一応用意
スレ落ちすぎ
勝手に統合予定スレ
W
08
ジオン
ドモン
スレ保全のためご協力ください
マフティーも入れてくれ。立てるか迷ったけど統合するものありじゃないのか?
読んでる側としてはあり
ただ各スレの書き手さん達がここに気付いて来てくれるかが肝心
>>5 そこのトップにこのスレの告知を出してもらうとかどうだろ。
大体の職人さんはそこの事知ってるんじゃね?
俺は某スレの住人だが、Xスレのようなスレと統合されるのは不本意なんだが
ここはクロスもの限定?
>>5のサイトには一時的なコメ欄という機能があるのでそこに誘導出せそうなんだが
10 :
1:2007/11/29(木) 22:01:52 ID:???
まとめの連絡用BBSにお願いしといた
こういうスレが立てばスレ復活した時とかでも報告したりできるね
過疎スレの住人が群れても職人が来なけりゃ話になんね
どうせ明後日落ちるからどうでもいいけどね
13 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/29(木) 22:55:44 ID:fk5SlXVz
悟空・クリリン・ベジータ・ピッコロが来たら?
ドラえもん
あの〜
”都市世界にいたら”もお願いします。
マリオもしくはソニック
00系が増えすぎたせいかただの落とし厨が沸いてるせいか、あちこちで酷い事になってる
よな。ジョジョキャラが来たらもお願いします。
クロスものって事は種・種死から他の世界にっていうのは有りなのか?
それともそれは別スレで?
それと落ちないように保守
スレタイよく読む!
>>18 このテのスレは実質クロスSSスレ
だからどちらでもよろしい
キラ達で一年戦争をやるってのは駄目なのかな?あくまで、種キャラと別作品が交差するのが前提?
もうやってるじゃん
職人来ないかな
Wとジオンが復活した
ドモンとマフティーは確認できず
クロスなら逆もありですか?他にも閉じ込め物とかは?
逆は旧に行った方がよかないか?
それか次スレは
種・種死と○○が交差したら
にするか?
ヤザンスレも落ちてしまったみたいだ。こっちも頼む
Xスレは逆もありだったのですが、逆が駄目なら立て直さないといかんのですか
>>29 逆もありじゃね?
OKになったらここの次スレからスレタイ変えればいい。
そもそも落ちる前に稼動するか、という問題もあるがな。
ほ
SSスレの住人はスレ落ちを運営や削除人のせいにしてるのが多いなw
圧縮からの復活用に、ここに各地のテンプレ置いとくとかどうかねぇ?
あれは荒らしじゃないか
前スレで公転スレと統合したのに勝手にスレタイ戻してるし
風景画のままじゃね?
どうせ人がいなければ落ちるだけだしな
即死みつけた
祝・ガンダム00 1クールで打ち切り決定!
1 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2007/12/01(土) 18:27:38 ID:???
一気に4ヶ月飛びましたw
2 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2007/12/01(土) 18:28:31 ID:???
だから?
3 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2007/12/01(土) 18:29:29 ID:???
なに?
ここからソードマスターヤマトみたいな展開になるの?
4 :通常の名無しさんの3倍 :2007/12/01(土) 18:32:24 ID:7DZ68p/k
ワロタwww
5 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2007/12/01(土) 19:03:49 ID:???
そんな事より劇場版種の計画頓挫を祝おうぜ
6 :通常の名無しさんの3倍 [sage] :2007/12/01(土) 19:19:50 ID:???
刹那「働いたら負けだと思ってる」
し、しまったまたしてもカミーユスレが…
Xスレへの私怨持ちがコソコソ潜んでいるのか?
以前酷くでかい態度で添削人を気取ろうとして総スカン食らった馬鹿がいたが…
クレしんスレはどうなってんのかね
>>40 最後のカキコ土曜20時か?
半日どころか5時間てw
あ、23時の時点で落ちてるから3時間かw
ガンダム以外とのクロスは無しでいいの?
と聞きつつ保守
需要があるなら立てるよ。スレタイとテンプレ案と宣伝よろしく。
ガンダムとのクロスとそれ以外とじゃふいんき(ry違い過ぎね?
新シャアなんだから片方はガンダムでないと駄目だろ
いや、片方は種・種死固定として残り一方がガンダムのみかそれ以外もおkなのかって話だと思うが。
ワンピが埋められてたTT
クレしんのは建て直ししておいたよー。
えーと、Z(ティターンズとかエゥーゴ、カラバ)関係ってクロススレ無いから此処でOKかい?
OKかと。
以前の埋め荒らしは手動で埋めてたような記憶があるが、今暴れてるやつは数秒で書き込んでるスクリプト使いっぽいんだよな…
添い遂げスレは復活した模様
ここも保守
保守
移転した保守
ここって今まで無かったテーマでもいいの?
結局個別にスレ立ってるせいでこのスレいらなくね
そうだね
いらないね
まあ避難所的な役割もあるからいいんじゃね?
ここが出来た後、本スレが復活したんだが、あまりの流れにorz
けど、こっちもどれだけ人居るか解らんから投下先迷うわ
べつにどっちに投下でも良いんだが、本スレ復活に気づかなかったら涙目かも
……いやー困るねぇ
SEEDライダースレ復活出来なかったっす…
何処のスレか知らんが立て直したんならここで告知すりゃいいんじゃね。
一応保守
ドモンスレで書いていた者ですが、こちらで続けても良いでしょうか?
現行スレがないから問題ないと思われ。
つーか、是非とも続きをお願い汁
ドモンスレの人キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
宇宙戦艦ヤマトをネタに使う人はいないみたいだね。
おお、書いてくれるのか
保守
ウルトラマンスレ復活しないかなぁ
ザクレロはここでにいいの?
ザクレロはIFの方に行ってた。
もしザクレロがあったらという解釈かな?
そういや、炒飯日記の人がIFにOCN全鯖規制に巻き添えとか書いてたけど、
適切なのはこっちのスレじゃね?
むしろ、本来、IF=もしかしたら、あるいわって事なんだから
ぶっちゃけIF系スレとこっちのスレ統合して欲しいんな。
ここも要らない子状態だし
>>80 だれもSSかいてねーし、それでもいいんじゃないかって感じはする
82 :
255:2007/12/12(水) 16:44:59 ID:???
マフティースレでガンダムSEED閃光のハサウェイを書かせて頂いた者です。
間が空いたのでリハビリ用の短編外伝を投下させてもらいます。
本編とのリンクなので本編読んでいない人には全く分からないかもしれませんが
ご了承お願い致します。
おk
わからん時はスルーするか、まとめでも見ればいいのだ……
>>82 来てくれるの待ってたぜ!
お願いします。
後に『エンディミオン殲滅戦』と呼ばれることになる戦いから数日後――。
――某秘密基地にて――
そのMSデッキは、天井からのライトに照らされることによって、通常のMSを
凌駕する巨大な機影が浮かび上がらせていた。
鋭角的で特異なシルエットを持つ巨人は、大きな赤い額部とそこから伸び出る
4本の鋭角な角が生え、その両目は淡くエメラルドの閃光を放っている。
その光景の下で我々は気の置けない(悪の秘密結社)身内だけのささやかな
祝賀パーティで祝杯を上げていた。無闇に気を使う必要がないのはある意味で楽である。
今、歴史の転換期ともいうべき一つの大きな戦いが終わった事を記念して……。
「――友よ。憶えているか?あの戦いの日々を……」
「はぁ……?いきなり何かね?」
「「「……」」」
白けた空気が漂う中で、酒杯を片手に白い仮面を付けた友人は、
怪訝そうな表情?で私を眺めていた。
もう一人の気品がある東洋系の顔立ちをした友はというと、哀れみの視線を
私に向けたかと思うと右手に琥珀色の液体を満たしたグラスを持ったまま、
左手のひとさし指を器用にクルクルと回して頭の上にもってゆき、パッと開いた。
すると仮面の友人は、それに納得したかのように大きく頷いた。
……何故だ?何故そこで同意する?
もう二人、同席していた女性陣は、互いに微笑みながら
丁寧に場の雰囲気を完全に無視し談笑していた。
付き合ってられるか。という雰囲気がそことなくビシバシと
感じるのは私の気のせいなのだろうか?
ゴホン、軽く咳払いをして場の雰囲気を和ませようとしたが、更なる周囲から
冷たい視線を再び浴びることになった。
何ということだろう?この場の主催者は私の筈なのに。
ささやかな内輪のパーティだが、場を盛り上げるのは主催者の義務のだ。
ならば、ここで一発取って置きの……。
『――僕は取り返しのつかない事を……ウブッ!』
――バキッ!!
その時、その台詞を呟こうとした瞬間に後頭部に衝撃が迸って、私は悶絶していた。
=========================
……思わず手が出てしまった事は、反省しよう。でも私も人間なので
怒りのパラメーターが瞬間的に振り切れる時があるのは、どうしようもない。
人にはそれぞれ譲れない事があるのだから。
口を開いて唖然としている仮面男と頬を引きつらせた黒髪の青年。
まずい……。恐らく赤面しながら、後悔の波が私を支配した。仮面は別にいいのだけど、
もう一人の方に対して、はやまったのかもしれない。
そして、先ほどまで、私の隣で熱く『白い悪魔』について語っていたはずの
友人も顔引きつらせながら、ゆっくりと後ずさっていくのを視線の横目に入った。
私は、床で後頭部を押えながら悶絶している男を冷ややかに見据える。
昔からの知り合いだからいって良い事と悪い事の区別がつかないのだろうか?
元々、人の心の機微について疎い事は、承知していたのだけど。
知りたいというから伝説とまで謳われた”ニュータイプ戦士”の活躍について、
機会をみて語り聞かせてあげたというのに。
この世界でもいずれ現れるであろう――ニュータイプという存在。
『――ニュータイプと出会った時のため、彼らが活躍できるような組織を立ち上げる』
ああ……。その貴方の大切な理念をこんな人に託した愚かな私をお許しください!
そう、一人で苦悩していたら、いつのまにか仮面男と黒髪の青年とが
屈み込んみながら、床で悶絶していた男と話をしていた。
「……失言だったよ」
長い黒髪の頭を振りながら、そうぼやいていた。当然の報いであろう。
仮面男ともう一人の青年は笑いながら、
「――電光石火の一撃。まるで見えなかった。いや、全く恐れ入った」
「……馬鹿な奴だ。逆鱗に触れて、この程度で済んだことを彼女に感謝しておけ」
と彼を労わっていた。
……そういえば、この二人は”ニュータイプ”なのだ。そしてもう一人の彼はニュータイプ
ではないが、その二人を違和感無く、従えている?……のだろうか?
”――ニュータイプが活躍できる組織を立ち上げる”
その意味では、彼を選んだ自分はもしかして正しかったのかな?と
ふと、何気に思っていた事を内心で少し驚いていた。
>>続く
空白が多すぎて、読みにくい。
>>89 どうせwikiに入ったときには消えてる
……#brとか&br;を真面目に入れない人が登録するなら。
乙!
悪の秘密結社、相変わらずほのぼのしてるなw
Vガンダムとのクロスって無いのん?
>>92 あるしまとめサイトもある。
でも未完!!になってるが
>>93 ってかVガンスレって作者の降臨を延々待ち続けてるんじゃなかったのかw
そろそろBSで放送されたことだし、
第603技術試験艦隊の面々が来ても良いと思うんだ。
種世界の戦争は、やっぱりマイには受け入れられないだろうなあ。
おお!久しぶりにハサウェイが!
だが、GJではない。何故なら分かり難過ぎる。かつて私は愛読者であったが、置いてけぼりを食らった気分だ。
>>95 ジオン人がプラント人を「どう見る」と設定するかはなかなか悩ましいな
インプットされる情報の偏りと、メンバーの人選、状況(要は連合をDQN化させて、先に手を出させるかどうか)
によってある程度決まってくるけど……
あとUC宇宙から来るとなると、フレデリック・ブラウン少尉だろうか。
MSという兵器が登場した最初期から訓練兵として操縦を始め、
ルウム、オデッサ、ジャブロー、ソロモン、ア・バオア・クーと激戦地を転戦。
一年戦争を生き延びた後、恐らくはグリプス戦役などにも参戦。
シャアの動乱時、再度地上に降下。オデッサ跡地に眠る核弾頭奪取作戦の指揮をとる。
最終的にはGコマンダーを撃破。核爆発に巻き込まれながらもただ一人生還、と。
それこそウモン爺さんに並ぶ戦歴の持ち主だぜ、この人。
フレデリック・F・ブラウンってソロモンに参加してた?
ジャブローから上がってそのままゲルググへの機種転換訓練を受けて、
ア・バオア・クーで終戦だと思ってた。
>>99 んあ、ソロモンは俺の勘違いだったかもしれん。
或いは「参加してるだろ」的な思い込みだな。
マウアーっていうG3乗りの女ニュータイプと腐れ縁らしいし。
意外にヒロイックというか、ガンダム的な人物だ。
ホント、コズミックイラの方に来ても凄腕として活躍しそうだよ。
近藤マンガかYO!
やあやあ、ジョニー・ライデンも最後は行方不明なんだぜ
>>102 ニュータイプの娘っこと木星に行って、赤い彗星(幻)と戦ってました。
>>102 ハイパーヒートホーク斬で
なんかスーパーなビグザム倒したとか
ミネルバ・ブリーフィングルーム
タリア「みんな、よく聞いて。お知らせがあります」
一同「…………」
タリア「知っての通り、種ドモスレはDATの海に沈んだわ。00勢力は手強く、保守もままならぬ日々……ここで立て直したところで、00の波に飲まれるのがオチでしょう」
メイリン「メタなこと言ってる――――っ!?」
タリア「加えて視聴率の低下があります」
ルナ「そんなに受けが悪いの!?」
タリア「第一話放送以降、『あんなのガンダムじゃねぇ!』という意見が主流よ。某巨大掲示板のサーバーを吹っ飛ばした例もあるわ」
ドモン「俺たちにとってその言葉はむしろ褒め言葉なんだがな」
タリア「でも視聴率の低調は揺ぎ無い事実。スポンサーも渋面」
シン「くっ…!」
レイ「シン、落ち着け」
タリア「金銭面、そして結果を出せないという現実からは逃れられないわ。というわけで」
一同「…………」(ごくり)
タリア「『機動武闘伝ガンダムSEED D』は、これにて打ち切りとなります」
メイリン「あの、監督……本当ですか?」
タリア「本当です」
一同『…………』
シン「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」(ダッシュ)
ステラ「ああ、シンが泣きながら走ってく!」
ルナ「ちょっと監督そりゃないわよ! 次が第十二話で、一気に話が動くんでしょ!? それ目前にして消えるなんて!」
タリア「ええ、だからそれを上層部にかけあってるの。とりあえずシンを連れ戻して。まだ続きがあるから」
レイ「了解。(ぴっぽっぱ)整備班、シンが脱走した。カタパルトにアスカホイホイを仕掛けてくれ」
メイリン「六本足の悪魔を彷彿とさせるネーミングだ――――!!」
アビー「脇でカサコソするのは共通していますね」
メイリン「うわさりげにヒドいこと言ってる」
ルナ「あの、監督、希望はあるってことですか?」
タリア「ええ。議長も乗り気だったし」
ルナ「そりゃまー劇中であれだけ好きに暴れてますものね」
そのころカタパルト付近では
???『お兄ちゃ〜ん』
シン「(パリーン)マユ!? 今の声は確かにマユ! どこにいるんだ、マユーッ!」
???『ここだよ、このコンテナの中』
シン「よぉし分かった! 今行くぞマユ! 超級・兄王・電影だぁぁぁぁぁん!!」
メイリンinブリーフィングルーム「勝手に奥義増やしてる――――っ!?」
ドモンinブリーフィングルーム「いやメイリン、それでいいのだ! 新たな技を編み出すこともまた修行の成果!」
アビーinブリーフィングルーム「さすが。土壇場でらぶらぶ天驚拳なんて編み出した人は言うことが違いますね」
どがしゃあああああっ!!
シン「マユゥゥゥ!!」
案山子ルナ「お兄ちゃ〜ん」
シン「…………」
案山子ルナ「どうしたの、お兄ちゃん」
シン「て…てめぇ…ヴィーノォォ――――ッ!!」
ヴィーノ「やべ、ばれたっ!?」
シン「ばれないでか! 裏に立ってるお前のあんよが案山子の足元から見えてんだよ! ご丁寧にボイスチェンジャーまで使いやがって!」
案山子ルナ「…………」(がしっ)
シン「う、動いた!? こら、放せポンコツ!」
案山子ルナ「…………」(ぎゅっ)
ヴィーノ「やだ、お兄ちゃんはあたしの!」(←withボイスチェンジャー)
シン「〜〜〜〜っ!!
くそぉぉぉ! なんで外面をマユじゃなくてルナにした――――っ!!」
ヨウラン「そっちかよ」
砂金をまぶした黒いビロード、ぽかりと落ちた青いお盆。
壁一杯のスクリーンに映る宇宙を、黒髪の少女はそう表現してみせた。
「なるほど、そうとも見えるな」
子供の相手は慣れているクルーゼも、さすがに苦笑を禁じ得なかった。
このリビングにいるのは仮面の男と年端もない少女。傍から見れば奇妙な組み合わせである。
少女は不満げな顔をする。しかし無言でティーカップをクルーゼの前に置いた。
柘榴石のように濃い液体がカップを満たしていく。少女のぎこちない手の動きを、クルーゼは面白そうに見ていた。湯気と共に香りが部屋に広がっていく。
給仕を終えた少女は、きびすを返した。その背中に、クルーゼは声をかける。
「座りたまえ。新しい話をしてあげよう」
少女はぱっと顔を輝かせると、盆も置かずにソファに座った。
「曇りのない鏡の如く、静かに湛えた水の如き心。それが明鏡止水……」
どことも知れぬ闇の中。スポットライトに照らされ、椅子に腰掛け瞑目した一人の男性が浮かび上がる。
赤いマントに赤い鉢巻、どこかで見たような格好であるが、我々がよく知るあの少年ではない。確かに長身、
細身ながら引き締まった体躯であるが、その風貌からすれば、彼はもはや青年の域であろう。
跳ねた黒髪に彫りの深い顔。ふと目を開いたと思えば、厳しく、熱い視線を向けてくる。
彼の名はドモン=カッシュ。この物語の語り部である。
「さて、準備はいいか? 良ければお前達に、このガンダムファイトを説明させてもらうぞ。
……と、いつもは言うところなのだが……」
ドモンはどこか楽しげな笑みを浮かべると、音もなく椅子を立つ。
「話も一つの区切りがついたことだ。今回は俺ではなく、彼に語ってもらうとしよう。
そう、この未来世紀という世界に生きる彼、シン=アスカから見たガンダムファイトを」
ドモンがマントをばさりと脱ぐ。
下から出てきたのはピチピチの全身黒タイツ、即ちファイティングスーツだ!
「それではッ!
ガンダムファイト総集編! レディィ……ゴォォォ――――ッ!!」
Interval Phase 1 「果てしなき時の中で」
未来世紀初頭に大戦争が起こったってのは、地上の浮浪児も知ってることで。
理由は何だったのか。色々国の思惑とか暗躍した人とかいるって説があるけど、一般にはナチュラルと
コーディネイターの確執だって言われてる。
遺伝子を調整して、生まれる前に怖い病気の原因を取り除いたり、強い体になるようにしたり、色々な
ことが出来るようにしたり。そういうの別に悪いことじゃないでしょ? 僕もマユもコーディネイター
らしいけど、別にどうってことない普通の人間だ。でも昔は本当に、そういうの駄目だ、そんなのは人間じゃ
なくて怪物だって風潮があって。
それでナチュラルとコーディネイターの間で戦争になって、世界滅亡一歩手前までいっちゃったらしいんだ。
戦争になったら、余計相手が憎らしくなるに決まってる。面倒な話だよ。
幸いっていうのか、人類が自分で全滅する前に、シーゲル=クラインって人がガンダムファイトって制度を
提唱して、一旦全部休戦ってことになった。
もう各国が全力で戦争したら世界が何千回壊れるか分からないから、ガンダムっていう高性能マシン一機と
パイロット――ファイター一人、国の代表として出して、四年ごとに、定期的に代理戦争やってもらおうって
いうんだ。
どう考えたって、コーディネイターの方が有利だ。人一人の能力が、国の命運を左右しちゃうんだから。
だから反対した国も結構あったみたいだけど、根回しとか説得とかあって、結局賛成多数でガンダムファイト
制度は導入された。
みんな、相手が嫌いなだけで、自分がいる世界を滅ぼしたいわけじゃないんだよね。
ここぞとばかりにコーディネイターは自分を売り込んだ。ナチュラルのタカ派で占められてた国だって、
中途半端なナチュラル出したらあっという間に負けるって分かってるし、選考会やったらナチュラルの候補が
コーディネイター一人に全滅させられたって記録も残ってて。頑固な人たちもいたけど、最後まで意地を押し
通すことは出来なかったみたい。
あくまでコーディネイターの能力を利用するだけだ、ってスタンスでやってたところもある。
最初の優勝国はネオギリシャ。技術もそんなに目立ったものじゃなくて、国力も大国とはとても言えない
ものだったけど、ファイトで優勝したから四年間世界のリーダーになった。
そうしたら、ますます良いファイターとガンダムを追求しようって動きが活発になって。
弱小国でも、条件が揃えば世界の盟主になれる。それが証明されてしまったから、みんな躍起になって強い
人材といい技術を探したり育てたりしてったんだ。
もうコーディネイターだから嫌だなんて言ってられなくなって、ファイターもサポーターもコーディネイター
で占められて。
でも、それじゃ当然ナチュラルの反発は出てくる。
第四回ガンダムファイトがいい例だ。ネオエジプト代表ジョージ=グレンが決勝戦目前で、自国ネオエジプト
のナチュラルの少年に暗殺されたんだ。コーディネイターがファイト二連覇なんて栄誉を勝ち取るのが許せない、
とかいうのがそいつの言い分。
それと、多分全然みんな意識してなかった問題が一つ。
ファイトの現場になるのは地球。戦争で色々ダメになっちゃった地球では、コロニーに上がれなかった人が
生きてるのに、四年に一度ガンダムが降ってきて所構わず闘いだす。復興も何もあったもんじゃない。
コロニーにとっちゃ地球はゲーム盤みたいなもので、地上人にとっちゃコロニーは天の上の支配者様だ。
そういうでっかい問題があるのに、ガンダムファイトはずっと続いてる。
だって、ファイトがなくなったら、また大戦争が起こるかもしれない。ガンダム一機には軍事技術もあれこれ
つぎ込んでるし、むしろガンダムを新技術のテストに使ってる面だってある。そういう散々上を目指して発展
してる技術とか、それを使ったMSとか、戦争で使えなかった最終兵器とか、戦争になったらそういうの、
リミットレスで使われてしまう。そうなったら今度こそ世界の終わりだ。
ファイトを続けてる内はそんな事態にはならない。そのうち何か別の打開策が出ればいいなってことなんだそうだ。
確かに、ちょっとずつ人類は進歩してる気がする。コーディネイターの存在が受け入れられ始めたんだ。
ファイトでコーディネイターが大活躍してるのもあるし、第七回ファイト以降ナチュラルのファイターが
登場して、しかもコーディネイターと互角に戦ったのもポイント高い。
ネオイングランドのアル=ダ=フラガと、その息子ムウ=ラ=フラガがナチュラルファイターとして有名だ。
特にムウはファイトを三連勝して、十二年間王座にいた。ナチュラルなのに。
ナチュラルでもコーディネイターと並べるってのが証明されて、「なんだ、どっちも変わんないじゃん」って
のがみんなにばれちゃったんだ。
それに、ガンダムファイトは相手を殺すまで闘うわけじゃないから、お互いに友情が芽生えるのだって珍しい
ことじゃない。今の今まで闘ってた相手と、次の瞬間には肩を組んで笑い合うって光景もよく見かけられた。
代理戦争は代理戦争なんだけど、闘ってる当人たちはそんな意識はむしろ薄くて。
旧世紀にワールドカップってサッカーの大会があって、国同士がすごいナショナリズム全開で応援してた
らしいけど、そういうのに近いんだと思う。
スポーツ感覚なんだ。平和なもんさ。
地上のことなんか全然無視してさ。
ナチュラルとコーディネイターの溝は、段々埋められてきつつある。んだと思う。
だけど代わりに、地上とコロニーの差は開く一方だ。
地上じゃストリート・チルドレン、いわゆる浮浪児たちが一般的に見られるようになってる。ファイトで
身内をなくして、子供同士で寄り集まって生活してる。
僕だって元々地上にいて、ガンダムファイトに巻き込まれて、本当の父さんと母さんを失ったんだ。
「アレックス君!? その子は!?」
「トダカさん! こいつ、すぐそこにいたんです! お願いします!」
僕はあの人に――『アレックス』に助けられて、トダカさんにコロニー行きのチケットをもらって、空港
行きのバスにまで乗せてもらったけど、空に行く一歩手前でチケットを奪われて、僕も浮浪児の仲間入りして。
それから、マユに出会ったり色々あって、僕は運良く無事に、マユを連れてコロニーに行けたわけなんだけど。
みんながみんな、コロニーに上がれるわけじゃない。浮浪児たちは今も確かに地上に生きてて。
「うわ、札束だ! 大もうけだよ!」
「バッカ、そんなのすぐに紙切れになっちまうよ。こういうときは……へへ、こいつさ!」
「宝石かぁ!」
「これならいつでもガンダムファイトやってくれればいいのにな!」
ファイトになったらほとんど無法地帯になるから、チャンスだってもんで宝石とか盗んだり、食料あさったり。
そういうの、ざらにある。
じゃあ、こういう地上の現状をコロニーはどう思ってるのかって言えば、全然何も考えてない。
……いや、確かに、ちょいちょい意識してるらしいふしはある。
ネオフランスの歴代議長は何回も地上に査察に来てるらしいし、現議長ギルバート=デュランダルなんかは
ファイト期間中っていう危険な時期なのに地上に降りてきて、僕とネオフランス代表レイ=ザ=バレルの
ガンダムファイトを間近で見てた。
ネオトルコで出会った、あの筋金入りのお人よしで独善的なジャーナリストだって、地上をなんとかしたいっ
て思ってるのは本当なんだろう。
だけど、それだけだ。
コロニーの人の大部分の考えは、地上なんて遠い世界。極論すりゃあ汚れきったゴミ捨て場。青い星は
遠巻きに見てこそ美しい。自然は幻想の中にのみあって、わざわざ地上に行くなんて正気の沙汰じゃない。
浮浪児はもちろん哀れみと蔑みと嫌悪の対象。親がいなくて、ドブネズミのような生活をして、なんて
可哀想なんだって言って、ちょっと募金して、ただそれだけ。
地上だって、上から目線のコロニー連中にはいつくばって御慈悲を願うなんてプライドのない真似はしたく
なくて。コロニーは天国みたいな世界だから憧れて、なんとしてもそらに上がりたくて、でもコロニーの奴らの
せいで自分達がこんな苦労してるんだって思うと憎らしくてたまらない。
そりゃ、ネオアメリカみたいにサクセス・ストーリーの対象と見れるところもあるけどさ。
地上の場合は誰でもコンピュータ・ネットワークを使えるわけじゃないし、地理的にも分断されてるせいで、
意識も地域差がでかいんだ。でもコロニーの意識はほとんど画一的。お国柄なんてコロニーやガンダムの
デザインにしか込められないほどになってる。
……で、話を戻すけど。こういう地上とコロニーの対立意識があるから、ナチュラルだのコーディネイター
だの差別言ってる余裕がないってのも、認めたくないけど事実。
地上じゃ生きるか死ぬかだったり、そうじゃなくても憎むべき相手が空の上にいるから人種差別なんてやってる
余裕ないし、コロニーはコロニーで人種がどうこう言うよりも地上を蔑んで憂さを晴らす。
ガンダムファイトを提唱したシーゲルは、世界を地上とコロニーの二極に分けて、バランスを保とうとした
らしい。あくまで苦肉の策だって言ってたそうだけど、でも苦肉の策は六十年続いてて、地上は今も荒れ放題。
ファイト以外の新しい策なんて、誰か考えてるんだろうか?
みんな、このままファイトが行われてていいんだって、これが普通なんだって思ってるんじゃないだろうか?
ただ、ガンダムファイトってのは全体から見ればそういう問題ばっかりの制度なんだけど、当事者の
個人個人からすれば、色々とまたドラマがあって。
地上にとってはいい迷惑で、コロニーにとっちゃ政治ゲームの一つで、ファイター同士にとっては
真剣勝負以外の何物でもない。
ガンダムファイト国際条約を見ても、それは分かる。
第一条、頭部を破壊された者は失格となる。
第二条、相手のコクピットを攻撃してはならない。
第三条、破壊されたのが頭部以外であれば、何度でも修復し、決勝リーグを目指すことが出来る。
第四条、ガンダムファイターは己のガンダムを守り抜かねばならない。
第五条、一対一の闘いが原則である。
第六条、国家の代表であるガンダムファイターは、その威信と名誉を汚してはならない。
第七条、地球がリングだ。
第一条補足、試合中の過失によるガンダムファイターの殺傷は認められる。
第七条補足、ガンダムファイトによって地球上の建築物を破壊しても罪に問われることはない。
連投規制は10秒でも、連続投稿規制とかあるからなぁ。
ドモンktkr支援
スポーツって、観客にとってはショーだけど、選手にとっては真剣勝負だ。ガンダムファイトも、そういう
ことなんだろう。
今まで僕が戦ってきた連中も、みんなそれぞれに何かを背負ってた。
「非礼を詫びようシン=アスカ! キング・オブ・ハート相手に小手調べなんざ必要ない!」
「俺は勝つ! どん底から這い上がった英雄の姿を皆に見せつけてやる!」
「ナチュラルの意地ってものが、あるのよっ!」
「ギルへの忠誠こそ俺の騎士道!」
「私はフォー・ソキウス。四番目のソキウスです」
「いけない! ミリィ、見るな、早く行け!」
「妻と息子の無念、貴様の命でしか贖えんのだ!」
「騎士だの英雄だのと! 言っただろ、そんなもんは最初ッから虚像なんだよ!」
ネオイタリアのミゲル=アイマンは、自分よりも強い奴と闘いたくてファイターになった。
ネオアメリカのイザーク=ジュールは、地上ネオアメリカの人たちに夢と希望を与えるために闘ってる。
ネオチャイナのフレイ=アルスターは地上の少林寺の希望を一身に背負ってる。
ネオフランスのレイは、忠誠を誓ったデュランダル議長のために闘ってる。
ネオロシアのフォー・ソキウスは元々ネオロシア優勝のために作り出された人工生命で、でも自分の意志で
僕と闘った。
ネオメキシコのトール=ケーニヒはミリアリア=ハウと地上に来たいがためにファイターになって、
ネオメキシコに隠れ住んでた。
ネオカナダのサトーは家族の復讐のために、ソキウスを合法的に殺すためだけにファイターになった。
ネオイングランドのムウは戦士の運命に殉じる覚悟でファイターに復帰した。
僕だって背負ってるものがある。サトーと似たようなもんだ。
家族を裏切って地上に降りたキラ兄……キラ=ヒビキを見つけて、奴が奪っていったデビルフリーダムを
破壊するためだけに、僕はファイターになって闘い続けている。サトーと違うのは、それが、冷凍刑にされた
ユーレン=ヒビキ博士――養父さんを解放して、マユを腕から生き返らせる条件なんだってこと。
そういう事情がなかったら、いくら頼まれたって僕は絶対ファイターになんかなってなかった。
そもそも僕らは平和に暮らしていたのに、いきなり空の上から巨人がやってきて、好き放題に街をぶっ壊して、
父さんも母さんも……。ガンダムファイトが僕の本当の両親を殺したんだ。
僕がヒビキ家に引き取られた後、アカデミーに行かせてもらったのは、そういう理不尽な暴力に対抗する
手段を身につけるためで、大切な人たちを守るためで。ファイターになりたいわけじゃ全然なかった。
愛機のインパルスも、最初見たときは、あの巨人たちと同類って気しかしなかった。
いや、そりゃまあ、色々口は出したけどさ。
三機の飛行物体が変形合体するって分かったときは小躍りしたし、パルマフィオキーナはエネルギーを
馬鹿食いするからインパルスには搭載出来ないって言われたときは落ち込んだし、ヨウラン達が趣味に走って
勝手に取り付けたって聞いたときは思わず「ナイスガイ!」って褒めちぎっちゃったけど。
だけど、地上を荒らすのなんて嫌だった。
ファイトすれば必ず地上が荒れる。なのに情報を聞き出すにはファイトの結果に賭けるのが一番手っ取り早い。
そして僕には、悠長にしてる余裕なんかないんだ。
デビルフリーダムが本格的な活動を再開する前に見つけ出さなけりゃならないんだから。
今だって、奴は悪行を重ねてるに違いないんだから。
そう、デビルフリーダム――DFを、僕たちは直接捉えてはいないけど、奴が引き起こした事件には何度か
遭遇してる。
デビルフリーダム細胞、略してDF細胞。その名の通り、DFを構成する自律金属細胞。難しい説明は省く
けど、要するにそいつに侵されたら、動物も機械も関係なくDFに乗っ取られて支配される。動物の場合は体が
アンドロイドみたいな金属組織に作り変えられていって、自己再生能力と破壊衝動を植えつけられて、DFに
逆らえなくなる。
機械が侵されただけなら、僕のエクスカリバーソードで元の機械ごと光にしてしまえば済む。だけど生命体が
侵された場合、治療するには侵された部位を手術で切り離すしかない。
つまり脳まで侵されたら、事実上治療は不可能になる。
僕らは世界を巡るうちに、ネオメキシコとネオエジプトとネオトルコでこの金属細胞に遭遇した。
「遺言はある? 一応聞いておいてあげるわ」
「…………」
「弟子も師匠も関係ないんだよ。あの方の前では全てがクズだ」
クルーでしかないミリアリアが僕と互角に闘えたのも――彼女はちょっと特殊な気もするけど、まあそれは
置いといて――とっくの昔に死んだはずのジョージ=グレンが生き返って砂漠を荒らしていたのも、ハイネが
教え子のはずのルナを殺そうとしたのも、こいつに侵されたのが原因だった。
僕はその都度闘って、DF細胞を光にまで分解した。ミリアリアは元に戻って、多分今頃は退院したトールと
よろしくやってる。ジョージ=グレンは元通り、安らかに眠ってくれただろう。けれどハイネは……。
「アンタが悪いんだ……アンタが奴に負けるから……」
僕はガンダムファイトが嫌いだった。闘うことは好きだけど、地上を荒らすのは嫌だった。
だけど今は、そういうのよりもっと大事なことがある。
ハイネと入れ違うように、クルーゼ隊長から情報が来た。地上ネオジャパンの新宿に奴が潜んでいるかも
しれないって。
期待はしないでおく。だけど本当に奴がいたら、やることはひとつだ。
「さあ、俺を連れて行けよ。国の犬にでも何でもなってやる。だから俺に奴を追わせろ!
キラ=ヒビキは、俺がこの手で殺す!!」
『シン』
アンプ越しの少女の声が、少年を夢から現実に引き戻す。ブッドキャリアー内の個室には、きちんと
スピーカーが取り付けられているのだ。
『そろそろネオジャパンに入るわよ』
「分かった」
シンはベッドから身を起こした。椅子にかけておいたマントを羽織り、鉢巻を締め直す。
自分にあてがわれた個室を出れば、ルナマリアは既に身支度を整えていた。いつもの赤服、いつもの
ミニスカート。キッチンの食器洗浄器に入っているのは、コーヒーカップが一つだけ。
「新宿エリアに入る前に下りるわ。空は危険らしいから」
硬い声。それもまたクルーゼからの情報なのだろう。
「ああ」
シンも短く頷いた。お互い、目を合わせることはなかった。
重い心を引きずって、少年と少女は次の舞台に降り立つ。
地上ネオジャパン、東京都・新宿シティ。
二人は知らない。彼の地で更に皮肉な運命が待ち受けていることなど。
そして――
「奇跡みたいなもんなんだからな!? あの少年ファイターに感謝しろよ!?」
「シンか……もちろん……」
一人のジャーナリストが動き出したこと、狐目の青年が生きていることなど、二人は知る由もない。
to be continued...
再びミネルバ・ブリーフィングルーム
アーサー「それではシンもふてくされつつ戻ってきたことだし、監督、続きを」
タリア「コホン……
確かにほとんどのスポンサーが消えてしまったわ。しかし捨てる神あれば拾う神あり。
さ、ご挨拶どうぞ」(←扉の向こうに向かって)
???「君達の取るべき道は二つある。一つはこのまま通常の業務に戻り、収録自体を忘れて貝のように口をつぐむこと…」
アビー「!!」
???「そしてもう一つは我らと共に、最後まで撮影を行うことだ!」
アビー「あ、あなたは…まさか!?」
???「宇宙海賊ミナ・バンガード!」
プシュッ(←扉が開いた)
キンケドゥ「俺の名はキンケドゥ。キンケドゥ=ナウだ!」
メイリン「凄い人来たぁぁ――――――ッ!! 本物の海賊だぁぁぁ!!」
ドモン「むう、この風格、只者ではないな!」
アビー「キンケドゥさん…」
キンケドゥ「お久しぶりです、アビーさん。お元気そうで何よりです」
アビー「……///」
ルナ「おやぁ? アビーどうしたの?」
アビー「ど、どうもしませんっ!」
タリア「というわけで、ミナ・バンガードが全面的に協力を約束してくれたわ」
キンケドゥ「だが、我らはあくまで協力者に過ぎない。このまま撮影を続行するかは、君達自身でどうするか決めてくれ。
おそらくこれからは更に厳しい戦いになるだろう。投下はもはや月一ペース、00の勢いは未だ収まる気配を見せず、荒らしも跳梁跋扈する今の情勢」
メイリン「さらっと筆者に言及した――――――!! メタにも程があるわっ!!」
キンケドゥ「今一度問う。これまでの全てを忘れ、通常の業務に戻るか…」
シン「戻ってたまるかバカ野郎っ!!」
キンケドゥ「うおっ!?」
シン「師匠に出会ってはやウン年…俺は、主役を維持するために必死で修行に打ち込んできたんだ! 話の中であれ、やっと最後まで主役になれるのに…!
その収録を、たかがDAT落ちになったくらいで! スロウ投下と荒らしと打ち切り程度のことで諦めるわけにはいかないだろ!?」
メイリン「そこまで重なったら立派に大事だ――――ッ!!」
アビー「というかネタスレでリアル年月の話は禁句です」
ドモン「よくぞ言った、シン!」
シン「師匠!?」
ドモン「決死の覚悟で荒波に食らいつくハングリー精神こそ、逆境に必要不可欠なものなのだ! いかに苦しく、一抹の勝機すら見出せなくとも、胸中に不屈の闘志が燃えている限り! 俺達に負けはない!」
シン「師匠…!」
ルナ「あ、あたしだって、このまま終わるんじゃもったいないし悔しいわよ!」
レイ「同じく。ギルとの対話はまだまだあったはずだ」
ステラ「うぇーい! ステラもがんばる!」
メイリン「私もです! アスランさんだって、あんなに頑張ってるのに打ち切りなんて悔しいに決まってます!」
ドモン「安んじて何も得られぬ道を行くか、敢えて極寒の風にその身を曝して己の存在を勝ち取るか! どちらを選ぶかなど言うまでもなかろう、キンケドゥとやら!」
キンケドゥ「……よし! 君達の心はよく分かった!
残念ながらTV枠を取ることは、我々にも出来ない。だが他の手段を取ることは出来る!」
レイ「もしや、映画に?」
キンケドゥ「いいや、OVAだ!」
一同『!!』
キンケドゥ「俺達は知っている。TVシリーズを無理矢理映画に詰め込んだ結果、何が起こるかを知っている!
君達に同じ轍を踏ませるわけにはいかない!」
メイリン「も、燃えている…キンケドゥさんの瞳の奥で炎が燃えている!」
キンケドゥ「ただしOVAの場合、30分で週一という縛りがなくなる反面、TVシリーズにも増して高いクオリティが要求される。TV放映と違い、視聴者に金を払ってもらうことにもなるし、繰り返しの視聴が基本となるしな!
これが何を意味するか、分かるな?」
シン「ああ! 修行がいかに厳しいものになろうと、望むところだっ!!
俺達はぁぁぁ…… やるっ!!」
その日、監督タリア=グラディスから、収録チーム全体に引越し宣言が出された。
ラクス「それではエターナル発進準備! ラクシズもお引越しですわ!」
ダコスタ「種ドモスレともこれでお別れですか……」
虎「なに、完全に終わったわけでもなかろうさ。また帰ってくることもあるだろう」
ダコスタ「……ですね!」
マリュー「アークエンジェルも発進準備急いで! 人員の取りこぼしもないように!」
ノイマン「まさかスレを跨いで航行することになるとはな」
ラクス「オーブにも連絡を入れてくださいな。キラとカガリさんのことですから、のほほんとしてるに決まってますわ」
キラ「引越し…?」
カガリ「へえ、世界規模の引越しか。具体的にどうすればいいんだ?」
キラ「えっと、『忘れ物のないように荷物をまとめてスレ移動を待つこと』だって。おとなりのセイラン家から回覧板が回ってきたよ」
カガリ「よーし! それじゃまずは家の掃除だな! ユーレンさんとヴィアさんが戻ってくるまでに綺麗にするぞ!」
キラ「え〜っ!?」
ナタル「それではマザー・バンガードもカウントダウンに入る」
アズラエル「しかし大した肩入れですね。あなたがたに出番はないんでしょう?」
ベラ「似た境遇の者を見たとき、助けになりたいと思うのは自然なことではなくて?」
アズラエル「こちらも資金に余裕があるわけではないんですけどねぇ」
東方不敗「ほれほれ、早くせんか! 置いていくぞ!」
アスラン「お、お待ち下さい師匠! ここで置き去りにされたら俺は凸とファイターの中間の存在となって永遠にスレの間を彷徨わなくてはならなくなります!」
アウル「…………」
スティング「アウル。今お前アイアンギアーのアクセル踏みかけただろ」
アウル「げ、スティング! わざわざ口に出すなよ!」
カナード「頃合だな。メリオル!」
メリオル「了解。傭兵部隊X、待機を解除します。ところでシュバルツの反応がありませんが」
カナード「気にするだけ損だ。反応がないだけで乗っていることは確かだからな」
ドモン「次の場は他スレとの共同となる。お互い切磋琢磨し合う絶好の機会となるだろう。
しかし、当然のことだが俺達の持つ空気と他スレの空気とはずれがある。特に俺達は他スレの者には異質と思われるかもしれん。
だが決して怒るな! 決して他スレを叩くな! 無用の諍いはファイターの求めるものにあらず!
習慣が違う者に出会えば戸惑うのも当然、だがならばこそ常に敬意を持って接せよ、礼儀を忘れるな!
すれ違いがあるならば発言前に頭を冷やし、歩み寄りを試すことだ! 肝に銘じておけ!」
一同『はいっ!』
タリア「全員、準備いいわね?」
一同『応!』
タリア「それでは……ミネルバ発進します!
目標次スレ、『【もしも】種・種死の世界に○○が来たら【統合】』!!」
今度こそ第十二話舞台裏につづく
とはいえ筆者の力量というか文章のクオリティは一朝一夕で上がるもんではなく。
むしろ上げられるんだったら是非上げたい。
受容そして支援ありがとうございます。
舞台裏冒頭を書いていた頃より状況は落ち着いてきた気もしますが、というか舞台裏全般がきわどい発言ばかりの気もしますが、あくまでネタということでお願いします。
今回は総集編です。そろそろ一クール終わりますし、次から新宿編ですし、スレ引越しもありますので。
どのへんの人がどの役で出演しているのか、大体を掴めてもらえればと思います。
GJ&ドモンスレからの引越乙っ!
巨大だと投下が大変ですね
がんばってください
いやったああああああああああああああ!!!!!!
そういやすっかり忘れてたけど、アビーってキンケとお見合いしたんだよなぁw
グッジョオォォォォオブッッ!!
ドモスレが沈んではや幾年・・・<経ってねえよ
まさか続きを見られるとは思ってなかった!感動した!
次を楽しみにお待ちしてます!!
とりあえず保守はやっとかないとな
このスレに誘導されたんだけど、このスレはエロはおkなん?
エロは18禁板
というかどこから誘導されたんだ?
多分新人スレ
こんばんわ。SS倉庫のArteです。
SS倉庫から作品の登録やスレ分類に関してお知らせがありますので報告します。
トップページ(右)からのリンクを外す代わりに、統合スレとして分類することになりました。
Seed-OO、又はOO-Seedとしてページ名を作成されておりましたが、OO(ダブルオー)と勘違いしますのでSS倉庫では○○かSeed総合スレ等のページ名称とさせて頂きます。
『ディアッカの炒飯日記』を執筆なさっている『◆ld4xh1oLN2氏』への連絡ですが、今後OO(ダブルオー)と種のクロスが登録された際には、そちらの方へ作品を移動する可能性があります。
執筆なさるスレはこちらのままでも種&ダブルオースレ(ありませんが)でも構いませぬ。住民の皆様と相談した上で・・・上で、、なんだろう。楽しみにしているよ!
管理人乙だぞ
>>131 ◆ld4xh1oLN2氏はIFスレ投下だよ。
総合スレで案内してるから・・・まぁいいかな。OO出たらその時にでも。
寝ようと思った直後とかに筆が進んでしまう・・・
何でだ、何でこんな時間帯限定で・・・
サンタが電波を持ってきてくれたんだよ、きっと
メリークリスマス
あれ、マクロススレ落ちた?
今朝カキコしたばっかなのに……
よく考えると昨日だったか、書き込んだの。
それでも早いな……
最近落ちてないから油断してた。
マクロスの今日の午前4時30に書き込みしたんだけど、2時間も立たずに落ちたよ
きっと書き込みのログが見れてないだろうし、ログ待ちを伝えられない中途半端な編集になってる
SS倉庫にバサラスレから発掘したSSをうpしたぜ
ただ、791氏のミスか七話がマクロススレあわせて全部で三つもあったw
うpしたファイルでは便宜上後から掲載された方を八話にしてあるんで、
今登録されてる七話は九話ってことになるのかな?
あと、新スレは立てた方がいいのか?
特に異論がなければマクロススレ立ててくるが。
と思ったけど、◆VF791dp5AE氏はこのスレの存在知ってるのか。
なら様子見でいいかな?
142 :
141:2007/12/25(火) 23:00:01 ID:???
おぅ、打ち込んでる間にかぶった。
>>140 7話が多いなw
たしか、バサラスレからマクロススレまでの流れは
不等号スレタイのバサラスレが最初で、
終わり頃に立っていたマクロススレに移行、
そいつが埋められちゃって避難所だったかな?
バサラスレ、マクロススレ、避難所と3箇所から時系列見ながら回収したんだろうか。マジ乙
内容が被ってなければ、7話上、中、下にするんだ
被ってた場合は…お手数ですが、まとめをお願い出来ませんか
バサラがやってくる作品なんてあったのか
常識的に考えて、とかバサラに言われたくねえー!w
続き読みたいな
今月も作者さん普通ーにがんばってたから期待できるね。
誘導や新スレに気付いてくれると良いが
今改めて読み返してたけど、普通に面白いよなぁ。
ところで作者氏は卒論大丈夫だったんだろうかw
では明日には新スレがたってるだろうと都合よく解釈して新スレに投下します。
卒論?
・・・・・・何とかなったんじゃない?むしろ何とかなってくださいよ。
あ、本人きたwww
じゃスレ立て行ってくるっすw
MGSのスネークを呼ぶ
スネークを潜入させたい
公安9課が来て欲しい
そろそろ「ベルゼルガSSS-Xテスタロッサ」と一緒に、
“青の騎士”ケイン・マクドゥガルが来ても良い気はするな。
旧劣等種にして狂戦士の最後の生き残り。
左目、左腕、右足を損失しながらも「神」に勝った男。
そしてアストラギウス銀河の技術の粋を集めて作られた最強のAT。
“キューブ”付きのパイルバンカーなら、自由や正義にだって対抗できるぜ。
ネックはサイズが4m前後ってとこだが(笑)
まあ空(Sky)、海(Sea)、宇宙(Space)。
この全てを制する究極にして最強の機体SSSだから問題ないか(笑)
もし種・種死の世界に旋風寺舞人が来たら
保守
ここが寂れてる事は各スレが稼動してる理由から喜ばしい事だと思うが、ちょと寂しいなw
158 :
通常の名無しさんの3倍:2007/12/28(金) 07:10:01 ID:y9m/d21p
そろそろageとくか
昔ヤザンスレというのがあって、職人さんの筆は遅かったがその分話も面白かったスレがあったんだがあの職人さん今どうしてるんだろ……
確か00放送開始のスレ乱立に巻き込まれてそれっきりなんだよな。落ちる少し前に近い内にまた投下する、と職人さんからの書き込みがあったんだが。
あれから保管庫にも行ってないなあ。
そういえばもしもマフティーが…スレも新しい職人さんが投下して間も無く埋め嵐に遭ったのか落ちてSS倉庫に結局うpされてないな。
マフティーが他の仲間と共にMSごと種死に来る燃える展開の作品だったのに。
それは読んでみたいな、というかなんで荒らすかなぁ
>>159 しぶとい作者だったから、単に忙しいとか、単に続きが書けないだけで、
続きを書いたらスレ立ててでも再開……すると良いなぁwww
SS系スレが殆ど死に絶えたからなぁ
埋め荒らしにやられたのもあれば、職人叩きによって職人が気力を失って投下を止めた例もある
後者は叩くのが趣味の奴が難癖つけて職人を追い出しにかかるものだから始末が悪い
08スレは粘着系荒らしにやられたんだっけ・・・
ほとんどと言うには元の数が少ないと思うが。
まあ、職人に一番必要なのは文才でなくスルー力だと思ってるが。
SSスレじゃないけど、シンが冷静だったらスレもume荒らしにやられたな
じみ〜にちょこちょこネタが書き込まれてたスレだったんだがなあ
一番の問題は職人にアレコレ要求する住人が多いって事。
職人にだってアレコレ語りたい事があるのに語れば文句言う奴多すぎ。
職人にばっかりモラルを求めるのがおかしい。
職人も住人も冷静だったらスレが必要です。
ってか職人さんが語るときはモラル関係なく名無し推奨じゃね?
そういう読者の決め付けが嫌だ
職人用のコテトリスレを復活させればいいじゃん。
決めつけが嫌だと言われても職人の語りは大概嫌われるからな。
それで良ければ気にせず語ればいいんじゃね。
何しろ他ならぬ種死本編が、作り手が要らない事ベラベラ喋りまくって視聴者に総スカン喰らってるからな
そのおかげで、作品外で作り手が喋る事にアレルギーみたいなのがある空気になってる気がする
五月蠅い蠅みたいな読者に職人が嫌気をさして消えたスレもあるけどね。
ヤザンスレは面白かったけどヤザンじゃないのが問題だったな。
どうせ職人が名無しで苦言を呈したら呈したで自演乙とか盲信マンセーキモいとか言うんだろ?
腐災の言動は最低だがそれを楯にとって職人にSS自販機たる事を強要するのも常に正しいのか?
正しいなんて言ってないよ、スルーしろよって言ってるだけ。
住人もスルーしろよ。職人にだけ要求すんな。
コテが嫌われるのは2chでは普通の傾向
好きなようにしたきゃ自分でサイトでも作ってやればいい
大勢の人に見てもらえる可能性はあるが、それに伴うデメリットに耐えられないなら2chを利用する資格なし
住人がスルーしちゃったらそれこそSS自販機になれって話w
住人が職人に望む事はSS自販機になる事
職人が住人に望む事はGJ自販機になる事
なんなんだこの流れは
汚物職人の陰謀か?
騙ろうスレみたいな流れ、って向こう埋まってそれっきりなのかw
ンな事言ってる間に国語やり直してこいよ
痛いニュースで2ちゃんで国語力無いの叩かれて逆切れで幼稚園児殺戮なんて
俺たちゃ読みたかねーんだから最低限やってこい
とりあえず発表する者は読まれる事以上の願望を持ってはいけない
無料で奉仕してやってるのにばかな、という気持ちが少しでもあるのなら
他の誰でもなく自分の為にSS投下はやめた方がいい
これは厳しい意見でもなんでもなくて、創作発表とはそういうものであり
また匿名掲示板の体質上仕方のないことだから
無料の奉仕でSS書くなんて職人はいないだろ
書きたいから書くんだろ。奉仕してやってるって意識じゃ駄目なんだよ
俺は自分のために書いてる。書きたいから書くんだ。もちろん感想がいっぱいあればやる気が出たりアイデアに
繋がったりする。
でも叩かれると萎えて続ける気なくなるのも確かだ。今までとりあえずはすべて完結させてきたのにそのおかげで一作だけ
未完。それが残念。いまさらそいつは書く気起こらんけど。
作者も読者も深く考えないのがいいね。
書いてやってる、読んでやってるは不毛だよ
>>185 その「奉仕してやってるって意識で書いてる職人」って本当にいるの?
そういうのはむしろ、職人の言葉尻を捕まえて非難する時、職人に貼り付けるレッテルの場合が多いのだけど。
まともに考えると、奉仕のつもりで楽しくもないSS書きをする奴なんて、まず居ないよなぁ。
>>187 そうそう。書き手の葛藤なり事情なりは全てじゃなくても
読者にだって理解できてると思う
言葉に出すと面倒になりかねないから多くは黙ってる
でも茶々入れ専門のファイターだって普通に見に来られる場所なんだし
萎えるなら無理して書かないでいいんだ
つかまじで仕事じゃないんだから、全てにおいて無理する必要はないんだ
読者に職人の葛藤なんて分かるはずねーよwww
>>192 お前はもう一切書かなくていいから二度と出てくるな
こんなところで争っても無意味
読者は投下してくれる職人に感謝してGJしればいい
自分じゃ何一つ創作も出来やしないくせに、批判だけは一流な人種っているよな
大方の住民は黙ってるものだけどね。反応が見たくて煽ってる奴もいるのに
まあ批判されたり煽られたりしたくなきゃ何一つ投下するなとしか言われないだろ。
だってスルーできないならそれしかないからな。
投下に必要なのは忍耐力なんだろーなと読み専ながら思ってみたり
叩くのが趣味の住人もいる訳で。
>>200 当人の脳内では「趣味」などと言うくだらない物でなく、
「義務」になっているんだろうな。
でも、他人にとっては保守以上の価値は無い。
職人に文句つける奴って自分がSS書けないから僻んでるだけだろ。
設定だけつくるからSS書いてくれ!なんて奴は哀れだな。
自分で書けば良いのに。
>>202 あーだこーだ言ってるだけで十分楽しいって奴らも居るのになぁ。
使ってくれたらそれはそれで、と言うことでネタ使われても文句言わないし。
単に何を書いたか忘れてるだけの気もするけどwww
「俺様の高粋なネタをSSにするのは職人の義務だ」とか、ダメだろww
SS書いて欲しいならGJと感想だけ書けば?
下らない雑談なんていらないよ
SS書けない奴ほどぐだぐた文句をいうよね
読者にしろ職人にしろ自分が正しいと思い込んでる奴ほど痛い。
>>206 そうだよな。高畑一派・信者は迷惑な存在だよな
マジで消えて欲しいぜ
>>207 あいつらはマジでムカつくよな。奴等のせいで何人の職人が潰された事か
自演:三人目
特別自演:メスト、種蒔き負債、総合女難スレ職人、三人目亜種
匿名自演:話題にならないスレの職人
協力:総合女難スレ住人、ヲチ紳士、似非高畑一派厨、真性高畑一派厨
友情自演:新人スレ編集長
職人テンプレート
===========================
高畑一派:各スレを股にかけて活動
高畑 :箱庭系の家元。実は途中まで書いてフェードアウトのパターンの多い人でもある
ed :怒ると怖いらしい
メスト :クロススレで他の職人や住人を全く置き去りにする作風で話題に。Sで有るらしい
種蒔き:種を蒔かれた人
============================
新人スレカルテット:新人スレに同時期に現れたクオリティ高めの新人職人4人聚
騙るスレではネタが無くなると良く話題になる
厠 :一気に成長する筆力と気になるシナリオで信者獲得
ex :ショートショートを得意にする。リズムの良い文章とサブタイトルが特徴的
大戦 :このところ新規投下がない
新人 :躍動する厨房。そのクオリティは年齢を凌駕する。以外と真面目
===========================
新人スレ:新人職人の登竜門であるはずだが、新シャア一投下し辛いとの話も。
スレの性格から恐らくスレ随一の職人数を抱えるが批評家連もなかなか辛口。
戦史 :当初ヘイトだったはずだが読ませる文章に開眼。新人スレのまさに看板職人
† :サブキャラクターに光を当て大活躍させる。スピード感有る戦闘描写も好評
弐国 :2chSS職人では異色のオリキャラ使い。ねっとりとした独特の描写にファン多し
女神 :新人スレ批評家連から少女漫画的と言われた文章が特徴。以外に表現はまとも
もしも :今の所独自の色が見えてこない、今後に期待
ザクレロ:クロス、シリアスでありながらギャグの要素も取り込んだザクレロSEEDが好評
逆アス :文章自体は普通だが破壊力のある誤字、誤使用で騙るスレ一番の人気者に
柩 .:種死ふかし話は昔話風味で種を書こう、という試み
編集長:毎週月曜夜に目次を付ける人。煽り文の内容から全作品に目を通していると思われる。
===========================
マユスレ:スレタイ通りの作品群が並ぶ。ペドだロリだと言われながら硬派な良作が
生まれやすい土壌なのかも知れない。
隻腕 :ハードな設定と柔らかみのある表現で人気高し。
単発 :元はト書きだったが連載を続ける事で世界観の構築に成功。現連載は小説形式。
幻視痛:こちらも文章、設定ともハード。だが職人は腰の低い人
ジェンヌ :異色の宝塚マユ。小説と言うよりは散文、ポエム形式か
===========================
213 :
210:2007/12/31(月) 17:26:02 ID:???
この面々についても簡単に説明してくれると助かる
【ストライクMk−U】
【軍板涙目最強MS(三■目談)】
”三■目”のSSに登場した詳細不明のMS。1個小隊でイージス3個小隊を叩き潰せるとか。
自称「軍板の誰よりも軍隊の事を知っている」”三人目”の知識を総動員して創られた機体。
ストライク系列の機体らしいのでストライカーパック装備可能だと見ていい。
主兵装は140_滑腔砲。三■目曰く「∀も所詮人型兵器だろ?戦車の主砲にかなうわけない」
実際には自室に引き篭もって朝から晩まで荒らしに勤しんでいる三■目が、
家族に生活費とエロフィギャー代をもっと出させる為、いつかドラえもんが自分の所に来た時に
四次元ポケットから出してもらう事を夢見て妄想したMSだと思われる。
使用法:三■目の自室も兼ねるのでパックホーム装備。age厨実家の側に置いて、家族を
脅迫するためにいつも実家に向けて拳を振り上げたポーズで突っ立っている。
>>214 股間の140_は対魔法少女用じゃなかったか
三人目ネガキャン飽きた
高畑一派のネガキャンしようぜ
217 :
210:2007/12/31(月) 20:28:26 ID:???
つかストライクMk−2って、この板ではマユスレの幻視痛のが先だったのになー
あっちのは中の人の活躍もあいまって中々カッコいい機体だった
まだノワールが出る前の話だから、外見が似てる
>>217 だからカマトトぶるのはやめろっての
つか、煽ってんの?オマエ
221 :
210:2007/12/31(月) 20:45:59 ID:???
新人スレ行って聞いて来い。あそこが奴等の根城だ。
210以外が自演に思えてきたw
225 :
210:2007/12/31(月) 21:01:31 ID:???
>>222 新人スレの作者なのかな?
まとめサイトの小説しか読んだ事なかったんだが。
情報感謝。
227 :
210:2007/12/31(月) 21:06:26 ID:???
そもそも、高畑一派も何も殆どのSSスレは意気消沈してるじゃん。
新人スレですらあの有様なんだし。
後、別所で職人してだが雑談はむしろ多いに歓迎だ。
保守と感想だけじゃ余計のプレッシャーかかるし、スレの空気が
まったく読めないしにぎわってないと寂しいねぇと流れぶった切ってレスしてみる
大物職人虚空が釣れますた
空気どころかスレタイ読めない職人ってどうよ?
厨房以下ですまん。吊ってくるorz
どうでもいい事でレス数伸ばすなよ
CCAも変なの来てるから紛れてるのか
u~mu
意味わからね
どうでもいい事以外でレスが伸びるものかよ
騙るスレ立ててそっちでやれよw
クロスオーバーはもういいよ
正直、キラマンセーの作品はうざい
シン厨必死だなw
シン厨なんて居ませんよ
メルヘンやファンタジーじゃないんですから
シン厨なんているのか?
キラマンセーは大勢いたが
シン厨が釣れましたね
キラ厨必死だなw
新年早々何やってんだお前らwwww
いい加減、言いたい事を素直に言うのは止めないか?
>>245 違うさ。冬休みだから馬鹿も沸いたんだろ。
アスラン厨には勝てまい
正月早々高畑一派厨は元気ですね。
騙るスレがなくなった途端にこれかよ…
それとも冬だってことなのか?
もう煽り合い叩き合いレッテル張り合いはたくさんだ。騙るスレ立てるか毒吐きスレでやってくれ
最低辺の板の最低辺のスレが無くなるとはこういうことか。
つまり、語ろうスレは新シャアを守ってた、って事かwww
前もたたなかった時総合女難に溢れ出して
散々っぱら荒らし回ってたよな。
終いには住人に立てるべきとか訳の分からん奴まで沸いてきてた。
隔離スレとして必要なのかねぇやっぱり
建てるのめんどくせえ毒吐き使えや
ここはクロスオーバーはもういいよスレですか?
>>217 暇だから説明してやるから有り難く思うな
高畑:多数の新シャアSSスレで暴れ回った悪鬼。幾つものスレを衰退させた悪行は一部では語り草になっている。
メスト:現在は新人スレで暴虐の限りを尽くしている。女難スレを荒廃させた外道。
種蒔き:向上スレで身の毛がよだつ様なヘイト作品を垂れ流した女狐。08スレの退廃はこいつが原因。
高畑・メスト・種蒔きが高畑一派と呼ばれて新シャア板では忌み嫌われている。
総合女難スレ:女難と銘打ちながらその実態はシンハーレムスレ。住人の民度は最低レベル
マユスレ:ペド公ロリ助の巣窟。頑迷な迄にテンプレを遵守する頑迷さで職人が多数離脱。
新人スレ:新人職人の為のスレの筈だが住人が高い筆力を望む為に多数の職人が離脱するスレ。
三人目:08スレの職人だったモノ。
>>257解説
三人目→三■目
他の解説は役に立たね
三■目にしちゃ……と思ってたら三■目だた
ツマンネ
全く高畑一派厨は始末が悪くて困るな
――レグジオネータとの戦いの後、
ケインがテスタロッサと共に“キューブ”の力で導かれた先は
ATの数倍もある巨大な人型兵器MSが闊歩する世界であった。
コーディネーターと呼ばれる創られた人類と、地球人の戦い。
我関せずと中立コロニー・ヘリオポリスでスペースデブリ回収業者となったケイン。
だがザフトの襲撃が、彼とテスタロッサを戦場へと呼び戻す。
旧劣等種の血がざわめく。
コーディネーター誕生の影にちらつく“異能者”の影。
そしてキラ・ヤマト――遺伝確率250億分の1の衝撃。
こんなボトムズSS。
>>263 ちょwあのケインの体でデブリ回収業なんて本人が良かろうと周りが……
CE世界なら平然とやらせるな。うん。
それにほら、キラの生存率っぷりは
「人工的に創られた“異能者”」でも通用するし、きっと、多分。
それにテスタロッサのパイルバンクなら自由や正義とも戦えるぜ。
なんせ一発でAT一万体を吹っ飛ばすんだから、キューブ付きなら。
替えのPR液はやっぱりロウ……
あいつそこまで万能だったっけ?(´・ω・`)
>>266 いや、テスタロッサの動力はマッスルシリンダーとPR液じゃないぜ。
特殊なジェネレーターを搭載しているっぽい。
>>268 結構有名な話じゃぜ、それ。
まあキューブとパイルバンカーなら次元から吹っ飛ばすことも可能だし、
その余波でCE世界へ来ることは十分に可能なわけだ。
問題は幾らベルゼルガSSS−Xテスタロッサ、
アストラギウス銀河最強機体と言っても、4m。
何処までMSと対決できるか、だな。
>>268 まだ生きてたのかあれ(;゚Д゚)
……職人は要求されるぞ、これは。
……ブルコス騎士団計画?
ザフトかプラントだろ>騎士団
つ【歌姫】
三■目=糞喰嗜好のゴキブリ
これは酷い
晒しage
阿部スレ復活希望
>>269 原作描写を読む限りにおいて、CEのあらゆるMSと比べ、
サイズと質量以外のあらゆる面でテスタロッサの方が高い能力を有している。
あ、PS装甲は別にして、ね。
レグジオネータのプラズマ溶断攻撃がきかない時点で、CEビーム攻撃は効果が全くないと考えるべきだろうし、
ジェネシスなどの超大型兵器と大質量攻撃、
それから、陽電子砲(ただし、陽電子博士の作ったビーム兵器ではない場合)位しか有効な攻撃手段は存在しないと推測される。
で、テスタロッサはキューブパイルバンカーで数キロはありそうな地割れ創ったり、それを更に閉じたり、
キューブ空中放電しただけでATがグズグズに溶けていったりと、もうやりたい放題。
また、ノーマルの携行火器だけでも、MSを破壊するには十分だろう。
あの世界、さりげなく恒星間航行できる技術得よく持ってるし。
……長文ですまんが、俺にはCEのMSがテスタロッサに傷をつけられる状況のほうが想像できん。
つうか初めて知ったが、トンでもない厨機体じゃねーかそれ
はっきり言って最早ボトムズじゃねえだろ
ベルゼルガはなぁ……なんかすごいよ
主人公からしてすごかったね。どこぞのニートのような無傷完勝ってのは無かった気がする
足無くすは手首無くなり片目つぶれるわ、最後の戦いはぼろぼろだったな
だから賛否両論だったんよ、テスタロッサは……。
俺も、別物と考えると好きだけど、ボトムズと言われるとうーんって感じ。
尤も、ボトムズの世界の技術力は実際には相当高いから、そんくらいできてもおかしくない気もする。
何せ、
恒星間航行ミサイルによる惑星破壊戦→宇宙戦艦による艦隊戦→ATによる制圧戦
と言う推移の果ての、あの泥臭い世界だからな。
最終的にボトムズファイトとかに行き着きそうな世界だw
まあ、ワイズマン或いはレグジオネータの陰謀によってコーディネーターが創られた
――ってぇのはアリだよな。
ワイズマンの目的は「自分の後継者である異能者」
レグジの方は「自分が世界を支配するための道具」
これはキラ、およびラクスによって完成しているのだから。
だがケイン・マクドゥガル。
異能者を、レグジオネータを駆逐した旧劣等種、最後の一人。
彼とテスタロッサなら、“種持つ者”ともやりあえる。
>>280 物語としてはベラボーに面白いんだけどな。
だからこそ賛否両論あるわけだが。
「全てのATの原型となった神の如き機体」に立ち向かうために、
アストラギウス銀河の技術を全て集めて創ったのがベルゼルガ・テスタロッサ。
ストフリの「キラ専用w」を上回るほどの「ケイン専用機」
なんせケイン以外のパイロットが操縦すると、
ちょっと移動しただけでGで死んでしまうくらいだからな。
>>281 キラと違って、とにかくケインはボロボロだったからなあ。
敵組織の開発した特殊銃弾を受け、血友病を発症。
機体を失って脱出する際、敵ATに足を潰され、逃れるために自らマグナムで足を粉砕。
足の骨に鉄骨をボルトで固定した義足となる。
その後、レグジオネータの真空兵器でコックピットを攻撃され、
破片が左目に突き刺さり、失明。
大破した機体から脱出する際、再度攻撃をうけ、左手を損失。
顔に包帯を巻きつけ、手首には鍵爪を固定。
さらに敵組織の精神攻撃を受け、言語中枢を損傷。
ついには喋ることすらできなくなってしまう。
それでも戦い続けて勝利するのが旧劣等種(ベルゼルガ)。
まあ血友病も、言語中枢のダメージも、完治はするんだけどね。
キラや凸がそうなっていたら俺は多分熱心な種ファンになっていたぞ!
でも、そんなのバンダイが大切な金ツルの腐を釣るためにも許さんかww
>>286-287 ほら、キラと同じ声のスクライドのカズマさんが
漫画版の方で片足片腕片目で似たような事になってたじゃないか、それで脳内保管するんだ
後必要なのは、血友病と言語障害だけだ
イヤまあ、種死のキラの有様はある意味言語障害起こしてるッぽいが
俺たちが求めているのはそういう言語障害じゃない
>>288 うむ、テスタロッサを届けてくれた友人との会話が泣ける。
「ア……ゥあ、アアッ……あ……!」
「言葉すらも失ったか……ケイン」
キラ凸ラクスあたりの言葉には重みがないな
テスタロッサと言えば、
出力?凄いですよ
加速?早いですよ
がすげぇ印象に残ってるな。
テストパイロットがフルスロットル迄もってく前にGで肋骨折っちまったんで判らんっーのが。
ストフリ
全高 18.88m
重量 80.09t
ジェネレーター ハイパーデュートリオンエンジン※
ジェネレーター出力 不明
装甲 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
武装 MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲
MA-M21KF 高エネルギービームライフル×2
MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
MMI-M15E クスィフィアス3レール砲×2
MA-M02G シュペールラケルタビームサーベル
MX2200 ビームシールド×2
EQFU-3X スーパードラグーン機動兵装ウィング
(MA-80V ビーム突撃砲×8)
ミーティア・ユニット
なんだろう
ストフリとスペック比較しても、ビジュアルでテスタロッサが負ける絵が浮かばんw
つーか本当、改めてみるとストフリは厨臭い機体だなあ。
格好良い横文字をくっつければ良いってもんじゃないし、
ごてごてと兵器を乗せまくれば良いってもんじゃないぞ。
しかも関節だけが発光するという謎仕様。
>>292-293 武装少ないし、ただすばしっこいだけかと思ったが、画像見て勝てる気がしねえww
>>296 さらに避けれればいいじゃんって間接の稼動域増やすのに装甲分割して稼動するようなってるがそれによる防御力低下無視してる
ちなみにデスティニーも同様のものが搭載されてるがこっちはちゃんと防御低下も考慮したうえで低下させずに稼動域増やすように作られてる
シンに渡された後も装甲調整けていたらしい
発想が真逆だからな。
何と言うケインは新しい可能性じゃなくて、
極限の逆境に対抗する為に人類が古い武器庫から引っ張り出してきた、錆の付いた長槍なんだよな。
その錆を戦場で削ぎ落として、極限まで鍛え直したモノが、ケイン・マクドゥガル。
創られた、新たなる物の最高であるキラは、どっちかと言うとK´寄りだ。
機体の方もそうだよな。
キラと言う『創られた最強』の能力を最大限に発揮する為にあつらえられたストライクフリーダムと、
最強最悪を倒す為に能力を突き詰めたら、結果的にケイン専用になってしまったテスタロッサ。
能力についてはどっちが強いとは言わんよ。
別作品だし、単純に性能を比べたら、どう考えてもテスタロッサに軍配が上がるし。
つーか、両手で持てるサイズの、数千万年単位でエネルギーが枯渇しない銀河間移動が可能なワープドライブって何さ?
そんなものの全エネルギーを収束して打たれたら、そりゃあゲッターエンペラーだって傾くさ。
その気になれば、それこそ惑星くらい楽勝で破壊できるよ、アレ。
惑星破壊用の恒星間航行ミサイルの直撃受けても平然としているものを傷付けられるんだから、そりゃあ当たり前かもしれないけどさ。
だが、結局のところ、ケインは「英雄」ではない。
狂戦士。戦うことしかできない「旧劣等種」。
彼らが本編でその役割を果してきたかどうかは、この際別問題として。
仮にキラとケインが同じ世界に存在したとしたら、
人々を導く役割はキラ、ラクス、カガリ、アスランの四人の役割だな。
少なくともケインには「出来ない」。
だからまあ、青の騎士とのクロスSSを書くなら、
「戦いはケインが終わらせる。だが、その後はSeed勢に任せる」
という形にならざるを得ないような気がするなあ。
戦うことしか出来ないが故の、あの超越的な戦闘力なのだし。
IF統合スレに投下してたんですけどもこっちの方がいいといわれましたので
こちらに投下してもいいですか?
>>301 別問題に出来なくないか?
キラたちがとてもじゃないが人々を導くような存在とはとてもじゃないが思えないんだが……
ケインが「英雄」ではなく「狂戦士」だというのは同意するが
私は世界のもの、世界はわたしのものなんてトンデモないこといってさらには10年も前のノートの走り書きだけで
議長は悪、自分こそが正義ってテロ起こすようなやつらですよ。
前戦争であれだけ暴れておきながらキラが傷ついたからなんて理由で責任も取らずに姿消すは
プラントの開発中の機体盗んでしかもそのデータまで消去していくわ、常識という考えが存在しない連中が導く未来って破滅?
553氏だよね。両方のスレ見てる人多いと思うけど、一応1話からお願いしまっす
0話だった。。
最近、異常に更新ペースが速過ぎますな。
奥歯を噛み締めたのさ
>>301 そもそも、ケインが自ら導く必要なんかないだろう?
政治は、ケインの戦いを見て感化されたミーマみたいな奴が、動けばいいんだよ。
種種死には、それぞれアズラエル、議長と適役な権力者がいるじゃないか。
レグジオネータ追放の余波で、テスタロッサとともにCEに飛ばされたケイン。
偏狭の村で受け入れられ、静かに暮らしていた彼だが、戦いの炎は彼を手放そうとはしなかった。
NJ投下の悲劇、そして、ザフトの侵攻……ケインは、自分を迎え入れてくれた村の為にパルチザンに参加し、
インサニティホース一本を手にMSを狩る機構猟兵となる。
虎の子のMSはケインの銃撃で即座にその機能を失い、陣形を崩したZAFTは瞬く間に連合軍に狩られていく。
その原因たるパルチザンの排除に、幾度も失敗したZAFTは、ついに燃料気化爆弾で根拠地と思われる一体を焼き払う暴挙に出る……。
……それから数ヶ月、一人生き延びたケインは、大型トレーラー一台を根城に、未だ傭兵としてZAFTと戦い続けていた。
長銃一丁で百を数えるMSを狩ったケインに、興味を覚えて来訪するアズラエル。
対MS戦のノウハウを手に入れる為に、今ではナチュラル最強と言われる傭兵『ベルゼルガ』を口説きに自らで向いたアズラエルは、
逆に、ケインという名の強い個性に魅かれ、感化される。
ケインの孕む狂おしいほどの戦闘能力は、アズラエルの中に燻っていたナチュラルとしての劣等感など、一瞬で燃やし尽くすほどのものがあったのだ。
「貴方、本当にナチュラルなんですか?」
「俺は旧劣等種だ、コーディネーターなんかじゃない」
「……ベルゼルガ、ですか?」
「……ああ、そうだな、先祖返りのようなもんだ」
みたいな感じで……
>>308 書いてくれたらオレの初めてを捧げてもいい
何かためしにファンタジー魔法系とのクロスを思いついて話しをちょっと書いて見たら
何かリューナイトとかメイズ爆裂時空みたいなノリになってしまった。
MSも種キャラも出てくるんだがこれは別に種キャラでも無くて良いと思うんし
そもそも、ガンダムである必要すら怪しくなってきたのだがorz
ぶっちゃけ種クロスってどこまでが種である必要があるんだろうか
勇気を出して投下してみる。
戦いは終わった。
全ての物はラクス・クラインの軍門に降り平和が訪れた。
それについての是非は問わない。何故ならばそれはどうという事ではないからだ。
彼女が人類のリーダーとなったとしても、彼女がリーダーシップを発揮する事が出来ないのは周知の事実だ。
指導者が無能なのは美徳である。
有能な指導者程世界を改革せんと躍起になり秩序を破壊し、秩序を破壊した事による歪みによって滅びる。
例をあげると、ギルバート・デュランダルなどは無駄に有能であった為に身を滅ぼした事象の好例である。
その点、無能な指導者は何する事なくただ君臨するのみ。
君臨する為に君臨するだけであって誰かが損失を被る訳ではない。
莫大な富を浪費して無駄に争いをするという事はこの上ない罪悪である。
自分を上等な有能な指導者だと思い込んでいる下等な指導者ほど権力を振り回して国家に損失を与えるものだ。
故に、下等の有能な指導者は上等の無能な指導者に劣る。
クライン政権は多数の問題を抱えているが、一番の問題は軍事関連の問題である。
平和になったのだから軍隊などは必要ないが、軍を解体するという事は多数の失業者を生み出し、更には軍需企業を涸渇させる事にもなる。
そうなれば多額の予算を消費して失業対策をしなければならないのだ。
その問題の解決をせんと議会が踊り足踏みをしている時、ラクス・クラインの他愛なき呟きが解決の道を作った。
「宇宙怪獣から地球を守る為の部隊を作ったら良いと思いますわ」
普通に考えると一笑されて破棄される提案ではあるが、政治の世界は一切の常識が通用する埒外の世界である。
提案者が稀代の無能、ラクスならば尚更である。
「宇宙怪獣に備える軍隊ならば恒久的に組織する事が可能であり、鯨石という存在がある以上宇宙怪獣の存在は否定出来ない」
議会の総意は帰結し対宇宙怪獣特別部隊は結成された。 それを認可する為の法案を通す為にある産業に従事する企業団体が多額の献金を行った事は些細な事であり語るに足らない事である。
対宇宙怪獣特別部隊は通称として提案者であるラクスの名を拝領してラクシズと呼ばれる事となった。
シン・アスカは我が目を疑った。
有り得ないモノ、あってはならぬモノを見つけてしまったからだ。
それはシンが駆るデスティニーよりも遥かに巨大であり、太古の恐竜にも似たフォルムを持っている。
「バ、バケモノ……」
シンの感想は的を射ている。それは地球外から来訪した生物に他ならないからだ。
シンはその巨躯の持つ圧倒的な迫力に気圧されて指一つ動かす事が出来ない。
本来ならばラクシズの一員として宇宙怪獣発見の報を本部に送らなければならないのだが、思考が止まってしまったのだ。
宇宙怪獣はデスティニーを一瞥すると気にもかけずに悠々と進んで行く。その先には碧き宝石にも似た地球がある。
自分が動かなければ地球が危ない。
そう思った刹那、シンの中で何かが弾けた。
吠える様に叫ぶとデスティニーを宇宙怪獣に向ける。自分の持てる限りの力で愛機の性能を限界まで引き出した。
が、シンが出来たのはそこまでだった。
高速で飛来した赤い光球に跳ね飛ばされてデスティニーとシンは共には宇宙の藻屑、否、星屑となった。
宇宙怪獣はシンの死などを気にもせずに地球へと進んで行く。
宇宙怪獣にしてみればその様な事は気にかける事の必要ない些細な事に過ぎないのだ。
ただ、赤い光球だけは注意しなければならない存在であるとは本能的に感じてはいるのか光球から離れようとその速度を上げて逃げる様に進んで行った。
暗闇の中、自分の体が冷たくなって行くのを感じる。
何が起きたのかは分からないけど、ここままだと死ぬという事は解った。
否、もう死んでいるのかも知れない。
頭に靄がかかり視界が暗くなって行く。
頭に声が響く。聞いた事のない言葉で俺に何かを言ってくる。
混濁した思考の隅でかつて見た地獄の記憶が蘇る。
無数に散らばる屍。漂う死臭。
地面に転がる伸びた血で濡れた小さな幼い手。
吐き気がする。頭が痛い。心臓が激しいリズムを刻む。
力が欲しい。力が欲しい。欲しい。
――守る為の力が欲しい――
赤い光が俺を包み込む。目を開けると光の巨人が俺を見下ろしている。 俺はその巨人に告げる。
力が欲しい。
全身から力が抜けて軽くなる。死を覚悟する。否、出来ない。俺はこんなところで死ねない。
俺には守りたい物があるんだ。
――力が欲しい、死にたくない――
意識が途切れ途切れになっていく。
手放したら終わりだ。死ぬ。
頭がぼんやりとしていく。 ただ、一つの言葉が聞こえる。
――ウ…ト…マ…――
シンが目を開けると眩しい光が目に入った。目を細めて周囲を見回すと、そこが医務室である事に気付いた。
体を動かそうとすると節々が鈍く痛む。痛みがあるという事はまだ生きているという事だ。
僅かばかり安堵すると自分の物ではない呼吸音が聞こえた。
呼吸音と言うよりは鼾に近いそれはシンの癇に触る。音のする方に視線を動かすとルナマリアがいた。
目の回りにはくまを作り、口許には涎が垂れている。鼻提灯が出来ていないのが女性としてのルナマリアに取って救いであるのかも知れない。
「おい、ルナ。起きろ」
声を出すと喉に鈍い痛みが走る。しかし、ルナマリアは寝息を立てるだけで眠りから覚める事はない。
「起きろっ!ルナッ!」
痛みを堪え大声を出すとルナマリアの瞳がゆっくりと開く。
まだ覚醒しきっていない目でシンが起きているのを知ると、彼女はシンに思いっ切り抱き付く。
「良かった……生きてたのねっ!!」
ぎりぎりと締め付けられてシンは呼吸を遮られる。
更にルナマリアの温かい体温とその体臭、柔らかい体をリアルに体感してシンは生きている事を実感する。
「はなしてくれ……このままじゃお前に殺されちまう……」
力を振り絞り声を出すと、ルナマリアはそれに反応してはなす。
「私……シンが死んだかと……」
「どうにか生きてるみたいだ。そう言えばあのバケモノは……」
シンの言葉にルナマリアはシンを手放して目を伏せる。
「今はジュール隊が出動してる。大丈夫だとは思うんだけど、もしかしたら私も出撃するかも知れない」
シンが口を開こうとした瞬間、スクランブルがかかる。ルナマリアは顔を上げて反応する。
「ゴメンネ、出撃しなきゃ。シンは安心して此所にいて……」
――ダメだ。アレは半端な物じゃない。アレ相手にはMSなんて役に立たない。行くな、ルナ。
止めようとしても声が出ない。ヒュウヒュウと息が漏れるだけだ。
ルナマリアは慌ただしくない去って行き、シンは一人取り残される。
静かになった医務室でシンは自分が何かを握り締めているのに気付く。
ペンライトにも似た形ではあるが、シンはそれが記憶にない。
記憶にない物を持っている事に訝しみを感じるが、それ以上に自分が生きている事が疑問でもある。
確かに自分は死んだ。その感覚は今もなお不快感として残っている。
一度死んだ自分が何故此所にいるのかが疑問である。
取り敢えずルナマリアがいるという事はミネルバの艦内である事が分かる。
医務室なのに医療スタッフがいないのは先の大戦の折に心ならずとも医療スタッフに暴行を加えた為に彼らに嫌われているから仕方ない。
此所にいるという事は回収されたという事だろうが、死者を蘇生させる技術があるとは思えない。
疑問は疑問を呼び起こしシンを出口無き思考の迷宮へと誘う。
しかし、シンは迷宮の入口で立ち止まる。
何故かは解らないがあのバケモノが存在している事が解るからだ。
あのバケモノは半端な物じゃない。向かっていった物は間違いなく蹴散らされるだろう。
それはルナとて例外では無い。
――ルナが死ぬ。
去って行った彼女の姿を思い浮かべる。頬には涙の後があった筈だ。
――俺の為に泣いてくれたルナが死ぬ。 ――誰かが死ぬのは嫌だ。
身体は動く事を拒否して動かず、痛みが増していく。
しかし自分がいかなければならない。
身体の拒否など関係ない。痛もなどは耐えればいい。
シンはベッドから飛び降りると走り出した。
ロッカールームで予備のパイロットスーツに身を包み、MSデッキに向かう。
喧騒に包まれるMSデッキで出撃しようとしているルナマリアを見つけると駆け寄る。
「……ルナ。俺が出る」
「ハァ?アンタまだ戦える身体じゃないでしょ?」
ルナマリアの鋭い眼光がシンを突き刺す。しかし、シンはその迫力に怖じ気付く事はない。
「お前じゃ無理だ。俺に任せろ」
理屈などない。あのバケモノは自分でなければ倒せないと本能が告げる。
叫ぶルナマリアを無視してルナのザクウォーリアに乗り込む。
「シン・アスカ……出るッ!」
叫ぶが反応はない。カタパルトも動かない。
それはそうだろう。個人の自由が許される程ラクシズは甘い組織ではないのだ。
舌打ちをするとシンは強引に機体を動かす。
根拠はないが、解る。宇宙に出さえすれば後はどうにでも出来るという確信がある。 手に持っているペンライトの様な物がそう告げている。 やる事はただ一つ。機体を走らせて強引に宇宙に出る。
後で始末書を書く事になっても構わない。減棒処分は困るが仕方がない。
やらなければならないのはあの宇宙怪獣を止める事なのだ。
止める事が出来なければそこで全てが終わる。
それだけはさせない。
この意思は鋼鉄の剣。何人足りとも触れる事は能わず、触れるならばただ切り裂くのみ。
全ての覚悟を決めて飛び出し、コクピットを開けて宇宙空間へと飛び出す。
――そして、手にしたペンライトの様なモノを頭上に翳してスイッチを入れた――
自分が自分でなくなる感覚。
苦痛を伴い肉体が膨張する。
フラッシュライトが放った光が霧散するとシンはシンではない何かへと変貌していた。
一言で言えば巨人。
赤と銀で彩られた肉体。
胸に輝くカラータイマー。 叫ぶ言葉は。
――ジョワッ!――
今此所に、M78星雲からやって来たウルトラマンアスカが誕生した。
……機動戦士ウルトラマンアスカ第0話
ウルトラマンアスカ誕生
投下終了。
次回
第一話
撃て!必殺のタネリウム光線(ベムラー登場)
…………の予定
ウルトラマンアスカなのか
ウルトラマンデスティニーなら誘導かけるとこだた
>>319 なんちゅー壮大なネタなんだwwwふいたwww
GJ!
やっぱり職人さんにはSSを投下してもらわないとね。
>>320 何処に誘導するんだ。此所で良いだろ
>>319 ジョワッ!で吹いた
シリアスな流れが掛け声一つでいっぺんに吹き飛ぶなww
どうなるんだこれからGJ!
宇宙怪獣というからてっきりトップとのクロスかと思いきや……マジ吹いたw
これはマジワロタw
期待して待つわ
ばろすww
ウルトラマンもやっと新作が・・
シン・アスカだからダイナになるかと思った。
…お馬鹿になる副作用がついてくるけどな、つるの的に。
セブンじゃないのねwwwwwwwwww
最近、更新のペースが速いこと・・・
とてもじゃないが、追い付かないよ・・・。
何の更新ペースだろう
誤爆か?
次いって見よー!
なんで同人ゲー板なんぞにw
まじか?ばろすww
「マリュー君、何を言ってるんだね。
他の武器は全部降ろしたよ。私の独断でね」
「て、テムレイさん、何を!?
もっとこう、他に武器はないんですか、
ナイフとかバルカンとか!」
「マリュー君、安心したまえ。
ガンダムとハンマーは無敵だ。論理的に!」
「アムロ、この回路をつけろ」
「僕の名前はキラです、テムレイさん」
「ザクの回路を参考にした。……凄いぞ、この回路は」
「はぁ……(人の話聴かないんだよなあ、この人)」
「これをつけて、はじめてガンダムは完成する。
変形合体し陸海空を制するスーパーロボットとしてなッ!」
「嘘ォッ!?」
パクリはいかん。パクリは。
保守
保守あげ
シロッコこいよ種の世界に
そしたらうっとうしいのは駆逐してくれるだろ
カミーユスレにシロッコものはあったはず
ギャグ風味だけど
保守
アレだけ盛り上がってた青騎士の話題は何処に?
妙なプレッシャーがあってかけないのか、
それとも鋭意制作中か
「書き込みました」の画面は出るのに、書き込まれてない。何故だろう。
何か規制に引っかかってるんだろうか?
別スレの話で自分じゃ未確認だけど、行数を30行以内にしたらいいみたい。
楽しみにしてるw
おおおおおいよいよ頭髪不毛マスター・アスランが来るかーー!
――第十二話――
1クール目のラストであるこの回が今作で何を意味するかは、シンはもちろん、収録に携わる
人間にとっては常識である。
そしてミネルバクルーにとっては、あのヘタレが化けたのか潰れたのかという、知りたくないが
知らなければいけない現実に直面する回でもあるのだ。
既にミネルバは廃墟の一角に停泊し、カメラ音響その他を展開している。
シンもいつものマントを羽織り、きりりと鉢巻を締め直す。衣装に変化のないルナマリアもまた、
落ち着かない様子でビルの向こうをちらりちらりと眺めやっていた。
出番のないレイやステラ、ヴィーノ、ヨウランも、妙に口数が少ない。
「そろそろ、時間だな」
「うん……」
既に主役&ヒロインモードでシリアス顔の二人。元々主役&ヒロインだけどな!
アーサーは入念にカメラをチェック。タリアはメガホン片手に深呼吸をして、痛み出す胃を
押さえている。何しろあの漢役にあのヘタレを指名したのは自分なのだ。
メイリンとアビー、二千万ツッコミパワーズも、誰も彼もがツッコミどころのある行動を
しないために、ただ固唾を呑んでいる。
そして――廃ビルの屋上で座禅を組んでいたドモンが、開眼した。
「来たか!」
息を呑むシン。いや、ミネルバクルー全員が言葉を失った。
夕日の中から現れたように、その男は悠然と歩んでくる。日を浴びてか、それとも纏う
涼やかな気迫の故か、後光が差しているようにも見える。直視が出来ないほどに眩しい。
やがてその男は、ミネルバのキャンプへと辿り着くと、クルー達に静かに敬礼した。
「アスラン=ザラ、ただ今到着いたしました」
かつてキング・オブ・ヘタレと呼ばれた男。その彼が発する迷いなき声は、修行の成果を物語る。
シンは驚きを隠せず、半ば呆然とその男を見ていた。
視線に気付いたのだろう、アスランはシンを振り向いた。
その見開かれた目を見るや、口元に微笑を浮かべ、小さく頷いてみせた。
黄昏に包まれ行くキャンプを、男の照り返す一条の光が横切った。
キャンプが吹っ飛んだ。
一同『アァァスラァァァァァァァン!!』
アスラン「え? え!? なんで!? 俺何もしてないのにっ!?」
シン「なんでも何も、原因はその頭だろぉ!?
何故に小型サンアタック発動可能になってんだアンタって人はぁ――――ッ!!」
アスラン「そ、それを言うな! 俺に髪の現実を認識させないでくれぇぇぇ!!」(頭を抱えて首を振る)
(びーっ)ヨウラン「うわ、危ねぇ!?」
(びーっ)レイ「く、この威力、馬鹿には出来ん!」
(びーっ)ステラ「うぇーい! おでこ広い人、レーザー撃てるようになった!」
メイリン「『仕上げ』ってまさかこういうことか変態おさげじじい――――ッ!!
アスランさんもうやめて! ミネルバキャンプのヒットポイントはとっくに0です!!」
アスラン「め、メイリン……髪は……髪は、まだあるか……?」
メイリン「あります! 大丈夫です! ふさふさです!」
アスラン「そうか、そうだよな! まだ俺の毛根は生きている!」(こくこく頷く)
メイリン「頭を動かすなぁ――っ!!」
(びーっ)ルナ「うわこっち来たっ!?」
(びーっ)シン「あ、アンタは一体なんなんだぁ――ッ!!」
(びーっ)ドモン「ふん!」(バシッ!)
アビー「あ、ドモンさんが指一本でアスランさんのサンアタック(仮名)を受け止めた」
ドモン「この程度でうろたえるな。修行が足りんぞ、シン」
シン「は、すみません! しかしさすがは師匠、全く動じないとは」
ドモン「なに、大したことじゃない。かつて師匠は『サンシャインフィンガー』という技を使っていてな。
アスランの光線もその派生技だろう。さしずめ『サンシャインブラウ』といったところか」
メイリン「えらく前向きな捉え方してる――っ!?」
アビー「『ヘッド』ではなく『ブラウ』なところにドモンさんの優しさが垣間見えますね」
ドモン「しかしまだまだ未熟だな、必殺技とはとても言えん」
メイリン「これ以上けったいなもんになっても困るわっ!?」
アーサー「か、監督、これじゃカメラが焼けついてしまいますよ!」
アビー「その前にまともな撮影が出来ません」
タリア「ふう……。カモン、シュバルツ!」(パチン!)
シュバルツ「(しゅたっ)御心のままにっ!」
メイリン「さくっと物理法則無視して瞬間移動っ!? アンタいつの間に艦長に忠誠誓ってんだぁ――っ!?」
シュバルツ「甘いぞメイリン! 物理法則無視はゲルマン忍法の基礎!」
タリア「時間がないからさっさと始めてちょうだい。例のアレ、出来てるんでしょう?」
シュバルツ「うむぅ、ようやっと必殺技を会得しようというときに惜しいが」
タリア「撮影できないんじゃ意味がないわ」
シュバルツ「尤もだ。ではアスラン、こちらに来い」
アスラン「へ?」
ヴィーノ「あ、そういやシュバルツさんの仕事って」
マリク「特殊メイクだよ。カツラも自由自在」
ドモン「さて、アスランが予定外のメイクをしている内にもう一人来たな」
カガリ「たのもー!」
シン「出たな俺の宿敵第二号!」
ルナ「シン、二号って何?」
シン「二号は二号だよ。ちなみに一号はキラ=ヤマトな」
ルナ「納得」
カガリ「みんな収録お疲れさん! 差し入れ持って来たぞ!」(どさっ)
ステラ「うぇーい! でっかいふろしき!」
アビー「よく一人で背負ってきたものですね、推定半径一メートルです」
カガリ「中身はおにぎりだ。モブも含めて全員分あるから安心しろ」
メイリン「カガリさん、またオーブ国民の国税を注ぎ込んだんですか!?」
カガリ「違う! 今回のこれはウチで採れたコメだ」
一同『ウチ!? コメ!?』
カガリ「ユーレンさんが遺伝子工学の知識を生かして農業を始めてな。まあ天然ものじゃないから自然志向の奴には嫌われるかもしれないが、味はいいぞ。キラも手伝ってるしな」
一同『キラが手伝ってッ!?』
シン「嘘だ! あいつにそんな甲斐性があるもんか! 女が絡まない限り戦闘でも遊んでるニート野郎だぞ!?」
カガリ「さ、散々な言い様だな、当たってるから何も言えないが」
ルナ「それじゃ握ったのはヴィアさん?」
カガリ「いや、私だ!」
一同『!!』(ずざざざっ)
カガリ「ちょっと待て、何でみんな一斉に後ずさりするんだ!?」
メイリン「だってカガリさんの味付けって、これまたいい思い出がないんですもん……」
カガリ「大丈夫だ。ヴィアさんのお墨付きだからな。私としてはもっと辛い方が好みなんだが」(ぴらっ)
メイリン「あ、ホントだ。見た感じ普通ですね」
ステラ「メイリン、このおにぎり、真っ赤」
カガリ「ああ、それは私のだ。ハバネロにぎりチリソース和え」
ステラ「うぇ――い!? ステラ辛いのニガテ……」
カガリ「ははは、心配するな、赤いの以外は全部普通の味だ。っと、このワカメはアスラン用な」
シン「…………」
ルナ「シン?」
シン「あ、あり得ねぇ……アスハが普通に俺達に気遣いするなんて……」
ステラ「いただきまーす」
シン「は、ステラ! 駄目だ食うな!」
ステラ「う、うぇい?」
シン「これはアスハの罠だ! 俺たちを収録直前に食中毒にして、強制的に降板させようってんだろ!」
カガリ「誰がするかそんなセコいこと!? お前は私をロケット団か何かと思ってるのか!?」
メイリン「……まあ企みそうな人はいますけど」
ラクス「へくち! どなたかわたくしの噂をしていますわね」
ダコスタ「ラクス様はトップアイドルですからね。話題に上らない日の方が珍しいですよ」
カガリ「とにかくこれは正真正銘、私からの差し入れだ! 文句言うなら食わなくていいぞ」
シン「ああ、こっちから願い下げだね!」
ルナ「それじゃ私はいただきまーす(ぱく)ん、おいしい」
シン「え」
レイ「(ぱく)ステラコーヒーほどではないが、美味いな。懐かしい味がする」
シン「え!」
ドモン「(ぱく)なるほど。高級料理店とはまた違う素朴な美味さだ」
シン「マジですか師匠!?」
メイリン「(ぱく)形がちょっといびつだけど、トンでもハバネロより断然おいしいです」
アーサー「(ぱく)ん、グレイト」
タリア「(ぱく)う〜ん、この感じ懐かしいわね。ヴィーノ、整備班にも持ってってあげて」
ヴィーノ「は〜い」
シン「…………」
ステラ「シン……」
シン「お、俺は騙されないぞっ!」
ステラ「シン、これ」(ぽん)
シン「これ、って海苔おにぎり?」
ステラ「シャケ。ステラとおそろい」
シン「…………」
ステラ「(ぱく)おいしい」
シン「…………(ぱく)…………おいしい」
カガリ「だから言っただろ、本当に差し入れなんだって」
アスラン「あれ? いつの間にみんなピクニックシート敷いて輪になっておにぎり食べてるんだ?」
一同『いや、なんとなく』
カガリ「アスラン! お前のためにワカメおにぎり握ってきたぞ! ほら、食え! 遠慮するな!」
アスラン「もぎゅ!? ……もぐもぐ」
カガリ「ど、どうだ?」
アスラン「……美味い」
カガリ「ぃよっしゃあぁぁぁぁっ! ありがとうヴィアさん!」
シン「う、嘘だ! アスハが俺達に差し入れ持ってきて、毒も薬も入ってなくて、
あまつさえアスランが普通にいいもん食ってるなんて! そんなことあってたまるかぁッ! もぐもぐ」
メイリン「失礼千万言っときながら普通に食ってる――――ッ!?」
ドモン「食は確執を超える、か。俺達が拳と拳で語り合うように、料理もまた己の心を伝える手段なのだろう。
フッ、日の出食堂の面々を思い出すな……」
レイ「さすが師父。綺麗にまとめましたね」
アーサー「えー、それでは腹も膨らんで気分もなごんだところで。
本番行きまーす! 3・2・1・Q!」
りりりりりり……
アナクロな電話の音が、夜の寝室のしじまを破る。
「う〜ん……父上、それはご勘弁を……ん?」
寝言を言いつつ、無理矢理現実に引っ張り出されたその男、ユウナ=ロマ=セイラン。
パジャマにナイトキャップ姿、布団を蹴り飛ばし寝ている姿はとてもネオジャパンのガンダム
ファイト委員長には見えないが、人間、油断していればこんなもんである。
りりりりりり……
「は〜いはい、出ます、出ますってば……っと」
寝ぼけ眼で枕元の受話器を取る。
「もしもし? ああクルーゼ君? ネオジャパンコロニーじゃ今は夜時間なんだけど?」
欠伸交じりの言葉。
しかし通話先からの一言を聞くや、寝坊助の顔が瞬時に委員長のものへと変わる。
「確かなのかい?」
それから二言三言会話を交わし、
「分かった。シン君を使って構わないよ」
その言葉に了解が返され、通話は途絶えた。
ユウナは受話器を置くと、すぐさまリモコンを操作した。部屋脇のスクリーンに光が灯る。
映し出されたのは地球の極東に位置する弓形列島、即ち地上ネオジャパンである。
「いくら地上でも、我が国の都市を放っておくわけにはいかないからね。
それにしてもマイハニー、随分救援要請が遅いんじゃないの?」
「さて……
今回はネオジャパンの東京都、新宿シティが舞台。だが、この荒れ果てた町で、
シンは思いもよらぬ人物と出会い、ますますその運命から逃れる事が出来なくなる。
そして今日からは謎に包まれたモビルスーツ軍団、デスアーミーとのデスマッチ……」
ドモンがマントをばさりと脱ぐ。
下から出てきたのはピチピチの全身黒タイツ、即ちファイティングスーツだ!
「それではッ!
ガンダムファイトォォ! レディィ…ゴォォォ――――ッ!!」
第十二話「その名は東方不敗! マスター・アスラン見参」
地上ネオジャパン・ネオトウキョウ、新宿シティ。かつては高度経済成長の象徴として、
それ以後も栄華を極めた近代都市として名を馳せた都市。眠らない街とさえ呼ばれ、事実丑三つ時に
なっても街の灯は消えることなく、あたかも昼であるかのように人々は生活していたという。
時代が未来世紀に移り変わっても、その華やかさは維持されている。現在の地上の都市で肩を
並べることが出来るのは、先のガンダムファイト優勝国でありコロニーを持たないネオホンコン
くらいのものだろう。…………
シンは道中、ルナマリアからそう聞いていた。地上の都市でも未だ文化水準を高く保っている
場所があるのか、と内心嬉しく思ったものだ。
なのに、現地についてみれば、目の前の光景はどうか。
廃墟。
見渡す限り、廃墟、廃墟、廃墟。
黄昏だと言うのに光はなく、ネオンの残骸は火花すら散らさない。地に突き立つはビルの残骸、
まるで雪崩にでも遭ったかのように悉く傾き、半ば瓦礫と化している。無残に砕かれた石畳は
くすんだ色に染められ、幾何学模様の名残が窺えた。崩れた看板は文字ごと表面の半ば以上を削り
取られている。
信号機の引っ付いた支柱も瓦礫の一部に加わっている。痛ましく折れ曲がった様は、地上から空に
救いを求める腕をシンに連想させた。命令が混乱しているのか、赤と青の電球が二つ同時にぼんやり
明滅する。
夜空に輝く満月からは蒼白い光が降り注ぎ、無音の廃墟を一層不気味に照らしていた。
「今度の情報は、信用できるかもしれないわね」
倒壊したカフェテリアを横目に、ぽつりとルナマリアが呟く。
隣を歩くシンは無言のまま。視線も仕草も返すことはない。ルナマリアもそれ以上何か言おうとは
しなかった。
二人は視線を交わさない。ちぐはぐな二つの足音だけが、互いの存在を教える。
道の脇には瓦礫の山。山積みになった鉄筋コンクリートの残骸からは、普通なら赤く錆びた鉄筋が
伸び出しているだろう。しかし奇妙なことに、残骸の断面には筒状の穴が空いているばかりである。
シンは軽く眉をひそめたが、特に気にすることなく素通りした。
陰から一対の視線が投げかけられていたことに、シンもルナマリアも気付かなかった。
不意に、黄昏の向こうに光が灯った。と思えば、爆音と共に凄まじい速度で飛んでくる。
「っ!?」
咄嗟にシンはルナマリアを引き倒した。
轟という凄まじい音が、暴風と共に耳元をかすめる。ちらと面を上げれば、遠ざかる小型
スプレンダーの後姿があった。煙を吹きながら低空飛行している。風に煽られ、シンの鉢巻の
尾が吹流しのように踊る。
程なくスプレンダーは地を削った。それでも止まらず、好き放題に瓦礫を跳ね飛ばしていく。
耳障りな音が散る。
そしてとうとう、スプレンダーは瓦礫の山に突っ込んで停止した。
シンは身を起こした。スプレンダーから一つの人影が転げ落ちてくるのが見えた。
「ルナ、手当てだ! 準備しろ!」
返事も待たずに人影に走る。ルナマリアもそれに続いた。
中年の男だった。酷く傷ついている。
シンは彼の体を抱え、スプレンダーから足早に離れた。間もなくスプレンダーは火花を散らし、
爆炎に包まれる。黄昏の廃墟の一角が赤く染まった。
「おい、しっかりしろ!」
男を地に横たえる。しかし既に胸元にはざっくりと何かの破片が食い込み、服も赤く染まっていた。
血の臭いが鼻をつく。
「あ、あんた……外から来たのか……」
覗き込む少年の顔を見止めたか、その男は握り拳を掲げた。ぶるぶると大きく震えるその拳を、
シンは力強く受け止めた。
「頼む……偵察……ここに……奴らの数……仲間に!」
その言葉を最後に、目を見開いたまま男は息絶えた。
余程強く握り締めていたのだろう、男の拳をこじ開けるのには苦労した。中には小さなメモリー
チップがあった。
男の遺言通り、シンはチップを懐に仕舞いこむと、静かに黙祷を捧げた。
「『奴ら』と『仲間』って、どういうことなのかしら」
「…………」
「やっぱり、デビルフリーダム……」
「かもしれない」
シンは言葉少なに会話を打ち切った。話しかけていたルナマリアも、それ以上何かを言おうとは
しなかった。
二人は無言のままに歩を進める。
高層ビルの残骸の林。その合間に、光の灯った巨大なビルが見える。夜の帳に包まれ、灯を失った
廃墟の街の中で、そのビルだけはかつての姿を保っているようだった。
互いに何を言うこともなく、二人は自然と足をそちらへ向けた。生気のない街に、じゃりじゃりと
二つの足音だけが響く。
だが、いくらも経たないうちに、同時に足音は止まった。
「気付いたか」
「ええ」
シンは目を周囲に走らせる。ルナマリアは懐のコンパクトに手を伸ばす。
剣呑な気配が辺りを包んでいた。消音は成されているようだが、それなりの訓練を受けた二人には
十分な手掛かりだ。
「囲まれてるわね。夜に乗じて……三機くらいかしら」
「合図でスプレンダーを出す。飛び乗れ」
「了解」
小声で会話を交わす。周囲の気配が緩慢に動く。かすかな駆動音。
「行くぞ!」
シンが指を弾いた。瞬間、周囲から光線が二人のいた場所に殺到した。道が砕かれ、土煙が上がる。
その中から飛び上がるのは青き翼のコアスプレンダー、しかし故障でも起こしたか大きくよろめき、
低空へと落ちてくる。風防も完全に閉まってくれない。
「シンッ!?」
「わ、分からないっ! 被弾はしてないのに……!」
慌てる二人の目の前、ディスプレイに警告が表示される。
《砂塵詰まり、スラスター・風防収納装置に異常発生》
二人は唖然とした。
「……あんのマッドエンジニアコンビっ! 何が『地底潜航もバッチリ』だよっ!!」
苛立ち紛れにシンはアクセルを踏みつける。
辛うじてホバーは生きている。スプレンダーというよりはランダーのように、小型戦闘機は地を
駆ける。瓦礫を乗り越え、前へ、前へ。
背後から光の弾が脇をかすめる。ルナマリアが悲鳴を上げた。
「ちぃ!」
ちらとバックミラーを見れば、MSが追ってきている。全部で三機。
金棒を持った一つ目鬼のような上半身、節足動物を思わせる四脚の下半身。丸みを帯びたフォルム
はジンに似ていると言えない事もないが、あちらが剣を持つ甲冑騎士のようなイメージを与えるのに
対し、こちらは四脚の鬼としか思えない。
金棒の先が向けられる。先端に銃口。
雹のように光の弾が地に突き刺さる。スプレンダーは蛇行して紙一重でかわしていく。瓦礫が抉れ、
新たな土煙が上がるが、考えなしなのか数撃ち当たるとでも言いたいのか、光の雨は途切れることは
ない。
重い雨垂れのような音に交じり、MSの足音も迫ってくる。
「追ってきてるわ!」
「だったらやりあうまでだ! 出ろォォォッ! ガンッダァァァァ……」
――待て!
大音声と同時、地に淀む土煙を一つの影が突き破った。月光が翳る。
シンは不意を食らったように振り向いた。聞き覚えのある声だった。
満月を背に、一人の人間が宙を舞っていた。
長身の男であった。羽織った赤茶色のマントは靡き、滲み出る威圧感と相まって彼の姿をより
大きく見せる。青い髪に広い額、歳は若い。双眸を隠すサングラス、しかし鋭い眼光はミラー
シェードを越えてシンを射抜く。
二人が驚く間もなく男は疾走する。冗談のような光景だが、彼は己が二本の足で全速力の
スプレンダーに併走しているのだ。
「ここでガンダムを無闇に動かすんじゃない!」
「何!?」
「先に行け、シン=アスカ!」
「お、俺の名前を……!?」
「借りるぞ!」
男が吼えると同時、その姿は掻き消えた。シンの額が薄ら寒くなる。
「……え?」
気がつけば、さっきまで締めていたはずの赤鉢巻がなくなっていた。
ルナマリアが悲鳴を上げる。何事かと振り向けば、先程の男が軽やかに月夜に躍っていた。シンの
赤鉢巻を片手に、四脚の巨人に対抗するように。
先頭の一機が金棒のようなライフルを掲げる。それより早く、男が赤鉢巻を振るった。
するとどういう手品か! 細い布は途端に何尺にも伸び、MSの頭部に幾重にもなって巻きつく!
「かあっ!」
男が腕を捻るや、MSの頭部は鈍い音を立てて、布切れである鉢巻に引き抜かれた!
「嘘ぉ!?」
ルナマリアが目をひん剥く。
「あの技は!」
シンもまた瞠目する。だが驚くのはまだ早かった。
残りの二機がライフルを発射する。二つの光の弾が青年に迫る。熱量を存分に持ったハンドボール
大の弾丸、地に突き刺されば破壊と衝撃波を振り撒くだろう。だがそれらを男は片手で受け止めた!
弾丸を両手に掴んだまま、再び男は地を蹴る。一機のライフルの銃口に弾丸を二つとも装入、
瞬時に離脱し掻き消える。ライフルは暴発を起こし、MS自身をも爆発に巻き込んだ。
残った一機がモノアイをめぐらせる。きょろりきょろりと移動するモノアイは、しかしついに男の
姿を見つけることは出来なかった。何故なら――
「ここだ!」
その宣言と同時に、MS自身が乗っていたアスファルトそのものが持ち上がったのだ!
「でぇぇぇらぁぁぁぁぁっ!」
足場を崩され、MSが倒れこむ。全てを持ち上げていた男は、駄目押しとばかりにアスファルトの
ボードをMSに放り投げた。アスファルトが割れてブロックと化し、落盤の如くMSを押し潰す。
もうもうと上がる土煙、と思えば男の姿はみたび掻き消え、今度は瓦礫の上に着地。
「はあぁぁあっ!」
気合と共に型を決める。
粉塵交じりの爆発が巻き起こった。
スプレンダーを止め、すっかり観戦モードに入っていたシンとルナマリア。
サングラスの男は、土煙を背に悠然と歩いてくる。
「ま、間違いない……東方不敗、マスター・アスラン=ザラ!」
シンの呻きに、呆けたままルナマリアも首を縦に振る。
「アンタの師匠で先代のキング・オブ・ハート……第十二回ガンダムファイト優勝者……
ハイネの友達で、そしてメイリンの……」
「けど、どうしてこんなところに!」
シンがまともな思考を取り戻すとほぼ同時に、男の後ろで土煙が盛り上がった。
中から一つ目のMSが姿を見せる。既に金棒を振り上げ、男に狙いをつけていた。
「後ろです!」
シンが焦ったように叫ぶ。しかし金棒が振り下ろされることはなかった。
スプレンダーの後方から無数の銃弾が放たれ、一つ目のMSを蜂の巣にする。固い音がばらばらと
続き、やがてMSは体に無数の穴を開けて崩れ落ちた。
驚いて二人は振り向く。いつの間にか、新たなMSが数体後方に展開していた。こちらは資料で
見た覚えがある。ネオジャパンの防衛用MS、ストライクダガー。
「どういうこと? MS同士で戦闘なんて」
「いや、それよりも!」
はたと前に向き直れば、どこにいったのか、あの男の姿がない。シンはスプレンダーから飛び降り、
辺りを見回した。ルナマリアも気付き、きょろきょろと首を振る。
「どこを見ている!」
そんな二人に降ってくる声。
「俺はここだ。ここにいる!」
二人は夜空を振り仰ぐ。そして息を呑んだ。
光あるビルを背に、シンの赤鉢巻を片手に。風にマントをはためかせ、青髪の男は崩れかけた
首都高の上に屹立していた。
腕組みをした姿は威厳を滲ませ、サングラスを外した双眸は落ち着いた緑の瞳を宿す。露わに
なった容貌は女性と見紛う程の美青年。青い髪は夜風に揺れ、広い額は僅かな光を照り返していた。
紫の中華服に身を包み、腰には白布を巻いている。比較的細身ではあるが鍛え抜かれた筋肉、
纏う気迫はどこか超然とした雰囲気を醸し出している。
シンの表情が輝いた。
「師匠!」
応えるように、青年の目がくわっと見開かれた。
「喝ぁぁぁぁぁつ!!」
大音声の咆哮。青年はマントを脱ぎ捨て、宙に身を躍らせる。
「答えろシン! 流派・東方不敗はぁ!」
鉢巻をシンに投げ返し、地に立った青年が拳を向け、
「王者の風よっ!」
鉢巻を受け取ったシンがきりりと締め直し、構えを取る。
「全新!」
青年が拳の無数の残像を作りつつ迫れば、
「系裂!」
シンもまた拳を乱れ打ちながら走り、
『天破侠乱!』
両者の拳は両者に応えるように乱打、互いにぶつかり合い、
ガッ!
青年の右拳とシンの左拳が鏡合わせのように打ち合う。
『見よ! 東方は赤く燃えているぅぅぅッ!!』
燃えていた。本当に二人の周りは燃えていた。傍らで見ていたルナマリアにははっきりと見えた。
大声で漢詩を詠唱しながら演舞を披露した二人、彼らの拳が突き合ったとき、確かに炎は彼らの
背後に燃え上がり、夜の廃墟を赤く照らしていた。
しかしその炎も、二人の気迫が収まった途端に幻の如く掻き消える。
支援
「久しぶりだな、シン」
青年の低い声は、やはり威厳を湛えていた。
「いや、俺が認めたキング・オブ・ハート……ん?」
聞いていなかったのか、それともまともに聞くことが出来なかったのか。
シンはがくりと膝をつくと、青年の手にすがりついた。体は小刻みに震えていた。
「し……師匠……!」
いつもなら刃物の如き鋭さと怒りを宿す赤の瞳。
それが今は涙を一杯に溜め、青年を見上げている。
「お会いしとうございましたぁぁぁ……っ!!」
出会うや否や手にすがり、恥も外面もなく泣き崩れる弟子に、師は何を思ったか。
「どうした。男が何を泣く」
口調を和らげ、微笑みを見せ、アスランは腰を落とす。シンはただ嗚咽するばかりで、何も言葉に
ならない。
「シン……」
傍に佇むルナマリアもまた、瞳を潤ませていた。
「母上は撃たれ、父上は冷凍刑、妹御は片腕だけ……
そうか……俺がお前と別れた後、そんなことになっていたのか……」
ここは都庁の展望室。
あの後シンとルナマリアは、唯一明かりのついたビル、即ち都庁へと案内された。道中見かけた
のは瓦礫のみ、生活の臭いの欠片もしなかったが、このビル付近では人々は細々と生活しているよう
だった。
都庁ですっかり空いているのはこの展望室くらいのもので、他の部屋は簡易寝所として使われている。
「はい。それで、俺は兄を追うために、ガンダムファイターになるしかなかったんです……」
全ての事情を話してしまったのは、アスランがシンにとっては親兄弟同然の間柄だからだ。加えて
ハイネの事例もある。下手に隠して手遅れになるよりは、先に話して対策を練った方がずっといい。
アスランが長い息をつく。
シンの説明の最中、彼はずっと二人に背を向け、ガラス張りの窓の外を眺めていた。
弟子の身の上を聞き、何を思ったのか。
「シン」
首だけで振り向く。
「やはり、俺とお前は師弟の縁というものでつながってるらしいな」
「え?」
「俺がここにいるのも、お前が言うデビルフリーダムと関係があるんだ」
『!!』
「見ろ、この街を!」
今度ははっきり振り向くと、アスランは興奮したようにガラス窓を後ろ手でぶち叩いた。
うまく書けないですか?
1行目に何も書かずに改行すると、22行でエラーメッセージの出てこない規制が
あるという情報が有りますので、これに注意してみて下さい。
「かつて経済大国の中枢と言われたこの街が、ここを残して廃墟と化してしまった!
人々は助けを求め合うように、唯一残ったこの都庁エリアに集まった。それでもただ震えるだけの毎日!
何もかも奴らのせいだ。あのデスアーミー達、そしてそいつらを操る謎の巨大ガンダム!
恐らくお前の言うデビルフリーダムだろう……!」
シンもまた顔を引き締める。
「俺は今回もネオホンコン代表としてファイトに参加している。
お前も知っている通り、前大会でもネオホンコン代表として出場したからな。引き続き、だ。
そして俺は対戦相手に呼び出され、この新宿に来たんだが……それこそ奴の罠だった!
甲虫の下半身にガンダムの上半身――あの異形は、俺にガンダムに乗る間すら与えなかった。
俺を襲い、更にはこの町までも無差別破壊し始め、瞬く間にこの有様だ!
いつの間にか奴は姿を消したが、代わりにデスアーミーの大群がどこからともなく湧き出てくる。
残された俺達は防衛用MS・ストライクダガーを武器に、ここを砦として守り、戦っている……
そういうわけだ」
ふ、とまた一つ息をつくアスラン。深い呼吸には心労が窺えた。
「立て篭もるための食料やエネルギーは運良く確保されていた。
だが問題は皆がこの状況に耐える事が出来るかだ」
シンは頷く。極限状態で何日も生活していては、トチ狂って敵陣に突っ込む人間がいつ出ても
おかしくない。
「あのっ、マスター・アスラン」
ルナマリアが緊張した声を上げた。
「その……妹のこと、何かご存知ありませんか? ひょっとして……」
「ああ、メイリンならネオホンコンにいる。心配するな」
こともなげな返事に、ルナマリアは間抜けに口を開けた。
「俺もさすがに驚いた。まさかコロニーから追いかけてくるなんてな」
アスランもまた苦笑する。
メイリン=ホーク。ルナマリアの妹である彼女は、姉と共にアカデミーを卒業した直後、
アスランを追いかけホーク家を出奔してしまっていた。旅費を稼ぐためにコロニーでバイトを
していることまではルナマリアも知っていたが、既に地上に降りていたとは。
「あの子、どうしてます?」
「今はアナウンサーの勉強中だ。決勝大会に間に合えば、彼女が実況を担当できるかもしれない」
「アイツの実況ですかぁ!?」
思わずシンも声を上げた。
アカデミーにてツッコミクィーンの異名を欲しいままにした彼女がファイトの実況をすれば
どうなるか。輪をかけて『賑やか』な決勝大会になるだろうことは想像がつく。
「置いてきて正解だった」
アスランの声が再び低音を帯びる。二人はアカデミー時代から現実へと引き戻され、面持ちを
引き締めた。
教え子たちの様子にか、アスランは曖昧に微笑んだ。元のように窓越しの風景を振り返る。
「巻き込むわけにはいかないからな」
こくり、と隣りのパートナーが喉を鳴らすのを、シンは聞いた。
『おい、何やってる!』
外で新たな声が響き渡る。低いが女声だ。拡声器で増幅され、展望室のガラスがびりびりと震えた。
「カガリ!?」
アスランが血相を変えた。窓に駆け寄ると一気に開く。
外の冷気が、ごおっと部屋に吹き込んでくる。
『もう我慢できねぇんだよ!』
今度は男の声。これもまた増幅され、展望室にまで響いてくる。
シンもルナマリアも窓辺に駆け寄った。地上を見れば、一機のダガーのカメラアイに灯が入っている。
「そこのストライクダガー! 何をする気だ、戻れ!」
アスランが叫んだ。さすがに張りのある声は拡声器なしでもよく響く。パイロットにもしっかり
聞こえていたらしい。
『このままじゃやられるだけだ! 俺は生き延びるぜ。あばよ!』
その声と同時に、ダガーはスラスターの白い光を吹き上げた。
「待たないか!」
アスランの制止を聞かず、ダガーは夜空に舞い上がり、一直線に駆けていく。
その姿が闇に紛れ、光の点にしか見えなくなった頃、地上から無数の光線が上がった。光点は数回
眩く光り、音もなく爆発。赤い炎となって落ちる。
「あ……」
シンは思わず声を洩らした。ルナマリアが小さく悲鳴を上げた。
がん、とアスランが窓枠に拳を打ちつける。
「馬鹿野郎が……」
呻き声は震えていた。
『あの馬鹿っ! 焦ったってどうにもならないって、ずっと言ってただろーっ!』
地上でも先程の女の声が嘆いている。
そちらに目をやれば、執務服を着た金髪の少女がわめき散らし、近くにいる男がそれを宥めていた。
「カガリ=ユラ=アスハ。ここの市長だ」
シンの視線に気付いたアスランが答える。
「市長!? あんな若いのに!?」
「前市長ウズミ=ナラ=アスハは現在行方不明。彼が消えてからは、娘である彼女がこの新宿を
治めている」
「でも、あれじゃまるで普通の女の子じゃないですか!
政治家があんなに取り乱していいんですか!?」
言い募るルナマリアを、アスランは振り返りもしない。
「元々政治向きの気質じゃないんだ。なのに娘と言うだけで祭り上げられた」
「そんな……」
「その上状況がこれだ。今見た通り、防衛隊の者でさえ耐え切れずに暴走する。彼女に圧し掛かる
重圧は計り知れない」
ふ、と息をつくアスラン。と、シンに向き直り、しっかと見つめてきた。
「シン、今は一人でも多く戦力が欲しい。共に戦ってくれないか」
一瞬シンはぽかんとしてしまった。戦力として期待されるのは予想していたし、自分ももとより
そのつもりだった。だが意外だったのは――
「そう、この東方不敗、マスター・アスランが頼む」
「師匠……」
シンが呆然と呻いてしまったのも、仕方のないことであろう。
夜の気温は低い。
都庁ビルの中では、人々が毛布に包まって座り込んでいた。暖房が効いている大ホールでは、
様々な色合いの毛布が山並みのように広がり、凹凸を見せている。
ルナマリアはそれを横目に、都庁ビルを降りていった。内部の階段には、ホールや他の部屋に
入れなかった人々がやはり毛布に包まって眠っている。足の踏み場がない。
非常階段を使うべく非常扉を開けた。吹き込む夜風に、避難民の一人がくしゃみをする。
ごめんなさい、と小声で言いながら、ルナマリアは外に出た。
夜空が広がる。今日は見事な満月だったはずだが、徐々に雲が垂れ込めてきていた。
外はやはり肌寒い。
未来世紀初頭の大戦争で、地球の気候は様変わりしたと聞く。ネオジャパンの四季というものは、
既に資料かコロニーの人工気候にしか存在しないのだそうだ。
(暦の上じゃ、まだ夏なんだけどな……)
漠然と考える。
眼下には広場。男の子が走っていく。手に持っているのはドライフルーツの袋。彼が仲間であろう
子供達の輪に飛び込むと、わっと歓声が上がった。早速もみくちゃにされている。
やっと生気のある避難民を見た気がして、ルナマリアは軽く微笑んだ。階段をゆっくりと降りて
いく。数歩降りたところで、突然甲高い子供の泣き声が聞こえてきた。
見れば、女の子が道路にはいつくばって大泣きしている。転んで膝をすりむいてしまったのだろう。
傍にはドライフルーツの欠片が砂に塗れて転がっていた。
ルナマリアは急いで階段を降りていった。やっと地上に降り立ち、駆け寄ろうと顔を上げたが。
「こら! それくらいで泣くんじゃない、情けないぞ!」
金髪の、執務服に身を包んだ少女が、子供達の輪の中に入っている。
「それでも地上ネオジャパンの人間か! コロニーの奴らに笑われちまうぞ」
そう言って彼女は中腰になり、女の子に笑いかけていた。
カガリ=ユラ=アスハ。展望室で聞いたばかりの名前が、ルナマリアの脳裏に蘇った。
「ふ、ふえ……」
「大丈夫だ、お前はそんな弱い子じゃない。私もお父様も知ってる。お前はもっと強くて、元気に
笑える女の子だ」
「でも……フルーツ……」
「大したことはないさ」
ドライフルーツを拾い上げると、カガリは砂を手で払い落とした。
「これくらい私でも平気で食べられる」
「ちょっと待って下さい、アスハ市長」
ひょこりと跳ね髪が揺れる。ルナマリアは子供達の上から顔を覗かせた。
「お前は、コロニーの……」
驚いたようにカガリが振り向いてくるが、ルナマリアはちらりと笑顔を返しただけで、すぐに
しゃがんだ。
見たところ、女の子の傷は確かにかすり傷だ。放っておいても治るだろうが、菌が入ったら膿んで
厄介なことになる。
「はーい、ちょっとだけ我慢してね」
営業用の柔らかい声で、ルナマリアは女の子の手当てを済ませた。ついでにドライフルーツを
カガリから借りると、携帯していたミネラルウォーターの残りで洗う。
済んだ液体が地に落ちていく。上で息を呑む気配がした。ルナマリアは内心びくりとしたが、
顔には出さない。
女の子はそろそろと泣き止んでくれた。
「……ありがと」
呟くようなお礼に、ルナマリアはにこりと笑顔を返して立ち上がった。
だが間髪入れず、腕を叩かれる。
「おい、お前」
カガリだった。先程とは打って変わった厳しい顔である。
くい、と彼女は近くの廃アパートの階段へと親指をしゃくった。
「無駄に水を使うんじゃない」
階段へ連れて来られて第一声がそれだった。
「いつ奴らの襲撃が終わるかも、私たちがここを脱出できるかも分からないんだぞ?」
不機嫌なカガリに、ルナマリアは困ったように眉をひそめた。
「だけど、衛生上は……」
「あれくらいで不衛生なんて言うのか、コロニーの奴は? 地面に埋もれたわけじゃあるまいし。
あいつらだって少し砂かじったくらいで腹壊すような軟弱な奴らじゃない。余計なお世話だ」
「……すみません。気をつけます」
都庁はともかく、周囲のライフラインは機能を停止している。淡水は貴重なのだ。たった一欠けの
フルーツを洗うためだけに水を垂れ流したことを、カガリは怒っている。
状況の認識が甘かったのだ。そう了解して、ルナマリアは頭を下げた。ただでさえコロニー育ちの
自分の感覚は地上人とずれていることも多いのだ。
「ま、分かるけどな。お前なりの親切心だってことは」
ぷい、と広場を振り返り、腕組みをしてカガリは言う。
ルナマリアもまた広場を見やった。
電気がついているのは都庁ビルだけだ。あとの光は焚き火の赤。いくらビルが大きくても、避難民
全てを収容できるほどではないのだろう。周りには毛布に包まった人々が座り込んでいる。
その、生気を失いかけた人々の合間を、子供らは走っていく。あの女の子も、さっきまでの
ベソかきはどこへやら、元気に仲間たちと走り回っている。
「あの子達、親はいないんですか?」
「いない。全員死んだか行方不明だ」
「デスアーミーのせいで……?」
「半分はな。もう半分はガンダムファイトだ」
ルナマリアは弾かれたように振り向いた。
「ここがファイトの現場になったことがあるんですか!?」
途端にカガリのまなじりが吊り上がる。
「やはりそういう認識なのか、お前達コロニーはっ!!」
びくりとルナマリアは震える。鋭く振り向いた金髪の少女は、満面に率直な怒気を宿していた。
雌獅子を思わせる険しい表情。
「お前らが勝手にひとの庭をゲーム盤にしているんだろうが! 寝惚けたことを言うな!」
「で、でも、ここはそれなりに人口も多くて近代的だって……」
「ああ、『それなりに』な! ファイトの被害が0だと本気で思ってるのか!?
確かにここまで酷くはなかったさ、それでも孤児も被害者も出てるんだよ!
いくらこっちが復興してもお構いなしに好き勝手バカスカやりやがって!」
カガリが手すりを殴りつけた。呆然とするルナマリアに、若き市長は尚も食ってかかる。
「今回のこれだってそうだ、何度も救援要請を送ったのにずっと無視し続けて!」
「無視!?」
「大方ユウナのバカは自分の保身ばかり考えてるんだろ!!」
ルナマリアは答えられなかった。
保身のために地上に目を瞑る――人命を考えれば許されないことだが、地上の人々の安否が
コロニーでどれほど問題になるだろうか。特にあの委員長には、テストと称してシンを殺しに
かかった前科がある。
「私も自分がバカなのは自覚してるが、お前は私以上にバカだ! 自分達が何を食い物にしてるか
考えもしてないんだろ! ファイターなんて疫病神の補佐をしているくらいだしな!」
一転、今度はルナマリアの表情が険しくなる。
「そこまで言うことないじゃないの! ファイターが疫病神!? シンはちゃんと地上に理解を
持ってるわ! それにアスランはどうなのよ、あの人だってファイターじゃない!」
「アイツはそのへんのファイターとは違う!!」
カガリの語気が更に跳ね上がる。
「同じコロニー出身でも、アイツだけは別だ! アイツはちゃんと地上を理解してる。こっちが
どういう状況で、資源がどれだけ大切なのかも知ってる。無駄に水を垂れ流したりなんか、
絶対しない!」
ルナマリアは露骨に顔をしかめた。しかしカガリは構わず続ける。厭味を言った自覚がないのかも
しれない。
「それにな、アイツはいい奴なんだ。私たちを見下してない。でもだからってコロニーを嫌ってる
わけでもないぞ! 大抵のコロニー連中は私たちのことバカにして、私たちはコロニーの奴らを
嫌うか、恥ずかしいけど妬むかしてる。でもアイツはどっちでもないんだ!」
「中立の見方をする人くらい、他にもいるわ!」
「いいや、いないな! 中立に立とうとしても、心底じゃ蔑みとか鬱憤がたまってるんだ。
そういう奴らは、ギリギリ限界になればなるほど化けの皮がはがれてくる!」
心臓が高鳴った。
胸を鷲掴みにされた思いがする。荒げていた息がしぼむ。
「……そういう人、いたんですか」
カガリは即座に言い返そうとしたようだった。しかし相手の様子を見て取ったのか、直前で声を
押し留め、代わりに一つ咳払いをする。
「……ああ。私の部下にな。手を貸すって言ったアスランを信用しないで、何人か引き連れて勝手に
ダガーで逃げ出したんだ。さっきの奴みたいに」
クールダウンした声は、年頃の少女にしては低い。
「今はもうみんな、どこかでミンチより酷くなってるだろうな……」
金髪の少女は、辛そうに付け足した。
少しいたたまれなくなって、ルナマリアは何か声をかけようとした。だがそれより早く、
カガリは顔を上げる。金色の瞳には、元のように芯の強い光が宿っていた。
「お前も気をつけろ。ていのいいこと言って善人ぶってる奴ほど、胸の中で何考えてるか
分からないんだ。こういうせっぱつまったときになって、初めて中身が見えてくる」
「そう……ですね……」
ルナマリアは目を閉じる。
ハイネは『薄汚い地上人』と確かに言った。DF細胞によって性格が歪められていたと考えれば
それまでだ。しかし、コロニーに根強い地上蔑視は、そう簡単に克服出来るものではない。
実はハイネもアスランも、ルナマリアやシンとあまり歳は変わらないのだ。せいぜいが三・四歳
年上。アカデミーは実力主義のため、若輩が教官の地位につくことは、頻繁にではないが、ある。
ふと気がついて、ルナマリアは目を開いた。
「どうしてアスランは、そういうのがないのかしら」
「は?」
「あ、ええと……地上だから、コロニーだからっていう意識がないんでしょう?」
「ああ、ついでに言うとナチュラルとコーディネイターの差別もしてない」
「どうして克服出来ているんでしょうか」
「……さあな」
意味ありげな間があった。ルナマリアは訝しげにカガリを見やったが、彼女は答える気は
ないらしい。カガリは強く首を横に振った。
「すまん。したかったのは、本当はこんな話じゃないんだ」
「話、ですか?」
「ああ。お前達、ネオジャパン本国から言われて、こっちまで回ってきたんだろ?」
「え、ええ……」
歯切れの悪い返事を返す。確かに、本国のクルーゼから言われてこの地にやってきたのは事実だ。
どう受け取ったか、カガリは深々と一礼した。
「ありがとう。我々新宿の人間は、お前達を歓迎する。……って今更言っても、信用してくれない
かもしれないけど」
身を起こし、ばつの悪い顔でカガリは頭をかく。
「だけど助けは本当にありがたいんだ。アスランだけじゃ、そのうち限界が来てた。アイツ確かに
強いけど、溜め込み癖があるから」
ルナマリアはきょとんとする。
「お知り合いなんですか? マスター・アスランと」
「ああ。昔ちょっとな」
何故か寂しげに、カガリは笑った。
噂をすればなんとやら、向かいの道路にアスランが姿を見せる。傍らには見慣れた赤マントに
赤鉢巻の姿。
「シン」
ルナマリアは目を丸くした。
あれは本当にシンだろうか。あのナイーブなパートナーが、あんな表情を見せるのか。
シンとアスランは、何事か談笑していた。ふざけあうようにアスランがシンの肩に腕を回す。軽く
関節を決められたシンも、笑顔でアスランを見上げ、何事か口にした。二人は共に体を起こして笑う。
ああ、そうか。心中でルナマリアは納得した。
いくら狂犬でも、子犬は子犬なのだ。
「アスラン……」
隣から、呆けたような声が上がった。
師弟の会話の欠片は、風に乗ってこちらに届いてくる。
……見てみるか。はい、是非…………
「あいつら、仲いいんだな」
振り向けば、カガリの横顔は少しだけ元気を取り戻していた。
「ええ。シンはアスランの弟子ですから」
「そうか、アイツが……。それなら地上を分かってるのも頷ける話だ」
カガリは得心したようだった。弟子の存在を聞いたことはあるのだろう。何度か頷き、手すりに
寄りかかる。
「しかしまるで兄弟だな」
笑みを含んだ言葉に、ルナマリアは何も答えなかった。
パートナーのあんな自然な笑顔を見るのは、一体何年ぶりだろうか。
シンの義兄であるキラは、今や許されざる敵である。ネオメキシコ、ネオエジプト、ネオトルコ
……おそらく他の地でもDF細胞は事件を起こしているだろう。
加えて、実のところネオトルコの一件があってから、シンとはろくに話をしていない。交わされる
会話は必要事項の伝達や確認のみ。食事も気まずかった。
以前のような一方的な刺々しさとは違う。余裕がないのは自分も同じだ、とルナマリアは自覚
している。
理解してしまったのだ。復讐に駆られる者の心境、というものを。
ルナマリアの中では、今までデビルフリーダムは仕事上の敵、同僚の敵でしかなかった。シンとは
言うまでもなく、実際に交戦したクルーゼと比べても動機が薄かったのである。
話を聞いただけでは、脅威を実感することは出来ない。ネオメキシコなどで事件に遭遇してからも、
所詮他人の厄介事という意識がどこかにあった。だからこそ第三者に近い者として、シンの逸る心を
引き止めていられたのかもしれない。
それがネオトルコの一件で様変わりした。
デビルフリーダムは、ルナマリアにとっても仇となってしまった。
この新宿に来るまで、ブッドキャリアーの中で何度も想像したものだ。今の自分がもしも
ネオカナダのサトーに会ったら、かつてのように啖呵が切れるだろうか。
「結局、奇麗事を言えるのって、満ち足りてる間だけなのかしらね」
「ん? 何か言ったか?」
「独り言です。聞き流して下さい」
いつの間にか師弟の姿は消えていた。どこかに行ってしまったのだろう。
シンはアスランに連れられ、防衛隊エリアの一角に来ていた。
即席のMS整備場だった。あくまで即席、露天の上に機材をとりあえずそろえてみただけという
有様だったが、贅沢は言えない。
光を宿さぬストライクダガーが立ち並ぶ中、それの姿は格別に目を引いた。
全身は赤。ガンダムフェイスのツインアンテナとは別に、青と白の角を一角獣の如く生やしている。
全体的に鋭角的なフォルム、人で言えばウエストに当たる部分は際立って細い。足先にナイフの
ような突起をつけ、背には牙のような四枚羽を背負っている。
「イージス……」
シンはアスランの隣りで、ぽつりと呟いた。
「ああ。四年前と同じ機体だ。少々古いが、まだまだ現役だよ」
腕組みをし、アスランは不敵に笑う。
イージスガンダムは、足元の二人を見ることはなく、ただ静かに佇んでいる。
ライフルもシールドもない。四年前と同じなら、元々あったという変形機構も撤去されて
いるのだろう。
「やはり、大切なのは武装よりもファイターの力量ですよね」
シンは呟いた。アスランはちらと振り向いてきたが、すぐにイージスに目を戻した。
「ハイネのことか」
「……はい」
シンはアスランに事情を説明する際、ネオトルコの一件も話していた。彼があの狐目の青年と
親しかったのは、シンもルナマリアもよく知っていた。
あのときアスランはずっと背中で話を聞いていた。友人の死を聞いて彼がどんな顔をしたのか、
シン達には知るよしもない。
「俺がもっと強ければ、助けられたかもしれない」
「…………」
「俺はみんなを守るために、師匠に教えを乞いました。
力を手に入れたと……思っていました。なのに……」
ふ、と隣で溜息がした。
「ルナマリアとギクシャクしているのは、それでか?」
「なっ!」
シンは驚いてアスランを見上げた。彼はシンよりも頭半分背が高い。
「そ、そんなこと!」
「喧嘩友達のお前たちが、互いの目を見ようとしてない」
「あ……」
「確か彼女はハイネの教え子だったな」
「……はい」
観念して、シンは小さく俯いた。
「師匠は、何とも思わないんですか? 友達が死んだのに」
「そんなわけがあるか」
強い口調だった。顔を上げれば、そこには展望室で見たような厳しい横顔がある。
「だがな、死んだ者は帰ってこない。何も言わない。
生き残った者はそれを自覚しなければならないんだ」
アスランは己の機体を真っ直ぐ見上げていた。
「……割り切れって言うんですか」
「ああ」
「……しかし……」
シンは再び視線を落とす。守るはずの力で知人を殺してしまったのだ。相手が根っからの敵や
裏切り者であったなら、まだ気持ちも楽だったろうに。
「俺、みんなを守るって誓ったのに」
「お前はアイツの魂を守ったさ」
「だけど!」
「それは都合のいい勝手な解釈、か?」
シンは口を半開きにしたまま、半ば呆然とアスランを見上げた。まさに自分が今言おうとして
いたことを、先に言われた。
「だが……だったら、生き残った者が死者に出来ることは他に何がある?
墓を立てることか? 豪華に葬式でも上げるか?」
「何って……そんなの……」
「分からないさ。誰にも。死者は何も語らないんだ」
どこか自嘲気味に、アスランは言う。イージスを見上げたまま。
「よく言うよな。故人の遺志を継ぐ、って。だが人の遺志なんて分かるものか?
本当は何を考えていたか、どう思っていたかなんて、本人以外に誰が分かる?」
「…………」
「俺達は、好き勝手に解釈することしか出来ないんだ。先人の言葉も、先人の死も。
昔を思い出して、『彼ならこうするはずだ』と推測するしか出来ないんだよ」
アスランは少しだけ頬を和らげ、振り向いてきた。
緑の瞳は落ち着いていた。記憶の中の師そのままに。
「そして俺は、アイツであれば、操られた末に教え子を手にかけるよりなら自ら死を選ぶ、と。
そう思う」
シンは小さく俯くと、ぐっと両の拳を握り締めた。
本心であれ、気遣いによるものであれ、師の言葉はあまりに強引で甘美に思えた。
心地よく聞こえる言葉でも、ただ闇雲にすがりついてはいけない。そう教えてくれたのは
誰だったか。
アスランの言葉を受け入れた瞬間、自分は自分の決意を放棄してしまうのではないか。
漠然と、シンはそう思った。それはやってはいけないことだ。
二の句を継げない弟子を、師匠は何と思ったか。かすかに笑い、新たな言葉をかける。
「強くなりたいか、シン」
「はい」
シンは頷いた。不壊の盾の名を冠したガンダムを見上げ、決然と。
「もう誰も失いたくないんです」
その直後、レッドランプが点灯し、サイレンが鳴り響いた。
『緊急事態。緊急事態発生! 防衛隊各班は、防災センターへ集合! 緊急事態!』
防災センター・会議室。
「この光が全部敵だって!?」
ざわめきが上がるのも無理はない。前方の巨大スクリーンにはリアルタイムで外の様子が
映し出されている。朽ち果て、闇夜に呑み込まれたビル街のさらに向こうに、無数の赤い光点が
浮かび上がっていた。こうして見ている間にもその数を増していく。
「いよいよここへ集中攻撃をかけるつもりではないでしょうか!」
その言葉がざわめきを更に広げさせる。しかし――
「だったら全部倒せばいいんだろ!」
逸るような少年の叫びが、会議室の喧騒をぴたりと鎮めた。
一同の視線が、席を立ったシンに集中する。
「あっちから来てくれるなら好都合じゃないか。あいつら全部倒して、親玉を引きずり出して、
そいつも破壊すれば終わりだ」
「ちょっと、シン!」
傍らのルナマリアが袖を引っ張ってくるが、シンは座るつもりはない。会議室はしんと
鎮まりかえっている。
……と思ったのも束の間。
「正気か!?」
議長席に座るカガリが口火を切るや、再び会議室はどよめきの渦。
「現状が分かってんのかこのガキは!」
「あの数だぞ! こっちのMSにゃあ限りがある!」
「あんな大軍勢に飲み込まれたら、いくらなんでも……!」
「落ち着いてください、皆さん」
喧騒に包まれる会議室を、今度は若く穏やかな声が収めた。
前方スクリーンの傍らに立つのは誰あろう東方不敗、マスター・アスランである。
「シン、落ち着け。確かにそれが出来れば一番いい、だが彼我の戦力差を考えろ。
相手の数はほぼ無尽蔵だ」
「やれますよ、やる気になれば!」
「ほう。じゃあやってくれるか?」
「う?」
「俺達はここで待っていればいいんだな? 全滅させたら知らせてもらおうか」
「あ、いや、それは……」
あっという間に劣勢になるシン。間の抜けた顔をしていると、隣で溜息がした。むっとして
パートナーを振り向くが、何も言うことなく席に座る。
「とまあ、馬鹿な話は置いといて」
アスランの声と顔が引き締まる。
規制解除
「私に全て任せていただきましょう。幸い、ここに我々の仲間が命と引き換えに届けてくれた
データがあります」
彼が手にしているのはメモリーチップ。
シンはあっとなった。
「そう、お前たちが受け取ってくれたチップだ。これで俺たちは生き延びることが出来る」
頷いて、再びアスランは会議室全体に視線を戻す。
「これによれば、敵は一点を狙って集中攻撃してくるようです。つまり、真っ直ぐこちらに
向かってくるということ」
「それじゃ守りきれないじゃないか!」
「馬鹿正直にぶつかり合えば、ね。ここは奴らの習性を利用します。まずは念の為、ダガーを
都庁エリアの前方に配置」
スクリーンが都庁エリアの模擬地図に変わった。アスランが手元の教鞭で位置を示していく。
「ここで重要なのは、傍をうろつくデスアーミー達を相手にしない事。何故なら、奴らは自分への
敵意に対して異常に敏感だからです。そこで――」
教鞭がすすっと動き、都庁エリアから南の東京湾方面へと離れていく。
「私の一隊が攻撃をしつつ奴らを逆の方向に誘い出し、海へと沈めてしまう」
どよめく一同。ほとんどが驚きと、降って湧いた希望への嘆息である。
「なるほど!」
ぽん、と手を打ったのは議長席のカガリだった。
「つまり、ハーメルンのバイオリン弾きというわけだな!」
「笛吹きです」
即座にルナマリアは訂正したが、議員席の小さな呟きが議長席まで届くわけがない。
暢気な動機で赤毛の少女が溜息をついている間にも、どよめきは広がっていく。
「待てよ! 俺たちはアンタみたいな命知らずのファイターじゃないんだ!
そんな危険な真似でき……」
「馬鹿野郎!!」
無茶だという声を、アスランは一喝した。どよめきが瞬時に霧消する。
「このままでは座して死を待つのみだ。事態は一刻を争う!
戦う意志のある者だけがついて来い! 良いかぁっ!!」
その一瞬、アスランの顔は何にも増して巨大に見えた。
準備は迅速だった。アスランの気迫が全体に伝播したのかもしれない。
飛翔の合図を待つ囮部隊。その先頭で身を伏せているのは赤き巨人イージスガンダム。
後ろに並ぶはストライクダガー達と――
「シン」
「何でしょうか、師匠」
「気持ちは分かるが、焦るな。力の使い所を間違えれば、守れる人間も守れなくなるぞ」
「っ!?」
「今はこの街を守ることに専念するんだ。自分の立ち位置と目的を見失わなければ、
お前は優秀なファイターだ」
「師匠……」
目を一杯に見開くシンに、アスランは一つ頷いてみせ、インパルスとの通信を切った。
こちらに向かって溢れ出してくる赤い光点の群れを、イージスは睨みつける。
「頼むぞ、アスラン、みんな……」
祈るように両手を握り締め、カガリは呻く。
この作戦が失敗すれば、この新宿エリアは終わりだ。だが空を飛んで敵陣を突っ切ることが
いかに危険であるかは、時折出る脱走者のおかげで、カガリだけでなく新宿の誰もが知っている。
最終的には包囲網の薄い海側へ誘導するとはいえ、囮部隊は捨て身と言えた。
「シン……」
ルナマリアもまた、巨大スクリーンを前に固唾を呑む。
「全機! 出撃準備いいか! 作戦を開始する!」
白い光を背に、鋼の巨人達は飛び立った。
下から対空砲火が上がる。都庁エリアを取り囲んでいるデスアーミー達だ。
『うわっ!?』
ダガーの一機が足先を撃ち抜かれた。大した損傷ではないが、バランスが崩れ、全体の陣形が
一時歪む。
「大丈夫か!?」
「あ、ああ、まだ飛べる」
シンとダガーパイロットの通信の間にも、眼下の闇からは幾本もの光条が上がってくる。
ほとんどがかわされるか外れるかするが、時折当たりを食らう者もいる。
「あいつらぁっ!」
インパルスは単身高度を落とした。フォールディングレイザーを両手に引き抜き、デスアーミーの
間を駆け抜ける。幾重にも切り刻まれ、デスアーミーの数体が爆発した。
軽く笑みを浮かべるシン。しかし次の瞬間、更に前方からビームが数条飛んできた。慌てて
飛びすさると、ナイフを構え直して地を駆ける。数機を爆炎と変えるが、まだ闇の奥から光条は
襲ってくる。
シンはビルの陰に身を潜め、舌打ちをした。これではきりがない。
『何をやっている、シンッ!』
不意の声と同時に、ぐいと左手を引っ張られる。あっという間に宙に持ち上げられた。
浮き上がる足のすぐ下を数本の光条が貫いていく。
「師匠!?」
イージスだった。ビームクロスをインパルスの腕に巻きつけ、引き上げたのだ。
『言っただろう、今はこの街の防衛に専念しろと! 目的を見失うな! こいつらに構って、
増援部隊の誘導に失敗したら元も子もないぞ!』
「はっ……すみません!」
慌てたようにインパルスがスラスターを吹かす。もう大丈夫と判断したか、イージスは
ビームクロスをほどいて収納した。
『全機に通達! 下には構うな! 増援部隊のみ叩けばいい!』
既に陽は没して長い。前方、眼下に広がるのは全くの闇に光点の群れ、廃墟のために人は
住んでいない。つまり存分に戦っていいということだ。
先程の比ではない密度で対空砲火が上がって来る。
『攻撃開始だ!』
アスランの号令と共に、空を往く一団は次々に地上へと突撃した!
先陣を切ったイージスが地を駆ける。姿が掻き消えた、と思えばデスアーミーの数体が
体のどこかしらを砕かれ、炎に包まれる。
「でぇぇぇりゃぁぁぁぁぁぁ!!」
インパルスがナイフを両手に突撃する。ライフルが放たれる前に迫り、胴を一閃。何も
出来ぬままにそのデスアーミーは爆発した。
ストライクダガー達も、各々が連携を取って一機ずつ確実に仕留めている。
装甲といい、反応速度といい、デスアーミーの性能は高くはない。だが脅威なのはその数だ。
一機にかかっている間に他の数機が銃撃してくる。仲間を巻き込むことなどなんとも思って
いないようだ。
「くそ、数だけは多い!」
シンは悪態をつきつつ、ナイフを閃かせて目の前の一体を切り裂いた。しかし崩れ落ちる
機体の陰から、新たな敵機が顔を見せる。
ライフルを棍棒のように振り上げ、殴りかかってきていた。だがシンは冷静に、流れるような
動きでそのモノアイにナイフを突き立てた。デスアーミーの棍棒は虚しく宙を斬り、ぐらりと
崩れ落ちる。
どうやら頭部に制御装置の全てが詰め込まれているらしい。ガンダムと同じ構造だ。
「はあっ!」
一方イージスの手からもビームクロスが伸びる。光の布は研ぎ澄まされた刃となり、デスアーミー
を数体まとめて貫いた。崩れるのも待たずイージスは赤い旋風となって戦場を駆ける。周りに
集まっていた他の数機もモノアイに手刀を叩き込まれて停止した。
それでもビル林の向こうから、モノアイの光は迫ってくる。いくら叩いても増援は止むことがない。
「シン!」
「はい、師匠!」
「一機一機に構っていてもしょうがない! あれをやるぞっ!」
師弟は共に構えを取り、自らの内なる気を燃やす。
モビルトレースシステムの影響か、はたまたこれも人に許された力なのか。彼らの機体からもまた、
炎の如く闘気が吹き上がる。
流派東方不敗は王者の風。雑兵の群れに遅れを取るなど以ての外!
「超級ゥ!」
「覇王ォ!!」
『電・影・だぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!』
廃墟の一角に、突如として竜巻が発生した。ただし上向きではなく、横向きに。
アスランとシン、師弟の放つ闘気はイージスの四肢を胴を全てを包み、一つの竜巻を形成したのだ!
「撃てぇぇぇ!! シィィィィン!!」
「はいィィッ!!」
アスランの叫びにシンが応え、後方から掌底を打ち込んだ!
まさしく強弓に射られた矢、あるいは撃鉄を引かれた弾丸――いや、それを人の手になる
道具に喩えることは出来ないだろう。赤き竜巻イージスの飛ぶ先、触れる全ては流され砕かれ、
ただ光の華を咲かせるしかなかったのだ!
「かああああああああっ!!」
猛りを上げる東方不敗、その気迫はイージスの顔にも表れる。輝く額を振りかざし、
まるで津波か洪水のように、破壊の嵐は全てを巻き込み押し流していく!
天から見れば一目瞭然、赤き竜巻は闇を突っ切り、光点の野を真っ二つに分けていく。
頃合と見たか、イージスは闇夜に飛んだ。中空で型を決めるや、仕上げとばかりに一声叫ぶ!
「爆発ッ!!」
線に分かたれた野の光点、それら全てが一挙に爆発。地上は一時昼となった。
『敵軍団は進行方向を変えました! 作戦は成功の兆しを見せています!』
物見の伝達に、呆けていた会議室は一転、歓喜に沸き返る。
「話には聞いてたけど……想像以上の規格外……っていうか本気で全滅させられるんじゃないの?」
久々にマグロの目になってルナマリアが呟く。
「……無茶苦茶だ」
傍らに立つカガリは目を点にしていた。
「あら。今までこういうことなかったんですか?」
「非常識なくらい強いのは知ってたが……ん?」
スクリーンに新たな光が映る。赤い光点が真っ直ぐこちらへと向かってくる。
二人の少女は窓辺に走った。光が近付くにつれ、その四脚の鬼のようなフォルムが明らかになる。
「デスアーミー! こっちまで入り込んできたの!?」
四本の脚をゆっくりと動かし、そのデスアーミーは悠然と進んできた。まだ光のある街並を
きょろりきょろりと見やりながらも足は止まらない。建物を縫い、道なりに、真っ直ぐ都庁ビルへと
歩み寄ってくる。
避難していた人々が顔を引きつらせ、怯えた声を上げる。そのたびモノアイは動き、人々に
無機質な視線を向けた。警戒しているのか、嘲笑っているのか。
「くそ、よりによってアスランのいないときに!」
「ないものねだりしてもしょうがないじゃないですか! 早く避難させないと……!」
という女性二人の会話を遮るように、
「ま、待て! 今はまだ……ええい、落ち着け!」
防衛隊員の一人が通信機に何か叫んでいる。
「どうした!?」
カガリの鋭い問いに、その隊員は焦りと共に言葉を吐き出した。
「それが今、ダガーが一機……!」
進軍を続けるデスアーミーの前に、一機のストライクダガーが立ちはだかった。
街を防衛していたダガーだ。既に実弾マシンガンを構えている。
「たかがMS一機! ストライクダガーで仕留めてやる!」
戦闘に逸る声は震えている。
『ストップ、やめてください! 何やってるんですかあなた!』
『落ち着け! 敵意を見せたら仲間を呼ばれるんだぞ!?』
「だったらその前に倒すまでです!」
再度の制止を女たちがかける前に、ダガーはマシンガンを発射した。
実弾の雨は狙い過たず、デスアーミーの四脚を蜂の巣にした。脚部を破壊されたデスアーミーは
ゆっくりと崩れ落ちていく。
勝利を確信するダガーのパイロット。しかし――
キィィィィィィン!
「くっ!?」
ルナマリアが耳を塞ぐ。
「な、何だこの音!?」
カガリもまた耳を塞ぎ、かくりと膝をつく。防衛隊員も次々に地に膝をつき、耳を塞いだまま
動けなくなっていた。
デスアーミーは目を赤く染め、この頭に突き刺さるような音を発している。
ストライクダガーは動かない。大音量の高周波を間近で聞いたために、パイロットは
コクピットの中で悶絶してしまっていた。
音は都庁一帯に鳴り渡り、さらに遠くへと飛んでいく。
「可聴域すれすれの高周波……これって、まさか……!」
ルナマリアは震える手で懐からコンパクトを取り出した。シンに通信を入れようとするが、
つながらない。電波が阻害されている。
支援
アスラン率いる囮部隊は、既に海上を飛んでいた。
地を這うしかないデスアーミー達は、間近の敵意に反応し、自ら海へと歩を進めては沈んでいく。
「よし、このまま連中を誘導する」
作戦は成功。誰もがそう思った。
だがそのとき、耳をつんざくような音が都庁から飛んできた。レミングのように海へ海へと
行進を続けていたデスアーミー達は、音を聞くや目を赤く染め、脚を止める。そしてくるりと反転、
地上へと進撃を開始する!
「なっ!?」
驚くシン、そこにアスランから通信が入る。
「シン、どうやら原因はこの音だ。地上に奴らを呼ぶ者がいる」
「!」
「おそらく都庁で何かがあったんだろう。こちらは俺に任せろ! お前は戻ってこの音を絶て!」
「分かりました!」
インパルスは単機部隊から離れ、月夜を飛んでいった。白い噴射光が尾に引かれる。
白い巨人の後姿を見送り、アスランは一人頷く。
「さて……」
会議室のスクリーンに、赤い光点が再度次々に映し出される。海へと誘導されていた光は一斉に
進路を変え、都庁へと迫りつつあった。
高周波に苛まれながら、それを見た防衛隊員の一人が怯えた声を上げる。
「や、奴らが来るぞ!」
悶絶していたダガーパイロットは、その声を聞きつけた。
「な、何だと……!?」
脳に突き刺さるような激痛をこらえ、操縦桿を握る。だが遅かった。
デスアーミーは破壊された四脚を自らパージ、背部スラスターを吹かして上半身のみで
浮き上がった。
パイロットに驚く間すら与えず、そのままダガーに体当たりする。
棒立ちしていたダガーはひとたまりもなかった。パイロットの悲鳴が上がる。
けたたましい音を立てて地に倒れたダガーを、宙に浮かんだデスアーミーの上半身が無機質に
見下ろす。不意に背部スラスターユニットが変形、脚部に降り、新たな二本の足となった。棍棒
片手に地に屹立する姿は、まるで昔話の一つ目鬼。
棍棒が再び振り上げられる。狙いは倒れたダガーのコクピット――
しかし!
「パルマッ! フィオッ!! キィィィナァァァァァァッ!!!」
一撃まさしく雷光の如し! 夜を裂く身は矢にも似て、悪鬼の首を捉えるは、光る右手の
インパルス!
「これ以上好きにさせるかよっ!!」
シンは右手に力を込めた。情け容赦のない一撃は、デスアーミーの頭部を完膚なきまでに粉砕した。
同時に辺り一帯を苛んでいた音も消える。
都庁へと進軍していたデスアーミー達は、またもや次々と転進。海へ海へと、彼らにとっては
破滅の行進を再開した。
会議室のスクリーンにも、光点が離れていく様子が映し出される。
「敵軍が下がっていく……!」
そしてしばらくの後、伝令からその報告がもたらされた。
『敵増援軍、東京湾へ水没! 作戦は成功です!』
会議室は一気に沸き返った。歓喜の波は先程の比ではない。
「や、やった……!」
カガリの呆けたような、それでも喜びに満ちた呟きを、ルナマリアは背中で聞いた。
窓の外にはインパルスが佇んでいる。ルナマリアの手元に転がるコンパクトは、インパルスへの
コール画面のままで止まっていた。
「シン……」
会議室の興奮も手伝って、胸の中でこごっていたものが動き出す。
「あ、おい?」
カガリの声に構わず、ルナマリアはコンパクトを引っ掴むと、会議室を飛び出した。
シンはインパルスを降りた。ほっと息をつく。
傍らにはデスアーミーの残骸。まるで自分の意志を持たない――自らにとっての死地すら
認識できないMS。
闘っていても、異常性は明らかだった。こいつらは防御を知らない。
「お前らは一体何なんだ……?」
呟きは、街に広がる歓喜の声にかき消された。
街を振り返る。もう朝日が上がってきていた。闇が徐々に群青へと薄らいでいく。
人々は歓声を上げ、互いの無事を喜んでいた。ある者は抱き合い、ある者は肩を叩き合っている。
ほんの一時であれ、皆が生気を取り戻している。その思いがシンの頬をほころばせた。
守れたという実感が虚ろな胸を満たしていく。陽の光が無性に暖かくて、シンは全身で貪るように
深呼吸をした。
「シーン!」
朝日の向こうからルナマリアが駆け寄ってくる。
「お疲れ! やったわね!」
「ああ!」
パン、と互いに右手を上げて打ち鳴らした。そのまま顔を見合わせ笑う。
笑ったままで、シンは少しだけ驚いていた。随分久しぶりにルナマリアの笑顔を見た気がした。
そういえばこいつ、こういう顔で笑うんだっけ。
そんな二人をカガリは窓から見ていた。二人の様子が微笑ましくて、にっこり笑う。
会議室を振り返れば、防衛隊員たちは皆腰砕けになっているか、歓喜に震えている。
「ほら立て、お前たち!」
隊員たちに活を入れるように、カガリは腰に両手を当てて宣言する。
「へばってる場合じゃないぞ! これからみんなを出迎えに行くんだからな!」
勝鬨を上げたように、会議室は賛同の声でどよめいた。
いつ終わるとも知れない篭城。だからこそ一つ一つの勝利を見逃さずに喜ぶ。
心が折れた時、それが彼女らの敗北の時なのだ。
「まるで英雄よ、ピンチの時に来てくれるなんて」
「よせよ、ルナ。これはヒーローごっこじゃないんだぜ」
「あら。それって誰の受け売り?」
「お、お前! すぐにそう疑うの、悪いと思わないのかよ!」
「じゃあアンタのオリジナルなわけ?」
「師匠の受け売りです。ごめんなさい」
「よろしい」
「……何でお前に偉そうにされなきゃならないんだ」
などと言いつつシンも本気で落ち込んではいない。二人は軽口を叩き合い、笑い合う。
『シン!』
赤いガンダムもまた、近くへと降り立ってきた。
『よくやった! こちらも敵軍を追い払えたぞ!』
「いえ、師匠の作戦が凄かったんですよ。俺は師匠に従っただけで」
晴れやかな顔でシンは言う。ルナマリアは目を丸くしたが、すぐにまた笑顔になった。
アスランの笑い声が爆発する。
『ははははははっ! 何言ってる、お前がいて初めて成功した……ん?』
笑みを含んだ声は途中で途切れる。
イージスのコクピットが開き、アスランが身を乗り出してきた。
「シン! 後ろだ!」
鋭い声に弾かれたように、二人は振り返る。
倒れたデスアーミーのコクピットがひとりでに開いた。中から銀色の指が現れ、縁にかけられる。
のそりとコクピットから這い出してきたのは、人の形をした何かだった。
ノーマルスーツのようなものに身を包み、骨格の浮き出た皮一枚の顔はまるで髑髏。眼球の
代わりなのか、チューブが虚ろな眼窩の奥に突き刺さっている。その他にもチューブが各所に
突き刺さっているが、何より異様なのは全身を覆い尽くしている銀色の鱗。
「DF細胞……!」
ルナマリアの呻きを、シンはどこか遠くの声のように聞いた。そうして呆けている間にも、
兵士は外へと這い出てくる。
不意に、呼気が風を切った。
アスランが腕を振るったのだ。気の刃は空を裂いて飛び、鱗に覆われた身に炎を灯す。
痛覚がまだ残っているのか、炎に包まれた兵士は苦悶の声を上げた。
「マスター・アスラン!」
ルナマリアが振り向けば、ちょうどアスランは地上に降り立ったところだった。
「油断するな、二人とも。ここがアカデミーなら減点ものだ」
「すみません」
「まあ反省は後でいい。しかし……」
歩み寄ってきたアスランが呻く。
「こいつらも犠牲者だということなのか、これは……」
シンは呆然と、燃え行く兵士を見ていた。
かつて闘った三人の顔が脳裏をよぎっていく。ミリアリア=ハウ、ジョージ=グレン、
ハイネ=ヴェステンフルス。彼らはまだ幸運だったのかもしれない。症状がここまで進行する前に
『処置』を受けたのだから。
脳まで侵された者はDFの完全なマリオネットと化す。事前に受けていた説明を、シンは
改めて思い出した。自分は甘く見ていたのだ。完全に操られるとはどういうことなのか、
分かっていなかった。
自己防衛本能すら消された傀儡。DF細胞に侵された人間の成れの果て。
(それがこいつらの正体か!)
シンは両の拳を固く握り締めた。
間違いない、奴は近くにいる。人を平然と踏みにじり、どこかで笑っている。
「待ってろ、必ず俺が見つけ出す……この手で叩き潰してやる……!」
怒りの声が届いたか。全くの青天に突如雷鳴が轟いた。
黒い雷が青空を奔る。ほんの一瞬、あの禍々しい巨体の幻影が浮かび上がった。
実体はなくとも、強大なプレッシャーは地上の三人を容赦なく襲う。
アスランは腕組みをし、鋭い双眸を幻影に向けた。
ルナマリアは喉を鳴らし、無意識に体をシンに寄せた。
シンは何ら臆することなく、幻影を睨みつけた。怒れる瞳はかつてない熱を抱いていた。
「デビルフリーダム!!」
少年の叫びは天を衝く。宿敵の幻影は、空に溶けるように消えていった。
次回予告!
「みんな、驚きだ!
イザーク、フレイ、レイ、ソキウス。恐るべきパワーを身に付けたライバル達。
なんと彼らは正体不明のガンダムと共に、シンを攻撃してきたのだ!
次回! 機動武闘伝ガンダムSEED DESTINY!
『大ピンチ! 敵は五大ガンダム』にぃ!
レディィ… ゴォォォ――――ッ!」
タリア「はいカット! OK!」
三人『だぁぁぁ〜〜〜〜〜〜…………』(ばたばたばたっ)
シン「一生分の緊張感を使い切った気がする……」
アスラン「まだまだこれからだぞ、シン……今回は始まりにすぎないんだ……」
シン「あー、アンタのまともなセリフ聞くのも久々だよ……」
ステラ「シンとおでこ広い人、二人で大の字になって寝てる」
レイ「太陽が落ちるまで殴り合い、背中を大地に合わせる。なるほどな」
ルナ「そして似たもの同士と笑うわけもぐ」
シン「それだけはやめろ」
アビー「やりますねシン、たくあん一本まるごとルナの口にぶち込むとは」
アスラン「いや、似てるだろ。お前と俺は」
シン「俺はアンタみたいな凸でも蝙蝠でもヘタレでもねぇ!!」
アスラン「グハッ!!」
シン「え?」
ステラ「うぇーいっ!? おでこ広い人、血ィ吐いた!?」
アスラン「そ、そうだよな……どうせ俺なんか……(ぶつぶつ)」
シン「おいっ!? 何だよ、アンタ生まれ変わったんじゃ……」
メイリン「そこでイジけるな――――ッ! アスランさん修行の成果はどうしたのっ!?」
アスラン「は、しまった! 俺としたことがヘタレに戻りかけているッ!?」
アビー「メイリン、ナイスです。GJ」
ルナ「戻るも何も(しゃりしゃり)最初からヘタレじゃ(もぐもぐ)」
レイ「ルナマリア、しゃべるか食べるかどちらかにしろ」
メイリン「アスランさん、自信を持ってください! アスランさんは本当は素敵な人なんです!
あの辛く苦しい修行を乗り越えて、髪への執着を断ち切ってまでここに来たんじゃないですか!
何より東方不敗さんの弟子じゃないですか!!」
アスラン「そ、そうだ! 俺は東方不敗の弟子、俺は東方不敗の弟子、俺は東方不敗の弟子……
よし三回唱えた。これで大丈夫」
ルナ「なんだそのお手軽立ち直りストーリーは――――ッ!?」
レイ「気にするな。アスランとメイリンはいつもこんなだ」
アビー「ルナマリアも段々ツッコミが板についてきましたね。さすが姉妹です」
レイ「だがたくあん粒を吹き出しながら叫ぶのはやめてもらいたい」
シン「あ、あのなぁっ! こっちだってアンタにいじけられるとすげー困るんだよ!
一応その、アンタは現時点じゃ俺の壁なんだからな!?」
アスラン「!!」
シン「せめて撮影中は覚醒してろよ! 俺まで自分の価値が分からなくなっちまう!」
アスラン「シン……」
ヴィーノ「人それをツンデレと言う」
アビー(びくっ)
アーサー「いや。この場合本心から困っているのでデレはないぞ」
ヨウラン「おおっ、なるほど」
アビー(なんだろう、嫌な記憶が忍び寄ってくる……)
カガリ「お疲れだ、みんな!」
メイリン「あ、カガリ様も外に来たんですね」
カガリ「撮影って思ってたより楽しいな! これが終わったらオーブでも何か作ってみたいもんだ」
ルナ「なんかこの人に怒鳴られるの、ものすごーく違和感あったんだけど。ものすごーく」
アビー「物語と現実は別物です。偉い人じゃないんですからルナにも分かるはずです」
ルナ「……アビー、ちょっと後でお話しましょうか」
アビー「丁重にお断りいたします」
メイリン「そういやカガリ様、オーブのごたごたは収集がついたんですか?」(←第七話舞台裏参照)
カガリ「ごたごた? なんだそりゃ」
メイリン「え?」
カガリ「我がオーブは平穏そのものだぞ。撮影が終わるまでサハクとも休戦協定を結んだ」
メイリン「ええぇぇ――――っ!?」
ルナ「それじゃ第七話でキラが来なかったのは何でなのよっ!? オーブで面倒が起きてたんじゃないの!?」
カガリ「なんだってぇぇぇ!?」
メイリン「何でカガリ様が知らないんですか!?」
カガリ「おのれ国家元首の私を差し置いて騒動など許さんッ!!(ぴっぽっぱ)」
メイリン「微妙に怒るポイントずれてる――――ッ!?」
カガリ「(ぷるるる…ぷっ)おいキサカ、ちょっと前にオーブで厄介ごとが起こってたって……何にもない? じゃあ第七話は………………」
メイリン「か、カガリ様? どうしたんですか、石みたいに固まって」
カガリ「…………そういうことか。分かった。キサカ、後で覚えてろよ(ぷつっ)」
ルナ「何だったの?」
カガリ「奴め、セイランと共謀して余計な気遣いをしてくれたらしい。まったく」
アビー「セリフとは裏腹に顔は笑ってますが」
カガリ「そ、そんなことはないぞ!」
タリア「えー、そろそろいい? ひとまず撤収するわよ」
ルナ「はいっ! 寝てる男どもも起こさなきゃね」
カガリ「グラディス艦長、話は来ていると思うが……」
タリア「ええ、新宿編終了まで代表の身柄はこちらで預かります」
カガリ「よっし! それじゃ早速厨房に行くぞ! ヴィアさん仕込みの料理の腕を見せてやる」(ぐるんぐるん)
メイリン「腕振り回して…や、やる気だなぁ…」
カガリ「家庭的な女の一面をアピールし、アスラ…じゃなくてオーブ国民の支持率を上げるチャンスだからな!」
アビー「このやりとりは放映されないんですけどね」
タリア「さて、次はあなたを…」
ドモン「またどこかに『お使い』か?」
タリア「ええ。ごめんなさいね、あなたにばかり頼って」
ドモン「構わん。俺は比較的溜め撮りしやすい役だからな」
その頃のヒビキ家
ユーレン「キラ、次はこれの解析を頼む」
キラ「はい……(なんでカガリが先に離脱するんだ……)」
ヴィア「頑張ってるわね、二人とも。一息入れたら?」
キラ「!!(やった、休みだ!)」
ユーレン「いや、もう少し進めておきたい。あと少しでササニシキ解析も終わるからな」
ヴィア「でも昨日からずっとやっているじゃない」
ユーレン「そういえばそうだな。キラ、きついか?」
キラ「だ、大丈夫だよ。これくらいどうってことない」
ヴィア「本当?」
キラ「うん。夜更かしには強いから」
ユーレン「お前は休んでもいいぞ。若いうちは寝るのも仕事だ」
キラ「大丈夫だって。これが終わったら休むからさ」
ユーレン「そうか……。正直ありがたいよ」
ヴィア「キラ、こんなに真面目に育ってくれて……」
キラ「あはは……(チクショウ、僕の馬鹿)」
その頃のオーブ
ユウナ「それで、キラ君の出番は第十六話で確定なのかな?」
キサカ「はい。代役も相当ストレスを溜め込んでいるようですし、カガリを行かせた以上第七話のような口実は使えません。これ以上の延長は無理かと」
ユウナ「そうか。あと三回か……」
キサカ「あと三回の期間で、どれほど更生させられるかですな」
ユウナ「しかし君が協力してくれるとは意外だったよ。僕は君に嫌われてるもんだと思ってたけど?」
キサカ「私はカガリの補佐ですから。カガリのためになるならば協力いたしますよ」
ユウナ「……やれやれ。本当にオーブはバカばっかりだ」
でもってその頃の傭兵部隊X
カナード「はーっ…… はーっ……」
メリオル「隊長、少しお休みになった方が。ファイター用とは言え覆面越しでは呼吸も……」
カナード「うるさい!
タイムリミットは近いんだ! 第十六話にて俺は正式に登場する……!
それまでに奴を捕らえられなければ、俺は『このまま』撮影に臨むことになるんだぞ!?」
メリオル「しかし、消耗した体力であれを捕らえられるとは思えません」
カナード「俺が休めば奴にも休息を与えることになる!!」
メリオル「隊長……」
カナード「フィールドは船一隻と限定されている。
壁抜けの術に気配探知、内蔵警備機器を駆使すれば捕らえられぬ条件ではないっ……」
ひゅっ
カナード「そこかぁぁぁっ!!」
どんがらしゃ!
メリオル「熱源反応確認、きわめて微弱」
カナード「ち、デコイかっ!」
シュバルツ『ふはははは! 甘い、甘いぞカナード!
その程度ではこの私の影すら捕らえることは出来んぞ!』
メリオル「音響発信源不明」
カナード「ゲルマン忍法はそういう流派だ! 次の探知に移れ!」
メリオル「了解」
カナード「待っていろ、シュバルツ=ブルーダー!
あと三回の内に必ずや貴様を捕らえてみせる! このカナード=パルスの名と顔にかけて!
そしてこんなこっ恥ずかしい三色覆面とは永遠におさらばだッ!!」
メリオル(似合ってるのに……)
第十三話舞台裏へ続く
乙
色々やっちまった気がしないでもない……でもこのまま行きます。
助言&レス&支援ありがとうございます。正直かなり嬉しかったです。
新たな条件が加わっていたんですね…。以下ifスレから転載。
666 :通常の名無しさんの3倍:2008/01/16(水) 05:04:14 ID:???
唐突だが、こんな情報を見つけたので、職人各位におかれては注意して下さい。
----
627 名無しさん@ピンキー sage 2008/01/15(火) 21:54:50 ID:x6K+J9Jh
あ、知らない新規制を発見したので、既出かもだけど報告。
一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。
GJ
5時ぐらいから2時間半もかけてムチャシヤガッテ……
>>388 自分、それ転載したんですが、見つけた元はアニキャラなんちゃら板だったかな。
だが、もっと上流の出元がわからないので、実は未確定情報だったりorz
ああ、そういうことだったんですか!昨日投下して
レスが行方不明で、誤爆かと思い必死に他のスレを探しまくりでして。
貴重な情報ありがとうございました。
391 :
308:2008/01/16(水) 17:39:06 ID:???
>>391 無茶しすぎではないだろうか?
いや、かえって文才が付く
>>388 まとめに登録してあった12話、撮影前がすっ飛んでたんで入れておいた。
395 :
388:2008/01/18(金) 07:18:44 ID:???
確認しました。ありがとうございます。仕事早いですね…。
本編直行のリンクまで付けて下さるとは、驚きました。重ね重ねありがとうございます。
なんだかこのコードが投げる時の名前になってしまった
しかし、いつも別所で使うHN投げるわけにも行かないしなぁ……
そんな私が、カードヒーローやってたら思い浮かんだ新番組ネタを投げてみる
C.E.(コズミック・イラ)69年、コンピューターゲームに押され
存続が危ぶまれていたプラモ業界にあるひとつの画期的な事件が起こった
自分で製作・改造したガンプラを操作・戦闘することのできる
シミュレーターが開発された事により、ガンプラが爆発的に流行し始めたのである
この流行は単なるガンプラ同士の戦闘だけにとどまらず
専門雑誌・テレビ番組・果てはレギュレーション別の地球圏規模の大会など
国枠ではなく、地球圏レベルでのものになった
ガンプラの爆発的な流行が始まってから2年後
オーブ首長国連邦の少年シン・アスカはこの流行に乗れず
妹マユ・アスカが作っているのを横目で見る日々を送っていた
そんなシンにある日転機が訪れる……
妹マユの自信作のプラモが不良モデラーに奪われ
買ったら返すという条件で勝負を挑まれる
しかし、マユのガンプラ作りを手伝う程度しか経験の無いシンには
この勝負に勝つことは難しいと思われた
しかし……彼の前にある人物が現れた時、彼の運命に大きな転機が訪れた
「アンタいったい……なんなんだッ!?」
「私の名はガンプラ仮面、少年よ悩んでるだけでは解決しない
さぁ、このガンプラを作って勝利するのだ!」
仮面をつけた謎の男からRX-78-2のガンプラを受け取り
それを使用して不良とのバトルに勝利したシン
マユのガンプラを取り戻し、勝利の余韻に浸る彼の心の中には
それまでにない熱い感情が生まれ始めていた
「ガンプラって……楽しい!」
新番組:ガンプラバトル モビルエース
肝心の改造やら他キャラやらあんまり触れる事はできませんでしたが
とりあえず書きたいことを書いてみました
お目汚しどうも失礼しました
398 :
通常の名無しさんの3倍:2008/01/20(日) 16:15:51 ID:GN+C9FQp
ジェダイマスターやクラリック来ないかな
399 :
通常の名無しさんの3倍:2008/01/20(日) 16:26:45 ID:LJZ/YNki
自分で書けやゆとりめが
test
こんなとこで意味不明なことしてないで風景画で続き書けよ……
トリップ解析じゃね?
IF系の統合スレでも同じことやってるわけだが……
とりあえずあげます
IF系統合スレに依然投下して、こちらのほうがイイと言われました作品を投下します
すでにクロスオーバーSSwikiに以前投下したものが掲載されているのですが、
個人的に気に入らなくなってきたので大幅に加筆修正したものを再投下させて
いただきます。
407 :
553:2008/01/28(月) 12:25:12 ID:???
装甲騎兵ガンダムSEED
―― The Red Shoulder ――
第0話「覚醒」
目が覚めて、そこにあったのは地獄だった。
ぼんやりとした視界に最初に入り込んできたのは、赤い色だ。ただ、それだけしか認識できない。
徐々に視界が元に戻って来るにつれて、様々な物が新たに眼の中に入り込んでくる。
燃える街、林、木々、草。めくれ上がった大地。そして・・・・・粉々に砕け散った家族の姿。
彼は慟哭した。叫び、涙を流し、妹の遺品を握りしめ、地面を?き毟った。
そんな時、彼は背後から聞こえてくる奇妙な“音楽”を耳にした。
それは、マーチだった。軽快で勇ましい、そして、こんな地獄には似つかわしくない明るいメロディーだった。
彼は振り向き、そして見た。その紅の双眸で。
“そいつら”は人を、家を、車を、街を、焼き、壊し、蹂躙していた。
空に飛ぶヘリコプターは軽快なマーチを奏で、地を駆けるMS群は銃声をかき鳴らした。
音楽と銃声、爆音が交差する中で、“やつら”は次々と死体の山を築き上げていった。
そして、MSの足もとには、まるでゴキブリの様に地面を這いまわる小さな影が幾つも見えた。
“それら”を見ていた“彼”には露知らぬことではあったが、
“そいつら”は連合・・特に大西洋連邦でMS開発以前より研究開発されていた、
戦車の、いや歩兵の延長線上にある新兵器、“Armored Trooper”、通称ATであった。
そして、それに乗る男たちは彼らの在り様など、様々な理由からこう呼ばれた。
“ボトムズ”・・・すなわち“最低野郎”、と。
“彼”の“故郷”を蹂躙するMSとATの群れ・・・そいつらには一つの共通点があった。
何れも、その右肩が、まるで血の色のような赤で染められているのだ。
その赤が、ひゅんと煌くたびに、オーブのMSが弾け飛び、家が焼け、人が四散した。
赤い死神達が、その死神のマーチを奏でながら踊る死の舞踏。
それを、“彼”は、死神達の右肩と同じ色をした双眸で見ていた。
右手で妹の唯一の形見を握りしめ、左手で地面に爪を立てながら、赤い死神達の狂宴を、その赤い瞳で睨みつけていた。
408 :
553:2008/01/28(月) 12:26:27 ID:???
トダカ一佐はジープに乗って、部下と共に懸命に避難し遅れた市民の探索と避難の誘導に努めていた。
オーブ行政府の指示の遅れのために、随所随所で避難の遅れがおこっており、民間人が大量に戦禍に巻き込まれていた。
また、連合軍の侵攻速度の予想外の早さもまた混乱に拍車をかけていた。
「一佐!このエリアにはもう生存者はいないようです!」
「クソッ、遅かったか・・・・・次のエリアに向かうっ!!全員付いてくるんだ」
オーブ軍司令部の防衛指揮の杜撰さと、連合軍の容赦のない怒涛の攻撃により、
既にオノゴロ島の市街部までもが火の海になっていた。
トダカ一佐率いる救助部隊は、すでに市街部のあちこちを回ったが、発見できた生存者はわずかで、
大半がすでに死体となったものであった。
(連合軍めっ!何と残酷な・・・許せんっ!!)
トダカ一佐は胸の中で激しく毒づいた。
彼の所属するオーブ軍の杜撰さが犠牲者を招いたのは否定できないにしても、それでも民間人の犠牲者が多すぎる。
(連合軍は民間人を完全に無視して、いや意図的に殺している節すらある!)
彼らが発見した死体のほとんどが、対人用の経口の小さい銃弾か、火炎放射器で焼き殺されていたところを見ると、
明らかに連合軍は民間人を狙っている。
(くそっ、外道どもめ・・・このカリは必ず・・・・)
トダカ一佐が、すさまじい怒りの炎をその胸で燃やしていた、まさにその時であった。
「!」
「一佐!」
「散開っ、散開しろっ!」
彼らの目の前に煙幕弾が撃ち込まれる。トダカ一佐の部隊は、瞬く間に白煙によって包まれてしまう。
「散開するんだ・・・敵に狙い撃ちに・・・」
「ぎゃぁぁぁあああああああああああああっ!!!!」
凄まじい量の銃弾が彼らに降り注ぐ。大口径の銃弾は、トダカ一佐の部下たちを尽く粉微塵に引き裂いた。
「ぬ・・・・あ・・・・・・・」
周囲を取りまく白煙と血煙の中、トダカ一佐が最後に見たもの・・・・それは
揺らめく赤い影と、回る三つの無機質な瞳であった。
409 :
553:2008/01/28(月) 12:28:31 ID:???
回るターレットを通して、“彼”は血煙と化す“かつての祖国”の軍人と、爆発炎上するジープを見た。
さらに、“彼”は“彼”の乗る機体の右足の足裏に取り付けられた杭打ち機、“ターンピック”を地面に打ち込むと、
両足の裏側にあるホイール、“グライディングホイール”を回転させ、その場で一回転する。
一回転しながら“彼”は“彼”の機体の左腰部に取り付けられたガトリングガンを乱射する。
これにより、最初の攻撃から生き延びたオーブ軍兵士達は、残らずあの世に送られた。
白煙が晴れ、一機のATが姿を現した。ATM−09−ST“スコープドッグ”、大西洋連邦の巨大資本にして、
世界的な軍需企業連合体「ロゴス」傘下のアデルハビッツ社が開発した小型人型機動兵器である。
全高3.8メートル、標準重量6.6トンと、ZAFTの開発したモビルスーツに比べると大体4分の1から5分の1の大きさであり、
一応ATの正式名称はVOTOMS、Vertical One-man Tank for Offence & Maneuver(攻撃と機動のための直立一人乗り戦車)の複数形(-S)ではあるものの、
その運用方法などからも考えれば、二足歩行戦車というよりはむしろパワードスーツといってよい代物である。
開発され始めたのはMSよりも古く、起源は大西洋連邦の前進の国家が開発していた軍事用強化外骨格であるらしい。
軍への試験的導入自体は10年近く前に既になされており、本格的な導入は5年ほど前のことであった。
機動性に優れ、市街戦などでも小回りが利き、安価で大量生産できて、しかも修理も簡単、と理想的な兵器と言えるが、
この兵器には致命的な欠点があった。それは機動性を優先せんがための必然としての如何ともしがたい装甲の薄さと、
駆動系に使用されるポリマーリンゲル液の気化性と引火性の強さによるATの“脆さ”である。
実際、AT乗りの戦死率は高く、それゆえに乗り手も荒くれどもや兵隊ヤクザが多かったために、
ATはその乗り手も含めて「最低の野郎ども」と蔑まれていた。
410 :
553:2008/01/28(月) 12:30:45 ID:???
白煙の中にいたATは標準のスコープドッグとはいささか違っていた。
スコープドッグ系の標準装備であるGAT−22ヘヴィーマシンガン以外に、
右肩にミサイル・ガン・ポッド、左肩にスモークディスチャージャー、右腰に二連装ミサイル、
左腰にガトリングガンと重装備であり、さらに、搭乗者の趣味なのか左足の太ももに、
ストライクガンダムのアーマーシュナイダーによく似た形状のAT用コンバッナイフが括りつけてある。
さらに他者の目を引くのは、その血のような赤で染め上げられた右肩である。
これこそ悪名高き“吸血部隊”、第24大西洋連邦軍戦略機甲兵団特殊任務班X−1“レッドショルダー”の一員である証であった。
“彼”はターレットを回転させ、視覚を切り替えて周囲を見回す。
生き残りはいないと思われるが、戦場では一瞬の気の緩みが死に繋がりかねないのだ。
<このあたりの敵さんは全部片付けたみてぇだな>
野太い声が突然“彼”の耳に入り込んでくる。
見れば“彼”と同じく赤い肩をした三機のスコープドッグが、自分の方へと向かってくる所であった。
<全く・・・嫌になるぜ・・・・こんな仕事はよぅ・・・・>
<まあ、仕方ない・・・・・これも運ってやつさ>
“彼”の耳には新たに2種類の声が入り込んでくる。やや甲高い特徴的な声に、色気を感じさせる静かな声だ。
彼ら三人は“彼”の同僚にして先輩にあたる人間だ。
グレゴルー=ガロッシュ上級曹長、ムーザ=メリメ伍長、バイマン=ハガード伍長の三人である。
野太い声がグレゴルーで、三人中で最も年齢が高く、ごつい顔立ちの大男だ。
甲高い声がムーザで、三人の中では最も真面目な性格で、やや短気なきらいがある。
色気のある声がバイマンであり、皮肉屋でキザな伊達男だ。
<はっ!違ぇねえ>
グレゴルーが二人の言葉を受けて言う。三人とも一応周囲を警戒しているものの、少しばかり気を緩めて楽にしているようだ。
“彼”もほとんど敵は片付いたとは思っているが、一応警戒はしておく。
<“キラ”・・・・そう肩を張ることもねぇ・・・・俺達の仕事はあらかた終わったんだ>
“彼”の心情を見透かしたかのようにグレゴルーがそう声を掛けてくる。
<真面目にやるだけ損するぜぇ・・・・こんな仕事は・・・・>
バイマンも同意のようだ。
<マスドライバーとモルゲンレーテの制圧はまだだったな>
<俺達が気にすることでもねぇ。あっちは第二方面隊とMS部隊の仕事だろ。俺達の出る幕じゃねぇ>
<へっ、そういうこった>
三人は気楽に軽口を叩き合っている。
彼らは軍人としての素行にいささか問題のある人間だ。
無論、彼らが“レッドショルダー”に入隊させられた契機や、
そこでの扱いを知ればある程度納得のいくものではあるのだが。
411 :
553:2008/01/28(月) 12:31:56 ID:???
「僕は・・・・マスドライバー攻略の支援に向かいます。ここの確保をお願いします・・・・」
<おい、キラ!止めとけ。わざわざ仕事を増やすまでもねぇ>
<全くだ。あっちは第二方面隊とMS部隊にまかせときゃ大丈夫だろう>
<俺達が、ペールゼンのために一生懸命にならなきゃいけねぇ理由なんざ、何にも無ぇんだぞ>
“彼”が突然言い出した言葉に、三人から制止の声がかかる。
三人の声には何らかの思いやりのような物が感じられる。しかし・・・
「でも、戦うのが僕の仕事ですし・・・・・行きます!」
<お、おいっ!!>
<キラっ!>
彼らの制止の声を無視して、グランディングホイールを回転させ、“ローラーダッシュ”を行う。
それだけではなく、脚部裏に内蔵された、ローラダッシュ用ノズルを展開すると、
ノズルを吹かして猛スピードで激戦区へと向けて走り出す。
“ターボカスタム”と呼ばれる上級者向けのカスタムであり、脚部裏のノズルを展開することで
“ジェットローラダッシュ”を行うことができる代物だ。
加速性、機動性は標準のスコープドッグの数倍にもなる。
しかしその反面、安定性、操縦性は格段に悪くなるために、これを使いこなせるのは上級者のAT乗りに限られていた。
瞬く間に、小さな鉄の背中は遠くへと行ってしまった。それを見て、バイマンはポツリと漏らした。
<まるで死にたがりの兵隊だ・・・・>
<あいつ、変わったな・・・・>
グレゴルーがバイマンの言葉を受けて言う。
<無事だといいが・・・・>
ムーザが、“彼”が駆けて行った方向を見ながら・・・言った。
412 :
553:2008/01/28(月) 12:33:12 ID:???
“彼”は“鉄の騎兵”を走らせながら思う。
(これでいいんだ・・・・戦っている間は、全て忘れていられる・・・・・)
この体を縛り付ける過去という名のしがらみ、迷い、悲しみ、怒り、あらゆる感情を忘れていられる。
生と死のぎりぎりの狭間の死闘の中ではそんなものはどうでも良くなる。
(だから戦うんだ・・・・・それに・・・ぼくはもう・・・・)
最早自分は引き返すことは出来ないのだ。この手で、既に何人もの同郷の隣人たちを殺した。
少年時代の大半は月とコロニーで過ごしてきたと言え、紛れもない故郷を今、彼は自らの手で蹂躙しているのだ。
(僕は、“レッドショルダー”なんだ・・・・)
そうだ、自分は人殺し。情け知らずの吸血鬼野郎。赤い肩をした鉄の悪魔なのだ。
(どの道・・・・もう戻れない・・・・ならばいっそ・・・・・)
“彼”の脳裏を駆け巡るのは思い出。「父と母」と、友人たちと、親友と、「アスラン」と過ごした思い出。
それはもはや戻れない過去。この両手を血に染めてしまったが故に。「真実」を知ってしまったが故に。
ならば全て燃やしてしまえ・・・・全てを・・・・・
どうせ「親友」の、アスランの戦友を殺し、また彼に掛け替えのない友人を殺され、
そのまま互いに殺し殺されしたあの時から・・・
否、炎に燃えるあのヘリオポリスのMSドッグで彼と出会った時から自分の運命は狂い始めていたのだ。
もはや、取り返しなどきないのだ。
(だから・・・戦うんだ・・・どの道・・・僕には他に生きる道などないんだ・・・あの日から!)
“彼”は、“キラ=ヤマト”は思いを巡らせる。
狂い始めていた自分の運命を決定的に変えたあの日のことを。
真実を知ってしまったあの日のことを。
そう、全ては、あの男との出会いから始まったのだ。
To Be Continued
413 :
553:2008/01/28(月) 12:34:54 ID:???
次回予告
アスランとの死闘の果てにキラがたどり着いたのは、また地獄だった。
敵の血潮で濡れた肩
戦場で蠢く地獄の部隊と人は言う
情け知らずの鉄騎兵、“吸血部隊”レッドショルダー!
キラはその只中に放り込まれる
次回「出会い」
ライトブラウンの双眸が真実を語る
装甲騎兵ボトムズとのクロスです。ボトムズ世界の住人や、ATは、最初から
種世界に存在しているという設定になっております。
以後よろしくお願いします。
GJ!
なんというキラ!
乙
なるべく早めに既存掲載の奴と入れ替えておきますね。
登録した
作者さん、
>>407の箇所なんですが、
>地面を?き毟った。
文字が「?」に化けてるけど、旧版では「搔き毟った」だったので、それに修正して登録しておいた。
どうやら、「搔」が機種依存文字らしくて、コピペすると文字化けするらしいよ。
417 :
553:2008/01/28(月) 13:17:36 ID:???
>>416 登録ありがとうございます。文字化けのことも了解しました
418 :
236:2008/01/28(月) 19:38:12 ID:???
「テイルズの世界にシンが行ったら」で書いていた「深淵 in Shin」の第三話(前編)を空気読まずに
投下します。いや、ようやく書き上げてうpしようとしたらスレがお亡くなりになってたんで…orz
419 :
236:2008/01/28(月) 19:40:39 ID:???
夜。基本的に人間が恐れる物の中でも、これほど恐怖を呼び起こすものは襲いくる火を除いて少ないだろう。
現代社会に生きる我々はその恐怖を忘却…いや、知らずに育って久しいと言えるが、このオールドラントは、
夜に対する恐怖の忘却とは未だ無縁であった。
その大きな理由としては単に恐怖を覚えるから、というのもあるが、この世界において至るところに生息
している危険な生命体―――魔物と呼ばれている―――、そして未だ各地において猛威を振るっている大小
様々な『賊』の横行にある。特に後者の『賊』(主に盗賊)の出現は、各地の村々にとって脅威の対象で
あった。魔物の多くが基本的に、村や町といった人が集まるところに向かわないのに対し、同じ『ヒト』で
ある賊は徒党を組んで村々を、もしくは行商人や交易商などを襲い、全てを奪い去っていくからだ。
ではそれらの賊が何故、そのような暴挙とも言える行動を平然として取るのか?答えは簡単である……
生きるためだ。彼らの中の多くは、普通の生活をしようとしてもその生活自体が成り立たなくなった者で
ある。その他犯罪者・反政府運動家などもいる事はいるが、基本的な割合で見るとそういった貧困層の割合
が多くを占める事は確かであろう。
しかし、そんなやんごともない事情があったとしても、襲われる方からしてはたまったものではない。
それは為政者としての立場から見ても同様であった。例えば一つの村が襲われたとすると、その村からの
税収は再建の間ほとんど見込めなくなる。いや、それだけではない。再建には税収を遥かに上回る規模の
金額がかかる。そして何より、遠隔交易地からの交易が阻害されることによって、国庫に重大な影響を与え
る可能性もあり、それは同時にその国に対する他国、他勢力からの軽視を生じさせる。『盗賊程度を取り締
まれないのか』…と、言ったところだ。
だからこそ、古来より十分な力を持った為政者はそういった賊の取り締まりに力を入れてきた。
そして、それはこの世界でも変わらない。
…流石に全ての村に戦力は割けないので、各主要地域に駐屯させている兵力の幾らかを捻出させて、だが。
しかし、それは否応無しにその盗賊を殺すと言う可能性を生じさせる事となる。好んでヒトを殺したがる者
などそうはいないだろうが、それでも誰かがそれを止めなければ、その盗賊の代わりに多くのヒトが死ぬだ
ろう。そう言い訳して、兵士は戦いに赴くのだ。
「んだぁ?てめえ……。」
そう、ヒトとはそういった生物なのだから。自らを防衛する必要性もないのに、必要のない同族殺しを何度
でもやってのける。
…そういう、生物なのだから。
「……お前たちを捕縛しにきた。大人しく投降するんだな。」
深淵 in Shin
第三話:「タルタロス、南西へ(前編)」
420 :
236:2008/01/28(月) 19:43:09 ID:???
その男たちは、上機嫌だった。兼ねてより計画していた、付近にある村の襲撃が予想以上に上手く行き、
一人の犠牲者を出す事も無く帰路に立てたからである。戦利品…もとい、強奪品は食料・アップルグミを
始めとする各種医薬品・酒・日常用具…などなど、これに関しても中々の物が獲れた。
そんな彼らが上機嫌になって通る夜道に、まさか邪魔者が居るとは誰が思おうか。いや、思うまい。…特に、
それが念密に計画した物なら尚更だ。
「誰かは知らねえが……俺たちゃあ、今日は『仕事』に成功して機嫌が良いんだ。今なら見逃してやるから、
頭がこねえ内にさっさとけえるんだな。」
先程放たれた『影』からの科白を何かの冗談だと思ったのか、それともたった一人だと確認して安心したの
か。偵察…というか念の為にといったところだろうか…本隊を離れて先頭を進んでいた男が、騎乗したまま
の体勢から目の前の『影』に温情とも言えなくもない言葉を掛ける。いや、男にとっては実際に温情なのだ。
どうやら、この男は賊全体の中では善良の類に入るらしい。……まあ、それを相手がどう受け取るかまでは、
男の知った事ではないが。
先頭の男の温情に答えずに、『影』は一歩その盗賊の元に足を進める。それによって、暗くて良く見えなか
った『影』の姿は松明の光によって照らされる事となった。とは言っても、フードが付けられている上に、
そのあまり大きいとは言えない、しかし小さいともいえない身体をすっぽりと包み込むような外套を被って
いるので、顔どころか体格すらもはっきりとは判らないのだが。
「無益な殺傷はしない、か。その御厚意は感謝するが…素直に通すわけにはいかない。
こっちも、仕事なんでな。……重ねて言う、投降しろ。」
しかし、この低音がかった、それでいて少年期特有の声の高さが抜けきっていない声色からして、かなり
若いらしいと言う事は想像出来る。精々二十歳前後―――もしくは、十代後半だろう。何れにしても、男と
比べてかなり若い事に変わりはない。
「……そいつは出来ねえ相談だな。てめえが誰かは知らねえが故郷にはもう帰れねえし、軍に投降したって
どうせ俺たちゃ縛り首だ。な〜んの変わりもありゃしねえ。それに…」
たった一人にびびって、投降なんかすると思うか?―――言外には出さなかったが、恐らく続く言葉は同じ
ようなものだろう。それは、表情と眼を見れば解った。自分たちが確実に有利であると言う小さな愉悦が、
その双方に現れている。……それと同時に、ちょっとした懐郷の念も。
「逃げるなら、今の内だぞ」―――再度『影』に警告した後、男は音のした方向に馬を走らせた。
そして、約一刻(15分)後。少し、というかかなりというか。とにかく、『影』はお世辞にもガラが良い
とは言えない面子によって囲まれていた。いや、仮にも盗賊のガラが良かったらそれはそれで嫌だと思うが。
421 :
236:2008/01/28(月) 19:45:41 ID:???
「おうおう。てめえ、大口叩くじゃねえか。でもなあ、たった一人で、この数に敵うとでも思ってんのかあ?」
包囲網から見て正面―――見るからに場慣れていそうな賊が、自己主張でもするかのようにそう言って、たった一人である『影』を威嚇する。どうやら、一旦引き返した男から大まかな話は聞いているらしい。
……ああ、それで右斜めの方向に、少し塞ぎ込んでいる男がいるのか。
「……あんたが頭か?」
「そうよ。俺がこの盗賊団:『黒海』の頭だ。それが、どうした。」
「……悪い事は言わない、さっさと投降するんだな。」
聞きようによっては挑発にも聞こえる言葉に、周囲が少しだけ…とは言えないほど殺気立つ。いや、血の気
が多い者なら今の言葉でかかってきてもよかった。しつこいようだが、状況は盗賊たちが有利なのだ。
戦力比は、大凡の見積もりでも1:10以上。しかも、完全に包囲されている状態ときた。
その普通ならあまりにも、と言える状態ですら、この『影』は平然としている。そんな相手は、今までの
『獲物』の中で初めてだった。だからこそ、興味を持ったのかもしれない。この状況下で、真に平然さを
保っていられるその声に。フードに隠されたその顔は、一体どのような表情を湛えているのかを。
「…………返答は?」
「はっ、答える必要はねえな。…野郎ども、少し痛めつけてやんな!!」
「へ…い、生け捕りですかい、頭。さすがにそれは…もう、時間もないんですが…?」
「何、多少傷を負っても生きてりゃ構わねえ。やっちまえ!!」
交渉決裂。ただ一人(誰かは想像にお任せします…っていうか紹介されているのは一人だけだけど)、
異議を唱えていた男の意見を頭が退けたと同時に、包囲網を形成していた大部分が文字通り殺す勢いで
向かっていく。
「馬鹿野郎、何で逃げなかったんだよ…」
雄叫びを挙げながら『影』に殺到する光景を見て、唯一異議を唱えていた男がポツリ、と呟いた。繰り返す
がこの男は―――いや、男だけではない。この盗賊団は盗賊全体の割合でいうとかなり善良な部類に入る方
だった。そうでなければ、いくら勧告(と、いう名の挑発)されたとはいえ追手が何時迫ってくるか分から
ない、正に一刻を争うような時に態々撤退の足を止めまい。とっくに『影』は馬蹄に踏み躙られているだろ
う。
しかし。いくら善良的とはいえ、自分は賊―――略奪や殺しなどといった、あまりヒトに誉められない生き
方を送る者である。そんな自分が、目の前に立ち塞がる相手に対して慈悲をかける必要が有ろうか?―――
いや、有ろうはずがない。しかも自分はこの賊団のN.O.2、つまりは副長だ。その様な迷いは、持っては
ならない。それでも。
422 :
236:2008/01/28(月) 19:51:28 ID:???
「……………」
何となく痛む良心を誤魔化すために、首を振る。そんな事をやっている間に、『影』はフードの中から短剣
を取り出していた。鞘に包まれた刃渡り20〜40cm程度の、何の変哲もなく見える短剣(の柄)。いや
…少し豪華な装飾が付いているのだけは解ったが、遠目から見ているとそれだけしか分からない。
……はっきり言って、ナンセンスとしか言いようがない。あの人数相手に短剣一本で何が出来るというのか。
「死ねやおらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「いてこませえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
最初に突っ込んできた二人の男の野太い声が、朧月の照らす街路に轟く。その手に武器は持っていない。
しかし、それが何になる?たといその二人を切り伏せたとしても余程の実力差が無い限り、短剣では他の者
たちに四方八方から押さえられるのがオチだ。それに、男たちはかなりの場慣れだ。そう簡単にはやられな
い。それがこの場にいる賊一同の…いや、仮にこの場に『影』に味方しようとしている者がいたとしても、
同じ予測をするであろう。それが、『常識』だから。
が、哀しいかな。そのような一般的な常識は、それまでに存在しない条件下の元で、大いにして破られるも
のである。そう―――太平洋戦争の最初期において、当時『不沈艦』と謳われた英国軍の新鋭戦艦:プリン
ス・オブ・ウェールズが、大日本帝国軍の戦闘機によって撃沈され、その後に『量より質』を選んだ大日本
帝国軍の超弩級戦艦:大和型が、同じ結末を辿ったように。
それらは、過去とは異なる戦術を採った故に生じた『新たな』常識であった。では、今この瞬間にも
そのような『新たな』常識が生じていないとは誰にも言い切れない。例えば…
「……タービュランス。」
…例えば、至近距離且つ無詠唱での譜術炸裂とか。
「嘘…だろ。」
突っ込んで行った奴らの大半が、突如『影』を中心として出現したその強大な風の渦に巻き込まれ、二〜三
m程上空に打ち上げられるのを見て、誰かがそんな呻き声に近い声を上げた。誰が上げたのか…そんな事
はどうでもいいが、強いて言うならば比較的血の気が少なかったり、あまり気が乗らなかったり、
もしくは念の為に弓に矢を番えていたり…等等、諸々の理由で残っていた全員であろう。
無理もない。元来、譜術を発動させる際に詠唱は不可欠な要素だからだ。譜術の原理とは、要は濃縮した
音素を相手に向けて発動・具現化させるものである。そしてそれにはかなりの集中力が必要であり、集中力
を乱せば音素が霧散し、発動しなくなるのだ。よしんば発動したとしても、その威力は本来の威力とは別物
と言って良いほど低くなる。よって、譜術士はまず一定の『譜語』(『言霊』と呼ばれる事もある)を設定
し、それを唱える事によって集中力を高めるのである。
無論、例外は存在する。―――所謂、『無詠唱譜術』と呼ばれるものだ。しかし、これは発動させる事自体
が非常に困難である上、威力的には下の下と言われるほどに低いので、ほとんど用いられる事はない。特に、
戦闘時には。まあ、意表は突けるかもしれないが、風の属性を持つ第三音素を用いた下級譜術では良くて
微風、とでもいうかのような風を起こす程度なのだから、当然と言えば当然である。
423 :
236:2008/01/28(月) 19:56:53 ID:???
だが、今の譜術は一流…と言うほどではないが、かなりの威力を有していた。詠唱している素振りは全く見
受けられなかったにも関わらず、だ。…訳が解らない。茫然自失。正にそんな表現が当てはまるかのような
表情で、次々と譜術の障壁により周囲に弾き飛ばされる仲間、そして共に巻き上げられた外套に思わず眼を
遣る。…外套?
「な、何呆けてんだ、てめえら!射て、射てぇ!!」
さすが、と言うか何と言うか。一同の中で最初に自失状態から復活した頭が、必死に指示を飛ばす。それに
よる一種の連鎖反応として、我に返った賊の何人かが、慌てて腰に掛けていた短弓(複合弓)を上空に
向け、矢を番えて引き絞る。敢えて障壁となった風壁を利用し(密度を濃くした音素は、ある一定の収束法
によって壁の様な障壁を生み出す事が出来る)、上空に飛び上がったのであろうが、こればかりは読みが
浅かったと言わざるを得まい―――空中では、自由に身動きがとれないのだから。
弦音が連続して響く。巻き上げられていた外套は何本も矢が突き立った、見るも無残な姿へと引き裂かれ、
暫し虚空を漂った。
…もう一度言おう、「漂った」のである。まるで羽毛の如き…とまでは言わないが、明らかに云十kgの
物体が落下する動きではない。謀られた…!賊一同が異口同音ならぬ異考同思の念と共に再度フリーズを
起こし、傍らを駆け抜ける足音と共に再起動を果たした時には(と、いっても先程よりは早かったのだが)、
全てが後の祭りであった。
…馬に乗っているヒトは大抵の場合、徒歩のヒトよりも高い位置にその身を置いている。徒歩のヒトの頭が
来る辺りが、大体騎乗者の足の位置だからである。それは戦場ではかなりの利点を有するが、今現在の
状況―――呆けている=動きが停まっている状況では弱点にしかならない。停まっている馬上の標的ほど、
狙いやすい者はないからだ。それは側面なり、背後なり、そして…真下なり。
「ぐおっ…!」
強烈な真下からの一撃が、馬上の人となっていた賊頭を襲った。普通の状態ならば手綱を握る手、馬の腹を
絞め付ける両脚共に屈強な男は、その程度の衝撃は耐える事ができるのだが―――如何せん虚を突かれた
格好になっていたので、手綱を握る手が緩んでいたのだ。受身も取れずに後方に吹き飛び、大の字になって
倒れ込む。先程まで乗っていた馬が驚いて逃げ去るのが見えた所で…
「……チェックだ。」
その機を逃さずに追い討ちを掛けた男によって、その仰向けになった喉元にナイフを突きつけられた。
その様子を見た瞬間、逸早く復活して頭の元に向かおうとしていた賊がピタリ、と動きを止める。
「て、てめえっ…ぐっ。む、無詠唱譜術といい今の動きといい、只者じゃねえな…!がっ!?」
「黙りやがれ。ったく、『出来るだけ生け捕りにしろ』って言われてんのに、手元が狂ったらどうしてくれやがる。ああ?」
「かっ、頭ぁ!!」
部下の悲鳴と同時に、何か固い物体がぶつかり合うような少し鈍い音が意図的に発生した。
腕一本で倒れたままの賊頭の胸倉を掴み、思いっきり頭突きをかましたのである。前頭部への頭撃に加えて、
後頭部が地面とぶつかり合った賊頭は、動かなくなった。…そこまでする必要性があるのか。倒れている
とはいえ、そのままにしておいては逆にこちらが隙を突かれ兼ねない―――とでも思ったのだろうか?
もしくは、ただの私怨か。
424 :
236:2008/01/28(月) 20:02:37 ID:???
「大体が、てめえらが最初に投降しておけば貴重で、しかも高価な譜玉を使わずに済んだんだ。これの製造 費、知ってんのか、ええ?俺らの給料二ヵ月分だぞ、二ヵ月分!!下士官に至っては下手すりゃ三ヵ月分だ!!!婚約指輪ってか?ったく。」
……どうやら、後者らしい。緑がかった髪を持つ男は元々悪い目つきを更に鋭くさせ、気絶している(させ
た)賊頭を何回も、何回も前後に揺さぶりながら悪態を繰り返す。しかし、気絶している賊頭に返事が出来
る訳もない。ただ、相手の腕の動きに合わせて首を前後に諤々と揺らすのみである。これでは、どちらが
悪役か分かったものではない。
「お、おい…どうする?」
「どうするって、なあ?仲間の大半は伸びてるし…」
「頭もダウンしてるし…とは言って投降もしたくねえし。やっぱここは、潔く後ろに向かって全力で前進を…」
「馬鹿、頭を、仲間を見捨てるのか!行き倒れて餓死寸前だった俺たちを拾ってくれたのは頭だぞ!?
今こそ、恩に報いるべきじゃないのか!!」
「副長、そう言われましても…ぶっちゃけあいつ、やばいっすよ。……本職の俺たちより、遥かに。」
「考えろ!幾ら強くても、相手は一人だ。一人で俺ら全員殺す事は困難だし、増してやしょっぴく事なんて
出来やしねえ。…頭さえ取り返せば、勝機は十二分にある!!」
「いや、だからそれをどうするかを…」
喧喧囂囂、というには小さい声であったが、賊たちは賊頭を何とか取り返すための議論を繰り広げていた。
……どうやらこの賊頭、部下からの人望はそこそこ厚かったらしい。
「あ〜、議論している所悪いんだが。てめえら投降するかしねえか、さっさと決めてくれねえか?まあ、てめえらが投降しなかったらしなかったで、こっちにも考えがあるけどな。」
「……どんな事をやるっていうんだ。参考までに聞いておきてえんだが。」
ようやく落ち着いたのか、それとも飽きたのか。先程まで揺さぶっていた賊頭をようやく地面に転がし、
三度目の投降勧告をそれはもう面倒臭そうに行う男に対し、賊の一人が余り聞きたくはないが、それでも
聞かずにはいられない要項を、顔を引き攣らせながら尋ねる。
……男はその言葉にニヤリ、とまるで悪役が浮かべる様な笑みを浮かべた。そして、懐から円筒状の何かを
取り出し―――
「そりゃあ…こういう事だっ!!」
後方に向けて空高く、放り投げた。いきなりの行動に、賊たちの視線がそこへ集中する。放り投げられた
筒は空中で二つに分かれ―――閃光を放った。閃光、とは言ってもそれほど強い光ではない。だが
夜の闇、そして松明の暗い火に慣れた賊たちの眼を一時的に潰すには十分な光だった。悲鳴と怒号が
交差し、先程まで(烏合の衆とはいえ)何とか纏まっていた集団が、一挙に混乱する。
425 :
236:2008/01/28(月) 20:03:02 ID:???
閃光だけならば、それ程までに混乱しなかっただろう。しかし、その場には危険を察知する能力に長けた
動物…というか、非常に臆病な動物として有名な馬が複数頭存在していたのだ。現存する大型動物の中で、
突発的な事象にこれ程まで弱い動物はそうはいない。何しろ、『いきなり傍でカラスが飛び立った』という
だけでも驚いて騎手を振り落としたという逸話が残っている動物である。先程の無詠唱譜術に関しては何と
か耐えられたらしいが(これだけでも結構な訓練を積んでいる事が垣間見える)、唐突な閃光、そして重い
荷物が動揺の気配と共に転げ落ちるのを感じて、とうとうパニックに陥ったらしい。
馬が何とかしがみついていた乗り手を振り落とし、走り出し、挙句の果てには転げ回る。こうなっては統率
も何もあったものではない。譜術によって減った数を引いても十人はいた賊団が、『みんな、逃げろ!!』
の指令(謎)を選択した時のように四方八方へ我先にと散り散りになっていく。……気絶した、仲間たちを
見捨てて。その結果、幸か不幸か、それとも悪魔の采配か。その場には馬から振り落とされた重い荷物=
副長と未だ気絶している賊頭+賊+転倒したままの馬、そしてニヤリ、と笑っているこの混乱の元凶のみが
残ったのであった。
「はっ、随分と綺麗さっぱりいなくなったもんだな。まあ、あの混乱ならしょうがねえか。」
「誰が元凶だと…っ!」
「無理すんなよ、おっさん。右腕と左足、両方打ったんだろ?ま、折れてはねえみたいだがな。」
「おっさんじゃねえ、俺はまだ29だ!!」
「あーはいはい、解ったから。落ち着けよおっさん、殺しはしねえから。年を取ると気が短くなるって言うだろ?おっさん。」
「こ、このガキっ…!」
しきりに繰り返されるおっさんコールに、音を立てて副長の頭に一筋の青筋が走る。如何に温厚とはいえ、
ここまで馬鹿にされて怒らずにいる程、副長は精神的に成熟してはいなかった。きっとその心中では利き腕
である右腕、さらに左足を痛めてなければ一発はぶん殴れるのに…!!といった大いなる怒りと共に、始め
に見つけた時に無駄な注意など掛けずに放っておけば良かった……!!という後悔の念が、半々といった
割合で渦巻いている事だろう。が、その怒りを囃し立てる当人は再度面白そうに笑った後、突然真顔に
なって言い放った。
「落ち着けって言ってんだよ、副長さん。……怒っても怒らなくても人生ってのは結局、成るようにしか成らねえ事の方が多いんだからな。」
……妙に実感が篭められたその声に、何かそれを彷彿とさせる経験でもしたのだろうか、と思って黙る副長。
確かに元はマルクト軍の兵士であり、叩き上げでありながらかなりの速さで准尉にまで昇った副長が賊に
なったのも、自分の選択と言うよりはその『成るようにしか成らない』といった事の方が大きい。そして
それは今、たった一人の男に敗れて捕虜に近い状況になっている事と同じ事だった。
しかし。そんな考えは到底認められないものでもあった。そう、まだ幼い頃にある『事件』によって家族を
失った副長にとっては。彼にとって未来とは『定められたもの』ではなく、あくまでも『変えられるもの』
なのだ。百歩譲って変えられない、としても『アレ』に詠まれている未来など真っ平御免だった。
そんな険悪な気配を感じたのか、それとも先程と同じく飽きたのか。結局、それから後は双方共に喋らず、
男―――マルクト帝国軍第二師団特務第四小隊副小隊長:ケイオス・フィランス曹長が事前に指示して
おいた小隊員が賊の捕縛に到着するまで、その場における奇妙な沈黙が続く事となったのである。
426 :
236:2008/01/28(月) 20:04:51 ID:???
お待たせしました。◆dCLBhY7WZQさんがTOD2の長編作品を見事に完結させた今日此の頃、
先に始めたはずの自分は未だに第三話(しかも前半)という、「テメェ、ふざけてんのか。ゴルァ(#゜Д゜)」
と言われても仕方ない程のスローペース(しかも超駄文)で進んでいます。…ああ、職人が自分一人
と言うのはなんだかなあ…
って書いて投稿しようとしたら、スレがキエテマシタヨ!!
いや、埋め荒らしの出没で今までのペースでは有り得ないほど各所のスレが周っているのは
見ましたが…よもや、一両日レスが無いだけで落ちるとは…orz
今回の注目はやはり、声ならぬ名前すら出てこない主人公(爆)…ではなく、副長とケイオス曹長、そして
新たに出てきた『譜玉』という名のアイテムです。前者は準主役として度々出そうと思っています(副長は
暫らく出ないかもしれませんが)し、後者は所謂「新しい発想」を元にして造られた新器物群の代表という
事で出しました。
副長の回想(というほどでもありませんが)に出てきた事件は、オリジナルではありません。原作にも出て
きた、ある事件に関連したものです。ヒントは『副長の年齢』です。……こういった大まかの流れというか
設定だけは、無駄に決まってるのにナー…
あと譜術の設定についてですが、自分は攻略本の類を持っていませんし、友人に借りて読んだ時も設定の
部分は飛ばしていました。よって、公式設定と多分に食い違うところが多々あるかもしれません。
まあ、何を言いたいのかというと気にしないで下さい、の一言ですが。
最後に主人公の扱いの悪さについてフォローを。いや、最初はぽっと出だけでも最後に出そうと思ったので
すが…話が纏まらず(最後のでも纏まったとは言い難いですが)、結局は出さない事に決めました。
悪しからず。
おまけ
?? 「なんで、今回は俺の出番が一つもないんだ〜っ!?名前すら出てないぞ!!」
????「まるで本編序盤を見るようですねえ(笑)まあ、あれはまだ映像だから映っていましたけど。」
?? 「ううっ、これから出番が増えるのか?それとも、まさか序盤から主役交代劇が…」
????「それは否定できませんvv作者自身、かなり執筆が遅いですし。」
?? 「いやだ〜っ!!」
????「そういえば…副題に使われているのに同じく名前すら出てきていない戦艦もありますね。」
?? 「俺は戦艦と同じ扱いかーっ!!!」
おつかれさん
久々の更新だね
かつてのスレ住人がいるかわからないし
もっかいスレ立てしておくべきなんかね
乙
登録させて貰ったよ。
マタリとやるためにこのスレを用意した奴が居て、俺も賛同してたりするわけだから、スローペースでも気にしない気にしない。
保守
ガメラ復活希望
保守
保守
やれやれ残念な方向に…
なんで妙なオリキャラ=作者の分身を出したがるんだ?
譜玉とか変なオリ設定とかさ、準主人公?そんなものいらないだろ常識的に考えて。
原作に出てくるキャラと設定だけで我慢できないのかい。
なんか、オリキャラ=悪みたいな考えが蔓延してるみたいだけどさ、
元々原作では納得がいかなかったりする部分があるから二次創作を書いてるんだろ?
キャラ改変を抑えつつ、話の流れを変えるための手段としてオリキャラ投入と言うのは、至極真っ当な流れだと思うよ、俺は……。
もっとも、そいつをデウスエクスマキナにしちゃったり、願望充足の道具にするのには問題があるがね。
オリキャラが出ただけでそう言うことを言わず、もうちょっと長い目で見てからにしろよ。
その理論はクロスオーバーに関しては当てはまらないと俺は思う。
クロスオーバーである以上、その役割はそっち側の既存キャラで賄えるべきだろう。
でなければクロスオーバーの必然性が薄れると思うのだが。
一方的な主観の押し付け乙
オリキャラがメアリスー化して作品自体がGDGDになった2次創作を散々見てるからなぁ。
自分で作ったキャラって動かしやすいし、思い入れがあるからついいろいろやっちゃうんだよ。
その辺わかってやってるなら良いんだけどさ。心配。
オリキャラはありだろ。
既存のキャラやクロスキャラに振れない役割を振る事が出来るからな。
つか、オリキャラ=悪と考える奴は頭堅過ぎ。
準主人公といってる時点でNG決定な希ガス。
クレジットがつくなら
シン・アスカ(主人公)
オリキャラ(準主人公)
↓
中盤以降
↓
オリキャラ(主人公)
オリキャラ(準主人公)
:
中略
:
シン・アスカ(やられ役)
>>439 この板で二次創作やる奴がそんな真似したら、負債と同種のレッテルを貼られてボロクソにされるから、そんな馬鹿はいないだろ
はいはい種死種死
>>418-426の流れはオリ優遇で確定しているしオリ設定盛り込む気満々というのがな。
ツーか、普通にルークが準主役じゃないのか?
名無しの端役以外はオリキャラ出さないって
スタンスで書いてる職人もいるしその辺は人それぞれだろ。
オリキャラは三つに分類される
一つは作者の願望を反映させたよくいるキャラ
一つは既存のキャラでは補えない役割を持ったキャラ
一つは1シーンで出番が終わる名も無きモブキャラ
まあ、二次創作においては上二つは大抵一緒になるんですがねー
二次創作ということは原作があり、その原作はプロの作ったもの
素人が考える足りない要素ってのは大抵少し改変するだけで補えることが多い
下手すると最初からある要素を無いつもりで書いてることも多い
この板には
オリキャラ(主人公)
オリキャラ(準主人公)
種キャラ(出番無し)
とか
オリキャラ(主人公)
種キャラ(準主人公?)
なんてSSがある。
しかも受け入れられている現実がある。
更には
オリキャラ(主人公)が種キャラをケチョンケチョンにけなすSSもあったりする。
新人スレ?
ガキがガンプラやロボットの玩具で遊ぶとき、大きく分けて二通りの遊び方がある。
一つは原作をそのまま再現して楽しむ派と、自分を物語に登場させて主人公と一緒
に活躍させたりする妄想オリジナル派。
二次創作のSS書く奴もこの二つに当てはまる。
オリキャラは使いこなせる職人が使えば面白い。
使いこなせない職人が使えば痛いだけ。
451 :
通常の名無しさんの3倍:2008/02/04(月) 08:41:16 ID:QR0yKgJr
クロスじゃないんだけど他人の人のオリキャラ(ビジターとか)をやられ役で少し名前変えてだそうかとも検討中。止めた方がよい?
お勧めはしない。
もしやるにしても出来るだけわかりにくくするか作者の了解を取るのが吉。事前に対処しておかないと盗作騒ぎになる可能性も。
ビジターというと……一部ではザフトマンセーのトンデモ作品との呼び声高きアレか?
アレはあんまり良い印象を持っていない人間もいるから個人的にはやめた方がいいと思う。仮にそのキャラをかませ犬にするとしても荒れる原因になる可能性が低くない。
>>451 そのまま使うのは最悪の結果を引き起こす可能性大
アナグラムにしても無理矢理なクレーム付けられる可能性はそれなりにあるが
>>451 誰に聞いても、無駄にリスクが大きいだけだから、お勧めしないって事になるだろうなぁ。
ただ、どうして余所様のオリキャラを借りたいのか理由がわからないから、やれとも、止めろとも言えない。
どうして、そんなハイリスクな事をしたいと思ったの?
アドバイスありがとうございます。残念ですが使うの止めます。自分は親地球なので作中でやっつけてやりたいなと思っただけです。鯨肉は好きです。
>>456 いや、種に限らずSS書く動機って「大好き」と「気に入らない」の二つだろ
特に取り沙汰して草生やす物でもないと思うが
まあ、アレだ
ひとまず「鋼鉄のサムライ達」でぐぐれ汝ら
SSのなんたるかを教えてくれるぞ
>>457 いや、原作キャラをやるにはいいけど
他人のオリキャラをやっつけたいってどうなのよ
>>459 あえて主義主張を歪曲せず、行動結果の乱数を運の悪い方に変えるという……これも悪意だな。
SSを書き始めたのは暇だったからだったりする。
>>458 あそこはロストナンバーという人の書くオリキャラ物だけ非常に出来が浮いているんだが。駄目な方向で。
保守
>>449 俺は自分が作った物語の登場人物として楽しむ派
いわばお人形遊びに近い感じ……俺って内気な人間だなぁorz
漫画「わたしの人形は良い人形」怖すぎ! 明日売ってくる
我慢できない。これからブックオフで売ってくる
スパロボも埋められて久しいがいかが御過ごしですか、ビアン様
総帥なら、避難所に投下してたよ。
ハマーン様が種世界に行けば
皆俗物扱い間違いなしだなww
理想郷にあったよ
過去ログにあるかどうか知らんが
カガリに憑依するヤツだっけ。
面白かったけど中断しちゃってんだよね……
この板にも昔あったんだけどな。ハマーン様とキラが出会ったらスレ。
もしもCEに両刃のシュテッケンが来たら
age
もしもCEにピオラとフィオが来ていたら
479 :
通常の名無しさんの3倍:2008/02/11(月) 19:50:09 ID:AlIGd4IR
刹那行かせたらシンと意気投合する間違ない
むしろあの2人はライバルっぽくぶつかりあいそうな気が。
せっちゃん介入してシンがそれにキレる。
まぁスローネ相手だと物凄く勢いで連携始めそうだけど。
せっちゃんは本編通り、シンは……事件の詳細わかればトラウマに触れるだろ。
482 :
255:2008/02/12(火) 16:22:19 ID:???
マフティースレでガンダムSEED閃光のハサウェイを書かせて
頂いた者です。間空いてすみません。今回はSEED編ではなく
Destiny編外伝?を少し書かせてもらいます。
護衛車を従え、私の乗る送迎車は、アプリリウス市最大の大通りを抜け、
真っ直ぐに最高評議会議事堂へと向っていた。
車内から、見える外の議事堂の尖塔をぼんやりと眺めながら、何時になく自問をする。
”プラント最高評議会(P.L.A.N.T. Supreme Council)”
プラント最高評議会とは、プラントの最高意思決定機関であり、プラントの首都アプリリウス市に
政治拠点を持っている。政治機構体制は建前上は共和制になっているがプラント政府自体がザフト(自由条約黄道同盟)の
一党独裁であるため、党内人事と評議員選出は実質同一であるのだ。
今まで、評議会の構成員は、互選制と呼ばれる政治に適性のある成人(15歳以上)から
住民投票で選ばれる制度で決まり、12の市から1人ずつ選ばれてきた。
適性を本人の意思とは関係なく、能力や実績からコンピューターが判断している。
これは、ある意味で実質的な”デスティニー・プラン”なのではないかと?私は常に考えていた。
このあまりに前時代的な遺伝子主義制度を廃止し、『宇宙市民』による民意によって選ばれ最高評議会議長であり、
宇宙市民社会、初の民意による代執政に着いた私は、プラント……そう、宇宙市民にとって歴史上の人物となってしまった。
コズミック・イラと呼称されるこの世紀において、実に画期的な事なのであろう。
宇宙市民の総意によって選ばれた代表。今の私は宇宙世紀と呼ばれた世界で、あの伝説の英雄”赤い彗星”に匹敵するのだろうか?
思わず、笑みが漏れた。私は意外と大人物なのかもしれない――。
しかし――いや、いやと首を横に振る。自分が然程の能力を持っていないことなど、百も承知である。
運が良かったのだろうと、簡単に片付けることもできるが、だがそれは、支えてくれた盟友達に対して、
至極、失礼なことにあたる。そう、自分一人の力でここまで来た訳ではないのだ。
と、視線を車外から車内正面へと戻す。そこに居たのは、漆黒のザフト系軍服を着こなし、そして黒い防弾コートで身を包み、
顔には、黒いバイザーを掛けた見慣れた存在だ。男は口を開く。
「……いかがなされました議長?」
私の様子を生真面目に気遣う友人に対して、私は苦笑しながら、
「……こんな時にまで、閣下扱いは止してくれよマフティー。この場は”俺”と”お前”でいこうじゃないか」
私のその応答に対して、黒衣の男は一瞬、答えに詰まるが、
「……いえ、公私の区別つけねばなりません。それに今の私は貴方の護衛任務中です」
「いいじゃないか。私達以外誰もいないのだよ……?」
その言葉通り、車内には私達以外の誰も同乗していない。
「それでもです……。貴方は『宇宙市民』の総意によって選ばれた議長なのです。自覚が足りませんぞ。
公務中は上司と部下と区別し、きちんとけじめをおつけになるべきです」
更に、苦笑を禁じえない、公私の区別と礼儀、義理を重んじる男だ。
まさに”サムライ”であろう。これほどの男だ。一度、信頼と忠誠を得ることができればこれほど頼もしい存在はない。
古来、『一宿一飯の恩義」という言葉があるという。一度でも他人の世話になったことを一生の恩義とするという思想だ。
彼は義理堅く、それを節義として守ってきている。
それと、もう一つ幸いな事に波長があったのも理由の一つであろう。彼との出会いによって私の運命も大きく変わっていったのだから。
「いいさ。今日の公式行事は一通り終了した。この車内では、もう私と君だけだ。もう何の遠慮もいらんよ」
それに君に堅苦しく喋られると、背中が痒くなると軽く笑い飛ばした。
「……ん。まぁ、それならいいか」
私たちは、この程度で互いを以心伝通できる間柄なっていた。
そうすると、彼はバイザーを外して、素顔を晒した。公の場ではなるべく素顔を晒さないようにするのは
今の彼の、マフティー・エリンの習慣となっている。
彼は、現在、特務部隊『マフティー・ナビーユ・エリン』の司令官である。
私の直属の精鋭の特務部隊である、『マフティー・ナビーユ・エリン』は、形式の上でこそ
ザフトに属しているのだが、必要であるのならば、手続きを経ずに、あらゆる政治・軍事権限を
無制限に使用することが可能な特異な部隊でもある。
それを統括する司令官である彼は、事実上、プラント軍最高司令官に匹敵する程の地位にいる事となろう。
『まるでティ○ー○ズだな』
と揶揄されてしまったが、まぁ、間違ってはいないだろう。
確かに普通だったら、宇宙市民から多くの反感や反発を買うはずだが、彼自身がプラントの
最大の英雄である『ラウ・ル・クルーゼ』に匹敵する名声を得ており、『宇宙市民の守護者』
として祭り上げられていることもあって、それほどの反発を受けていない。
一部、『クライン派』と呼ばれる旧政治グループが危険視していたようだが、それはごく一部の声である。
そして、その分、地球連合側からは『白い悪魔』と呼ばれ恐れられ、忌み嫌われている。
「で……?どうしたギルバート。何か懸念があるのか?それともこれからの地球連合軍の対応についてか?」
「うむ……」
重要懸念の一つである、地球連合軍とのこれからの戦いについて問われる。
一時的に戦火が止んだからといって恒久な平和に繋がるはずは無いのは承知の上だ。
慎重に慎重を重ねればなるまい……。その懸念に対してマフティーは、
「――戦いに関しては、俺やラウに任せておけ。お前は後方でどっしりと構えていればいい」
戦略、戦術上での構想や戦い方は、自分たちに任せろと。
そして、後方支援と政治上、外交上の調整をお前に全面的に任せると、彼は微笑みながら言う。
その頼もしい笑顔に触発されるように、私も心から信頼して、
「――わかった。それは君たちに全面的に任せるよ。――今ならアメノミハシラ公国の方でもギナ達が
地球連合と戦う準備を進めているだろうしね……」
盟友ともいうべき、長い黒髪の英傑を思い出す。彼も最近まで私の屋敷を根城にして
入り浸っていたが、地球連合との再びの戦いの為の戦備を整える為に急遽、帰国していた。
486 :
ゲルググM:2008/02/12(火) 18:21:59 ID:???
「そういうことだ。一度に何でも、できると思わない方がいい。俺達は個々で、自分にできる範囲内の事を順番にやってゆこう――」
だから俺は、正面から来る敵と戦うと。
その悠揚な微笑みを見ると、私の心は落ち着いてゆく。所詮一介の書生上がりの私だ。
百戦錬磨の戦士の言葉は、何よりの励みになる。
しかもその相手が、腹蔵なく語り合える友というのが、ありがたい。
覇業を成す上で、隠し事をする必要がない朋友を得るという事は、何にまして、幸福な事なのであろう。
そういえばと、ふと、もう一つの懸念を私は思い出した。
「そういえば――」
「なんだ?」
「今思い出したことなんだが――」
「ん?」
だから、何だ?と彼の目が問い掛ける。
「シンとレイのことなんだが」
「あの二人がどうかしたのたか?」
シン・アスカとレイ・ザ・バレルの二人は士官学校を1位、2位とワン・ツーで卒業し、
今年から、”ザフト・レッド”としての地位を得て、エリート軍人の道を歩む事になる。
レイの方が座学で僅かの僅差で首席を取ったが、二人は周囲からダントツのレベルでトップガンをもぎ取っていたのだ。
「二人とも飛びぬけて優秀な成績で卒業し、周囲から嘱望されている。どこの部隊でも欲しがるだろうね」
「まぁ、それはな――」
マフティーは嬉しそうな顔で、頷く。レイもそうだが、シンは彼自身が偶然、見出して、鍛え上げた弟分なのだ。
実際に彼は、ラウと共に二人とも弟同然と思い可愛がってきた。彼等を褒められる事は、身内からとはいえ、嬉しいものなのだろう。
「彼らを君の下に配属するというのはどうだろうか?」
「ん?」
私のさり気ない一言に、マフティーの眉がへの字の斜めになった。彼も気持ちとしては、二人を側に置いておくことに対しては、
何の問題もないのだろうが……。マフティーは、声を潜めながら私に囁く。一応車内は盗聴用の防音処理は施している。
「……しかし、な。公私混同になりはしないか?二人とも俺やラウからのお墨付きだと言う事を、周囲に知れ渡っている。
しかも最精鋭の”ザフト・レッド”だぞ?どこの部隊でも喉から手が出るほど欲しがるだろうが……」
シンとレイのその優秀さは、士官学校時代からマフティー・エリン、ラウ・ル・クルーゼと最強を謳われる二人の
パイロットからの金ぴか額縁の保証書付きなのである。無論どこからでも引っ張りだこだ。
しかし、又一つ問題がある。ザフト・レッドは周囲から認知されている新人の最精鋭の証でもある。
戦局を左右する優秀なMSパイロットは、どこの部隊でも欲しがるものだが、同時に扱い難い代物であるのは、どこの世界でも同じだ。
自分を指揮するものが、自分を従えるに相応しい自分以上の能力を持つものを求めてくる。
無論、聞きかじりだが私もそう思う。誰だって、自分の能力に見合う働き場を与えてくれる上官こそ
自分に相応しいと考えることだろう。だが凡庸な上官には扱い難い代物であろうが、軍は縦社会であり、命令一つで
無理矢理に服従させることも可能なのだ。それが彼らの能力を制限しないだろうか?
そこで、私は彼が望む答え、要するに最もらしい理由を囁いてやった。
「君のところは、少数精鋭部隊だし、もっとも過酷な戦場に真っ先に向う。ならば、優秀な新人パイロットの確保は急務だろう?」
「確かに、そうなのだが……。それだったら別にラウの所でも、良いのではないか?」
気持ちグラついている。後、一押しだろう。このまま強気でいけばいい。
相手が望む言葉を提示し、こちら側に望む答えを引き出すのも、また外交戦略の基本だ。
彼が、ラウの事も引き合いに出すのも自分は、贔屓している訳ではないという言い聞かせ、言い訳に利用したいのだろう。
ちなみにラウ・ル・クルーゼ率いる部隊は、通称『ロンド・ベル』と呼ばれていた。
命名はラウである。ハサウェイから聞いたUC世界で伝説のNT戦士が、所属していた部隊名をあやかって付けたと言うが、
多分、皮肉と嫌味であろう。この部隊は異世界では”地球側”の部隊であったというのだから。
ロンド・ベルは、現在のプラント最大の部隊であり、ザフト宇宙艦隊の中核を担う存在だ。
「ラウの所は、大艦隊の規模の上に大所帯だ。ラウの目がゆき届かないことも多々在るだろう」
「む……」
マフティーもラウも自分も何だかんだいって、シンとレイを可愛がっているのだ。
どちらにしても、二人とも無理な理由を付けてでも、どちらかの部隊に引き込むであろう。
軍はよく優秀な新人をイビル傾向がある。その現場を二人の内のどちらかが目撃したら、その人間はよくて左遷、悪ければ消されてしまう可能性が高い。
無論、私も自分の地位をフルに利用して社会的抹殺を図るであろう。
それなら、自分かラウのどちらかの目の行き届く、保護下……もとい監視下にあれば、
二人とも安心できるだろう。だが、ラウの部隊は大所帯である。ならば……。
わざとらしく大きく溜息を吐きながら、マフティーは、わざとらしくゴホンと咳をした。
「仕方がないな……。ならば、二人とも俺の下に配属させよう。丁度、優秀なパイロットが必要だった。
俺の旗艦となる新型強襲揚陸型MS運用母艦ミネルバにな……」
「――そうとも。艦と部隊を丸ごと君の下に付ければいいだけだろうしね。議会や軍を通す必要はない。
今日付けで議長権限をもって承認させよう」
理由なら幾らでも付けられる。丁度、ミネルバには新型ガンダムを配備する予定だったのだ。序にパイロットは彼等の内のどちらかにすればいい。
一石二鳥とはこのことだろう。それを理由にするもよし、他の理由も幾らでも考えられるであろう。
大真面目な顔で、平気で地位と権限を乱用することに何の躊躇いもない私達。傍から見たら、何て連中だと後ろ指を指されることだろう。
だが、このような場合に地位と権力を利用することの何がいけないというのだ?と開き直る。
こうして、シンとレイの運命は本人達の意思に関わらず保護者達?の手によって、あっさりと決まった。
>>続く
キターーーーー!!マフティー!!!
本編もここでやるのかね?
久しぶりに見たな
スレでは調子に乗って外伝ばっか書きすぎて
本編が書けなくなった職人と言われていたが
相変わらずのようで
40話以上本編やって
いまだに種第一話にすら到達していなかったような・・・
まあ、スレ落ちしても誰も立てなかったあたりで察しろよw
個人的にはここでやるのは歓迎だよ
枯れ木も山の賑わいって言うしね
>>486 まあ、他人の感想を鵜呑みにする前に自分で探して読め。
掲載されてるサイトは確かナデシコの二次創作をメインに扱っている割とでかいところだと思った。それとサイトの名前の一文字目は俺の記憶が正しければwだ。
このくらいヒントがあれば大体解るだろ。
普通にアナザーSEEDでググれば出るだろ
二次創作でのパクりなんて
「シンクロニシティです」で言い抜けられるくらいヌルいけどねw
>>496 それはごく一部のサイトだけだw
てか思いっきり特定された1サイトじゃねーか>シンクロニシティ
マフティーの人、乙です。
一部のアホの言うことなんか気にせずに、頑張ってください
>>491-493はどうも、同一人物っぽいから、単なる荒らしっぽい
ハイハイスル−スルー
ハイハイ三人目三人目
>>497 そのサイトにあるナデシコ作品はそれこそ超有名二次のパクリばかりなんだが。
とはいってもナデシコ界隈は同作品のパクリが一大勢力だったりする。
>>504 お前の中でのパクリの定義が何処にあるのか真剣に問い掛けてみたい
506 :
ゲルググM:2008/02/16(土) 23:33:09 ID:???
アナザーSEEDブルコス版
ストライクダガーのコクピットがリニアシートで性能がゲイツ並
→教育型コンピュータ採用、初登場のときはジンを恐ろしい勢いで撃破
リナルドはジンを5機仕留める。ちなみにインジェクションポッドもあります
105ダガーはもっと強くてモーガン大尉はジン13機、ゲイツ11機の大金星を挙げる
ダガーLはジブリール親衛隊に配備され、主人公とレクイエム周辺で激戦を繰り広げる。
フォビドゥンブルーに液体金属が使われている。
→装甲などに使われていて、変形が円滑に行われるんだよ!
強化人間が自分の肉体の限界を棚に上げコーディは限界だ!
→ジブ親衛隊のメンバーが言う。
キラがストライクカスタムに乗り、EXAMモドキを使う。
→最初頃は苦しむがしだいにシステムの本質を理解する。
レイダーが音速を超えディン部隊を殲滅する。
→既存兵器では考えられないほどの起動を行える。
アズラエル、ジブリールがマンセーされる
→ジブリールが演説をぶち上げた後、ブルーコスモス、ジブリール万歳の声で満ちる
毎回アズラエル、ジブリールが有能な奴という描写が増える。
パトリックががただの基地害の火病持ちのヘタレ馬鹿ボンになってて失禁したり歯を折られたりします
→怒り狂ったユウキを前に失禁、その後殴られる。
ハルバートンが最強化が抜けて(ry
→ユウキをびびらせたほどの将軍になり後に自らMSにも乗る
君には、青き清浄なる世界をめざす同志達からも歓迎されていないことは理解して貰いたいと思う。
508 :
ゲルググM:2008/02/16(土) 23:49:16 ID:???
俺は中道派だが、後これ書いたのも俺ではない。
ビジター読破感想
最悪・・・まずキャラが優秀すぎ
コーディに描写が集中しすぎ、連合弱すぎ
この作者は物量の恐ろしさをわかってない
オリジナル機体の厨房さに反吐が出る。
同じハンドル名で、sageが半角じゃない人が、2人もいるんですね…
いや、今作ったんじゃなくてどこかに出されてたもんだって話じゃないか?
前にブルコススレでネタとして作ってたのを見た事がある。
職人が復活する事を望んで保守
>>509 物量なら勝ってると思うぞ
なんせジェネシスがいっぱいあるw
保守
ほしゅ
ども、ナナシーです。仕事に追われてエイリアンSEED スレがなくなったんで
遅れながら報告。4月中に連載を再開しようと思いますんで、では。
阿部さんのスレも落ちたんで残念。
ネタを思いついたのに・・・。
どうでもいいが、種、種死で仮面ライダーカブトを出してみたくなった。
もしくは電王でも。
カブトならこの間始まったばかのがあるぞ。
仮面ライダーのクロススレで。
>517
ごめん、よく読んでなかった。
SSが読みたいだと思った…orz
ライダークロスあるからそっちに投下するといいよ。
色々読めるのは嬉しいし
520 :
517:2008/02/24(日) 18:21:45 ID:???
>518
サンクス。
メトロイドとのクロスはあるかな?
究極超人あ〜るとのクロスを観て見たい気が・・・・・
クロスじゃないがあ〜るネタするスレは旧シャアにあるぞ
ソニック・ザ・ヘッジホッグとのクロスが見たい
00とのクロスと言うか融合みたいなのはまだ無いのかな。
種みたいに終わった作品と違って展開というか、世界がまだわからんからなぁ
>>527 ほんのさわりなら、安部さんスレでやってたなw
Oガンダムがインモラルに出番取られるやつかw
そうそう。あれでストーリー確認しようと思ってたら、止まっちゃって残念だったやつw
――この世界に、神なんていない。
戦争で心に傷を負った少年は、そう思った。しかし、この残酷な世界にも、良い男が舞い降りた。
戦場を駆け回る背徳の鬼神。神に背く禁じられた交わり。その姿は、ノンケの者にとっては悪魔だと思われるだろう。
だが、阿部さんはそのような汚名など気にしない。なぜなら彼は良い男だから。
たとえ悪魔と呼ばれようとも、たとえ変態と罵られようとも、阿部さんは自分と、自分に貫かれる男達の快感のため、掘り続ける。
肉色の相棒、インモラルガンダムとともに、自慢の益荒男を振りかざして。
そう、この世界には神はいなかったが、魔羅は存在した。
人を殺さないで、気持ちよくさせてくれる優しい悪魔が、良い男の股間にそびえ立っているのだ。
何ですか、これ?
とりあえず保守
某SS見ていて、R−TYPEとのクロスが思い浮かんだ
1、ユニウス7に向かうミネルバ、そして突然現れる破損した正体不明の物体
2、それを追うように戦闘機が来襲してその物体(バイド)を撃破する
3、そしてバイドがやってくることを告げるがてんで従わない両勢力
4、そしてバイド軍と戦いを繰り広げる国連宇宙軍尻目に争いを続けるザフトと連合
5、そのせいでメサイアがバイドに乗っ取られてしまい、ぶちぎれた国連宇宙軍は強硬手段に出る
後、八雲紫が議長やラクシズをからかうとか
また紫の桜か! 厄介な桜だよ! 紫の桜は!!あってはならない桜だと言うのに!
知れば誰もが思うだろう! 花に取り付く霊のようになりたくないと!花に取り付く霊の様でありたくないと!
故に許されない! この桜の存在は!
「その紫のさくr」
また閻魔か! 厄介な存在だよ! 閻魔は!!あってはならない閻魔だと言うのに!
知れば誰もが思うだろう! 山田のように呼ばれたくないと!山田でありたくないと!
故に許されない! この閻魔の存在は!
「貴方h」
また説教か! 厄介な存在だよ! 閻魔の説教は!!あってはならない説教だと言うのに!
知れば誰もが思うだろう! 閻魔のようになりたくないと!口煩い閻魔でありたくないと!
故に許されない! この説教の存在は!
「ty」
また弾幕裁判か! 厄介な存在だよ! 弾幕裁判は!!あってはならないEX攻撃だと言うのに!
知れば誰もが思うだろう! 弾幕裁判のようなEX攻撃になりたくないと!数に頼るEX攻撃でありたくないと!
故に許されない! このEX攻撃の存在は!
「うわーん、こまちー!」
クルーゼ鬼だwww
ロストシップをCEに送り込むんだよここで・・・
ラクシズを支援しているナイトメアとか
ヴォルフィードに全滅するザフト艦隊とか
送り込まれた時点で種はただの背景に成り下がるぞw
議長「私は世界を救済する―――
そのプランがこれだ、ASUKA計画」
民衆「救済!?」
議長「そう、私はこの世界を救う研究の中でとある力に眼をつけたのだ
それは私は『アスカ力(ちから)』と名付けた」
アーサー「ダサッ!」
ルナマリア「ご、語感が悪いわね」
タリア「ネーミングセンスが酷すぎるわ…」
アビー「い、一体その力でどうなるって言うんです!?」
議長「不幸になってすべてどん底になる」
ラクス「わたくしのカリスマ性は?」
議長「ドリフのコントさながらの不幸でどん底になる」
キラ「僕の戦闘能力は?」
議長「OSのバグや機体の整備ミスといった不幸で発揮できずどん底になる」
アスラン「か、髪の毛は!毛髪はどうなるんですか!!!」
議長「度重なる不幸によるストレスで――――どん底になる」
シン「出番は?」
議長「そもそも番組が打ち切りになる!しかもDVDすらでない!」
議長「この力があれば…否、この力こそが全てを救うのだ!」
カガリ「皆不幸になって…何が救えるんだよ!」
議長「人の苦しみはすべて、他者に差があることに起因している!
ならばすべての存在の運勢を超不幸にして、差を無くしてしまえばいい。
貧富の差は無くなる! みんな破産した世界だから!
強き者が弱き者を支配することも無くなる! 誰も力を発揮できないから!!
すべてが不幸になることによってあらゆる差異は消滅する。
そこはみんなそろって不幸のどん底! 真の理想郷だ!」
>>538 待て。アスカ力って、ひょっとしてシンかw
柊扱いはさすがにどうかと思うぞ。
戦国無双のクロスで、シンとアスランが無双に飛ばされて、何故か武将になる
シンは兼次(イカ)の元義レンジャイの一員となり義の世界を作る考えに同調し、慶次や左近
の元で鍛えられ、そして関が原に一人の将として向かう・・・
一方アスランは家康の元で何故戦うのか?耐えてきたのか・・・それを聞き家康に同調し忠勝や稲の元
鍛え上げられ、関が原に向かう・・・
そして再び両者は戦場で再会する、互いに己が信じる未来を見据えて
番外:ねねに説教されるキラ、アスラン、シン
>>539 最終話で名前の位置が下がったシンはすでに柊力の影響を受けているのではw
>>540 説教の内容は全員同じっぽいな、「人の話を聞かない」という事で
特にシンとキラ(凸はその代わりに公私混同で説教されそうな気がする)
>>538 それが声優ネタだとどれだけの人間に分かるんだw
>>542 いやー、凸も人の話聞かねーよ
シンとの会話でもキラ直伝のはぐらかしスキルを駆使してたしな
CEに行列のできる法律相談所の弁護士さんたちが来たら
アメノミシハラで酒を飲み交わすさはくと蓬莱山輝夜が思い浮かんだ
マフティ見たけど
ミーティアでもΞに勝てねぇだろ…
メタルウルフカオスとのクロスは?
大統領CEで大ハッスル
>>549 ちょwww暴れん坊大統領自重www
『紳士的なのは17時までだ!!』『何故なら私は大西洋連邦大統領だからだ!!』
で最強の存在だwww
すまん、なんか大統領が一人でZAFTフルボッコにする姿しか浮かばんのだが……。
ストロング・プレジデント!
何よりも怖いのは四次元バックパックの存在だろ
あと、アレロボットじゃなくて強化スーツだって事も
D−1(駄目人間)グランプリ。CE編
ダメ人間にしか見えないパートナーが
種キャラのだめっぷりを見てオエェェェェする話。
CEで一番ダメな人間?
アスラン並の素養と才能を持っていながら怠惰の限りを尽くして無能になったアマゾンデブの人ですか?
ラクス「さぁ奏でましょう平和の歌を」
「うぁ〜なんだあいつは、物凄い電波だ!」
「バイドだ!バイドに決まっている!」
「敵バイド軍を攻撃する!」
ラクシズ消滅
パワポケとのクロスが見てみたい。
裏サクセスのカメダがCEに転移してきて、ラクシズを利用してCE世界の支配者として君臨せんとする話とか。
ラストは運命VSガンダーロボで。
シンやレイ、ルナマリアの活躍によって5機のデストロイは壊滅した、これでロゴスもおしまいだ
そう思った反ロゴス同盟軍・・・しかしジブリールには最後の切り札があった。
「やはりデストロイでは相手にならんか・・・」
一人心地にジブリールは呟いた。
「まぁ、我々の真の切り札がよもや戦闘機など、誰も思いはすまい」
ジブリールはニヤリと笑みを浮かべ、そして起動スイッチを押した
突然ヘブンズベース基地の守備隊が慌てて逃げ出すとともに小型の飛翔物体が現れた・・・
その姿はただの円盤だった・・・そしてその円盤から4つの翼が生え、そして・・・
光翼式支援残虐戦闘機『エヴァッカニア・ドゥーム』 エンゲージ
暴虐なる悪夢が今解き放たれようとした
エヴァとのクロスを。
動力の問題はサルファの如く全機S2機関搭載って事で
つ「 イ デ オ ン 」
グレンラガンとのクロスとか
そういやどっかのサイトにあったよな、エヴァとのクロス
キラとフレイの中身がシンジとアスカになっていたような
すごいよ!マサルさんとのクロスとか
デストロイオールヒューマンズとのクロスとか
宇宙鯨なんて目じゃねえぜ
ARMS
見た目はキラだが中身は……。
潜水艦のノーチラス号が種世界に出現したら
バイファムのジェイナス号が種世界に漂着したら
>>555 ちょwwwフランツなんて多分ほとんどの人が名前もしらねぇよwwwwwww
プロトデビルンが種世界に出現したら…
いや、ラクスじゃ無理だな
>566
つまり全人類が作られた存在『コーディネーター』であるという事かッ?!
ブルーコスモスがそれを知ったら絶望するのか、ネオアトランティスになってしまうのか……いずれにせよ種世界の二大勢力の根幹思想がまるきり変わりますね。
種とガイバーのクロスで
ブルコス涙目
>>570 あ、そっちか。
原点の海底二万マイルでリーグ・オブ・レジェンドの方かと思った。
>>565 ラクスが、
「力が欲しいのですか? だったら……く れ て や る !」
とか言い出すかも。
575 :
565:2008/03/12(水) 23:44:35 ID:???
>>574 いやいやラクスはアリスだな。
黒いほうの。
滅びの神獣
エターナル フォースブリザード
……いや、なんでもない。
ARMSはモビルスーツなんかいな、その場合。
ザフトも連合も、量産期は全部モデュレイテッドARMSなんですね、その場合。
最初は体の一部分だけのARMSとサイボーグが入り乱れる肉弾戦で始まり、
形勢不利とみるやナノマシンを活性させて身長十八メートルのARMSとなって戦う。
……なんか面白そうな戦場だな!
>>571 それだとコーディネイターは人為的に作られたゾアノイドもどきってことになって
コーディ統制用に作られた受精卵から生まれた某火星のピンク髪の姫として生まれた女(18歳)と某プラントのピンク髪の歌姫(18歳)が
ゾアロードもどきということになって、結局人類対コーディの図式は変わらなくなるような...
多分、ジョージとかカナードとか劾とかイライジャとかはロストナンバーのポジション
>>579 そうなると、ガイバーはやはり我らの英雄、カズイだな
哲郎ポジションのサイと共に世界制服を果たしたラクシズに反旗を翻す!
とりあえず種キャラの誰がガイバーになっても、晶よりは面白くなるのは間違い無い
シン=ガイバーI、クルーゼ=ガイバーII、キラ=ガイバーIII
……この辺が無難なキャスティングか?
虚空です。
D2とのクロスネタの補完ストーリーをまとめサイトの方に直接投下することにしました。
荒らしなどではないので、ご注意ください。
また、文章作成の都合上、こちらには投下できません。あらかじめご了承ください。
書き手からのお知らせでした。
2ちゃんに投下していない作品をまとめサイトに入れるとはこれいかに?
て言うかこの人誰?
テイルズの人?
テイルズスレって相当荒れてたらしいが、そりゃこんなことしてりゃな。
すげぇ上から目線、こんなの居たらスレも荒れるわ
月姫のクロスで
ネオと副官だが実質はファントムペイン戦闘部隊隊長となり、スティング達に慕われるシエル
搭乗機はウィンダム、スティレットの長剣型とパイルバンカー装備
アルトルージュから髪を取り返したアルクェイドは旅に出て、キラとラクスと出会う
そして襲撃の日、アルクェイドはたった一人でアッシュを全滅させてしまう
そして流れてついてミネルバに何故か潜入してしまったり
そして不敵な笑みを浮かべるヴァン・フェム
>>583 テイルズスレの作者か。
クロス統合ページにアップする訳じゃないなら、ここで報告なんぞしなくても良いだろうに。
しかも、なんでそんな居丈高なんだか。
よくわからんけどなりすましの荒らしという可能性はないのかな?
どっちでもいいよ、さっさと忘れちまえ
連載開始のお知らせじゃねえんだからこのスレに実害ないし
・・・とまあこういう連中が各クロススレを荒らしまわってことごとく潰してしまったんで、現在の統合スレがある訳だが
もしも、種・種死の世界に富野(ガンダム以外)作品勢が来たら
ブレンパワード→地球軍・ザフト・オーブにオルファンが混じって余計カオスに
キングゲイナー→もしかするとゲイナー大活躍?
リーンの翼→原爆がジェネシスに
イデオン→やっぱり全滅END
キンゲは種・種死キャラの方が行くのなら前にあった
種世界に超者ライディーンの面々が来たら
ゴッドライディーン一機で種世界を壊滅できる
>>592 ブレンパワードと種死は合うと思うぜ
全裸OP的な意味で
ブレンパワードのOPを最近見たけど、あれが本当に放映できたのが謎だ。
地上波じゃなかったから
>>594 だが明らかに性能の次元が違う機体が種世界でTUEEEやる話は、最早時代遅れにも程がある
いや、ゴッドライディーンってのは出てくると世界が滅ぶから
復活するのを皆で必死に防がなきゃいけない存在だから。原作でも。
漫画だとパンチ一発で星破壊、変形しただけで銀河が折れてたな。
どこの最終進化ゲッターだw
最近じゃグレンラガンがそのレベル
>>603 キラとシンがキンゲ世界に飛ばされる話だが
確かキラかシンがアスハムに拾われる所までは覚えてる
クロスオーバー倉庫にもないからそのまま消滅したっぽい
そろそろGクロスの人が来ないかなぁ
キンゲと種の放送局をとりかえっこ
阿部さん、Xにも行ってたらしいが何処かにまとめないの?
読みたいんだが
ロックオンが来たら
もしザフト軍が全員キラの身内だったら
たとえばクルーゼは叔父さん
アスランは兄貴
イザークは従兄弟、って具合に。
聖闘士星矢みたいだな
もしも、テム・レイ&フランクリン・ビダンのガンダム開発者が来たら
もしも巨大MSとは別に等身大サイズのMSがいてそいつと人間で2人で巨大MSを動かす方式だったら
例えばキラとストライクがコクピットに乗って初めて巨大サイズのストライクが動くとか
テムのコアファイターシステムとフランクリンのムーバブルフレームでどっちを採用するかで殴り合いになりそうだなw
´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄く
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. / : : : : : : : : : : : : . . .\
、__//. /. . . . . . . . . . . : : ! : : : : ヽ
 ̄/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : \l: : : : : : :ヽ
. l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : `ヽ : !: :l: : : : : ヽ、
l :/ l : l: : :l :∧: :ト、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :l: : : l  ̄
l/!: ! : l: :/l/‐-ヽ! ヽ ! _ヽ-―!‐ !: :l: : : !
ヽ! : l : ! rfチミ、 ヽ´ fr旡ミ! : ト、l : : ′
. ヽ !: :l rっソ 匕り !: : !丿/j/ガノタ死ね
. j∧ :ト、 `¨ . l l :l j/
V: :lヽ、 _ /j/!/
ヽ: ! > __.. ィ
rヾ  ̄ || lr‐ 'フ, '/ |ヾ| ! | !
,',ヘ ヾヽ|| / ∠- ァ! \| !__ヽ
/! ヽ | |||/ r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ
,' 〉 ヽ !_/ ,、┬、二ゝニ \ ヽ!/│ ポキポキ
! / / | ィ´ ! ! | \_ |_ !
| ! ,,.イヾ \ 」〉 |│ ! /| / ハ|
! | / ヽヾ ´/ | ! ,、,、 |〈 ヽイ//ヽ
SDGFでもうやってる
多分グレンラガンの事を言っているのだろう
SDGFのは微妙に違う気がする
もし種世界にコンパチカイザーがやってきたら
ナディアが来たら
32組の全スーパー戦隊がそれぞれ全ロボ出動させて総登場。
必殺技バンクを32分間流してラクシズをフルボッコ
南光太郎がやってきたら
種世界に変態仮面が居たらor変態仮面の血を強く引く子孫が居たら
本家のほうか
一瞬クルーゼかと
俺も勘違いしたw
じゃあ変態仮面騎士か
<*ミ|彡> こいつ
種世界に富野とGacktがやってきたら
630 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/15(土) 23:14:34 ID:UkpoUy5w
ミゲルがナナイ・ミゲルの子孫なら元祖の子孫って考えても…
つSRW SeeD
まだwikiには登録されてないっぽいが避難所で読める
読んできた
って、コウタじゃなくてシンがロアになるのかよw
まあ今のコンパチってグ●ヴィ●ンっぽいから、あんまり違和感無いが
種世界にゴエモンインパクトが来たら
新世紀エヴァンゲリオンからシンジと初号機が来たら…、
あんまり活躍できないか。
エヴァって防御力は最強かも知れないけど攻撃力は大したことないんだよな。
パレットガンやプログナイフよりビームライフルやビームサーベルの方が明らかに強そうだし。
んでも、サイコガンダムよろしく
アークエンジェルの下に吊り下げられてるエヴァ初号機の図はちょっと見てみたいかも。
>>636 アーマーシュナイダーを巧みに操る某傭兵も居る事だし
プログナイフでも何とかなるとは思うのだが
それにポジトロンライフルとかも有るには有るし
まあぶっちゃけEVA最強の武器は自己の肉体(ry
>>637 636では否定的に書いたけど、
活躍しすぎないだろうからクロスさせやすかろうとも思うんだよね。
広範に活躍できるガンダムと拠点防衛戦で無敵なエヴァ、みたいな。
エヴァは携行火器として陽電子砲もってるな。
劇場版のアスカみたいなATフィールドの使い方すれば広範囲攻撃も可能だ。
エヴァ最大の武器は筋力ですよ
大気圏突破する槍投げとか
半島北の将軍様の巨像をぶん投げれば大概の敵は死ぬw
>半島北の将軍様の巨像
材質がショボイから、摩擦熱で燃え尽きる
エヴァはS2機関を積んでるかどうかで運用方法決まるな
積んでなきゃケーブル破壊を防がなきゃまず負けるし
積んでれば多少は行動範囲が広がる
果たしてジェネシスを防げるのか
>>642 >果たしてジェネシスを防げるのか
魔乳が、ヤシマ作戦で攻略するよ
種世界のスーパーバッテリーなら普通に戦闘できるくらい動けるんじゃない?
種世界に忍者戦士飛影が来たら
>>645 連合に奪取された陸・海・空のMSと合体して大暴れです。
>>646 種世界にマクロスが来たら
マクロスキャノン一撃でプラント終わるな…
種・種死世界にガンダム無双の小惑星が来たら
・「全てを可能にする力」を巡り争う連合(アズラエル、ジブリール)、プラント(デュランダル、クルーゼ)、ラクシズ
・原作どおりになぎ倒されるストライクダガー、ウィンダム、ジン、ザクウォーリアetc
・何故か鍔迫り合いが出来るようになっているビームサーベル
・何回倒しても「キラ、嫁補正で戦場に復帰!」
・惑星探査に来たのに戦闘に巻き込まれるスターゲイザー
>>649 ・さらに過去ガンダムの参戦で、全種キャラフルボッコ
話が救えるロボットアニメの主人公を持ってくるとおk
いやむしろ救えなくてもいけそうな気がしてきた・・・
ゲッター艦隊とかゴーショーグンなら……
下手に攻撃すると世界が滅ぶw
ここはやはり大統領で
Xの赤い二連星がやってきたら
もし、レビルが来たら
もし、ジャミトフがきたら
>>658 あの二人メインって話はなかったと思うが
X-Destiny総合まとめサイトで外伝としてやってたぞ?
「赤い2連星 IN ガンダムSEED DESTINY」だったかな?
もし宇宙戦艦ヤマトが来たら・・・・・
ガラットが来たら
もしも白色彗星帝国が種世界に来たら・・・
ヤマトに白色彗星帝国か……
スパロボだと、ブルーコスモスは外宇宙,、または地底からの侵略者が来てもコーディネイター殲滅を盲目的に繰り返すだけ。
もし、主義主張を胸の中にしまって右手で握手、左手で……なんて関係のまま共闘する作品になるかもしれない。
盟主王と勇者王の夢のコンビ結成とか
常夏が半分機械化されそうではあるがwww
テニスの王子様(アニメ版)主要メンバーが来れば、もうナチュラルだのコーディネイターだの関係無くなると言うのに、何故彼らは来ないのだろうか。
種世界にウルトラ警備隊やMATなどの正義のチームがやってきたら
ダン「血を吐くまで続ける悲しいマラソン」
>>667 そんなん居たらプラントがプラント星人になるわwwww
>>669 で、まぼろしの12話化するんですね^^
>>670 連合の核攻撃で被爆したコーディネイター(ケロイドっぽい描写)が悪役で出てくるんですね。
ナイトレイダーはブルコスの走狗というかPPに通じる陰湿さがあるが、
その親玉はコーディ以上の遺伝子操作の産物なんだよな…
種世界にデ・リーパーが現れたら・・・
もし種世界にソレスタルビーイング(刹那が変態・ティエリアが絶望先生)がやってきたら
もしも種世界にZATがやってきたら
もしも種世界にZAFTがやってきたら
もしも種世界でシャアとティファが出会ったら?
>>677 マジレスするとティファのアナルが危ない
種世界にラーゼフォンが来たら
〜〜が来たらだけで終わられても余程のモノでないと発展性ないぜ。
その後に数文でいいから妄想心を刺激するようなネタを加えるんだ。
>>677 まず、シャアはジャミルと意気投合
もし、ララァも一緒に来てればティファと仲良しに。
アムロ&ガロードがララァ&ティファにちょっかいかけて
シャア&ジャミル激怒
また、クワトロだった場合、ジャミルとどっちがサングラス似合うかで争う
>>681 おま…
そんなことしたらアムロとヤザンブランガロードのNTキラートリオが手を組んで襲い掛かってくるぞ…
>>674 刹那「タコタコタ〜コ〜ス、おいしいタコス〜♪」
アレ・キラ「ああああああ〜〜!!!」
アスラン「キラーーーー!!」
ハロ「ニコ厨死ね!」
ロックオン「・・・・・・」
ティエリア「絶望した!変態しかいないこの世界に絶望した!!」
保守
もしCEにGUN道MUSASHIが来たら
ジェネシス?
うお、まぶし!
総員退避?言われなくてもシタコラサッサだぜ〜
もし種死の世界に成歩堂龍一が来たら
ラクスやキラに異議ありって言うに違いないぜ!!
やってる事と言ってる事がムジュンだらけだし
成歩堂ならきっとあいつらを有罪にしてくれるさ
成歩堂は弁護士だから、有罪には出来ない件について
検事も連れて来いよ
というか、司法の場に引っ張り出せるなら、どんなヘボ検事でも有罪に出来るよなぁ
>686
逆転裁判3最大の悪女、美柳ちなみがラクスの役どころなのですね?
で、アスランが鉄球をかじり、キラが香水ビンを食べてしまう、と。
神を忘れた種世界にヘルシングのイスカリオテの狂信者共が来たら。
阿内でも有罪にできるからなぁ。ってあれでも一応優秀な方なんだっけ
そしてあやめがミーアの役どころ・・・・と。
整形したから当然なんだがミーアとラクスあたりは普通に適任だな
司法の場で断罪しても、MSで脱獄するなり、牢内からクーデターを起してどうどうと開放されるなり
して出てくるのがラクシズクォリティ。
逆転裁判といえば、真犯人が自分の犯行を暴かれた瞬間のリアクションが素晴らしい。
ラクスが有罪になった瞬間――どんなリアクションが見られるのだろうか。
種世界にカーンデジファーがやってきたら
電化製品の暴走から始まり法律を変えたりどこの陣営の兵器も思うままコントロール、
しかもコンピューターワールドの中だから種世界の住人じゃ手の出しようが無い。
これ以上ないほど強敵だと思うが
自分の罪を認めつつ、なぜ自分が罪を犯さなければならなかったかを述べ、そんなことを必要とする世界
を断罪し、人々に立ち上がることを求める。
そして傍聴人が暴動を起してラクスを助けるために法廷に乱入。裁判所を制圧し、外に出たラクスを先頭
に暴動は町に広がり、国に広がり、政権を奪取。
その上で罪は罪だとして刑に服する事を自ら求めるが、国民からの圧倒的な声がそれに反対したことを
受けて、世界が私の罪を許すのならばと、自らを恩赦。
吐き気がしてきた……
邪悪ってレベルじゃねぇぞ
Hellsingから少佐殿が連合orブルコス陣営に居たら
ぶっ飛んだ狂気の大演説で物凄く士気が高くなるんだろうな…
諸君、私はコーディネーターが嫌いだ。
から演説始まるんだろうか?
いかん、ラクス達を断罪するには成歩堂だけではダメなのか・・・
やはり検事と裁判長も呼ばねばダメなのか・・・
やっぱり御剣と・・・・・・・裁判長は他の作品からの方がいいか
大天狗とか
だってあの裁判長暴動なんて起きたらきっと逃げ出すぞ。0.26秒で。
ラクシズ断罪ならば蒼天航路の曹操一人で事が足りる。
金剛番町ならラクシズがお得意の電波演説をごちゃごちゃと繰り返しても
「知ったことか!」の一言でストフリ諸共粉砕してくれるよ。
>>696 その演説をラクスが行なうと・・・
皆さん、私は戦争が嫌いです。
皆さん、私は戦争が嫌いです。
皆さん、私は戦争が大嫌いです。
・
・
・
判りました。ならば戦争です。
私達は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳です。
・
・
・
私達はわずかに一個小隊 3機に満たぬ敗残兵に過ぎません。
ですが皆さんは一騎当千の古強者だと私は信仰しています。
ならば私達は諸君と私で総力100万と1人の軍集団となります。
そんなときは宗教裁判、別名魔女狩りだ。
即ち有罪無罪関わらず火刑。
実にシンプルで清々しくなるなぁ。
だったら少佐じゃなくてアンデルセン神父率いるイスカリオテの皆さんだな
暗き天にマ女は怒り狂う
暗号的にも中の人的にもマリューさん出番ですね
ドラゴンボールの悟天とトランクスが来て
ホーク姉妹と御風呂と言うシチュ。
ブロリーがガンダムだったら・・・?
そろそろ阿部さんOO の阿部さんvsナドレの続きが見たくなってきたよ。
保守
保守
保守
712 :
常夏CB:2008/03/25(火) 18:39:02 ID:???
スメラギ「新しくCBに入ったパイロットを紹介す…」
オルガ「おい!おっぱい!!新しいラノベはもうないのか!!」
クロト「僕、クロト・ブエル!よろしくな!!!」
シャニ「…オルガ・ナップサック…よろしく…」
刹那「刹那Fセイエイ…」
クロト「久しぶりじゃんかフェラチオ!よろしく!!!」
刹那「…………」
アレルヤ「騒がしい人達が入ってきたね…」
録音「本当だな…」
眼鏡「戦闘技術がよければいいが…」
「「ビービービー」」
スメラギ「敵襲!?」
録音「早速だけどお前らの実力見せてもらうぜ!!」
クロト「了・解!!」
シャニ「アイハブコントロール…オルガ・ナップサック…出る」
アレルヤ「……………」
オルガ「オラオラオラァアアアア行くぜー!!」
眼鏡「あいつら!?連携はめちゃくちゃだけどなかなかやるじゃないか…」
オルガ「うっ」
クロト「はっ」
シャニ「あっ」
〜薬切れ〜
眼鏡「………」
ハレルヤ「すげぇ肩透かしだよなぁアレルヤァアアアア!!!」
713 :
常夏CB:2008/03/25(火) 18:43:11 ID:???
眼鏡「薬切れだと!?なぜそんな不完全なパイロットを採用する!ミス・スメラギあなたの判断ミスだ!!」
オルガ「おっぱいに八つ当たりすんなよ!!」
クロト「おっぱい貴・重!!」
教授「わしと話が合いそうじゃな」
眼鏡「…………」
シャニ「…ドンマイ」
アレルヤ「…………」
誤爆ったゴメン
716 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/25(火) 20:56:56 ID:QvAvReJP
誰かifスレを上げてくれ
あっち行けこっち行けと大変だなw
>>713 いつも楽しみにしてるんだぜ〜
浮上する
>>717 誰かがスレ立てしてくれたぜ!!!
いつもトンクス!!!!
第7話 「報われぬ塊」(1/2)(第8話相当)
その日、「それ」は起きた。
それはちょうどお客の切れる時間帯、夕方の仕込みを始める時間だった。
俺はいつものように中華鍋に火を入れ、油をなじませる作業をしていた。
突然、店の前で何かが爆発する音がして、入り口の引き戸が吹き飛ばされた。
金属や木、ガラスの無数の破片が俺めがけて飛んできた。
危ない!!
俺は飛んできた無数の破片をその時手に持っていた中華鍋で防いだ。
幸いにして、俺は傷を負わずにすんだ。
・・・熱っちいーーー!!
熱した中華鍋をつかんだ手以外は・・・
だが、危なかった・・・
ナチュラルの反射神経程度だったらかわせなかっただろうな。
このときばかりは自分がコーディネイターであることをオヤジに感謝したぜ。
俺の自慢の店は爆発でめちゃめちゃにされてしまった。
散乱する大量の破片、飛散した破片に引き裂かれたテーブル、どこかに飛んでいった椅子。
瓦礫の山を注意深く踏み越えて外に出ると、そこには地獄のような光景が広がっていた。
悲鳴と鳴き声、血まみれで倒れた人々、炎上した車、破壊された建物、遠くからサイレンの音が近づいてくる。
俺はそれを見て、ああ、これが爆弾テロってヤツだなと思った。
自分でも驚くほどに冷静だった。
もしかしたら自分も、あの瓦礫の下敷きになった”人間だったモノ”になっていたかも知れないというのに。
それからというもの、世界で大規模テロが次々に起こっているニュースがしばらく続いた。
そんなニュースを見るたびに、あの日のことがいつも思い出された。
あの日の惨劇が世界の各地で繰り広げられていると思うと気が重い。
俺は、軍人でMS乗りなのに、何も出来ない自分の無力さを歯痒く思っていた。
MS同士の戦いには自信があっても、こんなときに何も役には立たないなんて・・・
第7話 「報われぬ塊」(2/2)(第8話相当)
そんな悶々としていたところにイザークが店の戸を乱暴に開けて入ってきた。
仮復旧しただけなので、補修していた戸は店内に響く音を立てて倒れてしまった。
しかし、イザークはそんなことは全く気にもとめず、目で俺を探した。
・・・全く。普通なら「すまん」とか一言あるだろうによ。
「ディアッカ!何を腐っている!」
「イザークか・・・」
「お前の店の近くで爆破テロがあったと聞いて来たんだが、やはりしけた顔をしているな」
「そんな気分じゃないんだ・・・別に落ち込んでいる訳じゃないぜ?
俺は・・自分が無力だって思っていたところなんだよ。」
「珍しくまじめな顔をしていると思ったら、何だ、そんなことか。」
「そんなことって何だよ!こっちは真剣なんだよ。」
「つまらんことで無駄な時間を過ごすな!自分に出来ることをやるんだよ!」
「・・・?」
「ミッションだ。こいつらを捕まえて2度とこんなことが出来ないように叩きのめす!」
俺は思わず笑ってしまった。
「貴様!何がおかしい?」
「はははは、すまんすまん。そうだよな、単純な事じゃないか。」
「フン、なんだかよく分からんが、やる気にはなったようだな」
「あのう・・・それでは今度こそよろしくお願いしますよ?」
俺たちの会話しているところに、おそるおそるダコスタも1枚の写真を持って入ってきた。
「防犯カメラの映像を解析した結果、爆発した車の近くにいた不審な人物です。
おそらくこの人物が爆発物を仕掛けたものと思われます。
当日のホテルの防犯カメラの映像にこの人物が全く映っておらず、
また、これと前後して駅のカメラにも映っていないことから、この界隈に潜伏しているものと考えられます。
その画像解析にちょっと時間がかかりまして、依頼が遅れました。」
「それで、俺たちは何をするって言うんだ?」
俺の背筋に悪い予感が走った。
「逃走する前に取り押さえるんですが、まあ、張り込みをお願いします。
発見したらこちらから連絡しますので、逃走予想地点付近で待機してください。」
俺の悪い予感はだいたい当たっていた。
唐突に再開します。
最終回もいよいよ明日となり、モチベーション復活しました。
ディアッカ達の活躍にご期待下さい。
お久しぶりっ
ディアッカの「悪い予感」に期待するよw
ヘブンズベース戦の連合軍指揮官がメイドスキーの宗方だったら?
ダライアスとのクロス
お魚戦艦ダイハッスル
パワポケキャラがやってきたら・・・・
亀田やらソネムーやらが暗躍しそう・・・
ボクシングの亀田兄弟がザフトで赤服だったら…
フランツの同類だなwwww
729 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/30(日) 23:06:55 ID:uF3MmZY6
アレルヤスレあげてる人がいるので、念のためにあげておきます。
730 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/30(日) 23:20:34 ID:WmaE6VOY
はさまれてキモイ
>>727 9裏同様にカメダとソネムラがラクスの副官になってラクスを裏から巧みに利用して、
ついにはラクスを追い落としてラクシズを乗っ取ってしまうとか充分にありえそう。
カメダは本性は私利私欲に満ちているくせに口では建前の正義を説いて己がエゴを押し通そうとするから
シンに「ザフトも連合もオーブもラクシズもアンタの家族も全ては
オイラの築き上げる新たなる秩序と平和のための犠牲なのでやんす!」
などとほざいてシンをブチ切れさせそう。
それにしてもカメダの外道ぶりはガチだな。
自分以外の生命全てをゴミクズ同然としか思っておらず、
自分だけを「偉大なヒーロー」と称えるしな。
特に9裏では4000万人もの罪無き人々を虐殺して、虐殺した人々を「宇宙のゴミ」と嘲笑い、
そこまでの悪行を重ねておきながら自らの正体を「別の宇宙から来たヒーロー」と名乗ったときは
本気で殺意が湧いた。
正直種はおろかガンダム作品全般でもカメダ並の外道はそんなにいないと思う。
そんなカメダとは逆にソネムラのかっこ良さはガチ。
9裏の最終決戦でのあのセリフは心底燃える。
閃ハサクロスの駄文を書いてた255です。
本編もこちらのスレに投下してもよろしいでしょうか?
お目ざわりでしたら、wikiの方へ取り合えず上げるようにします。
wktkwktk
+(0゚・∀・) + wktkワクテカwktkワクテカwktk +
マダー?
種・種死の世界にカテジナさんが来たら…
もし刹那が種世界に来たら
「エクシア、標的を紛争幇助対象と断定。目標を駆逐する!」
突如戦場に現れたそのMSは一直線にフリーダムに向かった。
「何だ・・・ガンダム!?」
キラは驚きながらも、分析を開始する。蒼と白。その色からインパルスを連想する。しかし、人目で分かるほどに設計思想が根本から違う
そして案の上該当する機体は無かった。
「ザフトの新型・・・? くっ!」
謎の機体が繰り出す巨大な剣の一撃をこちらもサーベルで受け止める。その機体はシンプルな外装からは考えられないほどの大出力で
押し込んでくる。
(ならば!)
出力をさらに上げて押し返し、その隙に撃つ! 決断すると一気にスロットルを押し込んだ。フリーダムのスラスターが火を噴き
相手を押し返すだけでなく、その勢いのまま弾き飛ばした。相手が驚いたのがMS越しにも分かる。キラはそのままレールガンを向けた。
「っ・・・・・・!」
刹那は動揺していた。設計思想は異なるが相手はガンダムだ。なのに明らかにパワー負けしている。それに相手のガンダムにはGNドライヴ
らしきものは見えない。ならばいったいあれは何なのか?
相手ガンダムの腰の砲台が向けられたところで刹那は疑問を保留した。今はそんな場合では無い。戦う時だ。
戦う。自分にはそれしかできないのだから
「トランザム!」
本物の太陽炉にのみ与えられた力。それを開放する。機体出力が急激に上がり、エクシアから紅い光が放たれる。
それはパイロットの怒りを表すよであった。
機動は一瞬。本来なら避けられないはず攻撃をエクシアは超スピードで回避する。
そのまま機体を立て直し、即座にビームライフルを撃つ。だが一撃目は防がれ、二撃目はかわされた。相手が肩の砲台からビームを放つがそれを
回避しながら一気に接近する。
「そうだ・・・・・」
GNロングブレイドを展開。再び打ち込むがやはり相手は受け止めた。だが刹那は止らない。即座にGNショートブレイドを抜き出し投げつける。相手は
その一撃を機体をすばやくずらすことでかわした。恐るべき性能と、反応速度だ。
「お前が・・・・・・!」
判断は一瞬。距離を取ると超スピードで相手の周囲をエクシアが飛び交う。
「お前たちが・・・・・・!」
相手のガンダムは多少遅れながらもこちらのスピードについてきている。だが、その多少が戦局を変える。
エクシアが背後に周り、斬りつける。しかし相手もぎりぎりでそれを止めた。だが相手が攻撃を繰り出すときにはそこにもうエクシアは居ない。その混乱の
隙に上から、下から、背後からエクシアの猛攻が相手ガンダムを追い詰めていく。それが数度続いた時、それは来た。
それはほんの一瞬、相手ガンダムの注意から完全に外れた瞬間。その隙を刹那は見逃さない。上から高速接近とともに相手の羽を切り裂いた。そのまま
コクピットであろう箇所を狙うが今度は防がれた。だが次の瞬間にはGNショートブレイドが相手ガンダムのレールガンの片方に突き刺さっていた。
爆発。一瞬距離が空く。だが爆煙をかき消す様に両手にサーベルを持った相手ガンダムが突っ込んでくる。そしてエクシアもまたGNロングブレイドとビームサーベル
を抜き放つ!
激突までの瞬間、刹那は思い出す。この戦場にきたときの事を。戦闘をやめろといいながらも戦う妙なMS達を。自分たちCBと似てるようでまったく違う矛盾した存在を。
甘すぎて、逆にそれが戦火を拡大する可能性がある事を。戦争根絶のためにあるガンダムがそれをしていることを。故に、
「ガンダムであるものかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
激突。ビームとビームがぶつかり合い、GN粒子が撒き散らされ、PS装甲が・・・・切断された。
「な・・・・に・・・・!?」
警告音が鳴り響くコクピットでキラは呆然としていた。
フリーダムのビームサーベルは相手MSに届かなかった。否、一部は届いたが弾かれた。
だがそれ以上に、自分が負けたことが信じられなかった。だがいつまでもこうしてはいられない。自分はやらなければならないことがあるのだから。
気を取り直すと即座に景気をチェックする。やられたのは右腕。胴体にもダメージがあるがPS装甲が相手のブレードの攻撃を軽減してくれたのだろう。
だがビームでやられた部分はかなり深い。動けない程ではない。まだ戦える。バーニア最大出力。とにかく距離を取る。そのまま詳しく機体をチェックする。
フリーダムの胴体には丁度×となるような傷が付けられていた。
「く・・・え!?」
警告音とは違う音。サブディスプレイにはこちらに向かってくるルージュの姿があった。こちらを心配して来たのだろう。だが、
「だめだカガリ! 来ちゃいけない!」
必死に通信を送るがなぜか通じない。そういえば先ほどからまったくアークエンジェルからの通信が無いことに気づいた。
ルージュはフリーダムが自立飛行していることを確認すると、正体不明のMSへ突進していく。
いまだ紅い光を放つそのMSは接近するルージュに気づくと、右腕の巨大なブレードを向けた。ルージュがかまわずビームライフルを撃つ。
しかし謎のMSは紅い残像を残しながら回避すると、ルージュに正面から切りかかった。
一撃目は防ごうとしたシールドのある左腕。二撃目は右腕。さらに回転を加えたブレードの一撃がルージュの頭部を吹き飛ばす。
「カガリ!?」
そのまま最後の一撃を加えようとするMSをビームライフルで牽制する。敵機がルージュから離れた瞬間キラはルージュを抱えて一気に戦場
から撤退を開始した。敵も追う気は無いのか、その場で静止していた。
「ハア、ハア、ハア」
刹那は荒れる呼吸を整えながら、撤退するガンダムを見ていた。トランザムにはまだ余裕があるが、すべて使い切ることはないだろう。それにこちらも危なかった。
エクシアの状況を確認する。あちこちにかなりのダメージが見える。最後の一撃、トランザム状態でなければ確実に切り刻まれていただろう。相手パイロット、さらに
通常の機体性能なら確実に相手が上だった。トランザムが無ければとっくにやられていた。追撃しなかったのは、考えていた以上にダメージを与えられなかったからだ。
あの状態からさらに戦闘が続いてもしトランザムが切れればこちらの負けだ。それにまだ・・・終わってない。
もう一機のガンダム。青と白。そして赤いブースターを持ったガンダムが先ほどのガンダムを追撃しようとしている。
「武力による紛争根絶・・・」
GNロングブレイドを展開。
「それが」
トランザム状態での超スピードにより接近。相手ガンダムが動揺したその瞬間、
「ソレスタルビーング!」
頭部、両足、そしてブースター。その三つを破壊されたそのガンダムはあっけなく海上へ落ちていった。
同時にトランザムが切れる。GN粒子が減退し、エクシアの出力が下がってく。このままで戦闘は不可能に近い。
だが刹那はある確信を持っていた。それは賭けでもある。
そのまま静止すること数分。戦場の空にいくつかの信号弾が上がった。それに伴い他の機体が撤退していく。主力機を失ったことにより体制を立て直すのだろう。
賭けは成功した。それを確認するとエクシアもまた、空の彼方へと消えていった。
こうですか?わかりません!
むしゃくしゃして書いた。ちょっと後悔してる。結局やってること同じになってるし、整合性の欠片もねえorz
地球軍忘れてるし
いいね、最高だ
同じような紛争介入強制両成敗ものでも印象が異なる理由は
やはり最終的には作り手の態度の問題に行き着くんだろう。
水島&黒田が自作について語る際に過去のシリーズへの中傷を並べ立てたなんて
話は寡聞にして聞かないし、あのつがいももしもその辺自重していれば
出来上がった種が寸分変わってなくてもこれほどの毀誉褒貶はなかったろうからな。
もっともそうなるとアナザーシリーズのワンオブゼムに納まっただけで
とくに続編もなく、内外の改変SSの流行どころか新シャア板への分割自体
なかったか、あるいは早々に再統合されてたかもしれんけど。
種も00も大して変わらねえよw
>>742 さあ、早く種&種死を1話から見直す作業に戻るんだ
さあ、種種死00を1話から見直す作業を始めるんだ
なんという苦行w
>>774 SSの整合性とかまぁ色々資料も含め結構苦行してることの多い俺は
何時、悟りが開けますか?
>>745 ロングパスの果てに悟りが開けるといいな、
粗忽職人よ
いやよく見るんだ
彼のレス先は774、「名無し」だ。
つまりこれは、このスレの住人すべてに向けての魂の叫びだったんだよ!
>>745 未だ
>>774ではないが、ぶっちゃけあんま気にしないほうがいいと思うよ?
種に関して言えば元々設定なんて破綻しているようなもんだし、各論の都合がいいところをつまみ食いする程度でOKじゃないかなあ
まあ、アナザーみたいに厨設定ぶちかましちゃうのは止めといたほうがいいかな?
あれが許されるのは本当に中学生の頃までだからと、
厨房時代に書いたSS発見してみたら、リアルで厨設定連発していた俺が言ってみます
いやね……対消滅だのブラックホールだのシュレディンガーだの絶対零度だの本当にやめといたほうがいい
エターナルフォースブリザード!
>>749は悶える
>>745 寝ぼけた頭で整合性を半ば無視して書いて、上のSSになってしまったorz
いや、ある意味細かい事(資料とか)考えないで、というか考えられない状態で書いたほうがやりやすかったけれども。
結局
>>749も言ってるとおり、あまり細かく考えすぎちゃいけないということだと思う
その結果が連合軍ハブりになってしまったとしてもw
設定なんて適度に無視するに限る、厨設定も狙って盛り込めば単なるギャグw
そもそもアニメ自体が厨臭いんだからやったもん勝ちだ
それと、どの年代の書く文章だって欠点はあるんだから気にするなよ
>>749 >対消滅だのブラックホールだのシュレディンガーだの絶対零度だの本当にやめといたほうがいい
全部プロの作品でやってることだな
シュレディンガーの猫は馬鹿にするために作られた話なのに何故か説明に使われるという悲劇w
そう言う事ってかなり多いよ。
本人は資本主義と社会主義、共産主義の対立構造についての懸念を書いたつもりだったのに、
「これを読めばどうしてアカの頭上に核弾頭落とさなきゃならないのかが良くわかる」
って、大売れに売れてしまった小説とかあるしな。
因みに、このエピソードは、作者の友人が道端の新聞やに立ち寄った際に、その小説を進めてきた売り子の言葉だそうな。
「解釈は人次第。聖書は幾多の『真理』を生み出してきた事か」
って旨のセリフを小説で読んだことがある。
>>758 ジョージ・オーウェルの『1984年』
映画にもなってる有名な小説だよ。
本人は、一つの思想に染まってどうのとか、そう言うのへの懸念を書いたつもりだったんだが、
余りに見事に全体主義的なディストピアを描いてしまったが為に真逆の影響を及ぼしてしまったと言うかわいそうな小説だ。
……まあ、、ぶっちゃけ俺が最初に読んだ時の感想も、
全体主義こえー
だったけどな。
ありがとー^^
>>755 そのせいでシュレデンガーは量子系の研究者だと一般には誤解されてるしなw
シュレディンガーの猫って認識してる時だけ存在する、だっけ?
てっきり哲学か何かの問答かと
量子力学だとそういうことになっちゃから、猫が存在しなくなるなんておかしいだろ?
ってのが、本来の話。
STG系とのクロス・・・
戦闘機と舐めてかかったのが運の尽きとか
>>764 たった一機の戦闘機でラクシズに立ち向かう切ない話か
マクロスやエスコン系になるかな
それとも戦闘機のみというほうかな?
自機が戦闘機ならともかく、マリオンなんかだと切ない話になりそうもないな
いや、ここは斑鳩とのクロスを……。
「嗚呼、斑鳩が行く
望まれることなく、浮き世から
捨てられし彼等を動かすもの。
それは、生きる意志を持つ者の
意地に他ならない」
レディアントシルバーガンとのクロスだと最後は負債に負けて同じような駄作が繰り返される
斑鳩とのクロスだと相討ち……
違うぞ、アレは何度繰り返してでも戦い続けると言うメッセージだ。
種死キャラ「私の事……愛して……」
>768
「・・・人型ロボ?俺が命を吹き込んでやる!」
の方かと思った。
STGなら正義の少年探偵にラクシズぶっ飛ばしてもらおうぜ!
エースコンバットとのクロス…スレ、落ちてたな。
エスコンとのクロスネタを投稿する時、新たにスレを建てるべきかそれともここに投稿すべきか?
爆裂無敵論外王とか
STG系って結構技術力ぶっとんだのあるよな・・・
ケツイしかり、ドドンパチ(漢字忘れた)しかり、RTYPEしかり・・・
いっそHEROとクロスしてみるか、まじもんの殲滅戦争
STG系とのクロスか
ジーニアス山田にお出まし願うというのはどうだろう
スカイグラスパーが活躍する予感……!
レイストームとのクロス・・・
プラント崩壊したと思ったら地球もジェネシス打ち込まれてアボーン
グラディウスとのクロスだとペルグランテだっけか?あの太陽の表面にいたやつ。
サーペントテールが出るまでもなく太陽のコロナ(竜みたいなやつ)に食われるんじゃね?
タイトーやアイレムに種を作らせるんだ
エクステンデットやソウキスが揃いも揃ってシグルイな奴らだったら
age
ここで遊戯王クロス・・・
社長が妹死なせたシンをこれでもかと嬲る
軍事部門から手を引いたのにロゴス認定されてきれる社長
嫁でプラントを粉砕☆玉砕☆大喝采!
某MADでは議長相手でも社長ぶし全開だったし
もしも地球連合側にミスターグレイが来てVガンダムとV2ガンダムをくれたら。
種世界にMMRがやってきたら
あの世界に限ってはキバヤシの言う事もことごとく的を得るかも知れん。
キバヤシ「つまりジョージ・グレンは人類滅亡を狙ってたんだよ!」
>>786 灰田さんktkrwww
それは脚本があの作者でない限り無理だろw
>>788 まぁ、負けたのは武器のせいじゃないしなぁ
グレイさん来たら、連合にシルバーホークやRシリーズ贈呈しかねんぞ
下手すりゃあ、「高性能な量産機」って事でジャベリンを100機くらい贈呈しかねんぞ、彼なら
保守
規制食らわれて正直しんどい・・・。
>>790さん
とどのつまり、超時空戦闘機もお忘れなく・・・。
画太郎キャラとのクロスオーバーはどうです?R指定で。
却下。
敵の弾幕を吸収増幅してはじき返すギガウイングの戦闘機も相当なもんだぜ
携行兵器にビームライフルが基本になってるCE73じゃ1機だけでも被害甚大。
>>790 >>791 バイロットは歴代ガンダム主人公やライバルのクローンかw
ついでに核融合炉発電施設も転移させてくれるかもな
キラが逆シャアに行ったら
アムロと手を組んでアクシズ押し返すんだろうな。ストフリにサイコフレームつけたらもう無敵じゃん
アムロも生還しそうだな。
>>798 アムロ「子供に付き合っていられるかっ」
キラはニュータイプじゃないからサイコフレームは宝の持ち腐れだな。
それ以前に、ストフリよりもジェガンの方が性能良いしな。
オールドタイプの腕の良いパイロット扱いで機体性能は2世代前くらいか。
活躍はしそうにないな。
それ以前にミノ粉で量子コンピューターが壊れて分裂炉暴走すんじゃね?
二世代前の機体
オールドタイプの腕利きパイロット
…ハム、炭酸、くまさん、ひろしか
>>803 奴らはそんな機体でも場合によっては五分の勝負をしたとんでも連中だぜ…
ククルス・ドアンを忘れてもらっちゃ困るぜ!
>>804 あれは二世代先のMSに乗ってた連中がヘボすぎたぜ……
もし種世界の一般人がガンダムX第一話に出てきた
MSに対戦車ライフルでコクピット狙撃するおばちゃんような人ばかりだったら…・・・
もしキラが千年パズルを拾ったら
ジェガン以下とか、また有り得ない話を……
>>807 徹甲弾よこすんだよ、とか子供に言う人な!
種運命の虐げられる民間人の描写が変わるぐらいじゃね?
ビームはEカップないから下にはなるな、なにせバッテリー供給型だし
でも昔のVSスレで和田がボールにフルボッコにされてたのにはワラタ
>>809 ジェガンがどれだけ高性能な機体か分かっているのか?υガンダムもジェガンを元に設計されているぐらいだぞ?
そんな事をおいといても、MSが初めて登場してからの時間が違い過ぎるわい、技術は積み重ねだ
>>812 そのあまりの完成度の高さが祟って、30年間同じ機体を運用し続けた結果、
クロスボーン・バンガードにフルボッコにされたんだよなw
つーかヘビーガンがジェガンからあんまり進歩してないってのが信じられん…
ジェムズガンもだっけ?
どうやら
>>813は和田は30年経っても最強足りえると思い込んでいるらしい
そして量産機は低性能な的でしかないと思い込んでいるらしい
>>813 30年現役を勤められる兵器って十分高性能だと思うんだが……
UCで例えるならどの程度の能力なんだろうか。
ワンオフの機体でかなりの高性能つーと
0083のGP03、ZのメッサーラかZZのゲーマルク辺りか?
>815
現実世界なら、1973年から2006年までアメリカ海軍で使われたF-14、
1976年から日本の空を守り続けてるF-15なんかがそうだな。
>>816 MSが出始めてから間もないし普通に1st世代でいいんでないか?
と考えると別にジェガン以下でも別に少しも恥ではないな
>>818 ファースト付近だとジオングやブラウブロとか色々思いついたが……ネクティス辺りか?
ケンプファーとかじゃね
フリーダムも一応量産を検討された機体だしゲルググ系かな?
俺としてはゾゴジュアッジュだと思うぞ
と言う事で、もしキラの愛機がゾゴジュアッジュだったら
>>821 ゲルググはゲイツだろ。ドレッドノートの元機体にもなってるし。
じゃあ、あれか。設計思想は違うが立ち位置はギャン辺り?
パワードジムかクゥエル辺りじゃね?
ザクサイコミュ試験型じゃねーの
金ボールに一票
高機動砲戦型で量産(予定)……ビグロとか?
RX-78ガンダム(マグネットコーティング無し)がストライクだとして、後継機ならアレックスぐらいが妥当か。新しい設計思想が入ったとしてもGP-01が良いとこ
ザフトの最後のMSだから、パーフェクトジオングじゃね?
ジオン系ならぬザフト系って事でGP02あたりで
じゃあアレックスに羽つけて間接を金メッキしたらストフリか
もうオッゴでいいよ
もし連合にエヴァッカニア・ドゥームと緋蜂がいたら?
>>834 元ネタと概要がわからん。最初、砕蜂でブリーチかと思った。
弾幕系シューティングのボスキャラだよ。
……正直、どっちかが一機いれば、地上のザフト全軍を味方ごと全滅させられると思う。
宇宙は、宇宙空間での航行能力の有無がわからんからなんともいえんが。
エヴァッカニア・ドゥームはあくまで支援機
という事実は置いておいて、戦闘機だし宇宙は駄目なんじゃね?
緋蜂はどうだかわからんが……月だしなぁ