福田己津央&両澤千晶vs水島精二&黒田洋介32

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福田コラム更新
まだ公式発表出来ない段階なのかw

>アニメーションも、もう一時のバブル状態は過ぎて、本数が減ってきたと聞きます。
ソフトが売れない。グッズや商品が売れない。
そんな話ばっかり聞いた年でした。
そりゃそうだろうと思うんです。景気が悪くなってくれば、ものは売れないのは道理。
しかし、それ以前に、ことアニメーションに関して言えば、あまりに多く作られ過ぎたんじゃないかと、僕は思っています。
量の為に質を犠牲にしてきた、それが現状だと思います。
不況のときには、みんなが必要なものにしかお金を使わない。
だから、面白くないものは真っ先に売れなくなった。ただそう言うことじゃないかと。
だけど、こういう時代こそがチャンスです。
名作、ヒット作と呼べるような作品が、今こそ出るんじゃないかと僕は思ってます。
ものが売れなくなってくれば、『売れれば良い』を第一に考えている人たちのモチベーションが真っ先に下がって、利潤第一の企業ならまず、そこから撤退します。
苦しい状況でも、その仕事をしたい!!
状況を跳ね返したい、という人たちだけが残ってくると思うからです。
苦しいときこそ基本に忠実に。お金(予算)がないならアイディアを出して。情熱を持って。
そういう作り方をしなきゃいけない時代が来たと思っています。
本当にいいものを作っていければ、買ってくれる人たちだっていつまでも、買い控えしてる訳じゃないし、楽しむために必要なものには必ずお金は出してくれます。
暗い話ばっかりじゃ、希望も働く意欲も無くなります
そういう時にこそ、みんなが元気になれる作品を作らなきゃね、と思います。

〜(中略:日本人は他人のために何かするのが世界最下位とかなんとか)〜

日本には統一宗教が無いためでしょうか、他人のために、何かをするのは馬鹿馬鹿しい。自分が損をするのが嫌だと、そういう考えが多くなってきているのでしょう。
それじゃあ、日本人のほとんどが不幸だと感じるのは当然じゃないかと思います。
脳が最も幸福を感じる行為を、自ら切って捨ててしまってる訳ですから。
7102/2:2009/01/01(木) 13:34:54 ID:???
>僕らが子どもの頃は、「他人の為に命を賭ける」そういう行いは素晴らしいことであり、アニメやマンガのヒーローたちは、全員がそういうメッセージを我々に送ってくれていました。
「感動」する作品、「感動」のより強い作品はこういうメッセージを必ず持っています。

別に見ている側を啓蒙したいんじゃなく、快感原則として「他人のために命を賭ける」ことが、もっともカタルシスを生むと経験的に知っていたのでしょう。

じゃあ、今は?
といえば、誠に寒い価値観ではないかと思います。
責任は、大人たちにあります。僕もその一人ですが、子どもたちに送るものには、普遍的な哲学が必ず必要だっだと感じています。

人を信じることの大切さ。
人のために何かをすることの尊さ。

こう言うものがきちんとある社会だったら、少なくとも今社会を騒がせているような事件や世情にはならなかったんじゃないだろうか?
そんなふうに思えてきます。

これからの時代の作品は、そういった当たり前のことを見直さなきゃならない。
僕も「人と感動を分かち合える」そういう作品作りを目指したいと思っています。

今年は、何とか皆さんに「映画」の公式発表が出来たらと思って頑張っております。
あと新年は東京アニメーションカレッジ専門学校から、特別授業を依頼されてます。
こういう仕事も実は初めてなんですが、若い皆さんに自分が経験したことを少しでも伝えて、これからのアニメ界を背負って立ってくれる方の助けになればと思ってます。