ストフリ山積みWWWWWWWWWWWWwwwww

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494通常の名無しさんの3倍
>>491
この映画を批判するのは簡単だ。
事前に報じられていた「宇宙人との対決」だけをとっても、
ガンダムファンを裏切るに余りある。
自分はファースト世代だが、ガンダムの魅力と言えば大きく2つ。

@ シャアvs.アムロに代表される「人と人との魂の掛け合い」と
 「モビルスーツ戦のカッコ良さ」との組み合わせのカタルシス
A 等身大の登場人物たちが、否応なく戦争に巻き込まれ
  運命の大きなうねりに翻弄されていく大河ドラマ独特のスケール感

しかしこの19年ぶりの新作映画には、そのどちらもない。
敵が宇宙人では「魂の掛け合い」が生まれるはずもなく、宇宙人と戦うのは登場人物たちばかりで戦争ドラマらしいスケール感にも乏しい。「これがガンダムか?」と問われれば、答えに窮するほかない。

しかし。それでも、この映画は「病み付きになりそうな魅力」で溢れている。
まずは戦闘シーン。
その物量と迫力は、これまでのあらゆるSFアニメのそれを軽く凌駕している。どんなアンチ派も、戦闘シーンの充実ぶりを認めないわけにいかないだろう。
敵が宇宙人という意味ではシンプルなストーリーなのに、案外、細かな複線も張られていて、観終わってみると、確認したくてもう一度観たくなってしまう。
テレビシリーズの登場人物たち一人一人に活躍の場面があるのも心憎い。とりわけグラハムの活躍の仕方には思わずニンマリしてしまった。
「来るべき対話」を体現したラストのオチ(これはエンドクレジットの後なので、上映終了まで座席を立ってはならない)も、賛否両論が吹き出ること必至だが、SF映画らしい奔放さに溢れている。

「劇場版ガンダム00」は、王道のガンダム映画にはほど遠いが、テレビシリーズ未見の人でも楽しめるハリウッドSF大作の趣きがある。
と同時に、観終わった後に批判やツッコミも含めて誰かとこの作品について語り合ってしまいたくなる、不思議な魅力に溢れた作品でもある。