ハイネ機設定
地球連合との戦争末期、ザフトは最強のモビルスーツとして
ZGMF-X42Sデスティニーを投入した。
長らくその存在は、シン・アスカが搭乗した一機のみだと思
われてきたが、近年公開された史料から、その他にも同型機
が存在することが明らかになった。ザフトは、デスティニー
を効果的に運用するための特殊部隊編成の構想を抱いていた。
「コンクルーダーズ」の名称を与えられるはずであったこの
部隊は、各地の戦線から選抜された戦績優秀なパイロットを
集め、主力MSにデスティニーを配備して編成される予定だ
った。ザフトは、最強のモビルスーツとパイロットを組み合
わせた部隊で連合の戦力を一蹴しその戦意を阻喪させること
を企てていたのだ。
ハイネ・ヴェステンフルスはその一員に選ばれ、専用に調整
されたデスティニーの製造も開始されていた。しかし、ハイ
ネは機体の完成直前に戦死し、部隊も実際に編成されること
はなかった。
主を失ったデスティニーは、今もザフトの兵器保管庫で目覚
めの時を待ち続けている。