劇場版ガンダムSEED、公開中止決定 16

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153通常の名無しさんの3倍
なぜって?

そりゃあ関わってくれる沢山のスポンサーや関係者の生活がかかってるんですから。
「売れなかった-、アハハごめん!」じゃ、ぶっ飛ばされますって(^^;;;
アニメーションは共同作業ではあるけれども、作品の成否の80%を握っているのは間違いなくシナリオ(脚本)です。両澤なしでは「ガンダムSEED DESTINY」は成功しなかったでしょう。
本当に這うようにして、シナリオを書き続けてくれました。
「DESTINY」は彼女にとっては手を入れきれなかった部分も有って、不本意なトコロもありましたが、結果は「SEED」に比肩するヒットになりました。
そんな無理が出てきたのでしょう。今度はどうしても一時、仕事を中断しなければならない状態になってしまいました。
だったら、「シナリオライターを替えりゃあいいじゃないか」と思う方もいらっしゃると思いますが、そんな簡単なもんじゃありません。
僕としては、アニメ界の未来のためにも、そういう考えの方は業界には来ないで頂きたい。
それをやって成功した作品って、ほとんどないんですよね。
キラというキャラクターひとつをとっても、彼女の書いたセリフと、平井さんのキャラクターデザイン、保志くんの演技で出来ているのです。
どれ一つが欠けても、あの「キラ・ヤマト」にはならないのです。
僕はキラ・モドキなんて見たくない。せっかくの映画なんだから、ちゃんと「キラ」を描きたいんです。
セリフなんて誰が書いても大差ないじゃないか、と思う方もいらっしゃると思います。
悲しい事にこの業界にもそうおっしゃる方はいるようですが、「だから君らの作品は売れないんだよ」と心の中で僕は思ってます。
この辺はまた話すことになると思いますが、本当の意味で「シナリオを読める」スタッフが、アニメ界に少なくなってきています。

キャラクターの内にあるもの、育ってきた環境や考え、その全てが一つ一つのセリフに出てくる訳で、上っ面をなでたセリフでは、視聴者の感情を揺さぶる事は出来ません。
スタジオによっても作り方は様々でしょうが、「SEED」は「このやり方」だったからこそ成功したのだと、僕は確信しています。
幸いサンライズの上層部からも、「一度制作を止めても治療をしてくれ」、という話をいただきました。
「ガンダムSEED」という冠が付いていれば、「内容はどうでもいいんだ。公開さえ出来れば」ということじゃなく、「ガンダムseed」をちゃんと未来に残る作品として、良いものを作ってほしいと言ってくれました。
本当に「ガンダムSEED」を大事に考えてくれました。