もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら50

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1通常の名無しさんの3倍
次スレは>>950を踏んだ方か480KBからお願いします。
スレは、基本的にsage進行です。

もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら49
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/shar/1282914609/
【考察】CCAアムロin種・種死【雑談】part21
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/shar/1278076546/

過去スレはまとめサイトを参照してください
【まとめ】http://ifcca.x0.com/seed/index.html
【Wiki(ウィキ)】http://arte.wikiwiki.jp/
2通常の名無しさんの3倍:2010/11/10(水) 15:33:35 ID:???
>>1
3通常の名無しさんの3倍:2010/11/11(木) 11:00:54 ID:???
 〉〉1乙させてもらう!
4通常の名無しさんの3倍:2010/11/12(金) 18:16:17 ID:???
>>1
5通常の名無しさんの3倍:2010/11/12(金) 20:11:42 ID:???
>>1
前スレ>>985
TVで、アスランがミネルバにおいて周囲の信頼を失っていった主たる原因が
キラ一行の乱入行脚とそれに対する煮え切らない態度だっただけに、
AA組がラクスから逃げ出し、しかもカガリもオーブにいる現状では
乱入自体が多分ないだろうから関係が悪化する要素もかなり少ないんだよね。
当のキラ達も恥を忍んでプラントというか議長サイドに駆け込むのが
(無論シンとも話し合ってなんぼかボコられるのは覚悟の上で)
一番無難なんだろうけどすんなり行けるかな?
無論ラクスが撹乱のためにキラツーを繰り出してきて大混乱を招く危険性も十分あるが。
いずれにせよ続きが楽しみ。
6でぃあっか:2010/11/12(金) 23:18:30 ID:???
こっこれは、
乙じゃなくて チャーハン
零しただけなんだからね
変な勘違いしないでヨネ

  ∧,,∧
 (´・ω・)
c(_U_U
  ━ヽニニフ

     。・゚・。・゚・。・
       。・゚・
      。・゚・
    。・゚    。゚
    ゚・。・゚・。・゚・゚・
7通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 02:57:13 ID:???
>>5
偽物編定番の全てのキラが「僕がキラだ!」になって、アスランが「じゃぁ、二、三匹貰っていきますね...」て言う訳だ...


8通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 06:13:56 ID:???
>>7
後のキラトゥエルブである
9通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 09:02:58 ID:???
ユニコーンが出る前に既に量産型女体キラをキラブリッジ大佐が囲う奇形・改造話は存在していたから携帯は度し難い
10通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 11:00:05 ID:???
>>7
まりゅー「キラ君がたくさん...どれが本物かしら...?」
さい「とりあえず、コレで判別してもましょう...(アスメイ&シンルナ&ジブ黒ネコ、レイ議長etc種カプ)」

まりゅー「....見事にみんな寝取ったわね...(キラを膝枕しながら)」
むう「(ナンテコッタイ....)」
黒ネコ「にゃおーん、ゴロゴロ」
議長「(認めたくないものだな...これが(この持続力が)若さか...)」

キラ's「「責任はとるっ!!(精力的な意味で)」」


かずい「じゃぁコレで...(つコンピュータ一式)」

まりゅー「世界中のコンピュータをハッキングしちゃったわね...」
みりぃ「電力施設に医療施設、軍施設だけじゃなく、個人のコンピュータまで...」
盟主王「株価も不規則に乱高下してる...あぁ、今日もよく虹色ビームとトリィの群が飛んでるなぁ...(現実逃避中)」


むう「じゃぁコレで(つラクスの写真集)」
しん「なんか...怯えながら、自慰してません?」
だこすた つ(ラクスの声入りカセットテープ)
ばるどふぇるど「あ、ラクスの声聞いてビクッってした。やっぱ怖いのか...」


全員「「わからねぇ、どれがオリジナルだ??」」
11通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 12:07:32 ID:???
ママちゃんのオリ設定ばっかの糞小説なんぞ、よくもまあおもしろがって読めるもんだな?
さすが低脳どもの巣窟www
12通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 12:10:35 ID:???
>>10
逆にまともで常識人なキラは本物だと言っても信じられなくて隅で体操座り
13通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 12:43:34 ID:???
楽しんだ者勝ちだよ負け犬君
14通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 13:06:38 ID:???
>>11
このテのスレは大体がオリ設定だろうが
どうせどのスレでも同じ事いってるんだろゴミ虫www
15通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 13:42:03 ID:???
>>11
天気もイイことだし表の空気吸ってこい
16通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 13:43:47 ID:???
文句あるなら、オリジナル設定の無い、全ての住人に支持される作品を書けば良いと思うんだ

あ、君のあだ名は男なら「ふくだくん」、女なら「もろさわさん」に決めたからw
17通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 13:43:56 ID:???
>>11
おめえのパパちゃんもそろそろ金属バットを持ち出す頃だぞ。
最初で最後の親孝行としておとなしく殴り殺されてやれやゴクツブシ豚w
18通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 13:48:22 ID:???
なんでこう煽りが絡むとレスがすすむのかね・・
飲兵衛先生や98氏投下待ちの禁断症状?
787氏のも面白いんだがね、特にぶっ飛び具合が←これが嫌なのか>>11は?
19通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 14:00:15 ID:???
>>18
NGに突っ込んだりできるのにしっかり読んで絡んでくるドMのお馬鹿さんなのさ
20通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 14:09:51 ID:???
>>16
じゃあオカマだったら?w
21通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 14:47:19 ID:???
これで紳士、か
やはり人に品性を求めるのは絶望的だな
22通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 15:03:40 ID:???
自分をヒトだと勘違いしてる躾の悪い畜生の増上慢に鞭をくれてやるのも
紳士のノブレスオブリージュってやつだろ
23通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 16:44:30 ID:???
>>7
議論の結果、「世界征服を目指すスク水でペッタンコな幼女」のきらが本物と認定
24通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 16:46:50 ID:???
>>23
それはきらでキラじゃねぇww
25通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 17:05:08 ID:???
シャアが見ているのだぞ、シャアが!
26通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 17:11:32 ID:???
>>25
あんた時代ちげーよww
27通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 17:17:04 ID:???
>>23
様をつけろよこのオタンコナスがぁ!
28通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 22:58:20 ID:???
死んだ時代が判らんヤザンらしき人がルナマリアに憑いてるんだ、別に気にはならん
たとえ名無しでも男性が取り憑いてるだけで自暴自棄で狂暴になりそう
29通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 23:18:55 ID:???
>>28
すまんが、前スレで氏自身が取り憑いてる事を否定してる

867 :787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/06(土) 19:03:06 ID:???

そんなあなたに大ヒント
ネタバレになるけどこの際いいや、言っちゃう
『鋼-HAGANE-』でググッて頂戴

って
30787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:45:30 ID:???

みなさんこんばんは、最近、ラクスのパートを書くときは
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12034360
を聞きながら楽しんでおります、787です。
ここ数日の流れで心が折れそうになりましたが、16話が出来ました。
次から投下しようと思います。今度も誤字無ければいいけど・・
31787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:46:27 ID:???

〜アスラン達がディオキアで小休止をとる数日前

「まさか、喜望峰廻りになるとはねぇ……」
ユウナ・ロマ・セイランは、目の前に広がる海原を、憂いのこもった目で見つめていた。
大西洋連邦の圧力によってオーブが送り出した増援艦隊。
オーブ艦隊の旗艦である『タケミカズチ』のブリッジである。
スエズ基地への増援という名目であったが、まっすぐインド洋を突っ切るのではなく、
南アメリカを回り、大西洋を抜けて喜望峰を回り、スエズへと入るルートを取っていた。
ZAFT勢力下である現在の大洋州と赤道連合南部を避けるためというのが理由だ。
「ですが、わかりません。ZAFTと戦うという無理難題であれ、
どうして我々が黒海まで出向く必要があるのでしょう」
隣に立つアマギ‘戦時三佐’が、ユウナに問うた。ユウナは、
「インド洋だと観衆がいないんだよ」
派兵先が黒海方面だという理由は明白だ。
今現在ZAFTの勢力で一番目立つ働きをしているのは『ミネルバ』であり、
それを反連合色が日増しに強くなっていく、
ユーラシア東側やアフリカの民衆の眼前で、徹底的に叩きつぶす気なのだ。
それにより、世界各地のZAFT&反連合勢力の士気をそぎ落とす事に繋がり、
オーブの戦力も削れ、結果として大西洋連邦の一人勝ちという寸法だ。
「納得できません。我らオーブは、他国を侵略せず、侵略させず、他国の闘争に介入せず。
この三原則があってこそ、今の我々があるのではないですか?」
「わかってるさ。ウズミ閣下が生前おっしゃった『オーブの理念』。
それはオーブが胸を張って誇って良いと思っていたよ。
でもね、それはすでに二年前、連合に攻め込まれた時点で崩壊していたんだ」
「それは……」
二年前、ヘリオポリスにおいて連合との技術協力で『GATシリーズ』を完成させ、
あまつさえその技術を盗用し『アストレイシリーズ』を作ったという過去がある。
そして、理念を強硬に守り通した結果は…言うまでもあるまい。
「悲しいけど、これも戦争なんだよ。
僕らは、自分たちの手で、中立を壊す傷口を作ってしまった。
そのツケが、こうして回ってきた。それだけのことさ」
アマギは何か言い返そうと思ったが、ユウナの顔を見て、止めた。
「それに、これはカガリが下した決定なんだ。
『綺麗事を並べて国を焼くなんてもうたくさんだ』って。
びっくりしたよ、いったん部屋にこもったから心配してたんだけどね」
ユウナはブリッジの天井を見上げて、数日前オーブでわかれ少女の事を思い出していた。
「『連合の思惑には一度乗ってやるさ……』か、いやぁ…怖かった」

32787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:47:10 ID:???

※※※※※※※

「カガリ、いるのかい?」
アラファス島・オーブ行政府。首長執務室の戸を、ユウナはトントンとノックした。
例の『アークエンジェル』と『フリーダム』の映像を水面下でちらつかせた、
大西洋連邦の高圧的な姿勢に屈し、オーブはとうとう条約締結にまで至ってしまった。
それだけではなく、同時に行われたオーブへの出兵要求。それすらも、断れる段階ではなくなっていた。
その事にショックを受け、カガリは執務室に引きこもってしまったのだ。
老人達はしてやったりという顔をして、議会を去っていった彼女の背を見送ったが、
ユウナは、何か彼女に違和感を感じていた。
押さえつけていた何かが開放され、彼女の胸中で鎌首をもたげた音が、彼には聞こえたのだ。
「入るよ」
ノブをひねってみると、鍵はかけられていない。彼はそっと、扉を開けた。
「……カガリ?」
彼女は、業務机の上にあった装飾など全てを叩き落とし、机の上に地図をひろげていた。
一枚の世界地図である。
それも、赤・青・黄の三色に塗り分けており、ユウナは、勢力図だと悟った。
「……ん? ユウナか」
カガリは、先程の怒りの表情はどこへやら、彼の予想に反して冷静だった。
「まさか、私が部屋で暴れているとでも思ったか?」
「まぁ、そんな所かな。…これでも十分荒れてる方だと思うけど」
ユウナの小言を無視し、カガリはじっと地図を見つめる。
大西洋連邦、東西ユーラシア、赤道連合、南アフリカが青に塗りつぶされ、
アフリカ共同体(アフリカ北部・中央)、大洋州、が赤。
残っている東アジア共和国が黄色という塗り分けであった。
「これが…オーブ」
カガリは重い口調で、オーブを青く塗りつぶす。
「私は、お父様を裏切った女になってしまった」
「そんな事…」
無い。そう言いかけて、彼は口をつぐんだ。彼女の目が、猛禽さながらの目つきになっている。
何かが、彼女の中で壊れたのか、押さえつけていた感情が爆発したのかはわからない。
彼女は、ゆっくりと部屋の中を歩き回って、張られた窓から青天を見上げて、言った。

「だが、これで『お父様』に拘る理由もなくなった訳だ」

ユウナは愕然となった。父親のウズミを慕い、
その後を追おうと懸命になっていた少女の言葉とは思えない。
「こうしてみると、当初の連合はプラントに対し優勢だったな。
しかし、この数ヶ月で、趨勢は変わった。……ミネルバの手によって」
カガリはまた赤いインクを筆に付けると、ユーラシア東側(東欧・中東)地域、
そして、赤道連合南部(東南アジア東)を真っ赤に塗りたくる。
カガリは、自分に言い聞かせるように語っている。
以前の彼女なら、どれほどの材料が向こうにあろうと、先程の議会で強硬に反戦を口にしていただろう。

そう、……彼女の父のように。

33787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:47:52 ID:???

彼女は手元の筆をくるくる回しながら、言う。
「私は、今までお父様の言葉こそが正しいのだと思っていた。
『他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない』
…お父様の掲げられた理念こそ、最も崇高な考えだとな」
「…………」
「でも、それでいいのかって思ったのも事実だ。
国を焼かれ、家族を失った者達からすれば、
私の言葉はすべて荒唐無稽、無知蒙昧な子供の戯言だろうからな」
シン・アスカのあの言葉を思い出す。
『自分の口にした言葉で誰が死ぬかとか、真剣に考えたことがあるのかよ!?』
あれが心に突き刺さったのは、本当に考えたことなど無かったからだ。
「だから今オーブが、世界から孤立しない、国民に見捨てられないためには、
何をすべきなのかをずっと考えていたんだ。…綺麗事で国を焼くなんてもうたくさんだ!」
カガリは、脱ぎ捨てていた首長用のスーツを着直し、ユウナに向き直って、
彼は、グッと息を呑んで彼女と相対した。
これほど緊張するのは初めてだ。今までの彼女にはない『何か』を、全身に浴びせられている。
「オーブは、大西洋連邦の要求を呑み、派兵する」
「それが君の答えかい?」
「ああ。連合の思惑に一度は乗ってやるさ……。
今溝を掘っておくのは得策ではないし、連合・ZAFT双方のオーブへ手を出す気力も削がせる。
プラントとは対立することになるが……、デュランダル議長は聡明な方だ」
「……なんでここで議長の話が?」
「あ、いや! それはだな……」
あとでプラントとの対立に落としどころを見いだす気が満々だ。
急に先程までの雰囲気が雲散し慌て出す彼女を見て、ユウナが腹をかかえて笑いだした。
カガリは少し機嫌を悪くして、
「笑うな! 私なりに一生懸命考えてだな…!」
「いや、ごめん。僕と全く考えていることが一緒だったから、つい…」

「すまないな、片づけを手伝わせて」
「気にしないでよ。こう見えても、今喜んでるんだよ、僕は」
カッとなって叩き落とした装飾や文房具などを、
我に返ったカガリは拾い始め、ユウナはその手伝いを始めた。
「君はもうちょっと本音を口に出さないようにすればいいのに」
「う、五月蠅い……? これ…」
ふと、カガリは写真立てを拾って、黙り込む。
ユウナは散らばった書類をケースに入れ直すと、彼女の後ろに近づいて手元をのぞき込んだ。
「ウズミ閣下の写真…」
「……怒ってるかな、やっぱり」
カガリは、そっとそれを机の上に置き直して言う。
この決断は、正直今までの自分の歩んできた道を否定する事なのである。
「怒ってると思うよ。でも、きっとわかってくれるさ。
カガリだって、オーブを想っての決断なんだ。
酷に生きる事は過酷に死ぬ事より何倍も力が要るんだから…」
「ありがとう、ユウナ」
彼女は肩にポンとのせられたユウナの手を握った。
34787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:49:30 ID:???

※※※※※※※

「そんな事が……」
「アスランには悪いけど、ミネルバにはボロボロになってもらわなきゃ。
……僕たちオーブの、カガリの決断を無駄にしないために」
「しかし、そういう意図であれば、ミネルバを叩くのは得策とは思えませんが…」
「今は僕らは連合側だよ?
一事に全身全霊で当たれない国を、寝返ったところで誰が信用するんだ」
ユウナはアマギにそう言い聞かせる。
そして、本国で今懸命に国民の怒りとぶつかり合っている彼女に思いをはせる。
念のため、国防軍トダカ戦時准将を傍らにつけている故、親父達首長達も迂闊に彼女に進言できまい。
彼は、典型的な、オーブに忠誠を誓った猛将である。きっと彼女の良き支えとなるはずだ。

「後はデュランダル議長が『曹操』のような器のある人物であることを祈るばかり、か。
……まるで『張繍』だね、僕らは」


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第16話


「地球軍に増援、ですか」
シャア・アズナブル、アスラン・ザラ、ハイネ・ヴェステンフルスら三名は、
ミネルバ艦長室に召集され、タリアの口から、軍本部から下りてきた情報を聞いていた。
タリアは、真後ろのパネルを地図のモードへ切り替えると、
アフリカ北部から南ヨーロッパ、中東地区を映し出す。
「アフリカ共同体から送られてきた情報よ」
ジブラルタル狙いなのか、黒海方面狙いなのかまだわからないとの事だ。
「この時期ならば、スエズへの補給路確保と見るのが妥当でしょう」
「ええ、ここでスエズが落ちれば、趨勢は一気にこちらに傾きますから」
シャアとアスランが言う。
ガルナハン基地陥落以降、ユーラシア東の勢力図は一気に塗り替えられた。
東欧、中東、北アフリカがZAFT側に付く事を表明し、
南アジアを初めとする赤道連合も、
だんだん反プラント色を弱める傾向がある。
「これからが大変ね、せめぎ合いになるのは避けられないでしょ」
ハイネが、タリアのその言葉に返すように、
「その増援はともかく、現時点のスエズの戦力はどれほどの規模なんです?」
「数は勿論だけど……入った情報が正しければ、『彼ら』がいるわ。
インド洋で出くわした地球軍の連中」
やはりな、と、シャアとハイネは内心そう思った。でなければ、彼らがあそこにいるはずがない。
それにしても、厄介なことになった。
「これより本艦は出撃するわ。
マルマラ海入り口、ダーダネルス海峡でこれを迎え撃つ。
発進は〈06:00〉。いいわね」
35通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 00:50:05 ID:???
支援
36787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:50:41 ID:???

「「「 了解! 」」」
タリアは、新たにミネルバに加わったハイネに目をやる。
ミネルバクルーの中で唯一の『特務隊』の人間である彼には、確認を取っておく必要があった。
「貴方も、よろしい?」
「ええ、それはもう」
「ならいいわ。アスランだけ残って、後は発進準備に取りかかって頂戴」
アスラン本人は、何故自分が残されるのか疑問に想った。
シャアとハイネは、アーサーの後を追って艦長室を退室する。
一人残る彼に、タリアは残酷にも、
「今度、地球軍の増援として出兵したのは……オーブ軍だそうよ」
一瞬、アスランの中では‘考える’という行為そのものがストップした。
足下がふらつき、彼は思わず部屋の壁に手をかけて、倒れかけた体を支える。
「オーブ? ……なんで?」
「言いにくいけど、あの国も連合の一員になったという事ね。
驚いたわ、オーブの姫が決定したそうよ。連合に組するって」
「カガリが!? まさか! ありえない!」
アスランは顔を真っ赤にして、艦長室の壁を叩く。
鈍い音と、アスランが荒く息を吐く音が部屋に響いた。
「悪かったわね、この黒海への地球軍侵攻阻止は、
軍本部からの命令なの。避けることは出来ないわ」
アスランは、戸惑いを隠せなかった。オーブは、第二の故郷と言っても良い所である。
そして、自らが愛した人たちが住んでいる国だ。そこと戦うのか?
「今はオーブも地球軍なのよ、アスラン」
タリアは厳しい声で告げ、アスランはゆっくりと身を起こして、
「……はい」
軍に復帰した以上、ZAFTと敵対するならば撃たねばならない。
それはわかっていたが、彼の胸中は複雑な感情が渦巻いている。
退室し、レクルームに向かおうとしたアスランに、話しかけた男がいた。
「ハイネ…」
「少し、いいか?」
甲板へと移動した後、ハイネは手すりに手をかけて、
「オーブにいたのか、大戦のあとずっと。
……いい国らしいじゃない、あそこ」
「ああ……」
アスランはチクチクと心を刺す痛みに耐えながら言う。
東南アジアの綺麗な海に、暖かな気候。プラントにはない、緑と青で彩られた島々。
「このへんも、綺麗だがな……」
黒海を見つめながら、ハイネは言い、アスランに向き直る。
「戦いたくないか……オーブとは」
アスランは、思わずハイネに目をやる。
責める気などけっぺんも無い、穏やかな顔だった。
37通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 00:51:55 ID:???
しえん
38787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:52:23 ID:???

「…………戦いたいとは思わないよ」
「そっか……。じゃあ、どことならお前は戦えるんだ?」
「え…!? いや、どことならなんて……戦わないのが一番だと思っただけで」
「俺もそうさ」
ハイネはまた黒海の海面に目を戻し、
「でもよ、アスラン。今は戦争なんだ。
お前のように、誰もが終わらせたがってる。
そのために、俺たちは軍人やってるんだ。そうだろ?」
アスランは、彼の言葉に何も言い返せなかった。
「割り切れよ。でないと死ぬぞ」
「はい…」
アスランは、頭の中の雑念を振り払うように、力強く言った。

※※※※※※※

「その仮面、外してはいただけないか? ロアノーク大佐」
タケミカズチのブリッジ内で、招いた地球軍士官にユウナは言い放つ。
すでにブリッジ内の空気は張りつめており、誰もが固唾を呑んで彼らを見つめていた。
士官がネオ・ロアノークと名乗り、ユウナと握手した直後の言葉である。
「…それだけは勘弁願います、司令官殿。
顔の醜い傷を曝したくはありませんので」
「……そうか」
ユウナは素っ気なく言い放つと、ブリッジに設置された戦略パネルをながめ、
「先日の紅海戦で我々の存在はすでに知られているだろうから、
航行速度から見て、敵はマルマラ海付近で待ち受けていると考えてもよろしいな?」
「さすがはオーブの軍を仕切っていらっしゃるだけはありますな、私も同意見ですよ」
この間までの高圧的な態度は何処へやら、スエズに到着した段階から、
連合側の態度は慇懃なものであった。目の前の男が地球軍の一士官であり、
ユウナがオーブの司令官という立場を考えれば自然なのかも知れないが、この態度は異様だ。
(此奴……僕たちを矢面に立たせる気だな)
ユウナはジッとパネルを見つめた後、
「しかし、我々は小勢だ。敵はあのミネルバ、我が国の領海付近で六隻の戦艦を潰した艦。
アレ相手に正面から挑むのは得策ではないな」
そこで、とユウナは続けて、ダーダネルス海峡の地図を拡大し、旧トルコ行政区・チャナッカレ県の部分を映し出す。
「現在編成された連合・オーブ混成軍の中で、
唯一あの艦との交戦経験がある、『J.P.ジョーンズ』。
つまり貴公の艦だが、囮としてダーダネルス海峡付近まで、ミネルバをおびき寄せてもらいたい」
「なっ……!?」
ネオの口から驚きに満ちた声が漏れ、ユウナは内心ほくそ笑んだ。
あの仮面で表情は読めない。恐らく、眉をひそめていたりするのだろう。
「問題はありますまい。貴公等は一度あの艦との戦闘をくぐり抜け、
あまつさえ損傷すら与えている。おびき寄せるなど訳もないはずでは?」
ユウナがその後語ったのは、ミネルバがダーダネルス海峡に差し掛かった瞬間、
チャナッカレ県・ビガ北東部からオーブ軍全軍でミネルバを挟撃するというものだった。
ネオは言い返そうとしたが、作戦として成り立っている上、
形の上ではオーブに軍を出してもらっている立場なのだ。
彼には、これ以上言う権利すら与えられず、ブリッジを後にする他なかった。
39787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:53:23 ID:???

※※※※※※※

シン・アスカはノーマルスーツに着替え、怒りにまかせてロッカーを叩く。
隣で着替えていたのは、アスランだった。
「おい、シン。どうした?」
「別にどうもしませんよ! 相手はオーブと言っても、今は地球軍なんでしょ!?」
イライラを隠さずに、シンはエレベーターに駆け込み、アスランは彼の隣に並び、エレベーターのボタンを押す。
「君は……」
アスランが、優しい表情でシンに向かって言った。
シンは、彼の顔を睨みつけたが、彼のその表情に少し戸惑い、
「な、何です?」
「君は……本当はオーブが好きだった。そうだろ」
「はぁっ!?」
シンは一瞬、アスランの言動を理解できずにいた。自分がオーブが好き?
まさか、そんなことあり得るはずがない。
「オーブが好きだから、君はそうやって怒ることが出来るんじゃないか」
「違います!」
シンは荒々しく返して、俯く。肩も手も、震えていた。
怒りによるふるえなのか、悔しさによるものなのか、シンにはわからなかった、
悔しさ? 何故自分は悔しがっている!?
『他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない』
心底憎んでいたはずの、ウズミ・ナラ・アスハの顔が、頭に浮かんでくる。
シンは頭を振った。消えろ、…そう念じながら。だが消えなかった。
「……俺も、オーブは好きだよ」
アスランはシンの顔を見つめながら言う。
「だが、今は撃たなければならない。戦争を終わらせるためにな」
シンは、アスランから放たれる‘オーラ’とも言うべき何かに気圧された。
何か、以前より少し大きな人間になったような、そんな気がしていた。
エレベーターがハンガーに到着したことを知らせるブザーが鳴り、
空気の抜ける音と共に扉が開く。
「行くぞ、シン」
「は、はい!」


「地球軍艦隊確認しました。空母が一、戦艦五。
…敵艦から熱紋射出を確認! 西南西、数十五!」
バート・ハイムが、ブリッジに響き渡るように告げ、クルーの顔は引き締まった。
やはりここか、タリアはそう思ったが、先に海峡を抜けた相手の早さだけは予想外だった。
「MSです! 機種は、『ウィンダム』と『ダガー』」
「オーブ軍じゃない、か……!? バート、索敵範囲を拡大させて!
オーブ軍は別方向に潜んでいるわ。MS隊は、二手に分け出撃させる!」
タリアは、インパルス、セイバー、カオス、そしてシャアのザクに出撃するよう下知した。
シンはオーブの出身だし、アスランも以前まであの国にいたのだ。
相手が連合の方がいくらかやりやすいに違いない。
それに、長期戦になった場合にすぐ戻ってこれるパイロットを先に出した方がよい。
そう言う判断である。ハイネを始め、レイ、ルナマリアは艦内で待機となった。
40787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:54:32 ID:???

一方、シャアはコクピットの中で、妙な胸騒ぎを感じていた。
「何だ……?」
ザワザワとした、不快な感覚だった。
地球軍やオーブ軍のような、軍人の出す殺気とは別物の、子供の癇癪にも似た感じ。
シンのものでも、アスランのものでも、レイのものでも、ルナマリア達のものでもない。
もっと別の、遠いどこかから此方を窺っているような……
『アズナブル機、カタパルトへ』
「了解だ」
艦内にメイリンの声が響き、シャアはザクを移送クレーンの下まで移動させた。
(あれは南ではなかったな。北か……?
いや、そちらは我々のテリトリーだ。何が潜んでいるというのだ)
「シャア・アズナブル、ザク、出るぞ!」
かけ声と共に、シャアの赤いザクが空へと射出され、
中央カタパルトから射出されたグゥルの上に飛び移る。
彼の後ろを、インパルス、セイバー、カオス等が追従していた。
「敵は以前のような規模の艦隊ではない。
だが油断するな、オーブ軍が側面を突いてくる事もあり得る。
敵をなるべく母艦から引き離し、ミネルバの斜線上までおびき出す!」
「「「 了解! 」」」
地球軍艦隊から、ミサイルのシャワーが打ち上げられる。
それらは初めからシャア達を狙わず頭上を通り過ぎ、まっすぐミネルバへと飛んで行く。
アスランのセイバーが、振り向きざまに背部ビーム砲でそれらの大半を焼き払い、
残りはCIWSに撃ち落とされた。
『アイツらがいないみたいね』
『こっちが疲れてきた頃に出す腹づもりだろ!』
ノエミに対しシンは怒鳴ると、先陣を切るウィンダムに真っ向勝負を挑み、
相手が放ったライフルを身をひねってかわすと、すれ違い様に脇腹にビームを撃ち込んだ。
シャアの赤いザクが、グゥルの上から空中へ飛び上がり、
ダガーの懐に飛び込み腹部を撃ち貫くと、機体を蹴りつけて別の機体に向かっていく。
曲芸さながらの動きに、連合側のパイロット達が怯み、その隙をカオスとセイバーがついた。
カオスの脚部サーベルがウィンダムを両断し、セイバーのライフルが放った光が、
別の機体のコクピットを焼き焦がす。
『なら、疲れる前に全部叩き落とす!』
シャアは背後に迫ったウィンダムに、逆手で持ったサーベルを突き立てながら、
シンのその言葉を聞いて、どこか自棄になっている気がしていた。
(故郷が敵になればそうもなろうが……)
空になったグゥルの上に再び降り立つと、視線の先にいる地球軍艦隊から、
また次々とMSが発進してくるのに目をやって、嫌な予感がした。
肝心のミネルバが、レーダー上でどんどん前に出てきているのだ。
自分たちを援護する気だろうが、シャアは、自分たちが敵の掌中に転がり込んだことを察した。

「ミネルバ! 左後方!」

41787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:55:21 ID:???

※※※※※※※

「ミネルバの艦長さん、意外と冷静さに欠けてたね」
ユウナは、ミネルバが連合艦隊に近づいていっているのに目をやって呟く。
タイミング、流れ共に最良だった。
今出て行けば、連合とZAFT双方にオーブの武威を見せつける好機となるだろう。
だが、妙な不安が彼を襲っていた。このまま出て行ってはいけない。
しかし、彼は躊躇せず、タケミカズチのハンガーへと下りていく。
彼は、セイラン家の紋章を刻んだ、薄紫のノーマルスーツを着込んでいた。
ハンガーには、ムラサメとアストレイのパイロット達が、整列して彼を待っている。
ユウナは、彼らを見下ろせる一段高い位置に立ち、

「ユウナ・ロマ・セイランである」

覇気のこもった声で、言った。彼らの間に流れる空気が自然に締まる。
「此度の出兵は、諸君等にとって度し難いものと思う。
『これはオーブの理念に反する』と、叫びたい者もいるだろう。
……それは別に構わん。
そう思うなら、この戦いは何としてでも、我らの勝利で終わらせねばならない!」
ユウナは、一段一段、彼らと同じ高さへと下りていきながら叫ぶ。
「理不尽、横暴な大西洋連邦の要求に耐え!
理念を破らねばならなくなった無念に耐え!
その結果得るものが敗北である事は、決して許されるものではない。
今ここで、我らが為すべきはこの苦難を乗り越え、
故郷で待つ家族達に、『勝利』という朗報を持ち帰ることに他ならん!」
パイロット達の顔に、力がこもっていく。
この戦いに勝ち、オーブを高みへと導き、大西洋の横暴におびえることのない強い国となる。
そのために、自分たちはここにいるのだ。
「私も、諸君等と痛みを分かち合う為に、ここへ来た。
諸君、オーブを、そして家族を、これ以上戦火にさらさないためにその力を貸してくれ」
最後の一段を下りて、パイロット達と同じ目線に立ち、彼ら一人一人の肩を叩きながら、ユウナは言った。
そして、振り替えって一機の機体を見上げる。
マゼンダと白と赤。三色で塗られた一機のMSを。
『MVF-M11C ムラサメ』
オーブ国有企業『モルゲンレーテ』が、アストレイに代わる主力量産機として開発した可変MSである。
各自機体へと搭乗していくパイロット達を見やりながら、
「喧嘩は嫌いだけど……まぁ、仕方ないよね」
彼は、右手に持っていたメットを、自らの頭にかぶせ、昇降用ワイヤーを掴む。
(マゼンダって……なんか悪役っぽいよなぁ。紫は好きだけど……)
そんな事を考えながら、コクピットに滑り込んだ。

42787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 00:56:09 ID:???

※※※※※※※

『後方7時の方角より熱紋反応。数は二十一、MSと推定。
機種特定。……オーブ軍です。『ムラサメ』と『アストレイ』。
艦船は、空母が一、護衛艦六!』
通信機越しに、オーブ艦隊が現れたという報が入り、
遠目に、ミネルバからMSが出撃していくのが見える。
ハイネとルナマリアが上空を陣取り、レイが甲板で待ちかまえるのを……
シャアやアスランは、ミネルバの援護に向かいたいところだが、それが出来ない状況だった。
「オーブのMSか……!? “Z〈ゼータ〉”だと!」
脇目にオーブ製のMSを見やったシャアは驚愕した。

〜『本当に排除しなければならないのは、地球の重さと、大きさを想像できない、あなたたちです!』
〜『大尉はファを連れて退がって下さい! ハマーンとシロッコは、僕がやります!』

自分が目をかけた少年の声が、頭に甦る。それと同時に、怒りを覚えた。
身勝手だが、『思い出に土足で踏み込まれた』…そんな気分である。
だんだん、ウィンダムとダガーの数が減っていくことが認識でき、
シャアはさらに、サーベルを振るってウィンダムの胴を横薙ぎに切り裂いた。
そして、ミネルバが急速回頭してゆくのを視認し、通信が入る。
『これより、タンホイザー発射態勢に入る!』
グゥルが射出され、甲板のレイ機が上空へと上がり、
ミネルバが離水しながらオーブ艦隊へと艦首を向けた。
現在の戦力差は、ミネルバ一隻に対し、向こうは約十三隻だ。物量で言えば向こうが圧倒的に勝る。
そして、プラント側は『領土的野心はない』と表明している以上、ミネルバは単独で動かねばならなかった。
ディオキアからは、アフリカ共同体が援軍を出してくれたという吉報が届いていたが、
それが間に合うかは定かではない。
そして、一撃で艦隊を殲滅できる戦術兵器であるタンホイザーを使えば、
相手の機先を制する事が出来、優位に立つことが可能なのだ。
オーブ軍人の苦しい立場を、シャアは理解していたが同情はしなかった。
(こうなる結果を招いた自分自身を呪え……)
『艦首砲、射線軸よろし!』
『よし、起動開始。照準は……オーブ艦隊!』
その声と共に、ミネルバの艦首がゆっくりと開いていき、
大蛇が大口を開けたように、ミネルバが誇る牙が姿を現す。
『タンホイザー機動。照準、オーブ艦隊。
プライマリ兵装バンク、コンタクト。出力安定。最終セーフティ解除』
砲口に、次々と光が点っていく。
オーブ側も、ミネルバがやろうとしていることに気が付いたらしい。
マゼンダのムラサメを先頭に、オーブのMS部隊は散開し、艦隊は転進しようとした。
だが、もう遅い。
『てぇーっ!』
勝った。ZAFTのパイロット、そしてミネルバクルー全てがそう確信した。
オーブには、あのカニ型やクモ型のような、バリアを搭載したMAなど配備されていないのだ。

しかし、意外な形で、彼らの思惑は砕かれることになった。
43通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 00:56:56 ID:???
支援せねば
44787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 01:00:16 ID:???

『きゃぁああああああ!』
「ミネルバ! どうした、何があった!」
一瞬、閃光がミネルバの艦首を突き抜けていた。
ミネルバの艦首は爆発し、煙を上げながら、ユラユラと海上に落ちていく。
閃光の放たれた場所は、オーブ側でも、地球軍側でも無かった。
出撃前、シャアが感じ取った違和感の元である、北方から。

戦場にいる全ての者が、その手を止めて、そちらへと目をやった。
その方向に目を向けたシャア等が見たものは……

「……白いMS? 『ガンダム』だと……」

十枚の羽を広げ、大空に佇む天使の如きMS。
前大戦で猛威を振るい、伝説にまでなったMS。

『あれは……『フリーダム』!? ……キラ!?』


第16話〜完〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これで終了です。もはやユウナが「誰!?」レベルまでいってしまったorz
それと戦闘描写が少なくなってしまったのも悔やまれます。次回で挽回せねば・・
誤字脱字あればどしどし言ってください。

それと、気に入らなかった場合は私のトリをあぼ〜んして頂きたい。切にお願い申し上げる。

では、またこんどお会いしましょう(・ω・)ノシ
45通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 01:46:50 ID:???
乙でした。一度拝読した限りでは誤字らしき誤字は>>40
×⇒「〜ミネルバの斜線上まで〜」
○⇒「〜ミネルバの射線上まで〜」
ぐらいでしょうか。
またやっぱりタンホイザーブチ抜かれてしまいましたが、シャアの事前の
感覚から察するまでもなくどう見てもキラツーです本当にあ(ry
上で誰かが言ってたAAのザフト合流を不可能にするためのラクスの差し金かな?
アスランがアスランでいられるか凸に成り下がるかの正念場でもあるわけで
続きを楽しみにしてます。
46787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 01:50:51 ID:???
>>45
確認しました。>>40「斜線上」→「射線上」ですね
ありがとうございます
47通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 02:01:33 ID:/sAWdZtn
787さん
乙です〜
最近ペースはやくて逆に心配に(笑)
48通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 02:03:53 ID:???
やべ上げちまった
スマソ
49通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 03:34:04 ID:???
787さん乙っした
原作でもそうだけど、アスランはこのフリーダムの武力介入以降が綺麗なアスランになるか、汚い凸になるのかのターニングポイントだなw
50通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 08:26:16 ID:???
乙ですが、一読しての誤字報告をば

31.オーブでわかれ少女
→オーブでわかれた少女
36.けっぺん
→欠片(かけら)

あと、厳密に誤字と言えるかは微妙なれど、違和感あるのが

31他.タケミカズチ
  →タケミカヅチ
39.下知
→下令

の辺り?

個人的には、単語の選択として「撃つ」より「討つ」の方がよさ気な文が幾つかあったりもしますが、誤字ではないですね
51通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 09:00:16 ID:???
乙であります

シャアは飛行する可変MS見たら乙をいの一番に連想するのか
52通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 09:04:35 ID:???
あと一文字違えばだったら確変だっのに
53787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/14(日) 09:23:33 ID:???
>>50
ありがとうございます。ちくしょう、この間は無かったのに・・
>>31「オーブでわかれ」→「オーブで別れた」
>>36けっぺん→欠片
教養無ぇなぁ、俺orz

ただ、
・「タケミカズチ」ですが、これは後藤リウ先生の小説版に遵守したものですのでこのままで。
・下知については、
下知(げじ)〜1 上から下へ指図すること。命令。
「―ヲ受ケル」〈和英語林集成〉
「四国の者共に、軍(いくさ)ようせよと―せよかし」〈平家・一一〉
         2 「下知状(げじじょう)」の略。←命令書のことです
「鎌倉殿御―を添へて遣はさる」〈義経記・八〉
なので、正しいと判断しています。
54通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 09:35:14 ID:???
後藤リウのノベライズはあの脚本になんとか整合性を取らせようとして
苦心惨憺してる様子が透けて見える労作ですた
ただ途中でそれを放棄したような面もありましたが

ここはしかし787氏にはZ、いや乙と言っておかねばなるまい。

きれいなユウナがこの先生きのこれますようにお祈りいたしまする・・・
55通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 13:20:16 ID:???
シャア、ガンダム顔のバーゲンセールに何思う
56通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 13:23:39 ID:???
このフリーダムとキラがオリジナルじゃない可能性もあるな

というかラクスに裏切られて意気消沈のキラとAAの面々が乱入するとも思えんし
57通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 13:45:42 ID:???
>>56
逆に自棄になったオリジナルって可能性は?
「もうどうにでもな〜れ」って感じで
58通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 13:48:19 ID:???
CCAってなに?
59通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 13:52:24 ID:???
>>58
逆襲のシャア
Char's Counter Attack
でCCA
60通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 15:03:12 ID:???
なるほど! ありがとう
61通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 16:02:31 ID:???
AA組が他に行き場が無くなってオーブに戻るのかもよ
そのためのミネルバ攻撃。
陽電子砲出されたら艦隊はヤバいし放射能汚染の心配もあるし
62通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 16:47:41 ID:???
単純にAAはオーブには戻れない、連合が黙っちゃいないし。
そしてAA組をネオ指揮下のファントムペインへ貸与
63通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 18:24:43 ID:???
>>62
まぁ、戻れんわな
形だけとはいえ、オーブが連合に下った以上、下手するとブラックラクスに
影で操られるだけの存在になりかねん。
これじゃ、逃げた意味ないし。

となると、やはり>>10になるか...

しかもクルー全員のクローンまで出てくると...
64通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 19:08:49 ID:???
>ブラックラクス
スーパーラクスもいたりしてなw
ブラックラクスの方がしつこく復活してくるんだろうけど
65通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 19:27:46 ID:???
>>63
「ならばここはこの再生トールが行くとするか」
「いや、このハサミマードックが行かねばなるまい!」
「いやいやこの目の見えるマルキオが参りましょう!」
「操舵技術を知らないノイマンが行き申す!」
「それじゃ弱いじゃねえか!」「ここはこの全裸紳士が」
「ほほほほほ!ここはこの眼帯無しのヒルダが行かせてもらうよ!」
「だめだよそんなの!」「なんでこの時期にヒルダがAAにいるんだ!?」
「このコスモXのコスモドライバー久々に炸裂させるとするか!」
「この、実は正体がムウのネオ・ロアノークにお任せを!」
「いや、この本当にムウじゃないネオの方が強いぞ!」
「この人食いELS様もちょうど腹が減ってきたところだ!」「あぎゃーーっ!」
「こんなのと戦ったかなあ…」
「あーっアスランがいきなりズボンのベルトをーーっ」「げえーーーっ!!」
「しかし一万人以上いるとちっとも決まらねえぜ」
66通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 19:35:54 ID:???
ローディスト乙…というかそのネタかなり古参でないと分からんだろw
67通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 20:53:48 ID:???
>>65
涙でた・・・

そういえば本誌はどうなったの?
68通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 21:03:40 ID:???
数年前に読んだ時はかなり腐女子読者寄りになってたけど……最近本屋にいかないから分からんな
このご時勢だから廃刊になっててもおかしくないけど
69通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 21:32:02 ID:???
>>68
ウィキより

2003年10月5日
 ラポートが倒産したことにより9月13日発売の10月号を最後に休刊となる。
 10月15日発売予定だった11月号は、完成済みだったが発行されなかった。
2003年12月15日
 少年画報社系の大都社によって発行が継続されることになり、2004年1・2月合併号から再開される。
 (この号よりタイトルロゴが2代目のものに戻る。その理由は語られていない。)
2008年12月 - 「ファンロード・モバイル」開始。
2009年3月14日(4月号)
 巻末で、大都社からの出版が休刊になる告知がされる。
 休刊中は他の出版社での復刊を模索しつつ、モバイル版の運営をしながら本誌の投稿も従来通り受け付けていた。
2009年7月16日
 発行元をインフォレストに移し、コスプレ情報誌「COSMODE」の増刊『ファンロード改』として復刊。
2010年1月16日
 発売予定だったVol.4が、誌面リニューアルのため発売延期になることがモバイル上で告知される。
2010年6月9日
 グライドメディアからegg増刊『投稿道F』(とうこうどうエフ)と改称して4度目の復刊を果たす。
2010年11月8日
 発売予定だった第4号発売の中止をTwitterで発表。新たな引受先を模索する予定としている。
70通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 21:35:05 ID:???
>>69
この情報ってこのスレに必要な情報なの?
71通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 21:42:31 ID:???
>>69
dクス
しかし>>70の言うとおりスレに全然関係無い話だからこのへんで自重しよう
72通常の名無しさんの3倍:2010/11/14(日) 22:43:36 ID:???
戻れなきゃ傭兵になるって手も
73通常の名無しさんの3倍:2010/11/15(月) 12:28:51 ID:???
787氏乙でした
今回も楽しく読ませていただきました
では誤字を
36 組する→与する
最近、誤字探しが楽しくなってきた
74787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/15(月) 16:13:45 ID:???

どうも、「兄より優秀な弟など存在しねぇ!」
と弟に連ザU挑んでボロ負けしました787です。
>>73
辞書読んで確認しました。
>>36〜タリアの台詞中「組する」→「与する」
です。ありがとうございます。
75通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 14:07:05 ID:???
レスがこうも空くのはめずらしいな
亀レスだが787乙でした。また誤字ですか(笑)
今度はがんばってください・・自由が誰乗ってるか気になるし
76通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 17:18:57 ID:???
最近気がついたけどオールレンジ攻撃の真の恐怖はその後に来るダッシュ斬りからのビームサーベルの連撃なんだな
77通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 18:00:23 ID:???
>>76
それが旧型なのにキュベレイINハマーンが強い理由
プルツーがマシュマーに圧倒されたのもファンネルをオールレンジにしか使わない経験の無さから来ている。
CEだと一番ドラグーンを使えるのはクルーゼ(次点でネオ)で他は浮遊砲台以上の仕事してない
78通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 18:52:08 ID:???
ライフル1発orドラorファンネル1発ND格闘はVSシリーズの常識よ
79通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 18:55:47 ID:???
>>77 
ストフリなんかまさにそうですね。
80通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 19:04:13 ID:???
プルツーの場合マシュマーの得体のしれない所にビビッてた様な
その後マシュマーは自爆しているし、予感めいた物があったんじゃないかと
81通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 19:47:30 ID:???
>>80
そりゃ、プルツーじゃなくてもあのテンションの高さにはビビるわなw
82通常の名無しさんの3倍:2010/11/16(火) 22:31:35 ID:???
黒い三連星もどきを強化マシュマーさん的な設定にして、ラクス様バンザーイと言わせると、
あーらふしぎ、違和感なし。つうか、ラクス様のためにとかいうのを主人公サイドの人間につけるって、どうよ。
83通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 00:36:58 ID:???
>>82
「姫と騎士」ってコンセプトなら違和感はないな。
未来戦争という意味でならわけわからんが。
84通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 09:19:01 ID:???
>>83
つスターウォーズ
85通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 10:43:13 ID:???
>>83
つターンエー
86787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:22:57 ID:???

みなさんこんばんは。
弟のゲルズゲーがトラウマになりつつあります、787です。
第17話が出来ましたので、誤字脱字を自分なりに見直してから投下します。
30分後を目途に投下したいと思います。
※注意
この作品はオリ要素が多いです。
気に入らない方はあぼ〜んするなりスルーをお願いします。
87787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:48:16 ID:???
ではいきます

ミネルバのブリッジは、誰もが状況把握に追われ、何が起こったのか理解できずにいた。
衝撃でブリッジモニターが一時死に、それらの回復を待たずに、
黒煙を上げながら船体がバランスを崩し海面へと着水する。
「タンホイザー被弾、FCSダウン!」
「被害状況知らせい! 艦内各員は艦首の消火作業へ!
浸水箇所はあり次第閉鎖、FCSは再起動急いで!」
タリアがブリッジ各員に下知し、メイリンが艦内にそれを通達。
パニック状態になったクルーがブリッジにいないことが唯一の幸いだった。
タリアは、回復したメインモニターに映る、天界から舞い降りた天使気取りのMSを睨みつける。
「『ヤキンのフリーダム』……、二年前の亡霊が一体何の用なの?」
そして、奇妙なことに、フリーダムは連合、ZAFT、オーブを見回し、
周囲が攻撃の意思を表さない限り、攻撃をしないらしい。

その中で、オーブ軍側のムラサメとアストレイ達は、
思わぬ乱入で混乱し、フリーダムに銃を向けようとしていたが、
先頭のマゼンダのムラサメが、彼らを制した。
「待て、『彼』の意図がまだわからん以上攻撃はするな」
彼、確かに自分はそう言った。ユウナ・ロマ・セイランは、不思議に思った。
何故、あのフリーダムのパイロットが男だと思ったのだろうか。
ユウナは、彼らに迂闊に動かぬよう命令すると、
自らフリーダムから距離五〇〇まで近づいていき、
「フリーダムのパイロット、聞こえるか。
私は、オーブ遠征軍司令官、ユウナ・ロマ・セイランである。
貴殿の所属と階級を直ちに明らかにされたい。
これが認められない場合は、敵性非合法戦闘員とみなし排除する!」
サーベルをフリーダムに向けて通信を開き、彼は通告した。
『…………』
しかし、返事がない。ユウナの予想が正しいとするならば、
搭乗しているのは、アスハ家別邸の住人であり、カガリの知人の可能性が高い。
もしかしたらと、そう期待している甘い自分を、ユウナは恥じることになる。
「……くっ」
フリーダムが、ライフルを此方に向け、有無を言わさずビームを発射したのである。
まるで、親の言うことしか聞かず、攻撃意識を向けた瞬間反撃する小さな子供のように。
『ユウナ様!』
ユウナは咄嗟に身をひねりやりすごしたが、アマギ三佐の声が通信機越しに聞こえ、
オーブ艦隊からフリーダムにミサイルが次々と発射されていく。
迂闊に前に出たからだと、そうユウナは後悔していた。トップが撃たれれば、部下がどう出るかぐらい予想は付くのに。
(僕もまだ甘ちゃん、か……)
フリーダムがオーブのミサイルを迎撃して、せき止められた時の流れがまた元の勢いを取り戻す。
地球軍艦隊の前衛で事態を見据えていた『J.P.ジョーンズ』から、ウィンダム部隊が新たに出撃する。
「スティング・オークレー、カオス、行くぞ!」
「アウル・ニーダ、アビス、出るよ!」
「セリナ・バークレイ、ウィンダム、出ます。
……ステラ、今回はガイアはお預けよ。あたしのフォビドゥンで我慢してね」
「……うん」
ネオは虎の子達を投入する事を遅らせて、正解だと思った。
88787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:49:36 ID:???

今現在、オーブ軍とZAFTは奇妙な乱入によって混乱状態であり、
ミネルバを叩きつぶすには今がベストなタイミングだ。
「よぉし、奇妙な乱入で混乱したが、幸い状況は此方に有利だ。
手負いのミネルバ、今日こそ沈めるぞ!」
ネオは気合いを込めて号令し、艦隊を前進させるよう通達した。
「気になるのはオーブの動きだが……。
ま、あの大将のことだ。ああなっちまえばやることは一つだよなぁ」
攻撃を開始してしまったオーブ軍へ、有無を言わさず攻撃しだしたフリーダムを見、
アイツがこちらに矛先を向けないことだけを祈っていた。
「大佐。私はあの『ガンダム』が此方へ向かい次第出撃ですか?」
「そうだ。お前だけでも残っていてもらわんとな」

※※※※※※※

「やはり来たか。だが奴は出ていないようだな」
シャア・アズナブルは、モニタの向こうに浮かび上がる地球軍を見やり、
紺と白のウィンダムが出撃していないことに気づく。
切り札は最後までとっておくものだが、この段階で出さない事は意外であった。
次に、オーブ側のムラサメ、アストレイらを、
無差別に撃墜していくフリーダムに目をやる。
「だが、あの『ガンダム』も何とかせねば危うい。…どうする? シャア」
またも襲いかかってきたウィンダムとダガーの群を前にして、
シャアは自らに言い聞かせるようにして、
「シン、アスラン、ノエミ。
我々も一端下がるぞ、ミネルバの防衛に……?
アスラン、どうした!?」
シャアはセイバーの挙動がおかしい事に気が付いた。動揺したことが外から見てもわかる。
しきりとフリーダムの動きを気にしており、心ここにあらずといった具合である。
「ハイネ! 聞こえたらでいい。シンとノエミをミネルバに戻す。
合流して地球軍の迎撃に当たってくれ。私は、アスランを連れ戻す」
『アスランがどうしたって? おい!』
ハイネはシャアの通信を聞いて何が起きているのか一瞬理解できずにいたが、
まっすぐオーブ軍間を飛び回るフリーダムへ向かうセイバーを視認すると、
納得したように、シンとノエミを囲むウィンダム達へ攻撃していった。
グフの象徴的な兵装の一つであるビームソードを、
ノエミのカオスに斬りかかろうとしたウィンダムの後ろ姿に突き通し、
「そぅら!」
グフの機動性で振り回し、迫るウィンダムの部隊の中へ投げ込むように放ると、
腕部ビームガンをたたき込み爆散させる。
「ミネルバの火線上まで引き込むぞ、それまで保てよお前等!」
89787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:51:25 ID:???

「あいつ、何で! ……キラッ!」
「アスラン、戻れ! 我々の任務はミネルバを守ることだぞ!」
シャアはセイバーの後ろ姿に何度も呼びかけるが通じない。
急性ストレス障害に近い、軽いパニック状態になっているとは容易に想像が付く。
〜だが、何故アスランともあろう者がこうも簡単に?
シャアはグゥルの速度を最高まで上げ、セイバーに追いすがると、
ザクを宙へ浮かせセイバーの横腹に軽く掌底を入れた。
衝撃が走り、アスランは体を左右に揺さぶられ、我に返る。
「目が覚めたか? アスラン」
「た、隊長……。でも、アイツ……アイツは!」
「話は後でゆっくり聞いてやる。今は奴を気にかけるのをやめろ!
急いで援護しなければミネルバが沈むんだぞ」

「くっそぉ、やらせるかぁ!」
シンはウィンダム小隊が放つビームをかいくぐりながら叫んだ。
頭部バルカンを権勢がてら放ち、一機が飛行ユニットにヒットし墜落していく。
この高度ならまず助かるまい。シンは目もくれず突っ込み、
ダガーにライフルの銃口を突きつけ、盾にしつつ別のダガーへと押しつけると、二機ごと撃ち抜いた。
すると、その爆煙の向こうから、Gタイプがヌッと顔を出す。
カオスであった。シンは一瞬ノエミかと思ったが、カラーが違う。
(深緑? ということは!)
デブリで受けたあの時の屈辱を思い出し、シンはライフルをカオスに向ける。
だが、前もって抜いておいたのだろう、サーベルを振るったカオスがそれを切り落としていた。
「落ちな、白いの!」
二の太刀を浴びせてくるカオスの刀刃をかわし続けるという、
危機的状況となったシンは戸惑わなかった。
カオスが縦に斬りつけてくる機を狙い、若干下を向く体勢になったカオスを見て、
今なら足のサーベルが来るまで時間がかかると踏んだ。
奴が右手に握っていたライフルを両手で掴み、
「これならどうだぁっ!」
「……何っ!?」
カオスの手からライフルをもぎ取ったシンは、銃身を握ったまま、
棍棒のようにしてカオスの横っ面をぶん殴ったのである。
VPS装甲とはいえ、内部への衝撃までも和らげるわけではない。
特に、MSの頭部は繊細かつ重要なセンサー類の塊と言って良く、
そこを硬い物体で殴られればどうなるか、想像は難くない。
「くそっ……メインモニターが死ぬ!? 何!」
カオスのパイロット、スティング・オークレーは焦った。
まさか、このようにして反撃してくるなど予想だにしていなかったのだ。
そして……
「カオスのライフルって言ったって、元はZAFTのなんだ……よし!」
シンは、ライフルをインパルスのマニピュレータに接続させると、
シンクに成功した事に喜びを感じた。
元々、セカンドステージMSとして同時期に開発されたものであり、共用できないわけがない。
「以前の俺だと思うな……落ちるのはお前だ!」
「くっ……」
90787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:52:19 ID:???


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第17話


「誰もいねぇ海からってか、させるかよ」
ハイネは、水面に映った二つの影を見て、MSクラスの物体だと悟ると、
その場にいたダガー二機の内一機を切り倒し、もう一機にウィップを絡ませ、急降下した。
接続回線が開いたのか、通信機越しに敵パイロットの悲鳴が聞こえるが、彼は気にしなかった。
……気にすれば躊躇ってしまうから。
「元気なお魚さんに、撒き餌の大盤振る舞いだ、受け取れ!」
直進して来る二機の眼前に落ちるようにハイネは腕をしならせダガーを放り投げると、
目の前を飛んでいくダガーの本体にビームガンを何発か撃ち込んだ。
ダガーは火花を散らし水柱をあげて海中に落ちていくと、
しばらくして爆発が起こり、より大きな水柱ができあがる。
海水が吹き飛ばされ、二機のMSが姿を見せた瞬間をハイネは見逃さなかった。
「そこぉっ!」
両腕のウィップをそのMS達の腕部に巻き付けると、
「大漁大漁っと」
グフのスラスター推力が高い事をハイネは感謝した。
切られないよう左右に小刻みに振り回しながら、
彼はMS、アビスとフォビドゥンヴォーテクスを、近くの小島の上までグイグイ引っ張っていく。
いかに相手が水中用とはいえ、特性を生かせない体勢であれば一機で二機は引っ張れる。
そして、アビスとフォビドゥン両機を陸地へ放り出し、
「ミネルバを沈ませる訳にはいかねぇんだ。恨むんじゃぇぞ」
ビームソードを抜いて、彼は言い放った。

「キラ…どうして、くそ!」
一方アスランは、フリーダムの乱入に今だ疑念を振り解けずにいた。
だが周りに群がり始めたウィンダムの相手をしなければならず、
もどかしい気持ちを抑えながらビームを相手にたたき込む。
背部ビーム砲で無理矢理散開させ、分散した敵小・中隊をシャア、レイ、ノエミ等が落としていく。
ルナマリアはと言うと、ブラウンのウィンダムを視認するやそれへと襲いかかり、
それを援護しようとするダガーやウィンダム達を片っ端から叩ききると言う離れ業をやってのけていた。
次第に、オーブ軍からの攻撃も激しくなっていた。
フリーダムの猛追を振り切ったムラサメが、低空飛行でミネルバに接近するのだが、
ミネルバ側面のCIWSの壁に阻まれ、そこをレイが撃ち落とすか、そのままCIWSによって蜂巣になるかだった。
フリーダムはフリーダムで、その名の通り自由気ままに、戦場を縦横無尽に飛び回り、
辺り一面に『死』をばらまいていた。
連合側のMS群に飛び込めば、一斉射撃で複数のウィンダムを撃墜。
オーブ軍へ突貫して、アストレイ数機を一の太刀二の太刀で輪切りにした。
アスランは、その姿が受け入れられずにいた。
キラは、彼の知るキラ・ヤマトは、あんなやり方をする人間ではない。
まして、喜々として人を殺すような悪鬼でもない。
そしてアイツは……
91787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:53:39 ID:???

「……!? 不味い! ハイネ!」
小島の上で時代劇さながらの大立ち回りを見せているオレンジのグフを、
まるで得物を見つけた梟のように見やったのだ。
「あ……、何だ?」
ハイネは、アスランのブルーのG二機の間から距離を取り、上空のフリーダムをみやった。
二機も同様で、上空に浮かぶMSが此方を標的にしたことに気が付いたらしい。
アビスの胸部大口径ビーム砲が火を噴き、フリーダムめがけて赤い光の奔流が向かうが、
あっさりとかわすと奴は十枚の羽を広げ、三機めがけて突進してきた。
牽制のつもりか、肩部のプラズマキャノンを数発放ち、
フォビドゥンがアビスをかばうようにして、シールドを前に構えやり過ごす。
しかし、奴はそれが狙いだったらしい。
急制動をかけて視界の遮られたフォビドゥンの懐を蹴りでこじ開けると、
サーベルを腰から逆手で抜き、瞬時に両腕を切り落とした。
バランスを崩したフォビドゥンは、仰向けに倒れ、
追撃しようとしたフリーダムを止めたのは、アビスだった。
奴の眼前にランスを突きだし、フリーダムは後ろへと飛び退く。
その隙を縫って、アビスは両腕を失ったフォビドゥンを抱えて海へと飛び込んでいった。
「ちっ、残ったのは俺だけかよ……」
ハイネはフリーダムが逃げた二機に目もくれず、
真っ直ぐ自分を見つめていることにおぞましさすら感じた。

善悪の是非も解せぬ子供が、そのまま大きくなればこうなるのだろうか?

ハイネはふとそんなことを感じながら、
此方に距離を詰めてくるフリーダムを右前方に飛びやり過ごす。
しかし、体に掛かるGが気にもならないのか、
地面を蹴りつけ急激にフリーダムが後方へ加速をかけ、ハイネのグフ左に追いすがる。
「バケモンか、てめぇは!」
ハイネは左腕のビームガンで応酬しようと試みたが、
奴はグフが向けようとした左腕を掴むと、グフの体を引き寄せて、
「ぐぁああ!」
背負い投げを敢行し、グフを地べたへ背中から叩きつけ、
ハイネは全身を襲う衝撃と痛みに苦悶の声を上げたが、意識を失わなかった彼は、
とっさにウィップを伸ばしフリーダムの足を絡め取ると、
お返しとばかりに足をすくって引き倒した。
「『特務隊』を嘗めるんじゃねえ! 俺はハイネ・ヴェステンフルスだ!」
ハイネはたまったものをはき出し緊張を解くように、啖呵を切った。
同時に、フリーダムが伝説になった理由も理解した。
ここまで手こずる上に、また何事もなかったように立ち上がろうとする奴を見て、
強さが尋常ではなく、二年前の自分ならどうなっていたか想像すると、ゾッとした。
それに……
「しっかし、ヤバイなぁ…こりゃあ」
先程地べたに叩きつけられたとき、腕部ビームガンが不調をおこしたのだ。
よりにもよってこんな時に……、そうハイネが冷や汗をかいたとき、
上空から赤い影がフリーダムに襲いかかった。
92787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:55:08 ID:???
「大丈夫か、ハイネ!」
「シャアか!」
ミネルバ周辺のウィンダムが撤退すると同時に、
シャア・アズナブルはこの小島の戦闘を察知し駆けつけたのである。
ハイネが背負い投げをかまされる瞬間、彼も内心ヒヤリとしたが、
「無事なら何よりだ」
「遅ぇよ……」
シャアは改めて、伝説となった『ガンダム』と対峙して確信した。
出撃前感じていた子供の癇癪に近い感覚、それを発していたのはコイツだ。

一緒に家族で出かけるのをワクワクしながら待つ……

クリスマスや誕生日の前日、プレゼントは何なのか期待する……

新型ゲーム機を買って、テレビに繋ぎ電源を入れるあの瞬間……

そんな子供達が放つ、どんな‘楽しみ’なのか喜々として待っている子供の感情だった。
「戦場でふざける気か……」
シャアの胸中を、沸々と怒りの感情が滾る。
戦場での命のやりとりを、まるで子供の遊び、
ゲームのように楽しんでいる目の前のパイロットは、
「……気に入らんな」
シャアはザクを急加速させ、フリーダムに真っ正面から突っ込んでいく。
馬鹿っと叫ぶ声が後ろから聞こえたが、自分はあくまでも正気だ。
フリーダムは余裕を見せ、サーベルを右手で抜いてシャアを待ちかまえ、
ザクが眼前に迫ったときに勢いよく振るった。
その瞬間、フリーサムのパイロットは『勝った!』とばかりの喜びの感情を露わにするが、
「甘いなっ!」
シャアは屈んでそれをやり過ごすと、左手で奴の右手を掴み持ち上げ、
がら空きになった胴体にシャアは思い切り蹴りをぶちかました。
掴んでいた衝撃でフリーダムの右手は砕け、サーベルは刃を失い地面に転がる。
奴は、一瞬自分が攻撃を受けたことを信じられないようだった。
シャアは落ちていたサーベルを踏みつぶし、
一歩前へ出で、威嚇するように奴へと近づいていく。
奴に乗っているパイロットが、癇癪を起こしている事に気づくが、同時に恐れを感じたことも、シャアは察した。

フリーダムは、一歩、一歩、後ろへと後ずさり、三歩に達したとき、地面を蹴って大空へと飛び上がっていく。

ザクは、グゥルがなければ空へ上がることは出来ないし、
後ろにいたハイネのグフは飛べるが、損傷を負った今では追いつけるか不明瞭だった。
「ハイネ、撤退するぞ」
「まだ俺はやれるぞ!」
「無理だ。外から見ればわかる」

※※※※※※※
93787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:55:59 ID:???

「生存しているMS部隊へ告ぐ。……総員艦隊へ帰投せよ。
我々は一度撤退し体勢を立て直す」
ユウナ・ロマ・セイランは、
憤然とした心中を押さえつけ、オーブ軍全員に号令した。
ユウナ・ロマ・セイランは、この瞬間、多くの兵を無駄死にさせた司令官になってしまった。
〜これほどまでに屈辱的な結果に終わると、誰が予想しただろう?
まさかあのタイミングで、ミネルバの艦首砲が破壊されるとは思いもしていなかった。
それは、オーブ艦隊の壊滅を免れた幸運と見て良い。しかし、問題はその後だった。
ミネルバを沈める覚悟、そしてカガリの苦渋の決断を背負う覚悟を持ってここに来た、
全てのオーブ軍人の心をあの死の天使は踏みにじって行ったのである。
まるで、軍人としてここに来た者達をあざ笑うかのように、遊んでいった死の天使。
タケミカズチに帰投したユウナが見たのは、屈辱に身を震わせる将兵達の姿だった。
「ユウナ様!」
アマギ三佐が、自分の元へと駆け寄ってくる。
ユウナは、申し訳ない気持ちになった。とても顔向けできない。
「……すまない、私があのような判断をしていなければ」
「何を言われます! 貴方様が命令せずとも、恐らくこうなっていたでしょう」
周りの兵士達が、アマギに同調して、ユウナを元気付けようと声をかける。
ユウナにとって、その一言一言が重く、足取りも次第に重くなった。
ロッカールームでノーマルスーツを脱ぎ、シャワーを浴びながら、
彼は何度も、タイルの壁を殴りつけ、拳から血がにじみ出す。
「くそっ! くそっ! くそっ!」
そう己を責めながら、ユウナは天井むけて雄叫びを上げた。

凄惨な結果だった。
ネオ・ロアノークは、帰投したスティング達の機体、
帰還したウィンダム・ダガー部隊の少なさを見て臍をかむ。
カオスは頭部破損、フォビドゥンは両腕損失、セリナのウィンダムは装甲が何ヶ所か融解。
アビスは機体そのものに問題は無かったが、アウルはあの死の天使に恐怖を抱いたらしい。
帰投するや、荒れて自分の部屋にこもってしまったのである。
スティングも相当ショックだったそうで、一度勝った相手だと油断したのが敗因であったが、
やはり機体の頭が無くなったことが堪えたようだ。
ステラはフリーダムへの恐怖心が強すぎたのか、コクピットから引きずり出すまでに苦労した。
周りが全て敵に見えるほど心に刻み込まれたに違いない。
「やはり私も出撃するべきでした…」
「いや、気にするな。終わったことを逐一気にするほど、俺たちには時間もないしな」
医務室のベッドに横たえられ、うなされているステラのおでこを撫でながら、
ネオは後ろで後悔の念に駆られるファブリスに言う。
「……にしても、カオスはどうするかなぁ〜。
ガイアとアビスは予備パーツ掻っ払ってきたから良いけど、あれだけ持って来損ねたからな」
ネオは頭を抱えた。
アーモリーワンで、カオスの予備パーツだけ強奪に失敗し、
今現在、カオスの扱いでメカニックは頭を悩ませている状態だというのを思い出した。
「ヘタに弄くれば妙なものが出来上がりかねんしな…」
この結果を『あの上司』にどう報告しよう。
そう考えるに連れて、ネオのお腹はキリキリと悲鳴を上げていた。
94787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:57:18 ID:???

※※※※※※※

「タンホイザー発射寸前でしたからね。
艦首の被害は相当なもんですよ、時間がかかりますね、これは……」
「そう……」
マッド・エイブスの言葉に、タリアは力無く頷いた。
地球軍・オーブ軍双方は、フリーダムの突然の乱入で被った被害と、
ZAFT側の援軍であるアフリカ共同体艦隊が接近との情報を受け、
彼らが接近してくる前に避ける為、撤退していった。
しかし、エーゲ海は海峡を挟んですぐである。その警戒のためにミネルバは、
一時的にイスタンブルの港へ現地政府の許可の元寄港している。
タリアは、タンホイザーが存在していた箇所のゆがみ具合を改めて認識し背筋を悪寒が走った。
ただ……
「ミネルバの船体はいいのよ。船体は……」
彼女の目線は、タラップの向こうがわに並べられている黒いものへと注がれる。
遺体袋である。中身は、言うまでもあるまい。
「とにかく、可能なだけ早急にお願いね。ごめんなさいねいつも」
「いえ。それが仕事です」
マッドはそう言って、破損部位の取り外し作業に加わるため、タラップから艦内へ戻っていった。
タリアは、タンホイザーと遺体袋、双方を交互に見てため息をついた。
敵との戦闘でもなく、突如現れたMSによる攻撃。
きっと、死した者達は自分たちに起こったことを理解できぬまま、身を焼かれたに違いない。
それを思うと、彼女は憤りを感じずにはいられなかった。

「聞かせてもらおうか、アスラン」
「……はい」
ミネルバ艦内、ブリーフィングルーム。
シャアとアスランは、誰もいないこの部屋の中で、二人向き合っていた。
先ほどの戦闘での挙動不審。シャアは勿論、シンやレイからも、彼に何があったのか、という疑念の声が出ている。
「本来なら命令違反で責められても文句は言えんが……」
シャアは、黙って俯いたアスランの経歴を、順を追って思い出していた。
そういえば、前大戦でアスランは……
「あの『ガンダム』……フリーダムとは、前大戦で共に戦った仲だと聞いた。理由はそれか?」
彼は頷いて、シャアの質問に答える。
「あのフリーダムに乗っているのは……俺の、親友です。
あんな……あんな! 喜々として人殺しをする奴じゃないんです!」
涙目になって訴える。未だに信じられないのか声も大きくなって、
シャアは、まるで自分の息子が殺人で捕まった母親の台詞に聞こえた。
「しかし、現実は違った。あの機体はミネルバの艦首を貫き、十八人が死傷したんだ。
……君は、彼らの家族の前で、同じ台詞を言えるのか?」
シャアはアスランの顔をのぞき込むようにして言う。
それは、とアスランは言葉に詰まり、視線を彼の目から逸らす。
気持ちはわからないではない。知人がああやって理解不能な行動に出れば、誰しも戸惑うだろう。
事実、シャアもアムロとああいう形で再会したときはパニックになりそうだった。
しかし、自分たちはその戸惑い一つが生死を分ける役目を負っているのである。
アスランは、悩むようにして床を見つめていたが……しばらくすると、何かを思いついたかのように、
「隊長、相談があるのですが……」
95787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 18:58:08 ID:???

アスランは、自動車運転席で地図をひろげ、コーヒーを一口すする。
ダーダネルス海峡付近の、旧トルコ行政区。その海に沿って、アスランは車で移動していた。
“フリーダムのパイロットとの交友関係を利用して近づき、その真意を問う”
アスランとしては、親友を疑い、友情を利用するのは心苦しい行為だったが、
ああいう事態になってしまえば仕方のないことだった。
アスラン自身、接触してこの頭の疑念を払拭したい気持ちが強く、シャアが折れたのである。
「そこまでして彼らと言葉を交わしたいのなら別にかまいはしないが……念のためだ」
シャアからは、一本のボールペンを渡された。
それを胸ポケットに入れたままにしておくこと。それが、離艦の条件でもあった。
アスランはすでに、海沿いに南西へ、三つほど町を訪ねては見たのだが、
何の収穫もなくイスタンブル県からテキルダー県へ入った。
フリーダムが出てきたと言うことは、あの付近にアークエンジェルがいたと言うことだ。
ならば、あの白い戦艦の巨躯を誰かが見ている可能性がある。
そのわずかな望みにアスランは賭けたのである。…だがこの有様だ。
もう一度、アスランはため息をついて群衆へと目をやる。
すると……
(ん? 彼女、どこかで……)
白いレザージャケットの少女が目に留まり、彼女が何者か確信すると彼は車から降りて、
「ミリアリア!?」
「……アスラン・ザラ!?」

そんな二人の邂逅を、少し離れた所の赤いハマーH3Tを運転する少女が見つめていた。
「全く、何で私がこんな事しなくちゃ行けないのよ……」
ノエミ・ジュベールは、愚痴をこぼしてあの三十路過ぎの隊長への文句を言いながら、
アスランの後をつけていた。
艶やかな黒髪を結い上げてベレー帽を被り、トレンチコートを纏って目立たぬようにしながら。
当の隊長本人は、別件が入ったらしくシン・レイ二人を連れてどこかへ行ってしまっていた。
……正直気が重い。
ナビで転倒している光点は、アスランが立っている位置をしっかりと表示している。
きっと、アスラン本人も気づいているはずなのだが、
形としては監視していなければならないのだと、隊長は言っていた。
『監視などしなくても戻ってくるだろう…』
そう信頼した上での物言いなのだろうが、頼まれる側としてはたまったものではない。
誰が、好きこのんで仲間の監視をしなければいけないんだ?
「それにしても……可愛い子ね」
戦場カメラマンらしきその少女は、アスランのことをよく知っているらしい。
しかし、近くのカフェで話し込んでいる二人の表情を見るに、
仲が良いとはお世辞にも言い難い。アスランの方がなんだかぎこちない動きだ。
テーブルの上の写真を、彼女は数枚手にとって、アスランと何か話している。
写真の内容は見えないが、彼と何か関係があるのだろうか?
ふと、アスランと少女が立ち上がり、
彼女はそのまま町の奥へ入っていく二人を見失わないようにして、
ハマーのエンジンを吹かした。
96787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 19:02:04 ID:???

「貴方に会えたのはラッキーだったわ、アスラン」
「キラがこの町に来ているって、本当なのか?」
「付いてくればわかるわ」
ミリアリアは、町の中で、あまり人通りの多くない日陰の多い区域へと入っていく。
手には、差し入れらしき食料がある。
アスランは、時折洗濯物や地べたのどぶなどを避けながら、
彼女の後を付いていき、時折後ろを振り返っては、
(隠れるのがヘタすぎだ。……ノエミ)
赤いハマーが途中路駐にとまり、トレンチコートを着た少女が下りたのを視認したアスランは、
サングラスの下の顔立ちがミネルバの同僚だと確認すると、内心ため息をつく。
アスランが振り返ると慌ててものの影に隠れる。
それも、体の大部分が隠れたところから出ているのでバレバレだ。
どうぞ疑ってください見つけてくださいと体で言っているようなものだ。
彼女はアカデミーでの‘そのテの課目’評価は低いに違いない。
しばらくすると、古びた共同住宅‘跡’が目に入る。
「ここか…!?」
「信じられない?」
「いや、そういうわけじゃ……」
ミリアリアは正面ゲートに張られたフェンス……からではなく、
裏手の壊れた塀の間から中へと入っていく。その共同住宅の最奥、
ちょうど町から死角になる部屋の前にミリアリアは立ち、戸をノックした。
すると、扉の向こうから、
「……『のり』」
「……『たま』」
日本語だ。
アスランは、その言葉のチョイスはどうかと思ったが、
開いた扉に入っていくミリアリアに続いて、部屋の中へと入っていく。

こっそり、胸ポケットのペンのノックを押していたが……

「……キラ」
「…ア…スラン?」
部屋の中は、隠れ家と言う割には綺麗にまとめられていた。
共同住宅跡から伸びていたケーブルは、情報を入手できるよう『彼』が勝手に繋いだネット回線だろう。
部屋の中には、アスランとミリアリアを除いて、二人の人物がいた。
キラ・ヤマト。そして、マリュー・ラミアスである。
「ZAFTに戻ったんだってね」
「ああ……」
キラは、アスランの態度が妙によそよそしいことに気が付く。
何故だかわからなかった。同時に、彼が怒っていると言うことも容易に察知できる。
マリューはというと、アスランがここへ来たことに素直に喜びを露わにして、
ミリアリアが買ってきたコーヒーを入れるためキッチンへと入っていった。
アスランは、ここが好機だと思った。
「確かに俺はZAFTに戻った。今はミネルバに乗っている」
97787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 19:08:09 ID:???

『ミネルバ』……確か、ブレイク・ザ・ワールドで活躍して、
今も地球各地で奮闘中の、ZAFTの新型戦艦だ。
「そうなんだ……すごいね」
素直な気持ちを口にしただけだったのだが、アスランの顔がさらに険しくなる。
キラには訳がわからなかった。
何故、言葉を口にすればするほど彼は敵意を増すんだろう?
「キラ……なぜあんなことをした。あんな……馬鹿な事を」
アスランは何を言っているんだ!?
「おかげで戦場は混乱して、オーブ軍も多大な被害が出たんだ。ミネルバもだ!」
「え、ちょっと待ってよアスラン。『馬鹿なこと』って何さ?」
「しらばっくれるな!」
アスランはキラの前に数枚の写真を怒りにまかせて投げつけた。
キラはその写真を手にとって、絶句した。
「何……コレ?」
確かに、フリーダムだ。
だが、それは自分の知る『ソレ』とは違う、あまりに凶悪な『悪魔』の姿だった。
ムラサメを両断し、アストレイのボディを引きちぎり、
ダガーを消滅させ、ウィンダムを海の藻屑へ変えていく、フリーダム。彼の愛機。
「これでもまだ違うというのか!」
アスランはキラの胸倉を掴み迫る。
そこにかつての親友の顔はなく、峻厳なZAFT軍人の顔があった。
「ま、待って! 僕の話を聞いて!」
「……!? アスラン君止めて!」
キッチンから様子が変なことを察したマリューが割り込み、二人を引き離した。
彼女も、足下に散らばる写真を見て絶句したが、すぐに彼へ向き直り、
「これは誤解よ、アスラン君!」
「……誤解?」

「そうだよ! だって僕ら、一昨日までずっと、
スカンジナビアからユーラシア東まで逃げ回っていたんだ!」

「…………え!?」


第17話〜完〜



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これで終了です。プロットがだんだん複雑になってきてます、ちくしょう
戦闘シーンは自分なりに頑張ってみたつもり、後悔はしていない。
そして、前話の訂正です。ユウナとネオの会話中、ユウナの台詞に、
「先日の紅海戦で」とありますが、これは初期稿の名残ですので、
「恐らく、」に差し替えおねがいします。ではまた(・ω・)ノシ
98通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 19:08:35 ID:???
>>92
>その瞬間、フリーサムのパイロットは
あの『サム』が種世界の技術で改良された究極のサムですね、わかりますw
99通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 19:09:24 ID:???
投下乙です
やっぱり偽者だったか
この話のキラは不幸だな…
100787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/17(水) 19:11:15 ID:???
>>92
「その瞬間、フリーサムの」→「フリーダム」です。
もうしわけな(ry・・!? だ、誰だ貴様(ry うわらば!
101通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 19:39:10 ID:???
投稿乙でした。
>>89の 「マニピュレータに接続させると、 シンクに成功した事に」
シンクはリンクの誤りですか?
102通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 19:54:30 ID:???
>>101よ、ちょっとはググってからにしようぜ
シンクは同期の事。シンクロナイゼーション(synchronization)の略語だよ
103通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 20:07:23 ID:???
104通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 20:14:07 ID:???
投下お疲れ様でした。
冤罪なのにアスランに責められるキラ……キラに同情するssは珍しいなぁw
ハイネとアウルの死亡フラグが回避され、火中の栗を拾いに行ったユウナも死亡回避。
両軍の被害は甚大ですが、名有りキャラは死んでないのが意外。

>「一昨日まで、スカンジナビアからユーラシア東まで逃げ回っていたんだ!」

キラツーにずっと追いかけ回されてたんだ……おっかねぇ(汗
キラ達はラクスの消息不明と彼女の不審な行動も話すだろうから、アスランの心労は増えそうですなぁ。
105通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 21:07:28 ID:???
この本物キラとアスランは意外とあっさり誤解が解けそうかな?
ラクスが小細工を弄して直接会えない状況を引き延ばし
身の置き処を無くさせようとでも謀るかと危惧してたんだが。
この分だと家族の件でシンに対してきちんと落し前さえつければ
その後は和解共闘も不可能じゃないと思いたいけどはてどうなりますか?
106通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 21:09:51 ID:???
アスランが聞いた事をミネルバの誰が信じるんだ?
107通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 21:13:24 ID:???
この時点でフリーダムは全勢力の敵になっているから、共闘する事自体が政治的に不味い
濡れ衣を着せられたまま怨恨の対象として墜とされるしかない
これがラクソの狙いだろう
108通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 21:22:01 ID:???
自由とAA破棄すりゃいいんじゃね?
109通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 21:48:05 ID:???
>>106
>>95
シャアからは、一本のボールペンを渡された。
それを胸ポケットに入れたままにしておくこと。それが、離艦の条件でもあった。
>>96
こっそり、胸ポケットのペンのノックを押していたが……

描写から見て、このペン盗聴器か?
110通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 22:27:34 ID:???
盗聴機か録音機だろね


ここまでキラが可哀想におもえるのははじめてだ
111通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 22:31:41 ID:???
仮にそうだとすれば、アスラン自らスイッチ入れてるしな
112通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 22:56:28 ID:???

 実 は 自 爆 装 置 
113通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 23:21:36 ID:???
>>112
ヤメレwww
114通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 23:24:04 ID:???
毛根の自爆スイッチとは流石のアスランも知るまい
115通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 23:29:40 ID:???
凸<フリーサムだサム!!ザフトも真っ青の超量産型MSだサム。サム仲間が一斉に砲撃するフルサム・バースト、固まって一斉にスラスター吹かすハイサムマット・モードで
  無敵サムよ〜。
116通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 23:32:30 ID:???
きっとゲイボムのスイッチに違いない(´・ω・`)
117通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:04:01 ID:???
787氏乙でした。…キラが気の毒すぎる
(多分)キラツーのせいで表に出づらくなった上、アスランには疑われる始末

ふと気になったんだが、万が一フリーダム同士鉢合わせたらどうなるんだ?
「俺がフリーダムだ!」的な?
118通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:17:13 ID:???
こりゃAAもフリーダムもキラツーに奪われたなw
119通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:26:12 ID:???
>>118
てっきりラクスが新しく一機製造したと思ったけどそういう見方もありか
120通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:30:13 ID:???
>>119
ストフリかも知れんけどね。この時期ならほぼ出来上がってた頃だろうし
121通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:31:03 ID:???
乙でした。

キラの冤罪が晴れれば、少なくとも問題はなかろう。
シャアだってキラツーとオリジナルキラの気配の差は感じるだろうて...

後はフリーダム2号機と1号機の認識し易くすれば....


ツノかヒゲか、もしくはザクヘッドでも付けますか...
122通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:34:32 ID:???
>>121
一本角付けて、偽フリーダムが来たら2本角に変身w
123通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:37:28 ID:???
もしフリーダム奪われてたらルージュIWGP装備で
124通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:43:50 ID:???
フリーダム2号機は全体的に筋が多かったり目が釣り上がっていたりエラが張ってたりするとか
125通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 00:53:41 ID:???
何処の偽ウルトラマンだよw
126通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 01:54:10 ID:???
>>787氏乙
ホントこの作品のキラは何もしてないのに不幸なキラだw
アスランもこのまま綺麗なままだと良いんだが、ラクスがどう動くのやら…
127通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 02:00:33 ID:???
1号機が歳くって引退したら2号機が本物に昇格します
128通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 02:49:16 ID:???
今後フリーダム2号機というかラクシズのフリーダムはスローネ化するんじゃないか?
129通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 03:24:56 ID:???
ラクシズの調達あるいは超生産力ならフリーダムもう一体ぐらい軽いだろうし
連合のスポンサー兼事実上のオーナーたるジブとつるんでる今、そのツテで
更にAA級別途一隻ぐらいせびり取ってきててもちっとも不思議じゃないわいな。
130通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 05:31:32 ID:???
キラ2号がキラツーだとアスラン2号が登場した場合の愛称は… アツーラン?
131通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 06:13:59 ID:???
ASU2じゃないか?

なんだ、書いてて何故か尻の危機感が・・・
132通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 08:14:11 ID:???
>>131
違う意味でキラピンチな予感(笑)
133通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 10:24:30 ID:???
遅まきながら、>>787氏乙
いつも楽しく読ませていただいております

誤字?報告
>>91の4行目
>ハイネは、アスランのブルーのG二機
アビスとフォビドゥンの二機、ですかね?

>>96の9行目
>赤いハマーが途中路駐にとまり、
路駐→路上?
134通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 10:27:47 ID:???
787氏GJでした
89の権勢は牽制ですね
135787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 11:34:26 ID:???
>>133>>134
ちくしょう、またミスを・・orz ありがとうございます

>>91は、文章がまるまる抜けてました
「ハイネは、アスランのブルーのG二機」

「ハイネは、アスランの叫びを聞き、  ←※編集人さんへ、ここは改行してください
とっさにブルーのG二機から距離を取り、上空のフリーダムを見やった。」
です。アビスもフォビドゥンヴォーテクスも青ので問題ないはず。

>>96はそのままで、「路駐にとまり」から「路駐し」でした。
路駐は路上駐車の略称なのでそのままで

>>89のシン目線の三行目
権勢→牽制でした

>>787ヘ( 凸)ノ  ちくしょうー!
  ≡ ( ┐ノ
 :。;  /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             . ’      ’、   ′
           、′・. ’   ;   ’、 ’、′‘ .・”
               ’、′・  ’、.・”;
          ’、′  ’、(;;ノ;; (′‘・. ” 
           ’、′・  ( (´;^`⌒) ” ;  ’、′・
        、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"  ヽ
             (⌒ ;;;:;´'从 ;'(   ´;:;;) ; :) )、 ヽ
             ( ´;`ヾ,;⌒)>>787´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・
           ′‘: ;゜+°、::.::    、⌒) ;;:::)::ノ
               `:::、 ...;:;_) ´...::ノ  ソ
______,''___,;;"_;;__,,___________
136787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:23:15 ID:???
誤字の件の悔しさをバネにしたら17.5話ができてしまいました
45分辺りに投下開始したいと思います
137787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:43:39 ID:???
ではいきます

〜ダーダネルス海峡戦の数日前

地球連合軍第八一独立機動軍『ファントムペイン』が管轄する、ロドニア生物・遺伝子学研究所。
その中央管制室に、一人の女性が入っていく。
後ろには、研究所局長ロナルド・ハーヴェイが付き添い、
『研究対象』のプレゼンテーションを行っていたことが予想できる。
中央管制室には、防犯・監視装置他、
職員が退屈しないようにレクリエーションルームも併設されていた。
その中の最も大きなモニターを見つめて、女性は、
「これが『エクステンデッド』ですの?」
「はい。前大戦時の『ブーステッドマン』」のように凶暴性が発現するのを抑えるため、
薬物的な肉体改造は殆ど行っていません。そのため、デリケートな作戦も行えるようになっております。
その分、こうして幼少期から戦闘訓練を続けさせていますが……」
「そんな前置きはどうでもいいのです。コレは使えるんですか?
前大戦の《ジャンク》のように、クスリをちらつかせなければ反抗するようでは困ります」
「それは問題ありません。
『保護者』…貴方様なら『母親』になりましょうか。
誰かが精神的支柱になってやれば、その者のために積極的に働くでしょう」
ロアノーク隊という‘成功例’を挙げて、局長は嬉しげに語り、
女性はモニターの中で必死に戦闘訓練を続ける子供達に再び目をやった。
最低で九歳、最大で十五歳ほどだろう。
しかし、どの子供もその年齢からは想像できない身体能力を発揮しており、
(これは使えますわね……ウチの『シリーズ』程ではありませんが)
女性こと、ラクス・クラインがこのエクステンデッド養育施設へやって来たのは、
手駒の選定の為だったのだが、建前上の名目は〈処分〉である。
あの地域がどんどんZAFTによってプラント側へ転換していき、
ガルナハンが陥落したことにより東ユーラシアはZAFTの勢力圏となったのはつい先日。
施設の研究内容がZAFT側に渡る事を恐れたロード・ジブリールが処分を画策し、
息のかかった士官を派遣、…そこを狙ったのである。現地でその士官を拘束し、命令書を奪取。
名義を自分のものに書き換え施設に〈視察〉と通達して、堂々と正面から施設に入ったのである。
今頃、士官は自分の手のものが施設内に放り出していることだろう。
「母親……ですか? 私が?」
それにしても、新鮮な心地だ。自分が、まさか母と呼ばれようとは思ってなかった。
「ええ、先日連絡されましたとおり、
彼らにはすでに貴方を『母親』だと思うようすり込みをしておりますので」
ラクスは内心大笑いしそうになった。
流れは完全に自分の思い描いたレール通りになっている。

……自分はつくづく運の良い女だ

ラクスはそう思い、中央管制室に滞在する職員全てに、この部屋から出るよう言いつける。
局長始め、職員達は戸惑ったが、彼女の威圧感と命令には逆らえず、そそくさと部屋を後にした。
それを見やったラクスは、ケリーバッグから黒い携帯電話を取り出し、画面を確認する。

『緊急閉鎖プログラム変更完了。我ら脱出せり』
138787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:46:16 ID:???

ソレを見てラクスは、中央管制室の、緊急用シャッター開閉スイッチを押した。
すると、中央管制室の扉と、施設の内外を繋ぐ入り口‘のみ’、防火シャッターが閉まる。
モニターに映っている職員達は、自分たちがこうして隔離されたことに現実に驚愕し、
後ろでシャッターを叩く音が聞こえるが、彼女は気にしなかった。
彼女は、館内放送用のマイクを手にとって、
「みんな、聞こえて? 『お母さん』ですよ……」
オーブでキラや子供達に接していたときのように、聖母のような声音で語りかける。
モニターの子供達は、局長の言ったとおり、すり込みで声にも反応するよう出来ていたらしい。
全員が、彼女の声がしたスピーカーを見上げている。
「いまからお母さんの言うことをよ〜く聞くんですよ。
お母さんは、運動が出来る子が大好きなの。みんなは、外に出てみたくない?」
外。この単語は、彼らにとって有効なワードだと確信していた。
興味を引きつけられた子供達の顔を見てラクスはほくそ笑む。
「でもお母さんはみんな一緒には連れて行けないの、ごめんなさい。
……だから、みんなの中で特に強い子だけ、お外に連れて行ってあげる」
ラクスはそう言って、研究所の入り口と、この管制室のシャッター以外の、
あらゆる部屋のドアを解錠する。研究室やデータ室は勿論、緊急時の『武器庫』も。
「そうですね、十人にしましょう。連れて行くのは、残った十人だけですよ。
……それでは、みんな、お母さん待ってるからね」
そう言い残し、ラクスは放送を切った。
彼女は、モニターの音声はつけたまま、隣のレクルームへ入っていく。
ドアを開けたままにして、彼女はレクルームの中央に目を留めた。
職員の趣味だったのだろう。ピアノが一台置かれている。…彼女はその前に座った。
そして、流れるようにその指が動き出し、ベートーヴェンの『ピアノソナタ第14番』を演奏し始めた。
後ろのモニターからは、子供達に襲われ応戦する職員や、同じ子供同士での凄惨な光景が見てとれる。
だが、ソレを振り返ることすらなかった。
彼女は、聞こえてくる銃声、悲鳴、何かが壊れていく音と、自らが奏でるピアノの音との交響曲に聞き入っていた。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第17.5話


「廃棄施設の探索任務……でありますか?」
「そうだ。軍本部から下りてきた情報なら、
現地住民が付近に連合の研究施設があると言っているらしい」
「そこへ我々が捜索に向かうわけですね?」
シン・アスカとレイ・ザ・バレルは、
シャアにブリーフィングルームに呼び出され任務の内容を告げられていた。
シャアはパネルに映し出された地図の中で、旧トルコと旧ブルガリア国境線、
エーゲ海とマルマラ海の中間当たりに点滅する光点を指さした。
「今現在は静かだそうだが、以前までは頻繁に車両やMSの出入りがあるほどの施設だったとの情報だ。」
「ですが隊長。そんな辺鄙な場所にわざわざMSで行く必要があるんですか? 今は連合の連中はいないんでしょ?」
「今は静かであっても、まだ使用されているかもしれん。
重要な施設だったとすれば、重要な情報がそこから得られるかもわからん」
シンはそんな所に行きたくないという気分全快であったが、シャアとレイ二人に睨まれたらうんと言わざるをえなかった。
139787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:47:13 ID:???

三十分後、シャアとシン、そしてレイはその地点に向けて出発した。
マルマラ海南方を海沿いに飛んで行く中、シンは目下の海を見下ろして、
太陽の光が反射してきらめく海の美しさに、一瞬見とれていた。
自分が今、MSに乗っていると言う事実すら忘れさせる、雄大な自然の美。
「綺麗だよな……」
「ああ……」
やがて、旧世紀の面影を残す市街の上空を越え、ゆっくりと山岳地帯へ入っていく。
うっそうと茂る森と、彼方此方に見える岩肌は、人の存在を感じさせない不気味さを放っていた。
「見えたぞ」
シャアが眼前の施設を見て後ろの二人に、ザクのマニピュレータで降下する事をサインで伝え、
施設にほど近い森の中に機体を下ろしていく。
攻撃される気配すらなかった。むしろ……
「隊長……」
「何だ、シン」
「俺……ここ、入っちゃ行けない気がします」
「私も……そう思います」
シンとレイの背中を、何者かが引きずりもどすような悪寒が走り抜けた。
ここに入っては行けない。元に戻れなくなる。
そう感じさせるほどの『死』の匂いが、施設全体に漂っている。
それは、シャアとて勘づいていた。しかし、この研究施設から感じるものに、彼には心当たりがあった。
(……このザラザラとした感覚は強化人間のものか)
「だがこの施設の安全性を確かめねば、後顧の憂いになることもあり得る」
シャアはそう言って、アサルトライフルを小脇に抱えて、正面ゲートの脇に回り込む。
この中に感じる強化人間の感覚は、シャア自身気持ち悪さを感じたが、
それだけに、中は是非とも確認しておかねばならないとも思った。
シンとレイも、悪寒を抑えながら彼に追従する。
正面ゲートは、シャッターが閉じられた痕跡があり、破壊しようと試みた後があった。
「内部からだと?」
不思議だ。こういう施設なら、普通外部からの攻撃で突破されたりするのだが、
この痕跡は内部からつけられたものだ。
シンが反対側に廻り、ゲートの中に石を投げ込んでみた。
カッカッ…と、アスファルトの上を跳ねていき、金属製の箱に当たって大きな音がしたが、何の反応もない。
その段階になって、三人は施設の中に足を踏み入れた。
奥に見える、居並ぶ白い建造物を囲むように、訓練場と思しき広場があった。
「……これでは研究施設と言うより軍事施設だな」
レイがそう漏らす。シャアは正解だと言いたかったが、我慢した。
白い建造物や訓練場は、廃棄されたにしては妙に小綺麗だった。
あまり時間が経っていないのか、それとも……
ずっと使われていなかったのではなく、使われなくなったのがつい最近だっただけか?
白い建物の中で最も大きな施設へ、三人は近づいていく。
施設内部に繋がる階段を、ゆっくりと下りて、
下へ向かうたびに『プレッシャー』が大きくなっていく気がした。
「ハァ…ハァ…」
シン、そしてレイは、どんどん息苦しくなっていくのを実感していた。
ここには何かがいる。そして、其奴は自分たちを見つめていて、押しつぶそうとしている。
そう感じていた。
140787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:48:00 ID:???

シャアは、このプレッシャーに覚えがあった。しかし、即座に否定する。
(奴らは死んだのだ! 何故ここでソレを感じるのだ!?)
階段を降り立ち、正面のドアのロックを解除し、扉を開いた瞬間、
「……うぅっ!」
彼らの鼻を突いたのは、強烈な悪臭だった。
鼻の奥をつくアンモニアの刺激臭に、ものの腐敗していく臭い。
正確に言えば、死語数日経った死体が作り出す腐敗臭と、
死体から垂れ流しになった糞尿の臭いが混じり合い、それが施設の薬品類の臭気と混じり合っていたのだ。
シャア、シン、レイは即座にヘルメットを着用し、酸素を大きく吸い込んで深呼吸した。
ごく普通の空気がこんなに美味いと思うのは初めてだった。
シンはふと、横目に見える人間だったものに目をやる。
壮年の男性だった。しかし、何かがおかしい。……お腹が異様にふくらんでいるのだ。
まるで妊婦のようだと思いながら、シンはライフルの先で男性のお腹を小突いてみようとした。
シャアは、シンがやろうとしていることを見て青ざめ、
「よせっ! シン!」
叫ぶが、遅かった。

 ぶすんっ

たまった空気が抜けていく音と共に、男性の腹が破裂した。
死体から発生するガスが、行き場を失って内部にたまっていたのである。
「げぇっ!」
シンは、目の前で人の腹が破裂し、
『中にあったもの』が飛び散る瞬間を目の当たりにしてしまったのだ。
シンはこみ上げてくる吐き気をこらえ、シャアに手を引かれ施設の奥で、
死体が無い部屋の中まで避難する。
「馬鹿か貴様は!」
「す……すいませ……ぐぇ…」
シャアはうすぼんやりとした部屋の中でシンに怒鳴りつける。
そして、シンがこらえきれなくなったのを見るとメットをとってやり、
シンは部屋の隅っこに駆けていきげえげえと戻してしまった。あんなものをみればそうなるのもわかる。
シャアはやれやれとメットを取る。……ここには、死臭が漂っていなかった。
それに、こんな不気味な場所に不釣り合いな、美しい音色が響いていることに気づく。
「ピアノの音?」
シンとレイも気づいたらしい。
シャアはゆっくりと、その部屋を通り過ぎ、ガラスケースに挟まれた廊下を、警戒しながら進んでいく。
ガラスケースには、計器類がまだこうこうと光が点滅し、システムが生きている事を示していた。
『研究所管制室』のパネルがかけられたフロアにたどり着き、レイが進み出てドアロックを外し、開けた。
すると、先程まで暗がりの中にいたからか、中からの光に三人は一瞬目を閉じる。……ここだけ、明かりが付いていたのだ。
モニターは施設全体を映し出し、部屋の奥にある扉から、ピアノの音が漏れている事に気が付いた。
音を立てぬようにして、その部屋へと近づいていくが、
シンも、レイも、そしてシャアも、自らにからみつくようなプレッシャーが強くなっていくのを感じる。
間違いない。あの感覚の主はここにいる。
「……誰だ!」
シンが、部屋の中に銃を構えて飛び込み、部屋の中央にいた人影に銃口を向けた。
シャアとレイが続き、同じように銃を構える。
141787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:49:12 ID:???

「……あんたは!?」

シンは、その後ろ姿に見覚えがあった。
この間、ディオキアでコンサートをやっていた……
アスランと、朝っぱらからちちくりあっていた……
「人の演奏中に、無粋だとは思わないのですか?」
「こんなおぞましい場所で、
悠々とピアノを弾いている貴方の方が、おかしくはありませんか……ラクス・クライン」
中にいた人間…ラクス・クラインは、レイのキツイ問いかけに微笑みで返すと、
ゆっくりとシンの方へ近づいていく。
「う、動くな!」
シンの警告も無視し、ラクスはシンの間近まで迫ると、
彼の首筋に顔を近づけて、においを嗅いだ。
シンは女性にここまで接近された事が無かったのか、顔を赤らめ、後ずさる。
「……死臭がしますわ。あなた、『おなかをつっついた』んですの?」
「黙りたまえ、ラクス・クライン。
……このような場所にいた以上、君を連れて行かねばならん」
シャアは彼女のこめかみに銃を突きつけた。
ラクスは今度は、それを自分の顔におしつけたままシャアへ振り向き、
銃口が額に当たっていてもなお、笑っていた。
「あなたが、シャア・アズナブル……」
だんだん、目の前の女の目が熱を帯びてきていることに気が付く。
シャアは、この期におよんで撃つのをためらった。
この女は何者だ!? なぜこの女は私をそう言う目で見る!?
ラクスは、シャアの頬に両手を伸ばして、艶っぽい声で言った。
「……会いたかった」

その時、シャアはこの感覚が“誰のもの”だったか思い出した。

〜『シャアからそう頼まれるというのは嬉しいよ……』
〜『貴様は、まだその手に世界を欲しがっているだろう』
〜『人類がそれほど賢い存在だと思っているのか! 愚劣な!』
〜『天才の足を引っ張る事しかできない俗人共に何が出来る!』

「……やめろ!」
シャアは思わず、目の前の不気味な存在を突き飛ばしていた。
一瞬意識を持って行かれそうになった事をシャアは恥じた。
そして、ラクスの挙動に戸惑っていたシンとレイ両名と彼女に銃を向け、
彼女自身は、今だシャアに目を向けたままだ。
「……説明してもらおう。
この施設は何だ!? 何故君がこのような所にいる!」
「……私が教える必要はありませんわ」
ラクスは、管制室のコンソールを指し示し、シンがそちらに近づいて、
いくつかボタンをいじってみる。
すると、巨大モニターに映し出されたのは、ガラスの円柱が並ぶ巨大な部屋であった。
中は液体で満たされ、そのなかにぼんやりと何かが……
142787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:50:33 ID:???

シャアがそれが何なのか気づく前に、シンが同僚の異変を感じ取っていた。
「レイ!」
「……何!? レイ! どうした!」
レイが、銃を取り落とし、モニターを見つめて、がくがくと体を震わせ始めたのだ。
恐怖。その一語が彼を支配している。
過呼吸気味にせわしなく息をつき、
顔は青ざめ生気がなくなり、涙を流し始めていた。
「あぁ、あああ!」

「……いつの日か貴方を手に入れますわ、シャア」

「…………!?」
シャアは、この時あの女から視線を逸らしたことに気づき、
自らの間抜けぶりを悔やんだ。
「くそっ!」
振り返ったとき、このレクリエーションルームにラクス・クラインの姿はなかった。
レイをシンに任せ見回してみると、壁という壁に人が脱出できる穴はない。
そして、床に奇妙な跡があるのに目がいった。
金属製の床が一部へこんでいるのだ。まるで、強烈な力がかけられたような……
「……まさか!?」
シャアは嫌な予感がして、天井を見上げてみると、的中した。
天井が突き破られていたのである。
「シン、ミネルバに連絡を取るぞ。ここを脱出する!」
シャアは、一刻も早くこの不気味な場所から立ち去りたい気分になっていた。

「はい、検査終了。もう起きても良いぞ」
軍医に声をかけられ、シンは目を開けた。
ミネルバへ緊急通信を行い、修理中にもかかわらず一時中断してきてもらうはめになったシン達は、
医務室で、強制的に寝かされ検査を受けていた。
「まぁ、建物や周辺からガス・ウィルスの類は検出されてないから、
そう心配することも無いはずだ。
……それにしても、あの隊長さんは元気だねぇ」
全くだ。シンはそう思った。
シャアは、医務室の検査で異常が見られなかった事を聞くや、
外に飛び出しタリアらと合流したのだ。あの人も精神的に辛いはずなのに……
「シン、大丈夫なの!?」
見舞いに来ていたルナマリアが、涙目でシンの左手を握り言う。
このところ、ルナマリアはオーバー過ぎる気がする。
過度に心配するし、このあいだステラという少女と仲良くしたときは、
ミネルバに帰った後大変だった。彼だけ拘束され、一緒に寝て欲しいとせがまれたのである。
十七歳の少女の体に密着したときは思わず暴走する所であった。
(このところ戦いばっかで不安なんだろう……)
そうめどを付けていたので、さして気にはしなかったが。
143787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:52:06 ID:???

「内部チェックは終了。
……自爆装置は撤去、バイオハザードは認められず」
「ご苦労様」
タリアは、施設近くの仮設テントで、ハイネの報告を聞いていた。
広大な訓練場の真ん中にミネルバを着陸させ、先程レイに変調があったとの報告を聞き、
中でバイオハザードが起きたのかと危惧し調べさせたのだが、何の異常もなかった。
今現在、兵の多くを動員して、内部の状態を詳しく調べさせている。
「こんな事になるなら、あなた達だけ行かせるべきではなかったわ、ごめんなさい」
「いえ、気になさらないでください、艦長」
しかし、レイの異常が汚染でないとわかっただけに、何故ああも動揺したのか……
タリアとシャア、ハイネらが調査経過のデータに目を通していると、
ブリッジに待機していたメイリンから、

「艦長。アスランさんのセイバーが帰投し……!? ア、アークエンジェルが一緒です!」

「「「……何!?」」」
三人は驚き立ち上がると、轟音が聞こえ始めた方向に目をやる。
赤い航空機と、その後ろの山の向こうから、
白い巨躯がヌッとその姿を現すのが目に入る。
シャアは、あの姿に既視感を覚えた。
「‘ホワイトベース’か!」
『アークエンジェル』〜前大戦で、一躍名を馳せた戦艦だと聞いていたが、
その姿形までもが、自分の知る伝説的戦艦と似通っていることに、シャアは驚愕していた。


第17話〜完〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これで終了です。
18話はキラ達中心で勧めたいので、ZAFTパートをまず出しました。
エーゲ海戦は前よりうまく戦闘描写できるよう頑張るつもり
それでは、また(・ω・)ノシ

144787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 13:53:15 ID:???
>>143
ミスったorz
「第17話〜完〜」→「第17.5話〜完〜」
145通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 14:32:33 ID:???
こっ…これは…ッ
0.5話分ということで幕間レベルに納まるかと思ってたら
ある意味最大規模のターニングポイント&急展開ジャマイカ?
しかしAA組はもちろんの事、アスランもミーアの件を含めて早いとこ何もかも
腹を割って知ってる限りの事洗いざらい白状しといた方がいいだろうな、
さもないと「極悪女と乳くりあっていた」というとんでもない誤解から
シン達の不信を買いかねないぞ…
146通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 14:37:54 ID:???
誤字ハケーン
>>137
東ユーラシアはZAFTの→東ユーラシアが では?
>>139
破壊しようと試みた後があった→「跡」だよね?
とりあえず乙でした。0.5話的な中身じゃなかったけどw
147通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 15:09:33 ID:???
>>787さん
乙っす

ペースはやいっすね〜
148787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 16:43:49 ID:???
>>146
や…やめてくれ!! た…たのむ!!
そ…そんなもの(誤字)さされたら死んじまう!! なっ!! な!!  

>>137
東ユーラシアは→東ユーラシアが
>>139
破壊しようと試みた「後」→「跡」
です。くそう・・・
149通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 17:00:12 ID:???
早い…更新が早過ぎる…
新しいエクステ達の選定といい、ラクスとシャアの対面といい、ミネルバとAAの合流といい
どう考えても幕間レベルな内容じゃなかったけど、787氏乙
150通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 17:04:28 ID:???
787氏乙
内紛おこさせるとこで蠱毒を連想した俺が通りますよ
これ、ジブリにバレたらマズイよな
151通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 17:31:21 ID:???
なぜだろう
このラクスなら仕えてもいいかも…と思った
152通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 17:32:08 ID:???
なんという吐き気がする邪悪!
153通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 17:55:52 ID:???
シャアなら木馬って言いそうな気がするんだが
些細なことだし、どっちでもいいのかな?
154通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 19:10:14 ID:???
なんという清々しいまでの邪悪さ、
しかしこの黒ラクスは一体何を目指しているのだろう?
155通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 19:38:24 ID:???
シャアは恥じた。
そして、ラクスの挙動に戸惑っていたシンとレイ両名と彼女に銃を向け

ほほう、アサルトライフルの二丁撃ちですか、さすがシャア、混乱する部下にも容赦なく銃を向けるぜ!

→シンとレイ両名も彼女に銃を向け

で、よろしいですかな?
156通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 19:50:18 ID:???
ジャンクって声つながりの銀様www
157通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 21:03:25 ID:???
更新が早いのは嬉しいし即時投下してくれる心遣いも嬉しい
でもやっぱり見直そうぜ!
158通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 21:14:59 ID:???
このラクスは悪魔か?
最近読む度にSAN値が下がっているんだが・・・
159通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 21:31:18 ID:???
このラクス様が内包してるのって、ハマーンとシロッコの混合体?
2人のニュータイプを内包してる存在って、ニュータイプからすりゃおぞましいでしょうね。

160787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/18(木) 22:27:42 ID:???
>>155>>157
しまった。「両名と」と、「彼女」の間に「共に」を加えてくだされ
自分的にはしっかりと読み返しての投下だったのですが
・・なにぶん私の文章力がひどいもので・・申し訳ないm(_ _)m

>>154>>158
『Alara Unbroken』と『ギャザ』でググッて下さい。その悪役をモデルにして書いてますので
161通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 22:40:56 ID:???
>>160
ああ〜、DIOとカーズを合体させて2で割った感じのドラゴンさんですね・・
162通常の名無しさんの3倍:2010/11/18(木) 23:41:40 ID:???
ハマーン、シロッコだけではない!更に上のラクスと言う邪悪が内包されたモンスターだ!
163通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 01:50:44 ID:???
つか、場所的に東ユーラシアではなく東ヨーロッパな気がするんだが
164通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 01:59:14 ID:???
この時のロシアだった所ってどうなってるんだっけ?
四月馬鹿クライシスで人住めなくなってたりする?
そうだとすれば納得なんだけど
165通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 02:00:54 ID:???
ロシアは一応アストレイで出てきていたけど。住めてたぞ
166通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 02:05:27 ID:???
でもロシアまで範疇に入れると
どこから東でどこから西なのかびみょうだよな、あそこデカイし
ロシアを東、ヨーロッパを西だとすると・・うん、すごく解り辛い
167通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 02:06:55 ID:???
そもそも国の統合をしすぎているんだよねぇ
168通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 03:15:29 ID:???
そのわりには統合した国家間の暗闘なんてあんまり無いしな
169通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 07:05:10 ID:???
そこはアレだ、統合が成ってから半世紀以上経ってるし、個人的感情はさておき、実務は恙無く遂行しようとするだろ




多分w
170通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 11:36:08 ID:???
>>160
ニコル・ボーラスさん元が元だからいきなり強キャラ設定にされてもついていけない古参プレイヤーだぜ・・・
171通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 14:12:29 ID:???
787氏いい仕事です
それでは恒例の誤字を
138 全快→全開
140 死語→死後
ですね?
戻すも何か怪しい気が
172787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/19(金) 17:08:14 ID:???
確認しました
>>138の最後の行
気分全快→気分全開
>>140の7行目
死語数日→死後数日
ですね。171氏、いつも申し訳ない

誤字見つけれないのが恥ずかしい(´・ω・`)ショボン
次は誤字無いようガ○ガル
173通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 18:37:03 ID:???
いえいえ
自分には創作の才能なんてないので、これくらいしかお手伝いできません
どんどん書いてください
どんどん修正してきます
174通常の名無しさんの3倍:2010/11/19(金) 22:33:25 ID:???
98氏は、飲兵衛氏の帰還はまだか…
175通常の名無しさんの3倍:2010/11/20(土) 09:25:14 ID:???
両氏は犠牲になったのだ……黒いラクスの犠牲にな……
176通常の名無しさんの3倍:2010/11/20(土) 14:05:08 ID:???
とりあえず議長に十手送るか
そして三時間阻止が無ければ墨目タンは俺の嫁
177通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 04:43:19 ID:???
ラクシズはいわばエルドラージか・・・滅殺超こええwww
178通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 11:46:49 ID:???
>>177
ラクス「では訓練場を2枚貼り、1マナを払いウラモグの種父の能力で落とし子を2体場に出し生贄に捧げ2マナを得ますわ(無限マナ加速)」
ラクス「そして20マナ払い「全ては塵」で全ての有色パーマネントを生贄に、「走り回る侵略」で落とし子を5体出し「エムラクール」「コジレック」「ウラモグ」を出しますわ」
ラクス「さあ、次の「エムラクール」の追加ターンであなたは終わりですわ」
179通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 11:53:51 ID:???
>>178
ウラモグの種父出す前にビートダウンにフルボッコされたり出しても即除去されたで御座るの巻

ただ、4対4でデュランダル、カガリVSラクス、ジブリなら全然勝てる気がしない
180通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 11:56:41 ID:???
カガリは間違いなくゴブリンデッキ
181通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 12:36:29 ID:???
赤単のビートだろうなあ>カガリ
182通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 13:21:41 ID:???
次にカガリは「カウンターやクリーチャー除去は卑怯だぞ!」と言うッ!
183通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 14:24:15 ID:???
>>169
主要キャラが国家反逆者だらけだからな…


もしかしたらモブもそうなのかもしれんw
184通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 17:18:36 ID:???
ウズミ「燎原の火!」
ギナ「姉歯ではなくただのワイルドファイアですねわかります」
185通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 21:03:05 ID:???
のん兵衛氏、無事に帰国できたのだろうか?
186通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 21:05:53 ID:???
のん兵衛氏「月…太陽…アルタイル…ベガ…現在位置はここか…」
187通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 21:31:32 ID:???
>>178
日本語でおk
188通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 22:04:31 ID:???
>>186
98氏の冒頭を思い出しました

…のん兵衛氏と98氏の夢のコラボか
それなら遅くなるのも当然ですよね
189通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 22:16:42 ID:???
スタートステップ!
フラッシュタイミング!
ライフで受ける!
しか知らん俺には何が何やら
190通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 22:18:57 ID:???
98氏の冒頭というか
CCA劇中でのアムロの台詞じゃん
191通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:01:59 ID:???
作者さん方早く投下してくれ、でないとここは下らない人間の下らない行いを許してしまう場所になってしまう。
192通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:04:20 ID:???
ならば今すぐ人類全てに叡智を与えて見せろ!
193通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:40:14 ID:???
>>192
貴様をあぼ〜んしたあとにやらせてもらう!
194通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:50:44 ID:???
>>193! あんたちょっとせこいよ!
195通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:52:50 ID:???
>>194いっしょにいくかい?
196通常の名無しさんの3倍:2010/11/21(日) 23:56:26 ID:???
レイ「ほぉ〜むCafe…CURE MAID CAFE…ひよこ家…メイドインエンジェルスカフェ…現在位置はここか」
197通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 00:09:32 ID:???
のん兵衛氏はきっとイギリスでアイリッシュ系美人と命の水に骨抜きになったしまったに違いないw
198通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 00:22:09 ID:???
「私、ギルバート・デュランダルが粛清しようというのだよ」
「ふっ、そんな物言いだから女に逃げられるのさ」
「アmリボンズ!」
「シャデュランダル!」
199通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 02:37:00 ID:???
これはもう駄目だ
200通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 14:19:56 ID:???
>>199
マッチポンプ乙
ラクスが悪役で確定すると必ず出てくるね
201通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 14:46:47 ID:???
>>178
要約すると安価でキラクローン量産しては使い捨てて実戦データや新技術を集めて、アルティメットストライクフリーダム、∞デビルジャスティス、エターナルブリザードを作って全世界の軍勢を1ターンキルすると?
202通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 15:03:49 ID:???
デュランダル「そちらが究極神自由、正義、永遠の三闘神ゴッドリンクなら
 こちらは明星、運命、伝説、衝撃、大地、混沌、深淵、救世主の八神ゴッドリンクだ!」
議員(議長が通常の三倍疲れてるぞ!直ぐにグラディス艦長にスリッパで叩かれ無ければ大変なことになる…!)
203通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 15:18:50 ID:???
早乙女博士化した議長の姿に大量のインパルスやセカンドシリーズが合体しゼントラン基幹要塞化したメサイアのような何かが見えたが俺は気にしない
204通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 23:06:54 ID:???
…ミンキナーサの出番か?
205通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 23:41:36 ID:???
ブライト「ゴーショーグン、GO!」
206通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 23:54:44 ID:???
ブンドル様も慎吾もケルナグールも脚本の人ももういないんだよ…
207通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 00:28:52 ID:???
どうでもいい


いい加減スレチ
わからない奴も多いんだ
多少は周りに気を配れよ
紳士なんだろ?
208通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 00:41:18 ID:???
割り切れよ…
出ないと死ぬぜ
209通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 01:03:10 ID:???
また自治厨が涌いたか・・・
このスレも終わったな・・・
210通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 01:12:49 ID:???
自演乙
211通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 01:20:32 ID:???
>>207
今更この程度でなにをカッカしてるんだ、紳士になれ
212通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 01:22:06 ID:???
まずは紅茶でも飲んで落ち着くんだ


紳士は時間に正確でなくてはな
213通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 02:34:00 ID:???
マッチポンプ乙
ラクスが悪役で確定すると必ず出てくるね
214通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 03:23:54 ID:???
そういう反応するから付け上がるってことに気づけないんだものなぁ
215通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 03:41:46 ID:???
自治厨乙
216通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 04:01:08 ID:???
>>213
( ‘∀‘)オマエガナー
217通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 04:23:50 ID:???
自演乙です。
218通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 04:27:37 ID:???
自分にとって気にくわないレスを全部自演認定してるだけじゃないか。
あほくせえ
219通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 04:38:43 ID:???
>>218
( ‘∀‘)オマエガナー
220通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 04:40:42 ID:???
>>219
いちいちおうむ返しか。
このスレの空気を悪くしてる最大の元凶は手前だって気づけ、いい加減
221通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 06:22:24 ID:???
このいつもどおりの流れが楽しい俺がいる
222207:2010/11/23(火) 08:13:22 ID:???
空気嫁と言ってるだけだろ
何でわざわざ他の作品ネタを、続けるんだ?
しかも面白くないし
223通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 09:12:10 ID:???
いいぞもっとやれ
224通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 10:27:53 ID:???
こんなスレ潰しちまえ
225通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 11:08:10 ID:???
>>213
考えてみりゃ、キラと関係持ったキャラってみんな黒化してないか?

ラクス、フレイ、アスラン(減ってるけど...)...みんな黒いじゃないか...
キラパパは相手を黒化する因子でも仕込んだのかねぇ...
226通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 13:00:51 ID:???
>>225
ラクスは元から黒くね
福田もAAのあれは演技だっていってるし
227通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 13:11:51 ID:???
どうしてそういう余計な事を言うのかねぇ・・・
奴の発言は総て失言じゃないか
228通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 15:03:31 ID:???
福田と言えば業界人から嫌われていると嘯いてた奴が福田がツィッター初めてからさっぱり消えたのは面白かったな
229通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 17:34:12 ID:???
福田はツイッターで囁きまくってるが暇なのかね…あれは
230通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 17:55:09 ID:???
福田は劇場版種の顛末でとんだピエロになっちまったからな
231通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 18:00:50 ID:???
00と逆で人が話し合いで分かり合える訳ねーだろバーカwwwってコンセプトで見ると中々筋が通ってたりする
232通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 18:25:31 ID:???
コンセプトは「勝てば官軍」じゃなくて?
その為なら何をやっても許されるみたいな
他にも「勝者は敗者を好きに出来る」とか
233通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 19:16:21 ID:???
どんな理想もむき出しの暴力の前には意味をなさない

…種死は勉強になるよ!!
234通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 19:19:02 ID:???
手前と同じだな。
235通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 19:36:50 ID:???
あれだよね。ここでスレ違いの話する人って本来するべきスレを追い出されて、仕方なくここにいる、可哀想な人
たちなんだよね。暖かい目で見守ってあげようよ。
236通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 19:51:35 ID:???
自己紹介するなよ…
237通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 20:00:49 ID:???
手前もな。
いい加減気づかないか
238通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 20:32:27 ID:???
自演乙
239通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 20:47:58 ID:???
また気にくわないレスを全部自演認定か。
やめちまえ
240通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 20:47:59 ID:???
この手の手合いは自分が正義と思い込んでいるから始末に終えない
無論、どちらがとは言わないがね
241通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:21:21 ID:???
ああ、でも自治厨を叩き出す必要はあるぞ?
以前作品が気に入らないからって職人を追い出した奴がいるから
シャアが主役だからスレ違いだってな

どうだい?
実に危険な状態だろう?
242通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:29:57 ID:???
マッチポンプ乙
ラクスが悪役で確定すると必ず出てくるね
243通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:31:46 ID:???
>>241
最近じゃ980氏の投下を無視して雑談してた馬鹿もいたしなあ〜
980氏が音沙汰なくなっrたのはそれが原因だろうし、、、、、
しかし自治厨をたたき出しても、スレ違いの話を書き込む奴らも何とかしないと状況は変わらんと思うのだけど?
244通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:35:58 ID:???
>>241
君がな。
245通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:36:55 ID:???
お前ら全員消えればいいんじゃないかな
246通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:45:13 ID:???
こういう時に雑談スレに誘導すれば良いものを、それをしないのは(自分の)雑談スレでもやって欲しくないからだろう
何かと五月蠅いのは雑談スレが過疎化してて相手をしてくれる奴がいないからさ
247通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:52:18 ID:???
( ^U^)もうしわけございません このような民度で
248通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 21:52:47 ID:???
いつものニュータイプまで現れちゃったよw
249通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:07:48 ID:???
「僕がニュータイプだ」
250通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:09:57 ID:???
じゃあ僕はミニスカニーソ
251通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:15:09 ID:???
ここまで全部おれの自演
252通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:23:55 ID:???
やはりもう駄目だったか
253通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:26:12 ID:???
駄目だと思うなら見なきゃいいやん
254通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:32:23 ID:???
いいぞもっとやれ
255通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:32:32 ID:???
ここで投下か最悪生存報告があれば空気もかわるんだけど、、
256通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:35:01 ID:???
(^ν^)俺がνタイプだ
257通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:38:48 ID:???
俺生きてるよ
258通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:40:53 ID:???
>>243
>>255
投下ねだるな
アホか。
259通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:44:15 ID:???
>>258
255はいいとしても、243はねだってないと思うんだけど?
お前がアホか?
260通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:51:37 ID:???
レスからして同一人物に決まってるだろ
アホかw
261通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 22:55:17 ID:???
全員叩き出す必要があるな。
262通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 23:01:31 ID:c7eJj3fr
>>260
ほんとにアホだなお前がw
263通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 23:10:14 ID:???
自演乙
264通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 23:10:41 ID:???
>>261
最初にお前が出て行け。
265通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 23:10:50 ID:???
キリッ
266通常の名無しさんの3倍:2010/11/23(火) 23:51:20 ID:???
いやー楽しいなあ
267通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 00:01:30 ID:???
いいぞwww
これでこのスレも終わりだwwww
268787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 01:20:28 ID:???
どうも、みなさんこんばんは、787です。
生存報告というか、経過報告ですが、
アークエンジェルの出方に四苦八苦してますので、投下は来週になると思います。
これで流れが良くなるといいんですが・・

そういえば、C.E.の行政区分って公式ではどうなってるんでしょうかね?
東アジア共和国とか、ユーラシアとかの詳しい政治区画とか、
公式のソースが手元に無い上小説だとわかりにくいのでその点は適当に書いてるのですけども、
発表はされてるんでしょうか? ググってもわからなかったので・・
269通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 02:02:34 ID:???
>>268
215 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 12:51:54 ID:???
>>207
英国の「Official Mobile Suit Gundam SEED website」の
バックグラウンドインフォの項の、↓マップスオブアースアンドスペイシーのページ
http://www.gundamofficial.com/worlds/ce/background/maps.html
に、当時の地球と宇宙の勢力図↓がちゃんと載ってる、何故日本版に記載してないかはお察しだ!
地球:ttp://www.gundamofficial.com/worlds/ce/background/images/earthmap_a.gif
宇宙:http://www.gundamofficial.com/worlds/ce/background/images/spacemap1.gif

ちなみにこのページは英語だけど、タイムラインの項に英語で詳細な年表が載ってたりしてます
日本語版公式HPちゃんと仕事しろ


そしてもう種ぽ検証サイトがインフォシークライトだから落ちてた件orz
仕方がないので
画像とテキストだけ上げるよ

「(注:↓このテキストはつい先日インフォシークだったので落ちた「もう種ぽ検証サイト」
 http://members.at.infoseek.co.jp/moutanepo/tanepo/route.htmlからの転載です)
 地球の勢力図と主だった基地、AAの移動ルート
 http://www31.atwiki.jp/antikira?cmd=upload&act=open&pageid=24&file=map01.jpg
 正距方位図法地図による北極回りコースの提案
 http://www31.atwiki.jp/antikira?cmd=upload&act=open&pageid=24&file=map03.jpg
 23話〜24話の予想位置
 http://www31.atwiki.jp/antikira?cmd=upload&act=open&pageid=24&file=map02.jpg

216 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 12:55:38 ID:???
つうか、いま翻訳ページに↓放り込んでみたら
http://www.gundamofficial.com/worlds/ce/background/timeline.html
モノすんごい勢いでアラスカ宣言とコペルニクスの悲劇が乗ってた件に関して

日本おかしいだろ! 英国の公式HPに乗せてるもんを何故本国で乗せないんだ!!
270通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 02:07:28 ID:???
>>269
やるきがねえんじゃあない?
271通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 02:22:58 ID:???
やった神降臨!
投下予告キター!!!!
追い出されたにもかかわらず戻ってきてくださった神職人にバンジャーイ!!
これで勝つる
272通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 02:49:57 ID:???
誰か追い出してたのか?
273通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 06:19:50 ID:???
つ自治厨の被害妄想
274通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 07:49:10 ID:???
>>272
俺のログには何も無いな
275通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 09:29:58 ID:???
むしろ追い出そうとしているのが…
276通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 16:23:45 ID:???
>>269
楽園のSEEDスレでもネタにされてたな。(笑
277通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 17:12:32 ID:???
地球連合はもっと怒っていい
278通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 19:55:24 ID:???
スレ荒らししてる暇あったら仕事探せや糞ニート共が
喰っちゃ寝してネット巡回やエロ画像集めとオナニーで一日を使い潰して人生楽しいか?おい
279通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 19:59:06 ID:???
そういえば死に設定でユーラシア連邦がユーロ会議等幾つかの国家集合体に大まかに分ける事が出来て
それらが内政軍事を行っており連邦政府はそのとり纏め役。みたいな設定が本編放送前に出たね。

>>270
因みに全長が200mと280mの両方が公表されていたりしていたスペングラー級は米国版では確かタラワ級空母(全長280m)とスペングラー級MS強襲揚陸艦(全長200m)
に設定が変更されたり、イージス艦も速射砲付きがデモイン級でビーム砲付きがアーカンソー級。
駆逐艦はイサルコ級とキングスヴィル級になっていたね(駆逐艦は日本でも同様だけど)。
米国版では地図は出ていなかったともうけど艦船など脇役メカの設定は日本本国より詳しかった気がする。
280通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 21:26:50 ID:???
>>279
ああ。あっちのスタッフが空気読んだな
どう考えても商標登録ある製品でそのままやる気になはならなかったんだな

LMに多額の使用料を支払うなら別だろうけど
281787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:37:31 ID:???
どうも、いつの間にか自分が追い出されていたことになってて
雰囲気についていけてません、787です。
第18話が、来週かと思ったらもうできてしまいましたので投下しようと思います。
正直今回はできが全開よりいささか悪いです。誤字は一通り探したつもりですが、
あったらどしどし突っ込んでください。次から投下します。
282787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:38:14 ID:???

〜ロドニア研究所・大運動場

「あのフリーダムをここまでボロボロにするとは、相手は相当な手練れ共のようね……」
タリア・グラディスは、
アークエンジェルのハンガーに佇むフリーダムを見上げて言う。
それは、アークエンジェルに出向いたミネルバクルー全てに共通する意見でもあった。
彼女がそう言いたくなるほど、フリーダムは‘傷だらけ’の状態だったのである。
V字アンテナが片方折れ、床に横たえられたシールドは、
ラミネート装甲が粘土細工のように、表面が溶けて所々穴が開いている。
装甲も所々高温で焼けただれ、フレームがむき出しになっている箇所も見られた。
武装も、腰のレールガンは無事だったが、
背部ウイングに併設されたプラズマキャノンは両方焼け落ちており、
『ヤキンのフリーダム』を追い込んだ連中の恐ろしさを切実に現していた。
「敵は新型のビーム兵器を開発したのでしょうか?」
「そう考えるのが妥当でしょうね、詳しく聞いてみないとわからないけど」
不安げなアーサーにタリアが言うが、彼が不安になるのもわかる。
先の戦闘で猛威を振るった……と言っても彼らは別人だと主張しているので断定はしないが、
圧倒的な戦闘力を誇ったフリーダムを追い詰める程、
練度の高い部隊、性能の高い機体が投入され始めたと考えなければなるまい。
それはそうと、タリアはどんどん頭痛の種が増えていくことに疲労感を覚え始めた。
タリア、アーサー、ハイネ他、パイロットが何名か見に来たのだが、
ルナマリア・ホークが、苦々しくフリーダムを見上げていたことに不安を感じざるを得なかったのである。
手は何かを押さえつけるように震え、唇をかみ、目は尋常じゃない色に染まっている。
「……何もおこらなければいいんだけどね」
当のフリーダムのパイロットはと言うと、
ミネルバ船内の客室に通され、シャア・アズナブルと相対している所であった。
テーブルを挟んでシャアとパイロットが向き合い、アスランが間に座る形となっている。
シャアは『ガンダム』を操縦していたのが若い少年だと言うことに既視感を感じていた。
まるで、『彼』のようだと。
そして、この少年が先の戦闘での『悪魔』とは別人だという確信を抱いていた。
あの悪魔から感じた不快な『あそび心』が、この少年からは感じないのである。
シャアは少年、キラ・ヤマトの前に淹れたてのココアを置いて、
「砂糖はいるかね?」
「……あ、お願いします」
この間解った事だが、自分の声は議長に似ているらしい。
この少年も、少し驚いた顔をしていた。
「では、キラ・ヤマト君」
「はい……」
「話はアスランから聞いた。彼とは幼い頃からの親友だそうだな」
「ええ。月の幼年学校から、家族ぐるみの付き合いでした」
少し話をもどそう。
アークエンジェル艦長マリュー・ラミアスが、
ミネルバに戦時国際法に則った保護を求めたのが数時間前。
驚いたことに、オーブでミネルバの修理担当だった技術士官が彼女だった。
しかし、先の戦闘の蟠りが払拭されるはずもなく、クルーの何名かが食ってかかりそうになったのも事実。
アスラン・ザラの仲介のおかげで、第一段階が滞りなく終了した、というのが先程までの経緯である。
283787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:39:22 ID:???
それに、そこから先が面倒だった。
アークエンジェル側の主張によれば、彼らはオーブ脱出後、
大西洋連邦の旧カナダ行政区に潜伏。
大西洋を横断しバルト海へ逃げ込むも、謎のMS群に襲撃され、
旧東欧諸国を北から南へ転々として今に至ると言う。
「グラディス艦長が、貴艦の航海日誌を確認しにアークエンジェルへ乗っている。
その間は君も含めて、我々に拘束される訳だが、是非君の口からも聞かせてはもらえないか?
その、君らを襲った『謎のMS』とやらがどういうものか」
「……わかりました」
キラは頷いて、ポツリポツリと、この間アークエンジェルで何があったのかを語り始めた。

※※※※※※※

バルト海、ボスニア湾。
バルト海の中で北に位置するこの湾の底に、アークエンジェルはその巨体を横たえていた。
「マリューさん、バルトフェルドさんからは何も連絡は入ってませんか?」
「ええ、もう四日目になるけど、何も」
「そうですか……」
キラは、こうして大西洋連邦を脱し冷静に考え直すと、ラクス・クラインを疑って正解だったと思っているが、
やはり二年間共に過ごした女性なだけに振り切れないものがあるのも事実である。
だがこれまでの経緯を考えてみれば、彼女の行動は不自然であった。
例えば、ブレイク・ザ・ワールド直後のアスハ家別邸襲撃事件。
機体がZAFT製の新型という事もあり、最初はZAFTの特殊部隊ではないかという考えが濃厚だった。
しかし、本当にコーディネイターの特殊部隊だったとすれば、音も立てずに自分たちを殺せたはずだ。
事実、使用人達の遺体は寝ている間に喉をかききられたものばかり。
最初から手を抜いていたと想定すると、つじつまが合うのである。
二年前から続けていたトレーニング、襲撃のあった日見た突き立てられた包丁、オーブ脱出後のメールと不審な電話。
大西洋連邦の協力者に会いに行くと言い、バルトフェルドを連れて艦を離れ、
大西洋連邦の一画に身を潜めてみれば、彼女との連絡が途絶え襲撃される。
この艦の場所を知っていたのは、自分たちと彼女だけ。
どう考えても、彼女が裏で絡んでいるとしか思えない。気づけなかった自分すら憎く思える。
考えたくはないが、バルトフェルドももう連絡できない状態になっていると考えて良いだろう。
キラは複雑な心境で、これからどうするべきなのか考えていた。
「今更オーブに戻るわけにも行かないわね」
「だとしても、今連合に駆け込むのは愚の骨頂です。やはり……」
「……ZAFTということになるけど、みんな納得するかしら?」
オーブが連合に組することになったきっかけは自分たちの存在だ。
それがわかっている以上、今カガリの所に駆け込むのはこれ以上ない迷惑になることは必定。
連合は論外だった。ニュースを見ている以上、クルー全員、彼らの元に組みする気がしない。
選択肢として残っているのは、ZAFTに逃げ込む事であった。
デュランダル議長の人柄を考えれば当然の選択であったが、先の襲撃のMSも相まって、
なかなか決心が付かないのが現状だった。
カガリとつながりがあると言うことで、こうしてバルト海に潜伏しているのを、
スカンジナビアの王家に黙認していただいている状態だが、
それに甘え続けるわけにも行かない。
「そろそろ出ましょう。……やはりZAFTに保護を求めるのが最適だと思います」
アーノルド・ノイマンの進言を、マリューはとうとう呑んだ。
284787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:40:44 ID:???


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第18話


「スカンジナビアを出港したのが、ちょうど一週間前です」
「その一週間の間、君らは南へ向かって逃げ続けてきたわけだな?」
「はい。……これが、僕から貴方に出せる証拠なんですけど」
キラは、シャアの面前に持っていたアタッシュケースをひろげて言った。
中にはノート式の端末と、数枚のディスクが入っている。
「フリーダムの戦闘データです。
これに、そのMSの映像が不鮮明ですが残っていました」
アスランがキラの背後に立ち、彼が端末を立ち上げて、
再生ソフトを起動させるのを確認すると、シャアの目をむき頷いた。
キラが黙って、シャアの方へ端末を回し、彼は映像をのぞき込む。
シャアとアスランが並び、再生されていく映像を確認する内に、
アスランの顔色がどんどん青ざめていった。
「こ……これは……」
アスランは、見たこともない新型MS群の機動性とビームの威力に驚愕した。
シールドで防ごうとしてもシールドが焼け、掠めただけでフリーダムの装甲が熔けていく。
これほどの熱量を発するエネルギー源を、敵が開発したのだろうか?
だとすれば趨勢が傾くぞ。アスランはそう考え恐怖した。
しかし、別の意味で驚愕した男がいた。シャア・アズナブルその人である。
映像のMSを彼はよく知っていた。
数年前、クワトロ・バジーナと名乗っていた頃、刃を交えたMS達だったから。
 ・両腕にバインダーの形状をしたシールド・ライフルを兼ねたスラスターを備え、
 MAへの可変機構を備えた大型MS『ORX-005 ギャプラン』
 ・数機の『ベースジャバー』に乗っているのは、
  左肩のスパイクと右肩のシールドからZAFTのザクを彷彿とさせるが、
 それより大型の体躯と赤い塗装が特徴的なモノアイのMS『RMS-108 マラサイ』
かつて『ティターンズ』が運用し、『エゥーゴ』を苦しめたMS達が映像の中で猛威を振るっていた。
キラの手は震えていた。よほどの恐怖だったのだろう。
ギャプランとマラサイで編成された小隊相手に、よく一機で持ち堪えたとほめてやりたい気になった。
「敵が襲ってこなくなったのは、旧ウクライナに入った後になってからでした……」
ZAFTの勢力圏に入った瞬間、ぴたりと攻撃を中止し撤退したのは、
恐らく此方の存在を察知されたくなかったからだろう。
シャアはキラにココアを飲むよう勧めた。落ち着くには温かい飲み物を飲むのが良い。
「君が遭遇した新型については、艦長を通じて議長にも伝えよう。
だが、問題は君等の処遇だが……」
そこまで言って、シャアは口をつぐんだ。
よく考えてみれば、アークエンジェルにはこのままディオキアまで向かってもらうのが、
一番望ましく安全な航路だと思うのだが、その点はどうなるのだろうか?

※※※※※※※

285787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:41:30 ID:???

エーゲ海、ペロポネソス半島。
ファントムペイン母艦J.P.ジョーンズ並びに、オーブ軍艦隊は、
地球軍の基地に寄港し破損した船体の修理とMSの補修に時間を費やしていた。
ジョーンズのハンガーの一画で、
セリナ・バークレイは乗機のウィンダムを見上げていた。
先の戦闘では、猛り狂った赤いザクのアックスに、
寸前の所まで追い詰められるという屈辱を味わったのだ。
あの赤いのは覚えている。ユニウスセブンでいいようにあしらった奴だ。
ギリリと唇をかみ、悔しさを露わにしつつ、彼女は、
先の戦闘に乱入した『白い奴』を思い起こしていた。
「……キラ」
不思議と、心の奥底から湧いてきたこの言葉。
まるで、心の隙間を埋めていくような、暖かな感覚がわき起こる。
「何なのかしら、この感覚は……」
ウィンダムのコクピットハッチを撫でて、彼女は呟いた。
しかし、『違う』という感情も生まれていた。
自分の知っている『彼』は、あんな事をしない優しい人で……
「……!? 彼って何よ!? まったく……」
セリナは頭を襲ってくるこの微妙な感覚と闘いながら、ハンガーの出口に向かう。
今日は早く寝よう。
そう思いながら、出口に差し掛かったあたりで、一人の男とすれ違った。
ブリッジの通信担当だ。
彼は、酷くやられたカオスの傍らに立つネオの元へ駆け寄ると、
「ロアノーク大佐!」
「どうした?」
「ロドニアの研究所の事でお話が……」
迂闊だ。彼女は、ネオの傍らで彼の手に抱きついていたステラを見て思った。
彼女は、ネオ達の下へと近づいていき、ネオに軽く敬礼してから、
「詳しく聞かせてもらえません?」
と言って、彼を少し離れたところに引っ張り、
「……ステラに聞こえたらどうする!」
と小声で叱責した。
「で、研究所がどうしたんだ」
ネオの問いに、兵はおそるおそる、
「アクシデントがありまして……『処分』が失敗したそうです」
そう聞いた瞬間、ネオとセリナは顔をしかめた。
『処分』〜不要となった‘サンプル’を廃棄する単語。
今一番聞きたくない言葉の一つでもあった。
「担当官が巻き込まれ死亡。研究員達の安否も絶望的です。
それに……こちらが到着する前に、悪いことにあの『ミネルバ』が……」
「占拠したって?」
黙って頷いた兵を余所に、二人は頭を抱えた。
事後処理部隊が手を回す前に、よりにもよってZAFTに知られてしまったのだ。
そして、振り返ったセリナが、
「……あれ? ステラは?」
286通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 21:42:09 ID:???
GJ!
287787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:43:29 ID:???
「にーにー! アウル! スティング!」
そのステラはというと、ハンガーを飛び出して、食堂に向かっていた。
さっき、ファブリスが二人を連れて先に行っていると言っていたのを思い出したのである。
みんなにも伝えなきゃ!
彼女は、ネオとセリナの顔色が変わったことから、
よっぽど大事な話なんだろうと察し、みんなにも伝えるべきだと判断したのである。
食堂でカレーを食べていた三人に近づいた彼女は、
「んぁ? どうしたんだよ、ステラ」
「ロドニアのらぼ……てなに?」
自分にはこの言葉の意味するところはわからないが、きっと彼らは知っているはずだ。
「ロドニアの研究所っつったら、お前」
「俺たちがいたところだよな」
スティングとアウルはお互いの顔を見やり、
「どうしたんだよ、それが」
「ネオがね、わるいことに『みねるば』がって」
「ステラ! それは本当か!」
彼女の言葉を聞いた瞬間、ファブリスが血相を変えて立ち上がる。アウルとスティングも、信じられないという顔をしていた。
「ミネルバって、ZAFTの艦じゃん! どういう事だよ!」
アウルが真っ赤な顔をして、ステラの両肩を掴み揺さぶる。
冷静さを失った彼をスティングが後ろから羽交い締めにして押さえ込み、
ファブリスが、ステラの前に屈み、彼女の顔を見上げるようにして、
「教えてくれ、大佐はなんと?」
「えっと……『みねるば』がらぼを見つけて‘せんきょ’したって」
「「「 …………!? 」」」
三人が、固まった。特にアウルのうろたえ様は凄まじく、涙目になって、ワナワナと身を震わせる。
そして、火がついたように暴れ出した。必死にスティングとファブリスが抑えようとしたが、
「は、放せよ! 研究所には‘母さん’が……!」
そう言った瞬間、アウルの顔が引きつった。二人がしまったと思ったがもう遅く、彼は今度は泣きわめき始めた。
「か、かあさ……かあさんが……」
「落ち着け、アウル!」
ファブリスが彼の頬に手を当てて顔をのぞき込み、宥めようとするものの、アウルの目の焦点はもう合っていない。
「かあさん、し、死んじゃう! やだよぉ!」
その時、二人はステラの事も気にかけてやるべきだった。
彼女の変化を感じ取ったファブリスが振り向いたとき、彼女の姿はもういなかった。
「……マズイ!」
ステラは、元来た道を引き返していた。
アウルの必死な声を聞いて、何かに突き動かされるように、
同時に胸にわき起こる恐怖心を振り払うように、彼女は走り出す。
「死んじゃう……ダメ……」
ZAFTが行くところには‘死’が起こる。
そう教えられていた彼女には、あの街の風景がまた浮かんでいた。
「しん、あすらん、めいりん……死んじゃう。みんな、死んじゃう!」
助け出せばいい。自分が、「かあさん」と「街のみんな」。全て。
ハンガーで整備が終わろうとしていたガイアのコクピットに彼女は滑り込んで、次々と発進シークエンスを終了させていく。
モニターが映ったとき、ハンガー入り口にファブリスの姿が見えたが、
「ごめんなさい、にーにー」
ステラはそう言って、いっこうに開く気配のないハッチを切り開いて、
夜闇の中へと飛び出し、大地を駆けていった。
288787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:44:13 ID:???

※※※※※※※

「このままジブラルタルにですって!? 上層部は正気なの!?」
アークエンジェルの艦長室に入り、マリューと共に航海日誌に目を通し終えたタリアは、
ミネルバから廻ってきたプラント最高評議会の評決を聞いて驚愕した。
てっきり、ディオキア基地に寄港させるものと思っていたからだが、
評議会から下された命令は、
『大天使ト共ニ、ジブラルタルヘムカエ』
と言うものであった。
それも、研究所の調査が済み次第というのが、タリアのイライラを増やしていた。
装甲はすでに修理は完了しているが、タンホイザーがまだ破壊された砲塔を撤去したばかりで、
まだ新品は届いていないのである。艦首砲無しでジブラルタル行きなど、無茶にも程がある。
『艦長…』
通信機越しに、メイリンの顔が映り、
「今度はどうしたの?」
『研究所の調査員からです。研究所内で見て頂きたいものがあると……』
何故次から次へと、自分が出て行かなければならないものが増えていくのだろう?
タリアは、腹がキリキリ痛み始めるのを我慢しながら、
マリューに一事ゆっくりするよう伝えると、アークエンジェルを降りていった。

「C.E.64年……。
7月、『11・廃棄処分』『3・入所』
8月、『7・廃棄処分』『5・入所』……」
施設内のコンピューターの画面を見つつ、タリアは、胸くそ悪くなる数字を読み上げていた。
アークエンジェルクルー数名を、ミネルバの客室に留置し、
シャアとアスラン、シンも呼んだ上で、内部へと踏み入ったのである。
すでに中を見ていたシャアとシンはともかく、アーサーは所々でもどしそうになり、
アスランも驚きを隠せないようであった。
中央管制室とは別に、資料室と思しき部屋へと入った後、このコンピューターを見つけ、
「何なんです、それは?」
「恐らく、この施設の子供達の……『流通記録』だろうな。『出荷』とも書いてある」
怒りを抑えたシャアの声がアーサーに答え、彼は驚いて廻りのガラスケースに目をやった。
周囲には、脳が収められたケースが並び、どの脳にもNo.がふられている。
「え! って事はコレは全部!」
「子供達のなれの果て……」
アスランが絶望感すら滲ませた声を上げる。
「『強化人間』か……」
シャアは、何処の世界でも人間の暗部からこういう存在が生み出されることは認知している。
それに、彼自身使った人間である以上、この怒りが分不相応な気がして、複雑であった。
「コーディネイターに対抗しようと、薬や何かで肉体を強化・改造。
戦闘訓練の毎日を送らせて、適応できない‘サンプル’は廃棄処分される」
苦々しげにタリアは周囲を見回して、
「ここはそういう施設だったみたいね。
‘宇宙の化け物’を退治するために‘怪物’を造る場所……」
シャアは、アスランの手が震えていることに気が付く。
やり場のない怒りが、彼を支配していくのを感じ取り、シャアはアスランの肩に手を乗せた。
289787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:45:18 ID:???

「……隊長?」
「少し体の力を抜け、アスラン。
……気にしすぎるとここの死者に呑みこまれるぞ」
「はい……」
「とりあえず、採れるだけのデータは採っておいて。
私はアークエンジェルの艦長さんと話を再開しなきゃ……」
タリアは付いていた兵士達にそう命令を下すと、施設を後にする。
彼女の足取りはフラフラとしており、過労が彼女にのしかかっているのだと真っ先に察したのは、
副長のアーサーだった。先程までもどしかけていた情けなさが、少し消えていた。
「艦長、それは後は自分がやります。貴方は休んでください」
「でも…」
「時には私を頼って頂きたい。何のための副長ですか!」
「じゃ、じゃあお願いするわね」
施設を出る段階になって、アーサーの進言を聞き入れたタリアは、
ミネルバの自身の部屋へ向かっていった。
その後ろ姿をアーサーは見送ると、キビキビと周囲に指示し始めた。
「以外ですね……」
「やはり副長になったのは伊達ではないらしいな……」
そんなアーサーを、意外そうにシャア達は見ていたが、
緊迫した空気を和ませてくれる存在はこの場所にはいないらしい。
ハイネが、血相を変えて三人の下へ駆け寄ってきたのである。
「お、おい! 三人とも早く来てくれ!」
「ハイネ!? 一体どうした!」
ハイネの額から、血が流れていた。
「俺のことは良い! 早くミネルバへ戻ってくれ!
ルナマリアの嬢ちゃんが『お客さん』に殴りかかって暴れてる!」
「「「 何!? 」」」
この施設といい、アークエンジェルといい、あの『ラクス・クライン』の事といい、
天は自分たちを殺す気なのだろうか?

「くそっ! 放せ、畜生!」
駆けつけてみれば、一体は騒然となっていた。
緑服の兵が何名か腕や脚を抑えて呻いており、
別の兵は血を流して医務室へ運ばれて行く最中であった。
当のルナマリアはと言うと、レイとノエミが必死になって押さえ込んでおり、
『お客さん』こと、キラ・ヤマトが、腫れた頬をメイリンに冷やしてもらっている。
「お前だ! お前がぁ!」
怒りのあまりに醜く歪んだ、狂気に染まった顔を見せるルナマリアに、
廻りの者達は皆唖然となっていた。
「ルナ! 落ちついて!」
「……くっ!」
ルナマリアの腕力はあまりにも強く、想定していなかったのか、
ノエミとレイの体が持ち上げられ、
「きゃぁああ!」
ルナマリアが腕を振るった瞬間、二人の体ははねとばされ、
通路の壁面に叩きつけられる。
290787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:46:19 ID:???
「くそっ!」
アスランが、咄嗟に前に出た。
ルナマリアは、アスランが自分を阻害しようとしているのだと悟ると、
拳を握りしめ殴りかかる。彼は咄嗟にしゃがみ込み彼女の拳をやり過ごすと、
彼女の体に当て身を喰らわせた。
「ぐふ……」
ルナマリアの意識は刈り取られ、体がどっと床に倒れ込むのを視認したアスランは、
彼女を縛り、独房に放り込んでおくよう周囲の兵に下知した。
「大丈夫か、レイ?」
シンが、レイの体を抱き起こし、レイは痛みに呻きながら、
「あ、ああ。大丈夫だ」
そう言いながら、彼は殴られた『客』こと、キラ・ヤマトを見る。
見るというより、睨むと入った方が正しいかも知れない。
先程のルナマリアほどではないが、彼もキラ・ヤマト少年に含むところがあるようだ。
「キラ君……無事か?」
シャアがキラの傍らにしゃがみ、頬の腫れ具合を確認しながら言う。
キラは大丈夫だと言いつつも、彼女が何故自分に襲いかかってきたのか解らないでいた。
「ただ、客室から出たら彼女と出くわして、それで……」
「殴られたのか?」
シャアの問いにキラはコクリと頷く。
遅れてきたハイネ共々、怪我人は医務室へ行くよう指示をした時、
追い打ちをかけるように、ミネルバ艦内に警報が鳴り響いた。
『MS隊で動ける人は出撃してください! 敵影確認、『ガイア』です!』
索敵担当官のバートが、緊迫した声で告げる。
それを聞き終えたとき、ハイネがボソリと呟いた。
「おいおい、今日は厄日か?」

『現在確認できるのはガイアだけです! 後続は確認できません!』
「了解した。それだけ解っただけでも上々だ、出るぞ!」
ノーマルスーツも着ないまま、シャアはザクのコクピットに乗り込んで発進させた。
シンのインパルスと、アスランのセイバーが続く。
レイ、ハイネ、ノエミは、打ち付けられたり流血した箇所の応急処置のため、
一事医務室に連れて行かれている。
グゥルに飛び乗ったザクと、インパルス、セイバーは高度を高く取り、
夜の闇に染まった森林地帯を見回して……ガイアが黒い機体だという事を呪った。
赤外線モニタに切り替えると、森林の奥の方が、ほんのり赤くなっていることに気づく。
「あいつ、今日こそ!」
「まて、シン」
突出しようとしたインパルスをシャアは制した。
「ただ一機で来たのなら、何か特殊な装備を施してあるかも知れん。迂闊に戦うな」
「ならどうしろって言うんです! とっ捕まえるんですか?」
「察しがいいな」
そう言うや、シャアはグゥルを動かし、森林の木々ギリギリの所まで高度を下げて、
シンとアスランに、上空へ注意を引いておくよう言った。
やがて、森の中から緑の光の奔流がインパルスめがけ放たれ、
咄嗟に右に避けることでやり過ごしたシンは、その地点にバルカンを打ち込んだ。
ビームでは森を焼いてしまう。そう考えての行動だった。
セイバーも、その動きに習いジグザグに動きながらバルカンを発射する。
291787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 21:47:40 ID:???
VPS装甲に実弾は効かないのだが、挑発の効果は大いにあったらしい、
業を煮やしたガイアが天高く飛び上がり、森の中から獣の如き姿を現した瞬間、
シャアが下からガイアに迫り、サーベルを一閃させ、四肢を切り落とした。
『きゃあああああ!』
「女だと!?」
地面に叩きつけられるのを防ぐため残った胴体を抱えたときに、
接触回線で相手パイロットの声が聞こえてきた。
幼い少女の悲鳴が聞こえ、シャアは一瞬たじろいだ。
「隊長! コレって……」
「皆まで言うな!」
ロドニアまでガイアのボディを運んだシャアは、
ゆっくりと、ミネルバのハンガーまで降り立ち、ボディを床に置いた。
レイ達が、処置を済ませたか包帯を巻いて待っている。
その手には、銃が握られていた。
インパルスとセイバーをハンガーに戻したシンとアスランも、
ガイアだった物の下へ駆け寄って、シャアがガイアのハッチ開閉スイッチに手をかけた。
「……開けるぞ」
プシュッと、空気の抜ける音と共にハッチが開いていく。
シャアが真っ先に銃を中へ向け、パイロットが気絶していることを確認した。
パイロットは、ノーマルスーツも着ず地球軍の制服姿であった。
頭を打ったのか、時折声を漏らすも、目を覚ます様子はない。
ベルトを外し、シャアはパイロットの少女を抱え上げ、
「誰か手伝ってくれ!」
そう言って医療班が担架を持ってきた段階で、シン達が気づいた。
パイロットの少女が、自分たちがこの間知りあった少女だと言うことに。
「ステラ……? 何で!?」

※※※※※※※

〜地球・某所

基地と思しきハンガーの真ん中に、一機のMSが降り立った。
紺と緑で彩られ、巨大なバインダーを両腕に取り付けた大型MSである。
コクピットハッチが開き、一人のパイロットが、
昇降用ワイヤーを伝って地上へと降りていく。
先に到着していた赤いMSのパイロット二名が、そのパイロットへと近づいていく。
メットを取ると、その下からは艶やかなグレーの髪と、端整な顔が現れる。
パイロットは青年だった。
近づいてきた二名も、同年代の男女で、片方は黒人の、
もう片方の少女は、露出の多い制服にアイシャドウが特徴的だった。
「お疲れさん。すげえじゃん、あの『ヤキンのフリーダム』に一発かましたんだからよ」
「ああ。この新型は実に良い機体だ。お前達のはどうだった?」
「もうウィンダムなんて比較になんない!
飛べないのが残念だけど、あの飛行機凄いのよ!」
喜々として語る青年達に、整備班の一人が、
「おい、スウェン! 中佐がお呼びだってよ!」
「ああ、解った、すぐに行く」
292787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 22:00:06 ID:???

※※※※※※※

〜東アジア共和国首都・南京

『紫禁城』
旧世紀時代の1406年、永楽帝が元の王宮を改築し、
清朝の崩壊まで中華帝国の権力の中枢であり続けた歴史ある建造物。
その化身ともいえる豪奢な建造物が、南京の中心にも存在していた。
それが、東アジア共和国・中央政府の『宮殿』である。
見た目がそのままだというのがまず第一。
さらに、未だに強力すぎる中央集権体制と、古き文化を重んずる東アジアの“サル共”への、
大西洋連邦・ユーラシアからの揶揄も込められている。
「……そちらの言い分は聞かせてもらったよ、アスハ代表」
壮年の男が、楼閣の上から南京の遠景を眺めて言う。
男は、上質な布地で織られたグレーのスーツを身に纏い、
翡翠を先端に装着した銀色の扇子を片手に、艶やかな黒髪を結い上げていた。
服装だけが、ここが現代なのだという認識を思いおこさせる。
男の名はツァオ・フェン。東アジア共和国大統領である。
彼は現在、一人の人間と面会していた。

〜カガリ・ユラ・アスハ

オーブ連合首長国という、豆粒程度の国土ながら大国ばりの軍事力と技術力を持ち合わせる、
現在東南アジア地域では間違いなく‘最強’の国。
そこの元首たる彼女が、自分に会いたいと申し入れてきたのである。
「それにしても、貴国は大西洋連邦と協定を結んだばかりではないか。
……あちらの頭とは話をつけておられるのかな?」
「そんなことはない。……これは我々オーブ政府のみの判断だ」
大統領用執務室にと豪奢にしつらえてあるソファに、
カガリは悠々と座り込み、来賓用の信陽毛尖を一口すすった。
「私の一族縁の地、河南でとれたお茶だ。お気に召したのなら嬉しい限りだが」
「ああ。私はお茶には疎いが、これは今まで飲んだ中で一番美味い」
この娘の言い分には、少し耳を傾ける気になった。
豊富な鉱物資源と人的資源を保有しながら、
ただただ大西洋とユーラシア双方の下に立ってきたこの東アジアの現状。
技術力は抜きん出ていても人的・鉱物資源に乏しいオーブ。
双方の欠点を補い合う経済・軍事交流の発展。つまり、大西洋連邦を裏切る形での二重外交。
それを、この娘は持ちかけてきたのである。
「……で、この話は考えてくれたのかな? ツァオ・フェン」
そう言うカガリの目は、ユウナの目に似た、
かつて『オーブの獅子』と呼ばれたウズミを彷彿とさせる眼光に変わっていた。


第18話〜完〜


293787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/24(水) 22:01:05 ID:???

さるったorz

これで終了です。
話を進めたいあまりに駆け足気味になってしまったのは後悔している。
結局キラ中心にならねぇし、区切り方が中途半端だがこれが限界 。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
次はもっと頑張るつもり(・ω・)ノシ デハデハ〜
294通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 22:01:46 ID:???
超面白かった。
295通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 22:13:49 ID:???
787氏乙!!
オーブは東亜を引きずりだすか。
地球圏三大国家の中で最も戦力を温存している国家でしたね。
赤道連合を構成する東南アジア諸国やインド等南アジア諸国はBTWでてんやわんやだし
南米も同様。
この状況下で手を組むに足るのは確かに東亜しかない……
296通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 22:18:51 ID:???
誤字を探したと書いたすぐ手前で誤字ってて吹いた
ウィンダムの人はCV:kwsmか
297通常の名無しさんの3倍:2010/11/24(水) 23:01:02 ID:???
投下乙です。
史実だと北京が消滅してるけど、こっちの東アジアはどうだっけ?
しかし、東アジアの人的資源面での潜在能力はとてつもないからなあ。
オーブの技術と結びついて一体どんな化学反応起こすのか。
今からwktkしてますw
298通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 00:51:29 ID:???
ロドニア研究所大運動会に見えた
299通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 01:10:20 ID:???
787氏乙でした
まさかのフ○イ(?)に驚いたけど、生存が絶望的だったムネオも生きてる様な種世界だしね…
大丈夫だ、問題ない。
300通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 02:07:14 ID:o49dQ5v+
>>299
福田いや嫁か、流れを無視して無茶な生存やらかしたからな…公式があの体たらくだから生存させやすいな(笑)

逆シンのジオン公国の光芒でも生きてたから驚かんぞ。
301通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 02:20:21 ID:???
急げ飲兵衛氏よ、CCAスレへ。住人は君の帰りを、君の帰りだけを待っている
302通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 02:29:23 ID:???
いまイギリスだろうから無理でしょう。
しかもお仕事で
303通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 03:58:36 ID:???
そうやって’だけ’とかいうから・・・
304通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 05:22:29 ID:???
>>301
勝手に住人代表面しないでもらえます?
305通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 06:25:37 ID:???
お前等人以下の存在に反応するなよ
306通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 07:11:43 ID:???
787氏乙です。
307通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 09:07:14 ID:???
980先生の「外伝、或はコミックアンソロジー的」なのも、まっとりマース!

787氏GJ。
308787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/25(木) 09:22:08 ID:???

みなさんおはようございます、
>>282の訂正をば。
キラ・ヤマトの前に淹れたてのココアを置いて
ですが、
キラ・ヤマトの前に淹れたてのコーヒーを置いて
に訂正です。淹れた後のココアに砂糖いれねぇしorz

飲兵衛先生、98氏ぃ! 帰ってきて! 私だけじゃスレの空気保てないよぉ!
309通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 10:25:08 ID:???
乙でした。セリナは○レイか。お面二号が生きてるんだからこっちが生きてても不思議はないなw
310通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 10:50:12 ID:???

作品投下は、都合があるからしょうがないけど両氏の生存報告でもあるだけでありがたいっすね。

787氏のは
キラとセリナ(フレ○)の接触に期待

スウェンらがマラサイのってるとますますティターンズっぽく見える(笑)
311通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 11:56:49 ID:???
98氏のラクスはミーア要らずのホントに綺麗な萌えヒロイン
飲兵衛氏のは取り巻きや環境が最悪だがまだ更正の余地があると思いたいレベル
787氏のは稀代の悪蛇毒婦タイプ…
三者三様だがそれがいい。
312通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 12:04:58 ID:???
ルナのダークサイドが目立っているが、ラボやステラの事で忙殺されてる
シンも一段落ついたら改めてフリーダム=キラと向かい合う事になるわけだ。
まだまだボコボコは覚悟しとかなきゃならんようだな。
313通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 12:26:06 ID:???
テレビ設定かSE設定かでシンの対応は変わると思うけど
乱入してきたのは偽者だって分かってるんだし
314通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 12:52:55 ID:???
いやもっと根源的な二年前のオノゴロの怨みがあるだろ…
さすがにあれは偽者の仕業とは言えないし、自分は恨まれるだけの事を
してきてると自覚させるのは本物キラの為でもある。
種死二次でキラがまともになるためには避けて通れない通過儀礼だよ。
ほんとはTVの時点で絶対にやってないといけなかったんだが。
315通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 15:23:59 ID:???
えぇいサザビーはまだか
ギャプランが相手となるとザクじゃもたないぞ
316通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 16:22:45 ID:???
787氏お疲れです。次回作おおいに楽しみに待ってます。

大佐、頭を打って意識のない人間を動かすのは控えて下さい…エクステンデットだからそんなのかんけーねー…のかな?
317通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 19:30:35 ID:???
GJ

セリナはやっぱりアイツか。赤髪で火傷の後があるキャラというと限られるからな
しかし、このルナマリアは一体何なんだ?
318通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 19:43:22 ID:???
セリナは彼女でしたか。あの爆発の中でどう生き延びたんだか。
まぁ、仮面の人が生きていた位だし……こっちのフレイは幽体離脱しなかったんだろかな?
ラクスに裏切られ捨てられた揚げ句、いまや受難の嵐のキラ。
彼女との邂逅が失ったはずの絆が戻るきっかけとなるかどうか。
あ、元婚約者のリアクションも知りたいな。
319通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 21:43:01 ID:???
>私だけじゃスレの空気保てないよぉ!

謙遜するなよぉ
ここはすっかりあんたのスレだぜ
皆あんたを待ってる
自信持って
320通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 21:54:17 ID:???
>>319
さすがに言いすぎだ
321通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 22:13:27 ID:???
だが事実。
322通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 22:56:05 ID:???
>>308
失敬な!俺ココアに砂糖入れるぞ
323通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 23:00:55 ID:???
ココア…どこだ?
324通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 23:04:47 ID:???
ぱんだココア・・・
325通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 23:11:19 ID:???
アークエンジェル無事とはいかないまでも合流成功ですか
だとしても、次のエーゲ海でまたキラツーでてきたらオリジナルキラは
どうするんだろう? 出ていって対面するのが楽しみだww
326通常の名無しさんの3倍:2010/11/25(木) 23:23:23 ID:???
ココア(ホットチョコレート)は砂糖が入ってない状態も指すのだよ
市販の物がほとんど可糖なのは入ってないと苦くて飲めないからだ
甘くないチョコがあるだろ、あれくらい
327通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 00:11:22 ID:???
そいや、レイはキラに対して悪感情を抱いてるけどさ。
「素晴らしい存在」である筈の完成体がこんな有様でもやっぱり考えは変わらないのかな?
キラからすりゃ、現状は踏んだり蹴ったりで遺伝子上の優位性なんて自身の幸せには全く貢献してない、寧ろ悪い因縁ばっかり引っ張ってきていると思うが。
原作と同じ台詞をレイに吐きかけられたら、激怒して反論しそうだなここのキラはw
328通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 01:01:08 ID:???
>>327
坊主憎けりゃの法則でアルダのエゴの金で作られた(かはソキウスは別部署でヒビキ博士死後に開発説で疑問があるが)ソキウスも嫌いなレイもいたから問題ない気がする。
329通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 10:14:55 ID:???
この調子でナタ○も復活しないかなw
330通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 10:22:01 ID:???
>>319みたいな阿呆がいるから>>301みたいな阿呆も消えない
…マッチポンプか?
331通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 12:33:55 ID:???
仕方ないだろう、心が荒むのは。
ガンダムは隕石を押し返せても円高は押し返せないんだぞ。
332通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 12:42:38 ID:???
白川ェ・・・
333通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 13:57:14 ID:???
ギャプランはTR-5フライルーのように改装しだいでGタイプに見えなくもないが
ファントムペインの中でも特に狂信的と思われるミューディーやシャ……ボブが
ジオン系デザイン(事情知らないCE人にとってはザフト系に見えるはず)が
殊に色濃く残るマラサイに乗るのに抵抗はなかったのか。
それとも最初は嫌悪感を示すも高性能ぶりを実感して、コーディ殺しに
大いに使えるんならいいやと割り切ったとかいう経緯でもあったのかな。
334通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 16:38:11 ID:???
もうラクスに洗脳されてるよ
335通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 18:31:49 ID:???
一時期で回ってたハイザック大流行のネタのあれじゃね?
336通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 19:46:36 ID:psJ6xeoj
シャアさんには是非とも百式が来ることを願う〜
デルタプラスの方が確率高そうか?
337通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 20:00:41 ID:???
そういやエゥーゴ系MSはまだ出てきてないな。
しかし、アクシズがラクスの手にわたってる以上、百式もラクス陣営で登場しそうな予感
338通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 20:12:20 ID:???
ザクを魔改造してザクV改・改(スザク)てのはどうだ
339通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 20:14:14 ID:???
木星に帰れw
340通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 20:14:49 ID:???
>>333
最初は「えー」だったけど、乗ってて高性能だから受け容れたんじゃね?
ウィンダムより数段上の機体なんだぞ。スターゲイザーで乗ってた機体と比較してもダンチだ。
デザインはキモッでも勝てる機体に乗るか今までの凡庸なのか、と言われたら兵士である彼らは前者をうけれたんでは?
341通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 20:56:56 ID:???
木星から来たんじゃないw
じゃあボロボロのフリーダム改装してキャスバル専用ガンダムに
342通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 21:42:17 ID:???
リックディアスなら後継機がネオジオンに流れたしありえるか?
343通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 23:04:43 ID:???
エゥーゴ系が出るとすりゃロゴス側じゃね?
787氏の作中でのUCMSって・・・・

○ZAFT
・サザビーwithシャア ・ギラ・ドーガ十数体 ・レウルーラ
○ラクシズ
・アクシズ(第一次ネオ・ジオン系?)→判明しているのはクィン・マンサ
○幻視痛
・νガンダムwithアムロ ・月の都市(明確になってないが、大型のダガー系と書いてあったからジェガンかGMV?)
・アナハイム製のMSも出る可能性ありだとすればデルタプラスもここか? 月と言えばアナハイムだし
・ゼダンの門(ティターンズ系)

まとめてみるとZAFTが一番不利だwww
344通常の名無しさんの3倍:2010/11/26(金) 23:59:32 ID:???
デストロイの顔をダガーっぽくして索敵時に走査線が走るようにすればより強そうに見えるかな?
345通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 00:14:12 ID:???
>>344余分なものが多すぎる。背中のドームを外したり、全身にミサイル積み込んだりしないと。
346通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 01:19:28 ID:???
>>311
とりあえずラクスは腹黒、もしくは覇王扱いばかりされるからなー
ラクスが真っ当なヒロインポジでもいい、自由とはそういうものだ

347通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 01:31:27 ID:???
>>346
綺麗なラクスは98氏の独壇場だからな
あれは正に驚きの白さだった
348通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 02:57:50 ID:???
>>346
そもそも、嫁はそういうつもりで書いたんだろうが腹黒にしか見えないからな、原作では。
まっとうなヒロインをきちんと書くのは技術が要る事だよ。
349通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 04:15:37 ID:???
キラは...というと、787氏のはこう見えるのは俺がおかしいのか、
それとも、正しいのか...


シャア「キラ君、済まないが君にはもうしばらくミネルバにいてもらう必要がありそうだ...部屋を用意しよう。そこで休むといい。」
キラ「...分かりました」

.....数時間後

アスラン「キラ、入るぞ...って何やってんだ...?」
キラ「え?だって赤毛の巨乳さんが>>289で僕を殴ったのって"ご褒美"とか
そういったたぐいでしょ?だから、待っているんだけど...」

そう、キラは自ら裸になり、口にバラをくわえ、縛られた状態になってルナを待っていた....
自らを青と紫のスポットライトで照らして...

シン( ゚Д゚).。oO(ルナにぶたれるのは俺の"ご褒美"だっ!睨んだのは気がつかなかったのかよっ!鈍感野郎めっ!)
350通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 15:14:03 ID:???
>>349
アスランに発見された以上
351通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 20:23:15 ID:???
>>346
ダブオーの貧乏姫みたいな感じか?
352通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 21:36:42 ID:???
白いラクスはもう旧板にしか生息していない・・・
353通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 21:48:27 ID:???
残念だがそれは白粉だ
354通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 22:07:21 ID:???
どこぞのおしろいつけ耳エルフかよ
355通常の名無しさんの3倍:2010/11/27(土) 22:56:17 ID:???
清純派アイドルなので最近出番がないんですね、分かります
356通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 01:17:11 ID:???
中途半端な黒さだと批判が出るが、突き抜け真っ黒になれば逆にカリスマが出てファンが付く
そんな話を聴いた。

嫌われるヒロインの代表格でも闇の女帝化したらマシらしいのなら
ヨヨとかバイオの人質とかリヴァイアスのあの人もマシに…なれるのか?
357通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 01:21:56 ID:???
>>356
他の二人には救済の道が有ろうとも、ヨヨはどうあがいても無理だろ…
358通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 06:05:05 ID:???
ヨヨは黒い訳じゃなくて
自分の欲望に正直だっただけだからな・・・
カーナの王女としての行動は命賭けてるし
ビュー視点じゃなければ惨劇は起きなかった

こう書くとヨヨは理性と知性と実力のあるカガリって感じだな
359通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 09:47:30 ID:???
スクウェア三大悪女の名を此処で聞くとは思わなかったわ
俺の青春返せ
360通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 10:02:32 ID:???
思えばヨヨは人生で初めて見たビッチだったなw
361通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 10:08:26 ID:???
バハドラかあ、懐かしい
どこをどう間違ったのか全部のドラゴンがうにうに化して泣く泣くリセットしたっけ
ストーリーは一切気にしなかったなあw
362通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 10:56:29 ID:???
強くてニューゲームで敗北イベントで負けれず詰まった記憶
363通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 11:20:14 ID:???
バハラグやりながら秒速5センチメートルとマクロス7の某鬱話を見るテスト
364通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 11:23:32 ID:???
いかにラクスが黒くなろうとも相手がランカなら
ラクスを擁護せざるを得ない
365通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 12:03:30 ID:???
寝取りと言う概念ではなく
ヒロイン=主人公の相手役って考え方はもうある程度捨てる必要がある
そして、必要なら主人公とヒロインに別のキャラをあてがうのも
366通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 15:52:52 ID:???
つまり、種or種死に来て新しい女に手を出したアムロとシャアが全方位土下座する事になるキャラクターを種or種死に送るクロスオーバーですね
367通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 19:19:08 ID:???
アムロもシャアも土下座しなければならないほど
深い関係になった過去の女っていないだろ
368通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 19:40:16 ID:???
兄弟スレの見すぎだな
369通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 19:54:15 ID:???
シャアが関係を持った女で明確に映像で出ているのは何人ぐらいいるんだ?
ララァ、レコア、ナナイぐらい?
C.D.Aとかは読んでないから判らんけど、ハマーンもかな?
370通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 20:00:52 ID:???
ファーストのララァ
グリプス前のアムロ
CCAのシャア

が同じ世界にタイムスリップしたら
ドロドロになりそうだな
371通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 20:17:08 ID:???
>>370
考えてみりゃ、死んだUCキャラがCE世界に来てるのがアリなんだから、
ララァが来ても不思議じゃねぇんだよな...

時間差を考えりゃママになっていてもおかしくはない

もし、ママになったララァをCCAのアムロ、シャアが見たらどう思うんだろうか...

しかも、モンペモードになったララァだったとしたら...
372通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 20:40:15 ID:???
シャアが絶望して地球にプラント全部落とす

そしてAWへ
373通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 20:40:29 ID:???
アムロだったら生きてたら、誰と結婚して子供が出来てようと喜ぶのは間違いないが
シャアなら、もしララァが結婚してたら無理矢理別れさせかねん気がするw

んでアムロからペガサス修正拳喰らって連れてかれるとwww
374通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 21:06:15 ID:???
いや、むしろ養子縁組を申し込んで息子にしてもらうだろう<シャア
375通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 22:31:21 ID:???
静かな週末だったな、、
376通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 22:34:45 ID:???
飲兵衛先生は12月に食い込むか?
787氏もあのハイペースぶりが緩くなってる気がする
377通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 22:40:01 ID:???
のん兵衛氏の場合12月でも投下があれば御の字だと思ってる。
下手すると今年は無いと半分諦めてはいる。
378通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 22:53:47 ID:???
>>377
でも飲めば飲むほど早く書く人だからなぁ…
案外、年末の忘年会で酒が入った勢いで降臨しそうな気もする
379通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 22:54:46 ID:???
>>376
個人的にはあまりにもハイペースすぎて心配になる(笑)
380通常の名無しさんの3倍:2010/11/28(日) 23:17:53 ID:???
>>369
(;´ω`)つ ナタリー・ビアンキ
CDA的に、ハマーンに手だしてたらもう擁護できんわ(笑)
たしか、ナタリーを妊娠させてたような…

381787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:49:52 ID:???
どうもみなさん、787です。
第19話が出来たので、今から投下したいと思います。
誤字脱字は探したつもり。あったらどしどし指摘して欲しいです。
次から投下します。オリ要素が気に入らない方はスループリーズ!
382787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:50:51 ID:???

「よくもまぁ、人間をここまで弄くりまわしたもんです。
我ながら呆れますよ。あの連中の頭の中はどうなってるのやら……」
軍医、エトムント・フリートハイムが、怒りすら滲ませて、
タリア、シャア、ハイネらミネルバ上層部メンバーに言った。
ガイアのパイロット…シンによれば『ステラ』という名らしいが、
彼女は現在、医務室の寝台に拘束具で固定されていた。
医務室のモニターには、彼女の簡単な身体検査のデータが表示されており、
至る所が赤文字で表記されている。
「常人以上の耐G性をもたせる為なのか知りませんが、
普通の人間じゃあるはずのない物質すら血中に含まれてます」
パネルを捜査しながら、苦々しくエトムントは続ける。
画面に映し出される物質の名称や作用。
加え、今彼女の身体にそれがどれほど含まれているかも表示され、
タリア達は吐き気すら感じ始めていた。
「そして、これです。脳波パターンが奇妙でしてね、
どうやら、記憶操作も少しは受けていたようです」
「記憶を!?」
「……円滑に作戦を遂行できるようにだろう」
タリアが驚愕の声を上げ、シャアがそれに答えるように言った。
「最高のコンディションを維持できるよう、不要な記憶を排除。
もしくは、記憶を返すという条件を与えて働かせているかだろうな」
「そんな……!」
「まるで、『使ってた』人間みたいな言い方だな」
ハイネが、意地悪そうにシャアに向かって言い放ち、シャアは少し不快になったが、
ギュネイ・ガスという強化人間を使っていた以上、反論は出来なかった。
「しかし、どうする? あいつらは、この子が‘強化人間’だって知らないんだぞ?」
そして、最大の問題はそこなのだ。この強化人間の少女が、
よりにもよってシン達がディオキアの街で一緒に遊んだ少女なのだから。
シン達はというと、一言で言えば、ものすごい落ち込みようだった。
自分たちが戦場に出るきっかけになった、アーモリーワン襲撃事件、
その犯人が、自分たちと一時であれ友達だった天然系の少女だという事実。
そして、何より敵が自分たちと同じ「人間」であるのだと、
生身への実感としてのしかかっているのだ。
軍人になった以上、いつかは乗り越えなければならない壁の一つであるが、
こんな過酷な形でやってくるなどと、誰が予想しただろう?
「問題だな……」
「……彼らにゃ辛いだろうが、ハッキリと言うべきだと思うね、俺は」
ハイネは彼らにも包み隠さず、彼女が強化人間だという事実も伝えるべきだと主張。
タリアはと言うと、『人間知らない方が良い事もある』と、
隠し通して本国の医療機関に託すべきだと主張した。
そしてシャアはと言うと……
「強化……人間……?」
「ステラが!? た、隊長、嘘…ですよね?」
嘘だって言ってください。シンはそう叫びシャアの胸倉を掴んでいた。
レイがはっとなってシンを引き離したが、シャアは何も言うなとレイに無言で告げた。
そのレイ自身、相当ショックを受けているらしい、顔色が青ざめている。
383787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:52:04 ID:???

メイリンとノエミも、口元を抑えて目の焦点がぶれており、
アスランも唇をかんで足下を見下ろしていた。
「辛いかも知れんが、彼女の体内物質の数値は異常だった。
上からは、ジブラルタルまで移送するようにとの命令も下っている。
……今は薬で眠らせてある、今の内に見舞いに行ってくると良い」
目の前の隊長は冷たく告げる。シンは、目の前が歪んで見える気がしていた。
彼女がガイア強奪に関わっていた事実もそう、そして今まで殺し合ってきた敵だと言うこともそうだが、
あの施設の凄惨な光景と共に、彼女がそう言う境遇の中育ってきた事実が、
ディオキアで共に時間を過ごした少女の笑顔と、どうしても重ねることが出来なかった。
シンやレイ、メイリンとアスラン達が、
ステラの見舞いに医務室へ走っていった後ろ姿をシャアは見送ると、踵を返しある箇所へと向かった。

※※※※※※※

〜ミネルバ・監房ブロック
「遅いぞ」
ハイネが、独房区の入り口で待っていた。
シャアは一言わび、ハイネが解錠した独房区へ足を踏み入れる。
ここまで、『彼女』を運び込むのは容易ではなかった。
いつもの彼女からは想像できない身体能力のおかげで、また三人怪我人が出たのである。
独房区の中で、中がよく見えるよう設計された、アクリル製の監房の前に立つと、
「起きろ、‘ルナマリア’」
「なんだ……あんたか……」
監房の中央に設置された椅子に、拘束衣を着せられ、
脚を床に固定された‘ルナマリア・ホーク’が、ジトリと此方を睨みつけていた。
目は澱み、歪みきった心底を露わにするかのようであった。
「なぁ、この服外してくんねえか? 何のプレイだよ」
「貴様が何者なのか判断してからにさせてもらおうか」
アクリルの壁脇に造られた鋼鉄製の扉から中に入ったシャアは、
‘ルナマリア’の前に立ち、その体全てを見回してみる。
髪は異変前より伸び、肩に達してボサボサになっていた。
体格も、以前よりがっしりとした印象を受ける。
「……貴様の事を少し調べさせてもらった」
シャアは携行していたケースの中から書類をいくつか取り出した。
ルナマリアの身体データである。通常のデータ、つまりシンやアスランとは違い、
極秘資料として扱われていた物を、ハイネの名義を借りて拝借してきた物だ。
「正直驚いたよ。各神経伝達組織は常人の三倍以上。
そして貴様が‘元のルナマリア’と違い身体に変化がある事にもな」
当初タリア始めシャア・ハイネも、あのルナマリアの凶暴性を見て、
彼女は二重人格者ではないかという推測は一致していた。
しかし、エトムントの出した仮説は、彼らの予想を遙かに上回るものであった。
「人間誰しも髪くれぇ伸びっだろ……」
「ほぅ、ものの数秒で10p弱伸びるのが正常か?
ホルモンバランスの変化と言えば聞こえは良いが、普通は人間にそんな事は起こりえない」
ハイネも監房の中に入り、入り口を守るように背をもたれさせる。シャアとハイネは、
医務室のエトムントが出した仮説が未だに信用出来ないが、彼女から目を離さず続けた。
384787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:53:31 ID:???

「貴様がそうして表に現れている間にホルモンバランスが著しく変化している。
…と言うことは、DNAレベルで彼女の体に何かが起こっている事になる」
「彼女って……俺だろうが」
「黙れ……」
シャアは黙って、‘ルナマリア’の眼前に一枚の紙をぶら下げた。
XとY、二つの文字が表示されたデータ表である。
「これは‘その体’の性染色体データだ。
専門家でも見落としかねない微妙なパターンだった。普通の身体検査で解るはずもない。
……エトムント医師には感謝しなければならんな」
‘ルナマリア’は、ニタリと不気味な笑みを浮かべる。
ハイネは、ゾッとした。狂人と言われる人間は何人か見たことがあるが、
コイツから感じる物は異常だった。
「エトムント医師が出した結論は……」
シャアは‘ルナマリア’から距離を置いて、アクリル壁の前で振り返り、言った。


「ルナマリア・ホーク。彼女……いや貴様は、『真のヒトキメラ』だ……」


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第19話


ミネルバとアークエンジェルは、一度イスタンブルの港まで共に引き返し、
上層部の指令通り、ジブラルタル基地へ向かう航路に入った。
アークエンジェルは、持ち前の潜行性能をもって、ミネルバ後下方100mを進むこととなった。
『客分』のキラ・ヤマトと傷ついたフリーダムは、ミネルバ側に半ば人質の形で乗ってもらっている。
「……だめ……死ぬの……ダメ……」
拘束具で縛られたステラの口が微かに動き、ボソリと言葉が紡がれる。
シンやレイ達が、枕元に立ちつくし、呻く彼女の顔を見つめていた。
無垢な表情で、一緒に笑い、遠ざかる自分たちを寂しげに見ていたこの少女が、
「この子が、『ガイア』のパイロットだったのね……」
ノエミが、苦しげに言った。
宇宙で直に刃を交えた相手なだけに、知らずに戦い、
殺そうとした事への妙な違和感が彼女…いや、その場にいる全員が感じていた。
「あのような所で育った子だなんて」
この中で、あの強化人間養成施設の中を見てきたシンが言う。
凄惨な殺し合いを繰り広げられた光景の中に転がる子供、
ガラスの中にぷかぷかと浮かぶ子供。その中の一人だったのかもしれない。
レイの手も、震えていた。彼は彼女に共感するような、
同情にも似た、奇妙で熱のこもった目線を注いでいる。
すると、ステラの目が動き、ゆっくりと開いていくのを、アスランが確認した。
「おい、シン!」
「……!? ステラ!」
シンが思わずしゃがみ込み、彼女の顔をのぞき込む。
385787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:54:25 ID:???

ステラはゆっくりと、シン、レイ、アスラン、メイリン、ノエミと順に目で追うと、
「……しん?」
「大丈夫? 俺の事、わかる?」
「しん……会いに来た?……みんな……」
シンは、優しく彼女の頭を撫で、ステラは安心したように目を閉じ、
また眠りの世界の中へとおちていった。
アスランが、彼らを代表するようにエトムントに向き直ると、
「先生、お願いします」
「まぁ、なんとかやってみるが……、あんまり期待するなよ?」


シン達が医務室を後にしようとしている頃、
ひっそりと静まりかえるミネルバの監房ブロックでは、緊迫した空気が支配し、
二人の男と、一人の女が向き合っていた。
「真のヒトキメラ……ね」
ハイネが、性染色体データを見てため息を漏らす。
キメラとは、同一の個体の内部に、
異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態、個体のことだ。
血液キメラなどがそうだが、人間では二卵性双生児などで存在することがある。
しかし二卵性双生児でない場合……
「恐らくルナマリア・ホークは、母親の子宮の中では双子だった。
そして双子の片割れが、分列初期に死に吸収されたのだろう」
全く話を聞く気のない‘ルナマリア’を余所に、シャアが言った。
「大方、この凶暴な奴さんはその『片割れ』だって事か?」
「……あんたらがそう言いたいならそう言えばいいだろ」
‘ルナマリア’は、怠そうに脚を前へ投げ出す。
厚かましい行動にシャアは眉をひそめる。
‘コレ’がルナマリアの兄弟筋などと、信じたくない気持ちが強かった。
「で、俺に関してもう解った訳なんだからさぁ、コレほどいてよぉ」
ルナマリアらしからぬ、破廉恥な物言いにハイネは、
「お前は黙ってろ。当分はここでその椅子に座ってることになるんだからな」
中身がどうであれ、同僚、あまつさえ客分の人間にまで暴行を加えた以上、
こうして独房に入ってもらう事になる。
元のルナマリアに戻ったのなら話は別だが、
何時この‘ルナマリア’に変化するか解らないという、
一種の爆弾を抱えた航海など出来るはずもない。
「しばらく、そこでおとなしくしていてもらおう」
シャアはそう言い残すと、ハイネを連れて独房を後にする。
〜ルナマリアの顔をした、まるっきりの別人
後方から聞こえる罵倒の言葉を聞きながら、二人はそう思った。
これ以上‘奴’と一緒にいると、頭がおかしくなりそうだった。

386787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:55:06 ID:???

※※※※※※※

「研究所はともかく、ステラ・ルーシェに関しては、
『損失』として処理するようにとの閣下からの命令であります」
「了解したと、伝えてくれ……」
ネオ・ロアノークは、司令部からの命令を伝えに来た将校に、力無く答える。
その目は、強化人間メンテ用のベッドに横たわる少年達に注がれていた。
「申し訳ありません。私が彼女を遠くへ連れて行くべきでした」
「そんなに自分を責めるな、中尉」
セリナが唇を噛みしめて、呻くように言う。
ステラがいなくなってから、彼ら…特にアウルの気の落ちようは凄まじく、
先程まで、自分が取り乱したりしなければと泣き崩れていたのである。
「俺も迂闊だったよ……」
沈む二人に、連絡役の将校は元気づけようとしたのか、
「いえ、大佐は実に彼らを使いこなしておられました。
この功績はジブリール閣下も……!? ひぃっ!」
彼に悪気は無かったのだろう。それは解っているが、
姉代わりだったセリナにとって許せる台詞では無かった。
『使いこなす』? 『損失』?
スティング達を物扱いする物言いについに我慢できなくなった彼女が、
将校の胸倉を掴み挙げて壁に叩きつけていた。将校はセリナの剣幕に身をすくませたが、
「よせ!」
ネオが彼女の手を抑え、彼女は渋々将校を下ろす。
ネオ自身、損失という言い方に怒りを覚えていたが、
彼らは上からすればそう言われるしかない存在だとも理解していた。
そして、脳裏には自分たちをまるで父姉のように慕い笑顔を振りまく少女の顔が浮かぶ。
「……外してくれ」
ネオは将校にそう告げると、
将校はそそくさとメンテナンスルームを後にした。
すると、傍らの研究員が、言いづらそうに口を開く。
「大佐……彼らはどうします?」
「どういう事だ?」
「いや、戦意に影響しかねない記憶は……」
消すしかない。
それも、強化人間を『運用』する上でやる必要のある事の一つだったが……
「消す必要は無い」
「しかし……」
「彼奴を失った上、思い出まで奪っちまったら、
ステラが本当に死んじまうだろうが……」
記憶まで奪い去る必要なんて無い。
むしろ、彼女を思い出として残し続けてやった方が、彼らのためにも、
そして何より彼女への鎮魂になるだろう。
ネオは、研究員達にも退出するよう命令すると、
装置で眠る少年達の傍らに座り、表面を撫でた。
セリナは、その姿が痛々しく、思わず部屋を後にしていた。

387787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:56:18 ID:???

「ダーダネルスでは辛酸を舐めましたが、
必ずやオーブの武威を天下に示してご覧に入れます、代表」
『公の場じゃないんだ、名で呼んでくれ、ユウナ』
「……わかったよ、カガリ」
ユウナ・ロマ・セイランは、南京に滞在中のカガリに、
先の戦闘の報告も兼ねた通信を行っていた。正直、顔を合わせづらいところが大きい。
ダーダネルスで負った損害は、艦船の損傷、MSの破損、そして何より犬死にしていった部下。
その事が顔に出ていたのだろう、彼女が彼の顔を見て、
『そう気落ちするな、ユウナ。彼らだって、オーブのことを想って出撃したのだからな。
お前がそうやって自分を責めれば、彼らも浮かばれまい』
「相手がZAFTだったら、まだ僕だって納得したさ。
でも、彼らを殺ったのは正規戦闘員ですらない乱入者だったんだ……」
『…………』
カガリは、答えにくそうな顔を画面で見せる。それも、当然と言えば当然だ。
乱入したテロまがいの行為をした奴が、正真正銘『ヤキンのフリーダム』ならば、
搭乗しているパイロットは十中八九カガリの『兄弟』だ。
訳知りのオーブ兵に聞かされたときは、ユウナも驚いた。
道理で、フリーダムの機影がアカツキ島で確認されたとき、カガリは動揺したわけだ……
だが、国の命運を背負ったこの出兵の決断、それに立ちふさがると言うのなら……
「フリーダムが、もし次の戦闘で現れたなら、
僕はそれが君の『兄弟』であろうとも、容赦はしないつもりだ」
ユウナは言い切った。
もしここでカガリが私情を挟むならそれもよし、はさまないなら、それもよしだ。
カガリは、私生活のかわいらしい少女から、厳格な政治家の顔に変貌する。
自分の本心を隠そうとするときに限って、彼女は険しい顔になる。

『私に……『兄弟』などおらん。……存分にやれ』

カガリは冷徹に言い残すと、一方的に通信を切った。
ユウナは、着られた画面の向こうで、
少女が泣き崩れる姿を想像して、ため息混じりに背もたれへ身を任せた。


「幸い、このエーゲ海は小島の宝庫だ。
そして出口に当たるクレタ海は、クレタ島、
そしてこのペロポネソス半島に挟まれている」
タケミカズチのブリッジで、大型パネルの地図を指し示しながらユウナは言う。
ブリッジには、オーブ軍将校はもちろんのこと、
ロアノーク大佐等地球軍将校も足を運んでいた。
「地理的条件、兵力共に此方が有利だ。
もしミネルバ一隻で来るのなら、間違いなくロードス島方面を避け、
必ずこの二島間を抜けようとするだろう。護衛が数隻いても同じだろうがな」
ユウナは確信を持って、将校等に言った。
ミネルバだけでなく、大規模な艦隊を引き連れていれば、
スエズ攻めという事で其方のルートも取る可能性はあるだろうが、
……ZAFTはこの地域の地固めはまだ万全ではない。
388787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:56:58 ID:???

奴らはスエズに万全を期して望みたいはずであり、
ミネルバに護衛を付けるにせよ一、二隻程度が限度だろう。
そうであれば、なるべくスエズに近いその海域は避けて通るのは至極当然……
「陸路という可能性はありませんか?」
顔の右半分に痛々しい火傷を残した、地球軍の女将校が声を上げた。
確かにそうだ。ガルナハンを陥落させたときは、ホバリングで宙に浮いていたとのこと。
そうなれば、ギリシア半島から旧アルバニア、旧モンテネグロへと北上、
イタリア半島北部を縦断しそのまま南フランスを通過すればZAFT圏内である。
「その可能性も考えてはみたさ。確かに、南ヨーロッパを陸路で通るのも手だよ。
でも、今現在の情勢を考えると、僕が向こうの艦長なら、絶対陸路は通らないね」
ユウナはパネルの表示を変えて、今度は勢力図を表示させた。
ユーラシア東、正確には、旧東ヨーロッパ地域であるが、
この一週間で勢力図は随分混沌とした状況になっている事が解る。
南ヨーロッパと呼ばれる、地中海に面した地域の90%前後がもはやZAFT圏内。
しかし、それより以北の地域、特に旧ドイツ・フランス北方・ポーランドあたりは、
まだ大西洋とユーラシアの勢力圏と言っても良く、
反連合のデモやテロでてんやわんやしているが、
頻繁に南下の姿勢すら示す余裕がまだ連合には見られる。
「……こんな何が起こるか解らない区域を通るほど敵さんだって無謀じゃない」
その返答に納得したように、地球軍側の将校達はブリッジを後にしていく。
だがその中の、顔の上半分をバイザー状の仮面で覆った男が、含んだような目線をチラリと向けた。
ユウナは、見透かすような男の視線にグッと腹部を引き締める。
男はすぐ視線を逸らすと、ロアノーク等の後に追従していった。

※※※※※※※

「酸素マスクをくれ! くそっ! どうなってる!?」
医務室から聞こえた怒号を耳にして、レイは医務室の中に飛び込んだ。
中は、喧噪状態に陥っている。エトムント医師や看護師達が慌ただしく歩き回り、
ベッドのステラには酸素マスクが装着され、彼女は、苦しんでいた。
レイは全身の血が冷えていく感覚を覚えた。
同じだ……‘自分’と……
「ステラッ!」
彼は叫んでいた。エトムントは、冷静沈着で知られるレイがこんな表情を見せるのかと驚き、
「下がっていろ、レイ」
「彼女は……一体何が……!」
焦り彼女の傍らに近づこうとするレイを制し、レイはエトムントを見上げて言う。
「彼女に何が起きているか、私にも皆目見当が付かん。
……薬の影響がここまであるとは想像以上だ」
レイは、ゆっくりと、苦しむステラの傍らに近づいていき、そっと彼女の頬に手を添えた。
暖かな感触にステラは安心するような表情を見せ、青ざめた顔でありながら微笑む。
エトムントは、言いづらそうな顔をしてレイの後ろ姿に、
「残念だが、このままの状態が続けば、保って一週間だぞ。
何か特殊な措置をしなければ生きられない体かも知れん」
「…………!?」
レイの手が、一瞬震えた。彼の顔は見えない。
389787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:57:55 ID:???
しかし、彼女への何か複雑な思いをいっそう強くしたように見える。
エトムントは、何故レイがこの少女にここまで執心するのか解らなかった。
「レイ君、どうして……」
「同じ、なんです。俺と……」
ボソリと、意味を解せぬ返答が帰ってくる。
同じ? 一体どういう事だ?
何か処置を施さないと生きられないことがか!?
その時、ステラの目が微かに開いた。
視線の先に金髪の少年がいることに気が付くと……
「ネ…オ…?」
一瞬、誰かと見間違ったのか、
彼女は拘束具に縛られながらも彼の手を握り、レイは握り返した。
「…れ…い…」
ステラ、と、優しく声をかけるレイの姿を、エトムントは苦しそうに見つめていた。

「艦影補足! オーブ艦隊です!」
太陽光の下に輝くエーゲ海の静寂を破ったのは、バートの叫びであった。
レイが医務室を訪れて、数十分後の事である。
位置的には、ちょうどクレタ島の北西部が見える辺りだろうか。
タリアはすぐさまコンディション・レッドの発令を宣言し、
メイリンは艦内にその旨を伝え、ミネルバのCIWSを初めとする防衛システムが起動を開始する。
「護衛艦三。地球軍は今のところ見あたりません!」
「よく探しなさい! あの地球軍空母も必ずいるわ!」
そしてタリアはブリッジを降下させ、戦闘態勢にはいると、
ハンガーから通信が入った。
『ブリッジ、敵の編成は?』
シャアだ。メイリンがバートの伝えたオーブ軍艦隊の編成を伝えると、
『……後方にも警戒した方が良い。
この辺りは島ばかりだ、隠れられる場所が多すぎる』
要するに袋のネズミ、金ヶ崎の織田信長状態だと言いたいらしい。
タリアは了承を告げると、後方索敵警戒も怠らぬようブリッジクルーに下知した。
MS隊の発進シークエンスが進められるなか、
オーブ艦隊から十数発の艦対艦ミサイルが発射され、
「MS隊発進を停止させて! 迎撃!」
CIWSの弾丸が、迫り来るミサイルを捉えた、その時だった。
「……!? 総員、耐ショック姿勢!」
タリアがそう叫ぶやいなや、ミネルバ艦内を、強烈な衝撃が襲う。
オーブが放ったのは、普通の対艦ミサイルではなかった。
戦闘ブリッジ故詳細は解らないが、炸裂弾か散弾タイプの弾頭を搭載したタイプに間違いあるまい。
「被害の程度は?」
「上面装甲貫通。CIWSの70%が沈黙!
……展望ブリッジは絶望的かと」
ブリッジメンバーはゾッとした。もし上階にいたなら、自分たちは……
そして、バートはレーダーの新たな機影に、
「三時の方向にまたもオーブ戦艦、数は三隻!
ち、地球軍の空母も確認しました!」
「くっ……!」
390787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 17:59:09 ID:???
総勢で八隻の大艦隊。それも、前左方を抑えられるような配置で……
シャアが案じたとおりの展開である…もしこれで後ろから現れたら。
タリアは背筋に寒気を覚えるが払い飛ばし、
「MS隊発進! 敵MS部隊を叩き次第、正面艦隊を突破する!
取舵三〇、トリスタンとイゾルデを起動させなかったのは不幸中の幸いか……」
ミネルバカタパルトから、インパルス、セイバー、
グフ、そしてザク達が発進し、各々ミネルバを囲うように陣取った。
「おーおー、こいつぁ酷ぇな」
ハイネは上部甲板に開けられた無数の穴を見て零す。
いつも通り、レイが甲板上に陣取っているが、CIWSが死んでいるため負担が大きく、
MS隊が離れられるような状況ではなかった。
すでに、オーブ艦隊からは十数機ものムラサメとアストレイが出撃し、
ミネルバを沈めんと向かってくる。
地球軍空母からも、ウィンダムが次々と発進し、アビスとカオスの姿も見られた。
航空機姿のMSが、次々とミネルバに迫り、戦いの火蓋が切って落とされた。

「てぇえい!」
アスランは、MS形態に変形する瞬間を狙い、ムラサメの腹部にライフルで大穴を開ける。
周囲を飛び回るムラサメの速度にアスランは内心舌を巻いていた。
先の戦闘では目にする前にフリーダムが現れたので、意識することがなかったが、
こうして相手取ってみると、手強い相手だと言うことを再認識した。
そして、横腹を突くようにカオスが彼のセイバーに襲いかかり、牽制のミサイルを放つ。
カオスは、ノエミのとすぐ見分けが付いた。
色というのもそうだが、奴の頭部はダガーの頭を応急処置として取り付けてあった。
支障が出るせいだろうが、MAに変形する気配がない。
アスランがそれらをバルカンでなぎ払うのと、
カオスがその爆風を利用し彼の目下に回り込んだのは、ほぼ同時だった。
「……くっ」
アスランは背部ビーム砲を抱えぬまま放ち、お返しにカオスへ放つ。
(こいつらも……ステラのような……)
アスランは、ふと思った。アーモリーワン強奪の時からカオスに乗っているのは、
やはり彼女と同じように、あの場所で改造された人間なのだろうか?
それは彼だけではなくシン、ノエミ達も同じで、
水中から襲いかかってきたアビスになかなか手を出せないでいる。
その隙をムラサメやアストレイが見逃すわけもなく、対空防御能力が低下したミネルバに迫る。
しかし、それらを打ち崩す存在が、ミネルバの甲板上で立ち回っていた。
レイが鬼神の様な戦いぶりを見せていたのである。
ミネルバに一切触らせないという気迫をひしひしと感じさせ、
これまでの戦い以上に、大口径ビーム砲を振り回し、
ムラサメの挙動を『予測』しているかのような、異様に正確な射撃であった。
「すご……」
「レイの奴、何であんな……」
シンとノエミは一瞬レイの動きに見ほれていたが、
アビスが海面に姿を現すのを見て現実に引き戻される。
391787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 18:00:23 ID:???
「うおっ!」
アビスの胸部ビーム砲とシールドの三連装ビーム砲が火を噴き、
シンは咄嗟に推進装置の電源を切り、
「悪い、ノエミ!」
「え、何……きゃあ!」
カオスを上空めがけ突き飛ばした。
その瞬間、二機の間をビームが掠めて行き、二人は背筋を凍らせた。
そして、意識を逸らした事への羞恥心が沸き上がる。
そうだ、戦場で何を考えているのだ……!
シンはアビスを正面に捉えると、ライフルを放つと同時に接近していった。

※※※※※※※

「タケミカズチ、クラミツハ、ソコワタツミ、アメノサギリへ通達しろ。
……ミネルバを西へ抜けさせる。奴らの南に回り込め」
ユウナ・ロマ・セイランはタケミカズチブリッジクルーに下知し、
だんだん遠巻きになりつつあるアストレイ・ムラサメ部隊に歯噛みした。
ミネルバの防衛戦は、穴があるようでいてそうではないという、
一見わかりづらい分厚さを持っている。ユウナはそう感じていた。
円で例えると、三段階に別れている。
外輪、内輪、そしてミネルバ本体の三つとしよう。

外輪、つまり一番外側の二機は、インパルスとセイバー。
奴らはカオスとアビスにかかり切りだと一見して思えるが、実際はそうではない。
あの二機の注意を引きつつも、あの二機のパイロットは確実に、
外輪に近づくムラサメやアストレイにも攻撃を仕掛けているのだ。
しているいえども牽制程度だったが、それで十分だった。

内輪、インパルス・セイバーとミネルバの間を守るのは、
オレンジの新型、そして漆黒のカオスの二機である。
カオスははまだ近づいてくるMS部隊に攻撃を仕掛けるぐらいだが、新型の動きは驚くほど洗練されていた。
流れるようにこちらの攻撃を避け、抜いた剣先は確実にウィンダムやアストレイの胴体・武装を切り落とし、
ビームが機体を蜂巣にしていく。確か、オレンジのカラーは……
(ハイネ・ヴェステンフルスか!)
思い当たるエースの名が頭をよぎり、ユウナの頬に汗が一筋垂れる。
デュランダルは、ミネルバをエースばかりを乗せた切り札にするつもりか!

そして、ミネルバ甲板上の白いザクが関門と言えた。
外輪・内輪を突破しても、最終的に奴を打ち倒さなければミネルバを沈められない。
何より、その正確な射撃は脅威だった。
別働隊として、高々度からの急降下を計画させていたババ一尉の小隊へも、
上空へ砲塔を向け最大収束で超長距離射撃を敢行するという、
鬼が乗り移ったかのような戦いぶりだ。
まるで、手を触れさせたくない『何か』が、ミネルバに乗っているかのようで……
392787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 18:01:16 ID:???
そして何より、一番厄介なのは遊撃手として戦場を飛び回る『真紅のザク』である。
背後に目があるかの如く悉くの攻撃をかわし、行く先を見通したかのような攻撃で、
確実にムラサメ達の身体を捉える。味方への援護射撃も的確で、
背後に近づいたムラサメや、コンビ・トリオで斬りかかるアストレイとウィンダムへ、
絶妙なタイミングでバズーカやビームを打ち込むのだ。
「奴が頭領だな……」
しばらく観察した上で、ユウナはそう結論づける。
防衛が手堅くなる瞬間には、必ずあの赤いザクがいるのだ。
まず第一に、奴を何としてでも落とす必要がある。
そう考えた彼は、アマギ三佐に指揮権を委譲し、J.P.ジョーンズのロアノーク大佐にも、
出撃要請の電文を送ると自らはタケミカズチのハンガーへと降りていった。


「やはり要は『奴』か……」
ファブリスは、ウィンダムのコクピットに滑り込むと、
ブリッジの管制員に、ジェットストライカーを装備させるようと通信で言い、
機動シークエンスを済ませていく。
目の前でハッチが開いて行くのを見て、彼は今まで以上に緊張している事に気が付いた。
例えるならば、待ち望んだ相手との試合が始まる寸前の、スポーツ選手のような緊張感だ。
自分のことを、少しずつ、それも朧気だが思い出しただろうか?
フラウ、カイ、ハヤト、リュウさん、ミライさん、セイラさん、スレッガーさん。
カミーユ、ベルトーチカ、アストナージ、チェーン…………ブライト。
名前と顔だけで、どういう関係だったかはまだハッキリと思い出せていない。
しかし、自分にとって大切な人たちだったと言うこと。
そして、シャア・アズナブル。恐らく、本当の自分を知っている唯一の男。
「楽しみだ……!
ファブリス・アナトール・ロワリエ。ウィンダム、行きます!」
紺と白のツートンカラーのウィンダムが、勢いよく上空へと飛び立ち、ミネルバへ機体を向けた。
後続はブラウンのウィンダムと、ノーマルウィンダム部隊である。
「ミネルバはオーブ軍と君ら後続隊に任せるぞ。
……私はあの赤い奴を片づけてから向かう!」
「「「 了解! 」」」
後続のウィンダムを率いてセリナのウィンダムが上昇し、
飛び交う火線の上を飛んでいく。
それを見やった彼は、味方の援護に励む赤いザクへと突っ込んだ。
こちらの姿を視認した奴は、バズーカを此方に向けて放つ。
それを右へかわそうとした彼の意表を突くかのように、バズーカの弾が拡散した。
ジェットストライカーの左翼先端が削られ、バランスが少し崩れたが、
とっさにコンソールをいじってバランスを調整し、姿勢を修正した。
「……くっ! やるっ!」
スラスターがやられていない事を知った彼は、
ジェットストライカーの誇る多大な推進力を生かし、赤いザクの左方へそのまま回り込み、
「落ちろっ!」
ライフルを胴めがけて放った。
ビームの光条は、奴の左腰部のトマホークの柄を焼き落としたに過ぎず、
奴は残った部分を掴むと此方へ投げつけ、それを切り払った瞬間、
視線の先のグゥルに奴の姿はいなかった。
393787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 18:02:26 ID:???
「奴は……? ……上か!」
アラートが鳴る前に、彼は頭上から殺気を感じ、サーベルを抜いて突きだしていた。
赤いザクは投げつけると同時にジャンプして、彼の頭上を取っていたのである。
向こうもサーベルを突き出していた。
お互いの刃がすれ違い、奴の刃はウィンダムの局部…腰の前のあたりをえぐり、
こちらのサーベルは奴の右肩シールドの接合部を切り飛ばしていた。
奴はし損じると察するや目下に移動させていたグゥルに飛び乗ると、
ファブリスの視界から消える。彼が後ろを振り向くと、
離れかけていたミネルバに再び近づこうとしているようだ。
「させるか……」
あそこには、セリナ等が突貫攻撃を仕掛けようとしている。奴は、恐らくそれを察したに違いない。
サーベルを腰に収納し直すと、ライフルを再び手にとって、
ファブリスは奴の後ろ姿めがけビームを放ちつつ追いかけていった。
その時ふと、海中のアビスから奇妙な通信が入る。
『兄ぃ! 姉ちゃん達を早くミネルバから離脱させて!』
「どうした、アウル」
『海中にまだ‘いやがった’んだよ!』
悲鳴に近い声でアウルがそう叫ぶのと、ミネルバ周囲の海面から、
空中に無数のミサイルが出てくるのは、ほぼ同時であった。

※※※※※※※

アスラン・ザラは、爆煙を上げて海面へ落ちていくムラサメや、
搭乗者を焼かれて、力無く落ちていくアストレイらを見やり、
怒りとも似つかぬ複雑な思いを抱いていた。……嫌だとか、そういう感情も、あったかもしれない。
(カガリ、ユウナ……お前等は……)
沸々とした『何か』がこみ上げてくる。
グリップを握る力が、自然と強くなる。ムラサメを撃つときの躊躇いが、どんどん薄れていく。
サーベルを振るう時の迷いが、どんどん消えていく。
……何故、オーブは戦場に出てきた! カガリは何で!
……誰でもいい。自分を殴って正気に戻してくれ!
同居してぶつかり合う激情と冷静さ。
二つの感情が擦れ合って、アスランはどちらが本音なのかも判別できなかった。
斬りかかってきたムラサメの攻撃を避け、彼は無防備な脚部を小脇に抱えると、
「おぉあああ!」
怒りに身を任せて振り回し、別のムラサメめがけてぶちかます。
ぶつかり合った互いの装甲はひしゃげ、至る所が折れて、彼はためらわず背部ビーム砲を構え二機を吹き飛ばす。
心中に溜まり続けていたモノが、一気に噴きだしてくるようだ。
「次ぃ……!」
アスランはセイバーをMA形態に変形させると、
インパルスの脇を抜けようとするアストレイの小隊めがけ突進し、
ライフル、前方に向いた背部ビーム砲とバルカン。三種をたたき込み、焼き払い蜂巣にする。
「アスラン!?」
シンは、MA形態からMS形態に切り替えながら、
すり抜け様アストレイを両断するセイバーの動きに驚いた。
カオスがセイバーにしつこく追いすがっているが、見るからにカオスが押されている気がした。
この間は互角、しかもアスランがすこし気圧されている印象があったのに……
394787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 18:03:16 ID:???
そのまま、セイバーはオーブ軍旗艦“タケミカズチ”が浮かぶ方向へ進んでいく。
第二波として出撃したと思われる中隊規模のムラサメ隊の戦闘に、マゼンダのムラサメがいた。
左ショルダーの紋章を目にしたアスランは、
「ユウナぁあああ!」
「……!? アスランか!」
MA形態のまま周囲のムラサメの火線をかいくぐり、マゼンダのムラサメの眼前へ迫り、
サーベルを思いっきりユウナのムラサメに横薙ぎで斬りつけた。
アスランの援護に廻ったシンが、二人とムラサメ隊の間に割り込み、
二人の間を邪魔する者は一時の間いなくなる。
アスランのそれをユウナはサーベルで受け止め、鍔迫り合いのまま、
「よくもお前はっ! カガリに何を言った!」
「……そう言うことかい。
アスラン、僕はね…何も…言っちゃあいない!」
サーベルを押し戻し、ムラサメはセイバーと距離を取る。
「嘘を言うな。……彼女が、そう簡単に連合と手を組むなんて…あり得ない」
「そう言いたければそう言っていればいいさ。
そうなってしまえば、君は所詮その程度の男だ」
「何……!?」
「だってそうだろう? 君は、‘カガリが大西洋連邦との条約締結に同意するはずがない’
…勝手にそう決めつけて、‘彼女が考えを変える’なんて欠片も考えていない」
ムラサメが、サーベルを突きつけるようにセイバーへ向けた。
「それは違う! 彼女なら、こうしてオーブ軍が出てくることは避けるはずで……」
「それが決めつけだと言ってるんだ。……彼女なんだよ。
出兵してZAFTを叩いて、オーブの武威を全世界に知らしめるよう命じたのは」
「なん……だと……」
アスランは視界がぐらついた。全てのものが、暗くなって、ねじ曲がっていくような……
あのカガリが? 父を理想とし、オーブをよりよい国へと志したあのカガリが?
アスランは、自分は何のためにここにいて、
何のために戦って来たか、混乱した頭の中で考えていた。
「『アスラン・ザラとして、外からオーブを守れるように……』
確かに、その言葉を僕もカガリも守れなかった。けど戦争も政治だよ、アスラン。
カガリはただそれに気が付いただけだ。
国のために、オーブの力を示して誰からも攻められない国を造ろうとね」
ユウナは脇構えの姿勢を取ると、自然と腹に力を込めていた。
「だから今戦うというのか?」
「無論。カガリがそう決めたのなら、それを支えるのが僕の運命だ」
「そうか……」
不思議と、アスランは冷静さを取りもどしていった。
ユウナへの怒りも、カガリへの憤りも雲散し、目の前の男へ敬意を抱いてすらいる。
彼は、自らの信ずる道を進んでいるだけ。その目指すところは同じだ。
それが自分と違えているからといって、何を怒ることがあろうか。
395787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 18:04:51 ID:???

二機の間に不思議な緊張感が流れ始める。
しかしそれはすぐさま、二人の予期せぬ形で破られることとなる。

『アスランさん!』 『ユウナ様!』
アスランにはメイリン。ユウナにはアマギ三佐からの緊急通信である。
二人は間に入られた事への苛立ちを感じつつも、相手の焦燥ぶりが尋常ではなく、
『ミネルバ上空の警戒を! “フリーダム”です!』
『すぐタケミカズチに戻ってください!
オーブ軍後続艦隊が全滅したとの情報が……』
「「 何っ!? 」」


第19話〜完〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これでひとまず終了。
フリーダム戦まで持ち込めなかった。反省している。
次はエーゲ海戦を終わらせるようにガ○ガル(・ω・)ノシ ソイデハ〜

396787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 19:05:43 ID:???
>>392に二カ所自分で見つけたorz
ジェットストライカーを装備させるようと通信で言い

ジェットストライカーを装備させるようにと通信で言い

自分のことを、少しずつ、それも朧気だが思い出しただろうか?

自分のことを、少しずつ、それも朧気だが思い出したからだろうか?

です。ごめんなさい(・ω・`)ショボン
397通常の名無しさんの3倍:2010/11/29(月) 19:45:16 ID:???
787氏乙でした
もう一人のルナマリアはBJのピノコと同じ境遇かなと思った
398通常の名無しさんの3倍:2010/11/29(月) 23:21:44 ID:???
乙でありました、では恒例の誤字探しですがw

>>387
×ユウナは、着られた画面の向こうで、

○ユウナは、切られた画面の向こうで、

399787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/29(月) 23:41:02 ID:???
あ…? 大きな星が点いたり消えたりしている……
あはは、大きい…彗星かな? いや、違う。違うな。彗星はもっと…バァーッって動くもんな

>>387
ユウナは、着られた画面の向こうで、

ユウナは、切られた画面の向こうで、
400通常の名無しさんの3倍:2010/11/29(月) 23:59:59 ID:???
787さん、酸欠になって・・・
401通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 00:15:44 ID:???
>>400
そんな事言ってると、きっと次は「こんなものーっ」って言うぜ。

しかし、787氏、最初期に比べて相当読み易くなってきたなぁ。
俺もかなり前から書いてるが、てんで筆が進まねぇ...
見習わなければ...
402通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 04:48:07 ID:???
塗り絵があったのでやっつけてみた
こんな感じなんだろうか
http://up3.viploader.net/pic/src/viploader1206976.png
403通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 05:54:33 ID:???
顔を何とかしたら新アニメのガンダムだな
404通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 06:11:11 ID:???
なんというか連想的にはエクスバインだな
405787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/30(火) 07:28:02 ID:???
おはようございます、787です。自分がイメージしてたファブリス機は、
>>402氏のウィンダムから、頭部の上半分・膝の縦筋部分を紺にすればカンペキです。
まさかイメージをうpして頂けるとは・・・ありがとうございます!
406通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 16:40:54 ID:???
ここまでレスが空くのは久しぶりだが、
遅ればせながら787氏、402さん乙です

ユウナが化けすぎwwカッコイイからいいけど
そしてルナマリアがどんどん黒い方向に……用語がさっぱりわからないぜwww
407通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 19:50:28 ID:???
指摘にあわせて塗りなおしてきた。これでいいかな?
http://up3.viploader.net/pic/src/viploader1206991.png
408787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/30(火) 20:19:50 ID:???
┃   ┃━┓                         ┃┃┃
┗┓━ ┃━┓ ┗━━━━━(゚∀゚)━━━━  ┃┃┃
┗┓━ ┗  ┃                         ┗┗┗
  ┗       ┃                    ┗┗┗

ありがとうございます402氏!
と言うことで、セリナ機も私で塗ってみますた
http://viploader.net/pic/src/viploader1206995.png
ちょっと色合いがガブスレイっぽくなってるけど気にしない!
409通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 20:35:06 ID:???
>>380
議長も、艦長との間に子がなせないというのが運命計画に走った遠因だというし、
ガンダムじゃないがアルスラーン戦記のヒルメス王子も、第一部でパルスの
王座獲りは果たせなかったが恋女房だけは残ったものの、第二部開始時点で
妊娠中の子供ごと死別していたとある…
…池田秀一氏のキャラには円満家庭を築けない呪いでもあるのかorz
410通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 20:37:09 ID:???
っていうか議長とタリアの関係なら人工授精ができるだろうとおもうわけだが
そのあたりはどうなのよと
411通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 20:50:39 ID:???
>>409
ケロロで親ばかな父親演じているじゃないか!!
嫁さんの中の人がハマーンだけどw
412通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 20:54:07 ID:???
>>410
それすら不可能だったってことなんじゃないのかな
遺伝子的にもはや別種の生物同士で交配不能みたいになっちゃったとか
413通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 21:32:06 ID:???
>>409
つ【ケスラー】
414通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 22:12:43 ID:???
>>409>>413
貴様等投下についてはスルーか・・
亀だが787氏GJ。次も期待してるよ
415通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:23:04 ID:???
感想の強要は傲慢と知り給え
416787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/11/30(火) 23:31:46 ID:???
む、不穏な空気が・・>>414さんも落ち着いてくだしあ。
http://up3.viploader.net/pic/src/viploader1207011.gif
↑世界地図の白地図を塗ってみました。
海外サイトの地図にちょっと脚色して、じぶんなりに19話時点の地図にしてみた。
手書きなのでかなり汚いけど許して欲しい('・ω・`)ショボンヌ

青〜連合側
赤〜プラント勢力圏&親プラント勢力
黄〜連合よりの姿勢を見せつつも不明瞭
紫〜連合と反連合、プラントがごっちゃでカオスだぜふぅははぁ〜!
と思ってくだされ
417通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:47:18 ID:???
>>408
こう言っちゃなんだが変な色合いだなあ
いっそジムクウェルみたいなカラーリングの方がよいと思う。
しかし改めて見るとウィンダムって案外格好良いんだよな、プラモ出てたっけ?
418通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:49:37 ID:???
>>417
ない
虎ガイアや虎サメみたいに変なカラバリとかは出してるのに…
419通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:56:03 ID:???
MIAで出てるだけ
コストかける処がおかしい・・・
420通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:56:56 ID:???
>>418
なんで出てないんだ!VS外道なんか出す余裕あったらこっち出せよバンダイ!

421通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:57:54 ID:???
>>419
MIAだけに行方不明ってことか・・・
422通常の名無しさんの3倍:2010/11/30(火) 23:58:56 ID:???
カラバリは開発コスト0で茶を濁せるので都合がいいんだ
423通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 00:04:28 ID:???
>>420
VS外道はちょこっと追加パーツつけて新機体をでっち上げる、というものだったから。

コレクションシリーズをもう少し出すのを厳選しておけば、ウィンダムのHGも出たのかも。
SEED時代はストライクとフリーダムだけ、DESTINY時代はインパルス、といった感じで。
424通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 00:11:34 ID:???
VS外道のデザインしたやつは医者に診せるべきだ・・・
俺ならその場でクビにする
425通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 00:31:59 ID:???
>>417
そうか?
俺はけっこう気に入ってるんだが・・やっぱ人それぞれだな
426通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 01:04:31 ID:???
ウィンダムも正式採用カラーがダーク系で形に部隊章とかついてるてかなりカッコいいね
427通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 01:47:11 ID:???
428通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 03:01:57 ID:???
ジム食ぅえる
429通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 07:36:57 ID:???
ジムのとなりの奴は何だ?
430通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 08:03:37 ID:???
ティターンズカラーのウィンダムというのを想像したらあまりのかっこよさに勃った
431通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 08:43:33 ID:???
>>429
ビルドラプター?
432通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 09:00:43 ID:???
>>431
この無駄なトゲトゲしさはスパロボ系?
433通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 10:18:35 ID:???
違和感が無いのがw
434通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 12:27:13 ID:???
>>416
乙です。しかし一つ疑問が
確か中央アジアはルカスとか劾、トロヤが奮戦してる辺りだよね?
氏はアストレイを読んでないという前提で見るべき?
435通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 13:10:33 ID:???
外伝まで取り入れてたら整合性なんてとれないだろ
まあ元から取れてないけどな
436通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 13:52:43 ID:???
>>434
中央アジアってそいつらが占領してんの?
437通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 17:01:53 ID:???
中央アジアはユーラシアだな。
トロヤが戦っているのは東アジア共和国南部。
つまり今の広西省・雲南省あたり。
438通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 19:32:04 ID:???
>>424
ゲイルストライクの肩エールブースターにシールドストライカーの意味不明っぷりは異常。
439通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 20:29:12 ID:???
>>438
アーマードコア4のクイックブーストみたいな使い方するんじゃね
肩脱臼しそうな気もするがまぁいいや
440通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 20:56:37 ID:???
まあシールドの位置が意味不明だからな

クイックブーストはブルーセカンドLのようにすればよかったのに
441通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 21:00:18 ID:???
>>439
しかしそんなことはなかったのであったw
442通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 22:10:34 ID:???
でもカッコイイだろう!?(ギャキィ)
443通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 22:21:47 ID:???
正直彩色が…
444通常の名無しさんの3倍:2010/12/01(水) 22:24:05 ID:???
カラーリングは重要だからな
445通常の名無しさんの3倍:2010/12/02(木) 17:00:50 ID:???
正直まだヴァンセイバーの方が彩色はマシ。
446通常の名無しさんの3倍:2010/12/02(木) 23:56:00 ID:???
遅ればせながら787氏GJでした
今更ながら誤字発見
289 以外→意外
391 防衛戦→防衛線
確認お願いします
447通常の名無しさんの3倍:2010/12/04(土) 00:21:07 ID:???
>>440
ウイングソーの翼としても使用可の設定にも参るw
448通常の名無しさんの3倍:2010/12/04(土) 00:27:06 ID:???
>>438
デザインしたやつの頭が異常なんだからちかたない
マジで誰だ?
449通常の名無しさんの3倍:2010/12/04(土) 01:38:21 ID:???
のん兵衛氏は海外出張なんだっけか
帰還はまだ先かな
450通常の名無しさんの3倍:2010/12/04(土) 21:12:35 ID:???
のん兵衛氏なら元いた世界に還ったよ
なんでもこの世界の100年後の世界で月面に都市国家があるとか
しかも月を領有してるのは中国らしいぜ
451通常の名無しさんの3倍:2010/12/04(土) 21:53:46 ID:???
>>449
予定どうりならもうかえってきてるだろう。
アイリッシュウイスキーに嵌まって永住してなければw
452通常の名無しさんの3倍:2010/12/05(日) 06:43:15 ID:???
日本でもアイリッシュはのめるよ!
よしナジェーナおごるから帰ってきてーんwwww
453通常の名無しさんの3倍:2010/12/05(日) 21:41:50 ID:???
作者さんたちの近況でもないかな?
無いと今週もさびしい週末で終わりそうだ
454通常の名無しさんの3倍:2010/12/06(月) 00:18:22 ID:???
>>453
そんな時はグラスを片手に過去作品を読むのもいいもんだ。
BD版買って(まぁ、既に持ってるだろうが)観るのもいい。
455通常の名無しさんの3倍:2010/12/06(月) 12:42:02 ID:???
>>454、私は近況報告を待っているのだよ。私の一番楽しい時間をつまらぬ飲み物で邪魔をしないでくれたまえ
456通常の名無しさんの3倍:2010/12/06(月) 17:27:05 ID:???
総統乙

関係無いけど、今月はCSのファミリー劇場でヤマト特集やってるんだが
第一作とそれ以降の総統が別人すぎるw
(第一作目はギレン総帥みたいな独裁者だが、それ以後は某エレガントな人みたいにかっこよくなってるんだよな)
457通常の名無しさんの3倍:2010/12/07(火) 00:50:34 ID:???
あの人は格好良すぎる
墓穴堀りまくってるけど格好良すぎる
民や兵から絶大な支持があり、単なる独裁者という訳では無い


458通常の名無しさんの3倍:2010/12/07(火) 11:55:06 ID:???
ものすごく政権運営に苦労してそうだけどw
そして何気に指揮官先導の趣味があって最前線に出てくるから前線指揮官も胃が痛むだろうなw
459通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 19:34:20 ID:???
本星壊滅からよく盛りかえしたよな。
あの手腕は凄すぎる。
460通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 19:47:12 ID:???
スレチになるしクロスネタだが、
第一作目後で宇宙漂流してた総統が気がついたらCE世界に来てて、デュランダル議長に助けられ
とりあえずは恩返しで彼の元で働き、コーディの未来とガミラスの未来を重ね合わせたり
シンに出会ってヤマトの坊や(古代)を思い出すとか、優柔不断な凸を粛清するとか
461通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 21:04:50 ID:???
確かに壮大なスレチだなw面白いが
462通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 21:11:47 ID:???
核汚染下でも活動できるガミラス兵
463通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 23:02:23 ID:???
核汚染下でしか活動できない
464通常の名無しさんの3倍:2010/12/08(水) 23:08:58 ID:???
さらば以降はどうなってんだw
465通常の名無しさんの3倍:2010/12/09(木) 10:15:55 ID:???
ガミラスもイスカンダルも爆発して地球はまた侵略、占領、敵母星をヤマトで撃破、
そして水の塊みたいな星とまたまた侵略異星人が攻めてきたが撃退、水の星はヤマト自爆で撃破
それ以降は知らん
466通常の名無しさんの3倍:2010/12/09(木) 18:47:24 ID:???
ボラー連邦VSガルマン・ガミラスで銀河を二分する超大国になってっからそのまま頑張ってるんじゃないか?
467通常の名無しさんの3倍:2010/12/09(木) 20:25:25 ID:???
いや、そうじゃなくてさらば以降のガミラス人は放射能ガスを吸うという設定が完全に忘れられている件についてなんだがw

復活編ではガルマン・ガミラス出てこなかったなぁ
復興出来なかったのか?
それとも他勢力に滅ぼされたのか?
468通常の名無しさんの3倍:2010/12/09(木) 20:39:44 ID:???
>>467
そりゃそういう風に設定改竄しないと白色彗星帝国に助けられてもすぐ死んじゃうだろw
あの設定は、ガミラス人と地球人は相容れない存在だと強調するためのものだったんじゃね?
つまり共闘とかするようになると凄く邪魔になる、
種死で言うなら「コーディには子供が生まれず未来が無い」・「宇宙クジラ」という二大設定並みに邪魔www
469通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 01:29:00 ID:???
そろそろ流れ戻そうぜ
470通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 01:45:04 ID:???
総統が気がついたらCE世界に来てて、のところまでだな
471通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 10:46:46 ID:???
>>470
窒息しましたw
472787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/12/10(金) 17:22:31 ID:???
近況連絡が遅れて申し訳ない、787です。
パソコンのルーターがイカレて、買い換えたらワイヤレスが繋がらなくなったので、
ルーターに直接繋いで何とか凌いでいる状況です。
ワイヤレスネットワークが直るまで創作に手を出せる状況じゃないので、
直るまでちょっと待って頂きたいm(_ _)m
473通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 18:55:55 ID:???
無線は信用出来ない・・・
474通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 19:43:22 ID:???
ミノフスキー粒子の影響だな
475通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 20:06:15 ID:???
家庭環境によっては無理にワイヤレス化する必要は全く無いからな
業者やメーカーに騙されるなよ
476通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 23:10:18 ID:???
近所でハブ無線やってる家があるとバラージジャミングされる可能性もあるからな
うちの近所で鉄塔立てて始めた莫迦のお陰でそこが無線やってる間はTVの衛星放送すら妨害される
477通常の名無しさんの3倍:2010/12/10(金) 23:17:02 ID:???
>>476
そりゃ新手のスタンド使いだな、気をつけないと。
478通常の名無しさんの3倍:2010/12/11(土) 02:15:32 ID:???
流れ戻そう
479通常の名無しさんの3倍:2010/12/11(土) 08:04:54 ID:???
PLCという、電源コンセントでLANをする機械もありますぞ。
http://panasonic.jp/p3/plc/
480通常の名無しさんの3倍:2010/12/11(土) 22:53:46 ID:???
ムック乙
481通常の名無しさんの3倍:2010/12/12(日) 17:14:04 ID:???
今年のクリスマスには酔っ払いのサンタがきてくれるかな?
482通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 17:01:39 ID:???
何となく勢いで描いた作品あるんだけど、今度投下しようかな…。退屈だ。
483通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 17:18:06 ID:???
私は一向に構わん!
484通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 20:47:20 ID:???
いいぞやれ
485通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 21:02:30 ID:???
これは期待
486通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 23:25:20 ID:???
>>482
この時期に退屈…なんてウラヤマシイ
487通常の名無しさんの3倍:2010/12/13(月) 23:29:00 ID:???
>>482
投下は結構なのだが単発なのか続くのかだけははっきりさせておいて欲しい
488482:2010/12/14(火) 10:44:59 ID:???
家で投下しようとしたら規制をくらっておりました。大学のパソコンでこっそり投下
しようかと思いましたが、メモリーを忘れました…。申し訳ない。お待ちを。
 一応、アッシュ対アムロというシュチュエーションで書いたものです。プロローグ的な
書き方ですが、とりあえずは単発という形にしたいと思っております。

>>486 失礼、こちらも本業は忙しいです。たまたま暇なときに書いたので…。
489通常の名無しさんの3倍:2010/12/14(火) 17:58:55 ID:???
ってことはアムロはキラ側ってことか
それはそれで新しくて楽しめそうだな
490通常の名無しさんの3倍:2010/12/14(火) 19:41:22 ID:???
>>489
アッシュってMSじゃなくて、リジェネレイトのアッシュ・グレイの事じゃね?
491通常の名無しさんの3倍:2010/12/14(火) 22:01:10 ID:???
アッシュをアッシュに乗せれば万事解決
タイトルは「隣り合わせの灰と青春」で
492通常の名無しさんの3倍:2010/12/14(火) 22:59:03 ID:???
>>491
らめぇぇぇ、ロストしちゃうぅぅぅ!
493通常の名無しさんの3倍:2010/12/14(火) 23:53:31 ID:???
じゅもん ささやき えいしょう ねんじろ!


>>482は まいそうされます
494通常の名無しさんの3倍:2010/12/15(水) 02:29:59 ID:GzSpUO5G
>>493
まあ、あの世界のジャンク屋の悪辣さもボルタック並と言えるが…
495通常の名無しさんの3倍:2010/12/15(水) 08:17:24 ID:???
ボルタックじゃなくてカントじゃないか?
ボルタックならとりあえず石とか持ってればロストするこたあない
496通常の名無しさんの3倍:2010/12/16(木) 00:51:48 ID:???
なるほど、ボッタクル訳か
497通常の名無しさんの3倍:2010/12/17(金) 01:02:03 ID:???
ボルテッカ?
498通常の名無しさんの3倍:2010/12/17(金) 17:06:00 ID:???
なにをしている!ソード!アックス!ボルテッカだ!
499通常の名無しさんの3倍:2010/12/17(金) 20:01:34 ID:???
それは物騒すぐるwww
500通常の名無しさんの3倍:2010/12/17(金) 20:40:21 ID:???
パンチパーマで山田康夫声の宇宙人を思い出すオッサンな俺
501通常の名無しさんの3倍:2010/12/17(金) 20:47:32 ID:???
スレ違いだけど、Gジェネ新作にリゼルも出る様子
飲兵衛氏のロンド・ベルを編成して種世界に介入するか
今回はXASTRAYSもいるから、シャアはドレッドノードに乗ってもらおう
502通常の名無しさんの3倍:2010/12/18(土) 11:50:05 ID:???
ヅダステージにAA降下や駆け抜ける嵐をクロスオーバーさせるらしいと聞いてなー
Fifの主人公VSライバルのステージ台詞くらい噛み合ってたらいいがマシュマーお前の登場台詞はメッチャムチャー
503通常の名無しさんの3倍:2010/12/18(土) 12:01:44 ID:???
ヅダはともかく駆け抜ける荒らしは無茶な気がw
しかしGジェネPS3では出ないのか・・・
504通常の名無しさんの3倍:2010/12/18(土) 14:47:37 ID:???
ウィキのほうもまとめのほうも更新がハンパっすねぇ…
505通常の名無しさんの3倍:2010/12/18(土) 16:36:45 ID:???
>>503
デュバルが星になったら降下しに来たAAを追いクルーゼ隊が来てガトーがノイエでコロニー引っ張って来てコウがGP03Dで追撃しに来るHLVの中の人涙目
どうせなら駆け抜ける嵐にザラ派残党、宇宙革命軍、ホワイトファング、ネオジオン、木星帝国、ザンスカール、デビルガンダム軍団、繭とおこしゃんせしてどんどんMAPが広がるガチで地球破滅まであと○ターンなシナリオを求める。
506通常の名無しさんの3倍:2010/12/18(土) 17:00:01 ID:???
>>505
若ジャミルやブライトプチモビ無双の予感!
507通常の名無しさんの3倍:2010/12/19(日) 01:29:46 ID:???
量産νの有る無しで氷菓が分かれるな
508通常の名無しさんの3倍:2010/12/19(日) 06:54:17 ID:Y0JvzsGw
まとめサイト更新とまってるねぇ。。。
509通常の名無しさんの3倍:2010/12/21(火) 00:09:04 ID:???
>>500
パンチパーマじゃなくてアフロだろ。
510通常の名無しさんの3倍:2010/12/21(火) 03:35:04 ID:???
まとめサイト更新とまってる、と言ってる人がいるが、
いつもまとめをしてくれていた人のPCが故障した、とかいう話が以前出ていなかったっけ?
511通常の名無しさんの3倍:2010/12/21(火) 11:08:29 ID:???
作品投下が無ければ更新もされないのでは?
512通常の名無しさんの3倍:2010/12/21(火) 12:36:51 ID:???
まとめの更新は10月から止まってるけどね。
まとめの人の近況も知りたいところだけど。
作品投下が無いのはアレだ、「年末」という名の悪魔の仕業だ。

怖いよう
513通常の名無しさんの3倍:2010/12/22(水) 03:01:55 ID:???
もうすぐバーニィーの命日か
514通常の名無しさんの3倍:2010/12/23(木) 11:24:36 ID:???
==砲
  u(@u)

515通常の名無しさんの3倍:2010/12/23(木) 11:35:56 ID:???
スレッガーさんの命日
シン中尉の命日
ティアンム提督の命日

喪に服せい!
516通常の名無しさんの3倍:2010/12/23(木) 12:54:28 ID:???
ドズル理事長先生も
517通常の名無しさんの3倍:2010/12/23(木) 23:52:19 ID:???
聖夜に奇跡は起きずか
518通常の名無しさんの3倍:2010/12/24(金) 12:19:48 ID:???
メリークリス…

クリスマス投下あったかな?と、思ってたんだが…
取り敢えずのんべえ先生にこれをお供えしておくよ…


つ【シャンメリー】【生クリーム7号サイズ(30cm)】
 【「某大統領が作った」熱々のローストチキン】



富山は
今夜大雪か…ヨスガノソラ(BS11)最終回ちゃんと録画されててくれよ…w
519通常の名無しさんの3倍:2010/12/24(金) 13:07:33 ID:???
古今東西クリスマスまでになんとかかんとかいうのが成就したためしは無い
520通常の名無しさんの3倍:2010/12/24(金) 22:44:47 ID:???
クリスマスって12/25じゃね?
wikiによると古代ユダヤでは日が沈んだら日付変更だったんで今既にクリスマスイヴニングだけど
521427 ◆ZSVROGNygE :2010/12/25(土) 00:40:18 ID:???
ども、メリー苦しみ、もといクリスマスです。427です。

友人たる紳士の皆さんには、長らくお待たせして誠に申し訳なく思っています。
最近は生存報告だけですみません。今、本業の〆切に向けて最後の作業をしています。
様々な出来事が降りかかり、気が狂いながら書いたら原稿の量が多すぎて圧縮する必要が出ていますw
本当は何か皆さんにネタを投下するつもりでしたが、どうにも作れませんでした。

しかし今年は12月31日まで予定が立て込むというマジ基地スケジュールです。
いっそ、あとで書こうと考えていた短編でも大晦日に書いてみようかとか考えてます。
ただ、本業と副業、頼まれごとが集中している状況でして、あったらいいなくらいに思っていて下さい。

ともあれ皆様に、信仰の如何を問わず全ての神々からご加護がありますように。ではまた。
522通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 03:10:21 ID:???
生存報告さえ頂ければまた十年でも戦えます。
表稼業ご優先で着実になさってください。
523通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 03:30:27 ID:???
ウィスキー漬けになってはいなかったようで安心したw
良いお年を
524通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 05:50:10 ID:???
リア充にもほどがあるwwww
あんま無理すんなよ。身体壊したら酒も飲めなくなるからな
525通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 08:30:15 ID:???
飲み過ぎて身体壊さないようにな

つ余市10年シングルモルト
526通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 19:24:07 ID:???
>>521
のん兵衛先生の生存報告さえあればまだまだ戦えます!!
お仕事とお体第一に頑張ってください!!
527通常の名無しさんの3倍:2010/12/25(土) 23:32:14 ID:???
お疲れ様です。
仕事と自分の体調を第一に考えてがんばってください。
お年玉を期待しています。
こうして定期的に生存報告をしていただいてるだけでも、期待が持てます。
なかには、投下の為に仕事を止めたと豪語したのに、その後音沙汰が無い人もいますから、近況のみでも十分
だと、思いますよ。
528通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 00:56:47 ID:???
やめようよ、そういう言い方は自分も他人も傷つけるだけだって
529通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 02:47:14 ID:???
たまたまwikiにたどり着いていろいろ読んだんだが
おもしろいのにほとんど完結してないな・・・
530通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 08:39:37 ID:???
クロスSSなんて完結するほうがレアだと思うの
割り切って楽しもうぜ
531通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 14:33:07 ID:???
設定のすり合わせとか、どちらかを一方的に贔屓しない様にするのは相当大変。
だからクロスSSでまともに設定を考えた面白い小説ほど完結が難しいんだろうね。
本当にのん兵衛先生お疲れ様です。
532通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 16:18:37 ID:???
今年中に音沙汰のない作者さんの生存報告ないかな・・・
533通常の名無しさんの3倍:2010/12/26(日) 22:38:04 ID:???
>>531
あとは書き方とかに凝り過ぎるというのもあったりするのかな
描写が細かすぎて全然話が進んでなかったりすることもあるし…

とりあえず生存報告は欲しいなぁ
534通常の名無しさんの3倍:2010/12/27(月) 05:22:16 ID:???
欲しくても心の中で思うだけで書かないのが紳士というもの
535通常の名無しさんの3倍:2010/12/27(月) 22:44:11 ID:???
レスする奴など紳士ではない
536通常の名無しさんの3倍:2010/12/27(月) 23:46:29 ID:???

 こ の ス レ に 紳 士 な ど い な い !
537通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 01:24:04 ID:???
お前ら、ネクタイと靴下くらいちゃんと身につけておけよ…
538787 ◆x0o.lpJmC2ij :2010/12/28(火) 01:33:12 ID:???
みなさんお久しぶりです、787であります。
ようやくパソコンが復活したので活動再開しましたが、年内での投下は厳しい状況であります。
来年一月中旬までには何とかしたいです。
もうしばしお待ちをとお願いすると共に、飲兵衛先生の復帰をお喜び申し上げます。
来年お会いしましょう(・ω・)ノシ
539通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 01:50:51 ID:???
残念すぎる
このスレ唯一の紳士が・・・・・・
540通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 02:43:33 ID:???
新年もお二方の連載楽しみです。どうかご自愛されますよう。
遅くなる?何、佐藤大輔訓練基地を卒業したものにとってはどうということはない。

ところでラー・エルムやラー・キェムのアルファベットの綴りってどこかに資料ありますかね?
541通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 03:40:05 ID:???
男の声
「クワトロ・バジーナ。臨時編成されたザフト傭兵部隊の一員としてヤキン・ドゥーエ戦に参戦」

(映像。デッキで出撃を待つ、真紅に塗装されたゲイツ)

男の声
「戦績優秀につき、新鋭機を特例により受領。ジェネシス防衛部隊に配属され、戦闘に介入せんとしたオーブ艦隊に大打撃を与える」

(映像。ブリッジから火を噴くエターナル)

男の声
「実に見事な戦果だ。一介の傭兵の仕事とは思えんほどにな」

(映像が終わる。場面はどこかの会議室だが、照明が照らし出すのはスーツを着たシャアの姿のみ)

シャア
「…ジェネシスは沈み、ヤキン・ドゥーエは陥落したのです。評価して頂けるのは有り難いが、買い被りが過ぎるというものでしょう」

男の声
「そう。艦隊そのものが囮であり、ラクス・クラインは自らを餌として機動戦力の道を拓いた。ジェネシスを陥とすために。
 だが君がエターナルを沈め、クライン残党を一掃した事は戦後の情勢を大きく変化させたのだよ。カナーバ議長は…」

シャア
「私は傭兵をやっているだけの男です、政治を動かす力など有りはしません。仕事の話で無いならば、失礼させて頂きたいが」

(照明がもう1人の男を照らし出す。ブルーノ・アズラエルだ)

ブルーノ
「仕事熱心なことだな。結構だ。
 私の依頼…… そう、これはブルーコスモスや、我々の結社の意思とは無関係な、私個人からの依頼となる。
 君にはあらゆる障害を排除して、火星に存在する《あるモノ》を回収して貰いたい。報酬は、そちらの言い値を用意しよう」

(無言でブルーノを見据えるシャア)

ブルーノ
「《あるモノ》では納得せんか。まあ当然だ。が、君は詳細を知った時点で、この依頼を受けざるを得なくなる」

シャア
「なら、私は何も知らぬままでいたほうが良いでしょう」

ブルーノ
「ふむ。それでも構わないが、『この時代』に… いや、例え『ユニバーサル・センチュリー』の世であろうと、君以上の適任が居るとは思えんな。アズナブル総帥閣下どの?」

(僅かに眉を顰めるシャア。悪戯が成功した少年のような笑みを浮かべるブルーノ)

ブルーノ
「よって説明させて貰おう。やはり、君は依頼を受けざるを得なくなるのだから。
 君に回収して貰いたいモノ。我々『真の歴史』を知る者は、それを『アムロの遺産』と呼んでいる…」
542通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 03:41:02 ID:???
以上、PVとかイボルヴ風に即席で作ってみた小ネタ。もちろんつづかない
543通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 11:56:02 ID:???
>>540
ttp://gundam.wikia.com/wiki/Clop-class_light_cruiser
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Londo_Bell#Londo_Bell

ラー・キェムはRa Kiemかな
ラー・エルムは無し? Ra Eymってのがあるけど
これでエルムと発音するかどうかは知らん
544通常の名無しさんの3倍:2010/12/28(火) 12:28:52 ID:???
>>541
むう、ちょっと期待したじゃないかw
545通常の名無しさんの3倍:2010/12/29(水) 00:52:38 ID:???
>>543
Ok,感謝する。データブックとかだと綴り見当たらなかったんだ。
546通常の名無しさんの3倍:2010/12/31(金) 22:36:03 ID:???
・・・大晦日投下…

いや、無理な希望だってのは分かってたさ…

みんなよいお年を・・・小林幸子鶴型ドダイに乗ってたなw…
547 【893円】 :2011/01/01(土) 00:02:48 ID:???
548通常の名無しさんの3倍:2011/01/01(土) 00:22:15 ID:???
みなさん、あけましておめ…って、誰もいねぇ…orz
549通常の名無しさんの3倍:2011/01/01(土) 01:01:56 ID:???
新年明けましておめでとうございます
本年が職人様達や紳士の皆様にとって良い年でありますように
550通常の名無しさんの3倍:2011/01/01(土) 20:08:59 ID:???
相当遅れたが、新年明けましておめでとうございます。
551通常の名無しさんの3倍:2011/01/01(土) 23:26:46 ID:???
552通常の名無しさんの3倍:2011/01/01(土) 23:54:06 ID:???
手前の安彦版ユリとケイがナツカシス
553通常の名無しさんの3倍:2011/01/02(日) 09:27:45 ID:???
シャアのシルエットが笑える
554通常の名無しさんの3倍:2011/01/02(日) 14:21:58 ID:???
というか、ザンボットのブッチャーまでいるよw
あと流石ゴッグだ、温泉に入ってもなんともないぜ!
555通常の名無しさんの3倍:2011/01/02(日) 20:46:18 ID:???
黒の師子王がwww
556通常の名無しさんの3倍:2011/01/04(火) 02:59:48 ID:???
ああ、手前の赤毛はケイか
アム子かと思って焦ったわw
そしてアムロはえらいメンツに混ざってるな
557通常の名無しさんの3倍:2011/01/04(火) 09:21:37 ID:???
結構分からん人いるな。。。

手前の刺青の人、黒髪眼鏡の人、その横の鞄持ちの人、
岩にへばりついてる人、その横の顔半分の人、ミライさんの横黒髪の人、
恵子とフラウの間の人、混浴大露天風呂看板の下の3人(緑髪のは見覚えがあるんだが...作品名が思い出せん)
一番奥の帝国軍人風の人、アムロの後ろの黒髪男性、ブッチャー後ろの槍持った人...



ほとんどじゃねーか...orz、オタ失格だな...
558通常の名無しさんの3倍:2011/01/04(火) 13:03:51 ID:???
岩にへばりついてる奴はイエスを題材にした漫画の主人公じゃなかったかな?
559通常の名無しさんの3倍:2011/01/06(木) 00:00:32 ID:???
安彦さんもブライトは好色なイメージなのか
これも全部エマリーのせいかw
560通常の名無しさんの3倍:2011/01/06(木) 02:11:16 ID:???
トニたけの影響かも
561通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 01:28:32 ID:???
停滞気味なので景気づけに

ユニコーンの3話PVロングバージョン
ttp://www.youtube.com/v/OgURfHYyLRw

ガザDにドライセン、ギラドーガも登場か
そしておっさん格好いいぞ
562通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 17:42:49 ID:???
後からまとめて見ようと思ってわざとあまりチェックしてないんだが
たしか小説にはブライトいたよな…アニメじゃどうすんだっけ?
563通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 18:56:29 ID:???
全六話で完結するのなら端折るかもね。
564通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 19:33:04 ID:???
普通に代役だろう
スパロボでは良くある事
565通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 19:39:01 ID:???
文庫には、アムロの遺影を眺めるブライトの挿絵があった

アムロ大尉は遺影もかっこいい
566通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 19:48:48 ID:???
>>563
ダカールでのイスラムテロとトリントン基地襲撃を端折るだろうね
って、地球に降下する意味が無くなる気がする・・・
567通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 20:33:38 ID:???
>>565
某スレの影響か、アムロの代わりにリボンズの遺影が見えたw
568通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 21:10:35 ID:???
>>566
再構成するんじゃあない?>地球に降りる意味
569通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 22:41:49 ID:???
>>566
四話は地上が舞台だそうだから、確実に地上は降りるだろうね。
予想を言えばバンシィ登場から再度上がるまでじゃないかな?
570通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 23:17:11 ID:???
大気圏脱出時に
「ユニコーンガンダムは伊達じゃない」
は絶対言わせるだろうな
571通常の名無しさんの3倍:2011/01/10(月) 15:50:24 ID:???
>>557
一番奥の帝国軍人風の人はウムボルト(『虹色のトロツキー』)

ところで飲兵衛先生もこの書き込み規制の嵐に巻き込まれたのではないかと心配。
572787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 15:58:57 ID:???
どうもみなさん、お久しぶりです。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。

過疎気味なので燃料がてら、20話のアバンだけ投下します。
2レスくらいの短さですが、久々なので(汗)・・・どうかご勘弁m(_ _)m
次から投下開始ぃ!
573787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 15:59:46 ID:???

「ラクス様。お休み中失礼いたします。
ご存じとは思いますが、旧カナダ地区で消息を絶ったアークエンジェルがエーゲ海に現れたこと。
さらに、一七号が敗北したことをご報告いたします」

ラクス・クラインは、無言のまま部下の報告を聞き終えると、
ゆっくりと手元のワインの入ったグラスを傾けた。
目から色が消え、表情は凍てつき、見る者に悪寒のみを与えんとする氷の眼差しがあった。
報告の内容は先日行われたエーゲ海戦に於いて、
取り逃がしたアークエンジェルがミネルバを援護する形で現れたと言う事と、
オーブ艦隊の約半数を『キラシリーズ』の『実験体第一七号』が殲滅し、
地球軍・ミネルバ共に甚大な被害を被ってその場の戦闘が終結した事。
「ファントムペイン旗艦J.P.ジョーンズ、並びにオーブ軍旗艦タケミカズチはスエズへ帰航。
ミネルバは沈まず、そのままジブラルタル基地へ向かう航路に入ったようです」
「ご苦労……、だが次は良い結果が欲しいですね。‘一七号’を失ったのはけっこうな痛手です。
……まぁ、ミネルバの部隊がどんどん腕を上げている事が解っただけでも上々というべきですわね」
そう言ってようやく彼女は微笑むという形で感情を露わにした。
彼女にとって、今回の報告は嬉しい内容の方が多かった。
オーブ軍は言わずもがな、船舶の大半に損傷を負う大損害。
ファントムペイン有するMSは今回の戦闘で殆どが中破・大破。無傷は三機のみという状態だ。
ミネルバは船体に大きなダメージを負ってはいるものの、MS隊には損失無し。
アークエンジェルと本物のフリーダムが姿を現すという予想外の出来事はあったが、
以前と今回の乱入を見た人間が、
『アレは偽物です、我々とは違います』
そう言われたところで、信用する者など殆どおるまい。
彼女はグラスのワインを一気に飲み干すと、豪奢なソファに腰かけ、
脇の小テーブルに置かれたワインのボトルを手に取った。
トクトクとグラスに新しく注ぎなおした彼女は、顔の前でグラスを回しながら、
物事がどんどん自分の思うように、混沌とした情勢へと進んで行くことに笑いを隠せなかった。
そして、ソファに置きっぱなしであったファイルを膝の上に置き、一枚書類をめくった。
ロドニアの研究所から回収した十人の少年少女のデータファイルである。
それを繁々と眺めながら、傍らに黙して立っている少年に声をかける。
「一七号は……キラツー、貴様程では無いにせよ、シリーズの中でも‘天才’でしたわ。
勝てる実力を持っていながら、一七号は何故負けたと思って?」
少年、キラツーはラクスの言葉に沈黙で応えた。
「ZAFTの……。
ミネルバのクルー達は、自分の家族あるいはこの混沌とした世界を救うために、
自らの命を捨てても良い心の底から思っており、
……あのアスランでさえミネルバに愛着を感じ始めていると聞きます。
現実から目を背けることがすなわち死だと、自分の人生から逃げることだと思いこんでいるのでしょう。
馬鹿げたことですが……」
ラクスはまたグラスを傾けて、一呼吸置いてから口を再び開く。
「しかし、その馬鹿げたことが結構重要なの。一七号は忠誠を誓っておきながら、
このラクスのために死んでもいいという覚悟が出来ていなかったという事。
だから勝利を掴むことが出来ない……。一七号は永久に負けた理由がわからないでしょう。
まぁ、もう解る必要もありませんが……」
そう淡々と言い切った彼女は立ち上がり、
読み込んでいた書類とは別の紙束をキラツーに手渡して続けた。
574787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 16:01:15 ID:???
「今回の損害は連合の敗北と受け取られることになるでしょう。
……そうなれば、ユーラシア諸国の大半がZAFTに付く。
ジブリールはこのタイミングで“コレ”を投入するはずですわ」
「これは……『MS』ですか」
キラツーの手元の書類に印刷されていた写真には、一体の巨大な機動兵器が写されていた。
MS2、3機はゆうに収まるその巨躯と、巨体の幾箇所に設けられた砲塔から、まさに移動要塞とも呼ぶべき威風を感じられる。
「ソレに加えて、私が供与した『ティターンズ』のMSも投入するでしょうね。
……恐らくは、現在反連合の気風がたちはじめたベルリン辺りになるはずです。
貴方には、NZ-000でベルリンへ向かいなさい」
「……!?」
喜色に染まったキラツーの顔を見、ラクスは彼に表情が見えぬよう窓際へ歩み寄って目下の夜景を眺める。
きらめく夜の町に場違いな冷たい眼差しで彼女は言った。
「ジブラルタルに向かったミネルバも、
‘幻視痛’がベルリンを襲えば彼らが行かざるを得ないでしょう。
強大な敵には英雄が立ち向かうのが世の常ですからね。ク、ク、ク……」
肩を振るわせて彼女は笑い、キラツーは一瞬、
底冷えのする感覚に恐怖を感じたが、
「……では任せましたよ、キラツー。貴方なら、まちがいなく勝てるでしょう」
その言葉を聞いた瞬間、それは溶解し、彼の心を幸福が包み込んだ。
彼女に話しかけられた、目線を向けられた、それだけで幸せな気分になれる。
まして、直々に命令されたともなればなおさらだ。
天にも昇らんばかりの喜びにうちふるえながら、
その気持ちを表すまいと表情を固め、
「ラクス様。あなたの機体は満たされるでしょう…。
必ずや……仕留めてごらんにいれます」
キラツーは勇んで部屋の中から退出し、その後ろ姿を見送った彼女は再び視線を書類に戻す。
データには、少年達のシュミレータでの成績などが表記されており、
どのような系統の機体が合うのか、彼女は真剣になって考えていた。
AMX-014『ドーベン・ウルフ』・AMX-009『ドライセン』・AMX-107『バウ』
この三種で編成し様子見としよう。彼女はそこまでは考えていたのである。
「問題は……『PMX-004』ですわね」
密かに開発を進め、先日完成した彼女専用のMSの事である。
アクシズの発見とその技術の流用。そして彼女自身の発案による新規技術の投入。
機体背面に大型のバーニア一基と小型のバーニアを数多く設置。
大型のスカートアーマーにプロペラントを内蔵し、『隠し腕』も仕込んである。
全身にもMS一機分に相当する推進装置を搭載し、
姿勢制御や機動性……空間戦闘能力においてはおそらくどのMSも肩を並べられないものとなるだろう。
そういう宇宙での戦闘を主軸に据えて設計したため、
機体は大型化し、地球の重力(1G)下での可動は難しくなってしまった。
「それもこれも、私の『記憶』か。……厄介ですが、しかたありませんわね」
彼女は、自分の中に流れるDNAが持っている『記憶』がそうさせているのだという自覚があった。
だが、自らを比類無き完成された人間とする事が出来たのも、
その生まれながらにして植え付けられた『記憶』や『能力』が大きく働いている事も、否定できない。

そして、ユーラシアで会ったあの男への気持ちも、『記憶』のせいなのだろうか……?
ふと、感じた覚えの少ない『寂しい』という感情が、彼女の胸中をよぎった。
575787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 16:02:37 ID:???
以上で一端終了です(短!)
続きは急いで書くつもりですが、大学がそろそろテスト期間なので、
いつになるか解りません。申し訳ない。

また後日お会いしましょう(・ω・)ノシ
576787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 16:08:35 ID:???
すいません脱字をば
>>573
自らの命を捨てても良い心の底から思っており

自らの命を捨てても良いと心の底から思っており

です。新年早々何やってるんだ俺orz
577通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 16:09:10 ID:???
投下乙
どこぞの吸血鬼みたいな台詞喋るラクス、しかしそれは死亡フラグだw
578通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 16:49:26 ID:dcU+046b
おおおお!久しぶりの投稿だ!お疲れ様でした。
579通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 16:54:01 ID:???
誤字指摘ですが「シュミレータ」ではなくて「シミュレータ」ですぞ。
580通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 17:11:21 ID:???
機体→期待
581787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 17:12:45 ID:???
>>574氏ありがとう
シュミレータ→シミュレータ
です。ああもう!

>>561以降へ
ラクス様「誤字脱字の修正、早く持って来なさいッ!
スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにね…」
582787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/01/12(水) 17:14:50 ID:???
>>574って俺だしorz>>579氏だったorz・・・成人式の二日酔いかなぁ?
あなたの機体→あなたの期待
ですな。>>560氏もすみません
583通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 17:16:50 ID:???

>>582
もうちょっと酔いを覚ましてからにしてくだしあwwww
584通常の名無しさんの3倍:2011/01/12(水) 17:24:36 ID:???
>>581
最後は、シャアとアムロの命を吸って魂が馴染んでパワーアップしたラクスに
ブチ切れて覚醒したシンが挑むんですねw
決め台詞は、「テメーは俺を怒らせた!」

んでシャアだけは何故かあっさりと蘇生して、『アムロ!キラ!アスラン!ステラ!終わったよ…』
585通常の名無しさんの3倍:2011/01/13(木) 18:32:37 ID:Ir9jMdbK
つか、誰か『失いし世界をもつものたち』の続編しらない?
内容がクソ面白すぎて続編が凄く気になるんだが・・・。
586通常の名無しさんの3倍:2011/01/13(木) 19:16:52 ID:???
787氏乙でした。
次も楽しみにしてます

>>585
飲兵衛氏は日本に帰って来てるはずだが、あの人も多忙だから・・・・・・
あとsageろ
587通常の名無しさんの3倍:2011/01/14(金) 00:06:34 ID:???
【シン総合クロススレ】

こちらでも積極的にクロスオーバーしてます、新規職人さん住人大歓迎です
http://jbbs.livedoor.jp/anime/5461/
588通常の名無しさんの3倍:2011/01/14(金) 06:42:10 ID:???
>>587
マクロスゼロとエリ8とのクロスを頼む
589通常の名無しさんの3倍:2011/01/15(土) 01:18:31 ID:???
機動戦士ガンダムSEED bloom の続編を誰か知らないか?
知ってたら教えてくれ、あと>>585
sageろ。
590通常の名無しさんの3倍:2011/01/16(日) 05:43:28 ID:???
続編はないよ。一時劇場版で続編を作るみたいな話あったけど今劇場版は制作凍結、事実上制作中止になった
591通常の名無しさんの3倍:2011/01/16(日) 12:02:58 ID:???
>>590
>>589が聞いてるのは過去あったSSの一つ。
本編の話じゃない。
592通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 01:00:25 ID:???
もう駄目だこのスレ
593通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 01:52:05 ID:N8VJPDpg
駄目だと思ったなら一々書き込まず出て行けばいいじゃん。
期待してるんだろ。ん?
594通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 02:24:34 ID:???
ageんなカス。
595通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 12:31:11 ID:???
>>589
過去ログに98氏の事情は載ってはいるが・・・
どのへんだったか、2年くらい前だったかな・・・
596通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 13:03:03 ID:???
まとめサイトになければ続きはないってこった
597通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 16:11:33 ID:???
まとめサイトの更新が止まっているみたいだけど、その間に400氏の投下あった?
つか、アムロでスレ検索したら00厨に荒らされててワロタ
598通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 22:09:27 ID:???
NGワードに
http://jbbs.livedoor.jp/anime/5461/
追加っと
599通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 22:35:39 ID:???
就活でエロゲの会社に行きたいっていってたの誰だったっけ?

駄目だったって報告来てたような気がしたが…
600通常の名無しさんの3倍:2011/01/17(月) 22:37:41 ID:???
98氏じゃなかった?
601通常の名無しさんの3倍:2011/01/18(火) 22:18:43 ID:???
半年ぶりにキタ。
まとめて読もうかと思ってったんだが、最近は427氏とか顔を出してないんだね。
残念。
602通常の名無しさんの3倍:2011/01/20(木) 01:08:01 ID:???
スレ内検索くらいしろと
まあ釣りなんだろうけどさ
603通常の名無しさんの3倍:2011/01/22(土) 21:55:25 ID:???
>>602言いたい事は分かったからsageろカス
604通常の名無しさんの3倍:2011/01/22(土) 22:27:27 ID:???
えっ
605通常の名無しさんの3倍:2011/01/22(土) 22:36:06 ID:???
誰が上げたの?
606通常の名無しさんの3倍:2011/01/25(火) 22:31:01 ID:???
t
607通常の名無しさんの3倍:2011/01/25(火) 22:56:55 ID:???
てs
608通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 09:44:11 ID:???
Hoshu
609通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 13:10:37 ID:???
もうこのスレも終わりなのかもな
まあ長く続いた方だろうな
610通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 17:59:51 ID:???
あんだけ名作が続いたのは奇跡だ
611427 ◆ZSVROGNygE :2011/01/27(木) 18:52:00 ID:???
どうもすみません。ご無沙汰しています。427です。

正月早々に肺炎になりかけ、さらに咳のしすぎで胸の筋肉がダメージを受けダウンし半月潰れました。
その中でも、諸事を片付け、それを消化した昨日、緊張の糸が切れ呼吸が困難になるくらいにストレス性のじんましんでが出るとか悲惨な1ケ月でした。
幸い点滴のおかげでだいぶ回復しましたが、まだ今月中にすることがいくつか残っている状況です。それが終わりやっと書けるかと思います。
なんというか、ダウンしたせいで〆切を延ばしてもらっているので、そちらが終わらないと色々まずいですから、皆様におかれては2月初旬頃までお待ち頂ければと思います。

何が笑えるかというと、正月に飲もうと買い込んだ酒をろくに飲めなかったことですね。
2週間も酒を飲まない日があるなんて、7,8年ぶりですよ。ああ、マキャベリが・・・
ではまた。
612通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 20:15:05 ID:???
この方の作品ってこのスレで合ってるのかな
613通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 20:21:03 ID:???
>>612
逆になぜそう思うのか聞きたい。
614通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 20:35:27 ID:???
だってこの方のってCCAアムロというよりロンド・ベルが種・種死の世界にいたらって感じでしょ
それもアムロが現役の時代よりさらに進んでいるロンド・ベル
615通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:12:52 ID:???
だから止めろと?
過去ログ読めとしか
616通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:18:17 ID:???
またお前か
そうやって職人を追い出すんだな?
617通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:20:35 ID:???
>>614
ブライトらは10年後から来たけどアムロ自身は数ヶ月後じゃん。
っていうか、アムロがいるならロンドベルが居ても不思議は無いと思うが。
618通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:35:36 ID:???
おお、何気にまだ人いたんだな
619通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:48:14 ID:???
>>614
文句あるなら読まなきゃいいだけだろ
620通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:49:20 ID:???
>>614
そこまで厳密に規制する必要はなかろ。
621通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:55:26 ID:???
おいおいこんなことでカリカリしてくれるなよ
ちょっとした疑問だろ?
面白過ぎるじゃん
622通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 21:57:19 ID:???
いやいや、その疑問が斜め上過ぎるだろ
623通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 22:09:48 ID:???
とりあえず過疎った経緯知ってりゃカリカリするなとかほざけんだろうがね。
624通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 22:15:08 ID:???
後釣り宣言並にアホだな
625通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 22:43:49 ID:???
終わったスレなどこの程度です
626通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 22:55:35 ID:???
まあ続いた方だと思うよ
627通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 22:57:03 ID:???
あらしはスルー

それにしても飲兵衛氏、色々大変でしょうが神様が休めと言ってると思って養生なさって下さいm(_ _)m
628通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 23:06:55 ID:???
スルーと言いながらスルーできてない荒らしはスルー

職人がんばれ
629通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 23:24:18 ID:???
>>611
お大事に
630通常の名無しさんの3倍:2011/01/27(木) 23:54:13 ID:???
荒らしがくれば人が群がってくる
631通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 00:17:17 ID:???
本当紳士ってのはどこに消えたんでしょうね
いやはやまったく不思議なものですなぁ
632通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 00:23:22 ID:???
冬だから全裸待機はキツイんだろう
633通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 00:26:02 ID:???
復帰が間近いと知って荒らしが発狂してるのか。
まあタチの悪い畜生に調教のムチをくれてやるのも
紳士のノーブレスオブリージュの一つだけどね。
634通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 01:06:13 ID:???
おお、飲兵衛氏お久しぶりです
2週間も酒を飲まなかったとは・・・これで10年分の休肝日を使ってしまいましたな
でも久しぶりに飲む酒は美味しいでしょうね
635通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 02:51:02 ID:???
>>633みたいのも相当痛々しい
636通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 11:49:01 ID:???
>>614
いやなら来るな、キチガイ野朗
637通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 12:45:09 ID:???
まあ、このスレに限らず、作品読んでる人間がいかほどか知ってみたいとか思うことはある。
実際書き込む人間は多くて5,6人だろうし、ログのみの人はどんだけ居るんだろうか。
638通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 13:01:20 ID:???
>>637
一応クロスの総合まとめスレにはカウントあるよな
どうカウントしているか知らんけど
ちなみにCCAが圧倒的なカウント数というw
639638:2011/01/28(金) 13:02:19 ID:???
>>637
ごめんスレじゃなくてクロス倉庫wikiね
640通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 15:00:24 ID:???
>>635
そいつには前にも注意したのにまるで成長していない…
641通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 21:09:48 ID:???
のんべえ先生、どうかお体を労って…
我々はいつでも待ってます

つ【養命酒】

それと種基地ども これから先はおまえらには
火病しか起こらない展開しかないから二度とここに来ない事を激しく推奨

そのほうがお互いの為だから
642通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 21:33:06 ID:???
新シャアでそれを言っちゃうのかー
かーっ!参ったなーこりゃー!かーっ!
643通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 21:57:41 ID:???
純粋に種が好きな奴と種厨はちがうだろjk
644通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 22:23:21 ID:???
純粋に種が好きな奴って人間としてどうよって話になるぞ?
645通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 22:26:20 ID:???
別にいいんじゃね?
悪い点を全て理解して受け入れてなおかつ他人に強要しなけりゃの話だが
646通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 22:49:44 ID:???
そうだよね
>>644みたいに他人に自分の価値観を押し付けるような人間じゃなければいいんだよね
647通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 22:58:45 ID:???
なんだかんだで絡むよね
648通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 23:11:11 ID:???
もっと黙っていれば、煽られなかったのに!
649通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 23:13:20 ID:???
アメリアッー!
650通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 23:31:26 ID:???
そんなにムチが好きならSMクラブにでも行ってろっての
651通常の名無しさんの3倍:2011/01/28(金) 23:33:44 ID:???
>>650
それ書き込んでから数日後レス見返してに頭抱えてゴロゴロしたくならない?
ならないならいいんだ、君はそのままの君でいてくれればいい
652通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 04:25:47 ID:???
>>611
2月に続きが読めると聞いて飛んできました
ネェルは食玩です、お赦しください!
http://ifcca.x0.com/seed/joyful/img/159.jpg
653通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 13:26:53 ID:???
ひょっとして以前に戦艦関係の支援絵をうpしてくれた職人さんか?
相変わらずクオリティ高いな
654通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 19:25:11 ID:???
>652
GJ!
655通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 20:28:23 ID:???
らめぇ正面から出てきたら当たっちゃうのぉ
656通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 20:36:54 ID:???
>>652
すげーいい!
GJと言わせていただくw
657通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 20:44:22 ID:???
うぉ

ひさびさ(一月ぶり)にきてみたら
のんべえ先生と新挿絵

先生、新作楽しみにしてます
それと652氏ナイス作品GJ
658通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 21:01:28 ID:???
>>652
いつもながらGJ!!
でもラー・カイラムって確かバーミンガムと同じくらいの大きさだからもっと大きいんじゃ無かったっけ
659通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 21:24:17 ID:???
まぁ、荒らしなんて気にせずに仲良くしましょうよw
それよりも飲兵衛先生が帰って来た事の方が今は重大でしょうに・・・飲兵衛先生の続きがまた読める・・・これほど嬉しい事は無いww
660通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 22:07:49 ID:???
し、しかし「健康のために酒自体を控える」という選択肢は
最初からござらんのでつね…だがそれがいい。(いいのか?)
いずれにせよ十分に養生なさってからお願いします。
661通常の名無しさんの3倍:2011/01/29(土) 23:05:34 ID:???
>>658
確かクラップ級もマゼランより大きかったはず
662通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 07:35:12 ID:???
馬鹿野郎!酒は万病の薬だろうが!
でも、用法・用量は守りましょう
663通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 10:21:15 ID:???
俺の印象だと、飲兵衛氏は仕事中に飲むお茶の替りにもアルコール!って印象だからなぁ…
664通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 11:39:55 ID:???
665通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 21:57:18 ID:???
>>664
なんでアクシズはグワダンとかサダラーンとか無駄にでかい艦船を作ったんだろう・・・
ただでさえジリ貧武装テロ集団なのに
666通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:11:47 ID:???
>>665
グワジン級のドッグを流用したからそれ以下だと効率が落ちるんじゃあない?
667通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:17:16 ID:???
星間航行能力の所為だった筈。

668通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:21:42 ID:???
>>665
航続距離の長いデカイ艦が移動拠点として必要だったから
通常の艦艇では小惑星帯から地球圏への単独航行は厳しい
サダラーンもそういう事態を見越して建造されたんだろう
669通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:27:00 ID:???
そう言えば連邦艦が火星に行く為には無人補給艦を幾つも先に放ってから行くんだったな。
5〜6回ランデブーしなきゃならないんだったか。

逆にネオジオン側は無補給という。
670通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:37:32 ID:???
ベクトラやジュピトリス級ぐらいしか無理じゃあね?>無補給
671通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:43:43 ID:???
ジュピはヘリウム輸送艦だしなぁ…
輸送対象を自艦の燃料に使えたら木星まで何往復できるのか分かったもんじゃねぇw
べクトラはグワダンだかのコピーだし、当然。
サラダーンとかだな。不安なの。
672通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 22:51:33 ID:???
レウルーラの小ささが意外だ
673通常の名無しさんの3倍:2011/01/30(日) 23:54:49 ID:???
グワ××と似た外観だからでかいイメージが付いたのかもな。
674通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 00:00:23 ID:???
ドゴス・ギアの出鱈目な大きさは何だ?
あれバーミンガム級の2番艦らしいぞ?
てゆうか、バーミンガムが連邦旗艦のくせして小さすぎる・・・
設定間違ってるだろ
675通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 00:09:44 ID:???
>>674
バーミンガムになかったMS搭載能力を加味して50機も搭載すると船体が大きくなるのは仕方ないだろう。
一番艦と二番艦が違ってくるのはよくあることだし。まあ、あそこまで大きさが異なるのは稀だとおもうけどw
676通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 02:38:23 ID:???
>>675
ぶちゃけ設定ミスなんじゃないかと……
後付設定が多すぎるから。
よく見ると0083関係の艦艇の寸法がかなりおかしいぞ。
サラミスとZ版サラミス改が288mなのに0083版サラミス改198mとか。
メカ設定の混乱具合が見て取れる。
677通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 03:22:54 ID:???
まぁ。ガンダムは一度メカ設定とかきっちりと作り直すべきだとは思う。
本編込みで
678通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 05:29:39 ID:???
>>677
実は劇場版『新訳Z』制作時が設定整理する絶好の機会だった筈なんだけど……
ファンサービスと切り貼りに終始して見事にチャンスを逃してる。
しかも弄りすぎてZZにも繋がらなくしちゃったし。
679通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 13:10:59 ID:???
この画像はアレだろ、でたらめな大きさのサザビー画像みたいな奴だろ?
劇中のMSとの比較でサイズを測ってみました、みたいな。大豪院邪鬼現象をあえて真に受けて見ました、と
680通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 15:37:20 ID:???
>>679そりゃお前だけだ
681通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 17:19:36 ID:???
>>673
グワジン級は標準が294mじゃなかったっけ?

400m級のグワデンとかグワンバンとかあるけど…ドゴス・ギアよりデカくかかれたグワダンのデカさが光る(笑)


レウルーラは、初期設定は250mだけど
同規模の設定だったラー・カイラムが後から487mに変更されたから、レウルーラももっとデカいんじゃないかっていう説も言われるな


ガンダムは艦艇の設定はいい加減っぽい


そういや、アーク・エンジェルって初期設定では350mだったとおもったけど…
420mの出どころって小説だったはずだけど420mが公式になったの?
682通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 17:20:49 ID:???
艦船スレで聞いてこれば?
683通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 19:43:18 ID:???
>>676
0083サラミス改はMS搭載機能を外して、コンパクト化した防空護衛艦というのを何処かで見たけど
684通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 22:31:34 ID:???
>>683
単に近代化した無印サラミスなんじゃあね?>0083のサラミス改
685通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 22:49:30 ID:???
アニメの設定に突っ込んだら負けなんだろうけど、たった数年で数百メートルの船をポンポン造れることが違和感あり過ぎ。
グワジンだってあの大きさならCCAの頃まで運用してても不思議じゃないはず。
686通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 22:57:34 ID:???
グワジンって設定だと三隻あるんだっけ
三隻とも沈んだか第一次ネオジオン抗争後に投降したんじゃない?
そういえばエンドラ級は三十隻あるんだよなぁ…なんかアクシズの涙ぐましい努力を垣間見た
687686:2011/01/31(月) 22:59:07 ID:???
すいません勘違いしてましたグワダンでした
688通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 23:17:52 ID:???
スペースコロニーのような巨大なものを建造できる技術力があるのだから、
現代とは比べ物にならない位、艦船の建造速度も速いのでは?
689通常の名無しさんの3倍:2011/01/31(月) 23:23:08 ID:???
化け物艦ならドロスを忘れちゃいけませんぜ
690通常の名無しさんの3倍:2011/02/01(火) 00:38:55 ID:???
>>689でもドロスってギレンが死んだ後の2分間で沈んじゃったよな、
あれってどうなの?そこんところkwsk
691通常の名無しさんの3倍:2011/02/01(火) 00:49:46 ID:???
ギレンが死ぬ前からドロス・ドロワが中心となって防衛線を支えていた

ドロス・ドロワに砲火が集中しやすい状況だった

ギレンが死ぬ直前にはすでに消耗が限界まで達していたのではなかろうか
ってのが一番すっきりする説明だろうなあ
692通常の名無しさんの3倍:2011/02/01(火) 01:51:22 ID:???
>>691
ドロスの消耗限界の件も含めて総帥の奇跡的な采配の妙技が戦線を維持していたっていうのはよくいわれるよな。
693通常の名無しさんの3倍:2011/02/01(火) 02:25:55 ID:???
月やアステロイドでガンガン採掘して
地球や月面やコロニーでガンガン生産してるから
工業製品は現代とは比べ物にならないほど
安価かつ大量に供給できるんだろう
694通常の名無しさんの3倍:2011/02/01(火) 07:29:38 ID:???
>>692
だってギレンは自分で軍略家って言ってるもんナ
695通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 12:34:05 ID:???
オフィシャル並か不明だがア・バオア・クー戦はタイムテーブル無かったっけ?
それだとギレン死んでからドロス沈没まで40分くらいだったはず。
艦艇の設定は描く人でそれぞれ違ったりするからどうなんだろう。
オリジンのドロスはあえてあの大きさにしたらしいが、1個軍団入るってどんだけでかいのよ。
696通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 12:35:42 ID:???
316機以上か胸熱だな
697通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 15:26:18 ID:???
>>685
あのネオジオンは主力艦のムサカからしてムサイより更に小さいサイズだからな
連邦に軍縮させられて大型艦は持てなかったのかも
698通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 15:31:26 ID:???
そういえば今ロンドベル隊でUC側に残っているのって宇宙のアイリッシュ級だけかな?
699通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 16:58:09 ID:???
オリドロスいいなぁー
700通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 20:43:48 ID:???
まあネェル・アーガマ+クラップ級×3が第三戦隊と名乗ってるから当然第二戦隊もあるだろうしな
701通常の名無しさんの3倍:2011/02/02(水) 21:04:51 ID:???
>>695
1stを当時見た人がドロスを亜馬尾悪と誤認したって聴いたから、まさかな…
702通常の名無しさんの3倍:2011/02/03(木) 03:46:46 ID:???
まとめサイトにのってるやつ以外でなにかないかな?
できれば完結しているのが読みたいんだけど
703通常の名無しさんの3倍:2011/02/03(木) 12:47:05 ID:???
>>702
残念ながら夢は途切れることなく続いているのであります。

ここ2,3年はIfCCAしか見てないけど、他のIfSeedは面白いのかな。
704通常の名無しさんの3倍:2011/02/03(木) 21:10:59 ID:???
>703
それは あなた自身が確かめて
705通常の名無しさんの3倍:2011/02/03(木) 21:45:39 ID:???
飲兵衛先生!俺、全裸待機してます!
706通常の名無しさんの3倍:2011/02/04(金) 01:52:00 ID:???
>>691
ギレンが死ぬ直前に、兵士が「ドロス、突出します!」って言ってて
その指示を下す前にキシリアがギレン撃って全員唖然
混乱のさなかドロスに次の指令が行かず、撃沈されたって思ってたが・・・
707通常の名無しさんの3倍:2011/02/05(土) 06:55:33 ID:???
のん兵衛先生お待ちしております。

>>706
ドロスとドロワの二隻ともすでに限界に達していたんだと思う。
其処に最高指揮官の死が重なって柔軟な戦場維持が不可能になって戦線が決壊。
集中砲火を受けて轟沈したんだろうね。
708通常の名無しさんの3倍:2011/02/05(土) 11:15:39 ID:???
早かったな、俺の死も…
709通常の名無しさんの3倍:2011/02/07(月) 05:08:13 ID:???
つか、あの戦いって結局連邦が押し切れたんだっけギレンが生きてても。
ギレンはテキパキと指示を出してたし、焦り所か余裕すら口にしてたから優位だと思ってたけど。
710通常の名無しさんの3倍:2011/02/07(月) 06:37:39 ID:???
ギレンとしては痛み分けの後の和平を考えてたんだろう
ソーラレイと本国の戦力でハッタリを効かせれば連邦も交渉に乗ってくると踏んでたんじゃないだろうか
711通常の名無しさんの3倍:2011/02/07(月) 19:35:27 ID:???
アムロもたまにはディジェに乗って欲しい。
712通常の名無しさんの3倍:2011/02/07(月) 19:44:19 ID:???
>>710
あの戦いで敗北しても連邦軍の主力艦隊は大打撃を被っているのに対し
ジオンはまだグラナダと本国の艦隊が居るからね。
それにソーラレイを張ったりとして使えば上手くいって停戦、最悪でも条件付き降伏ができる。
713通常の名無しさんの3倍:2011/02/07(月) 23:39:22 ID:???
1ヶ月でなぁ!
ジム1000機も量産できるような組織になぁ!
勝てるわきゃねぇだろぉ!
714通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:03:55 ID:???
地球連邦は言ってみればWW2当時の米の生産力を持つソ連だからなあ
715通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:34:07 ID:???
ジムって1ヶ月で一気に作ったんじゃなくて
ガンダム試験中のとき既に量産はしてたんじゃなかったっけ。
マチルダさんがWBに接触するまでは運用データ無いから
頭カラッポだってだけで。
それでも1年足らずで1000機。
716通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:35:27 ID:???
ジムだけじゃなくて、同時に大量の艦艇も生産してる
全てジャブロー
717通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:36:40 ID:???
日刊サラミス 週刊マゼラン 月刊ペガサス級  だからなあ
718通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:39:56 ID:???
コロンブスも大量に建造した筈
センチネルの頃でも普通に使われてた
719通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 00:47:17 ID:???
そんな連邦軍と10年以上戦える鉱物を保有してたオデッサマジすげー
720通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 06:18:01 ID:???
さすがにレアメタルだけだと思うけどね>オデッサ
721通常の名無しさんの3倍:2011/02/08(火) 08:38:55 ID:???
後、ルナUでもジムの開発と生産は行われていたような
722通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 15:20:55 ID:???
>>716
そんな物資の流入なり、生産の熱量排出なりがあった、拠点を突き止めることが出来なかったのか。
ジオンは負けるべくして負けたのだな。
723通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 16:11:33 ID:???
そんなんだから「だいたいそこいらに落ちればいい」コロニー落としでジャブロー破壊しようとしたんだろうさ。
それも失敗したけど。
724通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 16:17:17 ID:???
連邦の勝利の要因はジャブローとインドを必死の思いで確保していた事なんだろうな〜。
725通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 16:25:30 ID:???
>>718
ていうか、コロンブス級は輸送艦(補給艦?)だから、
MS登場後立場が無くなったマゼラン級と違って、
まだまだ仕事は山ほどある罠
726通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 16:47:20 ID:???
9月初旬に一度、地球方面軍の一部が第一次ジャブロー降下作戦をしたが
入口を探すため厳しい訓練をした特殊部隊の歩兵は連邦の警備部隊やトラップによりアボン
投入した機動戦力少なくて、被害も少なくて良かったね!先月、水陸MSの力で太平洋艦隊壊滅させた戦勝気分が台無しだよ!!
と言う有り様の珍事を起こして、水陸MS系からアッグの開発がスタートしたと言う
727通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 20:31:10 ID:???
再興→逆シャア→アナハイムジャーナルでのシャア株の暴落は凄い
728787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/09(水) 23:35:42 ID:???
期末テスト終わったぁああああ!

皆さんこんばんは、787です。
ようやく生存報告ができるのももちろん嬉しいですが、
飲兵衛先生の復帰を同時にお祈りいたします、頑張って!

・・・20話アバンを以前投下しましたが、
20話本ちゃん投下できればいいなと思って鋭意制作中です。
皆さんとは近々お会いできれば幸いと思っております("・ω・'')ノシ ソレデハ!
729通常の名無しさんの3倍:2011/02/09(水) 23:42:48 ID:???
>787氏
楽しみに待っちょります!
730通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 01:27:06 ID:???
>>728
うーい了解です、楽しみにしてます
731787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:38:29 ID:???
と、鋭意制作中と書いておきながらもうできてしまった787です。

次から投下しますが、注意点が増えてしまってます。
・オリ設定がさらに強く濃くなっております。苦手な方はスループリーズ!
・誤字脱字は潰したつもり。発見したら即座に教えてほすぃ・・
732787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:39:14 ID:???
「ラクス様。お休み中失礼いたします。
ご存じとは思いますが、旧カナダ地区で消息を絶ったアークエンジェルがエーゲ海に現れたこと。
さらに、一七号が敗北したことをご報告いたします」

ラクス・クラインは、無言のまま部下の報告を聞き終えると、
ゆっくりと手元のワインの入ったグラスを傾けた。
目から色が消え、表情は凍てつき、見る者に悪寒のみを与えんとする氷の眼差しがあった。
報告の内容は先日行われたエーゲ海戦に於いて、
取り逃がしたアークエンジェルがミネルバを援護する形で現れたと言う事と、
オーブ艦隊の約半数を『キラシリーズ』の『実験体第一七号』が殲滅し、
地球軍・ミネルバ共に甚大な被害を被ってその場の戦闘が終結した事。
「ファントムペイン旗艦J.P.ジョーンズ、並びにオーブ軍旗艦タケミカズチはスエズへ帰航。
ミネルバは沈まず、そのままジブラルタル基地へ向かう航路に入ったようです」
「ご苦労……、だが次は良い結果が欲しいですね。‘一七号’を失ったのはけっこうな痛手です。
……まぁ、ミネルバの部隊がどんどん腕を上げている事が解っただけでも上々というべきですわね」
そう言ってようやく彼女は微笑むという形で感情を露わにした。
彼女にとって、今回の報告は嬉しい内容の方が多かった。
オーブ軍は言わずもがな、船舶の大半に損傷を負う大損害。
ファントムペイン有するMSは今回の戦闘で殆どが中破・大破。無傷は三機のみという状態だ。
ミネルバは船体に大きなダメージを負ってはいるものの、MS隊には損失無し。
アークエンジェルと本物のフリーダムが姿を現すという予想外の出来事はあったが、
以前と今回の乱入を見た人間が、
『アレは偽物です、我々とは違います』
そう言われたところで、信用する者など殆どおるまい。
彼女はグラスのワインを一気に飲み干すと、豪奢なソファに腰かけ、
脇の小テーブルに置かれたワインのボトルを手に取った。
トクトクとグラスに新しく注ぎなおした彼女は、顔の前でグラスを回しながら、
物事がどんどん自分の思うように、混沌とした情勢へと進んで行くことに笑いを隠せなかった。
そして、ソファに置きっぱなしであったファイルを膝の上に置き、一枚書類をめくった。
ロドニアの研究所から回収した十人の少年少女のデータファイルである。
それを繁々と眺めながら、傍らに黙して立っている少年に声をかける。
「一七号は……キラツー、貴様程では無いにせよ、シリーズの中でも‘天才’でしたわ。
勝てる実力を持っていながら、一七号は何故負けたと思って?」
少年、キラツーはラクスの言葉に沈黙で応えた。
「ZAFTの……。
ミネルバのクルー達は、自分の家族あるいはこの混沌とした世界を救うために、
自らの命を捨てても良いと心の底から思っており、
……あのアスランでさえミネルバに愛着を感じ始めていると聞きます。
現実から目を背けることがすなわち死だと、自分の人生から逃げることだと思いこんでいるのでしょう。
馬鹿げたことですが……」
ラクスはまたグラスを傾けて、一呼吸置いてから口を再び開く。
「しかし、その馬鹿げたことが結構重要なの。一七号は忠誠を誓っておきながら、
このラクスのために死んでもいいという覚悟が出来ていなかったという事。
だから勝利を掴むことが出来ない……。一七号は永久に負けた理由がわからないでしょう。
まぁ、もう解る必要もありませんが……」
そう淡々と言い切った彼女は立ち上がり、
読み込んでいた書類とは別の紙束をキラツーに手渡して続けた。
733787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:39:57 ID:???
「今回の損害は連合の敗北と受け取られることになるでしょう。
……そうなれば、ユーラシア諸国の大半がZAFTに付く。
ジブリールはこのタイミングで“コレ”を投入するはずですわ」
「これは……『MS』ですか」
キラツーの手元の書類に印刷されていた写真には、一体の巨大な機動兵器が写されていた。
MS2、3機はゆうに収まるその巨躯と、巨体の幾箇所に設けられた砲塔から、
まさに移動要塞とも呼ぶべき威風を感じられる。
「ソレに加えて、私が供与した『ティターンズ』のMSも投入するでしょうね。
……恐らくは、現在反連合の気風がたちはじめたベルリン辺りになるはずです。
貴方には、NZ-000でベルリンへ向かいなさい」
「……!?」
喜色に染まったキラツーの顔を見、
ラクスは彼に表情が見えぬよう窓際へ歩み寄って目下の夜景を眺める。
きらめく夜の町に場違いな冷たい眼差しで彼女は言った。
「ジブラルタルに向かったミネルバも、
‘幻視痛’がベルリンを襲えば彼らが行かざるを得ないでしょう。
強大な敵には英雄が立ち向かうのが世の常ですからね。ク、ク、ク……」
肩を振るわせて彼女は笑い、キラツーは一瞬、
底冷えのする感覚に恐怖を感じたが、
「……では任せましたよ、キラツー。貴方なら、まちがいなく勝てるでしょう」
その言葉を聞いた瞬間、それは溶解し、彼の心を幸福が包み込んだ。
彼女に話しかけられた、目線を向けられた、それだけで幸せな気分になれる。
まして、直々に命令されたともなればなおさらだ。
天にも昇らんばかりの喜びにうちふるえながら、
その気持ちを表すまいと表情を固め、
「ラクス様。あなたの期待は満たされるでしょう…。
必ずや……仕留めてごらんにいれます」
キラツーは勇んで部屋の中から退出し、その後ろ姿を見送った彼女は再び視線を書類に戻す。
データには、少年達のシミュレータでの成績などが表記されており、
どのような系統の機体が合うのか、彼女は真剣になって考えていた。
AMX-014『ドーベン・ウルフ』・AMX-009『ドライセン』・AMX-107『バウ』
この三種で編成し様子見としよう。彼女はそこまでは考えていたのである。
「問題は……『PMX-004』ですわね」
密かに開発を進めている彼女専用のMSの事である。
アクシズの発見とその技術の流用。そして彼女自身の発案による新規技術の投入。
機体背面に大型のバーニア一基と小型のバーニアを数多く設置。
大型のスカートアーマーにプロペラントを内蔵し、『隠し腕』も仕込んである。
全身にもMS一機分に相当する推進装置を搭載し、
姿勢制御や機動性……空間戦闘能力においてはおそらくどのMSも肩を並べられないものとなるだろう。
そういう宇宙での戦闘を主軸に据えて設計したため、
機体は大型化し、地球の重力(1G)下での可動は難しくなってしまった。
「それもこれも、私の『記憶』か……。……厄介ですが、しかたありませんわね」
彼女は、自分の中に流れるDNAが持っている『記憶』がそうさせているのだという自覚があった。
だが、自らを比類無き完成された人間とする事が出来たのも、
その生まれながらにして植え付けられた『記憶』や『能力』が大きく働いている事も、否定できない。

そして、ユーラシアで会ったあの男への気持ちも、『記憶』なのだろうか……?
ふと、感じた覚えの少ない『寂しい』という感情が、彼女の胸中をよぎった。
734787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:41:19 ID:???
(ラクスパートは誤字修正版のつもり)
※※※※※※※

〜宇宙・『ゼダンの門』
巨大な傘を思わせる、小惑星から切り出したと思われる外観を持ったこの要塞は、
内部に工廠も備え、MS・MAの生産から整備までこなせる作りになっている。
「ほぅ……、これが『RMS-108』かね?」
「はい。すでにホアキン隊で試験運用させていますが、結果は上々です」
ブルーコスモスの盟主にして軍事共同体ロゴスメンバーが一人、ロード・ジブリールは、
目の前に佇む赤い巨人を見ながら、この要塞の出来に内心舌を巻いていた。
彼の見上げる、マラサイ。
確かそう言う名称だったこの赤いMSの性能は、
見た目はZAFT系列のようであるが、『ザクの革を被った怪物』と呼ばれている。
報告に寄れば、スカンジナビア半島付近に逃れてきたアークエンジェルに損傷を負わせしめ、
あのヤキンのフリーダムをも半壊寸前まで追い込んだという、
『ORX-005・ギャプラン』
そんなモンスターと共に戦果を上げたMSとして、この基地内でも搭乗希望者が続出しているという。
「頭部がZAFTのザクに似ているようだが……何とかならんのか?」
「ええ、最初はホアキン隊のパイロットもそうごねておりました。
しかし、内部のセンサー類まで従来のMSとは段違いの性能を誇っておりまして……」
「替えるわけにはいかなかった、か」
敵方のMSと似た姿という点だけがネックであったが、そうも言わせない程だという事だ。
ジブリールはこのマラサイを始めとする‘彼女’が譲渡してきたMS群と、
前々から開発を進めていた『例のモノ』を投入すれば、基地の防衛は足りるという確信を得て満足げに頷いた。
彼は士官の持つ資料を無言で要求し、のぞき込む。
正直に言わせてもらえば、‘彼女’の意図が理解できなかった。
こんなにも高性能なMSを、いとも簡単にこちら側にくれてやったことももちろんそう。
ZAFT側の動きについても、此方の知り得ない情報をもたらしてくれることもあって、
大いに役に立っていると言えるのは間違いない。しかし……いかんせん不気味に過ぎる。
十中八九、こちらに供与したMS以上の性能を持ったMSを保有していると見て良いだろう。
しかし、不思議と恐怖は感じなかった。
その自信の源は、彼のめくった資料に映る一枚の写真に凝縮されている。
「月面の発掘作業の進行状況はどうか?」
「そちらもようやく軌道に乗り始めました。
大隊とまでは望めませんが、一個中隊を編成できる程度の戦力確保はできております」
写真に写るのは、恐らく彼女も知り得ていないであろう、艦艇とMSの数々であった。
以前の報告では少しの情報しか上がって来ていなかったが、
こちらも従来のMSを大きく上回るだろうという確証は届いている。
〜MSN-001A1『δプラス』 RGM-89『ジェガン』 RGM-89S『スタークジェガン』
ジブリールはむしろ、こうしてMSが‘発掘’という形で姿を現し始めている事の方に、
背筋が凍るほどの恐怖を感じ始めていた。
すでに、彼の抱える科学者陣はある推測を立て始めており、
彼もそうなのではないかという疑念を拭いきれなかった。

このC.E.という時代の前に、高度な文明を誇った時代が存在していた
などと……

735787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:42:34 ID:???
「信じたくないな」
「……どうなされました? 閣下」
「あ、いや……何でもない。何でも」
そう言ってジブリールは、案内する士官の後にしたがって格納庫を後にした。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第20話


〜イベリア半島・ジブラルタル

旧スペイン・アンダルシア州・カディス県と面した小さな半島であり、
元はイギリス領、つまり大西洋連邦に属した領土である。
ここにはZAFT軍が建設した、カーペンタリアに比類する規模を誇る軍事基地があった。
今、ジブラルタル基地の軍港に寄港している二隻の軍艦が、基地の面々の注目を集めていた。

〜ミネルバとアークエンジェル〜

前大戦の伝説と、今大戦を戦い抜いている新鋭艦が首を並べているのである。
注目されない方がおかしいとも言えるが、クルーからすれば複雑であった。
ハイネ・ヴェステンフルスは基地を一望できるカフェの展望テラスから、
ドックで修理を受けている二艦を見下ろし、トルティージャを頬張っていた。
二人用のテーブルの向かいには、アスラン・ザラが彼と似たような表情で、
コーヒーをすすりながらぼおっとしている。
野郎二人でやるお茶など楽しくないにも程があったが、
そんなことを考える余裕すら二人にはなかった。
この間の戦闘は、彼らが納得しようにも出来ないほど、情報量が多すぎたのである。
オーブと連合の混成部隊と戦闘に入り、あのフリーダムが乱入してきた辺りまでは覚えている。
その後は混乱した情勢であり、全体を見ていた物の数は少ない。
・フリーダムの乱入を知ったキラ・ヤマトが周囲の制止を振り切ってフリーダムで出撃
・アークエンジェルがミネルバ援護のために海中から出現しアビスに魚雷を一斉射→アビス後退
・フリーダムを視認した敵部隊のブラウンのウィンダムが戦闘意思喪失→敵隊長格の援護の下後退
・オーブ軍は混乱した連合軍を尻目に損失を増やすまいと撤退開始
何より彼らの度肝を抜いたのは、ほんの一時とはいえ隊長=シャア・アズナブルと、
キラのフリーダムがコンビでフリーダムを撃墜したことにあった。
キラのフリーダムを視認するやなりふり構わず‘奴’が襲いかかり、
その際生まれたわずかな隙が‘奴’の運命を決めたと言って良い。
そして先の戦闘の後、彼らに重くのしかかる事件がミネルバ内部で発生した。
二人は、今現在三人仲良く営巣から出る頃合い友人達のことを思いながら、
青々とした空を見上げ先日の騒ぎのことを思い出していた。

736787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:43:15 ID:???
シュッと空気の抜ける音と共に医務室の扉が開き、
レイ・ザ・バレルは重い足取りで中へと入った。
時間は消灯時間が近づき、殆どのスタッフが眠りの世界へ入っている頃だったが、
心配のあまり寝付けなかったのである。
エトムント医師は休憩時間に入り交代のため退出し、
看護士は今此方に向かっているため、部屋の中は二人だけだ。
ベッドに拘束されているステラ・ルーシェは、日に日に衰弱していくようだった。
以前ディオキアで会ったときのような、美しく血色の良い顔は無く、
土気色の肌と乾いた唇、目の下には隈らしきものも現れ、見ていて痛々しい姿になってしまっている。
レイは、枕元の椅子に座り込んで、彼女の額に手を乗せる。
「レイ……」
薄く目を開けたステラは、レイを視界に捉えるとボソリと言った。
精一杯の力を振り絞って、彼女はレイの艶やかな金髪に手を伸ばし、
「綺麗……ネオと……同じ」
「ネオ?」
この間言っていた‘誰か’の名だ。
レイは思わず聞き返したが、ステラは震える手を下ろすと、そっと目を閉じた。
荒れる息づかいにチクチクと心が痛むが、彼には何も出来ない。
無力感にさいなまれながら彼は立ち上がると、医師が消し忘れたモニタに目が止まった。
そして、そのモニタに映る文字にも……
「解…剖…?」
レイは思わずモニタにかじりつき、
それが軍上層部から降ったステラ移送命令の一部であることを察した。

〜敵方強化人間を生きたままジブラルタルへ移送せよ〜
〜此方似つき次第施設で解剖・生体データ抽出〜

だんだん、体中の血液が沸騰してきているような感覚と、
凍てつかんばかりに温度が下がっていくという、
相反する感覚が同時に襲ってくるのを彼は自覚した。
彼は後ろを振り返り、ステラが繋がれている延命装置や点滴にめをやり、
それら全てへの信用何もかもが、がらがらと崩れ去っていく音が聞こえる気がした。
ユラリと彼は医務室の扉の脇に背を持たれると、
ジッと気配を押し殺し、そっと部屋の電気を消した。
コツコツと、此方に近づく気配を感じたのである。そして目の前のドアが開いた瞬間、
「…………!?」
女性看護士が視界に入るやレイは身を乗り出し、彼女のみぞおちめがけ強烈な一撃を加えた。
くぐもった声を漏らし、意識を手放した看護士を床に横たえると、
冷ややかな目で見下ろしたレイは、ベッドに再び近づくと、ステラを縛り付けた拘束具を外し始める。
「レ…イ…?」
「行こう……」
ステラの身体をお姫様だっこしたレイは、
その身体の軽さに心が苦しくなるが、悲しむ暇はないと廊下に顔を出し、
他に人間の気配が近くにないと知ると医務室を二人で後にした。
彼にとって幸いだったのは、ハンガーに通じるエレベータがすぐ近くにあったことである。
負傷したパイロットを運ぶためのエレベータに、敵のパイロットが乗るというのは何とも言い難いものだ。
エレベータのドアが開くや彼は外へ滑り出で、自分のザクを視野に捉えるのと同時に、
当直の警備兵がちょうどこの区域の巡回に当たっている事を確認した。
737787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:43:56 ID:???
「くそ……」
そう歯噛みした瞬間、警備兵二人が突如ドサドサと床に倒れ込む。
「……!?」
最初訳がわからなかったレイであるが、
二人の人影が立っており、彼らが警備兵の首筋に一撃を加え気絶させたのだと知る。
よくよく見てみると、自分のよく知る人間だと気づく。
「シン? ノエミ?」
「本当、びっくりだよ。あのレイがここまでするなんて」
「相当お熱なのね、その子に」
シンとノエミも、内心驚いていた。
自分たちの世代で最も規則に厳しいはずのレイが、
今こうして軍規に違反し、焦りと怒りと悲しみを滲ませた顔をしていることに。
「行くのか?」
「ああ」
レイは背中のステラの負担にならないよう、ゆっくりと立ち上がって、
「このまま基地に行けば彼女は死ぬ。その後は……」
レイはそこまで言って口をつぐんだ。
モルモットのように使われ死ぬ運命にある彼女に対する気持ちは、
自分の先に待ち受けるモノへ向けるソレと似ているが、
彼らに解ってもらうには時間が無さすぎる。
そして彼らの横を通ろうとした時、彼らの向こうにある人影に気づいた。
シンとノエミも、後ろを取られていたことに驚愕し振り返り、
「「「隊長……」」」
愕然となった。
シャア・アズナブルがレイのザクの前に、腕組みをして立っていたのである。
少しの間だけ、ハンガーの中に張りつめた空気が漂うが、
三人はシャアから敵意の類を感じないことに気が付く。
止める気がない事を悟ったが、
「レイ」
ズン…と、のしかかってくる重みのこもった声が響く。
レイはつばを飲み、彼の目を見た。
実感。一言で現すならそんな感じだろうか。
この先に待ち受けるものを知り尽くした人間しかできない、悲しみのこもった目である。
「後悔するぞ?」
その一言に、彼の言いたいこと全てが凝縮されていた。
……シャアは知っている。
同じように、強化人間の少女を知って助けようとし、
腕の中で死んで涙した少年のことを。
「構いません。どんな形でだって、長く生きていられる事以上に幸せなことはないから……」
レイの眼光に何かを感じとったシャアは、そっと横へ退く。
レイは黙して彼に一礼すると、ザクのコクピットへ彼女と友に消えていった。
738787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 02:44:55 ID:???
「営巣入りで済んだだけでもありがたい話だよ、まったく」
ハイネはそうぼやくとトルティージャの最後の一口を口に放った。
医務室の看護士が目を覚まし、ブリッジに急報が入ったのは、
レイがザクに乗って無断発進した数分後のことであり、
シンとノエミはレイと共謀であるとしてその場で捕まった。
「しかし、前代未聞だな。これほどの軍規違反を重ねてその程度で済むなど……」
「表向きは『ミネルバの現状を鑑みて』だそうだ。
……それより、お前もホッとしてたじゃねぇか」
「ソレとコレとは別だ」
アスラン自身、叩き起こされて知らされた身であるだけに、
彼らの取った行動の意図を図りかねていたが、
直後には、彼らの処遇がどうなるか心配になったのだ。
彼らがあの程度の処置で済んだことに胸をなで下ろしたものである。
「彼女は苦しんでたと言っても、結局は連合の強化人間だ。
アーモリーワンから数えたって、相当なZAFTの人間が彼女に殺されている。
それに……」
「『強化人間は自らの意思で戦場を離れられない』か?」
「……そうだ」
「もし、彼女が彼奴等とツラ合わせる事になったら、
……アスラン。解ってるな?」
「ああ、解ってるさ」
アスランも、ハイネも、彼女がこのまま無事で済むなどとは思っていない。
彼らとてそうなるかも知れないという自覚はどこかにあるだろう。
しかし、彼女に一秒でも長く生きて欲しいとはいえ、
もしそうなってしまえば残酷すぎる結果になりはしないだろうか?
最後の一口を飲み終えた二人は、
青々と照らされる青空と、漂う白い雲を見上げながら、
(彼奴等が苦渋の決断をする前に、俺たちが恨みを買う方が……)
二人は先日の内から、そういう考えを心の奥底に潜ませていた。

※※※※※※※

「あれが『ボナパルト』ですか、大佐」
「聞いてた通り、でかいな」
純白の粉を敷き詰めた工芸品の様に、美しく広がる雪原の上を、
光景に似合わぬ武骨な輸送機と、ウィンダムが飛び交っていた。
マゼンダと、紺のウィンダムが戦闘を飛び、地面の粉雪を巻き上げながら進んでいる。
「こちら第八一独立機動群、ネオ・ロアノーク。
ボナパルト管制室へ、着艦許可をいただきたい。コードを送る」
ネオは通信装置のスイッチを話すと、ためていた息を吐き出した。
目下に見えるのは、山のような、黒く、巨大な物体である。
地球連合軍地上戦艦・ハンニバル級『ボナパルト』。
空母をそのまま陸艇に改造したような印象を受ける姿形も同様だが、
一段と目立つのは真ん中に見えるドームであろう。
ネオは、その中にあるモノがなんなのかを知っているだけに、一層心苦しくなる。
すると、向こうから着艦許可を知らせる通信が入り、
ゆっくりと、ネオとその部隊はボナパルトの甲板へと降り立っていった。
739通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 02:46:00 ID:???
支援
740787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 03:00:24 ID:???
昇降機で甲板へ立ったネオは、びゅうびゅうと頬に吹き付ける、
身を切るような冷たい風が、自分を責める声に聞こえる気がした。
彼は後ろを振り返り、輸送機のタラップから降りてくる、防寒具を着込んだ少年少女に目をやる。
治療用ベッドを守るように、スティング、アウル、セリナが廻りを固めていた。
彼らが艦内の奥へと入って行くのを見届けたネオと、彼の後ろに付いていたファブリスは、
向かえに出た士官に連れられて、ハンガーの奥へと向かった。外から見えた丸天井の下を見に。

「おい、彼らがそうか?」
スウェン・カル・バヤンは、通路の奥を通り過ぎる一団を見、
彼らの雰囲気や表情から、上から聞かされていたネオ隊のメンバーだろうと察しを付け、
通りすがった兵士を呼び止めて聞いた。
「ええ、ロアノーク大佐と士官が二名。生体CPUが三つ。
死に損ないが一つ混じっているようですが」
最後に放たれた一言に不愉快さを感じたスウェンは、兵士に目をやることなく彼らへと近づいて行く。
彼らの最後尾に付いていた赤髪の女が、彼に気が付き目をくれる。
「……誰?」
「ホアキン隊所属、スウェン・カル・バヤン中尉だ。ロアノーク隊か?」
「ええ、セリナ・バークレイ中尉よ。よろしく……と言いたいところだけど、ごめんなさい」
セリナと名乗った、自分より一つ二つ下の女は、傍らのベッドに手をかける。
彼は、配属された強化人間の一人が衰弱していた事を思い出し、
そう言って目をベッドの主にやる。金髪の髪が印象的な少女であった。
元々は活気の溢れる少女だったのだろうが、ソレを感じさせぬほど弱々しく、吐く息もとぎれとぎれであった。
向こう側に立っている、自分やセリナよりも年下と思しき少年二人は、
闖入者を追い払わんばかりの気迫をぶつけてきている事に気づく。
「そうだな、すまない」
彼がそう言い終えるや、ベッドは再び動き出し、ボナパルトの医務室へと向かっていく。
その後ろ姿を見つめた後、踵を返したスウェンは、一言だけ呟いた。
「あの女……長くないな」


「ステラの機体! コレが!?」
「設計連中の顔が見たいよ……」
金属の階段を、カンカンという無機質な音をたてながらのぼり、
黒く冷ややかな装甲版が視界に姿を現した。
ネオとファブリスはその全容も把握できない大きさに舌を巻く。
「『GFAS-X1・デストロイ』…型式番号の通り、
戦略装脚兵装要塞と呼ぶに相応しい兵器と言えましょう」
それは、MSと呼ぶには大きすぎ、MAとするにせよ、
頭がおかしい人間が、狂った発想の下で設計したに違いない。
初見で思ったことはそうであった。
ただ、ファブリスはこの機体を見た瞬間、妙な既視感に襲われていた。
 《大尉! やめてください!》 《フォウ、わかるか!? 俺はカミーユだ!》
「人は……同じ過ちを……?」
頭の中に沸き上がるモノを振り払うように、彼は頭を横へ小刻みに揺らす。
(俺は何を……!? 今のは?)
「大丈夫か、大尉。お前も休んだ方が……」
「いえ、大丈夫です!」
「無理をするな。作戦前の大事な身体だ、倒れてもらっては困る」
741787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 03:01:07 ID:???
一番倒れそうなのは貴方だ。
彼はそう言いかけたが、黙して彼の言葉に甘えることにした。
覚束ない脚で割り当てられたナンバーの部屋へ入り、
薄暗い部屋の壁を見つめながらファブリスは、
自分の中に漂うモヤモヤがだんだん晴れてくる事を再確認する。
「やはりあれは、サイコ…ガンダム?
いや、違う。しかし、アレに乗ってしまえば……」

《フォウ、目を開けろよ。嘘だろ!? こんなの嘘だろ!? 目を開けてくれよ! フォウ!》

「ステラはもう戦いをするべきじゃない。だが……」
俺たちがまた引き込んだ。
きっと、デストロイの説明を受けている仮面の男もそう思っているに違いない。
ファブリスはシャワールームへ向かい、身を包む軍服とインナーを脱ぎ捨てる。
汗でべとべとになったそれを忌々しげに洗濯籠へ放り込むと、
シャワールームへ入り思いっきりノブをひねった。
暖まっていない冷水に身を強ばらせ、次第に温かくなるうちに、
彼はだんだん身をほぐされていく感覚に包まれて……

タイルに膝を突いて、彼は打ち付ける湯の音でかき消すように、静かに肩を振るわせた。

※※※※※※※

「そのコンテナはそこじゃない! あっちへ運んでくれ!」
シャア・アズナブルは基地の作業用ジンが次々と運んでくる、
補給物資リストを片手に辺り構わず怒号を飛ばしていた。
激戦と呼ぶに相応しい戦闘をくぐり抜けたミネルバの損傷は大きく、
MS隊隊長である彼に休む暇があろうはずがない。
足りないMSの武装をリストアップして基地司令部に廻す事、
新しく搬入されるアップデートパーツのチェック等々、
タリアやマッドがやるべき仕事の一部も廻ってきたのである。
逆に言えば、あの二人の仕事がそれほどまで立て込んでいる証だ。
それに、仕事をしている方が気が紛れる。
シン達の事も勿論そうだし、
アスランとハイネが無理をしかねない心境なのも気になる。
そして何より、『彼女』の事を今は頭から振り払いたかった。
先の戦闘の直前、報告を議長に挙げてはいた。
デュランダルは『基地で何とかしよう』とは言ったものの、正直不安である。
政治家としてでなく、科学者としての顔を見せていたのである。
遺伝子学者としての血が騒ぐのか、基地に到着したとき、彼の姿があったことに度肝を抜かれた。
「……何もなければいいが」
広大な敷地の中で、医療系施設の集中したブロックを見つめながら、彼はそうぼやいた。
その不安が的中するなどとは思いも寄らずに……。
742787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 03:01:52 ID:???

ギルバート・デュランダルは、手術室を見下ろせる大窓から、
手術台に拘束されたルナマリア・ホークと、傍らに用意した握り拳ほどの装置を見つめた。
下の部屋では、手術がごく一部の職員のみ知る中で行われている。
地球での戦闘時に現れたという、『もう一人のルナマリア』。
その凶暴性を報告で聞いた彼が、唯一思いついた解決法はコレだった。
彼女と装置、スタッフの他に、もう一つ部屋の片隅に用意された物体。
それはルナマリアとよく似ている、髪の長いあの‘ルナマリア’であった。
正確には、彼女の姿を模した機械人形である。
元々は義手義足の耐久性やバランスを確認するため作られた人形だった。
そもそも人形を作る必要性はなかったと言っても良い。しかし……
当時の酔狂な科学者達が、精巧な義手義足の開発では飽きたらず作り出した狂気の産物。
表情筋から髪の毛の質感、肌の感触まで人間と一緒という代物である。
急遽こしらえた顔はうり二つとは行かないまでも、遠目では判別しがたい出来である。

……デュランダルはゾッとした。

書類上書いてあることは一行に収まる事だ。
『被検体〜ルナマリア・ホークの心臓と中枢神経にEPR通信装置を接続する』
これだけである。
EPR通信装置〜量子コンピュータ開発途上で生み出された小型の通信装置。
これを、彼女の脳波を感じ取るために中枢神経に繋げ、『特定の脳波』に反応するようセットする。
装置がその一定の脳波を感知した際に、その脳波を電気信号に変換しデータ化、
彼女の肉体にでなく用意した人形へ飛ばしてしまおうという、馬鹿馬鹿しいことこの上ない所行である。
簡単に言えば、あの‘ルナマリア’が表へ出てこようとすれば、
ルナマリア本人の身体ではなくあの機械人形を操ることしかできないようにしよう、というものだ。
彼らがこれから踏み入ろうとしている場所は、コーディネイターという存在が生まれて後、
誰も踏み込んだことのない『人の心を分断する』という、神の領域。
……さらに一歩、人間が禁忌へと踏み出すのだ。
ワクワクするかと聞かれれば、否定できない。だが申し訳ない気持ちにもなる。
息子同然に思っている少年と彼女はかけがえのない仲間であり、抵抗の方がむしろ大きい。
しかし、彼らを引き離さず、かつ彼女を治療するには、
荒療治とも言えないコレ以外に彼は思いつかなかった。
「許せよ……」
ちょうど、シャアが施設に目線を向けた頃は、手術が無事終わった段階であった。
743通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 03:05:55 ID:???
支援
744787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 03:06:10 ID:???
「いやぁ、笑っちゃうわよねぇ!
胸部に腫瘍だなんて、何で気づかなかったのかしら」
「そうだな……」
シン・アスカは、一週間以上もの独房生活を終えると、
シャワーを浴び制服を着替えて、ルナマリアの病室を訪れていた。
彼は正直、ここに居づらい気分であった。
あのフリーダムのパイロットを目にした瞬間暴れ出したという事を、
彼女は何も覚えていないのだという。突然倒れて、気が付いたらベッドの上だと言って、
「でも不思議。あたしそんなに寝てたの?」
「ああ。ヒヤヒヤしたさ、ルナがこのまま起きなくなるんじゃないかって」
「やだ、冗談止めてよ! あたしはそういうの……」
「冗談なんかじゃない!」
シンは思わず彼女の身体を抱きしめていた。
エーゲ海の戦闘の後、独房区に足を運んだシン達は、あの‘ルナマリア’と対面した。
自分たちが知っている彼女とはかけ離れた、下品で淫猥な言葉を平気で口にする女。
恐怖を感じた。自分の大切なモノが犯されていくような、悪寒。
先程明るい表情の…いつものルナマリアを見た時、今までの恐怖も不安も全て、
綺麗さっぱり吹き飛ばさんばかりの喜びを味わった。
力がこもりすぎていたのか、彼女が静かに彼の背を叩く。
「シン……苦しい……」
「あ、ご、ごめん!」
彼は我に返り彼女から離れ、おそるおそる彼女の顔をのぞき込む。
彼女の顔は、耳まで真っ赤になっていた。
それも、彼の今まで見たことのない、『女の子』の顔までして……。
気まずい(第三者には甘ったるい)空気が部屋に充満し、
お互いトマトのように顔を赤らめて硬直すること数分。
我慢できなくなったのは、ドアの外に待機していた人間達であった。
誰かが開閉スイッチを押したのだろう。何かが崩れ落ちるように部屋になだれ込む。
バッと入り口側へ振り向いた二人は、なおさら顔の赤みを増すことになった。
レイ達が、自らの身体でひな壇を作るように倒れていたのである。
ハイネ、ヨウラン、ヴィーノが一番下で、その上にアスラン、ノエミ、メイリン。
一番上にレイという順番で倒れ込んでおり、唯一倒れていないのはシャアであった。
「「…………」」
ぱくぱくと口を開け閉めするシンとルナマリアであったが、
しだいに笑いが漏れ、連鎖的に繋がっていく。
一見して幸せそうな空気ができあがるが、すぐに壊れる蝋細工のように、
脆く繊細なものであると、遠目に見守っていたシャアは感じていた。



第20話〜完〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これで終了です。正直エーゲ海戦をあれ以上続ける力が残ってなかったので、思い切って飛ばしてしまった。
それに、思いつきを最初に詰め込むべきでなかったと後悔。レイとルナがもう別人orz 誰だよコイツら
最後まで書ききってやろうという気概は保てるよう頑張るつもりですが、
私の暴走妄想の産物にもうしばしおつきあい下さい(・ω・)ノシ デハデハ
745787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 03:06:58 ID:???
追記:しばらくぶりなので文章が読みにくくなってる事と思います。申し訳ない
746通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 04:20:52 ID:G2otc3sC
乙!
747通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 07:18:36 ID:???
お疲れー
この勢いだとユニコーンなんかも出てきそうだな
748通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 08:20:46 ID:???
しまいにゃターンAやターンXも出てきそうだなw
749通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 08:26:28 ID:???
ジム神さまや、ひげ、そのお兄さんがアップを始めました。
750通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 09:26:01 ID:???
>>679
今更だが>>664は各艦艇の窓の大きさから逆算して出した対比らしいぞ
751通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 12:49:55 ID:???
>>749
繭状のものが地球で発掘されるとな
752787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/10(木) 13:46:06 ID:???
誤字発見したorz やっぱ夜中にやるもんじゃない・・
>>735>>736
・全体を見ていた物の数は少ない → 全体を見ていた者の数は少ない
・〜此方似つき次第施設で解剖・生体データ抽出〜 → 〜此方へ到着次第施設で解剖・生体データ抽出〜
に訂正です、申し訳ない
753通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 20:50:18 ID:???
相変わらず面白い、乙でした。
ステラを使ってレイとムネオの因縁を掘り下げたり、レイとステラがここまで絡むのは初めて見た。
754通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 22:35:02 ID:???
分離手術したはいいけど、精巧高性能すぎるアンドロイドゆえに
次の発現の再にDBの人造人間並の厄介なワンロボットアーミーに
なったりしないだろうな…
755通常の名無しさんの3倍:2011/02/10(木) 23:18:31 ID:???

ルママリアの分離手術は銃夢の電を思い出したなー。
756通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 00:58:46 ID:???
最悪元の人格の方が転送されてしまうとか。
757427 ◆ZSVROGNygE :2011/02/11(金) 09:40:46 ID:???
787氏乙でした。ども、427です。なんだかんだで色々重なり進み具合が遅くて申し訳ない。
かなりお待たせしていることもありますので、冒頭だけでも投下し八日と思ったのですが如何でしょうか。
758通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 09:50:47 ID:???
お願いします!
759通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 09:51:08 ID:???
お待ちしておりました。
760787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/11(金) 10:11:44 ID:???
お待ちしておりますぞ。よくぞ、よくぞ戻って・・・
爺ぃは・・・・爺ぃは・・・・・、うぅ・・・・(;・ω・;`)
761427 ◆ZSVROGNygE :2011/02/11(金) 10:17:06 ID:???
ども、灯油を買いに行ってきました。427です。
本当に冒頭部分ですよ。週末か、来週くらいまでに半分ぐらいの投下を企図しています。
これから、静岡へと出かけるので、投下するだけになるかと思いますが、ご容赦下さい。

失いし世界をもつものたち・31

混沌とした戦況下、私は部下と歌姫を救出するために、陸戦隊と共にランチに乗り込みコロニー内に突入した。
自ら現場に出向いたのは、ザフト側の行動の不自然さに疑問を持ったという気持ちもある。
目前には赤茶けた大地が広がり、テキサスコロニーを思い起こさせる。ランチの高度が下がると、重力を感じはじめた。そこに後方から6機のMSが駆けつける。

「司令!!こちらオター1、ハンター大尉!!参謀長の命令により、これより陸戦隊直掩に入ります!!」
「了解した、よろしく頼む」

トゥースとメランが心配したのだろう。さすがに申し訳ない気持ちが湧く。

「さすがにお目付がつきましたね」

警備主任のヴィーコ大尉が苦笑いする。大尉も内心同じ思いなのだろう。

「仕方あるまい、前回のプラントの件もあるからな。クワトロ大尉が先行しているとは言え、それにアムロたちが到着するまで、まだ少し時間が必要だろう。MSに遭遇したら洒落にならん」

そのクワトロ大尉はコロニー反対側の港湾部でザフト側の増援と戦闘している。
アムロとレーンは最前線からこちらに戻っているので、もう少し時間が必要だろう。そこで本体の直掩を担っていた、ラー・キェムの機動部隊が臨時の近衛部隊となったわけだ。

「艦長!!前方よりザフト軍確認!!数は10!!新型もいます!!」

ふむ、予想よりも戦力が多いな。外でタイラントが指揮するリゼル隊が艦隊と交戦している以上、それほどこちらに戦力は避けないだろうと考えていたが。
ザフトはラクス一党を殲滅することに何故そこまでこだわるのだろうか。私の疑問はり醸造される。たが、その疑問に対する答えを出すには目前にある危機を避けてからだ。

第31話「少年の真実」

・・・とりあえずアバンだけです。もう少しできているのですが、いじる必要がないのはここだけです。
ではまた近いうちに。
762通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 10:17:14 ID:???
待ってました
763通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 10:56:39 ID:???
ラクス討伐はザラパパの失点返上だっけ
支援
764通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 13:00:06 ID:???
おお!のん兵衛氏が光臨されている!!!
もう寒さを感じないぞ!
765通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 14:43:29 ID:???
これはグットニュースだ!
ベクトラとゼネラルレビルとジュピトリスが
増援にやって来たと同じぐらいグットニュースだ!
766通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 15:33:22 ID:???
ついにこの日が来たか……
767通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 16:49:09 ID:???
素晴らしい
職人が2人も居ればあと10年は戦える
768通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 19:20:57 ID:???
それガンオタ的には敗北フラグだが…良し!

全艦、主砲斉射後、MS隊射出 幸運を祈る!
769通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 21:22:33 ID:???
まさにグッドニュース。
増援のゼネラルレビルにユニコーン付き(バナージとオードリー込み)、
ジュピトリスにはミライとチェーミン付きなくらいのグッドニュース。
770通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 22:23:17 ID:???
>>769
アムロ「ミライさんがいなくて開放的だったよな?」

ブライト「やめて声優ネタやめて」
771通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 23:32:21 ID:UdV+SBa1
ああ!光が見えてきたよ・・・ララァ!飲兵衛氏が帰って来たんだ・・・

これほど嬉しい事は無い・・・
772通常の名無しさんの3倍:2011/02/11(金) 23:57:10 ID:???
待ちわびたこの時を!
何時でも支援出来るようスタンバっておけ
773通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 00:14:42 ID:???
了解!!いつでもおーけーよ。
774通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 11:07:27 ID:???
支援ならいつでもできますぜ
775通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 21:27:31 ID:???
何時でもお待ちしております。
外がシャーベット状に成っている今、流石に全裸待機は難しいですが。
776通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 21:54:59 ID:???
777通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 22:03:14 ID:???
>>776
おまえさんの後継機はZ2ではないか?
778通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 22:07:30 ID:Lb/1pd1J
支援?当たり前だろぅが!
779通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 22:21:37 ID:???
>>775
この軟弱者!
780通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 22:45:07 ID:???
>>776
色的には配置が逆だな。メタス黄色だしw
781通常の名無しさんの3倍:2011/02/12(土) 22:46:11 ID:???
>>775
ならば褌着用を許可する!
782通常の名無しさんの3倍:2011/02/13(日) 20:50:20 ID:???
今週は無理だったか…
>のんべえ先生
783通常の名無しさんの3倍:2011/02/13(日) 21:19:47 ID:???
>>775
これであったまるがいい。
つ ウォッカ
784通常の名無しさんの3倍:2011/02/13(日) 22:12:57 ID:???
>>782
今頃、酒仙作家の本領を発揮してるとこだよ。
785通常の名無しさんの3倍:2011/02/14(月) 12:17:40 ID:???
出来てるトコだけでいいからもっと読みてえなぁ
786通常の名無しさんの3倍:2011/02/14(月) 21:21:50 ID:???
今から30分間レスがなかったら、
飲んべえ先生が残りをあげてくれると信じて
787通常の名無しさんの3倍:2011/02/14(月) 22:29:46 ID:???
>>786
残念だったな…

飲兵衛センセ、リアルを大事にして書いてくだせぇ
788通常の名無しさんの3倍:2011/02/14(月) 22:30:51 ID:???
>>786
ワロスwww
789787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:45:29 ID:???
飲兵衛先生でなくて申し訳ない、ラクス様の下ぼ(ry……失敬、787です。
お通し(21話)が出来たので、飲兵衛先生の作品前の
おつまみ程度にいかがでしょうか(投下してもいいでしょうか)?
790787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:49:02 ID:???
だれもいないのかしら? ならトウカスルナライマノウチ・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜旧ポーランド・ポドラシェ県

『ビャウォヴィエジャの森』・『ヨーロッパ最後の原生林』。
かつてはそう呼ばれた広葉樹の生い茂る地帯を、地球軍陸上要塞・ボナパルトは進んでいた。
ファントムペイン大佐、ネオ・ロアノークは、
医務室から見える寂しげながらも美しいその光景に目をやり、
次に医務室のベッドでホットミルクとリンゴを食べる少女に視線を移す。
「うまいか? ステラ」
「うん!」
ステラ・ルーシェは、ここ数日でメキメキと回復し、
あと一日ほどすればMSに乗れるという診断もされていた。
最も、早く回復するように強化されているという現実の証左であり、彼としては複雑だった。
彼はポケットからハンカチを取り出すと、
リンゴの汁でべっとりになっていたステラの頬を拭う。
(全てが終わったら、どっか静かなところで茶店でも開くかな……。
人里から離れた小高い丘の上に、小さなロッジを建てて、
コーヒーや紅茶、ケーキや菓子に、カレーとナン……はちょっと無理あるか。
ステラ・アウルがウェイターで、俺とスティングが厨房。ファブリスとセリナも……)
そんな何気ないこと考えながら、
「明日になればベッドからでられるから、あとちょっとの我慢だぞ……」
「わかってるよ」
むくれた彼女の頭を撫で、彼は彼女に「またな」と言い残すと医務室を出た。
ドアが開く瞬間、温度の違う風が当たる感触がすこし気持ち悪い。
暖かな空間から、冷たい現実に踏み入った、というべきかもしれない。
明日……つまり、彼女を『あの怪物』に乗せなければならないと言うことだ。
これは当初ネオも反対した。
彼女は、向こうの独断とはいえ返還されたばかりの、いわば「病み上がり」である。
アウルやスティングも、彼奴が乗るのならと申し出てくれていた。
しかし上=ロード・ジブリールは非情にも、ステラを使うようにとの命令を下してきたのだ。
『どうせだ、その生体CPUに最後の働きでもさせたらどうだ?』
あの時ほど、画面を殴りつけたい衝動に駆られた事はない。
不快な気持ちを振り払うように首を横へ振った彼は、その足をハンガーへ向ける。
これからゴタゴタして先送りになっていた、
ホアキン隊との顔合わせも含めた作戦前の機体チェックだ。
彼らは作戦開始地区までのボナパルトの護衛、並びに作戦時の遊撃を任せることになっている。
先程医務室に通信が入った際、すでにロアノーク隊は顔をそろえていたとの事で、遅れているのは彼だった。
J.P.ジョーンズよりはるかに広く作られたハンガーに足を踏み入れた彼は、
デストロイの奥に佇むホアキン隊のMSを見やり、その形状に違和感を抱く。
「ZAFTっぽいよなぁ、何度見ても」
聞くところによるとあの『ギャプラン』と『マラサイ』は、
ホアキン隊が上から試験運用を任ぜられた機体だという。
先日見せられたカタログ上のデータを見たときは開いた顎がふさがらなかったのを覚えている。
唯一、ファブリスは何か感じるものがあったのか、頭の片方にサッと手を当てていた。
頭痛かと思ったが、本人は既視感を感じたのだと言って聞かない。
彼はZAFT系の顔をしていたからだとその場では言い切っていたが、怪しいものだ。
791787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:50:06 ID:???

彼は何か『知っていた』のではないだろうか?

ふと、そんなことを考えて頭を横に振る。
(彼奴とは一年近い付き合いだぞ? ロールアウトしたばっかりのMSを俺が知らないんだから……)
そう考えながら、彼は自分のウィンダムの胸元へ急いだ。

※※※※※※※

「ふぅ、こんなもんかな」
「やるな坊主。何処で覚えたんだ?」
「二年前は工業系のカレッジに通ってましたから、これくらいなら……」
キラ・ヤマトは、マッド・エイブスらと同じ油まみれの作業着を着て、
フリーダムの間接部に油を差し、時折コクピット部に移動してプログラムの確認などを行っていた。
元々、アークエンジェルのありもので補いつつ戦っていただけに、
彼の想像以上にフリーダムの状態は酷いものだった。
内部回路が一部にコゲがあったときは、ヒヤリとしたものである。
(よく生きてられたよね、僕)
ようやく、本格的に機体の修繕に取りかかれることと相成って、
面子の中でこの機体に一番詳しい彼も一緒に取りかかることになったのである。
修繕と言っても、外側のもう電気の通らないPS装甲を取り外して、
ザクと同じ材料から作った簡易的な装甲に取り替える事。
一部回路を二年前の旧式から今年の既製品に替えるだけである。
彼の被弾率が低い事も救いであったが、
フリーダムのパーツ開発ルートがもう存在しないのが主な理由だ。
「しかし、いいんでしょうか? ここまでして頂くなんて、僕……」
「いいって事よ。議長がOK出したんだし、貰えるもんは貰っとけ…?
おい、お前等何やってる! そこはその色じゃねぇぞ!」
暗くなったキラの背をマッドは叩き、タラップの下にいたヴィーノ等若手連中に、
装着予定の装甲を早く塗装するよう怒鳴りつける。
張り手だっただけにジンジンと痛む背中をキラはさすりながら、
自分もその作業に加わるため近くの階段を駆け下りていく。
マードックさんと気が合いそうだと、一方のキラはそう思っていた。
ただ、そんなことがあればその場に居合わせたくないとも同時に。
外の慌ただしい喧噪も心地よく聞こえ、彼は思わず微笑んだ。
「……『キラ・ヤマト』」
「…………!?」
ふと、聞き覚えのある声が耳に入り、反射的に顔を上げたキラは、
艶やかな金の髪を蓄えた少年がしゃがんで、
フリーダムのコクピットの中をのぞき込んでいるのに気づく。
どこかで、見たことがある。
確か、ミネルバの人たちとの顔合わせで会ったパイロットの少年だ。
記憶の扉をこじ開けながらキラは少年の顔をまじまじと見つめ、
「君は……?」
と、一言だけ言った。それしか喉から出てこなかった。
少年は、わからないかと言わんばかりの表情で目を閉じると、
立ち上がって、まるで仮面舞踏会で演技するかのように、言った。
「……こう言い換えた方がわかるかね? 『最高のコーディネイター』、キラ・ヤマト」
792787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:50:47 ID:???
機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第21話


「……ぁ、……ああ」
キラは、変わった声音にようやく気が付いた。この少年は……

『私にはあるのだよ! この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がなぁ!』
『知れば誰もが望むだろう、君のようになりたいと。君のようでありたいと!
 故に許されない! 君という存在も!』

キラは手に持っていたバインダーを取り落とし、後ろに後ずさりしようとしたが、
後ろがシートであり、ここがコクピットの中であることを再認識し、
体中の血液が抜けていくような不気味な感覚に包まれる。
「何で、あなたが。そんな! あなたは……」
「確かに殺した、か?」
少年の表情が戻り、声音も元の静かな声になっていたものの、
疑いようのない恐怖がキラの心を支配していた。
胃が緊張のあまり萎縮し、喉に何かがこみ上げてくる。
「俺のことが解るな、キラ・ヤマト」
少年、レイ・ザ・バレルは冷たい視線を向けたまま再び屈み、
「察しの通り、俺は『彼』と同じ存在だ」
キラのカッと開かれた眼を見て、動揺している確証を得たレイは、
再びフリーダムのコクピットをのぞき込むようにしゃがむ。
レイからしてみれば、目の前の青年は憎むべき存在、
排除するべき存在であるとして認識し続けた、『最高のコーディネイター』。
初めて顔を合わせた時、心の中にグラグラとしたものがこみ上げてきたのも事実である。
しかし、いまこうして再び相対してみると、
不思議と以前のような、殺してやりたい感情を抱かない。
(何故だ……?)
理解しようと思っても、できない。
一つだけ心当たりがあるとすれば、ステラをあの仮面の将校に引き渡した時、
シャア・アズナブル隊長に言った自分の言葉。あれがそうかもしれない。
〜どんな形でも長く生きていられるのは幸せ
目の前の青年にそれを適用するべきか、それはまだ判別できないが、
彼を見たとき、アークエンジェルに乗っているクルー達の顔を思い出したのである。
自分が憎んでいるのは、本当に目の前で自分を怖がるこの青年なのだろうか?
(どうなん……だろうな……)
「……?」
レイは自分でも驚いていたが、キラと話をしてみようと思っていた。
タラップに腰を下ろし胡座をかき、ジッと彼の顔を見る。
キラも、レイから感じた殺意がだんだん薄れて行くのを感じ、
おそるおそるではあるが、彼の前に出た。
「お前は、俺が怖くはないのか」
「うん、ちょっとは」
ゆっくりとレイと同じように胡座をかいて、向き合う。
「君も、僕が人の夢を体現した存在だって思ってる?」
793787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:51:28 ID:???
「ああ。この間までの俺なら、有無を言わさず……」
レイはキラの額を指で小突いて、
「ここに風穴を開けていただろうな」
「……そうだろうね」
キラの目がよどんだ色を含み始め、レイは違和感を感じた。
資料や、会った時の印象、先程の彼の様子から見ても、
こんな目をする男とは思えなかっただけに新鮮である。
「じゃあ、質問してみるけど、
その『人類の夢』が、ただのモルモットでしかなかった……としたら?」
「な……!?」
レイは思わず声を上げた。
この男からそんな言葉が出てくるなどとは想定外だった。
最高のコーディネイター。ユーレン・ヒビキ博士の狂気の産物であり、
数多の犠牲者を苗床にして生まれた存在が、ただのモルモット?
「ふざけるな! そんなことあるはずがない!」
「僕だって、自分がそうだと思ったことは無かったよ、この間まで」
ユラリと、狂気にも似た何かがキラから発せられ、
自分たちしか持たないと思っていたモノを感じ、レイはグッと拳を握る。
キラはというと、脳裏に二年間を共にした『彼女』の姿を思い浮かべ、
同時に二年前、ラウ・ル・クルーゼと見えたメンデルの研究所も思い出す。

「エーゲ海で倒したフリーダムのパイロットが、言ったんだよ。
『お前さえいなくなれば、僕が本物になれるんだ!』……てね」

「本物に……?」
「紛れもなく、僕の声だった。
コレが意味するところは、君の方がよく知ってると思うけど?」
「…………」
そのパイロットが言った言葉が指すものは、
彼にとってよく理解できるものだった。
『キラ・ヤマトのクローン』
「察しが付いたみたいだね」
「ああ。……これでなおさら、
貴様には生きていてもらわねばならなくなったわけだ」
「……?」
レイは一人だけで納得したように、立ち上がる。
キラは逆に慌てた。そっちからふっかけてきたのに、
一人で解決してはいさようならなど、出来るわけがない。
レイに対して恐怖を感じたことを忘れ、思わず彼も立ち上がっていた。
「生きていなければ? どういう事?」
「そのままの意味だ。
『ラウ』は、俺たちの命を踏み台にして生まれた貴様を許せなかった。
貴様を憎んでいる事で言えば俺も同じさ。
でも、俺はラウのように貴様を殺そうとはもう思わない。
ラウは、孤独だった。『ギル』と俺しか、本心を晒せる者もいない人だった。
だが俺は違う。シンがいる、ルナマリアもいる。
メイリンも、ノエミも、アスランも、ハイネも。……そして隊長も」
「仲間が、いるんだね?」
794通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 00:51:47 ID:???
ところがギッチョッン!援護いくぜ?
795787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:52:08 ID:???
「……貴様に言っておく。
俺は、彼奴等と共に新しい世界を造る。
俺や……貴様のような子供が戦場に立つ必要のない、『太平の世』をだ。
もし、貴様が彼奴等の足を引っ張るような事があったら、撃つ」
レイはそう言い切ると、キラに踵を返し、
ハンガーを後にして、エレベータへ入って行く。
キラは、首に巻いていたタオルを抜いて、溜めていた息を吐き出す。
恐怖は、消えていた。あの少年は、『彼』ではない。
ただ、心に一方的に何かを押しつけていくところだけ一緒で……
「ズルイ人だよ、やっぱり……」
キラはふっと、口元をゆるませた。

※※※※※※※

グォオオオオオオンッ!

本来、静寂に包まれるべき森の中で、
身体を震わせる轟音が巻き起こる。
地獄の獣の如きうなり声にも似た、巨大なエンジン音であった。
拘束具と称すべき数多のケーブルが、
空気の抜ける独特の音と共に外されて行き、
次第に漆黒の怪物の全容が姿を現し始める。
『GFAF-X1 デストロイ、起動完了。生体CPU、リンケージ良好』
生体CPU〜パイロットはMSを動かすパーツに過ぎない。
人を人とも思わぬこの物言いに疑問を抱く人間はこの場にいなかった。
……ごく一部を除いては。
「あれが、ステラの……」
アウル・ニーダは、アビスを『ベースジャバー』と呼ばれているSFSに乗せ、
ネオらと共に先行して出撃し、ボナパルトの上空で待機していた。
ネオ、ファブリス、セリナらのウィンダムはすでに修理が完了し、
スティングは‘ダガー頭’という、
不名誉な称号を与えられたカオスを使い続けていた。
〜目下の怪物には、ステラが乗っている
そう考えるだけで、苦しい。なんでこう思うのか、よくわからない。
弱者は死んで当然と、施設で教えられてきたはずなのに、
彼女とスティング、そしてネオ達を考えるとそうなってしまうのだ。
何でだろう?
そう考えたことはあっても、答えを求めたことがない、
と言うより、答えを見つける方法を知らないのである。
大人や、全うに育った同世代が見れば、それが『恋』『愛』であると見抜いたであろう。
だが不幸なことに、彼と親しい大人は鈍感であったし、
見抜ける人間は彼に教えようとも思わない連中ばかりであった。
そして、デストロイが動き出す。
ブースターから噴きだすガスは周囲の雪を瞬時に蒸発させ、
水蒸気が大量に発生するも、デストロイの噴射に吹き飛ばされ、
ボナパルトは水蒸気の煙に覆われる。
エアクッションの上を移動するかのように、なめらかに雪原の上を移動するデストロイを見て、
(あれでいい。アレ自身がステラを守ってくれる……)
796787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:52:51 ID:???
アウルはそうやって自分を納得させる。
今になって迷うことなど自殺し以外の何ものでもない。
出撃したデストロイ上空に、魚鱗の形でMS部隊が居並び、彼もその中に入る。
三角形をイメージした配置で、目下のデストロイが底辺の中心とすると、
頂点にはロアノーク隊のウィンダム三機、そしてスティングとアウル。
右辺にはウィンダムを中心としたダガー部隊。そして左辺に、“例のMS”達を駆るホアキン隊。
これから年を攻めるに際し、MSの数が少ないようであるが、
上層部からすればこれで十分との判断のようだ。
出撃から十数分の所で、吹雪の向こうに黒い影が現れるのを確認し、
MS部隊はその高度を下げてデストロイの上100m付近にまで接近する。
コンプトン級〜ZAFTの新たな陸上戦闘艦である。
そしてその間の前方を、鶴翼の陣を敷いて徹底防戦の構えをとるのは、
ガズウートを中心とした砲撃部隊と、旧式ながら今なお陸戦の王者であるバクゥ部隊。
中には、ウィザードシステムに対応した改良型、『TMF/A-802 ケルベロスバクゥハウンド』も見える。
上空には、空戦用MSディンと、次世代空戦用機『AMA-953 バビ』がひしめいている。
「やはり張っていたか。右辺部隊は各機、敵空戦用MSへ集中しろ!
ホアキン隊は我々と共に地上部隊の掃討!
あの犬共は厄介だ、ここで仕留めるぞ!」
ネオの号令と共に、サッと部隊が散開し、各々の持ち場へと向かう。
その動きは赤道の連中とは遙かに‘出来’が違うと、アウルは素直に感心した。
ロアノーク隊とホアキン隊は地表へ近づき滞空するが、地上へ降り立つことはしない。
バクゥのエサ場に立つ愚行だけは是が非でも避けなければならず、かといって時間はかけられない。
短期でどれだけバクゥを葬れるかに全てがかかっていた。
と言うのも、デストロイはあの巨躯からくり出す火力は絶大だが、
見た目に違わずトロく、近接戦闘能力は皆無と言っていい。
それ故に、バクゥに足下に入られては困るわけである。
上空から見る限りでは通常のバクゥより、ハウンドをかたづけるべきだと、彼らは直感で思っていた。
中に、三頭ではなく、大型ブースター(ブレイズ)を搭載した高速戦使用や、
ビームと思しき軽量のガトリング砲(スラッシュ)を搭載したもの。
中には、四つ足の安定性を利用した、大型長距離ビーム砲(ガナー)を搭載したものまでそろっている。
「来るぞ……」
巨大なシールドを着けたような形状をした、
大型のMS『ギャプラン』のスウェン・カル・バヤンが、静かに言う。
アウルは、上空から降りながら、あることに気がついた。
このあたりは旧ポーランド・マゾフシェ県・オトフォツク。
ワルシャワにほど近いここには、ヴィスワ川が流れていたはず。

そして今は……冬だ。

「……そうだ!」
アウルはピンと来た。冬の寒さで凍った水の上は、
自動車が通れるくらい固まることがある。
ワルシャワ付近の冬時は平均でも−5°であり、凍結も進んでいるはず。
それに、ZAFTの連中は宇宙の出で、凍結した水の上の行軍など考えたことがないはずである。
訓練の段階で習うにせよ、この天候と視界、そして数の差も勘定に入れれば、
連中が判断ミスを起こして押し込んでくることは十分考えられる。
使える。アウルはそう判断するや、ネオのウィンダムに近づいていった。
797787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:53:41 ID:???
※※※※※※※

プラント最高評議会、並びにフランス都市駐留軍経由で、
旧ポーランド西側地区が現在地球軍の侵攻により壊滅的打撃を被り、
旧チェコ・リベレツ州まで、すでに地球軍の手が伸びているという情報が入ったのは、
ワルシャワ南方での戦闘からわずか数時間後の事であった。
「ベルリン東部駐留部隊が、30分もせず壊滅!?」
ギルバート・デュランダルは愕然となって事務官の報告を聞いていた。
信じられない。その一言だけが彼の顔に表れていた。
あの部隊は、バクゥを中心とした陸戦においてもかなりの戦果を誇った部隊。
そうやすやす突破されぬはずが……、たった30分で?
「信じられんな、彼らとあろうものが凍った川に気が付かんとは。
旧ポーランド、ヴィスワ川を知らぬはずがないのだが……」
報告に寄れば、バクゥ部隊は突如後退の姿勢を見せた敵MAとMS部隊を追撃し、
白い雪原が広がるあたりに差し掛かったところ、突如地面が割れたのだという。
燃料負担を減らすためバクゥの大半をコンプトン級に収容していた事。
そして、敵のほぼ全てが地上から離れていたことが、
自分たちがすでに凍った川の上だと気づくのを遅らせた原因となったらしい。
加え、悪天候でレーダーの効きが悪く、測位システムに不具合がでたのも。
コンプトン級が割れた川に足を取られ、沈みはしなかったものの移動できぬようになり、
バクゥが次々と発進したが、それも敗北を招く結果になった。
バクゥも小型とはいえMSである。薄い氷の上に立てばどうなるかぐらい予想が付く。
「彼らは凍った川に足を取られ撃たれるもの、
機体が凍り付きそのまま沈んでいった者が続出したと……」
事務官は、次に敵MAに関する報告を挙げた。
執務室卓上のモニタの映像には、
穿たれ焼けこげた地面と都市が広がり、無惨な光景をつくり上げている。
「侵攻していた敵MAの攻撃によるものです。
評議会はベルリン西方の駐留軍を撤退させ、
フランスへ戦力を集中させるべきと言っておりますが?」
評議員達がそう思うのもうなずける話であった。
連合側は、攻め込んだ都市を悉く灰燼と帰さしめ、
降伏勧告も行わず、聞き入れなかった。正気の沙汰とは思えない攻撃だった。
『殺一警百』
一人を無惨に殺し、百人に警告する意の言葉だが、
それすら当てはまらぬ一方的な虐殺である。
デュランダルは少し間をおいて、手を組み額を乗せる。
こんな事が可能なMAを敵が投入してきた以上、選択は絞られる。
撤退するか……コイツを撃破するか。
「彼らを、使うしかないか……」
もはやプラント民衆から『英雄』と呼ばれるに至った、
彼らの艦を出すしかないと、彼は苦悩する頭の中から考えをひねり出した。

798787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:54:21 ID:???

シャア・アズナブルは、ブリーフィングルームにパイロット全員を呼び集め、
加えて客将であるキラも参加する形で、簡単なミーティングを行った。
補給と甲板の修理を終え、発進体制に入れるようになっていたミネルバに、
基地上層部から命令が下り、基地を後にしたのはちょうど昨日の事で、
今現在ミネルバはフランス北東・ロレーヌ地域圏を通過する途上にあった。
下りてきた情報に寄れば、オトフォツクでZAFT地上部隊を撃破した連合は、
そのまま南下してワルシャワを強襲し、南西・旧チェコのプラハをも襲撃。
ワルシャワ歴史地区、ヴィラヌフ宮殿や聖ヴィート大聖堂、プラハ城に天文時計。
ブレイク・ザ・ワールドを免れた世界的遺産が、
罪もない一般市民もろとも、地球軍の業火に焼かれた。
さらに南、オーストリアへ向かうと思われた敵のMAは、
急に北方に進路を変え、ドイツに向かい始めたとの情報が入り、
フランス・オーヴェルニュ地域圏で東に進路をとるはずだったミネルバは、
北東のドイツ方面へ方向転換することとなったのである。
ミネルバの航行速度と、情報から推測した敵部隊の進行速度からすると、
あと一日たらずで先端が開かれることは間違いない。
「我々は、旧ルクセンブルクで駐留中の、
ZAFT第二地上攻撃部隊と合流後、旧北ドイツ平野を抜け、ベルリンへ向かう」
シャアが提案したのは、ドイツ中央山地を避けてベルリンへ向かうルートであった。
というのも、ドイツ中央山地を抜けようと考えるなら、コンプトン級は不向きなのである。
悪路に強くとも、狭い山間部を通る時は『鉄の棺桶』化する事を覚悟しなければならない。
ガルナハンゲートのように、そこしか選択肢がないのならまだしも、
今回は当方の損害が増えるルートを採用できないのが理由である。
シャアはここへ集まっている皆の顔を、見渡した。
皆、北東で会うであろう強大な敵を想像しているのか、
ピリピリと、火薬庫を思わせる感覚につつまれている。
特に、アスランとハイネ両名は顕著であった。
彼らは後方に座り、二つ三つしか違わない年若組の背中を見、何かを決意している風である
シン達年若組も、ルナマリアが復帰したてと言うこともあり、
アスラン達とは少し違う緊張を孕んでいた。すると、
『艦内各員へ、ルクセンブルク前線基地まで……』
「そろそろか……。よし、これで解散する。
各々、搭乗機の最終チェックを怠るな」
「「「 了解! 」」」
艦内にメイリンの声が響き、シャアは皆に解散を告げると、
資料をまとめてブリーフィングルームを後にした。
これから、ルクセンブルクに駐留する部隊の司令官との対面だ。
その打ち合わせのために艦長室に向かったのである。

作戦前の緊張した時間というのは、楽しい時間を過ごしているときと同じで、
いつの間にか長い時間が経っているものである。
ルクセンブルクに止まったのはわずか一時間足らずであり、
ミネルバはコンプトン級陸上艇『スティーブンズ』と共に早々と出立し、
ドイツ平野を抜け、ベルリン郊外に差し掛かっていた。
シャアがブリーフィングを解散してから約半日以上が経過し、
あたりは夕暮れが近づきあかね色に染まり始めている。
799787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 00:56:05 ID:???
「すご、MSのセリをやってるみたい……」
ルナマリア・ホークは、目下に広がる光景を見てそう零した。
ルクセンブルク駐在部隊の構成は、ポーランドで壊滅した部隊と同じ、
バクゥを中心に編成された地上部隊と、バビで編成された空戦部隊で成り立っている。
20機以上のバクゥと、15を越える数のバビが居並ぶ様は、圧巻と言うほか無かった。
「これなら案外早くカタがつくんじゃないかしら?」
「油断しない方が良いよ、ルナ」
少々楽観的に考えたルナマリアであったが、ザクの肩を叩くカオスに気づき、ノエミが言ったのだと知る。
「オトフォツクじゃ、コレの倍の連中が30分でやられたって話だもの」
「わかってるわよ! 考えないようにしてたのにぃ!」
ルナマリアは、正直言って怖かった。今までの作戦以上に。
今までも、たった一隻で幾度も難局にぶちあたって来た訳だが、
今回は格段に恐ろしい相手が、あそこで待っている気がする。
だからこそ、楽な方へ考えようとしていたのに!
「もう、何でそんなこと言うのよ!」
後ろでキャイキャイ言い始めた女子二人を、
シン・アスカは呆れながら諫めようとしたが、横から近づいたハイネに止められる。
「ハイネ?」
「……今に口も開けなくなる。
それまでは喋りたいだけ喋らせてやりな」
声音はいつものような軽さであったが、
普段見せることのない『凄み』が奥底に込められており、シンは押し黙る。

そして、ZAFT軍MSに異変が起こり始めるまで、そう時間は掛からなかった。

「あれ? レーダーが……、何で!?」
シンは一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
索敵レーダーが砂嵐に包まれたのである。
不調を知らせようと通信装置のスイッチを押しても、向こうから聞こえるのはノイズのみである。
……何かが、おかしい。シンは辺りを見渡してみた。
不調が起きたのはシンだけではなく、皆がそうであった。
ミネルバ、スティーブンズを始め、バクゥもバビも、
レイとルナ、ノエミもアスランも動きを止め、何が起きたのか解らずに右往左往している。

ただ、二人だけを除いて…………

オレンジのグフが、ゆっくりと赤いザクに近づき、『お肌のふれあい回線』を開いた。
「シャア、こいつぁ……」
「間違い無い、『ミノフスキー粒子』だ。
ここでこんな濃度になるまで散布できるとは……迂闊だった」
シャアとハイネであった。
シャアは言わずとも良く、ハイネも数ヶ月前に一度『コレ』を味わっている。
「なぁ、それって航空機からばらまける代物なのか?」
「砲弾に詰めて発射させることも、
船体に仕込んでおいて噴射させることも出来るぞ」
「……便利なこって」
そう言って二人は上空を見上げる。……ベルリン周辺にそうやってばらまくとすれば方法は二つ。
宇宙から地上へ、HLVか何かに詰めて空中で爆破するか……
800787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 01:00:18 ID:???
「大型輸送機、か」
ハイネは、一機の巨大な輸送機が、ベルリン上空に向かっているのを発見した。
十一時の方向に見える輸送機は、北からベルリンへ向かっている所であり、
今日の風向きは、西だ。
そして、輸送機がベルリン上空に差し掛かったとき、一つの影が市街へ落下していく。
強力なジャミングの中で、できる限りの望遠でその姿を確認した二人は、言葉を失った。
「あれは……!」
「おい、冗談も大概にしろよ……」

※※※※※※※

ステラは、周囲に広がる焦土を見回しながら、
人々が自らの子、親を抱きかかえながら逃げまどう姿を見て、まるでアリンコの様だと思った。
そしてまた、紫色のブンブンと廻りを飛び回るハエのような奴らが、
自分の前に立ちふさがり、彼女は不快な気分になった。
ハエの向こうには、わんこがウロウロと建物の間をはね回り、隠れては現れてを繰り返す。
「こいつら、みんな……敵!」
ZAFTが行くところには『死』が。
その先入観に再び取り憑かれた彼女は、
ディオキアと、白くて明るい部屋で会った『彼ら』をおもいだす。
「こいつらがいる……れいも、しんも、るなも死んじゃう。
アウルも! スティングも! にーにーも! お姉ちゃんも! ネオも! みんな!
…………そんなのダメ!」
ステラは『デストロイ』の上部に備えられた、
巨大な二門のビームキャノンにエネルギーを廻し、
照準を地べたで駆け回るわんこ達に合わせようとする。
しかし、けたたましいブザーとともにロックオンは解除され、
「何で!?」
苛立ちながら計器を見ても、砂嵐が映るだけで何も指名していなかった。
「ネオぉ!」
彼女は慕う人間の名を呼ぶが、応答もない。
すると、彼女の思うところを解ってくれたのか、
マゼンダのウィンダムがそっとデストロイに近づいて触れる。
「どうかしたか、ステラ?」
「おかしいの、みんなと話せないし、彼奴等を攻撃できないの」
「ああ、わかってる。
今、みんなが解決するために働いてる。何も心配は要らないよ」
ステラはネオの言葉に安心感を覚えたが、
ふと目に入ったサブモニタの映像を見て、背筋に何か寒い感覚が走るのを覚えた。
彼女がそれを感じるのと同時に、紺のウィンダムが二人に近づいてくる。
「大佐、敵の増援です。上空1200!」
ネオははっとなって上を見上げ、ステラはさっきのサブモニタを見た。

何かが、降ってくる。
どす黒くおぞましい『何か』を内包した、
怪物じみているモノを放つ存在が、ここめがけて落ちてくる。

801787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 01:05:10 ID:???
数秒後、わんこやハエ達とステラ達の間に、
巨大な物体が落下して、凄まじい量の煙を巻き上げた。
ビリビリと感じる『プレッシャー』は、ステラの心を押しつぶすように覆い被さり、
「う、うぁああああああああ!」
ソレを振り払うように、ステラは落ちてきた其奴めがけてビームキャノンを発射した。
都市を焦土に変え、数多のMSを蒸発させてきた赤い奔流が、
煙を吹き飛ばしながら其奴へと向かっていき…………
「え…………?」
ステラは、目の前でまばゆい光を放ちながら、
赤いビームが周囲へ拡散して行く光景を見つめていた。
落下してきたそれの廻りには、白とも緑ともつかぬ色の光で覆われており、
それにはじかれるようにして、ビームは曲がってあらぬ方向へ飛んでいく。
「何……?」

ステラは知るはずもなかった。
目の前に降り立ったそれが、
『クィン・マンサ』とよばれる最大最強のNT専用MSだという事に。



第21話〜完〜



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これで終了です。誤字脱字はどしどしお寄せ下さい。
気に入らなかった方はスループリーズ。
そして、ここで一つミノフスキー粒子に関する言い訳をば。
ミノフスキー粒子の散布方法ですが、自分は1.stの時から、
戦艦内蔵の散布装置から散布するものだと思ってました。シャアの台詞に「砲弾にも」と書きましたが、
ここに関しては実はうろ覚えです。「そんな設定無いぞヴォケ!」って場合、誰かご教授下さい。
それではまた後日お会いしましょう。
飲兵衛先生、作品楽しみに待っております、ラクス様に全裸で踏まれながら。(・ω・)ノシ ソレデハ!
802通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 01:05:43 ID:???
っC
803通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 01:10:49 ID:???
乙でありますた ゞ
804通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 01:36:37 ID:???
乙です
粒子散布についてですがセンチネルの記述にM弾頭なるものがあったのでミサイルに詰めて射出するという方法もあるみたいです
805787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 01:41:16 ID:???
>>804
情報ありがとうございます! 実はヒヤヒヤしてました(汗)
806787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 02:22:24 ID:???
修正点発見しました、サーセンorz
>>796
これから年を攻めるに際し、 → これから都市を攻めるに際し、
>>798
何かを決意している風である → 何かを決意している風である。(句点が無かった)
です。
807通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 02:23:54 ID:???
デストロイ100m対クインマンサ40m

大怪獣決戦や!www
投下乙
808通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 02:29:51 ID:???
787氏乙でした
>>807
Wikiだとデストロイって全高56.30m、頭頂高38.07mだったんだが、
実際どうだったんだ? 教えてエロい人
どっちにしろ怪獣決戦だがwww
809通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 02:52:51 ID:???
>>808
たしか設定として100mという数字はなかったはず…映像ではあきらかに設定よりデカくでどうみても100mくらいあるけど

どっちにしろ巨大MS対決でベルリン涙目な予感(笑)
810787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/15(火) 08:58:11 ID:???
また訂正です、ちくしょう
>>791
自分もその作業に加わるため近くの階段を駆け下りていく。

自分もその作業に加わるため近くの階段を駆け下りていくマッドの背を見、

と、少し追加します。こうでないと文章がかみ合わない・・・・
811通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 09:46:28 ID:???
スレが進んでるから覗いてみたら、のん兵衛氏じゃねーのかよ・・・
812通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 09:50:07 ID:???
>>811
ま た お 前 か
さっさとママのおっぱい吸いに帰れよwww
813通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 09:52:05 ID:???
>>811
おつまみ程度って本人言ってんじゃん文字読めないのお前?
814通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 09:54:18 ID:???
デストロイ対クインマンサ。
どう考えてもデストロイに勝ち目無いw
クインマンサはあの図体でビームサーベルもってやがるし。
815通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 10:16:08 ID:???
787氏
M弾頭なる弾頭を搭載したミサイルがガンダムセンチネルに登場したので、参考までに

概要としては、ミサイルの弾頭にミノフスキー粒子とビーム撹乱幕を封入したモノのことです
816通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 10:38:30 ID:???
大怪獣ベルリン決戦かいw
しかしクイン・マンサは地上で使えるのか?
曲がりなりにもデストロイは飛べるがクイン・マンサも重力下でも飛べたっけ?
817通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 10:54:59 ID:???
地上だとファンネルが使えない&飛べないだと主
ただグリプス戦役からのMSはデフォルトで地上滑れるし問題なくね?
818通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 11:01:44 ID:???
>>815
あれってビーム使用不可にするための武器じゃなかったっけ?
819通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 11:08:31 ID:???
重粒子砲の類いであるメガ粒子砲をしこたま仕込んだマンサと、荷電粒子砲メインのデストロイだと
砲撃戦は勝負にならない可能性が・・・

ただしデストロイは原理がサッパリ分からない陽電子リフレクターなるシールドがあるけど。
Iフィールドは荷電粒子は防ぐとは思うけど

ちなみにサイコマークIIは地上でリフレクタービットを使ったぞい
820通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 11:20:36 ID:???
>>817
キュベレイMk-IIのファンネルが重力下で使えるんだから、同じシリーズ同じ陣営のクィンマンサに使えないなんておかしい
821通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 11:29:43 ID:???
ベルリン終わったな……
多次元創作宇宙で最も被害が出たベルリンになりそうだ
822通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 11:51:31 ID:???
あんまりSF用語詳しくないんだけど、メガ粒子と荷電粒子ってどっちが強いの?
823通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 12:08:51 ID:???
荷電粒子=粒子加速砲
サイクロトロンとも言う
本来なら直径数十キロに及ぶ粒子加速帯がなければ形成不能
大気中で使用したりすると、蒸発ではなく火線上の個体も気体も区別なくプラズマに変えて消滅させるので、
真空状態になった空間に、周囲の空気が一気になだれ込み、凄まじい轟音と衝撃波を発生させ、大気を掻き乱す傍迷惑な気象兵器
824通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 12:18:48 ID:???
ぶっちゃけメガ粒子の方が弱いの?
825通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 12:31:52 ID:???
メガ粒子砲登場前にはレールガンと荷電粒子砲が幅を利かせてたって見たことがあるんだが、ソース失念
826通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 12:39:29 ID:???
UC一巻のUC0001ラプラス事件のサラミスには、
艦艇の全長に匹敵するレールガンとレーザー砲が装備されてる。

どっちもメガ粒子砲の台頭で廃れたけど。
827通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 13:40:13 ID:???
いずれにせよ侵攻経路の住民や駐留ザフト将兵等当事者にとっては
「チョー迷惑なすげぇビーム」に違いは無いだろ…
828通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 13:55:43 ID:???
>>822
メガ粒子だと思う。
荷電粒子はその名のとおり電荷を持ってるから磁力なんかの影響をうけやすいし、相当の電力を食う。
メガ粒子は+と-の電荷を持ったミノフスキー粒子を縮退・融合させたもので、メガ粒子を発射する力は縮退時に発生するエネルギーを使っている。
メガ粒子砲はメガ粒子を利用しているIフィールドでないと防ぐのは困難。

ミノフスキー物理学などで調べてみると、中性粒子ビームや荷電粒子ビームより優れた特性を持つとのこと。
829通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 14:21:12 ID:???
>>828
アレだな、ガイアの技で
水鉄砲より砂や小石の混じった奴の方が強力な理屈だよな
830通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 15:16:58 ID:???
禿の人が「ビームライフルの原理はテレビの電子銃と同じ」と何処かで曰っていたような……
ソース分かるなら誰か教えてください。
831通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 15:17:56 ID:???
>>819
クィンマンサにサイコMK-IIみたいにミノクラついてたら信じられん空中機動性と敏捷性をもってるかも……

アクシズに接収されたサイコMK-IIの空中運動性がハンパなかったから(笑)
832通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 16:09:01 ID:???
荷電粒子砲は装置の規模や消費電力を無視れば現在でもつくれないことはない代物
まあ兵器としてやくにはたたん

UC伝統のヘリウム3核融合はエネルギーが荷電粒子(陽子)で放出されるから荷電粒子砲と相性がいい…
融合炉を利用した荷電粒子砲のプロトンビームではなくメガ粒子砲を採用してることからしても
828の設定の裏付けになるな



833通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 16:17:04 ID:???
>>830
1ST放送当時くらいの話だぞそれ…
ガンダムセンチュリーの設定がサンライズに公式に採用されてアニメではミノ粉ビームが公式になっちまった
電子砲も荷電粒子砲の一種

そのなごりで、お禿大将の小説版でのメガ粒子砲は重金属粒子をぶっ放す荷電粒子砲(ただプラズマ化してたりするからプラズマ砲なのが正しいか) になってる。
大質量の粒子をぶっ放すから、医療はすさまじいが弾速がおそく避けらやすい
834通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 17:20:48 ID:???
スペックだとデストロイじゃ
クインマンサに勝てない?
835通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 19:23:03 ID:???
そりゃ中身が違いすぎるだろう……
ゼロ戦でF8Fベアキャットに挑むようなもん
836通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 20:16:15 ID:???
クインマンサ>デストロイ
837通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 20:53:14 ID:???
ファンネル30機ってだけでも凶悪すぎるのに、
全身メガ粒子砲だわ、異常な機動性あるわ、ミサイル雨のように喰らってもピンピンしているわで
デストロイで何とかしようとしたら1ダースくらい必要なんでは?
838通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 20:57:42 ID:???
デストロイの荷電粒子砲はIフィールドの立方格子を
突破出来ない可能性高いし、残るは接近戦か。

その前に大量のファンネルをなんとかせにゃならんが。
腕のビットもファンネルで狙撃されそうだ。
839通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 20:59:17 ID:???
ラビアンローズのドックアームの直撃喰らって、
ピンピンしてなかったっけ
840通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:00:28 ID:???
ファンネルだって乗り手によっちゃ量産機のカスタムタイプでも突破はできるしどうにかなるにはなりそうだけれど。
ベルトーチカ・チルドレンとか見る限りだとそもそもファンネル自体割と使い捨てに近いみたいだし、デストロイは曲がりなりにも量産されている。
841通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:16:47 ID:???
飲んべえ氏からのアナウンスがあると、ついつい
スレの更新をチェックしちゃうぜ
842通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:18:34 ID:???
ガンダムの場合小説は別物だから

キュベレイはファンネル戻ったりしてるが、クィンの場合はどうだったか
843通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:19:18 ID:???
>>840
変形してもドンガメのデストロイにファンネル弾幕を
かわせってのはちと無理あるぜ

むしろ対ビームコーティングとかで被害を最小限に留めたほうがよろし
844通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:28:43 ID:???
>>841
お前みたいなのに限って>>811みたく
飲兵衛氏いがいに噛み付くんだよな
845通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:38:47 ID:???
>>838
まあMY炉はIフィールドの斥力場で核融合から超高速で放出されてくる荷電粒子を捕まえてMHD発電してるからね…
プラズマや荷電粒子の相殺にかんしてはIフィールドの得意分野といえるか


>>839
フルアーマーZZのミサイルの雨にもビクともしなかったし、あれの装甲は桁違いに硬いのは違いない





荷電粒子の弱点は地磁気や太陽風の影響うけて簡単に軌道かえたり減衰しやすいから長射程になるほどデストロイはつらいのはまちがいない
クインマンサのビーム砲は収束率を変えられる変態ビームだし…収束させないで拡散させても威力が凶悪なのはかなりチートだぞ
ベルリンで拡散粒子砲をまき散らされたらたまったもんじゃないな

846通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:46:42 ID:???
クインマンサのパイロットがグレミーなら、デストロイでも何とかなるか?
847通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:47:00 ID:???
デストロイが勝てるとしたら、多少の被害は承知で
マンサ本体に突っ込んでアムロの四方からの攻撃は無理だなアタック
(別名これでビットは使えまいアタック)をやるしかない
848通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:49:33 ID:???
>>842
ベルチル版だと、ファンネルミサイルの原形らしいサイコミュで誘導をかけられるミサイルがサイコドーガやνガンダムに装備されてるからな
違う意味で凶悪だ(笑)

849通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 21:56:00 ID:???
>>846
でも今回はヴァニラ・アイス風味のキラツーだからなぁ・・・
850通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:01:17 ID:???
>>849
人造ニュータイプですらないキラモドキでどこまでファンネルを扱えるかな?
うぷぷぷぷ・・・
851通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:06:09 ID:???
>>850
787氏のキラツーはファンネルで核ミサイル撃墜やってるから、黒歴史の遺跡から発掘された技術つかって強化手術やクローン生成時に因子をぶち込まれてんじゃないの
ロドニアのラボにもラクスがからんでるし
852通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:07:11 ID:???
つーかそこだけ、種世界の技術組み込んでるんじゃないの?
メガ粒子砲組み込んだドラグーンとか
853通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:07:47 ID:???
>>850
〜787氏の作中第9話より〜
近くにいたウィンダムやダガーがその『何か』に攻撃しようとライフルを構えるが、
構えたと思った瞬間、思わぬ方向から撃ち貫かれ爆散する。
オールレンジ攻撃。
それだと気づいた者も存在したが、如何せん数が多すぎた。小さな漏斗のような物体に気づいたときは時すでに遅く、
パイロットはビームに焼かれ、周りのMS達はもはや自分のみを守るので精一杯になっていた。

・・・一応使えてるようだ。キラ本体より強化されてるみたい
854通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:12:43 ID:???
??「みんな投下待ちで飽き飽きしてるよね?
そこで僕と契約して魔法少女になってよ!」
855通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:24:50 ID:???
>>823

:::::::::::.: .:. . ∧_∧ . . . .: :::::::: サイクロトロンをサイクロンと読んじゃったよ…
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、. ::: : ::  バイクに跨るデストロイ…
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:: :.: :::  
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ ̄     せまるーマンサ〜 地獄のMS〜



>>854
マグナムが付いた魔法少女でもいいのかい?
856通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:44:44 ID:???
>>854
投下後一日足らずでそれを言うか貴様は
857通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 22:55:35 ID:???
??「むしろ凌辱して手下に出来る魔法戦士を探してます」
858通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 23:07:37 ID:???
多分ここのスレを見てるのはキモいオタばっか(俺含)だから
魔法「少女」は無理なよーな・・・
859通常の名無しさんの3倍:2011/02/15(火) 23:21:36 ID:???
>>857
メッツァーさん、ここには使える魔法戦士はいませんよ
860通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 00:37:49 ID:???
インパルスとカオスとフリーダム?とグフイグとザクヲ数機
ウィンダム数機とアビスとカオスとギャプランとマラサイ2機とデストロイ
VS
クィン・マンサ
でも無理ゲーな気がしてならない
861通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 00:44:35 ID:???
マラサイが適正パイロットに渡されていたらまだましだとはおもうが
862通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 01:07:33 ID:???
デストロイ軍団「ロケットパーンチ!」
クィンマンサ「踏み込みが甘いっ!」
デストロイ軍団「にょろーん」
863通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 07:46:15 ID:???
・・・あまり関係ないネタですまない

某ハーレムアニメで
「IS対MS(ザク1〜Vガン)・MM(ガイアギアのマン・マシーン)」ってどんな戦いになるかね?
レギュは広大な開けた場所で(0083のトリントン演習場並み)

のんべえ先生、新作一日千秋でお待ちしております。
864通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 12:29:18 ID:???
なのはが流行ってた頃にも似たようなレスしたが、
マッハで飛ぶドップを軽々と仕留めるガンダムによるワンサイドゲームで終了

まあ素人の乗ったザク相手ならIS無双できるんじゃね?
865通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 16:06:32 ID:???
>>863
似たようなので「IS対OF」って言うのはあるが
866通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:17:59 ID:???
バリアのおかげでG掛からずに飛行可能だから
ISは理論上真ゲ機動もできるし地上じゃ飛行可能MSでもない限り相手にならないんじゃないかなぁ
ISの装備でMSの装甲に傷つけられるかは別だけど
867通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:25:34 ID:???
S-マインで終わり。
868通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:30:40 ID:???
>>864~>>867
ネタふりは構わんがせめてガンダムで統一してくれ
他のアニメとか持ってこられても困る
869通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:32:56 ID:???
レス番ズレてないか?
870通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:33:57 ID:???
Sマインは
劇中では実のところ一番役に立ってるザクの武装じゃないだろうか
871通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 17:42:17 ID:???
Sマインと聞くとエルガイムの方が馴染みぶかいな
あれ、元々は第二次大戦時の対人地雷だっけ?
872868:2011/02/16(水) 17:45:03 ID:???
>>869
一個ずれてた、スマソ
ttp://img04.pixiv.net/img/netakiri/2159349.jpg
↑ついでに、見つけて格好良かったのではってく。絵師見てたらごめん・・・
873通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 18:55:33 ID:???
カッコイイのは解ったがせめてイメピタとかに一度移せ
874通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 19:04:54 ID:???
こっちのジブはもう少しまともだと思ってたけど、やっぱりデストロイしちゃうのか……。
つか、敵地じゃないんだから都市部焼き払っても意味無いんだけどね……正直。
ザフトの拠点を素早く潰して廻っている方がずっと脅威だと思うけどな。
後々の復興の手間も、デストロイが浪費するエネルギーの面でも。
ザフトが壊滅しちゃえば逆らいようがないんだし。

レイとキラの邂逅は面白かった。
自分のクローンをラクスが製造してたとか、キラに取っては悪夢だろうねぇ。
そりゃ絶望もするわな。奴を介して「ラクスにとってキラは替えの効く存在」と言われたんだし。
875通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 19:18:10 ID:???
>>839
ラビアンローズのドッキングアーム…ぶつけられた映像では先端の爪の部分だけでクインマンサよりデカかった(笑)
太さなら40〜50m、アームの長さだけで全長300〜400mくらいありそう

実際ラビアンローズの全長が618mで六割くらいがアームの長さが占めてるから…それくらいあるな

その巨大金属の塊のアーム四本を胸のメガ粒子砲一門だけでまとめて吹き飛ばしてる(笑)
あの威力なら、大気のある地上とはいえベルリン一体が更地になるぞ(笑)

876通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 20:05:09 ID:???
IS相手ならMSよりオーラバトラーとかバルキリーの方がいいんじゃないか?
877通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 20:23:16 ID:???
サイズ的にはATやTAが適任とは思うが生身のキリコ一人にすら勝てない気がするw
878通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 20:44:12 ID:???
>>868
諦めろ
もうそんなスレじゃないんだよ自治厨
879通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 20:54:48 ID:???
キリコは勝てない事はあっても絶対に負けないキャラだからな
880通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:01:06 ID:???
要約すると「クィンマンサはマジ厄介、デストロイ軍団来ても、ティターンズ来ても、ミネルバ来てもワンサイドの憂き目でピンチ」?
881通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:14:31 ID:???
>>880
人的資源を含めて物量に著しく劣った勢力が開発した
決戦兵器だもん
882通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:21:43 ID:???
クインマンサにプルツーが乗ってなかったらガンダムチームは全滅してたよね。
883通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:24:16 ID:???
>>876
まだ発売してないけどAC5のACが大体5mらしいね
884通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:36:25 ID:???
>>882
てゆうか、プルツーでなきゃまともに動かせないと思うぞ?
他のプルシリーズが代わりに搭乗させられたかも知れんが・・・
885通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:38:55 ID:???
ハマーン様が乗ってたら…
886通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:40:14 ID:???
・・・あまり関係ないネタですまない

IS対OF対AT対TA対ACってどんな戦いになるかね?

てゆうかレイヴンの圧勝だとは思うが・・・
887通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:43:12 ID:???
>>884
いや、プルの説得やジュドーに好意を持つ者が乗ってなければって意味。

プルシリーズって全員ジュドーを兄と慕うのかな?
888通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:54:29 ID:???
キリコ>>コーラサワー>>異能生存体の壁>>その他

これにてスレ違いネタ終了
889通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 21:59:12 ID:???
>>887
3以降は戦闘マシンかも・・・
890通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 22:00:56 ID:???
>>885
誰も勝てねぇ・・・
891通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 22:15:13 ID:???
コーラサワー()笑
892通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 22:28:19 ID:???
こんなスレの状況でのん兵衛氏が投下してくれるんだろうか?
893通常の名無しさんの3倍:2011/02/16(水) 22:30:19 ID:???
活気があって
子供が一杯いて良いスレじゃん
投下したくならないほうがおかしいくらい
894通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 00:04:57 ID:???
まぁガンダム以外のネタは大概にしなさい
解ったか?
895通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 00:41:49 ID:???
解ったか?の一言が無ければ従う気にもなったのだが…
フフ、惜しいな
896通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 01:02:05 ID:???
じゃあガンキャノンのネタで
897通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 01:36:51 ID:???
ビームサーベルくらい持たせてやっても良かったんじゃないかなぁ
898通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 01:39:12 ID:???
濡れたガンキャノンってエロゲが昔あった気がする
899通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 01:57:18 ID:???
>>896
キャノンさらに2門追加して、機動性確保のためにスターゲイザーのVL背負わせてみたら神々しくなったよ!
900通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 02:11:57 ID:???
 
901通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 03:08:07 ID:???
せめて何か書けよな
902通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 04:13:03 ID:???
>>901
構うな、いつもの荒らしだ
903787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:30:20 ID:???
みょうな雲行きになってますね。どうも、787です。 これから22話を投下しようと思います。
「飲兵衛先生じゃねーのかよ」と言われるかもしれませんが、
先生の復活前に濁った雰囲気を改善できればと思っています。
次から投下します。
904787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:31:11 ID:???
〜旧ドイツ・ブランデンブルク州

「艦長、ベルリン市街の最大望遠です!」
「いまはコレで限界、か。仕方ないわね……」
メイリンの報を聞いたタリア・グラディスは、
ブリッジの大型モニタに映る、微かにぼやけた市街の映像を眺めて言った。
距離計がイカレて正確にピントを合わせられず、
画像は鮮明でなく町で何が起こっているかが判別しづらい。
ただ、建物の大半がすでに焼き払われ、巨大な黒影が映っていることだけは確認できる。
ミネルバ、スティーブンズら戦艦二隻は、
敵MAの戦闘能力及び現在の凶悪なまでのジャミングの中、深入りは危険と判断し、
ベルリンとの境界線ギリギリのラインで待機することになっている。
正直、ベルリンの様子が見づらいというのは辛い。
そこへ向かっていったアズナブル隊の安否確認が正確にできないのは大きかった。
「一体原因は何なの? 我が軍のジャミング弾だってここまで強力じゃないわ」
「それが、一向に解らないんです。
 先程まで、NJの反応も微少でしたし……」
ここまで強力な通信妨害など前代未聞であり、
今現在数十m程しか離れていないスティーブンズともまともな交信が出来ていない。
「無事に帰ってきてくれると良いけど」
タリアはブリッジの大窓から、
黒煙と炎によって照らされる夕空を見つめながら、
未知の領域へ足を踏み込んでいったシャア達の帰りを、
じっと待つ事しかできないことに悔しさを滲ませた。

※※※※※※※

シャア・アズナブルらMS部隊は、
今現在敵MAの攻撃と所属不明機が相対しているという、
フリードリヒスハイン=クロイツベルク区から距離を置いた、
シュパンダウ区の住宅街に身を隠し町の向こう側に立ち上る黒煙を見上げていた。
すでに周辺の住民は西ドイツ方面へ避難を開始しており、
一部地上部隊には民衆の南西避難の護衛を任せている。
シャアはMS各機に、僚機の肩に手を乗せるよう指示した。
MSが伝言ゲームをやっているかのような奇妙な絵面だが、
それ以外に交信する術がないほど、
この一体のミノフスキー粒子散布濃度は深刻だった。
知らない人間が使う故の過剰な結果と言えよう。
「諸君等も知っての通り、ベルリン一帯の電波状況は著しく悪い。
 よって、これより二手に分けて侵攻する。別れた後は各機部隊長の指示に従うように、いいな?」
手前のインパルス、セイバー始め、奥の方にいるバクゥ、バビ、ディン達が頷く。
シャアはまず始めに、自分を含めたザク三機と、万が一のためにハイネのグフ。
そしてカズウート・バクゥハウンドの砲戦使用機を中心とした、
比較的移動速度の遅い部隊にベルリン中央へ直進する進路を取らせる。
途中のミッテ区はかつての第一区(いわば中央区)であり、
行政府や博物館などの大型建造物がある比較的身を隠しやすい地帯だ。
加えて、このジャミングが酷い状態は相手も同じ事。
905787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:31:57 ID:???
先程降下してきた所属不明機(クィン・マンサ)は、
(ハイネの目測が正しければという前提があるが)自分たちとは反対側のリヒテンベルク区にいる事。
連合軍の目が東側に向いている今こそ、敵MAの目下に潜り込むチャンスといえる。
もう一方はインパルス・セイバー・カオス・フリーダム等ガンダムタイプ四機と、
ディン・バビ等で編成した空戦部隊は、一度ライニッケンドルフ区まで一度戻り、
東へ進路を取ってパンコー区へ入ってもらう。
「連合のMSとの戦端を斬るのは君らになるだろうが、
 其方の機動性なら間違いなく、我々の到着まで粘れるはずだ。アスラン、やれるな?」
シャアは、空戦部隊のリーダーにアスランを指名した。
アスランはと言うと、シャアのザクがセイバーの肩を軽く叩き、
自分が後ろを振り向いて皆が此方を見つめているのに気づくまでの一瞬、放心していた。
少し、意外だった。
前大戦時にザラ隊として、ストライク搭乗時代のキラと戦闘したことはあるが、
中隊規模のMS部隊を引き連れての指揮は初めてなのである。
当初、部隊統率経験者のハイネを空戦部隊に盛り込み、
彼に陣頭指揮を執らせた方が良いだろうと判断していただけに。
アスランは、自分の両肩にドッと、重たくのしかかってくる何かを感じる。
‘期待’‘責任’‘疑惑’
様々な人間の感情を一身に背負う立場におかれた事実がそうさせるのか、
本当に後ろにいるシンやキラ達パイロットから、
実際に『アスラン・ザラ』へ向けられるモノを感じているのかは、今の自分には解らない。
しかし、やるしかない。その気持ちと、シャアが自分をこうして認め、
皆の前でそれを示してくれた事実。
そして、いつも間にかシン達からも、信頼に近い感情を抱かれている事を再認識し、
アスランの中で何かが変わった。
「了解しました」
かつて無いほど、重くどっしりとした言葉がアスランの口から紡がれる。
もう手は繋いでいないが、シン・アスカも、キラ・ヤマトも、
自分たちがよく知っているアスランとは別のアスランになったと気配で察し、
セイバーがシールドを振りかざし発進の号令をすると、
真紅のMSの後に続くように、
白と、トリコロール、そして数多の紫色のMS達が舞い上がり、北へと進路を取った。
その後ろ姿を見送ったシャアは、
飛び立っていく仲間を見て勇む部隊に、進軍の号令をかける。
いつもの通信は使えない。シャアは咄嗟に、ライフルの銃床を握って、
ドラクロワの『民衆を導く自由』の女神さながら、天高くライフルを掲げる。
妙にこっ恥ずかしい気分になったが、部隊の皆の士気は高潮していくのが解る。
「アスラン、頼んだぞ……」
次第に姿が小さくなる空中のMS達の背にもう一度だけ目をやり、
シャアは小さく言うと、黒煙の立ち上るベルリン中央部に足を進め始めた。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY IF
〜Revival of Red Comet〜
第22話


906787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:32:57 ID:???
ネオ・ロアノークは、震え出す自分の手を押さえつけながら、
必死にこみ上げてくる恐怖と戦っていた。
シャアが考えている以上に、連合軍は恐慌状態に陥っていた。
突如天から舞い降りてきた目の前の存在は、
デストロイのあのビームキャノンすら意に介さず、
むしろ子供を相手にしているかのような印象すら見受けられた。
馬鹿にして。そう感じたのかウィンダム部隊が奴の頭上を包囲し、
ビームがダメならとシールドミサイルやバルカンをたたき込むが、
異常に硬い装甲には通じず、傷一つ着けることが出来ない。
PS装甲系特有の跳弾音もしていない故、VPS装甲ではない別の装甲材であろう。
ホアキン隊が操る三機のMSも、手をこまねいているようだった。
ギャプランのシールドライフルやマラサイのビームライフルは、
ウィンダムの持つそれとは一線を画した代物であったにもかかわらず、
奴のビームバリアと思しき兵器には歯が立たないようであった。
射撃で歯が立たないのならと、ウィンダムの小隊がサーベルを抜き、奴へと迫る。
正解だと思った。
奴のフィールドはデストロイと同じで、装甲表面ギリギリに張るタイプでは無く、
肩のバインダー部分のジェネレータを用いるタイプのようだ。
彼らの選択は、正しかった。だが、奴の力を読み切れていなかった。
その図体からデストロイ同様動きも鈍かろうと、パイロットの間では思われていた。
しかし誤算であった。彼らが奴に斬りかかった時、
奴は全身のブースターと両肩のバインダーを用いて、
勢いよく上空へと飛び出したのである。誰もが、度肝を抜かれた。
あの大きさで出せる速度ではない。少なくとも、彼らの間での常識はそうであった。
奴はビームサーベルを抜き放ち、勢いに任せてウィンダムに斬りかかって行く。
彼らは咄嗟に、シールドを構えサーベルを受け止めんと試み、
セリナが彼らが受け止めた瞬間横から切りかかろうと身構えていたが、無駄であった。
奴のサーベルは、易々と新鋭機のシールドを、
厚い耐ビームコーティングが施されたシールドを、機体もろとも両断した。
さらに厄介だったのが、奴はデストロイを無視し、真っ先にボナパルトを潰しにかかって来たことである。
補給の要とも言えるボナパルトを沈められては叶わないため、
ウィンダム部隊やホアキン隊、ロアノーク隊総出で防ぎに当たったと言うわけだ。
ネオは、奴の胸部が淡い光を放ち始めるのに気づく。
ネオの背を守るように従うファブリスは、ネオが気づく前に彼ごと上空へ待避していた。
急に持ち上げられ、何事かと思った矢先の出来事である。
二人は、奴から放たれる暗黒空間とも言うべき不気味な殺気を感じ取る。
「スティング、アウル、セリナ!
 さっきのが来るぞ! 避けろ!」
そう言い終えたとき、辺り一面が閃光に包まれネオは一瞬目を窄めた。
常軌を逸した威力のビームが目下を掠め、
彼らの背をヒヤリとしたものが駆け抜ける。
フリーダムやデストロイの用いるプラズマ系ビーム兵器とは少し違う性質を持っているようで、
段違いの力を持っている事は、ビームが通った先の市街地だったところが、
瓦礫どころかそれすらも消し飛ばされている所を見ても明らかであった。
先程のサーベルも、『フリーダム』『ジャスティス』らのような、
NJC搭載の核動力機ですら出せない出力を実現していると見て良いだろう。
ネオは操縦桿を握りしめ、ギリリと歯を噛みしめる。
907787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:33:44 ID:???
彼の前でまた一機、ウィンダムが奴の手に掛かる。
ジェットストライカーは60t近くもあるウィンダムを、
空中へ飛ばすことが可能な推力を誇るユニットのはずであった。
だが、目の前の光景は何だ?
必死に振り払おうとするウィンダムの足を掴み易々と引きずり下ろし、
振り回し傍らに見えたマンションへと投げつけられるそれは、現実のものに見えなかった。
ボナパルトへと、ものの十数分で近づいた奴は、
ブリッジ部を殴りつけ、威容を誇った戦艦を沈黙させる。
「……あの機体、自分自身の力を試している?」
ファブリスは冷静に言い切った。
先程から、あの強大な火力のビーム兵器やビームサーベル、
ビームと実弾・ミサイルの雨をかいくぐる圧倒的な機動性など、
それらをまだあのパイロット自身が把握しきれていないようだった。
「それとも、おもしろがっているのか。
 どっちにしろ、次に狙うのはステラだ……放ってはいられん!」
ファブリスは奴の目がデストロイへ向くのを防がんと、
急降下するべく機体を奴の方向へ向ける。
ゾワリと背中を撫でる感触が彼の気を乱す。
「戦場で遊ぶな!」
すでに、照準システムをオートからマニュアルへ変更している。
不思議と、此方の方が扱いやすい。今更ながら彼はそう感じていた。
ファブリスは瞬く間に奴と150m程の所まで近づいて行くと、
腰にマウントしていたバズーカを手にとって、奴の背中に目測で照準を合わせる。
装甲を突き破ることは出来ないが、PS搭載機を相手にしたときのために弾頭をHESHに変えてある。
「コイツ相手に効くか解らんが……儘よ!」
ファブリスは、奴が回避行動をとるであろう方向へ、
打ち出された砲弾は、攻撃を察知して回避行動に移っていた奴の右肩を捉え、
肩のバインダーに着弾し爆散する。
「やったか? …………!
 ちぃ、この口径では無理か!」
煙が風で流され、奴のバインダーに凹みもないことを確認した彼は思わず舌打ちをした。
化け物のような装甲だ。
素直に、そう思った。
HESHを至近距離で喰らっておきながら、
傷一つ程度しか与えられぬあの驚異的な防御能力。
「大佐に伝えねば……ここは撤退するしかない!」
奴相手にこれ以上損害を増やすわけにはいかない。
そう判断した彼は、反撃とばかりに、
手当たり次第に放ってくる奴の光の束をすんでの所でかわし、
当たってもいないのに装甲が溶け始める事に肝を冷やしながら、
デストロイを守るように囲み始めた味方の下へ向かう。ふと、
「…………!?」
知っている感覚が、此方に近づいてくるのを感じる。
ネオとセリナ、スティング達も勘づいたのか、
一瞬だけ奴から目線をそらし、西と北へ目をやった。
「来たか……『シャア』!」
ファブリスは、思わず叫んでいた。
無意識のうちに、近づいてくる存在の名を叫んでいることにも気づかずに。
908787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:36:21 ID:???

※※※※※※※

「酷いものだな」
アスラン・ザラは、目下で無惨に広がるベルリンの町を見下ろしながら、
セイバーの高度を徐々に下げていった。
目標の距離まで約2000まで近づいている。
彼の目に見えていたのは、漆黒の鎧と言うべき外観を持った巨大なMA。
周囲を取り巻くように囲むウィンダムとダガーL。カオスとアビスの二機。
そして、一際異彩を放つ巨大なMSが一機。
「あれがアンノウンか? 見たところZAFT系だが……」
ZAFTもああいう大型タイプを開発していたのか?
ふと、彼を含め空戦部隊は共通してそんな事を考えた。
「我々が優先すべきは敵MAにある。
 まずは邪魔なMS部隊から掃討する!」
アスランは新型への興味を持ちつつも、
優先するのは地球軍にあると味方に下知した。
幸いなことに、この高度一帯はジャミングが弱く、通信がある程度なら届く。
「アスラン……」
「ん? どうした、キラ」
アスランが号令をかけた後、インパルスとフリーダムが、
セイバーの傍らに寄ってくる。
キラの声音はわずかながらふるえが混じっていた。
この先に待ち受ける何かを察しているかのように。
「攻撃する前に、一つだけ言っておきたいんだ。
 僕は、もしこの先君が行方知れずになったり、負傷しても助けないつもりでいる」
「…………」
「シン君、だっけ。君もだ。
 君達の方でも、もし僕がやられたり、はぐれたとしても、
 僕を助けたりしないと約束できる?」
「キラ、お前!」
「冷酷な発想だけど、僕らはここで全滅する訳にはいかない。
 何としてもあのMAを止めなきゃ、ZAFT側に付いた町がどうなるか……」
シンは無論、これに応じるつもりでいるらしい。
シンは決してシャアやアスラン達に悟られないようにしているが、
キラに対し『怨恨』に近い感情を抱いていることは明らかだった。
何があったかは、聞かない。
大凡見当は付いていたし、追求すれば今後に影響することも両方解っており、
シン自身が表沙汰にしたくないようであったから。
少し戻すが、アスランはキラがこんな事を言うとはと驚きを隠せなかった。
何が彼を変えたのだろう?
そう思いながら、アスランは頷いていた。
そこに突っ込んでいられる状況ではない事は、わかっている。
「ああわかったよ、キラ。
 だが、この作戦が終わったら少しつきあえよ」
「うん」
「…………行くぞ!」
909787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:39:52 ID:???
「始まったか……」
シャア達陸戦部隊がミッテ区・ティーアガルテンまで差し掛かったとき、
中央部の空で火球がぽつぽつと浮かび上がり、
戦闘が始まったことを彼らは知った。
アスランらのいる空とは違い、ここらへん一帯ではさらにジャミングが強烈で、
この段階で総員武器のオートロックを解除する事になっている。
準備完了の合図として、モノアイカメラを二度点滅させる事にしていたシャアは、
バクゥやザクらが全てそのサインを示すのを確認すると、
手でゴーサインを出し、進軍を再開する。
ティーアガルテンは、かつて広大な公園として有名であった場所であるが、
今はその面影はなく、流れ弾に焼かれたであろう焼け跡が、
各所に見られる悲惨な状況となっていた。
木々の間を抜けブランデンブルク門に近づいた時、
シャアらの目の中に、巨大な黒い機動兵器が入ってくる。
「アレは!」
誰もがその大きさに愕然となっていたが、
シャアだけは、他の者とは違う意味での驚きを感じていた。
「サイコ……ガンダム……」
グリプス戦役時、ムラサメ研究所がティターンズに協力し戦場に投入した、
強化人間、フォウ=ムラサメの操る可変MA。
『デストロイ』は戦闘の中、MA形態から変形し、
より対応力のあるMSの姿に変わっていたのである。
ロドニアのラボで薄々こうなると思ってはいたことだが、
また同じ事が起きているのかと、シャアは一瞬悔しさにも似た感情に襲われた。
「だとすれば、アレに乗っているのは『強化人間』か。
 当たってなければいいが……」
シャアはそう言って、ブランデンブルク門を飛び越え、ウンター・デン・リンデンへと躍り出る。
クィン・マンサの行動も気に掛かる。
ハイネの話に寄れば、奴はZAFT側らしき動きを見せていたらしく、
今回の戦闘でどうでるかはまだわからないとの事だが、
ロドニアで会ったラクス・クラインの顔を思い出し、
彼女の魂胆が全く読めない事にシャアは苛立つ。
奴の攻撃の矛先が此方に向くことがないよう祈りつつ、
彼はベルリン中央部へ向かって、ザクを走らせた。

※※※※※※※

ネオ・ロアノークは、北方より飛来したZAFTのMS部隊を見、
ダガー部隊に突貫した先頭の三機を確認すると、くわっと目を見開いた。
「‘インパルス’……あの部隊か」
ミネルバに搭載されているGタイプが二機に、フリーダム。
やはり彼らが来たかと納得する一方、あの『白いザクの少年』も来ているのかと、見渡してみる。
だが、まだあの機体はあの群の中にはない。
彼らを、ステラに近づかせるわけにはいかなかった。
すでに作戦は半分失敗しているようなものであったが、
あの三機にまで懐に入られてはこちらの全滅の可能性が深まる。
ボナパルトはあの緑のクリーチャーに沈められているし、
デストロイの足はMS形態になってMAより小回りがきくとはいえ、移動に関してはドンガメ同然。
910787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 10:42:41 ID:???
それだけは、避けねばならなかった。
「ステラに近づけさせはせんよ!」
ファブリス、セリナ両機も同じ発想だったようで、共に迎撃のためにZAFTを迎え撃つ体制に入る。
スティングとアウルは、デストロイの両脇を固め、有りの子一匹通さぬ構えをとっていた。
すると、フリーダムが映像記録に何度も残した『あの体勢』を取り始める。
殺気とはいかぬまでも、完全にどこかを奪う腹づもりであった。
肩のプラズマキャノン、腰のレールガンに、ライフル計五つの砲塔が火を噴き、
咄嗟に、ネオらは回避に映り、一歩遅れた者達だけが巻き込まれる。
「くそっ……」
火力は健在か。奴とデストロイのせいで少し霞んでいるが、
この間まではコイツの火力に苦しめられたことを思い出した。
セリナが、前へ出た。真っ直ぐ向かっていく先にはフリーダムがいる。

「何なのよ…、何なのよアンタはぁ!」
セリナ・バークレイはシールドミサイルを放ちつつ、
右手でサーベルを抜くと、ミサイルを撃ち落としたフリーダムに接近し斬りかかる。
フリーダムは一の太刀を交わすと、
彼女の二の太刀が来る前に腰のサーベルを抜いて、
彼女が再び振りかぶって振り下ろした一撃を受け止める。
「答えなさいよ!」
あのエーゲ海の戦いでも、
フリーダムをみると戦意がいつの間にか消えていた。
コイツを見るたびひっきりなしに頭に響く、青年の声。
自分を呼んでいるのだと理解していたが、なんと言っているのかわからない。
青年が自分にとって大切な人のはずなのに、思い出せない自分が憎い。
全てコイツのせいだ。彼女はそう自分に言い聞かせていた。
コイツのせいだ。コイツのせいで自分がこんなに苦しまなければいけない……
「アンタ、一体私の何なのよ!」
火花がウィンダムとフリーダムの顔を照らし、
驚いているのか、フリーダムの押しが少し弱くなる。
しめたと彼女はパワーを上げ、フリーダムを徐々に舌へ舌へと押し込んでいく。
しばしの間、沈黙が続き……、
「……『フレイ』!?」
「…………!」
セリナの思考が、止まった。
周囲のエンジンの音やビームの飛び交う音、MSの爆発音。
それら一切のノイズが、耳に入らなくなる。
身体全身が心臓になったかのように、
ドクンドクンと、心臓の音が異様に大きく聞こえる。
目の焦点がぼやける。身体全体から、力が抜けていく…………。
《パパの船を撃ったら、この子を殺すって! あいつらに言って! そう言ってぇ!》
《あんた……、自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょ!?》
《あ、あの子が…、僕は、守れなか……ぅああ…》
《だから…フレイの想いの分もさ……もう逃げない。決めたんだ。
 しょうがないよ。この戦争を終わらせなきゃ…僕達だって》
《もう…誰も死なせない…。死なせるもんか!》
《なによ!同情してんの!?あんたが!…私に…?》
彼女の頭の中に、涙を流し、苦しみ足掻く少年の姿が浮かぶ。
911787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 11:00:12 ID:???
そしてまた、彼を醜い言葉で責め立てるかつての自分。
ごく普通の学生だったのに、生まれのせいで、状況のせいで、
人殺しと言われなければならくなった、ずっと謝りたかった少年……。
「…………『キラ』?」
思わず、フリーダムのコクピットに掌を当て、接触回線を開いていた。
フリーダムも、抵抗する気が無いようで、二機の廻りだけ、
周囲の凄まじい応酬とは別の世界に飛んでしまっていた。
画面に、オーブ製のヘルメットを被った青年の顔が映る。
自分は、この顔を知っている。間違えようが無い。
「……ホントに、キラ?」
画面の彼の頬を撫で、彼女は呟いた。
彼の顔も、最初は信じられない風の顔をしていたが、
次第に顔が喜色に染まって行き、しだいに、彼女と同じように画面に手を伸ばしていた。
「君こそ……何で……」
「わからない。……わからないのよ」
頭の中に、どんどん『フレイ』の記憶が沸き上がってくる。
自分は何者だ? この記憶は本物か? 自分の名前は……?
「私、は……セ…リナ……? フレ…イ…?
 わかんない。訳わかんない!」
気持ちが悪い。彼女はそう感じ、フリーダムを突き飛ばしていた。
キラは思わず、再び手を伸ばしてブラウンのウィンダムの肩を掴む。
彼も、画面の中に映る彼女の顔を見、間違いないという確信を得ていた。
混乱し始めたときの彼女からは、間違いなく『彼女』を感じ取り、
今こうして、自分自身の中にあるモノに混乱している事が何よりの証拠だ。
だが二人は失念していた。
この場に『キラ・ヤマト』が存在することに反応を示すもう一つの存在を。

〈『キラ・ヤマト』ぉおおおお!〉

「「 …………!? 」」
凶悪なまでの殺意の波動。そして、そのキラと性質は全く違う存在。
キラは背中にヌッと現れた黒い影に、振り向く隙も与えられなかった。
奴はがら空きになっていたフリーダムの背に、
ダブル・スレッジ・ハンマーをたたき込み、ウィンダムごと地べたへと叩きつける。
二機とも錐揉みしながらビルの中へと突っ込み、
「うぅ……ぐっ!」
セリナははっとなって我に返る。
自分の上にずしりとのしかかるフリーダムの向こうに、
あの緑の怪物が、その巨体を此方に向け落下させ始めていることに。
(踏みつぶす気だ!)
そう悟った彼女は、フリーダムの胴体に手を回し、
背中のジェットストライカーと各スラスターが生きてることを願いつつ、
ペダルを思いっきり踏み込んだ。
幸運なことに、ジェットストライカーもまだ無事であった。
わずかに残っていたビルの壁を突き破り、
自分たちがいたところに奴の巨体が轟音と共に落下してきたとき、
彼女は全身の体温が下がる心地だった。
912787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 11:01:27 ID:???
彼女は意識を手放していたキラを、フリーダムを軽く揺さぶることでおこし、
ベルリンの建物の間をすり抜けながら、後ろをそっと振り返る。
奴は、執拗に二人を追いかけて来ており、
援護に廻ろうと追いかけてくるウィンダム、ダガー、ディン、バビらを、
ただの障害物とすら思わず、はじき飛ばし、投げ飛ばし、叩きつけ、切り裂き、吹き飛ばし、消滅させ……
目線は一度たりとも自分たちから離そうとしない。
意識を回復したキラとセリナは、そんな極限の状況の中で、
アスランとシン、そしてネオとファブリスらが見え、
奴めがけ双方の流れ弾が飛んでくるのを見た。
「ダメだ! こっちを見ろぉ!」
「大佐! 大尉! 奴がぁ!」
早く逃げろ…と、そう言いたかった。
奴の狙いは自分(彼)であった。もしこのまま逃げ続けていれば、
もしかすればZAFT・連合双方から引き離せるかも知れない。
奴には実弾は装甲に通用せず、ビームはさきほどのウィンダム・バビへの対応を見て思ったが、
あのフィールド状のバリアを突破しなければならない。
『奴が諦めるか、疲れるまで逃げ続ける』
逃げ続けながらこの怪物への現在の対処法はそれしかないと確信していた。
だが、思惑は外れた。奴はとうとう、自分から目をそらし、彼らにその眼を向けたのである。
……一瞬の出来事であった。
奴の殺意の波動を先に感じ取ったのは、ネオとファブリスであった。
背筋を走る悪寒を頼りに目線をそちらへやると、
あの緑の怪物が、こちらにあの胸の砲塔を向けている事を悟る。
ファブリスは自分めがけて斬りつけてくるセイバーの手首を掴み、
ひねりあげてコクピット部に膝をたたき込んで、突き放した。
ネオはインパルスの直線的な攻撃をかわした瞬間、腰のクナイ型爆弾を取り、
インパルスの左腕に命中させバランスを奪い、回避行動に移った。
「アスラン! シン! 危ない!」
回避行動が遅れたセイバーとインパルスを見て、キラは思わず飛び出していた。
制止するセリナも振り払い、高機動モードで急速に二人へ近づき、
引っ張る間もない事を、後ろから迫る光の雨をみて悟るや、
二人を、アスランとシンが状況把握も出来ぬ間に、突き飛ばしていた。
地表に落ちていくのを見て、彼は光の奔流がもう間に合わないところまで来ているのを確認すると、
「みんな……、先に逝くよ……。
 フレイ、また会えたのに……、ごめん。
 君とはもっと……」
フリーダムを衝撃と高熱が襲い、キラの意識はそこでとぎれた。

※※※※※※※

ほんの少しの間とぎれた意識が戻り、
シンとアスランは自分が空を見上げている事に気づく。
「あれ…? 何が……」
一瞬すぎて、何が起きていたのか理解できなかった。
アスランは、セイバーの右手首に不調が起きていること、
シンは、インパルスの左腕が無くなっていることに気が付いた時点で、
自分たちが連合のMSにやられかけた事を思い出し、
凶悪なまでの細かいビームが、自分たちのいたところを掠めたことも思い出した。
913787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 11:05:41 ID:???
瓦礫を避けながら立ち上がり、辺りを見回してみる。
そして、シンが、アスランより先に『あるモノ』を見つけてしまった。
シンは、ソレがなんなのか見当を付けると、
震える手で操縦桿を握り、残った右手でセイバーの肩を小突き、
「アスラン……」
「何だ!」
「あ、あれ……」
インパルスが指し示した方角に目をやったアスランは、少しの間考えるのをやめた。
見たことのある、ブルーのウイング。
見たことのある、キャノンの残骸。
見たことのある、腕と足。
身体の中を別の生き物がのたうっているような、苦痛に近い感情が襲ってくる。
セイバーを一歩踏みださせ、アスランは呆然となりながら、
「お…おい、キラ! どこだ?
 な…なんだこ…この腕は……。お……おい!
 キラ! 何処へ行った!?」
「……!? アスラン!」
アスランの後ろ姿を見、そして光の北方向を見たシンは、
はっとなってセイバーを抱え再び瓦礫の方向へ飛び退いた。
ゴウッと音を立てながら、今度は尋常でない規模のビームが二人とあの腕のあった通りを通過する。
「何なんだ! 何なんだ、彼奴は!
 ZAFTの機体じゃなかったのか!?
 キラは何処へ行ったんだ!?」
〈『キラ・ヤマト』は、こなみじんになって死んだ〉
「「 ………!? 」」
二人の頭の中で、言葉が走った。
それも、二人の知っている人間と同じ声でありながら、
印象の全く違う、冷たい感情しか感じられない声で。
〈次は君たちだ……〉
「嘘だ……」
アスランの中で、グラグラとしたものが煮立ってゆくのをシンは感じた。
今までにないほど、アスランから感じる『プレッシャー』がふくらんでいき、
シャアやデュランダルから感じていたモノに近づいていっているのを実感する。
「彼奴の声で……、彼奴を殺したなどと…………」
セイバーが、一歩前に出る。
緑色の怪物が、気圧されたのか一歩後ずさり、
アスランは、地を蹴って飛び出した。

「ウソをつくなぁああああああああああ!」


第22話〜完〜


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これで終了です。もう一度申し上げますが、飲兵衛先生でなくて申し訳ない。
誤字脱字は随時受付中です。ベルリン戦は書ききってみせる(`・ω・)キリッ
気に入らなかったらスループリーズ。それでは(・ω・)ノシ飲兵衛先生楽しみにしております!
914通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 11:08:11 ID:???
乙でした!
続きが楽しみになった
915通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 11:23:11 ID:???
もしかして容量オーバー?
916通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 11:38:13 ID:???
917通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 12:40:53 ID:???
>>865
OF て何?オービタルフレーム?
918通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 12:48:12 ID:???
何故だろう、ブ男と違ってキラが死んでると思えないのはw
あとアスランがポルナレフ化しとるwww
919通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 13:54:35 ID:???
うわ。このキラとフレイはくっ付いて欲しかったのに。
でも、まだ胴体部分が消えたと決まったわけじゃないからちょっと期待。
920通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 14:15:27 ID:???
ああ、「オリジナルでありかつ種死時点において比較的善良」という
シリアスSSにおいては極めてレアケースなキラが…
ここでのラクスは何を想う…それとももう完全に興味や未練を失ってるのかな。
それにしても、ブルコスPPにギャプランやマラサイを供与したと思えば
直接クインマンサも派遣してくるなど何を企んでるのか、自作自演の末に
救世主を演じようとするにしてもクインの破壊の爪痕から考えれば無理があるし…
921通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 14:22:03 ID:???
>>919
し、しかし「ウイングとキャノンと腕と脚」の残骸が散乱してるんだよ?
それらを繋いでいた中心部がごっそり無くなったという訳で
「クリーム」をくらったアブドゥルというよりメドローアの直撃を受けた
騎士シグマ状態というべきか、いずれにせよちょっと絶望的では…
いや、このキラには生き抜いて欲しかったのには同意だけどさ。
922通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 14:25:27 ID:???
このキラはクローンが大量に登場したので
死亡フラグが立ってるからな〜
923通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 14:56:32 ID:???
”キラ”は”キラツー”に殺された、か……


今ちょっと”キラトゥエルヴ”が頭をかすめたがそれ以上考えるのはやめておこう
924通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 15:00:50 ID:???
絶滅品種に近いくらいに貴重な綺麗な種死キラが…
925通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 15:30:51 ID:???
諸君らが愛してくれた“綺麗なキラ”は死んだ、何故だぁ
787氏 乙です。
926通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 15:33:45 ID:???
数年後にアーサーに拾われる元男娼のキラトゥエルブか
胸が悪くなるな
927通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 16:26:31 ID:???
>>917
そ、某所のSS題名
928通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 17:00:35 ID:???
投稿乙でした。
誤字指摘ですが
フリーダムを徐々に舌へ舌へと−>下へ下へと
でしょうか。
929787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/17(木) 18:27:25 ID:???
>>928
発見しました、ありがとうございます
>>910
フリーダムを徐々に舌へ舌へと

フリーダムを徐々に下へ下へと
ですね。サーセン
930通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 19:41:21 ID:???
GJ!
「しゃぶれッ! 俺の剣(ビームサーベル)をしゃぶれッ! このド畜生がッ!」とか叫びそうなアスランだな

>今までにないほど、アスランから感じる『プレッシャー』がふくらんでいき、
>シャアやデュランダルから感じていたモノに近づいていっているのを実感する。
しかし何だ、アスランもプレッシャーを放つようになってきたのか……
931通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 19:56:13 ID:???
>>930
つまり、シンの目の前で、ラクスにシャアの命が吸い取られて
ブチ切れたシンが、「敗因は一つ、テメーは俺を怒らせた!」と言うんですね、分かります

キラ 「アスラン、シャアさん、アムロさん、終わりましたよ……」
シン 「なんでちゃっかり生き残ってるんですか!? アンタって人はぁぁぁッ!!」
フレイ 「…ごめんなさい、こういう人なの。」
932通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 20:17:04 ID:???
>>931
>>584ですでに出てるぜそのネタ
933通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 20:18:13 ID:???
スマン orz
934通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 20:29:42 ID:???
投下乙です。
まさか、まさかキラの安否を気遣う日が来るとは思わなんだ……。
頼む、原作の逆バージョンで終わりだなんて勘弁してくれぇ。
フレイが重傷のキラを回収した、とか次回であるだよね、ね?(滝汗
935通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 20:52:48 ID:???
ドムの人「ラクス様、バンザァァァーーーイ!!!」
って構図が頭から離れない
936通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 21:10:44 ID:???
>>923 >>926
約10年後はともかく、現在の作成時点で設定年齢を10歳分ほど引き下げてあれば
一向に構わアアアアアアアんーーーーッ!!>キラトゥエルブ
937通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 21:17:24 ID:???
グエン卿がアップを始めました
938通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 21:48:04 ID:???
種って何でドムトルーパーで終わりにしちゃったんだろう?
ギャン○○○とかゲルググ○○○とか出るんだろうなぁと期待してたのに。
939通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 21:50:35 ID:???
もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら51
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/shar/1297946928/
早計だと思うけど、飲兵衛先生が投下されるには残りが少ないので、
勝手に立てさせて頂きました。お使い下さい。
940通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 22:15:56 ID:???
>>938
ゲルググはレッドフレーム マーズジャケットで
ググろう。
941通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 22:32:20 ID:???
ウォーリアにファントムにトルーパーと来れば
当然ランサーとかインファントリーとかアーケロンとかグリフォンとかNPC傭兵を付けたくなるのが人情
942通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 22:55:43 ID:???
>>941
それ何の名前なの?
943通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 23:49:14 ID:???
落ち着くんだ。
まだ最後の希望・セーフティシャッターが残ってるじゃないか!
944通常の名無しさんの3倍:2011/02/17(木) 23:59:22 ID:???
>>943
そいや、海上で爆散した奴にはシャッター適応されなかったのかな?
ラクスの愛が足りなかったのか……。
945通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 01:01:35 ID:???
>この一体のミノフスキー粒子散布濃度は深刻だった。
この一帯のミノフスキー粒子散布濃度は深刻だった。では?
946787 ◆x0o.lpJmC2ij :2011/02/18(金) 01:24:53 ID:???
>>945
確認しました。ありがとう(・ω・)ノシ
>>904
この一体 → この一帯
ですね
947通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 01:49:08 ID:???
>>942
ラングリッサー 傭兵で検索ヨロ
948通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 17:38:41 ID:???
いつ続き来るんだ炉
949通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:16:26 ID:???
埋め
950通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:35:26 ID:???
うめついでにネタを一つ
νガンダムを近代化改修でジェネレーターを改修してRX-91のビームシールドを持たしたりするとものすげー高性能になりそうなだなぁと
951通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:42:25 ID:???
埋め
952通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:44:43 ID:???
それは別にνガンダムでやる必要性を感じられない
あとRX-F91な
そのRX-F91との性能差は、首を蹴り飛ばされるくらいの差がありそうだ・・・
953通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:44:50 ID:???
これ以上νを汚すのはやめて下さい。
派手なカラーリングとゴテゴテな武装にはもうウンザリ
954通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:55:17 ID:???
種のゴテゴテ武装はともかく、ガンダムは派手なトリコロールが基本
あとνガンのフィンファンネルも十分ゴテゴテ武装です
MGがフィンファンネル背負った状態で自立させる為に、金属パーツで重量増にしなきゃならなかった位に

こんな事を言う俺はνガンが大嫌い
こいつが原点回帰したデザインに先祖帰りしたせいで、ガンダムのデザインの多様化が失われてしまった・・・
955通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:58:31 ID:???
人によって好みがあるだろうから大嫌いって人もいるだろうけど
わざわざ人を不愉快にさせるようなレスは控えたほうがいいと思う
956通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 22:58:34 ID:???
>>954
デザインの多様化が失われたってどういう意味?
νがあろうとなかろうと充分に多様化してる気がするが。
957通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:03:02 ID:???
Gガンの各国代表ガンダムを見てから多様性を語ってくれ
958通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:03:11 ID:???
??「君たちはいつもそうだね・・・たかだかハードウェアの形状ごときに拘るなんて、わけがわからないよ」
959通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:03:34 ID:???
>>956
その後、Sガンみたいなデザインのガンダムが許されたか?
主役機はいかにもなガンダム体形のガンダムしか出てこなくなったろ?
永い事顔には「ヘ」の字がなきゃ主役ガンダムではないみたいな流れだったろ?
960通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:04:32 ID:???
>>952
連邦軍の主力はジェガンだし。そこまではないはずなんだけどねぇ。
シュルエットフォーミラーのギラドーガの扱いには違和感を感じた
961通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:11:44 ID:???
じゃあのん兵衛氏の作品についてのネタなんだけど、最新話でペーネロペーを宇宙用に改装したやつがでてくるけど、
その前のホフマン艦隊との戦闘でレーンも出撃してんだよねえ、、、、出たのはオデッセイガンダムで出たのかな?
962通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:13:07 ID:???
宇宙に出る前にオーブで発注したんだろ
963通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:14:36 ID:???
>>959
しかしあんまりかけ離れてしまうと「これのどこがガンダム?」とも言われるし、
非・宇宙世紀ものになるとむしろそういう指摘から逃れるためにこそ
せめて主役機のデザインや色を保守的にせざるを得ないという面はあるんじゃないかい。
964通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:16:14 ID:???
>>959
それ全ておまいの考え方だろ?
他の人も同じように思ってるはずだっていう考えはどうかと思うがね。

そもそもνが嫌いなのにこのスレに来ることが理解出来ん。
965通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:19:16 ID:???
>>960
拡張強化させたR型ってのを無視してるな
この時点で0093年時のジェガンとは話にならない性能になってる
そのR型をけちょんけちょんにしたのが小型MS
更にその小型MSも問題にしないのが小型ワンオフ機
0093のままのギラがどうこう出来る相手じゃない
966通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:21:06 ID:???
>>963
髭で冒険したけど、種でいかにもなデザインに戻ったからねぇ・・・
しかも「への字」のあるストフリを無理矢理主役っぽく捻じ込んだりしたし・・・

そういや、ZとZZはまったくガンダムのプロポーションをもっていないデザイン
今じゃ考えられない主役機だ
967通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:23:03 ID:???
>>964
成る程、νガン好きの者しかこのスレに来てはいけないのか
どんだけ自治ってんだよ
968通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:24:57 ID:???
>>967
喧嘩売りに来てる奴よりマシ
つかママちゃんママちゃん言うのお前だろ?
969通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:25:01 ID:???
>>965
それって、νガンダムを越えるくらいの性能だったのかな?
まあ、30年も改修され続ければね…
970通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:25:35 ID:???
ユニコーンガンダムは実際のところF91やV2ガンダムと
殺り合ったらどうなるんだろう。
旧MSVブームに慣れてた身には06Rシリーズとか超強力に見えていたが
冷静に考えれば総合的にはハイザックにも及ばないはずなんだっけ…?
971通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:28:50 ID:???
>>967
CCAと種のクロススレに、νが嫌いな人が来ても精神衛生上よろしいわけがないので、
速やかに出ていくことをお勧めします。
972通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:29:45 ID:???
>>966
そうかな、ZはまだしもZZは各部ごとのデザインはともかく
総合的にはコンセプトもシルエットもかなり初代に立ち返ってると思うけど。
それこそへの字口も含めて…ね。
973通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:32:05 ID:???
>>967
??「その願い、叶えてあげるから僕と契約して魔法少女になってよ!」
974通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:34:49 ID:???
>>967
そうやって自分の意見を否定されるとすぐに他人を自治厨扱いか。

このスレ的にアムロが乗るのは基本νになるだろ?
なのによくνが嫌いでこのスレに来るなぁと、誰だって疑問に思うんじゃねぇの?
975通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:37:44 ID:???
クロスオーバー系のスレが好きなのさ・・・
荒らされてすっかり数が減っちまったがな・・・
もうまともに稼動しているのはここだけだ
976通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:40:58 ID:???
>>970
普通に考えてV2の圧勝
ユニコーンに関してはサイコフレームをつかったアンチサイコミュシステムをつかえればかてるんじゃあないかとはおもうけど。
どっちかという一発限りの電子戦って感じではある。
977通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:41:05 ID:???
>>970
GM2やハイザックは
装甲以外ファーストガンダムより高性能
978通常の名無しさんの3倍:2011/02/18(金) 23:47:29 ID:???
>>976
サイコミュ使わないV2にサイコミュジャックは使っても意味ありません。
つかアンチサイコシステムなんかユニコーンにはありません
979通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:05:50 ID:???
埋め
980通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:06:55 ID:???
後発の作品でも時代が前のは評価が難しいよね。MK−2よりステイメンやフルバーニアンの方が強そうに見えるしね
981通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:13:39 ID:???
>>980
いや、そいつらのスペックはZ越えてる
完全にオーパーツというか、設定がおかしい
抹消されたという設定とはいえ、やりすぎ
982通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:26:56 ID:???
ラストのユニコーンは手かざしでミサイルを破壊というチートがあるから、
V2とかも機体ジャックされかねないかも。
983通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:39:23 ID:???
>>981
ジムカスタムでも、ロートルのバニングとはいえレッドアウトおこししかける機動してるし
あのスペックはどうなんだという疑問はある
984通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:41:20 ID:???
>>975
最後の一つとやらも荒らし潰す気か。

>>982
つ「15年前の装備が、現代戦で通用するか!」
システムとして存在した以上、ソレに対する対策はあるだろうね。

本来世代の違う兵器ってのはキルレシオも酷い事になるもんだしなぁ。
ジェガン及びその改造型は確かに高性能だったんだろうが
T-72戦車がM-1戦車に鏖殺され、F-15とF-22のキルレシオが三桁になってしまうように。
F-91劇中でジェガンがそれなりの抵抗をしていたのは、結構頑張ってたんじゃないか?
フロンティアサイド駐留軍なんて連邦軍の中でも傍流(主力は地球とか宇宙艦隊とか)だろうし。
985通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:54:10 ID:???
>>984
どっちかというとGキャノンがしょぼかった気がする>F-91
986通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 00:57:55 ID:???
ちょっとでも意見を異にしたらを敵と見なして攻撃するとかお前ら鉄仮面の集団かよ
987通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 01:00:58 ID:???
まぁ煽り耐性低いよなぁ
ちょっと餌投下されただけでコレだけの食い付きとか…
988通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 01:02:17 ID:???
ちと関係ないが
エンジェルハイロゥって一番外側のリングの直径120kmもあるのね…(笑
最内のやつが20km
立体的に展開してるから高さだけで50km以上あるよなぁ…
底部が海面ギリギリにあっても、最頂部は成層圏より上か…

デカいにほどが…というかアレが大気圏突入できるんだからスゴい(笑
989通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 01:22:26 ID:???
>>986-987
埋めになってんだから生暖かい見てやれ
990通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 01:28:39 ID:???
>>989
つか埋めるためにやってんだろ(笑)
ほとんど煽りと関係ない雑談やがな
991通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 01:40:09 ID:???
おむすび埋んめぇー!
992通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 02:07:59 ID:???
>>972
RX-78をデフォルメして単独でGアーマーに変形できるようにしたのがZZだよな。
993通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 06:31:51 ID:???
>>984
ラストのユニコーンのチートはシステムじゃないから、対処は無理な気がする。
994通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 06:44:46 ID:???
ベルトーチカの子供が17〜18歳位になるのは宇宙世紀何年頃だろう?
それくらいの年代で話作れない?
995通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 07:48:25 ID:???
>>994
アムロの子供がその年齢になるころは
18になるのは111年、F90とゾーリンソールのロールアウトした頃くらい



たしかCCAは93年の春先だったはずで、アムロがベルの妊娠に気が付いてなかったからまだお腹が大きくなるまえだろうから、生まれたのは秋か冬あたりじゃないだろうか
996通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 08:32:49 ID:???
>>994
新進気鋭のエンジニアかテストパイロットとしてF90や91の開発に関わる妄想とかができるな(笑)

F91本編の事件が起きたときにはCCAのアムロと同じ年になっとる
997通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 10:53:57 ID:???
埋め
998通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 11:12:21 ID:???
埋め
999通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 11:14:39 ID:???
埋め
1000通常の名無しさんの3倍:2011/02/19(土) 11:16:42 ID:???
1000なら今日のん兵衛氏降臨
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