ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXV

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1通常の名無しさんの3倍
ガンダムSEED DESTINYで主人公の座を追われたシン=アスカが
今度こそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXW
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1252775869/

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://arte.wikiwiki.jp/

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10411/1230163812/l50

新規職人さんも随時大歓迎です。
2通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:06:38 ID:???
                     _____
      , --''´ ̄ ̄`ヽ   /
     /         \/     い
   ,ノ /^Vルヘゝ 、    ヽ    や
    { l        \     ',   こ
    ゝノ    /       〉    !   れ
    {,ィ二ヽ{ ゝィニ二ヽ { , 、 /    で
    .{ ::::::::: j / :::::::::::  f /r.! |    い
    fl   _r__,    シ.{6ノノ     い
     !ゝ{,.-ェェ 、 ̄ヽシ |く.|       ん
     | i  一   ̄ i リ l |     だ
    ゝ      i /'"´.|
 _, -‐「ヽゝゝ -‐''´ヽ / |
      | |ーif=='"´| l/ |
     l |  |||      | /  \
     ` \|lL  -‐'´
3通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:11:41 ID:???
乙!!ホントに乙!!!

ついにXXXVか…
4通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:20:19 ID:???
>>1
5通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:49:38 ID:???
首領のアフロに代わって>>1乙!!
6通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 23:58:20 ID:???
>>1乙しすぎる、お前達は。
7通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 00:55:07 ID:???
>>1乙は市民の義務です、コンピューター様
8GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/16(金) 07:59:55 ID:???
新スレ立てお疲れ様です。
9通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 22:01:28 ID:???
>>1乙です
XXXV記念に姫様のお握りを…
10通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 23:27:12 ID:???
俺たちのプラン>>1乙!
11通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 01:02:27 ID:???
早速だがDT社を見て童貞社と連想した奴は俺だけではないと思いたい
12通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 03:07:42 ID:???
>>11
い、言いやがった!
こいつ、恐ろしくて言えなかった事をあっさりと言いやがった!
13通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 04:40:53 ID:???
>>11
俺達に言えない事を平然と言ってのける!
そこに痺れる憧れるぅ!!
14通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 05:41:32 ID:???
童貞!童貞!
……そういやここのシンって童貞率どれくらいなんだろ
15通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 06:09:32 ID:???
スレの趣旨的に種死本編後だから、DTの可能性は
どのシンもほぼ0%のはずでないの?
16通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 07:58:04 ID:???
おまえらはなにをいっているんだw
17通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 08:11:03 ID:???
全く、朝から童貞だのなんだのと……くだらないな。
そんな事よりも自分が世界の為に何ができるか考えなさい。
18通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 08:36:23 ID:???
俺が…世界の為に……?
………………………………………ガルナハン音頭でも踊ってくるか…
19通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 11:31:08 ID:???
>>15
何で種死アフターだとそうなるの?
20通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 11:57:52 ID:???
敗北からくる喪失感から自暴自棄になったシン。
若さから来る劣情に身を任せ、隣にいたルナマリアを無理矢理押し倒し、とても口にできないあんな事やこんな事を……
これはもう責任とるしか無いわよね?

「書き込む、と……」
21通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 12:00:51 ID:???
>>17
名護さん、こんなところでなにやってんだ。
22通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 12:06:08 ID:???
シンのボタンが欲しいんだろう
23通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 12:51:44 ID:???
>>20
姉妹スレルナ自重w
24通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 13:16:41 ID:???
みんな聞いてくれ、俺は大変な事に気付いてしまった!
名護さんの愛称は753。 ここで重要なのは最初の7だ。
このスレで7と言えば一人しかいない。 エコー7こと7子だ。
ここでもう一度753と言う数字を良くみてくれ。
7はエコー7、5は子、3はさん……つまり753とは7子さんと解読できる。
名護さんと7子さん。二人が偶然同じ呼び名をもつ事があるのだろうか? いや、無い。 
共通点は他にもある。 両者共、パワードスーツの扱いに精通している事だ。
此処から導かれる結論は一つ!
エコー7は名護さんの子孫だったんだよ!
25通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 13:18:10 ID:???
>>20
どう考えてもルナマリアが傷心のシンを手ごめにしたんでしょう。間違い無い!
全く、傷ついた相手を思いやるって気持ちがないのかしらねぇ?あの誤射マリアは

「送信っと」
26通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 13:55:37 ID:???
シン・アスカが童貞なのもみんなキラ・ヤマトって奴のせいなんだ
27通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 15:23:00 ID:???
いいスレだ
感動的だな
だが無意味だ
28通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 18:02:06 ID:???
砂漠の虎スレっぽくなってるぞ微妙にw
29通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 22:49:19 ID:???
土日なんだし投下ねぇかな〜
30通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 23:41:11 ID:???
そういや、スレチだったらスルーしてくれていいんだけど、ここ以外で逆シンネタとかって読めるのか?
というか、シン厨だからシンメインであれば良いと言えば良いのだが…
探そうにもBLか、ラクシズ悪悪悪って感じの露骨なアンチものにかち合ってばかりなんだ。

31通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 23:43:05 ID:???
露骨アンチがアウトだと、某ファイナルを薦めるわけにもいかん感じか
あそこはアンチっつーか、もはやネタ扱いなレベルだが
32通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 23:51:45 ID:???
メタなネタとか、コミカルなのが好みというのもあるんだが、余りにも邪悪なラクシズ像とか、ハード路線は読んでいて何かスゲー消耗する…
33通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 23:56:21 ID:???
そうだよな、ラクシズアンチにしなくても良いラクシズのSSはいっぱいあるのにな。と某黒ウサギとお姉さんが好きな俺が言ってみる。
34通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:01:02 ID:???
黒ウサギなぁ。一時期あのスレにも居たけど、段々ついて行けなくなったんだっけ

アフターは本編消化後が前提だからどうしても、綺麗にするのは無理が出る以上、
どんなに頑張っても綺麗なラクシズってのはなかなかに難しい
35通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:02:19 ID:???
ちょ、おまw
確かにあれは良いラクスだ。
つか、腐の人なのにあの作者さんはホモくさくねぇし、ラクスはラクスの癖にやけに可愛いw

シンが女タラシの気があるが。
36通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:05:29 ID:???
オススメのエターナル級フォースブリザードが出てくる長編SSがあるんだが……
いや、万人向けじゃないけどな。特に国やら歴史やらを笑い飛ばせない人には。
37通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:06:18 ID:???
>>34
あのスレはなぁ…途中までは俺も常駐していたんだが…荒らしが酷かったな。
粘着な奴による無双→なぜなに作者スレ抜け→途端に荒み出す→あぼーん
な流れが見ていて痛かったわ。つか、あそこに投下してた絵師も一緒に抜けてったからな。
38通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:23:11 ID:???
女たらしか
己の体一つで女3人と戦うシンなら読んだことあるが

スパロボだけどな
39通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:24:17 ID:???
比較的マトモなラクシズなら前に少しだけ話題に出た 種螺旋とか あっちはどうもシン敵役っぽいが
40通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:29:50 ID:???
>>38
性的な意味で?
41通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:31:36 ID:???
>>38
arcadia xxx板のアレか
あれはテンポが良くて好きだな
42通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 00:35:52 ID:???
>>38
まぁ、ナチュラルに数股かけてるアフターのシンもいるわけだしなww
43通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 01:24:00 ID:???
>>40
最終的に二股ルート確定(性的な意味で)なシンも居る訳だが
44通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 01:28:54 ID:???
>>32
コミカルだったりメタなのが好きなら、シン×セツコでシン×ラクスの小説書いてる人の作品は
おススメだったりするよ。アフターものはギャグはキラもラクスも皆良い感じに仲良くて、逆シン
自体をパロッたようなハッチャけぷりが面白い。
シリアスものも恋愛要素が嫌いじゃなくてシンが好きなら楽しめると思う。
ガチでラクスが嫌いじゃなければだけど。
45通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 06:47:39 ID:???
逆襲ネタになるか展開次第だが新人スレのWクロスのは?
シン主人公だったが
46通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 08:30:49 ID:???
ガチでラクスは大嫌いだが マトモになるなら許せる
マトモでない場合はそれなりに酷い目に合うなら許せる
なんとなく氏のはマトモだけど 酷い目にあってるのがいいw
47通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 09:10:41 ID:???
マトモじゃないラクス→酷い目に遭って欲しい
深淵に落ちたラクス→酷い目とかそういうレベルではない。作者のSAN値が心配。

まじめなラクス→まじめすぎるから酷い目に遭いそうだけど、不思議と酷い目に遭えとは思わない。
まじめに狂ってるラクス→もうどーでも良いやwwwって気分になる
4832:2009/10/18(日) 09:41:43 ID:???
>>44
探し当ててみた。かなり好みのノリで満足。てか、黒ウサギの生みの親だったんか。
他のストーリーも良いというか、エロくて血生臭くないシンが何だか新鮮だったよ。
もし他にも心当たりあったら教えてくれると嬉しいッス。

>>47
>まじめに狂ってるラクス→もうどーでも良いやwwwって気分になる
超わかるwwくどいくらい電波っぷりとか狂いっぷりとかアンチぷりを見せられるとうんざりするな。
49通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 12:55:43 ID:???
種死アフターだったらifスレの宇宙クジラのが今注目株。
主役はキラっぽいけど、一見平穏なのに読んでてやばい感じがしてくる。最新分でついにピンクのやばい面が現れた。
50通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 13:35:08 ID:???
ああ、あれ面白いなぁ。キラが主役のアフター物で初めて面白いと素直に感じた。
51通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 13:49:02 ID:???
シンセツスレはまとめwikiがまだ生きているわね ttp://www27.atwiki.jp/sinsetsuz/
続編ってか、プラスディスク?出てから一気に下降していったな〜。懐かしい

色々見ていると、ラクシズ4馬鹿って本当に勿体ない素材ではあるよな。自分たちのやっている事に責任を持ってさえいれば・・・
52通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 14:08:04 ID:???
>>51
まぁ、中心になって投下していた人は健在だから問題無いさ。
現にシンセツスレの人間は件の人がブログ立ち上げるや否やすっぱりスレを見限って行ったからな。
ある意味ザフトを抜けたアスランよりも早業だったな。
53中身:2009/10/18(日) 14:14:27 ID:???
皆さんおはようこんにちはこんばんは
熱が出てしまって筆が止まってしまっている為、次の投下は来週になると思います。
誠にスイマセン(;´Д`)ゴホゴホ
54通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 14:24:54 ID:???
>>中身氏
お疲れ様です。インフルエンザも流行っていますので身体第一で。続きは、マターリお待ちしておりますぜ
55通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 19:51:00 ID:???
図らずも投下ラッシュになる時もあれば、構想・執筆タイムやあるいは
体調不良が重なってしまうこともありえる訳ですな、
皆さんくれぐれも健康と表稼業第一でゆるゆるとやっちゃってください。
56通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 20:32:27 ID:???
ラクシズ露骨アンチでも、完結している話が読みたいです。
何かオススメありますか?
57通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 20:48:02 ID:???
完結してる作品なら作品を語るスレとかので聞いた方が知ってるだろ
俺は知らん
58通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 20:55:03 ID:???
>>56
そもそもアフターモノ自体が少な(ry
59通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 20:57:22 ID:???
まぁ、某ファイナルが鉄板だろ。人は選ぶが
60通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 21:03:35 ID:???
ラクシズどうこうより右思想に耐えられるかが問題。日本編は流し読み推奨。
61通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 21:11:51 ID:???
別にアフターに限定しなくていいシンものなら量は増えるんだけど
それだと、このスレでやる意味ないからな
62通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 00:11:16 ID:???
>51
本編ではいい感じを匂わせてフラグ立てたのに、続編では見事にフラグ粉砕でもされたの?
63通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 00:37:49 ID:???
いや別に
ただレイ・タリア・ステラ死亡が正史になっちゃったりステラと同ポジのムラサメさんが常連補正で生き残ってるだけ
64通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 00:40:21 ID:???
もともとシン×セツコのフラグなんて立っちゃいねぇよ
住人の妄想が生み出した産物だし
本編のシンとレイの組み合わせにカミーユとセツコが追加されたくらいだな
65通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 00:43:40 ID:???
まぁ、結局某氏が去った後のあそこは見るも無惨だったからな。
文句や愚痴、罵倒やらが飛び交うは、粘着野郎は開き直りかますわでズタズタだった。
そのくせ投下する人間は出ないし、出ても叩かれてすぐにいなくなるという悪夢のような展開。
早々に見限った判断が今となっては正しかったな……
ブログでスレに未練無く書いてる某氏を見た時は、スレの衰退を見ていた俺からすれば何と言うか…
女性は強いと言ったところか。
66通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 01:04:52 ID:???
いい加減スレチかつ長文うざい
67通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 01:54:01 ID:???
どうもです。
21話仕上がりましたので投下させていただきます。

前回(request20.5)のあらすじ。
BGM:ライオン
エザリア(フリフリの服)
「胃が痛くなる♪ 頭痛が酷い♪ 小皺増えていく〜♪ この騒動終わるまで〜♪ 私、眠れない〜♪」
遺作「は、母上!?」
シン(うわぁ……) ルナ(ヤケクソね……) レイ(誰得……?)

機動戦士ガンダムSEED
逆襲のシン・アスカ Mercenary Of Red
request21


最後まで残存していた唯一の有人機ザクスピードの撤退により戦闘は終息をむかえていた。
捕虜と撃破、撃沈した残骸回収の為の後続艦隊到着と同時に来た輸送船にシェダー隊を乗せ、
ミネルバ隊と支援に来た連合部隊は後退しようとしていた。
「各隊は部隊毎に一機ずつ着艦してください」
全ての機体が戦闘により殆ど推進剤を失っていた為、やむなくミネルバへの着艦が許可された。
「大西洋連邦所属、フラッグリーダー着艦するぞ」
両腕の無い黒いウィンダムが器用にスラスターを吹かし、機体を制御すると自身の母艦であるかのように、軽やかに格納庫へと滑り込む。
「凄いですね。 一回のアプローチで成功しちゃいましたよ」
「うちの若いのにも見習って欲しいね」
慣れない、一度も訓練のした事が無いだろうザフト艦への着艦を難なくこなす大尉にアビーは感嘆する。
アーサーは警戒の為、辺りを旋回する艦載機隊を見ながら、苦笑いを浮かべていた。
もっとも、プルデンシオ、デュークと連合各隊ではキャリアが違いすぎるので比べるのは酷と言うものだろう。
ウィンダム隊の着艦の後、オーブ、ミハシラ、リーカ・シェダーのザクR2FW(迎えの輸送船に空きスペースが無くミネルバに着艦)もベテランらしく問題無く着艦していく。
問題があったのは寧ろ、ミネルバの方だった。
「おーい、俺はどこに入れば良いんだ?」
「すまない、ウイングが当たっているから畳んでくれないか」
「あ、申し訳ない……ヤマダもっと離れろ」
「狭いんだから無理ですよ」
「ウィンダムはもう少し奥に詰めて貰え! 身内は後だ!」
バケツをひっくり返したような騒ぎに、ヴィーノの怒鳴り声が格納庫に響く。

ミネルバには先代から続く悪しき伝統があった。
即ち、艦載機隊が定数に満たない。 つまり、格納庫が満載になった事が無い。と言うものだ。
ミネルバの定数は三個小隊9機である。
これに予備機3を足して12機で満載になるわけだが、一度もそんな数を積んだことが無い。
進水当初の予定では、インパルスにザクとゲイツRが二機ずつ、アビス、カオス、ガイアで8機。
調整の遅れたセイバーを加えて9機で定数、セイバーと同時に、3機の予備機を載せて、満載12機となる“筈だった”
ところが、初っ端セカンドシリーズの3機が奪取され、ゲイツ2機が撃墜。
思わぬ大気圏突入、開戦に、機体の補充も出来ずにいたところ、無理を通してセイバーとグフを補充。
再び5機編成に戻るも僅かな期間の内にグフとセイバーが撃破され、再び3機に戻り、その後、最後まで定数を満たす事はなかった。
ミネルバIIが完成し、旧ミネルバクルーが搭乗した後は、デュランダル派の生き残りのレッテルを張られ、冷遇から一小隊、3機分の確保がやっとだった為
ミネルバのジンクスはまことしやかに語り継がれていくことになった。
68MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 01:55:56 ID:???
おっと、鳥付け忘れた。

だが、その反面、ミネルバ艦載機隊のパイロットの質は非常に高かった。
いや、高くなくては生き残れなかったと言うべきか。
ミネルバであまり活躍の出来なかったルナマリアが後にスーパーエースと呼ばれる事を考えれば、他部隊との戦闘密度の差が分かるだろう。

(ああ、神様、羽鯨様、ジョージ・グレンさま。 俺が何か悪い事をしたのでしょうか?)
今までの無かった事態にヴィーノは完全にパニくっていた。
「班長、自分達はどこに入れれば良いんですか?」
休む間も無く、後で良いと言った身内、ガルバルディβの二機が着艦する。
「お前ら外!」
プルデンシオの問いに思案する間も無く即答するヴィーノ。
「んな無茶な……」 
一方的に言い放つヴィーノに不満げな声を漏らすデューク。
「しょうがないだろ、12機満載の倉庫に14機積めないんだから!
 甲板にワイヤーで固定しとけば、損傷も無いんだから大丈夫だよ!……降りる時どっか飛んでくなよ!」
「へーい」 「了解です」
ヴィーノの言葉に二人は渋々格納庫から機体を出す。
2機露天駐機し、ウィンダムが3機、ムラマサが3機、ミハシラが3機にザクR2FWで10機。
残ったのは2機、シンとルナマリアだ。
『ガルバルディα、戻ります』
オペレーターの鈴の音のような声が格納庫に響き、次いで赤いガルバルディαがスラスターを咳き込ませながら格納庫に滑り込む。
普段割合派手に着艦するルナマリアにしては珍しく静かに着艦したのにヴィーノは首を傾げた。
だが、その疑問は直ぐに解けた。 
正面から見れば、殆ど損傷が無いように見えるが、その背中は酷い有様だった。
トライフォース3本のフィンスラスターの内、上の2本は完全に吹き飛び、各部のバーニアが焼けついていた。
「また派手にやったな、ルナマリア」
修理(この分だと取り替えたほうが早いだろうが)の手間を頭の中で算段しながら、思わずヴィーノの口から溜息が漏れ出る。
「言われないでも分かってるわよ……悪かったわね」
言葉少なくルナマリアは謝る。
顔は見えないがおそらくコックピットの中で口を尖らせ、頬を膨らませているのだろう。
「本体からしてかなり痛んでるし、トライフォースはもう駄目だな……シルエット破棄して、手前のハンガーに行ってくれ」
ルナマリアの顔を想像し、誰にも分からないように含み笑いをしながら、ヴィーノは笑っているのが悟られないように手前のハンガーを指差す。
「りょーかい」

「さて、ようやく最後か」
ハンガーに機体を固定するルナマリアを眺めながらヴィーノは呟く。
辺りを見渡すと先に着艦した機体の固定が終わり、やることの無くなった暇なパイロット達がキャットウォークや床で物珍しそうに艦内を眺めている。
一瞬、ヴィーノの頭の中に軍事機密とか部外者観閲禁止等の単語が頭に浮かんだ。
「流石新鋭艦、イズモ級と比べると広いな」
「イズモ級は狭いからなぁ」
「AA級とも違い洗練されている」
「対立関係にあったとは言え、学ぶべき点も多いですね」
(放って置いて良いのか、アレ?)
69MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 01:57:07 ID:???
「インパルスエクシード、着艦するぞ。 進路空けてくれ!」
「 ! インパルスが来るぞぉ! パイロットと機材退かせ!」
怒鳴るようなシンの声に今まで考えていた事を頭の片隅へと放り投げ、ヴィーノはすぐさま頭を切り替え、自分の仕事へと戻る。
整備員と屯していたパイロット達に指示を出し、インパルスの進入経路を確保。
「進路良し。 入れるぞ」
手元の通信機でオペレーターへと連絡を取る。 
『進入経路クリア。 着艦どうぞ』
オペレーターの声が聞えた直ぐ後、インパルスエクシードが左手に長槍を携えながら格納庫へと入る。
ミネルバIIの床に足をつけた瞬間、エクシードがバランスを崩し、倒れこむような体勢で静止ロープと防護ネットに受け止められる。
記憶の中では着艦に梃子摺った事の無かったシンの姿に、ヴィーノは首を傾げるが、理由はすぐに分かった。
「シン、長物を仕舞って……右腕やられたのか」
思わぬ光景に、唖然とすると床を蹴り反動を付け、インパルスに近づく。

旧ミネルバに於いてインパルスがダメージを負ったまま帰還するのは稀であった。
理由は二つ。 戦場で破損したパーツを取り替えられるインパルスの機体特性とシンの腕によるものだ。
ルナマリアが被弾するのが珍しいことでもなかったのが、インパルスに乗った途端そんな事がなくなったのが前者のいい例だろう。

「アスカさん。 そのままじゃ入れないでしょうから対艦刀持ちますよ」
格納庫での様子が見えたのか、甲板上でワイヤーでの固定を待っていたプルデンシオのガルバルディが格納庫に顔を出す。
「ああ、すまない」
立ち上がったインパルスが片手で器用にロンゴミアントをガルバルディへ渡す。
ロンゴミアントを受け取った瞬間、ガルバルディが揺れ、バランスを崩し掛けた。
「あっ、大丈夫か?」
「……ええ、すみません」
(重い。 対艦刀連結させたよりも遥かに。 こんな、持ってるだけでバランスを崩しそうな物、普通に振り回してたのかよ……)
顔には出さなかったが、プルデンシオは内心、軽々と振り回すインパルスエクシードの性能と平然とそれを操るシンに驚愕していた。

「シンこそ大丈夫か? 顔色悪いぞ」
通信モニターの青ざめたシンの顔に気付いたヴィーノはシンに声を掛ける。
「ありがとう。 大丈夫 ちょっと疲れたんだ」
「そうか、なら……良いんだ」
明らかに憔悴した笑みを浮かべながらも、目にだけ力の篭ったシンにヴィーノはそれ以上何も言えず黙り込む。
70MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 01:58:29 ID:???

「シン君、何かあったのか?」
「ジャンさん……」
パイロットスーツを着たまま、キャットウォークからインパルスのコックピット上へと飛び移ったジャンは接触通信を繋ぐ。
「知っていたんですね。 ユニットの事を。 ロウさんがギガフロートにいた理由がやっと分かりましたよ」
諦観にも似た、今まで表に出さなかった感情と声をシンは上げた。
ロウはユニットの大本、GGユニットを所持しており(所持と言う言い方は正確ではないが)ユニットにも多少通じている。
ロウがギガフロートにいたのはRBユニットの為だと推測が出来た。
「気付いたのか。 すまない。 私はunitRBの“正体”を知っていて黙っていた。 それに関しては言い訳はしない。 ただ、一つだけ言わせてくれ。
 RBユニットに関わった人間は、ロウ・ギュールも局長も、悪意を持っていた訳ではない。 それだけは、それだけは信じてくれ……」
シンの言葉に表情を引き締めるとジャンは頭を下げた。 
「……分かってます。 ただ、理解は出来ても、納得は……出来ません」
「そうか」
変わらぬ表情のまま、シンは僅かに感情の炎が宿った、困惑の色が隠せない赤い瞳でジャンを射抜く。
様々な感情の入り混じった複雑な表情を浮かべジャンはインパルスから離れた。
「(キャリーさん?) シン、立ち止まってどうかした?」
ジャンと入れ替わるように来たルナマリアが、首を傾げながらインパルスへと接触する。
「あ、ルナ……。 後でちょっと時間作れるか?」
ルナマリアの姿を視認したことで、シンの瞳の中の炎が僅かに沈静化して行く。
「え? ええ、構わないけど。 今じゃ駄目なの?」
「……悪い、二人だけで話したいんだ」
「うん、分かった。 降りたら控え室で待っていて、私はブリッジに用があるから」
シンの何処か切羽詰まった様子に気付いたのか、怪訝そうな表情でルナマリアは静かに頷いた。



パイロット控え室

パイロットスーツを脱いだアンダースーツ姿のシンが、他のパイロット達から離れた簡素な作りの椅子椅子に腰掛けていた。
そわそわと落ち着かない様子で、体を動かし、手に持ったパックコーヒーを口にする。
「相変わらず、プラントのコーヒーは香りだけだな……」
何事か、訳の分からない事をブツブツと呟きながら、ただ一心にコーヒーを啜る。
「酸味も苦味も素っ気もねぇ……」
文句言うなら飲まなきゃ良いのだが、その目に何も映す事無く虚空を見つめる。
周囲を全く気にしない程集中し、思考の渦にのまれながらシンは状況と事実を纏め上げていた。
一つの事象に対し、一人で悩み考え込むのは4年前から変わらないシンの悪癖だが、思考を纏め上げ今後の指針を纏める為に一人思案するのは傭兵赤鬼としてのものだ。
だが、考えれば考える程シンの中に行き場の無い感情が蓄積していく。
71MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 01:59:52 ID:???
「何かあったのか、シンの奴?」
「さぁ、知らないわね。 キャリーさん近くにいたんですから何か知りません?」
「……まぁ、色々あってな」
「まったく、何か考え込むと周りが見えなくなるんだから……昔っから変わらないわねえ」
「昔って言うと……セカンドシリーズのテスト時期ですか?」
「なんつーか、話しかけ辛いっすね。 ってか無理っす」
「そんな道理、私の無理でこじ開け……」
「隊長、暫く黙ってましょう」
「空気読みましょうぜ」
「自重しねえなぁ、あの人」
「ま、話しかけ辛いのは確かな訳で」
「いっそ行かせてみます?」
周囲の人間を近づけさせない雰囲気を纏ったシンに、周囲の人間も声が掛けられず遠巻きに見るしかない。

「あれ? ずいぶん静かね」
扉が開く音と共に、空気を読まないのん気な声が室内に響く。
その場にいた全員の視線が声の主、ルナマリアへと向かう。
着替える暇がなったのか、パイロットスーツはそのままに胸元を開けている。
視線を向けられたルナマリアは空気を読まないのか、あえて気にしないでいるのか。
いずれにせよ、表面上には見せることなくアホ毛を揺らしながら、不思議そうな顔でシンへと近づく。
「お待たせ、人目に付かない方が良いなら私の部屋で良い?」
ルナマリアのあくまで軽い調子の声に、シン思考が断ち切られ、憂鬱としていたのが削がれる。
「ああ、悪い」
軽く頷き、何処か気の抜けた声を出すとシンは立ち上がり、確認したルナマリアは出口へと歩いていく。
その途端、室内に充満していた緊張感が消えたのにシンは気付く。
今までそんな空気にも気付かず、自分がその空気を作っていたことに気付いたシンは頭を下げると気まずそうにルナマリアの後を追った。

廊下へと出たシンはルナマリアの後を追いながら、ふと窓に映った顔を見る。
(うわっ、ひでぇ顔だな……)
額にしわを寄せ、吊り目がちな目が更に吊りあがり、人を殺した後の殺人鬼のような顔になっていた。
「はぁ……」
あんまりな自分の顔に思わず、シンの口から溜息が漏れ出る。
「どうしたの? 溜息なんか付いて?」
何時の間にか居住ブロックに入っていたらしく、歩きながら歩きながら部屋番号を確認していたルナマリアが振り向く。
「自分の馬鹿正直さを改めて再確認して、反省してる所だ」
憮然とした表情でシンは答えを返す。
「ふーん……ま、いいけどね」
今更気付いたのか、と言わんばかりに言わんばかりに鼻を鳴らすと、部屋のロックを解除。
振り向くことなく手をひらひらと動かす、続けて入れと言う事らしい。
72MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:01:06 ID:???
「一人部屋か」
「これでもミネルバ艦載機隊の隊長だから」
旧ミネルバでアスランが使っていた部屋に相当するのだろう高級士官用の室内は案外広い。
意外に居住ブロックの狭い艦内で個室を与えられるのはそれなりの地位立場にいる証拠であった。
室内はルナマリアにしては珍しく整然としていた。 と言うよりも必要最低限の物にか置いていなかった。
生活感のしないその部屋は、シンにかつての戦友、レイを思い出させた。
「その辺に座ってよ」
「椅子無いからベッドに座るぞ?」
書類が大量に置かれた机から椅子を引き出しルナマリアは座り、シンはベッドへと腰掛け手を目の前で組む。
「で、話って何? あんたがそんな顔してるって事は、よっぽどの事でしょ?」
足を組み、何時の間にか手にしていた飲料パックにストローを挿しながらルナマリアは問い掛ける。
「ん……分かるか?」
ルナマリアの言葉にシンは少し驚いたような顔を見せる。
「なんとなく、ね」
苦笑しながら言うルナマリアにシンも僅かに笑みをこぼす。
だが、その笑みはすぐに消え、シンは言葉を口にするのを躊躇う。
ルナマリアもそんなシンをせかすようなことはせずにシンの言葉を待つ。
「レイが、レイが生きてた。 正確には、レイの脳がだけど」
時間にして1分ほど過ぎた時、意を決したようにシンがゆっくりとしかし、力強く口を開く。
「えっ?  ごめん、言ってる意味が分からない」
「……インパルスエクシードの中にあった戦闘支援システムRBがレイだったんだ」
「ちょっと待ってよ、どういう事!?」
シンの放す衝撃的な内容──かつての戦友レイ・ザ・バレルの生存、しかも脳のみ─に思わず声を荒げるルナマリア。
「俺に聞くな! 俺だって分からないんだ! っ……悪い、これじゃ八つ当たりだ。 
 クソっ、4年も経ってるのに、一枚剥げば未だにガキのままか。 情けねぇ」
キラに会った時と違い、壁に八つ当たりをしなかったのは自重した為か。
「あんたのそういう所は分かってるから、気にしてないわよ」
「それは嫌味かよ? 多分だけど局長なら、全てを知っている」
諦めたように言うルナマリアにシンは僅かに眉をひそめ、答える。
「ならアーモリー1に着き次第、局長の首根っこをとっ捕まえて、問い質すってことね?」
「ん……そうなるな」
言うと同時に立ち上がった、やたらとアグレッシブなルナマリアに軽くひきながらシンは頷く。
元々ポジティブではあったが、シンのいなかった4年間になにがあったのか、呆然とルナマリアを見ていた。
「な、何よ……人の事じっと見て」
シンの視線に気付いたのか、ルナマリアは怪訝そうな顔を向ける。
「いや……なんか、雰囲気変わったなぁと思ってさ」
「そりゃ変わるわよ。 4年も経ってるし、人間だもの」
自身の知るルナマリアと今のルナマリアの違いに戸惑うような声をあげるシンに、ルナマリアは肩を竦めて見せた。
「あー、なんていうのかな? あれだ……良い女になったって奴?」
「…………馬鹿! 何言ってんのよ!」
シンの言葉に一瞬固まったルナマリアは内容を咀嚼し終えると顔を赤くし、シンの脛を蹴り上げた。
「痛っ! 蹴るなよ、冗談だって!」
脛の痛みに悶絶しながら、シンは立ち上がったルナマリアを見上げる。
「まったく……」
腕を組み、鼻息荒いルナマリアは仁王立ちしながらもその頬を赤くしているようにも見えた。
73MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:01:53 ID:???
休憩室へと戻ったシンとルナマリアを待ち受けていたのは、冷たい視線ではなく、生暖かい視線だった。
「「……ん?」」
シンとルナマリアは室内の異様な雰囲気に首を傾げる。
「なんですか、ニヤニヤして?」
手近な所にいたエドを捕まえるとドスの効いた声で問いただす。
「いや、別に……」
タイチョウーナニヤッテンスカ?
「なんでもないわよ」
オタノシミデシタネ!
「今更格好つけるなー!」
ウルサイ、ダマリナサイ! ギャー!
シンに詰め寄られながらも、にやけるエドに後ろから野次を浴びせるジェーンにリーカの年長女性組。
別の所では部下にからかわれたルナマリアがデュークに飛び蹴りを浴びせている。
(嫌な感じだなぁ)
「災難だな、シン君」
眉をひそめるシンに苦笑しながらジャンが近づく。
「あ、ジャンさん……さっきは八つ当たりみたいな真似して、すみませんでした」
「いや、黙っていた私にも非はある。 気にするな」
頭を下げるシンの肩を叩くと、爽やかな笑みで微笑みかける。
「はい」
「しかし……」
頷くシン、ジャンの視線はシンの後ろを見ていた。
ヒィー! ギブギブ!  ヤメテタイチョウ! ソレイジョウハシンジャウ!
その後ろではルナマリアが部下二人にストンピングを見舞っており、ゆさゆさと揺れていた。
「しかし、なんですか?」
振り向いたシンは僅かに上の方へ目を逸らし、ルナマリアの足元のかつて人間だったボロクズは見ないようにする。
「あれは、良い……いや素晴らしい胸だ!」
ジャンの言葉にオシダリと大尉を除く周囲の男集が同意するように頷き、次の瞬間エドが顔面を歪ませ、吹き飛んだ。
ジェーンに顔面を思い切り殴打された為だ。 よほど強く殴ったらしくジェーンの拳からは蒸気が吹き上げていた。
「おっさん共め。 ってかジャンさんそんなキャラだったんですか……」
シンはようやく現れた信じられそうな年長者に裏切られた気がした。
その時シンの後ろから手が伸び、肩を叩かれる。
シンが振り向くと、連合製の遮光バイザー付きへルメットを被ったままの大尉が何も言うな、と言うかのように首を横に振っていた。

人は見かけと表面上の態度で判断してはいけない。
シン・アスカ21歳、人間としてまた一つ(駄目な方向に)大きくなった気がした。
74MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:02:51 ID:???
アーモリー1、軍港

「……殺されるかも知れんな」
「シンにですか?」
深刻そうにに呟いた局長の言葉に、コートニーが聞き返す。
「ああ、俺はそれだけの事をした。 事実を知ったと時、あいつがどう動くか分かっていながらな」
アーモリー1へと帰港したミネルバが接岸した区画の前で、局長はコートニーと主にシンを待ち続けていた。
その顔に決意と覚悟を秘めながら。
大音量のサイレンと共に与圧区画から灰色と朱色に塗られた戦艦が入港する。
所々の対空火器が損壊し、表面装甲にも生々しい傷痕がはっきりと残り、戦いの激しさを物語っていた。
接岸と同時に資材搬入用の桟橋が岸から伸び、続いて人員用のタラップがミネルバIIに接続された。

「……よう」
最初に降りてきたブカブカのパイロットスーツをきたシンの姿を確認した局長は、シンが岸に降りたところで軽く手を上げる。
「局長、どうしたんです? そんな顔して」
局長の深刻そうな顔を見たシンは、きわめて平常な態度で聞いた。
「顔見た瞬間、殴られるのを覚悟してたからな」
憮然とした感情を見せない顔で局長は答える。
「四年前なら、顔見た瞬間、間髪入れずに殴り飛ばしてましたね」
精一杯の皮肉な笑みを浮かべるとシンは鼻で笑って見せた。
局長の横にいたコートニーはシンの顔を見て大きな溜息を付いた。
考えていた最悪の事態─シンが局長を殴り殺す事─にならなかった事に安心したのだろう。
「大人になったって事か?」
コートニーにしては珍しく、疲れを表面上に見せた顔でシンに聞いた。
「さあ? 少なくとも物事を多面的に見れるようにはなったんじゃないですかね」
「あの小僧が言うようになったものだ」
フフン、と鼻を鳴らすシンに局長は感慨深げに言った。

「ふぅ……」
そしてミネルバII内部にも最悪の事態を回避したことに安堵している男が一人。
「どーしたんだ旦那。 溜め息なんかついてー」
顔を原型が留めないほど変形させたエドが、外を見ながら溜息を付くジャンに話しかける。
「ふざけて見せた甲斐はありましたね?」
エドの首根っこを掴んだジェーンが窓を見下ろしながらジャンへと顔だけ向け問い掛けた。
「ばれていたか。 そうだな、今は安心しているよ」
ジェーンの核心を突いた言葉を受け、恥ずかしそうに頬を掻くと優しげな顔でシンを見つめた。
75MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:03:44 ID:???
「あっ、いた! さあ、局長話してもらいますよ」
シンと局長、コートニーが話し込んでいる所に響くやたらテンションの高い声。
ルナマリアがタラップを駆け下り、3人へと走りこんでくる。
「小娘、貴様は関係あるまい。 はっきり言おう、どっか行け!」
ルナマリアの顔を見た途端局長は嫌そうな表情をその顔に浮かべ
「何を言いますか。 昔から我が戦友の事は、私の事も同じと言うじゃないですか」
「言わねぇよ! あれか、アホ毛が脳にまで達しt」
ノーモーションで放たれたルナマリアの高速ローキックが局長にクリーンヒット。
「こ、小娘ぇ……」。
骨まで響く打撃音が局長を貫く。 ボロクズと化した部下二人とシンで威力は折り紙つきだ。
「人の髪型について、とやかく言っちゃダ・メ!ですよ♪」
局長に指差すルナマリアにシンとコートニーは揃って目を逸らした。 巻き込まれたくないのである。
「あー、そろそろ本題入りませんか?」
とは言え、このままでは何も始まらない、意を決したコートニーが口を開く。
「なら、この場で話そう。 つか動けねえ」
何とか立っている局長は脛を押さえながら、辛そうに言った。
「んー、立ち話もなんですから中でどうです?」
後ろから聞こえた声に、4人は一斉に振り向き声の主を見る。
「艦長!」
「何時から聞いてたんですか?」
声の主、アーサーの出現に、ルナマリアは驚きの声を上げ、シンは冷静に聞き返す。
「……四年前なら。 辺りからかな」
「「「殆どじゃないですか!」」」
シンとルナマリアとコートニーの声が自然にハモり、一斉に突っ込みを入れた。
「はぁ、仕方あるまい……茶の一杯位は出してくれるんだろうな?」
そんな様子を見ていた局長は諦めたのか、意地の悪い声でアーサーへと問いかけた。
「ええ、紅茶に五月蝿い副長がいますから、とっておきの一杯を出しますよ」
局長の言葉にも全く動じず、アーサーは笑顔で答えた。

「くしゅん!……風邪ですかねぇ。 お茶の準備でもしておきますか」 
76MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:05:46 ID:???
「お取り込み中のところ、失礼」
話が纏まり、ミネルバへと戻ろうとした所でまたしても声が掛けられる。
「えっと、連合とオーブの……」
「大尉とオシダリさん……でしたっけ?」
未だにヘルメットを被り、連合のパイロットスーツを着た大尉とオーブのスーツを着たオシダリがそこにはいた。
名前の出てこないアーサーにすかさずルナマリアがフォローを入れる。
「この辺りで失礼しようかと思い、声を掛けさせていただいた次第でして」
オシダリの言葉に、ミネルバを見ると資材搬入用の桟橋からMSを運び出している。
姿の見えない部下4人はそちらにいるのだろう。
「あっ、援護感謝します。 ありがとうございました」
思い出したようにアーサーは感謝の言葉を述べると肘の折り畳まれたザフト式の敬礼をし、ルナマリアと(反射的にやってしまった)シンが続く。
「いえ、お気にせずに……それではこれで」
「失礼します」
オシダリと大尉はそれぞれ別の敬礼を返すと、別の方向へと立ち去っていった。


「まさか、シン・アスカが生きてたとはなぁ……。 全部の艦に外出禁止令でも出すか?
 いずれにせよ、馬鹿が先走らねぇようにしないとな……煙草吸いてぇ」
ふらふらとポケットの煙草を漁りながらオシダリは一人呟く。
やらなければならない事をどう始末すべきか考えながら。 


「中尉、本隊に至急連絡を取れ、シン・アスカの生存確認。 憲兵陸戦隊を組織する用意をされたし。 とな」
ある程度距離を置いた大尉はヘルメットに仕込んである通信機を起動させ、部下への直通回線をつなぐ。
「憲兵陸戦隊ってMPですか?」
「ああ、シン・アスカはかつての敵だ。 この状況で逆恨みしてる馬鹿が先走って襲撃なんてすれば、我々は鼻摘み者だ。
 それに、彼は軍人として命令に従い、戦い、生き抜いただけだ。 戦中の行動が原因で元敵国の軍人に殺害される。  
 そんな馬鹿げた事があってはならない。 それだけは……同じ軍人として許すわけにはいかない」
中尉からの疑問に大尉は遮光バイザーに隠された瞳に吊り上げ、両手に力を込め握り締めた。
「了解!」
中尉からのしっかりとした返答に、大尉は満足そうに頷くと今一度ミネルバの方向へと振り向いた。
77MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 02:06:53 ID:???
今回は以上です。 話が前に進んでませんが。
ところで本編1話仕上げるのに1ヶ月掛かるのってどうなんですかね?
ご感想ご批評などありましたらよろしくお願いします。
78通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 06:45:47 ID:???
>>77
投下乙GJです

> ところで本編1話仕上げるのに1ヶ月掛かるのってどうなんですかね?
これは作者さんによってペースがあるので何とも言えないですけど。
MOR氏の場合登場人物が多いですからね…。必然的に台詞・状況説明等の描写が増えるのだと。

この回はこの面子で絡ませると決める。
回想等を有効に使って過去の話を説明する時はなるべく会話を省略する。
単純に文字数を削るだけならこんなところじゃないでしょうか?
読み手側としては会話も楽しみたいし、細かい状況描写も好きなんですが、早く続きが読みたい…ジレンマですね
79通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 08:47:19 ID:???
GJ!

物語が進むのが遅いというのは物書きでは誰しも悩みますが
やっぱり一番大事なのはプロットなんだと思います。
私が知っているサークルの物書きさん数名はたいがいプロットを作るのが苦手で
とりあえずダラダラ書いているだけで、終いには完結しません。

というわけで、もし作品に速度、締まりなどを求めるなら、
プロットの時点での「ここはこうしたい」「このネタはボツ!」などの
シェイプアップが一番の近道だと思います。

もしくはジョジョスレのように数回に分けて投下するなど
80通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 10:26:56 ID:???
>>77
新シャアの前は月刊誌どころか隔年誌で3ヶ月間保守だけのスレに居たから問題ない
81通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 12:27:05 ID:???
まずは、GJ

続きが待ち遠しいとは言え、職人の多さが魅力のこのスレである以上、
個人の投下に関しては各々のペースで構わないと思いますよ?
週に数本ペースで誰かしらの投下があるわけだから、スレが保守や雑談だけになるってことも無いし
82通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 12:30:48 ID:???
>レイ(誰得……?)
俺得
83なんとなく:2009/10/19(月) 16:48:34 ID:???
前回までのあらすじ

ランボーとちびっ子と機関銃

23話

「やぁ、僕はキラ、プラント議長キラ・ヤマト プラント議会はズルけてる
 今はオーブの海の上で手漕ぎボートで素敵なバカン・・・ちがーーう!!」
バシバシとキラがオールで海面を叩く
「キラ・・・いらいらするのはわかるけど海面をオールで叩くな」
キラ、ディアッカの乗ってる手漕ぎボートの周りをサメが泳ぎだした
そんな二人に救世主が!!

「おーい 二人とも 準備が出来たぞー」
それはクルーザーに乗ってやってきたユウナ・ロマ・セイラン
「あー やっときたか」
「準備って?」
「二人を宇宙に上げる準備」
その言葉に思わず手漕ぎボートの上で立ち上がってガッツポーズを決めるキラ議長
しかし、そこに思いもよらない言葉がアズラエルから投げかけられた
「時間ないからその手漕ぎボートを牽引するな ・・・落ちるなよ」
言うが早いかすかさずアンカーを手漕ぎボートに打ち込みクルーザーを発進させるユウナ
「「ぎゃあああ!!水!!水!!沈んでる!!さめぇーーー!!」」
84なんとなく:2009/10/19(月) 16:50:01 ID:???
そして、マスドライバー
「おお、来たか キラ、ディアッカ」
カガリが先回りして出迎えたのだが、当の本人たちは
「「さむ・・・死ぬ・・・さ、サメが・・・」」
それどころではないようだった
「まったく 情けないな サメごとき コーディネーターだろ 私なんか素手で一発だぞ」
「「おかしいですよ!!カガリさん!!」」
そんなつっこみには一瞥もくれずにカガリは二人を搭乗口に案内した
そしてそこには二人の想像を絶するものが鎮座していた
「すまないな、急な要請だったからこんなものしか用意できなかった」
それは超がつくほどのおんぼろのシャトル しかもつぎはぎだらけ
あまつさえ、窓にはヒビを補修した跡があったりとどう見ても飛ぶとは思えない物だった
機体の隅にこっそりとY〇T宇宙旅行社と書かれているのは愛嬌である
その骨董品を無理やりにミサイルに括り付けているというとんでもないシロモノだった
「か、カガリ?これに乗れと?」
ギ・ギ・ギと音を立ててキラがカガリの方を振り向くとそこには
「ああ!!勿論だ!!なんたってキラはスーパーコーディネーターだしな 大丈夫だ」
素敵な笑顔でちろっと舌を出し親指を立てているカガリがいた 
勿論こんな素敵な事を言われてはキラも黙ってはいられない
「スパコーなんて飾りです!!偉い人にはそれがわからんのですよ!!」
「いやいや、お前が偉いさんだろ」
冷静にディアッカが突っ込むがキラは止まらない
「無理!!無理だって!!こんなおんぼろ括りつけたミサイルに乗れって自殺もいい所だよ!!」
「大丈夫だって、宇宙空間は褌一丁でも平気なんだぞ」
「何を見てそんな事をいっているーー!!」
「む、オーブの聖典とも言える『魁!!〇塾』だが?」
「漫画だろーが!!」
「『魁!!〇塾』をバカにするなーー もういい 早く乗せてやれ!!」
そう言うとカガリの周りにいたボディガードたちが必死に抵抗するキラの両腕を掴んで船室へと連れて行った
「やれやれ・・・ってあれ?なんで俺も捕まってるの?」
ついでにディアッカもボディガードに連れて行かれた
「な、何でだよー」

「おーい 二人とも準備は出来たか?」
モニター室でカガリが船内の二人に問いかける
モニター越しの二人はすでに宇宙服を着ていた 
「カガリ!!本当にこれ飛ぶの?」
「非グレィトォ!!空中分解しないだろーな」
とにかく喚く二人にカガリもちょっと いらっ と来てバン!!とコンソールを叩く
「ええい!!オンボロだが大丈夫だ!!ちゃんと手順を踏んで発射すればあんぜ・・・あ」
「「あ?」」
カガリのコンソールを叩いた手はしっかりと発射ボタンを押していた
「ごめーん ゆるして」
「「ゆるしてじゃねーーー!!」」
そして一気に加速をつけてオンボロシャトルのミサイルつきは発射されたのだった
85なんとなく:2009/10/19(月) 16:51:22 ID:???
「「嘘だと言ってよ カガリぃーーー」」

ゴゴゴッゴゴッゴッゴゴゴ・・・・・・・・・・・ キラッ☆

「なぁ、ユウナ・・・急ぎとはいえオンボロシャトルに弟を乗っけなければいけない
 寒い時代だと思わないか?」
「あんたがやったんでしょうが、てか自覚あったんだ」


ところ変わってプラント内部ではラクス・クラインとマリューさんがNo20の手引きで
ロミナ・アマルフィの魔手から逃げ出していた
「はぁはぁ、ここまで逃げれば大丈夫でしょうか?」
「いいえ、最早このプラント内部は大姉さまの内部とも言えます 急ぎましょう」
「はぁはぁ、ちょっと休憩したいわね」
「これだから年増は」
「ちょ、私はまだ若いわよ!!」
そんな一行に追っ手の影がせまっていた

「うおおお!!やってやる!!オンボロシャトルぐらいプラントまでもたせてみせる
 僕にはそれが出来てしまうんだ!!」
「もう やけっぱちだな」
プラントに向かうオンボロシャトルの中、プラントまで機体を持たせる為にキラはまさしく鬼神の如く働いていた
「速度計算、強度計算、最短航路捕捉、ミサイル切り離し準備 急げディアッカ 
よーし データ上は最適だ」
「まさに危機一髪とはこの事だな」
「何髪の毛を後ろで縛って眉間に皺よせてるの?」

そしてなんとかシャトルはプラントの目の前にまで来たのだった
「や、やっと辿りついた」
「ああ、でもまだだぜ、突入までは気抜くなよ」
「ディアッカに言われなくてもわかってるさ 減速するよ」
そう言ってキラが減速レバーに手をかけた瞬間
86なんとなく:2009/10/19(月) 16:53:04 ID:???
バキッ 

見事に音を立ててレバーは折れた

「・・・」
「・・・」

最大速度のままシャトルは巨大アスランの口に突っ込んでいく
ついでに機体のあちこちから火が吹き、警告アラートが鳴り響く
「だ、脱出ポッドは!?」
慌てて二人が向かった脱出口には・・・
「手漕ぎボート・・・」
手漕ぎボートが鎮座していた
その間にも巨大アスランの口にシャトルは接近していく
「なんとぉーーーー」
キラの叫びと共にシャトルは巨大アスランの口の中に消えていった

キラとディアッカが強制的に巨大アスランに突入した頃、
プラントの内部を逃げ回っている女性3人組には恐ろしい追っ手が迫っていた
「「「ぎゃああああ!!気持ち悪い!!」」」
絶叫しながら全力疾走する三人を追うのは
全身を黄金の色で染め上げられ目を瞑り足を動かさずに直立不動で高速移動する
全裸のアスランたち 股間は何故かまばゆく光っている
実はこれ触手の集合体なのだが なんでこんな姿なのかは不明である
ともかくその動きの気持ち悪さと威圧感は相当なものである
そして、ついにラクスたちはその触手アスランたちに囲まれてしまった
ラクスたちがもう駄目かと思ったその時、目の前を巨大な黒い影が通り過ぎる
そしてその影は次々と触手アスランを引き飛ばしていき 建物に衝突してやっと止まった
「な、なんですの?」
そう言ったラクスの目に映ったのはオンボロシャトルだった
87なんとなく:2009/10/19(月) 16:54:36 ID:???
「いてて・・・ディアッカ 無事?」
「無事なわきゃねぇーだろうがぁーよぉ!!」
そしてシャトルから降りてくるキラとディアッカ
「キラ!!」
「ラクス!!無事でよかった!!」
お互いの存在を確認して抱き合うキラとラクス
「おーおー 熱い事で」
ディアッカの冷やかしで我に返って二人は顔を赤くしながら素早く離れた

                       続きます


おまけ

ラクスを思わず抱いた時のキラの脳内では・・・

(ああ、良かった ラクスが無事で 一生懸命逃げて走っていたみたいだし
 こんなに汗だくになって・・・ラクスの汗?・・・ラクスの匂い・・・
 ラクスの体臭!!ラクスのちっぱいと体臭!!ふぉふぉおおおお!!)

「僕はラクスと添い遂げる!!」
「まあ、キラったら」
「おいおい いきなり何言い出すんだ? しかもまだ そこまでの関係だったのか?」
「若いっていわねぇ」
「年増には毒ですね」

                            今度こそ続く
88なんとなく:2009/10/19(月) 16:56:40 ID:???
今回はここまで キラスポット回
どれだけ歴代Gの台詞のパロディを見つけれるでしょうか?

次回は議長と首領が大暴れするかも?
89通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 17:37:11 ID:???
>>MOR氏
シン大人になったな〜
昔なら、問答無用で殴り掛かっていっていただろうに・・・

そして、ふざけていたと思っていた大尉たちの対応がまた良過ぎる
こういう人の下で闘える兵士はいいわ〜


>>なんとなく氏
弟をオンボロ旅行会社のシャトルで放り出すカガリヒドスw
そして、弟の議長閣下の方は性癖が歪んでるしww
もっとやれ!

しかし、首領と議長のタッグか・・・カオスになりs(ry
90通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 17:45:04 ID:???
Y○Tの船なら安心だな。見た目はボロだが外宇宙に出ても大丈夫だ。
木星なんて通勤距離だぜ。
ただ、このネタって結構古くないか?
91通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 18:35:06 ID:???
ナイトライダーネタが書かれて、それで盛り上がる、案外平均年齢高いスレだから問題ない。
92通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 21:37:33 ID:???
シン「………よし。出発」

赤眼の青年を乗せたシャトルが静かに宇宙を漂う、バックには美しい地球がその姿を映していた

シン「こんなに綺麗なのに…な」

キュパっとプルタブを開け、中の液体をのどに流し込んでいく。
香り豊かな酸味がこの静かな時間にはちょうどよかった。

ミハシラコーヒーブルーブレンド、発売
93MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/10/19(月) 21:55:47 ID:???
>>78>>81
アドバイスありがとうございます。
確かに、省略やプロットは重要ですね。 
プロットも作ってはいたのですが、初期から原形留めてないんでもう少し練り直してみようと思います。

>>88
なんとなく氏GJです!
気持ち悪いとか全裸とか散々な扱いのアスランに電車の中で吹きだしそうになっちゃいました。
後、カガリ無茶言うなよw


昨夜の投下ですが>>72から>>73の間が抜けていましたので追加させていただきますorz
夜中に投下する時は気をつけないと駄目ですね……


「まぁ、私にだけ話してくれたって言うのは信用されてるって考えて良いのかしらね?」
気を取り直したルナマリアは椅子に座りなおすと、からかうように鼻を鳴らす。
「いや、違うよ、信用じゃない。 信頼してるんだ。 心の底からさ」
「なっ! あんたはもう……その内、後ろから刺されても知らないんだから」
平然とした顔と表情で言い放つシンに、ルナマリアは一目で分かるほど顔を赤く染める。
呆れたように口の中でモゴモゴと呟くと拗ねた子供のみたいに顔を逸らした。
「そりゃ傭兵は恨み買う職だからな、万が一の為に防弾防刃用チョッキは常に身に付けてるよ」
「あー、いや、そうじゃないんだけど……ま、いっか」
自信満々に言ってみせるシンにルナマリアは諦めたような苦笑を浮かべる。
「? ルナが良いなら良いけどさ」
何を言っているのか分からずシンは思わず首を傾げる。
「さて、そろそろ落ち着いた?」
先程からシンの様子を伺っていたルナマリアは頃合いかとゆっくりと立ち上がる。
「……ああ、大分頭も冷えた。 戻ろう」
まったく、本当にイイ女になったよ。 一人聞えないように呟くとシンも立ち上がった。
頭の中で戻った時の言い訳を考えながら。
94通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 14:09:19 ID:???
カガリ伝説
北海の巨大鮫「ニクソン」と素手で殴りあい、激闘の末に勝利をおさめた。
その見一つで空を飛び、グフと激しい空中戦を繰り広げた。
西の空に光り輝くカガリが現れ、ジグザグ飛行をしながら空の彼方へ飛び去って行った
95GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:33:28 ID:???
前スレでリクエスト頂いた「逆襲のキラ(仮)」を投下します
96GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:34:42 ID:???
 アプリリウス・ワンの議事堂上空で、翼を持った2機のMSが交錯する。蒼と白で塗装
されたストライクフリーダムが両手のビームライフルを1発ずつ撃った後、連結させて3発目を
放つと共に背部のスーパードラグーンを射出した。重力下でも使えるよう改良され
た8機の攻撃端末が、機械的な直線軌道で相手を包囲しようと散開する。
 ライフルによる牽制射を難なく避けた赤と黒の翼を持つデスティニーが、細く青白い光
を引いて接近するドラグーンを一瞥し、ウィングユニットを目一杯展開した。人工の青空
を侵食するように生まれたのは、闇色の中に赤、紫、深い蒼の輝きを息づかせる、ミラー
ジュコロイドの翼。高い機動性で標的を囲み、光の格子を思わせる十字砲火で敵機を撃墜
するはずのドラグーンが、躊躇するように動きを鈍らせた。
 デスティニーのツインアイが輝きを増し、涙のような頬のラインに光が滲む。両肩の
ビームブーメラン、実体シールド、ライフルをオミットした事で、背負った2つの大型武
器がより大きく見える。散発的に撃ちかけられるドラグーンからの射撃を嘲笑うように最
小限の動きで回避。
 ストライクフリーダムの両腰部レール砲が先端を光らせ、腹部から高出力ビームが放た
れれば、黒い翼を引きずって大きく左に避け、右腕を持ち上げ手甲部のビームシールドで
防いだ。正面から止めるのではなく、角度をずらして受け流す。翼の一端にビームが命中
して先端部が千切れ燃え上がったが、直ぐに冷たい闇が炎を飲み込んでしまう。
 たじろいだかの如く、ストライクフリーダムの攻撃が緩む。補給の為にドラグーンを呼
び戻しつつ高度を下げたその瞬間、機会を待っていたかのようにデスティニーが加速した。
黒い翼が消え、背中の左側にマウントされた長射程砲が展開しつつスライドして左手に握
られる。回避行動を取るストライクフリーダム。しかし、遠隔操作によって動くドラグー
ンの追従が僅かに遅れた。
 落雷のような轟音と共に、長射程砲から血色の光が迸る。高すぎる出力を制御しきれず、
砲身で電光が弾け、後部が開き冷却板が伸びた。MS3機を丸呑みできる直径のビームが大
気を焼いて、母機へ戻ろうとしたドラグーンを一瞬で消滅させ大地に突き刺さる。円状の
亀裂からビームと同じ光が噴き上がり、超高熱の熱風が道路に停めてあった車を吹き飛ば
し、人工樹を黒い燃え残りに変えた。続く大爆発によって周囲の建造物の窓が一斉に割れ、
輝く破片を降り注がせる。何棟かの建物が倒壊した。
 一瞬にして地獄と化した議事堂前に、ストライクフリーダムが降り立つ。先程のビーム
が僅かに掠めていた左肘が融解し、動かせない。ドラグーンを全て失い、鳥の骨のように
なったウィングを折り畳み、破壊された建物の後ろで身を隠す。ライトイエローのツイン
アイが、赤く燃える空から悠然と降りてくるデスティニーを映した。
 赤熱し、舗装路の欠片を泡立たせるクレーターに着地したデスティニーは、遮蔽物に隠
れたストライクフリーダムの方を向く。そして、スラスターを使わず歩き出した。踏みし
めるごとに脆くなった道路が陥没し、背後で燃え盛る炎が濃い影を生みだしてカメラアイ
の輝きが際立つ。
97GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:35:41 ID:???
 身体全体をデスティニーへ向け、ストライクフリーダムは左のビームライフルを撃った。
デスティニーが右手甲部を突き出し、ビームシールドでそれを止める。歩みは止まらない。
右側も撃つが、同じくシールドに阻まれた。歩みは止まらない。
 デスティニーに対し急に動けば、攻撃が鈍る。攻撃が鈍れば先程のように隙を突かれる。
このまま距離を詰める事を許せば、デスティニーの掌部ビーム砲『パルマ・フィオキーナ』
に狙われる。一歩下がったストライクフリーダムが、遮蔽物目掛けて腹のビーム砲を撃っ
た。建物が爆発を起こし、破片と炎をデスティニーに浴びせかける。
 機体を急発進させてデスティニーの居た場所へ回り込み、右のビームライフルを撃ち込
んだ。破壊したのは崩れた舗装路のみ。そしてストライクフリーダムに影が落ちた。右側
へ跳び、その脇を青白いビームが抜けた。ミラージュコロイドの黒翼をはばたかせ、右掌
から光る煙を立ち上らせるデスティニーが、離脱するストライクフリーダムを猛追する。
 議事堂上空へと逃れたストライクフリーダムが、振り向くと同時に右のライフルを撃つ。
デスティニーの左手が破壊された。回避せず、シールドを構える事もしなかった。そして
それが、勝負の決め手となった。
 速度を緩めずストライクフリーダムに肉薄したデスティニーが、報復の如く光る右掌で
相手の右肩を撃ち抜きもぎ取った。ストライクフリーダムも肘が動かない左手のライフル
でデスティニーを狙おうとするが、旋回が間に合わない。デスティニーの強烈な蹴りを脇
腹に受けて機体が傾ぐ。体勢を立て直す前に背後に回られ、左のウィングユニットが掌部
ビーム砲で破壊された。スラスターを全開にしたデスティニーが、中破したストライクフ
リーダムを踏み付け地上へと叩き落とす。
 ダメージを受けたスラスターで落下速度を殺したストライクフリーダムが、議事堂にも
たれかかるようにして着地する。人工照明の光を背負ったデスティニーが、背部右側の武
器を抜き放った。チェーンソーのように刀身表面で無数のビーム刃がうねり、その大剣を
背負うように構えて急降下する。撃ち上げられる腹部ビーム砲を、螺旋を描く動きで避け、
頭部機銃と狙いをつけられないライフルによる射撃を何発もその身に掠めさせながら、
眼前の全てを覆うようにミラージュコロイドの翼を広げる。
 蒼と白の天使に大剣が食い込み、回転するビームの刃がその腹を易々と斬り裂いた。
崩れ去る議事堂に、胴体を両断されたストライクフリーダムが倒れ込む。カメラアイの光
がゆっくりと失われ、各部をスパークさせながら機能を停止させた。パワーを切った大剣
を深くその場に突き立て、黒翼を消し去ったデスティニーがゆっくりと立ち上がる。

 C.E.77。3年間続いたラクス=クライン政権は終わりを告げた。地球連合の名代という形
で総督を務めた19歳のシン=アスカは、プラントの議会制と人材選出コンピューターの使
用を永久に廃止し、独裁政治を敷いた。彼は優生種選別原則、資産再分配など手段を問わ
ない暴君であると謗られる一方、プラントを地球連合理事国の出資による工場だと解釈す
る識者からは合理的な管理者であるとも評価されており、賛否が分かれている。
98GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:37:13 ID:???
 灰色の壁の前で人々が膝を跪かされ、両手を頭の後ろで組まされている。銃声が轟き、
全ては速やかに終わった。ザフトの治安部隊が次の人々を壁へと引き立て、泣き叫ぶ声や
嗚咽が混じる。プラントでの成人年齢が13歳という事もあり、彼らの過半数が少年、少女
だった。2度目の銃声が上がった時、アプリリウス・ワンの街角に設けられた処刑場の後ろ
を俯き加減のキラ=ヤマトが歩いていた。3度目の銃声に肩を強張らせ、目をきつく瞑る。

 優生種選別原則。クライン政権を倒して議会制を廃したシン=アスカが最初に定めたこ
のルールは極めてシンプルだった。
『プラント領内においてプラント出身者が犯罪を行った場合、極刑に処す』
 優れた理知的なコーディネイターならば、法に触れる事がどれほど社会にとって有害な
事か熟知している筈である。にも関わらず犯罪に走る者は、ブルーコスモス主義のテロリ
ストか、体制を転覆させようとする活動家に違いないというのが根拠だった。治安部隊の
一機関による調査で有罪が確定した後は、全ての法的手続きをスキップして処刑される。
 この原則を拡大解釈し、シンは地球連合との開戦を選択した結果、プラントに甚大な被
害を与えた評議員全員の能力に疑問を呈して彼らの資産を没収し、遺伝子調整に十分な費
用をかける事が出来ず、社会的に冷遇されていた人々にそれらを再分配して福祉の充実を
図った。
 また、プラントの高い技術と生産能力を確保するためという名目で、プラント出身者は
私的な国外への移動を禁じられていた。これにより、殆どの住人は生まれてから死ぬまで
プラント領内で暮らす事となった。
 前時代的な圧政に、抗議が殺到し幾度も蜂起が起きたが、どれも24時間以内に鎮圧され
た。反乱が起きる度、デスティニーに乗ったシン=アスカが現場に赴いて全てを灰燼に帰
し、いかなる交渉も行われなかったからである。誘致した地球連合の企業が元ザフト兵達
によって襲撃された時の鎮圧行動は特に苛烈にして残虐だった。現場に居合わせた治安部
隊のMSパイロット達は直後に除隊を希望し、現在は民間企業の警備を務めている。
 敵に対し非情である半面、シンは自分に刃向かう事のない、かつ助けを必要とする人々
に対しての支援を惜しまなかった。クライン政権時代よりも人々の生活水準は改善されて
おり、連合の手先として動いていることもあってか軍需から民需への転換も迅速だった。
職や生活援助など大部分の人間が求めるものを積極的に生み出しているため、シンに敵
対する者は蜂起や叛乱の際、要となる人々を味方につける事が出来ないのである。
 非情かつ残忍。公正かつ合理的。無学かつ無私。歴史上例を見ない、あるいは最も典型
的な独裁者として、シン=アスカはプラントに君臨していた。

 インターフォンを鳴らすと、少し足音が聞こえて住居の主が現れた。黒髪に紅目、日の
光を知らないような肌を持った青年がランニングとトランクスのみでドアを開ける。
「シン……今、忙しい?」
99GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:38:27 ID:???
「いえ、どうぞ。キラさん」
 プラントにおける最高権力者、シン=アスカが暮らしているのはアプリリウス・ワンの
港湾区にある集合住宅である。港の端にデスティニー専用のドックが設けられており、彼
の独断で出撃可能だ。社会学も経営学も解らないシンは、まず自分がプラント住民の得ら
れる最低限の環境で生活してみて、自分の感覚で不自由を補うという手を取っていた。
「あいかわらず、議長官邸には移らないんだね」
「はあ、あそこは不便ですし……あんまり必要ないっていうか、あんな大きい所だと逆に
落ち着かないんですよ。人には分相応ってものがある。俺には此処が似合ってます」
 シンが屈託無く笑う。キラも笑い返したが、笑顔を浮かべるのが精一杯だった。
インフィニットジャスティスを撃墜した後でアスラン=ザラをコクピットから引きずり
出し、おぞましい報復を果たしたのは……自分ではなくアスランを選んだルナマリア=
ホークに最悪の形で復讐したのは……そして彼女の機体だったインパルスを自分に与えた
のは、このシン=アスカなのだ。もちろん彼の行いはこれだけではない。
「で、今日はどうしたんですか? キラさん」
 殺風景な我が家にキラを招き入れたシンが、自分のラップトップに戻りつつ訊ねる。警
備や哨戒など戦闘に関する事柄以外は効果的な指示が出せない為、各方面への日常的な命
令は殆どメールで済ませていた。
「実は……カガリがまた」
「オーブがなにか?」
 キラの方は見ず、時折腕組みして考え込んだり手元の辞書を引いて単語を調べつつキー
を叩くシン。基本的な教育は14歳で切り上げてしまったので、公的な書類を書くのも簡単
ではない。
「カガリがまた、君を名指しで非難してるんだ。非人道的な政治体制を押し付け、民を
苦しめているって」
「あの人にも困りますよね。俺の任期はあと4年で切れるんだし、もうちょっと待てば
良いのに、毎週公式声明で俺のこと怒ってる」
 面倒な上司を語るような口調で返しつつ、シンが辞書を閉じた。
「オーブ難民は、全員帰国させた筈ですよね?」
「うん、そうだけど……」
 歯切れ悪く返答するキラに、シンは小さく唸った。換気扇の音がいやに大きく響く。
「最近、オーブが邪魔ですよね。援助もしてくれないのに、内政干渉ばっかりで」
 独裁者の言葉に、キラの表情が強張った。そっとシンの顔を見るが変化はない。
「ちょっと静かにしてくれないかなぁ、オーブ。邪魔だなぁ」
 言いつつ大きく伸びをするシン。空調は快適だったが、キラの額と手には汗が浮いてい
た。理解してしまったのだ。自分がなぜ生かされ、かつザフトで黒服という地位を与えら
れたのか。もう一度シンを見る。独裁者は次のメールを読んだ後、また腕を組んで唸った。
100GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 15:39:42 ID:???
今回は此処までです。書いてみて、やっぱりスレ違いぽいので続けるのは難しいでしょうか。
リクエスト有難うございました。
101通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 17:35:11 ID:???
怖えー!怖えーよこのシン!!
102通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 17:53:37 ID:???
怖いな…
しかし今の日本の「平民」が求めている政治でもあるな…
今後シンが私欲的な独裁者になるのか、否かがわからない


とりあえずシンが逆襲した後の話と取れるから、長編じゃなければ連載しても良いだろう?
なぁ、皆さん?
103通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 18:06:05 ID:???
外伝というのも変だが、ダイジェストでいいから政権を取るまでの過程が読みたいな
というかピンクは生きてるのか?
104通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 18:59:01 ID:???
GJ!!
これは恐ろしいシン。
キラも大変だけど、一番怖いのは周りに居る連中なんだろうなぁ・・・
でも、なかにはそんなシンに心酔している変わった奴なんかが居ると自分が発狂して喜んでしまう。
105通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 19:09:23 ID:???
怖い事は怖いが、クライン政権と違って具体的な政策を取ってはいるな。
個人的には続きが見たい気がする。
106通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 19:12:19 ID:???
>オーブ。邪魔だなぁ
潰す気かいwww
まあ自ら乗り出さなくても、連合からはシンの政策は好評なんだから
「オーブなんとかしてください。」と頼んだらどっかの企業の女社長が喜んでなんとかしてくれそうだが
107通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 19:21:28 ID:???
シンの逆襲が成功した後と思えば……ううん、どうだろう?
この後酷い目に遭わせるとかそういうんじゃなければ大丈夫な気はするけど。
108通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 20:01:42 ID:???
シンこええええ、でもシンは見返りなぞ求めてはいないし褒めてもらおうとも思わない
いわば誰かの為に働くのがシンは仕事かつ報酬みたいなものだから・・・・
109通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 20:30:28 ID:???
しかし他の連中が気になる
凸とルナ・・たぶんメイリンも生きてはいないだろうけど
アーサーやヴィーノは今のシンをどう思っているんだろう?
110通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 21:03:06 ID:???
>>109
どうだろうな。アスランとルナを殺したとは書いてない。死ぬより酷い目に、って話かも…
111通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 21:11:24 ID:???
>>106
シンの頼みなら割とあっさり受けそうな人…
某公国の大公閣下や中東のゲリラ、デュランダル派のマッドエンジニアにライター志望の貧乳、
ロリ、麗人両方イけるミハシラの大将に英国の女王、MS娘多数にetc……選り取りみどりだなおい

まあ、中には見返りに身体やら心やら要求するのはいるだろうけど
もげても文句は言えない
112通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 22:11:06 ID:???
>>110
「毛抜きで髪を抜く」とか?
113通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 22:12:28 ID:???
GSC氏GJです!
シンが政治握ってるっていうのはなかなか新鮮ですね。しかも独裁者というのもある意味シンらしいです。
周りからヨイショされて権力得てもキラの二の舞になるだけでしょうし
114GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 22:26:08 ID:???
スレ違いのSSにも関わらず、感想を下さって有難うございました。ストフリVS運命改の
戦闘は「黒い波動」を聞きつつ楽しんで頂ければ幸いです。次回から「超頑張れ」を続ける
予定ですので、よろしくお願いします。
115通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 22:31:31 ID:???
これはまた・・・斬新な切り口のシンですな。GSC氏、投下乙です!

カガリが学習していないのは相変わらずだが、キラが生かされているところが気になるな
もしかして・・・シン自身が自分が必要無くなったと判断した時に、自分を独裁者として討たせるという役を!?
116通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 22:46:29 ID:???
いやこれは新鮮だ、自分も面白かったです。流石。


シン「遅かったじゃないか……目的は果たしたよ、あとは憎まれ役の幕引きだ……」
  「兵士として……MS乗りとして生きた証を……最後に、残させてくれ!」

しまった、これだとやらないかになっちまう
117通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 22:47:53 ID:???
前にリクエストした「DT研究員のGカイザー開発記」はやっぱりなしですか?
118GSC ◆2nhjas48dA :2009/10/20(火) 23:05:56 ID:???
>>117
いわゆる三次創作になるので良くないというのと、2レスくらいで終わりそうなので迷っています。
119通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 23:07:51 ID:???
テキストファイルをうpしてURLをメルランに
120通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 23:08:30 ID:???
>>116
32スレ目で同じネタがあったよ。


923 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2009/08/19(水) 08:24:54 ID:???]
>>922
いや、待てよ……


シン・アスカは過激な反体制派を纏め上げ世界に宣戦布告した。
奇襲に成功したシンは各国の政治家、軍人を次々と粛清して行く。
緒戦において壊滅したオーブ、プラント連合は地下に潜り、各国とレジスタンスを結成。
そこには敗北し土にまみれどん底を味わった事でまともになった4人もいた。 
ストライクやジンやダガーを僅かに持つにすぎないレジスタンスは機会を窺いアスカ軍本隊への奇襲を決行する。
幹部達が倒れて行く中、最も奥でシンはレジスタンス側エースと対峙する。

「全ては計画通り、悪意を持った者達は倒れ、目的は彼らが果たした。
……残されたのは憎まれ役の幕引きのみ。
俺は人間だ、そして戦士だ。 最後に……俺が戦士として生きた証を遺させてくれ!」

実はシンの目的は世界の革命などではなく過激な反体制派を纏め上げる事で倒すべき相手を一カ所に集め、腐敗した政治家や過激な軍人を一網打尽にする事。
他の人間が世界を変えてくれる事を、暖かくて優しい世界をつくってくれる事を願い、敢えて悪の名を背負ったのだった。

「礼を、言わせてくれ。 これでようやく悪夢を見ずに済む。
父さん、母さん、マユ。 俺も今そっちへ……」

戦後、オーブ郊外に名もない墓があった。
そこに眠るのは暖かく優しい世界を夢見た男。
死を賭した彼の望み通り、世界は平和になった。



と言う、なんか色々ごちゃ混ぜな話ならどうよ?
121通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 01:51:23 ID:???
GSC氏GJです。

すげぇこのシン。こぇぇけどなんか納得してしまう。

凸やピンクがどういう最期を遂げたのか見てみたいところです。
122通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 06:45:07 ID:???
>>120

シンレクイエムかよw
123通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 07:56:19 ID:???
>>104
心酔している奴は多分いると思う。独裁者は熱狂的な支持者がいないと成り立たないし。
124通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 09:06:07 ID:???
民衆以外にもデュランダル派の人達は支持してるんじゃない?
私見だがデュランダル派は自分に厳しく他人にも厳しいという気質の人が多い気がする
125通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 11:59:23 ID:???
クライン派は自分たち以外の事には無関心な感じがするな
関係ない人間がどうなろうと知った事じゃないみたいな
でなきゃNJ投下なんてやらんだろうし
126通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 14:13:59 ID:???
GSC氏Gjです。相変わらず氏のシンはギャグしかりシリアスしかり魅力がありますね!しかしこの場合だとシンに政治について教えてくれる人が必要だな。 元議員が秘書になることがあるらしい。 これはアイリーンさんフラグか?
127通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 17:21:53 ID:???
これは全て独学でのがかっこよくないか?

平和を願い、平和に固執し、狂ったように必要な知識を独学で驚異的なスピードで習得していくシン。
それは、ただの少年から赤服まで上り詰めた、アカデミーの時と同じであった。
128通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 20:39:23 ID:???
教えるというか、アイリーンの場合サポートに徹する方が似合いそう。 7子やアビーも該当する。まぁ、シンが議長になるなら、一番あってるのはアイリーンかな。 だが、ここはあえてDを・・

129通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 22:58:28 ID:???
何故ロミナさんの名が出てこない!!
ロミナママン議員になるという選択肢だってあったっていいじゃないか!!
母性溢れる豊かなおっぱいを前にするときだけ議長の仮面が取れて安らぐシンとかいいじゃないか!!
妄想するしかないじゃないか!!
130通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 23:34:30 ID:???
エザリアさんも忘れてはならぬぞ!
131通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 23:44:28 ID:???
盛り上がってるとこ悪いが、エザリアさんとかロミナさんとかアイリーンさんとか、シンが排斥してるし
何人かは殺してる可能性だってあるんだぞw
132通常の名無しさんの3倍:2009/10/21(水) 23:56:17 ID:???
>>130
個人的にエザリアさんはプラント側でも5本の指の中に入るほど苦労人な政治家だとおもう。
所属していた派閥の長は味方を欺くしファビョるし、議員追放されるし、息子と同期は2度3度厄介ごと(シャトル撃墜、最新鋭機強奪、栗田ターン真っ青の敵前大回頭)やらかすし
息子のことで胃が痛いに違いない。
133通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 01:04:55 ID:???
>>131
アイリーンは議長を辞退したあと議員辞めてたんじゃなかったけ?
それにシンだったらむざむざ有能な人物を手放すとは思えん。

アイリスの時のように……。 あ、まだ、候補にアイリスいるじゃん
134通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 03:03:04 ID:???
前作の登場人物を今回も〜みたいな話は自重しないか?
何となく…作者さんがこういう雑談に縛られて、自由な発想できなくはならないだろうかと心配になった。
GSC氏のオリキャラは魅力的なのが多いし、仕方ないのかもしれないけどさ。
135通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 08:42:23 ID:???
>>133
だが、そうだな。 あまりヒロインが誰とか言わないようにする。
職人さんには頑張って欲しいし
136通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 10:51:12 ID:???
最近ここに来て、まとめも一通り目を通したんだが、連載作品が多いからたまに混ざって分からなくなる。
首領のアフロ、今のGSC氏の銭ゲバみたいに、それぞれのSSのシンの特徴みたいのってある?
137通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 15:33:24 ID:???
>>134
確かに、違う作品に同じ同じオリキャラが出るのは普通に考えておかしいもんな。ヒロイン談義やらこんなキャラ、展開を希望って雑談もいいかもしれないが、それが作者氏に対するプレッシャーにならないように気を付けるべきではある
138通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 20:41:24 ID:???
だよな、それに個人的にシンには年下があってる気がするし、そろそろ年増には自重してもr
139通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 20:43:47 ID:???
>>138
ルナマリアも年上な件について。
140通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 20:58:53 ID:???
ルナマリアもラブ的な意味では無しだろ。
友人関係でよかったのにと思うよアニメ。
141通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:09:03 ID:???
そういやGSC氏も訊ねてたが、結局このスレ的な「ヒロイン」って主人公の何なの?
142通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:17:05 ID:???
ヒロインの定義を定める必要があるのか?
千差万別、皆の心の中に皆が思い描くヒロインがいる。
それでいいじゃないか。だろ?
143通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:22:17 ID:???
いやそうなんだけどさ、ルナはヒロインじゃなくて戦友って感じだみたいな事を言ってた人がいたのよ。
GSC氏が出す女性キャラって、戦友か支援者か上司か敵だろ。だから氏のSSにはヒロインが1人も
居ない事になるのかと思ってさ。俺的には全員ヒロインなんだが
144通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:29:36 ID:???
ヒロインとは何か?
ちょいと哲学的な感じがするな。
まぁ、書き手さんや読み手によって捉え方は違うから一概には言えないと思うな。
個人的には主人公(ヒーロー)と対になる『見届ける人』とか『見守る人』や『帰るべき場所』かな?

結論としては>>142に集約されるのだが。
145通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:35:49 ID:???
首領の所のヒロインこそ誰なのかわからん
146通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:36:13 ID:???
>>143
あれだ、俺が個人的に思うシンとルナマリアの関係は、今読んでた鋼の錬金術師で例えるならエドとリザみたいな関係。
そんなのを想像して、前スレで戦友って感じだと書いた。
147通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:38:28 ID:???
まぁヒロインなんて作中でヒロインしてればヒロインなんだよ、身も蓋もないけど

どう考えてもヒロインなポジションが男な作品だってあるんだし。某バリロボアニメとか、某ライダーとかw
148通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 21:54:36 ID:???
>>147
某突撃行軍歌の青い人と某陸情3課の大男も追加で。


そういえば、GSC氏以外の書き手さんはどういう風に考えてるんだろう?
149通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 22:50:29 ID:???
>>147
最近だと軍学校時代の友で親友の妻だけどヒロインと言う漫画だって有るんだ、まじ何でもあり
150通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:14:03 ID:???
>>149
kwsk
151通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:23:09 ID:???
>>149
kwsk!
152通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:23:30 ID:???
ブレイクブレイドじゃね?
153通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:24:18 ID:???
ヒロインがライバルの竜に乗せてもらって「(主人公の乗騎)よりはやーい!」とのたまうオススメのSRPGがあるんだが……
154通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:30:51 ID:???
>>153
や、やめろーー!orz
155通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:33:33 ID:???
みんなのトラウマで有名なアレはそう言うシチュエーションだったのかw

……俺は絶対に触らんとこう。NTR耐性0だし
156通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:38:30 ID:???
ヒロインって女主人公っていう意味もあるよな。 そういう意味だとやはりお嬢様かなぁ。
157149:2009/10/22(木) 23:44:07 ID:???
>>150、151
>>152の言うとおりブレイクブレイド

他に敵になった親友の部下で捕虜になったけしからん乳を持つ12歳やら
精神的に脆い褐色ポニテの女部隊長やらも居るぞ
158通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 23:46:46 ID:???
>>153
ヨヨ怖いヨヨ怖いヨヨ怖いヨヨ怖い……未だにアレはトラウマ
……そういや何処かのサイトに主人公の名前と外見にオリ・最強設定盛り込んでアニメゲーム問わず女性キャラ寝取ってくのが
大量に投稿されてたような…なんだっけ? ナデシコかなんかだったと思うけど

なんか当時好きだったカップル崩された上女に「○○より格好いい」だのあって怒り狂った記憶がある……
159通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:05:43 ID:???
>>157
ブレイクブレイドは映画化&プラモ化決定したそうだな。
あ? SEEDの映画化? そんな物ありませんよ。 OOの間違いじゃないですか。

>>158
カノン? のY-1?ってやつじゃないか? よく知らんけど。
160151:2009/10/23(金) 00:11:10 ID:???
>>157
thx!
ググってきた
面白そうなんで今度本屋探してみる
161通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:19:00 ID:???
>>158
あえて伏字にするけどac○tioじゃないか?
なんつうかさ、ありゃ酷かった
原作設定あって無き物主人公最強で最高とりあえず気に入った作品やヒロインがいたらカップル成立してようが
結婚してようが子供いようがニコポナデポで落として強奪、恋人や旦那をこき下ろして子供が娘だったら親子丼、挙句の果てに
他所のサイトのオリキャラまでハーレムに編入と・・・
・・・もしまだ生きてたら今頃はOOとかこのスレのも被害食らってたんだろうか・・・
162通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:34:08 ID:???
なんか面白くなさそうだな。最強最高キャラじゃなくて、顔を背けたくなるような醜い男が既存カップルのヒロインを
蹂躙する話なら俺的に全然OKなんだがなぁ…書いてる奴はその辺解ってないんじゃないか?
163通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:38:30 ID:???
種死後日談
ルナ「ジャスティスって、デスティニーよりはやーい」
164通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:39:01 ID:???
ようはメアリー・スーだろ
最強主人公に自己投影して好きなヒロイン脳内嫁にしたあげく相手役こきおろして喜んでたというだけ

シン逆襲モノもやりようによっちゃそうなりかねないんだが、このスレの職人さんは上手いよなあ
165通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:39:42 ID:???
>>159
それはUー1
祐一とアルティメットワンをかけてるんよ
あとブレブレは50分全六章のらっきょ方式だ
カラーリング微妙だけどメカ手書きだから期待してるぜ
166通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:45:06 ID:???
>>161
acti○nじゃなくて?
ナ○シコのア○トが剣から竜出したり大忙しな奴じゃなかったか?
シル○ェニアでおそらくそこのサイトのネタやら逆行ネタやらを思っクソ皮肉ってたSSがあって笑ったよ。
とか何とか、まぁ、このスレは最低系SS談義でも盛り上がるスレじゃないからスレチな話題は程ほどにしておくよ。
167通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 00:51:32 ID:???
>>164
SEED DESTINYというアニメがあってry
168通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 03:43:58 ID:???
扱い如何でシンも主人公からヒロイン、弟、近所のよい子と転落事故してしまう可能性もある
むしろ最初から転げ落ちてそのキャラを確立したシンも居た。
169通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 09:09:11 ID:???
>>164
読み手も書き手も、原作のメアリ・スーっぷりに大なり小なり嫌気が差して此処にきているわけだし、
そういうのは避ける傾向にあるんじゃなかろうか
170通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 09:09:24 ID:???
>>168
ホントアニメ版はヒデェ出来だったな。
原作の要点を押さえたところをことごとく改悪しただけだったし。
171通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 09:18:33 ID:???
ああ、アニメ展開はまぎれもなく黒歴史だったよな
原作で終わっといてよかったのに
172通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 10:30:11 ID:???
>>153
たしかアレ 説明書だったか ヒロインの名前変えられるから
好きな女の子の名前を入れてくださいとか書いてるんだよなwスタッフドS過ぎる
173通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 15:49:54 ID:???
「地獄で俺に詫び続けろキラ・ヤマトォ!」

これはシンよりサイが言うべき台詞だな
174なんとなく:2009/10/23(金) 17:33:04 ID:???
え?ヒロインですか?

うーん 私の考えるヒロインってのは・・・

・誰かに助けられる存在
・ただし自分も運命に立ち向かう
・何か問題によく巻き込まれる
・何処かに捕われている

おおまかにこんな感じですかね んで私が書いているSSで全部満たしてる人物って言えば・・・

アスラン?

175通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 17:41:04 ID:???
確かに運命に立ち向かってそれを乗り越えているな
176通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 19:32:32 ID:???
乗り越えるってより蹴り壊すだけどな
177通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 20:58:20 ID:???
アスランは女だった許されたと思うんだ、キラキラ言うのも裏切るのも理想ばかり先攻してしまうのも
178通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 21:30:46 ID:???
一番幸せで、かつ周囲にとっても無害なアスランとは
イージス奪取の手柄と一緒にキラの身柄と安全確保にも成功して
さっさと退役してキャッキャウフフな生活を手に入れたと思われる
ザクレロ版ということになるのかな?

もっともあの噺のことだから、住んでるコロニーごといきなりレクイエムだの
オーブ軍侵攻だのでサクッと虐殺とかあっても不思議じゃないが…
179通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 22:05:51 ID:???
全キャラの性別が逆だったらよかったんだよ
180通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 22:29:05 ID:???
>>153
亀だがバハラグのヒロインはセンダックだぞ
181通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 22:59:07 ID:???
>>179
マリューとフレイとミリアリアとルナマリアとミーアが色々大変な事になってしまうから却下だ。
しかし、性別逆転するとラクスは小説版のシャアっぽくて格好良くないか?
182通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 23:14:55 ID:???
女キラを押し倒してしまう男フレイは。まぁ、スレ違いか。すまん
なんかキョン子と同じ流れを感じるな
183通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 23:22:01 ID:???
>>182
何その往年のフレイ板(離翼も連載されてたぜ!)であった某二次創作はwwww
184通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 00:53:15 ID:???
回避ー!
間に合いません!
ドゴーン
(揺れる股間)
185通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 00:59:50 ID:???
アニメ通りの性格のシン子
ちょっとレズ入ってるレイ
半ズボン・巨根のルナマリオ
一番下が強キャラにしか見えないよ
186通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 02:03:35 ID:qoyfWxtM
そういえば、何年か前に「シン→女キラ→男フレイ(故人)」な二次を読んだことがある。んで、シンは「キラを踏み台にした」カガリや「キラ・カガの間をフラフラする」アスランを嫌ってた。…懐かしいなあ。

>>168>>170>>171
あの、それってもしかして

「あたたたたたた!!」「お前は既に死(以下略)」

な漫画のこと?




187通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 02:29:21 ID:???
>>163後日談
ルナ「そっちもデスティニーより早かったなんて、がっかりだわ(ベッドの中、タバコ吹かしながら全裸で)」
188通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 10:45:05 ID:???
>>187
ビッチ過ぎるw
189通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 10:47:17 ID:???
中身氏のルナマリアジャマイカww
190通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 11:22:01 ID:???
>>188
( ゚∀゚)σ)Д`)

相手に応じて自分を使い分けられるルナパルスであってビッチじゃないんだよ。
191通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 12:31:38 ID:???
消えろ豚厨
192通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 12:38:56 ID:???
>>166
遅レスだけど少なくともacti○nの○キトは既婚者や恋人がいる女性を墜とすような事はしてないぞ
他の何かと間違えてないか?
193通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 12:52:58 ID:???
>>191
いや、これどう見ても皮肉だろ……
194通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 17:09:07 ID:???
さぁ、今日は投下あるかな?
195通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 18:04:30 ID:???
>>192
そうだっけか?
投稿作品の中にヘルシングとかZガンダムとかサクラ大戦のキャラがア○トにベタ惚れになってるのを
インタビュー形式にしてたと思ったけど
196通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 18:06:54 ID:???
>>192
お前の想定するacti○nの○キトは二次創作だけではなく三次創作まである
そして、三次創作の第一章から四章くらいで投げ出すアレな奴の内容のアレさは異常
197通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 18:26:00 ID:???
まあナデシコも投げっぱなしEDだったからな
作り手がルリを主役にしたくてアキトをあんな風にしたらしいし
種と似ている部分は少なからずある。
198通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 18:53:16 ID:???
ちょい話変わるが現状判明しているCEの最高技術で運命orインパを
シン仕様に改修or再設計したらどんなMSができるだろう?
別に深い意味はないんだがこのスレで色々な運命やインパが出てるから
本家の力で作ったらどうなるかな〜と思って
199通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 20:34:03 ID:???
>>198
どうなんだろ。この間見たあのゲテモノプロヴィ見た後だとなぁ・・・ゴテゴテ色々付けられそうでロクなもの出来あがらない気が

シンに合わせたセッティングってんなら、余計なもの取っ払った高機動万能機が一番いいとは思うけどね
200通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 20:38:14 ID:???
インパ本体を更に高機動化が一番適当か
インパFb見たく
201通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 20:50:36 ID:???
CE最高技術っーと……

推進機関:ヴォワチューレ・リュミエールモーター:パワーシリンダー
実体剣:ガーベラストレート
複合剣:タクティカルアームズ2
ビームシールド:アルミューレ・リュミエール
遠隔操作武器:スーパードラグーン
砲撃:ローエングリンランチャー

こんな感じか?
202通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 20:54:03 ID:???
>>197
投げっぱなしにしないと……アレはなぁ。
木連が火星やったことはザフト並だし

ザフトも木連みたいに内ゲバとかの末に長征(笑)して、プラントを聖地に定めることになったとかあったら面白いのに。
(そうなると、パトリックやシーゲルより上の世代を設定しなきゃいけないけどw)


>>198
CE世界で究極のMSを突き詰めるところはフリーダム系の設計思想になりそうで嫌だが、
シン向けの仕様となれば多少はマシになるんだろうな。
203通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 21:43:08 ID:???
フリーダムよりハイペリオン系じゃないか?
少なくともスーパーハイペリオンにPS装甲追加すれば
攻防はほぼ無敵だし
ぶっちゃけアルミューレ・リュミエールあればいいんだけどね
204通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 22:49:56 ID:???
アルミューレ・リュミエールってドラグーンに弱いんじゃないの?
205通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 22:53:18 ID:???
>>197
監督等はアキトの復讐モノの予定してたのにルリ萌なプロデューサーの横暴でああなったってのは結構有名

だから監督はルリを狂言廻しにして劇ナデはアキトの復讐の終わりの物語とか言ってたらしいが詳しくは知らん


>>298
シンの適性から言うと可変型やキャストオフの変態機が有ってたりするんだよな……
206通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 23:36:43 ID:???
>>205
> ルリ萌なプロデューサー
アニメの艦長コンテストの回のネルガル重役みたいなのが、現実の製作環境にもいたんですかww
酷ぇ話だ
207通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 23:37:47 ID:???
それにしても、>>201に出てくる技術やら物の名前を見ると、何でこんなトン○キなネーミングのものばっかりなんだろうな

これが格好いいだろう、と思って付けたのか知らんがセンスが全く感じられn(ry
208通常の名無しさんの3倍:2009/10/24(土) 23:49:39 ID:???
>>204
別に弱くは無い
ビームに対してほぼ無敵なのがアルミューレなのでむしろビームぶっぱのドラグーンに対しては強い
ちなみにヴォヴァチュールとアルミューレが合わさると必殺のオープンデルタが敢行できて
これはデストロイの全力射撃を真正面から喰らっても小揺るぎもせずに突撃する技
209通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 00:30:50 ID:???
装甲や動力はともかく、最後の得物はやはり刀剣類になるのかね。
TVでフリーダムを墜としたのはエクスカリバーだし、
パルマフィオキーナも小型砲とはいうものの懐に肉迫して急所を抉る、
むしろ短ドスや暗器に近い使用法のイメージの方が強い。
また二次オリジナル機体でもデスティニーセカンドやインパルスエクシード、
更には「X運命」のテンメイアカツキなど、特注剣が最強の武器というのも多い。
専ら中〜遠距離からのフルバーストがメインのキラとの対比として、
至近距離で実際のモーションによる斬撃・刺突を多用することによって
「この手で戦い殺す覚悟や実感」とでも言うべきものの差を表してる…
というのは穿ち過ぎかな?
210通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 00:35:24 ID:???
デスティニーUは特に最強武器が無いんだが…デスティニーセカンドっていう機体が別にあったっけ。
まあ接近戦武器って普通に考えたら、大型のソードじゃなくてビームライフルショーティなんだろうけどなー
211通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 00:37:18 ID:???
まあ接近戦武器って普通に考えたら→まあ最強の接近戦武器って普通に考えたら

だった。失礼
212通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 00:38:10 ID:???
>>204
弱いと言うよりも、ドラグーンだのガンバレルなどの小型遠隔操作端末によるアルミューレ発信機のピンポイント射撃がアルミューレ破りの一つの手って感じ。
Xアストレイでモーガンがスーパーハイペリオンに仕掛けて失敗してる。
寧ろABCやラミネートの装備は何とか通せるから、アルミューレぶち抜いた後、射撃できるタクティカルアームズが天敵。
213通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 00:46:05 ID:???
>>210
うーん、ある程度の距離があればそうなんだろうけど、シールドなりABC済み武器、コックピット周りがラミネート装甲だったりすると数発は確実に耐えられるからなぁ。
その間に0距離に飛び込まれる可能性もあるわけだし、どんな距離でもとっさに使えるビームサーベルの方が有利なんじゃね?
214中身:2009/10/25(日) 01:49:25 ID:???
お久しぶりです。熱も引き、よっしゃ投下するぞ!と意気込んでたら・・・

ERROR:アクセス規制中です!!

(´・ω・`)シドイジャマイカ
という訳でこれは携帯から書き込んでいます。
多分投下は平日になるかと思います。度々申し訳ない。
215通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 01:54:42 ID:???
>>214
避難所に書き込んで頂ければ、転載しますよ。
216通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 04:56:58 ID:???
>>209-210
ビームサーベル(連結型だけど)での斬り込みに特化してた、エンデューリングジャスティスを忘れるとはひどいでつね。
217通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 07:38:42 ID:???
実体剣と違ってリーチで取り回しに差が出ないし、装甲技術的にも近接戦闘はビームサーベルが有れば事足りる
で、シン仕様なら高機動と考えて、狙撃とか要らんので射撃も通常ビームライフルでおk
あとは、多少の汎用装備と対チート防御様にTAの様な複合装備を搭載したシルエットを常備すれば完璧

……つくづく思うが、シルエット、ドラグーン技術が有ってなんでデスティニーはあんなことになったんだろうか
218通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 08:28:38 ID:???
??「ドラグーンフライヤーさえ、ドラグーンフライヤーさえ完成していれば……」
219通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 08:52:00 ID:???
全部武装をオミットして、ビームサーベル一本と遠近中全てに対応したパルマがあれば…
220通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 09:12:59 ID:???
最近マクロスプラスを見たせいか、
シンにはリミッター解除がよく似合うと思えてきた。
221通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 09:20:45 ID:???
といっても種MSでトールギスみたいな爆発的加速力持ったMSがいないからな。
なにが言いたいかっていうとGで身体が潰される描写が皆無だから大した加速・最高速ではないんじゃないかと
精々ビーム受けてぶっ飛んでったスタゲとノワールくらいじゃねGの描写
222通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 09:26:42 ID:???
>>217
福田の趣味
前作の自由も殆ど全部乗せだし
電童のデータウエポンも似たような感じだった
福田のエゴを具現化したのが和田。
223通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 12:03:58 ID:???
>>221
あの無駄に壮大に突き抜けた、加速専用ジェネシス付随のお馬鹿MSを忘れるな
224通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 13:32:32 ID:???
>>212
あれ、ビームじゃなくて実体弾だから
それも四発一点集中かけて、それでも失敗してる
225通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 13:37:10 ID:???
>>221
1.ブルーフレームセカンド初搭乗時の劾(Gで肺貫通の縫い合わせてた傷が再び開く)
2.デルタアストレイ搭乗時のアグニス(コックピット一体型の専用パイスー着ずに乗って、ユニコーンにパイスー無しで乗ったバナージみたいになった)
3. ハ イ ス ピ ー ド ブ ー ス タ ー 
4.高速艇の上にレッドフレームで乗って、連合部隊をリティリア近くで引きつけたロウ

外伝含めれば結構あるよ、本編では頑なにそういう類の描写を出さないけど
226通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 17:03:49 ID:???
和田に関しちゃ、無敵のキラきゅんはどんなGだってへっちゃらなんですぅ的な理由だろうな、間違いなく
227通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 18:43:32 ID:???
予備知識なしで漫画版のゲッターロボに乗せてGでミンチに…
そういやゲッターとのクロススレ好きだったんだが途絶えて久しいなあorz
228通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 18:53:36 ID:???
ステラがボインちゃんだからという理由でスカウトされたあの作品ですねwww
229通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 19:07:19 ID:???
>>226
いや、そもそもキラが和田でVL最大稼働した事ないし
230通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 22:36:16 ID:???
プロトタイプウィンダムに乗ったネオが殺人的な加速で死に掛けるんですね分かります
231通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 23:06:01 ID:???
>>208
デストロイの三連胸ビームならすでにシンが運命のビームシールドで防ぎながら突撃してるが
232通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 23:12:07 ID:???
何故だろう……
プロトタイプウィンダムとか言われても
超高速で接近した所をカウンター合わされてキラにダルマにされるか、アスランに蹴り飛ばされるか、シンに鱠切りにされる姿しか思い浮かばない。
233通常の名無しさんの3倍:2009/10/25(日) 23:38:55 ID:???
PP戦記の更新を確認
234通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 03:50:01 ID:???
>>209
誰かが言ってたな。
「自分の手を汚さなければ戦争の愚かさは分からない」と。
そう言って、ドラグーンもファンネルもビットも全部ビームソードで斬ってたっけ。
235通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 11:53:30 ID:???
あのミリアルドさん言ってることは分かるけどファンネル・ドラグーン持ちに基地外のごとく仕掛けてるだけだぜ?
しかもついでにあまり関係ないアスランも落としてるし
236通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 17:44:04 ID:???
>>232
ネオならさっき「オクレが使えて私が使えないはずが無い!」と言ってユークリッドにガンバレルを装備してたよ
237通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 18:07:01 ID:???
>>236
エグザスにビームシールド付けた方が使い物になるんじゃね?
ってかエグザスでガンバレル使ってたじゃねえか!
238通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 18:24:32 ID:???
エグザスに手足付けたったらええねん
239通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 18:31:22 ID:???
>>237
地球上でドラグーンやガンバレルを使う気なんだろう…
240通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 18:42:15 ID:???
いっそのことネオがデストロイに一緒に乗ってガンナーやってれば戦果拡大できたんでない?
241通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 20:56:50 ID:???
>>236
ユークリッドか……ビームシールドやら持ってる割影薄いよなあ…orz
そういやここのにMAの改良型とか新型とか出てきてたっけ?
242通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:02:04 ID:???
ミナ・サハク死亡と聞いて
243通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:11:12 ID:???
>>242
扱いが「ざんねん ミナはギナにやられた」の一文だけとか
244通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:12:55 ID:???
>>242
何の冗談だ?
…本当なこのスレ的にVS黒歴史確定だな。

ところでスパロボZやり直してみたんだけどこのスレのシンとかキャラとジ・エーデル
が戦闘入ったらどんな感じで煽り入れて来るかね?
245通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:13:40 ID:???
千葉を買収した黒幕が居るんだろう
246通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:55:37 ID:???
>>231
全身からビームを一気に集中砲火で連続ぶっぱじゃなかったっけ?
いわばあの糞フリーダムで言うフルバーストを真正面から受け止めて突撃してくるみたいなもん

>>242
ロウもフレームアストレイズで銃撃たれて最初は死んだと思われてたよ
何の説明もなく数ヵ月後に包帯巻かれて生きて登場してきたけどwwwwww
若蘊奥のジジイも先月号ではどう見ても特攻自爆して死んだと思われてたよ
今月号では平気で「ヒィが自爆寸前にバッテリー切り離してくれました」で生きてたけど
つまりそういう事(ry
247通常の名無しさんの3倍:2009/10/26(月) 22:57:02 ID:???
>>242
以降の流れがイマイチ掴めない…一体何の話をしてるのだ?
248ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:35:59 ID:???
華やかなディオキアの街。その裏路地を抜けた先に、ある小さなレストランがある。
くたびれた店の扉には『開店中』を示す札が下げられている。
昼すぎの少々薄暗い店内で、一人の女性が遅めの昼食を食べていた。
丈の短い着なりのジャケット、かかとを低めにしたハーフブーツに加え抜群のプロポーション。
さっと短めの赤い髪を掻き上げるしぐさだけで、並の男なら骨抜きになってしまいそうなほどの妖艶さがある。

「あいかわらず流行ってないわよねぇ、ここ」
テーブルに座る赤毛の女性が一口サイズのハンバーグを口に運ぶ。
「バカを言うな、ルナマリア」
厨房の奥から声がして、白い調理服を着た老人が現れた。
白髪の混じった金髪とシワの寄った顔つきの中に、かつての美貌が垣間見える。
しかしその足取りは重い。
その昔、機動兵器に乗って戦っていた際のGや戦場でのケガが老体に響いているのだ。

「もうすぐ夕食時だろう。本当に大変なのはこれからだ」
焼き立てのパンを入れたバケットを持って女性と同じテーブルに着く。
女性が見わたしても、こじんまりとした店内でテーブルについているのは二人しかいない。
「けど昔、レイがいきなりレストランなんか始めるって言い始めたときは、いったいどうなるかと思ったわ。
 でもなんでアンタがレストランなんか?」
「さて、な」
レイと呼ばれた老人は皺だらけの頬をほころばせた。

『あ! 犯人が出てきました! モビルスーツです!』
その声に、二人は一様に店内のディスプレイに目を向ける。
『こちらは、現在ディオキアの街上空からのヘリの映像です! 繁華街の中心で地球解放戦線と名乗る武装集団に――』
店の備え付けのディスプレイに緊急のニュースが流れている。
外からけたたましいヘリのローター音や、警察の車両がサイレンを鳴らす音が聞こえる。
「なんか物騒になったわよね、このへんも」
「ああ。ここ最近は特にひどい。もっとも、20年前に比べればまだマシにはなったがな」
そこで、ルナマリアの顔つきが引き締まった。
249ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:36:58 ID:???
――こんなの、いつか終わるよ。
――また誰かがやってくれるさ。
そんな事態の本質を理解していない人々の行いの果てに、
この20年間で世界は次元がずれたかのように様変わりをしてしまった。
地球軍が腐敗し形骸化したせいで治安は乱れ、企業が倒産し、多くの人材と技術が流出した。
俗に言うクライン派の『大きな力は争いを呼ぶ』という美辞麗句だ。

だが、それがいけなかった。
その結果、世界のパワーバランスを一変させ、テロリストは連合軍以上の最新鋭装備を装備して我が物顔で暴れまわり、
逆にそれらから人々を守るため市街では小型MSに乗った傭兵が街を闊歩する。
爆発や銃撃戦など日常茶飯事。時にはMS同士の格闘戦も繰り広げられる。

――この世界は異常だ。狂っている。
何度もそう耳にした。実際、20年前はただのザフト兵だったルナマリアはそう肯定する。
しかしこのディオキアの街はまだ天国の様なものだと、ルナマリアは思う。
年頃の女の子が買い物をするような繁華街には戦車と装甲車があるわけでもなく、
海辺沿いの道にトーチカと防空壕が幅を利かせていることもない。

「“グロリアス”と“アラグサ”の開発のほうはどうなの? もうここが査察軍にバレるのも時間の問題のはずよ?」
「なに、"そっち"はすでに手をまわしてある。ミーアがもうすぐOSの構築が完了すると言っていた。
――今は、息抜きに外へ行かせている。これがまた、ずいぶんと喜んでくれてな」
そこでレイは、嬉しそうにそわそわしながら映画のパンフレットを取りだした。
『劇場版 真・Gカイザー VS ネオプランA!!』と書かれたタイトルをバックに、
巨大な黒いロボットと股間に刀を握った珍妙な形の物体が向かい合ってお互い火花を散らしている。

「そういえばルナマリアこそ、信頼できる人材というのはいつ来るんだ?」
「もうすぐ着くはずよ。昨日、地中海沿岸に到着したって連絡があったわ。ま、あいつならなんとかなるでしょ」
思わずルナマリアは懐に手を伸ばしタバコを取りだそうとしたが、店内が禁煙だったことを思い出し、やめた。
どこかぼんやりと、窓の向こうの青空を見つめつつ、ハンバーグに添えられた人参スティックをタバコ代わりにくわえる。
「もう20年かぁ……」
250ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:40:01 ID:???

二人がミネルバに乗っていたのが20年前。"あの事件"から10年近くが経つ。
「本当にステラとミーアはいい娘に育ってくれた。よく笑い、駆けまわり、こんな時代でも元気で心豊かに育ってくれた。
贅沢をさせてやれなかったのが唯一の心残りだ」
レイは目を細め微笑み、頷いた。

「いい娘? 私の若い頃にに比べたらまだまだガキンチョよ」
「そうか? 最近はめっぽう綺麗になった。しかし、ステラは本当にお前の若い頃にそっくりだな。
 とにかく明るく元気で思いやりがあり、面倒見もよく、なにか人を引き付けるものを持っている」
レイのその言葉は、まさに孫がかわいくてかわいくてしょうがない老人のそれであった。
ルナマリアはふふんと鼻で自慢げに笑う。

「でしょ? 私の教育がよかったのよ、教育が」
「他にも頑固で猪突猛進で後先を考えて行動しないところや、フォローする側のことを考えず
 物事を突っ走るところなど、まるで瓜二つだ。確かに教育の賜物だな」
バツが悪そうにルナマリアはそっぽを向いた。

「へ、へ〜……。月日が過ぎるのは早いってのは本当ね〜。もうあれから20年近くたったのね〜。
 20年前の私ははもっとこう……あの子以上のピチピチで」
「『光陰矢のごとし。少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず』」
「なによそれ? なにかの呪文?」
「幼少より学問を志しながら、そろそろ老いを迎える年齢になっても、未だ大きな成果を果たせずにいる。
 もはや残り少ない人生だからこそ、ほんの瞬きする刹那ですら、時をおろそかにしてはならないのだ。
 ――という、アジアのことわざだ」

「……ようするに?」
「過去の栄光を思い返している暇があるなら、現在の自分を磨く方が時間を大切にできるということだ、ルナマリア」
ルナマリアはうげぇ、と露骨にいやな顔をして、
「……ねぇ、アンタ昔っからじじむさかったけど、さらに拍車がかかってない?」
「はて、最近歳のせいか物忘れが激しくなってな。何のことかさっぱりわからんな」
「こ、このボケ老人が――って、あら?」
ルナマリアががらりと真顔になってモニターに注視し始めた。口直しにカップに入ったコーヒーを飲む。
251ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:40:49 ID:???
『こちら、現在テロリストが大規模なデモを行っている現場です! 現場は凄惨な状況で背後の映画館はすでに半壊しており、
市議会は辺境査察軍に出撃要請をかけました!』
ディスプレイには、先ほどと変わらぬレポーターが必死の形相で中継を行っている。

「どうした?」
「ねぇ、この現場って、あの子とミーアが出かけて行った映画館の前じゃない?」
「……そういえばそうだな――む?」

『おや、現場の様子が……?』

〈お、お姉ちゃん!? なんで!? 何やってるの!?〉
〈バカ! 戻ってこい! 何考えてんだお前!〉
〈危ないぞ、危険だ! 早く逃げろテロリストのおっさん!!〉

画面のレポーターの声がすこしうわずった。
そしてレポーターが映るカメラの端っこに、ピンクの髪の毛や金髪のツンツン頭などが映り、なにやらきき覚えのある声が複数聞こえてくる。
「ミーア……だと?」
「それにスティングくんとアウルくんよね、今の……」
嫌な予感しかしないルナマリアは、気分を落ちつけようとコーヒーを口に含んだ。冷や汗が首筋を伝う感触が気持ち悪い。

『……と。あ、女性……いや金髪の少女が警察の制止を振り切り、バリケードをとび越えました! 
 そしてそのまま――強烈なとび蹴りっ!?』
252ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:42:04 ID:???
画面の向こうで金髪の少女――ステラがとび蹴りを放つ様子が流れ、ルナマリアはコーヒーを噴き出した。
レイは瞬時にトレイを盾にして防ぐ。
『おぉ〜と、これはいい蹴りが入った〜! テロリスト、ダウン! ぐったりと動かない!』
画面の向こうでは、ステラがテロリストを踏みつける映像が中継で流れている。
レイが汚れた床を見て眉間にしわを寄せた。

『謎の少女、さらに追い打ちをかける! しかしなんだか手慣れているぞ!?』
「な、な……!」
ようやく出た声には怒気が含まれていた。
咳き込みつつルナマリアはダン、と両手をテーブルに叩きつけた。肩を怒らせながら立ち上がる。
「……あンの、ド馬鹿娘ぇぇぇ!」
扉を鳴らし、ルナマリアは夕暮れに差し掛かろうとしているディオキアの街に飛び出して行った。


253ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:48:32 ID:???
以上です。

あ、ありのまま起こったことを(ry
少々プロットで思い悩んでいたときに、俺は雑誌でMGでVガンダムが出ると聞いた。
生まれて初めて見たガンダムがVガンダムなため思い入れが深い、と思っていたのもつかの間。
すると私は、気がつけばスランプだったストーリープロットが書き終わって、
それどころか序盤数話分が書きかけの状態にまで至ってしまった。
――つまりこのライオンは、Vガンダムでグッズが出るたびに執筆モチベーションが遥かに増す……。
そしてこのあと、バンダイはMGで出せる物にVダッシュやV2ガンダムが残っている……ッ!!。
この意味がわか(ry

もし感想などがありましたらお願いします。
254ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/10/26(月) 23:49:12 ID:???
すいません、タイトルつけ忘れてました。

7.5話「とあるレストランの一幕」です。

本来ならば8話のアバンだったものが予想以上に長くなってしまったので
あえて分けてみました。


255通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 00:54:30 ID:???
乙!
しかし映画のタイトルww 
改定前と同じでグロリアスはリュウタが設計者ですかね?
しかし、ルナマリアも17+20でアラフォー組の仲間入りか、もうすっかりバb
256通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 02:45:57 ID:???
キサマは世の熟女好きを怒らせた!!!
一生貧乳と戯れていr
257通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 08:01:04 ID:???
ライオン氏キテター!乙です

ステラのハッチャケっぷりが、見事に電波によって流されルナママ悶絶ものですなw

そして、映画超見てぇ・・・


それにしても、アラフォー手前のルナか
ロミナママンとはまた違った感じのいい女になっていそうだな・・・
258通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 12:01:26 ID:???
GJ!熟女ルナマリア・・・・許せるっ!
259通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 16:01:01 ID:???
うん、文章で一口に二十年後と言ったら一瞬身構えるものの、
よく考えてみたらTV当時のロミナ・エザリア・カリダ・タリア他各ママンと
どっこいどっこいの状態というわけなんだから、このスレ的には十分に
ストライクゾーンじゃないか。誰か神絵師さんの光臨が望まれるところだな。
そもそも種キャラ、なかんずくコーディで設定年齢相応に老けるのは男の、
それも脇役だけと相場が決まってるし
(各父親に虎はじめセミ以下・ゲストの指揮官・隊長クラス等)
熟女とはいえ女性はつくづく得してるよな、
ママンズ以外にもアイリーンさんとかミナ様とか…
おや、地震かn




260通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 18:34:11 ID:???
二十年かぁ……シンの二十年後ったらどんなんなんだろうな
261通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 22:54:37 ID:???
>>260
子煩悩なオヤジになっていそうだなw
で、娘さんを下さい!なんて言ってくる輩には運命に乗って「娘が欲しければ、この俺を倒してk(ry

アレ?何か近づいてきているようn
262通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 23:00:46 ID:???
>>259
おいタリアは一応二十代なんだぞ…
失礼なこと言ってやるなよ…
263通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 23:24:39 ID:???
>>253
VダッシュはともかくV2はしばらく出んよ
やるならABとの完全換装にしたい、でも技術的にしばらくは無理って言ってたから
264通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 23:27:28 ID:???
そして、V2だ出ると思ったらまさかのVセカンド・・・は、無いか。あれ好きなんだけどな〜
265通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 23:30:38 ID:???
なければ作ればいいじゃない!→玉砕

よくあること(´;ω;`)
266通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 23:41:02 ID:???
>>263
当時のHGでも一応再現はできてたと思うけど、今時のMGにするとまた
改めてハードルが生じるのかな?
本格的に出すとすれば光の翼も避けて通れないだろうしコスト面も…?
ハリソン用F91が出せてしまった前例もあるし、カムイ・ギアン用の
青黄ツートーンのも何とかならないかな。
しかしライオン氏の初ガンダムがVとは。
バイタリティあるキャラがいるかと思えば、さりげなくドギツイ一線越える
シチュもサラッと出てきがちだし言われてみればさもありなんかも。
267通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 00:29:53 ID:???
シンって何でか子供=娘っていうイメージが強いよな。
名前はやっぱりステラとかマユなんだろうか。つか、それ以外見たことないなぁ。
268通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 00:42:46 ID:???
>>267
光芒では息子にキラってつけてたぞ。
269通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 10:03:14 ID:???
でも普通、子供に昔の女とか死んだ妹とかの名前つけたらどん引き、つかまず振られるよな
270通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 11:49:58 ID:???
外国ではよくあることじゃね?
271中身:2009/10/28(水) 15:14:05 ID:???
平日に投下すると言っておきながら、気付けば水曜日まで投下出来ずに申し訳ありません。

ライオン氏GJです。しかしホント、このスレは熟女から幼女、貧乳から巨乳と
守備範囲が広いですねww

てことで投下しますね。
272中身:2009/10/28(水) 15:14:50 ID:???
「作戦開始です」
「ギャズ、ヤキン・ドゥーエIII警戒宙域に入ります」
「コンディションレッド発令」
「了解。コンディションレッド発令」
プライスのブリッジに、イザークの指示とオペレーターの声が響く。正面モニターにはギャズが映され、通信も受信している。
(良い雰囲気だな。後はギャズが上手くやれば・・・)
落ち着いた雰囲気のブリッジクル―を認め、イザークは厳しい表情の下で満足気に思う。
ブリッジの雰囲気は、兵士の士気に直接影響を与える。戦場においてブリッジとは、最も感情が広く伝播する所だからだ。
イザークの周りで作業しているクル―達は、適度の緊張を保ちながら作業効率は全く落とさない。
戦闘前としては理想の精神状況だ。
「俺達の出番はもう少し先だが、だからと言って舞台から目を離すなよ。
バデス、アイレス、あいつ等が沈まれたら、折角奪う新造艦が幽霊船になるからな。きっちり守れよ」
『了解』
『了解!』
ギャズが囮になっている間に要塞に接近して相手の隙を突く作戦だが、勿論彼らを捨て駒にするつもりなど無い。
彼らにはまだ仕事があるからだ。
ギャズを守る為にナスカII級が2隻、ギャズの後方にミラージュコロイドを展開して隠れている。
どんな状況にも対処出来る布陣。それが今回キラがとったプランであった。


「こちらプラント領ヤキン・ドゥーエIII。近付いてくるローラシア級、所属と艦名を述べよ」
ヤキン・ドゥーエIIIの管制室は軽い緊張感に包まれていた。
地球方面から近付いてくる所属不明のローラシア級がヤキン・ドゥーエIIIの警戒宙域に入ったのだ。
この要塞は出来て幾分も年が経っていないので、碌に地図のデータを更新しない連中がそれと知らずに近付いてくる事がたまにある。
今回も同じ様な輩だろうが、これも仕事である。
既にMSを搭載した現在の主力艦であるローラシアII級が2隻、所属不明艦に向かっていた。
「応答しろ。応答しない場合は撃沈する。これは脅しでは無い、警告である!」
今所属不明艦に通信している通信士は、特別警戒中という事もあって少々過敏になっている様だ。
そこにやっと、所属不明艦から通信が返ってくる。大型モニターに私服の気弱そうな中年男が映る。
『応答が遅れてスイマセン。なんせ通信機器が古いもので、最近ザフトが使っている電波に対して感度が悪くて・・・』
「御託は良い。所属と登録艦名を答えよ!」
苛立ちを孕む通信士の声に、男はビクッと肩を強張らせるとオドオドと答え始める。
『こっこちらはギャズ、フリーの傭兵です』
「・・・その傭兵がどういう用件で宙域を侵犯する」
『それが・・・私達はL2宙域に向かっていたのですが・・・』
ヘコヘコした様子の男の答えに、通信士は頭を抱える。
「その宙域はこの宙域とは全く方角が違う!貴様、航宙学を学んでいないのか!?」
通信士は遂に怒鳴った。地図がバグか何かで壊れたとしても、艦船乗りの常識である航宙学を用いれば直ぐに方角を確認出来る筈なのだ。
『もっ申し訳ありません・・・直ぐに出ていくので』
「待て、念の為船内を調査させてもらう。規則だからな」
間も無く不法侵入艦に接触するであろう2隻のローラシアII級に調査の指示を出す。
自分達の仕事はこれで8割方終了である。後は現地に行っている連中の仕事だ。
273中身:2009/10/28(水) 15:16:20 ID:???


前方から2隻の艦の内、船体に15とナンバリングされた艦が接近してくる。動かない方の、
船体に16のナンバリングがある艦は有事の際に即応出来る様に待機しているのだろう。動きも迅速で、良く訓練されているのが分かる。
同じローラシアの名を持つにも関わらずギャズより火力も足も遥かに上のローラシアII級の周りには、
艦載機であるドムトルーパー6機、改良されたガナーウィザードを背負って此方を警戒する様に銃口を向けてくる。
『こちらヤキン・ドゥーエIII第15パトロール艦、これより艦内調査を行う。下手な真似はするなよ』
「はい、どうぞどうぞ」
ギャズのブリッジにローラシアII級の艦長が映る。それに先程と同じ要領でヘコヘコ対応するアーサー。
向こうのモニターには映っていないが、周りのブリッジクル―が冷めた、或いは変人を見る目を向けてくる。
全く上司の気持ちも知らないで・・・と内心愚痴りたくなる。
ローラシアII級の艦長に悟られぬ様に、横に表示されたSOCOM艦隊の現在位置に目を向けた。
2手に分かれたSOCOM艦隊は既に既定の地点に到達している。初めの花火を上げるタイミングは任されていた。
『これより船体を固定し調査を開始する。昇降口を解放しろ』
モニターに映る艦長の指示と、アーサーの行動は同時だった。
『なっ、貴様!?』
艦長席の裏に置いてあったザフト軍の黒服を素早く羽織り、軍帽を被る。それが攻撃開始の合図だった。
モニターに映る艦長はその格好より、急に鋭くなったアーサーの眼光に怯む。
モニターに映る艦長が驚きから立ち直って指示を出そうとするが、遅い。
「16番艦から死角になる様に15番艦の影に移動!
VLSは16番艦を、CIWSはMSを牽制しろ!主砲、連装レールガン、単装砲は15番艦に叩きこめ!!」
素早く出された主の指示に老兵が動く。一拍遅れて一斉に発射された砲火が2隻のパトロール艦とドムトルーパーに襲いかかった。
突然の攻撃に15番艦は瞬く間に爆炎に包まれる。しかし直前に回避行動を取ったのかまだ生きている。
周りのドムトルーパーもCIWSに被弾する様な愚は犯さない。
16番艦はギャズから発射されたミサイルを全て迎撃したが、僚艦の影に隠れたギャズを攻撃出来ない様だ。
「やはりザフト相手じゃ不意打ちでもこれが限度か」
ザフトの錬度に改めて舌を巻く。これが連合やオーブなら15番艦は撃沈、16番艦とMSにも少なからず被害が出る筈だ。
しかし現実は厳しい。奇襲は失敗し、ギャズはその老体を敵の前に無様に晒す結果になった。
砲撃可能な位置に移動した16番艦と、MSが再度ギャズに標準を合わせる。
所謂絶対絶命、しかしその場で新たに爆炎を上げたのはドムトルーパーであった。
連続で降り注ぐビームに、回避運動が遅れた1機が爆発したのだ。
続けて後方の16番艦が極太のビーム砲に襲われて回避が間に合わず被弾する。
『こちらウォルフガング、被害は?』
「大丈夫、損害無しだ。でも遅いじゃないか。肝が冷えたよ」
『ヒーローもヒロインも、遅れて登場するものでしょ?』
突然の攻撃の正体は、ギャズの両側面に現れた2機のMSによる物だった。
シンとルナマリアは念の為に警戒宙域に入る前に出撃、外付けのミラージュコロイドを展開して状況を見守っていたのだ。
274中身:2009/10/28(水) 15:17:24 ID:???
突然の乱入に動きが乱れたパトロール艦隊だったが、それも束の間の事で素早く統率を取り直す。
15番艦も見た目程損傷が無いのか、後退を開始した。
「くそ、コイツ等!」
出来れば15番艦は落としておきたいシンだったが、5機のドムトルーパーがスクリーニングニンバスを張ってそれを阻止する。
ドムトルーパーは機体性能もさる事ながら、装備されたスクリーニングニンバスとビームシールドによって鉄壁の防御力を誇る。
その特性を生かしてプラント防衛隊の主力機体の座にいるのだが、この状況でもその防御性能は遺憾無く発揮されていた。
『焦らないでシン。迂闊に近寄るとスクリーニングニンバスでバラバラにされるわ』
「分かってる!でも・・・」
時間をかければ2隻の敵艦が態勢を立て直し一斉に砲撃してくるだろう。
今も16番艦からは艦載機が出撃し、MSの数が増えてきている。状況は悪化するばかりだ。
「スクリーニングニンバスもずっと張ってられる訳じゃない!ルナ、援護を・・・」
焦りが頂点に達しようとしたその時、ギャズの後方から夥しい数のミサイルがドムトルーパー目がけて襲いかかった。
ドムトルーパー隊が陣形を解いて回避行動に入る。
ミサイル自体はそれ程恐ろしく無いものの、防いだ際に発生する爆炎で敵機の接近を許すのも面白くないと判断したのだろう。
しかし、一時的に散ったドムトルーパーに、今度はビームサーベルが襲いかかった。
『待たせたな。こちらアイレス所属ゲルググイレイザー隊、これより援護する』
その正体は、探知されないギリギリの距離でミラージュコロイドを解除したSOCOM主力MSゲルググイレイザーであった。
ゲルググイレイザーは、一言で言うなら世界最強の量産機である。
全体的に丸くずんぐりとしたフォルムに、ジンの意匠が垣間見える頭部が乗っている。
装甲はPS装甲を排除しラミネート装甲を採用。
他のMSより一回り大きい機体だが、バックパック、肩、腰に脚部と、過剰なまでに配置されたバーニアがその弱点をカバーする。
基本武装は銃口下部にグレネードを搭載した、射撃をセミ、フルで切り替え可能な単銃身なビームライフル。
連結する事無く両端からビーム刃を発生させる事の出来る高出力ビームサーベル。それと腕部にビームシールドを搭載している。
これだけでは火力不足に見える本機だが、脚部とバックパック両側面にあるハードポイントに追加の武装を搭載する事が出来た。
加えて、それらの武装は動力を核によって供給されている為に、どれも従来の物より高出力な物となっている。
現在は、隊の内半数の機体がミサイルランチャーを背負っていた。
これらだけでも十分強力な機体であるが、しかしその本当の強みは隠密性にある。
ミラージュコロイドで身を隠す事は勿論、稼働音も極限まで抑えられていて、
敵勢力に対して確実で強力な先制攻撃を行う事が可能であった。
本来多数対多数の衝突には用いられない機体で、特性の半分は無用な物となってしまっているものの、
ドムトルーパーより優秀な機体である事は疑いようが無い。
散り散りとなり必死に距離を離そうとするドムトルーパーがまた1機両断される。その光景は、正に草食獣を狩る肉食獣であった。

「くっ、SOCOMだと!奴等どこから現れた!?」
操舵手が叫ぶ。ローラシアII級のブリッジは正に狂乱状態だった。
敵MSの倍近い数のドムトルーパーが、抵抗する暇も無く撃破されていくのである。
その光景を見て正常でいられる方が異常なのかも知れない。
「9番機ロスト!残り4機です!」
「15番艦ブリッジに被弾!駄目です、沈みます!!」
オペレーターからの言葉が更なる混乱を呼んだ。恐怖は形を成す事で更なる恐怖を人に煽る。
オペレーターは職務を全うしただけなのだが、その彼らの声も震えていた。
その混乱の中で、艦長が息を大きく吸い込んだのに気付いた者は何人いたか。
「静まれぇっ!!!」
艦長の大声にブリッジは一瞬無音になった。その一瞬を逃さず、艦長は矢継ぎ早に指示を出す。
275中身:2009/10/28(水) 15:18:15 ID:???
「ドム隊を戻して艦の防衛に回させろ!当艦は回避運動を取りながら9時方向へ移動!後ろには逃げるな、狙い撃ちにされる。
各火器はMSに集中して弾幕を張れ、近付かせるなよ!耐えていれば、必ず援軍が来る」
「りょ、了解!!」
艦長の一喝にクル―達は希望を取り戻し、ブリッジが本来の機能を取り戻していった。

ウォルフガングが被弾していた15番艦に止めを刺した頃から、戦場の空気が変わり始めた事にルナマリアは気付いていた。
それが状況通りこちらの圧勝ムードに拍車を掛ける物なら良いのだが、漂い始めた空気は明らかにそれとは違っていた。
『こいつら、しつこいっ・・・ぐあっ!』
『フセ、後退しろ!』
戦力において圧倒的に上のこの状況で、SOCOM側初の被弾が出る。
オストロス改によって、保持していたビームライフルごと右腕を消し飛ばされた機体が戦域を離脱していく。
『突然動きが変わったぞ』
『態勢を立て直されたか・・・優秀な指揮官がいるな』
数で勝るプラント防衛隊MS、ドムトルーパー攻略にSOCOMが用いた策は、所謂撹乱策であった。
ザフトは、母体であるプラントの慢性的な人口不足から人員が足りていない。
軍縮の影にはその様な理由もあるのだが、軍縮を以てしても尚人員は不足していた。
その為、志願した新兵達を即急に一人前の兵士にする必要があったのだ。
しかし、プラントの置かれた情勢を鑑みれば質を落とす訳にもいかない。コーディネーターとはいえ、兵士の教育には時間が掛るのだ。
そこで考え出されたのが、学ぶ分野を削った集中教育である。特に、人員の消耗率が高いMSパイロットはその教育法が徹底された。
プラントの防衛に必要なのは、射程の長い射撃武器を的確に扱う技術と、部隊での連携である。
即ち、彼らは射撃と統率された動きは超一流でも、格闘戦と単独での戦闘は不得意なのだ。
だからこそ、SOCOMはドムトルーパー隊を拡散させ、格闘戦での各個撃破の戦術をとったのである。
「こんな所でちんたらしてたら、本隊と合流する前にやられる。俺が切り込みますから援護して下さい!」
バデスとアイレスは、万が一ミラージュコロイドの偽装がばれるのを避ける為に若干ギャズとは距離を置いており、
バデス所属のMS隊も艦の護衛の為に艦から離れられない。シンとしては、彼らが到着する前にパトロール艦を潰したかった。
そうしなければ、只でさえ距離がある本隊と合流する前に、少数の自分達が食われかねない。時間をかけるのは危険だった。
『了解した、援護する。安心して突っ込め』
『シン、私も行くわ』
「でも・・・。分かった、但し、俺から離れるなよ」
一定の距離を保ちつつ撃ち合っていた膠着状態を、ウォルフガングとレイヴンが破った。突出する2機に砲火が集中する。
ウォルフガングが、ミラージュコロイドを用いた残像によって射撃を回避しつつ、2連長距離砲を両脇に展開させて放つ。
しかし、出力を強化されたビーム砲でもビームシールドとスクリーニングニンバス
という二重の盾の前では機体をよろめかせるのが精一杯であった。
レイヴンも、バレットドラグーンとハンドガンでは有効な打撃が与えられない。
しかし、ウォルフガングの攻撃でよろけたドムトルーパーの1機が、別方向からのビームに被弾、オストロス改を潰される。
一瞬出来た防御の隙間を射抜いたのは、遮光処理を施されたモノアイを淡く揺らめかせるゲルググイレイザーであった。
「貰ったっ!」
更に広がった防御の穴に、ビームハルバードを構えたレイヴンが斬りかかった。
276中身:2009/10/28(水) 15:22:44 ID:???
今回はこれで終了です。
戦闘シーンはノリノリで書けるので筆は早くなるんですが、
SEED系の兵器名はやたら長くて文章のテンポが悪くなります。
私が修行不足なだけなのですがww

ではまた来週です。
277通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 22:20:36 ID:???
ライオン氏に続いて、中身氏もキターー!投下乙です
シンとルナのコンビはやはりいいですねぇ。しかし、何やら次の開幕からありそうな終わり方が気になって来週が待ち遠しいですわw

それにしても、確かに種の武器って中二病全開な感じの長ったらしいネーミングの武器ばっかりですね。これも負債の残した罪なんだろうか・・・
278通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 23:49:33 ID:???


やられメカのドムトルの部隊、意外に優秀だと思ったら、一芸に秀でた部隊だったんすか
連携とかザフトっぽくないw

> SEED系の兵器名はやたら長くて
たしかにその傾向はあるんですよね
厨二病ネーミングだからw
279通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 23:53:32 ID:???
00もガンダムの名前に天使の名前だからやっぱり厨ニだな。
ラファエルガンダムて……素面で付けるとは思わんかった…刹那の機体がダブルオールシファーとかじゃなかっただけまだマシか?
280通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 23:55:08 ID:???
種:ドイツ系中二
00:神話系中二
281通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 23:57:08 ID:???
種はネーミングの元ネタに一貫性が無くて本当に厨二とか言われていたようなw
282通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 00:03:13 ID:???
種のも神様から取ってるの多いぞ、まあどっちにしろ厨だが
283通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 00:04:05 ID:???
そのうち洗脳されてどれだけ厨になるか楽しみになった有様だ
284通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 00:36:59 ID:???
>>269
その通りだよな…
俺も何かでそう言ってるのを目にして初めてイタさに気付いたよ…
285通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 00:53:54 ID:???
まあケースバイケースじゃね?
大公殿下やライオン氏のルナはその辺の事情や気持ちは承知してるだろうし。
286通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 03:23:28 ID:???
そんな事より中身氏のギャズ、プライス、グリッグスが気になって気になってしょうがない件。
過去編ではマクミランとか出るんだろうか。
287通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 07:59:33 ID:???
…天使云々に関しては、

『ウイングガンダムセラフィム』『同ルシフェル』
(新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜より)

の前例があるから、今更なんだぜ……。

Gジェネオリジナルには
『ガンダムベルフェゴール』(漫画版は黒歴史)

なんてのもあるし、ツッコミ出したらキリがないんだぜ…。
288通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 08:25:35 ID:???
>>285
俺も昔、家族で似たような状況の映画見てた時、時によりけりじゃね? みたいなこと言った
そしたら母と姉にマジで怒られたわ
将来、自分の妻が息子に元彼の名前つけたらどう思うか想像してみろ、とか言われて
289通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 09:34:59 ID:???
厨厨言ってるアホウは一回現実の兵器の名前見直せよ
ネーミングなんてそんなもんだっつーの
290通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 09:42:30 ID:???
別にステラだろうがキラだろうがその人に未練があるわけでもなく
純粋な願いがストーリー中に込められたりしてたら別にいいんじゃね?
俺はひいじいちゃんが死んだ日に生まれて「ひいじいちゃんの生まれかわりだ!!!」とか言われてそのままひいじいちゃんの名前をつけられた。けど俺は別にそんなの全く気にしてない。
ひいじいちゃんめちゃくちゃいい人だったからそうなって欲しいとかオヤジが言ってたし。
つーかそもそもこんなのフィクションじゃん。なんで俺らこんなにムキになってるんだ?
職人様がやりにくくなるだけじゃねーか。
291通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 11:36:41 ID:???
>>290以外は誰もムキになっていない件について
292通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 11:57:00 ID:???
>>282
誰か小説家が言っていた。
小説とか物語は、言ってしまえばよく訓練された厨二病患者の妄想だと。

厨だの言っていたらキリがない
293通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 17:45:39 ID:???
取り敢えずアイレス殿とバデスで吹いたのは俺だけじゃないと思いたい
294通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 22:10:00 ID:???
>>189
艦船は地名や人名が多いよね
「ヨークタウン」とか
「プリンスオブウェールズ」とか
「ニミッツ」とか
飛行機は…
「スピットファイア」とか
「ヘルキャット」とかって
確か「ヒス持ち女」とか
「あばずれ女」とかの意味だとどっかで聞いた
あと、日本や中国だと兵器に「〜式」って名称よく使われるけどアレって呪術の「式神」の意味もあるそうな
長々とスレ違すまん
295294:2009/10/29(木) 22:25:54 ID:???
>>289
×>>189
だった…
ちょっとライオン氏のステラ嬢の飛び蹴り食らってくる
296通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 22:42:44 ID:???
そういえば名前で思ったんだが、書き手さん達のSSオリジナル機体とか武装の名前って、何か自分で基準を決めて付けてたりするのかな?
297通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 23:28:10 ID:???
武器の名前と言えば
中距離空対空ミサイルのAIM-7「スパロー」って
「雀」だよな?
あと自衛隊の輸入orライセンス生産の兵器で無理矢理和名にした奴たまに笑えるつーか頼りないのがあるね
ちなみに話題のらぷたんは名称決めるのに2転3転したそうな
なんでも「ラプター」が「レイパー(強姦魔)」に似てるという婦人団体だか市民団体だかの猛烈な抗議を受けたらしい
298通常の名無しさんの3倍:2009/10/29(木) 23:42:39 ID:???
種死には和田さんことスーフリがいるじゃないか
299通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 00:15:07 ID:???
確かにリアル兵器もアレな名前が多いように見えるが、大抵の場合一定の基準がある。
種の兵器名がディスられるのは、あまりにもつまみ食いすぎるからではないかと。
それと、日本で著名な名詞ばかり使うから食傷してしまうのかな?

まぁ、イギリスは相当節操無い命名するんだけど。当然全部英語だからある程度の調和は取れる。
300通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 02:34:50 ID:???
>>297
どうやったらラプターとレイパーがw
「ー」しか合ってないじゃまいかwww
er系の単語はアウトかよwww
301通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 06:59:16 ID:???
>>297
>>300
なら「レイバー」は通報レベルか
302通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 08:31:22 ID:???
名前を神話とかから持ってくるのは構わんが、
アロンダイト、フラッシュエッジU、パルマフィオキーナときてビーム砲に名前がなかったり
ソード、ランチャー 英語・エール 仏語とか、なんで一つだけ言語違うんだとか
なんかスッキリしないんだよ、やるならキッチリやってくれないと
303通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 09:05:18 ID:???
脚本がスイーツ脳だから仕方ない、と言おうと思ったけど、武器の名前つけたのは違う人だよな?
304通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 09:56:21 ID:???
こう規制がシャレにならんと、
「投下されれば転載しますよ」どころかしばらく本格的に本スレ代わりに
避難所を活用した方がいいのかしらん。
305通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 12:14:24 ID:???
白兵武器>イギリス・アメリカ系コーディの製作によるので英語名が多い
射撃武器>ドイツ・フランス系コーディの製作によるのでヨーロッパ風が多い
MS>ヨーロッパ系コーディの中でもイタリア系が多い、内蔵武器などもこの範疇

みたいに個性つけりゃいいのにそれこそ無節操に名前つけやがるしなぁ……
306通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 17:20:32 ID:???
ケンプファー「今誰か私を笑ったか?」
307通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 17:40:39 ID:???
イフリート「いいなああのガンダム…ほめられてるよ兄貴ィ…」
308通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 18:20:44 ID:???
愛称にカタカナ付けるなんてのはまぁよくあるけど、形式番号のみの方が
無機質で兵器らしくて良い。口語にすると長ったらしいから愛称付けるんだろうけど。
309通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 20:05:48 ID:???
お嬢様からシンとエコー7やソキウスに小包が届きますた…

つ[バッテラ]
310通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 01:54:41 ID:???
>>309
GSC氏のシンって強化されてたか?
311通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 20:13:08 ID:???
全ての厨房くさい武器名もミラージュアストレイのAソードBソードよりはマシ
312ライオン:2009/10/31(土) 20:21:04 ID:???
規制に引っかかりました。

本スレに投下が出来ないので、どなたか代理投下をお願いします。
313ライオン:2009/10/31(土) 20:22:18 ID:???
規制に引っかかりました。

本スレに投下が出来ないので、
どなたか代理投下をお願いします。
314(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:22:36 ID:???
投下します。

「第6話 外伝 次期MS計画(プロジェクト) Gカイザー」

――キミたちに最新情報を公開しよう!
これは自らの意志を、願望を、己が信念をかけて戦う、熱き戦士たちの壮絶な黙示録である――


『諸君、私は巨乳が好きだ』
顔も見えない闇の奥で、落ち着きを払った低い声がした。
刹那、バッとスポットライトが一つ照らされた。
照らされた先で黒い貫頭衣を着た男が一人、壇上で小指を立てながらマイクを握っている。
顔は『ν』と書かれたマスクに覆われ、表情が見えない。
『諸君! 私は、おっぱいが大好きだ!』
――ざわ……ざわ……!
闇の中で何十、何百もの獰猛な獣の唸り声がした。それは竜巻の風切り音のようで、地鳴りのようでもあった。
ただ、そこには意思が込められていた。
唸りは闇の中に拡散し、熱を持ってあたりに渦巻いて行く。

『諸君! 私は、つまり! 大きいおっぱいがだぁぁぁぁぁい好きだぁぁぁ!!』

熱狂が、渦を巻いて爆発した。
壇上の男がバッと荒鷲のように手を広げると、あたりの照明がすべて点灯し暗幕がはぎとられ、その場の光景があらわになった。
そこは廃工場だった。
朝礼用の壇上の男と同じ覆面をかぶった者たちが、男の正面にひしめいている。
彼らは、闇の組織『チチスキー軍団・狂ν(キョーニュー)』。
混乱の時代の新たな秩序として、貧乳を断罪し、世界の巨乳を愛でるべく集まった悪の組織である。
熱狂の中で、彼らは手を一心不乱に振り上げ、口々に叫ぶ。

――おっぱい! おっぱい! おっぱい!
315(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:23:53 ID:???
『巨乳が好きだ、爆乳が好きだ、魔乳が好きだ!
つり型が好きだ、ロケット型が好きだ、どんぶり型が好きだ、おわん型が好きだ!
電車で、街角で、公園で、学校で、職場で、プールで!
この地上でたわわに実るありとあらゆる巨乳が好きだ!
乳を掴んでも手の平に収まらずむしろ手が埋もれてしまう巨乳が大好きだ!
シャツの横から見えそうで見えない横乳を見たときなど胸がすくような気持ちだった。
服の上からでもわかる豊かなおっぱいが服を押し上げている様子を見ると心が躍る!
巨乳アイドルがプロモーションビデオで踊るたびに巨乳が縦揺れ横揺れしている様などは、もうたまらない!』

――おっぱい! おっぱい! おっぱい!
熱狂が爆発的推力を以てして加速していく。
『諸君、私は巨乳を、神のような巨乳を望んでいる。
諸君、私につき従う巨乳好きの変態諸君! キミたちはいったい何を望んでいる!?
さらなるおっぱいを望むか? 酒池肉林の限りを尽くしまさにエベレストのような巨乳を探し求めるか!?』
――おっぱい! おっぱい! おっぱい!
『よろしい、ならば爆乳だ』

――おおおおおおおおおおおおッッッ!!
熱狂のボルテージが最高潮に達した。周囲を囲う鉄の壁を吹き飛ばせそうな爆音のごとき歓声が上がる。
そのあまりの声量に周りの廃工場はビリビリと震え、屋根の梁が軋む。
さらに構成員のある者は興奮で気絶し、ある者は鼻血を噴き出して倒れはじめていく。
もはや彼らを止めることなど誰にもできはしないのだろうか。
世界はこの、(ある意味)悪の組織に蹂躙されてしまうのか――
316(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:24:47 ID:???
『我々は全身全霊を以てして、今まさに巨乳を揉みほぐそうとする手のひらだ!
だがロリゲー・ロリ画像・ロリブームに押されて以来劣勢に甘んじていた我々に、ただのおっぱいではもの足りない!』
――爆乳を! 巨乳以上の爆乳を!!
もはや集会場は倒れこむ者の体が山を築き、壁や床は鼻血で彩られている。
ただそこには屋根を吹き飛ばさんばかりの熱狂があった。
『諸君は一騎当千のおっぱい強者だと、私は信仰している!
ならば我らは諸君と私で 総兵力何百何千と一人のチチスキー集団となる!
世界に巨乳の味を思い出させてやろう!
世界に我々の巨乳にこめるリビドーを思い出させてやろう!
哀れ乳の連中に、乳と乳の谷間には貧乳にはできぬ超異空間があると思い出させてやろう!
我々チチスキー集団で、世界を巨乳で埋め尽くしてやる!』

――おっぱい! おっぱい! おっぱい!
壇上の男がビシィッ! とあさっての方向を指差した。
『全チチスキー行動開始、妄想始動せよ! リビドー全開!! 全チチスキー妄想リミッター解除!
チチスキー軍団大隊長から全軍へ! 目標 世界全土!! 全世界チチスキー化作戦、状況を開始せよ!
――征くぞ、諸君!』

「そうはさせません」
317(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:26:07 ID:???
「……!? 何奴!?」
壇上の男が頭上を見上げた瞬間、廃工場の屋根が吹き飛び、巨大な鋼鉄の足が落ちてきた。
地響きが続き、屋根がすべてはぎとられると、そこには赤い巨大なロボットの影。
そのロボットのなだらかな胸パーツが開き、赤い仮面をつけて全く目立たないボディラインの少女が降りてくる。
「Gカイザーだと!? ……お、お前は、カイザーレッドっ!」
鋼鉄の足の下から上半身だけ出た男がうめきつつ、降り立った少女を睨みつけた。
「あら、生きていましたか。ごきげんよう、変態様」
少女は、男たちを視界にとらえると養豚場のブタでも見るかのように目を細めた。

そして戸惑う狂νメンバーの頭上にいくつかの影が飛び交った。
巨大な黒いステルス戦闘機から射出された小型の自立機動兵器が覆面集団に向けて最弱威力のビームを撒き散らし、
主翼が生えた新幹線からは謎のフラッシュ光。
「みな の どりるすぺしゃる」とひらがなでマーキングされたドリル戦車が、自立砲台から悲鳴を上げて逃げ回る男たちを次々と轢いて回った。
自立砲台のビームで尻に火をつけられ、逃げだせたと思ったらキャタピラに巻き込まれる。
そしてキャタピラに轢かれてケツ丸出しになったその屈辱的な様子を、カメラのシャッターが押さえる。
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だった。

彼らこそ、貧乳の意地と存在とステータスと、ついでに地球を守る正義の集団、『Gカイザーズ』!!
Gカイザーをはじめとする無敵のマシン『カイザーマシン』を乗りこなし、今日も悪に正義の鉄槌を振り下ろす!
318(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:26:52 ID:???
「ブルー、あまり無駄弾を使わないように。イエロー、親族に送る証拠写真ご苦労様です。ブラック、もうそのへんになさい。
こんな卑猥なだけの汚らしい脂肪組織を崇める集団など」
「バカ者! おっぱいには、おっぱいにはぁぁぁぁ! 無限の可能性と、男の夢と希望がぎっしり詰まってるんだよ!」
少女の言葉をさえぎり、男たちは好き勝手に叫び始めた。
「ならば、それらを持たない者はどうなるのです? 夢も希望も持たない者はただ朽ち果てろと?
ましてや理想を持つことすらもおこがましいと?」
『そうだ、そうだ!』
『貧乳に神はいない!』 
『『『『『おっぱい! おっぱい! おっぱい!』』』』』
「話になりませんね。そんなものはまやかしです。ならばその奢り、その身をもって償いなさい」
赤い仮面の少女はそれだけ言うと、再びGカイザーに搭乗した。
男たちは一心不乱に手を振り上げ、叫び続ける。
――おっぱい! おっぱい! おっぱい!
ついに、変態たちのリビドーがクライマックスに達した。
続いて地鳴りが響き、床下から発生した強大な震動にも男たちは微動だにしない。

「時は来れり!」
なんとか足の隙間からはい出た壇上の覆面男が、握った拳をバッと振り上げた。
「妄想の空より来りて、やましき想いを胸に秘め、出でよ! 暗黒邪神・ネオプランA!!」
ズゴゴゴゴゴゴ……という音を立て、床下から全長50mはくだらないシルエットが現れた。
壇上の覆面男がすぐさまそのシルエットのてっぺんにとび乗る。
黒い巨体、撫で肩にハサミ、大きな翼とブーメランという意匠はそのままに、全身に黒々とした突起が設けられ、
メインセンサーをはじめとした全身にロック歌手を彷彿とさせる目に悪そうなペイントが施されている。
「見よ、たたえよ、ひざまずけ! これが我らが開発した究極のメカ、ネオプランAだ!」
全身を震わせ、黒の巨体が天に向かって身の毛もよだつような咆哮を上げた。
319(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:27:54 ID:???
そのとき、
『Gカイザーチームの諸君、合身せよ』
「了解いたしました」
ブレスレットから聞こえたカイザーチームの指揮官ミナ司令の掛け声に合わせ、Gカイザーがスラスターを全開にして飛翔する。
バリアシステムを展開したGカイザーを中心に他のカイザーマシンが追従し、遥かな天空に巨大なGのマークを描く。
マシンはパーツが折り重なり、変形して、Gカイザーの機体に次々と合体していく。
新幹線が二つに折れ大きな腕に、ドリル戦車が脚甲と足に、ステルス戦闘機が背中の翼を構成する。

最後にステルス戦闘機から平らな装甲板がせり出し、胸部を丸ごとまっ平らな装甲板が覆った。
それはほんの少しのへこみも膨らみもなくまっ平らで、徹底的にピカピカと磨き上げられた装甲だった。
防御力を重視したため胸部は飾り気も何もなく、ただそこにはペッタンコとなった胸部パーツがあった。
誰の目から見てもパワーアップしたGカイザーの胸部装甲は、まっ平らでペッタンコだったッ!!(大事なことなので何度も言いました)
合体が完了し、その巨大メカは頭上で己の力を誇示するかのように両拳を打ちつけた。
打ちつけた際に出た火花が盛大に降り注ぐ。
その瞬間、あふれんばかりの熱量で機体塗装がはがれ、全身が元地の金色に染まる。
そのまま空中でクルクルシュピン! とポーズを決め、拳を真正面に突き出す。
『『『『『降臨! 真・Gカイザー!!』』』』』
ドォォォンという爆音が鳴り響き、真・Gカイザーは燃え盛る爆炎をバックに合体を完了した。
地響きを上げ、狂νのメンバーとネオプランAの前に降り立つ。
320(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:28:46 ID:???
同時に、天空のかなたで何かがキラリと光った。
その影はぐんぐんとこちらに近づいていき、真・Gカイザーは手を頭上に掲げると、それをキャッチした。
それは、とてつもなく大きなハンマーだった。
柄だけで真・Gカイザーの全長近くあり、巨大な槌の部分は『G』と書かれたプリントがなされている。
Gカイザー・ハンマー。
正式名称:グラヴィティー・ショックウェーブ・ペッタンコ・ツール。
無駄な脂肪の塊を崇める愚か者たちに対してその超質量を振りおろし、対象を頭から足の先までペラペラのペッタンコにして、
とどめに垂直方向の超重力波をぶつけて光に還元する、まさに真・Gカイザー最狂最悪の必殺武器である。
『このすべての想いが込められた正義の鉄槌の威力、見せてごらんにいれましょう』
真・Gカイザーはグッとハンマーを正面に構える。一歩足を踏み出すだけで地面が轟音とともに割れ爆ぜた。
『くるがいい、Gカイザー! 今日こそその目障りな哀れ乳を断ち切ってくれる!』
ネオプランAがヴォン! という音とともに、股間の対艦刀が背中の鞘から引き抜く。
間を開けず、お互いの巨体が地面を蹴り、突貫した。
対艦刀とハンマーが激しく打ちあい、その圧倒的なエネルギーの嵐に空間が歪み、張り詰められた空気が悲鳴を上げた。

――戦いの火ぶたは、切って落とされたッ!!
はたしてパワーアップした真・Gカイザーは、
世界を巨乳で支配せんとする、この(ある意味)悪の組織から世界を救うことができるのか!?

――続きは劇場でッッ!!

==========================
321(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:29:45 ID:???
前作『真(フォームアップ)!! Gカイザー! 〜銀河最期の日〜』から一年。
過去20年に及ぶ『銀河皇帝Gカイザー』シリーズ。そのシリーズ最新作が今ここに!
過去作品とは一風変わった方向で描く、新たなGカイザー!

『劇場版 真・Gカイザー VS ネオプランA』!!

そこでマスコットキャラのプランA君の着ぐるみが画面端から現れる。
両手にぶら下げられた看板には〈全世界の映画館で、絶賛上映中!〉の文字。

『映画館で、僕と握手!』
プランA君は、股間から画面に向けてニュッと手を差し出した。

――ごらんの番組は『皆さまの明日の笑顔のために』の、ダイアモンドテクノロジー社の提供でお送りいたします。

==========================
322(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:30:47 ID:???
つけっぱなしになっているテレビからそんなCMが流れている時だった。

「あぁ〜っ! そのチケットは!」
そう最初に声を上げたのは、ハイスクールから帰ってきた姉だった。
「おじい様、ありがとうございます。
けれどよろしいのですか? まだ私にはグーちゃんの合体完成制御プログラムと
重心制御計算がまだ完了していませんが……。それに他のMSの設計も――」
「いいのだ。子供は何も考えず遊んでおればいい。お前は充分頑張っているよ。
グロリアスのほうはそう焦らなくともよい。
店の方はなんとかしておく。今度の休みにでもステラと一緒に楽しんできなさい」
レイはほほ笑みながら黒曜石の様な手でミーアの頭を撫でると、厨房へと消えていった。
「ミーア、どうしたのそのチケット!? プレミアだよ!? 最前列だよ!?」
学校鞄を床におろしもせずに、ステラお姉ちゃんはキラキラと目を輝かせていた。
「おじい様が、いつも休日は店の手伝いばかりで悪いから、
せっかくだから今度の休日はこれでも見に行ってきなさいって。
お店を一番手伝ってるのはお姉ちゃんなんだから、お姉ちゃんに渡せばいいのにね」
半分本当、半分ウソだった。
愛する姉にも、まだ私の「手伝い」の事は知られていない。
「そうなの!? やったやった! 今度の休み、ミーアと映画だ〜! おじいちゃん、ありがと!」
感激のあまり抱きついた姉のド迫力のバストに押しつぶされながら、ミーアはぐるぐると回った。
「そうだ、どうせ余ってるしスティングとアウルも誘ってあげよ! ミーアも大丈夫だよね? 
あ、スティングとアウルってのは、あのツンツン頭とロン毛のお兄ちゃんだよ」
「う、うん……」
ミーアはそこで、さきほど自分が顔をうずめていた姉の胸元を凝視した。……すごく、大きい。
たいして自分の胸を見る。……目をそむけたくなるほどの、見事なまでの洗濯板。
「あ〜、今度の休みが楽しみ! もしミーアとあたしの休日の邪魔する奴がいたら、
 お姉ちゃんがぶっとばしてあげるからね!」
満面の笑みのまま虚空めがけて飛び回し蹴りを放つ姉。
それを尻目にがっくりとするミーアの脳裏に、一つのセリフが思い浮かんだ。
323(ライオン氏の代理投下):2009/10/31(土) 22:31:49 ID:???
――『ならば、それらを持たない者はどうなるのです? 夢も希望も持たない者はただ朽ち果てろと?
   ましてや、理想を持つことすらもおこがましいと?』

――そうだ。

額のあたりがピキーンと閃いたミーアは、姉に見えないようすぐさま小型端末を開き、凄まじいスピードでキーボードをタイプし始めた。
次々と端末のディスプレイが文字で埋まっていき、一区切りついたあと、エンター。
ふう、と吐息を吐いたミーアの持つそのパソコンのディスプレイには巨大な人型のシルエット。

タイトルは、『次期MSプロジェクト:Gカイザー』。

これはいける、とミーアは内心ガッツポーズをした。
324通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 23:04:36 ID:???
支援
325通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 23:18:06 ID:???
銀魂のアトラスネオの回を思い出した
326(ライオン氏の代理投下):2009/11/01(日) 00:08:09 ID:???
以上です。
というわけで、苦手だったギャグを念頭に置いた話でした。
ギャグは難しいですね。他の職人様は尊敬します。

それにしても、もう投下し始めてから、はやくも1年が経過です。
あれからハウツー本を読みあさり、友人に評価してもらい、試行錯誤を繰り返してきましたが
あれから自分は成長しているのか自分ではよくわからないのですが、どうでしょうか?

それと、スレの各職人方、ごめんなさい。
特にGSC氏は本当にもう、ごめんなさい。
もし許していただけるならば、このネタはまだまだ続けたいと思うのですが、
どうでしょうか?


それにしても、もう投下し始めてから、はやくも1年が経過です。
あれからハウツー本を読みあさり、友人に評価してもらい、試行錯誤を繰り返してきましたが
あれから自分は成長しているのか自分ではよくわからないのですが、どうでしょうか?

感想などお願いします。


これで以上、のはず
327GSC ◆2nhjas48dA :2009/11/01(日) 00:09:40 ID:???
>>ライオン氏
(・・)b
328ライオン:2009/11/01(日) 00:23:29 ID:???
あとがきだけ規制されたようなので、直接携帯から行きます。


以上です。
というわけで息抜きに書いたギャグ話です。
初めて小ネタSSを投下できました。

しかし早いものでここで連載始めてからもうちょうど丸々一年になります。

今までハウツー本を読み漁り、友人に評価してもらったりして
試行錯誤してましたが、少しでも上手くなってるでしょうか?

感想などお願いします。
最後に、スレの職人様方ごめんなさい。

329通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 00:23:52 ID:???
>>326>>327
コーヒー牛乳吹いたw
何やってんですかアナタ達はw
330ライオン:2009/11/01(日) 00:31:03 ID:???
かぶってしまいましたか。
更新は大事ですね。

>>327
ありがとうございます。
ついでに、一言。
本作はせっかく二十年後という他の時代とはかけ離れた時代が舞台なので、
もしよければDT社とかジオンMSだとかクロスさせてもよろしいですか?(基本的には名前だけ、形だけです)

失礼しました。
331GSC ◆2nhjas48dA :2009/11/01(日) 07:44:45 ID:???
>>330
構いません。ベイオウルフ制式仕様や次世代生体CPU部隊についての設定もありますので、
必要なら仰ってください。
332通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 11:29:41 ID:???
全然関係無いけど昨日の「世界で一番受けたい授業」 ダムの問題でBGMにガンダムの音楽使ってて笑った
333通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 13:02:19 ID:???
ガンダムの強さの秘密はふくらはぎあたりにある『ダム』だもんなwww
334通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 23:46:23 ID:???
【ネット】2ちゃんねるの書き込み数が大規模規制により3分の2に減少大半が携帯で頑張るも規制解除は1ヶ月先

http://c.2ch.net/test/-/newsplus/1257029564/

最近書き込みが少なくなって職人様が規制にかかっていると言ってたけど、
もしかしたらこれか?

書き込めない人のために一応避難所貼っとく。

避難所
ttp://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/otaku/10411/1230163812/

335通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 05:26:12 ID:???
丸一日レスがないとは・・・これが規制の本気か
336通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 08:10:08 ID:???
もう規制解除されてないか?
337テスト:2009/11/03(火) 10:53:10 ID:???
水道からチリソース
338通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 15:12:16 ID:???
規制解除されたよ
339通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 22:26:41 ID:???
>>338
plalaは今、やっと解除だぜ

そんなわけで、ここ数日分の乙を
340通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 23:39:08 ID:???
マジックテープ式嘘胸パット
341通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 23:41:59 ID:???
ああ!>>340がバリバリバリバリバリバリってされた!
342通常の名無しさんの3倍:2009/11/04(水) 00:30:37 ID:???
やめて!
343通常の名無しさんの3倍:2009/11/04(水) 02:22:21 ID:???
なんだろう……>>340を見ていたら、アカデミー時代、マジックテープの財布で、プラントに馴染めない目つきの悪い狂犬だったシンの姿が思い浮かんだ。

それで本編後、レストランの支払いをする際に
見かねたルナマリアが普通の財布を買わせて、みんなに馴染ませる為
「おっす! アスカだよ♪ 今日も一日がんばろ!」
とか言わせて騒ぎになったのをシンが思い出す小話を思い浮かんだんだが……

うん……疲れてるな。
……もう寝よう
344通常の名無しさんの3倍:2009/11/04(水) 04:54:58 ID:???
テステス
345CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2009/11/04(水) 04:59:19 ID:???
おおお!? 意外や意外、DIONが解除されているッ!?

>>330 ライオン氏

どうぞーご自由にご利用ください。
ただ、エンデューリングジャスティスに関しては、最近決定した設定があるんで、先にお声掛けください。
346通常の名無しさんの3倍:2009/11/04(水) 10:21:55 ID:???
>>345
オオッご健在でなにより。
ところで、
「最近決定したエンデューリングジャスティスの追加設定」
という事は、近々新エピソード(外伝?)もアリかと
期待してよろしいので?ので?wktk
347CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2009/11/04(水) 20:44:21 ID:???
いあ……
設定当時「キマイラ」の装備法がいまいちいい案が浮かばず、
「(隠者の)グリフォンと同じだとかっこ悪いし使い勝手も悪そうだよなぁ」
と思っていたのですが、

最近になって某漫画から「おおっ、これだ!」という形を得たので。

ちなみに、マイナーな漫画ですが、
美少女フィギュアが動いたり飛んだり跳ねたり斬り合ったりする漫画です。
同じ作者が描いてる「女の子がやたら出てくる割に欝なシーンがとことん欝」なロボットアクション漫画はそこそこ有名かと思います。
348通常の名無しさんの3倍:2009/11/04(水) 21:41:05 ID:???
みな「にくまんください(バリバリバリバリ)」
ソキウス「みなさままだマジックテープでソキウスか」

アズラエル「マジックテープの何がいけないんですの?(バリバリバリ)」←クレジットカードをだしてる
349ライオン:2009/11/04(水) 23:41:27 ID:???
規制が解除されないので携帯から失礼します。

>>331
>>345
ありがとうございます。
両氏とも書き込み拝見いたしました。

しかし携帯では掲示板に書き込みにくいので、
すみませんが避難所までご足労願います。
350(中身氏の代理投下):2009/11/05(木) 01:23:25 ID:???
『red eyes』作者の中身氏が規制に巻き込まれ中なので、
避難所に投下された続きを、これから代理で投下させて頂きます。
4レス分あります。
351(中身氏の代理投下)red eyes:2009/11/05(木) 01:28:11 ID:???
>>272-275
レッドアイズを含む陽動艦隊が、ザフトパトロール艦隊と交戦している頃、
ヤキン・ドゥーエVに静かに接近を成功させていた艦隊があった。
ミラージュコロイドを展開したSOCOM本隊である。
ヤキン・ドゥーエVの周辺宙域には、2度に渡る大規模な戦闘のせいもあってMSや戦艦の残骸、
元は先代、先々代のヤキン・ドゥーエであった大小の石ころが大量に漂っていた。
残骸は熱を発する物もある為粗方回収されたが、依然として2つ分の要塞だった石ころ達は健在である。
その航行が困難な宙域を、二手に分かれていた彼らはヤキン・ドゥーエV前方に展開している防衛艦隊目掛けて進んでいた。
「敵本隊に動きは?」
「ありません。新造艦も姿を見せていませんが・・・」
「距離が大分離れているからな。パトロール艦隊は諦めたか」
「若しくは、陽動だと気付いているのかも・・・」
オペレーターの答えにイザークとキラは各々の予想を口にする。陽動艦隊は上手くやってくれている。
しかし、モニター上の艦隊は1隻も動かずにそれを静観していた。何かある。2人共それには気付いているが、それが何か分からない。
モニターに拡大して映る敵本隊は、事前に数えた通り配備された数と一致する。
こちらのミラージュコロイドによる隠密も完璧だ。今の所懸念材料は無いといって良い。
「だが、アイレスのゲルググは敵も捕捉している。さっさと仕掛けないと、プラントから応援が来る可能性もある」
「・・・・・・分かった。僕が合図したら、全艦ミラージュコロイドを解除、敵本隊に対して一斉攻撃、その後MS隊を発進させる。
その後の艦隊指揮はイザークに任せる。第2艦隊にも伝達」
「了解」
賽は投げられたのだ。もう前にしか道は無い。指示を出して、イザークに見送られる形でブリッジを出る。
自分達の乗るプライスがいる第1艦隊とは別ルートを取る第2艦隊にも、アスランと黒い三連星がいる。
心配は無い筈である。ここで一気にヤキン・ドゥーエVを攻略して、最小の被害でプラントでの決戦に持ち込みたかった。
「出撃ですか、大佐」
「うん、忙しくなるよ」
パイロットスーツを着込み、宇宙戦仕様の装備をしたフリーダムに乗り込む。
次々とコクピットのスイッチを入れながら、ブリッジに通信を繋げて合図を送った。
「中佐、攻撃を開始して」
『了解した。全艦、攻撃開始!!』
イザークの命令を合図に、防衛艦隊を挟む形で左右に展開していたSOCOM艦隊がミラージュコロイドを解除、
搭載された火器の全てが火を噴いた。数多のビームとミサイル、レールガンが、防衛艦隊に殺到し、宇宙に巨大な火球を作りだす。
『全艦、撃ち方止め!!』
始まった時同様、イザークの命令を合図に攻撃が止む。一斉攻撃による爆炎が消え、たっぷりと攻撃を叩きこまれた防衛艦隊が姿を現す。
その姿は見るも無残な物だった。艦の数は攻撃する前の4割にも満たない。
密集隊形をとっていた事が幸いして中心に近い部分にいる艦は無事だが、その盾となった艦は跡形も無かった。
ブリッジクル―や、パイロット達の中にはガッツポーズを取る者もいる。
しかし、その光景をコクピットの中から見たキラはある違和感を覚えた。
「・・・残骸が少なすぎる」
戦艦とはMSとは比べ物にならない程巨大な建造物である。
352(中身氏の代理投下)red eyes:2009/11/05(木) 01:29:04 ID:???
勿論、その中にいる人員やMSも含めると、爆発した時に発生する残骸もMSの比では無い。
しかし目の前のモニターに映る防衛艦隊は、6割以上の艦が撃沈していながら然程残骸が見られない。
「イザーク、防衛艦隊は囮だ!早くMS隊を発進させてっ!僕も!!」
師の意図に気付いたキラは、急いでブリッジに通信を繋ぐ。
プライスの右隣りに位置していたナスカU級が、被弾の炎を上げたのはその時だった。


『どこからの攻撃だ!』
『艦隊左舷からです!』
『そっちには石ころしか無い筈だ。・・・まんまと嵌められたというのか!?』
第1艦隊が攻撃を受けたと同時刻に、防衛艦隊を挟んで反対側にいる第2艦隊も攻撃を受けていた。
艦隊の左舷に位置する艦には、既に被弾して深手を負っている物も出ている。
「艦長、私を出して下さい。奇襲し返されたとなれば、一刻も早く手を打たねば手遅れになります」
既にナイトジャスティスに待機していたアスランが、ある懸念を確かめようと、正に戦場と化しているブリッジに通信を送る。
『君なら何とか出来ると?』
「分かりません。しかし、先ずは状況を見ない事には何も始まりません」
『・・・分かった。但し、黒い三連星を僚機に付けるぞ』
「了解、感謝します」
既に変装はバレて、SOCOM全体が彼をアスラン・ザラとして認識していた。
この事は一切口外しないと約束が交わされ、その事については安堵の表情を浮かべたアスランだったが、
残念ながら彼はSOCOMから信用されていないらしい。当然と言えば当然である。
過去の大戦で幾度と無く陣営を裏切り、クーデターまで画策した男を信用する者などいない。
黒い三連星を付けるというのは、自分を何時でも背中から撃てるという脅し兼保険なのだろう。
だが、それでもアスランは嬉しかった。自ら動く事も出来ずに死んでいく事だけは避けられたのだから。
アスランに限らず、シンの称する4馬鹿は誰しも自分で動かないと気が済まない者達だ。
良くも悪くも、その行動力こそが彼らが彼ら足らん由縁である。
「アスラン・ザラ、ナイトジャスティス、出るぞ!」
射出口から見える風景を懐かしむ心は一先ず置いて、赤い竜を宇宙へと奔らせる。
「これはっ・・・!!」
状況が分かる様に艦隊から高く飛び上がったアスランは絶句する。受けている被害にではない。奇襲してきた物の、その姿にだ。
奇襲してきたのは、石ころだった。正確には、石ころに偽装していた戦艦であった。
それが次々と偽装を解きながら、第2艦隊を攻撃してきているのだ。
『いたいた。あんたのお守を任されてるんだ。急に飛び出して貰っちゃ困るよ』
ナイトジャスティスの周りに黒に紫のラインを引いたゲルググイレイザーが3機接近してきた。黒い三連星だ。
「拙いぞ、これは・・・」
『えっ?』
それにはお構い無しに、アスランは戦況の事を口にした。
マーズもその言葉に釣られて見渡してみると、石ころの偽装を解いて奇襲してきた艦隊が左舷から徐々に横に広がっていく。
防衛艦隊も今までの密集隊形では無く、横に広がり始めている。
『まさか・・・!』
「このままじゃ、囲まれる・・・」
353(中身氏の代理投下)red eyes:2009/11/05(木) 01:30:24 ID:???
アスランの懸念が現実の物となっていた。彼らの位置からは窺い知る事は出来ないが、
もう少し離れた場所から戦場全体を俯瞰すれば、第1、第2艦隊を丸ごと取り囲む巨大な包囲網が出来上がろうとしていたのである。
『で、どうする?私等はアンタの下に付けって言われたんだ。アンタの命令に従う』
それは半分本当で半分嘘であった。確かに彼を隊長に臨時のMS隊という形を取る様に言われているが、
おかしな動きが見られたら何時でも彼を撃てという命令も受けている。
「一点突破だ」
『というと?』
「広がりつつある敵艦隊の端の部分、ヤキン・ドゥーエVの反対方向だ。そこを撃破すれば、陽動艦隊とも合流出来る筈だ。
ここからでも、ナイトジャスティスなら包囲網が完成する前に割り込める」
そ言うと、ヒルダ機の方に意味深に目配せするナイトジャスティス。
『なんだ?』
「付いてこれるか?」
『・・・良い度胸だ』
アスランの言葉を侮辱と受け取ったのか、3機は一斉に飛び出した。
「おっおい!?」
一拍遅れてナイトジャスティスを奔らせ始めたアスラン。アスランの言う端に一直線に向かう黒い三連星。
宇宙で目標地点に一直線に向かっていく事は、実は難しい。この速度で敵艦隊の端に寸分違わず向かえるのは、相当な腕の証である。
前方を奔る機体を見ながら感心していた彼だったが、自分の機体との距離の縮まらなさに違和感を覚える。
キラに言ってゲルググイレイザーのスペックは目を通したが、
無理矢理追加バーニアで過多な推進力を生みだすナイトジャスティスには速度で劣っていた。
しかし目の前の機体はナイトジャスティスと距離を保ち続けている。そこで彼は気付いた。
黒い三連星のゲルググイレイザーが、通常では装備していない装備を身に着けている。それはバーニアであった。
通常、速度が十分あるゲルググイレイザーは、各ハードポイントにキャノンや対艦刀、特殊兵装を装備している。
しかし、黒い三連星だけは例外であった。彼らはその全てに追加バーニアを装備しているのである。
その加速力は通常の1.5倍を誇り、黒い三連星はSOCOMでもエースの名を不動の物としていた。
心強い味方を得たと微笑みながら、アスランはナイトジャスティスの加速度を上げた。


『これでっ!!』
最後のドムトルーパーを撃破したシンは、そのままの勢いで16番艦のブリッジをドラゴンキラーで突き刺した。
同時にルナマリアがバレットドラグーンで艦体全体を攻撃する。2機のガンダムの攻撃を受けた16番艦は、炎に包まれ、爆発した。
『状況はクリア。アーサー艦長、本隊が包囲された状態に置かれている。急がねば』
「ああ、損傷した機体は一旦戻って補給を受けてくれ。我々は敵包囲網の一番薄い部分を食い破る。
ギャズ、バデスの艦載機は先行。アイレスの艦載機は当艦隊の護衛だ。艦隊最大戦速!」
『了解、俺達は先行する!』
冷静な声を発するアイレスの艦長に応え、陽動艦隊の指揮を取っていたアーサーが指示を出す。
それにシンが答えると、ギャズ、バデスの艦載機が一斉にバーニアを吹かしながら戦場へと消えていった。
「・・・・・・」
通り過ぎる16番艦の残骸を捉え、アーサーは周りが気付かないくらい小さく敬礼をする。彼らは逃げなかった。
16番艦の艦長は、陽動艦隊を少しでも足止めする為に攻撃を続けたのだろう。普通なら降伏している筈だ。
援軍が来る事などあり得ない状況でそれを成した彼に、アーサーは敬礼したのだった。
354(中身氏の代理投下)red eyes:2009/11/05(木) 01:31:41 ID:???

ヤキン・ドゥーエV司令室、そこはつい半刻前にはいなかったオペレーターや作業員が忙しく行きかう戦場と化していた。
いくつもの大型モニターが照らす室内の中央に司令席の、その横に立つ人物が口を開く。
「上手くいきましたな。こんな手に引っ掛かってくれるとは」
「こんなと言ってくれるな。こう見えてもワシは工作が好きなんだ」
「メカニック達が良い仕事をしてくれたお陰ですな」
長い事共に戦場にいる参謀が、司令官に話しかける。
プラントから送られてくる資源に限界があっても、宙域に漂う戦艦やMSの残骸はいくらでもある。
防衛艦隊に偽装させていた艦は、その全てが残骸の寄せ集めて外見だけそれらしくみせた張りぼてであった。
中に熱源を発する物を入れておくだけで、遠目には立派な艦に見えるという寸法である。
「しかし、デブリに隠してあった艦隊を発見されなかったのは僥倖でした。てっきり直ぐバレると思いましたが」
「・・・お前は本当にワシの案を馬鹿にするのが好きだな」
「趣味ですから」
真顔でそんな事を言う部下に溜息を吐きながら、モニターに目をやる。確かにデブリの偽装がバレなかったのは意外だった。
この偽装は、先手を取れれば良い程度の物で、それ以上の効果は期待していなかった。
普通なら接触するなりなんなりして分かるものであるが、これはSOCOMの操舵手の腕が良過ぎた為と言える。
彼らはミラージュコロイドを用いた侵入が発覚するのを防ぐ為に、デブリに1つも触れていない。
デブリの多いこの宙域でそれが出来るのは相当な腕である事の証だが、今回ばかりはそれが自分の首を絞める事になっていた。
『お呼びですか、司令官』
司令席から端末を操作すると、直ぐに端正な顔の好青年、歌姫の騎士団団長の顔がモニターに映る。
「ああ、我々は敵を囲う包囲網を完成させたいんだが、
もう直ぐ口が締まるって所で頑強にこちらの足を止めてくる部隊がいてな。それの排除を頼む」
大型モニターに映った戦略図には、丁度SOCOM本隊を袋に包む様に防衛艦隊が布陣している。
しかし、ただ1点だけSOCOMの部隊が袋の皮に食い込んで閉じてしまうのを防いでいた。
アップで写されたのは、赤のゴツい機体が1機に、ゲルググイレイザーのカスタム機が3機。
数としては大した事は無いのだが、MSが数字だけで測れないのは司令官自身良く知っている。
だが、それに対する攻略方も、彼は知っていた。数を覆す敵には、それを上回る質の味方をぶつければ良い。
『了解しました。歌姫の騎士団の力、期待して下さい』
青いパイロットスーツに身を包んだ団長は、最後に敬礼をしてモニターから消えた。
「もう騎士団を出しますか。・・・例の新造艦はどうします?」
「あれはザフト全体の旗艦となるラクス殿の艦だ。軽々しく出して傷物にする訳にもいかんだろう」
「成程」
このまま焦らずゆるりと攻めていれば、新造艦を出さずとも勝負は付く。
SOCOMという玩具を得て慢心した男の反乱も、ここで終わるのだ。
355(中身氏の代理投下):2009/11/05(木) 01:33:47 ID:???
今回はこれで終了です。
本スレの方に誘導を貼って下さった方に感謝を。では

(代理投下完了)
356通常の名無しさんの3倍:2009/11/05(木) 11:15:48 ID:???
GJッス
357通常の名無しさんの3倍:2009/11/05(木) 19:04:36 ID:???
いつになったら規制が解けるんだ?

とりあえず中身氏GJ。
携帯では感想が書きづらいっす……………
358通常の名無しさんの3倍:2009/11/05(木) 21:18:50 ID:???
マジックテープ装甲
装甲やフレームを破壊しかねない衝撃を装甲の裏をマジックテープ状の接合部分により相殺し無力化する。
またこれにより機体の換装や補修は今までより簡易なものとなり整備性は著しく上昇した。
359通常の名無しさんの3倍:2009/11/05(木) 21:51:03 ID:???
test
360422 1/5:2009/11/05(木) 21:56:41 ID:???
鏖殺は一瞬にして完了した。
デルタフリーダムのディバイン・ドラグーンと3機のフェイタル・ダガーの手によって。
その光景は、ミネルバ2の艦橋で拘束を受けたまま放置されたシンとダコスタにも見えた。
二人ともなんとか立ち上がり、関節を外して拘束具を外そうとしていた矢先――
30機のモビルスーツが、脚を?がれ地に伏せるのを、呆然と見ているしかなかった。

機動戦士ガンダム SEED ブルーブラッド 第5話「シン、再び」

――C.E.80 4月30日 10:37 ミネルバ2艦橋。
シンは、ようやく手首の間接を外し自由の身となるや、艦橋のオペレーター席へと向かう。
かつて、メイリン・ホークが座っていた席。ここなら、艦の各所の様子が分かる。
まずは、艦内に設置してあるモニターを通じ、モビルスーツの姿を探した。
――残っているモビルスーツさえあればッ!
すぐにでも乗り込み、アルバート・グラディスを追いかけてやるつもりだった。だが……
敵も抜かりはなかった。当初、ミネルバ2の格納庫には6機のダガーが格納されていた。
3人のエクステンデッドが乗り込んだ以外は、3機のダガータイプが残っているはずだった。
しかし、残った3機のコクピットは――ものの見事に潰されていた。
「畜生ッ!」と罵り、歯噛みするシン。ようやく拘束具を外したダコスタがシンに近寄る。
彼は、シンが眺めているモニターを後ろから覗く。そして、シンに声をかける。

「シン、貴方は警察官でしょう? モビルスーツを探してどうするんですか?」
「決まってるだろう! アルバートを、止めるんだッ!」

シンの答えを聞いても、ダコスタは釈然としない様子だった。
かつて、二人は敵同士として戦った。シンはデュランダル派、ダコスタはクライン派。
シンはデュランダル子飼いの部下であり、ラクス・クラインを快くは思っていない筈。
ダコスタは不思議だった。彼は、再度問う。「ラクス様を、助けてくれるのですか?」と。
シンも、自らの行動を理解しかねていた。アルバートを止めたい――それは、確かな思い。
しかし、ラクス・クラインの命を救いたいと思っているわけではない。それでも……
アルバートを止める為には、たとえラクスを救う形になっても止むを得ない。
そのために、シンはなんとしてもミネルバ2とダコスタの力を借りたかった。
無言で頷くシンに、ダコスタは敬礼をする。「感謝します」と短く告げ、本題に入る。

「アルバート君を止める方法が、一つだけあります」

7年ぶりにかつてのザフトのエース、シン・アスカが軍に舞い戻った瞬間だった。
3612/5:2009/11/05(木) 21:57:35 ID:???
30機に及ぶアーモリー・ワン守備隊モビルスーツを駆逐したテロリストたち。
邪魔する敵はすでに無く、彼らは揚々と上方へ向かう。砂時計の括れ(くびれ)へと。
プラントのコロニー群は、さながら砂時計の外観を呈している。
砂時計の上部と下部に、いわゆる"底"――すなわち地面が存在する。
人々は底に根を張って暮らしているが、軍用コロニーも例外ではない。
もちろん、港にあたるブロックも"底"にあった。だから、彼らは底へ向かうのを避けた。
コロニーの中央部、砂時計の括れには空がある。こちらも、空に似せた代物だが。
シオン・アズラエルたちは敵の追撃を避けるため、空からの脱出を図るつもりだった。
コロニー外壁の行き着く先、円錐の頂点を目指して彼らは飛翔し続ける。

――ここまでは、順調だな。
黒のフリーダムを駆る仮面の男、シオン・アズラエルは内心安堵していた。
ミネルバ襲撃とモビルスーツの強奪、さらに30機の敵機壊滅……幸先の良いスタートだ。
そしてもう一つ。予想外の味方が増えていたことも、彼を喜ばせていた。
純白のストライク。アルバート・グラディスの乗るそれは、彼らに遅れずに付いてくる。
アルバートは、少なくとも軍用モビルスーツに乗るのは初めてのはず。
それなのに、この適応力。テロリストと一緒に行動しているのに微塵の躊躇も無い。
――アル、これもグラディスの血統のなせる業か?
シオンは、デルタフリーダムをストライク・リィンフォースに接近させる。
それから機体の腕を伸ばし、お肌のふれあい回線で少年の声を聞く。

「アル、機体に問題は無いか?」
「……はい。コクピット周辺の景色が全部見えるので、違和感はありますけど」

若干こわばってはいるが、それでもはっきり聞き取れるアルバート声。
シオンは「そうか」と短く応え、機体の接触を断つ。
――あの年齢で、よくもやるものだ。
エクステンデッドとして強化されたシオンでも、そう思わずにはいられなかった。
ふと、ノーマルスーツを着ていない生身の手を見る。じっとりと、汗ばんでいる。
心拍数も、尋常ではないほど高まっている。シオンにとっても、今回は初陣であった。
しかし、これからがシオンたちにとっての本番だった。
敵の警戒網を突破し、プラントの首都アプリリウス・ワンまで向かわねばならないのだ。
窓の一つでも割れば、彼らはコロニーの外に出ることが出来る。ようやく、括れに近づく。
雲を抜けたところで、コロニー外壁に張り巡らされたミラーの一つを見つけ……
フリーダムの右手に握られたライフルで、威力を抑えた一撃を見舞う。
瞬時に開いた穴に4機が飛び込み、最後にフリーダムが風船で穴を塞ぎ、脱出は成った。
3623/5:2009/11/05(木) 21:58:26 ID:???
純白のストライク・リィンフォースに乗るアルバートは、宇宙を見ていた。
これまで、コロニーの港やシャトルの窓辺から宇宙を見たことはあった。
ただ、どちら少年の目の前にだけ広がる宇宙だった。しかし、今は違った。
全天候型モニターで構成されるコクピットから見る風景は……
まるで宇宙に放り出されたような感覚。
――これが、"本当の宇宙"なの?
そんな漠然とした想いを抱く少年。宇宙の広大さを、改めて認識させられる。
ふと、モニターの後部を見る。もちろん、後ろも宇宙だった。しかし……
突然、機体が警告音を発する。少年はそれを見ようと、機体の視点をそちらに向ける。
後ろを振り返る格好になったストライクが見たもの。それは――

「――み、ミネルバ!? 追いついてきたの!?」

アルバートが見つめる全天候型モニターに"mother ship"の文字が点る。
ストライクは、戦艦クラスがこちらに向かっていること注げていた。
シオンたちも感知したのだろう。黒いフリーダムとダガー3機が、一斉に後方を見る。
ストライクのコクピット内部の警告音が、次第に短くなっていく。それは迫敵の合図。
通信で、シオンの声がアルバートに聞こえる。

『馬鹿な! 戦艦にこんなスピードが出せるはずが無いッ!』

否、ミネルバではない。
確かに、ミネルバはこちらに向かっていた。だが、あくまで軍港からようやく出たところ。
高速で向かってくるのは、軍艦から放たれた"何か"。
コクピットのモニターで拡大表示される"何か"を見た少年は、呆然とつぶやく。

「翼? 宇宙を、鳥が飛んでいる?」

赤とも紫ともつかぬ、光の翼。その中心には、鳥の正体――モビルスーツの姿があった。
それは、見る見るアルバートたちに近づいてくる。正体を諮りかね、アルバートは呻く。

「――そんな! こんなスピードで動くモビルスーツが、あるの?」
『あるさッ! これがヴォアチュール・リュミエール――光の翼だッ!!』

声は、シオンのそれではない。光の翼を羽ばたかせる鳥からの声。
アスバートには、聞き覚えのある声――先程ミネルバに置き去りにしてきた男の声だった。
3634/5:2009/11/05(木) 21:59:13 ID:???
ほんの数分前――
ミネルバ2は軍港に向かって動き出していた。操舵するのはマーティン・ダコスタ。
そして、もう一人――シン・アスカは格納庫にいた。フリーダムのあった場所ではない。
7年前に建造されたミネルバ1は、とあるモビルスーツの運用を目的に建造された。
たった1機であらゆる戦局に対応可能なモビルスーツを運用するために。
かつてザフト最強を冠したモビルスーツの名は、ZGMF−56Sインパルス。
その後継機たる機体が、このミネルバ2にも格納されていた。
シン・アスカは、かつての愛機の前にいた。インパルスのコア・スプレンダーの前に。
7年ぶりにノーマルスーツを着込んだ彼は、躊躇っていた。
かつての大戦、CE73年の頃――シンは、インパルスのパイロットだった。
故郷オーブが戦渦に巻き込まれ、天涯孤独の身となりプラントへ渡った。
その先で、彼はザフトに入った。戦争を止めるための力を身につけるために。
そして、彼はそれを得た。インパルスという名の力を。しかし……
彼の力では、戦争は止められなかった。たった一人の少女を救うことさえできなかった。
戦いを止めるため、シン・アスカは更なる力を追い求め、さらに戦い続け……
戦争は終わった。彼の手によってではなく、立ちふさがったクライン派の手によって。
CE73年の戦いで自分は何をしきたのか、その答えを見つけるために。
シンは戦後、彼が戦ってきた戦場を回った。ガルナハン、オーブ、ベルリン。
自身が戦い抜いてきた戦場の跡には、凄惨な戦争の爪あとが残っていただけだった。
戦争も止められなかった上に、誰も救えなかった。その絶望感が、彼を軍から去らせた。

「もう誰も殺したくなかった。誰も救えないのなら。だから、軍を去った。なのに――」

目の前に、再びインパルスが用意されている。これは、運命の悪戯なのか。
ダコスタから無線が入る。時間が無い、すぐに発てと。
少女の言葉が脳裏をよぎる。ステラ・ルーシェの言葉が。
彼女を守ると約束しながら、命を救うことすら出来なかった。
彼女のクローンは、今テロリストの片割れとして再び生を得ている。
そして、かつての恩人タリア・グラディスの息子はテロリストと行動を共にしている。
いま、アルバート・グラディスを救えるのは、シンしかいなかった。
ゆっくりと、コア・スプレンダーに歩み寄る。ハッチを開け、戦闘機の操縦席に入る。

「でも、今度こそ守らなきゃならない! アルバート、待ってろよッ!」

命に代えても、少年だけは救い出してみせる。その思いが、シンを再び戦場に駆り立てた。
戦闘機と、それを追う2つのフライヤー。そして、運命の名を告ぐシルエット。
3645/5:2009/11/05(木) 22:00:30 ID:???
それらが一になったとき、インパルスの究極形態が完成する。
蒼きフェイズシフトカラーを身に纏ったインパルスの名は、デスティニー・インパルス。
CE73にザフト最強を冠した2機のモビルスーツの後継機。
それが、アルバートが鳥と呼んだモビルスーツの正体――!

迫り来るモビルスーツとパイロットを悟った仮面の男シオン・アズラエル――
彼は、歯軋りしながら悔いていた。インパルスの存在を見逃してしまったことに。
ミネルバ1が建造された沿革を考えれば、搭載されていてもおかしくなかった。
だが、艦をあっさり奪取できてしまったことと時間的制約により、油断が生まれていた。
本来潰しておくべきモビルスーツを、潰しておかなかった。

「クソッ! 母艦との接触時刻も近いというのにッ! ステラ、分かっているな!?」
「分かっています、マスター。シン・アスカを、殺しても構いませんか?」

無機質な女の声が聞こえる。シオンがかつて救ったクローンのうち一人の声が。
殺人許可を求める声に、シオンは躊躇う。シン・アスカは殺したくなかった。
可能であれば、味方に引き入れたい存在ではあった。しかし、今は敵。
それでも、彼を殺せば大義名分は立たなくなる。自分達の目的が、果たせなくなる。

「駄目だ! 我々は世界に知らしめねばならないのだッ! ラクスのやったことを!
だから、再現してやらねばならない! 誰一人殺さず、あの女だけを殺してやるんだ!」
「……なら、一人では無理です。スティング、アウル、付いて来い」

ステラの指示で、3機のフェイタル・ダガーがシオンとアルバートの元を離れる。
ストライク・リィンフォース同様に、エールパックをつけた彼らは、編隊を組む。
戦闘はステラ、両脇を固めるのがスティングとアウル。
――目の前で、光の翼がはためく。ステラは、唇を舐めながら微笑む。酷薄な笑みだった。
彼女がすばやく機体のコンソールパネルを弄ると、彼女の駆るダガーに変化が生じる。
機体を包み込んでいた装甲板が外れるや……エールパックの火の色も変わる。
ブースターの色ではなく、インパルスの放つ光の翼の色と同じ、赤紫の光が生まれる。
インパルスのコクピットからその光景を見たシンは、驚愕していた。あの光は――

「馬鹿なッ!? その光は、ヴォアチュール・リュミエール――!?」
「フェイトって意味、デスティニーと同じなんだよね。運命を意味するのさ。
 つまり……フェイタル・ダガーは、お前の駆ったデスティニーの量産機なのさッ!!」

ステラの声が、シンの耳にも届く。7年前に儚く散った少女は、今は眼前の敵。
互いのマシンは光の翼を作りながら――シンのインパルスと、ステラのダガーは交錯する。
今も残るステラ・ルーシェへの想いを振り切るように、シンは叫ぶ!

「違うッ! お前は、ステラなんかじゃないッ! 彼女は死んだ! もういないッ!」
「そのとおりさ! アンタが護り切れなかった女と、一緒にするなッ!!」

クローン・ステラの声は、ステラ・ルーシェと同じ。だが、狂気と怒気が混じっていた。
かつて想いあった二人。しかし、器を違えた少女は、何の想いも抱いてはいない。
ダガーの引き抜いたビームサーベルが、シンを襲う。
ステラ・ルーシェとの7年ぶりの再会は、炎となりシンを焦がそうとしていた。
365422:2009/11/05(木) 22:05:45 ID:???
更新遅すぎで忘れられてそうですが続きを投下。
マイペースで頑張ります・・・
366通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 00:03:35 ID:???
乙じゃないか……
このシンちゃんはかなり試練を受けそうだな
367通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 06:45:00 ID:???
>>365
待ってましたよ
乙です。今後が実に楽しみ
368通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 11:13:52 ID:???
色々と黒いですね
先が楽しみです
369通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 18:20:02 ID:???
シン程孤独と試練が似合う主人公も最近では珍しい気がする
一番続きが楽しみなので期待してます。
370通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 21:40:45 ID:???
しかしこれに関しちゃ アズラエルを応援したいな。
ピンクは生きていてはいけない奴だと思う。
371通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 22:08:23 ID:???
ピンクが関わったおかげで素直にシンを応援できない不思議
372通常の名無しさんの3倍:2009/11/06(金) 22:09:10 ID:???
GJ
デスインパって事はこのインパは核エンジン搭載なのか?
373通常の名無しさんの3倍:2009/11/07(土) 02:11:06 ID:???
ピンクは殺しまくってるんだが これも情報操作の一環か?
後ステラとは恋愛じゃないと鈴村氏も言ってたが ステラはシンにとって、戦争の象徴みたいなものとか言ってたような。
374通常の名無しさんの3倍:2009/11/07(土) 14:09:51 ID:???
戦艦とか要塞にいる人間を平気で殺しまくってるからな
不殺の英雄とかちゃんちゃらおかしいんだが
情報操作で綺麗なふりするから更に反感を買う訳だ。
375通常の名無しさんの3倍:2009/11/07(土) 15:33:33 ID:???
だからこそシオン達としては余計に慎重に慎重を期して
ホントに死人を出さないように事を運びたいんだろうね。
しかし、今のところダコスタは良識的と言えそうだけど、この話でのラクシズ首脳や
取巻き連中がどんなメンタリティかまだわからないからどう転ぶことになるやら。
例えば極めて悪質な場合、シオン達の手法を理解したら対抗策として、
狂信的な兵士に自爆戦法を取らせて死人を出させたと宣伝しかねないとか…
376テステス:2009/11/07(土) 21:54:15 ID:???
水道からヨーグルトソース
377通常の名無しさんの3倍:2009/11/07(土) 22:00:11 ID:???
やれやれソフトバンクはようやく規制解除か
たった一週間でもかなり長く感じられたな

ひとまず422氏GJ!
スレ住人は誰一人として職人様の投下をお待ちしていますので
忘れられたとか思わずにジャンジャン投下をお願いいたします!
378422 1/6:2009/11/08(日) 00:27:59 ID:???
シン・アスカとステラ・ルーシェの7年ぶりの邂逅は、激闘の幕開けだった。
互いにヴォアチュール・リュミエールを備えた運命の名を持つ機体。
その二人の戦いは、常人の目には追うことの出来ない代物だった。
純白のモビルスーツ、ストライク・リィンフォースのコクピットに座る者も例外ではない。
アルバート・グラディスにも、光学モニターに投射される2機の姿は確認できた。
しかし、あくまで確認できただけ。少年には、あたかも絡み合う螺旋にしか見えなかった。
赤紫の閃光が複雑に絡み合う。それは潰えることの無い、2人が織り成す舞踏――
シンとステラの戦いを見つめるアルバートの胸は、痛んでいた。
シンが自分を連れ戻しに来たであろうことは、容易に想像できたからだ。
けれど、戻るわけにはいかない。少年には、理由があった。ラクスの元へ向かう理由が。

「シン! 僕は、母さんの死の真相を知りたい! だから、アプリリウスへ行くんです!
 お願いだから、もうこれ以上僕の邪魔をしないで下さいッ!!」

こんなことを言っても、シンが引き返すはずはなかった。でも、言わねばならなかった。
見れば、残りの2機のフェイタル・ダガーがインパルスに迫っていた。
既にどちらも、装甲版を外していた。ヴォアチュール・リュミエール開放の合図――
絡み合う螺旋を、さらに2つの閃光が追いかける。このままでは、シンは……

「残りの二人が貴方を追ってます! 3対1じゃ無理です! 勝てっこない!
もう僕のことは……放っておいて! 逃げてッ! 逃げてください!」

アルバートの絶叫が戦場に木霊する。しかし、螺旋も閃光も止まらない。
少年の想いに構うことなく、さらに4機のモビルスーツは加速し続ける。

機動戦士ガンダムSEED ブルーブラッド 第6話「覚醒する力」

アルバートの案じたとおり、シンの後方に2機の漆黒のダガーが迫る。
どちらのエールストライカーからも、赤紫の翼が生えていた。光の翼が――
2機を操るのは、ステラ同様先の大戦のクローン兵。
パイロットの名は、スティング・オークレー。そして、アウル・ニーダ。

「いくぜ、相棒」
「ああ。ちゃっちゃと締めないと、ステラに怒られるからね」

二人のエクステンデッドが言葉を交わした次の瞬間、螺旋の片方が途切れた。
3792/6:2009/11/08(日) 00:29:00 ID:???
途切れた螺旋。一つは完全に途絶え、もう一つはゆっくりと光を収めた。
途絶えた閃光は、シンの駆るデスティニー・インパルス。光の翼はまだ健在。しかし……
インパルスは両手を挙げ、万歳をしている状態。その両腕に絡みつくワイヤーのような物。
シン・アスカは、完全に拘束されていた。ワイヤーを放ったのは、2機のダガー。
それぞれがインパルスの両手めがけてワイヤーを放ったのだ。
当の本人達は勝利を確信する。スティングとアウルは、捕われの獲物を見ながら嗤う。

「再会を喜ぶのは構わないが、ステラにその気はないらしいぜ?元ザフトのエースさんよ」
「ひょっとして、片想いってヤツ? ハッ! 嗤っちゃうね!」

捕らわれたインパルスは身をよじり逃れようとするが、ワイヤーは断ち切れない。
デスティニーの後継機と量産機。インパルスとダガーは、パワーもスピードも大差がない。
シン・アスカは、己の浅はかさを呪っていた。昔から、熱くなると周りが見えなくなる。
昔はよくアスラン・ザラに叱られたものだが、今回も似たような失態を犯してしまった。
クローン・ステラの存在に過去の記憶を呼び起こされ、昔の自分が出たのかもしれない。
後悔するが、後の祭りだった。目の前に、ステラの乗るダガーが迫る。
両手にビームサーベルを握り締めた彼女は、シンに冷たく告げる。

「……ブランクを感じさせない見事な動きだった。だが、3対1では分が悪すぎたな」

――おっしゃるとおり、だよ。
自嘲気味に、シンは内心でつぶやく。奇跡でも起きない限り、逆転は難しそうだ。
アルバートの翻意でもあれば別だが、純白のストライクは微動だにしない。
推定に過ぎないが、シオン・アズラエルが殺さずの命令を出していたからだろう。
シンの命が、奪われることだけは無いのだ。ならば、アルバートが止めに入る理由もない。
諦めかけたシン。しかし――
ふと、モニターが光っているのに気づいた。小さな文字が目に入る。Minervaのそれ。
そして、もう一つ――Chest flyerの文字も。
やがて、シンの笑みが変わる。自嘲から、自信へ。逆転の糸口を見つけ、それを掴む。
モニター越しに迫る、黒いダガーのサーベル。
まさに振り下ろされんとする刹那、インパルスがアクションを起こす!
突然、インパルスが砕ける。砕かれたのではない。自ら"砕けた"のだ。
腕部と脚部が離れ、核となる部分が戦闘機へと変貌を遂げる!
コア・スプレンダーが姿を現すや、瞬時にバルカン砲を正射する!
インパルスを砕こうとしていたステラの乗る黒いダガー、その顔面部分へ――!
スティングとアウルが制止する間もなく、ダガーのメインカメラが砕け散る!!
3803/6:2009/11/08(日) 00:30:00 ID:???
シンの行動は素早かった。
コア・スプレンダーの20mmの機関砲が火を吹くや、次の行動に移る。
ダガーのワイヤーに拘束された腕部は捨て、ミネルバから放たれた新たなそれと結合する。
そして、一度切り離した脚部も再び結合させる。
うち捨てられた腕部の背後、デスティニーシルエットはすぐに古いそれから離れ……
新しい本体たるインパルスと融合する。再び、デスティニー・インパルスが雄姿を現す!!
インパルスが手にするのは、レーザー対艦刀エクスカリバー。文字通り、対艦用兵器。
これで動きの素早いモビルスーツを切ろうとしても、簡単に逃げられる筈だった。
しかし、シンが次に狙うダガーは、足かせを付けられていた。分離された古いチェストを。
アウル・ニーダのダガーは、シンの予期せぬ動きに焦り、ワイヤーを切り離すのが遅れる。
その隙をシンは見逃さない。次の瞬間聖剣が払われ、ダガーの胸部から火花が散る!
切られたアウルを庇うようにスティングのダガーが間に入り、追撃を阻まれるが……
かつてのザフトのエース、シン・アスカは、見事なまでに戦況を覆していた。
潰されたメインカメラをサブカメラに切り替え、ようやくステラが戦線に復帰する。
彼女は援護するつもりでやってきた味方二人を叱責する。

「アウル! スティング! この馬鹿どもッ! 油断するからだ!」

厳しい言葉にアウルは首をすくめ、スティングは舌打ちをする。
3人の中では紅一点のステラがリーダー格であり、アウルとスティングは部下だった。
彼女は「油断していたのはお前も同じだろうが」というスティングの抗弁に耳も貸さない。
アウルに強い口調で戦闘可能か問いただし、可という答えが返るや再度の攻撃を命じる。
「今度は、二人でシンを追い詰めろ!」という一声とともに。

アルバートは、一連の攻防をただ見つめていた。いや、見惚れていたという方が正しい。
7年前ザフト最強のパイロットと謳われたシン・アスカ。その力は、今も猶輝きを放つ。
その眩いばかりの光に、少年は目を奪われていた。

「これが、シン……貴方の本当の力、なんですか?」

呻くように少年はつぶやく。クライン派に敗れ、シンは軍を離れたと聞いていた。
敗れた彼は市井の人として生き、そしてアルバートの前に現れた。ただの警察官として。
しかし、7年ぶりに機上の人となった彼の動きは、聊かも衰えていない。
昔、戦場の母から貰った手紙に「強い子だけど、困った子」と書かれていたシン。
その頃のプラントでは、デュランダル子飼いのエースとして喧伝されていたシン・アスカ。
アルバートにとってシンは、かつての憧れの存在であった。そして、今も――
3814/6:2009/11/08(日) 00:30:48 ID:???
再び、2機のダガーがシンを追い回し始めた。スティングとアウルの二人だろう。
連携しながらインパルスを追い詰めようととしているが……ふと、アルバートは気づく。
ステラの乗るダガーが、動かないのだ。
メインカメラを破壊された様子だったが、サブがあるため本体に影響は無いはずだった。
なのに、ステラは動かない。シンのコア・スプレンダーに撃たれて以降、動きが無い。
リィンフォースのコクピットに、警告音が鳴り響く。全天候型モニターにMinervaの文字。
本来はアルバートたちの母艦であるが、今は敵。動かしているのは、あのダコスタだろう。
まもなく敵の主砲の射程距離内に入る。その事実を、アルバートはステラに告げる。

「ステラ! スティング! アウル! ミネルバが近づいている! 気をつけてッ!!」

アルバートの放つ警告。それなのに……相変わらずステラのダガーは動かない。
戦艦からの攻撃が近いのだ。モビルスーツとて、動かなければただの的に過ぎない。
それなのに、彼女は動かない。まさか、よもや――
アルバートは、考えられる唯一の可能性に行き当たる。

「ステラ……まさか、動けないの?」

その答えは、ミネルバの操舵席に座るマーティン・ダコスタには分かっていた。
本来フェイタル・ダガーもミネルバ2に所属している。状態は、一目瞭然だった。
ステラの乗るダガーは、バッテリー機だった。本来、デルタフリーダムの支援機にあたる。
状況に応じてヴォアチュール・リュミエールも使えるが、その機動時間はきわめて短い。
故に電力が切れた場合には補給を要した。ミネルバのデュートリオン送電システムからの。
しかし、今のミネルバは敵。それも、ステラの状態をすべて把握している最悪の敵。
ダコスタは操舵席を離れ、副長席へと向かい、主砲トリスタンを目覚めさせる。
ミネルバの左右から高エネルギー収束砲が姿を現し、動かぬダガーに照準を定める!

「シン! あの動けないダガーを仕留めます! 貴方は、一時その空域から離れてくれ!」

ダコスタは、確信していた。今ならステラの乗るダガーを仕留められると。
それを阻めるのはシオンたちだが、迂闊にトリスタンの間合いに入り込めば巻き込まれる。
――いかにテロリスト仲間とはいえ、彼らとて躊躇うはず。
それが、ダコスタの勝算だった。一機でも仕留めれば、残るは僅か4機。テロは阻止可能。
そして、まさにダコスタが照準を絞ろうとしたそのとき――!
1機のモビルスーツが、ステラ機を庇うように割って入る。
それは、ビームシールドを掲げており……その正体を看破したダコスタは、激昂する。

「どういうつもりだ、シン・アスカ! なぜそいつを庇うッ!?」
3825/6:2009/11/08(日) 00:31:47 ID:???
ダコスタの声は震えていた。信じられなかった。信じたくなかった。
味方になってくれたと思った筈の男が、敵である女を庇う。その光景を信じたくは無い。
だが、それは事実だった。シンは、動けぬクローン・ステラを庇っていた。
「どういうつもりか」というダコスタの問いに、ややあってシンは応える。躊躇いがちに。

「……正直、俺にも良く分からない。気づいたら、こうしていたのさ。何でだろうな。
動けない敵を戦艦の主砲で狙うアンタを、フェアじゃない……って思ったのは確かだが」

シンにも、己の行動原理が分からなかった。ザフトのシン・アスカなら、こうはしない。
多分、見殺しにしていただろう。強いて言えば、今のシンは軍人ではなかったからか。
警察官は、銃を持っているとはいえ撃たれた犯罪者を射殺したりはしない。
時間を掛けて説得するか、持久戦にでも持ち込み、投降でもしてもらうところだ。
知らず知らず、7年間培った新たな価値観がシンを変えていたのかもしれなかった。
そんなことを、ふと考えるシン。しかし、対するダコスタにとって、それは認められない。

「いくらビームシールドでも、トリスタンを防げはしないッ! 離れろッ!!」
「断る。無抵抗の敵を、撃ったりはできない。それを見過ごすことも、な」

数秒の間をおいて、ダコスタの声が冷たく響く。「一緒にやりたかったのに。残念です」と。
トリスタンに、光が集まっていく。シンとステラの最後の時が迫っていた。
もっとも、当のステラには二の句が告げなかった。
呆然と、ダガーのモニター越しに、自分を庇うインパルスの背中を見ていた。
さっきまで戦っていた敵を、自らの身を挺して庇う行為を理解できなかったから……
そんなステラの目の前を、白い影がよぎる。少年の声が、間近で耳に届く――

「ダコスタさん! やめてください! ステラは、動けないんです!」
「君が庇ったとしても僕は引き金を引くよ、アルバート。君も、テロリストの片割だしね」

シンに掛けた言葉より、ずっと冷たい声。まるで、冷やした金属を打ち付けたような響き。
シンとステラの前に、両手を広げてトリスタンを阻止せんと聳えるリィンフォース。
そのコクピットで、アルバートは聞いた。引き金を引くダコスタの声を。
そして、その言葉とともにトリスタンが放たれ――光の濁流が、3人を襲った。
3836/6:2009/11/08(日) 00:34:59 ID:???
――テロリスト? 誰のこと? 僕? ステラ? それとも、シオン・アズラエル?
7年前、デュランダル議長から政権を奪ったのは、誰だ? あなた達じゃないか。
政権を奪ったテロリストが、今度は正義面してテロリストを裁くの? 
駄目だ。そんなことは、赦されない。あなた達に、そんなことをする資格は、ないよ――
リィンフォースの目――ツインアイの色が、変わる。緑色だったそれが、真紅の眼へ。
アルバート・グラディスの意思に従い、その力が解放される。
機体が炎を帯びる。純白の機体が、赤い熱を帯びたように、焔を身に纏う!
そして、トリスタンの光の濁流と、リィンフォースの焔がぶつかり合う!!

マーティン・ダコスタには、目の前に広がる光景が信じられなかった。
陽電子砲に次ぐ威力、それが――たった1機のモビルスーツに阻止される。
こんなことは、ありえない。いや、あってはならない。刹那、彼の全身を悪寒が貫く。
ストライク・リィンフォースが、こちらを見ている。そして、感じる。プレッシャーを。
形容しがたいほどの圧力が、純白のモビルスーツから放たれている。
――いや、俺は知っている。このプレッシャーを、俺は知っている!
忘れもしない。砂漠で見た光景だ。9年前の、アフリカの砂漠で。
あの日味わったプレッシャー。初代ストライクの放つ、あの威圧感そのもの――!!

「これは、キラ・ヤマト? 馬鹿なッ!? 彼と同じプレッシャーだというのか!!」

叫ぶダコスタ。だが今世のストライクは、眼前に迫っていた。
ビームサーベルを握り締めたアルバートが、ミネルバの艦橋目がけて切り込んでくる!
死を覚悟し、強く目を閉じるダコスタ。だが……
何秒待っても、死の瞬間は訪れない。生きていた。自分の心音が体を伝って聞こえる。
彼がゆっくりと目を開けると、そこには――
ビームサーベルを振り下ろさんとするリィンフォースを阻む、デルタフリーダムの姿。

「アル、こいつを殺しても意味は無い。君が殺すべき相手は、ラクスただ一人だ」

シオン・アズラエルの声は、リィンフォースのアルバートには届いていなかった。
ゆっくりと緑色のビームサーベルが終われるや、純白の機体は微動だにしない。
シオンはただ「半ば無自覚に力を使い、意識を失くしたか」とつぶやき……
リィンフースを抱えながら、後退のための信号弾を放つ。
ステラのダガーは、スティングとアウルのダガーに抱えられ、その場を後にする。
シン・アスカもまた動けなかった。彼は、今の光景に驚愕していた。
アルバートの乗るリィンフォースは、焔を纏い壁となり、リィンフォースにぶつかったトリスタンは、四散して果てた。
形容するならば、リィンフォースの纏った焔は、まるでバリアフィールドだった。
動かぬインパルスの横を、リィンフォースを抱えたデルタフリーダムが通り過ぎる。すれ違いざま、シオンはシンに語りかけた。

「まさか、アルが君と同じSEEDを持つ者だとは。グラディスの血も、罪作りだよ。
 シン。君も、このままで終わりじゃないだろう? アプリリウスで会おう」

インパルスのモニターに、光学映像が映し出される。戦艦が近づいていた。
シンは、その戦艦の名を知っていた。デュランダルが付けた仮初の名だが、あれはボギー1。
5機のモビルスーツを回収したアズラエルの母艦は、ミラージュコロイドで姿を消した。
なにもかも、7年前の再現だった。悪夢であれば良かった。しかし、これは現実。動かしがたい現実。
かくして物語は幕間を迎える。第二幕は、プラントの首都アプリリウス・ワンから始まる。
384422:2009/11/08(日) 00:38:33 ID:???
やっと前半戦終了でございます。後半戦も頑張ろう俺。
385通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 01:14:28 ID:???
GJでした。
うー…やっぱりダコスタはラクシズなんですな…
職務に忠実ということでもあるから一概には責められないけど。
次回以降四バk…ゲフンゲフン四天王も出てくるんでしょうが、
敵対は必至としてもアルバートの問いかけに真摯に答える姿勢は
持っていてほしいとこですが…
386通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 03:01:40 ID:???
ボギーワンはタリアが付けたんじゃなかった?
議長はそれを聞いてアスランに名前を問いただした
何はともあれGJです
手に汗握る展開でした
387通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 10:44:54 ID:???
ちと気になって色々調べてみたのですがミーア嬢とラクス・クライン嬢の
公式スリーサイズがいくら探しても見つかりません。
これってやっぱr
388通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 11:24:12 ID:???
どこかで聞いたがピンクのがミーアより胸大きい事にしようとしてるらしいな
負債なのかは知らんが

もっとも映像がソースなんで今更 ごまかせるとは思えんがw
389通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 11:29:48 ID:???
サラシを巻いてましたってオチだろ、どうせ
390通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 11:42:47 ID:???
そういう風な事にしようとしても、そもそもサラシ巻く必然性自体が存在しない罠
391通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 15:24:43 ID:???
むしろミーアこそが顔と一緒にシリコンやってた、とおとしめる方が早い。
392通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 16:14:50 ID:???

胸を偽装、スレのまんなかで〜♪
(貧乳の)話すれば、どこかで住人が肉塊〜♪
自演で語るスリーサイズ デタラメ♪
恥ずかしい物語♪
どれだけ頑張っても 胸は無い♪

(住人が)生き残りたい♪ 
(職人が)生き残りたい♪
(みんな)まだ生きていたい♪
ヒロインの話でいま、口が滑った♪

屍山血河
途方にくれて
涙枯れてゆく〜♪
本気の体(偽装) 見せつけるまで〜♪
私(達) 眠らない〜♪
393通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 19:38:31 ID:???
>>391
しかし整形前の写真から既にボインなのであった…
見せられたラクスは「素敵な笑顔ですわ」と瀕死のミーアに言っていたが
内心破り捨てたくなるほどムカついてたらワロスw
というか目の前で破り捨てられたらカオスだろうな
394通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 20:54:23 ID:???
ミーア整形前はアリだと思う
395通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 20:57:59 ID:???
キムタカ(コードギアスとゴーダンナーのキャラデザの人)が書いた
アイキャッチのラクスは超大増量されてるよね
一部ネットでは「着やせするタイプ」で通ってた

396通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 21:23:27 ID:???
ラクス様のあれはステージ衣装ではない…拘束具なんです!
397通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 21:29:54 ID:???
拘束具と聞いて、真っ先に最近更にチート化した某サイヤ人さんを思い出した。
つまり、ステージ衣装を着てた頃は、まだ精神抑制が効いてて、
あのなんちゃって陣羽織?を着だしたら抑制が外れて電波に磨きがかかったと解釈すれば……

って、そう言う話しじゃないですよねー。確か種のOPでも凄いことになってたよね?有り得んくらいに
398通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 22:08:17 ID:???
種死の精神会話っぽい触れ合いで全裸ってたが、ミーアより巨乳ではなかっただろw
今だにラクスの価値を上げようと足掻く負債にはもはや侮蔑の感情すら浮かばない
399通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 00:26:22 ID:???
>>393
すでにその時点で整形していたことになりますw

CE74年の時点では、彼女のカルテまで捏造されていることでしょう
400通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 04:50:45 ID:???
401通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 09:20:38 ID:???
>>397
俺は真っ先にエヴァを思い出した……
きっとあの拘束具を脱いだらラクスは暴走してしまうんだ!
着てなくても充分暴走しているが。
402通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 09:56:00 ID:???
>>399
カーボンry
403通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 19:44:30 ID:???
拘束具を破って真の姿を顕にするラクス……

何故か想像しようとしたらドマイナー古流剣術漫画のあんごちゃんが出てきて
そのままハプシェルまで連想されたんですが……憑かれてんのかな
404復讐者の名は“平和” 0/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:41:18 ID:???
どうも、ご無沙汰しています。

今回ちょっと短編を投下させていただきます。CSAとは何の関係もない作品です。
ちょっとおバカなネタになってます。
405復讐者の名は“平和” 1/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:42:13 ID:???
 C.E.76──オーブ上空。
 インフィニットジャスティスが、もう1体のGタイプモビルスーツと激しく戦いあってい
た。
 それはシルエットこそ、まさしく2年前にメサイアでの戦闘でアスラン駆るインフィニッ
トジャスティスに敗れた、シン・アスカの愛機デスティニーの特徴を持っていた。
 だが、それだけだった。そのVPS装甲のカラーリングとともに、まったく別の性格の
MSに仕上がっていた。──なんでもあり、を性格ととるのであらば、だが。
「どうしたんだよアスラン! 月で“前のデスティニー”を落とした時の余裕はよぉ」
 復讐者の嘲笑。
 そう、シンは嘲笑っていた。
 相手の矮小さに、力で詭弁を道理にすりかえる彼らに、力がなければ何もできない彼ら
に、そして……2年前彼らに敗北した自分に。
「やめろ! シン、もう憎しみに捕われて戦うのはやめるんだ!」
「2年前も聞いたな、その台詞! “前のデスティニー”をやられたときだ」
 アスランの怒声。しかしシンは逆に、哀れむように言い返す。
「解からないのかよ! 自分達がどんなに滑稽か!」
 シンは声を張り上げて言い返した。
「憎しみを作り出しているアンタらが言っても、憎しみが停まるはずがないんだよ!! こ
の機体を造り出してくれた人達のようにな!!」
 そう言いきるシンの駆るMSは、デスティニーの特徴だった青いVPS装甲を、やや黄緑
がかった緑に変えている。また、赤だった部分はそのままだが、その周囲に白とオレンジ
のストライプがあしらわれていた。
 虹色の翼を広げる、背中のミラージュコロイドはそのままだったが────
「このぉっ!」
「おっと!」
 インフィニットジャスティスの斬りこみ。アスランは目の前の“新デスティニー”の右
腕を斬り落とそうと、“新デスティニー”がアロンダイトを構えた瞬間を狙って懐に飛び
込んだ。
 だが…………
「何……っ!?」
 確かに肩を切り裂くはずだった、インフィニットジャスティスのラケルタのビーム刀身
を、“先ほどまで何も持っていなかった”筈の“新デスティニー”の左手に構えられた、
臙脂に近い赤にピンクの縁取りがされたシールドが防いでいた。
「どうなってるんだ、この機体は」
「まだわかんないのか、“なんでもあり”なんだよ、こいつはな」
 シンは言う。
「現存するMSだけじゃなくて、前世紀のフィクションの中で描かれたMSの装備でも、
こいつは瞬時に装備する事ができるんだ。よっぽど特殊なものじゃない限りな」
「そんな……そんな事が……っ」
「おらよっ、月での“お返し”だぜ!」
406復讐者の名は“平和” 2/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:43:30 ID:???
 アスランが唖然とした瞬間、“新デスティニー”が、インフィニットジャスティスを蹴
り上げた。
「!?」
 反射的に衝撃を予測したアスランだったが、それは小さかった。だが……蹴り上げられ
たインフィニットジャスティスの二の腕が、ラケルタごと切断され破壊された。
「なっ!?」
「仕込み武器としちゃ、悪くないな、これもよ」
 “新デスティニー”の両脛に、インフィニットジャスティスと同じ物……グリフォン・
ビームブレイドが“いつの間にか”装備されていた。
「バカな……そんなことが……」
「へっ、今まで何人の人間に、同じ事を言わせてきたと思ってるんだ! ジャスティスで、
フリーダムで、ミーティアでよぉ!」
 唖然とするアスランに怒鳴りつけつつ、シンは“新デスティニー”にインフィニットジ
ャスティスから間合いを取らせた。
「折角だから、アンタはこれで止めを刺してやるぜ」
 シンが言うと、“新型デスティニー”はミラージュコロイドとは別に、“いつの間にか”
併設されていた気流制御ウィングを広げていた。そしてそこから切り離されたそれは──
「なにぃっ!?」
「レイほど得意じゃないけどな、でもこいつは、どんな装備でも万人が“利用”できるよ
うにしちまう能力もあるのさ」
 スーパードラグーンは、キラがストライクフリーダムで操るそれよりはるかに複雑な動
きをして、インフィニットジャスティスを取り囲んだ。
「!」
 薙ぎ払おうにも、インフィニットジャスティスには既に右腕もラケルタもない。機動で
照準をずらそうとしたが、まったくぶれることなくインフィニットジャスティスを捉え続
けた。
「サヨナラだ! アスラン! 一番憎んでるのはあいつだが、一番嫌いなのはアンタだった
ぜ!」
 シンの狂ったような声とともに、スーパードラグーンの一斉射撃が、インフィニットジ
ャスティスを残骸へと変えた。
407復讐者の名は“平和” 3/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:44:23 ID:???

 “ロゴス”の実態──複合軍需産業体という事実を、デュランダルは誇張して使ってい
たものの、まったくの偽りではない。
 それゆえ、“ロゴス”には敵対する組織があった。
 彼らは、第二次産業を中心とする“ロゴス”に対して、第三次産業を中心とした組織で
あった。
 つまり、彼らが是とするのは経済的な支配と連携である。より端的な言い方をするなら、
札びらで頬をひっぱたく、そう言うやり方だ。
 だから、間違っても戦争は望まない。戦争は彼らの活動の邪魔でしかないからだ。
 かつて、彼らは主に治安の良い先進国を経済支配し、“ロゴス”の前身である組織は主
に途上国で暗躍することで利益を貪るという“住み分け”ができていた。
 しかし世界再構築戦争以降、先進国の治安と国家安全保障も不安定になり、結果“ロゴ
ス”が誕生し、彼らは逆に求心力を落とした。
 オピニオンリーダーとなっていた日本の複合企業体が、その日本の独立を喪失したとい
う点も大きい。
 そこへもってきてエイプリル・フール・クライシスである。民需に下支えされた彼らの
活動基盤は無茶苦茶にされてしまい、改善の傾向すらない。
 それにより、“住み分け”は完全に御破算となり、彼らは“ロゴス”との関係を、積極
的対立へと変化させていった。
 そして、その彼らにとって希望の星が現れた。それがギルバート・デュランダルである。
 “ロゴス”を討ち、軍需産業体の暴走を止めてくれた。共産主義的なデスティニー・プ
ランには全面的に賛成しがたい点もあったが、とにかく“ロゴス”の活動を停止させ、民
間消費が回復しない事には、彼らの発展はありえない。
 だが、そのデュランダルを、あろうことかテロそのものの行為で排除・殺害し、プラン
トを支配した挙げ句、地球に余計な火種を作って、折角見え始めた明るい兆しを消した連
中がいた。
 それはラクス・クラインであり、キラ・ヤマトであり、アスラン・ザラであり、カガリ・
ユラ・アスハであった。
 この時点で彼らは…………ついに、キレた。
 もはや手段を問う段階ではなくなったと。
 表舞台に立ち、積極的に世界を“直す”必要があると。
 彼らは月から極秘に回収したデスティニーをフレームとして、彼らが今まで“持っては
いたが、戦争に活用されては困る”技術を用いて、考え得る限り最強のモビルスーツを造
り上げた。
408復讐者の名は“平和” 4/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:45:43 ID:???

 シンはしばらくZAFTに留まっていたが、クライン政権がプラント内でその体制を磐石に
していくにしたがって、居心地が悪くなり始めていた。
 それでも、彼らの所謂“ヘッド・ハンティング”に、始めは応じるつもりはなかった。
 だが。
 平和な世にこそ繁栄を求める彼らの理想を説かれていくうちに、そこに親友の望む未来
の姿を見出した。失った家族の、護れなかった少女に誓ったはずの未来を見出してしまっ
た。
 そして、ラクスの、キラの、アスランの詭弁を、上っ面だけのお為ごかしを認められな
い自分を知ってしまった。
 シンはZAFTを脱走し、彼らと合流した。
409復讐者の名は“平和” 5/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:48:03 ID:???

「アハハハハ……圧倒的力を振り回すってのは、こんなに気持ちの良いものだったんだな。
初めて知ったぜ!」
 インフィニットジャスティスを葬り、既にC.E.最強の座を半分手にしたそのMSに載り、
ストライクフリーダムと対峙したシンは、そのストライクフリーダムに搭乗しているだろ
うキラに向かって、高揚した嘲笑を浴びせた。
「シン! どうして、どうしてこんな事を……」
 周囲には、悉く破壊されたZAFTのMS、いや、MSであったもの。
「裏切り者にかける容赦はないね。ああ、それで一度ひどい目に逢ったしな」
 シンは歪んだ笑みのまま、しれっと言い返す。
「裏切り者って……君はZAFTの、彼らの仲間だったんじゃないのか!?」
「はん、俺にとってのZAFTは、デュランダル議長の頃の、平和を愛したZAFTさ。今のこい
つらは、平和への裏切り者だ。俺にとっちゃ、リサイクルのペットボトルの方が、まだ価
値がある」
 キラは必死に説得しようとするが、シンは悪びれもせずそう言いきった。
「もちろん、アンタもな!」
「これ以上は……やらせない、僕にも、護りたいものがあるんだ!」
「だったら、護ってみろよ! その貧弱なMSで、護ってみろ! 護れるもんならな!!」
 キラの言葉に、シンの表情から狂気のような歪みが消える。
 そして。
 2体のMS。ストライクフリーダムと、緑色をしたデスティニー──“デスティニー711”
は、一直線に交錯した────
410復讐者の名は“平和” 6/5 ◆NXh03Plp3g :2009/11/10(火) 04:50:02 ID:???
>>405-406
以上です。

デスティニー711の名前の由来と能力のデタラメさは、カラーリングでお察しください。


でもさ、HGはやりすぎだと思うんだ……
411通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 08:28:27 ID:???
……G……J?

何のネタかまったくわからんから何の感想も書けない。
誰か俺にネタの詳細を教えてくれ
412通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 08:37:43 ID:???
朝っぱらから、セ○ンイレ○ンデスティニーにクソ吹いたwww

確かに、これなら何でもありだわねw
413通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 09:01:37 ID:???
パーツに使用期限があったりしたらもっと吹く
「期限過ぎた商品は持って帰っていいよ〜」と言われていた時代が懐かしい
414通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 09:37:31 ID:???
>>410
是非ともラクソとバカゴリの最期を…
ラストはやはり、『元』オーブでコンビニの店長か?
415通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 09:46:27 ID:???
じゃあライバルはスカイブルーとホワイトのカラーリング
デスティニーLOWsオーバーニュートラル(ON)『極限の秩序』だね
416通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 13:00:02 ID:???
サンダー・クラッシュ・ストライクとか……

なんだこのコンビニ戦争
417通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 13:36:00 ID:???
24時間戦争ですねwww
418通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 14:27:08 ID:???
セブンはガンダム。 ファミマはマクロス ローソンはTFと、最近どこもロボづいてるな
419通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 14:59:44 ID:???
420通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 16:51:01 ID:???
>>417
全次元を巻き込んだ巨貧戦争から数ヶ月後。
世界はアズラエルの遺児達が纏め上げたノイエ・ロゴスの力で緩やかな復興と統一が行われようとしていた。
だが、それをよしとしない者達も存在する。
ロンド・ミナ・サハクは旧ザフトをはじめとする反企業勢力を瞬く間に纏め、ノイエ・ロゴスに反旗を翻した。
均衡する戦力に、膠着する戦況。
業を煮やしたミナはノイエ・ロゴス本拠地への総攻撃を24時間後に行うと予告。
この予告を受け、両陣営の戦闘は激しさを増し、戦局の行方は十数人の黒髪赤目のアスカの名を持つ者達に委ねられた。



24時間戦争と聞いてこんなん思い浮かんだ俺はレイヴン。
421通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 19:21:56 ID:???
そーいやあっちのwiki交流試合でまんま巨貧戦争というのが…
422通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 19:45:01 ID:???
mac対カラードってのもあったなそういえばw
423通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 21:13:52 ID:???
そして何時ものようにティータイムを楽しむ姫様という…
424423:2009/11/10(火) 21:15:11 ID:???
誤爆した。すまん
425通常の名無しさんの3倍:2009/11/11(水) 00:57:48 ID:???
ジナイーダとお嬢様、どっちが貧乳だろうね
426通常の名無しさんの3倍:2009/11/11(水) 15:34:05 ID:???
>>414に加えて、凸に尻尾を巻いた豚マリアもついでにお願いします
427通常の名無しさんの3倍:2009/11/11(水) 23:59:42 ID:???
suidouka
428通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 05:35:02 ID:???
書き込めたらお嬢様の胸に贅肉たっぷりボンキュッボン!
429通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 16:04:55 ID:???
な、なあ、、>>428が姿を消してから結構立つんだが誰か知らないか?
あとお嬢様が手作りハンバーグ造り過ぎたから皆で食べてと置いてったんだが何か関係有るのかね....
430通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 17:12:59 ID:???
ところで一つ聞きたいんだけど
モンハン飽きて次やるWiiのソフトではGジェネWARSがいいかなと思い始めてるんだけど
ウォーズで逆シンメンバーは自軍で使用できるのか? シンを筆頭にヒルダとかイザークとか。
せっかくPではいなかったブルデュエルとかいるし。
431通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 18:19:56 ID:???
>>430
結論から言えば無理

・遺作はゲスト出演、ヒルダ達は全力でスルー

・某スパコ(CE73)はレンタル費がデスティニー1機以上

・kガリ?炒飯?何それ美味しいの?


…無難にスパロボZチーム辺りがオススメ

特に、カミーユ ガロードロラン辺りは普通に使い勝手が良いから、アスカ隊長の部隊で運用しとけばいいと思うよ
432通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 19:09:45 ID:???
遺作や痔は種死だとモブ同然だからな ドム三人もカガリは中の人と負債が険悪になったとか噂があったけど
433通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 19:19:49 ID:???
ダコスタがいるのにディアッカがいない
出阿塚関係でディアッカだけ謹慎でもしてるのかね
434通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 22:29:35 ID:???
そんな時こそオリキャラ
ドク:研究員
435通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 01:12:12 ID:???
>>430見てふと思ったんだが、このスレの本編キャラって、SSによって味方になったり敵になったり忙しいよな。
ジュール隊の面子は大体味方で、キラやヒルダ達が半々、虎とかダコスタとかアスランとか大体敵だけどさ。
436通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 01:20:11 ID:???
シン・アスカはやり始めたら何がなんでもやり遂げるキャラなんじゃないか?

つまり自分の決めたマユやステラみたいな子が出ない世界の為なら自分のプライドを捨ててキラ達とだって一緒に戦える

と考えて無理矢理本編を脳内補完してたわ。こうでも考えないと辛いだろ?
437通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 01:26:10 ID:???
前から気になってたんだけど此処ってあくまで本編アフターのオリジナルで他作品クロスは無し?
438通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 01:50:27 ID:???
>>437
うん、以前知らずにギアスクロス投下してメタクソに言われた人がいる。
まぁ、名前は出ないけど、何かの登場人物にすごく良く似た人位はおkだと思う。 
439通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 03:34:06 ID:???
名前だけと言うか「あくまでもCE世界の人物でそれ以上でも以下でもない」ならギリ・・・なのか?
新型MSが他作品のとソックリ(ソックリなだけ)とかならわりとあるし
個人的には単体スレでクロスって言葉を持ち出す時点で嫌な予感しかしないけど
440通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 04:44:41 ID:???
>>437
クロスはクロススレがあるからなあ……
カメオならともかく
441通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 05:46:32 ID:???
>>436
あいにくラクシズ様の理想は「自由な世界」であって
戦災孤児や死傷者、違法人体実験被験者をいくら出そうが自由なんだよ。
気まぐれに目に留まって捻り潰されるまでの間は…ネ。
実際TVで彼らが強化人間の実態や利用に対して怒りを表した場面って
寡聞にして知らないんだけど見落としてたかな?
442通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 07:27:58 ID:???
>>441
>ラクシズ様の理想は「自由な世界」であって戦災孤児や死傷者、違法人体実験被験者をいくら出そうが自由なんだよ。
つまり

             ,. - '" ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
           // / / / / / /`、   自由!!
          /`ー--、,,,,,,,,,________  / `、   自由!!    自由(ラクシズ)の世界で
          / ┌──   i   ’、/ / |    自由!!      ございます!!
          |  |ー _   │    | / /
          |  | |'´巳 巳│    `、 /        …つまり
        ,._ j,,,,,, ! 、 ,,,,,,,,匚! ◯'|´|´|/
       ヾh-< _\ ヽiiiiiii/ ∠_  /^>、   ,. -、       種モミ略奪 自由!!
    --<二ゝ〉/_____\ | //-─-、  l /,彡 /   |       無差別テロ一般市民虐殺 自由!!
       /-ッl \___゚/ぅ\  ゚  /  | ヽ__/    |         人体実験 自由!!
     / /~∧ ヽ  ´,./  `ー "`  /ミ´ノ    /- 、
    /   '-'--へ`l、__`-''´  _,/7 / `、`/ iiii;;;;,,ノ   \   すべからく自由に満ちたこの世界は
    | 、    彡ノ|ヽ、  ̄ ̄ ̄/ / 〃ゝ,,/   / ===、   ヽ       信者の人間形成に
   ∧ \   '",く /7"""""7/ ,./ / /  `ーヾ_   `、  |           大いに役立つのでございます!!
   < `、 、\    || |________/r'"_,../  ヽ- ,イ´  l_   `、/
 _,,/\ \彡|  ハ`、_;__;__/〃'" `、ヽ、___- ( ,  ,  ̄; ∨
'"   _,.ン-’  |  `ゝ`≡≡,../⌒ ̄ ̄== 、,,, | /  |  イ \
__,...-''"      |   | >'''ヽ{  ___ |__ノノ / |  |  /  )
          !、_  '"ヽ | `7''"`、  ̄ ̄_   |  /  /
 lニニニー 、   | `l  `、|,/     ̄ ̄>_二ニ -(___,/
¬-へ-'`ヽ、`ヽ、_ト、/ ヽ  Y      ,/  ̄フ

こうか

443通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 09:11:09 ID:???
>>441>>442
アニメの4馬鹿は、マジでそんな感じだからタチが悪いw
444通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 10:11:49 ID:???
>>441
別にラクシズの思想にシンが納得する必要は無いだろ
あくまでシンは自分の求める世界の為にラクシズに入って、その力を使えば良い。

ラクシズ思想に納得いかなかったらシンならキラやラクスに反発してくれるさ。
これからのシンは組織の力を利用する狡猾さも必要になってくるハズだ。
445通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 10:13:26 ID:???
もうさ、スレタイとテンプレを
「便利なシン・アスカとオリキャラを使ってラクシズ・プラントをアンチするスレ」に変えたら?
目的と手段が変わってんじゃん
446通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 10:35:53 ID:???
俺はまたこのスレに自由の呼び声や平和の歌のような作品がくるって信じて待つさ
447通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 11:51:45 ID:???
>>445
っていうか、>>414>>426みたいな執拗なラクシズアンチが少数いて、そいつの大声が印象強い
そんなに好きなら一人でマスかいてろっての
448通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:10:40 ID:???
>>447
ラクシズアンチが少数だとでも思ってんのか 種厨臭い隠せよ
449通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:19:41 ID:???
>>447
少数と言うか>>445=>>414=>>426=>>448なだけだな
スレを貶めるためにやってるラクシズ厨だよ
最近じゃよそのスレでここをラクシズアンチの巣窟だとか宣伝もしてるし
450通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:22:20 ID:???
ラクシズアンチも種厨の一種だろうに
何を言ってんだか
451通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:27:10 ID:???
まぁ、いつものこといつものこと。スルーでおk

さぁ、こういう時は、例によって、守護神を崇め湛えるか、ミンチより酷くなるか。
ところで、アレの話題は失踪フラグだったり血みどろフラグなワケだが、臀部や臍はどうなんざんしょ?あと、脇
452通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:32:58 ID:???
毎度毎度こうやってスルーするから…
>>445の言う通りじゃないの?
全体的にシン主人公よりもラクシズアンチに傾いてんじゃん
453通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 12:52:43 ID:???
司書がどうなるのかまだわからないから種死後で敵対勢力になるのを考えたらやはりラクシズになる
別に巨悪なんか無く毎回小悪党の海賊と戦う路線でもいいのではないかと
454通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 13:57:09 ID:???
>>452
全体的に、ではなく一部の声がデカい奴が騒いでるだけだろ。
チョウガンバレやMOR氏、なんとなく氏、360氏、420氏のSSはラクス一派が敵じゃないし。

>>453
360氏の話は今のところそんな感じじゃね?
敵ならブルコス、ザラ派残党、ターミナル等ラクス一派以外にもいるしな
455通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 15:40:49 ID:???
>>451
項や手足を忘れるとは何事か
456通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 17:01:24 ID:???
IDが出ないからって大暴れでつね
>>451
うっかり巨ケツと口走って大変なことに
457通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 18:16:58 ID:???
俺はこのスレのssが大好きだ。
帰宅後にこのスレを除いて投下があるかを見るのが毎日の楽しみだ。

けどそれは別に主人公がシンだからだとか、ラクシズがヌッ殺されるからとかじゃなくて、
ただ単純にこのスレのssが好きだから、俺たちはここにいる。
よってオリキャラがどうだ、ラクシズアンチだからどうだといわれる筋合いはない。
458通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 19:21:18 ID:???
>>445
     /: : : : : __: :/: : ::/: : ://: : :/l::|: : :i: :l: : :ヽ: : :丶: : 丶ヾ    ___
     /;,, : : : //::/: : 7l,;:≠-::/: : / .l::|: : :l: :|;,,;!: : :!l: : :i: : : :|: : ::、  /     ヽ
    /ヽヽ: ://: :!:,X~::|: /;,,;,/: :/  リ!: ::/ノ  l`ヽl !: : |: : : :l: :l: リ / そ そ お \
   /: : ヽヾ/: : l/::l |/|||llllヾ,、  / |: :/ , -==、 l\:::|: : : :|i: | /   う う  前  |
.   /: : : //ヾ ; :|!: イ、||ll|||||::||    ノノ  イ|||||||ヾ、 |: ::|!: : イ: ::|/   な 思 が
   /: : ://: : :ヽソ::ヽl |{ i||ll"ン    ´   i| l|||l"l `|: /|: : /'!/l     ん う
 ∠: : : ~: : : : : : : :丶ゝ-―-      ,  ー=z_ソ   |/ ハメ;, :: ::|.   だ ん
   i|::ハ: : : : : : : : : : : 、ヘヘヘヘ     、  ヘヘヘヘヘ /: : : : : \,|.   ろ な
   |!l |: : : : : : : : :、: ::\    、-―-,      / : : :丶;,,;,:ミヽ   う  ら
     丶: :ハ、lヽ: :ヽ: : ::\__  `~ "      /: : ト; lヽ)   ゝ
       レ `| `、l`、>=ニ´        ,  _´ : :} `   /
         ,,、r"^~´"''''"t-`r、 _  -、 ´ヽノ \ノ   /    お ・
       ,;'~  _r-- 、__     ~f、_>'、_         |  で  前 ・
      f~  ,;"     ~"t___    ミ、 ^'t         |  は  ん ・
      ,"  ,~         ヾ~'-、__ ミ_ξ丶     |  な  中 ・
     ;'  ,イ ..          ヽ_   ヾ、0ヽ丶    l         /
     ( ;":: |: :: ..          .`,   ヾ 丶 !    \____/
     ;;;; :: 入:: :: ::      l`ー-、   )l   ヾ 丶
     "~、ソ:: :い:: :     \_  ノ ,    ヾ 丶
459通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:02:01 ID:???
ラクスの御代がディストピア扱いされるのが嫌というなら、自分でSSでも書いてみろと
460通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:05:28 ID:???
嫌って言うか、種死の後は火薬庫の世界って風に確か公式設定でなってた筈
461通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:09:30 ID:???
>>445
この場合、流れが気に入らないならご縁がなくてサヨウナラか、
それこそ自力で新手のエポックたるSS書いて新しい流れを作ってみせて、
のどっちかしか言いようが無いんだよね。
特に後者、例えば首領・アスカの登場とかロミナがヒロインとして通用する事の発見とか
それぞれ一職人氏の挑戦から始まって受け入れられるようになっていったんだから。
462通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:12:28 ID:YujQsd/9
そろそろ山文京伝先生にこのスレの設定でロミナママンとエザリアの漫画描いてほしいぜ
463通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:55:45 ID:???
ロミナママンは住人の雑談から2、3人の職人がSS書き始めたからじゃなかったか?
464通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:58:34 ID:???
悪ノリに定評のあるSS職人
いいぞもっとやってください
465通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:01:19 ID:???
ママンは確か、
こんな人もいるよね、ってことになって、
色々と背景とか属性を羅列していったら、こんなダークホースが……!ってことになって、
気付けばSSが投下され、やっぱり良いじゃないか!熟女超オッケー!ってことになって、定着したんだっけかな
466通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:07:41 ID:???
アニメではまともな出演どころか声さえないような人物でさえ、気付いたらこのスレではヒロインだぜ!
つまりは、アビー最高!!!

○○ー「送信っと」
467通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:17:31 ID:???
癒し系未亡人から狂気なテロ支援者、胸的な意味でお嬢様の上位互換な企業総帥に…
…このスレでの初登場時、誰がモビルスーツパイロットになってじきじきに粛清行うようなロミナさんまで出てくると想像しただろうか
468通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:21:25 ID:???
ちょい役だったコニールがメインヒロイン張ってたり殆ど名前だけのマジカルカナーバが首輪付で出てきたり
まあAIがヒロインやってたりするくらいだしな
ぶっちゃけこのスレの住人って変態だらけだな
469通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:22:35 ID:???
最早変態紳士しか居ない
470通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:26:43 ID:???
変態といえば核作品の技術者連中は本物の変態だよなw
471通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:03:12 ID:???
どうしよう。変態という言葉が褒め言葉にしか聞こえない・・・
472通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:35:35 ID:???
最高の褒め言葉だ
473通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:40:15 ID:???
馬鹿な!褒め言葉に決まってるじゃないか!
474通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:41:19 ID:???
我々の業界ではご褒美です
475通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:48:47 ID:???
変態という名の紳士ではない。
変態にして紳士である。
476通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:50:07 ID:???
ああもう、変態ばっかwww

……かく言う私も変態でね。
477通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:57:34 ID:???
>>467
従来設定(旦那自殺)的にはパイロットで直接的にも、
資金・技術等で間接的にもラクシズ(カガリは除く?)に復讐しかけてもおかしくないキャラだしな
旦那生存+ラクシズと和解なんぞ黒歴史にもほどがある
478通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 22:58:13 ID:???
エミュ子「変態。変態。変態。死になさい」
みなたま「へんたい…そきうすが近寄っちゃ駄目っていってた」
ロミナママン(s)「変態ね、貴方たち。跪いて足をお舐めなさい」
ロミナママン(m)「…まあ、人それぞれの好みですし…でも、価値観が狂ってるのは違いないですね」
姫様「…踏みつけられると喜ぶと大佐が言ってました。試してみても宜しいですか?」
479なんとなく:2009/11/13(金) 23:19:28 ID:???
前回までのあらすじ

馬鹿な姉を持つと弟はかなり苦労する

24話


アスランNo49 通称巨大アスランに侵食されたプラントの内部に侵入した
我らが首領・アスカ一行、しかし、彼らの行く手には巨大な敵が待ち構えていた

「「「おなかすいたーー」」」

訂正、内部にいた

育ち盛りのチビーズの食欲である
「すみませんねぇ、わがままな子たちで」
チビーズのわがままにNo3がふかぶかと頭を下げる
「いえいえ、いいんですよ うーん、子供たちにひもじい思いをさせるのは首領としても不本意だな」
なんだかんだと言っても基本は女の子と子供には弱い首領である
そこでちょうどいいモノを首領は発見した
「おお、あそこで食事にしよう」


その頃、キラ議長一行も苦境に立たされていた
「お腹がすきましたわ・・・」
無駄な肉体労働を強制させられていたラクスとマリューのお腹は限界ギリギリだった
「炒飯もこの状態じゃ作れないしなぁ」
「お前の存在意義は炒飯ですか?色黒」
「んだと!?ゴルァ!!」
「ああーもう、喧嘩しないでよ、あ、あそこに店があるよ」
こうしてキラ議長ご一行もある場所へと向う
480なんとなく:2009/11/13(金) 23:20:37 ID:???
『炭火焼肉 茂羅視夢』

筋骨逞しい髭面の店員さん(女性店員無し)に案内された首領ご一行は
早速、注文する事にした 
「首領的には内臓系をいきたい所だが・・・」
「「「カルビ!!カルビ!!」」」
「あたしトントロー」
「メイリン・・・共食いは・・・あべしっ!!」
「なかなか纏まらないなぁ」
ルナマリアがコークスクリューの餌食になった所で、店員さんから助け舟が
「食べ放題のバイキングなんかいかがですか?」
みんなが好きなモノを食べれると言う事でバイキングを注文する事にした

首領たちのちょうど真後ろの席、
「私、内臓系がいいですわ」
「僕は、サラダが食べたいよ」
「非グレィト!!焼肉屋でサラダだって!?」
「んーユッケがビビンパかしら?冷麺も捨てがたいわね」
「だったら食べ放題バイキングなんかどうなんですか?」
No20の言葉がきっかけでこちらもバイキングを注文する事に


ジュー・・・ジュー・・・
あたりに肉の焼けるいい匂いがたちこめる
「うーん、そろそろ焼けたかな?」
謎の任務から合流した原〇則さんとマーズさんが焼く肉や野菜を運び
「私は巨〇の監督じゃありません!!」
首領とコニールが肉を焼き、チビーズやマユたちが食べ、
チビーズたちの口元をNo3が拭いてあげ周りから見れば仲のいい家族みたいな感じである
その席の足元に倒れてるルナマリアさえ居なければだが

その後ろ、キラ一行の席は・・・
「肉、野菜、野菜、野菜、肉、野菜、野菜、肉だろ」
「いいや、肉一点張りがグゥレイトな食い方だぜ!!」
栄養バランスを取るキラと食欲一直線なディアッカが火花を散らせていた
「ディアッカ 君も野菜を食べるんだ!!」
「非グレィトォ!!キラはもっと肉を焼くべきだぜ!!」
その横ではラクスとNo20が静かに我関せずの感じで好きな肉を焼いて食べていた
マリューさんはと言うと・・・
「石焼ビビンバもいいわねぇ・・・あ、テールスープってのも」
まだ注文を迷っていた
481通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 23:21:12 ID:???
C円
482なんとなく:2009/11/13(金) 23:22:36 ID:???
「よし、じゃあ俺の後ろの人に決めてもらおうぜ」
「それで君の気が治まるならそうしよう」
焼肉論争でヒートアップしたプラント議長とその第1秘書
その決着はちょうどディアッカの後ろの席にいた人に決めてもらう事になった
「キラ・・・ディアッカ・・・他の人の迷惑になるような事は・・・」
「ラクス、わかってよ 人には譲れない戦いがあるんだよ」
「キラ・・・絶対その戦いじゃないですわよ これは」
そうこうしているうちにディアッカが後ろの席の人に声をかけた
「ちょっとすみません」
「え、ああ、ごめんなさい うるさかったですか? ちょっとみんな、大人しくしようか?お店の中だし」
「ああ、いえいえそうじゃないんですよ」
「はぁ?」
「実はカクカクシカジカウマウマカクニでして・・・」
「はぁ・・・カクカクシカジカウマウマカクニクマクマカレーですか・・・」
ディアッカに声をかけられて、振り向いた男にラクス・クラインは見覚えがあった
あの時の恐怖で足が震え、動悸が激しくなる
その状態に気がついたのかキラが心配そうにラクスの手を握った
「大丈夫、ラクス?」
「・・・で、いるのですか?」
「え?」
そしてラクスは立ち上がってその男を指差した
「なんでここに居るのですか?首領・アスカ!!」
そして首領の返答がかえってきた

「焼肉食ってるからだけど?」

ごもっともなご意見だった

                     続くかなぁ?
483なんとなく:2009/11/13(金) 23:23:18 ID:???
忘れらてそうな頃にいきなり登場

今回はここまで
規制がとけたよーよかったよかった

しかし、書いてておなかが空きました
焼肉屋の話はもう少し続くよ
484通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 23:43:40 ID:???
なんとなく氏キターー!投下乙です!!

とりあえず、焼き肉屋で野菜ばっかり頼む議長は表出ろ!ああ、ストフリはやめt(ry
それにしても、ほのぼのだ・・・とってもいい感じにほのぼのだ。ルナさえ足もとに転がっていなければw

この調子でクライマックスまで頑張って下され〜。てか、やはりモラシムも生きてたか・・・
485通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 23:44:52 ID:???
しかし、この時間に焼肉ネタは・・・腹減ってきたor2
486通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 23:53:39 ID:???
同じく腹へってきたw
つか首領よ、ご自慢のアフロが焼き肉臭くなるぞwww
487通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 15:51:46 ID:???
あのアフロは値札付の安物なんだよきっと
488通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 18:24:18 ID:???
久々に一気読みしたぜ
ホンに面白いなぁここの作品は
489通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 18:38:23 ID:???
保管庫は首領のときはなんでこんなに対応早いんだwww
490通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 19:52:53 ID:???
洗脳済みだからです
491通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 20:44:14 ID:???
>>489
首領のファンはどこにでもいるということではないかと

本編における「プラントで石を投げればクライン派に当たる」どころではないだろう
492通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 21:08:23 ID:???
いやあ、どちら様のもできるだけ早くと心がけてるんですが
つい遅れがちになる事もあって。
今回はたまたま都合がついたのですぐにできたのですがね。
493通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 21:29:13 ID:???
ちょw
グーグル先生のアドが焼肉セットにw

……焼肉食い放題行きたい
おのれ内臓脂肪め
494中身:2009/11/15(日) 00:32:13 ID:???
規制の為、避難所の方に投下させて頂きました。
どなたか代理投下お願いします。
495通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 00:36:28 ID:???
ではでは
496中身氏の代理:2009/11/15(日) 00:37:25 ID:???
SOCOM本隊が包囲網を敷かれて半刻弱。SOCOMは持ち前の精強さで何とか持ちこたえていた。
「この包囲網を突破しないと・・・!」
キラは、宇宙戦仕様のフリーダム、背中にドラグーンを装備した、
以前のストライクフリーダムの発展型を駆り、敵MSを屠りながら舌打ちをした。
『アレス、火器の大半が使用不能!バイス、右舷に被弾!』
「被弾した艦は艦隊中央部まで後退して!」
フリーダムには、次々と自体の悪化を示す情報が入ってくる。
包囲されているこの状態で彼らは良くやっているが、それも限界が近い。
第2艦隊司令官が言うには、アスラン達が包囲を完成させまいと、懸命に敵を食い止めているらしい。
彼らが耐えてくれている間に打開策を見つけねばならない。
『キラ、お前は大将なんだから無茶するな!』
4機目のドムトルーパーを沈めたフリーダムに、
黒に赤で塗装されてケルベロスUを脇に構えたゲルググイレイザーから通信が入る。
「駄目だ!僕が今退いたら、後ろにいる被弾したみんなが狙い撃ちにされる」
『・・・たくっお前って奴は、しゃあねぇ援護するぜ』
ディアッカはそれ以上何も言わずフリーダムの周りで砲撃を再開した。
傷付いた部下を守る為に、ここまで何の躊躇も無く自分の命を晒せる大将もいないだろう。
それが将兵などから絶大な信頼を得られている訳でもあるのだが、近しい者から見れば心臓に悪い事この上無い。
『中佐、レーダーに新しい反応・・・速い!』
『どうした、報告ははっきりしろ!』
只でさえ混乱したこの状況で、新たな不確定要素の存在がイザークの声を通してフリーダムに伝わる。
「大丈夫、もうこちらで捉えてる」
しかし、キラは通信を受けるより早く、その不確定要素に気付いていた。
ゲルググイレイザーを軽く上回る速度で戦場を奔り、降り注ぐ閃光を悠々と避ける青の編隊を、フリーダムの両眼が捉える。
「歌姫の騎士団・・・、まさかヤキンに来ていたなんて!」
キラに気付いていないのか、全速力で戦場を横断していく青い閃光が4つ。デルタフリーダム。
歌姫の騎士団専用機として開発された機体である。平たく言えば、キラ専用にカスタマイズし、
運用されていたストライクフリーダムを、キラ専用でなくして強化した機体である。
武装、外見共にストライクフリーダムとほぼ同じ物であるが、全身が青く塗装され、頭部のツインアイがバイザー型に変更されている点と、
装甲を極限まで削ったストライクフリーダムと違い、
装甲を十分に備えたまま機動力を上げる事に成功していた点でストライクフリーダムと異なる。
そんな超高性能機が4機、周りを全く無視して進んでいる理由。
「あの方角、まさか!」
騎士団の向かう先、その進路上には辛うじて包囲網に食いついているアスランと黒い三連星がいるのだ。あの4人が危ない。
フリーダムを援護に向かわせようと操縦桿を倒しかけた時、不意にフリーダムの肩が掴まえられた。
『お前がここを離れたら、後ろの連中はどうなる?』
「でも・・・!」
『アイツ等なら自分達で何とか出来る。だから踏み止まれ!』
「・・・分かったよ」
ディアッカの言葉に、不承不承ながらも従うキラ。
これ以上危ない事をするなという言外に含まれた意味が分からない程、彼はもう子供ではない。
「シン・・・間に合ってくれ・・・!!」
司令官という重い肩書を背負う彼には、そう願う他無かった。
497代理:2009/11/15(日) 00:38:06 ID:???
包囲網の中でヤキン・ドゥーエVから最も遠い戦場に、孤軍奮闘する部隊があった。
アスランと黒い三連星による急造の部隊である。深手を受けていた友軍を下げ、両側面からの猛攻をたった4機のみで食い止めていた。
「敵は、正面だけじゃないんだよ!」
ヘルベルト機の攻撃を正面で受け止めたドムトルーパーに、ヒルダが背後から急襲をかけ撃破する。元々の愛機である。
弱点は百も承知であった。ドムトルーパーは機動力はあるものの、その大きな体格から運動性に難があった。
その為、スクリーニングニンバスとビームシールドでは後方の攻撃に即応出来ない。
加えて近距離戦が不得手なパイロット達である。
持ち前のコンビネーションによる撹乱と接近戦を最も得意とする黒い三連星とは最悪の相性といえた。
撹乱役と攻撃役を何の合図も無く入れ替える彼らに、次々と落とされていく。
しかし、黒い三連星仕様のゲルググイレイザーの超加速は確実にパイロットの体力を削っていくのも事実だった。
『でも、一体何機いるんだ?キリが無ぇぜ』
「お前ら、集中を切らすんじゃないよ!」
『そうだ!ここを開けておけば、陽動部隊と合流出来る。そうすれば、ここから反撃に出れる!』
急造部隊の隊長、アスランが激を飛ばす。
華麗な連携で戦果を上げる黒い三連星とは対照的に、彼は激しい攻撃で次々と敵機を落としていた。
両肩の2連装大口径ビーム砲、右腕の高出力ビームライフルと、
左腕に装備されたビームガトリング砲を乱射し、隙あらばトツカノツルギで斬りかかる。
回避は最小限で、常に敵機に攻撃を加える。その姿に、Iジャスティスに乗っていた時のスマートな戦いぶりは見られない。
しかし、彼にとってはこの泥臭い戦い方こそが自身の「らしい」戦い方だった。
イージスでキラを撃破した際も、オーブでシンに負けた時もそうであった様に、アスランは本来超攻撃型の戦闘を好む男であった。
多少の損傷を物ともしない赤い竜に、ドムトルーパー隊は震撼する。
「ほら!お前達もあのくらい男らしい戦い方出来ないのかい!」
『無茶言わないで下さいよ姐さん』
『あんな無茶して生きてんのは、アイツと大佐、シン・アスカくらいだろ』
単なるゴリ押しに見えるアスランの戦いぶりは、しかし確かな技術と経験が不可欠な物だ。
並みのパイロットが同じ事をすれば、それは戦術では無く単なる特攻になるだろう。
『隊長さん、内側から猛スピードで迫る敵影を確認。こりゃ・・・!』
マーズの報告を合図とする様に、包囲網の内側から高速で瞬く小物体が迫る。
『各機散開っ!!』
アスランの咄嗟の指示で、急造部隊の面々が一斉に回避行動を取った。それと同時に、夥しい数の閃光が四方から彼らを襲う。
「これは・・・!」
『ドラグーン!?』
迫って来た小物体、ドラグーンは、機械的な動きで急造部隊を包囲すると、一斉にビームを吐き出す。
各々がバラバラに回避行動を取りビームシールドで防御するが、全てを捌く事は出来ずに数発ずつ被弾する。
「敵は複数か?ドラグーンの数が、半端じゃない・・・!」
近くのデブリなどを盾に暫く降り注いだ光の雨をやり過ごすと、計32基のドラグーンが攻撃を止めて補給の為に母機に戻っていった。
その先にいたのは、異常な殺気を放つ青い天使。
498代理:2009/11/15(日) 00:38:48 ID:???
『貴方達ですか。ラクス様を守る同志を、沢山殺したのは・・・』
「だったらどうだってんだい?あんたが仇を取ろうってのかい」
隊長機らしき、肩に01の表記がある天使のパイロットが通信を入れてくる。
口調は至って丁寧だが、そこには明確な殺気が篭っていた。
『いえ、彼らが敗れたのは自らの非力の為。私が関する所じゃありません。しかし・・・』
『我々はザフトの自浄機関、歌姫の騎士団。内部の特殊部隊の反乱など、看過出来ない』
『貴方達には、ここで死んでもらいます』
隊長機の後ろに控える3機の天使からも、言葉をリレーするかの様に通信が入る。
そして、3人目の言葉が終わる前に彼らは動いていた。
後ろの1機が黒い三連星とアスランを分断する様に搭載された火器を一斉射したのだ。
そこから1機がアスランに、残りの3機が挑みかかった。

『向こうの3人は知っています。SOCOM地上軍、ヒルダ隊、通称黒い三連星。しかし、貴方は知らない。
名乗っていただければ、事後処理がし易いのですが』
「お前に名乗る名前は・・・無い!」
ナイトジャスティスに単機で挑んできた隊長機からの通信に、苛立たしげに応戦するアスラン。
声はボイスチェンジャーでデュランダル似の声に変えてある。
「くっ、艦隊が!」
周りの防衛艦隊は、こちらの相手を歌姫の騎士団に任せて包囲網を完成させようとしている。
今すぐ阻止したいが、目の前の隊長機を無視する訳にもいかない。
隊長機が連射する2丁のビームライフルをビームシールドで防ぎ、肩のビーム砲を連射しながら追い縋るナイトジャスティス。
フリーダムは中から遠距離での戦闘に真価を発揮する。対抗策としては、常に張り付く事。シンプルだが1番効く戦法である。
「黒い三連星を知っていてこの分断の仕方を選んだなら、とんだ作戦ミスだな。
彼らの連携は機体性能差を覆す。大体、フリーダムは同一機体で連携をするには不向きな機体だ」
『連携に関しては、こちらも少々自信があります。貴方に心配される事じゃない』
フリーダムは広範囲殲滅型の機体で、言うなれば足の速い砲撃機である。
その特性から、単機で、若しくはジャスティスの様な格闘機に護衛してもらうのが最適な運用方法である。
フリーダムが編隊を組んで攻撃しても、それは連携では無く、只のスタンドプレーの寄せ集めになるのが関の山なのである。
そんな連中が、黒い三連星に小隊戦を挑むのは無謀と言う物だ。
しかし、アスランの指摘を侮辱と受け取ったのか、隊長の殺気に僅かな怒気が混じる。
「連携に自信があっても、格闘戦ならどうだ!」
持ち前の爆発的な加速力で懐に潜り込んだナイトジャスティスが、
両腕と肩の火器を折り畳み、両手の保持したトツカノツルギを振るう。
1刀目は寸前で抜き放ったビームサーベルで防いだ隊長機であったが、
1刀目と十字に重なる様に叩きつけられた2刀目に力負けして後方に吹っ飛ぶ。
ビームサーベルを取りこぼし、体勢を大きく崩している隙を逃すまいと猛追をかける。
しかし、その追撃は目標に達する前に阻止された。
1基のドラグーンから放たれたビームが、ナイトジャスティスの膝を削ったのだ。被弾している間に隊長機が体勢を立て直す。
「なっ、どこから?」
落とす暇も与えず飛び去ったドラグーンが帰る場所を視界で追う。そこには、黒い三連星と交戦中のデルタフリーダムがいた。
しかし、ドラグーンの母機はこちらに一瞥もくれずに黒い三連星と激しい銃火を交えている。
「こちらの状況も見ずに、どうやって・・・」
驚愕と共にじわりと恐怖が湧き上がってくる。敵はこちらの状況も見ず、正確に追撃を阻止してきたのだ。
受けたダメージは大した物では無い。しかし、彼らがやった事は普通の人間に出来る事では無かった。
『だから言ったじゃないですか。連携には自信があると』
唖然とするアスランが動きを止めていた隙に、隊長機は動いていた。ドラグーンでナイトジャスティスを包囲し、連結したロングビームライフルを構える。
499代理:2009/11/15(日) 00:39:30 ID:???
『私達は貴方達より高位な存在なんですよ』
「どういう事だ」
砲門に囲まれた状況でも、アスランは落ち着いていた。冷静、というよりは青年が放った言葉の方が気になったというべきか。
『ラクス様に反旗を翻す貴方に、冥土の土産を渡すのも汚らわしい。ここで消えて下さい』


ナイトジャスティスがドラグーンに包囲されている頃、黒い三連星もまたピンチに陥っていた。
数の上では互角でも、機体性能で劣っていた。
しかし、連携には絶対的な自信を持っていた3人は、負ける気など微塵も無かった。だが・・・。
「コイツ等っ・・・!!」
既に左肩の装甲を欠いたゲルググイレイザーの中で、ヒルダは玉の様な汗を全身にかいていた。
高機動で揺さぶられ続けた事による疲労だけでは無い。
自身の周りを縦横無尽に駆ける3体の天使の猛攻が、彼女達の体力を大幅に奪っていた。
『ヒルダ、あぶねぇ!!』
ヒルダ機を背後から貫こうとしたビームを、ヘルベルト機がビームシールドで防ぐ。
直ぐ様反撃するが、ひらりと舞う天使にビームが空しく空を切るばかりだ。
『コイツ等、おかしいですぜ姐さん』
「ああ、分かってる。どういうカラクリなんだ一体・・・」
今は完全に向こうのペースで防戦一方だが、戦闘が始まった当初は何度もこちらの得意な連携を叩きこめていた。
しかし、その尽くが彼らの連携で防がれてしまっていたのだ。
しかも、明らかに僚機の隙を狙って攻撃しているにも関わらず、である。
人であるなら反応出来ないタイミングで突然刺し入れられる援護。
見えざる神が、天使達に逐一味方の状況を教えているとでもしなければ説明が付かない程、完璧な連携だった。
「野郎共、ジェットストリームアタック、タイプE3だ!」
『逃げるのか!?』
「この包囲を突破する為だ!それが出来なきゃ、負けるだけさ!」
3機のデルタフリーダムが繰り出す包囲を破る為にヒルダが選んだ手は、突進技による一点突破だった。
個々の力で僅かに劣っているのに加え、連携でも大きな差がある。ならば自分達が持つ最高の技を使う他、手は無かった。
「今だ!」
『『おうっ!』』
牽制のビームライフルをばら撒きながら、3機が一列に重なる。
しかし、それは通常のジェットストリームアタックとは異なる陣形をしていた。
ジェットストリームアタックには、状況によって様々な形態が存在する。
共通する事は一点突破であるという事。タイプE3は退却する際に用いる形態である。
前、後衛が攻撃を捨て両腕のビームシールドを展開、後衛は速度を落とす事を防ぐ為背中に腕を回して展開する。
それを中衛が全方位に気を配り敵機を牽制する。
黒い三連星は常に攻撃がもっとうであり、この形態を使うのは屈辱であったがここで死ぬ訳にもいかない。
「いいかい、1人も欠けるんじゃないよ!」
ヒルダの掛け声を合図に、ジェットストリームアタックが開始される。狙うは牽制で空いた1点。
500代理:2009/11/15(日) 00:40:24 ID:???
事前の牽制で、3機のデルタフリーダムの内手前の2機は回避行動で反応が遅れ、
奥の1機はドラグーンでもこちらを追撃出来ない距離にいる。
追撃は確実に遅れ、黒い三連星は天使の包囲を突破出来る、筈だった。
中衛を務めるマーズだけが見た、ドラグーンが収まっていない手前の2機がいなければ。
『姐さんっ!!』
「!?」
前衛を務めるヒルダ機を狙う様に、16基のドラグーンが待ち構えていたのだ。
全く予想外のタイミングと位置に、ヒルダの反応が遅れる。
一斉に放たれた16本のビームの内10本を防ぐが、
残りの6本が防御の隙を縫って右足に集中、放熱の追いつかないラミネート装甲を破壊した。
「あぐっ!」
片足を失って大きくバランスを崩したヒルダ機を、再度ドラグーンの冷たい視線が狙う。
『させねぇっ!!』
中衛だったマーズが、ヒルダ機を横に突き飛ばす。一斉に放たれた光の格子が、躍り出たマーズ機を捉えた。
『ぐああああああぁぁぁぁっ!!!』
「マーズ!?」
『馬鹿野郎っ!!』
四肢が尽く破壊され、最早人の形を残さないマーズ機を庇う様にヒルダ、ヘルベルト機がシールドを張る。
しかしジェットストリームアタックの動きは完全に止められた。ドラグーンの母機達も3人に追いつき、再び包囲する。
「ここまでか・・・」
更に数を増やした24基のドラグーンと、その母機であるデルタフリーダムが3機。
完全な包囲に、絶望感を噛み締める。MSの中で死ぬなら本望。そう諦めかけた、その時だった。
包囲の外から飛来したビームに、1基のドラグーンが破壊される。
それを合図に、同方向から今度は極太の赤いビームが飛来、3機のデルタフリーダムを襲った。
3機はそれに被弾する愚は犯さず、包囲を一旦解いて回避する。
『こちら陽動部隊、ギャズ所属ウォルフガングだ。無事か!?』
「全く、遅いじゃないか!」
黒い三連星の窮地を救ったのは灰色のガンダムだった。そのパイロット、シン・アスカがモニターに映る。
『悪い、少し時間がかかった。そちらの被害状況は?』
喋っている間にも、ウォルフガングはデルタフリーダムへの牽制を欠かさない。
背中の2連装長距離砲とビームライフル、近距離ではパルマフォルキーナで、黒い三連星を狙わせまいと火線を張る。
「3番機中破、9番機が大破、戦闘不能だ。ただパイロットは生存!」
『分かった。援護無しで母艦まで帰れるか?』
『まさか、この連中を1人で相手するつもりか、無茶だ!?』
シンの言葉に無茶だと、ヘルベルトが止める。
『大丈夫だ、何とかしてみせる』
『だが!』
『煩い!アンタ等にうろちょろされると、勝てる戦闘も勝てなくなるんだ!さっさと戻れ!!』
ヘルベルトをしつこいと感じたのか、シンが声を荒げる。些かキツイ物言いだが、彼の言った事は事実だ。
それに、この戦力差で彼は抑えるではなく、勝てると口にしたのだ。ここまで大口を叩かれては信用せざるを得ない。
「分かった、援護感謝するよ鬼神さん。ヘルベルト、戻るよ。マーズを死なせられない」
『・・・了解だ』
味方艦隊の方向に機体を飛ばす。天使達にとって、黒い三連星は既に眼中に無いらしく、あっさりと離脱出来た。
しかし、ここから包囲の1部を突破しなければならない。
ヒルダは後部カメラに映る光の羽を一瞥すると、迷いを振り切る様に速度を上げた。
501代理:2009/11/15(日) 00:41:21 ID:???
今回はこれで終了です。
規制が全部解除されるのは何時になるんですかねぇ。
502通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 01:04:51 ID:???
中身氏GJ、代理氏乙でした
歌姫の騎士団の強さにはどんなタネが?
ヒーローは遅れてやってくる、シンは果たしてどう対抗するのか?
次回も楽しみにしてます
503通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 08:48:53 ID:???
「人間風情が……!」なオチになりそうな気がす
504中身:2009/11/15(日) 11:18:52 ID:???
>>496
代理投下有難う御座います。
>>503
喋らせてたらあの人と同じ台詞がww
505通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 14:51:00 ID:???
頼む規制解除オオ
506ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:52:27 ID:???
おお、規制が解除されましたので直に投下いたします。
まずは衝撃のファースト投下っ!



ゲドラフの銃口が足元の少女に向けられた瞬間、アレックスはアクセルを踏み操縦桿を思い切り前に倒した。
内部ジェネレーターに送られた電力が背部ブースターユニットを介して推進力に変わり、
それがシャッコーの機体を前へと突貫させた。
「うぉぉぉぉっ!!」
大地を蹴り、跳躍。突風が巻き起こった。
逃げ惑う野次馬たちや警察車両をとび越え、シャッコーのカメラアイが敵機の足元で茫然とする少女を目標に定める。
「間に合えぇッッッ!」
(姉さんなら、俺なんかよりもっとうまくやれるんだろうけどっ!)
下半身を深く落とし、上半身を前へ。そして相対速度は限りなく落とす! 
マニピュレータの精密動作モード起動。両手の節々から荷物運搬用のクッションが膨れ上がる。
ベースボールのヘッドスライディングの要領で、シャッコーは少女めがけてまっすぐ降下した。
交差の刹那、こっちを見て驚きの表情で固まったステラを、シャッコーの手が包み込む。
掌の中に少女が転げこむのを確認すると、シャッコーの機体は上昇し、一陣の風のようにすぐさまその場を離脱した。

ゲドラフの機体が不意の出来事に、一瞬たじろぐように硬直する。
「ええい、今度は何ダワ!?」
「あの肩のマークは、傭兵ギルドのライセンスバリ! なんでこんなに対応が早いバリ!?」
先ほどまで下にいたテロリストのリーダーらしき男と奇妙な髪形の男二人は、
手ごろなビルの屋上で無線片手に何やら叫んでいた。
『そんなこと知るか、ジャン! それに、もうこうなったらやるだけやるジャン!?』
そこでゲドラフの外部スピーカーから声。そして、重い銃声が轟いた。
ゲドラフの肩に装備された大口径のマシン・キャノンが、秒間数百発の速さで鋼鉄の砲弾をシャッコーめがけてばらまく。
人間サイズの薬きょうが地面を叩き、人混みがざわっと波打つ。
空中でビームガンの砲弾の雨をかいくぐりつつ、アレックスはマニピュレータを持ちあげ、
開けたコックピットに少女を文字どうり放り込んだ。

第八話「狼少年とライオン少女」

507ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:54:28 ID:???
開いたハッチから入る上空の冷たい大気を肌で感じながら、無事を確認するため呼びかける。
「大丈夫かキミ! しっかりし――」
それは、本当に一瞬の出来事だった。
「ろっ!?」
紅の瞳を見開いて、金の髪がひどく捻じれた体勢のままつっこんできたことまではいい。
飛び込んでくる金髪の少女の勢いはとても受け止められるものではなく、
アレックスは条件反射で無意識に少女を守るため受け身を取ろうと両手を広げた。
だがその瞬間、いったいどんな神様がいたずらを働いたのだろうか。
まずアレックスが対人クッションの圧力調整を怠っていただとか、まずは地上に降りるべきだったなどの問題点や
少女を保護じゃなくて身代わりになって逃がしたらよかったなど要因には事欠けないが。
あっ、と思ったその時。
アレックスは見事に少女を受け止め、背中をシートに打ちつけた。両腕で抱きしめるような格好で。
そして、思い切り唇同士をくっつけて。
「「…………ッ!?」」
時の流れがゆっくりになった。唇がそっと離れるまで、お互いの呼吸を感じていなかったから。
少女を支えていた両手は宙を掻き、何が起こったかわからずアレックスは冷静に取り乱していた。
アラート。
衝撃でコックピットが大きく揺れる。
その瞬間、はじかれたようにお互いの上半身が引きはがされる。
『当たったバリ!』
『その調子ダワ、ダワ!』
『でもなんで急に動きが止まったジャン?』
アレックスの視線の先、少女の後頭部の後ろにあるディスプレイが被弾したことを無機質に示す。
508ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:56:13 ID:???
恥ずかしいやら驚いたやらで、アレックスと少女はお互いに何かごにょごにょとどもりながら言葉を紡ぎ始める。
「わ、わ、わわ、違う、違うんだ! その、すまない! まずは地上に降ろして開放するべきだった!
 こちらがもっとうまくやれば、でもそのまえにキミが飛び出たりなんかしなかったらって」
「うわぁ、すご……きれいな人……」
ボーっとした表情で「いるところにはいるんだな……」と呟く少女。
そこで初めて、アレックスの翡翠色の瞳と少女の紅の瞳がお互いに視線を合わした。
他にも、ほっそりとした手足や輝くように白い肌が目を引く
「キミ、名前は!?」
「えと……ステラ。ステラ・ホーク」
どこか呆けたように少女が答える。
「あの、失礼だけど、あなた……」
「え?」
「……あなた、以前どこかで会わなかった?」
あらためて彼女のその紅い目をまじまじと見て。
――きれいだな、と思った。
「いや、すまないが初対面だ。おそらく軽度のパニックだろう、すぐ止む」
ひとまず落ち着きを取り戻したアレックスは少女を横にやり、コンソールのボタンを押しこんだ。
コンソールに〈ILLUSION FLASH〉の文字が躍る。
シャッコーの黒を基調にした迷彩が淡く光り始める。同時にシャッコーの周りにいくつもの残像が発生した。
彼が操作したのは光学残像迷彩のスイッチだった。
可視光線をゆがめるミラージュコロイドを機体周辺にばらまき、
敵機からはまるで自機が分裂したかのような残像を見せるジャミング装置の一種である。
しかし数年前に完全なコロイドデテクタ―が開発されてからというものの、
ミラージュコロイドを利用した光学迷彩は廃れており、査察軍が標準装備しているような
機体位置すらも特定できる高性能コロイドデテクタ―の前では、全くの無力である。
だがまともな電子装備を持たない敵相手には充分な威力を持っている。
敵はこれでもう無数の残像にかく乱され、レーダーと照準は著しい機能低下に見舞われているだろう。
『照準が合わないジャン! これじゃあ狙えないジャン!』
『ば、バケモノか……バリ』
509ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:57:52 ID:???
砲撃が止むと、アレックスは操縦桿を握ってスロットルを引き上げた。
「逃げるぞ」
シャッコーの機体がぐるりと反転し、上空めがけてブーストジャンプ。
「うわっ!」
ステラは倒れそうになりとっさにシートの背もたれを掴んだ。

「すまない! 背後のシャッターを開けたら予備のサブシートがある、そこに座ってしっかりとベルトを締めるんだ!」
コックピット横にあるサブモニターには黒煙が上がった街並みが映っている。
突然少女が身を乗り出し、そこに映る遥か眼下の人影を見てぎょっとした。
「スティング……、アウル……ミーア!?」
そこには逃げ惑う人々の中で立ち止まる小さな影が三人、困惑したように空を見上げている。
すると、ピンクの髪の女の子が人にぶつかり転んだのが見えた。
さっと緊迫の色に染まった少女の顔がこちらに向く。

「ねぇ、ちょっと!」
突然呼び止められて、アレックスは少女の方を向いて――呼吸が止まる。
何の予告もなしに少女が抱きついてきたのだ。
顔が少女の豊かな胸元に押しつぶされ、アレックスは再び頭が真っ白になった。
――こ、これは……スイカ、メロン……? いや違う……これは、兵器だ! ミサイルだ!
顔面に触れる感触に対する思考が頭の中を駆け巡った瞬間、後ろ髪をきつく引っ張られた。アレックスの脳内で頭皮が悲鳴を上げる。
まさか、と思った瞬間、解放された。
アレックスから離れた少女は、左手に持ったアレックスの長髪にやけに豪華な装飾が施された短剣をピタリと当てていた。

「あたしが操縦する! 丸刈りにされたくなかったら今すぐそこをどいて!」
――な、なんだってぇぇぇ!?
そう思いはしたけれど、声は出なかった。

驚きのあまりフットペダルを踏むことすら忘れ、シャッコーは地響きを上げながら尻もちをついてしまった。
目の前の出来事が理解できず、目を点にしたアレックスは思わず虚脱して口をパクパクさせることしかできない。
人間、怒りを通り越した絶望の淵では悲鳴すら上げるのも困難なのだ。
敵のゲドラフが障害を処理し終えたのか、両腕の銃口が再びこちらを向いてけたたましく火を噴いた。
510ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:58:45 ID:???
『査察軍が来ないうちに、さっさと目標を駆逐するダワ!』
『殲滅するバリ!』
『狙い撃つジャン!』
それでも振り向いてビームシールドのスイッチを押し忘れなかったのは、アカデミーの訓練の成果か。
「まずは前髪」
「う、うわぁぁぁぁ! 刃物を額に押し付けるんじゃないっ!」 
墜落した機体を立ち上げるために両手をせわしなく動かしているためふりほどこうにも手が離せない。
まさに彼にとって今の状態は、首に落とされようとするギロチンの綱にろうそくの火をジリジリと炙られているのに等かった。

「いいからさっさと引き返す! ミーアが転んだ! ミーアは今、泣いてるの!」
「ミーア……!? 誰のことだ!?」
「妹よ! ミーアを泣かす奴はぶっ飛ばすって言ったから! ミーアのためなら世界も滅べ!」
「言ってることが支離滅裂だ! ひとまず落ち着いてくれ!」
そう言い合う間にもアレックスは飛んでくる銃弾を次々と処理していく。
「さぁ、この女の命がどうなってもいいの!?」
「お、女じゃなくても、髪は命だ! いや、俺にとっては命以上の存在だっ!」
シャッコーのビームシールドを展開して敵の銃弾を防ぎつつ、もうどうとでもなれというようにアレックスは叫んだ。

「え……? "俺"? "女じゃなくても"?」
ハッ、と我に返った彼女は、短剣を突きつける右手はそのままにつーっ、と左手で唇を抑えながら、
視線をアレックスの顔から胸へと落とした。
「……ペッタンコ?」
「当たり前だろう、男なんだから!」
「こんな綺麗な顔と、髪の毛なのに? デコ面積広いし」
「男が髪を大事にして悪いかよ! 俺は男だよ!」
「え……。じゃあさっきのは。……い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

511ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 14:59:50 ID:???

少女が悲鳴とともに腕を振り上げるとザクっ、と額の頭皮あたりで嫌な音がした。
そのあと、うつむいた先、黒い糸が数本フットペダルのすぐ横に落ちたのが見えた。
それが、この事態にとどめとなった。

――あ、あれは、俺の、ま、前髪だっ――!?

声にならない悲鳴を上げ、目の前が真っ黒になる。
10秒後、意識を取り戻したときには、彼はメインシートを追放され、サブシートに頭から突っ込まれていた。
驚愕して起き上がると、そのメインシートでは、しっかりとベルトをしめたステラが計器をいじくりまわしていた。

「コンソールは全く同じ……いける。母さんが言ってたのは確か……ええい、このスイッチだ!」
〈READY GO〉
――それは、長距離離脱用推進剤の……!
彼がそう叫ぶ前に、ステラがボタンを押しこんだ。
シャッコーの機体がくっと身をかがめ、バーニアをより強力に吹かし、敵めがけて飛び込んだ。

アレックスは、とても大きな勘違いをしていた。
目の前の少女は、ひ弱な守るべき市民などではなく、鋭い牙が生えかけた野獣なのだということを。
立てばダイナマイト、座ればTNT、歩く姿は戦術核。
その名も――

「ステラ・ホーク、発進っっっ!!」

金属がぶつかり合う、歯の浮くような衝撃波が、ざあっとディオキアの市街をスィープした。


512ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 15:08:27 ID:???
以上、前半です。
最近とある作家の書く小説にドがつくほどハマりまして、
「Tes.」とか「Jug.」とか「まロい」とかにテンションを促されて出来た結果がこれとか……。
正直反省はしている。しかし後悔はしていない。

ちょっと序盤、さらにはオリキャラばっかしという特性上長くなってしまいました。
後編は少々お待ちください。

それと以前の件でGSC氏、ジオン氏に謝辞を。それに、すみませんでした。
513通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 18:25:38 ID:???
GJです。
ですがまだまだハジケ足りません。
川上稔にインスパイアされたなら、もっと変態や濃いモブを出すべきだと思います。
514ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:19:07 ID:???
再びこんばんわ。
撃滅のセカンド投下、後編行きます。


「うわああああああっっ!!」
「悲鳴をあげないでよ、アンタそれでも男なの!?」
「男もへったくれもあるかぁぁぁ!!」
コックピットにかかるGに耐えて、アレックスは声を張り上げた。
この女の操縦はむちゃくちゃの一言だった。

両肘に装備されたビームシールドを展開してボクシングでガードするように前方へ展開したまま、突撃を敢行したのだ。
射線を縫うようにかいくぐり、一瞬にしてシャッコーはゲドラフに迫った。そのまま、猛然と体当たり。
「こんのぉぉっ!!」
――まるで、子供のケンカだ!
シャッコーは今、半分瓦礫と化したビルにゲドラフもろとも突っ込んで押しつけていた。
ゲドラフは体当たりしたシャッコーをどかせようとして、逆にシャッコーは半壊した腕でゲドラフを小突きながら、
必死にビルの瓦礫の間に抑え込もうとしているため、大火力高機動がウリの機動兵器同士の戦いとしてはあまりにも不格好すぎた。

だが、元々体格やエンジンからしてゲドラフの方が有利なのだ。
『あぁもう、何をしているダワ! そんな奴さっさと引っぺがしておやり!』
ついには機体の消耗とエネルギーの過負荷により、シャッコーの全身から火花が散り、雷光がほとばしり始めた。
バッテリーを示すげージがどんどん下がっていき、見るからに限界が近い。
「この機体、何か武器はないの? ドリルとか丸ノコとかムチとかガトリングガンとか」
「ひょっとしてそれはギャグで言っているのか!?」
この機体は元々とある理由で手に入れたシャッコーという試作機に
ジャンク屋経由で手に入れたレドームやコンピューターを無理やり取りつけただけの機体なのだ。
それにビームライフルはトレーラーの中に置き忘れてきてしまった。
「頼みの綱の、頭部の電磁鋼糸――ビーム・ストリングスは……」
「まだまだぁ!」
シャッコーが強烈な頭突きを放って、ストリングス射出機ごと額が砕け散った。
――もはや、声も出ない。
「(頼みの綱がなくなった……、というか、コイツが潰したっ!)」
よって本来は偵察か電子戦でのみ用いられるような機体で格闘戦を行っているのは正気の沙汰ではない。
「あなたはアイツらをやっつけに来たんでしょ? じゃあどうやってアイツらを倒すつもりだったの?」
「……光学迷彩でバレないように慎重に接近。そして背後からアーマーシュナイダーで無力化! もしくはストリングスで制圧だっ!」
「うっわ、かっこ悪っ!」
「せめて汚いと言ってくれ!」
515ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:20:34 ID:???
そんな声を無視して、ステラは外部スピーカーのスイッチを入れた。
「そこのアンタたち! なんでこんなことをするの!?」
ありったけの憎しみが声にこもる。
だがそれとは対照的に、テロリストはMSから聞こえる少女の声に驚いたあと、
よくぞ聞いてくれましたといわんばかりに口を開いた。
『ならば特別に聞かせてやるジャン!』
『コーディネイターから地球を救うために戦う我々の真の目的とは、演説などとは別のところにあるバリ!』
『それこそまさに、この街にいるという人物――シン・アスカを探しているのダワ!』
――シン・アスカだって?
かつて歌姫の騎士団に刃向かい、地球に住むありとあらゆる場所の罪なき人々を虐殺した
悪逆の徒の名を知らぬものは、地球圏にはまずいない。
――それほどの人物が、この街に?
その名に、アレックスとステラの二人は一様にしてモニターの向こうを茫然と見つめた。
男たちは野卑た笑い声を上げている。
『あの頭上でふんぞり返っているプラントのコーディネイターに、これ以上地球が支配されるのはもう限界バリ!
 だけど、俺たちの様なただのナチュラル風情が、強力なコーディネイターたちに逆らってもただ殺されるだけバリ!』
『しかし俺たちは、たった一人でかつての査察軍――ザフトを相手にできたという、
 レジスタンスの間では半ば伝説と化している存在、シン・アスカの力に目をつけたダワ!
そして信頼できる情報筋から得た情報で、死んだと思われていたシン・アスカがこの街にいるということを突き止めたダワ!』
その言葉に男たちの一人が首をかしげた。
『あれ、でもガルナハンにもいるって言ってたような気がするバリ……』
『俺は月とかアフリカにいるって聞いたジャン?』
『あ〜もう、そんなのはガセに決まってるダワ! だからこそ、コーディネイターから地球を奪還すべく立ちあがった
 我々の様な勇者がいることを知らしめるためにも、今回の騒ぎを起こしたのダワ! 
 だからきっと我々の必死な想いに必ず、必ずシン・アスカは答えてくれるはずなのダワ! そして、ゆくゆくはあの忌々しいプラントを――』
「なによそれ、なんなのよ!」
ステラが吐き捨てるように言った。
516ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:21:24 ID:???
「そんなくだらない、ましてや生きてるかどうかもわからないような人を探すためだけにこんな騒ぎまで起こして!」
ステラがペダルを思い切り踏み込むと、機体の上半身が幽鬼のように立ちあがった。
「アンタ達がやっているのは、ただのやつ当たり! 仲間が欲しいのなら、やることが違うでしょっ!」
馬乗りになった格好で右腕を振りかぶり、ゲドラフの胸に怒りのこもった正拳突きを叩きこんだ。
だが、その一撃はゲドラフの胸板にぶつかるだけで、手ごたえがまるでなかった。
「……エネルギーが!」
アレックスはハッとゲージを見た。
機体損傷のアラートが鳴り響いていたせいで、バッテリーのエネルギー残量低下の警告が耳に入っていなかったのだ。
そのとき、バッテリー残量がゼロを示しエネルギーが底をついたシャッコーは、糸の切れた操り人形のように倒れた。
ただでさえエネルギーを喰う光学迷彩に加え、ビームシールドの長時間展開と
急激なブーストダッシュをおこなえばこうなることは当然だった。
シャッコーはがっくりと仰向けになって土煙を上げ、地面に横たわる。
それを見てゲドラフが立ち上がり、これ見よがしなまでに砲身を突きつけた。
笑いをこらえつつ男たちの声が響く。
『我々の輝かしい未来への一歩を踏みしめるためにも、ウィッタ―! やっておしまい!』
――やられる!
アレックスが脱出用炸裂ボルトに手を伸ばそうとしたその時――

『そこまでだ』

517ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:22:20 ID:???
赤い光が突き刺さった。しかしそれはシャッコーにではなく、敵のゲドラフにだ。
ゲドラフは降ってきた赤いビームにビームガンを持った右腕を貫かれ、2,3度よろめいた。
「ち、長距離狙撃用ビーム!? どこから……ジャン!?」
そこでシャッコーはビームが放たれた上空を振り仰いだ。
その遥か上空に、肩に大きな砲身のビームランチャーを担いだ紫色の"ゾロ"という地球査察軍の高性能MSが
サブフライトシステムに乗って滞空していた。
――(紫の長距離狙撃タイプのゾロ? まさか!)
それを見たアレックスは、ひとりある確信をしていた。
攻撃を受けたゲドラフが、ビームによって融解した自分の腕を見て、あからさまなほどに狼狽した。

『……目標へ命中。あとは』
『相変わらず見事な狙撃だ、ではこちらも』

紫の機体から声がした次の瞬間、その背後から一つの機影が飛び出し高速でこちらに向かってくるのが見てとれた。
迷彩を施していないライトグレー単色その機体は、まるで水中を泳ぐ魚類を彷彿とさせるシルエットだった。
『実戦テストをさせてもらう!』
空中でその"空飛ぶ魚"が躍った。各所が展開し、展開されたパーツがたくましい手足を形作っていき人型に変形していく。
"アビゴル"と呼ばれる査察軍が開発中の試作機だ。
小型化が進む昨今では、20m近い機体高は通常の機体とは人間の大人と子供ほどの差がある。
全身がマッシブなスタイルで、シャッコーが細身の忍者だとしたら、こちらはどっしりとした野武士のような出で立ち。
アビゴルは空中で腰あたりに折りたたまれていた棒状の物――大型ビームアックスを引き抜くと、落下しつつビーム刃を展開した。
『そこの黒いシャッコー! じっとしていろ!』
シャッコーの無線越しに、その機体のパイロットであろう声が飛び込んでくる。
その間にも、ゲドラフがよたよたと立ち上がろうとしていた。
『腰ぬけがっ! 逃がすものか!』

アビゴルは、転身したゲドラフのわずか数m先に先回りするように着地した。
砕かれたアスファルトが宙に舞い、大気が唸りを上げる。
たったそれだけで、この機体がケタ外れの頑丈さと卓越したパワーを持っていることが理解できた。
民間用のモビルスーツなど歯牙にもかけない圧倒的な性能。掛け値なしの最新鋭機。
ついでに近くのビルの上に立っていたテロリスト二人が衝撃で「あーれ〜」という悲鳴とともに飛んでいき、星になった。
頭部の猛禽類の眼を彷彿とさせる集積高感度ツインセンサーが、ギラリとゲドラフを睨みつける。

518ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:23:24 ID:???
その瞬間アビゴルは、振り上げた巨大な戦斧を無造作に振り下ろした。
衝撃でアスファルトが踏み砕かれ、雷鳴にも勝るとも劣らない轟音とともに、局地的な地震が起こる。
ビームアックスがめり込んだゲドラフの右腕が肩口から両断され、千切れた腕がくるくると回転し、地面をのたうった。
そのまま低い姿勢で右手に持ち替えたビームアックスを横薙ぎに一閃。
ゲドラフの両足が切り飛ばされ、ゲドラフは近くの車数台をなぎ倒しながら転がり、それきり動かなくなった。
敵機の機能が停止したことを確認すると、流れる様な動作で、アビゴルはビームアックスの柄を縮めビーム刃折りたたみ腰に装着する。
一切の無駄のない動きである。
『任務完了』
全身から白い衝撃吸収材の煙を噴き出すアビゴルからは、先ほどと変わらない冷静な声。
紫電一閃。まるで一つの稲妻が落ちたかような一瞬の出来事であった。

「終わった……の?」
「そのようだな」
アレックスはハァ〜、と虚脱して盛大な溜息を吐いた。
前のシートに座るステラが、急に後ろを振りかえる。
「ところでさ、あたし、アンタに言いたいことがあるんだ」

――もう、どうでもいいや……
完全に脱力して、彼は無意識にいつもの癖で額に手をやり、前髪をいじろうとして――
「……あれ?」
指先が空を掻いた。そこで彼は初めて、前髪の右半分がバッサリと切られていることに気付く。
今まさに、彼の堪忍袋の緒が千切れて弾け飛んだ。

「どうしてくれんのよあたしのファーストキスー!!」
「どうしてくれるんだ俺の大事な前髪を――!!」
『そこのシャッコー、傭兵ギルドの者か。私は地球査察軍ディオキア基地所属、ミレイユ・ジュールだ。
 そちらの識別ナンバーと搭乗者名を答えろ。一連のテロ事件の証人として、査察軍が連行する』
アビゴルの外部スピーカーから声がした。そのそばにはサブフライトシステムに乗った紫のゾロがゆっくりと降下してくる。
そのいっぽうで。
半壊したシャッコーのコックピットでは顔を紅潮させたステラと、
半泣きのまま黒の髪束を握りしめるアレックスが、お互い向かい合って叫んでいた。

519ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:24:29 ID:???
『機体識別番号……、搭乗者コード……!?』
アビゴルの外部スピーカーからは以前どこかで聞いたような声。
だが今のアレックスはそんなことを気にしている場合ではなかった。
「切ったな、よくも切ってくれたな! あの姉さんも俺の髪だけは褒めてくれたんだぞ!」
「いいじゃない、髪の毛なんてまた生えてくるんだし! あたしのは初めてだったの!!」
「そういう問題じゃなーい! だったら俺の髪を、俺の命を今すぐ返せぇぇぇぇ!!」
するとアビゴルの胸が二つに割れコックピットハッチが開き、中からパイロットスーツの銀髪の女性が姿を現した。
その女性は信じられないと言ったように何度も目をこすっている。
『おまえ、ニコルか! ニコル・ザラなんだな!』
「うるさいっ! ふざけるな、この全身脊椎女!」
「デコッパゲのくせに生意気だ! ――ところで脊椎って何?」

『うるさい? 二年ぶりに会ってよりにもよって"うるさい"だと?』
アビゴルから聞こえる声には怒気が含まれ始めていた。
「うるさいと言っているのがわからないのか! 俺の髪――!!」
「あたしのファーストキス返せ――!!」
『二度も言ったな! ニコル貴っ様ぁぁぁ! そこを動くなよ!』

一時間後に多数のパトカーに囲まれ、アビゴルから降りてきた査察軍女性士官がショットガンを乱射するまでこの騒ぎは続くこととなった。

そして紅の瞳の少女と出会ったこの日を境に、アレックス・ディノ――本名ニコル・ザラは
後年彼が遠い目のまま涙ながらに語る深刻な抜け毛に悩まされることになるのであった。

520通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 20:40:22 ID:???
本編終了であとがき前にさるさんかな?支援&GJ&規制解除オメ!
521ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/11/15(日) 20:46:39 ID:???
以上、八話でした。

次回、第9話「ローエングリンと月の悪魔」
このスレの主人公が、ようやく大活躍……?

なお、このssはプロットを見せた友達のコメントいわく
「電童+ドラグナー+ナデシコ+Vガンダム」だそうで。

それはつまり、ギャグ色強めの変態奇人ばかり出没するようなssだとでも言いたいのか友よ……。

感想、指摘、支援などお願いいたします。


522通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 21:06:40 ID:???
>>ライオン氏
投下乙です〜。アレックスガンガレ、マジガンガレww

ゲドラフか・・・ガンガンNEXTではカテジナさんのせいで余計に極悪なMSになってしまった。Vシリーズは大好きなのにor2
523通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 22:27:46 ID:???
gj!アスランの血を受け継ぎニコルの名を持つ男……こいつは紛れもなく生まれながらにして不幸の宿命を背負っている……
524通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 22:30:12 ID:???
マテマテマテ 途中キャプテンガンダムがいたぞwww
525通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 23:11:19 ID:???
>>513
とても大切だな。さらに都市シリーズ伝統の「格好良くて強いけど彼女の尻に敷かれてる男主人公」な要素もあったりするといいんでないかい?
526通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 00:04:57 ID:???
金髪巨乳も欠かせないんでない?
え? このスレでh
527通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 00:23:45 ID:???
>>509
>――こ、これは……スイカ、メロン……? いや違う……これは、兵器だ! ミサイルだ!

その考えはなかった
528通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 00:33:38 ID:???
間違えた
この発想はなかった
529通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 01:13:51 ID:???
アスランもよ
髪の生え際だけコーディネイトしてやれば良かったのに?
530通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 03:40:32 ID:???
セーフT|д・)。о◯(Gカイザーの胸は最強の兵器なんだが操縦者のν力が…)
531通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 09:08:29 ID:???
もはやシン主役ですらない 安っぽいラノベになってるな
ここでやる意味あるの?
スレ違い過ぎるんだけど
532通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 09:21:19 ID:???
いやつーか、ここのssとかほとんど安っぽいラノベだろ。

GSC以外の職人(笑)はどいつもこいつもシンを傭兵にして
テキトーにウダウダやってるだけだからまったくストーリー上の目標が見えなくて、
「こうしとけばいいんだろ?」的な考えが正直ウザい。
本気でつまらんからGSC以外消えてくれ。
二度と来るなカスが
533通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 09:29:53 ID:???
そうだね、プロテインだね。
534通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 09:51:58 ID:???
>>531-532
別人装う工夫くらいしろやゴキブリ
535通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 10:08:21 ID:???
>>532
傭兵は種世界では力なき人たちの剣(笑)
らしいから、シンが傭兵やるのは自然だとは思う。
536通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 10:18:17 ID:???
CEの傭兵の民度はどれだけ高いんだよ・・・
537通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 15:08:46 ID:???
自演しても自演しても潰れる気配がない逆シンスレであった…
538通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 15:20:32 ID:???
そりゃあ変態だもの
基地外装った荒らし程度何になろうか
539通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 15:34:56 ID:???
>531〜532

おやおや?どこの子かな?
この変態紳士淑女の集う社交場で恥ずかしげなく騒ぐのは?

君にはこの場所はまだまだ早いようだ
飴ちゃんをあげるから帰りたまえ


つ龍角散のど飴
540通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 17:35:56 ID:???
ちゃんとこれから先シンが主役になるんだろう
541通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 17:43:05 ID:???
ミハシラ印南天のど飴という電波を受信した
542通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 18:22:35 ID:???
規制解除おめ
543通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 20:53:15 ID:???
>>531-532
まさしく貴方の言うとおり
一番の屑の傭兵(笑)も書くのやめたみたいだし
この調子でスレを正しい方向へ導こうや

つか本当ゴミだったよな傭兵(笑)
腐女子が小説書くなってのwwwwww
もういないから我慢しなくていいんだぞスレの住人ども
思う存分あの腐女子職人(笑)を叩こうぜ?
544通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 20:54:18 ID:???
なんだ荒らしで有名なカガ腐が襲来してるのか
545通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 20:57:53 ID:???
>>541
何言ってんだ
本編で天空の宣言やってるからラクスとかキラの味方だろアメノミハシラもミナもさ
要するになんかオーブから独立したり連合の味方やってるような表現で書いてた傭兵はゴミってことww
546通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 21:07:04 ID:???
また君か
厄介な奴だよ、キミは
547通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 21:20:48 ID:???
>>529
ん? 
コーディの息子(第二世代コーディネイター)は、
コーディネイターである親から遺伝子を受け継ぐだけで
別に特殊な遺伝子操作は受けてないだろ?

そもそも遺伝子に関する技術や施設は
メンデルをはじめとして破棄されてるはずだし
CEの世界では宗教的な禁忌として遺伝子操作は(公には)できないんじゃなかった?。

あってるよな?
548通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 21:27:59 ID:???
>>546
ほんと馬鹿な連中が出てきましたね。
他のスレでも似たようなのでが出てきましたがスルーされて消えましたよ。
>>547
飽く迄も地球では禁止されていますね。
ただ、プラントで規制されているかどうかは解りません。
多分条約に調印していないので規制されていないのではないでしょうか?
549通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 21:32:51 ID:???
>>547
第二世代のアスラン以下旧クルーゼ隊赤服組は議員の子息だから高度なコーディネイトをされているとかって設定じゃなかったか?

メンデルで破棄されたのはスーパーコーディネーター関連、ヒビキ博士達の研究で、遺伝子操作自体が破棄された訳じゃ無いはず。
後、CEの宗教的権威は羽鯨の発見で地に落ちた設定
550通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 21:45:01 ID:???
つまりアスランの禿遺伝子は父親から受け継がれたというわけですね
オールバックで根元大丈夫そうに見えてカツラか、パトリックめ
もしやレノアママンも禿遺伝子持ち…?
551通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 22:11:45 ID:???
種世界は、禿遺伝子を除去するためには何かの性能劣化があるなんてトレードオフを要求される世界ではないので、
アスランはあのような将来の禿を示唆する凸っぷりになるコーディネートされた子にとって心身休まらない遺伝子の設計なのだろうw
たぶん


単に、CEのコーディネート技術が禿を克服できるほどではない可能性もあるがw
20年や30年先のことはノークレームノーリターンで違法コーディ製造してたんだろうし
552通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 22:16:40 ID:???
>>547
> CEの世界では宗教的な禁忌として遺伝子操作は(公には)できないんじゃなかった?。
種初期であったフレイの発言から見るに、治療目的の遺伝子操作は問題ないと考えられる。

まっとうな医者なら治療遺伝子の多様性を消しちゃうからコーディの病気耐性付けないだろうけど、
家族に押し切られちゃってどさくさまぎれにコーディつくっちゃうとかありそう。

両親の遺伝子を見る限り問題無さそうなのに「治療」と称してコーディ作っちゃうとかありそうだな。
当然違法で。
553通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 22:43:50 ID:???
>>549
少なくともラクスは対コーディ用洗脳音波発生源としての調整を受けてる
ソースはセトナ。あっちが調整受けてたってことは同一種であろうラクスも
同じ処置を受けた可能性が極めて高い
554通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 06:53:42 ID:???
>>545
天空の宣言は要約すれば「人類は他者の理想を妨げない限り己の信念に従うべきだ」って事だから
むしろ、「他者の理想を妨げて、一方的に自由を押しつけ」て武力行使するラクシズからしたら敵だぞ?
555通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 06:58:03 ID:???
>>553
セトナだけに限らなかったと思う
オーストレールコロニーにプラントから支給されたマーシャンのコーディネイターの元になった受精卵は
確か全員が遺伝子特化調整型だった筈だから

で、確かセトナがそいつ等の中で一番年長だったと思うので
最低でもキラアスランが公式に生まれる一年前(作成年月日+火星への受精卵移送の一年から逆算すればそーなる)までは
普通にプラント内で特化調整型受精卵が作られてたって証拠になる
556通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 07:07:34 ID:???
>>547
初期は宗教的禁忌というより倫理感から、ジョージの技術発表から一年間の空白期間を置いて
法で禁止されたが、速攻民間レベルで裏から広まってなし崩し的に世間に容認された
でもその後コーディのズルさとS2テロその他のお陰で、改めて法規制された

ちなみに別にメンデルは破棄されたわけではなく
キラ対象のブルコスの襲撃→数年後のバイオハザードで完全崩壊して死のコロニーになってガンマ線で消毒という流れ

ちなみに、メンデルが終わった後も
コーディが地上に攻めてくるCE70年くらいまでは、ソキウス研究って形で「連合主導」の遺伝子操作研究が活発だったりする
で、その後戦闘用コーディネイター計画は破棄されて、アズラエルがそれを拾ってモルモットにしたわけだけど
で、その中から3番目が連合内で成りあがって一方面軍の司令官になったりするわけだけど


なお、ザフトプラントでは普通に遺伝子操作は継続続行されて
人工子宮筆頭にした「出生率を伸ばす」遺伝子操作が種の最中、核ガンダムが建造された頃も継続して続いてたりする
これは本編でもちらっと出てる
557通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 12:01:24 ID:???
つかよ、ラクシズ厨の荒らし君。

そんなにシンにラクシズフルボッコさせたいのなら呼び戻すのはGSC氏じゃなくてCSA氏じゃないのかね?
558通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 13:07:29 ID:???
他のスレにも沸いてんなぁ。なんかもうお疲れ様だ。
559通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 15:53:34 ID:???
望んだ作品が無いなら自分で書けばいいだろ
560通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 19:38:04 ID:???
望むも何も、テレビと更にF+が絶対なラクシズ厨にとっては
『シンが逆襲する』こと自体が許すべからざる罪で荒らし潰す対象でしょ。
GSC氏の名前とか出してくるのは離間策のつもり(笑)に過ぎないって。
561通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 19:43:19 ID:???
なんだかどこも民度が低いな
荒らしに構っちゃってさ
種厨アンチ種入り乱れた新シャアだから仕方ないのかもしれないけどさ
ちょっとスルースキル磨いた方がいいんじゃない?
562通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 19:45:08 ID:???
どこのスレでも荒らしが再発生しているっぽいからな
スルースキルが衰えてるんだろう

このスレでスルー出来ないってのはいろいろと珍しいな
563通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 20:36:27 ID:???
大規模規制で投下が滞ったり書き込みができなかったりで
全体的にイライラ感が拭いきれてないってのもあるかもな。
自分のとこは幸いもう解除されたがまだの所もあるんだっけ?
564通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 22:04:01 ID:???
私が常駐しているスレも新しい作家さんが来なかったら酷い状況になったんだろうな
565通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 22:12:55 ID:???
>>545って前にも来たのか?
新参だからよく知らないけど個人叩くってどういう神経よ
566通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 22:36:21 ID:???
>>565
前も来て傭兵氏叩いてたゴミ虫だよこいつは
個人叩くのってどういう神経って、多分種放映時から書き込みまくって鯖停止させたら他板にも突撃しまくってって
方々で迷惑掛けるような神経なんじゃね?
567通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 23:03:50 ID:???
こんな荒らしが出るなら、いっそのことこのままなのはスレみたいにIDが出る掲示板で
スレ展開したほうがよくないか?
そしたら規制とか関係ないし、IDで荒らしを晒せるし。
どうだろう?
568通常の名無しさんの3倍:2009/11/17(火) 23:18:28 ID:???
ID晒しでやめるような荒らしならいいんじゃないかな
569通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:00:49 ID:???
投稿規制がかからないというのも意外といいかも。
現に今書きこめないで困ってる人がいるし
570通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:10:37 ID:???
>>566
あの下衆の何が気持ち悪いかって、
傭兵氏が女性であると知れてから粘着を開始したってところだよ。
冗談抜きでストーカー…いやより端的に言えば変質者だ。
人殺しに走る一歩手前じゃないかね。
571通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:13:41 ID:???
>>570
お前も十分、気持ち悪いけどなw
572通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:15:29 ID:???
しんしっているか
ちゅうりつぶるやつほどほんしょうはきけんだ
573通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:19:17 ID:???
アムロスレでブツブツ荒らしてるクズと同じ奴か、癖が全く同じだし。
574通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:24:05 ID:???
この流れなら貧ν貧乳と言っても無事なはず
575通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 00:25:31 ID:???
ああ、574が喰われた!
576通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 01:39:10 ID:???
>>549
>CEの宗教的権威は羽鯨の発見で地に落ちた設定

これ勘違いしてる人多いんだけど、実際はこの後にS2インフルエンザの蔓延を「神の鉄槌」と称する事で宗教の権威は復活している
そして宗教各勢力の影響により、地上でのコーディネートを禁止する「トリノ議定書」が採択された
577通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 02:45:20 ID:???
大量の病死を神の思し召しとかうそぶいて宗教の権威が復活?最悪だな。
俺が罹患してかろうじて命拾ったり、あるいは家族縁者が死んでたりしたら
権威を認めるどころかそんな宗教ゴロども皆殺しにしたくなるが。
578通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 03:00:33 ID:???
そう考えればマルキオの不気味なまでの存在感つーか黒幕さに納得行くのも事実
579通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 08:23:45 ID:???
>>576
年表公表時に付いた設定の気がするけどどうだったかな?

個人的にはコーディネーター公表から宇宙クジラで疑似科学の新興宗教がポシャって、
S2インフルで再び調子に乗るようになって4マルキオみたいなのが大勢力化って気がする

古典宗教はなにもかわらんだろうね
580通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 10:10:41 ID:???
ムスリムは何ら変わることなかったらしいしな
581通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 10:18:48 ID:???
>>570
……マジ? なんか変な粘着してるなと思ったらそんな理由かよ
リアルな意味で男の風上にもおけねぇなそれ、変質者っていうかほぼ犯罪者じゃん
582通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 11:02:41 ID:???
>>581
そんな輩には触れずにほっとくのが吉。
その内寂しくなって消えるでしょ
583通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 15:15:32 ID:???
しかし実際のところスーパーコーディネーターってどんなモンなのだろ

鍛錬次第ではルーデルとヘイヘとハルトマンとヒトラーのスキルを併せ持つことも可能なのか
(ラクスはヒトラーのスキルを既に所有してるようだけど)
そして国際警察機構やBF団のエージェントクラスまで到達しうることが可能なのか

とりあえず脚本と監督がそこまで考えてないっつーのはナシね
584通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 15:36:05 ID:???
>>583
確か、全ての分野で努力次第で高い成績は出せるが化け物じみた才能と血を吐くような努力と天運に恵まれた人外の域に達するのは無理。
ってのが以前このスレで出た結論だった。

後、ヒトラーとラクスを一緒にするな。
前期ヒトラーは元となるプランがあったとはいえ、スーパーインフレ状態だったドイツを経済、軍事的に立ち直させた割合優秀な政治家だぞ。
585通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 15:57:19 ID:???
でも、スパコディって本来は100%弄った通りに生まれてくるってだけなんだけどね
なので、どの分野でどの程度まで至れるかは弄り方次第で、CE世界の「人間の壁」も越え得ない

と書いたけど、想定された域に至れるコーディってのはどの程度居るもんなんだろうなぁ
どう考えても精神的にダメダメな奴が多いわけだし、
全てを切り捨てるストイックさだとか血反吐吐く努力とか、泥にまみれてでも進んでいく執念とかに欠けるだろ?

と、ここまで書いてどうもあの世界の、能力が遺伝子に因る図式が相変わらず違和感しか無くてしっくりこねぇ
586通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 16:29:34 ID:???
能力が遺伝子に依るっつったって、所詮免疫系が未知の病気に対応できない程度の遺伝子操作らしいぜ
ナチュラルじゃないと「気」を操ってMSの中から周囲の木々をざわめかせること不可能な遺伝子操作だから
きっとあの世界の遺伝子操作は人間として大切な何か(生殖能力とか精神的なものとか)と引き換えに力を得るんだろ
しかも、そこまでして得た力も、努力した人間の力には敵わない、と
587通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 16:36:31 ID:???
>>583
バリーさんみたいな人もいるからその域に達するのは物理的に不可能ではないと思う
ただしそれ相応の修練に精神が耐えられたら…と付くが
588通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 16:46:54 ID:???
コーディネーターにもイライジャやシンみたいな努力の人もいるからな。
結局個人次第なんだろうな
589通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 17:09:55 ID:???
コーディにはルデルもヘイヘも船坂も居なかったが、メンゲレは一杯居たんだろうなー
590通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 21:16:05 ID:???
南米にカルロス・ハスコックがうじゃうじゃ居たら恐ろしいことに
591通常の名無しさんの3倍:2009/11/18(水) 22:33:53 ID:s//+7tXO
わからん方にはスマソ。競馬で言うと、柴田善臣や福永祐一を狙って作れるのがコーディ、郷原息子みたいのもいれば武豊や福永洋一みたいのも生まれるのがナチュラルって感じがするなぁ。
592通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 00:27:35 ID:???
武豊しかわからないので運命フィンガー喰らってくる
593通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 00:30:04 ID:???
>>591
コーディ側の人選にコーヒー吹いたw
594通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 07:17:20 ID:???
先生の量産とかコーディパネェ
595通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 09:51:44 ID:???
なるほど、コーディネーターはとんねるずとか爆笑問題とかを量産できるけど
萩本欽一やビートたけしがたまに生まれるのがナチュラル、と


ドリフターズはどっちに属するのだろう・・・・・・
596通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 10:02:32 ID:???
全体的に平均的に優秀なのがコーディ、英雄を生むのがナチュラルだな。
……なんかこう言うと日本と中国みたいな感じだが
597通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 11:28:37 ID:???
CE住人と違って物量の恐ろしさはよく知ってるしな
598通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 11:45:05 ID:???
きっと福田がルーデルやヘイヘの存在を知っていたら「コーディはルーデルやヘイヘばかりなんですよ(キリッ」とか言ってたんだろうなぁ
そんな発言が今のところ見られないだけでもわずかな救いだよ。
599597:2009/11/19(木) 12:42:55 ID:???
今更誤爆に気づいたなんて言えない・・・
600通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 19:18:17 ID:???
>>595
ドリフはいかりや・加藤・高木・仲本がナチュラル、志村だけコーディ。っぽい。
601通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 19:29:32 ID:???
しかしなんつー議論だ……
さすが逆シンスレは常に一歩先を進んでいる

じゃあ最近の芸人は軒並みコーディだな
602通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 19:35:56 ID:???
量産型一発屋コーディ
603通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 19:39:52 ID:???
歌詞?とは節が合わないかもだが、ヒゲダンスのテーマに乗って
華麗にもこもこ体操を披露する首領の図が脳裏を。
(あるいはムキムキ体操のそれでも可)
604通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 20:46:51 ID:???
>>603
全く違和感ないと思った俺は立派な末期だw
605通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 21:40:51 ID:???
しかしよくよく考えてみるとシンはガンダムじゃなくても珍しい努力型の主人公なんだなぁ。
二年間で赤服まで上り詰めたもメタ視点で言えば二年かけないとMSも動かせない、ともとれるわけだし。
……まあ他の連中がホイホイ簡単に動かせすぎなだけかもしれないけど。


でもこう考えると何で議長は遺伝子が全てを決めるはずのデスティニープランの旗印にシンを選んだんだろうなw
ぶっちゃけキラ辺りのほうがよっぽど旗印としては的役だったろうに。
嫁の悪意、って言われるとそれまでだけどさ。
606通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 21:44:03 ID:???
>>605
ディスティニープラン自体、議長と愉快な仲間達がキラとラクス(いわゆるラクシズ)に負けてエビデンスができあがるという説もあるからなぁw
607通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 21:47:44 ID:???
>>605
遺伝子が全てを決めるワケじゃないんですよー
彼のように努力次第で、落ち零れがエリートを越えたりするんですよー
だから、デスティニープラン導入したって完全硬直化するワケじゃないですよー、的な?

まぁ、あとは>>606の説だよな
608通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 21:52:16 ID:???
いや、敢えての意味でシンだったんじゃないか?
親族全滅でそもそもそれ用に作られた訳でもないシンがあそこまで頑張る

コーディの基礎ポテンシャルは優秀!
コーディが秀才をナチュラルが天才を生むというかそれはコーディだって可能だ!
なら、基礎が高い方が優秀であり、また遺伝子からの情報は絶対だ!

みたいな? 後、何より英雄は美談がある方が色々使えるしねぇ
元アメリカ大統領候補のマケインとか凄い略歴だぜ?
捕虜になって生きて帰ってきたり、撃沈された空母か戦艦から生還したり
609通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 22:12:49 ID:???
>>605
アカデミーは8ヶ月だよ
その後はテストパイロットとしてインパルスの開発に携わってた
610通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 23:46:25 ID:???
>>608
いや、プラント内だと既にデスティニープランはそれこそ議長が提唱する前から敷設されてるだろ
ほら、悪名高い議員のイスを決めるコンピュータとか、評議員の奴等は遺伝子的に優秀とか、プラントは婚姻統制がしかれてるとか

問題は、それを外部(ナチュラルが圧倒的多数)に適用する場合の話であって、この場合は
キラの「生まれる前に操作したからこれだけの素質がありますよ」よりも
シンの「生まれつきの才能を伸ばしたからこれだけの結果出しましたよ」の方が
受け入れやすいっちゃあ受け入れやすいんじゃないかなと思う、だから貴方もできるんだ!
611通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 01:30:28 ID:???
612通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 11:10:49 ID:???
みんな色々な考察、推察、解釈をしてるんだな

スパコディ計画をキラさんの優れた身体能力とブラインドタッチの描写ばかり原作で目立ってた気がしてたって理由だけで
『範馬勇次郎量産計画』
くらいにしか思ってなかったよ、俺…
613通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 12:19:41 ID:???
>>612
フェイズシフト装甲を素手でボコボコにするピクル(全裸)
こうですか…
614通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 12:43:10 ID:???
>>605
頭悪い?
アカデミー卒業までの上位何人かが赤服なんだぞ?
何で「登りつめた」なんて捏造してまでシンを神格化するんだ?

第一いきなり何の訓練も無しにホイホイ動かしたのなんてアムロとシーブック、キラ位だ
615通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 13:27:19 ID:???
P3Pクリアしたら投下する
616通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 13:50:59 ID:???
>>605
最近は勉強しないけど 本気でやれば成績トップになったり
運動嫌いでも 本気でやれば優秀な成績残せるだの どっかの種厨が夢見るムシのいい幻想を具現化したようなキャラが多いよな
617通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 14:11:04 ID:???
オタ向けラノベやマンガってそんなのばっかだな
だからそれらの主人公とは真逆のシンは連中から嫌われたのか。
618通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 14:16:38 ID:???
突っ掛かるよな書き方する612も充分頭悪く見えるよ
俺ヴァカだから605のどこら辺が神格化してるかわからないやw
天涯孤独の難民からエリート軍人にジョブチェンジは「登り詰めた」という表現で間違ってない気がするがな

つーかアムロ、カミーユ、シーブックは家族が技術者。この三人は知識を手に入れるのは一般人よりは容易。カミーユはプチモビだかの大会で優勝だかなんだかしてなかったけ?
三者とも戦闘訓練は全く受けてないはず。
アマダ、クリス、ウラキは軍人。
軍以外で訓練したのはヒイロ、刹那。自力で操縦技術習得っぽいのはガロード。ジュドーはジャンク屋。
キラは工業カレッジ学生だからカテゴリーとしてはアムロとかと同じ。
主人公で予備知識なしの完璧にMS素人からってのは案外少ないんじゃない?
619通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 14:23:09 ID:4h3Ox3vL
>>609
ジェス達に取材されながら、マーレに少女漫画みたいな陰湿なイジメを受けてた時でもあるな。
しかしデストレイだと無口で無愛想だが困ってる人は見捨てらんない腕の良いパイロットな感じで妙に扱いがいいんだよな。


>>614
そんな喧嘩腰になるなよ。
赤服はアカデミーの上位20名だっけ?
シンを持ち上げ過ぎるのが駄目なのは同意するが今回は言い回しの問題だろう。
全く知識を持たないオーブの難民少年がプラントでアカデミーの上位に入った事の凄さを言いたいって事は分かるんだからさ。
620通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 15:14:29 ID:???
アムロ   ヒッキーだけど父親ルートで多少の情報入手してたっぽい
カミーユ  空手を習いプチモビ、ホモアビス大会で優勝 ホモアビスが高度によって重力が変わる
      コロニー内での大会である事を考えると異常なまでの運動神経を持つと思われ
ジュドー  ジャンク屋としてプチモビを自在に操る
バーニー  学徒動員とはいえ基本操縦を正式に仕込まれる
コウ    (未熟とはいえ)正規パイロット
ヒイロ   テロリストとして操縦仕込まれる
ドモン   コアランダーは判らんがコクピットで普通に体動かせば操縦できる
ガロード  父親は旧連邦軍の技術者
リョウ   正規軍人
ダリー   コロニー公社の下請けの正規社員
リョウガ  ・・・・・・・・正規忍者
マリコ   ただのおさんどん少女
デフ    サナリイ所属のテストパイロット
シーブック 母親がコンピュータ技術者
ベルフ   正規パイロット
トビア   本気でただの一般人
タクナ   レスキュー隊志願ではあるが一応正規パイロット
ルビー   一等航宙航海士の資格を持つが基本普通人
シロー   正規パイロット
ユウ    正規パイロット
アスナ   正規パイロット
レイヤー  正規パイロット
                    続く
621通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 15:23:44 ID:???
ゲラート   正規パイロット
マット    正規パイロット
ケン     正規パイロット
エリザ    ライバルは一般兵(バズーカ等で戦う)が彼女は正規パイロット
エリアルド  正規パイロット
フォルド   正規パイロット
ウッソ    テロリストな両親から仕込まれる
ロラン    工作員として操縦を仕込まれていると思われ
キラ     MS製作に関わっていた教授からも頼られていたから(そうとしらず)MS関係に携わっていたと思われ
刹那     テロリストとして色々仕込まれていた

アストレイとかイグルーは面倒なのでやめ
こうしてみると「MSに一切関わりを持たない主人公」ってあんま居ないな
622通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 15:27:53 ID:???
自分で見返してみると、完全な一般人はマリコとトビアとルビーくらいだな
しかしこの名前全部わかる人って居るんだろか
623通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 16:21:11 ID:???
>>622
マリコってのは知らんが恐らくブラスターマリの主人公だと思う
他は皆知ってるな


つか非公式作品結構入れてるな
624通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:05:39 ID:???
クロボンも非公式らしいね
Gジェネに出たりしてたけど
625通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:10:21 ID:???
アカデミーでは 首席がレイでシンは二番だったらしいが
シンたちは谷間の世代って言われてるのは公式だっけ?
どうみてもクルーゼ隊より戦果上げてるんだが
626通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:19:57 ID:???
谷間っつっても、シン達の後の世代知らない…
627通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:34:29 ID:???
>>625
つ赤雑魚の皆さん
もしアイツ等が仕込み無しで全力だったとしたら辻褄合うんじゃないか?
一部良くても他が駄目なら谷間と言われても仕方ない
628通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:45:09 ID:???
ザフトのパイロット連中纏めると……
アカデミーが無かった:虎、モラシムetc年長組
アカデミーを出てない?:ヴェイア、ハイネ、三連星、ミハイル
初期:イライジャ、ミゲル、リーカ?
中期:クルーゼ隊の5人、シホ
後期:ミネルバ組

>>627のいう通り戦果上げてるのがシン、レイ、ルナの三人ぐらいなら谷間の世代呼ばわりも仕方ない気がする。
629通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:53:08 ID:???
ルナ一人なら谷間の世代だがなw
630通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 18:54:23 ID:???
>>626
ホーク姉妹の事
631通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 19:08:53 ID:???
    ,               ,.-‐ 7'´/ ̄{ / 、
    _,{'、 _           /   /  !  `  ヽ
   /,  `''ァ`''−- 、     /    ゙rイ   l ハ, l ',
  '7/    l      ヽ   . l    f'=l  ! lメ、l,ハ !
   ゙リ   /イ   l ! l リ   |   /zェ !  Y'"エ::iリ ′
   l   l'゙l ヽl lト!∨/'    ヘ   ', −!  、', ̄´`ァ
   l   lYl ',``''ーヾ      ヾl 、 ゙;-;イl!  l`  ノ
.   } ! lミrゞrゞ  ノ        ``l``゙ー', ト;ヾtr'´
   /, l l/メ,ヾfァ!'' ′      ,.ヘ _r'−..,,__fヾ、``
   /,ヘl,',ヽ、,イ l'       /-‐''´     `T ヽ、
.   j / ` ヽ f、    _,. イf'"`丶、  , へ  !ヽ r,',
.   l'  __  ! r'、   ゙、r∧    ∨   r∨ ` _゙!
   ト、<  // ', ヾヽ   ,./ } ゙̄フ / ,  ' , ヽ  ヾヽ
   ', ヾ ´/  ',  Y ./ `ヽl,// //   ヽ、}    }
    ', ヾ´    ', !/   ,.イ/  /      ll / ,'
    ヽ ヽ   ノく    〃|   !        l!   ハ
     '、__ヽ,   l  /  !  |      ll   l l
     ,.┴─‐ゝ、_,,.l/     !   lヽ    _jl, ‐‐ノ|
     j       l|      ノ   l  T三三ニ ⊂l|  7
.    /       l゙!    l   / r'´     |¨'' ヘ ',
      谷間の姉妹でーす
632通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 19:15:50 ID:???
ルナはともかくメイリンはちゃうやろ>谷間



!この話題はマズいぞ!
633通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 19:20:48 ID:???
おいおい失礼な奴だな
メイリンだって谷間あるだろ
アスラン助けるときにお披露目…ってその谷間じゃない?失礼
634通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 19:53:45 ID:???
だから戦はポケ戦はあるが主人公だと何度も言っているだろうが
635通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 22:38:16 ID:???
見える…寄せて上げる下着とかで必死に谷間を作るアズ子のすがt
636通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 23:32:15 ID:???
>>620
>>621
やっべぇ、GジェネFはフルコンプしたからわかるやつはけっこういるけど
ところどころわからん奴がいるwww
637通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 00:26:04 ID:???
ゲームだけじゃなく、DVDも見てから講釈たれろや
638通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 02:59:08 ID:CO8/qksu
いや、Gの影忍とかブラスターマリとか、そんなん普通判らないから……。
そう言えば、歪なザクのパイロットとライバルの連邦のNT少女の名前って何だっけ?
639通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 03:14:12 ID:???
松浦3部作とダブルフェイクとAOZもかなりマイナーだな……
ゲーム外伝系は何とか分かるか?
640通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 04:06:41 ID:???
>>621
なんでこのスレでそこで

シン 正規パイロット

が抜けるのかと小一時間(ry
641通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 04:11:25 ID:???
むしろこのスレでわかりきってることを書く必要があるのかと小一時間(ry
642通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 05:22:09 ID:???
AOZはそれほどマイナーでも無いだろ、かなり最近の作品だし。
そして最新作主人公のバナージが居ない件。
643通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 06:47:49 ID:???
>>620
トビアは一般の学生だったけど一応作業用MSの免許持ちだったはず
644通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 10:23:33 ID:???
>>642
次のバナージのターンは映像版なのでそれが出るまで溜める
645通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 18:14:38 ID:???
そういやCEの傭兵ってどれくらい儲かるんだろ
アストレイ(小説版)でも報酬関連の描写って殆どなかったよね?
646通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 19:08:35 ID:???
ナチュラル用OS以前はMSに乗れるって事自体が特殊技能ですげぇ儲かってたらしい。
サーペントテールに入る前、レンタルMS借りてた最低ランクの傭兵やってたイライジャが数ヶ月で中古のプロトジン買える位。
ナチュラル用OS普及後は海賊みたいな真似する傭兵もいたらしい。
種死後は……ピンキリじゃないかな?
サーペントテールや傭兵部隊X、アストレイズのPMCは儲かってそうだけど。

そういえば、シンが傭兵やってる話もいくつかあるけど、儲けはどんな感じなんだろうね?
647通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 20:55:53 ID:???
>>646
ナチュラルの女性から、キラとセットで張り飛ばされる程度の儲け。
648通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 22:03:08 ID:???
>>646
それもピンキリじゃないかね?
国家上層部が依頼主だったり如何にも危険っぽかったりするのはそれ相応に高額になるだろうし

・・・それぞれの本拠地とかスポンサーってどうなってたっけ?
649通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 01:27:32 ID:???
テスト
650中身:2009/11/22(日) 01:29:53 ID:???
規制解除来たので投下します。
今週は学業の方が忙しかったので短いです。スイマセン。
651red eyes:2009/11/22(日) 01:30:47 ID:???
黒い三連星がシンの援護により脱出した頃、アスランもまた窮地を脱していた。
『何勝手に死にそうになってるの!?貴方にはまだ、やる事があるでしょう!!』
「す、すまないルナマリア。助かったよ」
バレットドラグーンの一斉射とビームハルバードによる斬撃によって、隊長機を退かせたルナマリアがスピーカー越しに怒鳴る。
「君が来ているという事は、シンも来ているのか?他の戦力は」
『シンは苦戦していた3機のゲルググの援護に向かったわ。
他にゲルググが6機、包囲の外側から艦隊を挟み撃ちしてる。陽動艦隊は遅れてくるわ』
「そうか・・・、本隊と挟み撃ちにしているとはいえ、6機じゃ艦隊を相手にするのは厳しいだろう。君もゲルググ隊に合流してくれ」
『さっきやられそうになったばっかりで、よくそんな事言えますね』
痛い所を突かれたとアスランが若干口籠る。ルナマリアからすれば、彼に死なれるとカガリの事もあって非常に後味が悪い。
「1人じゃ無理でも、シンとなら何とか出来る。行ってくれ、戦略的には向こうの方が大事だ」
『・・・分かったわ。くれぐれも死なない様にね』
「ああ、了解した!!」
アスランの返事と同時に、隊長機からの射撃が2機を襲う。
ルナマリアはそのまま、バデス隊の方向にレイヴンを奔らせる。アスランは隊長機の攻撃を掻い潜り、トツカノツルギを振るった。
『先程の機体・・・インパルスの発展型ですね。向こうもデスティニーの発展型。SOCOMにそのような機体のデータはありませんが・・・傭兵ですか?』
「さっきも言った筈だ。貴様に答える義理は無い!」
斬撃を左に避けた隊長機に、すかさず蹴りをお見舞いする。堪らずよろける隊長機は、しかしドラグーンを展開させて追撃を許さない。
『やりますね。今まで騎士団が戦ってきたパイロットの中でもダントツですよ、貴方は』
「褒めても見逃す気は無いぞ」
『しかし、私が4人になればどうでしょう?』
「何?」
意味有り気な台詞を呟く隊長。ウォルフガングがアスランの傍まで突っ込んで来たのはその時だった。

陽動艦隊のMSが包囲網の外から攻撃を加えた事で、守備艦隊の一部が挟み撃ちを食らう形になった。
今までじわじわと包囲戦を展開していた守備艦隊にとって、これは正に寝耳に水であった。包囲網を敷く為に艦隊を広く薄く展開している守備艦隊は、その一部を断ち切られてしまえば陣形におけるアドバンテージを失う。
流れは確実にSOCOMに傾いていた。
しかし、それは戦場を大局的に見た時の事で、MS同士の局地的な戦闘に関してはその限りではなかった。
包囲網の外、量産機の存在が許されない戦場も、その1つだった。
『生きてるか、シン?』
「・・・ええ、何とか」
流石のシンもデルタフリーダム3機の猛攻には耐えきれず、包囲を全速力で脱出したのだった。
しかしその途中で左足にビームが掠り、軌道が狂ってアスランのいる方に突っ込んで来たという訳である。
『お前が来てくれたお陰で、相手をする敵機の数が4倍に増えたよ』
「先輩なんだから、後輩にばっかり任すのは格好悪いでしょう?見せ場を作ったんですよ。良い後輩でしょう?」
『ふ、そうだな』
皮肉混じりに笑うアスランに、シンも同じ調子で返す。シンはアスランの正体がバレぬ様に、彼を先輩と呼んでいた。
背中合わせのウォルフガングとナイトジャスティスを、一定の距離を保って包囲する騎士団の面々。
652red eyes:2009/11/22(日) 01:32:13 ID:???
圧倒的不利な状況で、しかし2人に焦りも諦めも無い。
『分かっていない様ですね。貴方達は今、地球圏最強の部隊である歌姫の騎士団に包囲されている。これがどれだけ絶望的な出来事なのか』
隊長が侮蔑を含む口調で通信に割り込む。
『特にシン・アスカ。ラクス様に刃向かった逆賊である貴方は、装甲の欠片も残す事も許しません』
『ラクスを心棒するなら、もう少し感情を抑えるんだな。丁寧なのは口調だけで、凶暴な本質が透けているぞ』
胸糞悪そうに吐き捨てるアスランの横で、ウォルフガングがドラゴンキラーを隊長機に向ける。
「逆賊とか、装甲がうんたらとか、そんな御託はどうでも良い。
アンタ達が勝てば、外から攻撃してるルナマリア達を殲滅するのも容易だろう。
俺達が勝てば、逆にそれに合流して包囲網を食い破る」
『・・・成程、この戦いが大局を決するキ―となると。しかし、残念ながらラクス様に刃向かう者は私達には勝てない』
「たくっ、自信の根拠に吐き気がする。俺だって、アンタ達をルナマリアの所には行かせる訳にはいかない!」
目の前の敵を倒さねば、ルナマリアが死ぬかもしれない。その気持ちが、シンを動かす。
ドラゴンキラーを肩に担ぐ様に構えると、一直線に隊長機に奔った。
『シンっ!?』
『ふん、そんな稚拙な攻撃』
隊長機は全く動じず、代わりに左右に待機していた2機のデルタフリーダムがビームライフルとレールガンで弾幕を張る。
しかし、光の翼を広げたデスティニーに易々と当たる訳も無い。
高速で隊長機の背後に回り込み、必殺の剣を叩きこもうとドラゴンキラーを振り被る。
その瞬間、シンの背に冷たい物が走った。弾かれた様に絶好のポジションから離脱する。
その後にドラグーンのビームが殺到した。
『その程度のフェイント、私達には通用しませんよ』
いつの間にかドラグーンを射出していた隊長機が、ゆっくりとデスティニーに振り返る。
「どういう事だ。あんたはデスティニーの動きに付いて来れてなかった。どうやって・・・」
『確かに、私は反応出来ませんでした。良く機体を振り回していますね』
「答える気は無いってか。まぁ、当たり前か」
一応聞いてみたものの、適当な褒め言葉ではぐらかされた。
もしかしたら、デルタフリーダムには超高性能なレーダーとOSが搭載されていて、
パイロットにリアルタイムに敵機の位置情報を送っているのかも知れない。
以前少しだけ聞いたターミナルなる組織の噂が本当なら、それもあり得る。
そんな相手にどう戦うか。隊長機の傍にいたデルタフリーダムの、執拗な射撃を掻い潜りながら、シンは考える。
しかし、彼は直感で戦うタイプであり、残念ながらそういった小難しい対抗策を考えるのは苦手だった。
「なんか手は無いんですか、先輩?」
ナイトジャスティスと離れない様に気を配りながら、かつ包囲されない様に高速で移動する。
ビームライフルを連射するが、機動に気を回している射撃は当然ながら精度が下がり中々当たらない。
デスティニーの射撃を左に回避したデルタフリーダムが、お返しとばかりに倍以上のビームを放つ。
『明確な物は、無い!』
「はぁ!?アンタMSの戦術が専門じゃないのかよ!」
アスランもビームをばら撒きながら回避行動を取る。包囲されていないから良いものの、ジリ貧には変わりなかった。
『対抗策を練るには材料が足りない!』
653red eyes:2009/11/22(日) 01:33:50 ID:???
実はアスランの中で、歌姫の騎士団に対するある推測が形になりつつあった。
それが間違っていなければ、彼らの連携を崩せるかも知れない。しかし、推測に確信を持つにはまだ材料が足りない。
『シン、何か気付いた事は無いか。何でも良い』
「何でもって言われても・・・!」
歌姫の騎士団が、渦を巻くように左回りに旋回しながら、シン達を包囲しようと速度を上げる。
それを崩そうと、懸命に射撃を行うがやはり当たらない。
「・・・ありましたよ、気付いた事。コイツ等、みんな左に回避するから、ビームライフルが当てにくい」
MSは基本的に右手にビームライフルを保持している。デスティニーもその例に漏れず、右手にビームライフルを保持していた。
その為、左に逃げる歌姫の騎士団の動きは胴体が邪魔になって狙いにくい。
「でもまぁ、武器を持ってない方に回り込むのは基本だから、あんまり参考にはならないですね」
『・・・いや、有難うシン、最後のピースが見つかったぞ!』

「どうしたんです。鬼ごっこは終わりですか?」
急に動きを止めた反乱分子の機体に迂闊に手は出さず、遠回しに包囲、様子を窺う。
「・・・・・・」
さっきまでの調子なら、灰色の機体のパイロット、『鬼神』シン・アスカが減らず口を叩いてくる筈である。
しかしどうだろう、通信機には声はおろか、身じろぎする音さえ聞こえない。
「行動にメリハリがあるのは良い事ですが、あり過ぎるのもどうかと思いますよ。そちらから動かないなら、こちらから・・・!?」
溜息を1つ吐き、デルタ・フリーダムが一斉に動こうとした瞬間、一寸速く敵機が動いた。
デスティニーが、相変わらずの突撃戦法を行ってきたのだ。
「何かと思えば、策も無しに特攻ですか」
今度は落胆の溜息を吐くと、デスティニーの一刀を左に回避する。焦っているのだろう。
先程までより幾分大振りで、余裕を持って回避出来る。
デスティニーを挟み撃ちにしようとする左右のデルタフリーダムを、ナイトジャスティスが装備した重火器を乱射して妨害する。
左右のデルタフリーダムはそれを左に回避した。後ろのデルタフリーダムにも牽制の火線を張る。勿論それも左に回避した。
彼らが取った戦法は、先程と全く同じものだ。それでは歌姫の騎士団の連携は阻止出来ない。
「貴方達は何も学ばない様だ。このまま死んで貰いますよ」
『抜かせっ!!』
しっかりと返って来た通信と共に、ドラゴンキラーが二度振り下ろされる。
またしても大振りのそれに、団長は軽く辟易しながらも操縦桿を左に倒す。
隊長機に張り付くデスティニーと、その間に他のデルタフリーダムを牽制するナイトジャスティス。
その後も幾度と無く同じ動きが繰り返される。変わるのはデルタフリーダムの配置のみである。しかしそれも終わりを迎えた。
ナイトジャスティスが真後ろのデルタフリーダムを牽制しきれずに、デスティニーへの攻撃を許したのだ。
ビームサーベルを抜き放ち、ドラゴンキラーを振り下ろしたばかりで隙だらけのデスティニーに急迫する。
しかし、後少しでデスティニーを袈裟斬りに出来るという所で、デスティニーの左脇から2本目のドラゴンキラーが発振された。
既にビームサーベルを振り被っていたデルタフリーダムはしかし、寸での所で方向転換し左に逃れる。
奇襲としては良くやったと褒めるべきだろう。しかしそれも不発に終わり、次の瞬間には灰色の機体が宇宙を赤く染める。
歌姫の騎士団の面々がそう確信した瞬間、回避に成功したと思われたドラゴンキラーに変化が生じる。
剣で言う刃の部分が、横に広がったのだ。
咄嗟にビームサーベルで機体を庇ったデルタフリーダムの脇腹に、赤い刃が容赦無く食い込む。
『これでぇっ!!!』
敵機を捕まえたシンは、力任せにドラゴンキラーを薙いだ。
辛うじて拮抗していたビームサーベルは、超高出力の刃の前にあっさりと折れ、同時にデルタフリーダムの胴が割れる。
一瞬遅れておきた爆発に、『BASTARD』モードが起動して黒く変化した狼が赤く照らされる。
大剣を構えるその姿に、団長は息を飲むのを抑えられなかった。
654通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 01:34:42 ID:???
>>628
クルーゼは一応軍事アカデミー卒業
回想でデザインが少し違う赤服を着てる
655中身:2009/11/22(日) 01:41:54 ID:???
今回はこれで終了です。
>>648
傭兵団レッドアイズに関して言うと、名前はかなり売れているが収入はギリギリって感じです。
スポンサーに関してはいません。単純にシンが傭兵の方が動かしやすいという理由で傭兵にしたんで
あんまりそこら辺の設定考えてないんですよ。自分が書きたい話と深く関わる物でも無いので。
設定などが好きな方スイマセン。
656通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 02:15:08 ID:???
中身氏投下乙です〜


熱い戦闘シーンはいいですね。騎士団のキモさというか盲信的な狂気というか、訳の分からない気味の悪さもいい感じに出ていて面白いですわ

そして、ちゃんとしたコンビになって闘うシンとアスランって何か新鮮だな。アスランが状況を分析して、シンが切り開く・・・アニメでもこんなコンビネーションをもっと見せてくれていれば・・・

凸には無理だがアスランになら!
657通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 06:20:06 ID:???
谷間の世代って見るたびに思うんだがただ単に、
同じ赤福でも
アスラン(すごい連中の中の一番)
シン(ヘボの中の一番)
って感じで差をつけたいってだけの設定な気がする。
658通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 07:00:54 ID:???
しかし、アニメ見ていると、

アスラン達クルーゼ隊→最新鋭機パクっておきながら、ストライク1機落とせないヘタレ軍団

シン達ミネルヴァ隊→最新鋭機をパクられながら、少数精鋭で様々な拠点を攻略していった実力派部隊


に見えてしまうからなぁ。キラ最強を演出したかった結果なんだろうが、見事に矛盾しか感じないワナww
659通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 09:03:42 ID:???
VSでミナさまが萌えキャラになってしまった
660通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 10:41:34 ID:???
>>659
イメージ向上のためまた無駄金を使ったようだ
661通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 10:53:14 ID:???
乙っす〜
全員が同じ動き…フラッシュシステム、あるいはバイオ脳用いたコピー人格か?
どちらにせよろくなことした産物ではないだろうが
662通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 11:14:54 ID:???
よし、全空域へオープンチャンネル最大出力で「コギト エルゴ スム」と…
663通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 11:16:33 ID:???
コブラだっけ?
664通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 12:16:16 ID:???
>>659
ガンダムAにのってたMSVデザインの町田さんの天販促漫画じゃスイーツ食べてご満悦の所を部下に目撃されて頬を赤らめる乙女な人なんだぜ。


……それ以外の媒体は聞くな。
665通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 12:30:31 ID:???
それは我々が既にMSサイズバケツプリンで通過してきた道だッッッ!!!!!

のは置いといて、さらに遡れば「エルガイム」のネイ・モー・ハンも
好物のアイスクリームを食べようとした所で同じ事が起きてる。
用語としてはまだ無かったがギャップ萌えのハシリだったな。
666通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 13:20:33 ID:???
>>665を見て
「…大佐。MSサイズのバケツプリンとはなんなんですか?」
「陛下、まずはガンダムクロスオーバーSS倉庫の『女の子の夢』をご覧ください」
〜姫様視聴中〜
「陛下、如何でしたか?」
「すごく、美味しそうでした……」
「そうと思いましてレイヴン総出で作成してみたのです……この“大型MAサイズの紅茶ゼリー”を!」


こんな妄想が浮かんでしまったのだが
…大佐の腋でもかもかの刑喰らってくる
667通常の名無しさんの3倍:2009/11/22(日) 13:29:16 ID:???
>>666
すまん、ここのオリキャラは大体把握していたつもりだが、
なんのキャラかさっぱりわからん。
ときどき書きこみに出てくる「陛下」って誰のことだ?
668666:2009/11/22(日) 13:48:09 ID:???
>>667
傭兵氏のに出てくる英国女王
十代前半でスレンダー、胸的な意味で将来有望らしい
激務の合間にカップ麺をもきゅもきゅと食べる方

最近傭兵氏の投下ないから出番まだ少ないけど
669通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 12:07:39 ID:???
僕らのミナさまが奪われた!

http://imepita.jp/20091122/005320
670通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 12:14:35 ID:???
ミナ様が極々極めてものすっごく普通の楚々とした美人さんってだけに見えるんだが……
一体この男の身長はいくらなんだw
671通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 12:29:53 ID:???
>>670
だから、町田さ(ry 仕事終わって帰ったらうpるか……

劾の身長は大体180cm。 ミナ様は同じ位デカい。
小説版アストレイB最終話で片手で持ち上げられた時、書いてあったから間違いない。
672通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 12:40:16 ID:???
>>671
やっぱり劾で良いのか……劾にしてはでかすぎねーか?と思ったが
673通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 14:42:58 ID:???
まさかミナ様がシークレットシューズで身長をごまかしていた事がバレテしまったとは
674通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 14:59:53 ID:???
その逆のパターンもありうるわけで
675通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 15:07:44 ID:???
みなたま+オーバーボデi


う、うわああカスタードの洪水がaaa
676通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 20:07:50 ID:???
そんなにミナが好きかぁぁぁぁぁ!!
677通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 22:23:12 ID:???
いや、別に…
678通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 22:46:47 ID:???
>>677
よーし、表に出るがいいでソキウス
679通常の名無しさんの3倍:2009/11/23(月) 23:13:47 ID:???
>>675
カスタードの洪水・・・
少しうらやましいな
680671:2009/11/23(月) 23:20:25 ID:???
帰ってきたんで町田さんバージョンミナさまをうpってみる。

誰?レベルですが、やっぱり胸がないです……。
ttp://imepita.jp/20091123/817180

スイーツ(笑)を食べている所を見られて頬を赤らめるミナさん。
ttp://imepita.jp/20091123/817720


とても三十路間近だとは思えn
681通常の名無しさんの3倍:2009/11/24(火) 00:07:23 ID:???
だ、誰やねんwwこれは
682通常の名無しさんの3倍:2009/11/24(火) 19:24:08 ID:???
>>666
どちらかというとセラ陛下の場合は
『お湯を注いで45分!バケツラーメン』
の方ではないかと。
また陛下はいまだにビジュアル化されていないと思うが、(シッポもだったかな)
服装輪郭は本編での記述どおりとして、顔の造作だけ小池さんだったらやだなあ…



なんだかマッシヴな気配がするが、フッ、逃げ切ってみせるぜ!
683通常の名無しさんの3倍:2009/11/24(火) 21:16:37 ID:???
実を言うとクレハたんや女大公のビジュアルを未だに待っている。
684通常の名無しさんの3倍:2009/11/24(火) 22:20:41 ID:???
大丈夫だと信じたい
いやさ、健康的な歯並びとか大きなハシバミ色の瞳とか描写されてたし、な?

…間違っても某姫騎士とかに似て貧乳とか言っちゃ…ん? 今外で何か音g
685通常の名無しさんの3倍:2009/11/24(火) 23:22:47 ID:???
ビジュアルで思い出したけど、過去スレにあったプランAとかデスティニー2の
プラモの画像持ってるやついないか?
もし画像再うpしてくれたら保管庫のほうに保存するけど
686通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 00:28:53 ID:???
手元に二枚ほどあるんでうpれるんだが、これって作った人の許可とか得なくて良いの?
っていうか、前々から思ってたんだが、補完庫のクロスアウトフリーダムってここの住人が作った訳じゃなくて、どっかから拾ってきた奴だよな?
勝手に支援画像に入れちゃってるけどマズいんじゃないの?
687通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 09:03:09 ID:???
>>686 クロスアウトフリーダムは消しておいた。当時貼られた時の口ぶりからして住人が作ったものと勘違いしていた。
それにプラモだろうと何であろうと製作者本人の許可は必要だよな……。短絡的思考ですまない。

ssを語るスレで話題があったんだけど、皆はここのssで特に楽しみっていうか、贔屓にしている作品って何かある?
スレも最近過疎ぎみだし、ssスレっぽい話題を振らないとな。
688通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 11:28:07 ID:???
>>687
お前みたいな奴よく見るけどさ、
それで名前が挙がらなかった職人の気持ちとか考えた事ある?
689通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 13:12:38 ID:???
もう放置で
前々からいる評論家気取りのバカの自治厨だ
こういうバカは自己中で他人ないがしろにするから困る
690通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 17:26:08 ID:???
>>684
セイバーですねわかります
なるほど、陛下が育つとああなるのか…先代のお下がりとかだとドレスの胸が余りそうn
691通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 18:54:36 ID:???
>>686
頼みます!!
うpして下さい!!
ただ単純にプランAとかデスティニー2のプラモの画像を見たことがないので
見てみたいんです!!!
保存がどうのこうのとかは分からないし、勝手な持ち出しとかも考えておりません。
お願いします。
692通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 18:58:30 ID:???
うぜぇ

このスレで血溜まりが出来るようになったのってGカイザー登場からだっけ?
693通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 19:20:27 ID:???
>>692
大体その辺りだったと思う
つかこのスレ自殺志願者多すぎるだろw
>>691はなんかマッチョな髭大男に担がれてったけど

そういや血溜まり作成も本人がやる場合と周囲の保護者やら近衛隊がやったりするのに分けられるな
前者が圧倒的に多いけど。まあ貧なら仕方がないってこt(グチャ

694通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 19:22:53 ID:???
まるでモーコンだな…
695通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 20:00:36 ID:???
某准将「じゃあ、>>666のお嬢さんは僕が貰っていくねw僕なら強いし偉いから女王でも吊り合うよw名誉顧問も僕の玩具にするみたいなこと言ってたしw」
696通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 20:46:30 ID:???
デスティニーU製作者です
SS倉庫のロダに上げときました。
697通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 21:04:17 ID:???
神だ…
698通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 21:11:31 ID:???
>>695
またこのニートは・・・ほら、お迎えのピンクが青筋立てて待ってるぞ〜
699通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 22:02:59 ID:???
ラクス専用MSジャッジメントクィーンが!?
700通常の名無しさんの3倍:2009/11/25(水) 22:32:21 ID:???
>>696乙です!
手元に合ったのはこれです。
うpしようか迷っていたので制作者さんがまだスレにいてくれて良かった!
701MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/11/26(木) 00:05:31 ID:???


オーブの空に三つの閃光が瞬く。
近づいては離れ、ぶつかり合う。
一瞬、大きな輝きを見せると一つの閃光が空から堕ちた。
「くっ……」
地に伏せるは、赤と黒の翼持つ魔神。
「止めてよね、僕ら二人相手にシンが勝てる訳がないだろ?」
魔神、デスティニーの前に降り立つ、白と青を基調とし、フレームを黄金に輝かすCEの聖剣ストライクフリーダム。
「もうやめるんだ、シン!」
ワインレッドに染められた紅の騎士インフィニットジャスティス。
「アスラン、キラさん……あんた達やっぱ強いや。……でも今回は俺の勝ちだ!」
どう考えても、絶望的な状況。
だが、それでも各部からスパークの上がるデスティニーの上半身を起こすと、シンは口元に不敵な笑みを浮かべた。

『チェンジ! ジャッジメントクイーン!』
オーブとキラを震撼させるその声は、まさしくラクス・クラインの物だった!

「「!?」」
瞬間、大地が揺れ、地面が裂ける。
空へと飛び上がったキラが目にした物、それはジンのような白いトサカ、スリット状のカメラガードの下にあるモノアイの頭部。
全身をピンク色に染めた、どこかで見覚えのある超巨大MS。
両手の部分にミーティアが装着……と言うよりも肘から先がミーティアなそれは、どう考えてもマク○ス強行形態なエターナルです。 本当にありがとうございました。
『キラ、何をしていますの?』
泥酔し、道端のゴミ捨て場で寝ている酔っ払いを見るような冷たい視線をキラに向けると、吐き捨てるように問い掛ける
「シン、まさか……!」
狼狽するキラに答えを返す事なく、変わらず不敵な笑み……いや心底楽しそうな笑顔を浮かべていた。 無論巻き込まない安全な場所で。
「アスラ……」
「キラ、恨むなら自分の迂闊さを呪うが良い……」
助けを求め、アスランを見るも、既にシンとは逆方向に逃走を始めていた。
流石、裏切りに定評のあるアスランだ!
土壇場で親友を裏切っても何ともないぜ!
「アァスゥラァァァァンッ! う、裏切ったな! 僕の気持ちを踏みにじったな!」『キラ? 絶滅タイムですわ、おばかぁさん♪』
「アーッ!」

《復讐完了! ミッションコンプリート!》



以上です。
えー、久々の投下がこんなのですみません。
こんなの思い付いたのは自分の責任です……。
自分が遅筆だから、未熟だから……

あ、タイトルは『シン、あんたちょっとセコいよ!』でお願いします。
702通常の名無しさんの3倍:2009/11/26(木) 08:33:01 ID:???
>>MOR氏
朝一からコーヒー吹いた!相変わらずノリ良すぎですよw だがGJ!

とりあえず、【完全変形エターナルVSGカイザー】でシリーズ1本作れそうだなwww
703通常の名無しさんの3倍:2009/11/26(木) 09:05:39 ID:???
完全変形エターナルってつまりエターナルロボのことかw
コロニーすら消滅させる完全平和斬りマジパネぇw
704通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 11:13:29 ID:???
「絶対平和!ピースマン!」
なんでもOKチート能力 僕ムテキなんで抵抗なんてやめてよね ピースレッド! 
一時は主役でフェイスすら勤めたこの身が何の因果かラクスの手先 笑いたければ笑うがいいさ ピースブルー!
何もしてないのにいつの間にやらタナボタヒロイン やっぱ女の魅力は胸にあり ピースホワイト!
家族と将来と給料投げ捨てて恋に生きた裏切り者のはずなのに手にした立場が背景A そりゃないんじゃないの ピースピンク!
KYなイタい子と嘲られ、苦労して空気読み取り能力身に付けたら男と出番と台詞を失っちゃった ピースゴールド!

我等、絶対平和ピースマン!

司令官   ラクス・クライン
お色気要員 ミーア  


そしてお約束の六人目
裏切り御免のどこが悪い!全ては愛しい幼馴染のために!ホモ呼ばわりとハゲ扱いは勘弁な ピースブラック!



御免なさい、かっとしてやった 反省はしていない
705通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 16:27:51 ID:???
凸から裏切りと禿とホモをとったら何が残るんだ……
706通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 17:43:42 ID:???
大きけりゃ良いってものでもない
707通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 17:45:23 ID:???
>>705
プラント評議会議長の息子でCE最強の実力を持ち、強敵に対しては一切の躊躇い無く一機一殺を敢行する石田声の自爆マイスターが残ります。

……それをアスランと呼んで良いかは知らん。
708通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 19:08:11 ID:???
凸は小物だから凸なんだ
709通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 19:47:09 ID:???
・ヤタガラス艦長
・「いや、特訓に俺も混ぜろ、話聞かないのにはもう疲れた」
・キャラデザ:荒木飛呂彦

綺麗かつ真っ当な凸いやアスランの印象的なのというと彼ら辺りかな。
阿部さんとこのは性癖は最悪だが客観的には善行積んでる稀有な例か。
翻ってここのスレだと、ママン生存ルートのネオザフト総帥の方や
GSC氏第1部終盤辺りからや因縁の終わり版等はまだアスランと呼べるかな…
710通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 20:56:57 ID:???
ジョジョスレのやつは既に凸どころかアスランそのものを凌駕した何かだ。
711通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:03:25 ID:???
ところでさ、このスレのSSのキラとシンって誰が一番有能なんだろうな?
712通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:23:38 ID:???
>>710
あの世界のアスランとシンとカガリとユウナはJOJO世界に出ても全く問題ないほど成長してるからな
特に荒木風シンの支援絵は凄いかっこいいぞ
桃色は悪い意味でJOJO世界に出てきても違和感ないけどw
713通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:33:32 ID:???
>>711
そりゃあ、首領のところじゃない?w
714通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:42:05 ID:???
逆に最悪なアスラン、いや凸は…
715通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:43:41 ID:???
経営者兼タレントとしてもはや言うまでもない首領に
連合の古狸達もいまや一目置くキラ議長…確かに
一方超ガンバレみたいに金策の才能がどうにも幸せに繋がらないという例もあるよな…
716通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 21:58:32 ID:???
>>714
裏切りフラれ孕ませ忘れられ、の「ガロードinCE」と
ある意味ホンモノには敵わない、の19氏のバジ姉司令SSのが
今のところ双璧かな?
717通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:06:13 ID:???
>>714
自分のこと棚に上げて嵌められたイザークを裏切り者扱いして
オーブの国家予算のなん割か削って建造させた悪趣味な専用機を持ち
オーブの准将としてこっちも完全に駄目君主のカガリの愛人でオーブにホーク姉妹含めたハーレムつくってるらしい
傭兵氏のも相当じゃね?
718通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:07:38 ID:???
>>714
> 逆に最悪なアスラン、いや凸は…

いや、本編の奴じゃね?
719通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:13:01 ID:???
19氏のは凸の再現ぶりがやばすぎるw
勝手な思い込みで人殴ったり、自分が被害を拡げてる自覚が欠片もなかったり下手な悪人よりタチの悪い所が
720通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:23:01 ID:???
他の綺麗なアスランはちゃんと隊長やってたデモべクロスのもあるな。
あとWクロスの2つのSSのアスランも比べると面白い。
かたやパイロットではなく政治家として議長の後継者となり、それでも愛すべきへタレな部分があるアスラン。
かたや最初から完全に悪役全開で悩む事はあっても行動や信念は曲げず最後まで悪役だったアスラン。
アスランは性格や行動がアレなだけあって作者の意向によってシンやキラ以上に予想できない方向に行くからな。良くも悪くも。
721通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:53:08 ID:???
悪役で思い出したがこのスレので一番性質悪いのってどれだろうな?
オリも含めれば結構な数になると思うけど
722通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:53:35 ID:???
>>714
間違いなくアニメ版
723通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:55:35 ID:???
>>720
Wクロスの政治家アスランは、頼もしいところもあったり、そうかと思ったらゼクスの睨みに凹んだりと見ていて飽きなかったなw
とりあえず、わかめ入りうどんは食わせてやってやれと
724通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 02:19:47 ID:???
>>709
二つめの特訓云々てどのスレ?
725通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 03:10:01 ID:???
>>721
ジオンの光芒やred eyesのラクスのような生命を弄ぶ者、
因縁の終わりのキラや19氏の凸、ライオン氏の三馬鹿や
ママン死亡ルートのマルキオ等々TV以来の独善が更に悪化してる者とかかなあ。
ただしそれらはギュスターヴやシオンらも含めて、ある意味ピカレスクとか
悪のカリスマという面をも見出す余地がある場合も多いので
一概に性質が悪いとは言い切れない…
心身ともに全く美点が見出せないド外道というと、やはり古城の傭兵の
騎士団名誉顧問の男夫婦(女房は直接出てないが推して知るべし)になるな…

……なるほど、荒らしが傭兵氏によく粘着する理由が改めてわかったわえw

>>724
倉庫のルナifの「赤き月の鷹」を参照されたし。
726通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 11:03:58 ID:???
このまえさんまの番組でDAIGOのねーちゃんが「ガンダムSEEDのアスランに惚れて〜」とか言ってて
おでん食いながら凍りついたんだけど、最近の女ってあんなヘナヘナの無責任男が好みなのか?
727通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 12:00:07 ID:???
顔が好みに合っただけジャネ?
ツーかそう思いたい
728通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 12:02:19 ID:???
丸ハゲにすれば大体の奴らは顔同じなのにn(ry

おっと誰か来たみたいだ
729通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 12:48:49 ID:???
人間というのは古来から、その時代(世界)の構造的な意味で平均的な顔立ちを美形と認識するそうだ。
故に、美形は印象に残りにくい、という説もある。

つまり、余計な毛髪が壊滅するアデランは種世界の人類の人類標本の如き美しさだったんだよ!
ならばアh……あまり深く物事を考えて居なさそうなねーちゃんが惚れててもおかしくはない。
730通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 13:23:56 ID:???
ドラえもんの「進化退化放射線源」とか昔の未来科学ネタでも、
遠未来の人類の想像図とやらじゃ大抵髪は無くなってるもんだったなw
731通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 19:25:22 ID:???
そういや今同人誌漁ってたらDAIGOの姉ちゃんのサークルのヤツ出てきた
ラクスがミーアのきょぬーを冷たい種割れしたよな目で見下ろしてるwww
732通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 00:17:18 ID:???
>DAIGOのねーちゃん
あれは最近の女っていうより最近か少し前の腐女子じゃないのか
オタっぽさが薄くて品が良かったけどw
まああれは育ちのせいだろうな
733中身:2009/11/29(日) 01:59:25 ID:???
書き上がったので投下します。
734red eyes:2009/11/29(日) 02:00:12 ID:???
依然として凶暴な光が飛び交う包囲網の外で、新たな光が瞬いた。
シンは振り抜いたドラゴンキラーに確かな手応えを感じる。アスランの予想は当たっていた。
自分がそれに従った形になったのが若干癪ではあったが、
手強い敵を1機落とす事が出来た確かな手応えの方が気持ちの上で勝っていた。
『何故です?今の動きは予めこちらの動きを予知していなければ出来ない筈ですよ。薙ぐ方向にも迷いが無かった』
「へっ、さっきとは立場が逆になったな」
爆砕したデルタフリーダムが爆炎から冷たい金属の破片へと姿を変える頃、団長が口を開いた。
思いの外声に動揺の色は無く、心底不思議がっている風だ。
「それに付いては、俺よりもMS用兵術の大先生に説明してもらうぜ」
『・・・簡単に言えば、お前達は俺達に踊らされていた、という所だ』
『踊らされた・・・?』
アスランの説明に、不快感を隠せない声を発する。だがまだ聞く姿勢でいる。
他のデルタフリーダムも今すぐ動こうとはしない。この機会に、彼らの正体を暴きたいアスランは、更に言葉を重ねた。
『種明かしの前に、1つ質問させてもらおう。先程からの言動、動き、コーディネーター再生計画の概要からして、
お前達は計画によって生み出されたクローン、と俺は予想したんだがどうだ?』
アスランの口にした推測に、少しの間沈黙が流れる。シンも予想していなかった質問に、口を挟む事も出来ない。
『・・・ただのクローンなどと一緒にされるとは心外ですね。
私は同じ遺伝子を持つ事は勿論、記憶の共有も果たした、完全に分かり合える人類です』
「どういう、事だ?記憶を共有って・・・」
『そうか、コーディネーター再生計画には記憶の再現、刷り込みの技術も入っている』
団長の言葉は、シンの理解の範疇を超えていた。動揺した、情けない声が口から漏れる。
『正解です。私の記憶は、戦闘が終わる度に均一化され、団員全員に共有される。
即ち、歌姫の騎士団は少数精鋭でありながら、私という記憶個人の組織なのです!』
心底誇らしそうに、興奮した風ですらある団長が、シンには何故か恐ろしく見えた。
アスランも予想を超えた答えに若干尻込みしている。
「要するに、俺の後ろにいる連中も全部あんたって事かよ。・・・あんた、本当に人間なのか?」
『勿論です』
『但し』
『ラクス様に選ばれた、が始めに付きますが』
声色の違う、しかし質は同じ複数の声が、文字通り異口同音に聞こえてくる。
『成程、遺伝子を共有する者は不思議な感覚で繋がっていると聞く。
理解不能な連携はそれで成せる技か。お前が団長なのも、特に意味は無いと』
『意味はありますよ。この体が、1番長生きしているという証拠です。
因みに、先程撃破された体は3番目でしたか。出来て3ヵ月目でしたね』
平然と答える団長に、仲間を失ったという感覚を見出す事は出来ない。
直ぐに複製出来る体は、彼にとって数ある入れ物の内の1つに過ぎないからだ。
『ただ、ラクス様から賜った体と機体を貴方達の為に失ったのは大きな失態です。
今後の糧にする為、何故私の動きが予測出来たのか、良かったら聞かせて貰えますか』
「・・・あんたは、攻撃の初発を左に回避する癖がある。それを利用して、陣形を崩す様に誘導したんだ」
『シン!?』
あっさりと種明かしをしてしまったシンに、困惑するアスラン。
歌姫の騎士団に聞かれぬ様に通信を切り、接触回線で伝えた苦労は、これでパーになってしまった。
「スイマセン。でも、コイツ等には弱点を突くとかの小細工無しで、正面から叩き潰したい」
735red eyes:2009/11/29(日) 02:01:40 ID:???
ナイトジャスティスの通信機から伝わる声は、怒りに震える狼の声だった。
叱咤の言葉を続けようとしたアスランは、伝わる怒りに思わず押し黙る。
「あんた達は間違ってる。個性も、死ぬ恐怖も無いなんて、そんなのは進化でも、ましてや退化ですらない!
ただの、人間で無い歪なモノになっただけだ!」
『理解出来なくても仕方ありません。人間は完璧な物を認められないものです。
ましてやラクス様に刃向かう貴方達には理解の外でしょう』
絶対零度の視線が、機体越しに突き刺さる。愚かにもラクス・クラインに牙を立て続ける男は、しかしそんな事では怯まない。
「そうやって、ラクス・クライン以外の全てを見下してきたのか。・・・その傲慢、俺が叩き潰す!!」
『俺も同意見だ、シン。ラクスが作る世界がこんな連中の世界なら、益々ラクスを討たなきゃならない』
失う事の恐ろしさを誰より知るシンにとっても、1人の女性の為に生きると誓ったアスランにとっても、
「個」を否定する彼らの存在を肯定する事は絶対に出来なかった。
BASTARDモードを解除し、灰色に戻ったウォルフガングがフラッシュエッジUを勢い良く投擲する。
2本のビームブーメランは其々光の円盤を形作り、緩く弧を描きながら団長機に迫る。
1つ目がビームライフルで撃ち落とされ、2つ目は機体を反らす事で回避された。
標的を見失ったブーメランは空しくデブリに突き刺さる。しかし、それによって生まれた隙を狼の爪が見逃す筈も無い。
怒りの翼を広げたウォルフガングが左手を輝かせ、蒼い天使に迫る。しかし、その突進は寸での所で光の網によって阻まれた。
バックステップでそれを回避したウォルフガングに、お返しとばかりにビームサーベルを抜き放って斬りかかる。
パルマフォルキーナでそれを迎撃するウォルフガング。
剣と掌という不釣り合いな鍔迫り合いが、辺りの宇宙をスパークによって染め上げる。
『嘗てジョージ・グレンは、生まれ来る新人類と旧人類の調整者としてコーディネーターという名を名乗った!』
接触回線から、今までとは違った、昂った声色が届く。
『彼の予言通り、新人類は現れた。コーディネーターよりもナチュナルよりも優れた、私が!
そしてそれを生み出したラクス様は、聖母と呼ぶべき御方。刃向かうなど、神に盾突くと同義なんですよ!!』
まるで自己に陶酔するかの様な口調と共に振るわれるビームサーベルは、持ち主の気持ちを表す様に光を増す。
格闘戦の技術ではシンの方が上であるにも関わらず、勢いによる連撃にウォルフガングは防戦一方になる。
「ふざ、けるな!神なんて、そんな簡単に創って良いもんじゃないんだよ!!」
一瞬の隙を突いてビームサーベルを弾き返し、左手のパルマフォルキーナが団長機のコクピットを抉ろうと迫る。
それを阻止しようと展開するドラグーンを、しかしシンは回避する事無く左手で掴み、破壊した。
「もう飽き飽きなんだよ!そんな攻撃は!!」
主を守ろうと展開するドラグーンを蹴散らしながら、一直線に団長機に迫った。
『シン、そっちに1機行ったぞ!!』
アスランからの通信に気付いた時には既に遅く、後方からのビームライフルによってウォルフガングの翼が捥がれる。
「く、そ!!」
動きの止まったウォルフガングを、後方のデルタフリーダムが取り押さえた。
『シン!』
「・・・何の、つもりだ?」
『いえ、私も無益な殺生は好みません。ラクス様の創りだす世界、それに共鳴する同志に成り得るなら、交渉の余地はあります。
736red eyes:2009/11/29(日) 02:02:32 ID:???
ですから、話の最中にウロチョロされると面倒なので拘束させて貰いました。そっちの赤い機体も動かないで貰いましょう』
拘束されたウォルフガングにビームライフルを構える団長機が大きく映る。シンを人質に取られてはアスランも身動きが取れない。
ナイトジャスティスにも、後方からビームサーベルが突き付けられた。
『先程も言いましたが、私はコーディネーターとナチュナルを超えた新しい人類です。
世界的に見て、これがどういう意味を持つのか分かりますか』
「・・・知らないな」
言葉少なに吐き捨てるシンに、団長はあからさまに肩を竦ませて溜息を吐く。
『私の存在は、僅かな差と違いに囚われた人類の光なのです。』
『人類は、圧倒的な差の前には反抗の意志を無くし、服従を選びます。』
『今までの争いは、両者の間の差が僅かだった事に起因しているのです。ですから・・・』
『新人類であるお前達が圧倒的な力を示す事で、争いを止める、と?』
歌姫の騎士団の言葉を引き継ぐ形で話しに割り込んだアスランの言葉に、シンの目が大きく見開かれる。
『そちらのパイロットは、鬼神と違って話が通じる様ですね。その通りです。
故事を見れば、1つの巨大な力による支配が真の平和に繋がる事は火を見るより明らかです』
『だが、何時かその支配も何者かによって打ち砕かれる。それも故事が示す事実だ』
『それは、彼らが不滅の魂を持たなかった事による悲劇です。私は魂を永遠に保ち続ける事で、それを防ぎます』
「あんたが世界征服をするって?新人類の割に発想が昔の悪役だな」
口では反抗的な事を言っても、「平和」という言葉に心の中が激しく揺れ動く。
誰よりも平和を求めて止まないシンにとって、団長の言う案は他の組織が語る平和より幾分具体的に映ったからだ。
『・・・私は騎士です。それ以上でも、それ以下でも無い。世界を平和に導く御人は、ラクス・クライン様こそ相応しい』
「ラクス・クラインもあんたの言う新人類になると?」
『そうです。ラクス様が永遠の魂を手にすれば、この世に永遠の平和を齎す事が出来る。
シン・アスカ、君もそれを望んでいる筈です』
団長の言葉がシンの心に斬りこんでくる。
シン・アスカはプラントに害悪を及ぼす危険が高いとして、要注意人物として歌姫の騎士団のリストに載っている。
シンの性格や思考は彼の頭に入っていた。
『惑わされるなシン!彼等は支配を正当化しようとしているだけだ!そんなやり方で、世界は救われない!』
ビームライフルを下げ、団長機が握手を求める様に手を差し伸べてくる。その手に、ウォルフガングの頭部が僅かに動く。
天使の洗礼を受ける罪人の様にも映るその光景に、アスランは堪らず叫ぶ。しかし、返ってくる言葉は無い。
突き付けられたビームサーベルが更に近くなるだけに終わった。
「確かに、あんたのやり方なら世界平和は目指せるかもしれない」
『シン!?』
『では?』
シンの言葉に、顔を青くするアスランと微笑みを深くする団長。しかし、次の言葉に団長の顔は強張る事になった。
「昔の俺なら、デスティニープランを受け入れられた頃の俺なら、あんたに付いていったかもな。でも、今は違う。
平和は、自分達で掴む物だ。誰かに貰う物じゃない。まして、自分達を見下す奴から押し付けられる物でもな」
『・・・随分手前勝手な意見ですね。なら、他に代案でも?』
「無い」
きっぱりと言い放たれた言葉に、団長は一瞬ポカンとする。
「俺には、無い。俺は政治の事なんてわかんねぇし、人種の差とやらを感じた事も殆ど無い」
『では他にやれる者がいると?』
737red eyes:2009/11/29(日) 02:04:22 ID:???
「キラ・ヤマトがやってくれる、多分。あの人は世界にたった1人の人種で、人種の差を誰より感じてる。
世界で1番孤独だった奴が、自分を守ってくれていた殻に立ち向かってまで、間違いを正そうとしてるんだ。
気に食わない人だけど、その可能性に賭ける」
動物として本質的に孤独だったキラが、その孤独から自分を守る為に身を寄せたのがラクスであった。
自分を受け入れてくれる存在、今まで頼り切っていたそれに、弓を引いているのだ。
そんな彼に、シンも感じる所があるらしかった。
「優先順位の問題だ。あの人は気に食わない、でも、あんたはもっと気に食わない。それだけだ!!」
吠えた主に答える様に、ウォルフガングのツインアイが強く輝く。
『交渉決裂ですね!』
ビームライフルを構え直す団長機はしかし、間合いに踏み込み過ぎていた。
手を差し伸べる為、不用意に接近した団長機のビームライフルを、ウォルフガングが蹴り飛ばす。
空かさず背中に折り畳まれていた長距離砲を展開させようとするウォルフガング。
しかし、拘束されている状態では背中のデルタフリーダムが邪魔になり、展開する事は叶わず、長距離砲の砲身が曲がる。
代わりに、突然展開しようとする長距離砲によりデルタフリーダムの拘束が一瞬緩んだ。
元々馬力では1歩上を行くウォルフガングである。
その隙に拘束を強引に解くと、振り向き様にサイドアーマーからドラゴンキラーを抜き放ち、
アスランにビームサーベルを突き付けるデルタフリーダム目掛けて投擲した。
突然の攻勢に急いで回避行動を取ろうとするデルタフリーダムは、しかしナイトジャスティスに腕を掴まれ動きを封じられる。
カリドゥスでそれを振り払おうとするも既に遅く、ドラゴンキラーがその蒼いコクピットに突き刺さった。
それに気を取られる事無く、体勢を立て直した団長機がビームサーベルで隙だらけのウォルフガングに斬りかかる。
それに対し、ウォルフガングは右腕を突き出した。
振り下ろされたビームサーベルはその腕を切断したものの、その隙にウォルフガングは頭上に飛び出す。
団長機を狙う機動に先程までウォルフガングを拘束していたデルタフリーダムが動いた。
その後方からナイトジャスティスが迫る。しかし意志が繋がっている彼らにそんな奇襲が通じる筈も無い。
2機のデルタフリーダムから、残ったドラグーンが一斉に飛び出してナイトジャスティスに標準を合わせる。
ドラグーンの制御をデルタフリーダムの体に任せた団長が、頭上から迫るウォルフガングに視点を移した。
翼を失ったウォルフガングを狙うのは容易い。
放たれたビームはシンの懸命な操縦で直撃こそしなかったものの、ドラゴンキラーごと左腕が破壊された。
『これでもう、その機体に武装は無い。終わりです、シン・アスカ!!』
そのままビームサーベルでウォルフガングを両断しようと団長機が、しかしその直前で硬直した。
『こっこれは・・・!?』
「へへっ、知ってたか?こいつには、そういう使い方もあるんだ」
良く見れば、蒼い天使の腹から光刃の切っ先が突き出している。
後方から見れば、その背中に深々と突き刺さったフラッシュエッジUが確認出来ただろう。
元々、フラッシュエッジUには母機に帰還させる為に簡易ドラグーンシステムが搭載されている。
先程避けられ、デブリに突き刺さっていたそれが、このタイミングでシステムを起動させられ、帰ってきたのだ。
「あんた、考え方と一緒で視野狭すぎだぜ。目が一杯あるから、その分個々の能力下がってんだよ」
『馬鹿な、何故私がこんな所で・・・』
『お前は傲慢だったんだ。シンを捕まえた時に迷わず攻撃していれば、
俺達に勝ちは無かった。下等な人類を啓蒙してやろうと、その傲慢さが、お前を殺したんだ』
ドラグーンの攻撃を全身に受けた損傷が痛々しいナイトジャスティスが、ウォルフガングの横に並んだ。
その後ろには、トツカノツルギがコクピットに突き刺さったまま機能を停止したデルタフリーダムが漂っている。
『こんな所で朽ちるのは不本意ですね、ラクス様に仇なす者達も討てず』
デルタフリーダムの爆発と共に団長の言葉も呑み込まれて消えた。
738中身:2009/11/29(日) 02:08:17 ID:???
今回はこれで終了です。
主要な戦闘がやっと終わった・・・。
文章で思想を語らせながら戦わせるってのは中々難題ですね。
漫画でなら、もう少し分かり易く伝えられると思うんですが。
後1、2回で今回の章は終わると思いますので、お付き合い下さい。
739通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 03:12:36 ID:???
頑張れ
740通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 10:03:14 ID:???
>>中身氏
投下乙です。記憶を共有するクローン軍団か。スターウォーズのトルーパー軍団みたいだけど態度が傲慢でラクスに盲信者な分、余計立ち悪いな・・・
クローンて生理的に受け付けないが、それを平然と使っているラクスに薄ら寒いものを感じるわ。何というかラスボスの気質十分すぎてgkbr

しかし、気に食わない奴だけどちゃんとキラの事を認めているシンを見て、あぁ大人になったな〜とニヨニヨしてしまったww
いよいよヤキン攻略ですな。次を楽しみにしてますぜ
741通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 12:14:10 ID:???
COSMOSか?

「シン・・・・・・僕はあなたになりたかったんだ」
742通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 13:56:22 ID:???
>741
COS-MOSですね。

「シン、痛みは私を満たしてくれますか・・・?」
743通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 13:58:15 ID:???
>741
COS-MOSですね。

「シン、痛みは私を満たしてくれますか・・・?」
744通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 15:29:06 ID:???
団長を倒したとはいうが、ラクスの虎の子たる騎士団が全滅した事になるのかな?
ヤキンVを陥としてプラント本国に乗り込んでみたら人数が再補充されてたり
それこそキラアスシンはじめ歴代エースの量産型とかが待ち構えてたりして…
745通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 16:47:34 ID:???
>>741
「スプリガン」とは懐かしい  いや、いまコンビニコミック出てるか

それにしてもこいうった「個にして全、全にして個」というのはよく見かけるけど
100パー悪役なんだよな
cosmosといい、バルトールといい。
続きが楽しみです
746通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 18:22:22 ID:???
スタートレックのボーグ・ブルーみたいに集合意識からの独立が
ドラマを生むケースもあるが、今回はそういう話じゃなさそうだしな。
747通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 19:05:32 ID:???
中身氏乙です!
しかし、ふと思ったんだが、クローン軍団はコスモスよりもArm'sのネクストの方が近くないか?
完全に同一の人格と機能を持つ次世代人類を自称する集団が個の多様性に敗れる。
あちらは制作者自身が存在を否定したが、ラクス・クラインはどう考えているのか?
まぁ、何が言いたいかと言えば、死んで行った者達の想いを背負い、性能差さえ覆すドラッケンがクソ格好良いって事だ!

そういえば、このスレでシン以外で敵味方問わずに死んで行った者達の為戦う奴らっていたっけ?
748通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 21:12:29 ID:???
中身氏乙!

何となくGジェネDSのレギオンが思い浮かんだが、
アイツらは「全てで1つ」で少々の喪失は気にしない性質だから結構違うな…
749通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 21:31:58 ID:???
ウルトラマンstory0のバルタン星人が近いかもしれん
750通常の名無しさんの3倍:2009/11/29(日) 23:12:37 ID:???
騎士団の設定で棄てプリの粛清使(パージャース)思い出した
アレも魔法で意識共有してたな
751通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 14:43:26 ID:???
>>748
懐かしいな。
シーマ様が主役で
両脇を白狼と真紅の稲妻が固め
ヒロインがギレンの娘で
ラスボスがギレンっていう
最初から最後までジオンのためだったよな
752通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 20:34:07 ID:???
GジェネDSといえばライバルルート
カイがνガン乗ったり
三馬鹿が綺麗になったり
トレーズ閣下INターンXという混ぜるな危険をやったり
企画した奴なに考えてたんだろう

え?クロドラ?なにそれ美味しいの?
753通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 22:44:23 ID:???
>>151ー152

そのヒロインの娘(達)もスパコディ+ニュータイプ+DG細胞+ナノマシンのハイブリットというぶっ飛んだ設定だったな…

…その生い立ちと合流経緯からシンと関わったらステラ並みに気にかけそうだと思ったのは秘密だ…
754通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 00:35:35 ID:???
どうもです。
22話が仕上がりましたので投下させていただきます。


機動戦士ガンダムSEED
逆襲のシン・アスカ Mercenary Of Red
request22


ミネルバII ミーティングルーム

長机が長方形に組み合わされ、上座に大量の書類と共に局長とコートニーが、正反対にアーサー。
右手にルナマリア、シン。 左手にヴィーノ、アビーが座る。

「……と言う訳でレイ・ザ・バレルの脳は、Bユニットと呼ばれる生体コンピューターの中枢に収まっている」
一通りの説明を終え、渇いた喉を潤すため机に置かれたティーカップへと手を伸ばした。
ざわめきすら起きない、沈黙が室内に広がる。

「えっ……と」
「つまりはどういう事なんです?」
「事前に聞いていてもショックは大きいわね」
その場に集まったミネルバ代表者アーサー、アビー、ルナマリアは唖然とし口を半開きにしながら、何とか口を開いた。
「レイ本人は既に死んでいて、脳だけが生体コンピューターに使われている……そういう事ですね?」
たった今理解したかのようにシンは言い、申し合わせたかのように局長は頷く。

それにしても皮肉だとシンは内心思う。
ユニットのオリジンGGユニットは脳だけでも人を生かす為に作られた。
だが、ユニットRB、B(ブレイン)ユニットは使者を利用する為に作られた。
安らかに眠っている死者に鞭打つような、冒涜的な行為。
そんな事を、そんなものを作った者達をシンが容認する筈が無かった。
今はただ待つ、己の中に怒りの炎を静かに燃やしながら。
755MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:36:45 ID:???
「ちょっと待って下さい。 生体コンピューターって簡単に言いますけど、そんな代物が実現可能なんですか?」
三人とは違い、技術者的見地で質問をしたのはヴィーノだった。
「理論研究自体は前世紀よりどこぞの製薬会社で続けられていたと聞く……。 実際目の前にあれば可能だったと言わざる負えまい。
 俺とてコートニーが回収した現物が無ければ一笑に伏していた」
手元の資料を睨み付けるように目を通すと、コートニーに視線を向ける。
「俺がユニットを回収したのは1ヶ月程前、ガルバルディでの新型シルエットテスト中の事だ。
 領海侵犯して撃墜した不審船の倉庫から発見した。 今考えれば、あれは奴らの輸送船だったのだろうな」
「しかも、ご丁寧にパーソナルデータ付きでな」
コートニーの言葉に、付け加えると不愉快さを露わにしながら局長は顔を歪め、紅茶を一気に飲み干す。
シンは感情を表には出さず、そ知らぬ顔で、出された紅茶(砂糖3杯程ぶち込んだ)を飲んでいた。
「話は以上だ。 デュプレ君、生体コンピューターに興味があるなら後で資料を渡そう」
周囲に視線を奔らせ、特に意見がない事を確かめると手元の資料を纏め、局長は立ち上がった。
「ん? もしかして、それだけ話にミネルバまで来たんですか?」
アビーが向けるあからさまな嫌な顔を無視して、砂糖を大量に入れた紅茶を美味そうに飲み干したシンが怪訝そうな顔をして見せた。
「んな訳あるか……まぁ、半分は正解だがな。 本命はインパルスの回収だ。 これからパーツ全取っ替えして、外したのをフルメンテしなきゃならん」
シンの言葉に肩を竦めると、皮肉そうに溜息を吐いた。
「フルメンテ? 確かに右腕無くなりましたから交換調整は必要でしょうけど、何もそこまで……」
局長の妙な言い方にに首を傾げるシン。
「以前のインパルスやガルバルディ、それに普通のMSならそうなのだがな……インパルスエクシードは違う。
 インパルスエクシードは限界まで性能を追求した結果、整備性、稼働限界、機体寿命が劣悪なんだ。
 通常兵器が軍用4WDとするならエクシードはレーシングカー、軍用アサルトライフルなら高精度のスナイパーライフルだ!」
周囲の白眼視を無視し、何故か自信満々に欠点を暴露する局長。
「……戦闘中にバラバラになったりしないでしょうね」
そういえば、スペック表でやたら低い数値が合ったなぁ、等と思い出しながら局長へと問いかける。
「んな訳あるか。……まぁ、一度の出撃、全力戦闘で殆どのパーツをオーバーホールして、とっかえなきゃならん程度だ」
「へぇ……」
相も変わらず自信に満ち溢れた局長の言葉に思わず相槌を打つシン。
「あれ…………?」


「 欠 陥 機 じ ゃ な い か ! 」
思わず叫ぶとシンは立ち上がり、座っていた椅子を蹴り飛ばす様に立ち上がる。
「人聞きの悪い! 決 戦 兵 器 と 呼 べ ! 」
負けずに立ち上がり局長も怒鳴り返す。
「最高傑作じゃなったのかよ! アンタって人は!」
机を飛び越え局長へと詰め寄るシン。

「ああ、あれは俺の最高傑作だ! 何も縛られず思いのままに作った兵器としての邪道!
 俺はこれ以降、あれ以上の物は作らん! 作るべきではない! 技術者として最低の行為だ!」
「 だ っ た ら 最 初 か ら 作 る な ! 」
至近距離で距離で睨み合うシンと局長。

この騒ぎが元で、インパルスエクシードは最高の決戦兵器か、最強の欠陥機かで後の研究者たちの間で大論争を引き起こすのだが、それは別の話。
756MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:37:36 ID:???

「局長、落ち着いてください」
「シン、落ち着きなさい」
必死に二人を宥めるコートニーとアビー、呆れたはてたのかルナマリアは知らん顔をして紅茶のお代わりをつぎ、ヴィーノは資料を読みふけっている。
「け、喧嘩は外でやってくれ……」
思わず力の抜けるようなアーサーの声に全員が振り向き、溜め息をついた。
「……兎に角、インパルスエクシードは持って帰るぞ。 デュプレ君、すまんが少し手伝ってくれ」
情けないアーサーの声にやる気が失せたのか、ヴィーノと共に格納庫へと向かう局長。
「コートニーさんは行かなくていいんですか?」
その場に残ったコートニーにシンは問い掛ける。
「お前に着替えを渡したらすぐに行くさ」
そう言うと袋に入った赤服を渡し、足早に二人の後を追った。
「……ちょっと一服してきます」
相手がいなくなっては喧嘩は出来ない。
シンはばつの悪そうな顔をすると体を小さくして出口へと向かう。
「喫煙所はミネルバ降りて、左よ」
二杯目を飲み終え、シンの背中に声を掛けたルナマリアに、シンは振り返ることなく手をひらひらと振った。



喫煙所へ途中にポケットを漁ると僅かながらの金と煙草が一箱入っていた。
おそらく、コートニーが気を回して入れてくれたのだろう。
感謝しながら更にポケットを探り……
「でもコートニーさん。 火が、ライターが無いです……」
非喫煙者にそこまで求めるのは酷と言う物だろう。
行けば何とかなるだろう。
特に後先も考えず喫煙所へと向かう。
暫く歩いた先にガラス張りの小屋があった。

プラントの空気を汚すな!
コーディネイターでも肺癌になる!
守ろう! プラントの清浄な大気!

過激なフレーズが部屋の壁に書かれている。
閉鎖空間で空気を循環しているプラントで煙草を吸う人間は殆どいない。
それ故、風当たりも厳しいのだ。
壁の文字に陰鬱な気分になりつつ、室内へと入る。
「あー、すみません。 火貸して貰えますか?」
煙が充満した室内には幸いにして先客がいた。
「ああ、どうぞ……ってシン・アスカか」
「えっと……オシダリ三佐でしたか」
そこにいたのは先程別れたオシダリだった。
無言で頷くとライターを投げて寄越す。
757MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:38:16 ID:???
「旨いな」
「こんな所で遊んでて良いんですか?」
煙草に火を付けると、ライターをオシダリへと返す。
「別に遊んでる訳じゃない……やるべき事をやり終えて休憩中だ」
オシダリはライターを受け取ると煙草の灰を灰皿へと落とした。
シンに言う事はないが、オシダリは戦闘報告、シンの生存に伴うオーブ兵の外出禁止措置等、多数の書類仕事を終え、一休みしている所だった。
シンが煙と匂いを味わっていると、ふと気付く、オシダリがシンの顔をじっと見ていた。
「どうかしましたか?」
「あー、何だ。 一つ聞いてもいいか?」
シンが声をかけるとオシダリは困ったように眉をハの字に歪ませ、言いづらそうに口を開く。
「なんです?」
咥えていた煙草を一度放し、灰を落としながらシンは聞き返す。
「君はオーブ出身と聞いた。 君は今……その、オーブをどう思ってる?」
「好意は抱いちゃいませんね。 殺されかけましたから」
オシダリの問いかけに憮然とした表情でシンは答える。

シンの中には既にオーブ、アスハへの恨みに近い怒りはすでに無い。
だが、殺されかけた事や前大戦のでの因縁等、多少の蟠りは残っていた。
それが赤鬼がオーブからの依頼を受けなかった理由だった。

「まぁ、そうだよな……」
俯きながら静かに頷くオシダリ。
「どうして急にそんな事を言い出すんです?」
火の付いた煙草を灰皿へと押しつけ火を消すと、シンはオシダリの顔を見つめる。
「俺は……4年前の例の事件にも直接関わっていた。 君は、俺を恨んでくれていい。 いや、君に殺されても仕方ないと思っている」
右手に煙草を持ったまま、オシダリはゆっくりと言葉を選ぶように口を開き、苦虫を噛み潰したような表情を見せた。
「家族……家族はいるんですか?」
別にシンはオシダリを恨んではいない。 命令に従い人を殺める軍人を恨んでいたらキリが無い。
オシダリの言葉に、ふとシンの脳裏に4年前のミナとのやり取りが蘇る。
なんとなしにシンは問いかけていた。
「……嫁さんがいる。 まだ子供はいないが」
急な問いに戸惑いながらもオシダリは照れくさそうに答える。
オシダリの照れくさそうにしている顔、オーブ、家族、羨望の念を心のどこかで抱きながら、シンは笑みを見せる。
「だったら死のうなんて、殺されようなんて考えないでください。 あなたが死んだらきっと奥さんは悲しみます」
自分のようにいつ死んでも良い人間とは違う、この人には死を悲しんでくれる人がいる。
自分の死を悲しんでくれる人間はいるのだろうか……?
「なら、せめて一発殴ってくれ! そうでないと俺の気がすまん!」
オシダリは真に詰め寄る。 チンピラじみているが、根は真面目なのだろう。
「じゃあ遠慮せずに一発……」
「いいか! 絶ッ対にッ手加減なんてするなよ!」
シンを正面から見据え歯を食いしばり、両手を握り締めるオシダリ。
その姿に手加減は出来ないと悟ったシンが覚悟を決め拳を振り上げた。
758MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:40:33 ID:???

一瞬の静寂、打撃音、いや破裂音が喫煙所に響いた。
ガラスを突き破り、くの字に曲がったオシダリが吹き飛ぶ、ガラス張りの壁が砕け散って辺りに散乱した。
「うわぁ……やっちまった」
ピクリとも動かないオシダリに慌ててシンが駆け寄る。
「やべぇ……」
「駄目だ、死んだ」
偶然オシダリを迎えに来た部下二人が近寄ると、オシダリは跳ねるように上半身を起こし目を見開く。
「…………良し、まだ生きてる。 シン・アスカ!」
「はい!」
死人(と思っていた)の復活に思わず姿勢を正すシン。
「俺は君に二度命を救われ、二つ借りができた! 俺はチンピラだが恩は知っている。
 オーブ軍人ではなく一人の人間として、この借りは必ず返す!」
シンへと向き直り指差し、叫ぶとふらふらとした足取りで立ち去っていく。
「ちょっ、隊長!?」
「あの人も大概だなぁ」
「「お邪魔しました」」
ヤマダとワダの態度は正反対の反応だが、共に呆れ果てた様な乾いた笑みを浮かべるとシンに一礼し、立ち去って行った。
「……何だったんだ?」
その場に残されたシンは呆然と3人を見送る。
気付けば、灰皿へ置いたタバコが全て灰へと変わる程の時間が過ぎていた。

「何だ!? 喧嘩でもあったのか?」
暫らくその場に立ち尽くしていたシンの耳に聞き覚えのある声が聞えた。
「エドさん、どうかしたんですか?」
振り向くとエドが飛び散ったガラスを避けながら近づいて来ていた。
「そりゃ、こっちの台詞だよ。 なんだよ、これ?」
シンの問い掛けに訝しげな視線を向けるエド。
「まぁ……色々ありました」
周囲を見渡し、目を泳がせると視線を合わせないようにしながら過去形で答える。
「……あったんだろうな」
飛び散ったガラスを横目に見ながら一人呟く。
シンの分かりやすい態度は当事者であることをなによりも雄弁に物語っている。
シンの言う色々の裏に隠された禄でも無い意味が分かる位には付き合いがあるし、共に修羅場を潜っている。
「ま、でもそんな事はどうでも良いんだ。 重要な事じゃない。  社長から通信が入ってる。 すぐ来いってよ」
「ミナさんから……?(なんだ? 前半部分すげぇいらっと来た……)」
759MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:42:26 ID:???



アーモリー1 ザフト臨時総合司令部、長距離通信室。

アーモリー1で唯一地球との通信が可能な施設内に何人かの人影があった。
通信機器の調子が悪いのか、砂嵐の映っているモニターの調整を行っているジャンとジェーン。
そしてもう二人、オシダリとオーブ艦隊旗艦イツクシマ艦長。
その室内にエドに連れられたシンが足を踏み入れた。
「オシダリ、大丈夫か?」
壁に寄りかかり、青い顔をしたオシダリにイツクシマ艦長が心配そうに声を掛ける。
「まぁ、そこそこな。 シン・アスカの本気の拳を喰らったんだ。 俺以外なら足腰立たねえぞ」
シンの入室が横目に見えたのか、壁から離れると白と青のオーブ軍軍服の襟を正し始める。
「アレ? オシダリさんも来てたんですか?(や、やりすぎたかな?)」
「おう、うちの司令と一緒に名指しでな。 ったく何の用だかな」
先程までと比べると随分と砕けた口調だが、どうやら此方が素であるらしい。
「まだ司令代理だがな」
オシダリの素に戻った口調に顔を顰めると、イツクシマ艦長が口を挟む。
「通信が繋がったぞ」
通信機を操作していたジャンの言葉にその場にいた全員が大型モニターの前に集まる。
砂嵐が奔って黒い輪郭しか確認出来なかった画面が徐々にクリアになり姿が露わになる。
『ふむ……繋がったようだな』
全身を黒装で包んだ麗人、モニターに映ったミナの姿に全員が姿勢を正し、連合、オーブ、ザフト三種の敬礼をする。
『オーブ第一遊撃艦隊司令代行兼イツクシマ艦長、同司令代理補佐MS隊隊長タキト・ハヤ・オシダリ御足労感謝する……楽にして少し待ってもらえるか?』
オーブ式の返礼を返すとミナは静かに告げる。
「「はっ!」」
敬礼を解くと直立不動で立ち尽くす。
何だかんだ言っても軍人であるらしい。
最も彼らがミナに従う必要は無いのであるが。
『キャリー博士、ハレルソン君、ヒューストン女史手間を掛けさせたな……君らも楽にしてくれ』
微笑みと共に部下への労いの言葉をかけると最後の一人、シンへと顔を向ける。
『そして久しいな、シン』
黒髪赤目をみた途端、唇の端を吊り上げ今とはまるで違う、禄な事を考えていなさそうな策謀家じみた笑みを浮かべる。
「旧上海強襲 第二次イルカ作戦 魔都壊滅! ぶっちぎりバトルコーディネイターズ事件以来ですから……半年振りですか」
嫌な顔するなぁ……なんか良からぬ事を考えてるのか?と内心思いつつ、以前ミナより直接引き受けた依頼を思い起そうとしていた。
だが、すぐに止めた。 所謂『騙して悪いが……』に分類される禄でもない仕事だったのだ。
『もうそんなに経つか』
シンの苦み走った表情など鮮やかに無視して、感慨深げにミナは呟く。
「あん時は流石の俺もびびびったな。 あんな場所に野良ゲル・ズ・ゲーが現れるなんて」
ミナの態度とシンの顔に、話題を変えながらやれやれと肩を竦めるエド。
「あんたが深追いするからでしょう?」
エドを白い目で見ながらジェーンは溜め息混じりに呟く。
(……何かの隠語か、暗号か?)
(……どういう事件だよ、それ)
あまりにも分かりにくい会話に思わず訝しげな顔をするオーブ軍二人。
760MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:44:16 ID:???

「コホン! ミナ嬢、それで今回の用件は?」
横道に逸れまくっている話を軌道修正しようとジャンが咳払いを一つ。
『む……話が横道に逸れていたな』
先程までの雰囲気から一変し、ミナの表情が僅かに強張った。
(ようやく本題か)
オシダリも表情を軍人のそれへと変え、モニターを直視する。
『実はオーブでの戦闘が思ったよりも早くカタがつきそうなのでな……増援を送る。 何か必要な物はあるか?』
「「なっ!?」」
「随分早いですね」
思わず声をあげたオシダリ、イツクシマ艦長とは違い、ミナの言葉に驚きよりも寧ろ感心した様に感じられる声色のシン。
ジャンやエド、ジェーンも同じらしくミナの言葉の続きを黙って待つ。
『オーブ四軍の内、海軍は傍観、空宇宙軍はこちら側についたのは大きかった。
 陸軍でレドニル・キサカ准将率いる空挺師団も此方に付いた時点で戦局は決まった。
 既にマスドライバーカグヤ二号を押さえ、首都の包囲も完了している。
 此方はオーブ軍だけで十分余裕がある。 ついては余剰戦力を増援に、オーブ軍の補修機材とMS、人員も送る。 総司令はその為に呼んだのだ』
状況を説明し終え、一呼吸置くとミナはその場にいた全員を見渡した。
把握できたか確かめているのだろう。
「サハク殿、増援は有難いのですが……」
僅かに言いよどみながらイツクシマ艦長が口を開く。
『スパイか……』
「はい」
ミナの言葉に、苦み走った表情を見せるイツクシマ艦長。
緒戦における、艦隊の4割が敵側に付いた事を未だに気に病んでいるのだろう。
イツクシマ艦長の言わんとすることを表情で察したみなは口元を真一文字に引き締める。
「それともう一つ。 現場としては、此方に送るのは最低限小隊レベルでの連携が可能な、出来れば空間戦闘での中隊レベルで運用可能な部隊を送っていただきたいのです」
考え込むような仕草をとるミナに、オシダリは更に進言する。
『……了解した。 それらに関しては私に一任してもらいたい』
ミナにしては珍しく言葉を選びながら、目を細める。
「「はっ!」」
オーブ式の敬礼を返す二人。
『さて……我が社の増援はプラント出身者を中心としておく。 その方が適正面から良いだろう。 上手くコントロールするように』
ジャンとエドを見ると口元の笑みを浮かべるミナ。
PMCミハシラのプラント出身のコーディネイター、つまり現政権が気に入らずザフトを辞めたザラ派、デュランダル派を大半とする人員はコーディネイターの例に漏れず個性的で癖が強い。
しかも、今回は故郷の奪還、感情的になり、先走る可能性は大。 要は腕は良いが言う事聞きやしねえってことである。
「はぁ……りょーかいです」
「了解しました」
こちらに丸投げされると言う事は信用されているのか、あるいは面倒臭いだけなのか。
コーディネイターの扱い辛さを理解しているジャンとエドは額に皺を寄せ嫌な顔をしてみせる。
『私は首都を開放しても暫くは動く事は出来ない。 よろしく頼むぞ』
「それで、その後はどうするつもりなんです?」
何気無い口調で言葉に何の感情も乗せずにシンが呟くようにミナへと問い掛ける。
問題なく終る筈だったミーティングが、シンの直球で踏み込んだ発言によってその場が凍りついた。
『そうだな。 かねてよりの我が野望を果たす。 首都を抑えた後政治、軍事機能を掌握。
 オーブ全域を制圧し、言うまでもなくアスハの小娘、カガリを廃し、私がオーブを治める』
シンの問い掛けにミナの表情が変わる。 笑みなのはそのままだが、先程の楽しそうな笑みとは明らかに違う。
ここ暫くは見せなかった、全てを見下す自分以外のものを無価値と断ずる冷笑。
761MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:50:28 ID:???

ミナの言葉にオシダリとイツクシマ艦長が殺気を帯びる。 二人はアスハ派でこそないが国を支配するなどと宣言され、面白い人間はいないだろう。
エドとジェーンは不愉快そうな顔を見せ、ジャンは腕を組みシンと二人状況の推移、ミナの言葉の続きを待つ。
『……などと世迷言を言ったら、この場の全員、そしてシン。 お前を敵にまわす事となるのだろうな』
引っ掛る奴が可笑しくて堪らない。 とでも言いたげな悪戯めいた笑みを見せるミナ。
オシダリとエドはやられたと額を押さえ、ジャンとジェーンは呆れた様に苦笑を、イツクシマ艦長は見るからに不機嫌そうな顔をして見せた。
「ええ、勿論です……でも、そのつもりは無いんでしょう?」
シンはこめかみを引き付かせ、苦笑いをするが顔は笑っていない。
言葉の節々から、ほんとしょーがねーな、この人。 と言わんばかりの雰囲気が漂っている。
『三大エースとオーブ軍、ミネルバの鬼神を相手に大立ち回り……それもそそる物があるのだがな。 やれやれ、タネが分かっては笑い話にもならんか』
「冗談にも言って良い事と悪い事があるのが分かりませんか!」
反省する素振り等欠片も見せず平然と言い放つミナに声を荒げたのはイツクシマ艦長である。
「落ち着けよ、お前が落ち着かなくてどうするよ」
『戯れだ。 反省はしている、許せ(……時期尚早だったか。 まぁ良い、“今の”オーブにそれほどの価値はない)』
殊勝な態度で頭は下げるが、口元が僅かに緩んでいるのをシンは見逃さなかった。
絶対反省してないな、この人。 内心思いつつミハシラ構成員+1は深々と溜め息をつく。
「そんな事ばっか理言ってると、小皺がまた増えますよ。 自分で思ってるよりも若くないんですから」
『む……!』
思わず目じりを押さえてしまったミナにしてやったりと勝利の笑みを浮かべるシン。
「ロンド殿、一つお聞きしたい事があるのですが、よろしいですか?」
オシダリはおずおずと口を開く。
『ご家族の事であれば、既に身柄の保護は済んでいる……』
まだ少し皺を気にしながら、手元のリストに目を通す。
案外気にしているらしい。 
「そうですか、良かった」
家族の安堵にオシダリの目が輝く。 イツクシマ艦長も満更ではない顔をしている。
『特にオシダリ三佐の奥方には前線指揮迄してもらい……』
「ちょっと待って下さい! リンナの奴MSに乗ってるんですか!?」
淡々と告げるミナに思わず吹き出しながら突っ込むオシダリ。
「リンナ? リンナ・セラ・イヤサカか?」
「噂のレヴンワース隊の女性ドラグーン使い?」
 ジャンやジェーンもその名は聞いたことがあった。

元オーブのコーディネイターで統合開発局でテストパイロットとしてプロヴィデンスザクに搭乗していたが、パイロットとしての能力を買われ、メサイア攻防戦ではザフト、レヴンワース隊所属で参加。
第2世代ドラグーン・システムの使用で、身体に負担がかかりながらも、多大な戦果を上げた。
その後はオーブへと戻ったという話だったが。
762MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 00:52:20 ID:???

「そうだ! うちの嫁だ! ……一体何やってんだ」
メサイア戦役の後、リンナと再会したオシダリはなんやかんやの大騒動の後、何とかよりを戻す事が出来ていた。
『ああ、シン。 ムウ・ラ・フラガ三佐より言伝がある』
頭を抱えるオシダリを華麗にスルーして、ミナはシンへと目を向ける。
「……人に言伝とは良いご身分ですね。 本人は何してるんです?」
名を聞いた一瞬でシンの表情が強張る。
『AAと共に前線に立ち、首都開放の指揮を執っている。 だが会わせる顔がないそうだ』
「そりゃあ、そうでしょうね」
皮肉と敵意の混じった言葉と共にシンは鼻を鳴らした。
『まぁ、とにかく伝えるぞ。「すまなかった……許してくれとは言わない。 贖罪ができるとも思わない、だが、それでも俺に君の代わりにオーブを守らせてくれ」 だそうだ』
心中でシンがこれ程の敵意を見せるとは珍しいと思いつつ、顔には出すことなくシンにムウの言葉を伝える。
無関心を装いつつもシンの反応を伺う。 
シンは奥歯を噛み締めながら険しい表情を見せていた。

何を今更言うんだ。 謝るのは“俺に”じゃない筈だ。 
もう済んだことだ。 喪ったものはもう戻ってこない。
シン・アスカの感情が怒りの声を上げ、理性がそれを宥める。
思考が浮かんでは泡の如く消えていく。
(俺は……)
俺は人を許すことなど出来る立場か? 俺はどれ程思い上がっている。 今までどれ程の人を手に掛けて来た?
思考の中へ沈んでいた意識が掌に爪が食い込むほど手を握り締めた痛みで元に戻り、シンの脳裏にステラとコニールの顔が浮かぶ。
(そうだ、俺は……!)
763通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 00:58:58 ID:???
間に合うか分からんが支援
764MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 01:03:16 ID:???
両手から力を抜き、深呼吸を一つ、呼吸を整える。

「返事を、伝えて貰えますか。 俺はアンタを許せない。 だから、生きて、生きて最後まで苦しみ続けろ。 楽に死ねるなんて思うな」
凡そ抑揚の抑えられた、感情が感じられない声。
『……ふむ、それで?』
僅かに眉を動かすと、ミナは続きがあるのが当然と言うかのように続きを促す。
「俺は……人の死は、嫌と言うほど沢山見て来た。 この手で命を奪いもした。
 今から俺が言うのは綺麗事だ。 だから、あえて言う。 生きてくれ。って ……そう、伝えてください」
シンは考え込むように目を瞑ると、一つ一つの言葉を区切りながらゆっくりと感情を込め、口にする。
其の場の全員の心に響く物があったのか、一瞬其の場が静まり返る。
『確かに伝えよう。 話は以上だ。 それぞれの職務に戻ってくれ……ああ、シンはここに残れ』
沈黙を打ち壊すようにミナの凛とした声が響き、それを合図としたかのようにシン以外が立ち上がる。
「はぁ……」
ミナの急とも言える言葉に気の抜けた返事を返すシン。
「それでは、お先に失礼する」
「説教か? 我慢しろよ」
「頑張りなさい、シン」
「いずれ機会があればゆっくりと話そう」
「次は火、忘れんなよ」
各々好き勝手な事を言いながら退出して行く。

「……それで俺に話っていうのはなんです?」
全員がいなくなったのを見届けるとシンは単刀直入に切り出す。
『大した事ではない。 今回の契約についていくつか確認するだけだ……来たようだな』
ミナの言葉に入り口へと振り向く。
そこには見覚えのある銀髪の男と見覚えのない女性がいた。
765MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/01(火) 01:07:08 ID:???
今回は以上です。
すみませんさるさん引っ掛っちゃいました。 >>763支援感謝します。
戦闘シーンないとなんか間延びしますね。 
ご感想ご批評等ありましたらお願いします。
766通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 01:13:13 ID:???
MOR氏、乙です!!!

最高の決戦兵器……そんな見方もあったのか

> 謝るのは“俺に”じゃない筈だ
この戦いが終わったら是非、直接伝えて欲しいですね

これからも楽しみにしてます。がんばって!
767通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 01:16:11 ID:???
ムネオと火事場泥棒はもっと酷い目にあっていいと思う
768通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 02:00:28 ID:???
乙です!
さりげなくいたミストさんに吹いたww
シン、その気持ちよくわかるぞ。
769通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 08:52:09 ID:???
MOR氏乙 ざっと見直しても文章がすっきりしてきました。執筆頑張ってください!!!

それにしても
「 欠 陥 機 じ ゃ な い か ! 」
「人聞きの悪い! 決 戦 兵 器 と 呼 べ ! 」
「最高傑作じゃなったのかよ! アンタって人は!」
久々にワラタ
770通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 09:07:32 ID:???
最近王道というかそんなシンが多いな。

嫌いじゃないが、GSC氏とか平和の歌氏のシンがこいしいな
771通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 10:30:18 ID:???
MOR氏、投下乙です。戦闘がひと段落して主任やミナ嬢との会話がテンポよくスラスラ読めましたわ

しかし、欠陥機と決戦兵器は紙一重か・・・まぁ、間違っちゃいないよな?と感じてしまうのはこのスレのマッドな人たちに毒されているせいなのだろうか?
主任、もっとやれww
772通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 14:01:28 ID:???
この主任やGSC氏の研究員とかとは本当にいい酒が飲めそうだw

…あれ? このスレの技術者連中が共同で開発したらラクシズどころか羽根鯨とか使途とも互角以上に
戦えるのが出来るんじゃね?
773通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 15:49:56 ID:???
>>773
(そんなSAN値直葬な機体で人類を守ることに意味はあるのか……?)
774通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 15:56:34 ID:???
ちょっと考えてみた

…なんか月と同サイズのプランAが残像伴うくらいの速さで飛び回って股間の炎獅子剣とハラキリブレードを
振り回し始めたんだが…あれ、SAN値がガリガリ削らr
775通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 17:12:51 ID:???
たとえバスターマシン三号を胴体としたプランAGITΩでも作り得ようが
絶壁盆地の稟議が下りない限りは何一t
776通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 17:52:49 ID:???
>>775
他の部署から少し借りたり、ダミーや片手間のプロジェクトを立ち上げて本命の為の予算を捻出すれば問題ない。
最悪、装甲を薄くして経費削減すれば良いのさ。

後、ふと気になったんだが、MORのマッドは主任じゃなくて、ヴェルヌの局長じゃね?
777通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 20:28:30 ID:???
いつぞやのインパさんに病弱設定追加か?
778通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 22:28:53 ID:???
>>774
デススターのようなプランAを想像しちまったw
779通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 22:41:00 ID:???
超銀河Gガイザーまたの名をシベリア平原
780通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 23:06:44 ID:???
ああ! >>779がシベリア送りに!

しかし、ふと>>777みて思ったんだが正面装甲僅か5cmのインパルスエクシード(の精霊?)はバインバイン。
って事は、お嬢様が貧乳なのはGカイザーの装甲が厚い所為じゃないのk

781通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 00:17:38 ID:???
三ヶ月ばかり乗り遅れたけど気にせず投下

幾つもの世界を旅し、いよいよ最後の世界へと向かおうとする首領。
移動手段である事務所のカレンダーを最初の世界―GSCTの世界で出合ったシンが捲るが…。
エターナルを正面から捉えた図柄を描いた絵が落ち、新しく現れた絵、それは―
「え?」
「なんだ、これ…!?」
「ほお、いよいよってことか」
赤い目の少女とGSCTのシンが驚愕に目を見開き、重役椅子に腰掛けた首領がサングラス越しに不敵に笑う。
表れた絵には、荒野の中央に立つオーラを纏った首領の機体と、それを取り囲む逆シンスレの数々の作品の主役機が描かれていた。

そして辿りついた世界。
そこは、逆襲のシン・アスカでこれまでに生み出された世界が融合し、モビルスーツ、キャラクターが生存をかけて争う世界だった。

その世界で丁度起こっていた戦闘――獅子の世界と因縁の世界のステラ、シンとその関係者たちによるもの―をどうにか終らせた首領。
だがその直後、今度は赤鬼の世界が融合され、傭兵アカオニを初めとする何人かが獅子の世界のパイロットと戦闘を始めてしまう。
首領の介入も及ばず、結果的に双方痛みわけで終った戦闘の直後―
―またもや何者かが現れ、獅子の世界のプラントの女王と結婚式を挙げると言う。
娘ステラを説得し、式場に乱入した首領の目に映ったその男は。

「アスラン…… お前は!」
「ここであったが百年目だ、首領・アスカ。俺の晴れ舞台を邪魔する気ということか」
タキシードを纏った禿頭の男―-ここ幾つかの世界で、首領の前に立ち塞がった大ラクシズの大幹部、アスラン・ズラ。
首領はMSに乗り込み式に参列していた一般人を皆殺したズラに立ち向かう。
続いて式場に突入した紅いディスティニーとの連携で獅子の世界の女王を撃破することに成功するが。
「俺は更なる力を手に入れ、世界にとって最も役に立つ騎士になった――これがその力だ!」
ズラの叫びと共に世界が震える。
そして……悲鳴を上げて消滅する因縁の世界の住人。
ズラは言った。今度こそ、世界が一つになると。
一瞬の隙を衝き、赤い瞳の少女を攫い手紙を投げつけ離脱して行きながらズラとを呆然と見つめる首領に、背後から声が掛かる。




782通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 00:19:25 ID:???

「首領……やはりお前は……世界の破壊者だな」
振り向く首領。
真後ろに立っていた包帯塗れの男が、ニヤリと笑った。
「何を、言ってる?」
「黙れ。お前さえ居なければな……俺は因縁の終わりのシン。本物のな」

因縁の終わりのシンに圧倒され、意識を失い倒れた首領。
GSCTのシンが事務所へと運び込み介抱しようとするが。
立ち上がり、這ってでも指定された場所へと赴こうとする首領に引き摺られていく。
途中、傭兵アカオニとステラ、何故か居た大和 綺羅も合流し、指定された場所へと辿りつく。

そこで待っていた物は、これまでの旅路で首領がそれぞれの世界のシンと協力し撃破してきた強敵たち。
アシャ、ストライクフリーダム、ケルビックフリーダム、インフィニットジャスティス、Ωインフィニティ、IJPKAE……それら諸々の機体を、
それまでの旅で得た力と技を持って撃破していく。
そして首領の機体の必殺の一撃が最後のストライクフリーダムを吹き飛ばし、爆火に変えた瞬間―
『終わりだ首領! お前もこの世界も!』
―上空で推移を見ていたズラが、必殺技の直後の隙を突いて襲い掛かった。
まともに身動きもとれず、直撃するかに見えた一撃。
783通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 00:20:08 ID:???
「首領ッ!」
横合いから突っ込んできたGSCTの世界のディスティニーUが、首領の身代わりになった。
胸部を貫通した一閃に倒れ付すディスティニーUを一瞥し、再び攻撃態勢に入るズラ。
『フフフ、フッリーダムッ―』
『ドドド、首領ォォン―』
『―ファイナルアタックライド!』
そのコクピットを怒り狂った首領と大和の合体技が貫く。
「……俺は、また、世界にとって最も役に立つ騎士に―」
ズラの最後の言葉は、爆音に飲み込まれた。
「終った、のか……シン!」
慌てて倒れたディスティニーUに駆け寄り、接触回線を開こうとする首領。
だが、その通信にGSCTの世界のシンは答えない。
『首領、駄目だ、彼はもう……!』
叫ぶ首領の機体の肩にフリーダムの手を置いて、物悲しげに言おうとした大和の言葉が止まる。
首領と大和を除く、この場に立っていた機体。アカオニのグフクラッシャーとステラの機体が突然赤く輝き、二人の悲鳴と共に消滅したのだ。
『何だ……? どうなってる……』
「上から来るぞ、大和ッ!」
首領の叫びと共にデスティニーUを掴み、回避行動をとるフリーダムと首領の機体。
その直後、一瞬前まで彼らが立っていた場所に、膨大なエネルギーが叩き込まれた。
784通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 00:22:27 ID:???
『言ったはずだ、首領。お前は破壊者だと』
因縁の終わりのシンの声と共に、上空から赤いデスティニーが降りてくる。
続けてエンデューリングジャスティス、ディルヴィング、イクシードインパルス、ネロブリッツVなど、各作品のシンの愛機が次々と舞い降りる。
包囲され、後が無くなった首領をはるか彼方から見つめる男が居た。
被っていた銀色の仮面を放り投げ、長い金髪を風にさらす若い男。
「首領……本当に、この世界がお前の墓場になるということだな……」
そして、追い詰められた首領を見る目はもう一つあった。
……首領の足元、機能を停止したデスティニーUの中に。
『首領。そんなにこの人を生き返らせたいのですか。でしたらその望みを叶えてあげましょう。ただし、“英雄”シン・アスカとしてですが』
何者かによっていつの間にかデスティニーUに仕込まれていたAIが、冷淡でありながら嘲笑を含んだ声で言った。
そしてデスティニーUは起き上がる。
そのパイロットを“英雄”へと変質させて。
自分を狙い起き上がったデスティニーUを見て、首領が俯く。
その目に絶望と悲哀を滾らせて、ディスプレイをにらみつけた首領が叫ぶ。

「そうか……なら、俺が全て破壊してやる!」
 
首領の絶叫と重なるように、首領の機体が輝いた。



続きは劇場で……

ドォン!

誰も知らない首領の最後の戦いが、ここにある。

首領「俺が、お前を倒す!」

劇場版、首領・アスカ VS オールシン・アスカ

首領・アスカ、最後の姿。


限定前売り券で特製シン・アスカポスター、設定資料集、詳細プロフィール(身長、年齢、趣味、好みのタイプなど) がもらえるキャンペーン実施中



悪乗りした。すまん。逃げる
785MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/02(水) 01:45:25 ID:???
大和 綺羅とか前に投下されたのを踏襲してるのが芸が細かいですね。
いいぞ! (他の書き手さんの許可が取れたら)もっとやれ!
786通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 02:51:02 ID:???
ちーっす!流れをd切ってグゥレイト炒飯便参上!
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1251122919/953の732
        /巛 》ヽ
       ヾノ"~^ヽ,^     
        リ;´∀`)ヽ・゚。・゚/
        .O┳ つ  ̄   四ヶ月前の依頼で、エミュ子宛てに半炒飯一丁!
        ( ∩⌒)     香りと食感を忠実に再現したデータ付きだw
        (__| |∪:...
          ∪=::::::    遅くなった詫びに海老シュウマイも付けとくな! つ[υυ]

そんじゃお邪魔さん〜
787通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 04:55:26 ID:???
>>781
GJGJ!
映画公開後も何かありそうだな…
>>785-780
この真夜中なら言える!
最終兵器を起爆させるためにGカイザーの胸部装甲を
モビルトレースシステムで引っ剥がしたところでお嬢様のアレなナニじゃあ
サービスサービスにも何にもなりますまい!

…バ、馬鹿な…私は、私は必ず生き延びてッ……
788通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 11:32:19 ID:???
ナンかコレ思い出した

http://www.almostdeadbydawn.com/dcd16.html
789通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 14:43:39 ID:???
イメージ改善のためアズ子がハム子の真似を始めますた

メイド服アズ子「片手でヒネる!」
790通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 15:33:07 ID:???
白ビキニアズ子「やくしまーっ!」


こうですかわかりません
791通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 15:36:13 ID:???
ハム子と聞いてブシドー的な何かを連想したけど多分違うよね
792通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 16:06:25 ID:???
シンと一緒にお手上げ侍をするアズ子。新しい。惹かれるな
793通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 16:43:43 ID:???
…しかし、ハッピーエンドな番長ならともかく、キタローポジなハム子だろう?

どう考えても氏亡フラグ満載でエレボスのアレなんだが、アズ子に不満は無いのだろうか…
794通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 17:08:45 ID:???
大丈夫。いざとなったら某ホワイトロングが身代わりになってくれる。某スレ的な意味で。
795通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 17:13:24 ID:???
やる夫スレネタまで持ち出すのは流石に自重したほうが
796通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 17:17:52 ID:???
スマン。分かると思わんかったんだ。
797通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 20:31:50 ID:???
>>796
ホワイトロングでわかるよ…
798通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 21:26:12 ID:???
逆シンコミュ
愚者:シン
魔術師:
女教皇:大公
女帝:ラーメン女王
皇帝:ミナ
法王:
恋愛:
戦車:七子
正義:
隠者:大姉
運命:エミュ子
剛毅:しっぽ
刑死者:タリアの息子
死神:
節制:ワカメ女子大生
悪魔:お嬢様
塔:守銭奴シン
星:
月:
太陽:研究員
審判:
永劫:
宇宙:

案外埋まらないもんだ
799通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 21:30:56 ID:???
>>798
恋愛:コニール
正義:凸
この辺り追加で
800通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 21:37:22 ID:???
法王:マユ
死神:英雄シン
とかかね?
801通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 21:41:58 ID:???
魔術師:アスラン(否凸)
802通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 22:15:08 ID:???
審判:クレハ
あたりでどうか?
803通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 22:36:20 ID:???
となると宇宙:ステラか?
804通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 22:48:35 ID:???
原作からのキャラがほとんどコミュ非対応ってのが
本来のシンの孤独を感じるのぉw

順当にいけばヨウランあたりが魔術師かねぇ
星は名前的にステラかと
レイは・・・太陽?(元ネタ的に)

審判はラクシズ討伐隊、とでもして
宇宙に目覚めたらシンは何を為すだろう・・・
命の答えは、平和への回答か、または復讐の成就か
それとも・・・・・・
だがここのシンなら納得できる答えを得れるはずだ
805通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 23:07:42 ID:???
その前にシンの内なる影はどんなもんよ?
キラだったら「周囲を見下す高慢ちきなキラ」
凸なら「自己愛に満ちたカマ凸」って感じと思うが
806通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 23:41:45 ID:???
「憤怒と憎悪に染まった孤独な復讐者」
「戦争を、自分のような人間を無くすために戦い続け、自分のような人間を増やし続ける自己矛盾に気付かない盲目の徒」
って感じじゃね?
807通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 00:07:13 ID:???
凄く……厨二臭いです……
808通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 01:55:06 ID:???
識ってるか?
メガテン系ネタに、「厨二病」は誉め言葉なんだぜ…?

ともあれおまいらソロソロ自重…

なんつーか、このままじゃ『SEED‐PELSONA』スレ建てて移動しろ的な流れになっちまいそうな悪寒が…
809通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 02:27:16 ID:???
インパルスやデスティニーの使う武装の神がペルソナとしてシンに憑くんですね、わかります

不動明王あたりかねぇ・・・。
810なんとなく:2009/12/03(木) 11:18:57 ID:???
だれもいない だれもいないな?投下するなら今のうち
811なんとなく:2009/12/03(木) 11:20:45 ID:???
前回までのあらすじ

マーズさんは静かに焼肉を食べたい

25話

「よし!!原稿も上がったから焼肉で打ち上げだ キョシヌケども!!」
「「「ごちになります 先生」」」
一つの戦いが終わった
男たちは戦いに疲れた体を癒す為、
明日への活力をつける為、
そしてまた戦いの日々へとその身を投げる為、
約束された地へと足をむける
その約束された地 その名前は・・・
「すみません、予約していたレイ・デュランダルですが・・・」
「あ、はい、いらっしゃいませ 『炭火焼肉 茂羅視夢』にようこそ」


テテテテテーン テレレレテテテテテン
ここはどこかのお城の謁見の間
「おお、勇者ルナマリアよ 妹のマシンガンボディブローで死んでしまうとは情けない」
見事に王様って感じの王様がルナマリアに語りかけてきた
「もう一度、極上カルビを食べるチャンスをやろう」
そして気絶していたルナマリアは目覚めた
「私がアイドル世界一ィイイイイイ!!」
ゴキャアン
「きゅう」
ルナマリアは起き上がった瞬間、頭を焼肉テーブルに強打してまた気絶してしまった
ーおお、ルナマリアよ・・・また死んでしまうとは情けないー (死んでません)

「・・・・何ですの今のは一体?」
「・・・・あー、その、なんと言うか申し訳ない」
812なんとなく:2009/12/03(木) 11:22:59 ID:???
「「「あー20姉さん(ねーちゃ)(姉)だー」」」
ついに焼肉屋で遭遇した首領一行とキラ議長一行
議長一行の中にNo20の姿を確認したチビーズは早速突撃を敢行した
「あらあら、チビたちに3姉さんまで・・・それに・・・何をしているのかしら1姉さん?」
その視線の先にはメイド服姿でもじもじしているNo1の姿が・・・
「その・・・内気なメイドって設定で売り出そうかと・・・」
「・・・やめてくださいね 1お姉様」
「・・・はい・・・」
後にNo1は語る あのNo3の目はヤルキ満々だった・・・と

「ねー20ねーちゃ・・・この色黒は彼氏ー?」
「20姉さん この有能だけど残念そうなのが彼氏ー?」
「20姉 こいつ稼ぎはよくても迂闊そーだけどそこがいいのー?」
「グハァ!?」
「きゃああ!!しっかりしなさいです この残念迂闊色黒マズ炒飯!!」
「「ちょ、あなたそれ 止め」」
チビーズの的確な攻撃でディアッカがクリティカルヒットを受けている
姉妹たちの感動の再会の横では再び因縁の対決が始まろうとしていた

互いに火花を散らす首領・アスカとラクス・クライン
そこには一流同士、芸能人特有の目に見えざるオーラが立ち込めていた
「見える、見えるわ、お兄ちゃんとラクスさんの背後に巨大なアフロのヅラと丸いボールみたいなロボットが!!」
「あー、私はそういうのはわからないなぁ・・・ずずず」
「あ、この杏仁美味しい♪」
なにやら興奮しているマユとは正反対にコニールは我関せずとお茶をすするコニール
そしてデザートに満面の笑みを浮かべるヒルダさん
813なんとなく:2009/12/03(木) 11:24:07 ID:???
〜♪悪霊退散 〜♪悪霊退散 〜♪妖、物の怪、困った時は〜・・・ピッ
「はい、アスカ芸能事務所・・・ああ、これはいつもお世話になってます」
「メイリンちゃん、今の電話は?」
「ああ、社長に出演の依頼が来ましてマーズさん、半丁博打さんスケジュール空けれます?」
「私はチンチロリンじゃありませんよ ええとですね・・・」
焼肉を焼きながら事務もこなす事務員たち

「ご飯3、焼き野菜3、そしてたっぷりたれをつけたウィンナー数本 これ最強だよね」
なにか妙などんぶりを作っているキラ議長
「うーん、ビビンパ、ユッケもいいんだけど・・・冷麺も・・・」
まだ注文に悩んでいる優柔不断な元艦長

「おふうう・・・まっててキラ 今僕のウィンナーを焼いて君の口に」
鉄板の上で全裸で寝転がるデコっぱち変態・・・

「「「「「「「「「「「「「「!!!!!!アスラン(大姉さま)!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」

その瞬間にお店の床がぱっくりと割れて全てが地下へと飲み込まれたのだった


                最終回 前編 に続く
814なんとなく:2009/12/03(木) 11:25:11 ID:???
と、言うわけでして皆様に応援して頂いた 首領シリーズも
次回から最終回シリーズに突入します 12月中に終わる事を目処に書いています
もうしばらくおバカな話にお付き合いして頂ければ幸いでございます
815通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 15:33:58 ID:???
GJ しかし収拾つくのかこれw
816通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 16:33:35 ID:???
誰でもいいからシンが主人公の種を作ってくれ〜

綺麗なシンが俺は見たい

817通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 17:23:19 ID:???
まずキラを本当に戦う事なんてとても出来ないような精神喪失状態という設定にしてシンに会わせよう
勿論最初は激昂するだろうが、そんな状態の相手を殺す事など出来ないシンは
キラの胸倉を引っつかみその不甲斐ない姿に激しい憤りをぶつけてその場を立ち去る
そしてそこからキラが復活…
あれ?これってまんまZのカミーユとアムロだな?

結論! つまりZをまんまパクればお(ry
818通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 18:36:12 ID:???
>半丁博打さん
原型から遠ざかりすぎて
しばらく本気で名前思い出せなかったですよ!?

ああ、最終回シリーズかぁ
振り向けば何もかもみな懐かしい・・・
819通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 23:18:37 ID:???
>>なんとなく氏
相変わらずのカオスっぷり乙ですww

アフロとハロのスタンド出している二人はともかくとして、デザートに満面の笑みを浮かべるヒルダさんにときめいてしまった俺は・・・
820通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 02:10:53 ID:???
うん?鉄板凸はオリジナルだとして…セリフからして体元に戻ってないか?
821通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 16:54:05 ID:???
>>816
それなら種アフターのここよりもIFスレとかクロススレのほうが良くないか?
822通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 17:52:29 ID:???
しん・あすかじゅうよんさいか……
823通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 19:37:20 ID:???
>>814
おまえな〜
何の脈絡もなくこんなスレ立てんなよ
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1259921045/l50
824通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 20:12:41 ID:???
>>823って>>816への安価ミスだよな・・・・・・?
まぁ気持ちはわからんでもない。
リヴァイブみたいなダークヒーローものssを期待してたら、なんだか巨乳好きがGカイザーに踏み潰されるスレだったんだからな
825通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 20:13:42 ID:???
>>823
なんでなんとなく氏に言うんだ?
826通常の名無しさんの3倍:2009/12/04(金) 20:13:49 ID:???
この程度のカオスであたふたしてちゃこの先生きのこれない
827中身:2009/12/05(土) 21:24:30 ID:???
規制に巻き込まれたらしく、こちらに投下出来なかったので避難所に投下しました。
何方か代理投下お願いします。
828通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:32:51 ID:???
中身氏かい? 一週間で投下とか、早い、早いよ!? 
とりあえず代理投下いきます。
829通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:35:21 ID:???
歌姫の騎士団が敗北した事実は、ヤキン・ドゥーエVの司令室にも直ぐ様伝わっていた。
しかし気落ちしている暇など許されない。それは全員の共通認識であり、司令室は先程と同じ喧騒を取り戻していた。
歌姫の騎士団が撃破されたからといって戦闘その物が終わる道理は無い。
戦っているのは彼らだけでは無いのだ。
部屋の中央に座る司令官の肩には、万を超える兵の命が乗っているのである。
それこそ、司令席の足を折ってあまりある重さが、である。

「司令、どうしますか?歌姫の騎士団が撃破されるのは予想外でした。包囲も崩れてきています」
「そうだな」
横から参謀が、各所から集まってくる情報を取り纏めて司令に耳打ちする。司令にもそれは分かっている。
参謀の言う通り、歌姫の騎士団が撃破されたのは予想外だ。
いけ好かない連中であったが、あの柔和な薄皮にプライドの塊を隠す彼らが敗れるとは。

「やられたなぁ」
「司令?」
「普段から存在感が頗るあって、腕も自信も超一流。そんな奴等と共に戦ったら、兵達はどう思うか分かるか?」
「華やかなエースの存在は、我ザフトにとっては他の軍以上の意義があります。
司令官は安心して指揮が出来、兵は士気が鼓舞される」
参謀の模範的な解答に頷くと、彼の方に顔だけ向ける。

「その通りだ。ザフトにとって、エースの存在は勝敗を決する重要なファクターに成り得る。
実際、歌姫の騎士団が撃破されてからの我艦隊の動きは頗る鈍い」
「では・・・」
そう、エースの撃破は勝敗を左右する。今回の戦闘のMVPを決めるとしたら、
間違い無く彼らに勝利したパイロットにその栄誉が贈られる事だろう。しかし、予想外は他にもあった。
1つはSOCOMの高い士気である。
造反の理由は知らないが、ラクス・クラインと違ってキラ・ヤマトは口が上手い男では無い。
国に造反するという事は、祖国を捨てる様な物である。そんなネガティブな理由を背負って戦う兵を鼓舞するのは至難の業である。
狂信者の集団ならば楽であるが。
しかし、SOCOMはその性質上主義、信仰に染まり難い人間が配属されている。
即ち、前者とは全くの逆なのである。
だからこそラクス・クラインに反旗を翻せるとも言えるが、
そんな集団をキラが言葉で鼓舞出来るとは思えなかったのだ。
830通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:36:01 ID:???
支援
831通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:37:34 ID:???
しかし、その謎は2つ目の予想外が答えになっているのかもしれない。
陣形を見れば分かる事だが、今現在包囲が破れそうなのは、包囲の外側から強襲してきたMS隊による所が大きい。
SOCOMの中でも選りすぐられた者達なのだろう。しかし、何もそれだけでボロボロにされる程司令官が育てた防衛艦隊は脆くは無い。
しかし、2つ目の予想外がその想定を打ち砕いた。

外側から攻撃しているMS隊とは真逆、ヤキン・ドゥーエV側の防衛艦隊がほぼ1機のMSによって完封されているのである。
キラ・ヤマトの駆るフリーダム。
司令官である筈の彼が敵の矢面に立ち、後方の艦隊への攻撃を許さない白き守護天使。
周りにMSが数機いるだけで、他のSOCOM艦隊は後方をフリーダムに完全に任せているのだ。
その完璧なまでの任せっぷりは、キラ・ヤマトがSOCOMで1番信頼されている者と認めるには十分過ぎる物だった。

包囲の戦法は、敵軍を文字通り四面楚歌にする事こそが最大の目標である。三面楚歌になっては意味を成さないのだ。
当然、その分SOCOM艦隊の負担は減って包囲を破る原動力となっている。

「・・・新造艦の発進準備は出来ているか?」
「使いますか、あれを」
「いや、使わん」

起死回生のカードをやっと切るかと思っていた参謀は、司令官の言葉に意表を突かれた様な顔をする。
「本国から許可が下りていないからですか?貴方らしくも無い」
「ふん、お前のそういう物言いが好きだぞ。それでこそ、ワシの後釜を任せられる」
1番出来の良い弟子は、師の不穏な言葉に珍しく感情を顔に出す。

「どういう・・・事でしょうか?」
「中佐には、新造艦の艦長として本国に帰還してもらう」
「なっ!?」
普段けして表情を崩さない参謀もこの時ばかりは動揺する。納得出来ないと、司令官に詰め寄った。
「何故ですか!?あれを使えば、まだ挽回は可能です!撤退には早すぎる!」
声を荒げる参謀を初めて目にした司令室の面々がこちらに振り返る。その顔には一様に不安が張り付いていた。

「お前もまだまだ青いな。指揮する人間は、闇雲に声を荒げるもんじゃない。
それと、撤退は何も早すぎやしない。大局はもう決してるんだ」
司令官の決定的な一言に、司令室が凍り付く。その中で司令官は淡々と言葉を続けた。
「ここで無暗に足掻いてあれを失うんじゃ、本末転倒だ。腕を守る為に、頭を犠牲になんか出来ないんだよ。
SOCOMの性質から言って、降伏した者をどうしようって事は無い筈だ。
大局が決した今、ワシの考えるべき事は兵を生きたまま家族の元に帰す事だ。
それに、多大な犠牲を出してSOCOMから本国を守ったからといって、そこで終わりでも無い。
その時点でプラントが致命的に弱体化していたら、連合が黙って見逃す筈が無い」
久々の師の講義に、参謀は沈黙以外の返しを思いつかなかった。

832通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:38:37 ID:???
紫煙
833通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:40:06 ID:B6aXPEJ7
そこで重要なのがあれなのは、お前も分かっている筈だ。ここが降伏する寸前に、
新造艦をラクス・クライン議長の元に届けろ。それがプラントを救う事になるんだ」

「ならば、司令が!」
「トップってのは、責任を取る為にいるんだ。降伏した後ワシがいないんじゃ、
兵達が何をされても文句は言えんからな。だから、ワシが1番信頼するお前に任すんだ」

「司令・・・」
司令席に座る巨躯が、艦と運命を共にする艦長のそれに重なり、参謀は言葉に出来ない悔しさに拳を握る。
ザフトの次期総司令と言われながら、結局は見ている事しか出来ないのかと。

「・・・分かりました。アベル・オーランド中佐、新造艦と共に本国帰還の任に就きます!」
悔しげな顔をしながらザフト式の敬礼をする弟子が、任務を果たす為に司令室から出ていく。
これが最期かも知れないという事を、彼は知っているのだろう。

指揮をする人間はけして自軍に悪影響を齎す様な表情を見せてはならない。私情を挟んではならない。
常々そう言ってきたのだが、それを完璧にこなせる者は中々いない。
出来の良かった彼でさえ、無表情を貫く事が精一杯で、兵を安心させる事は頗る下手であった。
だからこそ、出ていく瞬間に見えた頬を伝う物を、司令官は頭の隅に追いやる。

「よし、降伏する事が決まったからといって、まだ気を緩ませるなよ!中佐がヤキンの裏口から本国へ向かう。
この距離なら、敵もそれに気付く筈だ。しかし、1艦たりとも通すな!ザフトの意地を見せろ!!」
「了解!!」
この瞬間から、防衛艦隊の戦いはヤキン・ドゥーエV防衛から、新造艦脱出までの時間稼ぎに移行していった。

『大佐!ヤキンの向こう側、我々の反対側に大型熱源を確認・・・、大きい・・・これは!?』
「どうしたの!?」
歌姫の騎士団撃破の報を聞き、一安心していたキラの耳にまたも未確認情報が飛び込んでくる。

『大佐、これは戦艦だ!例の新造艦と思われる艦がプラントに進路を向けている』
オペレーターの要領の得ない言葉にイラついたのだろう。同じ回線からイザークが報告を寄越した。
「大きさは?」
『・・・熱源の大きさは、ミネルバ級の2倍以上!しかも速い、船速はミネルバ級と同等です!』
「そんな!?」

ヤキン・ドゥーエV突破のついでという感じで、あまり重要視していなかった新造艦が、そんな化け物だった事にキラは動揺する。
プラントの次期旗艦である新造艦、としか情報が無かったとはいえ、これは大きな誤算であった。
戦闘に参加させずに、この戦況で脱出させるとなると、プラント防衛の切り札と成り得る戦力、という可能性が高い。
追撃に向かうべきだが、SOCOM艦隊にも多大な損害が出ており、新造艦を追える程損傷が少ない艦は殆ど残っていない。
834通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:41:21 ID:???
支援
835通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:42:42 ID:???
思案している間に、今度はディアッカから通信が入る。
『キラ、連中の陣形が!』

両足を喪失したゲルググイレイザーがフリーダムの横に機体を寄せた。正面にいた敵部隊が後退して行く。
キラのいる位置では分かり辛いが、戦場を俯瞰して見れば包囲網を解き、ヤキン・ドゥーエVに戦力を集めているのが分かっただろう。

こちらを殲滅しようと取られていた包囲網による攻撃的陣形から、防衛を主とした防御的陣形に艦隊を組み直そうとしている。
新造艦を守ろうとしているのは明白であったが、自分達にはそれを阻止する戦力は無い。
包囲網の中、艦隊の後方を死守していたフリーダムと他数機のMSの損傷は、最早限界に達しようとしていた。
全機が四肢の何処かしらを失っており、フリーダムもレールガンの弾薬は尽き、ビームライフルは銃身が焼き付いて使用不能、
ドラグーンも残り2基を残すばかりで、防衛艦隊を突破して新造艦を追撃するなど自殺行為の状態である。
SOCOM艦隊自体、防衛艦隊を壊滅させる事は出来たとしても、それに新造艦を追撃せよ、という条件が付いたら確実に被害が拡大する。


「・・・仕方ない。中佐、新造艦追撃は諦める。艦隊は残りの防衛艦隊を撃破して。但し、味方の消耗は最小限に」
『了解した。総員、敵艦隊と正面からやり合う。陣形をS32に変更!』
キラは気付いていた。新造艦を逃がすという事は、ヤキン・ドゥーエVを諦めたという事だ。
逆に言うなら、新造艦を逃がしてくれたら降伏するぞ、という合図でもある。
そう断する理由は、キラの師である司令官は次の戦いに備える事の出来る軍人であり、無駄な犠牲を嫌う人であるからだった。

「アレス、こちらのMSは殆どが限界だ。整備と補給がいる。
自力で着艦出来ない機体もあるから、緊急用ネットを用意していてくれ。今から向かう」
『了解!』
1番近い位置にいるナスカU級に整備と補給の準備をさせる。
飛び交う光が少なくなった戦場に漂う冷たい躯を背に、キラ達も後退を開始した。

ギャズの艦内、チューブに入った飲料水を飲み干すとシンは痛ましい姿になった愛機を見上げる。
その横には、レイヴンとナイトジャスティスが並んでいる。ウォルフガングと同様に、2機も相当なダメージを受けてここに収容されていた。

「でもなぁ、ギャズにはナイトジャスティスに応急処置を行う事も出来ませんよ?あの機体は使ってるパーツが特殊ですから」
「そこをなんとか頼む」
遅れて主戦場に到達した陽動艦隊の内、バデスとアイレスは既に主力艦隊に合流している。
ギャズはというと、流石に型落ちで他の艦と連携を取る事は難しい為、後方で待機していた。
ドラグーンに大型バーニアを捥ぎ取られたナイトジャスティスは、長距離移動が出来ずにギャズに収容される事となったという訳だ。

「無理です!パイロットには誤解している人がいるけど、メカニックは魔法使いじゃ無いんです。パーツが無ければ治せませんよ」
手を合わせて頼み込むアスランを、ヴィーノは無理の2文字で突き放す。

しかし、ヴィーノが無理と言うのも仕方の無い事だった。
ナイトジャスティスに使われているパーツは、内部がザフト製、外部がオーブ製と、彼の言う通りかなり特殊なパーツ構成をしている。
SOCOMは優秀な装備を世界中から仕入れて運用しているので、そちらでの修理は可能だが、
少し前までグフしか所有していなかったギャズにそれを要求するのは些か無理がある。

「オーブ軍中佐殿、後は俺達に任せてどっしり座って戦況を見てれば良いんじゃないですか」
836通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:43:48 ID:???
支援
837通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:44:31 ID:???
そんなアスランの姿が可笑しく、ついつい意地悪な事を言うシン。その横ではルナマリアが笑いを堪えている。
「・・・お前らもだぞ。特にシン!!」
「おっ俺っ!?」
「こっ酷くやられやがって・・・。この装備いくらするか、お前分かってるのか?」
「・・・すまん」

並んでいるMSの中で1酷い損傷なのはウォルフガングである。
武装を尽く喪失し、特殊兵装であるヴォワチュール・リュミエールも破壊されていた。
レイヴンも、ウォルフガング程で無いにしても損傷が酷い。バレットドラグーンは全損し、機体自体も所々被弾した後が痛々しい。

「でも・・・」
「無理か?」
「ここにあるMSでこの戦闘中に直せる機体は無い!全員大人しく座ってろ!」
しつこく絡む男共に嫌気が差したのか、他のメカニック達の方へ勢い良く飛んで行ってしまうヴィーノ。
メカニックの戦場に取り残されたパイロット3人は、ただチューブを啜るしか無くなってしまった。

「お前がしつこいからだぞシン」
「はぁ!?アンタが出来もしない修理頼むからだろ?」
良い歳だというのに睨み合う両者の間で溜息を吐いたルナマリアは、とりあえず2人の足を思いっきり踏ん付けた。
一拍置いて、男共の情けない悲鳴がハンガーに木霊する。

「何すんだルナ!?」
「痛いじゃないか・・・」
「2人共、さっき機体の中で聞いたでしょ?ヤキンはもう陥落寸前だって。なのに何でそんなに急ぐのよ?」
ルナマリアの言う通り、ギャズに着艦する直前、この戦闘が佳境に入った事を知らせる通信がプライスから届いていた。
もう強力なエースが暴れる局面は過ぎたのである。

「俺は、戦闘ってのは何時どうなるか分からないからと思って・・・」
「はいはい、何時もの病気ね」
「俺は・・・」
「アスランは言わなくても分かります。お友達が心配なんですよね」
口を開く前に言いたい事を言われてしまい、アスランは1人口籠る。
前線にはキラ、イザークにディアッカと旧友が揃っているのだ。
心配性のアスランに落ち着いていろという方が無理かもしれない。

「私達頑張ったんだから、一足先に休憩させて貰えばいいじゃない」
実際、ここにいる余所者3人の戦果は素晴らしい物である。
シンとアスランは敵エース部隊を打ち破り、ルナマリアは包囲網突破の切っ掛けを作った1人なのだから。

「こういう時、嫌でも実感する物だな。自分達が、MSが無ければ無力な存在だという事に・・・」
「それは・・・」
シンの言葉は最後まで続かなかった。SOCOM艦隊からヤキン・ドゥーエVが降伏したとの連絡が入って来たからである。
838通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:46:10 ID:???
支援
839838:2009/12/05(土) 21:49:23 ID:???
って、投下終わってたorz

中身氏m代理投下の方、乙です
840通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 21:50:44 ID:???
代理投下は以上です。
よもや帰宅直後に投下に出会えようとは・・・・・・・・・・・
この気持ち、まさしく愛(ry
841通常の名無しさんの3倍:2009/12/05(土) 23:43:59 ID:???
乙っす〜
ミネルバの二倍のサイズってかなりデカイな>新型艦

ところでさ、某フルメタルデーモンMURAMASAの人気投票の支援SSに
ロミナママン作者さんと思わしきSSが投下されてたんだが
ご丁寧にも名前が「わっふる」さんだしwww
てなわけで両方の続きをわっふるわっふる!!!
842通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 01:22:35 ID:???
中身氏乙です!
週一投下すげぇなぁ……
あれ? 新造艦って……? レッドアイズの新母艦持ってかれたw
843通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 02:29:43 ID:???
大体、オリキャラを見れば、その作者の厨レベルが分かる
アベル・オーランド中佐とか
844通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 03:20:21 ID:???
>>843
とりあえずお前のが最悪だって事だけしかわからんが?死ぬか?
845通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 06:01:06 ID:???
待て落ち着けミラコロを使ってスルーするんだ
846通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 11:28:42 ID:???
その最悪に構うお前はどーなんだろうねー
847通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 12:31:13 ID:???
「俺にかまうお前はどうなの!!!!!1!」理論入りました(笑)
これはすごいせっとくりょくですね(棒)
848通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 12:32:42 ID:???
ネタ考えて気がついたけどアスカ兄妹はヨシュアとエリスの鳥兄妹とは微妙に違うんだな
849通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 12:43:38 ID:???
何故いきなり勇者王ボイスで回復呪紋を叫ぶフェザーフォルクが出てきたのかがわからない
850通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 13:03:54 ID:???
pspのガンガンNEXTPLUSやってるけどシンの乗る機体どれもこれも使い易くていいな
インパルス然りデスティニー然り。
つーかインパルスの技にシールド反射ビームとかオープンゲットとかあってマジで吹いた
851通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 14:12:57 ID:???
>>848
さては灰被りシン(ラクス伯母のネオ皇子)を見たな?
GSC版だと艦長が魔法使いでユルゲンが皇子になるんですね?
852通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 14:21:16 ID:???
そこはミナが魔法使いで七子皇子のパワードスーツキャンプEDを希望
853中身:2009/12/06(日) 17:00:21 ID:???
>>840
代理投下有難う御座いました。
>>843
自分が使うオリキャラ、機体なんかは基本的に既存の物を使ってるんですよね。
アベル・オーランドはとある漫画のキャラから拝借しました。
確かに厨臭いですがww
854通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 17:33:26 ID:???
命を無視した零距離射撃を慣行する青いランタンな部隊が来る訳ですね、分かります
855通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 17:51:15 ID:???
インパも運命も大出世したからな
インパは火力不足気味で運命は3000強機体に相性が悪いけど強いし
856通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 21:17:41 ID:???
南瓜鋏部隊は割と理想的なシンアフターだよなぁと思う
ロミナママンのような癒しも悪くないけど現場で新しい道を示してくれる上官にも趣があるよね?
少尉萌えとも言うが
857通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 00:51:08 ID:???
確かに理想の部隊だなw
…種死にもこんな連中が居れば…

ところで最近発売された某ゲームの幼馴染がヤンデレだったんだが、このスレでヤンデレ、もしくは病んだら
怖いのは誰だろうな?
個人的にはみなたまとか姫様とかの純粋なのが怖い気がするが
858通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 03:27:33 ID:???
既に実例としてはいくつかの話におけるロミナママンが怖い病み方してるし、
シルバーハンドやマーダーズなど、シリアス系での「生きていたマユ」も
たいてい病んでいる事が多いようだ。(Wスレでも凄い例があったね。)
夢オチギャグまで入れていいなら眼鏡っ娘ウインダムとか。
あと今後引っかかったらヤバそうなのと言えば例えばエルフかなあ。
一方他のヒロイン・女性陣はヤンデレ面になかなか落ちそうに無いしたたかさを
備えてるというか、力ずくに出るにしても正気のままでやりそうなイメージの
人達が多そうな…

…なんだ?この四方八方十重二十重からの殺kI





859通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 11:54:48 ID:???
理想の部隊=理想の働き先、という連想から
シンがヴァンプさま手作りのサバ味噌パクついてる幻影が脳裏に・・・・・・

まあアレだ、シンのまわりの女性陣よりヴァンプさまの方が家事料理一切上手そうだ
860通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 12:40:20 ID:???
>>859
カツ丼とフライドチキンシチューは手軽で良い
861通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 14:06:30 ID:???
愚痴スレに常駐している俺にはヴァンプ将軍と一緒に台所に立つシンとちゃぶ台でご飯を待つせっちゃん、キラ、アスランの姿が思い浮かんだ
862通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 16:14:41 ID:???
アントキラー・・キラ
カーメンマン・・アスラン
タイザ君・・せっちゃん
という電波が
863通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 16:25:42 ID:???
いや、レッドさんがキラでしょう ヒモ的に考えて

ただ、かよ子さんがラクスかっつーとはなはだギモンが・・・・・・
864通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 16:28:34 ID:???
すまんがここ数十レスの元ネタがわからないのでヒントを…
865通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 16:37:55 ID:???
>>864
サンレッドで
866通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 16:40:08 ID:???
>>863
種世界にかよ子さんクラスのいい女がいるかは甚だ疑問だなw
後アスランはウザい先輩繋がりで ムキエビ先輩な気がする
867通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 18:43:45 ID:???
サンレッドのツンデレ成分はキラにもアスランにも無えべ
868通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 19:42:58 ID:???
サンレッドがザフトレッドのツンデレ成分に見えて
ああ、ザフトレッドはツンデレ多いよなと妙な納得しちまったい
869通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 21:20:03 ID:???
キラ「牛丼特盛、買ってきて。ブレーカー直してあげたでしょ」
シン「え……?でもさっき戦闘でこぼれたのは並盛ではイタタタタタタ砂が膝にめり込んで膝に!!!」
870通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 22:43:01 ID:???
キラが生身でシンを蹂躙する光景が全く想像できねえ…
871通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 23:04:17 ID:???
>>870
ドラグーンプレイのキラ様なら余裕で無敵だ
872通常の名無しさんの3倍:2009/12/07(月) 23:16:40 ID:???
>>871
あそこのキラさんは、色々な意味でイっちゃってるからww
シンは見事なまでのシスコンだしw
873なんとなく:2009/12/08(火) 21:18:41 ID:???
前回までのあらすじ

日曜の食べ放題の焼肉屋は地獄だぜ FUHAHAHAHA

最終回 前編

金属の壁に激しい火花が散る
ギャギャギャギャ・・・・・キキィーーー
「ふう・・・止まった」
足元がいきなり開いて地下に落下した首領一行だったが・・・
マユが義手を壁にめり込ませて減速し、みごとに着地、
その体にはチビーズをしっかりと抱えていた
「ねぇ・・・ここどこー?」
「他の人いないよー?」
「うーん 途中ではぐれたりしたからなぁ・・・みんな無事だといいんだけど」

その頃、キラとラクスは最大の脅威に立ち向かっていた
「こ、ここは・・・!?」
「・・・!!キラ!!あそこに・・・アスランがいますわ!!」
その巨大な部屋の中央にある輝く黄金の回転ベット そしてその上に
両手を天に掲げて仁王立ちでくるくる回転している全裸のアスラン・ザラ
「ふふふ・・・ついにここまで来たね キラ」
「来たくありませんでした」
「右に同じ」
「さぁ・・・僕たちの愛の営みを始めよう」
「「話を聞けよ このデコッパチ」」
そういった瞬間、キラはラクスを抱え上げてその場を避けた
遅れて鈍い金属音が響く
先ほどまでラクスがいた場所にヒビが出来ていた
「愛の営み、その前に・・・邪魔者を排除だ!!」

キラとラクスが色々な意味で大ピンチな頃、首領は・・・
「はーーーはははっはは・・・・」
ひゅるるるっるるるるる・・・・・・・
まだ落下していた
874通常の名無しさんの3倍:2009/12/08(火) 21:19:08 ID:???
4円
875なんとなく:2009/12/08(火) 21:20:18 ID:???
アスランの容赦の無い攻撃がラクスを襲う
それをキラがなんとか庇いつつこの場から脱出を試みようとしていた
「キィーーーラァーーー」
「アスゥラーーン!!」
二人の拳がクロスして見事なカウンターが生まれた
しかし、倒れたのはキラだけでアスランは足元がふらついてもいない
「ふふふ・・・あとは邪魔者を・・・何!?」
アスランの足を掴むものがいた
それは紛れも無く今、倒れたキラ・ヤマト
「そ・・・そうはさせない」
「キラ!?無理しないで!!」
膝を笑わせながらもキラは立ち上がってラクスとアスランの間に立った
「キラ・・・もう 止めよう そして僕と一緒に旅立つんだ 新世界へと!!」
手を差し伸べるアスランだったがそれはキラに叩かれる
「キラ!!」
先ほどのクロスカウンターの際、吹き出た鼻血を拭いてキラはかっての親友を怒りの目で見つめた
「ラクスは傷つけさせない もう・・・許さないよ・・・アスラン」
「ふふふ・・・キラ、俺に力で勝てると思ってるのかい?」
「確かに、力で勝てるなんて思ってないし・・・勝算がある訳でもないさ・・・」
そのアスランの問いかけにキラはまず、懐から安物のタバコを取り出し口に咥えた
ライターで火を付け、一気に吸い込み、一呼吸だけする
そしてタバコの火を手で握りつぶした
議長に就任してから自分に勢いをつける為、公務のストレスや恐怖を紛らわせる為に覚えた
キラなりの方法だった
「それでも・・・それでも、守りたい女がいるんだよ!!」
「!! キィーーラァーーーその幻想をぶち砕いてあげるよ 」

アスランがラスボスらしくフルスロットルしている頃、
首領はというと・・・・
ひゅるるるっるるるるる・・・・・
「はーーーはははははははは」
まだまだ落下していた
876なんとなく:2009/12/08(火) 21:21:17 ID:???
「あいてて・・・なんだってんだ一体?」
キラとアスランが戦闘に入る少し前に時間は遡る
ディアッカとNo20、No3は奇妙な場所に落ちてきていた
そこには無数のモニターがあり、そのモニターには今、現在の
プラント内部の様子が絶え間なく写され続けていた
「ここはどうやら指令本部といった所でしょうか?」
様々なモニターに現在の様子が映し出される
その中のひとつにキラ、ラクスそしてアスランの姿が写った
「大姉様が自ら動いてますわ!?」
「あれ?大姉さまってたしか・・・取り込まれたんじゃあなかったけ?」
アスランが躍動するモニターを見て頭に疑問符を浮かべるNo3とNo20
そしてどこからかすすり泣く声
「うぇ・・・・ひぐぅ・・・・」
その声の主はちょうどモニターの下に隠れていた
「あら?どこの子でしょうか?」
そこにいたのは5歳児ぐらいのおでこの広い女の子だった
「ひぐぅ・・・えぐっぅ・・・」
No3が女の子の頭を撫でながらなだめる
「ねぇ・・・あなたお名前は?」
「ひぐ・・・49・・・」
「「「え!?」」」
その後、落ち着いた49に聞いた話に三人は愕然とした
「「「力を奪ったと思ったら逆に奪われたー!?」」」
「だって・・・ずっと耳元で男同士のHな話をするんだよ!!あの人!!」
「「「・・・・さ、最低だ・・・」」」

さて、その頃、首領はと言うと・・・・
「ははははははははーーーーーーー!!」
やっぱりまだ落下していた

      最終回 中篇 に続く
877なんとなく:2009/12/08(火) 21:22:51 ID:???
と、言う事で最終回前編です

アスラン子供相手に・・・自重しろ
何かキラが熱血主人公ぽくなってますが・・・
この話はあくまでも首領が主人公です

次回に続く
878通常の名無しさんの3倍:2009/12/08(火) 21:44:23 ID:???
おお、なんとなく氏乙です!!
ベッドの上で仁王立ちのまま回転するアスランにマジで吹いたwww

けどナニが恐ろしいかってジョースター! そんなアスランにもはや何も抵抗がないだけじゃないんだ!
さっきからずっと脳内でそのグロ映像が鮮明に何度も再生されるんだぜぇぇぇ!!
879通常の名無しさんの3倍:2009/12/08(火) 21:45:14 ID:???
おつん

アスランが本当に最低だwwwでも輝いてるように見えて困るw
880通常の名無しさんの3倍:2009/12/08(火) 22:09:07 ID:???
なんとなく氏、おつ。
しっかし、アスランとことん最低なのに、ここまではっちゃけると嫌いになれない俺がいるw
881通常の名無しさんの3倍:2009/12/08(火) 22:43:52 ID:???
>>なんとなく氏
最終回手前乙です〜。キラ議長がとても男らしいが、煙草は似合わないからドロップでも舐めとけw
しかし・・・よ、49カワイソス!いたいけな子供に、凸ラン許せねぇ!!・・・と、思ったが顔はアスランなんだよなぁ〜

そして、ドンは一体どこへ逝く!?次回もお楽しみですな!!w
882通常の名無しさんの3倍:2009/12/09(水) 10:34:37 ID:???
>なんとなく氏
GJ
アスランはいつの間に男還りしたのやら……。その辺のエピソードも含めて楽しみです



ところで、中身氏やらMOR氏やらのSSを見ていていつも思うんだが、オリMSやらオリキャラのネーミングってどうやって考えてるんだろうか。元ネタあるにしたって、本編みたいに神話のごった煮にするわけにはいかんだろうし
883通常の名無しさんの3倍:2009/12/09(水) 19:44:24 ID:???
デスティニーUとかネロブリッツVみたいに既存の機体の発展系はナンバー振られてるな
・・・あれ? そういやなんでネロブリッツはVなんだ?
884通常の名無しさんの3倍:2009/12/09(水) 20:17:19 ID:???
ガルバルディとかはZからなのかな
885MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/12/09(水) 20:20:43 ID:???
>>882
自分はMS、艦船に関しては大体本編を踏襲してます。

ザフト→ジオン系(MSV〜Z初期辺りまで)。 新ミネルバ(アーテナー)級のみはいろんな神話の戦争の神繋がり。 エターナル級は黒歴史ノートなネーミング。
オーブ→日本風。 艦船は旧軍艦名。
アメノミハシラ→日本神話。
地球連合→本編のバージョンアップ(量産型ハイペリオンのみ元ネタの神話から流用)。 AA級は機械天使。
ネームレス→デラーズフリート+各勢力戦力
インパルスエクシード→インパルスを超越したインパルス

キャラクターはそのキャラのイメージさせる単語をグーグル先生に打ち込んで良さげなのを引用ですね。
例)プルデンシオ→ミゲル 弟で検索
886通常の名無しさんの3倍:2009/12/09(水) 20:35:47 ID:???
>>883
ニコル機がブリッツT、ダナのネロブリッツがU、んで本機がVってとこかな?
量産型ザク=ザクU、のような理屈で。
SS投下時にはネブラブリッツはまだ影も形も無かった訳だし。
887中身:2009/12/10(木) 15:13:05 ID:???
自分は上にも書きましたが、基本的に無節操ですね。
漫画アニメゲームなどから引用です。読んでると趣味が丸裸ww
それなりに所属も考えてますが、本編が本編なんで、まぁあんまり気にしなくて良いかなぁと。
888通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 18:56:33 ID:???
そういえば昔読んだSSで戦艦名が牛丼チェーンのやつがあったw
889通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 19:42:55 ID:???
>>886
複線だったりして名
そういやハンドレッドダガーって百式ヘッドって考えていいのかね?
ハンドレッドブリッツは何故か0式ぽいけど
890通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 22:55:02 ID:???
エターナル級の艦名は考えるなぁ
フォースブリザード、メギド、ノーザンテラレイド以外に何か良さそうなのってあるかな?
891通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 23:12:42 ID:???
>>890
七鍵守護神(ハーロイーン)とか神踏踏(タイタンフィート)、 激力鬼神三面蒼(ユーディーオー)とかは?
他にもU-1とかソレ系で纏めてみるとか
892通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 23:29:55 ID:???
ダークフェニックスとかホーリーセイバーなんてどうかね?
893通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 23:46:52 ID:???
>>890
フォーエバーとかネバーエンディングとかはどうよ?
894通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 23:50:34 ID:???
>>890のネタ振りを理解しないで、本気で言ってる奴がいるヨカーン

フォースブリザードは初めて読んだ時何事かと思ったわw
895通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 23:56:57 ID:???
ラクシズの連中ならオメガアルティメットやらデスクリムゾンとかでも平気でつけそうだから困るw
896通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 07:45:54 ID:???
どっちかっていうとそれはラクシズより福田だなw
897通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 11:23:55 ID:???
お前らどんだけ厨二なんだww
898通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 11:49:31 ID:???
艦名・・・・・・・・「オザワイチロウ」
(得意の裏工作で)攻撃力は尋常ではなく、(ツラの皮の厚さで)防御力ははぼ無限大
そして(逃げ足は勿論都合の悪い状況になった際の)速度や機動力は目を見張るってレベルじゃねーほど高いです
899通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 11:52:28 ID:???
>>896
福田は気に入った名前を多用する癖あるけどネーミングセンスは良い方じゃね?
ラゴゥとかアカツキとかオウガとか。
900通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 11:56:51 ID:???
一応知らん人のタメに説明しておくと、>>890のエターナル級のネーミングは、
某ファイナルの厨二ネームをネタにしたネタネーミングからね

>>899
種系のネーミングセンスは俺には理解できない
901通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 12:25:47 ID:???
現実だってイージスとかはあるよ
902通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 13:18:45 ID:???
もっと言えば、エターナルフォースブリザードは言うまでもないだろうけど
メギド、ノーザンテラレイドはデスノートコラの黒歴史ノートで登場した名前。高校生のキラが黒歴史ノートに書いてた呪文だ。
「ギエエエエエエ呪文詠唱ギガゴゴゴゴ…炎系じゃなくて俺に大ダメージ!高校生の俺よ喜べ、この呪文はすごい威力だ!」

現代兵器だって確かに防空システムにイージスとか、対地攻撃機の機関砲がアヴェンジャーだったりするし
あと皆違和感感じてないのが不思議だけどバルカン砲も実はかなりの厨2ネーミング(火山の神ヴァルカンからとった)。
ただ、それらって殆ど”あの”アメリカ人がつけた名前なんだよな。
903なんとなく:2009/12/11(金) 15:45:02 ID:???
「なんだって・・・」

>>902の報告は首領以下アスカ芸能事務所の面々にとって予想外の報告だった

「社長・・・私たちはてっきりメギドと書かれているから・・・」
マーズさんの震える声が事務所に響いた
「ああ、元ネタは悪魔を召喚したりする某有名 ダークファンタジー系RPGかとばかり思っていたな」
そう言って首領は天を仰いだ
「流れはRPGの呪文と思ったのだが・・・」
首領の机にはいくつかの文字が書かれた紙がある 
今後使うかもしれないエターナル級戦艦の名前候補だ

「ホーリー」、「ムハマドオン」、「メガンテ」、「ばよえーん」 などの書かれた紙に
一つ赤丸が付けられた紙が、
「せっかく決まりかけていたがもう一度練り直しだ」
「はい社長」

エターナル級戦艦;命名 『 ア ン キ モ 』


・・・いや、本当になんかのRPGの呪文かと思ってましたわ
904通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 16:11:45 ID:???
そのテのネーミングなら「ゲレゲレ」か「トンヌラ」に決まってるだろJK
905通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 16:42:54 ID:???
>>903
ちょっwFC美味しんぼネタなんて誰がわかるんすかwww
しかもそれ使うと逮捕されるし!
このスレはたまにマニアックなネタが出るなw
906通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 18:10:34 ID:???
宣伝すまんが
先日X運命が3話まとめて更新しててびびったw
907通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 18:33:07 ID:???
>>906
mjd!
ちょっくら魔界天使の顔拝んでくる!!
908通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 20:00:18 ID:???
>>905
いや、誰がわかるって、あんたがわかってるじゃないのw
ネタ元不明だったので、あんがとね。
909通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 21:09:36 ID:???
最近スレが過疎ってるけど、もしかしてまだ大量規制って続いてるの?
910通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 21:12:30 ID:???
今日はあれだ
ワンピとライダーとヤマトに夢中なのだ
911通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 21:13:53 ID:???
そういうお前さんはライダーに夢中と見たのだ

んー、規制が色々とあったのが一番大きいんだろうな、多分
912通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 22:06:50 ID:???
>>910
キサマウルトラマンをディスったな!!!
913通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 23:30:21 ID:???
ウルトラマンは上映館数の少なさがね…
数年前のULTRAMANザ・ネクストも良作なのにそれで泣かされたもんだ。
まぁそれはさておき、先だってからの何度かの大規模規制で
俺はもう普通に書き込めるけどいまだずっと規制されっぱなしという人もやっぱりいるの?
914通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 23:48:18 ID:???
たぶん規制中のひとはここに書き込めないと思うんだが……
避難所はどうだ?
915ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/12(土) 23:59:40 ID:???
第九話「ローエングリンと月の悪魔(前編)」


夢を、見ていた。
かざした自分の腕すらも見えない漆黒の闇の中で、足音だけが響く。
暗い闇の中で、彼は一人走っていた。
何故自分は、こんな真っ暗なところを走ってるんだろうと考えながら。足が痺れて痛い。
もしこの先に切り立った崖があって、そこに落ちたりしたらどうなるだろう。
いや、むしろ闇の向こう側には何もなくて、こんなことをしているのは無意味なのではないのだろうか、という恐怖感が彼を襲う。

「※※! こっちよ、シ※!」
その恐怖を打ち払うようにどこからか声が聞こえ、かすかな明かりが遠くに現れる。
「今、生まれたわ! 元気な女の子よ! だから、早く帰ってきなさい! ※ン!」
(ルナ……マリア?)
そして彼は思い出す。自分はこれまでその灯りを目指して走っていたことに。
全身が感激にふるえ、手足の痺れが消え去り、彼は走った。
闇の中、今にも自分を呑みこんでしまいそうな闇を払う光が、少しずつ近づいてくる。
ようやく見つけた灯りへの感謝で、胸がいっぱいになる。

息を切らしつつ何とかたどり着き、顔を上げるとその小さくとも強い灯りに自分の姿が照らし出され、
そこへ――温かな笑い声が響いてくる。
その灯りは、小さなボロ小屋から漏れていた。ひどく懐かしい感じがした。
(ここは、酒場? ガルナハンの……?)
砂まみれになっている扉を押し開けると、アルコールの心地よい香りが鼻腔をくすぐった。
(みんな……!)
その店内では仲の良い友人が、戦友が、愛する仲間たちが、肩を組んだり団欒をして笑いあっていた。
だが、彼らは気づきもせず店内の中央の席に視線を送っている。
(……? どうしたんだ、みんな。俺のことがわからないのか?)
言ってみるが、見渡す限り誰もこちらを見ようともしない。
916ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:01:20 ID:???
なにげなく彼は中央のテーブルに座る人影を見た。
にぎやかな店内の中央で金髪の幼い少女がぽつんと立っている。
彼は目線を少女にあわせ、訪ねた。
(君は……?)
どこかで見た覚えがある少女だ。
「ステラだよ」
少女は微笑んだ。
(あ。そうだ、この子が"ステラ"……。いや、待て。なんだそれは。"ステラ"とは、俺の何なんだ?)

ステラは彼の前に歩み寄ると、小さな両手を差し出した。
「ステラね、だっこしてほしい」
(え?)
「おねがい」
吸い込まれそうなほど綺麗な紅い瞳に見つめられ、彼は手を伸ばし少女を抱き上げた。
両手を少女の背中に回し、肩に頬を寄せる。少女の金髪が彼の鼻先をくすぐった。
(これは……)
柔らかな肌の感触と、暖かな体温が彼の手に直に伝わってくる。
理屈では説明できない愛しさが、彼の中で湧き上がった。両手にさらなる力がこもる。
すると、全身に溢れていた硬質さ、角張った感じ、そういったものが内側から外へ向かって流れ出ていくような感触がした。

そこで彼は理解する。
(ああ、そうか。この子は、俺の――)
「やめて、いたいよ……」
その声に驚いて、彼はひたと動きを止めた。
彼はいつの間にか少女を思い切り抱きしめていたことに気づくと、弾かれたように体を離した。
少女は青ざめた表情で固まったまま、その場に崩れ込んだ。
小さな背中は血で真っ赤に染まり、するどい刃物で何度も切りつけられたかのようにズタズタに裂かれている。
そのとき、手のひらに何かがついているのに気づいて、彼は自分の手を見た。
そこにあったのは、鋼鉄の手。人間の物ではない、冷たく無機質な手。
(なんだ、これは……!?)
その鉄の指先につけられた猛禽類のような鋭い鉤爪にべっとりと血が付着していた。
生々しい赤い血がつぅと手首を伝い、次々と床に滴り落ちる。

917ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:02:20 ID:???
(え……あ、あ……!?)
愕然として、彼は床に倒れたステラと血で汚れた自分の手を交互に見比べた。
彼は助けを呼ぼうとあたりを見回して、酒場にいた誰もがこちらを注視していることに気づく。
その表情には敬愛などという感情とは程遠いような、哀れみと恐れが滲みでている。
ぎょっとして酒場の窓を眺め、そこに映る自分の姿を確認した。
そこいたのは、ヒトではなかった。紅の悪魔とよばれたモビルスーツ、ディルヴィング。
(そんな、俺は、俺は……!)
突然、ディルヴィングの"集音センサー"が作動し、彼らのささやき声が鮮明に聞こえはじめた。
お前がやったんだ。お前のせいだ。お前がその子を殺したんだ。お前が。お前が。お前が。お前が。

(う、うわぁぁぁぁぁぁ!!)
悲鳴にも似た叫びを上げ、彼はいつの間にか手にしていた短剣を鞘から引き抜いた。
スラスターを獣の咆哮のように唸らせ、怯えた目を向ける彼らにむかって、跳躍。
胸いっぱいに広がるどす黒い感情のままに、ディルヴィングは何度も何度も彼らを斬りつけた。
だが斬りつけても斬りつけても、彼らは幻影のように揺らめくだけでまるで手応えが無い。
泣けるものならば泣きたかった。しかし、もうこの身体は涙を流すことさえかなわない。
「そうだ。それが世界の真実だ。識別番号Fー18」
入口の扉を開いて、ひとりの男が現れた。禿げ上がった金髪の頭、生気に満ちた金の瞳、汚れもシワもない白衣。
(貴様は……!!)
ディルヴィングの人間で言えば目にあたるデュアルセンサーが、一際強く灯った。

「真実とは、神の力だ。真実の前では経済も情報も意味をなさない。
どんな国家でさえも、ナチュラルとコーディネイターでさえも、神の力が作り出す一つの機構に過ぎない。
貴様のその姿も真実の一つだ。己の運命を受け入れろ、Fー18」
(貴様が、貴様らが! 貴様は――アンタは、いったい何なんだッ!)
「私を誰か、と問うたな。前にも言ったはずだ、私こそが世界を統べる『神』だと」
男はまるで当然だと言わんばかりに鼻を鳴らした。
答えを聞き入れるよりも先に、ディルヴィングは短剣をきつく握りしめて男の胸に突き刺した。男はよろめいてその場に倒れ込む。
間をおかずにもう一度倒れた相手の上に馬乗りになり、傷口のすぐそばに突き刺した。さらにもう一度さっきよりも深く短剣を突き刺す。

918ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:03:19 ID:???
「辛かろう、悔しかろう。たとえどれほど私に逆らおうとも、世界の真実は変わりはしないのだ」
ただひたすら相手の胸へ刃を振りおろした。何度も何度も刺した。
相手をズタズタにした。さらにきつく短剣でえぐると、大量の血が吹き出た。
そしてそのまま顔に短剣を突き立てようとして――
「愚かな……、その先には何も無いというのに」
(……!?)
突然、自分が切り刻んでいたのは、男ではないことに気づいた。
男がいたはずの場所に、白いドレスを来た金髪の女が血まみれになって横たわっている。
その女は泣きそうな表情を浮かべて、血の気を失った金の眼で彼を見つめて――

「――これで、いい。ごめんな、シン……、私はお前を救って……」

思わず、血に濡れた短剣が手からこぼれ落ちた。
眼球などとうに失くしたというのに、彼の目の前は真っ暗になった。
なにかが、彼の奥底で、クモの巣のようにひび割れて――

919ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:04:03 ID:???
――と。
突然、周囲の景色が一変した。
闇に包まれた陰鬱とした空間は消え去り、代わりに映ったのは冷たい現実感のある鋼鉄の壁。
(夢、か……? だが、なんだったんだ今の夢は)
ディルヴィングは、見たこともない場所にいた。
何が起こったのかわからず、周囲を見回して索敵。反応が二つ。視界の隅で数人の男たちが横向きに壁に垂直に立っている。
いや、違う。彼らが壁に立っているのではなく、自分がメンテナンスベッドに横たわっていたのだと気づいた。
「メインコンピューターへアクセス完了だ。再起動を確認したぞ、ボウズ」
「ご苦労様です、チャンドラおじさん。ですがボウズはやめてください。僕はもう二十歳ですよ?」
眼鏡をかけた中年の男が、大量のコードにつながれたコンピューターを操作しながらそう報告する。
よく見ると、そのコードは自分の胸部のパネルから伸びているではないか。

『なんだ、おまえたちは』
そう陰鬱とした合成音声を発すると、視界の隅に映る男たちが一様にざわついた。
状況を把握しようと身体を確認しようとしたが、腕が動かない。
よく見ると胸から下が強固なワイヤーで何重にもがんじがらめに縛られていた。
足の先まで縛りつけられており、その上からも機体保持用のロックが何重にもわたってかけられているのは、いささか病的ですらある。
「はじめましてディルヴィング。僕たちの姿が見えますか? 僕の声が聞こえますか?」
眼鏡をかけた若い男が一歩前に出て一礼した。その若い男は、軍服を着ていることから軍人であることが容易に想像出来る。
しかし、背は高いものの体つきはひょろりと細く、その体格はとても軍人とは思えないほど貧相だった。
『見えている。聞こえている。おまえたちは査察軍ではないな? そして統一連合軍でもない』
「ええ、よくわかりましたね。よろしければ理由をお聞かせ願えませんか?」
『貴様のような貧弱そうな軍人を見たことがない』
ガクっとバランスを崩した若い男は、中指でずり落ちた眼鏡をかけ直した。

920ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:05:46 ID:???
「え、ええ。その辺をツッコまれるとどうにも……。いやそんなことよりも。
 僕の名前はウィリアム。ウィリアム・ラミアスといいます。
 こんなナリですが、反地球査察軍組織ウィード――平たく言えば、レジスタンスのリーダーをしています。
 そして後ろのおじさんたちは、一応僕の部下です。おわかりですか?」
『――記憶した。先に言っておくが、こんな真似をして俺をどうする気だ。この程度の拘束で』
ぐっと腕に力を込めるだけで、自分を縛るワイヤーが何本かはじけ飛んだ。
あたりの空気が緊迫し周囲の男たちが一斉に銃を構えるが、ウィリアムは対照的にそれを手で制する。肝だけは座っているようだ。
「もし誤作動や何らかの事故が起こった時の対処としてそのような処置を施しました。それについては謝罪します。
 率直に申し上げましょう。僕たちは、おそらくあなたが探している“ステラ”という人物を存じています」
『なんだと!?』
ディルヴィングはハッとして、ウィリアムと名乗った若い男を注視した。

『なぜおまえたちがそれを? ――いや、それよりもなぜ俺はこんなところにいる?』
「……もしかして憶えてないのですか? あの戦闘の事を」
『ああ、……戦闘だと?』
そんなディルヴィングの様子に、集まっていた人々がざわめきだす。
恐れる怯えるというよりは、むしろなにかしら拍子抜けしているといったような表現が適切だろう。
「わかりました。もしよろしければ少しお時間をいただけませんか? 僕たちがいったいどのような者なのか、
なぜ僕たちが戦っているかを話せば、あなたもわかってくれるはずです」
『御託はいい』
そう切って捨てたつもりだったが、ウィリアムはまったく怯む様子を見せなかった。
むしろ眼鏡の奥に見える目はこちらを睥睨している素振りすらある。

「では説明の前に、記録してあった映像データをそちらに送ります。
その方があなたにとっても手っ取り早いでしょう。チャンドラおじさん、頼みます」
すぐさまディルヴィングは視界の片隅にサブウィンドウを開き、次々と送られてくる映像データを再生した。
「事の起こりは一ヶ月前の査察軍のガルナハンにおける強制査察でした。
 ローエングリンゲートと呼ばれる基地に常駐している査察軍による横暴のあまりに耐えかね、
 僕たちはガルナハンの民間組織と共にそこで初めて査察軍相手にクーデターを起こしたのです」
ウィリアムは、ゆっくりと語りだした。




921ライオン ◆QWVGSoanVI :2009/12/13(日) 00:12:37 ID:???
以上です。
長くなりすぎたので前後に分割しました。
次回、こんどこそこのスレの主役が大活躍……?
922通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 00:49:52 ID:???
70kb〜なら長いと思うけど10kbもないのに長すぎるとか……ねーよ、
別に分ける必要はない正直言えば短い。
923通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 01:40:04 ID:???
テスト
924中身:2009/12/13(日) 01:42:31 ID:???
おおっ、投下ラッシュですね。御両人共GJ!
晴れて規制が解除されたので自分も続きます。
925red eyes:2009/12/13(日) 01:43:43 ID:???
要塞ヤキン・ドゥーエVにとって、戦艦を外縁に駐留させる事は何時もの事であったが、今日ばかりはその様子も違っていた。
降伏して武装解除した防衛艦隊を囲む様にSOCOM艦隊が配置され、その上でヤキン・ドゥーエVの外縁に駐留しているのだ。
降伏宣言を受諾したSOCOMは、司令官であるキラ・ヤマトと共に他数名が護衛と共に要塞内に入っていた。
本来、勝利者側であるキラが降伏した司令官を呼び出すのが通例なのだが、
敵とはいえ師を呼び出す事に抵抗があったらしいキラがこの形を希望した。
「しかし、本当に正規軍の基地かこれ?」
要塞内に入ったメンバーの内の1人であるシンが、率直な感想を漏らす。
機体も出撃出来ない状態の彼は、その白兵戦能力を買われて護衛としてメンバーに加わっていた。
その彼の言う通り、ヤキン・ドゥーエV内はまるで工事作業中の建物の中である。
MSハンガーやドックなどの、要塞として最低限の能力の確保を優先したが故の結果であった。
「あまり無駄口を叩くなよ。ここの連中の反感を無駄に買って、袋叩きにでもされたら終わりだからな」
シンの言動に釘を刺したのは、サングラスをかけて変装した「つもり」のアスランである。
彼も、シンと同じ理由で護衛としてメンバーに参加していた。今から会談する相手は、自分の父の盟友である。
正体がばれてもおかしくはなかったが、それでも古巣であるザフトの内情がどんな物か、その目で直接確かめたかったのである。
「シン、これから会う人は僕の先生でもあるんだ。だから、あんまり乱暴はしないでね」
「あんたなぁ・・・そんなに俺はアホじゃねぇよ」
恐る恐る言うキラに、頭を掻きながら溜息を吐くシン。
その会話に、副官として同行していたイザークが鼻息を荒くしながら割り込む。
「大体、何故こちらから出向く必要があるんだ?確かにあの大将は礼節を尽くすに値する人物だし、貴様の師ではある。
だが、これは戦争だ。あまり間抜けな事をしていると、兵が付いて来なくなるぞ」
あからさまにキラを非難するイザークに、それを自覚しているのか、キラは苦笑いで返した。
司令官を平気で貴様呼ばわりする副官に、案内役であるザフト軍士官は目を丸くする。
「ちっとも変わらないなお前は。上官を平気で罵るんだからな」
「・・・フン」
アスランの言葉に、イザークはここがアフレコが通じる場所で無い事を思い出したのか、バツが悪そうに顔を背ける。
能力的には順調にスキルアップしているイザークだが、性格がまるで変わっていないのが珠に傷であった。
「会談場所はこちらになります」
話している間に、指定された会談場所に到着する。扉が開かれると、そこには落ち着いた内装の部屋が広がっていた。
恐らく要塞に来訪する要人を通す部屋なのだろう。
広過ぎるとも狭過ぎるとも感じない丁度良い広さの空間に、横長な革張りの椅子が2つ、間にテーブルを挟んで向かい合っている。
キラ達が入って来た扉の向かい側に位置する方の椅子には、軍帽を目深に被り巨躯を軍服に無理矢理収めた老人が座っていた。
その横には秘書であろう女性士官が直立不動の姿勢で立っている。
「せんせ・・・」
「貴方がヤキン・ドゥーエV司令官で間違い無いな」
口が滑りそうになるキラを目で制し、イザークが老人に向けて確認の言葉を投げる。
「そうだ。私がヤキン・ドゥーエV司令官に相違無い」
「早い決断に感謝します。私達も、無益な犠牲を出すのは本望では無いですから」
気を取り直したキラが、先ず降伏に感謝の意を表する。
こういった会談では常套句とも言えるが、この決断で防衛艦隊、SOCOM共に救われたと言えた。
926red eyes:2009/12/13(日) 01:45:10 ID:???
「・・・会談は席に着いて行うのが礼儀。大佐殿はそんな事も知らぬのか?」
「こっこれは失礼」
何時まで扉の前に突っ立ているキラに、軍帽の鍔から司令官の鋭い眼差しが向けられる。
司令官の向かい側に位置する席に腰を下ろした。降伏した立場でありながら、師である司令官はキラより1枚上手であるようだ。
ここが正念場だぞと、アスランが共に視線を投げかける。イザークも副官として、この会話にはハラハラしている様だ。
シンからしてみれば、何時も上から目線なキラが頭を低くしているのが面白かったが。
「降伏を受諾するに当たって、ヤキン・ドゥーエVの人員の生命、尊厳は保証されます。
細かい事柄に付いては、こちらの書類に記載されています。確認した上で同意のサインを」
キラの横に控えていたイザークが書類をテーブルの上に置いた。
それを手に取り、一通り眺めた司令官が鋭い眼光を再びキラに向ける。
「書類内容は問題無い。しかし、私が知りたいのはそんな事では無いのだ」
「・・・どういう意味ですか?」
司令官の剣呑な雰囲気を漂わせる司令官に、軽く動揺しながらもキラが先を促す。
「私は諸君等が何故プラントに反旗を翻したのかを知らない。そこを、説明願えるかな?」
「・・・・・・」
下らない理由ならこの場で刺し違える事も厭わぬ眼光に、キラとイザークに目配らせする。
副官が頷くと、キラは静かに話し始めた。
「少々長くなりますが・・・」

ラクス・クラインへの疑惑、「コーディネーター再生計画」キラの口から語られた事実は、ザフト陣営に十分な衝撃を与えた様だった。
司令官の横で書記に徹していた秘書も驚きに口を押さえ、目を丸くしている。
「今語られた事が真実だとして、戦った後はどうする?クライン政権を倒した後の明確なビジョンが、大佐殿には御有りかな?」
キラの話したラクス・クラインの所業を聞いても全く動じず、司令官がキラに鋭く切り込んだ。
シンにはそれが、弟子を試している風に写る。
「私の政治のビジョンですか・・・」

キラが描くプラントの未来、それは先程よりも短く終わった。しかし、その衝撃は先程の比では無く、
長さと反比例してザフト陣営のみならず、シンとアスランをも驚愕させた。
「・・・それがスーパーコーディネーターであるお前の答えか」
「はい」
黙ってそれを聞いていた司令官が、静かに、しかし唸る様な響きで弟子に問うた。膝の上に置かれた拳が震えている。
当然だ。シンは司令官をザフトアカデミーに鎮座している胸像くらいでしか知らなかったが、
彼が黄道同盟のメンバーでありプラント創設メンバーでもある事は知っていた。
そんな司令官にとって、キラの政策は受け入れ難い物に違いない。
もしかしたらここで死ぬかもしんない・・・と青ざめていると、再び司令官が口を開いた。
「敗者は勝者に逆らう事は出来ない、文句を言う資格も無い。お前は、お前の道を進めば良いだろう。しかし、」
司令官が、怒りを押し殺した言葉と同時に、老人とは思えぬ俊敏さで懐から銃を取り出した。
身構えるSOCOMの面々。しかし、その銃口は彼らに向けられる物では無かった。
「しかし、ワシはもう疲れたんだ。若いモンに自分達が作った物を弄り回されるのに・・・」
「先生・・・」
頭に銃口を押し付けて喋る司令官は一気に老け込んだ様に見えた。
咄嗟に銃を抜き、司令官に狙いを合わせるアスランとシン。その銃口を見ながら、彼は更に言葉を続ける。
927red eyes:2009/12/13(日) 01:46:16 ID:???
「今はもう、お前達の時代だ。ワシ等が理想に燃え、主義を掲げた時代は終わった」
引き金を引く指に力が篭る。秘書が思わず目を瞑り、耳を塞いだ。
その場の誰しもが、司令官の命を諦めた時、ただ1人動く者がいた。
『ドゥンッ!!』
部屋に響いた銃声には、予想していた骨を貫き脳を破壊する湿った音は含まれなかった。金属に当たった乾いた音のみである。
「貴様・・・」
「自ら命を絶つのは卑怯者のする事、じゃありませんでしたか先生」
キラが、銃を握っていた筋骨隆々たる司令官の腕を掴み、銃口を天に向けさせていた。
引き金を引く瞬間、腕の力が抜ける一瞬の隙を狙った物だった。
「口が過ぎる様ですが、貴方に死ぬ権利は無いんです」
「何っ!?」
無礼千万と言うに相応しい弟子の言葉に司令官は声を荒げる。
「貴方は、この国を創った。連合の1工場でしかなかったプラントを、世界の1国家にまで押し上げたんです。
その事で沢山の人が幸せになって、それと同じだけの人が泣いているんです!」
キラの気迫を、司令官は呆気に取られた様子で見ている。
「貴方には責任がある。沢山の人に夢を見せた責任が。だから、プラントの行く末を見届ける義務があるんです。
ラクスを旗印にして戦った僕にもその責任がある。だから、この道を選んだんです」
一切の予断が無い強い眼差しに、司令官は脱力した様に銃を下す。掴んでいた手を離したキラが、再び席に座り直した。
「なら・・・ワシに何を求める?」
「貴方には沢山仕事をしてもらうつもりです。プラントの為に」
微笑む弟子に、司令官は苦笑いを浮かべる。この男は勝つ気でいる。
倍以上の数を誇る艦隊を、プラントも国民も傷付ける事無く勝つ自信が。
ふと視線を上げると、銃声に駆け付けた衛兵に何でも無いと伝えるサングラスの護衛の他に、
ほっとした様に銃をしまうもう1人の護衛が目に付いた。
「君は・・・確かシン・アスカだったか。ネビュラ勲章を2度受賞した」
「そうですが?」
長身に赤い目、ぶっきら棒な言葉使いは否応無く相手に威圧的な印象を与える。
「君は最後までデュランダルの下で戦っていた筈だが、何故ザフトを辞めた男が今頃になって、敵同士の内輪揉めに付き合うのかね?」
シンが、元三隻同盟であるラクス・クライン、キラ・ヤマトに少なからず因縁があった事は彼も知っていた。
「決まってます。ザフトは俺の第2の故郷ですし・・・、ラクス・クラインよりキラ・ヤマトの方が少しはマシに見えたからです」
「貴様・・・!」
「がっはっはっはっはっはっ!!」
歯に衣着せぬ物言いに、イザークが怒鳴ろうとする。それと同時に盛大に笑い出す司令官に、部屋にいる面々がギョッとした。
シンだけは、多少キめたつもりの今の台詞が何所かおかしかったのかと顔を赤くした。
「マシ、か。お前も変わったなぁ」
司令官の言葉は、シンに返した物では無かった。向かい合うキラは微笑んだまま頷く。
本当はキラがどれだけ鬼神を手懐けたかを見る質問だったのだが、全く持って宛てが外れた。
だが、頷くキラを見ればそれも納得が行くという物だ。
昔のキラなら、自分に真っ向から反感を持つ人間を近くには置かなかっただろう。
それは行動が阻害される、邪魔だから、という性質の物では無く、糾弾されるのを無意識の内に避けていた結果であった。
しかし、今のキラは後ろから見下されて「マシ」などと言われたにも関わらず、キラは一切表情を崩さず構えている。
器の広がった弟子に、満足気に椅子に座り直すと、懐からペンを取り出す。
そして、卓上に放置されていた会談の主役である書類にサインした。
「たっ確かに」
928red eyes:2009/12/13(日) 01:47:09 ID:???
唐突に締結が完了した書類を受け取るイザーク。
「若いのがこんなに期待しているんだ。裏切るんじゃねぇぞ、小僧」
「はい、先生」
明瞭に答えた弟子が立ち上がった。
「少しでも時間が惜しいので、私達はこれで」
「ああ、ちょっと待て」
野太い声が、部屋を後にしようとドアを開けるSOCOM一同を呼び止めた。
「なんですか?」
「ネビュラ勲章3つ分の護衛なんてお前には贅沢過ぎる。もう少し部下を大事にしな」
「はい、分かりました」
一瞬言われた意味が分からずキョトンとするシン。対してアスランの顔は真っ青だ。
そんな親友の顔に忍び笑いをしつつ師に答えると、今度こそ彼らは部屋を後にした。
929中身:2009/12/13(日) 01:52:37 ID:???
これにて覚醒の剣編完です。読んでくれた方々に感謝を。
次回から新しい編に入ります。覚醒の剣編はプラント編という大きな括りの前半なので、次回からのは後半という形になります。
戦闘が今回の比では無く入る予定なのでかなり長くなると思いますが、是非お付き合い下さい。ではでは
930通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 04:08:27 ID:???
Gjです!!
やっぱり“ガンダム”には渋い中年が必要不可欠
しかし、おもしろい構図ができてるなwwww
931通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 12:58:03 ID:???
ところで突然ですが種世界の遺伝子操作技術はどの程度まで言ってるんでしょうか?

「ここをこんな風にすれば超イケメンになる」とか
「ここをこんな感じに操作すればテニミュの主役の座をゲット出来る」とか
「こんな部分をこういう風にいじれば少年ジャブンで10週打ち切りにならない漫画を書ける」とか
「ここんトコロをこーしてこーしてこーすればこみパで壁サークルになれる」
といった子供を自由自在に作れるんでしょうか
932通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 13:04:53 ID:???
>>931
顔とかは出来るけど才能面は本人の努力と言うファクターが有るから不安定
アスリートとかは行けるだろうけど漫画家とかは難しいと思う
933通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 13:10:36 ID:???
外見や運動神経はともかく漫画の才能なんかは運やセンスも必要だから無理じゃね?
934通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 13:20:19 ID:???
才能は教育と研究で出来上がるから
多動症候群の子供を上手に教育できれば
才能豊かな子供に育ったりする場合がある

でも、基本的には病気に認定されてるものだから
コーディネイトするようなもんじゃないと思われる

坂本竜馬やアインシュタインやファーブルが多動だったそうだが
逆に犯罪者が多い病気でもある
935通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 14:57:00 ID:???
>>921
ライオン氏乙です!
ローエングリンゲートでかこの記憶が蘇ったのか?
後編も待っています!

>>925
中身氏乙です!
ただ司令、自殺なんてしたらキラ達に暗殺疑惑が掛かるかもしれない事考えてなかったのか?
ウズミもそうだけど、死ぬ事が責任取ることになる訳じゃないんだよな。 
キラがその辺りを成長したんだなーと思ったり。
……ただ、SOCOMに渡さないように新鋭艦脱出させてるんだよな。 食えない狸だ。
あれ? シン空k_(ry
936通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 15:40:06 ID:???
>>931
コーディネイターの遺伝子操作は、パソコンで言うとハードウェアを作るみたいなもんだった筈

スペックを(人間の遺伝子の範疇内で)高めたり
外観デザインを自由に変える(それでも目や髪の色が設計とは違う事は稀に良くあるらしい)事が出来ても
才能とかのソフトウェア依存の方を変える事は難しい、みたいな感じだった筈

ちなみに、この「スペックを(人間の遺伝子の範疇内で)高めたり」って枷をとっぱらったらさらにすごい性能は出せる
けど、そこまで行ったら、なんか内臓にあるはずの臓器がなかったり、逆にないはずの臓器が複数あったり
骨がなんかカルシウム在質じゃなかったり、そもそも関節がないはずの部分がなんかしなったりして
「もう人間じゃなくて、バイオとかの生物兵器臭いですよね」という状態になる
ちなみに種世界でのこれがスーってやつで、UC世界でもプル達がそういう遺伝子改造人間だったりする
937通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 17:28:42 ID:???
>>921
GJです。
現行シリーズを改めて読み返してみると、少しずつパズルのピースが
嵌って行きつつありますね。
大統領の御曹司という事はつまり兄弟であろうスティングにアウルにウィリアム、
ニコルことアレックス、そしておそらく緑と紫の機体の主達も…
ひょっとして二代目世代はルキ・ヤマト以外全て反旗を翻した事に?
しかもそのルキに仕えてるはずのギュスターヴは最大の野心家らしいし
ルキ自身の性根もかなりアレっぽいとなると…
ラクシズの初代組は天下と栄耀栄華を手にした代わりに家族の縁を
事実上ことごとく失う事になるんですか。
ただ85年時点でイッちゃってる節もあるので心の痛手と認識してるかどうかから
謎ですが……引き続き楽しみにしてます。
938通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 23:11:21 ID:???
ライオン氏と中身氏がダブルでキターー!週末は投下祭りだぜw
939通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 23:14:39 ID:???
ライオン氏乙
ただ、設定変更や書き直し、キャラ名が本編準拠だったりと、私の頭ではなかなか整理がつかない…orz
文章が全て行くだけで、内容が中に入って来ないんだよなぁ…歳なんかな…
940サンタ:2009/12/14(月) 00:45:39 ID:???
初めまして。サンタと申します。
投下するか迷いましたが、時期も時期なので投下する決意をしました。
自分が書いたものを投下するのは初めてなので至らないところもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
941未来の子供たちへ:2009/12/14(月) 00:55:10 ID:???
第00話‐闇の中‐



C.E.74年、12月25日。
プラントのフェブラリウス・フォーにある、とある研究所。
研究所と言っても表向きは一般的な病院だ。
その地下にある、特殊なベッドにシンは横たわっていた。


―――ゆりかごの歌を
カナリアが歌うよ―――


(母、さ……ん……?)


小さい頃、母親が歌ってくれた子守唄が聞こえた。


(心地、いい……でも、ダ……メ、だ……)


僅かに抵抗するが、その装置にとってそれは無駄なことだった。


942未来の子供たちへ:2009/12/14(月) 00:56:35 ID:???
* * *


「やあ。やっと起きたみたいだね」


同時刻。
太陽に近いL1宙域。
そこで長い時間眠っていた"彼"は目覚めた。


「驚いたよ。ボロボロになってるザフト軍のMSがこの辺り宙域を漂ってたんだからさ」


「貴方が俺を……?」


「いや、私の仲間たちが見つけて、君を回収したのも仲間たちだ。礼なら彼らに言ってくれ」


「そうか。……失礼だが、貴方の名は?」


「あぁ、自己紹介がまだだったね。ボクはクロード・アシルだ。よろしく。君は?」


クロードと名乗った20代後半に見える男は手を差し出し、"彼"に握手を求めた。


「俺は……」


白金色の髪の青年は名を名乗ると、クロードの握手に答えるのだった。


943未来の子供たちへ:2009/12/14(月) 01:02:55 ID:???
***


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
L2宙域に漂う資源衛生。
その中から少女の痛々しい悲鳴が聞こえた。
「またです、博士」
数十人の研究員はガラス越しに少女の様子を見ている。
初老の男性はその痛々しい少女から目を逸らした。
「鎮静剤を。それから、彼らと連絡を取る」
「博士!?」
初老の男性の発言に、他の研究員たちはどよめく。
「もし失敗したらどうするのですか!?それにこの事がラクス様に知られれば……!」
「彼らを信じよう。不満があるのなら、上に報告して構わない」
「博士……」
場が静まる。
沈黙を破ったのはまだ若い……20歳にも満たない研究員だった。
「俺は博士に着いていくと決めてます」
「アーガイル君……」
「……っ、俺だって!」
「私もです博士!」
次々と初老の男性を支持する声。
初老の男性は目頭が熱くなった。
いい部下たちを持ったと。
「ありがとう、みんな。……ステラ、もう少しの我慢だよ。頑張るんだ」
初老の男性は部下たちに礼を言うと、ガラスの向こう側で鎮静剤を打たれおとなしくなった金髪の少女を見る。


C.E.74年。
偽りの平和が破られる時まで、あと5年。
To Be Continued.
944サンタ:2009/12/14(月) 01:05:33 ID:???
以上です。
最後だけミスって行間が詰まってしまいました。
すいません。
これから頑張って投下していくので、温かく見守ってくれたら幸いです。
ではまた。
945通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 01:10:47 ID:???

シンはゆりかご洗脳、レイはジャンク屋辺りに拾われて暗躍?
でもってサイがラクス信者と思しき人物達と一緒にステラ?を治療中?
短いけど今後に期待してまっせ
946通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 22:24:10 ID:???
GJ
また新人さんキター!!
新たな「逆襲のシン」楽しみです。
947通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 22:54:01 ID:???
おお・・・また新たな書き手さんが出現とは。しかもレイ生存とは面白そうだな。期待してますぜ!
948通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 23:42:36 ID:???
>>944
遅れたが乙!
ステラとレイ生存だと……?
アフター物の宿命かレイは殆ど死んでて出て来ないからなぁ。
ジオンと平和の歌位か。 MORだと脳味噌だし。
949通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 00:01:09 ID:???
ライオン氏のもおじいちゃんになってはいるが生きてるよ
あと首領なw
950なんとなく:2009/12/15(火) 00:33:23 ID:???
前回までのあらすじ

アスラン(チョモランマは未改造)がラスボス覚醒した

最終回 中篇

ゴゴゴゴ・・・・
完全に背景にこの『ゴゴゴゴ・・・・』が目に見える程の怒りを纏わせた人影が二つ
その強大な怒りのオーラは二人(?)を恐怖させるのに十分なものだった
「なにか、言い訳はありますか?」
「ロンド・ミナ・サハク・・・何故ここに?」
ロミナ・アマルフイの問いにコメカミに青筋立てながらロンド・ミナ・サハクは答えた
「ええ、うちの所の悪がきがおいたをしたらしくてね・・・あなたと一緒に」
「あはは・・・えーと」
そのやりとりの後ろでは
「あんたって子は!!人様の家で何やってるのーーー!!」
「かあちゃん 勘弁!!」
「かあちゃん 情けなくて涙が出てくるよ」
「いててて!!ダムを引っ張らないでよ」
スターゲイザーがセレーネにDO☆GE☆ZAしていた
こうして人知れず『こんなにかわいいおとこの子が男な訳ないじゃないか計画』は潰されたのである
「「お仕置きの時間です!!」」
「「みぎゃああ!!」」

「・・・・・・ねぇ、私たちの扱いって・・・」
「・・・・・・言わないでくれ・・・」
尚、協力者だったジブリールとアズラエルがその事実を知ったのは
全てが終わった1ヶ月後だったという・・・・
951通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 00:34:34 ID:???
まあ普通怪我らしい怪我もしてない状態で単に瓦礫に遮られて見えなくなった、
なんて実は生きてますとスピーカーでがなってるのと同じようなもんだから
レイはTVでも生きててもおかしくはないと思うけどね。
ただそれやっててもしも映画も実現してたら、あのつがいの事だから
『悔い改めたシンに頑迷で愚かなレイを殺させる』なんてことでも
平気でやりそうだしなあ…
しかしステラの方はあの状況から一体どう救出蘇生を……?
952なんとなく:2009/12/15(火) 00:35:49 ID:???
「うぉおおお!!キィラァ!!」
「くぅ・・・不味いな・・・」
プラント内部、キラ議長とアスランの殴り合いは続いていた
しかし、ラクスを守っている分、キラには不利だった
時間と共にだんだんと押されていく
「くそっ!!なんでこんなに疲れ知らずなんだよ・・・」
すでにキラの両腕は青黒く変色し始めていた
「さぁ・・・キラ!!新世界への招待だ!!」
アスランの渾身の一撃がキラへとせまる
「くそっ!!」
「キラ!!」
だが、その拳はキラには届かなかった
アスランの拳を受け止める銀の影、
「なんだ、アスラン、貴様!!その膨らんだ胸は!!いや、まずは服を着ろ!!」
「邪魔をするな、銀髪おかっぱめ」
その正体こそ、先の地面崩壊で巻き込まれてしまった人気少女漫画化『イザーク・ジュール』
「大丈夫か 二人とも」
「私は平気です でもキラが・・・」
「・・・診せてみろ」
そして、傲岸不遜な編集者 レイ・デュランダル
「「俺たちもいるぜ!!」」
そしてアシA・B
「「待て!!待て!!」」
更には別方向のドアを蹴破って
「世界一のアイドル、ルナマリア登場ってね」
「お姉ちゃんだから・・・くくりはお笑いだって・・・」
「だまらっしゃい」
ホーク姉妹が登場、さらに別の扉からは
「久々の実戦だよ あんたらぬかるんじゃないよ」
「あいよ、姐さん」
「いや、極道の妻じゃないんですけどね」
ヒルダさんと愉快な仲間たちが出入りしに来た
「だーーしゃあらああ!!」
拳で天井を突き破ってマユとチビーズ、そして途中合流したコニールが登場
「やっと見つけました 大姉さま」
「・・・おっと 何かやっかいなコトがおこりそうな予感しかしないぜ」
No3やディアッカも駆けつけてきた
「な、なんでこんなに人が集まってるんだ!?」
流石のアスランもこの人の集まりようにちょっと困惑していた 勿論全裸で

その頃、首領はと言うと・・・
ひゅるっるるるるるる・・・・・・・・・
「HAHAHAHAHAHAHA」
まだ落下していた

最終回 後編に続く
953なんとなく:2009/12/15(火) 00:37:18 ID:???
と、言う事で短いですが中篇 
みんながラスボスに向って集まってくる王道パターン
次回、ついにアスランの野望が打ち砕かれるのか?

最終回 後編に続きます
954通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 00:39:57 ID:???
GJ!そして何たる割り込み、死ねい俺
955通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 00:42:05 ID:???
乙! 首領溜めるなあ…
956通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 00:48:14 ID:???
GJ! スターゲイザー何やってんのよwww
957通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 01:52:57 ID:???
乙!
首領仕事しろwww
958通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 10:56:11 ID:???
アスランはキラに加えほぼ全員も加わってフルボッコの予感、
黒幕と目されてたロミナママンとスタゲはミナととセレーネにあっさりお仕置き、
結末を知ったのが一ヶ月後という事はアズジブもこの場でどうという訳ではない模様…
すると最深部に?落下し続けてる首領はいったい何を成すのか、
かえって読めなくなってきたぞ?wktk
959通常の名無しさんの3倍:2009/12/15(火) 18:41:56 ID:???
なんとなく氏乙です。てか、アデランに激しくフルボッコフラグww

そして首領よどこへ逝く・・・まさかこのまま!?おっと誰か来たようd(ry
960通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 19:39:04 ID:???
新人だけど、SSを投下してもいいかな?
961通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 19:46:31 ID:???
問題ない、行け。
962通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 19:47:32 ID:???
一応次スレ立ってからの方が良くね?
963通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 20:20:50 ID:???
平日で過疎気味だし、980位でも良いんじゃね?
しかし、また新人さんとは……逆シンの新人参戦率は異常だな
964960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:34:15 ID:???
「待て、俺はサーペントテールの者だ。護衛の依頼を引き受けてきた、イライジャ・キールだ」
「イライジャ・キール?ムラクモガイじゃないのか?!」

拳銃の引き金に指をかけたまま、ヒステリックに叫ぶ恰幅の良い中年の男を、イライジャは静めにかかる。こういうリアクションは予想出来ていたとは言え、やはり嫌なものは嫌だ。

「大丈夫です。彼はいないが、彼に匹敵する凄腕がいる。……落ち着いて下さいって!」
「無駄だ、イライジャ。こういうタイプは言葉じゃあ静まらないよ」

言葉と共に進み出た小柄な男が、喚く男の手に握られた拳銃に手を伸ばす。小柄な男のやはり小柄な手が柔らかく拳銃を掴み、肥えた手が引っ込める間もなく、それは二人の手の中でバラバラになっていた。
イライジャが苦く笑い、中年の男は我に返ったようにはっと息を飲む。

「落ち着いて下さい。……ね?」





劇場版ガンダムSEED 逆襲のシン
Turn Against Destiny
第1話「運命のその後」





「巧いもんだな」
「うん?解体のやり方か?あんなのは慣れだよイライジャ……」
「違う違う。上手いことあのクライアントを静めたことさ」

ああ、と、小柄な男――身長は160cm前後だろうか。寝癖がついているかのようにあらぬ方向に跳ねた黒髪と、抜けるような白い肌。そして、何よりも特徴的なのはその赤い眼だ。

「なあシン、本当にこの依頼を最後にするのか?」
「ああ、サーペントテールのみんなには感謝してるよ。ちゃんとお礼、しなきゃな」
「……みんな言ってるぜ。シンならいつまでもいてくれていいのに、ってさ」

小柄な男――シン・アスカは笑った。メサイア戦役の後、シンはザフトから退職金代わりにMSを受け取り、傭兵稼業を営んでいた。
そして三年程前から傭兵集団サーペントテールに身を置いていたが、今回の仕事を最後にサーペントテールから離れることになっている。メサイア戦役から、7年後のことだった。

「……そりゃあありがたいんだけどな。俺がいなくたって、イライジャがいるだろ」
「茶化すなよ」
「茶化しちゃあいないさ。俺はいつだって大真面目だ。今のイライジャに勝てるパイロットなんてそういないぜ」
965960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:36:46 ID:???

シンがザフトを退役する際に受け取ったMS、ザクウォーリア――最も、7年の間に改良とカスタマイズを重ね、もはや中身は別物である――のコクピットの中で、シンは真面目な顔を作ってみせた。
応えて、コクピットから一歩引いた無重力空間で、一足先に自分のMSの準備を済ませたイライジャは苦笑いを作った。

「シンと劾がいなけりゃあ、この三年で何回死んだかわからないけどな。……もう、三年なんだな……」
「風花によろしくって言っておいてくれよ。どうもあの子、泣きそうだからな」
「泣きはしないさ。風花も大きくなった。……寂しがりはするだろうが」
「寂しいのはこっちも同じさ。……よし、起動準備完了。いつでも出られる」

今回の任務は、民間の船舶の護衛だった。依頼者――例の恰幅のいい中年の男である――の話では運送業を営んでいるらしいのだが、依頼の内容はどうもきな臭い。

「依頼を受けて荷物を運んでいたのはいいんだが、受取人が行方をくらましたんだ。どうもヤバい品物だってんで、早いとこ捌いちまいたいと思って、ちょっとばかし無茶なスケジュール組んじまってな。
で、安全な航路を通ってたんじゃあ間に合わないんで、あんたらに護衛を頼んだんだ。……しかし、そのチビっこいのが本当にムラクモガイに匹敵する凄腕なのか?」

というのが今回の任務の内容である。しかしイライジャやシンにしてみれば、怪しい依頼を持ち込まれることは決して珍しくない。傭兵という商売が簡単に成立する今の世の中、「正しいこと」を貫き通すことのなんと難しいことか。

「こちらブリッジ、傭兵、聞こえるか」
「聞こえてる。どうした」

ザクのモニターに映ったのは輸送船のオペレーターである。女の子じゃないのが残念だ、と囁いたイライジャを小突きつつ、シンが応対する。

「10時方向からMSが三機、接近中だ。通信にも応答はない。出てくれ」
「了解。イライジャ」

シンが声をかけた時には、既にイライジャはコクピットハッチを蹴って自身のMSに向かっていた。イライジャの後ろ姿に向かって小さく口角を上げ、コクピットハッチを閉める。
966960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:40:27 ID:???

「傭兵、……じゃあ呼びにくいな。お前ら、名前は?」
「シン」
「イライジャ」
「シンに、イライジャね。わかった」

ハンガーの減圧が終わり、ゆらりとMSが泳ぎ出る。シンのザクウォーリアが改造ブレイズ装備、イライジャのザクVはブレイズの後継型であるチャージウィザードを装備している。

「接敵まで五分だ。敵をこちらに近付けないでくれよ」
「了解」
「了解。行くぞシン」

ザクウォーリア――ザクUのロールアウト以降は総じてザクTと呼ばれている――とザクV。外見上ほとんど差異のない二機である。
両機の違いらしい違いと言えば、ザクVの装甲の一部に新型ラミネート装甲が使われていることと、アポジモーターが増設されていること、そして、ビームトマホークとは別にビームサーベルを標準装備するようになったことくらいである。
基本的な構造はあまり変わっておらず、各部のパーツに最新のものが使われているだけの違いだ。

「なあ、イライジャ」
「なんだよ」

シンは不思議な程にリラックスしていた。乗機の調子を確かめるようにゆっくりとスロットルを開き、バーニアを吹かす。

「俺、自慢じゃないけど、7年の間に色んなMSに乗ったんだ。ダガーL、M1、制式量産型ドム、ウィンダム、ガズウート、ゲイツ、、ストライクダガー。
ここだけの話、連合の最新鋭の機体に乗ったこともあるんだ。試作型ウィンダムNっての。NってのはNeoの略なんだってさ。ああ、それから戦車に乗ったこともあったな。オーブのリニアガンタンクってやつ」
「……何が言いたいんだ?」

イライジャは焦れた。いい加減接敵が近い。

「ああ、ごめん。何が言いたいかっていうと、色んな機体に乗ったけどさ、やっぱ宇宙じゃザクが一番だなって思ったんだ」
「ああ、そういうことか。……確かに、ザクTは傑作機だな。基本構造はこのザクVと大差ない」
967960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:42:12 ID:???

そうそう、と頷いたシンがレーダーを睨み付けた。トリガーに指がかかり、フットバーに乗せている足に力が入る。

「接敵するぞ、イライジャ」
「ああ、敵MS確認。編成は、グフV(ヴェスティージ)一機に、ザクVのチャージ装備が二機」

どいつもこいつもザフトの最新鋭の機体じゃないか、と、シンは呆れ返った。しかし、今プラントで最も儲かる商売と言えば、ザフトのMSの横流しなのだ。いち傭兵のイライジャがザクVを使えるのも、その恩恵を享受した結果だ。

「どうする、シン?向こうさん、本物のザフトだったら」
「本物のザフトなら何かしら勧告があるだろ。……モラルの高い部隊ならだけど」

今のザフトのモラルの低さは異常、というのが全世界規模でのザフトに対する共通認識だ。
もちろん、軍人としてのプライドと人としての常識を持つ指揮官の傘下の部隊はそうでもないが、一部(といっても事実上過半数だが)の悪評は全体の悪評となるのが世の常である。

「距離500。勧告は……ナシかっ」

二機のザクVが一斉にビーム突撃銃を撃つ。当たる距離ではないのでめくら撃ちだが、当たれば死ぬ。シンはフットバーを蹴った。

「グフが来るぞ、シン!」

めくら撃ちの弾幕を盾に、グフVが突っ込んで来る。初代グフであるグフイグナイテッドと違い、グフVは完全に宇宙用の機体として仕上げられており、その機動性とフレキシビリティはグフIの比ではない。

「死ねよ、旧型ぁ!」

罵声と共に突っ込んで来るグフVのパイロットは、理解していなかった。

「うるさい。広域回線で怒鳴るな」

グフVが肩口まで振りかぶったロング・ビームソード「ストーム」を振り切る前に、シンのザクTがクイックモーションで投擲したビームトマホークが、グフVのメインカメラに突き刺さった。

「は?」

グフVのパイロットが何が起きたかを理解する前に、ザクTが両手でグフVのヘッドパーツを掴み、刺さったままのトマホークのビームの発生していない「みね」側に膝を入れた。
トマホークが押し込まれ、グフVのヘッドパーツが断ち割れる。息付く暇もなく、浮いたトマホークをザクTの右手が掴み直した。

「くそ、耳が痛い。昨日耳掃除なんてしなけりゃあ良かった」
968通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 20:44:00 ID:???
支援
969960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:44:31 ID:???
「くそ、耳が痛い。昨日耳掃除なんてしなけりゃあ良かった」

そのまままっすぐ縦にトマホークを斬り下ろし、胸部装甲からコクピットハッチを浅く斬り裂いた。溶解したハッチの隙間から、パイロットの驚いた顔が覗く。

「は?え、な、ど、どういう……」
「そっちのザクV!」

二機のザクVはイライジャのザクVと銃撃戦を演じていたが、広域回線で叫んだシンの声に、グフVが既に無力化されていることに気付いた。

「な、もうやられたのか?!」

「そう、もうやったんだ」

シンはふてぶてしく言い捨て、ビーム刃を引っ込めたトマホークをグフVのコクピットに押し当てた。もう一度ビーム刃を発生させれば、パイロットは間違いなく焼け死ぬ。

「降伏しろ」
「!……」

別に降伏するなんて思ってないけどな、と呟いたシンは、イライジャのザクVに目をやった。一瞬の躊躇の後にビーム突撃銃をシンに向けた二機のザクVは、イライジャのザクVに狙い違わずヘッドパーツを撃ち抜かれていた。

「よし、終わった」
「本気で降伏させるつもりだったのか?」
「まさか。降伏してくれればそれで良し、降伏しなくても一瞬躊躇してくれればそれで良し、ってね。イライジャがいてくれて助かった」
「よく言うよ」

二人して他愛ない会話を続けながら、三機の敵MSの腕を切り落として、バーニアのノズルを焼き潰す。三機の最新鋭MSは、これで完全に無力化された。

「オペレーター、こちらシン、戦闘終了だ。パイロットはどうする?」
「ザフトに引き渡すのが規則なんだが……面倒だな」

別に珍しい事ではない。ラクス・クライン政権以後のザフトの信頼度は最悪であった。海賊の引き渡しついでに臨検と称して積み荷を漁り、ついでに通行料を、とまでしていれば、そうなるのは至極当然である。
ラクス・クラインプラント最高評議会議長は、この惨状に何も手を打たなかったわけではなかった。しかし、彼女のカリスマ性は彼女自身が患ったとある病気によって、完全に失墜していた。
970960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:47:03 ID:???

「まあ、パイロットは後から考えるとして、MSはこっちで処分していいか?」
「ああ、任せる。ツテはあるのか?なんだったらこっちでいい『業者』を紹介しても……」
「いや、知り合いに付き合いの長いジャンク屋がいるんだ。せっかくだけど、そっちにしとくよ」
「そうか。……ああ悪い、やっぱりパイロットはこっちに引き渡してくれ。ウチのボスがそうしろってさ」
「ふうん……?まあ、わかった」

ハッチが開き、二機のMSが三機のMSを押して艦に入る。ハッチを閉めて与圧されると、艦のクルーが銃器を持って現れた。

「お疲れさん。あんた凄い腕だな」
「サンキュ。そういや、俺達はもう休んでていいのか?」
「ああ。社長がホクホク顔だったぜ。『ムラクモガイより格安で凄腕を雇えたなんてツイてる』とかなんとか。調子いいよなーあのハゲ頭」

和やかな空気の中、捕獲したMSのコクピットハッチが開く。空気の抜ける音がやけに間抜けだった。そして、事態は最悪の方向へと動き出す。

「おい、ヤバいぞ……!」
「ん?なんだ?」

シンとイライジャは声のする方へと首を振り向けた。

「おい傭兵!あんたらが捕虜にしたパイロット、『騎士団』のやつらだぞ!」

そこには、「F」と「J」を組み合わせた形の、「歌姫の騎士団」所属であることを表すバッジを着けた一人のザフトホワイトと二人のザフトレッドがいた。

「……いやあ、ホントツイてる」
971960 ◆xJIyidv4m6 :2009/12/16(水) 20:48:00 ID:???
1話目はこれで終了です。まあこのスレじゃよくある傭兵状態からのスタートですが、どうぞよろしく
972通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 21:25:17 ID:???
おおサーペントテール所属とは面白そう!
973通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 21:37:11 ID:???
乙!
サーペントテールって言うかよその傭兵部隊に所属しているのは新しいパターンだな。
大概スポンサー付いた独立傭兵か自分で立ち上げた傭兵だから。
974通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 22:28:54 ID:???
乙っす。これは新しいパターンだな。
しかしラクスがカリスマ性を失うほどの病気か…
声帯痛めて洗脳音波の調子でも狂ったか?
975通常の名無しさんの3倍:2009/12/16(水) 23:02:56 ID:???
また新たな書き手さんが!投下乙です〜
しかも、シンが正規の傭兵として仕事しているってのは中々面白いわね。偽名使っていたり、正体を隠しているっての多かったし
てか、ちゃんとザフトを退職したってのも珍しいな。大概は追い払われたり、ぬっ殺されそうになったりと散々だが

それにしても、ここの騎士団はどこぞのチンピラ以下か・・・まぁ、ラクスに何かしら問題が起きたってのも影響してそうね。次回も楽しみにしてますぜ
976通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 00:26:05 ID:???
白服赤服でしかも騎士団が新型使って追い剥ぎたぁ世も末だなあ。
ラクスのカリスマが失われているというけどキラアスはじめ主だった男どもも
綱紀の粛正が全然出来てないということなんだろうか。
次回以降も期待してます。
977通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 00:34:56 ID:???
482KBなので新スレ立てようと思ったら、
このホストじゃしばらくダメとはじかれちまった。
>>1用テンプレ置いとくのでどなたかよろしくです…

ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXY
名前: 通常の名無しさんの3倍
E-mail: sage
内容:
ガンダムSEED DESTINYで主人公の座を追われたシン=アスカが
今度こそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXV
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1255611951

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://arte.wikiwiki.jp/

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10411/1230163812/l50

新規職人さんも随時大歓迎です。
978通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 00:45:36 ID:???
>>977
やってみよう
979通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 00:47:35 ID:???
ヒャッハー!!新スレだ-!!
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXY
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1260978410/
980通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 01:14:37 ID:???
>978
乙!

最近、出戻って読み直してるくちなんだが、
ここはいつでも賑やかで全然追いつかない。
まだ読み切ってないけど、新スレも立ったことだし
とりあえずこれだけ叫ばせてくれ。

某氏のミユちゃん!!
パイロットスーツがぴっちぴちで恥かしいなら上にシンシャツを着ればいいじゃないっ!




パイスーって略し方エロいよな。
なんかおっっぱいすーt…
981通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 01:15:56 ID:???
>>980
この際ゲロると俺も同じこと考えてた
だが、きょぬーよりナイチチの方があれはそそr
982通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 01:18:27 ID:???
>>979
ミハシラだー!
レス番指定して、乙にしてやるぜー!
983通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 11:54:45 ID:???
ラクスが愛と自由を唱えてしっかり君臨しているSSでも
戦後のザフトが増長して傍若無人に振る舞う例は多いのに
いわんやカリスマが消失してるとなるといよいよ北斗な悪党並に
ヒャッハー化しててもおかしくないか…モヒカンが流行ってたりして。
しかし病気とは一体?やはり声が効かなくなったかはたまた外見が壊滅したか、
それとも単なる風邪かそこらでも歌姫の女神が病気になどなるわけがないと
行き過ぎた神格化の反動が来たのかな?
984通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 18:58:56 ID:???
諸君 私は微乳が好きだ
諸君 私は微乳が好きだ
諸君 私は微乳が大好きだ

小さい膨らみが好きだ
薄いおわん形が好きだ
ぺったんこが好きだ
無乳が好きだ
少女の胸が好きだ
硬い胸が好きだ
手で全て隠れる胸が好きだ
申し訳程度の胸が好きだ
少年かと思える程の胸が好きだ

平原で 街道で
街中で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上に現れる ありとあらゆる微乳が大好きだ


微乳を恥じらい女性が 泣き顔と共に上目遣いでこちらを見るのが好きだ
「ごめんね、こんな胸で」などと言われた時など心がおどる

微乳をもみしだくのが好きだ
あえぎを上げて 無乳の女性が顔を赤らめる時など胸がすくような気持ちだった

自分の胸を気にして水着に着替える女性を見るのが好きだ
緊張状態の微乳が ずれないように水着を 何度も何度も直している様など感動すら覚える

巨乳主義の奴らが街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ巨乳好き達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げる微乳の同士に ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れ な巨乳好き達 が 雑多な煩悩で健気にも立ち上がってきたのを

ラッキースケベごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
985通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 18:59:52 ID:???
無乳の女帝に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった理性が蹂躙され 研究者が殺されていく様は とてもとても悲しいものだ

巨乳の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ

巨乳派閥 に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は微乳を まな板の様な微乳を望んでいる
諸君 私に付き従う戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる微乳を望むか?
情け容赦のない 下ろし板の様な微乳を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な微乳を望むか?

 「 微乳!! 微乳!! 微乳!! 」



よろしい  ならば微乳だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの微乳では もはや足りない!!

超微乳を!! 一心不乱の超微乳を!!
986通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 19:00:58 ID:???
我らはわずかに変態 普通の思考を持たぬ変態にすぎない

だが諸君は 一騎当千 の変態紳士だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の変態紳士となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろ し 眼を 開けさせ思い出させよう
連中に微乳の味を思い出させてやる
連中に我々の微乳の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

一千人の微乳マニア の戦闘団で
世界を萌やし尽くしてやる

第二次 微乳作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君





・・・・・・・・・・・・・・
俺、何やってんだろ 早く続き書かな・・・
987通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 20:47:32 ID:???
>>986
逃げろ!
新規の職人さんか連載中の職人さんかは知らないけど今すぐ全力でそこから逃げろ!
ここは俺が食い止め…畜生、Gカイザーにソキウスども、レイヴンまでいやg
988通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 22:14:02 ID:???
このスレに蔓延る巨乳信者どもを一掃するチャンスでソキウス!

みなたまの為に、一人残らず殲滅するでソキウス!!
989通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 22:23:27 ID:???
流れ読まずに埋めネタ投下。どうだ、悪だろう。

  逆襲日記
G月D日 晴れところにより血の雨

ピンクの議長宛にファンからのプレゼントに偽装して送ってやった。
もちろん、送り主はフリーダム。でないと意味がないからな!
内容は巨乳変身セット。おっと何も言うな。分かってる。大丈夫だ。
もちろん、復讐の為だ。当然だろう。


…何故ばれたし。偽装は完璧だったはずなのにピンクの呼び出しを食らった。
フリーダムも一緒だ。笑顔がヤバイ。

と思ったら逆に感謝された。なんでもこういうのを捜していたのですとかなんとか。
ザフト(男限定)のあれやこれや夢(ぶっちゃけ妄想)を結集して作った、
形や手触りetc……にこだわり抜いた一品だけど。
曰く、自然な形に見えて軽いし違和感なくてとてもいいらしい。
丁度プラントの技術力で! と思ってたところだそうな。
(やるつもりだったのか…)
何この感激っぷり。物凄い握手。全然離してくれない。語りまくり。止まらない。
フリーダムもにこにこしてるし。なんて物をって普通怒るところだろここは。

帰り道、フリーダムに声をかけられた。勝手にベラベラ喋りだして疑問氷解。
「二人っきりの時に胸を押し付けて来るんだけど痛くて仕方なかったんだよねー
これでようやくクッションができたと思ったら嬉しくってwwwwwwww
でもさ、いくら自然に見えるっていっても急に大きくなったらモロバレだよねw」
ちょwwwwKYすぐるwwwww後ろにピンクいるしwwww死亡フラグwww

気がついたらフリーダムが消えてピンクのハロになってた。
何か色々とはみ出してる気がするけど俺は何も見てませんよ。

 教訓:宛名は寝ぼけてる時に書かない。書いたら見直す。
990通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 22:26:53 ID:???
巨乳派殲滅などやらせはせん!やらせはせんぞぉぉぉ!
ロミナママン・大公・ミーア…おっぱいとは大きい方が良いのだ
だから我らは何度でも言おう!


    ∧_∧∩
    ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!巨乳サイコー!
   ⊂ ⊂彡
    (つ ノ
     (ノ
991通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 22:30:23 ID:???
>>989
こういう小ネタは大好きだwww
また投下してくれ
992通常の名無しさんの3倍:2009/12/17(木) 23:07:46 ID:???
痛くて仕方がないとかw
何気に逆襲成功してるしw
993通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 00:02:35 ID:???
照明がぎりぎりまで絞られた小さな部屋。
上から見ると正三角形をしたその一辺に一つずつ浮かび上がったウィンドゥに、それぞれ好意的に言えば慎ましい、
正直に言えば貧相な体つきの少女が映る。
彼女たちは一様に仮面を付け、その表情をわかりにくくしていた。
『…>>990>>987のように、最近の男性は大きな胸にしか興味が無い特殊性癖者が多いようですね』
ガンダムヘッドを模した仮面を被り、スーツを着こなした金髪の少女が髪をかきあげながら言った。
この三人の中では最も年上だろうか。仮面の奥の底光りする青い瞳が冷淡な印象を与えている。
…年齢に反し、その胸は三人の中で最も成長という言葉から遠いようだが。

『とくしゅせいへき、って何かはわからないけど、そきうす達におしおきしておくように指示は出しといたよー?』
古来、日本のサムライが着けたらしい鉄面を着けローブを羽織った少女、いや幼女が続く。
身長が足りていないのか、ウィンドゥに映っているのは薄っぺらい胸から上だけだ。
『やっといだでソキウス』『フルボッコでソキウス』
背後に立っていた無表情な男二人が同じタイミングで喋った。

『個人の趣味なんでしょうけど…確かに眼に余るものがありますね。大佐はどう思いますか?』
残る一人、カラスを模した仮面を被り、質素なドレスを纏った少女が静かに呟く。
ほっそりとしたシルエットと裏腹にそのバストとヒップは将来有望な兆しを見せているが、そんなことはこの場の誰も気にしては居ない。
話しかけられたらしい少女の後ろに傅いていた赤毛の筋肉達磨―何故かビキニパンツ一丁の―が頷いた。

『ともかくです。あんな脂肪分の塊にのみ価値を見出す人間には――鉄槌を下さねばなりません』
『うん。みなもそう思うー』
『少々不本意ですが、概ね同意です』
意見が一致したのを確認し、三人の少女がそれぞれ腰掛けていたデスクから立ち上がる。

『――ゆえに、私たちは貴方たちに命令します』
絶壁少女が、鉄面幼女が、ドレス少女がいつの間にか手に持っていた通信機の電源を入れる。
そして、同時に言葉を発した。

『私たちからの命令は唯一つ(オーダーオンリーワン)』
ドレス少女は厳かに、鉄面幼女は和やかに。
そして絶壁少女は冷酷に。

『「見敵必殺」以上(「サーチアンドデストロイ」オーバー)』
DT社本社で、アメノミハシラで、大ブリテン島で、同時に熱狂的な鴇の声が上がる
その日以降、世界は何度目かの騒乱に包まれた。

>>989に便乗して即興でかいてみた。
後悔はしていない。嫌な予感がするので逃げる。
994通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 00:11:18 ID:???
>>986,993
いそいで逃げれwついでに>>989も用心した方が……

さて、職人さんを逃がすのはスレ住人の役目。さぁ、埋めついでに右手を掲げろ!
( ゚∀゚)o彡゜オッパイ!オッパイ!おっきいおっp
995通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 10:53:34 ID:???
996通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 15:37:40 ID:???
あともう少しだし埋めるか
997通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 15:42:50 ID:???
産め
998プランA:2009/12/18(金) 18:16:30 ID:???
う、生まれるーー!
999通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 18:21:25 ID:???
1000ならロミナママンのおっぱいうp
1000なんとなく:2009/12/18(金) 18:31:50 ID:???
1000なら 微乳万歳なSS書くんだ 俺
10011001
゚・ *:.。. * ゚
      +゚
 。 .:゚* +     このスレッドは1000を超えました。
     ゚      新しいスレッドを立ててくださいです。。。
    ゚  /ヾー、
       r!: : `、ヽ
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