「艦の事を頼むよ」
「了解しました」
ネオはリーにそう言うと、ブリッジ後方の扉から出て行く。
「ネオ・ロアノーク、エグザス、出る!」
「クソッ、最初の1発以外全然あたらないじゃないか!」
シンが毒つく。
ガブリエルのゴッドフリートの射撃を、目の前の敵艦、ガーティー・ルーはまるで戦闘
機のような機動でかわしていく。
そのかわり、射撃諸元が安定しない為か、ガーティー・ルーの射撃も明後日の方へ流れ、
ガブリエルに至近弾すら与えられていなかった。
「こうなったら……」
俺も、と、シンが立ち上がりかけたとき。
「あっ!!」
コンソールに向かっていた、かがみが素っ頓狂な声を上げる。
「どうした?」
「敵艦から何かが射出……日下部、みなみちゃん、そっちに何か行った!!」
「くそっ、みんな、後を頼んだぞ!」
シンは、そう言ってブリッジを飛び出して行った。
「なにかったって、いったい何が来るって言うんだよ、柊ー」
みさおが不満そうに言いつつ、3機のモビルスーツはゲートの入り口から宇宙空間を望
む。
ゲート内に進入していたドッペルホルン・ダガーLは、全て擱座させられていた。ドッ
ペルホルン・ストライカーパックを潰され、脚を斬りおとされたり、首の付け根をビーム
サーベルで貫かれたりして、ジャンクとなり転がされている。しかしスラスターは生きて
いるし、アーモリー港のゲートの中なのですぐに味方に救助、捕虜にされるだろう。
「熱源接近、この反応は……」
あやのが言いかけたとたん、それは猛スピードで接近してきた。
「モビルアーマー!?」
それは、真紅に塗られた巨大なMA。
「危ない!」
珍しく、みなみが声を張り上げ、あやののジン・ウィザードとの間にシャドウストライ
クを割り込ませる。
真紅のMAが、その機首からレールガンを射撃する。それをシールドで受け止めた。シ
ールドの表面は何箇所も凹まされるが、かろうじて凌ぎきる。
「MAなんて時代遅れの兵器に、やられるかっつーのっ」
射撃の隙を突いて、みさおは脇から、ゲートの外に飛び出した。
ファルクスG7・ビームロングアックスを構え、MAの上部から斬りかかる。
だが、そのとたん、けたたましいロックオンアラートがみさお機のコクピットに響く。
「なっ!?」
有線式ビームポッド────『ガンバレル』と呼ばれるそれが、みさお機の背後にいる。
気がつけば、前からも同型のビームポッドが迫ってくる。
「ちくしょー」
毒つきながら、捻るように斜め上方に離脱してかわす。
「なるほど、見た目に誤魔化されると危険ということか」
真紅のMA、エグザスのコクピットで、口元で不敵に笑いながらネオは呟く。
パイロットの腕も悪くないが、機体自信も従来型のジンよりはるかに高機動だ。
その時、エグザスのコクピットに後方近接アラートが響く。
「あっちも新手かっ」
「シン・アスカ、ゲイツR、出るっ」
シン専用に、機動力とそれに幾分装甲を強化された、ダークレッドとグレイッシュブル
ーの2色に塗られたゲイツRが、リニアカタパルトから射出される。
みさおたちが先行している、宇宙港のゲートに向かって進む。すぐに、彼女らを襲って
いるモビルアーマーの姿が見えた。
ジン・ウィザードの1機がMAに飛び掛る。
その途端、モビルアーマーから分離したビームポッドが、ジン・ウィザードを挟み撃ち
する。
「危ない!」
思わず、シンは叫んでいた。
「ちくしょー』
通信越しに、みさおの声が聞こえたかと思うと、ビームポッドの射撃の一瞬前の刹那に、
ジン・ウィザードは捻るように離脱した。
「だから、お前らじゃあぶなっかしぃってんだっ!!」
シンは言いながら、MV05シールド・ビームサーベルのビーム刀身を振り上げつつ、その
腕を引いて突きの姿勢に入りつつ、エグザスの後部に向かって突撃する。
ロックオンアラートがゲイツRのコクピットに響く。
「なっ、こんなに早く!?」
ビームポッドが、左右からシンのゲイツRを挟み撃ちにしてくる。
みさおのジン・ウィザードを追わず、後方から接近してきたシンのゲイツRに絞ってき
た。
「おらぁーっ!!」
みさおの言葉と共に、あやの機と2機でジン・ウィザードの飛び蹴りがビームポッドを
蹴っ飛ばす。
「うっ……」
ナチュラルのMS乗りに助けられた事に、シンはうめき声を漏らす。
「みんな、気をつけて、これガンバレルシステムだよ!」
あやのが言う。
「メビウス・ゼロについてた奴と同じってか、よっしゃ! あやのん、振り回すぜー!」
「おっけー」
2人はそう言うと、わざとビームポッドを牽制するようにして、左右対称の起動を描い
てエグザスに迫る。
「ぬぅ」
ネオはビームポッドで2機のジン・ウィザードを追う。
ロックオンアラートと共に捻ってかわす。ビームポッドの通過した軌道を、垂直に突入
するようにエグザスに向けて突進する。再びビームポッドが2機を狙う。それをロールで
ビームポッドの軌道を曲げさせてから、スナップで捻ってかわす。
「もらった……」
「むっ」
2人がビームポッドを振り回す隙に、エグザスの真正面から、シャドゥストライクが、
ヴァジュラ・ビームサーベルを振り上げて突進した。
「甘い、その程度は予測している!」
ネオはそう言い、エグザス本体をくるりと旋回させた。
「!!」
リニア・レールガンが、シャドゥストライクに照準を合わせる。
「危ない!」
シンは、ゲイツRのスラスターを全開にし、シャドゥストライクとエグザスの間に割り
込もうとする。
「!?」
みなみはむしろ、突然接近してきたシンに驚いた。
「くっ」
突進の勢いを、強力なスラスターで無理やりにV字型に代え、ゲイツRのさらに前に躍
り出る。
「くぁぁぁっ」
みなみはコクピットにかかるGに悲鳴を上げつつ、シャドゥストライクにシールドを構
えさせた。
ガンガンガンガンっ!!
レールガンの射撃に、シールドは無差別にポンチで打たれたように凹んだが、貫通は許
さなかった。
「な…………」
シンは、自分が何をしてしまったのか理解できず、ゲイツRを振り返らせる。
「みなみん!」
「みなみちゃん!」
みさおとあやのが、ジン・ウィザードでシャドゥストライクの元に駆け寄ろうとした時。
ズドォォン!!
突然、アーモリー1の外壁が、爆ぜた。
「なっ?」
「えっ?」
シン、それにあやのとみさおが、驚愕に目を円くして、短く声を上げる。
内部からの、おそらく破壊に使われたと思われる、ビーム砲のエネルギーの余波、そし
て噴出してくる空気が奔流となってシャドゥストライクとゲイツR、それにエグザスを吹
き流した。
そして、中から現れた、まずは3機のMS。────『セカンドステージシリーズ』の
うちの3機。アビス、ガイア、カオス。
それらはシンやみさお達に構うことなく、一目散に過ぎ去っていく。
続いて現れた、『ニューミレニアムシリーズ』、紅く塗装されたザク・ファントムと、
『セカンドステージシリーズ』のもう1機、ZGMF-X56S、インパルス。本来ならシンが乗る
はずだった最新鋭機────
「こ、これは、いったい何があったんだ!?」
シンは問いただすように、共通チャンネルに向かって声を投げる。
すると、シンにとっては、聞きなれた声が返ってきた。
『シン、シンか?』
「レイ!?」
インパルスに乗っていたのは、ZAFTアカデミー時代からの、シンの友人、レイ・ザ・バ
レルだった。
『アビス、ガイア、カオスが何者かに強奪された。俺たちは今、それを追っている』
「なんだって!?」
レイの言葉に、シンは驚いたような声を出す。だが、それで辻褄は合った。アーモリー
・シティに取り付いている連合の軍艦、その目的がこれだったのだ。
「くそっ、俺たちも追撃に入るぞ!」
『待ってください! みなみちゃん、そのままじゃ無理です!』
そうつっこんできたのは、あやのだった。
「けど、このままじゃ」
『みなみんは、アンタをかばって無茶な機動したんだろうがー!』
シンが未練がましく言いかけると、みさおまで怒った様子でねじ込んできた。
『シン、無茶するな。ここは俺たちに任せろ』
レイも言う。
「…………くそ、仕方ない、帰還するぞ!」
そう言うと、シン本人はまだ後ろ髪惹かれるような思いをしながら、シャドゥストライ
クを2機のジン・ウィザードにエスコートさせ、ガブリエルへの帰還の途についた。
赤服でフェイスなのになんで機体がゲイツRなんだよ
ルナやハイネだってザクが配備されてたのにおかしいだろ
カスタマイズされたってザクより劣るだろ、パイロットの技術で補えるレベルじゃないよ
母艦と搭載されている機体のバランスが違いすぎるよ
機体がこれじゃあアークエンジェル級が宝の持ち腐れだよ
シン厨じゃないけど、設定や待遇がおかしすぎるよ
このままミネルバに同行して地球に降りたら戦力外ですねw
飛行できる機体がないし、グゥル使っても機体がこれじゃねw
あと職人さんは感想や意見を、聞き入れてはくれないみたいですね
こなた「シン〜〜おんぶして〜〜」
シン「アンタな…子供じゃないんだから……」
こなた「いや〜久々に長距離を歩いたから足がガクガクでさぁ〜」
シン「こなたが水族館に行きたいって言ったんだろが。自業自得だろ」
こなた「ううう……足が痛い…もしこのまま痛いままだったらシンの背中の上で生活するしか……」
シン「……はよ乗れ」
こなた「ふっふっふ…悪いねぇ〜♪」
受付「お二人で4000円になります」
こなた「シンのツケで」
シン「あ、あんたって人はぁぁぁ!!」
受付「仲がよろしいのですね。兄妹ですか?」
シン「へ?いやこいつは…」
こなた「いや〜わかります?私たちよく似てるって言われるんですよ〜」
受付「あらまぁ…やっぱりそうでしたか」
こなた「ねえシン〜、私たち姉弟だって!やっぱ姉と弟に見えるのかな〜?」
シン「……多分あの受付の人は兄と妹に見えたんだと思うぞ……」
こなた「何言ってんのさ〜!シンには私から溢れる姉オーラがわかんないかな〜?」
シン「いやあの…姉オーラうんぬんじゃなくておんぶがいけないんじゃ…」
結局歩きながら議論を続けて水族館の魚を全く見れなかった二人なのでした。
つかかがみゆきverのおんぶ話も見たいぜ
>>939 不満があるなら自分で書けばいいじゃない。
(〓ω〓.)「ダイナマイト刑事」
シン 「はい?」
(〓ω〓.)「ダイナマイト刑事ごっこしよう」
シン 「どうやって?」
(〓ω〓.)「とりあえず君を武器にしてあらゆるものに襲いかかる」
シン 「おい」
(〓ω〓.)「先生が来たら、かがみに投げ付けて私は逃げる」
シン 「おい」
(〓ω〓.)「するとかがみは胸キュンだ。シンは職員室に連れて行かれそうになるが、かがみは体を張って止めるだろう。かがみなんてことを! べ、別にアンタの為じゃないんだから……ね(ガクッ) かがみ、かがみー!」
シン 「あんたの腕じゃ俺を持ち上げられないだろ」
(〓ω〓.)「フォォゥ!!」
シン 「わっ!? 脇腹やめブハヒフフハヒフヒwww」
(〓ω〓.)(どさくさに紛れて頬擦りしてる)
シン 「ヒヒッやめ、もヒッもうやめてハハハハハハwww」
(〓ω〓.)「いいにおい……」
シン・こなた「「あつーー」」
こなた「ハッピーアイスクリーム!」
シン「なんだそれ」
こなた「同時に同じセリフを言った人にそう言ってタッチするんだよ」
シン「タッチするとどうなるんだ?」
こなた「タッチされた人が不幸になる」
シン「ふざけんなオイ」
こなた「うそうそ。本当は特に意味ないよ」
シン「なんだかなぁ」
こなた「せっかくだしアイス買いに行こっかー」
シン「おk、自転車出してくる」
ラキ73、話自体は面白いがゲイツRには俺も首を傾げたんだぜ
プロトセイバーやザクスプレンダーくらいに乗ってても良いと思うんだが
>>946 シン「いけ!俺のプロトセイバー!」
こなた「あ、コースアウトした」
ちょっとプロトセイバーという単語に反応した
>>939に同意
あと
>「戦争戦争〜ドンパチドンパチ〜」
>「あらあら、やられちゃいましたねぇ〜」
あの局面でこのセリフだと好意的に見てもイカレた戦闘狂で
下手すると強化人間とかに見えるぞ。
らき☆すたキャラで戦争ネタってのも場違いな気がするしなぁ。
>ゲイツRには俺も首を傾げたんだぜ
そうだな〜・・・Rじゃ無い方のゲイツなら、ワイヤー式の
エクステンショナル・アレスターで擬似オールレンジみたいな
トリッキーな戦い方ができて面白そうだと思うんだ。
ま、俺の妄想だから気にしないでくれて良い
>らき☆すたキャラで戦争ネタ
ジョイスティック一本でフネで華麗な回避をさせて
シン「すごいな・・・」
(〓ω〓.)「まぁね。弾幕避けなら得意なんだよ〜」
まあ、なんつーか日常風景を売りにしているわけだしなぁ。
CEで日常生活とかだったら……
あんま変わらないな
初期ザフトMS好きなんだろ
単に
こなたたちに戦争は似合わんな
やっぱり彼女たちには平和な温かい世界でマターリしてもらうのが1番だよ
>>953 俺には弱いMSで強い敵と戦って、ああ、パイロットが強いのに機体が…もしも○○に乗っていたなら! と残念がらせようとしているように見えるのだが。
つまり、この後主人公が強い機体の乗って挽回する熱血展開だな。それはいい。
だが、強力な艦にエリート乗組員。そこに旧式のマイナーチェンジ機とはこれいかに。適当って言葉があるだろうが。
まず設定面からしてアレなんだよな。
とりあえずこんなとこか。まだきちんと読んでないんだが。
>>934 話事態は嫌いじゃないけどあの時点でインパに乗れるのはシンだけっぽいからなぁ。
常に綱渡りだったザフト軍がシンinインパルスなしで戦うのは辛いんじゃないかな?
レイじゃ他局面に対応できるシルエットシステムを使いこなせないらしいし。
>>955 全部読んでから批評すべきだろ常識的に考えて・・・
なんか批評が細か過ぎないか?口調がおかしいとか、性格が違いすぎるとか、そういう点は見当たらないが・・・。レイじゃ喚装システムを使えないとか初めて知ったぞ?それにこなたたちは温かい世界にいる「べき」とかさ、なんかおかしくないか?
この流れは……
議論になりそうなオカン
とりあえず次スレ立てないか?
俺は今携帯だから無理だから誰か頼む
とりあえずこなたはテンザンって事ですよね
非戦闘員の民間人がMSパイロットか
俺も好きじゃないな
こなた達が相手のパイロットを射殺したり 逆に撃墜されて爆死とか誰かさんの不殺で墜死とかいかなくても大怪我とか
見たい? たぶん負債補正ならぬ作者補正で自分たちは死にはしないんだろうが
次スレは970くらいでいいっしょ
こなた「ホ! 楽しめっての」
じゃあ
>>970が次スレを それ以降は減速
くらいをテンプレにも入れるべきじゃね?
テンプレって言えるようなものでもないけどな
まぁ毎回この辺りで同じ流れがあるのは避けるべきか・・・
ただ次スレ立てくらいはテンプレに入れとくべきだろ。
970か980かは知らないが
ここで踏み台
行きまーす
>>956 インパルスの"戦闘中に機体特性・重量・戦闘スタイルが激変する"特性の御蔭で使いこなせる者が他に居ない為、
シンがテストパイロットから正規パイロットに任命された背景が有る
ただ戦中に少数だが量産され各戦線のエースが受領したらしいからシルエットの数を絞れば扱える人もそれなりに居るらしい
レイならフォースとブラスト辺りに絞れば扱えるんじゃないか?
というかルナでも乗れてる
よく分からんけど、シンが選ばれたのはSEED持ちだったからじゃないの?
いや、SEEDって何よと聞かれれば俺には答えられんが
最近女難スレばっか行ってるせいでこのスレであんまり投下できなかったぜ!
というかネタが枯渇気味……アニメと漫画見ながら捻り出すかなぁ
>>973 シルエットの数を絞るんだったらインパルスの特性を最大限に生かせない。
だからレイではシルエットシステムを使いこなせないって書いたんだ。わかりにくくてすまんな。
レイではインパルスを使えない、じゃなくてシルエットシステムを使いこなせない、ってこと。
>>975 シンが選ばれたのはただ単に"機体に対する異常適応能力"と言う特性が有ったからだったりする
要するにシンは"インパルス"に求められるパイロットの理想像だった訳。
シンは本来ならテストパイロットが本業だったりしたんだぜ?
……何でこー言う設定アストレイ等でしか出しませんかバンダイ......
ifで開発班inシン&らきすた勢とかならCEでもやれそうだな…ななこ班長とか結構良さげ?
>>978 こなたが関わると絶対造られるだろうものが『ドリルシルエット』
正式ドムトルのドリルランス流用してとか