一乙。
乙
ジーク・ジ乙
5 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 14:38:28 ID:Q1GVal4F
お〜 スレ立ち
ご苦労様です。
乙
誰もいない?
そろそろ投下すべきでしょうか?
とりあえず前スレが埋まってから・・・
うちらは一人の英雄を失ったちうわけや。せやけど、これは敗北を意味しはるのか?否!始まりなのだ!
地球連邦に比べ、我がジオンの国力は30分の1以下であるちうわけや。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?
諸君!我がジオン公国の戦争目的が正義せやからや。これは諸君らが一番知っとるちうわけや。
うちらは地球を追われ、宇宙移民者にさせられたちうわけや。
ほんで、一握りのエリートらが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、
宇宙に住むうちらが自由を要求して何度踏みにじられたか。
ジオン公国の掲げる人類一人一人の自由のための戦いを神が見ほかすはずはないちうわけや。
ウチの弟!諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んや。
何故だ!?
「坊やせやからさ」
あたらしー時代の覇権を選ばれた国民が得るは、歴史の必然であるちうわけや。
ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開せなならぬ。
うちらは過酷な宇宙空間を生活の場としながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきたちうわけや。
かつて、ジオン・ダイクンは人類の革新は宇宙の民たるうちらから始まると言ったちうわけや。
せやけどながら地球連邦のモグラ共は、オノレたちが人類の支配権を有しはると増長しうちらに抗戦しはるちうわけや。
諸君の父も、子もその連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならへん!それを、ガルマは!死をもってうちらに示してくれた!
うちらは今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができるちうわけや。
この勝利こそ、戦死者みなへの最大の慰めとなるちうわけや。
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!
我らジオン国国民こそ選ばれた民であることを忘れへんでほしいのや。
優良種である我らこそ人類を救い得るのであるちうわけや
ジーク・ジオン!!
サルに引っかかって、ギレン様の演説完成ならず。
36-1
オデッサ作戦は、その名をオデッサ撤退作戦へと変更された。
“撤退”と言葉にすれば簡単そうに見えるが実際はそうではない。
第1軍の損害は全体の約五割。それでも戦力はジオン軍をやや上回るが、大半が通常兵器であり、MSの数は
50機に満たない。先の戦闘で傷ついた軍人もいる。一軍を全て撤退させることは並大抵のことではないのだ。
さらに状況を悪化させる要因がある。
「我が軍の進行方向にジオン軍です」
ユーリ・ケラーネの欧州方面軍が、ハルバートンを逃がすまいと陣取っているのだ。
「こちら残存兵力は実質四割。正面突破は難しいでしょう」
「逆にあちらさんは可能か……」
敵軍は散開していた各部隊を集結させ、密集隊形を作っていた。
どうやらケラーネはハルバートンの乗るハンニバルまで中央突破を計るつもりだ。
「自分が招いたこととはいえ、さすがにきついな」
絶望的な状況にハルバートンは目眩がした。
もし、ここが宇宙なら世界樹戦役と同様の方法で逃げることが可能だったろう。しかし、ここは地上なのだ。
山があり、谷があり、川がある。ジオンのトラップもあるだろう。軍を分けることは可能でも、簡単に撤退す
ることはできない。全てが遅すぎたのだ。
残された道は玉砕か降伏しかないのか、そう思われていたとき、ハルバートンとケラーネ両指揮官にとって
は予想もしない事態が起きた。
――――第36話
36-2
ジオン陣営では援軍としてやってきたゲイツ大尉が訓示を行っていた。
「いいか! お前たちはドタイに乗り敵航空戦力を削ぐための先鋒を命じられた。命を懸けて敵戦力を殲滅し、
公国を勝利へと導くのだ!」
「一つよろしいですか?」
手を上げたのはバルク大尉だった。階級は同じだがゲイツが先任なので敬語になっている。
「大尉の部隊は動かないのですか?」
「我がドム隊は最速の部隊だ! 後方に陣取り、状況しだいで前に出る!」
「しかし、ドムの機動性ならば、一気に敵旗艦を落とすことができます」
「何が言いたい?」
「戦力の出し惜しみは如何なもの……」
「バルク大尉。私は上の命令を伝えただけにすぎん。それともなにか? 欧州軍は我々がいなければまともに
戦うことも出来んのかな」
ゲイツは言うが、完全に話のすり替えである。
彼は元々マ・クベの部下であり、ケラーネに命令権がないため、独自に判断しろとしか言われなかった。が、
だからといって後方に待機は理不尽だ。これでは戦力を出し惜しみしていると見られてもしょうがない。
ゲイツは言うだけ言うと、ドムのある格納所に行ってしまった。
「何なんですかアイツ!!」
「そう怒るな。ああいった軍人もいるってこった」
「でも、親父さん。こんなことなら砂漠のほうが良かったですよ」
「ブラウン軍曹、我々は我々で行うべきことがある。今は愚痴ってないで機体の確認をしろ」
「も、申し訳ありません、大尉」
そんなバルク隊を含む航空部隊が連合軍に向けて飛び立つ。その中にはケラーネの乗るガウ攻撃空母もある。
地上では随時機甲師団も動き始めた。
その光景を見ていたゲイツは吐き捨てるように言う。
「ふん……貴様らは与えられた命令に従っていればいいのだ」
吸っていたタバコを投げ捨てると、慌てた様子の部下に気づいた。
「どうした。何を慌てている?」
「敵が、後方に敵が……!」
次の瞬間、赤い光がゲイツの意識を飲み込んだ。
支援
36-3
――この10分前。
傷ついたドミニオンとアークエンジェルはケラーネ軍の後方約1キロのところに隠れていた。
「艦長、そろそろです」
「分っている」
ナタルが考えた打開策とは第1軍との合流だった。
敵はこちらの作戦を見抜いている。そのことを一刻も早くハルバートンに知らせなければならない。
そのため、ミンスク攻略を破棄してそのまま南下していた。
「準備完了。後は合図だけです」
「リー少佐、指揮をお願いします」
幸いなことに追撃はなかったが、損傷したドミニオンが速度を出すことができず、ウクライナ国境に着いた
頃に第1軍はオデッサ攻略に動いていた。そして決断を迫られたのである。
「いや君が執りたまえ」
「し、しかし……」
「この作戦を考えたのは君だ。君がやるのだ」
「……了解しました」
このとき、彼らは撤退することもできた。
「両艦、全速前進!」
しかし、第1軍を犠牲にした生還など、望むものはいなかった。
「目標、ジオン欧州方面軍!」
たった2隻による敵軍への攻撃。
無謀ではあるが一つだけ勝算がある。
36-4
「ローエングリン発射用意!」
それはローエングリン砲を撃つこと。
幸いなことに敵軍は密集しており、今撃てば敵の大半を殲滅できる。
いくら屈強な欧州方面軍とはいえ、ハルバートンの指揮する軍勢と、ローエングリンを搭載したAA隊との
挟撃を受ければ、壊滅しなくても活動不能に陥る可能性は大。運がよければ撤退してくれるはずだ。
だが、それを実行するには覚悟が必要だった。
ローエングリンの大気圏での使用は放射能を撒くことを意味する。過去に、ナタルは一度だけ発射したこと
があるが、その時は連合に加盟していないアフリカでだった。今回はジオンに占領されたとはいえユーラシア
連邦領土で撃つことになる。それが意味するものは……。
ノイマンは静かに、そして淡々とナタルに聞いた。
「艦長……本当にいいのですね?」
「構わん!」
それでもナタルの覚悟は決まっていた。
「ローエングリン、1番、2番発射ッ!」
そしてアークエンジェルから二筋の赤い渦が放たれた。
呼応するようにドミニオンからも発射される。
四つの赤い光は一瞬にしてジオン軍を飲み込んだ。避ける暇もない。強大なエネルギーの前に成すすべも
なくザクが溶かされ蒸発していく。ギャロップはカーゴに搭載している爆薬に引火し大爆発を起こした。
「敵、二割方消滅!」
それでもナタルは気を許さなかった。
直ちに第二射の用意を命じると、MS隊の発進準備を指示した。
36-5
己の後方部隊が壊滅していく姿にケラーネは衝撃を受けていた。
「まだ予備兵力が?! そんなバカな!」
「これは……コードネーム“木馬”です」
アークエンジェルの存在など知らされていなかった所為か、思わぬ伏兵の存在に信じられない様子だ。
「少将! 攻撃を受けた一帯が放射能に汚染されてます」
「あんだと! 連中は南極条約を破ったのか?!」
「第二射来ます!!」
轟音と共に赤い光が再び部隊を飲み込んだ。
今度は各隊が警戒していたので被害は減らせたが……。
「あれは核兵器というより放射能兵器に部類されます。条約には抵触しません」
「……狂ってやがる」
しかし、奴らはハルバートンを救う為に撃ったのだ。同じ立場に立たされた場合に、ケラーネ自身はどんな
判断をするだろうと自問自答した。
「いや、俺でもそうするか」
「ハルバートンの軍勢が動きました!」
「木馬からMSが発進します!」
「迎撃しろ!」
この指示を受けて一部の航空隊が進路をアークエンジェルに向けた。
状況はまだ五分だが、自分達がやっていた包囲戦を敵にやられる形になっている。
「仕方ねえが、ここは退くしかねえか?」
支援
36-6
「エド、機体はエールだろうな!」
「はいはい、つけてますよ」
ムウの問いにエドは仕方なくといった表情で答えた。
前の戦闘でエールストライカーを指定されたにもかかわらず、勝手にソードストライカーで出撃したことが
レナの耳に入り、彼女の特別なお仕置きを受けていたことあり、もうあんな目は御免だ、とばかりにエールで
出撃している。
「俺の目がある以上、勝手な真似はさせんからな」
「少しは信用してくれたっていいでしょう?」
「信用してるさ……来たぞ!」
前方からドップの編隊が迫る。
引き付けようとしたモーガンの横をビームが走った。ゼロの乗るストライクが先走って撃っている。
「ムラサメ少尉、早いぞ!」
「うるさい! 落とせばいいのだろう!!」
「ムウさん。どうするんです?!」
キラも含めて混線する通信にムウは苛立ちながら叫ぶ。
「ええい! 全機、散開!」
その声を待っていたエドは、早速ドップを狙い撃つ。
しかし、相手は練度は高いらしい。いとも簡単に避けられた。
「おっと。そうはいかんよ」
エドは突破を計るドップを、あろうことかエールパックの翼で切り裂いた。
この戦闘法は彼が南米の空軍時代に使っており、見事ディンを落としている。
「エドーッ! 迂闊だぞ!」
「おっしゃあ! 次はどいつだ!?」
「人の話を聞けー!」
36-7
「デュエルの乗り心地はどう?」
「いいわよ。ヘリオポリスのと比べたら格別ね!」
ライフルでザク2機を血祭りに挙げながら、デュエルダガーに乗ったクリスは答える。
ナタルはこの戦闘でのパイロットの役割を一新させていた。
テストパイロットのクリスをデュエルダガーに乗せ、ジェーンと共に後衛を任せる。サイとトールも同様だ。
キラ、ゼロ、モーガン、エドは前衛を、レナとジャン、そしてムウは中衛、セイラ他2名は上空に置いている。
全体的な統率は、強力なセンサーを備えたイージスに乗るムウが行っていた。
「キラとモーガン大尉は左翼のドタイを頼む。エドとゼロは……死なない程度に頑張ってくれ。レナ、悪いが
二人のサポートを頼む。キャリー中尉もだ」
少ない戦力にジオン側が戦力を小出しにしたこともあってか、このフォーメーションは上手く機能していた。
さすがに大軍を相手にすることはできないが、一個大隊並の戦力なら十分に相手取ることができる。
ジオンのエースには負けてしまったものの、やはり彼らもエースだった。普通の兵では相手にならない働きを
している。そうなるとジオン側もエースを投入しなければならなくなる。
「サイとトールはあんまり前に出るなよ。それと……!」
精密な射撃がイージスを襲う。
ムウは機体を反転させ回避すると、ライフルで牽制した。
「よく避けたな。私には四散するお前の機体が見えたのだが」
「その胸のマークは確か……!」
ダブルアンテナを装備した指揮官専用のザクキャノン、そして胸部には“スパイダー”のエンブレムマーク。
ジオンがよくプロパガンダに使うエースパイロット、イアン・グレーデン中尉だった。
支援
36-8
「見えるぞ! お前の意思の光が!」
「くっ!」
強敵の登場に、ムウは指揮どころではなくなってしまった。
「レナ、暫らく指揮を取ってくれ!」
「了解。早く片付けなさいよ!」
指揮権が変わってもやることは変わらない。前衛を抜けた敵機の破壊が中衛の目的だ。
バスターダガーの火力を存分に引き出しながら、レナはミサイルの雨を突破した数機のグフに浴びせる。
横では、ジャンのデュエルダガーがザクを戦闘不能にしていた。
「……キャリー中尉」
ジャンの戦い方を目にしたレナは思わず呼びかけた。
――不殺主義
決してコックピットを狙わない戦闘方法は、常にMSの両手両足、もしくは武器を限定した攻撃である。
対象に正確に攻撃を加えなければならないので、相当の技量が必要だ。
そんなジャンの技量に、レナは敬意を払いつつも、別のところで軽蔑していた。
「どうしました?」
「いえ、何でもないわ。後にしましょう」
今はそれどころではない。そう自分に言い聞かせ、レナは別の標的を狙った。
36-9
ムウは確実に、グレーデンが攻撃の際に放たれる意思を感じ取っていた。
「感じる、強い力を。しかし!」
グレーデンはニュータイプと噂されるパイロット。彼もムウからのプレッシャーを感じとる。
ムウの動きを、意思を読み取り、肩のキャノンを的確に発射していく。
それでもイージスはその砲弾をひとつ、またひとつとかわす。
「左!? い、いかん!」
ムウはグレーデンよりも先を読んでいた。確実にイージスが攻め立てる。
何発かマシンガンが当たるが、PS装甲が弾いた。
「押される、押されている!」
「そこっ!」
すれ違いざまの一撃がザクキャノンの頭部を切り裂いた。
視界を失い焦るグレーデンの機体に、イージスは振り向きざまにライフルを構えたが、
「貰……って、電池切れだぁー?!」
その瞬間にイージスのPS装甲はダウンし、鮮やかな紅色は灰色へと変貌した。
戦闘に集中していたため気づかなかったのか、考えていた以上にエネルギーを消費していたようだ。
通常ならば丸腰の状態でピンチなのだが、グレーデンも引き際を弁えていた。
「ここまでだな……勝負はお預けだ!」
奴は只者ではない、と内心で思いながらザクキャノンは後退していった。
この後ケラーネは、ローエングリンを警戒して軍を分散させたが、そこに紡錘陣形で一転中央突破を謀った
第1軍がなだれ込んだことにより、ケラーネ軍は左右に分断されることになる。
結局、挟撃を受けたケラーネは撤退を決断。第1軍は辛くも敵包囲網を脱出した。
このほぼ同時に、ハンニバルからの通信がアークエンジェルに繋がるのだった。
支援
36-10
「助かったよ。貴官らがいなければ、我が軍は全滅していた」
ハンニバルの艦長室で、コープマン大佐は撤退作戦の要となったナタル、リー両士官と対面していた。
感謝の言葉にナタルは困惑しながら、場にいないハルバートンの安否が気になった。
「提督はご無事ですか?」
「……休んでおられる」
戦闘が終わるとハルバートンは倒れた。これまでの激務がたたったのだろう。
G計画を立案・実行し、ジオンに負けないMSを開発した。そして軍の主流派をまとめ、ユーラシア連邦と
共闘し、一斉反抗の第一歩となるオデッサ作戦までこぎ着けた。作戦は万全を喫して実行されたはずだった。
それでも現実は非情なものである。まさか完膚なきまでに敗北してしまうとは。
「今は、休ませておこう。これからのことを考えるとな」
ハルバートンの心境を察したナタルは自然と頭を下げていた。
「我々は当初の目的を果たせませんでした。どのような言い訳しても済まされることではありません」
「気にする必要はない。あれは怪我の功名だ。おかげで我々は生き残れた。それでいいじゃないか」
「しかし!」
結果的にアークエンジェルとドミニオンは、作戦外の行動を取ったことになる。事前にリーが確認をとって
いたが、当初の予定通り事を運んでいたら、オデッサには連合の旗が立っていたかもしれない。
ナタルは責任感からかどのような処遇も覚悟していた。
「では、バジルール特務大尉のアークエンジェルには殿をやってもらおう。リー少佐は構わんぞ。ドミニオン
の様子では難しそうだからな」
「「ハッ!」」
こうしてオデッサ撤退作戦は成功に終わる――筈だった。
この時、遥か上空の雲の上に1隻の戦闘艦がいることを、連合軍の誰もが気づくことはなかったのである。
新造艦で大気圏への突入能力と巡航能力を持つ、アークエンジェルに近い用兵思想で造られた戦闘艦。
「選り取りみどり。どれから殺ろうか。どれから……」
その艦の名前はリリー・マルレーンと言った。
投下終了
まだだ! まだ終わらんよ!!
(いろいろな意味で・・・)
次でオデッサは終わらせるかな・・・
追伸:ローエングリンの破壊力がどれ程のものかわかりませんでした。
TVのムウあぼーんの瞬間は記憶から消してます。
GJ!!
しかし大気圏内でローエングリンとは。
条約的にはグレーゾーンじゃなかろうか。あとでギレンのカードにされそうだな。
GJ
ローエングリンの代価はユーラシア連邦がハルバートン見限って、ハルバートン派消滅ってオチになりそう。
まあ、盟主王が全体指揮取った方が勝てそうな気もするんだけど。
しかし、戦艦の主砲って段階ですでにローエングリンは条約違反に近いよな。
もっとも種世界にまともな戦時外交なんてないから問題はないのかもしれないが。
GJ
ローエングリンについてですが問題は無いかと。
本当に陽電子砲なら反物質砲ですから。防御不可能。
状況が面白そうな方へ…いや、GJでした
まだまだ戦力残ってる地球軍に、選り取りみどりとは。さすがシーマ姐さん豪気だ
まあ、大物狙いで一撃離脱するんだと思うけど…ひょっとしたら…
あれ?もしかしてブラウンも巻き添えもらった??
>>31 出撃してた、というか空中にいた連中は無事っぽい
シーマ姐さん!待ってましたっ!
シーマ様キター!
シーマ様ktkr!
撤退中に敵援軍でなおかつ奇襲とかまじ鬼畜www
ハルバートンさん涙目www
投下キター!
連合ドリームチームは一般兵相手なら流石だな
シーマ様降臨で連合泣きっ面に蜻蛉www
>>37 馬鹿野郎、シーマ様は蜻蛉(とんぼ)じゃねぇ、蜉蝣(かげろう)だ!
何はともあれシーマ様キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
撤退は侵攻の倍難しい、逃げ切れるのか連合。
作者様GJ!
>>38 蜻蛉でカゲロウとも読むんだぜ?
まぁそんな事はどうでもいい。ハルちんとAA、どちらが先に沈むのやらwww
作者GJ!
エドが昔とってた戦法って神風もどきか
戦法と言うぐらいホイホイやって良く生きてたな
>>40 あれは確かエドが二日酔いで戦闘機に乗ってて、気づいたらぶつかってたはず。
しかも墜落してえらい目にあったらしいし。
ぶつかったのが軽量化されすぎているというくらいに
装甲を削られているディンだったのが
不幸中の幸いだったらしい
機体がレイダー制式型になってから部下がディン翼でぶった切りを真似た時も、
「どうですか兄貴!」ってノリの部下に対して、「ちょ、おまw」って反応だったし。
っ出展はホビージャパンより。
戦闘機って体大きいとGがキツい筈だが・・・
あんなにがたい良くて二日酔いで出撃とかどんだけ
>>41〜43
そ、そうだったのかorz
えー、スルーしてください……
ところでシーマ様の搭乗機で何か良いものありますか?
デザートザクでもいいけど、そうなるとバーニィの方が高性能機(ザク改)に乗ることに……
・・・ドワッジとか?
ガルバルディなんてどうだ?
>>45 ノーマル版のイフリートは?
もう開発されてなかったっけ?
>>46-47 確か、ペズン計画発動してないから、その辺の機体は無いと思った。
ザク改だって統合整備計画発動後の機体じゃん
その頃にはペズン計画の試作機くらいは出来上がっているかもしれん
どうせザクで来るなら指揮官用ザクでどうでしょう?
もしくはドムとか。
ペズンはジオンが劣勢じゃないので…
候補としては三つのうちのどれか
デザートザク
ドム(熱帯仕様)
グフ・カスタム
もちろんグフ・カスタムで
デザートザクで。ガンダムの本編でも学徒兵がゲルググ乗って歴戦のエースが
ザク乗ってたりしたし、ジオンの混乱ぶりをあらわせるしなによりシーマ様が性能の低さを
腕と機転で乗り越えるほうがいい!
じゃあ残ってるトロピカルドムを
>>52 シーマなら操縦系が変わるツィマッド・シリーズより
ザクの純粋後継機のグフ・カスタム選びそうな希ガス
シーマならグフの電撃をいたく気に入りそうだ
うむ、グフだな。悪の女幹部に鞭は必須だよww
>>56 シーマ「ダーリン、浮気したらおしおきだっちゃー!?」
某スレのコウが脳裏をよぎったw
60 :
56:2007/09/04(火) 23:17:18 ID:???
さっきグフカスと書いたんだが・・・海兵隊はジブラルタル攻略のためにアフリカにいたんだよな
そしたらMSの配備はアフリカ方面司令部の方針によるんじゃないかね
ガルマは攻略後のオデッサへの増援派遣は無理と考えてた様だから、その後の作戦に向けて配備を進めてたはず
この後、アフリカから中東をうかがうならドムだし、欧州軍の背中を守るならグフ
つまり51さんが今後シーマをどう動かしたいかによる
まぁだいたいがリリー・マルレーンからの強襲降下作戦になるだろうから
あんましMSの戦略移動能力は考える必要ないと思うけど
やっぱりグフカスの鞭で連合MSをお仕置きしてくれないと
グフカスは鞭もってないけどな
>>63 アンカーじゃねぇのか、あれ。グフカスにヒートロッドはないはずだ
でも見た目鞭ではないなぁ
どっちかってと紐
wikiだと別名ヒートワイヤーだそうな
むしろシーマ様に鞭で打たれたry)
シーマ・ガラハウ専用グフカスタムのヒートロッドは本人の希望でノーマルタイプに換ええられてると考えても良いのでは?
まあ、さらにコレに個人的な妄想を付け足すなら、間接部は防水防砂対策で特殊なゴムで覆い
(イメージはパトレイバーのイングラムを参照)
さらにジャンプ力や行動時間延長のために大型のバックパックに換えたり
(イメージはバーニア部を大型バーニアの換えたMS−14Bバックパック)
あたりはやりそうだな。
開発経緯は先のアフリカ線のムチャを心配したドズル閣下が造らせたガルマ専用機だったが当のガルマは片腕となったシーマにコノ機体を与えた・・・
と、言うような妄想が浮かびました(苦笑)
ホバー付きのザクって好きなんだよなぁ
ここはホバー搭載デザートザクでひとつ
いっそここはザクタンクで。
71 :
age:2007/09/05(水) 20:59:45 ID:KebztvdW
イヤイヤここは、ジオン製のMSは機密保持の為、整備手順を間違うと自爆すると。
後、自爆モードに入っても解除コードがあると。
72 :
71:2007/09/05(水) 21:29:38 ID:KebztvdW
ま、間違えた・・・
あげるな!
要塞や敵艦への迫撃が身上の海兵隊なら、格闘戦も射撃戦もできるグフカスかな...
個人的には、ゲルググ以上のスラスター推力を誇るイフリートに、グフカスのガトリングシールドを搭載したカスタム機とか妄想
(ノリスは当初、震える山でイフリートに乗る設定だったとの噂を聞いたが、本当?)
ガトリングシールドって使いづらそうだけどなあ…
配下のバーニィたちが、推力強化してゲルググ並みとも言われるザク改に乗せるとなると、通常のザクと推力の変わらないグフカスタムだと、付いていけない可能性もあるわな
パイロットの能力で補えるという以前に、通常ならバランスのいい、同程度以上の性能の兵器編成を行うと思うし、そうなったらドム系統か、>74のようにゲルググ以上のイフリートって云う選択になる気がするが、
>67
お前は俺か!?
どうせなら玄人向けのケンプファーで…と言ってみるてすつ
強襲制圧任務ならあれ以上適任な機体もないだろうし
グフ・フライトタイプなんかいいと思うけど
>>79 一年戦争中ほぼ最強レベルのケンプを持ちだすのか!?
つるべ撃ちどころの話じゃなくなるぞw
ケンプファーよりも先にペズン計画のMSの方が出来上がるような気が・・・
83 :
74:2007/09/06(木) 21:51:57 ID:???
ゲルググ・マリーネを範にとった、現地流用品から改装した海兵隊仕様MSを、更に妄想してみた
ザク改・マリーネ(海兵隊仕様)[仮称]
ザク改のバックパックに、2本のプロペラントタンクと、バッテリーを増設し、継戦能力向上
さらにゲルググMの110mm速射砲、スパイクシールドの変わりに、グフカスの35mm3連装ガトリング砲と、ヅダに装備していたような鉤爪付シールドを現地改造品として左腕に装備
その他の装備は従来どうり
イフリート・マリーネ(シーマ専用機)
イフリートのバックパック(ランドセル?)に4本のプロペラントタンクと、バッテリーを増設
75mmガトリング・シールドを装備させ、イフリートの専用ショットガンを改造(3連装ガトリング砲の機構を流用)して左腕部に取り付け
スマン 調子に乗りすぎた
にしても、ガルマが生き残りジオンが優勢だとギレンの出番ねえなぁ。
あるとしたら、この後のユーラシアとの降伏交渉あたりかね。
ユーラシアの面子立てるようなことすれば、降伏に応じそうだし。
そういえば、日本に変態兄×2がいなかったか?
>>84 ゲームではわざと武装蜂起するように仕向ける総帥がそう簡単に動くわけないよ
おいおい、この時期にケンプァーやペズンMSが出てくるなら普通にゲルググMで間に合うよW
まあ、現段階開発されているMSの流用何ですから、海兵隊用に『エンジン問題をドムのエンジン流用で解決したヅダ』MSー10を配備と 言うのも手ですがどうだろう?
これなら史実よりゴツくなりますが汎用機ですのでゲルググが出てくるまでの期間保つかと・・・
あと、Wikipediaでザク改を調べたのですがジェネレーター及びスラスター出力はグフより下でノーマルザクよりスラスター出力が少し上なだけなんですが・・・( ̄○ ̄;)
88 :
74:2007/09/08(土) 01:54:45 ID:???
>>87 あー、「EMS-10ヅダ」は強度薄弱のEMS-04に、ドムの土星エンジンに換装してでっち上げた物なんだが、(イグルー参照)
もしかしたらそういう意味で書いたのかも知れんが...
というか、今問題にしているのは地上用MS...
>少し上なだけ
そだね。元がザクだから、
でも実弾兵器を使用して、挌闘戦で"パワー負け"するような事態にならない限り、ジェネレーター出力は問題でなく、ZZでも描写されたようにMSは機動性なんで、推力値がイコールMSの強さの基準になってる。
ていうかグフの推力は40,700kg、通常のザクであるF型の43,000kgよりも低いんだがw
89 :
87:2007/09/08(土) 10:26:26 ID:???
≫88
すいません、イグルーの設定書をよく読んでなくて、
自分の考えてるヅダに関して誤解を招いてしまったので言い直しますね。
MSイグルーでのヅダはドムのエンジン流用?『と言われてる』ヅダでしたが、
私が書きたかったのは『ドムエンジンをベースに再設計したヅダ』と書きたかったのです。
たとえドムエンジンをヅダサイズに小さくしても無理がでるでしょうから
後、多少デザインも妄想させて頂くとドムエンジンを流用ですからヅダ自身もそれに併せて大きくなり、
背中のバーニアもドムエンジンにあわせて2発タイプに変更、活動時間を稼ぐために着脱式のプロペラントタンクを、
脚部の剥き出しのスラスターは壊れないように内蔵化しまた上半身の重量化に伴い大型化する。
と、ここまで書いていて気づいた人もいるかと思いますが
このヅダはイフリートとケンプファーの中間機に位置づけにしようかと思ってたのですが・・・
某所で、問題点をクリアしてさらに改良されたヅダで活躍されているシーマ様のSSを発見してしまい、
もし機体内容が被ってたら不味いのではと思いこの案は凍結して代替案を提示します。m(__;)m
90 :
87:2007/09/08(土) 10:41:36 ID:???
一つ目は
グフカスタムの胴体部分をグフフライングタイプの物と交換し、
さらに着脱式のプロペラントタンクを取り付けて、
スラスター出力と稼働時間の向上をはかる。
二つ目は、
グフフライングを空中戦から地上戦に重点を置いた改良を施す。
(砂塵対策やプロペラントタンクなど)
後、補足になるか分かりませんが、
メディアワークス社発刊の
データコレクション9
機動戦士ガンダム
一年戦争外伝2
に記載されているグフカスタム及びグフフライングタイプの装甲素材の欄には
『ルナ・チタニウム』と記されてました。
いや、いっそギャンが制式量産機になった設定にして、
ギャンMsを登場させるんだ!
何その無駄にマさんが活躍しそうな熱血陰謀漫画
「私もギャンで出る!」
と自ら立てた作戦とともに、前線で活躍するマさんかw
かっけぇw
だから、MS開発はドムの量産が始まったレベルまでしか行ってないってば。
ギャンやゲルググは、まだトライアルすら始まってねーよ。
>>94 もうゲルググとギャンは完成していたはずだが
96 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 20:00:26 ID:fEFvSMHi
97 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 20:11:39 ID:fEFvSMHi
すまん。調べてみたらwikiも同じだった。
ザクII 43,000kg
ザク改 24,500kg×3 3,000kg×2
だね。
>>94 51氏のSSでは、
ゲルググ=先行量産型をシャアが受領。
ギャン =ダイクン派が試作機を強奪。マルキオの意を受けたプレアが受け取り地球へ降りるも、
奪還の任に就いたシャアに追いつかれ、機体は大破。そのままシャアが回収に成功。
515氏のSSではヘリオポリス崩壊の時点でリック・ドム。
99 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 19:04:49 ID:379/OnP/
>>97 その辺の推力やらセンサーやらの値は整合性もなにも無いから見なかったことにしてもいいと思う
100ゲトしたので投下します
とりあえずシーマ様の機体は今日1日考えて決定しました。
37-1
オデッサより撤退する連合軍の中にアークエンジェルの姿はなかった。コープマンからの命令で殿を務める
べく、今は第1軍の遥か後方を漂っている。当初はドミニオンも参加する筈だったが、これ以上無理をさせる
必要はないのでハンニバルに追従する形をとっている。
あの欧州方面軍との戦闘状況から見て追撃は皆無である。とは言え、与えられた役割を果たしたいナタルは、
万全を喫する為にドミニオンからデュエルダガー1機借りており、それに伴いナタルとマリューは戦力の見直
をするのだった。
「デュエルダガーはクリスが乗るとして、余ったスカイグラスパーはどうするの」
「フラガ少佐に乗ってもらいます。少佐のイージスは地上だと有効に使えませんから」
「そうね、あの機体は宙戦を想定したものだから。MS形態だとスキュラも使えないし。でも……」
セイラに手を出さないか心配するマリュー。
ナタルはそんな気苦労に気付きもせずに彼女に聞く。
「なにか気になることでも?」
「……え? ああ、その……通信・分析能力は高いから」
「確かにセンサー類は一番信頼できますからね」
「でも、航空戦力を削るのも……。こればっかりは艦長の状況に応じて使うしかないわ」
「そうさせてもらいます」
きびきびと応えるナタルの姿に、マリューは微笑みながら彼女を見つめる。
「どうしました?」
「艦長らしくなったわね」
「は?」
「後は上官らしい振る舞いね。私や少佐に気を使う必要はないのよ」
「し、しかし、大尉は先任大尉ですし、少佐は少佐ですし……」
―――第37話
37-2
「キラは20以上か。やっぱ桁が違うな」
「でも二人のほうがスゴイよ。サイなんてイメリア大尉を助けてるし」
「おっ? なんだなんだぁ?」
これまでの戦闘データを解析していたキラ達にムウとジャンが近寄った。
「撃墜スコアの確認か? どれどれ……」
「前の戦闘と合わせて5機以上撃墜しましたよ! これで僕もエースですよね」
自慢げに胸を張るトールだったが、ムウは首を傾げながら言った。
「いや、こりゃあダメだな」
「……え?!」
「共同撃墜は0.5で計算するんだ。そうなるとトールは……3.5機、サイのほうは4機だ」
「どうやらトール君よりサイ君のほうが出世しそうですね」
「そ、そんな……」
「ジャン・キャリー中尉!!」
和気藹々とした中の声に場の全員が振り向いた。そこには鋭い目つきで彼らを睨んでいるレナの姿がある。
「ちょっと話があるの」
彼女はジャンの手首を掴まえると、否応なく彼を連れて行った。その光景にキラ達は唖然としているが、
ムウは何かに気づいたように眉を顰める。
一体何があったのか理解できないでいるキラは、前から疑問に思っていたことをムウに話した。
「あの、イメリア大尉はブルーコスモスなんですか」
キラは1ヵ月訓練中、レナから幾度もシゴキを受けていた。罵声を浴びせられることも決して少なくなく、
サイとトールの支えもあり訓練を乗り切ることができたが、側から見れば陰湿ないじめとも取られるそれは、
キラの精神をズタボロにしたのは間違いない。
この仕打ちにキラは一瞬、レナはブルーコスモスではないか、とも考えていたが、サイとトールも同様の
シゴキを受けていたので、その時は違うと判断した。
しかし、ジャンがアークエンジェルに来てから彼女は変わった。彼女は常にジャン厳しい目を向けている。
まるで監視しているような姿に、キラは過去の疑念を思い出した。
「いや、彼女はちょっと訳ありでな」
ムウは少し考えると、レナの過去について話し始めた。
37-3
「一体どういうつもり」
「なにか大尉の気を触ったものでもありましたか?」
人気のない格納庫の隅で、2人は言い合いを始めた。
「貴方の不殺主義のことよ」
「大尉も……ですか」
「その様子から、前の上官にもウケが悪かったみたいね。当然よ」
前述したが、ジャンの戦い方は敵機の戦闘能力を奪うに止めてパイロット達を極力殺さないものだ。そんな
不殺と呼ばれる戦闘スタイルを、上官が好意的に受け止めるなどありえない。
特にザフトとの戦闘における不殺行為は、同族を守る行為ではないかとブルーコスモス派の軍人から槍玉に
上げられることも多い。
「……しかし、私は戦いが次の戦いを生み、連鎖していく過程を見た。それならば私の戦い方が憎悪の連鎖を
断ち切る事が出来ると信じて……」
「随分な自信ね。さすがコーディネイターだわ!」
レナは珍しく私情を挟んだ。彼女はコーディネイターとの紛争で弟を亡くしている為、コーディネイターに
対して強い憎しみと殺意、そして差別意識を抱くようになっていた。
それでもレナは公私は分ける女性だが、ジャンの返答は彼女の神経を逆なでするのには十分だった。
「思い上がりもいい加減になさい! 軍は貴方の都合で動いてはいないのよ。自分勝手な自己満足の所為で、
作戦に支障が出たらどうするつもり!?」
「そんなことはありません。事実……」
「今までは大丈夫だった? 冗談じゃないわ!」
「……大尉の過去は私も知っています。だからといって私にあたるのは筋違いです」
「何が言いたいの……?」
「私も両親をS型インフルエンザで亡くしています。大尉だけが不幸なわけではありません!」
「ジャン!」
レナは壁にジャンを押し付ける。そして彼の襟元に掴み掛かった。ジャンは動じず、じっとレナの目を直視
している。気まずい間が漂う……その時だった。
『敵戦闘艦接近中! 第二種戦闘配備。総員配置に付け! 総員配置に付け!』
けたたましい警報とアナウンスに仕方なく手を放すと、レナはジャンの今後を暗示するような言葉を放った。
「覚えておくことね。貴方の考えは何時か味方を殺すことになるわよ」
短いですが以上です。
シーマ様の機体はブリッツで決定(大ウソ)。
次は戦闘だけど、地上戦って難しいね……orz
GJ!
ジャンが地味に嫌な奴になってるなw
ジャンが強ければ強いほど、不殺の代償を受けるのは他の友軍の兵士だしなぁ
まあ、オリジナル・キラに比べればまだマシじゃね?
乙ー
シーマ様のブリッツ……普通に見たいw
51氏の構成力に完敗だわ
ジャンとキラが同じ配属になっている設定が生きてくるね。
GJ!!
サイとトールはドングリの背比べ状態ですね、回りがトップエース揃いですし。
キラは相変わらずの不殺主義。
低軌道戦のクルーゼの考え方が軍隊としては正しいんですけどねぇ。
ジャンは殺したくないって理由以外に、中のパイロットを生かせばその救助にくる敵がいて、一時的にもまとめて戦力を減らせるからって理由で不殺主義だったよ
112 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 11:20:01 ID:3IOL0qZL
長期的には敵の戦力は上がっていってしまうよな
敵の教育を引き受けているようなものだし
114 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 14:24:22 ID:3IOL0qZL
対人地雷で負傷した兵士はその後、療養施設で金がかかりまくることになるから相手国の財政にもダメージが入ってますます有効だけど
MSでの不殺はパイロットはほぼ無傷でMSも一応修理可能だと思うし、やっぱり合理的ではない
シーマ様のブリッツは俺も見たいなぁ。
ってか、ここまで来たらいっそジオンガンダムってどうよ。
キャスバルガンダムか…
>>110-114 それに引き換え、ガルマによる捕虜の人権保護は効果的だと思うんですけど。
捕虜を平気で殺すザフトと違い、捕虜に国際法に則った扱いを受けさせる。
↓
「捕虜の食事代(身代金は聞こえが悪い)」と引き換えに捕虜返還。
↓
プラント市民もジオン公国支持に傾く。ジオン公国への亡命を望むコーディ続出・・・
そう上手くはいくわけないか。
シーア様は無理してグフ使わなくても専用のザク改でいいと思うんだ
120 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 00:47:04 ID:nMhq6ITv
シーア様って誰よwww
GCB赤影 だよ!!!
>>118 種世界だからなあ。ナチュに負けるなんてアリエナイ。というわけで、ジオン殲滅して負けた事実をなくします
てな具合に、逆恨み全開で襲い掛かってきても不思議はないぜ
>>112 あの人たちは結局、自分の手を汚したくないだけだから
パイロットの教育にかかる時間や金を考えると殺した方が効果的だもんな
シーア派かいなw
原理主義に陥りやすいのはスンニ。
515氏の作品をまとめで読んでたら、ジオンと連合がまじめに戦争してる一方で
あまりにも無能なプラント全体と厚顔無恥極まるオーブにめまいがした
特にプラント評議会には色々な意味でがっかりだ
シーゲル穏健派なんてまさに口だけじゃねえか
そもそも、ジオンは一応独立宣言で戦争を開始してるのに、
ZAFTは宣戦布告もなしに、しかも中立国のコロニーでテロリーだもんな。
>>129 いや、無印種の話しなら、すでにクルーゼ隊ヘリポリ突入時点では戦争状態だ
と言うか、後付け設定では血バレの時点ですでに宣戦布告終わってたらしいぞw
中立国まで含めて、地球全体にNJバラまいたプラント(穏健派)
地球側に回ったコロニーを粛清して、そのコロニーを地球へ落としたジオン
どっちも原作では無茶はやってるぜ
131 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 16:20:46 ID:HBQxqWuc
そもそも宣戦布告ってのがおかしいんだよな、交戦権を認めることになるから何というかもう独立を認めたようなもんだ
ジオン→連邦 の宣戦布告は誤りではない。
連合→ザフトの宣戦布告はおかしい。
武装蜂起集団と見なして、討伐宣言したんじゃまいか?>宣戦布告forプラント
あげるなよ
ザフト側から書いた資料じゃしょうがないな
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)そろそろ投下するか〜♪
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
↓
アクセス規制中です
↓
∧_∧
⊂(#・ω・)ってまたか!!
/ ノ∪
し―-J |l| |
人ペシッ!!
__
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 ̄ ̄
37-4
シーマ海兵隊の旗艦であるリリー・マルレーンは、ザンジバル級巡洋艦の中で最新鋭艦だ。宇宙艦というより
航空機に近いフォルムを持つ。MS搭載数は、今までのザンジバル級が最大8機に対し、12機まで搭載できた。
「……んふふ。せいぜい慌てておくれ。派手にドンパチを楽しもうじゃないか。ねえ」
艦橋後部で派手なソファに身を沈めるシーマは、扇子を弄びながら楽しそうに呟く。ソファには、保護条約
で捕獲禁止されているホワイトタイガーの毛皮。その上にふんぞり返るシーマは、同様に獰猛な猫科の野獣を
想起させる表情を浮かべる。
「敵艦、距離5300。主砲射程圏内に入ります!」
「さっさとぶっ放しちまいな! 06隊はどうなってる!?」
「全機発進終了しやした!」
「よし。……いいねえ。こういうときじゃないとコーディどもを使う機会がないからねえ」
「敵速35。距離5000。主砲発射用意!」
コッセル艦長の号令に、シーマは手にした扇子を高く振り上げた。
37-5
「敵艦発砲! メガ粒子砲、来ます!」
「こちらも応戦するぞ。ノイマン、回避は任せる。ゴットフリート発射後、MS隊の発進を!」
アークエンジェルのカタパルトが展開する。敵の航空戦力が確認できない為、先頭に出てくるのはムウの
乗るイージスだ。
「相手はザクの改良型だ。楽な相手だが油断はするなよ、キラ」
「了解です」
「後ろの二人も同様だ。直衛にはレナも付くから……」
「フラガ少佐。私は前衛にして頂戴」
戦闘指揮はムウが執っていたのだが、珍しくレナが意見した。
「おいおい、今になって陣形を変えると……」
「前衛が私と少佐、ヤマト准尉。中衛はジャンとマッケンジー」
「いきなり言われ……」
「後衛はあの二人でも問題ないわ。既に2回も戦場を経験しているんですもの」
「だから……」
「いいわね?」
「………はい。判りました」
「少佐……」
クリスはムウの姿を情けなく思うも、レナの威圧の恐ろしさを知るキラ達は押し黙るしかなかった。
準備が整うと、随時MSが射出される。レナの言葉どおりストライク、イージス、バスターダガーの三機が
先行。そしてジャンとクリスのデュエルダガーが後方に位置する。サイとトールの105ダガーは艦上だ。
支援隊形。艦前方に展開。敵と味方の主砲軸線に入り込まないよう注意しつつ布陣を敷く。
「少し陣形が変わったがやることは一緒だ。艦正面3800に防衛線を張る。ただ、ストライクは一番足が速い。
もしもの時はお前が後方まで下がれ」
「判りました。……あ? 来た! ……敵だ!」
深緑色のMSが迫る。MS-06FZ。通称ザク改と呼ばれる機体は、手にした90mmマシンガンを連射した。
37-6
戦場はムウ達が優勢に進められた。大きな要因となるのがキラのストライクとムウのイージスである。
キラはレナに課せられている訓練の効果が如実に現された。コーディネイターであることもあるが、やはり
ソンネンの生き様が彼の成長に影響を与えていた。今のキラは友人を守る為にどんな努力も惜しまなくなって
いる。そのおかげかエールストライクでの高機動戦闘は見事といえた。
一方のムウも元からエースなので実力は言わずもがな。各機に指示を出しつつ、巧みな連携を取っている。
更に両機はPS装甲。ザク改のマシンガンが当たったとしても損傷を与えられない。しかも、そんな所に
レナのバスターダガーが凄まじい弾幕を降らすのだ。相手からすれば絶望的な想いに架せられる。
しかし、たとえそうであれザク改に乗るパイロットはコーディネイターだ。そして誇りあるジオン軍人でも
ある。高い身体能力と日頃の訓練で得た連携で一進一退の攻防をしていた。ただ一人を除いて……。
「冗談じゃないよ、あんな化け物が相手だなんて……」
戦場から少し離れた森の中。その緑に同化するように、1機のザク改が隠れていた。
「しかもクリスの乗る“木馬”じゃないか……」
バーニィは砂漠での出会い後、彼女の素性について調べていた。正確には、当時アフリカにいた連合軍に
ついてだ。そして判った事が、アークエンジェルこと“木馬”の存在である。一瞬ではあるが彼女に惹かれた
バーニィは、相手が“木馬”と判ると若干戦意を喪失していた。
唯でさえコーディネイター(といってもクォーター)だという理由で担ぎ出されたのだ。ジブラルタル基地
を攻略した時点でバナディーヤに戻されるものと考えていた彼は、この戦闘は初めから乗る気ではなかった。
「とりあえず距離を取って、手頃な相手を捜すか……」
そうしてバーニィのザク改は森の中を移動しつつ第一線を突破する。が、現実は甘くない。彼の目の前には
2機のデュエルダガーが立ちはだかった。
37-7
バーニィのマヌケな姿はリリー・マルレーンの作戦指揮用モニターで確認されていた。
「あの6番機のパイロットは?」
「バーナード・ワイズマン伍長でさあ」
「……帰ってきたら“おしおき”だねえ」
言いながら、束ねた扇子をさかんに手のひらに打ちつける。彼女の姿にカッセルは胸の前で十字を切った。
戦闘終了後、バーニィに振りかかる“おしおき”がどのようなものか。それを知るのはシーマだけであった。
「しかし、それを差し引いても何だい。あれくらい正面から突破できないのかい。ええい、歯がゆいねえ。
見ちゃいられないよ!」
そうは言っても酷な話である。シーマは知らないが、今彼らが相対しているのは連合が粋を集めたG兵器に、
エース達だ。如何にジオン軍人が優秀であっても、如何にコーディネイターであっても突破は容易くない。
それにG兵器のPS装甲に対抗するにはビーム兵器を用いるしかない。後はバッテリを消耗させるだけだが、
その事実をシーマは聞かされていなかったのである。
元々シーマの所属するアフリカ方面軍は対ザフトの最前線だった。バナディーヤ、そしてジブラルタル基地
と連戦していた状況もあるが、その為に連合のMSに関係する情報伝達が他の軍勢より遅れていた。
眼前のモニターには5個の光点が先ほどから同じ場所を右往左往している。敵防衛線を突破出来ない現状に
嫌気が差したのか、手のひらに打ちつけていた扇子の音が止む。シーマは無言で立ち上がった。コッセルが、
彼女の姿を見るなりオペレーターに命じる。
「シーマ様のMSを! 護衛機の準備!」
支援
37-8
「新たな敵MS、戦闘区域に接近! 3機です!」
「おそらくは指揮官機だな。フラガ少佐に……」
「ダメです。抜かれました。新手の3機、高速で本艦に接近中!」
「何!?」
ロメロの報告にナタルが驚きの声を上げ、艦橋にいる全員が息を呑んだ。
3機のMSは第二線をも突破、一直線にアークエンジェルに迫っている。直衛はサイとトールのみ。事態は
一瞬にして最悪の方向へと転がりつつあった。
ナタルはミリアリアにキラを呼び戻す様に命じた。ミリアリアが必死にキラを名を叫ぶが応答がなかった。
この時の通信はキラの耳に届いていた。キラは救援に向かおうとするが、敵機がそれを察知して妨害している。
「くっ! ならばキャリー中尉に……」
「バジルール艦長。ケーニヒ伍長が前に出る許可を求めてきてます」
「何を言っている! 新兵には無理だ!」
その声にトールがすぐさま反応する。
「行かせて下さい。やれます!」
「ダメだ! ケーニヒ機は艦上で待機!」
「敵機、視認できました。モニターに映ります!」
映し出された映像には2機のドムが指揮官機に随伴していた。彼女の乗る機体もまたドムだが、よく見ると
細部に至るデザインは全く別物である。カラーリングも黒ではなくブラウン系の彩色を施していた。
「機体照合確認。オデッサでも同様の機体を確認しています」
ドムが開発された一番の理由はバクゥ対策だ。しかし、バクゥはアフリカをはじめとする砂漠・酷暑地帯に
配備されている。そんな過酷な地域では、機体の消耗や故障が激しいことが当然予想され、派生型局地戦用機
の開発が行なわれていた。こうして開発されたのが、MS-09F/TROP“ドム・トローペン”であった。
GJ
しかしトローペンかぁ、ジオンの開発速度はえぇ
今の今までトローベンだと思ってたぜ。
それはさて置き、情報なしという苦戦or敗退フラグ立った姐さん危うしGJ!
>>51氏
GJ!!
ドムトロキタワァ〜(AAry
51氏GJ!
バーニィに死亡フラグが立ったと思ってるのはオレだけ?
色々な意味でピンチだwww
>>147 いや、おしおきが待っている以上、まだ死なんだろw
シーマ姐さんのおしおきがどんなものなのかを俺たちに知らしめるまで、ヤツには生きる義務があるっ!w
ぐっじょぶ!
このスレ見てたらGジェネ欲しくなったw
ちと買ってくるわノシ
バーニィがミンチになってもすぐ復活するような気がする俺は某スレに毒されているな
致命傷喰らって五体満足でピンピンしているよりも、余程自然な気もするが……
コクピット付近をビームサーベルで破壊されて、ザクU改が大破しても死ななくて、
入院後、数日に目を覚ましてたからな。小説のバーニィは。
はて、ドムならトロピカルかF型を出して欲しかったものだが…
ドムトロはジオニックフロントだとビームライフル装備してたし、
トロペンの方がいいかも
>150
そのスレご存知ならシーマ様のお仕置きも想像つくよなw
>>152 トローペンはトロピカルと同様熱帯仕様の意だし、F型なんだぜ
>>152 あれはゲルググのを流用したか、ツィマッドが真似て開発した後期装備でしょ
開発時は90mmマシンガンかラケーテンバズ(ロケットバズーカ)が主武装
あとシュツルムファウストも持ってたっけかな
ドムトロって トロピカルがテストタイプで、正式採用がトローベンじゃなかったけ
たぶん言いたかったのはドム・フュンフのことだな
YMS-09を熱帯仕様に改装した機体がトロピカル・テストタイプ
トローペンはフュンフのトロピカルタイプじゃなかったか
フュンフって現地改修型じゃなかったのか・・・
フュンフは諸説あり、
カードビルダー>地上・宇宙どちらも可能な汎用MS。トローペンの前身。ただし、カード絵は08小隊版ドムで緑色。
また、星屑のデラーズ専用リック・ドムがフュンフだと言う説がある。ただ、ビルダーでは試作リック・ドムと別にされ、トローペンの宇宙仕様ではないかとされてる。
ともかくドム系の中でも一番不明な点が多いMSだよ。
>シーマ姐さんのおしおき
「おしおきされたい」とか思ってしまった。
オレはもう末期かも知れん・・・・・
>>160 ヒール付きの黒いブーツでぐりっと踏まれて、なんだい情けないねえ。そんなだから、戦場でビビっちまったりすんのさ
とか怒られたいのか?
>>162 待て。それは0083の時だろ?
このスレでは基本的に1年戦争、つまりUC0079準拠だ。
シーマ様まだなんとかピチピチ……
何をいってるんだ
一部のオタクの間では高校を卒業したらオバサン扱いなんだぞ?
つまりなのはもオバサン扱い……
シーマ様にいたっては……
一部って、そこペドの巣窟じゃないのか?
食べ物も女も腐りかけのほうがおいしい
>>166 いや、それだとオバ専になる・・・・と言うより失礼。
シーマ様にお仕置きされる。
結局は自分の好みだな
一年戦争全史に紹介されてたシーマを見たか?
結構美人だったぞ
うーん・・・シーマ専用ならトロピカルドムのバック・パックを装備したらどうだろう?
あれなら、機動性の向上に行動時間が延びる。
あと、51氏のシーマ様はUC時代より若い設定するといってなかったか?
DSのスペシャルモードじゃ主役っぽかったからなぁ、シーマ様
最初のステージは毒ガス注入の所から、シャア少佐の口利きでアクシズへ
エゥーゴに行けばクワトロと同じ大尉待遇で、世話見のよい姐さん
ドミニオンルートだとナタルを説得し、なおかつターンXを専用機に出来る
それに伴い、デトローフの出番も幾分か増え、最後はマハル復興へ
ちなみに、バーニィはクリスにプロポーズされてたね、主夫にならないかと
出来れば、ギャザービート2並の性能が欲しかったが……成長しきれば最強でした
>>170 オレの中ではジョニィ・ライデンが主役だった。
つーかあの作品は、シーマ様とジョニィとシン・マツナガの扱いがよすぎるよな。
まぁかなり面白かったけど。
よく考えてみろ。 0083当時のシーマ様になんの問題がある
人間美しく老いれるんだ
踏んでもらうなら0083のシーマ様に限る
もしデレデレの恋人ならば 0083のシーマ様に限る いや別にそれ以外でもシーマ様でお願いします
なんてことだ\(^o^)/スレがシーマ様にジャックされちまったぜ!
160・174だが、ちょっと興奮しすぎたようだ。
サイクロプス隊と北極基地に行って頭冷やしてくる
じゃあシーマ様以外の話題を…
以下はバーニィえのおしおきはどんなのか考えること
そりゃあやっぱりシーマ様に乗馬鞭でだな……
土下座で頭を踏まれて、靴を舐めさせられて、
ソファーの代わりに人間椅子にされて、
それから・・
このスレはドMが多すぎるぞ
0083時のシーマ様だって若々しくて十分美しいと思うがなー。
まあ、言いたいのはたった一つのシンプルな魂の叫び、
ババア結婚してくれ!
>183
この変態どもめw
ところで職人さんマダー?
明日は金曜だ、きっと大丈夫だ。信じることが大事。
37-9
敵機襲来の報を聞いてキラは顔色を変える。アークエンジェルの直衛にはサイとトールが立っているのだ。
第2線を張るジャン達まで振り切ったとなると相当の手練れになる。だが、キラが援護に戻ろうとした矢先に
警告音が鳴り響いた。
「くっ……なに!?」
ストライク目掛けて飛来するミサイルを頭部イーゲルシュテルンで撃ち落す。見ると後続の部隊らしい。
彩色のデザートザクが新たに3機。機体性能に差はあるが数の上では3対8、ややキラ達に不利だ。
「キラ、何とかして下がれないか!」
「そうしたいのは山々ですが……!!」
「ヤマト准尉、突出しすぎよ! 援護できないわ!」
数の差による影響は明確に表れた。3機が取っていた連携が崩れ始めたのだ。今までこんなことはなかった
のだが、今日に限ってレナが前衛にいた所為で、互いの連携不足が露呈したのである。
「こんなことしてる暇なんて……!」
デザートザクにビームライフルを放つが、それを回避して林の中に身を隠した。
「しょうがねえ。キラ、まとめて俺が相手するからお前は下がれ!」
「で、でも!」
「一人で3機相手するのも4機相手するのも変わらん。いいからいけ!」
ムウが突貫することによりキラはストライクを後退し始めるが、デザートザクは下がりだしたストライクを
見て僚機に合図を出す。
「そうはいかんぜ!」
「シーマ様の為にっ!!」
イージスを無視してストライクを付狙う。パイロットの腕はコーディネイター兵ほどではないが、腐っても
シーマ海兵隊である。地形を利用しながら執拗な攻撃はキラを拘束していた。
この手の打ち様のない状況でムウに助け舟が出た。
「フラガ少佐、アークエンジェルは私が援護します」
ジャン・キャリーの通信である。その声は当に天の助けで、ムウは二つ返事で了承した。
37-10
トールはアークエンジェルの甲板で懸命に105ダガーを操っていた。既にドム・トローペンは確認している。
遠距離からの狙撃は幾度も行っているが、ドムの高機動に狙いが定まらないのか命中弾が皆無だ。サイでさえ
当てることが出来なかった。
「ダメだ。速過ぎて狙いが」
サイの焦りの声にトールは意を決した。トールは105ダガーに装着しているライトニングパックを解除する。
ライトニングパックは高出力のビーム砲が撃てるが機動性を犠牲にするからだ。携帯していたビームライフル
とシールドを構え敵機を見た。
「サイ、援護頼む」
「何言ってんだ?!」
「このままだとアークエンジェルが危ない。俺の腕じゃ狙撃は不可能だ。だったら……!」
「自殺行為だぞ!」
「それでもやるしかないだろ!!」
叫びながら飛び出したトールはトローペンにビームライフルを放つ。戦場を経験しているといっても、彼は
艦上からの援護のみ。本格的な近中距離間戦闘は初めてだった。それでもトールは恐怖を感じなかった。初陣
では震えていた手が今は止まっている。その狙いは正確で、シーマも105ダガーの動きに目を見張った。
「へえ、腰抜けの連合兵とはいえ、やるじゃないか」
シーマにして見ればトールの動きは満足のいくものでは決してない。しかし、途中にいたバーニィのザク改
があまりにも無様な姿を晒していたので比較対象として褒めただけである。彼女の目には教科書どおりの動き
をするおいしい相手にしか見えなかった。
「やってやる。やってやるぞ! 新型のMSが何だ!!」
105ダガーのライフルを華麗に避けながらトローペンが迫る。手には90mmマシンガンが握られているが余裕
のつもりか使うそぶりを見せない。距離が縮めるとシーマは片方の手でヒートサーベルを抜いた。格闘戦は
トールにとって不利である。慌ててトールもビームサーベルを抜こうとするが、シーマの機体が懐に飛び込み
ヒートサーベルを振るう。ギリギリの所で一撃を回避したが、ビームライフルが犠牲に切られてしまった。
トールはライフル捨て、改めてビームサーベルを構える。追撃を行おうとするシーマだったが、サイの援護
射撃が窮地を救う。そしてジャンのデュエルダガーも救援に駆けつけた。
「ゴミが、さかしいね!」
シーマは僚機にジャンのデュエルダガーとサイの105ダガーを始末するよう合図を出した。焦ることはない。
アークエンジェルは目の前の105ダガーを始末してからゆっくりと料理しようじゃないか。
37-11
ジャンがアークエンジェルの救援に駆けつけた頃、第2線でクリスのデュエルダガーとバーニィのザク改が
手に汗握る激闘を繰り広げていた。
「うあああぁぁぁっ!!」
「逃げるなぁー!」
逃げるザク改に追うデュエルダガー。互いに援護は無い。当に死闘である。
「な、なんなのよあのザク。さっきから逃げ回って……」
クリスはもはや呆れ果てていた。まさかジオン軍人にこんなヘタレが居ようとは夢にも思わなかったのだ。
さらには乗っているのがバナディーヤで出会ったバーニィであるとも知らない。腕も機体も自分が上のようだ
が、ここまで逃げに徹しられると調子が狂ってしまう。
「俺はこんな目に遭うため軍に入ったんじゃないぞー!」
一方のバーニィは、泣きながらクリスの猛攻から逃げ回っていた。本来ならコーディネイターであることを
買われて現地工作員として働いていたのだ。それがいきなりジブラルタル攻略に駆り出されるばかりか、成り
行きでシーマにつき合わされている。
「ええい!」
掛け声と共にビームサーベルが空を切る。クリスは周囲を確認しながらザク改を目で追った。また逃げ回る
のだろう。そうクリスは確信していた。が、バーニィが取った行動は彼女の予想を外していた。剣撃を避けた
その場に踏みとどまり、ヒートホークを引き抜いたのだ。
「ちくしょうー!」
目に涙を浮かべ、構えた斧を振りかぶった。クリスも咄嗟の判断でサーベルを構えなおす。両者の攻撃は、
ほぼ同時に互いの機体を貫いた。デュエルダガーは頭から斧がめり込んで、ザク改の胴体にはサーベルが突き
刺さっていた。
37-12
「いい加減にどいてくれ!」
キラは呻くがデザートザク3機は執拗にストライクを狙った。キラは少し向きになりながらライフルを連射
する。だが、相手はベテランの兵士だ。力押しで勝てるほど甘い相手ではない。自分が負ける相手ではないが
勝つことも難しかった。
「キラ、戻って! トールが危ないの!!」
「トールが……!」
ミリアリアの悲鳴のような声が耳に入る。ザクのマシンガンを避けたキラはアークエンジェルを映している
サイドモニターに目をやった。ジャンは無事だ。サイもアークエンジェルの援護を受けて凌いでいる。しかし、
トールは違った。アークエンジェルの援護を受けているにもかかわらず、指揮官機にいいように弄ばれている。
まるで小さな子供が昆虫の手足をもぎ取るように感じた。
――死なせるものか……!
そのとき、キラの中で何かが弾けた。
「どけえ! 僕はこんなことをしてる場合じゃないんだー!」
迫るミサイルを最小限の動きで回避して、邪魔をするデザートザクに目掛けてビームライフルを正射した。
一撃は機体の胸部、コックピットを貫き爆散する。他の2機は僚機の爆発が信じられず動きが止まる。その隙
を突いてか、キラはビームサーベルを引き抜き敵機の懐に入り込む。そして反撃の時間すら与えることなく、
ベテラン兵であろうデザートザク3機を撃破してしまった。
完璧なまでに隙のない動きにムウとレナは呆然となる。敵であるジオン兵も同様だ。
「坊主……おまえ……」
「アークエンジェルの支援に向かいます!」
答える間もなくキラはアークエンジェルの方に戻っていった。
37-13
トールの105ダガーを追い詰めるシーマのドム・トローペン。弄ばれている105ダガーをアークエンジェルが
援護するが事態は好転しない。艦橋では皆が焦りを浮かべて見守っている。
「ハウ二等兵、ストライクはまだか!?」
「もう少しで到着します! もう少しで……!」
ミリアリアに至っては泣きそうである。
「マス伍長は出せないのか!?」
「ダメです。今出したら的にされます!」
ナタルは唇を噛んだ。何時の時代も艦載機の出撃には苦労する。
「こんなことなら出撃させていればよかった」
自分の判断ミスに後悔するナタル。万全を喫していたつもりがこの体たらくとは……。
トールはシーマを相手によく健闘している。と言ってもシーマが手を抜いているから生き残っているのだが、
それを差し引いてもトールは新兵を超える働きをしていた。
「キラの足を引っ張るわけには……」
トールはコーディネイターに対する偏見がない。オーブ人であることもあるが、一番はキラの存在だろう。
ヘリオポリスで会ったキラは、どこか抜けていて、言われなければコーディネイターと気付かなかったほどだ。
そんなキラが命を賭けて自分達を守ってくれた。あのボケーッとしていたキラがだ。
その為にトールは、少しでもキラの役に立ちたい想いが強かった。過信していたわけではないが、今までの
戦闘で敵機を4機撃墜している実績もある。だからこそ戦場で敵を撃破することでエースの称号が欲しかった。
キラの隣に立ちたかったのだ。
「あたれーっ!!」
「あまいあまい」
それでもシーマとの技量差は歴然だった。トールにはパイロットの才能があるが、その才能が開花している
わけではない。ビームを避けてトローペンは間合いを詰めると、強烈な蹴りを浴びせた。サーベルを抜く余裕
があったにもかかわらず、ワザと蹴ったのだ。
「くっそーっ!!」
常に戦場で前線に立っていたシーマの力に、トールは敗北感と無力感を味わった。
37-14
「そろそろ終りにしようかね」
遊びに飽きたのかシーマは背中のヒートサーベルを抜いた。先程までとは違う気迫がトローペンから漂った。
トールはこの気迫に気付きビームサーベルを構えるも、トローペンの突進を受け止めるので精一杯だ。鍔迫り
合いのまま頭部のイーゲルシュテルンを叩きこむ。しかしシーマは、それすら回避して勢いのままに体当たり
を仕かけ105ダガーの体制を崩した。その隙を逃がすシーマではない。
「終わりだよ!」
赤く熱せられたサーベルが切り裂いた。105ダガーの頭部が胴体と切り離され、無常にも落ちる。意図的に
避けたわけではない。その場で転倒しかけたのが幸いした。
「くっ……ううぅ!」
メインカメラからサブカメラに切り替えるとモニターに止めを刺すため近づくトローペンが映る。
「トール! 逃げてトール!」
トールが殺される。ミリアリアは悲痛な叫びを上げるが逃げられる訳が無い。シーマもプロなのだ。次の
一撃は決して外さない。シーマのトローペンがサーベルを構える。一瞬にしてトールの命は尽きるだろう。
もうダメだ。そう思った次の瞬間、一筋のビームがトローペンの頭上をかすめた。
「ビーム砲? あいつらしくじったね」
シーマが舌打ちして、武器をサーベルから90mmマシンガンに持ち替えた。
「殺らせるかぁぁぁっ!」
キラはソンネンの姿を思い出した。勝算の低い戦いに身を投じ、タッシルの町を救ったことを……。
あの時、自分は一人で逃げ出して信頼する友人たちを裏切った。だけど皆は笑って許してくれた。だから
もう裏切りたくない。どんなことをしてでも皆を守ってみせる。
「うああああっ!!」
「何だ、こいつは!?」
ストライクの動きにシーマは目を見張った。形は105ダガーと同じ教科書なのだが、動きがあまりにも速い。
慌てて下がると予備のマシンガンも取り出した。歴戦のパイロットの勘がそうすべきと告げていた。
お、終わらない……
チクショウーッ! コレも皆、10月のスカパーの所為だー!!
GJ
バーニィ、MS戦はじめてか?しゃーないな〜
GJ!
ミンチよりひでえや?
投下乙!
キラ種われか。ソンネン少佐は大変なことをしていきました
そして・・ああバーニィ・・・
GJ!
ところでバーニィを全く心配できない俺ガイルんだが、かまわんよな?
GJ!
>>197に同意 なぜかこの話でバーニィが死ぬってのが連想できないんだよな・・・
これがシーマ様のオシオキフラグの効果ってやつか!?
199 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/22(土) 10:35:10 ID:4HxFKKtD
GJ!
しかし、AA組は生存補正かかりまくりだな。
シーマ様、手加減って(笑
ここでシーマ様が戦果挙げられなかったら、立場は大丈夫なのか?
ジブ攻略で貢献してるから大丈夫だろ
バーニィも死んだとは思えんし…
問題はクリスはどうなるかだ
GJ!!
シーマ様遊びすぎて止めをさせなかったか。
しかし 「シーマ様の為にっ!!」 って何処ぞのエセ三連星を連想したョ。
GJ!!
おお、キラ種割れですか。
っていうか、51氏のSSでは、まだ未経験、初体験でしたね。
とっくの昔に初体験はすましているような気がしていたけど、
種本編と違って、アスランたち相手より、ジオン相手の方が多かったからかな。
保守
保守
保守
日に二度も保守する必要はないよ
そういえば、最近515氏が見かけてないが大丈夫かな?
(´・ω・`)シンパイダ・・・
37-15
立ち止まったら殺られる。そう思ったシーマはトローペンを走らせた。ストライクは恐ろしく正確な射撃を
行ってくるが、シーマは経験からキラの狙いを読み取っていた。放たれたビームを回避しつつ、両手に持った
マシンガン2丁で一斉射撃する。だが、ストライクは桁外れの動きで避けきった。
「バカな!」
シーマはナチュラルだが、MS戦の実力はコーディネイターに負けない。それだけの修羅場を経験している
からこそ、相手が誰であろうと戦場を操ることができた。しかしだ。ストライクの動きは今まで会ったどんな
パイロットとも違う。効率的に機体を操作し、正確に自分を狙ってくる。その動きは全てが迅速だ。
それでも何発かは命中させることができたが、いずれもPS装甲によって阻まれてしまう。
「なんて奴だい!」
「シーマ様、援護をっ!」
「来るんじゃない! お前たちは自分の相手に集中しな!」
部下が支援に回ってもストライクを倒せるかは疑問符が付く。シーマはマシンガンを乱射しつつアークエン
ジェルの影に身を隠して弾薬を交換した。
「す、すごい!」
「キラ……どうしちゃったの?!」
眼下で行われるトップクラスの戦闘にアークエンジェルの艦橋は静まり返っていた。キラが凄いのは前から
解ってはいたが、今日は異常なほどだ。こんなキラは脱走した時以来である。
「トノムラ軍曹、ストライクの援護は可能か?」
「速過ぎて無理です。それよりマス伍長を支援に……」
「駄目だ。伍長を出しても足手まといにしかならない」
ストライクは限界性能を超えた動きをし、トローペンも高速で機動し続けている。両者に割って入れるのは
ムウかレナのようなエースぐらいだ。
「仕方がない。今は損傷したケーニヒ機の援護を最優先にする」
「待ってください艦長。サイはっ!?」
放置されるサイにカズィが噛み付く。それにナタルは冷静にモニターを指差した。
「よく見てみろ。アーガイル機には直に支援が付く」
37-16
ドムは従来のMSを凌駕した速度で機動することができる。しかし、それは裏を返すと動きが直線的になる
傾向があることを意味していた。つまり動きを読むのが容易になるのだ。ドム乗りならばこの傾向に注意しな
ければならない。そうしなければ技量の高いものに遭遇した場合、多大なる苦労をする破目になる。
「グオッ!!」
このドムもその一人となった。自慢の高機動でジャンのデュエルダガーを翻弄したが、動きが単調になった
おかげでジャイアント・バズに直撃弾を受けてしまう。
「遅い!」
ジャンはドムが持ち替えようとしたマシンガンを精密な射撃で破壊すると相手に通信を開いた。
「何のつもりだ!?」
「命は取らない。行きなさい」
「見逃すだと?! ふざけてんのかテメェ!!」
逆上したドムのパイロットは、ヒートサーベルに手を掛けてデュエルダガーに襲い掛かった。ジャンはその
行為を愚かに想いながらライフルを正射。サーベルを持ったドムの腕を破壊する。さらに転倒したドムに追い
討ちをかけるように携帯している武器を全て破壊した。オデッサで戦闘能力を完全に破壊しなかったおかげで
思わぬ痛打を受けた経験から、ジャンはドムの戦闘力を完全に喪失させたのである。
「アーガイル伍長、聞こえますか」
「は、はい」
「こちらに来てください。この機体を鹵獲してもらいます」
「テ、テメェ……!」
「その機体は興味深い。研究対象にさせてもらいますよ」
己の不殺主義への言い訳なのか、ジャンは工学博士らしいつぶやきを洩らした。
37-17
弾幕を回避しながら距離を詰めるストライク。トローペンは片方のマシンガンを捨てて身構える。
「まだ電池が切れないのかい!」
焦りの色を浮かべたシーマは思わず毒づいた。バッテリ残量が3割を切って、そろそろ母艦に戻らなければ
ならない。しかし、ストライクの武器はビーム兵器、実弾主体のトローペンよりエネルギー消費が大きいので、
既に相手のエネルギーは切れている筈だ。だが、現実にはこちらが攻められている。
シーマはヒートサーベルを抜き、ストライクの斬撃を受け止める。パワーはトローペンのほうが上のようだ。
力任せに押し返しながらサーベルで斬りこむ。
(今週の蠍座の運勢は悪かったか!?)
そんな事を想いながら再びマシンガンを放つ。すると今度は見事に命中した。今まで様に流れ弾に当たった
のではなくストライクが回避行動に移らなかったのである。シーマはストライクが避けなかった訳にいち早く
気が付いた。ストライクの後方にはアークエンジェルがあったのだ。避けては艦に被害が及ぶ。
キラがアークエンジェルへの被害を最小限に留めようとするならば、シーマが次に取る手はおのずと決まる。
「この機体!」
「そらそら、避けたら大事な艦に傷が付くよ!!」
自分とアークエンジェルの対角線上の攻撃だ。さすがにキラも焦り始めた。トローペンの卑怯な戦法にキラは
意を決し、捨て身の特攻を仕掛けた。実弾兵器ならPS装甲で防げる。しかし――
「あまいんだよ!」
「うあっ!!」
シーマは武器をジャイアント・バズに持ち替えていた。幾ら実体弾を防げるPS装甲と言ってもロケット推進
の360mm弾が直撃した衝撃はキラの動きを止めるには十分だ。動きの止まったストライクに、シーマはさらなる
追撃を加える。残ったジャイアント・バズ全弾を放つと一発が背部のエールパックを破壊した。外部ユニット
であるストライカーパックはPS装甲を施してない。結果、キラは高機動戦闘を封じられることになった。
37-18
「しまった! うわっ!!」
「いい加減に落ちな!」
機動力を失ったキラは防戦一方になる。シーマの放った弾丸は外れることなくストライクに命中する。今、
キラの命を護っているのはPS装甲のみ、エネルギーが切れれば一巻の終わりだ。
「何て硬い装甲だい! 何でこの至近距離で直撃を受けて砕けない!?」
シーマは勝負を決めるべくラケーテン・バズを手にした。トローペンのラケーテン・バズは口径880mm。
ジャイアント・バズに比べても巨大な口径にキラは血の気が引く。
そんな時、ジャンのデュエルダガーの撃ったビームライフルがトローペンの動きを止めた。
「ちっ! こんな時になって!」
バズーカは弾切れ、マシンガンも捨てた。ラケーテン・バズだけで新手と戦うのは歩が悪い。
「シーマ様。引き際です!」
サイとジャンを相手していたドムが援護に駆けつける。
「僚機がやられました。これ以上は……!」
「っ!! 大事な機体をっ!」
このまま引き下がるなど腹の虫がおさまらない。狙いを付けた獲物を逃がすなど考えられなかった。しかし、
新手のMSは動きが良い。只者でないのは動きで判る。シーマは瞬時に理解すると身をひるがえした。
「今日の所は見逃してあげるよ! 癪だけどね!」
「シーマ様、アイツはどうします?」
「自分でケリをつけるよう伝えな。それと……」
前方に見えるザク改を指差す。
「アレは回収しておくこと」
そうしてトローペンとドムは脚部スラスターを吹かしながら離脱するのだった。
37-19
「損害は105ダガーが中破、デュエルダガーは大破。マッケンジー中尉は負傷した模様」
「そうか、救護班の用意を……」
命じながら、ナタルは肩の荷を降ろした。こちらにも損害が出たとはいえ彼らの活躍は賞賛するに値する。
しかもジオンの新型MSを鹵獲できたのは大きな成果だ。
「鹵獲した敵機はどうします?」
「一先ずアーガイル伍長に警戒をさせておけ。武装はないのだろう」
「キャリー中尉が解除したそうです」
「ならば彼でも問題ない」
着陸したアークエンジェルに機体の回収を始める作業員。ストライクは小破。フェイズシフトダウン寸前で
戦闘が終了したのが幸いだった。トールは気絶していたが軽傷で、今マードックがコックピットから引きずり
出している。ミリアリアは既に彼の元へ向かっていた。105ダガーは修理すれば問題ないだろう。
ただしクリスは思ったより重傷だった。腕の骨が折れ、他にも幾つか骨折している模様。デュエルダガーも
復元は不可能なほど損傷している。推進剤に起爆しなかっただけでも奇跡だった。
戦死者が一人も出なかったことに皆が安堵する中、一人だけ不機嫌な顔をしていた。
「また不殺か」
「鹵獲しただけです」
レナである。彼女はジャンと共にサイの105ダガーが見張っているドムを見た。
「都合のいい理由だな」
「ジオンの技術力には些か興味がありまして」
「それは初耳ね」
「……」
皮肉の応酬をしながらドムの前に立つと降伏勧告を出す。ドムのパイロットは今だコックピットに籠もって
いるのだ。ジオンとは南極条約に伴って、捕虜の扱いはザフト兵ほど悪くはないが、降伏に応じないとなると
力尽くで引きずり出すか、最終的には撃破するしかない。
「私がやるわ。アーガイル伍長、退きなさい」
「待ってください。何も殺す必要は……」
「降伏に応じないのよ」
「しかし、無抵抗の相手を殺すなど……」
議論は平行線をたどる。サイは2人の言い合いを困ったように見つめた。彼からしてみれば、敵を撃破する
より死んだ人間が一人もいなかったことの方がずっと大事だったからだ。特にアークエンジェルの被害は軽微。
婚約者であるフレイに一刻も早く会いたかった。
彼だけではない。多くの兵士が恋人に、家族に、友人に会いたがっていた。
37-20
しかし、彼らはこのとき一つだけ思い違いをしていた。ある意味で、ドムには戦闘能力が有ったのだ。
――拡散ビーム砲
胸部に内蔵されているビーム兵器である。ジャンは目に見える武器を全て破壊したが、これだけは武器であ
ることに気がつかなかった。いや、仮に整備班のマードックが直接調べても武器であるとは思わないだろう。
この武器はビーム砲と銘打っているが、その出力が弱いため敵MSのモニターに灼き付けを起こすことによる
目くらまし程度にしか使えないからだ。
それでもドムのパイロットには十分だった。周囲の目がレナとジャンに向けられると、彼は拡散ビーム砲を
ためらわず放った。105ダガー、デュエルダガー、バスターダガーのモニターは真っ白になりドムの機影を失う。
状況が飲み込めるようになったのは僅か数秒。ドムはその数秒の間にスラスターを吹かし、地面に落ちていた
90mmマシンガンを拾うとデュエルダガーに向けて乱射した。自分をコケにしたジャンを殺そうと狙ったのだ。
最初にドムの動きに気づいたのは、あろうことかサイだった。ラミネート装甲の御陰なのか、サイは状況を
いち早く確認できたのである。モニターに映るのはドムがデュエルダガーに狙いをつける光景。サイは咄嗟の
判断でデュエルダガーに体当たりした。
次に気づいたのはレナである。ドムがマシンガンを乱射する姿に、迷うことなくライフルの引き金を引いた。
最後に気づいたジャンは、モニターに映る光景を理解できなかった。ドムが炎上している。バスターダガー
は94mm高エネルギー収束火線ライフルを構えており、自機は転倒している。そして覆いかぶさるようにサイの
105ダガーがあり、その胴体部には銃根が残っていた。
ドムが拾ったマシンガンは、シーマが戦闘中に放棄した90mmマシンガンである。トローペンに装備された
マシンガンは通常のものと比べると小型であり、片腕のドムでも扱える代物だ。貫通力も上がっている。
「アーガイル伍長!!」
レナの叫び声が聞こえた。後方からはムウのイージスが駆寄ってくる。
「こ……れ……は……」
何が起きたのか。優秀なコーディネイターであるジャンは理解してしまった。
――覚えておくことね。貴方の考えは何時か味方を殺すことになるわよ
ジャンは出撃の前にレナに言われたことを思い出した。
37-21
オデッサ作戦失敗。
今回の一件で、軍内部における主流派の発言力は大幅に低下し、その責任を問われる形となった。今後地球
連合軍はブルーコスモス派が主導権を握る形で、指揮系統が移管されることになる。
ナタルたちの今後も、ブルーコスモス派が決定権を持つことになるが、意外にも彼らを含むハルバートン派
に処分を施されることはなかった。
これは、ユーラシア連邦が中心となる第2軍が勝手に撤退した為に作戦全体に狂いが生じたと、参謀本部が
判断したからである。つまりオデッサ作戦失敗の全ての責任はハルバートン提督ではなくビラード将軍にあり、
大西洋連邦側にはなんら落ち度はなかったと発表したのだ。
当然この主張にユーラシア連邦は抗議する。ただでさえオデッサ作戦失敗によりジオン公国の占領下にいる
住民達は、その旗色をジオン軍に向け始めているのだ。連合軍の敗北も理由の一つだが、決定的になったのは
アークエンジェルとドミニオンが放ったローエングリンであった。これによってウクライナ北西部が深刻的な
放射能汚染にさらされ、地域住民は大規模なデモを起こしている。
ユーラシアの抗議に大西洋連邦は、ビラードの撤退がなければローエングリンを撃つこともなかったと答え、
両者の溝は埋まることはなくなった。この不協和音は、ハルバートンとユーラシア連邦軍との繋がりを完全に
絶ったことになる。
このような結果にムルタ・アズラエル理事は、ストライクダガーの増産を決定する。これは連合軍の損害が
いずれも高級機であるデュエルダガーだったことが影響している。MS152機の損害を埋めるには、生産性の
高いストライクダガーの量産しかないからだ。また、ストライカーパックシステム搭載MSの大量生産を前提
とした105ダガーの廉価版の開発も加速される。それは、後にダガーLと呼ばれることになる機体であった。
一方のオデッサを防衛できたジオンでも一悶着があった。マ・クベの水素爆弾使用発言が、中立国――特に
スカンジナビア王国――から非難を受けることになったのだ。南極条約に違反する核兵器。ブラフとはいえ、
公言したの周辺諸国に警戒を与えたらしい。
ジオン公国内部ではマ・クベに対する処分に賛否が分かれたが、結果は不問という形になった。その代わり
オデッサ防衛の功績は帳消しにされることになる。中立国から批難は必至だが、中立国に何の価値も見出して
いないギレン総帥は“戦争に関わらない国が口を挟む問題ではない”と一蹴してしまう。南極条約はジオンと
連合の間で定められたもので、中立国が抗議する云われはないのだ。
そうなるとジオンとしては、連合側の対応に注意しなければならない。だがそれも、ローエングリン事件を
引き合いに出して反論を封じた。
結局マ・クベは中将のまま、引き続きオデッサ防衛を努めることになる。
ユーリ・ケラーネ少将は働きを甚く評価されたが、ハルバートン提督を取り逃がしたことと、ドム二個中隊
が全滅したことが合わさって昇進は見送られた。
ダグラス・ローデン大佐も、少ない戦力で第2軍を相手に奮闘したことが評価されたものの、昇進すること
はなかった。これは彼がダイクン派であることが関わっているようだが、詳しいことは不明である。
ノリス・パッカード大佐は極東に左遷され、オデッサを離れた。木馬を取り逃がしたことがハルバートンを
取り逃がす結果に繋がり、さらにはドム二個中隊が全滅したのだから致し方ない。
こうしてオデッサ防衛は、将官が誰一人功績を認められないという異常事態に陥るのだが、それをウヤムヤ
にしたのがガルマ・ザビ准将である。
瞬く間にジブラルタルを攻略した彼はジオン十字勲章を授かり少将に昇進した。以後は、アフリカ方面軍の
指揮権をノイエン・ビッター少将に移し、ジブラルタル基地司令官・兼・ジブラルタル残留艦隊司令官・兼・
地球方面軍最高司令官という複雑な身分になるのだった。
ジブラルタル司令部占拠を成功させたシーマ・ガラハウは中佐に昇進し、以後ガルマの直属となる。
奇跡(?)の生還を果たしたバーナード・ワイズマンは軍曹となり、欠員の出たサイクロプス隊へ配属される。
余談だが、シーマからの“おしおき”は幸運なことに転属の影響で受けなかったそうだ。
オデッサ編終了。
シーマ様だから気合入れて書いたけど、容量が通常の2倍に!!
00が始まる前に終わってよかった。
次はスピットブレイク。久しぶりに連合vsザフトです。
ところで今月のガンダムAを読んだけど……マさんに何があったの!?
ちょ……バーニィ。幸運だなぁ。
それに比べて……サイ……
この事実をキラが見てくれれば良いんだけどねぇ。
GJっした!
GJ!!!
サイーーーーー!!!
出撃前のレナの伏線はこれだったのか!!
バーニィ・・冷や冷やさせるぜ
それにしてもシーマ様さすがだな。ドムトロで種われキラを圧倒か・・
今回もGJでした。
これはサイ死亡?
となると、フレイの憎悪はジャンに向きそうな上に、相手がジオンだからキラにどうこうってのも無いだろう。
もしかすると何事もなく退役するのか?
はたまたスピットブレイクってことで退役前にクルーゼにさらわれるのか。
続き楽しみにしています。
GJ!
流石は我らがシーマ様、狡猾な戦法を用いつつキラと互角とはやりますね。
そしてジャンの不殺主義を真正面から否定したドムの拡散ビーム砲。
やはりこれでサイは死んでしまったのでしょうか。
次回もまたwktkさせていただきます。
バーニィ……惜しかったなw
敵も味方もミスを犯す。戦場ですねえGJ!
その結果の処理がやたら上手いな、ここの盟主王。ジオンの一人勝ちをはばめるのか俺もwktk
いや待て待て。
今からストライクダガーじゃ性能的にこの後のジオン新型機相手は辛かろう。
そのためのダガーLじゃね?
エール&ジェットストライカーを付ければ、ドムでも互角にやれるよ<ダガーL
まあ、カラミティやレイダーとかも、エースパイロット用に極少生産するだろうし。
あと、今月号のホビーマガジンにアストレイ漫画で量産型ヘイペリオンが出てたけど、
もしユーラシアが連合から離脱なら、ヘイペリオン量産化フラグON?。
このスレよりも余裕のあった本編でも量産化フラグ立たなかったし、無理じゃね?
それにしてもバーニィ、もったいげふんげふん、二重の意味で運良かったなw
GJ
しかしサイ・・・、俺達は刻の涙を見ることになるのか?
この世界でサイクロプス隊って何やるんだ、フリーダムでも盗むのか?
にしても、このタイミングでスピットブレイクって一発逆転目指してるんだろうが、それで連合に勝ってもジオンに負けるだろうに。
ジオンと休戦条約でも結ぶのか、プラントは?
>>228 優秀なコーディネイターに不可能は無い(と思ってる)
GJ!!
AA組にも遂に死者がでるのか?
それにしても、キラは種割れると異世界からスラスターを召喚するのかw
強奪といえばガトー少佐だろうよチミィ
・・・ニムバスもいる
38-1
大西洋連邦首都ワシントンにあるホワイトハウスでは、大統領が数名の高官を呼び寄せていた。
「それで公王は何と?」
「現状では難しい、とのことです」
大統領の問いに、ジョージ・アルスター外務次官がうなだれるように答えた。ジョージはアルスターの名字
から察せるとおりフレイの父親である。ブルーコスモスの人間ではあるが、彼自身はアズラエルのような殲滅
思想は持たず、緩やかなる回帰を掲げる穏健派であった。その為に、かつてブルーコスモス穏健派に属してい
たデキン公王とのパイプ役になれる唯一の人材でもある。
ジョージは地球とジオン公国を行き来して、公王と会談を行っていた。初戦からの敗北が続いた連合政府は、
圧力に屈しないジオンとの講和を視野に入れていたのである。
「ただ、公王からはこのような親書を渡されました」
ジョージが封筒を大統領に渡す。中身を取り出し、一通り目を通すと親書を他の高官たちに渡した。
「見てみたまえ」
「はあ」
内容を知らされていなかった高官たちの顔色は、親書を読み勧めるうちに急激に変わっていった。
「大統領、これはっ!!」
「うむ。近いうちジオンはL5宙域へ攻め込むつもりだ。それもヤキンだけでなくプラントもだ」
「プラント本国までですか!?」
「1ヶ月前からギレン・ザビは準備をしている。あの独裁者は制宙権を手にするつもりだ」
大統領は椅子に深く座った。
「これは好機かもしれません。プラントがこの戦争から脱落すれば、軍部の方針は対ジオンに傾きます」
コーディネイター殲滅を掲げているブルーコスモス過激派は、ハルバートン提督がいなくなったことで発言
力を増している。しかし、彼らが忌み嫌うプラントが敗北したら、今までように口を挟む云われはなくなる。
「アズラエル代表は対ジオンに消極的な方です。公王が元ブルーコスモス重鎮なのですから」
「そう、うまくいくでしょうか」
ジョージが苦々しい言葉で言う。
38-2
「元々、ジオン公国は独立を望んでいました。ギレン・ザビもそのつもりで南極で交渉を始めたのでしょう。
我々から話を持ちかけたとしても必ず乗って来ます。アズラエル氏もジオンの技術やNTに興味を持っている
ようですし。しかし、問題はアズラエルの背後にいるものです?」
「……影の政府、“ロゴス”だな」
ロゴスはブルーコスモスの母体とされる組織である。各界の有力者達で構成される世界的な軍産複合体で、
ブルーコスモス盟主のムルタ・アズラエルもメンバーの一員であった。
「確かに、奴らがこのまま敗北を受け入れるかは疑問だ」
「次の選挙にも影響が出てくる」
「過激派の動向も気になります。奴らはまたテロに走るのではないかと」
「そうだとしても……」
ざわつく中で、大統領が力強い声を発する。
「そうだとしても、我々は戦争終結の道を模索しなければならない」
終戦への道は限りなく遠い。しかし、戦争終結の扉を閉ざすわけではない。どんなに時間がかかろうとも、
道はそこにあるのだから……。
「ところで、プラント側との交渉はどうなっている?」
「大統領、プラントは既に沈み行く船です。交渉など無駄では……」
「プラントがどうなるかは問題ではない。あらゆる事態を想定した上での外交だ」
大統領の気迫に高官はジョージを見た。
「オルバーニ氏はマルキオ導師を通じてプラントへ和平の為の親書を渡したようですが、マルキオ導師が行方
不明で交渉内容が不明なのです。プラント側から何のアプローチもないことから決裂した模様ですが」
オルバーニは地球連合理事総長である。連合という組織自体、突発的に造られた為、影響力は持っていない。
それでも彼なりに事態を好転させようと、外交官の肩書きを持つマルキオに親書を渡していたが、あまり期待
は出来ないようだ。
―――第38話
38話プロローグのみ
オデッサ敗北により大西洋は講和を視野に入れ始めました。
(政治に疎いのでおかしな点があるかもしれませんが)
サイは死亡です。表現が甘かったですね。申し訳ない。
これでフレイの憎しみはジオンに向きます。でもフレイ父はジオンとの交渉係なわけで・・・
バーニィ(CV.辻谷耕史)は小説版以上に幸運です・・・
クルーゼ(CV.関俊彦)のドラグーンを運だけで全弾回避するほど幸運です・・・
やっぱり死んだか
そしてフレイは復讐鬼へ
ジャンに殴りかかるキラ、止めてと叫ぶミリィ、セイラさんのつぶやき…
風にひとりでが流れそうです
サイは死んだか・・・
フレイ様覚醒wktk
バーニィSUGEEEEEEEEE!!!
運だけで全弾回避って、ちょっ!?おま!!!www
フレイの感情の方向って、そう簡単にジオンに向くんですかね?
流れ的に、ジャンに向きそうな気が……
GJ!
バーニィ…って!
原作からかけ離れた某SFアニメじゃwww
運だけで全弾回避て……それはもう立派な一つの技巧じゃね?
>>239 計画犯と実行犯みたいなものじゃないか?
ジャン=計画犯(みたいなもの)、ドムのパイロット=実行犯
どっちかというと、実行犯の方に復讐心が傾くのかもしれない。
>>239 ジャンとジオンのどちらかじゃなくて、両方に向くでしょ。
つか、テレビ版のフレイなら、ジャンをジオンと戦わせて相打ちを狙いそうだ。
GJ!
バ、バーニィすげえ!
>>241さんの言うとおりこれはもう運とかじゃなくて立派な技術だよ。
サイの死亡でフレイ様覚醒フラグ確定。
この流れはアニメ本編よりもキラとくっつく理由がわかりやすいので特にGJ!
>>242 それだけじゃなく、あの時出なかったセイラさん、出さなかったAAブリッジクルー、サイがやられてから本気出した(ように見える)キラ
などなど、色々いっぱい恨んで当たりちらすんじゃまいか?
つまりバーニィを陽動として敵中に放り込んでも問題はないということですね?
>>245 幸運なバーニィは、敵地に放り込まれると、勝手に女性兵士と知り合いになって帰ってきます。
フラグ次第では、彼は連邦兵士になってしまい、帰ってきませんw
>>246 そういやGジェネAじゃあいつ裏切ってたなww
隊長たちが心配してるときにクリスといちゃいちゃってwww
DSではクリスと一緒にエゥーゴに参加してたしなぁバーニィ
・・・実はスタッフのお気に入り?
かも。
最近の携帯版Gジェネはあんまり詳しくはないんだが、ワンダースワン時代はバーニィは回避率がゼロになる代わりに攻撃力が3倍になるIDコマンドとかが付いていた記憶が。
でもってクリスは確か唯一の復活技能持ち。
能力もオールドタイプでも上位を争う能力だったので優先的に高性能な機体を回せば結構すごい事に……
>>248 隊長とミーシャも一緒じゃなかったっけ?
隊長をノイエ・ジールに乗せてた記憶が。
こういう政治ものも好きなのでGJでした。こういう所でないとギレンたち上の出番ないし。
ザフトがスピットブレイク発動前でジオンがプラント本国侵攻作戦ってことはジェネシス発動か?。
ジオン本国とソロモンのどっちに向けるかは微妙だが。
でも、どっちに撃っても報復でソーラレイがプラントに飛ぶよな。
プラントのコロニーが全部で何個あるんだか知らんが、ソーラレイの貫通力考えると、並びによっては複数のプラントが壊れそうだし。
あ、スピットブレイク前ってことはフリーダムがそろそろできるのか。誰が乗るんだ、アレ?
キラに強奪されなかったらイザークが乗る筈だったと聞いた事があるが
それが本当だとするとキラはイザークの貧乏神だなw
38-3
整備班の手によってコックピットがこじ開けられる。開けられた中身に整備兵たちが嘔吐する。ムウですら
思わず顔を逸らした。
「くっ!!」
「……女子供には見せるんじゃねえ」
凄惨な光景にマードック軍曹は顔を顰めながらも、サイの“回収”を始めた。
「うそ……うそよ! そんなのうそぉ!」
90mmマシンガンの直撃を受けた105ダガーを一言で表現するならば“蜂の巣”と表すだろう。胴体部、特に
コックピットには3発が直撃。その中はミンチより酷い状況で、サイの体は原型を留めないほど四散していた。
「会わせて! サイに……サイにぃ!」
「ダメだ! 嬢ちゃんをこっち通すな!」
フレイはサイに会いたいがため機体に駆け寄るが、ムウの叫びによって止められた。ムウの厳しい表情に皆
が黙り込む。フレイはがっくりと膝から崩れるとセイラに支えられた。静かに時間だけが過ぎるのも束の間。
彼女は泣くのをやめ、ジャンを睨みつけた。
「……何でよ」
その目つきの鋭さに皆が唖然とした。特にヘリオポリスの少年たちにとってフレイはお嬢様である。彼女が
こんな殺気だった表情を人に見せるとは思いもよらなかった。
「何でこんなことになったのよ!!」
「フレイ、落ち着きなさい」
金切り声を上げるフレイを、懸命にセイラがなだめる。
「――アンタ、どうして敵を倒さなかったの!? 殺せたでしょ!」
取り乱すフレイに、ジャンは沈黙するしかなかった。彼の不殺主義がサイ戦死という結果になったのだから。
「フレイ! 上官よ」
「関係ないわ! どうして敵を殺さないのよおぉっ!」
38-4
信じられないほどの力を込めて暴れるフレイ。それでもセイラは彼女を後ろから抱きしめ、なだめ続ける。
その光景を誰もが見つめていた。皆かける言葉が見つからないのだ。婚約者がミンチになったと知った彼女に、
何と言えば良いのか。
暫らくするとフレイは叫び続けるのに疲れたのか、セイラの言葉によるものか、幾分落ち着きを取り戻して
自分の部屋に走り去っていった。
「僕も聞きたいです。どうして敵機を破壊しなかったんですか?」
彼女が去ると、今度はキラがジャンに問いただした。ジャンの行動はキラから見ても不可解だったからだ。
「……」
「黙ってちゃ分りません! 中尉、答えてください!」
「私の責任だ」
「僕は何で破壊しなかったのかを聞いているんです!」
「それは……憎しみを増やさない為に――」
「貴方は、一体何の話をしてるんですか!!」
キラは思わず大声を出した。キラでもジャンの言葉は理解できるものではなかったからだ。憎しみを増や
さない為に敵を倒さない。その結果がサイの死なのだから。
「いい加減にしろ!!」
再び騒然となるところにレナが止めに入る。
「ヤマト准尉、貴官は戦闘により負傷している。今すぐ医療室へ行け」
「イメリア大尉、僕は……!」
「これは命令だ、准尉!」
「でも……!」
「アーガイル伍長は死んだ! それだけだ!!」
結局命令には従ったものの、厳しい一言にキラは心臓を鷲づかみされる思いだった。通路を歩いていると、
サイの顔を思い出す。そして医療室に着くころにはキラも泣いていた。
艦に暗い影を落とし、アークエンジェルはヘブンズベースへと戻るのだった。
38-5
帰還してから数日後、ヘブンズベースに参謀本部から辞令が届いた。ハルバートン失脚の煽りを受けた人事
異動である。ブルーコスモス派は、ここぞとばかりに主流派の将兵を各地へと分散したのだ。
ハルバートン提督は、“ビラード将軍に脚を引っ張られ絶望的状況でありながら、多くの味方を助けた功績”
により大将に昇進。アラスカの参謀本部付きとなった。だが、実権は無きに等しい。
コープマン大佐は准将になり、ヘブンズベース基地司令官になった。今後、この基地は対ジオンだけでなく
対ユーラシア連邦の橋頭堡となる、言わば最前線基地になるだろう。
他の将兵達も同様に、主流派は体の良い昇進と意味のない転属を受けるのであった。
「教官殿は辞令を貰いましたか?」
人事局から出たムウは、長椅子に座り辞令を読んでいるレナに話しかけた。アークエンジェルクルーは大半
が現状維持のまま待機を命じられていたが、やはり数人のクルーは転属を余儀なくされたのである。その筆頭
がムウやレナといったエース勢であった。
「ええ、貰ったわ」
レナが見せた書類は、カルフォニア士官学校教官職と書かれていた。
「元の鞘に納まった形ね。貴方は?」
「同じ。出戻りだ……」
ムウへの命令は第七機動艦隊に戻ることだった。元々、第七機動艦隊に所属していた彼だが、ヘリオポリス
崩壊後の混乱でアークエンジェルに乗り込む形となったのだ。妥当な人事と言えよう。
「本当は教官職だったんだが、新しいストライカーパックを試すことになった。宇宙専用で扱えるのは俺だけ
みたいでね。それに伴ってドミニオンも上がるらしい。なんだか宇宙でも色々あるみたいだねぇ」
ちなみにモーガンも宇宙に上がり、エドとジェーンはテストパイロットになる。ゼロは一旦研究所へ戻され、
調整を受けるようだ。その為、彼の乗っていたストライクは新しいパックの稼動試験用に宇宙へと上がる。
38-6
「まぁ、頑張りなさい」
「素っ気ないな〜」
「ラミアス大尉に言いつけますわよ」
「な、何でそこで大尉が出てくんだよ!」
動揺するムウをよそに、レナはあの戦闘での切っ掛けを作ってしまった男に触れた。
「ジャンは?」
「……除隊するそうだ。アイツはもう戦えないだろ」
ジャン・キャリーの名に、さすがのムウも真面目な顔をした。
あの後、ジャンは誰にも告げず軍を去った。自分の所為で一人の少年の未来を奪ってしまったことが、彼の
心に深い傷を作った。己の信念であった不殺主義。それがレナが指摘していたことが現実に起きたのである。
正しいものと信じていたからこそ、ジャンは自分の存在意義を無くしたのだ。
だが、ムウの言葉を聴いたレナは、悲しそうに俯いた。
「辞めることはなかった。アーガイルを殺したのは私なのだから」
「おいおい、お前さんまで自虐かよ」
「ムウ。私はジャンと居たくない為に前線へ出たの。警報が鳴る前に、不殺主義について言い合いになってね」
下手に敵兵を生かしておいたら危険だ。だからこそ彼女は前線へと赴いた。ジャンと共に中衛を持っても、
彼が敵機を見逃してしまう。見逃した敵機を自分が撃てばいいがそれだけの余裕があるか疑問だった。だから
前線に赴き、一機でも多く敵を血祭りに上げようと考えたのである。
「公私混同も甚だしいわね」
それもジオンの予想外の強さから実行できず突破を許してしまう。結果的に戦闘中に戦死者が出なかったの
は幸いだったが、逆にそれはジャンの言葉通りの展開が繰り広げられた為、レナの自尊心を傷つけたといって
いい。それに敵新型機の鹵獲もあながち間違いではないのだから。
しかし、戦闘終了後、あの状況下で反撃をしてくるなど誰が予想しようか。レナは敵機よりも周囲の警戒を
優先していた為、敵の不穏な動きに気付かなかった。切っ掛けはジャンかもしれないが、自分にも責任はある。
レナはそう感じていた。
重苦しい雰囲気に、ムウはあるお願いをレナに頼んだ。
Aパートでした。
ジャンはこれでアストレイのほうへ・・・
バーニィだけど、無責任シリーズを知っているものはこの板にいないのだろうか
ところで明日から00が始まりますが
この拙いSSは投下し続けてもいいのでしょうか?
GJっしたー
>無責任シリーズ
都築絵のみ許容。それ以外の富士見ファンタジアは_。
つか、バーニィがそんな歩く災害クラスの強運だなんて……!?
>>259 GJっしたー
タイラー級だとCEの最終的な支配者がバーニィになっちまいますがww
勿論そこまでやっていただいても結構ですよ
マ、マジに受け取らんでくれ
中の人が同じなんだよ・・・
タイラー(CV.辻谷耕史)
ドム(CV.関俊彦)
戦場で『不殺』など、それこそ気が狂ってるとしか思えない
>「僕は何で破壊しなかったのかを聞いているんです!」
>「それは……憎しみを増やさない為に――」
>「貴方は、一体何の話をしてるんですか!!」
どうでもいいが、こういうキラは珍しいな
ジャンの不殺主義は殺したくないって理由以外に、中のパイロットを生かせばその救助にくる敵がいて、一時的にもまとめて戦力を減らせるからって理由じゃなかった?
漫画読むだけだと、そんなまともな事は考えてないっぽ
さすがに反面教師が目の前にいると学ぶか、キラも。
不殺実行後だったら、どう反応したんだろうなあ…
>>259 GJ、乙です
戦艦の整備員って死体とか見慣れてないのかねぇ
元々宇宙艦だし、撃墜≒未帰還なのか
>>265-267 まぁ実際にこんなのが前線にいたら、すぐ「事故」にあうだろうけどね
投下乙!
サイ・・バーニィの悲劇再びか・・・
フレイ様ブチ切れしたが、怒りの矛先のジャンが除隊したからなあ・・・どうなるんだろ
まぁ今回のジャンの敵新型機体捕獲は軍人としてはあながち間違っちゃいないよね
もし、ジャンに不殺主義がなくて、只単に敵新型機体捕獲って理由だけなら、結果的にサイが死んでもここまで批判されなかっただろうし
>>270 捕獲しろと命令が出ていたか?個人の興味だけで勝手なことされちゃ軍隊にならないんだよね、結局自分の欲に忠実でそれを優秀な自分ならできると勘違いするよくいるコーディネータだよ
ジャンは基地外でFA?
信条なんて誰にでもある。むしろそれでも使い続けなければならなかった上層部の責任だろうな。
まあ、余裕のある場合ならともかく、それこそ戦線崩壊のようなあの状況でも貫いてたのは空気読めないにもほどがあるw
鹵獲するなら、せめて手足は切り離すかして攻撃不能にしとかないとな。
上層部はジャンに白く塗り替えた機体を与えて有効利用してた。
で、いらなくなったと・・・
陽子の不殺は、可能ならだし戦うのも自分の民だしで理解できるけども
やっぱり問題がある兵士は優秀でも使うべきじゃないんだろうな
アニメで採用されるべきかどうかは疑問だけど
現実問題、軍人に要求されるのは高い身体的能力ではなく、命令を忠実に遂行できるかどうかだからな。
プライドばかりが高くて、理想や信念・己への自信等で身勝手な行動をとりがちなコーディは、本当軍人には向いてないよなぁ。
保守
フレイ強化人間化フラグが立ったような気がするんだが
・・・今更ながら気付いたが
ユーラシア陣営にカナード・パルスが見当たらないが・・・もしかして原作と違って逃走に成功したのか?
どうだろ。
戦場は広いし兵士も多いからまだなんとも言えない。
案外(捕虜とかも含めて)ジオンにいるかもしれない。
カナードはまだアルテミスにいるんじゃねえの?
フレイの強化人間フラグはさすがに親父が止めるだろ、親父は生きているんだし。
って、フレイの親父はフレイが戦場に出てるの知ってるのか?
それとも死んでると思ってるのか?
知っていたら、さすがにオデッサ作戦前に連れ戻しに行きそうなもんだが。
本編見る限り結構親バカっぽい人だったし。
ところでゼロはどうなったけ?
ジオン行きフラグなしかな?
>>284 ゼロは研究所に戻され再調整って書いてあるだろ。
フレイが強化人間化されると、クエスのようになりそうな気がする。
>>286 クエスどころか、カテジナになったりしてな
目の見えなくなったフレイがラクスに道を尋ねたり……
そのフレイをカズイが捕まえて、豚小屋で飼うのです。
誰かまとめサイトに載せないの?
宇宙でストライク使って新型パックってことは…
ムウは頑張れるストライクに乗るのか?
モーガンの機体はどうなる?
ストライク系は知らん間に増えてるからそれを拾ってくれば無問題
保守アゲ
38-7
「オーブに向かえと?」
私物が片付けられつつあるハルバートンの執務室。そこでナタルは困惑しながらハルバートンに聞き返した。
オーブ代表のウズミが自ら職を辞する際に、今後は連合と関わらないと宣言しているからだ。
「何故ですか? 今更オーブの力を頼ることは必要ないと私は考えますが」
「そうはいかないのですよ、艦長さん。ヘリオポリスがああなったとはいえ、連合とオーブの繋がりが絶たれ
たわけではないのですから」
彼女の疑問に答えたのは提督ではなかった。丁寧な口調で答えたのは最高級のスーツを着た、見た感じどこ
か軽薄そうな印象を受ける金髪の男だった。
「失礼ですが貴方は……?」
「おっと、これは失礼。自己紹介がまだでしたね。私はムルタ・アズラエルと申します。名前くらいは聞いた
ことがあるでしょう?」
「なっ……!」
ムルタ・アズラエル。ブルーコスモスの盟主にして、軍需産業連合理事でもある男だ。ハルバートン提督と
敵対する派閥の長が、なぜここにいるのか。そんな疑問に答えるようにハルバートンが口を開く。
「アズラエル氏は、オーブで非公式の会談を行う。その為にアークエンジェルでオーブに行ってもらうのだ」
「公式にはアスハ家。非公式にはサハク家とね」
オーブの五大氏族の名が出たことに、ナタルは面を食らった。そんな姿がおかしいのか、アズラエルは薄く
笑みを浮かべて彼女の顔を覗きこんだ。
「しかし、僕の乗る戦艦の艦長さんがこんなに若くて美人な人というのは、粋な計らいってやつですか?」
褒めてくれたようだが、ナタルにとってはあまり嬉しくなかった。今の連合は目の前のアズラエルが主導権
を握っているのだから……。
38-8
サイが死んでから、ヘリオポリス組は静まり返っていた。フレイは部屋に閉じ籠もっていた。キラも友人を
助けられなかった後悔なのか目に生気がない。ミリアリアにカズィも落ち込んでいる。
ただ、トールだけは少し違った。あの日以来、暇なときさえあれば戦闘シミュレーションを動かしている。
「いよう! 乱入してもいいかな?」
そんなトールに、ムウは気さくに話しかけた。
「構いません。丁度、手合わせをお願いしようと思ってました」
「おっ! 言うようになったな〜」
ムウは嬉しそうにシミュレーターに座る。両者とも同じ機体を選択した戦闘はものの2分で終了した。新兵
のトールとエースのムウでは当然の結果と言えよう。
「さすが少佐ですね」
「お前も経験積めばこれぐらい……」
「話はなんですか?」
全てを見透かしていたかのようにトールは口を開く。
「気付いてたか。実はな、お前の除隊許可書を……」
「少佐、俺は軍に残りますよ」
「……復讐のためか」
「そうです」
間入れずトールは答えた。その目は何かを決意するような目である。
「フラガ少佐なら分かるでしょう。少佐も仲間の仇を撃つためにMS乗りになったと聞きましたよ」
「誰だよ、話したのは……」
「だったら、俺もサイの仇を取りたい!」
「……そうしたいなら俺も止めはしない。でもな、サイの死の責任をお前が背負うことはないんだぞ」
ムウはトールの言葉を肯定した上で、彼自身が負い目を感じていることに触れた。
トールはずっと己の無力さに自分を責め続けていたのだ。あの時、自分が、自分だけが足手まといだった。
実力はキラたちに敵わないのは当然だ。それだけならこれだけ後悔することはなかった。しかし、同じ境遇の
サイにも劣っていたらどうだろう。事実、あの戦闘でのサイは、支援側として十二分の働きをしていた。母艦
の守りはもちろん、ジャンのカバーも忘れなかった。
それに比べてトールはどうだろう。敵機が近づくなかで手柄を焦り単身で突撃しただけだ。相手が手を抜か
さなければ一刀の元に切り捨てられていただろう。
「でも、俺が不甲斐ないばかりに……」
「なあトール。コイツは教官の請負なんだが――」
ムウの言葉を聞いたトールの目から涙がこぼれる。自分が今まで抑えていた感情が溢れ出たのだった。
38-9
その頃レナはキラの部屋に来ていた。ムウの頼まれ事とは、ふさぎ込んでいるキラへの叱咤だったのである。
部屋に入ると、彼はレナが来たことに驚きつつも、彼女の気遣いに心に答えるべく話を始めた。が――
「僕の、僕の所為なんです」
第一声がこれである。ヘリオポリスから今日まで、キラは友人を守るために戦っていた。なのに守ることが
できなかった。自分がもっと上手く戦っていたら。あの指揮官機を取り逃がさなければ。サイは死ななかった
かもしれない。キラもトールと同様、自分を責め続けていたのだ。
そんなキラの愚痴を黙って聞いているレナ。しかし、あまりにも情けない姿に我慢の限界が訪れた。
「これでは死んだアーガイルが浮かばれないな」
イラついたレナは、キラに痛烈な一言を浴びせる。
「いい加減にしてもらいたいわね。コーディネイターの自意識過剰は!」
「ッ!!」
「キラ・ヤマト。ナチュラルを見下している貴方が奇麗事を吐かないでちょうだい!」
「ち、違う。僕は……!」
「違わないわ。『強者であるコーディネイターの僕が、弱者であるナチュラルの友人を守らなければならない』、
そう考えているのでしょう?」
レナの問いにキラは黙り込んだ。確かにキラは自分がコーディネイターだからMSに乗り仲間を守らなくて
はならないと考えていた。しかし、それは友人は弱いから自分が守ってやらなくてはいけないという意味にも
なる。どのように好意的に考えても本質はそこに行き着く。レナの指摘は図星だった。
「質問を変えましょう。貴方にとって、コーディネイターとナチュラルは“等しい”存在なの?」
「そ、それは……」
38-10
――ナチュラルがコーディネイターには勝てない。
それがキラの本音だ。キラでなくてもそう思うだろう。数値上の能力はコーディネイターの方が上なのだ。
「いいことを教えてあげるわ。遥か過去から差別や偏見は存在するの。男と女。白人と黒人。そしてコーディ
ネイターとナチュラル。皆は口には出さないけど誰もが差別しているの、貴方も含めてね」
レナは軍に入ってから差別を受けていた。「女にパイロットは務まらない」、「女では無理だ」、そんな声を
周囲から言われ続けてきたのだ。確かに女性がパイロットになるには並大抵の努力では難しい。
「もし、それを認めたくないのなら。つまらない奇麗事はやめなさい。私はコーディネイターが嫌いだけど、
軍人として差別したことは一度もないわ!」
MSを動かすということは、急激なGに耐えることを意味するからだ。つまり、筋肉の付きやすい男が優先
される。それだけ女性には難しい道だが、彼女は見事にパイロットとなった。
「兵士が死ぬのは当たり前よ。だけど問題なのは死ぬことじゃないわ。“何のために戦ったか”が大事なのよ。
アーガイルはジャンを守るために自分ができる行動をしたの」
しかし、そうしても差別はなくならない。レナが女であるかぎり、無くなりようがなかった。
「お前もケーニヒも、死んだアーガイルも私の生徒であって部下よ。だから貴方も貴方の仲間を認めなさい。
それでも彼らに背を預けることができないのなら――」
だから彼女は自分の教え子に平等に接することを心がけていた。
「――軍人を辞めなさい」
自分が伝えるべき最後の言葉を言い彼女は部屋を出た。キラは放心し、扉をいつまでも見つめていた
38-11
アークエンジェルの自室でフレイは電話をかけていた。サイを殺したジオンへ復讐する為に、自分に何かで
きないか考えたとき父ジョージのことを思い出したのだ。外務次官である父なら何か手助けをしてくれるかも
しれない。だが――
『何を言っているんだ! そんなことはできない!』
ジョージの答えは当然“NO”であった。
「パパどうして!? サイはジオンに殺されたのよ!」
『……サイ君のことは残念だった。しかし、それとこれは別だ』
「でもッ!!」
『いいかいフレイ。大西洋連邦の対ジオン政策は対話路線になる』
――ジオンと対話ですって?!
フレイはジョージの言葉に自分の耳を疑った。
『これ以上、あの国と事を構え続けてもメリットはないからね』
「何よ、それ……」
それが事実だとすればサイの死は一体何だったのだ?
『兎に角、アークエンジェルはオーブを目指すのだろう? 途中、アラスカで降りて……』
「冗談じゃないわよ!」
逆上したフレイは受話器を降ろした。髪は乱れ、青ざめた顔には放心した表情が浮かんでいる。かさついた
唇が動いた。その口から漏れたのは、地を這うようなかすれ声だった。
「――このままには、しないわ……」
38話ことオデッサ編エピローグ終了
オデッサに10話も使ってる俺って一体・・・・orz
ここでムウとレナは離脱、
トールは連合軍残留を決意(キラ、ミリアリア、カズィはまだ不明)
AAは盟主王と共にオーブへ
そしてフレイ様が覚醒
次回はプラントとジオンの様子
オーブに入るのは40話から
まずはGJ!!!!
GJ
まさか、ルージュに乗りますか?
フレイ様?
某SRCでライトニングルージュで劾を圧倒するフレイを思い出した。
51さんGJ!。
フレイはジオンと戦うためには、史実みたくプラント側に入り込むのか?。
それとも盟主王と対立してるだろうジブリールをたき付けて対ジオンに仕向けるのだろうか…。
和平交渉を行おうとしているところをゲルドルバするんだろ
暗いな…
レナはどんないいこと言っても、アニメの棒読みで脳内再生されるから困るw
GJ。
にしても、オデッサからアラスカ経由でオーブって大変だな、AAは。
やっぱりこの後アラスカでスピットブレク、フレイは仮面と一緒にプラントへって流れかな。
308 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/14(日) 19:37:04 ID:hlb2bfon
この戦況だと、もしかしたら電子レンジが完成してないかもと考えてしまう
51氏GJ!
キラが立ち直るのかはアラスカかオーブでの行動がカギなんだろうな
しかしオーブに行くとなるとシャアが出てくるのか?
そうなったらアスランの影がますますうすく…
(*´Д`)ガルマタママダ〜?
シャアだけでなくキシリア様もオーブに出没したりしてなw
保守
ここにいたらギレンの野望がしたくなったので独立戦争記を買ったのだが、
以前にやったSS版の最初期のギレンの野望とあまりにも違っていたので戸惑いを隠せない。
39-1
「私に何か用かギル?」
「君を笑いに来た。そう言えば君の気が済むのだろう?」
「……何故かな? 前にもこんな会話をした気がするぞ」
「あいにく私もだw」
能天気に言うデュランダルにクルーゼは怒り狂っていた。友人の甘い言葉に釣られクライン派に下った。
全ては前線でシャアとの決着をつける為にだった、のだが……。
「何故私はラクス・クラインの護衛などをしなければならんのだ!!」
「いいじゃないか。特務隊に選ばれて歌姫の護衛を任されるなど名誉なことだぞ」
「私にとっては不名誉だ!!」
ここ数日、ラクスはプラント各市ライブツアーの真最中で、スタッフと共に全都市を飛び回っていたのだ。
もちろんクルーゼも同行していた。しかし“護衛”と聞けば格好は付くが、実際はラクスの横に突っ立てるだけ
である。しかも自慢の仮面の影響で、周囲の目が集中することは明白だったことから、移動するたびに芸人と
間違えられていた。
「ハハハッ! 私もラクスのライブツアー中とは知らなかったのだ。許せ」
「不可抗力だと言うのかギル!? まさか私がライブに振り回されている間、シーゲルが失脚しパトリックが
議長になったのも不可抗力と言うのか!?」
長い。実に長い沈黙の後、デュランダルは笑顔で答えた。
「そうだ」
反省の欠片もない友人にクルーゼは思わず掴みかかる。
「落ち着けラウ。パトリックが議長になったことで、君も晴れて前線に向かうことになる」
「むっ? 本当か」
「ああ。君はザラ派を裏切ったわけだから、おそらく前線も前線、最前線に飛ば……向かわされるだろう」
クルーゼが問答無用でデュランダルに殴りかかったのは言うまでもない。
「うがあああぁぁぁ!!!」
「落ち着け! 話し合えば分かる!!」
しかし、このラウ・ル・クルーゼとラクス・クラインの出会いが、後に重大な事件へと発展する事になるとは、
このときのデュランダルはおろか、クルーゼ本人でさえ気付くことはなかった。
――――第39話
39-2
オデッサ作戦失敗の煽りを受けた連合が人事に右往左往している頃、プラントでも大きな政変が起きていた。
ジブラルタル陥落の責任を取りシーゲル・クラインが議長職を辞任を発表したのだ。通常ならば国防委員長の
パトリック・ザラに責任が持ち上がるが、ザラ派が中心となってシーゲルの甘い戦略を批判し、全責任を押し
付けたのである。それに伴いパトリックが全主導権を握れば現状も変化するとの期待からパトリックが新議長
に選ばれてしまうのだった。
新政権となったパトリック・ザラは、オペレーション・スピットブレイクの準備を着々と進め、評議会でも
オペレーション・スピットブレイクに向けた議論が続いていた。
「先の欧州における反抗作戦の失敗により知将ハルバートンは失脚しています。彼が失脚することによって、
大西洋の方針が対ジオンから対プラントに移るのは必定です」
エザリアが出した案もその一つである。当初、プラントはジオンの予想外の強さに苦しんでいた。計画では
開戦初期の段階でジオンを占領して制宙権を万全なものにした後、連合と渡り合うことを想定していた。だが、
プラントの思うようにはいかなかった。意気揚々とソロモンに艦隊を差し向けると大敗してしまったのである。
これではジオンを占領するなど到底不可能。結果的にプラントは連合とジオンの二正面作戦をすることになる。
しかし、プラントの人口は2000万人、ジオン公国よりも数少ない。ザフトの戦力で二正面作戦は難しいのだ。
そこで目がついたのがハルバートン提督である。提督が連合の士気高揚に利用されているのは明らか。ならば
提督が軍の主導を握れば連合の目はジオンに向けられるのではないか。事実、ジオンに連戦連敗だった連合は
その敗北を隠すようにハルバートンを持ち上げ続けた。結果、連合軍はジオンを第一目標と定め、戦力を動か
していたのである。プラントはこれに呼応するようにザフトの戦力をL1宙域に多く向けることで戦線を維持
した。地上でも連合とジオンを挟んだ形で領地を増やしていった。シーゲルは連合とジオンの潰しあいを想定
したのである。
ところがハルバートンが舞台を降り、代わりにアズラエルが上ったことによって、連合はプラントに矛先を
向けるようになった。これでプラントは強力なMSを保持するジオンと圧倒的国力を持つ連合の二つを相手に
しなければならない。
そこで出た策が連合を内部分裂させることである。現在大西洋連邦とユーラシア連邦はオデッサ作戦の責任
を擦り付け合っている。更にもう一カ国加えたらどうなるだろう。如何に国力があると言っても、その基盤が
しっかりしなければ、戦略・戦術において足を引っ張り合うことになる。
「その為に南アメリカに工作を仕掛け、大西洋と対立させる……か」
プラントが目をつけたのは南アメリカ連邦だった。“コロニー落とし”により国土を削られた南アメリカは
ジオン公国に激しい憎悪を持っている。まさに最適の存在だった。
「上手くいけばいいがな……」
39-3
己の執務室に戻ったパトリックは、疲れた様子で扉を叩く音を聞いた。返事をすると彼のよく見知った男性
が入ってきた。前議長のシーゲル・クラインである。
「遅くなりました、ザラ議長」
「畏まらなくてもいいぞ、シーゲル」
「そうか……ならば、パトリック。あえてそう言わせてもらう」
シーゲルはパトリックに近づいた。そこで始めて気付いたが、パトリックの顔には苦々しさが見て取れた。
「講和すべきだ。これ以上、連合と事を構えるのは得策ではない」
シーゲルは一枚の書類を机に置いた。それはオルバーニの親書であった。内容はザフトの縮小や戦争指導者
の引渡し等だが、評議会の解散は含まれていない。
「対等の条件ではないが、これなら自治権は確立できる!」
「馬鹿を言うなシーゲル。我々の目的は独立だ。そのような形だけのものではない」
「だが、話し合うことで相手に譲歩案を出させることも必要だ!」
「アズラエルが主導権を握った時点でそんなことは不可能だ。もはや我々は勝たねばならん。そうしなければ
滅ぼされてしまうぞ!」
声を荒げ反論するパトリックにシーゲルは別案を出した。
「……では、ジオンとの講和はどうだ」
ジオンとの講和。公王が元ブルーコスモス重鎮とはいえ、コーディネイターを差別していないジオンならば
確かに和平もありうるが、パトリックは一言で切り捨てた。
「ありえん」
「何故だ?! 嘗て同盟を結んでいたジオンなら……」
「ありえんと言った筈だ!」
厳しい口調で否定するパトリック。その顔には感情があらわになっている。
「お前、まだレノアさんを……」
「当たり前だ。レノアの墓標を崩した罪、到底許せるものではない」
パトリックの激しい怒りにシーゲルは言葉を失った。
39-4
「――パトリック、私は……」
シーゲルにはパトリックに負い目がある。彼が議長の頃、ジオンとは同盟関係であった。だが、彼はギレン
の目論見を感化できずにユニオス7をジオンに引き渡してしまった。その結果は地球へのコロニー落しという
形になり、パトリックの妻レノアの遺体はユニオス7と共に消滅してしまったのだ。パトリックは戦後に妻の
遺体を引き上げる計画を立てていたのでこの暴挙による怒りは凄まじい形でジオンへと向けられていた。
「お前が気に病むことはない。もう、終わったことだ」
俯いたシーゲルを気遣うように声をかけたパトリックは、引き出しから一束の書類を取り出した。
「お前は、私は復讐鬼のように見ているのだろう。だが、これを読んでくれれば誤解は解けるのではないか」
それは情報部からの報告書であった。シーゲルは手に取り、中身を確認する。すると、一枚一枚めくる度に
シーゲルの顔色は青褪めていく。
「こ、これは……そんな、まさか!」
そこに書かれていた内容は、ジオン公国が近いうちに大艦隊を組織している詳細な報告。つまりプラントへ
の全面攻勢を裏付けるものだった。
「何かの間違いじゃないのか!?」
「事実だ。私も何度も確認した。ジオンは近いうちに攻めてくる」
その答えにシーゲルは瞑目する。
「どうするのだ!?」
「迎え撃つしかなかろう」
「降伏という手は……」
「ありえる……と思うか?」
シーゲルは苦々しい表情で首を振った。どんな敵が来ようと、戦ってもいないのに降伏など世論が許さない。
それにプラントはジオンとの同盟を一方的に破棄して戦争状態に突入している。あのギレン総帥が黙って降伏
を受け入れるとは到底思えなかった。
「シーゲル。我々は宇宙の全戦力をもって迎え撃つ。その為にもオペレーション・スピットブレイクは行う必要
があるのだ。解ってくれ」
今日はここまで、マジでプラント崩壊の秒読みが始まりかけております。
久しぶりにクルーゼが登場しましたが、彼にラクスを加えたらどう化学反応を起こすのか・・・
私の出番はまだ?
。ヽ^ノ 。
≦::::…◎::≧
/ ゚ \
. 、/ _|_
´`
GJ!
ホント作者様のおっしゃるとおりにプラント崩壊フラグが次々と……おまけにクルーゼとラクスが誰にも予測不能な化学反応を起こしそうな雰囲気とは……
しかし原作ではネビュラ勲章持ちの英雄だったクルーゼが子供から芸人に間違えられる……意外とシュールな光景だ。
>>320 いや、待て
アバンタイトルのギルとのやり取りを見ろ
まんま芸人のやりとりじゃないかw
322 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/19(金) 22:50:55 ID:egx/F/Tg
GJ 三竦み状態という政治状況が上手く物語に反映されていて脱帽です!
いつもGUNDAMは一対一という構造だったので国家が3つ巴という(しかも、ギレン総帥率いるジオン)話は毎回楽しみに読んでます!
今回もGJでした。
変態仮面が芸人やってるってことは、スピットブレイクは普通に成功か失敗してもサイクロプスは発動しないんじゃないか?
スピットブレイクの情報そのものを変態仮面が持つ立場に無さそうだし。
にしても、ジオンが攻めてくるのがわかってスピットブレイク発動って理由がよくわからない。
ジオンが攻めてくるのがわかってるなら、それを迎撃してからスピットブレイク発動の方が良さそうな気がするけど。
原作と違って地上のジオン圏に攻め込む気では。<スピットブレイク
侵攻という事は遂にドズル中将率いる宇宙攻撃軍が出るのか…
ジオン最精鋭の部隊を前にどうするんだかw
まさか、自由クルーゼが……
だが、ビグザム相手だと……
自由仮面ってwwww
テラGジェネwwwwwwwwww
今更だけど序盤でクルーゼ倒したのってジョニーなんだよね…
シャアよりもジョニーのほうが赤が似合うと思っている程のジョニー好きが通りますが何か?
ジョニーのR2の格好良さは異常。でもロリコン仮面のが好き
稲妻なんだから、普通に黄色くしとけばよかったと後悔するジョニーさんはまだですか?
ジョニーとキシリア様の関係はまだ公式化してないの?
メディアミックスで出た話はどんどん公式に組みこまれていくからな
さすがに「メガゼータ」は無理かもしれんがw
パトリックの台詞からするとスピットブレイクは当初通りにパナマじゃねぇか?
アラスカ攻撃ならわざわざ三竦みには持ち込まん希ガス
>331
そしてピカチュウペイントにされてしまうに一票
>>332 MSとしてのメガゼータはなんとかなるが
木星圏でアレと戦ったって話はNGだなw
GジェネDSで、ジョニーがキシリアを討つシーンは切なすぎる(´;ω;`)
・・・長谷川裕一版のジョニー・ライデンに関しては公式すら喧嘩を売ってるから完全スルーでOK?
OK
誰か37話以降のまとめうp希望
赤いザクのパイロットなら二人揃えばガンダムすら落とす修羅の双星の片割れなんてのも
342 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/22(月) 20:35:01 ID:Pk4Kui5W
クロスオーバー倉庫がまた荒らされてる
トップから各作品へのリンクがウィルス仕込んだページへ飛ばされるように……
ハイハイ
>>343はうそだからねー。
うそつきさんには、触っちゃいけませんよー?
343=344=346
ぶっちゃけ報告した奴も真実はどうあれ荒らし
DSで討たれた後のキシリア様……若いよ!
個人的にはあんなIFシーンがスピリットにも出てくればいいのになと思ってる
保守sge
39-5
「見事に平和なものですな。中佐」
「“アポリー”」
アンディの自然と出た“中佐”と言う言葉に、シャアは注意する。
「失礼しました。“クワトロさん”」
オーブ本島。正式名称はヤラファス島に首都オロファトは所在する。行政府が置かれ、様々な政策が決定さ
れるオーブ連合首長国の政治拠点だ。
そんな首都の住宅街を、名を変えたシャアたちが歩いていた。街の様子はのどかそのもの。連合とプラント、
ジオンが戦争をしているなど微塵も感じない。シャアの目にはこの国の人たちが時刻の平和を過信しすぎてい
るように見えた。
「――戦争とは無縁の国、か……皮肉だな」
そんな国に、ジオンの核融合炉を強奪しようとした人間がいる。しかも首謀者はNTを利用しているのだ。
NTの未来を考えているシャアにとって、それは決して感化できないことである。
「これで最後か?」
「リ……“ロベルト”のが最後です」
暫くするとリカルド戻ってきた。成果がなかったのかあまり良い顔をしていない。
「ロベルト、そっちはどうか?」
「ダメですね。“プレア”と言う名の子供に心当たりはないそうです」
「そうか……」
二人が肩を落とす。これでオーブに来て二週間が経つが一向に成果が見えないことになる。シャアは休暇を
使ってまでオーブでの調査を行っていたが、調査は困難を極めた。なんせ分かっている手掛りは“プレア”と
言う少年の名前のみなのだから仕方がないのだが。
39-6
一先ずオーブにある小中学校にハッキングして在校生徒の名簿を調べたものの、少年の名は出てこなかった。
今は孤児院を調べているが、情報をまとめて管理している学校とは違うので、自ら聞き込みに向かわなければ
ならない。養子を探していると偽って調べているが、結局当たりは無く、無駄足に終わってしまう。
「他に孤児院、もしくはそれに該当するものは?」
「無いですね。オロフォトは調べました。他の都市も同様。オノゴロ島は軍事の中核なので有りえませんし。
カグヤ島はマスドライバーがある玄関口……」
「これはオーブが拠点ではないのでは?」
「もしくは傭兵として常に戦わさせているか」
シャアは二人の推測に異議を唱えた。状況からプレアが個人で動いているのは考えられない。必ず裏に何ら
かの組織がいる筈だ。そしてそれはオーブにある。
「だが傭兵だとしても子供だと目立ってしょうがないな」
「何か無いか? 子供が混ざってても違和感ないものって……」
悩む二人を尻目に、シャアはプレアの言葉を思い出す。
『世界から憎しみの連鎖を断ち切るにはSEEDを持つ貴方の力が必要なんですよ!』
彼の言葉は、まるで救世主にすがるようなものだった。そう、救世主に――
「救世主……思想……宗教……教会」
シャアは何か思いついたよう呟いた。
「へっ?」
「そうだ教会だ。この国に教会や修道院のようなものはないか?」
アンディとリカルドは思わず顔を見合わせた。
39-7
「ありましたよ」
「間違いないのだな?」
「ええ。内偵も済ましてます」
シャアたちはオーブ本島からやや離れた位置にあるアカツキ島に移動していた。
「盲点だったよ。今の時代に修道院とは」
ジョージ・グレンがEvidence01を伴い木星圏より帰還したことによって宗教は廃れていた。トリノ議定書
採択時に若干息を吹き返したものの、今ではマルキオ導師しか宗教家は存在しない程である。
そんなマルキオがオーブに修道院を建てていた。修道院ならば孤児院としても機能できる。
「あの家が、マルキオ導師の修道院です」
「問題は子供達の中にプレアが居るかどうかだ。行くぞ」
「ええっ! 正面からですか?」
「手は考えている」
修道院は随分古びたものだった。それでも窓には明かりが見えるから人は住んでいるのは分かる。シャアは
遠慮しがちに扉を叩く。中から出てきたのはやや太った中年の女性だ。その姿はとてもシスターには見えない。
「夜分遅くにすみません。マルキオ導師はご在宅ですか」
「どちら様ですか?」
「導師の知り合いの者です」
「……導師は不在です」
彼女は突然訪れた三人を不審そうに見つめている。当然だろう。いきなり導師の知り合いと言われても信じ
る者はいない。しかし、真実は導師本人にしか分からないので無下に追い返すわけにもいかない。
39-8
「ではプレアは居ませんか?」
「プレア……?」
「ええ。久しぶりに会いたいので」
プレアの名に安心したのか、女性は警戒心を解く。
「あの子と顔見知りなのかい?」
「はい」
「なんだい。それなら初めから言っとくれよ」
女性の言葉にシャアは内心で喜ぶ。大当たりだ。女性は手のひらを返すように三人を招きいれた。修道院は
静かなものだった。明かりもない。そんな静けさと薄暗さの中でも三人は周囲の間取り確認していた。
応接間に通されると、シャアは女性の死角になっていたリカルドに目で合図した。
「すまないねえ、マルキオ様の知り合いを装ってるんじゃないかと思ったんだよ。でも、プレアを知っている
なら問題ないね」
「そうですか。早速ですが……」
「クワトロさん、その前にトイレを借りたいのですが」
話の腰を折るようにリカルドが女性に話しかける。女性は嫌な顔一つせずに厠の場所を教えた。
「失礼。改めて、プレアはどこに?」
「申し訳ないんだけど、あの子はここに居ないんだよ」
「……そうですか。それは残念だ」
「あの子の病気が悪化してね。このままじゃ命に関わるから、マルキオ様がプラントに連れていかれたのさ」
シャアは平静を装ったが、内心では怒りに満ちていた。コーディネイター国家のプラントなら他国に比べて
医療技術は高い。プラントへ連れて行くのは正しい判断だろう。しかし、言葉を変えればマルキオと言う男は
病気の子供を戦場に出したことになる。
「腕の立つ医者がいるらしくてね。確かギルバートとか言う名前だったね」
そんなシャアの心情を知ってか知らずか、女性は話を続けるのだった。
39-9
「さ〜て。何かお宝はないかな?」
トイレに立ったリカルドはマルキオの部屋へ忍び込んでいた。この修道院がプレアを裏で操っていた首謀者、
つまりはマルキオの拠点であることは分かった。そうなれば後は目的である。プレア自身は核融合炉を地球の
エネルギー問題解決に向けて使うと言ってはいたが、マルキオが一体何を目的としてるかは不明なのだ。彼は
今に残った唯一の導師であり、連合の外交官という肩書きを持つ男である。そんな男が核を何に使うのか……。
部屋の探索を続けるリカルドは鍵のかかった引き出しを見つける。
「いかにもって感じだな〜」
鍵は電磁式ではなく従来のアナログな物だ。リカルドはキーピックでいとも簡単に引き出しを開ける。
「こいつは……っ!」
金庫を開けると、中には一束の書類が置かれていた。リカルドは書類の一枚一枚に目を通す。が――
「読めん」
書類に書かれていたのは無造作な点の羅列であった。俗に言う“点字”である。マルキオは盲目な為、点字を
使っているのは当然であった。リカルドは点字など読めないが、雰囲気だけで何かの論文ではと推測した。
「金庫にあったから大事なものだよな……」
ブツブツ文句を言いながらも、リカルドは書類の用紙を全てカメラで撮影する。後に翻訳した書類を読んだ
シャアはギレンに対する憎悪以上の感情をマルキオに向けるのだが、それはまた別の話……。
すみません、
>>355は間違い
39-9
「さ〜て。何かお宝はないかな?」
トイレに立ったリカルドはマルキオの部屋へ忍び込んでいた。この修道院がプレアを裏で操っていた首謀者、
つまりはマルキオの拠点であることは分かった。そうなれば後は目的である。プレア自身は核融合炉を地球の
エネルギー問題解決に向けて使うと言ってはいたが、マルキオが一体何を目的としてるかは不明なのだ。彼は
今に残った唯一の導師であり、連合の外交官という肩書きを持つ男である。そんな男が核を何に使うのか……。
部屋の探索を続けるリカルドは鍵のかかった引き出しを見つける。
「いかにもって感じだな〜」
鍵は電磁式ではなく従来のアナログな物だ。リカルドはキーピックでいとも簡単に引き出しを開ける。
「こいつは……っ!」
中には一束の書類が置かれていた。リカルドは書類の一枚一枚に目を通す。が――
「読めん」
書類に書かれていたのは無造作な点の羅列であった。俗に言う“点字”である。マルキオは盲目な為、点字を
使っているのは当然であった。リカルドは点字など読めないが、雰囲気だけで何かの論文ではと推測した。
「鍵がかかってたから大事なものだよな……」
ブツブツ文句を言いながらも、リカルドは書類の用紙を全てカメラで撮影する。後に翻訳した書類を読んだ
シャアはギレンに対する憎悪以上の感情をマルキオに向けるのだが、それはまた別の話……。
39話終了
次はアラスカからオーブへ・・・
新星がソロモンになったということは、ボアズは存在しないのでしょうか?
こんなところでクワトロさんw
投下乙っしたー
今回もGJでした。
ギレンに対する憎悪以上って、原作でもそんな感情持った相手っていないんじゃないか?
若さによる感情かもしれないけど。
マルキオは何やったんだろう、クローンの増産とか洗脳とかか。
GJ!
シャアって確かにザビ家(?)とララァを殺された後のアムロ以外、憎悪を持った事があるような描写は無いのでマルキオが何を考え、そして何がシャアの琴線に触れたのかが気になるところ。
現状でぱっと考えられるのはSEED理論なのだろうけど……次回に期待。
○キオ「ニュータイプとはSeeDの事、だからダイクンのジオニズムは私のパクリニダ」
こんなことを言われたら憎悪せざるを得ない 気がする
「パクリニダ」でなくてもギレンの如くダイクンの理論を曲解した優性人種論ぶち上げてたら怒るだろうな。
…この世界のシャアはジンバ・ラルの毒電波受けてたんだろうか?
ジオニズム関連以外を考えると父親のジオン・ダイクン本人に関連することかな?
ダイクン急死に関わりがあったとどうだろ
文末が全部<丶`∀´>ニダーだとか
乙です。
こんな感情移入できるロリコン大佐初めて。
(文中では未だ中佐だけど)
乙です。
○キオぶち殺すぞ(´・ω・`)な人は数居れど、彗星さんは一体どんな理由で憎悪を向けるのか。
,.-、 ,..-‐−- 、、
/^`~", :\ ,ィ":::::::::::::::::::;;;;;iii>;,、
,.-", /......:::::i::l /:::::::::::::::;;;;;;;;iii彡" ::ヤi、
,.i .| :キ:::::::::::|::V::::::::::::;:"~ ̄ ::i||li
/ 、 | ,;:::::l:::::::::::マ,.-‐-、j'_,.ィ>、、 .:::iii》
i、 ヘ :\:::::::キ;:::::::(:::j::):...) `‐-‐"^{"^ヾノ"
ヤ、 \:::::\,::::\:;;;:iゞ:-:;ィ ,.,li`~~i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.,;iiλ\.,,ィ^-‐'`ー",::::|:;X'::7、 ・=-_、, .:/ <
>>367君、呼んだかね?
";ii::i`ゝ、::;;;:、-‐-;;;;i‐''''| 〉'.ヘ '' .:/ \_________
.;ill;;:\::::::::::::::::;ノノl} ,.ィ|、/ー-`=‐-、、ノ
iilllllli;;:::`:‐-‐'":;ノ'i'::i.(♀)マ=‐-、.,,_`l, ,.へ
llllllllllllii;;,,___;;;iill|||'::|i,. 王 ,ノ\ー=、7^ヾ'‐-、、
|||||||||||||||||||||||j'::::|::`:‐‐"、::::::\..::/ \ `ヽ
ここの○キオは裏から世界を操ろうとしてるテロリストメーカーだからなぁ。
スペースノイドの独立、ニュータイプ論を否定したUC連邦みたい内容と予測。
370 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/30(火) 10:47:13 ID:SvA7F9+2
マルキオが暗躍してる…このままだとプレアがキラポジで仮面がアスポジか?
でもそうなったらアスラン本人はどうなる?プラントは敗北フラグが立っとるし先が読めんぞ
シャアがアムロでマルキオがある意味原作のシャアポジションに着く可能性も無きに在らずかも…?
デュランダルが絡んでるから自由の持ち主は……
(屮゜Д゜)屮
時々でいいからAA組のことも思い出してやってください
ども、51です。
盟主王の思考に悩んでおります。
細かく言うと、ジブリーと差別化を計るのに苦戦中。
いちお彼の立場は「強硬派寄り」です。
僕らの盟主王が、プラント破壊の理由が単純な感情論だけだとさすがに……
よって次の投下は少し遅れます。申し訳ないorz
宇宙の商売相手ならジオン居るしナチュ軽視の奢ったコディの巣窟は潰しておk、とか
貴族のジブリーと違って商人の盟主王が、投資したプラントを破壊することにどのような利益、或いは脅威を感じてるのか、理性的な盟主王だと想像できないんだが...
個人的には火星辺りに惑星開発のために、コロニーごと地球圏追放とかがちょうどいいと思うんだが、これだと穏健とはいかなくとも中間派ぐらい?
(それともコーディーは人間じゃないから強制労働かな、もしくは火星を半分やるからプラントよこせ、とか)
何やるかわからんプラントコーディの連中なんか生かしておいても損失しか出さないと思うがね
プラントごと破壊するのはさすがに損益が釣り合わないかも知れんが
そこで毒ガス作戦ですよ
一度も前線へ出てこなかったジブリと後半は出ずっぱりの盟主王は行動は対照的過ぎるが思想的にも同じっぽいしなぁ
プラントごと核でGoをジブリ
プラントは残して、そこに住む人として欠陥なコーディらを追放か殲滅、ジオンにでも貸して銭を取りたい
もしくは完全にプラントから出て来れないようにして働かせ、資本回収したい盟主王
てな感じでどうだろ。「壊せ!殺せ!」「いや、銭回収できんと困る」みたいな微妙なスタンスの違い
種では元々コーディは宇宙開発を夢見ている所があるし、その為の能力もある。
更にコロニーごと星間船にしたり、ジェネシスにしても元々は惑星間航行用の宇宙船加速装置という設定もある。
ので、返ってくる権益も大きいけど、様々な危険が付き纏う宇宙開発にコーディを従事させて、利益だけ上がる仕組みを作り上げれば、万事丸く収まると思うんだが、
プラント人口2000万ならアイランド・イフィッシュ1其分だし、島3号型に乗せ変えて火星に追放というのは、そんなに難しいことじゃないことじゃない様にも思えるし、それで利権が発生するかもしれんし、
ネックなのは元に戻るが、やっぱブルコスだってことか
個人的には、盟主王はその狂気っぷりでキャラ立ちしてるから、
それで突っ走ってもいい気がするんだけどなあ。
逆にジブのほうが、保身を考えたり、スポンサーに気を使ったりと
小物臭い分理性的な印象があるんだ。
オレ的には、
盟主王>資産回収? そんなことよりコーディ殲滅が先だ!
自ら戦艦に乗ってハッパかけます
ジブ>コーディ殲滅したいけど、その後もオレの人生は続くよね。
ロゴスとのパイプもしっかりしなきゃ
前線? 死にたくないので行きません
ってイメージ。
ブルコスなら
コロニーにコーディ押しこめて火星へ追放。火星到着前にコロニーが謎の大爆発。
くらいやりそうだ。
火星には色々な古代遺跡があるから下手に発掘されると大変な事に・・・
そういやルリルリも遺伝子操作されてるからコーディ扱いなのか?
>>383 いつからナデシコとのクロススレになったwww
西ヨーロッパに邸宅を構える貴族ジブリだからこそ、教条的なプラント破壊、殲滅を唱えても違和感が無いのに対して、
アメリカ、デトロイトが本拠の商人盟主王は、コーディーだろうがナチュだろうが幾ら氏んでも所詮他人、身内さえ良ければいいと云う典型的“死の商人”スタイルみたいな感じかな
盟主王はなんで最後はあんなふうになっちゃったんだろう?
脚本の総元締めがどうでもよくなった……とか言う冗談はともかく、ロゴスが赤字になってきていたんじゃないかな?
例えば技術者が兵隊にとられたりして。
けどそうすると種死の説明が付かなくなる。
復興事業で儲かったと思うのは無理があるし、せめてZのように7年くらいあればまだすっきり筋の通る説明は出来ただろうに。
種の世界の創造主が発狂したなら創造物も発狂するわな
>>388 技術者を兵隊に取るってどんだけ追いつめられてんだよw
>>390 あくまで極端な一例。
要するに種本編の第四クルーあたりでロゴスも追い詰められていたのではないか、ということだけです。
395 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/05(月) 12:52:23 ID:Bl36jLKj
>>395 394ではないが答えると飛燕に搭載するはずだった液冷エンジンだよハ-140は
熟練工が徴兵されて生産が停滞し、エンジンの詰まれてない飛燕の胴体が山ほど余る事態に
つまり技術者の徴兵は現実にあったぞと言いたいんだと思う
それこそよっぽどの事態だったわけだが、こんなことしてちゃ勝てるはずないw
>>396 技術者を徴兵したのでは無く、
戦艦プリンスオブウェールズやエレファント駆逐戦車みたく
「技術者付」で出撃して犠牲者が出たんでないか?
NJC付核ミサイルもかなりギリギリの仕事に思うよ。
>>397 >「技術者付」で出撃
日本だと信濃かな
正式には出撃というより回航だけど
>>397 396はあくまで史実を言ってるんであって
種世界で技師徴兵があったとは言ってないよ
>>397 ヘリオポリス崩壊やらドミニオンやガーティールーの沈没、
月基地潰滅やレクイエム落城やロドニアのラポの崩壊などなどで
人類の宝がたくさん失われた訳だ。
そもそも盟主が核攻撃に踏み切ったのは
プラントには報復能力がないからと思っていたからで
その前提が崩れれば焦るのは当然では。
種運命での設定ではザフトがもっぱら核エンジンを作っていたのは
NJCに必要な資源が少ないとされているから
盟主の判断も無根拠ではない。
反プラントの盟主王には、
反日の「ミスターK」みたく
辛い過去があるんだよね。
>>401 盟主の情報収集能力はターミナル(≒プラント)以下なのは、あの世界の神たる負債の存在から仕方ない。
前提が間違ってたりもするさ
>>405 ゲルググは生産ラインには問題なかったろ
あれに使われた戦史ネタは学徒兵が乗って性能を発揮し切れなかったというネタだ
この辺は史実の疾風に被る
統合整備計画で一時期大混乱した、との説もあるがその程度だもんな。
性能自体に問題は無い。でなけりゃダブルゼータ(含むMSV)のリゲルグやデザート・ゲルググとかの説明が付かなくなる。
あれはあれで立派な変態機だ>ゲルググ
バーニアが全部装甲の内側で、背中にはなんもない
>>408 俺はビームナギナタ持ってるところで気付いたぜw
でも考えてみたら装甲の内側にバー二アを配するって
被弾した時のダメージを押さえられる点で理にかなってリ紆余名?
画面をみる限りビームライフル当たれば爆発するから関係ないとおもた。
ガンダムは頭やられてもメインカメラが(ryだけどジオンの雑魚MSは頭だけ
撃ち抜かれても爆発するし
どうなんだろ?
拡張性もまた高いだろうが、その反面推進剤をザクと同じくらい入れられるのかどうかが気になる。
宇宙で推進剤切れになるとIglooのJ型ザクの如く宇宙で溺れかねない。
まあ似たような構造をとっているリック・ドムにも言えるけどね。
あとIglooといえばなぜアレだとバックパック付きのMS-14BがMS-14扱いなのだろう?手元のフィギュア(E.M.I.A.のライデン機)のバックパックと細部が異なるといえば異なるが、大体の形状は同じなんだからあれはB型のはず……
あ、失礼。
ドムはバックパックついてたっけ。
Iglooでヅダの話しのとき、ジオニックとツイマッドで互いにいろいろやってるから
時期主力MSの開発が遅れるのも当然とか艦長が言ってたな。
しかし俺にはツイマッドの汎用性という言葉を忘れて開発したMSに主力は無理だと思う
ドムは結果汎用性が高かった、みたいな感じだし
ギャンはフレームはいいから改良次第だと思うけどね。
そんなことやってる余裕が無かったのも確かだけど。
ただ、やや乗り手を選ぶ傾向にあるゲルググと、
オーソドックスに近い(たてランチャーはアレだが)ギャンと、
どっちが未熟練者向けかというと疑問が残るような。
今朝、夢にエールストライカーのついたジョニーゲルググが出てきた……
確か、ゲルググの背中はハードポイントになっててバックアップの換装でB型とC型に換装を……アレ?
対艦はリックドムで十分なんだから白兵戦特化の機体の方が
全体の戦力向上になるんだよ
それを分からないジオニックの器用貧乏が(ry
>>417 対艦なんざ所詮武器頼りなンだから、バズーカ持ったザクでいンだよ
宇宙用はリックドムよりむしろゲルググに集中すべきだったと思う
リックディアスまでいくといい機体だなと思うが、リックドムは中途はん(ry
このスレ的にはセカンドステージはジオニックとの共同開発で
ハブられたツィマッドがラクシズに協力という事になるんだろーか?
アクタイオンならばともかく、流石にソレはないんじゃない?
ドムはまだしもザク・グフはジオニックのものと同一名称だし。
ジオニックへのマイナスイメージを植えつけるための工作という線もあるけどね。
はっきりとは覚えていないんだが、現実世界でもアメリカがソ連へのイメージ工作としてAKを製造していたような。
うろ覚えなのでそこらへんに詳しい人補足プリーズ。
>>416 それは逆シンスレで昔あったネタじゃないか。
つ【ガルバルディ】
>>420 種運時点でプラントがジオンの同盟国か属国ならあり得なくはないんじゃね?
プラント独自開発の場合のクロスネタとしては宇宙世紀同様
公国が滅んで亡命した技術者が開発したとかだろうな。
40-1
アークエンジェルの格納庫に巨大な巨人が鎮座していた。ストライク、イージス、それに105ダガーである。
其処ではマードックら整備班が右往左往していた。彼らの近くにマリューもいる。
そんな格納庫に人影が動いた。真っ赤な髪をなびかせた彼女は物陰に息を潜めながら周囲を確認する。整備
班はイージスの整備に力を入れていた。変形機能を持つイージスは駆動系に負荷がかかる所為だ。ストライク
と105ダガーの周囲には人はない。
「キラのじゃ動かせない。トールの機体にじゃないと……」
呟いた彼女――フレイはそっと、105ダガーのコックピットへ足を踏み入れた。ハッチを閉じ、OSを立ち
上げる。モニターに光が入り、計器が表示される。彼女は心の不安を振り払うようにレバーを傾けた。すると
105ダガーがゆっくりと動き始めた。
「ちょっと! どういうこと!?」
105ダガーの駆動音に初めに気付いたのは意外にもマリューだった。マードックは彼女の叫び声に何事かと
振り向くと、105ダガーがキャットワォークを破壊しているではないか。可動式とはいえ乱暴に扱ったおかげ
で根元から折れ曲がっている。
「おい。何だってんだ! いったい誰だ!?」
動きから搭乗者がトールでないことに気付いたマードックが怒りの声を上げる。それでも105ダガーは動き
続ける。ナチュラル用OSのおかげで動きは滑らかだ。だが動かし方を知らないのかそのまま直進、歩き続け
壁に激突した。当然、機体が横転したのは言うまでもない。
「……あちゃあ〜っ」
「私のMSがっ!」
マードックは顔を覆い、マリューは持っていた書類をクシャクシャにした。
アラスカに入る二日前の出来事である。
――――第40話
40-2
アークエンジェルを降りる乗員が艦外に降りるタラップに集っていた。ムウにレナ、クリス、フレイの4人だ。
「短い時間でしたけど、この艦ともお別れね」
「記念写真の一つでも取りたい気分だな」
「フラガ少佐。学生の旅行ではありませんのよ」
「いいじゃねえか。青春時代を思い出す〜♪」
「空しくありませんの」
「…………空しいです。はい」
三十路が近いムウとレナが共感しながら艦を降りていく。
「では、ラミアス大尉」
マリューはクリスを見送っていた。折れた腕を吊る姿が痛々しい。彼女はアクタイオン・インダストリー社に
出向することになった。アクタイオン社は地球連合だけでなく、ザフトとも取引をしている民間企業だ。主に
戦闘車両やパワードスーツを主な商品としている。最近はXナンバーの強化改修を進めており、そんな関係で
クリスが出向くことになったのである。
「クリス、向こうでも元気でね」
「最高のMSが出来たら、真っ先にアークエンジェルへ回しますよ」
「期待してるわ!」
クリスは冗談のつもりだったが、目を輝かせながら新型を期待するマリューに些か引いてしまう。送ったら
機体をさらに改造しそうな勢いだ。別れ挨拶もそこそこにクリスは急ぎ早にアークエンジェルを後にした。
さて、最後に残ったのはフレイである。彼女はアラスカに着くまで自室で謹慎させられていた。
「大丈夫?」
「私は大丈夫よミリィ。ありがと」
「フレイとはここでお別れか」
「パパの差し金よ。気にすることないわ」
フレイと楽しげに談笑するミリアリア。他の面々、特にキラとトールはサイのこともあってか黙ったままだ。
そんな二人に気付いたのか、彼女が話しかける。
「二人も気にしないでよ」
「で、でもフレイ。サイのこと」
「それにダガーの件……」
「いいから。私も自暴自棄になったけど、今はもう大丈夫!」
力強いフレイの物言いに、マリューは顔を曇らせた。依存心が強いこの少女が、仲間たちとの別れに抵抗を
みせていない。それどころかサイの戦死から立ち直っている。これだけを見れば良い兆候だが、マリューには
一つだけ気がかりなことがあった。彼女の着ている服が、見習いの軍服ではなく正規の白い軍服であったのだ。
婚約者を殺された憎しみから彼女は復讐へと走るのではないか。狂気に犯された人間は目的を達成するまで
あらゆる手を尽くす。笑顔のまま遠ざかるフレイの姿からは、その様な憎悪を感じられない。それでも一応の
不安を残すマリューであった。
40-3
アラスカに着いたアークエンジェルだが、艦長のナタルはフレイの105ダガー無断搭乗に頭が痛めていた。
格納庫での出来事なので緘口令を引き、場にいたマリューやマードックと口裏を合わせたが、勘弁して欲しい。
艦橋でただ一人詰めていたナタルはため息を吐きながらうなだれた。
「見送りには行かないのですか?」
「……り、理事!」
後ろからの声に振り向くと、そこにはアズラエルが立っていた。突然のアズラエル襲来に、慌てて敬礼する
ナタル。アズラエルはそれは自粛させると艦橋内を見渡しながらナタルに向き合う。
「なるほど。いい船だ」
「理事、このような所に何を……」
「艦内見学ですよ。人の少ない方が好きなのでね」
「は、はあ……」
どうやらこの人物はかなりの気分屋らしい。
「しっかし、アレですね。お役所仕事ってやつですか? 何で人事異動の為にアラスカまで来なきゃいけない
のですかね? 僕だったら面倒なことははぶいちゃいますが」
「命令ですから」
「効率悪いですね。……それはそうと、アルスター二等兵の件ですが」
フレイのことを振られ、思わず固まってしまうナタル。
「僕が格納庫の一件を知らないとでも?」
緘口令を布いたのに、何故この男はフレイのMS無断使用を知ってるのか。どんなに考えても答えは見つか
らない。ナタルはあきらめて頭を下げた。
「……私の責任です。言い訳はしません」
「いやいや、いい対応でした。褒めてあげます」
「へっ?」
「彼女の父親は私の知人でしてね」
「アルスター外務次官と?」
「おや、知っていましたか。彼は、所謂“同志”でしてね」
同志――つまり同じブルーコスモスを意味する。
「僕がこの艦に乗ると知り、連絡をしてきまして……。まぁ、そういう訳です」
「彼女は、これから何処に?」
「ジョージさんは除隊させると言ってましたが、あの一件を見る限り彼女は残るのを希望しそうですねえ」
なにやら含みのある言い方をするアズラエル。彼の目はナタルではなく、何か別のものに向けられていた。
40-4
「コーディネイターのキラ・ヤマト准尉?」
フレイたちとの別れの後、部屋へ戻る途中声をかけられてキラは振り返った。そこには金髪の男が軽蔑する
ような眼差しをキラに向けていた。
「ムルタ・アズラエルと言います」
「ブ、ブルーコスモスのっ!!」
キラは体を凍りつかせた。なんせブルーコスモスの頂点に立つ男が目の前にいるのだから。
「驚きましたか? まさかブルーコスモスの盟主であるこの僕がコーディネイターの君に会いに来るなど」
「え、ええ……いや。はい」
「言っときますけど、君を殺すつもりはありませんよ。ナチュラルの僕が、コーディネイターの君に敵うはず
ありませんからねえ」
それもそうだ。アズラエルは見るからに軍人というタイプじゃない。
「どうして僕に会いに……」
「裏切り者のコーディネイターである君が、プラントに銃を向ける気分がどういうものか聞きたくなりまして」
「うらぎりもの……!?」
「違いますか? 君はオーブへ戻る機会が合ったに連合軍に加わった。つまり同胞を裏切った訳だ」
「ち、違う……僕は……っ!」
これまでの人生で、自分がコーディネイターだと強烈に意識したことはなかった。自分はコーディネイター
でありプラントと戦っている。ジオンにも多くのコーディネイターがいる。考えてみれば分かることだった。
「僕は、友達の為に……」
キラは当然だがアズラエルの言葉を否定する。しかし、レナの言葉が彼の口を噤んでしまう。ナチュラルの
友人を守る為に軍に残った事実に負い目を感じたのである。
「友達の為に……ね」
アズラエルは戸惑うキラに訝しむように見る。
40-5
「わかりませんね。どうして君の親は、君をコーディネイターしたんですかね」
キラはアズラエルの言葉にハッとした。そういえば両親は、何故自分をコーディネイターにしたのだろう。
そんな疑問と共に、盟主であるアズラエルがコーディネイターにどんな感情を持っているのか聞きたくなった。
「……一ついいですか」
「何でしょう」
「貴方はコーディネイターをどうするつもりなんですか?」
「この世から、その存在自体を消し去ります。全ては青き清浄なる世界の為に、ってね」
「そんなことは不可能だ!」
「砂時計を潰せば可能です」
「プラントを潰してもコーディネイターは滅びませんよ」
プラントにコーディネイターが数多くいるのは確かであるが、全てのコーディネイターが集まっているわけ
ではない。コーディネイターを受け入れてる国は他にもある。キラは戦争に巻き込まれないようにオーブへと
渡った。ジオンに行った者もいるだろう。アズラエルの、プラントを潰せばコーディネイターが滅ぶ、という
話は到底信じられない。
キラの反論にアズラエルは嫌らしい眼でキラを見た。
「どうしてそこまで!?」
「キラ・ヤマト、質問をしましょう。オーブに住むコーディネイターはナチュラルよりも多いのですか?」
「一体何のことを……?」
「答えてください」
「少ないですけど」
オーブはコーディネイターを受け入れる国ではあるが差別や偏見が無い訳ではない。実際に自分がコーディ
ネイターであることを隠している人も多い。キラ自身もコーディネイターであることを隠してヘリオポリスと
移り住んでいた。ばれたら周囲の自分を見る目が変ることは明白だし、それにブルーコスモスに見つかる恐怖
もあった。もっともトール達は例外だったが……。
「ならば、オーブに住むコーディネイター同士が結婚をする確率はいか程で?」
「もちろん低いですけど、それに何の関係が……!?」
「プラントがあればコーディネイターが集まる。コーディネイターだけの国ができればコーディネイターしか
生まれない。逆にナチュラルとコーディネイターが混ざった国家ならばコーディネイター同士の結婚の確率は
少なくなる。ハーフは増えるでしょうがね」
40-6
現在のプラントは第二世代以降の出生率が問題になってはいるが、それも何れは解消されるかもしれない。
アズラエルはコーディネイターの集まることでコーディネイターが増えるとを危惧していた。
「だったら何で連合はコーディネイター市民を受け入れないのですか? 矛盾してますよ」
「戦前は、まだコーディネイターへの差別が弱かったのです」
「えっ?」
コーディネイターへの差別は、S1型インフルエンザの関係でコーディネイターに対する感情は悪かった。
決して弱いものではない。
「何を言って……」
「当時はブルーコスモスの規模も小さかったんですよ。だから散発的なテロしか起こせなかった」
テロという言葉を平然と発するアズラエルにキラは驚愕する。
「でも、今日の反コーディネイター感情は最高潮。ブルーコスモスはスローガンも重なって入門者が鰻上り。
軍への志願も増え、合法的に戦争ができるのです。いやはや、これでテロなんて起こす必要も無くなりました。
これも連合とジオンの戦争に介入したプラントが、ニュートロンジャマーを地上に降らせてくれたお蔭です」
エイプリルフール・クライシスによる混乱は記憶に新しい。二次、三次被害を含めれば、ジオンのコロニー
落としを上回る死者が出ているだろう。
「そしてこうなればコーディネイターの進む道は自ずと限られてきます。一つ目は自分をナチュラルと偽って
連合に残ること。二つ目は中立国への亡命。この二つはコーディネイター同士が結ばれる確率は低いのでこれ
以上数が増えることは無い。三つ目、ジオンへの亡命。君も知るように公王デギンは元ブルーコスモスの重鎮、
コーディネイターを受け入れてはいるが製造は禁止してる、よって数は増えない。四つ目、プラントに亡命。
コーディネイターが集まることでねずみ式に増える可能性はあるが、連合がまとめて殲滅するので問題なし」
「あ、貴方はっ!!」
「ねっ! プラントという拠り所を潰してしまえばコーディネイターは自然消滅するんですよ。地球の各国は、
その製造も禁止しています。これ以上コーディネイターが増えることはありません」
強硬派のイメージを持つアズラエルだが、腐ってもブルーコスモスの盟主である。過激派と穏健派、双方の
主張をうまく扱っているようだ。プラントの殲滅とナチュラルへの回帰を使い分けている。
40-7
「正気ですか!? プラントには民間人もいるんですよ」
「どうやら君は、コーディネイターが憎悪された理由を考えたことがないようですね」
やれやれといった具合にアズラエルが両手を広げる。
「君はオデッサで友人を亡くしたそうですね」
「いきなり何です!」
アズラエルは人が嫌がることを平然と言う。キラは気分が悪くなった。
「友人を殺したジオンを君は許せますか?」
「それは……」
アズラエルの問いにキラは言葉詰り、結局は首を振った。キラはサイを殺したパイロットを許せないでいる。
パイロットは既に死んでいるので許すも何もないが、キラ自身の感情がジオンを許さないのだ。
「では、君の友人を殺したのがジオンではなくザフトだったら」
「あ……」
「多くのナチュラルはエイプリルフール・クライシスで家族や恋人、友人を亡くしたのです。君と同じように」
「でも、それは血のバレンタインが……」
「ジオンと同盟を組んだ時点で攻撃対象となるのは当然でしょう。第一、エイプリルフール・クライシスの被害と
比べられますか? 向こうは万単位ですが、こちらは億単位で死者が出ているのですよ。さらに言えばザフトは、
中立国にも被害を与えている」
民間人を巻き込んでいるのはプラントも一緒だと捲くし立てる。
「多かれ少なかれ、君の住んでいるオーブにも被害が及んだでしょう?」
「……」
返す言葉もなかった。実際そうなのだから……。
40-8
彼女は生まれて初めて目にするものを自宅の庭で見た。巨大な艦艇がオーブの軍港に入っていく光景である。
白と赤が基調となるその軍艦はオーブの護衛艦に随行する形で港に向かっていく。彼女は慌てて双眼鏡を取り
出して艦を確認した。
「連合軍のマーク」
走って家の中からカメラを取ってくると何度もシャッターを押す。再び家の中に入ると
「はじめて見る……軍艦」
呟きながら今見た艦艇についてキーボードを走らせる。
「一〇七号。以後偵察に入ります」
風船の先端に情報を括りつけると彼女はそれを空に飛ばした。
投下終了
閣下と池沼のセリフをミックスした。
なんか盟主王に違和感があるなぁ……orz
最後に出てきた人物はジオン出身じゃないけど出してみた。
カイがいないのに誰と絡むのか、カズィ?
とにかくGJ
GJ!
盟主王に違和感がある、といいますがいい感じに再現出来ていると自分は思いますよ。
あとはフレイがなにをたくらんでいるのかに期待。
でもって最後に出てきた人は・・・・・・はい、やっぱり爆風に吹き飛ばされてしまうのでしょうか。
GJでした。
マリューはますますマッドエンジニアの道を究めているようで。
確かに盟主王がちょっと冷静すぎかも。
でも、これくらいでないと過去ジオンとデギンのいたというブルコスのトップは務まらないかと思います。
フレイはこの後どうするんだろう。アイドルでも目指して、対ジオン世論変更でも目指すのかな。
投下乙!
私のガンダムwwww魔乳から紫豚に改名www
>>432 今回もGJ!
盟主の言い分に筋が通り過ぎててワラタw
それにしてもまさかミハルが来るなんて・・・
これは期待せざるを得ない
GJ!!!
盟主王うめぇ!
自分的には違和感ないっす。
すごい良い感じ。
51氏GJ!
たがミハルは戦争の無い国に行く金欲しさにスパイをしてなかったか?
オーブなら目的を達してるんじゃ…
440 :
439:2007/11/09(金) 07:18:12 ID:???
それとクリスのアクタイオン行はノワール登場フラグか?
そこらへんは51氏の事だ。
バーニィの前例もあるので上手く理由を作ってくれる事を期待。
51氏GJ!
盟主王とキラがどういう関係になるか気になる。
>>421 あのSSの話はなぜか荒れるからやめれ。
NJC入手時やプラント核攻撃の時以外は盟主王はこんなもんだと思ってた
大企業のトップだしな。
オレの脳内では「プラントという拠り所を潰してしまえば〜」と語る瞬間、
盟主王が狂気にゆがんだ表情を見せたので何の違和感もなかった
51氏GJ!
>>432 誤字・・・って言うか脱字発見。
>>君はオーブへ戻る機会が合ったに連合軍に加わった。
“合ったにもかかわらず”では?
GJ!!
盟主王がちゃんと仕事してるのって珍しいです。
テロをやってたと暴露してもそれ以上の説得力で相手を押さえ込む弁説とか
本来組織のTOPはこの位の能力が必要なんですけどね。
51氏gj
捕手
しかし、もう1人のSS職人の515氏が未だに音信不通とは・・・
オレは復帰を期待して待ってるぜ!!
同じく515氏の復帰をお待ちしております。
ただ欲を言えば「仕事が忙しい」のほんの一言でも良いので近況報告をしていただきたいところ。
捕手
職人さんがいないと静かなもんだな
コップの中の嵐の前の静けさと言う奴だな