【IF系統合】もし種・種死の○○が××だったら 7

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922通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 16:48:33 ID:???
>お前が所有した、イージス、ジャスティス、セイバー
明日欄じゃなくてイザがそういう役回りだったのか?
それとも所有していた・・・つまり個人的なコレクションのことか?
疑問のSEED尽きまじ。

背中に背負ったファトウムを分離して巡航形態に変形した後再合体するMSの姿を幻視したw
923通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 18:42:21 ID:???
描写の足りない脳内設定を垂れ流しているって理解してないよね
ラジオ番組だってもうちょいマトモに場面が理解出来るぜ?
924通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 20:42:15 ID:???
まぁ世の中には120_滑腔砲?だかなんだか1台でイージス3個小隊を壊滅させるような
最低SS書きがいるからな、たしか
925通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 20:52:05 ID:???
もし種シリーズの主人公が銀さんだったら
926通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 20:55:08 ID:???
それなら種のキャラ全部銀魂でまかなったらの方が手っ取り早い
927通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 21:02:29 ID:???
もしキラが乗り込んだのがストライクでなく●欲特●ゼ●リン●ーだったら
928通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 22:18:21 ID:???
>>924
どんだけだよw
すげー速射砲だなw
929通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 22:49:33 ID:???
ミリオタの大学生五人が戦国時代で某大名家を乗っ取り
前代並みに技術力や武器を引き上げてガソリンエンジンや自動小銃作ったり
挙句の果てに世界征服して天皇家をぶっ潰すとかいう火葬戦記もあってな
930通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 22:56:52 ID:???
昔、訓練を受けてない少年達がエアガン、ボウガンで中共軍と戦って追い払うSSもあったなあ。
今は残ってるか知らないが。
931通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 23:02:33 ID:???
世の中って、広いな……
932通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 23:18:09 ID:???
魔術書を手に入れたが高校生がフォーセリア世界でオーラバトラーを作ったSSもある。
933通常の名無しさんの3倍:2009/02/07(土) 23:56:30 ID:???
世の中にはマシンガンを食らってもちょっだけ痛いで済んで750貫(約2.8t)に押し潰されても地面にめり込むだけの主人公や愛が暴走して地球を破壊したヒロインがいる漫画があるから
自分は大好きですこの漫画
934通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 00:11:50 ID:???
まぁ穴座シードほど酷いのはそうそうない
935通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 00:23:48 ID:???
120ミリ滑腔砲でイージス三個小隊も、人口2000万で全世界相手の戦争も
同じぐらい滅茶苦茶だと思っちまった俺。
936通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 00:35:51 ID:???
いんだよ細けぇ事は
937通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 00:49:33 ID:???
多少無茶な設定でも重要なのはいかに話を面白く魅せるかによると思うんだ。
938通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 01:00:58 ID:???
最大の問題はそれに噛み付く奴がいるって事さ
それを華麗にスルーするのも職人に求められるスキルだ
939通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 08:48:13 ID:???
>>936
どれかの作者様ですか?
940通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 09:05:43 ID:???
金間溟
こうゆう厨房ネーム嫌いじゃないですけどぉなんて読むんですか?
あとぉ作者さんの自己投影分身乙ですかぁ
941通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 11:14:16 ID:???
一瞬、逆転裁判の法廷に鞭を持ち込む素晴らしいお方が出て来たw
942通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 11:38:22 ID:???
>933
作者がスイカのあれですね、わかります。
943通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 13:04:59 ID:???
>>935
いや…2000万人がプレデターで、全世界がやわらか戦車並の戦闘力なら可能だろうと思う。
944通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 14:17:32 ID:???
スコッパー御用達の最低SS作者が降臨しとるwwwww
945通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 16:10:11 ID:???
>>935は、後頭部からM16ライフル連射食らって死んだはずが数年後に
平気な顔で現役復帰し、その後墜落してきたジャンボジェットを素手で
支えきったナチュラルの元刑事の名言だ。
つかこの人がCEに来たら…てスレ違いだが。
946SEED DESTINY “M” PHASE-04 1/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:45:46 ID:???
 地球連合軍・大形MS搭載戦闘艦『ガーティー・ルー』。
 そのシルエットは、かの『アークエンジェル』の改良型であることを表している。
 だが、その性格は、主力艦たるアークエンジェルとは、まったく違った。
 ミラージュコロイドでその全身を覆い、大形艦であるにもかかわらず優れた隠密性を発
揮する。
 地球連合軍第81独立機動群、通称『ファントムペイン』。特殊部隊である彼らが母艦と
するために提供されたのが、このフネだった。
 実際、内部に侵入した3人を援護・回収するべく、ガーティー・ルーはアーモリー・シ
ティのZAFTの守備隊に奇襲攻撃をかけ、軍港で待機していたナスカ級・ローラシア級数
席を沈黙させ、ZAFTの反撃を一時的に遅らせた。
 だが、さすがに時間を食いすぎた。新鋭艦と思われる大形戦闘艦がガーティー・ルーの
迎撃に参加し、守備隊も体勢を立て直しつつある。
「艦長、撤収!!」
 ファントムペインの指揮官であるネオ・ロアノークは、着艦デッキに自機である量産先
行型のGAT-04X ウィンダムを滑り込ませながら、艦橋にいる艦長のイアン・リーに向か
って、そう叫んだ。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY “M”
 PHASE-04

 ガーティー・ルー艦橋。
「敵ミサイル、第二波来ます!!」
 オペレーターの声。
 CIWSが迫り来るライトハンド・対艦ミサイルを撃墜していく。だが、至近で炸裂したも
のもあり、ガーティー・ルーの艦体を揺さぶる。
 そこへ、さらにトリスタン・プラズマビーム主砲が、ガーティー・ルーを掠める。
「ぐぅっ」
 仮面の女、ネオ・ロアノークは、その口元だけでも解るほど、苦悶に表情を歪ませ、脂
汗をかき、膨らんだバストが押し上げる胸元をかきむしるように押さえながら、艦橋に入
ってきた。
「大佐」
 驚いたように、壮年の男性、艦長イアン・リー少佐が、ネオに声をかける。
「いらん!」
 こちらに向かってこようとしたリーを、一括するように突っぱねてから、
「それより、状況はどうなっている?」
 と、苦しそうに呻きながらも、はっきりと聞き取れる声でそう、リーに訊ねた。
「あまりよくありません。撤収のタイミングが遅れました。追いつかれるかもしれません」
 リーの説明を聞きながら、ネオは指揮官席に着く。
947SEED DESTINY “M” PHASE-04 2/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:46:09 ID:???
 すると、それにくくり付けてあった。ボックスの中から、使い捨て注射器型のアンプル
を取り出し、針を覆うアクリルカバーを外すと、軍服の袖を捲り上げ、左の二の腕に無造
作に注射した。
「もう少し引き付けてから……補助推進剤タンクを分離して爆破……敵のセンサー類を無
力化して逃げる……! はぁ……はぁ……っ」
 後方警戒モニターに映る、ZAFT新型艦の姿を見つつ、ネオは歯を食いしばりがちにしな
がら、そう命令した。だが、さすがにそれを精神力だけで耐えるのは無理になってきたの
か、荒い息をする。
「了解……」
 リーはそう言ってから、ブリッジクルーの方に向き直り、
「聞いたとおりだ、準備しろ!」
 と、声を上げた。
「了解!」
948SEED DESTINY “M” PHASE-04 3/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:46:36 ID:???

「こんな娘まで巻き込まれていたとはな……」
 ミネルバ。第1医務室。
 軍医長はベッドに寝かされているステラの様子を見て、そう言った。
「すみません……」
 マユは俯きがちに、申し訳なさそうに言った。
「あなたのせいではないでしょう」
 軍医長はそう言って、マユの方を見た。
「しかし奇妙な話だ」
 軍医長が、呟くように言う。
「なにがです?」
 マユはキョトン、として、聞き返した。
「この子、見た目からしてナチュラルだ。にもかかわらず、気を失ったままMSのデッドス
ペースに押し込まれて、打撲や内出血はあるものの、軽傷だよ。こんなことってありえる
んだろうか」
 軍医長はもう一度ステラを見ると、頭を捻りながら、そう言った。
「一応、身体が暴れないようにはしましたし、それにOS未調整で、そこまで鋭い動きは出
来ませんでしたから」
 マユは言い訳をするように言う。
「それでも、だよ……まさか、強化人間……なんてことは、無いだろうな」
 軍医長はその単語を口にしつつ、払拭するように軽く笑った。
「強化人間?」
 マユは、その単語を反芻し、聞き返した。
「ヤキンの時に、連合が使った、薬物によって身体能力を向上させた、兵士のことだよ。
ブーステッドマンと言ったかな」
「薬物で、ですか」
「能力では平均的なコーディネィターを凌駕するものがあったようだが、情緒が不安定に
なって、統率に難があった上に、薬物依存症の状態で行動時間が限られた。つまり、成功
とはいえなかったようだね」
「薬物依存……」
 軍医長の説明を聞いたマユは、哀しそうな表情で軽く俯いた。そして、自分の、白い長
手袋に覆われた右手を見る。それから、視線をステラに移した。
「…………」
 何かを言おうとして、マユが口を開きかけたとき。
 グワッシャァァァン!! ズズズズ……
 突然、ミネルバが激しく揺さぶられた。
「うわぁぁぁっ」
「きゃあぁぁぁぁっ」
949SEED DESTINY “M” PHASE-04 4/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:47:04 ID:???
 マユと軍医長は、衝撃に床から投げ出され、転がった。
「ふもふっ!!」
 さらに、マユの上に、ベッドから転げ落ちてきたステラが折り重なる。
「ぅ……ぁ……」
 その衝撃でか、ステラはマユの上に乗ったまま、目を覚ました。
「ステラさん、気がついたんだ?」
 マユはステラにのしかかられたまま、ぱっと表情を明るくした。
 だが、ステラは、そのマユの言葉にはまったく感応せずに、
「ここ……どこ? さっきのは、何……?」
 おずおずと、辺りを見回す仕種をしながら、ステラは不安げな表情で言う。
「あ……だ、大丈夫、ここはミネルバの医務室だから……うん」
 マユは慌てて笑顔になって、苦笑交じりにそう言った。
「ミネルバ……ネオ、ネオはどこ?」
 その単語を理解できなかったのか、ステラは不安そうな表情のまままたキョロキョロと
辺りを見回すと、誰かを探すような言った。
「ネオ?」
 マユは聞き返すが、ステラはそれが聞こえなかったかのように、首を横に振って、声を
出す。
「ネオがいない……ステラ、怖い……」
「え」
 ステラの態度に、マユははっとする。
「ステラ、怖い、いやぁぁぁぁっ」
「待って!!」
 ステラは上半身を上げて振り乱し、親とはぐれたことで恐慌状態になってしまった子供
の様に、暴れかける。
 だが、咄嗟にマユは、ぎゅっ、とステラを抱き締め、押さえつけるように力を入れつつ
も、頭を交差させたステラの耳元に、優しく言う。
「大丈夫、大丈夫だから。誰もステラさんを傷つけたりしないから……」
 だが、ステラの力は幾分弱まったものの、なおも暴れようとする。
「いや、ステラ、怖い!!」
 駄々を捏ねる子供の様に、ステラは声を上げる。
「だ……大丈夫、ステラさんのことは……そう、私が守るから」
 マユは咄嗟に、そんな言葉を口に出した。
「守る……? ステラを?」
 ステラは力を抜き、マユの顔を見た。
 ステラを落ち着かせようと、勢いで言ってしまったマユは、決まり悪く笑いながらも、
「う、うん……大丈夫、私が誰にもステラさんを傷つけさせないから」
 と、途中から笑顔を明るいものにして、そういいきった。
950SEED DESTINY “M” PHASE-04 5/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:47:29 ID:???
「守る……ステラを……」
 ステラは、うわ言の様にマユの言葉を反芻する。
「さ、落ち着いたのならベッドに」
 軍医長が、そう声をかけてきた。
「あ、はい」
 マユは、軍医長に向かって返事をしてから、
「さ、ステラさん、怪我してるから……治さないと」
 と、言って、ステラにベッドに戻るよう促した。
「ステラ……守る……」
 うわ言のような言葉を繰り返しながらも、ステラは軍医長の指したベッドに戻った。
『マユ、マユ・アスカ』
 マユがほっと胸を撫で下ろすと、今度は館内放送が彼女の名前を呼んだ。
「ありゃ」
 マユは間の抜けた声を出す。
『ブリッジに出頭、報告をしてください』
「いけない、行かなくちゃ」
 呼び出され、マユは医務室を後にしようとした。
「ねえ」
 マユの背後から、ステラに声をかけられる。
「何?」
 笑顔になって、マユは振り返った。
「名前……」
 不安そうな表情で、ベッドに横たわったステラは、そう訊ねてくる。
「あっ、そっか」
 マユは決まり悪そうに苦笑して、一度ステラの方を向く。
「私はマユ。マユ・アスカだよ」
「マユ……」
 ステラは、マユの名前を反芻する。
「それじゃあ、また後でね」
 マユはステラに言い、再び踵を返した。
「うん……待ってる」
 マユはステラの言葉を聴きながら医務室をでる。その扉が閉まったところで、表情を重
くし、はぁ、とため息をついた。
「ウソ、ついちゃってるよね……」
951SEED DESTINY “M” PHASE-04 6/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:47:55 ID:???

「マユ・アスカ、出頭しました!」
 ブリッジに入って、直立不動で敬礼し、申告する。
「戦闘に巻き込まれた民間人を医務室に届けており、報告が遅れまして申し訳ありません!」
 敬礼したまま、そう告げる。
 その正面に立ったタリアがまず返礼する。
「いや、ご苦労だった。マユ・アスカ。糾弾の意図はない。楽にしてくれたまえ」
 デュランダルが、砕けた口調でそう言った。
「状況は君も理解してくれていると思うが、我々はこれを看過することは出来ない。解る
ね?」
「はい、当然です」
 デュランダルの言葉に、マユははっきりと答えた。
「ついては、君を正式にガイアの搭乗員に補し、このミネルバの搭乗員として参加しても
らいたい」
「ええっ!?」
 デュランダルが言うと、今度はマユは目を円くして驚いてしまった。
 だが、声を出して割り込んできたのは、男性の声だった。
「議長、それはいくらなんでも。そもそも彼女は正式な実戦部隊の人間じゃないんですよ!?」
 アーサーが、慌てた口調で言う。
 マユは、本来なら正規のアカデミー卒業年齢までは非実戦部隊に配属されることになっ
ていたし、ガイアにも本来の搭乗員がいる。
 タリアは直接口には出さなかったが、やはりあまり良い顔をしていない。
「だが、この状況で、彼女ほどの人材を遊ばせておくのは適切ではないと思うがね」
「ですが……」
 アーサーは言葉に詰まりながらも、なおも食い下がる。
「そうか、それならばこうしよう。
 デュランダルは悪戯っぽい笑みを浮かべてそう言うと、懐から蓋の透明なプラスチック
のケースを取り出した。
 マユに差し出されたそれは、プラスチックのケースの中に、Fをかたどった襟章が納め
られていた。
「マユ・アスカ、君をFAITHに任命する」
 FAITH。プラント国防委員会直属戦術統合即応本部特務隊。単に特務隊と略称されるこ
ともある。
 “隊”と呼ばれるものの、実際には個々において他のZAFT軍組織隊員を統率し、作戦の
立案、戦力の抽出、実行の権限を有する、いわば上級将校である。
「議長、それこそ無茶な!!」
 アーサーが泡を食ったような表情で声を上げる。
 マユは、事態が理解できずに、目を円くして立ち尽くしていた。
952SEED DESTINY “M” PHASE-04 7/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:48:18 ID:???
「そんなことは無いよ」
 デュランダルは薄く笑いながら、アーサーにむかってそう言う。
「彼女はあの状況で、ガイアの強奪を阻止し、なお襲撃者の撃退という充分な功績を上げ
ている。国防委員会も、私の決定に異は唱えないはずだ」
 デュランダルは自信ありげな表情で断言した。それから、マユの方に向き直る。
「襟章は予備のもので申し訳ないが、受け取ってくれるね、マユ」
「えっ!?」
 デュランダルは優しげな口調にして、マユにそう言った。
「あっ、は、はいっ、身に余る光栄、謹んでお受けいたします!!」
 我に返ったマユは、ガチガチに緊張した様子でわたわたとしながら、一度敬礼し、そし
て、おずおずと手を伸ばして、それを受け取った。
「FAITH……私が……」
 マユはまだ興奮した様子で、ケースに入ったままのFAITH襟章を見つめている。
『ブリッジ』
 ちょうどその時に、艦内通信で呼び出す声が聞こえた。
 通信用ディスプレィに、ミレッタの顔が映し出された。
『戦闘中のことで報告が遅れまして申し訳ありません。アーモリー1からの出港時、我が
軍のMSに搭乗した民間人2名を拘束。詰問したところ、オーブ連合首長国代表、カガリ・
ユラ・アスハとその随員と名乗っています』
 びくっ
 興奮冷めやらぬ様子だったマユだが、軽く身体を跳ねさせ、硬直させた。
「彼女がこの艦に?」
 デュランダルが、怪訝そうな表情をする。
『負傷なさっておりましたので、その治療をした後、現在は士官用ゲストルームの方に滞
在なさっています』
「解った。そのままくつろいでいただいてくれたまえ。私もそちらに行く」
 デュランダルはそう言った。
「そういうわけで、申し訳ないが私は失礼するよ。……マユ・アスカ?」
 デュランダルは、黙りこくって立ち尽くしたままのマユに、怪訝そうな顔をした。
「あっ、はっ、いえっ!! マユ・アスカ、任務に戻ります!!」
 マユは敬礼して、デュランダル達より先に、ブリッジを後にした。
953SEED DESTINY “M” PHASE-04 8/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:49:06 ID:???

「本当にこんな設定にしていいのかよ」
 格納庫。
 正式に自らの愛機になったガイアを、マユはヴィーノと共にOSの初期設定をしていた。
「良いんだって」
 VPSの設定を見て、怪訝そうにするヴィーノに、マユはにんまりと笑いながら言う。
「4脚MAの弱点って手足でしょ、胴体は少し抑え気味でも良いんだよ」
「だからって、ここまで極端な設定にしなくても……」
 得意そうなマユに、ヴィーノは苦笑気味に反論する。
「ええい、この襟章が目に入らぬか」
「へいへい、フェイス様の言うとおりにいたしますよーだ」
 マユがおどけた様子で襟章を見せ付けると、ヴィーノも冗談交じりにそう言った。
 艦内からの外部電力で、ガイアのVPSに通電する。四肢が白に、胴体がやや暗めの青に
染まった。
「ふへへへへ」
 マユは自慢げに顔を綻ばせて、得意そうに笑う。
「次は、オートバランサーの……」
 マユが、キーボードに手をかけたとき、
「ZGMF-1600(シックスティーン・ダブルオー)、ゲイツDはもうご存知ですね」
 と、格納庫壁面のキャットウォークの方から、デュランダルの声が聞こえてきた。
 ちらり、とマユはそちらに一瞬だけ視線を向ける。
 その隣に、カガリ・ユラ・アスハと、その随員と思しき男性の姿を見た。
 マユはさりげなくを装って、シートに深く座りなおし、その相手から顔を隠した。
「ねぇ、マユちゃん?」
 ガイアの間接に取り付いたヴィーノと入れ替わるように、ルナマリアが、ガイアのコク
ピットに近づいてきた。
「見た? オーブのカガリ・ユラ・アスハだって」
「ふーん……」
 ルナマリアの問いかけに、マユは無関心を装って、そう言った。
「ふーんて、気にならないの? ヤキン・ドゥーエの英雄って言われてる人だよ?」
「別に」
 マユは、ルナマリアの顔を見ようともせず、キーボードを叩き続ける。
「どうしちゃったのマユちゃん? なんか様子が変だよ」
「そう?」
 後ろでデュランダルとカガリのやり取りが聞こえる中、マユはルナマリアに対してそっ
けない反応を続ける。
 だが────
954SEED DESTINY “M” PHASE-04 9/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:49:30 ID:???
「だが、それでは今回の事はどう説明するのだ。あの新型機の為に貴国が被った被害のこ
とは!!」
 カガリの怒声が聞こえてきた。
 ビキッ、と、マユの額に血管が浮く。
「だいたい、どうして力が必要なのだ! 今更!」
 カガリは血が滲みかねないほどに力を入れて拳を握りながら、デュランダルに食って掛
かる。
「我々は誓ったはずだ! もう悲劇は繰り返さないと! 互いに手を取って歩む道を選ぶと!」
「誓っていません!」
 カガリがデュランダルに向かって、啖呵を切る如く言うと。
 別の声が、カガリの言葉を否定した。
「マユ……ちゃん?」
 ルナマリアが、唖然としたように見上げている。
 マユはガイアの胸元に立ち、憎悪すら感じさせる険しい視線で、カガリを見つめていた。
955SEED DESTINY “M” PHASE-04 10/9 ◆NXh03Plp3g :2009/02/08(日) 18:51:27 ID:???
>>946-954
今回は以上です。

次スレ立ててみます。
【IF系統合】もし種・種死の○○が××だったら 8
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/shar/1234086864/l80
957通常の名無しさんの3倍:2009/02/08(日) 18:59:31 ID:???
>>955
乙乙ガンダム

しかし、なんと言う寸止め
958通常の名無しさんの3倍:2009/02/09(月) 11:19:21 ID:???
ガンダム三原色っぽいガイアってのは初めてかな?
ネオ子の正体はもとよりその病状、マユ対カガリの舌戦といいwktk。
959通常の名無しさんの3倍:2009/02/10(火) 23:09:13 ID:???
うめ
「なぁ、セトナと言う娘をどう考える? 経歴を洗ってみたが、作られた偽者ではなさそうだが」
バルトフェルドがラクスに尋ねた。
ラクスは親指を噛み締めた。
こんな事ならミリアリアも洗脳しておくべきだったかとラクスは心の中でつぶやく。
殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔
同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔同じ顔嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌
いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺
せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ……
「おい、ラクス」
ラクスははっと己の想念から覚めた。
いや、セトナと言う娘の事など知らなかったのだ。どうしようもなかったとラクスは吹っ切った。
「……ただの、そっくりさんにすぎませんわ! ロゴスと繋がりがあるのでしょう? そんな娘、気にする事など!」
「そうかい。それならそれで別にいいんだ」
だけど……自分と同じ顔の少女が存在すると言うのも嫌な物だ。それが自分にとって邪魔になりそうなら特に。
ターミナルに命じてサイオキシン中毒者を送り込む手はずを整えておいた方がいいかもしれない。
「おい、ラクス」
再び自分の考えに浸っていた事にラクスは気づいた。
「なんでもありませんわ。それより、カガリさんを手中から失った事による計画の変更、よろしくお願いします」
「ああ、わかっているよ。だが、オーブはもうあてにしない方がいいかもな」
バルトフェルドはため息をついた。
「所詮ザフトにも劣るオーブ軍なぞ元々頼りにしていませんわ。ただ、国からのバックアップを得られる体制が取
れなくなると言うだけの事。それならいっそプラントを手中に収める方法を進めましょう。大洋州からの、例の物の
手配は?」
「進んでいる。十分な。世界を2回は滅ぼせる」
「そう。ならよいのです。私は世界の物、世界は私の物」
呪文のようにラクスはつぶやいた。


親ザフト軍がトゥールを放棄――その報に接したマンネルヘイムは機を逃さず追撃をする事に決定した。
戦いの様相は今までと違った。親ザフト軍はユーロファイタータイフーンを大量投入し、グリペンに対抗。スカンジ
ナビア軍に制空権を取らせなかったのである。
戦いの主役は地上に移る。ポワティエの手前20kmの平原で両軍は遭遇。リニアガンタンク、そしてランチャースト
ライカーを装備したウィンダム、ダガーが320mm超高インパルス砲『アグニ』を互いに撃ち合う。
親ザフト軍はじりじりと押され、ついにスカンジナビア軍はゆるやかな坂の頂上を占位する。
後は下方の親ザフト軍に向けてひたすら撃ち下ろし、斜面を下って突撃するだけである。
マンネルヘイムは勝った――と思った。

「今よ! ミネルバ、上昇!」
ロワール川の支流に身を潜めていたミネルバが姿を現す!
「……もう少し……そこ! タンホイザー、発射!」
「タンホイザー、てぇーーー!」
タリアの指示と同時にアーサーが叫んだ。
チェン・ジェン・イーがタンホイザーを発射する!
タンホイザーの射線は親ザフト軍を下に、斜面の頂上のスカンジナビア軍を一掃した。
「タンホイザー、エネルギー再充填急いで! 『パルジファル』発射!」
「はい! タンホイザー、エネルギー再充填! 『バルジファル』発射! 目標スカンジナビア軍中央!」
タリアの命令では省略されていた部分を補い、アーサーが指示する。彼もやる時はやるのだ。
地上用ミサイル『パルジファル』が混乱するスカンジナビア軍を襲う。
ミネルバは更に上昇する。
「タンホイザー、エネルギー充填完了!」
「マリク! 俯角を取って!」
「了解!」
ミネルバがスカンジナビア軍を見下ろす形になる。
「タンホイザー、発射!」
「タンホイザー、てぇー!」
再び、タンホイザーの光が街道上のスカンジナビア軍をなぎ払う――
「……残存スカンジナビア軍、撤退を開始しました。友軍、橋を落とし、河向うの陣地に撤退完了!」
「ふぅ。なんとかなったようね」
「ええ、これでスカンジナビア軍の侵攻も一先ず止まるでしょう」
「あくまで一時の事でしょうけどね」
「それにしても、タンホイザー、地上で使用するとこれだけの効果とは……陽電子博士がプラントに亡命してくれて
いなければどうなったか……」
「ともあれ、後は友軍に任せても大丈夫そうね。任務は果たしたわ。帰還しましょう」


スカンジナビア軍は、悄然としながらトゥールまで撤退した。
「調子に乗りすぎておったな」
マンネルヘイムは呟いた。
「いつの間にか、兎を狩る猟師の気持ちになっておった。ところが! 相手は爪も牙もある獣だったと言う訳だ」
「「……」」
幕僚達はうなだれて声も出ない。
「しっかりせんかい!」
マンネルヘイムは喝を入れた。
「這い上がろう。負けた事がある、と言うのが、これからのスカンジナビア軍の財産となろう」
これより、スカンジナビア軍は自軍のみで一気に攻めると言う方針を転換し、フランス東南部の親地球連合軍と
共同して、フランス西南部に逼塞した親ザフト軍に両面から圧力をかける事になる。


「なぁ、ミリアリア」
「なぁに? ジェス?」
「俺は、ジブリールさんが悪い人とは思えない。言ってる事はデュランダル議長の方が間違ってる様に思える。
セトナが言ってる事の方がもっともだ。もちろんユニウス7が落下してからプラントがあちこちに援助の手を差し
伸べた事も知ってる。地球軍が強引だったのもわかってる。だが……何と言うか、うまく言えねえが、まったくの
善人も悪人もこの世には存在しないと俺は思ってる。だから……プラントでも地球連合でもない、アークエンジェ
ルが何を考えているのか知りたいんだ。取材……できねぇかなぁ?」
「んー……ほかならぬジェスの頼みだしね。わかった! つなぎ取って見る!」


――彼は自分の運命を変えた2年前の事を思い出していた。

必ず倒すと思いつめた敵さえついに倒せず自分の運命を呪っていた、あの宇宙を漂っていた半壊したモビルスー
ツの座席。そこに、『彼』が現れたのだった。
いつの間にかいた、としか言いようがない。印象的な巻き毛と青い瞳のこちらを突き刺すような目をした少年。
『彼』は言ったのだ。
「そんなに寿命が短く生まれたのが憎いのなら、永遠の命をくれてやる」
と。
まるで魅了されていたようだった。『彼』から目が離せず、ただうなずく事しかできなかった。
そのまま『彼』の口付けを受け入れ、私は意識を失い、目が覚めた時には『彼』の一族となっていたのだ。
目覚めた私は、いつの間にか地球の鄙びた村にいた。『彼』はさまざまな事を語ってくれた。注意すべき事や、信
じがたい『彼』の過去などを。
そして『彼』は来た時と同じように、いつのまにかいなくなっていた。
私は自分の体の変化をすぐに実感できた。なにしろ薬を飲まなくともなんともないのだ。
私はすぐにでも私の可哀相な弟を一族に加えてやりたかったが、『彼』から注意されていたので、連絡を取るのは
控えていた。もう少し、彼が大人になるまで……

私は方々をさ迷い、この町にたどり着いた。『彼』の過去に出てきた名前の同じ名前のこの町に。
この荒廃した町のはずれに小さな家を建てた。
そして薔薇を植えたのだ。年を重ね、家の周りは薔薇に包まれるだろう。
そしてもし『彼』、エドガーがここに現れたら言ってやりたいのだ。「ポーの村へおかえり」と。

そんな静かな暮らしをこれからも続けていくつもりだった。
だが……再び戦争が起こり、ザフトは各地で負け続けている。この町の近くにも親ザフト軍が逃げ込んできた。
私は決心した。荷造りをし、家の手入れを隣人に頼むと、ポーの町を後にしたのだった。


フランスでの戦況が動いたのはトゥール・ポワティエ間の戦いより10日が過ぎた頃である。
フランス東南部の親地球連合軍がスカンジナビア軍の要請に答え、また、イタリア軍の後ろ盾を得てマシフ・サント
ラル(中央高地)に進出してきたのである。

「将軍!」
とうとう、残存親ザフト軍の指導者となってしまったモーリス・トレーズ大佐――暫定的に将軍のもとに伝令がやってくる。
「親地球連合軍はブリヴ・ラ・ガイヤルド、そしてトゥールーズからモントーバン、モンレジョーへ進出との事です」
「ううむ……」
モーリスは唸った。
しばしの沈黙の後、苦渋の決断をする。
「ポワティエを放棄する! ボルドーを拠点にアングレーム、ペリグー、アジャン、タルブに防衛線を張るのだ!」
モーリスはその防衛線で長期持久を図るつもりだった。
だがその構想は短期間で崩壊する。翌日、大西洋連邦の大西洋艦隊が、フランス西岸に進出しボルドーを攻撃
するとの情報が入ったのだ。
親ザフト軍は地球連合海軍が現れない内に、急ぎイベリア半島へと脱出していった。

イベリア半島の情勢は、大きく東西に分かれていた。地中海側のバルセロナ、バレンシアは親地球連合派。内陸
部ではマドリードが親ザフト派。他にリスボン、セビリア、マラガといったジブラルタル基地近くの都市が親ザフト派
であった。
しかし、それはマヌエル・アサーニャ率いる共産主義派の人民戦線政府がマドリードに成立すると変化する。
ポルトガルが人民戦線政府に反発、親地球連合派に着き、リスボンから地球連合の軍が上陸、マドリードを目指
したのである。
同時に、フランスから南下したスカンジナビア軍は大西洋連邦と協力し、一気にバスク地方を奪回、バリャドリード
を拠点とし、ドゥエロ川を挟んで人民戦線政府と対峙する――


「どうします? 艦長」
アーサーはタリアに尋ねた。
ジブラルタルからの司令は早急に帰還し、宇宙へ帰る用意をしろ、と言う物。そして……親ザフト軍からは悲鳴の
ような救援要請がミネルバに送られてきていた。
「んー」
タリアは悩んだ末、今一度親ザフト軍の救援に赴く事を決断した。

「お集まりの皆さん、グアディアナ川を使ってもう一度地球軍を罠にかけます」
タリアが皆に語りかけた。
「なんと! メリダから撤退すると言うのか!? あそこはセビリヤを守るための重要な要地……」
「また、取り返せばいいではありませんか。勝てばそれも可能です」
少々いらついた声でタリアが説得する。
「しかし、再び罠にかかるのかのう?」
「再び、スカンジナビア軍と戦うなら、相手も警戒して来ましょう。ですが、戦うのはリスボンから上陸したばかりの
大西洋連邦陸軍です。仮に、警戒されていたとしても陽電子博士の開発したタンホイザーはそれなりの被害を敵
軍に与える事でしょう!」


「そう、あなたがジェス・リブルさん? よろしくね」
マリューはジェスに微笑んだ。
「光栄です! 前戦役時の英雄に会えるなんて!」
「英雄、ねぇ」
マリューは苦笑した。
「大した事をした訳ではないのよ。英雄と言うなら、キラくんとラクスさんね」
「もう一人、プラント側、ザフトにも居たのでは?」
「ああ、アスランくんね。そうよ。彼もそう。なんで忘れちゃったのかしら」
マリューは頭を押さえた。
「頭痛でも?」
「ええ、ちょっと。でも平気よ」
「では、取材を続けます」
ジェスは言った。
「今回の戦役、あなた方は何を為そうとしているのですか?」
「戦争を、止めたいのよ。前のようにうまくいくかはわからない。でも、何かせずには居られなかったのよ」
「ずいぶん少人数のようですが? 失礼ですが、何が出来ると?」
「キラくんとラクスさんが帰ってくればなんとかなるわ。そう、私は彼らに希望を感じているの」
「そうそう、今までだってなんとかなってきたんだ」
「キラ達と合流すりゃ怖いもんなしさ!」
周りからも声が上がる。
「今は、ここで何をやられているのですか?」
ジェスは尋ねる。
「キラくんとラクスさんを待っているのよ。さすがに今は動きようが無いわね」
マリューは苦笑した。
「今は、彼らはどこに?」
「宇宙よ」
「行かせた理由を聞いてもよろしいですか?」
「行かせた……理由……彼らが、行きたがったから」
「それでは、まるでこの組織の指導者はその二人みたいですね」
「指導者って……そんな訳でも……」
マリューは困ったように口ごもる。
「キラくんとラクスさんとは、あなた方にとって何ですか?」
「希望よ」
夢見るような表情に変わりマリューは言った。
「そうだ、希望だ」
「希望だなぁ」
周囲からも、賛同の声が上がる。
「話題は変わりまして、プラントのデュランダル議長についてはいかがお考えですか?」
「……怪しいわ。言ってる事、やってる事はまともだけど……でも、私達には彼を疑うべき理由が出来てしまったの」
「それは?」
「襲われたのよ。ラクスさんが、コーディネイターの特殊部隊に」
「なぜ、コーディネイターと?」
「まだ正規軍にしか配備されていないモビルスーツに乗っていたし、ああ、バルトフェルド隊長が……」
「セトナ・ウィンタースさんの演説についてはどう思われました? 同じようにデュランダル議長には批判的なようですが?」
「……セトナ?」
訝しげにマリューは首を傾げた。
「ご存知、ありませんか?」
「ああ! 思い出したわ。ええ、彼女の事をもっともだと思ったのよ。ラクスさんも同じような事を言っていたはずよ
ね。デュランダル議長の発言には疑問が多いと。それで……なんで忘れちゃったのかしら? あんなに感銘を受
けたのに……頭が痛い……」
「大丈夫ですか?」
「……ええ、大丈夫」
「では、オーブのアスハ代表首長を知っていますね? 彼女の名前でアークエンジェルに手配書が回っています
がご存知ですか?」
「まさか、彼女が? だってカガリさんはこの船に…… いえ、オーブの空母に降りたんだった。そうよ。それっきり
カガリさんには会ってないわ。なんで忘れてたのかしら。そう。彼女は監禁されているに違いないわ。オーブを牛
耳っているウナト宰相が勝手に手配書を出しているのよ!」
「オーブ宰相、ウナト・エマ・セイランは暗殺されました」
「え? あ、そうね、そうだったわ。何で忘れてたのかしら。そう、今はマシマ家ね。マシマ家にオーブは牛耳られて
いるのよ。きっとカガリさんも軟禁されて……」
「アスハ代表首長自ら会見を開いていますが?」
「そんな! いえ、そう、そうだったわ。私はそれを見てひどくショックを受けたのよ。なんで忘れちゃってたのかし
ら。頭が……痛い! っつう!」
「すみません。マリュー艦長は具合が悪いようですのでここまでに!」
アーノルド・ノイマンがマリューをかばうように、飛び出してきた。
「あ、ああ」
ノイマンはマリューを抱えるようにして部屋を出て行った。
「……さ、ジェスさん、取材終わりよ。縁があればまた会えるさ! ね?」
ミリアリアは努めて明るい声で言った。
「ああ。とりあえず、出ようか」

「さあ、艦長、この薬を飲んで」
「……ありがとう。ノイマン。楽になったわ。それにしても……」
ミリアリア達と別れたマリューはため息を付いた。
「このまま海の底に潜って、何をしているのかしらね。私達は」
「修理の方は大体終わりましたが……どうしましょうね、本当に」
「今、地球軍の攻撃は、と言うよりスカンジナビアね。目指す所は明白。ジブラルタル」
「スカンジナビアには恩も在ります」
「攻める訳にも行かないわねぇ」
「艦長」
アーサーが言った。
「この状況でキラ君達が帰っても、出来る事はない、と考えます」
「……宇宙に行きましょうか?」
「ああ、いいでしょうね。何かあってもアークエンジェルなら地上のどこにでも降下できますし」
「そうしますか! 決めた!」
マリューは久しぶりに明るい顔に戻った。

「なぁ」
ジェス達はバレンシアの定宿に帰った。
「なんかぁ、変じゃなかったか? マリュー・ラミアス」
ジェスはミリアリアに話しかけた。
「うん、なんか、変だった。変だったし、キラやラクスさんの事を神様みたいに言うのも変だった」
「こういっちゃなんだが、洗脳と言うか、精神操作されてる人みてぇだった。マリューさんは」
「そうそう、それよ! マリューさんも、周りの人も!」
「……一人だけ、冷静な顔をした奴がいたな」
「ノイマンさん?」
「素人考えだが、彼がみんなに何かしているのかもしれねぇ」
「まさか!」
「まさかなぁ。だが……今度、精神科医連れて取材に行ってみるか? 専門家の目なら、何かわかるかもしれねぇ」
「……わかった。とにかくなんかおかしいもんね、アークエンジェル。前はあんな風じゃなかった!」

だが、ミリアリアがターミナルを通じて再びアークエンジェルにつなぎを持とうとした時、既にアークエンジェルは地
球上には居なかった。
「こうなりゃあ、オーブに行って見るかな。そしてアスハ代表首長に取材を申し込む! このままじゃぁ収まりがつかねぇ!」
「うん! 私もひさしぶりにカガリに会いたいし!」
続く。
(仮)です。正式題名決めました。
それから昔書いた短編を流用。
969通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 00:35:25 ID:???
陽電子博士wwwwwww
あとノイマンがアーサーに化けてるぞw
あう・・・ご指摘ありがとうございます。
971通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 01:10:40 ID:???
パンパネラ乙
ポーの一族というと萩尾望都だったかな?
たしか『彼』って、妹を幼い内にパンパネラにするって失敗やってるんだよね。

……であってるよな?かなり昔に読んだから記憶が曖昧だ。
それにしても、○○ー○さんが復活か。


陽電子博士とかヒドスwww
そんでもって、みるからにヤバイ状態だな、マリューは。
ミリミリアはラクスから放置プレイされていたのかw
972通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 02:43:20 ID:???
ミリィ行き違っててよかったよ…
もしラクスの居る時だったら間違いなくジェス共々拘禁されて
サイオキシン漬けにされてたろうから。
973通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 09:50:49 ID:???
GJ!
まさかのあの人復活ですか!?
974通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 13:01:43 ID:???
ミリアリアはマス“ゴミ”としての利用価値があったから連絡方法教えていたのでしょう。
975通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 17:28:23 ID:???
ミリアリアの認識じゃナチュラルとコーディの戦争らしいしな
そしてそれを報道で世界に撒き散らす……マスゴミだな
地球在住のコーディが迷惑するだろ
976通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 17:44:49 ID:???
>>975
ラクス様にナチュラルとコーディが融和できてるのは私たちだけというご高説を賜った結果でしょう。
977通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 17:45:49 ID:???
どの世界のマスコミもゴミだということを再確認しました
978通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 19:01:04 ID:???
エドガーでポー?
エドガー・アラン・ポーしかしらねーなw

売れないフリー記者のミリアリアはジェスと組めばそこそこまともに使えそうだな、毒×毒=裏返ったっっ!!ってとこかw

にしても陽電子博士吹いたwwwこれなら汚染の心配がないなwwwwwうぇwwwwww
それにしてもラクスが恐ろしい
「私は(ry」を呪文のように呟くとかどうみても狂人か魔王です、本当に(ry
979通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 19:21:24 ID:???
世界を2回滅ぼせるってなんなんだ?
980通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 19:39:12 ID:???
981通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 19:44:01 ID:???
巨神兵
982通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 20:06:14 ID:???
火の七日間か
983通常の名無しさんの3倍:2009/02/11(水) 21:33:41 ID:???
>>978
知ってるだろw
984通常の名無しさんの3倍:2009/02/12(木) 14:05:30 ID:???
同じ顔したセトナへの認識はやはり殺意一色か…
これで最後にどんでん返しのガルーダ廃棄場でもやったら皮肉でいいんだが。
985通常の名無しさんの3倍:2009/02/12(木) 18:28:10 ID:???
陽電子砲を種死になって地上でバンバン使うようになったけど、放射線とか気にしないでいいの?
という疑問の解決策、中華系研究者 陽 電子 博士を採用スンナwww
986通常の名無しさんの3倍:2009/02/12(木) 23:08:53 ID:???
つーか監督の考えていたとおり、「何かスゴイビーム砲」でいいんじゃないのか?
下手に「陽電子」なんて付けなくていいと思うんだが
987通常の名無しさんの3倍:2009/02/12(木) 23:25:26 ID:???
森田か……
988通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 00:30:33 ID:???
プクタン「エヴァのポジトロンライフルが格好良かったので使いましたwwwフヒヒwwwwサーセンwwwwwww」
989通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 09:25:16 ID:???
陽電子にしたのはプクではなく森田だぞ
990通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 14:15:31 ID:???
あと少しだから埋め
991通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 15:46:22 ID:???
もしもアークエンジェルがアンドロメダだったら
ナタル  「よし、特装砲をつかって隔壁を破壊コロニー内に進入する!」
ノイマン 「エネルギー充填120パーセント、フライホイール接続!」
ナタル  「拡散波動砲発射!!」

閃光が収まり、大穴の開いた隔壁の向こうにはコロニ内部ではなく宇宙空間が...

ナタル  「すでにコロニー居住区は、ザフトに破壊されていたなんて...」

埋め
992通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:47:46 ID:???
>>991
いや、お前が破壊したんだろw
と、埋めがてら言ってみる。
993通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:07 ID:???
宇目
994通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:13 ID:???
卯女
995通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:24 ID:???
996通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:31 ID:???
鵜目
997通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:44 ID:???
膿め
998通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:49:54 ID:???
999通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:50:09 ID:???
うめ
1000通常の名無しさんの3倍:2009/02/13(金) 19:50:20 ID:???
産めえ
10011001
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