1 :
通常の名無しさんの3倍:
一もつ!!!11!!
軍事板から来た私から見れば、このスレは相当レベルが低いように思えますねw
>>1 lヽ ,、,、./ ,-、_,-、 , '´ ⌒、ヽ
<)' ~´ハバ Y ;' A`) l(((!((("メi /゙Y /^ヘヘYヘ
| イノリノハ)): : : :`ヽ/´ ̄ ̄ 从^ヮ^ メij 刀. /,ィjミノレハ从リヾ )
ノ.人l|゚ -゚ノl| , '" ̄: : : : : : : : {十}゙ii゙゙゙ii゙`):\/: : : く+ハ(!`Д´ノハ+>,'`》'´⌒`彡.
ノノ /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : : : : : : :::∪: :∪: :ノ,ィ∝ノノ)))))
ノノ l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/(((从从〉*⌒: : : : ,(_: :_: :( ( ゝ(l!゚ -゚ノ|l
/.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l |l゚ヮ ゚ノ|l ! ̄`7>f^⌒ヾYノ):: <(^!!つつ
.:.:/.:.:.:.|:l.: レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:| ⊂!卯(⊃ t xくけ从ハル=ト<
/!.:.:.: 从.:.{. V;;リ V;;リ 'j.:.,' | t〈_|_ヽ.> )/: : : :.リ、∀`*リハヽ
ハ.:.:..)Wト:.ゝ ' /.:/レ| _ し'ノ /: : : : セ二/,-' ̄ ̄ ヽ
ハ.:.:..:.. ::.ノ 彡 V 7 彡'.:.| ∠ =。= ヘ /: : : : :/ ( ((ハルヽ ,- ̄⌒ヽ
从从从) 、 ´ ,イ! .:./ i !!ノリノ))》 ,': : : : / `ゝ^o ^ノ: :i(《レノリノハ) )
. ::)l|゚ ヮ゚ノl|ヾ ト≧≦ュ| リ/ ノi゚リ.゚ ヮ゚从 i: : : : { 、 _☆ミつ介》| #`−´ノ: :
∪ ̄∪, / | >tく |ヽ、__ (つ)Ψ(^つ {:, -===、アヘヘ `ヘ___ノ::: <( つ[!;つ: :
/ヽ::::::::::::::::/ |/ l只lヘ| l:::::::::::::::: ̄ヽ {7/^ー^ヘ.ノ八从ハ : : : : : : : /
|:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::| ∨ifノハヽhリ・ヮ・ノn :〈y <(^!!つつ
|::::{ \ / ∨⌒∨ \ / l::::::::| ルl| ゚ヮ゚ノル!弁{ ン ∠† _(†ヽ彡
/ll::::}\ ∨ \ ,VCV ∠ _∨ |::::/ハ / ,_厂})){ヒつつ 又 !从从))))
{ }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖 l ::{{ } / /_j_j>j 〈y.リ(l|`(フノ|l!
__/ / / ●~`\r'〃ニフ }::V/. ん'(_ノノ、ノ 〈y <(^!!つつ
>>1乙
でも前スレと過去スレ(前々スレ)は続けて書いたほうが分かりやすかったんだぜ?
すまん誤爆
誤爆wwwww
無印はともかくAsにXキャラの投入が無理くせぇと思った今日この頃
はやて、即みつかっちゃうよ……
「ご注文の薔薇入りカステラ3つ、お待たせいたしました、お美しいマダム?」
ここ、博多市内のデパートで行なわれている九州物産展で、
やけに気障ったらしい口調でご婦人方をうっとりさせながら接客をこなす店員。
彼もまた天馬の国こと日本にやってきた来訪者、武者頑駄無。
その名を武者鷲主(むしゃろーず)と言った。
「ふぅ……」
「ご精が出ますね、鷲主殿?」
「あいも変わらずご婦人方に人気がございますな」
「やぁ、これは雷鳴殿! それに紅蓮殿ではありませんか」
そして爆流と同じ超将軍の称号を持つ武者、雷鳴頑駄無と、
天宮の北方、緋珠(ぴーす)の国の紅蓮頑駄無達もまたこの催しの出店者として
九州各地から集まってきていたのであった。
「……それで、ご友人の機嫌は直ったのですか、鷲主殿?」
紅蓮は鷲主がいつも連れ歩いている相棒の青い大鷲、キャリバードを見つめてそう問いかける。
「いえ……どうやら私は嫌われてしまったようです。
友情の証に海岸で見つけた美しい石を贈って見たのですが、なんとも……」
なるほど、確かに恵まれた環境が整えられているものの、キャリバードはどこか不満そうな態度だ。
「やっと我々は戦乱の世界を越えて戦いの無い穏やかな平和を獲得したと言うのに、
一体何が不満だと言うのだ、我が友キャリバードよ……」
キャリバードは答えない。(まぁ所詮鳥だし)
その代わりにアクセサリーの中央、菱形の蒼い宝石は不気味に輝いていた。
巻之拾「されどその拳は烈火の如く! 対決、もう一人の魔法少女やでっ!」
「號斗丸、どうして爆流師匠の呼びかけに答えてくれなかったんだ?
堕悪闇軍団の侵攻が本格化しようとしている今、どうしてもお前の力が必要なんだ!」
「鋼丸よ、例え相手がお前や爆流頑駄無だろうと今は応じることが出来ない。
俺はただ、この地で果たすべき使命を全うするだけだ」
場所は変わってビルの合間の路地裏。
號斗丸と鋼丸はすれ違ってしまった互いの信念をぶつけ合っていた。
「それがあの少女の手助けをする、と言う選択か。
お前の気持ちは分からんでもないがな、しかし……」
「武者たるもの、一度口にしたことをやすやすと翻すわけにはいかん!」
「ええい、お前の責任感が強いのはもとより承知の上だが、頑固なのも大概にしろ!
今は平和に胡坐をかき、ただ座している場合ではないだろうに!」
必死に説得を続ける鋼丸だが、號斗丸は頑としてその訴えに応じようとはしない。
「まさかお前まで他の一部の連中と同じように武者魂を失ってしまったのか?
……何とか言え、頼むから何とか言ってくれ、號斗丸!」
「……何と思われようとかまわん。だが俺の答えは変わらないぞ、鋼丸」
「そうか……なぁ號斗丸、もし俺に涙を流す機能が備わっているのなら、
きっと今、泣いているんだろうな……じゃあな、號斗丸。もう会う事は無いだろう」
「…………」
そう言って、その場を去ろうとする鋼丸。しかし、鋼丸に与えられた優れた聴覚は
ただ悲しみに身を任せる事を許してはくれなかった。
「う、うわぁぁぁぁっ!? で、でっかい鳥が!?」
「バ、バケモンだーっ!!」
即座に頭を切り替え、大目牙閃光銃(おめがびーむらいふる)を手に駆け出していく鋼丸。
號斗丸はそんな鋼丸の姿を見て、屋台に残してきた面子のことを思い出し、
心配になり鋼丸とは正反対の方向に向けて走り出す。
それはあたかも分かたれた二人の道を暗示するかのようであった。
「な、何や、こいつらは!?」
「さあな……ただ……」
先程のデパートの屋上。逃げ遅れた人たちをかばうように
武ちゃ丸とトッキーは鳥の姿をした怪物と対峙し、その真意を推し量っていた。
「……あまり友好的では無さそうだ」
「お前はいちいちんな事分析しとったんかーいっ!? そんなん見たらわかる事やろーが!!」
「むぅ……」
「『むぅ……』やない! 鎧も戻った事やし、久々に全力で行くでーっ!」
「任せろ! 来い、ウェイブライダー!」
その合図と共に、二人の周囲を鎧の部品とエネルギーが渦を成し、やがてそれは
光を放ちながら武ちゃ丸とトッキーの体に重なっていった。
「行くぜ! 武者覚醒! 武者丸!!」
「武者武装! 斗機丸!」
そして光がやんだ頃、武ちゃ丸の顔は凛々しく引き締まり、その黄色い眼からは
戦いに生きる修羅と化したかのように武ちゃ丸の時のつぶらな瞳は姿を消していた。
「よっしゃあ、気分は最高! やっぱこの姿は気合が入るぜ!」
「……なぁ武者丸、関西弁はどうした?」
「何? 関西弁がどうしたって?」
「……何でもない。忘れろ」
「はぁ?」
鎧を装着した事で心なしか口調や性格まで変わって……というより元に戻ってしまった武者丸。
さすがの斗機丸も急すぎる変化にすっかり面食らってしまっていた。
「……まぁいいか。ところでノルマは一人五匹ほどか?」
「冗談だろ? リハビリ的な意味でもお前は七、八匹くらい斬り伏せて欲しい所だな」
「ゲッ、マジかよ!? ……まぁ、とりあえず見えてる分は斬って落とせばそれでいいか」
「頼もしいな。だが……それでこそだ!」
「おうよ! 遅れるなよ、斗機丸!」
「当然だ! この場の人々には足の爪一本、羽毛一本たりとも触れさせはせん!」
一方、ジュエルシードの気配を察知したなのは達は件のデパートにたどり着いていた。
「……人、いないね?」
「でもジュエルシードの波動は強くなってる。これはもう発動してると考えて間違いないと思う」
「発動って事は……こないだのでっかい木みたいにとんでもない事が起こってるってことか?」
シンヤの問いに首を振りつつユーノが答える。
「ええと……違うと思う。この感じは多分人間じゃなくて動物が……」
「う、うわぁぁーっ!?」
「何? 何なの!?」
その最中、三人の耳に悲鳴が飛び込んでくる。
三人が声のした方向に向かうと、大きな鳥の怪物が武ちゃ丸の親友、ススムを襲っている
「あれは、ええと……ススム! ……で良かったのか?」
「しまった……ジュエルシードに気をとられすぎて後を尾けられてるのに気付かなかったなんて」
「二人とも、そんな場合じゃないよ! 今は!」
「あ、あぁ、悪いが頼むぜ、なのは!」
一番心配すべき事柄から微妙にずれた考えを巡らせる男二名を横目になのはは叫ぶ。
「まかせて! 風は天に、星は空に……そして、不屈の魂はこの胸に!
レイジングハート! セェーット、アーップ!」
<<Stand by ready>>
なのははレイジングハートを起動させるプログラムである呪文を唱え、
その身に魔力によって構成される白い防護服、バリアジャケットを纏い、
左手にシューティングモードに姿を変えたレイジングハートを携え、次なる指示を下す。
「行くよ、レイジングハート!」
<<All right. Divine Buster>>
「ディバイィーン……バスターッ!!」
気合一閃。レイジングハートの先端から放たれる光の奔流が怪鳥を押し流し、
シンヤはよろけたススムをユーノの防御魔法に守られながら肩を支え、助け出した。
「馬鹿野郎! 何で付いてきやがった!?」
「だ、だって、いきなり飛び出していったから気になって……それに来るなとも言ってなかったし」
「あ、あのな……」
「それにさっきのはどう見ても魔法か超能力……だよね? キミ達は一体……」
「ぐっ! く、詳しいことは後で説明する! いいな? なのは、ユーノ」
「う、うん……」
「……何だかどんどん秘密が漏れていってるような……」
さり気に核心を突いてくるススムのまっすぐな視線から目をそらしながら、
なのは達は大きなため息を一つついた。
「と、とにかく上に行こう。さっきよりも魔力の気配が膨れ上がってる。急がなきゃ!
ススム君は僕達から離れないように、シンヤ、サポートしてあげて」
「うわぁ……ど、動物が喋った……」
「……あ、やっぱそこから説明しなきゃダメなのか」
シンヤは肩で大きく疲れを表しながらまた一つため息をついた。
「くっ……キャリバード! 聞こえているなら返事をしてくれ、キャリバードォッ!」
当の上の階では、鷲主のしもべであるキャリバードが渦巻く魔力の激流の中心に取り残されていた。
そう、鷲主が贈った石こそ他でもないジュエルシードであったのだ。
「駄目だ、これでは手が出せない!」
「なぜだ……やっと私達は戦うことの無い世界に辿り着いたと言うのに……」
「どうして、どうしてこんな事に……」
鷲主達三人の武者頑駄無達は突如としてキャリバードを包む魔力の渦から現出した怪鳥の群れから
そのフロアにいた人々を逃がしたものの、今は全く身動きがとれずにいた。
そんな彼らを振り返ることも無く、どこからか現れた
黒い衣に身を包んだ金髪の少女がそこに向かって歩み寄っていく。
「ロストロギア、ジュエルシード……」
「……! 逃げ遅れた子供がいたのか!?」
「君、早くここから逃げるんだ!」
しかし、彼らの声が全く聞こえていないかのようにその少女は淡々と己の精神を集中させる。
<<Scythe form set up>>
「申し訳ないけど、いただいていきます」
<<Arc Saber>>
少女の携えていた杖が、その先端の形を変え死神の振るうような大きな光の鎌へと変貌する。
そして次の瞬間、その鎌の刃を魔力の渦に向け、投射した。魔力の刃は渦とぶつかり、
激しい爆発を起こすがその渦は若干速度をゆるめた程度で微動だにしない。
「やっぱり、まだ足りない。バルディッシュ?」
<<Yes, sir>>
「な……!? 何をするんだ! あの中にはキャリバードが……や、やめてくれーっ!」
鷲主の悲痛な叫びを背に、その少女は次弾に備え、バルディッシュと呼ぶ手の中の杖に念をこめて
光の球体をその眼前に出現させ、その力を増幅させる。
<<Photon lancer>>
「……ファイア!」
「だめーっ!!」
球体はまるで砲台のように渦に向け、電撃を伴う金色の魔力の槍を発射した。
しかしその間に割って入った影が一つあった。防御魔法を展開させたなのはだ。
一撃を防がれた少女は動揺を見せず、冷静に乱入者の性質を分析する。
「インテリジェントデバイスを持った同系の魔導師……ロストロギアの探索者か」
「えっ?」
「間違いない……僕と同じ世界の住人……そしてこれは、ジュエルシードの正体を!?」
「ユーノ、じゃああいつが武ちゃ丸が言ってた奴に間違いないんだな!?」
「そうだ、ボクもあの子を見たことがある……今年の正月、道頓堀で!」
ススムはつい昨日のことであるかのように、武ちゃ丸と初めて会った日の事を振り返る。
そこには確かに稲妻を自在に操る黒衣の少女の記憶があった。
「ここか、さっき物凄い音がしたのは!?」
「ン……あれはなのはにシンヤ!? じゃあきっとユーノもいるな。それに……!」
「……ススム……!」
屋上から怪鳥を駆逐しつつ、その根源を追って来た武者丸と斗機丸がそこに合流を果たす。
しかし、なのは達と共にいるススムを目にした武者丸の表情は暗かった。
「大丈夫だったか、みんな!?」
「遅いぜ! どこで油売ってたんだよ、トッキー!」
「おいおい、武者鷲主に雷鳴頑駄無、紅蓮頑駄無までいるじゃねーか!
揃いも揃ってこんな事になるまで黙って見てたってのかよ!?」
「ムシャガンダム……仲間か。でも……遅かった」
そう呟いた少女の後ろで魔力の渦が集束し、他のものとは比較にならない魔力を迸らせる
禍々しい姿の青い魔鳥が姿を現した。
「キャ、キャリバード……!? まさか、お前なのか?」
「ジュエルシードが動物をコアとして暴走を始めたんだ! さっきのはその分身に過ぎない。
こうなったらシーリングモードで封印するしかないよ。なのは!」
「……邪魔はしないでほしい」
「!!」
再び金色の魔力刃を発生させ、今度は狙いをなのはに定め、その足元めがけ横薙ぎに斬りかかる少女。
レイジングハートはその攻撃に反応し、自信の判断でフライアーフィンを発生させて宙に舞い、
一の太刀を避けるがその行動は彼女に予測されていた。
なのはは先回りをした少女の上段からの斬撃を辛うじて受け止める。
至近距離で互いを見詰め合うなのはと黒衣の少女。
彼女の瞳はどこまでも暗く、どこか別の世界を見つめているかのように思わせた。
「何で……何で、急に、こんな……?」
「答えても……多分、意味は無い」
「くっ……!」
魔鳥は自分のことがほったらかしにされていることが気に食わなかったのか、
地の底から響くようなおぞましい鳴き声を上げ、自らの存在を誇示する。
「マズイ、奴が外に逃げる! みんな、追うぞ!」
「了解した! 雷鳴頑駄無達も……」
大きな翼をはためかせ、じわりじわりと空中に浮き上がり、
突風を起こし窓ガラスを割って矢のように外へ飛び出していく魔鳥。
斗機丸は手助けを願うべく三人に視線を向けるが、
皆一様に申し訳なさそうな顔をしつつ目をそらしてしまう。
「……くっ、皆すっかり武者魂を無くしちまったか!」
「いや、ここにはまだこの俺がいるぜ! 上に乗れ、武者丸!」
「その声、鋼丸か! ありがたい! なのは、ユーノ、そっちの方は任せたぜ!」
苛立ちを隠せず吐き捨てる武者丸の元に、窓越しに目牙守羽多(めがしゅーたー)形態の鋼丸が
そう話しかけ、飛行能力に欠ける武ちゃ丸の足場となって斗機丸とともに魔鳥を追って行った。
「武ちゃ丸……」
「あいつらなら心配いらねーよ。それよりさっさと安全な所に退避して無いと邪魔になっちまうぜ?」
「……ゴメン、ボク、やっぱり武ちゃ丸に謝らないと!」
「謝るって……お前があいつに謝ることがあんのかよ?」
「あるよ! 武ちゃ丸の気持ち、分かってたはずなのにボクは自分が会いたいと言うだけで
武ちゃ丸が一番ボクを遠ざけておきたい世界に足を踏み入れちゃったんだ。
そりゃ勿論武ちゃ丸にも謝ってもらわなくちゃだけど……まずはボクの気持ちを伝えないと!」
「ススム、お前……わーったよ、ユーノ、武ちゃ丸じゃないがなのははお前に任せたぜ」
「ちょ、ちょっとシンヤ! ススムさんも! ……なのは! 二人が通る! 道を開けて!」
ススムの決意に応え、その手をとって階段へと駆け出すシンヤ。
しかし、彼らに気をとられたその一瞬がなのはにとって命取りとなった。
「ごめんね……」
「えっ? きゃあっ!!」
「なのはっ!」
その一瞬を逃さず、少女は小さな謝罪の言葉と共に魔力の閃光でなのはを撃ち落とす。
ユーノは辛うじてその身を魔法で受け止めたものの、そちらの方に目を向けると
すでにその少女の姿は窓の外へと消えていた。
その外では魔鳥がその羽ばたきと共に衝撃波を放ちビルの窓に被害を与えながら
糸の切れた凧のように無秩序に飛び回り、武者丸達は見失わないようにするだけで精一杯であった。
「チッ、何て速さだよ! なぁ鋼丸さんよー、もっとスピードは出ないのか?」
「オイオイ、無理を言うな! こっちはデッドウェイトを乗っけてるんだぞ?」
「なーるほど、そっかー……って、それは俺の事かいっ!?」
「二人とも、漫才なら他所で……!? おい、この道をこのまま行くと……
ナツミさんの屋台のある広場に出てしまうぞ!?」
「な、マジかよ!? あそこには人や動物がいっぱいいるじゃねーか!」
「だが、無闇な攻撃は被害を拡大させるだけだ。相対速度を合わせないと当たるものも当たらんぞ」
「まともに追いつけないのにどうしろって言うんだよ、斗機丸!?」
「今それを考えてるんだ! 黙ってろ!」
武者丸と斗機丸が口論している間にも、願いはむなしく魔鳥は公園に差し掛かろうとする。
ビル街の様子から判断して、恐らく通過するだけでも相当の被害が出る事だろう。
万事休す……! しかし、その行く手を燃え上がる炎のような強烈な闘気がを阻んだ。
「来るなぁぁぁぁっ!!」
「あ、あれは……!」
「號斗丸の武者魂か!? す、すごい!」
「號斗丸、お前……武者魂を失ったはずじゃ……まさか本当は……?」
足を踏ん張り、両手から全ての力を放ち魔鳥の進行を防ぐ號斗丸。
その號斗丸のもとに騒ぎを聞きつけたナツミが駆けつけ、必死に號斗丸に訴えた。
「號斗丸さん、私の、私の屋台の事はもういいんです!
だからあなたは本来の自分に……武者に戻ってください!」
「ナツミさん……一度武者の力に頼ってしまったら、
俺はもうこの暮らしには……ラーメン屋には戻れないと思っている! だからナツミさん、
俺は鎧にも剣にも頼らず、この姿の號斗丸(オレ)で……キミを守りたい!!」
「……號斗丸さん……!」
「す、すげえ……あれが最も最強に近い武者と呼ばれる男の力かよ……!」
「だが、あのままではいずれ力尽きてしまうぞ! 今のうちに俺たちで何とか……」
「それには及ばない……」
不意に三人の後ろからか細い声がする。振り返ると、そこにはあの黒い衣の少女が様子を伺っていた。
「!? お、お前、何でここに……なのはをどうした!?」
「白い魔導師なら大丈夫。気を失ってるだけ。
けど勝負は私の勝ち……だから、あのジュエルシードは私のもの。
バルディッシュ、封印、行くよ」
<<Sealing form set up>>
「……捕獲!」
バルディッシュは蜻蛉のような四枚の光の翅を展開し、
魔鳥のコア、キャリバードが持つジュエルシードに向け魔力を放射する。
だが、そのアプローチが行なわれても、魔鳥は依然としてその巨大な翼をはためかせ続けていた。
「!? 魔法が通らない……やっぱりまだ足りなかった……」
「魚でも大物を釣る時はまず適当に遊ばせて弱らせてからって言うしな……だったら、行くぜ!」
「お、おい武者丸!?」
鋼丸から飛び降りる武者丸を追って、斗機丸もまた魔鳥へと突撃を仕掛ける。
「何も付き合う必要は無いんだぜ、斗機丸?」
「……あの少女の素性には不明な点が多いが、
堕悪闇軍団にジュエルシードを渡しておくよりはマシだと判断しただけだ」
「気が合うな、さっすが相棒!」
「茶化すな。同時に仕掛けるぞ!」
「おう! 行くぜ、道頓堀断裂灼熱斬!!」
「必殺! 大江戸刻閃斬!!」
地上から空中から、二人の必殺の一撃が敵を裂く。しかし……
「まだ再生するのか! なんてタフな奴だ!」
「前と同じか。やっぱりジュエルシード自体を封印しないとどうにもならねぇ!」
「……ならばその役目、俺が引き受けた!」
次回が楽しみすぎて死にそうだ。
何この燃え展開
一旦魔鳥がひるんだ事で自由になった號斗丸が相変わらず鎧も身に纏わず、
しかし強い威圧感を放つ瞳で相手を見つめ、再生を続ける魔鳥の前に立ち塞がった。
「我が心、炎水の境地なり……されど、この拳は烈火の如く!!」
俺のこの手が真っ赤に燃える! コアを掴めと轟き叫ぶ!!
鬼哭掃滅破、至近距離から持って行けぇぇぇぇっ!!」
全身から熱く闘気を迸らせ、右手に力を集中させて再生箇所の中心に飛び込む號斗丸。
数秒の間を置き、彼はその背中から両手で何かを掴んで飛び出してきた。
「ジュエルシードは外したか……だが、コアになってしまった動物はここに……!?
こ、こいつは鷲主のキャリバードじゃないか?」
「……そうか! わかったぜ皆、ジュエルシードはこいつの願いに反応したんだ!
腑抜けてしまったご主人様にもう一度武者魂を蘇らせようとして!」
「その通りだ……私は、私達は大きな過ちを犯してしまったのだ……」
意識を取り戻したキャリバードは號斗丸の手から鷲主の下へと羽ばたいていく。
先行していたススムとシンヤを伴って三人の武者たちがその場に姿を見せた。
「鷲主、お前……!」
「號斗丸、鋼丸、それに未来の武者と白き魔導師の少女……
私達は皆の戦う姿を見て真に大切なモノを取り戻した! 心に宿る、武者魂を!」
「鷲主、待っていたぜ、その言葉!」
「我が誇りにかけて、自分で蒔いた種は自分の手で刈り取る!
キャリバードよ、その真の姿を今ここに! 転身、マッハウィングフォーム!!」
そのかけ声に応え、キャリバードはその姿を一振りの大剣に変え、
鷲主もまた左肩の鎧を展開し、翼のように背負い大空へと舞い上がる。
「聖剣ウイングキャリバーよ、その刃に我が魂を移し、邪悪なる者を斬り裂け!
必殺! ファイナルスラッシュ!!」
ジュエルシードの魔力のみでその体を保つ魔鳥に向け、
平和ボケと決別した鷲主の必殺の一撃が炸裂した。
そして敵を再生させまいと他の二人も追い討ちをかける。
「平和とは溺れるものではない、自分達で勝ち取り、維持していくものだ! 鷲主殿に続け!
我が魂、七天星が『火』の力、その身で味わえ! 灼熱業火弾!」
「この九州は……私達だって守っているのです!
白鋼の雷牙よ、我が雷砲、稲妻に雷神の力を与えたまえ! 砕け、稲妻爆雷撃!!」
続いて無数の火炎弾が、稲光のような青い閃光が魔鳥を貫く。
もはや敵に抵抗する力は残されていなかった。
「……何かさぁ、動けない相手に最大火力の集中砲火ってえげつなくないか?」
この光景を目の当たりにし、何だか世の色んな物を否定する問題?発言をさらっとしてしまった武者丸。
月の無い夜道で桜色の閃光に背中から撃ち抜かれない事を祈ろう。
「さぁ、マドモアゼル! 仕上げを!」
「……いまいち状況に付いて行けないけど……」
<<No problem. This is good situation>>
「バ、バルディッシュ? 順応が早いね……とにかく、今度は外さない!」
半ば置いてけぼりの少女と対照的にノリノリの杖。
内心こんな子だったっけ……?と思いつつ少女は再び封印の魔法をジュエルシードにぶつけ、
ジュエルシードはその本来の姿を取り戻し、無事少女の杖に封印された。
「捕獲、完了」
「あ! ま、待つんだ!」
ジュエルシードの封印を確認すると、少女は即座に飛び去ろうとするが、
情報を集めておきたい斗機丸は彼女にいくつか質問をぶつける。
何しろ敵か味方かで言うと敵の可能性の方が幾分か高い相手なのだ。
「君は一体何者なんだ? そのジュエルシードで何をしようとしているんだ!?」
「それは言わなくてもいい事。もし今後邪魔をするならその時は実力で排除します。それと……」
「それと?」
「どうして私を信じたの? 私はあなたの鳥をひどい目にあわせたかもしれなかったのに……」
少女は鷲主とキャリバードの方を見て逆に問いかける。
「簡単な事ですよマドモアゼル。最初から破壊が目的なら相手に向かって謝罪などしませんからね」
その答えに得心したのか、今度こそ彼女は去って行った。結局何一つ情報を得る事は出来なかったし、
やはり今後衝突は避けられない相手であろう事実を再確認したにとどまったが、
誰もが皆彼女に対して単純にネガティブな印象を抱くことは出来なかった。
「じゃあ、結局ジュエルシードは……」
「今回の最終的な決断を下したのは俺だ。すまないユーノ、君の足を引っ張ってしまって……」
「いえ。現時点で脅威的な度合いが高いと言えるのは明らかに堕悪闇軍団の方ですし、
それほど誤った判断ではなかったと僕も思います」
戦い終わって陽が暮れて。トッキーとユーノは戦闘の余波で散らかってしまった公園を清掃しつつ、
それぞれの状況を確認しあっていた。
「そう言ってくれると少しは気が楽になるよ……ところで、なのははどうしている?」
「まだ気を失ってます。今はシンヤが見てくれてるから大丈夫だけど……」
「そうか……ショックを受けてなければいいんだが……」
「彼女、表面上は大丈夫そうに見えても、やせがまんしたり、
いろいろ溜め込んで無理して自爆してしまうタイプだから僕らが気をつけないと」
「そうなのか……なぁユーノ、今日みたいに彼女に何かあったら側でしっかり支えてやれ」
トッキーは一旦竹箒を置き、ちりとりを支えるユーノにいつもより真剣な顔をして話しかける。
「互いの欠けている部分を補いあえるパートナーがいる限り、どんな事があっても乗り越えられる。
忘れるな、コンビを組む以上は二人で一人……相棒は自らの半身だって事をな」
「……なんだかトッキーさんと武ちゃ丸の事を言ってるみたいですね」
「俺と武者丸? ハハッ、そうかもな……個人的には全否定したい意見だが」
「ス、スミマセン……ところで武ちゃ丸、ススムさんと仲直りできてるんでしょうか?」
武ちゃ丸とススムが未だに仲直りできていないことを思い出し、不安そうに尋ねるユーノ。
しかし、再び竹箒を手にしたトッキーは何でも無さげな顔で余裕たっぷりにこう答えた。
「なに、大丈夫さ。あいつは喧嘩をすることはあっても、友を裏切った事は一度も無いからな」
同じ公園にある池のほとり。
武ちゃ丸とススムは話をつけるために二人きりでベンチに並んで座っていた。
「武ちゃ丸……ごめん。キミの気持ち、わかってたはずなのに、ボクは……」
「…………」
「けど、黙って見ていられなかったんだ! だって、ボクはキミの……一番の友達のつもりだから!
だから……黙っていなくなるなんて事……するなよ……」
「…………」
「……武ちゃ丸?」
ずっと憮然とした態度を崩さずにいた武ちゃ丸は急に勢いをつけ、ベンチから飛び降りる。
そしてススムの方を振り返り、少し言いにくそうにしていたが思い切ってその口を開いた。
「あー、ハラ減ったなー。こんな時はタコ焼きが一番やで!
どっかに焼きたてのタコ焼き食べさせてくれるトコあらへんかなー?」
「……!」
「……ワイの方こそゴメンな、シュシュム。
しんどい目ぇに会うてわざわざ来てくれたっちゅうのに……
ホンマは嬉しかったんやで? ワイとシュシュム、揃って初めて日本一のタコ焼き屋やさかいな!」
「うん! 待ってて武ちゃ丸、すぐに最高の奴を作るよ! だから戻ろう、みんなの所に!」
「よっしゃーっ!! 夢にまで見たシュシュムのタコ焼きやで!」
「よーし、みんなの所まで競争だ! 負けないぞーっ!」
ほんのちょっとの意地の張り合いが生んだすれ違い。
喧嘩の後は雨降って地固まる。二人の絆は前よりも少し固くなった事を感じていた。
「……遅かったな、武者丸。話は済んだのか?」
「勿論や! 號斗丸、お前さんらのほうはどないや?」
「うむ……その事も含めて、俺から皆に伝えなければならない事があるんだ」
「何や、あらたまって? もうハラ減ってしゃーないわ。言いたい事があるならはよ言うてや!」
號斗丸は片付けも一段落して集まった一同を前に、
屋台の片付けを続けるナツミを背景に神妙な面持ちでゆっくりとその口を開く。
「わかった……皆、聞いてくれ! 俺は……俺は武者をやめる!」
「何やそんな事か。武者やめるくらいでそんな勿体振らんでも……って、うえぇーっ!?」
全ての武者の中で最強と呼ばれ、そして最も熱い男の爆弾発言はその衝撃も最も強かった。
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「俺は武者をやめるぞ、Mushamaruゥゥゥゥッ! URYYYYYYYYYッ!!」
「いやそれ全然違うから、それじゃどっかの吸血鬼だから!」
「波紋を呼ぶ號斗丸の衝撃発言、謎の黒衣の魔法少女となのはの葛藤!」
「マイクを握る紅い武者の正体は、そして最後の夢者遊撃隊、鎧丸の行方は!?」
「ワイらのホンマの戦いは真の目的地、名古屋から始まる!」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾壱!!」
「『勇気は明日への道標なの』!」
「リリカルマジカル、貴様は今までに食べたタコ焼きの数を覚えているのか?」
「聞きたいんか? 昨日までの時点で88888個や」
「適当な事言っても駄目!」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
武者鷲主 [ムシャローズ]
出典:新SD戦国伝 超機動大将軍編
モデル:ガンダムローズ
誇り高く、正々堂々とした決闘を好む華麗なる高潔な騎士。
騎士ガンダムの世界、スダ・ドアカ・ワールドから航海の最中に遭難、天宮に漂着した。
その時自分を助けた飛駆鳥大将軍に恩義を感じ、頑駄無軍団の武者として彼に仕えるが
飛駆鳥が密かに魔星大将軍に成り代わられてから圧政を敷く頑駄無軍団に疑問を持ち、
討伐の命を下されていた相手、武者號斗丸に協力し闘覇五人衆の一人として戦う。
キャリバードという大剣ウィングキャリバーに化身する鳥を常に連れ歩いている。
必殺技はそのウィングキャリバーから繰り出すエネルギー衝撃波「ファイナルスラッシュ」。
その他、ミディアなどある程度故郷の回復魔法も使いこなす事が出来る。
後にその力を認められ、闘覇四天王「密林の鷲主」の称号と鎧を授かる。
日本では長崎のカステラ屋に勤務し、平和に溺れ武者魂が衰えてしまっていたが、
盟友號斗丸達の奮戦とキャリバードの願いを目の当たりにして戦線に復帰した。
ちょwww
ジョジョかよ
今回も笑ったので敗北……orz
ノリノリバルディッシュに麦茶噴いた
無印Asだとクロ助ですら14…
AW戦後組(キッド以外)より年下だわな
SDだと逆に9歳が生きてるなぁ、としみじみ思うわ
ポケ戦に絡ませようかと思ったが
あれは男の子だから引き立つとも思う。
なのはさんじゃ、アレックスを瞬殺しかねませんね
とりあえず、武者GJ
星屑→ニナが……
08→StSじゃないと厳しいか
密林だとBJが暑そうです。
九歳児をあんな泥臭い戦場に放り込むとか
どんだけ鬼畜ですか
>>36 STSだったいけるんじゃないか?
もしくは、ASエピまでの空白の時間
シローはなのはに拾わせ、アイナは八神家かプレシア側に置くとか。
アイナは八神家のほうがいいのではないかと。
プレシアがアイナを保護するとは考えにくい
八神家にアイナが来たらシャマルの立場が消える
かといってシローを入れてもイマイチ
はやての主治医がカレンさんだったらお前らどうするよ
プレシアのとこにアイナがいたら
リニスさんになっちまうぽ
シローとアイナは夫婦揃って管理局サイドに、
八神家にはノリスかギニアスでどうよ?
ユーリに決まっとる。
ノリスが孫(血のつながりないけどね!)の顔を見れるのか。
死神サンダースじゃないの
八神家騎士団にユーリ・ケラーネの部下が追加されるのか
男くせぇ八神家www
暑苦しすぎるだろwwwww
じゃあホワイトディンゴin八神家で
なんか、空族とシータの飯が思い浮かんだ
マフティーin八神家はどうよ
あれ?
三人の前衛と支援車両って
まんま八神家騎士団じゃね?
管理局施設に対してにテロ実行か、そして演説。
暑苦しくなけりゃいいんだな?
じゃあシュラク隊in八神家で
ネネカ隊in八神家しかないだろう、常識的に考えて。
死んだ順番に海鳴で復活するのか?
八神家ってドンだけ広いんだよww
Vガンで死んだ人たちin八神家
何万人収容させる気だwww
エニル姉さんin八神家
デバイス名は「エスペランサ」
瑠璃色の甲冑をまとい戦場に立つ
「あの子は私の『希望』。
奪わせはしない!」
>>45 「私にいい考えがある」と言って一人高台に上ったところを落とされる姿がw
コジマ大隊丸ごとなら間違いなくStSだな
とりあえず、コジマ大隊の主要メンバーを管理局陸士部隊に当てはめてみるテスト
イーサン・ライヤー大佐:一等陸佐
コジマ中佐:二等陸佐
ジダン・ニッカード大尉:一等陸尉
シロー・アマダ:三等陸尉
カレン・ジョシュワ曹長:陸曹長
テリー・サンダースJr.:陸曹
エレドア・マシス伍長、ミケル・ニノリッチ伍長:一等陸士
イーサンは間違いなく中将の犬だな
ナカジマ陸佐とコジマ陸佐が一緒に飲んでるとかありそう
>>61 それだとギニアスが永遠のNO.2になるじゃないかw
むしろイーサン切り捨てて
コジマ陸佐の「私はクーラーが苦手でしてな」を
中将に向かって言わせりゃいいんじゃね?
今時「クーラー」って、どんだけぇ〜
エアコンも苦手ぽ
…出遅れたらしい
08で盛り上がりすぎだろ、コレ
で、ヴァイスがジムスナイパーで狙撃する役なわけだな?
つ「融合型デバイス GMスナイパー」
もちろんヴァイスがジムスナイパーの格好するだけだが
>>70 08なら外付けのジェネレーターも必要だろw
ヴァイス大活躍しそうだなw
アホキャラなのにな
クルツみたいにやる時はやる男なんだよ、ヴァイスはwwきっと
あれを外すようじゃヴァイスはクルツの地下100mにも及ばんよ。
それに魔力の弾って風の影響受けるのか?受けないならとんでもないヤブということになるが。
見てないからなんとも言えない俺
DVD!DVD!
ルキノとかアルトが出撃の時に応援くれたら
俺はきっと幸せ
うん、報われない脇役は好きなんだ
脇役ズ、ガンダムだったら普通にメイン級だよな…
アースラスタッフのモブだけでエロゲ作れるだろ
というか、モブしか男いねぇよw
淫獣
パパ
兄貴
黒助
アレックスとランディとギャレオ(誰?)
犬
爺
あれ…これだけ?
アルフ……
ロケット乳
ぶっちゃけ
アルフみたいのを使い魔にできるなら、
地球での人生捨ててもいいよね
ザッフィーを守護獣できるならアッー
ネガティブ管理局vsデラーズフリート
は止めよう
魔法少女リリカルオペレーションメテオ-外伝-前編
地球圏統一連合はその成立から軍事色の強いモノであった。
コロニー建造における各国の疲弊から起こる度重なる紛争を一気に解決する手段
として地球圏統一連合を創設したものの勢力拡大に伴い連合こそが巨大な支配組織
に変貌してしまい主力MSリーオーの宇宙配備が完了した頃には
スペースコロニーの軍事占領にまで至ってしまった。
一方でプロトタイプリーオーの概念が提案された頃に連合傘下の深宇宙開発局では
遅々として進まない火星開発を打開するために莫大な予算を投入し空間転移を可能せしむる
フォールドシステムの初実験に成功した。
だが旧冥王星軌道からでも快調に地球へ通信出来る筈の小型探査機の幾つかが未知の時空
に消えていた事に対して疑念を抱いた技術者はおらず問題も後におおむね解決されたため
連合上層部は開発局の意見を少しは汲む形で全長がMS輸送船に匹敵する実用型フォールドシステム
を搭載した深宇宙探査船ピースミリオンと超大型宇宙戦艦リーブラの建造を承認した。
だが起工一年目に巨大過ぎるリーブラの推進系に致命的な欠陥が発見されたため予定が大幅に遅延し
改修に三年もの歳月を要したため本来は2番艦のピースミリオンに人員と建造資材が優遇され
工期繰り上げであっさり進水してしまった。
だがその頃の連合上層部は威信をかけて建造したピースミリオンが破滅の引き金になるとは思いもしていなかった
アフターコロニー175年――新暦56年
フォールドの白光に包まれ宇宙ですらない空間に放り込まれた直後からピースミリオンが傍受できる
あらゆる周波数において意味不明の通信が湯水のように溢れている。
何しろ受信できるモノも言語すら判読不能なのである。
さらにいえばノイズにしか聞こえない凄まじい高出力雑音が全帯域に満ちている。
確かに電波は出ているのだがピースミリオンのメインコンピューターの性能では通信を解析できないのだ
困った事に実は親の七光りを凄く気にしていたセプテム大佐だけが渇を飛ばしていた
「早くフォールドシステムの修復と原因解明を急げ。地球への帰還方法を見付けねば我々は干上がる」
フォールドシステム責任者が官僚的答弁を始める
「メインユニットは過負荷で爆発しましたが予備部品は多量にありますので組み立てる時間さえあれば何とかなります
原因としては何の事はありません。単純にピースミリオンの巨大さを計算に入れ忘れていました。
今居る現在地が判明すれば座標計算が行えますので地球圏帰還の目処が立ちます。
なにぶんアラスカの実験施設ではリーオーを月軌道に転送するのが精一杯だったもので」
………………10秒後
血管を額に浮き上がらせて絶叫しようとしたセプテム大佐を艦長が宥めるように発言する
「お願いですから大佐落ち着いて下さい。備蓄物資は使い込んでも
半年は持ちますし艦内工廠でリーオーの部品と弾薬も供給できます」
だが少々落ち着いたセプテム大佐が危なげな発言をし始めた
「そうか、それならばリーオーの警戒機数を今の倍に増やしたまえ。ドラゴスの反応弾頭の使用も許可する」
会議室に通信士官から絶叫に近い報告が届いたのはその時である
「敵艦発見!単艦で接近中です!」
皆とうとう来る時が来たと覚悟を決めた
「動けるリーオーは全部出せ!ドラゴスも甲板に上げろ」
その頃ピースミリオンの出現を探知して警告通信を送ったが無視されたため接近していた
時空管理局巡洋艦ルクレシオンは目の前の巨艦に呆然としていた。
何故なら所属不明の全長1500b以上の超大型艦など見た事も噂も聞いた事が無かったからだ
当然ながら非管理世界の蛮族のフネだとは思いもしていない
一方ピースミリオンも光学観測で確認していたので通信は送っていた。
だが地球圏統一連合と時空管理局の通信技術は狼煙とデジタル暗号通信ほどの
格差があるためにお互いこれっぽっちも伝わらない。
「彼等は何者でしょうか?艦載機が持っているのは幻の質量兵器のようにも見えますが?」
創設時の実体弾兵器禁止規定に基ずきミサイル銃砲の類を時空管理局は全て放棄したため製造能力は既に失われていた。
トドメとして概念すら抹消しようとしたため現在では博物館にすら現物は残されてはいない。
「やはり直接乗り込んで話し合うしかないな」
そんなこんなで魔術師一人が臨検に向かったが
魔法の存在を否定して憚らない連合の兵士にはそれがマズカッタ
たまたま出撃していたピースミリオン第24哨戒小隊に所属する一人は
宇宙服無しで平然としている魔術師を見て発狂した
「アストロスーツを着ていない人間が生きている筈が無い……ブツブツブツ」
リーオーはパイロットの意思通りにドーバーガンの照準を調整してゆく
「止めろ!早く押さえるんだ!」
だが小隊長がそう叫んだ直後にリーオーは発砲した。
―――ゴッ!
デバイスの防御魔法のおかげで分厚いコロニー外壁を一撃で貫通する破壊力にしては
随分とショボい威力を発揮したがそれでも人間を殺すには十分だった。
「リーオー発砲!敵兵は戦死した模様…」
あまりに異常な事態が続いていたためにセプテム大佐は疲れていた。
「何をバカな事を!全機攻撃用意!!集中砲火で撃沈する!」
即座にリーオー部隊が発砲を開始し間を置いて甲板上に展開したドラゴスと
ピースミリオン主砲も攻撃を始めた。
ルクレシオン艦橋
「騙し討ちか!返り討ちにしろ!」
接近していたリーオーの半数ほどが腹立ち紛れの対空砲火で破壊され
残りも半壊してあらぬ方向に流されていった。
ルクレシオンはピースミリオンを時空魔導砲アルカンシェルで殲滅するために最大出力でチャージを始める
その間にも無数の砲弾や大小のビームが山ほど着弾していたがディストーションフィールド
を持つ艦船には効く筈が無い。バリアを張っているため攻撃の密度は下がったが次第に数を減らしてゆく
リーオーのパイロットが絶叫する
「これだけ命中してが効かぬ筈が無い!フネならば沈む筈だ!」
「隊長!直接仕留めます!」
血気盛んな新米が興奮してルクレシオンに突っ込んでいった
だがその時ルクレシオンのバリアは主砲チャージの影響で出力が低下していたため
リーオーが粉砕される事も無く光の壁が浮き上がって突破するのに成功し船に取り付いた
「やったやったぞ!」
トリガーハッピーと化して興奮しながらマシンガンを装甲の薄いアルカンシェル本体や
艦橋に向かって乱射している最中に追い付いた20機以上のリーオーが
推進部にゼロ距離射撃を敢行しルクレシオンは沈黙した。
事の一部始終をハッキングした端末から見ていた博士5人衆
は大破漂流しているルクレシオンへの興味とコロニーへの先行き不安に思いを巡らせていた
「所詮は弱肉強食じゃのう。」(ドクターJ)
「コロニーを占領した連合ならばこうなるのも必然か」(プロフェッサーG)
この戦闘から2ヵ月後に中破しパイロットが餓死した漂流中のリーオーが拿捕され
記録されていた航路データによって地球圏統一連合はフォールドシステムの存在を
察知した時空管理局に宣戦布告をする事となる
久しぶりに見たらスレ落ちしてたorz
まだ残ってると思ったのに。
ここまでが前スレ分の前編
魔法少女リリカルオペレーションメテオ-外伝-中編
時空間のなか、スペースコロニーがヨットに見えてくるような
超巨大宇宙ステーションが時空管理局本局である。
会議室の大型スクリーンにはルクレシオンが大破する直前までの
ピースミリオンとの戦闘シーンが映写されている
リーオーのビームライフルに撃破される魔術師
軽量とは言え被弾し核融合炉が暴走中の全長十メートル以上のリーオーに
そのまま轢き潰されて爆発に巻き込まれる魔術師
魔術師の攻撃魔法がリーオーを射抜くと、敵が化け物でない事に安心した幹部一同の頬が緩んだ。
スクリーンには幾条ものビームが筋を引き。撃破されたリーオーの爆光が煌めいていた。
と、マシンガンを乱射するリーオーのアップで映像はストップモーションになった。
「なんだ、今の武器は!?」
幹部の一人が驚いて言う
「さぁ………」
眉を潜めたオブザーバーの技官は、遠い昔に見た資料を思い出してハッとした
「ま、まさか………」
「なんだ?」
「いえ、そんな筈は」
幹部が口篭った技官を睨み付ける
「この巨大艦が管理局の存在を知らない世界の代物とでも言うつもりか?」
「まさか連中が………」
「自力で辿り着いたと考えられます」
「バカな!未開の種族が時空航行技術を持っているなどとは信じられん」
「事実です。さすれば先ほどの映像も可能性が出てきます……幻の……」
驚愕のあまり列席者の声がハモった
「質量兵器か!!!!」
「とにかく、あの船を捕獲して調査する必要がありそうです」
鹵獲したルクレシオンを甲板に載せた深宇宙探査船ピースミリオンの通路で
艦隊司令のセプテム大佐が苦虫を噛み潰した顔で唸っていた。
―父上どうすれば―
すれちがう兵士達が敬礼するが反応は鈍かった。
宇宙空母ピースミリオンはフォールドした事により
通常空間に戻れなくなってしまったのだ。
セプテムは神妙な顔をしながら研究室に入った。
技術長が、正面の大型パネルに向かっている
セプテムが歩み寄り
「どうだ、フォールドシステムは復旧できそうかね?」
技術長は振り返ると敬礼しながら立ち上がった
「これをご覧ください」
パネルに据え付け中のよく分からない機械と動力炉が映し出される
「これが敵艦の魔力炉で、こちらが敵のフォールドシステムです」
指を刺して説明を続ける
「この鹵獲品が本当に動くのかね」
「はい、ドクターJによれば試運転には成功したそうです」
「なるほど」
「しかし問題はルクレシオンの航法システムを
解析しなければ地球圏に帰還できない事です。」
「ウム……どの程度の見積もりなのかね」
突然モニターが切り替わってドクターJの顔が全面に表示される
「心配要らんぞい。もうできとる、帰還した時の地球圏の安全は保障できんがな」
「構わん。座して死を待つわけには逝かんのだ。」
情報が大モニターに表示され通信士官が報告する
「後方に出現した未確認物体が急速接近中、敵艦隊です!」
セプテム大佐が厳しいシワを眉間にきざんだ。
「とうとうきたか!ただちに応戦体制だ」
通信士官は答えてマイクに向かう。
「敵機襲来!リーオー隊、全機スクランブル!
繰り返すリーオー隊全機スクランブル!」
艦内放送がMS格納庫に響く、整備員が必死で走り
駆け付けたパイロット達がコックピットに飛び込んでいく
リーオーはエレベーターで発進口へドラゴスは甲板へと押し出されていく
時空管理局の追撃艦隊は有効射程圏内に突入していた。
多くの魔術師が発進と言うよりも射出されていく
迎え撃つリーオーとの間で激しい戦闘が始まる
飛び交うビームは入り乱れながら瞬時にして空間を走り抜ける
爆発が点々としみのような光を滲ませる。
だが時空間での戦いは魔術師側に分があった
何しろ地上とは比べ物にならぬほど双方のスピードが速い
また彼らは空間戦闘に慣れていた。反面リーオー隊はMS隊創設時から
主な敵は宇宙機雷と戦車と航空機だけであり宇宙での空間戦闘すら
想定されていなかった為錬度はかなり低い。
「くそっ!アストロスーツの分際ですごい機動性だ!」
コロニー制圧作戦に参加したベテランも唇を噛む
それでも一人、また一人と打ち抜いていった。
追撃艦隊はピースミリオンに向けビームを放射した。
魔術師群は徐々にリーオー隊を押しやり、今やピースミリオンの鼻先で
激しい戦闘が繰り広げられていた
ビームは数機のリーオーを粉砕しピースミリオンに迫った。
砲撃の束は艦体すれすれに走りぬけ、ちょうどピースミリオン真上に居た
リーオーが餌食となった。
「いまのは!?」
セプテムが声を上げる
「敵の砲撃です!」
艦長が答え終わったとき、ピースミリオン艦上に降り立った魔術師が攻撃を始めた
ピースミリオンのあちこちや運の悪いドラゴスが爆発したが
旋回を終えた甲板配備のドラゴスの砲撃で魔術師は粉砕された
「攻撃システムの一部が損傷!しかし誘爆の危険なし!切り抜けられます!」
通信士官がタメージコントロール室からの通信を報告する
「頼むぞ!」
セプテムの声にも力がこもった。
だが敵艦の攻撃はまだ終わっていなかった。
突き出された砲身がピースミリオンに向けられていた。
砲身バレル内で光粒子が渦を巻き始める
やがて熟した白色の太いビームが闇を裂いた。
激震は乗組員に体を支える余裕すら与えない。
「グッ……」
運悪く立っていたセプテム大佐は司令椅子に体をぶつけて呻いていた
ビームは狙い通り完全破壊されない程度に船を掠めたのだ。
この攻撃で甲板に乗っていたルクレシオンは溶けた金属の何かになって千切れて離れていった
椅子から放り出されたオペレーター達が呻きながら持ち場に戻る
「ドラゴス隊壊滅!主砲の半数が損傷しました!即時修理不可能です!」
オペレーター達が損傷を早口に言い、
「第四機関区破壊状態!」
エンジンに損害が及んでいる事まで判明した
「よっよし……」
動揺したセプテム大佐が痛みに呻きながら長官椅子に腰を落とし、
「全乗組員とパイロットに告ぐ!フォールド航行準備!」
艦長がえっとなってセプテム大佐を見た。さらに続けて
「本艦はこれより地球圏に帰還する!」
艦長が声を上げ
「落ち着いてください。まだテストもしていない状態ですぞ」
「早くしろ!今度攻撃を受けたら最後だぞ!」
通信士官はマイクをつかむ
「全MSに告ぐ!全MSに告ぐ!フォールドシステム起動準備に入ります!」
「フォールド開始三分前!直ちに甲板上に退避して下さい!」
戦闘を続けていた部隊も通信を聞いて全力でピースミリオンに退避してゆく
「始動一分前!」
オペレーターがカウントダウンを続ける中で
セプテムは目に入る範囲で一同にすばやく視線を走らせる
「各セクション、異常ないか!?」
オペレーターが振り向き
「残存リーオーは全機甲板に取り付いて防衛戦闘中、なんとかなる筈です」
「よろしい、使用可能な戦略ミサイル発射菅を全て開きたまえ、信管無制限!」
その間にもピースミリオン前方に回り込んだL級巡洋艦がビームの再チャージを始める
セプテム大佐が命令を下す
「今だ!全反応弾発射!」
地球圏統一連合のミサイル衛星に装備されているコロニー殲滅用の最終兵器
が白煙を噴きながらピースミリオンを離れ、敵艦に向かってゆく
「始動5秒前………3,2,1、ゼロ!」
ピースミリオンが転移した直後にバリアが解除されたビーム発射態勢のL級巡洋艦に
無数の大型ミサイルが向かってゆき次々と着弾する。最初の核爆発には耐えたが
次々と命中する戦略反応弾には抗えず船体が爆散した。
戦闘によって殆どボロ舟のような有様になったピースミリオンが月の外側に出現する。
「フォールドアウト確認、地球圏に帰還できたのかは調査待ちです。」
通信士官が不信感を露にしながら警戒している
艦橋と言っても異様に広い室内のモニターに見覚えのある宇宙コロニーと地球が映写された
「地球……帰ってきたんだ!」
普段は我を出さないオペレーター達も帰還の喜びで絶唱していた。
「地球!地球!地球!」
コロニーや月生まれも多かったが嬉し過ぎてあまり気にしてはいない
セプテム大佐は柄にも無く死にそうな時のために隠し持っていた葉巻に火をつけた。
暗澹たる先行きに思いを馳せつつ葉巻の濃厚な煙が蒸せる。
支援要る?
いつ書き終わるんだろうか。本編行きたいのに
最後まで〆なきゃならんからえらい長い
とりあえず、投下終わらせる時は
一言いれとき
10レスカウントしてたっけ
まぁあれだ
っケータイ
なんという泥沼…間違いなくセプテムの首は飛ぶ。
>>105そんな生温くないよ。後編は来週になると思う。
>>106 どこまで行くんだ!?www
ついでに使えそうな設定を伝えておく。
非殺傷設定の魔法で魔力のない生物を攻撃するとショック死する。
非殺傷というのはあくまで物理面のみで、魔力のない奴が非殺傷設定の魔法をくらうと
魔力という盾による減衰がないので身体的負担が大きくなるからだそうだ。
>>107なるほど。動力炉と装甲でできてるMS相手じゃ非殺傷は無理だな
ようやく帰ってきました。
前回「8話の投下は週末」と予告しておきながら気づけば水曜日。
野暮用が野暮用では無くなり、執筆時間を大幅に奪われている次第。
そんな状況ですが「月に花 地には魔法」第8話投下します。
全然話が進まないぜ…。
日常パートをスキップしたいとか思いつつ、スキップしたらまずい。
ロランが海鳴市の海岸で鯨を見つけようと目を凝らしている頃、グレアムは脇にいる愛娘に指示を出しながら、
モニターの向こうで横たわる巨人に視線を向けた。
「最重要機密ですか、父さま」
「そうだアリア。『ターンA』に関する全ての情報を最重要機密扱いとする。調査班及び関係スタッフ全員に徹底させろ」
アースラクルーがグレアムの故郷に捜査本部を置いて以降、彼の指揮下でロランから託された『ターンA』の調査及び整備が行われる手筈だったが、
一番に行われたことは「『ターンA』に関する情報の一切を外部に漏れないように遮断することだった。
「確かに『ターンA』は謎が多い代物ですが、そこまでする必要がありますか?」
思わず事務的な口調になるリーゼアリアにグレアムは表情を変えないまま答えた。
「ああ、ロラン君からの情報が真実ならそれだけする必要があるだろう。それに下手に情報を流して厄介事になっては計画に関わる。
『ターンA』の戦力が実用に耐えないならそれまで。だが…」
そこで言葉を切って、グレアムは静かな笑みを浮かべた。
「もし『ターンA』の戦力が期待通りなら、計画をより良い方向へ向かわせることができる。引き続き『ターンA』を頼む」
「わかりました。それとロッテは予定通りに行動を開始しました」
満足そうな父親の顔にリーゼアリアは喜びを感じつつ、報告を続ける。
「よし、なのは君達のデバイスの修理は順調だったな。修理と『ターンA』の起動。どちらかが達成され次第、行動を始めよう」
「はい、父さま」
11年前の出来事に縛られていることには彼自身気づいていたが、だからといって立ち止まるわけにはいかない。
グレアムがモニターの映像を切る寸前、ナノマシンに覆われた『ターンA』のメインアイが静かに光ったがそれに彼は気づかなかった。
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's
第8話 12月11日
八神家の朝は、家主である八神はやてが朝食を作り始めることから始まる。
そして同居人達が次々と起き始め、共に朝食を食べる。それが彼女にとって具体的な幸せの実感であり、
長らく忘れていた家族団欒の具現だった。
「シグナムは9時から剣道の稽古やったよな?ヴィータも老人会のゲートボールに参加するんやろ?二人とも弁当用意してあるからな」
「ありがとうございます」
「ありがとう!はやて」
落ち着いた物腰で凛々しいという表現が似合う女性、シグナムが静かに礼を述べると同時に
快活な赤髪の少女、ヴィータが元気一杯を体現するように返事をした。
「ヴィータちゃん、落ち着いて食べないとまた口の中を噛むわよ」
ショートボブの女性、シャマルはたしなめるようなことを言いつつも、ほんわかとした表情からは怒った様子は見受けられない。
「うるせー!はやての作ったご飯はうまいんだよ」
「ヴィータ、慌てて食べなくてもおかわりあるからな。ザフィーラもたくさん食べや」
犬というには大型な動物がゆっくり頷き、またご飯を食べ始める。
(幸せや。こんな毎日がずっと続けばええのに…)
少女のそんなささやかな願いは突然やってきた家族によって満たされたが、
その家族達がこの願いを叶え続けるために夜な夜な戦っていることを彼女は知らなかった。
シグナムとヴィータは、それぞれの目的地に向かう間魔力を使った遠隔会話を行っていたが、その表情に食事の団欒時のような柔らかさは無い。
あるのは騎士としての責務と使命に邁進する守護者の顔。
だが、片方には疑念が。もう一方には達観の念がそれぞれの顔に浮かんでいた。
「やっぱりおかしくねぇか?蒐集した魔力分以上のページが増えるなんてこと、今まで無かった。それなのに今じゃ1日に1ページくらいは勝手にページが増えてる」
「確かに奇妙だが、『闇の書』と繋がっている我々が何も感じられないのだ。そうである以上、現時点で我々が打つ手は無い」
「そりゃそうだけどよ…」
ヴィータが気にしているのは『闇の書』のページ数と蒐集したリンカーコアの魔力量が一致しないことである。
『闇の書』は魔導師の魔力の源であるリンカーコアを食い、その魔力を糧としてページを増やす。
少なくとも自分を含めた守護騎士はそう思っているし、『闇の書』と繋がっている以上間違いは無い。
それ故に蒐集した魔力値以上のページが増えるはずはない、はずなのだが現実としてページは増えていた。
「仮に我々が感知できない方法で『闇の書』が魔力を蒐集していたとしても、それを止める手段は無いし、止める必要も無い。
その件はシャマルが調べてくれている。いずれ原因がはっきりするだろう」
「でも何かが引っかかるんだよ、何かこうよくわかんねぇけど…」
懸念を訴え続けるヴィータにシグナムは現実を突きつける。
それに何より、主はやてにはあまり時間が無いのだからな」
「わかってるよ…。あー!イライラする」
後半部分は喉から声として出てしまっていたが、ヴィータにとってそんなことはどうでもよかった。
楽しいはずのゲートボールも、今日は楽しめない予感しかしなかった。
月村すずかは通いなれている図書館に足を踏み入れた時、ここ一週間で見慣れるようになった銀髪の青年の姿を見つけた。
「あっ、ロランさん。こんにちは」
「すずかさん、こんにちは。今日もお会いしましたね」
ロランがすずかとこのような挨拶をできるのは、それなりに理由がある。
この世界に来たロランには、早急にしなくてはならない仕事というものが無い。
無論『ターンA』が復活すれば成すべき事が生じるのだが、まだ『ターンA』の復活の報告は届いておらず、
彼にできることは住まわせてもらっている住居の家事の手伝いくらいなものであった。
もちろんそれだけで一日を過ごせるものでは無く、時間潰し兼とこの世界の事を知るために図書館に出向くというのはある意味当然の帰結だった。
そこで以前見たことのある顔を見つけ、それがすずかだったというわけである。
一週間前に翠屋で顔を会わせただけの二人だが、大した時間もかからずに打ち解けた。おおらかなお互いの性格が良い方向に作用したのだろう。
その日以降、ロランは3日に1度程のペースで図書館に出向くようになっていた。
施設にいた頃は教科書以外の本を読むことも無く、地球降下作戦の訓練の一環として地球の文学に触れた時以外には大して本を読んでこなかったロランには、
いいリフレッシュ効果を読書は与えてくれた。
「ロランさんは今日も本を読みに来られたんですか?」
「いや、今日は借りた本を返しに来ただけです。買い物に行かないといけないので」
ロランはそう言うと手に持っていた買い物籠を掲げて見せた。
「今日は僕が料理当番なんですよ」
「ロランさん、料理もできるんですね。でも本を借りたのって3日前でしたよね?もう読み終えたんですか?」
「ええ。面白かったですし、時間に余裕がありますから」
「きっと家でのお仕事をテキパキこなせるから、時間を作れるんですよ」
ロランはこの世界での自らの立場を「ハラオウン家のお手伝いさん」と説明している。平たく言えば家政婦のような仕事である。
リンディと相談した結果なのだが、思いのほかすんなりと出会う人々には納得されており、ロランは少し拍子抜けしたものだった。
「では、そろそろ失礼します」
「はい、リンディさんによろしくお伝えください」
律儀な子だと感じながらロランは図書館を後にした。
ふと自分が穏やかな生活をしているという実感が沸き起こり、何だか不思議な気持ちになった。
「もしこのまま『ターンA』が目覚めなければ、こんな生活が続いていくのだろうか」
それが嬉しいことなのか悲しいことなのか、ロランは判断しなかった。
「こんにちは、はやてちゃん。シャマルさんもこんにちは」
「こんにちは、すずかちゃん」
すずかにとってロランよりも関係が長い、八神はやてという少女にはいつもシャマルというショートボブの女性がついている。
「はやてちゃん。私はお夕飯の買い物に行ってきますから、帰りに迎えに来ますね。すずかさん、はやてちゃんのことよろしくお願いしますね」
「ありがと、シャマル」
そう言うとシャマルはその場から離れた。
はやてが言うにはシャマルの他にあと2人の同居人がいるらしい。
一体どういう関係なのか気にならないではなかったが、必要になれば話してくれるだろうと思っているので一度も尋ねたことは無い。
「すずかちゃん、今日は何の本を読みに来たん?」
「今日は何か小説を読みたいなぁって思って」
会話の中ですずかは、ふとロランのことをはやてに話してみようと思った。
買い物に行くというシャマルの姿からロランのことを思い出したに過ぎないのだが、図書館に通うあの青年の事を話しておけば、
はやてとロランが知り合うきっかけになるかもしれない。既に図書館で会っているかもしれないが、それなら話は早い。
「あのね、はやてちゃん。この図書館で銀髪の男の人見たこと無い?」
「銀髪?銀色の髪の人は見たことないなぁ」
「その人、ロラン・セアックって言う人なんだけど…」
すずかはロランのことを楽しげに語り、はやてもそれを楽しそうに聞いた。
だが、ロランとはやてが実際に出会う時。
それはそれぞれの「穏やかな生活」が終わるときに他ならなかった。
以上です。
…。
短い。
次数では前回より200文字程度しか差は無いはずなのに、異様に短く感じる。
時間的には一週間経過させましたが、日常パートはどうしても間延びしてしまう…。
他の職人さんの作品に学びつつ、細々と書いていこうと思います。
気長に待っていただけると幸いです。
GJ!
あと、ぜひとも番外でロランの女装をやって欲しい
GJ!
おヒゲ様が…ガクブル。
これは碌なことになりませんよ。
118 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 13:44:29 ID:ke4+MM9e
GJ!
そういえば劇場版∀ガンダムのエンディングを歌っている人って
レイジングハート役のドナ・バークだと初めて知ったぜ
「皆、聞いてくれ!」
――スマン、みんな――
「俺は……俺は武者をやめる!」
――本当は俺のわがままなんだ――
「……実は、俺にはもう鎧が無いんだ」
――これも嘘だ。父上の鎧を仕立て直した俺の命にも等しい宝を失うものか――
「何より、俺にはこの地で果たさなければならない責任がある」
――ラーメンのスープがどうこうしたくらいで天馬の国全体の運命は揺るがない――
「俺のせいで昔の味を失ったこの店を彼女一人で支えていくのは不可能だ」
――けれども、それでも、俺は――
「だから今、ナツミさんのそばを離れるわけにはいかないんだ」
第拾壱話「勇気は明日への道標なの」
「えーっ!?」
「な、何ですと!?」
夕暮れ時、夜が迫る博多の空の下、號斗丸の起こした爆弾発言は
集まった武者頑駄無たちを心の底から驚愕の坩堝に巻き込んだ。
なにせ號斗丸と言えば後々の世でも最強の武者は誰だ? と言う話題には
必ずその名が挙がるほどの屈指の実力を持つ武者。
特に雷鳴頑駄無は號斗丸が幼名の「舞威丸(ぶいまる)」を名乗っていた頃から知っていて、
鷲主は共に力を合わせて闇の軍勢と戦った戦友だ。
この二人の受けた衝撃たるや、ここであえて語るほどの事でもないだろう。
「……本気なんだな、號斗丸」
「鋼丸か……その通りだ。理解してくれとは言わんが……」
「確かに、理解する事は難しい……だから、俺はこれで確かめさせてもらう」
そう言うと、鋼丸は拳を握り締め、格闘術の構えを取る。
「わかった……鋼丸、手加減はしないぞ!」
「そんな事をすれば今度こそ俺はお前を軽蔑するぞ、號斗丸!」
……勝負は一瞬だった。
二人の渾身の力を込めた一撃は互いの顔面に会心の一撃を抉り込み、
そのまま崩れるように地に倒れ伏させてしまった。完全な引き分けだった。
「號斗丸さん!」
青ざめた表情で號斗丸のもとに駆け寄っていくナツミ。
しかし当の號斗丸と鋼丸はどちらからともなく底抜けに明るい笑い声を発し始めた。
「……お前の拳、効いたぜ……號斗丸。
あれは腑抜けなんぞに出せる一撃じゃない。お前がそうじゃ無いと分かって安心した」
「鋼丸、俺は……」
「もう何も言わなくていい。正直天宮や天馬の国の運命がかかっているし、納得はできないが
男が一度決めた事なら最後までやり通して見ろ。俺一人位なら応援してやってもいいぜ」
「私達も同じ気持ちですよ、號斗丸。あなた一人の穴くらい、我々が埋めて見せますよ」
「號斗丸の気持ちはよーわかったで! それも武者(おとこ)の戦いや、頑張りな!
そやけど、ええスープできたらまた一緒に戦ってや! ええやろ!?」
「鋼丸、鷲主、それに武者丸……お前達……!」
仲間達の励ましに後押しされるように號斗丸はゆっくりと起き上がり、
集まった仲間たちと円陣を組んでその手を重ねあう。
「ああっ、わかったぜ! みんな、ありがとうよ! お前らも頑張ってくれ、頼んだぞ!」
澄み切った笑顔で仲間達の想いにそう応えた號斗丸。
そして彼らの後方でひっそりと彼らの友情と温かい善意に打ち震えるナツミ。
彼らの瞳には心なしか光るものがあったという。
「アルフ、ただいま」
「フェイト! おっかえり〜♪」
なのはとの激突を制し、発動したジュエルシードを確保して
博多からこの世界での住居に帰ってきた黒衣の少女……フェイト=テスタロッサ。
狼を素体とした彼女の使い魔、アルフは狼というより飼い慣らされた大型犬といった風情で
その無事の帰還を彼女なりの愛情表現で祝っていた。具体的に言うとジャンピングホールド。
当然その耳は後ろに寝かせ、尻尾は勢いよくぶんぶん振り回している。
「ちょ、ちょっと、苦しいよ、アルフ!」
「あはは……ゴメンゴメン。けどさぁ、あたしだってずっと心配してたんだよ?
そりゃフェイトの力は知ってるけどさ、一人残ってジュエルシード集めだなんて……
何か痛い思いとか、しんどい目にあったりしなかったかい?」
「うん、私は全然平気。少し……邪魔が入ったけど、
ジュエルシードもちゃんと確保したし、大丈夫だったよ」
その言葉を聞いたアルフの目の色が変わり、その容姿を本来の狼の姿から年頃の女性の姿へと変化させる。
人間の姿への変身能力は使い魔の得意とするところである。
「邪魔が入ったって……? 一体どこの何者だい!?」
「よくわからない……けど、インテリジェントデバイスを持って、
白いバリアジャケットをした私と同じ系列の魔導師の女の子」
「まさか、そいつもあたしらみたいにジュエルシードを集めて……?」
「……多分。いくつかは、あの子が持ってるのかな……?」
「フェイト……そんな悲しそうな目で、次、その子に合った時、戦える?」
「大丈夫だよ、迷わないから……」
心配そうに自分を見つめるアルフに向けて、フェイトは儚げな笑顔を作りそう答える。
「そう……じゃあ、早速だけどご飯にする? お風呂? そ、れ、と、も……?」
「……アルフ、そういう知識一体どこから身に付けて来るの?」
「え? いやぁ、まぁ、その……だってさ、こっちの世界のテレビ番組って面白いんだよ?」
「ふふっ、変なアルフ。じゃあご飯がいいな。手を洗ってくるね」
「あいよっ! あんた達、フェイトはご飯がいいってさー!」
「了解でさ、アルフの姐御!!」
アルフの威勢の良いかけ声に答える野太い声。
もはやこの空間に存在するだけで罪深くさえ感じられる彼らは一体何者なのか?
ここで時間を少し遡ってみる事にしよう。
「そのジュエルシード、頂いて行きます」
「いやー、やっぱりたまには遠出してみるもんだねぇ!
こんな所で大した苦労もしないでジュエルシードを拾えるなんてさ!」
「もう何、今日!? 天国から地獄へのフリーフォールの雨あられっすかー!?」
新幹線が事故でストップしたあの現場から少し離れた山の中。
フェイトとアルフは運良くというか悪くというかたまたまジュエルシードを手に入れてしまった
あのお笑い四人組……もとい、堕悪霧者愚連隊の四名を脅迫していた。
九歳児がとる行動ではないとは思うが相手がこいつらなので大目に見て欲しい。
「さぁてあんた達、わかってると思うけどそのジュエルシードを渡してくれないかい?
もし嫌だってんなら……ガブッ!! と行かせてもらうよ?」
「できたら手荒な真似はしたくありません。素直に渡してください」
「いやいやいやいやいや、そんな物騒な凶器首筋にぴたぴた当ててくる時点で
どこらへんが手荒な真似じゃないと言うのか小一時間ほどご説明願いたいのでありますがーっ!?
……ハッ、もしやこれが噂の『あててんのよ』と言う奴か! フラグ立ったルンルンシャッフル!?」
あいも変わらず余裕があるのかないのか微妙に古いネタを次々とまくし立てる堕悪圧愚。
対して他の三名はこの世の終わりのような表情をしてその場に座り込んでしまう。
「あぁ、我らも遂にここまでか……」
「これ以上汚名を挽回できなかったら処刑されちゃうんだな……」
「アディオス、現世。アディオス、俺たちの酒池肉林……」
そこまで言うとおいおい泣き出してしまう堕悪雑獄苦、呪圧愚、圧愚害。
あと汚名は基本的に挽回する物ではなく返上する物だ。そんな事ではジェリドになってしまうぞ。
「…………」
「えーっと、フェイト?」
「ごめんなさい。こういう時どういう顔したら良いか分からないの」
「……笑えb
「あんたには聞いてないっての、このサツマイモ腕!!」
アルフはしつこく食いついてくる堕悪圧愚を意味もなくバリアブレイクをかけた上で殴りつけた。
「あいたたた……サ、サツマイモ腕!?
生まれてこの方そんな訳の分からんあだ名で呼ばれたのは初めてだぞ!?」
「知らないね! いいからとっとと出すモン出しな!」
もはやどこぞのスケ番のような口調になっているアルフ。
なお、サツマイモ腕の意味が分からない人は「アッグ」でイメージ検索推奨。
そんな一見さんお断りの無駄に濃いやり取りを繰り広げる二人を放置して、
フェイトは滝のような涙で水溜りを作っている三人に優しく話しかける。
「あの、処刑って、一体……?」
「どうもこうもないんだな」
「かくかく」
「しかじか」
かわるがわる自分達の境遇をフェイトに(ある程度の誇張込みで)語りだす三人。
親身な態度で聞いていたフェイトは、その内に泣きそうな表情になり、ある事を決意した。
「……ねぇ、アルフ」
「何だい?」
「この人たち、どうにか助けてあげられないかな?」
「ハイ!?」
そして、ここで時間は現在へと巻き戻る。
「……とまぁ、思い出すだけで何かクラクラ来るんだけどさ」
「やだなぁ、それは言いっこなしですぜ姐御」
「おいら、ヤキソバを作ってみたんだな」
「フェイトちゃん、おいしいですかい?」
「うん……ありがとう」
何はともあれ、彼らは一人の天使のような少女の救いの手によって保護され、
ささやかな幸せを手にしていたのであった。
「ケッ、なーにがフェイトちゃんにアルフの姐御だ。あいつらリーダーの俺を無視しやがって……」
「コラそこのサツマイモ、グダグダ言ってたら逆さ吊りだよ?」
ドッグフードをむさぼりながら鬼のような形相で堕悪圧愚を睨み付けるアルフ。
光の速さで順応した下っ端三人と違って、堕悪圧愚だけは安いプライドを捨てきれないでいた。
「まぁまぁ、あんなスィートポテト野郎はほっといてテレビ見ましょうよ、歌番組」
「あっ、そうだねぇ、フェイトぉ、ホラ、フェイトの好きなあの歌手が出るってよ」
「えっ、あの人が……! アルフ、録画、録画……」
「ハイハイ、ちょいと待っててね……準備OKだよ!」
「フェイトちゃんの好きな歌手かぁ……」
「きっと癒し系女性ボーカリストなんだろうなぁ……」
「ううん、そっちも嫌いじゃないけど私が好きな歌手は……」
そして画面が切り替わり、プラズマ大画面はその歌手の姿を映し出す。
その姿を目にしたフェイトの目は喜びに満ち溢れ、へっぽこ四人組の目は恐怖に見開かれた。
『……山形のサクランボ農家に身を寄せて早半年、
のど自慢大会での優勝をきっかけに一気に花開いた演歌界の超新星!
それでは登場していただきましょう! 曲はデビュー曲「人生大津波」!
歌うは……紅 零斗丸(くれない れいどまる)!!』
「む、む、む、む、む、武者頑駄無だぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
公共の電波に自慢の美声を乗せ、高らかに日本の心を歌い上げる新人演歌歌手。
それはその名の通り紅のステージ衣装に身を包んだ武者頑駄無、武者紅零斗丸(ぐれーどまる)の姿だった。
「……あ、あのですね、フェイト……さん?」
「大好きな歌手って、まさか……?」
「うん、そうだよ。零斗丸さん。私、ファンクラブ会員NO.78なんだ」
恥ずかしそうにパスケースからキラキラ輝く会員証を取り出し、皆に見せるフェイト。
今ここに再び堕悪霧者愚連隊四人の意思は一つになった。
「嘘だと言ってよ、フェイトォォォォッ!!」
「あ、お疲れ様です紅さん!」
「紅さん、お疲れです!」
「あぁ、お疲れ様です。今日も素晴らしいステージ、ありがとうございました」
「いいってことでさ! んな事より、紅さんも歌の方、頑張りなよ!」
「ハイ、今後とも精進します!」
その歌番組の舞台裏。出番を終えた紅零斗丸はスタッフと談笑を交わしていた。
「紅さ〜ん、お疲れ! 今日もいいコブシ効いてたわよ!」
「あぁ、彩乃ちゃん。そちらこそ司会、お疲れ様」
紅零斗丸に親しげに話しかけるうら若き女性。
彼女は紅零斗丸と同じプロダクション、「鎧王ミュージック」所属の新人歌手、太田彩乃と言った。
「何の何の! それにしても紅さん、舞台を踏むたびにキレが増してきてるわね!
このまま順調に行けばいずれは演歌界の頂点も……!」
「ま、まぁまぁ落ち着いてくれよ彩乃ちゃん」
「あ……いやはや、失敬失敬! 肝心な用事を忘れるところだったわ」
「肝心な用事? 一体何だい?」
彩乃は紅零斗丸に耳打ちし、周囲に気を配りつつ意味深な笑みを浮かべて小さな声で囁きかける。
「『シャチョー』が緊急の打ち合わせをしたいそうよ。紅さ……いえ、紅零斗丸?」
「……!」
彩乃がそっと紅零斗丸に手渡した写真。
そこには化け物と化した新幹線と戦う武ちゃ丸と斗機丸の姿が、
そして青い魔鳥に攻撃をかける武者頑駄無達の姿が写し出されていた。
「……っちゅうわけで、改めて紹介しよか! ワイのこっちでの親友でタコ焼き職人見習い!
シュシュムや! あんじょうよろしゅうしたってや!」
「よ、よろしくお願いします!」
そして一夜明け、人気のない早朝の高速バス乗り場。
電車を使うことがはばかられるためにバスを使い名古屋に向かう事にした新生夢者遊撃隊。
新たにメンバーとして加わったススムを交えて改めてメンバーの自己紹介を行なっていた。
「よろしくな、ススム。俺は斗機丸。トッキーでいいよ」
「今更自己紹介ってのもなんだよなぁ……シンヤだ。ま、俺らみたいな凡人はほどほどにいこうぜ」
「大体はもう聞いてると思うけど、僕はユーノ。ユーノ=スクライア。
得意な事は結界魔法。よろしくね、ススム」
「こ、こちらこそ……けど、何だか未だに不思議な気分だよ。
魔法の世界に魔法使い、しゃべる動物、そして物騒な宝物だなんて……」
「それはお互い様です。純粋に科学の力だけでここまで発達した文明を目の当たりにするのは
僕も初めてですし。大概はここまで発展するまでに滅んでしまいますから」
「そ、そうなんだ……褒められてるのか脅されてるのかよくわからないや……ハハ……」
インテリのジョークは性質が悪い。
「…………」
「なのは?」
「ふぇ?」
「なのは、自己紹介、自己紹介!」
「あ、ハ、ハイ! 私、高町なのは。小学校三年生! 魔法少女見習いやってます、よろしく!」
「あ、よ、よろしく……」
どこかぎこちない態度を崩せないなのは。それを見かねたユーノは彼女の肩に乗りその悩みを推察した。
「……その悩みの原因、あの魔導師の事だね?」
「……うん」
「あの杖、衣装や魔法の使い方……多分、うん、間違いなく僕と同じ世界の住人だ」
「うん……ジュエルシード集めをしてると……あの子とまた、ぶつかっちゃうのかな……?」
「……多分、ね。あっちもジュエルシードを集めている以上衝突は……避けられない。
現場で上手く鉢合わせとまでは行かなくても、必ず相手のすでに持っているものを、
逆に相手が僕らの持っているものを狙って……その……戦う事になる」
「そっ、か……」
うつむいたままのなのはを心配してか、トッキーもその会話の輪に入ってくる。
「……なのは、やはり彼女と戦う事に抵抗があるのか?」
「ううん、不思議なほどに怖くはないの……だけど……」
「だけど?」
「何だか、悲しいような……そんな気持ちで……」
「……そうか……だが、自分が間違っているとは思ってないんだろう?」
「えっ? う、うん」
「だったら自分を、そして仲間を信じてくれ。君の隣にいる奴らは俺も含めて皆同じ気持ちだ。
だから胸を張って堂々としていればいい。そうしてれば勇気が勝手に沸いてくるさ」
「勇気……」
「あぁ。そしてその勇気は必ず君を導いてくれる、未来への道標だ」
「トッキー君……うん、わかった。私、今度あの子と会ったらもう一度お話してみる!
このままじゃ、きっと何も分からないまま……そんなのは嫌だから!」
「よし、その意気だ!」
なのはの肩をポンと叩き、元気付けるトッキー。
トッキーはいつの間にかシンヤのみならず遊撃隊全体の良きアドバイザーとして
年若い一同の心の支えとなっていた。
「斗機丸、なのは、ユーノ! えらいこっちゃーっ!」
「? どうした、武者丸?」
「あ、あの、何かごっついリムジンが……!」
「何だって?」
武ちゃ丸の様子に慌てて集合するなのは達。
そこにはなのはの友人、アリサがいつも通学の際にバス乗り場まで利用している
高級リムジンに負けないほどのそれが一同を待ち受けていた。
「武者丸様、斗機丸様、それに新生夢者遊撃隊のご一行様ですね?」
「……あなたは?」
「申し遅れました。ワタクシ、鎧王グループの社長の遣いで参った者です」
「斗機丸、鎧王グループの社長て確か……!」
「あぁ……鎧丸の行方を知っていると目されている人物だ」
「社長からあなた方を名古屋の本社ビルにお連れするよう命じられております。
ささ、皆様どうぞお乗りくださいませ」
その一言をきっかけに浮かれてはしゃぎだすシンヤと武ちゃ丸。
「やったぜ! バス代浮いた!」
「なんちゅうラッキー! 渡りに船とはこの事やな! ……? 斗機丸、どないしたんや?」
そんな二人をよそに深刻な考え事を抱えたような表情のトッキーは武ちゃ丸を誘い、
物陰でひそひそと相談を持ちかける。
「……武者丸、このタイミング、どうも都合が良すぎるとは思わないか?」
「……ワナかも知れんちゅう事か?」
「そこまではどうだかわからんが……その社長の素性も分からんし、
何よりなぜ新生夢者遊撃隊の名称を知っている? 用心に越した事はない」
「そー言われたらそやなぁ……けど」
「けど、何だ?」
「鎧丸と知り合いっちゅうんやったらアイツに聞いたんかもわからへんし、
ワナやったら正面からぶっ壊して、泣くまで鎧丸の居場所を問い詰めたる!」
「……虎穴に入らずんば虎児を得ず……か。危険だが、今はやるしかないか」
「よっしゃ、決まりやな」
そして二人はすでに荷物の積み込みを始めているリムジンの元へと戻る。
「あ、武ちゃ丸、トッキー、話は済んだ?」
「あぁ。運転手さん、それでは申し訳ありませんがお願いしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。そのために参りましたので」
「よっしゃ! ほな名古屋に向かって……しゅっぱーつっ!」
愛知県、名古屋。
突如彗星の如く現れ、この半年であっという間に
日本経済において大きなウェイトを占めるようになった超巨大複合企業「鎧王グループ」。
その本社ビルの最上階にある社長室で、多くの書類に埋もれているこの会社の社長は
秘書から緊急性の高いとある報告を受け取っていた。
「シャチョー、現地エージェントが彼ら……夢者遊撃隊との接触に成功したそうです」
「そうか、ついにアイツらが来るかなも! ボクちゃんもついに覚悟を決める時が来ただぎゃー……」
本編はこれで全部。
次回予告はもうちょっと待っててね
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「やっとの思いで名古屋に到着した俺達、新生夢者遊撃隊! あぁ、長かったなぁ……」
「ハハ……そこでボク達を待っていた鎧王グループ社長。その正体と真意とは一体!」
「そこに襲い来る謎の堕悪武者! そいつは一体何者だ!?」
「あぁっ、みんな、危ないっ!!」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾弐!」
「『謎が謎呼ぶ社長のシャチョーやでっ!』」
「……リ、リリカル、マジカ、ル……クソッ、やっぱ言えるかよこんなもん!」
「やっぱちょっとシンヤにはきつかったかな」
武者號斗丸 [ムシャゴッドマル]
出典:新SD戦国伝 超機動大将軍編
モデル:ゴッドガンダム
新世大将軍の次男で学術方面に深い造詣を持ち、神童と謳われた少年舞威丸(ブイマル)が
七人の超将軍の一人爆流頑駄無に師事し、武芸者として成長した姿。
魔界の力を手に政権の転覆を目論む魔星大将軍(マスターダイショウグン)の陰謀に立ち向かった
多国籍武者集団、「闘覇五人集」の中心的存在。
流派は師の機陣鉄剣流と兄の翼心一刀流を自己流にアレンジした翼心鉄剣流。
攻防一体の戦術を旨としており、爆流同様二刀流での戦いを得意としている。
同時に若き日の父のように体術にも優れ、鎧を装着しなくともかなりの実力を誇る。
胸に輝く宝玉は爆流より受け継いだ情報データベース「炎水の玉」。
責任感の強い性格で情に厚く、努力家で頭脳も明晰。一本気な性格の熱血漢。
必殺技は二刀から繰り出す炎の必殺剣、熱火爆輪斬(ネッカバクリンザン)と、
そして炎のような激しい闘志と水のように澄んだ心、「炎水の境地」が生み出す
神剣「石破天驚剣」により振るわれ、天にも通じるほどの力を持つ
恐らく個人レベルでは最強クラスの剣技、鳳炎水凰斬(ホウエンスイオウザン)。
秘めた力は居並ぶ武者頑駄無達の中でも絶大なのだが、
ラーメン屋の建て直しに専念するため突然の武者引退宣言を……?
フェイトのネタで敗北…
毎回マニアックだなぁ…
へっぽこ愚連隊が幸せを掴んでくれて良かった…
てなわけでGJ
マフティーことハサウェイがなのは世界に来てスカリエッティ陣営で6課や管理局と戦うってのを考えた
……が、アニメがまだ終わってないし、スカがテロをしている理由が未だにはっきりしていないからなあ……
今やっても需要なさそうだ
>>134 「管理局が犯した過ちは、マフティーが粛正する!」
こうですか?
ギギが魔法少女で中将の愛人?
>>134 いやいや、全然需要ありますからw
見たいです。まってます。
>>136 ギギの仕事は分かってるがそれだけは止めて・・・せめて三提督とかグレアムあたりで勘弁して
最後はクロノかゲンヤあたりと
ハサウェイには今度こそ成功して欲しいお
ケネスを管理局がスカウトしに来て
「きみ いいしごとしてたね かんりきょくに はいらないか?」
>>142 それなんて昔のスパロボのゲッターチーム?w
「おーっ! ホンマにごっついビルやなーっ!」
天を衝くようにそびえ立つ巨大なビル。
夢者遊撃隊、最後のメンバーである鎧丸の消息を尋ね、
武ちゃ丸たち新生夢者遊撃隊はついにここ名古屋の地に辿り着いたのであった。
「鎧王グループ……この半年で突如急成長を遂げた新興の巨大総合複合企業、か……」
「斗機丸、ホンマにここに鎧丸がおるんか?」
「それはわからんが、さる情報筋からのタレコミではここの社長が何かを掴んでいるらしい。
しかし現在の社長は極端に人目に触れるのを避けていて、その素顔を知る人物はごく一握り。
残念ながら情報元の人物も社長の個人情報については何も分からないそうだ」
「フゥム、正体不明の謎の社長はんか……」
巻之拾弐「謎が謎呼ぶ社長のシャチョーやでっ!」
「武ちゃ丸、頼むから恥ずかしい真似はしないでくれよ?」
「わーっとる、わーっとる! シュシュムこそ気ぃつけや!
なのはやユーノを見てみぃ、ちっちゃいのにちゃんとお行儀よーしとるで」
「にゃはは、私はお行儀良いっていうか、友達付き合いで慣れてるっていうか……」
「あぁ、そういやなのはのガッコって坊ちゃん嬢ちゃんの通う名門校って言ってたな」
「あ、うん。今はこの間のジュエルシードが起こした騒ぎで短期休校中だけど……」
シンヤの話題でその一件を思い出したなのはの顔は暗くなる。
あの日の事件で自分の生まれ育った海鳴の街は決して軽くない被害を被ったのだ。
未だにライフラインの復旧していない地域も多いという。
「あの四人組が樹海造りよった事件やな? 今度会うたら百倍返しにしたり!」
「そうだよ、それにもう二度とあんな事が起こらないよう、
僕達もしっかりジュエルシードを集めないと!」
「武ちゃ丸君、ユーノ君……うん!」
武ちゃ丸やユーノの励ましになのはが決意を新たにした時、
一同の元に数人の社員がやってきて、その中心にいた長身の女性が代表して彼らに話しかけてきた。
「新生夢者遊撃隊の皆様ですね? わたくし、社長秘書のナンシー阿久津と申します。
社長が上でお待ちです。只今よりご案内いたしますのでこちらへどうぞ」
「おっ、ついにご対面っちゅうわけやな!」
「お願いします。……さて、どう出るかな?」
「トッキーさん、いざと言う時は……」
「あぁ、君の結界魔法、頼りにさせてもらう。皆を守ってくれ」
噂の社長と遂に面会がかなう事になり、様々な思惑を胸に緊張して秘書のナンシーについて
警戒を崩さぬままエレベーターへと乗り込む一同。
そんな彼らの様子をモニターで確認し、警備員達は一息ついていた。
「社長のお客様、無事にエレベーターまで乗り込まれました。どうぞ?」
『キャピタル了解。それでは通常の業務に戻ってください』
「了解。ふぅ、少しは肩の荷が下りたか」
「あぁ。しかしどういう客なんだろう、武者頑駄無に子供の組み合わせって……なぁ?」
「そんな事俺達警備員が気にしたってしょうがないだろ? ともかくモニターから目を離すなよ」
「おう……うん?」
「どうした?」
「いや、今地下の金庫室付近のカメラになんか動くものが……」
「それは確かか? ちょっと確認してきてくれ」
「俺がか?」
「この間ドーナツ奢ってやっただろ? 頼むわ」
「へいへい……じゃあ現場を確認して来ます、と」
そう警備員の一人は言い残し、警防とライトを手に警備室を後にする。
残された一人がそのモニターを注視しても、そこにはもう誰の姿も映ってはいなかった。
しかしカメラはあの時確かに不審者の影を捉えていた。
巨大な死神の鎌を携えた不気味な黒い影を……
「シャチョー、お連れいたしました」
「うむ、入るだぎゃー!」
最上階まで何事もなくたどり着いた一行はとうとう社長の待つという社長室の前に立っていた。
ナンシーはその重そうな扉を何の苦もなく開き始める。
「いよいよやな!」
「鬼が出るか、蛇が出るか……!」
「し、失礼しまーす!」
ススムが丁寧に挨拶をし、ナンシーの後に付いて入る一同。
ついつい身構える武ちゃ丸とトッキー。ユーノも自然となのは達三人の前に立つ。
しかし、彼らを待っていたのは拍子抜けするような明るい声と意外な人物であった。
「よう、武者丸、斗機丸! 是断の門では世話になったな」
「ニャッハッハッ! よく来てくれただぎゃー! 待ってたぎゃー!」
「紅零斗丸!? それとあの武者は!?」
紅い鎧にその身を包んだ武者、紅零斗丸と見たことのない小柄な武者が一同を出迎える。
皆の顔を見渡したその武者は自信満々に笑顔を浮かべ、彼らの疑問に答えた。
「ニャ〜ッハッハッハッハッ! 驚いたきゃー?
ボクちゃんがこの天下の鎧王グループの社長なんだがや!!」
一同はその言葉を聞いて一瞬フリーズした後、大きな驚きの叫びをあげる。
「ボク達の住むアパートを経営している鎧王不動産を……」
「しつこくワイらの店とお客さん取り合うたタコヤ王チェーンを展開しとる鎧王フーズを……」
「そして鎧王エンターテイメントを傘下に収めるこの鎧王グループの経営者が……」
「武者頑駄無だったのかー!?」
異世界人であるユーノを除いた新生夢者遊撃隊の面々はあまりの事に衝撃を隠せない。
その様子を見てシャチョーは満足そうにニヤリと微笑み、懐に持っていた扇子を広げた。
「ニャハハハ! 豊臣秀吉の天下取りをヒントに経営ノウハウを構築しただけだぎゃー!
あ、ナンシー、君は席を外してくれてもいいぎゃー」
それに相槌を打つ形で紅零斗丸も会話を補足する。
「俺の歌手デビューをバックアップしてくれているのもシャチョーでな。
今日は……そう、ビジネス面での打ち合わせに来ているんだ」
「……しかし、これで必要以上に俺達の事を知っていた理由がわかった。
そりゃあ社長本人が武者頑駄無なら知っていても何の不思議もないな」
「チミ達にはいらん心配かけさせてスマンかったぎゃー!
けど、これで納得してくれたきゃー?」
「あ、あぁ。まぁ……そんな事より、俺達は大事な用事があってここまで来たんだ。
アンタ、鎧丸という武者の事を何か知っていないか?」
「あっ、そやそや! 鎧丸の事知っとるやろ? どこにおるんや!?」
トッキーと武ちゃ丸が鎧丸の名を出すと、見るからに挙動不審となって慌てだすその社長。
「え……えええ……確かヤツは全戦争行為への武力介入を開始するとかで半年は戻ってこない…
あっ、違う! コロニー開発のために宇宙に行って戻って来ない……
それよりもっとオイシイものが食べられてカワイイ女の子と一緒にいるほうがいいだぎゃー!
って、これはボクちゃんのことで……あわあわ……」
あからさまに怪しいを通り越して不審者丸出しの回答でお茶を濁す社長。
その姿を見て遊撃隊年少組はその身を寄せ合いひそひそと相談しだす。
「……オイ、ありゃどう見ても……」
「怪しい……よね」
「あ、でもでも! トッキー君がいるからきっと真実を解き明かしてくれるよ!」
「そ、そうだね! トッキーさんならきっと……」
トッキーに過大な期待を寄せる年少組。しかしこの後信じられない展開が!
「何で一言俺達に言ってくれなかったんだ!?」
「びえーん! もう三人で一緒に戦うことはできひんのかー!?」
どんがらがっしゃんと激しい音を立てて豪快にずっこける年少組一同。
今日この瞬間、武ちゃ丸はともかくトッキーの評価は彼らの中で底値を割った。
「……ま、まぁとにかく、鎧丸はボクちゃんにこう言い残して行ったぎゃー!
『鎧王グループ社長のシャチョーの下で堕悪闇軍団と戦ってチョーよ』と!」
「おぉ! 鎧王グループがバックにいるなら心強い!」
「何かごっつい武器造ってくれへん?」
「お、おう! 任せるだぎゃー!」
盛り上がる彼らと対照的に年少組はため息をつきながらぼそぼそと呟いた。
「ねぇ、シンヤ……」
「ちょっといろいろ、その……アレじゃない?」
「放っておいていいの?」
「言うな。何だか俺、情けなくなってきた」
そんな武ちゃ丸たちの様子を見て、紅零斗丸は真剣な顔つきで悩みを抱えていた。
(……シャチョーは商売で大成功をおさめてから戦いを避けるようになってしまった……
約半年……戦いが始まるには長すぎたのか?
この世界にやってきた頃の俺達は仕事に戦いに互いにがんばることを誓い合った。
だがシャチョーは金儲けの魔力に取りつかれて以来それに夢中になり
すっかり武者魂を失ってしまった……このままでいいはずはないだろう?
シャチョー……いや……!)
しかし、紅零斗丸の心の叫びに応えるものは誰もいない。
ただ焦る気持ちと、かつて間近で感じた不吉な予感ばかりが彼の胸を締め付けていた。
「……ありゃ、誰もいないな。見間違いだったのか?」
同じ頃、地下の金庫室周辺では先ほどの警備員が黒い影を追って周囲の警戒を行っていたが、
見回してもネズミ一匹見当たらない。もう一度確認して帰ろうと思ったその時であった。
「ファファファ……貴様は運がいい。
この世界ではじめて俺様の戦を目の当たりにすることができるのだからな」
「!? だ、誰だ!?」
不気味な声に慌てて周囲を見回すがやはりそこには誰もいない。
「どこを見ている……俺はここだぞ、人間よ」
後ろを振り向くと、自分の影から浮き上がってくる禍々しい黒い鎧に身を包む存在。
その姿を確認するいとまもなく、その警備員の意識はブラックアウトしていった。
<<Master, Caution>>
「えっ?」
レイジングハートがなのは達に何らかの非常事態が起こったことを告げる。
しかし、ほかの人間にも分かる異変はそれからあまりに早く訪れた。
突如として巨大な地震が起こったかのような震動が鎧王グループ本社ビルを襲ったのである。
「わっ!」
「な、何や!?」
「警備室! いったい何が起こったんだぎゃー!?」
『こ、こちらは警備室……金庫室付近に侵入者確認!
調査に向かった警備員一人の音信が途絶しました!』
「何ー!?」
シャチョーの顔は青ざめ、事態を信じられない様子だ。
「とにかく行こう! 人が行方不明になったいるというならなおさらだ!」
「わかった! ほな行くでシャチョーはん!」
「あっあっ、ちょっと待つだぎゃ! ボクちゃんは……」
「……いや、どうやらお客さんらしい」
紅零斗丸が背中の刀に手をかけ、油断なく周囲に気を配る。
その視線を見透かしたかのように床から幾体もの謎の武者が文字通り湧いて出てきた。
「な、何やこいつらは!?」
「下忍悪魅(あーみー)……魔界の者が自らの手下として使う闇の魔力から作り出された雑兵だ。
こいつらとは何度もやりあったからな。そしてこいつらの親玉とも!
そいつがおそらく地下の事故を起こした元凶だ! 急げ! この場は俺が引き受ける!!」
「おう!」
「スマン!」
「だ、だからボクちゃんはぁ〜!!」
「ま、待ってよ武ちゃ丸!」
「俺も行くぜ、トッキー!」
囮になった紅零斗丸を残し、武ちゃ丸、トッキー、シャチョー、
それにススムとシンヤは非常階段を駆け降りる。
しかし、なのはとユーノはその場に残ることを選択した。
「下がるんだ君たち! こいつらは俺が……」
「いいえ! たった一人で戦うなんて危険です! 私達もお手伝いします!」
「お手伝いって何を……?」
なのはがそう宣言した後、彼女は即座にレイジングハートを起動し、戦闘準備に入る。
「リリカル、マジカル……まとめて動きを止めちゃえ! レストリクト、ローック!!」
「僕も行くよ、なのは! チェーンバインド!」
二人の拘束魔法が部屋を埋め尽くしていた下忍悪魅の大半を縛り上げ、その自由を奪う。
「き、君達は……一体……?」
動きを封じられた敵を斬り捨てながらも驚いた表情でなのはとユーノを見つめる紅零斗丸。
その紅零斗丸の問いに二人はポーズを作り笑顔でこう答えた。
「新米魔法少女と……」
「その相棒です!」
あっけにとられた表情で紅零斗丸は問い返す。
「ま、まほー……何だって? 巫女と、妖怪か式神のようなものか?」
「……いいかげんもう慣れたけど僕またそういう扱い!?」
「ユ、ユーノ君、ガンバ! それより、武ちゃ丸君達追わなくていいんですか?」
またも妖怪扱いされるユーノを励ましつつ、なのはは紅零斗丸に問いかける。
「あ、あぁ、そうだな。 えーっと、君たちはどうする?」
「はい。もちろんついて行きたくはあるんですが……」
「そうか。じゃあ……しっかり掴まっていてくれ!」
「えっ? きゃあぁぁぁっ!?」
紅零斗丸が扉を乱暴に蹴り開けると、廊下には先程以上の数の下忍悪魅が待ち構えていた。
「な、何これー!?」
「待ち伏せだ! この用意周到さ……下にいるのは、間違いなく……!」
「け、けど一体こんなのどうすればいいんですか!?」
「だから掴まってろって言っただろう? そうら、行くぞ!」
そう言うと紅零斗丸は身の丈の倍ほどもある巨大な刀、烈龍刀を軽々と振り回し、
気合いを集中させてその刀を放り投げ、なのは達を抱えたままその刀の上に乗ってバランスをとる。
「これが俺の必殺技! 天動奥義! 巨刃大津波(びっぐぶれーどうぇーぶ)!!」
まるでサーフボードのように刀を自在に操り、衝撃波の波の上を滑るように滑空して
並みいる雑兵を次々蹴散らしていく紅零斗丸。
「す、すごい……!」
「シャチョー達が心配だ、このまま一気に下まで行くぞ!」
「えっ? このままって……ひょっとしてこの状態のまま!?」
「あれ、僕つい最近似たような目に遭ったような……って、降ろしてぇぇぇぇぇ」
なのはとユーノの切なる訴えは聞き入れられないまま、紅零斗丸は刀を滑らせ、下へと向って行く。
先行した武ちゃ丸やトッキー、そして謎の侵入者の待つ地下へと。
一方、当の武ちゃ丸達は……
「うわっ、こらまた派手に壊されとるなぁ!」
「シンヤとススムはあまり奥までは来ちゃいけない。いくらなんでもここは危険だ」
「う、うん……? 武ちゃ丸、トッキー! あそこに人が!」
ススムが指で示した先に、傷だらけで倒れている警備員の姿が見える。
「大丈夫きゃ? しっかりするだぎゃー!」
「うぅ……しゃ、社長……黒い、黒い死神が……鎌を……」
そこまで言うとその警備員は力尽き、気を失ってしまう。
「おいっ!?」
「大丈夫、気を失っているだけだ」
「黒、死神、鎌……まさかこないだの女の子か?」
「バカな。彼女は破壊工作を目的とした行動はとっていなかったはずだぞ?」
「そやなぁ……ほないったい何モンや?」
地下を荒らしに荒らした犯人について議論をぶつける武ちゃ丸とトッキー。
最後に武ちゃ丸がぽろりとこぼした一言に反応する形で奥からゆっくりと人影が迫ってきた。
「ファファファ……俺を呼んだか? 武者頑駄無どもよ……」
地獄の底から響くかのように低く、そして無意識に焦燥感を煽るその声。
武ちゃ丸達は確かにその声に聞きおぼえがあった。
「あっ、アイツは!?」
「まさか……堕悪魔刃頑駄無か!?」
「ホウ。誰かと思えばあの時是断の門に攻め入ってきたイキのいい連中か」
その男の名は堕悪魔刃頑駄無。強大な闇の魔力を持ち
すべての世界を支配せんと目論む堕悪闇軍団の首魁であった。
「答えろ、魔刃頑駄無! なぜキサマがここにいる!?」
「フン、この俺が鉄仮面の残したデータを元に作り上げたエネルギーの探知、吸収システム……
『堕悪馬吸夢(だーくばきゅーむ)』が、ここにジュエルシードがあると分析したのよ」
「何やて!?」
「それは本当なのか、シャチョー!」
「う、うむ……チミ達に後で渡すつもりだったんだぎゃー……
よりにもよってコイツに先回りされるとは……けど、ここでそうそう好きにはさせないぎゃー!」
そう威勢良く言ったかと思った瞬間、シャチョーは武ちゃ丸とトッキーの後ろに回り、
二人の影に隠れるようにしておっかなびっくりこう言い放った。
「その金庫には指一本触れさせにゃーだよ! この二人がおみゃーの相手するでよー!」
「……気が小さいんだなぁ〜」
「ホントに武者なのか、コイツ?」
そんなシャチョーの情けない様子を見て、ススムとシンヤはそれぞれ苦笑いをしながらそう呟いた。
「ともかく、ここで会うたが百年目! 今度こそケリつけたるでーっ!」
「武ちゃ丸!?」
「ちゃう! 今のワイは……」
魔刃に勢いよく突っ込んでいく武ちゃ丸は額のハロの飾りを光らせつつ、ススムの呼びかけに答える。
「武者丸様だーっ!!」
刹那、魔刃に斬りかかる武ちゃ丸の姿は鎧を纏った彼の本来の姿、武者丸へと変貌していた。
「うぉぉぉぉっ! 魔刃! ここでテメーをぶっ倒して、全部終わらせてやるぜ!」
「何度打ち合ったとて同じ事。小僧、貴様では俺には勝てぬ!」
大上段から振り下ろされた真っ向両断を自慢の大鎌、ファントムハーケンで受け止めながら
魔刃は血気にはやる武者丸を余裕綽綽の表情で軽くあしらう。
「てっ、てめぇ……なめんじゃねぇーっ!!」
「フン!」
さらに熱くなり、魔刃頑駄無を滅多切りにする武者丸。しかしその全ての斬撃は見切られ、
むなしく宙を切るかファントムハーケンに打ち払われる。
そして渾身の一撃をかわされた際に発生した大きな隙を突かれ、ファントムハーケンの束で
激しくひび割れた柱へと叩きつけられ、武者丸は瓦礫に埋もれてしまう。
「単調!」
「武者丸!? このぉーっ!!」
今度は武装を完了した斗機丸がナギナタを手に超高速で魔刃をかく乱する。
しかし、魔刃は逆に微動だにせず、斬りかかってきた斗機丸の攻撃をあえて受け止める。
「何ッ、傷一つ付いていないだと!?」
「非力!」
「グハァッ!?」
白銀に輝く左掌、「ジーグ」によるプラズマを纏った掌底が斗機丸の急所をとらえ、
彼もまた一撃で吹き飛ばされてしまう。
「そ、そんな……まさか……」
「トッキーも、武ちゃ丸も……手も足も出ねえなんて……」
「わかったか、ヒヨッコども? ムダだということが!」
今まで無敵を誇った武者丸と斗機丸が二人がかりでも歯が立たない敵に戦慄するススムとシンヤ。
しかし、それでもなお武者丸は瓦礫を押しのけて立ち上がった。
「うるせえっ! まだ俺達はやられたわけじゃねぇ!!」
「まだ力の差を理解できんか、愚か者め!!」
刀を手に駆け寄る武者丸を迎え撃たんと魔刃もまたファントムハーケンを構え、走り出す。
そして互いの全力をぶつけあい、すれ違いざまに刃の一撃を加えあう二人。
その斬り合いに脇腹を切り裂かれ膝をついたのは、武者丸の方であった。
「ぐっあ!!」
「武ちゃ……武者丸!?」
「フン、他愛な……!?」
半死半生の武者丸を振り返ろうと魔刃頑駄無が一歩踏み出した時、バチッという大きな音とともに
兜の右側のしころの吹返しが外れ、落下した。武者丸の一撃が兜に命中していたのだ。
その地に落ちた吹返しを見て魔刃はあくまで冷静に事態を分析する。
「……成程。勢いも度を超せば見事な一撃になるというわけか……」
吹返しを踏みつぶし、倒れている武者丸にじりじりとにじり寄る魔刃頑駄無。
「その力、我が野望の妨げになるやもしれん! 勢いの増さぬうちに摘んでやろうぞ!!」
「!」
「武者丸、逃げろ、逃げるんだ! 武ちゃ丸ぅぅぅぅっ!!」
「バカトッキー、いつまで寝てんだ! 武ちゃ丸が危ねーんだよ! 起きろ、起きろよぉっ!!」
「あ、あわわわ……こんな展開、ボクちゃん聞いてないみゃー!」
敵首領、堕悪魔刃頑駄無の強大な力の前にに成す術なく倒れた武者丸と斗機丸!
果たしてなのはとユーノ、そして紅零斗丸は彼らの窮地を救うことができるのか!?
次回を待て!!
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「遂に私たちの前に姿を現した堕悪闇軍団のボス、堕悪魔刃頑駄無!」
「けど、ボクらの目の前で武ちゃ丸達はその魔刃頑駄無に倒されてしまった……」
「捨て身の覚悟で仇敵、魔刃頑駄無に挑む紅零斗丸さんの想いとは?」
「そしてとうとう出陣する最後の夢者遊撃隊、鎧丸の雄姿とその正体は!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾弐!!」
「『剛力無双! 轟くその名は鎧丸やでっ!』」
「リリカルマジカル、想いはきっと……」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
武者紅零斗丸 [ムシャグレードマル]
出典:超SD戦国伝 覇大将軍編
モデル:RX-78ガンダム
天界武将戦刃丸、魂武者闘刃丸を兄に持つ武者三兄弟の末っ子。
熱くなりやすい性格の熱血漢だったが、鉄機武者軍団や魔界の軍勢との戦い、
師、豪剣頑駄無の教えにより一人前の武者として、そして指導者として成長した。
戦刃丸から受け継いだ不思議な力の宿る巨大刀、烈龍刀を武器に戦う。
辛く長い戦いの末、鉄機武者真星勢多(テッキムシャマスターゼータ)と心を合わせて
一時的に「覇大将軍」の姿を得、一度は魔刃頑駄無ら魔界の軍勢を打ち倒したのだが、
パワーアップして復活した堕悪魔刃頑駄無と、ここ天馬の国こと日本で再び相対する事に。
必殺技は烈龍刀をサーフボードのように扱い、津波のような強烈な衝撃波に乗って
体当たりを仕掛ける「天動奥義・巨刃大津波(ビッグブレードウェーブ)」。
日本では秋田のさくらんぼ農園で働く傍ら、演歌界の超大型新人、
「紅 零斗丸」(くれない れいどまる)として歌手デビューも果たしている。
ちなみに名前の由来はガンプラ・マスターグレードクラスの「グレード」から。
先述の真星勢多の「マスター」と合わせて対になるようネーミングされている。
紅零斗丸と魔刃頑駄無キターー
職人さん、ごっつGJ!
ダークバキュームって確かペガサスの国沈没エネルギーをすいとるやつじゃなかったけ?
がどちらにしてもGJ!
死神対決をこっそりと期待
いかん!wktkが止まんねぇw
GJ!
次回に大期待だな
プラモはしょんぼりだったんだよな、○になってから……
それ以前の武者プラモも良かったとは言い難い。
163 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 01:14:43 ID:O1qwKEiz
星屑と08が出て来るなら……
ノリスとガトーは魔法使い相手でも活躍できますか?
ヤツらは古代ベルカを普通に使いそうな気がします
まぁ、魔導師ってよりは騎士だよね、二人とも
騎士ってよりは武士のほうがしっくりくるけどね
ノリスはともかく、ガトーはテロリストにしか見えない
あ、すまん
ミッドかベルカかって意味の「騎士と魔導師」って意味だった
なんのことはない。
ジオンをベルカに置き換えれば
テロリストで騎士なヤツが出来上がる。
ん?ベルカ公国?
知ってるか?ヴォルケンリッターは三つに分けられる。
戦況の読める犬
戦いだけのバカ
ブチ撒け緑のおばさん
劣化の将
オイ、4つになってんぞ
台詞のない噛ませ犬
分裂してるのまでいるー!?
分裂と聞いて小ねた
なのはA「(リリちゃ箱の)高町なのは九歳!」
なのはB「(無印の)高町なのは六歳!」
なのはC「(Asの)高町なのは六歳その2!」
なのはD「(StSの)高町なのは十九歳!」
なのはA,B,C,D「無敵カルテット!魔法少女リリカルなのは’s見参!!」
がんだむ「いやああ〜!まともな人が壊れた〜!!」
F・T・H「(鼻から大量出血)」
マーク2「うおおい!誰か医者呼べ!医者!!」
9歳ですよ!
「その力、我が野望の妨げになるやもしれん! 勢いの増さぬうちに摘んでやろうぞ!!」
「!」
巨大な死神の鎌、ファントムハーケンを振り上げ、倒れた武者丸にとどめを刺さんとする
堕悪闇軍団首領、堕悪魔刃頑駄無。
しかし、その無慈悲な一撃はファントムハーケン同様の巨大な一振りの刀によって遮られた。
「!! 俺とした事が……貴様の存在に気がつかなかったとは!」
「久し振りだな。やはりお前が来ていたか……魔刃頑駄無!!」
「この世界でも刃を交えることが俺と貴様の宿命だというのか! えぇっ、紅零斗丸よ!?」
はるかな時空を越えて、再び対峙する紅の剣士と黒き魔王。
二人はかつて天宮の未来をめぐり、激しい死闘を繰り広げた大敵同士であったのだ――
巻之拾参「剛力無双! 轟くその名は鎧丸やでっ!」
「お前がその邪悪な意思を撒き散らし続ける限り、例え何度蘇ろうと俺はお前を止めてみせる!」
「フン、できるかな……真星勢多を欠き、覇大将軍の力も持たぬ今の貴様に!」
不敵に微笑む魔刃頑駄無に対し、紅零斗丸はあくまで毅然とした態度で立ち向かう。
「魔界の力と切り離されているお前も条件は似たようなものだ!
付け焼刃の強化措置で水増ししようと、俺に打ち勝つことは決して叶わぬと知れ!」
「ほざくなぁーっ!」
互いに身の丈以上の巨大な武器を軽々と使いこなし、互角の戦いを繰り広げる紅零斗丸と魔刃頑駄無。
ススムとシンヤはただただその気迫に圧倒される他なかった。
「一気にケリをつけるぞ、魔刃頑駄無! 天動奥義、巨刃大津波!!」
「それはこちらの台詞だ! ファントムハーケン……狂鎌地獄葬(カオスインフェルノ)ォッ!!」
強烈な光と闇の力を秘めた刃がぶつかり合い、激しい火花を散らす。
辺りの崩壊した地下施設の様相もあいまって、
それはまさに最後の黙示録と呼ぶにふさわしい光景であった。
「も、もう始まってる……の……?」
「そう……みたい……だね……」
「うっわ、なのはにユーノか!? お前ら何でそんなにボロボロになってるんだ!?」
紅零斗丸にわずかに遅れて現場に辿り着いたなのはとユーノ。
しかし、ここに来るまで巨刃大津波でさんざん振り回されたためか早くも満身創痍の状態であった。
「こないだのウェイブライダーとか、かわいいもんだったよ、実際……」
「も、もうしばらく絶叫マシンは乗らなくてもいいかなー……なんて……」
「んな事言ってる場合かよ!? トッキーと武ちゃ丸が……」
シンヤは意識が朦朧としている二人に今現在自分たちが置かれている状況を必死で伝えようとする。
武者丸と斗機丸が倒されてしまい、直ちに治療が必要である事を。
「武者丸、しっかりして! 武者丸!」
「ス、ススム……か……このくらい、何とも……」
「武者丸……クッ!」
ふらふらの状態の武者丸を見て、ススムは何かを決意して階段で上の階に向かおうとする。
「オイ、ススム! こんな時にどこ行こうってんだよ!?」
「上に行って、タコ焼きを焼いてくる!」
それを聞いてシンヤは呆れ半分怒り半分でススムを問い詰める。
「タコ焼きだと!? お前、一体どういうつもりなんだよ!?」
「ボクが武ちゃ丸にしてあげられる事は、美味しいタコ焼きで元気付けてあげる事くらいだから!
だからボク、行ってくる!」
「あっ、待てよ! 本気で言ってんのかそれ、ススム!?」
「ススム君!?」
シンヤの制止を振り切り、ススムは震える足を押さえ込み階段を駆け上っていった。
そうしている間にも紅零斗丸と魔刃頑駄無が繰り広げる次元の違う戦いは続き、
技に勝る紅零斗丸と勢いで上回る魔刃の激突は膠着状態を迎えていた。
両者ともにかなりのダメージのためか息を切らせ、その戦いの凄まじさを思い知らせる。
「グゥ……さすがに貴様と正面からやり合うのはなかなか骨が折れるな……」
「お前の手の内などとうの昔に割れている! いかに強力な力といえど、直撃さえ避ければ!」
「このままでは互いに消耗戦を強いられるのみ……久々に血沸き肉踊る戦いだったが、
これを試してみるのもそれはそれで悪くない趣向だ!」
魔刃頑駄無はマントの影から長銃の形をした特殊装置、堕悪馬吸夢を取り出して
その照準を倒れている武者丸と斗機丸、その後ろであたふたしているシャチョーに定める。
「何をする気だ、魔刃!?」
「この堕悪馬吸夢は森羅万象ありとあらゆるエネルギーを吸収する装置……
それは武者魂とて例外ではない! これだけ武者頑駄無がいればさぞかし力になることであろう。
さぁ、我が野望の贄となるがいい!」
堕悪馬吸夢を作動させ、エネルギー吸引光線を照射する魔刃頑駄無。
これで勝ったと思ったのも束の間、その事態を黙ってみていらず、その矢面に立った者がいた。
「させるかぁーっ!!」
「なっ、紅零斗丸!?」
「くっ……しまった! こうなれば紅零斗丸、貴様だけでも武者魂を吸収してやる!」
紅零斗丸は全身にエネルギー吸引光線を浴び、少しずつその体組織が分解されていく。
文字通り体をバラバラにされるほどの苦痛に耐えながら、シャチョーに呼びかけた。
「ぐっ……今のうちだ! シャチョー! やつを仕留めるんだ!」
しかし、頼みのシャチョーは及び腰になって曲がり角の影にその身を隠してしまう。
「戦いはコワイだぎゃ、コワイのは……コワイのはイヤだぎゃ〜!!
ボクちゃんはもう戦いに戻る気はないのみゃー! 武者丸、なんとかしてチョー!!」
その光景を見て一番絶望したのはなのはでも武者丸でもなく、後ろで見ていただけのシャチョーだった。
「もう駄目だぎゃー! もうボクちゃん達はおしまいだぎゃー!!」
「シャチョー……」
「!?」
慌てふためくシャチョーに今にも消え入りそうな声が届く。
シャチョーはその声のした方向、堕悪馬吸夢の光線の商社地点、すなわち紅零斗丸の方を見た。
「くっ……シャチョー、聞こえて……いるか……?」
「紅零斗丸!?」
「ホホウ、まだ息があるか。さすがは紅零斗丸、かなりの武者魂を持っているな」
紅零斗丸はほとんど実体を失いつつも、最後に残された力でシャチョーに語りかける。
「なぁ、シャチョー……今日俺を呼んだのは打ち合わせのためなんかじゃなかったんだろ?
本当はあの二人と一緒に戦うために今の自分をどう変えるか話したかったんだろう?」
ハッとした表情になり、ただじっとぼんやりとした紅零斗丸の輪郭を見つめるシャチョー。
「お前は戦おうとしている自分に気づいていないだけだ……お前の武者魂の火は消えていない!
俺はお前の武者魂を……信じている!」
そして照射されていた吸引光線がついに停止する。紅零斗丸が立っていたはずのそこには、
もう何も、そう、鎧の一かけらさえそこには残されていなかった。
この瞬間、武者紅零斗丸はこの世界からその姿を消したのであった。
「ファファファ! 紅零斗丸の力、確かにいただいた! 次は……武者丸! 貴様だ!!」
「クソ……!」
打てる手はすべて打った。しかし、それでも自分の刀も、斗機丸の刃も届かなかった。
なのはの全力の砲撃も通用せず、回復も間に合いそうにない。
そして何よりこの中では一番の実力を持っていた紅零斗丸ももういない。
ここが自分の散り場所か……武者丸がそう覚悟を決めた時、運命の歯車に最後の部品がはめ込まれた。
「ム? なんだ、このチビ武者は?」
「シャ……シャチョー?」
ゲームのコントローラーに鍵が付いたような不思議な道具を手に、
シャチョーは涙を流しつつ両者の間に仁王立ちしていた。
「紅零斗丸……ボクちゃんなんかのために! 許して……許してほしいのみゃー!!」
シャチョーはコントローラーを天にかざし、今までの彼からは考えられないほど力強く吼えた。
「ボクちゃんは紅零斗丸のために今この瞬間だけでも、武者に戻るんだぎゃー!!」
シャチョーは高らかにそう宣言し、コントローラーの中心のスタートボタンを押しこむ。
そして鎧王グループ本社ビルのさらに地下深く、極秘に建設された秘密指令基地では……
「スタートシグナル確認……シャチョー、いよいよご出陣ですね!」
シャチョーのコントローラーキーのスタートボタンが押されると、
秘書のナンシーの元にシグナルが届き、とあるファイナルロックが解除される。
ロックが解除されると施設内にはホラ貝の音が鳴り響き、職員が忙しそうに右往左往する。
「89ゲート、90ゲート、91ゲート、オープン」
「シャチョーの現在位置を確認。3番デッキが最も最適です」
「了解! カタパルトデッキ三番に"ユニットY"を移送!」
「"ユニットY"、デッキ固定。射出カウント開始します」
ここはウルトラ警備隊かネルフかと言わんばかりのメカニカルな施設で、
厳重に封印されていたある物がついに動き出す。
それはシャチョーの武者魂そのものと言っていい代物であった。
「最終安全チェック、オールグリーン! 行けます!」
「わかりました。それでは"ユニットY"、射出してください」
「了解! "ユニットY"、射出!!」
魔刃頑駄無の後方に凄まじい音を上げて床が開き、背の高い人ほどの高さの「何か」がそこに姿を現す。
さすがの魔刃も何事かと目を白黒させてそちらに目を奪われた。
「な、何!? 何だ、コレは!?」
「オミャーをやっつけるものだぎゃー!!」
その隙を突いて、シャチョーはその影の後方に回り込み、コントローラーキーの鍵の部分を
その背後にぽかりと開いている鍵穴に差し込み、展開した。
「鎧鋼力服(よろいすーつ)、オープン! 始動!!」
シャチョーはその中に入り込み、コントローラーをセットし、
その内部のモニターに次々表示される情報にざっと目を通して異常がないことを確認すると
コントローラーを強く握りしめ、冷静な口調で自分を鼓舞するかのように呟いた。
「ひっさしぶりに、行くだぎゃー!!」
その影から何かの駆動音とともに激しい蒸気が噴き出したかと思えば、その蒸気を突き破って
太く、力強い腕が魔刃頑駄無に対して左フックから顎に右アッパーの連撃を決める。
無造作に繰り出された技にも魔力にも依存しない純粋に物理的なその力は
完全に魔刃の虚を突き、思わぬ痛手を与えることに成功した。
「な、なんというパワー!? あのチビは一体どんな手品を使ったというのだ!?」
「あの腕は、まさか……?」
「武ちゃ丸君、知ってる人なの?」
漂う蒸気の中、両足に仕込まれたキャタピラを全力で回転させ、飛び出してくるその姿。
そう、それは武者丸にとって何よりも見慣れた姿だった。
右手にダブルライフルを携え、落ち着いた色調の緑色に染め上げられたそのボディ。
歩く要塞といっても過言ではない火力と重装甲、そして強力なパワーを兼ね備え、
後方支援と戦略面でその力を発揮した旧夢者遊撃隊の要であった存在。
そしてこの最初の旅の尋ね人で、彼らにとって欠かすことのできない存在。
そう、その名は……
「シャチョーが……シャチョーが鎧丸だったのか!?」
よろめく体を刀で支え、鎧丸に話しかける武者丸に鎧丸は毅然とした口調で対応する。
「武者丸、話はあとだ! 今はこの悪魔を叩き潰す!」
キッと鋭い眼差しを魔刃頑駄無に向け、戦闘態勢を整える鎧丸。
魔刃はふらつく頭を抑え込みつつ、あくまでシビアに戦況を分析する。
「くっ……今のは油断したが、そのような鈍重な装備でこの俺に対抗できるとでも……」
「鎧丸の鈍さは俺がカバーする。それが俺達の戦い方だ!」
そして鎧丸の隣に傷が回復し、目を覚ました斗機丸が並び立つ。
斗機丸の回復に魔力を費やしすぎ、すでにバテているユーノはその脇に抱えられていた。
「トッキー君、それにユーノ君!」
「ようやくお目覚めか斗機丸、こっちが一番しんどい時におねんねしやがって……」
「スマン、遅くなったな武者丸、なのは、それにシャチョー……いや、鎧丸。
紅零斗丸の分まで礼はたっぷりと返させてもらうぞ、魔刃!!」
「一番大事な時に間に合わなかった……ごめん、皆。役に立てなくて……」
「ううん、そんな事ない、そんな事ないよ! それよりユーノ君、大丈夫?」
斗機丸からユーノを受け取り、心配そうに抱きしめてその顔を覗き込むなのは。
何だかんだ言っても、ユーノは未だ本調子にはほど遠い状態なのだ。
「ぼ、僕なら平気だよ……それより早く武ちゃ丸の治療を……」
「バカ野郎、無理すんな! 俺の傷なんて大した事……クッ!」
ユーノの身を案じる武者丸だが、武者丸の傷も決して浅くはない。
そんなボロボロの武者丸のもとに暖かい声が届く。
「武ちゃ丸ーっ!!」
「ススム……?」
「ボクが魂込めて作ったタコ焼きだ! これで、元気を出してーっ!!」
「バカ! そんなんで何とかなったら苦労なんて……」
駆け付けたススムはタコ焼きを一個武者丸に向かって投げ、武者丸は反射的にそれを口で受け止める。
シンヤは若干の非難を込めてススムに詰め寄るが、
そのタコ焼きは武者丸にとって想像以上の効果を発揮していた。
「うおおーっ! ムッチャ力みなぎるぜーっ!!」
そのタコ焼きを口にした途端、武者丸は突然クリスタルのように光り輝き、
全身からかつてないほどのパワーをほとばしらせる。
それに従い先ほど負った傷も見る見るふさがっていく。
突然都合よく起こったこの奇跡に口をあんぐり開けてグウの音も出ないシンヤ。
なのははともかくユーノは今の僕には理解できないとばかりに固まってしまっている。
それはそうだろう。自分の全力を注ぎこんだ回復魔法が
たった一個のタコ焼きと等価扱いされてしまったのだ。さすがに同情を禁じ得ない。
だが意外にも、この事態を魔刃頑駄無は冷静に受け止めていた。
「堕悪馬吸夢が天馬の国沈没エネルギーを感知している……だがあれはどう見てもただの小僧……
それがあのヒヨッコにここまでの力を与えるとは……これは少々認識を変える必要があるな」
「何をごちゃごちゃ言ってるんだ、魔刃頑駄無さんよ? 本番はここからだぜ!」
「!」
魔刃頑駄無が顔をあげると、武者丸、斗機丸、鎧丸の三人は武者丸を中心に陣形を組んで
戦闘準備を整えていた。三人は互いに顔を見合わせ、力強く頷きあいそれぞれの闘志を確かめた。
「元祖夢者遊撃隊! 時空を越えて今、ここに集結!!」
武者丸達の時代の頑駄無軍団で最強部隊と呼ばれていた元祖夢者遊撃隊が
背後に謎の爆発を背負うかのような勢いで高らかに鬨の声を上げる。
「フン、夢者遊撃隊といえど一人一人は単なる若造に過ぎん! 力の差を思い知らせてやる!!」
「そいつはどうかな? 三人そろった俺達は……無敵だぜ!
斗機丸! 鎧丸! 久々にアレをやるぞ!!」
自信に満ち溢れた顔つきで武者丸は斗機丸と鎧丸にそう呼びかける。
「アレと言うと……『アレ』か?」
「よしっ、のったぜ!! ダブルライフル、ハイメガキャノン、チャージ開始!」
武者丸と斗機丸は鎧丸の前方に立ち、
鎧丸の三つの砲門が生み出すエネルギーフィールドにその身を委ねる。
「何をする気かは知らぬが、黙って見過ごしはせんぞ! 喰らえ、冥府真空刃!!」
魔刃頑駄無はファントムハーケンを振りかざして複数の魔力を纏った真空の刃を飛ばし、
夢者遊撃隊の合体攻撃を迎撃しようと試みる。
「そんな小細工は通用せん! 行け、武者丸! 斗機丸!!」
「おぉーっ!!」
鎧丸の掛け声で発射された高威力のビームはフィールドに包まれた武者丸と斗機丸を撃ち出し、
同時に放たれた幾筋ものビームの支援砲火とともに、
魔刃の放った技を消し飛ばしながらまさに弾丸のような勢いで突っ込んでいく。
「な、何!? この俺の技で……止められんだと!?」
「覚悟しやがれ魔刃頑駄無!!」
「この一撃でチェックメイトだ!!」
「もはや退路はない! 貴様の野望は今日この地で我らの友情の前に潰えるのだ!!」
三人は三者三様の決め台詞を魔刃に向かって言い放つ。
武者丸と斗機丸のエネルギーフィールドに挟まれ、身動きの取れなくなった魔刃頑駄無は
その勢いのまま地上に向かって突き進み、ついに空中にまで運ばれてしまう。
そこでついに武者丸と斗機丸は武器を構え、乾坤一擲の一撃を繰り出した。
「こ、この……ヒヨッコどもがぁぁぁぁーっ!!」
「必殺奥義、三位一体! 夢者遊撃断!!」
鎧丸のエネルギーフィールドが刀とナギナタの刃に集まり、十文字に魔刃頑駄無の体を斬り裂く。
……いや、斬り裂いたはずだった。
空中でろくに動けない魔刃頑駄無にこの連携をかわす術はない。
にもかかわらず、決め手の一撃は浅く鎧をかすめたにとどまった。
周囲にから立ち入る術はほとんどない閉鎖空間である地下とは違い、
ここ空中はいかなる乱入者も簡単に出入りできる開放空間である。
そう、空中は翼をもった者にとってはホームグラウンドにも等しい戦場なのだ。
「遅くなりました、堕悪魔刃頑駄無様」
「羽流鋭(ばるす)か……手間を取らせたな」
魔刃頑駄無を抱える堕悪武者、その名は堕悪闇軍団、空魔忍軍・軍団長の羽流鋭。
真っ赤な鎧に身を包み、ゴーグルのような目と巨大な翼を背負った正々堂々たる武人。
いつまでたっても帰還しない魔刃頑駄無の身を案じ、彼は機会を伺っていたのであった。
「堕悪魔刃頑駄無様、お一人での行動はお控えください。あなたは我々を束ねる長なのですから」
「フン……聞こえるか、ヒヨッコども……いや、夢者遊撃隊よ!
今回は不覚を取ったが次はこうはいかんぞ! いずれ我らの総力を以って貴様らを粉砕してくれる!
その日を楽しみに待っているのだな! フフフハハハハ……ファファファファファ!!」
地面に空いた穴から飛んでくるなのはと鎧丸の砲撃をかいくぐりながら、
羽流鋭に抱えられた魔刃頑駄無はあっという間に空の彼方に消えていってしまった。
「クソッ! 魔刃の野郎を取り逃がしちまうとは!!」
「あそこまで追いつめておいて……無念だ……!」
やり場のない想いを抑えきれない武者丸達。
武者丸は怒りと自らの不甲斐なさに震える拳に魔刃頑駄無打倒を誓っていた。
「ところで……」
戦いが終わって一段落し、武装を解いた武ちゃ丸とトッキーは
集まってきた一同を前に二人の息をぴったりと揃えてその口を開いた。
「俺を」
「ワイを」
「騙してたってワケかーっ!!」
とりあえず目先の怒りを鎧丸から降りてきたシャチョーにぶつける武ちゃ丸とトッキー。
「人聞きの悪いこと言って欲しくないにゃー……わからなかったおみゃーらも悪いんだぎゃ!」
天宮にいた頃はシャチョーは終始鎧丸から降りて来なかったため、
二人はその正体を知る由もなく、鎧丸をただの武者だと思い込んでいたのだった。
だが、そのあまりの不自然さに遊撃隊年少組は次々と突っ込みを入れる。
「まぁ、確かにず〜っと一緒にいて気付かないのもねぇ」
「特にトッキー君は頭脳明晰なはずなのに……」
「本当に分からなかったのか?」
一切反論することができず、そのまま黙り込んでしまう武ちゃ丸とトッキー。
ちなみに一人突っ込みを入れなかったユーノは……
「大体おかしいよ、あんなの……炭水化物の塊たった一つであそこまで異常に回復するなんて……
生物、物理、魔法学的にも質量保存の法則的にもあんな事ありえないよ……」
タコ焼きショックから未だに現実に戻れず自分の世界をさまよっていた。
彼の辞書に天馬の国沈没エネルギーという文字が記載されるのはもう少し先の事である。
「……で、シャチョーはこれからどうするの?」
なのは以外の誰もそんなユーノに気づくことはなく、そのまま話を続けるススム。
そんな彼の問いかけに、シャチョーは背中に哀愁を漂わせながらこう答えた。
「今、ジュエルシードをめぐる状況や天馬の国の事情は理解しているつもりだぎゃー。
それより何より紅零斗丸の仇は討たにゃならなければ……」
「鎧丸! そしたら、またワイらと一緒に……」
「……いや、それはできないぎゃー」
「ふにゃ!? な、何でや!?」
てっきり一緒に来てくれるとばかり思っていた武ちゃ丸は驚き、問い返す。
「今、ボクちゃんは一人の武者以前に鎧王グループの総帥だぎゃー!
ここは天宮じゃない、天馬の国みゃー! 資金や物資を供給するラインはここにはない!
後方からみんなの後ろ盾になり、バックアップする存在が頑駄無軍団にはどうしても要求される。
ボクちゃんみたいに一人くらい裏方に回る役も必要ぎゃー!」
「鎧丸、いや、シャチョー……お前、そこまで考えて……」
その答えに思わず感動するトッキーだが、このシャチョーが一筋縄でいく人物なわけがなかった。
「ちゅーわけでそれ以外の戦いはおみゃーさんらにまかせるだぎゃー!
社長業はそんなにヒマじゃにゃーのよ!」
いやらしい笑みを浮かべて平然とそう答えるシャチョーに怒る武ちゃ丸。
「オンドレはーっ!!」
「一度覚えた金儲けの味はそう簡単に忘れられないみゃー!!」
「……アイツ、堕悪闇軍団より手強いかも……」
そんな破天荒なシャチョーに苦笑いするしかない新生夢者遊撃隊一同。
トッキーが最後にボソっとこぼした一言が皆の思っていたことすべてを代弁していた。
その頃、アジトに向かって飛び去る最中の魔刃と羽流鋭はようやく余裕ができたのか、
一言二言言葉を交わしていた。
「……堕悪魔刃頑駄無さま、お怪我の方は……」
「あぁ、おかげで大したことはない。しかしお前が来なければ俺は討たれていたであろうな」
「そのようなお戯れを……」
「俺は部下には真実しか告げん。あの紅零斗丸がその身を投げ出すだけの事はある……か。
それにあの魔導師の小娘だ。放っておけばかなりの傑物に育つぞ。
天馬の国沈没エネルギーの異常な数値も気になる。夢者遊撃隊……ゆめゆめ油断するでないぞ」
「御意に……して、その傷ついた兜はどうなさいます? いっその事新調なさいますか?」
羽流鋭は武者丸の一撃で破損した魔刃頑駄無の兜を見つめ、そう進言する。
「よい。修繕もいらぬ。これは俺自身への戒めだ。敵を侮ってかかった事に対する……な。
あの若造、武者丸といったか……その名、忘れん」
魔刃頑駄無は羽流鋭と話しながらもその眼は新たに立ちふさがる強敵との再戦に向けられていた。
握りしめた拳から滴る血はどす黒く、彼の業の深さを表しているかのようであった。
「……ったく、シャチョーにも困ったもんやで!」
「まぁそう言ってやるな。アイツの言ってる事、アレはアレで間違っちゃいないさ。
……とりあえず疲れはしたけどな」
「ハハハ……それで、用は済んだんでしょ、二人とも。これからどうするの?」
とりあえずの目的を果たしたので、当面の目標を失った新生夢者遊撃隊。
当然ジュエルシード捜索という最優先事項はあるものの、情報がなければ動くこともできない。
「あぁ、それはもう決めてある。俺自身今日の戦いで結構なダメージを負ったから、
一度爆流頑駄無に診てもらおうかと思っている。
なのは達も家に送り届けないといけないし……海鳴に戻ろう」
「家に戻るの? だったらみんな、家においでよ!
私の家って喫茶店をやってて、おかーさん手作りのすっごく美味しいシュークリームが自慢なの!
今までのお礼ってことで私にごちそうさせて!」
トッキーの意見に便乗する形でなのはは笑顔でそう提案する。
しかし、その笑顔はどこか陰のある、無理をしているかのような笑顔で、
彼女は彼女なりにこの旅で見つけた問題点と向き合っているかのようであった。
そしてここにもう一人、頭に浮かんだ記憶の欠片と格闘している少年がいた。
「……あれ、海鳴って確か……はやてちゃんが引っ越していった……?」
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「艱難辛苦を乗り越えて、戻ってきました海鳴市!
旅の疲れは甘いものでリフレーッシュ! と、いきたいところなんだけど……」
「……大体、アレ一個で回復するなら病院も何もいらないし……」
「ふぇ? ユ、ユーノ君どうしたの? ひょっとして、まだ悩んでる!?」
「……それに治療系の魔法概念が根底から覆されて……」
「……ユーノ君! ねえってば〜!!」
「……ブツブツ……」
「……話を!」
<<Divine>>
「聞いてってばぁっ!!」
<<Buster>>
―― しばらくお待ちください ――
「……ケホ。そこに突然現れた正体不明の少年武者。
彼はいきなり剣術の達人ななのはのお兄さん、恭也さんに弟子入りを志願する!」
「この子はいったい何者? そして復興途中の町に忍び寄る魔の手って!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾四!」
『夜空を舞う白い翼なの』! リリカルマジカル、頑張ります!」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
羽流鋭 [バルス]
出典:新SD戦国伝 伝説の大将軍編
モデル:ベルガ・バルス
新生闇軍団の誇る四魔忍軍、空魔忍軍を統括する武者。
その名の通り空中戦を得意とする団員達の長で、自らも高い空戦能力を有する。
自分の力に絶対の自信を持っていて、正々堂々とした戦いを好む。
某天空の城の滅びの呪文との関係は無い。
間違えたorz
と言うわけで修正版
なのはA「(リリちゃ箱の)高町なのは十二歳!」
なのはB「(無印の)高町なのは九歳!」
なのはC「(Asの)高町なのは九歳その2!」
なのはD「(StSの)高町なのは十九歳!」
なのはA,B,C,D「無敵カルテット!魔法少女リリカルなのは’s見参!!」
後方でメイオ○攻撃並みの爆発
がんだむ「いやああ〜!なのはが壊れた〜!!」
F・T・H「(鼻から大量出血)」
Z「増えたなのはを見た瞬間、倒れながら鼻血を吹いていたな」
マーク2「冷静に状況説明してないで医者呼べ!医者!!」
それと、リリカル武者○伝の作者様GJです!
武者の人GJ
>>194 OVA板とらハのなのちゃんは〜?
○、ネタは熱いんだが納得いかないことが一つ
……北海道を一人でカバーするのは無理だろ
ごめんなさい一部落丁ありましたorz
>>182と
>>183の間にこれを入れてください
涙まで流し、あくまで戦うことを拒むシャチョー。
それを見かねてか武者丸は瀕死の重傷をおしてなお立ち上がろうと試みる。
「た……立てよ、オレ! 夢者遊撃隊の誇りにかけて、命を燃やせ!!」
「む……夢者……遊撃隊……」
シャチョーは武者丸の言い放った夢者遊撃隊という言葉に反応する。
武者丸も力を振り絞るがどうしても立つことができない。
その武者丸をかばうように立ち塞がった小さな白い影。
なのはがレイジングハートをシューティングモードにセットし、チャージを始めていた。
「なのは、やめろ……お前の叶う相手じゃ……」
「……わかってるよ、私だってそれくらいは……正直、怖くて手が震えそう。けど!」
なのはは魔刃頑駄無から視線をそらさずに武者丸と言葉を交わす。
「今、ユーノ君がトッキー君に回復の魔法を使ってる。次は武ちゃ丸君の番。
だから、動ける私が二人が治るまでの時間を稼がないと。それに……」
「……それに?」
「忘れたの? 私も新生夢者遊撃隊だよ? 武ちゃ丸君の守りたい誇りは、私の誇りでもあるから!
ちょっと無茶するかもだけど、お願いね、レイジングハート!」
<<Yes, my master>>
武者丸は彼女の背中を見つめていた。まだまだ未熟で、この重荷を背負わすにはあまりにも小さい背中。
しかし、同時に未知の可能性を感じさせる頼りなくも後光が差すかのような背中。
だからこそ、自分が守り育てるべきその背中の後ろに甘んじていることが悔しくて仕方なかった。
<<Full charge>>
「ディバインバスター! フル! パワーッ!!」
反動で吹き飛ばされつつもなのははまさに全身全霊の一撃を動けない魔刃頑駄無に撃ち込む。
猛烈な爆風が巻き起こり、周囲の視界が完全に煙と塵に覆われてしまう。
その煙が晴れた時、一縷の希望を抱いたなのは達の目は再び驚愕に見開かれた。
全身かすり傷と煤まみれになりながらも、未だ魔刃頑駄無は直立不動のまま健在であった。
「そ、そんな……今のが効いてないなんて……」
「……小娘よ、なかなか肝を冷やしたが、見た目ほど大した事はなかったな。
パワー自体は見上げたものだが、実戦経験が不足しているとみた。
魔力の集束にまだまだムラが多い。だからよく見極めれば片手でもやりすごせる。
だが人間でここまでの魔力を秘めた者がいたとはな……これは退屈せずに済みそうだ」
ちゃんと一撃加えてたのか
熱いなGJ
天空の城の滅びの呪文に気付いてふいた
>>197GJ。しかしW見直してるとどいつもコイツもアクが強い。
トーラスの設計チームやガンダム作った博士5人が居なければビルゴを完成させられなかったのに
いつの間にかモビルドールの戦果を全部自分の手柄にしてるツバロフ技師長はマジツンデレ
ちょいサルベージ
続きまだー
ナイトガンダムだとラクロア騎士団じゃないと無理かな…
円卓は人数がやばい
そこで運命の三騎士を…
あーでもスーパーオーキスやらガンレックスは質量兵器扱いか。
ガンレックス、スーパーオーキス、三種の神器とかはデバイスとかにすればいけるんじゃない?
白金のハルバートなんかもろデバイスになりそうだ
某スレの良い男専用ガンダムなんかは
質量兵器とかデバイス化とか以前に
下手に手を出せる代物では無いな・・・
今週の回見ても未だにスカリエッティの犯行動機が分からん……
はやく判明してくれよ。ハサウェイ書きたいんだから……w
>>206 ガンダム世界では稀少な非殺傷設定付きなんだが、それでもだめか?
>>207 出てこないかも。とりあえず管理局の設定をまとめてみたぞ。
・別の世界へと渡る能力を得た世界は、現在最も魔法技術が安定して栄えている世界『ミッドチルダ』を
はじめとする いくつかの世界が共同で運営している『時空管理局』の適正な管理を受けることとなる。
・メインの仕事は警察+裁判所、他に税関、軍隊、災害救助、救急、消防、孤児院、自然保護、図書館、各世界の文化管理etc。
・約150年前に成立し、次元世界から質量兵器の根絶とロストロギアの規制を働きかけてきた組織。
・ミッドチルダを中心に、幾つかの世界の自治区の共同出資で運営している。
・管理局システムを作り、各次元世界の管理を始めたのが75年前。
・三提督は75年前の新暦前後の一番混乱してた時期に管理局を切り盛りしていた。
・宇宙ステーションの本局とミッドチルダ首都の地上本部がある。
・各世界の軍事バランスの危うさ、各世界での紛争や闘争がある。
・最高評議会は板3枚(変声機をかけ、顔も映らない)
・陸は規則に厳しい。
・陸と海、地上本部と本局は仲が悪い。
・本局が地上本部協力の申請をしても内政干渉や強制介入と言い換えられると諍いのタネになる。
・地上本部の武力と発言力の強さは問題視されている。
・カリムの予言に関して本局と伝説の三提督は信じているから対策をとってるけど、
レジアスは信じてないから地上本部は対策をとっていない。
・次元世界最大規模の宗教組織である聖王教会と協力関係にある。
・聖王教会所属の騎士カリムが管理局理事官を務めている。
・時空管理局本局遺失物管理部機動6課、首都航空隊第14部隊、陸士108部隊、陸士386部隊、特別捜査官、自然保護隊、
戦技教導隊、 陸士104部隊、 教育隊、救助隊、次元航行部隊、1039航空隊、1321航空隊、2038航空隊etcがある。
・本局の一般の武装隊は指揮官S〜AAランク、隊長Aランク、隊員Bランクで最低でもBランク。
・管理局全体ではC〜Dランクがもっとも多い。
・地上本部の武装隊員はバリジャケットだけでなくデバイスも所持していない者がいる。
・六課はロストギアがレリックかもしれないと言うだけで介入可能。
・アースラ所属or応援要請で派遣された武装局員は全員飛行魔法を使用できる。
・武装隊員は8人程度でSランク以下の攻撃なら侵入すら遮る強固な結界が張れる。
・階級は軍隊式(執務官など例外有り)。
ストレートに悪の天才が時に野心を抱き世界征服をたくらんだとかで
>>209 ・管理局では家族とか子供とかを副官にしている人は多い。
・佐官以上のコネがあれば士官学校に入れる。
・執務官試験は合格率15%。
・上下の関係にあまり厳しくない。
・優秀な魔導士が多く集まっている。
・管理局の魔導師でAAAランク以上は5%.
・嘱託魔導師など民間の協力者も居る。
・性別、年齢、犯罪歴を問わず広い人材を採用している。
・犯罪者であっても有能なら、司法取引ををして管理局で働けばお咎めなしで出世もできる。
・ヴォルケンリッターが闇の書の騎士だったのを知る者は管理局内でもかなり少ない。
・管理外世界で魔法に目覚めたら魔法を捨てるか、ミッドチルダに移住するかの2択。
・逮捕時におとなしくしなかったら弁護の機会は与えられない。
・次元震起こしたら懲役100年。
・一期のフェイト(9歳)の罪に対してクロノとリンディが擁護に奔走しなければ数百年の封印刑を下していた。
・闇の書事件で犯罪者と見たのはやてだけで、ヴォルケンリッターは無視している。
・管理局は古代ベルカ文字をあまり解読できていない。
・スカリエッティの使っているような技術を法律で禁じてきた。
・戦技教導隊にはStSのなのは級かそれより上が100人以上いる。
・空を飛べる「空戦魔導師」は少ない。
・災害担当は陸士部隊の中で門戸が広い割に昇進機会が多い、仕事はとんでもないハードワーク。
・災害担当はバリアジャケットは通常時は使用しない。
・魔導師ランクは作戦遂行能力を表している。
・レジアス中将は対AMF戦対応の予算を2年連続で却下している。
・レジアス中将の出した地上防衛強化案も却下されている。
・・・中国共産党よりはマシか?
つくづくヴォルケンは備品扱いなのか人権あるのかよくわからんな
>・管理局では家族とか子供とかを副官にしている人は多い。
・佐官以上のコネがあれば士官学校に入れる。
ちょww
これって韓非子や孟子がこれが公然と行われ、
かつ批判する人が居ないようになると
その組織はヤバイって言ってるパターンじゃねーか!
公の組織としてやっちゃいけない事もやりまくってるような気が・・・
>>215 何を今更。組織物として破綻しているのは承知の上で視聴してるぜ。
217 :
207:2007/08/08(水) 21:06:20 ID:???
>>209 >>211 おお、これは助かりますサンクス。
――ところで、スレの流れ的にこのスレにはアンチスレの住民が多いのか?w
>>217 それもあるけど今まで普通に見てたのに
改めて知ってしまってビックリしてる人も多いと思うよ。
後、ファンであってもつい突っ込みたくなるとか
俺もアンチになったつもり無いなぁ。
でも見てて「これはねーよwww」って思う事はかなりある。主に三期だけど。
>>217 でかい組織への反抗はガンダムの基本だぜ!
>>214 だって機動六課の監査役はクロノなんだぞ?
聖王のゆりかごがサテライトキャノンだった件について。
これはガンダムXとのクロスを書けとの思し召しか?
>>224 StS完結まで待ってくれ、第三期は漫画やCDドラマで重要な設定が出てくるし、
ただでさえ設定のすり合わせが厄介なんだ。
例えばスバルが戦闘機人ということをエリオとキャロ以外はみんなとっくに知っていたとか。
あ、Xクロスの三期終了待ち、俺だけじゃなかったんだ
ふと思ったんだが、時空管理局の装備(デバイスとか時元航行艦とか)やガジェットを、
ミノフスキー粒子が高濃度(最低でも戦闘濃度)散布されている戦闘領域まで誘導したら、
装備の機械的な部分がダメになって、軽くパニックに陥るんじゃないだろうか?
そして始まる超一方的な虐殺劇ががが
>>227 ミノフスキー粒子は、誘導兵器やレーダーを無効化する粒子だから、
管理局員が目視で魔法を当てれば問題ないと思われ。
>>228 生身で戦えばOKなのは同意だが
理由部分は勉強不足
シールドしてない電子機器は根こそぎ狂うからな、ミノ粉
たしか、デバイス無しでも魔法使えなかったっけ?
無印やASのユーノはデバ無しで魔法を使っていた気が
使える。
デバイスがあると処理能力か跳ね上がるのが大きい。
バルディッシュ持つ前のフェイトのフォトンランサーは
同時展開3発が限界デシタ
確か、デバイスが無いと魔法プログラムを一から組み立てて
完成した理論(魔法)を形にして打ち出すンだっけか?
で、デバイスはその魔法をZIP保存してて必要なときに解凍だっけか
どちらにせよ、ミノ粉まかれたら殲滅戦になるのは必至か
>>232 三期からはデバイスの強さに追いつけるのが魔導師の強さという設定になりました。
237 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 10:48:43 ID:X2G73GQa
正直8話なのはさんのクロスファイア2発目のSEは色々とマズイ気がする
あの時なのはさんは明らかに9歳の自分を超越している気がする
>>236 三期からも何も…
デバイスの性能に追いつけないと
『デバイスに使われる魔導師』とか『デバイスに拒否される魔導師』とかになるのは
昔からの設定ですヨ
>>238 どこで出てきたんだぜ?
でも、なのはは昔からメディア分割だからな、知らくてもおかしくないんだぜ。
まあ、どう見てもデバイスの性能が全てにしか見えないけど。
ホントにある設定なのか?
デバイスというよりインテリジェントデバイスの設定のことだな
設定自体は前からあったよ
魔法少女リリカルオペレーションメテオ-外伝-後編
セプテム大佐とドクターJが並んで座っている。折りたたみ式金属製ベンチの冷たい感触が尻を冷してゆく
エアコンこそ備え付けられているものの何の苦もなく軍用トラックを搬入できる広さだ。
「しかしこの基地は年寄りをいたわる気持ちはないのかのぉ」
「新本部にそんな物を期待する方がどうかしている。」
典型的なコネ軍人のセプテムとドクターJでは当然ながら話が噛み合わない。
そしてここは規格外れのエレベーターの中である。
アラスカの地球圏統一連合新本部はルクセンブルクの旧本部が核攻撃に対応できない理由
に加え警備部隊すら満足に配備できない手狭感に伴い深宇宙開発局のフォールド研究所の隣に建造されたが
広大な平野に放射線状の広がりを見せながら様々な施設が並んだため研究所はあえなく新本部の中に埋もれた。
基地の中央には地下6`の超巨大金属製落とし穴がパックリと口を開けその更に下に司令本部がある。
シャフトに設置されたレールに沿って地獄の釜の底へエレベーターは下っていく
「しかしこれがグランドキャノンの砲身とはのぉ」
「貴様!最高機密を何故知っている!」
「そんなもの、技術者の間では誰でも知っている当然の噂じゃぞ?」
グランドキャノン。来るべき外宇宙の敵のためにリーブラの主砲を拡大する形で開発された超大型ビーム砲台である。
当初は資金面と資材面と環境面を考慮し廃棄コロニー6基を改造する予定であったのだが地球に利益を落とさない事に
不満を抱いたロームフェラ財団の圧力で地球上に設置される事になってしまった
そのため予算超過が著しく連合新本部の試作一号砲と南極周辺に建造予定の二号砲を以って計画は凍結されている。
どう見ても宇宙人か何かと疑っている警備兵に態度で脅されながら二人は査問室に入室する
「久しぶりだな、セプテム大佐」と素っ気なくセプテムの実の父親のクラレンス将軍が言った。
明らかに椅子とテーブルが軍法会議そのままに配置されセプテム大佐とドクターJは中央の被告人席に座らされた
「セプテム大佐、それにドクターJ、私は君達をもう少し常識人だと思い込んでいたのだが」
幹部の一人が呆れ顔で言った。
「だいいち敵に無敵のバリアを持つ船やリーオーと対等に戦えるアストロスーツがあるならば
何故ピースミリオンは帰還できたのかね?」
「ですからその理由は報告書をお読み頂ければ」セプテムが弁明する
「そんなバカバカしい話などありえん」
太陽系外で隕石群に遭遇してピースミリオンが損傷したと思い込んでいる幹部達は鼻で笑った。
ドクターJが身を乗り出し「証拠なら幾らでもあるぞい。」
「いいかげんにしたまえ」幹部の一人が静かに怒り出す
「だが艦と修理と兵員の補充及び資材補給は引き続き行う。」
ピースミリオンが隕石群と遭遇したと言う事で査問会が終了しかけていた時に
血相を変えた士官が息を切らしながら扉を開けて飛び込んでくる。
「たっ、大変です!ニューエドワーズ基地が消滅しました!」
被告人席から水の入ったコップをふんだくって一気飲みしてから更に報告を続ける
原因は月軌道上にフォールドアウトした未確認艦が地球に近接し連合の警戒衛星を破壊した事に端を発する。
迎撃手順に従い地上から対衛星ミサイルを発射、着弾したが目に見えた効果はなくそれから三分後
ミサイルを発射した深夜のニューエドワーズ基地はアルカンシェルの砲撃で閃光と轟音と共に蒸発した。
……………幹部一同はあまりの事態に絶句して口篭る
「これにて査問会を終了とする。セプテム大佐は処分が決定するまで新本部での待機を命ずる」
その後セプテムとドクターJは警備兵の歓迎付きで応接室に軟禁され連合首脳部は地下会議室
にひたすら篭もっていた。
"長い、長過ぎる”セプテム大佐は会議からハブられた事に苛立っていたが、
ドクターJは肝が据わり過ぎていて特にやる事もなかった為ソファーで寝ていた。
そこにセプテムの父親のクラレンス将軍が入室してくる。
「父上、いかがでしたか」
すがるように聞く
「うむ、ピースミリオンの解析データを検討した結果、開戦の方向に決定した。」
顔面蒼白になりながらセプテム大佐が反論する
「父上!連合の戦力では管理局には勝てません!」
軍人と言うよりも実の息子を諭す方向でクラレンス将軍が答えた
「息子よわかっておる。だが無条件降伏すれば地球圏統一連合の存在をも否定する事になる」
セプテム大佐は地球全滅の恐怖で眩暈を覚え、ふらふらしながら失意の顔を露にした
「アリが象に踏み殺されるようなもんじゃな。」いつの間にか起きていたドクターJが
技術者らしい的確な暴言を漏らして陰鬱な雰囲気が更に増してゆく
「セプテム、お前はピースミリオンに戻れ。」
「父上……」
月ドックで今や半分骨組みと化したリーブラから推進器や動力炉や装甲を剥ぎ取ったおかげで
ピースミリオンの修理はほぼ完了していた。それに加えてコロニー配備の宇宙軍を全て撤収し
地上配備のリーオーすらも宇宙へのピストン輸送が行われMSの数だけは月の外に展開する
地球圏防衛艦隊には過剰なほど配備されていた。
だが宇宙軍所属でないパイロットは元戦車兵などが多かったため無重力に慌てふためき宇宙酔いでのたうっている。
そのため彼らは戦闘など期待されず地球各地から掻き集めた大陸間弾道ミサイルの核弾頭を改造した
吸着反応爆雷を以って敵艦に体当たりする手筈になっている。おそらくは辿り着いても離脱する事などまず不可能だろう
そんな中で時空管理局基幹艦隊は、突如、何の前触れもなく現れた。平行世界から侵攻してくるので当然である。
アラスカ連合軍本部のグランドキャノンが活動を始める。貯水池に偽装した防護シールドは排水され黒々とした巨大な砲口が展開されてゆく、
宇宙や地平線の外側から見るとチャージ中のグランドキャノンが既に空前絶後のサーチライトになっていた。
そして光は更に溢れていき直径3000bの超巨大ビームが発射され夜空はその影響で雲と言う雲が
吹き飛びオゾン層を貫通しながらアラスカは真っ赤な光に染まった。
「地球北極上空にエネルギー反応!!」
観測室からの報告を通信士官が伝える
「敵艦隊の一部が消滅していきます」
地上から扇状のビームが放射されている。
グランドキャノンがあまりにも高出力だったためビームを浴びた艦艇群は
ディストーションフィールドを貫通され溶けるように消えてゆく。
「アラスカ本部がやったんだ!」
意気消沈していた地球圏防衛艦隊の士気が上がり歓声が満ちていた。
ピースミリオンから紫色のリーオー隊が次々に発進しMS輸送艦からも砂漠迷彩のリーオーが
写真に砂を吹きかけた様に放出されていく。
セプテム大佐が極限まで切り詰めた演説を始める
――ピースミリオンならびにリーオー、輸送艦の全軍に告げる。
我々はこれよりグランドキャノンの空けた空域を通って侵攻する。
諸君らの健闘に期待する――
ピースミリオンが、敵の攻撃を逸らすためのMS輸送艦が、リーオーが動きの鈍った
時空管理局基幹艦隊の中へと突き進んでいく、
複数のリーオーが敵先頭艦に特攻を掛けて爆発したのを目撃した事でカルチャーショックを受け
ただでさえグランドキャノンの混乱で対空砲火が散漫になっていた基幹艦隊の動きが一時的に止まる
「攻撃の手を緩めるな!」セプテムが叫ぶ
ビームが乱れ飛び双方の艦やリーオーが爆発する
グランドキャノンと特攻で敵軍は確かに混乱した。
そのスキを突いて攻撃する、しかしなにしろ数が違う。
フネの数こそ上回ったが単機で魔術師に勝てるパイロットは殆ど居ない。
リーオーは魔術師相手に苦戦を強いられていた。機動性と武装と装甲において勝るデバイスには
ビームライフルやマシンガンは効かない、正確には当たらないのだ。
リーオーは敵一人に対して2,3機が一度に攻撃を加え接近戦に持ち込む事によって
かろうじて一方的な戦いになる事を回避している状況である。
敵、味方、何隻もの艦が被弾し四散した。リーオーが魔導師を巻き込み自爆する
そんな中アラスカ連合軍本部には復讐に燃える時空管理局艦のアルカンシェルの猛砲撃が繰り返されていた。
最初の一撃で地上施設が消滅し着弾する度に大地が削られ地下司令部も風前のともし火である
最後の通信が艦隊旗艦のピースミリオンに送信され艦橋スクリーンにクラレンス将軍の顔が現れた。
「セプテム、まだ生きていたか」
「父上、早く避難を!」
「無駄だ。もう間に合わん……」
「結局……お前の言っていた事が正しかったのかもしれ」
言い終える前にクラレンス将軍と生き残っていた地球圏統一連合首脳部は炎と瓦礫に押し潰され戦死した。
「…………艦長、議論の時間はないようだ。トールギスの発進準備は完了していたな」
その発言を聞いた艦長は確信した。セプテムは自分だけ敵前逃亡するつもりだと
「大佐、貴方が無能なのは誰もが知っています、しかし義を説き範をたれるべき指揮官ならば残るべきです」
そして艦長はいつでも発砲できるように拳銃に手を掛ける
「それでいい、だが生き残るつもりなどない。後の指揮は一任する。」
ピースミリオンの格納庫は喧騒の中にあった。生き残ったリーオーは、
弾薬を使い果たすと着艦し補給を受け再び出撃していく。
宇宙服を着たセプテム大佐はそんなものは見向きもせずに格納庫の片隅に放置されているトールギスに向かっていく
ドクターJが自嘲気味に警告する。
「おまいさんがトールギスに乗れば必ず死ぬぞ。」
セプテムが何の脈絡もなくドクターJ以下五人に拳銃を向けた
「構わん、早くそこを退け」
ヤレヤレと言った表情で五人ともさじを投げていたが説明責任を感じたのかドクターJが注意点を説明する
「一つだけ警告しておくぞ、ゼロシステムに流されて見失ってはならん。」
セプテムの頭の中ではルクレシオンから回収したデバイスを組み込んだ事と比類なき強大なバーニア出力こそ
気にはしていたが父親の戦死に激昂していたためゼロシステムの事は完全に抜けていた。
そしてカタパルトからトールギスが格納庫を埋め尽くす無数のリーオーの合間を縫って発進する。
その直後、通信を聞いていた1機のリーオーがトールギスに急接近してきた。
「セプテム大佐?前に出ては!」
離れろ。と言いかけた時に接近してきたリーオーが敵に撃ち抜かれ爆発する。
そしてセプテムが気がついた時には周囲に砂漠迷彩の地上仕様リーオーが20機ほど控えていた
母艦を失い核爆弾を全て手榴弾代わりに使ってしまったため目立つトールギスに集まってきたのである。
トールギスは猛スピードで迫ってくる魔導師に的確に照準を付け105oマシンガンで瞬く間に撃墜した。
艦砲射撃の合間を縫いバリアを貫通し魔力炉に飛びこんだデバイスによって魔法強化されたドーバーガンの砲弾が敵巡洋艦を轟沈する。
更に魔導師の攻撃を先読みして回避していく。エースパイロットでも困難な動きである。
それを無重力MS搭乗訓練を受けただけのセプテムが軽々とこなしていた。
周囲のリーオーもトールギスの後ろからひたすら突っ込んでいく
”見える。全てが見えるぞ!”
セプテムの目にはゼロシステムが見せる無数の死の選択肢が提示されてはいたが
並の人間なら死の恐怖が勝るのだが感情が先走り自殺願望に苛まれているセプテムには馬の耳に念仏である。
邪魔な選択肢を無視し、敵旗艦もろとも自爆する事のみに集中していた。
襲い来る魔導師を薙ぎ倒し、弾を使い切ったドーバーガンとマシンガンを投棄し
最初で最後のフルパワーでトールギスを加速させる。
すでに何者も追いつけない。その先には不自然に一隻だけ逃走を図る敵旗艦しかなかった。
「ゲホッ!ゴフッ!、うぉぉぉお!」
高Gによる大量の内出血で血を吐きながら言葉にならない絶叫とともにトールギスが敵艦にメリ込み自爆する。
その頃、設計当初から想定されていた移動要塞としての機能を存分に発揮していたピースミリオンは沈もうとしていた。
「一番、四番、3番エンジン大破、対空ビーム砲、カタパルト並びにエレベーター使用不能、甲板上のドラゴス隊、応答ありません。」
艦長が熟考するまでもなく決断する
「総員退艦だ、急げ」
言い終えた刹那、敵の砲撃で船体下部に取り付けられたブリッジが蒸発し船体にも着弾した。
その衝撃で動力炉の安全装置が破壊され炉心が暴走を始める。そして艦内に自動警報と機械音声が鳴り始めた
「自爆装置モシクハ動力炉ノボウソウニヨッテホンカンハ爆発シマス、ゼンノリクミインはテジュンドオリにタイヒシテクダサイ
900秒ゴニ全隔壁ヲヘイサシ緊急フォールドにイコウシマス。ナヲカイジョハ司令官ナラビニ艦長モシクハ士官ヨニンイジョウノ承認ガ必要デス」
自動放送が行われると言う事はブリッジが全滅した事を意味するため、それが更に二回繰り返された後、
動ける乗組員は全力で脱出ポッドに搭乗を始めた。重症で動けない者もドンドン押し込まれていく
格納庫の整備員も貨物艇に乗り切れない者は動けるリーオーが持つワイヤーに必死でしがみ付いて宇宙服で皆退避する
「ハワード、お前は逃げんのか?」
十人は引っ張れそうな長さの作業用ワイヤー付きの宇宙用バイクで
逃げる準備は万全のドクターJ以下五人が機関室に通信で話しかける
「ワシは行けん、やっておかねばならん事があるんでな」
「手動で動力炉を止めるつもりか?難しいぞ」
「生き残れたらまた会おう、達者でな」
通信を切り、ハワードと機関科の勇士は艦の内部を奥へ奥へと向かって行く。
数分後、ピースミリオンは閃光を放ちながら消息を絶った。
4時間後、無条件降伏を巡る意見の相違によって警備部隊同士での苛烈な戦闘が発生していたルクセンブルグ旧本部
の暴動がようやく沈静化し地球圏全域にアラスカで全滅した司令部が事前に用意していた降伏宣言が放送され
それにより地球圏統一連合は事実上も名目上も消滅した。
だが連合兵士の殆どは地球配備で戦闘に参加していなかったがために敗戦を認めず
部隊の殆どが脱走もしくはゲリラ化し弾薬を使い切るまでの数年に渡って抵抗運動を続ける事となる。
あまり上手く書けないな俺orz
>>811氏
乙&GJ!
無茶すんなセプテム大佐wwwww
それはともかく、ハワードの安否がやたらと気になる今日この頃w
縦書きならこんなもんだけどここは横書きだし、
もうちょい文の長さを加減した方がよいかも
ところで、おまいらの中で陸士部隊の規模が分かるヤツって居る?
うーむ……俺は何故こんな所で倒れているんだろう? 少し思い出してみるか……
俺は高町恭也、大学一年生。趣味は盆栽、特技は剣術。家族は両親二人に妹が二人、
それに新顔でペットのフェレットが一本……よし大丈夫、自分の事くらいは覚えている。
確か……そう、そうだ。町内会に頼まれた夜の見回りの途中、山道の辺りで、
二刀流の武者頑駄無が見たこともない怪物と戦っていて……それもかなり押されていて……
それで、加勢したはいいが手負いの怪物の思わぬ反撃から彼をかばって……
あぁ……それでこんなに血が流れているのか。
どう考えてもこれはまずいな。油断したわけではないが、当たり所が悪かった。
このままでは……死んでも……まぁ、おかしくはない。
意外と落ち着いていられるものだな、死ぬ時というのは。
「……そこのアンタ、聞こえるか……?」
ん? 誰だ……そうか、あの武者頑駄無か。
俺の最期を看取るのが同じ二刀の剣士だとは、なかなか皮肉なものだな。
「……アンタには申し訳ないことをした。せめてもの償いに俺の命をアンタに託そう」
ちょっと待て。命というものはそう簡単にやり取りできるものなのか?
いや、仮にできたとしてもそんな事をすれば死ぬのはそっちの方になってしまうだろう?
「大丈夫。傷が完治するまでの間、俺自身にかつて与えられた生命力を貸すだけだ。
アンタも俺も『一応』死ぬことはない。ただ、やってほしい事がある」
やってほしい事……何だ? まさかとは思うが変身ヒーローにでもなれと言うつもりか?
俺はどこかの光の巨人か。それとも電光超人なのか?
「フフフ……心配することはない」
笑ってごまかすな。せめて詳細を語れ……うっ、だんだん視界が……ぼやけて……
一体俺は、俺達は何がどうなるって言うんだ……?
巻之拾四「夜空に舞う白い翼なの」
「おとーさん! おかーさん! たっだいまーっ!」
大きな庭のある広い家の玄関を勢い良く開けて、元気よく声をあげ中へ走りこむなのは。
アパートやマンション暮らしのススムとシンヤは大きな家に圧倒されている様子だ。
そんな彼女を、同じくらい元気そうな笑顔で出迎える人物がいた。
「おかえり〜、なのは! おかーさん達、すっごく心配だったのよ〜!」
「そうだぞ? なのはの乗ってた新幹線が事故に遭ったって聞いて……
電話してくるまでみんな気が気じゃなかったからな。とにかく無事でよかった。
おおっと、睨むなよユーノ。もちろんお前だって心配だったさ」
天真爛漫で優しそうななのはの母、高町桃子と東京駅でも会った父、高町士郎。
家族と仲良くしている様を見るとなのはも年齢相応に見えるな……などと、
まだ付き合いの浅いススム以外はそんなかなり失礼な事を思っていた。
もっとも、ススムはススムで海鳴に行くと決まった時から
何か別の事に気を取られている様子だったが。
「シンヤ君……だったね。娘が世話になったみたいでありがとう。そっちの君は?」
「は、初めまして! ボクはこっちの武ちゃ丸の友達のススムと言います」
「ススム君も、シンヤ君にトッキー君、武ちゃ丸君とおんなじ大事なお友達だよ!
あっ、ところでおにーちゃんとおねーちゃんは?」
「美由希なら今図書館に行ってて……恭也なら昨日の見回りに疲れたのかまだ寝てるな」
「見回り? 何かあったの?」
「そう言う訳じゃないんだけど、ホラ、あんな騒ぎがあったばかりで色々と物騒でしょ?
それでね、今、町内会で分担して夜の見回りをやってるの」
あんな騒ぎ……言うまでもなく堕悪武者幻妖の襲撃や、
へっぽこ四人組の手によるジュエルシードの暴走事件である。
その傷跡は根深く、交通やライフラインへの被害のみならず人々に与えた心の傷も大きい。
自分達がもう少し気を付けていれば防げたかもしれない事件の事を思い、
また少し暗い表情になるなのはを心配する一同。
「ただいまー!」
と、そこに大きな丸眼鏡と黄色いリボンでまとめた三つ編みが目を引く少女が
元気よく人でいっぱいの玄関を開け、きょとんとした表情でその光景を見渡す。
「おねーちゃん!」
「あれ、なのは、帰ってたんだ! お帰り! それに……
とーさん、かーさん、大変だ! なのはがボーイフレンド連れてきちゃった!」
その一言に驚いて、互いに真っ赤になった顔を見合わせるススムとシンヤ。
バスケットの蓋を勢い良く開けて過剰反応したユーノも二人を威嚇するように見つめる。
すでにフェレットというよりイタチ、それも恐ろしい形相の某白イタチを思わせる気迫だ。
「コラ、美由希? いきなりそんな事言ったら失礼よー」
「てへへ……ゴメンね、驚かせちゃって。なのはに男の子の友達って珍しいからつい……
あ、私はなのはの姉で美由希って言うの。なのはと仲良くしてあげてね?」
やはり底抜けに明るい笑顔でススムやシンヤ達を興味しんしんといった感じで見つめ、
くしゃくしゃに頭をなでるなのはの姉だという美由希に困ったような表情を崩せない二人。
そこに奥の部屋から騒ぎを聞きつけたのか、最後のなのはの家族が顔を出した。
「何の騒ぎだ……ん、なのは、帰ってきたのか。おかえり」
「あ、おにーちゃん、ただいま!」
「おはよ、恭ちゃん! この子たちね、なのはのお友達の……」
「……そうか」
なのはの兄は妹二人には優しい笑顔を向けるが、
当の友達が男だと分かると微妙に機嫌を損ねてそっけない態度で接する。
その態度を見かねてか、父、士郎は目にもとまらぬ早業で関節技を決めにかかった。
「くぉら、バカ息子! 君はちょっと妹離れができていないんじゃあないのかな〜!?」
「うがが……あぎぎ……ギ、ギブギブ! 悪かった!」
「さしもの恭ちゃんも、とーさんには形無しだー……」
「ご、ごめんねススム君、シンヤ君! おにーちゃん、いつもは優しいんだけど……」
「い、いや、俺達は……なぁ?」
「うん。全然気にしてないよ、なのはちゃん」
仲良く? じゃれあう親子をうらやましそうに眺めるススムとシンヤ。
事情はそれぞれだが、二人とも父親とは満足に交流を持てないでいるため、
親子のスキンシップというものにいくらかの憧憬を抱いていたのだ。
「もう、二人ともいい加減にしなさい! 皆、いつまでもこんな所で立ち話もなんだから
あがってあがって! 旅の話も聞きたいし、お茶にしましょう?」
そしてどこの家でもやはり母は強し。
鶴の一声であっという間に騒動を収め、慣れた手つきで一同を居間へと案内した。
「うわっ、このシュークリームめちゃくちゃウマ……じゃなかった、その、美味しいです」
「ホントー? だったらおばさんうれしーなー! おかわりあるからどんどん食べてね!」
九州土産にと武者鷲主から頂いた香りのいいローズティーと
うず高く積み上げられた手作りのシュークリームを前に、話も弾む。
当然魔法や戦いの事は話せず、辛かった事や悲しかった事もたくさんあるが、
それに勝るとも劣らない楽しかった思い出の数々も語り出せば尽きることはない。
「えっと、このシュークリームって喫茶店で出してるやつで、全部手作りなんですよね?
すごいなぁ……いっぱい修行したんだろうなぁ……」
「そうね。最初は料理教室とか近所のお店のバイトから初めて、
ヨーロッパで修行して、その後ホテルのレストランでパティシエをやって……」
「ホンマか? シュシュム、世の中やっぱり凄い人はごっつう努力しとるで!
ワイらももっともっと頑張らんと!」
「やだー、そんな大げさなものじゃないわよ。好きな事をやらせてもらっただけだもの。
……って、あなた達も何か食べ物の修行とかしてるの?」
「はい……大阪の……タコ焼きを……」
「あらホント!? 私も関西出身で……」
互いに料理好きの血が騒ぐのか、ススム&武ちゃ丸との話に花を咲かせる母桃子。
そんな光景を見ながらなのはの兄、恭也は感慨深げに呟いた。
「しかし……新鮮だ」
「? 私のお菓子の素材はいつも新鮮よー?」
「違う。この食卓の男女比だよ、かーさん。
男性比率が女性比率を上回ったのなんて、初めてな気がしてさ」
「あ……そう言われて見ればそうかも」
「確かに! 忍さんとすずかちゃん姉妹に私やなのはの友達もよく来るしね」
「おにーちゃん、そういう時いつもすこーし肩身狭そうにしてるもんね……」
「と、言うよりお前の男友達が少なすぎなだけなんじゃないのか、恭也?」
「い、痛いところを……うん?」
ふと、玄関のインターホンが鳴って団欒が少し断ち切られる。
「誰だろう……今日は千客万来だな。あぁ、いいよとーさん。俺が出る」
ローズティーの注がれたカップを置き、恭也は玄関の方へと進んでいく。
……かと思うと、即座に戻ってきて士郎と美由希、
そしてなぜか武ちゃ丸とトッキーを連れてまた玄関へとせわしなく戻って行った。
「お初にお目にかかります! おれ、羽丸って言います!
こちらに高町恭也と申される剣豪の先生はおられませんか!?」
「あぁ、高町恭也は俺だが……って、なんだ剣豪の先生って」
木刀と荷物を脇に礼儀正しく正座をし、威勢良く挨拶する幼い少年がそこにいた。
ただ、け普通の少年と著しく違う特徴を持った少年が。
「初めまして……って、恭也、この子はいったい……?」
「わからない。でも……」
白い……というより純白の肌に短い手足、緑色の大きな瞳、胸に輝く金色の宝玉。
その人間ではありえない数々の身体的特徴に少々面食らう高町家の面々。
「……君達の知り合いじゃないのか?」
武ちゃ丸とトッキーの方を見てそう言う恭也。
そう、彼はただの少年ではなく武者頑駄無の少年だった。
「いや、ワイは知らんけど……斗機丸、お前はどないや?」
「スマンが俺のデータベースにも該当する武者がいないな。羽丸君……だったか?
君は一体何者なんだ? 少なくとも、あの日是断の門に君のような子はいなかったはずだが……」
トッキーの問いかけに対し、これまた元気に答える羽丸。
「わからない!」
「わからないって……ひょっとして記憶喪失なのか?」
「う〜ん……それもよくわかんない。だって、おれは名前も故郷もちゃんと覚えてるし……
わからないのはなんでおれがこんな所にいるのかって言う事だけなんだ」
「そりゃまた随分複雑な記憶喪失だね。いつ頃からそんななの?」
色々とややこしい事になっている羽丸の記憶に対し、率直な感想を述べる美由希。
「それもよくわからないけど、何故かやらなきゃいけない事だけはわかってるんだ。
誰かがおれに教えてくれたような、そうじゃないような……」
「やらなアカン事……一体何なんや? よかったら教えてくれへんか?」
武ちゃ丸の一言を待ってましたとばかりに羽丸は意気揚々と語り出す。
「一つはこの地に現れた堕悪闇軍団と戦う事。そしてもう一つは……
そのために高町恭也さん、あなたの下で剣の修行を積まなければいけないという事!
お願いします! どうかおれをあなたの弟子にしてください!!」
だんだん熱を帯びてくる羽丸の語りと対照的に恭也は疲れた顔で
その突拍子もない発言に突っ込みを入れる。
「……待ってくれ。そこでどうして俺なんだ? 優れた剣の使い手なら他にもっといるし、
実戦的な剣術ならそれこそ他の武者頑駄無に教わればいい話だろう」
「いえ! あなたじゃないとダメだって、おれの心の中で何かが叫ぶんです!」
「いや、しかしだな。いきなり押しかけてきてそんなアレな理由を言われても……
そもそも一体どこで俺の事を知ったんだ?」
当惑し、何が何だかわからなくなり始めている恭也に外野が追い打ちをかけた。
「これはまたずいぶんと惚れこまれてしまったもんだな、恭也」
「私は構わないと思うけど? 恭ちゃん、教え方結構上手だし、
私の方も弟弟子ができたら嬉しいなー……なんて」
「とーさん、美由希……人事だと思って気軽に言わないでくれ」
「で、どうするんだ? お前の問題だ。答えはお前が決めるといい。
ただし、あの子は本気だぞ。だからお前も真剣に答えなきゃいけない。わかったな?」
士郎は恭也の肩をポンと叩き、答える事を促す。
「……そうだな。どうしてもと言うなら、考えてやってもいい。
何日か様子を見て務まるかどうか判断してからだ。それならいいか?」
「は、はい! よろしくお願いします、先生!」
その答えに満面の笑みをたたえて全身で喜びを表現する羽丸。
「ただし!」
恭也の強い語気に押され、羽丸は一瞬ビクっとして姿勢を整える。
「無理だと判断したらその時は……わかってるな?」
真剣……というより静かに燃える炎のような、
あるいは凍てつく絶対零度の氷塊のような恭也の鋭い視線が羽丸を貫く。
士郎と美由希はそんな彼の様を見て、「鬼コーチモード突入だぁ」だの
「おとーさんはあんな子に育てた覚えは約20%くらいしかありません」だの囁き合っていた。
「……で、なのは。結局その羽丸って子、どうなの?」
夕暮れ時、なのはと新たな魔法の習得を行うべく訓練に熱を上げるユーノは
一段落ついたところで気になっていた羽丸の処遇について訊ねてみた。
「どうなのって……うーん、私は詳しい事はわからないけど……
何て言うか、こう……気ばかり焦って空回りしてる……みたいな?
見てたでしょ、いろいろお手伝いしようとしてお皿割ったり、
お米を研ぐときに台所洗剤入れちゃったり……
おにーちゃんもずいぶんむつかしー顔してたし……
それに本人も自分の事あんまり分かってないみたいだし、一体どういう子なんだろう?」
今日一日だけで羽丸が台所で巻き起こした騒動を思い返すなのは。
この勢いだとトレーニング中に何かをやらかしていたとしても不思議ではない。
「そっか……とりあえず彼の調査はトッキーさんに任せてあるし、
僕達は僕達にしかできないことをやろう」
「そうだね。ディバインバスターの射程、集束の強化……それが最優先かな?」
「それだけじゃない。威力はともかく取り回しの悪いバスターの他に
小回りの利く他の攻撃魔法も覚えなきゃだし、劣るスピードを補う方法、
前衛で戦う武ちゃ丸やトッキーさんの能力を強化したり、
敵を妨害する支援魔法も充実できたらそれに越したことはないね」
「はぁ……問題山積みだね……」
思わずため息をついてしまうなのはを励ますようにユーノは話を続ける。
「そうでもないよ。新生夢者遊撃隊と言うチームを編成できたおかげで、
やらなければならない事がハッキリしてるからね。なのは一人だったらもう大変だよ?」
「得意な魔法が魔法だから、たいして変わらない気もするんだけど……
じゃあ、ユーノ君の使命のため、私のレベルアップのために頑張りますか!」
「うん、じゃああの子が使ってたみたいな魔力弾を遠隔誘導操作する魔法から……」
<<All right>>
ユーノの指示に答え、レイジングハートは記録されている魔法のいくつかをなのはに伝える。
ただし、モノになるかどうかはなのはの努力次第。
結局、前回の旅では黒衣の魔導師と言い、魔刃頑駄無と言い自らの技量を上回る相手には
手も足も出なかった。ならば結局は自分のスキルを高めるしかない。
その為に二人は熱心に特訓を重ねた……それこそ時間を忘れるほどに。
「ふえぇ、すっかり遅くなっちゃったよ! もう真っ暗!」
<<Sorry, my master>>
「ごめん、つい張り切りすぎちゃって……また怒られちゃうかな?」
「いちいち言い訳しなきゃならないのが余計に心に痛いね……」
案の定特訓に集中しすぎてすっかり暗くなった街並みの中、家路を急ぐなのはとユーノ。
その途中、たばこ屋の角を曲がったところで
二人は出来たら顔を合わせたくなかった身内二人と顔を合わせてしまう。
ランニングの帰りと思われる恭也と美由希だった。
「……なのは。ユーノの散歩に一体何時間かかっているんだ?」
「ごめんなさい……」
「もう、そんなの後でいいじゃない! なのは、途中で羽丸君見なかった?」
「羽丸君? あれ、そういえばいないね。まさか……」
少し憮然とした表情の恭也と不安そうな態度の美由希。
そこから事態を推理してしまったなのはは口に手を当て、顔を青ざめさせる。
「そう、ロードワークの途中で私達についてこれなくなったのか見失っちゃったのよ!
みんなで探してるんだけど、さっぱり見当たらなくて……」
「本当に!? じゃあ私も……」
「駄目だ。なのはは帰ってかーさんと一緒に待ってるんだ」
「でも……」
「なのは」
「……はい」
自分も手伝おうと食い下がるなのはを言葉少なに説得し、再び夜の街に探しに戻る恭也。
その姿を見て、美由希は落ち込むなのはを諭すように語りかけた。
「恭ちゃんね、ああ見えても結構心配してるし、責任も感じてる。
後はとーさんに、なのはのお友達の武者頑駄無さん達も探してくれてるから、
きっとすぐに見つかるよ。だから、なのはは安心して待ってて。ね?」
「うん……」
そう言った美由希もまた羽丸を探しに戻り、そこにはまたなのはとユーノが残された。
「なのは……どうするの?」
「放っておけないよ! 私達の魔法で何とか探せないかな?」
「そりゃ、前にジュエルシードを探した時のやつを使えばできるけど……
今日はもう今までの特訓で魔力も体力も結構消耗してるよ?」
「いい!」
「やっと見つけた。みんな心配したんだよ、羽丸君?」
「あ、先生の下の妹さんの……」
「なのは。高町なのはだよ。さ、一緒に帰ろう?」
なのはは優しく微笑み、羽丸に手を差し伸べるがその手は振り払われてしまい、
羽丸も後ろを向いてしまう。
「……駄目だよ。おれ、今日も失敗ばっかりで……きっと先生、すごく怒ってる。
おれ、もう先生の弟子にはしてもらえないんだ……
弟子になれればひょっとしたら何かわかると思ってたのに……!」
「そんなことないよ。おにーちゃんは不器用さんだけど、ホントはすっごく優しい人。
たぶん私なんかよりずっと羽丸君の事を心配してる。
それに、あきらめるのはまだ早いよ。だってまだ一日目でしょ?
それじゃあ失敗とかいろいろやっちゃって当たり前だよー」
「けど!」
「私もね、この間結構失敗して、友達にたくさん迷惑かけちゃったんだ」
「……え?」
羽丸の隣に座り、同じ目的を持つ競争相手の少女に完膚なきまでに敗れたこと、
自分にできる最高の技術を駆使しても、足元にも及ばない人物と相対した時のこと。
念のため魔法や戦いに関わる真相を隠し、自らの失敗の体験を語り聞かせるなのは。
羽丸も真剣な顔つきでその話を聞いている。
「……だから、ホラ、んーと、何て言ったらいいのかよくわかんないけど……
私も頑張るから、羽丸君も頑張ろ? じゃないと、きっと後悔すると思うんだ。
何も分からないなら試しにできる事をやってみる事って、そんなに悪くないと思う。
おにーちゃんに怒られたら私も何か言ってあげるから、ね?」
「おれに……できる事……」
なのはが差し伸べていた手に羽丸が手を伸ばす。
しかし、その手は背後から忍び寄る影の放った飛苦無によって断ち切られてしまう。
「ウフフ……ジュエルシードを探しに来てみれば、こんな大物に巡り合えるなんて。
アナタ、堕悪羽流鋭様が仰っていた魔導師のお嬢ちゃんね?」
「私の事を知ってる……? あなたは一体誰なんですか!?」
羽丸をかばうようにして勇敢にその影を見据えるなのは。
それに答えるかのようにその影は実体を表した。
意味無いかもしれんが一応支援
そしてまた落丁orz
>>259と
>>260の間にこれ挟んどいてください。
そして支援dクス
即答するなのはにユーノは処置なしといった風情で首を振り、こう答えた。
「それなら、僕と同時に魔法を発動しよう。負担も半減できるはずだよ」
「ありがとう、ユーノ君! じゃあ広域探索魔法、いっくよー!」
<<Area search>>
そうして二人は疲れた体に鞭打って羽丸を探す。
発動自体はそれなりに力を使うものの、妨害などもないためすんなり羽丸は見つかった。
……場所が今までいた自然公園の近くという事実は割と二人をげんなりさせはしたが。
「……で、見つかったけどどうする? 恭也さん達に連絡した方が……」
「迎えに行こう、二人で」
「やれやれ、なのはの事だしそう言うと思ったよ。でも……」
「大丈夫! こう見えても私、結構丈夫なんだよ?」
先日トッキーに言われた事もあり、なのはの身を案じるユーノであったが、
同時に彼女の言い出したら聞かない性格も重々承知していたため、
その場は黙って従う事にした。
「あっ……いたよ、あの子じゃない?」
「シッ、なのは、少し静かに……何か言ってるよ?」
自然公園の広場、藤棚のベンチに一人座っている羽丸を見つけた二人。
羽丸が何か囁いているのを聞きつけた二人はそのまま様子を見る。
「綾乃……おれ、やっぱ駄目だよ……何が何だか訳がわからないし、
道に迷って先生達には置いて行かれるし、おふくろ様には迷惑かけっぱなしだし……
おれ、なんでこんな所なんかにいるんだよ……父ちゃん、母ちゃん、帰りたいよ……」
涙をぼろぼろと流しながら月を見上げ、遠い故郷の事を想う羽丸。
「……羽丸君、ホームシックにかかっちゃってるみたいだね……」
「無理もないよ……事情も分からず見たこともない世界に放り出されて、
しかもいきなり失敗ばかりじゃあ……って、ちょっと、なのは!?」
ユーノの制止を振り切り、悲しみに暮れる羽丸になのははそっと話しかけた。
では続き。
「ワタクシの名は堕悪翔妃(しょうひ)。堕悪闇軍団、空魔忍軍の紅一点。美しき蒼空よりの刺客ヨ」
「わかりました。なら翔妃さん、どうして私を襲うんですか!? 答えてください!」
なのははいつものように話し合いから入ろうとし、相手もそれに応じる。
「勇ましいですのね。そう言う娘、ワタクシ嫌いではありませんわよ?
堕悪魔刃頑駄無様はアナタの事を大層高く評価しておいでなの。
いつかは恐ろしい障害になるってね。見つけ次第、勧誘するか洗脳するかして
こちらに引き込むよう仰せなのヨ。けど、美しい者はあまり多くても困っちゃうわ……
ダ・カ・ラ♪ よろしかったら、ここで死んで下さいませんこと?」
あくまで明るく、丁寧な口調で恐ろしい事をさらっと言ってのけるこの刺客に
背筋が震える感覚を覚えながら、それでも立ち塞がることをやめないなのは。
「死……!? じょ、冗談はやめてください!」
「アラ、冗談なんて言ったつもりはなくってヨ。
人間なんて私達に例のエネルギーを供給してくれる存在でしかないもの。
だからあんまり目立った事してくれると邪魔なのよね……
伸びすぎた雑草はさっぱり刈らないと、ネ?」
「そ、そんな事……」
「そんな事、させるもんか!」
なのはが反論しようとした時、物陰から飛び出してきたユーノの声と
なのはの前に躍り出て、木刀を構えた羽丸の声がシンクロする。
「あら、かわいいボクちゃんとオコジョちゃんね。けど、邪魔するなら容赦はできませんわヨ?」
「ふざけるな、オバサン! おれだって武者頑駄無なんだ!
堕悪闇軍団の好き勝手にはさせないぞ!」
「オバ……サン……? ……今、オバサンとか抜かしやがったかこのクソガキィィィッ!?」
その「オバサン」という羽丸の不用意な発言は翔妃の逆鱗に触れた。
それまでの遊び好きの淑女然とした装いはなりを潜め、その残虐な本性をあらわに
翔妃は羽丸の襟元をつかみ上げ、ぎりぎりとその首を締めあげ始めた。
「このアタイの美しさを理解しねぇようなゴミ虫は、死んじまいなァッ!!」
「は、羽丸君っ!!」
翔妃は羽丸の体を空中に放り投げ、鋭い爪の一撃でその小さな体を切り裂く。
羽丸は中に弧を描きながら藪の方に向って弾き飛ばされていった。
「せん……せぇ……なのは……やっぱ、おれ、駄目なのかなぁ……
何にもできないまま、ふるさとにも帰れないまま死んじゃうのかなぁ……
悔しいなぁ……おれが、もっと強かったら……」
(羽丸……)
「あれ……誰の声だろ……どっかで聞いたような……」
(羽丸……右手を掲げろ……胸の玉に意識を集中させるんだ……)
「みぎ、て……たま……」
羽丸は薄れゆく意識の中、幻か現実かも定かではない不思議な声を聞き、それに従う。
すると、羽丸の意識は閃光のような激しい光に包まれ、ホワイトアウトしていった。
そして……
「羽丸……くん……?」
「さぁ小娘、次はアンタの番さね! 覚悟おし!!」
「なのはーっ! バリアジャケットと防御魔法を、急いで!」
突然の凶行に呆然とするなのは。ユーノの叫びも聞こえず立ち尽くす彼女に
血に濡れてぎらりと鈍く光る爪が振り上げられる。
――絶対絶命!?
ユーノがそう思い、自らの魔法で攻撃を遮ろうとしたまさしくその瞬間だった。
雷を纏った金色の剣閃が双曲線を描き、翔妃自慢の爪を見事に切り落とす。
意識を取り戻したなのはやユーノが天を見上げると、白い大きな翼をはためかせ、
悠然と藤棚の上に降り立つ二振りの刀を携えた武者頑駄無の姿がそこにはあった。
「ア、アタイの爪がぁぁぁっ!? そこの鳥男! 何てことしやがる!?」
「たとえ女であろうと、堕悪にかける情けは存在しない。
ましてや貴様のような外道になど!」
その武者は冷徹なまでの威圧感に満ちた声音でそう吐き捨てると、
翔妃はさらに頭に血を上らせ、ヒステリックに喚き散らす。
「アンタ、よっぽど死にたいみたいだねぇ……だったら望み通りにしてやるよ!
出てきな、紅陽炎(べにかげろう)ども!」
翔妃が合図をすると、何もない空間から突如としてどことなく昆虫を思わせるフォルムの
赤い鎧と翅をもつ雑兵、紅陽炎が姿を現した。
「えっ、な、何!?」
「空間転送に似た術を使った!? これだけの数を一度に……まずい!」
「心配するな、なのは。あれ位、俺一人でも十分だ。そこで見ていろ!」
「えっ……な、なんで、私の名前を!?」
胸に輝く、どこかで見た記憶のある金色の宝玉を気にしながらその武者は構えをとり、
雲霞のごとく押し寄せる翔妃の呼び寄せた雑兵、紅陽炎を
まるで八艘飛びの様に刀を振った反動を用いて次々と斬り倒していく。
「しゃらくさいねぇ! だったらこれはどうだい? 堕悪乱撃鋭爪弾!!」
「……!」
闇の魔力で強化され、極端に圧力を高めた圧縮空気弾を乱れ撃つ翔妃。
さすがの白い翼の武者もよけきれずいくつかをその身に受けてしまう。
絶え間なく放たれる空気弾に身動きの取れない白い翼の武者の胸の宝玉は
いつの間にか光の明滅が始まっており、彼はしきりにその事を気にしている様子だ。
「ハハン……どうやらそれがアンタの命綱って所かい? じゃあ、フィナーレといこうかい!」
その様子を感じ取った翔妃はとどめをささんと一際大きな空気弾を作り出し、
その照準を動きの鈍くなった白い翼の武者に定める。
「ユーノ君……私、もう黙って見ていられない! アレ、使ってみる!」
「アレって……まさか!? 駄目だ! 今日覚えたばっかりでなのはだって消耗してるのに!」
「平気だよ。これくらい乗り越えられないと……私も失敗を越えて行けない!
行くよ、レイジングハート!!」
<<Yes, my master>>
なのははレイジングハートを起動し、純白のバリアジャケットを身に纏う。
すでに今まで相当の魔力を使っているのでこれだけでもかなりの負担になるはずだが、
それを押し殺し、目を閉じて新しく身につけたばかりの呪文を詠唱し始める。
「リリカル、マジカル……福音たる輝き、この手に宿れ。導きの下、鳴り響け!」
<<Divine Shooter>>
「ディバインシューター、シュートッ!!」
なのはの思念制御とレイジングハートの補助により、放たれた複数の魔力の光弾……
新魔法「ディバインシューター」は最小限の動きで正確にチャージ中の空気弾数発に命中し、
魔力同士の反発を起こして互いを対消滅させる。
この予想外の方向からの、予想外の相手による攻撃に動揺を隠せない翔妃。
「なっ!? こんな術、情報にない! あの小娘、この短期間でもう成長したってのかい!?」
「どうした? 戦闘中に余所見とは、余裕だな」
「!!」
「悪いがもう時間がない……これで終わりだ!」
攻撃が途切れた一瞬をつき、白い翼の武者は一瞬で距離を詰めてその刃を振るう。
「受けよ、必殺! 双爆雷斬!!」
電撃を振り撒きながら、白い翼の武者が持つ両手の刀は隙を見せた翔妃を十文字に斬り裂いた。
「そ、そんな……アタイがこの空で敗れるなんて……だ、堕悪羽流鋭様ーっ!?」
翔妃が炎に包まれ、消滅する様を見届けるとなのはは力尽き、その場にへたり込んでしまう。
ユーノは駆け寄って何とかなのはを助け起こそうとするが、
悲しいかなフェレットの力ではどうにもならない。
そこに銀色に光る月を背に白い翼の武者が舞い降り、なのはを抱きかかえてベンチまで連れていく。
そして武者は早くなる宝玉の明滅と警告音をしきりに気にしながら
無言でその場を飛び去ろうとするが、それをなのはが呼び止める。
「待って……あっちの藪に羽丸君って言う小さな武者頑駄無の男の子が倒れてるの……
すぐに手当てをしないと……」
息も絶え絶えになのはは弾き飛ばされた羽丸の身を案じ、白い翼の武者は
心配ないと言いたげな優しい瞳でこう答えた。
「……あの子なら大丈夫。すぐにまた会えるさ。保証したっていい」
「待ってください! あなたは一体……」
今度はユーノが白い翼の武者に質問を浴びせる。
「……武者ウイングゼロ。今の俺が答えられるのはこれだけだ……また会おう!」
そう言い残し、鳥のような姿に化身してはるか高空に飛び去っていくウイングゼロ。
それを見守りながらユーノはぽつりと呟いた。
「武者……ウイング、ゼロ。あの人は一体……って、考えてる場合じゃない!
なのはの回復を……いやいや、それより羽丸君を探す方が先で……
うあぁ、僕はいったいどーしたらいいんだーっ!?」
最優先事項が山積みとなり、軽いパニックに陥るユーノ。
そんな彼の混乱をさらに招く要因がすぐそこに近づきつつあった。
「おーい! なのはーっ!」
「あれ、その声……羽丸君!?」
「あっ、お前なのはの友達のいたちじゃないか……お前、しゃべれたのー!?
妖怪か? お前妖怪だったんだな!? すっげーっ!!」
「……もういいよ、妖怪でも何でも……それより今から君を回復させるから……!?」
そう言って先程羽丸が傷つけられた辺りを調べるユーノ。
しかし、傷があったはずの場所には何の痕跡もなく、胸の宝玉は静かな輝きを放っていた。
「? どうしたんだ、いたち?」
「……いや、何でもないよ。それよりなのはを回復させないと。
そしたら一緒に帰ろう。……あ、僕が喋れるって事は皆には伏せといてね」
「それはいいけど……なのは、一体どうしたんだ?」
「え? あぁ……疲れちゃったんだよ。色々無茶したから……それより、君はどうなの?」
「おれ? 全然だいじょうぶだけど、なんか堕悪闇軍団が出てきてからがよく分からなくて……
なぁ、いたち。いったい何があったの?」
きょとんとした顔の羽丸を見つめ、ふと、ユーノは疑念を抱く。
(……羽丸君が吹っ飛ばされて、ウイングゼロが現れて、そしてゼロが帰ったと思ったら
怪我ひとつない羽丸君が……まさか……いや、まさかね)
消耗したなのはを魔法で回復させつつ、その疑念を振り払ったユーノは次なる問題、
家に帰ったはずのなのはがどうしてこんな遅くに羽丸を連れ帰ったか……
という質問攻めの困難をいかにして乗り越えるかと言う問題と格闘することにした。
夜空に輝く月だけが、そんな彼らを物言わず見つめていた。
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「ギリギリまで頑張って、踏ん張って、それでもどうにもこうにもならない時……」
「いつもボクらを見守って、ピンチの時に駆けつける!」
「何かが終わりを告げる時、誰もが勇気を忘れちゃいけない!」
「轟く叫びを耳にして、いざ出陣、武者ウイングゼロ!」
「戦いの場所は心の中、光か疾風か音か、今燃える!」
「新たなジュエルシードの発動をめぐる騒動の中明らかになる
羽丸、恭也さん、そしてウイングゼロの関係に隠された秘密とは!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾伍!」
「『二刀にかける男の誓いやでっ!』さぁ次回もみんなで読もう!」
「リリカルマジカル……男子ってみんなこういうのが好きなのかな?」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
武者ウイングゼロ
出典:ムシャ戦記 光の変幻編
モデル:ウイングガンダムゼロカスタム
背中に巨大な白い翼、飛翔の翼を背負い、双刀・爆雷剣による二刀流を得意とする凄腕の武者。
霊鳥角と光翼刃(ビームエッジ)というカスタム武具を身に纏い、
「カスタム武装」する事で飛行能力を得てパワーアップする。
また、その状態では霊鳥ゼロバード形態に変形し、超高速で飛行することが可能。
幼い頃に命を助けられた旅の武芸者にあこがれ、修行を積んで武者となった。
元々は孤独を愛する一匹狼的な性格で、天魔軍団に妹を殺されたと思い込み、
その復讐心からたった一人で天魔軍団と戦っていたが、
ある事件を経て仲間の大切さを知り、最終的に討魔光刃隊(別名・機動烈士隊)の一員として
かつての命の恩人、ファーストガンダム大将軍と共に歴代大将軍の魂が見守る中
本来は調和と安寧のために使われるべき闇の力を悪用し、数百年の長きにわたって
天宮の人々や歴代の武者頑駄無達を苦しめた天魔大帝と壮絶な最終決戦を繰り広げた。
必殺技は爆雷剣から繰り出される双爆雷斬や天地一閃など。
ちなみに妹は綾乃と言い、少々シスコン気味のきらいがある。
日本では埼玉県庁の観光課で働いていたらしい。
ARMSwwww
GJ!
自分は構成考えるほどSSがレジアス中将寄りになっていってしまうwww
>>270 同じくw
本編で余りに不遇な中将だからな……
SSくらい、スーパーレジアスタイムを。
>>271-272 しかし、困ったことにアニメでアインヘリアルがと起動すらすることなくあっさり破壊さたので、
アインヘリアルがどんな攻撃能力があるのか、何が問題視されていたのかさっぱり分からんw
>>273 もういっそ中将がまとうBJにしてしまえww
どうせもう本編ではアインヘリアルは出てこねぇ、好きに改造してしまえww
目欄とか次回予告とかいろいろ自重www
>>274 見える…見えるぞ!グランドマスターガンダムと化す中将の姿が!!
つかお前ら中将好きすぎw…と思ったら
>>1の時点でなんじゃこりゃw
なにげに中将は登場している勢力やキャラのほとんどと関係や因縁があるので、
使い勝手はかなりいいキャラだと思う。
中将、武闘派なお方だし
魂のこもった拳には好意的だと思うんだがどうか?
>>222 無限書庫が本局直属の部署扱いなら、六課の上位部署の
遺失物管理部と同じクラスの部署って扱いなのか?
だとすると、六課の課長のはやてが二佐(中佐)なら、
無限書庫司書長のユーノってどんだけ偉いんだよ?(下手すると将官クラス?)
まあ、Sts八話で民間協力者って言ってるし、
この表自体が、このブログ書いてる人の考察に過ぎないなら、何とも言えないけど。
しかし無限書庫って巨大学園モノが似つかわしいと思う俺は色々と毒されてるのかもしれん
まぁ、ユーノは昇進できないだろうからねぇ
無限書庫を迅速に漁ることができるのは、今のところスクライア一族だけっぽい描写だし。
ある程度の階級を与えて飼殺しってのが現状じゃないか?
ぶっちゃけ
無限書庫司書長の肩書きは「ある程度」じゃすまないと思う
書庫での遭難者捜索やら救助やら遺体回収やらあるしねぇ
それなんてクレタ島の迷宮?
ヤミ帽?
聖王教会が黒幕だと予想していたのは俺だけじゃないはず。
OZみたいにクーデターかますと思ってたよ。
>>207 ほい、スカさん動機。
>そーだん2「スカリエッティのおじさんが悪いことをしそうでこわいよう」
「>確かに、むっちゃ犯罪者やし、悪いこともしてるしな。そやけどスカリエッティは自分の好きなこと…
>主に生命研究やけど、それをしたいだけで、別にこの世界を壊すとか支配したいとか邪魔な奴らは皆殺しや!
>みたいなことを考えてるんとはちゃうからなぁ。フェイトちゃんの捜査では、
>スカリエッティが生命操作に執心するんは、彼の出身にも関係がありそうなんやけど…
>この先の捜査や、向こうの仲間内での会話なんかから、その事情が読み取れたりするかもやね」
>>286 子供電話相談室でさらりと重要なネタをばらすはやてさん萌え……
……なわけねーよwwwそういう重要なネタは本編でしっかり描写しろよ
だから、アンチが叩くんだ……orz
>>287 ここでキチガイじみた叩き方してるのは例のアレだぞ。多分本編見てないと思ふ。
へー、そうなんだー(棒読み)
>>287 それは逆だな、そういうことしてるからアンチが増えちゃう。
ってか、なのはの分散程度なら、まだぬるいだろ。
ちゃんと聖王や聖王教会に関する説明があるのか心配になってきたぜ、ブラザー。
なぜ崇められてどうして次元世界最大規模の宗教になったかとか。
>>293 ツ○デレ○王マ○キ様萌え〜
が勢いで突っ走ってたらああなったとか
>>292 潰されるのはわざわざ相手するからだろ。
いちいち避難所作って出て行ったら調子付かせるだけだ。
あの最高評議会の描写、管理局は基本的に悪ということでよろしいですね?
知らん。
とりあえず、上は問題だか下は真面目な組織かと……
本局サイドは「世界崩壊程度の災害には慣れている」ってだけぽい
真面目なのか?
「うわーーー」
漫画の方を読む限りではまともよな。
タントとミラ萌
プレシアさんが時空管理局を支配してたのが脳味噌の漬け物だと知ってたらエライ事になってたな。
ある程度自業自得と思っててもジュエルシード集めて結果的に大量虐殺しようとしてたぐらいだし
時空要塞の中に唸ってた大量の戦闘ロボも自分で建造するタマには見えないからスカリエッティから買ったんじゃねえか?
まあプレシアがとことん道化だった事が判明したな今回は…
スカリの掌の上で踊ってただけってことか
実はアリシアを生き返らせる方法があったのも判明した品。
何もかも騙し取られてあんな最後に
>>297 なるほど。真面目に被管理側にとって悪いことをしているわけだな。
下っ端って消防士とか警察官とかレンジャーとかじゃん
食堂の椅子を引っくり返したりするんだよ>悪いこと
しかしスカリは出生とかに全然コンプレックスとか持ってなさそうだな
まさに欲望の為だけに生きる純粋悪って感じ
こういう敵キャラが欲しかったんだよ
>>306 確かに
まぁ、スカをそんな存在にしてしまったから最高評議会はあのようなツケ払いをされてしまったのだが……w
狂科学者なら切り札は自分の発明品で戦いを挑むべき。
スカって後のオレンジだろ?
>>308 いや、別に他作品とは比べてないんで…
あくまで、なのは限定での話
そもそもマッドサイエンティストなんて、上には上がいくらでもいるぞ
五博士なんて全体で見れば下から数えた方が早いよ
>>311 ここは新シャア板だぞ?なにバカなことを言っているんだ?
あげくになのは限定だなんて、あんな唐突に不自然な解説をする純粋悪なんて存在するわけねーだろ。
だいたいなんで全体の話になるんだ、誰もそんな話はしてない、妄想もたいがいにしていただきたい。
訳の分からん方向に話を逸らすなよ。
いっぺんトールギスで特攻してこい!
こ
げ
た
か
ー
暑すぎたんだな。
「もう! いいかげんおとなしくしてってばーっ!」
ある日、新たに活動を始めたジュエルシードの暴走体。
いち早くその動きをキャッチした新生夢者遊撃隊は
対象を海鳴市に程近い採石場跡地に追いつめ、封印すべく行動を開始していた。
しかしその暴走体は武者頑駄無、とりわけ斗機丸にとって天敵とも呼べる能力を有していた。
「なのは、後は俺達が接近戦で弱らせる! 君は最後の仕上げを……
な、何だ? 体が……動か……な……」
砲撃で足止めしていたなのはと攻守を入れ替わる形で斗機丸が斬りこみにかかる。
しかし、突然斗機丸の膝が折れバーニアは炎を失い、地に墜ちてしまう。
「斗機丸!? おい、一体何が……ゲゲッ、こっちもブースターが作動しねぇ!」
「武者丸! トッキーが敵の真正面に! このままじゃ踏みつぶされちゃうよ!」
「分かってる! けどな……えぇい、動けこのポンコツ!」
「じゃあ私が! ディバイィーン! バス……」
「だめだ、なのは! トッキーさんにも当たっちゃう! ここはシューターを……」
斗機丸のみならず武者丸の装備まで悲鳴をあげ始め、その混乱は隊全体に拡がる。
あやうし、斗機丸!
「貴様の思い通りにはさせんぞ、怪物!」
その一声とともに天空から白い翼が舞い降り、暴走体に二筋の刀傷を刻む。
倒れ伏した斗機丸の前にすっくと立ったその姿は、なのは達にとって印象深いものだった。
「ウイングゼロ……さん?」
「武者丸、あの怪物が逃げる!」
「何だって!?」
奇襲攻撃に動揺し、暴れる暴走体は光に姿を変えて結界内部から逃走を図る。
ユーノはチェーンバインドを放つが結局振り払われ、ウイングゼロは追うそぶりを見せるが、
胸の宝玉の点滅を見て躊躇している隙に結局逃げられてしまう。
「バカヤローッ!! 何寝ぼけた真似してやがるんだ、お前!?」
「…………」
みすみす敵を取り逃したウイングゼロを叱責する武者丸。
だが、ゼロは何も言わずその場を飛び去ってしまい、残された者はただ呆然と立ち尽くしていた。
巻之拾伍「二刀にかける男の誓いやでっ!」
『……原因は敵の発しとった強力かつ特殊な攻性ECM電波や』
「こーせーいーしーえむ? 何や、それ?」
斗機丸のメンテナンスのため、たまたま秋田から来ていた爆流頑駄無は
月村家に回収を依頼し、修理に回されたトッキーの調査結果を武ちゃ丸達に伝えていた。
ちなみにシンヤは彼らのそばでトッキーの処置の完了を待っている。
『大雑把に説明すると、この場合電子機器をメチャクチャにしてまう電波や。
あのバケモンは終始体内からそれを放出しとる。
機械の体の鉄機武者には一撃必殺の効果を持つっちゅうても言いすぎやないな』
「それで武ちゃ丸のブースターもまともに動かなくなっちゃったんだね」
「あの、それでトッキー君は大丈夫なんですか?」
敵の能力に関する話題が続く中、なのははトッキーの容態を心配する。
『うぅ〜む……電装系の部品は総とっかえになるし、対ECM用の備えもせなアカン。
治るのは治るけど、ちょいと時間かかってまうな』
「そう、ですか……」
「あれ? けど名古屋のとき、トッキーの怪我はユーノが治してくれたんだよね?」
「鉄機武者は機械と言っても魂が宿っているようだから回復魔法もある程度有効だけど、
電子情報が狂わされたり、破損、欠損した分まではさすがに……
だから、ここは爆流頑駄無さんに任せるしかないんだよ」
「悪いけど、ぐずぐずしとったら堕悪とかに嗅ぎつけられてまう。
増援を呼んでる余裕はあらへん。つまり、今ここであいつに対抗できるのは
電波の有効範囲の外からあいつを狙えるなのはと機械は関係無いユーノ、
ただの重りにしかならんブースターやらを取っ払ったらワイもいける。それと……」
武ちゃ丸はなのはとユーノの顔を交互に見つめ、少し困ったような表情をする。
ユーノはその表情から彼が懸案事項としている人物の名を類推した。
「武者ウイングゼロ……ですね?」
『……冷たいようやけど、あいつは頭数の計算に入れへん方がええ』
「そんな!? どうして、そんな事……同じ武者頑駄無さんでしょ?」
仮にも「将」を名乗る者として、長く戦場を渡り歩いたベテランの武者として
爆流は客観的な見地に立ち、あえてウイングゼロを突き放す。
『斗機丸のデータによるとあいつはつい最近仕事先から行方をくらましとるらしい。
今回もいいとこまで追いつめといてさっさとどっか行ってしもたし……
疑ってる訳やないけど、行動が読めへん奴を戦力として考えるのは危険や』
「でも! ウイングゼロさんは私たちを助けてくれました! 今日だって……」
『100%来てくれるっちゅうんなら話は別やけどな。こっちから連絡とる方法とかあるんか?』
「そ、それは……」
痛いところを突かれ、口ごもってしまうなのは。
少し言い過ぎたと思ったのか、爆流は不器用ながらも言い聞かせるように持論を語り出した。
『ええか? 仲間を信頼する事と人に頼る事は似てるようで別モンや。
運も実力のうちなんは否定せんけど、不確定要素にばかり頼っとったら甘えが生まれる。
甘えはケアレスミスや取り返しのつかない大失敗につながる。
とにかく、己ができる最善の事をやってみ? 奇跡を待つんはその後や』
作業が佳境を迎えているのか、それだけ言うと慌ただしそうに通信を切り持ち場に戻る爆流。
すれ違うウイングゼロへの想いの違いにショックを受け、なのはは落ち込んでしまう。
「人を信じる事って……そんなに難しい事なのかな?
それに、何かとても大事な事を忘れてるような……」
誰に問いかけるでもなく、なのははぽつりと呟くが、
武ちゃ丸もススムも、そしてユーノもその問いに答える事は出来ない。
「なのはちゃん、元気だしなよ。なのはちゃんが頑張ってたら、
きっとウイングゼロも答えてくれる。とにかく今度出てきたらトッキーの分まで頑張ろう?」
「そうだよ、なのは! 逆に何にもしなかったらそれこそ呆れられちゃうよ」
「うん……ありがとう、ススム君、ユーノ君……」
だからただ、彼らにできる事は落ち込んだ彼女を励ますことだけであった。
「やぁっ! とおっ!」
「ホラ、また肩に力が入りすぎだ。もうちょっと自然に身を任せてみろ」
「はい、先生!」
凛とした空気の張りつめる板張りの道場に、羽丸の勇ましい掛け声が響く。
先日の一件でなのはともどもこっぴどく叱られた羽丸も、持ち前のガッツと才能で
次第に恭也の課す訓練に付いて行けるようになっていた。
道場で鍛錬に汗を流す羽丸とそれを見守る恭也。そんな二人の元をなのはが訪れた。
「おにーちゃん、羽丸君、頑張ってるね」
「ン……なのはか。何かあったのか?」
「何かあったってわけじゃないんだけど……何となく、足がこっちに向いちゃって。
おとーさんとおかーさんはお店だし、おねーちゃんはお友達とお買いものだし」
「そうか」
「……あのね、おにーちゃん?」
「なんだ」
「……やっぱり、何でもない」
「そうか」
今日に限って寡黙モードが発動しているのか、ろくに会話が成立しないこの兄妹。
そのじれったさに、真っ先に業を煮やしたのはずっと素振りを繰り返していた羽丸だった。
「あーっ! もー! 見てらんないよ、先生、なのは! 二人とも正座!
まず先生! なのはが何か困りごとを抱えてる気配なんだから、
少しは話を聞くとかしたらどーなんですか!?」
「む……とーさんから妹離れができていない事を指摘されてな。
それであえて冷たく接してみたのだが……」
「それとこれとは別問題! 次、なのは! 甘えたいときはハッキリと甘える!
家族に遠慮なんてしてちゃあ駄目! 気付いてほしい事にも気付いてもらえないよ!?」
「あうぅ……羽丸君、ちっちゃいのに厳しい……」
「一応、俺はお前より立場は上のつもりなんだが……」
その出所が不明の気迫でもってなのはどころか剣の師、恭也まで圧倒する羽丸。
「兄妹はもっと仲良く! おれにだって簡単にできる事ができなくてどーすんですか先生!
悪い事をしたらごめんなさい、助けられたらありがとう!
二人とも、いろいろ難しく考えすぎだよー!」
幼い子供らしく、単純で、それ故に最も核心をついた問題を羽丸は指摘した。
「……申し訳ない。だが、それはさておき剣の道を説くものとして、
口のきき方に対する指導はしないとな」
少ししゅんとなった後、師の威厳を保つためとほんの少しのいたずら心で、
どこからともなく取り出した発泡スチロールの塊をこすり合わせ、
一部の者にとっては不快極まりない、文字では表現しがたい音を発しながら
涙目で必死に逃げる羽丸を追いかけまわす悪ガキモードの恭也。
そんな大人げない兄の醜態がまるで目に入っていないかのような様子で、
なのはは喉の奥につっかえていたものが取れたと言わんばかりのさわやかな表情で、
結局捕まえられ耳元で発砲スチロールをぐりぐりされている羽丸の手を取って告げた。
「そうだよね、助けられたら素直にありがとうって言わないとね!
私、そんな事も忘れてたなんて! ありがとう、羽丸君!」
「? う、ううん、気にすること……せ、先生、もう生意気な事は言いません! ごめんなさい!
だからその音は、その音だけはやめてくださーい!」
そんななのはの様子を見て、柔らかい笑みを浮かべて恭也はなのはに話しかける。
ただし発泡スチロールをこすり合わせる手はそのままに。
「どうやら俺の助言はいらなかったようだな、なのは」
「そうだね。ごめんねおにーちゃん、余計な心配かけちゃって」
「なぁに、妹を心配するのは兄の仕事だ。それでいいんだろ、羽丸?」
「そ、そうですけど……おれの心配もしてー!」
羽丸がそう叫んだ瞬間であった。
突然爆音が外の庭から生じ、庭を遊び場にしている野良猫たちが悲鳴をあげて逃げ出していく。
なのははその異常事態から、記憶に新しい魔力の波動を感じ取り、一人この事態を想う。
(この感じ……ひょっとして昨日逃げられたジュエルシードの……!?
いけない! どうしてこんな所に……! まさか、私が尾けられて?)
ふと顔を上に向けると、いつのまにか壁に掛けてあった二振りの木刀を手にしていた恭也が
すっと前に歩み出て、外の様子を確認しに出て行こうとしていたので、
なのはは恭也にすがりついて出て行くのを必死で止めようとする。
「おにーちゃん、だめーっ! 今出て行ったら……えっと、その……
すごく危ない事になるの! だから、今は出ていっちゃ、だめー!!」
そんななのはの目線に合わせて恭也は膝を付き、その眼を見つめて語り出した。
「……妹や弟子を守るのは、男として当然の仕事だ。
危険だからと言って引き下がれば、取り返しのつかない事になる」
「でも!」
「大丈夫、とーさんから受け継いだ俺の剣は大切なものを守るための力だ。
なのはは何の心配もすることはない、すぐに戻るさ。羽丸、なのはを頼む」
「先生……お気をつけて」
「あぁ、行ってくる」
微笑みだけを残して外へと駆け出していく恭也。
その直後から、何かと何かがぶつかり合う激しい音が絶え間なく聞こえてくる。
兄の前で自分が魔法を使い、危険な事に身を投じている事を知られるわけにはいかない。
そう思い、武ちゃ丸とともにパトロールに出ているユーノに念話を送ったのだが……
(ユーノ君! 聞こえる、ユーノ君?)
(なのは! 何かあったの!?)
(昨日逃がしちゃったジュエルシードの暴走体が……今、家の庭に!)
(何だって!? ……けど、ごめん、今、そっちに行けそうにない……
こっちは堕悪闇軍団が襲ってきて、武ちゃ丸と一緒に迎撃している最中なんだ!
すぐに終わらせて助けに行くから……何とか持たせて!)
ユーノはこの状況下で最悪のシナリオが進行中である事をなのはに知らせた。
なのはは何もできない事に耐えられず外の様子をのぞき見る。
すると、そこには普段の兄からは想像もつかない、いや、
もちろん只者ではないと思っていたが、目で追えるか追えないかぎりぎりの、
人間の限界に挑むかのようなすさまじい速さで木刀を白昼の襲撃者に対して振るっていた。
少なくとも「疾さ」に関して言うなら武者丸の太刀筋を上回るかもしれない。
そうなのはは思ったが、よく見るとその斬撃は攻撃には使われていない。
すべて敵からの攻撃を捌くために用いられている。
何事においても達人は道具を選ばないと言う。事実、木刀と言えども
鈍器としては十分な殺傷能力を持つのだが、真剣と比較してどうしても強度で劣る。
そのために敵からの攻撃は受け止められないで、捌いてそらす程度のことしかできず、
思い切った攻勢に転じられないのではないか?
門前の小僧何とやら。なのははごく短い時間でそこまで判断するが、
結局このままでは自分には何もできないという結論にたどり着く。
魔法を使わない、ただの小学三年生の自分がどれほど無力なのかを思い知らされるなのは。
こうなったら背に腹は代えられない、兄を助けようとレイジングハートを握りしめたその時、
なのははふとある事に気づく。隣にいたはずの羽丸の姿が見えなくなっている事に。
「先生! やっぱりおれ、助太刀します!」
「その声、羽丸か!? だめだ、来るな! お前の歯が立つ相手じゃ……ない!」
恭也は敵の背中から伸びる副腕による連続打撃を叩いてそらし、
直撃を避けるのに精いっぱいのため振り返れずに言葉だけを返す。
「先生……先生の戦いを見てて、少しわかりかけてきたんです、おれ。
おれがここにいる理由……おれが剣を持ったその意味を……」
熱に浮かされたかのように虚ろな目をした羽丸はゆっくりと暴走体に歩み寄っていく。
その異常な状態を察知した恭也は何とか説得しようと試みる。
「いいから落ち着け、一時の感情に支配されれば、それは命取りになる!」
「だから、見てください……おれの戦いを!」
「よせ! やめろ、羽丸っ!」
恭也の制止も耳に入っていない様子で、羽丸は木刀を大上段に構え、跳躍する。
目の前の二刀流の使い手に気を取られ、羽丸の事など眼中になかった暴走体は
自分を襲った意表をついた攻撃で後頭部をしたたかに打ち、天を仰いで甲高い呻き声を上げる。
その隙を見逃さず、恭也は丸出しになった生物の急所の一つ、喉元に全力の突きを繰り出した。
呼吸困難と激痛にますます我を忘れ、暴走体は手当たり次第に周囲の物を壊し、
ほとんど棒立ちの羽丸に手をかけようとする。しかし、その凶刃は羽丸には届かない。
羽丸の胸の宝玉がかつてないほどの眩い輝きを放ち、現れた光の結界が攻撃を受け止めたためだ。
そして羽丸を包む光の結界はそのままふわりと浮きあがったかと思うと、
その光を白い鳥の羽のような余剰エネルギーの粒子とともに炸裂させる。
やがて閃光が収まり、眩しさに細めた目に映るさながら天使のようなシルエット。
そこにいたのは幼い羽丸ではなく、一人の雄々しい姿の武者頑駄無だった。
「羽丸……? いや、違う。お前はあの夜の!?」
恭也はその顔に見覚えがあった。自分でも夢で間違いないと断定したある夜の事件。
その時ともに戦った二刀の武者頑駄無、致命傷を負ったはずの自分、
そんな自分に「命」を分け与えたその男……忘れようとしていたわけではないが、
何となく頭にこびりついて離れないその姿。それが今、目の前に現実として存在していた。
「そうだ、高町恭也。アンタのおかげで羽丸……いや、
この俺、ウイングゼロは存在していられる。礼を言わせてくれ」
「今更礼など……お前の話が真実だと言うなら、俺が今こうしていられるのは……」
と、そこに、恭也の発言を遮るかのような暴走体の叫び声が届く。
「まだ……足りないか。話は後だ、今は奴を叩く!」
「ウイングゼロ……でいいのか? それなら俺も!」
「いや、この戦いは本来俺達武者の役目。お前は……妹を守ってやれ。」
そう言ってゼロはいつの間にか外に出て来て、一部始終を目撃していたなのはを指し示す。
「家族を、妹を大切にする気持ちは俺も痛いほどよく分かるからな」
「なのは!? 外に出るなとあれほど……」
「ごめんなさい! けど、ウイングゼロさんの姿を見たらいてもたってもいられなくて……
私、ずっとゼロさんに言い忘れてた事があるの! だから……」
「それも後だ! とにかく、ここは俺を信じてくれ……『先生』、なのは!」
ウイングゼロは己の力を確認するかのように二、三度空中で翼をはためかせたかと思うと、
矢のように暴走体に向かって一直線に飛び、そのまま体当たりを仕掛ける。
たまらずその場に倒れ伏す暴走体。しかし嵐のようなラッシュは収まらず、
倒れこんだ暴走体に対しマウントポジションをとり、拳を浴びせる。
一発、二発、そして三発!
痛烈な打撃にもがき苦しむ暴走体から跳ね退き、副腕による正確な攻撃を
バック転で回避しつつ距離を取る。怒りにまかせ策もなくウイングゼロを追って
突撃を敢行する暴走体。そのがら空きの胴体に対しゼロはついに背負っていた二本の刀……
「爆雷剣」に手をかけ、瞑目して次の一撃を必殺の域にまで高めるべく神経を集中させる。
「技を借りるぞヘビーアームズ! 『天地一閃』……ィイヤァッ!」
その名の通り天と地を貫く一条の稲光の如く、袈裟がけに右手の爆雷剣が振り下ろされる。
断末魔の悲鳴とともに暴走体の肉体は四散し、後にはジュエルシードが浮かび上がる。
ウイングゼロはそれを確保しようと手を伸ばす。しかし……
「まだだ、ウイングゼロ! ヤツはまだ……力尽きていない!」
その恭也の声の意味は最初、ウイングゼロには何のことか分からなかった。
しかし、即座にその言葉の意味を身をもって理解させられる事になる。
四散したはずの暴走体の肉体が、核を求めてジュエルシードに集まってくる。
その中心でジュエルシードを手にしようとしていたウイングゼロは敵の再生に巻き込まれ、
再生が終了するころには暴走体に片手で鷲掴みにされている格好となっていた。
「ウイングゼロさん!」
「な、何の、これ……しき……グアァァァッ!」
強くなる締め付けに耐え切れず、ウイングゼロは刀さえ手放して激痛に悶え苦しむ。
そしてその悲痛な叫びに対応しているかのように、胸の宝玉がまた明滅を始めた。
「だ……駄目だ! まだ、俺がウイングゼロでいられるうちに……
何としてもこいつを、こいつだけは……!」
「……!」
やっと自分を苦しめた武者が斃れる。そう思ったのか、
暴走体は喜びとも悲しみともつかない不気味な鬨の声を上げる。
だがしかし、あの兄妹はこんな事態を許すはずがなかった。
(俺の手元にはくたびれた木刀、そして鋭い刃は敵の足元……それでも、俺なら届く!)
(今、レイジングハートには頼れない……だけど目くらまし程度でも、
一発だけでもいい……私の魔力だけで放てる魔法を!
福音たる輝き、この手に宿れ……導きの下、鳴り響け……!)
恭也は木刀を逆手に構え、目にも留らぬ速さで懐に潜り込み、勢いに任せ木刀を振り上げる。
今までの戦いで酷使され、素材の耐久力の限界を超えた木刀は乾いた音を立てて
真っ二つに折れるが、その衝撃は暴走体をのけぞらせる。そしてのけぞった暴走体の顔面には
桜色に発光する小さな光球が直撃、炸裂し、その視界をホワイトアウトさせる。
とどめにウイングゼロが落とした一本の爆雷剣を蹴りあげ、その掌中に収めた恭也は
ウイングゼロを掴む敵の腕に刀を抉りこみ、その腕を鈍い音とともにねじ折る。
自由を取り戻したウイングゼロは恭也と目で合図を交わし、空いている手で爆雷剣を受け取った。
「すまないな、俺の不注意で余計に苦しませてしまって……今、楽にしてやる」
顔面に受けた軽いダメージと腕を折られた痛みにもがき苦しむ暴走体に
ウイングゼロは今度こそ最後にせんとばかりに刀を握る両手に力をこめて刃を閃かせ、
虚ろな肉体に宿るかりそめの命を忌まわしき魔道の肉体から解き放った。
不思議と、粒子となって消えゆくその眼は安らかなものであるようになのはには映った。
「……手品の種明かしは、この俺の胸の宝玉……『心の玉』の力だ」
すべてが終わり、ぼろぼろになった庭の中心で、ウイングゼロは恭也と居合わせたなのはに
自分と羽丸、そして恭也の因果関係について語り出した。
「この玉は俺が幼い頃、魔物に襲われた妹をかばって深い傷を負った時、
俺の命を救うためにさる旅のお方から頂いた生命力の結晶体なんだ」
激しく明滅を繰り返すその宝玉を見つめ語り続けるウイングゼロ。
心なしか早口なその語り口から察するに、あせっているようにも思える。
「先日、堕悪闇軍団の妖怪と戦った俺はあわやと言うところを高町恭也、アンタに救われた」
「あぁ、それは覚えている。尤も、さっき言ったかもしれんが夢だとばかり思っていたが」
「そう。そして俺はその旅の方のように心の玉の力を使えばアンタを救えると思った。
しかし所詮は借り物の力。ただかざすだけでは完全に傷を治すことは俺にはできなかった。
そこで俺は考えた。傷がいえるまで玉の持つ生命力を、そのまま移すことはできないものかと」
「じゃあ、俺がこうしていられるのは……」
恭也は半信半疑といった顔で質問をぶつける。
「そうだ。試みは成功し、アンタは今も玉の力で内側からゆっくりと傷を治している最中なんだ。
だが、心の玉がアンタに与えたのは生命力だけではなかった」
「生命力以外に……与えたモノ?」
「そうだ。一言で言うならば、玉を与えられてから俺の過ごした時間そのもの。
玉の力を与えたことでそんな思わぬ副作用が発生した俺は、
幼いころの姿に逆戻りしてしまった。体も技も力も、そして記憶も……何もかもだ」
「記憶も!? と言う事は……」
驚くなのはに、ウイングゼロは答える。
「そうだ。幼いころの俺の姿……羽丸は何も知らないただの子供と同じ。
しかし、俺は幸運にも心の玉を通して少しだが羽丸にメッセージを伝える事が出来た」
「じゃあ、羽丸の言っていた道を指し示す何者かの声……
俺の事を羽丸に教えたのはお前自身だったのか」
それを聞いて、納得した顔で恭也は頷く。
支援?それともGJ!していいのかな?
規制食らったので続きはもうちょっと待ってくださいorz
「そうだ、恭也。そして俺はそれでも生きねばならないし、堕悪とも戦わねばならない。
アンタの様子を監視する事と、羽丸に身を守るため剣の心得を体得させる意味でも
羽丸はどうしてもアンタの側に置いておかなければならなかったんだ」
「じゃあ、どうして今、ウイングゼロさんはその姿でいられるの?」
なのはは核心の一つとも言える重大な点について触れる。
「玉の力はその全てが傷の治療に使われているわけじゃない。余剰の力が少しは発生する。
その力を使えば、わずかな間とはいえ俺はこの姿を得る事が出来る。
とはいえ、まだ一日に大体180秒程度……だが傷の治療が進めばもう少し長くなるだろうし、
完治すれば俺は完全に元の姿を取り戻すことができる」
「そうか……それで、俺の完治にはどれくらいかかるんだ?」
残り時間が長くない事を理解した恭也は最後の質問として、自らの傷について訊ねた。
「それならおそらく後四ヶ月程度と言ったところだろう……そろそろだな。
これだけは覚えておいてくれ。恭也、俺はアンタに助けられた。だから何かがあった時、
今日のようにアンタとアンタの家族、そしてこの街を守る切り札としていつも見守っている。
堕悪闇軍団だろうと何だろうと、手出しはさせない。だから、無責任だが……
俺を、羽丸の事を頼む。生意気かもしれんが、まだまだ小さな子どもなんだ……」
「あぁ、まかされた。何しろ俺は『先生』だからな」
「安心して、私、羽丸君にさびしい思いさせたりしない!
だって、一人ぼっちの辛さは誰よりも知ってるつもりだから……
それと……今まで私を、私たちを助けてくれて……ありがとう、ウイングゼロさん!」
胸の宝玉の明滅が止まり、柔らかい光に包まれて目を閉じるウイングゼロ。
「そうだ。その心からの真っ直ぐな、素直な気持ちを忘れないでくれ……じゃあ、またな。
ありがとう、恭也、なのは……」
「あぁ」
「……おやすみなさい、ウイングゼロさん……」
「へぇー……そんな事があったんか! あの羽丸がウイングゼロやったなんてなぁ」
「その『心の玉』って、下手したらジュエルシードより強い力を持ったものかもね」
「けど今回はジュエルシードも無事手に入ったし、よかったねなのはちゃん」
後日、修理とバージョンアップの作業が終了したトッキーを迎えに行く道中、
なのはは新生夢者遊撃隊の仲間に事のあらましを話していた。
ちなみに荒れ果てた庭を見たなのはの両親の思考回路が停止したことは言うまでもない。
そうこうしているうちに一行はトッキーを預けた機械会社社長宅……
つまりなのはの親友の一人、月村すずかの自宅の玄関……と言うより門の前までたどり着いた。
「……なのはちゃんの家も大きな家だと思ったけど、これは……」
「ホンマモンのお屋敷って感じやなぁ……」
素直な感想を漏らす小市民二人がボソボソ言っていると、扉が開き
古式ゆかしいメイド服に身を包んだ使用人の女性がその姿を現した。
「なのはお嬢様とそのお友達の皆様ですね? 準備が整いました。どうぞお入りください」
「ハイ! ありがとうございます、ノエルさん。それでは失礼しま……」
「見たかシュシュム!? 今度はホンマモンの女中さんやで!」
「女中さんってなんだよ!? メードさんだろメードさん!」
挙動不審な小市民二名のおのぼりさん会話に顔を赤くしながら、なのはとユーノは奥に進む。
そこで待っていたのは、イライラしながら何杯も紅茶を飲みほすシンヤと、
おろおろしながらそれを見ているすずかの姿だった。
「なのはちゃーん!」
「あっ、すずかちゃん! ……ひょっとしてシンヤ君、ずっとあんな感じだったの?」
「うん……いつも機嫌悪そうにああしてて……私、ちょっと怖かった……」
「シンヤらしいと言うか、何と言うか……ごめんね、ボクらの友達が迷惑かけちゃって」
声を潜めて訴えるすずか。シンヤのようにちょっとヤンチャしてそうな外見の子は、
純粋培養箱入り娘のお嬢様なすずかには少々刺激が強かったのかもしれない。
「待たせたなそこでお待ちの御歴々! ようやっと我らが斗機丸君の治療が終了したで!」
そんな空気を読んだのか読まなかったのか爆流頑駄無が徹夜明けのナチュラルハイで
大きな音を立てながら地下室から出てきてそう告げた。
「トッキーは!? トッキーの奴はもう大丈夫なのかよ!」
「コラ、シンヤ! 相変わらず後先考えず周りの人に迷惑かけて……少しは反省しろ!」
「その怒鳴り声、やっぱりトッキーだな! へへっ、安心したぜ!」
爆流に続いて姿を現したトッキーはいつもの調子でシンヤを叱りつける。
そのあまりにも変わらなさすぎの様子に、改良もしたと聞いていた武ちゃ丸は
怪訝そうな顔で爆流頑駄無に伺いを立てる。
「……何やあんまり変わってへんみたいやけど、どこチューンナップしたん?」
「ECMカウンター対策は当然として、後はソフトウェアの最適化、防塵、防水加工、
さらには装甲素材の見直しにセンサー周りの強化、アブソーバの転換に
各関節のマグネットコーティング……要するに全体的なスペックの底上げや。
当然やけど見た目にまで影響があるようなモンとちゃうで」
「何や、ガッカリやなー。もっとこう……ハンマーがズガーン! とか、ミサイルボーン! とか、
変形合体バリバリー!! みたいなん期待しとったのに……」
「……お前が技術者の事をどう思とるかよう分かったわ、武者丸」
「でも、時間と予算の都合がつけばそっちも面白そうじゃありませんか、爆流さん?」
爆流の背後から澄んだ女性の声がする。二人が振り向くと、
ほとんど爆流の助手状態で作業を補佐していたすずかの姉、忍が二人を見下ろしていた。
「何にも面白ない! んな事するくらいやったら一から作った方が早いっちゅうねん!」
「えー、やっぱりそうですか。ちょっとガッカリ。
じゃあ追加装備で白バイ隊員型装備とか、ヘリの上からショットガンで狙撃型装備とか……」
「そのキレイな顔を吹っ飛ばしてやる! ……ってか?
忍はん、あんた顔に似合わんとおっそろしい事言わはるなぁ……」
そのぶっ飛んだ会話を耳にしたシンヤは、憤然と喰ってかかろうとする。が……
「オイ、そこのアンタ! トッキーをどこの大門団長にするつも……り……
なんで、ございます、で、しょうか……?」
忍が振り向いた瞬間、シンヤの様子が一変した。
「うふふ、ごめんね。ちょっと盛り上がっちゃって……冗談だから気にしないでね」
「ハイ、気にしません! 今後何があろうとも絶対に思い出しませんから安心してください!」
「あっはは、キミ面白い子ね。名前は?」
「ハイ! シンヤです! 漢字で書くと……」
姿勢は気をつけのまま硬直し、声は妙に上ずり、機関銃のように単語を並べたてる。
そのあからさまな姿を見て、一同はぼそぼそと内緒話を始めた。
「ねぇねぇ皆、あれって……いわゆる一目惚れってやつ!?」
「シンヤ……お前もついに大人の階段を登りはじめたんだな……!」
「う〜む、若いなぁ。俺もブイブイ言わせとった十代の頃思い出すわ。
ヘイそこのねーちゃん、俺の自動牛車に乗って一緒に茶ぁしばかへんかってなぁ……」
「お姉ちゃん、あんな怖い人に……大丈夫かな?」
「忍お嬢様も意外な所でガードが甘かったり鈍感だったりしますから……」
「あのなすずか、シンヤはそんな言うほど悪い奴とは……」
「キュッ!」
ススムが、トッキーが、爆流が、すずかが、ノエルが、そして武ちゃ丸が(頭上にユーノ)
話し合っている中、ただひとり状況の意味が分からず置いてきぼりをくらっている
ザ・朴念仁クィーンがいた。その名は……
「……ねぇ皆、何の話をしてるの? ……ねえってばぁ〜っ!」
高町なのは。
彼女の鈍感さが後に二人の少年と一人の少女の心をやきもきさせることになるのだが……
それはまた、別の話である。
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
「読者の皆さん、残暑お見舞い申し上げまーす!
けど、ホントに毎日あっついよね〜。私もどこか海とか行きたいな……」
「おねーちゃん、聞いて聞いて! 沖縄の武者頑駄無さんが私たちを招待してくれたの!
輝く白い砂浜、エメラルドブルーのきれいな海に新鮮な魚介類!」
「ホント!? 生きててよかったーッ!」
「本当はジュエルシード捜索のついでっていう話なんだけどね……
ちょっと変わった三人組とかもお待ちかねらしいし……」
「? なのは、何か言った?」
「う……ううん、何でもないよ!
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾六!」
「『敵はウリ科の植物なの』……って、敵って何? 何なの? 瓜!?」
「リ、リリカルマジカル! 頑張ります!」
「ちょっと、なのは? おねーちゃんにも教えてよぉ〜!」
登場武者符亜意留(ふぁいる)
羽丸 [ハネマル]
出典:ムシャ戦記 光の変幻編
モデル:ウイングガンダムゼロカスタム
本来は武者ウイングゼロが妖術師ハイドラによって子供にされてしまった姿。
もしくは幼少時のウイングゼロ本人の事を指す。
この状態では戦闘能力はおろかウイングゼロとしての記憶も無い。
しかし、幼い頃に怪物に襲われ、生死の境を彷徨っていた彼を救うために
修行中であった旅の武芸者(後の大将軍)から渡された頑駄無結晶の半身、
「心の玉」の加護によって一時的にだがウイングゼロに変幻進化する事ができる。
ただし帰っ○きたウ○トラ○ンよろしく羽丸の思い通りに変身する事は出来ない。
事態を悟った大将軍直々の命により討魔光刃隊の一員になる事に。
生意気で無鉄砲だが直感に優れ、この頃からすでに剣の才覚の片鱗がうかがえる。
羽丸として数々の試練を乗り越え、ウイングゼロがこの姿に戻る事はなくなったのだが、
かつての自分と同じように致命傷を負ったなのはの兄、高町恭也を救うべく
心の玉の力を使ったため、心身ともに羽丸の状態にまで退行してしまった。
現在は半ば押しかける形で恭也の弟子となっている。
忍さんにふいた
メイドさんバトルは読めますか?
>>331 GJ!! スイカ割り(゜∀゜)キター!!
みゆきち!みゆきち!
>334
陣内ですか?
いいえ アルルゥの中の人です
いいえ めがねです
いいえ 御神です
面白いが話題につながらない武者
その理由はズバリ漢字だとおも
今更気が付いた
兄の中の人、グリーンリバーライトで
組んでるキャラがウィングゼロ
>>342 貴様には(中略)邪気眼が足りないッ!!!
しかも二刀流でシスコンだぜw
んで、小学校卒業と同時に武者修行の旅に出て、
実は高校3年なのに19歳
346 :
名無し:2007/08/21(火) 21:47:34 ID:n0izfmYT
新西暦
「死ね」
ベルゲルミルのシックス・スレイブが発射される。
「イヤー」
ゼオラのビルトファルケンがビルトビルガ―を庇う。
「キャー」
「うわ−」
アラド達の視界が光に包まれる。
「アラド、ゼオラ」
ラトゥーニとシャインは必死に二人の反応を探す。
だが、その空間には2人の機体は存在しなかった。
AC
ヒイロは、シェルターへウイングゼロのツインバスターライフルを打ち込んでいく。
最後の一撃を加えようとするヒイロ、だが
「くっ」
自分が殺した少女が頭をよぎり照準をはずす。
ウイングゼロが、爆発する.。
その時
「な、なんだ」
ヒイロの視界が光に包まれる。
347 :
名無し:2007/08/21(火) 23:28:39 ID:n0izfmYT
新西暦
「死ね」
ベルゲルミルのシックス・スレイブが発射される。
「イヤー」
ゼオラのビルトファルケンがビルトビルガ―を庇う。
「キャー」
「うわ−」
アラド達の視界が光に包まれる。
「アラド、ゼオラ」
ラトゥーニとシャインは必死に二人の反応を探す。
だが、その空間には2人の機体は存在しなかった。
AC
ヒイロは、シェルターへウイングゼロのツインバスターライフルを打ち込んでいく。
最後の一撃を加えようとするヒイロ、だが
「くっ」
自分が殺した少女が頭をよぎり照準をはずす。
ウイングゼロが、爆発する.。
その時
「な、なんだ」
ヒイロの視界が光に包まれる。
348 :
名無し:2007/08/21(火) 23:38:36 ID:n0izfmYT
「う、うーん」
アラドは目を覚まし辺りを見回す。
あるのは、小さな町があるだけだった。
(俺は、日本海で戦ってたはず。そうだゼオラは、)
アラドは、もう一度辺りを見回す。
だが、ゼオラのファルケンの姿はなかった。
「くそ」
アラドは、自分の不甲斐無さに頭を立てた。
その時
突然の砲撃。アラドは何事かと砲撃のあった方向を向いた。
(何だアレ…?PT?…でも見たことが無いタイプだ…)
そこにいたのは傀儡兵の集団だった。
傀儡兵はアラドに攻撃を仕掛けようとしている。
「くそ、ここが何処だか分からねえのに、」
アラドは、左手の3連マシンガンで攻撃する。
3連マシンガンが、命中した傀儡兵は爆発する。
だが傀儡兵は怯むこと無くビルガ―に向かって攻撃をしかけてくる。
書きながらの投下か?
いちどメモ帳にまとめてから投下するのがおすすめ
というか、sageて
352 :
sage:2007/08/22(水) 11:33:06 ID:kUu7wEVd
そもそもスレ違い気味じゃね?
ってのは禁句?
やっちまった!orz
名前欄でさげてどうするwww
スパロボの人は、文末の母音のuの数を
少し減らしたほうが文章にリズムが出ると思うの
文章がブツ切りすぎるのではないか
「……きゃっほーっ! 着いた着いた、沖縄よ、沖縄ー!」
「あぁっ、アリサちゃん! そんなに走っちゃだめだよ!」
「あー、子供達は元気だねぇ……私、飛行機は苦手かも……」
「だらしがないぞ美由希。そうやってへばってるのはお前だけだ」
「恭ちゃんひどーい! いいよ、私にはユーノがいるもん。ねー?」
「キュッ!」
青い空、白い雲! ここ沖縄は夏真っ盛り!
こんにちは、高町なのはです。今回は私達高町家とお友達のアリサちゃん、
すずかちゃんに、そのお姉さんでおにーちゃんの彼女さん、忍さんと
二人のメイドさんのノエルさんとファリンさん、
そして毎度おなじみ新生夢者遊撃隊の総勢16人(ユーノ君含む)は、
南海の楽園、沖縄県のとある島にやって来ています。
喫茶翠屋は年中無休ですが、連休などの時はお店を店員さん達にお任せして、
ちょっとした家族旅行に出かけたりもします。
今回は沖縄にやって来た武者頑駄無、獅頑駄無(ししがんだむ)さんのお誘いで、
とっておきのビーチに無料御招待されちゃいました!
けれどもこのお誘い、夢者遊撃隊的にはいろいろ「ウラ」があるお誘いで……
実のところ、私ちょっと心配です。けど、まぁ……それはそれとして、
なのはも年相応のお子様らしく、めいっぱい遊んでしまおうと思います!
巻之拾六「敵はウリ科の植物なの?」
「ハイサイ、ハイサーイ! みんなよく来てくれたねー! めんそーれ、おきなわ!」
能の連獅子のようなド派手な赤いたてがみを垂らした白いライオンの頭部を模した?
兜をかぶり、胡散臭さを演出するサングラスをかけて三線(さんしん)を手にした
この南国にふさわしいいでたちの武者頑駄無、獅頑駄無が
普段と違う空気に浮かれる一行を外のマイクロバスで待ち受けていた。
「おぉー、獅頑駄無! わざわざ出迎えおおきにな!」
「高町士郎です。今回はこんな素晴らしい所にお誘いいただき、本当にありがとうございます。
それもこんな大勢で押し掛けてしまって……」
フランクに話しかける武ちゃ丸と、丁寧に挨拶をして手を差し伸べる士郎。
獅頑駄無はサングラスを取って笑顔で握手に応じた。
「こんりゃどうもご丁寧に。ま、固い挨拶はこの辺にして、早速皆お待ちかねの海に出るさー!
さぁさ、みんなバスに乗って……あぁ武者丸と斗機丸はこっちさー、俺のリムジン」
嫌が応にもテンションが上がる一同をマイクロバスに乗せながら、後方を指さす獅頑駄無。
「おぉ、これは立派なリムジンだな。色も白いしこのへんなんかサビも浮いてる。
後ろ半分以上はオープンスペースか。これは斬新な……って、
ドコがリムジンだーっ!? どう見ても中古の軽トラだろ、これ!」
「自分の愛車にリムジンってあだ名つけて何が悪いね!?
あ、定員は二人だから一人は荷台に乗ってもらうさー」
「のっけから不安な滑り出しやなあ、今回……」
トッキーと獅頑駄無の漫才同然のやり取りが繰り広げられる中、
不安を隠せない武ちゃ丸のボヤキは千の風になって大きな空に吹き渡っていった。
30分ほどのバスの旅を終え、他の客は多くもなく少なくもなく、
程よく賑わっている海岸に到着した一行。女性陣の着替えが長引いているため、
手持無沙汰な男性陣はレジャーシートや日よけパラソルの準備を整え始める事にした。
「恭也さん、こっちはパラソル立て終わりましたよ」
「あぁ、ありがとうススム。準備はこれでよし……しかし遅いな、女性陣」
「恭也、女性の身だしなみには相応の時間がかかるものなんだ。
退屈ならお前も羽丸君を見習って海を満喫してこい」
「羽丸を?」
父士郎にそう言われ、ユーノを捕まえて波打ち際に遊びに行った愛弟子の姿を探す恭也。
だが、探すまでもなくその小さな好奇心の塊はあっさりと見つかった。
「うおーっ、うみだーっ!! すげーっ!! ザザーンとか言ってるー!
ぶわっ、しょっぺー! うみすげー!! うみやべー!!
ん? なんだこれー!? うわ、いってぇー! カニだーっ!!
お前食えるのか? あっ、逃げるな待てこいつー!!
いたち、お前も手伝え! こんやはカニ鍋だー!!」
以上の展開に要した時間、約10秒。使用したエクスクラメーションマーク、19個。
振り回されて被害に遭ったフェレット、一本。かけがえのない思い出、プライスレス。
全身全霊で砂浜を楽しみつくしている羽丸を見て、恭也が抱いた感想は……
「……いや、あれは……ちょっと、真似できそうにない」
「スマン、俺も無茶言った」
大学生が衆人監視の中でやるものではないなと言う極めて常識的な感想であった。
「えーっ、たまには弾けてる恭ちゃんも見たかったなー」
視界の外から見知った者の声がする。
それもこちらに声をかけてきた一人だけではない気がする。
心なしかビーチの男たちの視線がそちらに吸い寄せられているような気もする。
意を決してスローモーションのようにゆっくりとそちらに顔を向けるススム、シンヤ、恭也。
高なる心臓の鼓動だけが彼らの聴覚を支配する。
その瞳に映った物は夏の海と言う聖域が地上に使わした薄衣の天使たちであった。
「パラソルとか準備してくれてたからすぐ見つかったよー」
エントリーナンバー1、高町美由希。
日々、父や兄に付き従い鍛錬を欠かさない事によって引き締まった四肢のライン、
それとはアンバランスにメリハリの付いたプロポーションは溢れんばかりの健康美を感じさせ、
また身に着けているシンプルな黄色系統のタンキニはその素質を十二分に輝かせている。
「どうかしら、この水着? ちょっと派手だったかな」
エントリーナンバー2、月村忍。
肉感的な色香が漂うしっとりとした艶かしいその身体、そしてその魅力を強調するビキニ。
南国沖縄と言う事でハイビスカスの絵柄をあしらった華やかなパレオが
意外なほどのマッチ感を演出し、浜辺でひときわ美しく咲き誇っている。
「いえ、とてもよくお似合いです忍お嬢様」
エントリーナンバー3、ノエル=K=エーアリヒカイト。
彼女が仕える忍とは対照的に欧米系のグラマラスな魅力を存分に発揮していて、
その美しさは人間と言うより女神を模した彫刻像のような精緻な印象を見る者に与える。
シックな濃紫のハイレグを纏って、忍と互いを引き立て合っている。
「いいなぁ、皆さまとてもお美しくいらっしゃって……」
エントリーナンバー4、ファリン=K=エーアリヒカイト。
彼女はノエルの妹であるが、スタイルは同年代の美由希と比較して少々発展途上な印象がある。
しかし、可愛らしさを重視したポップな配色と胸元にあしらわれたリボンがアクセントの
コミカルなイラストプリントのワンピースタイプ水着との相性は決して悪い物ではない。
「そんな事ないよファリン、ファリンだってすっごくかわいいよ!」
「そーよ、だからもっと自信を持ちなさいよね?」
「そうですよファリンさん。私達、応援しちゃいますから!」
エントリーナンバー5〜7、順にすずか、アリサ、なのは。
プロポーション的には特に語るべきこともないので割愛。
すずかは浅葱色で、端にフリルをあしらったワンピーススタイル。
アリサは性格同様アクティブにデニム地のセパレートスタイル。
なのははすずかのそれに印象が似てはいるが、装飾は控えめでその色も桜色である。
「みんなー、海に入る前は準備運動、忘れちゃダメよー?」
しんがりを務めるはエントリーナンバー8、高町桃子。
すでに九歳の子供もいるので、成熟した大人の魅力が……と、書くべきところだが、
鮮やかさを控え目にしたワンピースとアウターの白い薄手のケープ、麦藁帽子で隠し切れない
三十代とはとても考えられないような若々しいスタイルが異彩を放っている。
「おう、待ってたぞ。とりあえずこれで全員集合か?」
「あれ? おとーさん、武ちゃ丸君達はー?」
「ああ、獅頑駄無さんと用事があるらしくてさっき出て行った。なに、心配はないさ」
「そう、なんだ……」
全員集合と言いつつ、姿が見えない武ちゃ丸とトッキーの姿を探すなのはに与えられた
士郎の答えは、この島にやってきた本来の目的からすれば不安を煽るものであった。
それにつられるように、美由希も先程までそこにいたはずの人間がいない事に疑問を抱いた。
「武ちゃ丸君達もそうだけど恭ちゃんやススム君にシンヤ君もいないよ?
さっきまでここにいたと思ったのに……って、あー! あんな所に! おーい……」
「美由希、今はちょっとあっちの事は放っておいてやってくれるか? しかし、若いねぇ……」
……などと口走りつつ、遠い目をして水平線を見やる士郎。
その身体はかつての事故などにより傷だらけで、それを隠すためこんなところでも長袖だ。
美由希はそんな父の態度に疑問を抱きつつも、とりあえず好きにさせてやる事にした。
腰まで海に浸かり、なぜか前屈みで、暗算をしたりお経を唱えたりして精神統一に励んでいる
一言で言うなら「若さをもてあます」兄を含めた三人の青少年の事を。
(や、やばい……恥ずかしいよぅ……)
(忍さん忍さんしのぶさんシノブサンシノブサン……)
(……不覚)
女性にもいろいろ苦労はあるだろうが、男にもいろいろと下世話な事情があるのだ。
いっぱしの男として回避しえない現象を何とか自意識のコントロール下に置き、
ようやく沖縄の海を楽しむ事に集中できるようになった男三人を交えて
一行は思い思いの時間を過ごす。
シュノーケリングでサンゴ礁の海を極彩色の魚たちと戯れるなのはとアリサ。
ビーチバレーで激突する恭也・美由希ペアと忍・ノエルペア。
のんびりと砂の城造りに精を出すすずかとファリン、羽丸。
そんな羽丸にウォーターガンでちょっかいを出し、またすずかに怖がられるシンヤ。
タコ焼き職人の血が騒ぐのか、海の家の売店に口を出すだけでは飽き足らずに
ついには自分でタコ焼きを焼き始め、長蛇の列を築いたススム。お前何しに来たんだ?
やがて誰からともなく完成した砂の城の品評に集まり、
いつの間にやら全員で水を掛け合い、水遊び大会と化す波打ち際。
そして、楽しむ子供達を見て夫婦水入らずで何やら感慨深げに語り合う士郎と桃子。
……その脇で暑さ(と羽丸)にやられ、のびているユーノ。全身毛皮はつらい。
ともあれ、一行は南国の楽園をこれでもかと言うほど味わっていた。
そんな砂浜を一望できる高台で、別行動をとっていた三人の武者頑駄無が砂浜を見下ろしていた。
「ハァー、ワイもせっかく来たんやからちょっとは遊びたいなぁ……」
「文句があるならサッサと事を終わらせて合流するんだな。
しかし驚いたな、鎧丸……シャチョーがもうここまでサポート体制を整えているとは」
一旦双眼鏡から目を離し、隣で同じく監視を続ける獅頑駄無にトッキーは声をかける。
「そうだねー、ああ見えてシャチョーはタダ者じゃないさー。
ジュエルシードや堕悪闇軍団の早期警戒システム網に必要経費のバックアップ、
忍者部隊の近代ネットワーク化に 各地への物的及び人的支援の斡旋……
どれをとっても武者の国の民間レベルではまず考えられない潤沢な支援体制さー。
彼はある意味一番この天馬の国に適合した武者かもしれないねー」
「俺達の知らない間によくもまぁそんな事を……全く、抜け目のない奴だ」
トッキーはここにはいない戦友の意外な手腕に感心する。
「で、今回その早期警戒システムにジュエルシードが引っ掛かったと言う話だったな」
「そだよー、この島に運ばれた積み荷の中からそれらしい反応があったけど、
俺一人だけでは捜索も無力化も大変だし、米軍に協力を頼むのも大げさだし、
それでシャチョーに皆を紹介してもらって、こうして来てもらったってわけさー」
長時間の監視でぬるくなり始めたクーラーボックスの中の麦茶をあおりながら、
武ちゃ丸は脳裏をよぎった疑問を口にした。
「そやけど何でそんな回りくどい事をせなあかんのや?
正面から乗り込んだ方がずっと楽やっちゅうのに……」
「おいおい、今の俺達の仲間には小学生も多いんだ。そうやすやすと連れ回せないさ。
保護者も一緒に行動するなら言い訳する手間も省ける。敵を欺くにはまず味方からだが、
なのははその事をずいぶん気に病んでいたようだしな」
「ふぅん……ん?」
「どうした、武者丸?」
「いや、ちょっと……二人とも、ちょっと一緒に確認してくれへんか?」
何かに気づいた様子の武ちゃ丸に駆け寄り、トッキー達もその方向に双眼鏡を向ける。
ユーノが細工をして位置を確認しやすくしたなのは達のパラソル付近に、
明らかに異質な客が現れ、いきなり砂浜のど真ん中に陣地を設営し始めた。
「オイ、あれはまさか!」
「堕悪……うおぉっ!?」
「獅頑駄無!? って、わぁぁっ!?」
砂浜と背後。異変は静かに始まっていた。
沖縄の砂浜に突如として現れた戦国時代風の陣地。砂浜の客がその訳のわからない光景を
騒然と見つめる中、少々の事では動じない鋼鉄の図太い神経の持ち主、高町桃子は
とある物を取り出して次なるイベントの準備を整えていた。
「じゃーん! 途中で立派なスイカを売ってたから、思い切って買っちゃった!
ねぇみんな、これでスイカ割りしましょうよ!」
「お、おかーさん……」
「スイカ割りって……マジっすか? 隣にあんな異様なモノができてるってのに?」
周囲の不安な空気を全く読まないその行動にびっくりするやら何やら、
ジトっとした目で桃子を見つめるなのはとシンヤ。
「いいじゃない。ヨソはヨソ、ウチはウチで楽しめば。ね、シンヤ君?」
「ですよねー! やっぱ夏の海と言えばスイカ割りですよね!」
シンヤは忍の一言にあっさり掌を反し、ハチマキと木の棒をどこからともなく持ち出す。
半分やけくそでそのスイカ割りセットをひょいと手に取ったのは美由希であった。
「じゃあ一番、高町美由希いきまーす!」
一部を除いてやる気のない方向指示の声に戸惑いながら、
美由希は大体この辺りだろうと推測して棒を振り下ろす。結果、見事にハズレ。
照れ隠しにはにかみながら目隠しをほどき、パラソルへと帰ってくる美由希。
「あはは……結構難しいね、これ。次は誰がやる?」
「あ、じゃあボクが行きます。よーし!」
そして、ススムをはじめ入れ替わり立ち替わり何人かがスイカ割りに挑戦していったが、
誰もスイカに直撃を加える事が叶わないまま時は過ぎる。
だんだん最初は乗り気だった者もダレてきた頃、ついに謎の陣に動きがあり、
そこから三人の単眼の鎧武者が姿を現した。
「えぇい、さっきから黙って見ていれば……」
「何たる無様なスイカ割りでごザクか!」
「これではスイカに失礼と言うものでごザク!」
その姿を見た羽丸は、木の棒を手にその三人組に飛びかかる。
「あっ、お前らは堕悪闇軍団! ここで会ったが百年目、この羽丸様が成敗してやるぞーっ!
ちぇあぁぁぁぁーっ!!」
威勢だけは良いものの、首根っこをむんずと恭也に掴まれて持ち上げられ、
じたばた振り回す手足は空しく宙を切る。
「せ、せんせぇ! なんで邪魔するんですか!?」
「いいから落ち着け。お前には彼らが斬りかかってくるような姿にでも見えたのか?」
そう言われて改めてまじまじと三人組のいでたちを見つめると、
アロハシャツにサングラス、首からはハイビスカスの花輪を下げ、ホームビデオを携えて
肩にラジカセを担いでいる者までいる。これではどう見てもただの海水浴客だ。
「左様。今日の我等はブラボーなばかんすをえんじょいしに来たのでごザク」
「ぶ、ぶらぼぉなバカンス? それで、皆さん……一体どちら様ですか?」
その信条故、とりあえず素性を訊ねるなのはに「バカ! 関わり合いになるな!」と、
シンヤとアリサは切なる思いを目で訴えるも、その想いは誰にも届かず、
三人組は目を輝かせてそれに答えた。
「よくぞ聞いてくれましたお嬢さん、拙者は闇軍団が誇る精鋭、
殺駆三兄弟(ざくさんきょうだい)の長男、古殺駆(こざく)!」
「それがしは二男、今殺駆(こんざく)!」
「同じく三男、新殺駆(しんざく)でごザク」
「もはや勝ったも同然!!」
おめでたい決めポーズをとり、格好つける殺駆三兄弟を名乗る三人組。
何に勝つんだろう……と、脳裏をよぎる疑問は海に流して、つい忘れそうになっていた
この三兄弟がスイカ割りの現場に乱入してきた理由を改めて問いただす。
「えっと、無様なスイカ割りってどういう……?」
「当然、数人がかりで一度もかすりもしない下手糞なスイカ割りの事でごザク」
「何よ!? そこまで言うならアンタ達がやって見せなさいよ!」
殺駆三兄弟に喰ってかかるアリサに、してやったりと言う顔で彼らは答えた。
「無論そのつもりでごザク」
「兄者、女子供に美しいスイカ割りの手本を見せてやりましょうぞ! 新殺駆!」
「応! いざ、ミュージック・スタートでごザク!!」
ラジカセから流れるやたらムーディーな曲に合わせ、長男の古殺駆が目隠しをし、
腰の刀を抜いてスイカに向かってにじり寄る。
「スイカ割りっ! あ、それスイカ割り! あ、どしたスイカ割り! もいっちょスイカ割り!」
弟二人は音楽に合わせて踊り出し、その賑やかさは周囲のギャラリーの視線を集めだす。
「って、視線を集めてる場合か? 方向の指示とかはしなくてもいいのか?」
「我ら三兄弟流のスイカ割りは心の眼で見るのでごザク」
「……いや、今、お宅のお兄さん余所のお客のビーチボール一刀両断にしたんだが」
「心の眼でごザク!」
「でも」
「心の眼でごザク!!」
「人の話聞けよお前ら」
果てしなく段違い平行棒な会話を繰り広げる恭也と今殺駆。
さすがに真剣を当てもなく振り回すのは危険なので、
ユーノを除く夢者遊撃隊年少組はようやくぼそぼそと内緒話を始めた。
「……なのは、やっぱあいつら放置しとくの危険だわ。
さくっとディバインバスターとかで何とかならね?」
「うーん……人が多すぎだし、結界張れるユーノ君はのびちゃってるし……」
「武ちゃ丸達も一体どこに行ったんだか……」
などと半分ボヤキのような密談を繰り広げていると、ギャラリーの方から歓声が上がる。
何事かと思い人の輪の中心に潜り込む三人。すると、そこで繰り広げられていた光景は
スイカを正面にとらえた古殺駆が今にも刀を振り下ろさんとしているところだった。
「マジかよ!? ……心眼ってホントにあるんだな」
「と、とにかく! ここで古殺駆さんがスイカを割れば……」
「そうか! とりあえずこの問題は解決するね! 古殺駆、頑張れー!」
周囲の声援に確かな手応えを感じた古殺駆は、勢いをつけて思いきり刀を振り下ろす。
どっと沸き上がるギャラリーと、ほっと胸をなでおろす遊撃隊年少組。
だが、真の地獄はこの瞬間から産声を上げようとしていた。
「何と!?」
「どうした、兄者!?」
「スイカが切れてないでごザク!」
様子がおかしい三兄弟と、真剣が振り下ろされたはずなのに微動だにしないスイカ。
「本当だ。傷一つ付いてないな」
「それ、ホントにスイカなの?」
「えーっ、私ちゃんと道路脇でおばあちゃんが売ってたとれたてのを買ったのよー?」
「でも切れてないものは切れてないでごザク。ここの皆が証人でごザク」
「うっ……」
「ひょっとしたら角度が悪かったのかも。私、目隠ししないでやってみるね。
ハァァ……せやぁぁーっ!!」
その場に居合わせた大勢の人間が不気味なものを見る目でスイカを見つめていた。
そんな中、古殺駆の刀を借り受けた美由希は呼吸を整え、別人のような鋭い目つきで
獲物――この場合スイカだが――をとらえ、その心をめがけて刀を振るう。
かきん。
事態を静観していた新殺駆のわずか3センチ手前の地面に鋭い刃が突き刺さる。
少々耳障りな金属音を立て、真っ二つにはじけ飛んだのはなんと刀の方だった。
「せ、拙者の刀がーッ!?」
「折れ、ちゃった……」
ますます不気味さを増すそのスイカ。
その不気味さに、ある不条理な宝石の影を思い浮かべる少年少女がここにいた。
「おいなのは、これってまさか……?」
「うん……たぶん、そのまさか」
「ジュエル……シード?」
ススムの一言に無言で頷くなのは。
支援
「……だよな、やっぱ」
「とにかく武ちゃ丸やトッキーに連絡を取らないと!」
「いや、それはさっきからやってんだよ。けど繋がるのは繋がるんだけどさ……」
「ひょっとしてトッキー君、電話に出てくれないの?」
「あぁ。あいつら、肝心な時に限って!」
「電波は繋がるのに電話に出ない……あ、なんか嫌な予感が」
先ほどから全く連絡が取れない武ちゃ丸やトッキーらを心配する三人。
そして、ススムのその予感は最悪の形で的中する事になった。
「あ、兄者ーッ!? スイカが、スイカが……!」
「のわっ!! な、何じゃこりゃぁーっ!?」
砂浜を埋め尽くす人々の目の前で、突如ふわりと宙に浮かぶスイカ。
ジャック・オ・ランタンのようにぽっかりと目と口が開き、ケタケタと不気味に笑いだす。
恐慌状態に突入する人々の前に、地中から無数のツタが伸びてきて逃げ惑う人々を
老若男女の区別なく、無差別に捕え始める。
そして、スイカの背後には先んじて捕えられていたと思われる三つの影……
武ちゃ丸、トッキー、獅頑駄無が磔にされたかのように力なく吊るされていた。
「武ちゃ丸! トッキー! 獅頑駄無!」
「あの野郎……おっかねー奴は真っ先に潰しておいて後はやりたい放題ってか!
ざっけんな、トッキーを離しやがれ!」
スイカ割りに用いていた木の棒を手に、矢も盾もたまらず飛び出していくシンヤ。
当然そんなシンヤにもツタの魔の手は忍び寄る。
「シンヤ!」
「シンヤ君!」
背後から迫るツタに気づかないシンヤをかばおうと、近くにいた恭也と忍がカバーに入る。
二人はシンヤを押し倒し、ツタをかわすことに成功したが、問題はその後に起きた。
シンヤを助け起こす忍。だが通過したツタの一部が彼女の水着の紐をかすり、
男性にとって永遠の憧れである二つの果実が一瞬、こぼれ落ちた。
忍は悲鳴をあげ、慌てて胸をかき抱いて顔を赤らめながらキッと恭也を睨みつけ、こう訊ねた。
「……見た?」
「い、いや……俺は見てないし角度的に他人にも見えてないと思うが、
その、何だ……忍の目の前にいたシンヤは……」
恭也の視線の先には噴水のように盛大に鼻血を吹き出しながらツタに捕えられ、
宙を舞うシンヤ。しかし、その顔はこの上なく満足げであった。
「男子って……男子って……!」
「なのはちゃん!」
「なのは、何ボーッとしてんのよ!?」
汚い物を見るような目でシンヤを一瞥するなのはに届く友の声。我に返った時はもう遅かった。
ツタは今度は無防備になっていたなのはを絡め取り、捕えてしまったのだった。
「きゃぁぁーっ!?」
「なのは!?」
「なのはちゃん! こぉんのぉーっ、みんなを離せぇーっ!!」
先ほど折れた刀を手に、仲間たちを捕えるツタを刈ろうと果敢に挑みかかるススム。
そのススムに手を貸したのは、これまた意外な人物達であった。
「えっ? 殺駆三兄弟!?」
「小童、見上げた度胸でごザクな! 助太刀するでごザク!」
「スイカ割りは我らがお家芸! 今日も奇麗に真っ二つでごザク!」
「袖擦り合うも多少の縁ナリ! いざ、尋常に勝負!!」
ススムは彼らにどこか他の堕悪武者とは違う何かを感じながらも
心強い味方を得て、老人や幼い子供を優先してツタを刈り始める。
どうやら本体とは違いツタ程度なら簡単に刈り取れるようだ。
それを見た士郎や恭也、さらには他の人々も子供に負けてたまるかと言わんばかりに
刃物を手に捕まった人々の救助に向かう。
その一方で、家族を守り棒きれを振り回す羽丸を視界の端に捕えながら、
恭也は非常事態に対する「切り札」である彼の事を考えていた。
(こんな時にウイングゼロが目覚めてくれれば……
それとも、これは単なる前哨戦でまだ隠し球があるとでも言うのか、ゼロ!?)
ウイングゼロは目覚めない。それはやがて来る第二の危機を意味しているのであろうか?
果たして捕えられた三人の武者頑駄無、そしてなのはとシンヤの運命は!?
――次回を待て!
次回予告(ねくすとぷれびゅう)
南海の楽園は、突如として緑と黒の悪魔に支配されちゃった!
しかし、ジュエルシードの効果をうっかり漏らした新殺駆の一言により、
事態は誰もが予想もしなかった方向へ転がっていく!
人間の想いが解放される時、怪物も裸足で逃げ出す凄まじい力が目覚める。
武ちゃ丸、それに皆! じっとしている場合じゃない!
ジュエルシードは必ずボク達の手で封印するんだ!
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾七!
「ハチャメチャスイカ割り大戦争やでっ!」
リリカルマジカル、シリアスな空気どこに行っちゃうんだろうね……
登場武者符亜意留(ふぁいる)
古殺駆、今殺駆、新殺駆 [コザク、コンザク、シンザク]
出典:SD戦国伝 武者七人衆編
モデル:ザクI(古)、ザクII(今)、ザクIII(新)
闇軍団の誇る? 名物三兄弟。
長男の古殺駆は目的のためなら卑怯な手段も辞さないが、間抜けで自滅する事が多い。
次男の今殺駆は力押ししか能の無い単細胞の暴れん坊。
三男の新殺駆はのんびり屋でキザだが、怒らせると厄介。
全員スイカ割りをこよなく愛しており、たとえ戦場のど真ん中であろうと
ラジカセで歌謡曲を流しながらスイカ割りに興じている。
敵だが憎めない愛すべきバイプレイヤー。合言葉は「もはや勝ったも同然」。
必殺技も三人の心の目を用いて相手に切りかかるスイカ割り殺法。
なお、目隠ししながらのこの攻撃に当たる馬鹿は当然だがいない。
戦乱が収まった後は家老に出世するも軽んじられ、主の急な変貌に心を痛めていた。
ちなみに武者○伝の原作第一話に堕悪武者として登場した際は、
元キャラとのあまりの剥離っぷりに長年のファンから嘆きの声が囁かれたと言う。
BGMやべぇwwww
だが一番ツボったのは千の風
GJ!
>>スイカ割りっ! あ、それスイカ割り! あ、どしたスイカ割り! もいっちょスイカ割り!
懐かしすぎて涙が止まらねぇ
スイカ割りねたって確かSDガンダム祭りだったっけ?(そんなものを知ってる俺は20歳
最近A’des氏も見かけない・・・
保守
保守するくらいならネタをふれ、と
っデバイス開発にハマる紫豚
「私のデバイス〜」
保守としてネタ
つ6課にヤザン配属
むしろオレンジ側じゃね?
このスレの作品でアムロかシャアが出てきた奴ってあったっけ?
無い・・・・・・かな?
>>378 そろそろUCの代名詞であるこの2人の物語も見たいところだ
C.E.の連中がなのは世界に来てMSをデバイス化するのはさほど抵抗無いが、
シャアやアムロがそんな事やったら違和感バリバリだな
>>381 アムロたちなら自分で設計して作りそうだけどな、デバイス
なのはが酷すぎて過疎ったな…
>>382 いや、アムロやシャアがデバイスふりかざして魔法を使うという時点で違和感ありすぎる
なのはBJ姿のシャアを夢想して一人噴いたのは俺だけでいい
ララァに見限られそうだぜw
まだカミーユやジュドーあたりならなんとか……アムロも一年戦争verなら。
それと、ドモンならデバイス無しでもノーヴェあたりなら勝てる気がしないでもない
小隊指揮官としてはCCAアムロが一番の気もするけどね。
Z時もカミーユがエースではなくクワトロがエースだしなあ。
>>384 UC世界を元々魔道兵器が発達した世界にでもしとくか?
ビームライフルなどは自身の魔力を増幅+自動圧縮して撃ちだす兵器とか・・・。
魔法ではなく兵器にしとけばある程度違和感減るかも?
デバイスと魔法もまあ科学技術が発達した魔力を使用した魔道兵器といえば
そのままなんだが・・・
>>389 デバイスじゃなくて、ガジェットだったりして
ハロ型ガジェット
某スレの赤い人が中に入ってるハロですか?
最近赤いプラカラーで捕獲されたあのハロのことかーー!!!
突然だが
このスレ的に、ガンダムさんのキャラはおkなのか?
>>393 オモロイならおk
受けなかったらドサ廻り行き
ギャグ限定なら本編のアムロやシャアよりは合うんじゃなかろうか?どれだけ壊しても苦情もなさそうだしなw
>>394 事務所に逆らったら仕事を干されるんですね?
>>388 いいかもしれんが、でもそれだとフィンファンネルとかはどういう設定になるんだ?あとサイコフレームに
バイオセンサーとか設定を考えるのが大変だぞ。
>>397 それ以前にNTをどうするかで躓かないか?
>>398 NTは人類の革新というそのまんまの設定でよかない?
ほら、へたにいじると収拾つかなくなるし。
>>399 だな
でも、なのは世界だとNTであることの強みが無いよなぁ・・・
>>400 いやあると思うよ、先読みできる事、レアスキルとは根本的に違う事、人の心を
感じる事が出来る事、人の思いを力に変える事など魔法とかではできない事だらけだし
なるほど、アクシズ落としを成し遂げられなかったシャアが
今度はミッドチルダでゆりかご落としするんだな?
>>402 それは「撃墜」という意味か?それともアクシズと同じ意味か?
俺も後者だと思うけど、正直ゆりかご程度の大きさだったらそこまで大きな被害は……
地上本部に激突くらいしか使い身になさそう……
……あれ?ゆりかごを押し出す二つの悪魔の姿が目に映った。
>>405 その一つがなのはだとするとやはり二つ目はアムロかな?
>>405 アクシズじゃなくて、リーブラが落ちてくると考えるんだ
エピオン&ミリアルドだと押し戻すとかまどろっこしい事せずにバルジ同様叩き斬ってしまう希ガス…
リーブラの時は落とす側だったがゆりかごをわざわざ落とす必要性が見当たらないし。
>>408 落とすなんてまどろっこしいことするより、エピオンで管理局叩き斬った方が楽だしな
大変だ!ヴィヴィオがスーパーモードのスーパーヴィヴィオになっちゃった!
ぶっちゃけ本編急展開すぎて着いていけない!
>>410 本編がどうなろうが、クロスには関係ないよwww
ぶっちゃけ、ついていけてるやつのほうが少ないお
>>412 なんだろうな最終回のアフレコメンバーのはずなのに、スバルとシャマルにザフィーラがいない
うかつな深読みは死につながる
>>413 ザッフィーは中の人の公式サイトで書かれてるよ。
>「魔法少女リリカルなのはStrikerS」
>ザフィーラ役 第3期シリーズとなる人気作品。
>なのはたちもいい歳になってw、教官の大任を担っていたw
>基本はその教義を受ける新米隊員たちの話。 てなもんだからオレらヴォルケンリッターは出番薄w
>オレに至っては犬形態のまま最終回を迎えた。 寡黙さに更に磨きがかかっていたw
>一度くらいはヒューマンタイプで戦闘したかったな。
えっと生きてますが「月に花 地には魔法」執筆は停滞中です。
PC環境が変化したため、もしかすると変わった部分があるかもしれません。
今週中には9話をあげるべく頑張ります。
ここで一つ質問。
現在、なのはA's本編4〜5話辺りの時系列のストーリー。まだまだ本編と大差無い話が続きます。
ターンA起動から本編と乖離させる予定ですが、そこまでの話を回想という形で一気に進めてしまっても構わないものでしょうか?
平たく言えばRHエクセリオンとバルデッシュAが登場する戦いを回想で済ませても構わないか、という事です。
後の話でカバーするつもりですが、その辺の意見を聞かせてもらえると幸いです。
内容が同じ事を書いても仕方ないと判断するか、
映像を文章化することで己の技術を磨くのだと判断するか。
それとも何らかの「If」を混ぜてみるという手もある。
スマン、かえって混乱させてしまったな
さて、いつぞや「GジェネFオリキャラクロスのプロットを練ってる」とか書き込んだ者だが、みんな覚えているかい?
肝心のプロットは一向に完全しないクセに小ネタばかり思いつくんだが、ちょっと小ネタを投下してみても良いかな?
面白ければいいとも〜
420 :
418:2007/09/05(水) 01:24:24 ID:???
シス「……現在、推敲及び誤字脱字チェック中……
……明日の昼頃から夕方にずれ込む確率、70パーセント弱……」
hosyu
本格的にXとのクロスを考えているのに設定と方向性が全然思いつかないorz
Gコンデバイス化とか、スターライトブレイカーVSサテライトキャノンとかやりたいネタはあるんだがな……
>>422 じゃこういうのはどうだ?
Gコンをユニゾンデバイスにして、ユニゾンインするとガロードがガンダムXになるという設定は
どうだろう?
いつものMS風BJか、思い切ってバイ○ンフーにしてしまうか。
DXの中にGXがパイルフォーメーションするとかw
>>423 なるほどユニゾンというのも有りか。でもガンダムXはゼロシステムみたいに意志持ってないから難しいかもなぁ……
>>424の言うガンダムX風BJっていうのに落ち着きそうだ
>>425 そこはドームの意思を入れて解決するというのは・・無理だな。
ガロードじゃなくてティファを変身させるんだ
フラッシュシステムの基幹構造が
デバイスのコアパーツに酷似ってネタをモクロンデマス
>>427 タイトルは「魔法新世紀リリカルティファX’s」だなww
ティファが率先して戦うか?
シャマルみたいにガロードのサポートに回るんじゃね?
それじゃあ主人公じゃないけど
見所はティファの変身シーンだ
ティファがユニゾンデバイスでXに。
貴方に力を、ってな感じでガロードとユニゾンインするわけか
実際ガンダムXをBJにするとして、サテライトシステムはどう再現すればいいんだろうか?
AWなら施設あるからなんとかなるけど、ミッドチルダに行った場合マイクロウェーブ云々の問題があるんだよな……
>>435 ならこういうのはどうだ?
月に存在する魔力を地上に引き寄せて吸収し使用するシステムにすればいいんじゃないか?
>>436 それなんてガンデルヘル?
いや、いいとは思うがパッと浮かんだからつい
一般的な魔力なら、月の魔力はすごいが
なのは世界の月ってどうなんだろ
と言うか、ミッドに月ってあったけ?
あるよ、それも2つ。
>>436 それだっ!
でも昼間使えなくね?
いや、昼間でも月は出てることには出てるからやっぱり使えるのか?
>>442 そのときは大気中の魔力を吸収とかしたら良いじゃんか
まぁ、月2つあるんだし、片方バックアップとして魔力保存しとけばいいんじゃない?
>435
むしろティファがマイクロウェーブ施設の代わりをするとか。
ティファ→魔力は膨大だが戦えず
ガロード→魔力はたいしたことないが戦える
で、二人で1つのデバイスを共有して、サテキャ使用時はティファから魔力
送信して使用みたいな。
>>441 マジで2つあるよ
StSでも、ゆりかごを2つの月の魔力で云々〜ってセリフがあったからサテライトキャノンは普通にできそうな・・・
>>445 じゃあ、リリカル世界におけるサテライトシステムは、月の魔力をレーザー回線で引き寄せて発射するでおk?
>>446 ほかに良い案無いみたいだし、いいんじゃない?
Xでも、ガロードじゃなくティファがデバイスで戦ってほしいなー、お約束的に
力を引き寄せるから召喚魔法使いかな?
予知夢を見るから予言者?
死者の声を聞くので死霊術士の線も……
こんな流れなのに、ジャミルがやってきて戦うのを妄想したww
BJって服なら
パワードスーツやASやMSサイズでも作れるんだっけか?
クロスなカップリングは危険だが
某プロのメカマン×某六課の執務官補佐のメカトークは
ちょっと読みたいかもしれぬ
>>450 ジャミルはハモニカ砲で戦って欲しいな
あれは良いものだ
ふとこの流れでルチルデバイスと言う単語が頭をよぎった
カレンデバイスみたいなもんですか
>>453 と言うか、ジャミルはサテライトキャノン撃てないだろ。
コクピット恐怖症はギリギリで克服したみたいだが、さすがにその原因となったサテキャはきついと思う。
結果、やっぱハモニカ砲しかない
普通に高速直射系のシャープシューターのが
ジャミルっぽい気がする
X世界の荒廃はどうなるんだろう、連邦軍と革命軍と管理局の三つ巴の結果とか?
>>458 原作どおりで良いんじゃない?
同一次元にしなければいいんだし
異世界、それで済ませばおkだとおもうが
X本編終了後〜エピローグな時間を使おうと思ってるが…
そういえば月軌道上で漂流しているDXは、
元(といっても中身のソフトウェアの幾らかだろうが)のGXが一度は崩壊した旧連邦製だから、
こじつければロストロギアと言えなくも無いのか…?
最後のサテライトキャノンとサテライトランチャーの衝撃で吹き飛ばされた、くらいが妥当なんじゃない?
飛ばされるのはがロードとティファ、そして変体兄妹の4人だけになってしまうが。
話をぶった切ってしまうが、Gガンとのクロスを少し妄想したが……ドモンがスバルを鍛えるのしか想像できない
>>463 Gガンとのクロス書くしかないな。
んで、エリオはサイサイシーが鍛えるとか
>>463 45話の顔だけ中の人仕様マスターガンダムに乗って仁王立ちしてるなのはさんの夢を見た。何でだ。
まぁ、なのははGガンのガンダムを動かすのは無理だろ、おそらく。
身体の鍛え方が足りなくないか?
しかもマスターとなればなおさら
つーかさ、なのはって稀に見る極度の運動音痴だからGガンのガンダムを動かすのは
ほぼ不可能に近い・・いや不可能といって過言で無いでしょう!
Gガンダムに勝手に乗り込んで潰れそうになった子供みたいな目に合う希ガス。
モビルファイターってスポーツとかで
しっかり鍛えていないと大人でも身動きが取れない
(弱い人だと骨折の可能性も)っていう設定なんだよな。
レインみたいに何気にスポーツ万能っていうのならまだしも・・・
ベルカな人々ならいけそうだ
ネオベルカ代表レヴァンティンガンダム…
紫電一閃をフィンガー状態で白刃取りするドモン
レヴァンティンガンダムと聞いて某レヴァンティンさんが思い浮かんだ
お兄ちゃんお姉ちゃんならガンダムファイターになれそうなんだがな
流れをぶった切るようで悪いが、俺はZZガンダムとのクロスを妄想してみたぞ。
人の命を虫けら程度にしか見ないクアットロと人を実験体としてしか見ないスカリエッティ
に対して怒りを爆発させるジュドーと泣いてるヴィヴィオを上手にあやすジュドーが浮かんだ。
ここってガンダム以外の富野アニメはスレ違いなん?
イデオンとのクロスとな?
キングゲイナーとのクロスとか?
>>476 ここはガンダム専用だからな
クロス全般スレに行ったほうがいいかと
Gセイバーとかはここに入るんかな?
Gセイバーはおkだろうけどアベニールをさがしては駄目。
Gセイバーの俳優に搭乗機の祖先のMGキット配られてたそうだからまずおkかと。
ところでリリカルオペレーションメテオの続きはマダー?
え〜と……皆さんお久しぶりです……
ここ数カ月アニキャラ板のクロススレの方でばかり投下してたので、A'des止まってました……orz
A'desはゆっくり投下していこうと思います。
あと、もしかしたらA'desとは別に同時進行で新作を書くかもしれませんが、ぉKですかね?
ここのROM率と過疎っぷりは凄まじいなwww
保守ww
保守
保守
なのは本編オワタwwwww
ありえねぇよ、あの終わり方wwwww
「あと1クールあったら広げた設定もたたんで終われたんです!」
と言う製作者側の声が聞こえてきそうだ。
とりあえずスバルに萌えたから可。
第四期は第一期のリメイクでいいよ
>>490 STSを見る限り、リメイクしたら前より悪くなりそうだww
>>490 あほか無駄な訓練だの説明だの省けよ!キャラも減らせ!
一クール足りないなら、第一話から数の子出してりゃ良かったのに。
一クールで十二人片付けるなんて殆ど無理でしょ、二期で守護騎士
四人ですら犬がほぼ空気だったのに。
494 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/29(土) 10:03:57 ID:lMmwPQ0B
なんとなく保守
495 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/29(土) 13:44:50 ID:2iKh9SE7
ゼストの最後がマスターの最後とかぶって見えるww
>>496 Gガンと言えばGガンのアニメのキャラデザインとかしてた人、お亡くなりになったんだよなぁ・・・orz
748です。
ようやく仕事が一段落したので、執筆を再開しようと思います。
とりあえず近所のレンタルビデオ屋が潰れてしまい
A's本編を見直せないという二次創作的に致命的な問題を抱えていますが
期待せずに待っていただけると幸いです。
表現方法変えようかなとか思っているので、要望とかあればお知らせください。
>>498 おお……大変でしょうが頑張って下さい!
表現方法については
作者さんの自由なので
好きにしていいかと
>>498 ごくろうさまです。期待して待つ所存であります。
本編見直しはニコニコとかでもできると思いますよ。
これからが楽しみダーー
ニコニコ薦めんなよ
DVDで見ることを薦めろよ…
ニコニコは最近罰則が厳しくなってきたぜ
クソスレ
そういや、なのはさんのスターライトブレイカー×6って
スパロボRでやった、サテライト十五発(DX+Gbit13機)を思い出すよな。
いや、ちっとも
このスレ存在意義あるのか疑問だ
00も始まったしなぁ・・・
一週間も前のレスに噛みつくなバカ
職人待ち&揚げ
そろそろあれだな・・・このスレ、何のためにあるんだろうか?
保守
「月に花 地には魔法」の第9話が書きあがったので投下します。
名目上は前後編の前編ですが、分量的には短いです。
過疎を打開するため、何とかペースを上げなければと思いつつ。
誰が読んでくれているのかと、考えたりしています。
平穏というものは文字通り穏やかにやって来るが、去る時は一瞬らしい。
成人式の日にディアナ・カウンターのMSが空から降ってきたことを思い出しながら、ロランはそんなことを考えていた。
先ほどなのはとフェイトから彼女達のデバイスの修理が完了したと連絡を受けて、少し明るくなった室内の雰囲気が、一変している。
目の前ではエイミィが空中に浮かんだキーボードを忙しなく叩きながら、外から見た状況を現場の魔導師達に伝えている。
そんな彼女の後姿には普段の気楽さは微塵も無く、声をかけるような真似はできない。
大型モニターには以前なのはを襲撃した鉄槌の少女と、アルフと同じような特徴を持つ男性が管理局の魔導師と思われる人々に囲まれている姿が映っていた。
少女の手に闇の書の存在を見つけた時、初めてそれを見た時と同様の悪寒がロランの全身を貫いたが、
だからといって倒れるわけにもいかずモニターを見つめるしかできることは無かった。
モニターの向こうで繰り広げられる魔導師達の戦いの前に、ロランはただ無力でしかない。
(今の僕には何もできないのか…)
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's
第9話 12月12日 前編
そのモニターに映し出されているヴィータとザフィーラは、管理局の魔導師に包囲されている状況に焦りを感じていた。
いつものようにリンカーコア蒐集にあたっていた二人は、戻ってきた矢先に魔導師による包囲を受けたのだ。
「こいつらはただの壁役だ。恐らくエースが来るぞ、ヴィータ」
「わかってるよ!本命はどいつだ…」
周囲の魔導師は恐れるに足りない。一点を集中突破すれば脱出は容易い。
だが、管理局にも強力な魔導師は少数ながら存在する。こちらが仕掛ける瞬間に、そのようなエースに奇襲を受ければ拙い展開になることは明白だった。
周囲をけん制しつつ、本命の攻撃を待ち構えるという二重の警戒は二人の、特に防御を中心に受け持つザフィーラの集中力を削る。
そしてその警戒はすぐに意味を成す。
「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」
ザフィーラは上空に大きな魔力反応を感じたその瞬間に、自分とヴィータを守るためのバリアを展開、同時に周囲の魔導師の動きを目と気配で追った。
「かなり強力な魔導師、こいつが本命か!」
降り注ぐ無数の魔力刃。数で攻められようともバリアを抜かれる気はしなかったが、何か特殊な効果を有している可能性もある。
だが、バリアに魔力刃が着弾して、周囲が魔力刃爆散による煙に包まれて。
「ザフィーラ、ありがと。ダメージは無いか?」
「ああ、問題無い。だが…」
何よりそれらに予想程の威力が無いことで彼は敵の真意に気づいた。
目標付近の視界は煙によってゼロに近い状態だが、一心にそこを見つめるクロノは相手のバリア出力に驚いていた。
「何本かは突破できたか。陽動とは言え、かなりの威力で撃ったんだが。」
自分の攻撃をほぼ完璧に防御されたクロノだが、その顔に悲観的な色は無かった。
「予定通り、包囲用強壮結界の設置完了。これで中からは脱出できないはずだ」
煙が晴れると、直前まで目標を包囲していた魔導師達が目標から距離をおいて強壮結界を展開していた。
自分の攻撃を囮にして、脱出阻止用の強壮結界を張る。これが作戦の第一段階であり、最も重要な段階でもあった。
あとはなのはとフェイトが新たな力を得てこちらに合流するまで、目標の相手をすれば良い。
だが。
(エクスキューションシフトでまともにダメージが与えられないとなると、少し骨が折れるな)
1対2で長期戦をするわけにはいかないという判断を下すと共に、不意に『ターンA』が復活すれば少しは戦況も楽になるかもしれないと思った。
「バカバカしい。ロランの助けを期待するなんて…」
悪態を口に出しながら、クロノは目標に向かって身構えた。
「すごい…」
ロランはモニター越しに映るクロノの攻撃に驚くと共に、それを防ぎきった相手の能力の高さに感心していた。
「うちのクロノ君もああ見えてカッコイイでしょ。あの歳で伊達に執務官をしてるわけじゃないからね」
目標の包囲が完了したからかエイミィにも若干の余裕が生まれたらしく、ロランの独り言に軽い口調で返してくれたがその顔に笑みは無い。
「まあ、いくらクロノ君でもあれだけの魔導師の相手をするのは正直辛いだろうね。二人が転送されるまで何とか頑張って欲しいけど」
「二人ってなのはちゃんとフェイトちゃんですか。デバイスの修理は済んだといっても、すぐ現場に?」
「うん。正直、新しいシステムのテストとかしてあげたかったんだけど、今は少しでも人手が欲しいし」
なのはとフェイト、それにユーノとアルフがクロノに合流すれば戦況は好転する。ロランにも簡単に予想できたことだが、
さすがに彼女達へ負担が大きいのではと考えてしまう。
その時、なのは達が最終中継地点に到着したことを告げるアラームが鳴り、エイミィは軽い安堵と共にクロノへ伝えた。
「クロノ君。今、助っ人を転送するから。頑張って」
なのは達を現場へ転送し終えて、ふいにエイミィはロランへ振り向いた。
「大丈夫、あの子達は強いよ。魔力がどうこうとかじゃなくて、心がね。色々あったけれど、それを乗り越えてきて得た強さがあるから」
それだけを言うと、彼女は再びモニターへと姿勢を直した。
9歳の女の子に宿る、強さ。それに期待する気持ちを感じたロランは自分自身に苦笑した。
現状ではやむを得ないとは言え自分の不甲斐なさを感じてしまう辺りが、ロランの性格を端的に現している。
やがてモニターに少女達の姿が映り。そして闘いは始まる。
以上です。
短すぎ…。
何だか、∀が動き出す前に違う要因で終わってしまいそうで怖いです。
内容的にここ以外だと書けるスレは無いと思うので、地道に書いていこうと思います。
期待せずに待っていただけると幸いですが、応援等が多数あると当社比1.5倍の速さで書けそうな気がします。
どうせなら三倍と言いたまえ
GJを送る
GJです。エイミィのこの認識が、strikersでなのはに起きた
悲劇に繋がるのかなと考えてしまいました。
何度目になるかわからない保守
ほしゅ
前にXネタについて振った者ですが、皆さんにご質問があります
ガンダムXのサテライトキャノンの意匠についてなんですが……
元々のサテライトキャノンのギミックをそのまま利用するのか、リフレクターを魔力翼にするなどアレンジしてみるか、どちらが映えると思いますか?
どちらも捨てがたいのでアンケートをとりたいのですが
>
>>523 う〜ん…それは好みが分かれますからね…
ちなみに自分のSSではギミックを使用していますけどね。
でもキャラによっては魔力翼の方が映えるかもしれない…
すいません、あんまり参考にならないレスで…orz
魔力翼に1票
理由は、姉妹スレの方見てると、せっかく魔法使えるのにそこまでMSぽくする必要あるのか?って思ってしまうから
デバイスひとつ持ってたらそれでいいと思う。デバイスには変形機能あるんだし
リフレクターからさらに巨大な魔力翼が伸びるってのは駄目か?
馬鹿でかい羽根が生えた!なんかヤバいのが来るぞ!って感じで。
>>526 なるほど、併合案ですね!それは全然思い付きませんでした
なんだかそれもいい感じがしてきました
もうちょっと意見を聞いてから意匠を考えてみます
リンディ提督がアースラから魔力供給受けるときに
そのままじゃ保持出来ない分を翼状に半実体化させてたんで
それをベースにしようかと思ってた。
サテキャチャージ魔力の外部保持時のみ魔力翼として展開みたいな
ふと思ったんだが、月の魔力をサテキャに使うとして、それを送信する施設の名前は何にするんだ?
マイクロウェーブ送信施設じゃ「月の魔力は?」って話になるし
やっぱりムーンライト送信施設、とかになるんだろうか
別に施設とかじゃなくてもいいんじゃね?
というかサテライトキャノンを使うときに月から魔力を引き寄せてつかうって
決まったような・・だから、施設が無くてもいいような・・
ブルーツ波でいいよ
たしか、ミッドって
月が2つあるから
マイクロウェーブの
発信施設とか2つあるんかな?
>>532 そうなるとミッドチルダで第七次宇宙戦争が勃発したことになってしまうんじゃ……
マイクロウェーブ送信施設を出すかどうかはその人の作品次第ってことでいいと思いますよ。AW世界が舞台なら簡単に出せるし、ミッドチルダが舞台なら上に書いてある方法で出せますし。
D.O.M.E.も何かのシステムに組み込めば出せますし、あんまり必要性はないかと。
GジェネFをクラックして画像データとテキストデータをなのはに差し替えることが出来たら
ずいぶんガンダム×なのはのクロスSSの妄想がやりやすく…
と思って、psソフト開発ツールとかいうのをダウンロードしたけれど自分には難解すぎて手が付けられませんでした。無念
OTL
>>534 その心意気はお見事
次はその心意気を是非ともSSへ
UCガンダムとのクロスを思いついたが、第二期と三期の時間経過でキャラの年齢が二、三歳位年上になってしまう
むしろ漫画版ウッソで
>>536 UCガンダムとのクロスというが、どのガンダムだ?
ファースト? Ζ? ZZ? 逆シャア? F91? Vガンダム?
>>539 Ζから逆シャアだな。
第二期でガンダムキャラはΖ、第三期で逆シャアって感じなんだが、年齢が合わなく
なってきた。
スパロボ的な感じで行けば何とかなるかもしれんが
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