ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXV

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1通常の名無しさんの3倍
ガンダムSEED DESTINYで主人公の座を追われたシン=アスカが
今度こそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXU
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1247499154/

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://arte.wikiwiki.jp/

避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10411/1230163812/l50
2通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 17:33:58 ID:???
>>1
3通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 17:37:34 ID:???
>>1
4通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 17:50:11 ID:???
>>1
5通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 18:18:01 ID:???
前スレ1000、断固辞退しよう。
私は新スレで>>1を乙する。
前スレ978の墓前で、そう誓ったのだよ。
男の誓いに訂正は無い!
6通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 19:43:40 ID:???
忘れてた?私も>>1乙なのよ
7通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 21:33:19 ID:???
>>1
さてと…

お嬢様と7子とベル子とMOR氏作及び傭兵氏作以外のコニールとしっぽとクレハとエルフの貧乳!
ミユと女王陛下(詳細不明の為)のロリ!
エミュ子とRBの二次元!
ミナ様とロミナママンと女大公とルナマリアの年増!
ヒルダとアビーの空気!

…罰ゲーム終了、逃げるか
8通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 21:52:02 ID:???
>1乙です

そして>7には真の罰ゲーム!!(ズギューーン

お前の実家にアスラン(ゴスロリ)を送る
9通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 22:04:31 ID:???
>>7
ヒロインの中に一人?性別不明のAIが混じっている件とルナマリアの年増について聞きたい事がある。
10通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 22:05:47 ID:???
>>1
>>8
成る程、不埒ものと凸w一網打尽にする作戦か
とりあず>>7は炭ものこっとらんが・・・
11通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 23:03:23 ID:???
>>1乙だ!

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵。∴∵
∴∵∴∵:。∴∵∴∵∴: --─- ∴∵∴∵∴∵∴∵
∴∵゜∴∵∴∵∴∵  (___ )(___ ) >>7 ∵。∴∵∴∵ ゜
∴∵∴∵∴:∵∴∵_ i/ = =ヽi ∴∵∴∵。∴∵∴
∴∵☆彡∴∵∵ //[||    」  ||] ∴:∵∴∵∴∵:∴∵
∴∵∴∵∴∵ / ヘ | |  ____,ヽ | | ∴:∵∴∵∴∵:∴∵
∴゚∴∵∴∵ /ヽ ノ    ヽ__./  ∴∵∴∵:∴∵∴∵
∴∵∴∵  く  /     三三三∠⌒> ∴:∵∴∵:∴∵
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∵∴∵∴∵
   ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧
  (   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ 新スレ早々、無茶しやがって・・・
   i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ /
   三  |  三  |  三  |  三  |
   ∪ ∪  ∪ ∪  ∪ ∪  ∪ ∪
  三三   三三  三三  三三
12通常の名無しさんの3倍:2009/08/20(木) 23:07:24 ID:???
盾とライフルを持ったソードインパの存在意義は無いに等しい
1319 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:31:09 ID:???
14、再開


 後にデトロイド事件と呼ばれる事件の発端たるMSによる市街戦は、鎮圧部隊が到着するに従い急速に収束して言った。
 元々インフィニットジャスティスとの交戦で半数近くが撃墜されていた上に、元々テロリストや海賊などは練度が十分とは言いがたい場合が多く、旧式になりつつあるダガーLでも、十分に対処が可能なのだ。

 もっとも、都市が受けた被害はそのようなことは慰めにならないほどひどいものであったが……。


「んで、なんだって俺が拘束されてるんですか?」
「拘束じゃなくて事情徴収だ……、むくれるなよ」

 一方、ウィンダムに搭乗しMSと交戦したシン・アスカであったが、戦闘が終了後に指示に従いすみやかに大西洋連邦の仮設キャンプに帰等したところ、すぐさま身柄をシッポ共々拘束されてしまった。
 まぁ、内心では仕方が無いとは理解しつつも、流石に不愉快な思いになるシンであった。その不機嫌さをぶつけた取調官……サイ・アーガイルにぶつけたのは、流石に大人気ないが。

「大体、なんだってパイロットのあんたが取り調べなんてしているんだよ。連合も人手不足なのか?」
「人手不足なんだよ。残念ながら」

 サイは不機嫌を隠さないシンに辟易しながらも、内心文句を言いたいのはこっとだと叫んだ。
 ちなみに、文句を言う先はシンではなく司令に対してだ。

 本来なら取調べをするのはパイロットの仕事ではなく、少人数でなにかしら兼業しなきゃいけないザフトならまだしも、大西洋連邦ならばそれ専門の人間がいる。
 それをサイが行なっているのには深い訳がある……訳ではない。ぶっちゃけると司令が面白がってサイに押し付けただけだ。
 出撃前のアスランの起した騒動や、この街にシン・アスカにいた事実。テロリストの仲間だとは考えにくいが、その可能性が無いわけではない。いや、プラントの密命を受けていた可能性も……。
 全てを偶然と片付けるほど司令はお人よしではない。

 本当にただの偶然なのだが……。
1419 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:32:56 ID:???
 歌姫の騎士団が口出しする前にシンの身柄を確保しておきたい司令が手を回したという事情があるにはあるのだが、戦闘終了直後のパイロットにやらせる仕事ではない。
 つーか、その他もろもろの指揮がなければ自分がやりたがるって、司令としてどーなのよ。
 サイは内心でため息をつきつつも、何も書かれていない、書き方のわからない調書を見て内心ため息をついた。

「大体、軍のMSを勝手に操縦すればこうなるのぐらいわかってるだろう」
「そりゃそうですけど、降りたとたんいきなり筋肉ダルマみたいな連中に圧し掛かられれば誰だって不機嫌になりますよ」
「それは……正直スマンかった」

 その話は聞いていない。思わず反射的に謝ってしまった。
 もっとも、それでもシンは気が納まらないらしく、MSを降りた直後の仕打ちを口にする。

「妙にテカテカしているし、キモイ笑顔を貼り付けてるし、妙にハァハァしているし……、筋肉をぴくぴくさせて密着してくるし・・・・・・、アニキって何ですか、もうダメダーって何だよ。しかも、それを見てシッポの奴はやたら嬉しそうに写真を撮るんですよ!」
「最後の一つは君の身内だろう」
「いや、貴重なメモリアルっすし」

 横で出されたお茶を啜っていたシッポが、ポツリとつぶやく。

「何が貴重なメモリアルだっ!!」
「まぁ、犬に咬まれたとおもってあきらめてくれ」
「あんたらはぁ!! 連合は一体どうなってるんだよ!」

 むしろこっちが聞きたいと思うサイであった。
1519 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:34:34 ID:???
 ひとしきり怒鳴って少し気が晴れたのだろう、シンも流石に大人気ないと思ったのかサイに謝罪の言葉を述べる。

「すいません、熱くなりすぎました」
「いや、まぁ、首謀者にはよく言っておくから」

 緊急出動だった上にクソ忙しいのに、こういった悪戯には労力を惜しまない上官をどうしてくれようかと考えつつ、サイは形だけの取調べを口にする。

「えっと、そっちのお嬢さん……シッポさんだっけ? を、護衛してこの街に来て戦闘に巻き込まれたと」
「ちょ、私の名前は……」
「ああ、そうだ。それよりあんたに聞きたい」

 サイの形だけの取調べと、シッポの抗議をさえぎり、シンはサイに質問の言葉を投げかける。

「なんで、あんたらはこんな街の上で戦ったんだ……下にどれだけ被害が出たんだと思っているんだ」

 抑えた口調でシンは話す。
 だが、口調こそ抑えているが、その中になにかヘドロのように重く澱んだものが混じっている。
 今回の事件だけではない。
 シンがずっと溜め込んでいた、そして忘れかけていた、シンをシンたらしめている部分の蓋が開きはじめているのだ。
 少しでも理不尽な暴力に晒されている人を守りたい。
 そしてそれを踏みにじったもに対する怒りが、漏れ出しているのだ。
1619 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:35:25 ID:???
 サイは思案する。
 正直に言えば、アスラン・ザラが勝手に暴走してテロ組織と交戦をした。と言うだけの話だ。むしろ、こっちが文句を言いたい気分だ。
 かと言って、これをそのまま言って彼が納得するのだろうか? 責任転嫁と取られるのではないか。
 そもそも、奴の暴走を止められなかった俺達の責任は?
 そして、どこまで自分は話して良い?
 ここで答えを間違えれば何か致命的な事態が起こる。サイの直感がそう告げていた。


 そしてサイが思案している横で、シッポがはらはらしながら事の経緯を見守っていた。
 シッポにとって、シン・アスカは『元ザフトのトップエース』という、世間に流布された過去と、師匠であるジェスの友人という以外はそれほど興味を引く人物ではない。
 ここ数日の付き合いで意外と子供っぽいとか、良い奴だとか、からかうと面白いとか、すくなくとも好意に値する人物だとは思っているが、記者として特に興味を引く人物ではなかった。
 だが、今の彼はどうだ?
 恐怖を感じるほどの、何かどす黒い覇気を彼から感じていた。


 三者三様の沈黙は、実のところそれほど長く続かなかった。
 騒がしい乱入者がやって来たからだ。

「シンっ!!!」
17通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 01:36:59 ID:???
19氏ktkr! 支援!
1819 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:37:30 ID:???
 沈黙が支配していた室内に、乱暴に扉を開く音と若い男の怒声が響く。
 入ってきたのは、歌姫の騎士団より派遣されてきた特別捜査官こと、アスラン・ザラであった。
 アスランは部屋を一瞥すると、一瞬だけサイを睨むと、すぐにシンに視線を向けこう叫んだ。

「シン!! 何でお前がここにいるんだ!!」

 突然の乱入者に三人は流石に呆然とする。それでもこいつが来ることを予想できていたサイとシンは驚いただけですんだが、シッポは驚きのあまり隣にいたシンに思わず抱きついた。
 一方のシンはそんなシッポに構う事無く、アスランを睨みつけながら辛辣に応えた。

「民間人の俺がどこにいたって勝手でしょう。アンタにとやかく言われる筋合いは無い!」
「まだそんな事を行っているのかっ! シン! 俺やキラ、メイリンがどれだけ心配したと思っているんだ!」
「心配してもらってありがとうございました……、とでも言って欲しいのかよ!! あんたらが勝手に心配しているだけだろう!」
「そんな言い方があるか! どれだけ危険なところにいたのかわかっているのかっ!!」

 相変わらず身勝手な物言いを。シンの頭に血が上る。

「はん、そもそもだ、あんたらが街中でドンパチ始めなきゃ、危険なんか欠片も無かったね」
「そ、それは……。 シン! お前は何もわかっていないんだ! お前はこんなところにいちゃいけない!」
「何もわかってないのはあんたのほうだ!! 俺がどこにいようと勝手だろう! それに……」

 二人の言争いはまさに掴みかからんばかりにエスカレートしていく。
 いや、シンの腕に力が篭りつつある。彼の脳裏に、ほんの数時間前まで生きていた少女の面影がよぎった。

「こんな街中でお前たちは何をやってたんだ!! どれだけ被害が出たと思っているんだ!!」
「シン!! 俺だって、隙でこんな事をやっているんじゃない!」

 そして、アスランの拳にも力が篭りつつあった。シンは何もわかっていない、自分が今どれだけ危険な場所にいるのか。
 俺が、俺達がどれだけ心配しているのかを!
1919 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:38:38 ID:???
「このようなところで何をやっているのですか、アスラン・ザラ特別捜査官」

 だが、少し遅れてやってきた5人目の人物が、二人に冷たい声をかける。
 開けっ放しだったドアから入ってきた司令は冷たい視線で部屋を一瞥すると、まずだらしない部下に叱責の声をかける。
 まだ若い、クールな雰囲気を漂わせた黒髪の女性の仕官だ。

「サイ少尉。貴方にはシン・アスカ以下一名の取調べと、私の許可無くこの部屋には誰も入れないように命じたはずだけど」
「そ、それは……」

 その言葉にたじろぐサイであったが、司令も追及する気は無いらしくすぐにアスラン・ザラを冷たい目で睨みつけ、事務的な口調で淡々と退出を促した。

「アスラン・ザラ特別捜査官、貴方はここに立ち入る権限はありません。すぐに退出してください」
「だが、俺には特別捜査官としての立ち入り権限が」
「この場の責任者は私で、私は貴方に入室の許可を下ろしていません。警備の者より制止を振り切って無理やり入り込んだとの報告も受けております。
 この場から即退出してください、それが受け入れられない場合はこちらもそれ相応の対応をさせていただくことにします」

 そう言うと、司令の背後に武装をした兵士の姿があった。
 アスランは考える。
 正直に言えば戦闘訓練を積んだコーディネーターである自分に、武装した兵士の一人や二人などさほど脅威ではない。なにより、こんな狭い室内では重火器など使えない。
 かと言ってここで争っては、シンの身に危険が迫る。なによりこいつらはブルーコスモスなのだ、いざとなったらどのような手段に訴えるかわからない。
 それに、自分がシンの存在に気が付いていることをアピールは出来たはずだ。無茶な真似など早々出来まい。ここは一端引いて後で引渡しを要求するべきか。
 アスランはそう判断すると、やや乱暴に部屋から出て行く。

「この事は連合に厳重に抗議させてもらうぞ」
「こちらも、プラント政府に無断出撃と都市上空での戦闘行為は厳重に抗議させていただきますね」
「悪いが、俺は特殊平和維持軍所属だだ」
「あら、そういえばそうでしたか。ザラ特別捜査官殿」

 捨て台詞を言うアスランに、司令も皮肉をたっぷり利かせながら応じた。
2019 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:41:00 ID:???
 そして、アスランが確実に出て行ったことを確認すると、墨においてあった椅子を自分で引っ張り出して、おやじくさい動作でどかっと座った。

「サイ君、コーヒー」
「って、いきなりなんですか」

 脈絡も無くいきなり飲み物を要求する司令に、サイは半ば呆れる。まぁ、呆れながらもきっちりコーヒーを入れるあたりはサイも人が出来ているが。

「アー胸糞悪い、あの禿。サイくん、塩を蒔いておいてくれない」
「よくそんな東洋の風習知っていますね。でも、残念ながらここには塩は無いですよ」
「無いんだったら買ってきてよ、5秒以内に」
「できるかっ!」

 襟元を緩めだらけたしぐさで椅子に座る彼女は果てしなく親父くさい。先ほどまでのクールな雰囲気など、銀河の果てに飛んでいってしまっている。

「って、あんたはこの間の……、まぁ、サイさんがいたならいてもおかしくないか」
「シン、知り合いですか?」

 突然やってきた胸の大きい女性仕官に、シッポが反応した。
 なんだか知らないが、すごく負けた気分だ。あの大きな胸が大勝利をしたような気がする。いや、自分は負けてない。成長期がまだなだけだ。

「知り合っちゃ知り合いだけど……」
「うん、この部隊の司令よ〜。サイくん、砂糖5つ入れて。あとミルクも」
「太りますよ」
「胸ばっか大きくなるのよね」

 なんか、非常にむかつく台詞を言われたような気がする、乙女的に考えて。
21通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 01:41:05 ID:???
全くこの凸は…支援
2219 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:42:08 ID:???
「その偉い人が何しに来たんですか」
「ん〜、シンくんにお礼を言おうと思ってね」
「お礼?」

 司令の言葉に、シンは首をかしげる。礼を言われるようなことはやっていないが……。

「そ、貴方のおかげで貴重な部下を失わずにすんだわ。ありがとう、シンくん」

 そう言うと司令は身をただしシンに向き直り、頭を下げる。
 その様子に、逆にシンの方が慌てた。

「べ、別に例を言われるためにやったわけじゃない」
「でも、貴方の行為は褒められるべき行為よ。軍人としては少し拘束させてもらうしかないんだけど……。本当に、ありがとう」
「あ、いや……」

 こうやって素直に礼を言われた経験が無いシンは思わず赤くなる。
 だが、それもほんの一瞬だけだった。

 そうだ、オレハナニモマモレナカッタ。レイヲイワレルヨウナコトハナイ。

 シンの脳裏に、あの少女の姿がよぎり、表情が厳しくなってゆく。
 灼熱の炎に包まれた小さなレストランの姿がよみがえる。

「俺は礼を言われるような事はやってない。……それより」
「それより?」
「あんたらは、何でこんな所で戦争なんかやってたんだ!」
2319 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:43:57 ID:???
「ん〜、簡単に言うと、この街の近くにテロリストの根城があったんだけど、どこからか話を聞きつけたあの禿小僧が勝手に突撃してね」
「はぁ?」
「ザフトでもよくあったんじゃないの? 歌姫の騎士団が独断で出撃してとんでもない被害が出るのって」

 むしろ、これまで秘密裏に内偵を進めていた身としては、エライ迷惑だと司令は言葉を締める。
 その言葉に、シンは頭を抱えたい思いに駆られた。
 たしかに、シンにもありすぎるぐらい身に覚えがある経験だ。

 ラクス・クラインの私兵である歌姫の騎士団はとにかく独断専行が多い。ザフトにもその傾向はあったが、騎士団のそれは群を抜いていた。勝手に海賊の本拠地に乗り込んで大暴れをした挙句、大半を逃がすなんて事も何度かあった。
 だが、それを騎士団副団長のアスランがやるか……と、考えて、シンは本当に頭を抱える。
 奴ならやる。思慮深いように見えて、その実脊髄反射だけで生きてるんじゃないかと思われるぐらい短慮に走ることが多い奴だ。

「あいつが……そうか、あいつが……」

 シンの中に黒い感情が渦巻く。あいつが、あいつらが……。

「だ、大丈夫っすか、シン?」
「なにがだ、シッポ?」

 だが、そんな感情が深まるよりも前に、シッポの心配そうな声が真の耳に届いた。
2419 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:46:06 ID:???
「いや、なんかすごく怖かったっすよ……」
「怖いって……ひどいな」

 その言葉にシンは苦笑いをする。
 あの少女のことは、決して許せるようなことではない。だが、だからといって周囲を怖がらせてどうする。

「いや、悪かったな。シッポ」
「いいっすよ」
「あー、目の前でイチャつかれると、お姉さん悲しいんだけど」

 どこか和んだシントシッポであったが、それに水をさす女が一人。すみっこでこっそり『行き送れが妬まなくても』などと言った男はレバーにきついのを一発お見舞いしてある。
 もっとも、シンとスッポの二人はその幸薄い男のことなど気が付かなかった。
 二人そろって心底嫌そうな顔をして、こう答えた。

「こいつとイチャつくなんてあるわけ無いでしょう(いッス)」

 そして、ハモったことに、さらに嫌そうな表情をする。
 そんな二人をなんともオヤジくさい笑みで見ながら、司令はシンに質問した。

「で、ところでシンくんはなんでここにいたのかな?」
2519 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:47:17 ID:???
というわけで、割り込み失礼しました。本日の投下はここまでです。

HAHAHAHAHAHA、会社が倒産したじぇ……。
というわけで、誰も覚えてないかもしれないけど19は生きておりました。

というわけで、逃亡。
26通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 01:48:14 ID:???
乙であります
この不況で倒産ですか…衆院選次第じゃ更に景気がやばくなりそうだし
27通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 01:53:23 ID:???
衆院選か…民主党応援してたのに外国人移民1千万人とか国民「以外」年金
とかアジア共通通貨とか…なんで電波な党になっちまったんだよう…

前原さん、なんとかしてくれー

2819 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/21(金) 01:58:21 ID:???
※訂正


>>13

>その不機嫌さをぶつけた取調官……サイ・アーガイルにぶつけたのは、流石に大人気ないが。
その不機嫌さを取調官……サイ・アーガイルにぶつけたのは、流石に大人気ないが。

>サイは不機嫌を隠さないシンに辟易しながらも、内心文句を言いたいのはこっとだと叫んだ。
サイは不機嫌を隠さないシンに辟易しながら、内心では文句を言いたいのはこっとだと叫んでいた。


>>14

> サイは内心でため息をつきつつも、何も書かれていない、書き方のわからない調書を見て内心ため息をついた。
 サイは内心でため息をつきつつも、何も書かれていない、書き方のわからない調書を見てもう一度内心でため息をついた。


>>18

>「シン!! 俺だって、隙でこんな事をやっているんじゃない!」
「シン!! 俺だって、好きでこんな事をやっているんじゃない!」


>>19

>開けっ放しだったドアから入ってきた司令は冷たい視線で部屋を一瞥すると、まずだらしない部下に叱責の声をかける。
開けっ放しだったドアから入ってきた司令は冷たい視線で部屋を一瞥すると、まずはだらしない部下に叱責の声をかける。

>その言葉にたじろぐサイであったが、司令も追及する気は無いらしくすぐにアスラン・ザラを冷たい目で睨みつけ、事務的な口調で淡々と退出を促した。
その言葉にたじろぐサイであったが、司令も追及する気は無いらしく、すぐにアスラン・ザラを冷たい目で睨みつけ、事務的な口調で淡々と退出を促した。
29通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 02:10:10 ID:???
GJ 久しぶりに見たけど 凸の描写は相変わらず見事としか
ホントまともな神経の持ち主なら シンや司令みたいな態度になるわな
続き期待
そしてガンガレ
30通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 02:23:56 ID:???
一番帰ってきて欲しかった職人19氏キタコレ!
GJです!丁寧な掛け合いは相変わらずですね。
どうかすぐに再就職できますように。
31通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 08:26:59 ID:???
19氏復活キターー!
相変わらず、凸の脳味噌が素敵に腐っていて意味不明過ぎるw

それにしても・・・会社倒産とはご愁傷様です
俺も社長に逃げられて今年春に失業。再就職って難しいと痛感したわw
32通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 09:47:21 ID:???
世知辛い世の中だなぁ……
余裕が出来てからでいいんでロミナママン生存ルートの続きもお願いします
33360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:27:51 ID:???
斬艦刀の対ビームコートがジリジリと焼きついていく。《ディザストレイ》の武器は右腕一本
に残されたビームクロー、テールに仕込まれたビームガンしかない、
それでも、銀色の腕の少女は戦うことをやめようとしない。相手は目の前のダガーだけではない、
本気でサイお兄ちゃんを殺した奴らを皆殺しにするまで、戦い続けるつもりでいた。
両手で持ち直した斬艦刀で必死に食い止めるシンの《ダガーU》、パワー負けを喫する相手じゃないはず
なのに…どうして押せない!
「アストレイ…こんなにパワーのある機体じゃ無いはずなのに…!」
怨念、妄執が力になるとでも言うのか?
バカバカしい、そんな漫画みたいなこと、あるわけが無い…しかし事実、片腕でパワー負けしていて、
そのカラクリが解らない。
(やるしか…ないのか?)
コクピットの中にいるのが少女と思えば、殺意も鈍ってしまう。しかし、シンは黒いアストレイを止めなければ
ならない。気を抜けば殺されるのはこちらだ…
シンは再び、意を決した。

《ダガーU》は斬艦刀を手放す。黒いアストレイはバランスを崩されて前につんのめるが、
鋏のような刃で斬艦刀を握りつぶす。
「とった!」
《ダガーU》の左腕に握られていたのは、斬艦刀の柄に仕込まれていた匕首状の得物。
黒いアストレイの不意を付き、それを右わき腹…パワーセルが詰まっている部位に突き立てた。
単分子ワイヤーカッターは鋼が擦れる嫌な音を、シンと銀色の少女に聞かせながらわき腹にぬるりと
差し込まれ…パワーセル用の合成溶液が摩擦熱で爆発を起こす。
黄緑色の特徴ある爆発色を発したのち、黒いアストレイは沈黙した…

(パイロットは…死んだか…)
コクピット近くでの爆発だ、パイロットも無事ではすまないだろう。良くて失神、運が『もっと良ければ』
死んでいるだろう。
うんとも言わぬ黒鋼の人形を前に、シンは呆然とする。
ザフトに入隊して3年ちょっと、人死は散々見てきたし、自分でも数多、手に掛けた。
父さん、母さん、マユ…レイ…ステラ…
死んで欲しくなかった。家族や友が、守りたかった女の子が目の前で死んだ。
それとは別種の重たさを、シンは感じてしまった。
(平気なはずだったのにな…クソッ、甘えるな、シン・アスカ)
作戦は継続中のはずだ、気は抜けない。随分と流されてしまったようだし、ジャミングが抜けきってないのか
友軍の位置もわからない。
(早く戻らないと…帰らないと)
黒いアストレイに背を向ける。自分が抱えた重たいものから逃げ出すように、シンはその場を
離れようとする。

『痛いよ…お兄ちゃん…死にたくない…』

シンは、少女の声を聞いた『気がした』
34360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:28:40 ID:???
両腕を潰されバックパックも失い、ボロボロになった《Nインパルス》は漸くザフトが維持していた
戦線まで帰り着くことができた。
『お、シンのじゃじゃ馬娘がご帰還だな』
エルフは、そんなイザークの皮肉めいた言い様にも構っていられなかった。
「頼む!シンを助けてくれ!シン、私を逃がそうとして、アイツと一人で戦って…お願いだ!早く行ってやってくれ!
私じゃ無理なんだ、無理だったんだ…」
『お、おい、落ち着け!何があったんだ!ちゃんと話せ馬鹿者!』
『ジュール隊長も落ち着いてください!…アスカ機の反応がキャッチできません。強烈なジャミングを
かけられている宙域のようです。解析して、ECCMを使います』
「悠長なこと言わないでくれ!本当に危険な奴なんだ。アハトを殺して…シンだって、勝てるかどうか」
『馬鹿な、ヤツをサシで殺れそうなパイロットが、そうゴロゴロいて堪るか』
それこそ、アスランかキラ・ヤマトか、イザーク自身も無論、勝てる自身はあったのだか…シンの技量は
海賊・傭兵風情に遅れを取るものでは無いはずだ。
『相手の機体の特徴を教えてくれませんか?名うての傭兵なら目立つ機体を使うことが多いですから』
ジャミングを解析しつつも、シホはエルフに語りかける。落ち着いた物言いは少しずつエルフの平静を
取り戻してくれた。しかし、
「黒いアストレイで、頭がヘルメットみたくなってて、えっと、右手が鋏になってて…その鋏で…アハトが
殺されて…」
『もう大丈夫です。すみません、辛い事を思い出させてしまって…』
結局、エルフを悲しませてしまったことをシホ・ハーネンフースは恥じた。

塞ぎこんでしまったエルフには《エル・クブレス》に戻ってもらった。機体も戦力として勘定できぬほどに
痛めつけられ、エルフ自身も仲間を殺されて、酷く落ち込んでいたから…
「どうなんだ、シホ。そんな目立つ機体なら目撃例もあるはずだろう?」
「右手が鋏…もしかしたら、以前ホーク機を撃墜した機体かもしれません」
『私がなんですってえ!』
別働隊として狙撃を完了したルナマリアの《ダガーU》とディアッカの《ザク》も、イザークと
交信できる距離まで帰還できた。回線をつないで開口一番でルナマリアは叫んだ。
『あれ?シンいないの?…まさか!』
「今から探しに行くんだ。二人ともこっぴどくやられたようだが、手伝ってもらうぞ」
『Shit!何とでも言いやがれイザーク』
ディアッカの悪態には構わず、イザークは少しだけ思案し、指示をだす。
「二手に分かれるぞ。俺と新兵、ディアッカとホークのツーマンセルでシンを探す。シホは
通信の連絡とECCMを頼む」
『えええ?何で俺、ルナマリアさんとじゃないんですか?』
不満を漏らしたのは新兵ボーラスだ。イザークに口答えするとは、中々怖いもの知らずじゃないかと、
ディアッカは新兵を評価した。
「お前は損傷機に自分のケツを拭いて貰うのか?五体満足なのだから、ワンマンセルにしてやっても
いいのだがな」
逆に言えば、多少手足が無くともディアッカとルナマリアならばカバーしあえば、簡単には
やられないだろうという目算だった。
『失礼しました!全力でジュール隊長殿の後背をカバーさせていただきます!
35360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:29:22 ID:???
「ルナマリアさんよ?《パトクロス》の新兵って全部あんなのか?」
「んなわけないでしょ。クィンはいい子なのに、ボーラスはどうにもねえ…」
「Great!カワイコちゃんなら紹介してくれよ、クィンって子のほうは」
「はいはい…」
まったくお盛んなことで、とルナマリアは辟易とした。


爆発に身体と脳を揺さぶられ、私は少し、失神していたようだった。
霞む視界の奥に、モニターに映る緑色のモビルスーツが見える。
「ころ…さなきゃ…」
殆ど無意識に、私の口から言葉が漏れ、左手に握られたスティックを前に倒す。
ああ、そうだ。私は段々と、自分の置かれている状況を把握する。
私はモビルスーツに乗っていて、目の前のモビルスーツを倒すんだった。

緑色のモビルスーツは、私が再起動したことに気が付いたのか、短刀を構えて備える。
私のモビルスーツも右手の鋏を繰り出し、振りかざす。
妙にゆっくりと動くその推移を私は見つめていたが、妙な間隔に気が付く。

駄目だ、ここに打ち込んでも、防がれるだけだ。

私は右手の義手でモビルスーツ操縦して、『彼』の思惑を少しだけずらした…


「な!何だあ!?」
シンは黒いアストレイの動きに驚愕する。相手の斬撃にあわせて単分子カッターを
繰り出して、右手のクローを潰してやろうと目論んでいたのだが、急に刃の軌道を変えられて、
スカされた。
姿勢を崩した《ダガーU》を逃がさまいと、《ディザストレイ》はクローを振り下ろす、その一撃は
《ダガーU》の左腕を切断し、胴体部にも食い込もうとする。
シンは慌ててエールパックの推力を全開にし、離脱しようとする。
しかし、その目論見を読まれていたのか、離脱コースにもテールビームガンが撃ちこまれる。
その一撃で後ろからエールパックを貫通され、誘爆で下半分を喪失してしまい、爆発によって
《ダガーU》も吹き飛ばされてしまう。
(馬鹿な!俺の動き、読まれているのか!?)
そうとしか思えない所作だった。追撃せずに、クローを構えたまま立ち止まっている黒いアストレイに、
シンは先程までとは違う、冷たい恐怖を感じた。
36360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:30:24 ID:???
(集中しろ!シン・アスカ。もう使うことも無いと思ったけど…やるしか!)
意識を研ぎ澄ませ、全身の感覚を鋭くするイメージを思い浮かべると、シンの意識の中の
『何か』が弾けて、覚醒する感覚を得た。
2年前の戦争で幾度と無く経験した感覚。
この力の正体は、シンには解らなかったがそんなことは問題ではない。
解っていることは、この力を使うと酷く疲れることと、パイロットとしての能力が上がること。
反射速度や思考・判断速度が倍化するような感触、この状態であれば、キラ・ヤマトにだって勝てたのだ。
いわんや、少女のパイロットに負けるはずが無い。
そう、思っていた。

シンの《ダガーU》は右腰に付けられた最後の武装、ビームサーベルを引き抜く。
残りの推力を全て振り絞り吶喊、斬撃を繰り出す…と見せてそちらは偽攻である、大振りで体勢を
崩したと見せかけて、急速反転、必殺の一撃を、見舞おうと、
「嘘だろっ!?」
その全てを見抜かれていたかのように、黒いアストレイはサーベルを握る右手をクローで掴む、そのまま
刃をヒート化されて、右手がサーベルごとばらばらのスクラップになる。

『わかる…?今、とてもね、不思議な感じなの』

「何だ…?喋っている?アンタ、何を言ってるんだ!?」

『あなたの事が、全部わかっちゃうの。あなたの中にわたしがいて、わたしの中にあなたがいるの』

その一言で、シンも気づく。気づかされてしまう。
少女の声は通信機なんかじゃない、頭の中に直接響いて聞こえる。
少女の息遣い、吐息の匂い、視線を浴びて竦んでしまう感覚。
その全てがシンの中に入り込み、支配される感覚。

少女は、俺を、『共有』しているのだと。

「やめろ…いやだ…来るな!来るなよお!」
『あなたも、可哀想だったのね。だいじなもの、沢山無くして。でも、死ねないんだよね。大切な人がいるから。
私、わかるんだよ?』

「俺の中に…入ってくるなよぉ…」
何もかもを少女に覗かれて、暴かれている感覚。理屈は無くて、現象がそれを断定する。
シンは本当に恐怖していた。次第に、少女が目の前にいるようなような感触までして…
コクピットを挟んでいるのに、暗黒の宇宙を挟んでいるのに、まるで二人の間には何も阻むものが無い感触が…
37360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:31:15 ID:???
『わたし、あなたのこと、昔から知ってるみたい。何だか不思議…ねえ、あなたはだれ?』
「やめろよお!アンタ、誰なんだよ…もうこれ以上、俺に入ってくるな…」
『嫌だよ、怯えて欲しくなんか無いのに。あなただって、寂しかったくせに』
「勝手なこと言うな!俺は!お前なんかいらない!早くいなくなってくれええ!」
『怖くなんか無いよ、わたし、あなたをぎゅってしてあげるから…そうしたら、怖くないよ?』

「マユの声でそんなこと言わないでくれえええ!!」


「ま…ゆ…?」
意識が急に、現実に呼び戻される感覚。酩酊から醒めた直後のように、頭に鈍痛が走る。
自分の口走ったことを、記憶として覚えているのに、どうして口走ったのか解らない。
「う…ああ…ああ…」
口から呻きしが漏れてこない、早く、何かしないとという焦りだけは感じて、実際どうすればいいのかが
解らない。目の前のモニターに映る黒い人型の機械は何もせず宙に浮いていたが、その視線がずっと
自分を捉えていて、離れないことが怖かった。
離れないと、早くここから逃げないと、そう思っていると、コクピットの赤色灯が強く光り、耳障りなビーブ音が
頭に響く。

自分に向かって光芒が二筋延びてくる事を見たのが、シン・アスカが知覚した最後の感覚だった。


「シルバーハンド!《ディザストレイ》!応答してくれ!」
「お兄ちゃん!?サイお兄ちゃんなの?」
「よかった、生きていた…早く逃げるぞ。今から急げば、撤退組に追いつけるはずだ」
サイはダボダボとした宇宙服のまま、慣れないモビルスーツ操縦に苦闘しながら、少女を呼ぶ。
誘爆で消滅寸前の《ニブルヘイム》の格納庫に、破損して帰還していたモビルスーツがあるのは僥倖だった、
右腕右足を失い、応急処置も出来ず関節部がショート寸前の旧式機《ストライクダガー》だったが、贅沢は
言っていられなかった。サイはそれに乗り込み、銀色の腕の少女を探していた。
そして、《ディザストレイ》と対峙していた緑色のダガータイプにビームライフルを撃ち、沈黙させて今に至る。
一発は胸部の排気口に直撃…恐らく致命傷だろう。
「お兄ちゃん…私…あの人と…」
「今は何も言うな、後で聞いてやるから。…俺も、気になるしな」
「うん…」
その場を去ろうとする二機のモビルスーツ。しかし少女は逃げられない事を悟ってしまう。新たに二機の
ザフトのモビルスーツが接近してきた…
38360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:32:52 ID:???
「貴様らああ!逃がすものか!」
イザークは眼前に見える光景が信じられなかった。シンのモビルスーツが酷く痛めつけられ、沈黙していることに、
呼びかけても全く反応が無いことに、何より、シン・アスカが無様にやられたという事に!
「新兵!二機とも排除しろ!」
「無茶言わないで下さいよ!こんな距離じゃ、アスカ隊長の機体に当たりますよ!」
自分の《グフ》の得物では、この距離では届かないから新兵に命じたのだが…正しくはあるが、臆病である彼にも、
イザークは憤りを隠せない。
「だったらそいつを寄越せ!俺がやる!」
「わあ!腰引きちぎらないでえ!…って、あれ?通信入ってますよ?敵から?」
「無視しろ!」
「でも秘話通信で、なんでわざわざ…」新兵ボーラスは海賊の二機のモビルスーツが、自分ではなく《ダガーU》に
ライフルを突きつけている光景を見て、彼らが何を狙っているかを察した。
故に、彼は回線を開いた。開かざるを得なかった、他ならぬ、アスカ隊長のために。
イザーク・ジュールの判断など、待っていられなかった。

『聞こえるか、ザフトのパイロット。緑のダガーのパイロットはまだ生きている。コイツを殺されたくなかったら、
俺達を見逃せ』
回線から聞こえたのは若い男の声。妙にしゃがれた声でボーラスに、脅迫めいた要求を伝えた。
「こちらからはバイタルサインが確認できない!ブラフじゃないのか!?」
『俺からは確認できている。かなり微弱だがな…それに、生きていなきゃこんな取引は、最初からしない』
ボーラスは悩んだ。下手に動けばアスカ隊長は助からない、若しかしたらもう既に、戦死したのかもしれない。
海賊がウソを付いていると考えたほうが自然だ、虫が良すぎる…
しかし彼は、アスカ隊長が生きているという可能性を、捨て切れなかった。
ボーラスの《ゲイツR》は腰のレールガン二丁とビームライフルを放棄する。突然の不可解な行動に、イザークは
驚きを隠せなかった。
「貴様何を!」
「…俺がアスカ隊長の安否を確認します。もし隊長が生きてなかったら…俺が撃たれたら、そのレールガンで
二機とも潰してください」
「馬鹿を言うな!死ぬぞ!」
「アスカ隊長をほっとけるわけ無いじゃないですか!」
ボーラスはイザークの意見を無視して、賊と《ダガーU》の残骸に向かって前進する。
「見えるか、海賊!俺は丸腰だ、撃たないでくれ。今からお前の言うことが、ウソかどうか確認する!」
『…好きにしろ、撃ちはしない』
何故か、海賊の言葉を信用できるかもしれないと思えたボーラスはそのままシンの機体まで近づいた。
海賊は依然、《ダガーU》に銃口を向けているが、俺を撃とうとはしない…ボーラスはコクピット正面に回り、
センサーの感度をを全開にする。
「…気密は正常、パイロットのバイタル…確認…!」
酷く微弱だったが、心拍も呼吸も止まっているわけではないようだった。しかし隔壁が完全に閉じられ、
アスカ隊長の様子を見ることはできないために、かえってボーラスの不安を煽った。
《ゲイツR》は優しく《ダガーU》をつかみ、シンの負担にならないようにと、ゆっくりと加速をかけて
その場から離れようとする。
隙だらけの背中を見せるボーラスを、賊は撃とうとはしなかった。
『取引成立だ…もう、二度と会わないことを祈る』
そういい残して、海賊は通信を切り、僚機と共に宙域を去った。
「今度会ったら、絶対に捕まえてやるからな…」
ボーラスは、そう強がるのが精一杯だった。
39360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:35:27 ID:???
「重傷者がくるぞ!搬送スタンばっておけ!…邪魔だからさっさとそこの残骸どかせ!」
ナスカ級《パトクロス》の格納庫が鉄がぶつかる音とスタッフの怒号で満たされていく。
ヴィーノは苛立った声で整備員と甲板員に指示を繰り出す、
シンが酷くやられて戻ってくるというのだ、平静でいられるはずが、無かった。
「シン!シン!返事してよ!」
先に帰還していたルナマリアが金切り声をあげる。呼びかけずには、いられなかった。
ボーラスの《ゲイツR》とイザークの《グフ》に二機がかりで抱えられ、シンの《ダガーU》が帰還する。
鋼鉄の巨人を羽根が地面に付くかのようにソフトに設置させ、すぐさま甲板員と医療班が《ダガーU》の
コクピットに殺到する。レーザートーチでコクピットをこじ開ける作業を、ルナマリアは黙って見ているしか
無かった。
コクピットから取り出されたシンの姿を見て、ルナマリアは全身から血が抜けるような感覚を味わった。
ヘルメットにはヒビが入り、どんな表情をしているのか読み取れない、体中に破片が刺さっていて、
特に、とっさに体幹を庇ったのか両手両足がズタズタに引き裂かれている。赤いパイロットスーツが
流血でさらに生々しいぬめりをおびて…
「そんな…シン…駄目だよ…死んじゃだめだよ…」
呻くように言葉を発する。自分が泣いていることにも気づかずに。
手際よく担架に乗せられ、そのまま手術室に運ばれていくシン、ルナマリアに出来ることはもう、ない。

「シン…ごめん…ごめんなさい…」
ルナマリアの横で、黒髪の少女が涙を流している。
《エル・クブレス》まで戻ることが出来なかったのか、《パトクロス》に着陸していたエルフは、
赤い目を腫らして、さらに真っ赤にして泣いている。
そんなエルフに、ルナマリアが近づいていく。訳の分からない衝動に、突き動かされて。
「アンタが一人で、突っ込んでいかなきゃ…」
低く重い声に、強い怒気を孕む声が、喉から出てくるのを止められなかった。
「シンがアンタを助ける真似をしなかったら!」
怒りに任せて、ルナマリアはエルフの襟元をつかみ、強く引き寄せる。対するエルフは全くの無抵抗だった。
「シンが傷つくことなんて無かったのに!」
破裂音にも似た、強く鋭い音が格納庫に鳴り響く、頬を強打されて、顔も腫らしてエルフの身体が無重力に
任せて流れていく。
「ごめんなさい…ごめんなさ…うああああああ!!」
エルフはただただ、泣くことしか出来なかった。
自分が犯した罪の重さに、身が潰されそうになって…
其処から何処にも逃げることが出来ず、エルフはただ泣きじゃくった。

(第15話終わり。第一部エピローグに続く)
40360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/21(金) 12:40:28 ID:???
最終回とかいいつつ、結局3分割になってしまいました。申し訳ないです。
エピローグも分割とかなったらカッコ悪いよなあ…

19様お帰りなさいませ。氏の書くサイと司令のコンビが大好きだったので、
再開はとても嬉しいです。
どうか倒産に挫けず、頑張って乗り越えて欲しいと、勝手ながら願わさせていただきます。
41通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 15:30:19 ID:???
>>40
GJ!
エルフのリョナヒロイン属性は確定か?
42通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 16:42:15 ID:???
ほら・・・シンちゃんの妹みたいなもんだし、不幸属性が・・・。
43通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 20:31:22 ID:???
GJ!
マ・・じゃなくてシルバーハンドのヤンデレっぷりイイね!
アスカの血統には不思議な効果があるんですね、
44通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 22:23:50 ID:???
GJ!
有り得ない筈のパワー負け、感覚の共有……まさか、mシルバーハンドはNTか!?
確かに、死んだ人間と話せるシンもジェリドと同じくプチNTだとか話題があったが、兄妹揃って……
そういえば、某NT曰く2、3度死ぬような目に合えば覚醒するとか言ってたな。
45通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 23:00:49 ID:???
ムシャムシャしてGカイザーのOSをCV:若本にしといた。
46通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 23:03:23 ID:???
むしろ初代コンボイ司令官で
47通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 23:07:14 ID:???
>>45
このドラム缶がGカイザーだと?
48通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 23:14:05 ID:???
違うそのドラム缶の中にかつて>>45だったモノが…
49通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 23:20:51 ID:???
>>47
別スレの天才と何とかは紙一重と言うより向う岸な博士が…
ドラム缶からDUの手足を生やした過渡期Verも有るらしいぞ
50通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 00:22:15 ID:???
>>39
両手足ズタズタとは…
エル・クブレスのテクノロジーで何とかなるかどうか?
葵豹馬のようなリハビリ話もあるのかな。
51通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 01:32:14 ID:???
>>50
今後のシンの展開を予想してみた。


1:リハビリに牛乳と体操。
「エルフ! 休んでいる暇は無いぞ! 出撃だ!」

2:無難に改造手術
「ゴメンなマユ……俺はまだいけないよ……変身○3」

3:ファンタズマ計画で機体と一体化
「いいか、俺は面倒が嫌いなんだ!」

4:AMSで機体操作を脳直で行う
シン「……」
ルナ「貴方達はプラントの主権領域を侵犯しています。 速やかに撤退して下さい」
サイ「レクイエム陥落の元凶が何を偉そうに……」

5:独立戦闘支援システムを導入
「痛くも痒くもねぇ!」
「痛いです」

6:銅鐸を体に埋め込みチェンジサイボーグ
「海賊と言うだけで充分だ! 死ねぇ!」
7:義体に脳移植
「俺のゴーストが囁くんだ」


個人的には人の身で破壊神と呼ばれる1がオススメ。
52通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 03:28:13 ID:???
>>51
愛機が通称カノンフォーゲルだったりルーデルマン役がいたりするのですね、わかります
5319 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/22(土) 03:53:47 ID:???
8:ある企業の研究施せ……もとい、病院に入れられて、偶然に病院を訪れた美しく気高い企業経営をする少女と出会い、燃え上がるような恋に落ちる。


とあるお嬢様「これでよし、書き込むと……」
54通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 03:58:19 ID:???
酉消し忘れた……。

逃亡 三( 〓ω〓.)ノ
55通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 05:19:07 ID:???
>>54
居たぞ!シンだ! 地の果てまで追うんだ!!
56通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 06:19:54 ID:???
9:培養中だったシンのクローン(6才程度)にゆりかごで書き込み体は子供、頭脳は大人?
57通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 08:53:15 ID:???
19さんおかえりなさい 本編待ってました
続きが読めてうれしいです

360さんもGJ
58通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 09:31:30 ID:???
>ルーデルマン役
一瞬ナチスでルーデル級の存在を人為的に作る神をも恐れぬ研究が行われてたのかとおもった。
59通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 10:23:56 ID:???
>>51
1だと、片足無くしてからが本番だなw
まぁ、あの人はスパコディも真っ青なリアルチートだしw
60通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 10:50:37 ID:???
>>51
ただの人間のはずの1が一番人間じゃないw
61通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 10:58:25 ID:hNkVo9qV
前スレ930のネタ、見てみたいんだが…
「絶対悪」はともかく、ラクシズ全滅+オーブ滅亡+シン(表向き)死亡認定は
充分アリだろ?
62通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 11:11:42 ID:???
>>52
ルーデルマンじゃなくてガーデルマンじゃね?
63通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 11:20:08 ID:???
相方はガーデルマンだな
64通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 11:29:02 ID:???
リアルチートと言えば、ルーデルの他にシモヘイヘもだな

あの人の爪の垢を煎じて飲めば、ルナの射撃の腕だって・・・
65通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 11:30:48 ID:hNkVo9qV
味方を全部撃ち落とす方に100ゴールド
66通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 12:18:06 ID:???
ルーデル「出撃だ!」
シモヘイヘ「練習だ」
KIラ・ヤマト「作業っしょ」
67通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 12:20:56 ID:???
>>64
クリムゾンフリーダムで不殺しようとフルバーストしたらまるで引き寄せられるように敵機のコックピット(余ると味方に)に全弾命中させ人だけを蒸発させるルナさん
68通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 12:41:56 ID:???
うちのルナはナドレに乗ってたけど今はコレンカプルに乗ってる。
さて、ミーアとハロにワッショイさせたシンにファルメルとヴェサリウスにアロンダイトを突き刺しに行ってもらう作業に戻るか
69通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 14:26:06 ID:???
>>68
お前もシャアマラソンやってるのか…
70通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 14:41:54 ID:???
イザークとディアッカがフュージョンし
イザッカ=ジュースマンが誕生すると
イザークの格闘とディアッカの射撃が合わさって最強に見える


キラとアスランが真似するとガチホモになって死ぬ
71通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 15:18:03 ID:???
>>70
ジュースをおごってやろう
72通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 15:27:57 ID:???
タイミングを誤って失敗すると、短気と迂闊だけが突出した
ディザーク・エルールになるのか。
73通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 16:12:24 ID:???
専用機はディザートザクか
74通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 18:46:51 ID:???
前方のドモン、右手手のカミーユ、左手のレイ、後方のガロード、上方のゼクス、下方のスファンとしたいがキャピタルも開発速度もまだまだで困る
75通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 18:53:56 ID:???
シンを攻撃遺伝運命に乗せてブースター系最高級を積んで単機突撃楽しいです

パルマどころかCIWSの一撃で量産機は沈むぜ
76通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 19:00:52 ID:???
>>70
ディアックって名前にすると
水中用MSみたいでいいよね
77通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 19:03:00 ID:???
>>74
ロッカーの中から気絶したミリアルドが発見された件
78通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 19:38:09 ID:???
早くアルビオンのBチームをバニング、シン、シーマにしたいな
79通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 19:49:39 ID:???
>>77
またアズ子安の仕業か
80通常の名無しさんの3倍:2009/08/22(土) 20:10:09 ID:???
>>79
お嬢様はオリキャラと入れ替わってるからそれはない
81通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 00:35:56 ID:???
>>40
遅れてGJ!

>>50
足なんてかざ(r
82通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 01:13:31 ID:???
DNAまで分解されたファーストニュータイプ=DOMEという
先達こそ既にあるが、やはり危険人物として生体解体されてたのが
怨みの一念の念動力で肉体を作り直して逆襲に転ずる
『5000光年の虎』なシンというのも見てみたく…
…ある意味ライオン氏のディルヴィングがそういう属性だとも言えるか…
83中身:2009/08/23(日) 01:34:04 ID:???
皆さんGジェネやってるようですね。
機体集めが楽しくて中々レベルが上がらない・・・。

ということで投下します。今回は丸々戦闘です。
84red eyes:2009/08/23(日) 01:35:39 ID:???
「うひょおおおおおっ!!」
オノゴロ島のモルゲンレーテ本社。その奥にあるモニタールームで、ジョン・ソープが興奮で顔を真赤にしながら奇声を上げていた。
「落ち着いて下さいよ主任。何か良い事でも?」
「これが落ち着いていられる!?僕の《ウォルフガング》と《レイヴン》が戦闘してるんだよ!!」
コーヒーを2つ持ってきた研究員が、自分の上司の奇行に驚く素振りも見せずに対応する。
モニターには、圧倒的な戦闘能力でムラサメを屠る2機の新型機が映っていた。その映像を見て、研究員は呆れ顔になる。
「これリアルタイムの映像ですよね。思いっきり非常事態なんじゃ・・・」
「ここで見られてるって事は、政府の方がとっくに対応してるよ。久しぶりの実戦を見れるんだから、楽しまなくては!」
依然鼻息が荒い上司に、研究員はこれ見よがしに溜息を吐いた。ジョン・ソープはMSが戦う姿が大好きである。
MS開発でも、その試験でも、一定の情熱を見せるが、事が実戦となると子供の様に目を輝かせる。
全く不謹慎極まりない人物だが、ナチュラルの24でこの地位に昇りつめた頭脳は尊敬に値する。・・・この奇行が無ければ。
「フフフッ、そうだろぅ。長距離砲がハンドフリーで使えて良かったろう。でも煙の中から出てくるドラグーンも最高だなぁ。もう一度見よう」
早くも録画した映像を何度も繰り返し見ながら、その大きな体で手を上げたり椅子をガタガタさせたりしている。
何時もはちゃんとした社会人なのだが。
「さぁシン、この調子で狼の牙も使いこなしてくれよぉ」
モニターに向かって独り言を繰り返すジョン。その世界に入っていけず、手持無沙汰な研究員だった。


式典会場の裏で休憩していたカガリの元に、黒服が1人走り寄ってくる。
その口から、ミネラルウォーターを飲んでいたカガリの耳に、予期していた事態が伝えられた。
「クーデターだと!?規模は」
「南の領海ギリギリの海域に、空母1隻に巡洋艦3隻、輸送艦が2隻です。
先程そこからMS部隊が出撃した模様。それに先行して、この島の周りにも敵機が・・・!!」
黒服が喋り終える直前に、会場に爆音が響く。音はまだ遠いものの、民間人の不安を煽るには十分な物だった。
「戦況はどうだ?」
「はっ、予め島の周辺に紛れ込んでいたクーデター側のMSは少数です。
迎撃している部隊の指揮はキサカ中将が取っていますから、撃破は容易です」
「だが敵の本隊が接近中なのだろう?そうなればここも危ない。会場の民間人を避難させなければ」
領海に侵攻しようとする勢力には強力な殲滅力を誇るハニヤスも、国民に不安を与えない為、
領海内に砲門を向けられない様になっているので使用出来ない。
「しかし、ここは都心部から離れていて、避難させようにもシェルターが足りません」
黒服の言葉に不思議な顔をするカガリ。
「シェルターならあるだろう?私が休憩に使っていた建物の下には、ここにいる民間人がゆうに入れる規模だ」
「なりません、あそこは代々アスハ家の持ち物で、民間人は・・・」
「文句は聞かない。民間人は全員、あそこに避難させろ。これは首長命令だ」
間誤付く黒服にイラついた声を残し、カガリは再び檀上へ上がっていく。先ずは会場の混乱を抑えねばならない。


海上を高速で進む重騎兵の集団の先頭、深紅の騎士に通信が入る。
『コマンダーからナイト1、どうやら先遣隊が苦戦している様です。どうしますか?』
「彼らは、本隊が遠距離からの攻撃に晒されるのを防ぐ為の陽動だ。我々が突入するまで持てば良い。作戦に変更は無い」
『了解しました』
味方の危機にもナイト1、アスラン・ザラは涼しい声を出す。
実際、先遣隊には極端な思考を持つ、自分の命を喜んで投げ出す様な連中を選抜した。
そんな連中の命など、アスランにはどうでもよい事だった。
「よし、部隊を3つに分ける。アルファは左翼、ブラボーは右翼から侵攻しろ。ナイトは正面から仕掛ける」
85red eyes:2009/08/23(日) 01:36:38 ID:???
『了解!!』
『御武運を!』
威勢の良い答えと共に、アルファ、ブラボーの部隊が左右に分かれていく。
「ナイト1からナイト各機、我々が侵攻する正面には『鬼神』がいる。私が相手をする。各機はその他の敵機を排除しろ」
鬼神の名が出ると、ナイトのパイロット達の士気が一気に高まるのが伝わってくる。
シン・アスカとデスティニーはメサイア戦を経験した者にとって悪夢以外の何者でもない。
人間は、そういう対象に出会った時怯えるか昂るかのいずれかの反応を示す。
オーブ解放戦線に参加しているパイロットに前者の反応を示す者は皆無である。
(悪いが墜とさせてもらうぞシン。そしてカガリ、君を・・・)
メサイア戦後、戦後処理に忙しかった自分は、自分のせいで多大に傷付いてしまった後輩に、何もしてやれなかった。
そして今、また新たな傷を負わせようとしている情けない自分がいる。今度こそ関係は粉々に砕けるだろう。
自分がやろうとしている事を知ったら、カガリとも永遠に交わる事は無くなる。
そう、今から成そうとする目的が達成された時、アスラン・ザラの元には何も残らない。全てを失うだろう。
それでも・・・。決意を新たに操縦桿を握り直す。交戦距離に入るまで、後1分を切っていた。


「これで・・・、終わりだ!」
三度、狼の牙がムラサメを引き裂く。既にシンは、初めの交戦の後から数えて7機目のムラサメを撃破していた。
他のオーブ正規軍も善戦していたが、どうしても元同胞を殺すのに躊躇いが生まれているのか、少数を殲滅するのに時間がかかっていた。
『シン、民間人が避難を開始したわ!』
「了解!まぁ、どっちにしても、上陸させない事に変わり無いけどな」
『そういう事!』
デスティニーと背中合わせにして戦う、深紅のレイヴンから通信が入る。戦闘中、彼女の声を聞いていると安心する。
しかし、ぶっきら棒に答えた心情は複雑だった。避難する速度が確実に速くなっている事は素直に評価出来る。
しかし、何故自分の家族の時にもっと早く対処してくれなかったのかという気持ちも当然の様に浮かぶ。
『デスティニー、インパルス、聞こえますか?敵本隊が接近中です。間もなく接敵すると思われます』
渦巻く感情を、アビーの涼しげな声が現実に引き戻す。どうやら、まんまと本隊の接近を許してしまったらしい。
既に島周辺は乱戦の様相を呈しており、この混乱下ではそれも仕方無い事だった。
『それと、敵の中にはIジャスティスも確認されています。確証はありませんが、恐らく・・・』
「アスラン・ザラ・・・」
嘗ての上司であり、自分を打ち砕いた敵でもあった男。やはり、彼はクーデターに参加していた。
こちらが確認しているという事は、向こうもデスティニーを確認しているだろう。
『我が隊は3つに分かれた内の、中央の部隊と交戦する事になります。中央の敵戦力は、MSが25機、MAが8機確認されています』
「随分と大所帯じゃない。ん、このMAは?データに無いわ」
敵本隊の前面を奔るMAは、一言で言えば巨大な芋虫だ。唯、ルナマリアが戦った事がある連合のMAより大分小さい。MSと大差無い大きさだった。
『その機体は、連合との技術交換で得た技術を用いた新型だと思われます。恐らく陽電子リフレクターを搭載しています。気を付けて下さい』
「うえ〜、黒光りした楕円形で、しかもしぶといなんてどっかのGみたい」
露骨に嫌そうな顔をするルナマリア。しかし、ルナマリアの印象は、そのMAの真の姿は全くと言って良い程間違っていた。
侵攻するクーデター軍本隊に、ようやく迎撃のミサイルが発射され始める。
急接近するミサイルに、敵軍から迎撃の火線が上がる間も無く、彼らの機影は爆炎に呑まれる。
86red eyes:2009/08/23(日) 01:37:25 ID:???
その光景を遠目に見ていたオーブ軍の兵士達の眼には、この戦いの勝利が確実な物になった様に見えた。
ルナマリアから見ても同様だった。大軍を包み込む程の爆炎である。
生き残っていたとしても、その数は両手で数えられる程度が精々だろう。
しかし、その喜びは爆炎を突き抜けてきた物体によって粉砕される。
「じょ、冗談でしょ?」
爆炎を抜けてきた先頭の機体は、8機の新型MA。
しかしその形は、ルナマリアがGに似ていると言った物とは、別の歪な形態をとっていた。
先端の部分が何本もの細い棒状に別れ、正面から見て円形に広がっている。
その別れた1本1本が陽電子リフレクター発生装置になっており、機体の大きさからは想像出来ない広範囲をカバーしていた。
更に、棒状の発生装置は多関節になっており、攻撃に応じて細かくリフレクターの角度を変える事で、防御力を高めている。
その忙しなく動く発生装置はまるで触手の様で、見る者に嫌悪感を与えていた。
そのMA、オオイカの後ろから、損傷した素振りも見せないムラサメ達が次々と現れる。

「各機被害報告」
『ナイトE2がシールドを損傷、他被害無し』
あれだけのミサイルを受けて、被害はほぼ0。オオイカの防御力は、事前評価通り大したものだ。
「オオイカを盾に、一気に乱戦に持ち込む!」
乱戦、接近戦に持ち込めば、数の差など質の違いでいくらでも覆る。しかしアスランには遠くに見える1機のMSしか眼中に無かった。
(あれからどれ程強くなったか、見せてもらおうかシン!)

猛然と突き進む光の壁に向かって、目が眩む程の量のビームが撃ち込まれる。クーデター軍本隊が、MSの交戦距離に入ったのである。
しかし、懸命に撃ち続けるビームの雨も、8機のオオイカが作り出す量電子リフレクターの前では豆鉄砲に等しく、MS1機撃ち落とす事が出来ない。
「くそ、駄目か」
デスティニ―も例外ではなかった。耳が麻痺しそうな程、長距離砲を咆哮させているものの、一向に光の壁は破れない。
出力が上がっているとはいえ、流石にタンホイザーを防ぎきるリフレクターを、たかがMS1機の砲撃で破ろうとするのがお門違いなのだ。
『まるで猪だね。あのままこっちの防衛線に突撃されたら、それだけで大損害だ』
他人事の様に呟くアーサーだが、突撃されて最も被害が出るのは艦船だ。
組織の長として、レッドアイズの地上の拠点を失う事は頂けない。
かつての母艦ミネルバなら、艦首に備えられた陽電子砲タンホイザーでMAは撃破出来ないまでも、
他のMSを撃破して大きく後退させる事が可能だ。しかし、この旧式艦であるグリッグスにはそんな芸当は期待出来ない。
「・・・俺が行きます、行けばいいんでしょ」
『おっ、やってくれるかいシン君?』
モニターの中で白々しい笑顔を浮かべるアーサー。実は、シンの乗機であるデスティニー《ウォルフガング》には、
陽電子リフレクターだろうがビームシ−ルドだろうが、全く歯牙にもかけない最終兵器がある。
ジョン曰く、「ハンガーが壊れる」代物である。マニュアルに書いてある出力の桁を見て、ヴィーノも呆れていた。
自分の下に置く機体の事だ、アーサーもこの馬鹿げた最終兵器の事を知っているのだろう。
確かにあのMA群を破壊するにはこれが1番早くて確実だ。しかし。
87red eyes:2009/08/23(日) 01:38:25 ID:???
(あそこに突っ込めって・・・?)
依然、オオイカにはオーブ軍の集中砲火が降り注いでいる。
そして、デスティニーに搭載された最終兵器の有効射程は、至近距離に限定される。
要は、MAを目指して殺到している火線の中に突っ込めという事だ。
「オーブ軍に砲撃を止めてもらう事って」
『出来ないね。今は回線がパンク寸前らしくて、雇われ者の話なんて誰も聞いてくれないよ。ここは男らしく、ほら!』
「・・・了解です。ルナ、ドラグーンで援護してくれ」
『ホントにやるの!?』
ルナマリアの悲鳴にも似た声がコクピットを揺らす。そんな事を言われても、今の所打開案がこれしか無いのだから仕方無い。
「なんなら機体はそのまま、ドラグーンだけで援護してくれても構わない。遠距離からでも動かせるだろ?」
『そんな遠距離からの操作なんて出来ないわよ、レイじゃあるまいし。私も行く!』
クーデター軍を前に、オーブ軍を背にする形で2機のMSが火線の中に飛び込む。
インパルスがデスティニーの真後ろに付きバレット・ドラグーンを展開。オーブ軍からの砲撃をガードする。
「ルナ、大丈夫か?無理して付いて来なくても・・・」
『今更それ言う?こんな時に。ホント男の神経って分からない』
呆れ顔のルナマリアがモニターに映る。これ程信頼して後ろを任せておけるパートナーはいない。
突っ込んでくるデスティニーに、オオイカは全く動じない。衝突したとしても、一方的に轢き潰すのが目に見えているからだろう。
しかし、オオイカのパイロットの予想は、すぐさま覆る事になる。デスティニーがドラゴンキラーを取り出した。
それと同時に、コクピットに新しく取り付けられたスイッチをONにする。
モニターに『BASTARD』の文字が表示されると、それに伴いドラゴンキラーの柄に変化が生じる。
柄が伸び、先端の部分が2つに割れて横に伸びて幅広な鍔を形成。鍔の両端の尖った部分が鍔に対して垂直に立ちあがった。
それを両手で保持したデスティニー本体にも変化が生じる。
ツインアイを守る為にダガータイプを細くした様なバイザーが降り、手を守る様に大型のハンドガードが展開される。
そして、機体色がPS装甲の黒に染まった。ジョンが「PS装甲を搭載していない」と言っていたが、これは正確には間違いであった。
しかし、そのPS装甲は敵の攻撃から身を守る為の物では無い。それは、自らの業火に飲み込まれない為の鎧。
ドラゴンキラーが起動する。デスティニーの全長と変わらぬ長さとMSをすっぽり覆い隠す程の幅を誇る両刃の大剣が、
通常の起動時とは比べ物にならない大咆哮と共に形成される。
鼓膜が破れそうになるそれに、後方のインパルスがビクリとする。
PS装甲を張っても尚機体を軋ませるその大剣の総出力は、通常のビームサーベルの凡そ16本分。
高出力のビームであることの証である、蒼白い光の中に赤い色の入った刀身が、狼の牙の真の姿であった。
その馬鹿げた出力に加え、PS装甲を張る必要がある事から、核動力でもエネルギーが間に合わず、
ヴォワチュール・リュミエール以外の全ての兵装が使用不能になる『BASTARD』モード。
破壊の化身と化した黒い狼が大剣を正面に突き出した体勢で奔る。
異常な大きさの剣が形成されたのを見て、正面のオオイカが一瞬躊躇する様な動作を見せるがもう遅い。
「はあぁぁぁぁぁっ!!」
88red eyes:2009/08/23(日) 01:39:08 ID:???
コクピットに響く咆哮に負けじと叫ぶシン。一切の迷いの無い刀身が、陽電子リフレクターに触れたのは一瞬。
切っ先が触れた瞬間、リフレクターはあっさりと白旗を上げた。そのまま正面から貫かれたオオイカは、パイロットの断末魔をも巻き込み爆発した。
「後7機!」
突き刺した体勢から、横を突破しようとするオオイカを真横に両断する。
大振りしたその軌跡が途中でムラサメを捉えたが、刀身の速度が衰える事も無い。
「後・・・6機!」
『シン、正面!!』
ルナマリアの警告と共に、デスティニーを紅い衝撃が襲う。
『こいつは私が相手をする!ナイトAは赤いインパルスを包囲。他は防衛線へ。以後はナイト2の命令に従え』
接触回線から懐かしい声が響く。嘗ての上司であり裏切り者でもある・・・。
「アンタ、アスラン・ザラか!」
莫大な推力をそのままに体当たりを仕掛けてきた機体、Iジャスティス。
デスティニーの胴体を完全に捉えたそれは、シンを主戦線から大きく引き離す。
『それがどうした。お前こそ何故ここにいる?カガリに依頼されたのか』
「そうだ、アンタの馬鹿な行為を止める為にな!」
取り付く紅の機体を引き離す様に、デスティニーがドラゴンキラーを振り切った。
Iジャスティスはバックステップを用いて大剣の一撃を軽くよけると、お返しとばかりに蹴りをデスティニーの胴体にみまう。
「うあっ!」
『対艦刀を持つと大振りする癖は変わってないな。いくらその武器の威力が高くても、当たらなければ意味が無いぞ』
追撃する素振りも見せず、Iジャスティスは悠々と海上に滞空している。
その間に「BASTARD」モードを解除し、灰色に戻った狼が再び騎士に挑みかかった。
「いつまでも先輩面して、この裏切り者!!」
振り降ろされるドラゴンキラーをビームサーベルが受け止める。両機の間に、鍔迫り合いの火花が咲く。
「今度はアスハを裏切るんだな。その裏切り癖は性癖かこの野郎!」
怒りをぶつける様に、新たに抜いたドラゴンキラーで横から斬りつける。しかし、それもビームシールドに防がれた。
「何とか言えよ!!」
黙りこくるアスランに、シンの怒りのボルテージは上がり続ける。
鍔迫り合いでは埒が明かないと踏んだIジャスティスは、ドラゴンキラーを弾くとビームライフルを構える。
それを見たデスティニーがミラージュコロイドを起動し、放たれた光線を易々と回避した。
「裏切った理由はなんだ?また『何か』間違ってると思ったか?それともプラントが裏に絡んでいるのか?」
現在、プラントとオーブは昔の馴れ合い関係では無い。友好国ではあるものの、普通の国家間の関係だった。
これは両国のトップが良い意味で政治という物を理解した証であった。
「答えろ!」
デスティニーもビームライフルを構える。お互いに銃口を向け合い、微動だにしない両機。暫くの沈黙の後、アスランが口を開いた。
『違う、俺は・・・確かにカガリを裏切った。だが、それは彼女の為なんだ!』
「・・・どういう事だ?」
アスランの不可解な言動に、今にも食ってかかりたい気持ちを抑えてシンが続きを促す。
『カガリは国の為に、政治に身を捧げるつもりなんだ』
「良いじゃないか。それがあの人の責任だし、国民にも人気がある。今日の演説だって大成功だ。アンタはどこが不服なんだよ」
捲し立てる様にシンが喋る。彼は焦っていた。
ルナマリアと大分離れてしまった。彼女が簡単にやられるとは思わないが、心配なのに変わりは無い。
何よりも、アスランの真意も知りたかった。
89red eyes:2009/08/23(日) 01:39:59 ID:???
それに、もしルナマリアの元に行こうとしても、目の前の騎士がそれを許さないだろう。アスランが再び口を開く。
『カガリは、政治には向いていない!俺は見てきた、父が政治に身を浸して、壊れていく様を!!
あの時俺は何も出来なかった。だから、カガリには、カガリにだけは政治に関わって欲しくない。
彼女なら、もっと別の生き方も出来る筈だから・・・』
「・・・それでクーデターかよ」
『彼女は、一度自分で決めた事を意地でも変えない。言葉では、止められないんだ』
悔しそうに項垂れるアスラン。彼も後悔していない訳では無い。
しかし、カガリには幸せになって欲しい。自分が地獄に堕ちたとしても、彼女だけは。
「それが理由かよ・・・ふざけんな!!」
叫んだ勢いをそのままに、狼が再び騎士に牙を剥く。
振り下ろされる二刀の刃を、Iジャスティスはビームサーベルを連結させて受け止める。再び、両機の間に火花が散る。
「アンタ、全然気付いて無いみたいだから言ってやるぜ。
自分の女がやりたい事を、黙ってやらせてやらないのは、そいつをパートナーとして信頼してない証拠だ。
そんなの、男として最低に格好悪いぜ、アスラン!!」
デスティニーがIジャスティスの右肩を蹴り飛ばす。
『ぐっ、お前に、お前に何が分かる!本当に人を愛した事も無いお前が!!』
シールドに装備されたビームサーベルを起動させて、Iジャスティスが斬りかかる。
足を狙うそれを紙一重でかわしたデスティニーだったが、そこに叩き込まれた蹴りが腰を抉る。
「へっ、俺には月の女神がいるんでね!毎晩毎晩、彼女を喜ばせるのに必死なんだ。アンタと違って、なっ!!」
ほぼ零距離で、長距離砲を起動させる。それを見たIジャスティスが回避運動に入るが、放たれた咆哮にシールドが消し飛んだ。
しかし長距離砲が畳む寸前、その右側の一門をビームサーベルでもぎ取る。
『おっ、俺だってな、カガリともっと逢えたなら、逢えたならな・・・!!』
そして三度鍔迫り合いを演じる騎士と狼。
」赤面するアスランしながら悲痛な叫びを上げる元上司に、シンは勝ち誇った様な意地悪い笑顔を向ける。
「はっ、そんな事したってアンタじゃ凸が広がるだけだぜ」
『この・・・、減らず口を!』
ドラゴンキラーを弾き、デスティニーから離れたと思うと、Iジャスティスとファトゥム01が分離する。
ジャスティス系MSの真骨頂である、単機での高機動連携殺法。
Iジャスティスがビームサーベルを構え、ファトゥム01が両翼のビームブレイドと機首のビームサーベルを起動。
Iジャスティスは正面から、ファトゥム01が後ろから回り込んで突っ込んでくる。
対するデスティニーは不自然な行動に出た。ドラゴンキラーを収納して無手でそれを迎えたのだ。
それを不可解に思いながらも、アスランは踏み込みを緩めない。
『これで、終わりだ!!』
Iジャスティスが連結させたビームサーベルで、一片の隙も無い突きを繰り出す。シンはデスティニーを屈めて、これを回避。
しかしこれはアスランの思惑通りだった。ファトゥム01が後方から迫る。回避する暇など無い。
どんな動きをしてもビームサーベルの餌食だ。しかし狼の本能は、騎士の知性の上をいった。
身を屈めたデスティニーは上半身を捻り、あろう事かビームサーベルが展開しているファトゥム01の機首を掌で受け止めたのだ。
90red eyes:2009/08/23(日) 01:40:48 ID:???
当然の如く破壊される筈の腕は、しかしメサイア戦を経て生まれ変わり、
出力を無理やり上げられたパルマフィオキーナによって、逆にファトゥム01を押し返していた。
「終わりは、アンタだ!!」
それでも尚拮抗するファトゥム01のビームサーベルを無理やり掴むと、大剣と同じ要領で機体ごとIジャスティスに向けて大振りした。
横から迫るファトゥム01の、翼に装備されたビームブレイドを間一髪、
バックステップで回避したIジャスティスだったが、翼の切っ先が頭部に当たって軽く吹っ飛ぶ。
『くっそ・・・!』
予想以上に強くなっているシンに、アスランは苦虫を噛み潰す。
メサイア戦後、ザフトのSOCOMの前身に当たる対外強襲部隊に所属し、傭兵になった後も常に戦い続けてきたシン。
対して、操縦桿をペンと口に変え、戦後処理と奔走したアスランでは戦闘力に差がつくのは当たり前かもしれない。
目の前で無残にも狼の牙に掛かり、機能を停止したファトゥム01が海に捨てられる。
「これで武器は殆ど無い。逃げる足も壊れた。まだ続けるのか?」
シールドとファトゥム01を失ったIジャスティスは、量産機と変わらない装備しか残されていない。
圧倒的不利な立場に立たされたアスランはしかし、不敵な笑みを浮かべる。
諦めた者のそれではありえない笑みに、シンの全身の肌がざわめく。
『・・・知っているかシン。本来ジャスティスは、装備を換装する事でどんな作戦にも対応するべく開発された機体なんだ。
そう、丁度インパルスの様にな』
「それはどういう・・・」
意味だ?と続ける筈だった声は、沖の方から高速で飛んでくる飛来物の駆動音にかき消された。
飛来物の存在を認めたIジャスティスは、それ目掛けて残された全バーニアを吹かした。
「まさか!?」
アスランの言葉の意味に気付いたシンは、デスティニーにIジャスティスを追わせる。
ファトゥム01を失ったIジャスティスなら、デスティニーで直ぐに追いつける。
しかし、追ってくるデスティニーに気付きたIジャスティスが連結を解いたビームサーベルを投擲してくる。
「こんな物で」
難なくそれらを弾いたデスティニーに、更にビームライフルが投げ付けられる。
流石に射撃武器が飛んでくると思わなかったシンはそれをもろに食らう。
「くっ、小賢しい事を」
よろけた機体を立ち直させた時には既に遅く、ジャスティスは飛来物と合体を果たしていた。
「なんだ、あの機体は・・・」
唖然とした風にシンが呟く。シンが驚いたのも無理は無かった。
目の前のIジャスティスだった機体は、前の機体の面影を全く残して無かったからである。
インパルス《レイヴン》より遥かに巨大なバーニアを背負い、胴体には追加装甲が被さっている。
腕は駆動系内臓の追加装甲に覆われ、脚部と肩にはバーニアが新たに取り付けられている。
何より変わったのは頭部で、槍の切っ先の様に尖った兜がガンダムタイプの頭部をすっぽり覆っていた。
象徴とも言える長い大型センサーが兜から生える様にそそり立ち、その頭部はさながら一角竜の様である。
その全てが、ジャスティスを以前より一回り大きな存在にしていた。
以前が軽装の華麗な聖騎士なら、ゴツくなった今の姿は分厚い鱗を纏った竜である。
その紅き竜が、バックパックから二振りの実体剣を引き抜く。
トツカノツルギ。1本がアロンダイトと同等の重さのそれは、実体剣の重量とビームの切れ味を融合させた実験作であった。
長さはジンの実体剣とエクスカリバーの中間といった長さで、分厚い片刃の刀身は隈なくビームで覆われている。
91red eyes:2009/08/23(日) 01:41:32 ID:???
その重量から、片手で扱うには核駆動MSであっても特別な腕部駆動系が必要となる。
『これが俺の新しい機体、ナイトジャスティスだ』
竜の眼に当たる位置に入った横一線の細いスリットから、ツインアイの光が漏れる。
「・・・ナイトって言うかドラゴンなんじゃ」
『問答無用っ!!』
シンの呟きが聞こえているのかいないのか、ナイトジャスティスがデスティニーに向けて一直線に突っ込んできた。
以前の倍の重量があるにも関わらず、凄まじい速度で迫るナイトジャスティス。
「同じ手を食うかよ!」
シンはデスティニーにビームライフルを連射させると、ナイトジャスティスの進行方向より退避する。
速度が速くなったといっても、重量が増して大きくなった機体では小回りは効かない筈である。
しかしその予想は次の瞬間脆くも崩れ去る。
放たれた光線が、さけられるでもガードされるでもなく、追加された装甲に当たり、傷1つ作る事無く消える。
そして回避運動を取っているデスティニーに向けて、肩に増設されたバーニアを吹かし無理やり方向転換した。
デスティニーは迫りくる竜を避ける暇も無く、正面から突進を食らう羽目になった。
「じょ・・・だんだろ?」
そのまま凄まじい速度で引き摺られるデスティニーの中で、与えられる莫大なGに意識が飛びそうになる。
ビームライフルでは傷1つ付けられない装甲に、Iジャスティスを軽く上回り更に小回りまで効く機動性を持つ機体。
全く手の付けられないMSを作ったものだ。幸い、今は攻撃してくる気配が無い。
最大速力時は攻撃に転じられないのかもしれない。
だからといって、デスティニーにはナイトジャスティスを振り解く程の馬力は無い。
とりあえず意識が飛ばない様にするのが精一杯のシンだった。
92中身:2009/08/23(日) 01:55:16 ID:???
これで今回は終了です。本当に読みにくくて申し訳ない。精進します。

後、ウチのシンはTHE EDGEのシンに近いのでアスランには特別執着しています。
1度失望したけど、でもヤッパリ格好悪い所は見せて欲しくない。みたいな感じです。

さるさんで携帯から失礼しました。では。
93通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 01:59:50 ID:???
うおおおお!!!!
なんつういい所で切るんだよwww
とにかく中身氏GJでしたw
94通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 02:02:25 ID:???
なんというケダモノ兵器博覧会…乙です
95なんとなく:2009/08/23(日) 02:06:49 ID:???
>19氏
Gjでした
私も9月一杯で今の会社との契約切れるんだよねぇ…お互いがんばりましょう


>360氏
Gjでした シルバーハンドはヤンデレかわいいですな

>中身氏
Gjでした
アスランは本当に『俺こそ正義』の人ですね
困ったもんですな


さぁ、2時半ほどから続かせてもらいますね 
96なんとなく:2009/08/23(日) 02:30:32 ID:???
さてさて時間と相成りました 下から本編始まるよ


前回までのあらすじ

ルナとアフロがかっぽんかっぽん げぇっ!!ロミナさん!!

18話

ウィーン…
プラントの近くのある廃棄コロニー…に見せかけたある施設
ここに今、ロミナ・アマルフィとアスラン・ザラは来ていた
「ロミナさん 49番目の妹とは?」
「会えば驚くわ」
どんどんと施設の中央部に進む二人、
そして何重にも施錠された部屋に進むと、
「こ、これが49人目の妹!?」
アスランの驚愕の目に映ったのは…

ちょっと時間は進んでオーブのオーブ官邸
ここではオーブ元首のカガリ・ユラ・アスハ、プラント議長のキラ・ヤマト そして
連合総司令 サイ・アーガイル その他大勢が経済会議なんかをしていたりする
その時だった議会の会場に慌ててディアッカが転がり込んできたのは
そして、これが未曾有の大惨事の始まりでもあった
「キラ!!プラントが…プラントがアスランに乗っ取られた!!」

時間はアスランが49番目の妹(クローン体)を目にした所まで戻る
「お、大きすぎるだろ!!」
アスランの目の前にいた49番目の妹(クローン)は一言でいえば大きかった

大体MSぐらい
 
「ふふふ…最終決戦用妹 巨大アスラン 凄いでしょう?」
「いや、でも、これ…」
流石に常識と言う言葉をホーメランで明後日方向にかっ飛ばしているアスランでも
流石にこれには閉口するらしい しかし、そんなことはお構いなしのロミナは言葉を続ける
「でも、これはまだ目覚めていないのよ」
「はぁ…」
「目覚めさせるには必要なモノがあるの」
「なんでしょうか?」
にやりとロミナは笑ったようにアスランは思えた
何故か丸いサングラスをかけるロミナ・アマルフィ
「全ての生命の頂点に立ち、男女両方の心を持ち、女にも男にも欲情出来る
 究極の生物 その名はASURANなり!!」
97なんとなく:2009/08/23(日) 02:31:38 ID:???
その言葉と同時に巨大アスランのスカートから何十本もの触手がアスランに襲い掛かる
「う・・・うわあああ!!」
何も出来ずにアスランは巨大アスランのスカートの中…と言うか体内に収納されてしまった
それと同時に巨大アスランの目が開いた
「ヴうヴヴヴ・・・ギィラァア!!」
天をも揺るがす咆哮で施設が揺れる
「うふふ…究極の繁殖能力を授かったコーディネーター アスラン・ザラ
 それを取り込んだこの子は自己進化・自己再生・ショタ生産を行うわ」
まだ咆哮に揺れる通路を歩きながらロミナは一人呟いた

究極のコーディネーターは一般的にはキラ・ヤマトが通説である
しかし、ある研究者は言う、キラ・ヤマトはただのコーディネーターだと
その根拠は生殖能力がやはりナチュラルに劣っているからだと言う
その研究者は更に言う
真のパーフェクトコーディネーターはアスラン・ザラだと
その根拠はある機密文章に記されている
『アスラン・ザラ コーディネート計画書』
この計画書にはこう書かれている
アスラン・ザラは『繁殖能力』をコーディネートされている
その反動でとっかえひっかえ女を作ったり、男に欲情したり 
ホルモンバランスの関係で髪があれだったりするのだが

ロミナがこの施設を立ち退いた直後、外壁を突き破る巨大な腕が出現した
そこから巨大アスランが這い出てくる
「きーぃらぁーーー」
その目にはプラントがロックオンされていた


物凄い揺れがプラントを襲った
「何?何事ですの?」
ラクスが何事かと思った瞬間、壁、道、様々な場所から触手が飛び出してきた
「きゃあああ!!」
悲鳴をあげるラクスに容赦なく襲い掛かる謎の触手
あちこちでも悲鳴が上がっている 
プラントの外壁には巨大アスランが張り付き、股間から伸びた触手がプラントを侵食していた
「はぁはぁ きぃーーらぁーー」

数時間後、プラントはメカメカしい巨大なアスラン(ゴスロリ)に変わり果てていた
98なんとなく:2009/08/23(日) 02:34:00 ID:???
プラントが巨大なアスランになった
このニュースは全世界を駆け巡った 勿論、ガルナハンにも
殆どの国や地域が傍観する中、ここガルナハンはちょっと違った

アスカ芸能事務所 いつになく社員が緊張していた
「「「社長」」」
「シン!!」
「お兄ちゃん」
いつになく真面目に首領・アスカは扉に手をかけようとしてみんなに止められた
マユが問い詰める
「お兄ちゃん!!まさかプラントに行くつもり?」
「ああ、そうだ」
「何も社長が行く必要があるとは思えませんが」
「マーズさん…確かにそうかもしれない」
社員たちが必死に引き止める
「そうです、社長!!行く必要がありません いや、行って何が出来るんですか」
「そうだシン 無茶するな」
首領・アスカは天を仰いだ
「心配してくれてありがとう、だが、な プラントには少ないがファンがいる
 これからファンになってくれるであろう人もいる…だったら行くしかないだろう ファンを救いに」
そして首領・アスカはゆっくりとアフロを外した
「今から俺はプラントを救いにシン・アスカに戻る!!」
99なんとなく:2009/08/23(日) 02:35:09 ID:???
「そのお言葉をお待ちしていましたぞ!!」
いきなり事務所の扉が開いた
「あ・・・貴方は・・・市長」
そこにはガルナハンの市長がいた
「我々、ガルナハンの市民は英雄シン・アスカの立つ日をお待ちしていましたぞ」
「ずっと扉の向こうで聞き耳立ててたんですか?」
そのシンの疑問は市長に無視された
「見なされ、英雄シン・アスカが立つと知って皆が集まってきましたぞ」
そう指差すさきには沢山のガルナハン市民の姿が
「「「シン・アスカ!!シン・アスカ!!」」」
数千人のシン・アスカコールが響く
シンがすっと手をかざしてその騒ぎを制した
「俺が今から行く所は危険極まりない場所だ、無事に戻れるかも判らない それでもついてくるのか!?」
一瞬の静寂 そして地面を揺るがす鬨の声
そして社員たちも一人、また一人と覚悟を決めた
「お兄ちゃん、私もいく 今度は最後までいっしょ」
「シン、私もいくぞ」
「仕方ないねえ、社長に死なれたら困るしね」
「姉さんが行くなら俺らもいくか なぁ、ハンドボール」
「空気よめよ いくっきゃねぇだろ」
「私で出来る事があるのなら」
「シン!!」
シンは一息深呼吸をすると、覚悟を決めた目で叫んだ
「わかった!!これからガルナハンはプラント救出に向かう俺について来い!!」
「「「「おおーーー!!シン・アスカ!!シン・アスカ!!」」」」

英雄シン・アスカの登場、そして英雄との戦いへの参加に大盛り上がりのガルナハン
「でもさ、どうやってプラントに行くの?」
「「「「「「「「「「「「「あ」」」」」」」」」」」」」」」」
なんとなく言ったルナマリアの一言がその場を凍りつかせた
その静寂を破ったのはガルナハンの市長さんだった
「ふふふ・・・ご心配なくとっておきのMSがあります」
          
             続く
100なんとなく:2009/08/23(日) 02:38:03 ID:???
今回はここまで

もうアスランが何者なのか訳がわからなくなってきた たぶん人間
ともかく次はプラントにいるファンの為にアフロが獅子奮迅する?
ルナマリアがある意味、大活躍するのかも
101通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 02:39:33 ID:???
トツカノツルギって金枠が使ってたような
102通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 02:56:46 ID:???
ご両所ともGJです!
アスラン49号…もう何からツッ込めば…デビルガンダムより悪質な気が。

あと>>89での

>」赤面するアスランしながら悲痛な叫びを上げる元上司に、シンは勝ち誇った様な意地悪い笑顔を向ける。

この行がなんだか乱れてるように見えますが正確には…?
103通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 05:49:13 ID:???
>>100
GJ!
キラ・ブリッジ大佐がプラントにならなくて本当によかったとふと思った。
104通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 06:13:46 ID:???
>>100
GJ

>悲鳴をあげるラクスに容赦なく襲い掛かる謎の触手

この後は当然18禁の展開になるんですね。
暴走したアスランがプラントの女性という女性を孕ませ、
10ヶ月後にはプラント中アスランの子供だらけという
悪夢のような光景がw
105通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 06:23:38 ID:???
いや待った、ロミナママンとスタゲの計画はかわいいおとこの娘の確保だろ、
これまでの扱いから、凸の血筋に期待してるとは考えにくいぞ。


チビーズと3姉さんはもらっていきたいほどイイけど。
106通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 07:29:52 ID:???
デビルアスランに朝飯吹いた!w
そうか、凸が意味不明過ぎたのは全てコーディネイトされた時から
決っていた事だったんだなw


そしてサイは総指令だってのに扱い雑だなww
次回は、買ったエターナルで出発ですな!
107通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 07:50:54 ID:???
つーかルナが常識的な突っ込みいれたのがどうしても違和感wwwwwwwwwwww
108中身:2009/08/23(日) 09:49:42 ID:???
>>102
あ〜、こいつは酷いですね。
>」赤面するアスランしながら悲痛な叫びを上げる元上司に、シンは勝ち誇った様な意地悪い笑顔を向ける。

「赤面しながら悲痛な叫びを上げる元上司に、シンは勝ち誇った意地悪い笑顔を向ける」
ですね。報告有難う御座います。重ね重ね申し訳ないです。
109通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 10:10:37 ID:IyoNXLYe
ASURANwwwwwww

わっふるわっふる
110通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 10:55:18 ID:???
>>56
おーけーみんなスルーしてるが突っ込んどく
それは別のシンだ
111通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 13:07:57 ID:???
19氏の作中においてアスランが
訓練を受けたコーディネイターなら兵士の一人二人問題ではないと言ってましたが
室内で重火器がつかえないからといってホントにそうなんでしょうか?

コーディネイターはオリンピック選手並みの運動能力を持つとの設定ですが
コーディネイターも人間である以上筋肉量=筋力の筈ですし
原作でもマッチョなコーディネイターはほとんどでていません
これではナチュラルの力自慢には負けるのではないでしょうか

まさかどこぞの鬼の遺伝子を・・・
112通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 13:28:06 ID:???
両氏ともにGJ! デビルアスランフイタw

つか中身氏、合体シーンが今見た真マジンガーのシーンと被っちまったじゃんかよwww
113通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 14:20:20 ID:???
>>111
でた描写だけで言うなら
拳神、蘊奥、ガルシア(不死身さのみ)>>>人外の壁>>>マリュー、ミナ>>>>シンやアスランクラスの白兵戦技能を持ったコーディ、エクステンド、戦闘用コーディ>>中身入り缶を握りつぶせるかの壁>
>コーディの軍人、ロウ>ナチュラルの軍人、カガリ>訓練の壁>一般人、キラ
こんな感じ
上位陣なら一人二人なら何とか出来そうだが、それ以外はは本人次第だと思う
114通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 14:49:24 ID:???
>>111
「戦いの場に不殺がどうのと、上等な料理に蜂蜜をブチ撒けるがごとき愚考ッッッ」
と頭の生皮引っ剥がされて揃って再起不能のキラアスの図しか浮かびません><
115通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 15:57:28 ID:???
>なんとなく氏
それなんてセンチネル(X-MEN)?とあえてデビガンを外してみる
実際アレは巨大にして莫大な電力さえあれば同族を無限に(資源不要)作る事ができるしぃ
116通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 16:33:03 ID:???
>>111
アスランの主観では「ナチュはコーディに勝てない」 が真理なんだよ。
「キラは敵じゃない」とか「彼の言葉はいずれ世界を壊す」とかと一緒
117通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 17:15:33 ID:???
>>116
アストレイ三人娘に「ナチュラルのM1ではコーディネーターのジンに格闘戦で勝てないぞ!!」だからな
118通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 17:46:25 ID:???
とりあえずそんなアスランの前に東方先生とか置いてみたいな
119通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 17:48:46 ID:???
ついでに師匠の弟子ときたな…ゲルマン忍法の使い手も置こうか
120通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 18:50:50 ID:???
お前ら本当に凸嫌いだなw

…泥沼のヒロイン闘争見ててふと思ったんだが、レイを女にすれば万事解決じゃね?
ポジション的にも性格的にも
まあ、Pixivのある絵見たからなんだが
121通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 18:53:36 ID:???
凸が嫌いというか凸はそういう立場が似合うような気がする
122通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 19:14:23 ID:???
>>120
レイをヒロインにってのは種死見てるときにすごい思ったな。
ステラを連合に返すときに、エクステンデッドであるステラに対してクローンである自分と重ねてしまうとか、シンへの思いで板ばさみになりながらもその手伝いをするとか
ヒロインとして色々おいしい位置にいるなぁと思ったよ。
ルナはねぇ……嫌いじゃないんだよ、むしろ好きなほうだよでもヒロインとしては……最初のほうのアスランに対する態度とか見るとなぁ
123通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 19:22:40 ID:???
「気にするな。私は気にしない。」
なんかこうグッとくるものが…
124通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 19:29:56 ID:???
ついでにクルーゼもと思ったが
あの高笑いがオーッホッホッホッホ!!になってるのを想像してやめた
125通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 19:43:55 ID:???
>>120
シンにやられて全身大火傷、同じくシンにやられて死海に沈められた挙句キラに蒸発させられる、廃人化、策にかかって自爆されて大火傷(二回目)の上全身剃毛、触手プレイ…ろくな目にあってねえw
レイといやあのミニスカはやばいと思った
可愛すぎるw
126通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 20:31:02 ID:???
フレイとキラの性別が逆だったら凄いことになるな
12719 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/23(日) 20:59:27 ID:???
>>120-123
こんな感じかな?



「れ、レイ!?」
「何か?」

 その黄金色の髪が、かつて自分に全てを託し儚くも逝ってしまった親友の姿とかぶったとき、シンは意識せずに親友の名前を呼んでいた。
 お前は自分と同じような思いをする人を少しでも減らしたいのではないのか? 二度と俺のような人間を作らないと俺の思いを継いでくれたのではないのか? この未だに戦火が燻る世界を、何のビジョンも示さず暴力で支配するラクス・クラインに飼われる毎日で良いのか?
 親友と同じ氷のような表情ががまるでふがいない自分を責め立てているようで、シンは視線を透き通るようなような澄んだ青い瞳からそらせずにいた。

「ところで……」

 そんなシンに、レイ・ザ・バレルと同じ顔をした人は、冷たくもレイより柔らかな声でこう声をかけた。

「何時まで掴んでいるつもりだ?」

 その言葉に、シンは己の右手を凝視した。
 その右手は、親友には決して存在しなかった胸部にそんざいする柔らかな二つの丘陵の一つを、がっしりと掴んでいた。その事に気がついたとき、シンの手の平からなんともいえない柔らかな感触の情報が、神経を伝わり脳に送られてきた。
 なんか、何年か前にも同じようなことがあったような……。
 そんな現実逃避をしそうになる意識の片隅で、レイと同じ顔がほんのりと朱に染まり、肩が軽く震えている事に気がつく。もしかして、いや、もしかしなくても怒っている!?

「いい加減、離してくれると嬉しいのだが」

 その言葉にシンははっとして、転びかけていたその少女をちゃんと断たせると、バネ人形のような動作で飛び跳ね、機械仕掛けのような動作で頭を下げた。

「す、すいません。け、決してわざとでは!」

 それこそ、路上でなければ土下座でもしそうな勢いで謝るシンに、その少女は表情を変える事無くこう言った。

「気にするな。私は気にしない」
「で、でも……」
「気にするなと言った。転びかそうだったのは私だし、君は助けてくれた。ただそれだけだ」

 少女はもう一度気にするなと言うと、きびすを返し街の雑踏に消えていった。
 そんな少女を、シンは呆然と見送るしかなかった。
12819 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/23(日) 21:00:15 ID:???
「あれが、シン・アスカ」

 “レイ”はシンの姿が見えなくなる場所まで来ると、己の胸に手を当てながら、誰にも聞こえないくらい小さな声でつぶやいた。

 まさか、あんなところでシンに会うとは思わなかった。いずれは接触するつもりだったが、まったくの不意打ちだ。心の準備が出来ていなかったためだろうか、未だに鼓動は高鳴り、頬の火照りは消えそうに無い。

「あれが、シン……」

 少女はもう一度、少年の名前を口にする。
 あれが、自分の兄とも呼べる少年が心を許し、最も信頼していた男。
 そして、自分が最も心を許し、自らが抱える絶望を訴え未来を託した男。

「シン……」

 あの時、シンはたしかに俺の、私の名前を呼んだ。
 偶然かもしれない。
 だが、あの時たしかに“レイ”はシンが自分の名前を呼んでくれた。

「気がついてくれたのか、シン……」

 少女はもう一度だけ、男の名をつぶやいた。
12919 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/23(日) 21:01:30 ID:???
 というわけで突発的に、逆シン風レイ子を書いてみました。

 逃亡 三( 〓ω〓.)ノ
130通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:03:28 ID:???
>>120
どの作品だったか忘れたが女版レイが登場する作品が有った筈……


取り敢えずレイが女だった場合色々関係変わってくるだろうな
最初男だと思ってたのにぶっ倒れた時に女だと発覚するイベントとかもおいしそうだけど
131通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:03:40 ID:???
GJ!ありがとうございます!!
やっぱり俺のグッときたところは間違ってなかった!
132通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:10:00 ID:???
>>120
むしろシンがヒロインでいいんじゃね
133通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:10:27 ID:???
その突発的なネタに反応する速度には敬意を表しますが
……ロミナママン生存ルートの続きマダー?(AA略
134通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:38:50 ID:???
>>132
凄まじい規模のシン争奪戦が発生するのは確実だなww
135通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:55:07 ID:???
>>134
「「「「押し倒せーっ!!」」」」
136通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:57:39 ID:???
>>135
ああ、シンさんがラグビー選手に押し倒され…ってこれもシン違いか
137通常の名無しさんの3倍:2009/08/23(日) 21:58:40 ID:???
>>130
レイナ?
13819 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:22:07 ID:???
ママン生存ルート 8話

 全ての風景が真っ白に染まった……。


 ジリリリリリリリリリ!!

 突如耳元で発生した大きな音にも、シン・アスカは何ら反応を示さなかった。
 それがしばらく続いたあと、その音は突如停止した。もっとも、静かになったわけではない。かわりに少女のこんな怒声が響き渡った。

「いいかげん、起きろ! バカ兄貴!!」

 そんな可愛らしいけど、幾分怒りの篭った声と共に繰り出される蹴りに、布団に包まっていたシンは……さらに布団に潜る。

「あと5分で良いから眠らせてくれよ……」
「5分で起きたためしがあるかっ!! 片付かないんだから早く起きてご飯を食べてよ!」

 そう言うと少女……マユ・アスカは強引にシンのかぶった布団を剥ぎ取る。
 暖かな暗闇の世界から突如冷たい外気に晒されたシンは、流石に身震いをしてもう一度布団を取り戻そうとする。
 布団を剥ぎ取ろうとする少女の腕力と布団を取り戻さんとする鍛え抜かれたシンの腕力。どちらに軍配が上がるかといえば、もちろんシンであった。
 シンは望み通りに暖かな天国を取り戻した。ついでに適度な重量があって適度にかるい温かなモノ付だ。言うまでも無く、布団と一緒にマユが引っ張られて倒れたのだ。
 布団越しとはいえ、シンに抱きつく形となったマユの顔がみるみるうちに真っ赤になる。
 もっとも、『あ、お兄ちゃん胸板が厚い』とか、ちょっぴり倒錯した感情で真っ赤になったわけではない、たぶん。
 マユの小さな片手が、まー、なんというか、若い男が朝におきる聳え立つ生理現象に触れてしまったのだ。
 まだ若いというよりも幼い、潔癖な少女が感情を爆発させるのには十分であった。

「妹相手になにやってるのよ!! この変態!!」
「これは朝の生理現象で……、プランエェェェェェェェ!!」

 起き上がったマユは、パンツが見えるのも構わず足を振り上げると、一気にシンの股間あたりに踵落しをおみまいした。
13919 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:23:30 ID:???
「くそおおお! 歌姫の狂犬めっ!!」

 連合のタガーLに搭乗していたパイロットは思わず悪態をついた。
 圧倒的な速度で接近しては、巨大な剣でMSだろうとMAだろうとお構い無しに真っ二つにするそのGタイプのMSは、今の歌姫の騎士団でもっとも嫌悪される存在だった。
 かつてはラクス・クラインに牙を剥いた戦士も、いまや飼い犬……、しかも最も最前線で屍の山を築く殺し屋だ。

 ネオ・ザフトによるアーモリー1強襲失敗よりすでに2ヶ月の月日が流れていた。
 その間も各国政府及びネオ・ザフト残党、さらには本部より離反した一部のジャンク屋などがラクス・クラインに対する抵抗を続けていた。
 もっとも、その抵抗は散発的なものにすぎなかった。
 現在の地球圏にはそれこそ無数のドラグーンフリーダムが闊歩し、何時の間に作られたのか衛星軌道上には補給基地と地球の監視を行なう拠点が存在していた。
 これでは軍を再編しようにも、少しでもその動きを見せれば即座に制圧されてしまう。結果、少数の者が散発的に抵抗するしか出来ないのが現状であった。


「くそっ! ここは撤退するぞ……。これ以上はもたん!!」

 そのタガーLのパイロットは吐き捨てるように僚機に通信をいれる。彼の指揮下にいたパイロット達が不満げにだが了解をする。
 しかし、ただ一機、ザク・ウォーリアのパイロットだけは違った。

「だったら、あんたらだけ逃げろ。俺は逃げない!」

 まだ歳若いコーディネーターのパイロットの無謀とも取れる言葉に、連合出身のパイロットは怒鳴り声を上げる。
14019 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:25:44 ID:???
「ばかやろう! ここでお前が残って何になるんだっ!! 命を無駄にしたいのかっ!」
「でも、ここで踏ん張らなきゃ……」
「踏ん張って無駄死にして何になるっ! 国の両親を救うんじゃないのかっ!!」
「だからここで残って!」
「無駄死にしておとっつあんとおかっつあんが喜ぶと思っているのかっ!! 屈辱でも、なんでも今は引くんだ!!」

 その男は怒鳴りながらも、コーディネーターに真剣に叱っている自分を可笑しく思っていた。
 状況が変われば敵味方も変わる。命令があれば昨日までの敵だったものとも肩を並べなければならないのが軍人だ。
 とはいえ、つい2年前までは空の化け物と思っていた連中と、家族の仇であった連中だったに。

 男は一瞬だけそう考えてしまった。
 それが命取りだった。

 かなり離れた場所で戦闘を行なっていたはずのソレが、彼らの目の前に出現していたのだ。

「な、しまったぁ!」

 男は驚きの声を上げながらも、咄嗟にザク・ウォーリアに蹴りを入れて離脱させる。

「お、おやっさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

 ザク・ウォーリアに乗っていた若者が叫びを上げる。
 だが、そんな叫びなど構う事無く、そのGタイプのMSはダガーLの両手両足を破壊し無力化した。
 ああなったら最後、兵士はMSから引きずり出されて、人間牧場行きだ。脳を抉り取られ、憎きドラグーンフリーダムのパートにされてしまう。

「悪魔め……」

 若者は、涙を流しながらそのMSを睨みつけ、つぶやいた。
 そのGタイプの名前はファイナルデスティニー。ストライクフリーダム、インフィニットジャスティスに続く、第三の歌姫の聖剣……いや、魔剣であった。
14119 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:26:41 ID:???
「ってな事があったんだ……」

 レイの質問に、シンは軽く憤慨しながら答える。
 朝から妙な角度で首を曲げているシンを不思議に思ったレイがたずねたところ、朝あったことの顛末をシンが語ったのだ。
 その事にたいして、レイの答えは辛辣だった。

「それはお前が悪い」
「俺が悪いってな……、朝の生理現象だぜ」
「朝早く起きれば問題は無い」

 レイの言葉に、シンは答えに詰まる。
 そういえば、アカデミー時代もこいつはいつも目覚ましがなるより前に起きていたなと思い出した。

「って、アカデミー?」
「どうした、シン」
「あ、いや、なんでもない」

 アカデミーとは何だ? 自分はごく普通にこのヘリオポリスのカレッジに入学したはずで、アカデミーなんて行っていない。
 アカデミーってなんだ?
 突然脳裏に浮かんだ単語に首をひねるシンであったが、研究室の扉が開く音にその考えを中断させられる。
 室内に入ってきたのは、彼らの先輩であるキラ・ヤマトとアスラン・ザラ、それにニコル・アマルフィであった。

「おはようございます、先輩方」
「あ、先輩方チーッス」
「お前たちは……、ああ、おはよう」

 礼儀正しく挨拶をするレイと、妙にチンピラみたいな挨拶をするシンにアスランは苦笑をする。一瞬だけ注意をしようとは思ったが、どうせ無駄だしと思い直した。

「おはよう、シン、レイ」
「おはようございます、二人とも……シン、首はどうしたの?」

 一方、キラとニコルは二人の態度を気にする事無く挨拶を返し、ニコルはシンの首についてたずねる。
 数分後、研究室の外まで聞こえる爆笑が起こった事は言うまでも無いだろう。
14219 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:29:38 ID:???
 結局、元の鞘に戻っただけだと誰かが言った。

 アーモリー1襲撃後、ネオ・ザフト総帥だったアスラン・ザラはいつの間にかラクス・クラインの軍門に下っていた。
 手土産に、シン・アスカを引き連れてだ。
 彼らに対する弾劾裁判が開かれるが、ソレは全て茶番。死刑を求める声を押し切ったのはラクス・クラインの鶴の一声であった。

「彼らは、平和を愛する心に目覚めたのです」

 結局はアスランとシンは歌姫の騎士団の新鋭隊長に納まり、そして恐るべき人狩りがはじまった。
 名目上は兵器を扱う者の矯正だった。
 だが、その欺瞞は勇気ある記者の手によりあっさりと剥がされる。

 脳摘出による、ドラグーンフリーダムの受信ユニットへの改造。それこそが人狩りの目的であった。

 この情報は瞬く間に世界に広がった。
 人々は恐怖し、もはやナチュラルもコーディネーターもなかった。人の自由と尊厳のために狂気の歌姫ラクス・クラインへの抵抗が始まった。

 皮肉にも、ラクス・クラインが望んだナチュラルとコーディネーターの融和は、ラクスという巨大な敵の前に第一歩を踏み出すことになる。

 しかし、それでも戦力差はあまりにも大きく、ドラグーンフリーダムの数はあまりにも多かった。
14319 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:30:43 ID:???
 その日一日、シン・アスカは何か悩みっぱなしだった。
 もっとも、それでもきっちりと課題をこなしたのだから、彼の能力の高さが伺える。

「アスランせんぱーい」
「メイリン」
「皆さん、こんにちわ。もう、遅いですよ」
「すまないな、メイリン。じゃ、俺はこれで」

 ちなみに、三人の中で恋人がいるのはアスランだけだ。キラとニコルは恋人がいない。
 メイリンと腕を組みながらにやけるアスランに、キラとニコルのしっと心が燃え上がる。

「何言っているんですかアスラン、今日は12時間耐久の魔法少女物鑑賞会の予定でしょう。男同士の友情を温めましょうよ」
「そうだよ、アスラン。君だけリア充なんて許せないじゃないか」
「は、はなせ、キラ、こら、引っ張るなニコル!! お前らキャラが変わってるぞ!!」

 いつもの馬鹿騒ぎを始める先輩トリオに構う事無く、何かを悩むシンにレイは声をかける。

「どうした、シン。身体の調子でも悪いのか?」
「いや、そういうわけじゃ……」

 相変わらず様子のおかしいシンに、さらにレイは何かを言おうとする。だが、突然の乱入者により声がさえぎられた。

「シンー!!」

 校門からハイスクールの制服に身を包んだステラが走ってくる。そしてその勢いのままドロップキック……ドロップキック?

「ですてぃにぃいいいいいい!」
「し、シン!?」

 ふっとぶシン。ドロップキックを決めた勢いのままシンにじゃれ付くステラ。そして、あまりの予想外の事態にレイにしては珍しく慌てた声を上げていた。
 ちなみに、後ろでは学ランをきた彼女の兄二人が頭を抱えていたりもする。
14419 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:31:50 ID:???
「いてててて……」

 さらにおかしな角度に首が曲がったシンを、レイは心なしか気味悪そうな目で見ていた。
 まぁ、道行く人のようにあからさまに避けてないだけ、友人なんだろう。

「大丈夫か、シン」
「大丈夫そうに見えるか?」
「気にするな、俺は気にしない」
「気にしろよっ!!」

 薄情な友人に、シンが抗議の声を上げる。
 もっとも、抗議の声は形だけでそれほど気にしているわけではないのだろう。シンの目は限りなく優しかった。
 二人がこうやって並んで帰るのも、ずいぶんと久しぶりだ。

「なあ、レイ。うちによっていかないか?」
「いいのか、シン」
「ああ」

 自宅によっていかないかと誘うシンに、レイが驚きの声を上げる。

「いいのか、妹と二人きりなんだろう」
「なに言っているんだ、構わないさ」
「そうか……」

 その言葉に、レイが微笑を浮かべる。
 赤い夕日に照らされたレイの微笑は、彫像のように美しくそれでいて自愛と温もりにあふれ、そしてなにより悲しかった。もう見れないと思っていた笑顔だから。
14519 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 01:33:03 ID:???
「あ、お兄ちゃん。レイさーん」

 不意に、シン達の背後から声がかかる。
 そこには、買い物袋を持ったシニアハイスクールの制服を着たマユの姿があった。

「お兄ちゃん、今帰り?」

 小走りに走ってきたのだろう、マユの肌にうっすりと汗が浮かんでいる。
 その汗をシンは軽く指で拭きとる。

「お、お兄ちゃん?」

 突然のシンの行動に眉は頬を赤くする。別にブラコンじゃないと思うけど、でもこうやってされると何か恥ずかしく気こちが良いし……って、私は何を言っているんだ!
 さらに顔を赤くするマユに、シンは優しく微笑んだ。
 シンはマユの姿を心に刻む。父と母と、自分が何より見たかったマユの成長した姿だ。永遠に記憶にとどめないでどうする。
 例えこれが……。

「なあ、レイ、マユ」
「どうした、シン」
「お兄ちゃん、どうしたの?」


「なあ、これって……夢なんだろう」


 その瞬間、世界の全てが壊れた。
14619 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 02:08:55 ID:???
「何時から気がついていた、シン」
「ほとんど最初からだよ。ここには俺が望んでいたものが全てあったから」

 寂しそうな笑顔を浮かべるレイに、シンも寂しそうな笑みで答える。

「あるわけ無いんだ。俺の大切なものは、いつも大切なものの犠牲の上にあったから。マユがいて、レイがいるなんてありえない。それが例えどれだけ幸せでも……」

 そう、最初に守りたかった人たちは戦渦に消えた。そして、それこそがシン始まりであり、その上にシンの新たに守りたいと思ったものは構築された。悲しみの記憶こそが、シンの原動力なのだ。
 シン・アスカの人生において、全てがそろうということはありえない。

 悲しいが、それがシンの人生でありシンを形作るものだ。

「ごめん、マユ、レイ。マユもレイも大切だけど……。今の俺には今大切な人が、守りたいものがあるんだ。だから、どれだけ幸せでも夢の中にはいられない」
「当然だな」
「そうだよ、何時までも夢に浸ってたら、マユは怒ってたよ……」

 それを否定することは誰にも出来ない。例えシン自信にもだ。
 でも、少しだけそれは悲しく、寂しかった。

「うん、お兄ちゃん。これは夢。お兄ちゃんは夢から覚めなきゃいけないんだよ。でも……」
「ごめんな、マユ……」

 そう言うと、シンはマユをそっと抱きしめた。マユはそのシンの腕の中で静かに泣いた。
 夢のはずのマユの身体には、確かな重みがあった。
 どれくらいそうしていただろう、そっと見つめていたレイがシンに声をかけた。

「真実を知りたいか、シン」
「知りたい。知りたくないって言っても、きっと無理やり知らせるんだろう、レイ」
「ああ、引きずってでも真実の前に連れて行ってたさ」

 その言葉とともに、レイの横に扉が現れた。
14719 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 02:19:40 ID:???
「この扉の奥に真実はある」
「そっか、ありがとうな、レイ」
「気にするな、俺は気にしない」

 礼をい言うシンに、レイは何時もどおりの答えを返す。
 そんなレイに、シンは微笑むともう一度礼と謝罪の言葉を述べた。

「いや、ありがとうレイ。そしてごめん、お前との約束を俺は守れなかった」
「これから守ってくれれば良い。俺はお前を信じた、ただそれだけだ」
「ありがとう、レイ」

 そう言うとシンはまだ泣きじゃくるマユをレイに預け、扉に手をかけた。

「お兄ちゃん!」

 そんなシンに、マユは声をかける。
 まだ目は赤いけど、それでもとびっきりの笑顔を浮かべて。泣き顔が別れの顔だなんて悲しすぎるから。

「お兄ちゃん、大好きだよ!」
「ありがとう、マユ。夢でもまたお前にあえて、嬉しかったよ!!」

 そうして、真実の扉は開かれた。
14819 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 02:21:39 ID:???
 そこは、殺風景な部屋であった。小さな窓と、入り口だけの部屋で、真ん中に小さな机と椅子。それにノートパソコンが置かれているだけだった。
 他には調度らしい調度は何も無く、装飾も何もなかった。
 何も無い部屋に、一人の少年が腰をかけていた。

 それは、シンのよく知る人物であった。

「キラ・ヤマト……」

 呆然とシンは呟く。
 それは、確かにシンのよく知るキラ・ヤマトであった。だが、何か妙な違和感を感じる。
 一方のキラは、そんなシンの様子を気にすることも無く、挨拶をしてきた。

「はじめまして、シン・アスカさん」
「はじめまして? お前とは何度も会っているはずだぞ」

 シンは拳銃を油断開く構えながら、キラの姿を観察する。
 そして、シンは違和感の正体にきがつく。そう、彼はシンの知るキラよりも若干幼いのだ。

「いや、僕が貴方と会うのは初めてだよ。

 Kユニット中枢にようこそ、シン・アスカ」


(続きを読むには、わっふるわっふると書き込んでください)
14919 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/24(月) 02:23:28 ID:???
 というわけでママン生存ルート8話ゲリラ糖化でした。

 逃亡 三( 〓ω〓.)ノ
150通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 02:25:51 ID:???
わっふるわっふる
151通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 02:42:44 ID:???
わ…わっふるわっふる&GJ!
152通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 02:43:50 ID:???
わっふるわっふるわっふるわっふる・・・・・
153通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 05:57:28 ID:???
ワッフルで!わっふるで!わっふぉーなんだよおおお!!
154通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 09:18:34 ID:???
19氏のゲリラ投下キターー!!GJです!

捕まえて人の脳味噌を使うとか、何たる悪の組織の所業・・・
凸と一緒に突入した後、何があったのか
次回が楽しみですわ〜

そして、ロミナママン登場にわっふるわっふる
155通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 09:19:15 ID:???
今わたしは、わっふるこそが全宇宙の真理と悟った・・・・・・
あと眼鏡娘も宇宙の真理ね、コレ絶対

OPと中盤との差異にビビりまくり
しかし、相変わらず世紀末覇王が似合うなラクス・クライン
なんか、時空破断システムの生体コンピューターの一部に組み込まれてしまった
シンの映像が脳裏に浮かんできた

「か、痒い!体が痒いいいいい・・・
 い、痛い!痛い痛い痛い     いたああああああああああああああああ」


色んな意味でシャレなってねぇ・・・・・
156通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 09:37:15 ID:???
マンハントで脳みそデバイスとか
なんというわっふるわっふる
157通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 10:38:02 ID:???
脳味噌だけなのか、某ディンゴさんのように
「あなたは、デスティニーを降りたら死ぬの」的な状態だと、また妄想がわっふるわっふr(ry
158通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 10:59:38 ID:???
今更気づいたが
脳がデバイスなんじゃなくて
脳抜き人体が使われてるのかわっふる
159通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 12:18:34 ID:???
あーマユかわええ
わっふるわっふる
160通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 16:18:12 ID:???
わっふる貧わっふる乳わっふる
161通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 18:23:47 ID:???
ゲイルストライクの追加パーツ引っぺがしてMGに組み込んでみようかしら
個人的にはインパや運命も出て欲しいが
162通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 18:47:23 ID:???
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ  ゲイストライクと聞いてやってきたぜ
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
163通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 18:53:04 ID:???
GAT-110105、自重汁w
164通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 19:10:05 ID:???
昔の近藤ガンダムにエルメスとキュベレイを足して2で割ったようなG-3(ゲイ・ドライ)ってNT用可変MSがあったな
165通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 19:26:38 ID:???
>>164
最近のでそれをMSに変形するエルメス「プロトキュベレイ」として出してる。
容姿はGジェネと同じ
166通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 19:42:09 ID:???
キュベレイってMSとしてはかなり性能の低い失敗作なんだよね
サイコミュシステムの小型化実験機に過ぎない。

パイロットが規格外だったのでグリプス戦役および第一次ネオジオン戦役では大活躍したけど



設定マニアです、すみません自重するであります
167通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 19:56:12 ID:???
>>166
例え失敗作でもある程度戦えるんだから……

種系なんて武装テスト用の試験ゲイツ、デスインパ等のウルトラマンな奴らが居るからな……


戦闘力高いけど装甲や武装がエネルギードカ食いして
稼働してるだけで10分もエネルギー持ちませんとか
作る前に気づけよ自称"最も優れた新人類"!
な奴ら見ちゃうと失敗作と認めたくなくて困る

νなんて本体よりフィンファンネルのがジェネレーター出力上なんだよな……
168通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 20:25:11 ID:???
>155

アスランクローンNO20(みつあみ メガネ) 「呼んだ?」
169通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 20:45:41 ID:???
>>155>>168
??「幸せは〜歩いて来ない〜♪ だ〜から歩いて行くんだね〜♪」
シン「……ルナ?」
170通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 21:06:18 ID:???
>>169
??「じ〜んせいは〜 ワン、ツ〜、パンツ♪」
171通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 21:13:25 ID:???
眼鏡してるマユが脳裏にデスね……

シンに対して汗の良い匂いとか言い出したりしそうだって書くと匂いフェチっぽi(ザ・ビーストで喰わry
172通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 21:15:45 ID:???
>>167
逆にそんな失敗作なMSだろうと普通脚本や演出しだいでいくらでも魅せれるものなんだがな
どこぞの負債は常時ENMAXでスペシウム光線乱発しかしないウルトラマンな紙芝居作っとるが
173通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 21:25:17 ID:???
>>172
短時間しか稼働出来ない厨機体が好きならブレイクブレイドお勧め
漫画界のお約束が通用しないハードな物語だけどな!


アニメ版の脚本が凄い評判悪い人でただでさえ原作ストック無いってのに……絶望しか無いのか
174360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:06:06 ID:???
ナスカ級《パトクロス》の手術室の、手術中であることを示す赤いランプはもう3時間も
点灯したままだ。
ルナマリアは、そのドアの前でへたり込むように、床に座っていた。膝を丸めて、顔も隠して、
ずっと、祈っていた。
「シン…生きて…死なないで…神様…お願いです…」

逆襲のシン 龍宮の守人編 
エピローグ「そして運命は終わるのか」


「君の身体を、使ってくれというのか?」
「はい、私は知っての通りシン・アスカのクローンです。血液提供にも、欠損部位の補完にも、
私の身体は有効利用できるはずです。お願いです、シンを助ける力になれるなら…」

時間は少し遡る。目を真っ赤に腫らしたまま、しかし心を必死に落ち着けようと
務めて言葉使いを変えて、エルフは船医に直談判していた。
「血や皮膚だけとは言いません、内蔵でも骨でも、シンが助かるためなら、何でも使って下さい。
私の命なんて、どうなっても」
其処で言葉をさえぎるように、船医がエルフの頬を打つ。全く痛くないのにピシャリと小気味の
いい音が鳴り響いたものだから、少女は驚いてしまった。
「そういう風に、考えるものじゃないよ。エルフさん」
そして、船医は諭すように、エルフに語りかける。
「君はアスカ君の怪我に、強く責任を感じているかもしれない。だけど、アスカ君も
軍人であり、大人だ。決して、君を恨みはしないし、自分の代わりにエルフさんの
命が失われたら、きっと深く悲しむだろう…優しすぎるんだろうね、君も、アスカ君も」
エルフはその言葉を、俯いたままじっと聴いていた。
「これから直ぐにでも手術を始める。ついて来てくれるかい?」
「是非、お願いします。シンの命を、お願いします…」
「大丈夫だよ、患者も医者もコーディネイターなんだ。そう簡単に死なせはしないよ」
船医は人の良さそうな笑顔を浮かべて、エルフの頭をポンと軽く叩いてやる。
不思議とそれで、エルフの不安も少し、和らぐような気がした。

「ボーラス君!どうしたの!?その顔」
「いやあ…ジュール隊長から鉄拳制裁ってやつ?上官無視して独断専行だからなあ、
パンチ一発ですむなら安いものさ」
先に帰還していた新兵クィン・ケルビムは通路で同僚のボーラス・クレオラと出くわしたのだが、彼の
左頬が赤く腫れている事にビックリしてしまった。
「お医者さまに見せてもらった?」
「今はアスカ先輩の手術だよ。それに放っておいても平気だし…」
「駄目だよ!私が診てあげるから!」
「ちょ、ちょっと!引っ張らない!」
175360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:07:09 ID:???
半ば強引に自分の個室に、ボーラスを連れてきたクィンは自前の救急セットを使って手当てをする。
やけに手際よく消毒して、ガーゼを当ててくれて、ビニールパックに氷水を詰めたものを氷嚢代わりにして
ボーラスに渡す。
「ぬるくなったらこまめに変えてね、痛くなくなるまで冷やしたほうがいいと思うから」
「いてて…情けないなあ、俺って」
「ボーラス君?」
「クィン、今日も二機落としたんだろ?」
「え?うん、まあ」
「通算五機目だろ、もうエースじゃないか。なのに俺ってば、今日もボウズだったし」
はあ、と深いため息をついてボーラスは俯く。
「でも、ボーラス君だって頑張ったじゃない。ボーラス君がアスカ隊長を助けなかったら、
助からなかったかも知れないんだし…」
「結果論だよ、たまたま都合よく、生きてただけで、それに、助からないかも知れないし」
「そういう事、言わないほうがいいよ、ボーラス君」
「…そうだな」
腰をかけていたベッドに仰向けに寝そべり、ボーラスはまた一つ、大きなため息をつく。
「アスカ隊長、助かるといいね」
「そうだな」
「私たち、これからどうするんだろ?」
「わかんね」
「…もう!少しは話に付き合ってくれたっていいじゃない!」
「気分じゃない…疲れた、寝る」

どうして、こうなっちゃうんだろうな…私はボーラス君と一緒なら、それでよかったんだけどな…


「…では、エルフさんの身柄はこちらで預かっていいのですね?」
『はい、《エル・クブレス》を守ってくださったご恩、この程度で返せるとは思えませんが、
シン・アスカの命を救うためのお役に立ててください』
「海賊の討伐はザフトパトロールの最優先任務ですから、あまり気にしないでください。
では、失礼します…アインさん、貴方の希望は必ず評議会にお伝えします」
『有難う御座います。トライン艦長』
音声のみの通信で、マスター・アインへの挨拶を済ませたトライン艦長は、ベレーを脱いで
額の汗を拭う仕草をする。
「とんでもない事になってしまったね…」
「戦力差を考えれば、よく跳ね返したと思います。コロニーに目立った損傷はありませんでしたし、
人的被害も…アスカさんを除けば、皆無でした」
アビーは彼女なりに、今回の戦闘の顛末に悩むトライン艦長を励まそうとしたのだが、口にすればするほど、
余計なことを言っている気がしてしまう。
「手術が終わるまでは下手に船を動かせないし、待つしかないか。ルナマリア君も、心配だよ…」
176360:2009/08/24(月) 22:08:03 ID:???
いつの間にか、座ったまま寝てしまったルナマリアは、自分の眼前にあるドアが開く音で
目を覚ました。鈍く痛む頭を上げると、其処には船医と看護士が立っていた。
「あ…すみません、今どきますから」
船医の顔は脂汗にまみれ、隈もできていた。ふと気になって腕時計を見ると、手術が始まってから
既に半日以上経っていることに気づく。
余程の大手術だったのだろう。外科手術用のマシンを使っているとはいえ、船医が疲労困憊になるのも
当然といえた。
「シンは…シンは、大丈夫なんですか」
「ホークさん…トライン艦長に、アスカさんの容態について、お伝えすることがあります。
貴方も聞きますか?」

ルナマリアと船医はその足でブリッジへと向かった。ブリッジには艦長席で仮眠を取っていた
トライン艦長と、当直についていたアビーだけいたので、船医はそのまま、シンの容態について
話すことにした。
「手術は成功しました。外傷は全て治療しましたし、内臓も傷ついたわけではありませんでしたから。
これについては、エルフさんに感謝しなければいけませんね」
エルフの名前を出したところで、ルナマリアは明らかに不快感を示す顔をするが、船医は構わず続ける。
「ですが、意識はいまだに戻りません。脳に損傷は無かったのですが、脳波が酷く微弱だったことを
考えると、酷く脳を酷使した後だったのか、衰弱していた可能性があります」
トラインは其処で一回、頭を掻く仕草をする。彼が気になったのは、シンの《ダガーU》のフライトレコーダー
に残された飛行記録…撃墜される直前、3分近く棒立ちだった事だ。
どんな素人パイロットでもそんなことはしないだろう、いわんや、シン・アスカなら。故に、彼が撃墜された
理由に何か、関係があるかも知れないと読んだのだが…その事は脱線なので、とりあえず頭の
隅に置くことにした。

「意識は時間が経てば回復すると思いますが、重要なのはここからです。四肢の損傷が激しすぎて…
パイロットとして復帰することは、難しいと思われます」
「そんな!」反射的にルナマリアが叫ぶ。3年近くチームメイトだったルナマリアにはわかる。シン・アスカと
いう人間は、戦うこと…戦って、誰かを守るということしか、出来ない人間なのだと。
そんな人間が、戦うことが出来なくなるという…それは彼にとって、死んでいる事と同義なのかもしれない、
いや、私の知るシン・アスカなら、必ずそう考えるだろう。
「骨も筋肉も神経も、全てズタズタにされています。プラントの再生医療技術を用いたとしても、短くて
も完治に5年。それからリハビリを年単位で続けて、漸く日常生活が営めるレベルです、モビルスーツ
パイロットとして復帰することは、極めて難しいと言わざるを得ません」
「虎さんがいるじゃないですか!あの人片目片足片腕でモビルスーツ乗ってるじゃないですか!」
「バルドフェルトさんとは事情が違います!彼の場合は義肢に慣れれば復帰できました。しかし、アスカさんの
場合、下半身の損傷が致命的です。義肢を使うならば、腰から下を丸ごと義肢にしなければなりません。
そんなもの、扱えるようになるのに、何年かかると思ってるんですか!肉体の維持も、ままならないというのに
177360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:09:11 ID:???
「じゃあ、ホントに、シンはもう…」
「さっきもいった通りです。日常生活を営めるレベルまでリハビリする事も、かなりの苦行になると思います。
引退してもらうのが自然でしょう。どうするかは、本人の意識が戻ってから聞くことになりますが…」
「本当に、もう…シンが…あの子のせいで…」
そう呟いて、ルナマリアは力なくうな垂れる。もはや涙も枯れたのか、瞳を開いたまま、微動だにしない
様子をみて、トラインはアビーを呼ぶ。
「すまない、ルナマリア君を自室まで運んでくれないか」
「了解しました…ルナ、今日はもう休もう?ね?」
ルナマリアは反応しなかったが、アビーが肩を貸すことにも抵抗しなかったので、そのままアビーが
ブリッジの外に連れ出していった。

「こんな任務で、シンを失うなんて…クソッ」
アビーとルナマリアがいなくなり、男二人きりになったあとで、トライン艦長は珍しく、
悪態をついた。
「どんな任務でも戦う以上、傷つき倒れるリスクはあるんです。アスカさんが特別、其処から逃れられる
何てこと、ないんですから」
「彼は、世界を変えられるパイロットかも知れなかったのに、みすみす引退させるなんて、僕は
最悪の司令官だよ…」
「艦長…」
「嗚呼すまない、ただの愚痴だ、気にしないでくれ」
頭を振って、先程までの愚痴から頭を切り替えようと、トラインは務めた。
「シンの容態が安定したなら、直ぐにでもプラント本国に戻りたいんだけど?」
「それはもう、大丈夫です。医者としても、早くプラントの医療施設に入れて、療養させたいですから」
「わかった…お疲れ様、ゆっくり休んでくれ」
「言われなくてもそうしますよ…ふああ」
わざとらしいあくびをして、船医は後ろを向いて手をフラフラとふるのを挨拶代わりにして、
ブリッジから退出する。
トラインも彼の退出を待たずに、通信士用のコンソールの前に立ってキーをいじる。
「アビー君。ルナマリアの様子は?」
『とりあえずは、自室で休んでいます…私の判断で、部屋には外からロックをかけました』
「解った、艦長権限でレベル5までセキュリティを上げておく。…今は落ち着いているけど、ねえ」
『エルフさんと顔合わせたら、何するか解りませんから…』
ルナマリアには酷い仕打ちだよ、と思うと、またトラインの頭は痒くなってしまう。
そして、頭をポリポリを掻きながら、だらしなく的確な指示を下すのがアーサー・トラインのスタイルなのだ。
「直ぐにでも発進する。コンディションブルー、アビー君も休んでいいよ」
「お言葉に甘えます。では…」
通信が切れ、本当に一人になったブリッジの中で、トラインは艦長席に戻り、個人端末を開く。
ディスプレイに映し出された今回の任務の指令書…プラント評議会のサインが書かれたそれを、
忌々しげに見つめる。
(僕の勘が当たっていれば…この遭遇戦、仕組まれていた物のはず…評議会め、軍人の命は
手前らの玩具じゃないと、どうして解らないか…)
178360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:10:19 ID:???

「うあ…私、寝てたのか?」
おぼろげに覚醒したことで、エルフは自分がいつの間にか寝ていたことに気が付いた。
うつ伏せの姿勢で寝たせいか、首が痛い。あと、皮膚移植のために、背中やお尻の皮を向かれたから
そこがひりひりと痛む。ついでに言えば、ダイブ血を抜かれたせいか、どうも頭がボーっとする。
その痛みや感覚も嫌じゃなかった。シンに命の一部を分け与えられたという証になるなら…
シンが眠っているベッドも、直ぐ隣にあった。
ガラスケースの中のシンは、全身が包帯でグルグル巻きにされていて、酸素吸入器や点滴が繋がって
いなかったらミイラにしか見えない有様だった。
こうなってしまったのは、自分のせいだ。
自分が調子にのって敵に突っ込んで、強敵に食われてシンに助けられたから、こうなってしまったんだ。
ルナマリアや、この船のクルーに忌々しげに見つめられる度に、叫びだしたくなった。
殺せ、シンを傷つけた私を殺せ!
そうして恨みを晴らしてくれ、そうして私の罪を、削いでくれと…
しみる様に痛む背中に我慢しつつ、エルフはシンのベッドまで近づく。
いまだ目覚めぬシンの顔を、じっと見て、ガラスに手を当て、語りかけるようにも、自分に言い聞かせるよう
にもして、エルフは口を開く。
「若し、シンが起きてさ…私が力になれるなら」
願うように、話しかける。
「私はシンのために、生きるよ…どうか、私に償わせて…」
ガラスケースを小さな体躯で抱きしめるようにして、エルフは物言わぬ、愛しき人に誓った。


プラント最高評議会を擁するコロニー《アプリリウス・ワン》の、議長執務室。
議長ラクス・クラインはそこで、今日の議会で討議されるナチュラル移民受け入れ法案の内容を、
書類で再確認している時、ノックをして許可を得ずに部屋に入る男を見やる。
「どうしましたか、何か火急の用事でも?」
アンドリュー・バルトフェルト、戦傷者とは思えぬほどの精強さを誇る、現在のプラントの屋台骨の一本で
あり、クラインの腹心と言われる男は、挨拶もせずに、ラクスのデスクの上に数枚の書類を叩きつける。
「つい先程、プラント領宙に入った《ボルテール》から送られた報告書だ。未確認のコロニーの調査中に、
大規模な海賊の艦隊との遭遇戦になったそうだ」
「…被害の程は?」
「装備はかなり消耗したが、人的損失は無しだ。ただ一人、シン・アスカを除いてな」
「そうですか…それだけですか?」
自分には関係のないことだ、と言いたげなラクスの表情を見て、バルドフェルトはもう一度、デスクを
強く叩く。義手で叩いたために、重い打撃音がやたらと響く。
「このミッションは評議会の指示で行われたものだ!たった二隻の巡洋艦しか運用できない時期に
ねじ込んだのも評議会だ!君は責任を全く感じないというのか!」
「…だからどうしたと言うのです?謎のコロニーの調査は急を要しましたし。まさか海賊風情が徒党を
組んで、襲い掛かるものとは想像も付きませんでした。見通しが甘かったとは認めましょう、ですが、
そのことで貴方にとやかく言われる筋合いは、ありませんわ。ミッションプランを作ったのは私ではなく、
あなた方ザフト幕僚なのですから」
「君の権限でねじ込んでおいてよく言う…!」
話にならない、とも言いたげな仕草で後ろを向いたバルドフェルトは、そのまま大股歩きで退室しようとする。
179360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:11:50 ID:???
「この事件に関しては、不可解な点が多すぎる。情報部を動かして、裏を取らせる。たとえ連合や
ターミナルが相手でも、引き下がりはしないからな」
あえて、解体したというターミナルの名前を出したのは、ラクス・クラインを信用していないぞ、という
意思表明であった。バルドフェルトはそのまま部屋を出る。
いたずらに部下を危険に晒し、貴重なパイロットを失った悔恨から、彼の顔は鬼の形相をしていた。

(彼も不思議な嗅覚を持っていますからね…あまり、シラを切り続けるわけにもいきませんわね)
証拠はなくとも、あの切れ者に疑念を抱かせた事は失敗であった。それに、あのように憤慨する彼を
見るのも…若しかしたら初めてかも知れない。
(部下思いの男とは思っていましたが、デュランダル子飼いの男でも例外は無いということですか、
律義者というのも、大変ですわね…)
ふと、デスクの上に置いている写真立て…ラクスとキラ、それにアスランとカガリとで撮った、最後の写真が
収められているそれの、フレームの端についているランプが赤く点滅している。
「…内容は聞いていましたね?」
ラクスが『それ』に向かって話しかけると、表示されていた画像がサングラスをかけた男の物に変わる。
「はっ、予定していたほどの成果は上げられなかったようです。申し訳ありません」
「ザフトの優秀さの証明になったとも言えます、損ではありません。唯一の戦果がシン・アスカという
ことも、慰めにはなります」
「はっ…バルドフェルト様は、いかがいたしますか?」
「泳がせてください。何でしたら限定的に情報を流しても構いません。あの方も表立って私と対立するとは
思えませんから、今まで通り、力を貸していただきますわ」
「はっ…では、失礼しました。ラクス様のために」
握り拳を作った右手を左胸に当てる、不思議な敬礼をした後、サングラスの男は消えて、再び写真が
映る。今度は、キラ・ヤマトと二人で撮ったものだった。
「キラ…今の私のしている事、貴方が見たらどう思うでしょうね…」
自嘲めいた笑みを浮かべながら、ここにはいない、愛しい人を思いながら語りかける。
「いえ…貴方がいなくなったから、私、こうして恥知らずなことをしている…
それでも、私は未来を知ってしまったから…」
独白は執務室という閉鎖空間だけに漂い、そのまま誰にも伝わらずに霧散する。
ラクス・クラインの真意は、誰に伝わることも無く…
写真の中の二人だけが、屈託の無い笑顔をラクスに向けていた。


「面倒な…この程度のデブリ、突っ切ればいいだろうに」
『船体の修理代も馬鹿にならないんでね。折角作業機械があるんだ、さあお仕事お仕事』
「作業機械じゃない!これは私のモビルスーツだ!ったく…」
真っ赤に塗装された《レイスタ》は漆黒の宇宙によく映える。目立つ機体を操って、
カノンは船の進路上にあるデブリを、その手足でどかしていた。
180360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:12:47 ID:???
カノンの家である輸送船《ベイハロン》は、ヒラメのような形の白いボディが自慢の…船長が
自慢にしていた船で、足が速いために宇宙の運送業の中でも、それなりに名の知れた船と
なっていた。
今日もプラント宛の荷を…地球産の食材や種など、自分達が欲しいくらいの物を運び終えて、
また新たに貨物を積んで地球の衛星軌道に戻るところであった。まったく、忙しいことである。
そして、其処に居候しているカノンという赤毛の少女の取り柄といえば、モビルスーツの操縦
くらいな物で、今日も小間使いのようにデブリを除ける仕事をしている。
仕事を与えられる事に不満があるわけではなく、ケチ臭い船長のお陰で余計な仕事をさせられている、
と感じるのが嫌だった。それでも、モビルスーツで宇宙を泳ぐのはカノンの慰みではあった。
地球にいたときには感じられなかった、開放感と孤独感…何処までも広い宇宙を見せてくれた
船長には、感謝しているつもりだった。
「にしたって、細かいデブリ拾うのも大変なんだぞ、っと」
相対速度を合わせつつ、金属片や隕石のかけらみたいな細かいデブリを捕まえては、背中に背負った
大型コンテナに放っていく。
『これはアレだな、運送業が行き詰ったらデブリ回収業でも立ち上げようか。最近、また海が汚くなって
しょうがない』
「いい案だな、商売になるかどうかは知らんが」
船長の、冗談とも本気とも取れる提案に適当に応じつつ、カノンはデブリを拾い続ける。
「…妙だな、モビルスーツの残骸が多い…戦闘でもあったのか」
今掴んだモビルスーツの腕…恐らくダガー系統のそれは、状態が綺麗だったので確保する、
ジャンク屋に売るといい金になるからだが、流れてくる方向が気になった。
「…何も無い方向だよな?規定航路からもかなり外れているし。船長!何か情報は無いのか?」
『うんにゃ、交戦情報な何にも。モグリか、海賊同士とかじゃないのか?』
運び屋にとって海賊の動向は最も気をつけねばならないことだ、よって、運び屋同士だけではなく、
連合やプラント政府からも、海賊と遭遇した情報は受け取れるのだが。

どうにも引っかかるものを感じて、カノンが《レイスタ》のカメラ越しに宙域を見つめているときだった。
「船長、人型が流れてくる…どっちだ?」
大気によるぼやけが無い宇宙では距離感がつかめない。熱源が弱い代物だと、人の形をしているものが
宇宙服なのかモビルスーツなのか、遠目では直ぐに判断を付けられない。
『ホトケ様だったら嫌だねえ…拾う義務ができちゃうし』
「不謹慎な…よかったな、モビルスーツだったぞ。…しかし、酷い改造機だな」
『あー、それ拾ったら帰ってきてくれ、デカブツはいい稼ぎになるからな』

カノンは自分の近くまで流れて来た機体をしっかりと確認した。頭と胴体、それと何故か《アッシュ》の
鉤爪が付いている右腕しか残っていない、黒いアストレイを…

(龍宮の守人編 終
銀色の腕の少女、紅い目の少女編に続く)

181360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/24(月) 22:18:08 ID:???
今回はここまでです。続きはある程度まとまってから投下したいと
思いますので、一旦区切らせていただきます。
読んでくださった全ての方に感謝を。
182通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 22:20:10 ID:???

これはあれか、シンが出撃るなら脳波コントロールMSの出番か
183通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 22:34:35 ID:???
いやボイスコントロールで熱いシャウトだろ常考
184通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 22:41:22 ID:???
360氏のエピローグキタ〜。乙です

新シリーズで、シンがどう復活するかが楽しみな終わり方ですな。エルフ可愛いよエルフ
こうなったらアレだ!ヴァンドレッドのように嬉し恥ずかしな複座式で!!


そして、自ら汚れ役を演じているようなラクスも何か気になるな。アニメのピンクもこの位の覚悟があれば・・・
185通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 23:32:23 ID:???
360氏GJ!
エルフも可愛いが、クィンがすげー可愛いわ。
完治5年MSパイロットととして復帰不可能。
のを見て、あれ? シンってそんなにヤワだったか?と思った俺は、このスレのSSの読み過ぎだな。
しかし、そうなると前に出てた義体(サイボーグ化)か脳直で操縦か機体と一体化か……どうなるか心配だ
あれ? なんか怪しげな企業連中が……
186通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 23:32:32 ID:???
下半身の損傷か
つまりこれはエルフが致命傷受けてその下半身を移植したシンアスカ「ちゃん」の登場という…

アレ?なにあの光輪背負ったMSh
187通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 23:50:15 ID:???
あ…あれれ?
最初の頃を読み返してると、ラクスは現実の政治に立ち向かうようになってて
感想レスでもけっこう好感を持たれてたはずなのに気がついてみたら
いつのまにやっぱり黒幕に?
またキラもソフト会社に転職してたんだったな、音声や思考波だけで
義肢やMSを操作できるシン専用OSとかに挑戦するんだろうか、
新・銀河鉄道999第1話の鉄郎並みに毛ボーボーになって。
そして…シルバーハンドは無事に撤退したはずだが、更に何かあったのか、
それともディザストレイは破損しすぎで単に放棄しただけかな?
最初はコメディ分も強かったのにすっかりシャレにならない展開になってしまったが
とにかく続きも楽しみにしてます、GJ!
188通常の名無しさんの3倍:2009/08/24(月) 23:54:15 ID:???
360氏GJ!
エルフ健気だ・・・
損傷しちゃうと再生治療しても今まで鍛えた分は反映されないからなー

下半身の損傷と聞いて車椅子で生活するシンの「色々な」世話をするエルフを思い描いた俺はお嬢様の貧乳!の刑
189通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:01:00 ID:???
>>188
俺は例の共振の影響で外界に何も関心を示さない状態になったシンに跨って腰を振りながら泣き叫ぶルナの姿がですね…

エルフ本当に健気で良いな
もうシンの嫁で良いんじゃないかと思い始めたさ
190通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:12:16 ID:???
アキ自重w
191通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:18:46 ID:???
オォ、ダニーボーイ…

確かにシンとDさんはちょっと似てる気がする。
自身を取り巻く悲惨な境遇とかシスコンなとことか…
192通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:24:13 ID:???
以前のこのスレでアズ子やエコー7が人気があったからといって、どの作品もオリキャラ・オリMSがでしゃばり過ぎなんだよな
ここは逆襲のスレだからラクシズアンチはあっても問題ないけれど、
オリキャラのシンマンセー→ラクシズはカス→結果的に私のオリキャラはラクスたちよりもマシ、みたいなのが目立つのはどうも

193通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:26:07 ID:???
全然問題ない
サヨナラ
194通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:27:17 ID:???
また興の出番か
興<ISTD!
195通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:30:22 ID:???
>>192
あのさ、その手何度目よ?
お帰りはあっちだよマヌケ
196通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 00:33:42 ID:???
おいおい、みんなグールに構うなよ。
構って欲しいんだから、スルーしたら消えるさ。
197通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 01:02:59 ID:???
シンは賞賛されんでいい むしろ憎まれたり蔑まれたりしながらも正しい事を貫くくらいがいい
マンセーされると価値が下がってしまうのはキラだのピンクだのどっかの魔砲少女で証明済み

マンセーされる奴が正しいとは限らんしな。
198通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 07:33:52 ID:???
>>193-196
いや、真面目な話オリキャラが活躍しすぎな感はある。アフターものだからオリMSがたくさん出るのはいいとしても、オリキャラの扱いってのは本当に難しい
199通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 07:41:49 ID:10b0rHTj
>>197
ラクシズと戦っている時は憎まれたり蔑まれたりするけど、倒して死ぬか表舞台から姿を消してから、
真意を知って賞賛される…ってのがいいなあ
200通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 07:45:41 ID:???
帰れよ
201通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 08:37:41 ID:???
8月も残り一週間切ったからな・・・
察してやろうぜ
202通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 09:27:13 ID:???
>>199
まあ言いたい事はわかる。
例えば「天地無用」TV版は某脚本家が美星を活躍させたくてツッコミキャラだしたら
逆に美星の長所を全て奪われてしまい、美星が「脇役A」になってしまった。

だがここの作品は根本から違うだろう。
極端な話ラクスに「コーディネーター洗脳能力」だデフォルトである以上コーディの
既存キャラはおおっぴらにラクスに逆らえない。
それに既存キャラはほぼ全てがラクスに忠誠を誓ってしまってる以上
世界を歪めない程度にオリキャラメインで進めていくしかない。
もっとぶっちゃけると根本の世界設定があまりにもいびつに歪んでいる以上
二次創作は「歪んだ世界」で話を進めねばならないのだ

既存キャラで能力的にも性格的にもそれ以外的にもラクス教団に逆らえるキャラがいるのか?
少なくとも私には思いつかない
さらにぶっちゃけて言うなら既存キャラで「魅力のあるキャラ」ってのがあまりいない
203通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 09:30:13 ID:???
>>202
失礼 >>198に対してでした

はっきり言ってしまうと脚本と設定があまりにもあまりにもあまりにもアレ過ぎて
たとえ二次創作でもそこまでフォローしきれない、ってこと
204通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 09:49:08 ID:???
外伝キャラならいるような気がするけどね
ただ連合は作中の主要キャラが軒並み死んでるからオリキャラ出すしかないかもしれんが
205通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 10:27:14 ID:???
つくづく種世界は歪んでいる
ラクシズ殲滅くらいやらんとマトモにならんよな
206通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 11:15:09 ID:???
>>204
外伝でさえ、連合はエースパイロットの層が薄いからなぁ。
エドとジェーンが脱走して、FPは壊滅。
残ってるのは乱れ桜とモーガンとスリーソキウス。
本編組にMSV、アストレイ組(医者はパイロット止めたが)が残ってるザフトと比べると差が有りすぎる。

実際は大型MAや物量で押し切るから問題無いんだろうが、名無しの一般兵ばかりだと敵でも味方でも面白味がないんだよなあ……

>>202
虎とかイザークとかちょっと弄くれば面白くなりそうなキャラはいるんだがね。
しかし、上記二人は敵に良し、味方に良しでアスランに匹敵する使いやすさだわ
207通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 12:40:35 ID:???
シンは強いとはいえ一個人だから
ラクシズと敵対するなら組織のバックアップは不可欠
オーブもザフトもラクシズの支配下だから 必然的に連合の出番に 描写が少ないのも幸いしてる
ラクシズが補正でマトモになってるものならザフトの場合もあるけど。
208通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 13:09:21 ID:???
そういやここのスレで火星勢力の話ってないな
半ばオリ勢力にせざるをえないとはいえ連合を除けばラクシズに正面から対抗できる勢力だと思うが
特にNJCのベースマテリアル鉱脈があるからそれ関係で話作れそう
209通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 13:12:13 ID:???
ラクシズマンセーなんざありえんからな あれだけ広い世界で
いい加減負債森田キモムラ千葉追放してマトモにしろよ
210通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 14:48:04 ID:???
>>208
リーダー的存在のセトナが、ラクスと同じ能力(コーディ洗脳能力)を持ちながら、それを捨てて違う道を行くキャラだから、十分ラクスと対等な敵になり得るんだよな
ただ他の三人が実力もキャラも弱いから、必然的にオリ出さざるを得ないところがある
211通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 14:50:36 ID:???
某板に現れてた「プロトカルチャーと多次元宇宙全てをを支配していた古代先進超時空星間帝国ラクスディアの神帝がラクスの先祖でキラとの出会いで覚醒し種死後は銀河平定を目指し∀と戦う」とか言い出すよりゃマシだと思うな
212通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 14:55:49 ID:???
>>211
かわいそうに…嫁の頭なんか覗くからそうなる。
ララァもラクスの頭を覗いたら体調を崩したらしいからある意味ニュータイプって不便だな
213通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 14:59:35 ID:???
>>211
たぶん古地図でも見つけたんだろう
ラクスディアとか書いてある古代銀河の地図が
214通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 15:02:22 ID:???
>>206
ベタと泥レスと木星蜥蜴だな
215通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 17:21:30 ID:???
シン「月を穴だらけにしたのはアンタか!」
キラ「月?それがどうしたの。手始めにプラントごと滅ぼそうじゃない」

ラクスとかけまして、メタトロンととく、その心は
声を聞いてるとおかしくなる
216通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 18:15:41 ID:???
「おはようございます。 独立型戦闘支援システムMAYUです」
「マユぅぅぅっ!!」

『目標、ブラボー。 デスティニー』
「生命反応ありません。 戦闘用AIと推測されます」
「ステラぁぁぁぁっ!!」

ここまで想像余裕でした。
217通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 18:33:50 ID:???
アロンダイト:近接
BR:通常射撃
長射程ビーム砲:ハルバード
グラブ:パルマ

ホーミングレーザーとゼロシフトが問題だ
218通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 18:57:42 ID:???
原作の位置的にはシンはどっちかつーとヴァイオラポジな気がする
最期の独白的に
それだとステラが寄生生物じゃないラダムってーことになるけど

・・・ロミナママンとステラ(タキシード)の取っ組み合いと
ウェディングドレスのシンとショタシンが脳に写った
ごはん食べて糖分補給してくる
219通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:10:47 ID:???
>>218
シンとショコタンなら
220通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:13:48 ID:???
>ショタシン
何故かウッソの格好をしたローティーンのシンと、ルペ・シノみたく風呂に連れて行こうとする
逆シンスレ女性陣が思い浮かんだw
221通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:30:36 ID:???
すまぬ、何一つネタがわからない俺になにかヒントをくれ
222通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:33:15 ID:???
>>218
思い出すらも無くし、ラクシズへの怒りと憎しみだけで戦うシン…

ラダム違いだw
223通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:46:58 ID:???
連合系のバックアップ…このスレだと
・お嬢様、もとい盟主王の遺児であるアズラエル嬢が総帥のダイアモンドテクノロジー社。元はアズラエル財団。デスティニーUは此処製
・名前不明の女研究員がつとめる基地。デュランダル派と結託してたっけ?
・ライオン氏の連合軍そのもの。フラガ夫妻とか見方だった
・ロミナママンが総帥のタルタロスコーポレーション。連合系企業と提携して機動兵器改修とかやってる。ネロブリッツVも此処製

補足頼む
224通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 19:53:04 ID:???
連載多くてなあ
把握し切れん
225通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:00:58 ID:???
>>221
多分Vガンネタ
226通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:02:52 ID:???
>>220
オーブ総旗艦から、超最新型スーパーIJPKAEで颯爽と出撃しようとした所、
致命傷くらって爆発寸前のルージュが「つまらない男に付き合う事はないんだよ…」と
呟きながら雪崩こんできてそのまま巻き添えで艦ごと木っ端微塵な凸の図がハッキリと。

ところで貴様等シンマユ姉弟スレを覚えているかい。
227通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:33:56 ID:???
当然だろw
アズ娘やミナ様ならスパコー瞬殺出来る姉マユといい勝負が出来てただろう
228通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:42:26 ID:???
そんなアスランザラ・サーカスはいやだ。トムリアットの代わりにジャスティスが踊りながら襲ってくるのかよ。
229通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:45:23 ID:???
>>227
私はそのスレ知らんが何故かキラにキ○肉バスターかける18歳のマユ、という
ビジョンが脳裏に・・・・・・・

犬を救うために新幹線止めて失格になるルナとか珍妙な鎧着込んだレイとか
230通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 20:47:48 ID:???
>>224
激しく同意。

まぁいくらなんでも多すぎだ罠。
それがこのスレの最大の長所でもあり欠点でもある。
だからせめて倉庫の各作品の欄にその作品のあらすじと簡単な紹介文でも
書いていただければ読む側としては初見の人が興味を持ってくれたり、
既読者でも理解が深まって作品にのめりこみやすくなったりして非常に助かるのですが。
作者様には本当に申し訳ないが、俺もこの間まで作品のタイトルだけ見て食わず嫌いをしていたものでな。



・・・・・・・・・うん、支離滅裂文ですまない。
要するに「作品が多すぎてワケがわからないから簡単なあらすじをお願いします」
と言いたいんだ。

というわけで作者様方、いかがでしょうか?

231なんとなく:2009/08/25(火) 22:06:14 ID:???
簡単な説明ですか?


『シンがアフロのヅラ被ってアスランが凸娘になります あとみんな変人』

こんな感じ?
232通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 22:08:00 ID:???
これ以上はない的確な説明だ
233通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 22:11:04 ID:???
>>231
なんて分かりやすい説明!
234360 ◆hQ87KuAhIY :2009/08/25(火) 22:28:09 ID:???
「デュランダル手作りコロニーに行ったらさあ大変」

ダメだ、なんとなく師匠に勝てそうに無い。

「シンのクローン娘がけなげリョナ」

うーん…
23519 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/25(火) 22:53:00 ID:???
 クライン政権下での安穏とした日々に耐え切れなくなったシン・アスカはついにザフトを辞め、各地を放浪する旅に出る。
 一方、アスラン達にオーブを追い出されたサイ・アーガイルは、紆余曲折の末に大西洋連邦軍のMSパイロットとなっていた。

 そんな二人が、戦火に散った少女の墓前で偶然出会い、物語が始まる。

「二人とも私の下僕になるのよね」
「勝手に下僕にしないでください」
「じゃ、若いツバメ?」
「俺たちにも選ぶ権利があります! というか、仕事してくださいよ司令。副指令が廊下で書類抱えて泣いていましたよ」
23619 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/25(火) 22:56:08 ID:???
Episode ”S & R”

シン・アスカとロミナ・アマルフィの愛欲の日々(ぇ

「ちがーう!!」
「あらあら、まぁまぁ」
「って、そこで照れないでください、ロミナさん!!」
237通常の名無しさんの3倍:2009/08/25(火) 23:02:03 ID:???
238MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/08/25(火) 23:48:32 ID:???
>>230
では産業で
シン、赤鬼を名乗って未成年女子と同棲。
(正体が)バレてルナマリアに蹴られて、ぶん殴られる。
やけになって正体公表、八つ当たりに艦隊鱠切り。


……すみません。 嘘です

月、メサイアでの決戦から半年。
ザフトに赤服のまま残ったシンは、それを快く思わないザフト内部勢力、歌姫の騎士団の一部とオーブ軍鷹派により命を狙われる。

PMCアメノミハシラのロンド・ミナ・サハクの手により一命を取り留めたシンは新たな名、赤鬼とグフクラッシャーを手に入れ傭兵となった。

4年後、ガルナハンにてコニールと共に暮らしていたシンの前にジャン・キャリーが現れる。
彼の告げたキラとアスランの敗北にシンはプラントへと戻る事を決意する。

宇宙へと上がったシンは謎の戦闘支援システムunitRBに助けられ、ルナマリアと再開し、意識不明のアスラン、キラから敵の正体を知る。
敵はターミナル。 そして、砂漠の虎、ロミナ・アルマフィ。 ブルーコスモス残党。

そんな中アーモリー1は敵の奇襲を請ける。
苦戦を強いられる古巣ミネルバの窮地を救う為、敵であったキラの想いすら背負い
シンはunitRBを搭載した最新鋭機インパルスエクシードで出撃する。


長いですが、取り敢えずこんな感じですかね。
あー、早く規制解除されないかなぁ
239MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/08/26(水) 00:35:06 ID:???
あ、短い紹介文思い付いたのでこちらでお願いします。
『オールCEエース(一部除く)VS大ターミナル』
240通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 00:54:40 ID:???
仮面ライダーかよw
241通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 01:03:46 ID:???
クローンキラによる人間ミサイルショーですねわかります
242傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/26(水) 06:49:28 ID:???
二度の大戦から数年後、地球とプラントの間に再び緊迫した空気が流れていた。
数ヶ月前、繰り返された悲劇――プラントによるニュートロンジャマーの再投下と、それに伴った多数の死者。
三度目の戦争の足音が、ゆっくりと近付いて来ていた。

そんな中、どさくさに紛れ建造されていたザフトの補給基地を、何者かが襲撃する。
瞬く間に三機のジンを屠ったその機体、赤く塗られたウィンダムのコクピットで真紅の目の男が嗤った。

地球連合軍のバックアップを受け、傭兵となったシン・アスカが混迷する戦場を駆ける――。

こんな感じで如何でしょう。
……なんか逆に敬遠されそうですね
あ、そろそろ出勤しないと……
243中身:2009/08/26(水) 11:36:58 ID:???
簡単な説明ですか。

メサイア戦没から数年――
地球圏は少しずつ平和を取り戻していた。しかし、未だに後を絶えない紛争に略奪。
そんな素晴らしくもクソったれな世界を傭兵団red eyesが駆け抜けるお話。


こんなんで良いでしょうか?こういうの書いたの初めてなんですが難しいですね。
パッパッと書ける職人様方には敬意を表します。
244通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 12:36:46 ID:???
>>236
その『愛欲』の部分をもっとkwsk
245LP ◆sgE4vlyyqE :2009/08/26(水) 18:22:35 ID:???
シン・アスカの色々端折りまくりな復讐劇

一行で言うならこんな感じでしょうかね

246通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 19:42:11 ID:???
>>245
LPさん、今からでも十分オッケーなので、アスランとカガリの最期を…
247通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 19:53:32 ID:???
>>245
ええかげんひつこいようですがいまだに対アスラン&カガリ戦の加筆をリクエストしたいっす。
壊れたキラ、後悔ラクスに加え、本来はシンの選択を尊重してたアスランは
どう戦ったのか、また直接の出番がなかったカガリはどういう姿勢だったか
復讐タイプの話でも特に興味深いのでいつかぜひひとつ(願
248通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 19:55:02 ID:???
リロードすべきだった…
249通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 19:57:04 ID:???
>>245-247
というか過程をアスランやラクス視点で見れたら面白そうだ
ラクシズ主要人物が一人ずつ消されていく、しかもあの機体に良く似たMSが反乱勢力に登場
最初は「…まさか、いやあいつは死んだはずだ」と無理矢理否定しようとするが
被害が増えていくたびに否応なく機体のパイロットを確信してしまうアスランとか
250ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/08/26(水) 22:14:47 ID:???
>>230
少し出遅れました。
では簡単なこれまでのあらすじ。いきます。

精神崩壊したシンとラクシズに処分されかけたカガリがミハシラで再会する。(1〜2話)
罪滅ぼしのつもりで幼児退行したシンを世話するカガリ。
しかし、キラたちが世界に対する武力介入を行うと聞き自分のやるべきことを見つける(3話前編)
突如カガリの手で現実に引き戻されたシンが念願の復讐を果たす。
その中でお互い殴り合い怒鳴りながらシンはカガリの中の強い意志を垣間見る。(3話中編〜後編)
夢の中でのステラと再会したこともあり、シンはカガリの決意が本物かどうか見届けるためにも再び戦うことを決意する。(4〜5話)
そして、20年の月日が流れた。(6話)

といったところです。

今見てみると
「シンとカガリが手を組むとかwww ねーよwwwww」
と知り合い(ラクシズ厨)にボロカスに言われて
何度もプロットを作り直しながら書いていたのですこし話のつながりが変ですね。反省しています。
251通常の名無しさんの3倍:2009/08/26(水) 22:22:22 ID:???
>>250
いえいえ、中々意外性あってアリだと思いますよ、シンとカガリのタッグも
ただ突然の『そして時は流れた!!』には唖然としましたが

最近新ヱヴァ見て『アスランがもしシンに理解を示していたら』みたいなのも考えたりしました
ifモノですんで逆襲だと板違いですが
252ライオン ◆hQJM7Gy4bs :2009/08/26(水) 23:44:45 ID:???
>>251
>ただ突然の『そして時は流れた!!』には唖然としましたが

やっぱりあれは普通そうなりますよね……。
たいした腕もないくせに、我ながら無理やりなつなげ方だったと思います。
なんでこんなストーリーの、形をとったかは後でわかりますので今しばらくお待ちください。
253通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 12:05:47 ID:???
副長のアーサーとオペレーターのアビーに整備のマッド他は出るのに操舵は名前が出ない
逆にAAはノイマンしか思い出せない
254通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 12:07:56 ID:???
>>253
基礎教育すら受けてないヤマト少尉殿に媚び諂えと命令されたベテラン下士官のマードックさんも忘れないであげて。
255通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 12:09:04 ID:???
>>253
チャンドラ閣下とマードックが何も言わずあなたを見てます
256通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 14:45:06 ID:???
>>253
マリク&バート&チェン「…………」
257通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 15:28:46 ID:???
>>256
名前出されてもその三人の顔と声が全く思い出せない
258通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 15:31:39 ID:???
シンの父ちゃんの顔を思い出せばいい
259通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 16:03:43 ID:???
アストレイに乗ってたアスカ主任なら負傷して戦線離脱したよ
260通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 16:09:29 ID:???
>>259がミンチより酷くなってる…
このスレでルナが盟主王と結婚するSSなんか話題にするからそんな事になるんだよ!!
261通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 16:48:35 ID:???
>>260
別にそんなことはないでしょう。
その場の状況で男を乗り換える尻軽駄乳には相応しい行動ではないですか。
むしろビジネスと割り切って付き合ってくれそうなアズラエル理事なら正に天の縁と言えないでしょうか?

「送信、と」
262通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 17:33:26 ID:???
>>261
付き合いも短い、肉体関係も無い貴女が何故そんなに強気なのか、私には理解出来ないな……
まぁ、わた……ルナマリアも付き合いはアカデミーからだけどね。
でも、最初に声をかけてシンが周囲に心を開く切欠をつくったのと、抱き合ってキスしたりしてるし
傷の舐め合いもお互いを思いやる、ある意味……愛だと思うの。
「送信……と。 ……そういえば、私とのキスの時なんであんなに手慣れてたのかしら?」

263通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 18:14:49 ID:???
脱走兵撃墜から時間経ってるから何回かあったんじゃね?
264通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 19:51:11 ID:???
プラントに居るときに後ろ盾の無い移民にそうそう居場所無いからな……

移民仲間のお姉さんと一つの部屋で暮らしてる間に×××な関係にってのや
家族を喪った家庭に貰われてってそこで……とか言う可能性も有る
265通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 19:55:04 ID:???
>>264
つまり夫と息子を亡くした未亡人が引き取って傷の舐めあいということですね、わかります
266通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:08:07 ID:???
リアルタイム放映中、嫁が「シンは出会う女に片っ端からすがってただけ」とかいう意味不明な発言をしたことから、
一時期、画面に映ってないところでシンを慰めてくれた素敵お姉さんが20人ぐらいいたに違いない、とか言われてたな
267通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:24:45 ID:???
シンはそんなリア充(最前線の兵士だけど)だと知ったら
キラが可哀想に思えてきた件
268通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:26:08 ID:???
あれが貧乳だもんな
269通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:33:15 ID:???
>>266
画面に見えない所でラキスケ連発とは
270通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:38:24 ID:???
実際このスレじゃ立派にリア充だな
虚乳で変態だが美人で有能な女総帥
性格最高な爆乳美女、場合によってはドSな女総帥
女大公、美人でry
年下で健気な美少女
年下元気褐色美少女、作品によって体はまちまち。貧だったり爆だったり
豊満な娘、初恋の娘にそっくり
自分のクローン、健気で美人
詳細不明だけど英国女王、おそらくロリ
マッドサイエンティスト、おそらく美人
それ+諸々、MS擬人化も…

…シン殺してくる
271通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 20:40:21 ID:???
>>270
アシャ…お前では無理だ
272通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 21:57:34 ID:???
>>270
どこのギャルゲーだよ
273通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 22:27:46 ID:???
>>270
……アレ?復讐する意味あんま無くね?
むしろもげろと言われて闇討ちされる身
274通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 22:31:33 ID:???
>>266
嫁は必死にシンを貶めてたなw
その一方で凸を持ち上げようと必死で言い訳してたのは滑稽だった。
275通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 22:44:57 ID:???
>>270
それを無効化する鈍感力
キラ⇔シン以上のとんでもない鈍感力を!!
276通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 23:35:26 ID:???
シンにホストは似合わないが、ツバメは似合うと思う
277通常の名無しさんの3倍:2009/08/27(木) 23:55:18 ID:???
L「キラ、お前を必ず死刑台に送ってやる!」
278通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 09:18:13 ID:???
VS外道の正体が全てのMSデータとエースの遺伝子データを含む全てのデータを保有するライブラリアンが作った本編キャラフルボッコとは…
279通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 09:47:34 ID:???
ザフトに復隊したシンの前に仮面の少女とコピーステラの乗るガイアインパルスに似たMSが迫る!!



なんて既視感
280通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 09:53:09 ID:???
>>279
更にレジェンドモドキの再生怪人レイも迫る!
281通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 09:53:30 ID:???
いっそライブラリアンに入って、ラクシズ全滅+オーブ滅亡+デスティニープラン全世界採用
させたら?
最後は、組織毎羽鯨調査団として、(事実上の地球追放な)宇宙の彼方へ旅立って
282通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 10:53:38 ID:???
逆だろ、ライブラリアンがラクシズと繋がってるんだよ
キラや凸が何回死んでもすぐに黄泉がえってくる理由が遂に判明した
283通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 11:25:38 ID:???
>>282
ΩΩΩ<な、なんだってー!?

つーか要するにエミュ子がたくさんいるということ?
もしかしてスレ住人の中にひそかに種スタッフでもいるんじゃないか?
284通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 15:35:09 ID:???
>>283
ある程度生前の記憶を持ったクローンとCE全ての兵器の開発データを持ち魔改造してくる組織
285通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 16:21:40 ID:???
・・・・・・・・・・・・
すみません、なんかこの所の皆さんのカキコミみてると、アレだ
ラクス・クラインの正体がJUDOに見えてきたのですが
286通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 16:41:00 ID:???
>>282
じゃあ、元ライブラリアンのヒロイン(達)とラクシズ全滅+オーブ滅亡+デスティニープラン
全世界採用をする話でひとつw
287通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 17:11:14 ID:???
家族を殺され記憶を奪われ、果てはMSに部品として組み込まれる
(ある意味サイボーグとも言える)例も少なくとも既に二件あるわけで、
いよいよ昭和仮面ライダーっぼくなってきたな。
288通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 17:38:53 ID:???
設定変更やら書き直し迫られる人も居そうだな、こりゃ…
…いっそ完全無視してなかったことでもありだよな、うん
289通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 17:43:10 ID:???
>>286
シンの敵はアスハとそれを狂信する連中だから、オーブ全てを滅亡させるってのはちょっとな
それにそこまで行くとアメノミハシラも敵になるし、シンの主義にも反する
290通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 18:45:47 ID:???
>>288
ユーリ・アマルフィ氏が自殺しておらず、あまつさえ戦後凸の行為を肯定し
和解してるなどという(※不穏当過ぎで表記自粛※)な後付け設定を
採用してる職人さんは皆無でしょ。つまりはそういうことです。
291通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 18:46:52 ID:???
>>285
アスラン「シン・アスカァ  ラクゥスの元に戻りなさぁい
     ラクゥスなら大いなる愛で、お前を愛してくれるぞぉ」
292通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 18:53:07 ID:???
>>289
某ザクレロみたく、国民もアスハ狂信者が大半で、集団自決か「アスハ派は人で非ず」ってオチで
その後にアメノミハシラや旧セイラン派が新生オーブ作ればいい
293通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 18:57:32 ID:???
>>291
カメレオロイドかい、
まあ言われてみればBADANにはコウモリロイドってのは居なかったし
丸焼きにされてもしぶとい所とか、他人の小さな幸せとか徳のある笑顔を
壊さずにはいられない性分とか通じる点は多いなw
294通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:08:20 ID:???
>>291
返せ!
>戻りなさぁい
を見て、ラクスが水銀燈化か……アリだな!
と一瞬思った俺のワクワク感を返せ!

しかしまぁ、改めて見たら、
「シン・アスカ、オーブに生まれし者はオーブに還れ!」
とか言って杖に付いた怪しげな笛でシンを苦しめるウズミの姿が思い浮かんだ。
295通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:15:29 ID:???
どこのキカイダーとプロフェッサーギルだw
296通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:19:27 ID:???
特撮好き多いな
297通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:23:13 ID:???
特撮の方は見たことないがOVAキカイダーは名作だぞ
だが01は見るなよ、欝になるから
298通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:26:26 ID:???
原作版キカイダー最終回ネタのレスも読んだ覚えがあるぞ。
なんでこう石森ヒーローとシンクロ率が高すぎるんだ。
299通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:27:18 ID:???
報われないヒーロー役が似合うんだよな、妙に……
300通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:50:17 ID:???
なんか雨宮監督の牙狼とも合う気がするな

鋼牙=シン カオル=ステラ 邪美=ルナ
零=レイ バラゴ(キバ)=キラorアスラン? ガルム=初期ラクス・ミーア・セトナ
メシア=覇王ラクス

見てない人にはさっぱりだろうけど各キャラの設定も結構共通してたりするのよこれが
301通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 19:51:41 ID:???
報われないヒーローねぇ・・・
初代:両親健在、でも人間に戻れない、でもいつかきっと親父が頑張ってくれる
OVA:愛犬爆死、母消息不明、親父機械化、自分も敵と相打ち(らしい)
実写:母死ぬ、敵の思想を論破できず争いを収めようにも何も出来なかった
   敵の生前にその妻子共々殺したのが自分だったことを思い出し
   恋人トチ狂った父に殺される、んで父殺す
   敵の怨念に引きずられて復活した恋人と心中
最新作:世界が滅びに瀕するきっかけを作って
    大勢に憎まれて迷信のために命を狙われる(けど不死身)
    仲間や恋人は精一杯に生を全うして死んでゆき、永遠に死ねない自分は
    死を忘れたものたちの死となるべく永遠に戦い続ける

次はどんなことになるんだろう
なんかもうブラキンと主人公交代しかねない気がしてきたぜ
302通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 20:48:18 ID:???
横からだが>>301はキャシャーンな

最新作のシンスは色んな意味で深い作品
OPの青い花も良い曲だった
303通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 20:55:10 ID:???
気付けばルナがヒロインじゃなくなって
どっちかっていえば悪役でしたなぁ

いや、あんたのことじゃないんでs(ry
304通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 21:32:44 ID:???
ルナマリアなんで射撃ヘタなん?
「う〜ん、胸がジャマしてるのかな?でも肩はコルし、下着は種類少ないし
あんまり良いもんじゃないのよ。」

305通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 21:33:25 ID:???
>>303
うわぁ……弐号機(旧劇版)よりひでぇや!
306通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 21:36:02 ID:???
Gジェネのレベル99ルナは面白い値だった

射撃49 格闘98

その差は倍……!!


ゲームでもしっかり考えられてるよねー
307通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 21:37:47 ID:???
>>306
それおかしい

射撃-51 格闘58

じゃないとww
308通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 22:06:13 ID:???
>>307
こんな時だけはよく当たるんだな
309通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 23:20:56 ID:???
さすがは誤射マリア!!俺たちに出来ない事をh(ry
310通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 23:43:36 ID:???
ルナマリアって射撃外しまくってたけど、原作で誤射って
あったっけ。教えてエロイ人
311通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 23:56:26 ID:???
覚えてる限りは無い。

けど、確か敵に入れた最初の有効打はヒートホーク投げ。

ザクで射撃がまともにヒットしたのはガルナハンぐらいで真っ当な活躍(というかバンク)を
もらったのはヘブンズベース戦だなあ。
312通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:06:44 ID:???
金ジム:議長
アイン:ルナ
ツヴァイ:シン
ドライ:レイ
と運用すると上手くいかないがルナとレイを交換したらとても使い易くなる

ルナは粒子撒いてるだけだが
313通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:11:33 ID:???
>>303
悪役だろ
凸庇ったんだから

そういや、過去スレに
「(オーブ)『討たれなかった』じゃない!『討てなかった』んだ! この裏切り者が!」
で、ルナ殺して逆襲誓う突発ネタなかったか?

ルナ(直接)殺害がラクシズへの逆襲の始まり…いいと思うけどな
314通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:26:17 ID:???
>>307
重い砲撃機で格闘戦有利の機体に勝つんだぜ?
格闘は99に決まっている
315通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:41:47 ID:???
>>310
ルナが射撃下手な印象が強いのは、生身の射撃が苦手なのと、あまり当ててるシーンが無いからだな
ただ、ミネルバで固定砲台になってた時期は、レイもほとんど当たってなかったし、
ジブのシャトル落としは、原作(高山版)だとシンとキラ2人掛かりでも不可能だったミッションだから失敗しても仕方無い
実際、オルトロスで数機纏めて撃ち抜いてるシーンがあったり、インパになってからは当てまくってたり(まあこれはシンのバンクだけどw)、イメージ程壊滅的な腕前というわけではない
316通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:46:19 ID:???
00だと射撃が当たらなくても敵も回避行動を取るで済まされるのに
ルナが外すと下手下手いわれるこの差は一体…
317通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:46:39 ID:???
最初は射撃訓練に誘う為に、凸を挑発するつもりで言わせただけなんだろうな>射撃苦手発言
でも、その後ルナの射撃はロクに当たってないという
318通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:50:00 ID:???
>>316
ムラサメ特攻を食い止められなかった辺りの印象がでか過ぎるんだろ。
ルナの固定砲台戦果って0じゃね?

レイ辺りは序盤からエグザスの攻撃避けるとかで「ザクが飛べないんだから仕方ない」
って思わせるような描写もあったから……
31919 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:50:23 ID:???
ままん生存ルート 9話 でも、ままん出てないね、ヒャッホー!


「どういう意味だ、キラ・ヤマト」

 自分の知るキラよりも若干幼いキラの言葉に、シンは拳銃を下げる事無く用心深く尋ねる。
 ラクス・クラインよりマシだとはいえ、自己主張ばかりで会話が通じる相手ではない。また訳の分からない言葉の羅列で煙にまかれてはたまらない。
 もっとも、キラにはそんなつもりは無かったし、そこまで“彼”は壊れていなかった。
 キラは少しだけ困ったような表情をすると、シンにノートパソコンのモニターを向けながら確認を取る。

「説明が少し長くなるけどいいかな?」
「また、いつかみたいに煙に巻く気か」
「そんな事はしないよ。少し込み入った事情なだけなんだ」

 その言葉とともに、モニターに光がともる。そこには、赤と青の2機のMSが死闘を繰り広げていた。
 シンは警戒しながらもその画面を覗き見る。2機のうち、青いMSには何処か見覚えがあった。かつての愛機に何処か似ているが……。

「なんだ、それは? って、インパルス……いや、似ているけど違う……」
「GAT-X105 ストライク……、連合が最初に作った5機のGの一機だよ」
「あ、そうか……。そういえばアスハが色違いに乗っていたな」

 その言葉にシンも合点が行く。かつて、アスハがこのMSの色違いに乗っていたはずだ。そして、かつての愛機であるインパルスはオーブ系の技術者が多く、ストライクを参考にしたと聞く。
 そして、それに気がつくと同時に、シンの脳裏にかつてアカデミーで習った内容が浮かんできた。

「たしか、こいつはアスランが落としたはずだったな。だが、それがアンタと何の関係がある!」
「うん、これに僕が乗っていたんだ」
「なんだって!?」

 それは初耳だった。キラ・ヤマトがAAのクルーで連合にいたのは知っていたが、まさかストライクのパイロットだったとは……。
 だが、それならばAAとストライクの異常な戦果も納得がいく。
 しかし、納得がいく一方で新たな疑問も生じてきた。

「だが、こいつはアスランが落として、パイロットも戦死したって聞いたぞ」
「表向きはそうなんだけどね……」
32019 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:51:26 ID:???
 シンの言葉にキラはパソコンを操作する。
 それと同時に画面が切り替わり、箒の様な頭の若者がコックピットから人を引きずり出す光景が映し出される。

「これは、ロウ?」
「うん、イージスの自爆に巻き込まれた僕は確かに生死の境目にいたんだけど。セーフティシャッターと偶然通りすがったロウに助けられたんだ」

 まぁ、本当は偶然ではないんだが、キラはこの部分はごまかした。
 大して重要な部分ではないし、何よりここからが本番だからだ。

「そして、これが地獄の始まりだった……」

 画面は切り替わり、盲目の導師が医療ポットを操作している場面に切り替わる。

「このとき僕は確かに一命を取り留めた。はずだったんだ。でも、至近距離でおきたMSの自爆の衝撃は生易しいものじゃなかった」

 映し出されるライフデータは、全てが真っ赤になっていた。当たり前だ、熱はやり過ごせても、衝撃をやり過ごすのには限度がある。
 訓練されたパイロットでも、急激なGは時にその命を奪う。まして、いかにスーパーコーディネータでも訓練など積んでないしキラでは自爆の衝撃に耐える事など出来なかった。

「脳が無事だったのは不幸中の幸いだった。でも、結局は内臓の大半がやられていたんだ。コーディネータの生命力が無ければきっと死んでいた」
「でも、今なら人工臓器を使えば平気だろう……、あ、え? でも」

 反射的にシンは言葉を口にし、その次の瞬間大きな矛盾に気がつく。
 その無言の疑問にキラはうなずくと、説明を続けた。

「うん、人工臓器を使えば日常生活は送れる。パイロットは無理だろうけどね」

 そう、内臓の全てがダメになっても人工臓器を使えば日常生活なら送れる。無論、頻繁なメンテナンスと節制は必要になるだろうが……。

「でも、あんたはパイロットを続けている、どういうことだ?」

 シンは背筋に寒いものを感じながらキラに尋ねる。
 なにか、嫌な予感がしてならない。
32119 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:52:09 ID:???
「うん、この時僕は、プラントに連れ去られたんだ」

 さらに画面が切り替わる。シャトルに積み込まれる医療ポット、プラントに向かうシャトル。
 そして……。

「なんだよ、これは……」

 シンは擦れる声でつぶやく。
 途中から半ば気がつきつつあったが、それでも実際にその光景が映し出されると嫌悪せずにはいられない。
 そこにはあまりにもおぞましい、生命の蹂躙が映し出されていた。

「彼らが考えた解決方法は、僕の脳にあった記憶……いや、戦闘経験を僕のクローン体に入力して、第二の“キラ・ヤマト”を生み出すことだった」

 そこには、頭に電極を突き刺された“キラ・ヤマト”と、溶液入りの水槽で眠る“キラ・ヤマト”の姿があった。

「そして、瀕死の重傷だったキラ・ヤマトは用済みとなり処分された。唯一“キラ・ヤマト”のバックアップとなる脳だけ残してね」

 脳を抉り出される姿が、トランク大の保護トランクに脳が納められる姿が次々に映し出される。

「こうして、Kユニットが誕生した」

 KユニットのKはキラ・ヤマトのK。
 おぞましい装置の完成だった。
32219 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:53:01 ID:???
「こ、こんな事……」
「可能だよ。君は知っているよね。レイ・ザ・バレルというクローンの存在を。“ゆりかご”という人の記憶を嬲る機械を」

 確かに知っている。
 その二つの悲劇を、シンは痛いほどよく知っている。
 だとすれば、まさか、まさか……。

「君が知っている、キラ・ヤマトは二人目以降の存在なんだよ」

 さらに画面は切り替わる。

「こうして、僕は死にたくても死ねない存在となった」

 いくつも並ぶ、“キラ”のクローン体が収められたポット。

「死ぬたびに、新しい僕が生み出される。僕の意思を無視してね」

 さらに、繰り返されるおぞましい実験。名も知らぬ誰かの脳が抉り出され、機械の一部とされる。

「さらに、ターミナルの実験は続く。僕やGGのデータを元に、人の脳をCPUとする技術が確立する」

 生み出される、白きMSの群れ。

「大規模演算ユニットとして改造されたアーモリー1と、ドラグーンフリーダムにはこの悪魔の研究が搭載された」

 キラの言葉が、次々にシンの脳裏に染み渡る。否定したい、否定して欲しい。だが、戦士としてのシンの嗅覚が、この“キラ・ヤマト”は一切嘘をついていないと理解してしまった。
 そして、理解をした瞬間にシンは叫んでいた。

「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 打ちのめされたシンの魂に、炎が灯った瞬間だった。
323通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:53:32 ID:???
 
32419 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:55:48 ID:???
「僕はふざけてなんか……」
「ちがう!!」

 シンの叫びに抗議の声を上げようとするキラであったが、その言葉をシンは遮る。

「アンタじゃない! キラさん、アンタは被害者だ!! 
 俺が怒っているのは、こいつらに対してだ! こんな事許されると思っているのかっ!! こいつらは、人の命を何だと思っているんだ!!」

 映し出される科学者の姿に、盲目の導師の姿に、シンは怒りの叫びを上げる。
 ステラのような悲しい存在を、レイのような絶望しか持てなかった存在を、こいつらはいまだに生み出しているのか!!
 そんな事、許せない! 許してはいけない!
 シンの目が怒りの炎に染まる。
 そんなシンをみてキラは一瞬だけ驚いたような表所を浮かべると、次に優しげな微笑を浮かべた。

「君は、優しい人なんだね」

 そして、苦しげな表情を浮かべる。
 これから、自分は彼に……自分の事のように怒ってくれた彼に、更なる十字架を背負わせ無ければいけないのだ。



(続きを読むには、わっふるわっふると書き込んでください)
32519 ◆Zs6P4XenAk :2009/08/29(土) 00:56:47 ID:???
 ちょい短めだけど、今回はここまで。
 KユニットのKは、キラのKでした。単純ですいません><

 お目汚し、失礼しました。

 逃亡 三( 〓ω〓.)ノ
326通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:56:59 ID:???
ルナマリアが誤射マリアと本格的に呼ばれる様になったのは、連ザ2からじゃなかったか?
狙いは完璧よ! とか言いながら味方に当てるからだった気がする。
327通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:57:09 ID:???
まだまだ続くと思って支援入れた俺の滾りをどうしてくれやがるんだわっふるわっふるわっふる
328通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:59:12 ID:???
脳味噌機械てカレンデ(ryわっふるわっふる
>>326
ゲロビだから痛いんだ…
329通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 00:59:39 ID:???
元ネタはカレンデバイスか、、、(´;ω;`)
330通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:20:34 ID:???
>>326
あれは酷かった。ルナと他の仲間いると絶対にそいつが「何しやがる!!」って言うんだよ。ルナに。
331通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:31:32 ID:???
>>316
キラにマルチロックされた機体が回避する様子も見せず棒立ちになるから
そんな的にさえ当てらんないのかよ、となってしまうのでは
332通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:33:11 ID:???
だからあれだよ。嫁補正持ちが構えると敵の動きが止まるんだよ。
それで全部説明付く
333通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:38:49 ID:???
00は良作だが種は糞だからなぁ・・・
334通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:42:41 ID:???
>>325
GJ!なれど…
「シンが知るよりいくらか幼いキラ」とは無印前半のという意味だったか。
しかしパソコンで物事の説明が出来てるとはいえオリジナルキラの肉体は
処分されてるはず。とするとこの真実の間は一種の仮想空間?
そして更なる十字架を背負わすとかいうと、ひょっとしてシン本人も
脳味噌ファイナルデスティニー(イニシャルにすると『FD』か、
 偶然だろうけどやな符合)に組み込まれて元の体は残ってないのかも?
読み返してみると6話分岐の最後で
>それが、婦人と男の別れであった。
ともあるし、たしかにママン生存ルートではあっても
必ずしもシンが無事に戻って添い遂げるという意味とは限らない…のか……?
335通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 01:51:23 ID:???
>>316
00と種の出来の差そのものだろ
きちんと戦闘描写ができているかどうか
336通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 02:45:44 ID:???
狙いは完璧よ!
こっちは味方だ!
337通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 02:59:04 ID:???
まあ連ザに限らずVSシリーズじゃ誤射はよくあることだけどな
ルナマリアは台詞があれなのとゲロビだからだろう
338通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 03:11:02 ID:???
GJ!
自ら望んだ訳じゃないのに死ぬことが出来ないのは何よりも辛いですね…。
339通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 03:26:27 ID:???
GJ!
描写的にはカレンデバイス+空の境界の橙子さんってとこですかね?
340通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 12:32:53 ID:???
ウチの連座2プラスのアスランは常時(味方時)こっちを狙ってくるんだぜ……お陰でためらいなく奴を滅多切りできたが
341通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 12:42:44 ID:???
>>325
種の大気圏突入以後もしくは凸自爆以後のキラは二人目ネタはよく見るが
逆襲スレでそのネタ使った作品は初めてじゃないだろうか?
342通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 12:55:48 ID:???
>>325
Kユニットの全貌キター!GJです〜

マジでマルキオやラクシズ外道すぎ。オリジナルキラはずっと脳みそのままなのね・・・
話の展開的にみると、シンや凸も脳みそ搭載MSって感じなのかもしれないけど、
ここから全員でラクシズへの逆襲は見てみたいぜ
343通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 15:40:22 ID:???
シンは自分の存在の大前提に比べ幸せ過ぎてて夢だと気付いたわけだが、
殆どのドラフリの中の人達はそこまで行かず最大限都合のいい夢に浸されながら
コントロールされ続けてるのだろうか。
344通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 19:32:26 ID:???
まんまマトリクスの世界だな。ラクシズ狂い過ぎ・・・
345通常の名無しさんの3倍:2009/08/29(土) 20:23:52 ID:???
確かにマトリクスぽいな
リローテッドで似たようなシーンあった気がする
346中身:2009/08/30(日) 02:01:08 ID:???
19氏GJです。自分にはこんな複雑な設定思いつかないww
こちらは単純な話で申し訳無いですが投下させてもらいます。
非常に暑苦しいんでご注意下さい。
347red eyes:2009/08/30(日) 02:03:15 ID:???
『ふん、良く保つものだな』
ヤラファス島から少し沖へ出た海上に、深紅の鴉が舞う。
降りかかる光の群を巧みにかわすその姿に、ムラサメのパイロットの1人が忌々しそうに呟いた。
「その台詞、大人数で女を取り囲む男が言っても格好悪いだけよ」
深紅の鴉、インパルス《レイヴン》を駆るルナマリアは、クーデター軍の一部隊である『ナイトA』との戦闘を続けていた。
遠くに見える光は、港周辺で繰り広げられているオーブ正規軍とクーデター軍の激しい戦闘の光である。
アスランがシン、部隊の一部をルナマリアが引き受けているだけあって戦況は若干オーブ正規軍に有利だった。
(それにしても・・・強いわねコイツ等)
アスランがルナマリアに当ててきた部隊は他の部隊同様にムラサメ3機にオオイカ1機の編成である。
傭兵として対多数戦は慣れていたルナマリアだったが、それがクーデター軍随一の精鋭部隊では話が別であった。
クーデター軍本隊は大きく、ナイト、アルファ、ブラボーに分類される。その中でもアスラン・ザラ率いるナイトは精鋭部隊だ。
アスランのIジャスティスを『ナイト1』とし、その護衛にオオイカの中の1機、副官である『ナイト2』がつく。
その下に『ナイトA』から『ナイトH』までの部隊がつくという形である。
Aから順に部隊の戦闘能力が下がる様になっており、必然的に『ナイトA』が最も高い錬度という事になる。
ルナマリアの周りを華麗な連携で飛びまわる3機のムラサメはどれも撃墜マークを大量に付けており、
2番機が7つ、3番機が5つ、隊長機に至っては11つも付けている。
要は、これまで相手をしてきたゴロツキとは比べ物にならないエース部隊であるという事だ。
『鬱陶しい蠅め!』
インパルスの隙を狙って放たれた光弾がバレット・ドラグーンに弾かれる。
すかさずそのムラサメ目掛けて放たれたインパルスのハンドガンも、割って入って来たオオイカによって防がれる。
「お互い様でしょ、このイカもどき!」
割って入ったオオイカに、ハンドガンから発振させたビームサーベルで斬りかかる。
しかしオオイカは水中に潜る事でそれを回避した。そこにムラサメ3機からの集中砲火が降り注ぐ。
その光の雨も、バレット・ドラグーンの鉄壁の防御によってインパルスへは届かない。
互いに攻め手を欠いた戦いは、既に泥沼の様相を呈していた。
「こんのっ!!」
インパルスが何度目か分からない上空への突破を試みる。高度を取れば、オオイカの防御が届かないからだ。
『何度も何度も性懲りも無く・・・、やらせん!!』
それに反応して、隊長機、2番機が可変し、戦闘機形態となってインパルスを追い抜いた。
そして3番機とオオイカが下からミサイルを発射、それをバレット・ドラグーンが防ぐ。
その間にMS形態に戻った隊長機と2番機が、上空からガラ空きになったインパルス本体に斬りかかった。
バレット・ドラグーンがミサイルの防御にまわっている以上、上空からの斬撃はインパルス自体で防ぐ他無い。
インパルスはビームハルバードを抜き放つと、2機の斬撃を受け止める。
しかし、核動力となって出力が上がったとはいえ、MS2機を同時に受け止めるだけの力がある訳では無い。
結果、インパルスは再び低空に押し戻されてしまった。これでかれこれ4回目の失敗である。
348red eyes:2009/08/30(日) 02:03:59 ID:???
『アスラン殿の元部下と聞いたが、技術はまだしも、頭の方はイマイチの様だな』
11つの撃墜マークを持つ隊長が嘲笑する。
彼はメサイア戦の際にはアスラン、ムゥ・ラ・フラガがレクイエムの砲門に飛び込んでいる間、1機で退路を死守してみせる大仕事をこなし、
その後もアスランの指揮下でエースとして働き、アスランからの信頼も厚い。
この戦いにも、アスランに付いてきただけで、主義主張がある訳ではなかった。
「言ってくれるわね」
実際、ルナマリアは敵の布陣を突破する方法が思いつかなかった。敵ながら称賛を贈りたい程の連携である。
バッテリー切れを狙う事も考えたが、他もさる事ながら、隊長機は自分と同等クラスの腕である。とてもそれまで待ってくれるとは思えない。
(一か八か・・・賭けてみるか)
こちらに分があるとすれば、新兵器であるバレット・ドラグーンの存在である。
これを上手く使えば勝機はある。とは言え、ルナマリアはドラグーンを使った事が無い。レイが操っていたのを数度見た程度だ。
一瞬で多数のMSを藻屑へと変えるその姿に、当時は力付けられたものだがその彼は最早いない。
ルナマリアは大きく深呼吸すると、バレット・ドラグーン全基をマニュアルに切り換えた。
マニュアルにしたといっても、第2世代ドラグーンであるバレット・ドラグーンは、初期のドラグーンと違って空間認識能力が高くなくても扱える。
それでも訓練が必要で、向き不向きもある。実際、シンには合わないらしく、レイに笑われていたのを覚えている。
「見ててねレイ。行け!!」
気合い一発、命令を受けたバレット・ドラグーンが弾かれた様に天高く跳び出す。それと同時にインパルスをムラサメに向けて突進させた。
狙うは1番海面に近い所に滞空している2番機。
『ドラグーンに気を取られた隙に格闘戦に持ち込む魂胆か。しかし、稚拙!!』
垂直に上昇するドラグーンに目もくれず、ビームハルバードを構えて突進してくる深紅の鴉にミサイルを放つ。MS3機から、計12発のミサイルが迫る。
インパルスがバルカンで迎撃するものの、2発避けそこなって肩に爆炎が上がる。PS装甲で無傷とはいえ、突進力が殺がれた。
「くっ!」
バレット・ドラグーンの位置を気にするあまり、インパルスの操縦が疎かになった。自分の不甲斐無さにルナマリアは唇を噛みしめる。
しかしそれでも突進を止めない。大出力のバーニアを再度吹かし、2番機に一直線に迫る。
『はっ、そんなもの』
隊長機とは違う、耳障りな声がコクピットに響く。その声が示す様に、目の前の2番機は何の回避行動も取らずに海面ギリギリを滞空していた。
しかし、その舐めたツラにビームハルバードを突き立てられる距離まで後少しという所で、海中からオオイカが現れる。
2番機を庇う形で展開されたリフレクターに、インパルスの突進はあっさり止められてしまった。
『やはり唯の脳無しか。殺らせてもらうぞ!』
動きが止まったインパルスに、3機のムラサメが一斉にビームライフルを向ける。
この距離、タイミングで外れる事は万に一つ無い3つの銃口を前に、まだルナマリアは諦めていなかった。
「今だ!」
号令と同時に放たれた3本の光は、しかしインパルスに届く前に掻き消された。
防いだのは上空から急降下してきたバレット・ドラグーン。
それ自体先程から何度も見た現象だったが、今までと違う事がある事に隊長機は気付く。
『しまった!!』
ビームを防いだ5基のドラグーンとは別に、他の3基のドラグーンが上空からオオイカを襲撃したのだ。
349red eyes:2009/08/30(日) 02:04:50 ID:???
オオイカの前部、リフレクターを張る触手がある方に、ドラグーンが体当たりを仕掛ける。バレット・ドラグーン自体に攻撃能力は無い。
しかしPS装甲が施された物体がバーニアを吹かしながら落ちてくれば、それは相応の衝撃を伴う打撃武器となる。
3基のドラグーンの体当たりを真上から受けたオオイカは、梃子の原理で後部が高々と海上に持ち上げられ、逆に前部は大きく海中に沈みこむ。
必然的に、ビームハルバードを受け止めていたリフレクターも海中に没し、オオイカは無防備な顔面をインパルスに晒す形になった。
「ドラグーンには、こういう使い方もあるのよ!!」
『くるなぁっ――――――!!!』
最後の抵抗である近接防御のバルカンが、インパルスの胴体に弾ける。
それを意に介さず、インパルスはオオイカの顔面に片足を押し付け、そこにビームハルバードを突き立てた。
『殺りやがったなっ!!』
『待て!』
戦友が撃破された事に激昂した2番機が、隊長機の制止を振り切ってインパルスに向けてビームサーベルで斬りかかった。
インパルスは未だ、オオイカに突き刺さったビームハルバードを握った状態である。対して、こちらは既に斬撃のモーションに入っている。
ドラーンの動きも自機の動きに追いついていない。確実に自分の刃の方が速く敵のコクピットを貫く筈である。
しかし、激昂のあまり彼は失念していた。ビームハルバードを握るインパルスの手に存在する、ハンドガンの存在に。
ハンドガンはその特殊な形状から、ビームハルバードを保持した状態でも手に装備している事が出来る。
前のめりに倒れる様にビームハルバードから手を放したインパルスは、そのままの勢いで両手に装備されたハンドガンからビームサーベルを発振させた。
2番機のビームサーベルと、インパルスのビームサーベルが交差する。一合を制したのはインパルスだった。
その差は紙一重、インパルスのコクピットギリギリの所で、ビームサーベルの光が深紅を明るく照らしている。
機体ごと斬りかかった2番機と、限界まで腕を伸ばしたインパルスのリーチの差だった。
間を置かず、主を失った2番機とオオイカが爆発し、深紅の鴉を覆い隠しす。
『・・・撤退するぞ』
その光景を見ていた隊長機が、生き残った3番機に指示を出す。
『しっしかし少佐、それではあまりにも!!』
『2機では奴には勝てまい。バッテリーも残り少ない。意地に殉するのは誇れる事では無いぞ』
『・・・分かりました』
エースとしては若い、才能溢れるコーディネーターである3番機に厳しい口調で諭す。渋々といった様子で了解した3番機。
2機のムラサメは爆炎が収まる前に、戦闘機形態に変形し、戦闘空域を離脱していった。
「・・・行ってくれたかぁ」
爆炎が晴れた海上で、ルナマリアは息を吐いて脱力する。ドラグーンの操作がこんなに難しいとは思わなかった。
本当は3機のムラサメがビームライフルを撃つ前に、彼らの頭上にもバレット・ドラグーンを降らせる筈だった。
しかし、配置が安定せず、動かすのが遅かった為に防御が精一杯だった。オオイカにぶつけられただけラッキーである。
「もっと練習しなきゃいけないわね」
この依頼が終わったらシミレーション漬けになるだろう事を考えながら、インパルスを主戦場に向ける。
通信が混乱していて交信出来ないが、あの艦長の事だ、きっと上手い事生きているだろう。シンの事は心配だが、相手はあのアスランだ。
彼の事だ、過去に惨敗したから尚更意地で気張る筈である。加えて、傭兵になって成長したシンはあの時より数段強くなっている。
ルナマリアはシンを信頼した上で、グリッグス護衛の為にインパルスを奔らせた。
350red eyes:2009/08/30(日) 02:05:32 ID:???


「ぐううううううっ―――――・・・・!!」
未だに終わりの見えないG地獄に、シンは歯を食いしばって耐えていた。タイマーを見れば、体当たりを食らって間もなく1分になろうとしていた。
自身にとっては何時間にも感じる長い時間に、シンは絶望しかける。
後どれくらい続くかも分からないこの地獄は、ザフトのアカデミーで受けた行軍試験より精神的に辛い。
しかし、その大袈裟な絶望は唐突に終わりを告げた。ナイトジャスティスが突然減速し、デスティニーを離したのである。
「うぉっ!?」
突然の事態に急いで機体を制御するシンだが、間に合わない。
そのまま海面に叩きつけられるかと覚悟したが、デスティニーが衝突したのは地面だった。
衝突のエネルギーを殺しきれなかったデスティニーが、勢い良く木々を薙ぎ倒し、地面を滑りながら山肌に衝突してやっと止まった。
衝突の衝撃から頭を晴らそうとするシンの目の前に、ナイトジャスティスが降り立つ。
尻餅をついたデスティニーに攻撃する素振りを見せず、アスランが通信を入れてきた。
『この機体は速度出るが、・・滞空能力は無いに等しくてな。済まないが、移動させてもらったぞ』
息が上がってる所を見ると、アスランもG地獄を味わっていたようだ。
モニターの地図を見ると2人がいるのは、ヤラファス島の近くに位置する小島であった。
島の半分を占める山以外には平地に木々が点々とあるだけの無人島である。
「成程、男らしく地に足踏ん張って勝負しようって事か」
『そういう事だ』
息を整えながらデスティニーを立ち上がらせるシンに、アスランは仕掛ける事無く距離を取る。
見た所射撃武器も装備していない乗機にも関わらず、である。相も変わらず、変の所で律義な男だ。
実際、その律義さが軍部内で人心を惹き付けるのに一役買っているのだが。
そんな事を知りもしないシンも、アスランに従ってこちらから突然仕掛ける事はしなかった。
一定の距離を保って動かない狼と竜。
そこに、先程地面に激突したデスティニーが折り損ねた枝が、今度こそ自身の自重に耐えきれずに折れて落下した。
何者も動くのが憚られる一種聖域とも言える空間に、地面に落ちる枝の音が響く。それを合図に、両者が同時に動いた。
小細工は不要と言わんばかりに相手の機体目掛けて突進する両者。
バーニアを吹かしたのは一瞬、次の瞬間にはパルマフォルキーナとトツカノツルギが激突していた。
デスティニーの掌が上げる狼の咆哮と、ナイトジャスティスの増設された、腕部の動力が上げる竜の咆哮が辺りに響きわたる。
力比べに興味が無い両者は、すぐさま次の動作を取る。
空いている右手でドラゴンキラーを腰から引き抜くデスティニーに、ナイトジャスティスは左手に装備されたもう1本のトツカノツルギで斬りつける。
「我慢出来なかったのかよ!彼女の傍で、支えるって選択肢もあった筈だ!」
『カガリは明るくて、嘘が吐けなくて、正義感が強くて、人を利用しようなんて考えもつかない奴なんだ!それがどうやって政治家としてやっていける?』
ドラゴンキラーでトツカノツルギを受け止めたデスティニーが竜の腹に膝をめり込ませると、
お返しとばかりにナイトジャスティスの頭突きが狼の額を削った。
351red eyes:2009/08/30(日) 02:06:18 ID:???
「それでこのクーデターを成功させて、その後アンタはどうするんだ!仕方無かったって、ノコノコあの人に会うのか?」
『そんな事・・・出来る訳が無いだろう!唯、彼女の生活と、自由は保障する、それだけだ。お前の前にも、2度と現れない!』
足を止めた、斬撃と打撃、言葉の応酬が続く。
お互いに致命傷は無いものの、一撃必殺の剣戟はお互いの機体を削り、辺りに金属の雨を降らせる。
「だからなんだ!それで誰が幸せになる?アンタがしてるのは覚悟じゃない、唯捨ててるだけだ!
痛くても、苦しくても、持ち続けなきゃならない物があるんじゃないのか!?」
『シン、なんで分かってくれない!カガリを守るにはこれしかないんだ!!』
戦場でいくら無敵の力を誇っても、愛する人1人を守るのにこんな方法しか思い付けない男の、悲痛な叫びが木霊する。
「そうやってアンタは、1人で答えを探して、勝手にそれしか無いって決めつけて、それを相手に押し付けて、もっと周りを見ろよ!
アスハもいる、キラ・ヤマトも、ラクス・クラインもいる!俺達だって・・・!!」
今度はシンが悲痛な叫びを上げる番だった。
あの時、アスランが一言でも相談してくれれば、ルナマリアやメイリンの心は傷付か無かったかもしれない。
シンも、少なからず信頼し始めていた上司を殺したなどというトラウマを抱える事は無かったかもしれない。
『じゃあどうしたら良い!カガリが壊れていくのを、唯見ていろというのか!!』
心の内を吐き出す男の声は、既に泣き声といって差し支えない程辛い響きを湛えていた。
その間にもデスティニーの肩が、ナイトジャスティスの膝が弾け飛び、辺りに散らばる。
それは両者の汗であり、血であり、涙だった。
「知るかよ!俺が言いたいのは、捨てる事より持ち続ける方が、戦いだって事だ!!」
『!?』
シンの言葉にアスランの動きが一瞬止まる。血塗れの狼は、その一瞬の隙を見逃さなかった。
左手のパルマフォルキーナが、竜の頭を噛み砕かんと迫る。しかしその一撃は、咄嗟に身を屈めた竜によって角を砕くに留まった。
『お前がなんと言おうと、もう後戻り出来ないんだ、俺は!!』
屈んだ状態から、竜の爪が天に向けて振り抜かれる。その一撃は、ものの見事に狼の左腕と左脚を斬り飛ばす。
誰が見ても致命傷と分かる一撃。竜と狼の戦いは、竜の勝利で終わったかに見えた。しかしアスランは見た。
崩れ落ちそうになる狼の身が、灰から黒に変わるのを。そして見上げる、高く掲げられた右手の先に輝く、常識を超えた大剣を。
「俺はアンタが嫌いだ。でも、馬鹿な奴が馬鹿な事をし続けるのを見るのは、もっと嫌いなんだ!!」
狼の最後の一撃が振り下ろされる。回避が不可能と判断したアスランは、ナイトジャスティスにビームシールドを張らせた。
しかし身を防ぐ筈の竜の翼は、意図も容易く牙の貫通を許した。
ビームシールドを左手ごと斬り飛ばしたその牙は、デスティニーが倒れる過程で軌道がズレ、
そのままナイトジャスティスの下半身と上半身を引き裂く。
遅れてドスンッという大きな地鳴りが大地を震わせて、2人の決闘の終わりを告げた。
「ハァ、ハァ、・・・ナイトってのは、主人に忠義を尽くして守り抜くのが仕事だろ。・・・機体が泣いてるぜ」
『・・・・・・』
地に伏した機体のコクピットで、シンが実にクサい台詞を吐く。本人もそれが分かっているのだろう、少々顔が赤い。
しかしその台詞に返事は無く、代わりに沈黙が返ってくる。
「あ〜あ、引き分けか」
黙られている事に恥ずかしさが倍増したのか、ワザとらしくヘルメットを取りながら呟くシン。
352red eyes:2009/08/30(日) 02:07:06 ID:???
デスティニーは左半身がほぼ全壊しており、ヴォアチュール・リュミエールも破損して地に伏している。
対するナイトジャスティスはもっと酷かった。上半身と下半身が完全に泣き別れしており、左腕は肘から先が無い。
どちらにせよ、両者戦闘不能な事は明らかだった。しかし、そこに先程まで死闘を演じていた男から異を唱える通信が入る。
『いや・・・、俺の負けだ』
「どうして?」
アスランはシンの問いにまたも答えなかった。そう、負けたのだ。MS戦でも戦略でも、ましてや知略などでもない。
もっと単純な、男として、愛する者を持つ1個の雄として完膚無きまでに、負けたのだ。
ヘルメットを取ると、衝撃でぶつけた額から血が滲んだ。それを手で拭う。汗にしてはやけに感情的な雫と共に。
「しゃーないな、ホントに」
アスランの心中を察したシンは、静かに通信のスイッチを切る。モニターに映る島に目を向ける。
あれ程盛大に海上を彩っていた火線は、今や殆ど見られなかった。
353中身:2009/08/30(日) 02:12:48 ID:???
今回はこれで終了です。次回で多分終われると思います。
少年誌的なノリにもう少しお付き合い下さい。
354名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 08:16:54 ID:???
中身氏GJ!熱い戦いでしたわ〜
こういう男のド突くき合いって何かいいよね
シンもアスランも、お互い真正面に向き合っているし

これからどうなって行くのかが、また楽しみですぜ
355名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 16:58:06 ID:???
天が二物をくれないならば、僕は中身氏GJを取るよ

356名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 17:39:13 ID:???
>>355
じゃあ俺はキャラメルを選ぶ
357名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:58:29 ID:???
せっかくだから俺は赤い扉を選ぶ
358名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 19:22:04 ID:???
中身氏GJ!!
暑苦しい

だが、それがすごくいい
359名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 19:40:39 ID:???
>>357
コンバット乙
360通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 20:34:21 ID:???
中身氏GJっした!!

しかしナイトジャスティスの龍の頭のガンダムと言われて
スペリオルドラゴンや闇皇帝を連想する俺はもうおっさんだろうか?
アカツキなんて初登場ゴルドランにしか見えなかったし
361通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 21:24:21 ID:???
つまり負債はあんだけバカにした高松監督作勇者からもパクリやがったわけか
まあ元ネタは百式の方だとは思うがそれでも劣化してるとは…
362通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 22:08:29 ID:???
なんのことを言っているのかは分からんが
アカツキならばあれはあれでいい物だと思う
肩の暁とドラバリアが無ければ
363通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 22:29:23 ID:???
あ、俺がいる>>361
364なんとなく:2009/08/30(日) 23:11:49 ID:???
>19氏 >中身氏 GJです
わたしもいきますよー

前回までのあらすじ

アスランクローンNO49がコロニーを触手プレイ

19話

「キラ、ガルナハンに向かえばいいんだな」
「ああ、そこにエターナルがあるはずだ」
オーブでプラント襲撃の報を聞いたキラ・ヤマトとディアッカはガルナハンに向かっていた
前にネットオークションで首領が買ったエターナルを借りるためだ
「あの島だったな」
「ああ・・・でも何か変だな」
そこで二人が見た光景は驚くべきものだった

「「ガ・・・ガルナハンが無い!!」」

そこにはガルナハンの町並みどころか街そのものが跡形も無く消え去った荒野となっていた

キラとディアッカが消えてしまったガルナハンに到着する数時間前
首領アスカと痛快な仲間たちは市長さんにつれられてガルナハンの地下施設に来ていた
ちなみにシンはまたアフロを装備している
「ねぇ、シン・・・もう正体わかってるんだからアフロはいいんじゃない?」
「ルナマリアさんのAHOーーー!!」
ボグシャーー
「ぎゃあああ」
「何を言ってるの!!ルナマリアさん!!アフロはお兄ちゃんの魂(ソウル)なのよ!!」
「ははは、マユ、おてんばは、ほどほどにな」
365なんとなく:2009/08/30(日) 23:13:12 ID:???
そんなこんなでつれてこられた一室、そこは戦艦のブリッジのような場所
その中央で大げさに手振り身振りで興奮しながら市長が叫ぶ
「さぁ、ここがシン・アスカの新しい力、MSのコクピットブロックです」
そして、街全体が蠢き出す
街なみは地下に収納され、収納された場所には装甲が現れる
地面がせりあがり、何かがゆっくりとその巨体を起こした
そしてそれはガルナハンのあった大地にしっかりとその足で立つ
その巨大な姿はかってのシン・アスカの愛機とよく似ていた
しかし、所々の装甲の透明部分には街並みが見えていたり、鳥が飛んでいたり

「超級起動都市MS ガルナハンディステニー プラントへ向けて出発!!」
首領アスカの号令と共にガルナハンディステニーは一路、宇宙のプラントへ向けて飛び立った


その頃、戦艦『フジビタイ』では緊急の会議が行われていた
「困った事になりました」
NO3が真剣な顔で他のクローンズを見回す 他のクローンズもひじょうに真剣だ
「まずは、私が今の状況を説明します」
自走式の車椅子に乗った腰まで伸ばした髪が印象的な見た目は30近くのクローンがディスプレイを開く
彼女こそ、アスランクローンNo1だ
「まずは、我らの大姉さま、アスラン・ザラがあの巨大なクローンNo49に取り込まれました」
その報告にクローンたちがざわめく 
「さらに今、吸収されているプラント内部にはNo20もいる事が判明しています」
No1は淡々と情報を告げていく
「さらに未確認の情報ですが巨大な何かがプラントに向かって発進したとの情報も」
情報を大体伝えるとNo1は静かに自分の席に戻る 引き継いでNo3がしゃべり始めた

「私たちの存在はあくまでも大姉さまの幸せを望むもの」
その言葉にクローンズが頷く
「大姉さまの意思無き融合など私たちは許しません」
No3のいつもとは違う空気にクローンズも引き締まる
「私たち、ODK48は大姉さま及び、No20の救出に向かいます」
366なんとなく:2009/08/30(日) 23:14:57 ID:???
その頃、ガルナハンディステニーの右腕の先っちょあたり
「ねぇーシン ここで何すればいいのー」
ルナマリアは何故かここにいた
「ルナ・・・お前はそこでみんなを勇気付ける歌を歌うんだ!!」
「わ、私ついに歌手デビューなのね!!わかったわ歌うわ 私」
そんなこんなをしている内にガルナハンディステニーの眼前にプラントを飲み込み巨大化した
アスランクローンNO49 通称巨大アスランが見えてきた
「あ、あれが巨大アスラン…でかいな…しかし、先手必勝!!アタックだ」
その首領の掛け声と共にガルナハンディステニーの右パンチが繰り出される
その右手にはルナマリアが…
「ベイビー♪ ベイビー♪」
のんきに歌っていた 

「社長!!巨大アスランに動きがあります!!」
メイリンがモニターの異変を指し示す
巨大なアスランがスカートをたくし上げよつばいになってこっちに向かって
バッチコーイなポーズを決めていた
「対空防御行動か」
チャプ・・・チャプ・・・
いつの間にか足元にバケツを置いてその中に素足を入れて涼んでいた首領アスカ
そして、首領アスカの下した決断は…
「かまわん そのまま攻撃を加えろ 内部に侵入して核を叩く!!」
「ええ!!ちょ・・・ちょっと!!」
たまらんのは右腕の場所で歌っていたルナマリアだ
「ルナマリア、歌うのをやめるな 今はお前の歌が必要なんだ」
首領の言葉に気を取り直してまた歌い始めるルナマリア
近づいてくるアスラン
「〜♪〜♪」
近づくアスランの尻
「〜♪〜♪(汗)」
近づく尻
「〜♪…いやーーーー!!」
ズッポン

その時、何も聞こえないはずの宇宙空間で『いやぁーん』とか『わぁーお』とかの
擬音が聞こえなかったとか聞こえたとか
こののちちょっと特殊な趣味を『ルナマリアプレイ』とか『アホゲ』とか言うようになるのだが
それはまた別のお話である

                               続く
 
367なんとなく:2009/08/30(日) 23:16:34 ID:???
今回はここまで

しかし自分で書いててお尻のくだりが楽しいのはバカなのか子供なのか

次回は巨大アスランの内部で大暴れ?
368通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 23:18:34 ID:???

まさに貴●子ポジションなアホ毛さん
369通常の名無しさんの3倍:2009/08/30(日) 23:43:24 ID:???
なんとなく氏・・・あなたはいつも私達の斜め上を逝かれますな。GJ!!ww

エターナルを改造したMSとか出るかな?とか思っていたら、さらに上のガルナハンデスティニーとは!マクロスなんて目じゃないですなw
そしてルナ・・・今、お前は泣いていい!!でも、あの声での悲鳴ならむしろ喜んd(ry

次回はデビルガンダムに突入したドモンも真っ青な展開が繰り広げられるのか・・・wktkして待ってますぜ!




あ、お尻なくだりはむしろネタとして最上k(ry
370通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 00:06:17 ID:???
あんた本当にいっつもいっつも斜め上にハッソウ飛びかましてくれるからホント最高だね
街ごとMSとか事実上デビルガンダムコロニーと変わらんだろうにwwwwwww

違いは同意の有無だけどさあ……その時点で凄すぎだろう
371通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 01:01:40 ID:???
>>367
つまり、聖王シンがヴァンガート・ガルハナンでアスラン・フォルネウス退治か
372通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 01:04:44 ID:???
>>371が四魔貴族の怒りを買いアビス送りになったようだ。
373傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:12:52 ID:???
>19氏>中身氏>なんとなく氏、GJでした。
投下ラッシュに私も続きます


アルテミス周辺宙域でモーガンのハンドレッドダガーが最新鋭モビルアーマー、デザルグと交戦し始めたのと丁度同じ頃、
深夜の帳が下りた地球、大ブリテン島はロンドン・クレーター周辺に建設された中規模な宿泊施設を、常とは違う重々しい雰囲気が覆っていた。
この施設は本来、ロンドン・クレーターの王宮跡に建てられた慰霊碑を訪れる遺族の為の宿泊施設だが、現在は貸し切られている。
三階建ての宿泊棟を囲むように王室近衛MS隊仕様の漆黒に塗装された四機のハイペリオンタイプ――ハイペリオン・レイヴンカスタムが整列し
その巨大な足元を絶えず物々しい武装を携えた兵士が行き来している。
上空では徹底的なステルス処理が施された警戒機が満点の星空――皮肉にも、大都市の消滅によってよく見えるようになった――が静かに地上を睨み、
施設周辺を巡回している兵士からは数分おきに連絡が行われ、異変があれば即座に対応した動きが取れるようになっていた。
宿泊棟の内部にも多数の警備兵が詰めており、施設全体の空気を張り詰めさせている。
その最上階、最も厳重な警備体制が敷かれた階層の最奥の部屋で、机に山積みされた書類に向かう少女の姿があった。
瑞々しい白金の髪を後頭部でシニヨンにまとめ、実用性を重視した質素ながらも上品な執務用ドレスを纏った少女の右手が万年筆と判子を繰り、
書類に「許可」を指す言葉や少女の名前を書き記していく。
カリカリと書類の表面を万年筆の先端が滑る音とパラパラという書類をめくる音、
そして西暦時代のオーケストラの演奏を収録した復刻ディスクを搭載したオーディオのごく小さな音のみが
響く室内に、それらとは全く異質なアラームが響き渡った。

「ん……ああ、時間ですね」
アラーム音に手を留めた少女が書類の傍らに置かれた黒い鶏型のタイマーのスイッチを押し込むと、アラーム音はピタリと止んだ。
んー、と身体を伸ばした少女が机の端に手を伸ばし、ティーポットの脇に置かれていた発泡スチロールのカップをつかむ。
手元に引き寄せたそれの蓋の上に乗っていたフォークを下ろし、薄紙でできた蓋を剥がした。
湯気と香ばしい香りが立ち上がり、少女の顔が緩む。
フォークをカップの中に差し入れ、中身―黄金色に輝く麺を掬い出して口元まで持っていく。
淡い色合いの唇が開き、麺を受け入れる。
白く健康的な歯並びが覗いた。
はむ、と口の中に含んだ麺をずぞぞ、と啜る少女。
大きなハシバミ色の瞳に喜悦の光が宿る。
一口目をもきゅもきゅと噛んで飲み下し、
「――はふ。美味しいです」
息をつく。
ばら色の頬が更に緩んだ。

374傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:14:16 ID:???
二口目にフォークを伸ばしたところで、ノックの音が響いた。
「……どなたですか?」
カップの中に入れていたフォークをそのままに細い指先を離して一言。
このままでは麺がのびてしまう。
「執務中失礼します、陛下」
「……入りなさい」
一瞬の間の後、がちゃりと扉が開き、
廊下から天を衝くような筋骨隆々とした大男が入ってきた。
扉の上につっかえない様に身をかがめて。
深々と頭を下げる大男。
綺麗に撫で付けられ、束ねられた赤毛が揺れた。
鍛え上げられた筋肉で盛り上がった赤い制服に留められた鴉と獅子を象ったブローチとそれに付け足された赤いリボンが、王室近衛MS隊―
―通称レイヴン――の隊長であることを示していた。
「大佐、顔を上げなさい。いったいどうしたのです?」
先ほどカップ麺を味わっていたときと一変した凛とした表情で言う少女――否、女王に大佐がしゃんと背筋を伸ばす。
豊かな髪の頭頂部が天井近くまで持ち上がった。
「は、大西洋連邦政府ならびにマンチェスターからの連絡をお持ちしました」
「大西洋連邦はわかりますが……暫定首都からですか? 私がいなくても政治機能に問題は無い筈ですが……」
「……陛下、例の件について、であります」
首を傾げた女王に小声で言う大佐。
それを聞いた途端、女王の顔が曇る。
「追悼式典の依頼についてですね……あの方は、レッドアイは受けてくださったのですか?」
「――左様に御座います。快諾されたと」
明瞭な言葉で告げられた言葉に、女王表情が一瞬空白になり、
「――そうですか……よかった」
安堵の溜息と共に、まるで花が咲いたような笑顔を浮かべる女王。
十代前半という年齢に相応しい純粋な笑顔につられた様に、大佐も僅かに笑みを浮かべた。
同年代の子供が見たら恐怖でひきつけを起こしかねない笑みを全く気にせず、女王はそのスレンダーな身体を窓へと向けた。
「……また、名前で呼んでくれると良いのですが……」
ポツリと呟かれた自らの言葉を契機に、女王は思考の海に沈んでいく。

『……陛下、女王陛下。ご無事ですか?』
『ええ、貴方の御蔭で大事ありません。それよりも.……レッドアイ、いえ、シン。名前で、いっそ愛称で呼んでください……ね?』
『……わかった。セラ』
『シン、シン――』
375傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:16:18 ID:???
「陛下、セラフィーナ陛下! 大丈夫ですか?」
唇を歪めて少女らしい妄想に浸っていた女王――セラフィーナが正気に帰ると、大佐の猛虎の如き顔が真正面にあった。
「……あ、ああ? すみません大佐、少し疲れているみたいです」
真っ赤に染まった顔を隠すように窓に向かったセラフィーナ。
それが、あれ、という疑問譜に変わった。

「大佐、外が――」
「ええ、嵐が近付いているようです……特にシェフィールドの辺りは酷くなると」

黒い雲が、満点の星空を覆い隠し始めていた。

エグザスをそのまま大型化して、ユークリッドに近づけたようなデザルグの背面ミサイルポッドから放たれた大型のミサイル二発が、モーガンのハンドレッドダガーに迫る。
全身のスラスターをふかしてそれを回避しようとするハンドレッドダガー。
数秒前までその機体があった空間を虚しく通り過ぎるミサイル。
このまま無意味に終るかと見えたが。
「……ち、拡散か!」
ハンドレッドダガーの数百メートル後方にまで過ぎ去った大型ミサイルの前部カバーが弾け、内部から十数発のマイクロミサイルが飛び出した。
方向を転換して襲い掛かってきたそれに対して、モーガンの舌打ちと共に撃ち出されたイーゲルシュテルンが火を噴く。
が、コンピューターが弾き出した予想コースに向けて打ち込まれた弾丸は、計二十数発のうち幾つかを撃ち落すに終った。
互いにそれなり以上の損傷を受けているこの状況で、下手にダメージを受けるのは痛い。
既にハンドレッドダガーのガンバレルは駆動不能に陥っていた。

「コンマ単位で軌道を変えている――だと? 成る程、最新鋭の名は伊達じゃないってことか!」
僅かに焦りが滲んだモーガンの台詞。
それを遮るようにミサイルとは別の方向、モーガンから見て右から、閃光が雪崩を打って押し寄せる。
デザルグの下部――エグザスではレールガンが装備されていた場所に設置された大型ビームマシンガン。
そこから放たれたビームの弾雨がハンドレッドダガーに降り注いでいる。
正面からは追尾するミサイル、右からは旋回砲塔のビーム。
モーガンが選んだ回避方向は――

「ちょっとばかり痛いかっ!?」
真正面だった。
ミサイルの只中にシールドを構えた機体を飛び込ませる。
間近に迫った一発目のミサイルの近接信管が作動し、爆光が閃くその直前、ハンドレッドダガーを追尾し旋回したビームマシンガンのビームがそれに直撃する。
それに続いて突っ込んできた後続のミサイルにビームが次々と直撃し、爆発が巻き起こる。
右足のスラスターを全開にし、そこから逃れるハンドレッドダガー。
更にそこに向かって打ち込まれ続けるビームの雨を回避しながら、デザルグに向かって直進する。
ほぼ零にまで縮められたた距離に、デザルグに搭載されたAIが設定どおりにエラーを叩き出す。
一瞬ではあるが、機体の動きが完全に停止する。
それを見逃すモーガンではない。
376傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:18:30 ID:???
「――終わりだ」
デザルグの真下に潜り込み、動力部にビームサーベルを叩き込む。
白熱した火花が飛び散り、デザルグのスラスターと外部メインカメラから光が消えた。
ビームサーベルを引き抜き、デザルグから距離をとるハンドレッドダガー。
同時にハンドレッドダガーのメインモニターに状況終了を示す文字が躍り、オペレーターとの通信ウィンドウが開いた。
『最終レベル終了です、少佐。お疲れ様でした。機体は大丈夫ですか?』
「ああ……少しばかり食らい過ぎちまったみたいだな」
『そうですか。では、アルテミスに戻ってください。デザルグは放って置いて結構ですので』
そうかい、と返し通信を切るモーガン。
機体を反転させ、アルテミスへと向く。
と、モニターに丁度アルテミスへと入港する紺と黒の戦闘艦が映った。

「……デメテルが帰ってきたか。また忙しくなりそうだな」

その呟きを残し、ハンドレッドダガーがスラスター光を曳いて加速した。


「シン、間も無く入港です。移動の準備はできてますか?」
「ああ、何時でも動ける……アビー、コニールとファッターフは?」
「既にハッチに移動してます。ジュール隊の面々は矢張り別の艦になったらしいですね」

黒のスニーキングスーツから黒く染めた連合の制服に着替えたシンが、荷物を纏めたアビーに答えた。
灰色の鞄に密封処理を施したスーツのパックを放り込み、
鞄の一番底に入れておいた桃色の携帯電話を右のポケットに滑り込ませ、胸ポケットに掛けていたサングラスで特徴的な赤目を隠す。
多少肌が白すぎることをのぞけば、何処にでも居る兵士と同じ格好だった。
制帽を被ればさらに完璧だろう。
対するアビーも似たようなもので、違いがあるとすれば制服が連合ではなくザフトの物だということだろうか。
が、彼女は任務中、殆ど常にこの格好なので大して変わらない。
――私服はこの傭兵集団の中で最も多いが。
377傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:19:58 ID:???

「そうか……やっぱり急には動かせないか」
「ですね……私たちが乗る艦は高速船ですし」
此処からアメノハシラまで二時間ですし、と纏めるアビー。
シンよりも先に扉を開いて通路へと出る。
「三番ハッチだったっけか」
「はい。……あ、後十分です。急いで」
確認のうえで歩き出す。
壁越しに何処からか、重い音が響いてきた。
艦内放送で、間も無く到着と流れる。

「でえっ!? もう来るのかよシンの奴!」
アメノミハシラ、第三整備ブロック。
そのモビルスーツ用の区画で、茶色い髪にド派手なオレンジ色のメッシュを入れた男が叫びを上げた。
悲鳴に近いそれに周りの整備スタッフが目を向けるが、すぐに何時ものことと作業に戻る。
現在このハンガーに収まっているモビルスーツは五機。
そのうち一機は装甲の所々が赤く塗装されたウィンダムで、その装甲を取り外しオーバーホールの真っ最中だった。
言うまでもなく傭兵レッドアイことシンの機体なのだが、部品が丁度切れていたり整備員が連合系の機体に不慣れだったり
と本来三日で終るはずの作業が預けられて一週間以上たった現在ようやく終わりに差し掛かった程度。
メッシュの整備兵が悲鳴をあげるのも仕方が無いのかもしれない。

「ああもう、何でこんなときに限ってジャンさんもおやっさんもいないんだぁっ!」
『デュプレ副主任、叫んでないで作業を続けたほうが良いのでは? 叫ぼうが喚こうがエイブス主任もキャリー博士も来ませんよ』
叫びを上げ続ける整備兵の目の前にあるモニターに映し出されたマリーン・Aが顔をしかめる。
完全徹夜三日目の耳に、この甲高い声は痛かった。
「わかってるって! でもなんで丁度あっちのも整備中なんだよ!?」
手が足りないっての、と悲鳴を上げるその視線の先に、残る四機のモビルスーツがあった。
一機は数週間前に回収されたジャンク同然のザクだが、残る三機はほぼ新品に近い外観だった。
それぞれ青、緑、黒を基調とした機体たちは胴体のフレーム、特に腰から上はほぼ共通したデザインだが、
そこ以外は全く別の機体と言って良いものだった。
青い機体は両腕を覆い隠すほどの大きさのショルダーアーマーがめだち、その末端からは砲身がのぞいている。
その左のハンガーに納まっている緑色の機体は、バックパックにアームでガンバレルのような円筒が四基備えられている。
最も左に鎮座する黒い機体は、特に異質な雰囲気を放っている。
四肢のフレーム全てが換装され、他の二機との互換性が見られない。
よく見ると所々に嘗てのガイアと似たような武装が見受けられるが。
「インパルスのミハシラ製後継機ってのはわかるけどさ、パイロットはあの三人で決定なんだろ? だったら――」
メッシュの男――ヴィーノの愚痴は続く。
が、既にマリーン・Aの姿はモニターから消えていた。
それに気づくまでの五分間、ヴィーノは喋り続けたが。
378傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:21:08 ID:???

それとほぼ同時刻。
テイレニア海沿岸のとある基地――まだそこかしこにモビルスーツの残骸が転がった――の通信室で、蠢く影があった。
基地の内部ネットワークを通じて複数の端末を経由し、機密事項である機動兵器のデータを映し出した大型のモニターを見つめながら、せわしなく両腕を動かす影。
通常とは違うローテーションの隙を衝き、最も人気が少ない真夜中を選んでそんなことを行っている影の目的は一つ。
――地球連合軍が密やかに行っている新型機動兵器のデータ収集と実機の奪取、そして連合軍に存在するその機体群のデータ抹消。
プラントが擁するとある組織に所属する間諜の一人である影は、数ヶ月間待った絶好の機会を見逃さず、決行に移したのだった。
影にとって幸いなことに、昼間から夕方に掛けての長時間に及ぶ戦闘の結果、基地の人員の七割強が休息を取っていた。
今現在行っている作業――データの収集が完了し次第、影は機体のうち一機を強奪、残る機体と基地施設を全て破壊してプラントの部隊と合流する。
そういう流れになっているのだが――。

「なんなんだこのデータは……プランα? ドリル? 合体? 超弩級決戦級MSプレリュードブリッツ?馬鹿馬鹿しい。これだからナチュラルは……」
画面に表示されるあまりにもふざけた――少なくとも影の感覚では――データに苛立ちを隠さずに吐き捨てる影。
そのデータは、白衣の男が個人的に進めていた改修プランの一つの結果たちだったのだが、影にとってはどうでもいいことだった。
まともなデータは何処だ――そう呟きながら画面を切り替える影を、じっと見つめる者が居た。
「次のデータフォルダ、ロック解除……完了。これか――?」
「ねえ、君。何をやってるのかな?」
薄暗い声が、影のすぐ後ろから聞こえた。
ゾッと背筋に走った寒気と化物じみた殺気に影がたまらず振り向くと、そこには。

「おや、君か」
――白衣の男が、煙草を右手に立っていた。
モニターの光が銀縁の眼鏡に反射して、その奥の表情を読み取ることは出来ない。
ヒッ、と影の喉から僅かに悲鳴が漏れた。
「しゅ、主任、これは――」
「おや、それは私の……まったく、しょうがない子だね、君は」
影の弁解を遮り、白衣の男が苦笑する。
思わぬ展開にきょとんとなる影を無視して、白衣の男は再び口を開く。
「まあ、君くらいの年頃だとこういうロボットに興味があるものだよねぇ……私もそうだった」
うんうん、と勝手に語って勝手に納得する、左手を白衣のポケットに突っ込んだ白衣の男に、思わず呆然とする影――少年技師。

「ま、今日はもう遅いから寝なさい。いいね?」
「は、はあ……」
ほっと、胸をなでおろす少年技師。
僅かに俯き、小さく舌打ちする。
――こんな奴、殺しても構わないよな――と。
が、顔を上げて袖口に隠し持ったナイフに指先で触れた瞬間、少年技師は再び凍りつく。
目が合った。
位置が変わった為か、眼鏡の反射が治まった白衣の男と。
その眼鏡の奥の銀の瞳は、全くといっていいほど笑っていなかった。

「じゃあ――おやすみ」
チャキ、という音がした。
白衣の男の軽い呟きと共に、その左手がポケットから引き抜かれた音。
その左手の先に握られていた黒光りする鉄が、少年技師の鼻先に突きつけられ。
「な、待っ――」
その最期の言葉は、その顔を打ち貫いた灼熱に遮られた。
379傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:22:10 ID:???

仰向けにばったりと倒れた顔のない死体に目をやった白衣の男が、再び左手をポケットに突っ込む。
その手に握られていた大型拳銃と入れ違いに引っ張り出された無骨な塊のスイッチを押し込みながら口元に運ぶ。
「あー、聞こえるかい? ネズミを一匹やった。場所は南棟の通信室。以上」
相手の返事を待たずに通信機の電源を切り、煙草を口に咥える白衣の男。
「――ち。点かないか」
飛び散った赤い液体でぐっしょりと濡れていたそれに、火が点くわけもなかった。

『以上で定時連絡は終了です。閣下』
「そうか、ご苦労だったな」
プラント、ザフト本部司令室。
その中央の豪華な椅子に巨体を押し込んだ名誉顧問の男が身じろぎし、その度にはみ出した肉が震える。
「では、さっさと結果を出したまえ。 もうゆりかごの準備は整っている。一年前のような失敗は許されんぞ」
『……お言葉ですが閣下、あれはあの傭兵の介入さえなければ……』
「言い訳が通ると思っているのか? あれは無能だった君の責任だ。移送の直前に奪回された上に投入人員の半数を殺される失態を犯したのだからね」
苛立ちを隠そうともせずに言う名誉顧問。
通信の相手である野戦服を纏ったテロリスト風の男が、ますます縮こまる。

「第一たかがナチュラルの傭兵一匹相手に我々コーディネーターが殺されるということはだ。君が余程おかしい部隊運用を行っていたのだろう?」
『……調査の結果ですが、あの傭兵はコーディネーターと……』
「君は本当に馬鹿だな。地球のしかも滅亡寸前の旧国家のお飾り王女の奪回にコーディネーターが動くわけがないだろう?」
嘲りも露に言う名誉顧問。
野戦服の男が何か言いかけるが、それを無視して通信を閉じる。

「さて、今度こそまともにやってくれるだろうな……まあ、今回はバーサーカーも一匹いるから問題ないな」
王女から女王となった今、あの小娘の利用価値は以前の比ではない。
ゆりかごで人形にしてしまえば、地球に大きな動揺を与えられる。
そこまで思考を巡らせ、喉の奥で笑う名誉顧問。

「……全てが終わったあとは適当に、あの聖剣の玩具に加えてやるとしようか」
380傭兵 ◆DuQtLLsCQSoy :2009/08/31(月) 02:24:49 ID:???
以上です
381通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 10:11:39 ID:???
GJ この世界の研究員はなかなか恐ろしい奴なようで
いよいよ物語が動いて来てどうなって行くのか
続きに期待。
382通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 14:29:34 ID:???
乙です。容赦無しのヘッドショットがヤバいよ研究員!

そして、カップ麺啜る姫様可愛いな〜
こんな姫様を下劣な考えで利用しようとしている豚は、シンにボテクりまわされるがいいさ!
383通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 14:41:07 ID:???
そんなにプランαを初めとするどりぃーむな浪漫譚を馬鹿にされたのが我慢できなかったのか・・・・・・
まあオイラもドリルを侮辱されたら相手の眉間に銃弾叩き込まずに入られないよなぁ
あとカップ麺すする女王様に萌え
384通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 18:50:59 ID:???
遅ればせながら
首領と傭兵に惜しみない乙を

なんだか久しぶりなのでまとめに行かねば・・・
デザルグと見るとやっぱりMZ23の触手が浮かぶ・・・
そして首領アスカよ・・・何そのルナに対する仕打ち!?粛清ですか!?
385通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 19:07:25 ID:???
>>384
粛正だろ
凸ルナ死亡でプラントは救われ、「安らかに眠れ」とみんなで黙祷して、
また日常に戻って(それなりに)幸せに暮らすラストか?
386通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 21:12:18 ID:???
自分の葬儀を目撃して出るに出られぬルナマリアですね
387通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 21:15:20 ID:???
>>386
ザブングルですかw
388通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 21:36:18 ID:???
しかし女王、思ったよりまともってか可愛いな
…ロリってのは確定として、十代前半でスレンダーか…
389通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 21:46:39 ID:???
いろいろな意味でクレイジーな女傑が多いこのスレの清涼剤となりうる娘だね〜
カップ麺もきゅもきゅ可愛ええwww
390通常の名無しさんの3倍:2009/08/31(月) 22:30:36 ID:???
……待てよ、そういや前に投下されたバッドエンド風味な奴でシンが名前呼んでたのって
死んだキャラだと思っとったんだが……名誉顧問の発言からして女王だけは洗脳されたとかそんな感じな気が…
391通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 00:41:06 ID:???
他所のスレ覗いてて気付いたんだが、シンの誕生日は今日9/1らしいな。
誰とは言わないがチャンスですよ! 
ちなみに、9月1日の誕生花はスパティフィルム。 
花言葉は「清純な心」……清純? (まとめで一部のシンを横目に見つつ
392通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 02:23:14 ID:???
実際プラントやオーブの貴族階級以外全般的に食糧事情が良くなさそうな
アフター時代においては、ローコストで簡便かつ保存食にも向くカップ麺は
現代以上に必需品になっている可能性もある。
まして食べる姿がシンにアピールできるかもしれないと知れた日にゃ
ミハシラフーズやDT社食品部にアマルフィ財閥はじめ壮絶な開発競争g

393通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 10:25:36 ID:???
>>392
プラントじゃ戦時下の時でもビールのんで海鮮ジョンゴル鍋食えるくらい豊か(公式)だからな…
対する地上はNJでのエネルギー不足から立ち直りかけた時に隕石降ってきて土壌壊滅
津波の影響で塩害も深刻だろう。
さすがにアフターウォー世界よりはましだがあっちより生き残りが多い分
食糧の奪い合いが深刻だな。
394通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 12:36:40 ID:???
そういえばG世界もコロニー側の方が豊かだな
まああっちは金持ちがコロニーに逃げて、貧乏人は地球に取り残されてるって設定だから当然だが
395通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 12:43:25 ID:???
ブリテン、スレンダー、もきゅもきゅ・・・モデルはあの人ですね、わかります。
もしそうだとするとやっぱ怒ると怖ぇんだろうなぁ。あれ?やっぱりシンに安息の地は(ry
396通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 14:51:27 ID:???
>>393
某カズィ「スイカ食う?」
397通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 15:01:46 ID:???
>>396
シンが種死後に家族を失った所に行ったら一面スイカ畑になってたアレか?

あのオーブは無防備主義とプラントに吸い尽くされ特産物がスイカになり魔乳夫妻やノイマンも剣を捨て鍬を持つ世界だから平和だ
398通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 15:21:53 ID:???
なんかものっそいSSだな
399通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 15:41:41 ID:???
どこで読めるかkwsk
400通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 16:39:54 ID:???
>>397見て思ったんだが
農業でプラントに復讐するシンってのもありだろうか
401通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 16:52:53 ID:???
>>400
出来るもんならやってみやがれ、と思うが実際にアフロで復讐せんとするシンを見てるからなぁ、俺ら
402通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 16:58:08 ID:???
ヘイトネタだが、ラクシズ全滅&オーブ滅亡後、地球緑化再生に人生捧げている
シンってネタが前スレにあったが
403通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 17:07:05 ID:???
>>400
農業とか地に足着けてこその分野じゃハナからプラントには勝ち目ないしなあ。
404通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 17:10:13 ID:???
>>400
つまり
カズィ「スイカでダイナミック!!」
シン「エタニティエイト!!」
こうですか、わかりません
405通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 17:12:31 ID:???
でも公式設定(監督の脳内設定)では地球の食料自給率はおっそろしく低下しており
食料を初めとするほぼありとあらゆる総ての資源をプラントに依存しており、コーディの独立を認めないのは
それが大きな理由なのだとか


敵に資源を依存しての戦争って・・・・・・・・・
406通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 17:18:39 ID:???
>>404
それは負けフラグすぐるwww

スクライドネタだとタイムマシンを使い若返り最も強い時期の監督が現れたりリヴァイアスが出て来るのを知ってる。
あとラクスのアルターはマッドスクリプトに違い無い
407通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 17:26:22 ID:???
細かいが「スプリクト」な。敢えて間違った名前をつけてるんだよな

にしても、人口規模とか土地とか、
根本的なトコで明らかに桁違いに小規模なハズなのに、どうやったらソレに依存できるんだろうな?
恐るべしはプラント驚異の謎技術力って、か
408通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 18:22:05 ID:???
>>405
それが本当なら全プラントにフレアモーター付けて太陽系外に出て行って下さい><
409通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 18:45:26 ID:???
オーブ以外の地球全域で1/8計画((c)ウルトラQ)を施行する。
もちろん参加するしないは各人の自由、
ただし各地での説明会の際には毎回必ず偶然隣町で歌姫の騎士団が
総力実弾演習を行っているような気がするがまあ気のせいだろう。
410通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 18:50:26 ID:???
>>405
プラントは食糧生産を禁止されてて食料を地球に依存していた、そこから脱却するために食糧生産プラントを秘密裏に建設していた。
それをかぎつけた連合がそのプラントを核攻撃したのが血のバレンタインじゃなかったっけ?
種死開始までの2年間で地球全土に食料を支給するほどの食糧生産プラントを作ったのか?ディランダルすごすぎだろ
411通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 18:50:34 ID:???
あれ?元々食料を地球に依存してたのがプラントじゃなかったっけ?


プラント理事国は戦前、食料供給でプラントの手綱握ってた。
んでプラントが自給自足を目指して農業プラントなユニウス7等を建造。
段々言う事聞かなくなったんでユニウス7に核攻撃。

これが俺の脳内設定だったんだが…
いつの間にプラントの農業は地球の食料まで生み出せるようになったんだ。
412411:2009/09/01(火) 18:55:46 ID:???
>>410
お前とはいい酒が呑めそうだ
413通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 18:59:18 ID:???
>>410-411
まだ自給自足の試験段階な連中がなんで>>393の言うように海鮮ジョンゴル鍋なんか喰えるんだろう……
設定が滅茶苦茶だよ
414通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 19:02:02 ID:???
連合が依存していたのは高度な工業製品(もしくはレアメタル?)だったと思うが。
プラントと言う鶏が居なければ理事国は経済が立ち行かないとか。
415通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 19:16:01 ID:???
>>413
下水浄化用のボラとエビ説
416通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 19:43:52 ID:???
>>400
それなんてア ス ト ロ ノ ー カ


本編後、家庭菜園を始めたキラクス夫妻。
しかしそこに、復讐に目をぎらつかせたシン・アスカが!
プラントとスパコディの技術を駆使して罠を作り、シンの侵攻を阻もうとするキラ。
幾度か追い返すのに成功するが、トリモチにかかりまくり、鍛えられたシンの脚力の前に敗北し…

「僕のプチトマトがぁぁぁ!」

そんな復讐とかね。
417通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 20:15:30 ID:???
農耕メカ飛鳥・真一号の配備が必要だな
418通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 20:24:20 ID:???
>>417
メカ沢の事かぁぁぁ!
419通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 20:58:33 ID:???
バッカだなお前ら
農耕メカっつーたらアレだろ

壊造時次郎

シンがサイボーグにされる展開とかどんくらいあったっけ
420通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 21:06:02 ID:???
サイボーグGちゃんかよw
あの作品読みきりでも連載でも同じオチだったな
421通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 21:59:16 ID:???
ガンダムで農耕と言えば田植えガンダムじゃないのか?
422通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 22:04:03 ID:???
そういえば、いつの時代の何処のコロニーだか忘れたが
二号機で農作業やってるおっさんがいるとかどーとか・・・
放射能駄々漏れだとかどーとか
423通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 22:18:50 ID:???
インパルスどころじゃない合体変形をする最新型の農戦士
真・飛鳥1で烏を追い払いながら空から耕作に適した土地を探し
真・飛鳥2のドリルで岩ごと地面を耕し
真・飛鳥3が収穫までをこなすと
424通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 22:27:08 ID:???
何このおなかが空く流れ・・・誰かおにぎり持ってこーーーい!!

出来れば、愛らしい女王様が握ったおにぎr(ry
425通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 22:35:43 ID:???
忘れたか?
女王陛下にゃ親衛隊がいるんだぜ?
…なんかやたらゴツイ筋肉達磨が隊長のな…手を出すにはそれなりの覚悟がいると思う

まあ、セラ様は俺のよm
426通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 23:04:05 ID:???
女王様印のおにぎりの真実

親衛隊のヒゲマッチョ腰蓑半裸が腋で高速で握っているという…おや、誰だこんな夜更けに
427通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 23:13:29 ID:???
女王陛下のおにぎりで盛り上がっているが、ちょっと待って欲しい。
クイーンセラはイギリスもとい、イングランドの女王だ。
……と言う事は、イギリス人の法則が当てはまるのではなろうか?


つまり、紅茶狂いのメシマz
428通常の名無しさんの3倍:2009/09/01(火) 23:16:24 ID:???
お嬢様のDT社MS部隊(ベイオウルフやら)
みなたまのソキウスでソキウス(ソキウスで連合系?)
女王様のレイヴン(筋肉髭達磨隊長でハイペリオンRC)

それが一番物騒だと思う?

429通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 00:22:34 ID:???
>>426
伝説の戦士アドバーグ・エルドル自重
430428:2009/09/02(水) 00:31:23 ID:???
ごめん間違ってた
それがじゃなくてどれがだった…orz

お嬢様と女王様に貧乳って言ってくる…
431通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 00:52:05 ID:???
>>427
ついにこのスレにも殺戮食品マイスターの登場か
432通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 00:52:42 ID:???
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  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三
433通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 00:59:23 ID:???
そうか、スレンダーってことはひんぬーってことだよな
ようやくお嬢様に同胞が・・・貧乳同盟結成だな

あ、お嬢様は貧じゃなくて無か
・・・十六で十代前半に負けてるってことに・・・待て話せばわk
434通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 01:01:13 ID:???
空が真っ暗になるほどのMSやMAに艦隊が飛んでったが>>428は無事だろうか?
435通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 01:03:24 ID:???
>>431
飯じゃなくて水が不味いから飯が不味くなるって聞いたぞ
あと過去は碌な香辛料が無かったとか…
今だと日本の飲料水とか輸入されてて一杯700円程でもどんどん売れるって聞いた
流石に王族なんだし舌は並以上なんじゃね?
国家間のレセプションとかで国外とか飛びまわったりするんだしさ
436通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 01:51:56 ID:???
激務の合間のカップヌードルに至上の口福を見出せるおくゆかしさがいい。
繊細な味覚は備えていると思うが、同時に必要以上の贅沢はしない、
食べ物に感謝して不平は言わないなどの教育を受けてきたんだと思う。
たとえそのため平均値を下回る発育ぶりとなろうとも、だ。
こういうのこそが真のノーブレス・オブリージュというものであろう。
なに、食事に全く不自由していないはずのプラントとオーブの鬼女二人も
洗濯板にゴリラなのをどう説明するかだと?あとどこかの社長お嬢も?
ガハハそれこそいくらいじったり努力しても追いつかない越えられない
遺伝子の壁というも(クレーター跡から回収された唯一の遺留品のこのメモも
これ以上は灰化と放射能汚染がが酷く判別不能)
437通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 02:01:52 ID:???
某准将「さすが将来の僕の玩具だね♪」
438通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 02:19:43 ID:???
ジャン?「あの小僧は>>437といっているが……どうするかね、マスター?」
??「見敵必殺、サーチアンドデストロイだ。 我が英国に仇なすものは全て抹殺しろ」

すっかり忘れてたが、英国といえば旦那がいるんだよな。
439通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 02:34:44 ID:???
スレ違いかもしれないがマユスレのPP戦記が最近復活した、アレもひとつの逆襲のシンといえるんじゃないだろうか・・・・スゲーレベル高いし
440通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 02:50:07 ID:???
>>414
プラントが無きゃ経済たちいかないなら戦争なんて出来ないんだがなぁ
バブル崩壊直後やブラックマンデーの後より酷い事になるぞ
プラントでやった方が低コストだっただけとかなら分からんでもないが輸送コストいっぱい必要だからなぁ…
441通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 02:52:41 ID:???
>>439
物凄い久しぶりにマユスレ避難所に行ったらマジで連載再開してたわ…
アレ大好きだったんで超嬉しい。
442通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 06:12:40 ID:???
>428

一番物騒なのは首領の所のガルナハン市民じゃね?
443通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 08:49:09 ID:???
>>440
>>405も注記してるけどあくまでも「こんなイメージで作った」って言う監督の脳内設定にすぎないからな
しょせん雇われ監督に過ぎないんだから本編から逸脱した発言は公式とは言い難い
逆に「フレイ父の時キラは本気で戦ってなかった」みたいな本編に沿う内容だと公式ととれなくもないけど
そもそも、依存してるプラントの資源って何なのかとか何でそんなとこと戦争できるのかとかその辺一切考えてない超適当発言な上
監督は設定をほとんど把握できてないので(例:ローエングリン→ただのビームだと思ってた)深く考えないほうが精神衛生上よろしい
444通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 08:49:53 ID:???
遅レスな上にガンダムじゃないが、農耕ロボといえばアレだろう

♪コーバイン ワンツースリー フォーファーイブ出撃だー
 大地を耕す超電磁ロボー
445通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 09:15:06 ID:???
>>439
情報サンクス
あれ大好きだったんで以下同文。

ふと思ったが議長やラクス、マルキオに
「マユのクローンをお前にやろう。だから私と手を組まんか?」
って言われたら各作品のシンはどうするだろう…
446通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 09:29:58 ID:???
>>437と宣った准将殿が、ミンチより酷い事に・・・

貧乳電波ピンクで満足していればいいものを
447通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 10:03:17 ID:???
>>445
999氏…。
448通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 11:11:24 ID:???
>>445
ミユの時のように、顔面パンチからのマウントポジションとってフルボッコだな
449通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 11:26:25 ID:???
フルボッコで済めばラッキーじゃね?
寧ろ、ガチで殺しに行きそうなのも何人かいるし。
450通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 12:23:40 ID:???
>>443
独裁者様の発言をなんだと思ってるんだw
451通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 12:45:24 ID:???
>>450
独裁者気取りの道化だろw
何言おうが日登の掌の上にすぎないし設定関連は公式で埋められていくしw
プラモのインストとか福田への嫌がらせでやってんじゃねえの?みたいなのばっかりだしwww
452通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 12:50:36 ID:???
どこぞの将軍様が、世界は某半島を中心にして回っていると言っても本気で捉える人間は居ないだろ?そういうことだ
453通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 14:03:55 ID:???
将軍様の御言葉を信じないとは許せんニダ
454通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 14:10:28 ID:???
帰れ、いや死ねバカウヨ
455通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 15:15:55 ID:???
ヨウラン「」
456通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 15:22:42 ID:???
>>455
そんなに出番が欲しいか!!
457通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 15:29:37 ID:???
いまだにヨウランとヴィーノの区別がつかない
頭にケチャップかかってるのがヨウランだっけ?
458通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 16:04:23 ID:???
チリソースじゃね?
459通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 16:15:55 ID:???
>>458
空気を読まずに砂漠の虎とカガリの争いが始まりそうなことを
460通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 16:25:12 ID:???
味付けで揉めるなら取り敢えずカレーかけとくか、カレー味にしとけば良い。
そうすれば、一通り何でも食えるって通りすがりの傭兵と眼鏡の先輩が言ってた。
461通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 16:41:28 ID:???
調味料全部だ!
462通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 16:52:48 ID:???
闇鍋でも最終的にカレー味にすればそれなりに体裁が整うと美術部の先輩も言ってたな
463通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 17:35:42 ID:???
ヴィーノ(赤メッシュいれてんの俺なんだけどな……)
464通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:21:12 ID:???
>463

宅配便です

つ赤いモヒカン

言伝:「インパクトが足りない」 首領より
465通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:30:38 ID:???
元からか後付けか、オフィシャルか出まかせか、てんで徹底されてないのが
種シリーズの設定事項というものだが、ヨウラン…でいいんだよな、
ミネルバのメカニック(黒)が種死ラストで死んでるらしいのだけは
確定しているのか…アフター物で見かけた事ほとんど無いし。
466通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:38:28 ID:???
ミネルバから脱出したランチに姿が見えず
ヴィーノが涙ぐみながら手袋握り締めていることから
あの手袋がヨウランの形見になってしまったと察せられている

犯人は言わずもがなアスラン
467通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:40:33 ID:???
キョンいまさら高くて呼べない
468通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:45:06 ID:???
シンと剣崎って似てると思う
469通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:46:34 ID:???
具体的にどこが?
470通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 18:56:14 ID:???
オンドゥルルラギラれる所
それでも人を守る為に戦う所 かな
凸にダディくらいの善人性があればな
471通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 19:10:30 ID:???
定期的に出る話題だな、それ。
自分を犠牲にしても他人を守りたいって所が似ているんだろう。
個人的にはアフター系シンは乾巧も雰囲気が近い気がするな。
472通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 19:16:44 ID:???
まあ元々昭和ライダーがそんなノリだしな
V3やライダーマンみたく最初は復讐心というのもいるが
473通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 19:57:28 ID:???
>>471

でもそんな剣崎も他所の世界を滅ぼしてでも
生き残ろうとするクズに成り下がったがな。
もうディケイドがすべてを破壊すればいいよ。
474通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 20:01:49 ID:???
世界が滅びるのも実は乾巧って奴の仕業なんだ
475通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 20:07:24 ID:???
ちょっと性急すぎる人も草加さんも大人しく灰になって特撮板に帰って下さい

奪われるトコから始まる主人公だから、
無力を嘆き守りたいと思うか、奪った奴への復讐を願うかのどちらかが作りやすいんだよね
一般的に前者がよりヒーローらしいから被る奴も多い……ヒーローなんだよねぇ、どう考えてもさ
476通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:19:24 ID:???
リュ○タロス「仮面ライダーでシンが似ているのはボクだよね、答えは聞いてない」
477通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:49:18 ID:???
>>470を見てちょっとオンドゥル風味でカオスにしてみた。

シン「ア゙スラン、ア゙ンタッデビィドゥバァァァ!!(アスラン、あんたってひとはぁぁぁ!!)」

アスラン「ジン、オバエガオジカッタドバゾンナディカラカ!!(シン、お前が欲しかったのはそんなん力か!!)」

レイ「ジンドゥア゙スランバスディルザァグランジデイヅ(シンとアスランはすでに錯乱している)」

キラ「カグゴバア゙ヅ、ボグバタタカル!(覚悟はある、僕は戦う!)」

( 0w0)ウェーイ
478通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 21:49:34 ID:???
Xカイ○ーグ「俺も忘れてもらっちゃ困るな」
479通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 22:03:06 ID:???
>>475
シンは明らかに前者だからな キラがシンの家族の敵である当初の設定を誤魔化したおかげで よりその部分が強調されて行ったし、最後までブレなかった。
480通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 22:05:27 ID:???
>>477
シン・・ブレイド
凸・・・ギャレン
レイ・・カリス
キラ・・レンゲル

ってトコか
天王寺・・ピンク
なら完璧だな
481通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 22:21:05 ID:???
それだと終盤キラ更生しちゃうじゃないか
劇場版の次世代ライダーでいいんじゃない? 特にアルビノジョーカーらへん
482通常の名無しさんの3倍:2009/09/02(水) 23:55:13 ID:???
レイ「そんなことを言って見ろ…さもないとオレハクサムヲムッコロス!」
483通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 00:00:40 ID:???
なんでお前らそんなに剣で盛り上がってんだよw

シン「俺は全てを失った……信じるべき正義も、組織も、愛する者も、何もかも……
   だから最後に残ったものだけは失いたくない……信じられる仲間だけは!」

……仲間すらも残らなかったな。報われねぇ。
484通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 00:55:50 ID:???
>>459
実際には、中東らへんだとケバブにはソースをかけないらしいけどな。
485通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 01:19:28 ID:???
>>484
嫁脚本の適当さはそんな所にまで出てたか…
486通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 02:12:39 ID:???
>>483
シン「俺は全てを失った……信じるべき正義も、組織も、愛する者も、何もかも……
   だから最後に残ったものだけは失いたくない……あいつらへの憎しみだけは!」
で、(敵は)皆殺しモード突入がいいなー

487通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 03:16:37 ID:???
別に更正してくれりゃいいやっていう俺は変わり者か
更正してもズレてそうだが
488通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 08:34:47 ID:???
一人目キラみたくなるなら更正させる価値はあるな
489通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 08:56:47 ID:???
定期的に沸く、シンの復権よりは何が何でもラクシズ屠殺すべしって言う奴はなんなのさ。
正直、安易なヘイトはラクシズ及び信者の言動を見るのと同じぐらいげんなりするんだが、俺だけ?
490通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 08:59:46 ID:???
おっと、そいつには触れちゃなんねぇ
istdだ
興<意味はググれ、文脈でわかるだろうけど
491通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 10:54:11 ID:???
>>489
ラクシズ抹殺(ほとんど=)シン復権=世界平和

私情としては、シン復権と(CE)世界平和のためには、ラクシズは百回くらい
殺さないと足りない
492通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 11:08:51 ID:???
うわぁ
493通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 11:10:12 ID:???
なぜか車椅子に座るシン、そしてそれを押すルナという絵が脳裏に

タリア「忘却は罪というわ。
    しかし彼は、彼だけはそれが許されるような気がする」

>>491
個人的にラクシズ抹殺とシン復権は=じゃないと思ふ
ただ、ラクス教団に入信するシンだけは許せない
どうあっても倒すべき宿敵、ではないけれど連中の目指す道とシンの歩む道は絶対に相容れないのだから。
494通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 11:19:30 ID:???
>>493
そうかなぁ? シンの目指す平和な世界のためには、例え己を滅ぼす事になっても倒すべき、
最強にして最大の敵だと思うが
495通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 11:51:50 ID:???
>>491
またキミか。厄介な奴だよ、キミは!
496通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 12:12:05 ID:???
更生したら、ラクシズは解体される
抹殺しても、ラクシズは消滅する
497通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 13:18:15 ID:???
>>485
砂漠の虎はアフリカだった気がするんだが?
何でもかんでも嫁のせい嫁のせいは正直アレだぞ
498通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 14:52:22 ID:???
ラクシズは頭が素人根性なくせに動かせる人間が多すぎる
ここのSSでも信者と腹に一物ある連中しか相手にしていないことが多いね
499通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 14:55:37 ID:???
>>487
アフリカ北部だから中東であってる
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/GreaterMiddleEast2.png/800px-GreaterMiddleEast2.png
↑緑色の部分が中東
500通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 14:57:08 ID:???
>>499
×:>>487
○:>>497
だったスマソ
501通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 15:54:26 ID:???
>>498
失礼だろ、素人に
あいつらは人間とは別の種だ。頭も遺伝子的にも
502通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 16:07:33 ID:???
>>498
トップが元学生、元エリート軍人、評議会議長の娘でアイドル、首長の娘の元ゲリラ。
恐ろしい事に人(組織)の上に立った事のある人間が一人もいない。
敢えて言うならバルドフェルド位、元北アフリカ駐留軍司令だから……連合で言えば中将〜准将クラスか?

しかも、旧三隻同盟……4人と厄介な仲間達自体は戦力、財力、政治力3つともかなり低い。

本当に恐ろしいのはクライン派、もといターミナルか……
しかし、ラクス達やマルキオが敵はよくあるが、ここのSSでターミナル自体が敵の話ってあったっけ?
503通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 17:27:57 ID:???
>>483
>>486
スレ違だが、シンがCEのオディオに、とかなクロスを最近考えてました
オルステッドではなくシンが魔王山に辿り着いて石造に・・・みたいな
どっちかっていえばラウの方が適役かもしんないけど
504通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 17:34:11 ID:???
>>503
オーディオに見えてメカ沢シン一になるんだなと思った。
505通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 17:53:54 ID:???
>>498
作中で敵からしか批判を浴びてないから、批判者は中立の立場もあり得るって視点が無くても当然かな?
結果として信者と、聞こえの良いことを言う奴が主流となる。

ラクス他のメンバーは批判者を放置するだろうけど、信者や腹黒い部下が
「ラクス様の手を汚さないよう」に行動しちゃうってのがよくある導入部のテンプレ。

>>502
元エリート軍人と言うが、ザフトという規律の怪しい組織のエリートだからな。
虎も同じ問題があるが、どんな組織だろうと指揮官は指揮官だってことにしておこう。
506通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:18:31 ID:???
と、いうか身分制度の無い軍事組織って根本的に間違ってると思うのだが
507通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:32:06 ID:???
>>502
ジオンも自治体の役人を切り崩して行政官にして占領地に送ってた事例があるから更に人手不足のプラントと言えども行政官くらぃ送ってると思われ

元広告代理店がプロバガンダを行い元家電メーカーがMS開発会社になったプラントと言えども
508通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:33:15 ID:???
一応白、黒、赤、緑の順で偉いんだろうけど明らかに少ないよなぁ
509通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:35:34 ID:???
一時期の赤軍を元にしてるんじゃなかったっけ?ザフトの階級がないのって。
プラントって微妙にソ連臭がしてたから気になってたんだけど。

結局、革命時に追放した軍人を再就職させて、軍組織を立て直したりしたから、ザフト内にも
元連合軍人がいてもおかしくないかも。虎さんとかモラシムとかそういう口だったり?とか妄想
510通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:40:32 ID:???
>>507
三菱とかガンダムだとアナハイムやブッホを考えると民間企業が戦闘機を作っても問題ないぜ
ブッホなんかヤンマーの社長の息子が政治家になり意欲的法案を出し暗殺されコスモ貴族主義とか言い出し移動要塞、戦艦、巡洋艦、駆逐艦、MS、ラフレシア、バグを作ってようなもんだからな
511通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 18:54:44 ID:???
>>510
納入先がおかしいだろ納入先が
512通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 19:00:10 ID:???
>>502
財力ならあるだろ
実質国二つ分(プラント・オーブ)の国家予算を自由に着服できるんだからw
513通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 19:26:28 ID:???
>>512
しかし着服すればするほど経済崩壊に近づくというか、着服できる予算が少なくなると言う問題はどう解決した物か。
ラクス補正の一言でも良いけどw

補正抜きだと、中国や朝鮮の王朝末期にありそうなはなしになってしまいそうw
514通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 20:03:17 ID:2CJctpCk
>>493
エリア88の最終回が思い浮かんだわ。
シンだけにww
515通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 20:23:11 ID:???
しかし軍艦建造予算を流用して庭園造った西大后と軍事予算は優先するであろうラクスだとどっちがマシなのか悩むな
516通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 20:59:27 ID:???
しかし、GSC氏来ないなぁ……。 最後の書き込みからどれくらいたったか……。 はやく帰ってきて欲しいものだ
517通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:08:27 ID:???
なんか怒らせるようなことした?
518通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:10:05 ID:???
>>513
「コロニーの更新まで」と嘯いて首都はそのままで全コロニーを工業コロニーにして庶民はカプセルホテル並みの寮暮らしで給与は酸素や水の現物支給
食事はヨクワカラナイミドリイロノ藻が原料の合成食品で最終的には子供も工業コロニーで作るようにする。

「アイツらはコーディネーターじゃない…パッチワークだ!!」
519通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:12:29 ID:???
>>493
タカヤ(´;ω;`)


OVAでぶっ壊されたがな(#・∀・)
520通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:13:53 ID:???
>>513
おいおい何言ってんだ?
なくなったら余所から奪えばいいじゃないかw もしくは借りるだけ借りて踏み倒す。

…そういや種死でのオーブ復興金はおそらくジブさん筆頭のロゴス系列から借りただろうから
あいつらマジで踏み倒しているんじゃ…
521通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:14:11 ID:???
>>519
だが、スパロボでそれさえも救われた

いつか、共演することもあるのだろうか
522通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:16:19 ID:???
>キラ・・レンゲル
砂漠の虎アニキとラブラブなんですね、わかります
523通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:22:52 ID:???
>>521
シンもDボゥイも既にスパロボシリーズシス魂同盟の一員だぞ
競演したら妹を蔑ろにする者達を説教してまわるだろうさ
524通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 21:28:35 ID:???
>>523
Dさんはまだしも、シンは「お前なんか俺が殺してやる!」なイメージだ
無論、相手もそれに相応しい外道だが
525通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 22:42:36 ID:???
>>524
「お前が!泣くまで!殴るのを!やめない!!」ってマウントとるぐらいジャマイカ?
ヌッコロス言うのはダークヒーローなイメージ強いシンでもさすがに・・・

凸の時のみ、「お前の!毛根が!死滅するまで!抜くのを!やめない!!」に変わるだろうがナ〜
526通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 22:45:49 ID:???
荒木画のシンが思い浮かんできたw
527通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:00:56 ID:???
>>525
カガリ相手だと「お前の存在そのものが間違ってたんだ!」でおかしくないんじゃ?

ここのスレ的には、ラクシズ+ポーク姉妹相手に「ヌッコロス!」でも…
528通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:05:48 ID:???
>>527
しつけえんだよヘイトのフリしたラクシズ信者が。
529通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:26:41 ID:???
彼から全てを奪い、踏みにじった奴らの死(社会的・肉体的問わず)こそが、近道かどうかは別に
して、シンの幸せのためには避けて通れない道
530通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:28:38 ID:???
スレ住人の方々にお聞きします。
このスレの住人になってふと「やる夫がガンダムSEEDにハマったようです」という
やる夫スレ話が思い浮かんで構想を立てました。

(念のため言っておきますが「何故ガンダムSEEDはそこまで嫌われているか」を
テーマにした話なので、決してストーリー叩きではありません)

しかしどうもいろんなレスを見る限りVIPでもどこでもガンダムSEEDという単語を見るだけでスレを荒らすアンチがいるし、
もし投下したら荒れてしまいそうでいまだに書けていません。

よって、やっぱりSEEDの話題はやめておいた方がいいのでしょうか?

あともしよかったら話の最後に「SEEDはこんな素晴らしい二次創作ssがあるんだぞ」という感じで
このスレのことを紹介してもかまわないでしょうか?

もしよければ何か意見をお願いします。

531通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:30:16 ID:???
>>530
VIPはそういう板だ、諦めろ
532通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:32:19 ID:???
>>530
VIPはそう言う物だ
やるなら荒らしには負けずに頑張れ
533通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:34:32 ID:???
>>530
お前さんもVIPPERだろうから分かるだろ、あそこはそう言う板だ
やるのは結構だが、紹介はしないで下さいお願いします。冗談抜きで
534通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:35:07 ID:???
ssの紹介は職人さんの了解をもらったほうがいいと思う
535通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:46:44 ID:???
>>530
あきらめろw

VIPに種の話とか、炎の中に爆薬投げ込むぐらいTPOわきまえてないからwww
536通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 23:49:33 ID:???
紹介すると面倒なことになるから勘弁願いたい
荒らす奴に対しては5年も前のアニメに未だに粘着荒らししてるなんて愚かだねぇ(笑)程度に思ってりゃいいさ
537通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 00:00:49 ID:???
阿部さんSEEDのときは、VIPから来ましたとか言いながらwikipediaに突撃するアフォがいたらしいな
538通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 00:15:35 ID:???
>>530
てめえ結局紹介して荒らし呼び込む気マンマンだろ?死ね
539通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:06:53 ID:???
スレ終了
540通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:15:51 ID:???
おそらくこれはラクシズの仕業
541通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:17:10 ID:???
>>540
いや○乳の仕業
542通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:19:22 ID:???
つまり
>>530=しきりにラクシズ皆殺しを連呼する住人面したラクシズ信者兼シンアンチ

というわけだな。
543通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:32:09 ID:???
いや、まてよおまいら。
確か前にSEEDでやる夫スレやりたいって言ってた人がいたから、>>530はその人かもしれない。
寧ろこうやってスレ住人を疑心暗鬼にするのがアンチの目的なんだからアンチの誘いに乗っちゃ駄目だぜ。

つー訳だから、気を取り直して今までこのスレに投下されたSSの中でお気に入りの場面、シチュエーション南下について語ろうぜ!
ちなみに俺はエミュ子ことエンブレイスの初登場シーンだな。
50人すら予想外だった展開に背筋がゾクリと来たわ
544通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:44:55 ID:???
運命2初陣とアフロがなければ即死だったぜ! の2つ
前者は禍々しさが実に素敵,後者は言わずもがな
545通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:52:51 ID:???
お嬢様の二回目の出撃の後の姿を消す研究員
546通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 01:55:32 ID:???
「人間って思ったよりバウンドしないんだな…」
547通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 02:30:21 ID:???
ジンでザクを撃破するシン
548通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 03:11:48 ID:???
>>543
エンブレイス戦だなあ。総力結集してなおヤバイって感じが良かった
549530:2009/09/04(金) 08:17:34 ID:???
>>530です。
返信が遅れました。
やっぱり「やる夫〜」は投下するのはあきらめます。
住人の皆さんには多大なご迷惑をおかけしてしまい、
誠に申し訳ありませんでした。


550通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 09:53:47 ID:???
>>543
戦いのシーンで印象に残っているのは、エンブレイスとの総力戦だわね
正念場な戦いなだけに、読んでるだけで熱くなったな〜

後、デスティニー2がストフリをなぶるシーンは
お嬢様じゃないけども身震いしたわw
551通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 10:42:02 ID:???
みんな、重大なシーンを忘れているぞ。

金的だw
552通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 11:41:35 ID:???
GSCIでは運命2の初登場のシーン
『自由の呼び声』で和田に生身で挑み、コクピットにロケット弾ぶちかますシーン
『因縁の終わり』で和田のコクピットにパルマをぶちかます(ry
553通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 12:09:18 ID:???
>>981
だって種時間でスレードゲルミルやら量産型究極ロボ、魔装機神なんかが出てきてたんだぜ?
今だと本体が顕れた時点で世界が発狂して崩壊するあざりんポジのペルフェクティオとかが敵だしな
554通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 12:24:20 ID:???
すまん誤爆した
ちょっと逝ってくる

ミナ様の男女ー!お嬢様のつるぺったーn(ry
555通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 17:46:03 ID:???
インパルスエクシード登場シーン
556通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 18:46:20 ID:???
お嬢様の下もつるぺったーn(ry
557通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 19:37:51 ID:???
ないより少し生えてたほうが(ry
558通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 19:48:43 ID:???
わっ・・・・・腋の方はどどどどどどどどd、どうなんでせうか・・・・・・
559GSC ◆2nhjas48dA :2009/09/04(金) 21:16:09 ID:???
>>516
どうも御無沙汰しております。書くのが嫌になったわけでは勿論ないのですが、次から次へと
新しい話とか単発物のアイデアばかりが浮かんで、続きが思いつかなくなってしまって…他の方が
きちんと1つに専念されている以上、次々と書き散らすのもどうかと思い、様子を見ている状態です。
560通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 21:22:09 ID:???
ごゆっくり推敲なされてくれさい
でもしかしやっぱはよ読ませてくれるとめっさ嬉しいです
オザワを刺殺したら書いてくれるというならすぐさま殺ってきます

あ、あれは社会党の委員長か
561通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 21:23:51 ID:???
>>559
>GSCさん

私的には銭シンの続き…つーか、キラ以外全滅のネタばらしを
562通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 21:24:28 ID:???
>>560
下手すると犯罪予告だぜ
批判したいなら別の所でやれ
563通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 21:29:34 ID:???
>>559
単発物もすき!すき!!(ドドド)←「クエーヌパンの巻」のジャイアン調に

まあご都合は色々おありと思いますが、長編の方もいくらでも待ちますので
単発の方も可能でしたらご遠慮なくどうかどんどんご投下を…。
564通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 21:31:05 ID:???
>>559
どうぞごゆるりと
いつまででも楽しみに待ってますから^^

やはり、書いている方が最も納得する形で投下して頂くのが、読ませてもらう側にとっても一番嬉しいことになると思います
565通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 23:05:22 ID:0OlVVvLI
保守
566通常の名無しさんの3倍:2009/09/04(金) 23:56:31 ID:???
>>559
久々にGSC氏キタ(゜∀゜)―――――!!!!
納得いくまでご自分の作品を突き詰めて下さいな。
567通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 00:21:13 ID:???
ばっちゃこい!
568通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 00:40:28 ID:???
>>559
興>遅かったじゃないか・・・。
いや、ホントに待ってました。単品ネタもバッチコイです。
じっくり煮詰めて素晴らしい物が出来上がるのを期待してます!
569通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 00:41:24 ID:???
ラフばっかかいてに塗ってない俺は氏を笑うなんて出来ない…
570通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 12:08:55 ID:???
階段をゴロゴロ転がり続けてる人たちを止めて欲しい
571通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 13:29:51 ID:???
>>570
営業で今も外回り中の俺はゴロゴロ死体……


気が乗らなきゃ書けない人も居るから気長に待とうや
572通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 13:57:51 ID:???
お嬢様とみなたま、女王様が率いる各勢力が果ての見えない最終戦争を繰り広げる妄想が浮かんじまった
俺の脳は相当病んでるらしい…そういや女王様の外見どんな感じだったっけ?
ロリでスレンダーなのは憶えてるけど…
573通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 15:08:58 ID:???
失敬な、ロリでスレンダーはみなたまの専売特許
そこには将来の発育次第でムチムチバインからスーパーモデル体型、果ては片手サイズまで夢が詰まりまくり
つまりシン・アスカのいかなる要望に答えられるのはみなたまのみ

それ以外は発育不良なだけソキウス
574通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 15:10:51 ID:???
>>572
なんて厳しいヨーロッパ戦線!!
575通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 20:58:58 ID:???
>>572
つまり、エミュ子搭載デスティニーII搭乗金的VSRB搭載インパルスエクシード搭乗赤鬼VSデルフィ搭載ネロブリッツIII搭乗レッドアイの代理戦争か!?
誰が勝つにせよヨーロッパが人の住めない土地になりそうだ……
ってかそれなんて逆シン大戦序章?
576通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 21:48:49 ID:???
お前らという奴らは・・・


・姫様:ロリーでスレンダー。将来有望

・ミナたま:愛くるしいロリペタ。時と場合によりナイスバデーなミナ様にキャストオフ

・アズラエルお嬢様:洗濯板、鉄板、絶壁等、お好きな表記で。胸というより、むしろアズ子安な胸いt(ry


これでおk!!!
577通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 22:00:56 ID:???
>>575
ヨーロッパ一般市民「宇宙でやれ!!」
578通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 22:03:09 ID:???
>>575
残り2勢力としてガルハナンデスティニーとインパルスザクを放り込んどく
579通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 22:26:01 ID:???
>>578
じゃあ俺はバクゥインパルスを
580通常の名無しさんの3倍:2009/09/05(土) 22:40:21 ID:???
アズ子安「このGカイザーすごいですわっ! さすがデストロイの弟さんっ!!」
581通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 00:28:23 ID:???
御大嬢自重しろwww
582通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 00:58:24 ID:???
>>576
まてやwwwミナたまがキャストオフしたらミナ様になるのかwww
583通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 01:26:50 ID:???
>>582
世の中にはふしぎな事があるんですね
584通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 01:28:17 ID:???
>>583
CE世界だしな、何があっても不思議じゃない
585中身:2009/09/06(日) 01:33:26 ID:???
GSC氏光臨に空気を読まず投下しますね。
今回は「獅子と蝙蝠編」ラストです。
586red eyes:2009/09/06(日) 01:35:08 ID:???
―――1ヶ月後―――

結局、主要都市にも民間人にも被害は無く、オーブ解放戦線によるクーデターは鎮圧という形で幕を閉じた。
勝敗を決した要因は、単純に物量の差だった。
初めは腕の差で押していたクーデター軍側だったが、キサカ中将率いる第1艦隊が正規軍側に合流した所から形勢は逆転。
戦力差が5対1になったクーデター軍は瞬く間に鎮圧された。
クーデターの首謀者である下級氏族の小太りな男は、公開裁判で国外退去の刑となった。
裁判の際これでもかとアスハへの批判を並べた小太りの男だったが、その全てを軽々カガリに返された姿が国民に伝えられた事で、
クーデターにより低下するかに見えた支持率は寧ろ上昇の兆しを見せている。軍に対しても、何らかの対処を取るらしい。

「それで、俺達に何の用です?」
不機嫌な顔を隠そうともしないシンは、ヤラファス島に構えられたザラ邸にいた。
出された高級コーヒーを、音を立てて一気飲みする姿には横に座るルナマリアも苦笑いするしかない。
「すまなかった」
シン達が座るソファーの、テーブルを挟んだ向かい側のソファーに座るアスランが深々と頭を下げる。
その頭の上に、空になったコーヒーカップを乗せてグリグリと押し付けるシン。
その顔は悪魔の様な意地悪い笑顔で、正にギャグの様な構図である。
やれやれと肩を竦めるルナマリアも、頭を下げたままプルプルと震えているアスランが面白いので止めない。
「・・・頼む、髪は・・・止めてくれ」
絞り出す様な涙声に吹き出しそうになりながら、シンはやっとコーヒーカップを頭から退ける。
「でも、それだけじゃないわよね?何か面白い事かしら」
ルナマリアの声がモノトーン調の殺風景な部屋に響く。
コーヒーカップを押し付けられた辺りの頭皮を気にしながらアスランは顔を上げた。
「面白いかは分からないが、・・・カガリが実は凄く政治家らしくなってたって事についてだ」
「それってどういう?」
「今回の一件を調べてみて、カガリが政治家としての策略と度胸を身に付けてたって事さ」
そう言ってテーブルの上に新聞を投げ出す。そこには裁判所で繰り広げられた舌戦の事について書かれていた。
これまであまり舌戦を展開してこなかったカガリが見せた弁論を褒める内容だ。
「カガリは今回の一件で多くの問題を解決して見せた。オーブ解放戦線の動きも、俺の動きも、全部把握してたのさ」
自嘲的に笑いながらアスランは続けた。
「先ず、クーデター成功に必要な戦力が整いきる前に、復興記念式典をぶつける。
大々的にアスハをつぶしたいあの氏族は、案の定戦力差を考えずに作戦を決行した」
「でもアンタがいたんだ、危ない賭けじゃないか?」
シンの言う通り、アスランが戦線の先頭に立っていたら、第1艦隊合流前に防衛線が突破されていた可能性は十分ある。
「だから君達を呼んだんだろう。ついでに人材流出も防いで」
「あ〜、露天風呂でそんな事言ってたわね確か」
その時の事を思い出すルナマリア。その言葉に赤面しながら、コホンと咳払いをしてアスランが話題を戻す。
587red eyes:2009/09/06(日) 01:35:51 ID:???
「結果は知っての通り、クーデターは失敗に終わった。
これで反アスハ派の氏族達への牽制と警告、それに軍内部の過激派の抑止を成功させている。
裁判でクーデターの主犯を舌戦で打ち負かす事で、政治家としての実力も示せる。
その過程で、失う危険性があった国民からの支持も回復出来ると踏んだんだろう。
カガリは、この先政治をして行く上での土壌作りを一気にやってのけた訳だ。俺の事なんて、初めから眼中に無かったのさ」
「そうかなぁ?」
今にも髪が全て抜け落ちそうな程項垂れるアスランに、ルナマリアは疑問を口にする。
横ではシンがお代わりしたコーヒーを一気飲みしていた。
「要は獅子になってたと思ってたあの人が、とんだ狸だったって訳ですね」
「誰が狸なんだシン」
不機嫌そうにそう評するシンに、予想外な方向から反応があった。
「げっ」
「カガリ・・・」
思いも寄らぬ、狸本人が3人のいるテーブルに歩いてくる。それをバツが悪そうに視線を逸らすアスラン。
彼はクーデターから今日まで、カガリとは1度も会っていなかった。
「元気そうだな、アスラン」
「お陰さまでな。・・・所で、どうして俺はこんな軽い罰で済んだんだか、理由を教えてくれるか?」
視線を逸らしたまま、1ヶ月間疑問に思っていた事をぶつける。
クーデター後に捕縛されたアスランはMS隊総司令官の地位の剥奪、
中佐への降格と3ヵ月の自宅謹慎という、国外追放と比べれば遥かに軽い罰に留まった。
アスラン本人は銃殺刑も覚悟していたのだが。
「私とお前は恋仲だったんだぞ?その事は周りでも噂になっていたからな。
そのお前に表立って厳罰を与えたら、私にとって好からぬ噂を立てられる恐れがあった、それだけだ」
カガリの冷たい反応に、元々物が少なく寒々しい部屋が一面氷の氷河期を迎える。
思った事を素直に口に出すのが信条のシンでも、この空気で「俺達のいない所でやれよ」とは流石に言えない。
心の中ではしっかり愚痴るが。対するルナマリアは、やはり女はこういうのが好きなのか真面目な顔をしつつも興味津津といった様子だ。
「じゃあなんでここに来たんだ?忙しいんだろ、色々と」
依然視線を逸らしたままのアスランは、カガリに負けじと素っ気無い対応を取る。
しかしその顔は無理をしているのが見え見えで、第三者視点から見ていると非常に面白い。
「私だって書類以外を相手にしたい時があるんだ。ルナマリア達も来ていると聞いたからな。寄らせて貰った」
「・・・・・・」
お前に用は無いと言わんばかりの言葉が止めになったのか、遂にアスランは黙ってしまう。
それに構わず、カガリはルナマリアの方に顔を向けた。
「艦とMSの修理、本当にそちら持ちで良いのか?どこかの馬鹿のせいで、大分やられていたらしいが」
「ああ、修理費を自分で持つのは傭兵の基本ですから。もう少しで終わりますし」
突然振られた話題に、ルナマリアは手をヒラヒラさせながら答える。
こんな凍てついた空気の中で平然としていられるのだから、女は恐ろしい。気まずさで死にそうなシンには到底出来ない行動だ。
「・・・かった」
「何か言ったか?」
「すまなかった!!」
沈黙していたアスランが、突然喋ったと思ったら床に両膝と頭を着けていた。所謂土下座である。
オーブ式の謝り方であるこの体勢は、シンが自分に向けてよくやっているので、オーブに詳しくないルナマリアにも理解出来た。
「・・・・・・」
588red eyes:2009/09/06(日) 01:36:33 ID:???
しかしそれを見てもカガリは何も言わなず、アスランを冷たく見下ろす。
(・・・居た堪れない)
その光景を見るシンは、この空間から一刻も早く出たいと切に願う。別にアスランに同情している訳では無い。
眼前の光景があまりにもシンに既視感を与えるからだ。自分は一体何回、月の女神に跪かされた事か。
「俺が悪かった!沢山君に迷惑をかけた。すまなかった!!」
黙ったままのカガリに対して、更に言葉を加えて再度頭を床に着ける。まるで浮気がバレて、弁解させられているオヤジの様だ。
「・・・本当に分かってるのか?」
ドスの利いた重い声が、絶対零度の空気を震わせる。
「勿論だ!俺が1人で勝手に暴走して、それで・・・ぶっ!?」
謝罪の言葉は最後まで続く事はなかった。日々のトレーニングによって鍛えられた銀色の足が、顔を上げていたアスランの下顎を襲う。
「あべしっ!!」
蹴り上げられたアスランの頭を、今度は黄金に輝く拳が追撃した。
カガリは2、3床をバウンドして吹っ飛んだアスランに馬乗りになって、胸倉を両手で掴んで引き寄せた。
「そうだ!!お前はそうやって1人で考えて1人で決めて、突っ走って、挙句周りに1番迷惑で極端な事をして!」
一連の出来事に呆気に取られるシン。殴られて意識がハッキリしないのか、アスランの反応は鈍い。
「私は、心配したんだぞ!!お前の動向は掴んでいたが、もしかしたらそれは偽物で、
本当のアスランは殺されてるかもしれない。そんな事ばかり考えて・・・」
「カ、カガリ・・・」
アスランの胸倉を掴んだ手が震える。ぼうっとしていたアスランも、彼女の頬を伝う雫に、やっと意識をハッキリさせた様だ。しかし、そんなこれから感動シーンに入りそうなムードは次のカガリの台詞で吹っ飛ぶ。
「心配で、心配で・・・何時も1日50枚終わる書類が、お前が居ない間45枚しか終わんなくなったんだぞ!!」
(10分の1・・・)
微妙な数字にシンは呆れた様に溜息を吐く。ルナマリアも同様の様子でコーヒーを啜っている。
一方床ではサイレンの様に泣き出すカガリに、アスランは咄嗟に胸を貸している所だった。
「・・・ルナって泣かないよな。寧ろ俺が泣かされ、うぐっ!?」
「うっさい、今良い所なんだから黙ってる」
「・・・はい」
言外に可愛げが無いと言おうとしたシンは、最後まで言い切る事無く、鳩尾に食い込む裏拳の前に撃沈する。
ルナマリアの目は、眼前で繰り広げられる恋の行方を追うのに夢中な様で、こちらをチラリとも見ない。
これが日々の力関係の差か・・・と1人途方に暮れる。
「・・・許してくれるのか、カガリ」
よしよしとカガリの頭を撫でながらアスランが呟く。しかしそれに答えたのは鉄拳だった。
先程より強くは無いが、確実にアスランの頬にヒットする。唇が切れたのも気付かなず呆気に取られるアスラン。
「許す訳無いだろ、この凸っパチ!!」
あ〜あ、という風にソファーに頬杖を着くルナマリア。安易に許しを乞うのは若い男の悪い癖である。
明らかにあたふたしているアスランは、今度は左右から手に挟まれる。
「お前・・・中佐になってMS隊総司令官のポストも降りたから、暇だよな」
「あ、ああ」
両手で顔を挟まれ、獅子に睨まれたアスランはいいえとは口が裂けても言えない。
「だったら、これから仕事が無い時は私に会いに来い。ずっとだ、それが出来たら許してやる」
「は、はい」
「よし」
589red eyes:2009/09/06(日) 01:38:08 ID:???
アスランの返答に満足気に微笑むカガリがゆっくりと立ち上がる。
ずっとって事は許す気無いって事じゃね?と心中突っ込みを入れるシン。隣ではルナマリアがうんうんと頷いている。
どちらにせよ、あれだけ上から目線なアスランが、蛇に睨まれた蛙の様になっているのは非常に笑える。
「恥ずかしい所を見せたな。後、今回の件は済まなかった。なんだか利用したみたいで」
「いいえ、御馳走様でした」
「傭兵なんて利用されるのが常なんだから気にすんなよ」
振り返って謝るカガリに、返ってきた反応は正反対だ。
良い物を見せて貰ったと満面の笑顔のルナマリアと、アスハに仕事の事で心配されるなんてまっぴらだと言わんばかりに視線を外すシン。
「首長、時間です」
「分かった、直ぐ行くから車で待っていてくれ」
ドアが開き、黒服がカガリの休憩時間が過ぎた事を伝えに来た。カガリはそれに何ら言う事無く従う。
「という事だから、私はこれで失礼するぞ。シンとルナマリアも、気を付けてな。アーサー司令にも宜しく伝えてくれ」
カガリの別れの挨拶は、レッドアイズの滞在中にはもう顔を出せない事を示していた。
「カガリ・・・」
「何だ?」
ドアを開けて部屋から出ようとするカガリを、アスランのか細い声が引き止める。
いざという時に情けない声しか出ない自分を恥じながら、それでもアスランは懸命に胸を張って宣言した。
「君がオーブの為に生きるなら、俺は、アスラン・ザラはカガリ・ユラ・アスハを守る為に生きる。もう何があっても離れない。ずっとだ!」
「「・・・・・・」」
590red eyes:2009/09/06(日) 01:40:15 ID:???
さっきまで殴られていたというのに、アスランは鼻血を垂らしながらプロポーズをした。こういう時、男は何をするか分からない。
男が女の思考回路が理解出来ないのと同じで、女にも男の思考回路が分からない物である。
しかも、1ヵ月前にクーデターを起こした男がしている事なのだから、不器用を通り越して馬鹿である。
突然受けたプロポーズに半開きのドアの取っ手に手をかけたまま固まっているカガリ。
((今更青春か!!))
アスランの後ろでそれを見ていたシンとルナマリアが鋭い突っ込みを入れる。
20代も前半が終わろうとしている男が、まるで映画かドラマの様なこっ恥ずかしい行為に走っているのだ。
言った本人が至極真剣なのがまた、見てる方が恥ずかしくなるという物だ。
「あ、う・・・わっわかった。き、謹慎解かれたら、必ず会いに来いよ!」
「ああ、必ず」
「ぜっ、絶対だぞ!!」
真っ赤になった顔が隠れ、慌ただしくドアが閉まる。それを鼻血を垂らしたままの男がほっとした顔で見つめる。
「ほぐっ!?」
その鼻血が垂れている鼻に、強引にティッシュが突き刺さった。視界を下ろすと、呆れ顔のルナマリアがいた。
「はぁー、男って何でこう馬鹿なんだろう」
やたらと馬鹿の部分を強調して溜息を吐く。
「それにしてもあんなの見せられたら、私達は何の為に戦ったんだろう?って、思わないシン?」
「ホントだよな。この凸め」
ルナマリアの問いかけに、シンも同意する。
「という訳で、ワイン御馳走になりま〜す」
「へっ」
ルナマリアはそう言うと、部屋の隅に鎮座しているワインクーラーへ駆けていく。中々大切な物らしく、がっくり肩を落とすアスラン。
「なぁ、アスラン」
「んっ?」
早速ワインを物色し始めたルナマリア。諦めた様子のアスランに、シンが話しかける。
成長したシンが、アスランを見下ろしながら真剣な口調で切り出した。
「アスハとの約束、守れよ。自分で言った事も、俺が言った事も」
「ああ、必ず」
シンの真剣な言葉に、アスランはシンプルな、しかしとても強力な言葉を返す。その言葉に、軽く口笛を吹くシン。
そこに、ワインを物色し終えたルナマリアが小走りに寄ってくる。
「そうよ。今度カガリを泣かせたら月に代わってお仕置きよ」
「ルナのお仕置きは怖いからな。って、そんなに飲むのか?」
「悪い?」
ルナマリアの両手にぶら下がるワインの数に、軽く頭を抱えるシン。アスランなど顔が青くなっている。
「今日は朝まで飲むわよ!」
「しゃーねーな」
「言っておくが俺は強いぞ」
「その言葉、後悔させてあげるわ!!」
この後酔っ払ったルナマリアに、髪を引っ張られたアスランの悲鳴が聞こえたとか聞こえなかったとか。
591中身:2009/09/06(日) 01:43:20 ID:???
今回はこれにて終了です。
話の都合上、カガリとアスランの関係を一区切りさせたかったので
シンの出番が少なくなってしまいました。申し訳無い。
592通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 01:45:29 ID:???

何こいつらwww可愛いなwww
593通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 02:25:35 ID:???
丸禿にして軽く燻すべきだろGJ
594通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 02:32:54 ID:???
世の中のパワーバランスが女性に傾き過ぎる。

アスランはジャンプ&キャッチャーで打ち上げとく
595通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 02:34:52 ID:???
>>594
逆シンスレは屈強な女性が嘲笑(わらう)世紀なんだよ
596通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 02:37:20 ID:???


凸はやっぱり蝙蝠なのだという気もするが、今度こそは逃げられない蜘蛛の糸につかまってしまいそうだな
今度は逃がすなよw
597通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 03:00:39 ID:???
>>596
クサナギを航行不能にするビームサーベルでも斬るのに時間がかかる何たらワイヤー並みの蜘蛛の糸が必要だなw
598通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 03:15:10 ID:???
>>597
メタポリマーストリングだな
599通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 07:37:25 ID:???
中身氏GJです!
カガリ強いわね〜、いい意味で。これなら、凸もアスランになれるわね

そしてシンよ。しょっちゅうルナに土下座するような事やらかしているのかよ!w
kwsk!!
600通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 08:23:17 ID:???
何故だろう・・・
ふと某夜叉猿が蝙蝠を掴んでパキパキと喰ってるシーンが浮かんだ
601通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 08:30:35 ID:???
>>599
土下座じゃあないぞ
早乙女流奥義猛虎落地勢だっ!
602通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 09:52:17 ID:???
>>582
キャストオフっていうより、どちらかというとフォームアップという感じがするな。(巨大合体的な意味で)
603通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 10:17:15 ID:???
>>600
つまりこれからはカガリはアスランを食べるわけですねわかります。
勿論性的な意味でw
604通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 10:27:30 ID:???
炒飯スレより出前に来たぜ!

      /巛 》ヽ
      ヾノ"~^ヽ,^┏━┓
   o、_,o(´∀` リ_§_§ 〜
   =○=⊂  )│.│痔 | 〜
   /___/| /  丿 |_|___|
  γ,-/| |UU'// 丿ノ   〜
   | |(),|_| ||/二)
   ゝ_ノ ̄ ̄ ̄ゝ_ノ=3 ブベベ


エミュ子にAIでも食べれる半炒飯だったよな
まんまじゃねーかってツッコミはかんべんな!

 つヽa・i。・゚/
     ̄ ̄
605通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 12:47:47 ID:???
GJ!
むう熱血青春ダブルKOどころからぶこめでオチがつくとは。
アフターで、逆シンで普通にアスカガにニヨニヨする日が来るとは思ってもみなかった。
プラントと共謀してたわけでもないようだったが、しかしこうなるといよいよ
嘘の情報与えてキラに血の弾圧をさせていた?ラクスの意図が気になってくる。
首謀者のデブ氏族も回し者かと思いかけたが違うようだし。
ともあれ新章も楽しみにしてます。
606通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 13:09:05 ID:???
>>604
出前乙。

ところで二次元のエミュ子がシンと直に触れ合う為、研究員(後輩)を洗脳して愛(AI)プラスって恋愛携帯用ゲームを作らせて
それを発見したアズ子が研究員(後輩)をゆりかごに入れて再洗脳、シンをエミュレイトしたシンプラスってゲームを作ったって話をふと思いついたんだが、(俺の頭は)どうなんだろうか?
607通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 16:00:43 ID:???
>>606
一方、ガルハナンはWiiでモコモコ体操のゲーム「一緒にモコモコ体操」を出した
608通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 16:55:19 ID:???
同時発売で「YUMAとダンス」も出るんですね
そして双方が入っている同梱版には首領・アスカの事務所全員のデフォルメフィギュア付
609通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 17:40:33 ID:???
※説明書で某氏の名前が間違っているのは仕様です
610通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:03:01 ID:???
某所で大人気のラブプラス。
このスレのヒロイン達の中から3人選ぶとすれば
誰がいいと思う?
611通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:05:23 ID:???
うーん、さすがにこれはちょっと元鞘は違和感あるかも。
惚れればあばたもえくぼとは言え、あんまりにも独りよがりな気が……と言えるのは読者視点だからか?
612通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:10:44 ID:???
無双2でのシロッコはこのことを言っていたのか
さすが天才
613通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:12:57 ID:???
>>610
やっぱり戦闘力が均等の方がいいだろうから
アズラエル総帥
みなたま
セラフィーナ女王
の三人を推そう
いや、三人ともつるぺただし各作品のシンの好みもよくわかr
614通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:23:50 ID:???
甘えさせてくれるお姉さん=ロミナさん。年?知らんがな。
高嶺の花なお嬢様同級生=……オ嬢様デスヨネ、ワカッテイマス。
クール系で猫気質な妹分=……誰やねん。コニ?エミュ?

駄目だ、寧々さんしかしっくりこねぇ。……凛子可愛いよ凜子
61519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:34:57 ID:???
空気を読まず投下です><

ままん生存ルート 10話 


「キラ・ヤマト。アンタに聞きたい事がある」
「僕に答えられることなら答えるけど、なにかな?」

 パソコンのモニターの映像が消えるのと同時に、シンはキラに声をかける。
 そんなシンの反応も予想していたのだろう、キラも慌てる事無く柔和な笑みを浮かべながら対応する。

「ここはどこなんだ、俺は夢だと思ったけど……」
「ある意味、夢っていうのは当たっているよ。ここは僕が作り出した仮想空間だから」
「仮想空間? あんたが作ったってどういうことだ?」

 キラの言葉に、シンが首をひねる。
 そんなシンに、キラは再びパソコンのモニターを立ち上げた。そこには、立ち尽くしたまま心配そうに扉を見つめるマユとレイ、それにステラなど“アカデミー”にいた人や名も知らない街の住人が映し出されていた。

「大規模演算ユニット・アーモリー1は、人の脳を利用した生体CPUが使用されているのは話したよね」
「ああ、それは理解した」
「うん、これを作った人たちはドラグーンフリーダムの制御にこの施設を使おうとしたんだけど、そのCPUとなった人たちの能力は考慮に入れてなかったんだ」
「それはどういう?」

 キラの言葉に、シンは首をひねる。

「うん、僕は少しプログラミングの知識があったんだ。だから、彼らに気が付かれないように仮想空間……シュミレーションみたいなものかな? を作って、何人かの人を住まわしたんだ」

 その言葉とともに、コロニーの町並みが映し出される。風にそよぐ木々や公園の噴水などとても作り物には見えない。

「これが全部作り物かよ。でも、どうしてそんな事を?」
「こうでもしないと、ほとんどの人が発狂して自我を失ってしまうから。
 もっとも、これを生み出した人たちにとっては、そちらの方が都合がよかったみたいだけどね。余計なノイズ無しで演算が出来るって」
「なんだよ、それは……」

 新しい事実が出れば出るほどおぞましい。
 ラドニアのラボに勝るとも劣らない話に、流石のシンも絶句をする。
61619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:36:05 ID:???
「ところで、今“何人か”って言ったよな。どういう意味だ?」

 少しだけ目を険しくしながら尋ねるシンに、キラは半ば苦笑しながら答える。

「うん、この街に住まわせる人は厳選しているんだ」
「何でそんな事を?」

 これだけの事を出来るなら、ユニットにされた人の全てを助けられるのでは? そんなシンの考えに、キラは首を横に振る。

「この街に住まわせる条件は、“僕に協力してくれる”人が限定なんだ。中には自分から進んでユニットになったラクス・クラインの熱狂的シンパや、ナチュラルやコーディネーターを殺せれば良いなんて人もいるから。
 うっかりそんな人を仲間にして外に連絡を取られたら、僕たちの人格は外科処理と薬品処理で消されてしまう」
「そこまで……」
「ターミナルの連中や、マルキオ導師はそこまでする。僕はもう、間違えるわけにはいかないんだ」

 シンの知る“キラ・ヤマト”には出来ない厳しい、狂気すらはらんだ決意に満ちた表情を見せた。
 あの甘ったれた男が、非情とも取れる厳選を行なっている。
 このキラ・ヤマトはどれだけの地獄を見たのだろう。流石のシンも背筋に寒いものが落ちる。

「あんたの考えは分かった。つまり、俺もあんた達とおなじユニットになっていて、あんたの仲間になれって言うんだな」

 だからだろう、シンは気圧されるように話題を変える。
 だが、その内容こそが、キラにとって核心であった。

「ううん、半分だけ正解。
 シン、君はまだユニットにされていない。生身のままだ」
61719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:37:33 ID:???
 高速戦闘艦エターナル。ピンク色というほかには無い色のこの戦艦はフリーダムなど核動力機専用運用間であり、“平和の歌姫”ラクス・クラインの座する船である。
 そして、現在はザフトの旗艦を務める船でもあった。
 その艦橋に歌姫を守る三振りの剣が揃っていた。

「この戦いが最後の戦いなんだね……」

 プラント中将のキラ・ヤマトはブリッジのメインモニターに映し出された宙域図を見つめながら、艦長席に座る最愛の人に声をかけた。

「はい、あの方々も平和の尊ささえ分かっていただければ」
「だけど、その尊いものよりも自分達の欲望を優先させようとする人たちがいるんだ」

 二人は戦う悲しみを滲ませながら、言葉を重ねる。
 そんな二人に、背後に控えていたアスランが話しかけた。

618通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 18:40:24 ID:???
支援
61919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:47:47 ID:???
「なぜ、人は戦うんだろうな、キラ……」
「きっと、やりたい事があるんだよ。彼らも、本当に大切なものを見失っているだけで……」
「それはきっと、悲しいことです。でも、それを止めるためにも、私達は戦わなければならないのです」

 決意を込めて語りかけるラクスに、歌姫の剣、最後の一人がすがるように会話に加わった。

「これで、これが最後で戦争の無い平和な世界が来るんですよね!」

 彼の名はシン・アスカ。かつてデュランダル議長の切り札と呼ばれた男だった。そして、愚かにも最後までラクスたちに歯向かった男。
 そして、戦後はラクス達に尻尾を振った節操の無い男。
 先日長期の極秘任務より帰還し、新たに作られたファイナルデスティニーを受領、正式に騎士団の一員となったのだ。

「はい、これを最後にしなければなら無いのです」

 シンの言葉に、ラクスは力強くうなずく。

「そうですよね、そうしなきゃならないんだ」
「そうだな、シン。それが俺たちの戦いだ」
「そうだね。これで終わりにしよう」

 歌姫の三振の剣が決意を新たにする。
 そんなやり取りの最中に、オペレーター席にいたメイリンがエターナルに小型艇が着艦した事をつげた。

「ラクス様。マルキオ導師がお越しになられたようです」
「そうですか……」

 その様子に、シンが軽く首をかしげる。

「でも、何だってこんな時にあの方はこられるんだ? これから戦場に行くんだから危ないだろうに」

 その当然といえば当然の疑問に、アスランが答える。

「導師は今まで色々苦労していただいたんだ。これが最後の戦いなんだ、一緒に行きたいという気持ちを無碍には出来ないだろう。
 それにだ、俺たちが守れば良いだけだろう、シン」
「確かにそうですね」

 アスランの言葉に、シンはよく考えもせずにうなずく。
 それはまったく答えになってない答えだと指摘する者は、この場にはいなかった。
62019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:48:30 ID:???
「俺が生身だってどういうことだよ!?」

 キラの言葉にシンが叫び声を上げる。
 ユニットになりたかった訳ではないが、話を聞きながらそうなっているのは半ば覚悟していたのだ。
 第一、この状況で自分だけ改造されていないなどというのは不自然すぎる。
 だが、その不自然な状況に対しての答えは、実に明確でさらにおぞましかった。

「簡単なことだよ、シン。君は特別なんだ」
「特別ってどういうことだよ!」
「君は当時最強だったキラ・ヤマトの乗ったフリーダムを格下のバッテリー機で撃墜したんだよ。それを特別と言わなくてなんて言うんだい?」
「あれは、レイの分析やミネルバの皆の協力があったからできたんだ!」

 決してあれは自分だけの功績ではない。そんなシンの言葉をキラは否定する。

「でも、周りはそう見ないんだよ。シン・アスカは特別な人間だって見るよね」
「だからなんだって言うんだ!」
「そんな“特別”な人間を、彼らがほおって置くと思う?」

 キラはそう言うと、再びパソコンのモニターを立ち上げた。
 モニターには研究施設らしき場所が映っていた。そこでは白衣を着た研究員が胎児らしきモノの入ったシリンダーを前に作業を行なっていた。

「おい、こ、これは……」
「これは、君だよ。正確には君のクローンだ。
 彼らは“キラ・ヤマト”を超える可能性のある君も利用しようと考えた。何度死んでも甦る不死身の兵士としてね」

 目を見開き画面を凝視するシンに、キラはさらに話を続ける。
62119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:49:54 ID:???
「もっとも、君のデータはデュランダル議長が念入りに消していた上にダミーまで流していたらしくて、連中も手に入れられなかったんだ。
 だから、アーモリー1で撃墜された時に君は捕らえられ、ゆりかごに入れられた」

 キラの話はさらに続く。映像は半球形の装置に入れられるシンの姿に変わっていた。

「彼らもデータが無い状態では完全なクローンは作れない。ちゃんと作らなきゃ、寿命や能力なんかに重大な欠陥が生じるんだ。
 だから、君のクローンが完成するまでは君はサンプルとして生かされている」
「ひ、人を物みたいに……」
「実際、彼らにとって人は物だよ。ねえ、シン。なんで各国の代表が誘拐されたかわかる?」
「そんなのわかる訳……って、まさか!」
「彼らは各国の代表を自分達の言いなりになるクローンに入れ替える気なんだよ」

 冗談じゃない。シンは叫びそうになる。
 いや、いっそ冗談ならどれだけ良いだろうか。だが、死んだはずの人に出会えている自分がいるこの状況が、キラの言葉の全てが事実だという裏づけであった。

「話を戻すね。彼らは君の人格を完全に書き換えて、兵士として使うつもりだったんだ。でも、それが僕たちにとってもチャンスだった」
「チャンス?」
「そう、ゆりかごにハッキングして君の本当の人格をこちらに避難させる。
 そして、書き換えられた人格の君をラクス・クラインの元に送り込む。ラクス・クラインには人材の収集癖があったし、自分達の技術に絶対の自信を持っていたからね。僕の予想した通りラクス・クラインは君を側近にした」

 あまりと言えばあまりの事にシンは絶句をする。
 だが、そんなシンにキラは悪びれる事無く形だけの謝罪を述べ話を進めた。

「な、なんだよ、それは……」
「悪いとは思っているよ。でも、本当にこれが最後のチャンスだった。
 “キラ・ヤマト”に守られたラクス・クラインと、用心深く姿を隠すマルキオ導師を同時に倒すための……」
62219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:51:39 ID:???
「ファイナルデスティニー、カタパルトに移動してください」

 オペレーターの誘導にリニアカタパルトに、シン・アスカの新たな剣たるファイナルデスティニーがエターナルのカタパルトデッキに移動する。
 かつてデュランダル議長の時代に建造されたZGMF-X42Sデスティニーは、ZGMF-X666Sレジェンドと共に開発されたザフト軍の最新鋭MSではあるが、半面で実験機的な側面の強い機体であった。
 分割装甲やヴォワチュール・リュミエールの近似技術などを意欲的に取り入れた高性能機ではあったが、半面で整備性や信頼性、あるいはデットウェイトとなる武装が多いなどに問題を残し、エネルギー切れやダメージコントロールの不備などが戦闘中に起こる欠陥品であった。
 しかし、ラクス・クラインの元、ファクトリーで再設計、再開発の行なわれたファイナルデスティニーはデスティニーの設計思想を引き継ぎながら、大胆な改良が行なわれた。
 近似VTは発展型VTへと変わり、出力に耐えられるだけのフレームの再設計、脳波による操縦サポートの導入、各部サーボモーターと姿勢制御スラスターの強化。
 武装面ではデットウェイトとなる対艦刀と大型ビーム砲を取り外し、代わりに砲剣一体型の複合大型対艦刀レーヴァテインが搭載された。
 
 赤い涙のラインはそのままに、肩が一回りマッシブとなったファイナルデスティニーがカタパルトデッキの定位置につく。
 シンの視線が機体の状態をモニターしている各種ディスプレイの上を撫でる。機体のコンディションに問題は無い。
 その腕が滑らかにレバーやスイッチを立ち上げていく。
 そして、正面のシグナルが青になったとき、シンは機体のスロットを一気に倒した。

「シン・アスカ、ファイナルデスティニー、行きます!」

 そう、全てはラクス様のために。世界を真の平和に導くために。
 シン・アスカとファイナルデスティニーは光の翼を広げ、漆黒の宇宙に飛び立った。
62319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 18:53:02 ID:???
 そこは既に戦場だった。
 ラクス様の思想が理解できず、平和を蔑ろにし、戦争を望む者達が最後の抵抗のため艦隊を終結させているところであった。

 だが、ターミナルの眼に死角は無い。デブリ帯に潜んでいた彼らは即座に発見され、いつも通り平和の尊さを学ばせる為に捕獲する事となった。
 当初はドラグーンフリーダムとシンを初め少数の精鋭だけで捕獲に当たる予定であったが、終結していた艦隊の数が予想以上に多かった。
 すでに地球上の軍事基地の大半は機能を停止し、月面基地もほぼ制圧を完了している。アルテミスやデブリ帯の小規模基地以外にめぼしい軍事拠点が無い以上、これが最後の反乱だとターミナルは判断する。
 その報告を受けたラクスは自ら出陣を決意し、エターナルを旗艦としたザフト艦隊が出撃する事になった。

 既に戦場ではドラグーンフリーダム部隊と、寄せ集めの艦隊が交戦に入っている。
 正面の空域では光が瞬いている。
 これから自分はあそこに切り込まなければならない。

 シンはレーヴァテインを砲撃モードに切り替えると、剣の切っ先を戦場に向ける。剣の先がスライドし砲口が現れ、剣の腹の部分からグリップが出現する。フルバーストモードならば、戦艦の一隻や二隻なら用意に貫通する破壊力がある。
 もっとも、これはただの威嚇だ。彼らを撃墜するわけにはいけない

“そう、彼らを落としちゃダメだ”

 平和の尊さを分からない愚か者ではあるが、それはきっと知らないだけなんだ。

“彼らは人の尊厳と未来を守るために命を懸けているんだ”

「なんだ?」

 一瞬浮かんだ“声”にシンは首をひねる。
 だが、気のせいだと考え、再び砲撃の準備に戻る。目標は戦場、あの船が良いだろう。母艦が沈めばMSなど電池切れとなり、捕獲が容易になる。
62419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 19:02:26 ID:???
“そっちに撃つんじゃない! 俺の敵はそいつじゃない!!」
「な、なんだよ、ま、また声が!? いや、俺がしゃべっている!?」
「あたりまえだ、これは俺の身体だ!」
「な、俺は何を言っている……や、やめろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!」

 突如脳裏に入り込んでくる何かに、シンが絶叫を上げる。

“結局、ドラグーンフリーダムがある限り彼らの暴走は止められない。あれは倒した敵を問答無用で味方に引き込める悪魔の兵器なんだ”

 尊敬するキラ・ヤマトの声がする。

“ドラグーンフリーダムは僕たちの希ぼぅ……ザァ、ザザッ……、倒した敵パイロットをユニットにして味方につける。そうすれば相手の戦力は消耗し味方の兵力は増える。まさに悪魔の発想だよ”

“僕たちはそれでもやらなきゃならなぃんらぁ……ザァ、ザザッ……、五千を超える稼動中のドラグーンフリーダムを全て破壊することは不可能。それ以外にアレを止める手段は二つ、Kユニットを破壊するか……”

“ラクスは今泣いているぅいらぁ……ザァ、ザザッ……、ラクス・クラインとマルキオ導師を倒すしかない。この二人が倒れるとシステムが停止するように設定されているんだ”

 ああ、あああああああああああああ、自分の中になにかが……。

“マルキオ導師は普段は行方をくらませて僕でも探せなかった。でも、半年に一度必ずラクスの元に訪れるんだ。そして、その時が迫っている。
 今ラクスはエターナルで戦場に出ている以上、マルキオ導師も必ずそこに来る”

「な、なんだよ……、こ、これは、俺はこんなの知らないぞ!!」
「俺は知っているんだよ……知ってしまったんだよ!!」

“シン、君だけが希望なんだ。ラクス・クラインを倒して僕たちを解放して欲しい”

「偽者は消えろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
「偽者は消えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 二人のシンの声が、同時にコックピット内に響く。
 そして……。
62519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 19:03:06 ID:???
 2機のドラグーンフリーダムが捕獲したMSを牽引し戦場から少し離れたところにいるファイナルデスティニーの傍を通り過ぎようとする。
 もし、この2機にきちんとしたパイロットが乗っていれば、棒立ちする僚機を疑問に思い通信を入れていただろう。
 だが、機械仕掛けとされたモノにはそのような柔軟な思考力など残されていなかった。ただ与えられた命令を実行するだけであった。
 
 だから、ファイナルデスティニーの横を素通りしようとしただけであったし、その時のファイナルデスティニーの動きに一切反応できなかった。

 ファイナルデスティニーは砲撃モードだったレーヴァテインを即座に白兵モードに切り替え、砲剣が変形するよりも早く横に一閃する。
 ただそれだけの単純な動作で、2機のドラグーンフリーダムは抵抗する間もなく真っ二つになり爆散する。

「えっ!? 同士討ち!?」

 一方、その突然の動きに驚いたのは捕獲されたMSのパイロットであった。
 憎むべき歌姫の狂犬が、突如として味方であるはずのドラグーンフリーダムを攻撃、撃墜したのだから彼が混乱するのも無理は無い。

「おい、そこのタガーLのパイロット」
「お、俺になんか用か!?」

 さらに、ファイナルデスティニーから通信が入った時には、さらに驚きの声を上げた。

「スラスターは無事か!?」

 もっとも、驚かれたシンには彼に気を使っている余裕などまったく無かった。

「ああ、無事だけど……」
「だったら、さっさと母艦まで逃げろ。ここは激戦区になるぞ!」
「激戦区って?」

 そのMSのパイロットが尋ねてくるが、その時にはすでにシンの脳裏からそのパイロットの事など消えていた。VTを起動させ、光の翼を展開させる。
 はちきれんばかりの怒りに、シンの脳裏に何かがはじけるような間隔が広がる。

「ラクス・クラインを俺が倒す!!!」

 シンは遠くに見えるエターナルを睨みつけながら、無意識のうちにこう叫んでいた。
 そしてこの叫びが、後世に伝わる“シン・アスカの反乱”の始まりだった。


(続きを読むにはわっふるわっふると書き込んでください)
62619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 19:04:59 ID:???
 支援感謝です。お眼汚し失礼しました。
 ママン生存ルートは残り2回となります。

 なお、たぶんママン生存ルートのシンはおっぱい星人です。巨乳スキーです。きっとママンの胸をねちっこく……。

 ちっちゃいのに興味は無いで……(くしゃっ!
627通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:10:34 ID:???
> なお、たぶんママン生存ルートのシンはおっぱい星人です。巨乳スキーです。きっとママンの胸をねちっこく……。
つまり残り二回の内、一回が最終決戦でもう一回がママンの胸をねちっこくなぶ(ry
なんて素晴らしい話なんだ!わっふるわっふる!!
628通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:15:37 ID:???
ラクシズからするとまさかの裏切り
ここからシンが単機で最終運命無双するんですね、分かります
後はエピローグでママンの胸を重点的に・・・・わっふるわっふる!
629通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:29:52 ID:???
19氏GJです!

味方0の最終決戦はかなり燃えるでしょうな〜
そしてエピローグは熟れたママンとの……わっふるわっふる!!
630通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:30:02 ID:???
なんと言う燃える展開、わっふるわっふる!
最終回では…そうか、逆シンスレ初の本格的えr(ゴシュ
631通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:30:55 ID:???
あれか、最終戦自体は1レスくらいで終わってしまって、
2回分ほとんど使ってママンをじっくりたっぷりねちっこくせめていくんですね!わっふるわっふる!
632通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:37:40 ID:???
ラクシズからすりゃたまったもんじゃないだろうなあ…裏切りが自分らの専売特許と思うなよ!
わっふるわっふる

そしてやっぱり熟女巨乳最高!
ロリもつるぺたも何のことじゃあない!
633通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 19:38:03 ID:???
しかし死亡ルートの方だとあっさりキラやラクス死んでるんだけど、
あっちの方はドラグーン計画(仮)を実行に移す前にシンが各所で暴れまくったんで
実行手前で計画がポシャッたと考えていいんだろうか?
634通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:01:11 ID:???
わっふるわっふる!わっふるわっふる!(大事なことなのでry

それにしてもシンがユニット化されてないのはわかったけどアスランはどうなったんだろうな?
やっぱりクローン作られてユニット化?
63519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 20:16:07 ID:???

死亡ルートの裏の流れはこうなってました。

@ママン死亡、シンはプラントから逃亡
 ↓
Aシン、復讐を決意し単独でターミナルとファクトリの極秘施設にテロ活動
(この段階でDFプラン遅延が始まる)
 ↓
BKユニットがシンの存在に注目、シンに情報をリークする。
 ↓
Cシン、Kユニットからの情報を元に、ターミナルやファクトリーの要人を次々に暗殺。
 ↓
Dその過程で未完成のファイナルデスティニーとKユニットを奪取。
 月に放置されていたデスティニーの残骸と組み合わせて死亡ルート版ジャンクデスティニーを作成する。
(生存ルートに出た同名の機体は遥かに劣った別の機体です)
 ↓
Eさらに次々に要人を暗殺、ラクシズは裏方と情報網がズタズタ身動きを出来ない。また、カガリと疎遠にもならない。
(生存ルートではDFプランにかまけてカガリと疎遠になり、結果カガリに成長フラグが発生しました)
 ↓
F死亡ルート4話
 ↓
GKユニット組んで、小国の血筋だけの男を見つけ出し国家運営。ラクシズが無茶苦茶にした世界の建て直しを始める。



おまけの裏設定A

 実は生存ルートのお話は、司令やサイが出てくるお話のボツネタを再編した話でした。
636通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:20:18 ID:???
なんか彼我戦力差的にKユニットを潰すも生還ならず……な結果になる気がががが

まあそんなケースでも帰ってくるシン(逆光)で終わるんだけどね。ね!
637通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:25:44 ID:???
>>635
説明感謝です
死亡ルートではKユニットが裏で動いていたとは思わなかった
(てっきりテロ活動のどさくさで破壊されたとか思ってたw)
良き相棒として戦後を共に駆け抜けたって感じでいいな

……しかし真相を知らずに殺された凸やカガリが少し気の毒と思わなくもないwww
638通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:26:46 ID:???
誤字発見

VT→VL

ヴォワチュール・「リュ」ミエールですからLですよー
63919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 20:30:09 ID:???
おまけのNG

 しかし、ラクス・クラインの元、ファクトリーで再設計、再開発の行なわれたファイナルデスティニーはデスティニーの設計思想を引き継ぎながら、大胆な改良が行なわれた。
 まず機体の色を紺に変更、200倍の出力に耐えられるだけのフレームの再設計、デュアルアイの廃止、各部サーボモーターと姿勢制御スラスターの強化。
 武装面ではデットウェイトとなる対艦刀と大型ビーム砲を取り外し、代わりに砲剣一体型の全領域対応汎用武装システム「ガナリー・カーバー」を搭載。
 ついでに名前をバルゴラに変更した。

「って、ちょっとまてえええええええええええええ!」
 
 面影が無いどころかまったく別の機体にされてしまった愛機を前に、シンは思わず絶叫をする。
 そんなシンに、ちょっぴり影がある年上の女性が不思議そうに話しかける。

「どうしたの、シン君?」
「どうしたもこうしたも無いでしょう! ってか、スレ違いですよセツコさん!!」
「気にしたら負けよ。さあ、一緒にラクシズを倒そうね」
「って、何でハイテンションなんですか! って、当たってる当たってるよ!!」


「(ぴきょーん)」
「どうしたんっスか? ロミナさん?」
「うちのシンくんに、何か悪い虫がついたような気が……」
「ああ、いつもの事っすね」


スレ違い失礼しました。
三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
640通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:34:19 ID:???
>ついでに名前をバルゴラに変更した。
どうしてこうなった!(AA略

というかセツコさん好きだな作者氏w
薄幸な年上の女性が好みなんだろうか?いや俺もだけどwww
641通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 20:36:17 ID:???
遅ればせながらGJ
とりあえず最初にわっふるわっふる。
ついに覚醒、反逆か。あと2話どう燃え上がるのか……

んで、時折せっちゃんが乱入するなぁ、このスレw
バルゴラと運命はコンセプトは似てるよね、メインが射撃か近接かの差はあるけど
64219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 22:15:17 ID:???
誤字や表現の変な箇所の修正です><

>>638様 ご指摘ありがとうございました。


>>615

>パソコンのモニターの映像が消えるのと同時に、シンはキラに声をかける。

モニターの映像が消えるのと同時に、シンはキラに声をかける。

>それにステラなど“アカデミー”にいた人や名も知らない街の住人が映し出されていた。

それにステラなど“アカデミー”にいた人や、名も知らない街の住人が映し出されていた。

>キラの言葉に、シンは首をひねる。

キラの言葉に、シンはさらに首をひねる。

>>616

>この街に住まわせる条件は、“僕に協力してくれる”人が限定なんだ。

この街に住まわせる条件は、“僕に協力してくれる人”限定なんだ。

>このキラ・ヤマトはどれだけの地獄を見たのだろう。流石のシンも背筋に寒いものが落ちる。

このキラ・ヤマトはどれだけの地獄を見たのだろう。シンの背筋に冷たい汗が流れる。

>>617

>戦艦はフリーダムなど核動力機専用運用間であり

戦艦はフリーダムなど核動力機専用運用艦であり

>>619

>「導師は今まで色々苦労していただいたんだ。

導師には今まで散々ご迷惑をおかけしたんだ。
64319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 22:20:34 ID:???
>>620

>ユニットになりたかった訳ではないが、話を聞きながらそうなっているのは半ば覚悟していたのだ。

ユニットになりたかった訳ではないが、ユニットに改造されているのは半ば覚悟していたのだ。

>だが、その不自然な状況に対しての答えは、実に明確でさらにおぞましかった。

だが、その不自然な状況に対しての答えは、実に明確で、さらにおぞましかった。

>>621

>「もっとも、君のデータはデュランダル議長が念入りに消していた上にダミーまで流していたらしくて、連中も手に入れられなかったんだ。

「もっとも、君のデータはデュランダル議長が念入りに消していた上に、ダミーまで流していたんだ。おかげで君のデータは連中も手に入れられなかった。

>いや、いっそ冗談ならどれだけ良いだろうか。だが、死んだはずの人に出会えている自分がいるこの状況が、キラの言葉の全てが事実だという裏づけであった。

いや、いっそ冗談ならどれだけ良いだろうか。だが、死んだはずの人に自分は出会った。この状況こそが、キラの言葉が事実だという裏づけとなっているのだ。

>>623

>終結していた艦隊の数が予想以上に多かった

調べてみると集結していた艦隊の数が予想以上に多かった

>これが最後の反乱だとターミナルは判断する。

これが最後の反乱だとターミナルは判断した。

>剣の先がスライドし砲口が現れ、剣の腹の部分からグリップが出現する。フルバーストモードならば、戦艦の一隻や二隻なら用意に貫通する破壊力がある。

剣の切先がスライドして砲口が現れ、剣の腹の部分からグリップがせり上がる。レーヴァテインフルバーストモードは、戦艦の一隻や二隻なら容易に貫通する破壊力がある。

>もっとも、これはただの威嚇だ。彼らを撃墜するわけにはいけない

もっとも、これはただの威嚇だ。彼らを撃墜するわけにはいけない。

>だが、気のせいだと考え、再び砲撃の準備に戻る。目標は戦場、あの船が良いだろう。母艦が沈めばMSなど電池切れとなり、捕獲が容易になる。

だが、気のせいだと考え、再び砲撃の準備に戻る。目標は戦場、あの船が良いだろう。母艦さえ沈めばMSなどすぐに電池切れとなる。そうなれば捕獲は容易だ。
64419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/06(日) 22:21:18 ID:???
>>624

>“そっちに撃つんじゃない! 俺の敵はそいつじゃない!!

“そっちに撃つんじゃない! 俺の敵はそいつらじゃない!!

>半年に一度必ずラクスの元に訪れるんだ。そして、その時が迫っている。

半年に一度、必ずラクスの元に訪れるんだ。そして、その時期が迫っている。

>棒立ちする僚機を疑問に思い通信を入れていただろう。

棒立ちする僚機に疑問を感じ、通信を入れていただろう。

>2機のドラグーンフリーダムは抵抗する間もなく真っ二つになり爆散する。

2機のドラグーンフリーダムは抵抗する間もなく真っ二つになり爆散した。

>VTを起動させ、光の翼を展開させる。

VLを起動、光の翼を展開する。

>はちきれんばかりの怒りに、シンの脳裏に何かがはじけるような間隔が広がる。

命を弄ぶ者たちに対する怒りに、シンの脳裏で何かが弾ける。

>「ラクス・クラインを俺が倒す!!!」

「ラクス・クライン! あんたは俺が倒す!!!」

>シンは遠くに見えるエターナルを睨みつけながら、無意識のうちにこう叫んでいた。
シンは遠くに見えるエターナルを睨みつけながら、無意識に叫んでいた。
645通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 22:56:32 ID:???
そこは単なるパイロットの好みや適性の問題では。
たぶんバルゴラのパイロットがシンならやや近接寄りに、その逆もまたしかりなんでしょう。
646通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 22:58:41 ID:???
キャホーイ、ロミナママン生存の続き来た〜。19氏乙です!

これ読んでいると、つくづくラクシズって自分たちが絶対って感じで虫唾が走るよな・・・後、オリジナルキラ頑張りすぎてか辛かったろうがGJ
死亡ルートでも、実はシンの協力者だったとかもうね。Kユニット内でシンの頑張りを見守っていてくれたんだな

残り2回ですか・・・次でラクス打倒。そして、ラストでロミナママンの豊満な体にルパンダイブですね!!
洗濯板?相手じゃないn(ry

てか、NGのセツコさんネタもナイス!ロボ板のシンセツスレを思い出したわww
647通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 23:06:23 ID:???
ああ懐かしのシンセツスレ……自分も通ってましたなあ。
ややマンセーが過ぎる作品が多かったきらいはあったような気がしなくもありませんが。

>>530
個人的には読んでみたかったですねえ……
そろそろ種、種死という作品に対する冷徹な視点も必要だと思うんだ。
勿論感情は渦巻いているわけで、なればこそこのスレの住人な訳で。

流石にこのスレの紹介はごめんですが。
648通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 23:06:49 ID:???
パイロット次第で遠近中距離全てこなせる汎用機だよな〉バルゴラ…話は変わるがGジェネウォーズでシンと刹那でセブンソード→アロンダイトでオバキルして楽しんでたりする時につい「3P」とか考えてしまうのはここに毒されてしまったからだろうか……
649通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 23:08:08 ID:???
>>645
シンがバルゴラパイロットだった場合フガナリーカーバーも別型のを複数装備してそうだな
んでレイ・ピストルの強化と特殊なロッド(ライドル)の装備と脚の強化も欠かせない……
650通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 23:14:49 ID:???
>>649
リョウタロス&カイゾーグ自重www

ところでバルゴラってヴァイスリッターやビルトファルケンをベースにしつつ
ソウルゲインのフレームを合わせた機体だと思うんだ。
だからシンにとっては普通に殴り合いした方が強い気もする
651通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 00:52:20 ID:???
シンはアルトアイゼンとかに乗っけてみたい。
652通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 01:37:55 ID:???
>>651
個人的には、雷鳳とか大雷鳳の方のイメージがあるが。
653通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 05:03:38 ID:???
ゲシュペンストキックでかっ飛んでいくシンを幻視した
654通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 10:03:15 ID:???
もう武機覇拳流でも習ってくればいいよ
655通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 10:30:36 ID:???
>>653
まんま熱血系主人公だから合いそうだなw

…さてさて、昨日の辺りのネタだがさ、ガチで逆シン大戦起こったらどうなるかね?
最初はやっぱり傭兵系のシン同士でやりあったりしてくんだろうか
656通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 12:23:29 ID:???
赤鬼のグフクラッシャーとレッドアイのウィンダムは機体の性能的に良い勝負になりそうだな。

タルタロスに雇われた赤鬼、レッドアイズ、平和の歌シンが政治的理由でジオンと手を組んだDT社を襲撃。
そこに乱入するライオンシンにアフロ。
虎視眈々と機会を伺うザフトと連合軍とか夢が広がるな!
657通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 12:32:14 ID:???
>>650
ヴァイスもファルケンも量産型ゲシュと同じGUフレームだからフレーム的にはキックも行けるんだぜ?
装甲が持たないけどな!
658通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 12:48:33 ID:???
>>657
ヴァイスはともかくファルケンは兄弟機のビルガーと違ってヒュッケ系のフレームだぞ。
それでもブーストハンマー振り回して接近戦できるくらいには頑丈だけど
659通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 13:59:01 ID:???
某スレでも乗ってるがヴァイサーガが似合うと思う
660通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 14:17:01 ID:???
>>654
何やかんやあってやっぱり後継者争いになるんだな
誰と?
661通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 15:37:40 ID:???
>>654
でも武機覇拳流って、実際はコクピットで座禅組みながら思念で操作してるだけで、生身では全く強くならないんだよね…
662通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 16:32:29 ID:???
やはり流派東方不敗しかないか・・・
663通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 17:26:38 ID:???
流派東方不敗だと石破ラブラブ天驚拳をだれと撃つかで世界が危ない
664通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 17:47:11 ID:???
19氏GJです。
>>611
そう思われるのも無理無いですね。実際自分も強引な締め方だなぁ、と思いましたし。
少年誌的なノリで逆シンを書くのを目標にしてる自分としては、
そう思われてしまった時点で自分の力不足を痛感する次第です。
もう少しred eyesは続きますが、もう少しお付き合いして貰えると幸いです。
665通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 18:49:19 ID:???
ここは機神券でもいいんじゃないか?
たしか天級修羅神がひとつ余ってるし、搭乗者の心で神化したりするしね。

「誰かを守れるのなら、この命ぐらいくれてやる」とかいいそうな気もする
666中身:2009/09/07(月) 21:19:28 ID:???
>>664は自分です。すいません。
667通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 22:31:45 ID:???
「主任!!もう駄目です!作っても作っても出撃の度にお釈迦にしてきてもう予備パーツもありません!!」
「むう、仕方ない。こうなったらプランSだ!」

プランSとは?出撃するたびにどこかを壊して帰ってくるシンに頭を悩ました技術者達が
考えた、新MSプランである。コンセプトは安い、早い(早く組める)、多い(大量生産向き)
をコンセプトにしたぶっちゃけ1出撃1大破でもいけるという大破前提で考えられたプランなので
ある!!そしてそのプランを冠したMSこそ。

シン「うわぁぁぁっ!!俺のMSがぁぁぁぁっ!!」

SUM(サム)デスティニーである!!
668通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 22:35:43 ID:???
>>667
コレカオスでよくね
669通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 23:01:47 ID:???
>>667
貴様! やる夫ブルーもしくはやる夫ゾイドをみているな!
……ってかそれならサクっと換装できるインパルスサクなんてどうよ?
670通常の名無しさんの3倍:2009/09/07(月) 23:11:15 ID:???
>>668
1インパという単位もあるぞ
671通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 00:21:57 ID:???
保管庫の作品見て思ったんだが、意外にミナ様とソキウス以外の外伝キャラって出てないんだな。
シンがカナードやスウェン辺りと絆芽生えるなんて展開はどうよ?
672671:2009/09/08(火) 00:37:47 ID:???
書き込んだ後で、マーレとかエドが出てる作品あったことに気づいたぜ…。
職人様方すみませんでした。そんなわけで恒例のアレを。
お嬢様の貧乳ー!
673通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 00:46:39 ID:???
>>671
でもカナードとスウェンと直接絡むのはほとんどないな。
スウェンは展開上出しにくいかもしれんがカナードはキラという共通の敵がいることだし
殴り合いから始まる戦友ストーリーが組みやすいハズだが。
674通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 01:00:00 ID:???
>>673
カナードと友情というかライバル意識を育む話なら前に出てたやつがあったな。
最後の戦闘前のところで出会って云々という感じだったなあ。
外部の某牛飼いのやつだったと思う。
67519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/08(火) 01:17:09 ID:???
「やめてよね、脇役の君が僕に勝てるわけ無いじゃない」
 そう言うと、キラの乗るストライクフリーダムはフルバーストの体勢をとる。
 今まで無数のMSを仕留めてきた攻撃だが、シンはまったく臆した様子は無かった。
「今までの俺と一緒だと思うなよ! キラ・ヤマト!! 全世界100億人の貧乳党の為にも俺は負けられないんだ!!」
「やめてよね、胸の無い女の子だなんて!」
「じゃあ、ラクスさんは何なんだよ!」
「らくすハ脱グトスゴインダヨ(カクカク」
「そんなロボットみたいなしゃべり方で信じられるかぁ!!」
 傲慢なキラ・ヤマトの物言いに、シンは怒りの叫びを上げる。
 愛機の複合大型対艦刀レーヴァテインを振り上げて、全速力で突っ込む。

“ミシ……ミシ……”

 そのの暴力的な加速に機体の各部が軋みを上げる。
「そんな直線的な動きで!」
 しかし殺人的な加速力をもってしても、直線的な動きではハイマットフルーバーストの餌食であった。
 七色のビームがシンの愛機を貫く。その様子に、キラは勝利を確信する。
 だが、次の瞬間驚愕の叫びを上げた。

「うそ、貫いたはずなのに!?」

 そう、ビームで大穴を空けたはずのその機体は、変わらぬ速度で突っ込んでくるのだ。
 ありえない、常識を無視している。キラのそんな悲鳴に、シンは勝利の雄たけびを上げる。

「そんな攻撃がこの機体に効くかっ!! 紙装甲の上に中身はスカスカすぎて爆発するような部品が無いんだよっ!!」
「ちょっ!! なんてでたらめ!!」

 その機体、SUM(サム)デスティニーのでたらめっぷりにキラは抗議の声を上げるが、そんな抗議を聞くシンではなかった。

「ぶちぬけぇえええええええええ!!」

 突き出した複合大型対艦刀レーヴァテインが、ストライクフリーダムの胴体を貫こうとした、その瞬間だった。

“ペキン”

 とうとう激突の衝撃に立てられなくなったSUMデスティニーの腕がペキンと折れる。
 そして……。

「ちょ、ちょっとまってえええ!!」
「し、シンと、とまってっ!! アッー!!」
 衝突したストライクフリーダムとSUMデスティニーが漆黒の宇宙で大爆発をした。
 そして、少しはなれた場所に浮かぶエターナルの艦橋で、ラクス・クラインは小声でポツリと呟いた。

「みっしょんこんぷりーとですわ。私は貧乳じゃありませんことですわ」

 そして、一人でこっそり乳酸飲料を飲むのであった。
67619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/08(火) 01:18:44 ID:???
なんとなく書いてみた。
ちなみに、ママン生存ルートは残り2話じゃなくて3話でした。

三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
677通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 01:19:30 ID:???
>>675
ラクスは貧乳未満ということですねw
ん、何か明r
678通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 07:26:06 ID:???
19氏GJw

てか、ラクスが某保健所並に腹黒い!w
679通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 13:39:28 ID:???
乳酸飲料って水銀燈じゃないんだからw
というかオッパイ星人のシンが貧乳の為に戦うわけな(ry
680通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 16:03:51 ID:???
>>679
逆に考えるんだ、おっぱい星人が貧乳好きにならざる得ないような衝撃的なら出来事があったんだよ。
681なんとなく:2009/09/08(火) 18:35:46 ID:???
衝突したストライクフリーダムとSUMデスティニーが漆黒の宇宙で大爆発をした。
 そして、少しはなれた場所に浮かぶエターナルの艦橋で、ラクス・クラインは小声でポツリと呟いた。

「みっしょんこんぷりーとですわ。私は貧乳じゃありませんことですわ」

そして、一人でこっそり乳酸飲料を飲むのであった。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

しかし!!キラ・ヤマトは死んでいなかった!!
謎の空間に浮かぶ二人のキラ・ヤマト
後、シンに何故かアズラエルも
気絶したキラを抱えたキラ(あーややこしい)は何故か褌一丁で
宇宙空間では聞こえるはずの無い大声を響かせた

「僕が別世界のプラント議長、キラ・ヤマトである!!」

そして気絶したキラを中心に残りの3人が周りをフレンチカンカンで回りながら
「「「貧乳サイコー 貧乳サイコー」」」と叫びながら回る
すると、気絶していたキラが起き上がり

「そうか、すべては貧乳だったんだ 貧乳サイコー 貧乳サイコー」
踊りの輪に加わり、見事なラインダンスを演じ始めた

「ぐぉら!!こんの馬鹿議長がっぁ!!」
いきなりの一閃が議長キラの頭を引っぱたいた
色黒炒飯のお仕置き専用中華なべ『ポンヨウ君2号』だ
「他人様の別世界まで来て住人を洗脳しようとするな!!」
「だって、巨乳は無理やり戦わせたり、肉体関係で縛ろうとしたりするんだよ?」
「あんたの場合は貧乳にも同じ事されてたろーが!!帰るぞ!!」
ズルズルズル・・・

その一部始終を見ていたラクスは・・・
「主砲発射」
          ドーーン
「ふぅ、悪は滅びましたわ」
そして、また一人でこっそり乳酸飲料を飲むのであった。


おまけ
「ねぇ、メイリン 乳酸飲料で胸って大きくなるんだっけ?」
「しっ!!お姉ちゃん 余計な一言は死に繋がるよ」
「全部、聞いてましたわよ」

「「早かったわね、私たち姉妹の死も」」
682なんとなく:2009/09/08(火) 18:37:42 ID:???
19氏になんとなく呼ばれた気がしたから

そういや 私が書いているやつのキラは貧乳大好きだったなと
よし!!逃げ・・・あ、ひ・・かり・・・が
683通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 19:18:59 ID:???
>>681
こらwwwwwwww宇宙空間でフレンチカンカン踊るなwwwwwwwwww
なんとなく氏、ご冥福をお祈りしますwww
684通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 20:08:23 ID:???
ささやき…
えいしょう…
685通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 21:31:07 ID:???
えっと…
いのき ばば つるた ちょうしゅうりき ふじなみ
686通常の名無しさんの3倍:2009/09/08(火) 23:56:42 ID:???
>>684
*おおっと!*
687通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 01:13:53 ID:???
貧乳なんぞ興味ない
   ∧∧
  (  ・ω・)ネルポ
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
688通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 01:20:09 ID:???
お客様の中に!カドルトを使えるpriは居ませんか!
689通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 02:26:47 ID:???
>>688
アルハイム「ごめん、覚えてない」

本当は覚えてないのは小説だとマディでドラマCDだとマリクトだったっけ?
690通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 02:51:48 ID:???
>>689

小説だとレベル12プリーストだから
7レベル呪文はそもそも覚えていない。
覚えていないのはマディ。
本人はそれが恥ずかしいらしくひた隠してたな。
691通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 06:14:31 ID:???
隣り合わせの灰と青春はCDドラマ化されてたのか
つーかこのスレ守備範囲広すぎだろ
これ単行本は1988年に出版されてるんだぞ
692通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 09:03:33 ID:???
>>687
ムチャシャガッテ…
693通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 10:33:00 ID:???
>>689
サイの声で再生された俺w
694通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 11:50:50 ID:???
サンライズ一のフラグブレイカーだなw
695通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 12:34:16 ID:???
大丈夫、いざとなったらマンフレッティの店の池に投げ込むなりすればおk


WIZネタ見てたら、LORキラ率いる軍勢に鳳龍の剣技で立ち向かうSAMシンとかいう電波を受信してしまったんだが…
696通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 17:05:08 ID:???
・・・保管庫の数々の作品を見て考えたんだが、やはり女性としての理想は薄っぺらい身体だと思う
お上様にしろベル子にしろ七個にしろミナ様にしろみなたまにしろしっぽにしろ姫様にしろ、みんな貧か無だろ?
ついでに大きすぎるのは正直人間を堕落させる悪の象徴だと思うんだが、諸兄はどう思う?
697通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 17:15:21 ID:???
>>696
つまりニトロプラス的だと?
698通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 17:26:40 ID:???
>>696
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!
699通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 17:55:28 ID:???
これこそが後の世に伝えられる
『聖π戦争』
の開幕の合図であった
700通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:04:03 ID:???
>>697
そういやナイ■ルラト■■ップはとんでもない大きさだったな
…でも俺は大きい方がs
701通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:07:19 ID:???
>>699
このスレの総戦力がガチでやり合えば本当に世界滅ぶわw
702通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:13:50 ID:???
>>695
鳳龍核撃斬ならぬ、鳳龍ジェネシス斬とか浮かんだわ
703通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:28:35 ID:???
>>701
仕方ないから大運動会で決着を
704通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:31:02 ID:???
>>703
体操着の女性陣が見たいのですね



現実はオッサン共が(ryかもしれんが
705通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:31:12 ID:???
全員体操着とブルマか……うは、娘の艶姿に盟主王歓喜だなww
706通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:35:43 ID:???
>>704
モーガン「仕方ない」
ユルゲン「そんなに見たいなら」
ケーニッヒ「好きなだけ」
虎「見ているがいい!」
以下体操着にブルマのオッサン多数

うっ、書いただけで気持ちが悪くなってきた……
707通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 18:39:14 ID:???
研究員(主任)、研究員(後輩)、AA艦長、D、ユルゲン、モーガン、エド、ジャン、ジョン・ソープ、首領、マージョリー・シメアゲ、
ヘルベルト、白衣の男、ファッターフ、ケーニヒ中佐etcの暑苦しい戦いですね、判ります

…マッドエンジニア連中とんでもない発明品持ち出しそうで怖いなあ…
708通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 19:44:51 ID:???
おいクロスオーバー倉庫の逆シンが丸ごと消えてるぞ!?
709通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 19:49:38 ID:???
>>708
何言ってるんだ
こっちは見えるぞ

>>707
死人が出るぞww
710通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 19:51:37 ID:???
>>709
何、異界からノウ○ンとかジ○ックとかゲ○呼ぶ程度だ
711708:2009/09/09(水) 19:54:02 ID:???
俺は見れない・・・というか全部見れない
712通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 19:57:58 ID:???
>>711
pcの調子悪いとか回線の具合じゃないか?

>>707
ふむ、貧チームと豊チームとおっさんズと男連中に分けた方が良さそうだな
…男連中が真先に脱落しそうだが
713708:2009/09/09(水) 20:03:40 ID:???
>>712
いや・・・・なんか編集中って出ちゃうんだ
714通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 20:39:25 ID:???
>>713
再起動掛けてみるとかは?
715通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 20:41:17 ID:???
それパソコンのハードディスクが老朽化してるんじゃね?
716通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 20:44:38 ID:???
>>712
優勝チームにはシンの身体を好きに出来る権利が与えられるわけか
717通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 21:28:14 ID:???
そしてチーム内でもめて結局は一人になるまで戦い続ける、と。

ガンダムファイトみたいなのにすればよくね?
718通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 21:57:53 ID:???
>>707
ちょ!おまっ!!

マッドな人たちが造った諸々全てに試乗させられて、感想聞かれるシンとか想像しちまった・・・ふ、不憫だorz
719通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 22:26:20 ID:???
開発プランが提案されました。
【ネーデルデスティニーの開発】
○ はい
× いいえ
720通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 22:32:03 ID:???
>>719
つまり、ガンダムの中でシンがセーラー服(スカートは膝上20cm)を着るのですね、わかります。


某未亡人「送信」
721通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 22:36:15 ID:???
DT社技術部より、開発プランが提示されました
【プランA:一型の開発】
【プランA:一型滅殺仕様の開発】
タルタロス兵器部より、開(ry
【プレリュードブリッツの開発】
【プレリュードブリッツ改式〜一撃必殺は漢の浪漫〜の開発】
722通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 00:01:02 ID:???
>【プレリュードブリッツ改式〜一撃必殺は漢の浪漫〜の開発】
ドリルか? ドリル装備なのか!?
723通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 00:01:46 ID:???
まさかの連装ドリルパイルバンカー
724通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 00:06:59 ID:???
>>703
このレスを見た瞬間「ああ女性陣に女装した男が入ってるんだな」と戦闘競技人大運動会を思い出した。
725通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 00:10:13 ID:???
>>724
戦闘競技なんて書いたら最後の一人まで腕力で潰し合い誰も生き残れ無い予感
726通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 00:51:21 ID:???
一部にそんなことさせたら国際問題に発展しかねん方々が混じってるんだが・・・
つか英国対ミハシラやらで戦争になる気が
72719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 00:55:03 ID:???
>>726

ミハシラ高官「(ぽわわ〜ん)かわいいですなぁ・・・」
英国高官「(ぱわわ〜ん)ほほえましいですなぁ・・・」

姫様「シンは私のなの!」
みなたま「ダメーっ! シンはわたしのー!!」
シン「いてててて、二人とも腕を引っ張るな!!」
728通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 01:07:41 ID:???
>【プレリュードブリッツ改式〜一撃必殺は漢の浪漫〜の開発】
西博士タルタロスに就職出来たんか.....
729通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 01:19:54 ID:???
>>727
これならヨーロッパが焦土にならなくてすみますな
730MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/10(木) 01:32:32 ID:???
>>726>>727
すみません。 19氏のを見てたら思いついてしまいました。

みなたま(CE73、設定年齢12歳)ver
みなたま「シン! あの人たちなんとかしてよー」
シン「あー、喧嘩は良くないですよ?」
みなたま「うー……わかった。 なかなおりする」

みなさん(CE77、設定年齢16歳)ver
みなさん「あのイギリス人……腹が立つわ!」
シン「えーと、少し落ち着いたほうが良いと思いますけど」
みなさん「貴方に言われないでも分かってる!」

ロンド・ミナ・サハクver
ミナ「小娘だと侮っていたが中々の物だ……ここで英国と揉め事を起こすのは今後プラスにはならんか」
シン「じゃあ何で俺を呼んだ(’誘拐した)んです?」
ミナ「八つ当たりだ。 一寸、正体隠して大使館を襲撃してくれ」
シン「アンタって人は!」


ロンド・ミナ・サハクBADENDver
ミナ「あの味音痴の海賊共の首領の魂を取って来い……!」
シン(……俺は……どうして、こんな事に……なってしまったのだろう……)
アンナニイッショダッタノニー
73119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 01:32:36 ID:???
>>729

ミハシラ高官「(返事が無い、すでに逃げ出しているようだ)」
DT社役員「(返事が無い、すでに逃げ出しているようだ)」

ミナ様「なんの用だ?(この貧○め)」
お嬢様「何の御用ですか?(この偽○め)」

ごごごごごごごご……

シン「(返事が無い、すでに走馬灯を見ているようだ)」
732通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 01:49:25 ID:???
>>731
今はいいのさ すべてを忘れて一人残った 傷ついた俺が

この戦場で 迂闊な一言を言えば地獄におちる

トラウマのフラッシュバックに 奴の影

流した血しぶき 後で後で拭け
狙いさだめる 俺がターゲット
733通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 01:52:46 ID:???
>>730
なんと言う成長…(´・ω・`)
734通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 02:00:21 ID:???
sumときくと某スレの異能生存体を思い出すのは俺だけで良い。っていうか19氏絶対やる夫戦慄の青見ただろwww
735通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 02:07:13 ID:???
逆シン大運動会プログラム
○午前
第一競技:障害物競争
第二競技:破砕球転がし
○午後
第三競技:応援★合戦(審査員長:シン・アスカ)
第四競技:フォークダンス
最終競技:大岡綱引き(1対1で決勝はシン本人を使用)
736通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 02:11:54 ID:???
>>735
なにこのシンの公開処刑
737通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 02:16:35 ID:???
>>735
>第三競技:応援★合戦(審査員長:シン・アスカ)
他の審査員は急病で欠席ですねわかります
738通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 03:15:48 ID:???
父兄参加特別競技:借り物競争(借り物のお題は全てシン・アスカ)

さぁ逝って来い!我らがシン・アスカ!彼の向かう未来はあっちか?それともそっちか!?
739通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 04:04:40 ID:???
>>730
姫様「そうですか…至らぬところがあったようです。よろしければ、何処が駄目か指摘していただけますか?」
ミナ様…なみだ目でプルプル震えてる姫様の後ろで怒り狂ったレイヴンの皆さんがハイペリオン持ち出してます…
740通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 07:35:17 ID:???
>>730
MOR氏、あなたという人は…みなさん16歳をkwrk!

>>735
前半の競技が2つだけなのに、阿鼻叫喚な光景しか想像できんw

あれだ、注意事項に“MS・MAの使用禁止”、
“シンのダンスパートナーは肉体言語で勝ち取るべし”ぐらいは

アレ?更に悪化するようn(ry
741通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 08:53:37 ID:???
あれか、障害物競争はあれか、(シン獲得への)障害物(と言う名のライバルを排除する)競争か
742通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 10:27:35 ID:???
>>734
良い機体になると全く使えない爬虫類ですね、わかりますw

しかし姫様が出てきてアズ娘の陰が薄くなっ(ry
743通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 11:33:05 ID:???
>>741
つ筋肉番付的何か
つたけし城的何か
つ三輪車
つヌタウナギだらけのプール
744通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 11:48:46 ID:???
>>743
お前はどこに行こうとしているんだ?w
745通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 12:24:12 ID:???
すっかりネタスレ化したな
泣きたいわ
746通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 12:27:34 ID:???
>>745
投下があるまでの暇つぶし
747通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 13:38:25 ID:???
>>745-746
アムロ、勇者ときて今度はここか、
ホントにわかりやすいな自演荒らし下衆
748通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 14:20:52 ID:???
>>747
スルーしなよ
構うだけ餌やることになるんだからさ

>>743
ビキニのおっさんどもが粘液塗れになるんですね、わかります…眩暈してきたから今のなし
…もちろんお嬢様と姫様はスクール水着(白)だよな?
749通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 14:38:17 ID:???
>>748
アンタはトーシロだな
スク水は旧タイプ、色は紺
これは宇宙創造以来の絶対運命黙示録
750通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 14:48:12 ID:???
>>748
・・・透けたら色々な意味で阿鼻叫喚じゃね?
751通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 15:18:07 ID:???
だがそれがいい
752通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 16:15:26 ID:???
>>748
ソキウス落下→ロミナさんハァハァ
アスラン落下→とれたズラと一緒にスルー
75319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:00:40 ID:???
ママン生存ルート改め、 真S&R 11話


 シンの裏切りは、ドラグーンフリーダムのネットワークを通じ速やかにザフト全軍に伝わった。
 真っ先にやってきたのは、数の多いドラグーンフリーダムであった。

「くそっ、ワラワラとやってきて!!」

 ファイナルデスティニーのコックピットでシンが悪態をつく。
 周囲はどこを見てもドラグーンフリーダムばかりだ。レーダーの光点など数えるのも馬鹿馬鹿しい。
 動こうにも、これだけいては進めない。
 しかもそいつらが一糸乱れぬ動きで、同時にフルバーストの体勢をとるなど恐ろしさを通り過ぎて笑えるものがある。
 もっとも、本来なら笑っていられない。あのドラグーンフリーダムの砲身一つから発射されるビーム一つとっても、MS一機など軽く撃墜できるのだ。まして、この数のフルバーストをまともに食らえば、いかにファイナルデスティニーと言えども瞬時に蒸発するだろう。
 そして、ドラグーンフリーダムの群れは、裏切り者を抹殺するべく、一斉に砲撃を開始した。
 その砲撃を前に、シンの口元がニヤリと笑う。

「かえって好都合だ」

 シンは一気にVLを最大稼動させる。
 それとほぼ変わらぬタイミングで、無数のドラグーンフリーダムから放たれた光の束がファイナルデスティニー突き刺さり、眩いばかりの光がその空間を埋め尽くす。

 そして、ファイナルデスティニーは瞬時に蒸発する……はずだった。

 しかし、実際には蒸発などしていない。
 先ほどと変わらぬ姿で漆黒の空間にファイナルデスティニーは浮かんでいた。
 いや、一つだけ違うところがあった。フリーダムの群れが放ったビームを絡め取った光の翼が、よりいっそう強く輝いているのだ!

「どうした? お前たちの与えた力だろう」

 相手は無人機と分かっていながらも、シンは嘲る。
 あるいは、無人であって無人ではない機体に、自分がやらなければならない事に対する嘲笑なのかもしれない。
 もっとも、その辺はシン自身にも分からないのだろう。変わらぬ嘲笑の笑みを浮かべながら、もう一度光の翼を最大稼動させる。

「返すぜ。くたばれぇ!」

 その叫びとともに、ファイナルデスティニーは光の翼を羽ばたかせる。光の翼から輝く槍が生み出されると、フルバーストの体制のまま固まっていたドラグーンフリーダムを次々に貫いていった。
 光の槍を寸前で交わした機体も、レーヴァテインに切り刻まれる事になる。
 30機近くいたドラグーンフリーダムが全て撃墜されるまで、実に3分もかからなかった。
75419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:04:25 ID:???
 ファイナルデスティニーによる一方的な殺戮劇を見つめる者たちがいた。
 ザフトが誇るドムトルーパー部隊。歌姫の騎士団とも呼ばれるラクス・クラインの親衛隊だ。
 キラ・ヤマトを頂点とするその指揮は、ラクスに対し狂信的な信奉を捧げている。

 そんな歌姫の騎士団の若いパイロットの一人が、一方的にドラグーンフリーダムを破壊するファイナルデスティニーを見て、震える声で呟いた。

「あ、悪魔かよ……」

 その圧倒的破壊力は、砕き、引きちぎる戦い方は、ファイナルデスティニーの風貌も相まってまさしく悪魔のようだった。若いパイロットが恐怖し、呟いてしまったのも無理も無い。
 しかし、その呟きは運悪くマイクに拾われ、近くにいた僚機にも伝わってしまった。

「怯えてんのかい?」

 騎士団の副隊長……実質的な隊長を務める女性が、若いパイロットに問いかける。
 もっとも、若いパイロットにも矜持がある。震える声を意志の力で押さえ込み、気丈に答えた。

「いえ、自分は怯えてなどおりません!」
「強がるんじゃないよ。本音を言いな」

 もっとも、隊長には見抜かれていたようだ。若いパイロットの虚勢を笑いながらあっさり否定した。
 それは他のパイロットも同じだったようで、通信機を通して笑い声が聞こえてくる。その様子に、若いパイロットは赤面しながら本音を口にする。

「はい、少し恐ろしいです。しかし……」
「そっか。なら、アンタはいらないねぇ」
「えっ? ……うああああああああああっ!!」

 そして、若いパイロットが本音を口にした瞬間、副隊長機のギガランチャーから放たれたビームが、若いパイロットのドムトルーパーを貫いた。
 爆発するドムトルーパーを見ながら、その副隊長は周りにいる部下達に問いかける。

「騎士団にはね、怯えるようなパイロットは要らないんだよ。なあ、お前たち、わかってるね!!」
「はい、全てはラクス様の為に!!」

 そう、全てはラクス様の為に。
 あの裏切り者を討つ。
75519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:05:39 ID:???
 ファイナルデスティニーのレーダーに急接近してくるMSの影が映る。
 つい先ほどまで友軍だった都合上、相手の機種はもちろん、その気になれば搭乗者まで分かるのは良いことなのか悪いことなのか。
 相手はこちらの位置を完全に把握しているだろうから、不意を打たれないだけマシだと考えるべきだろう。
 接近してくるのはドムトルーパーの部隊で歌姫の騎士団の精鋭部隊だ。
 望遠を使わなくても目視できる距離まで近づいてくると、一斉にギガランチャーを撃ち込んでくる。

「もう次が来たのかよ!」

 ドラグーンフリーダムの群れをとりあえず落としたと思ったら、すぐさま次の部隊だ。
 一瞬、こいつらを無視して振り切ろうかとも考えたが、その考えをすぐに否定する。
 仮にこいつらを無視して進んだとしても、エターナルにはキラ・ヤマトとアスラン・ザラ、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスの二機が張り付いているのだ。
 後から追いつかれて挟み撃ちなどにされてはたまったものじゃない。
 ザフトが使用しているチャンネルから、騎士団の声が聞こえてくる。

「全てはラクス様の為に!」
「裏切り者に制裁を!!」
「好き勝手言うなぁ!!」

 すれ違いざまに高出力ビームライフルの一発をお見舞いしながら、シンも負けじと叫び返す。

「お前らっ! あの外道が何をやってるのか知っているのかよ!!」

 その一言に、騎士団の怒号が聞こえてくる。

「裏切り者めっ!! ラクス様を侮辱するかっ!!」
「この愚か者めっ! ラクス様が正しいとなぜわからない!!」
「どこが正しいんだよ、命を玩んでるんだぞ!! アーモリー1の現状を知らないとは言わせないぞ!!」
「それがどうした?」

 罵声を浴びせる騎士団の中で、唯一女の声が静かに答える。
 だが、それは冷静な意見と言うわけではなく、より一層の狂気を孕んでいた。
75619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:06:56 ID:???
「凡百がどうなろうと構わないさ、むしろラクス様のお役に立てる事を光栄に思うべきだね」
「おまえらはぁっ!」
「裏切り者が吼えるなよ、素直にここでくたばりな!」

 女の声を合図に、一斉にドムトルーパーがギガランチャーを放ってくる。
 実体弾とビームの混じった攻撃に、ファイナルデスティニーもほんの少しだけ後ろに下がって避ける。
 その後退を好機と見たのだろう。一機のドムトルーパーがビームサーベルを構えて突っ込んでくる。

「死ねえええええ、裏切り者おぉぉぉぉぉ!!」
「あっ、突っ込むんじゃない!!」

 女が制止の声を上げるが、既に遅かった。
 ファイナルデスティニーはその斬撃を余裕を持って避けると、ドムトルーパーの頭に軽く手を置く?

「えっ!?」

 次の瞬間その手が赤い光を発し、ドムトルーパーの頭から胸部までが瞬時に抉り取られる。ドムトルーパーは爆発する間も出来ず、2〜3回痙攣するかのように手足を震わせて機能を停止した。

「よーくわかったよ。お前らには一切手加減がいらないって事がな。
 先に地獄に逝っていろ! すぐにラクス・クラインも同じ所に送ってやるから、地獄で戦争ゴッコでもやりやがれっ!!」
75719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:08:35 ID:???
「ほざけ! ヘルベルト、マーズ、ジェットストリームアタック行くよ!」

 女の号令で騎士団の中で特に動きが良かった3機が一列のフォーメーションを組んで突っ込んでくる。
 スクリーミングニンバスとビームシールドの絶対的な防御力背景と、ドムトルーパーの突撃力と重火力を生かした最強のフォーメーションだ。
 そのフォーメーションを前に、ファイナルデスティニーは複合大型対艦刀レーヴァテインをシューティングモードに切り替える。

「そんな戦法が何時までも通じるかよっ!!」

 戦艦すら貫くビームの奔流が、スクリーミングニンバスの障壁にぶち当たる。目も眩むような激しい光が鬩ぎ合う。
 数秒間、双方の攻撃と防御がぶつかり合う。

「そんなビームで貫けるかっ!!」

 だが、3機のドムトルーパーの発生させるスクリーミングニンバスは3機それぞれのフィールドの相互干渉により、通常よりも強力な防御能力を獲得している。
 いかに複合大型対艦刀レーヴァテインのビーム砲と言えども、貫くことは出来なかった。
 そして、レーヴァテインをシューティングモードにしたままのファイナルデスティニーに、2機による嵐のような連携攻撃が襲いかかる。

 最初に放たれたビームがファイナルデスティニーに命中し……すり抜ける。

「えっ!?」

 女が間の抜けた声を上げる。そんな声を上げる間にも、さらに2機から打ち出されるビームや実体弾もファイナルデスティニーに命中するのだが、爆発することも無くすぐ後ろの空間に飛んでいった。

「副隊長! 下です!!」

 別の隊員の悲鳴じみた叫びが通信機に飛び込む。
 その時になって、ようやくデスティニーに残像を生み出す能力があったことを思い出した。

「残像か! し、しまった!!」
「遅いんだよ!!」

 3機によるフィールドの相互干渉は圧倒的な防御力を生み出す反面、どうしても機械に大きな負担をかける。それはスクリーミングニンバスの稼働時間の短縮という形に表れる。
 とはいえ、今までフィールドが消えるまでの時間を耐え抜いた敵はいなかったし、捕捉出来ないほどの速度で動く敵とも出会わなかった。
 しかし、今その敵に出会ってしまったのだ。しかも最悪の形で。
 防御フィールドの消えたドムトルーパーに、白兵モードに切り替えたレーヴァテインが振るわれる。
 死角である下から飛び込んできたレーヴァテインは、ドムトルーパー3機をあっさりと真っ二つにした。

「ひっ……! ら、ラクス様ばんざ……」
75819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:09:52 ID:???
「ふ、副隊長がっ……」

 副隊長の撃墜は、騎士団の面々に動揺をもたらした。
 死を恐れぬ騎士団、ラクス・クラインの忠実な番犬と言えども、本当の意味で狂信的な人間は一握りもいない。
 そう思い込んでいる人間と、勝ち馬に乗っているだけの人間が大半だ。
 そして、本当の意味で狂信的な人間があっさりと、真っ二つと言う視覚的にも恐怖を煽る手段で撃墜された時、騎士団のモラルはあっさりと崩壊した。

「次はどいつだ。地獄に行きたいのは……」
「ひぃっ、ひいいいい!!」

 先ほどまでの勇ましさなど欠片も無い。
 悲鳴を上げてあっさりと逃げてゆく騎士団の面々だが、既にシンは逃がす気は無かった。

「来ないっていうなら、まとめて薙ぎ払ってやる!」

 そういうと、レーヴァテインをバーストモードに切り替える。
 数機を薙ぎ払うべくターゲットロックに入ろうとした、その瞬間だった。

「ローエングリーン! 1番2番ってぇー!!」

 遥か遠方より、突如陽電子の光条がファイナルデスティニーに襲い掛かる。
 もっとも、寸前でその存在に気がついたシンは回避を取ったが。

「って、陽電子砲!? アークエンジェル!?」

 そして、その相手を確認した時シンは混乱した。
 そこにいたのは、かつて何度も煮え湯を飲まされたアークエンジェルであった。しかし、今のアークエンジェルはオーブ所属のはず。
 オーブはカガリ・ユラ・アスハ首長がラクス・クラインに誘拐されたとの立場をとり、プラントと敵対していたはず?
 オーブの残存艦隊もミハシラに終結し、カガリ・ユラ・アスハ救出に動いていたのではないのか?
75919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:12:33 ID:???
 もっとも、これは洗脳中は故意に出会わないようにされており、さらに表向きはオーブ政府が発表をしていなかった為にシンが知らなかっただけの話で、オーブ軍の実に半数近い数がラクス・クラインの決起に同調してザフトに合流していた。
 残り3割は最初のラクス・クラインの決起時に壊滅しており、ミハシラに終結できたのは1割にも満たない数であった。

 ラクスに合流したオーブ軍の中心的な存在が、アークエンジェルであった。
 そして、アークエンジェルから金色に輝くMSが出撃する。

「って、アカツキ!? あんな物までなんで!? まさか、奪い取っていたのかよ!?」

 だから、シンが盗まれたものだと勘違いしたのも無理が無い話だった。
 もっとも、そんな考えなど次の瞬間、アカツキから聞こえてきた声の前に吹っ飛んだが。

「ボウズ、お前にこいつらはやらせないぜ!」
「って、その声は……」

 シンの脳裏に、数年前の出来事が昨日の事のように浮かんでくる。
 海での出会い、予期せぬ再開、改造された身体に苦しむ彼女、彼女を救うために敵指揮官に彼女を返した事……。


『死なせたくないから返すんだ!
 だから絶対に約束してくれ!けして戦争とか、MSとか!そんな死ぬようなこととは絶対遠い、優しくて、暖かい世界へ彼女を帰すって!』
『約束、するよ・・・』

 ベルリンでの最悪の再開……。そして、雪の中の別れ……。
 守りたいと思った少女の事が、シンの脳裏を駆け巡る。

 なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、……なぜなんだ!!

「あんたは、あの時の仮面の指揮官!!」
「覚えていたのかっ。坊主、お前に姫さんとキラの邪魔はさせないぜ!!」

 その言葉に、シンの中でまた何かが一つ砕けた。

「なんで、アンタが! 連合のアンタがそこにいるんだぁ!!!」

 シンの怒声が戦場に響いた。


(続きを読むにはわっふるわっふると書き込んでください)
76019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 17:14:01 ID:???
というわけで、毎度のお目汚し失礼しました。
ママン生存ルート11話です。

短編だったはずが、なんか長編じみてきました><残り2話とか3話とか言ってましたが、もっと、かかりそうです。
戦闘シーン難しすぎ……、このスレのほかの職人さんを尊敬します。


>>734
異能生存体? しらないお、トカゲみたいなむせる奴や、鬼畜なツインテールなんて(カクカク

三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!
761通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:16:43 ID:???
GJ! なんと言う怒涛の展開。
しかしムウ、ステラのこと憶えてるならなんで態々連中に…まさかどこかで予想されてたみたいに
シンが殺したとか思ってるんじゃないだろうな…だとしたら許せん!
何はともかくわっふるわっふる
762通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:18:21 ID:???
わっふるわっふるネわっふるわっふるオわっふるわっふる死わっふるわっふるね
763通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:19:19 ID:???
わっふるわっふる
……ネオ、あんたって人は……地獄でステラ達に詫びて来い!
764通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:26:57 ID:???
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふる!
やはりラクシズ関係者は何処まで行ってもラクシズ関係者か

>>763
地獄だ?
ステラが居るのは天国だからこいつは死んでも会えないだろ
会ってもらっちゃ困るし、こいらには地獄すら生ぬるい!
765通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:34:46 ID:???
わっふるわっふるわっふるわっふる
ラクシズは本当に外道だな
纏めて蹴散らしてしまいたい・・・つかなんでここまで狂信的になれるんだ?
プラントコーディの習性とでも言うのかよ
766通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:35:43 ID:???
わっふるわっふる
これ以上に黒いラクシズ見たことねえぜ
767通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:38:15 ID:???
GJ。そして、わっふるわっふる!
ムネオも調整済みだったりするならまだ情状酌量の余地もあるが……
このムネオは地獄に送り返して然るべきだ

たまたまBGMが未来への咆吼だったもんで、テンションがおかしいw
768通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:38:44 ID:???

まさに外道。
そして、ラクシズ利権に集るハエの多いこと。
狂信者と俗物の集まりなのは仕方ないよねー
(プラント自体が利権を求めて既存権益の塊な連合にケンカ売った連中の巣だからしかたないわなw)


短編とか長編とかは気にせずのんびりとやってください。
769通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:41:05 ID:???
わっふるわっふる
ラクシズは本当に腐ってるな
いや、どの作品でもか
人類粛清、似非Dプラン実施、自称地球の守護者にNジャマー再投下、捕虜洗脳、脳改造に…あげればきりがない!
…すまん、一瞬全逆シンのラクシズ・黒幕連中が手を組んだらどうなるかとか考えちまった…
770菓子屋:2009/09/10(木) 17:50:35 ID:???
そんなにワッフルを注文されても困るお
771通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 17:52:27 ID:???
>>770
俺ミハシラ印のベルギーワッフルな
772通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 18:05:21 ID:???
>>760
知ってるじゃねーかwww
773通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 20:28:52 ID:???
うーむ、シンはメサイア決戦の時点でアカツキを動かしてたのが
裏切りパツキン野郎のネオ公だという事までは知らされてなかったのかな。
TVと同じくF+の屈辱があり、その後ロミナ邸が焼き討ちに遭うまで
しばらくはザフトに通常勤務してたんだろうに。
もちろんこのSSもTVも含めて最悪なのは、ネオとしての記憶も残ってて
シン・アスカが臣従した事ぐらい知る事ができたろうに詫びも落とし前も
知らん顔してくさったエロトンビ野郎だというのは間違いないけど。
(だからこそGSC氏第一部やX運命では輝いて見えるわけだが)
>>770-771
厚手の柔らかい丸い生地を半分折りにしてクリームはさんだ方も捨て難いが…
そういやなんでエチーな期待を込めた呪文がわっふるわっふるになったんだろ。
774通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 20:34:44 ID:???
775通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 20:36:55 ID:???
ググるといきなり出るな
ワッフルはお馬鹿が書き込んだour fool(あわふーる)が変化したものって説が有力なのか?
776通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 20:39:13 ID:???
あの世でステラに詫び続けろネオ・ロアノーク
77719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 22:57:10 ID:???
毎度おなじみ訂正です。
誤字と変な表現が多い……><

>>753
>しかもそいつらが一糸乱れぬ動きで、同時にフルバーストの体勢をとるなど恐ろしさを通り過ぎて笑えるものがある。
しかもそいつらが一糸乱れぬ動きで同時にフルバーストの体勢をとるなど、恐ろしさを通り過ぎて笑えるものがある。

>あのドラグーンフリーダムの砲身一つから発射されるビーム一つとっても、MS一機など軽く撃墜できるのだ。まして、この数のフルバーストをまともに食らえば、いかにファイナルデスティニーと言えども瞬時に蒸発するだろう。
砲身から発射されるビームの一つを取っても、MS一機を軽く撃墜できるのだ。ましてこの数のフルバーストをまともに食らえば、ファイナルデスティニーと言えども瞬時に蒸発するだろう。

>そして、ドラグーンフリーダムの群れは、裏切り者を抹殺するべく、一斉に砲撃を開始した。
そしてドラグーンフリーダムの群れは、裏切り者を抹殺するべく一斉に砲撃を開始した。

>その砲撃を前に、シンの口元がニヤリと笑う。
その砲撃を前に、シンはニヤリと笑う。

>それとほぼ変わらぬタイミングで、無数のドラグーンフリーダムから放たれた光の束がファイナルデスティニー突き刺さり、眩いばかりの光がその空間を埋め尽くす。
ほぼ変わらぬタイミングでドラグーンフリーダムの群から放たれた光の束がファイナルデスティニー突き刺さる。眩いばかりの光が辺りの空間を埋め尽くした。

>フリーダムの群れが放ったビームを絡め取った光の翼が、よりいっそう強く輝いているのだ!
光の翼がドラグーンフリーダムの群れが放ったビームを絡め取り、より一層強く輝いているのだ!

>光の翼から輝く槍が生み出されると、フルバーストの体制のまま固まっていたドラグーンフリーダムを次々に貫いていった。
光の翼から放たれた光の槍が、ドラグーンフリーダムの群を次々に貫いていった。

>光の槍を寸前で交わした機体も、レーヴァテインに切り刻まれる事になる。
光の槍を避けたドラグーンフリーダムも、次の瞬間にはレーヴァテインに切り刻まれる事となる。


>>754
>キラ・ヤマトを頂点とするその指揮は、ラクスに対し狂信的な信奉を捧げている。
キラ・ヤマトを頂点とするその部隊は、ラクス・クラインに対し狂信的な信奉を捧げている。

>そんな歌姫の騎士団の若いパイロットの一人が、一方的にドラグーンフリーダムを破壊するファイナルデスティニーを見て、震える声で呟いた。
騎士団の若いパイロットの一人が、一方的にドラグーンフリーダムを破壊するファイナルデスティニーを見て震える声で呟いた。

>しかし、その呟きは運悪くマイクに拾われ、近くにいた僚機にも伝わってしまった。
しかしその呟きは運悪くマイクに拾われ、近くにいた僚機にも伝わってしまった。

>そして、若いパイロットが本音を口にした瞬間、副隊長機のギガランチャーから放たれたビームが、若いパイロットのドムトルーパーを貫いた。
そして若いパイロットが本音を口にした瞬間に副隊長機のギガランチャーからビームが放たれ、若いパイロットの乗るドムトルーパーを貫いた。

>「騎士団にはね、怯えるようなパイロットは要らないんだよ。なあ、お前たち、わかってるね!!」
「騎士団にはね、怯えるようなパイロットは要らないんだよ。お前たち、わかってるね!!」
77819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 22:57:51 ID:???
>>755
>ファイナルデスティニーのレーダーに急接近してくるMSの影が映る。
ファイナルデスティニーのレーダーに急接近してくるMSの一団が映る。

>ドラグーンフリーダムの群れをとりあえず落としたと思ったら、すぐさま次の部隊だ。
ドラグーンフリーダムの群れを落としたと思ったら、すぐさま次の部隊だ。

>一瞬、こいつらを無視して振り切ろうかとも考えたが、その考えをすぐに否定する。
一瞬、振り切ろうかとも考えたが、その考えをすぐに否定する。

>仮にこいつらを無視して進んだとしても、
仮にこいつらを振り切ったとしても、

>すれ違いざまに高出力ビームライフルの一発をお見舞いしながら、シンも負けじと叫び返す。
すれ違いざまに高出力ビームライフルを撃ち返しながら、シンも負けじと叫び返す。

>その一言に、騎士団の怒号が聞こえてくる。
その一言に騎士団の怒号が聞こえてきた。

>だが、それは冷静な意見と言うわけではなく、より一層の狂気を孕んでいた。
だが、それは冷静な意見などでは無く、より一層の狂気を孕んでいた。


>>756
>実体弾とビームの混じった攻撃に、ファイナルデスティニーもほんの少しだけ後ろに下がって避ける。
実体弾とビームの混じった弾幕に、ファイナルデスティニーも後退して攻撃を避けた。

>ファイナルデスティニーはその斬撃を余裕を持って避けると、ドムトルーパーの頭に軽く手を置く?
ファイナルデスティニーはその斬撃をあっさりと避けると、ドムトルーパーの頭に軽く手を置いた。

>ドムトルーパーは爆発する間も出来ず、2〜3回痙攣するかのように手足を震わせて機能を停止した。
ドムトルーパーは爆発する事も出来ず、2〜3回痙攣するかのように手足を震わせて機能を停止した。
77919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 22:58:42 ID:???
>>757
>女の号令で騎士団の中で特に動きが良かった3機が一列のフォーメーションを組んで突っ込んでくる。
女の号令で特に動きが良かった3機が、一列のフォーメーションを組んで突っ込んでくる。

>スクリーミングニンバスとビームシールドの絶対的な防御力背景と、ドムトルーパーの突撃力と重火力を生かした最強のフォーメーションだ。
スクリーミングニンバスとビームシールドの絶対的な防御力と、ドムトルーパーの突撃力と重火力を生かした最強のフォーメーションだ。

>そのフォーメーションを前に、ファイナルデスティニーは複合大型対艦刀レーヴァテインをシューティングモードに切り替える。
そのフォーメーションに対し、ファイナルデスティニーは複合大型対艦刀レーヴァテインをシューティングモードに切り替える。

>数秒間、双方の攻撃と防御がぶつかり合う。
数秒間、双方の攻撃と防御がぶつかり合った。

>だが、3機のドムトルーパーの発生させるスクリーミングニンバスは3機それぞれのフィールドの相互干渉により、通常よりも強力な防御能力を獲得している。
3機のドムトルーパーが発生させるスクリーミングニンバスは、フィールドの相互干渉により通常よりも強靭な防御能力を獲得している。

>いかに複合大型対艦刀レーヴァテインのビーム砲と言えども、貫くことは出来なかった。
複合大型対艦刀レーヴァテインの大型ビーム砲でも貫くことは出来なかった。

>そして、レーヴァテインをシューティングモードにしたままのファイナルデスティニーに、2機による嵐のような連携攻撃が襲いかかる。
レーヴァテインをシューティングモードにしたままのファイナルデスティニーに、3機による嵐のような連携攻撃が襲いかかる。

>そんな声を上げる間にも、さらに2機から打ち出されるビームや実体弾もファイナルデスティニーに命中するのだが、爆発することも無くすぐ後ろの空間に飛んでいった。
さらに2機が放ったビームや実体弾もファイナルデスティニーに命中をするのだが、爆発する事も無く後ろの空間に消えていった。

>とはいえ、今までフィールドが消えるまでの時間を耐え抜いた敵はいなかったし、捕捉出来ないほどの速度で動く敵とも出会わなかった。
もっともフィールドが消えるまで耐え抜いた敵はいなかったし、捕捉出来ないほどの速度で動く敵とも出会わなかった。

>死角である下から飛び込んできたレーヴァテインは、ドムトルーパー3機をあっさりと真っ二つにした。
死角である下から振るわれたレーヴァテインは、ドムトルーパー3機をあっさりと真っ二つにした。
78019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/10(木) 23:01:32 ID:???
>>758
>悲鳴を上げてあっさりと逃げてゆく騎士団の面々だが、既にシンは逃がす気は無かった。
騎士団は悲鳴を上げてあっさりと逃げて行く。もっともシンは連中を逃がす気など無かった。

>「来ないっていうなら、まとめて薙ぎ払ってやる!」
「来ないなら、まとめて薙ぎ払ってやる!」

>遥か遠方より、突如陽電子の光条がファイナルデスティニーに襲い掛かる。
遠方より陽電子の奔流がファイナルデスティニーに襲い掛かる。

>もっとも、寸前でその存在に気がついたシンは回避を取ったが。
寸前で気付いたシンは、回避をする。

>そして、その相手を確認した時シンは混乱した。
そして、相手を確認したシンは混乱をした。

>そこにいたのは、かつて何度も煮え湯を飲まされたアークエンジェルであった。しかし、今のアークエンジェルはオーブ所属のはず。
そこに浮かんでいたのは、かつて何度も煮え湯を飲まされたアークエンジェルであった。しかし、今のアークエンジェルはオーブ所属である。

>ラクスに合流したオーブ軍の中心的な存在が、アークエンジェルであった。
そしてラクスに合流したオーブ軍の中心的な存在が、不沈艦アークエンジェルであった。

>そして、アークエンジェルから金色に輝くMSが出撃する。
ファイナルデスティニーがローエングリーンを回避すると、アークエンジェルから金色に輝くMSが出撃した。

>もっとも、そんな考えなど次の瞬間、アカツキから聞こえてきた声の前に吹っ飛んだが。
もっともそんな考えなど、アカツキから聞こえてきた声の前に吹っ飛んだが。

>「覚えていたのかっ。坊主、お前に姫さんとキラの邪魔はさせないぜ!!」
「覚えていたのか、坊主! お前に姫さんとキラの邪魔はさせないぜ!!」

>「なんで、アンタが! 連合のアンタがそこにいるんだぁ!!!」
「なんで、アンタが! 連合のアンタがこんな所にいるんだぁ!!!」
781通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 23:09:36 ID:???
>>760
19氏乙です〜。ラクシズクソッタレと思っていたら、次はステラの事を覚えていながら立ち塞がるムウとかもうね

マリューのためだとか言ってラクシズに居るんだとしたら、このムウには地獄すら生温い・・・
こんな奴には、マジでステラの事を語って欲しくないな。アウルもスティングも報われんわ

ここからのシンの快進撃をまた楽しみに待っております〜


>>769
どう考えても、私が私がとお互い潰し合う姿しか想像デキナス
あの自己主張の塊のようなピンクに、他の存在を許容出来るような度量があるとは到底思えないわ
782通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 23:49:06 ID:???
…なーんかこう、シンが
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
  or
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
だけでラクシズの言葉全て遮って、津山三十人殺しよろしく連中を
“赤と白の絨毯”(byブレブレ)にしていく話が読みたくなった
ラストは原典通りと、平和になった世界でマユorステラorレイorクルーゼの魂と
会話するのとに分岐で

あ、当然スタートはFPのオーブ慰霊塔からね
783通常の名無しさんの3倍:2009/09/10(木) 23:58:14 ID:???
そこまで構想があるならYou書いちゃいなYo
784360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:01:21 ID:???
19様GJです。ムウさんファンとしては、ただ出てきたわけじゃないと
思いたいところですが。続きに超期待しております。

続きのプロットが固まったので、第二部プロローグを投下いたします。
ただ、前回まで見てくださった方にはお分かりの通り、主人公のシン・アスカが
重傷を負った後からスタートします。故に、彼がモビルスーツに乗り、幾多の敵に打ち勝つというような、
華々しい活躍をする話を読みたい方には、かなり退屈な書き物になると予測されます。

が、こんな話も、たまにはあってもいいんじゃない?という方がいらっしゃったら、
読んで頂ければ、僕にとってこれ以上の幸福はありません。

また、続きものゆえに独自の設定、オリジナルキャラクタが説明なしに
出てくる事も多いと思いますが、御容赦していただきたいです。
785360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:02:35 ID:???
わたしは わたしがなにものなのか わからなかった

わたしは なにものでもない まがいものだった

わたしに『私』をくれた あのひとのために
わたしは なにができるのだろうか


暗黒の世界、星の輝きだけが映える宇宙空間。
その静寂を切り裂くように、スラスター光が線を絡み合わせる。まるで互いに尾を食いちぎらんとする
一対の蛇のように。
「クソッ、捕捉出来ない!」
「何てザマだ!連合のモビルスーツごときに!」
二機の《ブレイズザク》が、一条の光を追いかけ、追いすがろうとする。ブレイズウィザードの
高推力に任せて距離を詰めようとするが、相手は細かく軌道を変えて相対距離を詰めさせてくれない。
今も、高速ですれ違ってしまう。一寸見えたバイザー型のゴーグルの奥に、侮蔑の視線が込められている
ようにも感じられた。
全身を朱に染められたダガータイプ一機に、戦闘宙域が支配されているかのようだった。
「ザフトレッドの我々が、こうも簡単に…!」
「ええい、包囲してなぶり殺しにしろ!」
リーダー役らしい男…まだ少年と呼ぶに相応しいパイロットの指示により、合わせて5機のザクタイプが
二手に分かれ大きく展開して、ダガータイプを包囲しようとする。

「間抜け…っ!」
小隕石に身を潜めていた、白と青主体のペイントが施された《ダガーU》に乗るクィン・ケルビムは
トリガーを引く。
両手に携えられた大型ライフルから高速弾が発射される、その一撃は《ブレイズザク》の胸部中央に
クリーンヒットし、その衝撃のためか犠牲者は沈黙する。
『狙撃手がいるぞ!各機散開!』
『いや!包囲を続けるんだ!』
『違う、スナイパーを潰すのが優先だろう!リーダーは俺だ!』
たった一発の狙撃で、ザクの編隊は統制を失う。連携を得られぬまま身勝手に行動する敵など、
敵と呼ぶのも『まともな』敵に失礼だ。
クィンはそんな編隊に対して、次々と砲弾を見舞う。警戒されたために、クリーンヒットを与えるのは
難しくなったが、自分の役は果たした。
「ボーラス君!」
「おうさ!」
有線回線で連絡されたボーラス・クレオラの《ダガーU》が、通信ケーブルをちぎりながら戦場に躍り出る。
背中に背負ったブレイズパックから即座にミサイルを一斉射すると、眼前に派手な弾幕が広がった。
ミサイルを回避しようと、ザクの編隊は必死に回避運動を取る、全ては避け切れずに手や足にミサイルを
受け、被弾箇所を紫色の毒々しいペイントで染められる。
しかし狙いは撃墜では無い、連携の分断だ。
「遅い!ってか?」
最も逃げ惑い、僚機から距離を離した一機のザクに向かって《ブレイズ・ダガーU》が突進する。
簡単に距離を詰めたあとに、右手に掴んだビームサーベルで斬撃を繰り出す、本来ならば《ザク》の縦割り
解剖図が出来上がるところだったが、ピンク色のビーム光は《ザク》をすり抜けるだけだった。
786360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:03:42 ID:???
「はい死んだ!お前は既に死んでいるっと」
『クソったれ…落ちこぼれめ、調子に乗りやがって!』
「解りやすい負け惜しみどうも、っと!」
『撃墜』された《ザク》から、ボーラスはすぐさま機体を離す。するとさっきまで《ダガーU》がいた空間にビーム
ライフルの光条が通り過ぎていった。
「味方撃ちかよ、恨まれるぜお前さん」
『抜かせ!コケにされてたまるか、ぐはあ!』
味方ごとボーラスを殺ろうとした《ザク》は、存在を忘れていた狙撃手に後背を撃たれ、その衝撃でベクトルを
狂わされてあらぬ方向に飛び去っていく。
「あっぶねえなあクィン。模擬弾でも誘爆しかねないぜ?」
「ご、ごめん。頭に来ちゃって…」
あんなエリートもどき、一人か二人居なくなっても構わないんだけどな。
本心ではそう思えど、一応友軍だ、労わる振りくらいはしないと…と思っていると、ボーラスの《ダガーU》に
朱色の《ダガーU》が接近する。
全身を赤を主体に、黒をアクセントにして塗装された機体は《ダガーU》の特徴の無いフォルムすらも禍々しい
ものに見せる効果があるように思えた。背中にエールパック装備し、右手に斬艦刀を持ったその機体から、
通信が入る。

「そっちは終わったかしら?」
ルナマリア・ホークは赤い《ダガーU》から部下の様子を見やる、二機とも被弾はしなかったようで何よりだ。
自分とシンが、しごきにしごいたのだ、この程度の相手に遅れを取られても困るが。
「バッチリ片付けましたよ姉御!」
「その呼び方やめろ、後で腕立て100回」
「それだけは御容赦を!」
ボーラスのお調子者加減は変わらないが…むしろ酷くなった気もするが、腕は良くなってきている。
「隊長、そちらはいかがでしたか?」
クィンからは丁寧な口調で話しかけられる。最近知ったのだが、彼女は結構なお嬢様らしい。
「勿論仕留めてやったわよ、しっかし手ごたえなかったわね、赤の質、落ちまくりじゃない?」
補足すると、赤…ザフトレッドというのは、ザフトのアカデミーを優秀な成績で卒業した者だけが
着る事ができる軍服の色であり、要はエリートの証みたいなものだった。
ルナマリアも赤服であるが、そんな彼女も実戦では大いに苦戦した。初陣から連合の強化兵や
ベテランのテロリストが相手だったため、生き残れただけ優秀だったとも言えるが。

「最初、虎さんからこの任務受けた時は、そんな事してる暇あるのかーって思いましたけど。
実際戦ってみると、ヤバイっすねアイツ等。連携はボロボロだし、すぐ突っ込んでくるし」
「ボーラス?随分偉そうな物言いねえ。アンタなんてまだまだミソッカスなんだからね!」
「へ?はい、その通りであります!ッサー!」
「解ったなら直ぐ帰還しろ!シミュレーター2時間追加!…ほら!クィン貴方もよ!」
「サーイエッサー!…ルナマリアさん、めっちゃ厳しくなったよなあ、ハァ」
「私たちのためだと思って頑張りましょ?ボーラス君」
「真面目だなあ…むしろM?」
ボーラスの《ダガーU》はルナマリア機にケツを蹴られて、無様にクルクルと回った。

 逆襲のシン・アスカ 
 銀色の腕の少女、紅い瞳の少女編
 prologue 「awakening」
787360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:04:53 ID:???
海賊による、コロニー《エル・クブレス》襲撃事件から既に二週間が経過した。
帰還した後に、ナスカ級《パトクロス》のパイロット達に与えられた任務は《ダガーU》への
機種転換訓練であった。

《ダガーU》の運用データが出揃い、装備の柔軟性や運用面で《ザク》より利する点があること、《グフ》のように
クセが強くないこと、何より《ザク》の8割程度のコストで生産できることを買われて、限定的ではあるが
遂にプラントでもライセンス生産が始めらることになったのだ。ちなみに生産ラインすらも、地球の企業から
パッケージされて送られて来るという至りつくせりっぷりである。
勿論これには、プラントのMS工廠が大いに反発した。が、新型機の開発プランはあれど、
いつまで経っても試作機すらロールアウトしないものだから、話にならなかった。

それ以上に問題なのは、パイロットの訓練だ。
連合系とザフト系、同じモビルスーツといえど外見も中身も違う。特に顕著なのはOSの仕様と
重量バランスだった。ベテランパイロットはOSを手塩をかけて育て上げ、機体のバランスを身体に
叩き込んで、モビルスーツを我が手足としてきたのだ。その財産を無碍にするのは、流石に勿体無さすぎる。
というわけで、去年アカデミーを卒業した新兵を中心に転換訓練が行われた。その中にはクィンとボーラス
も入っていて、ルナマリアは臨時の教官役になった。

その新兵の中で、ザフトレッドの集団は特に態度が悪かった。
自分達の成績や家柄を鼻に掛け、真面目に訓練を受けない。それだけならまだしも、シンパの
整備員に命じて、《ダガーU》に幼稚な落書きをさせるような始末だった。
この態度にルナマリアは怒った。そこで今日は虎さんこと、バルドフェルト名誉校長から許可を頂き、
模擬戦という名の制裁を行ったのだ。
ちなみに3対6、3がルナマリア隊だ。
結果は先程の通り、ザフトレッドは一撃も与える事も叶わず『撃破』された。

「クソッ!何故だ!何故落ちこぼれどもに、ああも簡単に!」
《アーモリー・ワン》宇宙港の、パイロット用のロッカーに入るなり、ザフトレッドの一人がヘルメットを
叩きつけるように投げ捨てる。
「まあそうカッカするなって、実戦だったら、俺達が上さ」
知的そうなザフトレッドが諭すように言う。全く根拠が無いのだが。
「しかし、この屈辱晴らさぬわけには…そうだ、今から晴らせばいいさ」
「ですねえ、落ちこぼれの緑が二匹、ボコられたところで誰にも気にはしませんよ」
「それに、親父達に楯突くような真似は、できるはずもねえからな」
思い思い、陰湿な事を言うザフトレッドは4人。
残りの二人はクィン機の狙撃の直撃により、脳しんとうで保健室送りだった。

「あ…あの人達…」
帰還し一度着替えて、シミュレータールームに入ろうとしたクィンとボーラスは、嫌なニヤニヤ笑いを
浮かべるザフトレッドの新兵四人に出くわす。
別に気にすることは無いと思い、ボーラスは彼等を無視して通ろうとするが、肩をぶつけて
邪魔をしてくるので、ボーラスは内心ため息をつく。
「何の用だよ、俺達これから訓練なんだけど」
「おお、流石に落ちこぼれ様は真面目だねえ?赤毛の女の尻に敷かれるのがお似合いだ」
「筆おろしはあのビッチで済ませましたか、ってか?ヒャハハ!」
少し怒りたくもなるが、くだらなすぎて構う気にもなれない、無視して通り過ぎ去ろうとすると、連中何を
思ったか、クィンにも手を出してきやがった。
788360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:06:46 ID:???
「何ですか急に…離してください」
「離してくださいだってよ!キャーワイー!」
「よお、あんなショボ男なんて捨てて、俺達と付き合えよ。いい思いさせてやるからよ」
「近づかないで…下さい…」
手首を取られ肩を掴まれ、クィンは弱々しく拒絶するが、そんなもの、品性下劣のザフトレッドには
火に油を注ぐようなものだった。
「おい、男はボコっちまえ。女は連れてくぞ」
「何ぬかしやがる!てめえら、ぐっ!」
流石にボーラスも怒り、クィンを掴む男をぶちのめそうとするが、その前にザフトレッド二人に挟まれて、
腹を蹴られて、鼻っぱしらを拳で潰される。
「て、てめえ…」
「ボーラス君!」
「ほらよ行こうぜ、あのヤローは俺達が面倒見てやるから…あら?」
クィンの肩を掴んでいた男は、自分が急に宙を浮いている事、およびその理由に疑問を抱いたが、
答えを出せぬまま床に顔から落ちる。
答え、右腕一本で背負い投げ。
もう一人、クィンの左手を掴んでいた男も、目にも止まらぬ速さで身体を引き寄せられ、手首の間接を
あらぬ方向に曲げられそうになる。激痛におののき、ぎゃあと情けない悲鳴を上げたあと、
男は地面にへたり込む。
「何だこの女、つええぞ…」
「調子乗るんじゃねえぞアマァ!」
ボーラスを袋叩きにしていた二人も、緑服の女に仲間が二人も潰された光景を信じられないと思いつつも、
自分達は赤なのだというプライドだけで、女を殴ろうとする。

ルナマリアが通りかかったのは、丁度そんな時だった。

事の顛末を聞いたルナマリアは、迷う事無く残りの二人を格納庫に連行した。
正確に言えば、無謀にもルナマリアに抵抗した赤服の新兵二人は彼女に沈黙させられ、
もうろうとした意識のまま格納庫に連れられた。
そこでルナマリアが二人に命じたことは、古典的な教育であった。

「62…63…64…」
「ケツ上げるな!また最初からやりたいのか!?」
格納庫での腕立て伏せ。古典的な新兵教育である。
「83…84…何で俺もやってるんだろ?」
「黙ってやれこのクソ虫!ボーラス追加100回!」
「ワーオ、86…87…」
ボーラスには『喧嘩に負けた罰』として、ザフトレッドには私刑を企てようとした罪として、ルナマリアは
腕立て伏せを命じた。
「ボーラス君…頑張って」
「クィンにゃ負けにゃいからなー、99、100、101…」
黙々と…ではないが、くじけずに腕立てを続けるボーラスとは対照的に、ザフトレッドの二人は
突っ伏したまま動こうとしない。
「貴様ら!誰が止めていいと命じた!さっさとやれ!」
「うるせーんだよ、赤ビッチ」
悪態をついた勇気ある赤服に、ルナマリアは顔面へのサッカーキックをプレゼントする。
タブン、歯は何本か折れただろう。
789360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:07:26 ID:???
「貴様を育てた人間はクソ虫だな。貴様はクソ虫以下の単細胞生物だというわけだ、良かったな、
何も考えずに、食ってクソして生きていられるのだからな」
「てめえ…こんなことしてタダじゃすまねえぞ…」
「どうしたクソ虫以下殿。言いたいことがあるなら言ってみろ」
「お前頭悪そうだからな、評議会のトップ議員がバックだなんて知らねーだろ。
お前何ざ直ぐにでも、豚箱に詰められるか懲罰部隊に、ふぐっ!」
台詞をさえぎるように、ルナマリアは喉を掴んで、そのまま片手で赤服の新兵を持ち上げる。
「頭の悪い貴様にもわかるように言ってやる。私はザフトで一番出世から遠ざかってる女なんだよ、
いまさら、評議会におべんちゃら使うつもりも無いし、評議会がザフトの編成に口出しするのは
越権行為で犯罪だ」
「かひゅー…ひゅー…」
「ああ成る程、貴様等が赤なのは評議会の差し金か。これはいいことを知った、明日の一面は決まりだ。
何とか議員失脚、楽しみだな?」
台詞を言い切りながらルナマリアは、地面に叩きつけるように新兵を投げ飛ばす。
「誰か、このクソ虫を肥溜めに落としておけ」
結局、模擬戦に参加したザフトレッドは、6人中4人まで、保健室送りとなったのだ。

「うでがあがりません」
「ボーラス君、報告書かける?」
「ゆびも、うごきません、治ったら書きます」
300回の腕立て伏せを完遂したボーラスは自室に戻った。シミュレーターでの訓練も言い渡されていたが、
スティックが握れないのだから仕方ない。30分の休憩をお許し頂けたのは僥倖であった。
「訓練始まってから、腕立て伏せしかしてない気がする…あと2週間もあるのに」
ハァ、と最近クセになってきたため息をついたボーラスは、ベッドに寝転がり天を仰ぐ。
「上達してると思うけどなあ。慣れてない《ダガーU》で赤服の人たち、圧倒出来たんだし」
「弱すぎだったぞ赤服の連中。海賊の方がずっと上手かったし、怖かった…何でだ?」
「何で、って?」
「だって、赤って成績優秀者なんだろ?家だって裕福だから、良いコーディネイトされてるはずだし。
ハーフの俺が相手できるって、おかしいだろ?」
「うーん…遺伝子で能力は決まんないって事?」
「それってコーディネイターの存在意義、真っ向から否定してるよな」
「あうう…」
思いっきり馬鹿な事を言ってしまったと感じ、クィンは頭を抱えて顔を赤くした。

「そういや、何でクィンは赤じゃなかったんだ?」
へ?と本当に何を聞いているのか解らないという風な顔をして、ボーラスの顔を見ようとして彼の足の裏を見た。
「だって、確かクィンも家はお金持ちだろ。それに戦果もあるし、クィンが赤だってほうが、納得いくけどな」
「えっと、それは、試験でお腹痛くなっちゃって、筆記がボロボロで…」
「ベタだなあ、っと」
クィンは嘘を付いている、と直感したが、彼女が隠すことを、無理に詮索するまいと思えるのが、ボーラスの
優しさだった。気合を入れてボーラスはベッドの上で身体を起こす。両手はブラリのままで。
「さてと、十分休みましたし、訓練に戻りましょっか」
「腕、大丈夫?」
「腕が動かなくてもスティックの感度5倍くらいにしとけば大丈夫でしょ」
「器用な真似するなあ…」
ギシギシと音が鳴りそうな腕をプラプラさせながら、今はホーク隊長代理にしごかれて、潰れるまで
やってやるさと、ボーラスは改めて決心した。
それが今、アスカ隊長を失った部隊への、最大の貢献であると信じて。
790360:2009/09/11(金) 00:08:15 ID:???
モニタールームでシミュレーターを使う新兵の様子を見守っていたルナマリアは、のそりと入室した
バルトフェルトに敬礼を返す。
「ルナマリア・ホーク、精が出るね」
「ハッ!恐縮です!」
虎柄の軍服というケッタイな代物を着こなすという、恐らくこの宇宙に彼しか存在しないであろう男は、
ルナマリアの横に立ちモニターを覗き込むように見る。
「ふーん…1週間前よりはマシになったかな、特別教官殿のご意見は?」
「校長の思った通りかと。現状では機体を与えても無駄です」
「君の部下二人もかい?厳しいねえ…君の鬼教官っぷりは、もう上層部の耳にも入っているよ」
「光栄であります」
「解ってて言ってるだろ、君…あと堅苦しいのも無しだ。楽にしてくれ。」
言われてルナマリアは、ぷはあ、と水から出てきた時のように息を吐く。

「正直言って、やりすぎだなんてこれっぽっちも思ってませんよ?連合系のモビルスーツを
ザフトが使うなんて前代未聞ですからね。疑念を消して、自信を持ってもらいませんと。そのためには
訓練時間なんていくらあっても足りないです」
「正論だな」
「それに、シンだったらもっと、上手くやれてますよ。そうできないから、解り易い形で厳しくしているわけで」
「シン・アスカだったら、どうなるんだい」
「あんなクソ新兵、模擬戦でシェルショック(砲弾神経症、転じて戦闘が原因のPTSD)にさせられます」
「そりゃいい、新兵の半分はそれで引退させられそうだな」
ハハ、と乾いた笑いを漏らすバルドフェルトも、こうして見るとザフトの人材枯渇が深刻なことが、目に見えて
解るから、頭が痛くなるのだ。
「それじゃ、僕は失礼するよ。ほどほどに頑張ってくれたまえ…っと、忘れるところだった」
退室しようとしていたバルドフェルトは、ポケットから取り出した一枚のデータチップを右手で摘んで、
ルナマリアに見せびらかすように突き出す。
「コロニー襲撃犯についての調査報告、君の管轄外だとは思うけど気になったら見てみるといい」
そう聞くなりルナマリアは、半ばひったくるようにデータチップを手に取る。バルドフェルトはその様子を見て
物悲しく思った。
快活な娘だったはずなのに、随分と暗い目をするようになってしまったから…


新兵の監督を済ませた後、ルナマリアは個人用端末で先刻貰い受けた
データチップの中身を見る。《エル・クブレス》での戦闘で捕らえた捕虜の証言や、そこからの追跡調査の
結果が内容の中心だった。
(ザフト脱走組に連合軍崩れ、年季の入った海賊にフリーの傭兵…てんでばらばらじゃない)
出自も主義も関係なく、ああも大規模の賊をかき集めるには、それなりのバックとかなりの資金力が
必要なのは子供でも解る。ザフト情報局もそこを重点的に調べていたようだが、依頼主についても、
ザラ派を名乗ったとか、ロゴスの残党を名乗ったとか、まさにかつての『悪者』達のオンパレード。
アテになる情報とは思えなかった。
791360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:09:18 ID:???
(大体、その前の遭遇戦で、海賊の目的地が《エル・クブレス》だったとしたら、私達より先に認知していた
ことになる…評議会が知らない振りをした可能性もあるけど)
根拠は無い、ただの勘だったが、ルナマリアは二年前の戦争と同じ感覚を…酷く厄介な思惑に
はまっているのでは無いかという感覚を覚える。
(それに、クローンチャイルドがいて、モビルスーツを独自に保有しているだけのコロニーに、どうして
躍起になれるのかも解らない…)
雇われた賊どもは、《エル・クブレス》の破壊に成功すれば報酬をもらえる手はずだったそうだ。
しかもモビルスーツによる妨害を予測して、大勢が集められたとも言っていた。
それは、《エル・クブレス》の戦力だけではなく、調査隊との交戦も念頭に入っていたかもしれない?

(示唆した人間は、プラントの中にいるかも知れない…)
そう思わせるように、虎さんが私にこのデータを寄越したのかもしれない。しかしルナマリアは、バルドフェルト
が自分を陥れようとしているとは思えなかった。シンの重傷に心を痛めていた様子、珍しく評議会に怒りを
あらわにしていた事、二つとも嘘とは思えなかったから。
(だとしたら、シンはプラントの思惑で、傷ついたかも知れないという事…)
ルナマリアは怒りを覚えた。その想像が正解だとしたら、評議会はシンだけではない、《パトクロス》も
ジュール隊長の《ボルテール》も、まとめてハメ殺そうとしていた事になるから。
(調べる価値はあるって事か…ホントの事がわからないまま戦うなんて、一回きりで十分だもの)
二年前、メイリンがアスランと脱走した日を思い出す。デュランダルにハメられたアスランを助けるために
身を張った妹が、シンにアスランもろとも撃墜された日の事を。
誰が悪かったのか、誰を恨めばいいのか解らないまま、シンと二人で傷を舐めあった日の事を。
私もシンも、訳が解らないまま戦うのはもう、ゴメンだった。

その後も資料に目を通していくと、一つ気にかかる内容があった。
シンを倒したパイロットについての情報である。
(年は10歳くらいの少女で、凄腕のパイロットですって?)
まるでデタラメみたいな内容、しかしこんな嘘をつくメリットも思いつかず、関連項目を並べて見る。
中でも一つ、その少女とやらと、同じ船にいたパイロットの証言が、詳細な内容に思えるもので、
ルナマリアの目を惹きつけた
目から下を覆面で覆っていて、その下は酷い傷跡が刻まれているらしい。
いつもは保護者めいた眼鏡の男にベッタリとくっ付いているが、戦闘になると豹変し、
残虐ともいえる戦い方で、相手を圧倒する。
好んで《アッシュ》の手を装着した改造機を使うことと、銀色の義手をつけていることから、
仲間内ではシルバーハンド、と呼ばれていたと。
(シルバーハンド…聞かない名前ね)
傭兵や海賊といった、政府や企業を利用し、それらには組しない気概を持つ連中の中には、
名を売り出す目的、若しくは自分の実力に自信のあるものが示威効果を期待して、目立つ異名を
つけるものも多い。
有名どころでは傭兵部隊《サーペントテイル》であろうか。ミッション成功率は100%、MS戦の実力も
キラ・ヤマトやアスランにも肉薄すると言われる存在である。
(どちらにしても目立ちそうな人間だ、傭兵ユニオンかジャンク屋に揺さぶりをかければ、居所も割れるかも)
ルナマリアはあくまでもザフトパトロールだ、犯罪者の捜索や割り出しは管轄ではない。
しかし、この件だけは、何としても自分の手で決着を付けたかった。
(シンのためにも…いいえ、結局シルバーハンドとやらを捕縛しても、私の気が晴れるだけ…)
そうだとしても、やらないわけには、いかなかった。
792360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:10:36 ID:???
仕事を終えた後、ルナマリアは軍服も着替えぬまま《アーモリー・ワン》の街に出た。
向かう先は軍が直営する総合病院。軍関係者以外の人間も入院することもあるが、メインの患者はやはり、
戦傷者である。
空は既に星が浮かぶ闇となっていて、面会時間も既に過ぎているが、彼女は構わなかった。
エレカを地下駐車場に停め、そこから直通のエレベータで入院病棟へと向かう。
シン・アスカが眠っている病室へと。

シンの個室にはルナマリアと同じく、面会時間を無視して病室に居座る悪い少女がいた。
「あ…ルナマリアさん、お久しぶりです」
「そうね」
少女の挨拶にそっけなく返して、ルナマリアは少女の顔を見ようとはしない。
真っ直ぐにシン・アスカが眠るベッドの傍らに近づき、少し屈んで彼の顔を覗き込むようにして見る。

手術の際に剃られた頭からは、今でもちょっとだけ髪が生えただけで坊主頭になっている。
顔の皮膚の一部が、白い肌と東洋人らしい黄色い肌でまだら模様になっている。皮膚を提供した少女は
シンと同じ遺伝子のはずなのに、色が違うことは少し可笑しかったし、忌々しかった。
そして、瞳はいまだ閉じられたままで、手足がピクリとも動くことはない…
シン・アスカは二週間たった今も、ずっと眠り続けたままだ。

「じゃあ私、帰ります…」
シンの世話をしていた少女…シン・アスカの顔をした少女エルフは、ルナマリアと入れ替わるようにして
病室を出る。
ルナマリアは、この少女の事が大嫌いだった。
だから、彼女がシンの身体を拭いてくれたり、着替えをしてくれたり、彼の筋肉がなまってしまわないようにと
ストレッチを根気よく続けていたりして、シンのために頑張っている事を知っていても、ルナマリアはエルフと
目を合わせようとはしなかった。

「シン…貴方をこんな風にした奴のこと、少し解ったんだ」
ルナマリアはぽつりと、答えを期待せずにシンに語りかける。独り言のように、呪文のように、ぽつぽつと。
「そいつ、女の子なんだって。きっとエルフと同じくらいの…笑っちゃうよね。ねえ、私が、あいつを殺したら、
シンは喜ぶかな。きっと、喜ばないよね」
段々と、ルナマリアの声に感情の色が浮かぶ。それでも、シンはピクリとも動かない。
「私…もう耐えられない…あの子の目を見れないんだ、可笑しいよね。あの子がシンそっくりだからいけないんだ、
言っちゃいけないこと、言いそうになるの」
ベッドのシーツの端をつかみ、握り締めるルナマリアの肩が震えだす。

「アンタなんて、シンの代わりに死んじゃえばいいのにって…ごめんね、ごめんなさい、ごめんなさい…」
793360 ◆hQ87KuAhIY :2009/09/11(金) 00:11:51 ID:???
「もう、耐えられないよ…早く起きてよシン、こんなに寝坊してどうするのよ。ねえ、答えてよ…」
堰を切ったように言葉が漏れる。そこにはザフトレッドというエリートの顔も、鬼教官の顔もなかった。
年相応の、か弱い少女しか居なかった。
「早く起きてよ…えっ」
ふと、シンの顔に向けられていた視線が、そのちょっと下…酸素マスクが取り付けられている口元に降りる。
呼気で白く曇るビニールの透明なマスクの下で、シンの唇が、動いたような気が、した…
「シン?今…何か言った?」
ルナマリアは眼を凝らす。口元を凝視していると幾ばくか経った後に、やはり唇が動いた。
今度はちゃんと見た、確実だ。
「シン!起きたの!?何を言ってるの?ねえ!」

中年の看護婦が丁度、シン・アスカの病室を通りかかった時、女の叫び声が聞こえたから彼女は慌てて
病室に踏み込んだ。
「あなた!何しているんですか!やめなさい!」
そこにいた赤毛の女は、患者の口元に付けられた酸素マスクを無理矢理引っぺがそうとしていた。
看護婦は後ろから女を羽交い絞めにして止めようとするが、流石に軍人、こちらも必死に覆いかぶさるようにして
何とか動きを止める。
「離して下さい!シンが何か言ったんです!シンが!」
「お願いだから大人しくして!主治医を呼びますから、ね!」
女二人がもみ合いになっているのを知ってか知らずか、ベッドの上のシン・アスカは何も言ってくれなかった。

その後10分ほど経って、帰宅寸前だった主治医がスーツの上から白衣を羽織って病室に入って来た。
彼はシンの脈を取ったり、マスクを取って呼吸を調べてたりしたあと、落ち着き払った物言いでルナマリアに応じた。
「意識はまだありませんね、呼吸はもう直ぐ自力で出来る様になるかも知れませんが、いつ覚醒するかは、
なんともいえません」
ルナマリア・ホークとあろうものが、幻覚で取り乱して。そう自嘲すると同時に、ルナマリアの身体から力が抜けて、
床にぺたりと座り込む。

「…マユ…」

消え入るような、か細い呟き。
うめき声にも似た掠れ声を、確かに聞いた。
ルナマリアは膝をこするようにして這って進み、耳をシンの顔の近くにそばだてる。

「…クッキー…しょっぱいんだけどさ…」

その一言は医者にも看護婦にも聞こえた、3人とも、なんとも形容しがたい表情を浮かべて、顔を見合わせる。
台詞を吐いた当人は、弱々しい寝息にもにた呼吸音しか発しなくなったのを見て、医者はしたり顔を浮かべ、
「これは医学的にはアレですね、ただの寝言です」
なんて言う物だから、ルナマリアは乾いた声で笑い出すしかなかった。
「ハハ…暢気に昔の夢なんて見ててさ…?もしかしてずっと見てたの?呆れちゃうよ…ねえ…」
とめどなく涙を流してくしゃくしゃになった顔は見られたくないだろうと思ったから、
看護婦も医者も、そっとルナマリアを一人残して、病室を出て行った。

(プロローグ終わり、次回に続く)
794通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 00:15:39 ID:???
795通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 01:03:50 ID:???
後少数が多数に勝つという話しだけど、連合VSザフトは三隻同盟の横槍などで結果的に引き分けだと思う
ただしザフトの元々の戦略目標、連合からの独立という点に重視をおくならザフトの勝ち
しかしもっと大局的に物事を見た場合、プラントは戦前のように理事国から送られてきた資材を加工して売って給料を貰うという生活はできない
MSその他に大量に横流ししまくったただで手に入っていた資材は手に入らないし、会社員では無く独立した部署になったから給料も支払われない
まあ給料に関しては下請けに近いものだったろうからともかく、輸送費その他で原価が跳ね上がるであろう資材費は致命的
小惑星を切り取って加工して資材にしていたのだとしても、やっぱり理事国経由で確保されていた顧客先が消えるので実は物流関係で大ダメージを受けてる
さらにはユニウス条約による核動力機の禁止
これは量を質でまかなわなくてはならないザフトにとって非常に痛い
だから議長はインパルスみたいな抜け穴をかいくぐるような奇策MSを作らせたんだし
種終了時における休戦ってのは、インフラの整備・復興に尽力でき、
新たな兵器として生まれたばかりのMSに対する訓練をじっくりと積む事ができるというザフトの敗北フラグ
ユニウスセブン落下による混乱や、一部連合将校上層部のとち狂った行動が無ければ、種死のザフトはあっさりと負けていたと思われる
796通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 01:36:00 ID:???
360氏GJ!

シン復活!?ではなさそうですがね、しかしザフトは質ががた落ちですな、暴漢の集まりじゃないか
797通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 03:07:00 ID:???
この話のザフト新兵はずいぶんと劣化しているのか、
それともシンやルナの時代が偶然マシだったのか・・・

ラクスもやりたい放題の評議会の連中とそいつらのガキどもには困っていることだろうな。


>>795
> 結果的に引き分けだと思う
横やりでザフトの勝利だろどうみても。
地上からたたき出されていないという種死の設定から確定的に明らか。
798通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 04:18:08 ID:???
ラクシズ主導って条件下とザフトって言う軍の性格考えればある意味当然と言えるかも知れないが、酷いな
アニメでの捕虜云々の雑談や連合への態度でも顕著だったけど
…そういやああいう扱いって国際条約とかに抵触しないのかね?
799通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 09:01:59 ID:???
今回の話でリンを連想するかハートマンを連想するかで大分その人のパーソナリティが違います
800通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 10:32:59 ID:???
360氏、第二部開始乙です〜

考えなしの単機特攻、味方を巻き添えの攻撃、
挙句に負けた相手への逆恨み襲撃とか・・・現赤のクソっぷりが半端じゃないな!

こりゃ虎さんも頭痛いだろうな〜。虎柄の服誂えている場合じゃw


ところで、エルフが何処の皮膚をシンに提供したかkwsk!!
やはり、あの可愛いらしいおしr(ry
801通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 10:58:20 ID:???
>>795
コーディネーターは「独立と外宇宙への進出」という戦略目的を達成できずただ敵を殺し味方を死なせただけ。
連合もそれは同じだけど「コーディネーターの引きとめ」という最終目的は達成してるのだからむしろ連合の勝利?
しかも出産率がとても低い(戦力と国力の補充が極めて難しい)プラントの総人口数がいくつか知らないけど例えば総計二万人位
死んでたらそれだけでプラントの戦略的敗北はまず間違いない
802通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 11:43:52 ID:???
>>798
現在のジュネーブ条約みたいのがあったとして
我等新人類たるコーディネーターは愚かなる旧人類の決めた条約には縛られないのである
とか言ってそうだぜ?劇中のザフト兵見てると
803通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 12:08:34 ID:???
そういやここの作品でも「男は皆殺し、女は奴隷化」って言ってるのがあったな
どれだっけ?
804通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 12:34:59 ID:???
凸脱走は明らかに凸の自業自得だったんだが デュランダルの陰謀とされてるのは
クライン派の情報操作か?
805通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 12:39:06 ID:???
虎程度で名将と言われるからなザフト
底辺レベルだと
こね赤服新兵や外道のアマゾンデブみたいなのになる。
806通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 12:50:47 ID:???
ザフトは人間性の質は低いからな
ピンクはもちろん地球人類を大量殺戮したシーゲルやパトリック
トップからしてこの始末。
807通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 14:28:58 ID:???
イザークも虐殺見ながら止めもせずに動かないの殺しても楽しくねーよって言うしな
アカデミーのトップ10だか20だかの赤で一般よりいい教育受けてそうな評議員の息子であのレベル
ビクトリア基地の兵がザフトに文字通りの皆殺しにされたって設定があった気がするんだが
ソース持ってる人とか居ないかな?
808通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 17:16:59 ID:???
>>802
条約は国家間の成文法なので種時代の国家として認められてないプラントでは地球各国が結ぶ訳が無い。
種死以後ならプラント政府が合意すれば良いんだが、同意しない場合もある。
(戦前の日本はジュネーブ条約捕虜の待遇に関する条約に加入してない。 理由は色々あるのでスレチになるんでググってくれ)
プラントと地球側が唯一交わした条約のユニウス条約も主に核やニュートロンジャマーキャンセラー、ミラージュコロイドの軍事利用の禁止、MSの機数制限。
そもそも最低限のルール位決めとこうぜってなモンで勝てば誰にも文句言われないしな。

>>806
それ言ったら地球側もといブルコスもそうだろ。 
戦闘用のコーディネイター完成させる為に死体の山積み上げて、
服従遺伝子まで組み込んでやっと完成したソキウスも信用できないからブーステッドの動く的にして最終的に人格破壊。
ジャン・キャリーもナチュラル用MSが完成したら用無しと退役に追い込まれ、殺されかかるし
ヤクチュウだの洗脳だのしまくりで挙句の果てにアラスカで友軍(ユーラシア、東アジア)を意図的に巻き込んで自爆。
比較的穏健派の盟主王もファビョって核はコレクションじゃねえ発言。 難民キャンプ虐殺にデストロイでベルリン火の海。

プラントも地球側も基地外の方が多いのがCE。 誰かどうにかしろよ 
809通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 17:27:39 ID:???
>>808

つ >>782
基地外どもの「音」に、聞く耳全く持たないシンの復讐譚
810通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 17:27:53 ID:???
>>807
まぁ、ガチガチのコーディ至上主義のイザークが変わり始める切欠だったからな。
一般よりいい教育ってのはプラントよりの思想刷り込まれてるわけでその直前にジャン・キャリー見逃したりしてるし、あの時のイザークならそんなモンじゃね? 

ググッテ来たが多分、第二次ビクトリア攻防戦だな。 AAの大気圏突入と同じ日の出来事。
以下wiki
>>C.E.71年2月13日にビクトリア宇宙港は陥落。翌日、プラントにて行われた血のバレンタイン追悼式典に花を添えることとなる
>>ザフトの兵士は基地陥落時に投降した地球軍兵捕虜を整列させ銃殺していた。
811通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 18:24:53 ID:???
>>808
>服従遺伝子まで組み込んでやっと完成したソキウスも信用できないからブーステッドの動く的にして最終的に人格破壊。
これは上の人にとっては仕方ないんじゃないか?
なぜか地球軍の上層部がナチュラルを殺してるとか言い出すし
コンピュータのプログラムに重大な欠陥がある状態で排気するしかなかったんだろ

>ジャン・キャリーもナチュラル用MSが完成したら用無しと退役に追い込まれ、殺されかかるし
こいつは戦場で不殺やって仲間を危険にさらしてたんだぜ?周囲がちゃんと処理してたけど
むしろ命令違反で軍法会議に引っ張られてもおかしくないくらいの立場だよ?

>挙句の果てにアラスカで友軍(ユーラシア、東アジア)を意図的に巻き込んで自爆。
ここで自爆しないと地球軍はジリ貧だし起死回生の一手として理解はできなくも無い
納得はしがたいけど

>比較的穏健派の盟主王もファビョって核はコレクションじゃねえ発言。
力押しでも勝てるけど味方にも多くの犠牲が出ます。でも核使えば一発だよって場面なら使うもんでないか?
宇宙じゃ核兵器なんか目じゃねえ放射線が飛び交ってて実質すごい爆弾なだけだし

>難民キャンプ虐殺
なんか作中ではゲリラの巣窟だと言われてたきがするが・・・
そうじゃなかったらただの虐殺だけどこっちからは分からないし

ほかについては同意する
812通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 18:56:18 ID:???
まあ宇宙じゃ核って言ってもちょっと威力の高い爆弾程度のもんだしな
813通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 18:58:31 ID:???
>>804
アスランの利敵発言、戦闘中のサボタージュ、部下に対する暴力事件は確かにマイナス材料だけど、最終的に裏切りの背中を押したのデュランダル臭い
814通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 19:31:30 ID:???
使えない人間をクビにするのは当たり前 勝手な思い込みで 脱走した凸の自業自得なのは事実。
815通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 19:53:44 ID:???
誰かが言ってた、シンやキラは、与えられた立場でベストを尽くそうとしているが
アスランは理想と最善を求めすぎてかつ人にそれを押し付けてしまっている、だと
816通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 20:15:40 ID:???
>>813
そのマイナス材料があまりにもでかいから切られるんだという話
期待して新型と特権を与えたら、役に立つどころか足を引っ張り、和を乱す
あげくファビョって脱走じゃあ擁護のしようも無い
使えない駒が切り捨てられるのはごく普通のこと
817通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 21:02:35 ID:???
実際此処のスレでも顕著になってるしな
わけわからん事言い続けて撃墜・捕虜になってキラに蒸発させられたり
オーブにハーレム作って国家予算の何割か削って新型機開発とか
あくまでも自分は正しいと思い込んで市街戦に持ち込んで被害拡大させたり

…おい、こいつが居ないだけでもかなりアニメはかなりまともな話になったんじゃないか
818通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 21:12:09 ID:???
1stのシャアみたくクルーゼが、「アスラン、君の運命を呪いたまえ!」とか言って
イージスごと謀殺したら良かったのにwww
819通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 21:57:14 ID:???
>>818
もっと単純に
「死ね死ね死ね×3シ・ン・デ・シ・マ・エェェェェェェッ!!!」
くらいでいい
82019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:02:46 ID:???
2日連続ですが、これから投下してよろしいでしょうか。
ちょっと長いので支援をお願いしたいのですが……。
821通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:07:10 ID:???
<<了解した、存分にやってくれ>>
82219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:08:39 ID:???
真S&R 第12話


「情報通りだ。信じるってのは大事だね」

 戦闘待機状態の薄暗いブリッジの副長席に腰をかけたその男は、次々に送られてくる情報を見ながら小さく呟いた。
 ザフトの黒服に身につけたその男は、激流と化している情報端末を一端閉じると、少し離れた場所で行なわれているMS同士の戦闘の映し出されたモニターに眼を向ける。
 そこには、光の翼を生やした鋼の悪魔が、青き地球を背負い群がる鋼の天使を薙ぎ払っていた。
 その光景に男は目頭が熱くなるのを感じていたが、ぐっと堪えた。まだ泣く場面では無い。
 まだ自分達にはやることがある。ならば、それを為すだけだ。

「パイロットの準備は?」

 ブリッジで作業を行なう二人のオペレーターに、男は声をかけた。
 赤い髪のオペレーターがはきはきと答える。

「配置は完了しています。いつでも出れます」
「そうか……」
「艦のコンディションは?」
「オールグリーン、問題ありません。」

 今度は金色の髪のオペレーターが答える。そのオペレーターは答えるついでにお説教を一つ付け足した。

「艦長、いい加減に艦長席に座ってください」

 もっとも男はその程度のお説教には動じない。軍艦の艦長とは思えない朗らかな笑みを浮かべながらこう答えた。

「僕がそこに座ると艦が落ちそうで嫌なんだよね」

 これから戦場に殴りこみに行くのに縁起でもない事を言うなよとクルーは思ったが、誰も口にしなかった。
 というよりも、こういう人だと諦めているのだ。
 それでも人望がありクルーが付いて来るのだから、実は彼なりの人心掌握術なのかもしれない。

 呆れ返っているクルーを尻目に、鼻歌交じりに艦の状態が表示されたモニターに目を戻す。
 そして男は少しだけ真剣な表情をすると、誰にも聞こえないぐらい小声でこう付け足した。

「それに、そこは僕の席じゃないからね」

 その小声は誰かに届くより先に、ブリッジを飛び交う怒号にかき消された。

「艦長! デスティニーがアークエンジェルと交戦に入りました!
「そうか」

 “彼”からの情報通りなら、今こそ動く時だ。そして自分の直感も今こそ動く時だと告げている。
 アーサー・トラインは、副長席から立ち上がるとクルーに向かって号令を発した。

「さあ、我らがエースを助けに行くぞ、皆!! ミネルバJr、発進!!」
823通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:09:21 ID:???
 
82419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:10:35 ID:???
「なんで、アンタが! 連合のアンタがこんな所にいるんだぁ!!!」

 シンが怒声を上げながらレーヴァテインを振り上げる。
 その気迫の篭った攻撃をムウは避けることが出来なかった。レーヴァテインの一撃に、ビームライフルを持った右腕が切り飛ばされる。

「坊主!!」
「答えろっ!! 何でアンタがここにいる! ラクス・クラインに従ってるんだ!!」
「大人には大人の事情ってもんがあるんだよ!」
「なにが大人だっ!!」

 一方のムウもドラグーンを射出し対抗する。腕一本は痛手だが、戦えなくなったわけではない。
 縦横無尽に飛び交い隙あらば攻撃を仕掛けてくるドラグーンに、さすがのファイナルデスティニーも後退を余儀なくされる。

「ステラを利用することが大人のやることかっ!!」
「大人だからやらなきゃならなかったんだよ! あの娘は、戦わなきゃ生きていけなかったんだ!」
「それを何とかするのが大人だろうがっ!! 言い訳なんかするなよ!!」
「じゃあ、どうしろって言うんだ!」

 大降りとなる対艦刀はドラグーン相手に不利となり、アカツキに遠距離からのビーム攻撃は通用しない。
 ならばと、シンはレーヴァテインをしまうと光の翼を最大稼動させ一気に加速した。パルマフィアンマ掌部ビーム砲ならば、アカツキのヤタノカガミも貫ける。

「仇討ちの一つぐらいやって見せろよ! ステラを殺した連中に尻尾を振りやがって! 同じ悲劇をまだ繰り返すのかっ!!」
「仇討ちなんてして何の意味があるんだ、それでステラが喜ぶのか! 今の世界には必要なことなんだよ!!」
「ふざけるなっ!! あんたは何を見てたんだ!!」

 一直線に近づいてくるファイナルデスティニーに、アカツキは後退してやり過ごそうとする。

「逃がすかよ!」
「逃げている訳じゃないんでね!」
825通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:11:04 ID:???
 
82619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:12:20 ID:???
 その言葉とともに、ファイナルデスティニーとアカツキの間の空間に、ビームの網が割り込んでくる。

「ドラグーンか!」
「悪いな、坊主!」
「この程度でぇ!!」

 シンは叫びを上げファイナルデスティニーを旋回させ、光の翼でファイナルデスティニーを包み込んだ。

「VLだとぉ!」

 その様子にムウが驚きの声を上げる。
 光の衣を纏ったファイナルデスティニーが、ビームの網を蹴散らす。

「もらったああああああああっ!!」

 もう、アカツキまでの間を隔てるものは何もない。
 ファイナルデスティニーは真っ赤に輝く腕を振り上げた。

「ムウー!!」

 絶体絶命のアカツキを前に、アークエンジェルのブリッジでマリュー・ラミハスが叫びを上げる。
 そして、その“スイッチ”を押す。
 
 ファイナルデスティニーの全機能が停止した。
827通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:12:26 ID:???
C円
82819 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:13:33 ID:???
「えっ!?」

 突然機能が停止したファイナルデスティニーの中で、シンが呆然と呟く。
 レバーを動かそうと、スイッチを動かそうとファイナルデスティニーはピクリともしない。先ほどまで全機能が正常に作動していたはずなのに。エネルギーだって問題なかったはずだ。
 その疑問の答えは、通信機を通して聞こえてきた。

「悪いな、坊主。その機体には外部から緊急停止できるように細工がしてあったのさ」
「な、なんだって……」
「姫さんの与えた力だぜ。それなりに対策ぐらいしてあるさ」

 考えてみれば当然の話だった。
 確かにシンを完全に洗脳していてはいたが、何かの拍子に記憶が戻る可能性が0ではない。そうなれば、彼は自分達の最大の脅威になるだろう。
 そのような者に最強の力を易々と与えるだろうか。

 答えはNOだ。

 ラクス・クライン自身は自分達の技術を信じきっていても、周りの腹心までもが必ずしもそうだとは限らない。
 最悪の事態を想定して対策を取った者がいたのだ。そうでなければ、ラクス・クラインのような小娘が世界を盗るなどできやしない。

「そ、そんな! 動け、動けよっ!!」

 シンはレバーを、ペダルを、スイッチを我武者羅に動かす。
 しかし結果は変わらない。

「まぁ、殺されることは無いから安心しな。姫さんも坊主を心配してたぜ。もっとも、少しだけお仕置きをさせてもらうがな」

 一方のムウは、そう言いながら近くを漂っていた自機のビームライフルを回収する。
 そして、ファイナルデスティニーに向けて数発のビームを撃ち込んだ。

「うあわぁぁっ!!」
「その物騒な羽根を少し破壊させてもらうぜ」

 さらに、肩、腕、足を少しだけ破壊する。
 その部分が完全に吹っ飛ぶほどのダメージではないが、確実に動作に支障が出るはずだ。
 シンの悲鳴がファイナルデスティニーから響く。
829通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:13:51 ID:???
支援
83019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:14:35 ID:???
「くそっ、動け、動け、動け、動けよ!!」
「諦めろよ、坊主。お前さんはよくやった。ほら、迎えが来たぜ」

 ドラグーンフリーダムを引き連れたアークエンジェルが、この空域に近づいてきてる。
 シンを捕らえられ、連行するつもりなのだ。

「諦められるかっ!!」

 ここで諦めてたまるものか、ここで諦めたら、ユニットとして囚われた人たちはどうなる。
 彼らから託された思いをどうする。
 まだ、戦火に晒されている人たちはどうなる。
 ステラの無念はどうする。
 
 あの人の下に帰るという約束はどうなる!

 シン・アスカはこんな所で、終わるわけにはいかない!!

「動け、動け!! ユニットになった皆を助けるんじゃないのか! あの人のところに帰るんじゃないのか! こんな所で終わってたまるかよっ!!
 動け、動けよっ!! デスティニー!!」

 シンの悲痛な叫びが。魂の絶叫がコックピットに木霊する。
 
『そうだよ、こんな所じゃ終わらないよ。“お兄ちゃん”』

 そして、その声に少女の声が答えた。
 ファイナルデスティニーに、再び命が灯った。
831通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:15:02 ID:???
支援
832通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:15:17 ID:???
支援
83319 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:16:20 ID:???
 突然の事にシンは叫ぶのも忘れ呆然とする。
 そんなシンをよそ目に、少女はさらにファイナルデスティニーのシステムを掌握して行く。

『システム掌握開始、火気システム全フリーズを解除、VL制御プログラム解除、エラーチェック問題なし、
 機能80%に低下、バイパスの一部迂回、神経接続確認、機能問題なし、椀部脚部装甲の1割が剥奪、
 VPS装甲電圧値変更……。関節部機能低下を確認、補助システム構築……とりあえず、全問題クリア。
 行けるよ、お兄ちゃん!』
「ま、マユなのか……」

 元気良く機体のチェックをしていた聞き覚えのある声に、シンはかすれる声で呟く。

『うん、お兄ちゃんだけを戦わせるわけに行かないから来ちゃった』
「来ちゃったって……」
『今のマユはプログラムみたいなものだからね。ファイナルデスティニーの中に入ったの』
「そんな……」

 今は亡き妹の、あまりと言えばあまりの行動に流石のシンも二の句が続かない。
 一方でマユはと言うと、プログラムとは思えない優しい声でシンに語りかけた。

『お兄ちゃんは私達のために戦ってくれているんだから、見てなんかいられないよ。それに……』
「それに……?」
『私だけじゃないよ。お兄ちゃんの為に来たのは」
「えっ?」

 突如モニターの一部にアークエンジェルの傍にいたドラグーンフリーダムの一機が、他のドラグーンフリーダムに攻撃を始める。

「アレって……」
『見覚えない?』
「あれは、レイの動きかっ!!」

 そのドラグーンフリーダムの動きは、親友であるレイ・ザ・バレルの物であった。
 アカデミー時代からトリオを組んでいたのだ、見間違える訳が無い。

『久しぶり……と言うほどでもないが、現実世界では久しぶりだなシン』
「レイ、なんで……」
『お前の妹と同じで、お前だけに戦いを押し付ける気など無いというだけだ。
 もっとも、そんな馬鹿は俺たちだけじゃないようだがな」

 そう、これと同じ現象はこの宙域……、いや、世界全土で起こっていた。
83419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:17:16 ID:???
 その時コーディネーターの青年は死を覚悟していた。
 彼は寄せ集め艦隊に所属し、ドラグーンフリーダムと戦っていた。
 プラントにいる両親を救うため、世話になった仲間の仇を討つために。その仲間が“ナチュラル”だろうと、もう関係なかった。
 実際、彼のいる部隊も連合とザフトの混成部隊だ。追い詰められた彼らに、些細な違いなど関係が無いのだ。

 だが、次々に撃墜され連れ去られる仲間達。
 数の差はいかんともしがたく、彼もまた撃墜される寸前であった。

「畜生……」

 仇が取れないのが悔しかった。
 プラントにいるはずの両親の安否が分からないのが悔しかった。
 あんなピンク頭を信じ、支持してしまったかつての自分が憎たらしかった。
 青年は悔し涙をにじませ、次に来る衝撃に備える。

「俺たちはどこで間違ったんだよ……」
『知るか、ボケ』

 衝撃の変わりに、こんな悪態が彼の耳に飛び込んできた。

「えっ!?」

 予想外の出来事に青年は慌てて目を開ける。
 そこには、自分を撃墜しようとしていたドラグーンフリーダムは残骸となっており、別のドラグーンフリーダムが彼を守るように、他のドラグーンフリーダムと戦っていた。

『おとっつあんとおっかさんを助けるんだろ。ぴいぴい無いてる場合か、チェリーボーイ』
「だ、誰がチェリーだっ! ……って、おやっさん!?」
『おうよ。こんな身体にされちまったが、恥ずかしながら帰ってきたぜ』
「お、おやっさん……」
『おっと泣くんじゃないぜ。俺たちにはやる事があるだろう』
「はいっ!」

 青年はそう答えると、機体を立ち上げた。
 そう、まだ自分にはやる事がある。こんな所で挫けてはいられないのだ。
835通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:18:23 ID:???
まだまだ,まだまだで…
836通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:18:26 ID:???
支援
837通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:20:41 ID:???
支援ッ!
838通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:26:16 ID:???
わっふるわっふる
83919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:26:59 ID:???
 その時ミハシラはドラグーンフリーダムの群れに囲まれ陥落寸前であった。
 以下に精強な傭兵を抱えオーブ軍の残存兵力を吸収しようにも、疲れ知らずの機械の群れの前には徐々に体力が削られる。
 少しずつ兵力が減少し、もはや限界だった。

「すまないな、つき合わせてしまって」

 ミハシラの主であるロンド・ミナ・サハクが指揮下の者達にそう呟いてしまったのも無理も無い。
 彼女自身度重なる戦闘で負傷し、片腕を肩から吊っている有様だ。
 部下達の間にも、悲壮感が漂う。

「逃げても脳ミソを嬲られるだけか……」

 それでも、ロンド・ミナ・サハクはロンド・ミナ・サハクであった。彼女はニヤリと笑うと、部下達に最後の号令を出す。

「お前たちの命、私が貰い受ける。これよりミハシラは全兵力を持ってプラントに特攻をする!」

 実際、この事あるを予測して、既知のジャンク屋にミハシラの改造を依頼してあった。
 一回こっきりの使い捨てではあるが、ミハシラにはプラントまでの航行能力を持たせてある。
 その号令に、部下達も一斉にうなずく。その覚悟は既に済ませてある。

「おいおいおいおい、まーだ早いぜ!」

 しかし、その覚悟に水をさす男が一人。
 ミハシラを改造したジャンク屋、ロウ・ギュールだ。

「臆したか?」
「まだ諦めるのは早いと思ってね」
「どういう意味だ?」

 ミナはロウを睨みつける。一般人ならばそれだけで失神しそうな迫力を前に、ロウは飄々と答える。

「なに、死んだダチがやっていた仕込が完了しそうなんだ。それを見てからでも遅くは無いぜ」
840通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:27:44 ID:???
 
84119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:28:53 ID:???
 その言葉に、ミナはロウの様子が少しだけ普段と違うことに気がつく。
 飄々としながらも、何か怒りを溜め込んでいる。そんな様子であった。
 そんな二人にオペレーターが悲鳴じみた叫び声で報告を陳べた。

「た、大変です!! ドラグーンフリーダム同士が突然同士討ちを始めました!!」
「なにっ!?」

 その報告にミナは外の様子を凝視する。たしかに、ドラグーンフリーダムが同士討ちを始めているではないか?
 ミナは慌ててロウに振り向く。
 しかし、そこにいたロウは普段の彼と違い、どこか辛そうであった。
 何を知っている。ミナはそう問いただそうとした、その時だった。

『久しぶりだな、我が半身よ』

 その芝居がかった台詞、声に、ミナの動きが止まる。
 身体の力が抜け、腰が砕ける。
 一方、いつの間にかミハシラの近くに来ていた漆黒のドラグーンフリーダムに対し、他のドラグーンフリーダムが一斉に砲撃を加える。

『ふん、再開の挨拶は後か。
 さあ、踊れ我が手で』

 漆黒のドラグーンフリーダムが、ドラグーンフリーダムの群れに踊り込んで行く。
 その動きは、確かに失われた彼女の半身のソレであった。

「ギ、ギナ……」

 ミナの頬に、一粒の涙が零れ落ちた。
842通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:29:39 ID:???
 
843通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:30:26 ID:???
支援
84419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:30:52 ID:???
「皆、無謀だね……」

 キラ・ヤマトは自らの縁者を助けに行ったユニットとなった人たちに対し冷たい感想を陳べた。
 もっとも、ソレを聞いていた男は呆れ返り、キラにこう返した。

「お前が言うかキラ。こんなハッキングプログラムを組んでおいて」
「そうですよ。こんなものを事前に用意してたって事は、こうなるのを予測してたんでしょう」
「うん、まあね。彼だけを戦わせるわけには行かないから」

 そう言うとキラは目の前のパソコンを……いや、世界を消し去る。
 もう賽は投げられた。こんな仮初の街は不用だ。
 巨大なシステムに浮かぶプログラムの一つに戻ったキラは、世界各地から送られてくるデータを次々に処理していく。
 
 シン・アスカが勝つか、ラクス・クラインが勝つか。
 世界の命運は彼の手に委ねられたのだ。

「二人とも手伝って。全体を総括しておかないと大変な事になる。それに、外部からの干渉をブロックしないと」
「ああ、これからが正念場だな」
「はい、任せてください」

 こうして別の場所でも、見えない戦いが始まるのであった。
84519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:32:52 ID:???
 そして、ここでも同じ現象が起きていた。
 しかし、それは彼を助けるような現象ではなかった。

「な、なんだ、なぜ動かない!?」

 先ほどまで動きを止めたファイナルデスティニーを一方的に嬲っていたムウであったが、突如起こったシステムダウンに動揺していた。
 いや、システムダウンだけならまだ良い。
 彼を動揺させているのは、その声であった。

『アンタは嫌いじゃなかったけどさ、今のあんたはカッコ悪いぜ』

 緑の髪の少年の声が……。

『ナニやってるんだよ、このバカ』

 青い髪の少年の声が……。 

『ダメ、シンはやらせない』

 金色の髪の少女の声が彼の動きを縛る。
 ありえない、既にいない人間の声が聞こえるなどありえるはずが無い。

『はーっはっはっはっはっは、やはり滑稽だよ、君は。父を否定しながら父と同じく命を玩ぶ。いや、罪の意識を持ちつつもそれを誤魔化し快楽に耽る。あの男よりもさらに無様だよ。
 実に度し難い一族だな、フラガ一族は』

 仮面の男の嘲笑など聞こえるはずが無い。

「マリュー、助けてくれっ! マリュー!!」

 ムウの神経は限界であった。自分が見捨てたもの、最後まで勝てなかったもの。無垢な魂と圧倒的な憎悪に、彼は耐えることなど出来なかった。
 惨めに男は女に助けを求めた。

 しかし、その声が届くことは無い。
 アークエンジェルのブリッジでも、同じ現象が起きていた。
846通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:34:34 ID:???
 
84719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:34:47 ID:???
『やれやれ、好き勝手笑ってくれちゃって。何時の間に紛れ込んだんだよ、あいつは』

 アークエンジェルのシステムを乗っ取ったムウ・ラ・フラガは、アカツキで好き勝手ほざくかつての宿敵に呆れ声を上げる。
 奴はツールを持ってないので実害は無いが、鬱陶しい事この上ない。
 不甲斐ない自分やキラに対するあてつけなのだろう。あるいは、自分の弟とも呼べる少年に対する援護のつもりか。
 考えても仕方ない事を考えそうになったムウだったが、艦長席に座っていたマリュー・ラミアスの声に意識をブリッジに戻した。

「ムウ、なの……?」
『よっ、久しぶりだなマリュー』

 生前と変わらぬ軽い調子で、ムウはマリューに声をかける。

「な、なんで、貴方が……、あ、あそこにいるのは……」
『ま、種明かしをするとあそこにいるのも俺なんだ。まあ、身体はクローンで心はコピーだけどな』

 その言葉に、今度こそマリューは言葉を失った。
 あそこにいたのは、情を交し合ったのは、彼であって彼ではない? まさか、あの彼もクローンだというのか?

 ブリッジでは他にも予期せぬ再開激が起こっていた。

「うそ、トール!?」

 オペレーターを担当していたミリナリアも驚きの声を上げる。
 彼女のモニターには何年も前に戦渦に消えた少年が、当時と回らぬ姿で映し出されていた。

『あ、ミリィ、久しぶり』
「な、なんで……、今更」
『見てられなくってさ、キラに頼んでこっちにこさせて貰ったんだ』
「見てられないって……」

 ほとんど意識して話していないだろうミリィに、トールは少しだけ厳しい声で言葉をかける。

『ミリィ、君は何時までも戦場になんかいちゃダメだ。普通の生活に戻らなきゃ』

 サイもカズィも、あの頃の仲間はアークエンジェルから離れ、それぞれ自分の足で歩き人生を歩んでいる。
 だがミリィだけは違った。
 戦場カメラマンを自称し戦場に入り込み、その後は再びアークエンジェルに戻った。あの頃と何一つ変わっていない少女、それがミリアリアであった。
848通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:35:08 ID:???
支援!
84919 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:36:06 ID:???
『俺たちの戦争は終わったんだ。自分の意思で戻るならともかく、君はあの頃と同じまま覚悟も無く此処に来たんだろう、ミリィ』
「そんな事……、ない」
『いや、君はあの時のままだよ。自分達がやっている事がまったくわかっていない』
「そんな事無いわよっ!!」

 トールの言葉に、ミリィが叫び声を上げる。

「ラクスさんが、ラクスさんが頑張ればトールを生き返らせてくれるって言うから……、私、頑張って……」
『だめだよ、ミリィ』

 その悲痛な叫びを、トールは否定する。

『俺は死んだんだ。この世に未練が無いわけじゃないけど、死人に縛られちゃだめなんだよ』
「どうして、どうしてそんな事を言うのよ……」
『俺、今でもミリィの事が大好きだから、今のミリィは見ていられないんだ』


『アーノルド・ノイマン少尉、ダリダ・ローラハ・チャンドラII世軍曹。お前たちはここでなにをしている』

 厳しい声が、操舵席とオペレーター席に響く。
 その懐かしくも悲しい声に、二人の背筋が自然に伸びる。

「はっ、自分達は……」
「そ、その……」

 だが、その続きの言葉が出ない。
 自分達がやってきたことを、この人にどう説明しろと言うのだ? 仕方なかったと、ごまかせるような人なのか?
 オーブ亡命まではまだしも、その後は客観的に見ればテロ活動をしていたようなものだ。
 今だって、正直成り行きに任せて姫さんに協力しているだけだ。

『私は、お前たちにこんな事をして欲しくて未来を託したわけではない!』

 そんな二人に彼女は厳しい叱咤をする。

『私を失望させないでくれ。軍人として、人として、きちんと生きてくれ』
「は、はい」

 かつての厳しくも頼もしい声と違い、厳しくも悲しく儚げな声に二人は何年も使っていなかった連合軍式の敬礼を行なっていた。
85019 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:37:27 ID:???
『悪いな、マリュー。色々と苦労をかけちまって』

 自分の偽者に心引かれたことを、ムウは責める気は無かった。
 そもそもアレも自分なのだ。認めたくは無いが、自分だってヘリオポリスの子供達がおかしくなっていった時、その事に気がつきながら何も出来なかった。
 奴を、マリューを責める資格はムウ・ラ・フラガには無いのだ。

「そんな……」
『色々話したい事があった筈なんだけど、会ったらすっかり忘れちまったよ。やっぱ良い女だよ、あんたは』

 モニターの中でムウは苦笑いを浮かべながら話を続ける。

『それに、話している時間もそんなに無いしな。あの坊主はこの船を沈める気だぜ、さっさとケツまくって逃げようぜ』
「で、でも……」
『マリュー、俺は死人なんだよ。あの時、お前を守って俺は死んだんだ。
 俺の死を、このちっぽけな男の最後のプライドを無駄にしないでくれ』

 何か言いたげなマリューを、ムウは冷たく、そして優しく突き放した。

『幸せになってくれよ、マリュー。俺なんかに縛られないで、真っ当な道を歩んでくれ。
 俺や、他の連中が出来なかった分まで精一杯生きてくれ』

 生きる人の幸せな未来を信じる、誇り高き男の拒絶であった。
 マリュー・ラミアスは声を震わせながら、全艦に向かってこう命じた。

「……総員……退艦……」
85119 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:39:33 ID:???
 アークエンジェルに配備されていた残りのドラグーンフリーダムは、シンとレイの二人の攻撃の前にあっさりと蹴散らされた。
 残るのは動きを止めて宇宙を彷徨うアカツキと、脱出艇を吐き出しきったアークエンジェルだけであった。
 誰かが小細工でもしたのだろう、アークエンジェル内の会話やアカツキのパイロットの上げる悲鳴はファイナルデスティニーにも伝わっていた。
 憎んで良いのだろうか、哀れむべきなのだろうか。何処か冷めた目でそれを見ていたシンに、レイが操るドラグーンフリーダムが近づいてくる。

「レイ……」
『ケジメだ。シン、お前がやれ』
「いいのか?」
『あそこにいるのも、俺とおなじ生命細工の末の存在だ。お前の手で消してやってくれ』
「わかった」

 その言葉にシンはレーヴァテインをバーストモードに切り替える。
 仮面の指揮官に対する怒りは今だ消えていない。許せる存在だとも思っていない。
 なにより、いくつもの悲劇を目にしていながら、手に届くところにあった悲劇を放置した男だ。放置しておける存在ではない。
 だが、それと同時に奴個人には哀れみも感じ初めていた。
 だから……。

「苦しまないように、一思いに消してやるよ」


 ファイナルデスティニーの様子は、アカツキとアークエンジェル双方からもはっきりと見えていた。
 アカツキではムウが悲鳴を上げる。

「助けてくれ、マリュー! マリュー!!」

 アークエンジェルで、ムウがため息をつく。

『せめて、最後ぐらいワビを入れて欲しかったな。俺なんだしよ。
 いや、俺が謝るべきか。悪かったな、坊主。いや、シン・アスカ。お前さんも幸せになるんだぜ、ステラの分までな』

 レーヴァテインから吐き出された圧倒的な熱量がアカツキとアークエンジェルを貫き、巨大な火の玉へと変えた。
852通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:39:42 ID:???
 
853通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:41:19 ID:???
シエん
85419 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:42:08 ID:???
 他の宙域で戦っていたアスラン・ザラがこの戦場に突入したその時、ファイナルデスティニーはアークエンジェルとアカツキを葬った後であった。
 その、自分の知る人たちの死にアスラン・ザラは怒りの声を上げる。

「シィィィィィィィィィィィィン!!」

 アスランの乗るインフィニットジャスティスがファイナルデスティニーを強襲する。

「アスラン!!」

 寸前のところで、ビームシールドで受け流したシンであったが、いきなりやってきた元上司に怒りの声を上げる。

「あんたかっ!!」
「なぜ彼らを殺した!! 殺す必要なんて無かったはずだ!!」
「何言ってやがるっ! お前だってアーモリー1の中の事は知っているだろう!! あんたが俺を戦場に戻したんだろうがっ!!」

 全身ビームサーベルのインフィニットジャスティスとの格闘戦は分が悪い。シンはビームライフルで牽制をしながら距離を取ろうとする。

「ああ、でもそれは俺の勘違いだった。キラは、あの後俺に真実を話してくれた!!」
「何を聞いたんだよ!!」
「世界のために必要だったんだ! キラにはその覚悟がある!!」

85519 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:43:38 ID:???
 だが、距離を開けば全距離対応のファイナルデスティニーが有利だ。
 アスランは距離を詰めるべく、一気に加速をする。

 いや、しようとした。

 その加速は突如両機の間に割って入った影に阻止される。

「えっ!?」

 そして本日何度目だろうか。シンは驚きの声を上げた。
 そこに出現したのは赤いMSであった。
 
 Gタイプの赤い機体。その名は、ロストジャスティスと呼ばれていた。

「ジャス……ティス?」

 面を喰らったアスランも同じだったのだろう。
 突如現れたジャスティス系のMSを呆然と見つめる。
 呆然とする双方を尻目に、ロストジャスティスから怒り交じりの男の声が聞こえてきた。

「アレのどこが世界のために必要なんだ。何度死んでも生き返る奴にどんな覚悟があるって言うんだ。言ってみろ!」
「アス……ラン?」

 ミラージュコロイドを解除し出現したのは、アスラン・ザラの乗るインフィニットジャスティス改修機、ロストジャスティスであった。
 そしてロストジャスティスの背後からは、同じくミラージュコロイドを解除した白亜の船がその姿を現しつつあった。


(続きを読むにはわっふるわっふると書き込んでください)
856通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:44:38 ID:???
>>855
わっふるわっふる
857通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:45:03 ID:???
わっふるわっふる
858通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:45:27 ID:???
これはいい最終回メソッド
しかしどんだけ回収してんだラクシズというかターミナル
859通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:45:56 ID:???
わっふるわっふる
860通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:46:31 ID:???
わっふるわっふる!
なんて燃える展開!
最高にも程があるしょ19氏GJ!
861通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:46:36 ID:???
わっふるわっふるわっふる

死人との共闘とか熱すぎる
普通ならあり得ない展開なのに
86219 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:47:11 ID:???
というわけで、お目汚し失礼しました。
12話終了です。

ライブラリアンなんて設定が出てかぶってないか、ムウの扱いに怒られないか。
ちょっぴりドキドキな19でした。

三三( 〓ω〓.)ノ 逃亡!!

今回の裏テーマ。ミナさまを可愛く書けるか……俺には、むり(ペシャッ!
863通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:48:25 ID:???
わっふるわっふる
864通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:50:05 ID:???
>>858
司書さんを取り込んだんだろう
865通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:54:47 ID:???
おー、ありえるかもしれない未来の戦争っぽさが出ててとてもワクワクする。
ともあれわっふるわっふる
86619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/11(金) 23:57:12 ID:???
今のところ回収していない事が確定な人

アズラエル理事
理由:エヴォリュダーを下手に取り込むと、勇気さえあればシステムを乗っ取られちゃうから(ぇ
867通常の名無しさんの3倍:2009/09/11(金) 23:59:17 ID:???
わっふるわっふるキターー!!!!


もうね、読んでいるうちにZやVのラストを思い出して涙が・・・まさかムネオもクローンとは。それに対してオリジナルムウさん格好良すぎw

ラクシズクソったれはいつもの事だが、それに悟られないよう頑張ったオリジナルキラ乙
人の絆はラクシズにも操れないというか、いよいよ他人の心も尊厳も踏みにじってきたしっぺ返しがピンクとマルキオに返ってくるな〜

そして、ラストで凸の前に現れたアスラン格好良すぎ。そして、白亜の船・・・その艦橋には当然ママn(ry


氏が満足されるラストを投下して下さるのを、首を長くして待っておりますぜ!!
868通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:01:05 ID:???
>>866
ガガガとは懐かしいwww
869通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:05:04 ID:???
ガガガ、ガガガガオガイガー!
…このスレって結構勇者シリーズネタあるよなそういえば
870通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:06:03 ID:???
ちょっと見ない間に投下が・・
360氏、19氏GJ!!
871通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:08:47 ID:???
>>866>>869
叫びながら、ギャレオン諸々を呼び出してジェネシックガオガイガーになるアズラエルを想像して吹いたww
872通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:11:34 ID:???
>>869
グレンラガンも確かあったぞ
ドリルと合体は正義!
873通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:14:49 ID:???
ガンソの鉤爪すぎるな ここのラクス
874通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:18:17 ID:???
フジリュー封神演義風なクライマックスだなw
すごく…熱くなれます。
19氏GJwafflewaffle!
875通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:19:41 ID:???
何てアツいスーパーロボット最終回的展開・・・
キンゲネタに突っ込もうと思ってたのもどうでもよくなったわ
87619 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/12(土) 00:37:12 ID:???
いつもの訂正です><

>>822
>そして男は少しだけ真剣な表情をすると、誰にも聞こえないぐらい小声でこう付け足した。
そして男は少しだけ真剣な表情をすると、誰にも聞こえないぐらい小さな声でこう付け足した。


>>830
>まだ、戦火に晒されている人たちはどうなる。
また、戦火に晒されている人たちはどうなる。

>そして、その声に少女の声が答えた。
そして、シンの叫びに少女の声が応えた。

>>833
>今は亡き妹の、あまりと言えばあまりの行動に流石のシンも二の句が続かない。
今は亡き妹のあまりと言えばあまりの行動に、流石のシンも二の句が続かない。


>>841
>『ふん、再開の挨拶は後か。
『ふん、再会の挨拶は後か。


>>844
>キラ・ヤマトは自らの縁者を助けに行ったユニットとなった人たちに対し冷たい感想を陳べた。
自らの縁者を助けに行った人々に対し、キラ・ヤマトは冷たく感想を陳べた。
87719 ◆Zs6P4XenAk :2009/09/12(土) 00:38:15 ID:???
>>845
>『アンタは嫌いじゃなかったけどさ、今のあんたはカッコ悪いぜ』
『アンタは嫌いじゃなかったけどさ、今のアンタはカッコ悪いぜ』

>ムウの神経は限界であった。
ムウの精神は限界であった。

>惨めに男は女に助けを求めた。
男は惨めに女に助けを求めた。


>>851
>なにより、いくつもの悲劇を目にしていながら、手に届くところにあった悲劇を放置した男だ。放置しておける存在ではない。
なにより、いくつもの悲劇を目にしていながら、手に届くところにあった悲劇を放置した男だ。見逃せる存在ではない。

>いや、俺が謝るべきか。悪かったな、坊主。いや、シン・アスカ。お前さんも幸せになるんだぜ、ステラの分までな』
いや、俺が謝るべきか。悪かったな坊主……いや、シン・アスカ。お前さんも幸せになるんだぜ、ステラの分までな』


>>854
>他の宙域で戦っていたアスラン・ザラがこの戦場に突入したその時
他の宙域で戦っていたアスラン・ザラがこの戦場に突入した時
878通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 00:57:37 ID:???
案外、現ラクスの前にもオリジナルラクスが出てくるかも知れんね。
879通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 02:27:00 ID:???
シン!シン!シン!シンんんんんんうわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!シン、シンんんんんんn!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いぃぃ…くんくん
んはぁっ!シンのパイロットスーツをクンカクンカしたい!クンカクンカ!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたい!モフモフ!モフモフ!ぷにぷにモフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅきゅい!!
運命Uの/ジオンの/赤鬼の/インパルスザクの/レッドアイの/ファイナル運命/etcのシン格好良かったよぅ!!あぁぁああ…あああ!ふぁぁあああんんっ!!
他のも楽しみだねシン!あぁあああああ!かわいい!シン!かっこういい!あっああぁああ!
何人も新職人きて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!劇場版なんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
シ ン は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!逆襲ぅぅぅぅぅ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?挿絵のシンが私を見てる?
ディスプレイの中のシンが私を見てる!シンが私を見てる!フォルダの中のシンが私を見てる!!
アニメのシンが私に話しかけてる!!世の中まだまだ捨てたモンじゃないねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私にはシンがいる!!やったよ年増!!ひとりでできるもん!!!
あ、傭兵やってるシィィィィィン!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああん訓練生時代のシンんんん!! み、緑服のシン!!デュランダル派のシン!!黒パイスーのシィィィィン!!
ううっうぅうう!!私の想いよシンへ届け!!地球圏のどこかにいるシンへ届け!
880通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:04:50 ID:???
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
 三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  三三三
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←>>879(お嬢様)
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
881通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:09:01 ID:???
どうしてこうなった!?どうしてこうなったんだ!?答えろ!プランAをほっておいたからか!?ええ!?
882通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:18:39 ID:???
いや、姫様やみなたまの可能性m
883通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:19:15 ID:???
??「879がああなった理由……それも私だ」
??「879がああなったのは乾巧って奴の所為なんだ」
??「これはスレの破壊の前兆だ! こうなったのも全てディケイドの所為だ! おのれディケイド!」
??「それは全て私が仕込んだ事! それが人の夢! 人の業!」
??「全ては私の計画通り……残ったのは憎まれ役の幕引きだ」
884通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:20:58 ID:???
>>883
ゲイヴンが居るぞw
885通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:26:00 ID:???
ファントムペイン戦記の更新を確認、相変わらず面白いぞ、気になる人はチェックだ
886通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 03:46:54 ID:???
>>882
ちょっと待て
みたたまとか姫様の場合このスレで出てきたキャラクターの殆どが年増認定食らうんじゃないか?
887通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 06:59:03 ID:???
首領「>879…俺いねぇなぁ…」
ハーミットクラブさん「仕方ないですよベクトル違うし、後、私はゲテモノガンダムじゃないです」
888通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 07:19:23 ID:???
>>874
あー俺も漫画版封神演義を思い出した
そういやシンって境遇やら何やら太公望と似てるんだよな
あとキラとラクスの関係は妲己と紂王のそれに重なるなーとか思ったり

なにはともあれ19氏GJです
889通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 10:00:30 ID:???
>>887
ハーミットクラブをゲテモノと申したか!
あの滑らかな流線形!見事なハサミの魅力が分からんと言うのか!?
890通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 10:05:50 ID:???
こんなモン見せられて燃えねえやつはいねえ!!
そしてこの再会が一度きりの奇跡だろうという切なさ・・・
891通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 10:28:46 ID:???
真キラと会話してた二人のうちタメ口の方は…最初は真ムウかと思ったが
全力でウイルスバスター役を務める必要がある以上AAに行ってる暇はなさそうだし
あと考えられるとすれば(生前はほぼ接点なかったけど)ハイネか?
そしてもう片方のですます調はニコルかな?
年下の義父(……)を助けるという構図になるわけか。
892MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:50:04 ID:???
どうもです。 20話が仕上がりましたんで投下させていただきます


機動戦士ガンダムSEED
逆襲のシン・アスカ Mercenary Of Red
request20

「時間稼ぎをさせてもらうぞ、ザフト!」
頭蓋骨の様な頭部、剥き出しのフレーム、後背部にトマホームとマシンガンを装備し
左右のサイドアーマーにグレネードを装備した鳥の骨格のようなMSは一直線にミネルバを狙う。
「あいつ、速いぞ」
『馬鹿な……アシュラソード以上いやクロスフォースに匹敵する速度だと?』
そのスピード、機動性にシンとRBは思わず声をあげた。
「ミネルバをやらせる訳には!」
敵の目標がミネルバにある事に気付いたルナマリアは残敵を蹴散らし、ミネルバの援護に向かう。
「迂闊だぞ、ルナ!」
だがシンの叫びはルナマリアには届かない。
『敵接近、無人機だ。 気を付けろ』
「糞っ! 俺のケツを舐めろ!(意訳:消え失せろ!)」
現れたのはドラッツェ。 撃沈した艦から湧き出るように無数の無人機が斬撃痕から飛び出してくる。
それは巨象の死体を食い破って現れた異形のようにシンは見えた。
「出来損ない、前に戦った時より動きが良い」
シンを高脅威の敵と認識したのか、無数のドラッツェがインパルスエクシードを狙う。
その動きは以前シンがプロトガルバルディを駆り、相手にした無人機と同じだとは思えないほど洗練されていた。
『おそらくは戦闘データの蓄積に伴う、アップデートによるものだ。 性能自体に変わりはない』
迫るドラッツェの一群にスラッグ弾と機関砲を浴びせ、代わりに返されたビームの雨にスラスターは吹かさずに手足を動かし、アンバックで避ける。
「そうは言うけどな!」
RBの正確かつ冷静な指摘に、イラつきを隠せず怒鳴ると、左手でコンソールに何かを打ち込む。
『もう弱音か? ミネルバの鬼神が聞いて呆れるな』
「好きでそう呼ばれたんじゃない!」
煽るようなRBの口調にイラつき、コンソールを叩き黙らせると、右手の操縦桿を押し込む。
全身を捻るような動きと共に脚部が輝く。
回避を続けながら放たれた4基のライトニングエッジは今までとは違い、四方に別れそれぞれドラッツェを切り裂く。
『ほぅ、戦闘中に軌道パターンのプログラム変更とは。 やれば出来るじゃないか』
「今、思い出した。 お前の喋り方、死んだ知り合いに似ててすげぇ腹立つ」
嫌味すら感じさせるRBの言葉にシンはあからさまに嫌な顔をして見せた。
『それは残念。 む、後方より新手だ。 お喋りしている暇も無いな』
シンの皮肉を気にする様子も無く、RBは淡々と状況を報告する。
後方から迫るのは10機はいるドラッツェ。
「キリが無いな。 一気に突破するぞ」
『了解だ。 ドライバー』
インパルスエクシードのバックパックに火が入り加速する。
それを追おうと、無人機ならではの加速力を発揮しようとしたドラッツェはビーム、ミサイル、実弾の嵐に瞬時に残骸と化す。
「忘れてたかガラクタども、俺たちもいるんだよ。 アスカさんは追わせない!」
「隊長もな。 ありゃー、やばい時の声だったからな。 後、頼みます!」
「シン、返事は良いから、さっさと行きなさい!」
一気に三人に急き立てられたシンは反射的にフットバーを深く踏み込んでいた。
893MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:51:16 ID:???
「ミネルバはやらせない……絶対に!」
ガルバルディのコックピットの中、ルナマリアは痛いほど操縦桿を握り込み、思い詰めた表情で呟く。
ミネルバ撃沈がトラウマとなっていたのはシンやアーサーだけではない。
寧ろ、ミネルバ艦載機隊三人の中で唯一ミネルバに残ったルナマリアは、表面には出さないが誰よりも気に病んでいた。
旧ミネルバを守り切れなかった事は、ルナマリアに深いトラウマを残していたのだ。
ある意味、ミネルバクルーで一番ミネルバに固執しているのはルナマリアであるとも言えた。
「……見えた!」
ルナマリアの瞳に暗青色をした鳥の骸骨が映る。
いや、それしか見えていなかった。

「やはりフレスベルクは追いついたか」
センサーが敵性機体の接近を告げる電子音を鳴らし、ファントムは僅かに顔を動かし、後方視界用のモニターに目をやる。
右肩に黒い鳥のパーソナルマーク。 背に三対のフィンスラスターを背負った真紅の機体。
死を喰らう魔鳥、ルナマリア・ホークのトライガルバルディα。
「逃げ切れんか。 まぁ、丁度良い。 シン・アスカ亡き後のザフトトップエースの実力、この場で見極めるか……」
そう言うとザクスピードはその場でターン、ガルバルディと相対する。
「ルナマリア・ホーク。 相手をしてやろう」
「上等! 返り討ちにしてやる!」
二羽の猛禽はまるで示し合わせたかのように接近戦に移った。
ザクスピードは右手にビームトマホークを、ガルバルディは右手にビームダガー、左手にサーベルを構える
「先手必勝とも言う……先手は貰うぞ」
ザクスピードは軽量高速機の特性を生かし、中量級のガルバルディよりも早く懐に飛び込む。
サーベルの使い辛いクロスレンジでトマホークは一直線にコックピットを狙う。
ルナマリアはダガーで斬撃を受け流し、ザクスピードの胴体を蹴り飛ばし距離をとる。
体勢が崩れた一瞬の隙を突きサーベルを一閃。
だが、ザクスピードは先程のお返しといわんばかりにガルバルディの左腕を蹴り、サーベルを弾き飛ばす。
「強い……いや、巧い。 でも、まだ!」
しかし、ルナマリアも戦闘のイニシアチブをくれてやるほど甘くはない。
右手のダガーを頭部へ向け投擲すると、シールドからもう一本ダガーを引き抜く。
「くっ、流石にやる!」
飛来するダガーを反射的にトマホークで切り払い、左手は腰後ろに付けたビームマシンガンを手にする。
「隙ありっ!」
一瞬の動きの遅れを突き、ルナマリアはシールドにビームを纏わせ、コックピットに向け突き出す。
ザクスピードは左手をマシンガンからサイドアーマーのグレネードにスイッチ、ガルバルディαのシールドへと放り投げた。
「その程度で、止められるとでも……」
グレネードがシールドに接触したと同時に閃光が奔り、ガルバルディのカメラを白く塗り潰した。
894MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:51:57 ID:???
「フラッシュグレネード!?」
視界が眩み、ガルバルディの動きが止まる。
一瞬にしてルナマリアの頭から血の気が引き、冷静さが戻った。
視力の回復したルナマリアは反射的に回避行動をとる。
「動きは良い。 だが、殺意と焦りで隙だらけだ」
後方からファントムの感情の篭っていない声がルナマリアの耳に届いた。
「クッ……ごほっ!」
次の瞬間、背中を思い切り殴りつけられたかのような衝撃に、ルナマリアは呼吸困難に陥る。
「こ、この程度の損傷で! 反応が無い……トライフォースをやられたの!?」
ルナマリアは咳き込みながら、機体の立て直しを図る。
だが、ガルバルディαは後背部は推進剤の誘爆によるダメージを負っており
その背にあるはずのトライフォースは今や下部のフィンスラスター1基を残しスクラップ同然となっていた。
「今回の目的は足止めだ。 改めて出直して来るがいい」
システムエラーを起こし、宇宙を漂うガルバルディにトドメを刺そうともせずに、ザクスピードは再びミネルバIIへと向かう。
「……見逃してくれたって言うの?」
生き残れた安堵、見逃された屈辱、入り混じった複雑な感情を浮かべ、ルナマリアは奥歯を噛み締める。

「ルナ!」
どれほどの時間が経ったのか、何時の間にか間近まで接近していたインパルスエクシードが接近してくる。
「私は、私は良いから! ミネルバに行って!」
インパルスの頭部にシンの顔を思い浮かべ、ルナマリアは叫ぶ。
エラーは復旧しつつある、何よりもルナマリアはシンを足止めしてはいけない理由があった。
「そうは言ってもこのままじゃ只の的だ。 せめて友軍の近くまで……」
「シン……私はもう、大丈夫だから。 信じてよ」
過剰とも言えるほどに心配そうなシンを拒絶するように叫ぶと、ルナマリアは慈母のような優しい、しかし哀しげな笑みを浮かべる。
「……」
そのルナマリアの表情に、シンは何かを思い出したかのように硬直する。

4年前からずっと、ルナマリアは自分がシンを縛っているのだと枷となっていると感じていた。
実際、それは間違いではない。
シンはアスランの脱走騒ぎ。 つまりメイリンを巻き込んだ撃墜事件から今迄ではあり得ないほどにルナマリアに甘くなっていた。
おそらくシン自身は気付いてはいない。
元よりルナマリアに対してシンは恩義と友愛等、一言では表せない複雑な感情を抱いていた為、強く出れない事があった為だ。
肉親である妹を手にかけた。 妹を目の前で失った自身の境遇とオーバーラップするその事がシンを縛り付けて、心を束縛していた。
その為、恋愛関係になってからもそれは続き、4年前言葉を交わすことなく別れた事で、心のどこかでしこりとなり残ってしまっていた。
895MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:52:51 ID:???

「……すまない」
少々の葛藤の後、一言だけ口にするとシンは再びインパルスエクシードをミネルバへと向ける。
「全く、世話がやけるんだから」
小さくなって行くインパルスの後姿を見ながら、先程から僅かに表情を緩め、ルナマリアは手の掛かる弟を見送った姉にも似た笑みを見せる。
ルナマリアがシンを真に理解する事が出来たのはシンがいなくなってからである。
基地から送られて来たシンの遺品を整理していた内にあった日記と携帯。
力の無い人を守りたい。 
例え理想が打ち壊されようとも、自身の身がどうなろうとも暖かく優しい世界を求めたシンの心境が書かれた日記。
色あせた妹の携帯を大切に持ち続けていたシンの心を理解できたルナマリアはシンとレイの意思を継ぐ事を決めた。 
「シン、貴方は誰にも縛られず、自分の道を進んで。 私なんかに足止めされちゃ駄目」
ルナマリアは両腕をだらりと投げ出し、目を瞑ると誰に言うでもなく呟く。
暫くそうしていたルナマリアだが、その内エラーメッセージが消え、システムが復旧した。
目を開き、損傷状況を確認。 まだ戦闘続行可能な事を確かめると、機体を立て直す。 
ゆっくりと深呼吸をした後、ルナマリアはシンとは逆方向に機体を走らせた。

その頃ミネルバブリッジでは
「バート君、対空火器の稼動状況は?」
敵の襲撃も1段落し、飲み物を口にしていたアーサーはバートに被害状況を確認する。
「稼動率68パーセント……あれだけやられた割にはマシな方ですかね」
バートは状況の報告をしながら、肩を竦め溜息をつく。
対空火器や迎撃機の対応能力を超える襲撃を受け、半分以上の迎撃火器が残っているのは幸運であると言えた。
「まぁ、これで一段落付くだろうからなんとかなるか」
表情を緩め、アーサーは再び飲み物を口にした。
「センサーに感! 数1、高速で接近してきます!」
その瞬間、オペレーターの叫びがブリッジに響き、アーサーは飲み物を噴出し、玉となり周囲に浮く。
「(汚いなぁ……)艦長、各隊に迎撃要請します」
その様子に嫌悪感を露わにしながらもアビーはアーサーの許可を取る。
シェダー隊、連合、オーブ、アメノミハシラは指揮系統が違い、指揮権が無い為要請となるのだ。
「ゴホンゴホン……頼む! 主砲、発射準備」
むせながら、アビーに頷くと、牽制の射撃命令を下した。
896MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:53:58 ID:???

「新型か! 楽しませてくれる!」
「余裕だなー、大西洋の人は」
新たな敵に高揚を隠しきれない様子の大尉に呆れ半分、半ば感心しながらオシダリは呟く。
大尉の部下はいつもの事なのか何も言わない。
「あの動き……乗っているのはエースか」
遠距離観測の映像を見ながら、ジャンは一人呟く。
「フォビドゥンじゃ捕捉も出来ないわね」
「カラミティもだな。 レイダーに乗ってくりゃ良かったぜ」
諦め気味に言うジェーンに、エドは自身の乗る機体に舌打ちをした。
「今更言っても仕方ないさ。 私が行こう、君達はミネルバを頼む」
「任されたぜ」 「了解」
二人の返答と共にジャンの駆るヤタガラスが前にでる。
「すまないが、手を貸して貰いたい」
アメノミハシラ三機の内、唯一の高速機にのるジャンは通信を繋ぐ。
「望む所だと言わせて貰おう!」
自信満々に言い放つ大尉。
「隊長! 連邦の意地を!」
「GAT乗りの実力を見せてやって下さい!」
部下の声援を受け、推進部を科学燃料ロケットに換装したジェットストライカーに良く似た装備。
ラケーテンストライカーを装備した黒いウィンダムが先陣を切る。
「隊長、出番ですよー」
「オーブにその人ありと呼ばれた実力が見たいなー」
「……てめぇら。 後で覚えとけ畜生」
大尉の部下とは正反対の態度の自分の部下に怒りで肩を震わせるオシダリはムラマサを嫌々進ませる。

三機は隊列を組む事もなく、絶妙な距離を保ちながら前進する。
「で、仕掛けはどうしますか?」
嫌々ながら仕事は仕事と割り切ったのか、オシダリは両機へと問いかける。
「どうせぶっつけ本番だ。 合わせ様が無い、バラバラのタイミングで三方向からそれぞれ仕掛けよう」
「決まりですな」
言い切った大尉に同意し、ジャンが頷く。
「じゃあ、行きますか!」
オシダリの言葉を合図に三機は散開
「私は正面から行かせて貰おう。 それしか芸が無いものでな!」
ラケーテンウィンダムIIIは増速し、そのままザクスピードと真っ正面から相対する位置に付く。
「んじゃ、俺は下から行かせて貰いますかね」
自信に満ち溢れた大尉の言葉に肩を竦めると、オシダリはザクスピードから見て8時方向に移動。
斜め下からカチ上げるように攻める事になる。
「では私は上から行くか」
オシダリのムラマサとは逆方向、2時方向に機種を向ける。
ヤタガラスの機体色の白、色調の違う複数のグレーで低視認塗装が施されたムラマサは元となった機体が同じでありながらまるで違う機体の様に見える。
胸部を展開、コックピットを機種とし背後のウィングスラスターを展開、全身のスラスターを後部に集中、
白いヤタガラス本体にダークグレーのミサイルポッド付き増加装甲、両肩の短砲身レーザーカノンを装備したジャン専用ヤタガラス重装高火力型。
シールドを機首とし、背後のバインダーを展開主翼とし、推進部を脚部に持ち、機体上部ににロングレンジビームランチャーを装備したムラマサ。
897MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:54:59 ID:???

三機それぞれ別方向からザクスピードへと向かう。

「展開が早い! もう交戦しているのか?」
前線から急ぎ戻ったシンの目に対峙するMSの姿が映る。
『いや、まだのようだ。 取り敢えず落ち着け、このままなら何とか間に合う。 取り敢えず通信を繋ぐぞ』 
焦りからか、声のトーンを上げるシンを宥めつつRBは次の行動へと移る
「ジャンさん、聞えますか!? 俺は後ろから仕掛けます!」
「シン君か! ……良し、このままなら挟み撃ちの形になるな」 
シンからの通信にジャンは意地の悪そうな笑みを浮かべて見せた。

「挟まれたか、少々厳しいな。 だが、エース4機を誘引できるなら安い代償か」
ファントムは一人呟くと戦況マップに目をやる。
内心、味方とは呼びたくない元連合軍部隊の撤退状況は未だ3割。 
一応囮として30機近い無人機のドラッツェを放ち、撃沈された艦内部の機体も遠隔操作で起動させたが、まだ時間を稼ぐ必要がある。 
「しかし、昨日の敵のために命懸けで時間稼ぎとは……やれやれ、因果な商売だ。 もっとも、それが良いのだがな」
ファントムのバイザーで隠された顔が歓喜で打ち震えているように見えた。

「徒党を組むか! ならば、相手になって貰おう!」
「先ずは小手調べと行こう」
「「了解!」」
ファントムの叫びを合図としたかのように、三機は挨拶代わりにミサイルを乱射。
ヤタガラスの全身の増加装甲に仕込まれた、ラケーテンウィンダムIIIの、ムラマサの主翼下に懸架されていたミサイルポッドが無数のマイクロミサイルを吐き出していく。
ほぼ全周囲から迫るミサイルの隙間を縫うように、ザクスピードは回避する。
「もう一押し!」
更に追加のミサイルがウィンダムIIIより放たれ、覚悟を決めたのかザクスピードはその場で動きを止める。
直撃を諸に受けたザクスピードは爆風と共にぐにゃりとフレームが歪む。
「良し!」
「いや、まだだ!」
思わず握り拳を作ったオシダリに、大尉の叱責が飛ぶ。
爆炎の中から現れたもの、それは鳥のような戦闘機形態へと可変したザクスピードの姿。
「着弾の瞬間、変形して、衝撃を逃がした!? なんつー出鱈目だよ!」
「あの技、前に一度……相手はザフトの特務出身か?」
神業とも言える妙技に驚愕するオシダリとは反対にジャンは冷静だった。
その技に以前ジェネシスαで交戦したある男の陰を見出していた。
「ちょっと! R2Sが変形するなんて聞いてない! 変形するなら火器追加して私が乗ったのに!」
遠距離望遠と通信で状況を察したらしく叫び声を上げるリーカ。
898MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:55:53 ID:???

「その機動性では装甲を犠牲としている筈……ならば、直接斬り伏せるまで!」
冷静な判断の後、大尉は叫ぶとビームサーベルを引き抜く。
エールストライカーとは比べ物にならないほどの加速力でザクスピードへと迫る。
「斬り捨て御免!」
ラケーテンウィンダムは大上段からビームサーベルを一気に振り抜く。
後方にシンのインパルス、後詰めにオシダリとジャン。 
ほぼ完璧な布陣にファントムが取ったのは前進。
迷う事無くウィンダムIIIの懐にタックルで飛び込む。
「なんと!」
密着している為、サーベルを振るう事の出来ないウィンダムIIIのコックピットを狙いザクスピードのビームトマホークが瞬く。
だが宙に舞ったのは血液の粒ではなくウィンダムIIIの左腕。
「よくも私のウィンダムを!」
「喧しい男だ。 一々喚くな」
激昂する大尉を軽く受け流し、ファントムは一旦距離を離す。
「私は敵に回すと煩くて面倒臭い、とても迷惑な相手なのだ!」
「それは自分で言うことでは無い! 思った事をそのまま口にするな、今一度自分の言っている事を良く考えてみろ!」
叫びながら大尉は銃身とストックの長いアーティラリーモデルのビームライフルを残った右手で掴む。

アーティラリー(砲兵)モデルは一般的によく用いられるカービンモデルとは違い取り回しが悪く、重量がある為、一般的には不人気である。
だが、威力と命中精度で勝っており、一部のベテランパイロット達からは非常に評判が良く、大尉も好んで使っていた。

ウィンダムIIIの動きに反応し、ザクスピードもビームマシンガンを構え、真正面から撃ち合う格好になる。
細かな機動変更により、回避しながらグレネードを織り交ぜ、弾をばら撒くザクスピード。
シールドでバイタルパートを防御しながら、一撃を狙うラケーテンウィンダムIII。
だが、次第に手数で劣るウィンダムIIIは徐々に追い詰められて行く。
飛来してきたグレネードの破片をシールドで受けた瞬間、過負荷に耐えられずシールドは砕け散る。
「しまった!」
がら空きになった防御、致命的なその隙に放たれたビームの内の一発がアーティラリーライフルを貫通、右手が肘部分まで吹き飛んだ。
「両腕が無くては戦う事もできまい。 諦めろ勝敗は決した」
体勢を崩し吹き飛ぶウィンダムIIIに、ザクスピードの銃口が狙いを定める。
「忘れんなよ、敵は一人じゃないんだぜ?」
「やらせんよ!」
ムラマサのロングランチャーとヤタガラスのミサイルが火を噴きザクスピードを襲う。
ロックオン警告に気付き、寸前で回避したザクスピードの左肩をビームの矢が掠め、装甲を焦がした。
「くッ……手負いではこれ以上は無理か。 すまん、離脱する」
ウィンダムIIIは援護代わりにラケーテンストライカーに懸架したミサイルを全て放つと、名残惜しそうに後退して行く。
「逃がしたか……欲を張っても仕方ない。 しかし、あの長槍は厄介だな。 先に潰させて貰おう」
頭部を回し、ムラマサを見るとピンク色のモノアイが輝く。
それはまるで獲物を見つけた猛禽にも似た恐ろしさを感じさせた。
「そう簡単にやられるか」
格闘戦も考慮し、MSへと変形。 ビームランチャーを向け、狙いを定める。
「落ちろ!」
気合と共に両手で構えたビームランチャーが火を噴く。
899MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:56:49 ID:???
だが、中遠距離射撃が主目的の移動砲台とも言えるムラマサではCRでの高速極接近格闘戦を得意とするザクスピード相手は分が悪過ぎた。
瞬時に距離を詰めたザクスピードのビームホークによってランチャーの銃身が切り落とされ、MGの銃口がムラマサに向けられる
「やらせるか!」
「離れろ!」
4本のビームブーメランがビームホークを弾き飛ばした瞬間、ミサイルの雨降り注ぎ、間一髪でオシダリは離脱する。
「インパルスもどきから例のユニットの反応……赤鬼とか言ったか、それにジャン・キャリー……またしても、とは。 因縁すら感じるな」
ザクスピードを挟むような位置の二機をモノアイのみを動かし確認すると、ファントムは一人呟く。
『気を付けろドライバー。 あの機体の行動パターン、私が起動する前に逃がしたドラッツェのパイロットのデータと酷似している。
 同一のパイロットである可能性が高い。 そうなら、手強いぞ』
RBの警告にシンは無言で頷く。
「ザクのパイロット聞きたいことがある。 君はザフトの特務出身だな」
「ジャンさん?」
全周囲通信で語りかけるジャンに首を傾げるシン。
「だとしたら……どうだと言うのだ?」
質問に答えることなく、ファントムは不敵な笑みを浮かべる。
「悪いが手加減は出来ない。 この世との別れは済ませたか」
「愚問だな……我が心は既に死地にあり。 ……行け」
言い終わると共に後方より姿を現すドラッツェが3機。
「何!?」
「卑怯な!」
「一機で相手をするとは言ってはいない。 ジャン・キャリー貴様は後だ。
 傭兵赤鬼、いや、シン・アスカ。 再戦と行こうじゃないか?」
3機全てがジャンのヤタガラスへと向かい、必然的にインパルスエクシードとザクスピードが対峙する。
「名乗った覚えは無いんだが」
『いや、あれだけやれば名乗らなくても普通に分かるだろう』
「……RB、少し黙ってろ」
皮肉を言うシンに、RBは茶々を入れ、シンはコンソールを睨み付けた。
「傭兵赤鬼……噂は聞いたことがあった。 
 まさか上に上がって来ているとは思わなかったし、その正体がシンアスカだとは思わなかったが」
シンの疑問に何処か嬉しそうにファントムは答える。
「それは嬉しいな。 で、どんな噂だ?」
「命の安い死にたがり。だそうだ。 ただし、実力は折り紙付きとも」
「はっ、そうだな。 俺の命なんて安いもんさ。 あんた達みたいのは除いてな」
「ほう、で如何程かね? 手持ちはあまり無いのだが」
「100万アースダラーでも足りないな」
話は終わりだと言うようにシンは言い切ると、インパルスエクシードはロンゴミアントをザクスピードへ突き出すように構える。
「それはいい! 世界一高価なワンマンアーミーか!……ならばその命、奪い取るとしよう」
嘲笑を浮かべ、吐き捨てるとザクスピードはビームマシンガンを向ける。
間髪入れず、サイドに吹き飛ぶようにスラスターを吹かし、マシンガンを連射。
シンは両腕のビームカタールを急速展開、撒かれたビームを全て防ぐ。
「ったく、いきなりやってくれるよ」
『なら、お返しに鉛玉でもくれてやれ』
「オマケも付けてな!」
狙いを一点に絞らず、点ではなく面で攻め、散弾、機銃、機関砲、ライトニングエッジを放つ。
900MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:58:14 ID:???
「そんな射撃では当たらんよ」
嘲るような声と共に、機体を高速で旋回させながらグレネードを投げる。
「速いな」
シンは言いながら、頭部機銃でグレネードを叩き落すと距離を離した。
『いっそロンゴミアントを分離させて接近戦で仕留めるか?』
「そりゃ、ヤケクソの屑手だ……ブタもいいとこだぜ」
RBの提案に僅かに肩を竦めシンは答える。
『懐に飛び込まれたら一巻の終わりか』
「ああ、マシンガンで牽制しながら高速で接近サーベルが使えない程の距離からのビームホークで仕留める。
 シンプルな戦法だが、だからこそ崩しにくい。 だが、槍の状態ならリーチを活かして戦える」
「誘いには乗らんか。 ならば強引に生かせて貰う!
「させるかよ!」
叫びと共に回避重視だった機動から一転、一直線にインパルスエクシードへと突撃する。
縦横無尽に宇宙を駆けながら、マシンガンを乱射。 
当てるつもりもない、シンが推測した通りの牽制射撃。
「弾切れか! ……なら!」
カートリッジが無くなり、弾切れとなったマシンガンを投げ捨て、ビームホークを引き抜く。
『来るぞ!』
「騒ぐな、分かってる!」
フェイントを交えつつ、一直線にインパルスを狙うザクスピードを迎え撃つ為、ロンゴミアントを下段に構える。
「頂く!」
「何でも思い通り上手く行くと思うな!」
大きく振りかぶり、胴体を狙ったザクのビームホークの斬撃をロンゴミアントで弾き、肩の銃口からスラッグ弾を放つ。
「小賢しい!」
ビームホークは牽制、叫びと共に爪先よりナイフが飛び出て、右足の蹴りが飛ぶ。
「人の事を言えるか!」
爪先に仕込まれたナイフを踵のライトニングエッジで切り落とし、シンはロンゴミアントを振り下ろす。
振り下ろされたロンゴミアントの横腹を左足で蹴り飛ばし、距離を取るザクスピード。

(流石にやる……ふむ、少々揺さぶってみるか)
体勢を整えながらファントムはバイザーで見えない表情に怖気のする笑みを浮かべる。
「流石だな、シン・アスカ。 ここまでの領域に達する為にどれほど殺してきた?」
「……っ!」
ファントムの言葉にシンの手が止まり、インパルスエクシードの動きが停滞する。
真空の宇宙に唾を飲み込む音が聞え、シンの瞳から再び光が消えかけ、額に一筋の汗が流れ、心音が早くなる。
901MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 11:59:06 ID:???
『シン、何をしている! むざむざ殺されるつもりか!』
コックピットの中にRBの叫びが響く。
「R、B……悪い。 分かってる。 あんたに言われないでも、分ってる!」
一瞬の忘我状態から復帰すると、シンは歯を食い縛る。 目に光が戻り、操縦桿を握りなおす。
「ああ、そうだ。 分かっているんだ。 俺がどれだけ言い繕うと、俺は……人殺しの傭兵だ。
 俺の手は血で汚れている。 俺の体には死がこびり付いている。
 俺はどこまで行こうと殺人者に過ぎない。
 ……俺は全ての罪を背負う。 背負って、罵られようが恨まれ様が最後まで生き続けてやる!
 だから、こんな所で死ぬ訳にはいかないんだよ!」
シンはファントムの言葉を振り切るように言い放ち、ロンゴミアントを中段に構え、突撃する。
「いい覚悟だ。 戦士とはそうでなくてはいけない。 生き抜く覚悟も無い人間が戦える筈が無い。
 強い戦士は常に二通りだ。 何かを背負っているか、あるいは、何も失うものが無いか。 
 シン・アスカ、貴様はどちらか……見極めさせてもらおう」
ビームホークで突撃をいなし、ファントムは嬉しそうに微笑む。
「……これは如何だ?」
ファントムの声と共にザクスピードが宇宙の闇に溶け込んだ。
「消えた? 拙い、見失った……! RB索敵頼む!」
『光学迷彩とミラージュコロイドの併用か、厄介だな』
シンが周囲を見渡そうとした瞬間、首筋のぞわりとした寒気、額の痛みと共に、脳裏に後方上方向から来るビームのイメージが浮かんだ。
『シン、後方から高エネルギー反応……まずい、避け切れん!』
RBの警告が聞える数瞬前に、シンの体は意思とは別にフットバーを蹴り飛ばし、インパルスエクシードは回避運動に移っていた。
エクシードの右側面を大出力ビームが掠めていくように通り過ぎる。
瞬時に右腕が切り離され、スパークが発生し、切り離されたショルダーアーマーの弾薬に引火する。
『バランサー再調整…… 避けきれた?』
「なんだ、今のは? 敵の動きが見えた……?」
シンは上方を向きザクスピードの姿を視認する。
ザクスピードの胸部の装甲が展開し、カラミティのスキュラに良く似た砲。
おそらくストライクフリーダムのカリドゥス複相ビーム砲の後継だろうと推察できた。
カリドゥス2から発せられた熱とビームにより機体を覆っていたミラージュコロイドは剥がれ、光学迷彩もその効果を失ったのかその姿を現しかけていた。
「今しかないな……倒すけどいいよな?」
『好きにしろ』
誰にでもなく問い掛けるシンに、RBの冷たい言葉は聞えない。
残った左手でロンゴミアントを構え、唯一つの目標に向け、インパルスエクシードを走らせた。
「今のを避けるだと!? 死角からの、完全に回避不能なタイミングでの攻撃だぞ……! 
 いくらユニットの操縦補佐があるとはいえ、ありえるのか!?」 
必殺の、絶対に避けられない筈の攻撃の回避に、ファントムは動揺を隠せなかった。
それは時間にして一秒にも満たない空白。
だが、その一瞬の隙に普段であれば見逃さないはずのシンの動きを見逃してしまった。
「……答えは、聞いてない!」
「何の答えだ!?」
鍛え上げれば、コロニーシャフトさえも両断するレアメタル製の刃がザクスピードのフレームごと右肩を切り落とす。
「ビームホークが! ちっ!」
お返し言わんばかりにカリドゥスを発射、残ったグレネードを全てばら撒く。
『一時引くぞ』
RBの言葉と共に、インパルスエクシードが後退、距離を取る。
902MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 12:00:12 ID:???

その瞬間、アプリリウス方向より、赤、青、白の閃光弾が上がる。 
「後退の合図か……頃合だな。 今回はここまでとしよう」
「二度目はない、誰が逃が……」
反転するザクスピードを追撃しようとインパルスエクシードは何かにぶつかり出足を挫かれる。
「何だ……脚!? 非常識な!」
『お前も昔やったことだろう?』
蜥蜴の尻尾の如く下半身を切り捨て、インパルスにぶつけたザクスピードに憤りを隠せないシン。 
自分がやっても人にやられると腹が立つらしい。
ザクスピードの上半身は既に追い着けないほどの距離に離脱して行く。
「意匠返しはしたとは言え、このまま帰るのは癪だな。 
 ……シン・アスカ、一つ良い事を教えてやろう。 貴様の機体に積んであるユニット。 その正体は・・・・だ」
下半身にも通信機を仕込んでいたらしく離脱したファントムの声がインパルスのコックピットに響く。
「なんだと! 口からでまかせを!」
「ならばその機体を与えた者に聞いて見るがいい……また会おう、シン・アスカ。 次こそ」
「くっ……黙れ!」
ロンゴミアントで下半身を叩き切り、一方的に会話を打ち切る。
「どういう事だ。 答えろRB!」
しかし、RBからの応答は無い。
903MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 12:00:52 ID:???

「シン君! 無事か?」
「退いていったな……死んでねぇだろうな、シン」
「早々に戦線離脱するとは……情けない。 この借りは必ず返すぞインパルス!」
「あーあ、俺も借り一つだな」
「ありがとね、シン。 ちゃんと借りは返すわよ」
「……ええ、生きてます」
味方からの通信に、言葉少なく答えるシン。
その時、長距離通信を受信したアラームが鳴る。
「……アスカです。 何か?」
「おお、シン、無事か。 お疲れさん、損傷はあるか?」
イラツキを隠せないシンの耳に届いたのは、音声通信のみのインパルスエクシード開発者である局長の声。
「……右腕を持っていかれました。 それ以外は特に」
「腕一本で済んだなら上等だ。 積もる話もあるだろう、帰りはミネルバに乗せてもらって……」
「局長、聞きたい事があります。 ユニットRBってなんなんですか?」
局長の言葉を遮り、シンは声を上げる。
その顔に鬼気さえ浮かべながら局長へと詰め寄る。
「な、何を言ってるんだ。 分かっているだろう? 教育型コンピューターを利用した新型戦闘補助システム……」
「嘘だ。……言わなければ分からない、とでも思ったんですか? 答えろッ!」
声の上擦る局長に、シンはアームレストを叩き、吼えるかのように叫ぶ。
「……どこで、知った? いや、いつ気付いた?」
「さっきの敵からです。 でも、最初からなんとなくは感じていた。  あれはキャプテンGG、GGユニットと同じ物だ……!」
「ああ、その通りだ」
誤魔化す事を諦めたのか、悲痛とも言える声で局長は答える。
「なら! 中に納められているのは……」
「お前の聞いた通りだ。 GGユニットと同じく、unitRB、
 RBユニットにはメサイア戦役で戦死したお前の戦友、レイ・ザ・バレルの脳が納められている」
「何で! 何でなんですかっ! 局長! ……答えろっ! レイ!」
シンの慟哭がコックピットに響き、コンソールに拳を叩き込む。
答えを持っている筈のRB……レイ・ザ・バレルがその問いに答えることは無かった。
904MOR ◆wN/D/TuNEY :2009/09/12(土) 12:01:37 ID:???

今回は以上です。
えー、殆どの方の予想通りの展開です。ベタベタでバレバレですね。 
ユニットの外観は例のでっかいラジカセ想像していただければ幸いです。
ご感想ご批評等何かありましたらお願いします。
905通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 12:38:31 ID:???
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテーー!?
906通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 13:12:52 ID:???
MOR氏
この気持ち正しくGJだ!!
相変わらず戦闘パートやセリフ回しがACE風で俺大喜び。片羽好きなんですよ、マジで

あと何気なく登場してる大尉に反応してしまいましたwww
乙女座好きとしてはいつかネタにされたらうれしいなぁと思ってたら
MOR氏がサキガケましたか…
俺はGジェネで大尉と我らがヒロインのシンちゃんを同じ部隊で使ってるから、大尉登場に欠片も違和感感じない俺は多分少し病気(笑

ACEにジョジョに大尉と趣味が合いすぎてセンチメンタルな運命を感じてしまいそうですww
駄文失礼しました。
907通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 13:25:36 ID:???
GJ!
ちょっとしたボトムズネタに最近ボトムズのゲーム買った俺は興奮した!
908通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 14:19:54 ID:???
リュウタとアポロガイストさんがいたww
909通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 16:04:39 ID:???
わー、こいつはおどろきぜんぜんおもいもしなかったよ

しかし敵が知ってるというのが気になるな。
910通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 17:05:59 ID:???
GJ!
以下略ネタ(元ネタは小林源文だが)があって歓喜

お前のZbv全滅ー!全滅ー!
911通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 23:00:40 ID:???
19氏は、毎回投下の後に訂正を出すくらいなら、もう一度くらい推敲をされては
どうですか?
個人的には、訂正後よりも前の方が良い表現のところもあると思ったので、勝手
ながら言わせていただきます。あと、GJです。
912通常の名無しさんの3倍:2009/09/12(土) 23:39:57 ID:???
RBのネタバラシキター。乙です!

てっきり電子の妖精さんになったレイなのかと思っていたら、脳味噌付けの方でしたか・・・
想像したらシュールだが、きっと四角いガラスケースに入っていて●-みたいな手足で歩き回る事が!!

次回の更新もマターリお待ちしてます〜
913中身:2009/09/13(日) 01:44:36 ID:???
MOR氏GJです。ネタが所々に見られる氏のSSは読んでいて本当に飽きないです。
実は自分もネタを仕込んでいたりするのですが、ネタが微妙過ぎるというか、
ガンダム系とはジャンルが全く異なるので、多分自分以外に嗜んでる人がいないですね。
反応が無い・・・まぁ日本ではマイナーな物なので仕方ないんですがww
前置きが長くなりました。これから投下したいと思います。新章、「覚醒の剣(ツルギ)編」です。
914red eyes:2009/09/13(日) 01:46:01 ID:???
覚醒の剣(ツルギ)編


オーブ解放戦線によるクーデター事件から3ヵ月が経ったオーブ首長執務室。
以前に増して忙しく書類を処理するカガリ・ユラ・アスハの元に、世界最強のMSパイロットが訪れていた。
「どうしたんだキラ?わざわざオーブまで来て」
カガリにとっては鈍臭くて危なっかしい弟であるキラ・ヤマトが、首長席の前に座っている。
真剣な眼差しを向けてくる顔は前にも増して痩せたように見える。
「実はその、カガリが持ってる蔵書、借りれるかな?」
「ここにある物か?お前が専門にしている物とは畑が違うんじゃないか?」
キラの申し出にカガリは書類を処理する手を止め、不思議そうな顔をする。
キラはプログラミングやOSなどのコンピュータ関係を得意としている。
数冊だがそれに関係した本も書いていて、高い評価を受けている。
対して、この空間に存在する蔵書は政治に思想、心理学などの、キラとは全くといって無縁な専門書である。
カガリが不思議に思うのも無理はなかった。
「お願い!理由は聞かないで」
「んー・・・、しょうがないな。右半分の物は勝手に取っていって良いぞ。左半分はたまに見たりするから駄目だが」
「有難う!」
顔の前で手を合わせて頭を下げるキラに、仕方無いとOKを出す。
左半分はオーブの機密などが詰まっているので貸す事は出来ないが、それ以外の数冊なら貸しても問題無いだろう。
そう思っていたカガリが再び書類に没頭し始める。しかし、彼女の考えは甘かった。
「・・・何してるんだ」
「えっ、借りたい本を運ぶ準備だけど?もしかして煩かった?」
「それ全部か・・・」
書類から視線を上げたカガリの目の前にいたのは、段ボールに埋もれるキラだった。
許可を出した右半分の本を、手当たり次第段ボールに詰めている。
「ちゃんと読んで返すんだろうな!?何年も借りるとかは無しだぞ!」
カガリが慌てるのも無理無い事だった。この部屋の蔵書は、1つの棚だけでも百を超える。それを手当たり次第借りようというのだ。
「大丈夫だよ。多分・・・半年くらいで返せるんじゃないかな?」
(このスパコンめ)
キラのコンプレックスなので口には出さないが、正直羨ましい。
残念ながら、ナチュラルのカガリとスーパーコーディネーターであるキラでは、情報処理能力に如何ともし難い差がある。
カガリはここの蔵書の読破に数年かかったが、彼なら半年で読み切れるのかもしれない。
そんな思考に身を委ねている間、キラは黙々と段ボールに本を詰めていく。カガリも自分の仕事に戻った。

「ふう、終わった」
「おっ、終わったか」
どれくらい時間が経ったか。窓の外には夜の帳が下り、書類の山の高度も大分低くなってきた頃、
段ボールの真ん中でパンパンと手を払うキラが、荷造り終了の声を上げる。
運ぶのは業者に任せるそうだが、こんな数の段ボールを見たら引っ越しと勘違いされそうだ。
「騒がせてゴメンね。有難う、・・・じゃあね」
段ボールを大きな台車に乗せたキラが執務室を出ようと扉に手をかけると、勝手に扉が開いた。
「キラ?どうしたんだこんな所で」
「アスラン!?」
915red eyes:2009/09/13(日) 01:46:51 ID:???
扉を開けたのはアスラン・ザラだった。そういえば今日は謹慎が解ける日だ。
約束通り来てくれたのは嬉しいが、実の所忙しさのあまり今日がその日だと忘れていた。
「キラ、折角来たんなら一緒に飲まないか。」
そう言って手に持っていたワインを持ち上げる。それはあの日、ルナマリアの魔の手から死守した最後の1本だった。
「いや、僕は・・・」
「そうだぞキラ、3人集まるのは久々なんだ。少しぐらい付き合え」
断ろうとするキラに、カガリが言葉を被せる。同じ国にいるカガリとアスランでさえ、中々プライベートに会う事が出来ないのだ。
それは、地球と宇宙を隔てた所にいるキラには尚更の事である。
ラクスもいれば尚良かったが、彼女はこの数年、外交以外にプラントから出た事が無いのだから仕方無い。
「いや、遠慮するよ。シャトルのチケットも取ってあるし、2人の邪魔はしたくないしね」
「もうプラントに戻るのか。ならしょうがないな」
チケットをヒラヒラさせながら柔らかく断るキラに、カガリも折れる。それに、折角弟が気を利かせてくれているのだ。
本と書類ばかりで、逢引に使う場所にしては色気が足りない部屋ではあるが、隣の部屋には仮眠用のベットもある。
下着は何時もに地味な無地だが、期待に応えられる様頑張ろう。
机の下で拳を握り締めるカガリを余所に、アスランと早々に別れの挨拶を済ませたキラが扉の向こうに消える。
それが、カガリの見た、どこか少年の面影を残したキラ・ヤマトの最期の姿だった。


何故、キラ・ヤマトが突然政治に興味を示しだしたのか。それを知るには、少しばかり時間を戻す必要がある。
それは、キラが信じていた物を鬼神に粉砕された一週間後から始まる。彼は地上のザフト軍基地で休憩を取っていた。
しかし、それは休憩と呼べる物か否か。4日ぶりのシャワーと、まともな食事を摂取しても、キラの目に生気が戻る事は無かった。
赤い、赤い眼を持った男の声が、未だに頭蓋を貫かんばかりに暴れていた。軍医が精密検査を勧めてきたが断る。
とてもそんな悠長な事はしていられない。生気の無い眼にも、今やらねばならない事柄は見えている。
議長に、ラクスに会わなければならない。その衝動に突き動かされるままに、プラント行きのシャトルの手配を頼んだ。
カウンターで対応した女性兵士が、キラの酷い表情に若干顔を強張らせるがそんな事を気にする余裕も無い。
後日、プラント行きのシャトルに乗り込んだ。宇宙は嫌いだ。フレイの事や、守れなかった少女の事を思い出すから。
SOCOM地上軍に入隊したのも、宇宙から逃げたかったのが大きい事は本人も分かっている事だった。


『半年ぶりですわね!会えて嬉しいですわ。本当は直接お顔が見たいのですが・・・こちらの都合でこんな形になってしまって、申し訳ありません』
「そんな事無いよ。仕事中にごめんね」
プラントに着いて初めてラクスと会えたのは、自室のモニターの前だった。
どうやら入れ違いになったらしく、軍備を見る為に彼女はア―モリ―・ワンを訪問している。
ラクスは、半年ぶりに会話するキラに生で会えないのが申し訳無い様だ。
しかし、半年空けていた殺風景な自室同様に、キラの心は何の動きも見せない。
「・・・ラクス、1つ聞いても良いかな?」
916red eyes:2009/09/13(日) 01:47:43 ID:???
『何ですか?』
その心の空白を埋める為に、キラは口を開いた。
晴れない表情のキラに対して、画面のラクスは何時も通り笑みを絶やさない。その愛らしい表情が偽りか否か・・・。
「僕が最後に、失敗して帰ってきた作戦・・・知ってるよね?
作戦概要には武装組織の本拠地の殲滅って書かれてたけど、実際にはそんなのなかった」
『どういう事ですの?』
ラクスの様子を窺いながら発した言葉に、彼女の表情が真剣な物へと変わる。
「あったのは唯の町だったんだ。MSも保有してなくて、傭兵を雇っていた」
『・・・・・・』
無言で続きを促される。ここまで言っても、真剣な彼女の表情は筋肉の一筋でさえ反応しない。
「その傭兵と戦闘になって・・・、僕は危うく民間人を殺す所だった」
語尾が震える。未遂の形で言葉を締めたが、あの少女は生きているのだろうか。もしかしたら死んでいるかもしれない。
暗く、陰鬱な空間がそんなネガティブな思考を、より強い物にしていく。
『それは・・・申し訳無い事をしました。SOCOMの作戦を私が立案している訳ではありませんが、
書類に判を押したのが私である以上、私の責任です。キラには、本当に申し訳無い事をしました・・・』
謝る彼女は瞼を伏せ、衰弱しきった恋人に深々と頭を下げる。
本当に唯の誤認だったのだろうか?少なくとも、彼女の様子からは偽りは感じられない。
『そちらに帰ったら、2人の時間を作りましょう。半年も話をしていないなんて、恋人じゃないですわ』
「うん」
『じゃあ、私は仕事がありますのでもう行きますね。今は、ゆっくりご自分を治してください。心も、体も』
「うん」
最後ににこやかな表情に戻ったラクスが、手を振りながら画面から消える。
通信が切れたて、他に何の光源も無かった部屋が暗闇に包まれた。
「・・・・・・」
ラクスとの話が終わり、暗闇に暫く身を預けていたキラが、再びモニターを起動させる。
明るい色で部屋を照らしていたモニターは、今度はPCの青白い光でキラの顔を照らした。
キーボードを引き出し、ハッキングツールを呼び出す。
「・・・何か、何かあるかもしれない」
一心不乱にキーを打ち始める。ラクスを信用していない訳では無い。しかし、長いSOCOM生活でキラは疑う事を覚えた。
自分の手の届く範囲の真実は、自分の手で掴みたい。もしかしたら、ラクスが知らないだけで、影で何者かが暗躍しているのかもしれない。
「違う、ここも、ここも・・・」
モニターには複数のウインドが開かれては消えていき、指の動きは更に速さを増す。
MSの操縦と同じか、それ以上にキラはハッキングが得意だった。
彼の技術と、この家の壁全体にはめ込まれた形で置かれているスーパーPCの前では、どんな企業や国家のプロテクターも無意味だ。
ピアノを弾いているが如きその優雅な動きで、ザフトの機密が置かれたエリアに侵入する。
「ここは・・・違う」
今度はプラントの機密エリアに侵入する。キラの、観客のいない演奏会は明け方まで続いた。


「いない?どういう事ですの?」
「少々お待ち下さい・・・キラ・ヤマト大佐は先日、オーブ行きのシャトルに乗っていますね」
「帰りのシャトルは?」
「こちらではお取りになってはいない様です」
「そうですか・・・有難う御座います」
917red eyes:2009/09/13(日) 01:48:32 ID:???
モニターの前でキラと会ってから数日。
やっと仕事を終え、アプリリウス・ワンに戻ってきたラクスだったが、そこにあったのはもぬけの殻となったキラの家だった。
元々調度品の類が少なかった家は、今ではすっかり何も無くなっていた。
後に調べさせた所によると愛用のPCのデータも、その一切が残されていなかったという事だった。
「・・・気付いて、しまったのですね。キラ」
コロニーの外壁の、その先にある宇宙を見つめる。
キラがオーブに発ってから既に1ヵ月、恐らく自分の元へは2度と帰ってはこないだろう。
「貴方には・・・貴方だけには、気付かれて欲しく、無かった」
涙が、頬を伝う。議長の座に就いてから、政治、民衆を動かす道具としてしか存在しなかった物を、今だけは感情に従うままに流す。
自分の仕出かしている事と、それに気付いてしまった男の為に。


その頃キラ・ヤマト大佐は、イザーク・ジュール中佐率いるSOCOM旗艦、ミネルバ級プライスに身を置いていた。
SOCOMは通常MS1機から4機の作戦行動を行うが、敵性国家などの大きな勢力を相手にする為に戦艦も保有している。
SOCOMはその性質上、様々な勢力から恨みを買っている。
その為プラント本国に置いておくと、かえってテロの危険が増える可能性がある事から、
特に任務が無い時でも基本的に本国とは距離を取っている。
加えて、扱う任務の危険度の高さから他の組織よりも仲間意識が強い為、身を隠すにはうってつけだった。
「キラ、キラ・ヤマト・・・大佐殿!!」
その艦内、プライス内で1番偉い筈のイザーク・ジュールは、本来自分の部屋である筈の司令官室のドアをノックし続けていた。
「・・・・・・」
呼び出しにも応えず、これだけノックしても返事が無いのだ。
業を煮やしたイザークがドアを蹴破ろうか思案し始めた時、シュンと呆気無い程簡単にドアが開く。
そこから出てきたのは、ヨレヨレのタンクトップの上に、隈が出来た眼と無精髭を生やした顔を乗せたキラ・ヤマトだった。
「何?」
開口一番、イヤホンを外しながら気だるそうに呟く。その態度に、最近温厚になってきたと自負するイザークもキレた。
「き・さ・ま・・・、プラントに内緒で匿ってくれと転がり込んで来たと思えば、
1番広い部屋を要求して俺を司令部から追い出して、挙句その態度か!?」
勢い良く壁を蹴るが、それでもキラの反応は鈍い。
鉄拳でもお見舞いしてやろうかと腕捲りをした時、白い軍服の肩を、緑色の軍服から突き出た手が叩いた。
「こんな半病人みたいな奴殴っても、お前の気は晴れないと思うぜ?」
「・・・ディアッカか」
イザークの後ろに立っていたのは、彼の長年の相棒であるプライス所属MS隊隊長、ディアッカ・エルスマン大尉だった。
何を考えているか分からない軽薄そうな顔をキラに向ける。
「コイツも食堂で寝起きしてて機嫌が悪いのさ。
だから大佐殿にも早く部屋を空けて貰いたいんだけど。・・・持ってきた本はどれくらい読み終わったんだ?」
キラは乗艦して直ぐ、本を読むから接触は最小限で。と要求した後、司令官室に閉じこもってしまった。
あっという間に寝床を乗っ取られたイザークは、空き部屋が無かった事から結局食堂での寝泊りを強いられたという訳である。
918red eyes:2009/09/13(日) 01:49:22 ID:???
「・・・・・・後、2冊」
「すっ、すげぇな」
「フン、流石はスーパーコーディネーターといった所か」
「・・・・・・」
イザークもディアッカも、キラが乗艦の際持ち込んだ段ボールの山が本である事は知っていたが、それを1ヵ月で後2冊とは。
「ラクスの曲を聴いていると読書が捗るんだよ。2人もやってみる?」
「貴様に言われんでも、ラクス・クラインの出したCDは全て持っている」
キラが首から下げているイヤホンから、微かにラクス・クラインの歌声が流れてくる。
1ファンとして声高にCD全制覇(しかも全て初回限定版)を誇るイザークだ、キラの言葉は蛇足以外の何物でも無い。
「大体貴様なら、直に歌を聴くのも容易だろう?身を隠すのにも理由があるのだろうからとやかくは言わないが」
「ごめん。もう少し経ったら話すから」
「まぁ、俺達は気にしねぇけど、他の連中がな」
申し訳無さそうに頭を下げるキラに、ディアッカがフォローを入れる。こういう気配りが、彼が部隊の接着剤と言われる由縁だ。
「上官を売る様な馬鹿はいないと思うが、なるべく早くな」
「うん、ホントに借りを作ってばかりだ」
「気にすんなって言っただろう?」
ディアッカが視点を落としがちな上官の細い肩を叩く。SOCOMの最高司令官である中将はプラント本国にいるが、
どちらかというと議会側の人間で、兵士を数字でしか見ない男と前線の部隊からはすこぶる評判が悪い。
その為、兵士達からは副司令官であるキラが事質的なトップであった。しかし、何も初めからキラに人望があった訳では無い。
寧ろ、初めは議長のコネで地位を得たヒモ、PCが友達なNEETと、散々言われていた。
しかし、その地位とコネに関わらずに前線に立ち続ける姿は、何時しか信頼の眼差しで見られる様になった。
部下の為に命を賭けられる男というのは、何時の世でも信頼されるものだ。特に戦場では。
その点で、キラ・ヤマトはMS乗りからも艦船乗りからもすこぶる信頼されていた。
特に長年生死を共にしてきたイザークとディアッカとは、既にプライベートで酒を飲み交わす仲である。
「中佐、こんな所で何をしているんですか?仕事がまだですが」
「シホ・・・」
横から声をかけられたイザークが見つかったか・・・と頭を抱える。
「中佐、もうザフトに階級制が導入されて随分経つのですから、いい加減階級で呼んで下さい」
「・・・すまん中尉」
階級制の軍隊の場合、部下や上司の事は階級で呼ぶのが基本だ。
しかし、ザフトは階級制に移行してまだ数年しか経っていない為、イザークの様なベテランは名前で呼ぶ癖が抜けていない。
書類を突き出すシホ・ハ―ネンフース中尉はイザーク付きの秘書であり、イザーク出撃時には僚機も務める。
普段従順な彼女だが、イザークに少しでも至らない点を見つけると容赦無く指摘してくる鋭さも持ち合わせていた。
「まだこんなにあったのか?今日の分は終わらせた筈だぞ!?」
「残念ながら、SOCOMに今日の分、などという括りはありません。
お疲れでしょうが、どれも緊急を要する案件である為明日という訳にはいきません」
イザークの元には、現地の指揮官では判断出来ない重要な案件が日々転がり込んでくる。
SOCOMの性質上、国家機密レベルの物や情報を扱う事も多い。
919red eyes:2009/09/13(日) 01:50:09 ID:???
本来は最高司令官である中将に判断が委ねられるが、
即急に対処せねばならない場合はスピードを重視してイザークが処理する事になっていた。
無論前線の部隊の生死がかかっている事が多く、疎かに出来る事柄では無い。
「分かった仕事に戻るとしよう。但しキラ、お前は今日中に本を片付けて司令官室を出て貰う。埃1つ残すなよ!」
シホと一緒に現在の仕事場である食堂に向かいながら声を張り上げるイザーク。
彼はキラより1つ歳上な事もあって、上司にも関わらず基本呼び捨てである。勿論公の場では大佐、副司令と呼ぶが。
「じゃあ、俺も行くぜ。ちゃんと部屋片付けとかないと、本当にあいつの鉄拳が飛ぶぞ」
ディアッカも責任のある立場である為忙しいのだろう。忠告の一言を残して立ち去る。
残されたキラは、この1ヵ月碌に寝てないせいで冴えない頭を醒ます為に両手で頬を張る。
「そうだ、みんなに協力を仰ぐ前にやる事があるじゃないか」
呟いた言葉は、誰にでも無く、自分に向けた言葉。あの時は衝動的にプラントから離れ、ラクスから逃げたが今は違う。
ラクスの事がやってきた事に関しては、もう証拠を掴んでいる。
大量の本で学んで、彼女の口にも惑わされない自信がある。もう逃げない、後は、実行するのみだった。
920中身:2009/09/13(日) 01:55:49 ID:???
今回はこれで終了です。
前回に引き続きシンの出番が少ない、というか無いのは仕様です。
ご勘弁下さい。申し訳ありません。
後、この話の中でのスパコディの設定は「パーペキ人間」という事でお願いします。
その方が色々便r(ryもとい面白いと思ったもので。ではまた。
921通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 02:13:10 ID:???
乙! 
ああ、こんなに綺麗な4人を見たの久しぶりな気がする……。
章のタイトルからして暫くはキラ視線で話が動くのかな? 
922通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 02:24:35 ID:???
GJです。
お話にもよりますがキラの内面の成長もアフターの隠れた醍醐味の一つですな。
ラクスも確信犯ながら狂気の独善というわけでもなさそうで
いずれにせよ楽しみにしてます。

あと容量ギリギリのようなので次スレ立てました。
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE XXXW
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1252775869/
923通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 02:55:10 ID:???
>>922
乙! 良い仕事だ。
好きなシンを持って帰っていいぞ!
その後は知らn
924通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 04:28:25 ID:???
>>920


スパコディの設定云々は、設計を完璧に表現できる技術があったら
「パーペキ人間」な性能で作るよねってことで良いんじゃない?


>>922
新スレ乙
もう491kbか。
容量限界は気づきにくいから要注意だね。
925通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 07:10:35 ID:???
中身氏乙です
自分の足で前に歩き出したキラか。シンに怒鳴られたり、
色々と経験してようやっと人間らしくなってきましたね〜

ラクスも何か抱え込んでいるみたいだし、これからの絡み具合が楽しみですわ


>>922
乙だす。そんな貴方にはこれをプレゼントだ!

つ 名札の付いたアフロ
926通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 09:13:33 ID:???
>>1000ならエミュ子に生身の肉体を手に入れる
927通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 09:20:53 ID:???
>>926
気が早い…てわけでもないな
容量で落ちそうだし

てなわけで>>927ならお嬢様みなたま姫様が超発育+衛士強化服着用
928通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 11:20:55 ID:???
埋め
929通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 12:47:36 ID:???
500kbにならないよう埋め
930通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 13:05:30 ID:???
>>925
値札じゃなかった?
931通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 19:56:47 ID:???
産め
932通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 20:45:01 ID:???
某准将「>>1000なら僕がこのスレの主役にw ヒロインの皆まっててねw」
933通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 22:30:50 ID:???
うめ
934通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 22:47:17 ID:???
焼きたてのサンマ食いたい。独居だと機会ないんだ・・・
935通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 22:56:35 ID:???
>>934
自分で買って焼いて食え
・・・と言いたいとこだが、独り住まいでやると煙がすごいことになるんだよな
換気扇じゃ追いつかないくらいに
936通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 23:47:45 ID:???
私に良い考えがある。
山奥に網とサンマと火元を持って行って山の中で焼いて食えば良い。
山火事と間違われないように気をつけて名
937通常の名無しさんの3倍:2009/09/13(日) 23:52:52 ID:???
>>935 魚焼きグリル使うとそんなに煙でないよ
ガスの上に網置いて焼くと油が落ちた先に火があるから煙がものすごいけど
専用の魚焼き器もあるけどガス台に付属してるので普通に焼ける
938通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 00:58:57 ID:???
>>937
俺、カセットコンロなんですがそれでも使えますか?
939通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 01:25:33 ID:???
脂が下に落ちない形状でふた付きの魚焼きグリルを買うとなんとかなるかも
魚焼きグリルでぐぐると色々出てくるよ
やきっこ倶楽部って商品のアマゾンのリンク貼ろうとしたら上手くいかなかった
940sage:2009/09/14(月) 01:34:25 ID:tXCKUAhU
つ【新焼っ君プレート】
これならカセットコンロでも魚が焼ける。
941938:2009/09/14(月) 06:18:12 ID:???
>>969−940
このスレ住民の親切さに全俺が泣いた
早速調べてみます
マジで大感謝です

つ【埋めネタ】シンってなにか好きな食べ物ってあったっけ?
942通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 07:25:35 ID:???
「シンの大好きなモノっていったら、これでしょ〜」
「ほれほれ〜!うれしぃーか?」
「ル、ルナ!?苦しい・・・」
943通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 07:59:51 ID:???
>>941
缶珈琲かな? 後、飴
キラはケバブとかうどんとか食ってるシーンあるのに、シンは何か食べてるシーンないから好き嫌いが特にないように感じられるんだよな。
個人的にはZとこのスレのおかげで隠れ甘党なイメージがある。
まぁ、嫁発言を真に受けるならルナマリアをはじめとして、画面に出てこない甘えさせてくれる女の子を食ってr
944通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 09:57:51 ID:???
シンは何故か好き嫌いよりもひたすら大食いってイメージがw
料理できるなら偏食しなさそう+味オンチじゃなさそうって感じかもしれん
945通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 10:01:06 ID:???
料理を作りすぎてレイとかに喰わせてるとか
946通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 11:26:53 ID:???
シマシマメロn…おっと

シンは意外と子供っぽいところがあるから、カレーとかは好きそうだな
947通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 11:55:29 ID:???
スパロボ会話スレの黒シンは、自分が殺したカガリを文字通り食っていたが…
あれは憎くて×4たまらない奴をトコトン貶めたいからだろうし
948通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 12:26:34 ID:???
>>946
ハンバーグとかスパゲティとか好きそう

あと時間節約とか言ってジャンクフード好きっぽいイメージ
で、きっとルナの料理の腕は破滅的なのに自分では料理上手な良妻賢母と思い込んでるのな
シンが死にたくない一心で料理を覚える、と
949通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 14:03:12 ID:???
料理上手な黒シン的カガリハンバーグ
950通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 14:59:54 ID:???
>>949
何その漫画版封神演義
951通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 16:39:58 ID:???
一応原作、というか安能版の前の原典の時点でもあるエピソードだと聞いた気がする。
菖蒲の根の酢漬けが好物とか知ってる奴は居るんだろうか。

戦いにささくれた後そーいう故郷の郷土料理食べて涙ぐんでしまうシンとか。
952通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 16:42:48 ID:???
オーブの郷土料理ってなんだろうな
プラントは海鮮ジョンゴル鍋か?w
953通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 16:55:55 ID:???
>>951
『帝王世紀』では羹(スープ)に、原典では「肉餅」にされちゃってます
漫画版では「息子の肉を使ったハンバーグの作り方講座」なんぞやっとります
今じゃ絶対無理だよね、こんな描写
954通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 18:01:23 ID:???
>>950
その場合、作るのはシンだとしても
だんなさん(嫁でも可)はいったい誰になるんだろうな。
個人的にはロミナママンがいいとおもうんだが皆はどう思う?
955通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 18:23:27 ID:???
>>954
長年の一人暮らしの結果家事万能なシッポが一番だと思うッス
匿名希望「送信するッス」
956通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 18:44:00 ID:???
まあリアルに考えると家事ができそうなのは
・コニール
・ロミナママン
・シッポ
・エルフ
・MA-YU
くらいじゃね? 他はお嬢様だったり王族だったりとセレブ組多いし
957通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 19:36:36 ID:???
シッポとエルフもそっちにかまけてないようなイメージがあるなー。できても本当に最低限っぽいというか。
そこらへんシンと似通っていると言えなくもないけど、現実問題はまた別だし。
958通常の名無しさんの3倍:2009/09/14(月) 22:36:08 ID:???
シンが料理上手ってのは公式なのか?
種きゃらでは料理してたらしいが
95919 ◆Zs6P4XenAk
 とんとんとん……。
 リズミカルな包丁の音が2LDKのアパートに響く。窓の外には神田川を行く船が夕日の色に染まっていた。
 お鍋が吹き零れないように、シッポはつまみを捻って少し弱火にする。
「ただいまー」
「あ、シンおかえりっス」
 玄関を見ると、勤めから帰ってきたシンが靴を脱いでいるところだった。
「あれ? 今日の家事当番は俺じゃ?」
 台所で料理をするシッポを見て、シンは首を捻りながらカレンダーを見る。たしかに今日の家事当番はシンとなっていた。
「今日は打ち合わせが早く終わったから早く帰ってきたっすよ」
「シッポだって仕事が忙しいんだろ。無理にしなくても……」
「私がシンの為にやりたかっただけッス。シンは気にしなくてもいいですよ」
 そう言ってモジモジするシッポの顔が真っ赤に染まっていたのは夕日のせいだけではないはずだ。そんないじらしいシッポを、シンは思わず抱きしめる。
「シッポ……」
「シン……」

 そして、少ずつ二人の顔が近づいて行き……

「ん、あ、だめ。ステラが起きちゃう……んっ」

 …………。
 ………。

「って、なんっすかー!! この夢はぁ!!!」
 シッポはベッドから飛び起きる。
 ツーカ、何だこの夢は、ありえない、ありえないっす! 自分には師匠と言う尊敬する人が、目標とする人がいる。なんだって昭和のアパートでシンとふ、ふ、ふぅふ……。
「ありえないありえない、ありえないっ!!」
 真っ赤になって布団で転げまわるシッポだったが、不意にホテルのドアが開く。飛び込んできたのは、隣の部屋で雑魚寝をしていた男衆の一人、シンであった。
「どうした、シッポ! なんかあったのか!?」
「うぎゃー!! な、なんでもないっす!!」
 思わずシンの頭に手近にあったマクラをぶつける。
「お、乙女の部屋に突然入ってくるなぁ!!」
「お、お前がいきなり叫ぶから……、わ、悪かったよ」
 慌てて部屋から飛び出すシン。そして、シンの姿がはっきり見えなくなってようやくシッポは安堵のため息を吐くと、びっしょりとかいた汗を洗い流すべくシャワールームへと向かうのだった。