナロク』『ハルマゲドン』等々、
地球において古くから語られてきた天の怒り、戦いの元になった存在ではないのか?
故にジョージは言い残したのだ。コーディネイター達の中でも、
とりわけ人の上に立つことになるであろう子供達、プラントの礎を創った子供達に。
『あのはねクジラには絶対に手を出してはならない』と。
だが、ジョージはお人好しすぎたと後悔した。
開けるなと言われた子供は、どうあってもそれを開けたくなってしまうもの。
彼は、TVの向こうに移る現議長を見、傍らを守る少年達を見、その目に確かな意思を感じ取った。
「……『ソレ』の中身に手を出すな。宇宙には、知ってはならない闇もあるのだよ」
※※※※※※※
〜グワダン内部・ラクスの間
シャア・アズナブルは、艦の主の部屋へと通された。
不思議なことに、彼には一切の拘束具を付けようとせず、
発信器付きのブレスレットを着けさせられたくらいであった。
この女の意図が読めない。目の前で鼻歌を口ずさみながら、
ポットにハーブを入れる女の横顔を見、部屋の中を見渡した。
客間のように権力や畏怖を示す金や黒は無く、絢爛ながらも白や赤、ピンクを基調としている。
シャアが座っているのは、わりかしベッドに近い位置に置かれた小さな丸テーブルと、バロック調の椅子。
テーブルクロスは純白の美しい装飾が施されたもの。
そして部屋の中の明かりはキャンドルのみと、古くさい仕様。
ここはハマーンの少女趣味がそのまま残されていたのである。
(この女は何故私に残れと言ったのだ?)
沸かした湯をポットに注ぎ、部屋の中にほんのりとした甘い香りが漂う。
人質、捕虜に近い立場であるが故、
ある程度厳しい対応を覚悟していたのだが、これは何だ?
ハンガーにサザビーを置いていても、解析させるわけでもなく、
ハンガー脇へとわざわざ運ばせてカバーまで掛けている。
しかも自分を立ち会いに呼んでまで。そこまでして優遇して、何がしたいのだ?
ラクスはシャアの目の前にハーブティーのカップと、クッキーの入った小皿を置く。
怪訝そうな表情を浮かべるシャアを見た彼女は、
彼が疑っているのだと悟り、シャアの皿からクッキーを一つとって口にした。
彼女が、シャアと向かい合うように座る。
両手の指を絡ませ、その上に顔を載せシャアの顔をのぞき込む。
先程の交渉の場において見せていた顔は存在しなかった。
ロドニアの研究所で始めて出会ったときにしていた、あの目をしている。
今回の交渉で改めて目にし、シャアは気付いた。
ディオキアで会った‘ラクス’は替え玉だ。
それで良かったと心底思うが、今はそんなことを口には出来ない。
彼にとって居心地の悪い空気が、部屋に流れ始める。
彼にとっては針のむしろに座らされたような気分であったが、
目の前で、微笑みを浮かべたまま自分を見つめる女にとっては違うらしい。
(これでは‘デート’ではないか……全く……!?)
そんなことを考えたとき、シャアの足を温かいものが触れる。
ラクスが、足を絡めてきたのだ。ヒールを脱いで、ストッキングに覆われた白い足を、
シャアの脹ら脛から膝にかけて、ゆっくりとなであげる。
シャアはこの段階になって、もしやと思った。この女が自分を選んだのは……
「……冗談は止めて頂きたい」
「冗談? まさか、私はただ身体の欲求に従っているだけですわ」
シャアはそれとなく足を引き、拒絶の意思を示すものの、
ラクスはそれに何の反応も示さず、
「……どうして、私をそれほどまでに嫌がるのですか?」
「嫌に決まっている。貴女がやったことを考えればなおさらな」
「……フフ、ベルリンの事、気付いてますのね」
「当たり前だ」
シャアは吐き捨てるように言い、カップのハーブティーを飲み干した。
感情が高ぶって、カップに毒があるか無いかなど気にせず、
加えて敬語でなくなっていたが、ラクスはむしろそれが喜ばしいらしい。
「このグワダンの事も、アクシズのことも、
クィン・マンサも、貴方はご存じなのですね」
「…………」
クッキーを一つつまみ、彼女は笑みを絶やさず続ける。
「こうやって、二人きりで話したかったのに、つれませんわ」
「貴女が普通の女性で、ただの組織の指導者だったらまだいい。
だが貴女は‘普通’ではない。……貴女からは、知っている人間を感じます」
シャアがそう言ったとき、ラクスの目が明らかに変わった。
‘女’の目になったと言えば良かったろうか。
やっと気付いてくれた。言ってくれた。
喜びがその目から、彼女の全身から感じ取る事が出来る。
「ラクス・クライン?」
「……『シャア』」
「……!?」
シャアの背を、冷たい感覚が駆け抜ける。
声音も違う女の声なのに、どうしても、あの人間の声に聞こえる。
「……『ハマーン』?」
シャアの言葉に、ラクスはただ黙して笑うだけであった。
ラクスが立ち上がり、シャアも思わず立って、後ずさる。
「正解ですが、はずれですわ。
やはり、この‘血’のせいでしたのね……」
「‘血’……?」
「貴方の名を聞く度に! 顔を見るたびに!
声を聞く度に! 私の身体が疼くのですわ!
‘貴方が欲しい’
‘貴方の顔をもっと見たい’
‘貴方の声をもっと聞きたい’……!
その『ハマーン』と言う女の血が叫んでいるのですわ……」
彼女の感情の中に、怒りが混じり始める。
まるで、自分の知らぬ感情に振り回されることに怒っているかのように。
「それがいつもいつも、私の邪魔をするのです。
これを沈めるのは、この身が求める欲を満たしてしまう事だけ」
「満たす? それはどういう……!? ……ぐ……ぅ!」
「……フフフ」
最後まで、言葉を続けられなかった。
シャアは、自分の心臓が急激に高鳴り始めることに気付く。
……盛られた。それに気付いたときは遅かった。
身体の自由がきかなくなるかとおもったが、違う。これは……!
「そう睨まないでください、シャア。
『シルデナフィル』を少しお茶に混ぜただけですもの」
うっとりとした表情を浮かべながら、ラクスはシャアを突き飛ばす。
マットの上に転がされ、シャアは理性が飛びそうになるのを必死で押さえつける。
ラクスが、来ていた漆黒のドレスを脱ぎ捨てる。
支援
下には、透けるほどに薄い紫のキャミソール一枚と同じ色のショーツのみ。
絶妙なプロポーションとシルクのような肌は、妖艶な美しさを醸し出している。
ラクスはシャアのたくましい胸の上へと寄りかかり、その胸板に豊満な乳房を押しつける。
臑を、膝を、太ももを、ゆっくりと彼女の白い手がなで上げて来る。
こみ上げてくる快感を振り払おうとしたが、藻掻く彼の表情を見たラクスはますます喜ぶだけだった。
「……その顔です。……もっと、その顔を見せて……」
「……き……貴様……!」
「『ラクス』と、呼んでください。今だけでも……」
彼女はシャアの頬を両手で押さえると、
拒絶する彼の意識を押しつぶすように、自らの唇を押しつけた。
第33話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ほとばしる妄想を書き連ねてたら後半が終了してました
なんかもう……ごめんなさい。これしか今は言うことができません
あと、駆け足気味にクジラだしてしまった事もご容赦願いたい
ロランとか御大将がいないのは時代が後だからという意識がありますが、
他のメインキャラの名前もあるものと思ってつかーさい
名前出たのが壊れているのでなく、無事なのはあの二本以外ほとんど無しという事で
プロット立ててもキャラが暴走して脱線するお('・ω・`)ショボンヌ
ですが気にせず頑張りたいと思います。また後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
た、ターンXッッッ
いやそんな事よりも
シャアが喰われたアアアアア!?
ターンXといいWRYYYYYY!といい、何がなんだか……さあ、この先どうなってしまうんだ
……で、このラクスが一瞬偽者に見えた俺ガイル
次回のアバンはさしずめ、ベッドで飢えを満たしたライオンの表情で
満足げにタバコをくゆらすラクスと、その傍らで「け…けだもの〜〜!」と
涙するシャアの図って訳か……
CEに来てまでハマーンに追いかけられるとはな(笑)
こうなったら年貢を納めちまえシャア(笑)
黒い……、マジで黒い……、本っ当にどす黒い……
ここまで不気味なラクスは理想郷でやってるミーア魔改造の再構成もの以来だ……
嗚呼……本っ当に98氏の白ラクスはどこに行ってしまったのだろう?
あの驚きの白さが懐かしい……
ブライトに殴り飛ばされ
ラクスに食われ
CEでもやっぱりシャアは「情けない奴」だった
しかしここのラクスにはシロッコ分も含まれているはず
つまりという事はアッーーー
こんなラクスはラクスじゃないっ!!!
>その胸板に豊満な乳房を押しつける。
>臑を、膝を、太ももを、ゆっくりと彼女の白い手がなで上げて来る。
あぁ、やっぱラクスじゃないじゃん。
ラクスはもっと“ぺったん・・・・”うわなんだきさまら・・・・
>その胸板に豊満な乳房を押しつける。
嘘だっ!
しかし、女の情念って凄まじいなぁ。
膨大な時間と世界を越えて、遺伝子情報の中だけになっても好きな男を追いかけてくるだなんて。
ハマーンの執念という名の愛情に乾杯。
クスリ盛られてもシャアさんなら・・・シャアさんならオッパイで萎えてくれるはず!!
豊満な……ああ、大胸筋か! つまりこのラクスは自分の体も改造しまくって
ガンダムファイター並みの身体能力と筋肉を身につけたんだな! よくわかった!
敢えて「着痩せ」という言葉を使わない、おまいらに完敗ww
>>440 だが待って欲しい
ミーアのおっぱいに興味深々だったという事は、巨乳でもおkなのではないだろうか
逆に「替え玉よりも小さいな」ってなる可能性もありそうだが
ダークだの黒いだのあるだろうに
胸の事に突っ込むお前等に吹いたwww
ん?何だこんな時間に・・・konozamaは頼んでn(ry
事後に、満足そうに眠るラクスを胸に抱きながら
「アムロ、私は阿漕なことをやっている…」
とか抜かすかもしれない(笑)
今回は一見したところこの一件くらいですが
『俺も正直以外だ。』⇒『俺も正直意外だ。』
あまりの展開に恒例の添削さえもままならないとは、
貴様等そんなにおっぱいが好きかああああ!
つーかこうなると、ラクスが駆るターンX VS シンが駆る∀とかありそうで困るw
いや、だって俺達ってラクスとミーアの見分け方が染み付いちゃっているから……なあ?w
まあ、そのなんだ、このどす黒ラクスは純然たる情念だけでおっぱいを育てたんだよ!
ただ、シャアの為だけに!!
そういやシャアがマジで好きな女性はどれ位いたっけ?(某母になってくれるかもしれなかったお嬢さん除く)
ああ。大佐はロリコンだもんな……
おっきくなったのはきっと小さい頃から慰めてたからにちがいない。
某自作系ショップのイメージキャラクターみたいにぺったんだったり、99cm verみたいに自在に出来るんだよ。。。
もしくはハマーンの遺伝情報が混ざった結果、原作より乳の発育が良くなった、てことか?
>>449 居ない。子供生ませたり(母子共に死亡)縋ったりしてるけど本気にならないからみんな不幸にしちゃった。
その点ラクスがどうなるかは楽しみ。今まで籠絡されてシャアに押し倒された女は居るだろうが、シャアを押し倒したのはラクス(ハマーン)が始めてだからなw
∀もさることながら
一体何が始まるというのだ・・・
しかし……メイリンにも何らかの中の人がいたりするんだろうか?
あそこまでシャアが好きなお嬢さんというのもちょいと思いつかないが。
クェスとか?
しかしこの真っ黒にも程があるラクスを見てると、98氏んとこの白ラクスとめでたく結ばれたキラはどんだけ幸せ者よ?とつくづく思う。
あっちはそれに加えて良き師(ちゃんと修正までしてくれる)、良き大人達、良き友達に囲まれて身も心も着実に成長し、かつての親友はちゃんとライバル張れそうで、
おお、なんという王道主人公かw
787氏の作品は
主役はシンとアスラン
ライバルはアムロとキラ
ラスボスはラクス
そしてヒロインは……シャア?
あれ?ジブリに死亡プラグが??
>>392 ザビーネ「………」
トビア「………」
ハブラレルヤ「………」
>>392 マスターや刹那等で本名にこだわってる一方でヒイロやフォウ、フロンタル等は偽名、後付、自称が通ってる件(設定されてないんだけどね)
フォウは一応正式な名前は公式で決定してなかったけ?
>>462 彼等に素晴らしい名前をつけよう
「パンスト太郎」とか「トンヌラ」とか
>>463 現在角川スニーカー文庫「で出ている「フォウ・ストーリー そして、戦士に…」では
ムラサメ研究所に来る以前は「キョウ」と名乗っていた、とされています。
一年戦争時に記憶を失って、「ムラサメ研究所での1年間の記憶」を奪われて
「記憶を取り戻したくないか」と言われていると。
え〜、シリアスものなんですが投下させてください
小出し小出しでいきますが最初だけなんでのんびり付き合っていただければ
原典は『リングオブガンダム』で、少女はまんまビューティです
だから小清水ボイスで脳内再生していただけると幸い
むろん主人公はアムロで、時折ビューティが出る以外は種死キャラオンリーです
アムロの搭乗機が反則っす
ふふふ うふふふふ あはははは
さあ、来た とうとうきた いよいよ来たよ?
宇宙世紀、未来世紀、アフターコロニー、アフターウォー……そしてコズミックイラ
アナタはこの時代に今この瞬間をもって介入してください
アナタは好きに動いてくれていい
アナタは時代を滅ぼしていい
ここにアナタの敵はいない
あの忌々しい兄はいない
アナタとこの『ガンダム』の前に何者も立ちはだかることは出来ない
ああでも、運命の剣と自由の翼と正義の刃が徒党を組んで挑んできたら面白いことになりそうだね
さあいこう このコも戦いたがってる
そしてわたしに遺して愛しいアナタの遺産!!
そして終末の黒歴史を終わらせましょう、このリングオブガンダムの月光蝶で!!!
ウフハハハハハハハハ♪
さっきから耳元で、いや、脳内で少女のようで成人女性のようで老婆のような声が木霊している。
もうずっと永い間この声を聞いてる気がする。
もうずっとこのコクピットに座ってる気がする。
だが、たったいまクリーンになった視界を埋め尽くす赤い光だけは到底我慢できるものではなかったから、動くことにした。
地球にはまるで似つかわしくない光だったからだ。
「アムロ いきます 」(アムロいきます♪)
自分の声に女の声が重なって聞こえたが………どうでもよかった。
そして次の瞬間、宇宙は深紅に染まり宙空に ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ の文字が溢れた。
今回はここまでで すいません
シリアスだけど暗くはしないよう、原作キャラを不当に扱わないよう心がけますんで
気軽に読んでください
ではまた
まだ富野御大もろくに作れない(予算が下りない)作品で一体何がしたいの?
主人公が反則とかみたいなチート設定の時点で原作を不当に扱ってるじゃんよwww
シリアスだけど暗くしないってwwwwシリアスで明るくなれるかwwww
あと、あのショートフィルムのビューティこんな好戦的じゃねーよw
>さあいこう このコも戦いたがってる
>そしてわたしに遺して愛しいアナタの遺産!!
>そして終末の黒歴史を終わらせましょう、このリングオブガンダムの月光蝶で!!!
>ウフハハハハハハハハ♪
何これ?
フィルムのRX-78が∀(黒歴史)的な?
笑わせるなwwwww
何で今回はこうもレスが多いのだろう? 自分でもびっくりです、787です
>>446氏どうもです、確認しました
「以外」→「意外」ですね
>>458 自分もあの98氏式ラクスの「驚きの白さ」を意識して差別化したら
いつの間にか黒くなって他の色が混ざらなくなったお('・ω・`)
>>461 あなた達もちゃんといますよ
>>462 設定が無いのは痛かったですね。
アナザーとかは、主役持ってこないとしっくりこなかったのでつい…
カトルをディすってるわけじゃありませんよ? ヒイロと優先順位比べちゃぁ、ねえ?
ぱっと見、
>>422 ×意を申す
○異を
(「唱える」方が日本語的には自然ではある)
でしょうか
あと、天文ファンのSF読みとして、木星地表はヤバすぎる
核の爆心にも近い超高圧環境、
分厚い大気と深海の底にある金属水素が木星地表でする
せめて衛星(イオとエウロパはお勧めしない)の地表でないと、
ターンXでも存在無理、絶対(いわんやCEの探査船をや)
>>471 木星表面がヤバいのなんぞ誰でも知ってるだろ
そんなとこからターンXとかいろいろ出てくるからカッコいいのになに言ってんだ
SF読み(笑)の俺カッケー(爆)したいだけにしか見えんわアホらし
そのうち宇宙の彼方からクァンタがELSの大群連れて還って来そうな勢いだな
木星ゲートくぐって∀のいる宇宙にでも行ったのかとばかり
前の話でジブリが黒歴史の画像見てた中で
00と益荒男(素戔嗚)と戦闘してる画像があったから
787氏の作中ですでに西暦(00)は埋葬されてるな
ELSがターンタイプに対処できるとも思えんし…
ほんと外宇宙に出て行った連中って何と遭遇してターン]を作るに至ったんだろうな……一説にはあれ量産機って話だし。
富野の世代的に言うとクリィチャー型異星人が怪しいけど。
とりあえず月光蝶システムについては対デビルガンダムぽいのはわかる。
>>476 外宇宙にはバックフラン、ゼントラン、バルマー、アンスパみたいな巨大勢力が数万存在して一回の小競り合いで戦死者一兆出す地獄だったとか?
>>476 つまり外宇宙ではハイコンプロで素のターンX(ジム相当)が出なくて血涙流している消費者がいるんですな
木星からの脱出速度≒太陽系からの脱出速度らしい。
GGさん、一歩間違えば太陽系からさようならしてたのか…
>>471 確認しました、トンクス
>>422 「意を申すつもりは」→「意を挟む」つもりは
私個人としてはこっちとします
加えて、木星での描写なんですが、U.C.でシロッコが開発した「メッサーラ」は、
木星での高重力内での活動を想定しているとどっかで見た記憶があったので、それを引っ張ってます
ヘリウム3を採取して来るU.C.の木星船団と、C.E.におけるジョージの木星船団
それぞれの目的は別ですが、木星の過酷な状況を想定してない訳がないわけで……
木星のあの過酷な環境に入るのは死にに行くようなものと自分も理解しています
ただ、C.E.の技術力も高い(他が高すぎるだけだと大認識してます)から
木星の重力内部で耐えるだけの船は造れる前提(こういう認識しないと本末転倒ですから)で考えてました
描写不足で申し訳ない。
ですが、S(サイエンス)も重要ですがあくまでF(フィクション)ですので
事実交渉は一定以上のラインから先にはいかないようにしてます
忠実過ぎればそもそも宇宙で爆発も糞もないですから(笑)
ツィオルコフスキーの大きさの設定を知らなかったので、ジュピトリスと同等の2000m級と仮定して
その中で開発した大型の高重力対応型調査船と思ってつかーさい。中の人が少ないのは、あれです
「しんかい6500」に内部の構造上人が多く乗れないのといっしょっすよ('・ω・`)
長文スマソ
>>416 正確には、木星表面からの脱出速度が、木星軌道から太陽系を脱出するための脱出速度(第三宇宙速度)を上回るけど
べつに表面から第三宇宙速度だして一気に脱出はしないでょ。
衛星軌道に乗せてから、スイングバイとかつかって長大な楕円軌道描いて、減速しきる円の最円点で火星とか地球の重力に捕まるようにして帰還するとかそんな感じで航行するんじゃなかった?
木星軌道から脱出するのは第三宇宙速度とはいわないか…スマソ
木星に存在するとされている岩石コアの周辺環境って2万度3600万気圧ぐらいだったかな
>>476 それこそ787氏式に考えて
宇宙でニコル・ボーラスに遭遇したからとか…
数年振りにこのスレ来たけど随分雰囲気変わったね
>>486 400氏や98氏もいないから雰囲気が変わったことは認める
だがそのマッチポンプ的な言い方だけはやめろ!
懐古厨が寄ってくるから!
すまん
〜グワダン・ラクスの間
口で、そして‘女の筒’の中で、自分は何度果てただろう?
シャア・アズナブルはその正確な数を把握できぬまま、
自らの理性が途中から吹き飛んでいたことを周りの乱れたシーツや、
自分の胸板の上で荒く息を吐きながらもたれかかる、
その若くも熟れた身体を見せつける女の顔を見て悟る。
熱い息をシャアの胸にはきかけて、女、ラクス・クラインはその手を彼の手に絡める。
シャアは、サッと振り払う。その程度の体力は残っていた。
「ぁん……」
「……戯れるな」
「さっきまではただの獣でしたのに……フフ」
口元に笑みを浮かべ彼の胸元をスーッと指で撫でながら、
ラクスは二人を覆うシーツの中の方へと顔を埋めていく。
意識とは反比例するように元気なもう一人の自分に、シャアは正直嫌気が差す。
それよりも、何か持ったかも知れないという警戒を解いた自分に腹が立つ。
再び室内に水音がし始めて、下腹部にこみ上げてくる快感に顔をゆがめた。
ラクスは中にあるものを全て搾り取るかのように、
眼前にそびえる肉の塔を吸い上げシャアはそれを拒否できぬ程憔悴した我が身を呪う。
緩急付け、速過ぎず遅すぎず、一気に上り詰めさせないよう、
止めては始め、止めては始めを繰り返し、舐め上げてはくわえてしゃぶる。
ジワリジワリと脳髄を支配してくる快楽と、
この女の顔をこのまま掴んでやりたい欲求を、彼は押さえ込んだ。
それを表情から読み取った彼女は、
ふと勢いを緩めたと見せかけ一気にそれを吸い上げる。
「……!? ……ぐぅ」
あまりの不意打ちに、彼の理性の抵抗の壁も打ち崩され、
彼女は口内にあふれ出た彼の衝動を受け止め、身を起こす。
いつの間にか点いていた部屋の明かりをバックに、妖艶な身体が彼の視界に入る。
口の端から喉にかけて一筋の白い線があり、
彼女はごくりという音をたて口の中にあるものを呑み込んだ。
「口では強がって……もう身を委ねたらどうです、シャア」
「…ふ…ざ…けるな」
「……本当に、可愛い人。もっとやってと目は言ってますわ」
彼の言うことを、彼女はまともに聞こうとはしなかった。
お人形遊びをする女の子のように、彼を掌で弄ぼうとする。
ただ一つだけ腑に落ちぬ事がある。
こうして行為に及んだ後、彼女の身体は確かに満足したように見受けられた。
しかし、その中にある彼女の心に於いて、二つの相容れぬ感情がぶつかり合っていた。
‘肉体を魂の牢獄と規定しその殻を脱ぎ捨てて、
より良い存在へと昇華しようとする、無慈悲な機械の王’
‘肉体という器から生まれるこの男への欲求が、
本当にただ血から沸き上がるものなのか、
それとも本当に自分の中に生まれた気持ちなのかと疑っている少女’
彼女が再び彼の上へまたがろうと身を乗り出したとき、
居室に設置された電話のコールが、けたたましく鳴り響く。
ひとしきりの行為が終わったことを察したかのように。
シャアはその時、明かな怒りと殺意を露わに、
居室のデスクに設置してあった機器を、ギッと睨みつける少女の顔を見た。
ラクスは荒々しくベッドから出て、
濡れた身体をタオルで一度包むと電話機の通話ボタンを押す。
『お楽しみの所申し訳ありません、ラクス様』
「……キラツーか、何事だ?」
『先程L1宙域、ゼダンの門より通信がございました。
ロード・ジブリールめが、ラクス様を呼び出しております』
「ゼダンの門へ、か……。
大方、こちらの動きがあちらに漏れたのだろうな」
シャアは、聞き逃すまいと思ったが、
彼女が最初から聞かせるつもりであることも薄々感じ取っていた。
ラクスが、ふと振り返ってシャアの顔を見、微笑んだ。
複雑な気持ちである。先日までは敵として認識していたにも関わらず、
こう一度関係を持ってしまうと一概にそうと言い切れなくなる。
男とはつくづくめんどくさい造りをしていると、シャアは思った。
だが、思考がハッキリとしてくる内に、
シャアはだんだん体温が下がってくる感覚を覚える。
(今、ゼダンの門と言ったのか!?)
加え、呼び出しと言うことはすでに、
彼女とジブリールは接触を持っているという証。
「了解した。ゼダンの門には、直ちに向かうと通告しろ。
あちらとて焦っているだろうが、ゆっくりと航海を楽しんでから、な。
……少しじらしてやると良い」
『はっ』
キラツーは青年らしい元気な返事をするとモニターの電源を切り、
ラクスは指導者の顔から先程まで見せていた女の顔に戻る。
ベッドからようやく起きあがる程度に体力が戻ってきたシャアは、
身を起こして一度姿勢を直し、彼女は笑みを浮かべたままその様子を眺めていた。
「ジブリールに会うのか?」
「当然でしょう? クラインの娘がアクシズを持って近くにいるのですから」
「……そういう事か」
その段階になって、シャアは合点がいった。
この女は、最初からジブリールの勢力圏に入っていたのだ。
アクシズを、最高のタイミングで表舞台へ引っ張り出すまで、
人の目を離して隠し続けるための隠れ蓑。
今までアクシズを見つけられなかったとし、
かつ彼女がジブリールに近いとなれば、場所は一つだけ。
‘サイド3’がかつて存在していたL2宙域。月の裏側。
ハマーンの血の影響が色濃く出ているならなおさらだと、今更になって彼は後悔した。
ミノフスキー粒子も交えればこのC.E.において、
レーダーを欺いての隠匿は簡単であることも気づけずに。
彼が何を考えているのか察したラクスは彼に一度シャワーを浴びるようすすめ、
身体にまとわりついた互いの体液が混じった液体を、人差し指ですくい取り口でくわえる。
淫靡な、魔性の色香。それ以上見るわけにいかない。
シャアは、素直に彼女のすすめに従った。
このグワダンの中で彼女の意に逆らうのは得策ではなかったし、
いち早くこの身体にこびりつく粘っこいものを取り除きたかった。
重力ブロックのシャワーは、無重力でのシャワーよりはるかに気持ちが良い。
当然の事でありながら、彼自身のと彼女の身体から溢れ出たものを、
温かいお湯で洗い流していると、妙な実感と共にそれを感じさせたのである。
浴室というのは不思議な場所だ。人の心を落ち着かせると同時に、
彼の思考もどんどん眠気から醒めて冷静となって行き、自分が尋常でない状況にあることを再認識する。
脱衣所に出ると、籠の上にインナーが置かれていた。
ZAFTのものではなく、アクシズの、つまりは公国時代のインナー。
懐かしさを感じると共に、それを手にしようとしている自分に違和感を感じていた。
今自分が着るべき軍服はコレではない。そう感じたのである。
自分を形成しているものの中で、
‘ジオンの赤い彗星’であるシャアが小さくなっていて、
‘ミネルバの隊長’であるシャアが今、心の中で生きていることを。
脳裏に、シン、アスラン、レイ、ルナ、ハイネら戦友。
そしてメイリン、デュランダル達プラントの面々の顔が浮かぶ。
インナーを掴む手が、躊躇う。しかし、コレしか着るものはないのだ。
シャアが脱衣所から出てくるのを見たラクスは、
下半身を覆っているタオルを掴み、入れ替わりに浴室へ入っていった。
部屋には、掃除係と思しきマシーンが、
ベッドシーツの取り替えを行っていた。
シャアは、特殊なタイプだという認識を持った。
少々グロテスクであるが、上半身は人型で、
骨格は剥き出しになっており、下半身は安定した四脚タイプ。
古典的と言えば失礼だが、昔からもたれているクモ型ロボットの様であった。
だが、シャアはこの段階で気付くべきであった。
死角となって見えない上半身の前、頭に当たる部分には機械の頭が半分、
そして生身の人間の頭が半分存在していたことに気付かぬまま、
シャアは二部屋続きになっている部屋の内戸を開けて、別室へ移動した。
恐らく、自分が移動できるのはこの二部屋の間のみであろう。
軟禁状態の人質という立場は変わっていない以上、そう考えるのが妥当である。
「なら、やれるだけの事はやってやるさ」
こちらの部屋にある机は端末内蔵型である。
彼女の目を盗んである程度でも情報は集めねば。
彼にとっては久しぶりに聞く、ジオン製端末のプゥンという音。
シャアは、見れるところまで見てやろうと言う気になった。
たとえ、その間彼女に弄ばれるとしても、得るものは得て帰ってやる。
※※※※
天高く舞い上がらんばかりとは、この気持ちのことを言うのだろうか?
ラクス・クラインは、胸中に湧いてくるこの気持ちが、
押さえつけたくても出来ない程の『喜び』である事を認識し、
自分が今、満ち足りている事を悟った。
一服盛るという下策をとり彼の心情を無視した形だったのが、唯一の心残りといえる。
しかし、‘正攻法で迫っても彼は絶対自分を抱かない’と、
不思議にも彼女は確信していたが為に、仕掛けたのである。
「激しかった……彼……」
シャワーを浴びながら、彼女の目の奥、身体の隅々に、
先程彼に抱かれていたときの感覚がよみがえる。
流れ出るお湯とは別の温かい何かが、彼女の太ももを伝って床へとしたたる。
体温が上昇してきて頬が紅潮する。
(情けない女ですわね、私もつくづく……)
肉体は精神の枷・魂の牢獄と叫び配下の者達を完成へと導きながら、
当の本人が今、肉体から沸き上がる欲求の赴くままに、
血と身体が欲した男を抱き、貪り、色に狂った。
あまつさえ行為に及んだことに喜びを感じ、
それが失われることを、明らかに自分は‘恐れた’。
シャアの顔が脳裏に浮かび上がり、胸が高鳴るのと同時に下腹部がまた熱を帯び始める。
これは『ハマーン』の血が求めるからなのか?
いや、否だ。前夜のような狂おしいほどの欲求ではない。
よりシンプルで、小さく純粋な感情。
彼の手を触っていたい。彼の手を握りたい。
彼の顔を眺めていたい。彼とずぅっと、お話していたい。
少女らしい欲求であった。『池の少年』にしか感じたことのない、ソレ。
〜自分は、彼が好き?
「……まさか、嘘。あり得ない!」
頑固として、ラクスの冷静な部分は否定する。
肉体の欲求は満たされ、もう彼にそのような感情を抱く必要はない。
ただ部屋の中にいてもらい、自分がプラントへと食い込むまでの人質にしていればいい。
だが、奥底にいる自分が否定する。これは与えられた血が望むところでなく、
自分という精神、魂が求めているのだという事を叫んでいた。
だが、未だなお『機械の王』としてのラクスは認めなかった。
こんなくだらない感情に喜んでいる自分が本当の『ラクス』だとでも言うのか?
それは嘘だ。欲求を満たした肉体の喜びがそう感じさせているに過ぎない。
完成される喜びの前には小さい、脳みその感じる電波に過ぎない。
こうして、大いなる目的を持って世界を完成へと導こうという自分が、
ただ好きな男に認められたい少女の願望の産物などと、認められるわけがない!
壁面のタイルを、殴りつける。
だが、この身体が未だなおあの男を求めているのも確かだ。
しかし、これ以降はどうだ? 彼が自分を見てくれると思うか?
……Noだ。『シャア』は自分のやる事を絶対に認めないだろう。
そう自覚していたとき、ラクスは頬を温かいものが流れ落ちているのを感じる。
涙だ。嘘偽りのものでない、正真正銘、自分が流している涙。
「……私は……私は……」
ラクスはぺたんと浴室に膝を突き、壁にもたれかかる。
流れるものが、止まらなかった。彼女が今ハッキリと言えるのは、
自分の手の中に彼が絶対に入ってこない下策をとった事。
ただ、それだけだった。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第34話
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アバン投下終了、そして一言
や ら か し て 申 し 訳 な い m(_ _)m
33話のラストあたりはもう妄想が止められませんでした。
故にアバンの段階で終わらせるつもりで投下した次第です。
まさかああも反響あるとは思ってなかったので(汗)
次、後半からは真面目なパートでいきますよ(・ω・)ノシ デハマタ後日
乙です
…なんというめんどくさい女だ…とか思ったが
シャアが手をつけた女ってララァ以外は大抵そういうのばかりだな
意外と女を見る目がないのか?
わっふる言いそうな自分ガイル
こういうとこはシャアだな(笑)こんなんだからドツボにはまるんだと…
一方、何かを感じたメイリンはアビーに仕事を押しつけギラドーガ改のシュミュレーターに籠もりひたすらマラサイを撃墜していた。
肉体は精神の枷・魂の牢獄
人のエゴも肉体から出るもんだと仮定したら、カロッゾの存在って黒ラクスに対する痛烈な皮肉にも見えるような気がする。
あの人エゴ強化して機械?の体に自分を改造しちまったわけだし。
いやいやGJだ787氏w
しかし本当にどいつもこいつもシンプルに”好きだ、愛してる”がやれない連中ばっかりだ……
とりあえずメイリンの現状に期待w
なんとなくだが787氏んとこのメイリン、今回の顛末を知ったら
ラクスのみならずシャアに対しても出刃包丁、あるいは鋸を抜き放ちそうな悪寒が…
前段階として多分今頃は既に空の鍋を(ry
なんだかんだでシャアがイケメンだから悪い。
実際将来的にカロッゾになっちまいそうな気もするがね
>>500 かーなーしーみーの、むーこーうーにーはー♪w
いやいやいやいや豪快に後腐れなく流血も死体も許さないビームマシンガンとかビームサーベルとかビームアックスとかでw
ギラ・ドーガならメイリンでも何とか動かせるだろうし。
………とか何とかそれ以前の段階で今回の件でメイリンは自分の恋を明確に自覚する訳か。
訂正です
>>489 それよりも、何か持った
↓
それよりも、何か盛った
>>491 昔からもたれているクモ型ロボット
↓
昔ながらの古いイメージ通りなクモ型ロボット
です、サーセン
問題はこれでデキちゃってたら色んな意味で洒落にならんとゆうことだw
修羅場的にも、CEに与える影響的にも
(シロッコ&ハマーンinラクスとシャアの子供ってどんだけ化け物になるやら…)
みんな人のコイバナや修羅場が大好きだよなー……もちろん自分も
今すぐメイリンは鉄仮面を被ってエゴを強化するんだ。
>>505 確かに恐ろしい血脈だwミネバどころじゃねぇなwww
ところでメイリンの魅力ってどの辺りだろうね?
>>505 産まれた子が人ではないと言う想像をしてしまったw
そして、それすらニコルしゃんの計画だった。
このシャアとラクスの関係にとてつもなく萌えてしまう。
このねっちょり具合だと、シンは間に入れそうにないねぇ。
訪問時のシンに対する態度から、奴はジュドー的な感じになるかなと思ってたけど。
しかし、淫靡な体臭すら感じそうなラクスは本当にここが始めてだな。
白ラクスの純愛もいいけど、こっちの焼け付くような炎の情念を秘めたハマーン分配合のラクス様もいい。
……ところで、キラツーは二人のセクロスシーンを覗いてて嫉妬しつつ自家発電してたのだろうか。
奴の性格からして「きのうはおたのしみでしたね!」だなんて言わないだろうしw
ぷ) いやらしい・・・
キラツーにNTR属性があれば何も問題はない
787とスレ住人が気持ち悪くて仕方がない
>>515 こいつキモイ、嫌ならあぼんしろって本人も言ってるのに
相手すんな
>>516 安価ついたら其奴の勝ちだ止めろ
そういえば、787氏はよく釣り針のエサにされるけど
飲兵衛先生とか他の職人ってどうだったっけ?
144氏や980氏、18氏達小出し何回かで消えちゃった職人は
みんなこいつらに嫌気差したってことでおk?
787信者が投下しづらい空気作ってるだけでしょ
>>518 多分そうだろうな
もうこのスレは新参お断りみたいな空気になってるし
>>520 もうと言うより昔からそうだぞ?
787氏信者とかそういう以前に、787氏が投下し初めの頃のログ見てみろ
この人にも好意的なレスつくようになったのは最近
この間までもっと酷い奴もいたからその反動もあるんだろ
それこそ飲兵衛氏の読者ぶって787氏に噛み付く馬鹿がいた
今度は787氏の名前使ってるだけだと思う
何言いたいかって? 荒らしはスルー汁
>>520 新人お断りって言うよりか、
>>466の事言いたいんだろ?
あれってCCAアムロなのか解らん上にリングオブガンダムでCCAですらないから噛み付かれたんだろ
>>521 いや、当時はどちらかって言うと歓迎ムードだった
実際の所、信者と信者の顔した荒らしが空気汚してるだけ
職人本人の足引っ張ってる事にも気付かないアホのせい
急に空気が悪くなったなぁ……とりあえず話題変えようか?
下ネタばっかりだったから健全な方で
CCAのクラップ級やレウルーラ、ムサカなんだが
なんでZ・ZZ時代からあんなに小さくなったんだろ?
・ネオジオンの懐事情で大きいの造れない
・小回りがより可能な戦艦が重宝されるようになった
どっちなんだろ、おせーてくれよぉ!
ムサカは小型艦すぎるのはやっぱりスイートウォーターの建造ドッグの関係でないかなぁ?
新生ネオジオンがもっていた艦隊って一個艦隊ぐらいしかないはずだし
, -一  ̄` 、
_/: : : : : : : __j\
/. : : : : : : /‐-、: : ハ そんな事より、私、ムルタ・アズラエルから諸君に話があります。
/: : : : : : : , /==、 ヽ: '、 このスレは今やかなりの人気スレとなっています。
, : : : : : : : :ヽi ィや ャ}: . ヽ なので荒らしや厨が流入しやすくなっています。
{: l:ハ : : : i、ト ゝ ̄ ` iル^` 彼等は何よりも誰かに構って欲しいのだから、
ヽl': :ゝゝ ゞ ,_ ,イ 人気のスレがよく狙われてしまうのです。
丶: {(( _ ‐ '
',:`T へ } 諸君は彼等にけっしてレスをしてはいけません。
|: :リ  ̄ ̄ r一'′ どんな痛烈な罵倒もそれは彼等を喜ばせるだけです。
l// ̄ ̄ ̄ ̄二ハ 訓練されたブルーコスモス構成員たる諸君は
,l/`丶、:.:.:.:.:.:./ ト、 当然導入済みであろう専用ブラウザの機能を活用し、
_〈 \:.:./\/l l\‐- __ 荒らしとそれに反応する者のレスを全て透明あぼ〜んしてさっさと忘れるようにしましょう。
_ ´ ヘ /V:.:.:.:ヽ ヽ.ヽ\ `丶、
そしてスレで誰かに絡まれて不愉快な思いをしても、すぐ忘れちゃいましょう。
ここは2chなんですから善人も悪人もいます。君の個人的な感情でスレの進行を乱し、
皆に迷惑をかけることのないよう、常に務めてください。
そうしてもらえると非常にうれしいですね。
満たされるどころか底無しの泥沼にはまり込んだ黒ラクスの明日はどっちだ……?
包丁持った黒ラクスVS鋸持ったメイリン
スクイズとかじゃないんだからw
>>527 ラクスがメイリンに勝つビジョンが浮かばないw
元ネタの人自体が、何気にNTに近いレベルの能力あるし、半分人間やめたような動き出来るし……
いやだからキュべレイ(今はTHE-Oだけど)VS……メイリンは何に乗せようか?
あえてRFザク
>>530 やはりクシャトリアでしょうwバンシィでも可
言葉様はもともと何気にあらゆる面でハイスペックなんです。だから理性が切れたら最強、いや最恐
そう言えば、展開上印象が薄かったけど隊長置いて来ちゃったと抜かしたシンを両手だけで吊して無かった?
55kgをあの小柄な体格で吊り上げるってどんな筋力してるんだ?
シャアが帰ってきたら何て言うんだろ。シャアに抱き付き、暫く匂いを嗅いだ後レイプ眼で「他の女の匂いがする……」とか言うんだろかw
535 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/17(火) 23:55:42.14 ID:vrF1ript
レウルーラに遠心重力ブロックがあるのかどうかだな…
つローゼンズール
そもそもガンダムの世界の戦艦って小さすぎる気がするんだ
MS収容能力がある割には
そういやホワイトベースの風呂は
湯船やシャワーや洗面器があったよーな
どう考えても宇宙用じゃないよな…
天使の湯ほどではないさ
>>538 さすがに湯船は遠心重力の利いてるときにしかつかわないんでね?
問題はWBのあの遠心重力ブロックは地上ではどうなってるのかだが(笑)
>>540 1G環境下でも使えるほどの回転速度で使ってるんですよw
ミノフスキー粒子を使った重力制御開発した方がよくね?
宇宙世紀中に実用化されてたっけ?それ。
ムーンレイスにはあったと思うが。
この話は出所不明の遺伝子を娘にぶち込んだ親父が諸悪の根源だと思う。
98氏の白いラクスも懐かしいが、400氏の黒いラクスもいいなぁ・・・
ミノドラは慣性に干渉して慣性力を小さくしてるらしいから、まあできるようになるんじゃね
解るわ、余りに黒すぎて時には白いのを見たくなる
個人的にはどす黒ラクスに踏まれたいけどな(`・ω・´)キリ
そっち系の話は大概にしろww
そういえば、ドゴス・ギアとかグワダンって艦載能力どれくらいかな?
レウルーラが可愛く見えそうな気ガス
クワダン級はガザCなら100機以上を運用できる説があるらしいけど
ドゴスギアは多分MS一個大隊ぐらいしか運用能力ないんじゃあないかな?
他にも搭載している艦載機も多いだろうし
>>547 ドゴスギアのカタパルト数から予測されるMS搭載数って60前後じゃなかったかな
あの時代MS意外の艦載機なんて詰む意味あんまないし
ガザCはその機体の脆弱さ故に使い捨て前提だから数を搭載してその分をカバーするんだ、という説をどこかで聞いた事がある。
しかしいくらマが10年分の資源鉱石を送っていたといっても
そんな無駄遣い前提の運用ってどうなのよという気もする。
もっとも高性能機を開発しても兵隊の錬度が低いんじゃ仕方ないという面もあるか。
だが頭数自体もそもそも限られているはずだし…ネオジオンはどこを犠牲に
どこを優先したんだろ。
しかもアクシズ謹製MSって全部装甲がガンダリウム合金だしな。ガザCですら……使い捨てじゃなくて不具合が出た機体をわざわざ修理、整備するような事はせず、
すぐに乗り換える為の予備機を予め一杯積んどくのが正解の様に思えてきた。
>>548 連絡艇とボール(作業用)とかは詰む意味あると思うけど
ktkr!
皆!全裸で待機だ!
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第34話
〜L5宙域・宇宙要塞メサイア
「まさか、このような施設を作っていたとは、驚きました」
「今となってはただの皮肉にしか聞こえんよ、アスラン」
巨大な貝殻。このメサイアを見た人間の第一印象はまさしくそれである。
ギルバート・デュランダルが、今現在はもう諦めた計画を実行に移す際、
その総拠点として使用する予定だった巨大要塞である。
アクシズ同様、自立で移動できる推進装置を搭載しており、
今回彼はこれを、東アジア・オーブ・プラント三国間の結束の象徴、
ゼダンの門攻略の最前線基地として持ち出そうと決め、
今現在内部にはレウルーラ始め、ZAFTの新鋭兵器群が運び込まれている最中だった。
広々とした司令室は、デ○スターの玉座の間のようで、
議長の椅子の後ろにあのはねクジラを設置していた。
こうすることで、新たな時代の到来を、
ジョージ・グレンに見守ってもらうのだという言い訳が、
大衆と各国の人間、そして自国の閣僚達に通せる事になる。
アスラン・ザラ、そしてハイネ・ヴェステンフルス両名は、
運び込まれたこのモニュメントを見上げ、
周囲の事務官や軍人達が慌ただしく動き回る喧噪をBGMに、
何故このような物体を過去の人間は作ったのだろうと考えていた。
「……全てが、木星で始まったんですね」
「これを持ち帰らなければ、と言いたいのかね?」
シン・アスカが提言した通り、この『エヴィデンス01』の中身は、
地球外生命体の化石などではなく、化石に擬態した冷凍装置であった。
数多くのDNAサンプルが保存されており、
もはや大半が破壊され使い物にならない状態で発見された。
ごく一部無事なサンプルもあったにはあったが、
デュランダルは中にあったもの全てを破棄させた。
彼の遺伝子学者としての部分が是が非でも解析したいと、
大いに興味を惹かれたのも事実である。
しかし死者を弄ぶ真似だけは、禁忌に踏み行ってきた科学者でも、
決して立ち入ってはならない領域だと思っていた。
「私が議長として就任した時、カナーバ前議長も言っていた。
今は無きシーゲル、ザラ前議長より以前の代から、
指導者層の間ではこれに触れることを禁忌としていたそうだ」
デュランダルが、合点が言ったのはそこであった。
プラントの指導者層に代々伝えられてきた、
『はねクジラへ手を出してはならない』というジョージの訓示。
ため息を漏らすデュランダルの言葉に、ハイネが頷いて、
「今となると、納得です。ジョージ・グレンは、
コイツの中身が世界に混乱をもたらすと知っていたのでしょう」
「だが持ち帰らずにはいられなかった程の何かが、
木星にあったのだろうが、それは知りたくはないな」
全くですと二人は返答し、視線を後ろへとくれる。
アスランとハイネは、デュランダルに一礼して司令室を退出した。
本来ならば、パイロット全員を集めてシミュレータでなく実機での演習をと思っていたのだが、
今回の声明のため各国の重役がこのメサイアに集まるのだ。
軍事行動での示威行為はなるべく避けたいというデュランダルの意図もあり、
今日の午後いっぱい、彼らはオフであった。
メサイアの中は複雑な構造で、まだ地図を見ないと確実に迷ってしまうため、
ハイネの持っていた電子地図を見ながら進む。
「そういえば、リァン大統領は何時お越しになるんだ?」
「彼が到着するのはあと半日後。
で、オーブの姫さんはその一時間半くらい前だ。
今日は秘書官同士の打ち合わせと原稿の総まとめ。正式な声明発表は明日になるな」
先日の会談の後、東アジア大統領ジューガー・リァンから打診があり、
プラント・東アジア・オーブによる共同声明を、
首都・アプリリウスで大々的に行うこととなっていた。
〜『地球圏統一国家構想』の公表
夢のようでいて、実現できる力もありながら、
誰しもが手を出そうとしなかった発想。
そして、今この混沌とした情勢下における新たな希望。
だが同時に、地球圏で平和を渇望する人民の期待を一手に背負い込み、
失敗の許されぬ石橋の上に立つ事でもあった。
「地球圏を一つの国に……か。
奇天烈な発想をする人間もいたものだな」
「だがよ、歴史を振り返って見りゃあ、
『英雄』には常人離れした発想をする人間も多いだろ?」
「だが、この時期だと、不味いな」
「ま、一か八かの『賭け』にはなるだろ」
アスランとハイネはこの声明が、正直危険な賭けだと思っていた。
確かに声明によって地球圏の人々の目指すところを、
『地球』という国家を形成するという一つの事に絞り、
まとめ上げやすくすると共に、地球上で起こってきた、
民族や国家間のいざこざの大半も解決する可能性が高い。
宗教などの問題はまた別の問題だが、それは今は置いておく。
結果として、地球圏統一国家という巨大かつ強力な組織体は、
人類史上類を見ない民主主義国家となるだろう。
しかし、二人は一つだけ引っかかっていたのである。
かつて旧世紀時代、当時の基準で最も民主的な憲法と言われた、
『ヴァイマル憲法』を彼等は思い出していたのである。
アドルフ・ヒトラーは、その憲法から外れることなく、
‘人民の支持’をもってして第三帝国を造り上げたのだ。
その例を見ても明らかなように、
どんなに素晴らしい案件・構想でも、
出す時期を見誤り民衆から見放されれば、
意図もたやすく独裁体制を作ってしまう可能性だってある。
もし地球圏統一国家の‘元首’にカリスマ性のある人物が就任したとして、
その人間が‘終身大統領’に相当する地位を造りでもしたらどうなる事か。
「その英雄が恐ろしい悪魔でない限りは、という前提付きだがな」
「……‘ラクス’の事か?」
「ご明察。
婚約者のお前には悪いが、あの女の意図が読めない限り、
声明を出して後の細かな行動計画も綿密に立てられねぇ」
どこに彼女の目があり耳があるか想像が付かないという恐怖が、
プラントの軍と政府の内部、特にデュランダルに近い人間の間にはあった。
「‘元’婚約者だ、ハイネ。
二年前父同士のいざかいで立ち消えになったんだ」
「ああ、そうだったそうだった。悪ぃ」
この時、身内の施設だと言うことで少し二人は気を抜いていた。
廊下の角を曲がり、ちょうど十数m程進んだ辺りで、
脇にあった細道の間から、アスランの身に何かがぶつかってくる。
「ぐふぅ……っ!」
「何だっ! 一体誰が……はぁ……」
彼の腹部側面に、硬くて大きな物体が勢いよくぶつかり、
あまりの痛みにアスランの意識は一瞬飛び、無重力故彼は壁へと激突する。
ハイネは咄嗟の出来事に驚いて、アスランにぶつかってきた影に目をやった。
そして、大きくため息をついて、肩を落とす。……彼女の存在を忘れていた。
アスランは意識を取りもどすと、うっすらと目を開けて、
桃色の髪の毛が視界に映るのと、胸に柔らかいものが押しつけられている事に気付き、
「い…きなり……何するんだ、‘ラクス’」
「えへへ」
アスランの胸中にスリスリと頭をこすりつけていたのは、
ラクス本人不在の中で、歌姫として舞台に立つ少女、ミーア・キャンベルであった。
よく考えれば、このメサイアで三国の首脳が揃うのだから、
国を代表するアイドルを呼ばないはずがないではないか。
念頭に彼女が来ると言うことをおいていなかった事を、二人はちょっぴり後悔した。
「だってぇ、本国に帰ってきてからアスランから連絡無いんだもの」
「だからってタックルすることな……痛ぅ……」
ズキズキと痛む脇腹を押さえながら、アスランはスッとミーアを引き離す。
カルガモの子のように、アスランの後ろにぴったりと付いてくる少女を見やり、
やれやれと思って二人は、彼女に何も言うまいと思った。多分、言っても聞くまい。
「リハーサルはもう終わったのか?」
「うん。マネージャーさんが今日はもうオフでいいよって。
アスランがいるんだって話したらOKくれたの」
所々で歌姫の来訪に興奮していた兵達に手を振り、
ミーアはアスラン達が本国に戻ってきていることを聞き、急遽会いに来たのだという。
同時に、アスランが乗っている戦艦を近くで見たい、とも。
中に入れるわけにはいかないが、外だけならば大目に見てもいいだろう。
明日の声明の後行われる式典のリハーサルはすでに終わらせたそうだ。
戦艦のドックに入るとき通る廊下は狭い故、
向こうに誰もいないことを確認し、ミーアを先に行かせる。
彼女がフリルの付いた衣装であるという事もあって気を遣ったのだ。
「行っておきますが、ブリッジで騒がないでくださいよ?」
「わかってるわよ、ハイネは堅いわね」
メサイア内部の戦艦ドックは、軍部のもの程ではないが、
戦艦十数隻が入ってあまりあるスペースを誇っていた。
ボズゴロフ級やナスカ級などが並ぶ中、一際人の目を引く赤と緑の戦艦。
「あれがレウルーラ!? で、あっちの鳥さんがムサカ? アスラン!」
「まぁ、確かに鳥に見えるけど、そうだよ」
動物園に父親とやって来た子供のように、ただカッコイイという印象だけで、
戦艦を見る事が出来る彼女が羨ましいと、一瞬思った。
レウルーラの赤い船体を見るたびに、アスランの目にはミネルバが浮かんでくる。
ここ最近は悪夢を見ることが多かった。
ミネルバが沈み、かつての親友の変わり果てた姿が脳裏にこびりついて離れない。
ハイネにアイコンタクトで、二人にしてくれと言い、
彼の目を見たハイネは察し、二人に挨拶するとドックを後にした。
これからオレンジショルダー隊再結成を祝するのだと言う。
オレンジの髪の毛が角に消えた後、
ドックを見渡せるこのタラップの手すりに身をもたれ、
アスランはしばらく無言のまま、レウルーラを見下ろした。
ミーアは何も言わず、アスランの横に寄り添った。
アスランから感じる雰囲気に真剣みが混じったからである。
ミーアがこうして隣にいると、不思議と心が安らぐ。改めて、気付いた。
しかし、彼は自らこの一時を壊さなければならなかった。
「ミーア、俺は……」
「何?」
「‘ラクス’に、会ってきたんだ」
「……っ!?」
※※※※
〜メサイア内部
「メイリン、何か食べた方がいいわ。
そのままじゃ絶対身体壊すわよ」
「いい、食べたい気分じゃないの」
ルナマリア・ホークは、妹のメイリン両者に割り当てられた部屋の中で、
掛け布団を頭まで被ったベッドの脇に椅子を置き、その上に座っていた。
先のグワダンにおける会談の後、メイリンはこの調子だ。
無論、オペレータの仕事はキッチリとこなしているが、
どことなくくらい表情が見え隠れし、食事の量も明らかに減っている。
アーサーすら心配して、彼女に一度有給を取ったらどうかと進める始末で、
シンやレイも時折顔を見せ彼女を元気づけようとしても、彼女は沈んだ表情のままだった。
ルナマリアはそんなメイリンの様子を見て、少しの間黙した後、口を開いた。
「メイリン、貴女……隊長のこと、好きなんでしょ?」
メイリンは布団をのけて身を起こし、ルナマリアの顔を見る。
目の下に隈があり充血もあった。正直言って痛々しい。
メイリンは、自分があの男の事が好きなのだというハッキリとした自覚がなかったようだ。
「好き……なのかな?」
「きっとそうよ。女の子として当然の事を考えているだけなの、貴女は」
ルナマリアは、妹が純粋に隊長が心配で、
ものが喉を通らないだけだと分かって安心する。
相手があのシャア・アズナブルだというのは一抹の不安を覚えるが。
よく考えれば、彼の年齢はメイリンのほぼ倍、34才である。
16の少女と34の男が並ぶ姿を想像してみるが、
(どう考えても隊長がメイリンをかどかわしたとしか見えないわ……)
姉として妹が着実に成長している証拠であり、
大いに喜んでやりたいが、素直に喜べない。
「まぁ私もまだハッキリとしてないから、
貴女のことはどうこうと言えないけどね」
「……それって、シンの事?」
「あ、気付いてたの……、そうよ。
まだ彼のことが好きなのかどうなのか、私も解らない」
本音である。もう一人の、かつて夢に出てきた凶暴な自分。
彼女は多分、シンを好いている。自分は、どうだろう?
たぶん、自分はシンが好きなんだとは思う。
一緒にいれば不思議と心が温かくなって、安心する。
レイも同じように安心感はあるが、それは友達と一緒にいるときと似ている。
素直に好きといえればどれだけ楽だろうか?
だが、自分はそこまで正直で素直な性格をしていないし、
まだ‘好き’という感情に夢を持ちたい年でもあった。
こんな突拍子もなく抱いてしまう感情だと、
思いたくない所もあったのである。面倒くさい女だと自覚していた。
「お互い、面倒くさい正確になったものね」
ルナマリアは、メイリンの手をギュッと握った。
ちょっと、冷たいひんやりとした感覚が伝わる。
「シャア隊長なら、大丈夫よ、メイリン。
あの人がピンチなったことなんて、無いでしょ?」
「……うん」
「だから、一緒に待とう?
全部終わった時、二人で告白するの」
「隊長と、シンに?」
「そう。だからそれまで大事にとっておくのよ、ここに」
ルナマリアはメイリンの胸を人差し指で小突く。
お互い、微笑む。そんなとき、部屋のドアがシュッと開いて、
黒髪の少年が中に入ってきた。
「ルナ、入るぞ!」
シン・アスカ当人であった。何故かピンクのエプロンをして、
鍋掴みを手に嵌め、湯気の立つ鍋を携えていた。
挨拶はしたとはいえほぼ事後承諾の闖入者に、ホーク姉妹は唖然となった。
ルナマリアは、鍋を指さして、
「シン、ソレは何?」
「え、コレ?
さっきメサイアの厨房を一部借りて、レイと作ったんだ。
オーブでよく食べてたんだ、『豚汁』っていう汁物!
元気出すにはこれが一番だと思って……」
ニコニコしながら、メイリンの近くまで寄って行き、
シンはベッド横のテーブルでいそいそと準備を始める。
本人は、疑いようもない善意であったろう。
元気のない同僚を元気づけようと、彼なりに考えて出た行動に違いない。
同じくエプロン姿だったレイが、食器を持って入ってくる。
普通ならお礼を言って皆で食べるところなのだろう。
だが、タイミングが悪かった。
「ねぇ、何でその料理にしたの?」
ルナマリアが、シンの後ろ姿に声をかけていた。
メイリンは、姉の目が笑ってないことに気付いた。
普段は女子に気を遣うことをあまりしないシンが、
こうして女子に優しい行動に出るとき、大概決まっているパターンがある。
「ん? オーブに住んでた頃なんだけど、
‘マユ’が友達に悪口言われた時とか、喧嘩した時とか、
父さんや母さんに怒られた時に、いっつも俺が作ってたんだよ」
レイが、ルナマリアの表情に気付く。
シンもその段階になって、自分がやってしまった事にようやく気付いた。
「……ふぅん、そう。
‘マユ’ちゃんが好きなものは他の女子も好きだろう……と?」
メイリンは、内心シンはやっぱり馬鹿だと思った。
今自分のことを姉が話していたことを知らなかったとはいえ、
よりにもよって自分の妹を基準にして他の女子をみるとは。
シンの額には冷や汗が浮かんできており、少しかわいそうになる。
「まぁ、良いわ。さっさとそこに鍋置いて」
「お、おう……」
レイが敷いた鍋敷きの上に鍋を置いて、シンはルナのベッドに座らされた。
メイリンの手に、湯気がたち良い香りのする豚汁が入ったお椀が手渡される。
メイリンは、手渡したレイの指に絆創膏が貼ってあるのが見える。
シンは手慣れたような言い方をしたらしいが、きっとレイは慣れてなかったに違いない。
具を切るだのなんだのしているときに、切ってしまったのだろうか?
「ありがとう、レイ」
「気にするな、俺は気にしない」
相も変わらず、不器用な男だと思う。
聞いた話では、あのステラちゃんの時はなりふり構わない姿を見せたという。
この男に愛される女は、きっと幸せなんだろうなと、ふと思った。
いただきますと言ったとき、どことなく下宿の朝のような風景になる。
心が安らぐ。メイリンは、一口、汁をすすった。
「……おいしい」
※※※※※※※
〜月面・ダイダロス基地
「ようやくあの小惑星、動き出すらしいぞ」
「ああ、俺も聞いたよ。
閣下があちらの親玉と話を付けるらしいな」
月面裏側に極秘裏に建設されたダイダロス基地は、
ジブリールらロゴス側最後の切り札『鎮魂歌』のコントロール、
そしてそれから数十q離れた月面都市跡の守備を司る基地である。
決戦兵器を守るという目的の為もあって、哨戒用の小型拠点も各所に設置されており、
L2宙域に浮かぶ不気味な小惑星の警戒に当たっていたものも中にはあった。
大半は、カムフラージュを施した都市跡の守備であるが。
第55拠点配属のフランシス・コールリッジ上等兵は、
淹れたてコーヒー入りのカップ二つを持って、
広大な宇宙空間の見える大窓が設置された監視室へと入った。
「ほれ、砂糖なし」
「お、サンキュ。……そういや今日の報告、
一応動きアリってことになるのか?」
「司令部も知ってるんだろ?
なら、ある程度の報告すりゃあいいだろ」
「ある程度じゃマズイだろ。
嫌だぜ、ヘタこいて給料カットなんざ……」
小惑星『アクシズ』に移動の傾向が現れたぐらいで、
まだ月の裏側であるこの基地に異常が起きる様子はない。
それゆえ、彼らは暇であった。月の表面にある『ゼダンの門』という新拠点は、
おそらくZAFTとの決戦に向けて活気づいていることだろう。
向こうに配属されなかったと言うことが、彼らのモチベーションに大いに影響していた。
『鎮魂歌』の仕様はまだ命令がないため出来ないという悶々とした日々。
「全くよぉ、さっさとアレうっちまえば終わる話じゃねえか」
「お偉いさんにゃお偉いさんの考えってもんがあるんだろうさ。
俺たち下っ端には関係無……? ん? 何だこりゃ?」
コールリッジはふと、監視レーダーの中で光点が光ったのが見えた。
熱源を感知するセンサーの中に、一瞬だけ小さな点が5、6個光ったのだ。
「人にしちゃ大きいし、MSにしては小さすぎるなぁ……」
無視しろ、どうせ小さなデブリの誤認だ。
同僚の言葉をコールリッジは信用した。
「おっと、悪ぃ俺用足してくるわ。何か動き合ったら呼べよ」
「行ってこい、どうせ無いだろうけどな」
コールリッジは先程用を足すのを忘れたことを思い出し、部屋を退出した。
拠点と言っても、監視用のため施設としては小型で、
ドーム状の二階と、あと下の階で移動用の小型モビル用ドックがある。
嫌になるほど静かな廊下を進み、トイレを目指す中で、
コールリッジは違和感に気付いた。何かがおかしい。異様なまでに、静かだ。
宇宙の施設であり、勤務しているのは二人であるから静かなのが当然なのだが、
不気味までに静か過ぎる。何か、周囲に悪いものが存在する気がする。
「まったく、嫌な日だぜ……」
地球のツレから別れようってメールが来てそれっきりになるわ、
こんな辺鄙な場所の勤務になるわ、最近ついてなさすぎだ。
あの忌々しい砂時計を向こうの仲間達が一掃してくれれば、
この監視拠点もいくつかは不要になるし、その時は地球への転属願いを出そう。
そう考えながら、トイレのある区画へ繋がるドアを開けようとスイッチに手を伸ばした。
グシュッ…………
「あ……れ……?」
向こうの扉から、黒い何かが突き出ていた。
動物の爪のような鋭い物体が生えたグロテスクな腕が、
分厚い鉄の扉を貫き、自分の腹部を深々と貫いている。
ドアについている丸窓の向こうに、黒い影が映る。
大声で、同僚を呼ぼうとした。化け物だ、本物の化け物だ。
支援
しかし、それは叶わなかった。
腕を引き抜いて扉をゼリーのように爪で切り裂いたソイツは、
大昔、餓鬼の頃見た映画に搭乗したような記憶がある。
例えようがない恐怖が、彼の心を襲う。人の姿をしていなかった。
人などより遙かに大きいクリーチャーは、吟味するように彼の顔をのぞき込む。
涙が、流れ始める。我慢していたのに、恐怖のあまり漏らしてしまった。
奴の後ろから、何体もの『奴』が現れる。四体ほどだろうか?
二体が、素通りして彼が来た方向へと進んでいく。
きっと、同僚の存在を感じ取っているのだろう。
(ああ、俺ってホント、ついてない……)
彼が最後に見た光景は、自分を切り裂くために腕を振りかぶるソイツ。
そして、ソイツの胸部に刻印された、
〜『Negator』〜
この文字だけであった。
第34話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これにて終了です、今回もまた戦闘シーン無くて申し訳ない
そろそろ、と言うよりやっとゼダンの門戦に取りかかれる('・ω・`)
もう一度申し上げますが、誤字脱字あったらガッしてください
と、いうことで、早速ガッしてしていたがかねばなりません
>>557ハイネの台詞
「ブリッジで」→「ここで」です
初期稿で戦艦に乗せる方向だったのを忘れてました、サーセン
ではまた後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
GJです!
KOEEEEEEEEEE!
投下乙です。
こえええええええええええええええよwwwww
今度は一体何が出てきたんだwww
それはさておき
>>559 「お互い、面倒くさい正確になったものね」 ⇒「お互い、面倒くさい性格になったものね」
>>563 大昔、餓鬼の頃見た映画に搭乗したような記憶がある。⇒大昔、餓鬼の頃見た映画に登場したような記憶がある。
パッと気づいたのはこの二つかなー
ぐはっ!『ショック』だとぉ……投了ですm(_ _)m
>>559 正確→性格
>>563 搭乗→登場
ですね
もうね、黒歴史上の名将英雄の遺伝子がパーになってた代わりに
クロノスの遺跡基地の調整施設でもそっくり手に入れてたんちゃうかと。
787氏、お疲れ様です。
誰がシンにピンクのエプロンを着せたのかが気になる……
まさか、自前か?
569 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/19(木) 01:35:09.78 ID:a8i6qr9v
>〜『Negator』〜
稲妻撃ちますが通りますか^q^
ボズゴロフ級って俺って奴ぁorz
>>558 ボズゴロフ級
↓
ローラシア級でさぁ……
よし、俺はますこの『語弊』という手札をマリガン
もうこれは愛沙連打
マリガンしたら一枚減るでしょうがwww
マリガン「(´・ω・`)」
粉砕と帰化をMSに撃ったらどうなるだろう?
787ってもうCCAアムロとなんも関係なくね?
ふーんそう、で?
なんでこのスレでやるの?
何で話をすり替えてるの?
>>581 お前
>>515>>519だろ、連日ご苦労さんwww
話のすり替えなら聞くが、CCAアムロも幻視痛側で出てるわけだ
主役じゃないと嫌だとか抜かす口か?
なら飲兵衛先生にも言ったらどうだ?ん?
追い出して過疎らせるのなら新しい人来るまで面白いのをなんか書け
今回で重要な事はショックでもスレ違いなのかではなく
シンのピンクのエプロンとレイだろ
>>585 彼は常識的なだけだと思うけどな。周りの人間は上司も含めて濃い人ばっかりだったぞ。
>>584 俺はピンクのエプロンより豚汁のほうが気になった。
実家や家族にまつわる形見ってマユの携帯しか無かったんじゃないっけ。
なので、ありし日のマユのエプロン姿の記憶をもとにゼロから手編みで再現した説を。
豚汁の具にサツマイモ、キムチ等を入れるか論争
>>588 サツマイモやキムチを入れたらそれはもう別の料理だろ
ウチの実家では豚汁というか具だくさんのおかず味噌汁にサツマイモを入れてたよ、
コクとボリュームが増して悪くないんだけど一般的じゃなかったのかな。
豚汁にサツマイモはいれるだろjk
キムチは好みで追加するオプション
サツマイモじゃなくてサトイモなら入れるな。
キムチは考えもしなかった。
2日目は具に味がしみて美味い。
いつから豚汁スレになったwww
俺もサツマイモ入りは好きだがwww
遅ればせながら787氏GJですた
ネゲター出て来てSSとしてもはや危険域だとは思う
(実際、最初からこの調子だったら俺も叩いていたかも・・・)
だけど、ここまで来たならもう完走して欲しいな
うお、誤字ハケーン、ガッしてくれm(_ _)m
あと、スレ違い云々についてはどうかずっと前に結論出して欲しかったっす。
今更別スレ池とか言われても行きようがないというか何というか(・ω・`;)
そして誤字ですが
>>557ハイネの台詞、誤字あった場所のすぐ前にorz
‘行って’おきますが→‘言って’おきますが
です
住民の皆様の好意に甘えて続けさせてもらってます故
どうか納得していただけると幸いですね
どうしてもお嫌でしたら私のコテハンをあぼ〜んして頂きたい
嫌な人間からすれば私も荒らしでしょうし(汗)
個人的に豚汁は、出汁を使わずに具材を煮込んで出汁を出す派だな
>>594 今更だ、気にすんなし。少なくとも楽しんでる奴もいるんだ
間違ってたら非常に申し訳ないですが、
787さんは昔、種とWのクロススレでロッシェが主人公のSS書いてたらした人ですか?
なるほど、豚汁にサツマイモを入れるところもあるのか
俺の実家の近くでは油揚げとサトイモorジャガイモをよく入れるのだが
今度やってみよう
>>594 面白けりゃ何だっていいですよ
GJです
サツマイモ入れたら甘くなるからなー・・・・・・
あんま好きじゃない。
なんかカレーにコーン入れられた気になる。
>>597 別人です。申し訳ない
ですがかのオリ路線大作を完結させた
偉大な先人とご一緒と見て頂いたのは嬉しいです!
どうでもいい作品に限って投下が早く
読みたい作品は投下間隔が長いか、最悪エタる…
世の中ままならぬ事ばかりだ
だったら全裸で待ってるモンじゃないの?
人様けなして追い出しかけるくらいならROMってろ
豚汁にはサツマイモ
お雑煮は醤油ベースに粒あんの餡入り餅
おはぎはおにぎりのカテゴリーでご飯の内
そんな食文化の地域だから違和感ない
>>602 どうせ前から同じ奴が粘着してるだけだけど
>>601には同じスレをROMさえして欲しくないわ。
605 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/19(木) 23:25:49.58 ID:uwVXqPf3
こちらはただ単に787氏の作品に「どうでもいい」という感想をレスしただけなのに
君達の反応はいつもそうだ。わけがわからないよ
どうでもいいならわざわざレスするなって言ってるんだよ
心の中で言ってしまっとけばいいのに、お互い不快になる発言して楽しいの?
だからこき下ろされてるのがわからないの君は?
だからダボハゼじゃあるまいしいちいち荒らしに釣られんな
どうせ他作品の信者だろうが
このスレを誰のスレだと思ってんだ。
787氏のアンチは許さんぞ
楽しんでいない奴は去ればいい
>>608 お前も大概にしろ、そうやって過剰反応するから
荒らしが釣り針垂らしに来るんだろ・・・
ところで、前にも出したネタなんだが、CCA劇中のクラップ級やレウルーラ
特にネオ・ジオン系戦艦はグワダンやサダラーンに比べてかなり小さいよな?
その時出たのはスウィートウォーターのドックの事情等かという答えをもらったんだが、
やっぱりネオ・ジオンが貧窮している懐事情だったからなのだろうか?
それ以前にグワダンがデカすぎるんだw
ガサCってなにげにCCAでも十分一線級だったしね。
それを100機も運用できるグワダン級ってでかいよ
クラップ級って駆逐艦か巡洋艦クラスの癖にマゼランよりデカイんだぜ・・・
レウルーラやムサカの方が実用的って事でおk?
大きすぎれば整備とか燃料とかの問題もあるしな
>>611 ユニコの方でないそれ?
>>612 そしてそのクラップ級2隻分(12機)のMSを運用できるアレキサンドリア級……
ティターンズが独占的に運用してなけりゃクラップ級の出番はなかったと思うわ
多分容量はそんなに変わらないと思う。
巨大化したせいで食いつぶしているだけで>アレキサンドリアとクラップ
某所で嫌な作品なら読むなよってレスしたら
そんなのは議論から逃げてるだけだみたいな返しされたの思い出したわ。
ここもそこも、毒吐く場でも議論する場でもないっつーの。
流れ読まずにスマン。
忘れてくれ。
>>612 搭載数を維持したまま年々大型化するMSに合わせて設計したらクラップでっかくなっちゃった!
ってオチだったりして
アレキサンドリア級は甲板の上下左右にそれぞれ一個小隊3機づつ12機、一個中隊だっけ
クラップ級は2個小隊6機だけどそれだとCCAのあの表現がガガ
リーンホースだと10機だったが
甲板下のスペースにバラして積めば12機はいける?
まぁ、カイラム級とセットで設計されてるから、クラップ級は
艦首はサラミス!主砲はカイラムの半分!カタパルトもカイラムの半分!その他諸々もカイラムの半分くらい!
その名は主力巡洋艦クラップ!
>>620 そう書かれるとサラミスが生き延びた理由は数だけじゃ無かったと思えてくるw
>>618 レシプロ機145機搭載計画のミッドウェー級が、ジェット時代になったら60機程度になっちゃうんだもの。
クラップ級はベースジャバー積まなければ15機ぐらい載るみたいだが
>>615 クラップは、船体横についてるエンジンブロックで幅があるけど船体は細身の船だからじゃない
アレキサンドリアは二列のカタパルトの分船体が全体的に横幅があるし
しかし、ロンドベルも窓際部隊みたいなもんなのに、カイラム級一番鑑とクラップ級4隻なんて最新の艦艇をまわしてもらえたな…ジョン・バウアーの力か
>>625 アムロ・レイがいる時点である程度の人材を回さないと外部に見せる的な意味でまずいからじゃあない?
アムロの率いる部隊が0078年無改造サラミスとかなら全員がぶちぎれて辞表出されても不思議でないし
その代わり当初のMSはしょぼかったんだよな。
アムロのネームバリューは利用したいが高性能ガンダムタイプ与えて
もしも背かれたらコトだしと。
一応最新鋭MSを渡してはいるよ。
一応・・・・失敗作のジェダだけど
A7M2じゃなく、A7M1与えられたようなもんか。
最新鋭という名の試作品を回されてた可能性がある。
シャアが反乱を起こさなければカイラム級も廃れてたんじゃないかと。
豚が入ってない豚汁を認めない人はどれだけ居るんだろ?
俺は出汁が出てれば身は入って無くてもオーケーな人だが。
ジェダってハイストに出たジェガンの系列だっけ?
本編のリガズィも無理言って取り寄せたんだよな?
最近うろ覚えだよ……orz
豚汁ネタを蒸し返すなwww
ジェダはその認識で正しいはず、ハイストの冒頭でのアムロの搭乗機がそれ
このあたりの流れ見てると、連邦のお偉いさん連中は
「どんだけアムロ怖がってんだ!」ってなるな
ユニコでそこを福井が利用しやがった訳だが・・・
Mk−Uや百式ですらまわしてもらえないって言うのは相当なアレルギー
>>621 艦としての設計なら一番余裕のあるときに作った分だから構造、強度ともに優秀だったってことじゃないかな
ダメコンはクラップ級よりも悪いとしても普通に定期航路の巡回程度なら問題無しってことか、単に戦闘を考慮しない分金をかけたくなかったとか
>>631 ハイスト(アニメジュ)はリガズィはアムロの私物だったはず
どこからぱちった?
あとガンダムMk2はわざわざ封印処理する必要もないきが
ZZはジュドーが木星まで持っていったからつかえないとしても
連邦軍かガンダムでもっているのはZとMk2だけぽいんだよね。
百式二号機はZZの最終決戦に投入してないからほぼ完品状態で残ってたんでは?
あとZZを木星に持って行ったの件は公式がどうかグレーな長谷川Vガン外伝が初出で
(ちなみに逆ギガの時点では持ち込んでなかった事になってる模様)
逆シャアリアルタイムではガンダムチームは四体耳揃えて封印だったのでさ。
イボルブだと別の下半身つけてて、ジュドーの誕生日プレゼントがZZの下半身だった?
イボルブで一応ジュドーがZZのっているからZZは非公式的には木星公社預かりが多分無難まぁネオジオンとかわんさかいるから当然ではあるけどね。
あそこでジム系列でたたかえといわれたら大半の人間が切れるんじゃあね?
ガンクロWikiで98氏の38話更新
どういうことだ? 98氏からの連絡は?
確認したが、あれはどう考えても98氏の文章では無いし……誰か知らんが何考えてるんだろうね?
>>634 流石にそいつらよりかはジェガンのほうがマシだろう……
いくらガンダムタイプにせよ一機っきりというのは考えにくいなぁ>ZZ
ぶっ壊れたり消耗した部品を交換できる以上、生産ラインをある程度は稼動させたはず。
連装メガ粒子砲塔の威力ってどんだけ格差があるんだろうなぁ。
流石にサラミス改の舷側砲がクラップ&カイラムに匹敵するとは思えない。
さっきからWikiで98氏の38話連投してるの誰?
本人だったら別に構わないし歓迎するけど、もしや98氏を貶める荒らし?
てっきり氏本人が触発されたのかと思ったけどさっきと同じ文章だし
ハッキリしてくれないと困るんだけど
どうせ三■目だろ・・・
あいつはそれ位の嫌がらせはいつもやってた
更新されてないのを更新したやつがいるんでないの?
つかガンクロのほうは、去年の4月ごろに98氏が一年ぶりくらいに投稿した最新話あたり更新されてないよ
更新止まってるまとめサイトには過去ログともに38と39話?がある
645 :
642:2011/05/20(金) 20:20:04.88 ID:???
>>644 早々に消しちまったから確認できなかったか、すまん
まとめの28・29話と言うと2009年4月と2010年4月の更新のやつだろ?
今回の更新した奴のなんだが内容が、シャアとパトリックの会話から始まってて
何故かブライトが登場してνガンダムのパーツ出してきたりと滅茶苦茶だった
明らかに98氏本人でない内容だったからここで愚痴ってしまった
もう一度言わせてくれ、すまない
>>645 じゃあ、未更新分ってわけじゃなく愉快犯か…
変なのがいるんすね。
>>643 787氏を追い出そうにも誰も付き合ってくれないから腹いせにやった
(直接787氏の項目だとあからさま過ぎるから別の方のならバレまいって猿知恵)
とかいうのが関の山だろうね。
本当にもう死ねばいいのに。
てか、なんで787氏を目の敵にするんだろ?
>>648 まずは、あえて気を悪くする言い方をすることを先に言っておきたい
787氏も敵を作りやすい書き方をしてるのが原因だと思う
楽しんでる人間(かくいう俺もそう)がいるのも確かだが、
あの人はスレ違いネタや板違いネタを詰め込みすぎた
それこそ「どう収集付けるの?」と聞きたくなるくらい
俺は逆にそのカオスっぷりが好きなんだが、当然反比例して嫌う人間だっている
特に、98氏や400氏の路線が好きな人にとって
787氏は受け入れがたい部分も多い職人である事は否定しない
だからといってむやみに追い出しかけるのも、露骨に罵倒するのもマナー違反
こうやって問題になる前に別スレ誘導するなり何なりすれば良かったのに
嫌う連中はそれもせずただなじるだけだったから・・・・
長文スマソ
>別スレ誘導
……追い出しじゃね?
>>648 キラとラクスの描写がTVのような現人神扱いじゃないからだろ。
他のスレでもそうだったが、悪役・あるいは悲惨な役はもちろん
TVと違って現実を見据えて地に足のついた成長をするような話にも
しつこく粘着していたもんだ。
んで現在のこのスレだと427氏の方もTVよりましな成長をしつつあるから
本音では追い出したいが、住民に全面的に支持されてるから一旦引いて
殊更に787氏をあげつらってスレを荒廃分裂させようってハラなんだよ。
まあ馬鹿だからそんな手はとっくに見破られ飽きられてるのがわからないんだけど。
652 :
649:2011/05/20(金) 21:55:50.88 ID:???
>>650 よく考えればそうだったorz
ものには言い方ってものがあるって言いたかったんだ、ごめん
こうしてスレで一年以上続く作品になる前、それこそ数話の内に
「ここより○○スレの方がいいのでは?」とか言えばいいのに
今更になっても「関係なくね?」とか「何でこのスレでやるの?」
とかしか言えない馬鹿がいたから・・・とにかくすまん
なんていうかその
大分毒されてますね
病院へどうぞ
って感想が頭に浮かんだ
そんなときこそ、アズにゃエルのお言葉を思うい出すんだ!
, -一  ̄` 、
_/: : : : : : : __j\
/. : : : : : : /‐-、: : ハ そんな事より、私、ムルタ・アズラエルから諸君に話があります。
/: : : : : : : , /==、 ヽ: '、 このスレは今やかなりの人気スレとなっています。
, : : : : : : : :ヽi ィや ャ}: . ヽ なので荒らしや厨が流入しやすくなっています。
{: l:ハ : : : i、ト ゝ ̄ ` iル^` 彼等は何よりも誰かに構って欲しいのだから、
ヽl': :ゝゝ ゞ ,_ ,イ 人気のスレがよく狙われてしまうのです。
丶: {(( _ ‐ '
',:`T へ } 諸君は彼等にけっしてレスをしてはいけません。
|: :リ  ̄ ̄ r一'′ どんな痛烈な罵倒もそれは彼等を喜ばせるだけです。
l// ̄ ̄ ̄ ̄二ハ 訓練されたブルーコスモス構成員たる諸君は
,l/`丶、:.:.:.:.:.:./ ト、 当然導入済みであろう専用ブラウザの機能を活用し、
_〈 \:.:./\/l l\‐- __ 荒らしとそれに反応する者のレスを全て透明あぼ〜んしてさっさと忘れるようにしましょう。
_ ´ ヘ /V:.:.:.:ヽ ヽ.ヽ\ `丶、
そしてスレで誰かに絡まれて不愉快な思いをしても、すぐ忘れちゃいましょう。
ここは2chなんですから善人も悪人もいます。君の個人的な感情でスレの進行を乱し、
皆に迷惑をかけることのないよう、常に務めてください。
そうしてもらえると非常にうれしいですね。
なぜ三日で私に仕事が回ってくるんですか・・・・
>>655 過剰反応してる人全員かな…
スルーするなりなんなりして無視すりゃいいものを触れて付け上がらせてるとかね…
前にも似たようなレスして紳士として調教してあげてるんだよとか書かれたときは頭抱えたよ
>>635 私物のMSなんてものはない、ただ単に技術評価とかテキトーなこと言って
アナハイムから回してもらって弄り回したってだけ
>>658 xxx「あ、オクトバーさん?オレだよオレ。久しぶり。この間話していたMSさ、え?Re-GZ?そう!それそれ!!
え、これから評価?じゃあ評価するからさ、すぐに送ってよ。大丈夫大丈夫、世間にバレないようにするって!!
社外秘なのはそりゃ知ってるよ。大丈夫大丈夫、実戦なんかに使わないって!!じゃ、よろしくー」
オクトバー「なんだ今の電話・・・オレオレ詐欺??」
>>641 デルタプラスにつながることを考えれば、百式ってアップトゥデートの余地が大きいんじゃね?
787氏のアンチは絶対に許さないからな。
匿名だけどわかってるから。
>>660 正直Zガンダムをセンサー系とアビオをかえて作り直しただけなきがする>デルタ
>>641 スペック設定がないからな…
クラップはしらんが、カイラム級は主砲専用の反応炉を積んでるから動力にかなり余裕もたせてある。
意識してつくってるのかはしらないけど、映像的には射程が第一次ネオジオン抗争(ZZ)のころから劇的にのびてる感じはうける
ラーカイラムもクラップ級もアクシズが点にしか移らない距離からガンガン超長距離砲撃加えてたし
キラが敵基地への強襲を成功させた頃プラントでは
「最高評議会国防委員長直属シャア・アズナブル大佐入ります」
「よし、入れ」
「ザラ委員長。何か御用ですか?」
「貴様に任務をやる。地球に降下した、アークエンジェル追撃任務だ」
「はっ。これより、シャア・アズナブル大佐、任務に着きます」
「そのために貴様に一個中隊やる。奴らはバルドフェルド隊とも、互角にやり合った部隊だ。貴様の実力見せてもらうぞ」
「はっ」
・・・その一時間後アークエンジェルでは
「付近に敵影無しザフト軍基地も沈黙しています
「何とか、振り切ったようね」
「そうですねヤマト少尉に感謝しなければいけません。」
「では出来るだけ早く南アフリカに入りましょう」
「キラっ良くやったな」
「アムロ大尉有り難うございます」
「ゆっくり休んでおけ」
「はい」
「アムロ、キラがこんなけの事をやってのけるなんてなぁ
「んっムウか。確かにな予想以上だった」
「しかしまぁ喜んでばかりもいられ無いか。今のうちに整備しとかないとな」
「糞、これ以上はどうにも出来ないか。」
アムロはνガンダムの調整をしていながら毒づいた
「アムロさんどうされたんですか?」
「キラか。もう疲れは取れたか
「はい」
「今νガンダムの調整やってたんだが、こいつ相当ヤバい状態だ
と言うのもνガンダムは、前の戦闘で右腕が損傷
そのほかの部分も大分傷ついている。
恐らく、戦闘が続けば持たないだろうと言うとこまで来ていた
「大分酷いですね。」
「まあこればっかりは仕方ないか」
アムロとキラが唸っていた頃、艦橋では
「艦長、大変です。」
「どうしたの?」
「前方のザフト軍基地に敵の増援が来ているそうです」
その増援とはシャア・アズナブル大佐率いる部隊であった
「間もなくザフト軍基地に到着します、隊長」
「そうか。ご苦労。」
シャアは一個中隊を引き連れてザフト軍基地まで来ていた
「確か、アークエンジェルと言ったな。データを見せてくれ」
ザフト兵はすぐにデータを呼び出した
「隊長これです」
「ん、これはホワイトベースか?」
「いえ、アークエンジェルです」
見間違うのも無理はない
実際アムロも見間違った程だからだ
「艦長、どうします?」
状況はアークエンジェルにとって芳しくなかった
今は友軍の南アフリカ統一機構へ急ぐのが先だが、無視しようとしても、先程の戦闘で負ったダメージは大きく弾薬等も残り少ない、この状況では負けるのは目に見えている
「格納庫、ストライクとνガンダムの状況は?」
「ストライクは行けますがνガンダムは損傷が激しいです。」
「艦長、所属不明の輸送機がエンジン不良で不時着するため乗員の救助を求めているそうです」
「もう、こんなときに。
所属不明機へ通信を
それとアムロ大尉を艦橋へ。」
数分後アムロが艦橋にきた
「マリュー、俺に何か用か?」
「νガンダムの様子は?」「右腕が潰れていて、そのほかの部分も大分損傷している。支援だけでもキツイな」
「そうですか」
アムロはふっと外を見た
「あれは?」
窓の外には一機の輸送機が止まっていた
「所属不明機です。不時着するさい乗員のこの艦の乗艦を求めてきました。
見返りに中の物資を提供してくれるそうです」
「受けた方が良いでしょうか」
「受けた方が良いと俺は思う。あの二人が補給の面倒を見てくれるとは言っても、直ぐには無理だろうからな」
「解りました。輸送機に連絡、乗艦許可を」
「乗艦許可を頂き有り難うございます。私はブライト・ノアといいます。」
「艦長のマリュー・ラミアス少佐です。」
「先程の物資と言うのは?」
「こちらです」
そこにはバラのMS用パーツがと各種弾薬等が入っていた
「これは・・・」
マリューが話を聞こうとした時に後ろから声が上がった
「ブライト?ブライトか!。」
「!、アムロ?アムロか!」
「えっ!アムロ大尉お知り合いですか?」
「ああ。彼は俺が乗ってた艦の艦長だ」
「ではこの方がブライト・ノア大佐ですか?」
「アムロどういう事だ?」
アムロは今までの事をかい摘まんで話した
「そういう事だったのか、では乗員の乗艦許可は要りません。あなた達が地球連合の基地へ行くなら、ヘリを一機貰えませんか?」
「解りました。ではあれはMSのパーツなのですね」
「はい。νガンダムのコックピットとサイコフレーム以外のパーツ一機分と武器類、各種弾薬等が入っています」
「有り難うございます。では。」
数時間後ブライト達は帰って行った
「これでνガンダムも大丈夫だな」
「後は南アフリカへ行くだけね」
と、本日の朝またこんな内容で更新していた
とても98氏の文章には見えない拙さ&無茶苦茶だからコピペして張っておいた
98氏本人だったら全力で謝る
が、恐らく同じ荒らしの仕業だと思う。またやるかも知れないから発見したらだれか対応頼む
>>657 前スレ辺りで鞭をくれてやるのが紳士のノブレスオブリージュとか言ってた阿呆のことか
>>651がそいつ臭いな
これは酷い
どうせ書くなら自分で一本つくりゃいいのに・・・
もしくはどうしても98氏の続きで書きたいなら、あくまで98氏ストーリーの分岐としてコソコソせず、
堂々と宣言してからやれば俺は許容するけどね。
787氏だって最初は稚拙な文章(失礼な言い方なのは許せ!)だったし、そのあたりは別にかまわん。
980氏のように断わりを入れて飲兵衛氏の外伝を書いたようにね!
そういえば、あの人はどうしたんだろう?結構叩かれたから嫌になったんだろうか?
おれも980先生のアンソロかなり気に入ってたんだぜ?
マジで馬鹿野郎に追い出されたのか?
この句読点、三■目で間違いないな
糸屑が書いたならあいつ自身が必ず出てきて殺戮しまくるしw
某リレー企画で
自キャラを敵に拉致らせレイプ目のデビルガンダムコアもどきにする→次の作者がそのキャラが好きでヘタレの妄想にして一話で無事奪還→空中分解
そんな打ち合わせ不備のグダグダを見てたから外伝はやりたくないな
980氏は投下中に雑談されたりしてたから、、、
でも内容は良かったんだけどなぁ
こんな言い方は酷だけど
批判された程度でやめるってんなら最初から…って思うんだよね
新シャアって2chの中でも住民がアレな板だし変なのに粘着される可能性も考慮して書かないと
荒らしを正当化する論理でしかねえよ、それ
そう言われたら返す言葉ないんだけどねw
まぁこの荒らし程度でへこたれないで欲しいってことで
荒らしは無視して787氏頑張れ。
嫉妬に負けるな!
深夜枠の「現金化 ユキチカ!」で特集やるでしょ。
地味に467の続き待ってるんだが
三■目の奴ガンクロWikiの787氏の34話+オマケ全部 消 し や が っ た
死ねよ
一応元通りにしたつもり
おまけは投下順に並べた
wikiから作品消すとかなに考えてんだ・・・・・・・・・
686 :
684:2011/05/21(土) 22:40:30.34 ID:???
一応データ(なのか?)のバックアップはとっておいたから
むやみに消されてもすぐ元に戻せるようにはしたよ
にしても全部消すとは理解できない、限度があろうに
おい、また消されたぞ
妊婦の腹蹴るだの亡くなった作者の墓にペンキかけるだの言ってた異常者だぜ、あいつ
全部消されてるぞ
直ってる。直した人GJ!
アク禁に出来ないのか?
管理人にお願いするしかないねぇ
何ヶ月でも粘着して、毎日消すとかやられかねないよ
バクシンヤーズ並みに粘着するからな、あいつ
文面から見るに知能も似たり寄ったりだと思うが
自分のレスを自演認定してるモリーゾくせえのもいるし
ここも荒んだな
結局この人は全ての作品が嫌いな原理主義者なのか?
08スレとかにいたけどあそこはもっと酷かった記憶がある
結構楽しみにしてたんだけどなぁ>08クロス
ずっとメル欄で自己主張してたりなw
ブログ型、個人サイト型、豚支部型、Wiki型と常に保管庫には「管理人不在でも保管出来る」と「無断削除や改変荒らしの横行」と言うメリットとデメリットがつきまとう
まあ。良作ですしねぇ。
いらぬねたみも多いのでしょう。
必死に「削除ッ!削除ッ!」と削除してもすぐ元通りになるのに何故やるのか理解不能
必死でエンドルフィンだかアドレナリンだか生産して悦に浸ってんじゃねえ?
確か似たようなこと別スレの職人にやって
結局活動止めさせて追い出した事あったよな?
どこのスレだったっけ?
704 :
690:2011/05/22(日) 01:19:08.29 ID:???
ありがたい
今朝の更新依頼ページのカキコ見る限り
今日の朝も元気に削除したらしいな、死ねばいいのに
あの人間の屑に、荒らしにも三分の理とでも言うような甘い顔するから
お墨付きゴーサインが出たとつけあがって倉庫まであのザマだよ。
誰それの作品が個別にどうであるかとか言う以前の問題だってのにさ。
787氏の作品にはアンチ寄りな俺でも今回はドン引きだわ
だから何だ?
, -一  ̄` 、
_/: : : : : : : __j\
/. : : : : : : /‐-、: : ハ そんな事より、私、ムルタ・アズラエルから諸君に話があります。
/: : : : : : : , /==、 ヽ: '、 このスレは今やかなりの人気スレとなっています。
, : : : : : : : :ヽi ィや ャ}: . ヽ なので荒らしや厨が流入しやすくなっています。
{: l:ハ : : : i、ト ゝ ̄ ` iル^` 彼等は何よりも誰かに構って欲しいんですよ。
ヽl': :ゝゝ ゞ ,_ ,イ だから人気のスレや職人さんがよく狙われちゃうんです。
丶: {(( _ ‐ '
',:`T へ } 諸君は彼等にけっしてレスはもちろん、話題にも上げてはいけません。
|: :リ  ̄ ̄ r一'′ どんな痛烈な罵倒もそれは彼等を喜ばせるだけです。
l// ̄ ̄ ̄ ̄二ハ 訓練されたブルーコスモス構成員たる諸君は
,l/`丶、:.:.:.:.:.:./ ト、 当然導入済みであろう専用ブラウザの機能を活用し、
_〈 \:.:./\/l l\‐- __ 荒らしとそれに反応する者のレスを全て透明あぼ〜んしてさっさと忘れるようにしましょう。
_ ´ ヘ /V:.:.:.:ヽ ヽ.ヽ\ `丶、 保管庫が荒らされた場合は、淡々と修復してこっちもさっさっと忘れちゃいましょう。
彼らはスルーされることが何より耐えられないのですから。
そしてスレで誰かに絡まれたり、保管庫を荒らされたりして不愉快な思いをしても、すぐ忘れちゃいましょう。
ここは2chなんですから善人も悪人もいます。君の個人的な感情でスレの進行を乱し、
皆に迷惑をかけることのないよう、常に務めてください。
そうしてもらえると僕としては非常にうれしいですね。
………日曜日くらい休ませてほしいものですね
スレ空気洗浄の為ネタ振り
別スレで見たカキコの中に、クシャトリア(ヤ?)の件で気になるものがあった。
サイフレ使用によるクィン・マンサのダウンサイジング機だと認識してたんだが、
原型機のマンサより性能面も向上してるという意見があった
結局のところどうなんだろうな…
他の作品も大量にやられてるぞ
あいつif統合のSSもごっそりやってやがった
CROSS POINTにまで手出ししてたみたい、修復されたみたいだけどな
>>710 サイコフレームによってあれぐらいの大きさに
「するしかなかった」クィンを20m級にまで縮めただけであって
サイズが小さくなった分クィンより出力落ちてなかったっけ?
Wikiは信用できないし手元に資料がない、だれかおせーて
小型化した分使い勝手が良くなったって事じゃない?
出力落としても運用はぐっとしやすくなって兵器としての完成度は高まったんだし
クィン・マンサ:インチキじみた性能だが、パイロットの制限が異常に厳しい上にデカい
クシャトリヤ:一般的なMSに比べればデカいしパイロットも選ぶが、クィンに比べれば扱いやすい
こんな感じだと思ってる
>>709 実害出まくりなんだからもうそのAAだけじゃ追っつかないだろ。
荒らし対象からして言いたかないけど
>>651の指摘どおりだし。
とりあえず次やられたらすぐ修正しないで管理人か!Wikiの運営にアクセス解析してもらわなきゃな・・・
>>710 ユニコ3巻(OVA)であっけなくやられた印象が強すぎて
ZZのミサイル直撃しても殆ど傷なしのクィンの方が強く感じちまう
>>710 ダウンサイジングしたら即性能低下ということにはならない。
採用期間が20年違えばどうなるか、戦車が教えてくれたじゃないか。
荒らしを責めるのはともかく、管理人責めてどうするんだ。
いつもいつも即時対応できるもんでもないだろ。
719 :
716:2011/05/22(日) 19:49:46.93 ID:???
いや、俺管理側を責めてる気持ちなんて無かったんだけど?
注意事項に荒らしが書き換えしたら即修復は避けるようにと、
理由の所にアクセス解析のためって書いてたからだったんだが・・・
もしかしてこのアクセス解析って書き換えした奴のホスト調べてアク禁かけるとかじゃないの?
違うんだったら俺のミスだ、ごめん
>>717 ZZ世代はMSの大艦巨砲主義的な所があったから各部見直しはしていてもおかしくないと思うけど?
その中で下げられる所は下げているって感じじゃないかな。
この空気を変えるために投下が欲しいな。
>>721 こういうときほど投下しづらいタイミング無いぞ
Wiki荒らしがまだ粘着している可能性があるとなりゃ
飲兵衛先生も787氏も投下したくてもできないだろ、特に後者は
また勝手に代弁かw
三■目が常駐してる時の作品投下は自殺行為だ
あらゆる手段をもって潰しにかかるからな
誤字から作者の人格を攻撃するのが奴の常套手段だ
誤字を指摘してる奴はあやしいな
〜ゼダンの門宙域
「ファンネルの概要は先程説明したとおりだ。
これから実際に稼働させてテストするぞ、キラ」
「了解です、大尉」
アムロ・レイは、νガンダムのコクピット越しに、
後ろを追従するキラ・ヤマトのSフリーダムに告げた。
ドゴス・ギアは現在、ロアノーク隊並びに、
ホアキン隊から移籍してきた三名のパイロットを加えて、
グワダンが来ると予想される地点にほど近い宙域で演習を行っていた。
ちょうど、ロード・ジブリールがラクス・クラインに打診をした翌日のことである。
キラには別件での任務が割り当てられているそうだが、
ラクスがゼダンの門に到着するのは少なく見積もっても明日になる。
アムロは、Sフリーダムに新たに加わった兵装である、オールレンジ兵器『ファンネル』。
そのテストの指南役として、彼を伴い宇宙空間へ機体を踊らせる。
ホアキン隊出向組、新規配属されたジェガンパイロット、そしてアウル達との組合はこの後だ。
『アムロ』として考えれば、久方ぶりの宇宙だった。
アーモリーワンの時は、実感するようなこともなく、今更になって身体と心がそう感じている。
ララァの声も、もう聞こえない。ふと、アムロは寂しく感じた。
自分の知っている人達は、あの後どうなったのだろう?
ゼダンの門、月の近くへ来てから、その事ばかりが気にかかる。
シャア・アズナブルの思惑を阻止するため奴と戦い、アクシズの破砕には成功した。
だが、その時見た虹色の光に飲まれた後は、覚えていない。
ブライトは、ロンド・ベルにまだいるのだろうか?
アストナージは? ハサウェイは? あの時チェーンはどうなった?
地球のセイラさんやミライさん、ベルトーチカは?
己を取りもどしてから後は、その問いの繰り返しだった。
ゼダンの門をバックにして、アムロは地球と、
また遠くに見える‘砂時計’こと、プラント本国のコロニー群を見やる。
彼自身からしてみれば、彼らに恨みなど無かった。
ファブリスとしての人格が生きていた時分は、
あれを排除したくてたまらない気持ちであったが、
一度アムロとしての自分自身を取りもどしてみれば、
自分がかつての『強化人間』と似た境遇であることに気付く。
《 愚民共にその才能を利用されている者の、言うことか! 》
あの時は、才能を利用されているなどと考えたことはなかった。
地球連邦政府が腐りきっている事くらい知っていたが、
組織の腐敗はやはり同じ組織の中でやるべきで、
あの時のシャアのやり方だけは、どうしても許せなかった。
だが今の自分はどうかと聞かれれば、力を利用されているだけの存在に確かに思える。
「シャアの奴、今の俺を笑っていたな。
いや、笑っていたと言うより、怒っていたか」
ディオキアの街で、シャアに会った時を思い出す。
あの時はまだ自らが曖昧であったときであり、
あの男をシャアであるという認識もまだ持っていなかった頃だ。
C.E.という暦においてもなお彼の前に立ちはだかるから、
シャアは怒っていたのだと最初は思ったが、そうではない。
自分が、自分であることも忘れて利用されていたことを怒ったのだ。
彼なりの、気遣いだったのかも知れない。
違う世界の中に取り残された者同士としての。そう思うと、少し申し訳なくなる。
しかし、あの時も言ったが、
自分が‘ファブリス’であるという自覚も、捨てきってはいない。
一年ほど前からずっと兄弟のように苦楽を共にした、
あの少年少女達を考えればできるわけがなかった。
(俺は帰る場所をもう失いたくないんだ、シャア)
アムロは内心零した。
ジブリールという男が、世界を安定させる男だとは到底思えないし、
このまま進んでいけば、確実にここの勢力は瓦解して滅ぼされるだろう。
だがその時、あの少年達はどうなる?
口は悪いが仲間思いで、隊長としての素質も有望なスティング・オークレー。
生意気すぎるのが玉に瑕だが、天性の明るさに元気づけられることも多いアウル・ニーダ。
今や紅一点になってしまったが、皆の心の支え役をやってくれているセリナ…いや、フレイ・アルスター。
佐官としてどうかと思われる性格も所々あるものの、良き上司であるネオ・ロアノーク。
そして、ヘブンズベースで新たに仲間になった新参ながら、
少々気弱なところや趣味などかつての自分によく似た少年、キラ・ヤマト。
彼らを、死なせるわけにはいかなかった。
今残されている彼らの居場所は、忘れようもないア・バオア・クーだった場所、
血生臭い戦場だけなのだ。それ故ここを離れられない。
離れるとすれば、全てが終わって自分達が不要になった後だ。
たとえ、愚民に利用されていると笑われても、
今を生きる人間を裏切って後悔する生き方だけは、したくない。
「標的はダミーの戦艦だ。キラ、君はそれを敵としてイメージしてみろ。
後はファンネル達が、君の脳波をたどって判断してくれる」
「僕の脳波で、本当にこの兵器を操れるんですか?」
「先の大戦でファンネル持ちを相手取ったと聞いたぞ?
君にならやれるはずだ」
キラはフッと意識を沈め、‘射出’という言葉をまず考え、
ウイング部に装着された青い兵器達を頭の中に浮かべる。
ヘルメットの替わりに付けた、大きめのヘッドギアを手で抑える。
技術者陣が、一度付けろと言っていたものだ。
すると、八基搭載されたうちの四つがウイングから勢いよく離れ、
Sフリーダムの脇に控えるように漂う。機動はなめらかだった。
「射出は問題なし。一度しまってみろ」
「了解っ」
忽ち、四つのファンネルがウイングに収納されて、固定される。
アムロは内心感心した。キラは想像以上かも知れない。
飲み込みが早い上、センスも良い。
「出だしは良好だな。よし……今度は攻撃命令。
一見簡単なようで難しいから、今回は時間が掛かっても良い」
「……わかりました」
アムロの言葉にキラは頷くと、一度深呼吸をする。素直な良い子だ。
アムロは場違いにもそう感じて、キラはそのアムロの好意を感じ取ったらしい、
優しい彼の感情にリラックスしたのか、先程よりスムーズにファンネルを射出した。
今度は、八基全部で試してみるらしい。キラは意識を集中させ、
ドレイク級に見立てたダミーを視覚でなく全身の感覚器官で感じ取ろうとした。
支援
目を閉じ、意識をひろげて行き、電気が走ったような気がした。
自分の掌の上に、明確に戦艦の形が浮かんでくるような、
何があるのかがはっきりと解るそんな感覚である。
その時、キラは直感で悟った。これだ、これに攻撃すればいいのだ。
「10時の方向、幅16……距離は射程内……よし! 行け、ファンネル達!」
キラは叫び、攻撃の意思を標的へと放出させる。
青いファンネル達は宇宙の中へと勢いよく飛んでいった。
キラが心の中で描いたコースをファンネルは丁寧に辿って、
各々がまるで個別の意識を持っているかのように宙を泳いで行き、
130m前後の、戦艦の形をしたダミーの周囲を囲い、捉える。
そして、ファンネル達は一斉にビームを放出した。
光の奔流がダミーに吸い込まれて行き、詰められたガスに引火し火球が生まれる。
「やったっ!」
キラはガッツポーズを取り、アムロは舌を巻いた。
キラはこの機体を、演習も併せてまだ10回程度しか動かしていない。
それに加えて、ファンネルの使用はコレが初めてであり、
サイコ・フレームの助けもあるとは言え、一発で成功するとは……!
(凄いセンスだ……)
通常なら、ファンネルと自らの意識の同化が不十分で、
最初の内は動きが安定しないのだが、動きが鰯の群のように鋭かったのだ。
無論、キラの真面目な性格も影響している可能性は大きいが、
それでも素晴らしいの一言に尽きた。
「……上出来だ、キラ。
まさか一回で成功するとは予想外だよ」
「へへへ……」
嬉しそうな顔をする。アムロも釣られて微笑むが、すぐに表情を戻して、
「では次のステップだ」
「へ!?」
「へ、じゃない。ただ動かして攻撃の命令を出すだけなら演習なぞしないぞ」
アムロは厳しく言うと、今度はSフリーダムと距離を取り始め、
距離が大方200mあたり離れたあたりで機体を停止させ、正面で向かい合う形を取った。
これから先が本当に難しい領域なのだ。
オールレンジを使う事において常に考えておかねばならず、
相手の脅威となるためには、ファンネルそのものではなく自らを動かさなければならない。
「ファンネルはさっき使って解るように、自分の意思の通りに動き、
死角から相手を攻撃してくれる便利な兵器だ。だが大きな欠点がある。
キラ、それはなんだと思う?」
「……欠点? えぇと……!?
‘便利すぎる’事ですか?」
「大正解だ。ファンネルは遠くを攻撃できる。
便利故にそれを使いがちになり、その結果……」
その時アムロはペダルを思いっきり踏み込んで、
νガンダムを加速させながら背中のラックからサーベルを引き抜いた。
同時に、戦闘意識をキラめがけて叩きつけ、
キラは急に浴びせられたアムロの闘気にひるみ、
突発的にファンネルに彼への攻撃命令をだす。しかし、間に合わない。
ビームを発射するものの、ファンネル自身から捉えられないことが戸惑いとして操縦者に伝わり、
νガンダムがSフリーダムのコクピット前までスルリと滑り込む事を許した。
アムロは、サーベルの光をコクピットに一度ちらつかせ、
意地悪い真似をした事をまず詫びた。
「これがファンネルの弱点だ、キラ」
「これが……弱点……」
「そうだ。普通ならこうして接近された時どうする?」
「えっと、サーベルかシールド展開。攻撃回避して、そして反撃……あっ!」
そう言われてみて初めて、キラは察した。
遠くから攻撃できることを幸いに、インファイトで敵に挑む事を失念していたのだ。
シールドとサーベル・ライフルを駆使して中距離から窺い、
ファンネルを放出して相手の意識を乱し、死角から撃てればそれで良し。
それでもダメならファンネルでかき乱しつつ切り込み、自分とファンネルどちらかに集中させる。
攻撃のメインにファンネルを使ってはならず、
アレはあくまで牽制・補助でしかない。そういう事か!
「……気付いたか?」
「……はい!」
合点が言って笑顔で頷くキラを見て、アムロは不思議と充実した気分になる。
こうして誰かにアドバイスして、受け入れられることがこうも嬉しいとは……。
こうした充足を感じられるだけでも、この場所に価値があると思った。
彼奴も、あっちで同じ事を感じているのだろうか?
ふと、アムロはシャアの事を考えた。
彼は、あそこに新たな居場所としての価値を見いだしたのだろうか?
だから、疑問も持たずに戦えるのだと思いながら、
(シャア、俺は何としてでも、この子達を生き延びさせてやる……)
彼奴には負けない。この子達は何としてでも生きさせてやる。
「相手にもファンネル持ちがいないとは限らん。
パターンを覚えるまで続けるぞ、キラ!」
「……はい、大尉!」
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第35話
〜L1宙域・グワダン内部
シャア・アズナブルは、
この数日間がまるで数週間であるかのように感じていた。
心身を持て余しているかのような錯覚が、
シャアの中に巣くい始めている。ジッとしていられなかった。
グワダン内部のトレーニングスペースを使う事を、何故かラクス・クラインは許した。
ハッキリ言って彼女の行動・意図は、
もはや彼にとって意味不明すぎて読もうと思っても読めない。
ここにいるシャアの立場は、あくまでも『人質』だ。
外交上そういう言い方をしていないだけであって、『客人』と呼ぶべきではない。
こうして軍艦の中の活動範囲を広げるなどと、あってはならないはずである。
この時を利用してこのグワダンの保有戦力を確認するべきかと思ったが、それはさすがに出来ない
アクシズで開発されたMSやグワダン内部の勝手を知っている故、動き回る必要もほとんど無かった。
支援
だがこうして部屋を出てランニングマシンすら使えるという状況は、
やはり不可思議だとかそういうものを通り越して、不気味であった。
シャアは隣のマシンで走り込んでいる、タンクトップとホットパンツ姿のラクスを見やる。
パッと見はチャーミングで、かつ包容力のある少女に見える。
しかしロドニアで直に会った後、シャアは悟っていた。この女は怪物だ、と。
あの時、彼女からは『ハマーン・カーン』『パプテマス・シロッコ』、
U.C.を生きたシャアが知る人間の中でも、驚異的な能力を有した人間。
アムロ・レイも勿論だったが、彼以上に厄介だったのが、
あの二人はよりオールラウンダーであった事に尽きる。
先日、ラクスは言った。
『自分の中に流れる‘ハマーンの血’が告げている』と。
その意味を、シャアは考え続けていた。
ハマーン・カーンを知る人間は、この世界にはいないと思っていた。
デュランダル、ハイネ達にしか、宇宙世紀の事を打ち明けてはいないのだ。
身体の中の血という事から察するに、ハマーンやシロッコのDNA情報が、
ラクスという一人の人間の中に混在して組み込まれていると考えるのが順当だ。
だが、そう考えた時シャアは引っかかった。
ラクスを生み出した人間はどうやって、あの二人の遺伝子情報を手に入れたのだろうか?
よく考えれば、不自然だ。自分がこうして世界を越えている現実をふまえると、
サイコ・フレームの光に混じってあの二人の魂が彼女に乗り移ったと考えてしまう。
だが、彼自身の冷静な部分はそうは言っていなかった。C.E.に来てからの事を想いだしてみろ、と。
プラントに拾われるとき、自分は‘ザク’を見た。
そして、ガンダムタイプに、ジム系列を彷彿させるダガーとウィンダム。
Z系MSの流れを汲んでいるようなムラサメに、類似点の多すぎるザクとグフ。
そう一つ一つ照らし合わせてみると、一つの仮説が、脳裏をよぎる。
〈 彼らの遺伝子は、気の遠くなる程の長い時を越えて保存されていた!? 〉
まさか、そんな事はあり得ない。シャアはそう内心の自分を叱咤した。
もし、その仮説が正しいとするならば、人類は一度滅びを迎えているという事になる。
そして新たな暦を迎えた時人々の中に残っていた記憶が、宇宙世紀の記憶を取りもどしたのだ、と。
ザクやグフ、ダガーやムラサメがあのように、
シャアの知る機体達と酷似しているのも、これで納得がいく。
そう考えるのが自然だったが、それでもシャアの意識はその仮説を否定した。
宇宙へと希望を求めた人々の心と、スペースノイドの自治独立を唱えた父、
そして最期を看取ることも出来ず悲しみの中で死んでいったであろう母・アストライア。
復讐を誓ってジオン軍に入隊し、開かれるべくして開かれた一年戦争。
ティターンズらアースノイドによるスペースノイドへの、
過激なまでの弾圧増加と、結果として両者が再び鉾を交えたグリプス戦役。
その間戦力を温存していたハマーンの起こした大乱と、自分が地球の人類抹殺を掲げて行ったアクシズ落とし。
アムロ、ララァ、カミーユ、ブライト、ハマーン、クェス……そしてアルテイシア。
シャア・アズナブルという男の34年もの人生を形作っていたもの全てが、
過去という巨大な流れの中に持ち去られた‘虚構’と化していたなどと。
考えたくもない仮説が彼の頭に浮かび、頭を振ってそれを振り払おうとした。
だが、堂々巡りするように、また新たな疑問が彼の頭に浮かび上がる。
膨大なときの流れの中を越えたと仮定するなら、自分とアムロは何故それができたのだ?
「……悩んでいるのですね、シャア」
「人の中を覗くのは恥ではないのか? ラクス・クライン」
支援
走りながらシャアの横顔を見つめていたラクスの視線に気付き、かつ彼女が、
シャアがいま不安な気持ちになっていると読んでいたことに、腹立たしくなる。
いらだたしげにランニングマシンを降りて、シャアは首に巻いたタオルで汗を拭く。
ラクスも、彼の後に続く。正直鬱陶しい。
「これは失礼。ですが、読んでくれと言わんばかりでしたもの。
貴方は、私のことで悩んでいるのでしょう?」
スポーツ飲料のパックを吸いながら、ラクスはシャアの隣に立ち、
彼女は悪戯心溢れる子供のように、嬉しげな顔で言った。
「その嬉しそうな顔は止めて頂きたいな。
私は君が未だ理解できないし、敵と認識しかけているんだぞ」
「その分、私を強く意識しているのですわ。
嬉しいじゃありませんか。殺したいほどに思って貰えるなんて……」
ラクスはフッと先日の淫靡な顔を見せ、微笑んだ。
そして、
「そして貴方は、私が口にした女の事を考えている」
「何故、そうだと思う?」
「貴方が先日言ったではありませんか、‘ハマーン’と。
私はこの身体に流れている二人の名を知っていて、貴方も知っていた。
……そうとしか考えられませんわ」
ラクスの顔が、真剣な面持ちへと替わり、シャアはグッと心を引き締めた。
彼女の顔には、自分への憎悪にも似た感情が表れている。
彼女はシャアの眼前に近寄ると、下から見上げるように彼の目を見る。
そして彼女は、同じトレーニングルームの中にいた、10代の子供達を退出させる。
結局、あの子達が何者なのかシャアが知ることのないまま、彼女は口を開く。
「貴方が想像しているとおり、私は確かに‘コーディネイターの亜種’ですわ」
「‘亜種’……というと?」
「遺伝子調整されているという意味では、私はコーディネイターに違いありません。
ですが私は、人の中に別人の遺伝子を組み込み、
遺伝子元の人間を体現、いや‘再現’した存在なのです」
シャアは、嫌な予想が当たった事を呪った。
遺伝子技術が発達したこの世界において、
過去の偉人のDNAを解析し植え付けて、
偉人の‘力’を持った人間……『人工的な英雄』を生み出す研究。
それは、ジョージ・グレンが残した遺産を発見した彼女の父が発案したのだという。
記念すべき第一号が、ラクス・クラインであったのだ。
「幼少時に、私は父に連れられある施設へ行き、見たのです。
遺伝子の螺旋が渦巻く画面と、数多くの……‘私’……」
ラクスは厳しい表情から、寂しげな顔へと変わる。
やっと、彼女の本当の部分が見えたような気がした。
どの人間の遺伝子が最も良いのかを、
父は‘ラクス達’を用いて確認していたのである。
まだ心の幼い個体に遺伝子培養で再構築した遺伝子を注射し‘発現’させて、
その遺伝子の人間のスペックを確認しどれとどれ、
誰と誰をマッチさせれば最大の効果が見込めるのかを。
その過程の中であまりに不憫に思った職員の一人が、
遺伝子も組み込んでいない個体を、あえて否定的な評価をして逃がした事もあったそうだ。
(あの子か……)
シャアの脳裏に、今プラントにいる方の‘ラクス’が浮かんでくる。
その職員はそれから後姿を消したそうですわ、とラクスは続け、
「結果として、最初の個体だった私だけが残ったのです」
「…………」
「私は父に言われました。お前は、王になるべき人間なのだと」
彼女はトレーニングルームの機材の間を歩きながら、
天井を見上げて、自分の父のあの狂気に満ちた目を思い出す。
ナチュラルとの融和だ何だと言っておきながら、
自分の娘の将来をまるで正反対の場所へ持っていこうとした、歪んだ愛情。
「だから君は、こうして跳梁する真似をしているのか?」
シャアは、拳に力を入れる。ソレが彼女への怒りなのか、
彼女の父親への怒りなのか、それとも両方なのかは解らない。
「では、貴方はどうするべきだというのですか?
敵対する月の残党共が滅んだ後、世界はどうなると思っているのです?」
「ギルバート・デュランダルは聡明な男だよ。
人類が変わっていく道筋を組む人だと、私は思っている」
「ずいぶんと役者が似合いますわね」
ラクスの顔から寂しげな部分が消え、
初めて‘怒り’を露わにした顔を見せた。
「役者か……私は、世界を誤った方向へ運ばない船頭を彼だと思っているだけだ」
「甘いですわね。あの男の根っこは政治家ではなく革命家。
インテリな革命家は夢みたいな目標を掲げ過激な手段しか執りません。
加えて、ちょっとでも理想と違えばすぐに嫌気が差し世を捨てる!」
「……ならば君はそれをしないとでも言うのか!」
「その通りですわ、シャア!」
ラクスは興奮してきたのか、傍らにあったエアロバイクのハンドルを叩くように掴み握りしめる。
一度、肺に溜まった息を一気に吐き出し、深呼吸してから、
「革命家の欠点は、変える意思がありながらその対象が枠組みだけだからなのです。
‘世界’だの‘国家’だのと口にしながら、
誰一人として‘人類’という種そのものを変えようとして来なかった!」
首に巻いたタオルを、煩わしげにはぎ取って捨てる。
シャアは、ラクスの化けの皮が剥がれる音が聞こえた。
ここから先が、彼女の本当の意味での‘発露した心’だと思っていたから。
「今、恐らく人民が求め叫び、気高い革命の心を持つ若い炎が、
世の中を変えようとスタートラインに並び始めていますわ。
ですが、彼らの努力も何百年と経てば忘れ去られ、いずれは衆愚政治に立ち返るでしょう。
それもこれも皆、人類が『脊索動物』『ホモサピエンス』という、
小さく、脆い。監獄のような一個の枠組みから脱することが出来ないからなのです」
最凶最悪の、発想だった。言葉一つ一つにこもる情熱は暗黒の炎。
輝かしいばかりに光っているその理想はぎらついた油の光。
純粋なまでに夢を追い求める彼女の『革命家としての精神』は、
どんな人間もが避けて通りたくなるほどに歪んでいる。
シャアは、父を憎みながらもその父の思想を確実に受け継いでいるこの女に、初めて恐怖した。
「人類は、監獄から脱しない限りその枠の中で堂々巡りをするだけですわ。
私と、貴方の存在が、その何よりの証明ではありませんか……」
「……ふざけるな!」
理論的に思考する前に、身体が動いていた。
近くにあった柱を殴りつけ、大きな音が部屋に響く。
何事かと、先程出て行った子供達が、武器を片手に飛び込んできた。
しかし、ラクスは片手でそれを制し、再び部屋の外へ追いやった。
「私と貴様が人類の愚かさの象徴? そんな事あるわけ無かろう!」
「では昨今、ゼダンの門やアクシズ、‘ティターンズ’や‘ジオン’のMSが、
そして貴方の機体が、こうしてこの世界に存在する事をどう説明するのです!?」
彼女の言葉にも、一理があった。確かに、サザビーがああして五体満足な事。
ゼダンの門とティターンズのMS群、アクシズの艦艇にMS群。
それら全ての説明を、どうすればいいというのだろうか?
……アムロのνガンダムも。
「一つ教えてあげますわ、シャア。
アクシズもゼダンの門も全て、‘発掘’されたものなのです。
歴史学者が古代遺跡を発見し、碑文やミイラを発見したのと同じように」
「…………何っ!?」
シャアの目が、驚愕に見開かれ、
ラクスはなおも続けた。追い打ちをかけるように。
「この事と、貴方と、そして私という存在が示すのは、
人類が地球という箱庭の住人である事ですわ」
一瞬めまいがするシャアの周囲をゆっくりとラクスは廻る。
「だから私は、人類をより高尚な所へ導きたいのです。
何時までも同じ事を繰り返してばかりの、愚かな動物である人類から、
別の次元へと思考を昇華させた、‘完成した人類’をつくりだすために」
ラクスは、最終的にシャアの目の前へ仁王立ちし、
シャアの目を真っ直ぐ見据えた上で、言った。
「私に力を貸しなさい、シャア・アズナブル。
私の傍らに立ち、世界のことを共に考えましょう……」
「……それは、できない」
シャアは、ラクスがさしのべた手をはねのけた。
彼は目をそらしていたが為に、彼女が一瞬見せた、
沈痛な面持ちを見ることはなかった。見なくて、正解であっただろう。
実際シャアはこのC.E.という暦の中で、初めて強大な不安を抱いたのだ。
自分が今こうして生きている事そのものが、人類は彼がいなくなった後もなお、
愚かな戦いを幾度となく繰り返してきた証拠だと、彼女はそう言ったのである。
「何故……ですか? 貴方は思わないのですか?
人類全体に新たな道を示し、無駄も痛みも無い正確な完成への道を進むべきだと」
「ああ、思わないな。
なぜなら君は、ヒトを‘舞台装置’としてしか見ていない。
人間には無駄があって、痛みがあって、それを克服するために‘進化’する生き物だ」
「人間がただ人間へと進化する事に、何の意味があると言うのです!
進化した人類が住まうのに、この地球では狭すぎますわ」
「確かに地球は狭いが、宇宙は違う!
君がこの地球に逼塞しているのは、この世界の人類が未だ、宇宙に希望を持っていないのと同じだ。
宇宙に生活の道を見いだすことが喜ばしいことだと、地球の人間が知らないだけなんだよ……」
「……ロマンチストなのですね、貴方は」
ラクスはそれ以上、怒りを露わにしてシャアに言うことを止めた。
彼女はそっと、自らの金色の髪留めを外し、シャアに手渡そうとする。
「いいですわ。先日の話、少し乗りましょう。ゼダンの門潰し、一枚噛みますわ。
私が、そうしてZAFTと組む時期もありましょうが、いずれは……」
敵になる。その時まで、コレを持っていて欲しい。彼女は、シャアにそう心で訴えかけていた。
ダメだろうと思っていても、僅かながら心の中に残っていた一縷の望み。
それが絶たれた女の、最後の我が儘。
「簡単に言ってくれる……」
シャアはそれを手に取った。ラクスが、微笑む。
その表情は、素直に可愛いと思った。
彼女は一度トレーニングルームの壁に設置された端末から、
ブリッジのクルーを呼び出して、数十分後にサザビーが出立するから、
カタパルトの開閉をいつでも出来るようにと命じた。
「……? 私ごとゼダンの門へ行くんじゃなかったのか?」
「意見を違えた者を、何時までも艦に乗せる人間はいませんわ。
ジブリールを見せて絶望させてやろうと思いましたけど、やめです。
貴方の服は部屋の箪笥にしまってありますわ。
……ムサカが、L5に一隻残っていましたから、打診しておきましょう」
「ムサカ……!? ……ハイネの奴め」
「最後まで、癪に障る男でしたわね、貴方は」
「貴女もだ、ラクス・クライン……」
ふと、アマリリスの花の香りが、彼の鼻腔をくすぐった。
シャアは、口元に笑みを浮かべた。アマリリスの花言葉は『強い虚栄心』
そして、『すばらしく美しい』
彼は、ラクスの横を横切って外に出ようとする。
その時、通り過ぎざまに彼女の肩に軽く手を乗せて、
「楽しかったよ。きっと、忘れないと思う」
「…………っ!?」
「さようなら、“ラクス”」
そうして、彼女の横を横切ったシャアは部屋を出で、
ラクスの部屋すぐ隣の部屋まで付き人付きで向かい、中でZAFTの赤い制服に袖を通すと、
MSハンガー端に鎮座するサザビーのコクピットに向かった。
サザビーにいじられた跡は無いが、一応確かめる。
彼女が以前言ったとおり、何処も手を付けられてはいなかった。
周囲の生気のない兵達は、客人を見送るかのように居並び敬礼している。
それに敬礼で返したシャアは、コクピットに滑り込む。
カタパルト射出の手間を取らせず、
シャアは開いたハッチへと機体を数歩歩かせ、外に出て機体を振り返らせる。
グワダンのブリッジがある方向を、みやる。
あの辺りが、先程までいたブロックであろう。
そして、バーニアのノズルを稼働させて、虚空へと飛び上がっていく。
この時、シャアは知らなかった。
それに、知ることは無いであろう。
自分が部屋を後にした後、あの広々とした部屋の真ん中で、
ラクス・クラインが大声をあげて泣き叫んだなどと。
まるで、10年以上ずっとため込んでいたものを全てはき出すように、
周囲の子供達も気にせず泣いていたなどと…………。
※※※※※※※
〜メサイア・総司令室
本来司令席となる場所に演説台が設置され、はねクジラをバックに、
ギルバート・デュランダル、ジューガー・リァン、カガリ・ユラ・アスハ。
主要な三ヵ国の元首が演説台の左方向に鎮座し、
そして南北アフリカ・赤道連合の官房長官ら高級官僚が下段に並んでいる。
各国から招かれたメディアや来賓達にとって、錚々たる顔ぶれが並ぶ格好の絵面であった。
シン・アスカは、首脳陣を守るように配された軍人達の中に混じり、
ちょうど側面から舞台を一望できるポジションにいた。
世の中が変わる瞬間というのは、こういう場所から生まれるんだろうか?
ふと、この光景を目にしていると思ってしまう。
大勢の人間達の夢や希望、策と欲望とが入り交じり、
不気味ながらも高揚する空間を造り上げていたのである。
この年で、この空間を構成する一部になっている事。
それが、シンにとって嬉しいのかそうでないのかは、まだ判別できなかった。
これから変わっていくことを考えると、複雑でもあったのだ。
自分の知っている世界が、別のものに変質する。
時代の転換期は、いわば巨大な『ふるい』だとシンは考えている。
今まで続いていた時代が変わり、新たな次元へと昇華する。
その瞬間残り『英雄』と後の世に呼ばれる人間もいれば、
当然のように、取り残されて『敗者』の汚名を被る人間だっている。
シンは感じていた。自分は、『白』の中にいると。
その実感があった。世の中の流れは、確実にこちらに流れている。
『白』と『黒』、勧善懲悪といったシンプルなものではない、
時代といううねりの中にある『勝敗』という色分けの中で、
シンは確実に『白』の中にいると確信していた。
そして今、白の頂点に立っている男が、壇上に上がる。
時刻はプラントにおける、12:00ジャスト。
長針・短針・秒針全てが、天めがけて指を差したとき、
ギルバート・デュランダルは、各国官僚、自国の軍人達。
そしてメディアの向こうにいる世界中のありとあらゆる人々に向け、演説を開始した。
《 地球と宇宙に住まう皆さんに申し上げたい。
私は、プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルです。
プラント、東アジア共和国、オーブ首長国連邦、大洋州連合、汎ムスリム会議、
アフリカ共同体、南アフリカ統一機構、赤道連合、南アメリカ合衆国……。
地球と宇宙ほぼ全ての国家の人間が一堂に会するこの場所で、
皆さんに語りかけられることを、感謝いたします。
皆さんも知っての通り、先年に我々は巨大な戦争を経験しました。
そして、こう誓いました、このような悲劇は決して繰り返さない、と。
ですが、悲しいことにそれは破られました。
ユニウスセブンは落ち、戦端は開かれ、収束の気配は未だありません。
戦火は拡大し悲しみ、苦しみ、そして憎しみが、再び世界中の皆さんの心へ植え付けられました。
何故、このような悲劇が繰り返されなければならないのでしょう。
我々は、考え続けてきました。
この愚かとしか言いようのない連鎖を断ち切るには、どうすれば良いのかを!
人は一人では行けていけない存在です。今、地球圏の危機という課題を前にして、
今までの我々は、なんら有効な解決策を示せませんでした。
増えすぎた人口、石油資源の枯渇、環境破壊。
国家間のしがらみ、宗教同士の対立、民族紛争。
人種差別、部落差別、階級格差。
そして……『ナチュラルとコーディネイター』
決して目を背けてはならぬこの問題を前にして、
我々がすべきなのは、一人一人の『意識』を改革する事にあります!
国家、民族などではなく、『人類』という一つの概念に根ざした、
『新たなる自己』の視点に、我々は立つ必要があるのです。
それらの壁を越えて手と手を結び合うには、
これからも数多の困難が立ちはだかるでしょう。
そこで、私を始めとする各国首脳より、地球の皆さんに提言したい!
【地球連邦政府】……地球を一つの国家とする事を!
『スペースコロニー』という生活の場は、
未来に生きる人類に与えられるはずであったものです。
皆さんはこの言葉を聞いて真っ先に、『コーディネイター』という言葉を浮かべている事と思います。
しかし、これは昨今の大戦で招いた悲劇の一つなのです。
プラントと地球、全てのコーディネイターの皆さんに聞いて頂きたい。
かつて、ジョージ・グレンはコーディネイターをこう称しました。
『母なる星と、未知の闇が広がる広大な宇宙との架け橋』
『人の今と未来の間に立つ者。調整者』と……。
我々は今この時をもって、彼の言った架け橋となるべきだと確信します!
宇宙に住むのはコーディネイターなどという歪んだ固定概念を破壊し、
地球が人の重さで沈んでしまう前に、我々は変わらねばならないのです!
そしてナチュラルの皆さんにも、垣根を越えて聞いて頂きたい。
地球という母が揺らす揺りかごから脱し休ませなければ、
母は強しと言えども必ず倒れましょう。
揺りかごから出た赤子は成長します。
……我々人類は、その赤子になるのです。
共通の目的を持って一つになれることを、次の世代の子供達に示さなければならない!
そしてこのメサイアに於いて、新たなスタートを我々は切ります。
我々の周り、そして皆さんの頭上には、悠久たる宇宙が広がっています。
その宇宙の中には、我々人類の新たな可能性が広がっている!
何時、どのような形でその入り口に立ったとしても、
我々はもう振り返るべきではありません。人間達が背負う罪も宿業もすべて置いて、
他人に定められた道上を歩かず、自らの可能性が名の下に、未来を目指すのです 》
シン・アスカは、ワッと歓声が上がった瞬間我に返り、
自分までもが聞き入ってしまった事に気付き、姿勢を正した。
心が、熱くなっていた。雄叫びを上げて拳を突き上げたい衝動が、
胸をこみ上げてきて、それを必死になって押さえ込む。
それは、シンだけではなく、アスランやレイ。
そして将兵達が皆、目を輝かせその内から突き上げる衝動を抑えていた。
メディアがたくフラッシュの光はいつもより激しく感じたし、
各国の官僚達の顔にも、政治の場で見せるはずのない本音の部分、
熱く高揚している彼らの顔がハッキリと見え、
シンは、今ここで流れが大きく変わったのだと知る。
支援する!
人の目に見えぬ、時流という巨大なうねりが、方向を変えたのである。
ほんの一時だけ、人間の策謀も欲望も無い、
純粋な希望のみが存在する空間が、このメサイアの中でできあがっているのだ。
今この時の光景を、シンはしっかと眼に焼き付けようとした。
決して忘れてはならない瞬間であると確信していたからである。
デュランダルが演台を降り、リァン大統領やカガリの隣に座る。
その時シンはこの高揚する空間の中で、唯一、心を動かさない人間がいる事に気が付いた。
アスランの、レイの、顔を見る。二人も、気が付いているらしかった。
ZAFTの高級官僚達、彼らの悉くが興奮のあまり席を立っている者もいる中で、
ただ一人だけ冷ややかな目を微動だにしていなかった男の存在が目に入ったのである。
エリオット・リンドグレン……プラントのうら若き内政事務次官は、
デュランダルの先程の演説もさほどに感じていないそぶりを見せていた。
まるで、それよりも信じている存在が心にあるかのように。
そして彼が、席を立った。拍手を送るためでも声援を送るためでもなく、退出するために。
今ここで何処へ行こうというのだ?
シンとアスランとレイは、イザークやルナマリアに議長を頼むと告げると、
反対側の官僚達の裏手にあるドアへ姿を消したリンドグレンを追うため、
ZAFTの軍人の多い場所の裏手から退出した。
第35話〜完〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これにて終了です
ネタ成分は以前よりずっと控えめにしたつもり、後悔はしてません
詰め込みすぎたネタの収集をどうつけるかは、もっと考えて頑張ります
正直、スレの流れを乱す一因であった身として調子に乗りすぎてネタ詰めすぎたことは後悔しています
ですがここまで来た以上は、最後まで走り抜きたいなぁとこっそり思ってみたり……
気にくわない方はスルーorあぼん
誤字脱字はアホノコと叫んでガッしてつかーさい
ではまた後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
支援
乙でした〜
乙。
連邦政府構想がついに表に出たな。問題は誰を頭にもってくるかだが。
そして馬脚を現しかけたリンドグレン、次で御用となるのか
こちら第85MS部隊
遅れてすまない
これより支援を開始する!
全機、散開!
乙です!
久しぶりにザフト、いや連邦のターン!
おつおつ
さて、3人で足りるのか、それとも……
おかしい…TVどころか二次SSも含めてあらゆる媒体きっての
バケモノ中のバケモノだったはずのこのラクスがなぜ最近やけに
切なく哀しく見えてくるのか?
この感情………萌え??
シャアとハマーンの関係に萌えまくるオレには堪らん展開ッス。
なんかあまりにも別人すぎね?
完璧になぞれとまでは言わんけど激しい逸脱はやめてほしい
なんかシャアラクスの皮かぶった俺の理想キャラ見せられてるみたいで違和感バリバリ
つうか ア ム ロ は ど こ だ っ と
>>751が35話をちゃんと読んでいない事はよくわかった。
>>749 同意。願わくば彼女にも救いがあれば…と思う。
本日のテーマ『馬脚』
介入があったのは羽クジラからだから・・・何十年前だ?
原作開始時点からの介入ならともかく、それくらい前からだったらこんぐらいは変わるだろう。
「もしいたら」はクロスオーバーがあってから変化が大前提だから、一番最初からレイがあーだったのは
これの複線だったってことでしょう。
*なんとリンドグレンの正体は魔物だった*
>>755 下手したら再構築戦争=埋葬でCEの人類の歴史は100年も無い可能性もある。
ジョージの時代から全部狂ってました
こう見ると確かに皆最初から少し別人でも納得はできるな
だがどんなスレのSSでも職人の解釈混在は当たり前なのにな
せめて自分なりのアムロやシャアのSS書けよと……
氏とifのアレでミーアが真相暴露しようとしたらマネージャーの皮の中からファイレクシアの死神が出て来ても驚かない
>>760 そんな事は無いだろJK
あっても\アリだー!/くらいだろ。
よく聞こえない!繰り返せ
リンドグレンがファイレクシア関連のクリーチャーだったら、プラントもその兵力の大半も油汚染で無力化されてしまうから無いな
合同勝利をキャストする準備を整えねば・・・
板違いネタ持ち込みすぎだ、また変なの湧くぞ
黒好きだし気持ちはわかるがな
>>745 順当に言ってギルか、引き込もうとしたラクスかだと主
後者だと不味いことになるけどな・・・・
板違いっつっても既にクロスしちゃってるんだし話題になるのはしょうがないだろ
CCA「だけ」とクロスしてなきゃいけないわけでもないしな
768 :
766:2011/05/23(月) 19:01:17.90 ID:???
先日のWikiの事もあったから
一寸過敏になってたようだ。すまない言い過ぎた
なんにせよケチつける奴は荒らしさ
無視して締め出せ
無自覚な荒らしってのが一番厄介だよね
じゃ一回クロス元まとめてみるか。機体等技術系と思想関係で
コレ抜けてるってのがあったら突っ込んでくれ
☆プラント
・CCA
シャアとサザビー、ドーガ系、ネオ・ジオン(第二次)艦船、サイフレ
・ユニコ
シナンジュの設計(袖付き?)
・他U.C.関係
ムーバブルフレーム・マグネットコーティング・『地球連邦』の発想
☆連合
・CCA&ユニコ
アムロとνガンダム、ストフリにサイフレ、90年代連邦MS(ジェガン、リ・ガズィカスタム、デルタプラス)
・Z
ゼダンの門、ティターンズ系MS&艦船(現在マラサイとギャプラン(フライルー?)、ドゴス・ギア)
・月の都市
黒歴史映像があったから冬の宮殿? ジェガン見つかったからフォンブラウン?
☆ラクシズ
・Z&ZZ
ハマーン様(DNAのみ)、シロッコ(DNAのみ)
ネオ・ジオン(第一次)MS&艦船、アクシズ(まんまラクシズにww)
・MTG
ラクスの発想が世界のファイレクシア化、兵士はすでにファイレクシア人?
夢?現実?生達の池とボーラス
・他クロス
銃夢(ウラマリア=電)、鋼-HAGANE-(遺伝子系の発送元?いくつか前のスレにて言及)
こう見るとラクシズぐらいなんだよね、突っ込みどころ満載なの
ZとかZZならCCAの前だし違和感ないから、ここは突っ込む意味がない
アナザー系も名前だけ出てるが、「ターン絡みなら仕方ない」で済って恐ろしいね
とゆうか、突っ込む奴は馬鹿
嵐だからしょうがないけど
>>772 お前は荒らしに構い過ぎだ
一生ROMってろ
遅れた!
これより支援開始!!
>>774 遅れすぎだwww
にしても、ラクスが人間味取りもどして来つつあるな
白と黒入り交じってるのも……いいね
それからアムロとキラの絡みのパートは自分にはこの身だった、GJでした
776 :
775:2011/05/23(月) 21:23:55.38 ID:???
この身……好みだしorz
スウェンの機体だったと思うが氏のギャプランってフライルーだっけ?
>>777 それで正解
ベルリンで傷ついてヘブンズベースで改修されてる描写があった
でも今後はギラ・ドーガやサザビー相手にしなきゃいけないと思うと
アムロやネオはともかくスウェン達気の毒だな、ラクシズもいるし
結論・ママちゃんがいなくなれば全て平和になる。
つか、どうみてもシャアinCCAです、本当にありがとうございました。
訂正、シャアinC.E
昔はそんなスレもあったが実質統合済み
赤いデュエルが活躍するお話とか期待してたけど低軌道会戦前にエタって残念だったッス
次スレからはナンバー引き継ぎで『もしもUC90年代勢力が種、種死に来たら』で解決
すげぇ自演の荒らしwwwwご苦労さんwwww
ID表示が欲しくなるなぁ、こういう時は
まあどうせID変えて違う人のふりするんだろうけどね
バレバレなのに
>>783 何俺ルールの押し付けしようとしてんだksg
スレタイそのままに実質乗っ取って行くのがいいのに・・
馬鹿な奴だ
つまり787氏に統合スレへ移動してもらえば丸く収まるってことですね!
↑あー、一理あるかも。こんだけ粘着荒らしいる状況だと787氏も気分よくないだろうし。
要はスレ違うってのが荒らしの主張なんだから統合スレにいくのも一つの手かも?
そもそもママちゃんの駄文読んでんの信者だけだろwあ、ママちゃんの自演でしたかwサーセンwww
チラ裏でオナってろ
なに?この自作自演
>>792 しっ!みちゃいけません!
話かわるけど、ジェガンにのってくる連合MSパイロットって誰だろうね?
>>792 それだけママちゃんの駄文嫌いな奴が多いってことだろ。現実みようや
>>793 勝手に話題かえんじゃねーよ、信者乙
>>793 MOBじゃあない?>連合パイロット
ぶっちゃけて連合になのあるパイロットってほとんどいないし
我々はここまでスレの空気を悪化させた787に謝罪と賠償を要求するニダ!
>>795 MSV系の人間はどうしてたっけ?モーガンとか
>>798 モーガンしかいないんじゃあない?
あとレナかな?
ステファン「…」
アンリ「グフクラッシャーも出てないのに種死MSVキャラ、特にバカップルや他人と間違われる忍者もどきが出れるはずがあるまい」
俺は日本人だけど、787氏の作品はスレチなんで統合スレに移動するべきだと思うニダ
無理にMSVキャラ増やす事無いと思う
名無しのままでもエースが乗れば強い事は
当のジェガンが教えてくれたじゃないか!
どうせ荒らしが一人騒いでるだけだから気にせず787氏頑張ってo(^▽^)o
もちろんジェガンに乗るのは名無しでもベテランなら強いと思う。
ただ、アムロ達の隊に回されてくるのだからどんな連中かと考えると
想像力を働かせたくなるもので。
新規で書こうと思うけど、CCAアムロが主人公(転移)で1stから一部キャラ(転生)参戦でデュエルが8号機でまであるようなのはスレち?
スレちも何も、投下してくれなきゃ判断出来ないじゃん。
それに、今投下してくれるなら助かる。荒らしのせいで腐った空気をなんとかしてくれ
CCAアムロがいるならここでいいんじゃないかな
新規職人なら大歓迎
787氏も頑張れ
>>804 実質テム・レイSEEDなら無理にアムロ出さずに統合でやれ
>>805 いま出来たのを投下すると「一話が夜勤最終決戦で二話がヘリオポリス」と言う最初にオチが来て伏せ字を多用する電波構成になるので
いまからオチを目指して書き始めます
あれから2ヶ月半、身の回りで手一杯だった状況もようやく一段落つき、
ようやくこれからのことが不安になる時期、ストレスが溜まるのは分からんでもないが、
やっていい冗談とやって良くないことはあるだろうサ。
ところで「If CCA アムロ」だけど、アムロにそこまでこだわる必要あるのかね。
もちろん787氏みたくCCAのアムロが出てくるのならそれに越したこと無いが、
UC(CCA)→CE要素があれば別にいいのではないかと思うんだ。
いまさらCCA別キャラ板なんて現実的じゃないし、別板に書くのもなんかおかしな話のような。
だからスレ番引き継ぎでCCA〜閃ハサまで含めてたスレタイにすればいいんだよ
今までCCAアムロで上手くまわってるのに何で総括したがるわけ?
別のIf物を書きたいのであれば新たにスレ立てるか該当スレに行けばいいと思うんだが
CCAアムロがとスレタイにある以上そこを守ることは大前提だけど
「自分の気に入らない展開のSSはスレちだお(キリ!」
「荒れる元になるSS書く方が悪いお(キリ!」って
虐められる方にも原因があるとかいう便所のネズミのクソにも匹敵する
カスみたいな論理と同列でしかねーよ、荒らしが悪いに決まってんじゃん
こんなこと言いたかねーけど
飲兵衛先生や以前投下していたアナハイムin種死なSSだってそうじゃん
安置の論理で言えばあの人達のだって「CCAアムロin種・種死」から外れるだろ?
なんで素直に全部楽しめねーんんだよ
いい加減にヒットした頭を冷やせ
明らかにその手の議論をさせて空気自体を悪くするのが目的だろ。
787氏が来る前は呑ん兵衛氏にその手の矛先を向けてたじゃないか。
くっ、ヒートじゃなくてヒットときたか
>>814 787氏が投下を始めたのは飲兵衛先生が書き始めて一月後だよ
それまでの間飲兵衛先生の作品は好評で、787氏も最初の内は好評だった
単に途中から両方に噛み付き始める奴が出ただけ
「これCCAアムロと呼ぶべき?」と飲兵衛先生に抜かしやがった挙げ句
シロッコやアクシズが絡んだ瞬間787氏を一時追い出したのを忘れたか?
いや
君たちが無視してればいいだけの話なんじゃ…
いい歳した大人なんだからそれくらいできないとは言わせないよ?
ブロントはもうオワコン使ってても寒いぞ
いい年した大人なのにそれができない常時オーバーヒートなお馬鹿さんがいるのが問題なわけで…
>>810 地震のこと言ってるのかも知れませんが、
環境や事情に関係なくカスはカスなことやると思います。
>>804 別にどんな作品でもいいよ
なんでもウェルカム
アムロとかCCAとか無理にこだわる必要はない
787氏の安置は許せん
いや、CCA絡むという所は守ろうよなるべく
なるべくな。
強要はできない
>>816 あいつは昔からここに居座ってる自治厨だろ
このスレの癌
新シャアの癌じゃあない?
まぁ。2chの癌ですねぇ。
がーん、だな
いやいやCCAアムロスレだからここ
ここってCCAアムロスレなのにアムロ主役じゃないSSしかないなwww
上の荒らしじゃないがアムロ、ブライト、シャア、ギュネイ他CCAキャラがメインなら兎も角
ハマーンやシロッコをメインで出したいならZスレかZZスレか総合スレでやれとは思う
ラクスはラスボスだろ
まて、ケーラをデスるなよ
あとハイスト登場キャラとかも
それはクェスやアデナパウアーが主人公でも問題無いと?
>>834 戦闘無しで政治家話だけのSSとは新しいな
836 :
830:2011/05/24(火) 22:53:14.88 ID:???
400氏がお隠れになってからスレを見てなかったんだが
久々見たらこの有様でヒートアップしてしまった。
すまない
安置は出て行ってくれないかなあ
アデナパウアー!
強大な力を感じます!
CCAアムロがレギュラーの作品に限定するべきだろ
荒らし乙。
そんな限定で過疎らせようってのが見え見えw
アムロが出てれば良くないか?主人公が誰であろうと。面白ければね。
なんというか
壊れたカミーユを見たクワトロ大尉の気分になれるよねこのスレ
面倒だったら作品の最初かなんかにアムロって一回入れとけばいいと思う
それで義務は果たせる
お隠れになるってさあ・・・
普通この言い方はねーよ
400氏が高貴かどうかはおいといて亡くなったのかよ
知らんかった
スレタイにアムロって書いてあるのに
最低限はアムロがレギュラーかキーパーソンじゃないといけないだろう
それで過疎ったら過疎ったでかまわんだろ
面白ければどうでもいいや
たとえシマパンはいたリィナが空から落ちてくる話になっても俺は容認するぜ!
便利な言葉 >面白ければ
面白ければCCAキャラ出てなくてもここに投下していんだ?ふーん
じゃあ俺バーニィが見たいなバーニィ!
CCAアムロが必ずメイン(キリ! なんて縛る必要はないが
必要最低限のラインとしてアムロは出すべきだ
さすがにスレタイにいるしな
便利な言葉 >自演の荒らし
便利な言葉 >便利な言葉
便利な言葉 >埋めて新スレ
埋めて新スレ >ガンクロCCA〜閃ハサ総合53
そもそも統合スレでおけ。結論でたからとっととうめるか
マジで自治厨うぜぇ
それとも自治厨のフリをした三■目か?
・・・多分そうだな
奴は手段など選ばん
859 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 01:19:03.17 ID:efyL5Waj
さて、自演防止にID出そうか
出さない奴は三■目認定されても仕方ない
便利な言葉 >自治厨
861 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 01:48:49.05 ID:RQEQp976
少なくとも飲兵衛氏と787氏は自分の作品がこれまでのCCAアムロスレ内での作品とは異質である事の自覚とその部分に対する批評や荒らしが来る事は覚悟した方が良い気はする
良いか悪いかなんてのは俺には判断出来ないからちょいとアレだけどこの2人の作品がそれまでのCCAアムロスレの流れを変えたのだけは間違いないよ
個人的な感じ方は98氏や400氏の作品がド真ん中の直球なら飲兵衛氏と787氏の作品は隠し球みたいな感じ
862 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 02:00:56.52 ID:1b1vF15C
批評はともかくとして、荒らしが来るのを覚悟した方が…ってなおかしくね?
>>861 てめーちゃんと読んでないだろ?
《CCAアムロスレ 25 より》
451 名前:427 投稿日:2009/02/28(土) 17:36:31 ID:???
酒の勢いで書いた。今は自分のブライト厨ぶりに反省している。
ブライト厨なので、批判は受け入れますよ、何でこの時代のブライトかというと、時系列的にこの時代でないと、
好きに彼を動かせそうにないからです。ただ、機体能力的にチートさせる気はさせる気はないのです。
《現スレ
>>594》
787 ◆x0o.lpJmC2ij [sage] 投稿日:2011/05/19(木) 16:12:58.68 ID:???
あと、スレ違い云々についてはどうかずっと前に結論出して欲しかったっす。
今更別スレ池とか言われても行きようがないというか何というか(・ω・`;)
どうしてもお嫌でしたら私のコテハンをあぼ〜んして頂きたい
嫌な人間からすれば私も荒らしでしょうし(汗)
少なくとも両氏とも自分が異質なSS投下してる自覚はある
98氏や400氏、373氏ら先人意識しすぎて、極力被らないようにしたらこうなったとしか見えない
ネットもとい2chに晒してる以上荒らされる可能性も覚悟しないとこの手のSS書きはやってられませんよ、ってな!
865 :
863:2011/05/25(水) 02:05:55.74 ID:sklU1jmz
ID出し忘れたorz
ID表示ってどうやるんだ?
sageなければIDだせるね。
868 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 02:31:36.94 ID:RQEQp976
>>863 何で喧嘩腰?
スレ住人がそんな対応ばかりしてるから要らん悶着が起きてるってのが分かんないの?
少なくとも自分は787氏の作品はその書き込みも有ったし黙ってスルーしてきたよ…
869 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 02:40:47.02 ID:5D6I4j+o
871 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 03:35:30.46 ID:P0BSDcve
>>861 その程度の変則でごたごたぬかすやつはこのスレ見るなでおk
872 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 03:44:46.74 ID:S35tXe8G
もとが種厨隔離板だけあって相変わらず民度が低いなあ
873 :
863:2011/05/25(水) 07:17:10.51 ID:sklU1jmz
>>868 すまん…‘覚悟した方が良い’とか、何か上から目線で
今更のことをさも今言うかのような言い方するか?ってついカッとなってな
874 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 11:12:56.29 ID:LRBs1hN5
まあマターリいこうや。しっかし
>>863見て改めてまとめの作品を読み返すと、
本当にいろいろあるんだよなあ。むしろあんだけある作品に被らない形で物語を
展開させてるのん兵衛氏、787氏は改めて凄いと思うわ。
飲兵衛氏はともかくママちゃんが凄いとかねーよwよくあるSFの設定からパクッてつぎはぎしただけだろw信者乙www
876 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 11:38:06.41 ID:gSF9bYvC
お前の論理で言えば飲兵衛氏も沈黙の艦隊そのままだろーが
安直乙wIDも晒せない弱虫君はROMってろよww
>>876 つまり飲兵衛の作品も大したことないといと言うわけだw援護サンクスと言っといてやるよww
878 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 12:16:44.53 ID:wPQN32Tp
文句があるなら自分で投下してスレをそれ一色に染め上げるくらいやれっていう
そうすりゃスレも活性化するしな
879 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 12:34:39.68 ID:+PWMIcNd
こうなったら誰かがもうガンダム関係ないようなSS書いて
そこに批判を集中させてさっそうと追い出されることでみんなの団結を高めるしか無い・・・!
>>879 ではいいだしっぺの貴君にその大役を譲ろうwがんばって書いてくれw
881 :
880:2011/05/25(水) 12:40:07.21 ID:G1Xy/9AK
※おおっと※
あえて話の腰を折らせてもらおうか
SS投下中に支援としてスレを消費する連中がいるのだがどんな意味があるのか教えて欲しいんだ
投下主に+になるなら一枚かむようにしたい
まとめサイトから様々な作品を見てきたがリアルタイムのツッコミも面白いよね
883 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 12:57:59.78 ID:LRBs1hN5
>882
連続投下すると規制にひっかかるから、ほかの人のレス挟むことでそれをふせぐ
一人で連投すると「連続投稿ですか?」やさるさんになるだろ?
さるさんは専ブラ使わないと防げないが、前者は支援がはいる事で防げる……とどっかで聞いた
885 :
884:2011/05/25(水) 13:03:02.89 ID:???
かぶったorz
886 :
882:2011/05/25(水) 13:06:17.61 ID:???
やはりそうだったのか
いぜん代理投下して連投なんたらに引っかかった事がある
ありがとう、それが理由なら支援は一回あれば十分ということか
887 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 13:37:13.47 ID:oaLB4Y2y
キラ・フリーダムVSアムロ・乳ガンだったら互角ぐらいだな
888 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 13:55:31.04 ID:ydJrdfxP
>>887 は?
ニューガンなんて最近のガンダムと比べたら雑魚だろ
キラに勝てるわけないし
つまり最強はユニコーン…
890 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 16:23:50.29 ID:EDxIZrTo
>>884 投下の合間に10とか20とかレスを挟めるなら、さるさんも防げるよ。ここだと現実的な手じゃないだろうけど。
さるさんは専ブラ使わなくても避ける方法は色々あるから、必要もあまり無いだろうし
>>886 連投規制の解除だけなら、別のスレに書き込んでも効果があるんで、投下に割り込んで書く必要はなかったりするけどな
まじめに考察すれば
攻撃端末だけでなく機体の管制(制御)も思考出来るサイコミュシステムを搭載するνガンダムのが反応速度の差で強い
ストフリは機体制御は思考制御ではなく操縦桿操作
サイコミュシステムで機体制御するメリットはNTの精神感応を利用して膨大な情報を脳と直接やりとりすることで複雑な制御を可能にすること
手足と指の数は限りがあるから一度にできる操作入力には限界があるし、目から情報をえて手足を動かして操作入力するまでには必ずタイムが発生
サイコミュシステムとNTにはそれに支配されないってことだな、サイコミュで一度に行える操作入力の膨大さと、神経伝達で発生するタイムラグがない
キラがどんなに超反応しようと、NTやイノベイターのように五感以外で情報を得る能力が設定されてない以上、反応速度は神経伝達の生物的な限界に支配されるから
そのルールを無視できる存在には勝てない
百式とキュベレイ、TheOは機体のカタログスペックにそんな差はないけど後者の二機に比べてサイコミュ系のシステムをもたない百式は操縦インターフェースの差で反応速度と追従性が圧倒的に劣る
厨はGUNDAM-OSの起動画面から神経接続型の操縦インターフェースと勘違いしてるけど、外伝で種のMSはOSに入ってる動作モーションで動いてて動作モーションにない動きはできないことが判明してるからな
神経接続型の思考制御でないのは確定している
>>891 ペルグランドストーリーとかなんとか言うMA
重力下ではストフリ
宇宙ならν
…だがしかし、あの世界ならHi-νにしたら何となくで飛べんじゃね?
ドラグーンシステムの制御には脳に外科的手術による共有化処置が施されたパイロット3人を必要とし、
それぞれがX軸、Y軸、Z軸を担当する事で、システム運用が可能なレベルまで擬似的に空間認識力を高めている。
パイロットが搭乗するブロックを分離すると3人による空間認識力が使用出来なくなり、緊急時以外は分離しない。
ペルグランデ (PERGRANDE) は、ラテン語で「巨大」の意。
Wikiからのコピペだけど、コレで合ってる?
ごめん、名前欄間違い・・・orz
∀「まぁいいじゃないかそんな最強は誰だなんてことは」
赤くて巨大なジム「ヨバレテイル…」
赤い耐圧服着た疫病神が興味を示したようです
……あの人が乗ってたらイデが発動せずに終わりそうで困るw
むせるな
むせるひとは、狙ったが最後マルチロックオンシステムも
サイコミュも誤作動おこしかねんからな。
ゴルゴ13など時代遅れの傭兵ですよと、いいながら最新の銃と
射撃技術でゴルゴに挑戦しに行くようなもんだ。
サイコミュ機はジ・Oで完成されてた。
発動しそうになったらイデオンゲージにアーマーマグナムぶっぱして強引に止める姿しかw
最強はクアンタ
904 :
通常の名無しさんの3倍:2011/05/25(水) 21:42:56.81 ID:1b1vF15C
逆襲のギガンティスだと、ガンダム世界(当時はまだアナザーの概念がなく
宇宙世紀が唯一無二だったけど)はイデオン発動編で滅亡し再生したあとの
世界とされていたな。ニュータイプ能力の発現もイデの導きのひとつという事で。
そういや二次SSだと意外にもイデオンクロスってないな。
あまりにも扱いかねるのか…
イデオン連中は敵も味方も殺る気満々すぎてクアンタムバーストでもどうにもならない気が
どうにでもなるよ。
>>906 意思疎通できてもそれでお互いに歩み寄れるとは限らない
正直00の世界だと発動しないかもぐらいだしね・・・>イデ
ある意味でイデオンと似たような感じだし
正直00に勝てる存在が思いつかない・・・・
ヤザンならトランザムバーストごときが起きても闘い続けるだろうな
腕もダンチだし00だろうが000でも負けんよ
職人にはスレちだスレちだ散々言っておいて
なにすれ違いの雑談してんだお前等
>>910 ヤザン対仮面ライダーオーズとぬかしたか貴様
見てえじゃねえかコンチキショー
荒れるよかまだこっちの方が平和だろう・・・
>>904 スパロボ以上に動かし辛いのと
華と言うより派手さを表現し辛い気がするな
いざ活躍させようとすれば・・・なぁ
>>812 暴れん坊将軍VSオーズなら夏の映画で…
ギラドーガ・重装改で種死のガナーザク一斉射を再現する為にランゲル砲をパーツ請求したけどなかなか来ないお
そういえばプラモ関係で武器セットとか売られなくなったよなぁ
>>917 GM系の武装とかHGUC規格で統一すれば需要があると思うのにね。
ジオン、ネオジオン系とか幾らでも商品展開可能だし。
あとジェガンのと一緒にν用のフィンファンネルとか。
>>918 あとはMGの規格に統一して出すのもありだよねぇー
一年戦争〜0083
グリプス〜Vの武器セットは出せそう
>>920 なんだかなぁ
ジムライフルを二つ持たせたいんだけどなあ
全てのキットに握り手、サーベル持ち手、ライフル持ち手を左右つけてくれれば解決
いまはケンプのライフル持ち手の甲の装甲付け替えで解決してる現状
>>921 MGノワールに同Aスト&IWSPから徴用したライフルを2丁持ちさせてみたけどかなりカッコよかった。
あとは陸ガン用の100mmマシンガンとかGMコマンド用のマシンガンなんか2丁持ちさせたいよな。
スタークジェガンにビームライフル二丁持たせたら下からビーム飛んできた。
>>924 ( ´;д;).。oO(下からビーム撃った奴のHGUCにバズーカ無かったお)
>>910 実際ひろしも拒否って戦闘続行したしな
アムロとシャアみたいに分かり合ってるから歩み寄れないってのもあるし
言い方は悪いが、しょせん無理やりテーブルに座らせるための道具にすぎんよ
そっから先は人間次第
アンジェロズールのブルーノ砲が
ドーガの背中の凹にハマらない(泣)
CCAのHGUC改造キット出して欲しいお(;ω;)
女神まどか様
超最強!!
>>927 いかんな因果堂やらアニマルチャンネルだとか言う天然老人しかイメージ出来ない
2丁持ちは格好はいいんだけど、実用性のほどは・・・と言ってみる。
パイロットはともかく、MSの方を2丁持ち前提の設計にしないと辛いかも。
いや、俺がシールド好きなだけかも知れんが。
>>929 二次創作の設定を合わせたアズラエル家
ムルタ:玉ねぎ料理研究家
父親:呆け気味の老人
妻:ルナマリア
娘:虚乳
養子:種三馬鹿
執事:王道のセバスチャン
なんて明るく楽しげな大家族!!
ガードカスタム「この盾、重すぐるから捨ててR4ビームライフル持っていい?」
アレックス「両腕ガトリングは含まれますか?」
NT-1の隠し両腕ガトリングガンは地味にわけわかめだと思う
ガンダム4〜5号はゲルググJGと同じスプレーガン並みのビームガンな分余計に違和感
>>937 あれは悪役MSが卑怯にも隠し武器をもっていたってシチュだから
ギャン「シールドに武器仕込まねぇとか無駄すぎるんですけどwwwww」
ガンダム「シールドに武器仕込むとか頭おかしんですけどwwwww」
ギラドーガ「どうせ当たれば死ぬんだしウェポンラックにしてもいいよね!」
ゲドラフ「アインラッドのビームシールドはこう使うwwwww」
シャアのバズーカで戦果がチベのブリッジを破壊してドロスの格納庫に激突大破誘爆大爆発ドロス轟沈に…
あと北瓜先生のクワトロZ開始決定でカミーユ…
>>932 ザク相手に盾を投げまくったRX-78&スイカバーマジックのMSZ-006「「ガタッ!」」
雑談自演で埋め潰してんじゃねえよゴミ種厨が
容量400越えで950が見えたから次スレ立てるまでにある程度埋める流れだと思ってた。
>>941 レコアとの関係とZ後何してたのかはやるのかな?
ここは雑談するスレじゃないぞ
でてけ
レコアさんはあれ一方的に惚れられてただけなんじゃね?
ある程度埋める流れだ。常識
投下は次スレになってからのほうがよさそうですね
そうだな
ここ、もともと雑談から始まったスレだよね
便利な言葉だな
感動的だな
自治厨は出て行け。
ポポポポーン
俺が、ガンダムだ!
クェスが種一話に流れついたら
ギュネイが種死一話に流れついたら
ナナイがロドニアの所長になったら
種を舞台にサンライズワールドウォーをやり直したら
ネオジオンとロンドベルが種にやって来たら
次スレまだか!
自スレたてれねぇorz誰か頼んだ
次スレたてれねぇorz誰か頼んだ
無理に作らんでも別にもう統合スレでよくね?
ごめん、俺もむりだった。なんか規制かかってんのかね?
まあもう2つしか作品ないしなぁ。それも粘着荒らしわいてるし、統合しちゃういい機会かもな
そのうち一つはスレ違いだしな
見苦しい自演はやめとけ
スレ建て乙
972 :
967:2011/05/27(金) 03:59:46.25 ID:???
乙でござる
___ ,、|乍i゙ __
.'∵` r-,,_,j≡ `i三二━ロ=〔=Ei] >≫
l,ヨl乍゙i≡ ′ ̄ """''''''''''''"" ̄
-=i;,______,, _,,..-ーj, l jiニiァ= .... ........
≡゙iヽヽヽヽヽヽヾl,_..-ーj j i i  ̄i`[ニiァ━,,,,,、 .'∵`
--=== _,,..-‐ー─----=_ニiァ= ` ─--l;;;;;゙i
゙i,;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;i‐'''l‐''"~ニニ!!;;;;;;;!::〉=[ニiァ━.‐'゙゙‐' .'∵`
 ゙̄ ̄ ゙̄ ̄ """""""'''''''''''''''''''''''''''""" ___,__
.'∵` || i'| ||
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ノ===.lヽ : :‥.|| i'| ||
|;!:.ニニ!;!:.ニニ!!ヽ | || i'| _ ||
: :‥. ,l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,|| ‖;;;‖,||
l「r‐i r‐ュl ̄=─---=ー、_|××|_||, || ‖;;;‖,||
,l |L_j L_」| | 二サラミス艦橋二二| ||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
l_____________________________
|| || || ||`i±)==ュ'|| ________
.. .. || ∧_∧,|| || // ̄丶 || (´Д`ミ || /
|| (・∀・(()|| || ()),,゚Д゚), ||(=|i=@)|| <各艦に埋めをする様伝えろ!
|| /=|=@)|| ||,/=i|=@). || | | [[l, | || |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[二二二二二二二二] ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
.'∵` | | ̄ ̄=| ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ‖;;;‖  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |◎ / /\ ̄`、/\ ̄`、  ̄ ̄
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‥∴ | || ___ || ̄ ̄ ̄ | ̄二i ̄
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| 我々本スレは荒らしに踊らされてばかりだと
| おっしゃるのですか?
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,ィ'",r'"'ヽ、_,.r'⌒ヾ,i, [ニニ[][[__]二二二二二二|
/ ,r' | ゙;i _,,.、-'ー 、: : : : -──一二二二二`‐-、,_
l | ! ;{ ゙ー‐t、二二三三二ゞ;ヾミ;三ミミミミミ ̄ ̄
i } 'i | | ヾミミ;三三;;ミミミ
ミi ,;=-、,,_i _,, -''; |r'i i _,ィ''"'' ヽ;i イi,ニンミミ
l~l 'ェァン ,<ェュ': },ィ| | ィ=‐' ヽi | i|jミミ
lf | |i〈 | ,ノ /彡
{ i ,i .、 .;'、 〈}ノ | ::. i,ミ:;ミミ
ヽl l `''´ i lr ゙ーi. :::.. i \《彡
| | i, ,| }‐- ;´ ゙i、
ヽ, -─‐ /;i | . |
,i|ト、  ̄ /,ー{ l _ イ _,,.、-‐''"l
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l``'ー-、,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;|il;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;;、-‐'''" :iヾ;;;;;{ /;;;;;/.:.:.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
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/
| 地球側からは、そう見えるな・・・・・・。
>>960 クェスがデュランダル議長に出会ったら、彼に父性を求めるんだろうか?
クェスを敵視して日々喧嘩が絶えないレイ
それを見て、「兄妹喧嘩みたいだ。家族っていいよな…」とどこかズレた感想のシン
ドサクサに紛れて、「…だったら私が家族になってあげても…」とアピールするルナ
喧嘩を止めようとしてあっさり返りうちにされる凸
それを慰めるメイリン
という構図が脳裏をよぎったw
クェスはNT相手じゃないと父性を求めない気がしないでもない
別にNTじゃなくても、かっこ良くて物分りの良さそうな大人の男(ただし30代前半までw)
なら誰でも良かったのかもしれない
ラウあたりに父親を求めたらどうなるんだろうか・・・
そもそもUCだとラウの身体は治せる可能性があるとしったらどうするつもりだろう
ISのSS読んだ後ここに来たせいでラウがラウラに見えて?ってなった
ブラックラビッ党かね君は?
いや、オルコッ党兼エレガン党
実はシャルロッ党
お前らモッピーさんディスってんのか!?
1番扱いが悪いのは箒だよなIS・・・・
キャラ人気でもネタ人気もイマイチ、そのくせ本編で活躍が増えたらうぜぇだの贔屓乙だの
2組に比べたらだな・・・かわいいのにクラス違うわ
中国だからというだけで割りを食うわ・・・
ISの凄いところはマジで外れがいないという事だ
IS世界にロンドベル艦隊と大天使転移、
(のんべえ先生の第一話でのロンドベル艦隊が、「CE世界」で無く「IS学園島」付近に…、
ほぼ同時刻に、大天使もロンドベル艦隊付近に転移…)
とうぜんIS学園側も突然の「アンノウン」にISを出してくるが
「未確認空中艦隊」の方からも程なく「緑色の空力特性無視した感じの航空機」が
数機発進して…
逃げて―w、やまやま&教員部隊の方ー!w
ISはMSのビームの直撃に耐えられるの?っと
>>990 絶対防御があるから死にはしないのでは?
むしろ問題はMSに比べてはるかに小型なうえ慣性制御まであるISにどう攻撃を当てるかだと思うが。
さすがにメガ粒子砲は負荷がかかって無理だと思うけどな
むしろ991のいうように機動力がありそうだから、あてる方が面倒だな
UC兵器はモビルトレースシステムというわけじゃないわけでw
ISに勝てるのは00勢くらいのものだな
お前らが何言ってるんだかわからん。
プランBでいくぞ
うちさぁ、サイコフレームあるんだけど、持ってかない?
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