>>757 721氏GJ!です。
面白いので続きを楽しみにしてます。
さて、 夜向性氏の投下楽しみにしてます。
俺もネタが有りますが夜向性氏の後で投下します。
ちなみに今回も喜緑さん制御不能の大活躍です。
>>721氏
GJ!
こういうのも良いな。俺は大好きだ。
[墓]´・ω・) はやて編投下行くぜ!
щ(゚Д゚щ) カモーン
はやて編2話『戦慄の午後』
決戦当日、両雄が集まった戦場には、なぜか大勢の報道陣が待ち構えていた。
はやて「なんやこれは! どうなっとるんや!」
アティ「これは・・・やられましたね。これだけ人の目が集まればうかつな行動はできません」
レミリア「楽しくなってきたじゃない。どの道やることは変わらないわ」
既に三十台以上のカメラが並び、空にはヘリが飛びまわっている有様だ。
恐らくミットチルダどころか、他の次元世界からも集まったのだろう。
もっとも、この事態は穏健派にとっても予想外だった。
クロノ「どうなってるんだ、これは! 過激派の連中の仕業か?」
リンディ「いえ、彼らがこんなことをするとは思えないわ。でも、どこから情報が漏れたのかしら?」
クロノ(まさか、これがユーノの言っていた・・・)
ゼスト「どうあれ、やることに代わりは無い。ティアナ、行くぞ」
ティア「はい!」
こうして、もはや訓練というより、全次元を巻き込む風船割りゲームと化した戦いは幕を開けた。
過激派
総司令官 八神 はやて
副司令官 リインフォースU
参謀長 朝倉 涼子
前線戦闘指揮官 ライズ・ハイマー
前線戦闘指揮官補佐 高町 なのは
前線参謀長 アティ(抜剣覚醒)
第一中隊隊長 レミリア・スカーレット 副隊長 十六夜 咲夜
第二中隊隊長 水銀燈 副隊長 閻魔 アイ
第三中隊隊長 フェイト・T・ハラオウン副隊長 比良坂 紗夜
第四中隊隊長 遠野 秋葉 副隊長 霧雨 魔理沙
第五中隊隊長 バラライカ 副隊長 ボリス
第六中隊隊長 ラミア・ラヴレス 副隊長 エキドナ・イーサッキ
第七中隊隊長 霧雨 魔理沙 副隊長 工藤 百華
第八中隊隊長 ベール=ゼファー 副隊長 美袋 命
第九中隊隊長 ラクス・クライン 副隊長 アスラン・ズラ
第十中隊隊長 木原 マサキ 副隊長 氷室 美久
第十一特殊部隊隊長 ロックブーケ 構成員 恋姫無双チーム
以下延々と続く
巻き込まれた人も含め、総兵力1854人
起動兵器が撃墜されたら、パイロットは強制転移で脱出するので絶対安全
(戦艦は、今回使用禁止)
穏健派
総司令官 クロノ・ハラオウン
副司令官 リンディ・ハラオウン
参謀長 マジカルアンバー
前線戦闘指揮官 ティアナ・ランスター
前線戦闘指揮官補佐 ミルフィーユ・桜葉
前線参謀長 ルルーシュ・ランペルージ
第一中隊隊長 ゼスト・グランガイツ 副隊長 ルシア・ライナノール
第二中隊隊長 ストレイト・クーガー 副隊長 真紅
第三中隊隊長 トレーズ・クシュリナーダ 副隊長 Dr.ウエスト
第四中隊隊長 ジナイーダ 副隊長 大神一郎
第五中隊隊長 ギルガメッシュ 副隊長 高町 恭也
第六中隊隊長 ギンガ・ナカジマ 副隊長 スバル・ナカジマ
第七中隊隊長 シュウ・シラカワ 副隊長 サフィーネ=ゼオラ=ヴォルクルス
以下少々続く
全力で集めて、総兵力948人
医療班
シャマル班長 ザフィーラ(やっぱりお留守番)
765プロダクションチーム
桂 言葉
白河 ことり、アイシア、DCチーム
ハサハ、白レン、久遠
プリムラ、楓、シャッフルチーム
グレーテル(ホテル・モスクワが来たため強制的に)
泉 こなた、高良 みゆき、らき☆すたチーム
ネロ カオス
ちなみに個人の力量も含めて考えると、両雄の兵力差はおよそ一万対一である。
・穏健派視点 本陣
アルフ「何というか・・・。ここまで来ると圧巻だね。良くぞここまで集めたもんだ、ってかんじ?」
リンディ「宇宙怪獣の巣にコアファイターで突撃したほうがまだ生き残れそうね」
アンバー「いえいえ、コアファイターよりもボールを推薦しますよ♪」
クロノ「・・・(ここからが本当の地獄だ・・・)」
・前線
ティアナ「この戦力で過激派相手に十分以上持ちこたえられると思いますか?」
ミルフィー「明らかに無理ですね」
ギンガ「風船を一つ割るだけで、どれほどの犠牲が出るか・・・」
クーガー「そしてなによりも・・・速さが足りない!」
真紅「だとすると、やはりあれしかないわ」
戦力で圧倒的に負けている以上、穏健派にできるのは策を練ることぐらいだ。
それも生半可な妨害では絶対に止められないだろう。
全員が非殺傷設定とはいえ、戦力でも起動兵器の数でも圧倒的に負けている。
っていうか過激派の人外率と戦闘力は半端じゃないぞ!大丈夫なのか? この次元崩壊したりしないだろうな!
・過激派視点 司令部
はやて「お〜ほっほっほ♪ 楽勝や楽勝♪ もはや、始まる前から勝利は目前や♪ この前の屈辱は百万倍にして返すで、リイン!!」
リインU「そうですね、はやてちゃん♪(ちっ穏健派の連中も使えませんね)」
朝倉(ふふふ、さあ、みんなはどう動くのかしら? まずはお手並み拝見といったところね)
・前線
アティ「まずは長距離から大火力で砲撃。敵の防衛陣形が崩れたところを白兵戦で叩き潰します。なお、起動兵器のパイロットは敵の起動兵器を牽制してください。
何か異論はありますか?」
マサキ「特に異論は無いが、べつに倒してしまっても構わんのだろう?(くくく、完成したグレートゼオライマーのいいテストになる)」
フェイト「うんうん! 倒しちゃってもいいよね♡」
なのは「みんな頑張ろう。今度は絶対に負けられないよ!(冥王は一人で十分なの♪)」
ラミア「ええ、任務了解していましたですのことよ。(ここには、まともな思考を持った者はいないのか?)」
今更だが、過激派にまともな人間は誰一人存在しない! 一般人というジャンルで
区切るにはあまりに規格外すぎる。穏健派や医療班と比べるとその差は歴然である。
お前ら、戦う相手間違ってるんじゃないかってくらいに・・・。
・医療班
言葉「平和ですねぇ」
ことり「ええ、本当に。でも、こんなことしてて、いいんでしょうか?」
こなた「いいの、いいの。戦いなんてできる人に任せとけば。あ、楓ちゃんハルヒの三巻とって」
シャマル「ザフィーラ! いつまで久遠たちと遊んでるつもり? まだ荷物運びが終わってないわよ!」
例外はいるものの、基本的に穏やかな思考を持った人間は医療に来ていた。
グレーテル「ふう、わたしもOOOしたり、XXXしたりしたかったのに、何で医療班に回されたんだろう」
ネロ「ふむ、同感だ。私も何故自分がここに居るのかわからん」
言うまでも無く、放送時間がゴールデンタイムから深夜になるからです。
・???
戦いはむなしく、戦争は全てを狂わせていくものだ(えっ過激派は元からおかしい?)
かつて共に戦った仲間が、たった一人の男のために全てを捨てて潰し合うのだ。
これを悲劇と呼ばずになんと呼べばいいのか。
???「まさに喜劇ね。ここまでうまく事が運ぶなんて・・・」
スカリ「まったくだな。先ほど紛れ込んだネズミはこちらで始末しておこう。いや、フェレットだったか?」
???「私も行くわ。退屈しのぎにはなりそうだもの」
ウーノ「それは危険では? 仮にも奴はAランククラスの実力者です」
スカリ「かまわんよ、君たちも出向くのだ。別に手間はかからんだろう」
ウーノ「了解しました。」
???「では、彼らの最後の希望を打ち砕きに行きましょうか?」
シンの運命を賭けた戦いが、本人不在のままついに始まる。
過激派が勝ち、時間跳躍システムをてにいれるのか?
穏健派が勝利し、シンの平和を守り通せるのか?
それとも、まだ見ぬ第三勢力が今回の戦争行為に介入するのか?
まぁ、どのみち『歴史の改変』(シンが消えるか、リインフォースが生き返るか)でなかったことになるんだけどね。
[墓]´・ω・) 投下終了です。いろいろ意見はあると思うけど・・・お手柔らかに。
ちなみに先に言っておくと、裏切りは戦場の常ですから。
>>774 GJ
グレートゼオライマーなんて・・・
何つーもん持ち出してきたんだよ
>>774 夜向性氏GJ!です。
アレだけのメンバーでマジ戦闘になったらどうなっていたことやら……。
では45分頃に作品を投下します。
今日の雑談を見て色々考えされられましたが、 取り敢えずは今のままで頑張ります。
では失礼します。
>>774 ネロさん何やってるんすかwwwwwwwwwww
てかいろいろちらほらやたらとすごいのが登場してるな、クーガー兄貴とか一体なんでここにいるのかw
戦力差一万対一らしいですがそれでもエレガント閣下ならきっとやってくれる!
>>774 乙!
ライズが過激派の前線戦闘指揮官かw
最強傭兵騎士団の最年少八騎将は伊達じゃないなw
>>774 木原マサキとシュウ・シラカワがいるw次元崩壊ってレベルじゃねーぞw
それでも兄貴とエレガントなら・・・なんとかしてくれる
>>774 GJ!
ミルフィーw無理ですねってお前www
幸運の女神が諦め速いぞw
>>774 ゲッターエンペラーかイデオンでも持って来ないと止まりそうにねえw
>>774 何か、とめるために別次元のシンが真ドラゴンの生態ユニットになって、乱入してきそうだな
>>774 乙です、GJです。
ちょっと穏健派何故にシュウがいるんですか!?というか一体いつの間に!?
過激派には冥王2人いらっしゃるしこちらも何気に恋姫無双チームが唐突に混ざってるし!?
そして凸、ついに名前をザラからズラに変えたのか………
更にラミアさん、今更何をおっしゃられているんですか?総司令官が頭の膿んでいる妄想お(通信はここで途切れている)
これは・・・なんというカオスw
786 :
デュエル氏:2007/11/05(月) 00:47:35 ID:???
>>774 GJです!
それにしても元祖冥王様何やってるんだ…グレートゼオライマーまで出してw
…もしやシュウの方もグランゾンじゃなくて、ネオ・グランゾンを出すのか!?
もしそうなら無事かどうかじゃ済まないなw
かたや圧倒的戦闘力の穏健派。
かたや戦術の天才やら超ド級の幸運持ちやらの穏健派。
これは……分からなくなってきたぞ?
それじゃあ投下して良いですか?
それじゃあ投下。
はやて「シン、 話があるんやけど。」
この日八神はやては決意を持って彼、 シン・アスカに対峙する。
シン「何です? 八神隊長。」
はやて「実はな、 江美里ちゃんの住む場所の事で言わなあかん事があるんや。
彼女の住む部屋についてシンには悪いんやけど、 涼子ちゃん達の住んどる部屋の間で江美里ちゃんの住む部屋を相談して決めてほしいんや。」
はやての隊長らしい言葉に少し戸惑いを見せたがすぐに戻り、
シン「判りました。
今日の夜にでも皆で話てみます。」
そう真面目な隊長に言ったのだが……。
yagami「でな? もしシンが江美里ちゃんと部屋代わったら部屋を出る事になるやろ?
そしたら私と一緒に住まへんか?(もじもじ)」
……、 前言撤回yagamiはyagamiだった。
シン「……と言う訳で、 人数も増えてきたんで部屋決めをしたいと思う。
ちなみに俺は一人部屋を希望する。
だからこの部屋は涼子と喜緑さんが住んでくれ。」
朝倉・喜緑「「却下(です。)☆(笑顔×2)」」
朝倉「私は、 シン君を守る為に来たのよ?
だからシン君と同じ部屋を希望するわ。
それに喜緑さんは一人部屋で暮らすと良いと思うの。」
喜緑「アスカ君、 私が朝倉さんと一緒に暮らす事になった場合、 私は朝倉さんに邪魔者扱いされてしまいます。」
……取り敢えず今の部屋の割り振り状況を整理してみるか。
先ずは俺(シン)と涼子の部屋。
その隣がデス子とティニーの部屋で、
更に隣に楓とシアの部屋があるが、
その部屋は少し広いので取り敢えず喜緑さんにはその部屋に住んで貰っている。
シン「まず、 デス子とティニーは確定だな。」
デス子・ティニー「「はい、 マスター(主)」」
彼女達仲が良いのですんなり決まった。
次の部屋決めをしようとした所で、 喜緑さんが話かけてきた。
喜緑「アスカ君、 残りは次回以降位にくじ引きで決めませんか?
話し合いをしたところで無駄に文字を使うので皆さんにご迷惑をお掛けしてしまいますし。
それに少ししたら誰か新しい人が来そうなので。(笑顔)」
彼女は何を思ったのか、 今後の予定をバラしてきた。
朝倉「まだ何にも決まって居ないのに喋りすぎよ?」
涼子の突っ込みも既に遅く新キャラが来る? ので部屋割りは現状維持で次回以降に持ち越しになった。
せっかく仕切ろうと頑張ったが、 喜緑江美里、 彼女のせいで失敗に終わってしまった。
シン「って今回はあんまり酷い目にあわないで終わるんだな。
……何か、 酷い目にあわないとそれはそれで変な気分だ。」
喜緑「いいじゃないですか。
それにアスカ君は毎回酷い目にあわれて居るんですからたまには楽にして下さい。
……そうですね、 私が子守唄を歌います。
ですからアスカ君、 たまにはゆっくり休んで下さい。」
シン「そうですか? 最近疲れてたんで助かります。」
子守唄を聴きながら俺は久しぶりにグッスリ寝る事にした。
……目を醒ましたら目の前には、 何故か久しぶり?の隊長達がリミッター解除した姿で居る。
はやて「……シン、 取り敢えず、 横の人について説明してくれへんか?」
そう言われて横を見る。
すると、 隣には、 喜緑さんが[何故か下着にシャツ一枚]の姿で寝ている。
シン「えっ? 確か子守唄を歌ってもらって……。」
はやて「……、 色々言いたい事あるんやけど、」
なのは「今は……、 ね。
じゃシン、 頭冷やそうか。」
フェイト「冷やそう! 冷やそう!」
シン「待って下さ、 あ〜〜!」
すると横で寝ていた筈の彼女が目をあける。
喜緑「……人間って面白いですね。
次はど
次はどうやって人間関係を掻き回しましょうか?」
どうやら彼女は演技をしていたようだ。
……ただ、 見抜けなかった隊長達にとっては、 シンの頭を冷やすの方が大切みたいだ。
喜緑「今回はこれで終わりですね。
それでは皆さんまた会いましょう。(小さく手を振る)」
終わり
最後で失敗しました〜。
ですが何とか投下完了です。
喜緑さんが全てのネタでした。
では失礼しました。
[haka]`・ω・) GJ+乙です! まあ、失敗は誰にでもあるので、できるだけ気にしないでください。
次に来る人(?)にwktkです。 またyagamiじゃないだろうな。
>>794 あくまで新しいキャラの予定ですので安心?して下さい。
ただネタでも言ってましたが、 何も決まって無いので誰を加えるか考え中です。
では、 失礼しました。
黒馬の王子様 シン・アスカ
>>774 面白そうだが、シュウの相方のサフィーネの名前が気になった
スパロボEX以降はヴォルクルス姓は返上してサフィーネ・グレイスを名乗ってたはず
まだヴォルクルス契約中?
シグナムのキャラ紹介を読んだら電波が降りてきた。
〜シャマルとシグナムがミルフィーユ・カズヤに料理を教わったとしたら〜
シャマル「では……」
シグナム「これでどうだ!」
シン「……見た目は普通の肉じゃがですね」
カズヤ(助っ人兼指導員)「……見た目はね」
ミルフィーユ(指導員)「それじゃ、いただきまーす!」
三人「ぱく…………」
シャマル「ど、どうですか?」
シグナム「今までよりもマシになっただろうか?」
シン・カズヤ「グフッ!」
シャマル「た、倒れる程なの……?」
シグナム(……私とシャマル、どちらの料理で倒れたのだろう……常識的に考えればシャマルだが、いやしかし……)
ミルフィーユ「うーん、普通ですねぇ……」
シャマル「……ミルフィーさんに味見を頼むことが何か著しく公平性を欠いている気がするんですが……」
シグナム「いや、しかしこれは一つの目安だ。彼女の強運を以てしても普通……つまり、我々の料理は未だ人前に出せるものではないということに……」
シャマル「……先は長いわね……」
結論……無理なものは無理。
おや、夜なのに外が明r
>>798 偶然だな、俺もなんだよ
はやて「実は・・・・シグナムは胸が大きくなっておるんよ」
ヴォルケン’S「なんだってーーー」
はやて「乳をもんどる私がゆうんやから間違いない!」
なのは「(それってはやてちゃんが大きくしてるんじゃ)」
はやて「さらに興味深い事にここ最近に至っての成長が著しいんや・・・シンが来てからな!!」
シン「ええ、確かに訓練中うっかりパルマしたりしてますけど。それが簀巻きにどう繋がるのか
わかりませんね」
ヴィータ「うるせぇうるせぇ!!」(グラーフアイゼンでがむしゃら弾を打ち込んでる)
なのは「ヴィータちゃん、よく狙って!!」
フェイト「わー、うまく揺らして殆ど避けてる。」
>>799 その状態でもほとんど避けるってwwシン凄すぎw
マブラヴオルタの薄いパイロットスーツをシグナムに着させるシン
>>801 一つ聞きたい
それは
黒と透明、どっちだーー!!
さて、逃げ(ザシュ)
シグナムの解説が追加されたと聞いて見てきた
・・・リイン、君のことは忘れないw
804 :
絢爛女難祭:2007/11/05(月) 02:30:17 ID:???
>>802 そんなの、透明な訓練兵用衛士装備に決まっているじゃないか
ネタがふってきたんで推敲中
投下できるかなー
805 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 02:34:22 ID:???
遅れましたが皆様GJです。
ところでACネタが出来てるんですけど投下しても大丈夫ですかね?
807 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 02:41:57 ID:???
それじゃまあ45分くらいから投下します。
808 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 02:52:04 ID:???
それじゃ投下します
ACMoJ
レイヴン試験前編
暗闇の中、腕時計からのアラーム音に気付いて、シン・アスカは閉じた意識より覚醒した。
輸送機独特の、複数のエンジンが重なり合った重低音が、シンに戦場を思い出させる。
ザフトレッドのパイロットスーツを着たシンは、現状を再確認するためジノーヴィーからもらった携帯端末を取り出した。
我々グローバルコーテックスは、レイヴンを志す諸君に唯一の課題を課す。
レイヤード閉鎖都市区域内において、こちらの指定した目標を全て撃破するか、
制限時間を越えて生き残ってさえいれば、君達は晴れてレイヴンだ 。
このチャンスに二度目はない。……それでは健闘を祈る。
戦闘区域は閉鎖された都市すなわち、市街戦。
ジノさんから貰った情報では、敵戦力は戦闘マシンMTが10機程度。
特化型ならともかく、通常型はACの足元にも及ばないらしいからCEで言うMAみたいなものか。
次に貸与されるAC。一般的にレイヴン達の間で初期機体と呼ばれるタイプだ。
ACとしての基本的な機能と、最低限の武装を兼ね備えた傑作。
……ザフトでいうプロトジンか。
手持ちの情報のチェックを終えて、シンは天井を見上げた。
時計に目を通すと到着予定時刻まで30分はある。
顔を正面に戻すと、ふと横を向く。
そこには白いパイロットスーツを着込んだ、シンと同じ位の年齢の栗色の髪をショートカットにした少女がいた。
……どこかマユに似てるな。
一瞬心をよぎったそれを否定する。
ついこの間ジナイーダに人に過去を重ねるなと言われたばかりだった。
少女はちらりと見ただけでも分かる程緊張し、その体は僅かに震えていた。
その様は、ジンやインパルスに初めて乗った時の自分を見ているようだった。
あの時は教官やコートニーさん、リーカさんに声を掛けて貰っただけで随分緊張がほぐれたっけ
緊張している少女の姿は、過去の自分を見ているようでどうにも放っておけず、
シンは小さな親切心で、大きなお節介を焼いてやることにした。
…………他人に過去を重ねるなっていうけど、これ位は良いよな?
答えの返ってこない疑問を、心の中にしまい、シンは顔を少女の方へと向けた。
809 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 02:54:36 ID:???
「なぁ、じゃなくて、ねえ……ちょっといいかな?」 先走る自分を押さえ、柔らかい口調を心掛ける。
「なっ、なんですか?私ですか?」 ビクッと体を震わせると少女は言った。
「少なくとも、この場には君と俺しかいないよ。」
名前は確か
「エネさんだっけ?」
「はい。そうですけど、何でしょうか?」
「いや何って訳じゃないんだけど。同じ試験を受けるのに挨拶もしてなかったからさ。」
「そういえば、そうですね。……えっと」
話しているうちに少しは緊張がほぐれたのか、微笑を浮かべ目の前の男の名を思い出そうとするエネ。
「ああ、俺はシン。 シン・アスカよろしく。」 そう言うとシンは右手を相手に差し出した。
「アスカさんですか。いえ、こちらこそ。」 エネはシンの右手を握り返す。
「シンで良いよ。 」
「私もエネで良いです。」 そうは言うものの、エネの顔は青白い。
「どうしたんだ?」
右手を離したところで、エネの様子が変なことにシンは気付いた。
「いえ、意外だなって。 ……レイヴン試験を受ける人はみんな怖い人ばかりだと思っていたのに、シンはとても優しいから。」
「そう言えば、何でエネはレイヴンに?」
シン位の歳で、わざわざレイヴンになりたがるのは余程の変わり者かロクデナシ─社会不適合者─が殆どだ。
そうシンに向かい言ったジナの顔が脳裏に浮かぶ。
「笑わないでくださいね?」 躊躇いを見せるエネ。
「笑うもんか。」 シンは顔を引き締めると即答した。
「……家族の為なんです。」 しばらくの思案の後エネはゆっくりと口を開いた。
「母が病気で、治すのに入院しなきゃならないのにお金がなくて、
それで、レイヴンになればお金が稼げると思ったんです。」 確かにレイヴンに支払われる報酬は莫大だ。……でも
「母には反対されました。試験で命を落とすこともある。命を危険にさらすことはない。って、
でも母が苦しんでるのに何もできない自分が情けなくて、正直に言って怖いです。死にたくないです。
シンに話し掛けられるまで、怖くて震えていたんです。可笑しいですよね?そんな女がレイヴンになろうなんて……」
「……なんて」 シンは下を向き何事かを口走っている。
「……シン?」 エネはシンに近づく。
「そんな、そんな事情があったなんて(´;ω;`)」
家族のためにという言葉に文字通り滝のような涙を流すシン。
心配そうにエネはシンの顔をみる。
「大丈夫。君は死なせない。君の事は絶対俺が守るから。」
エネの両肩に腕を回し、抱きしめるように力強くシンは言った。
───ついこの間、ジナイーダに似たような事を言った事は勿論覚えていない。
「し、シン ////」
エネの頬が朱に染まる。
810 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 02:57:50 ID:???
賢明なる人はすでにお気づきだろう。
これこそが『らき☆すけ』すなわちパルマフィオキーナ─因果を超越せし女難の鎗─に次ぐシン・アスカ第二のアクティブスキル。
無意識なフラグ立て─エクストリームブラスト─ である。
シン・アスカは勘違いをしていた。
シンは元々色恋沙汰とは縁の遠い男で鈍感である。
しかも言葉のボキャブラリーも貧困だ。
そもそも14歳にして帰るべき故郷を焼かれ、目の前で家族を失った。
その後難民としてプラントに移り住み、力を得るためアカデミーに潜り込んだ。
普通の同年代が、甘酸っぱい恋なんぞをしている間、
文字通り血が滲むほどの努力を重ねる事でアカデミートップの証、赤服を手に入れた。
その後すぐにインパルスのテストパイロットに任命され、ミネルバに配備された後は激戦に次ぐ激戦。
それらしい恋愛経験は敵兵ステラとの心の交流位(補足:元は高山版なのでルナマリアとは関係は気の置けない異性の戦友)
色恋沙汰もボキャブラリーを豊かにする事もなく成長してしまったのだ。
一見すると告白じみた台詞のシンには自信があった。
一度この言葉でパニックにおちいった少女を救ったことがあったのだ。
よってシンはこう思ってしまったのだ。
『異性の守るべき対象には君は俺が守ると言ってやれば良い』と
勿論そんな事は知らないエネは告白じみた台詞を聞き動揺した。
エネ自身そういう経験が不足していたので言葉を勘違いして受け取ってしまった。
すなわち『君が好きだ』と。
…………嗚呼、なんと言う悲劇。ある意味喜劇でもあるが。
輸送機の中に甘い空気が流れる
シンとエネの顔はこれまでにないほど接近している。
「シン……」 エネの目が閉じられる。
(えっ‥…それってまさか?) シンは自分が蒔いた種にあわてふためく。
(良いって事か!? どうする、どうする俺!?)
シン自身、何故こんな事になったのか理解できないが据え膳食わぬは何とやら
女の子の行為を無碍には出来ぬ。でも守るべき対象にそんな事。
アスランとの決戦以上の迷いが生じる。
思春期で根が真面目なシンにはまさしく生き地獄。
自業自得で同情には値しないが。
そんな中シンたちのいる輸送機一室から、コックピットにつながる扉が僅かに開き、そこから覗く二つの視線があった。
「大変な事になったわね。」 一つの黒い目の持ち主は思わず溜息をつく。
「…………あいつ.........」 もう一つの翡翠色の目の持ち主はスチール缶を形が変わるほど力強く握り締めていた。
(まずいかな?) 黒い目の持ち主は心の中で呟いたその時
「何やってんだ、お前ら?」
二人の後ろからシン達のいる部屋にも聞こえるような男の声がした。
「「誰!?」」 シンとエネの声が輸送機内部に響き渡った。
「……続くようだな。」 男は興味がなさそうに呟いた。
811 :
ACMoJ:2007/11/05(月) 03:00:56 ID:???
投下終了です。
本格的な試験の様子は後編にて。
皆さん筆が早くてうらやましいです。
最後になりましたが皆様の感想批評お待ちしております
>>811 GJ!!シンが事ある事に『守るから』って言ってるのにはそんな悲しい(?)理由が・・・
>>811 GJ!です。
無意識フラグ立てですか。
面白いですね。
俺の場合は作品投下が多くてもどれだけ皆に楽しんでもらっているかの方が大事なので……。
後編も楽しみにしてます。
では失礼しました。
GJ!
それにしても、あ〜あばれたら後でジナに折檻されるんだろうなぁ……
815 :
ACMoJ: