>>1 スレ立てお疲れ様です。
自分もスレ立ては出来ないのでお願いするしかありません。
これからもよろしくお願いします。
そして、投下予告です。
投下はlyrical Seed Destiny氏が終わって3時間後の15時くらいにやりたいと思います。
15時に投下する人がいなくて投下OKが出れば投下したいと思います。
では、失礼します。
>>1 スレ立て乙です! では7話、投下します。
7話
1
「大丈夫ですか、はやてちゃん」
「平気や、ちょう疲れただけやし」
心配げなリインにはやては笑みを返す。だがリインの表情は晴れない。
どうやら地上本部での会議が思いの外、はやてにダメージを与えてしまっているようだ。
先日起きた第二研究所襲撃、そしてCE大使アスラン・ザラの重傷。その責は真っ先に
本局と機動六課に来た。
真っ先に現場に駆けつけていながらまんまとロストロギアを強奪されたことと、CE大
使、アスラン・ザラに瀕死の重傷を負わせてしまった。
その事実を受け止めつつも、はやてとて黙っていたわけではない。以前より指摘してい
た地上本部の行動の遅さ他諸々のこと、言うべきことは言いはなった。
とは言え責を負うのはこちらになるだろう。一番の責は現場にいた自分達にあるからだ。
隊舎の通路に設置されているガラス壁の前に立ち止まる。映っている自分の顔はなるほ
ど、確かにいつもと違い覇気も元気もない。
これではいけない。そう思い、はやては軽く二、三度頬を叩き気合いを入れる。先程よ
り幾分かマシになった表情を見て、はやては六課のオフィスへ。
中にはいると部屋の左隅に端末を操作するレイの姿が見える。右隣はシンの席なのだが、
彼の姿はない。
こちらの視線に気が付いたのか、レイは端末を操作する手を止めて、立ち上がり、敬礼
する。
「お疲れ様です。八神部隊長」
「お疲れ。ところでレイ、シンはどないしたん?」
「シンはハラオウン執務官とスカリエッティ、アズラエルの捜索に出ています。何かご用
でしょうか」
「いや、そういうわけやないけど……。シン、ここのところずっと捜索についてへん?
隊舎への帰還も遅いみたいやし、体の方は、大丈夫なんやろうか」
先日捕らえたソキウス二人――それぞれイレブン、セブンと名乗った彼ら――から今回
の黒幕についての情報がききだせた。
主犯は二人。一人はフェイトと深い因縁を持つ広域次元犯罪者、ジェイル・スカリエッ
ティ。もう一人はシンやレイと同じCEの人間、コーディネーターを迫害する組織”ブル
ーコスモス”の元首魁、ムルタ・アズラエル。
「問題はありません。ああ見えてもシンの奴はタフですから。それにお忘れかもしれませ
んが自分達は元軍人。体調の管理もそれになりにはできます」
「だといいんですけど……」
心配そうにリインが言う。
そう言われても心配しないことはない。働き過ぎと言うこともあるのだが最近、シンの
笑ったような顔は見たことがないのだ。
早朝、または深夜に見かけるにしても険の籠もった表情で、目つきもガラスの破片のよ
うな鋭さと、脆さを感じさせている。たまの会話も口数が少なく、こちらへの態度もそっ
けない。
それに――
「そう言えばレイ、アスランさんの見舞いには行ったん?」
「事件の翌日、顔を見せた一度きりだけです」
席に座り直し、再び端末を操作し始めたレイは興味なさげに言う。
「シンは?」
「一度も行ってないでしょう。事件から毎日奔走したり報告書を書いたりなど、忙しそう
ですから」
やっぱり、と呟きため息をつくはやて。以前から思っていたが、彼はアスランと会うの
を避けているふしがある。
明日にも時間を作って強引にでも連れていこうか――そう思ったときだ。
「見舞いに連れていこうというのは止めた方がいいですよ」
こちらの思考を呼んだかのようなレイの言葉にはやては驚く。
「どうしてですか?」
「ルナマリアから多少は二人について聞いているのでしょう。そういうことです」
レイが言い、リインは押し黙る。
「確かに聞いとるよ。でも……」
アスランがシンを気にかけているのは、ただの上官と部下、というものではない。
むしろそれはもっと近しい関係――友人に対するものだ。
それに前回、一月前のクラナガンでも命を救われたのだ。見舞いや礼の一言はあって当
然だろうに。
「シンにとって、アスランはいろんな意味で、特別なのです。ザフトの先輩として上官と
して、オーブにいたオーブの理念を持つ者として」
レイが淀みなく端末を動かすと幾つかの青が赤に変わり、マップに新しい青や緑が点火
する。
「アスランがミネルバにいたときも、シンは反発ばかりしていましたが反面、僅かな敬意
と憧憬をも持っていまし、なんだかんだ言いつつも、シンはシンなりにアスランを認めて
いました」
よく見ればその点はアズラエルやスカリエッティの拠点と思われている場所だ。赤はす
でに探索が終了した場所で青は拠点と思われる場所、緑は新しく発見された拠点と思われ
る場所だ。
「そうであるからこそシンは、自分達を裏切ったアスランを許せないのでしょう。理由は
どうであれ彼が俺達を裏切ったのは事実。
少なからずアスランのことを認めていたシンにとって、その裏切りの痛みはそう易々と
消せるものではないのです」
側面に開かれたウィンドウを見つつ、レイはミッド全域のマップに三色の光を点灯させ
ていく。
「気にかけることを止めはしませんが、過剰な干渉はシンを怒らせるだけです。特に、こ
の問題に関しては。シン自らが動くのを、待つべきかと」
釘を刺すかのようにレイは言う。
しばらくしてその作業が終わると、彼はこちらに振り向き、
「昨日までの捜索結果のデータを送っておきます。後で目を通しておいてください」
言って、彼は立ち上がる。「休憩に行ってきます」と告げて颯爽とオフィスから出て行
く。
それを見送って、はやては自分のオフィスに戻り、席に着く。
「はやてちゃん……」
改めて考えると、二人は非常に複雑な関係だ。レイの言うとおり、関係が修復するのは
時間もかかるだろうし、自分達ではどうしようもないのかもしれない。
「……せやけど」
レイの言う通り、シンはアスランを恨み、憎んでいる。だがそれ以外の気持ちも間違い
なくあるのだ。
はやては思い出す。血溜まりに伏すアスランのそばで、泣き崩れそうな表情で何度も何
度も地面を叩きつけるシンを。そしてそこにはアスランに対する強い疑念の他に、彼が傷
ついた事への悲しみがあったことを。
戦争という状況、互いに抱いた正義故にすれ違い、刃を交えてしまった二人。アスラン
はともかく、シンをこのままにしておけばアスランとの和解がないように思えてならない。
なんとしてでも説得して、彼とアスランを引き合わせなければ。きっと正面から話し合
えば、少しは進展があるはずだ。
「でも、どうしたものやろか……」
考え込んでいると、目の前にウィンドウが開かれる。姿を見せたのは隊舎のメンテチー
フだ。
伝達事項を聞き、はやての脳裏に妙案が思い浮かぶ。――が、
「いや、それはさすがにあかんな」
うんうんとはやては頭を悩ませる。とふとリインがこちらを見ていることにはやては気
が付く。
「リイン、どうしたん?」
「……はやてちゃん。一つ、聞いてもいいですか?」
「何や?」
「前々からずーっと思ってたんですけど、はやてちゃんはどうしてそんなにシンさんのこ
とを気にかけるですか?」
「……どうして、って……」
いきなりの問いに、はやては思わず黙る。それで何かを勘違いしたのか、リインは何故
か不安全開な顔で、
「も、もしかして、その、はやてちゃんは、シンさんのことが」
「え? あはは。そんなんちゃうよ」
笑いながら優しくリインの頭を撫でる。
「そうやねぇ、どうしてやろ」
言われてみて気が付いたのだが、出会ってから今まで、自分は彼のことについて色々頭
を悩ませている。気にかけている。改めて考えてみるが、よくわからない。
友人だから。そう言う説明はつく。たがそれだけではないような気がする。
シン・アスカという人間は、不思議な存在だ。戦いにおいてはなのは達と同等以上に強
く、頼りになる。だが元軍人とは思えないほど怒りっぽく感情的になりやすい。あまりに
も喜怒哀楽がはっきりしているせいか、たまに自分よりも年上なのに、年下のような印象
を感じることもある。
かといって不快に感じることはない。態度や言葉からはひたむきな真摯さしか感じられ
ないからだ。とても真っ直ぐで、不器用なのだろう。
「…って、何考えとるんよ。私は」
どうして気にかけている考えていたはずなのに。いつの間にかシンの人柄を分析してし
まっている。
隣で首を傾げるリインに「なんでもないんよ」と告げて、立ち上がる。
「腹が減っては戦はできん。お昼食べにいこか」
リィンの問いに『友人だから』と言う不鮮明な答えをあてがい、はやては食堂へ足を向
けた。
2
今日の捜索についての報告書を書き終えると、シンはベットに倒れ込む。
「本日も手がかりなし……か」
ここ数日、シンは108部隊の調査班のメンバーと、ソキウスの情報を元にスカリエッ
ティやアズラエルがいると思われる場所を探し回っていた。
その過程で幾人かの犯罪者を捕縛はできたが、結果として肝心のスカリエッティらの姿
はおろか、手がかりすらつかめないといったものだった。
数十の隠れ家にもおかしいところは何もない。あえてあげるなら隠れ家にしてはあまり
にも数が多いぐらいだ。
「くそっ、一体どこにいるんだ」
ムルタ・アズラエルの名前をシンは忘れたことはない。今は亡きロード・ジブリールの
前のブルーコスモスの盟主であり血のバレンタインを引き起こしたシン達コーディネータ
ーにとっては仇敵ともいえる人物。
しかしシンが彼の名前を覚えていたのは、それだけではない。オーブ開放作戦――大西
洋連邦の故国オーブへの一方的な攻撃――それを指揮していたのが彼だというのを知った
からだ。
ジブリール同様連合首脳部を掌握していた彼は”ロゴス”の一員で、ナチュラルにして
はそれなりの腕を持つ召還士だったという。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて戦死した――ここまではルナから渡されたデータ通
りだったのだが。
「待ってろよアズラエル。お前だけは逃がさない……」
アズラエル同様ヤキンにて死亡したはずの魔導士達がどうして今再び蘇ったのかが、こ
れで説明がついた。どういう訳か、生きていたあの男が魔導士達の細胞をスカリエッティ
に渡し、クローニングにて復活させたのだろう。
――許せない。何があっても、許すわけにはいかない
ステラ同様、戦うための兵器として生き、戦い抜いて安らかに眠っていたのに。再び蘇
らせ、しかもまた兵器として扱うなんて。一体どこまで人の命を弄べば気が済むのだろう。
目を閉じて、怒りと共に浮かび上がるのはロドニアの研究所だ。中にはとても人がやる
べきとは思えないほど、凄惨なのもが残されていた。
棚に収められた無数の脳、冷たいガラスケースの中にしまわれた子供の亡骸、端末に数
多く残されていた子供の入室記録。廃棄処分という、まるでものに対して使うような単語――
「必ず捕まえ、法の場に引きずり出してやる」
尽きることないアズラエルの激憤を胸中で燃やしていると、ふとドアがノックされる。
「…? なんだ、こんな時間に」
すでに時計は深夜を回っている。非常識な奴だ、と思いつつもシンはドアを開ける。
「こんばんは」
目の前にはにこやかな笑みを浮かべたはやてが立っていた。シンは呆気になる。
「……こんな時間に、何のようだよ」
「明日、地上本部に行こか」
「は?」
脈絡もなく言うはやてにシンは口を開ける。
「捜索はお休みや。最近外を回りっぱなしでシンも疲れとるやろうし。気分転換にアスラ
ンさんのお見舞いでもいこ」
「――」
脳裏に一瞬、血まみれのアスランの姿が浮かぶ。
早鐘のようになり出し始める心臓を無視して、シンは言う。
「行かないよ。明日もカルタス達と見回るって言ってあるんだからな」
「それなら問題ないよ。明日シン・アスカはお休みとメール打っといたから」
「なっ……お前!?」
時間も忘れ、シンは驚愕の声を上げるがはやては顔色一つ変えず、
「そう言うわけやから、明日はアスランさんのお見舞いや。何かお見舞いの品でも買って
いかんとなぁ」
「行かないって言ってるだろ! 何勝手に話進めてるんだよ!」
「どうして?」
言った途端、はやての表情が詰問のそれへ変化する。
シンが苦手な表情だ。
「どうして行かへんの? 今回の事件でシンは二度、彼に助けられとるんよ」
「そ、それは……」
純粋な疑問の声と、こちらを探るような視線がシンに向けられる。
一瞬脳裏に浮かぶ理由。しかしそれを無視して、思いついたいい訳をシンは言う。
「……誰も助けてくれなんて、頼んでない。それに人をまとめる立場にあるあいつが現場
にしゃしゃり出てくるから――」
「本気で言っとるの、それ」
はやての声が低くなり、こちらの発した言葉を遮る。
「…!」
こちらを見るはやての顔が固くなる。向けられるはやての冷え冷えとした怒りに、シン
は息を呑む。
怯みかけるシンだが、こんな時間に突然部屋を訪れ、しかも最も話題にしたくないこと
を触れるはやての無神経さにみるみる憤りがわき起こり、
「だったら、どうだっていうんだ!?」
怒りまま怒鳴りつける。はやての顔に驚きと怯みが走るがシンは構わず言葉をぶつける。
「大体あいつはいつもいつも余計なことしかしない。あいつの行動で俺がどれだけ苦しん
だか、お前にわかるのかよ!」
そう、ミネルバにいたときも、今回のこともそうだ。いつもいつも余計なことしかせず、
言っていることも無茶苦茶な男だった。
そしてとうとう自分達を裏切り、挙げ句の果てに敵となって、自分が持っていたもの、
全てを打ち砕いたのだ。
「何も知らないくせに、知ったようなこと、言うなっ……!」
言い終えて、シンは大きく息を吐いて、はやてを見る。
彼女は何故か何故か気遣うような表情だ。だがこれ以上何か言われるのはご免だ。さっ
さと話を打ち切ろう。
「話は終わりか? だったらもう――」
「……シン、何をそんなに怖がっとるの」
はやての発した言葉に、シンは絶句。しかしすぐに噛みつくように言い返す。
「怖がる? 俺が、一体何を怖がってるって言うんだ!?」
「アスランさんと、会うこと」
「な――!?」
今度こそ、シンは絶句して、黙り込む。
わけがわからない。一体どういう理由ではやては自分がアスランを怖がっているなどと
思うのだ。
「シンはアスランさんと再会したときも、この間会ったときも、そして今も酷く感情的に
なっとった。まるで、何かに怯えるみたいに。
彼が絡むと、いつもそんな表情になっとるよ」
「…俺は、怖がってなんか、いない」
怖がる理由など、ない。アスランなんか、怖くない。
「そうは見えへんよ」
「怖がってないって、言ってるだろ!」
「ならどうして私の目を見いへんの?」
言われ、シンは気が付く。いつの間にか自分がはやてから目をそらしていることに。
俯き加減だった顔を上げてみれば、そこには――
――なっ…! アスラン!?
いるはずのない人間の姿が見え、シンは思わず後ずさる。が、よく見れば目の前にいる
のはやはりはやてだ。
――何故はやてと、アスランを見間違えたり…
愕然と見つめ返し、シンは思い出す。今、はやてが浮かべている、こちらを気遣うよう
な、しかしどこか悲しげな表情。
大戦中、まだアスランがミネルバにいたとき、幾度か見せた表情だ。マハムール基地で、
ミネルバの営倉で。
前大戦最後の戦い、メサイア攻防戦の時も――
「…今のシンは嫌なもの、怖いものから逃げてるようにしか見えへんよ。子供が、自分が
間違っていたことを認めたくないような――」
「――うるさいっ!」
更なる追求にたまらずシンは力いっぱい、はやてを押してしまう。驚きの表情を浮かべ、
はやては壁に激突。痛みに顔をしかめる。
「あっ…」
動揺しきっていた内心が眼前の光景で瞬く間に冷える。駆け寄ろうとするが、再び内心
を探られるのではないかと言う恐怖と、探られた怒りがシンの足を止める。
「……シン」
「っ!」
口を開きかけるはやて。反射的にシンは部屋を飛び出す。
前も見ず全力疾走し、気が付けば訓練場にいた。荒く息をつき、地面に腰を下ろす。
もうわけがわからない。アスランのこと、はやての投げかけた言葉、はやてとアスラン
が被って見えたこと等々が、迷いを抱えるシンをさらにぐちゃぐちゃにする。
――くそ、こうなるのも何もかも、全てアスランのせいだ!
八つ当たり気味に思うも、よく考えれば考えるほど、その思いは正鵠を得ているように
思えてくる。
そう、今自分が抱えている迷いは全てアスランが原因だ。そう内心で考えを固めると、
シンは立ち上がる。
「いいだろう……会いに行ってやろうじゃないか。アスランに」
明日にでも彼に会いに行こう。そしていい加減、ケリをつけるのだ。今抱えている迷い
だけではなく、他の様々なことにも。
「待ってろよ、アスラン」
脳裏に憎むべき男の表情を浮かべる。しかし何故か微笑している姿が思い浮かび上がり、
慌てて振り払った。
3
「くそっ、くそおおおっ!」
荒々しく部屋を歩き回るアズラエル。部屋に鎮座している家具には足跡や拳、また何か
をぶつけたような痕が見える。
怒りのまま、体全体に感じるひりひりと焼けるような痛みを感じながらアズラエルは部
屋で暴れ、鬱憤を晴らそうとする
しかしいくら暴れても全く晴れず、逆に沸き上がっているのは裏切ったバケモノ達への
激憤だ。
「ぐぅぅぅぅ…」
体の痛みが増し、アズラエルは身を折る。実際、体には何の異変もない。感じているの
は幻痛だ。
五年前のヤキン・ドゥーエにて、ナタル・バジルールの裏切りによりアズラエルは死に
かけた。アークエンジェルの放った魔導陽電子砲”ローエングリン”により、アズラエル
の乗っていた”ドミニオン”は撃墜。アズラエルもそれに巻き込まれて死亡した、と言う
のがほぼ全ての人間が知る情報だが――
「人形が! 主人である! このボクに! 逆らいやがって!!」
事実は少し異なる。”ローエングリン”が直撃と同時、アズラエルは転送魔法で脱出し
ていたのだ。アズラエル自身、助かった後で思い出したのだが”ドミニオン”の艦橋には、
艦橋が壊されるのを条件に発動する強制転移魔法がかけていたのだ。
ただ直撃は避けたものの”ローエングリン”の余波はアズラエルに酷いダメージを与え
ていた。全身の半数の皮膚が丸焼けになり、治療にも長い時間がかかった。目が覚めたの
は”ブレイク・ザ・ワールド”の直後、動けるようになったのはジブリールが死亡した後
のことだった。
ジブリールの死亡に連合、”ロゴス”の壊滅。動けるようになったアズラエルは顔”ブ
ルーコスモス”の戦力復帰に励んだ。だが戦後の最中、そして”ロゴス”というスポンサーを
失った状況ではそれもままならず、復帰のめどが立ったのはそれから一年半のことだ。ブ
ルーコスモスである元・連合の士官達に、管理局に敵対する外世界の犯罪、武装組織の協
力によって。
「コーディネーターめ! 清浄なる青き世界を汚すバケモノどもめ!」
今回、アズラエルがミッドにいるのはCEのロストロギア”メンデルの書”を手に入れ
るためだ。アズラエルが所属している組織とつながりのあったスカリエッティの協力で目
的の物は手に入れられた。書物に記載されているデータを元にコーディネータ共――純粋
な人ならざるもの――の力を封じられる結界の構築も上手くいった。
機動六課という余計な邪魔が入ったことにより多少遅れたものの、ほぼ全てが上手くい
っていた。これでソキウス達の裏切りさえ、なければ。
壊すもの、傷つけたものがほぼ部屋になくなり、アズラエルの暴れようも落ち着いてき
た。微塵も収まらぬ怒りを内心にしまい込み、ガラスの割れた棚から酒瓶を取り出す。
「ソキウスめ…。所詮アイツらも不浄なコーディネーター。使っていたのが、間違いだっ
たか」
正直、ソキウスの裏切りは予想外だった。自分の命令に躊躇することもなく、淡々と従
っていた人形がまさか反旗を翻すなど。
管理局に捕らえられたソキウス共は簡単にこちらの情報を提供しているようだ。ミッド
に会った幾つかの隠れ家などはすでに管理局に押さえられている。
「CE、それに組織からの救援は望めないか……。フン、役立たず共め」
自分が管理局に捜索されていることを知らないはずはない。役立たずどもの顔を思い浮
かべ、吐き捨てるとテーブルに置いてあった花瓶をたたき割る。ソファーに座りしばらく
の間、自棄になったように酒をあおる。
「…まぁ、いい。いざとなったらクローンやガジェットらで時間を稼ぎ、あれを呼び出せ
ばいい」
コップを投げ捨て、アズラエルはウィンドウを開く。怒りに満ちた、ぎらぎらした目で
表示されているそれを眺め、
「地上本部が消え去れば、管理局とてこちらばかりに注意していられなくなるだろうし、
な」
中編に続く。
一応支援
>>11 えっと、中編は夜と書いてありましたし15時の投下していいんでしょうか?
一応、15時に誰も投下していなければ投下します。
よろしいでしょうか?
もちろんOKです!
第八話「真実と邂逅」
キラは司令部がアースラに戻ってもなのはたちのマンションにいることになった。
フェイトの学校の様子を見守ってくれとリンディに頼まれたのだ。
キラはリンディがフェイトを本当の子供のように心配する母親のように見えた。
そして、フェイトより先に戻ると病院に行くように言われていたので行くことにする。
病院の入り口まで来ると救急車がやってきた。
「急患かな?」
そんな疑問を浮かべながら道を譲ろうとして驚いた。
タンカーに乗っていたのがはやてだったのだ。
「はやてちゃ・・・・・・え?」
そして、その付き添いで救急車から出てきた人物たちを見てキラは絶句した。
シグナム、ヴィータ、シャマルがはやてのタンカーと共に入っていく。
「はやて!はやて!」
ヴィータが泣きそうになりながらはやてに呼びかけていた。
「今のは・・・・・・」
キラはすぐに後を追った。
幸いすぐに回復したようだったはやてが病室に移されるのを確認した。
シグナム、シャマル、ヴィータも部屋に入っていった。
「もしかして・・・・・闇の書の主は・・・・・」
キラは嫌な予感がしてならなかった。
すると、はやての担当の医師のような人とシグナムとシャマルが出てきた。
「今回の検査では何の反応も出てないですが攣っただけ、ということはないと思います」
「はい、かなりの痛がりようでしたから」
「麻痺が広がり始めてるのかもしれません、今までこういう兆候はなかったんですよね?」
「と、思うんですが。はやてちゃん痛いのとか辛いのとか隠しちゃいますから」
「発作がまた起きないとも限りません、用心のためにも少し入院してもらったほうがいいですね。大丈夫でしょうか?」
「はい」
そんな会話を聞いてキラは段々混乱してきた。
いきなり色々な謎が解け、分からないことも増えたのだ、そしてキラは気になった。
もしこのままだとはやてがどうなるのかと。
そう思うと自然と足が三人のところへ向かっていた、幸い自分は彼女たちとは元の姿でしか会ってない。
子供姿ならバレる心配はないだろうと安易な考えだ。
「あの・・・・・」
キラは三人に話しかけた、三人がこちらを向く。
「あら?どうしたの?」
医者の人がキラに優しく話しかける。
「僕、はやてちゃんの友達なんですけど・・・・今の話」
シグナムとシャマルは少年の顔を見ていた、どこかで見た顔だがこんな少年は見たことがない。
しかし、魔力があの青年と似ている。
そう考えるとこの少年があの青年に似ているのが分かるが、魔力量も違う。
(同一人物・・・・・じゃないわね)
(そのようだな、ならば肉親か?)
念話でそんな会話をしているのをキラは聞いていないように振る舞うしかなかった。
「シグナムさん、シャマルさん。何をこの子を怖い目で見てるんですか?」
医師の咎めるような声で我に返る二人。
「いや、すまなかった。知り合いに似ているものがいてな」
「そ、そうなんですよ。ところで君」
「何ですか?」
「君にご兄弟はいるかな?」
「いえ、姉ならいますけど・・・・・それが?」
キラは内心ひやひやしながら答えた。嘘は言っていない。
「ところでさっきの話ですけど、はやてちゃん・・・・・どうなるんですか?」
「大丈夫よ、ちょっとした検査入院だか・・・・」
「嘘を言わないでください!」
キラはキッパリと医師の言葉を遮断して言った。
その言葉に三人とも黙っていたが、やがてシグナムが口を開いた。
「このままでは・・・・命の危険もあるのだ」
その言葉はキラが予想していて一番当たっていて欲しくないものだった。
「治る見込みは?」
「まるで原因不明の病気なの、全力は尽くしているのよ」
「そんな・・・・・そんなことって・・・・」
医師の言葉にキラの目から涙がこぼれた。
それを見てシグナムとシャマルは涙を流すキラをじっと見つめていた。
悲しすぎる、そして理解も出来た。彼女たちが闇の書の完成を望む理由がはやてを助けるためだ。
そして、もっと分からなくなった。自分の道が。
はやてに挨拶がしたいと言ったキラをシグナムたちは面会を許した。
はやてのために泣いてくれる人物だったからだろうか、疑いの目で見られなかった。
「あ、キラ君や。どないしたん?」
「えっと、僕が病院に着いたときにはやてちゃんが救急車で運ばれてきたところ見たから」
「そうだったんや、でも大丈夫やで」
そう言ってキラに笑いかけるはやてを見て泣きそうになるが我慢する。
「そっか、良かった。心配しちゃったよ」
「ごめんな〜、シグナムたちが慌てすぎたからなんや」
キラは何も知らないという風に話をする。
「はやて、コイツ誰?」
ヴィータがキラを指差しながら聞いた。
「ほら、この前話したやろ。ウチの友達のキラ・ヤマト君や」
「えっと、初めましてキラ・ヤマトです」
「キラか、呼びやすくていいな。あたしはヴィータだ」
「私はシグナムだ」
「私はシャマルって言います」
「皆ウチの親戚なんよ」
「そうなんだ、賑やかでいいね」
キラははやてと話をしながら心のうちでは迷っていた、これからのことを。
シグナムたちが帰るというのでキラも途中まで一緒に帰ることにした。
彼女たちともう少し話がしたかったのだ。
「シグナムさんたちはいつからはやてちゃんのところに?」
「半年ほど前だな、主の誕生日を祝うためにここに来た」
シグナムは半年前にはやてが言った嘘を使うことにした。
「じゃあ、今はなんでここに?」
「主を守るためだ」
シグナムはキッパリと答えた。
彼女の目はやはり自分に似ていた。守りたいもの守ろうとする目だ。
そんな目をじっと見ているとシャマルが口を開く。
「どうしたの、キラ君。シグナムをじっと見て」
「まさか、シグナムに惚れたのか?」
ヴィータが冗談を言って冷やかしてくる。
「ち、違うよ」
キラは慌てて否定する。
そんなキラをシャマルとヴィータはおかしそうに笑う、シグナムも口の端を持ち上げている。
彼女たちもこんな風に笑うのか、キラはそう思っていた。
「何故だろうな、キラ・ヤマト。お前は私たちに似ている気がする」
「似ている?」
「あぁ、どこがとはいえないが似ている」
「そうね。だからこんな風に自然と話せるのかもしれないわね」
シャマルもシグナムの言葉に同意する。誰かを守りたいという心が共感しているのかもしれないとキラは思った。
「あの・・・・シグナムさん」
「何だ?」
「もし・・・・守りたい人が二人いてどちらかを見捨てなきゃいけなかったらどうしますか?」
「急に何だ、その質問は?」
「あ、ごめんなさい。でも答えて欲しいんです」
「私の場合は主を守れればそれでいい」
シグナムらしい意見だ。やはりどちらか一方を選ぶしかないのかそう思ったが。
「二人とも守ればいいじゃんか。まぁ、あたしもはやて優先だけどな」
ヴィータが当たり前のように言った。
「ヴィータ、どちらかって言ったじゃない」
シャマルがそんなヴィータに注意するが、ヴィータは無視してキラに言った。
「どちらかじゃねぇ、どっちも助けるんだ。守りたいほど大切ならそうしろ!男だろうが!」
「あ・・・・・」
キラはヴィータの言葉に胸を打たれた気分になった。その瞬間、涙が溢れてきた。
その選択を真っ先に捨ててしまっていた。無理だと思っていた。だが、ヴィータの言葉に気付かされた。
そうだ、なのはたちもはやても大切な友達だ。会った時間は関係ない、どちらも自分は守りたいんだと。
「わ、バカ!泣くんじゃねぇよ!男だろ!!」
キラが泣き出したことに慌てるヴィータ。
「うん、ありがとう」
「ん?何で泣かしたあたしがお礼を言われるんだ?」
キラは涙をぬぐいながら言った言葉に不思議な顔をするヴィータ。
「決まったか?」
「はい」
シグナムの言葉にキラは頷いた。
「お前が選ぶ道は険しい道だ、あちらに付いた方が一番楽だぞ?」
「そうですけど・・・・・知ってしまいましたから」
「そうか、ならば止めはしない。私は私の道を進むだけだ。お前も進むがいい」
シグナムも守りたいものという質問でキラの正体が分かったようだ。
(あの、出来ればはやてちゃんの病気の本当の原因を教えてください)
キラはシグナムのみに念話で話しかける。
(主の体の異常は闇の書の悪影響によるものだ)
その質問に素直に答えてくれるシグナムに心から感謝した。
しかし、シグナム自身も今は何もしようとは思わなかった。キラはそのことに感謝した。
戦ったもの同士、何かを守ろうとするもの同士、惹かれるものがあったのだ。
「やっぱり想いを言葉で伝えるってことは良い事ですね」
「そうなのかもしれんな」
キラの言葉にシグナムも少なからず同意してくれたようだ。
「また、会いましょう。シグナムさん、シャマルさん、ヴィータちゃん」
「あぁ、また会おう」
「・・・・・・・・」
「おう、キラ。またな〜」
キラはシグナムたちとは違う道を歩いていく。
「シグナム、やっぱりあの子」
シャマルがシグナムに話しかける。
「好きにさせてやれ。いい目になった、もしかしたらあいつなら・・・・・いや、よそう」
そう言うとシグナムは先を歩き出す。
「?」
シグナムとシャマルの会話は聞きながらヴィータは?マークを出すしかなかった。
キラは帰っても今回のことを話すことはしなかった。
ただ闇の書について分かっていることをユーノに教えてもらうなど色々調べることにした。
彼は決意した、力の限り守りたいものをどんなに難しくても守ることを
「それじゃあ、闇の書は完成すると無差別破壊のために主の魔力を使い続けるの?」
『うん、それで闇の書・・・・夜天の魔導書の主は完成するとすぐに・・・・』
「破壊以外で使われるってのは?」
『ううん、今のところそんな記述はないよ』
「そっか、ありがと。ユーノ、忙しいのに通信くれて」
『大丈夫、それじゃまた連絡するね』
「うん、また」
キラは通信を切ると考え込む。
このことをシグナムたちは知っているのだろうかと、だが夜天の書の守護者たちが知らないわけがない。
だったら本当にはやてを助ける方法が、夜天の書が完成すればあるのかもしれない。
だが、もしそうじゃなければ夜天の書によって無差別破壊が起こってしまう。
今の状況では早々打開策を講じることは出来なさそうだ。
キラはもう一つの気掛かりの事を考えることにした。
分からないこと、仮面の男の存在だ。
彼はシグナムたちに夜天の書を完成させたいようだが、理由が分からない。
はやてが主である以上、その力を使うことも出来ないだろう。
どんなに考えても理由は分からないままだった。
そして、仮面の男にはもう一つキラは疑問に思っていることがある。
「戦っているとき、違和感があったんだよね」
キラは呟くとモニターを操作しながら男の映像を見ている。
なのはがいた世界からフェイトのいる世界までの移動時間は最速三十分、それを九分で。
かなりの使い手だとエイミィやクロノ、ロッテも言っていたがどうにも腑に落ちない。
「くそっ、思いつかない」
キラは頭を掻きながら考え直す。
「あの仮面の男なら夜天の書について何か知っているはずなんだ」
それを聞き出せば夜天の書で魔力を蒐集しないではやてを助けることが出来るかもしれない。
キラはモニターを切り替えながら夜中まで色々と調査していた。
そして、キラは一つのデータを見つける。
「これは・・・・・クロノ君に少し相談すべきかな」
もし、クロノから許可が下りればここからは自分の得意分野を活かさせてもらおう。
キラはクロノに連絡を取った。
そして、クロノの許可が下りたため調べることにした。
ギル・グレアムとリーゼ姉妹の行動記録についての情報を本局からハックしていた。
フェイトが本局から戻ってきた、どうやら学校には行けるようだ。
なのはとフェイト、キラは当面呼び出しがあるまではこちらで待機らしい。
キらはなのはとフェイトが仲良く前を歩いているのを見ながら大きなあくびをする。
「うわ、キラくん。大きなあくびだね」
「もしかして、あれからまだ調べてたの?寝ないとダメだよ」
なのはの言葉を聞いたフェイトから非難の言葉が出てくる。
「うん、ちょっとね」
キラはそれを苦笑いで返すしかなかった。
「何を調べていたの?」
「夜天の書とこの前の仮面の男について、あんまり分からなかったけど・・・・・」
そして、またあくびをする。
「あんまり根詰めないほうがいいよ?」
「・・・・・うん、分かった」
フェイトの言葉にキラは素直に頷くことにした。しかし、やめる気はなかった。
またまた大きなあくびをするとなのはとフェイトは笑っていた。
学校に行くとすずかがどうやらはやての入院のことを知っているらしい。
それにしても本当に世間が狭いものだとキラは思ってしまう。
自分たちが必死で探していた夜天の魔導書の主が友達なのだから
「キラくんもどうかな?」
「え?」
考え事をしていた所為で何を話していたか聞いていなかったのだ。
「もう、聞いときなさいよね。お見舞いよ、お・み・ま・い!」
アリサが少し怒りながらキラに言った。
「・・・・・皆で?」
「うん、皆で行こうと思うの」
キラは少し考える。はやてには魔力を感じることはなかった、だからはやてに会ってもなのはたちは気づかないだろう。
しかし、シグナムたちと鉢合わせした時、どう考えても戦闘になるだろう。
「・・・・・それだけは避けないとな」
キラは小さく呟いてた。
「ん?キラ、どうしたのよ?」
「あ、いや・・・なんでも・・・・」
どうやら聞かれてはいないようだ。
「あのさ、ちゃんと行くってメールしておいたほうがいいんじゃないかな?」
「そうだね、連絡しておいた方がいいね」
フェイトがキラの意見に賛成する。
「それじゃあ、メールするね。あ、写真撮って添付しようよ」
すずかの意見に皆が賛成する。
もしこのメールを守護騎士たちが見れば見舞いの時間に鉢合わせはないだろう。
キラはそう判断した。
なのはたちがお見舞いに持っていくものを考えている中キラは空を見る。
「もうすぐ・・・・・クリスマスか」
カレンダーを見ればもう二週間を切っていた。
支援!!
投下終了です。
キラが一番先にはやてのことに気が付きました。
そして、やっと最終戦へ近づいてきました。
構成的には全14話の予定です。最終戦とエピで5話も使う予定ってどれだけ長いんだ
と自分でも思ってしまったりw
これからが本番といった感じで頑張っていきたいです。
ザ・ア「・・・・・・」
キ「いや、出てこれないよね?二人本編出てないよね?」
ザ・ア「・・・・・・」
キ「そ、それに一応僕が主役だし・・・ね?」
ザ・ア「・・・・・・」
キ「大丈夫!次は絶対出るから・・・ね?」
次もザフィーラとアルフは出ません。
ザ・ア「ガアァァァァァァッ!」
キ「毎回思うけど何で僕がこんな目にーーー!?」
な・フ「「次回「闇の胎動」お楽しみに!」」
キ「また・・・・言われてしまった」(ガクリ)
リリカルクロスSEED A´sさん、GJです。
>>22 リリカルクロスSEED A´s氏GJ
キラが闇の書の主がはやてであるということを知りましたか。
はやてが主だということを知っているキラはこれからどのような行動を取るのか楽しみにしています。
ここで、キラの趣味であるハッキングがでてくるとは予想外でした。
全14話構成の予定ですか。
続編もあるそうなので、まだまだリリカルクロスSEED A´s氏の作品は楽しめますね。
これからも頑張って下さい。
リリカルクロスSEED A´s氏GJでした!
これからいよいよ本番に突入みたいですね。
リィンフォースがどうなるのかわかりませんが、
完結までがんばってください!
おk
27 :
金隠し:2007/10/20(土) 17:54:43 ID:???
スカリエッティ事件解決から約一年後。
再びミッドチルダは黒煙に包み込まれる事になる。
本局鎮圧部隊に所属され、忙しい毎日を送るキラになのはから部隊の勧誘がくる。
いきなりの事で驚きを隠せないキラであったが、なのはのその後の一言でキラは凍りつく。
ジェイルスカリエッティが脱走した、と…
再び起こる戦乱に再結成される起動六課、そして新たなる戦闘機人
再び世界は闇に包まれる…
か、神隠し氏ではなく金隠し氏の登場?
いや、ミスなのかもしれませんが面白そうな内容w
神隠し氏なら劇場版の予告といったところだろうか?
そして、金隠し氏ならこれからのことに期待したいと思いますw
27
金隠し氏さんという新たな人が書くなら、StSは書かないんでしょうか。
いきなり、StSが終わった世界から書かれるのならば、StS内で起こったことなどは回想でだすんですかね。
それともここに書かれたのは嘘予告みたいな感じで、書くつもりは無かったりするんですかね。
lyrical Seed Destiny氏、リリカルクロスSEED A´s氏
共にスレ開始早々からGJです
どうも、混同すると行けないので、
私の劇場版ではキラは出ますがメインではないです。
>>32 神隠し氏ではないってことですね。
そして、劇場版も期待していますw
言ってはなんですがややこしくてコメントしづらいですね。
あとちょっとあとがきで訂正が最終戦とエピで5話と書きましたが6話でした。
そういうわけで次から最終戦へと入っていきます。
大事なところなのでゆっくり煮詰めていきたいと思うので基本ペースになります。
それでは、失礼しますね。
あ、またミスが言ってはなんですがややこしくて・・・・
の部分には
>>27と入れ忘れてました。
連続ですいませんでした。
>>33 神隠し氏のかかれる劇場版は、キラは出ますがメインではないそうですが、ならシンが劇場版のメインとなるんですか。
それとも、キラでもシンでもなく他のメンバーをメインにして書かれるんでしょうか。
>>35
上のは>>32の間違えでした。
>35
そうですね〜、予定としてはレイとアスランがメインをはる予定です。
アスランは準主役かな…。
>> リリカルクロスSEED A´s氏
GJ!
もっとも厳しい道を選んだキラ。戦いになったとき、どうするのか。
キラが上手いこと誘導すればクリスマスの日の鉢合わせはなくなるのか。
それとも別の形でなのは達は知ってしまうのか…。先が非常に楽しみです。
>>神隠し氏
アスランとレイが主役。この二人の組み合わせは斬新ですね。
劇場版、楽しみです。
さて前スレ予告通り中編、20:30過ぎに投下させてもらいます。
7話、中編
4
目の前にそびえ立つ巨大な白亜の建物。その建物の後ろには管理局のミッド地上本部が
見える。
ここは管理局主体で造られた病院だ。一般客もいないわけではないが、大半の患者は管
理局や聖王教会などの関係者ばかり。
先の戦いで重傷を負ったアスランは、ここに運び込まれていると言うことだ。朝は検査
があるらしく、見舞いは昼からとなった。
昨夜のあれから、はやてとは会っていない。シンが食堂に来たときにはすでに何かの用
事で出ていると――そして今日、シンは休みになっていると――いう話をなのはから聞い
た。
入り口まで歩いていると、周りの芝生には車椅子に座ったり、松葉杖をついたりなど患
者の姿が見える。周りの穏やかな艦橋に和みつつも、彼らからは一般人とは僅かに異なる
雰囲気や、強い魔力を感じさせる。
入り口に入る前、警備と思わしき局員にIDカードを見せて、中へ。受付でアスランの
病室を訊ね、数分と経たず目的の場所へ。
「……」
ノックしようとした手が、扉の前で止まる。何故か動悸が落ち着かず、シンは深呼吸を
し改めて拳を握ると、ノックを――
「シン?」
「!?」
唐突に声をかけられ、シンはばっと振り返る。
廊下にいたのはルナと、彼女より頭半分高い長身の金髪に薄黒の男性だ。ザフトの軍服
――それも黒服――を着た彼はルナと同じその襟に”フェイス”の記章がある。
「シン? こいつがアスランの元部下の?」
「あ、はい。シン・アスカです」
「へぇ、なるほど。……イザークと同じで扱いにくそうな奴だ。アスランの奴、だいぶ苦
労したんだろうなぁ」
あけすけな言い方に、シンはむっとする。
「ルナ、誰だよそいつ」
「シン、いきなり初対面の人に向かって誰だ、はないでしょ。この人は――」
「ディアッカ・エルスマン。元ジュール隊のな。アスランとはアカデミーからの知り合い
でな。
ユニウス・セブン落下の際は一緒の戦場にいたが、面識はなかったから、初めましてに
なるのかな?」
人なつっこい笑みを浮かべて彼、ディアッカは手をさしのべてくる。戸惑うシンだが、
ルナに目線で咎められその手を握り返す。
――強い。手を握り、シンは瞬時に彼が”フェイス”に相応しい実力者であることを悟
る。
「ところでシン、こんな所で何してるのよ」
「何って…」
「アスランの見舞いに来たんだろ? ……まぁ、さっきの様子を見る限り、それだけじゃ
なさそうだが」
内心を見透かすような言葉に、シンは思わずどきりとする。
「俺たちはちょっと時間を潰してくる。そう、三十分ぐらい」
言ってディアッカは持っていた見舞いの品をこちらに押しつけ、去っていく。ルナは嘆
息し、
「じゃあ、そういうわけだから。三十分後に」
ディアッカの後に続いてしまう。彼らが去った後、ずっしりと重い見舞いの品を持ち、
途方にくれるシン。
だがいつまでも、こうしてはいられない。見舞いの品を脇に抱え、ドアを叩く。
「どうぞ」
低く、小さな声が返ってくる。シンは僅かに生まれた躊躇いを無視して中に入る。
「…シン」
こちらを驚きの目で見るアスランはベットに体を預け、その左腕には点滴などの管が差
し込まれており、その横には何かの機械まである。
僅か数日前の出来事だというのに、今のアスランは酷く消耗したように見える。頬もや
せこけ、こちらを見る目にもどこか力がない。
「驚いたな。見舞いに来るとは、思ってなかった」
「……はやてに言われたから。仕方なく、だよ」
「そうか」
ぶっきらぼうに言うと、仕方がない、という風にアスランは微笑する。シンは目を背け、
ディアッカより渡された見舞いの品を側にある棚に置く。
「体は、大丈夫なのかよ」
「傷は深く、血も流れたが問題ない。八神部隊長が手当てをしてくれたおかげだな」
それきり、会話は途切れる。しばらくして背けていた視線をアスランに移すと、彼は穏
やかな微笑を浮かべている。
――なんで、そんな顔ができるんだよ。なんで……
双方とも何も喋らず、病室は静まりかえる。その静かで優しい空気に耐えきれず、シン
は立ち上がる。
「――アスラン!」
「なんだ」
怒りを込め呼ぶも、アスランは顔色を変えない。それが無性に腹が立ち、
「何であの時、俺を庇ったりしたんだ!」
思わずシンは怒鳴ってしまう。驚くアスランに構わず、シンはまくし立てる。
「あんな余計なことをしなければここにいることもなかっただろ。それ以前に、何で現場
に来たんだよ。
あんたは今CEの特使で統合軍の中将って立場だろ。昔みたいな一部隊の隊長じゃない。
余計な介入をされると、現場は迷惑するんだよ」
口から矢継ぎ早に出る罵詈雑言。アスランは何も返さない。
「なのにのこのこと出てきて、俺を庇ったりしてそんな怪我をして。……馬鹿じゃないの
か」
言い終えて、シンは荒く息を吐く。こちらが落ち着いたのを見計らったかのようにアス
ランが口を開く。
「そうだな。他のみんなからも言われたよ」
「だったら――」
「でもお前を庇って負傷したことは全く後悔はしてないよ」
「何でだよ!?」
「お前が助かったから。お前を守れたからさ」
一切の躊躇もなく返された言葉に、シンは固まってしまう。
「……わからない。何で、だよ。何で俺を守って、怪我をして、全く後悔がないなんて、
言えるんだよ」
どうしてそこまで自分に拘るのか。親しくした覚えなど殆ど、いや全くと言っていいほ
ど、ないというのに。
反抗してばかりの、出来の悪い部下だったというのに。
「あんたは俺を裏切った。いや、俺だけじゃない、議長にレイ、ルナ、ミネルバのみんな
を」
今でも記憶に残るジブラルタルでの撃墜。オーブ、メサイアでの戦い。
「オーブに味方して議長を、多くのザフト兵を殺したあんたが、俺を堕としたあんたが―
―」
自分は本気だった。本気でアスランを殺そうとしていた。敵だと、裏切り者と決めつけ
て。彼の親友――”フリーダム”のキラ・ヤマトだって堕としたというのに――
「どうして今更、そんなことを言うんだよ! 言えるんだよ! どうして――!!」
どうして自分を気遣えるのか。どうして自分を憎み、嫌わないのか。どうしてそこまで
優しくできるのか。自分を殺そうとした相手に。
「お前の言うとおり、俺はザフトを、ミネルバのみんなを、レイにルナマリア、そしてシ
ン、お前を裏切り、戦い、堕とした。
確かに、今更な話だ。俺がお前の心配をする資格はないだろう」
罪をかみしめるように、アスランは言う。
「それでも俺はお前を心配するし、気遣いもする。例えどんなに嫌われ、憎まれ、拒絶さ
れたとしても。
ザフトを裏切ったことに関して後悔はない。ただ、お前やミネルバと戦い、堕としたこ
とは、今でも後悔している」
「なんでだよ…」
「お前達とは形は、道は違えど平和な世界を目指していた。同じ目的を持つお前達を、俺
は憎みきれない。
同じ思いを抱えたものを堕とした。それは悲しむべき事で、後悔してもしきれない」
シンは瞠目する。アスランは議長や自分のこと全てを認めていないと思っていた。だか
ら戦ったのだと。自分を堕としたのだと。
だがそうではなかったのというのか。アスランは自分の抱いている想いがどんなものか、
知っていたと?
それを解りつつも、なぜ戦ったのだろう? 同じ思いを持つものと。何故?
「”デスティニープラン”が造る未来、世界が認められなかった。夢や希望、可能性とい
った人が生きて行くに必要な要素を排除された世界が」
三年前に聞けばきっと、現実を見ない夢想だと切って捨てていたであろう。しかし今は
アスランが戦った理由はわかる。
そしてそれこそが、シンがデスティニープランにどこか拒否反応を示していた答えでも
あった。
夢、希望、可能性。未来を信じて進むこと。すでに自分はデスティニープランに対して
拒否の姿勢を取っていたのだ。レイを助け、CEを抜けたその時から。
そしてレイも、そのことに気が付いたからこそ、今まで自分と共にいてくれたのだ。運
命に従うのではなく、己で生きていく道を。
「シン、お前は俺と似ているんだ。過去に捕らわれ、一つの正義を盲信して闇雲に戦い続
けるところが」
アスランは己の過去を、抱いていた想いを語り出す。悲しげに、苦しげに語る彼の思いを
シンは嫌と言うほどわかった。わかってしまった。
まさしくその想いはシンが、アスランに抱いていたものに、もの見事に的中していたか
らだ。そしてシンはどうしてアスランがあのように自分に口うるさかったのかも、理解し
てしまう。
「だから放っておけなかった。俺と同じ間違いをして欲しくなかったから」
アスランの言葉には、何一つ偽りがない。真摯さと自分へ理解させようとする懸命さし
か伝わってこない。過去と同じように。
だがそれでも裏切られた痛みは消えない。その痛みがシンにアスランへの理解と、許し
を拒ませる。
「だけど、だけどっ…」
しかしそんなシンの葛藤を知ってか、アスランは言う。
「――俺を憎んでいるのなら、それでいい。嫌ってくれても、構わない。
ただ、わかって欲しい。力の意味と責任を。敵を、誰かを討つ。それがどういう事なの
かを」
言って、アスランは黙る。シンはアスランの言葉を、想いを反芻しようとしたその時、
ぞわり、と肌が泡立つ。
強大な、あまりにも規格外な魔力の反応が病室の外から感じ、シンは窓に掛かっている
カーテンを外す。
「な……なんだ、あれは!?」
外に、クラナガンの上空に出現したそれを見て、シンは叫んだ。
5
「まさか、最後に残ったのが108隊舎からこんなに近いとは思わなかったなぁ」
「まったくだ」
”グラーフアイゼン”を担ぎ、ヴィータは言う。隣のシグナムが頷く。
彼女がいるのはエルセア都市部の郊外にある森の中だ。周囲は丁寧に栽培された花壇や
整備された道が見え、眼前には大きく豪奢な屋敷が建っている。
周囲にはとても静かだ。人も、動物の気配もない。聞こえるのは屋敷周辺に散らばって
いる管理局員達の移動の音や話し声だけだ。
イレブンソキウスらの情報を元にミッド各地に点在していたアズラエルのアジトを探し
回ったこの数日間、集まった情報や手がかりを収束した結果がこの場所だった。
<二人とも、配置完了したそうだよ>
自分達より、やや後方にいるなのはが念話で伝えてくる。
「そんじゃ、さっさととっ捕まえるか」
ヴィータとシグナムが前に出て、その後ろにフェイトが続く。
<ヴィータ、シンには伝えなくていいのかな>
こうも発見が早かったのはシンが休む間も惜しんでミッド中をかけずり回ってくれたせ
いもある。功労者をのけ者にすることにヴィータも少し不満がないといえば、嘘になるが
――
<はやてが――八神部隊長が決めたことだ。それにあいつ最近疲れがたまってただろ。無
理させなくなかったんじゃないのか>
多少疲れていようと、シンならば無理はきくだろう。だが、万が一のことを考えての判
断にヴィータは文句はない。
どんなときでも万全であるとは限らない。ヴィータは過去にそれを学んでいるのだから。
「それにリミッターは外れているだろう。あの魔導士達が出てきたとしても、私達四人で
十分だ」
シグナムの言うとおりだ。途中妙な結界のせいでヴィータとシグナムだけは行動不能に
なってしまったが――先日の戦いでも彼らとは互角だった。
すでに幾度となく交戦しているのだ。相手の弱点やパターンも読めて来るというものだ。
まして今はリミッターを解除している。真っ向勝負なら、負けなどあり得ない。アッシュ
についても、同様だ
突入しようとしたその時だ。屋敷の門の前に大きなウィンドウが出現する。突然の表示
に周囲の局員達から驚きの声が上がる。
『初めまして。時空管理局の皆さん。ボクのことはご存じですから自己紹介は省かせてい
ただきますね』
映し出されたのは、いけ好かない笑みを浮かべている優男。捕縛対象のムルタ・アズラ
エルだ。
「機動六課だ。ムルタ・アズラエル、障害、器物破損、その他諸々の罪でお前を逮捕する」
”レヴァンティン”の剣先を突きつけ、静かな怒りを込めてシグナムが言う。しかしア
ズラエルはどこ吹く風といった面持ちで、
『残念ですが応じるわけにはいかないんですよ。ボクにはやるべき事があります。この青
き清浄なる世界を汚すバケモノ達を駆逐するという崇高な使命が』
アズラエルの言うバケモノ。それがコーディネーターであることはすでに知っている。
そして彼がCEにおいて、どれだけの悪行を重ねてきたのかも。
――あんなことは二度とさせねぇ!
『そう言うわけですので、邪魔をするのならあなた方も始末するだけです』
”グラーフアイゼン”の柄を両手で握ったその時、ウィンドウに映っているアズラエル
は指揮者のように優雅に手を挙げて、振り下ろす。
すると豪邸の各部、門や窓、ベランダ。さらには上空などにも無数の大、小の魔法陣が
出現する。唐突な出現に周囲を囲んでいた局員達から動揺の声が漏れる。
「しっかりしろ! 来るぞ!」
周囲に怒声を浴びせ、大人しくさせるとヴィータは屋敷と周囲に展開された魔法陣を見
据える。小の魔法陣からはお馴染みのガジェットと、戦闘機のような機械兵器が出現する。
さらに大きな魔法陣からは甲虫や甲殻類のような形状に半人半虫のごとき異形をした、
先の戦闘機とは一回り以上もサイズの違い巨大な機械兵器が姿を見せる。
気が付けばそれらは屋敷を――ヴィータ達を――囲むように配備されている。
『それでは失礼します』
消えるアズラエル。それが合図のように一斉に向かってくるガジェットと機械兵器達。
「あたし達はでかいのを潰す。アイゼン!」
ヴィータは真上に出現した甲殻類の如き機械兵器に向かっていく。瞬時に前面に飛び出
しグラーフアイゼンを振り下ろすが、寸前で発生した煌めく光の盾に防がれる。
それだけではなく、何故か魔力結合が上手くいかなくなり、ヴィータは落ちかける。
「なんだこいつ!?」
突き出された巨大なかぎ爪をかわし、ヴィータは間合いを置く。そこへレイの冷静な声
が聞こえてくる。
『気をつけてください。その兵器はMAを言うCEの兵器です。
ヴィータ副隊長と対峙しているのがゲルズゲー、シグナム副隊長と戦っているのはザムザ
ザー、高町隊長の魔力弾を防いだのはユーグリット。
ガジェットと同じAMF発生能力を持ち、火力もかなりの代物です』
レイの言葉と同時、シールドをといたザムザザーが魔力砲を放つ。咄嗟にヴィータはか
わす。
避けた砲撃は後ろにいたガジェットと局員を巻き込み、爆発。さらに余波が生まれ、他
のガジェットや局員達も巻き込む。
その破壊力に、ヴィータは愕然とする。なのはの砲撃に匹敵する威力だ。
『ガジェットと違う点は火力と強度、そしてAMFの発生効果範囲です。ガジェットのよ
うに広範囲にAMFの発生はできませんが』
ふと視界の隅に入る、フェイトのザンバーを受け止めるゲルズゲー。黄金の刃は音もな
く消え、ザンバーが消えたと同時、人型から魔力弾丸が発射される。
身を捻ってかわし、斬撃を放つフェイト。しかし意外に素早いそれは後退して斬撃を回
避、魔力弾を連射する。
『一点集中させることにより、大抵の攻撃魔法や物理攻撃は防いでしまいます』
状況がレイの言葉を肯定する。シグナムの一撃も、なのはの砲撃も巨大機械の光の盾に
はあっけなく防がれてしまう。
「くそっ!」
舌打ちするヴィータ。戦況は非常にまずい。ガジェット達はAMFを展開するのと攻撃
に専念するのとに別れており、戦闘機型の機械兵器は空を飛び回り、下にいる魔導士達を
爆撃。魔導士達の反撃で堕とされるも、攻撃は魔導士達の動きを封じており、できた隙に
攻撃型のガジェットやゲルズゲーなどの魔力による攻撃が魔導士たちを倒していく。
ザムザザーの一機にアクセルシューターを叩き込むなのはだが、正面の弾丸は防がれ、
死角に回り込んだものも殆どダメージは与えられない。光の盾のみならず、装甲も相当な
強度を持っているようだ。
<まずい。何とかして状況を変えないとあたし達もやられちまうぞ!>
敵の予想外の能力と攻撃の前に隊長以外の局員達の半数はすでに行動不能に陥ってい
る。対するガジェット達は小型のMAやガジェット達は堕とされているが大型のMAは全
機健在だ。
『隊長方、まず大型MAを堕としましょう。二人一組なら確実に堕とせます』
レイの落ち着いた声に、焦っていた気持ちが落ち着きを取り戻す。続いてはやてが倒す
順番や組む相手、そして他の局員達には防御中心の陣形になるよう指示を出す。
「シグナム!」
「ああ、行くぞ!」
レイ、はやての助言を聞き、飛び出す二人。森に通じる道をふさいでいるゲルズゲー二
機が真両断を連射してくるが、それらをかわして”グラーフアイゼン”をカートリッジロ
ード。
「ラケーテン・ハンマー!」
叩き込む鉄鎚は先程のように分厚い光の盾に阻まれる。けれどさすがにこちらの本気の
一撃に光の盾は歪曲する。
「シグナムっ!」
壊れない光の盾にヴィータは内心で歯噛みしつつもゲルズゲーの上半身が銃を向けてき
たと同時に鉄鎚を引き、下がる。直後光の盾は消え、下がるヴィータの足下を紫の影が通
過する。
「紫電一閃!」
業火の剣閃は盾を消した異形の機械を切り崩す。爆発と同時に続けてシグナムが後方に
控えている新たなゲルズゲーに向かっていく。
『ギガントフォーム!』
自分の番が来る僅かな時間を利用して”グラーフアイゼン”を変形させる。念話でシグ
ナムからの合図が聞こえるとヴィータは跳躍。
光の盾に阻まれた炎の剣を引き下がるシグナムと入れ替わりでヴィータは前へ。銃を連
射するゲルズゲーの背後に回り込み、
「ギガントハンマー!」
原形をとどめないほど潰され、爆散するゲルズゲー。
『今やったように撃墜してください。あとのことを考えて力を温存してはこちらが堕とさ
れます。本気を出してください』
『高町、ハラオウン両隊長は局員を森に待避させつつ迎撃。局員達は大型MAの相手はせ
んでええ。追ってくるMAはヴィータ、シグナム副隊長達が破壊。他局員達は森に待避後、
ガジェットや小型のMAを撃墜すること』
再び二人の指示が飛び、続いてオペレータから敵の現在位置や状況を知らされる。
局員達が森に退避したあと、なのは達隊長陣も大型MAの撃墜に加わる。
機械兵器ごときに本気を出すのは癪だが、今は目の前の敵を片付けるのが最優先。カー
トリッジを幾度も鳴かし、”グラーフアイゼン”をヴィータは振るう。
認めたくはないが――事実、目の前の相手は厄介な相手だ。大型MA達の張る光の盾―
―CEでは魔力リフレクターと呼ばれているらしい――はAMFを盾にしたようなもの
で、しかもそのAMF濃度は比較にならず、また高密度で構成された盾は物理攻撃も防い
でしまう。
ユーグリットを破壊したなのはとフェイトが後方に控えていたザムザザーに躍りかか
る。発射された魔力砲を二人はかわし、フェイトが”ザンバーフォーム”の”バルディッ
シュ”を大上段に構えて振り下ろす。
「ジェットザンバーっ!」
直撃すれば周囲数百メートルを破壊する一撃を、ザムザザーの光の盾は事も無げに受け
止める。
驚くべき防御力だ。フェイトの本気の一撃さえ、ああもあっさりと受け止めてしまう。
恐るべき兵器と言っていいだろう。もっとも、その効果を発揮でき来ている間に限られる
が。
数秒経ってフェイトが”バルディッシュ”を引き、下がる。その直後魔力砲を放つザム
ザザーだが、後方より放たれるなのはのディバインバスターが魔力砲と巨体を飲み込み、
爆散させる。ほぼ全ての攻撃を弾く魔力リフレクターだが発動時間は短く、また解除した
後には数秒間無防備な状態になるのだ。
二人一組で戦っていたヴィータ達だったが、途中から一対一で――しかも魔法を使わず
――相手し撃墜している。ザムザザーやゲルズゲーにユーグリッドら大型MAはガジェッ
トと比べれば、格段の強敵だ。しかしその能力と弱点さえわかれば、敵ではない。まして
電子頭脳で操作されているのであればなおのこと。
最後に残ったユーグリッドをシグナムが切り伏せた時には、すでにガジェットや他MA
達も残骸と化していた。
「突入するぞ」
シグナムの言葉に他の三人は頷き、屋敷に入り込む。屋敷内部から感じられるたった一
つの生体反応――アズラエルのいる場所へ直行する。
反応のある部屋の扉を蹴り開けるシグナム。続いて中に入るヴィータは目の前の光景を
見て驚く。
「…なんだ、こいつ!?」
部屋の中にいたのは見知らぬ男だ。管理局の制服を着ている彼は、動けないよう座らさ
れている椅子に四肢を縛り付けられており、口元には布がまかれ、目隠しまでされてる。
しかも何やら非常に衰弱しているようだ。ぐったりと体を椅子に預けており、首は力無
く下がっている。
よく部屋を見れば何やら部屋中に複雑な文様が刻まれている。古代ベルカに似たその文
様を見ていると、同じように観察していたシグナムが言う。
「これは……転移系の術式か?」
「いや、多分召還系統のだ。さっきのガジェットやMA達はこの文様にさっきの局員の魔
力を送って呼び出したんだ」
「そういえばあのアズラエルって人、CEでは結構名の知れた召還士って話だったよね」
「だがあれだけの数を一斉に召喚するとは……並の腕ではないな。目の前の彼という魔力
があったとは言え」
遅れて局員達が屋敷に入ってくる。数名に束縛されている男を任せ、他の局員らと一緒
に屋敷内を散策するもやはりアズラエルの姿はない。
とりあえずはやてに連絡ししようしたその時だ、レイからの連絡が入ってくる。
「レイか。こちらスターズ2――」
『緊急事態です。首都クラナガンに多数のガジェットとMAが出現したとの情報が入って
きました』
冷静な、少し早口な口調でレイが言い、眼前に映し出される巨大ウィンドウ。
ミッド上空を移したそこには彼の言うとおりの光景が広がっている。
「な…なんだよこれ!?」
「どうしてクラナガンに…!?」
『わかりませんが、緊急事態であることは間違いありません。直ちに首都クラナガンへ向
かってください。八神部隊長や他数名、同行するとのことです』
局員達に現場検証を任せ、四人は屋敷を飛び出す。途中はやてとレイ、シャマルとザフ
ィーラが乗るヘリに便乗して、クラナガンを目指す。
移動中、クラナガンの様子を見る。本部の航空部隊やクラナガンに点在している陸士部
隊が総出でガジェットやMA達と戦っているようだが、戦況は思わしくないようだ。
無差別に暴れているようでガジェットらの相手だけではなく一般人の避難や誘導やら、
一部では混乱しきっていて統制が取れていない部隊さえもあるようだ。
「ああ、もう。本部や現場で指揮しとる人は何しとるんや…!」
混乱の極みにある状況を見てはやてが苛立った声を漏らす。
「八神部隊長! あと数分でクラナガンです!」
カートリッジの補給や先の戦闘で負った怪我の治療などを終えた頃、ヘリパイロットが
言ってくる。
はやてはレイ、シャマル、ザフィーラの三人に混乱状態にある部隊への協力を命じると、
ヴィータ達と共に激戦地へ飛ぶ。
<まず倒すんはザムザザーらのMAや。ガジェットや他のは放っておいても他の局員達で
何とかなる。
魔力リフレクターもやっかいやけどそれ以上に魔力砲撃が危険や。あんなんが市街地に
撃たれでもしたら被害は甚大や。真っ先にあれらを――>
<はやて。そう簡単にはいかないみたいだよ>
矢継ぎ早なはやての指示をフェイトの冷静な声が断ち切る。
「この状況で…アズラエルの野郎!」
眼前の空域に見える三つの姿――あのクローン魔導士達を見て、ヴィータは吐き捨てた。
後編に続く
GJ
これはいいアスランですな。
てか種死本編でももっとしゃべれてればいい関係築けてたのにね
前スレの露骨な埋め方にワロタww
>>46 GJ!シンとアスランがちゃんと和解できるんでしょうか…
後半もwktkして待ってます
>>46 GJです!
読み応え凄いですね、後半も正座してまってます
なのはにとってキラは誰よりも大事な存在。
しかしキラ自身にも思い悩む事があった…それは過去の恋人である…
管理局に入ってからは仕事多忙で考えることが無かったが、さすがはキラであろう
あっという間に仕事を覚え、再び自分の事を考えるようになった…
「なのは…」
恋愛面にどんかんなキラも、さすがになのはのアプローチに気づかないわけではない。
だから尚のことキラ自身も思い悩み苦しんでいるのだ…
そう、なのはを受け入れられない理由は…
「鉄也さん…どうして…」
そう、戦闘のプロにしてキラの先輩である剣鉄也のことだった…
なのはは優しい。そばに居てくれるだけで安心する…しかし剣鉄也には
もっと別な、特別な感情が存在するために、キラも大変辛い思いをしているだろう…
「僕は…どうすれば…」
キラの悩みは増えていく
そしてその時が来た…
「キラ君…キラ君の心の中にまだ昔の恋人さんが居るのはわかるよ…でも…でもねキラ君」
沈黙を割って出たのはなのはであった…彼女はキラを心から想っている。
だからなのはには言える筈がなかった…初恋の人が男だなんて…
ここまで純粋に想ってくれているからなおさらである…
「なのは…ありがとう…でも少し、考える時間がほしいんだ…僕も心の中を整理したいから…」
あの心持ちのつよいなのはが今にも泣きそうな顔をしている…キラは唇をかみ自分を心の中で罵倒した
何をやってるんだ…と…
そして決めたのであった…剣鉄也と決別してなのはを受け入れると…
こうしてキラはすべての決着をつけるために戦闘のプロである剣鉄也の住むアパートに向かった
リリカルクロスSEED A´s 氏・lyrical Seed Destiny氏
スレ新設早々GJです!
私も今現、第十話・後編を書いているのですが、量からして規制に引っかかってしまいそうです。
(半分ほど書いたのですが、もう一話分の量に)
・・・・・・どうしようorz
規制されたら避難所経由で俺が投下しますぜ?
鉄也のアパートに向かう途中で急に雷がなり、いかにもな雰囲気になる
そんな状態にしたうちをしながらも、キラは鉄也のアパートのチャイムを押す。
「待ってたぜキラ君…あがれよ…」
すべてを察していたかのように鉄也はキラをアパートに上がれと指図する。
チャイムを押しただけで自分だと気づいた鉄也に驚きを隠せないが、なのはのために、過去にピリオドを打つために
鉄也宅に足を踏み入れる。
「お邪魔します…」
キラはどこか遠のいた態度で鉄也の待っている奥の部屋に行った
「キラ君…ここに来たからには…もう答えは決まってるんだよな…」
「はい…」
鉄也の問いかけにたいし、恐る恐る返事を返すキラ。態度はおどおどしてるが
キラに迷いは無かった…キラは自分の思いをすべて鉄也に伝えようとしていたのだ
「鉄也さん…僕…やっぱりなのはの気持ちを大事にしたい…だからあなたのそばには居れない…」
キラはとうとう鉄也に言い放ってしまった…
「…」
鉄也は下をうつむき黙ってしまった…残酷ではあるが、キラ自身もうそれは覚悟していたことである。
過去との決別、そしてこれからなのはと歩もうとする大一歩…
キラは立ち上がろうと一生懸命なのだ。
「鉄也さん…どうか…これからも元気でやってください…」
キラはそういい残し、鉄也宅を去ろうとしたが・・・・その瞬間!!!
どさ!
キラの背中に重みが走り、その場に倒れこんでしまう。
「キラ君…君は本当に忘れてしまったのか…俺との大事な思い出を…」
キラに覆いかぶさる鉄也をどけようとするキラ…しかし戦闘のプロで毎日訓練付けの鉄也には
いくらコーディネイターのキラといえど歯が立たなかった…
「鉄也さん…!やめてください!!!!痛い…!」
「俺だって心が痛いぜキラ君!!君が・・・君がなのはなんかを愛してしまうから…俺はこんなに辛いんだ!!!」
投下先、間違えてないか?
それともコピペ?
鉄也はキラを羽追責にしたあと、キラのズボンのベルトのホックをはずしズボンをおろす
「な…何をするんですか!こんなことをしたって僕の想いは変わらない!!!もう僕とあなたはだめなんだ!」
キラの懸命な問いかけにも興奮して理性を失った鉄也には届いていなかった…
「キラ君…大丈夫だ…何も怖くないぜ…?」
鉄也はふっと笑った後、キラのパンツを下ろし、穴に指を突っ込んだ!
「やめ…何を考えて!?」
抵抗するキラを片手で押さえ、キラの穴に入れていたもう片方の手を勢いよく回転させた
「ドリルプレッシャー!!!!」
ここはなのはとSEEDのみの場所ですよ〜
確認してましたか?
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なんかまた三■目が来てるっぽいね
>>70 前回投下したのが中編です。
避難所に規制ってありましたっけ?
無ければ
>>54 様にお願いするしか。
ふう〜……
またクソクズゴミ虫が現れたか
ゴ オ ォ ォ …… ! ! ": ..;.;".;": ;": ..;.;".;":
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落ち着いたっぽいので、避難所の方に新しいの置いときました事を書いときますね
失われた者たちへの鎮魂歌さん読ましてもらいました。
GJです!
次も期待して待ってます。
失われた者たちへの鎮魂歌氏GJ
キラはもう自分のいた世界で暮らすということはできなさそうですね。
ならこのまま管理局員に入ったりするんですかね。
次回も期待して、待たせていただきます。
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【相互】00リリカルなのはSS【乗り入れ】1
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>>22と荒らしの名前を見比べて欲しい。
全然違うから
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从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:..|从Γ | | ∠___/|
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⊂二(^ω^ )二._ノ / \\_ /⌒ヽ 二( ^ω^)二⊃
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;;;::,,,...;": ."; " ソ ) \\⊂二二二( ^ω^ )二二二⊃ ⊂_)( ヽノ .;.;".;":
.";".";": ..;( < \ レ’\\ ヽ / i ) ノ ノ>ノ ⌒".;
.;.;"..;.;".. \|\| レ’ (⌒) | /ノ ̄ レレ ;.;.;"..;.;".
一日ずっとこんな事しかできないなんて・・・
寂しいやつだな、おまえ
AAがずれてるのかどんなAAか分らん
荒らしにしても品が無いな
可哀想だからこのスレ一時的に貸してやろうぜ?
>>103 ___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
. /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/ ,!
. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i 断 だ ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i る が ,!
. /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ ,!
. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
. /;:::::/ ::. ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
/i!:::::iヾ-'、::.. '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.` .: ,;:' ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ ..: ,;:'' ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
``ヽ.、_ ¨` ,:' (_r:,!
``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
``ヽ,!
1日でスレ進みすぎwwwwwと思ったら荒れてるだけかよ
なぜにリリカルクロスSEED氏の名を語るんだろ・・・
もう静まってるNE!
最終回二話スペシャルは本スレと避難所、どっちに投下しましょう?
106
落ち着いたのなら、本スレで大丈夫だと思いますが。
第29話 反撃の狼煙
スカリエッティアジトにて、フェイトはトーレ、セッテ、レイ、スカリエッティを拘束し、今はアジトの自爆を阻止するために奮闘していた。
素早く空間パネルを走る指。
まだここには生きている人達がいるんだ。
それを見殺しには出来ない!
自爆解除に必死なフェイトは、天井に入った亀裂に気付いていなかった。
「フェイト執務官を助けに行かないと!」
アジトを中心として発生する地震。シャッハはセインを応援に駆け付けた局員に引き渡すと再びアジト内部に戻ろうとする。
「駄目だ、シャッハ。その傷では…僕が行く。」
「ですが…。」
そこへ飛んで来たのはシンだった。着地して、シャッハとアコース二人に詰め寄ると、
「フェイトは!フェイトはどこにいる?」
ただならぬ様子で、息を乱しながら二人に聞いてくる。
戸惑う二人。
「早く!!」
シンの剣幕に気押され、アコースはデータを送った。駆け出し、再び飛行するシンは、カートリッジを数発消費してスピードをあげる。
「これで…。」
最後に一つ、キーを叩くと、地震が治まって行く。
「良かった。」
安堵したその瞬間、天井が砕け、緩んだ地盤のせいか土砂が降ってくる。
フェイトは目でそれを捉えるので精一杯で、動く事も出来ず、飲み込まれるのを待つだけだった。
衝撃に見舞われる体。しかし、どうやら土砂に飲み込まれたわけではないらしい。
ふわりと浮く体。
そして浮遊感は終りを告げ、苦しそうな呼吸音だけがフェイトの耳に飛込んでくる。
「ぜぇ…はぁ…ま、間に合った…。」
瞼を開くと、そこには黒髪、赤目のシンの姿。
「…シン?」
フェイトはお姫様だっこされているのに気付き、恥ずかしくなって頬を染めた。
土砂で埋まった通路。
「…っクソッ!こんなときに!!!」
何を急いでいるのかは分からないがとにかく。
「あの…シン、降ろして…」
「………悪い…。」
フェイトを降ろすと、シンはアロンダイトを構え、カートリッジを消費。
『High-enagy Long-range Canonn』
土砂を緋色の閃光が吹き飛ばす。
「フェイト…はぁ…はぁ…先に地上本部へ!…なのはたちが…はぁ…早く!!」
「そんなに急いで…一体何が?」
そこへ、シャーリーからの通信が入る。
『フェイト隊長!急いで!事情は私から説明します!シンはどう?すぐに行ける?』
「ちょっと休んだらすぐに行く。」
呼吸を乱しながら天井を仰ぐシン。ここまでの道中、飛翔魔法にカートリッジ上乗せでハイスピードで飛んできた。
『わかった。でも、なるべく早くね?カートリッジはこちらから転送します。
さぁ、フェイト隊長、早く。』
フェイトはアジト出口へ向かって駆け出した。
途中、シャッハとアコースにドクターとナンバーズをお願いし、力強く地を蹴り、飛翔した。
獣の咆哮が空高く轟くとフリードが失速。地上へと倒れた。
「フリード!!…」
歯を悔い縛り、目の前のキラを睨みつけるエリオ。
『ルフトメッサー』
ストラーダから放たれるかまいたち。キラがいる場所、蒼い光がまるでモニターを切ったかのように光が消え失せる。
『ソニック・ムーブ』
金色の光がある場所へと向かうと、キラの姿が現れた。ストラーダとフリーダムのサーベル二本がぶつかり合う。
同時、キラの背後に出来る魔力の道。
「うぁぁぁあああ!!!」
ケリュケイオンから供給されるエネルギーでキラを強引に弾き飛ばしたエリオ。
体が大きくのけぞったキラは、エリオの追撃を身をよじってかわす。
『ライフル&サーベルモード』
エリオに斬撃を見舞い、スバルの足元、マッハキャリバーに二発ミーティアにより強化された通常射撃を放つ。
スバルが回避の為バランスを崩した。
「スバルさん!!!」
気をとられたエリオ。刹那、両方ともフリーダムをサーベルに変える。
エリオの視界に写ったのは4つの蒼き閃光。
ストラーダは4つに砕け散った。
「まずは一人…。二人目!!」
消える蒼い光。空気が破裂したかのような甲高い破裂音。
突如、スバルの目の前に現れるキラ。
「うぃッ!?」
一瞬驚くスバルだが、すぐにリボルバーナックルで応戦。
『シールド』
キラの腕から発生する波状障壁。その障壁内部に指を食い込ませるスバル。
「ッ!?」
「ディバイン…バスター!!!」
『カリドゥス』
至近距離での魔力の爆発。
衝撃に吹き飛ばされてしまったスバルはウィングロードから落ちてしまう。
そして、キラはそれを見逃さない。
無防備になったスバルを確認するとマッハキャリバーを斬撃で切り裂いた。
キラの視界の端に見えるのザフィーラの拳。
読んでいたかのごとく、キラは避けるとザフィーラの腹部におもいっきり蹴りを入れる。
「そんなもの…効かぬわぁあ!!!」
空いている方の手でパンチを繰り出してくるザフィーラ。キラは後退してかわし直ぐ様フリーダムを前後で連結させる。
『シャイニングエッジ』
「アスラン!!」
バリアジャケットをパージさせたにも関わらず、向かってくるアスラン。
「だけじゃないよ!」
『アクセルシューター』
シャイニングエッジをかわした直後、桜色の魔力弾に囲まれてしまうキラ。
だが、ヴォワチュールリュミエールによって加速したキラはそれを難無くかわす。
再び向かってくるザフィーラを連結砲撃で吹き飛ばすと、今度はなのはに狙いを定めるキラ。
その前に立ちはだかるのはシグナム。
「飛竜一閃!!」
放たれる刃の竜。ギリギリで避けたキラは一気に加速。放たれた刃を這うように飛翔し、斬撃。
だが、シグナムの張った障壁が攻撃を阻む。
『シュベルトゲーベル』
片方のフリーダムの刃が異様な輝きを放つ。
そして、その刃で突きを放つと、障壁を貫通して砕け散る。
とっさに鞘を生成し、鞘で攻撃を防いだが、
「残念だけど、僕は二刀流なんだ…クスッ。」
アギトがとっさに炎を形成、放とうとするも
「遅いよ!」
魔力刃をシグナムに叩き込み、落下するシグナムに向け、
『クスィフィアス3』
魔力弾を放った。
「シグナム!!!」
はやてが叫ぶ。
「後四人だね…。」
「いいえ、あと六人だわ。」
声が響く。
シャマルとティアナだった。
「なのは隊長!」
シャマルがなのはを呼んだ。ティアナはキャロとともにボルテールの手の上に乗る。
「クロスファイヤーシュート!!」
『Boost Up Brret Power』
数多の魔力弾がキラを捕えようと襲うが当たらない。
避けられた。
『グラップルスティンガー』
回避行動で硬直したキラをバインドが拘束し、アスランが背後から羽交い締めにする。
「前にもあったな、こんなこと…」
『Exprosion, Count down start 10…9…』
「皆!距離をとれ!俺に近付くな!!!」
力の限り叫ぶアスラン。周囲に聞こえたかは分からない。
これを使えば、確実にキラを魔力ダメージでノックダウン出来る。
「ア゛…ス…ら…ん…。」
苦しそうなキラの顔。
アスランの顔に動揺が走るしかし、ここで失敗するわけには行かない。
「な゛〜…て……ね…。」
バイドが砕け、キラの後頭部がアスランの顔面に直撃。
ほどける腕、笑うキラ。
不味い、アスランを信じて皆が距離をとっている。
『クスィフィアス3』
放たれる魔力弾。アスランは発動予定の魔法の解除に追われ障壁を展開出来ないでいる。
『ディフェンサー+』
アスランを筒みこむ金色の障壁。
漆黒のバリアジャケットに身を包み、長い金髪を揺らす少女は二刀の剣を構え、切っ先をキラへと向けた。
スカリエッティアジト。
「レイ…。」
目を開け、放心するレイに話しかけるシン。
自分のやって来た事を理解しているようで、顔に片手をやって、うなだれている。
「…シン…これは…夢ではないんだな…。」
レイは言う。
ただ、生命操作、自分を苦しめたはずの、誰よりも被害者の気持を知っているはずの自分が協力していたことが許せなかった。
「一緒に行こう、レイ!」
『エクスカリバー』
発光を増すアロンダイトの魔力刃。レイにかけられたバインドを破壊する。
「協力すれば、きっと罪だって軽くなる!」
「相手は…誰だ?」
「キラ・ヤマトって人…レイは知ってるだろ?」
頷くレイ。
「よく知っている。だが何故?」
シンは立ち上がり、レイに腕を差し出しながら言った。
「世界最高のコーディネイターだって利用されるときはされるし、負けるときは負けるし、失敗するときはする。
死ぬときは死ぬんだ。」
レイはシンの手を取り立ち上がる。
「人の夢、人の未来、素晴らしい結果でも所詮は人、そういうことだよ。あの人も…な。
レイも俺たちと見た目は変わらない。
まぁ、レイの場合はテロメアに問題があるんだけど…。でもレイが生きている限り、俺たちとどこも変わらない人間だ。
出来損ないなんかじゃない。失敗作なんかじゃない。
ラウ・ル・クルーゼなんかじゃない。」
レイはしばらく、シンを呆っと眺めていたがやがて薄く笑うと
「…よもやお前から励まされるとはな…。そうだな…、最後ぐらい、レイ・ザ・バレルとして在るべきだな。」
そう言った。
「場所はどこだ?俺が何処までやれるかはわからないが、やってやる!」
「そうこなくっちゃ…。」
シンは笑みを浮かべると、局員達と入れ違いにアジトの外へでて、レイとともに廃棄都市街へと向かった。
切断されたストラーダを握り締め、修復をかけるエリオ。
幸い、本体部分は損傷していなかった。
フリードの元へ向かうと、フリードが鳴いて羽をばたつかせる。どうやら乗れと言っているようだ。
エリオはフリードに跨ると飛翔させ、ボルテールの横へつける。
エリオもキャロも、今のキラを見て悲しくなった。
機動六課で初出動したとき、キラが言っていた言葉を思い出す。
『何かを守る為には、想いだけでも…力だけでも駄目なんだ。』
エリオはその言葉を胸に刻みつけた。守りたい、その想いだけがあっても空回りしてしまうだけ…。
だから守りたいものに見合うだけの力をつけようとおもった。
キャロはその言葉を胸に刻みつけた。自分が初めてフリードを制御したとき、力を制御出来たとき、
強大な力だけがあっても、その力が空回りして誰かを傷付けてしまうだけ…。
だから守るために見合う力をつけようと思った。
だから力に見合う守りたいものを見つけようと思った。
なのに、今目の前のキラは力を誇示しているだけだ。
だから悲しい、だから止めたい、止めてあげたい。エリオとキャロが今まさにフェイトへ攻撃を仕掛けようとしているキラに向け叫んだ。
「僕達に!」
「私達に!」
「「想いだけでも、力だけでもって教えてくれたのはキラさんじゃないですか!!!!」」
キラはその言葉に目を覚ました。
そう、自分がエリオとキャロに言った言葉だ。
『サーベルモード』
フリーダムを支えにして立ち上がるキラ。
「みんなが…がんばってるのに…諦めちゃ…駄目だよね…フリーダム…。」
『Yes』
もう二発も受けてしまえば自分は消えてしまうだろう。空けた体を眺めながらキラは考える。
「いい加減、あきらめたら?わかったでしょ?僕には勝てないって…。
第一、攻撃だってまだ一回も当ててないしね。」
もう一人のキラが言う。
逆転するにはフルバーストを当てるしかない。
キラはそう考える。あとは相手の動きを止める方法だけだ。
相手を油断させる。キラはサーベル状態のフリーダムを右手に持ったまま、一歩一歩、もう一人の自分へと近付いていった。
二刀流対二刀流、金と蒼の魔力光が飛び交う中、魔力を回復してもらったなのはも戦線復帰。
フェイトを中心にキラを追い詰めようとするが、届かない。
「あと一歩なのに…。」
魔力的ではなく、体力、集中力的に限界が近付いている。
とにかく、動きが早すぎて、動きを止めるにはキラが攻撃を仕掛けてきた瞬間に鍔競り合いに持ち込むしかないのだが、フェイトではパワー不足。
アスランではスピード不足だ。エリオでは実力的に差が有りすぎる。
一方、なのはとはやてが放つ牽制の射撃なんかも、弾速、誘導補正が足りない。
足りないものはスピードと連射、誘導に優れ、弾速の早い魔法だった。
キラはもう一人の自分に向けてフリーダムのサーベルを構えた。
「僕は偽善者かも知れないけど…それでも僕の体を君に譲るわけにはいかない!!!」
「消えかけの体でよく言えるね?やってごらんよ?」もう一人の自分も同じようにしてフリーダムのサーベルを構えた。
第30話(最終話) 終わらない明日へ
『DRAGOON METEOR Shift』
キラの周囲に形成される十のドラグーンから連続して放たれる奔流がフェイトとアスランを翻弄する。
フェイトはソニックフォーム、一発でも当たるわけにはいかない。
その為、どうしても慎重になってしまう。そしてそれは、バリアジャケットをパージされてしまったアスランも同様だった。
焦りと苛立ちが二人の顔に出る。
そして遠方に向け放たれるエリケナウスがなのはとはやてを苦しめていた。
直径四十メートルにわたる空間爆撃。
迎撃で必死である。
そんな中、キラが動き出した。狙いは消耗しているアスランとフェイトだ。
再び蒼い光が消えたような錯覚を起こす。
振り上げられた魔力刃が回避に専念していたフェイトを襲う。
そんなフェイトをバインドで引っ張り回避させるアスラン。
キラがサーベルでの攻撃を空振り、硬直した刹那
『Flash edge アロンダイトシフト』
飛んできたのは超大型の実体部突き魔力刃。キラはとっさに判断し、障壁を展開。
だが大きくバランスを崩す結果になってしまう。
『DRAGOON Full Burst』
「ッ!?」
キラを九十の奔流が一斉に襲いかかる。障壁で防ぐも、途中で障壁が砕け、空中でバランスを崩し、廃ビルの中に突っ込み、再び、その姿を消した。
「「シン!?レイ!?」」
アスランとフェイトが名を呼ぶ。
するとはやてがアスラン、レイを含む六課メンバー全員に念話で告げた。
「(皆、これだけの大人数やと戦闘しづらいから、私、はやてが指揮をとります!
まず協力してくれるアスランさん、レイさんありがとな。
じゃあ、時間もないし、作戦を説明するで?
一回しか説明する時間はないからな、よー聴いてや!
さぁ、これで終りにしよ!)」
はやての作戦説明が始まった。
「(キラはスピード、パワー、連射連撃、何でもござれのオールラウンダーや。
そして特に、今現在手に終えんのはスピードや。
魔力ダメージのノックダウンを狙うから、このスピードを封じるのが一番の優先事項。
ええか、まず皆を攻撃班と防御班、牽制班、拘束班に分ける。
中には2班に配属される人もおるからな。
まずは拘束班、私となのは隊長、キャロ。
次に牽制班、私となのは隊長、レイくん。
防御班は攻撃班のサポート、シャマルとザフィーラ、キャロとティアナで!
攻撃班、フェイト隊長、シグナム副隊長、アスランくん、エリオ、そしてシン…シンがおらんとこの作戦は成立せぇへん。)」
キラが姿を現し、再び空に上がったときには、3つのグループが出来ていた。
シンを先頭にフェイト、シグナム、アスラン、スバル、エリオ&フリード。
その後方にはティアナ、ボルテール&キャロ、シャマル、ザフィーラがいる。
更に後方には、なのは、はやて、レイの姿。
キラはその陣形を見て笑った。
そう、フルバーストの射線軸に皆集まっているからだ。
キラの両肩、周辺、腹部、銃口、腰部砲口の前に展開される15の魔法陣。
一斉に放たれ、空間を蒼天に染めあげる閃光。
シャマルが声を張り上げ、クラールヴィントをキラに向けかざす。
同時、キャロのケリュケイオンからクラールヴィントに供給される魔力。
15の障壁がフルバーストを防ぐ。目を見開くキラ。
アロンダイトから弾けとぶ六発の薬莢。展開され、翼の間から漏れ出す淡い、紫色の鮮やかな光が蒼天を染めあげる。
弾ける空気、キラはフルバーストを中断。
シンを迎え撃つため、同様に空気を弾いた。
あらん限りに声を張り上げ、シンはアロンダイトを振るう。
幾度か刃を交えては交差を繰り返し、遂にキラを捕まえ、鍔競り合いにもちこんだ。
シンが声を張り上げ、それを合図にフェイトが動き出す。
キラはまずいと判断し、シンに力負けすることで自ら鍔競り合いをやめ、距離をとろうと移動を始めようとする。
しかし、発射体付きの灰色の魔力弾と、桜色の魔力弾がキラの逃走を妨害。
ドラグーンの奔流とアクセルシューターに驚き、一瞬動きを止めたキラに突き刺さるはやてのブラッディダガー。
シールドで防いだ。
爆発。
キラは直ぐ様別のルートを探す。しかし、気合いの篭ったフェイトの連結ライオットザンバー一閃が余裕を与えない。
ならばと上昇を選ぶキラ。
だが、太陽を背に巨大化する影が放つ一閃を受ける事になる。
シグナムだ。
右手のフリーダムに力を込め弾き飛ばし、左のライフルで奔流を放とうと狙いをつけるが、スバルがそれをさせなかった。
マッハキャリバーと両手のリボルバーナックルでクロスレンジを挑んでくる。
キラの表情に焦りの色が見え始める。
スバルの追撃から逃れるようにわざと失速したキラはフルバーストを撃とうと左右のフリーダムを構えた。
同じ人物が何人もいる異様な光景。構わずキラは撃った。
シグナムに当たりそうになったのをザフィーラが防ぎ、撃墜。
アスランは盾で弾いた。二人は本物、他は?
背後に気配。
シンがアロンダイトを振り被っている。キラは上体を反らしてそれをかわすと今度は横からシャイニングエッジが飛んでくる。
アスランのジャスティスを使ったタックルを受けバランスを崩したところへ、エリオがストラーダを投げた。
左のフリーダムに命中。
破壊はできないが、それでも、キラが取り落としそうになり、隙が出来た。
「チッ!?」
アスランを蹴り飛ばし、ついで攻撃してきたシグナムをカリドゥスで撃墜。
シンのロングレンジキャノンを受けたところで異変が起こった。
キャロがケリュケイオンを掲げている。
両手、両足に巻き付くアルケミックチェーン。
ついでなのはがブラスタービットを飛ばし、バインドをかける。
キラが笑った。
出現するのは十のドラグーン。
バインドを砕かれるのはまずい。シンとフェイトが同時に名前を叫んだ。
キラのドラグーンをレイのドラグーンがおいまわす。
レイの額に汗が浮かぶ。コントロールを失敗するわけにはいかない。
なのはのバインドが解けた。
アルケミックチェーンが一本撃ち砕かれた瞬間、なのはの新たなバインドがかけられる。
レストリクトロック。
キラの足元から展開された桜色の魔法陣がキラを絡めとり、その場に固定。
それを見たはやてが同時にフリーレンフェッセルンでキラを氷づけにした。
キラは完全にその動きを止めた。
モニター(視界)にうつる状況を見たもう一人のキラに焦りの色が見えた。
キラが動き出し、もう一人のキラに向け、右袈裟一閃。しかし、それは避けられ、スルリと背後に回られてしまう。
だが、それはキラも承知の上、初撃で当てようとは思っていない。
今度はもう一人のキラが一閃を見舞ってくる。
それをキラは同じように避け、縦一閃、サーベル同士がぶつかり合い、柄同士を撃ち合って両者同時にサーベルを下段に構えた。
キラが下段から相手の左袈裟に向けての一閃を放つ。
かわされ、背後に回られた。もう一人のキラはキラの背中に向けてつきを放った。
瞬間、キラが振り向き、もう一人のキラの突きは背中ではなく腹部に突き刺さる。
キラの薄く消えそうな体を見て、もう一人のキラが高らかに笑った。
だが、笑みを浮かべたのはキラも同じだった。
もう一人のキラが驚愕に目を見開く。
キラが持っていたサーベルがライフルに変わっていた。
もう一人のキラのフリーダムの銃口を握りしめながらキラは銃口をつきつける。
『HighMAT Full Burst』
フリーダムの音声が響き渡る。もう一人のキラはとっさに飛び退き、回避したものの、体半分を失っていた。
紫電
支援?
支援
志援
なのは、フェイト、はやてが魔法陣を展開する。
なのははブラスターシステムのファイナルリミットを解除する。
4つのブラスタービットがなのはの周囲に停滞。巨大な桜色の魔力の塊が五つ発生する。
一際大きいのはなのは本人から直接放たれるものだ。
はやてはベルカ式の魔法陣を展開。魔法陣を三角にかたどる3つの円に純白の魔力の塊が集まる。
そしてフェイトは連結ライオットザンバーを天に掲げ、雷から力をもらうと構えた。
フリーレンフェッセルンが砕け、レストリクトロックを引き千切ったキラが魔法陣を展開する。
『エリケナウスバスターシフトセットアップ、All Systems Green』
「スターライト――」
「ライオットザンバー――」
「ラグナロク――」
「「「ブレイカァァァ!!」」」
一斉に放たれる3色の全力全開の砲撃。
『HighMAT Full Burst All METEOR Shift』
「負けてたまるかぁぁあ!!」
キラの咆哮とともに放たれる全力全開の攻撃。
激突し、廃棄都市街にそびえる高層ビルの上部を破壊して行く。
腹部に刺さったフリーダムを引き抜き、キラはもう一人の自分へと歩み寄っていく。
同じぐらいに薄くなってしまったもう一人のキラは震える声で言う。
「…僕は君と一心同体、二人で一人なんだ。今僕を消してもまたいずれ産まれてくる。
君が望む望まないを無視してね…。
それに君だって困るはずさ、僕は君という人間を形成する重要な部品なんだよ?
撃つのかい?撃っていいの?後悔するかも知れないんだよ?さっきも言ったけど、僕は君と共にあり続ける…。決着なんてつけられないんだよ?
さぁ…どーする?」
「じゃあ、降参すれば?」
キラはストライクフリーダムで狙いを一点に絞る。
「降参なんかするわけないだろ?さて、どーする?僕を撃つかい?
またどうせ産まれてくるんだよ?バーサーカーとしてのキラ・ヤマトが…ククク、あははははは…。」
「覚悟はある…僕は…戦う!!!」
『HighMAT Full Burst DRAGOON Plus』
もう一人のキラは最後まで笑いながら今一時の眠りに着いた。
なのはから放たれる五本の奔流を両フリーダム、クスィフィアス3、カリドゥスが受け、フェイト、はやてから放たれる奔流を残りの武装全て受けるキラ。
建造物を砕き、地を揺るがす衝撃。
「(こ、こんな…!?)」
三人相手にもち応えるキラを目の前に、なのはが焦る。
だが、キラも限界の筈なのだ。その証拠にフリーダムが悲鳴をあげている。
だが…、
「(押されてる…)」
フェイトが言った。場に緊張が走る。これで討てなければ次はない。左のフリーダムが煙をあげ始めた。
右のフリーダムが爆発をお越し、はやてのラグナロクブレイカーが直撃。
キラから放たれる奔流が途絶えたと同時、全ての奔流がキラを直撃した。
轟音と共に爆発をおこし、盛大な爆煙が空に立ち上る。そして煙の中から尾を引いて落下するキラをはやてが受け止めた。
苦しい戦い、壮絶な戦いだったにも関わらず誰も歓声をあげなかった。
辛そうな表情のはやてを気遣い、なのはとフェイトが声をかけると、袖で目元を拭い、はやてが言った。
「機動六課任務終了や。アスランくん、レイくんは一時的に逮捕されるけど、勘弁な…。必ずはよう出してあげるからな。」
シャーリーが要請してくれたのだろう。ヘリが一機到着し、アスランとレイはヘリに乗って一足先に現場を後にした。
「主?」
「…はやてちゃん…?」
シグナムとシャマルがやって来る。
「なんや、みんな、そんな暗い顔せんと喜ばんと…任務は…」
ポロポロと溢れる涙。
「成功…はれ?何でやろ…涙が…とまらへん…。」
明るく振る舞うはやてだが、正直、シグナムもシャマルもなのはもフェイトもシンもザフィーラも、はやての涙の理由は理解できる。
だから理由を聞くようなことはしない。ティアナたちも、そんな空気を読み取ったのか、何も言わず、アルトが迎えにきたヘリに乗り込んだ。
はやてはキラを医療班に預けた。手にはボロボロになった自由の翼のキーホルダー。
キラのデバイスだ。
はやてはそれを自分の制服の内ポケットに入れた。
「はやて、帰ろうぜ?腹減ったよ。」
包帯だらけのヴィータが言った。
「うん、…そうやな。皆、ご苦労さま。」
その言葉をかわきりに、皆隊舎へと戻っていった。
なのはから放たれる五本の奔流を両フリーダム、クスィフィアス3、カリドゥスが受け、フェイト、はやてから放たれる奔流を残りの武装全てを受けるキラ。
建造物を砕き、地を揺るがす衝撃。
「(こ、こんな…!?)」
三人相手にもち応えるキラを目の前に、なのはが焦る。
だが、キラも限界の筈なのだ。その証拠にフリーダムが悲鳴をあげている。
だが…、
「(押されてる…)」
フェイトが言った。場に緊張が走る。これで討てなければ次はない。左のフリーダムが煙をあげ始めた。
右のフリーダムが爆発をおこし、はやてのラグナロクブレイカーが直撃。
キラから放たれる奔流が途絶えたと同時、全ての奔流がキラを直撃した。
轟音と共に爆発をおこし、盛大な爆煙が空に立ち上る。そして煙の中から尾を引いて落下するキラをはやてが受け止めた。
苦しい戦い、壮絶な戦いだったにも関わらず誰も歓声をあげなかった。
辛そうな表情のはやてを気遣い、なのはとフェイトが声をかけると、袖で目元を拭い、はやてが言った。
「機動六課任務終了や。アスランくん、レイくんは一時的に逮捕されるけど、勘弁な…。必ずはよう出してあげるからな。」
シャーリーが要請してくれたのだろう。ヘリが一機到着し、アスランとレイはヘリに乗って一足先に現場を後にした。
「主?」
「…はやてちゃん…?」
シグナムとシャマルがやって来る。
「なんや、みんな、そんな暗い顔せんと喜ばんと…任務は…」
ポロポロと溢れる涙。
「成功…はれ?何でやろ…涙が…とまらへん…。」
明るく振る舞うはやてだが、正直、シグナムもシャマルもなのはもフェイトもシンもザフィーラも、はやての涙の理由は理解できる。
だから理由を聞くようなことはしない。ティアナたちも、そんな空気を読み取ったのか、何も言わず、アルトが迎えにきたヘリに乗り込んだ。
はやてはキラを医療班に預けた。手にはボロボロになった自由の翼のキーホルダー。
キラのデバイスだ。
はやてはそれを自分の制服の内ポケットに入れた。
「はやて、帰ろうぜ?腹減ったよ。」
包帯だらけのヴィータが言った。
「うん、…そうやな。皆、ご苦労さま。」
その言葉をかわきりに、皆隊舎へと戻っていった。
ジェイル・スカリエッティ事件、通称JS事件は幕を閉じた。
逮捕されたスカリエッティと事件操作に協力の意思を見せなかった戦闘機人たちは、それぞれ別世界の機動拘置所。
罪を認め、操作に協力的な意思をみせた子たちはミッド海上の隔離施設へ。
事件当時、逃走したナンバーズ4のクアットロは破壊されて発見され、ナンバーズの回収は全機完了。
ライトニング隊とシンが保護した四人、ルーテシア、アギト、アスラン、レイも自分達で決めてそこにいる。
この四人は、精神、記憶操作を受け身心喪失常態だったそうで、すぐに出られるそうだ。
ライトニング隊、キラ・ヤマトも四人と同じく該当するが、拘置所ではなく、病院で眠り続けている。
ミッド地上は平穏を取り戻し、機動六課のオフィスも修理完了。
隊員たちはキラを除いて全員職場復帰。
ヴィヴィオも一時検査と保護から帰ってきてママと一緒に平和な暮らしだ。
ところで、機動六課の試験運用期間は一年間。春が来たら私達は卒業になります。
0076年 4月28日
機動六課隊舎。
「長いようで短かった一年間…、本日をもって機動六課は任務を終えて解散となります。
皆と一緒に働けて、戦えて、心強く嬉しかったです。次の部隊でも、どうか皆、元気に…がんばって。」
はやては挨拶を終え、拍手を浴びて台から降りた。
ざわめきたつ廊下をシン、ティアナ、スバル、エリオは進路の話をしながら歩く。
「何か、わりとあっさり終わったわね…。」
ティアナが言った。頷く一同。スバルを除いた四人は二次会の話なんかで盛り上がっているのだが、スバルだけはなんだか神妙な顔で考え事をしていた。
元気もない。
元気がないのは恐らくはなのはと離れ、更にはティアナとも離れてしまうからである。
「あ、皆、ちょっと!」
聞きなれた声が五人を呼び止めた。
振り向くと、そこにはなのはとギンガがが立っていた。
なのはに呼び出され、案内された場所につくと、フェイト、はやて、ヴィータ、シグナム、ヴィヴィオもいる。
辺り一面桜が咲き乱れ、風で花びらが舞う中を、なのはについて歩く五人。
「桜だ…。」
シンが呟くと
「そう、なのはやはやての世界ではお別れと始まりの時につきものの花なんだ。」
フェイトがにっこり笑って言った。
「おし、フォワード一同、整列!!」
ヴィータの指示に従い、五人は整列した。
「さて、まずは六人とも…と言いたいところだけど、五人とも、訓練も任務もお疲れ様でした。」
なのはが五人を労い
「この一年間、私はあんまり誉めたことなかったが…お前ら…まぁ随分強くなった。」
ヴィータはよく成長したと誉める。
「つらい訓練、きつい状況、困難な任務…だけど、一生懸命がんばって、負けずに全部クリアしてくれた。
皆、ホントに強くなった…。五人とも、もう立派なストライカーだよ。」
泣き出すスバル、ティアナ、キャロ、エリオ。シンは泣くというよりは気が楽になったようで笑顔を浮かばせている。
「あぁ、もう、泣くな馬鹿たれどもが…。」
ヴィータが目に涙を浮かべて言う。
「さぁ、折角の卒業、せっかくの桜吹雪、湿っぽいのはなしにしよう!」
なのはは目元の涙を拭う。
すると、シグナムが一歩前に出た。
「あぁ!!」
と、何だか凄いはりきりよう。フェイトの頭に?が浮かぶ。
「自分の相棒、連れてきてるだろうな?」
ヴィータはグラーフアイゼンを取りだした。
呆気にとられた表情の五人と、置いてけぼりのフェイトはオロオロと説明を求めている。
「丁度いいじゃないですか?なのは隊長…いや元隊長…。あのときの決着でもつけますか?」
シンはバリアジャケットを装着し、やる気満々でなのはに切っ先を向けた。
「お前は聞いてなかったのか?」
シグナムが状況の飲み込めないフェイトに言った。
「えっ?」
「全力全快、手加減なし!機動六課で最後の模擬戦!」
スバルたちも、記念にとばかりに準備を開始する。
「ぜ、全力全開って聞いてませんよ?」
「やらせてやれ、これも思い出だ。」
フェイトに笑いながらシグナムが言う。
「あ〜、もう、ヴィータ、なのは!」
食い下がるフェイト…しかし、固いこと言うな、や、心配ないない、皆強いんだから!
なんて言葉で流され、渋々、参加するフェイトだった。
「別に倒しちゃってもいいんですよね?」
シンが不適な笑みを浮かべながら言う。
「シン・アスカ、随分とエクストリームブラストに自信があるようだが、勝負が早さだけでないことを教えてやる。再教育だ。」
はやてとギンガによって戦いの火蓋が切って落とされた。
桜吹雪が何処までも続く蒼天へと流れ、渦を巻き、散ってゆく。
終わりと始まり、両方を祝福するように、澄んだ青空が広がっていた。
アスラン・ザラは当時の行為が身心喪失のため、管理局で働く事を条件に早い内に出所。
シグナムから補佐を頼まれたが、アスランは断り、デバイスの開発スタッフとして働く事を選び、はやてやなのは、フェイトからのコネでマリーの下で勉強中である。
「アスラ〜ン?」
『ハロ、ハロ、ミトメタクナイ、ミトメタクナ〜イ』
とアスランの代わりに奇妙なコバルトブルーの物体が飛んでくる。
それはマリーの手にすっぽりと収まった。
「また注文?」
目を隈だらけにしたアスランが工具を使って何やらいじりながら言った。
「はい、…俺はデバイスについての勉強があるのに…。」
アスランが勉強の合間に遊びで作ったハロ。材料はデバイスを作る際に出る廃棄部品でつくっている。
そのハロを孤児施設にフェイトが持っていったところ大層な人気が出たらしく、発注が来た。何とニ十機。
アスラン曰く
「C.E.で作ったときよりも高性能で簡単な会話ならできる。」
らしい。そんなわけで、彼は多忙を極めていた。
「こんにちは、ハロ!」
マリーが言うと
『ハロ、ハロ、元気か?』
陽気な声を出しながらハロは飛びはねアスランの元へ向かってゆく。
「あぁ、もうじっとしてろ鬱陶しい…。」
アスランはうざったそうにハロを鷲掴みにすると電源を落とした。
レイ・ザ・バレル
アスランと同じ理由で出所したレイは、スカリエッティによって体内に埋め込まれたジュエルシードを取り出すため入院。
その後、フェイトのたっての頼みとシンの証言、ユーノの協力のもとで回収したジュエルシードを正しく利用。
テロメアを伸ばし、管理局のAAAランク航空魔導士として活躍中。
また、自分と同じ境遇の子たちを励ますため、ピアノを弾いてコンサートをしているとかしていないとか。
シン・アスカ
異世界の人間なので高い位はもらえない。そのため、フェイトの部下と言う形(と言っても位は低い、その点で上記二人も同様。)で協力している。
それ以外の場合は各地に派遣され、スバルと同じく災害救助などをやっている。
「誰か…助けて…、助けてよぉ〜。」
少女が泣いていた。
暴走した魔導機械に追われ、何とか平原から町へと逃げてきた。
けれど、周囲の人々は手を差しのべようとはせず、家の中に引っ込むか、すぐに逃げてしまう。
ゆっくり近付いてくる魔導機械。まるでクモのような形をしたそれが少女を襲おうとした刹那
『フラッシュ・エッジ』
緋色の光が瞬いたと思うと、魔導機械が切り裂かれ、その機能を停止した。
「さぁ、もう安心だ。家まで帰ろうか?」
少女は黒髪赤目の少年の胸にすがりついて泣いた。
「そっか、怖かったな。よくがんばった。ご褒美に帰りはお兄ちゃんが送るよ。
家の場所はわかる?」
頷く少女を抱きかかえ、シンは地面を蹴って飛翔した。
空をゆく鮮やかな光が見えると人は三回願いを呟くらしい。
何でも願いが叶うとか叶わないとか。
空から見る景色に心奪われている少女を見て微笑みを漏らしながら、シンは今日も空を飛んでいる。
「キ〜ラ君♪体を拭く時間やで」
キラはベッドに座ったまま窓の外を見続けている。目は力なく開かれ、腕には点滴が施されている。
はやてはキラのシャツのボタンをとり上半身を裸にした。
お湯の中に浸したタオルを絞り、首元、背中、脇、腹と拭いてゆく。
「これでよしっと」
キラに上着を着せ、それからキラの両手を握る。
「ごめんな…、巻き込んでしもうたな…。六課に入隊なんかせんければ…こんなことにはならへんかったのにな…。」
それから、キラをベッドの上に寝かしつけ、はやては笑顔を見せる。
キラの焦点の合わない目に見えているかは謎だが
「ほんまはもっとゆっくりしてたいんやけど…仕事があるから…。
ほんなら明日は朝シャマルが来るから、またな…。」
はやては病室を出ていった。
キラ・ヤマトは事件以降、一度も意識を覚醒していない。原因は不明。精神操作の痕は見受けられるが、異常は見当たらなかったそうだ。
翌日、午前九時
「キラさん、おはようございま〜す。窓開けますね〜。」
窓を開け風を浴びるシャマル。白衣が風に揺れ、髪が穏やかに揺れた。
「いい風…今日は天気もいいんですよ?」
シャマルは目を閉じて心地好い風と日差しを堪能する。
何十回と繰り返したことだ、返事が来ないのが当たり前だった。
けれど
「…そうだね…風が気持いいよ…。」
小さな声。
シャマルがキラの寝ているベッドに視線をやると、キラがベッドに腰をかけて薄く微笑んでいた。
「…ありがとう、シャマルさん…それから…皆…。」
シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜 (完)
あとがき
やっと…終わりましたぁ〜…。
長かったなぁ。
さて、最終回を向かえたシンとヤマトの神隠しですが、今更ながら反省したいことがいくつかあります。
もっとはやてやフェイトを絡ませた話を書いた方がよかったかなと思ってます。
あとは指摘があったようにナンバーズの絡みや、後日談の突っ込みどころ。
正直、突っ込まないで…と言うのが本音です。
後日談の短編エピソードはいくつか考えているのでそのうち投下したいと思います。
なのはのサウンドステージっぽく書く話もあるのでよろしくです。
さて、最後に、キラの最後のセリフ
「…ありがとう、シャマルさん…それから…皆…。」
の皆はなのはたちのことも含まれますが、読者様のことも含まれます。
この場をかりてもう一度、ご愛読、ありがとうございました。
GJ&完結お疲れさまでした。
GJ!そしてお疲れ様でした。
あれだけの力を出したんだから、キラのその後は当然の結果だったと考えるべきでしょうか。スパコといえど人間の限界は越えられないし。
最後に復活できた事自体が奇跡に等しい気がする。
まあともかく復活できてよかった。
そしてシンが久しぶりに(短編以来?)にフェイトを呼び捨てしたことがとても嬉しく、
お姫様抱っこでヒーローっぽく感じました。後日談での二人に期待(ry
最後にもう一度。
完結おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
読者のみなさまもお疲れ様でした。
次回は短編か、劇場版でお会いしましょう
神隠し氏GJ&お疲れ様でした
最後までドキドキしまくりでした。
つっこむところって一体どこにつっこめばいいんですかw
これからの短編と劇場版を期待しています。
そして、本スレが落ち着いてくれて本当に良かったです。
自分は21時頃の投下予定です。OKでしょうか?
こっちもクライマックスまであと6話(長い)、頑張っていきます!
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こ・・これはもしや!最近ちまたで流行ってる本人と偽って荒らしを行う、偽名荒らしじゃないか!!
リリカルクロスSEED氏が速攻で投下したのかと思ったお(´;ω;`)
荒らしやめてお(´;ω;`)
暇人な荒らし氏ねやwwwwwwwwwwww
流石三■目だ!
ウザいことこの上ないぜ!
やだやだやだ! `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, |/⌒ヽ .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
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まあみんな落ち着こうよ、反応するのは無意味だよ(´・ω・`)
それよりとうとう最終回を迎えた神隠しについて語ろうよ。
俺としてはやはり最初のシンとフェイトの場面が良かった。
ヴィヴィオがキラに懐いていたから、キラパパとなのはママのからみがあったり、
ゆりかごには二人で助けに行くにかと思った。実は結構それを期待していたw
「このような事態に代表を巻き込むことになってしまい、まったくお詫びのしようもない」
ミネルバの、士官用の居住室の1つ。
頭に包帯を巻いた状態のカガリに、デュランダルは真摯な表情でそう言った。
「いや、私としても、このまま災禍が広がるようなことは看過できない」
カガリは険しい表情で言う。
「ご理解いただき、ありがとうございます」
デュランダルは硬い表情のままそう言った後、いくらか表情をほころばせて、
「戦闘発生までまだ間があるかと思います。よろしければこの艦をご案内しようと思いま
すが、いかがでしょうか?」
と、言う。
傍らに立っていたタリアが、それを聞いて、顔色を変えた。
「議長!」
「これから戦場にお連れしようというのだ。乗っている艦がどういうものかは知っておい
ていただいていいと思うがね」
デュランダルはタリアの顔を見てそう言ってから、カガリに視線を戻す。
「もっとも、すべてを教えるというわけには行きませんが」
「ねぇねぇ聞いた?」
バルディッシュのチェストフライヤーの上に座り込んだフェイトに、ルナマリアが声を
かけてきた。
「なんでしょう? ルナマリア」
暇をつぶしていたわけではなく、制御部をノートパソコンと接続し、そのキーボードを
叩いていた。ドラグーンのデータはフェイト自身にしかいじれない。その手を止めて、話
しかけてきたルナマリアの顔を見る。
「今、ミネルバにあのカガリ・ユラ・アスハが乗っているんですって」
「!」
ビクッ、と、フェイトは瞬間的に、表情を険しくする。
「オーブの英雄って言われてる人でしょ? フェイトも知ってるわよね」
「う、うん……それは……」
表情が引きつるのを必死で堪え、目を泳がせる。
「自らモビルスーツで戦ったこともあるって言うし、あ、ひょっとしてフェイトの言って
るオーブのエースパイロットって、カガリ・ユラのこと?」
「なのはをあんなのと一緒にするなっ!!」
ルナマリアは軽い様子で言ったのだが、フェイトは反射的に大声を出してしまった。
あわてて、口を押さえる。
「あんなの……なのは?」
「な、なんでもない、ごめんなさい……忘れてください」
ルナマリアに手を振りつつ、俯いて肩を落としながら言う。
「え、でも……」
「それに」
ルナマリアがさらに何か言おうとした途端、フェイトのちょうど真後ろから別の声がか
けられた。
「!」
驚いて声を出しかけるのを、フェイトはどうにか堪えた。
「随員はどうやら、あのアスラン・ザラらしい」
フェイトが振り返ると、そこにレイが居た。ルナマリアもその顔に視線を向ける。
「アスラン・ザラ!? って、あのジャスティスの?」
ルナマリアが好奇心を露わにした表情で、レイに聞き返す。
「本人はアレックス・ディノと名乗っていたがな、途中でカガリ・ユラが確かにそう読ん
でいた」
「へぇ……でもどうしてヤキンの英雄がオーブなんかにいるのかしら」
ルナマリアが笑いながら言う。
フェイトは2人から視線を離し、格納庫を見回していた。シンの姿を探す。
「正規軍を、その保有装備、それも機動兵器ごと脱走して非合法組織に参加していた人間
が、ペナルティもなく自国に戻れる道理なんかない……」
片隅でヴィーノと話し合っているシンを見つけつつ、つぶやくようにそう言った。
「え?」
キョトン、として、ルナマリアはフェイトに視線を向ける。
「どうやらフェイトはあの2人にあまりいい印象は持っていないようだな」
レイは困ったようにいい、軽くため息をつく。
「そうなの?」
「いえ……その……」
顔をルナマリアのほうに戻しつつも、フェイトは言い澱む。
「人それぞれ事情がある、あまり問いただしてやるな、ルナ」
「え……あ、うん……」
それだけ言うと、レイはチェストフライヤーを軽く蹴って去って行った。
「ねぇ、変なことついでに聞くんだけど」
「えっ?」
ルナマリアの声に、フェイトは反射的に顔を上げる。
「フェイトって、レイの事も苦手だったりしない?」
「う……苦手ってわけでもないん……ですけれど……」
視線はルナマリアに向けたまま、少し俯き加減になる。
「確かに、時々何考えてるかわからない事あるわよね、アイツ」
レイのさって行った方を見渡すようにして、ルナマリアは言う。
「ルナマリア……けっこう言いたいこと平気で言いますよね……」
フェイトの引きつった笑みが、血の気が引いたような感じになる。フェイトはなぜか、
少し悪趣味なぬいぐるみのウサギと巨大金槌を連想した。
「レイさんの場合は、ええと、別に悪い人ではないと思いますし……苦手というのとは少
し違うんですけど、どういうわけか、彼がそばに居ると、落ち着かないんです」
「ふぅん……」
ルナマリアはそう言って、おどけた様に口を尖らせた。
「……ZGMF-1600(シックスティーン・ダブルオー)、ゲイツBDはもうご存知ですね」
デュランダルの、通る声が聞こえてきた。
「それと、ZGMF-X56S、インパルス。私は専門外なので詳しい事はご説明できませんが、
技術者に言わせると、これは最も効率のいいモビルスーツのシステムなのだそうですよ」
キャットウォークの上に、デュランダルとタリア、それにカガリとアレックスが居た。
「嬉しそうだな、議長は」
カガリが、攻撃的な口調で言った。
フェイトは、直接見えない角度に、チェストフライヤーのエレベーター型ハンガーの影
に隠れた。
「嬉しい、というのとは少し異なりますがね」
そう言いつつも、デュランダルの表情は自信ありげに綻んでいる。
「争いがなくならないから力が必要なのだといった、だが、それなら今回のこの事件のこ
とはどう説明するのだ! あの3機の新型モビルスーツの為に、貴国が被ったこの損害の事
は!」
左のこめかみに青筋が浮きかけるのを、キーボードから手を離して押さえる。
「そもそもなぜ必要なのだ! 我々はともに手を取り合って歩んでいくと、誓ったのでは
ないのか!」
私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン、周囲の評価はクール、実は温厚、……それ
でも……我慢には……限度ってものが……
「さすが奇麗事は────」
「誓っていません」
誰かがぶっきらぼうに言いかけた言葉を、フェイトの凛とした声が遮った。
振り返ったカガリに、チェストフライヤーのハンガーから見下ろし、険しい視線を向け
る。
「なっ!?」
「ユニウス条約は講和条約ではなく停戦条約です。戦闘行為を停止したというだけで、プ
ラントと地球連合の戦争は正式に終結したわけではありません。再開しうる戦闘に備える
のは戦争当事国として当然の義務です」
「お前は……」
「国家元首の立場でありながら、そんな事も理解していないのですか、貴女は!」
呻く様に言いかけたカガリの声をすっぱりと遮る。
「しかし……」
「そもそも! ユニウス条約でのオーブの立場は大西洋連邦の一部、それをいち主権国家に
戻したのは、カナーバ暫定議長以下、プラント側の代表の手腕です。その恩を忘れてプラ
ントの政策を批難するとは、オーブは独立主権国家であることよりも、大西洋連邦の走狗
であることを選ぶという事なのですか?」
「それは……っ」
カガリは反射的に怒鳴り返そうとするが、詰まり、言葉が出てこない。
『目標接近。搭乗員はブリーフィングルームに集合してください。グラディス艦長、艦橋
へお戻りください』
わずかに間をおいた後、艦内にその放送が鳴り響いた。
「差し出がましい事を、大変失礼いたしました。然るべき処分は、後ほどお受けいたしま
す!」
フェイトはそう言って、チェストフライヤーを蹴って、その場を去って行った。
「フェイト」
近寄ってきたシンは、驚いたように目を円くして、信じられない物を見るような顔をし
ていた。
「シン」
「フェイトがあそこまで言うなんて……思わなかった」
「……常識の問題、何で誰も教えなかったのか不思議なぐらい」
フェイトはそう言って、それ以上言及する事を避ける。シンから視線を離した。
フェイト自身はオーブという国にそれほど思い入れがあるわけではなかったが、シンは
生粋の“元”オーブ人だ。
一方。
「申し訳ない。彼女はオーブ出身と聞いていたのですが、まさか代表にあんなことを言う
とは」
険しい表情をしつつ、デュランダルは言う。
「いや……」
カガリは俯いてしまい、ボソりと言っただけで黙りこんでしまった。
「後方より不明艦接近!」
────ガーティー・ルー艦橋。
「速度、熱源パターン、先程のZAFT新型艦と推測されます」
オペレーターが報告する。
「追い付いてきましたな」
「ZAFTも今回に限って、ずいぶん冴えてやがるな」
険しい表情で言うリーに、ネオは毒つくように言いつつも、仮面に覆われたその口元で
どこか楽しそうにしている。
「前方斜め上方の資源衛星跡に接近、ギリギリまで寄せて姿をくらませ!」
ネオは怒鳴り口調でそう指示する。
「アンカーを使って慎重に行け! ぶつけたら元も子もないぞ!」
ガーティー・ルーは、小惑星帯から衛星軌道上に牽引されてきた資源用天体の遺棄物に、
接近していく。
ワイヤーアンカーを撃ち込み、慣性で周回する。
「デコイ発射!」
進路を変更しつつ、ミネルバとの直線を天体が遮った瞬間、自らのレーダーリフレクシ
ョンや熱源パターンを模写する、小型の飛翔体を発射する。
「仕掛けますか?」
「デコイにかかるか、様子を見てからだが……」
リーの問いに、ネオは口元を歪ませながら言った。
「どうするか……っ」
────このままバイバイするのも考えなければならないが、できればあの動きのいい
新型の、対戦データだけでももう少し取りたいところだ……
ネオはそう考えながら、メインスクリーンに映し出される推定相対位置を睨む。
「ダガーLを1体拝借させてくれ」
「はっ、かまいませんが……」
「パターン照合、ボギー01と推測されます。距離、21000」
男性オペレーターの声が、タリアに報告してくる。
「格納庫! インパルスと、レイ機で先制します。準備を」
『了解!』
艦長席のコンソールに、マッド・エイブス整備班長の応答が返ってくる。
「失礼するよ、タリア」
艦橋に、デュランダルの声が聞こえてきた。タリアは反射的に振り返り、そこで驚いた
表情になる。
「議長! その……」
デュランダルは、背後にカガリと、アレックスを連れていた。
「代表にも戦闘に立ち会っていただこうと思ってね」
「私は構いませんが……」
そう言いつつも、タリアは困惑げな表情で、カガリとデュランダルの顔を交互に見た。
「代表はヤキン・ドゥーエでの英雄でもあらせられる。貴重な意見も聞けるかと思う」
デュランダルは持ち上げるように言うが、カガリは憮然とした表情のままだった。
「了解しました」
タリアはそう言うと、艦長席に座りなおし、姿勢を正した。
「ブリッジ閉鎖」
ブリッジが装甲帯にスライドし、直接照明は映り込み防止のために消える。
ほぼ同時に、中央航空機用フライトデッキの扉が開く。
『気をつけてね、シン』
「あ、うん」
通信用ディスプレィに映るフェイトが言う。シンはしっかりと頷いた。
「シン・アスカ、コアスプレンダー行きますっ」
ガイドLEDが格納庫側から前方に向けて次々と点灯する。リニアカタパルトが作動し、
コアスプレンダーを宇宙(そら)へと打ち出す。
「レイ・ザ・バレル、ゲイツBD出るっ」
左舷MSデッキからも、灰白色に塗られたゲイツBDが、同様にリニアカタパルトから射出
された。
レイは強化スラスターを吹かして飛ばしていき、合体を終えたインパルスと合流する。
インパルスはブラストシルエットを背負っていた。
2機の後を、さらに2機、ゲイツFRが追う。
一方、中央デッキへのエレベーターの前に、もう1機のコアスプレンダーが発進待機状
態になっていた。
『シルエットの準備は?』
「アサルトデバイスでお願いします」
艦橋からたずねてくるメイリンに、コクピットのフェイトはそう答える。
『了解』
そう言って、メイリンからの通信は途切れた。
軽くため息をつく。そして脳裏に浮かんだ。レイよりもさらに強烈なプレッシャーを与
える、紅いMA。
「シン、無理しないでね」
Fate in C.E.73氏GJですw
なのははオーブにいるのですか、そしてエースとはさすがですねw
これからも頑張ってください。
あ、あと自分のはこっちのほうには投下していないのでと言っておきます。
見に来た方は申し訳ありません。
乙です。
まさかフェイトがシンの台詞を遮るとは予想外。
今回フェイトが反論したのは、二年間シンと一緒にいたことが大きな要因な気がした。
アカデミー時代の二人がどんな感じだったのか気になるところ。
もしや・・・・・・避難所機能してるのか・・・
神隠しさんGJです!
キラ寝たきりな感じの少し鬱っぽいENDいいですね、でも私はこういう終わり方好きですね
そして以外だったのが種勢が帰らずに残ったことですね。これは勝手に続き期待しちゃおうかn
最終回お疲れ様でした
まあシン達がこっちに来たのは、メサイヤ崩壊時だったからな
しかもどういう経緯があったか分からんが、レイも議長もタリアも死なず、
穏便…つーとアレだがそれなりに納得の行く形で決着ついたっぽいんで、A'sの時のように急いで戻る必要も感じなかったんだろう
現にシンもキラも記憶戻った後も、帰るという選択肢を全く考えた描写無かったし
避難所ってどうやったらいけんだっけ?
みんな偉いな
本編なぞると見直さないといけないからなぞる展開だけは絶対出来ないんだよね俺
今やってるSS終わったらオリジナル話でもでっち上げてみようかなぁと
Fate in CE73氏GJ!
これはとてもいいフェイトですね。
今後の展開やシンとの絡みが気になるところ。
次の投下を楽しみに待ってます!
すみません、ちょっと誤解させてしまったみたいで一応補足だけ
>>157 リリカルクロスSEED氏
なのははオーブに居るわけではないです(あくまで今のところ)。
ルナマリアが「フェイトが知っている、オーブのエースパイロットが居る」と勘違いしているだけです。
>>165 誤解してしまい申し訳ありません。
ふむ、そうなるとなのはっていつ頃の登場になるのか気になりますね。
どういった風に登場するのかも気になりますねw
これからも楽しみに待ってますw
Extra:選びし未来
シン・アスカ
「シンはこれからどうするの?」
最後の模擬戦が終わってシャワーを浴びたあと二次会の様子を離れて見ていたシンに話しかけてきたのはフェイトだった。
「さぁ、どうするんでしょうね?」
とぶっきら某に答えると目の前を通りかかったウェイターのもつトレーからシャンパンの入ったグラスを手に取るシン。
グラスの中、透明感を帯た金色の液体を覗き見る。グラスの表面に出来た気泡が浮き上がっては弾けてゆく。
「はやてからも聞いたけど…、結局、C.E.捜索はJS事件のせいで進まなかったって聞いてるし…。」
シンがグラスを口許に運び傾けようとすると、それをフェイトに横から取られた。
「そっか…、私たちに協力したのはまずかったね…。キラもあんなことになっちゃったし…。」
グラスに視線を落とすフェイト。
「でも、結局は俺たちが決めたことだし、嫌だったら最初の時点で断ればよかったんだ。
だからフェイトやはやて、なのはに責任はないと思うし、俺は後悔なんかしてない。」
再び付近を通りかかったウェイターからシャンパンのグラスを受けとるシン。
「でも、ホント…どうすっかなぁ〜…。」
シンがグラスを傾けようとすると再びフェイトに取られてしまう。
「何かやりたいこととかないの?」
両手にグラスを持ったままのフェイトをしばらく見つめるシン。
首を傾げるフェイト。
「まずは、この世界のこと…知ろうと思ってる。何にも知らないし…。しばらくは食堂かどっかでバイトしたりしながら食い繋いでいこうかって考えたり…。」
三度目、シンは再びウェイターの運んでいるグラスを手にとった。
「じゃあしばらくは私の下で働いてみる?毎日って言うのは無理だけど…、私が教えてあげるよ。
勉強に使ってた本とかも貸してあげるよ?」
「…いいのか?」
世話になりっぱなしのシンは気まずそうな顔でフェイトに視線をやる。
フェイトは微笑んで頷いた。
「助かる、じゃあとりあえずはその方向で…。」
シンはグラスを口に運んでいく。フェイトは再び、横から取ろうと思ったが、両手にはすでにグラスが二つ。なので
「駄目だよ、シンは未成年でしょ?」
注意することにした。
「C.E.では成人してるし、堅いこと言うなよ。
それに、こんなのジュースみたいなもんだろ。」
シンがそういって飲みほすとフェイトが持っていたグラスの片方を手にとり、グラスを少し上にあげ、乾杯の仕草をする。
険しい顔をしていたフェイトだったが、しばらくすると深く息を吐き、はにかみながらシンの持つグラスに近付けた。
「「…乾杯…。」」
最終話に入りきらなかったシーンです。
他にもカットしたシーンがありますので投下させてもらえればと思います。
時間背景は分かりますよね?わからなかったときは指摘してください。
GJ!
おおっなんかシンとフェイトがいい感じですね
Extra:見舞い
キラ・ヤマト
JS事件から数日後。
「お〜す、キラ!元気にしてっか〜?」
「…………。」
ベッドに腰かけているキラにヴィータは陽気な声で挨拶する。
「フリーダムはちゃんと修理できるみたいだから安心しろ。はやてがマリーに直接頼んだんだから感謝しろよ!」
見舞い品のフルーツの盛り合わせから小さい林檎をとるとヴィータは林檎にかじりついた。
それからヒョイッとベッドの側にある折り畳み式の椅子に座る。
「そうだ、今度フォワードメンバーと最後の模擬戦やるんだ。」
シャクっと水気の帯た林檎をかじる音が響く。
「だからよ……、それまでにはちゃんと起きてさ…。
アイゼンでお前をぶっ叩かせろよ…。」
一点を見つめたまま微動だにしないキラを見つめるヴィータ。
「じゃーな、あたしはお前と違って暇じゃねぇんだ。
また来るからよ…。」
ヴィータは部屋から出ていった。
しばらくして…。
ノックする音がキラの病室に再度響く。
「入るぞ、キラ・ヤマト。」
入ってきたのはシグナムだった。
「相変わらず…と言ったところか…、お前は怪我ばかりしているな。まぁ今回のは怪我…というのはおかしいが…。」
シグナムもヴィータ同様に椅子に座る。
「今朝は…ヴィータが行くと行っていたが、ヴィータは来たか?」
返事はない。
「そうか、来たか…。まぁヴィータからも聞いているかもしれんが、4月28日に最後の模擬戦をやる。
お前も参加してくれると私としては…いや、全員が喜ぶんだがな…。
まだ時間はある、ゆっくり時間をかけて癒せ。またな…。」
病室からシグナムは出ていった。
どちらも最終回に入る予定だったものでした。
シンの話は最後の模擬戦が終わったあと、キラの話はJS事件が終わってそんなに日が立ってない時です。
ちょこっとSS書きにお願いしてみたいんだが
短編完結で良いからキラパパとなのはママ話をつくってほしいw
>>172 そういったクレクレ行為は荒れる元だから止めた方がいい。
ところで、初めて種となのはのクロスSSが投下されたのって去年のこの時期じゃなかったか?
そろそろ避難所の第9話をこっちに投下しますね。
OKでしょうか?
ただいま第十話鋭意製作中ですw
>>172 書いてみたい、とは思うのですがStSを自分まだ見ていないんですorz
試しに息抜きに書いてみようとは思います。(神隠し氏などのヴィヴィオ見ながらw)
投下するかは分かりませんが。
>>173 一周年というわけですね。
そうなると一周年記念で何かないのでしょうか?(他人任せ)
ともかくおめでとうございます!
>>173 気になったので調べてみた
雑談スレにSSが初投下されたのが9/18
SSスレがたったのが11/16
もうすぐっちゃあもうすぐだな
178 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:17:24 ID:???
同じ笑顔を持つ人間なんていない。
もっと言えば、本人でさえ同じ笑顔なんて二度と出来ない。
だからこそ、尊いもの。
だからこそ、俺はそれを護りたい。
〜笑顔〜
先ほどに続き、アースラが艦内、その小部屋。
キラとフェイトが対策に出張を決めたため、その準備をしていた。
元々何ももってなかったキラの準備は速く終わっていた。
「ごめんなさい。 手伝わせちゃって」
なので、嵩張る物の多々あるフェイトの荷造りを手伝っていた。
「いいよ。 これまで暇だったから、今日は楽しい、かな」
出来るだけ自由の少なかった事に対する皮肉に聞こえないように言った。
その後しばらく黙って作業をしていると、フェイトが突然言葉を発した。
「前、シンにもこうやって手伝ってもらった事があります」と。
「そうなんだ……。 彼は優しいからね」
言って、その人間と戦ってた自分を思い出す。
そんな優しさすらも、あの戦争は閉じ込めさせてしまっていた。
「キラさん?」
「ん、どうしたの?」
「シンにお礼が言いたくて……。
でも、もしかしたらもう合えないかもしれなくて……」
確かに皆の話を聞く限りでは、彼の生存は絶望的だ。でも、
「信じようよ、また合える、って」
誰もが自分のように奇跡的な生存が出来るとは言いがたい。しかし、だからこそ信じたかった。
待ってくれている人が居るから、だから……。
目の前にいる少女は、見ると時々悲しい顔をするのだ。
こんな純粋な少女に、死別の記憶は、きっといらない。
179 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:18:29 ID:???
「でもいいの?
勝手にキラくんまで連れて行くことにしちゃって、さ」
忙しなく廊下を歩きながら、エイミィが話しかけた。
艦内から外部に出るだけでもあまり好ましくないのに、長期滞在ともなれば多少の根回しでは済まないのだ。
「仕方ないだろう。
出来るだけ自分の立場に恐怖とか苦痛を与えないために、キラに合える人間は限定していたんだ。
それを僕らの都合で『これからは艦内の人と仲良くしてください』なんて、僕だったら耐えられない」
「そっか……。 そうだよねぇ」
クロノの答えに、エイミィは笑顔になった。
彼がこの艦で高い地位に居るのは、決して艦長の息子だからというわけではない。
柔軟な発想から誰もが苦を少なく出来る状況を、常に追い続けていることも、少なからず影響していた。
それは身元も分からないキラのような人間であっても、変わりはしない。
「なにニヤニヤしてるんだ?」
「べっつに〜」
そんな優しい彼の補佐を、辺境の地で出来る。
他の誰よりも、近くで……。
エイミィは、彼に信頼されているというその実感がたまらなくうれしかった。
数時間後、引越しを完了させた。
簡単に雑事を終わらせれた理由は、元々土地などは手を回していた上に、
「やぁ、いらっしゃい」
ユーノとなのはが先に現場に居たからである。
それを見て、フェイトはなのはの元へ駆け寄った。
「本当に来てくれてたんだ。
ありがとう」
「ううん、わたしもうれしかったから」
二人とも、満面の笑みを浮かべた。
「彼女が高町なのは。 たまにフェイトから聞いてただろうけど、現地協力員で『友達』だ」
クロノの言葉に、「あぁ、彼女が」と、キラは頷いた。
聞いてた通り、いや、聞いてた以上に笑顔の似合う元気な少女だ。
「それで、あっちはユーノ。
アースラに乗っては居たんだけどね、君と会う時間はどうしても取れなかったんだ」
会話に気づいたのか、ユーノは話から外れてキラ達のほうへ来た。
「始めまして、僕はユーノ・スクライア。
一応前の戦いでなのはのパートナーをしてて……」
「わたしの一番頼れる人なんです」
自己紹介の途中で、なのはとフェイトもやってきた。
「わたしは高町なのはです。
直接会うのは初めてですね、キラさん」
「うん、そうだね。
キラ・ヤマトです、よろしく」
後半はユーノに向けていった。
180 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:19:49 ID:???
一通り自己紹介がすむと、なのはとフェイトは二人でなのはの家へ行った。
「全く、殆ど毎週絶え間なく手紙のやり取りもしてたと言うのに、よく話が尽きないものだね」
クロノが愚痴ると、
「仕方ないよ、あの二人ほどかわいそうな境遇で出会っちゃった友達なんて、そうはいないんだしさ」
エイミィが宥める。
「あの、かわいそうな、って?」
ふと気になって、キラはリンディに聞いてみた。
「う〜ん……。 それは私の口から行っちゃって良いのかしらねぇ?」
「まぁ、いろいろあったって事さ。
そういえば、他にも聴きたいことがあったらこの機に聞いておくと良いよ」
答えをはぐらかされた以上、あまり積極的に聞く気にはならなかったが、
「そういえば僕のことを外部に話しちゃいけないとか言ってませんでしたか?
途中で変わったみたいですけど、あれは何でですか?」
結構気になっていた事を聞いてみた。
「それは僕が動き回ったからだね」
ユーノが手を挙げた。
「どういうこと?」
キラの新たな質問に、クロノがため息交じりで、
「ユーノが聞き込みを続けていたんだ、シンについてね。
彼の世界なんかも探していたんだが、結局は見つからなかった。
が、その結果シンや君の事を機密にしておく必要がなくなったんだ」
長々と答えた。つけたして、
「僕達としても新しい時空間、世界に対して悪い印象は与えたくないしね。
キラはそういう意味でも今後、多少特別扱いを受けるかもしれない」
クロノが外面的なことを全て述べた。
「艦内でもキラくんを出来るだけ人と接しさせなかったのはそのためなんだ。
新しい世界に対すると必ず強硬派が出てきちゃってね、キラくんを人質にもされかねないし……」
物騒な内面的な話をエイミィが引き継いだ。
「まぁこんなのは管理局開設当初の話で、今ではもうないことなんだけどね。
君が気を使いすぎないようにしていた、っていうのが大半だった」
「色々……大変なんですね」
正直よく分からずにキラは小さなため息を交えながら感想を言った。
「君の事なんだけどね」
同じく小さなため息交じりだったのは言うまでもない。
181 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:21:02 ID:???
特訓だの訓練だの蒐集だの、やるべきことは五万とあるが、取り敢えず食卓は平和そのものだった。
はやて以外の全員が自分のやるべき事をわきまえ、はやても彼女自身、出来る事をやっていた。
「今日は俺が病院まで送っていくよ」
朝の早く、シンはご飯のお代わりとともにはやてに告げた。
別に当番制にしているわけでなかったため、特別な事情がない限り保護者をする人間は適当なものだった。
「あ、じゃあわたしも付いて行って良いですか?」
シャマルが便乗して挙手する。
「珍しいな、あんたが積極的に申し出るとは」
「そうですか?」
「あぁ、シグナムとかヴィータの中和剤みたいな役割だったし」
「フラガ、どんな武術が得意だ?」
「……悪かった」
「何コントやってんだよ……」
冷静なヴィータの一言で押し黙る大人二人。
確かに今のは大人気なかったな、などと思うと、はやてがクスクス笑っているのが目に入った。
「アリサちゃん、すずかちゃん!!」
なのはが親友の名前を呼ぶ。
今日会う予定はなかったのだが、フェイトのことをアリサに言うと、彼女らは「会いたい」と言ったため、急遽リンディたちに断って合う事になった。
元々文通の内容を話したり、知っていたアリサとすずか、それにフェイトも、初めて会った気はしなかった。
「あたしはアリサ・バニングス。
よろしく、フェイト」
「わたしは月村すずか。よろしくね」
「えっと……。 フェイト・テスタロッサです。よろしく」
3人とも自己紹介の形を取ったが、実際はそこら辺の友人同士以上に仲が良い実感があった。
だから、次の瞬間には3人ともクスクス笑い出していた。
「え、え? わたしも自己紹介したほうが良いのかな?」
「だれによ?」「だれに?」「だれに?」
声をそろえて言うのであった。
「ひどいよ、フェイトちゃんまで〜」
言葉とは裏腹に、今度は四人とも笑い合っていた。
さて、はやての病院への用事も終わり、帰路についていたシンたち。
と、言っても、住宅街に入ったところで買い物を忘れた事に気がついたため、シンは帰路については居ない。
そして意図せずとも二人きりになって一分程経った後、はやてはシャマルの名を呼んだ。
「なんですか?」と、シャマルはすぐに反応した。
すると、はやては数秒黙った後、口を開いた。
「シンのことなんやけど……。
まだ、苦しんでるとおもうんや」
「苦しんでる、ですか?」
思わぬはやての言葉に、シャマルはそのまま聞き返した。
はやては頷き、今までと少し感じは違ったが、苦しんでいる事は変わらない気がするといった。
182 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:22:03 ID:???
はやての言う事が、シャマルにはよく分からなかった。
半年近くともに過ごしているとは言えど、やはり互いに壁のあるような暮らしを続けていたのだ。
それはシャマルたちの「自分達は人ではない」という思いと、シンの「この世界の人ではない」という、乗り越えたかに見えて、少しだけ残っていた負い目のようなもの。
それでも、シャマルは出会った頃とは違っていた。
ご飯を作る練習をしたり、蒐集をともに行ったり……。
シャマルは常にシンと心から接していたから、今はシンを心から理解しようと勤めていた。
シャマルは、はやての言ったことを完全に理解する事は容易くはないだろうと分かっていた。
それでも、シンが本当に苦しんでいるのなら協力したいと、助けたいと思い、そしてそれが出来ると、シャマルは信じていた。
シンはいつも苦しんでいると、はやては感じていた。
思いを共有する事も、痛みを巧く聞き出すことも出来ないはやてには、側に居る事しか出来なかった。
今までも、シャマルに相談した今でも、何かが出来るとは思えない。
それでも、そんな少女の純粋な思いは、いつかシンを残酷な運命から開放できるかもしれない―――
四人と、そして一人が、大きな本屋に来ていた。
四人は、小学生。 今日始めてであったものがいても、笑いの耐えない少女達。
そして、シン。
彼は必要な食材を買った後、なんとなく寄っていたのだった。
そんな店の中で、シンはその少女達を見かけたのだ。
あどけない少女達が4人、笑い合っている様子を。
(フェイ…ト……?)
曲がり角に身を乗り出す直前だったからか、思考も一度停止した感じがした。
近くにはあの時協力したなのはがいたが、他の二人は知らない人だった。
それでも、シンはよかったと、そう思った。
少なくともフェイトは、友人と笑い合える状況なのだから。
いつまでも見ていたくなるような気分を何とかコントロールし、シンは店の外に出た。
二人に見つかってしまっては元も子もないのだ。
(なのはも、フェイトも、良い顔で、良い笑顔をするようになったな……。)
良い意味で、護るべきものが増えた瞬間だったかもしれない。
(本当に、良い笑顔だ……。)
183 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:23:12 ID:???
「制服の準備は終わったし、あとはなのはが何とかしてくれると思う」
クロノがリンディに報告口調で言った。
「そうね、あの子が居てくれて、本当に助かったわ」
リンディの同意を聞きながら、クロノはエイミィが居ない事に気づいた。
「そういえばデバイス、直してたんだよね」
先の戦いでなのはとフェイトはデバイスを破壊されていた。
それも、自己修復だけでは到底追いつかない程度に、である。
「エイミィに無理させすぎてないかな?」
こっちへ来て、また艦に戻って、そして多分今日中に帰ってくる。
彼女が出来るだけクロノの側に居ようとしているのに、彼も気がついていた。
それだけに、無理は重なりやすい。
「そう思うんなら、ありがとうって、言ってあげなさい?
ちょうど、戻ってきたみたいだし」
テーブルを挟んで玄関側に居たリンディには、階段を上がる音が聞こえていたようだ。
「ただいま〜」
二つのドアを開けた後、何時もの元気な声が居間に響いた。
そのままクロノの元へ歩いていき、書類を読み上げようとする。
が、書類を構えた瞬間に、「クロノ」と、リンディが声を出した。
キョトンとしているエイミィと、どこかそわそわしているクロノ。
「エ、エイミィ……。
僕が読んでおくから、シャワーでも浴びてきなよ」
「え?
なら、お言葉に甘えちゃおっかな〜」
そういって居間からエイミィが出ようとする。
ささやかな気遣いで場を切り抜けようとしたが、「ゴホン」。 母はそう容易くはないようだ。
「そっ、それでね、エイミィ……。」
「ん、どしたの?」
首をかしげてクロノの元へ戻ってきた。
「えっと……。 いつもありがとう、エイミィ」
一瞬驚いたような顔をして、「うん♪ シャワー浴びてくるね〜」と、居間から出て行った。
「よく言えました〜」
シャワールームのドアの音が聞こえ、リンディが口を開けた。
「でも、もう少しああいうこともすらすら口に出来るようにしなきゃね?」
クロノの顔が真っ赤になっているのは言うまでもない。
その照れ隠しのためか、すぐに書類に目を落とした。
真っ赤になっているのはこの人、シャワールームのエイミィも同じである。
(よかった〜、停止しちゃわなくって)
クロノに言われたお礼はそれほど破壊力があった。
「ふふっ、でも……。」
それを思い出すと、口から笑みが出るのを止められない。
(よかったなぁ、ついてきて)
相変わらずにやけてる顔のまま、今、この時の幸せを抱き締めていた。
184 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:24:14 ID:???
それとは全く関係なく真っ赤になっている人間が一人、八神家にもいた。
というのも、帰ってきたシンが自覚のない行動をしたわけだが……。
「行きたくない!!」
真っ赤になって声を荒げているのはヴィータ。
「何でだよ!?」
シンは別に荒げる理由もないのに、触発されてつい声が大きくなってしまっていた。
そんな騒動に、ついついはやてはため息を漏らし、料理の手を止めてリビングへ行く事にした。
「で、どうしたん?」
はやてに気づき、ヴィータが抗議の目を向けた。
「こいつが遊園地に行こうとか言うんだ!!」
因みに左手の人差し指で『こいつ』、もといシンを指していた。
「だから、なんで嫌なんだよ!?」
つられつられそのまんま、声のボリュームはむしろ上がって言ってるかもしれない。
はやては苦笑いを浮かべつつ、「でも、なんでいきなり遊園地?」と尋ねた。
「たまにはそういう所行くのも良いかなと思っただけだ」
はやては頷き、今度は「で、何で嫌なん?」と聞いた。
「似合わない!!」
即答。取り付く島もない。いや、実際は見つけれる人間が限られるだけで、見つけられるはやてがここに居るわけだが……。
「でも、楽しいよ?
それに、むしろヴィータならちょうど良いと思うんやけど……。」
はやてが居ては分が悪いと思ったのか、ヴィータは立ち上がりシンの手を取った。
「なんだよ?」
「ついてこい!!」
そしてそのまま家から出て行った。
「あ、ケンカはあかんよぉ〜?」
追う様に言ったが、聞こえた気がしないでまたため息。
が、今回のため息は先ほどのとは少々意味合いが違う事を、はやても実感していた。
「わたしも行きたいなぁ、遊園地……。」
なんでシンはヴィータを誘ったのかは分からないが、内心は自分を誘ってほしかった。
もちろん、シンとヴィータが仲良くなる事も望んではいるが……。
最近は皆はやての事を気遣う中に、どこか余所余所しい部分があるように思えてしまう。
なんでだろうと首をかしげ、考えるまもなく沸騰の音の聞こえ出したキッチンへ。
そういえば、久しぶりに今、家には誰もいない。
昔は慣れていた孤独に、今は押しつぶされそうに感じる。
「皆、なにやってるんやろうな?」
たまにはやてのもとへやってくる闇の書も、今は居ないみたいだった。
185 :
暇人A:2007/10/23(火) 22:25:15 ID:???
「で、何で家から出たんだ?」
公園まで走って、ヴィータはやっと手を離した。
「あの家じゃ話せないからだ、はやてが居るからな」
結構離れているのに、ヴィータは息一つ乱してはいない。
それ故に、矢継ぎ早に話を進める。
「今は遊園地とか行ってる場合じゃないだろ!?」
ヴィータとしては、本当なら今だって蒐集に参加したいぐらいなのだ。
それに、なぜ自分を誘われたのかも解せないという風だった。
「そりゃ、今すぐ行こうってわけじゃない。
蒐集が終わった後でも良いから」
「だから、なんで行きたいんだ!?」
実際、蒐集以上とは言わなくても、同じくらいにそのことが気になっていた。
シンは一瞬発言を躊躇すると、「なんとなくだ」と言って、家へ戻る事にした。
これ以上話しても行きたくないのなら意味がない。
それに、実際自分でもなぜこんな事を急に言い出したのか、先ほどまで分からなかったその答えが分かってしまった。
(ようは、重ねてただけなんだな……。)
どこか他人に壁を張っているヴォルケンリッターを八神家以外にも馴染ませたいなんて、成功しても自己満足にしかなりはしない。
そんな馬鹿なことを考えていた事に気づいたのだ。
「おいっ!!待てよっ!?」
別に良いじゃないか、悪態をつきながら追ってくる少女でも。
彼女の温かみも、笑顔も、自分は知っている筈なんだから……。
その後、家の前で収集をしていた組と合流した。
こうして積み重ねる事で、ついに過半数のページが埋まった。
多分次は、もう少しそっちよりのお話
セリフに♪を入れて良いのか正直迷ったけど、今回はやってみました。
少しでもかわいらしく見えたら幸いです。
オリジナル色が強い感じになったけど、本編の第三話辺りの話です。
無理やり笑顔をテーマにするからこういう「原作」と「映画」みたいな細かい違いが出てくるんでしょうかね?
しかもなんかはやての今の状況への皮肉みたいなタイトルになっちゃってたし・・・
因みに入れ忘れたフェイト赤面エピソードはスキップして、次は第四話あたりの話になる予定です。
この文章は投下直前に書いているので、入れることは出来るんです(物語的にも入れたい)が、あのシーンをあのまま文章に持ってくる自信がないのです。
さて、自分のやってきたストーリーの特性上、過去の話は終わっています。
よって、今後は『日常』が薄くなっていくでしょう。
色々と通過させたいイベントもあるし、自分の書くスピードが遅くなってることもあるので、しばらくはこのままお付き合いください。
可愛く、て言うか萌え死んだわ、エイミィに
188 :
どんぺり:2007/10/23(火) 23:11:58 ID:???
通りすがりのものですがキラパパとなのはママのお話いいですか?
どーぞ
暇人A氏GJ
まったり続きを待ってます
暇人A氏キター!!!
次の投下も期待してます
>>188 GO!
どんぺり氏がまだ投下されてないようですが、避難所の九話を移します。
さすがにこの時間に投下はないでしょうからw
第九話「闇の胎動」
なのはたちはお見舞いのために花束やケーキを買っていくことにした。
キラも何かしたかったが思いつくものがない。
「どうしよう」
「どうしたの?キラ」
フェイトが悩んでいるキラに声を掛けてくる。
「僕も何かはやてちゃんを喜ばせてあげられないかなって思ってさ」
「お見舞いに来てくれるだけで十分嬉しいと思うよ?」
「そうなんだけど・・・・・そうだ!」
「どうしたの?」
キラがポンと手を打つとマンションのほうに向かう。
「キラ?」
「トリィ、連れてくるよ!動物はダメでもトリィは大丈夫だよ」
「「トリィ?」」
アリサとすずかが何のことか分からないといった顔をする。
「うん、分かった。それじゃあ、先に行ってるね」
なのははキラの言葉に頷くと手を振った。
「ねぇ、なのは。トリィって何?」
「それはね〜、キラくんが病院着いてからのお楽しみだよ〜」
「ビックリすると思うよ」
なのはとフェイトは笑いながらアリサに答えた。
キラはトリィを肩に乗せてはやての病室に向かう。
すると病室の前でコートとサングラスをしたシャマルが病室の前で張り付いていた。
『トリィ』
トリィはキラの肩から飛び立つとシャマルの肩に乗る。
「ひぁっ!?」
ビックリしたシャマルが声を上げるが、中には聞こえていないようだ。
「何をしてるんですか?」
「キラ・・・・・君?お、驚かさないでください!」
「あ、その・・・・すいません。トリィ」
トリィはキラに呼ばれるとシャマルの肩からキラの肩へと飛ぶ。
「ちょうど良かった。出来ればお話をしたいんです、いいですか?」
そんなキラにシャマルは迷ったものの頷いた。
キラは少し待ってくださいと言うと病室の中に入っていった。
「失礼します」
その声の後、キラが病室の中に入ってくる。
「あ、キラ君や」
「こんにちは、はやてちゃん」
『トリィ』
キラの肩に乗っていたトリィが今度ははやての肩に止まる。
「わわっ、なんや?」
はやてはビックリしながらもトリィを見る。
「うわ〜、小鳥さんだ」
「でもこれって機械じゃない?」
「え?でも飛んだよ?」
アリサとすずかも興味津々といった感じにトリィを見ている。
トリィははやての肩に乗ったまま首を動かしたりする。
「かわいいな〜、これキラ君のなん?」
「うん、友達が作ってくれたんだ」
「凄いな〜、ビックリやわ」
トリィが病室をくるくると飛ぶ。
「うわ〜、凄い凄い」
アリサやすずかも嬉しそうだ。
「ちょっと僕、席外すから皆はトリィと遊んでいてね」
「「「「「は〜い」」」」」
五人はそう答えるとトリィを手のひらに乗せたりしていた。
「すいません、待たせましたか?」
キラは病室から出るとシャマルに謝った。
「いえ、別に・・・・・」
「場所を移しましょう」
キラとシャマルは休憩室のベンチに座ると話を始めた。
「もしアレが完成したらあなたたちは、はやてちゃんはどうなるんですか?」
いきなりキラは聞きたい事を直球で聞くことにした。
「それは・・・・・・」
「僕が知る限りアレは完成すれば、はやてちゃんは・・・・」
「分かっています!それは・・・・。私たちは闇の書の一部です。それは分かっているんです」
「じゃあ、何で!」
キラの声に少し非難の色が窺える。
「私たちははやてちゃんに元気になって欲しいんです!」
「だったら何で他の方法を探さないんですか!」
「はやてちゃんが苦しむのを止める方法が私たちにはコレしかないんです!」
「そうやって決め付けていたら何も見えない何も終わらない!何も始められない!」
シャマルの目に涙が浮かぶ、キラは興奮したのか顔が赤くなっていた。
「本当は何が正しいかなんて、僕達にはまだ全然分からない。でも、あきらめちゃったらだめでしょう?」
キラはシャマルの手を取りながら優しく言った。
「きっとはやてちゃんが元気になる方法があるはずです」
「何で・・・・何であなたはそんな難しい選択をするんですか?私たちとあなたは敵でもあるのに・・・・」
その質問にキラは少し考えた後、優しく言った。
「行きたいところに行くために」
「え?」
キラの言葉が理解できないのかシャマルは聞き返してしまう。
「みんな同じなんです。選ぶ道を間違えたら、行きたいところへは行けないんだ」
キラの言葉にシャマルは顔を俯かせてしまう。
しかし、シャマルはそれでも・・・と言葉を続けた。
「でも・・・・それでも私たちは闇の書を完成させます」
「分かりました」
シャマルの言葉にキラも頷いた。これ以上話しても彼女たちの心は変わらないだろう。
しかし、闇の書は悪意を持った者より改変されてしまった、闇の書が完成すればはやてが危なくなるだろう。
「それなら・・・・・」
「え?」
「僕はあの書からはやてちゃんを救ってみせる、そしてあなたたちも」
そんなキラの言葉にシャマルはキラの目を見た、その目の奥には強い意思があった。
シャマルはこの前シグナムが言った言葉を思い出していた。
この子なら・・・・・もしかしたら・・・・と。
「もう誰かを失うことも、失って誰かが悲しむ姿も見たくないですから」
キラはにっこりとシャマルに笑いかけていた。
キラはその日から毎日はやてのお見舞いに行くことにした。
自分も最初この世界に来たとき病院に入院していたから分かるのだ。やはり病室に一人でいることはとても寂しいのだ。
「はやてちゃん、また来たよ」
「あ、キラ君」
ドアを開けたときはやてが胸を掴んで苦しそうにしていたのをキラは見ていた。
今は笑顔でキラを出迎えているが多分苦しいのだろう。
「キラ君、毎日来るけど他にやることとかあるんやないの?」
「特にはないかな」
キラはそれを見ていなかったかのように振舞うことにした。
「えぇ〜、キラ君かっこええからお誘い受けとるんやないの〜」
「そ、そんなことないよ」
はやては楽しそうにキラと喋っている。シグナムたちとはこの頃会っていない、多分蒐集に集中しているのだろう。
シャマルとは時々会うし、話をするようになった。もうこの前のような会話ではなく世間話などをだ。
「なぁ、キラ君」
「どうしたの、はやてちゃん」
「こんなことシグナムたちに話せんのやけど・・・・・話していい?」
「うん、もちろん」
キラははやての不安そうな顔を見て迷わず答えた。
「実はな・・・・・私、怖いねん。時々、胸が苦しゅうなってとても辛いんや、それが・・・・どうしようもなく怖いねん」
はやては胸の辺りを掴み、泣きそうに言った。どうやらはやての心も段々弱ってきているようだ。
「大丈夫だよ、はやてちゃん。だから負けないで、そして逃げないで」
キラははやての手を取って笑ってあげるしか今は出来ない。
「うん、そうやね。負けたらあかんよね、逃げたらあかんよね」
キラの言葉にはやては頷きながら答える。
「キラ君の手、あったかいな」
「はやてちゃんもだよ」
キラははやての手の温もりを感じながら思う。この小さな温もりを絶対に守ってみせると。
「スー、スー」
いつの間にかはやては安心して眠ってしまったようだ。
もしかしたら夜も眠れないくらい苦しい時もあったのだろう。今はとても安らかに眠っている。
「おやすみ、はやてちゃん」
キラがそう言って手を離そうとするが、はやての手が離れなかった。
「・・・・・・・」
寝ているはやてを起こすわけにもいかず、キラは途方に暮れた。
まるでバインドをかけられたようなくらいとても強く握られていたのだ。
その後、お見舞いに来たシャマルにその光景を見られて微笑まれると助けもせずにニコニコとそれを見つめ出ていった。
次に来たシグナムもフッと唇の端を持ち上げ優しそうに寝ているはやての頭を撫でるとこれまた助けずに出ていった。
最後に来たヴィータにははやてが目を覚ますまで延々と睨まれ続けたのだった。
そして、キラが帰ることになったのは看護婦が夕食が来てはやてが起こされた時だった。
その時のはやては物凄く顔を真っ赤にしていた。
「それじゃあ、キラくん。よろしくね」
「あ、うん」
クリスマス・イブの日。
今日もなのはたちははやてのお見舞いに行くために準備していた。
なのはたちはプレゼントを買いに、キラは翠屋のケーキを買いに行くのだ。
「お店混んでると思うんだ」
「それだったら僕は遅れていくよ、皆は先に行っていてね」
キラは内心不安でいた。
今まで鉢合わせすることがなかったのはちゃんと連絡を入れていたからだ。
今回は連絡せずに突然行って驚かせようという計画だ。
確かにそのほうがインパクトもあり、嬉しいからキラとしては文句が言えないのだ。
しかし、抗議でもすれば怪しまれてしまうだろう。
「鉢合わせしなければいいけど・・・・」
そう考えながらキラは翠屋に向かった。
「はい、キラ君。落とさないようにね」
「ありがとうございます」
キラは桃子からケーキを受け取りながら言った。
店を出ると辺りが暗くなっている、ケーキの焼き上がりを待っていたらこんな時間になってしまったのだ。
「早く行かないと・・・・っと、その前になのはちゃんたちに連絡しよう」
携帯でも良かったが、念話を使うことにした。しかし、繋がらない。
「・・・・・・おかしいな」
キラの念話に反応をしないのではなく念話自体が繋がらないのだ。
「・・・・・・妨害されてる?」
そう感じた瞬間キラの中の何かが訴えていた。
嫌な予感がする、それもとてつもなく嫌な予感が・・・・・。
キラは病院に向かい走り出す、走るのでは遅いと思いキラは路地裏に入る。
誰もいないことを確認し、病院に転移しようと思ったが転移できない。
「な!?転移まで妨害されてるのか?」
キラの不安は増すばかりだ。
「仕方ない・・・・・フリーダム!」
『System all green. Drive ignition.』
キラは蒼い光に包まれ、光が晴れると蒼い翼を開き空に飛び立っていった。
一度、キラはマンションに戻りコツコツと貯めていたカートリッジを全部持ち出す。
それくらいの嫌な予感だった。
ついでにケーキも冷蔵庫にしまうとすぐにベランダから飛び立った。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃん・・・・・無事でいて」
『Load Cartridge. High MAT mode. Set up.』
キラは翼から蒼い魔力が噴出し、スピードを上げた。
「なのはちゃん!フェイトちゃん!」
クリスタルケージの中で四重のバインドに捕まっているなのはとフェイトを見つけた。
キラはすぐにサーベルでケージとバインドを斬りさる。
「はやてちゃんが!」
「え?」
なのはが見ている方向を見るとそこにはなのはとフェイト、ヴィータとザフィーラそしてはやての姿だった。
「何が・・・・どうなってるの?」
「仮面の男は二人いたの!私たちは隙を付かれて捕まっちゃって」
「あの男たちが私たちに変身してる」
変身した仮面の男たちがはやての目の前でヴィータに手をかけようとしている。
「だめ・・・・やめて・・・・やめてーーーー!!」
はやての悲鳴も虚しく響いていた。
「やめろーーー!!」
キラはすぐにそちらに向かおうとしたが次の瞬間、白い光に包まれヴィータが消えた。
「うあ゙ぁぁっ」
はやてが苦しそうに呻く。
「はやてちゃん!はやてちゃん!」
キラはすぐにはやての正面に下りると両肩を揺する。
するとはやての下に白い光の魔方陣が現れる。
「はやて・・・・ちゃん?」
キラの声ははやてには届いていなかった。
『Guten Morgen, Meister.』
「!?・・・・・・夜天の書!?」
その瞬間、白の魔方陣が怪しく黒く色に染まっていく。
「はやてちゃん、ダメだ!」
「はやてちゃん!」
「はやて!」
「うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
はやての絶叫が響き渡り、闇の書の魔力が溢れ出す。
「くっ!?」
キラは堪らずシールドで防御し、後ずさる。
そして、その黒い魔力の中心ではやてが浮かび上がる。
「我は闇の書の主なり、この手に・・・・力を」
はやての手に闇の書が現れる。
「封印、解放」
『Freilassung.』
解放された魔力によりはやての姿が変わる。
体が大人の大きさになり、髪が伸び白く染まる。服装もバリアジャケットのようなものになる。
キラ、なのは、フェイトはその光景を唖然と見つめるしかなかった。
「また・・・・全てが終わってしまった。一体幾度こんな悲しみを繰り返せば」
「はやてちゃん!」
「はやて」
なのはとフェイトがはやての名を呼ぶ。
「はやて・・・ちゃん」
はやてが、闇の書が泣いている。キラは一歩ずつはやて・・・・闇の書に近づいていく。
「我は闇の書、我が力全ては・・・・・」
闇の書は手を高々と挙げるとそこに魔力が集まっていく。
『Diabolic emission.』
巨大な魔力の塊が出来上がる。
「主の願いを・・・・・そのままに」
闇の書の目からは絶え間なく涙が溢れていた。
投下終了です。
何だか今もあの荒らしが残っているようですが、こっちは関係なしにクライマックスへ向かいたいと思います。
ついに闇の書が完成してしまいました。
キラ・なのは・フェイト・はやての運命は!?
次回「運命」
「誓ったんだ・・・・・守るって」
「あの二人を・・・・か?」
「違うよ・・・・皆をだ!フリーダム!」
現在十話鋭意製作中w
>>201 訂正です、あとがきをそのままコピペしました。
気にしないでくださいw
>>201 クライマックスに向けて頑張って下さい。
第10話も楽しみにして待たせていただきます。
ゆりかごから脱出したクアットロはある目的地へ向かっていた。
そう、もう一人のスカリエッティがいる場所へ。
場所は異なるが似た雰囲気を持つ二つ目のスカリエッティアジトに着いた。
中へ入ると、ドクターがいるはずの場所へと向かう。自分が逃げ切った事を報告するために…。
いくつ目の角を曲がったときだろう。
「おやおや、そんなに急いでどこへいくつもりかな?」
声をかけられた。
「あなたは?」
新型ガジェット、ザムザザーの陰から出てきたのはブルーのスーツに身を包んだ金髪の男だった。
「名乗ってもいいんですが、スカリエッティが死んだ今、その必要はないでしょうね。」
「ドクターが?死んだ?」
クアットロは驚愕せずにはいれない。
何故?何故?何故?
そもそもこの男は一体誰?
「私が殺すよう指示した。」
同じく新型ガジェット、ゲルズゲーの陰から出てきたのは紫色の癖の強い髪をもつ男だった。
唇が青紫色でお世辞にも健康的には見えない。腕には黒猫を抱いていた。
第一部 鳴動のミッドチルダ
0076年 11月01日 PM12:32
「最近、地上は事件が減ったよね?」
「表向きはな…。」
スバルにボソッと返事を返したのはレイだった。
「でも出動回数は減ってるじゃん。」
「大きな事件が前と比べると減っている、ただそれだけだ。」
レイはパスタを器用にフォークに巻き付けると口へと運ぶ。
「そっか、レイは出動回数が他の局員と比べて多いもんね…。」
恐らくはJS事件の罪の清算なのだろう。スバルと一緒に地上部隊での研修期間に入ったが、あまり局内で顔を会わすことがない。
出動回数は一番少ない局員と比べるとその三倍はこなしている。
正直、感心してしまうスバルなのであった。
とまれ、今日一日、レイの出動はないとかで、偶然休日が同じだったスバルはこうして昼食にレイを誘ったのだ。
「レイ、今日一日休みだったよね?午後も暇なんでしょ?」
「予定はないな。」
身を乗り出してくるスバルにレイは食を止めた。
「…何だ?」
スバルは満面の笑顔を浮かべた。
同刻、時空管理局本局、執務室。
「シン、ご苦労様。」
デスクワークを終えたようで、椅子から立ち上がり、体全体で伸びをするシンの背後にまわり肩を揉みほぐすフェイト。
「そんなことしなくていいですよ…。」
「そう?」
フェイトがシンの肩から手を放すと、首を鳴らすシン。
「最近はデスクワークばっかりだから、ごめんね。」
「仕事なんだから、謝るのはなしです。」
「フェイトさん、終わりました。」
ティアナが書類をフェイトに手渡す。
「うん、ティアナもご苦労様。ところで、今日はこれからなのはの所にいくんだけど二人とも行く?」
フェイトの言葉にシンとティアナは頷いた。
「行く前に、二人ともメンテナンスでデバイスを預けたでしょ?取りに行こうか。」
フェイトに連れられ二人は執務室をあとにした。
扉をノックする音がした。
「どうぞ…。」
男にしては長い藍を帯た髪、アスラン・ザラは返事をする。
「アスラン、クロスミラージュとデスティニーのメンテナンスは終わってる?」
「マリーさん、終わってますよ?二人が受け取りにこられたんですか?」
アスランはモニターを閉じ、席を立つと保管庫のパスワードをうち、クロスミラージュとデスティニーを取り出す。
アスランはデバイス開発の職につかせてもらい、現在もマリーのもとで修行中。
最初は頼まれた部品を手渡す仕事しかさせてもらえなかったが、コーディネイターとしての学習能力の高さ故か、今では発注、メンテナンスの仕事まで一任されている。
もっとも、開発にはまだ携わっていないが。
「久しぶりだな、シン。」
「アスラン。」
シンにデスティニーを渡しながらアスランが薄く微笑む。
「それから、ティアナも久しぶり…。」
「お久しぶりです。」
クロスミラージュを受け取るティアナ。
「キラは元気にしてる?」
フェイトがアスランに声をかけた。アスランは軽く会釈する。
フェイトやなのは、はやてには世話になっている。
「はい、あいつは今はもう元気でやってますよ。」
「あれ、あの人、今何やってるんですっけ?」
シンが疑問を口にした。
「キラは今、保護した身寄りのない子供たちのお世話をしてるんだよ。
確か、地上本部直轄の施設にいるんじゃないかな?
ヴィヴィオともたまにあってるみたいだよ。」
「ふ〜ん…。」
「さぁ、話し込んでないで、待ち合わせに遅れちゃうから…行こうか。」
フェイトに促され、アスランやマリーと別れ、ティアナとシンは本局をあとにした。
「……。」
レイはスバルをただジッと見つめていた。
性格にはスバルのアイスの食べっぷりをだが。
十一月と言う時期、外は既に寒い。
しかし、こんな時期でも一般の人々は店内にしっかりと効いた暖房の中でアイスを食べるのが好きらしい。
それはいいとしよう。
だがレイとスバルはこれでアイス店、五件目。
最初の二件はレイも食べていたが、さすがに寒くなってきたので、後の三件ではホットコーヒーを頼んで体を温めている。
「私、アイス好きなんだよねぇ〜。」
「…見ればわかる。」
コーヒーをすすりながらレイ。
「あ、雪だ。」
スバルが外を眺めながら呟く用に言った。そして、緊急出動がかかったのはそんなときだった。
雪がはらはらと降るなか、燃えゆく管理局ミッドチルダ北部地方統括所。
なのはは白い吐息を苦しげに吐いていた。
(強い…。)
見慣れぬ魔導機械を航空魔導士と現地局員にまかせ、なのはは目の前の二人の少年と戦っていた。
一人はいい、まだ対等に戦える。だが、もう一人はディバインバスターが効かない。
当たったはずなのに逸れてしまうバスターとシューターを目にしたなのは焦ってしまう。
「くそっ!!何で落ちねぇんだよ!こいつは!!」
『ミュルニル』
一人の少年が持つ杖の先端の破砕球が勢いよくなのはへと発射される。
横に避けるなのは。そして、その背後から攻撃を仕掛けて来るのは鎌を持った少年だ。
「これなら!!」
限界まで引き付け、ミドルレンジでのショートバスターを放つが発射と同時に有らぬ方向へと飛んでいってしまう。
「またッ!?」
後退し、鎌による一閃を避けた。
「逃げるなよ!」
攻撃を外した少年が悪態をつく。もう一人の少年が漆黒の発射体リングを正面に展開した。
『Zorn』
瞬時に放たれるそれをなのはは余裕を持ってかわす。だが、今度は他方からの砲撃。鎌を持った少年からの砲撃だ。
『Hresvergr』
緑色の砲撃が放たれる。なのははそれを避けた筈だったが、
『Master!』
砲撃がなのはの避けた方向へと腕曲し、ラウンドシールドを展開、防御する羽目になる。
防いだあと、一息つく暇もなく、下方から放たれるコバルトブルーの砲撃を避けるなのは。
「三人目ッ!?」
なのはは驚き、三人から距離を取った。ちょうど三人が逆三角形を描く形になる。
「あれ、やるよ?」
「やりますか?」
「うっせーよ、お前ら!」
何やらぶつぶつと呟いている。瞬間、なのはの背筋に悪寒が走った。
逆三角に描かれる巨大な魔法陣。ベルカでも、ミッドでもないその奇妙な魔法陣の中心には鮮やかな黄色を帯た緑色の光が集束していくではないか。
なのはは航空魔導士たちに撤退を指示する。
とてつもなく嫌な予感がした。撃たせるな、なのはの脳から全神経に伝達が行く。
アクセルシューターを放った。
反れた!?
何故?
鎌を持った少年を狙ったわけではない。だが、何故?何故曲がる?
『Requiem』
なのはの視界を埋めつくす鮮やかな光に飲み込まれ、姿を消した。
レイとスバルが駆け付けたとき、大半のものが重傷と寒さ、そしてまだ残る炎のせいで死んでいた。
「…うっ…。」
スバルが口と鼻を塞ぎ、顔を背ける。
レイが何かを見つけた。
見慣れた色のバリアジャケット、レイジングハートの残骸。
高町なのは、かつての自分の教官にして憧れの人。スバルが悲鳴をあげた。
と言うわけで、まずは書けたところまでということで、投下終了です。
暇潰しにでもなれればと思います。
予定では一部〜三部か七部ぐらいの予定です。
ではでは、またそのうち
神隠し氏乙!
死人がでたり、なのはさんが撃墜されたり、なんだかすげえハードな展開だ・・・・。
というか最高七部作とは、下手したらStS編よりも長いのかw
神隠し様GJです!
も、もう劇場版が始まるとは・・・・・・。
仕事が早いといいますか。
ちょっと残念なのはもうちょっとワクワクして待ってみたかったw(もちろん早く見れるに越したものはないですが)
展開もいきなりビックリな状態ですねw
しかし、あのそんなに3人強かったんだってのが一番の感想ですw
1〜3部か7部ってかなり極端ですねw
一体どれくらいの長さになって私たちをワクワクさせてくれるのかとても楽しみですw
頑張ってくださいw
神隠し氏GJ!
うう、面白いけど胃が痛い・・・・。
なのはさんはレクイエムくらうし、この先マジで心配だ・・・・。
あの事故の二の舞は勘弁してくれ〜〜〜〜。
207
劇場版が始まりましたか。
確か劇場版はアスランとレイが主役?と以前書いてありましたよね。
あの三人は、合性の問題もあるんでしょうけれど強いですね。
旧連合三人組のほうが DESTINYに登場した三人組よりも個人的には強かった印象がありますけれど。
ところで、大体一部あたり何話を予定しているんですか。
やはりキラは戦いから身を引いたか…自分の力を恐れているといった感じだろうか?
シンはミッド出身じゃないからティアナよりは階級は下なんでしょうか?
>>188 どんぺり氏は投下はされないのでしょうか
一部あたり五話、六話で行きたいです。
因に、今日投下したのは一話 予兆になります。
一話はまだ続きますので、今日は書けたところまでということで…。
さて、SEED組の階級についてですが、低いです。いつ自分たちの世界に帰ってしまうかわからないので…。
とにかく、種三人組と種運命三人組は極端に強くしてます。
合体魔法や、フルドライブ(予定)なんかもありますしね。
なのはは大丈夫です、強固なバリアとジャケットが守ってくれたのですぐに復帰すると思います。
キラについてですが、やはり精神的に今回もまた追い詰められていきますが、戦うのが怖い、と言うのはない予定ですね。少しはあるかもですが…。
今回ははやてと深く(性的、恋愛的な意味じゃないですよ?)
絡めていきたいと思ってます。
GJ!!3馬鹿が強くてうれしいです。しかも合体魔法まであるとは・・・。
アスランとキラは彼らが生きてるのを見たらビックリしそう。
214
キラは今回もまた追い詰められていくんですか。
はやてとの絡みは精神的にや仲間としてあるようなので楽しみにさせていただきます。(恋愛的のが無いのが少し残念ですが)
217 :
どんぺり:2007/10/24(水) 20:29:48 ID:???
遅れましたが投下ですw
その日、起動六課終編、なのはとキラとヴィヴィオのお話投下します。
初心者なので文法等少し編ですが気にせず見ていただけたら幸いですw
キラ視点ですがw
起動六課終編
以前の休暇でスターズの子達が保護した女の子…そしてその子の足に括り付けられていたレリック…
何であんな状態だったのか、あんなに小さい子供が…でもレリックが関わってる以上
スカリエッティが関わっている事に変わりは無い…理由はどうあれ守らなきゃ…
人のために何かできる力…それがきっと僕の魔法だから…
「くん…キラくん?」
「あ、はやて?どうしたの?」
よほど僕がボーっとしてたのか、はやてが心配そうに僕の顔をのぞいていた。
「なんや?つかれてるん…?あかんよ〜キラ君、六課設立前も休まず戦ってたんやろ?たまにはやすまなあかん」
「ありがと、でもそうも言ってられないよ、あんな小さな女の子が、しかもレリック付きで保護されたんだから…」
はやての洞察力は人並以上に鋭い。顔を見ただけで僕の体調を当てたり見抜いたり…
さすが部隊長だね…とまぁ、それは良いとして、僕はとっさに話を戻すことにした。
「で…どうしたの?なにかあるんじゃ…?」
「あぁ、カリムがキラ君に会いがっとったんよ、色々お話もしたい言っててなぁ」
「カリムさんが?僕に?」
カリムさんは、昔、聖王教会護衛任務の再知り合った僕にとっては姉みたいな人だったりする…
でも少々おせっかいが過ぎる気も…必要以上にべたべたしすぎって言うか…
「そや、カリムやアコース査察官はキラ君を気にいっとるからなぁでもそのおかげで私はキラ君と出会えたんやけど」
「そうだね、この戦いが終わって休暇が取れたら、カリムさんに会いに行くよ。今はそれどころじゃないから…」
はやても、カリムさんを姉のように慕ってるけど、実は僕もアスランもカリムさんは少々苦手だったりする
理由は上記の通り…(汗)
「それより、なのは達はどう?女の子の件大丈夫?」
「私もちょっと前にあってきたけど、なのはちゃんにものすごく懐いてなぁ」
「そうなんだ、でもそれなら、普通の子そうでよかったね」
とりあえずなんともなさそうだった…でもそんな普通の子にどうしてレリックなんか…
普通に考えてあの女の子には何か秘密がある…でもあんな小さな子に一体どんな秘密があるんだろう…
考えるだけでちょっと頭が混乱してきた…
と、そのとき
「キラ君、はやてちゃん、ただいま〜」
なのはが帰ってきたようだ
支援
規制に引っ掛かったのか?
220 :
どんぺり:2007/10/24(水) 21:49:53 ID:???
めしくってますw
もう少しまってねw
ずいぶんとマイペースな職人さんだな
222 :
どんぺり:2007/10/24(水) 22:14:06 ID:???
なのはがこっちに歩いてくる、その腕にはつい前保護された女の子が抱かれていた。
「ほら、ヴィヴィオ、キラさんに挨拶は?」
その子の名前はヴィヴィオって言うらしい、でもその瞳は今にでも泣いてしまいそうな、
そんな弱弱しさが伺える、でもそれも無理はないだろう、目覚めて知ってる人は誰も居ず
知らない人間に囲まれてるわけなのだから…怖くても無理は無い
「ヴィヴィオって言うんだ…僕はキラ、よろしくね、ヴィヴィオ」
ヴィヴィオの頭をなでようとした途端、ヴィヴィオはなのはの後ろに隠れてしまった。
ちょっと馴れ馴れしかったかな…ううん、やっぱり怖いんだろう…
なのははヴィヴィオに物凄く懐いてる…きっとなのはのどこかに母親を見たのかも…
「ヴィヴィオ?だめだよ?ちゃんと挨拶しなきゃ…」
めっとヴィヴィオをしかるなのはだが、なのはの後ろに隠れたまま涙目のヴィヴィオ…
はやてが苦笑しながら僕を見ている。
「あはは、嫌われちゃったかな…」
物凄い拒絶のされようだ、子供は好きななんだけど…何か不味かったのかな…
「キラ君ごめんね、きっと色々戸惑ってるんだよ…」
なのはも言葉が見つからないようだ…
「とりあえず、ヴィヴィオは私の部屋に連れてくねっキラ君、はやてちゃん、また後で!」
なのはに宥められ、ヴィヴィオはとことことなのはについていった。
「二人のエースオブエースも、ヴィヴィオにはかなわんな〜」
真横で笑いながらはやてが僕をからかってくる。笑い事じゃないってばもう…
「まぁ…誰かしらに心を開いてればそれでいいと思うけど…」
内心ちょっと悲しいかも…
「さあ、仕事を片付けよう…帰りにアスランと食事するんだけど、はやてもくる?」
「えぇなぁ、いくいく!」
こうして僕の時間は過ぎていくのであった…
続く
どんぺり様GJです。
続きを楽しみに待ってますw
そして、自分も短編のキラパパなのはママを十話より早く書き上げてしまいました。
暇つぶしで書いたらサクサクいってしまいましたw
StSを見ていないのでちょっと違う部分があると思います。
ヴィヴィオの一人称って何でしょうか?(StSを書き始めない限り見ない予定なのでw)
それが分かれば投下します。
224 :
どんぺり:2007/10/24(水) 22:28:10 ID:???
>>223 おぉ!完成なさりましたか!
なら遠慮せず先に投下どうぞです!
っていうかどんどんどうぞ!
>>223 一応先に全部見といたほうが良くないですか?
アトヅケ設定とかあるから食い違いが出てくるかも…
まあ強制はしませんが
226 :
どんぺり:2007/10/24(水) 22:38:30 ID:???
数日後…それぞれのリミッターの話で、隊長陣全員が会議室に集められていた。
「いずれ、皆のリミッターを完全解除する時が繰るかもしれへん…だから皆も気を引き締めてな…」
何時に無く、はやての表情が真剣だ…昨日、散々僕にお好み焼きを奢らせたはやての笑みとは大違いだ。
ちなみに言うまでもなく、フェイトとアスランのお好み焼きも僕が奢った…
「スターズにシード部隊の隊長、キラさんとなのはさんの限定リミット解除エクシードとフリーダム」
「そしてフェイト隊長にアスラン補佐官のザンバーモード、ファトゥムモード…」
リィンとシャーリーが各隊長の限定リミット解除名を挙げていく、でも正直名前は別に必要ないような…
そんなきもするけど…でも名前はあったほうがわかりやすい…か
『キラくん』
と、そのときなのはが伝心してきた。
『うん…どうしたのなのは…?』
『私が言うのもなんだけど…今回の戦い、私のエクシードやキラ君のフリーダムモードで十分だよね…?』
おそらくなのはは『アレ』のことを心配してるのだろう…お互いの最後の切り札であるリミットブレイクの事を…
『私のブラスターモード…そしてキラ君のドラグーンモード…類似してるシステムだから尚のこと心配なんだよね…』
『なのはは、人の心配よりもう少し自分の心配しなよ、体は僕と違って女の子なんだから…ね?』
『あー、それ差別だよ〜、それに私の事は私でちゃんと管理できるから、でもキラ君は目を離すとすぐ遠くへ言っちゃうからね』
珍しくなのはが向きになって突っかかってくる。僕なにかしたっけ…?
『もう…なのはは相変わらず強情…』
あ、やばい…思わず伝心で喋っちゃった…
『キ…キラ君だって人のこと言えないよ!?』
なんか話が脱線し始めた…うまくごまかさないと…
「キラ君?なのはちゃん?大丈夫??」
あ、ごまかす前にはやてが水を差してくれた…危なかった…
大丈夫だよ!とお互いその場をごまかす。はぁ…何やってるんだろう僕らは…
それと…少しでもヴィヴィオとうまくコミュニケーションとらないと…
子供に嫌われるのってなんか嫌だから…
『がんばろう』
また伝心で喋っちゃった…
『何が?』
しかもフェイトに…(汗)
つづく
ふむ・・・・そうなると投下は結構後にしますね。
まだA´s書いてる途中でStSを見るわけにもいきません(自分のルール決めてるので)
ですから、黒歴史ということで(別に歴史でもなんでもないような)
追伸:十話は明日か明後日くらいには投下すると思います。
それでは、失礼します。
つづくという言葉で次回かと思ったら・・・・・支援ですorz
229 :
どんぺり:2007/10/24(水) 22:42:01 ID:???
いえ、別ルートではこうなるとか見たいな解釈で投稿してほしいかもです!
めっさきになる!
リリカルクロスSEED A´氏ぜひとも投下してほしいです。
気になって寝ることができない!
231 :
どんぺり:2007/10/24(水) 23:01:00 ID:???
そして会議も終り今日は解散。ティアナに借りたDVDを返し、スバルにコンビニでアイスをおごり寮へもどった。
最近奢ってばかりだな僕は。。。。
「今日の晩御飯は…どうしようかな…」
最近はなのは達隊長陣でよく外食をしてるせいか、重い物は極力避けたい
それにここ最近甘いものを食べてないから…
「ドーナッツでもつくろっかな…」
確か、地球のどこかの国では、食事が朝、昼、夜と全部甘いケーキ類だっていう話だし…
いいかな…?いや良くないんだろうけど…たまにはいいよね…
そう決めた僕は、早速ドーナッツを作ることにした。
基本料理は大好きで、和食から洋食、お菓子を作ったり等慣れてたりする。
そういえば昔、研修でアコースさんと一緒に調理実習したっけ…(笑)
前は期間限定で一緒の訓練部隊になったフェイトも交えて、アスランと僕の三人でよく料理作って食べてたっけ…
フェイトもあー見えて実はすごい食べるし…ってとにかく作ろう…
小麦粉…卵…ベーキングパウダー…バニラエッセンス、重曹と…
「よいしょ…」
生地を練り、下味をつけ型で繰りぬく…
「これでよし…後は揚げるだけだね」
出来上がったドーナツ生地を順番に、高温の油で一気にあげる。
普通こういった揚げ菓子類は、低音の油でゆっくりあげるんだけど
僕の場合は一気に高温であげちゃう。そうする事で表面がパリパリになって
揚げパンのような食感になるから…
・・・・
・・・
・
「よしできたっ、久しぶりに作ったけど…まぁまぁかな…」
思ったよりよくできた。味を見ても美味しかったり。
晩御飯がドーナッツって言うのもアレだけど、美味しいからよしっ!
僕はドーナッツをさらに盛り付けそのままソファーの茶の間へ運んだ。
続く
支援
233 :
どんぺり:2007/10/24(水) 23:17:24 ID:???
完成したドーナッツをテーブルに置きそれをほおばりながらテレビをつける。
でも正直、ミッドの放送番組ってあまりバラエティ物が無いようなきが…
元からそう言うのはあんまり見ないけど…でもと…そのとき、後ろからかすかな隙間風を感じた。
「あ…ドア開けっ放しだ…」
仕事に疲れてうっかりしてたのか、ドアを開けっぱなしでそのままにしてたみたい…
我ながら無用心…とりあえず戸を閉めようと立ち上がる、すると扉の向こうに何か気配が…
ジィ…
「あれ…」
開きかかった扉の向こうには、ジーっと困ったような表情をして僕を見てる
ヴィヴィオの姿があった。ドーナッツの匂いにつられちゃったのかな…?
「あはは、ヴィヴィオも一緒にたべる?」
食べ物で釣って好感を得るなんてちょっとせこいけど…
「…」
ヴィヴィオはドーナッツに見向きもせず僕をうるうるとした目でずっと見つめてる。
子供とはいえ…気まずい…
「ほら…ここだと寒いから…中においで…?」
と言ったそのとき…
「…パ……」
「え…?」
「パ…パ…」
ちょっと良く聞こえなかった…
「パパァ!」
急にヴィヴィオが泣きながら僕にしがみついてきたのであった、いきなりのヴィヴィオの行動に
僕もあせって混乱する。。。。。。。それにパパって!?
「パパーパパーぁ!」
「わかった…わかったからおちつこ…ね?」
「やぁ!パパー!」
こ…困った…どうしよう…
こうして今日の夜はドーナッツどころの騒ぎではなくなってしまった…
それにしてもパパって…まだ僕…19歳なんだけど…(汗)
つづく
書きながらの投下は止めれ
237 :
234:2007/10/24(水) 23:31:37 ID:???
激しく同意。
しらけた…お前もうこなくていいよ
普通に面白いんだが…どんべりさんGJ
気を悪くせずにどんどん続き頼むぜ!
どんぺり氏GJ!
続きをwktkしながら待ってます!
まあひとまず落ち着こうか
241 :
どんべり:2007/10/24(水) 23:37:32 ID:???
いえ…
はっきり言ってくださったほうが嬉しいです。
まだまだ文力不足で皆さんに深いな思いをさせてしまいすいませんですた。
続きを書こうと思いましたが、もう少し勉強してからのほうがいいと判断したので
SS投下は少し控えますね^^;
>>237 おいお前234は俺だ勝手なこと言うな、お前が来んな
いや…あんたは別に悪くないってw
ただの荒しだろうよ…
気にせずかいてくれ〜!
最後まで書かないなんて罪だぜ!
>>241 書き溜めて一気に投下するなら誰も文句は言わんと思う
245 :
どんべり:2007/10/24(水) 23:43:31 ID:???
わかりました…最後までがんばりますたい!
>>241 書かないことには成長しないし投下しないことには評価も貰えないよ?
まず最後まで書いてみたら?
>234 >235 >237
自演乙
>>245 頑張って下さい!!
とりあえず最後まで書ききってから投下をすれば大丈夫かと。
続きをいつまでも待ってますぞ!!
荒らしは無視の方向で、当たり前だけど。
投下の仕方は次から気をつけて
GJするだけじゃなく手厳しい意見言うことも大切だと思うけどな。特にこのスレは
どこがどうつまらないのかを書くなら有意義だろうけど
つまんね市ねだけじゃただの荒らしにしか見えないぜ
「さて……」
ガーティー・ルーの艦橋で、ネオは、幾分渋い顔をしながら、スティングとアウルに向
かって言う。
「お前らの役目は、母艦の方を襲撃、敵さんが此方に構っていられないようにすることだ、
判ってるな?」
「別に、沈めちまってもいいんだろ」
アウルが、ぶっきらぼうな態度で、そう言い返す。
「できるものならな」
そう言って、ネオは口元で苦笑したが、すぐにその笑みを消す。
「だが、中に例の新型ゲイツが何匹詰まってるか判らん。落とされる事だけは絶対にない
ようにな」
「わぁってるよ」
不機嫌そうな様子で答えるアウル。
「それと、万一、母艦の方にドラグーン使いの新型がいたら、無理せずすぐ逃げろ。いい
な」
幾分強い調子で、ネオは言った。
それに対し、アウルは不愉快そうな表情でネオを見る。
「何でだよ。そいつも生け捕るなりバラバラなりにしちまえばいいんだろ?」
身を乗り出して、食って掛かった。
「やめろアウル!」
スティングがアウルにより、険しい表情で声を荒げる。
「コロニーの中で判ってるだろうが。アイツには俺とアウルの2人がかりでもかなわない」
その言葉に、アウルはしぶしぶといった感じで引き下がるように、一歩下がって俯いた。
一方、ネオは、意外そうにスティングを見た。
「ちっ、しゃーねーな」
せめてといった感じで、アウルは悪態をつく。
「それじゃあ、俺は先に出るからな。リーの言う事を聞くんだぞ」
「はい」
「へいへい」
シンプルなスティングの返事と、いい加減なアウルの返事を聞いてから、ネオはブリー
フィングルームを後にする。格納庫に出ると、自分のために用意させた、エールストライ
カー・ダガーLに乗り込む。
「言われた通りにしてありますが、中身的にはまるっきりノーマルのダガーですよ?」
少し不安げな表情で、整備員が訊ねてくる。
「俺の手にかかればどんな機体だって一流だよ、と言いたい所だがね。少なくともアレと
やるのに、モビルアーマーじゃとても相手にならないのは確かだよ。エグザスだろうとね」
ネオは口元で苦笑しながら、軽く冗談交じりにそう言った。
「判りました……お気をつけて」
整備員はそう言うと、軽く敬礼してから離れていった。ネオはコクピットを閉める。
起動スイッチを入れ、OSのコンディションチェック画面を確認。ダガーLを進ませ、発
進待機位置へと進む。
「ネオ・ロアノーク、ダガーL出るぞっ!」
「…………?」
ボギー01(ワン)の“反応”を追いかけていたシンだが、前方にその姿が見えてくると、
訝しげに表情をしかめた。
そして、シンの脳裏によぎった事と同じ事を、レイが通信越しに声に出した。
『やられた、シン、デコイだ!』
「畜生! ミネルバが!」
制動して、反転しようとする、インパルスと、灰白色のゲイツBD。
『敵MS!』
女性の声が聞こえてきた。ゲイツFR。ゲイル・アン・ミラー機。
衛星軌道ステーションの残骸に、ダガーLが隠れていた。ゲイルのゲイツFRに、ビー
ムサーベルで切りかかってくる。ゲイルはシールドを突き出して斬撃を凌ぐが、ダガーL
はゲイツFRを蹴り飛ばす。ゲイル機は太陽電池パネルに叩き付けられる。表面の強化透明
樹脂がクレーター状に凹み、白くひび割れる。
「ミネルバ! フォースシルエットを至急、ミネルバ! 応答願います!」
「……が……瞭で………受………ま……」
シンはミネルバを呼び出すが、デジタル変調が妨害される、途切れ途切れの音声が聞こ
えてくるだけだ。
レイはビームマシンライフルを構えさせ、ダガーLに向かって撃ちかける。
「むっ!?」
ダガーLが急機動でかわした所に、もう1体ゲイツFR、ショーン・クラインフェルド機が、
対装甲アキナスをパルチザン形態に展開し、上段から斬りかかる。
「!」
ダガーLは捻ってかわすと、ビームサーベルを振り上げる。
だが、それが振り下ろされる寸前、レイの灰白色のゲイツBDが、シールドタックルでダ
ガーLを突き飛ばした。
「なんだ、この感覚は……」
自らも、ゲイツBDに対装甲アキナスにストックを連結させてパルチザン形態にしつつ、
レイは、目の前のダガーLから放たれる強烈なプレッシャーを感じていた。
そして、同時に、ダガーLのパイロットもそれを感じていた。
「どうやら、クジには外れちまったみたいだが、残念賞があるようだな!」
ネオは、言葉では冗談を織り交ぜつつも、口元は忌々しそうに歪んでいる。
「ショーン、ゲイル! ミネルバの掩護に戻れ! こいつは俺とシンで何とかする」
レイがそう言った瞬間、ダガーLのビームサーベルが振り下ろされ、レイのゲイツBDの
シールドとぶつかり、アンチビームコートとの間で激しく火花を散らす。
『了解!』
『了解!』
金髪碧眼の美丈夫と、女性でありながら丸刈りに近い短髪の褐色肌の女性が、レイの言
葉に答える。ゲイツFRがスラスターを吹かし、ミネルバの方向へと戻ろうとする。
「くっ」
ネオはゲイツFRを追って踵を返しかけたが、その途端、ダガーLを高出力のビーム砲が
掠めた。シンがインパルスのケルベロス・ビームカノンで狙っている。
「外れクジは、俺じゃなくてあっちの2人かな!」
乱射してくるビームカノンを、ダガーLは急機動で次々とかわす。踊らされているよう
にも見えたが、確実に間合いを詰めてくる。
「シン!」
レイが声を上げる。
ダガーLはインパルスの懐に飛び込んでくる。
インパルスもビームジャベリンを構えるが、ネオの斬撃の方が早い。
「くっ」
シンは、かろうじて、シールドで受け止めるが、体勢は不利だ。もともとブラストシル
エットは対MS格闘戦向きではない。
第2撃がインパルスに振り下ろされかけた瞬間、レイが、再びシールド・タックルでダ
ガーLを弾き飛ばした。
「ふぅ……」
息を呑んだシンの目の前で、ゲイツBDがパルチザンを構えなおす。
「!」
レイが突撃しようとするのが早いか、ダガーLはエールストライカーのバーニアを全開
にし、2人から遠ざかり始めた。
「逃がすかっ」
シンはケルベロスとデリュージー・レールガンで追撃をかけるが、ダガーLはそれを文
字通り縫い針が縫うようにして回避しながら、飛び去っていく。やがて、ケルベロスの射
程外にまで出て行ってしまった。
「この……!」
『待て、シン!』
シンが追撃をかけようとするのを、レイの言葉が遮った。
『ミネルバに戻る事が先決だ、襲撃されているかも知れん』
「!」
シンはその言葉にはっとする。
「しまった……フェイト!」
熱くなると我を忘れる自分の性格を呪いつつ、シンはインパルスのスラスターを全開に
し、レイのゲイツBDを置き去りにせん勢いでミネルバへと一直線に飛んだ。
わずかに時間は前後する。
ミネルバはシンとレイを送り出した後、ミネルバは自身も“ボギー01”を追いつつ、そ
の巨体を難儀しつつもデブリの間を縫って進んでいた。
デュランダル、カガリとともに指揮官席に座っていたアレックス──アスラン・ザラは、
ミネルバのクルーが難儀しながらデブリの間を縫っていくのを見て、ふと違和感を覚えた。
そして軽く考え込み、その違和感の原因をまとめる。
────こんなところを大型艦が通るだろうか……確かに隠れるには理想的だが……待
てよ、隠れる?
「デコイだ!」
思わず、声を上げていた。
カガリ、デュランダル、タリア、それにアーサーが、驚いたようにアスランを振り返る。
「ええ?」
「今2機が追っていったのはデコイですよ! 本物はどこかで待ち伏せして。危険です、こ
んな回避の取れないところじゃあ!」
アスランの言葉に、ブリッジクルーは一瞬、言葉を失う。
「タリア! 艦をできるだけ広いところへ」
デュランダルの声で、タリアは我に返り、正面に向きなおす。
「っあ、はっ、変針右15度、上方30度、変針後に減速20%、デブリから艦を離せっ」
ミネルバが資源用衛星の遺棄体から離れかけた時、
「後方から小規模な熱源多数接近……ミサイルです!」
「回避します!」
ミネルバのCIWS対空銃座がミサイルに向けて撃ちかける。右に倒れこむようにミネルバ
が回避した瞬間、さらに艦砲のプラズマビームがミネルバを掠めた。
「ルナマリアとフェイトを出して! 敵はすぐ側にいるわよ」
『了解! 出します』
タリアの言葉に、コンソールの向こうのエイブスが答えた。
「しかし、敵艦の反応は」
「メインスラスターを止めてるのよ! レーザーサイトと磁気感知のデータは!?」
男性オペレーターの言葉に、タリアは苛立ったように言い返す。
次の瞬間、メイリンが甲高い声を上げた。
「モビルスーツの反応接近中、4機!」
──中央航空機用フライトデッキ。
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、コアスプレンダー出ます!」
静かに、しかしはっきりと言う。コアスプレンダー2号機が宇宙(そら)に飛び立つ。
ルナマリアのゲイツBDの発艦を待つように減速しつつ、追ってきたチェスト、レッグと
連結、MS形態に変形する。アサルトデバイス・シルエットがその背中に被さる様に連結し、
ウェポンラックからバルディッシュの手にビームパルチザンが握られる。
紅いゲイツBDが横に並ぶ。ウェポンキャリーシールドから、対装甲アキナスを抜き、ス
トックと連結してパルチザン形態に展開する。
『4機接近……1:2かぁ』
ルナマリアの、口調はどこかのんびりした、しかし表情は引きつりかけた、言葉が、通
信越しに聞こえてくる。
ミネルバを背後に、構え、向かってくる敵を見定める。
サブディスプレィに照合パターンが表示される。
『ひゃあ、カオスとアビスじゃない!』
ルナマリアが、驚いたような声を出す。
「でもなんにもなく一直線、それに」
────あの紅いMAはいない。
口に出さず、そう言った。
「ルナマリア、先に後ろの新型ダガーを」
『おっけー』
バルディッシュとゲイツBDはそろって、相対的下方をえぐりこむように機動する。
その2機に向かって、アビスのフルバーストが降り注いだ。
だが、その瞬間、すでに2機は射線上からいない。
「何!?」
アウルの驚愕の声と同時に、アビスとカオスのコクピットに同時にロックオンアラート。
アビスに向かって、バルディッシュのブリッツエッジ・ビームブーメランが向かってく
る。
同時に、カオスにはゲイツBDが胸部に装備する短銃身ビームガンの射撃が迸って来た。
「くそっ!」
アウルはそれを肩のシールドで防ぎ、ブーメランの実体部分にぶつけて弾き返す。
一方、スティングはビームガンを難なく避けた。だが……
「しまった!」
スティングが毒ついたときにはもう遅い。
次の刹那、背後にいた2機のダガーLはバルディッシュのビームパルチザンに胸上部を薙
ぎ払われ、あるいはゲイツBDの対装甲パルチザンに頭部ごとパワーパック部分を叩き潰さ
れていた。
「畜生! なんでてめぇらがこっちに残ってんだ!」
アウルは毒ついてアビスを構えさせる。一方、バルディッシュと紅いゲイツBDもそれぞ
れパルチザンを構えなおす。
2機と2機が、対峙するように向かい合った。
支援
[ショーンとゲイルを設定]
ぐぐっても具体的な資料というか設定自体ないみたいなので、もう開き直ってオリキャラ化しました。
ごめんなさい。
ショーン・クラインフェルド
金髪碧眼の美丈夫。レイとは違い、顔は美形だが、体つきはがっしりしている。
(「宇宙一の無責任男」シリーズのル・バラバ・ドムを金髪碧眼にして、髪はストレートにしたイメージ)
性格はけっこうお調子者で、ナンパ好き。
身長は177cmだが本人は180cmあると言い張っている。
ゲイル・アン・ミラー
金髪、褐色肌の女性。坊主頭一歩手前のベリーショート。目もゴールドポイント。
切れ長なのでそうは見えないたれ目。
上から御愁傷様、普通、ほんの少し大きめ。
性格は実直だが遊び心がないわけではない。でも女性らしくはない。
>>254-258 今回は以上です。
ショーンとゲイルの姓、それらしい単語でぐぐると由来がわかります。
でも別に書いてる奴はそれについては良く知りません。orz
>261
GJです!
いつもフェイトやシンの会話をワクワクしながら読んでいます。
これからも頑張ってください!
実は私もヴィヴィオのパパとママの話を書いていたり…。
出来たら投下してもよろしいでしょうか?
>>260 Fate in C.E.73氏GJ!!
おおオリキャラ登場ですか!自分もフェイトの活躍を楽しみにしています。
次回も頑張って下さい。
>>262 いつでも待ってます!
>>263 それは俺も気になった。
262氏の完成を待とうじゃないか。