【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 9【統合】

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1通常の名無しさんの3倍
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過去スレ
【もしも】種・種死の世界に○○が来たら【統合】
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【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 5【統合】
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【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 6【統合】
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【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 7【統合】
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【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 8【統合】
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1242394476/
まとめサイト
ttp://arte.wikiwiki.jp/

兄弟スレ
【IF系統合】もし種・種死の○○が××だったら 11
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1254381439/
2通常の名無しさんの3倍:2009/10/06(火) 21:02:47 ID:???
      ィ";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙t,
     彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
     イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r''ソ~ヾ:;;;;;;゙i,
     t;;;;;;;リ~`゙ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    i,;;;;;;!
     ゙i,;;;;t    ヾ-‐''"~´_,,.ィ"゙  ヾ;;f^!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ト.;;;;;》  =ニー-彡ニ''"~´,,...,,.  レ')l. < >>1 おまえは何を言っているんだ
     t゙ヾ;l   __,, .. ,,_   ,.テ:ro=r''"゙ !.f'l.   \____________
      ヽ.ヽ ー=rtσフ= ;  ('"^'=''′  リノ  
    ,,.. -‐ゝ.>、 `゙゙゙゙´ ,'  ヽ   . : :! /
 ~´ : : : : : `ヽ:.    ,rf :. . :.: j 、 . : : ト、.、
 : : : : : : : : : : ヽ、  /. .゙ー:、_,.r'゙: :ヽ. : :/ ヽ\、 
  :f: r: : : : : : : : !丶  r-、=一=''チ^  ,/   !:: : :`丶、_
  : /: : : : : : : : :! ヽ、  ゙ ''' ''¨´  /   ,i: : : l!: : : : :`ヽ、
 〃: :j: : : : : : : ゙i   `ヽ、..,,__,, :ィ"::   ,ノ:: : : : : : : : : : : :\
 ノ: : : : : : : : : : :丶   : : ::::::::: : : :   /: : : : : : : : : : : : : : : :\
3通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 02:04:58 ID:???
>>1オッゴ
4通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 08:47:20 ID:817+l/i/
台風18号が来たら!!!
  手に血がつかない人殺しでは、痛みはわからんのだ。

                               ――クワトロ・バジーナ





「久しぶりだね。本当に元気そうな顔が見られて嬉しいよ」
政治家〈公人〉としては絶対に見せない(また、見せられない)、素直な心からの喜びの表情で破顔しながら、デュランダルは少年に向かってそう語りかけた。

「この間は本当にちょっと顔を見るだけしか出来なかったからね。すまなかった。ようやくこうしてゆっくり会う事が出来て良かったよ」
「ギル……ッ!」
そのまま軽く身を屈めたデュランダルに向かって、こちらも普段の冷静さをどこかにかなぐり捨てたレイが、まるではぐれた親の元へと帰り着いた幼子の様にその首へと飛び付いた。
こちらもまた、この時以外には決して見せないであろう、純粋で混じりけなしの信頼に満たされた、安心しきった無防備な笑顔を浮かべている。

実際のところの双方の年齢≠ヘともかく、そんな二人の雰囲気はほとんど親子そのもので。
二人の関係が本当の処どうなのか?の全てまでは知らないタリアにも、そんな彼らの姿を目にするのは微笑ましさを覚えさせられるものだった。

だが、それと同時にある種の郷愁の様な想いもまた湧き上がるのは、彼女が幼い一人息子を残して軍務に就いている身だから〜と言う理由だけではあるまい。
――世の父親たちの多くが浮かべているのと明らかに同質の表情を、(彼女にだからこそ)無防備に見せているデュランダルの姿を目にして、タリアは自らの胸の奥にほろ苦さを伴った微かな痛みが疼くのを自覚していた。

そんな内なる想いを振り払う様に、タリアはわざと微苦笑の表情を浮かべながら微妙な棘を含んだセリフを、デュランダルに向けて投げてみせる。
「まったく、良くも今回みたいな事を思い付かれるものですね」

「はは。驚いてくれたかね?」
「ええ、とっても」
デュランダルはそんな親しみと愛情とを込めた情人からの嫌みをさらりと受け止める、ちょっとした悪戯をまんまと成功させてみせた少年の様な顔で言う。

もっとも、そんな表情〈かお〉を見せると言うこと自体が特別な関係を示す証拠≠ナもあるわけだから。
タリアの方もそう答えながらその微苦笑の度合いを深めて見せるのだった。

三人がそんなやり取りをしている間に、流石に訓練が行き届いたホテルマンらの手で、シミの一つとて無いまっさらなテーブルクロスが掛けられた長テーブル上に茶器があつらえられていた。

手近な席にと座ったデュランダルと向き合うようにタリアとレイも席に着き、穏やかな初冬の午後の陽光が柔らかく降り注ぐテラスで彼らはしばし茶話に興じる。

話題の切り出しの始めはやはり、レイの事だった。
デュランダルは改めてレイの漂わせる雰囲気が、以前のカーペンタリアでの短い対面の際よりも更に溌剌としている様に見えると言う事実を口にする。

「やはり、ハサウェイ総帥の間近に接する処から感じるものは多いかね?」
「はい、ギル」
デュランダルからのその問いに、レイは何の躊躇もなく肯く。
その言葉以上に、浮かべている表情が雄弁にその想いを現していた。

「確かにそう思えるわね、レイ。あなた自分で気付いているかしら? 私が見ていても、最近のあなたは随分とさばけて来ている様に見えてよ。」
もちろん、良い意味の方でね。
そう言って微笑むタリアの言葉に、レイは少し顔を赤らめて無言で頷いた。
間違いなく照れているのが判る反応だったが――久しぶりにデュランダルに会うことが出来たが為に、いささかタガが緩んでいると言う事なのかもしれないけれども――そう言う姿を見せると言う事自体が、
まるで機械人形の様だと、嫉妬混じりに陰で揶揄されもしていた程の以前の彼≠知っている者ならば、まさに驚く様な変貌ぶりであったと言えるかも知れない。

「タリアがそう保証してくれるのだから、これは本物≠セと確信して良い処だろうね」
ハサウェイ総帥とマフティーの人々に、本当に感謝せねばなるまいな……。

そう口に出して呟くデュランダルに向かって、タリアは確かめる様に問いかける。
「まさかとは思いますが、そうする為においでになった……などとはおっしゃらないでしょうね? 貴方がこうしてわざわざいらっしゃるわけですもの、連合の側に何か大きな動きでもありましたの?」

「ん? ああ、やはりそう言う風に見えるわけだね。成程……」
生臭い話に入りかけた入り口の処で、はぐらかす様に苦笑して見せながらデュランダルは立ち上がり、数歩を歩いてテラスの縁の低い手すりに背をもたせかけるかの様な様子で肩をすくめる。
その姿にタリアは、やっぱり煮ても焼いても食えない人ね……と言う態度で示す、微苦笑の度合いを深くするのであった。


「お話中失礼致します。我らが英雄方≠ご案内しました」
と、そんな処に投げ掛けられる女性の声に、一様にその声が聞こえたこのテラスの出入り口となっているホテルの建物の方へと注意を向ける三人。

コーディーネーターには珍しく、大ぶりの眼鏡≠掛けている小柄なザフトレッドの女性兵士が、デュランダルがこの場にと招いた面々を案内して姿を見せていた。

ホスト役のデュランダルは丁度上手いことに、既に立ち上がっていた為に、そのまま歩を前へと進み出させて、客人達を出迎える。
――まずは、やはりハサウェイ以下のマフティーの面々からだが、立場上「対等」の彼らを迎えるのだから、デュランダルとしても形式上からもそうする必要性自体はあった――
既にハサウェイとはクルーザーの船内で、ジェスのカメラを前に握手を交わしていたが、対外的にはナンバー2格と言う事になるイラム達も交えて改めての挨拶を交わし会う。

上位ゲストであるマフティーの面々に対しての挨拶の儀礼を済ませると、彼らには先に席へと案内を誘わせ、代わってアスランやハイネら、下位のゲスト達にと向き直る。

「やあ、アスラン、ハイネ。久しぶりだね、二人とも。よく来てくれた」
にこやかな微笑みを浮かべて、信任する若きフェイスの二人を歓迎する意を示すデュランダルに、並んで立って敬礼を返していたアスランとハイネも控えめに微笑で返した。

アスラン、次いでハイネとやはり握手を交わして、それからデュランダルはおもむろにフェイス二人の後ろにと控えてしゃっちょこばっている、ミネルバから招待の三人の少年少女兵へと目を向けた。

「それから、君達もよく来てくれたね。シン・アスカくんに……そちらの二人は確か、ホーク姉妹だったね?」

ファントムペインによるコロニー・アーモリーワンでのMS強奪事件を機に、予定を前倒しにしての慌ただしい就役――即実戦と言う流れのただ中のものとなったミネルバの初陣には、艦内へと避難して来たデュランダルも結果的にそのまま立ち会う格好となってしまった。

それ故にこの三人の少年少女達とも、ほんの僅かな間ながらもそれぞれに間近に接する事ともなってはいたわけだったが、
「雲の上の人」である筈のデュランダル議長が自分達の事をちゃんと見知って記憶していてくれたと言う事実は、三人それぞれに驚きと誇らしい喜びを呼び起こした様だった。

「はいっ!ルナマリア・ホークであります!」
「あ……メ、メイリン・ホークです」
それぞれの性格の違いを現す様な反応を見せながら姉妹がそれぞれ名乗り、少年も慌てて続いた。
「はっ、シン・アスカです!」

揃って初々しい反応を見せる三人に、デュランダルは柔和な微笑みの度合いを更に深めて応えた。
「君達の事はよく覚えているよ。特に最近はそれぞれに活躍してくれているそうだね。グラディス艦長やアスラン、それにマフティーの方々からもその辺りの事は聞いている。確か、叙勲の申請も来ていたね。結果は早晩手元に届くだろう」

プラントの国家元首たるデュランダル議長から直々に、手放しでそう称えられて。
三人は揃って頬を紅潮させ、誇らしげな表情でデュランダルから差し出された手を取って握手を交わすのだった。
その興奮は、やはり椅子を勧められて座に着いたその後にも続いて行く事となる。
握手を交わしながら、デュランダルは一人ずつに具体的にその働きを口にしての賞賛を忘れなかったからだ。

メイリンには、アスランの副官役としての様々な配慮ある献身的な働きぶりを。
ルナマリアはマフティーによって鍛え直された自身のMSの長距離射撃法に関しての詳細をレポートに上げ、それがザフトの戦技向上に大いに寄与するものでもあった事を。
そしてとりわけシンに対しては先日のローエングリンゲート要塞攻略戦の際の、「劇的な」活躍を――
それぞれに声を掛けて行ったデュランダルであった。

そう言った事が議長にまで伝わっていると言う事実は同時に、アスランやグラディス艦長が、それにハサウェイ達マフティーの人々が自分達の事をしっかり見ていて、ちゃんと認めてくれているのだと言う話でもあるわけだから。
それを理解した三人の喜びも、むべなるかなであろう。

そしてデュランダルは最後に、やはり久しぶりの再会となるルルーと、言わば彼女の事を引き受けてくれた♀i好でもあるジェス――もちろん彼とは初めての顔合わせとなるわけだが――とも挨拶と握手を交わし合う。
その二人に対しては、ジャーナリストとしてのその姿勢への賞賛と、今後にも期待していると言う旨を伝えた上でやはり二人も座へと誘って、かくして会談へ移る為の準備は全て整え終えられたのだった。


「あらためてもう一度申し上げますが、よく来て頂きました、ご一同」
デュランダルはそう言って、軽く一礼する様な仕草で始まりの挨拶を送ってみせる。
護衛役随員として、テラス上に散らばって立っているリーカとコートニー、それにマディガンのパイロット三人と、随員である議長の女性秘書官のサラと言った限られた者達だけを観客〈ギャラリー〉とした会談が、そうして開始された。

それにしても、興味深い顔ぶれが集っていると言えた。
タリアにアスラン、それにハイネと。三人のフェイス以下ザフトの中でも屈指の華々しい活躍をしている者達と共に、対等の同盟軍であるマフティーの首脳部がおり、更にはフリーのジャーナリストとしてのジェスとルルーがいる。
故に全員に話しかける場合のデュランダルの口調も、対等な物言いの仕方となっていたわけだが、席次についても考慮されていると言う事だろう。大きな円卓が用意された上で座る位置取りの方も、一見すると上座も下座も判らない様な割り振りとなっていた。

「ここで今、こうして会う事が出来るのも、この場にいるお歴々の活躍でローエングリンゲートの突破が成り、この地域全体が地球連合の圧制下から解放されたそのおかげです。いや、本当にご苦労様でした」
改めて感謝の意を表するデュランダルに応える一同――ハサウェイ達マフティー側とザフトのフェイス陣、それにレイは軽く頷き、対照的にシン達三人は「ありがとうございます!」と、声を揃えて一礼した。

「しかし、それにしてもガルナハン解放からここまでの間の、状況の進展は速かったですね」
それを仕掛けた側の当事者であるハサウェイが、事の経過を思い返しながら呟き、同調するように他のマフティー、ザフト両軍の面々も一様に頷く。

「全くもって、その通りでしたね」
デュランダルもまた、そうして頷き返しながら述べる。
「皆さんの華々しい活躍は無論の事ではありますが、それにしてもここまでとは……。これは単なる我が方の軍事的成果と言うだけの話には止まらない。その呼び水ともなった地球連合の支配下における一般市民の窮状と言うのは、我々の想像を凌ぐものがあった様ですね」

デュランダルの表情に、軽い苦々しさが浮かんでいた。
事実、解放成ったここディオキアへのザフトの進駐も、地球連合軍が戻って来ない様に引き続き守って欲しいと言う、独立運動への支援を求めて来た地域住民代表からの要望によるものであったと言う側面もあるのだ。

言葉は悪いかもしれないが、言わば用心棒≠フ様なものとして、ザフトを見ていると言う話だ。
もっとも、そんな要望が向こうから出て来ると言うのも、連合からは盛んに化け物だの何だのと言うプロパガンダをされていたコーディネーターの方が、自分達をよっぽど公正に扱ってくれていると言う現実を見ての結果なのだから、プラント側から見ても悪い話ではない。

それ程までに、この地域の人々が「同胞である筈の£n球連合」を忌避する想いが強いと言うことであった――
その事実一つを取っても、相変わらず地球連合の「統治」はその名に全く値しないものである事の証左であろう。
敵対している側の指導者としては、それにも助けられていると言う皮肉な現実もあるわけだが、純粋な一為政者としての意識で言えば、その実状は無論の事見ていて不愉快さも覚えさせられるものであるとも言えた。

「確かに……。ここまでの状況下で、自分もそれは強く感じましたね」
議長の言葉に相槌を打つようにハイネが応え、デュランダル以外の座に着いた他の全員がその呟きに揃って頷いた。

「とにかく、今は状況が何とも複雑です。皆さんの活躍とその成果はもはやこの地域だけの話では無く、同様の状況である世界中の各地にも影響として飛び火しています」
そう言って目線で合図を送ったデュランダルに頷いて、控えていた女性秘書官のサラが全員の前にと資料となる紙束を配って回る。

そこに記されているのは、現状における地球上の各地での情勢を俯瞰的に眺めたレポートであった。
一見して国内情勢に大きな問題が無さそうなのは、プラントの友邦である大洋州連合と、敵対陣営である(旧)地球連合の本丸とも言うべき大西洋連邦、その他にはスカンジナビア王国ぐらいのものであり、
それ以外の他の地域では等しく、紛争や武力衝突と言った懸念事項が(その規模や範囲の多寡はあれど)勃発していると言う状況が示されていた。

特にその状況が顕著なのが、実質的な新地球連合だと言っても差し支えない「世界安全保障条約機構」体制を構成する各国の側だった。
中でもユーラシア連邦は地球連合構成国の内の一つと言う大国でありながら、現在こうしてペルシャ湾から黒海にまで至る広大な地域全体から三行半を叩き付けられる格好になっており、
それらの中でも最もダメージを受けている勢力であると言えたが、他の国々とてもそんな状況は決して対岸の火事では無かった。

元より(旧)地球連合――実質的にはほとんど大西洋連邦単独と言っても良いわけだったが――に対しては反発と独立自尊の気風が根強い裏庭の南アメリカ合衆国では、
アメノミハシラ経由で密かにプラントからの帰還を果たしたかつての独立運動の指導者だったエドワード・ハレルソンを中心にした、再度の反地球連合の動きが水面下でもっか順調に進行中だ。

またミネルバが航過してきた赤道連合や汎ムスリム評議会と言った、
ブレイク・ザ・ワールドに端を発する現在の情勢の中で世界安全保障条約機構への加盟を地球連合からの圧力によって余儀なくされた諸勢力においても、同様の動きは確実にうねり出している。

BTWと言う未曾有の状況下における「相互協力」の為〜と言えば聞こえは良いが、しかしてその実態はと言えば、
性懲りもなく……と言う感じで、地球連合が再び勝手に始めた戦争への協力≠ただ一方的に強要され、元より未だ前大戦のダメージからの復興途上にあった国力をただ一方的に吸い上げられるだけ。
政治や経済の実権を握っている者達にこそ、鼻薬とでも言うべき利権の見返りは与えられてもいたけれども、それで済まされる大多数の庶民はたまったものではなかった。

それらの国々においては、未だ前大戦の遺した傷跡のも癒えるどころの話では無い処にもって来て、突如勃発したBTWの損害までもがそこに更に上乗せされると言う格好で。
「戦争なんぞしている場合か!」と言う、ただひたすら割を喰わされ、不当な忍従を強いられているだけと言う現実への、民衆の当然の反発が噴出しまくっているのだった。

――余談になるが、このレポートにおける懸念事項ありの国家・勢力群の中には、もちろんオーブも含まれていた。
あえて「政変」と言う表現で、元首であったカガリの誘拐(出奔?)とそれを実行した「正体不明の勢力≠フ存在」の事、またその前後の国内のセイラン派による実質的独裁体制確立の流れを概説している。
アスランやシンがやがて直面する事になる状況の萌芽は、既にこの時点で明白ではあったのかも知れなかったが……。

「よくもまあ、ここまで……」
まるで世界中が火薬庫の様ですわね?
そんなニュアンスの溜息を漏らして、タリアは続ける。

「地球上はこう言う状況であるとして、宇宙の戦況の方は……――いえ、愚問でしたわ」
自分で口にしている中途で、彼女は直ぐに自分で気が付き、苦笑を浮かべた。

開戦と同時に地球連合軍が仕掛けて来たプラント本国への直接攻撃が失敗に終わって以来、彼らはずっと月面基地に逼塞したままだ。
その結果、地球軍とザフトは互いに自方からは積極的に手を出さずに〜の格好で睨み合ったままの状況で対峙の構図が続いている。
宇宙での戦線の状況がそうしてまがりなりにも安定=iと言う表現自体は、奇妙な話であるとも言えたが)していなければ、そもそもこうして地球上へと降りて来ると言う事も簡単には出来ない筈なのだから。

再び核兵器を用いてプラント本国を直接攻撃すると言う企図で、強引に開戦した地球連合だったが、
ただの一撃で片が付く!そんな必殺の目論見で振り上げた拳は予想に反してスルリとかわされ(実際にはプラント側も状況的には危なかったのだが)、
逆に自軍の方がほとんど一方的に手痛い大損害を被って撃退されると言う、満天下に大恥をかかされてすごすごと月面拠点へと引き下がらざるを得なくなる仕儀に陥っていた。

しかもプラントが防衛に用いた、核兵器を問答無用で自爆作動させられるニュートロンスタンピーダーとやら言う新兵器の前に、当面有効な対策も打ち出せずにいると言うまさに千日手の状態であればこそ、引きこもり状態もやむを得なくなる処ではあったろう。

自方の応戦は、あくまで積極的自衛権の行使だと言うスタンスで限定的な戦闘行動のみを行いながらも、同時に常に和平への対話のチャンネルもオープンにしたまま、その為の呼びかけも繰り返してはいるプラント側である。
それを実践している〜と言うアピールでもあろうが、ザフトが自軍からは地球連合軍の月面基地への攻勢の姿勢を見せようとはしないと言う現実の故にもたらされている「奇妙な平穏」と言うのが、現在の宇宙での戦況であった。

地球連合の側にしてみれば、実に不本意な予想外の情勢であっただろう。
幾らBTWの大惨禍があったとは言え、全世界を巻き込んだ二年前の大戦の遺した負の影響と言うものの大きさは、彼らの予想したよりも遙かに大きかった。
ほとんどの国々が物的な面はもちろんの事、より時間のかかる人的な面でも、そこからの復興に向けての取り組みが思う様には行っていないと言うジレンマの中に在ると言う現状下にあったのだから。

何もプラントに対しての同情と言うのでは無しに――それどころか潜在的な反感さえ、あったとしてもだ――それらの国々にとっても
「また戦争か!」「まだ戦い足りないと言うのか?」と言った感じに、本音では大いに眉をひそめる様なものでしかない、全くもって端迷惑な話だった。

一言で言えば、そんな余裕がどこにある?
そういう事だ。

それを無視しての強引な開戦へと踏み切った地球連合(実質的にはほとんど大西洋連邦単独――より正確に言えば、ロード・ジブリールらブルーコスモスだが)から見れば、まさに誤算の連続だった。

全く、こんな状況ではある筈が無かったのだ。

主戦場≠ネどと言う言葉すら不要である程の「超短期決戦」で!
それのみで終わると言う前提だからこそ、やった者勝ちであり、同時にその力≠フ前には内心不満を抱く諸勢力もまた、結局は黙るであろうし、黙らせる。
そう言うつもりで始めた軍事的オプションが無惨に破綻した時、それに代わるプランなどはそもそも想定すらされていなかったと言う事なのだった。

そして結局はその強引さのツケが、「誤算続き≠フ現在の地球上の情勢」と言う形で返って来ているわけであり、またそれに対して有効な対処も出来ずにひたすら受け身に回らされていると言う状況を生みだしていたわけだが。

「それで、停戦への具体的な目途などは…………これでも立ちそうもありませんの?」
改めての情勢認識に基づいた、溜息混じりの声と表情で言うタリア。
まともな神経を持った軍人や政治家なら、こんな状況で戦おうなどと思える筈が無い。
――まともであればだ。

しかしそう尋ねられたデュランダルの方も、同様に嘆息の表情で答える。
「残念ながら、こんな情勢下である筈≠ネのにも関わらず、地球連合側は相変わらず何一つとして譲歩しようとはしない。誰も好き好んで戦争などしたくもないが、これではどうしようもないよ……」

悲しむべき事に、そんな「まともさ」は期待できるものでは無い様だ……。
そう自分も溜息をついて応えてから、デュランダルは自嘲気味とも見える様な苦笑を浮かべて言い継いだ。
「いや、軍人の君――君達に言うべきセリフではないかもしれないけれどもね……。戦いを止める、戦わないと決める事を選ぶと言うのは、戦いを始める事や戦おうと決める事よりも、遙かに難しいものさ……」

「……戦いを、止める…………」
デュランダルの言葉に対して、自分の口が無意識にそう言葉を発してしまい、それで話の腰を折るような格好になってしまった。
シンはハッと自分の無礼に気付いて、慌てて頭を下げる。
「あッ!? すっ、すみません……!」
しかしデュランダルはそんなシンを咎め立てようとはせずに、むしろ彼の良い意味での若さ〈真っ直ぐさ〉を肯定する様に、微笑み返して応えたのだった。
「いや、構わんよ、シン・アスカくん。むしろ君の様な立場でこうして現在〈いま〉のこの戦いにと身を投じる事になった若者達が、その現実の中で見て感じて来た事と言うのは貴重な意見だ。
私も、それを聞きたいと思ったからこそ君達にもこうして来て貰った様なものだし、むしろ遠慮なく思う処を聞かせてくれないだろうか?」

いつもながら、思わずやってしまってから気が付くと言う悪癖を、またもやしでかしてしまったのに気付いてシンは赤面し、「しまった」と言う表情を浮かべながらデュランダルの叱責を待っていた。
にも関わらずの、議長からの思いがけないそんな反応に驚いて、シンは思わず周囲の年長の戦友たちを見回す。
だが、アスランもグラディス艦長も、ハサウェイ達も皆一様にそんな彼に対して微苦笑を浮かべながら頷いていた。

もちろん普段ならば別だが、今この場に限ってならばそれで構わない――そのわきまえさえきちんと付いていればいいと言う事だ。
以前ならば気付かなかったであろう、そんな無言のニュアンスを込めた視線に頷いて謝意を示してから、シンは議長の顔をしっかりと見据えて再び口を開く。

「議長が今おっしゃられた言葉に、自分はハッとさせられる様な想いになりました」
「戦うのを止める、戦わないと決めると言う方が難しいと言う事についてだね?」
「はい」
頷いて、シンは促されての今の自身の想いを吐露し始める。

「確かに議長がおっしゃる様に、戦わないと言う途を選ぶと言う事は大事だと思います。ただ、戦うべき時には戦わなければ、そうでなければ何も守れません」
オーブで死んだ――殺された、俺の家族みたいに……。
一旦言葉を切ったシンがそこで最後に漏らしたその呟きと、その時に見せていた表情は、カメラのファインダー越しにジェス達の注意を引いた。
結果的にはそれがこの後に、シン自身にとっても思いがけない話がもたらされる事のきっかけでもあったのだが、無論それはこの段階では誰にも判る筈もない事だった。

「普通に、平和に暮らしている人々の生活は守られるべきです。今のこの戦争に、お……いえ、自分も、戦う軍人の一人として加わってみて、自分は改めてその事を確信しました」
多くの人を巻き込んでしまう様な、酷くて大馬鹿な失敗までも自分はやらかしてしまいましたけど、それでも……。
顔を上げて静かに、けれども一語一語を噛みしめる様にそう言うシンの目には、確かな想いと意志とが宿っていた。

「でも……」
しかし、そこで初めてシンの口調と表情とに翳りが生じた。

(でも……?)
その変化を感じ取るデュランダルや上官・戦友達の前で、シンは初めてとなるこれまでは考える事が無かった「その先へと」向けた目線での話を口にし始める。

「その想いはますます強くなりました。けれども逆に、だからこそますます判らなくなってしまった事もあります」
シンはそう前置きして、目を伏せて言う。

「今まで自分は、ただ「守る」って事だけを考えて来てました。「攻めて来る奴ら」はただの敵――ゲームの中のモンスターみたいな、立ちはだかって邪魔をして、罪も無い人々を傷付けるだけの悪魔≠フ様な奴ら――そんな風にしか思ってませんでした……」
だけど、本当はそんな単純なものじゃないんじゃないのか?って、こうしてザラ隊長やハサウェイ総帥達マフティーの皆さんと一緒に戦う様になってから教えられた、いろんな事から考えさせられる様になったんです……。

カーペンタリアを出撃してからの、インド洋、マハムール、ガルナハン、そしてこの黒海への途と。
重ねて来た幾多の戦い、そしてその中で出合った人々と出来事とを思い返しながら、想いを言葉にして紡いで行くシン。

「敵の、地球軍の連中の中にだって、やっぱり自分の家族とか、守りたいものがあって戦っている奴らも沢山いるんだって事を、知ってしまいました……。
それなら尚更、どうして余所の土地でそこの人達を苦しめるんだよ?自分が守りたいって思うのと同じものを、自分自身はその人達から奪っていて何で平気なんだよ? そうも思いますけど……」
シンは沈痛な声と表情で言う。
「だけど、現実にはそうやってずけずけと入り込んだ余所の土地でそこの人達を苦しめている地球軍の連中だって、ブルーコスモスの奴らみたいなのを別にすれば、戦争さえ無ければそんな事はしない――しなくて済んだ筈だった人間なのかも知れない……。
だとしたら、そいつらだってある意味では戦争の被害者≠セって事になるんじゃないのか?って、そんな風にも思う様になったんです……」
も、もちろん、だからって余所のその土地に暮らしてる人達に迷惑をかけていいだなんて事には絶対にならないですけど!
少し慌てて言い繕うかの様にそう言い添える辺りは、大人は思わず微苦笑を誘われそうな若さと純粋〈真っ直ぐ〉さの発露ではあろうが、けれどもそれは聞いている方にとっても不快なものでは無かった。

「だとしたら、本当に悪いのは戦争って言うやつそのものだし、間違いなく悪≠セって呼べるのはブルーコスモスみたいな、自分がそれを望んで他の人々もそこに無理矢理に巻き込んで恥じない様な奴らだけ。そうなんじゃないでしょうか?」
そう言うシンの姿に、そこまで考えられるようになったのか!と言う、良い意味での驚きやある種の感心を、周囲の彼を良く知る戦友〈仲間〉達はみなそれぞれに抱いていた。

「でも、そんな戦争したがる奴ら≠ェいる限り、やっぱり自分自身や自分の大切なものを守る為には嫌でも戦わなきゃいけなくなってしまうと思います。
議長がおっしゃった様に、どこかでそんなループは断ち切らなきゃいけない筈なのに――それだけはきっと正しい事なんだと判っても、じゃあそれはどうやったら実現出来るんだろう?って、幾ら考えてもそこが判りません……」
シンの悩みのステージは、彼自身の成長を通してより高い次元へと上っていると言う事だった。

それを確かめて、デュランダルはわずかに笑顔を深めて頷く。
レイからの報告――非公式ルートだからこその、良い意味の方でのより詳細な生の情報――の通り、
彼がインパルスガンダムを託す事にしたこのオーブ出身の少年は、「プラント社会の外の世界出身であるコーディネーター」と言う出自ならではの新風を吹き込み得る様な存在へと成長しつつある様だった。

そして、もう一人――
こちらもキーパーソンと成り得る存在であると言える青年が、シンに代わって口を開く。
「私も、よろしいでしょうか?」

「ああ。もちろんだとも、アスラン」
快諾するデュランダルに軽く一礼し、シンも頷くのを確かめてからアスランはシンの話した事を引き取る様な格好で話し始める。

「シンが今口にした事は、私にとっても大いに頷かされるものです。確かにそう言う想いこそが私に復隊を決意させた理由の一つですが、そんな私自身も彼と同じ様に改めて今、戦う人間の存在する意味と意義について日々考えさせられている処です」
そう言うアスランの表情もまた、シン達ミネルバの仲間達と共にマフティーと接しながら送って来たこれまでの戦いの道行きを思い返しながらの、そこから確かにしつつある想いを感じさせる、そんなものだった。

「かつてある人から言われた事があります。そうやって、殺されたから殺して、殺したからって殺されて、それで最後には平和になるのか?と……。その時の私は、それに対しての答えを返す事が出来ませんでした……」
いえ、その答えはそれからもずっと見いだせないままに、自分は再びこうして武器を手に戦場へと舞い戻る事を選ぶ様にとなりました。
目を伏せ気味にそう呟いたアスランは、しかしそこで顔を上げ、しっかりとしたまなざしをデュランダルへと向けながら続けた。

「ですが私も今、ハサウェイ総帥以下マフティーの方々と共にこの地域の解放を成し遂げて行く中で、初めてお会いした時に投げられた問いの意味する処が自然と理解できる様になったと、そう思います」

「…………」
アスランの言わんとしている事を聞き漏らすまいと、シンは黙って耳をそばだてる。
それは他の皆も同様だった。

「あの時、ハサウェイ総帥から言われた事は、殺して殺されての連鎖を止めたいと願うのならば、ではそれはただ一人の戦士として戦う事、それのみによって果たして成し得るものなのか? そこの処をどう考えるのか? そう言うものでした……」

衝撃でした。
今まで、そんな風に考えた事すらも無かったと。そう痛感させられました。
アスランは自身の想いの変化の軌跡を思い返すようにしながら呟いて行く。

「私も、先程シンが口にしたのと全く同じループの中にはまり込んでしまっていたのですね……」
そうしてほろ苦い想いを口にするアスランに、シンは彼もまた自分と同じ様に考え、悩んでいるのだと言う事を自然な共感と共に認識させられていた。
「そんな私の眼前に、その事実は衝撃的な格好――ガルナハン解放後の出来事ですが――となって立ち塞がりました……」
降伏した地球軍将兵への、それまで彼らに不当に虐げられていた住民達からの報復。

「戦いの後には必ずついて回る、忌まわしいけれどもやむを得ない事だと。
私はそう、現状を黙認し〈あきらめ〉てしまっていました……。ですが――
シンはそれ≠諦めたりはしませんでした。ああだこうだ考え込むだけで現実には何も出来ない私の目の前で、彼は身体を張ってそれ以上を止めようとしました
――残念ながらそれだけでは状況を押し止める事は出来ず、結局はハサウェイ総帥のご出馬を仰いでようやくそうする事が出来たわけですが、だからと言って彼のその想いが、姿勢が何らその価値を減じるわけではありません」

(隊長……ッ!)
はっきりとそう言い切るアスランに、シンは内心で驚きの声を上げる。

「あの時、私はこんな自分自身に一番必要なものが何であるのか?と言う事を痛烈に思い知らされました……。
そして、そこで実際にそんなループを断ち切ると言う事を見事に成し得てみせたハサウェイ総帥の姿を目の当たりにして、ずっと見つからなかった問いへの答えと言うものを見せ付けられた想いでした」

「それが、先日までの間のこの地域の解放ミッションに当たっての、君の姿勢の原動力だったのだね?アスラン」
「はい」
デュランダルから返された確かめの問いに、はっきりと頷くアスラン。
その目にも、横顔にも、静かな――けれども確固たる彼自身の意志と言うものがありありと浮かんでいた。

「ほんの少し前までは答えが見つからなかった、殺して殺されての果てなき繰り返し。そんな現実への疑問を持つ事、それ自体は間違いではなかった筈だとは思います。
しかし同時にその問いは、ただ単にそうやって双方がそんな感情をぶつけ合っているその激突の渦〈戦場〉の只中に留まっている限り、恐らく永劫に答えは見つけだせまいと、今はそう思います」
「………………」
そんなアスランの独白を、誰もが固唾を呑む様にして黙って聞いていた。

「俺は、アスラン・ザラです。
かつての大戦で、そんなレベルの思考の中にと自ら進んで捕らわれたまま、そうして他者に対しての憎悪と絶望だけを際限なく世界に振りまいてしまったパトリック・ザラの息子です」
アスランは初めて、皆の前〈公の場〉でその事実を自ら進んで認めてみせる。

「息子として、そんな父が犯してしまった過ちを償う為に、微力でも何かをしたい。自分はその想いをもってこうして再びザフトの――プラントと世界の為にと戦場へと舞い戻った筈なのに……。
かつて「それは違う!」と離反した筈の父と、結局は同レベルのところでしか物事を見てはいなかったのだと言う事を思い知らされました。だからこそ……」
カーペンタリアにて、デュランダルも立ち会う下で初めて会ったハサウェイとイラムとの会談の中で示唆され、初めて目を開かされたことを
アスランは今、本当の意味で自分のもの≠ニして確かにしつつあった。

「つまりは、戦うと言う事は物事のあくまで一部分≠ノ過ぎないのだと言う事なのですね。それだけをもって解決出来る事など、実際には何一つ無いのだと」
アスランが語る言葉に自然と引き込まれ、シンは無意識にその言葉に頷いていた。
そしてそうした後に気が付いて、自身でも驚きを覚える。
彼の隊長の口にしている言葉は、彼自身にとっても凄く大事な事を教えてくれるものだと、そう直感的に思っていた。

そんなシンの反応には気付かぬまま、アスランの語りは核心へと入って行く。
「自分の父親が犯した大いなる過ちの、その余りの惨禍に――そして、私自身もまたその一端を担っていたのだと言う事実に、私は本当の意味でそれと向き合う事から逃げていました……。
ですが、二度とあんな過ちを繰り返してはいけないんだ!と、本当にそう思うのならば、そこからも目を逸らしてはならないのだと言う事をようやく受け入れられる様になりました」
それだって、皆さんのおかげなのですけれどもね……。
熱くなり過ぎるその前に、軽く冗談めかす様に言って自らクールダウンさせる――上手く内圧を抜いてみせると言う事を覚えつつあるアスランだった。
そして彼は一拍を置いて再び続ける。

「確かに、私の父は許されざる大きな過ちを犯しました……。しかし逆説的にですが、それはハサウェイ総帥がおっしゃって下さった事の正しさを証明する事でもあるのだとも、今は思います」
――それはデュランダルからも言われていたことではあったが、そもそもの動機だけならば決して間違っていたとは言えないその想いとエネルギーの
しかしながらその方向性≠ェ完全に間違っていたが為に、結果としてはより悲惨な方向へと向かうだけ〜と言う形に具現化してしまう事になった。

だがそれは同時に、その方向性が間違ってさえいなかったのならば、真逆の結果をも生み出し得るものでもあった筈――と言うよりも、本来ならばそうでなければならない筈なのだが……――だろう。

「ガルナハン解放後の出来事を目の当たりにして私は、本当ならば判っていた筈のその先の道≠ニ言う事に対して、自分は無意識に逃げていたのだと言う事にようやく気付かされました。
何とかしなければ! もう二度とあんな過ちは繰り返してはいけないんだ!
そうやって威勢のいい言葉を口にはしていながらの、実際の姿勢はと言えば……。今は、そんな自分を深く恥じています」
アスランの表情にはその想いがありありと滲んでいた。

「そして今更ながら私は、自分自身が願う平和≠ニ言うものの実現を引き寄せるその為に、そこからはもう逃げまい、逃げたくないと、そう思う様になりました。
ザラ家のアスランである私自身が、パトリックの息子であると言う事実からは逃れる事は出来ません。
しかし、そのパトリックの息子が父親とは異なる道を選んでいると言う事実そのものが、意味〈周囲に与えうる影響〉があるのだと言う事を、今の私は素直に受け入れられます。
そして、その事実≠サのものが真の意味での平和をこの手にと手繰り寄せる事に繋がるのだと。そうであるならば、私は喜んでその道を行きたいと、そう思っています」
彼女――ラクス≠ェそうである様に……。

最後の一言の意味する処の裏面までもが理解できるのは、無論デュランダルだけであったわけだけれども、少し前までの彼ならば想いすらもしなかったであろう部分にまでもアスランは進んでいたと言う事だった。
静かな想いを秘めてそう言うアスランに、デュランダルは満足そうに微笑んだ。

「やはり君は本物≠セったね、アスラン。自分を恥じていると君は言ったが、自身を省みてそう言える君は……立派だよ」
そう断言してもいい。
最後にそう言い終えた時のデュランダルの顔は真剣な表情になっていた。

「私も同感だな」
そこで今までは聞きに回っていたハサウェイも同意を示して頷いた。
「ガルナハンの後のここまでの、君の解放と宣撫活動への積極的な姿勢と尽力は見事なものだったと思うよ、アスラン」

「いえ、そんな……」
この場の2トップから交互にそう言われて、はにかむ様に下を向いてしまうアスラン――何だかんだは言っても、こちらもいい意味でまだまだ若いと言う事だった。

「まあ、なんだ。つまりは、そう言う事≠ネんですね?」
元々の性格も無論あるだろうが、それ以上に意図的に努めて明るい声でハイネがそこで言う。

「ああ、そう言う℃魔ネのだよ」
「その通りだね」
互いに微笑しながらそれぞれそう答えるデュランダルとハサウェイ。

そうやって場の空気を再度和らげた処で、シンやホーク姉妹――ひいてはジェスの構えるカメラの彼方にいる人々(すぐにこれを見せられるわけではないにせよ)に向かって、語って聞かせる様に口を開くデュランダル。

「つまるところ、軍事は政治の一形態――戦争とは、話し合い〈交渉〉ではなく武力と言う実力行使をもって問題解決を図る格好の外交≠ノ他ならない。これが現実なのだね」
「そして、戦争をすると言う事それ自体は、実は悪≠ナはない」

しかし、デュランダルが口にしたそれに対して応えたハサウェイの一言に、反射的に納得が行かない様な声を上げてしまうシンとホーク姉妹の若い(この場合はもちろんいい意味で)3人がいた。
むしろ望ましいそんな反応にハサウェイは微苦笑で応え、その意味する処を理解させるべく掘り下げて行く。
「ああ、もちろんそれ≠ェ生み出す惨禍と言う意味合いでは、間違いなく戦争は悪だよ。そう、断言していい」

ハサウェイがすぐにそう言ってくれたので、3人は露骨にホッとした様な表情になった。
しかし安堵してみると同時に、それなりに人となりも知った筈のハサウェイ総帥ともあろう人が、どうしてそんな事を言うのか?と言う疑問を覚え、聴きの構えにとなるのであった。

「ここで言うのは、個々人それぞれのレベルで言う善悪と、国家の様な人間集団のレベルにおいての物事の善悪は同等ではない≠ニ言う事だね」
ハサウェイは穏やかな微笑で相対しながら、丁寧にその故を語って聞かせる。

「確かに、ダイレクトに「戦争は悪ではない」と言ってしまったら、君達がそう誤解をするのも無理はないだろうが、残念ながらそれもまた一面の事実でもある。
そして実は、現実はそうであると言う事は既に理解している筈なんだよ。今こうして軍人として戦争のただ中にと身を置いている君達ならば、もうね?」

「えっ?」
異口同音に少年少女3人は声をあげる。
ハサウェイ総帥の謎かけの様な言葉は、それが何故なのかはまだ判らないながらもその背後に本能的な説得力を感じさせるものだった。

そして言わばその証明にと入ったハサウェイからの問いは、ある意味恐ろしくダイレクトな代物として投げかけられて来た。
「つまりね、こう言う事なんだ。どうだろう、君達は人殺しは悪い事だと思うだろうか?」

3人はほとんど反射的に頷いた。
当然だった。幾ら軍人であるとは言え、そんな事を好き好んでしたいわけがない。
しかしそんな3人に、ハサウェイはそこで一気に畳みかける様に言う。

「その通りだね。しかしその一方でさっきシンが言った様に、不当な暴力から自分自身や自分の大切なものを守る為に戦う――その結果として攻めてきたその相手を殺している、我々のしている事はどうだろう?」
その理屈で言えば、それもまた悪≠ニ言う事になると思うか?

(ッ!)
その問いかけは確かに、若い彼らの抱えている矛盾への想いに突き刺さるものだった。
そこまで論理立てて考えられてはいないまでも、彼ら自身もやはりこれまでの戦いの中で、本当はその矛盾については実感を覚える様にはなっていたのだ。

「それは……仕方がない事だと思います」
ルナマリアが、ようやくと言う感じに口を開いてそう答えた。
「さっきシンが言った通りです。私たちは決して進んで事を構えたいわけではありません。でも、だからと言って何もせずに殺されるなんて出来ません」

ルナマリアはそこで傍らの妹を見やって、続ける。
「もし……もし自分が、それでも人を殺すよりは自分が殺される方を選ぶ。なんて言う考えを持つ人間だったらって、そんな風に考えたとしてもです。
自分自身はそれでいいのかも知れないですけど、だからと言ってこの子を見捨てる――自分の大切な人までそれに付き合わせるだなんて、そんな事出来るわけがありません」
「お姉ちゃん……」

(ッ!)
メイリンのみならず、聞いていたシンとアスランをもハッとさせたルナマリアのその言葉は、実は彼女自身がシンから聞いたその境遇を耳にして率直に感じた事を口にしたに過ぎなかったのだが……。

しかし、この場合まがいなく良い意味で発露されていたその自然な感覚≠アそが、かつてシンの家族にと悲劇をもたらしたオーブと言う国家の「異常さ」〈罪科〉を浮き彫りにもする。
すぐにでは無いにせよ、後にそうなって行く事の端緒にも、その実なっていたりもしたのであった。
「そうだね、ルナマリア。全く君の言う通りだ」
ハサウェイはそうして彼女の言葉に首肯して、更に続けた。
「つまり、私が先程口にした事と言うのはそこから始まっているわけなんだ。今、君が言ってくれた様な事は、誰にとってもそうである事だよね?」
その問いにルナマリアもメイリンも揃って頷くのを確かめてから、ハサウェイは続ける。

「そんな一人一人の人々の想いのその集合体を、その中にと内包した集団としてのものが国家と言う存在であるわけだ。
だからこそ、国はそういうものを守るその為に戦争――人殺しと言う道義的な悪≠も、やむを得ずにあえて選ばねばならない状況に陥ってしまう事だってあり得る筈だね?」
そこでそんな手段としての悪≠選ぶ事が出来なければ、それこそ君達の言う通り、不当な暴力と言う別のもっと大きな悪≠ゥら何一つ守る事など出来ないと言う事だ。
守ろうとするその義務を放棄していると言う事だ。

「国家と言うレベルにおいては戦争をする事自体が悪だとは言えない≠ニ言うのは、つまりはそういう事なのさ」
ハサウェイは決して声高に主張しているわけでは無かったが、達観される事実を――それが現実であると言う事実への哀しみを踏まえた上で――淡々と語るその言葉に、若い3人も引き込まれる様に頷かされていた。

「しかし、だ……。幾ら守る為≠フ正当な戦いではあったとしても、戦争であるには違いない。
であるならば、攻撃を仕掛けて来たその敵を殺すと言う事だけに留まらず、その敵に殺される味方〈仲間〉もまた出てしまう」
代わって今度はデュランダルが、為政者としての立場でもって続きを口にした。

「今の我々が陥ったまま抜け出す事が出来ずにいるループの状況と言うのはつまり、そこだ」
それに応じる様に直ぐにそう言うハサウェイは、その続きをミネルバの若きザフトの面々へと投げかける。
「ならば、どうすればいいと思う? どうやったらそのループから抜け出せるのだろう?」

「――戦うのを、止めれば…………。戦おうだなんて思わなければ……」
ほとんど反射的にシンの口はそう呟き返していた。

「シン!」
それを聞き咎めるかの様にすぐにそうかけられるルナマリアの声。

(言いたいことは判るし、あたしだってそう思うけど……。だけどそんなのは当たり前の事じゃない! じゃあどうしたら、それが実現できる?って言う、私達はそれを今考えているんじゃないの?)
そんな彼女の想いが言外に滲み出ているものだったが、ルナマリアがそれではまた振り出しじゃない!と言うニュアンスで返したシンのその言葉に、しかし意外にもデュランダルとハサウェイ達は頷いたのだった。

「いや、シンの言う通りなんだよ。物事の本質的にはね」
「えっ!?」
そう言って同意を見せたイラムの言葉に、ルナマリアとメイリンの姉妹の上げた驚きの声が見事にハモる。

その呼び水となる無意識的な呟きを漏らしていたシン自身もまた、やはりイラムの言葉に驚きの表情を浮かべていた。

そんなシン達へと向かって一つ頷いて見せて、ハサウェイが再び口を開く。
「国家が問題解決の為の手段としての必要悪で、戦争と言う行動を選択する事はあり得るし、道義的にはともかく政治的にはそれは悪とは言えないと言う事実は今述べた通りだ。
ただ、それに照らし合わせてこの世界の戦争の起因要素を俯瞰視してみると、その問題の本質が見えてくる」
「それは、一体なんでしょうか?」
ハサウェイの言葉にダイレクトに聞き返すアスラン。

ハサウェイはそれに対して頷いて答える。
「端的に言えば、手段としての必要悪≠ニして戦争と言う行為を選ぶと言うレベルを簡単に踏み越えて、余りにも安易に武力での解決と言う方針を選んでばかりである事。
――と言うよりもだ、もっとぶっちゃけて言えば、初めから交渉をしようなどと言う気すらもなく、腕ずくで解決すればいい〜と言う以外の選択肢を持とうとすらしていない≠ニ言う事だ」
つまり、「政治」と言うものがまともに機能していないと言う話になる。
16通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 11:37:17 ID:???
C
ハサウェイのその言葉を引き継ぐ様に、今度はデュランダルが口を開く。
「戦争と言う手段そのものは――政治的には――ありだとしてもだ。
それを選ぶと言う事は、その相手は言うまでもなく、自らをも傷付け血を流させる行為に他ならないと言う事。
であればこそ、それは本当に最後の最後の手段≠ニしてのみ、真にやむを得ず選ばれるべき性質のものであり、為政者が安易にそれを用いる事は厳に戒められるべき事なのだよ」
そう言って、デュランダルは自嘲する様に哀しげな微笑を浮かべる。
「もっとも、結局は戦争と言う途を選ばざるを得なくなってしまった――その前段で解決させる事が出来なかった私自身も、為政者として失格なのかも知れないが……」

「いや、そうではないでしょう」
そう返すのはハサウェイの隣に座っていたイラムだった。
「これが一個人の問題であるならば、あるいは自分自身の意志や努力のみの話であるかも知れない。
しかし、実際には個人のレベルにおいてだって相手次第と言う事が往々にあるわけですし、ましてやそれが国家と言う人間集団のレベルともなれば、相手があってのものであると言うのは尚更でしょう」

「マサム参謀の言われる事は、全くもってその通りですね」
首肯するデュランダル。

イラムの方も頷いて更に言葉を紡ぐ。
「自身の意志は意志として、相手の出方次第で対応を決めると言うのが現実感覚≠ニ言うものである筈でしょうが、デュランダル議長を別にすれば「この世界」の政治指導者にはそういう傾向が見受けられない様に思えますね」
うっかりすれば単なるヨイショに聞こえかねない様な際どい発言ではあったが、それが彼らマフティーが異世界人≠ニしての自分達の視点でもって紛れ込んだこのC.E.の世界を俯瞰して眺めた時に見える構図であった。

相手があってのものである以上、幾ら自身が努力し、誠心誠意可能な限りの全力を尽くしたとしてもそれが通用するとは限らない。
イラムが口にしたその事は、シンやホーク姉妹達まだ若い3人にとっても分かり易く納得がいくものだった。

ユニウス・セブン落下事件〈ブレイク・ザ・ワールド〉をきっかけに始まった今のこの戦争の、一方的開戦に踏み切った地球連合の強引と言うのも生温いやり口は未だ記憶に新しい。
それに照らし合わせてみれば、全くもってイラムの言う事が腑に落ちる。

そして、この時のシン自身の中ではまだ潜在的な納得に留まってはいたものの、「相手があってのものだ」と言う現実への納得こそが、即ち彼がオーブと言う国へ対して抱えている愛憎ない交ぜな複雑な感情に一つの道筋を与えるものでもあったのだった。

そうやって内心から頷かされているシン達の前で、彼らにも新たな視点を与えてくれる語りは続いて行く。

「最初に言った様に、国家が行う戦争とは言うのは本来、外交の一形態――軍事力と言う実力行使をもって行う形の外交=\―である筈なのだ」
端的に言えば、話し合い――つまり、通常の外交だけでは解決出来ない問題での対立が生じている時に、相手を叩きのめして無理矢理にでも交渉のテーブルへと引きずり出し、こちらの条件を呑ませる。その為の手段としてだね。

そこまで説明をした上で、ハサウェイはやや厳しい表情を浮かべる。
「手段である以上は、その目的をとりあえず達成したならばそこですっぱりと矛を収める事を考えるのが自然だよね?
勝者と敗者の構図になるか、あるいは痛み分けに終わる場合もあるが、戦争はそうしてそこで終わる。一応はその筈だ。
手段……そう、それはあくまでも手段だ。そうでなければならない。
しかし、今のこの世界の現実はどうだろうか?
アスランが悩む通り、ひたすら撃って撃たれての際限なき繰り返し。そしてそれがシンの様な理不尽への嘆きを抱えさせられる人々を拡大再生産し続けるだけの、そんな世界の有り様は?」

「間違っていますよね……。しかし、それが判っていながら現実には戦争は無くならない――ほとんどの人間は戦争なんて嫌だと言う筈なのにねぇ……」
そう嘆息して言うハイネの言葉に、アスランもシンも、ホーク姉妹も皆揃って一様に俯いてしまう。
全くもって、考えれば考える程に現実と言うものはいかんともしがたく思えた。

本当に、何故なのだと思う?
哀しげな微笑みでハイネに応じて、そしてもう一度独白する様にそう問いかけるハサウェイに、シンは俯き気味に考え込んでいた顔を上げて答えた。
「それは……やっぱり、ブルーコスモスや大西洋連邦みたいな身勝手な連中がいるからじゃないでしょうか……?」
18通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 11:46:00 ID:???
一応民主主義だろうに政府がここまで暴走するとは、地球のやつらはよほどのアホなのか支援
以前ならばためらいもなく即答していたであろうその答えはしかし、現在〈いま〉の彼にはその様には言えないものとなっていた。
今はもう、そうやって断言できない≠ニ言う事実こそが、何より雄弁なその成長の証であり、同時に彼が今その事を真に論ずる〈考える〉資格がある者へとなっていると言う事実を意味していた。

そんなシンのよき変化〈成長〉を微笑ましい想いで受け止めながら、ハサウェイは部分的首肯を返す。
「そうだね、確かにその通りだ」

75点と言うところかな。
ハサウェイの表情に、しかし微苦笑がそれを受けて混じったのを見れば、シン以外の者にもそんなニュアンスが伝わっていた。

「ただし、それだけでは新たな疑問もまた、そこから同時に湧いては来ないか?」
「え!? それは……」
何故その点数なのか?と言う理由への回答にも実は繋がる、その新たな問いにシンは当惑を覚える。

ちょっと難しかったかな?とでも言う様な微苦笑と共に、ハサウェイはつまりこう言う事だと言うのをシンに向かって説明して行く。
「ヴェステンフルス隊長が言う通り、実際には圧倒的多数の人々は戦争など望んではいない。それなのにも関わらず、戦争は無くならない。
その理由が、君が言う通り、その中で身勝手な理由の為に戦争をしようとする一部の連中が存在するからだと言うのは正しいだろう。
しかしそれならば、どうしてそんな一部の者達の声だけが、戦争を望んでなどいない筈の多くの人々の声を圧倒できる程になるまでの現実の影響力があるのだろうか?」

そういう事にならないか?
ハサウェイの言う、ならばそれで新たに呼び起こされる疑問と言うものに激しく納得したシンは、そんな勢いのままに首肯させられていた。

「つまりは、そんな何故?≠ニ言うそこの部分にこそ、この世界からかくも戦争が絶えないその真の理由が隠されてもいると言うわけだ、シン」
そう言い終えたハサウェイの言葉を継いで、今度はデュランダルがその先を語り出す。

「あれは間違った存在だから、許せないからと。存在自体が恐い、危険だから、やられるその前に殺って芽を摘んでしまえばいいと。
また、そんな誰かの持っているものが欲しい、あるいはそれが妬ましくて、奪ってやろうと。そんな理由で戦い続けているのは確かだ、人間〈ひと〉は……。
しかしそれと同時に、もっと救いがたい一面もあるのだよ。戦争と言うものにはね」

「え……?」
デュランダルの言葉に、シンは思わずルナマリアと顔を見合わせる。

そんな彼らの目の前でデュランダルは立ち上がると、テラスの向こうでこちらを護衛するかの様な雰囲気で佇立している二体の巨大な鉄灰色の巨人たち
――コートニーとリーカの乗って来た、護衛のガンダム・タイプMS――へと近付ける様に歩を進めて振り返り、再び口を開く。

「例えばこれらの機体――ZGMF-X56S/ηトリニティインパルスガンダム≠ノ、ZGMF-X24SUダブルカオスガンダム≠ナすが――ここにお招きした皆さんならば、おそらくもう察しは付いている事でしょう。
アーモリー・ワンで強奪された機体の補填分として追加建造されたセカンドステージシリーズ機となります」

デュランダル自らその詳細を教えてくれた新たなセカンドステージシリーズの(ガンダム・タイプ)MSたち。

向かって左手はそのシルエットからしてシンの愛機と全く同じ、見慣れたインパルスガンダムのものだったが、後背部に増着されているシルエットの形状は彼らが知る既存のどれとも異なる印象のものとなっていた。
基本的な全体の形状としては、高機動型のフォースシルエットに準じた大型のウイングとバーニアスラスターの組み合わせでもって構成されている。
しかし同時にその右舷側にはソードシルエットの主兵装であるエクスカリバー状の大型対艦刀とおぼしき武装が見えたし、
対する左舷側の方にはブラストシルエットのケルベロスやセイバーガンダムのアムフォルタスを思わせる、大型の砲撃モジュールが備えられていた。
そして各々伸びているウイングの方も、可動構造の採用等によりそれらのマウントされている兵装と互いに干渉しない様な配置が工夫されているようだ――
インパルスガンダムの既存の各シルエットと、セイバーガンダムの背部デザインとを折衷した様な印象を場にいた一同は受けたのだったが。
20166:2009/10/07(水) 11:52:17 ID:???
こんにちは。機動戦士ΞガンダムSEED Destiny筆者の166です。
ディオキア編二話目、(15)の内の第一陣分をひとまず投下させて頂きました。

ご覧の通りの分量ですので(苦笑)、分割しての投下とさせて頂く格好になりますが
戦闘の回のとは違って場面転換とかが無いので、
今話は(前)・(中)・(後)と言う風には分けられません。
中途でのお待たせをしてしまう形になって申しわけありませんが
ご了承頂ければ幸いですm(_ _)m

今回も投下中のご支援の方(それに先立つ激励も)誠にありがとうございました。
第二陣パートの投下は、また今宵にでも参りたいと思います。
21通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 11:54:01 ID:???
お疲れ様です。
裸ネクタイで正座してます。
22通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 11:57:50 ID:???
乙です
感想は全部読んでからにしよう

>>18
そこに気付いたからソキウスが潜伏し始めたんじゃなかったっけ?
まあ、一般市民がアホなのは地球もプラントもさほど差はないと思う
23通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 14:44:10 ID:???
遂に来た!
乙!
「三位一体〈トリニティ〉≠ニ言うからには……?」
その名から連想される事を表情で問いかけるミヘッシャに、その通りですと言う意味合いで頷きを返すデュランダル。
「フォースシルエットの機動性に、ソードシルエットの近接戦攻撃力とブラストシルエットの大火力をも併せ持たせた統合型兵装として計画された新シルエットの、その試作零号ユニットです」

(――!?)
そう聞いて、軽い驚きの表情を浮かべたのはアスランとジェスの二人だった。
それぞれに思い当たる追加武装モジュールの存在があったからだが、それをあっさりと肯定するコートニーの声がした。
「つまり、ザフト版のI.W.S.Pの様なものだと言う事になるか」
余談にはなるが、そう言うコートニー自身が敵手としてそのストライカーパックを運用する地球軍の特殊部隊MSとの遭遇戦の経験を、このシルエットシステム版の統合型兵装の開発に反映させてもいたと言う裏事情も存在するわけなのだが。

と言う事は、このトリニティシルエットもいずれミネルバにと配備となるのだなと頷きつつ、一同はその視線を今度は右手側の機体にと転じる。

ある意味ではこちらの機体の方がより興味深いものだったとも言えなくもないが、こうして間近でまじまじと見てみるとやはり、間違いなくこの機体はあのカオス(ガンダム)≠ニ基本的に同様のものだった
――細かな相違点を挙げるとすれば、頭部形状の一部(セイバーガンダムと同型の真っ直ぐ伸びた頭部アンテナと、ザフトの手元に残されたセイバー及びインパルスの両ガンダムと同様の、口吻を思わせる頭部正面下部の横二本スリット)。
そして、最大の特徴とも見える胸部コクピットハッチ上部に備え付けられた固定式大型砲の砲口と言う、カオスガンダムには本来存在しなかった武装が追加されている事ぐらいだろうか。
それ以外では、その両マニピュレータの先端部にも大ぶりのボクサーグローブを連想させる様な物体が取り付けられてもいるのも覗えたが。

よく見ると、自然と機体からの延長軸線上に立っている格好である辺りから、トリニティインパルスガンダムはコートニー、ダブルカオスガンダムの方がリーカと言う搭乗割の様だった。

一同が、一通り観察の時間を無駄にしなかった事を確認するように微笑みを浮かべながら、デュランダルが解説の方を再開する。
「どちらもつい先頃、軍事工廠からロールアウトしたばかりの機体の試運用を兼ねた初任務として、今回の地球訪問の護衛に就いて貰ったわけですが。
今は戦時ですからね。そんな不手際への追求もそこそこに、最優先でこれらの追加建造はあっさりと承認されました」

それだけではなく……と、デュランダルはハイネの方を見やって言った。
「ハイネ。君がガルナハン戦以降の実戦で挙げてくれた運用実績が認められ、その成果を盛り込んだ格好でグフイグナイテッドも正式に量産化が決定したよ」
それは光栄です。とでも言う様に、ハイネは笑みの表情を浮かべて無言で一礼する。

「もちろんMSだけでなくその母艦となる艦艇や、それらが搭載する火砲やミサイルの類の生産も、続々と行われ続けています。生産ラインは不眠不休で要求に追われていて、それでもなお追いつかない程だ。
予備役化でモスボールされていたジンやゲイツの、同盟国軍やザフトがその立ち上げを支援している各友好地域・勢力の自衛組織向け供与の為の復旧、及び改修作業等も並行して行われていますしね。
いや、何も兵器だけに限った話ではないですな。我々が解放した各地域に、当面の支援として供与される食料や医薬品、産業用機械類と言った様々な物資や人的支援についてもそうですが」
「…………」
デュランダルの話は続いていたが、シン達はその話がどこにどう繋がるのがよく判らずに戸惑いを覚えていた。
だが、それもデュランダルの次の一言を聞くまでの事であった。

「戦争と言うものは、結局は大いなる破壊活動の繰り返しと言う事になる。消耗と生産の、それも異常に速いサイクルを形成する兵器類全般については言うまでもなく、それらが振りまく破壊もまたそうだね。
戦争が終わったら終わったで、その爪痕からの復興の為の活動が自然と付いて来る事にもなるわけだし。
どうだろう、そういった今のこれらの状況の全容を、仮に一つの経済活動≠ニして捉えてみたとするならば? 
平時ではありえない程に効率良く、また脇目もふらずの好景気だと言えるとは思わないかね?」
皆にも聞かせているのには変わりは無いながら、シンの方を見やってそう言う事で、特に自分に向かってそう問いかけて来たデュランダルの言葉に、シンは衝撃を覚えた。
「経済活動」――そんな括りで戦争≠ニ言うものを捉えると言う発想は彼の思考の範疇外であったからだが。
しかし、その当事者も当事者(の内の一人)と言ってもよいだろうデュランダル議長自身の口からそう尋ねられてみると、これまでハサウェイ達から聞かされていた言葉も腑に落ちると言う処も確かにあったのだった。

戦争は政治に、政治は経済に、それぞれ従属するものだと言う原則を教えてくれていたマフティー側から、レクチャーされた話の内容を今、シン達は実感させられている処だった。

「議長、そんなお話……」
しかしそこでデュランダルをたしなめるかの様に、タリアがそう呟く。
高級将校格のフェイス達に対してならばともかく、一介の若手将兵に聞かせるには途方もない話になり過ぎてはいませんか?
と言うのは、確かに常識的な配慮であるとは言えたかも知れない。

「いいえ、艦長。出来るならば私は、今議長がおっしゃって下さっているお話を全部聞きたいと思います」
だが、お言葉を返すようですみませんと言う態度はポーズで無しに示しつつも、けれどもそう言ってはっきりと意志を示したのは、それまではほとんどじっと聞きに回っていたメイリンだった。

「メイリン……」
タリアは驚いたように呟いた。
いつの間に、そんな風に言えるくらいに成長して〈大人になって〉いたのだろうか……と言う思いはしかし、その姉のルナマリアも、そしてああも問題児≠ナあった筈のシンまでもが
揃って共に同様の態度を見せているのを目の当たりにすれば、認める以外にない事だった。

そうなると言うの自体が、必ずしも幸せな事であるとは限らない。
しかし、戦争に従軍すると言う非常時の真っただ中――それもその最前線に身を投じねばならない立場の彼ら彼女らにとっては、あるいはそうである事が必要なのかも知れなかった。

そこまでを考えて、タリアは黙って頷いた。
彼女が預かる少年少女達の見せる確かな成長に目を細める様な、微かな微笑みを浮かべて。

自分達の艦長が見せてくれた大人――それも女性らしい気遣いには感謝しつつ、しかし同時に自分達の想いを察してもくれる度量にもやはり感謝する会釈を返すミネルバの若者達は、そうして再びその意識を議長の語る事へと向ける。

そんな関係をあたたかい目で見守っていたデュランダルも、それに応えて語りを再開した。
「つまりはだ、そんな状況を自らが利益を得るためのビジネスのチャンス≠セと、その様に捉える者から見れば、戦争はぜひともやって欲しい、そして出来るだけ大規模かつ広範囲に続いて欲しい。
そういう事だと言う理屈になるのでないだろうか? 何しろそうであってくれればくれるだけ、その分自分達は儲かるのだからね」

(ッ!)
デュランダルが指摘してみせた一つの現実は、シン達の心に激しい衝撃をもたらした。
今までは自ら明示的にそう言った視点と言うものは持つ事は無かったが。しかし言われてみれば、確かにそうかも知れないと言う風に頷かされざるを得ない様な話でもあった。

「……でも、それは……仕方がない事だと思います」
シンはやっとの思いで、絞り出すようにそう応える。
戦争なのですから……。
シンの言葉に同意を示す様に、ルナマリアとメイリンも頷いた。

やむを得ない事だと言うのは今しがたも、改めて確認させられざるを得なかった話なのに……。
それなのに、何故もう一度≠ネのだろう?
シン達のみならず、アスランやハイネにタリアも、また見守る立場のジェス達も。
デュランダルの話の行方が一体どこに向かおうとしているのか? 皆目見当も付かずに――しかし何故だか引き込まれずにはいられなくなりながら聞いている。

一応は中立%Iな立場の第三国と言うものが、紛争当事国同士とは別に何故必要であるのか?(必要とされるのか?)
その理由の「表」のみならず「裏」面までもだが、マフティー側から教わっていた事がシン達若手3人にも、周りの年長者達に準じたそう言う反応をもたらす働きをしていたと言えるかも知れなかった。
しかし、それもデュランダルの続く言葉を聞くまでだった。
「確かにそうだ。戦争なのだから、それは仕方がない事だ……。だが……」
そこで一度言葉を切って、シンとホーク姉妹、そして一同を見渡してデュランダルはその続きを口にする。
「それで儲かるとなれば、残念ながらその逆≠熏lえるものさ。人間は……」

「え?」
その逆≠ニ言うのは?
と、デュランダルが何を言いたいのか察して表情をこわばらせるアスランやタリア達の前で、漠然とした嫌な予感だけは抱いたままに問い返すシン。

デュランダルはそんな彼に、沈痛な表情で首を左右に振りながら答えを返した。
「つまり、それが自分達の利益を生み出す事になるのだから、戦争が無くなってしまったりしては逆に困る。
だから、そうならない様に逆に焚きつけて鎮火させずに、戦争の火種をより煽って大きくしてやればよい。それどころか、その理由が無ければ自分達でそれを作って投げ与えてやればよい。
その様に考えて、しかも実際にそれを行っている者達がいるのだよ。いつだって戦争の絶えた事のないこの世界≠フ、その裏側にはね……」

(!?)
デュランダルの口からその衝撃的な一言が飛び出すや、声にならない呻きが座を埋め尽くした。
この時ばかりは、マフティーの面々を除いた元よりのこの世界〈C.E.〉の住人達は揃って皆、一様にその表情をこわばらせる。

(戦争を……望んで≠「る? それも、自分が儲かるからって言う、ただそれだけの為に……!?)
そんな、表には見えないような一面の真実を薄々とは、言わば「肌でもって感じ」ていもしなくはない(この場合はアスランとレイをも含めた)大人達≠ヘともかく、シン達若者≠ノは、まさにそれは激しい衝撃であった。

「……確かに、前の大戦を実質的に主導していたブルーコスモスの当時の盟主、ムルタ・アズラエルは同時に大西洋連邦――地球連合の経済界の重鎮でもありましたものね……」
取材をする側でありながら、その形式を突然インタビュー型に切り替えたかの如くに、ベルナデット・ルルーがそう応えた。

「ビジネスとして≠フ発想に手法でもって、コーディネーター(と言う人種)を絶滅させる〜とか何とかうそぶいていた男だったんだよな? いや、全く慄然とするね」
上がったアズラエルの名に、軽蔑と冷笑と嫌悪感を隠さないそんな反応でもって返すイラム。
正直な個人的感想の発露であるのも確かだが、この場でそうして同じナチュラル≠フ立場からそう言った手合いに対しての否定的ニュアンスを示してみせる事。
それ自体に意味が有ると言うものでもあったわけだが。

ルルーとイラムの呟きに、デュランダルはまとめて頷き返す。
「その通りです。前の大戦がそうであった様に、今のこの戦争の裏側にもそうやって自らの利益の為にそうなる事を望み、また誘導している彼ら――ロゴス≠ェ間違いなく絡んでいるでしょう。
何故なら、彼らロゴスこそがあのブルーコスモスのパトロンでもあるのですから」

「ロゴス……」
聞き慣れない単語に、カメラを構えたままジェスも思わず鸚鵡返しに呟いていた。

今もこの時にもそうである、無益で不毛な争いがかくも絶えずに続くその理由〈わけ〉は。
戦争を望まない多くの人々の声を無視する極一部の超過激派の行動がまかり通ってしまっているその背景には。
そんな死の商人たち≠フ存在と暗躍がある?

余りの現実に、衝撃を受けた表情でただ絶句するシン達。
彼らまだ少年少女と言う方に近い年齢の者達はもちろんの事、アスランやハイネ、それどころかタリアにとってすら、それは同じであった。

ただの衝撃と言うのではなく、もっと不快な――肌が泡立つかの様な、生理的な嫌悪感みたいなものだと言うのが気分としては近いだろうか?
そうやって他人の生き血を搾って金を得る事に、何らの痛痒も感じない様な者達が存在する――とても同じ人間≠フ所行だとは思えなかった。
人間が、同じ人間に対してそんな事が出来るのだとは、思いたくなかった。
「同じ人間」が……。
と言うその場の空気自体は、ナチュラルのジェスが加わっている事でより普遍的な意味での感覚的な意味合いを得ていたわけだが。

ただその中で、レイだけはどこか醒めた風に一人冷静でいると言う事にマフティーの面々は気付いていた。
――とは言っても、その冷静さ≠ヘ無関心を意味するものではなく、むしろその真逆の悲しい諦観の様なものをうかがわせるものだったのだが……。

率直に言えば、あの歳でそんな表情を見せると言うのは、一体どれ程のものを背負っているのか?と、言う様な想いは自然と抱かされてしまう様なものであったわけだが、無論興味本位で尋ねる様な事はしない。
いずれ、彼が自分で話してくれる気になるのを待とうと、そう思うくらいには彼らもレイと言う少年の事を認め、また考えていたと言う事だ。

それもあって、彼らマフティーの面々だけはロゴスの存在を明かした議長の言葉に対する同様を見せもせずに受け止めて、そしてさもありなんと言う風に頷いていた。

このC.E.世界の者達から見れば、そんな事実を平然と受け止めてしまうと言うだけでも驚愕させられる様な事ではあるのだろうが、マフティーの面々がやって来たU.C.の世界の事を考えれば、達観にも見える様な彼らのそんな平然の受容も当然の帰結ではあっただろう。

彼らのフラッグマシンたるRX-105Ξガンダムには、そのテストタイプでもある兄弟機のRX-104FFペーネロペーと言うミノフスキー・システム搭載型MSが存在するのだが、
そのペーネロペーはマフティーの前に立ちはだかる敵、すなわち地球連邦軍のキルケー部隊の中核となるエース(正確にはまだその候補生だが)パイロット用の機体として配備されていた。

このC.E.世界へと迷い込む、その直前に発生したインドネシア・ハルマヘラ島沖での空中戦で初陣を迎えたハサウェイの駆るΞガンダムは、その兄弟機に対してひとまず完勝を収めていた――再戦の機会があるのかどうか?は最早判らなくなっていたけれども。

要は製造元〈メーカー〉であるアナハイム・エレクトロニクス社は、平然と敵対する両陣営の双方にそれぞれ機材を提供していると言う事だ。

複雑かつ急速な進化の一途を辿るMSの開発と生産、安定した運用担保力と言ったファクターの確保には、それに応えられるだけの能力と体力、資本力を持つアナハイム社の存在が必要不可欠なものとなっていた。
ハサウェイ達がまだ幼い頃に勃発したグリプス戦役によって基本形が出来上がったその構図は、その対象勢力の変遷こそはあれどもそれ以降ずっと続く様に固まっていたのである。

かつてのグリプス戦役時には、アナハイム社の会長メラニー・ヒュー・カーバイン自身もエゥーゴの側に立って、木製圏から帰還したジオン残党のアクシズとの政治的交渉に出座したと言う前歴もあるくらいだ。

巨大な軍産複合体〈コングロマリット〉たる存在無しには、戦争を――ひいては政治・経済の面においても同様なわけだが――行う事は最早、不可能となっていると言う現実があった。

同じ「反地球連邦組織」とは言っても、反主流派とは言え正規軍の中の将兵を基本的母体にしていたエゥーゴと、所詮はテロ組織には違いないマフティーとでは組織の性質自体が全く異なるわけだが(もちろん、その規模も比べようもない)。

大ぴっらにこそされるわけが無いとは言え、合法非合法を問わず相手が誰であれ£黒カには応じてくれるアナハイム社と言う存在は、その意味では確かに「死の商人」の非難は免れ得ない処ではあるだろう。
とは言え自分達マフティーもまた、自軍が運営する装備の調達に(敵である地球連邦軍と共に)顧客≠ニしてアナハイム社からの支援を得ずには戦えないのだ。

そう言う世界の有り様を、いいか悪いかの二元論とは別に現実として認めると言うのは、U.C.の世界のまっとうな大人ならば普通はまず誰でも身に付いている事なのだった。

そうであるからこそ、その場をC.E.と言う「別の世界」に移した処でその辺りの現実≠ヨの認識や感覚はそのままであり、故に「別段驚く様な事ですか?」と言うのが
彼らU.C.世界からやって来た〈マフティーの〉面々からすればごく当たり前の話だったと言うわけだ。

しかし、そんな視点を持っている異世界人であるからこそ、逆に不思議に感じられるC.E.世界の現実と言うものもまた、在った。
デュランダルの語る、やはり戦火の絶えないこの世界のその構図≠ニ言うものを、様々な資料を分析して俯瞰視した時に見える「現実」と照らし合わせると、それが見えて来る。
28通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:45:02 ID:???
次こそ援護するぞー!
「ただ、それだと逆に判らなくなってしまう事もあるのではありませんか?」
そう尋ね返したイラムに、デュランダルのみならず他のC.E.世界の住人達一同の注目が集中した。

興味深げな表情を作って先を促すデュランダルに向かって、イラムは彼ら異世界人ならではの感覚に基づいての疑問をぶつけ始める。
「戦争の裏に、その「ロゴス」とやらが暗躍していると言うのは、確かにあり得る話でしょう。しかしそうすると、あと一歩で人類絶滅の瀬戸際までも行ってしまっていた前大戦最終盤の状況は?と言う、そこを逆に説明できなくもなるのでは?」

「もちろん道義的な部分での話はまた別ですが、利益を目的に戦争をコントロールしている≠フであるならば――イラムの言う通り、あの様な終末的な状況が生まれると言う処までは、逆に行き得ない筈ですね?」
そう言うハサウェイの同調する頷きを得て、イラムも更に続けた。
「古代支那の故事にも『狡兎死して、良狗煮らるる』と言うのがある様に、敵≠ニ言うその対象が存在し続けてくれなければ、逆説的にですが、戦争をし続ける事も出来ないのですから」

(!?)
イラムとハサウェイからのその指摘に、デュランダルを除いたC.E.世界の住人の面々は揃ってハッとさせられる。

基本的に戦争とは、損得――限られた利権のパイの奪い合い――の産物であるからこそ、幾ら自らが損はしたくはないとは言え、だからと言って死んでしまってはそれこそ一番の丸損だと言う事で
そうなる〈死ぬ〉前に適度な処で手を打って止めておこうと言う判断も出て来るわけだし、逆説的な皮肉でもあろうがそれが抑止力≠フ作用をする筈なのだ――本来ならば。

だが、確かに今のC.E.〈この世界〉の現状はと言えば、地球連合――より正確に言えばその影の中にいるブルーコスモス、ひいてはロゴス達は二年前に果たせなかった
プラント――コーディネーター殲滅の為の戦争を再び開始し、戦況がそれを容易に許さない中においても虎視眈々とそれを狙い続けていると言う状況であった。

「良いコーディネーターは、死んだコーディネーターだけだ!」
などと言う怖気を覚える様な論理を、何の疑問も抱かずに平然と実行出来てしまえる様な手合いが相手では、はじめから妥協や講和の余地は生まれようもあるまい。

そうやって逃げ場もなしに相手を追い詰めれば、まさに捨て鉢の窮鼠と化さしめさせるのは当然の帰結だ。

確かに多大な批判の対象であり、否定的に見るしかない故パトリック・ザラではあるが、彼をはじめとする当時のプラント強硬派にジェネシスを撃たせる処まで追い込んだのは、核を使った地球連合軍――ブルーコスモスの側であるのは紛れもない事実である。

際どい処ではあったし、戦況次第ではどう転んだか判らない部分も無論あるとは言え、現実としてはそんなパトリックであっても
自らの側の最終兵器について「先制不使用」の原則だけは少なくとも守ってはいた事になると言う結果(的事実)の、現実の政治的な意味合いでのアドバンテージは大きいと、そう見ているマフティー側だった。

あくまでも、あくまでも仮定の話ではあるが、考察として当時の地球軍――ブルーコスモスの側に立って、本気でプラントの壊滅を目論んでみたとしてもだ。
ハサウェイやイラム達マフティーの面々から見れば、当時のブルーコスモス盟主〈戦争指導者〉ムルタ・アズラエルらはまさに愚物≠ニしか言いようがなかった。

「核ミサイル〈決戦兵器〉」と言えるその名の意味する通り、やるならばそれは一気呵成に用い、まさにその一撃のみをもって事を決するべき代物である筈だ。
でありながら、アズラエル達は防衛宇宙要塞ボアズと言う露払いの撃滅に早々とそれを使用して見せ、結果それがパトリックらを窮鼠となからしめ、プラント側の最終兵器〈ジェネシス〉の使用を呼び込む事態にとなったのだから。

かつて自分達の側からの先制核攻撃によって、プラント側にニュートロンジャマーを使わせると言う状況を呼び起こしたと言う事実から、一体何を学んでいたのか?
と、思わずそう言いたくもなる様な話であろう。

過激すぎる手段を用いて≠アそいながら、それは徹底には程遠い中途半端なものでしかなく、それでもって決定的には事態を決められず(また決めようともせず)、その結果自らの側にも手ひどいしっぺ返しを喰らわされている
――それも一度ならばいざしらず、二度までも全く同じ轍を踏んでいるなど、学習機能が無いと酷評されてもむべなるかなと言う話ではないか。
30通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:50:12 ID:???
よっしゃ支援
31通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:50:29 ID:???
Dインパとはまた違うのか支援
もっとも、同じ轍を一度ならず二度までも〜と言うのを言うならば、今回の戦争の開戦当初にも再び核ミサイル攻撃隊のプラント接近を許してしまったザフト――
コーディネーター達の側もまた、「他人≠フ事は言えない」と言う話にもなってしまうわけだが……。

そんな事実自体が、コーディネーターが本当の意味で優越している存在であるなどと言う、プロパガンダであり、またコーディネーター達が縋りたがる心地よい願望のその否定ともなる。
そしてその様な甘い幻想などは端から欠片も抱いてなどいないからこそ、デュランダルはニュートロンスタンピーダーと言う防衛システム〈現実的対策〉を早々に準備していたと言う事だ。

政治家として、それ程までに(まっとうな意味合いで)醒めていられる人物であればこそ、マフティー側も自分達が紛れ込んでしまったこの世界で、真に手を握るに足る相手として認め得た理由だと言えたし、
逆にそうであるからこそ、ブルーコスモス思想と言うものにまみれて正常な思考が出来なくなっている指導者§A中への評価と言うものもまた、必然辛辣になる。

何故、封印を解かれた核と言う「決定的な切り札」を手にしていながら、一撃で決める事をしなかったのだろうか?
自分達にしてみれば当然のそんな疑問を分析してみたマフティーの面々が導き出した結論は、当の彼ら自身にげんなりした気分をもたらすものだった。

要は、最終的に根絶やしにすると言うゴールこそは同じとしても、これまで不遜にも散々手こずらせてくれた分も、その前に逃げ場のない状況下での迫り来る恐怖をたっぷりと味わわせてやる!
と言う様な、嗜虐の感情を充足させるのを優先させたわけだ。

そして、そうやって相手を対等な存在≠ニして見ない(見ようとしないし、そもそもそれ自体が絶対に出来ない)のだから、
それでは相手の出方はどうであろうか?と言う可能性を予測する事だとて、まともには出来なくなるだけなのは必然の話となる。

その要素が全く無かったと言うわけではないにしても、試し撃ちだなんだのもっともらしい理屈などは、所詮は後付けの成分〈口実〉にしか過ぎまい。
心理分析の手法でもって迫ってみれば、アズラエルと言う男は幼児的卑小さを小賢しい理屈で糊塗しているだけの小人に過ぎなかった。

「もっとも、相手がそんな大愚か者≠ナなければ、アスランとシン、ジェス・リブルくん辺りを除いた今日この場にいる面々とは、今こうしている事自体も出来なくなっていたのだとも言えるが……」
ハサウェイは皮肉な笑顔で言う。

「しかし、コーディネーター、ナチュラルの別を問わず、そんな愚物どもの身勝手に付き合わされて死ななくても良かった筈の命を失わさせられる幾多の人々の方こそ、いい面の皮だろう」
淡々と語るハサウェイの、しかしその静かな口調の中にやるせない憤りが込められていた。

部外者〈異世界人〉であればこそ、彼らはこの世界に根深く巣くっているナチュラルとコーディネーターの対立と言うものに対して超然たる態度と、是々非々の客観視でいられる立場ではあった。

そうした立場から、ガルナハンの人々の様な大多数のナチュラルの庶民の側の視点でもって見た時に、そんなナチュラル〈彼ら〉自身により多くの害をもたらしているのはコーディネーターではなく、同じナチュラルの一部連中なのだと言う皮肉は明白な事実だと言えた。

何故わざわざ「寝た子を起こす」様な真似をする必要があるのか?
初めからプラントと言う寄る辺以外にはどこにも行き場を持たない人間集団に向かって、根絶以外の選択肢を突き付けずに追い詰め、死にものぐるいの反撃に出させる様な明白な「下策」を採るのか?

その結果喰らったしっぺ返しの大損害の責任は、本質的に相手に対してではなく、それを仕掛けた者達自身の側にこそ帰せられるものであろう。

「もっとも、アズラエル辺りが生き延びていたとしても、絶対にそうして自らの側の非〈ミス〉など認めはしないだろうがね」
見透かした様に冷笑〈わら〉うイラム。

とにかく自分は絶対的に正しいのだ!
と、そう何の疑いもなく自己肥大を続けられる様な手合いから見ればバーターで、であるならば悪いのは全て他者〈相手〉だと言う論理になるのは自明の理なのだから。
33通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:53:06 ID:???
支援
34通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:53:50 ID:???
ロゴスの最大の誤算は、AFCやらBTWやらで社会基盤ごと吹っ飛ぶような可能性を想定してなかったことだろうなあ
支援
もちろん一番悪いのは宇宙の化け物〈コーディネーター〉どもだが、そんな奴ら相手の「聖戦」の意義を理解せず協力しようとしないオーブ(ウズミ政権)の様な者達も、
また、そんな連中相手の殲滅と言う正義の遂行を躊躇し、また戦術だなんだと言っては疑義を呈する様な無能な軍人≠スちも、
「正義の使徒」たる自分を等しく苛立たせる様な存在〈愚民ども〉でしかない!

「――そんな論理で、動いているわけだろう?」
嘆息気味に言うイラムの言葉に、とりわけシンとアスランの二人はうつむいて、ギリッと奥歯を噛みしめさせられていた。

その二人の様な当事者と接していると言う点も、無論マフティー側の認識への影響を与えているのも事実だった。
その観点のみで見ても、自らの強大な権力〈ちから〉を、それには不釣り合いすぎる卑小な人格でもって弄ぶ「黒幕」どもに駄目出しをするのに足りると言う、そんな想いを抱かされる。

少しぐらい小知恵が回るからと言って、何だと言うのか?
軍人〈専門家〉でも無いくせに最前線に自ら仕切りにしゃしゃり出て行って、いい様にかき回すだけかき回して味方の余計な被害も増大させ、そのあげくに自らも戦死≠オている〜などとと言う時点で、その程度が知れると言うものだ。

しかし現実には今なお、この世界の道行きはそんな者達の手にと握られている。
宗教的狂信と同質の衝動的かつ排他的原理だけでもって、コズミック・イラの世界は現在〈いま〉この瞬間も動いているのであった。

「本当に、何故そこまで出来るんだ?」
ユニバーサル・センチュリーの世界とは余りにもかけ離れた感覚――一言で言うならば、幼稚≠セと言ってしまっても過言ではあるまい――でもって動いている「この世界」の現実と言うものに接して。
ハサウェイ達が暗澹たる気分でもってそう思わされるのも当然の帰結だと言えよう。

ハサウェイ達はハサウェイ達で、その意味合いや深さこそは違ってもやはり「C.E.〈この世界〉」の現実と言うものの、その余りの酷さには眩暈を覚えさせられそうな程であった。

そして、あっさりとそこまでも見切ってしまっているハサウェイ達と言う存在を見て。
そんな彼らを相手にこうして公式に迎える場を用意していたデュランダルもまた、彼らのその疑問への解答を明かす決意を改めてもう一度、確かなものにさせられていたのだった。

今のこの世界≠ノ取っては、爆弾にも等しい「裏の真実」を……。


「ジェス・リブルくん……」
その始まりは、ハサウェイ達マフティー側に対してのダイレクトな反応ではなく、カメラを向けて記録しているジャーナリスト二人への呼びかけからだった。

(ここから先はオフレコで〜と言う事ですかしら?)
ある意味当然かも知れない反応を、表情でもって返して寄越すルルーに向けて、デュランダルはゆっくりと首を振る。

「いいや、そう言う約束で君達にはここに居てもらっているのだ。これから私が語る話も無論の事、きちんと記録してくれたまえ」
微笑を浮かべながらそう言うデュランダルであったが、
「ただ……」
と、その表情を真顔に改めて、続けた。

「この話は衝撃〈影響力〉が大きすぎる代物であるが故に、今はまだ無条件には公には出来ない類のものであると言う事は、恐らく納得して貰える筈だと思う」
淡々とそう言うデュランダルの静かな言葉には、しかし途方もない重量感が同時に伴っていて。
ジェスもルルーも、だけでなくザフトの全員に、更にはミヘッシャまでもが思わずごくりと生唾を呑まされる程だった。

そんな一同の注目を浴びながら再びデュランダルが口を開き、隠されたこの世界の真実≠語り始める。
36通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 20:56:46 ID:???
確かにボアズは一枚しか無い切り札を切るのが早すぎた支援
「この物言い自体、好きではないのですが、ここではあえてそれを用います。
ナチュラルであるハサウェイ総帥以下マフティーの方々から、そうして「何故?」と言う問いが上がって来ると言う事。
それ自体がこの世界にとっては重大な意味を持っているのだと言う事にもなる筈だからです」

実際には異世界人であればこそ、先入観に囚われる事無しに客観的に俯瞰して導き出されたものではあるのだが、
そこを伏せれば確かに同じナチュラル≠フ側から、今のこの世界の有り様に対しての疑念が提示されていると言う格好になっているわけであり、
それ故にこそ政治的にも重要な意義が生まれて来ると言う話になるのは、これまでのやり取りを通してシンであっても概略的には頷ける話でもあった。

「ハサウェイ総帥」
そう呼びかけるデュランダル。
それに応えてハサウェイが頷くのを確かめて、デュランダルはその目を見据えながら語り出した。

「あなた方「マフティー」から改めて示された、今のこの世界の有り様への疑問はもっともな事であると思います。
その答えを明らかにするには、そんな今のこの世界――と言うよりも我々プラントの……いえ、私達コーディネーターと言う存在の、そもそもの成り立ちについての真実から語らねばなりますまい」

「………………」
いささか意外な話になったと言う様な想いも抱かされつつ、揃って身を乗り出して聞くと言う様な雰囲気を見せる一同。
ハサウェイ達、異世界人〈マフティー〉の面々は純粋に興味深そうにしているが、逆に元よりのこの世界の住人達の方は、揃って漠然とした不安感の様なものを覚えてもいたのだったが。

「現代の人種分類としてのコーディネーター≠フ、その呼称〈名〉の由来はご存じですね?」
あえて選んで向けられたデュランダルからのその問いに、頷いて応えるミヘッシャ。
「はい。与えられたその優れた資質をもって、人々の間の調停者たるべく造られた$l類。その願いを込めてその名が付けられたと言う事ですよね?」

即答できるくらいに、この世界の事をしっかり頭に入れているミヘッシャの反応に、満足げに頷くデュランダル。
その流布されている話こそが、彼がこれから皆に開陳しようとしている裏面の真実の話へと繋げる呼び水とするその為の、満点解答であったからだ。

「その通りです。我々コーディネーターとは、そう言う存在として生み出された者であると言われています。
しかし、それを聞いて何となく引っかかる様なものを感じた事はありませんか?」
ミヘッシャの言葉に頷いて、その上でデュランダルは更にそんな問いを新たに投げて見せた。

「人々の間の調停者」としてある為に……――果たして、何を調停する≠ニ言うのでしょうか?」
と、そうしてデュランダルの口から出て来た疑問に対して、それぞれ考え込む表情になる一同に向け、彼は更に別な真実をも開陳する。

「もう一つ、こんな真実をご存じでしょうか? ザラ家やクライン家に代表される様な、元来のプラント社会の指導者階層を構成していた人々の、そのほとんど全てはロゴス
――すなわち地球連合の裏側で真の実権を握っている存在の成員達の多くと、血縁的には近しく繋がっているのだと言う事実を」
(ッ!?)
彼がそう呟いたその瞬間、文字通りの声にならないどよめきが、座を埋め尽くした。

プラント――コーディネーターと言う存在の殲滅を実行する、その為の手段としての戦争であるが故に、「終末的な状況」さえ呼び起こす様な格好で進められている戦火の中にありながら
それでも交渉や情報交換のチャンネル自体は、非公式かつ限定的ながらも維持され続けているのも、そう言う水面下の繋がりがあればこそだったりもするわけだが。

しかし、そうしたデュランダルが今ここで明らかにした一つの真実≠ノと接した時、ようやくこれまでの前振りとして俎上にと挙げられて来た一見バラバラな話の様にも感じられていた全ての要素が、一つの流れの上にピタリと符合した!
と言う風に想い当たれる感じとなっていたからだ。

もっとも、そんな整合性を感じたと言う事は決して楽しいものではありえなく、むしろ激しくショッキングな代物でさえあった。
――それこそ、この場にいるコーディネーターの面々にとっては。
38通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:03:31 ID:???
支援
「議長……まさか…………?」
さしものタリアの、そう尋ねる声が震えを隠し切れていなかった。

それを真正面から受け止めて、デュランダルは心底やるせない表情で頷きを返す。
「残念ながらその通りなのだよ、グラディス艦長。
我々コーディーネーターと言う存在が生み出されたそもそもの理由とは、ロゴスと呼ばれる者達の欲求≠ノ基づくものなのだ」

「ッ!」
湧き上がった一同の声無きどよめきの大きさは、先程の比ではなかった。
座について居る者達は無論のこと、離れて立ちながら見守っているサラやコートニーにリーカ、さらにはマディガンまでもが渋面を浮かべている。

当然だと言えるそんな皆の反応を見ながら、デュランダルは更に知られざる真実を語り続けて行く。
――そもそもコーディーネーターとは、ロゴスがその存在を求めたデザイナー・チャイルドとして、彼らの子女の内から造り出された者達であった。

既に長き年月に渡って、ロゴス〈彼ら〉は自分達の手にする権益を確保し、かつ拡大させ続けられるだけの強固な経済的――ひいてはそれに基づいての政治的、軍事的な部分までをも含めての――支配の体制を確立していたわけだが
あたかも泳ぎ続ける事を止められない回遊魚の如く、人間〈ひと〉の欲望と言うものにも残念ながら終わりは無い。

「『金持ち喧嘩せず』と言う言葉があるが、九分九厘それは実際には逆説と言うものだろうね。
人間は誰しも、一度手にしたものは手放したくなくなるものだし、ましてやそれを他人の手に渡す――取られる事などもっての他だと、そう思うものさ」
それが、古代から今現在に至るまで何一つ変わらない人間の本質≠ネのだから……。

デュランダルの言葉に頷くハサウェイ達。
ただしそれは諦観混じりの斜視の態度に向かってのものではなく、あくまでそんな現実に向き合いながら事を為して行こうと言う意志の現れであるに過ぎないわけだが。

しかし、デュランダルが今開陳しているコーディーネーターと言う存在の始まりに関しての隠された真実もまた、そんな人間の本質に根ざしたものであるのだった。

「地位も財産も、更には名声をも手にしてそれで、そこで人は満足するだろうか?
――中にはいるかも知れない。ごくごく稀な例ではあるかも知れないが、『満ち足りると言う事を知る』人は幸福なのであろうし、その様な人物こそが本当の意味での智者≠ニ言うべき人なのだろう。
だが、現実にはそれが出来る人と言うのは普通はまず存在し得まい。何故ならば、それは――無論、皮肉な意味合いでの話だが――人間の本質に背く≠ニ言う事であるわけだから。
だから、我々コーディーネーターと言う存在が求められたのだ。
現在〈いま〉全てを手にしている者達が、明日も……そして願わくば未来永劫にそれを確保し続けるその為に」

古来より、権力者が洋の東西を問わず追い求めた見果てぬ夢の究極は、等しく不老不死と言うものであったわけだが、
コーディーネーターを造り出す技術と言うものは、その夢の一つの亜種形(の同類)だと考えてよかろう。

いわば財力と権力と言うものを独り占めにして放さない「勝ち組」の立場の者達が、自分達の仲間内だけ――所謂貴種〈青い血〉≠ニ言うやつだ――を文字通りの、身体的にも知能的にも超人的に高い「新種の人類」と成す事で、
未来永劫、その他大勢〈賤民ども〉による「下克上」などと言う状況が絶対に起こり得ない様な形へと、「世界の構造」そのものを変えようと目論んだ。

これが、コーディーネーターと言う存在が欲された$^の理由なのだった。


「………………」
重苦しい沈黙が場を支配していた。
デュランダルが予言してみせた通りだった。
とりわけ、この場に居る面子の多数を占めるコーディーネーター達には、その事実は余りにも衝撃に過ぎる話であった。
40通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:12:04 ID:???
私怨
この場にいるコーディーネーター達は皆、ナチュラルに対しての優越感覚に根ざした偏見などからは自由な者達揃いではあったが、そんな彼ら彼女らであっても
コーディーネーターであると言う、言わば自身のアイデンティティに関わる根幹の部分を揺さぶられる、そう言う事実に晒されていたと言う事であるわけだから。

「で、でも……っ! お、自分の家なんかは別に……」
あからさまに現れている声の震えをそのままに、喘ぐ様にしてどうにかそう疑問を返すシン。

議長がそう言う風に語る以上は、それなりに正しい話ではあるのだろうなとは思いつつも、オーブに暮らしていた自分達一家はそんな世界などとは一切関わりのない、ごくありふれた一庶民に過ぎなかった筈だと。

「ああ、もちろん君の言う事もその通りだろう。アスカ君」
しかし、デュランダルはそう拍子抜けするくらいにあっさりと、シンの反論に対して肯定の頷きを返した。

「人間の生命に関わる事に対してこういう言い方をするのには些かはばかりも覚えはするが、遺伝子操作などの生命工学とて「技術」の一つである以上は、その発展と一般化の程度に応じてやはり段階的に普及≠ヘして行くものだ」
それは判るね?
表情でそう問われ、シンも納得して頷く。

「さほど遠くはない歴史上の過去の一時期には、そうして我が子を簡単にコーディーネーターにすると言う選択が「流行」した時代もあった。
現在、第二世代と呼ばれるコーディーネーター達の親の世代は皆、その時代の子供達だ」

「とは言っても、そんなコーディーネーター同士の間においてもまた、格差≠ニ言うものが存在しなかったわけが無い。違いますか?」
そこでイラムから挟まれた問いかけに、ご明察ですと頷くデュランダル。

遺伝子に手を加える、その度合いが大きければ大きい程、それに見合って技術的な難度も相対的に上昇し、その分だけ費用と言うものも要する筈であるのは自明の理。

コーディーネーターとして、遺伝子操作による人為的な先天性高資質の付与を行った子供のその強化≠フ程度にも、人為的なものなればこその――
例えるならば、公共の乗り物で言う処のファースト、ビジネス、エコノミーの各クラス別が存在するが如き、「元々の格差」と言うものが有ると言う事だ。

コーディーネーターを造り出す技術そのものが「一般化した」とは言え、それを行うにもやはりある程度の元手〈経済的余力〉と言うものが求められると言う点には変わりは無い。
今現在で存在する――いや、この場合には既に鬼籍に入っている、かつて存在していた者達も含めて考えるべきだろうが――コーディーネーター達の、遺伝子的出身分布を見てみればそれは明白であろう。

コーディーネーターの内のその圧倒的大多数の出身母体は、地球連合を構成しているプラントの旧理事国(=宗主国)でもある大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国の3ヵ国と、
スカンジナビア王国やオーブ連合首長国と言った、所謂「先進国」として数えられる国々ばかりであった。

それらの国々や地域においては、元よりの経済的余力が高いが故に、一般庶民においても我が子をコーディーネーターとする事の敷居は低かったのに対して、
その他の発展途上地域においてはコーディーネート化を試みると言う事自体が、上層階級の者にのみ手が届く高嶺の花であったのだ。
なればこそ、そう言った地域を出身母体に持っているコーディーネーターが、絶対数において少数派であるのも当然の帰結だと言える。

またそうして見れば、「前大戦の構図」と言うものにも別の見方が生じても来るだろう。
地球と宇宙、ナチュラルとコーディーネーターの対決の構図ではあっても要は、「本質的には地球連合の内ゲバ」だと言うのが、前大戦も今次の戦争でも変わらない基本的構造なのだった。

その前大戦においては、コーディーネーターの優秀さを地球連合〈ナチュラル〉に見せつけつつ、同時にノブレス・オブリージュと言うものを体現する事によりプラント国内の戦意高揚にも寄与させると言うプロパガンダの意味合いも込めて
アスランの様なプラントの指導者階層の若き子弟達で構成された、赤服を纏うエリート部隊としてクルーゼ隊などが華々しい武勲を挙げていたわけだが、
見方によってはそんな彼ら〈エリート達〉の活躍も、もともと特に優れた下地を与えられて生まれてきているのだから、ある意味当たり前の話ではないか?と、言われてしまい得る様な部分も存在してしまうだろう。

「ああ、すまない。アスラン」
しかし、どうか気を悪くしないで貰いたいと、そう言ってからすぐに詫びも口にするデュランダルであった。
「無論、だからと言ってその下地を伸ばす為にはまっとうな努力が必要なのは言うまでもない事だし、その意味で、君やイザーク・ジュール君、ディアッカ・エルスマン君の様な前大戦を生き延びた猛者達は、ただ才能に無為にあぐらをかいている様な人物ではありえない」
言い繕いではなしにそうも言うデュランダルの言葉もまた、確かに本心からのものだろう。

確かにこれも、言葉尻だけを捉えれば際どい発言でもあったが、これまでのやり取りをちゃんと見て来たこの場にいる一同には、そんなデュランダルの想いを疑う必要はなかったのだ。

何より、当のアスラン本人がそう言う一面が成り立つと言う事を、さもありなんと素直に納得していた。
――この時彼は、デュランダルの語りから自然と、そんなコーディーネーターと言う存在のその究極形として造られた≠ニ言う運命を背負わされた存在である親友〈キラ〉の事を、自然と連想させられていたからだ。

そんな自ら望んだわけでもない筈の宿命を生まれながらに背負わされ、その現実に傷付き苦悩していた友人の姿は、
まるで自分達コーディーネーターと言う存在そのものに付随する、様々な軋轢の極みまでをも象徴しているかの様にすら思える、そんな時さえもあったから。

デュランダルが語った裏面の真実を具象化した様な存在であるキラ・ヤマトと言う人間を間近に見ている彼なればこそ、あるいは誰よりもデュランダルがそれを語っている時の言外の苦渋の想いまでをもアスランは感じ取っていたと言えるかも知れなかった。

そしてそんなアスランのこの時の状況と言うのは――無論の事、彼自身にはまだ知る由も無い話ではあったけれども、
全てを知る神の視座で見たならば、そのキラと言う存在を挟んで、文字通りにデュランダルとは線対称の相似形を描く立場にあったのだと言えた。

マフティーの面々は気付いていた、そんな周囲の人々〈コーディーネーター達〉の反応の中を、レイだけは一人超然として見ていられるその所以でもある事実――
彼、そして今は亡きラウ・ル・クルーゼらの兄弟≠ニ呼べる存在達、コーディーネーターと言う人々のその裏の存在に当たるクローン人間としてこの世に生を受けたと言うその現実から。

デュランダルが語るこの世界の秘められた真実と言うものを、我が身をもって実感させられる続ける生を送る運命を背負わされているが故に。
レイはそれを誰よりも強く信じられる立場であったし、そんな「彼ら」の運命をただ見守り続ける事しか出来ない立場のデュランダルにとっても、我が身に重ね合わせての現実の無情さにと共に向き合う間柄でもあった。
――それが、余人には容易に伺い知れない彼らの関係なのだった。

「ともあれ、遺伝子操作〈コーディーネート〉技術の一般化そのものと、格差の維持と言う要素は矛盾しないと言う事は納得して貰えただろうか?」
「は、はい!」
理解が行って納得した表情で頷くシン達に頷き返して、デュランダルはいささか横道に逸れた――無論、それはむしろ有意義なものだったわけだが――話を元に戻す。

「もちろん言うまでも無い事だが、幾ら先進国においてはコーディーネーターを造り出す技術が普及化していたとは言え、
ファーストクラスとでも言うべき最高レベルの度合いの強化操作はロゴスの者達が自分達の子女にのみ施すものとしてほぼ独占していたわけだがね。
そして、その成果は想像以上のものだった――少なくともその時点では判らない長期的な視点で見た場合に現れてくるコーディーネーターの問題点はまだ誰にも判らなかったと言う意味で、メリットしか見当たらない大成功だと。
こうして文字通りの「貴種」にと、自らを高める途を開いた自分達の栄華はこれで永遠にも等しくなった!と言う様に、当時はまるで薔薇色の夢が実現したかの如くに見なされていたのだ……」

「しかしそこにこそ、彼らにとっても予想外の最大の誤算≠ェ潜んでいた?」
導き出された予想を口にするハサウェイに、デュランダルは頷いた。

「その通りです。コーディーネーターと言う新しい超人類≠造り出すと言う試みは確かに成功した。
しかし、そうして遺伝子操作を為された子供達は彼らの内の中でも比較的少数の一部でしかなかった――兄弟姉妹や、同年代達の親族達の内の一人だけを〜と言う具合にですね」

「成程。確かに当然の判断ではあるでしょうね。まだまだ実験段階的な部分も色濃く残る技術を導入する以上は、そうするのが保険≠ナもあるし、
同時にそれでナチュラルのままの子とコーディーネーターにした子とでの間で、実際の比較≠熏sえると言うわけだ」
納得の声で頷くイラム。
43通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:21:13 ID:???
支援だ
支援すると云った!
44通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:22:31 ID:???
まだだ!まだ終わらんよ!
デュランダルは、理解が早くて助かりますとでも言う様な軽い微笑で応じて続ける。
「それで問題がなければ、いずれ彼らは自らの子孫全員をコーディーネーターと言う貴種≠ヨと進めた事でしょう。
しかし、そうはならなかった。そんな動きへの激しい反動は、皮肉にも当の彼らの間の中から吹き上がって来たのです」

(それが、ブルーコスモスの始まりと言う事……?)
衝撃的なのには間違いないが、最初は途方もない話だと思わされもしたデュランダルが語る今のこの世界の真実に関わる話が、徐々に今の自分達の処にまで降りて来つつある様に感じられ出して。
圧倒されていたシンやホーク姉妹も、いよいよ聞く意識を強めさせられる程に引き込まれていた。

「コーディーネーターとして生まれさせられた一部の子供達が、ナチュラルのままであるその他の子供達よりも比較にならない程に優秀であると言う事実が明らかになるにつれ、当初は予想だにされていなかった空気が彼らの間を覆って行き始めたのですね」

「皮肉な事に、勝ち組たり続けんと欲するそんな彼らの間に内部にも、コーディーネーターとナチュラルと言う厳然たる「格差」が生じてしまったと言うわけですか……」
肩をすくめる様な仕草を伴ってイラムがそう呟く。

「全員が――とは流石に言わずとも、大多数がそこで一気にコーディーネーターとされていたのであれば、あるいはそう言う流れも逆に抑えられたのかも知れませんが。
しかし実際には、そうしてナチュラルのままの子女を圧倒するコーディーネーターとされた子女達の数は絶対的に少なかった」

自らを「大多数の庶民〈一般大衆〉の上に立つ者である」とすると言う意識を、当たり前のものとして生まれ育った者達からしてみれば。
そんな自身が太刀打ち出来ない様な存在と間近に接するなどと言う現実は、文字通りに自らのアイデンティティを揺るがす脅威であった。

しかも、それが本物の天才や秀才と言う様な、自然〈ナチュラル〉の天賦の才を持つ者達に対してであるのならばまだ我慢も出来ようが、
そうして自分達を見下ろす(能力的な意味合いで)連中≠ニ言うのは、遺伝子を弄る事で――つまり、言うなれば生得の素養の部分においてのドーピングとでも言うべき初めからのズルをして、それで自分達の上に来ている「汚い連中」だ!
と言った類の意識を持つ様になるのもまた、自然な流れであっただろう。

「つまりはそれが、ブルーコスモス思想と言うものの根底なのですか……」
納得は行きつつも、そんなこの世界の真実に心底からため息をつくと言う表情で呟くミヘッシャ。

確かにデュランダルが言う通り、大多数がそう〈コーディーネーターと〉なっていたのであれば、あるいはその様な事態にはならなかったのかも知れないが、
現実にはそうしてコーディーネーターとして生まれさせられて来た者達は絶対的少数派であったが故に――
そんな彼らに対しての怖れを抱く、依然ナチュラルのままの者達によって占められる「ロゴスと呼ばれる者達」の間で選択されたのは、自らがコーディーネーターとして生まれ出させた存在の「排斥」と言うものであったのだった。

いいや、自らの仲間内からと言うのは無論として、そんな自分達が主導権を握っている社会そのものからも追い出し、宇宙と言うフロンティア〈辺境〉の一隅へと追いやった。
――プラントと言うスペースコロニー群は、確かにその名の現す通りに巨大な生産基地として誕生してはいるのだが、大っぴらにするかしないかは別にして、何もそうしたモノを造った理由や目的と言うのは一つと言うわけではなく
それには同時に、コーディーネーターと呼ばれる人々をそこへと隔離し、押し込めて置く為のゲットーとしての側面もまた、あったと言うわけだ。

「ある意味、飴と鞭の様なものかな? そうやってナチュラル達が大多数を占めている社会の中で迫害されたり、そうでなくとも常に潜在的な軋轢を恐れながらその中で身を縮めて生きて行くか?
それとも宇宙にと新たに造られた、例えお仕着せではあろうとも同じ境遇の人々〈コーディーネーター達〉を主体に造り上げられた社会へと移住して、日常的にはそう言う類の心配からは解放される生活を選ぶか?と言う選択を突きつける……か」
ハサウェイがそう呟く通り、そうであるならば大多数の者達がどちらを選ぶのかと言うのは自明の理であろう。
46通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:27:11 ID:???
@@@@
47通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 21:28:37 ID:???
紫煙
またそうする事により、「(形の有無それぞれの面での)集団的意識」の醸成という懸念そのものは必然的に想定される事であるとは言え、
管理=i及び監視)する側の観点から見たとしても、薄く広く散逸させているよりは、むしろ一カ所に集めて置いた方がやり易いと言うのもあったのだろうと、当時のロゴスの者達が考えていた方策はかなりの程度に想像は出来得るものだった。

そして宇宙世紀の世界に比較して、総合的な技術力の下地においては相当なレベルでの「格差」が存在する関係で。
このC.E.の世界においては人類が宇宙へ進出すると言う事の難易度もまた、相当に高いものとなっていると言う一方の現実もある。

その意味では、宇宙と言う未開の大荒野〈フロンティア〉≠ヨの先駆けとしての要求に応えられるだけの素地を(元から与えられた結果として)備えていると言う点で、
その役目をコーディーネーター達に担わせる〜と言うのは、確かに十二分な必然性も有する「合理的な話」ではあったのだとも思える。
「利潤」の追求を動機にして動くロゴスの論理からしても、合理性(にして合利性=jのあるものだろう。

「そうして、問題だらけではありながらもどうにか一応は、問題解決の為だと言い張れる様な格好の鋳型の中にと「世界」を押し込めた。それが今のこの世界の体制だと言うわけですが」

そう言って、デュランダルは話の矛先をやや転じる。
「無論の事、火種は無数にくすぶり続けている状態ではあったながらも、押さえ込む事によって問題が戦争〈大きな形〉で顕在化する事は無いと言う、表面上の小康状態はそれなりの長期に渡って維持されてはいました。
そしてそんな一定の年月と言う、いわば観察期間≠置く事で。その結果、短期的には確認出来なかったコーディーネーター化の弊害もまた、明らかになり始めたのですよ」

デュランダルのその言葉に一番ハッとした表情を見せたのは、タリア・グラディスその人であった。

コーディーネーターとして生まれさせられた、所謂第一世代≠ニ呼ばれる者達が(出身元の社会からは排斥されたりの苦難に遭いながらも)成長し、同じコーディーネーターの同胞同士で結婚をして次の世代の子供を設ける――
この場にいるコーディーネーター達のほとんどがそれに該当するわけだが、これが第二世代≠ニ呼ばれるコーディーネーター達だ。

そうして新たに生まれた世代のコーディーネーター達は、その両親がそれぞれ持っていた底上げされた遺伝的素養を受け継ぎ、両親と同等以上に更に優れた素養を発揮する例も珍しくない程ではあったのだったが、
同時にその一方では出生率の低下と言う、目には見えにくい深刻な脅威もまた、生じ出していたのであった。

「目には見えにくい=c…か。私の様な形でそう言う弊害が現れてくれれば、判りやすいのでしょうけれどもね……」
そこで苦笑気味にの表情を浮かべながらそう声を上げたのは、護衛役兼随員として立ちながら座のやり取りを見守っていたザフトレッドの女性パイロット、リーカだった。

当の本人はその事実に悲観的な感情など欠片も抱いていないと言う事なのだろうが、実にあっけらかんとした口調でもって彼女は自分の目元を指さして見せながら言う――
そこにはサングラス様の眼鏡≠ェ掛けられているが、それはファッションではないのだと言う。
「遺伝子操作は、決して万能ではないわ。私は生まれつき盲目なの。もっとも、変わりに視覚を与えてくれるこの電子的なデバイスのおかげで不自由はないけどね」
そう言ってマフティーやシン以外のミネルバの面々にと、リーカは微笑みながらの自己紹介をしてみせる。

(コーディーネーターなのに、眼鏡っ娘とは珍しい……)
知らない事とは言え、彼女の姿を最初に見た時にはいささか暢気な……とも言われてしまいそうな事を考えてしまった面々は、逆にそんな事実に驚かされていた。
――もっとも、同時にそんなハンデを抱えていながら赤服を着る程のパイロット技量を持っていると言う事に対しても同様だったが。

そしてハサウェイ達マフティーの面々には、彼らのいた「元の世界」よりも進んだ技術の一端があったか!と言う、素直な驚きもあったのである。
49166:2009/10/07(水) 21:36:16 ID:???
大変申しわけありません。
ここで一時中断とさせて頂きます。

最後の第三陣は再開後にラストまで行きたいと思いますので、
しばしお待ち下さいませm(_ _)m
しかし彼女の言う通り、逆説的にだがそうやってカバーする事の出来得る「問題」だけならば、そこまで深刻になるものでは無いとも言えるだろう。
デュランダルは上手い具合に合いの手を入れてくれたリーカにも頷いて、再びその「見えざる脅威」の事を語り始める。
「我々、今のコーディーネーター達の大半を占める、第二世代のコーディーネーター同士の間の出生率の低下は著しいものがあります。遺伝子操作のその隠れた弊害が、数十年のスパンを経て顕在化し始めたと言う事でしょうか……」

何もデュランダルだけに限った話では無く、前大戦時の指導者であった故パトリック・ザラ、シーゲル・クラインら、プラントの歴代の為政者達にとっても
――無論、それへの「対処法」のスタンスと、それの是非はあるとは言え――
ダイレクトに目に見えるものではないからこその、その問題の深刻な脅威さそのものへの認識と危機感自体は共通したものとなっていた。

「アスラン。君とラクス・クライン嬢が婚約者だった理由も確か、そうだったね?」
デュランダルの問いに、頷くアスラン。
「はい。彼女と私の遺伝子的相性が非常に高い、つまり無事に子供を設けられる確率が大きいと言う事が判明したと言う理由で、物心つく前に当時は親密だった互いの父親によって取り決められた話だと聞かされました」

デュランダルの語りを裏付ける様なアスランの説明を聞き、うんうんと頷く様な仕草でいたハイネが突然驚きの声を上げる。
「ちょっ!?ちょっと待って下さい!だった≠チて、どういう事です?」

それ自体は流石と言うべきなのかも知れないが、デュランダルが口にした言葉の一部分をもハイネは聞き漏らしたりはしていなかったと言う事だ。
無論、その内容自体はさしもの彼をして別な意味で驚かせる様な話であったわけだが。

同様に、もちろんその程度の差はあるけれども、タリアにジェス達、コートニーとリーカはもちろんの事、今のラクス≠フ事情も知っている秘書官のサラまでもが揃って一様に驚きの表情を見せていた。

「ん? ああ、これは失言だったかな?」
そう言われてデュランダルは苦笑を浮かべる。
アスランの方も彼に同調するように、微苦笑しながら頷いた。
「これに関しては、今の処はオフレコと言う事でお願いします」
そう前置きとして要望した上で、アスランは自分と彼女とはもう婚約関係にはないと言う事実を自ら打ち明けるのだった。

「そうだったの……」
カガリとの姿を見ていて薄々察しはついていた処に納得が行ったと言う事もあって思わずそう呟いていたタリアはしかし、
そこで居並ぶ彼女の部下の少年少女達はそれを聞かされても全く驚くそぶりも見せていないと言う事実に気が付いた。

「あなた達は……驚かないのね?」
それと予測しつつ投げ掛けた問いへの対象者達の反応は、言うまでもなく肯定。
「すみません。私達はもうその話は、ガルナハン侵攻作戦中のXデイ前夜にザラ隊長から聞かせて頂いているんです」
代表するように答えるメイリンの言葉に、彼ら(パイロット達+メイリン)は既にそこまで互いの関係をしっかりと築き上げているのだと言う事を納得させられるタリアであった。

更にそこに上がるハイネの声。
「何だよ、おい!ったく、勿体ない話じゃないか?」
苦笑混じりに言うが、彼もまたあっけらかんとした口調である。

「そっか、そっか。それじゃあ今はもうお互いに納得ずくでの芝居の様なもの≠セってわけか。成程ねえ……」
なら、今回みたいに来るって言うのを知らないのも当然かと、一人で納得した様にうんうんと頷いているハイネの姿に、余りにも重苦しい話題にどんよりとしたものが色濃くなっていた座の雰囲気も和むのだった。

気さくで飾らない元来の性格も相まって、自然とそうした明るい雰囲気を生み出せるハイネは確かに好漢と呼ぶに相応しいだろうが、
それに加えて、周囲の状況を認識して意図的にもその様に振る舞ってみせると事も出来ると言うクレバーさをも持ち合わせている。

その辺りこそが彼を深く信任させる所以でもあるのだが……。
内心でそう改めて頷きながら、デュランダルは語りを再開する。
「その方針を特に極端な程に推進していたのが故パトリック・ザラであったと言う事への反動も加味されているからなのでしょうが、
前大戦後の戦後処理とも連動した様々な方針転換の中で、出生率低下への対策としての半ば強制に近かった婚姻統制は、なし崩し的に過去のものとなりつつあります」
その意味では、アスラン君とラクス嬢の婚約解消にも、別な意味での政治的な意味合いも生じてもしまうとも言えるかも知れませんが……。
デュランダルはそう言って、やや苦みを秘めた微苦笑を浮かべて続ける。

「個人の意志の尊重と言う観点から言うのであれば、確かにそこに強制介入と許認可制の如きが持ち込まれると言うのはよろしくない事ではあるのでしょうが……。
ただそうであるならば、当然ながらその反面で出生率の低下と言う決して棚上げには出来ない筈の深刻な問題に関しては、いよいよ放置すると言う事にもなってしまいます」
正直言って、八方塞がりだと言うしかないでしょうか?
そう言いながらデュランダルが見せるシニカルな微笑に、声も出せなくなる一同だった。

流石に直接的な物言いこそはしてはいないけれども、つまりコーディーネーターには未来は無いのだと言うニュアンスは、受け取りのし間違い様の無いものであったから。

「……デュランダル議長、どうして俺達に対して(まで)そんな事実を?」
確かに情報統制が必要とされるに値する様な衝撃的な事実だと、一個人としては十二分に納得が出来る様なものを教示されて。
しかし同時に「事実を開示する事」による衝撃や負の影響という要素だとてよくよく承知してもいるからこその、驚きと疑問をぶつけるジェスだった。

まさに致命的だとも言っても大げさではないだろう、それ程までの「プラントにとっての不利な事実」を認めてみせるその意図は?と言うのが、全く読めなかったのだ。

「君の疑問はもっともだ、ジェス・リブルくん。ならばそんな君と、この場にいるお歴々にお聞きしたい」
デュランダルはある種の凄みさえ感じさせる様なまなざしで問いかける。

プラント――コーディーネーターと言う存在には未来が無い。
このまま行けば、先細る一方の出生率と言う種としての壁≠ノとぶつかって、いずれは絶える。
緩慢に滅びの方向へと向かって歩み続けている存在であると。

「それを自ら認めて、だからこんな「コーディーネーターを絶滅させる為の戦争」などと言う手段に訴えずとも、ただその時を気長に待っていさえすればいいのだと。
そう地球連合〈ナチュラル〉――ロゴスやブルーコスモスの者達に向かって訴えて納得させれば、あるいはこんな戦争は終わると思いますか?」

「ッ!?」
そしてまたもや声無き呻きが座を埋め尽くす。

確かに極論――と言うよりも禁じ手と言った方が良い様な話ではあるだろうが、それもまた一面の真実である事には間違い無い。
またもや繰り返されている、コーディーネーターを絶滅させる事を目的として始められた戦争のその理由は、大分に希薄化はされてしまいそうな話ではあるだろう。
放っておいても目的は自然と達成されるのであるならば、自らをも痛めてまでそれを性急に求めるまでの合理性は無くなる筈ではある。

しかし――
「残念ながら、そうは行かないでしょうね」
ハサウェイは確信を持ってそう言えた。

「結局、この場合ロゴス〈彼ら〉を動かしている真の動機は利≠ナはないのだから。故に、上辺はともかくとしてもそこに本当の意味での合理性などはその実存在しない」
無いものに期待は出来まい?
ハサウェイの発言もまた、そんなシニカルなものにならざるを得ない。

「自らを、普通の人々の上に立つ特別な存在だと自負する事でのみ精神的安定を得られる者達にとっては、そんな自らを逆に見下ろしうる、自らをその地位から引きずり降ろし得る可能性を秘めた者の存在など、例え一瞬でも許容出来るわけがない。
その事実は彼らのアイデンティティそのものを根底から揺るがす脅威そのものであるが故に、自らもそれで損をしようとも構わずに、ここまで遮二無二それを消し去ろうとする。
恐怖――そう、彼らを衝き動かしているその根底にあるものは、つまりは恐怖の感情なのだ」
「その恐怖心を与える存在を生み出したのも、そんな自分達自身であると言う事実は都合良く忘れて≠「る様ですが……」
イラムがそこに更に辛辣に言い添える。

結局は、コーディーネーターと言う存在に怯えるロゴス達と言うのは、合わせ鏡の格好に具現化した自らのエゴの影にと慄のいているだけなのだと言うのは、無論皮肉な意味でだが――喜劇的な現実だと言っても良かったかも知れない。

「だから彼らは、そんな自分達に脅威を与える存在を完全に消し去らない限り、決して安心を得られない。故に、彼らは待てない=v
そうであるからこそ、今のこの様な「戦争」は利害や合理性を説いた処で、ましてや平和を望む交渉〈話し合い〉や戦争までは望まない多くの人々の声などでは絶対に止まらないな。
そう結論づけて、ハサウェイは何ともやりきれないと言う表情で溜息を吐いた。

「少なくとも、ロゴス達〈彼ら〉の主観において言えば、「脅威から自らの身を守る為の、やむを得ない戦い」だと言う事になるからだね」
そう言って何とも悲しげな皮肉を込めた微笑をシンへと向けるハサウェイ。
彼らもまた、主観的には君と同じ様な気持ちではいるんだよ。と。

「そんなッ……!」
余りの衝撃に絶句するシン。
自分自身や、自分の周囲の戦友〈仲間〉達が抱いている真剣な想いと同様の気分でいる?そんなとんでもない奴らが!?

(冗談じゃない!)
まさにそんな叫びを上げたくなる程に、気持ちが一瞬で煮えたぎっていた。

当然と言うべきシンの反応は、アスランやルナマリアら周囲の者達にも伝わっていた――と言うよりも、彼ら彼女らにとってもその想いはシンと同じ方向を向いていたから、空気的にシンクロするのも当然だった。

「ああ、もちろんだよ、シン。そんな連中が抱くそれと、君達が抱く想いが同質のものであるわけがない。私が言っているのは、ただ主観〈気分〉の問題≠セと言う事さ」
だからこそ、やっかいなのだがね……。ハサウェイは苦い笑みを浮かべながら言う。

「主観〈気分〉の問題…………」
自らもそうやってハサウェイの言葉を繰り返しに呟いて、考え込む仕草を見せるアスラン。
ハサウェイの言わんとするそのニュアンスは、彼には伝わった様だ。

それをシン達にも理解させる一助とする為に、ハサウェイは言葉を継ぐ。
――指導者マフティーを演ずるにあたって研究し、模倣しつつ学びもして私淑する部分も多分に含まれる様にもなっていた人物の言葉を拝借して。
「何故なら、人間は容易に他人を信じないからさ。信じないから疑い、疑うから他人を悪いと思い始める。それが結局は人間を間違わせるのさ」

この世界からいっかな戦争が無くならない、その真の理由の本質とは。
つまりはそこなのだと、そうハサウェイは指摘していたのだ。


「………………」
座をしばし、沈黙が支配していた。

何故、戦争は終わらないのか?――ひいては、どうして戦争と言うものは無くならないのか?
戦争と言う業の中にと自らを置いているからこその、そんな疑問に対して真剣に向き合い、掘り下げて考えてみたその結論と言うものは……。

その様な事を試みると言うの自体が、そんな彼らが良い意味で純粋な部分を持った善良さを持っている事の証明でもあったわけだが、何とも皮肉な話でもあるだろうけれども、逆にそうであるからこそ
接した真実≠フその救われがたさと言うものは、それ故に余りにも重くのしかかって来ていたわけだった。
53通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 22:52:13 ID:???
支援再開!
だが、そんな沈黙してしまった座の空気を吹き払うかの様に朗らかな表情を浮かべてハサウェイは口を開いた。
「とは言ってきたけどね。それはこれまで≠フ話だろう?」

(!?)
その言葉に、デュランダルを除いたC.E.世界の住人の面々が揃ってぱっと弾かれたように顔を上げた。

そんな彼ら彼女らの姿を確かめる様に小さく頷いて、デュランダルへと水を向けるハサウェイ。
貴方は諦める気などないのでしょう?
そう問われて、デュランダルは凛とした決意をたたえた表情で頷いた。
「確かに、これまではそうだった。それは事実です。だからと言って、これから≠烽サうでなければならない。などと言う理由〈わけ〉がない」

「ッ!」
揃って息を呑むC.E.世界の住人の面々。

自分達が戦うべき「真の敵」とは何か?
その答えが今、そこにあった。

「……やっと判りました。俺達が本当の意味で戦わなければいけないのは、そんな戦争の背後にいる者達≠ネんですね」
自分達が戦うべきなのは、そうやって戦争の種を自らの都合で振り撒いている者達とこそ。
この社会〈世界〉と言うシステムの、その影の中にと隠れて自分勝手に世界を引っかき回し続ける事を止めない卑怯なそいつらを、引きずり出して打倒する。

「そうでなければ、何も変わらない。そうですよね?」
ようやく迷いが吹っ切れたと言う様な表情を浮かべながら言うシン。

だが、その言葉を受けたハサウェイの反応はシンにとっては意外なものだった。

「90点……と言う処かな」
「え!?」
クロスカウンターの如くに返って来た評価に、驚きの声が口をついて出る。
だって、そう言う事を言われていたのではないのですか?と、シンのその表情が問うていた。

「うん。確かに君が言う通りだよ、シン」
正解まではあと一歩。その間を埋める最後の――そしてもっとも大事なピースをハサウェイ達は填めにかかる。

「自らそれを望み、積極的に世界をその方向へと導いている者達が存在するからこそ、こうしてまたもや戦争が起きている。それは事実だ。
実際、前大戦もそんな者達の筆頭格であったムルタ・アズラエルが取り巻き達共々まとめて戦死≠遂げて一掃された事で、それまでの流れが嘘の様に一気に停戦、そのまま終戦(条約締結)と言う方向へと事態は変わったのだからね」
デュランダルの口にする一面の事実に頷くハサウェイ達。

実際、どちらが先に手を出した?だの、そもそもどちらに原因〈非〉があるのか?と言った話は別にして、停戦時の純粋に軍事的・政治的な状況を俯瞰して見れば
その後に――紆余曲折はあったにせよ――前大戦の講和として締結されたユニウス条約のその内容は、明らかにプラント側に有利な内容であったと言えるだろう。それも、圧倒的に。

実際の戦争の展開そのものは、目的を見失ったかの如き際限なき憎悪の拡大再生産の様相を呈してしまっていただけだったかも知れないが、
そうして見れば最後の最後で当初の、そしてそもそもの目的であったプラントの国家としての独立を全世界に承認させ、その上戦争に関わる対外的な負債を負わされる事も見事に回避したわけだから。
客観的に見れば、政治的な意味では明らかにプラント側が前大戦の「勝者」だと言う判定が出来る。
「――普通に考えれば、圧倒的に劣勢にある軍事的な状況から脅威の土俵際の粘り腰でうっちゃって、政治面で逆転勝利にと持って行ったアイリーン・カナーバ前(暫定)議長の卓越した手腕だと言う事になりそうですが……」
どこか苦笑気味に呟くイラム。

「無論、カナーバ前議長以下の暫定評議会の尽力と見識に疑問を差し挟む余地は無いとは言え、やはりその成果は交渉相手である地球連合側のお家事情≠ニ言う要素も無しにはあり得なかったでしょう」
ハサウェイもイラムと共に、デュランダルが立場上はやはり自身では口にはしにくい事実を代わって取り上げてみせてくれたおかげで、デュランダルも話を返しやすくなっていた。

「ユニウス事件の犯人達の様に、我々プラント――コーディネーターの中にも様々な考え方を持つ者達がいるのだから。
ならば同様に相手の事も単純に地球連合≠ヘ――ひいてはナチュラルは〜などと、一括りで考えてはいけないと言う事でしょう」
デュランダルのその呟きに、聞いているC.E.世界の住人の面々は躊躇無く頷きを返す。

「ハサウェイ総帥以下、マフティーの皆さんとご一緒させて頂いていながら、そんな事を思える筈がありません」
珍しくもレイがそう声に出して同意を示した。
それにはちょっとした驚きを覚えつつも、アスランやシン達にとってもそれは全くの同感の事だった。

結局、前大戦と言うのはブルーコスモスの尖兵が独断で放った核ミサイル〈禁断の炎〉によって引き起こされた、「ブルーコスモスの、ブルーコスモスによる、ブルーコスモスの為の戦争」でしか無かったと言う事なのだ。
ナチュラル達の内の、あくまでも過激な一部による私理私欲≠フ、その実現の為の戦争。

それ以外の大多数のナチュラル達からしてみれば、コーディネーターは確かにどこか薄気味悪い様な存在の様にも思える気持ちも無いわけではないし、出来れば関わり合いにはなりたく無い。
けれども、だからと言ってわざわざ戦争なんて言う、自分にもとばっちりが飛び火して来る様な手段に訴えてまで即時の排除を図るだなんて言う事まで求めるつもりも毛頭ない。
そんな気分であった筈なのだ。

しかしそんな世論も、先走った過激派の挙げた戦果=iその惨禍)を目の当たりにさせられ恐慌状態に陥ってしまったコーディネーター達が、ほとんど集団逃避的に後先を考える余裕も無しに開発・投下したニュートロンジャマーによる
世界規模のエネルギー危機と、それに付随する社会的混乱の状況も都合良く利用されて、巧妙に対コーディネーター絶滅戦争を推進する方向へと向かう様にと仕向けられて行ってしまったわけだが。

とは言えやはり、そうやって無理に造り上げた戦争の為に他の全てを犠牲にさせると言う様な体制は長くは保つ筈がない。
ニュートロンジャマーを使用した目的のその副作用≠ノよる、深刻かつ広範囲のエネルギー危機の状況下においても戦争の遂行のみを優先している様な体制は、戦争が長期化するに従って
ボディーブローよろしく、元々潤沢とは言えない地球連合側の体力をもじわじわと奪って行く。

軍事的にこそ圧倒的に有利に見える体制を造り上げていた地球連合の側ではあったが、逆に言えばそれにのみ傾倒し過ぎて、それを支える銃後≠フ方は本当にガタガタだったのだ。
――今なおその後遺症が、今次の戦争の状況下においても同様に地球連合側の足を引っ張っているわけなのだから、ここでもやはり「何も学んでいない」と言われても反論できまい。

もっとも、例え後方がそうして幾ら犠牲になっていようとも、そんな戦争を真に推進しているブルーコスモス――ロゴスは絶対に拳を振り上げるのを止めようとはしなかったわけだが。

コーディネーターと言う、存在してはならない化物どもを浄化する。その大義に優先するものなど他に何一つとて無い!
そう言う論理で狂信的に動き続けている末端〈尖兵〉達の供給≠ノは事欠かなかったし、その背後で真に糸を引いているロゴスに属する連中は強迫神経症が如き状態に支配されている。
どちらも、自身に一欠片の疑問すら抱く事は無いと言う点では共通していたわけだが、土台それでは落とし処を探る術などあろう筈もない。

「あらゆる犠牲を払っても」と、実際に彼らはそう言うわけだけれども。
その言葉を口にするロゴス――真のブルーコスモス達は、決して自分自身の手は汚さない。
それで実際に手を汚し、傷付き血を流すのは――またそれに巻き込まれて犠牲となるのも、常に一般庶民の側だけだ。
56通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 23:00:42 ID:???
支援支援と
しかし、そんな事は当然だと。
オブリージュ無きノブレス≠フ彼らは、本当にごくごく当たり前に〈ナチュラルに〉そう思っているのであるから。
そんな「犠牲」など、省みる筈も無いのだ。

そうした形の「戦争」一色へと世界を牽引していたアズラエル以下の連中は、確かに強力な推進機関であった事は間違い無い。
――そのエネルギーの方向性や、それによってもたらされるその結果の悲惨さと言うものを問わない限りにおいては。

しかし戦闘の結果としてそんな暴走する頭≠ェ綺麗さっぱり消滅してしまったことで、地球連合内の大多数の間においても密かに拡大し続けていた厭戦気分も、そこでようやく解放された。

一部の者達だけが独善的にそれを望み、他の者達をもそこへと否応なしに巻き込んで、しかもそこから降りる事も許さない!
と言う構図を造り上げていたからこそ止まる事が無かった――止まらなかった、そんな戦争なのだから。
それを望む御者が消えたならば、自然とその行く足も止まる。

「そうしてやっと、前の大戦は終わった。互いに際限なき憎悪の拡大再生産を繰り広げ、そして双方が共に絶滅してしまう本当にその瀬戸際にまでも迫ってね……」
デュランダルの言葉に、それがたったの2年にも満たない程度の過去の話でしかないと言う事実に改めて意識を向けさせられて、身震いする様な想いになるC.E.世界の住民の面々だった。

「元々、前の戦争自体がブルーコスモスと言う一部過激派≠フ連中の暴走と思惑によって引き起こされた代物であったわけだから。
だからこそ、結果的にそいつらが居なくなりさえすれば、そもそも戦争にまで訴える理由自体がほとんど無くなってしまうと言う事になって、戦争も手打ちにしようと言う空気がようやく実権を回復出来る様にもなったと言う事なんだな」
逆に、実感としてはそれを知らない異世界人の立場ならではの分析でもって、イラムが呟きながら頷く。

「中途の経過はともあれ、政治(目的)として戦争をすると言う基本だけは最低限押さえてはいたプラント側と、実は政治ではなく単なる感情・衝動の具現化でもって戦争と言うその実行に訴えると言う邪道を犯していた地球連合側との戦いだったのだから。
ダメージ自体は双方痛み分けの様なものではあっても、結果的にはプラントの方がより実を得る――政治的な面と意味合い上においては判定勝者の側となるのも、その意味では当然だと言う事かな」
そう言って僅かに皮肉を込めた笑顔を向けながら、ハサウェイはそこからシンへと更なる言葉を投げかけた。

「さあ、話はここからだ。シン」
「え!?」
再び圧倒される様な気分で聞いていたシンは、そう言われて慌てて気を取り直す。

「確かに君の言う通りだ。今の様なこんな無益な戦争は、自らそれを望み、そちらへと世界を牽引している者達の存在があればこそ勃発し、続いている。
であるならば、そういう連中をこそ排除すれば戦争は止まるだろうな。確かに」
前大戦はそうして止まった。
だが、逆に言えばそれからたったの二年にも満たずして、再びこうして前大戦と全く同じ動機と基本構造での戦争がまた始まってしまった。

「ブルーコスモスも、新たな盟主を得ていつの間にかしっかりとその力を盛り返してしまった……。しかも、その新たな盟主はかつてのアズラエル以上に狂信的かつ、同じナチュラルに対しての(自身の)貴種意識の方も著しい人物の様だ」
それを支えるロゴス自体は健在なのだからねと、そう補足するデュランダルの言葉にも頷いた上で、ハサウェイは断言する様に言う。

「つまり、君の言う様なそれは、あくまで対処療法≠ニしては正しいと言う事だね。だから、充分に合格点の圏内ではあるけれども、満点ではないと言う事なのさ」
「…………は、はい!」
そう言う事なのかと、納得した表情でシンは頷かされる。
彼のそんな気分は同席するアスランやホーク姉妹にとっても同様のものであった。

それを見て微笑を浮かべながら再び彼らに語りかけるデュランダル。
「さて、いよいよその先の――それで……≠フ話だね。
何故、戦争は無くならないのか?と言う、その疑問から掘り下げて探って行って突き当たったその真の理由は――今のこの世界の構図≠ニ言うもの、それ自体に起因していた」
こくりと頷きを返す皆の反応にと自身も一つ頷いて、デュランダル達からの問いかけもいよいよ結論に向けてのラストスパートへと入って行く。
「そうであるならば、我々は今ここで考えなくてはならないのではないだろうか?
確かに、普通の人間であればまず進んで自ら事を構えたくなどは無いだろうし、その上でもし火の粉がそれでも自身にも降りかかって来るのならば、やむを得ずそれを払おうとはするだろう。
だが、現実に今のこんな構図の世界≠フ中にと否応なしに生きてはいながら、そう言う「受け身」の姿勢でいると言う事が本当に正しいのだろうか?」

(ッ!)
投げ掛けられたその問いに、座のほぼ全員がハッと顔を上げた。

「ああ、そうは言ってもプラント――ザフトの側から自衛の枠を超えての積極的戦線拡大と言う、前大戦の再現の様な方針へと転換しようと言う事では無いのですよ?」
誤解を招きかねない物言いでしたか?と、デュランダルは苦笑を浮かべてそう言い添える。
その言葉にタリアとアスランの二人は一瞬の安堵の表情を見せるのだった。

「基本的には、積極的自衛権の行使と言う段階までに留めると言う、今次の開戦時からのプラントの方針は今後も堅持です」
デュランダルはそう明確に断言して見せた上で、続けた。

「むしろ我々コーディネーターの側だとて、冷静にちゃんと見たならばあれ程の成果≠上げた筈のカナーバ前議長以下の前評議会を、
その和平条件ですら手温い!と言う世論の声の大きさで講和条約調印の承認と引き換えに退陣に追いやってしまっているのですからね……」
そんな事をやっていながら、「愚かなナチュラルどもは〜」などと言っていられる感覚を見ていれば。
無論逆説的な話としてではあろうが、コーディネーターがそんなご大層な存在〈もの〉なのか?――つまりは(ナチュラルにとっても)そんな大した脅威と言えるのか?
と、醒めた眼と言うものを持っていれば普通に思えて来る様な話ではないか。
無論のこと、流石に口に出してそう言っているわけでは無いにせよ、そう言うニュアンスで言われているのだと言う事は聞いている側にも良く理解出来るものだった。

「ナチュラル〈相手〉の事ばかりを言っているのではアンフェアと言うものでしょうね。
そうした意味では変わらなければならない≠フは、何も彼らの側のみならず、我々コーディネーターの側にもまた、同様に求められている事でもある筈でしょう」
そこまで言うと、聞いている皆がそれにもやはり頷くのを確かめて、デュランダルはふっとその相貌を崩すとやや苦笑気味に続ける。

「それを踏まえた上での我々が取るべき今後の方策ですが――
既にここにいる皆さんがその雛形を確立させてくれた現状≠、このまま更に拡大させて行く。
それが受動的にでは無しに、この世界の有り様そのものを変えて行くと言う、能動的にそれを希求して行くと事にもなる筈だと。私はそう確信しています」

「議長!」
そこに喜ばしい想いが溢れ出しての、そんな座の多くからの声が唱和した。

非常に大きく、かつ暗澹とさせられる様な想いも抱かされる程の道行きを敢えて通らせて、その上でようやく導き出された結論とは――
今現在の自分達が挑んでいる事そのものが一体どの様な意味を持ち、そして周囲の世界へと確かに良き影響を与え得る行為であると言う事を、当の本人達にも真の意味での納得と共に理解させながら
その意義と働きとを認めてくれると言う事だったのだと、ようやく呑み込む事が出来ていたからだった。

「あなた方は、この世界の「希望」です。コーディネーターとナチュラルとが垣根を超えて互いに手を取り合い、そして真の自由と平和の実現のその為に、本当の意味でそれを望み願う人々の側に立って戦っている。
その事実自体が、この世界に生きる人類〈我々〉全ての前にと示される、我々にはそれが出来るのだと言うその証となるのです」
この座を共にする、C.E.世界とU.C.世界の住人達――コーディネーターとナチュラル達全員を見回しながらそう語りかけるデュランダル。

(それが、出来る……。我々〈人間〉はその様にも成る事だって出来る……!)
デュランダルの言葉はシンプルであるが故に強く心に響く。しかしてそれは疑い様の無い現実にと、確かに担保されたものでもあった。
ここまでのやり取りを通して、自覚していたものよりも遙かに大きかった自分達がしている事のその意義を納得させられた当の彼ら自身が、今それを日々実践しているのだから。
そうと理解した皆の表情にも、静かな歓喜と共に確かなものが宿っているのを確かめて。
ハサウェイとイラム達も、やはり満足げな微笑を浮かべて見せた。
「確かに、我々が征かんとする途もまた、戦い――手段としての武力行使であると言う事実から逃れる事は出来ないな。
しかし、武力と言うものを用いている点では同じでも、我々自身のそれと我々が戦うべき相手≠フそれとは断じて同じものでは無い!
我々自身は良く判っている筈のそれを、他のより多くの人々にも知って貰う事。それこそが我々が目指すべき「真の戦い」なのだ」

イラムの言葉に頷くアスランやシン達へ。
ハサウェイはよりかみ砕いて理解出来る様にする為の言葉を添えた。
「これも古代支那の故事からだが、「相手を攻めるに、その城を攻むるは下策。その心を攻めるをこそ上策と為す」と言う言葉もある。
我々が目指す戦いも、そうあるべきだと思わないか?」

「はい」
「そうですね」
「ええ!」
そんな感じに、それを聞いた若者達各々の口からも本当に晴れやかな表情と共にの、そんな返事が返る。

唱和には加わらなかったが、そんな姿を微笑ましいものを浮かべて見やりながらタリアが口を開いた。
「よく判りましたわ。であれば尚更、私達は勝ち続けなければならないと言うわけですわね?」

希望≠ニ言う象徴であればこそ、自分達は常に勝ち続けて行かなければならない。
そんな自分達が活躍すればする程に、悪役〈ヒール〉たる地球連合の側は逆に醜態を晒す事になり、その立場を苦しくして行く。
それは今現にこの戦争の為に苦しめられている、地球連合の圧制下にある多くの人々をその(人災≠ノよる)苦境から解放する事になるのと同時に、
地球連合の内部においても自らを窮地にと追い込んでいる「真の元凶」たるブルーコスモス――そしてその背後にいるロゴス達と、それ以外の大多数の人々との間の乖離を強めさせる事にもなるからだ。

「ま、そういう事なら進むしかないですよね。どのみち、道は前にしか開かれないんだ」
タリアが語った理解を受けて、肩をすくめて苦笑する様にして言うハイネ。
肩の力を抜く様にはして言いながら、ちゃんその意味も理解している辺りが、彼もまた非凡ならざる人物であった。

「………………」
黙したままそれを聞いていたアスランが、そこで意を決した様子で顔を上げてデュランダルを見据えた。
「議長。お願いがあります」
「うん? ああ、聞こう」

興味深そうに頷くデュランダルに向けて、アスランは今日のこのやり取りを通して固める事の出来た覚悟の形を口にする。
「私達がここまでやって来た事こそが、こんな無益な戦争を終わらせ、真に平和を手繰り寄せると言う事にと繋がる途であると言うのがよく判りました。
その上で私も今、その実現の為に本当の意味で自分に出来る事≠したい!と言う、その想いを新たにさせられています。
私が今、こうして「かつての父とは異なる途を行こうとしている」と言う事実が、そうした公的な場面に寄与出来る事があるのであれば、私への配慮など無しにどうかそれを積極的に活用しては頂けないでしょうか?」

「アスラン……」
「隊長……」
それぞれの立場で言い方は二つに分かれたが、座の全員が彼の想いを感じさせられてそう呟いていた。
60通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 23:16:46 ID:???
支援
それを口にすると言うだけでも、相当な決心がいったであろう話だったのだが、当のアスランの決意の程度は更にその上まで行っていたのである。
アスランはそうやって言いながら、同時に自分自身を客観視して気付いた事を続ける。

「いえ、して頂けないか?と言う物言いは謙虚のつもりで、その実は卑怯でしたね。申しわけありません」
そう言って頭を下げて見せてからアスランはもう一度顔を上げ、そして言った。
「議長。願わくば私にも、ただの一軍人としてだけではなくそれ以外の部分≠ノおいても戦争を終わらせるその為にと戦える、そんな役目を与えては頂けないでしょうか?」

力強くそう言い終えてデュランダルを見るアスランの真摯な目に、デュランダルは軽く驚いた様な表情を浮かべ、それから何とも嬉しそうな微笑みへと変えた。
「……ありがとう。よくそう言ってくれたね、アスラン」

無論今すぐに〜と言う様な話では無く、それどころかようやくその端緒に付いたばかりだと言う処ではあるのだろうが、
いずれ将来その役割をバトンタッチする事になる、プラント社会の次代の担い手たる事を期待し得る様な若者を見出せた様だと言う事実の、その喜びを静かに味わっているデュランダルだった。

間違いなく一皮むけたアスランのそんな姿に、ハサウェイ達もまた見込んだ通りだったなとでも言う風に柔和な笑顔を見せながら頷いていた。

そして目の前でそうして文字通りに「大きく」なって行って見せたアスランの姿を目の当たりにした事への感動は、
こんな戦争に対しても、ただ戦っているのでは無く未来〈まえ〉へと向かうその為のものなのだと言う展望を得る事が出来るのだと言う事実に気が付けた喜びとも相まって、シン達の胸中にも激しく響いているのだった。

そんな想いにと衝き動かされるままに、シンは感動に震える声でアスランへと語りかける。
「隊長……。俺、感動しました! 俺……自分は隊長みたいには行かない、ただMSに乗って戦う事しか出来ない奴ですけど、出来るなら隊長の下で戦う事で、少しでもそれを手伝えたら……って、そう思います」
「シン……」
素直に純粋な感動の想いが伝わって来る、疑いもなく良い意味での若さと真っ直ぐさに溢れたシンの姿は、そうだと分かってはいても、見ていて心地の良いものだった。

そんなシンはしかし、それに対してデュランダルから掛けられた余りにも思いがけない言葉に絶句させられる事になる。
「いや、シン・アスカくん。もちろん君の意志次第の話ではあるが、アスランと同様に別の部分≠ノおいても戦う事が出来ると言う途は、君にも開かれてはいるのだよ?」

「えっ!?」
余りにも突拍子もない事を言われて、絶句したまま固まってしまうシン。

そんな彼の姿を見ながら、恐らくデュランダルが考えているであろう「シンにもまた、出来うる心攻戦=vと言うものとは?と、それを予測するマフティーの面々であった。

(恐らく、それを提示されたなら。シンは喜んでその道を受け入れるだろうな……)
そしてそう推測が出来たマフティーの面々は、そうする事を通して、それがシン自身にとっても更により良き道をもたらすであろうと。またそうであって欲しいと。
デュランダル議長がこの世界の道行きを正すと言う難題への挑戦の――自らと共にの現在≠、そして彼ら自身の未来≠フ――事を託そうとしている若者達の為にと、心の内で静かに祈るのだった。

そんな彼らが撒き、育んで来たこの世界の為の種子達≠ヘ、いつか大きな花を咲かせるその日を目指して今、そこから吹き出て来た芽を確かに、そして健やかにと伸ばし始めていた――。
62通常の名無しさんの3倍:2009/10/07(水) 23:23:47 ID:???
乙!
63166:2009/10/07(水) 23:39:02 ID:???
こんばんは。機動戦士ΞガンダムSEED Destiny筆者の166です。
大変間を空けてしまいましたディオキア編二話目の(15)を、ようやくお届け出来ました。
長丁場(苦笑)にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。


今回のお話は、自分なりに種死と言う物語の世界をもう一度補完する考察を行っていく上での
テーマ的には一つの山場の回になったかなと言う気がします。

これは決してあの負債とプロデューサーを擁護すると言う意図からではありませんが
恐らくかの連中が種死でやりたかった、あるいはやろうとしたと覚しきものをまがりなりにも
「ちゃんとした物語<お話>として見られる様に」と組み直してみたらこんな感じになるのではないか?
と、言う風に思える様なものになったかな?とは思っておりますが、いかがなものでしょう。


ユニウス条約に関しては、あの状況下でよくあの条件で……カナーバ議長まじパネェ!
なんて言う意見はよく目にはしますが、自分も確かにそうだとは思います。

それを前提とした上で自分が考えたのは
逆にそれでもユニウス条約は成立し得たと言う部分から
ではなぜそこまで行き得たのか?と言う疑問を、条約成立と言う
言わばゴールの側から逆に辿る格好でもって考察して見た結果が
戦争を望んだのはやっぱりロゴスの側だ〜と言う、本作中の設定へと帰結したと言う事になりましたが。

あくまで私的な考察に基づいてのものではありますけれども
そう言う風に考えれば、一応ユニウス条約が成立し得た事に説明は付けられるかな?と言う話で。
それでも苦しくはあるのですけれどもね(苦笑)。

コーディネーターの人種構成とかの話は、銀英伝のゴールデンバウム朝銀河帝国社会辺りをモチーフにしてみました。
アズラエル辺りのイメージにもアンドリュー・フォークとかがモチーフには入っているかもですが(苦笑)

今回扱っているテーマがテーマだけに、あるいはこれまで読んで来て下さった方の中にも
相容れないものを感じて離れてしまわれる方もいらっしゃるかも知れないなと言う
その辺りだけが気がかりではありますが……;

ディオキア編もまだまだ続きますし、今後の展開の中でも
基本原作アニメ準拠のスタンスなりに再構築をして行けたらと思っておりますので
拒否感抱かれない様でありましたら、また見てやって頂けましたら幸いです。


今回も投下中のご支援も、また予告時のあたたかい激励の言葉の数々もありがとうございました。
それではまたです。
64通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 01:31:56 ID:???
>>63
GJ

65通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 04:29:57 ID:???
乙です。
種死本編もこの位説明してくれたらよかったんだけどな。
後、アスランやラクスの家系がロゴスとつながっているの下りで
なぜかMGS3のザ・ボスを思い出したのは俺だけだろうか?
66通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 10:29:29 ID:???
カナーバはジオンのガルシア首相に匹敵する超常政治家
67通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 13:21:53 ID:???
ロゴスは本当に悪い奴らだなあ
禁止されてもコーディネイト続けたのも
コーディネイト失敗した子供をサーカス送りにしたのも
エイプリルフールやブレイクザワールドで庶民が苦しんでるのに戦争してたのも
みんなロゴスのせいなのか
68通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 16:21:06 ID:???
ロゴスのメンバーは利でしか動かないのだろう。ゼーレよりもあくどい連中だよ
俺は今までカナーバを侮っていた。セイラン親子みたいだ
69通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 16:23:58 ID:???
コーディにマジキチが多いのもロゴスの家系でかつて勝ち組だったからなのか
70通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 17:38:49 ID:???
「なんでコーディネーターにしなかった」と言う盟主の最後の言葉もトラウマもなんとなくわかるな
71通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 18:05:32 ID:???
ゴルゴム並みに便利だな、ロゴス
72通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 19:50:53 ID:???
まだ「一族」の存在が明るみになってない
UC組の疑問はこいつの存在によって解決する
73通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 23:03:03 ID:???
コズミックイラに対人類殲滅用神双槍・神威が来たら

なんてのが思い浮かんだ……設定がよくわからんが
74通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 23:48:40 ID:???
>>72
時系列から言って一族は滅亡してる
今は我慢ならん!がAAと接触し司書プレアが一族の遺産を回収し使い回しMSや炭素人間の準備中
75通常の名無しさんの3倍:2009/10/08(木) 23:59:24 ID:???
あれ、一族ってターミナルに吸収されたんじゃなかったっけ?
76通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 00:08:43 ID:???
>>63
GJでした。
これだけ弁の立つハサウェイと議長ならラクスだって説き伏せられそうだ。
というか議長、これだけ見通しができてるなら運命計画要らないんじゃ…
77通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 01:01:23 ID:???
いまの流れだと司書のお膳立てでラクスを勝たせた可能性もある。
炭素人間だの全MSの開発データだのラクシズに必要な技術的条件を満たし過ぎるんだよ
78通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 07:40:29 ID:???
>>74
一族滅亡はカガリ誘拐前でマーシャンがオーブ入りしストライクEに撃墜されるのがマハムール基地到着辺りかと
79通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 08:31:42 ID:???
>>78
Δ撃墜はアスランが領空侵犯した辺りだぞ
80通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 10:47:12 ID:???
>>75
だからライブラリアンはターミナルの下部組織説が有力視されてるんじゃん
81通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 11:37:02 ID:???
すごっ!!
これら、糞設定も一応公式なんだっけ?
あまりに酷くてまともに目を通してなかったな
82通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 20:11:05 ID:???
普通語られるコーディネーター問題の始まりとはジョージ・グレンの
カミングアウトからと思い込みがちだが、言われてみれば人間のスペックを
底上げする遺伝子操作の実用化なんてよほどのカネと実行力、それから
それに反比例して低い倫理観でもなければできるものじゃないわけで
連合とその根っ子に癒着してるロゴスが一枚かんでないはずがなかったのか…
なんで今までそこに気付かなかったんだろ。
ミネルバはじめ議長ゆかりの、あるいはマフティーを素直に認める面々は
仮にこの件が明らかになってもいずれ受け止めていくだろうが、コーディでも
そうでない連中とかはどうだろう。
読み返していたガルナハン編でそういう層の形成は示唆されてるし、さらに
「(不殺に関して)大いなる勘違いをしている者達との対峙」というのも
やがてあるものとされているとなると…それらがヘンな化学反応でも起こして
集約されていくんだろうか。
83通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 01:28:26 ID:???
>>82
ぶっちゃけた話ロゴス(経営者)に求められている資質と、
コーディネイターに付与されている才能が重ならないからじゃない?

アメコミじゃ有るまいし、社長自らがオリンピック選手並みの体力持ってたり、超天才である必要なんて何処にもない。
身も蓋もない言い方すれば、そういう人たちは金で雇えば良いんだし。
宇宙開発の尖兵としてコーディが作られたって言われた方が、まだ納得できるよ。
84通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 08:01:02 ID:???
まぁ、この手のお約束。
「人間の可能性を追求する」はずが、「人間以上を作り出す」という事に気がついたとか。

けど、本編見てるとプラントの大半のコーディの行動ってアレなんだよな。
オスカー・フォン・ロイエンタール談
「知識はあっても教養がない、自尊心はあっても自制心はない」って感じだし。
もしくはライラ・ミラ・ライラ談「お勉強が出来て馬鹿な子」って感じ。

あと宗教とか道徳とかで、行動への制約を付けにくいというのもあるだろうし。
それに「作った」ら、専用の教育やら何やらで成果が出るまでに異様に時間がかかるし、
それまでの費用だって尋常じゃない。
コストパフォーマンスが異様に低かったとか、そーいうんじゃないのか?
85通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 11:30:00 ID:???
何故だろう
「有能な怠け者は、指揮官に」
「有能な働き者は、参謀に」
「無能な怠け者は、連絡将校に」
「無能な働き者は、銃殺せよ」
つーのを、思い出した
86通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 15:43:40 ID:???
>>85
有能な指導者とは…
小心者である事。自分の考えに固執せず、周囲の意見を聞くから。
心配性である事。問題点をどんどん考え付くから。
決断力がある事。言うまでもなく、問題に直面した時の際
87通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 16:06:23 ID:???
>>85
ザラパパ一番下だけじゃん><
88通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 19:32:02 ID:Vkjh0pRA
このアスランは、裏切るんやろか
89通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 19:40:08 ID:???
ここの運命は融合炉搭載型に突貫工事していそうだな。
UCとCEの技術の混じった混血児になるか?

まあ、運用実績のない実験機とも言うが………
90通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 20:25:51 ID:???
もともと運命は何かの試作機だったのがインパの運命シルエットが
性能中途半端で使いモンにならん一から機体を作った方が早いって
理由でベースになって完成したモンだし
91通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 23:05:39 ID:???
もしも地球圏に帰還中のアクシズが丸ごとC.E.に来たら?
流通その他はほとんど内部で完結してたはずだから内面的な維持は難しくないだろうし。
もっともグリプス戦役の方はどう転ぶかわからなくなるかもだが…
92通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 23:21:23 ID:???
やっと時間とモチベーション確保できたぜ。毎度読み応え充分だ。166氏GJにございます。
93通常の名無しさんの3倍:2009/10/10(土) 23:43:59 ID:???
>>91
フェアトンのラーフシステムとかマーシャンに売り込んで木星ヘリウム輸送船団を組織させたら火星が一大勢力になりうる
NJCを積まないと核パルスも止まってしまうし
94通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 00:03:34 ID:???
まあアクシズ兵って、一部の名有りキャラを除けばCE兵と大差無い雑魚共だし、ちょうど良い勝負かも知れん
95通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 03:01:59 ID:???
>>93
核パルスは核融合だ

>>94
アクシズ兵を雑魚だという根拠がわからんな
ガザCのスペックはCEのMSを超えてるはずだし
兵も、アクシズ一つから地球圏に勢力を広げられる程度には優秀なはずだが
96通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 04:50:09 ID:???
ガザCはグリプス戦役時でもかなり強い方だろ
97通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 04:59:01 ID:???
ガザCの真の恐ろしさは性能ではなく数だ、コストだ。
安い上に可変機能を持ち整備が簡単で大小のビーム兵器を使用できる
98通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 08:10:52 ID:???
メンデルをグレミー卿に献上しておけば
99通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 08:12:57 ID:???
劇Z後にZZ無しの影響でアクシズを含めCEにおこしゃんせ
100通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 08:18:14 ID:???
レイ、クルーゼが涙目
101通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 08:38:34 ID:???
>>95
いや、核パルスは連続して核爆発させないといけないからN邪魔に引っかかる
102通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 08:54:18 ID:???
アストレイで火星に夜逃げしたコロニーのアレも核パルス
おわん型ノズルの中で核爆発を起こして推進力にする
103通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 09:04:32 ID:???
アークエンジェルの推進システムも「核パルス推進」だったんだよなー
いつの間にか『無かったこと』にされてるが。
104通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 09:14:05 ID:???
つまりアークエンジェルは飛べなくなったんだよ!
105通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 09:48:58 ID:???
>>97
運用概念は逃げ足と火力に優れたボールだからな。

ナックルバスターの大火力で敵射程外からみんなで射撃。
間合いに入られそうになったら変形して逃げる。
これが一番無難な使い方じゃないか。
原作みたいに新兵に白兵戦やらせるなよw
106通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 11:24:42 ID:???
>>105
最初にティターンズ相手にした時はその戦法使ってたな。
107通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 11:38:14 ID:???
アクシズ量産機ではバウよりガゾウムのが評価は高い
実際、アーガマを窮地に追い込んだMSはガゾウム
108通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:05:06 ID:???
ガ・ゾウムはアクシズのプチモビの流れのガザ系とズゴック、ガッシャの流れのズサ系が交わったアクシズTMSの集大成と言えるMS
バウは「シャアが居ないエウーゴなんか居てられるか!!」とZガンダムのデータ持ってアクシズに逃げた元ジオン兵のデータを参考に対Z用に開発されたMS
ドーベンウルフは宇宙漂流してた一年戦争中にジオンから亡命したニタ研のローレンから得たサイコUやMKXのデータで開発したMS
109通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:14:41 ID:???
>>95
いやアクシズ兵は雑魚だってZZではっきり言及されてんだけど
110通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:25:57 ID:???
「誰が」「誰と比較して」「いつ」言ったかによるなあ。
111通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:28:38 ID:???
>>109
具体的に誰が何処で言ってたのか知りたい所だが、それ以前に

「CE兵と大差無い」って言及されてたか?
比較対象が違うところで雑魚だと言われていても意味が無い事くらいはわからないか?
112通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 12:31:27 ID:???
ZZなら、比較対象は連邦軍か?
でも、あの時期の連邦軍はぐだぐだで、ネオジオン以上に酷い有様だった様な
113通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 13:28:20 ID:???
>>109
Zでのハマーンの発言でアクシズの練度不足は言及されてたがキャラのランドラ隊がエルドラドを19時間、ラカンのサンドラ隊がアルカディアを38時間、フェアトンのインドラ隊は無血で376時間でブリガドーンを掌握してる。

マシュマーはネームシップを受領したりグレミーを預けられたりしたもののシャングリラにアーガマが居たのが不運でハンマ・ハンマでZを撃退したのを忘れてはならない

因みにサイドTのコロニーの名前が理想郷ばかりなのは棄民政策を隠すための「地上の楽園詐欺」
114通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 13:47:08 ID:???
>>93
議長とフェアトンが手を組みラーフシステムを作る流れの方がDPより支持されるな
ラーフシステムの真骨頂は太陽光の制御によるテラフォーミングと気候制御だから火星は言うまでもなくブレイクワールド以後の地球では喉から手が出るほど欲しがられる存在
115通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 16:40:18 ID:???
>>109
ここはSSスレなんだから強さ議論スレのノリをここに持ち込むな
まあ未だに種側を一方的に蹂躙・虐殺したいだけの書き込みも後を絶たないスレだから、あまりデカい口は叩けんけどさ
116通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 18:15:56 ID:???
練度が低いってのは確かハマーンの他にシャアも言ってたか思ってたかしたね
でもそんな雑魚ってほどでもないイメージだな、個人的には
117通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:08:54 ID:???
錬度が低い上に1年戦争生き抜いたベテランパイロットは軒並みZ後半のメガバズで焼かれたそうで
118通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 19:21:32 ID:???
ガナーザクにしろガザにしろ集団戦術では強いが単騎ではダメなイメージ
119通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 20:08:38 ID:???
ガザD以降のMSはどれも高性能っぽい
わざわざ新型機としてテスト中だったしな
120通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 21:55:57 ID:???
>>118
量産型、砲撃が主体の機体に単騎としての強さを求められても…

ちなみにその単騎としての強さを求めたのがZZのRジャジャの筈。
設計思想にギャンの流れを組んだ格闘型MSだし。
本編での活躍の記憶がまるでないがな(;;)

種運命だとグフかな?ハイネやイザークが乗った事を踏まえると
121通常の名無しさんの3倍:2009/10/11(日) 23:35:03 ID:???
種補正で何回出撃しても壊れないガザC
……怖っ!
122通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 00:43:07 ID:???
いや、種補正なら和田のドラグーン並の戦闘機動を……
123通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 02:42:55 ID:???
ザフト共闘だと誰をミネルバに派遣する事になるんだろう?

グレミーとサンドラだと子飼いのプルシリーズでレイはおろかシンにまで嫌われそうだが
124通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 12:56:25 ID:???
マシュマーやキャラだと嫌われなさそうだが胃に穴が開きそうだ。
125通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 17:36:08 ID:???
>>123
でも、サンドラ隊が一緒だとサイコUVSデストロイ〜ベルリン大決戦〜とか強化人間系技術でステラを連合に返さなくて良くなるような気も
126通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 20:37:59 ID:???
>>123
グレミーはUCの技術を持ってラクシズに行きそうだな。
ラクスにころりと惚れそうだw
127通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 21:54:49 ID:???
>>123
グレミーの事は置いといてプルシリーズは何とかなるんじゃない?
シンが妹スキーだからプルシリーズの中に妹属性の娘が居たら大丈夫そうだし
レイは難しい顔しそうだが議長の取引で寿命が延びるだろうし
プルツーと皮肉合戦できそう……そしてミネルバ内で完全に孤立する凸
128通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 22:47:45 ID:???
戦闘用強化人間で少女ってだけでブチ切れる要素満載だぜ
スパロボじゃねえんだ
129通常の名無しさんの3倍:2009/10/12(月) 22:51:47 ID:???
>>127
>プルシリーズに妹属性
某アクシズのことかー!
130通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 00:15:40 ID:???
>>129
あれはどうみても娘属性じゃねーかw
いや、一緒にいるのがアムロとシャアだからなのか?

もし万が一、シンがあのスレのプルの誰かとフラグを立てたりしたら……
うん。サザビーとνガンダムにフルボッコにされるなwww
131通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:03:54 ID:???
フルボッコにされつつも最後まで立っていられたら二人に認められるんだろうな・・・
132通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 19:49:57 ID:???
グレミーがメンデルに進駐したらヒビキラボでソキウスの応用で1万プルクローンとか作りそうで…
133通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 20:01:09 ID:???
X外道のプレアが実は開戦〜グルマルディ後の間に生まれた実質0〜1歳説(ソキウスの話で急速に成長させる技術がほのめかされている)とかあるから洒落にならない
134通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 21:26:45 ID:???
なにそれ厨二ってレベルじゃねーぞ
135通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 21:36:00 ID:???
>>133
プレアの台詞からメビウスゼロ部隊が結成された後に生まれたと言う話とかメビウスゼロ隊で戦った記憶があるとかもしかしたら元々プレアがメビウスゼロ隊の炭素人間とか言う可能性も
136通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 18:53:52 ID:???
この中でクロスオーバーの末の過程として許されるのは?
1:キラはストライクに乗らずヘリポリ組と共に戦わず逃げ惑う一緒人Aで終わる
2:初戦でクルーゼ隊全滅その後、半壊イージス、ブリッツが回収されアスランとニコルだけ生還
3:クロス元からやって来た人のせいで要らない子になったキラはストライク強奪してラクスとザフトに逃げる
137通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 19:01:01 ID:???
おもしろければ全部許されるだろ
138通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 19:19:59 ID:???
ザフトルートは案だけならよく見るしSRCだとラクスルートとしてあるしそんなに珍しくはない
139通常の名無しさんの3倍:2009/10/14(水) 20:52:01 ID:???
最初にストライクまで奪われて、AA無力化
その後にウズミが放った関係者抹殺の為の傭兵がヘリオポリスを襲撃
それをジャンク屋やサーペントテールが下層ブロックから発見したアストレイで撃退
外伝組がAAに雇われてそのまま本編主人公になるとか
140通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 01:06:14 ID:???
イージス、ブリッツとストライクが奪われていたらフリーダムとかインパルスのデザインや性能も説明がつくし開発的に有用だが
逆にデュエル、バスターは強奪失敗しても(遺作、炒飯が涙目だが)問題ない
141通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 01:13:16 ID:???
スレ違うけど1番はザクレロだよな
142通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 01:22:19 ID:???
フリーダムはディンっぽいパーツを使ってるから、デザイン的にはザフト系列だと判るんだけど、インパルスは・・・
143通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 17:53:51 ID:???
>>142
どっかで105ダガーを鹵獲したとか?
144通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 18:16:07 ID:???
ダガーの基礎のデュエルの戦闘データならたんまりあるんだろうから鹵獲するまでも無いだろ
145通常の名無しさんの3倍:2009/10/15(木) 22:36:22 ID:???
ダガー鹵獲とか言うなら、入手したデータだけで再現したザフト版核動力ストライクのテスタメントがあるっしょ
146通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 00:59:58 ID:???
このテスタメントがまた、全然ザフトMSのデザインラインじゃない・・・
そもそも拾い物のストライカーを使う事前提の機体って、開発者はアホですか?
プライドは無いのですか?
挙句、盗んだ側は専用のストライカーを開発して有意義に利用しているという・・・
147通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 01:06:37 ID:???
>>146
ストライカーパックの有効性を調べるための実証実験機だったんじゃないか?
せっかく核動力機使ってるんだから収集したデータをもとにより強力なパックを開発するつもりだったとか。
これなら「同じシステムを自分たちの方がより上手く使えてる」ということで、
コーディの無駄に高い自尊心を満足させるに足るんじゃないかと。
148通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 01:24:31 ID:???
>>142
メタな発言になるけど、誰も気にしなかったのかって話ではある
主役メカデザイン!だからって理由で押し切られたんだろうけど
149通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 01:26:48 ID:???
入手したデータや、交戦記録でなにが不満なんだか・・・
その上奪われてしまっては元も子もないな
本当にインパルスにデータが活かされているのかどうかも疑問だな

なにせジャンク屋に開発出切るものを開発しない連中だし
150通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 01:34:18 ID:???
>>148
ザフト視点的には“かつての強敵がパワーアップして、今度は味方に!“な感じだったんだろうか。
考えてみれば他にもカオスやセイバーがナチュラルの旧式兵器であるはずのMA形態を備えてたり、
アビスなんかどう見ても連合の禁断水中派生機を参考にしてるとしか思えないし…
151通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 10:46:17 ID:???
>>150
二次カサブランカで一次で猛威を振るったグーン、ゾノが少数のディープフォビドゥンに駆逐されアビスにアッシュを用意したがアビスは奪われアッシュはキラ復活(種死1)の土台でオワタ
152通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 19:52:27 ID:???
>>150
アビスはMA形態がゾノっぽいし、背中に自由のバラエーナを装備してるからザフト系列って感じはする
だがカオス、テメーはダメだ
デザインのどこにもザフトMSのパーツが無い上、メビウスゼロのガンバレルが付いてるんじゃどう見ても連合の機体
そもそも、ザフトガンダムは何故連合と同じような命名方式なんだ・・・?
153通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 20:14:10 ID:???
まったくだ、サイタマとかでも良いじゃない?
154通常の名無しさんの3倍:2009/10/16(金) 20:33:55 ID:???
PSI-tamaか
155ホームズ:2009/10/16(金) 23:39:19 ID:???
シン  「ナチュラルもコーディネーターも関係ねえ……。必死で努力すりゃあ、落ちこぼれがエリートを超えることもあるかもよ?」
キラ  「じゃあ努力ではどうしても越えられない壁を見せてやるよ。」

ごめんなさい。いっぺん言わせてみたかったんです……。
156マッド:2009/10/17(土) 13:25:44 ID:???
一時間ほど前ギレンの野望をやっていて選択肢を間違えて
史実と同じでソーラ・レイでレビル将軍が死んでしまったが
そのときにソーラ・レイで消えたレビル艦隊がSEEDの世界に
現れたら面白いかと思い小説を書いてみたいと思う。

一応案としてレビル艦隊が出現する場所がア・バオア・クーにいたので
オーブのヘリオポリス周辺としてロンド・ミナ・サクハが
レビル将軍と会談をしてオーブ軍人になりオーブを防衛する。
ウズミはレビル艦隊のオーブ入りに反対をするが弟のホムラと
サクハ家によって押し切られる。
157通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 13:36:18 ID:???
一緒にグレート・デギンが出てきたら……
158通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 14:26:54 ID:???
デギン・ザ・グレート!?
159通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 15:59:00 ID:???
>>156
一年戦争時代に大気圏と宇宙双方で使える戦艦は…
連邦軍はペガサス級、ジオン軍はザンジバル級だけの筈。

SEED世界でもオーブ宇宙艦隊は月とアメノミハシラに駐留していたかと
160通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 19:07:25 ID:???
>>156
まずsageろ
話しはそれからな
161通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 13:53:46 ID:???
ネオジオンINCE
フロントミッションINCE
イグルーINCE
CEがいろんな世界と闇鍋クロス
どれも書いてる途中で挫折する
162通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 17:39:50 ID:???
もし木星帝国軍がどういうわけかC.E.(種時点)の地球に来てしまったら…
余裕のかけらも無く勝手に絶滅戦争へと向かう地球圏を前にドゥガチに心境の変化はあるのか?
163通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 17:59:58 ID:???
>>162
悲しいなかな、それでも神の加護を受けた歌姫は守ってしまうのだよ(爆)
164通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 18:51:56 ID:???
じゃあ何か?
女には一切興味のないそんなガチな人物が来ない限りC.Eに未来はないのか?
165通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 18:51:58 ID:???
(爆)とか……
166通常の名無しさんの3倍:2009/10/18(日) 19:48:37 ID:???
>>162
大喜びでラクシズを支援して、連合とザフトを焼きまくるラクシズを、ニコニコしながら見物
木星に帰った後、シンヴァツで地球丸焼きで終了
167聖戦士ダンバインSEED DESTINY:2009/10/19(月) 00:12:55 ID:???
色々修正しついでに種世界の地上人をもう少し出そうかと思ったが、
エピソードを突っ込むのに良い場所がなぁと
さて、どうしたもんか
168通常の名無しさんの3倍:2009/10/19(月) 13:35:44 ID:???
>>167
無理やり出さなくてもいい
169聖戦士ダンバインSEED DESTINY:2009/10/19(月) 23:58:36 ID:???
>>168
ライネック乗りを出したいんだよ
170通常の名無しさんの3倍:2009/10/20(火) 11:49:21 ID:???
お心のままに…ところで貴方、ザクレロSEEDさんと同一人物ってマジでつか
171通常の名無しさんの3倍:2009/10/22(木) 15:54:50 ID:???
>>169
つ【外伝】
172聖戦士ダンバインSEED DESTINY:2009/10/22(木) 23:44:58 ID:???
ああ、外伝か
それも良いな

>>170
トリは付けてないけどマジ
173通常の名無しさんの3倍:2009/10/23(金) 10:02:57 ID:???
ミゲルをオレンジ色に染めたライネックに乗せるというのはどうでしょうか? 見た目が小さいレプラカーンみたいですが。
174通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 01:30:51 ID:???
新人です
初めて投稿するのでいろいろと間違ってるかもしれませんすいません
テイルズオブシンフォニアと種死をクロスオーバーさせてみました
175通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 01:34:13 ID:???
要の紋がないエクスフィアをつけられたステラには感情の一切が削ぎ落とされていた。
「ステラ!俺だよ!シンだ!」
必死に彼女に問いかけるシンだが、ステラから反応はない。
ロイド曰く、ステラのエクスフィアには要の紋がなく、以前のコレットのようになっている言われた。
そしてエクスフィアを無理矢理取り剥がせば、その瞬間化け物になるとも。
「クソッ……!俺は……俺はまた……君を助けられない……!」
「バカなこと言うな!何もしないうちから諦めるなよ!諦めたら終わりなんだぞ!?」
「ロイド……」
ロイドに胸ぐらを掴まれ、ハッとするシン。
そうだ。
今度こそ絶対にステラを助けなくては。
176通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 01:35:36 ID:???
「ロイドの言うとおりね。まだ希望がなくなったわけではないわ」
「そうだよ!まだ何か解決策があるはずさ!」
「ま、そんなに悲観的にならなくてもいいんじゃないの〜?」
「このアホ神子!……でも、今回ばかりは同意見だね」
「大丈夫だよ、シン。私だってみんなのおかげで治ったんだから」
上からリフィル、ジーニアス、ゼロス、しいな、コレット。
力強く自分を支えてくれる仲間たちに、シンは元いた世界の仲間たちと重ねていた。
「ありがとう、みんな。そうだよな。ロイドの言うとおりだ……俺はまた間違うところだった」
そしてシンはステラのほうに振り返る。
感情が抜け落ちた瞳でシンを見つめるステラ。
そのステラの手を両手で包む。
「待っててくれ、ステラ。必ず、必ず助けるから……!」
そうして、シンたち一向はテセアラのドワーフ―――アルテスタの元へと向かうのだった。
177通常の名無しさんの3倍:2009/10/27(火) 06:54:29 ID:???
>>174
書きたい部分から書く、というのは書き方としてはありだとは思うが、
それはあくまで投稿する前段階の話でせめてそのシーンに至る過程と導入部分は必要だと思うんだが…
178通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 03:04:52 ID:???
何言ってるのか全然判らん
なんじゃこりゃ
179通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 08:34:30 ID:???
一つ言えることは、新人スレで揉まれるべき

もう一つ付け加えるなら終了宣言は必要


そして最初に一つと言いながら三つ目になったけど、
内容が把握できないレベルに短すぎるだろ……

必要な話が数話分、15レス分とか30レス分ぐらい欠けてると思う
180通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 21:47:59 ID:???
もし海原雄山が来たら。

戦争そっちのけで料理対決。
雄山を倒そうとSEEDに覚醒し包丁を奮うシン、そんな雄山を取り込もうと
説得するも一笑されるラクス、それどころか幹部をも奪われる。
そしてアライをぶちまけられるジブリール
181通常の名無しさんの3倍:2009/10/28(水) 23:43:47 ID:???
>>180
とりあえず種死で悲惨なポジションはジブリールとセイランのツートップで決定なのは可哀想だ
182通常の名無しさんの3倍:2009/10/30(金) 00:41:56 ID:???
いやウトナならシンと一諸に究極のメニュー作りを企画しそうだ
ユウナ?富井副部長では?
183通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 16:02:20 ID:???
>>182
ウトナって誰だよww
184通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 19:23:41 ID:???
少女で革命な人じゃね?
185通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 19:24:36 ID:???
それはウテナだ
186通常の名無しさんの3倍:2009/10/31(土) 21:20:57 ID:???
セトナとウナトが融合した存在
禿げたラクス
187通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 00:48:46 ID:???
バスク=クラインの誕生の瞬間である
188通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 00:51:47 ID:???
ボトムズのフィアナみたいなもんか?
189通常の名無しさんの3倍:2009/11/01(日) 22:24:02 ID:???
すまん、ユウナパパンの名をてきとーに覚えてた様だ
190通常の名無しさんの3倍:2009/11/02(月) 12:12:20 ID:???
>188
フィアナと一緒にしないでくれー!(必死
191通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 19:43:48 ID:???
キュービー乙
192通常の名無しさんの3倍:2009/11/05(木) 21:43:55 ID:???
キュービー3分間クッキング
193通常の名無しさんの3倍:2009/11/07(土) 10:30:40 ID:???
電子レンジは欠かせません…ってか、種だけに。
194通常の名無しさんの3倍:2009/11/08(日) 10:48:13 ID:???
キュービーコーワゴールド
195通常の名無しさんの3倍:2009/11/09(月) 23:17:36 ID:???
勇者スレの電童予告の人の為アゲ
196通常の名無しさんの3倍:2009/11/10(火) 00:00:15 ID:???
コーワアイはかなり効いたなあ
197通常の名無しさんの3倍:2009/11/12(木) 13:34:27 ID:???
ほう
198通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 20:20:24 ID:???
>>196
コーワアイこ〜わあ〜い
199通常の名無しさんの3倍:2009/11/13(金) 21:16:54 ID:???
座布団2枚持ってきなさい
200通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 01:38:26 ID:???
え〜
201通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 16:34:56 ID:???
ダンバイン続き読みたいなー。
202sage:2009/11/14(土) 21:13:58 ID:vpMvZLcx
 ∀本編開始前の月が種の世界にきたら御大将は幸せかもって思うんだけどどうだろう。
203通常の名無しさんの3倍:2009/11/14(土) 23:28:51 ID:???
月そのものが入れ替わるのか
204通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 01:22:01 ID:???
歌姫の騎士団に意味不明の事言われてお怒りの姿が浮かんだ(w
205通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 18:20:32 ID:???
唐突に思い付いた
種世界に貧乏神(桃鉄)が出現したら
軍事機密や兵器を勝手に売り払ったり
勝手にどうでもいい物を買ったり
チャンスルーレットで当たりが出れば戦艦くれるけどほぼハズレの上とてつもない額の金を要求されたり
キングボンビーは軍の一個師団を何処かの星に誘拐したり
ラクシズは全ての兵器や基地を無くす為にブラックボンビー召喚を狙うとか
206通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 18:25:06 ID:???
そいつは何が面白いのか判らんなあ
207通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 18:32:27 ID:???
半端無く濃くてチート能力持ったキャラが来たらどうなるかって点

阿部さんクロスオーバーもそんな感じか
208通常の名無しさんの3倍:2009/11/15(日) 18:39:15 ID:???
阿倍のは四次創作くらいになるのか
209通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 10:22:30 ID:???
この前IGLOO観て思ったんだが
ゼーゴックでうち上がってくる
AAを撃ち落とすことはできるだろうか?
210通常の名無しさんの3倍:2009/11/16(月) 22:39:36 ID:???
ガンクロ見て驚いたんだが、ウイング消えたの?
211通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 09:05:59 ID:???
W-SEEDならあったぞ
ダンバイン加筆修正したのかな?女艦長が気になる
212通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 10:38:49 ID:???
スレチかも知れんが…ホワイトベース隊を送り込んだらどうだろ?
213通常の名無しさんの3倍:2009/11/19(木) 21:12:22 ID:???
どこにだよ
214通常の名無しさんの3倍:2009/11/20(金) 20:01:53 ID:???
>>213
南アフリカ
215通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 12:46:45 ID:???
あのW-Destinyって続いてるんですか?凄く続き読みたいんですけど
216通常の名無しさんの3倍:2009/11/21(土) 16:35:34 ID:???
もし種死の世界に地院家若美が来たら……

使途に埋め尽くされ乗っ取られたラクシズが思い浮かぶのは何故だろう?
217通常の名無しさんの3倍:2009/11/26(木) 18:39:38 ID:???
種世界に超ロボット生命体トランスフォーマーが来たら
MSがトランスフォーム...クロスよりifのだったら向けかな?
218通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 11:20:51 ID:???
>>209
何回目の試験時のか知らんがゼーゴックの基本は光学兵器  っつーかビームメイン
AA撃墜はかなり難しいと思っていいのではなかろか
219通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 17:32:39 ID:???
>>216
面白そうだなあww
220通常の名無しさんの3倍:2009/11/27(金) 22:15:16 ID:???
>>218
最終試験以外は全部実弾兵器だぜ。
R1なら段幕張れて結構いけそうな気がするが。
221通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 05:18:31 ID:???
>>217
人型兵器が人型兵器にトランスフォームするんですね。意味あるのかそれ?
222通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 19:43:18 ID:???
カモフラージュとしては最適な環境かもしれん
非人型状態での付加能力が一切無い状態にはなるが
あれだ、リベンジに出てきた女に化けてたプリテンダーみたいになる

そういやマゼラアタックからザクに変形する玩具があったな
223通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 04:58:40 ID:???
リボーンズ「今誰か俺を笑ったか?」
224通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 07:04:35 ID:???
隙を見て反逆したり
被弾するとほぁーとか言ったりするのかな
225通常の名無しさんの3倍:2009/11/30(月) 15:24:18 ID:???
人型→人型でガラットを思い出した
226通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 23:21:51 ID:???
スレチかもしれないがガンダムSEED×SRWα
マジンカイザーVS真ゲッターロボVSHi-νガンダム
激突!コズミック・イラ最期の日!?
というのを妄想してみた。

スパロボα4部作で死んでしまったムサシ、シャア、フロスト兄弟なんかがバーニィ、ロランとかのリストラ組と一緒に次々と種の時代に転移。
ナタル、プレア、二コル、トール、フレイ、マユ、クルーゼ、3バカ、3人娘といった面々の死亡フラグをASTRAY組と一緒に片っ端からたたき折って大活躍。
その世界での種死の時代に今度は第3次α後のαナンバーズとその他新規メンバー(グレンダイザー、Gガンあたりか?)復活メンバー(魔装機神、GR等)が転移。
さらに別の平行世界からはOVA版(チェンゲ、ネオゲ)ゲッターチームや3人目のキラ、アスラン、厄介な侵略者まで転移してきて大混乱。
その上バラバラの陣営になってしまい仲間同士で戦うことに……。そして戦いの中で再び合流した自軍が戦争終結のために奔走する。
もちろんα世界のロボットは種世界のMSとは比べ物にならないくらい異常な性能。(ボロットですら)
というのを考えてみた。だが考えただけで終わりそうだ。ネタだけは豊富にあるんだが。(種キラVS種死キラとか、サルファに出てこなかったメンバーの理由付けとか、
ラクスをDrヘルと同じ方法で論破する甲児とか、核ミサイルとユニウスセブンを必殺技乱射で木っ端微塵にしたりとか、マユがムサシに育てられて渓みたいになってるとか)
227通常の名無しさんの3倍:2009/12/01(火) 23:35:08 ID:???
おいでませ
スパロボキャラが種・種死・00世界に来たらD
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1258097826/
228通常の名無しさんの3倍:2009/12/02(水) 00:22:03 ID:???
スパロボは機体の能力が均一化されてるから
二次作品での戦闘描写関係があんま楽しく無い
229226:2009/12/02(水) 23:05:35 ID:???
>>227
そのスレにはよく行ってるんだがOGキャラがメインなんでこっちに書き込ませてもらった。
いろいろありがとう。
>>228
言われてみればその通り。でもやっぱりスパロボって2次作品でもクロスオーバー特有のワクワク感があるんだよなあ。
書くとしたら人間ドラマ重視になるんだろうか?(ロボット物として終わってる気もするが)
ま、とりあえず一発ネタで甲児VSラクスを書いてみる。
230226:2009/12/02(水) 23:06:23 ID:???
宇宙の暗闇の中で青い地球を眼下に見下ろすマジンカイザー。
そしてそのパイロット、兜甲児。彼がこの世界に仲間たちと共に転移してきて少し経つ。
遺伝子を操作された人間、コーディネーターとそうでないナチュラルの対立による戦乱。
多くの人命が失われていくのを黙ってみているわけには行かない。
彼はこの世界でも魔神皇帝の力を人類の希望として使うことを選んだ。だが……。

彼らがその世界の中で対立することとなった歌姫の騎士団。彼らが甲児の力と正義の心を見込んで説得をかけてきたのだった。

「あなたが……、兜甲児……さんですわね。」
「……?あんたは?」
「私はラクス・クライン」
「ラクス・クラインだって!?お前らなあ……。」
「待ってください、甲児さん!ラクスの話を聞いてください!」

ストライクフリーダムに乗ったこの世界のキラも甲児に呼びかける。

「あなたのことは調べさせてもらいました。」
「なんだってえ!?」
「あなたのもつその力は平和のために使われる力です。」
「いったいなんだってんだよ!そんなことは当然に決まってんだろ!!」
「話を聞け!」

カガリまで口を出す。
231226:2009/12/02(水) 23:07:03 ID:???
「あなたの力で世界を平和へと導くことができるはずです!私たちに力を貸してください!
なぜその力を正義のために使おうとしないのですか!」
「……人類を導く……ねえ。」
「そうです。平和のために私たちに力を貸してください!共に人類を、この世界を導くのです!」
長い沈黙。そして甲児は口を開いた。

「人類を導くってえのはさやかさんやマリアちゃんとデートするのより楽しい事なのかい?」
「「「はあ!?」」」

キラとラクス、そしてカガリが素っ頓狂な声を上げる。

「ボスやシロー達と喧嘩したり、リョウや宗助たちとラーメン食いながら駄弁ったり、アムロさんに悪戯したり、忍達とゲームしたり、
鉄也さんやデュークと特訓したり、シンジと料理したり……、そういう事より楽しいのかって聞いてんだよ!」
その場に再び流れる重い沈黙。そして怒りに声を震わせながらラクスが口を開く。

「な…な…、なぜ!なぜ!そんな下らない事と比べるのです!」
「くだらない……?そういうんなら俺はお前らに協力はできねえな。」
「甲児さん……、どうして……。」

キラも信じられないという風に声をかける。カガリにいたっては完全にぶちぎれてしまったらしく、MSでマジンカイザーに飛び掛ってきてしまった。
カイザーの装甲の前には無力なのだが。甲児は続ける。

「俺とマジンガーはその下らない……、一番大切な日常を平和って呼ぶんだよ!下らない日常を守るために俺たちは戦うから、
邪魔するお前らに協力するわけにゃあいかねえっていってるんだ!ターボスマッシャーパンチぶち込まれたくなかったらとっとと帰れ!」

こうして交渉は決裂。歌姫の騎士団は甲児のあまりの剣幕に逃げるように去っていったのだった……。

元ネタは津島直人版マジンカイザー最終回のヘルと甲児のやり取り。
232通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 15:21:40 ID:???
GJ!!上辺だけの綺麗ごとで戦っているラクシズには、甲児の戦う理由は永遠に
理解できないだろうな。続編希望!!
233226:2009/12/03(木) 16:31:39 ID:???
>>232
ありがとう。でもこれから定期試験でしばらくネタを考えらんないと思うんだ。
誰か良かったらこの設定使って好き勝手書いてくんないかな。
一応俺の頭の中では甲児のこの発言でラクシズやユウナ、ギルなんかが人として成長するつもりなんだが。
あとフルメタやナデシコ勢も転移。ボロットはアスカ兄妹を助けて大活躍。
チェンゲ組は最初連合だがエクステンデッドのことを知って新旧3バカと一緒に裏切る。
その後、ネオゲのゴウとケイがいい感じになって弁慶大パニック。
234通常の名無しさんの3倍:2009/12/03(木) 20:18:52 ID:???
さて、こないだ中古で買ったばかりのスパロボZでも進めるか・・・
235226:2009/12/05(土) 16:10:43 ID:???
ムサシinCE

「リョウ!ハヤト!ベンケイ!そしてαナンバーズの皆……。
これでさよならだ!後の事は頼んだぞぉぉぉぉ!!!」

その瞬間、巴武蔵はこの世を去りゲッター線の元へ旅立った……はずだった。

「……あれ?オイラ……、どうしちまったんだ?」

気がついたとき、彼は宇宙空間にいた。ブラックゲッターごとコロニーの近くに投げ出されていたのだ。

「生きてるんだよな……。ゲッターは……元に戻ってる……。ここはどこだあああああッ!?」
時はC.E70年2月14日、ユニウスセブンへの核攻撃が行われる直前。
後に“黒き戦場の鬼”“正義の悪魔”と渾名されるブラックゲッターin巴武蔵がこの世界に降臨した。
彼が一人で大パニックに陥っているとコックピットのゲッター線レーダーに反応があった。

「……なんかよくわかんねーけど行ってみるか!」

彼は単純だった……。しかしこういった判断がこの世界の運命を少しずつ変えていくことになるのだ。
そしてそこでは大量のMS軍団があまりに一方的な戦闘を行っていた。

「何だありゃあ!?……変に手をだす訳にもいかねーし……。あぶねえ!」

つい撃墜されそうな連合の1機を助けてしまった。やっぱりお人よしなのがムサシである。
だがブラックゲッターで行ったのは不味かった。
236226:2009/12/05(土) 16:13:44 ID:???
「な、なんだありゃあ!」
「ひ……ひいいいいいいいいいッ!!!!助けてくれえ!死神だ!」
「悪魔だ!」
「でけえ……MSの倍はあるぜありゃあ。」
「おのれナチュラルめ!あのような巨大兵器を作っていたとは……。」
「おのれプラントめ!あのようなMSを作っていたとは……。」
「「総員!あの黒い機体に攻撃を集中せよ!」」
「うわあ!た、たしけてえ!オイラは敵じゃなあい!」

機体の見た目のせいで連合とZAFT両方の猛攻撃を受けてユニウスセブンの周りを必死で逃げ回るムサシ。
だがその時飛んできたミサイル!

「もう勘弁してくれえ!大・雪・山おろしぃ!」

ムサシはなんとそのミサイルを大雪山おろしで明後日の方向へ投げ飛ばした。
勿論これが反コーディネーター団体ブルーコスモスに所属する将兵が独断で放った核兵器で
本来なら20万人の命を奪うなんて知ったこっちゃ無かった。
結局この後の攻撃でユニウスセブンは吹っ飛び、戦争は始まったものの民間人の非難などにより犠牲者が大幅に減ったのは言うまでも無い。

「嘘だろ……。核ミサイルを投げ飛ばしやがった……。」

全機が一瞬凍りついたその隙にムサシは一目散に逃げ出したのだった。

「あれはゲッターロボ……どうやら私も再び表舞台に立つときが来たようだ……。」
暗い部屋の中で元・赤い彗星が呟いた。

試験期間中だけど思いついたので書き込んだ。時系列的には当然ながら甲児VSラクスのだいぶ前。
あくまで一発ネタだけどまた思いついたらいろいろ書き込む。
誰でもいいから続き書いてくれー。
237通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 01:01:58 ID:???
アニメ甲児ならともかくスパロボでNTと絡んじゃってる甲児が人を導くに大して軽く答えるってのは違和感がある
238通常の名無しさんの3倍:2009/12/06(日) 03:26:41 ID:???
ニュータイプと面識があればこそ余計にラクスの導き論のアレさが
わかってくるんじゃないのかと言ってみる。
まあラクス組のポジが善玉か悪玉かによっても変わってくるだろうが。
239通常の名無しさんの3倍:2009/12/09(水) 21:29:08 ID:???
善玉だと困る…つっこみどころが多過ぎます…
240通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 09:21:15 ID:???
甲児達からしてみればいらんお節介だよな
241通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 17:33:07 ID:???
突っ込みどころを誰も言わなかったりクロスオーバーで解決したりスルーするのがスパロボだし
242通常の名無しさんの3倍:2009/12/10(木) 22:47:02 ID:???
それでもつっこまれてたからなぁ…台詞上だけだが
243通常の名無しさんの3倍:2009/12/12(土) 01:15:00 ID:???
そんなことより≡の投下が待ちどうしい
244通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 10:45:59 ID:???
×どうしい
○どおしい







あれ?オレもしかして釣られた?
245通常の名無しさんの3倍:2009/12/13(日) 19:01:34 ID:???
たぶん殆どの人間には元ネタが解らない=意味もわからない
保守の代わりぐらいにでも。
『もし種世界にオチョナンさんが来たら』

「ラクス、あのさ」
「はい?」
 任務から帰ったキラは、わざわざハンガーまで迎えに出てきたラクスに
奇妙に引きつった表情で尋ねた。
「僕のガンダムに、なにか……くっ付いてるんだけど」
 キラが指さした先には、彼の愛機ストライクフリーダム。
 その肩から、黒いモヤモヤした人型のものが覗いている。
 『それ』には顔があった。だが、目と口が普通の人間とは90度ずれて
縦に付いている。見ているだけで不安になる、そんな異形。
 同じ隊のメンバーは皆「見えない」といい、キラが働き過ぎて幻覚を
見始めたと揶揄した。しかし、違う。幻覚というのは、見る者の記憶に
何らかの形で存在するものでしかありえない。
 あんなものは初めて見る。それは確かなことだ。
 ラクスなら理解してくれるのではないか、いつも自分を拒絶することなく
バカバカしい悩みでも真摯に聞いてくれる彼女なら――そんな甘えが
迎えに来たラクスを前に口を衝いて出てしまったのである。
 そして、彼女は確かに他の者とは違う反応をした。
「あら、あなたにも見えるようになったんですの?」
 キラはラクスの視線を追った。涼しげな笑み。わずかに細められた
青い目――あの黒いものに向いている。見えているのだ。
「やっぱり幻覚じゃないんだ! あれは何なの?」
「オチョナンさんですわ」
 あまりに平然と言われたので、それだけで納得しかけた。が、
「いや、説明になってないよ!? それ何? 悪いもの?」
 とりあえずまくし立てた。ラクスは『オチョナンさん』に向けて
手まで振っている――こっちに来たらどうするんだ。
「大丈夫です。悪さはしませんし、むしろ守り神みたいなものですから。
 ただ、あまり機嫌を損ねるようなことはしない方がいいでしょう」
「守り神ねぇ……」
「休日になると、よくわたくしの家に来てぐるぐる回ってますのよ」
 その光景を想像したキラは、休日にクライン邸を訪れるのは
今後なるべく控えようと心に決めた。

 ――C.E.74 アプリリウスワン――
246通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 15:26:56 ID:???
>>245
むしろ、家神のおちょなんさんよりも「名称不明」な連中の方が多そうだけどな……
247通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 18:29:24 ID:???
モブ星人でありますな
248通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 17:35:46 ID:???
地球防衛軍(宇宙戦艦ヤマト2時)がまるごとSEEDの最終決戦に来たらどうなる?
艦隊戦じゃ波動砲無双になりそうだが…
249通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 19:21:42 ID:???
拡散波動砲一発で連合とザフトの全兵力が消滅するぞ
この時点でプラントは降伏するしか手立てがなくなる
連合はファビョって増援をよこすだろうが、玉砕するだけだろう
そして地球防衛軍はラクシズの口車に乗るような連中ではない
250通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 19:39:05 ID:???
2ってことは土方さんだっけ?アンドロメダに乗ってるの
251通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 20:20:04 ID:???
>>249
地球防衛軍がいきなり戦争介入するってのは安易じゃないか?
話がちっとも膨らまない
252通常の名無しさんの3倍:2009/12/18(金) 20:44:53 ID:???
自分達以外は殲滅すべき敵としか見ない連合とザフトの方から襲いかかって来るに決まってるじゃないか
交渉できる相手とは思わない
地球防衛軍は白色彗星帝国のような交渉できない相手と戦ってきたから、応戦するだろう
で、>>249の結果になる
話が膨らむ筈が無い

来たのがヤマトだったら話は違うのだが・・・
253通常の名無しさんの3倍:2009/12/19(土) 00:09:26 ID:???
いかに種世界とはいえ地球圏の全戦力に一斉に飽和攻撃されたら流石のヤマトも沈むか?
波動砲を地球に向かって撃てば話は違うだろうが別世界とはいえ地球そのものに大和が攻撃できるとは思えんし…
254通常の名無しさんの3倍:2009/12/19(土) 00:20:41 ID:???
基本技術が違い過ぎるからかなり壮絶かつ一方的な消耗戦になるぞ
ヤマトの装甲抜くどころかキズ一つ付けるだけでも1国が傾くレベルの犠牲が要る気がする
255通常の名無しさんの3倍:2009/12/19(土) 23:59:01 ID:???
とりあえず第三艦橋は大破するからキズは付くなw
256通常の名無しさんの3倍:2009/12/20(日) 01:47:47 ID:???
すぐ復活するけどなw
257通常の名無しさんの3倍:2009/12/20(日) 02:22:27 ID:???
俺の……
俺の第三艦橋が―――!
258通常の名無しさんの3倍:2009/12/20(日) 02:37:41 ID:???
包囲された所で、ヤマトはワープで逃げれるんだな・・・
しかし包囲しきれるのか?
ヤマトの航行速度は亜光速だぞ・・・
259通常の名無しさんの3倍:2009/12/21(月) 15:42:20 ID:???
宇宙の愛をうたい上げる場面によく遭遇したり、
自分らでもしばしば演説ブッたりするヤマトクルーの耳に、
ラクスのそれはどう響くのかな?
260通常の名無しさんの3倍:2009/12/22(火) 19:35:09 ID:???
「バカめと言ってやれ」
「は?」
「バカめ、だ」

261通常の名無しさんの3倍:2009/12/22(火) 19:43:02 ID:???
―――という反応しか想像できないんだが。
262通常の名無しさんの3倍:2009/12/22(火) 21:22:30 ID:???
それよりも、

もしも、「そらおと」キャラが種、種死の世界に来たら

の方が、面白いと思うぞ!
263通常の名無しさんの3倍:2009/12/22(火) 22:40:52 ID:???
>>261
富山敬はそれでいいとして永井一郎なら『たわけ』な気がする
264通常の名無しさんの3倍:2009/12/23(水) 14:13:55 ID:???
デスラー「冗談は後にしていただこう、私は忙しいのだ」
265通常の名無しさんの3倍:2009/12/24(木) 11:25:51 ID:???
ラクス「白色彗星帝国のみなさま、わたしくしはラクス・クラ…」
ズォーダー大帝「踏み潰せ」
266通常の名無しさんの3倍:2009/12/27(日) 20:09:37 ID:???
オレは沖田艦長より土方艦長派。
267通常の名無しさんの3倍:2009/12/28(月) 23:02:44 ID:???
ステラが佐渡先生のおかげで誤診蘇生。
268166:2009/12/29(火) 00:52:46 ID:???
こんばんは、またまたお久しぶりになってしまいました
機動戦士ΞガンダムSEED Destiny筆者の166です。

ヤマトネタの流れをぶった切りでスミマセン;

ずっとリアルの方が忙しくて(+前回の(15)の量の反動でプチ燃え尽き状態になっていたと言うのも)
大分亀の歩みになってしまっておりましたが、(16)の方が終盤まで書き上がって来ました。

年の瀬は仕事以外のリアル事情いろいろ(苦笑)も入って来ますので年内に投下出来るか?
ちょっと微妙な処ですが、その場合でも年明けのお年玉と言う事で(笑)
この正月休み中には投下できる目処がたつ所までは来ておりますので。

先ずは予告までお邪魔させて頂きました。
269通常の名無しさんの3倍:2009/12/29(火) 03:45:27 ID:???
待ってる
270通常の名無しさんの3倍:2009/12/29(火) 11:08:50 ID:???
待ってます
271通常の名無しさんの3倍:2009/12/29(火) 15:01:58 ID:???
待っていました!
272通常の名無しさんの3倍:2009/12/29(火) 22:52:25 ID:???
お待ちしておりまする。
273通常の名無しさんの3倍:2009/12/29(火) 23:32:59 ID:???
これで勝つる
274通常の名無しさんの3倍:2010/01/01(金) 10:25:48 ID:???
あけおめ保守
275通常の名無しさんの3倍:2010/01/03(日) 17:08:13 ID:???
なんか166さんが避難所に途中まで投下してたけどNGワードのせいで書き込めなくなったらしいんだが、
だれか管理人への連絡法かNGワード知ってる人いるか?
276通常の名無しさんの3倍:2010/01/03(日) 17:26:51 ID:???
>>275
一番下に
>掲示板管理者へ連絡
ってのがあるからメール出来るんじゃね?
277通常の名無しさんの3倍:2010/01/04(月) 23:29:56 ID:???
それでは166氏の代理投下行かせていただきます。
「えっ!? よろしいのでありますか?」
会談を終えて、応じてくれた事への感謝の言葉と共に出されたデュランダル議長からの意外な勧めに、ルナマリアが弾んだ声を上げる。

久しぶりの休暇だ。せっかくだから今夜はここに泊まってゆっくりして行って下さい。
デュランダルは一同にと、そう勧めて来てくれたのだった。

確かに、現在はザフトが全館を借り上げる格好にとなってはいるが、ディオキアでも一、二を争う最高級ホテルである。
下艦して少し羽を伸ばして行かれると良いでしょうと言う、デュランダルからの一同に対しての厚意の現れだと言う事だ。

「そうね。上陸休暇なのだし、せっかくの議長のご厚意ですもの。ありがたくお言葉に甘えさせて頂いて、今夜はこちらでゆっくりとして行くといいわ」
艦長のタリアも鷹揚に微笑しながらそう首肯する。
「確かにそれくらいの働きはしてるわよ、あなた達も」

「はいッ!ありがとうございます!」
傍らのシンとも素直に嬉しそうな声と表情で互いに顔を見合わせて、ビシリと敬礼を決めてみせる。そんな二人の姿に
(すっかり新婚旅行気分だな……)
と言う微苦笑を浮かべつつ、マフティーやジャーナリスト組ら大人の面々もまた、決してまんざらではない様子ではあったが。

「そうさせて頂け、みんなも。艦には俺が戻るから――」
そこで自分も部下達を気兼ねなく休ませてやろうと言うつもりで背を押す様な事を口にするアスランだったが、それはみなまで言い終わらない内にやんわりと遮られる事になった。

「いや、そういうわけには行かないよ、アスラン。もちろん、君もだ」
らしいと言えばらしい事かも知れないが、なまじ育ちが良すぎると言うのも時には考えものかな?
とでも言いたげな微苦笑を浮かべて言うデュランダル。

(…………? ――しまった!そう言う事なのか!)
やはり同様の表情を浮かべているハサウェイ達マフティーの面々の顔も目にして、遅ればせながらそこでようやく得心が行くアスランだった。

個人的には豪華ホテルなどには特段興味をそそられないが故に、本当に他意なく部下達には気にせずご厚意に甘えさせて貰えばいいさと勧めていたわけだったが
ある意味、もはや自分達もまた「ポーズを取って見せるのも任務の内」と言うべき立場になっている――ましてや、先程自ら進んでそんな立場の更なる強化をと志願したばかりなのだ。

(やっぱりガラじゃない気はするけどな……)
そう内心では苦笑しつつも、改めて頷き返してアスランは自身も議長からの厚意を受け取る事にするのだった。

「今回は短期日とは言え、どのみちミネルバとディアナは一度ドック入りですからね。前線からは離れた友軍の安定勢力圏下でもあるわけだし、とりあえずパイロット陣全員とメイリンは艦での当直は免除でよしとしたいと思うのだけど?」
「ま、心配なら一度艦に戻って、自分のMSだけこっちに持って来とけばいいんじゃないの?」
「確かに、(Ξを)二機の新型ガンダムとも並べてみたくはなるな」
あくまで同格のアスランの顔も立てる言い方で更に背を押すグラディス艦長とハイネ、それにハサウェイの一言に、アスランも微苦笑を浮かべて感謝の意を返す。

かくして彼らには思いがけない余録までもが付いての、ディオキアの休日が決定したのであった。


デュランダル議長もいるので流石に控えめなものとはなってはいたが、それなりにはわいわいとした雰囲気で談笑しながら一同がテラスから回廊部へと歩を進めたところで、彼方から小走りに駆け寄って来るもの≠ェあった。
「チクショウメー!」
と言う、女性声でどこかの総統閣下風の乱暴な口調をまくし立てながらぴょんぴょんとこちらに跳ねて来る、人の顔をデフォルメした様なデザインの小振りな真紅の球体。

その持ち主の存在(接近)を予感させられて、不意打ちを喰らった様な表情を浮かべるアスランの横で、ハサウェイ達マフティーの面々がそれ以上に驚愕した様に目を剥いている。

(おい、嘘だろ?)
宇宙世紀の世界から迷い込んで来た者ならば誰でも思わず内心でそうツッコまさせられずにはいられなくなる様な、それはまるで狐に化かされてでもいるかの如き光景であった。

サイズも掌大と小さければ、カラーリングも全身レッドと言う一歩間違えれば悪趣味の領域に踏み込みかねない様な強烈なもの、おまけにしゃべる電子音声までより女性的と言う違いはありながらも――
それはどこからどう見ても、彼らの元居た世界でペットロボットとしてよく知られているハロ≠サのものだった……。

と言うか、聞き間違えよう筈がない。
自分で「ハロ!ハロッ!」とも呟いているではないか……!

「この世界に来て(元の世界との相似形の部分において)何に驚いたかと言って、ザクやグフの存在を知った時以上に、あの時ほど驚かされた事は無かった」
と、後にそう苦笑混じりの表情でしみじみと述壊する事となるハサウェイ達であった。

しかしそんなハサウェイ達の異世界人ならではの常ならぬ驚愕ぶりには、ハサウェイとのニュータイプ的な共鳴でそれを感じ取ったレイと
仕掛け人〈プロデューサー〉ならではの余裕も加味されたその広い視野でそれを見て取っていたデュランダルの二人のみを例外とすれば、アスランはもちろんの事、他のC.E.世界人の面々は誰一人と気付かなかった。
何故ならば、その赤い小ハロの後を追いかけて駆け寄ってくる少女の存在にと他の皆は揃って注意を奪われていたからだ。

「アスラン! こちらにいらしてたのね!」
そう呼ばわりながら、スピードを落とすどころか更に加速して、回廊の向こうから駆け寄って来たラクス・クライン≠ェ喜色満面と言う感じでアスランの胸へと飛び込んで行く。

久しぶりの再会が叶った恋人同士の熱烈な感情の発露――普通であればそういう類の情景が展開される処なのだろう。

「うわっ!? ミ……」
しかし、抱きつかれた側のアスランの方はと言えば、明らかに不意打ちを喰らったと言う表情と共にそんな声を上げ、更にはラクス≠ェ飛び込んで来る勢いに気圧された風情に半身を後じさらせていた。
不意打ちを喰らわされての驚き加減は、思わず彼女を本名で呼んでしまいそうになったくらいだ。
流石にその言葉は呑み込むものの、焦り気味にアスランはそんな彼女の身体を慌てて押し戻す。

(ふぅん……、成程ね)
普通であれば絶対にありえないだろうそんなアスランの反応に気付いたその場の一同は、改めてもう彼女との関係は実はポーズなだけだ〜と言うアスランの話は本当なのだなと、そう内心で納得をする。

しかしそうとは知らないラクス――ミーア本人だけはそんなアスランの反応を逆の意味で訝しみながらも、周囲の人々の目も意識していれば尚更に、めげずに婚約者=qアスラン〉へのアプローチを更に勢いづかせるのだった。
「会えて嬉しい! 今日のステージは?見て下さいました?」
必ずしも演技だけではない弾んだ声で矢継ぎ早にアスランへと話しかけるミーアを、そこでやんわりと押し止める声をかけるデュランダル。

「これは、ラクス・クライン。お疲れさまでした」
うやうやしく一礼する事で、気圧され気味のアスランにいかにも自然な感じの助け船を出す事にもなっていた。
「我々も、大いに楽しませて頂きましたよ」
もちろんハサウェイもそこに乗せて抜かりなくそう口にする。

「議長! それにハサウェイ総帥も。ありがとうございます」
そう言われたミーアの方も改めてデュランダル達の方へと向き直って、礼儀正しく一礼する。
「彼らにも、今夜はここのホテルにと泊まってゆっくり休むようにと言ったところです。どうぞ久しぶりに、アスラン君とお二人で食事でもなさってはいかがでしょうか?」
にこやかにそう勧めるデュランダルだが、そこには若干の苦笑が隠されてもいるのは真実を知る∴齠ッには感じ取れた。

「まあっ!ホントですの? それは嬉しいですわ、アスラン!」
無論そうとはつゆとも知らず、ミーアは目を輝かせてそう言い、アスランの腕に自分の腕を絡めようとする。

「え……いや、あの……」
状況展開のめまぐるしさに翻弄され気味で少ししどろもどろになりながら、絡んで来るミーアの腕から逆にするりと逃れるアスランはあからさまに困ったなと言う表情で、控えて立っている部下達を見やった。

せっかく受け入れた休暇と言うわけで、ようやくの事でシンとの約束を果たす機会かな?と、そう目論んでいたと言うのに、その矢先にこれだ。
予想外のミーアの出現とその露骨すぎる勢いは、明らかにアスランには持て余すものだった。

困ったな……と言う表情で居並ぶ部下達の方を見やるアスランだったが、意外にも当の彼らはと言えば揃って苦笑気味の表情で、「仕方ないですね」と言う風に彼の事を見やっていた。

無論のこと、メイリンとルナマリアの姉妹から見れば多少面白くない気分も生じなくもなかったけれども、あくまで演技≠ネのだと承知していればこそ
幾ら自分達と言う観客〈ギャラリー〉の目を意識しているからと言って、ラクス様は少々やり過ぎだし、逆に隊長はちょっと大根過ぎますかね……と言う目で見るくらいの余裕は姉妹も含めた全員にもあったのである。

その意味では、先程までの会談の効果が早速役立ってくれていたと言うわけだったが、無論のこと当のアスラン自身にとってはちっとも嬉しくない状況ではあっただろう。

「隊長、それではまた後ほど」
我々にはお気遣いなくと、代表する形でそう言うレイに従って部下達はグラディス艦長やハイネと共に、一端帰艦すべくその場を去って行く。
決して彼らのせいではないのだと、それは重々承知しているのだけれども、どうにも見捨てられた様な気分になってしまうアスランだった。

「善は急げですわね! では、早速席の予約を――」
そんなアスランの様子はおかまいなしにミーアの方はうきうきとそう言いかけるが、今回もそれはデュランダルがアスランにとかける声に遮られる事となった。

「ああ、その前にアスラン。ちょっといいかな?」
穏やかな微笑は浮かべたまま、しかしその目だけには真剣なものが浮かんでいる。
それを察して、軽い当惑の中にあったアスランの表情もまた、一瞬で真剣なものにと戻るのだった。

そしてそんなやり取りに、ほんの僅かにだが不満げな表情を垣間見せるミーアの様子も見て取って、そこに助け船を出す様にハサウェイが彼女へと水を向ける。
「ではその間は我々と〜、と言う事ではいかがですか?ラクス・クライン嬢」

宜しければぜひ我々も、平和の為にと尽力されていらっしゃる貴女のご活躍のお話を伺いたい処です。
さりげなく持ち上げもしつつそう言われてはラクス≠フ方も決して悪い気はしない筈で
「わかりましたわ。私の方こそ、せっかくですからマフティーの皆様方ともお近付きになりたいですわ」
と、その内心の本音はさておいてミーアはそう朗らかに笑顔を浮かべると、デュランダルとアスランに一礼してハサウェイ達と共にその場を去って行く。

「はは、またしてもハサウェイ総帥達に助けられてしまったね?」
一行を見送って、中庭の方へと歩みを進めながらそう苦笑混じりに破顔するデュランダルにつられる様に、アスランも同様に苦笑混じりに笑った。

「ええ、本当にその通りです。こうして日々間近に接していても、議長やあの方々には本当にかなわないなと思わされます……」
自分の未熟さを思い知らされてはいるわけだが、痛いくらいにと言うのを通り越して、ここまで来るといっそ小気味いいとさえ思える時すらあるくらいだった。

「はは、まあそう卑下したものでもないさ、アスラン。そう言えてしまう君だとて、なかなかどうして。大したものだとも」
それを受けるデュランダルの方はしかし、そういう風に言うアスラン自身のことはむしろ買ってもいるのだったが。
「これでも私もなまじ君よりも長く生きてはいる分だけ、経験値の蓄積と言うものはあるからね。こればかりはどれ程天賦の才があろうとも決して踏み込めない領域の話なのだから……」
君は今、間違いなく成長の段階をしっかりと踏んでいる。そのまま行ければ後は経験を重ねるだけの話だからね。あせる必要はないさ。

穏やかにそう諭してくれるデュランダルの言葉に、アスランはあらためて性格故の気負いがちな想いを和らげられるのだったが、同時にその時点でもう
デュランダルがわざわざ彼をサシで指名して話したいと考えた事の前振りは始まってもいたのだが。


「先程の君の決意は、本当に嬉しい想いで聞かせて貰ったよ」
薄暮の迫る中庭に出て、噴水の前まで来て立ち止まったデュランダルはそう言ってアスランを振り向いた。

「本音を言えば、もちろんそれを期待している部分が無かったと言えば嘘になるがね。ただそれはお仕着せではなく、本当の意味で自身の内から湧き上がる想いに裏打ちされた自発的なものでなければ意味がないものだから。
政治的な事と言うのには間違いなく虚構〈フィクション〉の要素もまた求められるものではあるけれど、例えそうだとしてもその芯――根底にはやはり真実〈本物〉のものが無ければならないと、私はそう思っているのだよ」
それが見出せるのが、本当に嬉しい限りだ。デュランダルの顔にはそんな穏やかな微笑が浮かんでいた。

「議長……」
アスランは照れを感じながら一礼する。
少しずつ、少しずつ。けれどもちゃんと自らの抱いている筈の想いを、実際の行動と言う形で現実とも向き合いながら叶えるための途を歩み出している今の彼からみれば、そのきっかけを与えてくれたデュランダルはやはり恩人だと言う事になる。
その人からこうして評価を受け、認めて貰えると言うのは何とも気恥ずかしいが、嬉しくもあった。

「それを踏まえて今後、君に担って貰いたいと思われる事についてだが、具体的な内容や立場については至急とりまとめて私がここにいる間に提示させて貰うつもりだよ。
無論ハサウェイ総帥やイラム参謀にも相談が必要だと思うが、やはり彼らマフティーの方々を本当の意味で♂艨Xの世界へと迎え入れる為の特使役……とでも言う様な立場を、とりあえずは想定していると思っていて貰えるかな?」

「はっ! ありがとうございます。精一杯務めさせて頂きたいと思います」
デュランダルの言葉に、アスランはきっちりと敬礼を返して応える。
もう後には引けない。
そんな決意で言うアスランだったが、そんな彼に向かってデュランダルも微笑で返す。しかし、最後には不意にその表情を僅かに曇らせた。
「うむ、宜しく頼むよ。…………ただ……」
「?」
アスランが無言のまま表情のみで浮かべた問いに一つ頷き返して、デュランダルは今ここにこうして彼だけを誘った理由でもある一つの懸念事項≠口にするのであった。

「ああ。ただ、そうする事によって君自身の周りにと現れてくるであろう様々な軋轢や波紋と言うものに関しては、やはりどうしても気がかりにはなってしまってね」
ある意味では君を、そうなるような状況へと導いてしまったとも言える私としては、その辺りで忸怩たるものを抱かされもするのだが……。
表情と目でそう言外に(しか見せられないものを)示してくるデュランダル。

政治家――あるいはきちんとした大人としての事情を承知し、やらねばならないと言う事を覚悟し実行しながらも、その根底では良い意味での私的な想いもまた忘れてはいない。
ハサウェイ達もそうなのだが、間近に接していて常々それを肌で感じさせられるからこそ納得もさせられ、素直に付いて行こうと言う風に思わされる――かなわないなと、本当の意味でそう思わされる所以はまさにその辺りにあるのだと、アスランはそう実感させられている。
だから、その配慮には無言の軽い会釈一つで感謝の意を示して、デュランダルに話の続きを促す。

「うん、わけても気にかかる事と言うのは……オーブのことなのだ」
(!)
デュランダルの言葉に、内心で息を呑まされる様な想いになるアスラン。
ひいては、君の友人たち≠煌ヨわってくる様な話にならざるを得ないなと、デュランダルの表情と口調がそう物語っていたからだ。

「……先程、閲覧させて頂いた資料の中にもオーブの記述がありましたが、実状はそれ以上だと言う事なのでしょうか?」
しばしの黙考を挟んで、そうデュランダルの真意を探るようにアスランは慎重に口を開く。
「うむ、実はそうなのだ。既に世界安全保障条約機構へと加盟し、地球連合と結んで我々とは敵対する立場へと移ってしまったオーブだが、幸いな事にこれまではザフトや我々の陣営の同盟友好勢力とは直にぶつかり合うきっかけが無かったのだがね……」
どうやらその状況も過去の話となりそうなのだよ。
そう嘆息する様な表情を交えて言うデュランダル。

(ついに、来るべきものが来てしまうのか……!)
そう、思わず身構える様な気分になるアスランは、続いたデュランダルの言葉にそれにも関わらず頭をぶん殴られたかの様な衝撃を覚えさせられた。

「君も耳にはしているね? アスハ代表が、セイラン大臣との結婚式の場に乱入したフリーダムとアークエンジェルによって、いずこかへと連れ去られてしまったと言う事件の顛末は。
その君の友人達≠フ存在と言うものが、結果として地球連合やそのバックにいるロゴス側にとオーブに対して更なる圧力をかける為の絶好のカードを与える事にもなってしまったと言う事だ」
デュランダルは沈鬱そうな表情で首を振る。

「!」
そしてアスランは愕然とその言葉を聞いた。

アスランに対して「君の友人達〜」と言う表現を用いたデュランダルだったが、その言わんとする処は明らかだった。
前大戦の伝説≠ニ化している、ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載し核動力で駆動するMSフリーダムと、その母艦たる不沈艦アークエンジェル。

ザフトからは離反して彼らと共に戦ったアスラン自身もまた、戦後はプラントから離れ(戻れる立場でも無く)、オーブ市民アレックス・ディノ≠ニ言う新たな名前と立場を得ていた様に。
元々は地球連合軍艦として建造・配備され、後にそこから離反したフネであるアークエンジェル自体も、そしてその乗員達も同様に、地球連合軍からは脱走艦とその乗員として法理的には現在でも追われねばならない立場にある存在だった。

――元々、俗に「三隻同盟」。あるいはラクス・クラインを盲目的に信奉する一部の者達からは「歌姫の騎士団」などとも呼ばれることもある、前大戦の最終盤において
地球連合、プラントのそのどちらにも組みせず、等しく双方の大量虐殺行為をやめさせようと言う介入を繰り返していた第三勢力を構成していた面子と言うのは
オーブ(ウズミ・アスハ政権)残党軍を乗せたオーブ艦クサナギに、ラクス・クラインと砂漠の虎≠アとアンドリュー・バルトフェルド以下の元ザフト艦エターナル。更に元地球軍艦アークエンジェルと言う
ある意味アウトローと呼ばれるべきであろう立場の者達が、かつての所属勢力やナチュラル・コーディネーターの人種分類と言った垣根を超えて集った勢力であったと言う経緯もある。

その為、戦後は再びその「微妙な立場」が故の軋轢が迫って来る事は必定の彼ら、エターナルとアークエンジェルの乗員達の多くをオーブが匿う様になったと言うのは、ある意味自然な流れであったとは言えるかも知れない。

フリーダムのパイロットであったキラ・ヤマトをはじめ、アークエンジェルの乗員達の中には元々はオーブの国民であった少年少女らもいたし、
また艦長のマリュー・ラミアス以下地球連合軍人だった乗員達も、アラスカのJOSH-Aから逃げ延びて以降は自らの意志で地球軍を離脱し、オーブの為に戦ってもくれた者達であったと言う事なので、そうなると言う事それ自体は理解も出来うるものではあったわけだけれども。

しかしこの場合、問題はその匿ってもらっていた@ァ場の筈の、当の本人達の側が堂々と姿を現してカガリを掠い、そのままオーブから飛び出して去ってしまったと言う事実にあった。

断交したプラント相手に対してならばまだしもと言えるかもしれないが
そちらの陣営入りを余儀なくされたとは言えども、ほんの少し前まで占領されていた相手である地球連合とは、現状においても独立した国家同士の駆け引きをもって常に緊張を抱えて付き合う(付き合わざるを得ない)間柄にあると言える。

そんな地球連合とは同盟国≠ニしての協力関係にはあるのは事実として、では「その程度」はどの辺までにするか――
要は、最低限の譲歩で最大限の見返りを〜と言うものを探り合うと言うことだが、無論オーブとしては積極的に現在の「地球連合が始めた戦争」に関わりたいと言うわけではなかろう。
カガリ出奔後のオーブの基本方針がそうでなくて、積極的な地球連合への戦争協力≠フ方針が大勢を占める様に転換しているのであれば、とっくにカーペンタリアに駐屯するザフトの大洋州方面軍との軍事的激突が起きている筈だ。
――その場合のオーブにとって、ザフトのカーペンタリア基地と言う存在は喉元に刃を突きつけられているに等しいからだ。

もちろん、ザフト側にはプラント政府の戦線非拡大方針があるが故に、かつての友好国と進んで事を構えたくもないと言う暗黙の気分とも相まって、友邦の大洋州連合軍共々
オーブや赤道連合と言った、地球連合からの圧力によって世界安全保障条約機構への加盟を余儀なくされた国々相手に能動的にちょっかいを出す様な真似は行ってはいないのだが。

しかし、今回のこの一件と言うカードを地球連合側に突きつけられたならば、現オーブ政府は確かに苦しい立場に立たされるだろう。
――それこそ、その釈明の為にまたもや大きな譲歩を強いられる羽目に追いやられはしないだろうか?と言うデュランダルの懸念は全くもって、もっともな話であった。

「もっとも、君もまさかここまでだった≠ニは知らなかったのだろう? 流石に」
「…………」
デュランダルの問いに沈黙して俯くしかないアスラン。

自分自身の場合には自らそれを望んだと言う部分も確かにあったからだが、三隻同盟に参加していた者達の多くを無条件に密かに受け入れ、匿ってくれていたカガリの庇護には単純に感謝の念しか抱いてはいなかった。

だが以前ならばともかく、ハサウェイ達マフティーの面々の生徒として政治的な視点と発想を着実に身に付けつつある今のアスランには、それが潜在的に孕む政治的なリスクなども含めたトータル的な意味合いで、その事を考えられる様にとなっていた。

そしてその観点で見直してみたならば、間違いなくキラ達の仕業であろうその事が巻き起こす、その後への影響〈波紋〉と言うものにも必然的に思考は向いて行く。

その意味で、デュランダルの向ける問いの意味する処はたちどころに理解できるものだった。
アークエンジェルも無論だが、ある意味それ以上に微妙なのはユニウス条約で禁じられ、既存機はエンジンの破棄とバッテリー駆動機への改修が義務付けられる様にとなった核動力駆動機であるフリーダムを、オーブが隠し持っていたと言う事実≠ノあった。

「アーモリー・ワンで初めて君とも会った際に、姫――いや、アスハ代表から言われた言葉は中々に耳に痛くはあったよ。『強すぎる力は争いを呼ぶ!』……か。
まがりなりにもユニウス条約の制限の準拠下にある筈の世界においてのフリーダムガンダムと言う「最強の矛」を、自らは手にしていながらそう言っていたのだね?」
その時のやりとりを懐かしむかの様な表情で言うデュランダルに、アスランの方は逆に表情を強ばらせ、背筋を冷たい汗が一筋伝うのを感じた。

そう、そうなのだ。
自分を始め、キラやラクス、ラミアス艦長達を受け入れてくれた事も、一緒にフリーダムとアークエンジェルを受け入れる事も、カガリにとっては純粋な善意と厚意の発露であるに過ぎなかった。

個人の情としてならば、それは美徳――優しさであると言う事は疑いの余地は無かったし、少し前までの自分であったならばそういう物差しだけで考え、それだけでその事を是としてしまっていたであろう。
しかし、同時にそれを「公的な立場」と言う別の物差しで見てみたらどうであろうか?と、言う部分にも開眼しつつある今のアスランには、改めてその事に伴うリスクと言うものもまた見えてしまったのだ。
――いや、そのリスクはこの場合、既に具現化してしまった後である。

「確かに……議長がおっしゃる事は、ごもっともです……」
アスランは絞り出す様な声でようやくそう返すのがやっとだった。
カーペンタリア基地のミネルバに着任して、その顛末をグラディス艦長から聞かされたその時に、何故そんな辺りの事には想いが至らなかったのだろう?と、今更ながら自分自身に暗澹とさせられていた。
確かにカガリ自身は「その政治的な影響力」と言う部分についての要素に対しては全くの盲目であったのだろうとは言え、アークエンジェルとフリーダムと言う存在は、純粋な戦力としての部分のみを考えたとしても「相当な存在」であると言うのは動かしがたい事実ではあったし。
特にニュートロンジャマーキャンセラーを用いて核動力で動いているフリーダムと言う、言わば動くブラックボックス的な存在を自らの目の届く範囲内において厳重に管理し、二度とそれが使われる事が無い様にと封印しておく〜と言う主旨であるならば、そ
れを抱え込むと言うのは個人としてならば理解も許容もし得る話ではあった。

しかし、それがカガリ自身やキラ達に変な野望や下心などがあってのものでは無いと言う事を、彼女らに近しい人間であるが故に自分が良く判っていればこその考えだと言うのは、今のアスランにはちゃんとわきまえられもしている。

この場合、彼らを良く知らない(当たり前の事でもあるが、また知ろうともしない)圧倒的大多数の人々の目から見たらどう見えるであろうか?と言う、その事もまた同時に考えておかねばならない重大な要素であろう。

ましてや、口実は何でも良いから隙あらば難癖を付けて、それで自方を利そうと鵜の目鷹の目で待ちかまえている様な手合いも無数と言う現実下に、そんな無防備では……と言う話なのだから。

ところがこの件は、うかつな処に流れたりしない様にと(損傷した状態のままに)封印しておく〜とか言う様な話なのでは全く無しに、それを再び戦力としていつでも万全に使える形に完璧に修復整備していたとなるわけで、そうであれば当然ながら話は全く別のものとなって来る。

流石のアスランでも、フリーダムとアークエンジェルの状況がそうであると言うのは全くつゆ知らずの、予想だにしない様な話ではあったのだ。

少し前までの自身を省みれば、流石に裏切られたと言う様な気分にまでなるわけではないものの、純粋にそれは拙い!と言う、カガリの――ひいてはオーブの立場の悪化と言う結果がそれによって引き起こされていると言う現実に、アスランは改めて愕然とさせられる。

「もしあの時に私がこの密かな事実を知っていたとして、それを盾に問い返していたとしたら?」
果たしてどの様な答えが返って来ただろうね?
皮肉を言うのでは無しに遠くを見る様な表情でそう呟くデュランダルは、自問に自答する様に続けた。

「そこで即座に、『我が国はそもそもユニウス条約の対象下にはない。故に我が国の有り様をもって貴国の軍備再増強への懸念表明を遮断される謂われも無い!』
などと言う感じの事をおっしゃられるくらいに、ある意味ふてぶてしくあってくれる様であれば、むしろ逆に頼もしくさえあるのだが……」
そう言って微苦笑を浮かべるデュランダルの言葉に、アスランはこれまでの議長の発言は決して単なる嫌みなどでは無い事を理解させられる。

(役者が違いすぎる……)
確かにこの人から見れば、カガリが「姫」と呼ばれてしまう――外交的な意味合いでの常識と礼儀の範囲内で許される(また、許された)程度の軽侮≠込めたニュアンスで――のもむべなるかなの話だなと、そう納得を覚えてしまったアスランは
一拍遅れてそんな現在の自分の在り様にと気付いて、その事実にもまた驚きを覚えるのだった。

単純な私情のみで、大切に想っている相手を軽侮された!と、義憤を抱く――以前までの自分であればそう言う風にしか思わなかった筈だ。

しかし今はと言えば、もちろんそう言った気分を抱いてしまう部分と言うのも有りはする(流石にまだ、そこまでは達観は出来ない)のだけれども、それと同時に他の相手から見たらどうであろうか?と言う客観視――
第三者的視点と言うものもまた、確実に考慮されねばならない要素なのだと、その事実をも意識出来る様になりつつもあったのだから。

ハサウェイ達との付き合いを通して、また戦争の現実の中で目にした事、そして互いの境遇や想いへの理解に努め合おうとしてもいるシンをはじめとした部下の少年少女達との関係は確実にアスラン自身を変え、彼を成長させていたのである。

(自分では自覚なんか出来なかったけどな……。ほんの少しくらいは俺も成長出来たと言う事だろうか……?)
そう、自問するアスラン。
もしそれを口に出していたならば、目の前のデュランダルも、あるいはハサウェイ達も「もちろんだ」と太鼓判を押してくれたであろうけれども。
「今こうして状況を理解して、私自身、どうしても彼らに会って確かめねばならないと言う想いでいます。アスハ代――いえ、カガリが苦境にあるのを救いたいと思うのだとしても、ならばどうしてあんなやり方≠?と……」
だからアスランもまた自然に口に出来たのだった。
かつてのままの彼であれば絶対に出てはこないであろう様な、そんな考え方に基づいての一言を。

「国家〈くに〉の為に……と言う、意に添わぬ結婚≠止めようとすると言うのは、もちろん心情としてならば判ります。――私自身も、もしその場にいたのならばそうしなくてはと考えて、おそらくは自分も彼らと一緒にああしていた筈だろうとは思います。
ですが、彼女自身にそれを選ぶと言う決断をさせたであろう想いそのものも、今ならば判る様な気もします。何故なら彼女は、カガリはその身に自国〈オーブ〉の立場と言うものを背負っている存在でもあるのですから。
そんな彼女をああして連れ去って結婚そのものを成り立たなくしてしまえば、一人の女性としての彼女℃ゥ身が個人的な幸福を自ら諦める〜と言う悲劇からは、確かに彼女を救う事にはなるでしょう。
ですが、それではその後に残されたオーブと言う国は――そうまでしてまでも彼女が守りたいと思ったものは一体どうなってしまうのでしょうか?
その点についてはまるで知らんぷりをするかの様な、そんなやり方が本当に彼女の為になる事なのか? 彼女が愛しているオーブと言う国の為に正しいやり方なのか?
もっと、もっと他にやるべき正しいやり方≠ニ言うのがあったのではないのか? そう思わずにはいられません……」
堰を切った様に、今のアスラン自身の抱く想いが言葉となって溢れ出ていた。

「それは現実には難しい事かも知れないし、容易に出来る事でもない筈なのは判るつもりです。
そう思ったところで駄目に終わってしまう可能性の方が高い事かも知れない――残念ながら、現実にはそう言う結果に終わってしまう事の方が多いのだろうとは思います。
でも、それでも可能な限り、その相手が背負った大切なものまでも含めて守ろうとする事、その為に今自分に出来うる全てを精一杯探り、実行して行くと言う事。それが、本当の意味で相手を助ける≠ニ言う事ではないのでしょうか?」

アスランのその言葉に、デュランダルは彼の目を見返して頷きを返す。
それを受けてアスランは言い切るのだった。
「ですがこの場合、オーブが置かれた状況自体は何も改善されるどころか、むしろその事で却って悪化する事にさえなったのでは、それでは本末転倒です」

端から見れば、仮にもフェイスの立場にある彼が、プラントの国家元首を前にして今や敵性国家となった他国の事をここまで気にすると言うのは、確かにある意味で奇妙な情景ではあったかも知れない。

しかしそこで、「それくらいに自分の(本来の)母国=qプラント〉の事も考えてくれると嬉しいのだがね」
などと言う感じの程度の低い皮肉を言う様なデュランダルではなかった。

逆に、そんな良い意味での若さ、真っ直ぐさの発露にこそアスランが秘めていた筈の素養が正しく着実に伸びている事を確かめる事が出来て。
むしろそれはデュランダルにとっても喜ぶべき話でさえあった。

確かに、今の彼がそれを大切に想う気持ちが故に義憤さえも抱いているその対象は本来の母国〈プラント〉に関わる事や、人々に対してではないかも知れない。
だが、デュランダルはそれでいいのだと思っている。

何故ならば、自らの身近な大切なものを守りたいと思うと言う事、それこそが政治的な動機や行動のやはり原点であり、またそうであらねばならない筈の事であるからなのだ。

まずは自分自身と身の回りから。しかし、やがてそれはその周囲の世界――自らの帰属する社会と言う人間集団――国家や勢力、最終的にはそれらがあつまったこの人類社会全体の話にへも繋がって行くことであるから。

政治と言うものは間違いなくマクロのレベルで考え、行われる話であるのは確かな事だ。
しかし、そのマクロとは結局は無数のミクロが集まり、積み重なって行く事によって形成されるものでもあるのだから。
その意味で、最初の「出発点」たるミクロの部分を大事に出来ない、そうする事の価値や意味が理解出来ない様なそんな人間が、それでいてマクロのレベルで真に何かを大切にすると言う事が果たして出来るものであろうか?
そう言う意味合いで、デュランダルは今自分の眼前で目を掛けている青年がそんな風に苦悩している姿そのものを、原点として必須の善き想いと言うものをきちんと持ち合わせているが故のものであると言う意味合いで良しとしているのだ。

確かに、そうは言ったところで「現実」と言うものはきれいごとだけでは決して済むものでは無い。
しかし、そうやって善き意志が故に理想と現実のその間に悩み、苦しみもがきながら、それでもその中での最善を探りながら前へと進んで行く――その為の意志の持続を担保出来るものとは。
そんな「根源点的資質」以上にして以外のものの他にはありえないのだから。

そうやって今、アスランに頭をかきむしらせる様な想いを抱かせる様な事をしでかしてくれた「その友人達」と比較すれば、今の彼の抱いている想い(とそれが故の煩悶)とのその差は一目瞭然であろう。

既に予測された事ではあったが、彼自身がこれから自身の選択のその結果として向き合わねばならなくなる筈の真の葛藤への心の準備〈覚悟〉と言うものは、もうここから為さねばならないものなのだ。

成程、現実には政治と言うものは時として何かを、誰かを犠牲にせねばならないと言う非情の、その罪科からは残念ながら逃れ得る事は出来ないものだろう。
だが、だからと言ってそれを「仕方がない」と、ただドライに割り切るだけでは駄目なのだ。

確かにそうせざるを得ない。それは理屈ではそうであっても、実際にその事で血を流す、或いは犠牲となるのは今現実に生きている人間〈誰か〉なのだから。
そう言う罪科の重荷から逃れる事なく、その十字架を背負って歩くと言う道を本当の意味で進むその覚悟が無ければ、真に何かは成し得まい。
――ましてや今、彼らが戦争を戦っている相手とは、そうではない者達≠ネのだから。

故にデュランダルは頷いてアスランへと語りかける。
「そう思ってくれるのならば、確かにこれから我々ザフト――ひいてはプラントを代表する一人として君自身も表舞台にも立ってくれると言う事によって、そんな君の現在の居場所とそこでの努力とを
我々が戦うべきその相手と同時に、行方をくらませたままになっているアスハ代表や君の友人達にも示す事にもなるのだろうね」

「……議長」
掛けられたその言葉にアスランはハッとした表情で顔を上げた。
それを目的としていたわけではない――今そう指摘されて初めて気付けた事でもあるのだから――が、自分がこれから歩もうとする道には確かにそう言う可能性も秘められてはいる筈だった。
ならばその事もまた、自身にその道を歩ませんとするとする自らの決意をより強めてくれる動機の一つにもなるだろう。

そんな想いをありありとにじませるアスランの表情に頷いて、微笑を浮かべて言うデュランダル。
「確かに、行ってしまった事――もう起きてしまった事についてはどうしようもない話だが、それを埋め合わせる術を探る事ならば、これからでも出来うる筈だね?
これから先に、そんな君を介する事でアスハ代表や彼女と行動を共にしている筈の君の友人達にも繋ぎを付ける事が出来たら。そして、我々が進まんとする今のこの路線〈みち〉に対して、彼らもまた理解と共感とをもって共に歩んでくれるのならば……。
それはプラントにとっても、オーブにとっても――ひいてはこの世界≠フ為にもなる最善の道ではないかと、そう思うのだよ」

「おっしゃる通りだと思います。私も、その実現の為にあらためて微力を尽くさせて頂きたいと思います」
デュランダルの言葉に素直な納得と共感と共に頷いて、アスランも朗らかな表情を浮かべて敬礼を送った。

そんな彼をあたたかい眼差しで見やりながら頼もしそうに頷いて。
不意にデュランダルは暮れなずむ空を見上げながら呟いた。
「実は、今君にこんな話をさせて貰ったのにはね、もう一つ理由があるのだよ」

「もう一つ?」
当然の疑問を返すアスランは、続けて返されたその理由に押し黙る事になった。

「実際に矛を交える敵手となるか、それとも新たな味方として迎え入れられる様にと変わって行くのかは未知数だとしてもだ、この先オーブに関わる状況は我々が必ず向き合うものとなるだろう。
――特に前者であれば、その最前線にと立つ身である君達にとっては、尚更にね」
「…………はい」
重い口を押し開いて、そう首肯するアスラン。
覚悟はしようとしているとは言え、やはりそう簡単に割り切れる様な話では無いのは無論の事だ。

だが、その後に続いたデュランダルの言葉にアスランはハッとさせられる。
「その時に、あのシン・アスカくんは――また彼の様な境遇の人々はどんな気持ちになるだろうか? 個人的な感傷ではあるのかも知れないが、その事を考えてしまうのだ……」 
「議長……」

確かにデュランダルが口にする通り、現在のプラントには前大戦の戦火に追われて移住を余儀なくされた元オーブ国民も大勢
――それも、コーディネーターだけではなくてナチュラルの者も意外と多かったりもするのだが――市民として暮らしていると言うのも、紛れもない事実だった。

そもそも、その結果として今次の戦争の勃発の予鈴とも見なせる新型ガンダム強奪事件に立ち会う事にもなった、カガリのアーモリー・ワンへの非公式訪問の主目的が
そんなオーブ系プラント(新)市民£Bが身に付けていた技術や知識の、軍事分野への利用を即刻取りやめて貰いたいと言う申し入れの為であったと言う点も、その事実を証明しているとも言えよう。
――無論のこと、今のアスランにはそんなカガリの行動の公的な意味合いでの傍若無人さ≠烽ワた理解出来てしまう様にとなってもいるわけだが
(そんな挙に出る心情そのものの純粋さ℃ゥ体は出来るとしてもだ)、その話はここではひとまず置いておく。

その意味で、デュランダルの言う事はこの点でもアスランにとっても十二分に納得して頷けるものであった。

「先程口にした事だがね、確かにその意味ではあのアスカくんにもまた、君とは違った意味合いで政治的な影響≠呼び起こしうる可能性はある筈なのだ」
アスランにそう告げて、そしてデュランダルはややバツが悪げな苦みの混じった微笑を浮かべる。

「いや、確かに私はアコギな事をしているのだよ、間違い無くね。ただ、言葉が悪いのには間違い無いのだが、利用価値がある≠ニ言う事はつまり、
その裏を返せば、それは現実に(対しての)影響力が実際にあるのだと言う事でもある筈だね?」
無言のままで頷くアスランに、デュランダルは更にと続けた。

「故にアスカくん自身がそうして自分の辛い過去と、そこから今の現実に対して向き合いながら、それでも明日〈未来〉へと向かって行こうとする。彼自身がそうする事によってそんな自らの行くべき道を見出す事が出来たなら――
そんな彼の姿は彼自身を救うのみならず、きっと彼と同様の痛みや苦しみを抱えている多くの人々の想いを救い、また勇気を与えるものにもなる可能性がある筈だ。
私は彼を利用≠オて、その可能性にと賭けてみたいと、そう思ったのだ」
「そう言う事だったのですか……」

「君自身がこの先、自らの選んだその立場故の様々な軋轢や葛藤に立ち向かわねばならなくなるにも関わらず、その上に更に〜と言う話ではあるかも知れない。
だがその中でも、オーブ絡みの事に関してはある意味で君以上にそんな現実と向き合わねばならない筈のアスカくん〈自分の部下〉の事を、どうか気に掛けてやって欲しいのだ」
「…………」
デュランダルのもっともな言葉に頷いて、そしてアスランはその後に更に続いた一言に目を見張らされる。

議長が最後に導くようにと掛けてくれたその言葉は、アスランの胸の奥にも深く刻みつけられる事となった。
「いや、君が導くと言うよりも、彼が抱えている筈の怒りや哀しみを聞き、そして同時に君自身が抱く苦悩や葛藤もまた余すことなく彼に伝えれば――
一方的に導くなどと言うのでは無く、共にそうやってより良き未来〈明日〉を求めようとする者同士。胸襟を開いて語り合い、互いに悩み試行錯誤しながらそんな重荷をも互いに分かち合って背負って行ければいい。
そうして行くと言う事が出来るのならば、そんな姿勢を保ち続けていられる限り、君達が道を違えると言う事は決してない筈だ」
「…………はい!」

自分がまた知らず知らずの内に行くべき先を間違えていないか? そう不安に駆られる時があるのなら。その時は、自分自身の周りの道行きを共にする仲間達に助けて貰えば良いのだと。
決して一人だけで戦っているわけでは無いのだと言う事を、自分自身が忘れなければ……。
かつての自身にはどうしてもどこか拭い切る事の出来なかった漠然とした不安感≠ニでも言うべき逡巡は、今の自分にはもう過去のものとなっている事に気が付いて。
そうしてアスランもまた、吹っ切れた笑顔を浮かべる事が出来たのだった。


「ハロ! ハロッ! アスラン、マダー?」
ハサウェイ達がやって来た、別の世界の兄弟≠フ様にマニピュレータがもし内蔵されていたならば、それでナイフとフォークを手に一緒に食器も鳴らしていそうな感じの声と共に、赤いハロがそんな処にと跳ね寄って来て。
それがアスランとデュランダルの会見(延長戦)のノーサイドを告げる使者となった。

「アスラン! お話はお済みになりました?」
再びハロを先駆けにして姿を見せたミーアがそう声を掛けて来る――今度は談笑を終えたハサウェイ達と一緒なのを意識した所為だろうか、流石に先程の様に彼の姿を認めても駆け寄って来る様な真似はしなかったが。

「おっと、もう王子様はシンデレラ≠ノとお返ししなければならない時間かな?」
そういたずらっぽく微笑んでアスランを見やるデュランダル。

そう言われた王子様=\―ミーアにとってのそんな様なものであるアスランの方もまた、肩の力を抜いたように笑う。
(すまないが、頼むよ)
と、そう声には出さずに頼まれては頷くしかなかった。

シンデレラ――そう、今ラクス≠ノ扮している彼女〈ミーア〉はまさしくその様な存在だった。
些か(?)強引にセッティングされてしまう事になったこの後の彼女との食事の約束も、目的意識をそこにも持ち込めなくもない話ではあるかなと、アスランはそう言う考えに至る。

デュランダルがそこで最後にそっとささやいた一言も、そんな彼の意識には作用していた。
「夢はいつか醒める時が来る。夢から醒めたその後に、彼女に一体何を残してやれるのか?何を残せば良いのか? その夢を見させた¢、の責任と言うものを、今でもずっと考えているよ」
(すまないが、君も一緒にそれを考えてくれるとありがたいな)
そう頼まれてしまっては、尚更の事だ。

だからアスランもせいぜいデュランダルやハサウェイ達の目を意識して、今度は大根ではない演技でもってラクス≠ノと向き合うのだった――。



料理そのものは大変に美味しかった。
これも育ちの良さ(良い意味合いの方での)の現れで、特段美食などには関心は無いアスランではあったが
流石にこのホテルと歩みを共にして来た、やはり同等の伝統と格式を誇るレストランだけの事はあると頷かされる程に、提供される全てが粒揃いの出来だった。

とは言え、それまでの状勢が状勢だ。
レストランにとっても久しぶりのVIP〈上客〉だと言う処であったろう。
他に客もいない――正確には個室の方でデュランダルがハサウェイ達マフティー幹部との会食の席を設けてはいたのだったが、彼らを別にすれば他のプラントの人間の誰もが遠慮するであろう――店内のおかげで。
アスランとミーア扮するラクス≠ヘ、あたかも貸し切りにしているのと同然の風情でもって晩餐を取っていた。


「――それでね、その若い兵隊さん顔を真っ赤にしちゃって。大怪我をしているって言うのに、バッて立ち上がって「ありがとうございます!」って、わざわざ敬礼してくれたのよ」
その時の様子を思い返しながら、自身もまた嬉しそうな表情でとある軍病院を慰問に訪れた際の出来事をアスランにと語って聞かせるミーア。

傍目には「久しぶりに会う事が出来た婚約者同士が、和やかに会食している」と言う構図にと見えるのであろうが、実際には殆ど一方的にミーアが自分のラクスとしての活動≠フ様子を語り、アスランはそれを聞いて時折相槌を打つだけと言うやり取りになっていた。
そうやって「ラクスを演じる事」を語るミーアの顔――整形によって造り出された、全く同じラクスの顔=\―は本当に屈託無く明るく、そして充実感に自然と満ち溢れていて。
ある種のまばゆささえ、そこには漂っている様にアスランには感じられた。

「そう言えば今日のライブは見て下さいましたよね? どうでした?」
「ああ……皆とても元気付けられていたみたいだったが」
実際に見たままの様子と感触を口にするアスランに、ミーアは本当に嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「わあ!ホント? 良かった」

彼女〈ミーア〉は今、こうして「ラクスを演じる」と言う事に本気で誇りとやりがいをもって臨んでいるのだと実感させられて。それ故にこそアスランは、あるいはそこに冷水を浴びせる様な現実の事≠問いかけねばならないと言う思いを強くもさせられる。

「……でも、君のやっている事はあくまでラクスの代役≠セろう? 議長は今君が担ってくれている役目を、やはり本当のラクスが担ってくれればと、そう思っている。
もしそうなった時は、君は君自身が頑張って来たこれまでの事も全部、自分では無く彼女≠フ功績として黙って譲り渡さなければいけなくなる。君には何も与えられない。それでも君は……いいのか?」

「…………」
ミーアは無言でアスランのその言葉を受け止め、そして「判っているわ」と言いたげな表情で頷いた。
「ええ、それは初めからから承知している事だもの。議長は初めてお会いしてこのお話を持ちかけて来て下さった時に、ちゃんとそうであると言う事も包み隠さず正直に説明して下さったわ。その上で、どうかと頭を下げて頼み込んで来て下さったのよ」

「…………」
今度はアスランの方が無言でその言葉を受け止める番だった。
「それじゃあ、君は……全部、承知で……?」
それでもどうにかそんな疑問を返す。

「そうよ。だって私は、かつてラクス様達が見せてくれたそのお志≠ノ続きたいと思った、そんな一人なんだもの」
しっかりとアスランを見据えてミーアはそう言い切った。
「ラクスの?」
彼女の表情が湛える静かな意志にアスランは思わず問い返す。

ミーアは小さく微笑んで頷き返して、答えた。
「前の戦争の時――特にその最後にプラントが再び地球軍の全面核攻撃にと晒された時ね――あたしは身近に迫った戦争の、それによって殺されてしまう!って言う、無慈悲にもたらされる死の恐怖にただ怯えきっていたわ……。
とにかく怖くて、恐ろしくて。でもじゃあどうすればいいのかなんて分からないまま、何でこんな事に?って、ただずっと震えてた。
でもね、そんな恐怖から私を、大勢のみんなを救ってくれたのは、あの時にそんな戦いを止めさせようと立ち上がってくれたラクス様や――アスラン。あなた達だった……」
「…………」
ラクスはともかく、自分の名も?
正直、自分自身では思いもかけない様な話を出される事にとなっていて。アスランは黙ってそのままミーアの語りにと耳を傾ける。

「地球軍に通じた反逆者だとか、プラントの――コーディネーターの風上にも置けない様な裏切り者だって言う風な汚名を着せられていたのに、そんな事にはお構いもしないであなた達は誰よりも必死に戦争を止める為に戦ってくれていたじゃない……。
そんなあなた達の、敵も味方も関係なしにただ戦争を……ううん、虐殺を止める為に誰よりも一生懸命に「戦ってくれている」その姿を、私もあの時コロニー〈プラント〉の中からライブ映像でずっと見ていたのよ」
(!?)

ミーアが口にしたその言葉は、アスランには率直な驚きに目を見張らされるものだった。
自分達があの時、二年前の大戦の最終盤のヤキン・ドゥーエ宙域での最終決戦に介入して戦争を――否、もはやただ双方が自らの恐怖感と憎悪のみを撒き散らしぶつけ合うだけの、
その本来の目的≠キらも忘れ去った単なる大量虐殺の応酬と化していた終末的な状況を止めようとした時の事。

その時それを、シンが言う処の「普通に暮らしている人々」の立場として見ていた人々(と言う立場の当事者=jの声でもって聞かされると言うのは、メイリンとルナマリアの姉妹の口から聞いて以来のものであったし。
また逆に、その時の経験からそんな状況に対してただ受け身のままでいるのではなく、何かしらの能動的な対応を探る事は出来るかも知れない立場を模索する道を選んだ彼女ら姉妹の様な者は、やはり少数だと言うのも客観的に見れば事実であろう。
その意味ではそんなミーアの語る様な声≠アそが、大多数の〈純粋な〉「普通に暮らしている人々」の感覚と言うものなのかも知れない。

アスランにしてみれば正直な話、二年前のあの時はただ無我夢中で、目の前で繰り広げられ続けているプラントと地球、その双方が共に絶滅と言う破局へとひた走るその流れをどうにか食い止めようと言う、
それだけで必死だったから、それ以外の事にまで気を回せる様な余裕はなかった。
だからこそ、そんな自分達の様に状況に何かしら抗う≠ニ言う事が出来る立場にはない多くの人々の側の想いにまでは、とても意識が回らなかったと言う事だ。

今になって、そう言った部分にまで目を開かされる様な下地を身に付け始めて、そしてようやくそんな声≠ノ対しても向き合い始めたばかりの処にと、ミーアの語る想いがピタリとはまったのである。

「初めて出会ったその時にも言ったでしょう? ラクス様の力は今必要なんだって。例えその想いは一緒でも、ミーアの声≠ヘただの一人の声でしかないわ……。
でも、それがもしラクスの声≠セったなら? それは現実に沢山の人達に届いて、同じ想いを呼び覚ます事が出来るわ。そしてそんな大勢の人達の抱いた想いと想いを繋いで、大きなものにまとめ上げる事が出来る。そんな力≠持っているんだもの」

(確かに……そうかも知れない)
ミーアの言う事は、確かにアスランにも首肯できる話ではあった。

実際、今次の戦争の開戦時に再び核兵器の脅威にと晒された事により、反作用的にこちらもまた過激な方向へと沸騰してしまいかねない危険性を見せていたプラント内の世論は
むしろそうであればこそ、自分達の側はかつての過ちを再び繰り返す事の無い様に、ここで冷静で理性的な対応を!と言う、そこに登場したミーアが演じるラクス≠フ声によって相当に沈静化して行った。
そんな世論の空気の変化する様子は、アスラン自身がその状況の中で自らの目で確かに見、肌で感じた事実でもあったのだから。

「確かに、私℃ゥ身は単なる偽物〈代役〉だわ……」
それは判っているのと、そう言いたげな表情を浮かべて。それでもと、ミーアは続けてその胸の内を口にする。

「だけど、そんな私≠ェしている事や口にしている事は、決してフェイクじゃないって、私はそう信じているわ……。だって、もしラクス様が今ここに本当にいらしたならきっと、同じ事を〈そう〉為さっている筈だって思うもの」
そうしてミーアはアスランの顔をじっと見つめて、続きを口にした。彼女に今のこんな芝居を引き受ける事を決意させた、その想いの根底にあるものを。

「私はあの時、ラクス様があなた達と一緒に実際に示して見せてくれた勇気や、平和を願う意志に感動した一人なの。その時の感動は、私の胸の中にもしっかりと刻みつけられたわ……。
でも、そうしてようやくもたらされた戦争の終わり――平和が、今また悪い人達のせいで破られそうになってしまって……。その時に私は思ったの。
『せっかくラクス様達が懸命に頑張って叶えてくれた平和を願う想いを、その火を、私達はこんな事で絶やしちゃいけないんだ!』って……。
だから、その為にこんな私にも何か出来る事が有るのなら、それを全てやっておきたいって、そう思ったの」

その熱烈なファンである事の発露であるとも言えようか。ミーアは理屈では無しに、感覚%Iに「アイコンとしてのラクス」と言うものが持つポテンシャルや、多くの人々が期待するイメージと言うものを
あるいは本物の彼女〈ラクス〉以上に理解すると言う事が出来ていたのかも知れない。

「私なんかが勝手にお姿を借りてしまって、更にはその言葉も騙っているって言うのを知ったら、ラクス様はやっぱりお怒りになるかしら?」
ええ、そうだとしても無理もない事だって言うのは分かっているつもりよ……。
ミーアはどこか哀しげに微笑を浮かべて、それでも顔を上げて続きを口にする。

「でも、もしラクス様に本当にお会い出来たなら……その時には心からお詫びして、その上で私がこんな事をした想いを精一杯お伝えさせて頂こうって、そう思っているの。ラクス様はきっと私の気持ちを分かって下さる筈だって、信じているわ……」
「……………………そうだね」

ミーア〈彼女〉は彼女なりに、決意を持って臨んでいるのだなと。そうである事を思い知らされて、アスランはそれ以上は何も言えなくなる。
結果的にはミーアから聞かされたその想いもまた、彼が先程までのデュランダル議長との会談の中で気が付いた要素である、自身の主観とは別に有るもう一つの忘れてはならない要素である「他者の目から見たイメージ」と言うものを考えさせられずにはおかなかったから。

「だって私≠ニ違って、あなたは本当にアスランじゃない?」
「え?」
しかしそこで不意に話を転じたミーアのその一言に、思わずそう聞き返すアスラン。

「例え私≠ェ勝手に代わってやっている事だとしても、している事そのものは決して嘘偽りじゃない……。だから、それを知ってもアスラン〈あなた〉も今こうしてその下にと、一緒に頑張ろうって来てくれたんでしょう?」
「……ああ」

「だったら、いつかはラクス様も本当に……って。だから、そうなるその時までは私が¢繧りに精一杯頑張るだけなのよ」
「…………」

不覚にも……。と、言ってしまったら不謹慎だろうか?
だがそんな表現がしっくり来る様な気分で、その時アスランはミーアの語るその想いにある種の感動≠、むしろ逆に自分の方が覚えさせられてさえいたのだった。

自分達はそれを意識していたわけでも、また目的としていたわけでもない。
しかし、かつて自分達が抱き、悩みながらも実際の行動に移した想いとその姿を目の当たりにして。
それを認め、同じ様にしたいと。その火を絶やさない様に何かをしたいと、そう言う風に思ってくれている人達もちゃんとこうして居てくれた。
その事実に、彼の心は動かされていた。

(ここでも……同じ事じゃないか?)
本物か、偽物か? その物差しが無意味であるとまでは言わない。
しかし、ミーアの言う通り。かつては自分達だけで担っていた様な、真に平和を願い求めるその想いを受け継ごうとしてくれる人達の為になら、あるいはこう言う事もまた、やむを得ないものなのではないのか?

(少なくとも、デュランダル議長は自身で用意したラクス≠ノ対して、戦争を煽る為にではなく、戦意の過激な高揚〈暴走〉を抑制する為に、また実際に戦火にあった人々を慰め、励まして勇気付ける。その様な善き目的の為の働きを託しているのだから……)
そうである限りは、それを自らに都合良く利用している≠ニ言う様な非難をされる謂われは無い事だと、そう思えた。
ガルナハンの戦いを経験し、自身でその時に抱いた想いを続いた地域解放の為の活動の現場で試し、納得もする様になって来ていた今のアスランだからこそ、その様にも考える事が出来る様になったのかも知れなかった。

(なら俺は、ミーア〈きみ〉にも感謝しなきゃいけないのかも知れないな……)
アスランはそんな想いで目の前の彼女にと、造りではない微笑みを浮かべた。
――神ならぬ身の悲しさ、それがやはり本質的には異なる感覚の世界に生きているミーアには、違う意味合いのサインとしても受け取られもしてしまうと言う事にまでは思い至らなかったのだけれども。

ともあれまた一つ、大事な事を知る事が出来たかも知れないな……と言う想いに胸の内の充足感をも覚えさせられて。
今ここで彼女〈ミーア〉とも話す事が出来て良かったと、そう思う事が出来る様になったアスランにはこの一時もまた、有意義な時間にといつしか変化していた。

そうして遅ればせながらも本当の意味で雰囲気の方もまた整って、お芝居の一環≠ナある筈のこの一時も、後半の方はそれを越えての和やかさにと包まれながら過ぎて行ったのだった。
こんばんは。
年の瀬も年の瀬の大晦日に、
お祭り会場で知らされたとんでもない爆弾投下に愕然とさせられて
いろんな意味で忘れられない年越しを致しました166でございます。


結局昨年内には間に合いませんでしたが;
あけましておめでとうございますのお年玉代わりにと言う事で
ディオキア編3話目の(16)を投下させて頂きました。
※避難所の方への投下でしっかり躓いてしまいましたが・・・(大変お騒がせしました;)


今回のお話は、(14)を投下した際に頂きましたコメントにありました
「偽ラクスを肯定するアスランなんて凸じゃない!」
と言う辺りを膨らませた感じのお話になりました(苦笑)

自分で描く為にいろいろと再構成を考えている中で、やはり種・種死に足りない物は何か?
(いや、実際足りない物は余りにも多過ぎるのは判りきった事なのですが;)と言う辺りを
とりあえず一つくらいは自分なりの考察と共に掘り下げられたかな・・・とは思いますが
いかがなものでしたでしょうか?


この後も数話はまだディオキア編が続きますので、
リアルの方も年度末に向かって行く中ですが、亀の歩みでも進めて行こうとは思っております。
気長にお待ち頂けましたら幸いです。

今回は初めての避難所投下と言う事で、NGワードに嵌ってしまった処への
ご支援の数々、本当にありがとうございました。
今後また避難所を利用して投下させて頂く事になりました時はもう嵌らない様に気を付けたいと思います。

それではまたです。
293277:2010/01/05(火) 00:24:15 ID:???
以上、代理投下完了いたしました。
何ヶ所か、『長すぎる行があります』エラーが出ましたので
適宜改行させていただきました事をご了承くださいまし。
294通常の名無しさんの3倍:2010/01/05(火) 01:05:11 ID:???
GJでした。
同じ健気でもTV以上に真摯なミーアに泣けてくる。
しかし……いまだ本格的にこのSSでの人となりが描かれておらず
度々予想や推測がなされるキラクス一行が、戦闘やスペック差だけでなく
このミーアの思いにどう応えるかも見ものになってきたな。
報われるような対応をしてくれればいいんだけど、ザフトと違って
内面の変化や成長が促されるような出会いが全く無いままだとしたら……
ミーアにとって残酷なドS展開もありえてしまったりするのだろうか…ガクブル
295通常の名無しさんの3倍:2010/01/05(火) 02:40:11 ID:???
作者さんとと代理投下の人乙&GJ
一本芯が通ったというか
真っ直ぐ鍛えなおされつつあるアスランにとってオーブ関連はしんどいね
あと種における所謂 普通の人 ってのは確かに気になる部分だ
全然書き手の目が行ってないような意味で
296通常の名無しさんの3倍:2010/01/08(金) 16:20:39 ID:???
SS・転載 W乙
297通常の名無しさんの3倍:2010/01/10(日) 00:26:52 ID:???
166氏のSSにおいてはヨップ一派による襲撃は
ターミナルの狂信者がラクスに仇なしそうなザラ派残党を一掃する為に仕組んだ
猿芝居であってデュランダル議長は全く無関係のシロという事でいいんだろうが、
奴らにした所であの時点でマフティーの存在や桁違いのスペックはほとんど
わかってなかったと思うんだが、今後強敵やその黒幕として勤まるのかな?
298通常の名無しさんの3倍:2010/01/12(火) 21:00:39 ID:???
CASSHERNの稲妻モノリスがCEに

ジョージが持ち帰った宇宙鯨という発見の裏で秘匿されたモノリス
それに触れたデュランダルとマルキオは啓示にも似た幻視を体感
後の未来に起こる戦いに備えてデュランダルは遺産を残す・・・

メサイア戦後、世界中で頻発する紛争により急激に環境の汚染は深刻化
オーブ・プラントでの医療研究の果てに生み出された人間のスペアパーツを自在に生み出す「新造細胞理論」
停滞した研究はプラントより齎された羽鯨のルーツと目されたオーパーツによって
予想もしない形で新たな段階を迎える・・・
培養プールから生まれた人間に似た生命体たち
居合わせたアスランはその中の長髪の青年を見て驚愕し、危機感を抱くと即座に抹殺を指示
生まれたその瞬間から理由も分からぬまま虐殺される新生命たちは必死に逃亡し
やがて辿り着いた城でデュランダルの遺産と巡り合い人類への復讐を宣言する
レイ「我々は生きている!!」
一方で研究所の虐殺に巻き込まれ、偶然にも蘇生されたシンは重度の記憶障害を煩い
逃亡したレイたちの抹殺のためザフトによって利用されることに・・・
ここにコズミックイラ終末の戦いは幕を開けた・・・

・・・ってな話をこないだ思いついた
ちなみに構想上ルナ役はルナじゃありません
299通常の名無しさんの3倍:2010/01/12(火) 21:10:59 ID:???
俺、実は実写キャシャーンも嫌いじゃないんだ
唐沢の怪演がとにかく光る映画だったし音楽も悪くない
ラストシーンが意味不明なのは意図してやってるんだと思うが
如何せん、異化作用が強過ぎて深読みする気にもなれないのが痛い
300通常の名無しさんの3倍:2010/01/12(火) 21:28:53 ID:???
俺は感じ入っちゃって色々と考えるうちに好きになた
あのラストはやり直す機会を得た、ということなんだろうけど
その解釈でこのクロスも考えた
種死のラストは許し合うことも認め合うことも出来ないままだったし(俺の捉え方だと)
一方的な考えの押し付けをしただけのキラやアスランたちとシンの明確な決着
やり直しの効かないCEに幕を下ろすってー感じで

クロス元同様みんな死にます、ぶっちゃけコレってイデオンでやってもええんじゃね?とか今更思う

PS.実写の主役はやっぱ唐沢ブライ
301通常の名無しさんの3倍:2010/01/13(水) 03:33:35 ID:???
>>298
モノリスと聞いて仮面ライダーブレイドを思い出した
302通常の名無しさんの3倍:2010/01/14(木) 10:09:12 ID:???
コーディネーターアンデッド:キラ・ヤマト
理由:イージスの自爆に至近距離で耐えた。インパルスの剣にコックピットを貫かれても生きていた。
303通常の名無しさんの3倍:2010/01/16(土) 11:17:27 ID:???
以前、CCAアムロが〜、のスレで、
『「レビル・ティアンム指揮の連邦軍大艦隊・大部隊がCEに…」の
SSが有る』と言うレスがあったんだが、肝心の「どこに有るか」が
有耶無耶のまま数スレ経ってしまった、

ついさっき当地で質問してみたが、「スレ違い、ここで聞いてみろ」って訳で
ここで改めて質問します、どうか知ってる方情報よろしくお願いします。
304通常の名無しさんの3倍:2010/01/17(日) 13:28:55 ID:???
まとめwikiのジオンSEED?とは違うの?
305通常の名無しさんの3倍:2010/01/17(日) 14:14:26 ID:???
>>303
お前さ、向こうや理想郷で何度もその質問したろ。
それで誰も答えてくれなかったんだからそれがどういう事か理解しろ。
306通常の名無しさんの3倍:2010/01/17(日) 19:02:25 ID:???
「レビル・ティアンム指揮の連邦軍大艦隊・大部隊がCEに…」を前に理想郷で聞いた者だが303ではないぞ。
「レビル・ティアンム指揮の連邦軍大艦隊・大部隊がCEに…」に興味持つのをなんでたった一人だと思うんだ?
単に興味持った奴らがあちこちで聞いてるってだけじゃないか。
つーか「レビル・ティアンム指揮の連邦軍大艦隊・大部隊がCEに…」を聞く奴に異常に反応するがお前の黒歴史か?
307通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 07:26:00 ID:???
>>303
もう消されてるっぽい
誰かキャッシュ持ってる奴探すしかないな
308通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 11:29:40 ID:???
載ってたスレがわかればログ持ち頼りという手も
309通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 16:27:14 ID:???
>>307
率直に質問、そこ何処?
310通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 16:47:26 ID:???
何かネット都市伝説じみてきたなw
311通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 19:07:00 ID:???
???「やられはせんぞ、やられはせんぞ、貴様ごときに。やられはせん」
  「ジオンの栄光、この俺のプライド、やらせはせん、やらせはせん、やらせはせんぞーっ」
312通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 19:48:28 ID:???
>>306
そんな事言ってるから弄くられるんだ。
もうすこし沸点さげろ。

レビルじゃなく連邦軍部隊ってのならあるな。
数話で止まってるけど。

>>307
ついに情報持ちが現われた。
消されてるって事は個人サイト?
313通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 21:52:42 ID:???
>>312
個人サイトならURLさえ分かればとある方法で見られる可能性がある。
某『おおすみ戦記』なんかも見ることが出来るぐらいだし。
314通常の名無しさんの3倍:2010/01/18(月) 21:57:32 ID:???
>>312
>レビルでなく連邦軍部隊〜
何処か詳しく
315通常の名無しさんの3倍:2010/01/21(木) 19:41:55 ID:???
>>314
創作発表スレのSS。
一年戦争直後の補給基地+寄港中の艦隊が転移って話。

期待するほどじゃないよ。
316通常の名無しさんの3倍:2010/01/22(金) 00:11:53 ID:???
その昔。
削除したSSを作者に問い合わせて、わざわざ送らせた挙句、
「期待したほどじゃなかった」などと感想を送った奴が居たそうだけどな

同レベルじゃ無いことを祈る。
317通常の名無しさんの3倍:2010/01/22(金) 14:54:23 ID:???
見てきた

かなり面白かったし「続きは?」と言いたいとこだが…
これってあれでとまってんの?
俺としては続き希望なんだか・・・
318通常の名無しさんの3倍:2010/01/22(金) 22:25:18 ID:???
見たよ-。
続けばいいのにな
319通常の名無しさんの3倍:2010/01/23(土) 07:32:14 ID:???
そういう事はここじゃなくて向こうのスレで書いた方がいいぞ。

俺的には「紫のいない三年」が好きなんだけど、あそこって全部初期で止まってるんだよな。
320通常の名無しさんの3倍:2010/01/23(土) 09:34:06 ID:???
どこの話してるんだ
創作で検索しても該当スレはないんだが
この板じゃないの?
321通常の名無しさんの3倍:2010/01/23(土) 13:45:28 ID:???
恐らく「創作発表板」の「だから俺達に新作ガンダムを作らせろよスレ」かな?
まとめ見て来たらそれっぽいのがあったし…もっとも現在停止中みたいだけど、

結構面白いね、何時頃の作品なんだろ、…確かに続きが見たいね。
322通常の名無しさんの3倍:2010/01/23(土) 13:49:22 ID:???
>>321
トン
そんな板あったんだ
323通常の名無しさんの3倍:2010/01/28(木) 13:13:29 ID:???
ホシュアゲ
324通常の名無しさんの3倍:2010/01/29(金) 12:12:28 ID:???
もしC.E世界にマザーレギオンやらイリスやらビオランテがきたら
325通常の名無しさんの3倍:2010/01/29(金) 20:07:14 ID:???
>>324
レギオンはNJによる電波障害の影響食らって行動不能にならないか?
でなければ凶暴化するだろうがC.E.でも戦力集めれば何とかなりそうな希ガス。
326通常の名無しさんの3倍:2010/01/30(土) 22:32:22 ID:???
レギオンと言ったらカオス・レギオン
怨念渦巻くCEだとヤバい事になりそうだなー・・・

ジーク・ヴァールハイトが招く!
327通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 06:18:28 ID:???
>>324-325
平成ガメラは「地球の敵」に一切容赦なしだから、変にNJやユニウスセブンを落としたら守護神改め破壊神と化したガメラがプラントを襲撃しかねない。
まあ、G3でも結局ガメラは人類を守ることに決めた(っぽい)ので、そんなことはしないだろうが。

やばいのがG3で登場した「ガメラのできそこない」
連合軍とブルーコスモスが海底のガメラの墓場からあの「ガメラになれなかった器の残骸」を引き上げ、研究し始める。
ロゴス脅威の科学力でその正体を解明した連合軍は「器」にマナを注入。大量のガメラもどきを造り出し、コーディを絶滅させる生物兵器にしたてあげる。
しかしそんな人類の行動に怒り狂ったのか、始めから人の手には余るものだったのか、量産ガメラは連合軍の制御を離れ暴走。
ナチュラル、コーディを問わずにすべての人間を滅ぼすべく、地上と宇宙を火の海にかえるガメラたち。

そんな中、ある時オーブのハウメア山近くの洞窟にてラクスは奇妙な生物と出会い、直前に虹を見ていたことからそれを“イリス”と名付け心を通わせる。
瞬く間に成長していくイリス。それに伴いイリスはラクスと交感して精神と肉体の一部を融合。ラクスもまたイリスが何者であるのか理解し始めていく。

そしてついに黒い破壊神の軍勢(レギオン)がオーブにも襲来。アークエンジェルとオーブ軍は立ち向かうも、人の業に憤怒するガメラの前には無意味。
すべてを焼き尽くすプラズマの火球が孤児院を襲わんとした時、それを弾き飛ばして子供たちを護ったのは巨大に成長したあのイリスだった。

『イリス・・・・・・あなたはヒトを滅ぼすためだけに生まれたのかもしれません。
 ですが、そんな命は悲しすぎる。殺すばかりがあなたの宿命ではないはず。
 その滅びの力で、生命を護り、育むことだってできるはずです。
 お願いします、今は私と一緒に戦って・・・・・・お願いっ、イリス!!』

ギャオス同様の人類抹殺兵器と化したかつての守護神ガメラに挑むのは、歌姫を巫女とした“邪神”イリス。
328通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 06:19:29 ID:???
『ラクス、イリスは僕と同じだ。造られた生命・・・・・・人間の業そのものだ! あのクルーゼが言ったことが今になって解ったよ!
 今も地球とプラントを焼いているあの怪物、ガメラたちを生み出し目覚めさせたのは・・・・・・みんなみんなヒトの罪と罰だ!
 イリスだって同じだよ! 今はガメラに立ち向かうため、ラクスを護るためにその力を振っているかもしれないけれど・・・・・・
 いつかかならず人類に牙を剥く! そのためだけに生まれたのだから! 僕が人殺しを続けることにしか力を使えなかったように!!』

『それは違いますキラ! 確かにあなたは自分が信じる正義のため、平和のため、友達のため戦い、ヒトを殺してきたかもしれません。
 でもそれは、それこそが人が生きていく目を背けることのできない業でしょう。だからこそあなたは戦いをやめ、子供たちと生きようとした!
 命を育むことで自分が背負った罪の清算をしようとした! 私だって同じです。あなたと同じ人殺しです! 決して許されはしないでしょう。
 ですが許されなくとも私達は生きていかなければならない・・・・・・そして生命は、人は何かのためだけに生きるものではないはずです!』


ガメラたちが時とともに進化しより強力になっていくのと同じく、イリスもまた戦う度に自己進化を遂げその力を凶悪なものへと昇華させていく。

破壊神と化したガメラをすべて倒した時、邪神イリスはどうするのか。
そのイリスに精神と肉体を完全に融合させたラクスはどうなってしまうのか。
かつて自分を呪った男と同じ狂気に取り憑かれたキラは・・・・・・オーブは、連合は、ZAFTは、地球は、プラントは、どうなるのか。


ってな感じでガメラを悪玉、イリスとラクスを善玉にしてみたけど、キラとラクスのセリフに無理がありすぎ&厨二すぎのオナニーになった。
まあアニメ本編での言動からみてラクスがこんなことになるとは考えられんのだが、ラクシズが悪玉ばっかだと自分が飽きるから善玉にしてみた。
329通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 11:03:27 ID:???
発想は面白い
イリス厨の俺歓喜w
330通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 14:55:46 ID:???
>>327
生物兵器こそ遺伝子操作が得意なプラントの独壇場
……って思ったが意外にも本編内でその手のはやってないんだよね。


> ラクシズが悪玉ばっかだと自分が飽きるから善玉にしてみた。
たまにはそれもいいんじゃね?
331通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 16:35:51 ID:???
ただ下手にマナに変化があったり消費したりするとレギオンが降ってきたりギャオスが大量発生したり・・・

うん、地球涙目
332通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 16:58:25 ID:???
レギオンとギャオスが混ざってギャレオン大量発生に見えた
333通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 17:37:17 ID:???
盟主王大歓喜じゃねーかw
334通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 22:57:52 ID:???
とりあえずもしCEにレギオンが降ってきたと考えると、
ビーム主体の種死MSではレギオンの電磁バリアを突破できないので勝てない
プラズマ火球でさえ無効化する出力を考えると艦砲ですらあやしい
335通常の名無しさんの3倍:2010/01/31(日) 23:37:13 ID:???
CE対スペースゴジラの続きも読みたいねえ。
正直最後に残ったエースであるシンが覚醒したとしてもどうやって倒すか
マジに見当がつかない八方塞がり状態で中断したままだが。

…まあもっともゴッドマンさえ転移してくればスペゴジだろうが
平成ガメラ怪獣だろうが瞬殺だがな…
336通常の名無しさんの3倍:2010/02/01(月) 01:48:05 ID:???
>>334
ガメラ劇中同様ミサイルでパラボラクロー破壊+ビーム(収束プラズマジェット?)攻撃で十分だろ。
NJがあるっても近距離なら誘導問題無さそうだし、レギオンも一定量以上のミサイルは処理仕切れんかったし。
ソルジャーに関しても攻撃方法が鉤爪と蜂球(+電撃?)だけだし艦船はともかくMSなら対処できるかと。
問題は精密なレギオンビュートと、元気玉じゃなきゃ破壊できなかったレギオン本体の頑丈さじゃないの?
337通常の名無しさんの3倍:2010/02/01(月) 17:08:38 ID:???
問題は基本的におバカなCEの軍人が、
「近距離ミサイル、もしくはそれ相応の物理兵器」を「干渉波クローの根元」に正確に当てることを「考えつく」かだ
それに一応拳銃で殺せるソルジャーにしてもガメラの皮膚貫ける位には鉤爪も電撃も強い
MSに纏わりつかれたら間接や装甲の隙間攻撃されて終わりだろ
338通常の名無しさんの3倍:2010/02/01(月) 20:03:21 ID:???
いくらなんでもCE勢を舐めすぎだろ…それは

ある程度ビーム兵器で攻撃してそれが無効化されれば、レギオンが電磁波を操ることに気付くでしょ。
ガメラの防御力に関しても、平成ガメラの怪獣は普通にミサイル類の兵器で撃ち落とされてダメージ負うしな。

兵隊レギオンも最大の脅威である「数」がせいぜい数百匹程度だし、MSの機動力なら問題無しかと。
巨大レギオンは成長しきる前とは言え、飛行中にミサイルで落とされたし。収束マイクロ波の火力は凄まじいが。

いずれにせよレギオンはマザーが一匹と草体2〜3体ぐらいなら対処できるんじゃない?
巨大レギオンの防御力の問題もサイクロプス、ジェネシス、レクイエムといった大量破壊兵器なら何とかなる。


物語としては、再構築戦争から今次の大戦にまで連綿と続く争乱による環境破壊でマナが激減。
それによって大量のマザーレギオンが数十の「種子」に乗って地球に落着。
レギオンはその習性から地中に埋まっているNジャマーを探り当て、これを破壊しまくる。
連合はそのことで最初はメシウマだったが、草体の種子の「打ち上げ」の被害が凄まじいことにやっと気付く。
あわてて大作を練るも時すでに遅し。複数のレギオンの群は地球が自分たちの繁殖に都合が良いと判断。
草体を何度も植えて、卵を産みつけた種子の打ち上げを幾度も行い、宇宙中にばら蒔かんとする。
ほっといても地球連合軍の戦力と生産力が落ちるので、今度はプラントがメシウマ状態に。
だが、繁殖圏を拡げたレギオンはやがて種子の打ち上げの際、「射線」上にあるプラントが邪魔になりはじめる。
レギオンは卵を産みつけていない種子を打ち上げ、故意にそれをプラントに撃ち込んで排除しようとする。
破壊されるプラント、食いつくされる地球。
連合軍もザフトも総力を挙げてレギオンを抹殺しようとするが、すでに群の数が四桁を超え始めた「軍勢」は意に介さない。
何もかもが枯れ果てるまで、レギオンの繁殖地帯となっていく地球圏全体。はたしてどうなってしまうのか。

……てな感じにレギオンがギャオスよろしく大量に表れたら、ってのを想像してみた。
CEは一つ一つの兵器の開発力はすごくても、その運営に問題アリな描写が多かったような気がするので、
こんな風にレギオンの対策も後手に回りそうなんだよな……
339通常の名無しさんの3倍:2010/02/01(月) 21:26:32 ID:???
舐めすぎもなにも劇中で

    カオス→・ ・←フリーダム
           ・
           ↑セイバー



● ●
 ● ●      ・←アビス
  ● ●     ・     ●←ミネルバ
 ● ●      ↑インパルス
● ●
 ↑地球軍&オーブ艦隊



トダカ「敵の守りが厚くてムラサメ隊がミネルバに攻撃できません」


. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: どこまで無能だ貴様等…
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 敵の対空砲は潰したし
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 護衛機なんて固定砲台同然
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::: のMS1機しか無いじゃないか
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: 友軍MSと連携すれば
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 敵MSも敵艦も
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::  ムラサメで総攻撃すれば一網打尽じゃないか・・・
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
        ↑オーブ軍人の無能さに絶望するユウナ

なことを実際にやらかしてるわけで。まあオーブ軍が意図的にサボタージュしてる可能性もなくはないが
あとさすがに連合も草体一発撃ちあがれば危機感はもつだろ
ガメラが打ち上げ阻止しても仙台が消滅したのがそれ以上になるし規模的に核とかわらんだろう
340通常の名無しさんの3倍:2010/02/01(月) 21:45:26 ID:???
>>339
嫁じゃねーんだから、そこは真面目に考えるべき
クロスさせて面白くするつもりが無く、ただけなしたいだけなら他所でやるこった
341通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 08:21:27 ID:???
>>340
サボタージュだろ、常識的に考えて
342通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 10:26:02 ID:???
軍事的なものを殆ど知らない一般人でも、こっちを殺す気満々の戦艦と艦載機を相手に手加減するような奴はいないと考える。
……世界の修正力とか、嫁補正とか、負債効果とか、ご都合主義『だけ』で構成された世界の恐ろしさを味わった気分だ。
343通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 12:31:56 ID:???
なんせ戦略立ててその通りに兵を動かそうとしたらゲームじゃないとか言われるような世界ですので
344通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 14:48:19 ID:???
しかも、言った奴がやったことが、現在も飛行中の空戦型MSの帰還先である空母での特攻……。
その上、ゲームじゃないと言われた奴が立てた作戦は、一応理にかなっていた。

……兵士達がそれに従わず、道理にかなわない行動を取っただけでな。


あああれか、登場人物全員が狂った世界では、狂っていない人間こそが異端だと言う事か?
345通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 17:57:21 ID:???
なんで自由に展開を考えられるクロススレに
原作に対する愚痴をぶちまける奴がいるのか理解できない
346通常の名無しさんの3倍:2010/02/02(火) 20:52:17 ID:???
>>345
触るな!臭いが移るぞ
347通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 02:35:22 ID:???
もしAAクルーが特車二課で
主役機がストライクではなく、ヴィクトリーガンダムだったら

最近、パトレイバーに嵌っててもしAAクルーが特車二課面々(整備班含む)だったら
ヘリオポリス崩壊や、アルテミス壊滅だけじゃ済まされないかも
もう一つ、何故ヴィクトリーなのかっというと
インパルスより、兵器ぽいから
考えてみよ、パイロット帰還率や頭部センサーなどといった物を凝縮したコアファイターと
手足が破損しても、射出した新しいパーツを交換すれば、戦力として再利用できる
それは兵器としての使用とビーム兵器や分離・合体機構を要した実験機としてなら
後付で分離・合体機構をつけたインパルスより、実用性がある
その後、連合は分離・合体機構を排した量産前提に
ガンイージーとその発展機ガンブラスターが開発され、
オーブ・モルゲンレーテは変形機構を参考に可変MSムラサメが開発される
ちなみにPS装甲は電力消費回避の為、装備していない
348通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 14:32:16 ID:???
俺がAA艦長、古代進だ!!
349通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 19:32:00 ID:???
>>347
Vのあの運用形態はMSが実戦投入されてからの70年余りの実績の末の一つの結論じゃないのか?
発想の問題だから一足飛びに辿り着く可能性はあるが、
MSが兵器として使われるようになって10年にも満たない世界でやられるとなあ…
350通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 19:47:46 ID:???
>>349
当時のリガ・ミリティアの状況ではMSをパーツ単位でこっそり製造するしかなかった
ついでにパーツ単位でも使えるようにしたのがVガン

・・・だと思ってたんだが、じゃあガンイージってなに?
351通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 20:23:32 ID:???
>>350
ガンイージはV一歩手前の機体。
ブロックごとの製作、互換性、連邦装備の流用、をコンセプトに月で作られた。
地上でさらにゲリラ戦に向いたコンセプトが結実したのがV。
352通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 20:42:16 ID:???
>>351
それじゃあ初期シュラク隊って月から降りてきてたのか、知らなかった。
353通常の名無しさんの3倍:2010/02/03(水) 22:02:01 ID:???
リガ・ミティアのスポンサーの一つであるAE社の工場もあるからねぇ>月

プロトタイプガンイージのテストパイロットって確かジュンコだった記憶がある。
354通常の名無しさんの3倍:2010/02/04(木) 22:12:25 ID:???
>巨大レギオンの防御力の問題もサイクロプス、ジェネシス、レクイエムといった大量破壊兵器なら何とかなる
サイクロプス以外は地球上で使ったりした日にゃ……
355通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 15:32:27 ID:???
サイクロプスも十分ヤバいよ。汚染こそ少ないだろうが被害範囲は核と変わらん
それに珪素で構成されてるレギオンにマイクロ波が効くかな?
356通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 21:09:39 ID:???
サイクロプスは地下にあれだけ大量のセルがあったからこそで、1セルだけなら強化電子レンジじゃないのかな
357通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 22:10:20 ID:???
デビルマン不動明が来たら、やっぱりナチュラルとコーディの凄惨な争いに絶望して、
「地獄へ落ちろ人間ども!!」とか言い放って人類を容赦無く滅ぼそうとするのかね。

戦うべきデーモンも倒すべきサタンもCEにはおらず、愛するミキの死に対する憎しみをぶつけられん上に、
媒体によっては『デビルマン軍団はデーモン以上に人類に対して残酷に応じた』という描写があるらしいし。

ともかく「悪魔狩り」のトラウマ克服せんと、明は絶対に連合・ザフトどっちの見方にもなりはしないだろう………
クルーゼの絶望とは共感するかもしれんが、よっぽどのことがない限り積極的に人類抹殺には加担しないはず。
358通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 22:26:29 ID:???
マジンガーVSデビルマンしか観た事が無い俺が通りますよ
359通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 23:03:11 ID:???
世界が滅びた後に日本とニューヨーク近郊だけ復活するんですね
360通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 23:07:53 ID:???
復讐対象でもなんでも無い連中に勝手に絶望して滅ぼそうとするのか
すごい不動明だな
361通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 23:18:02 ID:???
>>357
デビルマンレディ嫁
362通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 23:23:32 ID:???
ジェットスクランダーを装着して空を飛ぶストライクとデビルマンの勇士が見れます
363通常の名無しさんの3倍:2010/02/05(金) 23:27:28 ID:???
>>359
「また今回もキミの仕業かね」
「ちがーう、今回はオレじゃなーい」
364通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 02:50:14 ID:???
むしろ石川賢版デビルマンと言われている魔獣戦線をだな・・・・・・


コーディネーターは十三使徒が造り出す予定だった魔獣とは別の新人類(ニューマン)の内の一種類。
しかし慎一が真理阿を食っちまったために神の目覚めの時期が変わり、十三使徒は地下に潜伏して再び時を待つ。(←原作からの改変)
十三使徒の助手、あるいはシンパだった科学者陣が彼らの崇高なる目的を果たすべく(一部勘違いして)コーディネーターを生み出す。
C.E.50頃、十三使徒覚醒。現在のコーディを失敗作(グロス)と判断し、滅ぼすべく暗躍し始める。マルキオはそんな使徒の内の一人か協力者。
十三使徒、「真のコーディネーター」としてスーパーコーディやSEEDを持ったコーディネーターを創造、あるいは仕込みはじめる。
ラクスは真理阿と慎一の母のDNAを元にして造り出された「真のコーディネーターの女王」であり、羽クジラのクローンと融合した魔獣である。

C.E.55、十三使徒の協力者だったユーレン・ヒビキ、その思想に疑問を持ち反旗を翻して息子を「真のコーディ」のカウンターとなる魔獣に改造。
その後ユーレン・ヒビキの謀反が発覚。ヒビキ夫妻、使徒の息がかかったブルーコスモスによって暗殺されるも、その直前に息子と娘を逃す。
アズラエル家に婿養子として入り、フラガ家のものをはるかに上回る予知能力によって莫大な財を成していた富三郎、キラとカガリを保護。
富三郎、キラが魔獣と解り養子にしようとするも、ブルーコスモスである息子・ブルーノと家の体面から仕方なくオーブのヤマト夫妻に預ける。
同時に己の政財界でのコネクションを利用して、オーブ並びにアスハ家とのパイプを新たに増設すべくカガリをウズミ・ナラ・アスハに預ける。

C.E.70、魔獣慎一覚醒。使徒の居場所を富三郎に問い詰めるも同時期に連合プラント間で戦争勃発。復讐を成したいなら協力しろと説得される。
トミサブロー・アズラエル、ブルーコスモス盟主であり、自分と同じくロゴスメンバーである孫・ムルタに世界再構築戦争で何があったか明かす。
ムルタ・アズラエル、祖父によってコーディネーターもこの戦争もすべてが十三使徒の仕組んだことであることを理解、同時に選択を迫られる。

『ロゴスのメンバーの一部も十三使徒に取り込まれている……新人類へと改造されることで得られる永い永い寿命という甘ーい蜜によってな。
 ムルタよ、お前はこのままブルーコスモスとして十三使徒と手を組み協力すれば、憎いコーディを滅ぼし積年の恨みを晴らすことができる。
 だが、奴らの「新人類」のヴィジョンを、奴らが創造しようとしている未来を否定するならばこの祖父と、そして魔獣慎一と共に使徒と戦え!』

ムルタ・アズラエルが選択したのは――――

C.E.71年1月25日、崩壊しゆくヘリオポリス。友との再会、「G.U.N.D.A.M.」との出会い……そしてキラ・ヤマトは己の「同類」と初めて邂逅する。
365通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 02:52:11 ID:???
『お前がキラ・ヤマトだな』
『あ、あなたは……?』
『俺の名前は慎一! 来留間慎一だ! お前と同じ「魔獣」であり、お前に地獄を見せる男だ!!』

最後の戦い――――コロニー「バベルの塔」にて。キラ・ヤマトは己が騎士として護るはずだった“女王”に、慎一は己の“母”と“真理阿”の亡霊に対峙する。

『さあキラ、私とともに来てください。私と同じ貴方なら、真の新人類として魔獣の世界に生き残れる』
『ラクス、僕は……僕は――――!!』
『惑わされるなキラ! アレは十三使徒が造ったバケモノにすぎん!』
『慎一、なぜ母である私に抗うのです。貴方も新世界に生きることを許された選ばれし者。今なら私がお父様にとりなしてあげましょう、だから』
『だまれえっ! 母さんは死んだ! お袋は親父に殺されたんだ! そして俺の中にいるんだ!! お前は違う、違う偽物だ!!』
『貴方の内にいる母、私の内にいる母……そして貴方の内にあるマリアと、私の内にあるマリア。どちらが真実であるかなど明白のはず』
『何だと……!』
『貴方の無限の融合能力は私よりはるかに強力です。故に貴方が喰らった者は自己を保つことなく完全に“来留間慎一”と同化してしまう』
『……!!』
『二人とも、私にその御力を貸してください。そして失敗作であるコーディネーターと罪人であるナチュラルを滅ぼし、正しき新世界を築きましょう』
『……違う』
『キラ?』
『違う、違う違う違う違う!違う!違う!違う! 間違ってる! そんなの間違っているよ、ラクス!!』
『どうしてです。あなたも見てきたでしょう、地球を汚し続けてきたナチュラルの血塗られた歴史を、新人類には程遠いコーディの傲慢と無能を』
『それでも、それでも僕には守りたい友達が……守りたい世界があるんだ――――!!』

『……神の力の依りましたる私に逆らうとは、どこまでも愚かな人たち。お二人ともどうしても私に挑むつもりですね。
 これも魔獣のサガか……よろしい! 死ぬ前に大いなる意思の力、とくと目に焼き付けるがいいでしょう!!』


最終決戦はキラの乗り込んだフリーダムと融合し、巨大化した慎一 VS ソドム砲を装備したゴモラ0&ジェネシスと融合したラクスの一騎打ちで。
アスランとクルーゼは序盤で死ぬ。
366通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 08:47:57 ID:???
>>364-365
続きが読みたい

ぜひ書いてほしい
367通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 12:33:35 ID:???
>>365
ラクスがかみになってるじゃねーかw
368通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 13:23:38 ID:???
キラ「かみ対策はパーペキよッ!」(じゃらり、とビームチェーンソーを抜きながら)
369通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 14:21:30 ID:???
最近は海豚にも効くらしいな>チェーンソー
370通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 15:46:39 ID:???
>>365
是非ともコレで一つ書いてほしいわ。

そこでラクスが かみ なのは仕様ですか?
371通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 20:20:23 ID:???
>>365
種ならそこは かみ じゃなくて いるか だろ?スターゲイザー的に。
372通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 21:54:39 ID:???
ラクスが かみ なのは、どうせ二次創作のSSで悪玉(ヒール)を演じてもらうなら、
格好イイ(と自分が思っている)悪役達のセリフを喋らせたいなと思ったからです。

ラクス「ターミナルの反応が無い! まさか、我が魔獣軍団がすべてやられたというのか……!? おのれええええっ!
     来るべき新たな地球の支配者となるのは、このラクス・クラインだっ!! 貴様ら下等生物なんぞではない!!」

てな感じにw

まあ、魔獣戦線でも真理阿は神の起動スイッチ兼一部分であり、作品世界での神=大いなる意思はまさに宇宙の創造者で、
『地球の人間を始め、宇宙で生まれた存在はすべて自分たちが勝てなかった敵(時天空)を倒すための兵器にすぎない!』
という、ある意味すげー迷惑な連中なので、Sa・Gaの かみ のセリフはとてもあってるかなーと思ったのでパクってみました。


>>366
>>370
ストーリーの大まかな骨子は出来ていて、一場面ごとのセリフとかは考えているのですが、
ちゃんと連続したSSとしてはぜんぜん完成してません……でも書きたいとは思っています。
373通常の名無しさんの3倍:2010/02/06(土) 23:33:19 ID:???
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:\:|ヽ〃:::\ヽ ヘ ヽ:::::::::ノ   |::::/ /     ヽ::::::::ノノ /::::ルヘ/::://
:::::::/:::  .:::トヽ ` ̄ ̄´   |:/ i       ` ̄ ̄´ / イ:::::://く
:/:::   ..::::::ハ             |              /::::::. ::::. \
    ..:::::// `、          !           ∧::l:::::.  :::. \\  <地球の支配者となるのは、このラクス・クラインだっ!! 貴様ら下等生物なんぞではない!!」
   ..::::///==ヽ、                 /=ヘ ヘ:::::.  :::.
  ..::/ //    リヽ、     ´ ̄_ ̄`    , イ| }   ヽヽ、::::::. :.
 .::/| |/    〃レ}ヾl|ヽ、         /リ/ヽ!リ    ヽヽト、::::::.
::/ || ||           |  `ヽ、___, '"   |        ヽ || \::::.




いくらなんでも似合わねーよwww
374通常の名無しさんの3倍:2010/02/07(日) 12:54:57 ID:???
腹黒ラクスの台詞には字面は穏当で、でも真意が透けて見えるようなのが必要だな
375通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 02:13:42 ID:???
>>373
種死の漢らしいラクスならいけるさ
戦ってもいいのですとか言ってたシーンの
376通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 02:55:02 ID:???
>>373
こっちのAA使えば?
              _,、‐'"/`ヾヽ,、-''"´_,,、-‐   `ソ .! ゙i     
           ,/..:::::/`ヾ/   ../::     ,ノ  ノ l\             
           / .::::::/ヾヽ/.:    /:::::    _/ ;/  /   ヽ  
          /.:::/j:::::/ ..::: .: .::::::j:::: .: i //,.イ /   :  ゙、 
         / .::::,'::::::ヽ/ ..::::::.:: ..: ./!:::::..:: l / '´ // ゙i .:: .:::  ゙!  
        i i::::: ::::::.::::i:::::i:::  ::::::::::l l:i::::::::::|;:l,   _,,,,,_ノ:::::;ィ:::  jl !  
        ,':::::,' :::::::::::|::i:|:::::::::l::l:::::|-゙!ヽ::i;:l,ヽ  ´  ///;ハ:::. / i !
        i:::::i':::::::::i':::゙i:::|;::::i:::|::l'ヽ! ゙ ヽぃ:、     ヾ、 /::;.イ     
         `゙ー、`ヽ::::ヽ:|ヽ:l::|ヽ!               'イ:: |    
           ソ.ソ:::::::ソYヽ:!l, ` -=・=-     -=・=-  !::: |  
      ぃ、._,,..ノ.ノ::::::::::j.  iヾ:  ´ ̄    i   ̄´    l:::  l
       ヽ,. -‐''::::::::::::::/   j:::::゙!       '   ,   ,/i:::  .!
     /:::`゙:::::::::::::::::/  ./.:::::::| 、    ー‐ '''"´   //:::  |
    r゙/:::/::::::::::::::::ソ    ./:::::::::j、_ ゙ヽ、     `"   ,.イ /:::  /
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  r゙/:::::::::::::::::::::::::,'  /  /::::::/  \  \     / /:::::  /       ト 
377通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 08:58:20 ID:???
>>376
薄っぺラクスですね、わかります
378通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 13:20:32 ID:???
>>377
何それ?
AAは今はなきやったのスレの「本音ラクス」だけど
379通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 13:26:10 ID:???
            _,、‐'"/`ヾヽ,、-''"´_,,、-‐   `ソ .! ゙i
           ,/..:::::/`ヾ/   ../::     ,ノ  ノ l\
           / .::::::/ヾヽ/.:    /:::::    _/ ;/  /   ヽ  
          /.:::/j:::::/ ..::: .: .::::::j:::: .: i //,.イ /   :  ゙、    
         / .::::,'::::::ヽ/ ..::::::.:: ..: ./!:::::..:: l / '´ // ゙i .:: .:::  ゙!   建前ラクス
        i i::::: ::::::.::::i:::::i:::  ::::::::::l l:i::::::::::|;:l,   _,,,,,_ノ:::::;ィ:::  jl !  
        ,':::::,' :::::::::::|::i:|:::::::::l::l:::::|-゙!ヽ::i;:l,ヽ  ´  ///;ハ:::. / i!   
        i:::::i':::::::::i':::゙i:::|;::::i:::|::l'ヽ! ゙ ヽぃ:、   ,r=;''ヾ、 /::;.イ    
         `゙ー、`ヽ::::ヽ:|ヽ:l::|ヽ! rテ"゙ヽ      l`';;:::} 'イ:: |    
           ソ.ソ:::::::ソYヽ:!l, `i l`';;::::|      `゙''''''"  !::: |
      ぃ、._,,..ノ.ノ::::::::::j.  iヾ: ´ ̄     i       l::::  l
       ヽ,. -‐''::::::::::::::/   j:::::゙!       '   ,   ,/i:::  .!
     /:::`゙:::::::::::::::::/  ./.:::::::| 、    ー‐ '''"´   //:::  |
    r゙/:::/::::::::::::::::ソ    ./:::::::::j、_ ゙ヽ、     `"   ,.イ /:::  /
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  r゙/:::::::::::::::::::::::::,'  /  /::::::/  \  \     / /:::::  /       ト 
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         / .::::,'::::::ヽ/ ..::::::.:: ..: ./!:::::..:: l / '´ // ゙i .:: .:::  ゙!  
        i i::::: ::::::.::::i:::::i:::  ::::::::::l l:i::::::::::|;:l,   _,,,,,_ノ:::::;ィ:::  jl !  
        ,':::::,' :::::::::::|::i:|:::::::::l::l:::::|-゙!ヽ::i;:l,ヽ  ´  ///;ハ:::. / i ! 本音ラクス
        i:::::i':::::::::i':::゙i:::|;::::i:::|::l'ヽ! ゙ ヽぃ:、     ヾ、 /::;.イ    
         `゙ー、`ヽ::::ヽ:|ヽ:l::|ヽ!               'イ:: |   
           ソ.ソ:::::::ソYヽ:!l, ` -=・=-     -=・=-  !::: |  
      ぃ、._,,..ノ.ノ::::::::::j.  iヾ:  ´ ̄    i   ̄´    l:::  l
       ヽ,. -‐''::::::::::::::/   j:::::゙!       '   ,   ,/i:::  .!
     /:::`゙:::::::::::::::::/  ./.:::::::| 、    ー‐ '''"´   //:::  |
    r゙/:::/::::::::::::::::ソ    ./:::::::::j、_ ゙ヽ、     `"   ,.イ /:::  /
   /::::::::::::::::::::::::::::,'  _,、‐/ .::::/'''""⌒、i゙` - 、、,,/ / /:::::  /j r''" ゙̄ヽ,    . 
  r゙/:::::::::::::::::::::::::,'  /  /::::::/  \  \     / /:::::  /       ト 

380通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 20:37:16 ID:???
目と口を縦にしたらオチョラクスだな
381通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 22:34:37 ID:???
どっちかというとラクシズは魔獣戦線よりスカルキラー邪鬼王の
ムー帝国の方が似合ってるような気が。
382通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 22:48:15 ID:???
ラクスはケン・イシカワより盟友の冷奴師匠のほうで
「手天童子」の永遠の争いの世界を作り出した大暗黒死夜邪来様だよ








どっかのスレでこのネタあった気がしたw
383通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 23:32:59 ID:???
>>382
これかな?マクロスクロススレ

417 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2008/10/03(金) 18:49:32 ID:???
ラクスが言ってることってファラリスの教えっぽくね?

418 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2008/10/03(金) 18:56:19 ID:???
ファラリス様と一緒にするなよな!

あんなのは神の声の聞こえない自称信者にすぎねぇぜ!

419 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2008/10/03(金) 18:56:39 ID:???
ファラリスの教え

「人間は自由意思を与えられているのだから、自分の意志で自分を律する。
他から強制することなかれ」

つまり、「人間は獣ではないのだから、他から強制されず自分の頭で考え、
自分で決め、自分の行動の結果は神のせいにせず自分で責任を取る」ということだ。

420 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2008/10/03(金) 19:05:43 ID:???
>>419
「欲望に流されず、常に理性的であれ」とも言ってるしな。
いずれにせよ、ラクスの言ってる事は邪教だよ。

421 :通常の名無しさんの3倍[sage]:2008/10/03(金) 19:21:48 ID:???
桃色邪神教のご本尊「大桃色死夜邪来」様ですねw
384通常の名無しさんの3倍:2010/02/12(金) 23:48:40 ID:???
>>383
まったくマクロスの話題がないw
385通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 03:07:53 ID:???
今は全くクロスの話題がなく
マクロスTUEEEE!の話しかしてないけどなw
386通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 12:03:40 ID:???
CEにDies iraeの聖槍十三騎士団が来たら
エイヴィヒカイトは人殺しまくって、なおかつ自己中で人の話聞かない奴ほど強いという設定だから、
これほど種におあつらえ向きな能力も無い
387通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 14:42:14 ID:???
聖遺物って媒体はナンデモアリだから、その点ではやり易い
三騎士なんて全員近代兵器が聖遺物だしw
ただ詠唱を考えるのが難しい
渇望に因んだ戯曲からとってくるってハードル高え
388通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 16:02:32 ID:???
>>386
Dies iraeというとデモベの大導師とやりあえるようなのがいるやつだろ
CEオワタwww
389386:2010/02/13(土) 16:48:10 ID:???
>>388
言うまでもないことだけど、単なる十三騎士団TUEEEEやりたいわけじゃないッスよ
当然、種の主要キャラにも全員エイヴィヒカイト習得させた上で、ザフトvs連合vsラクシズvs十三騎士団、その他諸々の潰し合い
勿論、それぞれの組織内でも裏切りや内輪もめ等のドロドログダグダも込みで
まあ全部が終わったとき、ある意味でCEが終わってる状態になるのは確かかもしれないけど
390通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 19:59:35 ID:???
それはもう種である必要性無いよね
391通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 20:42:43 ID:???
必要性とか意味分からん
種キャラと機体が出てりゃ十分だろう
幸い設定だと>>387だから聖遺物をガンダムにすりゃOKだし
392通常の名無しさんの3倍:2010/02/13(土) 21:03:07 ID:???
むしろ種である必要性のあるクロスとは何なのか
393通常の名無しさんの3倍:2010/02/14(日) 00:34:10 ID:???
もしも種死世界に日本一ソフトウェア次回作主人公(右)アサギが現れたら
394通常の名無しさんの3倍:2010/02/14(日) 12:34:52 ID:???
異なる世界の衝突が単なる身内のケンカになる
クロスオーバーじゃなくて再構成だよそりゃ
395通常の名無しさんの3倍:2010/02/14(日) 20:21:21 ID:???
異なる世界のキャラが関わったり、異なる世界のシステムが交わることでストーリーが変化すれば立派なクロスオーバーだろ
クロスオーバーの意味を理解していないのか
396通常の名無しさんの3倍:2010/02/14(日) 23:07:03 ID:???
>>395
シェアード・ワールド、クロスオーバー、スターシステム、スピンオフ、これは全て別物だ。
概念的に重複する部分もあるから何ともいえないが。
397通常の名無しさんの3倍:2010/02/14(日) 23:52:23 ID:???
>>393
アサギという単語を見て「対魔忍ラクス」なんてものが思い浮かんだオレの頭は腐ってる
398通常の名無しさんの3倍:2010/02/15(月) 06:44:33 ID:???
>>393
シンから主役を奪うけどキラに奪われるのか
399通常の名無しさんの3倍:2010/02/15(月) 18:13:54 ID:???
なんかパッと思いついたんだけど
メタルウルフカオスの大統領が来たらどうなるかなあ。
やっぱり大統領魂で何とかしちゃうのかね。
400通常の名無しさんの3倍:2010/02/15(月) 20:03:04 ID:???
>>399
ネクストと殺り合える大統領に何とかも何も無い気が・・・
401通常の名無しさんの3倍:2010/02/15(月) 20:18:34 ID:???
もしキラを育てたのが戦国BASARAの武田信玄だったら。
402通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 00:50:11 ID:???
>>398
以前アサギと夫婦になったりデスティニーと精霊と三位一体となって大魔王になったシンが居た....
403通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 00:53:42 ID:???
いつ、どこで?
戦国?CE?
信玄は何してんの?
バサラの信玄は知らんがこれらを詰めないと話にならんのじゃないかな
404通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 13:34:37 ID:???
code geass-destiny第00話
Last-modified: 2010-02-13 (土) 03:45:35
http://arte.wikiwiki.jp/?code%20geass-destiny%C2%E800%CF%C3

「見つけてん」
「お、おい、お前は誰や? なんで俺はこんな場所にいるんや?」
「お前が誰であり、ここで何をせにゃならんのか…それはお前自身が知っとることだ」
「待て!俺が一体なにをしてん。それに連合とはなんや?!」

code geass-destiny第02話
Last-modified: 2010-02-13 (土) 04:17:25
http://arte.wikiwiki.jp/?code%20geass-destiny%C2%E802%CF%C3
『諸君、戦いやめてんか』
『ここでの戦闘の発端は、連合の虐殺行為や。一方的な殺害、一方的な攻撃。戦争と言えど、こんなことが許されてええのやろうか?』
『…連合に対する対抗勢力もまた、一般市民を巻き込み戦いを続けているだけに過ぎへん。
 誰ひとりとして、戦争を、争いをとめるものなどおらん!! 己の身を安全なところに起きながら、一番の弱者である国民は撃たれ続けとるやないか。
 こんなことが許されてええんか? 否、撃つものは、撃たれる覚悟のあるものだけや!!』
『…わてらの名は、黒の騎士団!…弱きものを排除する全ての人間に宣戦を布告する!』



台詞が関西弁?に改変されてますね。
405通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 19:09:43 ID:???
こりゃあ三■目の仕業だな・・・
職人に嫌がらせする為ならどんな事でもやる奴だからな・・・
406通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 21:42:24 ID:???
よくもこんな無駄な事をするな
どんだけ暇なんだよ
407通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 22:01:15 ID:???
>>405
それとは
別の元職人のしわざだ
408通常の名無しさんの3倍:2010/02/16(火) 22:04:26 ID:???
関西弁にすると吉本新喜劇みたいな感じになるから困る
409通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 04:04:01 ID:???
まあ恐ろしくない関西弁の使い方になるとみんな吉本になるのは同意
但し使い方のうまい関西弁だと怖いぞ
410通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 07:23:04 ID:???
あれは下手だったなw
411通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 07:37:48 ID:???
>>404
『ここでの戦闘の発端は、連合の虐殺行為や。一方的な殺害に、一方的な攻撃。いくら戦争とは言え、こんな事許されてええのやろかね?』
『…連合に対する対抗勢力もまた、一般市民を巻き込み戦いを続けているだけに過ぎへん。
 誰一人として、戦争を、争いを止める者など居らへん 己の身を安全な所置いときながら、一番の弱者である国民は撃たれ続けとる。
 こんな事。許されて良えんか? 良い筈があらへん、撃ってええのは、撃たれる覚悟のあるもんだけやで……!!』
『…我らの名は、黒の騎士団!…弱者を排除する全ての人間に、宣戦を布告する!』

改変してみたが、イントネーションが伝わり難い方言である事は確か
そして俺の関西弁も変、いまどき日常にコテコテ使ってる奴など居らへんっちゅーんじゃボケが
つか真ん中の台詞おかしいだろ、違和感がある
412通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 09:45:48 ID:???
>>411
「その改変を……改変する!!」
413通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 13:26:02 ID:???
>>405
今あいつはあのゼロスレにちょっかいかけてると思っていたんだが...
つーか、おまいら引き取れw
414通常の名無しさんの3倍:2010/02/17(水) 13:29:06 ID:???
>>413


              ハ,,ハ
             ( ゚ω゚ )  絶対にお断りします
            /    \
.     ,、,,、   ((⊂  )   ノ\つ))
     (゚ω゚) オコトワリ- (_⌒ヽ
  ((c'ィ -、っ))     ヽ ヘ }
  s-= )ノヘ)  ε≡Ξ ノノ `J
415通常の名無しさんの3倍:2010/02/23(火) 21:14:14 ID:???
シンが久々に帰ってきたオーブで
「有線じゃないと遠くまで電話が掛けられないってのはやっぱり不便だよなぁ」
と金を入れようとしていたら、いきなりずぶ濡れのジャック=ハンマーとシコルスキーが
電話ボックスの中に入って来て殴り合いを始めた。さてシンは生き残る事は出来るか
416通常の名無しさんの3倍:2010/02/23(火) 21:59:52 ID:???
>>415
ショウくんだって死んでないよ
たぶん
417通常の名無しさんの3倍:2010/02/24(水) 22:36:24 ID:???
もしヘリオポリスに不死者の馬鹿ップルがいたら。
418通常の名無しさんの3倍:2010/02/25(木) 05:07:53 ID:???
黄金の騎士とイシターの巫女ですね。わかります。
419417:2010/02/25(木) 22:32:00 ID:???
>418
ドルアーガじゃなくてバッカーノ!ですよ。
420通常の名無しさんの3倍:2010/02/26(金) 20:35:51 ID:???
もしもキラがイカロス(そらのおとしもの)を拾ったら
421通常の名無しさんの3倍:2010/02/26(金) 20:41:05 ID:???
「戦争をやめさせてくれ」でザフト・連合消滅
422通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 21:03:01 ID:???
なぜかラクスも消滅
423通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 21:31:43 ID:???
そしてキラ以外誰もいなくなった。

世界に一人だけなら争いなんてないよね!
424通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 21:55:13 ID:???
「けんかてぶくろ」
ひとりでけんかができる
425通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 22:16:28 ID:???
キラの右手と左手が消えた
426通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 22:20:47 ID:???
右手は「フレイ」
左手は「ラクス」
427通常の名無しさんの3倍:2010/02/27(土) 22:23:56 ID:???
言葉は争いを呼ぶ。

キラの口が消えた。
428通常の名無しさんの3倍:2010/03/02(火) 19:54:06 ID:???
キラ「みんなの見る夢が同じだったらいいのに」

人類補完計画発動、全生命体LCL化
429通常の名無しさんの3倍:2010/03/05(金) 22:30:46 ID:???
木星イオから地球に探査船が帰還するも、それには「生物都市」が……
430通常の名無しさんの3倍:2010/03/06(土) 19:53:21 ID:???
バイオメガの複物主が来たら、というのはどうかな
ラクスあたりの願いを反映されたらとんでもない世界になりそうだが
431通常の名無しさんの3倍:2010/03/09(火) 18:57:10 ID:???
もし種死の真の敵がネスツだったら

イグニス「シン・アスカ…君の死も決して無駄ではないのだ…」

シン「ふざけるな!人の命を玩具のように弄んでおいて何が世界のためだ!」
432通常の名無しさんの3倍:2010/03/10(水) 16:46:15 ID:???
クロスオーバーSS倉庫のWiki落ちてない?。
433一尉:2010/03/14(日) 20:48:20 ID:???
それならもしブルーホールに落ちたらそこは白亜紀の世界だったよ。
434通常の名無しさんの3倍:2010/03/15(月) 10:13:47 ID:???
さらに白亜紀の穴から三畳紀へ
435通常の名無しさんの3倍:2010/03/15(月) 10:16:00 ID:???
三畳紀じゃなくてペルム紀だったかな
読んだの大分前なんであやふやだ
436通常の名無しさんの3倍:2010/03/15(月) 13:08:07 ID:???
SF界抱かれたくない男No.1のシュライクさんが種世界にやってきたようです

てのを思い付いたが、あいつ続編だと意外に脆いんだよな
437一尉:2010/03/15(月) 21:48:28 ID:???
肉食恐竜に襲われるシン達。
438通常の名無しさんの3倍:2010/03/16(火) 19:13:44 ID:???
CEにユニコーンガンダムが来たら
439通常の名無しさんの3倍:2010/03/16(火) 21:43:03 ID:???
真っ先にフラガとクルーゼがやられる
440通常の名無しさんの3倍:2010/03/16(火) 23:06:03 ID:???
ドラグーンをファンネルと誤認してNT-D発動しそうだな
でもサイコミュじゃないからジャックできなくて戸惑うとかはありそう
普通に落とせばいいんだけど

一方キラはNT-Rを発動していた
441通常の名無しさんの3倍:2010/03/17(水) 01:27:58 ID:???
よく考えたらユニコーンって単純なスラスター推力は
後のF91からVダッシュガンダムまでのガンダムよりも上なある意味オーパーツだったな
さすがにV2には負けるが木星圏の高重力下での格闘戦前提のクロスボーン系より上はやばいだろ
442通常の名無しさんの3倍:2010/03/17(水) 13:35:26 ID:???
別にあんな数字本気で考えてる奴とか真面目に受け取る奴いないだろ
一角に限らず全般的に
443通常の名無しさんの3倍:2010/03/17(水) 13:48:44 ID:???
>>441
機体重量と一方向に向けられる推力を考えないと意味ないぞ。
クロスボーンガンダムの売りはあのスラスター配置な訳だし、
推進剤の量の絡みもある。
小型化が進んだMSとじゃ単純比較はできまいよ。
444一尉:2010/03/17(水) 21:47:05 ID:???
トリコが来ていたらとうするてすか。
445通常の名無しさんの3倍:2010/03/18(木) 00:08:17 ID:???
そうでなくともカトキ系ガンダムはどこか数字が狂っているとしか言いようがない
Sガンとか
446一尉:2010/03/18(木) 08:28:40 ID:???
新時代の世界に来る。
447通常の名無しさんの3倍:2010/03/18(木) 09:00:04 ID:???
というか、ユニコーンのNT-Dを考えると普通に納得できるだろうに。
448通常の名無しさんの3倍:2010/03/18(木) 11:43:39 ID:???
俺ガンダムだからやたら強く数字を大きくしたがると考えると普通に納得できる
449通常の名無しさんの3倍:2010/03/18(木) 19:39:46 ID:???
ガンダムの設定数値なんざ、元々仮面ライダーのそれ並にいい加減だろ
450通常の名無しさんの3倍:2010/03/18(木) 20:27:26 ID:???
例に挙げたSガンだけど、設定上の数値はdでもないんだけど、カトキ曰く「ZZと同じくらいの強さ」だそうで・・・
GPシリーズやユニコーンは何と同じくらいなのやら
451通常の名無しさんの3倍:2010/03/19(金) 09:16:01 ID:???
Sガンの強みとZZの強みは別物だから、「ZZと同じくらい」でも問題ないでしょ。
Sガンの利点はオプションの豊富さから来る運用性の高さで、高火力じゃない(コストは目を瞑れ)。
ハイメガキャノンにダブルBR、ミサイルにハイパーBS積んでるZZと同じくらい強いって時点でむしろSガン贔屓なくらいだと思うけど。
てか、単純なスペックだけじゃなく運用目的まで考えて比較しないと意味ないでしょ。

ユニコーンのスペックの高さだって、パイロットの負担を無視することを前提としたものだし、
GPシリーズは「今の開発技術で採算度外視でMS作るとこんなものができますよ」ってだけ。
そうじゃなきゃGP02とGP03がコンセプトからしておかしい。
452一尉:2010/03/19(金) 17:36:56 ID:???
それから現代に来たらとう思う。
453通常の名無しさんの3倍:2010/03/25(木) 23:15:28 ID:???
デュラララ!! のキャラがオーブで生活してたら。
454通常の名無しさんの3倍:2010/03/26(金) 07:54:43 ID:???
静雄は最初、ナイフが刺さらない、自販機を投げ飛ばせるぐらいだったのが、
最新刊の時点で違法改造のスタンガンが効かない、自動車でサッカーするってレベルまで来たから、
後10巻ぐらい続けばMSも生身で破壊できる域にまで達するな
455一尉:2010/03/26(金) 17:35:56 ID:???
それならとある科学の超電磁砲が来たらいい思うよ。
456通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 06:25:12 ID:???
キン肉マンの超人に来て欲しい
457通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 17:52:05 ID:???
種死アフターに世紀末覇王が現れたら。
458通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 21:43:47 ID:???
北斗キャラって強いけど、DBやGガンみたいに巨大ロボ相手にも無双できるほどの強さではないからなあ
459通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 22:22:00 ID:???
秘孔がなければどうしようもないからなー。
460通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 22:42:34 ID:???
それなら聖闘士があの世界に来たらどうなるんだろう…
宇宙はともかく地上なら基本壊せない物がないから、
モビルスーツだろうと生身でぶっ倒せそうな気がする。
461通常の名無しさんの3倍:2010/03/29(月) 22:52:59 ID:???
ヘリオのカレッジ教授にGTOこと鬼塚英吉を
462通常の名無しさんの3倍:2010/03/30(火) 00:48:23 ID:???
>>458-459
デビルリバース戦は参考にならんかな。
あと連載後期のもう秘孔も破孔もほとんど関係なく、それどころか
直接触れさえもせずに闘気叩きつけるだけでミンチにする境地ならあるいは。
463通常の名無しさんの3倍:2010/03/30(火) 01:16:30 ID:???
CANAANのキャラが種世界に来たら
アルファルドの組織がジャンク屋やロゴスとつるみそう
464通常の名無しさんの3倍:2010/03/30(火) 22:52:17 ID:csz3aFsZ
CEにバイド(R-TYPE)が来たら
465通常の名無しさんの3倍:2010/03/30(火) 23:59:01 ID:???
>>464
次元潜航出来る上に無機物有機物問わず融合して無限増殖する化物に波動砲とフォース無しでどう対処しろと・・・
466通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 00:10:24 ID:???
>>455
それなら幻想殺しととある魔術の禁書目録も追加で
467通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 00:11:09 ID:???
>>464-465
その話は良いって
もうコリゴリだから……
468通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 09:12:18 ID:???
>>467
他作品使ってCE皆殺しにすることしか考えてない、発展性の無い低能な書き込みは勘弁して欲しいよなホント
469通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 18:25:26 ID:???
いや、ある意味世界の望んだ自死というか
自浄作用的な展開としてはありかもしれない

イデとかターン兄弟とかゲッター線とか
ニュクスとか
メタトロンとか
ジェイムズのノロケ演説も種世界では反発を生むだけで終わりになりそうなのが辛いわねぇ
470通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 18:28:43 ID:???
CEの世界はある意味どうしようもないから、破壊しつくして再生させるしかないのかもな・・・
負債の補正を壊さない限り、未来など存在しない
471通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 19:27:07 ID:???
そういえば藤子不二男のSF短編で
細菌兵器漏洩で人類含め動物が死滅したけど
動物が死に絶えたら空気サイクルが成り立たなくなって植物も死に絶えるから
植物が頑張って死んだ動物すら蘇生するように超進化したなんて話があったな

過剰に増加した人口を間引くため
人類の心から”愛”が無くなって子捨て姥捨てが増えたなんてのもあったが

エヴァとクロスさせて補完計画発動してしまうのもいいかもしんない
あの世界はゼーレの老人やマダオ司令でなくても絶望してしまう
472通常の名無しさんの3倍:2010/04/01(木) 00:57:55 ID:???
このもしもシリーズで一番の出来だとおもう作品は?
473通常の名無しさんの3倍:2010/04/01(木) 20:48:00 ID:???
個人的にはボトムズのクロスかな。
いかんせん、一話しか投稿されてないのが残念
474通常の名無しさんの3倍:2010/04/01(木) 22:26:50 ID:???
ラインバレルとクロスオーバーさせたりで
沢渡が種世界に来たらコーディネイター許せないだろうな
大した努力もしないガキが凄い力手に入れて調子に乗るのが嫌いな人だから
475通常の名無しさんの3倍:2010/04/01(木) 22:33:33 ID:???
努力は才能を凌駕する


・・・って事が決して無いのが種の世界
この時点で物語としてつまんねぇ
476通常の名無しさんの3倍:2010/04/02(金) 10:39:03 ID:???
>>475
いやコーディは努力しないと強くなれないよ
現にキラさんとか厨機体頼りの雑魚じゃん
477通常の名無しさんの3倍:2010/04/02(金) 12:11:44 ID:???
アストレイでデブな無能司令官とか出てきたしな。
478通常の名無しさんの3倍:2010/04/07(水) 19:37:54 ID:???
皆殺し・・・

目覚めたアスランが目にしたものは
何処とも知れぬ廃墟じみた一室の天井
足には鎖、向かいには事ある毎に自分に反発する元・部下
「お目覚めですか、どうやらドジ踏んだみたいですよ、アスラン」
旧世紀に人々を恐怖に陥れた謎のシリアルキラー
その手口を模倣した何者かに囚われた二人
人質に取られたカガリ
果たしてシンとアスランはジグソウのゲームから生還できるのか!?
CEに蘇ったジグソウの正体とは!?
全てを読み終えた後にお約束の結末が待ち受ける!!

SAW SEED

本気でやったら避難所逝きでしょね
他には
毒に冒されたミリアリア、彼女を救出するためには
妊娠中の妻マリューの胸部を切開し解毒剤を、子宮口に詰められた注射器を取らねばならない
妻子か、仲間か、決断を迫られるムウ
両手両足視力性器と引き換えに腹部に迫るシュベルトゲーベルから逃れねばならない絶体絶命キラ
・・・とか考えた
479通常の名無しさんの3倍:2010/04/08(木) 20:32:36 ID:???
連合がコロニーやらなんやらを無傷かそれに準ずる状態で手に入れるために
ミラコロ付きHEVでSPARTANU33名を直接プラントの中枢に撃ち込んだらってのを妄想した。
上手く撹乱出来て大混乱に陥れることに成功したら、今度はODSTをドンドン撃ち込むの。
ちょっとなんとか文にしてみるわ。
480通常の名無しさんの3倍:2010/04/10(土) 19:28:25 ID:???
愛をなくしたCEに真実の愛を伝える為に一人の天使が降臨した……

艦長「−−オーブ解放軍先行部隊の前方に、光の……柱だとッ!?」
アズラエル「あの光はまさか!」
それはあまりにも唐突に、、、

有る家族にめがけ放たれた閃光を弾いて顕れた−−真実の愛の伝道者

???「うっふ〜ん、行きなり熱量兵器による歓迎なんてなんと熱烈ならぁぶこーる
我が輩ちょーっと感じちゃった(はぁと」

アズラエル「間違いない、奴だ!福音を告げてしまうもの、エヴァンゲリスト−−−ハプシエル!」

攻撃総て無効化するドMな両刀マッチョおっさん天使が種世界に降臨とか、、、駄目だSAN値が足りなくなる
481通常の名無しさんの3倍:2010/04/10(土) 22:49:38 ID:???
それに良い男や森の妖精が加わったら宇宙の法則が乱れるな。
482通常の名無しさんの3倍:2010/04/11(日) 00:56:52 ID:???
もしも種世界にララァがきたら……
483通常の名無しさんの3倍:2010/04/11(日) 01:42:07 ID:???
戦争の道具にされる
メビウスゼロに乗せられてエンディミオンクレーターでサイクロプスに巻き込まれてあぼん

いや、ララァならそのくらい察知するかな?
生きてた場合はフラガとともにAAへ
ヘタしたらこの時点でクルーゼは撃墜されて死んでるかも・・・
484通常の名無しさんの3倍:2010/04/11(日) 16:55:10 ID:???
やってくる時期と陣営でも色々違いがありますよね

・種の第一話へリオからAAに乗りこむ
・種死で議長サイドに拾われる
・ブルコスでアズラエルに(ry

種死の場合シンと仲良くなったらキラのストフリにあぼんされそうだけど
485通常の名無しさんの3倍:2010/04/11(日) 23:30:35 ID:???
種のMSなんて電池駆動じゃねーか
レイバーとでも戦わせとけば良いんじゃね?w

と、言われた……
対レイバー世界だと、政治も、戦略も、戦術も勝ち目がないように見えて困る
486通常の名無しさんの3倍:2010/04/12(月) 01:11:04 ID:???
有利なのは技術レベルのみ・・・か
笑顔ですり寄って、全部かっさらってレイバーに転用するんだろうな
487通常の名無しさんの3倍:2010/04/12(月) 11:10:36 ID:???
っ「HOS」
488通常の名無しさんの3倍:2010/04/12(月) 20:21:03 ID:???
原始時代に地球に落ちてきたラヴォスが
CE73に眠りから目覚めたら


これ意外といい勝負すると思うんだ
ラヴォスって攻撃力は狂ってるけど耐久力あんま無いし
489通常の名無しさんの3倍:2010/04/12(月) 20:41:27 ID:???
>>488
なるほど、それは面白い
「天から降り注ぐものが世界を滅ぼす」の初撃をどれだけ生き残れるかにかかってくるな
流石に宇宙まで届かんだろうからザフト主導で戦うことになりそうだが

でもコーディネイターの遺伝子を取り込んでしまうと
プチラヴォスを産めそうに無いな、その点では勝ち確定か

肝心の戦闘模様は接近までにバカバカ落とされて
シルバードみたいに特攻前提で突っ込んでまた死にまくって
阿鼻叫喚の果てにジェネシス照射を決定なんてBADオチがつきそう
490通常の名無しさんの3倍:2010/04/13(火) 12:53:35 ID:???
主人公殺しのビームは怖いな
問答無用で原子レベルまで分解とか局所的な威力が高すぎる
491通常の名無しさんの3倍:2010/04/13(火) 21:17:11 ID:???
ドラゴン戦車の戦闘能力をコピーした攻撃モードがあったから
長期戦になるとMSの武装とかコピーされて不利になるかも。
492通常の名無しさんの3倍:2010/04/13(火) 21:27:32 ID:???
そういや遺伝子すらもたんメカや果ては魔法生物まで取り込んでたっけ
黒歴史を超えてあらゆる特性を取り込んだ殻の中の最終形態はデスティニーか

ただし本体はリジェネレイト
493通常の名無しさんの3倍:2010/04/13(火) 23:05:57 ID:???
もしもCEにトランスフォーマーがきたら
494通常の名無しさんの3倍:2010/04/13(火) 23:28:53 ID:???
あのサイズのマシーンが少ないから微妙な機体になるやつばかりになる
メガトロンやスタースクリームクラスの巨大TFも人型から人型に変形するという意味の無さに
495通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 00:36:05 ID:???
サイズっていうと初代とかだと結構あれなんだけどね
メガトロンとか音波さんとか
496通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 00:41:56 ID:???
あー
初代の連中は大きさも平気で変るからな
最近はもとの質量によったものしかトレースできんけど

しかし初代だとイイ考えの司令に振りまわされて毎回グダグダの戦いになるな
497通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 01:04:28 ID:???
CEだとNJのせいでエネルギー不足になってるから
エネルギーを略奪しまくる初代デストロンではシャレにならないな
でも逆にTF陣営の技術流出でそれが解消されることもありえる?
498通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 06:57:26 ID:???
簡単にエネルギーを作れるジェネレーターとかは持ってないだろ。
そうじゃなきゃ、デストロンが全宇宙でエネルギー奪う理由がない。
499通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 08:37:11 ID:???
でもあらゆる現象を純粋エネルギー化出来るエネルゴンキューブの技術は
動力がどうこうとかより重要視されそうな気はする
火山の火とかを箱で汲むだけで超エネルギーになるんだぜあれ
500通常の名無しさんの3倍:2010/04/14(水) 18:45:37 ID:???
>499
エネルゴンキューブって恒星をエネルギー化できないのかなぁ………
宇宙においてもっとも一般的克つ、強力で安定したエネルギー源だと思うんだが。

まあ、恒星の資源化が出来たらメガトロンが戦う理由、その物が無くなってしまうんだがw
501通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 02:31:41 ID:???
166氏が避難所に投下されておいでだったので、次から転載させて頂きます。
502166氏の代理:2010/04/16(金) 02:33:05 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(1/8):2010/04/11(日) 12:39:36 ID:KmaNfJuk0
耳だけはいつでもそば立てていると言うのは、じっと息を潜め隠れている者にとっては必須の行為であると言えるだろう。
辛辣なもの言いをするならば、それ以外にはさして――他には食べる事と寝る事ぐらいしか――する事が無いからだが、とも言えるのかも知れないが。

公的には国家元首と言う事になっているカガリ・ユラ・アスハをかっ拐……もとい、連れ出してオーブを飛び出してからおよそ一月半余り。
全ての旗に背く道を選んだ(と、クルー達自身は大真面目にそう思っている)強襲機動特装艦アークエンジェルは、その巨体を北洋の海面下にじっと潜めたまま、C.E.74年〈新しい年〉を迎えようかと言う体勢にとなっていた。

地域名がそのまま国名とその領域を示す事にもなっている、北欧はスカンジナビア王国の沖合に浮かぶ、王国成立以来の王室直領とされているトルステイン諸島。
こぢんまりとした諸島ながらも、この地域ならではの地勢の通りに無数に存在するフィヨルドの内の一つ――支援をしてくれる者達とアークエンジェルの間ではギンヌンガカプの秘匿名称でもって呼ばれている――のその海底。
ここがアークエンジェルの現在の仮泊地であった。

彼らの頭上の海面上に浮かんでいる幾つかのブイの中にと、先端部をそれに偽装して紛れ込ませている
母艦〈アークエンジェル〉から延びるケーブルの先に取り付けられたアンテナのみが海面上に露頂したまま、連日飛び交う世界状勢を伝えるニュースを拾い続けている。

今しも、CICの機能も兼ねているブリッジにと集まっているアークエンジェルの首脳部が、地球上の様々な諸勢力のメディアが各々伝えているニュースをチェックしている所だった。


《――ユーラシア西側地域においては、各地で蜂起した反体制武装勢力との激しい戦闘が依然継続中で、地球連合軍のユーラシア方面軍司令部は周辺諸都市の防衛の為、新たに3個師団を投入する方針を決定したとの事です……》

《即時の停戦と、開戦によって打ち切られたブレイク・ザ・ワールド事件の復興活動への支援再開を求めるデモ隊に対しての、軍と治安部隊の発砲によるこれら一連の衝突による死傷者数は既に千人以上にも達したとの報道もありますが、
赤道連合政府はあくまで「一部暴徒≠ノよる反体制活動には、断固たる措置を取る」と言う主張を保っています》

《……「もしプラント側から停戦を求めるのならば、我々が開戦前に要求した諸条件の即時受諾はもはや最低限の前提条件であり、プラント側がその言葉に嘘偽り無く真に平和を希求すると言うのであれば、その速やかなる履行以外の選択肢などある筈がない」
との、東アジア共和国を訪問中の大西洋連邦のジョセフ・コープランド大統領の18日のシャンハイでの演説を受け、
アフリカ共同体のガドワ議長は翌19日、ナイロビにて
「れっきとした一独立国家に対しての無条件降伏@v求などと言う暴挙は旧世紀時代の世界大戦時以来の蛮行と言う他無く、大西洋連邦以下の地球連合側のかかる姿勢こそが今次の戦争の真の原因である」
との、地球連合を非難する声明を出しました》

《この声明に対しプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルは、
「我々プラントはあくまでも自らの身を守る為の行動を、やむなく選択せざるを得なくなっているだけであり、自らもこの地球圏に共存する一国家として他の諸国との和平を強く希求している事には現在も何ら変わりはない。
故に理不尽でない条件≠ノ基づいての和平交渉のテーブルに着く用意ならば、常に出来ている」
と言う、従来通りの主張を繰り返した模様です……》


基本的にアークエンジェルにリアルタイムで入ってくる情報は、彼らが密かに身を寄せているスカンジナビア王国の国内メディアが伝えている国際情勢ニュースであり、
オーブ同様にかつての中立を捨てて世界安全保障条約機構への加盟を余儀なくされた現在、やはりと言うべきかこの国においてもその報道姿勢は明らかに地球連合寄りのものにと変化をしつつあった――
例え敵性国家≠ナはあっても、同じナチュラルの国家であるアフリカ共同体や大洋州連合の元首や要人に対しては礼儀を守ってちゃんと敬称を付けて呼んでいるのに対して
プラント元首のデュランダル議長の事だけは敬称も付けずに呼び捨てにしていると言う辺りが、児戯的なものではあるのだろうが、端的な形で現在の情勢下におけるその空気と言うものを如実に現しているとも言える。
503166氏の代理:2010/04/16(金) 02:34:22 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(2/8):2010/04/11(日) 12:42:35 ID:KmaNfJuk0
もっとも、本来は中立国であり、プラントに対しても比較的友好的ではあった(少なくとも敵対的ではなかった)スカンジナビア王国内の報道姿勢は、これでもまだましな方≠ナはあるのだが。
――ブルーコスモス主義者に牛耳られている地球連合各国内のメディアの、敵意と人種差別意識に満ち満ちた偏向報道ぶりはこの比では無いのだから。
何しろその本丸たる大西洋連邦は、その前身たる合衆国〈ステイツ〉の時代から連綿と受け継がれるイエロージャーナリズムの伝統の金城湯池でもあるわけなので。
いかにすれば世論を「(やむを得ない)正義の戦争なのだ!」の方向へと誘導出来るか?と言うノウハウの蓄積は、既に匠の域に達しているものであった。

閑話休題、スカンジナビア王国内のメディアが伝える厳しい国際情勢のニュースを映し出すメインパネルの脇では、
流石にリアルタイムでは見るのが難しいその他の国家や勢力のメディアのニュースを記録し、まとめて送って来てくれる協力者達≠フ手によるタイムラグ付きのそれら各地の報道内容もそれぞれのサブパネルにと振り分けられて流されていた。

「やれやれだねぇ、全く……。毎日毎日、気が滅入る様なニュースばっかりだ」
いつもの様に、趣味である様々なマイブレンドを試しているコーヒーの入ったマグカップを手にしたアンドリュー・バルトフェルドが、目の前を流れ行く数々のニュースの内容にと溜息をついた。
「もっと何かこう、明るくなる様なニュースはないもんかな?」

「例えば、『水族館の白イルカが赤ちゃんを産んだ』――とかですか?」
「いや、そこまでは言わんが……」
キャプテンシートに座った艦長マリュー・ラミアスの、あえて茶化すかの様に言う横合いからの声にバルトフェルドも苦笑気味に肩をすくめる。

「しかし、何か変な感じだな……。プラントとの戦闘の方は一体どうなっているんだ? こうして聞いていても、入ってくるのはほとんど連合側の混乱ぶりを知らせる情報ばかりじゃないか」
そんなやり取りを耳にして、立ったままそれらのニュースを見ていたカガリがそう呟いた。

実際、こうして報道されている世界情勢のそのほとんどは地球連合を中心とする反プラント陣営側の各国家・勢力の内側におけるデモや暴動、反体制武装勢力との内戦、
あるいは国境を接するプラント側陣営の地球上国家との間の小規模な武力衝突と言った出来事ばかりであり、肝心のプラント相手の戦争の方がどうなっているのか?と言うのは、それだけ見ていてはさっぱり判らない様な状況であった。

「プラントの方はプラントで、こんな感じですものね」
カガリの呟きに対してそう答えたのは、通信士席にと座ってプラント国内の報道の再生録画に目をやっているラクス。
彼女の視線の先のモニターには、どこかのアイドルのコンサート会場そのまんまの構成の派手派手なステージ上で激しく歌い踊る彼女――否、彼女を模した存在≠フ姿が映し出されている。

『勇敢なるザフト将兵のみなさぁーん!平和の為にわたくし達もがんばりまぁす!みなさんも、どうかお気を付けてぇーっ!』
そう言って満面の笑顔で手を振るラクス≠ノ向かって、会場を埋め尽くす観客〈ギャラリー〉側のザフト将兵達からも大歓声が湧き上がった。

そんな光景を眺めやって、ラクスがぽつりと呟きを漏らす。
「……楽しそうでよろしいですわね、皆さん」
微笑を浮かべてはいるし、声も普段と全く変わりがない平調なままのものではあったのだが、脇で直に聞いていれば
自分ならあんな事は絶対に言いませんのにねぇ……と言う雰囲気のオーラが滲み出ているのは如実に伝わり、
そんな彼女に間近なシートに着いていたオペレーターのチャンドラと操舵主のノイマンの二人は思わず、(ラ、ラクス……やっぱり、怒ってる?)と言うアイコンタクトを交わし合うのだった。

「何とかしなくていいのか? やっぱりこれ≠ヘ流石にな……」
そんなラクスに向かって、映し出されているフェイクのライブの映像を自身も見やりながらカガリが問う。
504166氏の代理:2010/04/16(金) 02:35:17 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(3/8):2010/04/11(日) 12:45:59 ID:KmaNfJuk0
「そうしたいのは、確かにやまやまなんだがねえ……」
ぼやく様に言いながらそれを引き取ったのはバルトフェルドだった。
「いま迂闊に動きを見せて、それでこっちの居所がバレてしまったりしたら藪蛇だよ。そいつはあんまりうまくは無い。我々を匿ってくれたスカンジナビア王家にも迷惑をかける事になるしなぁ」
「ええ……」
それまで黙ってやり取りに耳を傾けていたキラがそう頷いてバルトフェルドに賛意を示す。

オーブを飛び出した後、潜行したままベーリング海峡を突破し北極海を抜けてアークエンジェルが辿り着いた仮泊地であるここ、トルステイン諸島はビフロストフィヨルド。

状況故に文字通りの強行突破でのオーブからの離脱を選択せざるを得なかったアークエンジェルの一行だったが、流石にいくら何でも潜伏するその先の当ても無しに行動を起こす程に無謀では無かった。

慌ただしくも行動を起こすその前にバルトフェルドがコンタクトを取ったのは、同じ君主国としてオーブ首長のアスハ家とは長年親交のあったスカンジナビア王室であった。
もっとも同じ君主国≠セとは言っても、スカンジナビア王国はオーブとは異なり、立憲君主制に基づいて王家は政治的な権力は握らずに権威のみを保持する象徴王制であると言う決定的な違いはあるのだが……。

故に、民主的な選挙でもって選ばれた政府と議会が(不承不承ながらもそうせざるを得ずに)受け入れた、世界安全保障条約機構への参加――国是であった中立を捨て、帝国主義的大国群〈地球連合〉の陣営入りを決定した以上は
王室も、内心では別であってもそれに異を唱える様な事はせずに、黙って条約加盟の公文書にも御名御璽をついてはいたわけだが。
こうしてあくまでも私的な友誼の発露≠ニ言う様な感じでの王室が密かにアークエンジェル一行を受け入れたと言うのは、
ほんのささやかなものではあろうがそんな現実への反抗(完璧にまでは屈しはしない)と言う気概の表れだと言える様な格好でもあった為、
単に王家の為さる事なれば……と言う様な類の意識だけでは無しに、薄々はそれを察しているこの国の政府上層部の者達もまた、揃って黙認する事にとしていたのであった。
――この辺りもまた、政治の複雑にして不可思議な現実の姿の一面ではあると言えるかも知れない。

とは言っても、バルトフェルド辺りはともかくとしても、キラなどはそこら辺の事情までも認識して頷いていたと言うわけでは無いのだったが。
ただ単純(かつ純粋)に、かつてカガリが前大戦後に自分達をオーブに受け入れて匿ってくれたのと同様に、今回も危険を犯すのを承知でそれでも自分達を受け入れて匿ってくれている人達への感謝の念を抱いていると言うだけだ。
――神の視座でと見るのならば、そう言った部分があると言うのそれ自体は、彼らが本質的には善良な人間≠ナはあるのは間違い無いと言う事を示しているのではあろう。
ただ惜しむらくは、物事を見る目や意識と言うものがあまりにも主観的で狭くあり過ぎ、そのくせ思考が良くない方の意味で純粋=q単純〉で、かつそれを拡げようと言う様な外向きの意識が希薄でもあると言う点が、彼ら自身にとっても
ひいてはその周囲の人々と世界にとっても、実に不幸な限りの話ではあるのだったが……。

早速そんなきらいをまたもや見せて、バルトフェルドとキラとのやり取りを聞いたカガリが口を開く。
「だが、いつまでもこうして潜ったままではいられないだろ? ――オーブの事だってある……私は……」
後に残して来た国〈オーブ〉の行く末を心配して、いても立ってもいられないと言う雰囲気を見せるカガリ。

しかしそうやって彼女が一人相撲を取る様に自分だけでヒートアップするからこそ、その前にいるキラの方は逆に冷静にならされるのだと言えたかも知れない。
「カガリ……でも、だからこそ今はまだ動けないよ。まだ、何も分からないんだ」
「そうね……。私もキラくんの言う通りだと思うわ」
カガリをなだめ諭す様にと言うキラに、マリューも相槌を打つ。

「……確かに、ユニウス・セブンの落下は地球上に甚大な被害をもたらしはしたけれど、その後のプラントの対応と姿勢は真摯だったわ。それを認めようともせずに、一方的に難癖を付けて開戦した地球連合の側がバカよ」
「正確に言えば、ブルーコスモスが≠セけどね」
バルトフェルドが入れた訂正――と言うよりは、当の黒幕達を揶揄する様にだが――にも、そうねと頷くマリュー。
505166氏の代理:2010/04/16(金) 02:36:11 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(4/8):2010/04/11(日) 12:49:44 ID:KmaNfJuk0
「でも、それに対してプラント――デュランダル議長の方は、開戦と同時にの手ぐすね引いて準備されていた飽和核攻撃なんて言う、信じられない様な攻撃にと晒されたその後も
前の戦争の時の様なバカな応酬は始めたりせずに、市民から議会までみんな宥めて落ち着かせて、宇宙と地球の双方で必要最小限の防衛戦を行っただけで、その後ザフトの側からは積極的に戦線を拡大しようともしていない。
それどころか、そんな連合を相手にしてなお事あるごとに停戦と交渉を呼びかける姿勢を示し続けてさえいるわ……」
どう見ても悪い人じゃないわよね。そこだけ見れば……。
マリューはそこまで言ってから、最後に疑念を呈する様に言葉を切る。

「実際、良い指導者だと思う。デュランダル議長はな。だからこそ、アスランだってプラントに行くと言い出したんだし……」
マリューの呟きに頷いてそう口にしたカガリも、やはりその語尾を濁して複雑な表情を浮かべた。
「いや、実際そう思って疑いもしなかった。ラクスの暗殺未遂と、この件≠知るまでは……」
そう言うカガリの視線の先には、ミーア〈ラクスを模した誰か〉の姿を映し出しているモニターの一つがあった。

「じゃあ、誰がラクスを殺そうとした? そしてこれ≠カゃ、信じられないよ。そのデュランダルって人も、僕には……。みんなを騙してる」
キラが彼には珍しくきつい表情になってそう呟き、カガリも押し黙った。
彼ら彼女らが各々口にしたそれらの疑念は全て、現在のアークエンジェル首脳部一行が等しく抱いているものであった。
――今、彼らをここへと出奔・潜伏させるきっかけとなった一月半前の襲撃事件の時からずっと。



オーブ アスハ家別邸地下格納庫、払暁(一ヶ月半前)

「アッシュ?」
「ああ、流石にボクもデータで知っているだけの代物だけどね」
マリューが鸚鵡返しにした機体名に、それを示唆したバルトフェルドが頷き返した。

――何の前触れすらも無しに彼らが突如として晒される事となった、謎の武装集団による夜半の襲撃。
状況から考えて、襲撃者達の目的は隠静していたラクス・クラインの暗殺であった様だが、対人戦レベルでの襲撃はバルトフェルドとマリューの奮戦や、ダクトの中に潜んだ狙撃手の存在に気付いたキラの機転と言った幸運にも助けられて
ラクスも、そして他の皆も、対人レベルの攻撃にはビクともしない分厚いシェルターの中へと全員がからくも無事に逃げ込む事が出来たのだったが、襲撃者達の方はそこで諦めるどころか、驚くべき事になんとMSまでをも持ち出して来たのだった。

いかに彼らが籠もったシェルターが頑丈な造りであるとは言え、対MSまでをも想定しているなどと言うのは流石にナンセンスな話で、そのままではただ座して死を待つのみと言う状況に陥ってしまった。

事ここに至ってはやむを得ない――戦いを忌避したいと言う意識も、ラクスや皆を死なせたくはないと言う想いの前では天秤に掛けられるものではなかった――と、キラは彼らがブレイク・ザ・ワールド事件の被災後に身を寄せていた
このアスハ家の別邸の地下に設けられていた秘密基地にて密かに修復と整備保全が成されていた、かつての大戦の後半において駆ったフリーダムにと再び乗り込み、襲撃者達のMS隊を迎撃に出る。

前大戦終結より二年近い月日を経て、地球圏の主要諸勢力においてはMSの世代交代がなされつつある中においてもなお、核動力によって駆動するMSであるフリーダムは懸絶した機体であり、
同時にその機体を自在に操るスーパーコーディネーター、キラ・ヤマトの操縦技術もまた異次元のものだった。

愛機〈フリーダム〉が眠りについていたのと同期間、二年近くも操縦〈実戦〉から遠ざかっていたと言うのにも関わらず、いざMSを駆っての戦いとなれば
キラの身体は当の本人自身もが驚く程にごく自然に、あたかも呼吸をするのと同じの如くブランクなど一切無しにかつてと変わらずに動いていた。
506166氏の代理:2010/04/16(金) 02:42:09 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(5/8):2010/04/11(日) 12:53:08 ID:KmaNfJuk0
それどころか、退嬰的な意味合いの方が強い様な格好での隠遁生活ではあったのは間違いないにせよ、心穏やかにと過ごしてこられたそれまでの日々は間違いなくプラスの作用さえもたらしてもいた様で、
今のキラはまるでスイッチを切り替えるかの様にと、いとも簡単に所謂種割れ≠フ状態へと任意に突入する事すらも可能になっていたのだった。
――無論、それがキラ自身にとっては喜ぶべき事であるのかどうかはまた別の話なのだが。

ともあれ、そう言った諸条件を前にしてはそれなりに腕利きのパイロットを集めた中隊規模の最新鋭機群と言う、通常の常識の範囲内≠ナあれば十二分に用意されたと言い得るではあろう戦力もあっさりと覆される。
かくして全くの無傷と言う、文字通りの完勝を納めるフリーダムの前に襲撃者たちは1機も残さずに殲滅されたのであった。

そしてとりあえずの脅威が掃討されたところで、バルトフェルド達はキラを交えて早速状況を検分するべく、
ハンガーへと帰投したフリーダムから機体にモニターされている戦闘記録の映像を取り込んで、手元のディスプレイにと一度再生をし終えたところだった。

ループ再生に入っているモニターに映し出されている襲撃者達のMSは、その全機が「直立二足歩行スタイルにデフォルメされたカエル」とでも言う様なイメージを抱かされるデザインとカラーリングの、素人目にも一目でそれと判るであろう水陸両用戦型の機体と見えた。
それも、モノアイの採用や通常の人型からは遠いシルエットと言った機体デザイン上の特徴は、明らかに地球連合系ではなくてザフト系の水陸両用戦型MSだけが持つものだ。

ただ、そのシルエットは彼らが知る既存のザフトの水中/水陸両用戦型MSのものとは明らかに異なるものであり、宇宙に残してあるツテからザフトの情報も収集し続けているバルトフェルドだけが映像からその正体を掴む事が出来たと言うわけなのだった。

そしてバルトフェルドはそうであるが故の疑問を口にする。
「しかし、コイツはつい先頃ロールアウトしたばかりの最新鋭機でな。まだ正規軍にしかないはず≠フ機体だ……」

「それが、ラクスを狙いに?」
「と、言う事は――つまり……」
バルトフェルドの言わんとする処を察してキラが、続けてマリューがそれぞれ呟く。

あの謎の襲撃者達は全員がコーディネーター、それも明らかに特殊部隊としての戦闘訓練を受けている者達の動きをしていた。
そして繰り出されて来た水陸両用戦型MS部隊――姿こそ現さなかったが、当然付近には母艦も来ていた筈だ――はザフト製の最新鋭機で統一された中隊規模のもので、
しかも全機が撃破された後には証拠は一切残さない様にと言う事だろう、せっかくキラが動力系とコクピットは外して武装と四肢のみを破壊して無力化〈強制武装解除〉していた敵機はみな、その直後に全機が自爆して♂ハてていた。

もちろん、当初の対人レベルの襲撃が失敗した後にはただMS部隊を送り込むだけでなく、それと入れ替えの格好で並行して
ご丁寧にもバルトフェルドやマリューに迎撃されて死傷した者達を全員搬出してまでいたらしく、瓦礫と化した別邸の敷地内には一つの遺体も残されてはいなかったのである。

それらの状況証拠を勘案すれば、あの襲撃者達はザフト――プラントから差し向けられたものである可能性が高いと言う推論は必然的に導き出されるものだった。

「狙われたのは、わたくしなのですね……」
突きつけられたその事実≠噛みしめる様に、悲しげな表情と口調とで呟くラクス。
「ですが、なぜ今頃になって……? しかもこの様な形≠ナ……」
マルキオ導師やキラの養母〈はは〉のカリダ、それに多くの孤児達と言った無関係かつ自らの身を守る術さえ持たない人々をも巻き込む事に何らの躊躇も感じさせない、そのやり口に彼女は慄然とさせられていた。

「その辺りは何とも言えないが……ね。ともあれ、こうなるとプラントへお引っ越しって言うのも、ちょっとやめといた方が良さそうだなぁ」
あえて軽い口調でそう言うバルトフェルドに、マリューも頷く。
507166氏の代理:2010/04/16(金) 02:46:37 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(6/8):2010/04/11(日) 12:56:24 ID:KmaNfJuk0
ラクス、それに非公式ながらカガリとは双子のきょうだい≠フ間柄でもあるキラにはまだ明かしてはいなかったのだが、バルトフェルドとマリューは
前大戦終結後からこれまでの間、安息の地となってくれていたオーブから脱出せねばならなくなると言う状況が現実のものとなってしまった場合の事を、真剣に検討を始めていたのである。

押し寄せて来たブレイク・ザ・ワールド事件後の世界状勢の変化の大波は、オーブに対しても
国是であった武装中立路線を放棄し、世界安全保障条約機構への加盟――
すなわちまたぞろ前大戦と同様、あるいはそれ以上の反プラント〈コーディネーター殲滅〉路線を再開し始めた地球連合の陣営入りと言う選択を強いる様にとなっていた。

そしてそれに伴う国内情勢の変化にと真っ先に晒されるのは、かつてのキラやシンの一家の様なオーブの国内でれっきとした国民の一人≠ニして暮らして来ていたコーディネーターの市民達と言う事になる。
――キラの養母のカリダの様な、コーディネーターに対しても友好的な関わり合いを持つナチュラルの市民に対しても、その余波は有形無形の圧力と言う形で付随して及ぶ事でもあろうが。

ましてやナチュラル・コーディネーターの別を言う以前に地球連合側からすればお尋ね者の立場には変わりのない、彼らアークエンジェル関係者である。
彼らの立場と言うのは、あくまでカガリの好意に基づいての庇護を受けている事に守られてのものであるに過ぎなく、状勢の変化がそれを許さず
いよいよカガリを名実共に傀儡と化さしむる様なものともなれば、
下手をするとセイラン一派を筆頭とする元より連合寄りの現オーブ指導層主流派からは、やっかい払いも兼ねての同盟締結の手土産にと連合側へ差し出されると言う様な可能性さえも考えておかねばならなかった。

そうなった場合はやはり、「同じコーディネーターのよしみ」で(マリューの様なナチュラルのその仲間達については、
「コーディネーターに好意的であるが故に同胞の間に居られなくなった、救済すべきナチュラル」と言う括りの枠で)身を寄せる先はプラントが第一候補になるか?
と言う風には考えていたのだが、そんな矢先にのこれだと言うわけだった。

そしてもう一つ。
確かに場所が広大なアスハ家の私有地の中のその外れで起こった事であるとは言え、相互にMSを繰り出して派手にドンパチを繰り広げるところまで行ってしまったと言う状況であるにも関わらず、
未だにオーブ国防軍に何らの動きも見られない≠ニ言う、どう考えてもやはりそう言う事なのか?と結論付けざるを得ない現実もあった。

あの襲撃者達がプラントから差し向けられたものだとして、ではそいつらの蠢動も(また、失敗した母艦の逃亡の追尾も)放置だと言うのは、意図的なものでしかあり得ないだろう――
同盟締結のいい手土産になるか?言う思惑よりも、自分達を匿っていたと言う事実を認める事の方がデメリットが大きいと見た現オーブ政府主流派の内の誰かが
友好関係を破棄する流れにはあるのだとしてもその前に、自分達が邪魔であると言う点においては現時点での利害が全く一致するプラント側と結託して、相互に隠密裏にの「清算」を謀ったと言う事だと考えた方がよさそうだ。

――それが彼らが下した状況解釈であり、その直後に行動を実行に移したカガリの「救出」をも含めたオーブ脱出は、それに基づいての選択だったのである……。



(再び現在) ギンヌンガカプ投錨中、アークエンジェル艦橋

「ま、それが政治だと言えばそうなのかもしれんがね」
珍しく感情を露わにし気味になっているキラを落ち着かせる様にとバルトフェルドが再び肩をすくめ、マリューも訝しげな表情で応じる。
「まさか、知らない筈は――ないでしょうしね。これ」
当の本人も、また他の面々の誰もそれに気付く事はなかったのだが、聞きようによってはマリューのその言葉は「お飾りの指導者」〈カガリ〉を揶揄するようにも取れるセリフであったと言うのは笑うべき処だったであろうか?

「いったい、どういうつもりなのかな? 議長は……」
しかしそれに気付く事も無かったカガリは大真面目に思わずそんな呟きを漏らす。
キラ達とは異なり直にデュランダル議長を見知っている彼女には、あの柔和な人物がその裏でラクスを抹殺しようと画策したなどと言うのは未だにもって考えられない様な話であった。
508166氏の代理:2010/04/16(金) 02:47:41 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(7/8):2010/04/11(日) 12:59:18 ID:KmaNfJuk0
「なんだか、ユーラシア西側の様な状況を見ていると、どうしてもザフトに味方して連合と戦うって選択の方がいい事の様に思えちゃうけど……」
とりあえず、何も考えずに状勢だけを見ていれば〜と言う場合に抱きそうな心証を、マリューはあえて口にする。

先日ザフトによって解放されたと言うユーラシア西側――ガルナハンやそれに続いた周辺地域の漏れ伝わって来る状況などを見れば、確かに連合側のやり口は目に余るものに見えるし、
対照的にプラント――デュランダル議長の方は理性的で正当な行動を取っている様に見えるだろう。

但し、自分達の場合はそう言った表面上の事だけでは計れない様な事実≠ノ自身も接し、また協力者たちからの情報としても掴んでいるからこそ、単純に目に見える構図にと合わせて動くと言うわけには行かないのだと。
現在のアークエンジェル一行の思考はそういうスタンスにとなっているわけであった。

「お前はまだ、反対なんだろ?」
「ええ」
確認する様に聞くバルトフェルドに頷き返すキラは、ちらりとミーアの慰問ライブの風景を映し出しているモニターを見やる。

「この彼女≠フ事もそうですけど、デュランダルって人はその一方で僕達を襲って来たあのMSみたいな軍備の増強だって、現に着々と進めてもいるわけでしょう?」
そんなキラの言葉に、バルトフェルドとマリューだけでなくラクスとカガリもそれぞれの表情で頷く。

「それにカガリも全く知らなかったって言う、あのマフティーとかって組織の事だって……」
「確かにな」
「ああ、あの時の戦いの事は今思い出してもぞっとするよ……。キラ、まるでお前が何人も現れたみたいだと思ってしまったくらいだったものな」
キラが呟いたマフティーの名に、各々頷きを見せるバルトフェルドとカガリ。

「小勢ながらあれ程までの凄まじい戦闘力を持つあんな武装集団が、一体何時の間に、どんな連中によって組織されていたのか? ツテを辿って調べ続けてはいるんだが、未だにその手がかりさえ掴めないと言うのはな……」
バルトフェルドが珍しく裏表無しにお手上げだと言う表情を浮かべて言う。

そんな会話が交わされるのに気付いてチャンドラが自席のコンソールを操作し、一つのモニターの映像をオーブ沖での地球連合軍とザフト艦ミネルバの海空戦の記録映像にと切り替えた。

およそ二ヶ月近く前、文字通りに突如その姿を満天下に現した「反地球連合組織マフティー」の余りにも鮮烈過ぎる登場となった戦いの様子を
アークエンジェル組は宇宙、それに地球上の各勢力の中にも根付いて連帯している協力者達≠フおかげで入手していた。

ちなみに現在彼らの眼前にと映し出されているオーブ沖海戦の映像は、カガリはユウナらと共にリアルタイムで目撃していたオーブ国防軍本部の指令センターがモニターしていたものである。

「本当に、凄まじい……ですわね」
もう何度かは目にしている筈の映像ではあるのにも関わらず、それでもラクスが思わずそう呟く通り。
こうして見ているだけでも先程カガリが呟いた、まるでキラが大勢いるみたいだと言う感覚は決してオーバーなものではなくてむしろ妥当なものだと思わされるものだった。

いや、キラとは違って相手を殺さない様に戦闘力だけを奪うと言う様な事は一切せずでの、彼に匹敵するかあるいは凌いでさえいるかも知れない程の速度と精密さを持った躊躇無い攻撃を繰り出している。
しかもその攻撃の威力の方もまた、間違いなくフリーダムやジャスティス級のレベルのものであろう。

「ここに映っている戦いぶりを見れば、マフティーと名乗っている一団が使っている機体は明らかに核動力機よね」
「ああ、疑いなくそうだろうな……」
マリューの言葉に同意を示すバルトフェルドに、キラ達も無言で頷く。
509166氏の代理:2010/04/16(金) 02:48:34 ID:???
:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (幕間4)】(8/8):2010/04/11(日) 13:01:57 ID:KmaNfJuk0
オーブ沖の海戦で追いつめられつつあったザフト艦ミネルバの救援にと駆け付けて来たマフティーのMS隊は、
フラッグマシンなのだろう一番凄まじい戦いぶりを見せるキラのフリーダムとも似通ったデザインの1機と、大型の空中機動飛翔体にタンデムした量産機タイプとで構成されていたが
後者の方が備えているモノアイタイプのメインカメラはザフトの量産機には例外なく採用されている特徴でもあり、
またその両者共に共通する意匠である生物的な全体のラインは、MSとしては確かに他に無いものではあるが、ザフトのナスカ級などを念頭に置けばその辺りもまたザフト系の流れを汲む機体である事の証左である様にと、彼らには思われたのだった。

「表だっては平和を唱えつつ、その裏ではこれ程までの武力を着々と――それもこういうユニウス条約の制限には抵触しないやり方≠ナもって準備していたのだとしたら?
デュランダル議長もまた、自身で非難しているブルーコスモスと大差ない事を実際には行っている。と言う事になりますわね?」
「確かに……そうだな。デュランダル議長は言っていたよ、『争いが無くならぬからこそ、我々には力が必要なのだ』って……。あれは、こういう事だったのかな?」
ラクスの口にした仮定に、そう言われてみれば思い当たる節はあったかも知れないと応じるカガリ。

ブルーコスモス過激派お抱えの独立武力であると公然と囁かれている#合法特殊部隊ファントムペインの、プラント版の様なものか?と、自分達がそういう存在であると疑われているのだと知ったら、ハサウェイ達マフティーの面々は果たしてどう思ったであろうか。

もっとも、アークエンジェル一行がいま口にしている「疑惑」と言うのは、ある意味当然ながら実は地球連合側もまた同様に思っている事ではあった。
ただ、ファントムペインの存在はそれでも公的に認めるわけにはいかないと言う事だけでなく、デュランダルが既に看破している様に痛し痒しな諸般の現実から、連合側としてはそれは思ってはいても決して口に出して言えないものであるのに対して、
彼らにはそんなしがらみは無いからこそ、アークエンジェル一行の間では普通にそれを口にとする事が出来ていたと言うわけだ。

流石に100%クロだと言う断定まではしていないものの、この様な流れもあって
現状においてアークエンジェル一行の心証の中でのデュランダル議長は、限りなくそれに近い事を疑わざるを得ない存在だと言う見なされ方をされているのだった。

そしてそうであるからこそ、そんなデュランダルに会いに行ってくると言って、よりによってタイミングも悪い事に開戦の直前にプラントへと向かってしまったまま戻らない友人の事が、彼らには結構な気掛かりにもなっていたのである。
「アスランが戻ればプラントの事だって、もう少しいろいろと判るんだろうけど……。いったい何をしているのかな、アイツ……」
溜息と共にカガリが漏らした呟きに、キラとラクスも気遣わしげな表情を浮かべて頷いた。

「まあ、確かにタイミングは最悪だったかもしれんがね。アスランだって素人じゃない。きっと自分なりにどうにかはするんじゃないか?」
そんな3人をなだめる様にとバルトフェルドがそう言った処で、彼の上着の胸ポケットに入れられた携帯情報端末がラクスの歌(無論オリジナル版である)の着信メロディを奏で始める。
彼が持っている情報ラインのいずれかからの、新着の重要情報到来の知らせだ。

すまんと一言そう言ってその場を離れ、バルトフェルドは彼用に割り当てられているブリッジ内のシートに着いてモニターを覗き込んで届いたばかりの知らせの中身を確認し始める。

「どうやら、反撃の狼煙が上がる事になりそうだぞ」
ややあって、見守る一同へと向かってそう言いながら顔を上げたバルトフェルドの表情は、「砂漠の虎」の二つ名に相応しいと思わせる類の微笑を浮かべていた。

「?」
訝しがる仲間達にと向けて、バルトフェルドは告げるのだった。
宇宙の協力者達〈連中〉が、水面下で着々と軍備増強を進めつつあるザフトの戦力を、ひとつ大きく削ぐ為に動くそうだぞ――と。


ザフト――プラントの内部にて暗躍を続けている組織〈ターミナル〉がザフトに対して仕掛けんとする、秘密組織なりのとある大がかりな作戦≠ェ開始されようとしていた……。
510166氏の代理:携帯より:2010/04/16(金) 03:14:38 ID:???
本文を転載し終わった所でさるさん喰らいましたorz
あと1レス分、氏のあとがきが残っているのでどなたか頼みます。

しかし…まだ直接接触前だから仕方ないとは言えAA組の反応は
残念ながらと言うか予想通りと言うか。
いやシンやアスランとて信じ難いほど飛躍的な開眼と成長を遂げたんだから
いわんや連中も…といちるの望みは捨てたくないけど果たして。
511166氏の代理の代理:2010/04/16(金) 03:29:51 ID:???
166氏の後書きは以下。

40 名前:166[] 投稿日:2010/04/11(日) 13:15:48 ID:KmaNfJuk0
こんにちは。
年度末進行ですっかり執筆も亀の歩みを余儀なくされてしまっておりましたが
どうにか完成致しました (幕間4)の方を投下させて頂きました。

実に (幕間)以来となりますキラ達の登場にして、これが初となります
彼らの視点でもって描いた一章と相成りました。
これが、このお話の劇中での「現時点における」彼らの主観だと言う事ですね。

これだけですとディオキア編から突然離れた話に移ったかの様にも見えそうですが
主人公サイドのその裏面における状況や出来事もひっくるめての構成の「ディオキア編」ですので
次回の(17)ではちゃんとまた主人公サイドにと話は戻りますので(笑)
今回の引きともども、ご覧にかけられる予定でおります。

明日からしばらく一日の約1/4を通勤に費やしそうな生活に突入予定ですので
その時間を利用して執筆が進めばいいなーと、淡い期待を抱きつつ……orz

それではまたです。
512通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 11:10:07 ID:???
GJ!
まあマフティー機をザフト製、つか議長の隠し玉と思い込むのはしょうがないけど
自分らのAA自由の隠匿は問題と認識すらしてないあたりは流石というか、再現度バネェっすなぁ。
「二次においてTVに忠実に描くとそれだけでヘイトになったり読む側のSAN値が削られちゃう」
というのがまたもや裏付けられた感じ。
最終的に自省改心するかはともかく、少なくとも一度はマフティー&アスランに
真っ正面からボコボコに論破される方が長い目で見りゃ絶対本人達のためになるんだがなあ。
513通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 11:32:25 ID:???
作者氏及び代理投下氏乙です。
まあ、まだ直接の接触がないからこいつらは仕方ないんじゃないかな。
現状連合だけでは物語の起伏が物足りなくなりつつあったところだし、
こう動いてくれないとただのクロスオーバーじゃなくて魔改造含むになるし。
マフティーを危険視しておいて和田とか作ってるんだろうなとか思うとニヤニヤする。
514通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 15:52:38 ID:???
作者氏GJ!

そう言えば11話でシンはアスランからキラの話(ストライク=フリーダムのパイロットが戦っていた理由)を聞いているから多分キラ個人を恨んではいないだろうな
ヘリオポリス崩壊→「MSに乗れるから」と言う理由でAAの主戦力扱い→避難民に対する責任→AA以外の連合軍人から「裏切りのコーディネイター」扱い→避難民を無事に地上へ降ろす為に連合残留を決意→避難民を乗せたシャトル撃墜→狂戦士化
……この前半だけでもシン達の顔が青ざめそうだ。連合が攻めてくる事が事前に分かっていただけヘリオポリスより確実にマシだし
ついでにアスランは連合でのコーディネイターの扱いの例として「ジャン・キャリー」の話もしてそうだ
515通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 18:27:42 ID:???
作者氏乙です。

>>514
種の前半部分、アスランはキラの行動を殆ど知らないと思うんだが……
精々、「キラは成り行き上仕方なく戦っていた」程度だろ?
AAに避難民が乗っていたなんて知らないし、
アルテミスに行ってAA以外の連合軍人にあったことなんて知らない。
シャトルの撃墜なんて、実行犯ですら「逃げ出した軍人」だと勘違いしてるんだし。

ついでに、ジャン・キャリーについても、あくまで「力を貸してくれたジャンク屋の一人」程度でないかね。
連合での扱いと行っても、人としてすら扱われないような境遇なんて訳でもなかったし。
516通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 18:31:25 ID:???
いざ実際にフリーダムが乱入してきたら、家族の恨みを完全に割り切るのは
難しいかもしれないが、アスランから説明を受けてかつTVとは比較にならない信頼関係を築いてる分、
怒りのベクトルが「ウチの隊長の顔に泥を塗るような真似をすんな」という
方向にも分岐することで暴走には至らないだろうなと思う。
517通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 19:05:09 ID:???
フリーダムが乱入したら、「自分のような目に遭う奴」が大量生産されるのを目の当たりにするような・・・
518通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 19:55:35 ID:???
自慢の不殺戦法にしても、初遭遇の時点でマフティーからは
事実上のなぶり殺しであると看破指摘されるのは確実だからな。
519通常の名無しさんの3倍:2010/04/16(金) 23:23:30 ID:???
>>518
うん、それは楽しみ。
それで少しでも矯正されて欲しいな。

>>515
避難民が居たことをラクスは知っている、ディアッカはミリィやサイから聞いているかもな。
キラ・アスラン・ディアッカでこれまでのことを話している中でイザークの事が出て、シャトル撃墜の話が出てもおかしくない気がする。
オーブでの再会の後、色々と話し合ったらしいし。
とりあえず、除隊許可証とそれを破った話はAA組から確実に出ている筈。

>ジャン・キャリー
アストレイRで描写されているが、ソキウス程じゃないが、リアルに酷い扱いだぞ。
それに、クサナギ所属のエースパイロットの一人だ。

AA組の「デュランダル議長への疑惑」をアスランが聞かされても、傍にいるジェスが「一族、そんな事もやってたのか?」とか言って話の流れが瞬時に変わりそうだ……
実際、一族はプロトセイバーとかテスタメントとか所有して暗躍してたし。
520通常の名無しさんの3倍:2010/04/17(土) 01:39:32 ID:???
一連の(幕間)を読み返しているといろいろ示唆に富んでいる。
「ターミナル」はラクスの狂信者で、さらに思慮の足りないザラ派残党を
ラクス襲撃の自作自演の駒に使って処分しているし、またプラント内部にも
あちこち巣食っている為、議長が厳選したはずのUC技術検証班からも本当に
完全に排除出来ているのか心配ではある。
また前線で実際にマフティーと共闘した者やその口コミによってコーディ側の
意識改革のきっかけが生まれつつある一方で、現実を認めず至上主義にしがみつく
いわばブルコスの裏返しみたいな連中も残念ながら確かに居るという…
そういう有象無象をラクスの兵隊あるいはまた使い捨ての駒に仕立てて
何かやらかそうとでもいうのかな。
しかしその手の輩で名有りといえば正直マーレ程度しか見当たらないわけだが…
今のところほとんど出てきてない?ジュール隊辺りはどう考えてるんだろ。
521通常の名無しさんの3倍:2010/04/17(土) 02:03:16 ID:???
>>500
実写版のリベンジでは恒星をエネルゴン化する技術が描かれてるよ

ただ、恒星そのものをエネルゴン化するんだけどね・・・
522通常の名無しさんの3倍:2010/04/17(土) 12:58:47 ID:JECZcdRV
確かに読み返すと議長へは不信感しか残りませんよねー
アスランとの対峙でアスランがどこまで成長してるか期待です。

お仕事がんばってください。
523通常の名無しさんの3倍:2010/04/17(土) 13:18:52 ID:???
ラクス「……[書き込む]ぼちっとな、ですわ」
524通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 01:12:19 ID:???
別の世界から来たなんて、何の情報もないところから判断できたら、それは頭がどう逃がしているからなぁ。

不殺殺法もマフティーから見たら、怪我人を量産することで敵の行動を制限すると判断しそうだな。
まさか変な思想にかぶれているなんて、普通は思わないだろうしw

しかしアークエンジェル側はどうするんだろうな。
フリーダムと同じ核動力機と思っていたら、融合炉搭載の化け物が群れなして襲いかかってくるぞw
525通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 01:43:53 ID:???
AA側はとにかく相手の粗探しする事しか考えていない
そして少しでも引っかかるものがあれば問答無用で敵と見做す
526通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 03:06:25 ID:???
>>524
別世界云々はともかく
>「表だっては平和を唱えつつ、その裏ではこれ程までの武力を着々と――
> それもこういうユニウス条約の制限には抵触しないやり方≠ナもって
> 準備していたのだとしたら?
> デュランダル議長もまた、自身で非難しているブルーコスモスと
> 大差ない事を実際には行っている。と言う事になりますわね?」
>「確かに……そうだな。デュランダル議長は言っていたよ、
> 『争いが無くならぬからこそ、我々には力が必要なのだ』って……。
> あれは、こういう事だったのかな?」
このチョーお前が言うなについてはどうしたものか。
ラクス一行は「ユニウス条約は連合ザフト間の物で自分達は対象外」と言い張るだろうが
それはマフティー側も主張できる話だし、仮にそう返された場合どう応えるのか?
つうか既に「悪の議長の子飼いのザフト版PP」と半ば決め付けてるわけだが、
自分達以外に有志の独立武装勢力が存在しうる可能性ってものを全く認識してないのはねえ。
マフティーの方も記録なり何なりに目を通して、
「コロニーから試作ガンダム乗せて脱出→転戦してきた木馬戦艦とか、まるでWB?」と
興味は持ってるかもしれないが、実物に遭遇したらどう思うやら。
527通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 09:28:07 ID:???
ハサウェイはまるでホワイトベースなのに
ドウシテコウナッタ!!\(^o^)/
的な憤りにおそわれても仕方がないと思うくらい酷いw
528通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 09:45:44 ID:???
ハサ、親父の大変さを異世界にて実感するのかなw
そりゃ老けるよブライトさん
529通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 11:41:13 ID:???
最初から最後まで正規軍の一員として軍規に従って行動したWB隊と同一視しちゃいかんでしょ。
530通常の名無しさんの3倍:2010/04/18(日) 13:16:14 ID:???
ガンダム付き木馬がただただほしいままに暴れて迷惑振り撒いてるのを目の当たりにして、
連邦の腐敗を熟知しながらもそうそう勝手な振る舞いには及べなかった父親の
立場や気持ちを改めて多少は理解するハサの図というのもありそうだ?
531通常の名無しさんの3倍:2010/04/23(金) 20:11:32 ID:???
hosyu
532通常の名無しさんの3倍:2010/04/25(日) 22:11:31 ID:???
ちょっと聞きたいのですが……自分、種となのはと某仮面ライダーを組み合わせたSSを書きたいと思ってます。
ここに投下しても大丈夫でしょうか?
533通常の名無しさんの3倍:2010/04/25(日) 22:22:22 ID:???
>>532
ここに投下するよりも「小説家になろう」か「Arcadia」のとらは板に直接投下した方がよくないかな?

・小説家になろう→ttp://syosetu.com/

・Arcadia→ttp://mai-net.ath.cx/

534通常の名無しさんの3倍:2010/04/25(日) 22:22:29 ID:???
何を言われても自己責任であることに同意できればどうぞ
個人的にはあまりいい予感のしないラインナップ
535532:2010/04/25(日) 23:53:34 ID:???
アドバイスありがとうございます。
とりあえず>>533のリンク先に投下する方向で行きます。
536通常の名無しさんの3倍:2010/04/26(月) 01:15:03 ID:???
理想郷は厄介者の受け入れ先じゃねーぞ!
舞氏どれだけ馬鹿の要望相手してると思ってんだ
なろうは……ああ、うん
537通常の名無しさんの3倍:2010/04/26(月) 08:35:31 ID:???
>>536
「小説家〜」はいいのかw
まあ、あそこなら似たようなSS多いしなぁ
538通常の名無しさんの3倍:2010/04/26(月) 20:07:30 ID:???
なろう、は探せば面白い作品もあるんだが、微妙な作品の数がハンパないからな……
539通常の名無しさんの3倍:2010/04/27(火) 00:53:56 ID:???
つか>>532はスレのルール上何も問題無いのに、何故理由も無く他所に追い出すような真似してるんだ?
そんな事してるから過疎るんだろうに
540通常の名無しさんの3倍:2010/04/27(火) 14:21:15 ID:1riiZAol
種世界にしゅごたまとか×たまとか?たまがあったら?

しゅごキャラ!ネタですみません・・・。
541通常の名無しさんの3倍:2010/04/28(水) 13:47:13 ID:???
>>524
>怪我人を量産することで敵の行動を制限する
実際、現代戦では狙撃兵の主たる仕事は敵の指揮官の殺傷による指揮系統の混乱よりも
むしろ怪我人=足手まといの量産だしね
負傷兵を見捨てたりする非人道的=長い目で見ると非効率な軍隊には通用しない手だが
中は狙撃で敵戦力を殲滅しちゃう化け物もいるけどw

>>538
玉石混淆通り越して、もはや砂利の山に玉が一個混ざってるかどうかという割合だよなw
542通常の名無しさんの3倍:2010/04/28(水) 13:49:26 ID:???
>>539
その何も問題ないことに一々お伺い立てるような人は2chに向かないからじゃね?
543通常の名無しさんの3倍:2010/04/28(水) 14:01:41 ID:???
電波受信ガガガッガガ

艦内で待機中、いつもより早めに訓練も報告も終わって暇を持てあますシン
ヴィーノ当たりに暇つぶしになぜかネトゲを勧められ、軽い気持ちでやってみる

同じころ精神安定のためと研究員から勧められて同じネトゲを始める幻痛三人組

一方その頃、キラは廃神とかしていた(トラの人、艦長も巻き込まれ)
544通常の名無しさんの3倍:2010/04/29(木) 13:41:44 ID:???
.hack か 約束のヴァーチャルか

いっそキラさん未帰還者になってくれれば・・・
545通常の名無しさんの3倍:2010/05/02(日) 02:55:11 ID:???
>>509
>「アスランが戻ればプラントの事だって、もう少しいろいろと判るんだろうけど……。
> いったい何をしているのかな、アイツ……」
>溜息と共にカガリが漏らした呟きに、キラとラクスも気遣わしげな表情を浮かべて頷いた。
>「まあ、確かにタイミングは最悪だったかもしれんがね。アスランだって素人じゃない。
> きっと自分なりにどうにかはするんじゃないか?」

マフティーと出会い、色々物事を考え直し、シンとも腹割って話し合い……
「自分なりにどうにかした」結果、同じく超絶成長というか進化を遂げてる
某クロス物の言い回しを借りるなら最早「戦う理由の格が違うんだッ」状態にまで
到達しているアスランな訳だが、再会した時にそもそも果たして会話からして成立するのか?
546通常の名無しさんの3倍:2010/05/02(日) 23:56:24 ID:???
アスランからすれば「お前達は一体何を言ってるんだ」だろうしなw
まあ意見がすれ違ってもそう簡単には見捨てないだろう、アスランだし。良くも悪くも。

しかし、
>「アスランが戻ればプラントの事だって、もう少しいろいろと判るんだろうけど……。
> いったい何をしているのかな、アイツ……」
これじゃアスランがスパイみたいだな。
547通常の名無しさんの3倍:2010/05/03(月) 00:09:51 ID:???
とは言っても、プラントの状況を確かめに帰ったら、そのままフェイスになっちゃったわけで。
後に残ってるものからすれば、状況を確認したら帰ってくるんだろうと思ってたのに、どうしたんだろう?ってのは
自然な発想じゃね?
548通常の名無しさんの3倍:2010/05/03(月) 00:39:49 ID:???
確かめるというか、今オーブでボディガードやってるよりも
もう少し状況をマシにする、それがひいてはカガリの為にもなるという事で
プラントに行ったんじゃなかったっけ…
しかしここのアスランなら、最新型のアッシュが襲撃してきた件についても冷静に
「俺のイージスやお前のフリーダム、そしてアーモリー1の三機といい
 新型が予定外の勢力や乗り手に運用される事は残念だが珍しくない、
 それだけじゃ議長黒幕説の証明にはならないぞ…」
くらいは指摘しそうだ。
それにしてもAA一行は、アスランやマフティー込のザフトが各地を転戦して
実際に住民を圧政から解放して廻ってる事実には目をそむけてるのな。
住民に対しては『渇しても盗泉の水は飲むな』とでも思ってんのか。
549通常の名無しさんの3倍:2010/05/04(火) 21:55:04 ID:???
実際ガルナハンとかベルリンとか、デュランダル政権下で解放されたり
(ベルリンはちと手遅れだが)戦果のあった土地ってラクス時代には
何やかやと口実つけて冷遇されてそうだな。
ローエングリンゲート基地もしっかり再建されて睨みを利かせてたりとかな。
550通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 18:13:42 ID:???
ジャン・キャリー はそこまで酷い扱いだったのか疑問なんですが
MSの手足がもげても中に乗ってる兵士が降伏しなきゃ止めを刺すのはむしろ普通だし
上官の人だって悪人風に書かれてるけど引き戻しに来ただけだし、ジャンはナチュ用OSが出来て居場所が無くなったとかいって除隊したけどむしろ工学博士の能力を連合は求めてるはずだし……前線から外されたから除隊したのかJ?
551通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 21:37:43 ID:???
>>550
>酷い扱い
ジャン・キャリー「少尉」。これが全てを物語っている。
年配で工学博士で熟練のパイロット、そして不殺主義以外はなんら問題のない人格。
これでずっと少尉のままだと言うこと自体が異常なんだよ。
トールと同じ階級なんだぜ?
552通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 22:04:12 ID:???
トールの場合、むしろ少尉待遇が破格って気がする
学生の志願兵がそんないきなりなれる階級だったろうか
ナタルも当初は少尉だったが
ああ・・・冷静に比べようとすればするほどおかしな気が・・・
553通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 22:06:03 ID:???
>>551
指揮官としての教養がなけりゃ、少尉から昇進しなくても不思議はないんだが
年齢も工学博士も熟練も全部、昇進には無関係だし

つーか、昇進すれば部下が増え、軍での責任も重くなるわけだが。
普通の軍隊が、不殺主義みたいな余計な事やってる奴に部下をつけると思うか?
554通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 22:13:58 ID:???
>>546
ラクシズ的にはそうなんだろうwww
アスランには迷惑な話だが。
>>548
やたら先端技術持ってるジャンク屋ギルドや最新機種まで持ってるMSコレクターなんてのも居るからなあ、あの世界w
555通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 22:14:35 ID:???
合理的と人道的を一緒にしたらあかん
556通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 22:45:29 ID:???
技術士官なら昇進もしたんじゃね?
外伝のキャラは大抵何でもできる凄い奴!って余計な設定付けてる印象
557通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 23:07:53 ID:???
あの世界の場合、不殺主義だろうと何だろうとMS倒せるなら構わんって気がするが。
指揮官としての教育をするかはさせる側の問題だろうし、別に部下がMSパイロットしかダメと言う訳でもないし。
それに、裏切らせない為に部下って言う「重し」くらいは載せる方が普通な気がする。
二つ名まで付いているくらいだから、監視的な意味でも最低でも中尉位にして(息の掛かった)部下を数人おく方がいいんじゃないだろうか。
558通常の名無しさんの3倍:2010/05/05(水) 23:15:25 ID:???
トールの少尉待遇が破格すぎるのが結論でジャン・キャリー少尉はそんなに酷くないと思うのですが
アムロ曹長より階級上ですよ
559通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 07:15:47 ID:???
>>557
突っ込みどころ満載だが、それ以前に「気がする」てのは何の根拠にもなりませんぜ?
560通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 10:24:42 ID:???
>>557
 おーい、ZAFTやオーブじゃないんだから、
士官教育受けてない奴に部下つけるわけないだろうよ、常考……。
 ジャンは士官学校出てない筈だから、
MSのパイロット=航空機のパイロットと同じ扱いで
少尉になっても、後は士官教育を受けるまで昇進できない。

 促成学校で教育受けさせるにしても、奴は戦場を離れられるような状況になる前に脱走したからそれも無理。
 因みに、除隊後恩給は〇尉相当とか、勲章で恩給がとか、功績挙げても階級上げられない人にはそう言った形で報いるものらしい。
 ……なんで、ジャンの扱いに関しては、彼が脱走した時点で全くの不明。
 ただ、描写を見る限りにおいては差別を受けていたようには見えないね。
561通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 19:55:04 ID:???
戦闘機のパイロットをとにかく士官にしちゃうのは、旧日本軍みたいな名人級の下士官を新卒少尉が率いるみたいなことが起こらないようにするためだからね。
本物の士官とパイロットだから一応士官の間には大きな壁がある。
562通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 20:25:48 ID:???
一年戦争末期のジオンは学徒動員でかなり下の方までパイロットだったんだっけかな
士官教育云々はまぁ別のツッコミどころが存在しちゃうんだよな
技術士官は艦長こなせるだけの用兵とか学んだんだろうかとか
563通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 20:44:41 ID:???
>>560
部下もたまったもんじゃないですよw
564通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 21:43:15 ID:???
>>562
序列的に指揮が取れる普通の士官が全滅した場合は、技術士官が指揮をとるって規定は実際あったんじゃないかな、たしか
565通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 22:45:55 ID:???
どんどん階級は上がるものの部下も指揮権も与えられない事はルフトヴァッフェでは結構あったようだ
ルーデル大佐とか
566通常の名無しさんの3倍:2010/05/06(木) 22:57:22 ID:???
連年、失敗続きにも関わらず、そのつど地位が上昇する奇跡の人ラミアス艦長へ。
貴官の短所は、胸囲と頭脳の不均衡にあり。
それを是正したく思われるなら我が軍を攻撃されよ。
貴官は失敗を教訓として成長する最後の機会を与えられるであろう・・・・
567通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 01:04:47 ID:???
>>566
退役してモルゲンの技術者になったらいいんだよ
もしくは専業主婦
568通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 06:35:12 ID:???
>>560
連載当時に一度読んだきりなんではっきり覚えて居る訳じゃないんだが、
ジャンは確かちゃんと除隊してたと思うんだが。
出てきた当初は身柄がジャンク屋組合預かりだったと思うが、
流石に脱走兵が曲がりなりにも正規に存在してる組織に堂々と身を寄せたりはしないだろう。
569通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 07:35:02 ID:???
>>565
その人は後方に下がって地上勤務になれって要請を無視して前線の1パイロットを続けてた人だから一般ケースじゃないと思う。
570通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 19:58:41 ID:???
>>569
まあ、ルーデルだからしょうがない
571通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 21:56:39 ID:???
ルーデルだしなぁw

アンサイクロぺディアで記述に嘘がない唯一の鬼神だし
572通常の名無しさんの3倍:2010/05/07(金) 23:06:49 ID:???
コーラさんは?
573通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 00:34:28 ID:???
何言ってんの?
574通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 00:40:20 ID:???
コーラもアンクロの記述で嘘が無いと記されていたので。見間違いかなあ?
575通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 01:25:33 ID:???
アイタタ・・・
576通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 01:34:17 ID:???
コーラさんは現実の人間じゃなくてアニメ世界の人ですから存在自体が嘘
577通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 02:42:29 ID:???
ルーデルは現実に存在してたからね
戦果も桁外れだが戦後の人生もトンデモ
娘みたいな年の差の嫁を貰い、義足で登山し、山で死んだ友人を頂上まで担ぎ上げて弔い、
オデッサ・ファイルの元ネタみたいな旧ドイツ兵互助組織を立ち上げ、アルゼンチン空軍を教育し、A-10開発に協力し・・・etc
578通常の名無しさんの3倍:2010/05/08(土) 15:34:40 ID:???
ルーデルは一応、自分の部隊(航空団)持っててちゃんと指揮権も与えられてたよな。
それに自分が出撃できるようにする為だけど自分のスコアを部下や同僚に分けて休暇を取れるようにしてたから部下からの人望も結構合ったんじゃない?

それにしてもルーデルのメイン相棒五人のうち、3人が元は整備兵に軍医、従軍記者って…どういう事だよ。
579通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 03:54:20 ID:???
コーラさんのほうが凄いだろ
580通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 09:19:05 ID:???
所詮創作。
581通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 10:49:05 ID:???
00知らんねんけど、どういう事したのん?
582通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 12:53:12 ID:???
>>581
かいつまんで話すと、何度も撃墜されまくってるのに怪我一つしないで生還してる。
なら弱いのかと思ったら、一期ではガンダムと相打ちに持ち込み、
二期では格下の機体で上位機種をあっさり撃破という大活躍。
最後にはついに戦死したかと思ったら、案の定生存しており、
以前からアタックしていた上司と見事ゴールインしてのけた。
583通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 13:46:50 ID:???
スレ違いになっちゃうのは自覚するがそれでもルーデル閣下より凄いってのは無いわ
急降下爆撃機で戦闘機落してエースの称号持ってる上にその戦闘機にソ連のエースが乗ってた(らしい)なんて状況より凄いのか?コーラさん
584通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 14:11:33 ID:???
『CEに別のガンダム世界から誰かが来る』スレの場合
現実世界のこの上なく劇的な名物軍人だがガンダムと何の関係もないルーデルと
少なくとも現時点のここのSSには出てないがガンキャラには違いないコーラとでは
どっちがスレ違いになるんだ。
そんなに好きならルーデルの尻でも追っかけて……もとい、CEにやってくる
SSでも誰かやってみたらどうだ。
585通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 14:13:33 ID:???
582だが俺もそう思う。コーラはコーラで好きだしすごいと思ってるけど、
流石に閣下の戦績とは比べられんわ。
586通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 19:40:52 ID:???
クロススレで登場させるキャラとしてはどれほどの実在した伝説的エースよりも、
他のガンダムシリーズキャラの方が向いているとは思う。
しかしだ、コーラはやはり大佐がいてこそ輝くキャラだと思うんだ。
587通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 21:23:20 ID:???
ルーデルってネットでやたらと神格化されて大人気の割には、フィクションだと扱われてるのほとんど見かけないんだよな
最近だと麻雀でブッシュと戦ったのぐらいか
588通常の名無しさんの3倍:2010/05/10(月) 22:14:47 ID:???
ぶっちゃけ、ルーデルは扱いきれんだろ
アンサイクロペディアの記述が真実って時点で、常識が全く通用しない
589通常の名無しさんの3倍:2010/05/11(火) 11:08:29 ID:???
あれでも戦果は過少申告らしいので。
ルーデルの戦果と張り合えるのはガンダム世界全て探してみてもやはりアムロ・レイしかいないだろうな。
それだけルーデルは怪物だということ。
590通常の名無しさんの3倍:2010/05/11(火) 20:54:12 ID:???
後はアンクロの記述で嘘が無いと記されていたコーラくらいだな。
591通常の名無しさんの3倍:2010/05/11(火) 20:56:37 ID:???
hahaha,
創作上なら何とでもできるって負債が実例を示してくれたじゃないか
592通常の名無しさんの3倍:2010/05/11(火) 23:25:55 ID:???
創作上ならいくらでも可能だよな、実際。
コーラさんがブラックホールから帰還しようが不老不死になろうがスーパサイヤ人だろうが創作物なんだから可能
ただ現実にはコーラさんなんて人はいない(嘘)所属してる国も存在しない(嘘)搭乗機も存在しない(嘘)と嘘だけしか書いてないよねあのページ
もちろんそれがフィクションって物なんだけど
593通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 00:51:07 ID:???
>>592
ああ二次SSはもちろん元ネタのガンダムから何から全て嘘だな。
で、お前ここに何しに来てんの?
ルーデルルーデル言ってる奴はもう荒らしって事でいいな
594通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 00:56:42 ID:???
>>593
フィクションを楽しみに来てますが?
595通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 01:40:24 ID:???
まあ事実は小説よりも奇なりっていうし
ルーデルの生涯より面白いSSとか実際どんだけあるか
596通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 02:29:39 ID:???
そうか
でもここはそのSSを楽しむスレで、ルーデルはお呼びじゃないんだ
597通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 08:28:09 ID:???
>>595
そんなに面白いと思うなら、スレ閉じてルーデルの生涯でも読んでろ
598通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 10:12:50 ID:???
また腐れ軍オタの三■目が居座ってるのか?
599通常の名無しさんの3倍:2010/05/12(水) 14:48:15 ID:???
ていうか
>>589
せっかく終わりそうだった脱線話にまた火を付けるような『対抗』とかやめろよホント
600通常の名無しさんの3倍:2010/05/13(木) 19:57:14 ID:???
もしも
ボンボン坂高校演劇部の部長さんが
CEに現われたら

ラクス教団の活動を大いに阻害してくれるんじゃないかと思う

まぁ最終的には議長が食われてプラントがホスト大国になってしまうんだろうが
601通常の名無しさんの3倍:2010/05/14(金) 02:23:41 ID:???
コーラさんの凄さに種厨が発狂かw
602通常の名無しさんの3倍:2010/05/14(金) 04:24:47 ID:???
つーか00の話は該当スレでやってくれ
603通常の名無しさんの3倍:2010/05/14(金) 22:51:24 ID:???
コーラ凄いからなあ。
604通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 00:51:10 ID:???
コーラは名脇役だったと思う、マジで。
00絡みのは刹那が介入する様ですってスレタイだったと思うから、
コーラを出す話ならここでもいいんじゃないか?
605通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 02:46:52 ID:???
スレ違いでもない、と
種厨残念でした
606通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 02:58:55 ID:???
スレ的に00が来たら、とも読めるしな
607通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 09:52:28 ID:???
別に00系のキャラが来てもスレ的に問題ないだろ
どうして種厨ってのはこうも馬鹿なんだ?
608通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 11:05:17 ID:???
コーラが来るとしたらGのパイロット候補あたりか?
みんなやられちまった・・・と思ったらコーラだけ生きてた、みたいな
609通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 13:05:47 ID:???
コーラ→ペプシ→永遠の闇

クルーゼの絶望が永遠の闇を召喚しました とか

でもあの世界に永遠の闇を退けるほどの生きようとする意思を示せる者がいるだろうか
610通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 16:11:50 ID:???
コーラらしくする為には
ニコルの変わりにプリッツにのって対艦刀で真っ二つとか陽電子砲をシールドで受け止めたりの種、種死死亡危険イベントを一手に引き受けた上で勝ち組(結婚的に)になってくれないと
611通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 16:39:38 ID:???
別にコーラさん単体は問題ないよ
比較してコーラさんの方が凄いよってのが鬱陶しかっただけ
612通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 16:48:15 ID:???
>>610
ところで誰とくっつくんだ? 性格からいってナタルあたり?
613通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 18:14:21 ID:???
コーラ出すならやっぱ大佐も出さないと。
連合側の名有り指揮官でその手腕を描かれてるのなんてほとんど居ないんだから、
一人くらい増えても問題ないだろう。
614通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 19:42:05 ID:???
>>611
種厨乙
実際コーラの方が凄いんだから仕方がない
615通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 19:46:54 ID:???
コーラはギャグ補正が凄いのよ
やられてもまず死なない
それが悲壮感漂うストーリーの中で一種の清涼剤として作用しているのが大きい
決して観る側を不快にするタイプのキャラではないんだ
616通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 19:49:21 ID:???
ギャグ描写を真面目に受け取る人ってー
とでも
617通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 19:53:02 ID:???
あれでシリアスされてもな
道化キャラ以上の役割が似合うとは思えない
618通常の名無しさんの3倍:2010/05/15(土) 22:17:38 ID:???
>>614
バカじゃないの。
619通常の名無しさんの3倍:2010/05/16(日) 00:15:27 ID:???
構うな
種厨のマッチポンプだ
620通常の名無しさんの3倍:2010/05/16(日) 18:54:50 ID:???
ただの00厨だろ
621通常の名無しさんの3倍:2010/05/16(日) 19:47:26 ID:???
00厨なんて種厨の脳内にしか存在しません。
622通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 18:13:20 ID:???
……という茶番
623通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 19:09:16 ID:???
マサキ「茶番は終わりだ」

スパロボJのマサキとヒビキは絶対関わってると確信している俺
624通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 19:21:01 ID:???
ルーデルネタを封じられた三■目(だかその同類のラクシズ厨)が
そのままコーラに乗換えか、どこまで頭悪いんだか。
625通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 20:08:18 ID:???
種厨乙。
626通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 20:37:02 ID:???
アムロ雑談スレにもいるね君
627通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 21:34:44 ID:???
なんでコーラさんはあんなに凄いんだろう?
628通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 23:01:14 ID:???
釣れると知って二匹目の泥鰌を狙い始めたようです
629通常の名無しさんの3倍:2010/05/17(月) 23:10:18 ID:???
>>582
凄いですねぇ。アンクロの記述で嘘が無いんですものねぇ。
630通常の名無しさんの3倍:2010/05/18(火) 00:10:26 ID:???
631通常の名無しさんの3倍:2010/05/18(火) 01:58:11 ID:???
632通常の名無しさんの3倍:2010/05/18(火) 16:53:02 ID:???
うまい演出だよ
まず一人狂信的な子を装って
その反論も再反論も全部用意すれば荒れてる様に見えるって寸法さ
633通常の名無しさんの3倍:2010/05/18(火) 20:33:39 ID:???
うまいかぁ?
00厨を作り上げたいのがバレバレのやり取りじゃないか
わざとらしさを消しきれないのが甘いんだよ
634通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 04:28:03 ID:???
00厨は実在しないのが明らかだからな
作り上げるしかない
635通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 05:18:09 ID:???
種厨は臭い隠せないからなw
636通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 16:20:23 ID:???
だってどっちも反応が短時間でいっぺんに来るんだもん
637通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 18:40:11 ID:???
黒のカリスマはこのスレに何人?
638通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 22:39:33 ID:???
00厨が現れると
そんなものはいません!って言う奴が現れるのを何度か見たけど
ホントかよw
まがりなりにもガンダムって付いてるような知名度の作品で
厨がいないほど空気作品とかありえるのか
639通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 22:57:42 ID:???
自慰ユニットとか、某セイバーとか
640通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 23:02:35 ID:???
TVシリーズ1年やって
劇場版もやろうって規模の作品に厨がいないわけがない。
641通常の名無しさんの3倍:2010/05/19(水) 23:06:14 ID:???
ZZ厨とか聞いた事もないがなぁ
642通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 00:20:53 ID:???
ZZ好きはいるが厨はいないな
ヌケサクとかいうのに絡まれて可哀そうだが
643通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 01:38:58 ID:???
00厨がいないのは事実だしなぁ
種とは違うのだよ
644通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 02:54:31 ID:???
UC(ユニコ−ン)厨ってのもいたような気がする
種厨の脳内にw
あとG厨W厨X厨あたりも種厨脳内に確認
その手のスレですぐに引き合いに出すw
645通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 03:41:15 ID:???
厨って言葉自体種厨以外使わないって聞いた
646通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 08:25:38 ID:???
ユニコーンじゃない方のUC厨なら確実に存在する
宇宙世紀以外のガンダムなんざ認めないって奴は腐るほどいるからな
まあその中でもさらに派閥があるみたいだが
647通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 15:45:57 ID:???
自分の気に入らない連中にはみんな「厨」を付けます
そして、そういう輩を「自己厨」と呼ぶ
648通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 19:07:07 ID:???
>>646
逆シャアまでしか認めない連中が多い
じゃあもう新作ガンダムなんぞ観るなよ、話題に首突っ込むなよって言いたいわ
649通常の名無しさんの3倍:2010/05/20(木) 21:23:13 ID:???
まぁ種厨は無視してコラ沢について語ろうぜ!
650通常の名無しさんの3倍:2010/05/21(金) 00:19:44 ID:???
やれやれだな
651通常の名無しさんの3倍:2010/05/21(金) 00:29:47 ID:???
変なのが棲みついたな
652通常の名無しさんの3倍:2010/05/21(金) 16:07:01 ID:???
テス
653通常の名無しさんの3倍:2010/05/21(金) 19:31:12 ID:???
コーラ凄いよな
654通常の名無しさんの3倍:2010/05/22(土) 03:14:18 ID:???
なんか荒れてるな〜
みんな落ち着いてモーニングコーヒーでも飲もうぜ?
655通常の名無しさんの3倍:2010/05/22(土) 20:25:07 ID:???
投下があるまで00厨は保守代わりに使えばいいさ
656通常の名無しさんの3倍:2010/05/23(日) 01:03:53 ID:???
だから00に厨はいません。
種厨はいい加減にしろ
657通常の名無しさんの3倍:2010/05/23(日) 01:05:34 ID:???
モリーゾうぜー・・・
658通常の名無しさんの3倍:2010/05/23(日) 01:23:02 ID:???
00厨がいいかげんにしろ
659通常の名無しさんの3倍:2010/05/23(日) 14:04:18 ID:???
種世界にヨブ・トリュートニヒトが来たら……種世界の人間って制御不能だろうなあ。
カイザー侮辱してロイエンタールに殺されたとき見たくあいての発作的な行動で失敗しそう。
660通常の名無しさんの3倍:2010/05/23(日) 23:46:32 ID:???
種世界に「スパイラル〜推理の絆〜」の鳴海歩が来たら……
流石に前向きに生きている「パーツ取り用クローン」を知ったらきれいなクルーゼが誕生するかも
……火澄だったら確実に人類滅亡ルートだろうけど
661通常の名無しさんの3倍:2010/05/24(月) 23:21:37 ID:???
つっても歩の方はある程度成長してから事実を知ったしな
クルーゼは詳細不明だがわりと幼い頃に知ってトラウマったんじゃないっけ?
662通常の名無しさんの3倍:2010/05/25(火) 22:18:29 ID:???
>>660-661
1)種死最終回後の世界は、生命倫理に無頓着な連中による事実上の絶対王政である、
  一般レベルはともかく、ヤマト・クライン王家の維持専用の研究は進められるはず。
2)いずれ遠からずDSSDも接収され、外宇宙にも乗り出していく
3)各地を併呑、蹂躙していくうち、はるか遠くの根拠地であり一般名詞でもある
  「プラント」より直接の脅威の尖兵である「ザフト」の名の方が浸透していく
4)やがて長い時を経てそれも微妙に訛って伝わり、いつの頃からか
  「ザール星間帝国」と呼ばれるように……
663通常の名無しさんの3倍:2010/05/25(火) 23:01:54 ID:???
>>662
アーヴ乙
664通常の名無しさんの3倍:2010/05/25(火) 23:09:26 ID:???
>>662
ちっとエリオスの王族と、その専用ロボ連れて来い
665通常の名無しさんの3倍:2010/05/26(水) 16:21:59 ID:???
>>663
貴官をアーヴの地獄へご招待しようw
666通常の名無しさんの3倍:2010/05/26(水) 22:15:53 ID:???
>>665
うわーん、アブリアルに笑われたー!
667通常の名無しさんの3倍:2010/05/27(木) 00:43:19 ID:???
ボガールに捕食される方のアーブかもしれんぞ。
シンもウルトラマンヒカリも守るべき存在を守れず目の前で喪い
深いトラウマを負ったという共通点があるし。
668通常の名無しさんの3倍:2010/05/27(木) 13:06:29 ID:???
するとボガールはラクスだな
食うために怪獣呼ぶボガールに対して戦争するために戦争の準備に余念のないラクスって意味でw
669通常の名無しさんの3倍:2010/05/27(木) 21:20:46 ID:???
歌姫ミイヤとミーアでキンゲとか平井繋がりでファフナーとか考えたけど
既にスパロボで共演してるんだったか
いっそ平井&戸田繋がりでスクライドの方が面白いかなあ
670通常の名無しさんの3倍:2010/05/27(木) 22:26:04 ID:???
ファフナーR&Lの絶望っぷりを種に移植してやりたい
671通常の名無しさんの3倍:2010/05/28(金) 01:21:36 ID:???
>>669
かつてクーガーに教えられたトリーズナー精神を
今度はシンに教えるカズマということだなw
672通常の名無しさんの3倍:2010/05/28(金) 06:57:21 ID:???
ビッグマグナムvs150ガーベラとかな
673通常の名無しさんの3倍:2010/05/28(金) 17:50:59 ID:???
そこはガーベラじゃなくてパルマだろ
674通常の名無しさんの3倍:2010/05/28(金) 23:01:27 ID:???
何故そこでエイタニティエイト出さない
675通常の名無しさんの3倍:2010/05/28(金) 23:19:12 ID:???
僕の玉は二つある!
676通常の名無しさんの3倍:2010/05/29(土) 00:17:45 ID:???
wikiの各パーツ一覧はスキル順・タイプ順に書き込めばいいかい
677通常の名無しさんの3倍:2010/05/29(土) 21:29:13 ID:???
銃夢の「電」がCEに来たら、彼の怒りはどこに向けられるのかね。連合かザフトかAA一派かオーブか。
いずれにせよ『我、怒れる故に我あり!』とか言っちゃうお方だから、確実に何かするんだろうけれど。
678通常の名無しさんの3倍:2010/05/30(日) 22:17:28 ID:???
絶火や超電磁空手の方々は、ガンダムファイター相手ですら確実に虐殺可能なレベルだから困る
679通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 06:57:02 ID:???
もうトリニダートのムバディをプラント議長にすればよくね?
680通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 18:11:09 ID:???
もしもCE世界に悪魔艦長率いるヴォイジャーが着たら…

やっぱし、艦隊規則無視でCE世界に介入してしまうんだろうな。
681通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 18:35:57 ID:???
テスタメントのヴォイジャーさん……は、あんまり大勢に影響しなさそうだなぁ
直接戦闘なら無双だろうが、あの人頭悪いし
682通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 19:19:02 ID:???
悪魔艦長だからスタートレックのヴォイジャーじゃね?
ヴォイジャー艦長のキャスリン・ジェインウェイ大佐はファンからは「悪魔艦長」って呼ばれてるぞ。

それにしても悪魔艦長、元は科学士官なんだよな。
それなのに悪魔といわれるほどの手腕を発揮してるのにどこかの艦長は胸がでかいだけじゃないか。
683通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 21:37:46 ID:???
ふと考えたが「ウサビッチ」のプーチンってメカニックとして
無茶苦茶優秀なんじゃないか?
684通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 22:09:14 ID:???
砲撃でバラバラになった車をレンチ一本で直してなおかつジェットエンジンを組み込む改造を施し、
ビル内の変電器でメカネンコ1号を作ったりするからメカニックとしてはトップクラスじゃないか?

キレネンコだと、連合だろうがザフトだろうが一人(一匹?)で壊滅できそうなんだが。
685通常の名無しさんの3倍:2010/05/31(月) 22:46:54 ID:???
>>682
AAをデルタ宇宙域へ飛ばしたら魔乳も悪魔乳艦長にバージョンアップするさ
686通常の名無しさんの3倍:2010/06/02(水) 22:39:39 ID:???
もしジョージ=グレンが拾ってきたのがゲッター炉心だったら
687通常の名無しさんの3倍:2010/06/03(木) 23:51:08 ID:???
もしも種世界に勇者ランデルディーが行き倒れていたら、そしてキラと出会っていたら
……フリーダム撃墜後、レイスタで無双するキラさんを幻視した
688通常の名無しさんの3倍:2010/06/04(金) 07:25:46 ID:???
ジョージ・グレンは木星へ行っていた……太陽炉、もしくは擬似太陽炉のデータを拾ってきていたとか。
689通常の名無しさんの3倍:2010/06/05(土) 00:42:57 ID:???
もしシンがASEに就職してたら
690通常の名無しさんの3倍:2010/06/05(土) 08:41:08 ID:???
ジョージ・グレンが木星で垣間見た”血塗れの巨神”と白ヒゲと継ぎ接ぎの兄弟
その存在が白日に晒された時
CEに終末の時が・・・
691通常の名無しさんの3倍:2010/06/05(土) 14:20:40 ID:???
火星は“何故か”既にテラフォーミングが施されており、マーシャンはどいつもこいつも謎の人面岩を崇拝しています。
692通常の名無しさんの3倍:2010/06/06(日) 23:09:15 ID:???
>>691
人面岩をモチーフにした機体が開発された後、先行試作の3機が強奪されて
月で試作したmark2で対抗するのですね
693通常の名無しさんの3倍:2010/06/06(日) 23:32:25 ID:???
>>691
まて!
それだと僚機がことごとく神風特攻しないか?

自分は人面岩と聞いて真っ先にダロスを想像した。
694通常の名無しさんの3倍:2010/06/07(月) 14:35:16 ID:???
>>691
マーシャンは全員ぐるぐる目かよ
695通常の名無しさんの3倍:2010/06/07(月) 16:58:52 ID:???
>>694
俺も>>691のマーシャンは「すばらしいもの」を発見したんだと思った。
具体的に言うなら角が生えてる人面岩とか。
696通常の名無しさんの3倍:2010/06/07(月) 21:05:15 ID:???
>>692
スプリガンMK-2か。
あれは名作だった。
697通常の名無しさんの3倍:2010/06/07(月) 22:32:47 ID:???
もしその火星の真ゲッターのせいでシンとマユだけ石川キャラだったら

マユ「もううるさい!ナチュラルだとかコーディネーターだとか知ったこっちゃないわよ!」
シン「俺たちは俺たちの未来のために戦うんだ!そいつを邪魔するってんならどっちだろうとくたばってもらうまで!」
シン「誰かが言ってたぜ?運命に従うも運命なら運命に逆らうも運命だ!」
マユ「あんたとあたしは根本から違うの、だから面白いんじゃない!」
698691:2010/06/07(月) 23:13:03 ID:???
>>692-693
すまん、>>694-695のつもりで書いた。
699通常の名無しさんの3倍:2010/06/08(火) 00:19:40 ID:???
もし半熟英雄がやって来たら

半熟4だと表向きのボスが地球で造られたって設定で半熟英雄はそれの開発を止める為に時を越えて地球にやって来る。
そんで地球の代表は半熟英雄を異星人として問答無用で攻撃してくる。最終的には巨大な核ミサイルをぶっ放してくる。
しかもそのミサイルがラスボスでミサイルを止める為にエッグモンスターのギャグで刺激しないように戦ったりする。
シンやキラがギャグで戦う姿を見てみたいな。
700通常の名無しさんの3倍:2010/06/10(木) 20:43:13 ID:???
千切れた妹の腕を拾い上げ
少年は狂ったように暴れる蒼い翼のロボットを睨み上げ、言った

「俺は・・・アイツを殺したい!!」

「あんたオルガとか言ったよなぁ!なんで俺の邪魔するんだよ!!」
「俺らからすればテメェも十分俺らの邪魔してるんだがなぁ!?」

「滅殺!」

「何してくれてんだ・・・そいつは俺の・・・父さんと母さんとマユの仇だったんだぞ・・・!!
 せめて・・・せめて仇だけは討ちたかったのに・・・それを・・・それを邪魔しやがってぇぇぇぇ!!!!」

さっきふと思いついた
シンが実はラインバレルのファクターでした、な
ラクス教団もといクライン機関は全員マキナ人間
701通常の名無しさんの3倍:2010/06/10(木) 21:13:31 ID:???
シンだと早瀬二号化しそうだなぁ……
702通常の名無しさんの3倍:2010/06/11(金) 22:57:19 ID:???
>>700
大西洋連邦入りフラグが立ってるwww
703通常の名無しさんの3倍:2010/06/12(土) 19:48:54 ID:???
唐突に思い浮かんだネタ

都合の悪い真実を目撃したジェス・リブルを追い詰めたラクシズ。
進退窮まったジェスは、覚悟を決めるや手の指輪を天高く掲げ、
世界に響けと高らかに叫んだ。
「アイよぉ〜〜〜〜〜!!」
そこへ颯爽と、青い肌とダイヤモンドの瞳を持つ超人が駆けつけた。
ジェスの持つ指輪によって召喚された彼こそは、我らがヒーロー、ダイヤモンド・アイだ!
ジェスを救うべく超人から放たれたまばゆい光線が、ラクスとキラに照射される!
「外道照身霊波光線!」
「────汝の正体見たり! 前世魔人アドゥカーフ!」
「ばれたか!」
「前世魔人アワソロム!」
「ばぁ〜れぇ〜たぁ〜かぁ〜!!」
「ああっ! キラ様とラクス様が醜い化け物に!?」
「俺たちはあんなやつらに従っていたのか!」
信奉者たちがキラとラクスの正体を知ってしまったことで、瞬く間にラクシズは崩壊した。

ちなみになんでアイを呼ぶのがジェスなのかというと、原作でも主人公が記者だったから。
704通常の名無しさんの3倍:2010/06/12(土) 20:40:48 ID:???
ツマンネ
705通常の名無しさんの3倍:2010/06/18(金) 14:38:16 ID:???
CEにトニースタークがいたら。
アイアンマンでMSぶっ壊していくか
706通常の名無しさんの3倍:2010/06/18(金) 19:46:51 ID:???
トニー・・・

トニーが封印を解いて始まるRPG

鋼鉄の魔族がCEに襲来
新設特殊部隊に配属決定された若き赤福
列車に飛び込んできた赤目の少年
種族の壁を壊すため戦う少年

・・・5が一番適当かな、ある意味近い
キラは実はイデに取り付かれてましたとか
シンは最終的に統合星府大統領に

5がトニーが封印を解いてないってーことに関しては突っ込まんで

でも5モチーフにしたらラクスがメインヒロインか・・・
707通常の名無しさんの3倍:2010/06/18(金) 23:49:32 ID:???
少年「トニー、力が出ないよ〜」
トニー?「そんなときはケロッグ・コーン炒飯」

少年・トニー?「グゥレイトォ!!」
708通常の名無しさんの3倍:2010/06/19(土) 19:50:51 ID:???
『主役!!』

その悲痛な叫びが彼を呼び起こした

「俺様を差し置いて主役だと・・・?
 人間の分際でよくも吼えたものだ
 面白い、なってみるか?主役に
 主役の座が欲しければ奪い取れ!
 悪魔の流儀を教えてやる!!」

シン=アスカが魔王を召喚して魔界に拉致されました
これはシンが全ステータスカンストするまでの永き成長の物語である
709通常の名無しさんの3倍:2010/06/19(土) 22:57:41 ID:???
CE受胎によって、種世界がボルテクス界化
人修羅(間薙シン)=シン、新田=キラ、氷川=凸
710通常の名無しさんの3倍:2010/06/20(日) 09:52:41 ID:???
メタルマックス世界観……あれが種の根幹だったら面白いのに。
711通常の名無しさんの3倍:2010/06/20(日) 12:38:12 ID:???
>>709
待て、凸は禿ってところしか共通点ねーだろw
712通常の名無しさんの3倍:2010/06/20(日) 15:58:17 ID:???
>>709
天使を引き連れて力こそ正義な方向に突き進んでいくお嬢様の千晶役にラクスってのは一部のサイズ以外はぴったりかと
713通常の名無しさんの3倍:2010/06/20(日) 19:23:02 ID:???
なるほど・・・現世における諸悪の根源というか
ブラックノワール的にもぴったり

>千晶
714通常の名無しさんの3倍:2010/06/20(日) 21:48:51 ID:???
>>708
アサギみたいになるオチがみえたいつか世界を一つ滅ぼすのか…
715通常の名無しさんの3倍:2010/06/21(月) 21:22:35 ID:???
>>713
カグツチアキですね
716通常の名無しさんの3倍:2010/06/22(火) 10:17:35 ID:???
>>713
ブラックノワールも所詮「三次元人と設定づけられたボスキャラ」でしかないわけで
負債はもっとタチの悪い形容しがたきおぞましきなにかだよ
717通常の名無しさんの3倍:2010/06/22(火) 16:41:14 ID:???
CEに神崎将臣作品の「赤い海」があったら

 コーディネーターは「赤い海」の遺産によって第三次世界大戦のために
生み出された。
 
 奇跡の男「シン=アスカ」、アイアンホース「叢雲劾」、伝説の剣豪
柳生十兵衛の遺伝子を持つ寄生者「カナード・パルス 」、不死身の女
「ミーア・キャンベル」はそれぞれの立場から「赤い海」を追うのだった。

 こうやって並べてみると「赤い海」の技術力が高過ぎて、ロゴス、一族、
ライブラリアンなどすべて「赤い海」の残党で片がつく気がしてきた。
718通常の名無しさんの3倍:2010/06/22(火) 18:02:29 ID:???
>>716
別スレのアレらが相応しいな
あの御伽噺ネタはもうあちこちで出し尽くされてるが

>>717
いんふぇるのかと思った
最後は異界ハンターSNA

もしくは妹を死なせたトラウマ療養のために離島に引っ越したけど
呪われちゃって殺人鬼と化すシン
719通常の名無しさんの3倍:2010/06/23(水) 21:14:00 ID:???
>離島に引っ越し
その島には今なお伝えられている奇祭が…

シン「もろさわ様! おゆるしを!」
ラクス「私といっしょにパライソさいくだ!」
クルーゼ「トコイ〜トコイ〜……」

キラ「……誰を呪ってるんだよ」
720通常の名無しさんの3倍:2010/06/24(木) 01:02:22 ID:???
>>717
そういえばゼノンの主人公は叶飛鳥だったな
721通常の名無しさんの3倍:2010/06/25(金) 18:00:46 ID:???
『飛鳥ァァァァァァァァァ!!!!!!!』

「なんだ何だ突然叫びだしたぞ!?」

「飛鳥ァァァァァ!!何故死んだぁぁぁぁぁあぁ!!!!」
「早見先生は脳の方の手術がちょっと失敗してしまい、突然昔のことを思い出してしまうことがあるんです」
「これでちょっと、って・・・」
「完全にポンコツじゃねーかよ!!」

問題児矯正用サイボーグ教師がミネルバに着任
上手くいったらザフト内にて量産を予定
722通常の名無しさんの3倍:2010/06/26(土) 21:13:25 ID:???
>>721
飛鳥と叫ばれると、さすらいの私立探偵の早川健さんしか浮かばないw
723通常の名無しさんの3倍:2010/06/26(土) 21:22:06 ID:???
打ち切り変幻忍戦の方を思い出す俺は異端か?
724通常の名無しさんの3倍:2010/06/26(土) 21:31:15 ID:???
アスカと聞くと、アスカ・シンを思い出すのにこのスレにいいる俺よりはまし
725通常の名無しさんの3倍:2010/06/27(日) 00:01:12 ID:???
臓物を撒き散らしたり
噛み砕かれたり

>>722
>>721はそのパロディだった
性格酷すぎるが
726通常の名無しさんの3倍:2010/06/27(日) 21:00:16 ID:???
宮内洋つながりで風見志郎が頭に浮かんだ。

そういや風見志郎とシンは境遇似てるよね。父よ母よ妹よ的に。
727通常の名無しさんの3倍:2010/06/27(日) 21:27:52 ID:???
>>721 >>725
ミスで降格された際にパイロット連中がヤバい暴言連発したせいで
欠番&DVD未収録になるわけですね、わかります。
728通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 13:09:51 ID:???
>>726
最初に先輩ライダーに改造してもらって味方になったV3と
最期には親の敵達に改造されて(洗脳ボイス的意味で)味方にされたシンって違いはあるけどなw
729通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 13:44:31 ID:???
「よく復讐鬼キャラと誤解される」って意味でもシンとV3は共通点あるかな

V3が途中から真の仮面ライダーとして目覚めたってのは、本編見てない人でも知ってるだろうが、
それはWの照井みたく中盤ぐらいからという認識の人は割と多いのではないかと思われる(実際は、1号・2号が一時退場する2話ラストの時点で真の仮面ライダーに目覚める)

むしろ仮面ライダーで復讐鬼といえば、代表的なのは同作品に登場するライダーマンか、
復讐が目的でわざと敵の手により改造手術を受け、かなり終盤近くまで復讐一直線で突っ走ったストロンガーだと思うのだが、
何故かこの二人を差し置いて、V3は復讐が動機で戦い始めたライダーの代表であるかのように語られることが多い
730通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 16:43:30 ID:???
シンとV3の最大の違いはやっぱり前作の主役たちの存在かな。

シンにダブルライダーのような頼れる先輩がいれば……。


731通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 19:33:59 ID:???
>>729
それで思ったが、親友のレイを殺された復讐のためにあえて組織に参加。
見事に脳改造前に逃げ仰せ、行きがけの駄賃として黒犬奇械人に改造されていた
ステラをつれて脱走。
以後仮面ライダーとして活躍するシンっていうのもありなのか。
732通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 21:05:46 ID:???
>>718
>>719
SIRENじゃなくてサイレントヒルで
霧の街に迷い込んでトラウマや都合の良い捏造記憶や罪の意識と対峙する事になるシンたち

公式エンディングは入水でステラのもとへ
UFOエンディングは何故か普通に生きてるマユの帰宅
妹に怖い思いをさせた悪夢の町をレクイエムでなぎ払うシン
733通常の名無しさんの3倍:2010/07/01(木) 21:14:46 ID:???
>>730
よくシンに足りないのは導く存在だと言われるが、俺は逆にシンに足りないのは越えるべき敵の存在だと思うぜ
本来しのぎ合うキャラとしてうってつけだったファントムペインはほとんどモブ同然に中途処理されてしまい、
キラにしても凸にしても、ただ闇雲に手前勝手な正義ふりかざして暴れ回るだけで、まるでシンと噛み合っていなかったし
734通常の名無しさんの3倍:2010/07/02(金) 00:55:07 ID:???
明確な帰るべき場所・人も欲しい。
何々の元に絶対帰るってシチュは王道だしな
735通常の名無しさんの3倍:2010/07/02(金) 01:22:12 ID:???
>>731
シンがストロンガー、ステラがタックル役か。


736通常の名無しさんの3倍:2010/07/02(金) 10:46:38 ID:???
>>729-731
つシン・刹那は仮面ライダーになるべきだスレ
  http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1225412789/
737通常の名無しさんの3倍:2010/07/03(土) 15:47:04 ID:???
>>735
ステラ死亡フラグバリバリじゃねーかw
まあライダーで恋人無事なのって皆無だけどさ。子供いるのは何人かいるけど。
738通常の名無しさんの3倍:2010/07/03(土) 18:02:01 ID:???
アギトの人は恋人とレストランやってるところでラストじゃなかったっけ?
739通常の名無しさんの3倍:2010/07/03(土) 20:34:23 ID:???
>>737
いや、本郷の彼女の緑川ルリ子は生きてる。TVではいつの間にか出番なくなったけど
スピリッツで再登場した。
秋月杏子もTV版では生きてたな。原作漫画版は死んだけど。
740通常の名無しさんの3倍:2010/07/04(日) 01:00:26 ID:???
>>738
仲はよさそうだけど恋人って感じでもなかったような。
741名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 12:52:06 ID:???
サードバースデイの続報が出たこともあってふと思いついたが
ナチュラルだのコーディネイターだの
遺伝子云々で争ってる人類をミトコンドリアが嘲笑していました・・・とか
ラクスの中で覚醒するEve
パラサイトエナジーに覚醒したコニールは人類の未来をかけてEveに挑む・・・
最後の切り札はデュランダルガンと弾丸
シンが燃えながら届けてくれます
742通常の名無しさんの3倍:2010/07/10(土) 21:24:14 ID:???
166氏のマフティー新作まだかなー…
743名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 21:42:56 ID:???

シンがライダーになるのもいいが、もしライダー達が種の世界に来たらと
考えるのもおもしろそうだ。(世界の破壊者さんを除く)
744名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 22:13:56 ID:???
>>743
ラクスの正体=大首領の分身フラグですね、分かります
745名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 22:50:24 ID:???
『あれが人間ってヤツだ…
普段は聖人ヅラして平和だ正義だと唱えちゃいるが
つねに武装し理解を越える存在には牙をむき占領を繰り返す
そして統治が済めばまた正義の皮をかぶりやがる』

仮面ライダーspiritsのタイガロイドの台詞。
正論だから困る。
746名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 23:33:05 ID:???
ライスピは道徳の教科書だと誰かが言ってた
747名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 23:47:38 ID:???
>>744
それだと「おのれラクシズ、この世界も(ry」になるじゃねーかw
748名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 00:46:48 ID:???
CEの世界は破壊されたじゃねーか・・・
749名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 08:55:46 ID:???
RX「罪のない子供たちを利用し、殺し合いをさせて強化人間にするなど、
この俺が許さん!!」
750名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 10:33:38 ID:???
てつをが出張ってきたら
ほとんどの相手は話にならねえじゃねーかw
751名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 11:24:42 ID:???
そうはいっても、ライダーのなかで宇宙空間で移動できるのはカブトくらいなんだよな
てつをや他のライダーが「宇宙空間でも生きれる」としても、無重力化じゃ脚力が強くても蹴る地面がないとどうしようもないし
752名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 11:30:44 ID:???
RXのムチャクチャさを知らない者は幸せである。
心穏やかであろうから。
753名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 19:18:36 ID:???
てつをは一度宇宙に放逐されたことがあるけど、太陽光線のエネルギーを
吸収して進化した上で地球に舞い戻ってるから、宇宙空間でも移動可能だと思う。
まあそうでなくとも、そのときふしぎな事が(ryでどうにでもなりそうだけど。
754名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 20:31:18 ID:???
スーパー1は一応惑星開発用改造人間だから、宇宙空間でも活動可能だと思う。
755通常の名無しさんの3倍:2010/07/12(月) 02:31:20 ID:???
まあてつをは大体何が起こったとしても

「そのときふしぎなことが起こった!」
756通常の名無しさんの3倍:2010/07/12(月) 20:20:41 ID:???
この流れでアイツしか思い浮かばない俺

アスラン「シィィィィィィン!!!!!!!!!」
シン「さんを付けろよ凸助野郎ォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

題して『AMURO』
対決の場所は月面のマイクロウェーブ送信施設だったり冬眠施設だったりする場所
凸は念力でジェネシスを破壊して地球に落とす

ちなみにラクスは何の力も持たない脇役で印象に残る出番はあるけど死ぬだけ
757通常の名無しさんの3倍:2010/07/12(月) 20:39:40 ID:???
アムロの遺産がどうたらって話になりそうだ
758通常の名無しさんの3倍:2010/07/12(月) 22:45:44 ID:???
AVPとかちょっと妄想

メンデルにエイリアンが撒かれてスパコ失敗作とかを母胎にして微妙に強化されたエイリアン(と人)を狩るプレデター
戦闘経緯で色々あってエイリアンの乗ったポッドかシャトルが射出されたとかでU7にエイリアン漂着
血で血を洗う惨劇の末に核で一掃が血バレの真実とか
妄想してる間に種メインキャラを差し込む余地がなくなってしまった
759通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 06:31:24 ID:???
>>755
2回しか起こってないってーの

何?2回も起きれば充分?
760通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 22:21:26 ID:???
>>759
キングストーンフラッシュで大抵のことは出来ちゃうからな。
奇跡なんて必要ないぜ。
761通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 22:24:23 ID:???
でもディケイドには勝てない
762通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 22:56:21 ID:???
>>751
スカイやブラスターファイズ、ブレイドKFとかの空飛べるライダーならなんとかなるだろ。
単に描写があったのがハイパーカブトだけって話だし。
763通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 23:02:17 ID:???
昭和のライダーは全員宇宙から生還してなかったっけ?



・・・ライダーマンも
764通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 23:13:38 ID:???
直近だとライスピでV3とZXが飛び出してたな
765通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 23:14:53 ID:???
そろそろライダーの話は自重してくれ
766通常の名無しさんの3倍:2010/07/13(火) 23:22:45 ID:???
ライダーとのクロスのネタ出しをしているんだが
悪いがお前が消えろ
767通常の名無しさんの3倍:2010/07/14(水) 02:50:34 ID:???
快傑ズバットが来たらムチ繋がりでグフに乗って
ハイネ相手にお前さんのムチ使い、日本じゃあ二番目だ、と言うんだろうか
768通常の名無しさんの3倍:2010/07/14(水) 03:11:28 ID:???
とりあえず、種とライダーでオルガの話がでないのはどうかと思う
769通常の名無しさんの3倍:2010/07/14(水) 13:47:11 ID:???
>>767
あのセリフって逆説的に相手は日本で二番目にはスゴイってことだよなw
むしろ言われたら逆に名誉な気も
770通常の名無しさんの3倍:2010/07/15(木) 15:45:30 ID:???
>>769
むこうは自分こそが一番だと思ってるんだから、全然名誉でも何でもないだろw
771通常の名無しさんの3倍:2010/07/18(日) 19:46:33 ID:???
マフティーの続き早く見たいよーっ!!…
772通常の名無しさんの3倍:2010/07/22(木) 21:01:15 ID:j2PUam5f
MSの代わりにアイアンリーガーがいたら
773通常の名無しさんの3倍:2010/07/22(木) 21:01:28 ID:???
>>711
同じく・・・っ
774通常の名無しさんの3倍:2010/07/23(金) 01:13:15 ID:???
>>773もハゲか、ご愁傷様
775通常の名無しさんの3倍:2010/07/25(日) 07:54:36 ID:???
>>770
「だが昨日までの時点じゃあ99822番目だ」
776通常の名無しさんの3倍:2010/07/25(日) 11:12:17 ID:???
この者、極悪蝙蝠禿
777通常の名無しさんの3倍:2010/07/26(月) 20:45:46 ID:???
GODのバット君みたいに笑えて憎めない蝙蝠だったらよかったのにねぇ
あいつも空気読まずに乱入するけどさ
778通常の名無しさんの3倍:2010/07/26(月) 21:24:03 ID:???
特撮とのクロスオーバーなら等身大のライダーよりウルトラマンの方が
適してると思うんだが。サイズ的に考えて。
779通常の名無しさんの3倍:2010/07/26(月) 23:42:44 ID:???
ウルトラマンの身長:40〜50m前後
MS:18m前後

どう見てもいじめです
ってか投げられて地面に叩きつけられたりしたら、中の人ミンチだな
780通常の名無しさんの3倍:2010/07/27(火) 16:47:12 ID:???
ウルトラマンで思い出したがキラがウルトラ世界(レオの頃)に飛ばされてゲンと共にダン隊長に鍛えられるなんて話を見た記憶があるんだが何処だったか分かる奴はいるか?
781通常の名無しさんの3倍:2010/07/27(火) 19:49:37 ID:???
>>779
ウルトラマンみたいなデカブツ相手では流石にMSの方が避けるでしょ
F91観た事ある?そんなにデカくないジェガンですらコスモバビロニアの新鋭小型MS相手に苦戦してたし
赤い変態仮面だって言ってるじゃん、「当たらなければどうと言う事は無い」ってさ
782通常の名無しさんの3倍:2010/07/28(水) 23:34:47 ID:???
>>781
無理でしょ
783通常の名無しさんの3倍:2010/07/29(木) 01:37:16 ID:???
>>781
コンバトラー的な世界なら違和感がないがガンダム的な世界だと無理だな。
784通常の名無しさんの3倍:2010/07/30(金) 16:39:54 ID:???
夏だというのに、ここも過疎ってるなぁ。
寂しいもんだ。

ネタ投下。


もしドラSEED
のび太と10歳のアズラエルがもし出会っていて、友達になっていたら。
ドラえもんやのび太から未来の話や道具を聞いて
人間の肉体的強化を中心とした宇宙開発より、自律型ロボットや人体補助の機械の
開発に力を入れていくはず。
よって、強化人間やソキウスはないかもしれない。
MSの前進である作業用ロボットが格段に使いやすく汎用性のあるものになる可能性がある。
もしかしたら、遠隔操作式の無人ロボットになってるかもしれない。

種の世界観や機械が大幅に変化して面白くなるのではないだろうか。
785通常の名無しさんの3倍:2010/07/30(金) 21:12:04 ID:???
それはもう種じゃない

だから話を続けようが無い
元から全く別のものになっていたら、オリジナルと同じで種どころかガンダムですらない
786通常の名無しさんの3倍:2010/07/31(土) 20:49:59 ID:???
>>781
ウルトラマンのスピードとインチキさ舐めんな。
連中あの巨体で板野サーカス級の空中戦繰り広げるんだぞ?
MSなんて超音速機動で叩き落されたり光線で薙ぎ払われて終わるだろう。
787通常の名無しさんの3倍:2010/08/02(月) 05:45:21 ID:???
ビグザム、サイコ、サイコMK-U、デストロイが無双出来るんだから、同じかそれよりデカいウルトラマン達が負けるわけないね
攻撃も怪獣のほうが破壊力あるし
788通常の名無しさんの3倍:2010/08/03(火) 03:49:25 ID:???
ガンダムごとき、ウルトラマンにもマクロスにも勝てるわけがない。
ガンダムが勝てる、宇宙に進出しているリアルロボット系はせいぜい「いずも1号」がいいところ。
いい加減ガノタは諦めろ。
789通常の名無しさんの3倍:2010/08/03(火) 19:28:55 ID:???
バイファム位になら勝てるんじゃないかな・・・
790通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 01:57:31 ID:???
アレはアレで外宇宙進出し始めて既にウン十年って世界だからなあ
武装がライフルと盾と鉄パイプだけでも単純に技術力の差でぶっちぎりという可能性も有る
791通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 11:14:11 ID:???
バイファムの敵側異星人が来たら?あっちは地球の場所を知ってるらしいぞ
792通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 12:03:21 ID:???
片方が恒星間航行できてもう片方ができないんじゃ、
できない方が戦略的に勝てるわけがない。
793通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 19:04:51 ID:???
ククト星人はちゃんと話の通じる相手だから
聞く耳持たずに暴れまわるラクシズとは違う

あれだけゴテゴテ武装の塊みたいな機体で、民間人が自衛の為にやむなく出撃させてるバイファムに勝って楽しいか?
794通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 22:41:00 ID:???
ガンダムは最弱
795通常の名無しさんの3倍:2010/08/04(水) 22:47:13 ID:???
00ならいける
他はムリ
796通常の名無しさんの3倍:2010/08/05(木) 03:53:00 ID:???
00厨は、Gガンや∀も知らないから困る
797通常の名無しさんの3倍:2010/08/05(木) 21:57:17 ID:???
いや00以外は無理だろ。
798通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 00:50:04 ID:???
∀の前じゃ他のガンダムは無力だろ……アレ、下手なスーパーロボットなら問答無用で瞬殺できるスペックだし
799通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 06:54:37 ID:???
だが、Gの影ならば… Gの影ならばスペックの差など覆してやってくれるっ…
800通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 08:21:45 ID:???
夏だなぁ
801通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 20:03:38 ID:???
いや、∀でようやくスーパーロボットにスペックのみが届くレベル
ところがスーパーロボットというものは乗り手の気力でいくらでも強くなるから・・・
∀にはそれが当てはまるとは思えない
そしてGガンはそれが出来てしまう・・・
802通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 20:27:15 ID:???
種死のシン&レイを北斗のシン&レイと入れ替えたら


ってのは、とっくに出てそうではあるが、どうなんだろう
803通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 20:52:21 ID:???
総集編でシンの声が千葉繁になるんですな
804通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 21:46:22 ID:???
>>801
でも機体としての序列は、∀>(超えられないお禿様の壁)>Gだと思う

つーか、フルスペックの∀は気合云々のレベルじゃねえ
瞬間移動、チートバリア(Iフィールド)、理不尽威力と攻撃範囲の月光蝶、再生能力……って、アレ?これじゃむしろ敵役の機体のような……
805通常の名無しさんの3倍:2010/08/06(金) 22:05:24 ID:???
それだけやって始めてソード兵器とタイマン張れるという理不尽。
806通常の名無しさんの3倍:2010/08/07(土) 01:24:00 ID:???
>>801

 いや、ぶっちゃけ∀は超進化型デビルガンダムみたいなもんだから、乗り手が同じなら

 ∀>(越えられない壁)>G

 になる。
 つーか、そもそも∀、Gの世界で武闘家にコロニー規模の施設破壊とかさせてるテクノロジーを含んだ全ての技術の発展した先にある、社会で作られたって設定だもんなー。
 伊達に∀(すべて)なんて名前付いてないっつーか。
 アレの先にあるガンダムはSDガンダムだけと言う、全ての終わりの最高最強のガンダムと言う事らしいから。
807通常の名無しさんの3倍:2010/08/07(土) 01:33:29 ID:???
そういやSDGFはすべての巨大人型兵器(MS)が封印された世界らしいな
808通常の名無しさんの3倍:2010/08/07(土) 02:39:06 ID:???
どれだけ強くても所詮ガンダムなんか雑魚ですけどね
809通常の名無しさんの3倍:2010/08/07(土) 09:12:24 ID:???
ヌケサクの自演スレはまだまだ続く
810通常の名無しさんの3倍:2010/08/07(土) 23:02:43 ID:???
もしもウッソが種世界のMSを見たらなんて呼ぶだろう
ジン→トサカ付き
ストライク→バックパッカー
エール→羽根付き
ランチャー→竿付き
ソード→大包丁(仮)
フリーダム→はりねずみ
811通常の名無しさんの3倍:2010/08/09(月) 21:46:18 ID:???
便乗
イージス→イソギンチャク
イザの奴(名前なんだっけ)→灰色
バスター→竿持ち
ブリッツ→ガンダムモドキ
ジャスティス→ゲンガオゾ、鈴の音モドキ
さいたま→ダニモドキ(Gジェネ種より)
812通常の名無しさんの3倍:2010/08/10(火) 10:08:43 ID:???
イザークのはデュエルだな(決闘という意味)。
813通常の名無しさんの3倍:2010/08/16(月) 15:16:12 ID:???
マフティーまだかな
814通常の名無しさんの3倍:2010/08/17(火) 07:03:47 ID:???
ガンバスターって来たことありますか?
815通常の名無しさんの3倍:2010/08/22(日) 06:22:41 ID:???
ACERの春1さん来ないかな。


春1「勘違いしないでよ!た、助けて貰った借りを返すだけなんだからね!」
キラ「うん、ありがとう」
816通常の名無しさんの3倍:2010/08/22(日) 12:38:14 ID:???
キラさんはピンク髪の女性に縁があるなぁ
817通常の名無しさんの3倍:2010/08/31(火) 21:53:03 ID:???
じゃあアーチェとかルナ様とかユーフェミアとかルネとかルイズとかセラフィータでもいいな

駄目だ
どいつもキラには勿体ねぇ
818通常の名無しさんの3倍:2010/09/05(日) 11:10:32 ID:???
少年ライバル連載の「エンマ」が冥府より罷り来したら
CEでの大勢の死を食い止める為に誰の骨を抜いて、
またその場合閻魔王のお情けで何本体に残される…
つまり対象者への想い人が何人いることになるだろうか。
819通常の名無しさんの3倍:2010/09/27(月) 19:49:24 ID:???
避難所にマフティーさん来てたから代理行きまーす!
820代理:2010/09/27(月) 19:53:10 ID:???
名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(1/18)[] 投稿日:2010/09/25(土) 23:02:34 ID:mCnjWMRs0
不意に襲って来た爆発の振動。
そしてけたたましく鳴り響く警報音と、数パターンの内容が複合的に繰り返し流れ続ける警告のプリレコーデッド〈自動〉アナウンスが、否応なしにただ事でない事態の発生を告げていた。

独特の匂いが漂う文字通りに新造ぴかぴかの艦に合わせたと言うわけでもあるまいが(むしろ現実にはザフト――ひいてはプラント自体への前大戦の負の影響の一端を現している話だと言う事になるわけだが)、
ほやほやのルーキーであると言う度合いならばその乗艦と同レベルであると言っても差し支えない様な新兵達が乗員〈クルー〉達の大半を占めていると言う状況下では無理もない話だとは言え、
突然の事態の急変にすっかり浮き足立ってしまっているそんな彼らを、視界に入るその端から叱咤し、どうにか叩き込まれて来た筈の教育の内容を反芻しながらの対処行動へと走らせつつ
一瞬たりとも足を止める事をせずに長い通路を息せききって駆け抜けて、非直時以外の居場所たる発令所の中へと飛び込んで来た指揮官が叫ぶ様に尋ねる。
「状況は!? いったい、どうなっているか!」

お決まりのセリフだと言ってしまえば身も蓋も無さ過ぎるだろうが、確かにこういう状況下で口に出来る事はと言えば、そのバリエーションもさしては存在しなくもあるだろう。
そしてその言葉を待っていましたとでも言うかの様に返される、部下のオペレーターからの報告〈バッドニュース〉もまたしかり。

「う、右舷第7ブロックにて大規模な爆発が発生!主動力部〈メイン・リアクター〉からの動力系統にも深刻な損傷が及んでおり、現在なおも状況は悪化の一途です!」
「何だと!?」

先程から鳴り響きっ放しの警報だけでも、ただ事では無いであろうのは嫌でも予測させられてはいたとは言え、流石に想定外過ぎる!
それもまた非常時の状況を如実に現す赤色の非常照明の光の下で、流石の指揮官の顔が歪んでいた。

そこに追い打ちをかけるかの如くに、代役としてこの発令所に詰めていた副長格の赤服を纏う女性士官がこちらは冷静に、更にろくでもない状況を追加報告する。
「問題の第7ブロックは現状においては無人区画の為、ブロックごとの強制パージも含めた緊急対応のあらかたを試みましたが、残念ながらフェイルセーフの各システムも軒並み全滅です。機能しません」

その報告に被せるように、航法を担当している別のオペレーター兵からも危機的状況を告げる報告の声が上がった。
「既に本艦の推進系は制御を外れた迷走の状態にあり、予定進路を大きく逸脱してデブリ帯の方へと一路突き進みつつあります!」

「く……、やはり突貫竣工≠フツケが回って来たと言うわけか……」
ギリッと唇を噛みしめる様にしながら、それでも指揮官は自らの務めを忘れる事無く再びオペレータに問いかける。
「ならば結論から聞こう。このまま状況の悪化を食い止める術が無いのであれば、どうなる?」

「そ、それは――」
一瞬口ごもり、それから答えを待って自分に対しての眼差しを逸らさない指揮官の視線の圧力に屈する様に、予測されうる破局を口にするオペレーター。
すなわち、この艦は動力系統の暴走により、爆沈する――と。

そうなるであろう事は予感しつつも、出来うるものならば聞きたくはなかった結論に、発令所の中を沈黙が覆った。

(隊長……)
隣席の者同士で互いに顔を見合わせながら気配だけで、あるいは直接に目をやって指揮官の様子を窺うオペレーター達の間にも息を詰めるような緊張感が高まって行く。

そんな新兵達の無言の意識を代弁する様に、指揮官を迎えて立っていたもう一人の副長格である緑服の青年が場違いなくらいに努めて軽い感じで、決断を迫る様に尋ねた。
「で、どうするよ。隊長?」

普段であればフランク過ぎるその物言いを注意したりする処なのだろうが、流石にこの時にはそんな事をしようとはせずに、むしろ指揮官はその問いかけで踏ん切りを着けた様に顔を上げ――
「……やむを得ん。ここでこの艦を失うのは我々にとっては確かに余りにも大き過ぎる痛手だ。
だが、だからと言ってこのままむざむざと貴様達多くの若い乗組員〈クルー〉達を犬死にさせる様な事になれば、それこそが真に許されざる過ちだ!」
率直なその言葉に、当の新兵達には揃ってハッとした表情で顔を上げさせながら。
――そして指揮官はきっぱりと言い切った。
「総員、これより直ちに退艦!急げ! デュランダル議長と最高評議会には、俺からお詫びする」
821代理:2010/09/27(月) 19:54:40 ID:???
48 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(2/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:04:55 ID:mCnjWMRs0
「りょ、了解!」
重大な決断を躊躇しない指揮官の態度にと感銘を受けさせられたが故に、一瞬の間静まり返った発令所の中は
次いで余りにも短かかったこの艦における任務の、各自がその最後のそれを果たすべく、一斉に動き始めたのだった……。



L〈ラグランジュポイント〉4 プラント領アーモリーコロニー群宙域(半日前)

無数の星々の光を散りばめた真空の大海原のただ中へと、その艦〈フネ〉はしずしずと進み出て行く。
いや、優に1200メートルを超える全長を誇るその雄大なサイズは、既に軍艦と言うよりは「移動式小要塞」と表現する方が妥当であるかも知れない。

ザフトのプラント本国防衛体制の中核を担う存在として、ザクやグフの様なニューミレニアムシリーズの新世代型MSや、
公式には半黒歴史扱いのエターナル級を発展させた、本格的両用艦としての改めての始まりとなるミネルバ級戦艦らと共に、計画・建造された超大型宇宙母艦ゴンドワナ級。

そのサイズは多数のMSを搭載する宙母としては言うまでもなく、艦艇を一隻丸ごと――
前大戦時からの顔ぶれであるローラシア級やナスカ級はもちろん、より大型となるミネルバ級の戦艦すらをも
――余裕で入渠させられる規模の艦内ドックすら備えている程のものであり、
「まるでドロスじゃないか!」と、カーペンタリアでミネルバを見送った後に宇宙へと上がって来てその情報にと接したマフティーの後方要員の面々を、一様に驚かせてもいたのだった。

――何しろ、この世界にも「ザク」やら「グフ」が存在するのであるから。
また、前大戦で名を馳せたザフトのエースパイロットでもある名の知られた指揮官達にも、やれ仮面の男だの、『蒼い巨星』よろしく『砂漠の虎』などと言う異名を奉られた男だのが存在した〜と言う具合に
まるでカリカチュアでも目にしているかの様な気分になるくらいに自分達が元いた世界との「実に奇妙な類似」を見せるこの世界の姿の事を考えれば、
そんなドロスもどきが存在するのに対しても、逆説的な意味合いでの奇妙な納得と言うかを覚えてしまう処ではあるのだったが……。

宇宙世紀世界のジオン公国軍が、本国の最終防衛ラインとなるア・バオア・クー要塞に展開する戦力のその中核として就役させていた超巨大空母ドロス級は、ネームシップのドロスと
『ソロモンの悪夢』と呼ばれたエースパイロット、アナベル・ガトーの母艦でもあった事でも知られるドロワの姉妹艦二隻が存在していた事が戦史には記録されているが、
このコズミック・イラの世界においてもやはり同様の類似形を見せて、ネームシップに続く超大型母艦の二番艦として進宙した彼女には、その艦名としてメガラニカ≠フ名が与えられていた。
――余談ではあるが、彼女に与えられたその名もまた、マフティーの面々にとっては元の世界との奇妙な類似を感じさせられもする要素の一つでもあったりもしたのだが。

しかし、それ程の戦力である筈なのにも関わらず、先日の開戦時のプラント防衛戦でも早速活躍した姉のゴンドワナとは異なり
この妹の方の進宙は、式典らしきものすら無しにの、ごく少数の関係者のみによる実にひっそりとしたものであった。

無論、戦時故に華々しいセレモニーを〜と言うわけにも行かないと言うのはあるわけだが、
それでも「これ程の備えがある」と言う事実そのものは、プラントの国家安全保障体制構築上の有力な駒の一つとしての重要な宣伝効果も担っている。

そう考えればこの戦略級とすら呼びうるかも知れない新戦力の加入を公的にお披露目する場である進宙式は、少なくともプラント最高評議会のタカオ国防委員長ぐらいは臨席の下に
例え戦時の略式ではあろうとも、本来ならば挙行されるべきである筈のものなのだ。

だが、現実にはそんなザフト――のみならずプラント自体にとってもの話であろう朗報が一顧だにもされずに、現在のプラント国内の耳目のそのほとんどが
地球連合の圧制下からの解放成った、地球上の新たな同盟者達の下へと訪問中のデュランダル議長と、慰問と友好親善促進の為にとそれに同行したラクス・クライン≠フ方にと集まっていると言うのは、
そういう意味では些か奇妙な状況であるとは言えた。

そしてそんな事実それ自体が、それを見る者の目によってはプラントの――あるいはデュランダル自身の欺瞞の現れだとも見え得ると言うのは、否定出来ないことではあったかも知れない。
822代理:2010/09/27(月) 19:56:53 ID:???
49 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(3/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:07:13 ID:mCnjWMRs0
もっとも、それを言い出したらそもそもL5に建設されているプラント本国(コロニー群)においてではなく、
そこから離れたこのL4宙域で建造・進宙となっていると言う事自体が胡散臭いと言う話へと、容易に変質飛躍をもし始める事にもなるわけなのだが。


彼女〈メガラニカ〉が建造されたここ――プラント13番目の市として現在も建設が続けられているアーモリーコロニー群――は、
まぎれもない新興国≠ナあるプラントにとっては初となる、「外地にと獲得した新領土」である。

月軌道内の宇宙空間までをも含める、地球圏全域を巻き込んだ前大戦の影響は
この世界においてもやはり同様に、宇宙にと進出した人類の生活拠点〈スペースコロニー〉群の軒並み壊滅と言う惨状をもたらしていた――
もっとも、辿って来た歴史的経緯の違いから(人口爆発と環境問題に伴う玉突き的宇宙移民強制を余儀なくされる様な状況には、このC.E.世界はそもそも陥ってはいないが故に)
元からして宇宙世紀の世界に比してこの世界の宇宙生活拠点〈スペースコロニー〉開拓の度合いと言うのは、
それこそ成立に特殊な事情もあるプラントを別にすれば、一年戦争時のサイド7の様な状態(ラングランジュポイント1つにコロニー1基のみがぽつんと存在)さえも珍しくないと言える位に、
比較にならない程の小規模なもの≠ノと留まっていたわけなのだが。

とは言え、それら軌道上にと建設された宇宙への進出拠点のその大半が破壊、あるいは放棄される事になって壊滅したのには変わり無く、
大戦の終結した後にはその再建設〈復興〉と、(それで戦争前の水準への復旧の暁には)再び「その先」への開発再開の為の取り組みもまた改めて始まるであろうと言う事も考慮して
講和条約であるユニウス条約の条文にも、成立後の各ラグランジュ・ポイントの再建に向けての協力体制
――字義通りの意味合いはもちろんの事、各国家ごとにその縄張りを新たに割り当てると言う処までをも含んでいる――
については明記されていた。

そして、まずはやはり前大戦の爪痕からの復興にと国力を傾注させざるを得ず、故に宇宙開発体制の再開までにはほとんど手を回せない地球上の諸国家を尻目に
ユニウス条約における同条項を早速かつ最大限に活用していち早く、かつ着々と。合法的に獲得したこの「新領土」の建設を進めていたプラントではあったのだ。

そしてここL4の宙域の中で、プラントにと割り当てられたエリアに新たに建設が開始されたコロニー群にはもちろん本国と同様の、
よく「砂時計」にと例えられる天秤棒〈アーク〉型と呼ばれる独特の形状が採用されている。

宇宙空間における居住空間としてのその基本設計思想はプラント本国と全く同じものであるのだが、
新しく一から建設されるコロニーならではの「生産の拠点としての部分」での設計の特徴としては、
本国のコロニーの様な後からの改装ではなく、最初から軍需関係の生産拠点となる事を想定して設計・建設されていると言う点にあった。
――まさしく、文字通りの造兵器廠〈アーモリー〉コロニーだと言うわけだ。

元々、コロニー10基で1市を構成する(うちユニウス市のみ、その第7コロニーが「血のバレンタイン」事件により欠番)行政単位を全部で12持つと言う国家体制で来ていたプラントだったが、
いずれは本国から離れたこの新たなコロニー群も「アーモリー市」として、プラント最高評議会に13人目の最高評議会議員を送り出す事にはなるのであろう。

もっとも、現状ではミネルバやセカンドステージシリーズMSを建造したアーモリー・ワンだけがコロニーとしては完成しているのみで、
その他には建設工事が最終盤まで進捗して来ていて、先行して既に居住可能なレベルまで出来上がっている南極側の円錐内部の供用も開始(主として建設工事関係者と家族向けに)
され出しているアーモリー・ツーだけと言う、いわば「1.5基」分の規模しか有していない状況である為、
軍需関係においては生産基地としてではなく研究と試作、及び量産化へ向けての運用試験の場――実質的には戦力外だと言う事だ――としての位置付けがされているに過ぎず、
最高評議会にもまだアーモリー市代表の席は存在していないのだけれども。
823代理:2010/09/27(月) 19:58:03 ID:???
50 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(4/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:09:40 ID:mCnjWMRs0
前大戦時、連合側はプラントの主張〈独立宣言〉など認めないと言う態度を取っていながら、その一方でプラントに向かって宣戦布告(それを行うのはその相手を国家として認めていればこそ、と言う事になる筈なのだ)するなどと言う、
ハサウェイ達マフティーの面々から見れば(政治的な意味で)全くわけの判らない事をやっていたので、その意味では「実状の追認」でしかないと言う見方も成り立ちうる話でもあろうが、
ユニウス条約において独立国であると言う現実を改めて正式に公認させた<vラント側としては、晴れて独立国らしく
それでは、と言う感じで国家の独立と安全を保障する為の国防兵備体制を堂々と整え始める様にとしたと言う事だ。

――無論、それもまたユニウス条約で相互に認め合った筈の条件内であるのだから、本音としてはどうであれ、連合側もその点に関しては表だっての非難などは出した事が無かった。
それこそ、再びの開戦にと至った現在においてもなお。

唯一、それに文句を付けて来ていた「痛い存在」と言うのが、ユニウス条約の主旨からすれば部外者でしか無い筈のオーブの代表首長、カガリ・ユラ・アスハだったわけなのだが。

間近にいればこそ、そんな彼女の心情そのものは十二分には理解しつつも、それでもやはりそれは拙い事だったのだと現在ではようやく理解出来る様になって来ていたアスランだったが、
この先において彼がまだまだ更に理解しなければならない特殊な事情≠烽ワた内包している、アーモリー市でもあるのだった。

すなわち、カガリがデュランダルにと再三再四申し入れていた(最終的には非公式ながら直談判に押し掛けるまでにエスカレートしたわけだけれども)
「元オーブ国民によりプラントへと流出した各種技術の、軍事分野への転用を即刻止める様に」との要求の、その下地となっている現実である。


ナチュラルとコーディネーターの間の、新しい概念の人種対立≠ノよる戦争であった前大戦の全地球規模に広がった戦火の影響を
その国是的なものの故にある意味で最も被る当事者となってしまったのが、かつてはシン自身もそんな内の一人として今は亡き家族と共に暮らしていた、オーブと言う国に生きていた人々であった。

そもそも地球上に在る国ながら、例外的にオーブはコーディネーターに対しても寛容で、ナチュラルとコーディネーターの別なく共存して行ける社会を指向している珍しい国として知られていた。

もちろんそれは単なる人道主義的見地のみに立脚しての話だと言う事だけでは無く、
独立した技術立国として小国ながらも侮られない力を得る為にコーディネーターの能力を活用すると言う計算も含まれていたわけだが、
それはそれで公平な待遇と正当な評価とを得られると言う事を意味しているのだから、当のコーディネーターの側からしても何ら問題になるものではないと、そう見なされていたのである。

ナチュラルが大多数を占める社会の中で、マイノリティーとして生きて行く事の厳しさと悲哀は文字通りに身を以て散々味わわされ、重々に承知はしていつつも、
コーディネーター達の中にもやはり、「人間〈ひと〉として」生まれ育った母なる大地の上から離れて暮らすと言う事には何かしらの躊躇を覚える者は決して少なくはなかったし、
また幾らそうしない限りマイノリティーとしての立場は変わらないからと言って、宇宙空間と言う辺境≠ノ、そのマイノリティー達だけが集い暮らす社会を構築すると言う事に対しての危惧――
それまで虐げられて来た事への反動もあいまっての閉鎖的・排他的な集団無意識の醸成をも予想し得た、物事の見えている者達も、少数ではあっても確かに存在した。

そんな中で、コーディネーター達にと「ナチュラルとも普通に共存出来る社会」としてその門戸を開いたオーブは、
それらの考え方を持つコーディネーター達の受け皿となる事により、小国ならではのやり方でのその国力の増強を図ると言う戦略を選択していたと言う事だ。

国家の経営戦略としてならば、それは決して悪くない判断であったと言えるだろうし、現にそれは確かな効果を発揮して、
オーブはコーディネーター達の力も加味する事によってプラントにも肩を並べうる独自の高度なテクノロジーを有する、技術立国としての立場を確かなものにする事も出来たのだから。
824代理:2010/09/27(月) 19:59:05 ID:???
51 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(5/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:12:05 ID:mCnjWMRs0
しかし、ナチュラルの中の一部狂信的過激強硬派〈ブルーコスモス〉による
プラントのスペースコロニー群の一基、ユニウス・セブンへの無警告核攻撃と言う蛮行〈大虐殺〉によって、
長年に渡ってくすぶり続けていた導火線からついに爆発が起きるが如くに燃え上がった大戦と言う劫火からは
結局はそんなオーブもまた、傍観者の立場を守るだけで逃れ続けると言う事は許されなかった。

それも、ウズミ・ナラ・アスハと言う為政者の愚かさ故に亡国を最悪の形で迎える事となった後、当然の帰結としてその国内社会もまた、かつてのままではいられなくなってしまっていた。

コーディネーター排斥路線の連合の前にと屈し、その占領統治を受ける事となった後のオーブでは、
もはやそれまでの様なナチュラルとの共存は危うくなる事を察したコーディネーターの国民の大半が、今や唯一の寄る辺となる同じコーディネーター達の国――
ナチュラルとの共存を指向するコーディネーターであるが故に、それまでは選択肢に含められる事の無かった
――プラントへの移住を余儀なくされる様になったと言う結果がそれだ。

しかし、無論そんな元オーブ国民を主体とした難民と見なしても差し支えない様な同胞£Bを受け入れるプラントの側とても、
話はそう単純には行かない事情は当然ながら存在するわけだった。

シンがザフトのアカデミーにと入学してみて、周囲のプラント社会で生まれ育った連中達とは馴染めなかった理由の一つだったと、
ルナマリアが彼との関係を特別なものとする中で気付かされた様に。

実質的にほとんどコーディネーター達のみで構成されている社会であると言ってよいプラントの中で生まれ、そんな世間を常識として育てられ暮らして来た者達と、
逆に地球上において大多数のナチュラル達に囲まれた社会の中で、マイノリティとして(オーブ国民以外は)身を小さくして生きて来た者達とでは
「同胞」〈同じコーディネーター〉だと言う意識は、建前として唱えられる以上のものにはまず成り得なかった。

プラント育ちの者達からすればどうしても、
自分達コーディネーターの種の平等〈独立〉と生存権とを賭けて多くの血を流し戦って、ようやくそれを勝ち取ったプラントに何ら協力したわけでもないのに、
その結果が得られたその後になってのこのこと「同胞だから〜」と厚かましく押し掛けて来た、ナチュラルかぶれの連中だ!と言う様な潜在的無意識は生じたし、
また逆にナチュラル中心の社会〈地球上の諸国家〉で生きて来たコーディネーター達からすれば、
プラント育ちの連中は、「外の世界の事」〈現実〉をろくすっぽも知らない(また知ろうともしない)くせに、
実はそんなに大したものでも無いコーディネーターとしての優越感情だけを極端に肥大化させてしまった閉鎖的で排他的な人々だと、
やはり互いに相手の事はそういう風にと見えてしまうのだから。

それに加えてもう一つ、そんな新たなプラント国民≠ニなった地球上からのコーディネーター達のその大半を占める旧オーブ国民には多くの場合、「家族の問題」が付いて来ると言う事情もあるのだった。

元の母国〈オーブ〉が、ナチュラルとコーディネーターが共存する融和的な社会を指向していたその結果が、
プラントでは「先祖〈ナチュラル〉返り」だ!(つまり、進んで行う退化≠ニ言う愚行である)と、いい顔をされる事は基本的にまずない
コーディネーターとナチュラルのカップリングと、またその結果としてのハーフコーディネーターの子供の誕生も決して珍しいものでも無くしていたし、
或いはキラ・ヤマトやロンド・ミナ・サハクの様な、養子として迎え入れられてナチュラルの養親と「家族」として暮らしているコーディネーターの例もまま有ると言う様な、
相互の関係≠多数生じさせてもいたのだから。

「歴史は繰り返す」とは、確かに使い古された言葉ではあるが、しかしながらその言葉が常に命脈を保ち続ける所以でもある――
やはりそれは人間世界〈この世〉の真理をまさに言い当てているものでもあるだろう。

そして状況はその言葉が見事に当てはまる構図だと言う事になるわけだけれども、
かつて地球上でマイノリティーとしての悲哀を味わわされ尽くして来た自分達がようやくの事で造り上げた、「そこから解放された(筈の)社会」が今、
その内にとかつての自分達の様な存在≠ェ如き、新たなマイノリティー達を迎え入れる側の立場にと回る事にとなったのだ。
825代理:2010/09/27(月) 20:03:11 ID:???
52 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(6/18)
これもまた人間の矛盾――皮肉と言うしかない現実なのだが、
不当な不遇を長きに渡って強いられて来た側が、ひとたびそこから逃れ得たその後に。ではそんな自身は、寛容で公明正大に誰に対しても接して行けると言う例は、まずあり得ない。

同じコーディネーター≠ナはありながら、オーブでナチュラルとも共存する生き方を選んだ者達には予見し得ていた通り
プラントと言う、そんな「コーディネーター達によって構成される社会」が形になったその後に――
その社会の集団的無意識が、それまでの抑圧への反動が一気に吹き出して来るが故に
――「コーディネーターと言う種の優越」と言うイデオロギーに染まって行くと言うのは、
ある意味(人間の本質≠ニ言う意味合いで)ごく自然な成り行きだったと、そう言えてもしまうわけだったが。

俯瞰的に見れば、そんなプラント社会が直面する事となった前大戦後の現在のこの現実と言うのは
これ程までに皮肉な話もまず無いだろうと、そう言われてしまっても確かに仕方が無い様な構図であったかも知れない。

一昔前……まだ宇宙と言うフロンティアにプラントと言う寄る辺も存在せず、地球上〈圧倒的大多数のナチュラル達の中〉で
謂われ無き差別や迫害に晒され続けながら、怯え身を小さくして生きて行かねばならなかった過去を持つ自分達が、ここでは今やその時のナチュラル達が如き「多数派」の立場であり、
そんな彼らの前に現れた、あたかも過去の自分達も同様の立場にいるナチュラルに近しい同族達=i及びそれに付随してくるナチュラルやハーフ達までもいる)と言う「マイノリティ」をその内にと抱え込んでみて――

プラント社会は「初めから無理があった」と言うしかないだろう、それまで目を背け直視する事から逃げて来ていた現実≠フ一面と言うものとの間の
その軋みと、否応なしに向き合わねばならなくなってしまっていたと言う事なのだった。

そして、もたらされたそんな現実〈状況〉の変化≠、そのまま無条件・無考えに受け入れると言う事の困難さをしっかりと想像し得ていた前政権――
カナーバ議長以下の暫定評議会がその問題に対して採った政治的対応と言うのは、
いきなり混淆を行おうと言うのでは無く、とりあえずはその人々の当面の受け皿を別個に用意して、言うなれば「一国二制度」式のやり方でもって適度にその間をセパレートしつつ
時間をかけて緩やかにその両者の融和を図って行く、段階的統合の方策を選択していた。

そして前政権〈暫定評議会〉の定めたその方針は、それが正しい措置であろうと認めた後継議長のデュランダルにもそのまま引き継がれていたし、
むしろ彼によってそれをより深化・発展させる方向へも加速が付けられる様にとなっていたのだ。

即ち、カガリからは噛みつかれるその理由にもなった、
軍事分野をも含めてのそんな「ナチュラル混じり」達の存在が後押しをした、その結果としての前大戦後のプラントの新たな技術発展には、実際に目覚ましいものがあったのである。

――コーディネーターとナチュラルの、その両者それぞれならではの長所をバランス良くハイブリッドする事が出来ていた立場であるが故に、
それらオーブからやって来た「(多数のハーフコーディネーターやナチュラルも交えた)新たなプラント国民達」の下には、技術立国を自任するプラントにおいても未だ実用レベルには達していない様な、独自の発想や
それに基づいての実用化された理論や技術も実際に多々存在していたのだから。

つまり、デュランダルが付けた加速と言うのは、「実際の成果」と言う現実をもって
そんな新国民達はプラントにとっても実際の有益をきちんともたらしてくれ得る存在でもあると言う、良い意味合いでの「実利」の側面をも実証させてみせる事によって
元来の国民であるプラント育ちの<Rーディネーター達〈人々〉にも彼らの存在を認めさせるその担保とする、と言う事だったわけである。
実際に現実のその成果として具現化するものを見せ付けられてしまえば、
原理主義〈コーディネーター至上主義〉に拘泥するが故に自ら進んで主観的盲目≠ノ走る様な手合いでもなければ、その事実は認めざるを得ないと言うものだ。

もちろん、本音を言えば些か複雑――下世話な言い方をすれば「余り面白くはない」と言う事にはなるかも知れないが、
そう言った潜在的な感情の問題は人間であれば£Nしも、何かしらは持っているのが当たり前なのだから。
それが実際の排他的、あるいは差別的な行動と言う形で顕在化するのでない限り、わざわざそこに手を突っ込む必要もまた無い。
826代理:2010/09/27(月) 20:04:08 ID:???
53 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(7/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:18:17 ID:mCnjWMRs0
――それに、他方ではそんな「プラント新国民達」の側にもまた、彼らなりの立場や心情と言うものも当然ながらあるわけだった。

長年に渡っての隔絶を経てきたプラント社会と言う異境≠ノ対しては、
実際にその内にと住み暮らす様にとなってみて、様々に思う処や感じる処と言うのは当然ながらやはり存在しはする。

しかし、そんな彼らとて理解してはいるのであった。
現在〈今〉のこの世において、自分達の寄る辺はもはや否応無しにプラント〈ここ〉しか無いのだと言う現実を。
そしてその人々の大多数を占めている元オーブ国民達は特に、それを文字通りに身を以て味わって来ていたが故によくよく思い知ってもいた――
自らの寄る辺〈国〉が亡びると言うのは、どういう事であるのかを。

つまり、そんな彼らにとっては二重の意味合いで「プラントの為にと必死で働く」理由と動機とがあったと言う事でもあるわけだった。

時間をかけて融和を〜の基本方針自体は肯定しつつも、同時に以上の様な状況までも見通して進められた積極策≠ノより、
多数派であるプラントコーディネーター達にはそれら外様の新国民達の存在への心理的障壁を引き下げさせつつ、
逆に新国民達の側に対しても良き意味合いでの彼らの自尊心を尊重しつつ新しき寄る辺〈プラント〉への帰属意識を持たせ、
しかもその成果として目覚ましい技術発展と、それによる国力――防衛力も含めた、トータルとしての――増強をも成し遂げると言う、
理想と現実のそのどちらをも両立させる「真の意味での国益」の追求と達成を実現させつつあったデュランダルの政治家としての見識と力量の証明だったと言えるだろう。

そして異邦人ならではの客観的視点でもってこのC.E.世界の状況を俯瞰しているハサウェイ達マフティーの面々にとっても
そうであるからこそ、そんなデュランダルの政権下にある現在のプラントこそが唯一、同盟を結ぶ事で協力関係を選択しうる対象にと成り得たのだ。

この様な事情が、デュランダルにアスランのみならずシンにもまた「政治的な意味合いでの戦い=vにおいても出来うる事があると言わしむる根本ともなっていたわけなのだったが……。

その露払いをする。と言うのには大仰すぎるかも知れないが、間違いなく無関係とは言えない様な事情を内包しているこの宙域の事情を背負って
完成したばかりの最新鋭艦〈メガラニカ〉が試験航海にと乗り出して行きつつあった。



試験航海中 宙母メガラニカ艦内(4時間前)

出航して来たL4の宙域を脱し、地球上で言うところの公海になぞらえて俗に公宙≠ニ言う風にも呼ばれる月軌道内の広大な宇宙空間へと、メガラニカはその歩を進めていた。

ここまでの航海は至極順調なもので、戦時中の処女航海にと乗り出したこの艦と同様に
ザフト軍学校〈アカデミー〉を卒業して軍務に就いたばかりと言う新兵達がその大半を占めているクルー達の間に張りつめていたある種の緊張感も、そのプラスαの部分に関してならば、大分和らいでも来だしてはいる処だった。

とは言え、航法を始めとする艦の管制のその全てを司る発令所の中の空気が弛緩していると言うわけでは無い。

そんな良い意味での適度な緊張感を維持させている要因であるとも言えるのが、
艦体のサイズにと正比例してやはり広大なスペースが取られている発令所内の指令ブースにと仁王立ちしたまま、厳しい――生真面目な表情を浮かべている、白服を身にまとう銀髪の青年指揮官の存在だった。

『発令所より全艦。現在までのスケジュールには遅延なし。向後状況に変化が無い限り、15分後を目途に第二体制へ移行する。以上』
そんな表情を和らげもせずにマイクを取り上げ、彼の指揮下に置かれた艦内にとそう下達し終えたその彼に、
傍らにと同様に立ったままでやはり状況を見守っていた浅黒い肌に金髪の緑服姿の青年が、いかにも軽い調子で話しかける。
827代理:2010/09/27(月) 20:04:49 ID:???
54 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(8/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:20:46 ID:mCnjWMRs0
「あー、もし、隊長殿? 第二体制に移行って事は、我々もようやく一息入れられるって事で?」
「ディアッカ!何を軟弱な事言ってるか貴様はぁ! 俺達は艤装委員を拝命している立場だぞ? この試験航海が無事に終わるまで、気を抜いてなどいられるかッ!」

緑服の青年こと、ディアッカ・エルスマンがそれを言い終えたその途端に、間髪入れぬ見事なカウンターで隊長のイザーク・ジュールからの叱りつける声が飛ぶ。
瞬間湯沸かし器を連想させる直情型の人であると言う事でもつとに知られる彼らしく、ついつい力が入り過ぎてしまうせいで
ディアッカに浴びせた叱責の一言の発音が「きしゃまはぁ!」と言っているかの様に聞こえてしまうと言う辺りも、その周囲の人々には
(ああ、またやってるよあの二人……)と言う風に内心で笑いを噛み殺しつつ見られてしまいもする、微苦笑を誘われる処であったかもしれない。

「ハーネンフース!お前も笑ってないで、何とか言ってやらんか!」
一番間近でそんな二人のいつものやり取りを、やはり微苦笑を浮かべながら眺めていた長い栗色の髪を持つザフトレッドの少女にも、そのとばっちり……もとい、参戦命令が飛ぶ。

いきなり水を向けられた格好のその少女――部隊内で技量No.1の座を互角に分け合う隊長のイザーク・ジュールとその副長格(一号)でもあるディアッカ・エルスマンの二人に次ぐ、ジュール隊No.3のパイロット(にして、もう一人の副長格)であるシホ・ハーネンフースは、
こちらもいつもの様に微苦笑を微笑気味へと変化させながら、先輩でありながら新参だとも言える(ついでに言えば出戻り≠ナもあると言う、なかなかに複雑な立場にいたりもするのだが)ディアッカに向かって口を開く。

「エルスマンさん。あんまりそう言う事をペラペラと、口に出してしまうのはちょっとどうかと思うのですが?」
「ん? ああ、ごめんごめんシホちゃん。ついついさぁ……」
言われたディアッカの方もそう言って軽く頭を掻くような仕草で応じる。

決して声高に相手を叱り付ける様な物言いはしない少女なのだが、お姉さんが子供に「めっ!」とやる種の類の雰囲気を漂わせる彼女には(自分の方が年上なのにも関わらず)毎度ながら弱いディアッカではあるのだった。
そしてそんなディアッカに対しては今度は苦笑の度合いの方が大きい微苦笑を再び浮かべると、シホは続けて隊長のイザークにも向き直る。

「ですが隊長。エルスマンさんの言われる事にも確かに一理は有ると思います」
言い方はあれですが……。と言うニュアンスではあったが、同時にディアッカの言わんとする事自体は否定はしないし、自身も同感であると示すシホ。

体力的にもその限界値が基礎的に底上げ強化されているコーディネーターであるとは言え、無論の事生物としての生理的な限界と言うものから逃れられるわけでは無い。
「状況はまだまだ途上で先は長いのですし、特に隊長はこれまでの間中ずっと気を張られ通しなのですから、エルスマンさんや私でも代行が出来るところで適度にお休み頂きたいです」

「む……」
緊張もそうし通しでは疲労して、いざと言う時に判断ミスをしてしまったり使い物にならないと言う悪循環もあり得る。故にそれを避ける為にも適宜の弛緩も必要である。

ましてや前大戦の負の影響である慢性的な人員不足(その深刻さの度合いならば、ザフト――プラントの方が敵である地球連合側を遙かに凌ぐかも知れないくらいだ)が端的に現れている証左でもあろうが、
軍学校を出たての新兵の少年少女達に大半を占めさせる格好となっている乗組員〈クルー〉達のその人数自体も、いくら実戦ではなく試験航海なのだとは言っても
本来の実戦運用に必要とされる最低現の人数すらも大幅に割り込んだ、極端に少ない人数でもって運航が行われているのだから。
その分のしわ寄せまでも上乗せされて来るのは自明の話だ。

その様な状況を踏まえれば当然の忠告ではあるわけだが、逆にそうだからこそそれを言うその相手によっては素直に聞けなかったりもするという、やっかいな人間の性行にも関わるものだとも言える。
しかしそれを素直に頷かさせる辺りが、シホと言う少女の人徳であると言う事なのだろう。
押しが強いと言うわけでは全くないのだが、イザークも進言をして来るのが彼女である場合には何だかんだは言いながらも素直に受け入れる事が多いのであった。
828代理:2010/09/27(月) 20:06:19 ID:???
55 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(9/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:23:39 ID:mCnjWMRs0
「……成程、確かにそう言われればそうかも知れんな。分かった、では第二体制への移行と共に当直要員の交代を行う事とする!」
イザークはブリッジクルーにとそう全艦に下達する様にと指示を下すと、シホに対して
貴様とディアッカの二人にしばらく当直を委任し、自分も非直に入らせて貰う事にしようと呟いた。

「はい。お任せ下さい!」
安心したと言う微笑と共に隊長に対して敬礼を返すシホ。

そんなやり取りを見守っていたディアッカが、(お見事!)と言う目線をシホにと送り、それに気付いた彼女の方も軽い微笑を浮かべて頷きを返す。
「イザークの奴〈アイツ〉、シホちゃんの言うことなら素直に聞くのな」と、彼が述壊する所以であったが、
その彼に対してはイザークもしっかりと、「貴様の非直入りは俺が戻って、代わりにハーネンフースが非直に入ったその後だぞ?」と釘を刺して置くのは忘れなかった。

「へいへい、任されましょう」
そう言って、手をひらひらと振って見せながら了解の意を示すディアッカ。

一見しただけではちゃらんぽらんにしか見えないが――事実、始めの内は本当にただそれだけなのだとしか思えず、心服するジュール隊長がどうしてあんな人と……。と言う風にしか思えなかったシホにも
それは傍目にはそう言う風に見せておくと言う、言わばごく自然にと互いにやってのけて見せている、高度な腹芸≠ニでも呼ばれるべき類のものなのだと、今ではもう理解が出来ていた。

とは言え、彼女の様にそれに気付ける者の方が少なかったりするのもまた事実であり、
厳格な指揮官〈イザーク〉が非直に入り、代役がゆるいエルスマンさん≠セと言う状況から来る微妙な弛緩がブリッジをはじめ全艦を緩やかに浸しだそうとしていた。


――そんなやり取りが行われていたその数時間後に、まさかそういう状況が見事なまでに暗転する事となろうとは……。
それを想像し得たブリッジクルーをはじめとする乗員達は、ごく一部の例外≠除けば、この時誰一人として存在しなかったのだった。



総員退去中 超宙母メガラニカ(再び現在)

新兵揃いと言う状況故にの相応の混乱こそは有りもしたが、総員退去はおおむね順調に進んでいた。

ザフト随一の――と言うよりは、C.E.〈この世界〉でも宇宙世紀世界同様に存在する木星往還船を別にすれば規格外≠ニ言っても良い規模の巨艦であるのは事実なのだが、
前倒しの試験航海と割り切ったと言う理由で、文字通り本当にギリギリの運航人数のみでもって行われていたが故に人数もおらず、
更に人員が実際に配された区画自体もごく一部のみであったが為に時間のかかりようが無かったのだとも言えるのが、何とも皮肉な話ではあったのだけれども。

実際の乗員数が少な過ぎる為に、多数の内火艇〈ランチ〉が使用される事も無いままに放棄された状態の第1格納庫内では、退艦ぎりぎりまで残っていた最後の乗組員〈クルー〉達がやはり最後となるだろうMSの発進管制に当たっているところだった。

「――既に他のクルーは総員、シャトルに分乗しての退艦完了しました。護衛に当たるジュール隊のMS各機も合わせて発進済みです」
今回はここのみで運用されていた第1格納庫に直結のサブ発進管制所にと詰め、全乗員の退艦管制を担当していたオペレーター達からの報告に、その背後にと立って状況を見つめていたイザークは頷いた。

「了解した。最後までご苦労だったな」
厳しい表情は浮かべたままながらそう言って殿軍〈しんがり〉役を務めていたブリッジクルー達を労うと、イザークは「では、貴様らも退艦せよ」と、彼らにも最後のシャトルに移乗する様にと促す。

『ディアッカ、ハーネンフース。お前達二人で最終のシャトルに付け。最後の発進管制は、俺がやる』
管制室からの退去をしかけた新兵達の耳にはそう指示を出す隊長の声が聞こえ、
まさか、隊長は残られるおつもりですか!?と、思わず足を止めてしまった彼らに、イザークは苦笑して首を振った。
829代理:2010/09/27(月) 20:07:04 ID:???
56 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(10/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:26:54 ID:mCnjWMRs0
「ああ、心配するな。幸い俺が乗る機はカタパルト射出無しでも大丈夫なやつ≠セ。気にせず早く行け」
いつもは厳めしい表情を崩して言う指揮官に、新兵達は安堵の表情を浮かべると、一斉に敬礼して駆け出して行った。

それを見送ったイザークの装着するインカムに、不意にディアッカの声が入る。
『お見事。流石だな、隊長%a?』
振り返ると、ディアッカが新たな乗機として駆る様になっていた黒いブレイズザクファントムに、管制ブース内を格納庫側から覗き込ませていた。

ディアッカもいつもの調子の物言いだったが、そう言われたイザークの方もいつもとは違って苦笑で応ずる。
『ふん、抜かせ。まだ状況は進行中だ。お前達なら手抜かりも無かろうが、頼むぞ?』
『あいよ。それじゃな、お先』
心得顔で頷いて、ディアッカは自分のザクをカタパルトへと進めて行く。

『ジュール隊、ディアッカ・エルスマンだ。ザク、発進する!』
ディアッカの駆る黒いブレイズザクファントムがまずカタパルトから射出され、続けて最後の乗組員達を乗せたシャトルが発進してその後に続いた。
これで残るは続いて発進するシホのとイザーク自身の乗るMSのみとなっていた。

『それでは、隊長。お先に行かせて頂きます』
ディアッカ機とは入れ違いの格好で発進ポジションに着く、やはりパーソナルカラーを許されているブレイズザクウォーリアを駆るシホからも通信が入る。

『ああ。そっちは任せるぞ、ハーネンフース』
『はい! ジュール隊、シホ・ハーネンフース。ザク、行きます!』
そんなやり取りを交わしてから、イザークは手元のコンソールを操作して彼女のザクをカタパルトで加速して射ち出して送り出す。
発進をさせた側の事後確認〈見送り〉までもちゃんと終えて、イザークは残るは彼のみとなった巨艦の中を見回した。

「短い付き合いだったな、貴様とも。ま、達者でな」
誰言うともなしにぽつりとそんな事を呟くと、イザークは用意は済まされていた自身のパイロットスーツにと手早く着替え、自身の乗機が待つハンガーデッキへと歩を進める。
やがて――

『ジュール隊、イザーク・ジュール。セイバーインパルス<Kンダム、退艦する!』
最後まで律儀にそう宣言をして、イザークは新たに与えられた自身のガンダムをスラスター噴射のみでゆっくりとMSデッキから離艦させると、推力を機体の後方にと収束させられる航空機型のMA形態へと変形させ、部下達の後を追って彼方へと一気に飛び去って行った。

かくしてその場に残されたるは、今や間近に迫り来る最期の時を虚しくただ待つのみの主無き物言わぬ巨艦だけ――
ザフト期待の新戦力となる筈だったギガントスーパーキャリアは、その真価を一度たりとも発揮する事無く、進宙から1日も満たずで虚しく宇宙〈そら〉の藻屑と消える。
戦史に詳しい一部の者には「なんてこった、我々はシナノ≠フ上を行っちまったぞ!」と、嘆かせる事にもなったりもする、ザフトにとっては誠に不幸な結末であったわけだが――

と、そういう状況になった。



――その筈≠ナあった。


『ふん、ようやく行ったかよ』
各種のセンサー類は勿論の事、肉眼でも何も見えない♂F宙空間の一隅で。
そんな呟きを発した者がいた。
830代理:2010/09/27(月) 20:08:11 ID:???
57 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(11/18)
『エザリアの小倅め。往生際悪く艦を放棄しない様な奴では無いと言う辺りは、まあ褒めてはおいてやろうじゃないか』
おかげで、こっちも「仕事」がやり易くなってはいるからねと。
エザリアの小倅≠ニ言う呼び方、それ自体に揶揄や軽侮の念も含みながらイザークの事を評する、女の声がそれに応じる。

『しかし、艦〈フネ〉もそうだが、奴が乗って行ったあのセカンドステージシリーズ機も、しっかりと「新型シルエット」付きのやつだったな?』
最初に口を開いた男のものとは別の男の声がそう呟きを漏らし、イザークを小倅呼ばわりした女がそれに対しても応じて再び言う。
『ああ、デュランダルの奴も本当に芝居が上手な悪党≠セねぇ……。こうやってその裏で着々と軍備増強を進めているって言うのにさ。
それをおかしいとも思わずに、それどころかああやって新型機を与えられてコロリと丸め込まれて喜んで尻尾を振っている様じゃ、幾らラクス様に対しては好意的だとは言われてたって、イザーク〈あのお坊ちゃん〉も所詮アテにはならないタマって事だね。
けどまあ、脳天気な多くの連中は騙せても、ターミナル〈あたしら〉の目までは誤魔化せない。黙って見ちゃいないよ』
そう言い切って。

『よぉし、それじゃ、おっぱじめるかい!』
と、女は状況開始を宣言する。
『おうよ!』
そして異口同音にそれに応じる二人の男と、その他複数の男女の声が唱和して――彼ら≠ヘ動き始めた。

『ミラージュコロイド解除! 前進する』
艇長席〈キャプテンシート〉に着いた男の声と共に、ミラージュコロイドを使用してそれまでじっとその場に留まって隠れていた一艘のMS搭載型シャトルが姿を現す。

『全周警戒! 付近にザフト、及びその他勢力の機影も……完全に反応無し!』
『目標まで、距離800。右舷へ変針2!』
オペレーターやコ・パイロット達も、各自それぞれの仕事を果たしつつ報告を上げる中、キャプテンシートの艇長に対しては、艇内に格納して来ていた即時発進待機中のMS隊パイロットからの連絡が入る。

『キャプテン、もういいね?』
いい加減に待ちくたびれたよと言う感じの獰猛な笑みを口元に浮かべて、アイパッチの赤毛の女がモニター越しにそう確認を寄越す。

『ああ、先行してくれヒルダ。それで問題がなければ、このままあの第1〈シャッター開口されたままの〉デッキに入る。頼むぞ、三重星=I』
操縦席のビューポート越しに目指すメガラニカ〈巨艦〉への着艦予定箇所を遠望しつつ、キャプテンは先行させるMS隊に発進を促した。

『了解。ヒルダ・ハーケン、出るよッ! 遅れるんじゃないよ?マーズ、ヘルベルト!』
『応!』
ニヤリと笑って発進を宣言するヒルダと呼ばれた女の声に、先程彼女とやり取りを交わしていた二人の男も同時に応じ、虚空にと向けて既に開いていたシャトルのメイン・カーゴハッチから、見るからに重量級と言う印象を与える3機の同型のMSが一斉に飛び立った。

ブラックとパープルをベースに彩られたそのMSの姿をもし目にしたなら、
ここでもまたマフティーの面々は「またかよ……」と言う感じの(もはや麻痺しかけていて大して感じなくなりそうではあるのだが、一応)驚きを感じさせられる事にはなるであろうその機体の名は、ドムトルーパー=B

元々はザク(ウォーリア/ファントム)≠竍グフ(イグナイテッド)≠ノ続く新世代量産型機〈ニューミレニアムシリーズ〉の一つとして設計されていたこの機体はしかし、そんな兄弟達とは異なり、
コンペではその設計思想には多分に先進的過ぎる部分が多いが故にと、再び戦争が始まってしまった状況下では先行する高性能な新鋭機たるだけのポテンシャルが既に実証されていたザクシリーズの建造配備をまずは優先すべきと言う事で、
実機の建造と開発は当面「保留」の扱いとされていた筈の代物だった。

ところがその後に、自分達以外の勢力〈他者〉の持とうとする武力はすべからく圧制や侵略、戦争を肯定する為の悪しき手段〈道具〉に過ぎないと考える彼ら――ターミナルと称される非公然組織――の手によって
未然に<Uフトの公式アーカイブからはそのデータの一切が密かに抹消破棄され、更には当のそのターミナルの下において、更なる改設計を加えられた上で、
彼ら「真の平和の護り手たる者達〈ターミナル〉」の為の剣となる高級量産機の位置付けで、ドム≠ヘその立ち位置を大きく変えてこの世へと生まれ落ちていた。

ぱっと見には鈍重そうな印象さえ与える重量級の機体はしかし、やはり異世界〈宇宙世紀〉の兄弟達と同様に、大推力を備えた機動性の高さを売りとしている。
831代理:2010/09/27(月) 20:09:05 ID:???
58 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(12/18)
更にはターミナルが独自に加えた改良点として、ハサウェイ達マフティーの面々であっても多少目を剥くかも知れないこの世界ならでは技術の最先端の結晶たる、ビーム・シールド――
ザフトから技術研究の成果をコピーして盗み出すと共に、そちらの開発進行に遅延を招く様な妨害工作も同時に実施して、先んじて実用配備品を完成させていた
――をも装備しており、防御面においても不安は無いと言うことで、文字通りに海賊的と言ってもよい今回のこの任務にデビュー戦としての白羽の矢が立てられていたと言うわけだ。

かくして、本来ならばと言うのとは異なる形で邂逅を果たしたザフトの最新鋭艦へと接近をしたターミナルの最新鋭MSたちは、
目標も最新鋭艦であるだけに、自分達の有するやや古いザフトのIFF信号パターンが認識されずに「不明機」と見なされて、近接自動防御火器に迎撃されるかも知れないと言う可能性への警戒をしていたのだったが、
それも杞憂に終わり、何らの妨害も受けるもことなく巨艦のその舷側にと取り付く事に成功し、それを確認して接近して来たシャトルと共に、虚空へと向けて解放されたままの超巨人宙母の第1デッキの中へと進入を果たす。


『よし、さっさと済ませるぞ!』
『了解!』
キャプテン以下、シャトルから降りて来たターミナルの面々がノーマルスーツを着込んだままに、先程までイザークとその部下達が詰めていたメガラニカのブリッジへと乗り込むと、各々手近なオペレーター席へと腰を落ち着けて一斉に作業にと取りかかり始める。

『まずはこの耳障りな警報を、さっさと止めちまってくれよ』
自身も手近なシートにと着いて作業にと加わりながら、ヒルダが言う。

『ヒルダの言う通りだぜ。こう五月蝿くてかなわないんじゃ、落ち着いてデータも拾ってられん』
彼らの艦内への侵入後も変わらずに、主達無き後の(無人である筈の)艦内にと流れっぱなしの警告のアナウンスに顔をしかめ気味にそう言う、三重星と呼ばれたドムトルーパーパイロット達の一人であるマーズ・シメオンもヒルダの言葉に頷く。
無論、口ではそんな事を言いつつも、淀みなく自身の手元のコンソールの画面を確認し、キーボードを叩く手も止めずにせっせと艦のコンピューターから様々なデータのコピーを取る(盗る)作業を行っているのだけれども。

『ええ、勿論です。すぐにロックプログラムの……解除キーを流します』
オペレーター席にと取り着いている女性兵士が、ヒルダやマーズの催促にもそう応じて手元のコンソールから「とある文句」を打ち込み始める。

その一文で形作るコマンドの入力が実行されるや、一拍の間を空けて、耳障りに騒ぎ立てる警報音と自動警告アナウンスとがピタリと止まり、非常灯の赤光も通常の照明にと順次復旧をし出して行く。

パージさえ出来れば他への影響は最小限に食い止められる一ブロックに仕掛けた時限爆弾の爆発をきっかけに作動する様にと、彼らターミナルが
この艦全体の制御を統括するメイン・コンピューターにと密かに事前に仕込んであった<tェイルセーフ系全システムの反応凍結と、機関系を自壊へと「暴走させる」プログラムが、それによって解除されたのであった。

「ふん。どうやら成功した様だな」
それまで閉じたままにしていたパイロットスーツのヘルメットのバイザーをようやく上げて。
左の額には縦に一筋走る縫合痕を持つ四角い顔をしたもう一人のドムパイロット、ヘルベルト・フォン・ラインハルト
――流石に今はそうしてはいないが、普段はボルトを禁煙パイポの様によく口にくわえていると言う癖とも相まって、眼鏡をかけたフランケンシュタインをイメージさせる男である――が呟く。

「ああ、これで吹っ飛ばした区画だけパージしてやれば、後はこいつを回航するだけだ」
同様にヘルメットのバイザーを上げての肉声でヘルベルトにと頷いて、キャプテンが自分達ターミナルの手で爆破した右舷第7ブロックの、強制パージの操作コマンドを実行する。

ややあって彼らが占拠する発令所にも微かな振動が届く――爆発ボルトの一斉作動により、破損したブロックが丸ごと艦本体から切り離された証だ。

作戦成功!
ターミナル〈自分達〉が仕掛けた策略によりまんまとザフトを出し抜き、その過剰な武力増強≠フ象徴を芽の段階の内で未然に摘み取りつつ、
それもただ単に除去するだけでは無く、同時にそれをターミナルの更なる戦力の充実にも利用する――
こんな大巨人も、心悪しき者達の戦争の道具として使われるより、それに抗う「唯一正しき力≠ナある我ら」の為の戦力として尽くす方が、遙かに幸せであろうと言うものだ。
832代理:2010/09/27(月) 20:09:48 ID:???
59 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(13/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:40:45 ID:mCnjWMRs0
そんな意識を共有する彼らターミナルの面々の表情には、一様に笑顔が浮かぶのだった。

「よし、それでは……」
回航を始めよう。キャプテンがそう言い掛けた、その途中で彼の言葉は中断を余儀なくされる事になった。

「ッ!?」
その瞬間、不意に異変が彼らを襲う。
つい先程、彼らが復旧させた#、の状況――通常の照明が落ちて薄明るい非常時用の赤色灯への切り替わりと、再び各スピーカーから一斉に流れ出す警告の自動音声とが、再び始まったのだ。

「どういう事だ!?」
流石に驚いた様子でそう声を上げながら、周囲のオペレーター席にと着いている同僚のヘルベルトやキャプテンらの同志達に問いを投げるマーズ。

「待て……」
そう言ってマーズ――また彼が先にそうしたが故に、自身は黙ったままに顔を向ける仕草だけで同様に問うて来るヒルダも――をそう言って制し、ヘルベルトはキャプテンらと共に再度の異常発生の原因を探り始める。

「…………くっ、こいつは!」
ややあって再び口を開いたヘルベルトの声には、珍しく舌打ちする様な感情が露わになっていた。

どういう事だい?とヒルダが尋ねる前に、先程も打ち込んだ「解除キー」を再度入力していた女性兵士が声を上げる。
「駄目です!解除プログラム、機能しません!」

「何だと!?」
そう驚きの声を上げるキャプテン達の耳に、ヘルメットの骨伝導マイク越しに≠フヘルベルトからの通信――いち早く、彼が開けていたヘルメットのバイザーを再び閉じたと言う事だ――が届く。
『まさか、こうなるとはな……。流石に想定の範囲外だ!』
いつもの様な冷静さはすぐに取り戻しつつ、若干の自虐を感じさせる様な皮肉げな口調で黙って説明を待つ同志達へと、把握した状況を伝え始めるヘルベルト。

本来ならば、先程打ち込まれた解除キーで「異常」は全て復旧し、この艦は彼らターミナルの下に制御を取り戻す筈だった――何しろ一連の制御不能と暴走とは、全て彼らが仕組んで仕掛けた人為的なものであったのだから。
実際には何らの異常が無いにも関わらず、異常有りと言う偽りの情報を出して送り続ける事で、動作する本来はフェイルセーフ用の非常体応のシステムを逆手に取る事での、言わば演出された「暴走」である。
その誤信号≠フ送出を止めさせ復旧させる事の出来る唯一のツールである、(仕掛人の)彼らだけが知る解除キーを送る事で、そこから容易に復旧させる事が出来る。

その筈であった。
いや、事実そうして一度は彼らの眼前で実際に復旧はしていたのだ。

それが、何故また?
と言うその理由とおぼしきものに見当を付ける事が出来たヘルベルトの説明に、愕然とさせられるターミナルの面々。

異常検知の制御信号系プログラムへの復旧は、確かにちゃんとかかってはいた。
ただし、実際のそこに現出する事となった「想定外の状況」のその理由とは、簡単に言えば、
彼らが仕掛けた偽りの異常発生と言う状態が、制御システムの大本の部分にまでそう認識させると言うところまで行ってしまっていたと言う事なのだった。

そういう風になってしまっていれば、制御系システムの構成上で従属する下位の部分で幾ら復旧をかけた処で、大本の方では異常を感知し続けて≠ィり、それを保持したままでいると言う状況には何ら変わりが無いのだから、
状態は彼らがイザーク以下のザフト将兵を総員退艦へと追いやる事にさせた、その時のものへと再び回帰するだけである。
833代理:2010/09/27(月) 20:10:32 ID:???
60 名前:【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(14/18)[sage] 投稿日:2010/09/25(土) 23:42:25 ID:mCnjWMRs0
ひどく大ざっぱに言えばだが、要はそう言う事が起きてしまっているのだろう――無論、精査すれば本当の処は違うのかも知れないが、悠長にそれをしている時間は無いのは言うまでもない――と言うのを理解して、一様に苦虫を噛み潰した様な表情にとなるターミナルの面々。

「要するに、このデカブツは――動かしてた連中だけでなく、その中身≠フ方も急造の粗製だったって事かい?」
呆れたもんだと言う声を上げるヒルダ。

マーズやキャプテンら、大半の者が同感と言う感じで頷くが、そこでヘルベルトにと倣って自らのヘルメットのバイザーを再び下ろして、ヒルダはきっぱりと言う。
『ま、そういう事なら仕方がないね。奪取したこいつを手土産にして帰って献じる事で、ラクス様にも喜んで頂きたかったけどさ……。
それでも、少なくともザフトの奴らの過剰な軍備増強の野望の実現そのものは挫けるんだ。このまま沈むに任せる!』

それでいいね?
主目的≠サれ自体は問題なく果たせるんだからねと、未練を断ち切る様にきっぱりと言うヒルダの決断に、マーズもヘルベルトも、そしてキャプテン以下他の同志達も揃って頷く。

「そうと決まりゃ話は早い。頂くものだけは頂いて、とっととずらかろうや?」
そう言って、マーズも立ち上がりながらヘルメットのバイザーを下ろす。
『そうだな』
『データのコピーの方は、後10秒もせずに終わります!』
ドムトルーパーパイロット三人組に従うキャプテン以下のシャトルクルー達にも、否やも抜かりもなかった。

かくして巨人超空母強奪作戦を企図したターミナルの面々は、その作戦目的を前半分(ザフトの手にはこの戦略級兵器を渡さない)のみの成功だけでよしとする事にして、乗って来たシャトルにと再び駆け込んでメガラニカを後にする――
普段であれば、自分達の手で自沈させる様に爆弾を仕掛けたり、去り際に一撃をくれてやっている処なのだが、流石に相手がでかぶつに過ぎるのと、
放って置いても間もなく爆沈する筈の代物であり、そのでかぶつさ故に、一刻も早く自分達も安全圏へと逃げないと巻き込まれかねない危険性がある為に
――三十六計逃げるにしかず!の勢いで遁走して行くのだった。


やがて、全力で遠ざかりつつある彼らの後方で、まるで虚空に咲く巨大な花火を思わせる様な大爆発の光芒が宇宙空間にと広がって――そして消えた。
超巨大宙母〈メガラニカ〉が、極端に短いその生涯を終えたと言う事だ。


手に入れ損ねた大物を惜しむ気持ちと、しかし戦略レベルで悪しき軍事力〈ちから〉の膨張を挫いてみせたと言う達成感とをない交ぜに、
いつも通り通常の航路を避けて帰還の途につく彼らには予想だにしない二つの作戦≠ェ、実は今この瞬間にも、彼らの敵手とその協力者達によって密やかにと進行し始めていたのだったが、
さしものターミナル〈彼ら〉も、それには全く気付く事は出来なかったのである……。



地球、黒海沿岸都市ディオキア市街 ホテル・グランシャリオ

超高級ホテルのメイン・ダイニングのフルコースディナーなどと言う、元の世界にいた頃の感覚からすれば目を剥きそうな贅沢を享受させられながらの会食は、そう言う意味での緊張≠ヘやや見せながらも和やかな雰囲気のままに進んでいた。

デュランダル議長からの招待を受ける格好で、ハサウェイとイラム以下マフティー実戦部隊側の首脳陣はディオキアでの上陸休暇の宿にと提供されたホテルのレストラン内の個室で、晩餐の卓を囲みながらのトップ同志の会談を行っているところだった。

これからちょうどメインディッシュが運ばれて来ると言うタイミングで、一度席を外した秘書官のサラが僅かに微笑を隠しきれない様子で戻って来ると、そのまま議長にと近付いて何事かをささやいた。

「そうか」
それを聞いたデュランダルも小さくそう呟き、その表情にも同様の小さな微笑が浮かぶ。

朗報であろう事だけは感じ取る他の列席者達にと向けて、デュランダルは自らの口でその表情の理由を告げる。
「ちょうどいい、祝杯と行きませんか? たった今、宇宙のウェッジ船長より連絡が届きました。文面は、『テティス海を見ゆ』です」
834通常の名無しさんの3倍:2010/09/27(月) 21:11:49 ID:???
支援いる?
835代理の代理:2010/09/27(月) 21:23:52 ID:???

61 :【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(15/18):2010/09/25(土) 23:45:06 ID:mCnjWMRs0
(!)
その符丁の意味する処に、ハサウェイ達マフティーの面々もやはり同様の表情にとなって。
そうして一同はデュランダルの音頭通りに、作戦成功を祝する新たな乾杯を交わすのだった。

「しかし、……豪儀と言うか、議長も思い切った事をされますね」
驚嘆とある種の呆れ感とをない交ぜにしながら、そう水を向けるイラム。

戦略級の兵器だと言っても過言ではないゴンドワナ級の最新鋭艦を丸々1隻、惜しげもなく手放す格好で実行されていた極秘作戦――
ザフト側は議長とその僅かな側近(イザークとその副官格二人は、もちろんその内に含まれている)のみが知るだけで、作戦実施の主体は宇宙にと上がっていたブリンクス・ウェッジ船長達マフティーの後方支掩部隊の面々が担っている
――すなわち、その姿をじっと潜めたまま容易にその尻尾も掴ませない獅子身中の虫たるターミナル≠ネる連中へと、
出て来ないと言うならば、こちらから出て来る様に仕向けてやればいいと言う事で、その眼前へと無視しておくには余りにも大き過ぎ、美味しくあり過ぎそうな餌をどんと置いてやり、
そしてまんまとそれに釣られて出て来て食らい付いた悪食共を、確実に捕捉しその尻尾を掴む為の契機にする。

そんな意図でもって実行されていたのが、完成したばかりのゴンドワナ級超大型宇宙母艦二番艦メガラニカと言う豪儀な撒き餌――にして、実は毒饅頭なのだが――を用いての、今回の誘い出し作戦だったと言うわけなのだ。

「なに、それもあなた方のガルナハンでの作戦でも実践されていた、大物を釣りたければその為の餌は惜しむべきではないと言う教訓に従わさせて貰えばこそのものですよ。マサム参謀」
そう応じて微笑の度合いをやや深めるデュランダル。

先だってのガルナハンでのローエングリンゲート要塞攻略作戦においてマフティー側が立案した作戦の一部。
即ち地球軍の誇る「陽電子」砲ローエングリン〈最強の矛〉とリフレクター搭載MA〈無敵の盾〉のその両方を引き付け、釣り上げる為に同じ「陽電子」砲を持つ二隻の戦艦、ミネルバとディアナを繰り出して撒き餌にと使ったその戦術。
敵〈相手〉の心理を読んで嵌めると言うそれに、倣ってみましたとあっけらかんと言われてしまっては、イラムも苦笑するしかなかった。

「それに、現場レベルでの欺瞞手法≠フヒントについては地球軍――正確にはロゴスの尖兵であろう、ミネルバではボギー1と呼称を付けた、アーモリー・ワンを襲った謎の部隊の母艦である敵艦が与えてくれました……」
と、デュランダルが言うのは、今次の戦争のきっかけとなったユニウス・セブン落着事件にと先立つ、アーモリー・ワンからのザフトの新型ガンダム〈セカンドステージシリーズMS〉強奪事件の実行犯部隊を追うべく緊急出撃したミネルバが、
捕捉して攻撃しようとしていた敵母艦〈ボギー1〉が切り離した増設推進用プロペラントタンクをその鼻先へとぶつけられる格好で爆発させられ、まんまと出し抜かれて逃げられた時の経験――
その時、デュランダル自身も襲撃の混乱下にあったコロニー内から避難して来たミネルバがボギー1追撃の為にとそのまま急遽実戦デビューとなったが為に、退艦する暇もなく状況をその艦橋内で見届ける格好にとなっていたのだ
――を分析して倣ってみた結果である、メガラニカが爆沈したと思わせる為の爆発の演出≠ノついてである。


一目散に遁走するターミナルの連中が自身の探査も不可能になる圏外まで遠ざかった事を確認した後に、仕込まれていたプログラム≠ノと従ってモジュール構造を採用している艦尾側の1ブロックを、メガラニカは自動的に切り離していた。
そして空荷の筈のその区画にと密かに搭載されていた、廃棄艦数隻から流用して来た元々不安定だった機関ブロック〈融合炉〉群――実は二度目の「暴走の警報」は、そこが出元だった――を過負荷状態にしたまま、切り離して宙空へと放出。
そしてそれらを自壊爆発させる事によって、遁走しながら後方を観測中のターミナルの連中の遠目には、動力系統の誤暴走により艦が爆沈したと見える様に演出すると言う、計画通りに事態は推移したと言う事だった。
836代理の代理:2010/09/27(月) 21:25:43 ID:???
62 :【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(16/18):2010/09/25(土) 23:48:03 ID:mCnjWMRs0
そして、彼らの側が逆に仕掛けを開始した作戦はむしろ、そこからが本番だと言えるのだ。

ガルナハン作戦とやはり同様に、現場レベルでの絶対無二の切り札〈ジョーカー〉となるのは異世界の懸絶した技術装備を有するマフティーの存在である。

確かにその神出鬼没ぶりを担保している意識の証左でもあろう、ターミナルの連中の「見つからない様に」の動きっぷりそのものは、相当に用心深いものではあった。
しかし、ミノフスキー粒子と言う妨害因子が存在しないこのコズミック・イラの世界においてはその本来の性能をフルに発揮出来る、マフティーが持ち込んだ宇宙世紀世界製の装備の持つ探査能力は文字通りに非常識≠ニ言う以外に無い代物で。
この世界の現有技術力ではとうてい感知できない大遠距離≠ゥら、受動式〈パッシブ〉探知だけでほぼ完璧に捕捉し、一方的に監視を続ける事が可能なのだった。

そういう前提を踏まえたその上での話だと言う事だが、幾ら相手が神出鬼没なやっかいな連中であるとは言え、
初めからそこに来ると判っているならば――無論、そうなる様にと自ら誘い込んでいたからこそのものでもあるわけだが――幾らでも仕掛けようはある。

自分達が常に謀略を仕掛ける側であり、まんまとザフトを(時には敵である地球連合軍等に対してもだが)出し抜いていると言う自負を強烈に持っている事は疑いないであろうターミナルの連中であればこそ、
まさかそんな自分達の方が実は相手の掌の上で踊らされているなどとは、そんな可能性はまず夢にも思わない事であろう。

デブリ帯に近い宙域に、ミラージュコロイドで身を隠しながらメガラニカの到来をじっと待ち伏せていたターミナルの尖兵達にとっても、
そんな自分達には感知不可能な遙か遠方より、自分達の事をじっと監視している者達がまさか存在しようなどとは、全く想像の範疇外であった。

宇宙世紀世界ではお馴染みのアイテムの一つだとも言える、微小惑星〈岩塊〉に見せかけたダミーバルーン(と、適宜散布するミノフスキー粒子の薄いベール)の陰から
ターミナルのメガラニカ強奪作戦の顛末を、この作戦の為にと準備された二隻の高速スループにと分乗した、ブリンクス・ウェッジ船長以下のマフティー後方支掩部隊の面々の目がじっと見続けていた。

そして嵌めたつもりが逆に嵌められた(とは当の本人達は気付いてもいないのが滑稽でもあるが)ターミナルの連中がメガラニカから泡くって逃げ出した処から。
待機していた彼らの作戦も、本段階のスタートとなる。


彼らが分乗するザフトより提供された二隻のスループには、彼らマフティー後方部隊が宇宙へと上がるに当たって一緒に持ち込んだ、カーペンタリアにと置いてきた二隻の支掩船のものだった各種の装備を載せ替えている。
――それもあって彼らは、この宇宙における新たなフネたちにと、この世界へと彼らを運んで来た老嬢〈支掩船〉たちの名をそのまま引き継がせていたのだった。

そして彼らマフティーの新たな二隻の支掩船は、かねてからの作戦プラン通りにここで二手にと分かれた。

指揮官格のウェッジ船長率いるヴァリアント≠ヘそのまま密かにターミナル実働部隊の連中が乗るシャトルを追跡し、その監視に当たる――かなり本気で、その秘密拠点をも探し出すつもりだ。

一方シーラック≠フ方は、ここで再び無人となったメガラニカへと接舷し、巨艦を三度有人の制御下に置きにかかる。
但し、そうして再びその道行きを正常なものにと戻した後の巨艦の向かうその先は、プラントが領有する宙域のいずれかではなく、
前大戦の戦火が生み出した負の産物の一つでもある無数のデブリが特に集まり滞留する暗礁宙域――
良くも悪くも逞しい事だけは間違いないジャンク屋〈ハイエナ〉共ですら近付かない。いや、近付きたくとも近付けないと言う方がより正確なのだが
――内の一角にと設定された、秘密拠点に向けてと言う事になるが。
837代理の代理:2010/09/27(月) 21:28:16 ID:???
63 :【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(17/18):2010/09/25(土) 23:50:43 ID:mCnjWMRs0
ジャンク屋達ですら近付けないと言うのには、無論れっきとした理由があるのだが、
ヴァリアント≠ェターミナルの尖兵達を密かに監視追尾出来るのと同じ理由で、この世界の技術レベルでの「航行不能」は彼らに対してだけは当てはまらない。

彼ら自身、もしくは直接的に彼らの支援が受けられるものだけが「航行可能」であると言う前提条件が成立すると言うわけであれば、
そこはまさに、半人為的な天然の防壁≠ノと守られ隠蔽された、聖域と化す。

モジュール化されている各ブロックを組み替えさえすれば、ゴンドワナ級の巨体は戦闘用の宙母から、
そのまま移動も可能なミニマムコロニーとでも言うべき、内部で一通りのサイクルが完結した研究・試作工場としても運用する事が可能であった。

現状では、事故で自沈した#、の――いずれ(戦後に?)「事実を明らかに」出来る日が来たならば、実はターミナルのテロ≠セったと言う事になるだろうが――メガラニカは、
このまま彼らマフティーの手によってその聖域まで運ばれ、既に準備されていた改装用のモジュールブロックへの組み替えを行って、
彼らと、議長が厳選したプラント側の科学者や技術者達の共同作業で宇宙世紀の技術を基にした各種の研究開発や試作、初期量産を行う為の、外界とは隔絶した、極秘独立拠点へと生まれ変わる事にとなるのだ。

「確かに、一戦力単位としてのゴンドワナ級1隻は大きいですよ。数字上でならばあくまで1隻≠ニは言え、その重みが違いま〈戦略級の代物なので〉すからね」
軽い微笑を浮かべていた表情を真面目な顔へと戻して、そう言うデュランダル。

「しかし、例え戦略級の代物ではあろうとも、単にそのスケールが馬鹿でかいと言うだけで、それ自体はあくまでこの我々の世界の技術力の範疇内に留まる存在であるに過ぎません。
お恥ずかしい限りの話ではありますが、それに対するのにこの様な策を弄さざるを得ない様な、得体の知れない獅子身中の虫£Bの暗躍〈跳梁跋扈〉を許してしまっていると言う現状がある以上は、
その中で『あなた方マフティーが保有され、我々に対しての提供開示をも頂いている技術や知識』と言うとんでもない代物≠アそが、そんな連中に対してその一断片すら渡してしまう事を絶対に許してはならないものであるのは明らかです」
そう言い切るデュランダルの言葉は、現在のザフト――プラントが密かに抱え込んでいる確かに憂慮すべき状況を説明され理解しているマフティー側としても納得の行くものだった。

もっとも、その憂慮すべき状況≠ニ言うものの実態そのものに関して言えば、無言で天を仰いでしまいたくなってしまいそうな、「彼ら異世界人の感覚」からすれば到底信じられない様な現実であるとしか言い様が無いのだが……。

しかし、彼ら異世界人の目と感覚上においてどう見えようとも、それが「この世界の現実=iの一つの形)」であると言う事実はそのまま受け入れるしかないのである。
そして彼らがとりあえずこの世界にと適応し得たのも、そんな真理が感覚的に理解し得たからであるのは間違いない処であったのだ。

成程、勇断と言うよりは蛮勇と言うべきかも知れない、豪快すぎる割り切りぶりで見事にターミナルを手玉にとって見せたデュランダルの今回の「策略」は、法理的な意味合いから言えば間違いなくアウトと言える行為ではあるだろう。

しかし、そもそもそう言う事をあえてしなければならないと言う事情もまた一方の現実として有るその中で、時にはあえて確信犯でそれを犯すと言う決断が求められる――矛盾と言えば矛盾だが、それこそが政治と言うものでもある。
そして今、現にデュランダルはそういう立場にといる人物であるのだ。
838代理の代理:2010/09/27(月) 21:30:15 ID:???
64 :【機動戦士ΞガンダムSEED Destiny (17)】(18/18):2010/09/25(土) 23:53:30 ID:mCnjWMRs0
その辺りの現実≠ニ言うものが理解できなければ、また理解しようともしないでいるくせに、
自分達の物差しだけを勝手に相手に対して当てはめて、その行動だけを見て「野心家!」だの「腹黒い陰謀家」だのと非難罵倒し、危険視する。
否、口で非難しているだけならば直接的には無害だが(但し、世論と言うものへの負の影響まではどうしても皆無と言えないだろうが)、ターミナルと言う連中の場合はそれを実際の行動として直接的に妨害工作や機密奪取と言った形で現出させているわけなので。

ブルーコスモス強硬〈凶行〉派と同様に、全くもってやっかいな精神病理の持ち主達であるとしか言いようが無い。

無論、そうであるからこそ野放しにはしては置けないし、またそうしてはならない手合いであるが、言うまでもなくそれをあぶり出すのも容易ではないのだけれども……。

だからこそ、ここでもまたそれらに対する為の切り札たり得るのはやはり、そう言ったしがらみが一切無いマフティーと言う究極の(隠し)切り札なのだった。

そして最初から、実はこうする予定にしていたゴンドワナ級の二番艦に、あえて幻の南方大陸〈メガラニカ〉の名を付していたのはつまり、
それを狙ってくるターミナル――自分達が見たがっている≠りもしない幻を見ている連中――に対してのデュランダルなりの皮肉のスパイスを効かせた諧謔だと言う事なのだ。
無論、だからと言って「ムー」だの「レムリア」と付けるのでは流石に露骨に過ぎるからでもあったわけだが。

それを踏まえてデュランダルは譲渡相手たるハサウェイ達に問いかける。
「さて、消えた筈の艦〈フネ〉≠譲渡させて頂きましたので、今度はあなた方マフティーの手で彼女に、仮の名〈メガラニカ〉に変わる真名を与えて頂きたい処ですが?」

その問いに対して、微笑を浮かべながら互いに顔を見合わせ合うその場に居るハサウェイ以下のマフティーの面々。
宇宙での足として提供されている二隻の高速スループには、彼らをこの世界へと乗せて来た支掩船の名を付していたわけだが、今回新たに(大々的な芝居まで打って極秘裏にと)譲渡された代物に対しては――
その性質を考えれば、この場にはいない多くの同志達の大多数もおそらくは同じであろうが、彼らの脳裏にと浮かぶ名は一つしか無かった……。


かくして、極秘裏にメガラニカ♂めロドイセヤ≠ニして新生した巨艦はこの後、彼らマフティーと、彼らが協力するデュランダルらにとっての梁山泊となる。
今はまだ誰にも予見し得ない話ではあったのだけれども。ここに於いて打たれていたこの布石は、後々まで彼らに取っての大きなアドバンテージとなるのであった。
――それこそ、当初の想定をも遥かに超える意味合いまで。

自らの意志と力とで運命を切り開いて行き続けている強かなクロサギ達の会合は、かくして終始和やかな雰囲気のままに夜が更けるまで続いて行ったのであった。
839代理の代理:2010/09/27(月) 21:32:13 ID:???
65 :166:2010/09/25(土) 23:58:58 ID:mCnjWMRs0
こんばんは。どうもお久しぶりでございます。
機動戦士ΞガンダムSEED Destiny筆者の166です。

酷暑の中、仕事の方がずーっと繁忙期で、夏のお祭りに落ちて良かったとか
初めて思ったくらいに創作活動の方もにっちもさっちも行かない状況だったのですが、
その中で亀の歩みで書き溜めて、ようやく〜と言う感じではありますが(苦笑)
秋の気配の訪れと共に、やっとのことで続きの(17)の方の投下に来させて頂きました。
かなり長いことお待たせさせてしまいまして、誠に申しわけありません。

ちょうど仕事の絡みもあり北の都へと飛べることになったおかげで
涼しさに比例するかの様に終盤の執筆ペースは結構上がってくれましたので
予想よりも若干早まって今月中に仕上げられました(笑)
帰りは奮発して穴のP席にして、新千歳の空港ラウンジで書いてたら興が乗ってしまって
危うく飛行機に乗り遅れるとこだったとか言う笑えないオチまで付けてしまいましたよ・・・。
※なまじ出張とか行かされる方が(移動中に)落ち着いて執筆できると言うのが一番笑えませんが;

ここしばらくの間の投下は規制ばっかりで避難所の方に〜と言うのが続いてしまい
今回もまた同じ状況になっちゃっておりますね・・・(苦笑)
もし出来ましたら、お手数ですがどなたか代理投下の方をお願いさせて頂けますでしょうか?

今回のお話は、反撃の狼煙を上げる
幕間的な主人公サイドの裏側(一方その頃デストロ・・・もとい、宇宙では〜)の方で
起きていた出来事を、この物語上での設定とも併せて描いて行きましたが、締めを見て頂ければ
一応はそのままディオキア編の進行継続中ですと言うことで納得頂けるのではないかなとは思います。

これまでの展開も踏まえて、ディオキア編は今後へのターニングポイントになって行く章ですので
このままもうしばらくお付き合い頂ければ幸いです

それではまたです。
840通常の名無しさんの3倍:2010/09/27(月) 22:01:20 ID:???
乙!!いやあ、待っていた甲斐がありましたね
いつか騙されたことを知ったヒルダ達が、自分たちのことを棚上げして怒るのが目に見えるw
841通常の名無しさんの3倍:2010/09/27(月) 22:17:10 ID:???
まんまとターミナルにしてやられたのかと思いきやなんというどんでん返しwww
相変わらず続きが楽しみだぜ
842通常の名無しさんの3倍:2010/09/27(月) 23:32:58 ID:+2o1rvpR
これは表に出ない秘密の移動研究コロニー船で戦後まで情報は出ないはずの予定が・・・・・・・
どうなるのかこれから楽しみですわw
更新されてくださるだけで見ている方は楽しいです、
まあ本編のむちゃぶりは○○の…以下略
マフティー達の秘密の本拠地の活躍に期待です!
843通常の名無しさんの3倍:2010/09/28(火) 20:59:24 ID:???
おー投下来てたのか
作者さんと代理投下の人乙です
細工は流々、後は仕上げを〜とまではいかないかもしれないけど
だいぶ色々仕込みが済んでいるようで
大きなうねりが来そうな感じですね
次回も楽しみ
844通常の名無しさんの3倍:2010/09/29(水) 00:49:33 ID:???
クロスオーバーの匙加減がわからない
銀魂の万屋メンバーに羅生門エミが混じる位かバイストンウェルに鉄筋コンクリートの街並みを作る程度か
845通常の名無しさんの3倍:2010/09/29(水) 21:38:00 ID:???
マフィティーの人乙でした。
846通常の名無しさんの3倍:2010/10/02(土) 08:47:33 ID:???
おつおつ
他スレでも代理投稿見かけたが最近規制多い?
規制中ってだけでモチベーション下がると思いますが応援してます
847通常の名無しさんの3倍:2010/10/03(日) 00:49:28 ID:???
現在477KB
投下考えてる作者さんは残り容量と相談の上、計画的なご利用をお願いしまうー
848通常の名無しさんの3倍:2010/10/07(木) 14:30:13 ID:???
議長GJラクシズザマミロ…と言いたいところだがちょっと気になる点も。
ロドイセヤがマフティーと議長達の「梁山泊」になるとの事だが、梁山泊といえば
英雄豪傑好漢の集う砦という意味であるのと同時に宋王朝への反逆への拠点でもあるわけで、
まさか政戦両面さらに倫理面でもで遥かにリードしてる議長(派)が今後
大逆転でプラントを追われる羽目になるなんて事態も起こり得るのか……?
849通常の名無しさんの3倍:2010/10/09(土) 11:10:57 ID:???
水滸伝だとその後宋に帰順してるけどね。そっちルートいくと方ロウとかいう
宗教系叛乱組織の指導者の軍との戦いで半分以上死んでしまうのだが……
と書くとすごい不吉だ。マルキオ的な意味で。
850通常の名無しさんの3倍:2010/10/09(土) 17:23:31 ID:???
ふと、種死でソウルオブリバースとか考えた

レイ、ハイネ、ステラ、スティング、アウル、三人娘、三馬鹿、アズラエル、ナタル、議長が
地獄巡りしてキラと対面
インパルスによって倒されたキラは、カーボンヒューマンの悪しき自分とラクスの横暴を謝罪するが・・・
キラは実に裏表が無いからリバースしないけどね!!
851通常の名無しさんの3倍:2010/10/11(月) 23:22:56 ID:???
次スレよろしく〜俺は携帯だから無理
852通常の名無しさんの3倍:2010/10/14(木) 22:15:19 ID:???
保守
853通常の名無しさんの3倍:2010/10/19(火) 23:07:18 ID:???
今の容量いくつ〜
854通常の名無しさんの3倍:2010/10/19(火) 23:17:11 ID:???
478
855通常の名無しさんの3倍:2010/10/20(水) 00:12:40 ID:???
避難所にCROSS POINT氏の投下がきてるけど、このスレだと容量足りないかも。
856通常の名無しさんの3倍:2010/10/20(水) 00:30:11 ID:???
>>855
CROSS POINTはIF系統合の方に投稿してたものだから、こっちのスレには来ない。
IF系統合のスレは332KBだからまだ余裕はある。
857通常の名無しさんの3倍:2010/10/20(水) 23:18:40 ID:???
〇〇が××の方な
858通常の名無しさんの3倍:2010/10/29(金) 17:34:08 ID:???
859通常の名無しさんの3倍:2010/11/06(土) 23:35:40 ID:???
保守
860通常の名無しさんの3倍:2010/11/11(木) 17:39:51 ID:???
誰か一人が・・・正しいわけじゃない
誰か一人が・・・間違っているわけじゃない

皆が共に生きる道を探すのです・・・

争いを・・・収めなさい
861通常の名無しさんの3倍:2010/11/13(土) 20:40:40 ID:???
何、この電波
862通常の名無しさんの3倍:2010/11/17(水) 20:20:46 ID:???
>>860
ユウナ「命がたった一つでないのなら、我々は何のために必死になって生きているのですか!!」

カガリ「ユウナ、お前の独裁は終わりだ、今国民に報道している
    キラとラクスはお前が匿っていたということにしておいた
    もうお前の帰る所は無い!」
ユウナ「帰らないよ・・・君みたいな悲しい元・婚約者のいる国には」

こうですね
863通常の名無しさんの3倍:2010/11/22(月) 23:17:07 ID:???
マフティーまだかな
864通常の名無しさんの3倍
現在480KB
死亡ラインはいりましたー