シンがバラモスを倒す為旅立った13-2【護手達】

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76戦闘支援
少女達は拳を強く握り締めると、大きく腕を振り上げて声を張り上げた。
「ブルーオーブを手に入れたいか〜!」
シン「ハア?」
お前は何を言っているんだ、そう言いたげな表情を浮かべるシンに、真ん中の台に立つ金髪娘が不満そうな声を挙げる。
「ちょっとそこの君、テンション低いよ〜?じゃ、もう一回。ブルーオーブを手に入れたいか〜?」
シン「…おお!」
「よろしい、ならば…とうっ!」
テストしてやる。
そう宣言した少女達は、おもむろにお立ち台から跳躍すると、軽やかにシンの眼前へと着地する。
シン「いきなり出てきて、アンタ等は一体何なんだ!?」
「私達は、オーブを護るM1隊!」
シンの質問に三人娘は胸を反らして得意気に答える。
金髪「リーダーのアサギ・コードウェルよ。担当は運!」
短髪「体力担当マユラ・ラバッツ。よろしく!」
眼鏡「知力担当、ジュリ・ウー・ニェンです」
自己紹介を終えた3人は、シンの顔を興味深そうにじろじろと眺め回した。
アサギ「君が挑戦者ね。ね、名前は?」
シン「え?シン、シン・アスカ。つか、アンタ達なんでこんな所に?」
マユラ「さっき言ったじゃない。私達はオーブの護り手」
ジュリ「そして、訪れた人がオーブの持ち主に相応しいかテストする審査員でもあるわ」
アサギ「つまり、シン君がオーブを持つ資格があるか、お姉さん達が審査してあげようって訳」
マユラ「でも君、な〜んか華が無いっていうか影が薄いっていうか、パッとしないのよねぇ」
シン「ぐっ…そんな事はない!そこまで言うなら俺の実力を見せてやる!」
マユラ「お、意気込み充分ね。じゃ、早速始める?」
シン「ああ!テストだろうが何だろうがやってやるさ!」
マユラ「OK、決まりね!」
3本の柱の一番右、マユラの立っていたお立ち台の下に青く渦を巻く旅の扉が現れる。
アサギ「いってらっしゃ〜い」
ジュリ「頑張ってきてね〜」
二人の声援を背に受けて、シンは旅の扉へと足を踏み入れた。