機動戦士ガンダム00大失敗の理由を考えるpart27

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385通常の名無しさんの3倍
4話
シーリン「ついに都市部にまでテロの波が押し寄せてきたようね」
マリナ「ええ」
シーリン「穏健派が手を組む前に、改革を推し進めないと」
マリナ「判っています。化石燃料に頼ってきたこの国を建て直す為には、太陽光発電システムを所有する国家群に援助して貰うしか方法はありません」
シーリン「ですが、我が国は軌道エレベータの建設計画に参加せず、エネルギー供給権を保有しておりません。虎の子である石油が輸出規制を受けている今、無償で援助してくれる国があるかどうか」
マリナ「それを探す為に議会は王政を復活させて、わたくしを担ぎ出したのでしょう? なら、やるべき事は一つです」
シーリン「それでも状況は切迫しているわ。このまま国内が荒れ続けていれば、ほどなく彼らは現れる。私設武装組織、ソレスタルビーイングが」
マリナ「ソレスタル…ビーイング」

シーリン「この一連の事件で、一番得をしたのはどこかしら? もし、判らないのなら、貴方にこの国を救う資格はないわ。アザディスタン王国第一皇女マリナ・イスマイール様?」

5話
マリナ「やはり、一連の事件はアメリカとタリビアによる画策。そしてこの事件にソレスタルビーイングは利用された」
シーリン「いいえ、違います。ソレスタルビーイングは戦争根絶という意思を貫き、タリビアを攻撃したまでの事。例え世論から背を向けようとも。んふっ、彼らを利用しようとする考えは改めた方がいいわね」
マリナ「シーリン…」
シーリン「マリナ様、そろそろ諸国漫遊のお時間です。吉報をお待ちしていますわ」
マリナ「出来うる限りの努力はします。アザディスタンを救うには、太陽光エネルギーが必要なのだから」
シーリン「一つだけ聞いていいかしら? なぜ、この役目を引き受けたの?」
マリナ「決まっています。わたくしにしか、出来ないからよ」

6話
フランス外務省「太陽光発電の技術支援ですか…」
マリナ「是非ともお願いしたいのです」
フランス外務省「ふむ…。我が国としても協力したいところではありますが、貴国の情勢は極めて不安定、派遣する技術者達の安全が保障されなければ、議会の承認は得られないでしょう。
そうでなくともAEUのエレベーターは完全稼動に至っていません。技術者を他に回す余裕があるかどうか…」
マリナ「そうですか…」
フランス外務省「アザディスタンへの食料支援は、続行させるよう尽力いたしますよ」
マリナ「感謝します」

フランス外務省「うら若き王女が慣れぬ外交をして国を守るか…。哀れではあるが、我々としても施しをする余裕はない。それもモラリア次第か…」

シーリン「予想通り、食糧支援しか得られなかったわね」
マリナ「そんな、当然のように言わないで。どうにかして、技術支援を確保しないと…」
シーリン「ニュースで知っていると思うけど、モラリアはソレスタルビーイングと紛争状況に突入するわ。戦況が長引けば、一度国に戻って貰う事になるわね」
マリナ(ここでも、ソレスタルビーイング…)

8話
シーリン「モラリア紛争に同時多発テロ。姫様の外交にはケチがつきっぱなしね」
マリナ「テロの影響で、イギリス外務省との会談も延期されたわ。すべて、ソレスタルビーイングのせいよ」
シーリン「ふふっ、休暇だと思って楽しみなさいな」
マリナ「! よく言えるわね、そんな事」
シーリン「先日議会が紛糾してね、保守派の重鎮が改革派の暴行を受けて怪我を負ったわ」
マリナ「そんな事が!?」
シーリン「市民の衝突にまで発展するのは時間の問題。あなたの旅は、これが最初で最後かもしれないわね」