1 :
通常の名無しさんの3倍:
一乙!!
更新お疲れ様です。
ジオン十字勲章ものだな。
乙
>>1乙
お前はもう用済みだ
、人 ' ;’, ,
( ^p^) iニ二@ ´ ( ^o・)・ 、
) ⌒〜(__) ,Y` ゝ ( ` ´ .
/ ィ,-─ ̄ /⌒
>>1 )
>>1乙
良く頑張った。パーソナルカラーモノだ
>>5 うっひょーー!
=\― 、
.ir´\_/`、i 議論の時間は無いようだ
∧、 .|| .\, ,/ l|
>>1乙の準備をしてもらう!
/⌒ヽ\ 「| ´’`」´‘`l7
|( ● )| i\`i.`/_ヽ´!′
\_ノ ^i | .|\.⌒ .イ|、
|_|,-''iつl.厂ミ兀彡丁┬−-、
[__|_|/)
[ニニ)
└―'
また過疎ってきた。
取り合えず保守しておきます。
保守
保守
ジーク・ジオン!
ジーク・アッガイ
保守!!
ジーク・ゴック
21 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/15(水) 10:25:00 ID:4ivKanp9
保守
ジーク・ゾゴジュアッジュ
ザービザービザービザービザービザービザービザービザービザービ
ザーピザーピザーピザーピザーピザーピザーピザーピザーピザー
・・・が、食いてーー!
25 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/19(日) 08:29:51 ID:Vtkv745+
ジーク・ジオン!
投下まだ〜?
27 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/21(火) 06:22:18 ID:Ke+g5B6/
保守
投下まだなのかな。
保守
保守
更新まだ〜?
保守
ジーク・ジオン
保守
35 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/27(月) 07:52:05 ID:z/D07FpF
保守
ジーク・ジオン
保守
38 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/29(水) 08:03:40 ID:YaB9SsL4
保守
保守
エター?
41 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/30(木) 07:48:30 ID:kHujVvwH
保守
>>40 いや、頑張って書いてるんだけど二割しか書けてないんだ
乙です
45 :
通常の名無しさんの3倍:2009/07/31(金) 08:33:57 ID:R+dcTdgo
需要ないからもうやめろよ
需要なかったら、5月から延々保守し続けて無いだろ
と、釣られてみる。
51氏、作品は完璧に出来てないとプライドが許さないなどがなければ
二割でいいのでのせてください
ロウが破壊されたイフリートからイフリートナハト(アーマーシュナイダー苦無付き)をつくり気に入ったやつにあげてしまいました。
>>48 いまさら路線変更などして51氏の投下が遅れれば世論が許すまい
|┃
|┃
|┃ ̄ ̄ ̄
|┃:::/:::: .\
|┃::::::<●> \
|┃人__) | ・・・・・・。
|┃⌒´ /
|┃ ̄ ̄ ̄ ̄ \
|┃ 三
|┃ 三
|┃ 三
|┃ 三
|┃ 三
|┃ 三 ササッ
|┃ 三
|┃ 三
連合とジオンの戦争が再開されたことによって地上の各地で小競り合いが行なわれるなか、宇宙でも同様の
戦闘が頻発していた。
特にアルテミスまでの輸送は、兵士たちにとって神経をすり減らされる思いだった。物資補給だけでなく、
再編中の第1、2艦隊への兵員輸送も行なわなくてはならず、必然的にジオン軍の通商破壊の対象となるのだ。
今日も大気圏を脱出した連合の輸送艦は衛星軌道上を航行する。彼らは細心の注意を払いながら宇宙を進む。
どこにジオンの艦艇が潜んでいるか分からないのだ。哨戒機を飛ばし、安全を確認しながら進む艦艇。初めの
うちは敵発見の報ももたらされない、実に平和な航海であった。
しかし、その航海にも唐突に終わりが訪れる。哨戒機からムサイ発見の報が成されたのだ。
「まずいな、アルテミスまであと少しというところで……」
「どうします、艦長?」
「振り切ろう。この船はムサイより速いからな」
連合のコーネリアス級輸送艦の足は速い。さすがにナスカ級には追いつかれてしまうが、ムサイ級であれば
引き離す事は可能、そう輸送艦の船長は考えていた。
しかし艦艇の欠点をそのままにしておくほどジオンはバカではない。ジオンは幾度に渡り、ムサイの改修を
続けていたのだ。ヤキン攻略戦時に出来た"後期型"、休戦中にナスカ級の情報を元にして開発された"最終型"は
ナスカ級に匹敵する高速艦であった。
「バカな……こんなはずは……」
「ダメです! ムサイとの距離が縮まっています!!」
「ア、アルテミスへ救援要請! それからメビウスも出せ!!」
メビウス3機、それが彼らに与えられている戦力である。
「出しても死なせるだけです!」
「出さなければ船が沈むぞ!」
そんなやり取りをしているうちに、輸送艦の横をビームの粒子が貫いた。ムサイの射程に入ったのである。
さらにザクが発進し、恐ろしいほどの速さで艦に迫る。
「もーダメだー!」
艦橋がパニックになるなか、オペレーターが一つの通信をキャッチした。
「艦長! 通信が入っています!」
「な、なんだ!? 降伏の勧告か!!?」
「違います。これを!」
手元のモニターに複数の艦影が映し出される。それはアガメムノン級宇宙母艦"エイジャックス"を旗艦にし、
40隻の艦艇から構成され、戦前から今日に至るまで、アルテミス周辺の制宙権を確保し続けた地球連合軍の
生命線――"第7機動艦隊"であった。
.
.
――――第2部 第27話
.
.
52 :
通常の名無しさんの3倍:2009/08/02(日) 19:09:32 ID:oRBll4BU
ヒャッハーーーーーー!支援は消毒だァァーー!
第7機動艦隊――それはアガメムノン級宇宙母艦1隻に、ネルソン級戦艦10隻、ドレイク級護衛24艦、
コーネリアス級4隻、そしてドミニオンを加えた連合の虎の子の艦隊である。演習目的で動いていた彼らは、
偶然にも輸送艦の救難信号を捕まえていた。
「演習中に救難信号が出たと思ったら、まさか我が軍が襲われているとは……地上の連中、宇宙に上げるなら
上げると事前に連絡しろよ。そうすりゃあこんな事態にはならなかったものの」
第7機動艦隊司令官ゼノン・ティーゲル中将は、エイジャックスの艦橋で愚痴を漏らしていた。彼は"知将"
ハルバートンと並ぶ宇宙軍の勇将である。根っからの職業軍人であり、派閥とは程遠い存在、故に事前通告も
なしに輸送艦を宇宙へと上げた参謀本部に疑念を抱いていた。
「通信がジオンに傍受されると思ったんでしょう」
「でなきゃ、上のゴタゴタに巻き込まれたかのどちらかね」
そう答えたのは、エイジャックスに光速通信を通してメインモニターに映し出されたニキ・テイラー中佐と
ブランド・フリーズ大佐であった。ニキは名家出身のエリートで、常に理性的に物事を考える性格の女性で、
一方のブランドはオカマ口調が特徴的な現場からの叩き上げで、古くからゼノンの下にいる人物だ。
2人はネルソン級戦艦"エンタープライズ"と"エクセルシオール"の艦長で、戦隊指揮官でもあった。
「上?」
「ブルコスよ、ブ・ル・コ・ス」
アズラエルが行方不明になったおかげでブルコス派で構成されていた軍内部は荒れに荒れた。アズラエルの
意思を継ぐサザーランドと新たな風を起こすジブリール。両者のシンパが盟主選挙で真っ向から争ったのだ。
結果的に新盟主はジブリールになったが、この混乱はまだ続いている。
ゼノンはブルーコスモスや派閥政治に興味を示さなかったので、地上のゴタゴタを白い目で見ていたものが、
それがこんな輸送任務にまで影響されたのかと落胆するしかなかった。
「愚痴はここまでにしよう。輸送艦までどれくらいかかる?」
「現在地からではおよそ10分かかります」
「戦艦は足が遅いからね」
「ならばドミニオンを先行させろ」
高速艦であるドミニオンなら艦隊よりも早く輸送艦へたどり着ける。
「ちょうどいい機会だ。あそこの新人どもに実戦を経験させる」
.
* * *
.
ゼノンの命を受けたイアン・リー少佐は、輸送艦を護るべくドミニオンを戦闘宙域へ進む。ブリーフィング
ルームに待機していたムウも、MSデッキに流れていった。
「モーガン大尉は!?」
「遅刻だぞ、少佐。俺はもうカタパルトで用意している。新人ども同様だ!」
イージスに乗るモーガンからの言葉にムウは顔をしかめる。
「俺が最後かよ」
上の3行ミス修正
第7機動艦隊――それはアガメムノン級宇宙母艦1隻に、ネルソン級戦艦10隻、ドレイク級護衛24艦、
改コーネリアス級軽空母4隻、そしてドミニオンを加えた連合の虎の子の艦隊である。演習目的で動いていた
彼らは、偶然にも輸送艦の救難信号を捕まえていた。
またミス、24"艦"じゃねえorz
第7機動艦隊――それはアガメムノン級宇宙母艦1隻に、ネルソン級戦艦10隻、ドレイク級護衛24隻、
改コーネリアス級軽空母4隻、そしてドミニオンを加えた連合の虎の子の艦隊である。演習目的で動いていた
彼らは、偶然にも輸送艦の救難信号を捕まえていた。
ムウはワイヤーリフトを使って、急ぎ早にストライクに乗り込んだ。
そのドミニオンからMS隊が発進するよりも早く3隻のムサイは動いた。3隻が一斉にドミニオンに向けて
砲撃を行なう。メガ粒子砲のビームがドミニオンに走り、一つが左舷デッキをかすめた。ラミネート装甲のお
かげで大した被害ではないが、初弾から当ててきたことで、ムサイの練度の高さが垣間見える。
「操舵手、回避行動は任せる! 砲手、応戦しろ!」
ドミニオンも負けじとゴットフリートを正射する。それと同時に、イージス、ストライクと発進し、最後に
出たのが連合の新型機"ダガーL"であった。
ダガーLがカタパルトデッキから射出され、パイロットのステラ・ルーシェは不思議な感覚を感じていた。
訓練とは違う、戦場にある独特の空気は初陣の彼女には不可思議なものだったのだ。
1番前をムウのストライク、そしてその少し後に彼女の仲間、スティング・オークレーとアウル・ニーダの
機体があった。彼女は3人の機体を追う形でダガーLを操作した。
「ステラ、もたもたしてんじゃないよ。置いてくぞ」
「迷子になっても探してやんねーからな」
短い髪を立てた鋭い目のスティングと女の子みたいにかわいい顔をしたアウルがからかうように言う。
「お前ら、ステラを怖がらせるんじゃない!」
そんな2人をムウが叱るが、ステラはそんな揶揄を気にもせずに操縦に徹していた。
「いいか。今日は3人とも実戦の空気を感じるだけでいいからな」
「そりゃないぜ。やっと初陣なんだ。好きにやらせろよ!」
「敵はムサイ級が3にMSが12、数の上では相手が勝っている。隊長だけが戦うのは効率的じゃない」
我が侭を言うアウルと論理で攻めるスティング、性格の違いがよく出ている。
「俺1人に勝てないお前らが、俺の心配をするなんざ百年早い!」
3人のやり取りを無視して、ステラは敵の姿を凝視していた。彼女は戦闘においては性格が好戦的になる。
敵との射程距離が縮まるにつれて、彼女の血が徐々に温度を上げていった。そして射程距離に入ると同時に、
ステラはトリガーを引いた。
放たれたビームは、ジオン側もしっかりと把握していた。当然、余裕を持ってその一撃を回避する。そして
左右に分かれて挟み込むようにムウたちへと迫った。
「ステラか!? 早い、早いよ!」
「あのバカ、何やってんの!」
「チッ!」
ステラのダガーLに迫る敵機に、ムウのストライクは横手から反撃、1機を大破させると、ダガーLの肩を
掴んで揺さぶった。
「ステラ、ビームはもっと引き付けてから撃てと教えたろ!」
「ごめんなさい……」
ステラはムウの活躍に息を飲み、改めて彼の後ろにしっかりと付いていなければならないと感じていた。
戦闘に入るとアウルは牽制しながら敵部隊に近づく。ところが彼の放った攻撃はいとも簡単に避けられて、
手痛い反撃を受ける羽目になった。
ハンドグレネードの爆発が、アウルのダガーLを吹き飛ばす。
「うわぁ!?」
透かさずスティングがフォローに入る。
「迂闊だぜ、アウル!」
彼らが相手をしていたのはジオンでもベテランの部隊だった。それに機体もカタログスペック上はゲルググ
並と言われるザク改である。新型機のダガーLとはいえ、性能差はほとんどないといってよかった。
スティングはバズーカを持つ機体にスティレットを投擲するが、ザク改のパイロットは楽に回避してみせた。
追い討ちをかけようとそれにビームカービンを撃ち込もうとする。しかし、別のザク改が援護のマシンガンを
放ってきた。
避けられないと悟ったスティングはシールドで弾丸を防ぎ、距離を測ってアウルの横まで後退する。追撃に
かかるザク改だったが、ムウとステラが間に入った。
「スティング、ステラはそっちにいかせる」
「さっき「実戦の空気を感じるだけでいい」とか言ってなかったか?」
「状況が変わったんだ!」
初陣の彼らには酷な命令と思えるが、実際はそうでもない。彼らはアズラエルが力を注いで造られた人間、
"エクステンデッド"と呼ばれる人口ニュータイプなのだ。暗示によって死の恐怖をなくし、潜在能力を高めら
れており、実戦経験を別にすれば、数値上はムウやモーガンに匹敵するポテンシャルを持つ。
「仕方ねえな。ステラは突っ込んで敵の陣形をかき乱せ」
「分かった」
「アウルは背後に回って強襲。俺は2人のサポートだ」
「オーケー、オーケー」
それに強化されている以前に、3人は連携がよく取れている。そんな背景を知っているムウは、ここは彼ら
3人に好きにさせたほうがいいと判断していた。
「さて、俺は……」
単独行動を選んだムウは、手近の敵機に照準を合わせ、機体を急速移動させる。彼のストライクが装備して
いるガンバレルパックは、メビウスゼロを小振りにしたようなもので、これは単体での飛行を可能としている。
このパックのバーニアを利用して、銃弾を掠らせもしないまま敵機に肉薄する。
「はやっ……?!」
「遅いっ!!」
慌てて後退しようとしたザク改へビームサーベルを振りかざす。そして立て続けにガンバレルを展開した。
敵パイロットの視線がガンバレルを追った隙を突いて、ストライクの放ったビームがザク改を貫いた。
.
* * *
.
ムサイ級軽巡洋艦"キャメル"の艦橋では、指揮官のドレンが苛立っていた。
「木馬の同型艦か、ヘリオポリスで相手したとき以来だな」
「大尉、ノーマルスーツを着用してください」
「ばーか。指揮官が真っ先にノーマルスーツを着られるかよ」
ドミニオンと交戦していたのは、ジオンの第六艦隊に属するドレンの哨戒部隊だった。パトロールの途中に
偶然連合の輸送艦を見つけた。輸送艦とはいえ見つけたからには無視するわけにはいかない。ドレンは敵艦を
拿捕しようとしたが、その矢先に連合軍艦隊が出張ってきた。
相手の数が少ないのが幸いだったが、艦隊の中に"木馬"と呼ばれた艦艇を見つけ、さらにXナンバー2機と
新型機の存在に、嫌な予感がドレンの頭を過ぎった。
「MSは深追いするな! 木馬は3艦で仕留める! その後、反転後退だ!」
ムサイ3隻で後続の艦隊とやりあうのは自殺行為だが、何もしないで後退するのは軍人として面白くない。
そう考えたドレンはドミニオンだけは落とそうとしていた。
しかし、戦場を注意深く観察するとあることに気付く。敵のMSが4機しかいないのだ。
「おい、敵は5機じゃなかったのか!?」
事前報告ではドミニオンから発進した機影は5つだった。しかし戦闘に参加しているのは4機だけ……。
「あのザク改は!?」
「クランシーのです。奴は、残り1機を見ていないと言っています」
キャメル艦橋の横にいたザクがジェスチャーなのか首を振る。
「そんなはずはない」と言いかけたドレンに、オペレーターから高熱源体の接近が報告される。
「ミサイルか?」
「いえ、MSのようです!」
「残りの1機か……。狙いは本艦か!?」
「違います!」
叫びと同時に右翼にいたスワメルの主砲をビームが貫く。続けて上方からMA形態のイージスが立て続けに
艦橋部分とエンジンにスキュラ砲を叩き込んで、そのまま下方へと流れていく。この攻撃でスワメルは、艦の
いたるところで爆発を起こした。あれでは乗組員が脱出する暇もない。
僚艦を叩かれたのを見たドレンは驚愕しながらも、キャメルとトクメルに対空砲火の弾幕を張り巡らすよう
指示を出した。
「クッ、何としてでも落とせー!」
だが、彼の不幸はまだ終わらない。モーガンの奇襲が成功したことで、チャンスとばかりにドミニオンから
ローエングリンを発射された。スワメルが爆沈したことで浮き足立っているキャメルとトクメルは必死に回避
運動を行うものの、陽電子砲はトクメルの右エンジンに命中し、大きな被害を与えた。これでトクメルも継戦
能力を失うこととなる。
.
* * *
.
艦隊戦で優位に立つなかで、MS戦も連合に立ちつつあった。3人の強化人間は見事なコンビネーションで
歴戦の戦士が操るザク改を撃破する。そしてフラガのストライクも4基の有線ガンバレルを巧みに操りながら
敵機を追い詰めていった。
「こっちが本命!」
四方八方から襲いかかるガンバレルに狙いが定まらずに翻弄されるザク改。ガンバレル自体の攻撃力はそれ
ほどでもないが、動きが止まったところにビームライフルが直撃した。
これでムウは4機のザク改を撃墜したことになる。ストライクの高性能性に加え、ガンバレルという特殊な
武装が彼の実力を一段と高めていた。
次の相手に視線を移すと、敵機は信号弾を放った。不利を悟ったのか宙域のザク改は一挙に後退していった。
「隊長、敵が逃げてくぜ! 追撃しよう!」
「ダメだ。輸送艦の護衛が最優先だろ」
「でもっ!」
「敵だってバカじゃない。艦隊が来ると知れば撤退するさ」
だからこそ敵を減らすいい機会じゃないかと考えるアウルだが、スティングとステラがムウの命令に従った
ことで、彼も嫌々ながら食い下がるしかなかった。
.
* * *
.
結局、戦闘はこれで終了した。キャメルはイージスの猛攻を受けながらも、どうにかして宙域を離脱した。
しかしトクメル、スワメルは撃沈、MSも7機を損失するという甚大な被害を受けてしまう。対する連合側は
然したる損害も受けずに輸送艦を保護することができた。
「上出来だな。強化人間とやらもなかなか役に立つことが分かった」
結果を知ったゼノンは満足してシートに腰を下ろした。当初彼は、強化人間というのを信用していなかった。
頭の固い科学者が作った兵士など、実戦では役に立たないと考えていたのである。
「そうですね。彼らがもっと居てくれれば、この戦争は勝ったも同然です」
「あら? テイラーちゃんはそういう考えなんだ……」
ニキはブランドとは違い、強化人間を戦力として考えてしまう典型的な軍人だった。彼らが生まれる過程で
何人もの犠牲者が出ようと、興味など示さないのだ。
「エリートさんはこれだから困るのよね。戦争は数字では図れないのよ」
「中佐、私は別にそういう意味で言ったのでは……」
「あー2人とも! そういった話は後にしよう。それよりも今は活躍したドミニオンクルーを出迎えようでは
ないか」
.
* * *
.
宇宙で騒動が起きている頃、旧英国領のジブリール宅ではロード・ジブリールが報告書に目を通していた。
「圧倒的じゃないか、我が軍は……」
それは第二次オデッサ作戦の報告書である。ビラード中将率いる軍団は、ジオンのユーラシア方面軍を破り、
オーストリアを占拠したのだ。MSの3割を失う結果となったが、ジブリールからしてみればジオン軍を敗走
させたことのほうが重要であった。
「このままいけばオデッサは陥落、ジブラルタルの我々のもの。そしてオーブを落とせば……次は宇宙だ」
今後の構想を想像してほくそ笑むジブリールだが、早期に戦争を再開した連合にそんな戦力は残っていない。
それを知ってか知らずか、彼は自分の妄想に酔いきっていた。
「ジブリール様、新しい報告書でございます」
「またか……盟主になったとはいえ、この書類の数は何とかならないものか……」
目を通さなくてはいけないものが多くなり、ジブリールもなかなか大変な毎日を送っていた。
「オデッサ作戦への増援? アレだけ与えれば落とせるだろう、無能が!」
書類に目を通していると、1つの報告書に目が止まった。
「そんなバカな!!」
その報告はアークエンジェルを占拠したオーストリアで目撃したというものだった。太平洋で始末したはず
の艦が生き残り、ジオンに味方しているというのだ。
「何だこれは! どういうことだ!!」
「ビラード中将によれば、このアークエンジェルらしき艦に度々襲撃され、被害が広がっていると……」
「そんなことを聞いているのではない! アークエンジェルは始末したんだろ!?」
「ふ、不明です」
秘書の首に手をかけながらジブリールは激怒する。とばっちりを受けた秘書は、ジオンがアークエンジェル
を回収したのではないかと予想すると、怒りの矛先はオーブへと向かった。
「忌々しい! オーブ軍め、撃沈したなど、ふざけたことを言いおって!!」
「どういたしますか」
「ネオに連絡を取れ!!」
ジブリールは不確定要素を確実に破壊すべく、大西洋でジブラルタル基地に牽制をかけているキュリオスを
ぶつけろと命じた。この判断が彼の最大の失策であることに気付きもせずに……。
__
, '┴''` 、 fl
_{,'ヽ、; `ー¬r‐┴──--------------X、
/ヘ \rtr、__∧ Vr' ̄]l-‐‐… __,.二 -…'''"´
-- -- - - _,,.. ‐''"ヽi └┘ XllV └ ┘v ll`ーr=ニ二,´ ‐‐‐─‐‐‐
_,,.. ‐'' " _,,,.. -‐ァ `(⌒{}{} ` ┬(⌒'Vll_,ノ;, ̄ ̄ 投下終了、これより帰還する。
'-‐ '' "´ ∠斗‐‐、__ム>‐'`ー^iー'^fl ゙;; ‐ -‐ +-
{} :; j ` ゙:;
- ‐_+ ‐- ー_- ‐ ゙:.. ::_‐- ‐-=
_________________________
/////////////////////////
投下が遅れて申し訳ございません。
資格試験を受けたり、やる夫シリーズにハマッたり、"てつを"が復活したりで色々と大変でした。
これからも頑張って投下しようと思います。
ただ、前と違って一ヶ月くらい間が開くかもしれませんがご了承ください。
64 :
通常の名無しさんの3倍:2009/08/02(日) 21:35:22 ID:oRBll4BU
いえーいGJ
GJ!
連合は地味に頑張ってる。
派手な戦果はないけどそういう積み重ねが大事だと判ってるのが上層部に少しは居るんだ。
あ、リアル優先ですから無理せず頑張れ!
Gj!
51氏のやる夫読みたいです
GJ!!
そしてエイジャックスや第7機動艦隊の首脳陣にフイタw
第七艦隊の面子は51氏のオリキャラ?
>>70 Gジェネオリジナル
プロフィールは旧板の萌えないか?スレのまとめかGジェネ魂のWiki
GJでした
ジブリールが現実より自分の妄想を優先させている
典型的無能だ
51氏GJ!
ところで51氏。
>>55の修正部分のうち、
> 第7機動艦隊――それはアガメムノン級宇宙母艦1隻に、ネルソン級戦艦10隻、ドレイク級護衛24隻、
>改コーネリアス級軽空母4隻、そしてドミニオンを加えた連合の虎の子の艦隊である。演習目的で動いていた
>彼らは、偶然にも輸送艦の救難信号を捕まえていた。
一行目って、正しくは
> 第7機動艦隊――それはアガメムノン級宇宙母艦1隻に、ネルソン級戦艦10隻、ドレイク級護衛艦24隻、
じゃね?
ちょっと遅くなったが乙
1ヶ月ぐらいの間が開くの気にするなw
ジブリールは、この無能のくせによくもまあアークエンジェルの報告書に気づいたなw
サザーランドの陰謀とか言い出さないだけマシだけど、それはそれで
ブルコスの約半分から支持されてない現実を見てないんだろうw
次回こそガルマ様を・・・
ジオン宇宙軍はとっととアルテミス落とせば良いのに
あるいはゼダンの門のように、特大の衛星ミサイルでもぶつければ良いのに
種のほうが衛星が少ないので貴重だからじゃない?
>>79 ならデブリベルトから大きめのを拾ってきてそれで代用とか…
なんか後片付けがめんどそうだな。
ルナ…アルテミスに戦略的価値はないよ
ならば逆転の発想だ。
光波防御帯によってアルテミスが鉄壁の要塞たり得るというなら、
それ即ち破壊不能な巨大な弾丸としても使えるのではないか?
本当に戦略的価値が無ければジオン本国潰せるならお釣りがくると思うんだが。
そして移動用エンジンの一基を集中攻撃され、ぶつかり損ねたところを
反撃食らって崩壊するのですね。
つーかこのままじゃ本当にジオン負けるぜ、
実際原作では連合の物量で負けたのだから、だからここは高性能のMSの生産するか
ビック・ザムやアプサラスなどの高機動、高火力の巨大MAによる一騎当千による戦況
を覆せないとだめですね、それか早くズゴックを早く開発して水陸両用MS部隊による
ジャブr…もといアラスカ攻略作戦を発動した方がいいですよ。
sage
連合が抑えているマスドライバーは確か「ポルタ・パナマ」と「ハピリス」の二基。
この二つのマスドライバーを破壊することで時間を稼ぐしかないかもしれない。
後は、連合諸国を内戦状態に追い込むことでジオンとの戦争どころじゃなくす位か。
89 :
通常の名無しさんの3倍:2009/08/09(日) 22:17:39 ID:PCM1dSKB
ブルコス→ティターンズ
大西洋:アズ不在で混乱
東アジア:ジオンの工作で内戦中
ユーラシア:ジブの戦略(妄想)で戦闘
今のところ連合の足並みは揃ってないね
ジーク・ジオン
でも、前作品を拝見した時はオデッサがかなり危ない雰囲気だったので
アプサラスが必要だと思ったのですがどうやら私の杞憂でした、
確かに連合がかなり足並みが悪いですね。
やべぇ
面白いなこのSS
しかしなぜシホをころたし
戦場の死に名無し名有りの区別は無いぜ
特に使い捨て部隊ではな
>>92 連合の足並みが良かったらプラントが瞬殺でデブリになるのは仕方ないというか当然としても、
ジオンまで速攻でボコボコになってしまうだろw
ジブリが倒れた途端、連合の足並みが揃いそうな悪寒。
ジオンとしてはジブリ在任中に、和平会議を有利に進められるだけの
戦術的勝利を挙げておかねばな。
「ギニアスの野望」
チャーチャララー
ギニアス「γグリフェプタミンうめぇ」
チャララララランラー
ジオンがCEにきたら
>>97 ノリス「鶏団子鍋が出来ましたよ〜」
こうですかわかりません><
鍋の〆と言ったら俺はラーメンの麺だな
ジオンの騎士ニムバスの朝早い
今日もマリオンのナイトに成るための作戦を考える。
辛苦の稲妻ジョニー・ライデンの朝は遅い
今日もキシリア様を想い酒に溺れる。
>>103 ジョニーの救済策として、シャアが自分の部隊にスカウトする、
てのを期待してたのだがな。
シャア「キシリア様はニュータイプの存在と可能性を信じていた。
それと同様に貴官のことも信じていた。だから私も貴官を信じたい。」
グリフェプタミンって種の時代がようやく落ち着く種死から70年以上未来のヨボヨボのの爺さんが働く為に飲む栄養ドリンクなんだよな?
ギニアスが飲んだら効果が切れるまで吐血しない程度には元気になるのかな?
そういえばキシリア配下の軍勢はどうなったんだ?
>>106 ジオンは宇宙軍と地上軍に再編されたから、当人の配置によってどっちかに配属されただけだろ
キシリア派はマさんのいる地上軍の方にいくのが多そうだけど
>>107 キシリア親衛隊のグール隊や、オカマ少佐の隊はどうなっただろ?
やっぱりギレンの親衛隊か、諜報部あたりに吸収かな
使い捨て
そういえば外道で緑枠に乗ってたトロヤ?が出てきた場所って、東アジアのどの辺りなんだろ?
ジャングルが多いから、東アジアと言うよりは東南アジアなんだろうけど。
インドシナ半島の辺りかね。
しかし、ラスボス機にも拘らず立体化されなかったライゴウカワイソス。
インドシナは赤道連合じゃなかった?中国南部、華南地区あたりかな
しかしジオンがレジスタンスを支援するとなると、劾もPMCも味方になるんじゃね?
「カオシュン攻略と言う最大の功績を潰したのでプラントにスーを送り込む」
保守
保守
いかんな、なんか話題を出す気力もなくなってきた
だれか廃れない様に盛り上げてくれ。
では、最終決戦に向けグレムリン・フォズィル、グレートジオングの開発を急ぐ方向で
グロムリン・フォズィルな
アプサラス以上にコスト高になりそうだから、書類段階で撥ねられるな
プロパガンダに使えそうなNT用のグレート・ジオングなら...!
お題
「ソーラレイ無しでソロモン(ジェネシス付)を攻略する方法」
正直困ってる・・・
>>119 ミラコロ付き衛星ミサイルによる飽和攻撃とか…ダメか?
>>51氏
ソーラー・システムじゃあなくて、ソーラレイなのかw
>>119 遠距離から狙撃してジェネシスの一時反射ミラーを壊す。
ジェネシスの位置は変えられないので一度狙撃できたなら
二度目三度目も成功する。
MSなんかでミラーを守るにしても発射直前には巻き込まれないために
退避しなければならない。
アルテミスに、ミラコロと核パルスエンジンをつけて移動要塞化、ふところに艦艇をかかえて、創世の射角内部までミラコロで接近して撃てなくさせるか、万が一には無人でぶつける。
光波防御帯でガンマ線防げるかは分からんけど
ジェネシスを避けるためにZガンダムでエゥーゴがやったメールシュトローム作戦を取るしかないですな
ただ、コロニーレーザーと違ってジェネシスって装甲厚い上にソロモンと直結してるから各個撃破くらう可能性高いけど
125 :
???:2009/08/26(水) 08:35:03 ID:???
小説版みたいにソロモン迂回してプトレマイオスに直接侵攻とか
>>122 ローエングリンやローエングリンランチャー以上の火力が要るぞ?
囮を使って艦隊を創世射程外に引きずり出して本隊で足止めしてる間にミラコロ纏った別動隊で強行上陸
>>119 不敗の魔術師様の作戦を参考にしよう。
移動用エンジンつけたアルテミス(もしくは小惑星型前線基地)で神風。
問題は設定的に核パルスエンジンって使えたっけ?
そこさえクリアできれば現地まで楽に到着できる上に、入れてきた艦隊があるから
ソロモン破壊後の戦闘も楽なんだが。
>>119 ミラコロ有り核ミサイル飽和攻撃
軌道を変えて要塞としては無価値化しまう方法でもあれば楽しいけど、それはガンダムの領分じゃないな。
100機のフォビドゥンでリフレクマホカンタ
>>131 確かにゲマは有効だが耐えるだけならザムザゲルズゲーリッド大行進
対ジェネシス用にジムガードカスタムかデュナメスみたいな形のフォビドゥンストライカーとジェネシスを狙撃で破壊可能な兵器の開発が待たれるな
つまり、チェンバロ作戦とはヤシマさくせ(n
>>133 ムゥとカナードで妄想して吐いたコーラとマックポーク返せwww
銀英並みの科学力があればバサードラムジェット付き氷塊(隕石)で終了なんだがなぁ。
※吸入口から星間物質を取り込み加速するエンジン。これを長長距離発射すると
距離が長い分限りなく光速に近づき、相対性理論によって質量が上がる。
用はコロニー落としと同じ質量兵器。
ネオジェネシスではないちょっとデカくて超絶劣化デストロイが一機いるだけのメサイアなんて楽勝だろ
デンドロ擬を十機位用意してそれを突撃させたら良い
マルキオから手に入れたキャンセラーを使って、核ミサイルの乱れ撃ち
ジブリールが実権握ってるならやりそうだし
連合が勝てると思えるプランなら良いなら
使い捨てのミラコロ付大型の傘で防いであとは自力
レクイエムの中継ステーションの応用で盾にする
メンデルなり世界樹なりにブースター付けてぶつけるのが一番手っ取り早い
142 :
通常の名無しさんの3倍:2009/08/28(金) 21:53:13 ID:r7/Uwpgv
強化人間メビウスの特攻で飽和攻撃
ブリッツガンダムで奇襲
マルキオ経由でソロモン内のダイクン派が裏切り・・・とか?
普通にソロモンのS0から本命艦隊突入で固定式のジェネシスは有効打にならないのでは?
ここのソロモンは確か元ボアズなら動くぞ
>>144 となるとコロニー壁をゲーマッシュパンッァーを張って盾にしても有効でないとなると
メールシュトロームかそれこそユークリッドをホワイトアーク仕様にしてそれを並べて盾にするしか無いか
>>145 しかしそもそもジェネシスを防ぐことに成功した手段がC.E.には無いからな…
あの世界では完全に防御無視なのかも。
というか、陽電子リフレクター開発完了してたっけ?
>>119 新生ジオン成立。
ギレンを倒して和平を!
復活のアズラエル。
ジオンと和平再開
別に防ぐ事だけを考える必要は無い
使わせなければ良い
>>146 レクイエムってγレーザーじゃなかったっけ?
もしそうなら中継ステーションのように偏向出来るのでは?
そもそも連合はジェネシスの存在を知ってるんですか?
核を満載したアクシズを叩きつければおk
ジオンのソロモンにジオンのアクシズをぶつけてどうするwww
正面戦力で陽動かけて、内部から攻める
特務艦であるガーティ・ルーとその同型艦ナナバルクを使用した特殊作戦とかも同時並行的に行うんじゃないか?
>>154 一族が存在しないからガーティールー級が三隻使える。
ミラコロ感知機をジオンが開発してなければ内部に特務部隊を送って夜勤の再現が出来る予感
>>146 ソーラーシステムならCEの超エネルギー変換率を誇る太陽光発電で大量のムサイ砲を撃つ擬似ラーフで対抗出来るが…
>>155 一族が居ないって描写あったっけ?
この時点である連合の戦略兵器はサイクロプスだけだから、発展させて小型化したら如何だろう。
小型サイクロプスをミラコロ付の小惑星ミサイルに設置し突進させる...というのは流石に厨二臭いか?
>>156 Thinと来た!
ウィンダムにマルチストライカーをつけて敵の弾幕をかい潜りジェネシスに多弾○頭ミサイルを撃たせれば勝てる!
魔乳の事だ気を利かしてミサイルサイロにエールのスラスターやら色々ついて推力お化けだったりサイロ自体がラミネコ処理されているはず
人員はマーク、クレア、アヤカ・ハットリで
多分、誤字何だろうが多弾○頭ミサイルが多弾禿頭ミサイルに見えた
最近某110105を読み返した俺には多弾タートルヘッドミサイルにしか見えなかった
いい男「ゲイボルグッ!」
ソロ悶「アッー!」
164 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/03(木) 19:05:22 ID:pkSJaTZ+
巨神兵に挑む王蟲の如く物量で
保守
166 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/06(日) 23:01:04 ID:J+MNI1/Q
偉い人は良いました「戦いは数だ」と
167 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/09(水) 11:21:47 ID:7+KnKTlN
保守
戦いは数だとは言ったが、なんでザウートなんてよこすかねぇ。
連ザ2で、ストフリ、伝説、運命を刈っているザウートなら見たことがあるが……
ほす
報告
来週の連休には何とか投下したい・・・
ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!
ガルマ様ァッ!
176 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/17(木) 21:52:26 ID:43z0segC
わが命はジオン公国の為にィィーーーッッ!!
177 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/19(土) 10:52:42 ID:5ir2b9IN
嬉しい(・_・、)
178 :
通常の名無しさんの3倍:2009/09/20(日) 19:57:32 ID:mJtQt5yS
同じく!わが命はジオン公国の為にィィーーーッッ!!
ジーィィィィイク・ジオォォォン!!!!
現在時刻で28話が書き終わりました
これから見直しをするわけですが、投下は今日の夜か明日の朝にしたいと思います
待機
戦闘待機
服は脱いだほうが良いかな
新インフルエンザがはやってるから、全裸でもマスクだけはしとけよ。
命にかかわるぞ。
靴下とネクタイは装備しとけ
,' ',:;:;:;:;/ ,. - ヽ、 ',
,、 / ',:;:/ ,. ´ ヽ\',
r' ` ヽ . '' ,. ヽ \
,.ゝ ヽ ,. _,, ,, ,_\.\_r‐ 、
/ ヽ ,. __,,. -‐ '' ´ 、.; .; .; . ̄` ー ァ } すみません天道やってました。
,ゝ- .、 ゝ-‐'' ´.; .; .; .; .; .; .; .; .;.| ', .; .; .; .; .; .; .; ヽ `i
∠ __ ヽ ./.; .; .; .; .; .; .; .; .;'i .; ,i .; .;| ', .; .; .;', .; .; .; ', ヽ!
/ ー ヽ ./.; .; .; .; .;ノ .; .;/i.;' i.; .,'|.; .; | ', .; .; .;i .; .; i、 Yヽ
__/ o.,.´.; /.; .; ,.イ.;__/,' /./.; / !.; .;.! i|!.; .; .i!.; .; i ',.;! ',
←-- .,,. __ /.; .;/.; .; .//.;/_ ̄/フ;,メ/ ,'.; .;/ ,.-‐ト!.; .; .i .; .;.i ',!. ',
ヽ フ ヽ o /.; .; ./ヽ,く´ -r'{´;;;;:`iく.;/ノ /.; ;/ '-,. 、! .|.; .; .|i.; .; .! |`> i
` 、,.-/-ァ、 V.; .; .;/ ソ ヽ'' i..''':丿 ` '´`' ,r';;./ ソ.; .; ;|i.; .; .;!,r|´ .ノ
く ,r' ,r'.;| .;ヽ.; .;,r'ヽ ミ '` ー ゝソ ./.; .; .;.ト''´ `'. ノ
//.; .;| .;/,r'.; .; ;`ー '!、 i ,.' ', .; .;,'\`ヽ
,.r'/.; .; .; ;|´;/.; .i.; .; .; .; | ヽ. ノ .; .;',イ ヽ´
,.r'' ´ .; .; .; .; ;;レ .; .; .;| .; .; .; .;! \ -‐ ,.ィ.; .; .; .;', ! ',
/,' .; .; .; .; .; ./.| .; .; .; | .; .; .; ノ ` .、 ,.ィ.; .;.i .; .; .; .;'|、 ',
_,,. -──-- ,_/.; .; |.; .; .; .;| ̄ ` ー- ,,_ ` ー-‐ ´./ .; .; | .; .; .; .; .ヽ !
トレント――イタリア半島の付け根にあるユーラシア連邦の軍事基地である。基地と呼ばれているが実際は
物資集積所と言ったほうが正しかった。少し前まではオデッサ侵攻のために物資が集められたものの、すでに
オーストリアを奪回して物資はすべて別の場所へ移動されていたのだ。
そんな基地の警備には旧式の戦車部隊が置かれ、MSは1個小隊しか着けられていなかった。MSの多くが
第二次オデッサ作戦に廻されており、後方にはまったく置かれていなかったのである。
歩哨についていたストライクダガーのパイロットは、自分に置かれた状況を必死になって耐えていた。何せ
やることがない。敵襲など皆無だし、前線が変わったことで味方もやってこない。たまに警戒用のセンサーが
反応するが、そのすべてが獣のたぐいに引っかかったものであった。
「なぁ、モナカってさ。受身のお菓子だと思わねえか」
「知らねえよ……って、そんな話題しかないのか、お前は!」
「じゃあ、そっちは面白い話はあるのか?」
「そうだな……。オーストリア攻略時、敵にとんでもない旧ザクがいたそうだ。曰く――」
旧ザクなら大丈夫だろうと戦車部隊を突撃させたら撃退された。
まさかと思いMS小隊を突入させたら1時間後に小隊が全滅した。
気をつけろと通信を入れた両機が次の瞬間、コックピットに直撃を受け倒されていた。
航空機による爆撃なら安全だろうと空軍に要請したら、爆撃機を狙撃済みだった。
「なんだそりゃ? そんな奴いるわけがない!」
「そう言いながら攻撃しに行ったMS部隊が、1日で全機スクラップになって発見されたそうだ。噂によると
パイロットはコーディネイターでザフト出身者だとか。上層部は"G(グゥレイト)"と呼んでるそうだ」
話を聞いて背筋が寒くなる。ここが後方とはいえ、欧州である以上、鉢合わせする可能性があるからだ。
「何か別の話題はないか……?」
「だったら幽霊艦の話は聞いたことがあるか」
「幽霊艦?」
「アークエンジェルという脱走艦があった。その艦は追手を退け続けたが、度重なる攻撃に武器弾薬を消耗し、
遂には破壊されてしまう。その後、怨念によって幽霊艦となったアークエンジェルは、各地の戦場を渡り歩き、
連合軍に攻撃を仕掛けているとか……」
「馬鹿馬鹿しい!」
「それが馬鹿馬鹿しいなんて言葉で片付けられないんだ」
しかし、彼は真剣な口調で語り続ける。
「何故ならその艦が俺たちの目の前にいるからだ!」
「その手には乗らねえぞ!」
「冗談なんかじゃない! 敵襲だよ!!」
次の瞬間、彼らの周囲に爆炎が上がった。
見ると白色の艦艇がこちらに向かってきている。そのカタパルトからは、ストライクと105ダガーが射出
されようとしていた。
.
.
――――第2部 第28話
.
.
「チクショウ!!?」
Xナンバーであるストライクの存在は連合パイロットであれば有名だった。ストライクダガーにストライク
の名が入っているのが、それを助長している。故に、味方であればこれほど頼もしい存在はないとパイロット
間で言われていた。しかしそれは裏を返せば、敵に回ると恐ろしい存在であることを意味していた。
ストライクダガーのパイロットは、直に援軍を呼ぼうと通信を入れる。それに気付いているのかいないのか、
ストライクがビームサーベルを片手に突っ込んでくる。叫びながらマシンガンを連射するが、そのこと如くが
避けられてしまい、当たったとしてもPS装甲によって弾かれる。
「来るなー! くるなー!?」
叫び声も空しく両機体が交錯すると、ストライクダガーは腕部を断ち切られた。
戦闘不能となった僚機を見たもう1人は悲鳴を上げるようにストライクへと通信を入れた。
「ま、待て! 我々は投降する!」
しかし、ストライクは通信を無視するように僚機へと攻撃を続ける。倒れたストライクダガーは四肢を失い
戦闘どころか逃げることもままならない無残な状態になっている。
「おい、投降すると言ってるんだ! するから攻撃を……ッ!!」
もう1機の105ダガーがマシンガンを放ってきた。何とかシールドで防ぐものの、衝撃で言葉が続かない。
そうこうしている内に一発が顔面に命中し、メインカメラが破壊される。直ちにサブカメラへ切り替えようと
するが、激しい衝撃がコックピットを襲い、それどころではなくなってしまう。
105ダガーがアンカーを使い、ストライクダガーを転倒させたのである。そしてストライク同様に攻撃を
行なう。慎重にコックピットを外しながら……。
この行為に、外の状況が分からないパイロットは、恐怖で顔を引きつらせて気絶してしまった。
.
* * *
.
「やるじゃないか。数ヶ月前とは大違いだ」
105ダガーの戦いぶりを見ていた女性士官――シーマが口元に笑みを浮かべながら感想を述べた。
「当然です。あれ以降、我々はあらゆる戦場を経験したのです」
「その結果がジオンの傭兵とは、踏んだりけったりだねぇ」
痛いところを突かれて黙るナタル。
共闘しているとはいえ彼女の言葉は冷淡だ。少し前までナタルたちはジオンと戦争をしていたのだから当然
である。特にシーマの部隊とは直接交戦したことがあるのだから……。
彼女は傍らの女性から視線をはずすと、こうなった経緯を思い返すのだった。
.
* * *
.
アークエンジェルは、ラルの案内でジブラルタルへと寄港した。ナタルはガルマへの面会を希望していたが、
流石に元連合兵が相手ではそうもいかず、ジオン地上攻撃軍参謀長マ・クベ中将へ謁見が許されるに留まった。
捕虜同然の立場であるナタルが、彼に会えるだけでも特別な待遇である。
部屋に通されたナタルは、ジオン随一の謀将を前に冷や汗をかく。一方、そんな彼女を見ていたマ・クベは
何故ジブラルタルに来たのか訊ねた。
「実は閣下、私達はいささか苦しい立場に立たされています。ご存知かと思いですが……」
「公的には死人。実際は名を変えたオーブへの亡命者かつ捕虜といったところか」
マ・クベの返答は冷たい。しかし動じるわけにはいかなかった。
「その通り、私たちは生きている。いや、貴方の策略によって生かされている。私は先の一件で感謝を述べる
と共に疑問を口にしなければなりません。マ・クベ中将、貴方は何故我らを助けたのか」
「筋違いだな。貴官がそれを聞くべきはカガリ・ユラ・アスハであって私ではない」
アークエンジェルがオーブ湾に逃げてきたとき、救援を指示したのはカガリだ。マ・クベは連合を出し抜く
方策を述べたに過ぎない。
しかし、マ・クベも気まぐれで策を述べたわけではない。アズラエルとの繋がりを得るという明確な理由が
存在するが、ナタルを前に本心を口にするほどこの謀将は迂闊ではない。
「そもそも私はアークエンジェルという軍艦が欲しかっただけだ」
なるほど、とナタルは思った。
アークエンジェルは連合・ジオンをあわせてもトップクラスの性能だ。ナスカ並の高速艦でザンジバル並の
艦載能力を持つ。防御面ではラミネート装甲によりビーム耐性が高く、ローエングリンやゴットフリートなど
砲戦能力も高い。そして地上、宇宙ともに運行が可能な万能艦でもある。
実際に連合もザフト残党部隊を排除するのにアークエンジェルを利用し、多大な戦果を挙げていた。
「これ程目立つ艦艇はジオンにないのでな。それと――」
それはあまりに自然な問いかけだった。
「貴官の謁見を承諾したのも艦の受け渡しの要請をするためだ。当然、引き渡してくれるのだろう?」
マ・クベの平然とした問いにナタルは戦慄した。上手く交渉の席に着けたと高をくくっていたが、そういう
魂胆だったとは気付かなかった。ここで引渡しを拒否しても実力行使で奪われる。受け入れるしか道はない。
かと言ってもタダでアークエンジェルを渡すのは論外である。ならばどうするか……。
考え込もうとした瞬間、咄嗟にマリューの話を思い出す。
「一つ条件が……」
「条件?」
そんな立場ではないだろうと言っているような視線を向けられる。それでもナタルは動揺することなく次の
言葉を吐き出した。
「私たちを傭兵として雇うこと、それが条件です」
「何をバカな。貴官らを雇ったところで我々に何のメリットがある」
「アークエンジェルを手に入れたところで乗組員はどうするお積りでしたか?」
唐突な質問に、マ・クベは少し考え込んでから答える。
「それは……我が軍の人間を充てる」
「その養成期間はいかほどです? 1週間? 1ヵ月? それに艦はラミネート装甲です。地上攻撃軍に装甲を
修復できるスタッフは? PS装甲の機体もありますからその知識も必要でしょう」
アークエンジェルは操艦機構のオートメーション化が図られており、少人数での運航が可能となっているが、
大西洋連邦とモルゲンレーテ社の最新技術が多数盛り込まれた結果、実験艦的な要素も強い。おかげで複雑な
機構が多く、専門のスタッフが必要となっていた。
「何れにせよアークエンジェルは連合の艦、貴方方では、動かすのにかなりの期間が必要になります」
「つまり貴官のクルーをそのまま雇用したほうが効率的なわけか」
マ・クベは懐疑的な目でナタルを見る。
「しかし、疑問はある。君は元ではあるが連合軍人だ。そう簡単に主義主張を変えられるものなのかね?」
「主義主張などというものは生きるための方便です。それが生きるのに邪魔なら捨てるのみです」
.
* * *
.
こうしてアークエンジェルは傭兵として遇されることになり、ユーラシア方面に投入された。
アークエンジェルに与えられた任務はヨーロッパ方面における囮だった。白色で塗装された外観は、囮部隊
として利用するのに最適であった。ユーラシア連邦の補給物資を焼き払い、時にはMSを相手にすることで、
オデッサを攻める連合の注意を一身に引き寄せるのである。
しかし、その際にジオン側から監視者が乗り込んできた。
「初めは攻撃するのをためらってた坊主どもも、なかなか慣れてきたじゃないか」
それがシーマ・ガラハウ。階級は中佐。長いマントと狐のような顔が印象的なガルマ親衛隊の1人である。
奇しくもアークエンジェルがオデッサ撤退時に戦った相手であり、間接的にではあるがサイの命を奪った相手
でもあった。
彼女の素性をマ・クベから聞かされたときナタルは驚きと共に、また頭痛の種が増えることに頭を悩ませた。
間違いなくヘリオポリス組と揉め事を起こす。トールあたりは仇討ちと称して殴りかかるだろう。そうなれば
ジオンとの交渉は終了。アークエンジェルは連合だけでなくジオンからも終われる立場になる。
最終的にシーマの素性はナタルの胸のうちにとどめて事なきを得ているが、どこからか話が漏れるかもしれ
ないと思うと胃の痛い毎日を送ることになる。
「元友軍とはいっても、奴らは"ユーラシア連邦"です。大西洋連邦の以前の仮想敵国ですよ」
ナタルを見るシーマの目は、まるで品定めをしているようだった。
「そんなもんかねぇ……?」
「不安でしたら、中佐自ら出撃してはいかがでしょうか」
「背中を任せられる連中ならそうするさ」
.
* * *
.
キラとトールは何ともいたたまれない感情の中、アークエンジェルに帰艦した。ユーラシア連邦を仮想敵国
として教育を受けたナタルたちとは違い、キラたちは相手を連合軍として認識していた。少しは慣れてきたが、
以前は友軍であった機体を攻撃するのには少なからず抵抗がある。
「いつまでこんなこと続けるのかな」
「連合のオデッサ侵攻が終わるまでじゃないの?」
マ・クベからは"囮部隊"としか命じられておらず具体的な期間などは指示されていなかった。ヨーロッパで
作戦を行なう以上、オデッサ侵攻に関するものなのは確かなのだろうが、詳細が分からないので不安になる。
「コックピットやエンジンを外すのって、難しいんだよな。キラお得意のプログラミングで、そういうOSに
出来ないか?」
2人は相手を殺傷する制限を受けていた。囮としてアークエンジェルを目撃させるためである。
「無茶言わないでよ! 高速で動く敵機を補足するだけでも御の字なのに、腕や足を正確に狙うなんて無理だ」
「そうか……」
淡い期待も露と消え、ガックリするトール。
「そんなトコに突っ立ってないで、早く艦長に報告しに行ったらどうです」
コンテナの上から声が上がる。モルゲンレーテ社から(騙されて)出向したシン・アスカだ。搭乗するMSに
不都合がある関係で、彼は出撃を許可されていなかった。
「何やってるんだ、シン!」
「整備班を見てるんです」
「そうじゃなくて、危ないからコンテナから降りろ!」
怒鳴られたシンはやれやれと手を広げ、コンテナの上から飛び降りた。
「これでいいですか」
「可愛げのない奴だ」
「それよりキラさん、今回の敵はどうだったんですか?」
「どうって、別に普通の相手だったよ」
「トールさんじゃなくてキラさんに聞いてるんだけど」
「本当に可愛げがないな……」
キラはトールを宥めながら話を続けた。
「まあまあ。トールの言うとおりだよ。それほど強い相手じゃない」
「強いて言うなら、コックピットを狙わずに攻撃するのは難しかったな。シールド構えながら変に動き回るから
狙いがつかめなくて」
「やっぱりそうなんだ」
シンの皮肉めいた言い回しにトールの顔が強張る。
「"やっぱり"ってどういう意味だ」
「トールさんでも戦えるなら俺でも出来るなって思っただけです」
その一言で険悪な雰囲気が漂い始める。シンの言葉は、まるでトールを見下しているような物言いなのだ。
「……それは喧嘩売ってんのか」
「別にそんなつもりじゃないですよ」
――まずい。
キラがそう思った瞬、後ろから声をかけられた。
「そこの2人! 艦長への報告は終わったの!?」
いつの間にか3人の近くにマリューが立っていた。今まで整備をしていたのか、汚れたツナギを着ていた。
「軍属じゃなくなったけど、艦内規則はしっかりしないとね」
「すみません。トール、行こう」
「……ああ」
これ以上場の雰囲気が悪くならないように、キラはトールを引っ張って格納庫を後にした。
.
* * *
.
ナタルとマリューは艦長室に集まり、今後の方針を話し合っていた。
「ガラハウ中佐が言うにはこの周囲に連合の基地は無いそうです」
「そうなると北上するしかないわね。連合軍はオーストリアまで侵攻していると聞くし……」
「あまり進めばユーラシアの主力と鉢合わせする可能性があります。危険は冒せません」
「向こうから来てくれると楽だけれど」
ナタルがこたえた様子もなく、首を振った。
アークエンジェルの働きもむなしく、連合軍のオデッサ侵攻は順調である。囮として後方をかく乱している
つもりではあるが、これでは役に立っていないのと同じだ。
「補給部隊を攻めるだけじゃあ地味だし、何よりありきたりよね。やっぱり名のあるエースパイロットを倒す
ぐらいはしないと」
「そういう部隊は前線に行っていますよ」
「ガラハウ中佐はなんと言っているの?」
「暫らくは自由に動いていいと……」
「なによそれ。ジオンはやる気があるのかしら」
「まぁ、彼女は乗機が"アレ"ですからね。囮として使わなければ"アレ"を持ってくることはないでしょう」
シーマの機体を思い浮かべたマリューは複雑な顔をした。2人にとってシーマの機体は因縁深いものなのだ。
「まぁ、今はやれることはやるしかないわね」
「そうですね」
結局は目に付く部隊に奇襲をかけるくらいしか、アークエンジェルの選択肢はなかった。
「ところで、クルーのことで報告があると聞いたのですが」
ナタルは格納庫でのシンとトールのやり取りを聞き、ため息を漏らす。
「苦労してるわね」
「他人事みたく言わないでください」
ナタルはうんざりした顔で、マリューを見返した。
シンの仕草は、最初はキラを慕っていることからコーディネイターお得意のナチュラル軽視かとも思った。
しかし、トール以外の乗組員には真摯な態度を取っていた。マリューやマードックに敬意を払っているし、
歳の近いセイラやミリアリアにも普通に接している。
それなのに何故かトールとだけは距離を置いていた。トールが彼に話しかけるたびに突っかかるのだ。
「ケーニヒが眉間にしわを寄せていたのはそういう理由か」
てっきりシーマの素性がばれたのではと内心ビクビクだったナタルである。
「それで、シン・アスカに対する貴女の見解は?」
「シン君はガキだってこと」
マリューはシンの態度を背伸びしたい子供であると考えた。シンがトールにだけ反応を示すとなれば2人に
共通するのはMSのパイロットであることだけだ。トールは実戦経験を積んでいるとは言ってもナチュラルで
ある。彼よりも自分の方がMSを上手く扱えるとシンは思っているのだろう。
「実際にシン君は私に出撃させろと何度もせがんできたわ」
「一から出撃許可を与えておいたほうが良かったのでしょうか?」
「その結果、MSは脱落しました。では元も子もないでしょ」
シンの搭乗機は試作MS"ムラサメ"である。世界初の可変型MSであるが、可変時の安定精度は極めて低く、
オーブ本国での変形試験は空中で変形しきらずに墜落するというお粗末さであった。
モルゲンレーテからは実戦データの収集という名目で貸し出されたが、明らかに欠陥品を押し付けられた形
となる。恐らく、GAT-Xシリーズの開発に関わるマリューを利用しようとしているのだろう。そしてアーク
エンジェルで事故が起きた場合、あわよくば責任を擦り付ける気だ。
「ムラサメは使えるのですか?」
「何とも言えないわね。シミュレーションでは変形に問題ないけど、実際に動かしたわけじゃないから」
「ぶっつけ本番しかないか……」
「戦闘機として動かすのなら問題はないわ。スカイグラスパーと一緒に出撃させるのがベターじゃない」
「……そうします」
こうしてナタルは次の戦闘でシンをセイラと一緒に出撃させることに決めた。しかし、それが新たな問題を
起こすことになる。
.
* * *
.
ヨーロッパ方面における戦況は連合側が優勢であった。ビラード中将率いる主力はオーストリアを制圧し、
着実にオデッサへの扉を開けつつある。
そんな状況下において連合には一つの懸念があった。それはジブラルタル基地のことである。
現在、ユーラシア連邦はオデッサ攻略に全力を注いでおり、英本土の残留部隊はごく僅かだ。こんなときに
ガルマ直属のジブラルタル艦隊が英本土へ侵攻したら、残念ながらユーラシアに防ぐ手立てはない。
そこでジブリールはジブラルタル基地を封鎖するよう命じた。ユーラシアの戦力がオデッサ方面に集中して
いる関係で大西洋連邦の艦隊を借りた格好となるが、指揮官にネオ・ロアノーク大佐を指名し、後期GAT-X
シリーズを有するキュリオスを送り込んだ。これでジブラルタル基地は身動きが取れなくなる。
意気揚々とオデッサへの侵攻を進めるジブリールの下へ、アークエンジェル目撃情報が入ったのはそんな折
であった。
「まったく、ジブリール様にも困ったものだ」
艦橋でホアキン中佐が部下に愚痴をこぼした。
「今はオデッサ奪回に全力を注ぐべきだろうに……」
「しかし、件の連中は補給部隊にも攻撃を行っています。今の連合で対処できるのは我々しかありません」
彼の乗るキュリオスは、大西洋ではなくイタリア北部を南下していた。
「まぁ、我々が沈めておけばこんなことにはならなかったのですが」
「そんなことは分かっとる!」
ジブリールにとってアークエンジェルは"オーブ沖で沈んだモノ"であり、それがいまだに存在しているなど
許されるものではなかった。スーパーコーディネイターが生きていることになるのだ。これでは新盟主就任の
際に、その抹殺を宣言した新盟主ロード・ジブリールの面子は丸つぶれとなる。
そこで一度アークエンジェルを追い詰めたキュリオスに再び破壊命令が下されたのである。
「艦長はどうお思いですか。例の連中が生きていたと?」
「まさか、そんなことはありえんよ」
ジブリールはアークエンジェルが生き延びていたと考えていたが、ホアキンはジオンが鹵獲したのだろうと
考えていた。今も中立を宣言しているオーブではあるが、新代表のコトー・サハクがジオンよりなのは明白だ。
恐らくはオーブが引き上げたアークエンジェルをジオンが受け取ったのだろう。
「連中はジオンに決まっとる。それはそうと人形どもの様子は?」
ホアキンはブーステッドマンの様子を聞く。
「様子に変わりはありませんが、薬の量が増えております。このままでは戦闘への影響があるかと」
「構わん。最悪の場合は自爆でもさせよう」
「大丈夫でしょうか。アークエンジェルに対抗するには不安があるのですが……」
「君は敗北主義者かね?」
「い、いえ!」
「ならいいのだよ」
このときホアキンはアークエンジェルを侮っていた。そしてそれが最大の失敗へとつながることになる。
__
, '┴''` 、 fl
_{,'ヽ、; `ー¬r‐┴──--------------X、
/ヘ \rtr、__∧ Vr' ̄]l-‐‐… __,.二 -…'''"´
-- -- - - _,,.. ‐''"ヽi └┘ XllV └ ┘v ll`ーr=ニ二,´ ‐‐‐─‐‐‐
_,,.. ‐'' " _,,,.. -‐ァ `(⌒{}{} ` ┬(⌒'Vll_,ノ;, ̄ ̄ 投下終了、これより帰還する。
'-‐ '' "´ ∠斗‐‐、__ム>‐'`ー^iー'^fl ゙;; ‐ -‐ +-
{} :; j ` ゙:;
- ‐_+ ‐- ー_- ‐ ゙:.. ::_‐- ‐-=
_________________________
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乙
51氏乙
ディアッカがヘイヘと化したか…
51氏乙!
もう昔の迂濶で残念なグゥレイトは見れないんですね・・・
51氏GJ!
旧ザクで狙撃ってことは、ザクTスナイパータイプかw
痔の本領発揮の機会Ktkr!
魔王と死神が混じってるw
ディアッカ「要件を訊こう」
GJでした
次は三バカとの対戦か
原作よりAA側の人数も増えてるとはいえ、フリーダムもなしと戦力は拮抗してますな
GJ!
シンをカミーユと置くとしたら、
キラはクワトロ、セイラさんはエマさん、トールはアポリーかロベルトに…なれるのか?
セイラはともかく、キラ=カミーユ、シン=ジュドーで、トールは一般兵並に成長したカツぐらいじゃないか
シーマ様は何に乗られるのですか?
ドムかゲルググか
待ってなおいおい分かるさ
乙であります!!
アークエンジェルのクルー達は生き残る為にあえて茨の道を選んだか…。
原作よりもキャラの成長を期待出来るからここのアークエンジェルクルーは好きなんだよな…。
さて、次回はシンがどういう活躍をしてくれるか楽しみですね。
>>200 炒飯は眠らない
…ダメだ、決まらない。
いちおーカツはジュドーより訓練してんだぜ、腕だけなら上なんだぜ
圧倒的に運がないけどな
ジュドーは贔屓されてただけ。補正がなければカツが圧勝してる。
カツ(笑)
ジュドーとか訓練云々はどうか知らんが
少なくともそこそこのパイロットではあるはず>カツ
そうでなきゃGディフェンサーみたいので一時とはいえヤザンを翻弄したりはできない
性格と最期があれだからどうも必要以上に低評価されてるところはあるんじゃないかなw
シロッコ落としかけるくらいの腕はあるよ
ただ迂闊で残念なだけで
ディアッカ vs カツ
良い勝負になる???
>>209 そこは、G(グゥレイト)は眠らない
だろ・・・
昔はカツはハサと一緒に落ちこぼれニュータイプコンビを組んでたのに
閃ハサが認知されるようになってハサは昔の面影がなくなるほど強くなったな…
ところで日本でアムロたちいるけどブライトはいないのかな?
ミライがコジマのところにいるんじゃハサは産まれないのかな。
ただ、小説版Zのカツは冗談抜きで強いな
Gディフェンサーでハンブラビを撃墜とかマジ狂ってる
乙でした
マさんに対して、オーベルシュタインの前口上を言うってのは、なんとも妙な気分になりますな
51氏乙です
読む直前までアニメ版銀英伝を見ていたせいかマさんに対する台詞のところのナタルがバグダッシュとかぶった…
ジュドーが補正無ければMS盗難未遂でスパイ容疑で銃殺。
それが結局は妹も生きてるしまぁお幸せな主人公に作ってもらえてよかったね。
ここで聞くことではないかも知れんが、なんでこんなにジュドーは嫌われてるんだ?
確かに他のU.C.主人公と比べて毛色の違うところはあるが…
「アニメじゃない」のにアニメだから
別に嫌ってないがなぁ、一部声の大きい奴がいるんじゃね
それにしてもなんでジュドーだけって所は変わらない。
声を大きくさせるなにかがジュドーにはあるんだろう。
それを言ったら種だって、もう放送から何年経ってるんだって話だからな
あれは誰が見ても異常だろうに。
そういや、おハ・・・ゲフン!ゲフン!
某御仁は劇場版Zガンダムのリメイクの後はZZをすっ飛ばしてニューガンダムのリメイクしたいとか言ってな『コンコン』
おや?、誰か来たようだ
そんなもんより閃ハサのアニメ化が先だ
小説「閃光のハサウェイ」は今のいまだに映像化されていないがすでに設定史料は映像化可能なレベルまでそろっており、
また映像化希望者も多いと言うが、昨今テロに対する世論が厳しくなった事もあり不可能ではないかといわれている。
そもそも御大は放送コードをかなり気にする事でも有名である。
さらにこのゲームにも影響を及ぼしているがハサウェイの父親は声優がすでに故人となっていることもあり映像化は年々困難となっている。
折れはユニコーンを中止してムンクラをやってほしいと思うんだ。
あれって既存作のキャラを適当に使ってるだけでMSも当初から劣化ザンスカさんだし
面白いと思ったこと無いョ。
作品だけ見るとユニコーンなんか比較にならないくらい面白いんだよなあ。
ムンクラの作者が問題アリな人だから無理だとは思うんだけど・・・
グランジオングはカッコイイと思う
ジーク・ジオン!
連合はブルコスなどの政治の動きがあるのに、ジオンはギレンの動きが出てこない
それそろギレンの思惑を見たいところ
237 :
通常の名無しさんの3倍:2009/10/09(金) 09:27:34 ID:4DU2315D
保守
ジーク・ジオン!!
中国の軍大学で作られたロボットがネタにされて
2002年ごろめちゃくちゃはやった奴
ごめん誤爆
>>239 股間に中華キャノンがついてるのですね、分かります
243 :
通常の名無しさんの3倍:2009/10/13(火) 01:30:03 ID:rCxdFWYg
ジークジオン
244 :
通常の名無しさんの3倍:2009/10/17(土) 08:03:35 ID:jeESShWh
保守
ジーク・ジオン!!
もし、ジオン体育大がCEにきたら…
大人しく兄弟スレに帰ろうぜ!
もし、CEにガチホモーズフリートが来たら…
保守
、^':::::::::::::::::::::::^vィ 、ヽ l / ,
l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ = =
|.:::::::::::::::::::::::::::::: | ニ= 51 そ -=
|:r¬‐--─勹:::::| ニ= れ =ニ
|:} __ 、._ `}f'〉n_ =- で -=
、、 l | /, , ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.| ヽ ニ .な も ニ
.ヽ ´´, ,ゝ|、 、, l|ヽ:ヽヽ } ´r ら ヽ`
.ヽ し き 51 ニ. /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/小ヽ`
= て っ =ニ /:.:.::ヽ、 \二/ :| |.|:::::| | /
ニ く. と -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
= れ.何 な -= ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ る と ら =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/, : か ヽ、 | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::| '゙, .\
/ ヽ、 | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、 \
/ / 小 \ r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \
一本だ。落ち着いて一本いこう。まだあわてるような時間じゃない!
誰か!弾を寄越せ!早くぅ!
ここのカスペン大佐も散るのかな…
真(チェンジ!)ヅッダーロボ 603最後の日 OP
熱くなれ、夢轍を越えて、正式競争で勝ち抜け
走り出せ、ザクよりも速く、ジオニックの陰謀を打ち砕け
何かが後で、叫んでるのに、気づかぬふりして、過ごしてた
激しいGと、風潮に討たれて、鼓動が俺を、呼び覚ます
そうだ忘れられない、(ジオニックの)がむしゃら過ぎるやり方
採用されるなら、ただそれだけで何もいらない
熱くなれ、時空のたもとへ、焼け付くほどにかっ飛ばせ
駆け上がれ、モノアイ反らさず、戦ってる事を確かめろ
保守
ジーク・ジオン!!
258 :
通常の名無しさんの3倍:2009/11/03(火) 20:33:30 ID:aBuwRpij
ハマーンちゃんは、出てこないかな
lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/ ̄ ̄\llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/ ヽllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| 見 51 |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| た |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:.!;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;| い |:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:;;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| で が |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;::;::;::;::;::;::;::;::;:__O__;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::| す .|;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;::;
;. ;. ;. ;. ;. ,. -|二二l' - .,;. ;. ;. ;. ;..| : |;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;..
: :.,. - ' |二二l ' ‐ .,:. ヽ、_______ ノ :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :..
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,ュョニ ' - .,/
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f~j .{ ヽ i. ,...t__r.., ,pqi,_ _f_,ノ_
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来ないね…
規制に巻き込まれてるのかな
保守
ザクUの超硬スチール合金は
発砲金属、カーボン・セラミック、ボロン複合材、チタン・セラミック複合材を積層した装甲だからオーブでザクUの装甲は作れる。
なら、早期にジオンの人間が漂着したオーブ首長国連邦がオーブ公国になるifに近いSSも可能!
そして、キラもウズミが引き取り
ウズミ=デギン
カガリ=ドズル
キラ=ガルマ
と言うポジションでどうだろうか?
と妄想は有れど書く時間は無い
ジークジオン
ジークジオン
ジークジオン
ジーク・ジオン!!
ヘイヘ炒飯の活躍に期待
ジーク・ジオン
271 :
通常の名無しさんの3倍:2009/11/26(木) 00:49:49 ID:MZO+Camg
あげ
ジーク・ジオン!
ガルマ「疲れてるせいかドップとグフがファイターインしグフインパルスになり
更に「負けないでガルマ様ー!」と言うイセリナの祈りを我が力としてディン、バクゥ、アッグ、ギガンと究極5身合体をして戦う夢を見た。」
マ「疲れてるにも程があります」
276 :
通常の名無しさんの3倍:2009/11/28(土) 01:22:49 ID:ahYX6/PN
ドップ・イーグル号
ドップ・ジャガー号
ドップ・ベアー号
三機が合体し、人型巨大ロボットジオンガードップになるのだ!
>>274 ソウルドライブを搭載したガルマ専用機を想像したジャマイカ。
三次元魔界中年と戦う鉄道会社社長かと
ダムAの新グフについて議論すべき流れなのか?勇者特急やSDの流れなのか?
あのグフを観ていると
バイファムを思い出しますね
シャイニングガンダムのコアランダー方式かも知れない
ジーク・ジオン
ジーク・ジオン!!
284 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/11(金) 07:53:08 ID:6jAPkZU7
保持
285 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/14(月) 23:57:03 ID:li0kRUNK
保持
ジーク・ジオン!!!
r、ノVV^ー八
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|.:::::::::::::::::::::::::::::: | ニ= そ -=
|:r¬‐--─勹:::::| ニ= 51 れ =ニ
|:} __ 、._ `}f'〉n_ =- 氏. で -=
、、 l | /, , ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.| ヽ ニ .な. も ニ
.ヽ ´´, ,ゝ|、 、, l|ヽ:ヽヽ } ´r ら ヽ`
.ヽ し き ニ. /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/小ヽ`
= て っ 51 =ニ /:.:.::ヽ、 \二/ :| |.|:::::| | /
ニ く. と 氏 -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
= れ.何 な -= ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ る と ら =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/, : か ヽ、 | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::| '゙, .\
/ ヽ、 | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、 \
/ / 小 \ r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \
一本だ。落ち着いて一本いこう。まだあわてるような時間じゃない
51氏だけでなく515氏の復帰も大歓迎です!
あの方のアンソロジー参考のキャラ表現がけっこう好きです。
まさか、結城先生版ジョニーがでるとは普通思わないもんな・・・
保守
291 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/22(火) 12:38:18 ID:skd0Srha
保守
292 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/24(木) 00:19:33 ID:ZvzcXuoS
保守
新規の書き手さん、まだ〜?
294 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/25(金) 08:48:11 ID:L7rlp6sc
保守
295 :
通常の名無しさんの3倍:2009/12/26(土) 08:39:57 ID:xv9C/wXs
コロニー落とし
ジーク・ジオン
r、ノVV^ー八
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.ヽ し き ニ. /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/小ヽ`
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ニ く. と 氏 -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
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ニ る と ら =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
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ジークジオン
300 :
通常の名無しさんの3倍:2010/01/26(火) 19:17:11 ID:pYIJ0HXv
保守
ジーク・ジオン
デラーズフリートのパイロットの技量は「一部は精強なれど多数は中か中の下」
補修
没収
保守
306 :
通常の名無しさんの3倍:2010/03/03(水) 13:16:57 ID:hOondR7d
ジーク ジオン
ジーク・ジオン!
こっちのSSに触発されてSRCのシナリオを企画中
1部:ギャザービートの様なネオ1年戦争を3〜5話(連邦・MS開発完了後からだいたいソロモンまで)
2部:ジオンの系譜・互角停戦エンド後(種本編開始タイミングから)
3部:さらにその後(種死や0083等の要素を追加)
……しかし、1部の勢力を連邦・ジオン・ザフトにした場合
連邦とザフトの双方とも、最終戦がジオンメインになってしまいそうです
連邦編:ソロモンorジャブロー(どっちもジオン)
ジオン編:ソロモン(ザフト)orジャブロー(ジオン)
ザフト編:ユニウス落とし(ジオン)
恐るべし、ジオンの力……
……とはいえ、この期間で他によさそうなシチュエーションってございますかね?
>>308 ザフト新兵バーニィと中立国の少年シンの出会いと別れ
ザフトかジオンかはおいておいて、その組み合わせは結構いけるかもしれないなぁ……
戦う相手はアレックスか、それともフリーダムか
ジンあたりでフリーダム打倒か……。
正直すごく見たい。
保守
保守
314 :
通常の名無しさんの3倍:2010/03/31(水) 21:52:33 ID:oYHlfJbl
このスレは誰でも作品を作って発表していいんですか?
>>314 いいと思うよ。
他所だって複数の職人が同居してるんだから。
316 :
通常の名無しさんの3倍:2010/04/01(木) 15:01:57 ID:6EmVIA2W
>>315 教えていただきありがとうございます
これからシナリオを考えてみます
ガルマ専用グフインパルスロールアウト
| \
|Д`) ダレモイナイ・・トウカスルナラ イマノウチ
|⊂
|
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
SS投下!!
――C.E.70、“血のバレンタイン”の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は、
一気に本格的武力衝突へと発展した。
誰もが疑わなかった、数で勝る地球軍の勝利。しかし、当初の予測は大きく裏切られ、
戦局は疲弊したまま、すでに十一ヶ月という時が過ぎようとしていた――
C.E.71、1月25日“ヘリオポリス”
<・き・・・・・・おき・・・・・あ・・かず・・>
まどろみの中でふと気づく声にカズイは意識を向けた。
<オキロ、カズイ、オキロ、アサ、アサ、>
「うわぁ〜〜〜!」
ズーン、
ベッドから落ちた事で一気に意識が覚醒した。
<カズイ、ネボスケ、マヌケ、マヌケ、>
「うるさいなハロ、どこでそんな言葉覚えるんだよ」
児童用ペットロボット “ハロ”CE41年にアズラエル社から販売されていた、現在では“ポケットハロ”の販売開始と共に、生産が終了しネットにおいて高値で取引されている。
“ハロ” の特徴として固体ごとの性格の違いに、高性能な学習型コンピュータが搭載されていることだろう。
「ハロ今何時?」
<8時、34分、34分、35分、>
「げ!遅刻じゃないか!」
椅子にかけてあった服を着ると急いで戸締りをして家を飛び出だしカレッジに向かった。
工業カレッジのカトウラボに息を切らせて飛び込むと、そこにいたのはサイだけだった。
「はぁ、はぁ、はぁ〜」
「おはようカズイ、ハロ」
<サイ、オハヨウ、>
「おはようサイ、あれ?カトウ教授は?」
「なんかメール見たら血相をかえて出て行ったよ、すぐ戻るって」
「なんだ、急いできたのに」
「はは、残念だったな」
“サイ・アーガイル”同じ研究室に所属する仲間で一期先輩になる、二期下のフレイ・アルスターとは婚約者同士だとか。モゲロ
<モゲロ>
「「ハロ!?」」
ドンドンドン、
しばらくすると、突然扉をたたく音が響きわたった。
「失礼するぞ、ここにカトウ教授が居ると聞いたが」
音の主は帽子を被った小柄な人物で、その勝気な態度から少年と思われる。
「申し訳ない、カトウ教授は今出かけていて居ないんだ、もうしばらくすれば帰ってくるはずだけど」
サイが答えた。
「では待っている」
そう言って少年?は近くにあった椅子に座り腕を組んだ。取り敢えず紅茶でも入るか。
「あれ、サイ、紅茶いつもの所にないんだけど」
「確か昨日ミリイとフレイが飲んでたな、使い終わってミリイが買っとくの忘れたんだろ」
「仕方ない、ひとっ走り買ってくるよ、ハロよろしく」
「ありがと、教授には言っとくよ」
「え〜、紅茶売り切れ」
「申し訳ありません、ただいま戦争の影響で輸入品はどれも品薄なんです」
「戦争か、すみません他当たります」
普段気にしていなかったが戦争の影響は確実に生活に近づいているようだ。
こうなると、国営企業“モルゲンレーテ”の売店じゃないと何時もの紅茶は手に入らないかもしれない。
「仕方ない、時間かかるけど買いに行くか。ついでに多めに買っとこ、いつ買えなくなるか分からないもんな」
カズイはこのとき、まさか永遠に買えなくなるとは思いもしなかった。
―同時刻、L3宙域―
「そう難しい顔をするな、アデス」
「は・・・しかし」
アデスと呼ばれた男は自分の懸念を口にした。
「評議会からの返答を待ってからでも、遅くはなかったのでは・・・隊長」
「遅いな、」
隊長と呼ばれた男はアデスの懸念をそう言って切り捨てた。
「私の勘が告げている。ここで見過ごさば、その代価、いずれ我らの命で支払わねばならなくなるぞ」
隊長と呼ばれた男、“ラウ・ル・クルーゼ”は手にしていた写真をよこした。そこには巨大な人型に見える装甲の一部が写っていた。
「地球軍の新型兵器、あそこから運び出される前に奪取する」
突然轟音と凄まじい揺れがコロニー全体を襲った。
「なんだ!なにが起こっているんだ!?」
モルゲンレーテの売店で紅茶を買うため警備員にモルゲンレーテ関係者の家族用IDカードを提示し、敷地に入ったまでは良かった、敷地に入ってすぐ“戦争”に巻き込まれなければ。
「警備の兵は何をしている!Gの搬入をいそげ!」
聞きなれた声で我に返る。
「父さん!」
「カズイ!何故そこにいる?いや、今はいい、どこか安全な所へ」
「ぐぁ、あああ」「くそ、空の化け物め!」「弾をくれ、予備のマガジンがもうない!」
悲鳴と怒声、罵声によりモルゲンレーテの敷地はまさに地獄とかしていた。
「ええい!Gのコクピットなら、カズイ、こっちに来なさい」
「父さん、いったい何が」
「見て分かるだろ、ザフトだ、ザフトが攻めてきたんだ」
「何で?」
「そんなことはいい、この中で大人しくしていなさい、すぐ迎えに来る」
「父さん!」
父の言葉と同時にコクピットのハッチが閉まっていく。最後に見た光景は銃撃により蜂の巣にされる父の姿だった。
「クソ、失態だ」
そう言ってコクピットを守るように覆いかぶさっているナチュラル(コーディネイトされていない人の蔑称)を蹴り捨て、無線に向かって叫んだ。
「こちらイザーク、モビルスーツ(以下MS)の奪取に失敗した」
<こちらミゲル、了解した、そのMSはこちらで破壊する、イザークは引き上げろ>
「いや、満足に動かせない様だ、コクピットを手動で開けて中身を引きずり出す」
<イザーク止めろ!無茶だ!>
「ナチュラル無勢が粋がるなよ、そこから引きずり出してやる」
MS等の機動兵器にはたいてい損傷や故障で内部からコクピットのハッチが開けられない場合を想定して外部に手動の開放装置が設置してある、イザークはそれを操作してハッチをこじ開けようと考えていた。
「いったい何が」
狭いコクピットの中で父の最期の姿を思い出す。
「とにかく外の様子を、どこかにマニュアルが、これか、GUNDAM?ガンダムか」
椅子の下においてあったこの“ガンダム”のマニュアルを開く、紙製のそれを見て最新鋭の兵器と時代遅れのマニュアルのちぐはぐさに少し笑みがこぼれた。
「このスイッチで動くはずだ」
システムを立ち上げると計器類に光が入り、モニターに外の景色が写りだした。
「ぎゃあああああああああああああああああああああ」
突如悲鳴が響き渡りモニターに映った赤いパイロットスーツを着たザフト兵が飛び去っていった。
「何!?何、なに?」
「やられた!ナチュラル無勢にやられた!」
<イザーク、どうした、イザーク!応答しろ!>
「ナチュラルにやられた!」
<負傷したのか?回収するこっちに来い>
「煩い、自力でやれる!くそ、くそ、くそ・・・」
MS“ジン”の中でミゲルは唸る。
「イザークがしくじったか、あのMSはいったい?アスランとラスティはまだ中に居る、どうする?黄昏の魔弾」
観察するとナチュラルのMSに動きはない、まだ満足に動かせない様だ、どうやってイザークを傷つけたか分からないが作戦を中断する程ではないだろう、これなら自分が相手をすれば直ぐに片がつく。
そう判断すると、ミゲルは76mm重突撃銃を敵MSに向け発砲する。しかし、信じられないことに放たれた銃弾は全て装甲を貫通することなく、弾かれた。
「嘘だろ、76mmだぞ、なんて装甲だ!戦艦並みじゃないか」
「だが、いくら硬くとも関節には装甲はないはず」
ミゲルのジンは武器を零距離対艦攻撃用の重斬刀に持ち替え敵MSに迫る。
「うわぁあああああ」
コクピットを揺らす衝撃に体が投げ出されそうになる。
「な、何か武器は!?」
モニターからサーベルを持ったジンが迫る様子が見えることで焦りが大きくなる。
「これか!」
ガガガガガガガガガ、
カズイは我武者羅にトリガーボタンを押し頭部にマウントされた75mmバルカン砲をばら撒く、だがまるっきり当たらない。
「当たれ、当たれ、あれ、どうした、弾切れ!!」
もともと、頭部の武装はサブウエポンであり弾は少なかったがカズイがトリガーボタンを押し続けたため30秒ほどで弾切れとなった。
「今だ、殺ってやる」
その隙を逃すほどミゲルは甘くなく、サーベルを振り上げガンダムに迫る。
「わぁああああああああああああああああああ」
恐慌状態に陥ったカズイはそれでもガンダムの手を前に突き出しジンの口元の部分を鷲掴みにしそのまま分投げた。結果その行為がカズイを助けた。
「ぐぉおおお、ジンを投げ飛ばすだと装甲だけでなく出力まで化け物か」
投げ飛ばされたミゲルはナチュラルの底力に薄ら寒い物を感じた。何とかジンの体勢を立て直すと工場から赤いMSが出できた。
「よくやった、アスラン」
しかし、モニターに映ったアスランは辛そうに応答した。
<ラスティは失敗だ!向こうの機体には地球軍の仕官が乗っている!>
「なに!?ラスティは?」
アスランの表情からラスティが死んだことが読み取れた。
「おまえは早く離脱しろ!あのMSは俺が抑える」
MS奪取計画は5機中3機、イザークが負傷しラスティが死にこれは新米の赤服のお目付け役である俺のミスだ、ミゲル目の前のMS“デュエル”を睨み、強く臍を噛んだ。
<ミゲル・アイマンより通信、2機のMSの奪取に失敗、ジンも損傷したとのことです>
コクピットに入った通信に、仮面により表情は分からないが、ラウ・ル・クルーゼもさすがに眉をひそめた様だ。
「私が出たら、モビルスーツをいったん呼び戻し、D装備をさせろ」
<D装備・・・ですか?>
ぎょっとするアデスに笑いかけた後、ラウは愛機“シグー”を発進させた。
「私がおまえを感じるように、おまえも私を感じるのか・・・?不幸な宿縁だな、ムウ・ラ・フラガ・・・」
―ドォン・・・
爆発音と共に新たなMSがシャフトを破壊し、舞い降りてくる。先ほど逃げていったジンに比べすっきりした形だ、そのあとに地球軍のモビルアーマー(以下MA)が続いた。
「今度は何だ、もう驚かないぞ」
そう自分に言い聞かせてカズイは新手のMSを睨みつけた。新手のMSはどうやら工場に用があるらしく立て続けにライフルで攻撃し工場に突入しようとしていた。
そのとき―
凄まじい轟音と共に、鉱山の岩盤が崩れ落ち、白く輝く巨大な戦艦が現れた。
「戦艦、味方なのか?」
戦艦はザフトのMSに攻撃を加える、敵MS“シグー”は追尾してくるミサイルを迎撃し、コロニーを支えるシャフトの裏に回りこむ。その動きに対応できずに、ミサイルはシャフトに次々と当たり、爆発が起こった。
「無茶苦茶じゃないか!」
カズイは戦艦の下手さに激昂するも今できることは何もなかった。シグーを睨みつけると突然モニターがホワイトアウトする。何事かと混乱するもそれが直ぐに工場から放たれたエネルギーと分かった。
太い光の束はシグーの左腕をもぎ取り、そのままコロニーに巨大な穴を空ける。カズイは呆気にとられ敵のシグーができたばかりの穴から逃げていくのを見送るばかりだった。
もちろん、呆気にとられていなくとも飛び道具を使い切ったカズイには見送る以外に何もできなかったのだが。
「・・・すげ〜、これ、キラとカズイが動かしてたわけ?」
「ガンダム?なにそれ?」
「みんな・・・見てないでこの人、あ、目、覚めました?」
地球軍の仕官は身を起こすと突如拳銃を突きつけた
「機体から離れろ!」
そう言うと地球軍の仕官は俺達の頭上に向けて一発撃った。
「なっ・・・なにするんです!」
キラの最もな抗議に地球軍の仕官は銃口を向け答えた。
「・・・これは軍の重要機密よ。民間人がむやみに触れていいものではない」
そうして、地球軍の仕官は断固とした口調で言った。
「私はマリュー・ラミアス。地球軍の将校です。申し訳ないけど、あなたたちをこのまま解散させるわけにはいきません。
事情はどうあれ、軍の最高機密を見てしまったあなたたちは、しかるべき所と連絡が取れ、処置が決定するまで、私と行動を共にしていただきます」
案の定、俺達はいっせいに不平の声をもらした。
「なんで!」
「冗談じゃねえよ、なんだよそれ!」
「黙りなさい!」
地球軍の仕官“マリュー・ラミアス”の一喝に、押し黙った。
「周りを見なさい!」
周囲には戦闘の影響で廃墟となったモルゲンレーテ、傷ついたシャフト、そして宇宙空間を覗かせる外壁の穴。
「これが、今のあなた方の現実です。・・・戦争をしているのよ。あなた方の世界の外はね」
「ラミアス大尉!」
少年達に“ストライク”、“デュエル”の部品を乗せたトレーラーを運転させ、マリューが“アークエンジェル”に到着すると、士官“ナタル・バジルール”が駆け寄ってきた。
「ご無事でなによりです」
「あなたたちこそよくアークエンジェルを、おかげで助かりました」
「すまんが乗艦許可をもらいたいんだが。第7機動艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉だ、よろしく」
「あ・・・地球軍第2宙域第5特務師団所属、マリュー・ラミアス大尉です、艦の責任者は?」
重い口調でその問いに答えたのは、ナタルだった。
「艦長をはじめ、主だった士官はみな戦死されました。・・・よってラミアス大尉がその任にあるかと思いますが」
「え・・・!?」
「俺は、例のXナンバーのパイロットになるひよっこたちの護衛で来たんだがね。連中は?」
ナタルは沈痛な面持ちで首を振った。そのとき、艦内通信が入った。
<ラミアス大尉、バジルール少尉、至急ブリッジへ!>
「どうした!?」
<敵MSです>
マリューの背中をムウが叩く。
「指揮を取れ、君が艦長だ」
「わたしが!?」
「先任は俺だが、この艦の事は分からん」
「ストライク、デュエルはまだ外ですか!?」
「回収している余裕はないわ、自力で合流させましょう。アークエンジェル発進準備!総員第一戦闘配備!」
キラとカズイは破壊されたモルゲンレーテからガンダムのパーツを探すようにマリューに命ぜられていた。
カズイはジンが突入した爆音に警戒して空を見上げると大型ミサイルや長砲身のライフルに気づき顔色を失う。
「あいつら、このコロニーを破壊するつもりか」
侵入してくるジンに“ビームライフル”を向けると、突如として隣で作業していたキラのストライクが飛び上がり射線を塞いだ。
「キラ、ええい通信はどうするんだ?」
仕方なく“ビームサーベル”に持ち替えてストライクの後を追った。
「歩くより飛んだほうが動かしやすいな」
そんな、いまはどうでもいいことを考えていると前方のストライクが急に身を捻り、ミサイルが飛んでくる。
とっさにビームサーベルを振るいミサイルを破壊するも爆発の衝撃でコロニーの大地に叩きつけられた。
「がぁあああ」
叩きつけられた衝撃で肺から空気が抜ける。モニターに映る空で爆発が起こる、どうやらキラが1機敵を落としたようだ。
その後、キラは赤いMS、前回の戦闘中に工場から出てきたやつと対峙していた。アークエンジェルの方を向くと3機のMSに攻撃されていた。
「やばい、あっちにはみんなが」
キラの方は赤いMSと睨み合をしているためアークエンジェルの救援に向かった。
ジンのパイロットであるジーンは気にいらなかつたMSの名前ではなく、名前もだが、予選にのこったザクにでもすればよかったのに。今は関係ない、不満は眼前の戦艦に対してである。
コロニー内の狭い空間で近距離から放たれたミサイルを回避している戦艦。中のクルーは今頃カクテルもびっくりするほどシェイクされているだろう。
「赤服どもの尻拭いで」
ジーンは苛立ちを露にしながら対艦船のセオリー通りに戦艦の死角からミサイルで狙いを付ける。
「終わりだ」
その言葉と同時にコクピットに閃光が走り痛みを自覚することなくジーンはこの世から文字道理消え去った。
「殺した?俺が?いや、相手がジンなら人間じゃないんだ」
初めての人殺しに吐き気が込上げるも自分に言い訳をして、次の相手を探す、だが探す必要はなかったようで僚機を失った2機のジンはむきになったように執拗にデュエルに対して攻撃してきた。
放たれたミサイルは地表やシャフトをも巻き込みついにコロニー“ヘリオポリス”は轟音を立てながら、崩壊をはじめた。
アークエンジェルに着艦しデュエルのハッチを開きカズイが顔を出すとクルーがざわめき出した。
「おいおい、また餓鬼かよ、今度は小僧がこれに乗ってたてのか!?」
整備士と思われる作業服をきたさわやかとはお世辞にも言えない風貌の男からいきなり苛立ちまぎれの声を聞かされカズイは萎縮した。
こんなとき、弱気なこの性格はやはり日系の母親譲りかそれとも以外に父かと、らちもないことを考える。
「すみません」
「いや、別にそうゆう意味で言ったわけじゃねんだが、艦長さんが呼んでたぞ、ブリッジに出頭しろだと」
「分かりました、ブリッジて何処ですか?」
「それは、オス「私が案内する、付いて来い」だそうで」
「・・・はい」
「さて、色々聞きたいことがあります」
つれてこられた先はブリッジではなくテレビで見る警察の取調室のような場所だった。そこで今ラミアス艦長と対峙している。
「まず、あなたの氏名年齢を教えてください」
口調は穏やかだがその物言いは尋問であった。
「カズイ・バスカーク、年は15になります」
「バスカーク?もしかしてテム・バスカーク博士の」
「はい、テム・バスカークは俺の父です」
「では、ここにはお父さんの仕事で?」
「はい、父が空での生活を経験するいい機会だと」
「そう、ではなぜ、Gに乗っていたの?」
「研究室の紅茶を買いに、モルゲンレーテの売店に行こうとしたらそこで、銃撃戦で、怖くて、父がここなら安全だって、コクピットに」
話しているとだんだん父の最期の光景を思い出し、目頭が熱くなる。
「夢中で、マニュアルがあったか「もういいは、ありがとう」・・・はい」
涙が止まらない、部屋に居たラミアス艦長とここまで案内したバジルール少尉が出て行くと、声を押し殺して泣き出した。
「ザフトの動き、つかめるか?」
ラミアス艦長の問いかけに、レーダーパネルを見るパル伍長の答えは冴えなかった。
「無理です。コロニーの残骸でレーダーも熱探知も・・・」
「むこうも同じだと思うがね」
ムウは気休めを言って艦長をみる。
「今攻撃を受けたら、こちらに勝ち目はありません」
「なら、素直に投降するか」
「投降はできません」
ナタルはきっぱりと言った。
「この艦は機密の塊です、艦長、私はアルテミスへの寄港を具申します」
「傘のアルテミスか」
「今は、それが最善ね、デコイ用意!発射と同時にアルテミスへの航路修正のため、メインエンジン噴射を行う。のちは慣性航行に移行。第2戦闘配備!艦の制御は最小時間にとどめよ!」
マリューが号令を発した。
「デコイ発射!メインエンジン噴射!艦、アルテミスへの針路へ航路修正!」
「おいおい無茶言うなよ!」
ムウが大きく手を振り否定した。
「ですが、Gの力が必要になるかもしれません。フラガ大尉に乗っていただければ・・・」
「冗談、あの坊主が書き換えたっていうOSのデータ、見てないのか?あんなもん普通の人間に扱えるかよ!」
ナタルがすばやく口を挟んだ
「では、もう1機の方はどうです?」
しかし、ムウは否定した。
「俺を殺したいのか、あれは完全にマニュアル制御だぞ、宇宙であんな兵器つかえない、的になるだけだ」
困って顔を見合わせるナタルとマリューの前に、ムウは身を乗り出した。
「あのな。もし戦闘になったら、俺一人じゃやつらにはとても対抗できないぜ」
それは必然的に、ひとつの結論を指し示していた。
アークエンジェル内に設けられた居住区の一室で、俺達は肩を寄せ合っていた。軍艦だからか、居住区部は僅かながらも人工重力が発生していた。
「俺たち・・・どうなるのかな・・・」
抑えようのない不安が口からこぼれた。住み慣れたコロニーを失い、親や家族とは引き離され、その安否も知れない。こうして地球軍の軍艦に乗っている以上、いつまた戦闘が始まるかもしれないのだ。
「ねえ・・・あの子、コーディネイターだったの・・・?」
フレイがサイにたずねた。彼女は寝棚で眠り込んでいるキラを薄気味悪がっているようだ。
「キラさ、OS書き換えたって言ってたじゃん、アレの。・・・それって、いつだと思う?」
トールの言葉にはじめて思い当たる。キラだってMSのことは知らなかった。OSを書き換えるとしたら、あれに乗り込み、戦闘がはじまってすぐということになる。
だが、あのわずかな間に・・・?みんな、キラがコーディネイターだということは知っていた。だからこそその能力を買われてカトウ教授にいろいろ雑用を押し付けられていたことも。
でも・・・ここまで圧倒的な能力だとは、思いもしなかった。部屋に沈黙が落ちた。そこへ。
「カズイ・バスカーク」
戸口にマリューとムウの姿があった。
「はい、なんですか」
多少憮然とした態度でカズイがそれに答えた。
「貴官を大西洋連邦国防省令第58号防衛召集規則並びに第59号召集規則に則り現地徴兵する」
さすがに、この返答にカズイは驚いた。確かに大西洋連邦では今回の戦争の影響で徴兵制がしかれている。
しかしそれは20歳以上を対象としたもので決して15歳の少年を徴兵するものではない。
「待ってください、どういうことです」
「どうもこうも今言った通りだ」
「反対する場合は簡易軍法会議により懲罰される」
「・・・懲罰!」
「カズイを徴兵って、何でです!」
トールがカズイを庇った。マリューは辛そうな顔で黙り込み、その脇からムウが言う。
「カズイは大西洋連邦の人間だ、つまりそういうことだ」
答えにならない回答にみんなが押し黙った、ただそうまでする必要があるほど追い詰められていると言う事だけは理解できた、しなければならなかった。ムウは続ける。
「キラ・ヤマトにも話がある、起こしてくれ」
キラへの話もおおよそ同じものであったが、さすがに徴兵とか物騒な話ではなかった。
「でも・・・ぼくは・・・」
声を震わせるキラを見下ろし、ムウはふっとやさしいとも言える表情になる。
「きみはできるだけの力を持ってるんだろ?なら、できることをやれよ」
どう見ても茶番にしか見えなかった。
アークエンジェルの艦橋に、警報が鳴り響いた。
「大型の熱量感知!戦艦のエンジンと思われます。距離200、イエロー3317マーク02チャーリー、進路ゼロシフトゼロ!」
「横か!同方向へ向かっている!?」
気づかれたのか?と、みな一瞬ぞっとする。
「だがそれにしては、だいぶ遠い・・・」
ナタルつぶやく。敵艦はアークエンジェルの左舷方向を、並行して航行していた。
「目標はかなりの高速で移動。横軸で本艦を追い抜きます!―― 艦特定!ナスカ級です!」
ムウが唸る。
「・・・読まれてるぞ。先回りしてこちらの頭を抑えるつもりだ!」
「ローラシア級は!?」
ナタルがあせって尋ねた。パルがあわてて計器を操作し、はっと息をのむ。
「・・・本艦の後方300に進行する熱源・・・!いつのまに・・・」
2艦に挟まれた。恐怖に満ちた沈黙が、しばしブリッジの空気を支配する。その沈黙を破るようにムウが口を開いた。
「やられたな。このままではいずれローラシア級に追いつかれて見つかる・・・。だが逃げようとしてエンジンを使えば、あっという間にナスカ級が転針してくるってわけだ」
マリューもナタルも、呆然と黙り込むしかなかった。わずかに見えた希望が、今や完全に打ち砕かれたのだ。
「おい!2艦のデータと宙域図、こっちに出してくれ」
ムウの声に、二人の女性仕官は我に返る。
「な、何か策があると?」
マリューの艦長らしからぬ狼狽に、ムウはため息をついた。
「・・・それをこれから考えるんだよ」
<敵艦影発見!敵艦影発見!第1戦闘配備!軍籍にある者はただちに持ち場に着け!>
「・・・戦闘になるのか?この艦・・・」
やっと休息が取れるはずだった兵士たちが、与えられた部屋から、制服に袖を通しながら飛び出してくる。
<キラ・ヤマト及びカズイ・バスカーク准尉は艦橋へ。キラ・ヤマト及びカズイ・バスカーク准尉は艦橋へ。>
それを聞いて、ミリアリアがそっとトールに話しかける。
「キラとカズイ・・・どうなるのかな?」
サイがぽつりとつぶやく。
「あいつらが戦ってくれないと、かなり困ったことになるんだろうな・・・」
トールはさっきから、口をひん曲げてむっつりと考え込んでいた。ミリアリアは続ける。
「ねえ、トール、私たちだけこんなところで、いっつもキラ達に守ってもらうだけなんて・・・」
「・・・できることをやれ、か」
彼らは艦橋へ向かった。
319です。就職面接落ちた腹いせに投稿してしまいましたごめんなさい
もうしせんので賠償は(ry
329 :
319:2010/04/12(月) 19:12:32 ID:???
>>328 × もうしせんので賠償は(ry
○ もうしませんので賠償は(ry
重ね重ね申し訳ありません
謝罪しますが賠償(r
GJ
GJ
いえいえ、続けて問題ないですよ
規制明けたぜGJー!
これはカズィ主人公で1st?
334 :
319:2010/04/21(水) 07:23:03 ID:???
>>330 >>331 >>332 駄文読んで下さりありがとうございます
>>333 そうなります、アムロ=カズイとして書いています
今作品は公国が出てこないのでこのスレに投下していい物かどうか・・・・・・
就活を優先するため不定期になりますが需要があれば投下しようと考えていますので、ご意見お待ちしています
確かにジオンが出てこないなら、スレ違いかも
336 :
319:2010/05/01(土) 21:46:54 ID:???
まったく需要も無い様なのでSSの投下はしないことにします
駄文ながら読んで下さりありがとうございました
>>336 GJもらってるんだからスレ変えて続けなよ。移動先教えてね
>>336 俺は読みたいぞ、続き。
まあ確かにこのスレとは趣旨がずれるんでIFスレ辺りをお勧めするが。
保守
ガルマ様・・・・・・
保守
r、ノVV^ー八
、^':::::::::::::::::::::::^vィ 、ヽ l / ,
l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ = =
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|:r¬‐--─勹:::::| ニ= 51 れ =ニ
|:} __ 、._ `}f'〉n_ =- 氏. で -=
、、 l | /, , ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.| ヽ ニ .な. も ニ
.ヽ ´´, ,ゝ|、 、, l|ヽ:ヽヽ } ´r ら ヽ`
.ヽ し き ニ. /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| | | ´/小ヽ`
= て っ 51 =ニ /:.:.::ヽ、 \二/ :| |.|:::::| | /
ニ く. と 氏 -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、 _,ノ/.:::::| | /|
= れ.何 な -= ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ る と ら =ニ | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/, : か ヽ、 | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::| '゙, .\
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/ / 小 \ r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \
もしゅ
保守
ネオ・ジオンもOKなの? このスレ
立てよ!国民!!
最近暑いせいか元気が無くって・・・年かなあ
ジーク・ジオン!
保守
保守
r、ノVV^ー八
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キラ「MSの性能の差が戦力の決定的な差じゃないよ」
シン「おまえがいうな(笑」
お久しぶりの51です
もう何とか出来ません
就職活動から研修…社会人は大変だ…
お詫びにネタを投下して終了とさせていただきます
<最終決戦で考えてたネタ>
「貴方は物事の表面しか見ていません。人類が大気圏外で生きるという事は並大抵の事ではないのです。
宇宙は我々にはあまりにも否定的すぎる。神は我々に宇宙に出て行くだけの肉体を与えてはくださらなかった。
私たちは48億年の時をかけて進化していきました。ですが我々の科学は、人類の進化スピードを追い越してしまった。
我々が宇宙に出るには、まだ早すぎる種だったのに……」
「……それで何故、NTの存在を否定しようとする?!」
「宇宙時代の黎明期。人類は宇宙環境という大きな壁にぶつかった。
20世紀の終わりから既に、理論上の宇宙コロニー建造は可能でした。しかし、問題は私達人間の側にあった。
苛酷な宇宙環境、それによる人類の精神や肉体、遺伝子への様々な悪影響。知っていますか?
コズミックイラに入っても尚、ナチュラルだけの大規模なコロニーは存在しないことを……。
コロニーの半数はコーディネイターが占めていることを……。
ジオンの建国・独立も、ナチュラルだけでは出来なかった。
必ずコーディネイターの存在がそこにはある」
「何が言いたい?」
「結局、私達は地球を離れては生きていけないのです。あらゆる生命は地球の重力に支配されているのです。
それなのに……」
この時シャアは理解した。マルキオはブルーコスモスと同じなのだ。
コーディネイターの存在を否定している。だが、それだけではない。ナチュラルが宇宙へ進出すること事態を
否定しているのだ。何れも神を冒涜する事だと信じてしまっている。
「宇宙は第二の故郷とはなり得ない。実利的利用や、科学的研究の為の場でしかない。
私達全員がこの環境に適応・進出する事は絵空事です」
「だからラクス・クラインを操り、ジオンと対立させたのか。共倒れになるように!」
プラントを滅ぼしてしまえばブルーコスモスと同じになってしまうしジオンは残る。しかも連合だけでは
ジオンに勝つのも難しい。そこでザフト残党を使ってジオンの戦力を削げ落とす策を考えたのだ。
ラクスを隠れ蓑にして……。
「その通り。ここまで来るのに長い長い月日を要しました。相手がプラントだけなら簡単だった。
コーディネイターの生殖能力は低い。彼らだけの国家を宇宙に造っても、何れ滅びますからね。
それがジオンの存在で根底から計画を変更しなければならなくなりました」
「マルキオ、何様のつもりだ!」
「全ては神の意思です」
「笑わせるな! 貴様の理論は、地球の重力に魂を引かれた人の、地球だけの論理にすぎん! 救世主という幻想を作り、
地球という籠の中に人々を押し込めようとしているだけだ! それでは中世と同じだ。人に成長するなと言うに等しい」
残念ですが、しかたありません
お疲れさまでした
orz
orz
お疲れ様でした。
orz
お疲れ様でした。
それでも、それでも一度は復活したのだからお待ちしております。
ギニアスがGジェネ的展開でロゴスについてMAを我が子にしたら
ザムザザー→アッザザー
ゲルズゲー→ゲルグゲー
デストロイ→グレートデストロイ
ユークリッド→別開発でそのまま
作品を発表したいのですけど作者名は必要ですか?
おおう。作品の題名を名前欄に入れてくれると読むのに楽であります。
>>364 お返事ありがとうございます もうすぐ1話はのせられると思います。
保守
367 :
通常の名無しさんの3倍:2011/01/09(日) 07:20:56 ID:x7YmNvPP
保守
保守
保守
保守
保守
372 :
通常の名無しさんの3倍:2011/02/27(日) 16:43:21.56 ID:sETJr4it
上げ保守
今日も保守
374 :
通常の名無しさんの3倍:2011/04/06(水) 12:46:50.94 ID:FerLR8j7
4月も保守。
保守
ぬるぽ
ガッ
もし開戦直前のジオンがCEに来たら…
379 :
通常の名無しさんの3倍:2011/06/20(月) 13:03:48.74 ID:Rx3Frul9
ageなければ!
とりあえず保守してるけど書き手居んの?
>>363です。お待たせしてすみません。
とりあえず三分の一アップします。
プロローグ
C.E、人口の増加や地球環境の荒廃などの諸問題に対する政策として国連は宇宙への移民を決定。
宇宙には数多くのスペースコロニーが浮かび、無数の人々がそこで生活することとなった。
しかし各コロニーは建造した国家の植民地であり、移民者達は皆重税に喘いだ。
一方、地球でもジョージ・グレンの告白に始まるコーディネイター問題が発生。
表面上は禁止とされつつも年々コーディネイターの数は増加していった。
それに伴い、ブルー・コスモスに代表される反コーディネイター組織によるテロ等が多発。
これを嫌って多くのコーディネイターが宇宙へ移民するのであった。
彼らの大半の移民先は建造が完了したばかりのL5のコロニーであり、そこは次第にコーディネイターとその親族のみが住むコロニー群となった。
383 :
363:2011/06/24(金) 01:40:28.44 ID:???
コーディネイター達のL5のコロニー群への移民が始まって数年、彼らはその優れた知能をもって数多くの技術を開発した。
そして遂に食料や空気などの生活必需品を自給自足するだけの技術力を持つまでになった彼らのコロニー群は連合し、国家「プラント」を名乗り自治権、貿易自主権を求めるのだった。
しかし、そうなってしまうと多額の税収を収められなくなる各L5コロニーの宗主国達は当然その要求を拒否。
又、他のコロニー群が同様の要求をすることを恐れた各国はある種の牽制のために宇宙軍を発足させるのであった。
それに対しプラント側も保険として国防組織「ZAFT」を密かに発足させるのであった。
そして地球、プラント間で幾度となく交渉が繰り返される中、ある時悲劇が起こる。
最初のコーディネイターであるジョージ・グレンが暗殺されたのである。
これにコーディネイター達は激怒。
プラントは軍事力を強化し地球側との全面戦争も辞さない構えを取るのであった。
しかしこの一触即発の事態に一人の男が現れる。
サイド3のジオン・ズム・ダイクンである。
彼の提唱するNT論は幅広い支持と共感を集め、サイド3にはナチュラル・コーディネイターの区別なく移民が激増することになるのであった。
中には他のラグランジュ・ポイントのコロニーから移民する者もあった。
ここまでがプロローグの三分の二です。
直ぐに最後の三分の一もアップします。
皆さんよろしくお願いします。
そしてサイド3の各コロニー群も連合しジオン共和国を名乗りプラントと同様の要求をするのであった。
この最悪の事態に地球側は軍備を増強することによって要求の回答に換えるのであった。
しかし、決して武力でこの問題を解決することはできなかった。
目的を同じとするプラントとジオンが協力態勢に入ったからである。
これによって地球側は迂闊に手が出せなくなってしまった。
又、世論や政界にもジオンのNT論に賛同する声も多々存在した。
こうして、何はともあれ戦争の危機は回避されたのであった。
しかし、プラントやジオンの要求は認められることは一向になかった。
そして戦争の陰が再び忍び寄ることになる。
ジオン・ズム・ダイクンが急死したのである。
ダイクンは後継者にデギン・ゾド・ザビを指名し、世を去るのであった。
ダイクンというカリスマが死んだ今を好機と、地球側はジオン共和国に圧力を掛け要求の撤回を迫った。しかしジオン側はこれを黙殺。
これに怒った地球側はサイド3へ経済制裁を加え再度要求の撤回に迫る。
当時ジオンではデギンを後継者とするか否かでザビ派とダイクン派が対立していたがこのような事態に権力争いしている余裕などあるはずもなく、両派は一枚岩となって事態に当たるのであった。
そしてジオンは共和制から公国制に移行、共和制時代の軍隊である国防隊は公国軍に昇格し軍備はさらに増強されるのであった。
それに呼応するかのようにプラント側も軍備を増強。来るべき事態に備えるのであった。
それから十数年後、C.E71年。物語は幕を開ける。
385 :
363:2011/07/13(水) 11:33:42.04 ID:???
>>363です。本当にお待たせしてしまって申し訳ありません。
>>381、
>>383、
>>384でプロローグ終了です。
至らない点ばかりなのでご感想や批評、質問、出してほしい機体やキャラクター等もどんどん言ってください。
なるべく応えますので。
>>363 更新お疲れ様
黒い三連星INザクT等希望ですよ
新兵フレデリックブラウン君も宜しくお願いします
387 :
363:2011/07/14(木) 00:18:39.98 ID:???
>>386 分かりました。
すぐには出せないかもしれませんけどなるべく早く登場させます。
他にもご意見や登場させてほしい機体やキャラクターどんどん募集しています。
保守
保守
保守
このスレの再興を願って!
ジーク・ジオン!!
保守age
>>387 一年戦争初期言うたら負傷前のゲラートさんを忘れてもらっちゃ困る
hosyu
保守
396 :
忍法帖【Lv=38,xxxPT】 :2012/07/08(日) 09:00:09.22 ID:pdf7PTxc
!ninja
まあ、ぢ体大生の身体能力ならコーディごとき一蹴できるんだけどな
保守
保守
ジーク・ジオン!
ジーク・ジオン!
ジオン公国に栄光あれ!
ザク ドム ゲルググ
ジーク・ジオン!
保守
ジーク・ジオン!
ジオン公国に栄光あれ!
なんと破廉恥な!