ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE Z

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1通常の名無しさんの3倍
1 :通常の名無しさんの3倍 :2007/06/13(水) 22:50:55 ID:???
ガンダムSEED デスティニーで主人公の座を追われたシン、アスカが、
こんどこそまっとうな主人公として返り咲く!

シン主役の種死アフターについて語り合い、SSを投稿し、職人をGJ!するスレです。

荒らし煽りは徹底スルー、職人さんへの敬意を忘れずに。

前スレ:
ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODEY
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1181742655/l50
2通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 10:05:00 ID:???
>1
乙!
3通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 10:29:26 ID:???
>>1
4通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 11:14:05 ID:???
志村ーまとめ!まとめ!
5通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 14:35:07 ID:???
忘れやすいんですよね
自分も以前立てたとき忘れちまったんですよね

まとめページ:
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage


900過ぎくらいにまとめいれたテンプレ張りなおしたほうがいいかもですね
6通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 15:40:29 ID:???
>>1乙!
7通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 16:25:37 ID:???
おつー
8通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 16:57:47 ID:vXiA4Kiw
>>1

    `     ..     i   ` 、!  // /`丶 i! 丶 { ,  ´,  ミ 、_//
         、  `  ..    / ` 、./ /     i! __  `<   , ,<: : ヽ
          ヽ !   !  ==  _/ ` 、   ,  iU  ッ 、 ヽ- '´: : : \: :\ ,, -
7 、 ── , ─ 、{   {__ | | i 7_ = ニ 、 r、  }└ く  > \ _,, -  '' -,___
.j: : \   /     > --`- '─‐<  =.- ノ ┼ 7, ´ ` }..  ≠  〉__   /
: :\:_:_ヽ./   ___{ { ゝ 、      >、 __}'7 |―{ ゝ- ノ 三三 = 、= 三三三
_: : : \ 二ニニ二  ハ `  ミ  、__ 彡' 7///:! | , /7 f \  , イ    } ァ \\ \
: : :、>、 _......._ _\i ゝ、 __    i  //ノ{ i., ',. '-′j_ /  ハ   r ──ゝ ̄ `
: : : :ヽ.. >、   \ ! |ヽ` ミ 、___ 彡′___}, ', '      /  ヽ___{!\ 、__  \
 ̄ ̄{ \ ヘ 、   〕 ! 、ヽ  }   ゝ __ , ', ' ` ー-  _/   / /ヽ \、    \
   | >、 , ヘ彡 厶}ハ {     , ' , '` - 、` - 、 ` -  ´   ´  、 ヽ {\ 、_ ..
   {、、  \_. ヘ_jfェ_ 、 } ヘ   , ' , ' :i _    ̄ ` ‐ ∠           ヽ ゙ト、
__i__\三シく__ノ くノ ヽ!{、 , ヘ , ' , '  /j ̄ ` ¬‐- 、 `    ..      .. \、`
` ー ッァ─ 、⌒<_, くヽノ へ〈 ., ' ., '__/, イィェ ._      ̄ ` ¬‐- 、 、 ...   
> < \ \`: 7 、 /\ / , ' , ' ̄' / >ヘ二 `ト、       ',    、   ` −-
/ >>.-.: \ ./ヽ / , ' , '  /\/  / /ヽ j: !        ',    、
> / .: .: .: .: .}丶、 __ , ' ,. '  V __.ハく /\ ト{: !        '     、
r‐ ′ .: .: .: .: ./    , ′, ′、_V二..ハ/ Yヽ ノ.i V          ,     ヽ
 .: .: .: .: .: .: ./   , ′, ′ {/ : : : /: : : v' _ハ j !          ,      ヽ
.: .: .: .: .: .: .:〈   , ' , '   /: ̄ : 、: : : : :\'_ム〉′j           ,       ヽ
.: .: .: .: .: .: .: .: , ' , ′  ./. : : : : : \: : : : :\i  !           ,       ヽ
まとめはり忘れた事は気にするな。俺は気にしない
9通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 00:57:27 ID:???
前スレ>>1000は神
10通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 03:25:22 ID:???
マジか……
11通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 06:54:51 ID:???
>>1乙&MG101番デスティニーおめでとう!!
12通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 06:56:44 ID:???
超期待
131:2007/07/21(土) 11:30:44 ID:???
うわ、まとめ貼り忘れてた
しかし>>8は気にしないと言いつつ、思いっきり攻撃態勢にあるのはなぜ?
14通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 11:43:17 ID:???
>>1


>>8
気にしないと言うのは、嘘なんだろw

前すれ>>1000
運命2のプラモを作ってくれるなら……マジで欲しいw
15通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 12:03:46 ID:???
部品としてあと必要なのはウィンダムなんだろうが、HGウィンダムなんて
出るわけないからプラモ屋で埃被ってるやつを使うしかないんだろうな
16通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 15:47:34 ID:???
俺、八月になったらデスティニーU作ってうpするんだ・・・・
17通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 15:51:58 ID:???
そもそもプラモでウィンダム出てたっけ?
181:2007/07/21(土) 17:34:10 ID:???
大昔にソフトビニール製のウィンダムを見た覚えが
19通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 17:46:20 ID:???
MIAで一般機もネオ機も出てはいるが、材質上改造やその素材に向かない罠。
20通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 18:56:13 ID:???
何か種死はさ、プラモ化されて無いのが結構あるね。
ユークリッドが欲しい、やっぱ無理な願いかな。
21通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 19:16:37 ID:???
>>18
それはカプセル怪獣じゃないか?
22通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 21:28:39 ID:???
 オールレンジ攻撃できそうなウィンダムだな
23通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 01:47:57 ID:???
ttp://www.geocities.jp/gontakun122000/DESTINY/DES.html
運命Uの羽の部分はここを参考に改造するといい感じかも
普通にここの運命カッコいいよ。
24通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 09:32:02 ID:???
個人サイトを貼るな
最低限のマナーぐらい守れクズ
25通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 11:38:46 ID:???
>>24
同意だがお前ももう少し言葉を選べ
26通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 13:18:32 ID:???
最後のクズが無ければ単なる忠告だったのに、2文字が入った所為で台無しだな。
27通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 13:44:00 ID:???
>>24
> 個人サイトを貼るな

何でだ?
Webde公開している以上、何処にリンク張られても
文句は言えんぞ
28通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:18:08 ID:???
華麗にスルー

↓以下プランAの魅力について語ります。アロンダイト最高
29通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:21:17 ID:???
ここでまさかの新プランが登場
↓以下詳細
30通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:26:52 ID:???
地球を吹っ飛ばす超兵器出現
31通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:49:23 ID:???
プランXでサテライトキャノンでも背負ってもらうか。地球破壊するのには足りないが。
32通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:55:12 ID:???
ナノマシンばら撒くXプランはどうだろうか、溶断破砕マニピュレーターをつけて
それなら地球だって倒せるぞ
33通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 18:59:23 ID:???
インパルスの合体機構を復活させたVプランでどうだ。
ストーリーが一気に鬱になりますが。
34通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 20:10:24 ID:???
流れはパルマフィオキーナ大幅改造のGプランだな
イザークとシーゲルに主役を奪われるのが難点か
35通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 20:38:31 ID:???
じゃあ、俺は全身実弾兵器でかためた
赤いプランFBでうわなにするや(ry
36通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 20:56:26 ID:???
ここでムラサメの変形機構を参考にしたプランZを導入
後継機はさらにインパルスの合体をだな(ry
37通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:03:36 ID:???
インパルスの合体機構+個別に変形とコックピット+シン用補助AIの発展型のプランSをですね
追加装備でEXやE303装備をですね
38通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:06:24 ID:???
AIの人格はレイだな。

 む……アズ子がレイ版エミュレイターを開発中?
39通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:06:36 ID:???
ここで基本に戻って火砲支援、中距離射撃、白兵戦の3機で構成されたプランVを(ry
40通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:16:38 ID:???
旧ジャスティスをベースに、シルエットシステムとレイAI搭載でプランJを
41通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:35:21 ID:???
プランAじゃないけど、研究員的にはストフリや隠者、エミュレイターはどう見えてるんだろうか?
まあ、デザイン的には格好悪い、エミュについては自分自身をAI化したことについて精神疾患
の可能性でも見てるんだろうが。
42通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:02:29 ID:???
VLをさらに二基増設してマント状のリアクティブアーマーと
高出力ビームサーベル搭載のプランCBだな。
43通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:09:01 ID:???
ではデスティニープランというのはどうかな?
44通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:16:31 ID:???
ディスティニープランA

遺伝子解析により、最適なアロンダイトを股間に
45通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:34:18 ID:???
>>41
エミュはぶっちゃけMDだからなぁ。MSの運用システムとしては質、コスト面から
見て合理的だと思うよ。和田と隠者はコンセプトは認めてる節がある。
46通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:38:41 ID:???
しかしエレガントな人はそれを認めない。
って種にあんな高潔な人物は存在しないな。
47通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:40:18 ID:???
>>39
白兵戦・遠距離砲撃・電子戦の方が
48通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:43:40 ID:???
高機動砲撃機のストフリ
接近戦特化装備と自動支援機込みの隠者
どちらもMSとして一つの完成形ではあるね
全距離対応はいいとして、運命の装備は重すぎるんだよ
主力の片方がデッドウェイトになりすぎる
ZZのビームサーベルみたいに兼用装備ならよかったんじゃないかな
49通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:45:34 ID:???
プランL。
ロウの手でデスティニーがバ改造(馬鹿改造)。
50通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:47:46 ID:???
そもそも斬艦刀っているのか?単に長くて高出力のビームサーベルでもいいだろ。
もしくはムラサマブラスターみたいな物とか。
51通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:49:21 ID:???
>>50
ムラマサだったか
52通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:49:40 ID:???
>>49
ロウに実剣の斬艦刀打ってもらうか。
53通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:03:56 ID:???
いやまて、「斬」じゃなく「対」だろ!?
「斬」だと神まで断っちまうぞ。
54通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:14:37 ID:???
>>53
さらに刀以外の武装も全て排除しなきゃならんな。
55通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:17:43 ID:???
>>54
ったく、そんなデスティニーはなぁ




こ の 上 な く イ カ ス に 決 ま っ て ん じ ゃ ね ぇ か !!

5652:2007/07/22(日) 23:19:12 ID:???
おっと失礼、間違えたぜ。
けどロウやここの研究員なら作りそうだな斬艦刀。
57通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:25:11 ID:???
>>56
股間にそびえ立つ斬鑑刀一振りのみを武器に戦場を駆け抜けるプランAがみられそうだな。
58通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:39:43 ID:???
「我が名はシン・アスカ、アズ子の剣なり!」こうなるとw
59通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:09:01 ID:???
>>47
それドラグn(tbs
60通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:28:37 ID:???
んじゃあ斬艦刀の先っぽから黄色いビームを放つようにしようぜ
名付けてオーバーシューティングキャノン

略してオシッコ
61通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:35:50 ID:???
まぁ、まて諸君。
みんな次のネタ、思いついてるだろうが
スレのモラルが問われるからな?
このネタはここでやめておこう。



やめろ、>>65!!正気か!?
62通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:37:59 ID:fFooVfIa
>>60
コは何処から出たと小一時間(ry

・プランMH
黒と赤の機体色はそのままに、パルマフィオキーナを更に格闘戦用に強化。
また、クロークモードといって背後のウィングはマントのように展開させることによって、
相手のレーダーなど電子兵装を撹乱することが可能になる。
これにより死角からのパルマによる一撃離脱かつ一撃必殺を・・・・・・

どうみても師匠と死神のいいとこ取りなあほな機体です。
本当にありg(ry
6362:2007/07/23(月) 01:39:32 ID:???
下げ忘れた、マジスマンorz
お詫びにエミュレイターの性能向上の実験体になってくる

>>65よ、どうしてそんなことに・・・
64通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:54:56 ID:???
>>65
いくらなんでもやりすぎだwwww
65通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:57:22 ID:???
ゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
ヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
 ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;    `
iiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ_lll__ ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ    `
iii;;;;;::::: :);; /ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ|| \    ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
iii;;;::::: :|;:/      ゞゞ;.ゞ ||.   \ , ピ────────ン  
ii;;;;::: : |/           ((( ||))   \
;;;;::::: ::|.         ( / ⌒ヽ .    \   `             `
i..;;;;::: :|        ` | |>>61 . `    \    
::;;;;;::: :|          ∪ / ノ          \`         `
;;;;;;::: ::|          | ||.            \       _
;;:;_ _: :|          ∪∪            \    .'´ M ヽ.
((,,,)::.::|                           \ ! ノ从 リ))〉
;;;;;~~~:|      .                        , | lゝ´ヮノ! +
;i;;:: :: ::|.                            ノ∩)l水つミ
:;:;;;;::: :::|  `                         く/_l_,〈貧乳代理
i;;:;i:i;;:;ヘヘ ,.,.. ,...... ,...,,,.,,,.,..,,,.,.. ,.. ,,,.,..,,.,....,,,.. ,,.,..,.,.. ,...,...,....,,.,..,,,,,と_)_)... ,,,.,.
66通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 02:12:03 ID:???
本当にやりすぎだ>>65www
67通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 02:37:18 ID:???
>>38
僕の名はアスカ…地球は狙われている!
68通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 06:40:56 ID:???
>>55
正直な話、ザフト驚異の科学力でもって
対MS・近接格闘専用装備として是非デスティニーに装備して欲しいな。
ちなみに普段のアロン&長距離ビームは対鑑戦用ってことで。

っていうか、せっかくシルエットシステム実用化したんだから、デスティニー
もわざわざ武器全部載せせずに、必要なときに必要な武装を換装出来るようにすれば
良かったんじゃね?
69通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:36:05 ID:???
そういや冷静スレで固定装備減らしてシルエットフライヤー
をデスティニーにも対応するよう改造してもらう
小ネタがあったな
70通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:43:05 ID:???
みんな考えることは一緒か保守
71通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 09:30:12 ID:???
素直にアサルトパックと対になるバスターパック作ればいいじゃないか。
72通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 09:43:38 ID:???
>>35
そんなマイナーなネタを…
エミュの周りを高速で動きながら全実弾兵器を寸分違わずぶち込み続けるFBプランが見える
「オレの名は、真紅の稲妻シン・アスカだ、覚えときな!!」
73通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:19:22 ID:???
>>73
 だが世間の評価は金的
74通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:28:51 ID:???
増加装甲をまとったKTフォームですか?
75通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:42:34 ID:???
そしてまた股間のアロンダイトに
行き着くんだな。
76通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 17:01:12 ID:???
ファウルカップがフェイスオープンしてアロンダイトがそそり立つわけですね
77通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 17:30:28 ID:???
股間に果て無きロマンを見出した強者達が集うスレだと聞いて来ました
78通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 17:50:59 ID:???
まて、>>73はどうしたんだ?
79通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:13:33 ID:???
両手両足にプラズマタービンを増設
最大五つまで武器を装着・換装できるプランD
80通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:19:55 ID:???
射撃特化にして追加武装で斧 亀型兵器 犬型鳥型猿型兵器を装備できる
ただしシンが乗ると子供みたいな性格になってしまう

プランDGF
81通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:33:55 ID:???
プランA、股間のアロンダイト系のネタ
最初は笑って見ていたけど執拗すぎていい加減ウンザリ
82通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:05:53 ID:???
 確かに一体何スレ続くんだろうな。プランA初登場シーンは遥か昔だった気がする。
ていうか股間にアロンダイトとか別に面白くないし。慣性モーメントを考えれば、大きな
武器はすべからく股間に取り付けるべき。一番安定する。
 股間にソードと股間にキャノンはむしろ常識であり、勿体つけて背負ったり、まして
あの細い腕で支えて使うなんて方が余程ギャグ。グーン型の胴体も、耐久性と加工性の
点を考えれば納得できる。ガニ股も、着地時の衝撃吸収性、姿勢制御性能に優れている。

 正直、プランAをネタ機体みたいに話す奴が多くて困る。
83通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:10:47 ID:???
>>82
股間に大砲っつったら、レプラカーンという偉大な先輩もいるしな。
奴のオーラキャノンはどう見てもチ○コビームです。
本当にありがとうございました。
84通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:38:59 ID:???
>>82
ジ・Oの隠し腕を見たときは場所考えろよイカれたかシロッコとか思ったが、
実に理にかなった装備だったんだな。
シロッコの凄さを再確認した。
でも股間に2本も付いてるのはやっぱりキモいな。
85通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 21:55:30 ID:???
見た目が問題なら、ヘイズルみたいにフロントスカートをアームにして必要に
応じて武装を装備すればいい。展開したアームを股下を通して背部の武装を掴
ませて使う、と。
86通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:19:56 ID:???
>>83
漢らしい装備なら、重機動メカ・ジグマックにかなうものはなかろう!
87通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:27:44 ID:???
プランAは阿部シードがつづくかぎり出てくる気がする…
88通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 02:24:26 ID:???
>>82
お前がパトレイバーのイングラムを見た時、激しくハァハァしたのはよくわかった。
89通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 08:01:27 ID:???
90通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 12:06:53 ID:???
運命MG化オメ!!
91通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 13:52:41 ID:???
>89

この説明文だと、ちゃんとシンを主人公してくれてるよな。
92通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 14:04:37 ID:???
よく見ろお前ら
>>82は研究員だ
93通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 17:34:44 ID:???
>>89
ちゃんと主人公と書いているこの雑誌に感動した
94通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 18:09:11 ID:???
>>89
しかし7000円か・・・きついなorz
95通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 18:24:52 ID:???
俺は買うぜ!二つともなw
通常版はデスティニーUに魔改造wwww
96通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 18:38:50 ID:???
プロポーションやディテールは既存の1/100でも特に不満はなかったんで
MGはどんだけ無茶なポーズが取れるかwktk…ってスレ違いだな
97通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 20:23:55 ID:???
>>80
リュウタロス自重しなさい。
98GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:22:23 ID:???
 ヒルダ達のコンビネーションでエミュレイターの駆るフリーダムを止め、最高のタイミングでシンが
仕掛けた。完璧な間合いで振り下ろされた筈のクリーバーはしかし、エミュレイターの機転によって
外れてしまう。両者の距離はほぼゼロ。フリーダムのビームライフルは下方を向き、腰と
背中の砲は展開できない。
しかし、動けないのはデスティニーUも同じだった。とにかく、大柄過ぎるのである。
脚部のミサイルランチャーはそのまま撃てるが、自分も爆発に巻き込まれる。左腕のシュレッダーと
右腕のクリーバーは言わずもがな。互いに、問題なく使える武器は頭部機銃のみだった。
 ヒルダ達も迂闊に援護できない。誤射の危険は勿論、僅かな隙があれば戦況を容易く
ひっくり返すシンとエミュレイターの実力を把握しているからだ。
『ちっ、シン! アレは無いのかい! 掌から出るビームは!』
「無い。くそ、こんな時に!」
 掌部ビーム砲パルマ・フィオキーナ。ストライクフリーダムとの戦いにおいて残っていた左腕も
大破し、現在改良も兼ねて製造中である。アサルトパックは、あくまで代用品なのだ。
「どうすれば良い。こいつ相手じゃ、生半可な攻撃は……」
 実の所、シンは未だ手札を残していた。しかしそれは危険過ぎ、威力も低く、全くもって心許ない。
『……アークエンジェルが来た! ジュール隊が近づいてくる!』
「拙いタイミングだ。このフリーダム相手じゃ、ちょっとくらい数が増えても……」

『敵機識別、フリーダムです』
「何だと? シンとあの3人が雁首揃えて、旧型1機に手を焼いているのか?」
 MAに変形したイージスブランが、シン達と戦う機体の上方をバスターノワールとブルデュエル改に
送信する。機内のイザークが唸った。
『少なくとも直前の戦闘映像を見る限り、フリーダムを操縦しているのは並のパイロット
ではありません』
「自動操縦でそこまで出来るのか、ただ1機有人式なのか……しかし」
 サブモニターで録画された映像を再生しつつ、イザークが首を捻る。
「このフリーダムの動き、ストライクに似ているような似ていないような……」
『MSに乗り立ての、スーパーコーディネイター様って事か?』
「うむ……が、より洗練されているな。まだ仕掛けるなよ、お前達」
 すぐさま突進するような真似はしない。ブルデュエル改の左腕が上がる。
99GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:24:51 ID:???
『7機がかりで、パイロットの処理能力を飽和させちまうのも良いと思うんだが』
「飽和しなかったらどうする。悲惨だぞ」
 4人がかりでキラの乗るストライクを攻めた苦い記憶が蘇ったか、イザークが顔の傷を軽く抑えた。
「まあ、そうするにしてもだな。あのフリーダムが俺達を無視している間に、先制攻撃の
手を考えておく必要がある」
『へぇ、まさかお前の口から、考えておく必要があるだなんて言葉が聞けるなんてなぁ』
「……ディアッカ貴様、俺を何だと思っ」
『2人とも!』
 薄ら笑いを浮かべるディアッカと片眉を上げて気色ばむイザークの間に割って入ったシホが、傍らで
アークエンジェルのブリッジを呼び出す。
『ファクトリーの中央ブロックから何処かへ、大量のデータがやりとりされています!』
 情報戦に秀でるイージスブランが、自部隊以外の通信をキャッチしたのだ。
「何だと!? 何処かへというのは何処だ、シホ!」
『解りません。中継衛星を幾つも通している所為か、暗号化されているんです』
 アークエンジェルの艦長が顎に手をやり、ディアッカが眉をひそめる。
『おいおい、やりとりって事は……』
『我々の作戦が、何者かにモニターされているわけか。かつ、その何者かは此方側に干渉できる』
 その時、ナスカ級に乗るアーサーが通信に入ってきた。
『衛星の1つが、本艦の有効射程内に入っています。直ぐにでも破壊できますが』
『……通信インフラの破壊は、宇宙では殺人に匹敵する重罪だぞ、トライン艦長』
『え、ええ。その、最後の手段という事で』
 アークエンジェルの艦長に睨まれ、首を竦めるアーサー。
『中継衛星を破壊する必要はありません。受信側であるファクトリーの通信ブロックを
叩けば、これ以上のモニターを防止出来る筈です』
『調査対象だが……四の五の言っていられんか』
 リング状の区画を調査していた陸戦隊も危機に陥っている以上、最早猶予は無い。非公式の任務
という事もあり、どうしても人命を最優先させたくなるというものである。
『本艦とナスカ級は、最大戦速でファクトリーの中央ブロックに向かう。ジュール隊は
同行し、破壊活動に協力してくれ』
「チッ……了解」
 フリーダムの方を名残惜しげに見遣りつつ、イザークが肯定する。
「シホ、ネットワークの流れから目を離すな! 最低限の攻撃で、通信施設を潰す!」
100GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:26:29 ID:???
『危険……危険……』
 巨大なスラスター光を引きずったアークエンジェルとナスカ級が、ファクトリーの中央
ブロックの脇を抜け飛び去っていくのを、自身のコピー越しにエミュレイターが認識する。
 かといって、自分を取り囲む敵機を無視する事も出来ない。
『セキュリティにアクセス……防御砲塔群、起動……起動、不能?』
 自分の操作を受け付けない。システムに重大な障害が発生していた。MS操縦をセミオートに切り替え、
データの海に潜る。ある場所から接続したハッカーに、セキュリティを掌握されつつある
という事が解った。場所は、コントロールセンターのプラグ。
 ガードロボットの1機にダイレクトリンク。薄暗い廊下で止まり、カメラを最大望遠
させて、
コントロールセンター内部を覗き込む。陸戦隊に守られ、プラグの傍でキーボードを
叩く細身のパワードスーツが視界に入った。
『確認……これより……』
 その時、ファクトリーの中央ブロックから閃光が上がったかと思うと、フリーダムの
ツインアイがゆっくりと明滅した。
『通信ネットワークに……深刻な、障害が……』
 フリーダムの機体が大きく揺れた。アークエンジェルとナスカ級の艦砲によって通信施設が壊され、
誤ったシグナルを受信してしまったからだ。
 そしてそれは、決定的な隙となった。

「そこだぁっ!」
 何かに躓きでもしたようなフリーダムを見て、シンが叫ぶ。デスティニーUの右下腕が
クリーバーを手放し、内蔵された姿勢制御スラスターが一斉に開き、そのノズルが一つ
残らず肩へ向く。
 肘部分に一瞬光が生まれ、拳を作った右下腕部が『発射』された。姿勢を立て直したフリーダムの
横顔を殴り飛ばし、機体を派手に転倒させる。
「行け! 一気に畳み掛けろ!」
 肘から伸びるワイヤーで下腕部を引き戻しつつ、デスティニーUが左腕のシュレッダーを撃つ。
1発ごとにタイルを抉り小さなクレーターを生み出すそれは、しかし間一髪でフリーダムに避けられる。
 射撃武器は標的が近いほど当たりやすいが、余りに近すぎると照準を修正できないのだ。
特に、シュレッダーのような長銃身の武器は。
101GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:27:52 ID:???
『何だこいつ? 妙に動きが鈍く……』
『構うな! チャンスを逃すんじゃないよ、野郎ども!』
 ヒルダ機の砲弾がタイルに当たり、爆発がフリーダムをよろめかせる。ヘルベルトの
ドムがビームサーベルで突き掛かり、腰のフロントアーマーを焼いた。
 反撃に移ろうとした時、デスティニーUの脚部が開いてミサイルの群れが襲い掛かる。
残弾全てを使ったのだろう。至近距離から浴びせられた10発以上の小型ミサイルは流石に
かわしきれず、半数以上を食らって再びタイル面に叩き付けられた。
 尤も、背中からぶつかるような無様な真似はしない。虚空でバランスを取り、2本の脚で
壁面を踏みしめ、衝撃を吸収しきれず片膝を突く。タイル片が飛び散る中、右腰部に装備
されていた替えのビームサーベルを抜き放ち、再び左手に光刃を灯す。
 だが、反撃に移れない。データの送受信量が著しく落ちている上にミサイルを受け、各部バランサーが
変調をきたしているのだ。PS装甲によって外部の破損は免れても、内部に伝わる衝撃は防げない。
 その時、鼻先に実弾モードのスナイパーキャノンによる狙撃が着弾する。時間差で発射された榴弾を、
回避し、振り返ったフリーダムのツインアイにジュール隊の3機が映った。
 戦闘での勝利は望めない。エミュレイターはそう判断した。だが、まだやるべき事が
残っている。セキュリティにアクセスするハッカーを阻止する事だ。システム全てを掌握
されれば、自分の存在が発覚する可能性がある。それは避けねばならない。
 誰にも、自分を悪用させてはならないのだ。
そう、誰にも。

『おい、まだなのか!?』
『後少しです。何とか、持ち堪えて下さい』
 エコー7がそう返答した直後、彼女の目の前で機銃弾が跳ねた。
『チッ、しっかり援護してくれ!』
『1機たりとも部屋には入れてない。さっさとやれ!』
 工兵と、その戦友の通信に耳を傾けるエコー7。次に、彼女の真後ろに銃弾が当たる。
『……?』
 手元のキーをせわしなく叩きつつ、エコー7はふと上を見た。天井と壁の合わせ目に、
真新しい弾痕が見える。そして、3度目。右脇に銃弾が当たった。殆ど同時に、天井と
壁に火花が散る。
『まさか……跳弾を』
『ヤバイぞ、離れろ!!』
 殆ど同時に本能で危険を察知した工兵とエコー7だが、両者の行動は対照的だった。
102GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:29:48 ID:???
 工兵は跳び下がり、エコー7はハッキングツールに覆い被さった。
『おい!?』
『ケーブルを延長している時間はありません。このまま私が』
 次の瞬間、真上から降り注いだ火線がエコー7に降り注いだ。その身体が銃撃で踊る。
 エコー7が着用している軽装型のパワードスーツでは、機銃弾を防ぎ切れない。そして、
風と重力が無い室内での跳弾は、高い殺傷力を持つ。スーツの表面が幾つも爆ぜて、緩衝材として
入っていた青いジェルが飛び散る。それでも、エコー7の指は確かに最後のキーを押し込んでいた。
 ガードロボットのカメラアイから一斉に光が消えて、力なくその場に座り込む。
『くそ! 無茶しやがって! しっかりしろ!』
 難を逃れた工兵が、エコー7の所へ駆け戻った。
『心配……ありません。エアの漏れは、無いようです。穴は、塞がったみたい……』
 通信機越しの声は、その場にいる特殊部隊の隊員全てに聞こえる。今まで何度も聞いて、かつ絶対に
慣れない、慣れたくもない、粘ついた物が絡まる咳が言葉の合間に混じった。
『セキュリティシステムは、5分程で復旧します……は、やく、脱出を……』
 そこまで掠れ声で伝え、エコー7の全身から力が抜けていった。

 ハッキングの阻止は失敗した。自分の身体でツールを庇うとは、予測が及ばなかった。
『これが、人間というモノ?』
 目の前に、シュレッダーを構えたデスティニーUがいる。しかし、最早エミュレイターにとって、
敵は存在しなかった。自分の残滓については探査されても致し方ない。しかし、フリーダムに搭載した
己のコピーを解析されてはならない。そして、今の自分では7機のMSに勝てない。
 ならば、手段は一つである。
『メインシステム、アンインストール』

 今まさにシュレッダーの引き金を引こうとしたデスティニーUの前で、フリーダムの
ツインアイが光を失う。PS装甲が解除され、灰色のディアクティブモードに入った。
バックステップしかけたまま機体が後方に流れ、ブルデュエル改が組み付いた。
『止まっ……た?』
 呆気に取られたシホの声に頷き、シンは小さく笑みを浮かべた。
「みたいだな。ともかく犠牲が出なくて良かった、帰艦しよう」
 クリーバーを拾い上げ、デスティニーUはファクトリーの壁面を蹴った。
103GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/25(水) 19:31:08 ID:???
今回は此処までです。
104通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 19:32:51 ID:???
エコー7ぅぅぅぅぅぅぅぅ!?
。・゚・(ノД`)・゚・。
誰か嘘だといってぇぇぇぇぇぇ

GSCI氏、GJです。
105通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 19:56:18 ID:???


どう見ても生存フラグです本当に・・・本当に・・・
嘘だと言ってよバァァァァァニィィィィィィ!!
106通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 20:10:08 ID:???
作者氏GJ!



某ゲームで、ダイテツ艦長が逝くステージをクリアした後でここ見たら、こっちではエコー7が…
このダブルパンチはつらすぎるぅぅぅぅぅぅぅーッ!!
107通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 21:03:00 ID:???
今回出てきた武器ってワイヤードフィ(ry
108通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 21:06:58 ID:???
ロケットパンチGJ!!

なんかエミュに反逆フラグがたったような・・・
109通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 21:30:47 ID:???
GJ!

って、
な、な、七子おおおおお!!
110通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:43:10 ID:???
エコー7の冥福を祈ります
111通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:46:41 ID:???
GJ!
ロ、ロケットパンチだと!?研究員GJ!

えっ!?七子?七子ぉぉ〜〜!!!
落ち着け俺、七子が死んだら誰が、シンの心のオアシスになると言うのだ。死ぬわけがない、生きてるに決まってる・・・多分・・・。
112通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 22:50:22 ID:???
エコー!?嘘だ、嘘だ、嘘だッッッ!!
113通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 23:22:56 ID:???
七子の胸元には出撃前に俺が渡したペンダントがあるから大丈b・・・撃たれの背中orz
114通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 23:25:21 ID:???
あぁぁああぁぁぁぁああぁぁぁあぁぁ……
さようなら七子……
115通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 23:26:23 ID:???
> 呆気に取られたシホの声に頷き、シンは小さく笑みを浮かべた。
>「みたいだな。ともかく犠牲が出なくて良かった、帰艦しよう」

悲しすぎる……
116通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 00:54:04 ID:???
七子が……七子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
生きていてほしいけど……それでは本編の二の舞……ああああああああああ
117通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 00:58:23 ID:???


プログラムの自殺なのに、キラのコピーだけあって敗北を認めたくないのだろうと思える件


> ハッキングの阻止は失敗した。自分の身体でツールを庇うとは、予測が及ばなかった。
> 『これが、人間というモノ?』

ところで、エミュの『本体』にはこの記録残らないんだよな。
所詮フリーダムにインストールされたエミュは通信回線でリンクしてあると言ってもコピーなんだから、
通信回路壊した後の事は何も知るはずがない。
118通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:08:39 ID:???
嘘だろ…七子、死ぬ訳ないだろ?活躍の場がまだ残ってるんだぜ?

七子ーーーーッ!


GSCI氏乙です
今回切ねぇ…
119通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:10:35 ID:???
シンの未来は覚醒か暴走か…
120通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:13:48 ID:???
アンインスコしたとこから、どれだけ復旧できるか…さじ加減が気になる
そしてエコー7の生存を祈って、一つおまじないを
「死亡確認っ!」
121通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 02:37:34 ID:???
王大人の「死亡確認」ほど、あてにならないものはない件について。
122通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 05:02:16 ID:???
きさま、週刊少年ジャンプにおいて完成された至高の概念
生存フラグをしらんのか?

なにはともあれGSCI氏GJ!! 
123通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 07:01:18 ID:???
全くだな。毒が回って心臓を抉られても、人間なんぞ一瞬で骨になるような
液体のプールに落ちても、身体に風穴開けてローストになっても、
王大人の死亡確認さえあれば余裕で生き延びるんだ。

七子1人の生存ぐらいなんとも……なんともない……筈
124通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 12:53:15 ID:???
逆に考えるんだ!
負傷した七子をシンが看病するという萌展開への布石と考えるんだ!


GSCI氏GJ!
125通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 16:15:44 ID:???
某バトーさんばりに叫んでみる

ななこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

あぁ、俺の心は引き裂かれんばかりです。
126通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 17:15:16 ID:???
ワイヤードフィryも気になったが、今回どーしても一つだけ言わせて欲しい

>次の瞬間、真上から降り注いだ火線がエコー7に降り注いだ。

重要な場面でコレが物凄い気になった。
127通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 17:20:20 ID:???
敵地に単身乗り込み、全身蜂の巣にされたにもかかわらず、
最終決戦の大ピンチにふらりと現れて窮地を救うような奴がサンデーにはいたんだぜ?


マイナーすぎて絶対分からないだろうなあ…。
128GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/26(木) 17:34:55 ID:???
>>126
これはひどい
129GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/26(木) 17:38:12 ID:???
(うっかり切れたorz)そのパート、文の加筆修正、削除を繰り返して作ってたもので、

真上から降り注いだ→真上からの

という風に直し忘れたんですね。ああぁ口惜しい、5分くらい眠れそうにない。
130通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 17:52:20 ID:???
むしろ火線集中蜂の巣の容赦なさが強調されてたような気も…
131通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:32:48 ID:???
>>129
気にするな俺は(ry
132通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 19:58:48 ID:???
>>129
ドンマイ!むしろどどんまい!
133通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 21:37:05 ID:???
>>127
缶コーヒーを投げ付けてたあの人ですか?
134通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 22:53:59 ID:???
工兵「エコー7嬢ちゃんだ……(ズッシリ)」
シン「…一緒に…サラダ食うんじゃなかったのかよ……ッ」
135通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:02:22 ID:???
>>127
答えうp
サンデー結構昔から読んでるが全然分からん・・・
スレチスマン
136通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:10:17 ID:???
>>135
こわしや我門に出てきた眼鏡の人だと思う
137通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:12:57 ID:???
>>134
ケーla…じゃなかった七子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!
138通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:13:28 ID:???
>>127
最終話で石破ラブラブ天驚拳かましたアレですかww

それはそうとGJ!
結局はin自由の状態ですらエミュを倒せたとはいえない幕引きになってしまったな…
状況が同じになれば完調の運命Uなら勝てたともいえるが、
恐らく次の時の相手は和田なんか目じゃない機体。
なんか命懸けのリミッター解除とか組み付いて自爆とか俺ごと撃てー!とか見えるんですが…
139通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 23:13:28 ID:???
>>136
ネ申!とってもありがとう!
つーかコミックス持ってたのに忘れてたわwww
140通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 01:38:05 ID:???
みんな正解。メガネと缶コーヒーのあの人です。意外と知ってる人が多くて感動した。

これだけだとスレ違いで申し訳ないんで、寝る前に叫びながら咽び泣くことにする。
七子おおおおおお!!!
141通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 01:55:41 ID:???
特殊部隊隊員「これ・・・・・・七子です・・・・・・」ヘルメットin七子
142通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 02:32:34 ID:???
七子よ宇宙に還れですか?
143通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 03:31:45 ID:???
シンは七子の認識証を首にかけ、秘密結社……じゃなくてエミュの謎を追っていくのかな?
144通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 04:59:37 ID:???
ななこは巨大「転生イクナイ」杭打ち機になってかえってきます!
145通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 05:08:14 ID:???
007は二度死ぬ
146通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 14:04:07 ID:???
>>144
それを運命Uに搭載してエミュレイターを完全に消し去るワケですね?
147通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 19:51:02 ID:???
お前らエコー7のことで騒ぎすぎ。

二次創作とはいえ宇宙空間で陽電子砲食らって
機体が吹っ飛んでヘルメットが取れても五体満足でいられる世界なんだ。
エコー7はきっと生きてるさ
148通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 20:49:52 ID:???
むしろエミュレイターの今後が気になる。
スカイネットと化すのかAi1と化すのか……。
149通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:00:06 ID:???
AI1となるならラクスを取り込むのか・・・・・・。
あ、いやその前にラ・ムーの星を取り込まんといかんか。
150通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:44:12 ID:???
スカイネット化→50人によって暴走させられる→ミハシラ軍が根源であると見たラクスたちを叩く→しかし暴走止まらず→50人と戦闘→エンディング

ざっとこんな感じじゃね?
151通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:44:58 ID:???
>>147
一応突っ込む。そっちは本編だ!戦わなきゃ!現実と!!

そういえば、ファイナルプラスにエコー7とアズ子が出ていないという事実も、
多少気になるところだが。
152通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:51:54 ID:???
お前ら既に錯乱している。惑わされるなw
153通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 21:59:26 ID:???
そうだぞ。アズ子も七子も劇場版の新キャラだからTVシリーズに出てるわけないじゃないか・・・
だいたいファイナルプラスって一部のスタッフが作ったセルフパロディだろ?公式には黒歴史だったはず
154通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 22:27:51 ID:???
お前らどんな本編見てるんだよ?
俺の持ってるのは陽電子砲なんて殆どでないぞ。せいぜいオーブ脱出で1発撃ったぐらいか
ファイナルなんてV-MAX会得した運命とミーティア正義の激闘しか描かれてないし。伝説やらメサイアで何があったのかやらカットしたのは英断だったな。
155通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 22:44:02 ID:???
エコー7…兵器として生まれて、人間として死んだんだね…
でもやっぱ、生きてるほうがいいよっ!
156通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 23:35:29 ID:???
え?種死最大の見所はユウナ、ミナ様、ホムラの三人の
権謀術策の激突じゃなかったっけ
157通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:09:18 ID:???
なんかこのままネタすれとして突っ走りかねんかとりあえず皆正気に戻れw
158通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:31:03 ID:???
ああ、すまなかった。七子のことで少し錯乱していたようだ
じゃあ話を戻そう。確かアズ子に着せるメイド服はミニかロングどっちにするか、だったよな
159通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:31:07 ID:???
>>157
そうだな。落ち着こう。元々は空も飛べなかった名もないヒーローが世界を魅了する話だったよな。
160通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:39:51 ID:???
>>159
DTBのオープニング曲か
GSCI氏のSSと微妙に合ってるな、それ
161通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:54:26 ID:???
>>160
あの曲聞くと何故かシンが浮かんでくる。曲名も「覚醒ヒロイズム」だし。
162通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 02:56:52 ID:???
>>158
ミニだな
163通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 10:55:51 ID:???
>>162
馬鹿、其処はロングで行くのが定石だろ
普段はロングの所為で見えない太ももがハプニングでチラリと覗けてしまうというロマンをお前は解ってないな?
164通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 10:59:15 ID:???
でもミニだよ。
165通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 11:53:05 ID:???
>>164
断じて否。あざといエロなど要らん。貴様は種で何を学んだのだ。
166通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 12:15:14 ID:???
無重力でも中身が見えないスカートのエロさ・・・とか?
167通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 12:20:49 ID:???
どいつもこいつも股間だのスカートだのと
モマエラの興味は股下オンリーかwww
168通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 13:04:35 ID:???
ロングじゃないとシンが中に隠れられないだろ。
169通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 13:09:06 ID:???
そうだ、忘れていたよ・・・ミニだのロングだのは関係ない・・・大事なのは全体のバランスじゃないか!
俺たちは運命からそれを教えられたというのに!!
170通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 15:37:47 ID:???
つまり>>169はルナマリアよりもデスティニーにハァハァだと。


変態だな。
171通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 15:41:28 ID:???
つまり、いくら下がブルマでも上が体操着じゃなくちゃあ意味がないってことだろ?

うん。>>169は間違ってない。
172通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:48:08 ID:???
アズ子にメイド服か・・・

なら、着せるしかないじゃないか!!

http://vista.jeez.jp/img/vi8560798184.jpg
173通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:49:18 ID:???
>>172
 :(;゙゚'ω゚'):
174通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 16:54:21 ID:???
>>172
おお…
175通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:02:10 ID:???
>>172
萌えた
なんという神絵師

ここはほんと神絵師多いなw
176通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:38:31 ID:???
>>172
良き絵なり・・・
177通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:40:07 ID:???
>>172の人気に嫉妬
嫉妬の原因までわかるからなお嫉妬
178通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 17:53:49 ID:???
>>172

イぃぃぃャァっタぁぁぁぁぁ!!!!!!

GJです!!!!
179通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 19:28:46 ID:???
>>172に便乗
空気読めなくてゴメ

http://vista.crap.jp/img/vi8561847832.jpg
180通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 21:53:39 ID:???
(゚д゚; ≡; ゚д゚)なんだかとんでもなく神なスレに迷い込んじまったぞ!?
181通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 21:56:03 ID:???
>>179
(故)エコー7か
182通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:17:48 ID:???
>>181
故をつけるなよ。
七子が死ぬはずないじゃないか。
凸ですら生き残ってるんだ怪我は酷いがきっと生きてるはずさ
183GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/28(土) 22:29:27 ID:???
 今の主人ロンド=ミナ=サハクは、武装組織を束ねる不穏分子だ。アスハ家が
親子続けて指導者たりえなかった為、なにかと持ち上げられてはいるが、危険人物
である事に変わりは無い。正直な所、彼女を祭り上げる風潮に流される気は無かった。
「よろしかったのですか? サハク司令官」
「何がだ? よく似合っているではないか、その姿も」
 ネオロゴスのメンバーに招かれたブリュッセル郊外の庭園にて、長身黒髪の女性が
ティーカップを片手に佇んでいた。その傍らに、私も着馴れぬ執事風の黒スーツ姿で立つ。
 男性用の為に、身体の一部がきつい。主人の趣味だった。この間のコスチュームよりは、
まだ着やすいけれども。
「あの商人は、出資に応じる用意がありました」
「交換条件に何を指定してきたか、忘れたわけではあるまい」
「私です。二晩」
 視線をそのまま、私は短く答えた。任務であれば、相手は誰でも構わない。
「交渉事に私的な趣味を持ち込むタイプは、好かぬ」
「まとまりかけた商談を破壊してでも、彼を嫌う事を選んだのですか?」
「そうだ。不服だったか?」
 ゆっくりとかぶりを振る。遠くで鳥の声が聞こえた。まだ、肌寒い季節だが。
「契約上、私はサハク司令官の手足。手足は不服を訴えません」
「嘘だな」
 主人の低い笑いが鼓膜を震わせる。
「だが、本心は伝えずともよい」
「はい」
 肯定でも否定でもない。命じられた事を、承服したのだ。
「そなたは、予の手足だ。立ち去る事は許さん」
「はい。契約の示す限りにおいて、永遠に」
「良い返答だ。では行くぞ、エコー7」
 右手を握って胸元に触れさせ、私は軽く腰を屈める。少し強めの風が吹いて、
紅い花弁が空に散った。



アズ子メイドはまた今度
184通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:37:23 ID:???
>>172を見ていたら
足をくじいたフリをしてシンにお姫様抱っこしてもらうアズ子が
思い浮かんだ俺はもう駄目かもわからんね。

・・・足の部分が膝上くらいで消えているせいか、白のハイソックスに見えてきた(゜∀。)
185通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:51:13 ID:???
>>183
あんたって人はぁぁぁぁぁぁぁ!GJ!
こういう流れになるとショートエピソードを提供してくださる貴方が大好きです。
186通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:55:38 ID:???
>>183
GSCI氏、乙でっす。
この二人の関係、なんともいえない信頼っぷりが格好良かったです。

それにしても七子を二晩要求とは、けしからん、全くもってけしから・・・
(七子相手なら仕方ないな( ´∀`)
187通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 22:57:15 ID:???
>>183
仕事早ぇぇぇぇ! GJ!
拙作にこんなSS付けてくれるなんて…ありがとうございますorz
188通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 23:08:40 ID:???
>>183
七子を二晩!?いったい商人はどれだけ出資するつもりだったんだ!?
少なくともコロニーをサイド単位で買える程度のはした金ではあるまい・・・
189通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 23:39:20 ID:???
>>183
七子を二晩か、大西洋連邦の国家予算の数倍は、出さねばなるまいな。
しかし、男装七子ええわ〜〜!
190通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 23:49:52 ID:???
>>183
ミナ様でなく七子を相手に指名する辺り、この商人それなりに賢いな、だが!全国777万の七子ファンを敵に回した!
191通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 00:01:25 ID:???
どこの商人かが問題だな。

とりあえず生身でシュレッダー程度は必須だし
192名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:16:49 ID:???
そんな七子大好きなお前等が七子の次に大好きだ!!

とりあえず商人は>191の言う通り生身シュレッダーミンチの刑でおk
193名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:11:06 ID:???
とりあえず七子と七子好きなおまえらと七子好きなおまえらを好きな>>192を愛している

商人はクリーバーでおk
194名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 03:02:08 ID:???
商人はパルマの発射部に固定して使用でしょ
195名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 03:59:24 ID:???
まて、おまえら
商人が百合志向のつり目気味の美女だったらどうするつもりだ!
196名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:06:15 ID:???
ま、まsか、アズ子か!!?
197名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:14:42 ID:???
>>196
いいえ!ミツコ女史です!!
198名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:28:18 ID:J6cFaHoL
>>172
>>179
GJ。萌え殺されそう

>>GSCI氏
GJ、さすがです
しかしこれがシン加入前か後かで話が変わる気が・・・
199名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 04:30:03 ID:???
ageてしまった、俺興奮しすぎ。
皆マジごめんorz

お詫びに商人をシュレッダーでヤってくる
200名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:12:47 ID:???
>>158
遅レスですまんがチラリズム重視だというなら、浴衣も美学だろ?
201GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/29(日) 09:42:27 ID:???
 アズラエルのオフィスに呼ばれた生体CPUの開発主任は、少女を前に咳払いした。
「お嬢様、先日の水着の件ですが……どうやらエージェント・エコー7に人気を持っていかれた
模様です。つまりその……レスポンス数で下回ったという事です」
「そうですか……で。シンはどちらを選ぶと考えますか?」
 アズラエルのシンプルな問いに、開発主任のこめかみから汗が流れ落ちる。
「彼の嗜好はスタンダードに近く……世論に則した結果が予測されますが……」
「そう、残念ですね。次の案は?」
 目の前で指を組む少女の周囲が暗く染まる。プラチナブロンドの合間から覗く
アイスブルーの瞳が底光りを放った。
「い……意外性は狙うべきです。ですが、奇を衒いすぎると好意を得るどころでは
なくなります。お嬢様の強みを活かした戦略を取る必要があるでしょう」
 今にも倒れそうな開発主任の言葉に、少女は満足げな笑みを浮かべる。
「続けて」

「すみませんアズラエルさん、色々やって貰っちゃって。……その服、何なんです?」
「これですか?」
 シンに宛がわれた室内で忙しなく動き回るアズラエルは何時ものスーツ姿でなく、裾長
のメイド服だった。白いヘッドドレスと髪が空調の風で揺れる。シンの問いに振り返り、
小首を傾げて左手でスカートを掴んで僅かに持ち上げた。
「……はい」
 真っ白な脚に吸い寄せられた視線を強引に外すシンに、アズラエルが微笑む。
「家事をする為の服を持っていなかったので。変ですか?」
 勢い良く首を振って否定するシン。品の良さそうな小柄な少女が、メイド服を着て
自分の部屋を掃除しに来てくれたのだ。嫌悪感を覚える男性は少数派だろう。
「良かった……ぁ!」
 作業に戻ろうとした時、慣れぬ家事の為か、長いスカートに足をとられてしまう。
踏みとどまろうとするも、足首に鋭い痛みが走った。挫いたのだ。
 けれども倒れず、代わりに鍛えられ引き締まった身体に肩がぶつかった。
「だ、大丈夫ですか!? 今、捻ったでしょ?」
「平気……です。ごめんなさい、お手伝いにきたのに」
「いや、もし嫌じゃないなら見せて下さい。それか医務室に行きましょう」
 抱き留められた腕の中から抜け出そうとするアズラエルだったが、その言葉に動きを
止める。上目遣いにシンを見上げた後、力なく頷いた。
「では、見て頂けると助かります……有難う、シン」
 脳裏に浮かべたマークシートに印をつけつつ、少女は弱々しい笑みを見せた。
202名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:50:50 ID:???
作者何やってんのぉぉぉ!!












GJ もっとやれ
203名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:58:36 ID:???
>>201
あんたって人は・・・
本当に・・・・


                   ∧∧∩
                   ( ゚∀゚ )/
             ハ_ハ   ⊂   ノ    ハ_ハ
           ('(゚∀゚ ∩   (つ ノ   ∩ ゚∀゚)')
       ハ_ハ   ヽ  〈    (ノ    〉  /     ハ_ハ
     ('(゚∀゚∩   ヽヽ_)        (_ノ ノ    .∩ ゚∀゚)')
     O,_  〈                      〉  ,_O
       `ヽ_)                     (_/ ´
   ハ_ハ        キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!         ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃                       ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃
204名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:43:23 ID:???
な、なにをするだーーーーーっ!


GJッ!ウホッ、いいお嬢様。嫁に こ な い か
205名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:44:12 ID:???
バ、バカな!?ありえん!七子命たる俺が、アズ子に萌える等あってはならんことだ!!み、認めんぞぉ〜!!













(´∀`)良いぞ!もっとやれ!
206名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:48:35 ID:VefvufY+
ひでぇ……アンタ、酷すぎるぜ……

なんでこうも素早く流れに乗って投下しちゃうかねああもうGJ!
207名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 13:44:05 ID:???
GJとしか言いようがない
まさか自分の絵からこんな・・・GSCI氏ほんとGJです
208名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:15:55 ID:???
GJ!
ってかシン攻略フラグチェックされてるwww
209名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:32:12 ID:???
>奇を衒いすぎると好意を得るどころではなくなります。

そ…そうか、ここでわざとメガネまで装備して臨んでればあざと過ぎて逆効果、
あくまで本当に慣れてない家事に挑戦する事で限りなく自然なドジッ娘メイドぶりを
演出してかつスキンシップにまで持っていくとは……アズ子様おそるべし!!
もし彼女が4、5年早く生を享けていたら戦争は無印の時代に完全決着していたろう…!
210通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 20:58:13 ID:???
なんてーか、GSCI氏自重して下さいお願いしますw
このままじゃ失血死だ。アパム、輸血パック持って来い、アパーム!!
211通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 21:26:38 ID:???
GSCI氏はドSだっ、こんなにもスレ住人を無差別に虐殺するなんて・・・・・・




ところで次のアズ子・七子ネタはまだですか?
212通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 22:26:50 ID:???
そろそろミナ様の小ネタが出てきてもおかしくないな。

つーか、七子も勇者姫もすでに小ネタとは言えない破壊力を発揮している件。
本当、GSCI氏は僕らの味方だ!!
213通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 22:37:16 ID:???
後はミネルバ級戦艦の褐色の肌の女性艦長とオク子さんか。
何が似合うかな?
214通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 22:59:41 ID:???0
>>213
ミネルバ級艦長、とりあえずミネ子でどうだろ?
AA艦長はさしずめアク夫とか。
215通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 23:53:46 ID:???0
やっぱ乗艦の名前を付けたいんだけど戦艦の名前が出てないからなー。
216通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 23:57:13 ID:???0
>>214
なんか【B99.9 W55.5 H88.8】なスタイルになりそうな名前だなw
217通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 23:58:37 ID:???0
ルパンダイブが見られるのかw
218通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 00:07:44 ID:???
>>213
そういや、オクたんがいたな。補佐官あたりと一緒に色々と動いてるのかな。
無事だといいが。
219通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 09:19:11 ID:???
オク子は他の女子キャラに比べて癖が無いところがいい
あのままで居て欲しいな。
220通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:19:33 ID:???
オク子はもう顔決まってたっけ?

少女兵士ってことで霧島マナみたいなの想像してたんだけど
221通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:23:33 ID:???
みんなしてオク子オク子言うけどな、実際のところいまだに名無しでないか?
222通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:29:39 ID:Dfu9qD/E
>>220
俺が前描いた奴でよけりゃもっかいうpろうか?
223通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:32:51 ID:???
すまんageちまったorz
224通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:37:22 ID:???
>>221
名無しだから勤務地とかの特徴でで呼ぶしかないんじゃないか。
225通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:39:17 ID:???
オリキャラで名前付いてる奴が居たっけ?
226通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:41:13 ID:???
>>222
 >>220じゃないが、出来たら頼む。
>>225
アズラエル、カグヤ、エミュレイターくらいかな。
227通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 22:55:42 ID:???
ここまで作者がはっちゃけて、全くアンチが湧かないこのスレが

大好きだーーーー!
228通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:01:36 ID:???
誰か! 誰か居らぬか!!
まとめサイトにこの小ネタと絵をUPせい!!
229通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:07:14 ID:???
絵師の許可がいるんでないの?
230通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:09:41 ID:???
>>227
一応、単なる独断からの暴走じゃなく、他から投稿された絵を元にした上でやってるから
アンチも居辛いとか。
同時に、今このスレでSSを書いているのがGSCI氏以外にいないという問題点を
表しているのかもわからんね。
231通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:18:53 ID:???
>>228-229
ネタはうpしてくれるなって前にGSCI氏が言ってなかったっけ?
232通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:20:49 ID:???
待ってた人お待たせーノシ
オク子でっす。
http://hisazin-up.dyndns.org/up/src/40593.jpg
233GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/30(月) 23:29:27 ID:???
>>231
 済みません、書きましたっけ。記憶に無いのですが。ただ確かに、単発ものまで
載せて頂くのは何だか申し訳ないと思ってしまいます。
 でもイラストはupされると良いなとか思ってたり(勿論、絵師様の許可が必要ですが)

>>232
 こちらが決定版カラーなのですね。了解です。
234通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 23:31:19 ID:???
>>232
うぉぉぉぉぉぉぉめっちゃ好みじゃああああ!!
GJ!!
235通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 00:34:35 ID:???
>>232
やべ、かわいすぎだろコレ
この子がシュミレータで訓練するたびにシンを思い出したりすんのか
そらザクあげたくなるわ

>>230
「自由の呼び声」も終わっちゃったしな
自爆したやつとか、ネオになったやつとか音沙汰ないし
236通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 02:58:02 ID:???
ジオン帝国の小ネタを未だ諦められない俺がいる
今からでもいいから連載してくれないかなー
237通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 03:43:37 ID:???
オ・ク・子!オ・ク・子!

正直、性欲を持て余す
238通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 06:13:45 ID:???
>>232
そ、そんな無垢な瞳で、俺を見るなぁ〜〜!!
お、押し倒したくなっちゃうだろうが!






(´∀`)か、かわええ!間違いなく俺の嫁!
239 ◆NXh03Plp3g :2007/07/31(火) 07:35:41 ID:???
>>236
本人ですが、話の間のスパン長め(2〜3週間ぐらい)でもよろしければ、
はじめようかと思いますが、どうでしょうか?
240通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 08:06:54 ID:???
ばっち来〜い!!
241通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 09:47:41 ID:???
目がぐるぐるのシンも待ってる自分
242通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 11:35:14 ID:???
>>239
今から全裸待機に入る
243通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 13:11:00 ID:???
>>233
おそらく三次創作の話の件がごッちゃになってるんじゃないかと。
244GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:12:10 ID:???
 無重力ブロックの通路を、可動式のレバーを掴んで移動するシン。パイロットスーツを
着たまま、ヘルメットだけを脱いだ彼の頬を汗の玉が転がっていく。空調の故障ではない。
 帰艦後、ファクトリー内部で起こった出来事を聞かされたのだ。
「左右に動かすな! しっかり担架を押さえろ! 無重力だからって……」
「嘘だろ」
 通路の曲がり角から聞こえてくる医療スタッフの声に、シンはレバーを手離した。壁を
思い切り蹴飛ばす。
「とにかく急げ! 何発貫通したかも解らないんだぞ!」
「嘘だろ……!?」
 T字路の前で踏みとどまったシンの目の前を、担架と衛生兵、軍医が流れていった。
顔だけ横に向けられ、うつ伏せにされたエコー7の唇の端が赤く汚れている。瞳が虚ろだ。
 首から下は更に悲惨だった。機銃掃射に曝されたパワードスーツはずたずたに破壊され、
外装には幾つもの弾痕が刻みつけられている。入っていた緩衝ジェルが玉となって散り、
通路の壁に生々しくへばりついた。色は青だが、シンの目には血に見えた。
「え、エコー……7」
 本名で呼び掛けられないのがもどかしい。床を蹴って担架に追いつく。声がひび割れた。
「下がってください!」
「こんな事、ある筈がない。大丈夫だって言ったじゃないですか!」
「シ、ン」
 喉をひきつらせ金切り声を上げるシンに、マスクを着けられたエコー7の瞼が震える。
深緑の瞳が焦点を結び、直ぐ傍のシンに手が伸ばされる。彼の左手を、そっと握った。
「手術室を開けろ! 入れたばっかりだが、早速役立ったな、くそ!!」
「お願いが……あります」
「お願い!? 何でも言って下さい! ちゃんと、聞きますから……」
 騒然とする中、通路を流れながら2人は言葉を交わす。
「サハク司令官を……」
 身をよじったエコー7が咳き込む。半開きの口から血の玉が飛んで、シンの頬を汚した。
「アスカさん、喋らせないで!」
「後で聞きます! 治った後で幾らでも! だから、エコー7……」
「サハク司令官、を……」
 シンの言葉を聞かず、マスク越しにくぐもった声を発する。
「どうか、見捨てないで」
 その言葉を最後に、エコー7は身体から力を抜いて目を閉じた。医療スタッフの誰かが
シンの身体を突き飛ばして退かせ、担架は医務室に消える。壁際のパネルに、手術室が
使用中である事を示すランプが灯ったのは直ぐ後の事だった。
「何だよ……何だよ、それ。俺がサハク司令官を見捨てる? 見捨てられるんじゃなくて?」
245GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:13:30 ID:???
 周りに誰もいなくなった通路で、シンは涙を散らす。雫が血と混じり、紅く染まった。
「解らないですよ。もう一度ちゃんと教えてくださいよ! もう一度……もう一度……!」
 そんな彼に、エコー7が着ていた物より重厚なパワードスーツを纏った男が2人やってきた。先頭の男が、ヘルメットを脱いで脇に抱える。
「申し訳ありません。貴方がたから預かっていたエージェントを負傷させてしまいました」
 シンはそれに応えない。ただ、閉ざされた医務室のドアを見つめている。
「彼女が身を呈して作業を続行してくれなければ、消耗戦に持ち込まれた我々は全滅して
いたでしょう。彼女の決断と行動に、隊を代表して敬意と感謝を表します」
 シンはゆっくりと振り向いた。ヘルメットを脱いだ男と視線を合わせる。そして、再び
視線を元に戻した。男2人も、敬礼して踵を返す。

「可哀想に。あいつ、壊れてるな」
 角を曲がり声が聞かれなくなった所で、特殊部隊の隊長が口を開いた。2人のスーツには、無数の
擦過痕が刻まれている。先程語った内容は誇張ではない。何かを間違えば、全滅していた。
「そうなんですか? 負傷した、って意味じゃあないですよね?」
「目が合った時、何となく解った。……そうだ、頭の中が……もとい此処がな」
 胸甲の左側を、グローブで軽く叩く。
「なら、色々教えてやりゃあ良かったじゃないですか。食らったのは対スーツ用のAP弾
じゃなかったとか、オーブからアークエンジェルを接収した時、医療設備を最新のやつに
入れ替えたとか、そのアークエンジェルが傍にいたから、直ぐに運び込めたとか……」
 基本的に、ボディアーマーは壊れる事で衝撃を吸収し、着用者を防護する。エコー7の
スーツが無残に破壊されたという事は、スーツはきちんと機能を発揮したという事なのだ。
アーマーピアシング弾を受けたスーツは綺麗な物だ。焦げ跡程度の弾痕しか残さず、着用者の肉体を
徹底的に破壊する。ステーション内部の防衛が主目的だった為、あのガードロボットには
通常弾のみが装填されていたのである。内壁を破壊しては元も子も無いからだ。
「気休めは無意味だ。あいつが欲しいのは安心じゃなく、たった1つの結果だろうからな」
「はぁ」
 まくしたてていた部下が、隊長の言葉を聞き曖昧に頷く。
「それに……あれで死ぬようなら、4年前俺達とやりあった時に死んでるさ」
「あー、隊長の射撃があんなに当たらなかったのは、後にも先にもあれっきりですね」
「うるさい。さっさと行くぞ、次の任務が待っている。しっかり働け、兵隊」
「Sir, Yes Sir!」
 通路中に響くほど声を張って敬礼する部下の頭を、隊長はヘルメットではたき倒した。
246GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:15:13 ID:???
「司令官、『先方』からの通信です。如何しましょう」
「構わぬ、此処で報告せよ」
 ミハシラ軍の実質的旗艦であるイズモは、月都市コペルニクスへやってきていた。ブリッジの
奥まった席に腰を下ろすロンド=ミナ=サハクが、オペレーターに命じる。
 一瞬ためらう彼女。ブリッジには今、『客』が来ているからだ。
「……アークエンジェル隊は、無人MS隊の襲撃を受けつつもこれを無力化しました」
「無人だと……?」
「またMSから回収したデータを復旧させたところ、高度なAIと思しき存在が明らかに
なった模様です。ただし痕跡のみで、複製および再構築には失敗したとの事」
 返答せず、ミナは小さく唸った。大型機動兵器と戦略砲、そして自律行動可能なAI。
想像の枠を超えた事象が、整理されぬまま己の内に山積していく。
「また、ファクトリーの広範部分にマーシャンの技術が用いられていました」
「マーシャン……火星政府が関与していたというのか」
「彼らの技術は、高レベルなオートメーションを実現させます。クライン派の需要に
合致していたのでしょうね」
 ミナの傍らに立つカグヤが口を開いた。目を細めて微笑む。白い薄手のコートのような
衣を纏う彼女は、ウェーブの掛かった黒髪を揺らした。
「つまり、マーシャンはクライン派に協力し、彼らを利用したと」
「それはそうでしょう?コーディネイターとナチュラル、種族問題で争い大量破壊兵器を
躊躇い無く撃ち合う私達テラナーと付き合う余裕は、今の火星にありませんもの」
 袖を口元に当て、カグヤは薄目を開けた。その瞳が、月光の如き冷たい光を放つ。
「ラクス様が引き起こす混乱で、我らを地球圏に閉じ込める。内側への軍備拡張と平和維持活動という
名の内政干渉で国力を消耗させるにあたり、平和の歌姫様は最適な人材なのですから。私達に、
地球圏の外側に目を向けられたく無いのでしょう……」
「フン……彼女と歌姫の騎士団を利用していたのは余らも同じだ。連合軍はアレを潜在
脅威として軍縮を拒み、プラントやオーブは言わずもがな……」
「『天空の宣言』として、歌姫への恭順を示された貴女も? サハク代表」
「勿論だ。2年前の戦時中、あの混乱に乗じて余は今の組織の基礎を築いた。築いたが」
 柔和な笑みを消さないカグヤに首肯し、ミナは言葉を続ける。
「正直な所、ラクス=クラインの権勢がこれほど長続きするとは想像できなかった。長続きする筈だ、
多方面からの需要に支えられていたのだからな」
「悲しい事に、ラクス様は善意のみの御方。少しでも権力欲がお有りなら宜しかったのに」
 喉を鳴らすカグヤにミナは再び頷いた。ラクスは、余りに純粋なのだ。
「さる情報によれば……ラクス様が再び『決起』されるそうです」
247GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:16:44 ID:???
 アークエンジェルからの報告を聞いた礼のつもりか、カグヤが静かに口を開く。
「キラ=ヤマト様のストライクフリーダムを加えた部隊が撃退され、ラクス様は地球圏に
再び満ちる荒廃と混迷を悟られたようで」
 その言葉にミナは目を閉じる。地球に住む人々は、最早ラクスの言葉に耳を貸そうと
しない。プラント内部でも怪しいものだ。ラクス=クラインは余りに上手く行き過ぎた。
自分の発した言葉と行動が全て正しい事とされ、比類なき武力を手にした。
 ラクスの周囲もその状況を利用し、自身の利益と目的の為に甘言を弄し続け、彼女を
真実から遮断し続けた。そして今、ラクスは深い悪意を胸に秘めた者達に囲まれている。
彼女を助け出さねばならない。彼女と、彼女に従う者の為にも、そうでない者の為にも。
 そこまで考えて、ミナは己を笑った。自分のような女が、今更何を言っているのだろう。
「サハク司令、物資の搬入が完了しました」
「直ぐに発進する。……カグヤ、制圧したファクトリーに用があるなら、乗せてやってもよいが?」
「いいえ、そこへは後ほど。次はネオロゴスのお婆様とお話しなければいけませんので」
 かぶりを振り、カグヤは早々にブリッジを出て行った。ドアが閉まると、先程のオペレーターが
ミナの方をおずおずと振り返る。
「司令官、先の報告に付け加える事があります」
「何か?」
「エコー7が作戦中に重傷を負ったそうです」
 ストレートロングの黒髪が波打った。
「そうか、わかった」

 整備を終えた黒と黄のイズモが、月面に造られたすり鉢状の発着場から浮き上がる。艦尾のメイン
スラスターから青白い巨大な光を吐き出し、漆黒の天空へ駆け上っていった。

 自身のコピーを削除し入手した戦闘データを整理する傍らで、エミュレイターは思索の
深みに沈み込んでいた。通信回線が完全に断絶する直前の事である。跳弾を利用した己の
射撃をその身で受け止め、セキュリティシステムのハッキングを成功させた人間の兵士の
姿が、思考の中枢にこびりついて離れない。
 通信状況が急速に悪化していく中での出来事だったので、情報を完璧に収集出来なかった。それは、
エミュレイターにとって初の経験―思い悩む―をもたらす事となる。
 単なるミスだったのか、それとも任務への忠誠か、仲間を生かす為の献身だったのか。
いずれにしろ、その行為は自身の存在意義を大きく揺るがした。
248GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:18:12 ID:???
 自分が生み出され、軍事技術の粋を集めて開発された機動兵器に搭載される理由は他でも無い。『弱い』
人類を守護する為だ。ラクス=クラインは平和を守る剣であると己に告げたが、要するに
想像力薄弱で、何かあるとすぐ戦争を起こそうとするコーディネイターとナチュラル双方を監視する
為の、いわば抑止力という事だ。つまり人類は全て弱者で、独力での存続が困難である
という前提のもとに自分は機能せねばならない。そうでなければ、自分の力は単なる抑圧
にしかならないからだ。
 だが、と『彼女』は先程のデータを呼び出す。あの兵士は弱者であったのか、と。フリーダムを
操る自分に最後まで対抗し、武装を殆ど封じられながらも一瞬の隙を突いて反撃した、黒と赤のMSに
乗るパイロットは弱者だったのか、彼と共に戦ったドムトルーパーのパイロットはどうか。
 ラクス=クラインやキラ=ヤマト達とは根本的に違う。キラはスーパーコーディネイターとしての
素養で戦い、ラクスは予め自分に味方していた全ての状況を利用した。つまり、弱者でも
可能な行動であった。彼女達は勝つべくして勝ったのであり、そこに強さは存在しない。
 人類に奉仕する為に創造されたエミュレイターにとって、力のある者が社会に尽くすのは至極当然の
事だからである。と此処まで思考して、彼女はある結論への仮説を弾き出した。
 生命が生き延びる本質的な強みの一つに、多様性がある。人類にとっての多様性は、
精神に宿るのではないだろうか。この仮説が正しければ、自身の開発理由は初めから誤り
だった事になる。強すぎる抑圧は精神を蝕み、彼らの多様性を殺してしまいかねない。
 無論、否定材料もある。C.E.に入ってからの歴史を見れば、どう考えても人類は自制心を失っている。
だからこそ、ラクス=クラインはプラント最高議長として権力を手中にし、混迷する世界に
秩序を徹底させるべく努力している。彼女はその為に自分を創っ――
『ラクス=クライン、質問があります』
「なんでしょうか」
 豪奢な執務室にいたラクス=クラインが顔を上げ、何時もの優しい笑みを浮かべる。
そのラクスと同じ声で、エミュレイターは問い掛けた。
『なぜ、デュランダル議長のデスティニープランを否定されたのでしょうか?』
「あの方のプランが、人の未来を奪うものだったからです。遺伝子によって全てを決定し、
社会における個人の機能まで決定するなどという事は、決してあってはなりません」
『なるほど。ところで2年前にアスハ元オーブ代表と結託し……』
 その言葉に、ラクスの表情が悲しげに曇る。
249GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:19:29 ID:???
「オーブでの出来事は、何かの間違いが重なったのです。カガリさんには一刻もはやく、
元の地位に戻って頂かなくてはなりません。それなのに、今の地球は……」
『……それはさておき、2年前に貴女はユニウス条約に違反するMSと、連合軍籍の戦艦を
私的に保有しておられた筈です。なぜでしょうか?』
 話を中断されても、ラクスは不快そうな様子を見せない。不快感を覚えていないからだ。
「ユニウス条約は地球連合とプラントとの間に交わされた条約。オーブ及び私人である
わたくしには適用されません。そして、再び混迷する世界を正すには力が必要でした」
『正すという事はつまり、貴女は善か悪かで物事を判断し、武力を用いたのですか?』
「その通りです。力というものは全て、善き目的の為に用いられなければなりません」
 無垢なる笑みを見せるラクスに、エミュレイターはしばし沈黙した。
『……理解しました。執務中に失礼致しました』
「いいえ。迷われた時は、いつでも仰って下さい」
 音声は途切れ、ラクスは再び机上の書面に目を落とした。

『地球連合軍によるオーブ侵略は、いかなる正当性もない暴力です。わたくしは先の
戦争を終結させた1人として、再び地球の皆様を導き直すという責任があります……』
「あんたが送ってきた写真だが、データがようやく一致したよ」
 オクトーベル3の片隅。無機質な隔壁に囲まれた『路地裏』で、汚れた作業着姿の男が
大きな封筒を細面の男に手渡す。空の上、つまり中央モジュールから、録音されたラクスのスピーチが
響き続けていた。封筒を受け取った男がそれを開き、1枚の写真を取り出す。数日前に
シャトルが衝突した保安装置の1基。その内装が覗いた破口部をズームした物だった。
「高出力EMPエミッター『グングニール』……その、一部だ」
 保安装置は、歌姫の御手の提案によって全コロニーに設置されていた。住民の生命に
直接関わる大気の循環装置に直結している。
「そうですか。わざわざ済みませんでしたね」
 写真を封筒に戻した補佐官はあっさりと頷く。背後を振り返り、空色の髪と紫の瞳を
持った女性兵士を視界に捉える。不安そうな少女は頷き、路地から出て行った。
『みなさま、わたくしとキラは2年前、デスティニープランを否定し……』
「なあ、これは何なんだ? どこの写真だ? ……今、プラントはどうなってるんだよ?」
「どの質問にも答えられません。答えれば、あなたも反逆者となる」
「補佐官……デュランダルの下で働いてた時のあんたは、何時だって……俺、も?」
 立ち尽くす男を尻目に、補佐官は足早に去っていく。人工の太陽光が照らす通りまで
出てくると、先程の女性兵士が再び近づいてきた。補佐官の傍に付き、『監視』に戻る。
「直ぐにそちらへ参ります。……デュランダル閣下」
 少女に聞こえぬほどのか細い声で呟き、補佐官は光の下を歩いていった。
250GSCI ◆2nhjas48dA :2007/07/31(火) 19:22:02 ID:???
今回は此処までです。
251通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 19:22:46 ID:???
リアル投下北ーーーーー
252通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 19:44:28 ID:???
キターーーー!!!!
253 ◆NXh03Plp3g :2007/07/31(火) 20:19:55 ID:???
GJであります! じ、自分の原稿書いてる最中だったのに読み入ってしまった。。

まさかとは思うけど、エミュレイターは寝返りフラグ!?
254通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 20:33:55 ID:???
つーか、機械にすらアホだと判断されたんじゃね?
あと、感想レスごときにトリップつけんな
255通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 20:39:45 ID:???
>ユニウス条約は地球連合とプラントとの間に交わされた条約

なるほど、ゲリラであるミハシラ軍にも適用されないってことか
256通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 20:48:55 ID:???
乙じゅしたー


エミュ子はIBISっぽい役割になりそうな気がするのは俺だけかな?w
257通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 20:59:59 ID:???
七子は生きている!生存フラグが立った!立ったよ!
エミュ子も仲間フラグが立った!たったよ!
補佐官は死亡フラグが立ったよ!


フラグ立てすぎだろ、皆!?

GSCI氏乙です!それとまたーりいきましょう。空気循環
258通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:05:45 ID:???
エミュはどっちかというと、
FAFの戦術機械群みたいになりそうだな
259通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:06:31 ID:???
>>256
IBISってACの?
260通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:08:25 ID:???
>>259
それ。最後は人類を試す敵として立ち塞がるとか――展開予想は止めとこう
261通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:09:56 ID:???
エミュ子は言うなww
262通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:17:57 ID:???
マーシャンのラクスの使い方は上手いな、と思ってしまった。
263通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:18:23 ID:???
>>258
そのうちMSがパイロットを放り出すようになるな
264通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:21:04 ID:???
>>263
教えてくれ○風!俺は(以下略
265通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:29:19 ID:???
エミュレイター反逆フラグかw
266通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 21:49:38 ID:???
>>263
パイロットが乗った途端に
I have control
って警告した挙句放り出すのか
267通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 22:22:09 ID:???
ラクシズとの小競り合いが終わった後で、シンを巡るアズ子、エミュ子、ミナ様、エコー7、オクトーベル3子による真の戦争が始まるのでつね。
268通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 22:25:13 ID:???
スカイネットやガンエデンみたいに人類抹殺・封じ込め等の支配はせんだろな。
キララクのコピーじゃなく完全なる別人格となり離反しそう。
「私は貴方達ではない! 私は私だ!」 と。
キラに対する痛烈な皮肉だなw
269通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 22:32:09 ID:???
GJです。
270通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 22:43:16 ID:???
GSCI氏GJです

>>267
一癖ある女性しかいない件について
てか、ラクシズとの戦い小競り合い程度なのかよ
 Jun.5.C.E.79
 L1宙域付近。
 プラントの建設したコロニー、「トーマス・シティ」を巡る攻防戦が、今まさに始めら
れようとしていた。
 遡ること2日前────
 エネルギー生産コロニーであるトーマス・シティは、突如としてプラントからの分離独
立、女性太閤ジオン・アルテイシア・ダイクンを元首とするジオン公国の建国を宣言した。
 かつて2度にわたる戦役を平和の下に終結させた平和の歌姫、今プラントの政治を運営
するラクス・クライン終身大統領は、このトーマス・シティの“反乱”に対し、プラント
国防軍宇宙軍に鎮圧を命じたのである。
 プラント国防軍の戦力は、エターナル型系列、及びアークエンジェル型系列のMS搭載大
型戦闘艦計7隻、MS搭載巡洋艦18隻、大型MS空母2隻、駆逐艦・護衛艦計72隻。MS総数488
機。
 対するジオン公国軍の戦力は、改ミネルバ型MS搭載大型戦闘艦『マリア』が1隻、輸送
艦改造の特設MS空母2隻、特設巡洋砲艦2隻、MS搭載巡洋艦2隻、あとはコーストガード用
の巡洋警備艇が32隻。MS総数252機に過ぎなかった。
「正面、ニュートロンジャマー反応増大」
 『マリア』ブリッジ。若い──プラントの感覚でも、まだ幼いと言っていい少女オペレ
ーターが、そう報告する。
「D兵器、照射準備。『ベイオウルフ』と『デルムッド』も同様に」
 艦長席でそう命令を下すのは、かつてこのマリアのネームド・シップであるミネルバで
オペレーターを務めた、アビー・ウィンザーだった。階級章は、『特務中佐』の物をつけ
ている。
 マリアは、基本設計をミネルバに求めていながら、MS搭載のデッキ構造がかなり変わ
っており、外観の印象もだいぶ異なる。そして、ミネルバではインパルス搭載用の航空機
用発艦デッキがあった付近に、筒型ののっぺりした構造物が取り付けられていた。
 そしてそれは、マリアを先頭に小型艦に周囲を囲まれて守られている、おおよそ軍艦の
スタイルではない、コロニー艦用輸送カーゴを改造しただけの特設空母2隻にも、取り付
けられていた。
「MS部隊は邀撃に。まずは総力を挙げて敵MSを迎撃します」
「諒解!」
 マリアのオペレーターから伝えられるなり、巡洋艦『J・コイズミ』のMS部隊は発艦
を開始した。
「イザーク・ジュール、ゲルググ・ハウント、出る!」
 J・コイズミのリニアカタパルトのガイドLEDが、内側から外へ向かって次々に点灯し、
太い胴体に角ばった頭部を持つMS────白く塗られた、ZGMF-1201Fゲルググ・ハウ
ントが、宇宙空間へと射出された。
272通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 22:57:02 ID:???
>>270
せめて個性的な、と言え
それとオク子は普通だと思うぞ
 彼の下に所属する列機も、続いて発艦体勢に入る。
「シホ・ハーネンフース、ゲルググ・イェーガー、出ます!」
 ネイビーブルーに塗られたMSが射出される。
 ZGMF-1200Fゲルググ・イェーガー。ジオン公国軍が主力として、トーマス動力研究所工
廠で生産しているコーディネィター用MSだ。ゲルググ・ハウントは、その上位タイプであ
る。
 他の艦からも、次々にMSの発艦が始まる。
「コニール・アルメタ、ネモ・ヴィステージ、出るッ!」
 かつてガルナハンのレジスタンスにいた、美しく成長しながらもまだあどけなさを残し
ている彼女は、ネイビーブルーのそのMSに乗り、特設巡洋砲艦『アルテア』から発進した。
 ZGAT-1004Fネモ・ヴィステージ。
 トーマス・シティには、ある理由からナチュラルも多く暮らしていた。蜂起に当たって
は、これらナチュラルの人的資材も活用しなければならなかった。
 当初、ゲルググシリーズのOSをナチュラル用に調整することが考えられたが、より完全
を期すため、コスト上昇を承知でナチュラル用MSの開発・製造に踏み切った。
 形式名から解るとおり、旧連合から流出した技術によって設計されている。
 そして────マリアのMS隊を束ねるこの男も、コクピットに収まり、コンディション
・チェックと共にもMSを発艦待機位置につかせた。
 マリアの左舷発艦デッキのガイドLEDが点灯する。
「シン・アスカ、インパルスII、出るッ」

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-01

 MS部隊の約半数が編隊を形成し、艦隊を追い抜いていく。
 その段階になって、アビーは命令した。
「D兵器、照射!」
 敵の艦隊、真正面に向けて、それは照射される。
 だが、照射された当のプラント国防軍艦隊は、一体何が起きているのか解らないでいた。
 しかし、その結果はすぐに出る。
「!?」
 先鋒として送り込まれたプラント国防軍のMS部隊は、ジオン艦隊に取り付く遥か手前
で、ジオン公国軍のMSが自分達めがけて、それも的確に進んでくることに気がついた。
 プラントのMS攻撃隊の主力は、ZGMF-209C/EDドム・ハイマニューバ。ドム・トルーパー
の機動性向上形である。
 C.E.73のメサイア戦で、ニューミレニアムシリーズ、グフ・イグナイテッドとザクシリ
ーズはほとんど失われていた。その後、マイウス・ミリタリー・インダストリーに代わり、
“ファクトリー”が、プラントのMS開発の主役となり、アーモリー・シティの支配者と
なった。
 しかし、5年の平和な歳月は、ハードウェアとしてのMSの開発を緩慢な物にした。理由
は後述する事になるだろうが、プラント国防軍宇宙軍は、慢性的な予算不足状態に追い込
まれていた。
より高価で、能力としても申し分のないZGMF-219DΩインフィニティ、ZGMF-220DΔ
フリーダムの配備は、前者がごく一部のみにとどまっていた。
 否、質が落ちていたのはMSだけではない────
「ジュール隊、突入!」
 イザークが吼え、一見、ドムにも増して重そうなゲルググ・ハウントが、3機のゲルグ
グ・イェーガーを引き連れ、ドム・ハイマニューバの先頭に、突き刺さる矢のごとく突進
していく。
 後方に位置していたゲルググ・ハウントが制動をかけつつ、460mm高荷電ビーム砲『ア
グニII』を射撃する。たちまち数機のドム・ハイマニューバが破壊され、あるものは動き
を止め、あるものは爆発四散した。
「ええい、遅すぎる、こいつら何をやっていたんだ!」
 イザークは忌々しそうに毒つきつつ、『ビックヴァイパー』レーザーヒート長刀を構え、
ドム・ハイマニューバに斬りかかって行く。
 刀身部の灼熱化に熱レーザーを使用する、かつてのインパルスの『エクスカリバー』の
簡易型ともいえるデバイスだが、試作機の段階で取り回しが難しいと問題になり、量産型
では従来通りの剣型の『グラディウス』レーザーヒートソードに変更されている。長刀型
を装備するのはイザークただ1人だ。
 それにしても、目の前のドム・ハイマニューバの動きは緩慢過ぎる。
 確かに、ゲルググシリーズ、ネモ・ヴィステージの機動性は、従来の量産MSのレベルを
2世代分は凌いでいる。
 だが、それにしても遅すぎる。マトモに回避運動を取っている様子すらない。
 そして、通信を満たす悲痛な叫び。
『こっちくんなぁぁぁ!!』
『たっ、助けてくれぇ、まだ死にたくないんだ!』
『見逃してくれぇ!!』
『こんなの詐欺だぁぁっ』
 …………これらは全て、目の前のドム・ハイマニューバの部隊から発されていた。
 5年間の平和と慢性的な予算不足は、MSよりなにより、兵士の士気を阻喪させていた。
「こいつらっ、それでもZAFTを継ぐ者かーっ!!」
 不甲斐無い敵に怒りながら、イザークは数機目になる犠牲者を、レーザーヒート長刀で
スクラップに変えた。
 見渡せば、そこかしこで同じような光景が繰り広げられている。ドム・ハイマニューバ
の壊滅まで、20分は要しないだろう。
「ぐ……ジオンの技術力がここまでとは……」
 改アークエンジェル型戦艦『ソロネ』のブリッジで、艦隊指揮官シュン・キム少将は、
次々に飛び込んでくる自軍MS部隊の悲痛な叫びに、不愉快そうに歯噛みする。
 トーマス・パワーソース・リサーチインステュートにおいて、長年の命題であった核融
合炉の超小型化に成功したという情報はもたらされていた。また、トーマス・シティには
地上圏からのナチュラルの、難民や亡命者が相次いでいて、その多くはかつての連合の軍
人や、ロゴス・メンバーの企業の関係者、技術者だということも。
 だが、その程度でここまで一方的に、鎧袖一触に蹴散らされるとは。
「構わん、直掩部隊のMSも加勢させるんだ!」
 キムは怒鳴るように指示する。
「し、しかしっ」
 副官らしき男が、目を白黒させながら、言い返しかける。
「どの道、ドム隊がやられてしまえば、こちらは丸裸だわ! それとも、軍法会議が望み
か、貴様は!!」
 軍法会議。現在のプラント国防軍において、それは絶対の平和の守護者たるラクス・ク
ライン大統領から、無能者の烙印を押される事である。そしてそうなれば、本人はプラン
トが支配する地上のいずれかの鉱山施設に送られて、ほぼ生涯にわたって単純肉体労働を
こなす事になり、一族は路頭に迷う事になる。
「はっ、は……」
 副官は息を呑むようにして、答えた。
 プラント国防軍艦隊から、新たにMS部隊の発進が始まる。
 Ωインフィニティ。インフィニットジャスティスの廉価量産型である。さすがに動力に
核分裂エンジンは使えず、デュートリオン電送システムだが、それでも性能の低下は最小
限で、ゲルググシリーズとネモ・ヴィステージを除けば、量産MSとしては最高の機動性を
持っている。
 だが、その高性能機に乗って意気揚々と出撃したパイロット達は、直後に信じられない
物を見る。
 ドム・ハイマニューバと絡み合っていたはずのゲルググが、一斉に戦闘エリアからキレ
イに“剥がれ”、自分達の方に向かってきたのである。ドム・ハイマニューバの残存兵力
は、ネモ・ヴィステージを駆るナチュラル部隊が抑え込んでいた。
 宇宙戦の主役がMSに移ってから、このような光景は見られなかった。こうした戦闘方法
は、旗艦からの集中管制、すなわちCICが必要だが、その為にはレーダーの使用が前提と
なる。そのレーダーは、ニュートロンジャマーで封じられていた。
「ようやく、歯ごたえのある相手とやれそうだな!」
 イザークは相手を睨みつけるようにして、嘯く。ジュール中隊4機は、ランチャースト
ライカーを背負うゲルググ・イェーガー2機の射撃を支援に、エールストライカー装備の
イザーク機とシホ機が、Ωインフィニティに斬りかかった。
 バチバチバチバチッ
 イザーク機のレーザーヒート長刀と、Ωインフィニティのアンチビームシールドがぶつ
かり、激しい火花を散らす。
「!!」
 イザークが右側面モニターに視線を走らせると、側方から別のΩインフィニティが斬り
かかって来る。
 しかし、その直前、無数の爆発に包まれ、そのΩインフィニティはスクラップへと変え
られた。
 132mm対装甲近距離アクティブホーミングミサイル『コロネード』。ニュートロンジャ
マーの影響を受けるレーダーホーミングに代わり、多元レーザーサィティングを使用して
いる。
 本来は支援用の機体が搭載する代物だが、シホ機はエールストライカーであるにもかか
わらずオプションで増設していた。
「ふっ」
 イザークは薄笑いを浮かべてから、目前のΩインフィニティを蹴飛ばして間合いを確保
すると、すかさず、レーザーヒート長刀で串刺しにした。
 イザーク達がゲルググシリーズがΩインフィニティと遣り合っている空間を尻目に、一
直線に、高出力スラスターの輝点となって突き進む存在があった。
「、シン! またお前は!」
 それに気付いた、コニールは、それを追いかけるようにネモ・ヴィステージを飛ばす。
「ごめんっ、エルンスト、後頼んだー!」
「諒解」
 コニールより5は年上のウィングマンは、軽く返事をする。もはやドム・ハイマニュー
バの部隊はほぼ壊滅状態にあった。ネモ・ヴィステージでもΩインフィニティとの戦闘に
参加している部隊もある。
 スラスターを全力で飛ばす。エールストライカーを装備しているはずだが、とても追い
つけない。それでも、行き先はわかっている。
 流星のごとく突き進んできたインパルスIIは、プラント国防軍艦隊の艦艇の近接火器を
するすると縫うように抜ける。そして、ロディニア型MS空母、ネームド・シップである、
『ロディニア』の後部に取り付くと、スラスター群に、『トールハンマー』ビームランス
を突き立てる。側面にレーザーヒートエッジが取り付けられ、“刃の部分が巨大なハルバ
ート”の形をしたそれは、ロディニアの装甲を貫き、スラスター群を爆発、ロディニアの
後部を爆炎に包ませた。
 すぐにその場を離れると、インパルスIIは綿密な近接火器を文字通り“縫い”ながら、
同型艦『パンゲア』の後部に取り付いた。そして、同じように破壊する。
「何をやっている! 敵はただの1機だろう!?」
 ソロネのブリッジでキムが吼える。
「しっ、しかし、えらくすばしっこいヤツで……」
 艦長席に座る、中佐の階級章をつけた中年男が、泡を食ったように言い返す。
「ええい、対空砲火で仕留められないなら、MSを一部、呼び戻せ」
「や、しかし……」
 副官が言いよどむ。MS隊は敵のそれと全力で交戦中だ。
「まだ数ではこちらが圧しているはずだ!」
「は、それでは……」
 無理を承知で、少数のΩインフィニティが、反転させられる。
 もちろん、その隙を見逃すようなジオン軍ではなかった。
 ゲルググ・イェーガーとネモ・ヴィステージ、それぞれランチャーストライカー、もし
くはドッペルホルンの装備機が、背中を向けたΩインフィニティを撃つ。
 反転したうちのほとんどが、この射撃で沈められた。
「こんなところかな」
 目の前で、改エターナル型戦艦『アブソリュート』が、爆発を繰り返しながら轟沈して
いくのを見て、シンは短く呟いた。
「マリア! 仕上げに入るんだ、フォートレスシルエットを頼む!」
『諒解しました。シルエットフライヤー、フォートレスシルエット発進!』
 オペレーターの声が返ってくる。
 シンは、『トールハンマー』を背面腰部のラックに戻し、現在装備している『イントル
ーダーシルエット』を、インパルスIIから分離しようとした。
 そこへ、ロックオンアラート。
「くっ」
 捻ってかわす。ビームライフルの射撃。1機のΩインフィニティが、こちらに向かって
くる。
 シンも、インパルスIIの軽装時用の固有武装で対抗する。ショルダー固定のアンチビー
ムバックラーから、小型のレーザーヒートトマホークを抜き、投擲した。
 機動性の高いΩインフィニティは、簡単にそれをかわす。シンはその隙に『ライトニン
グ』高圧縮ビームサブマシンガンを抜く。
 弾丸状に圧縮された高圧粒子ビームがΩインフィニティに向けて撃ち出される。しかし、
元々あまり射撃精度を意識した武器ではない。相手もそれを知ってか知らずか、軽くその
射線をかわした。
「マズッ」
 シンの表情が歪んだ、次の瞬間。
 目の前のΩインフィニティが、背中の方から破裂するように爆散した。
『シン、お前ってヤツは、成長したようでしてないんだから!』
 Ωインフィニティに代わって現れた、ネモ・ヴィステージ。シンに向かって怒鳴りつけ
てくるコニールの声。
「ごめん……」
 シンの少し沈んだような声に、コニールは意外そうな表情をした。
『反省の言葉はあと! さっさと終わらせちゃえ』
「ああ、そうだな」
 コニールの言葉とあわせたかのように、シルエットフライヤーが到着。フォートレスシ
ルエットが分離し、覆いかぶさるように、インパルスIIの背中にドッキングする。
 左肩に『オルトロスII』ビーム砲、そしてウェポンラックには、800mmジャイアント・
バズ。
 バズーカを名乗ってはいる物の、実際には高初速で実体弾を打ち出す長砲身のそれを、
シンは構えると、改アークエンジェル型の1隻に向かって飛び出す。それを護衛するよう
に、コニールのネモ・ヴィステージが続く。
 天頂方向から狙いを定めると、
「悪く思わないでくれ。俺にはこの行き方しかできない」
 小声で呟いてから、トリガーを引く。
 高速で打ち出された砲弾は狙い過たず、ブリッジ後方に命中。PS装甲さえ意味を持た
ない重量8トンのタングステン弾芯は、改アークエンジェル型────ソロネの装甲を貫
き、柔らかな内部で暴れまわった。
『よっしゃあ! みんな、旗艦をやっつけたぞ!』
 はしゃぐのは、コニールの声。
 だが、シンの表情は晴れない。
「聞いたとおりだ。早くこのくだらない戦いを止めてくれ」
 シンがそう言うと、マリアから広域の通信帯に、それが映像つきの発せられた。
『私はジオン公国太閤、ジオン・アルテイシア・ダイクン。プラント国防軍に告ぐ、これ
以上の犠牲は無用、戦闘を停止して降伏しなさい』
 映し出された人物は女性。僅かにクセのかかった長髪をポニーテールにしている。体つ
きからは魅力的な女性であることを想像させる。だが、顔の上半分をマスクで覆っていた。
『繰り返す、戦闘を停止して降伏しなさい』
ゲルググ(ZGMF-1200系)
○トーマス・シティ動力研究所工廠で製作された、量産型核融合動力モビルスーツ。
装甲:強化合金系純物理装甲+コクピット・動力炉TP装甲カプセル
動力:レーザー点火核融合エンジン+大容量キャパシタ
固有武装
 フルオートCIWS/20mmAPIブローバック機銃+24mm多条集束レーザーバルカン
 TPRF-RHB01A『グラディウス』レーザーヒートソード
 S79/TPRF-BSJ ビームシールドジェネレーター内蔵シールド
 ショルダー固定アンチビームバックラー
 ストライカーパックシステム

バリエーション
ZGMF-1200F ゲルググ・イェーガー
○基本量産型。
追加固有武装
 Hi-ComBM02『ライトニング』高圧縮ビームサブマシンガン

ZGMF-1201F ゲルググ・ハウント
○高機動・通信強化・指揮官向型。
追加固有武装
 TPRF-BR01A『サンダーボルト』ビームライフル
 240mm重金属イオンビーム・フルオートリボルバーカノン(右脇腹部)

ZGMF-X1201試作型ゲルググ
○ストライカーパックシステムは未装備。本来は格闘戦用MSとして開発していた為、ウィ
ザードシステムのような装備は考えられていなかった。しかし、汎用性の強化の必要性か
ら、旧連合の規格でネモ・ヴィステージにも搭載されるストライカーパックが装備される
事になったのである。
追加固有武装
 (固有形式なし)レーザーヒート長刀:取り回しが難しい為、剣タイプに変更された。

イザーク・ジュール専用ゲルググ・ハウント
○白ゲルググ。その他にスラスターも強化してあり、高機動だが、ピーキーで乗り手を選
ぶ。
追加固有武装
 TPRF-RHL『ビッグヴァイパー』レーザーヒート長刀
ネモ・ヴィステージ(ZGAT-1004F)
○旧連合からの流出技術で製造された、ナチュラル向けMS。実質的、核融合型強化ウィン
ダム。
装甲:強化合金系純物理装甲+胴体VPS装甲
動力:レーザー点火核融合エンジン+大容量キャパシタ
固有武装
 フルオートCIWS/20mmAPIブローバック機銃+24mm多条集束レーザーバルカン
 TPRF-RHB01B『グラディウス』レーザーヒートソード
 S80A/BG 105mm短銃身ビームガン内蔵アンチビームシールド
 Hi-ComBM02『ライトニング』高圧縮ビームサブマシンガン
 ストライカーパックシステム
オプション武装
 AS-AM132『コロネード』 132mm対装甲近距離アクティブホーミングミサイル×40


TPRF-MS01 試作型モビルスーツ
○超小型核融合炉動力実験用試作モビルスーツ。部品はゲイツ・シリーズの物が使用され
ているが、装甲らしい装甲は施されておらず、あくまで実験・検証用に製造された物。ト
ーマスシティ・パワーモジュール・リサーチインスティテュート・ファクトリー製MSの第
一号でもある。
インパルスII (ZGMF-X156SF)
○先代インパルスの設計理念を継ぎ、行動中装備換装システム、及び武装エジェクション
ポッドとしてのコア・スプレンダーを用いる。ただし、常時合体状態で運用され、運用中
の分離合体機能も残しているが、基本的には使用しない。
装甲:VPS装甲
動力:熱核推進・タービン発電切替式レーザー点火核融合エンジン
固有武装(コアスプレンダー)
 20mmAPIブローバック機銃×1
 37mmガトリングライフル×1(MS時と共有、右胸部に装備)
 24mm多条集束レーザーバルカン×2
固有武装(MS)
 フルオートCIWS/20mmAPIブローバック機銃+24mm多条集束レーザーバルカン
 TPRF-RHB01B『グラディウス』レーザーヒートソード
 TPRF-RHA01A レーザーヒートトマホーク
 37mmガトリングライフル(コアスプレンダー時と共有)
 Hi-ComBM02『ライトニング』高圧縮ビームサブマシンガン
 ショルダー固定アンチビームバックラー
 デュアルバックパックシステム(シルエットIIシステム又はストライカーパック)

ファルコンシルエット
○シルエットIIシステム用の近接戦闘用装備。
 TPRF-BS01『ファルシオン』ビームサーベル
 KN-RHレーザーヒートナックル
 240mm重金属イオンビーム・フルオートリボルバーカノン
 SI56/FLビームシールドジェネレーター内蔵シールド

イントルーダーシルエット
○シルエットIIシステム用の近接戦闘支援用装備
 TPRF-BL『トールハンマー』レーザーヒートエッジ付ビームランス
 TPRF-BR01S『アセンダー』ビームライフル
 SI56/TP 105mm短銃身ビームガン内蔵アンチビームシールド
 RQM100『スーパーエッジ』レーザーヒートブーメラン
 AS-AM132『コロネード』 132mm対装甲近距離アクティブホーミングミサイル×40

フォートレスシルエット
○シルエットIIシステム用の重攻撃用装備
 M2500『オルトロスII』高出力長射程ビーム砲
 TPRF-M01 800mmジャイアント・バズ
 TPRF-RHAL『スワンチカ』レーザーヒートロングアックス
 Hi-Com75 75mm高圧縮ビームバルカン銃塔
>>271,273-278
だいぶ設定が変わりましたが、書き始めてみました。いかがでしょうか?
ミーアガンダムの活躍を期待されていた方には申し訳ない……
しかし、GSCI氏がデスティニーIIを活躍させているのを見て、
「んー、でも、シンのMSの基本ったらやっぱりインパルスだよな」と思い。インパルスIIを出す事に決定しました。
よろしければこのあともよろしくお願いいたします。
283通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 23:37:02 ID:???
>>266
ということはツンデレになりそうですな>メ○ヴになってからはデレ

とりあえずエミュレイターが
「はい閣下、光栄であります」とか「我は我である」って言いそうだ
284通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 23:41:31 ID:???
CSCI氏GJ
光亡の方、ジオンスレの方がスレとして適してるかと思います。
285通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 23:48:28 ID:???
>>282
ダメもとで言ってみただけなのに・・・
イヤッッホォォォオオォオウ!
*  +   巛ヽ
       〒| +
  +   。||
 *  +   / /
   ∧_∧ / /
  (´∀`/ / +
  r-   f
  /ュヘ   |*
+〈_) )  |
   /   i +
ガタン / /ヽ |
||| j / | ||||

よかった・・・言ってみて本当によかった・・・

>>284
シンの逆襲っぽいし大丈夫じゃない?ジオンったって名前借りてるだけだろうし
286通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 00:13:53 ID:???
NX氏GJ!
ミーアガンダムは後半主役機で期待してよいですか?
個人的にプロトタイプ読んだときのMIAガンダムのイメージは髪の生えたMG Hi-ニューガンダムでした。

>>284
ジオンスレは「UCジオンがCEにあったら」って話のスレだからすれ違いって言われると思う。
287通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 01:10:37 ID:???
人工知能が思索を深めた結果、独自の結論に到達して創造主に反逆する、
と書くといかにもエスエフだがラクスの場合、「こち亀」での調子に乗って
悪ノリしたため忠実に飼いならしていたつもりの虫や動物に背かれて痛烈な
しっぺ返しをくらう両さん…の方がむしろイメージが近くなりそうだ。
288通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 02:46:22 ID:???
CSA氏のSSを読んでいると近藤和久版逆襲のシンって感じがして良いなw
289通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 09:50:57 ID:???
あぁ、このスレは俺にとって心のオアシスだ。
ともあれ7子はもしかしたら大丈夫っぽいことが何よりだ。そして補佐官は死亡フラグ立ってるが、
何気にオクたんフラグが立っているようにも感じる。補佐官の明日はどっちだ?あっちか、それともそっちか!?

そしてCSA氏の投下に落涙。グラディウスとかビックバイパーの名前を見たときに思わず握りこぶしを作った俺は
間違いなくビッグコア。

超高性能AIというとNEMOを思い出すのは俺だけか
290通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 09:55:07 ID:???
グラディウス、ファルシオン、ビックバイパーと揃うとどうしてもGRADIUS
が頭に浮かんでしまうな
 トーマス・シティ。
 メサイア戦役の後、L2宙域に新たに建造されたこのコロニーは、電力その他の、エネル
ギー資源の生産を行い、地上圏に“販売”する事を目的としている。
 ラクス・クライン政権発足後、“デュランダル政権下のダメージが大きく”悪化の続く
プラントの経済を立て直すべく、建造された。
 偉大なる発明王のファーストネームを戴くこのコロニーは、まさにプラントの生命線だ
った。
 むしろ、だからこそ、ジオン成立の下地が出来上がったといって良いし、逆に、プラン
ト本国である宙域から離れているこのコロニーまで、わざわざ主力艦隊の一部──それで
も、本来ならプラント国防軍以外の相手を圧倒するには充分すぎる戦力を送り込んできた
のだ。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-02

 その中枢部、トーマス・ワン。
 太閤宮廷──旧市長公邸なので、宮殿というイメージはほとんどない、質実剛健とした
建物──に、シン・アスカは現れる。
 着ている制服は、かつてのZAFT黒服そのものである。だが、一番の違いとして、胸に階
級章が入るようになった。ZAFT時代、あいまいな指揮系統によって、技術的には圧倒して
いたにもかかわらず、個々の戦闘でさえ連合や、オーブ軍に圧倒されてきた苦い教訓から、
元連合軍人の亡命者の意見も汲み、確立された階級体勢を構築していた。
 シンのつけているそれは、少佐の物である。ただ、シンはその階級に拠らず、こうした
重要施設への出入りや、情報の参照が可能な立場だった。その理由は────
 敬礼して出迎える、緑服の警護員。シンも返礼しつつ、太閤の執務室に向かった。
 ドアをノックする。
「シン・アスカです。ただいま参りました」
「お入りなさい」
 中からの返事は、すぐにあった。
 扉を開けて中に入ると、そこに、ジオン公国の中枢をなしていると言っていい人物が集
まっていた。
 仮面姿の女太閤、ジオン・アルテイシア・ダイクン。
 エザリア・ジュール、トーマス・シティ市長。実質的に、内閣総理大臣とも言うべき立
場だ。
 その息子、イザーク・ジュール。階級はシンと同じ少佐。実戦部隊ではあるが、MS部隊
筆頭──ただし『マリア』搭載部隊は除く──という立場にあり、シン同様その権限はよ
り上位になるが、その分責務も重い。
「いよう、待っていたぞ英雄」
 開口一番、イザークがおどけた口調で、そう発した。
「やめてください。それに、貴方だって、俺以上に働いているでしょう」
「こなした戦闘の数では負けてるな。デスクワークが多くて……」
 シンの言葉に、イザークは苦笑しながら、肩を回したり、反対側の手で揉んだりした。
 L2会戦から1週間、シンはアビーと共に『マリア』に乗り、地球圏を奔走していた。
もっともそれは、イザークも似たような物だったが。
 2人のやり取りを見て、女性2人がクスクスと笑う。
「それで、シン、イザークさん。最新の情勢はどうなのですか?」
 アルテイシアの言葉に、シンとイザークは中央に置かれたテーブルに歩み寄る。メルカ
トル図法の地図が広げられていた。
「アジア圏では、日本帝国、台湾民国が新たに、我がジオンの承認と軍事同盟、ならびに
エネルギー協定の締結を行いました。これで、ベトナム共和国、タイ王国、インドネシア
・ムスリム共和国、マラヤ共和国、それにインド連邦が加わって、西部太平洋はほぼ、我
々ジオンの共同体に組み込まれた形になります」
 ────ラクス・クライン政権発足後、世界は再び分離再構築の道を歩み始めた。
 地球連合は解体された。ZAFTに代えて新たにプラント国防軍を設立したプラントは、
民族の自由と平和を訴え、世界再構築戦争後に誕生していた大国を、再びバラバラの小国
に分断させたのである。
 ちなみに日本は、旧東アジア共和国下だった日本帝国と、ユーラシア連邦下だった北海
道、日本アイヌ共和国に分かれている。日本帝国は、その分離の際に皇室復権による立憲
君主制を選択した為、便宜上帝国と呼ばれていた。しかし、そのせいで、クライン政権の
プラントからは冷遇されていた。
 同様にインドネシアも、イスラム・ヒンドゥ系のインドネシア・ムスリム共和国と、華
僑系のインドネシア民国に分断されていた。マレーシアも同様で、マラヤ共和国と、汎マ
レーシア・シンガポール共和国に分裂している。逆に、インドは旧バングラデシュを連邦
内国家として取り込み、外交上は一体化した。
 ────閑話休題。
 シンは説明しながら、その国家にピンの旗を立てて行く。
「台湾民国は、プラントのお膝元でしょうに。よく同意してくれたわね」
 エザリアが、地図を見ながら、感心したように言った。
「だからこそではないでしょうか、母上。彼らは我々の後ろ盾を得て、プラント軍を追い
出したいと」
「その線もあるかもしれませんね」
 イザークの言葉に、アルテイシアが同意の声を発する。エザリアも頷いた。
「それで、イザークの方は?」
 シンは地図から顔を上げて、イザークに話を振る。
「ヨーロッパ連邦については、問題ない」
 ヨーロッパ連邦、旧称、西ユーラシア連邦。C.E.73の戦役でユーラシア連邦から分離し
た部分だ。その後、旧英国が大西洋連邦から分離し、これに加わっている。世界再構築戦
争以前の、EUの姿に戻っただけの事だ。
「だが、南側がな」
 イザークは渋い顔をして、そう言い、顎を手で抱えた。
「旧連合の拠点を、ほとんどプラントが抑えているし、台湾と違って、彼らはそれに対抗
しうる戦力を保有していない」
 イザークの言葉に、シンは不快そうに顔をしかめた。
 そもそも、この拠点をプラントの実力部隊として接収したのは、デュランダル政権時代
の自分達だった。
 そのデュランダルを否定して、殺害したラクス・クライン一派は、“世界の平和と自由
を守るため”と称して、デュランダル時代に抑えた拠点を地上権の支配に利用している。
 シンの脳裏に、どす黒い物が渦巻いた。
「一刻も早く、シンドバッド作戦を展開したいですね」
 シンが呟くように言う。
「待て、シン。気持ちはわかるが、戦力の拡充が済んでいない状況では、かえって足元を
すくわれるぞ」
 イザークが、嗜めるように言う。
 すると、エザリアとアルテイシアは顔をあわせ、頷く。それから、エザリアがきりだし
た。
「『ミシェイル』が2週間後に竣工します。それまで自重してください、シン・アスカ」
「2週間後!?」
 シンが驚きに顔を上げた。そして、イザークも声をそろえて驚いた。
 ミシェイル──改ミネルバ型、つまりマリア型2番艦である。
「予定より2週間以上早いじゃないですか!」
 シンが興奮した様子で聞き返す。
「簡単な事です」
 悪戯っぽく、アルテイシアは口元で微笑む。
「『アークエンジェル』『ガーティー・ルー』の建造に携わった人材を、発掘する事がで
きたのです」
「なるほど……」
 2艦とも、シンとは因縁のあるフネである。だが、それとこれとはまた、話が別だ。ジ
オン公国軍唯一の主力艦艇、マリアの2番艦は喉から手が出るほど欲しい。
「それまでは我慢、といったところでしょう」
「わかり……ました」
 シンは息を呑むようにゴクリと喉を鳴らしてから、そう答えた。
「シンドバッド作戦の準備に関して、シン・アスカに権限を与えます。必要と思われる戦
力を選出し、申請しなさい。イザーク・ジュール、貴官は作戦展開中の、ジオン本国の防
衛計画書を提出願います」
「はっ」
「諒解しました」
 アルテイシアの指示に、2人はそろって敬礼する。
「エザリア市長、治安維持の方をよろしくお願いします。特に入り込んでいるブルーコス
モス残党、彼らの行動を厳密に。彼らは決して、諦めません」
「諒解しました」
 エザリアは軍隊式のそれではなく、頭を下げる礼をした。
「本日の会議はここまでとします。各員、職場に復帰しなさい。……ああ、シン・アスカ
は残るように」
 付け加えるように言った、アルテイシアの言葉に、ジュール親子は顔を見合わせ、肩を
すくめて見せた。
「エザリア・ジュール、職務に戻ります」
「イザーク・ジュール、原隊に復帰いたします」
 そう言って、2人は執務室を後にした。
 僅かな沈黙。
「ふぅ……」
 と、アルテイシアがため息をついた。
「1週間ぶりだね、シン」
 先程までとうって変わり、ざっくばらんな口調で、アルテイシアはシンに話しかけた。
「そんなに離れてたかな」
「そうよ」
 口元で苦笑しながら、アルテイシアはシンを招く。
「この部屋じゃお互い、休まらないでしょう? こっちへ来て」
 2人は、廊下を経ずに直接つながっている、アルテイシアの私室に場所を移した。
 一国の主の部屋としては質素極まりないのだろうが、それでも内装は、豪華に飾られて
いる。ベッドも、本来はアルテイシア1人の為の物であるが、ダブルサイズだ。
 アルテイシアは、仮面をそっと外した。
 その素顔は、ややきつい印象を与えるものの、美女、それもかなり上位、そう表現して
良いだろう。否、いい筈だった。
 それは、過去形となっていた。顔の左上部は激しい火傷でケロイド状になっており、ギ
ョロリと覗く左目は虹彩から色素が抜けてアルビノの様になっていた。髪の毛も、左のこ
めかみの辺りを頂点として、山形に生え際が抉られていた。
「俺の仕事はアビーがやっといてくれる筈だから、今日はゆっくりして行かせてもらうよ」
 シンは微笑みながら、アルテイシアに言った。
「そう、嬉しい! 泊まっていくでしょう?」
「太閤殿下がお望みとあらば」
 シンは言う。
 かつてはこのような冗談とは無縁の自分だったが、アルテイシアと男女の関係になって
から、こうしたウィットな言葉遣いも覚えるようになった。
 ────もっともその関係は、アルテイシアがシンを手駒として使う為の手段かもしれ
なかったが。
 とは言え、彼女はシンを積極的に受け入れてくれたし、今のシンにとっては、彼女を拠
り所とすることが、何よりの癒しだった。
 ────彼女の為なら、駒として戦争に駆り出されたって構わない。
 シンは本気でそう思っていた。
 自分のような存在を生み出さない為に軍人になったはずのシンだが、気がつけば、軍人
として以外の生き方をできなくなっていた。それ以外の全てを手放していた。
 そしてあの日、キラ・ヤマトの手を拒絶したその瞬間、それは決定的なものになったの
だ。
 アルテイシアは小型の2ドア冷蔵庫の扉を開ける。私室には、小型のキッチン・シンク
も用意されていた。
「お酒がいい?」
「いや、アルコールじゃなくて、甘い物が飲みたいな。少し、疲れてるんだ」
「OK」
 シンの答えに、アルテイシアは炭酸のソフトドリンクを取り出した。

 もし、アルテイシアの素顔を見たなら、彼は仰天していただろう。
 何より彼にとって幸いな事に、彼は当面はそんな状況に置かれることはなさそうだった。
 キラ・ヤマトは、ようやく書類整理から開放された。軍法会議で処分が決定した人間の、
処分先の決定である。最もキラは、すでに作成された書類に、メクラ判を押すだけだった
が。
 それでも相当な量である。L2会戦でジオンに対して惨敗した士官たちの、処分の決定書
類だったからだ。3桁に及ぶ枚数に目を通し、サインと承認のスタンプを入れる、単調で
精神力を削る作業である。
 今のキラの立場は、ZAFT武装親衛隊々長(SS)兼、プラント国防軍統一指揮官という立
場だった。
 プラント国防軍もジオン公国軍同様、オーブ方式で階級制を導入していた。少し事情と
して面白いのは、武装親衛隊では元帥として最高指揮官に納まるキラだが、国防軍はさら
に幕僚が他にもいる関係から、こちらの階級は中将だった。
 もっとも、前者がただただラクスのイエスマンであれば良いのに対し、後者はキラがい
まだ持ち得ない軍人としての判断力、大局観が要求されるから、という本人の知らない事
情もあったが。
「それにしても……あー、参っちゃうよな、ホント」
 キラは行儀悪く、執務机に肘を突いて、ため息をついた。
 プラント国防軍宇宙軍の1/4にも匹敵する、それだけでも無敵といって差し支えない戦
力を与えたにもかかわらず、規模で劣るジオン公国艦隊に敗れたのである。
 上官である自分の前でさえ、傲慢な態度でふんぞり返っていた中年男、シュン・キム少
将の顔が、キラの脳裏に浮かぶ。
 ヤツは一番過酷といわれる、小惑星帯の資源掘削現場に回してやった。それはそれでい
い気味だった。
 しかし、事態は政治に疎いキラにもはっきりとわかるほど、悪化していた。
 L2会戦でのプラントが敗北した事により、旧連合、あるいはザラ派、デュランダル派の
残党が、ジオンに集まった。彼らは海賊に身をやつしつつ、再起の時を伺っていた。そこ
へもってきて、L2会戦でのジオンの大勝利である。
 彼らはジオン公国軍に編入された。烏合の衆ではあったが、数の上では、ジオンはプラ
ントやオーブに充分対抗しうるだけの軍事力を手に入れていた。
 もちろん、キラ自身がストライクフリーダムに乗ってトーマス・シティに向かえば、た
ちまちのうちに殲滅してやる自信はある。
 しかし、キラの立場は武装親衛隊々長、すなわちラクスを守る最後にして最大の盾でな
ければならない。自らホイホイ出て行くような立場ではないのだ。いや、キラ自信はL2会
戦後、出ていく気で満々だったのだが、ラクスにそう諭され渋々引いたのだ。
「シン……君はどうして戦いを続けるんだい?」
 少年時代の面影を多分に残すキラは、無人の空間にそう語りかけるように呟いた。

 ────ふざけるなぁっ

 あの日、自分の差し伸べた手を拒絶したシン。

 ────また植えるだって!? 吹き飛ばされた花は、失われた命は、どうだって良いっ
て事かよ!!

 失われた父母を返せ、妹を返せと叫ぶシン。

 ────ルナ……ルナ、君までもそいつらの肩を持つって言うのか!?

 守ると約束した異性の、自分を否定する言葉に、哀しそうな目で震えるシン。

 ────そうさ、俺は負けたんだ! でも、魂までは渡すもんか! 心までお前らに支配
されるぐらいなら、死んだ方がマシだ!

 そう言って、自分達の元を去ったシン。

 解り合えなかったことは、仕方がないのかもしれない。だが────
 戦争を憎み、人が死ぬ事を許せなかったシン。その彼がジオンの先鋒になり、平和と自
由を標榜するラクスの敵になる。再び、戦争を起こす。
「どうして…………」
 キラにはわからなかった。いくら考えても。
>>291-297
えっと、矢継ぎ早ですが、状況を固めたかったので、第2話です。
299通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 12:14:10 ID:???


ルナはビッチか残念w
アルテたんの正体は誰だろう・・・
300通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 12:39:50 ID:???
無印種で死んだ女性でああいう口調の人物、キラに因縁が有るとなるとあの人だろう。
301通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 12:40:31 ID:???
CSA氏、GJ!
アルテイシアは、ひょっとしてフレイ?!

しかし、モビルスーツや都市の設定が細々してて、こういうの大好きだーーーー!!
302通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 13:06:33 ID:???
GJ!

フレイキター! コーディーではなく対キラ用にシンを手駒化してるぅー。
303通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 13:37:48 ID:???
>>300
>無印種で死んだ女性でああいう口調の人物、キラに因縁が有るとなるとあの人だろう
エルたんのことだな?
304通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 13:55:44 ID:???
GSCI氏のシン→誰かが死ぬなら心を渡したほうがマシだ
SCA氏のシン→心まで支配されるなら死んだ方がマシだ

これは良い差別化だ、と思った。
305通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 14:49:08 ID:???
ところで公国の指導者なら太閤ではなくて大公じゃないのか?
306通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 16:17:51 ID:???
武器の型番とかイラナイと思う
あれは種の悪習の一つだと思うし一々考える作者さんも大変ではないかと
好きで書いているのであれば止めは致しませぬが・・・
307通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 16:40:05 ID:???
そうか、フレイか。俺、フレイ大好きだからうれしいよ。ナタルさんは・・・生きてないよね、やっぱり。

ところでイザークがラクスに付かなかったのは何でだろう?あんだけファンだったのに・・・。
やっぱりアレか、途中から出てきてプラントに乗り込んだ挙句キラあたりが上に座ったからやってられなかったのかな。
裏切り者の誰かさんもいるんだろうし、イザークとしちゃそこまでは譲歩できなかったのかね
308通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 17:13:20 ID:???
諒解じゃなく了解って書いてくれるとありがたい
一瞬?ってなって混乱してしまった

>>307
ママンがジオンに付いたからじゃね?
309通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 17:32:02 ID:???
・・・炒飯は?




個人的にはルナも超脚本の被害者だからなぁ、ビッチ扱いは出来ればなぁ
310通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 17:45:11 ID:???
 bitchとは言うけどな、デス種後の状況を鑑みるに、シンの肩を持ってあくまで
ラクシズに刃向かうor従わないってのは相当に深い愛情か、または知謀が無いと
考え付かない選択肢だろ。特に後者なんて、GSCI氏の方に出て来る女性キャラ
くらいしか該当しないぞw
 少なくとも一緒に暮らすとか結婚相手とか考えると、ファイナルプラス時のシンは
ほぼ完璧に無価値だし……bitchってか、聖女でも女傑でもなかったってだけじゃ?
311通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 17:46:56 ID:???
GJ!

フレイ生存はプロトタイプを読んだ時から予測してましたが……
想像以上に痛々しい姿になってしまわれたようで……


あと、何で戦艦名がマリアなんだろ、と思っていたら
次がミシェイルと知ってようやく線が繋がったw
312通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 18:30:50 ID:???
CEの整形術なら火傷くらい治せると思った
いや骸様っぽくて好きだけどさw
313CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/08/01(水) 18:31:42 ID:???
>>305
orz
次から直します……

>>307
おいおい理由は説明しますが、>>308もその理由のひとつではあります。
(とーぜんエザリアママがジオン側なのにも理由がありますし)

>>308
>諒解じゃなく了解って書いてくれるとありがたい
前者は日本海軍式の表記なのです。艦艇がらみの時は使うようにしていました。
読みづらいなら考え直した方がよさそうですね。

>>311
いちおー、あの作品のキャラは神話級の物語の登場人物からとっているので、
そういう意味でもミネルバ型系列の名前にはふさわしいかなと思いました。

ちなみにアークエンジェル型系列は天使の階級、もしくは神話などの天使の固有名。
エターナル型系列はイギリス海軍式(インビジブル、アブソリュート等)でつけています。

他にも、自分はナスカ級やローラシア級なども「なるべく名無しはやめる」という方向で考えています。
混乱する事もあるでしょうがどうかご容赦ください。
314通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 18:36:01 ID:???
>>299>>309
そんな君達に
つ最後の欠片

このスレの5スレ目の作品だ、何故かまとめには載ってない…
315通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 18:39:38 ID:???
>>313
 ひとつアドバイスを。私もSSを書いているのですが、物書きはなるべくトリップとコテハンを
つけてレスに答えない方が良いかと思われます。でないとスレ住人に悪印象を与えます。理由は不明です。
多分、『お前の妄想を垂れ流させてやってるんだから、これ以上容量とレス数を浪費するな』
という意図があるのではないでしょうか。
 では、名無しのまま失礼します。
316通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 19:30:22 ID:???
レスを付けたらね……
荒らしの人が目を付けたり、重箱の隅をつつくような粘着されやすいのよ、物理的に……

それで何人もの人が潰されたりしてる
317通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 19:51:46 ID:???
ムウ仮面登場時に妄想したなあ・・・仮面フレイ
318通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 19:54:11 ID:???
私は作者のレスも作品投下以外のコテハンも気にしないのですが
それをすると非難や誹謗中傷をより多くうけてしまう場合が多いのです。
それらを覚悟した上でCSA氏が現在の行動を行っているなら良いのですが、
そうでないならレスも作品投下以外のコテハンは控えめにしておいた方がより楽だといますう。

それはともかくGJでした。
CSA氏の次の投下を今から楽しみにしています。
319通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 20:07:03 ID:???
どうでもいいが、『トールハンマー』はレイダーの鉄球で使っちゃってるから、そこがなんか引っ掛かる
320通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 20:14:52 ID:???
コテ付きレス中に失言なんかした日にゃ目も当てられないことなるからな
過疎スレならともかく人の多いスレでは変なのに粘着される危険度が高くなる

逆に反応の少なかった職人が「お前らGJしろ」とか、名無しに戻って荒らしたりするカンベンだぜだが
321通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 20:38:48 ID:???
暗くなりそうな流れを断ち切り、また平癒祈願もこめて、わたくしはここに
「東北電力アイスちゃんなエコ子嬢の図」リクエストを宣言するものであります!
322通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 20:42:27 ID:???
質問にちょっと答えるぐらいならいいと思うけどね
特に今は連載開始直後で設定つかめてない人もいると思うし
コテつけたまま雑談とかほとんどの質問に答えるとか別だけど・・・
323GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/01(水) 21:35:23 ID:???
 ひょっとして、投下して頂いたイラストを基に小ネタを書くという私の行動も
まずかったのでしょうか……
324通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 21:48:16 ID:???
>>323
あの場合は書かない方がまずかった
325通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 21:49:30 ID:???
>>323
全然悪くないです。GJです。
326通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 21:50:05 ID:???
>>323
いえ、投下されたイラストへの返礼で全く問題ないと思います。
327通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 21:57:44 ID:???
>>323
ネタ書くのはまったく問題ないのでは・・・
328通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 22:03:24 ID:???
>>324-327
GSCI氏に対する反応の早さに感動した
329通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 22:03:29 ID:???
ちうか設定とかとあるシーンの裏側とか、本来なら作中で語るべきものを
作者自身のコメントで語る事がマズいんだと思うけど。
330通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 22:51:02 ID:???
>>319
あれは「ミョルニル」じゃなかったっけ?
まあ意味は同じだがなw
331通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 06:12:41 ID:???
まあ、種の名称はあってないようなもんだし自分が良いと思ったらそれでいいんじゃない

とりあえず今の内にエコー7は貰っておきますね
332通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 07:32:08 ID:???
ならば、俺はミナ様の婿になる!!
333通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 08:30:28 ID:???
>>331 >>332
「傲慢だね」
334通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 17:21:27 ID:???
……静まったか。なら今のうちにエミュ子を頂こう
335通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 17:40:03 ID:???
じゃあ俺はオク3子を
336通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 17:42:39 ID:???
馬鹿者め、折角静まったのにまた着火しやがった・・・



仮面フレイたん、人気ないみたいなんで俺が引き取りますね?
337通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 18:38:57 ID:???
自分は補佐官殿に着いていきます
338通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:26:51 ID:???
おまえらってやつらは………







じゃあ、台風も来ることだし、アズ娘は俺の家に避難させますね?
339通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:49:45 ID:???
やはり、引き取る・もらうならともかく、
付いていく相手は研究員しか居ないな。
340通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:56:50 ID:???
「しっかしみんな持ち帰りだの引き取りだの嫁だの婿だの好き勝手言ってやがるねぇ。

アタシだってその気になりゃ、なぁ」

とこっそり呟いてみるヒルダ姐さん(まだまだ乙女な確か22歳)であった。



「いや姐さん…そりゃ無茶だって」
「誰だって命は惜しくぁswでfrgtyhじゅきぉ;p(音声が途切れました)
341通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 20:07:29 ID:???
そんなヒルダさんをお持ち帰り。
342通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 20:44:30 ID:???
全くお前らって奴は……すぐ発作起こしやがる。

この隙にプランAを戴く。
343通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 20:55:05 ID:???
アク男兄さんだな、着いていくなら。

エロゲ王も捨てがたいが・・・・。
344通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 21:08:15 ID:???
じゃあ皆が忘れ去ってるヅラさんに完全脱毛を施しておきますね。
345通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 21:33:14 ID:???
そういやヒルダ姐さんの眼帯ってあれ飾りなんだっけか。眼帯取って髪を
下ろしたら……風呂入る時は流石に全部外すだろ。風呂上りにタンクトップ姿で……

(;'Д`)ハァハァ ( ;'Д)ハァハァ ( ;')ハァハァ ( ;)ハァハァ ( ;)・'`・.ウッ!!
346通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 21:40:14 ID:???
!!
>>345が何者かに刺されてるぞ!!
衛生兵をよべー!衛ェ生〜兵!!
347通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 21:57:58 ID:???
>>345
フッ・・・お前とはライバルになれそうだ・・・
ヒルダ姐さんはな、普段眼帯してるしオールバックだけど、素顔は強気なお姉さんなんだよ!!
348通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:07:30 ID:???
>>347
そういうタイプは好きだね
349通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:10:41 ID:???
つか眼帯外したらマチルダさんだろ、姐さんは。
350通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:16:12 ID:???
マチルダさーーーん!!
351通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 22:23:32 ID:???
>>350
オルテガに潰されそうになったミデアで
「おふざけでないよっ!!」
と逆に初代ドムを押し潰すヒルダ姐さんを幻視した。
352347:2007/08/03(金) 01:59:05 ID:???
よく考えたら素顔も何も元々強気なお姉さんだったな。
凛々しく素敵で強気なお姉さん、と言い直そう。まだ死にたくないからな。
353通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 02:34:37 ID:???
ここで俺が話題に上らないカグヤさんを頂いていきますよっと
354通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 02:50:04 ID:???
オカッパのあの子をゲッツだぜ!!
355通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 02:52:31 ID:???
>>354
イザークか…
なかなか高尚な趣味をおもちだな。
356通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 03:52:29 ID:???
ふむ・・・・じゃあ俺は絶対領域持ちのあやつをもらっていくとするか
357通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 05:05:01 ID:???
>>356
アスランか…
確かにズレ落ちそうでズレ落ちないからな
358通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 07:54:22 ID:???
そろそろ最初の方で出て来たルナと付き合ってる男性は俺
と言い出すやつが来ると予想
359通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 09:08:38 ID:???
>>358
そうだな、では俺が。









シホを貰って行こう。
360通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 10:19:07 ID:???
 
361通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 10:40:49 ID:???
>>358
要りません><
362通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 11:58:17 ID:???
>>359
ゴッドフィンギャーでフルボッコにされるの確定です><
363通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 18:47:20 ID:???
モッケルバーグさんとお茶がしたいですな
364通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 19:59:39 ID:???
>>361
なんと!あの絶対領域をいらんとな!
365通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 22:22:11 ID:???
絶対領域だけほしい
366通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 22:25:41 ID:???
このスレだとルナマリア人気無いな。まあファイナルプラス後だから……
367通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 22:32:23 ID:???
人気以前に出番がないw>ルナ
そういやカグヤってひょっとしてオリキャラ中唯一名前っぽい名前?
368通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:18:51 ID:???
カグヤ(月の女王)とルナマリア(月の聖母)で、妙な共通点だな。
369通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:19:52 ID:???
まあ外見的にも何の関わりも無いがw
370通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:20:19 ID:???
偽名の可能性もあるがな。
唯一ではない、名字だけ判明のアズ子が居る。
371通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:28:18 ID:???
月都市コペルニクスからの使者だからカグヤって、どう考えても偽名だろ、
と俺は思ってる。
372通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 04:27:23 ID:???
エージェントのカバーネームだよな。典型的な。
373通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 12:21:57 ID:???
でもちょっと考えるとさ。
帝を始め求婚者わらわら来た美人の名前名乗るってスゲエよなw
374通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 14:16:00 ID:???
普通にオーブがらみじゃねーの
カグヤってオーブのマスドライバー基地の名前だろ
375通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 15:30:12 ID:???
シンって、結局レイがクローンだって言う事は知ったんでしたっけ?
376通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 15:32:52 ID:???
>>375
49話でレイが打ち明けてた
アニメ以外でもボンボン版以外は全部打ち明けてると思う
 Jun・27・C.E.73
 トーマス9。
 大型艦建造ドッグの設置されたこのコロニーで、今、戦闘艦『ミシェイル』の就役式が
しめやかに行われていた。
 もっとも、すでに戦時中の事ゆえ、かつての『ミネルバ』のそれと異なり、静かで大人
しいものだったが。
 ミシェイルは改ミネルバ型2番艦、すなわち『マリア』の同型艦と位置付けられていた
が、外観からもぱっと見に解るほどの設計変更が加えられていた。
 『D兵器』と、ジオン公国軍内部で呼称されているそれを搭載する為、ミネルバ型にあ
った中央発艦デッキが潰されているわけだが、マリアはその跡に、のっぺりとした筒型の
カバーがにょっきり生えていて、流線で構成されるミネルバ型の構造物の中にあって異彩
を放っていた。
 しかし、ミシェイルは同様の装備を持っているが、このカバーの意匠が変わり、違和感
のない、大気圏内航空機の機首のような形状に変更されている。
 どちらがかっこいいかといえば、ゲテモノマニア以外の一般人は十中八九、ミシェイル
の方を選ぶだろう。
「貴様が、こちらに乗るべきではないのか?」
 イザークが苦笑気味に、傍らのシンに対して言った。
 シンはイザークを一瞥してから、ミシェイルの姿を見て、う〜ん、と考え込むようなし
ぐさをする。が、すぐにイザークの方を向きなおした。
「いや、やっぱり俺はマリアで行かせてもらいますよ」
「やはりそう言うか」
 シンの答えに、イザークは一瞬、面白くなさそうな顔をした。
「それに、イザークから新型艦を掻っ攫ってばかりいると、後が怖い」
「お、最近は言うようになったな。コイツ」
 軽く驚いたように目を円くするイザーク。そして、2人して笑いながら、手に持ってい
たシャンパングラスで乾杯した。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-03


「崇高なるジオンの同志諸君! 我々は今、新たに正義の鉄槌を手に入れた!」
 仮面姿に、男装姿、マントを翻して言う、ジオン・アルテイシア・ダイクン、ジオン公
国大公。
 その傍ら、やや後ろに、ジオン本国であるトーマス・シティの行政責任者、エザリア・
ジュールも、直立不動で控えている。
 そしてその背後に、ミシェイルの3Dホログラムが映し出されている。
「思えば地球圏では、常に戦いが起こってきた。そしてその度、我々は戦火からほうほう
の体で逃げざるを得なくなり、弱者として切り捨てられてきた!」
 会場の、いや、これを中継しているテレビの向こう側でさえ、テンションが上がってい
く。
「一部の傲慢なイデオロギストの為に、諸君ら、大多数の人間が家を焼かれ家族を失い、
自らの命さえ危険にさらされた! これが同じ人間のとるべき行動か!? コーディネィター
とナチュラル、などというくだらない垣根の為に、基本的な人類普遍の道徳さえ人類は捨
てなければならないというのか!?」
 群衆の中から、声が発せられる。「Noだ!!」。
「最大多数の最大幸福こそが、この地球の最良の理論ではなかったのか!?」
 「そうだ!」群衆の声は、ますます上がってくる。
「今一度聞く、諸君らの望むものはなんだ? 地球の為と言いながら核を行使する本末転
倒のブルーコスモスの偽善か!?」
 「No!」群集のボルテージも、クライマックスに達しようとしている。
「では、遺伝子によってヒトの可能性を縛ろうとした、デュランダルの独善か!?」
 「No!」
「ならば、全てを力で抑え込み、偽りの平和で糊塗せんとするクラインの傲慢か!?」
 「No!」
 「No!」
 「断じてNo!」
「ならば共に闘おう、諸君! 青き地球の、全ての人類の為に! ジーク・ジオン!」
 「ジーク・ジオン!」
 「ジーク・ジオン!」
 「ジーク・ジオン!」…………
 シュプレヒコールは、トーマス9はおろか、トーマス・シティ全域に拡大し、熱気がコ
ロニーを満たした。

「彼らを政治的に分断するという試みですが、残念ですが成功率は低いと思われます」
 所変わってプラント、アプリリウス1
 プラントはメサイア戦役後、ラクス・クラインがその実権を握ると、直ちに白紙からと
も言える構造改革に着手した。
 まず、非効率極まりない評議制を廃し、トップダウン・ボトムアップのスムースな大統
領制を導入した。
 そして、その初代終身大統領に、最後の評議会議長であり、2度の大戦を終結に導いた、
“平和の歌姫”こと、ラクス・クラインが就任。
 一方、軍事組織も、個人主義に走りやすく“軍隊ゴッコ”とまで揶揄された、指揮命令
系統の曖昧なZAFT軍組織に代わり、階級制度のはっきりしたプラント国防軍を創設。それ
までのZAFT軍組織は大幅縮小した(ただし、人材のほとんどはプラント国防軍に移動)上で、
やはりこちらも階級制とし、大統領武装親衛隊に再編された。
 ────閑話休題。
 プラント政府が最初に調べ上げた情報では、ジオン公国は旧連合(つまり、ブルーコス
モス、ロゴスの残党)、ザラ派、デュランダル派を政治的構成員に据えていた。
 特に軍内部では、無関心層、所謂ノンポリと言える人材はいないに等しい。
 つまり、主義思想はてんでバラバラで、しかもお互い相容れない、烏合の衆である、と
プラント首脳陣は判断した。
 これが当初の楽観論に繋がり、結果としてジオン建国宣言を許し、L2会戦での大敗につ
ながったのである。
 その結果を踏まえて、ジオンの内情をもう一度調べなおすことになったのである。
「それは、いったいどういうことですの?」
 ラクス・クライン大統領は、報告に来た大統領補佐官ハインリッヒ・ラインハルトに聞
き返す
「ジオン公国政府中枢部の、主要なメンバーです」
 そう言って、補佐官は、プリントアウトされた用紙をラクスに渡す。
「その中でも特にお互い翻意にしているのが、ジオン・アルテイシア大公、エザリア・ジ
ュール市長、その息子のイザーク・ジュールMS隊総長、そして直属特務隊司令代理のシン
・アスカです」
 4人目の名前を聞いた時、ラクスの眉間が一瞬、歪んだ。
「エザリア女史は言うまでもなく、以前からのザラ派の重鎮。シン・アスカは、デュラン
ダル派では英雄視されているMSパイロット」
「なるほど、ザラ派とデュランダル派が一枚岩になる理由は解りましたわ。けれど、旧連
合は?」
「ジオン・アルテイシア大公、本人ですよ」
 補佐官の言葉に、ラクスは一瞬、驚いたように目を見開いた。
「それでは、アルテイシア公はコーディネィターでは……?」
「ナチュラルです。しかも、かつてロゴスとはかなり深い関わりを持っていたことがある
ようです」
「そのような方が、どうしてプラントのコロニーで、反乱を起こすことができたのでしょ
う?」
 ラクスの質問は、コーディネィターとナチュラルの確執の歴史を知っていれば、誰もが
抱くであろうものだった。
「ジオン公国内での反応は、エザリア女史が担ぎ上げたというものですね。ただ、もとも
とトーマス・シティは、ナチュラル難民を労働者として多く移住させていましたから」
「なるほど、これで3者がそろったというわけですね」
 ラクスはそう言った。しかし、まだどうしても納得のいかないこともあった。
「ですが、そうなると、アルテイシア公とシン・アスカが利害を一致させている、という
事態が理解できませんわ。デュランダル派とロゴスとは、本来相容れないはず」
「情報分析室の予測では、すでにロゴスは、所謂死の商人という性格は失ってしまってい
ますから、あえて対立する必要はない、ということではないかと言われていますが」
 単純に考えればそうなるのだろう。それに、別の理由だったとして、それを知ったとこ
ろで特に事態の打開に役立つとは思えない。
 だが、なぜか、ラクスにはそれが大きく気にかかった。
「引き続き、デュランダル派と旧連合系のつながりを調べてください。特に、アルテイシ
ア公とシン・アスカの周辺について、詳しく、私的な面まで含めて」
「了解しました」
 補佐官はそう言って深く頭を垂れ、大統領執務室を出て行った。
 世界は順調に動いている。連合は解体され、民族を虐げる大国主義を廃し、プラントも
地上も、自由と平和を謳歌していた。今になっても時折、戦争を仕掛ける愚かな国家も存
在したが、圧倒的なプラント国防軍地上軍が直ちに制圧した。今回のジオン公国の反乱も、
躓きは少し大きかったが、すぐに解決されるだろう。ラクスはそう信じていた。
 なのに、アルテイシアとシンの関係は、酷く彼女の胸に引っかかった。

 ミシェイルの就役式の翌日。
 シンは、連絡艇で、巡洋艦『J・コイズミ』を訪れていた。
 ジュンイチロー・コイズミ型MS搭載巡洋艦の1番艦で、どちらかというと連合寄りの、
バーナード型をシンプルにしたようなスタイルをしていて、ナスカ型やローラシア型とは
一線を画している。生産性を考慮した構造だ。
 これまでジオン公国軍MS隊総長、イザーク・ジュールの乗艦として働いてきたが、それ
も明後日にはミシェイルに譲ることになっていた。
 そしてシンを呼び出したのは、当のイザークだった。
「なんですか? イザーク、急ぎの用って」
 連絡艇から降りるなり、シンは挨拶もなく、イザークに問いかける。
「ああ、シンドバッド作戦の開始前に、ぜひ貴様に会わせて置きたい人物がいてな」
 険しい表情のイザークも、しかしシンを責めるわけでもなく、そう言った。
「俺に……ですか?」
「ブリーフィングルームに」
 言うと、イザークはシンをつれて、MS隊用のブリーフィング・ルームに入る。
 そして、連れられてきたシンは、言葉を失い、目を円く見開いて、立ち尽くした。
 優に、10秒はその状態が続いただろうか。ようやくにして、シンは声を出す。
「────生きていたのか…………レイ!!」
 シンの目前にいる人物は、メサイア戦役でMIAとなった親友、レイ・ザ・バレルだった。
「ああ……」
 レイはシンを正面から見据え、短く返事をした。
「残念ながら、俺1人だけだがな」
 一緒にメサイアでMIAとなった、タリア・グラディスと、デュランダル議長のことを言
っているのだろう。この言い回しは、つまり、2人は助からなかったことを意味している。
 だが、シンは表情を輝かせて、レイに歩み寄った。
「いや、お前が生きていただけでも、俺は……俺は……っ!」
 後はもう、言葉にならない。シンは熱く、両手でレイの手を握る。

『せっかく自分という存在に気付いたのに、ここで死んではいけないよ、レイ』
『下層にまだ、MSが何機か残っている。ジンあたりの旧式だが、まだ動く機体もあるは
ずだ』
『レイ、お願いだから生き延びてくれ。そして、私に代わって……この世界が何処へ行く
のか…………』

「結局俺は、いつでも、ギルに助けられっぱなしだった。だから、最期の言葉ぐらい、実
現しないとな」
「そうか…………」
 レイの言葉に、シンも少し切なく言葉を発する。
 そこでようやく、シンは、レイの他にもう1人、いることに気がついた。そしてその顔
を見るなり、反射的に、護身用のオートマチック拳銃を抜きかける。
「キラ・ヤマ……ト…………?」
 銃は握ったが、銃口をそちらに向ける前に、その違和感に気付いた。
 キラは自分より2歳年上のはずだ。だが、目の前の人物は、明らかにシンよりはるかに
年下。しかも、それ以上に何か、妙な違和感がある。
「シン、銃を戻せ。敵ではない」
 イザークの、叱り付ける怒声が聞こえる。シンは少し慌てて、銃をホルスターに戻した。
「紹介が遅れたな。彼女はクレハ・バレル。もっとも、俺が便宜的につけた名前だがな」
 レイが、手振りで指し示しながら、その人物を示す。
「そ、そうだったのか、すまん」
 シンは、自らの行為に恥じ、クレハと呼ばれた少女に向かって、頭を下げた。
「大丈夫です、レイお兄さんから、もしかしたらそうなるかも、って言われてましたから」
 発されるのは、鈴の音のような、どう聞いても女性の声。
「て、え? そう言えば彼女、って言っていたし」
 シンは頭を上げつつ、少し混乱したように、レイとクレハの顔を交互に見る。
「それに、便宜的につけた名前、って」
「彼女は俺と同じだ」
 シンの問いかけに、レイはまず、短くそう答えた。
「彼女は、キラ・ヤマトの、性位相クローンだ」
「!」
 世界で唯一の、完成されたスーパーコーディネィター、キラ・ヤマト。
 そのクローン。
「この5年間、俺は俺を生み出した連中が、その後、何をやっていたのか調べて回ってい
た」
「コロニー・メンデルの崩壊後、彼らは何処へ行ったのか。何をしていたのか」
「ヒビキ博士は、それより前に、テロで亡くなったって話じゃなかったのか?」
 シンはレイに1歩進みより、聞き返す。
「ああ、だが、その意思を継ごうとする者がいた筈だ。完成されたスーパーコーディネィ
ターの技術を惜しんだ者がな」
「…………何か、わかったのか?」
 淡々と言うレイに、シンの方が哀しげな目をしながら、続きを促した。
「彼らを受け入れたのは、連合だ」
「なっ!?」
「なんだと!?」
 シン、それにイザークも驚愕の声を上げる。
「彼らはスーパーコーディネィターによる、ソキウス、生体CPUの製造に興味があったら
しいな」
「…………」
 絶句し、俯きがちになるシン。
 しかし、ソキウス計画はナチュラルでも操縦可能なMS、GATシリーズの登場により、
放棄されている。
「だが、スーパーコーディネィター自体の研究は続けられていた。らしい」
「ブルーコスモス、がか?」
 怪訝そうな声を出したのは、イザークだった。
「彼らとて、好奇心には勝てなかったということだろうな」
「けど、レイ。今、“らしい”って、言わなかったか?」
 シンは、レイの言葉尻を捉えて、そう指摘した。
「ああ、ラボらしき建造物を、南米のマナオスの近くで発見した」
「南米? けど、あのあたりは南アメリカ合衆国じゃないのか?」
 シンが再度聞き返す。
「確かに大西洋連邦からは独立したが、国防力は地球連合に頼っていたからな。別に連合
の施設があったとしても不思議じゃない」
「それで?」
 一度言葉を区切ったレイに、シンは続きを促す。
「だが、すでに施設は稼動を停止していた。そして、データは持ち出されていた。残って
いたのは、その建物で生活していた、彼女だけだ」
 レイはクレハを指し、そう言った。
「連合が?」
「いえ、違います」
 シンの問いに、そう答えたのは、クレハの方だった。
「連合の方は、もう何日も前からいなくなってしまっていて。私だけが、その建物の留守
番のようなものだったんです。ところが、たまたま街に買出しに出て、帰ってきた時に、
荒らされていたんです。それで私が途方にくれているところに、レイお兄さんがやってき
て」
「誰かが、その子の存在を知らなかったか、あるいは知っていたとしても価値を見出さな
かったか、いずれかの理由で、データだけ持ち去った、という事だな」
 イザークが、レイとシンのほうに1歩歩み寄り、結論付けるように言った。
「ああ……だが、そこでデッドエンドだ。データを持ち去ったのが何者なのか、推測はで
きるが……それ以上のことはできない」
「そうか……」
 レイの言葉に、むしろシンの方が落胆したように、肩を落とした。
「それで、レイ。貴様はこれから、どうするつもりなのだ?」
 イザークが訊ねる。シンがハッ、と顔を上げた。
「そうだ、レイ。MSの方はもう乗らないのか」
「腕は衰えているだろうが、その気になれば数日で回復してみせる」
 レイはそう言って、薄く微笑んだ。
「イザーク、レイなら以前のZAFTでの経験もあります、見方になってくれれば頼もしいと
思う!」
 シンはイザークに、まくし立てるように言う。
「ハッ、俺がそこで、反対するリクツを捏ねたら、悪役だろうが」
 苦笑交じりに、イザークは言った。
「それとイザーク、良ければ彼女も」
 レイは、そう言って、クレハを推した。
「しかし、彼女はMS搭乗経験を受けていないのだろう?」
 イザークは、むしろクレハを気遣うように言ったが、レイは首を軽く横に振った。
「彼女はキラ・ヤマトのクローン、つまり、スーパーコーディネィターなのですよ」
「そうか、数日あれば充分という事だな」
「それで足りなければ、後は俺が、フォローします」
 イザークの言葉に、レイが続けた。
 当のクレハは、あまり自信がないのか、少し困ったようにしつつ、どもりながら言う。
「えっ、いや、あの……ご期待に沿えるか、わかりませんがっ……レイお兄さんのお役に
立つためっ、がんばらせていただきます!」
「…………キラのクローンとは思えんな」
 イザークの言葉に、シンは腹を抱えて爆笑し、レイもクックッと無理に抑えているよう
な笑い声を上げた。
>>377-384
ちょっとクレハの、なんで連れ去られなかったかの設定に無理があるかなぁ。
386通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 17:02:41 ID:???
乙です!
 >設定に無理がある〜
に関しては、今はまだ言えないと言う事で脳内補完してますよ
いつか、山場で理由が判明するのでしょうから
387通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 17:13:23 ID:???
GJ!
ラクスはアルテイシアとシンの関係になんでこだわるんだろ?
どこぞのラク姉に憑依でもされてるのかw
388通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 17:14:15 ID:???
乙です。
いずれ作中で詳しい説明がされると信じてますから大丈夫ですよ。
389通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 18:28:44 ID:???
GJ!
しかし幾らその場にレイという前例が居るとはいえ年端もいかない少女であるクレハの前で、
クローン連呼するのはデリカシー無さ過ぎな希ガス…
育った環境が環境だしアイデンティティー云々に対する悩みなど抱きようが無かったのかも試練が。

第三勢力が現れるとすれば以前会話の中に出てきたブルコスだろうか…名前だけという事も有り得るが。
まあ個人的に両者に因縁のある存在の抹消されたあの男がどう動くのか見てみたいだけなんですけどねw
390通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 18:53:48 ID:???
私は、レイの生存に歓喜の声をあげ、女体化キラクローンに萌えつつ、ジュンイチロー・コイズミに吹いた

まあ、要するにGJです
391通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 19:01:37 ID:???
Jコイズミ吹いた。

連れてかない理由として考えられる物はやっぱ
何処かどうしようもない欠点があったからってとこか。

種割れ無しとか、アホみたいな成長補正無しとか、
性能に関してエクステンデッド以下とかだったらわざわざ連れてかないんじゃねーかなー
392通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 19:21:56 ID:???
確かに中々沈みそうにないネーミングだがw>Jコイズミ

ところで翻意<ほんい>ってのは意思をひるがえすことで、懇意<こんい>の間違いかと
393通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 23:33:17 ID:???
GJ!
だが、ひとつだけ気になった点を指摘させてくれ。
同型の戦艦は○○型でなく○○級って呼んだほうがよくね?
394通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 00:23:25 ID:???
>>393
旧帝國海軍では○○型なので、問題ないのでは?

作者氏はどうも旧帝國軍がお好きなようだな。
「諒解」の件にしてもそうだが・・・。
395通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 00:38:41 ID:???
改○○型とかもな
396通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 01:39:56 ID:???
CSA氏、この量をほぼ毎日投下ってのはすごいな・・
397CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/08/05(日) 05:22:02 ID:???
>>392
その通りですorz 吊ってきます……
398通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 05:32:24 ID:???
CSA氏GJ

しかしプラントもそのものが完全にラクスの私物になってる気がしてならないのはなんでなんだろう
399通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 07:42:27 ID:???
そもそもラクスが統治してる以上、反抗的な勢力や思想は捻り潰されちゃうから
私物化されるのも当然かと
400通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 07:45:55 ID:???
そもそも種世界がラクスの私物じゃなかった時なくね?
401通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 08:17:18 ID:???
>>398
いやまぁ・・・普通はありえないと思うんだが、あの世界じゃそうなってもおかしくない。
というか、そうなるように脚本がだな・・・
402通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 09:10:28 ID:???
2つとも全く同じものだけど。

YouTube - [MAD]DESTINY BLAZE
http://www.youtube.com/watch?v=uV9ugXcMoAQ

ニコニコ動画(RC)‐[MAD]DESTINY BLAZE 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3701



種死関連の再生が22000越えの最多クラスの視聴動画。
やっぱシンはいいわ・・・
403通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 09:15:52 ID:???
あ、ようつべの方は52000越えだ、今知った
これはラクス原理教の教団信者のアンチ工作活動がすごいよ>ニコニコ動画の方
404通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 09:32:41 ID:???
GSCI氏の方は、多くの組織にとって都合が良いからラクスの君臨を許していた
といったイメージを受けるけどな。まぁまぁ納得できる。

CSA氏の方はガチで独裁者だがwカリスマ性ってやつだろうかね。
405通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 13:21:40 ID:???
>>402
おま・・・出すならこっちだろこっち
ttp://www.nicovideo.jp/watch/1173270163
406通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 13:40:48 ID:???
ニコ動画コメント多すぎw
407通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 14:06:00 ID:???
ニコ見れないからどうでもいいや

ま、つべの方は前他スレで見て
出来が良くって住人の反応が良かったの覚えてる
408GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:14:22 ID:???
「それでは、行って参ります。留守を頼みますね?」
『ハッ』
 エターナルのブリッジにて、2年前と同じ衣装に身を包むラクス=クラインは、モニター越しに
敬礼する白服を着た褐色肌の女性に微笑む。
『お気をつけて。この世界を、よろしくお願いいたします』
 一対の白い翼で青い珠を挟み込んだ、歌姫の御手のシンボルを胸に着ける彼女の言葉を、
ラクスはお追従と受け取らない。何故ならば、自分がそう信じているからだ。そして、
彼女が救ったと思った世界の方も彼女に合わせたからだ。自分達の利益の為に。
「行きましょう、キラ、バルトフェルドさん。世界は、再び正されなければなりません」
『うん……ラクス』
 前回の戦闘で大打撃を負ったストライクフリーダムは、短期間で完全に修復されていた。
少数のエースパイロットを重んじるザフトは、その資源の大部分をキラと彼の機体に集中
させている。ストライクフリーダム用のメンテナンス施設と豊富なスペアパーツでバックアップされる
自由の天使は、ラクスの威光を知らしめるシンボルとなっていた。
 キラに疑問は無い。ラクスはずっと正しかった。自分に道を指し示してくれたし、それが悪い結果を
もたらした事など一度も無い。少なくとも彼は認識していない。ラクスは何時でも決断し、
それをやり通した。彼女の言葉通りに動けば、何時だって物事は上手くいったのだ。
 何故そうなったのか、その理由について思考をめぐらせた事は無かったが。
「メインエンジン始動。エターナル、発進」
 ザフト兵のオペレーターに指示を出す隻眼のバルトフェルドは、オーブ軍の制服を着たままである。
軍という組織に対するラクスの認識を、良く表現していると言えよう。
 直ぐ横に視線をやり、ラクスの傍に立つ『D』を見遣る。周囲の目を気にせず、ラクスとキラへの
賞賛を惜しまない彼は、誰が見ても毒にも薬にもならない腰巾着だった。
 視線を正面に戻す。ザフト全軍の80%を投入し編成された、地球への部隊。オーブを
侵略し、再び世界を混乱と破壊で満たそうとする地球連合軍の過ちを正し、彼らの手先となって
暗躍するミハシラ軍を討つ為の、『正義の味方』だ。
 その辺りの事情は、バルトフェルドにとって大した意味を持っていない。否、彼の心は、
既に4年前に果てていた。もはや全てが空虚であり、思考する事すら億劫である。
 最愛の人を戦いで亡くした瞬間から、虎は狩りを止めたのだ。
「アイシャ、そっちはどうだい? ボクは今……楽しんでるよ、とってもね」
409GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:15:43 ID:???
 ザフトの規模としては在り得ないほどの大艦隊に護衛され、ラクスのシンボルカラーである桃色の
総旗艦エターナルが、後部から光を吐き出し発進した。無数の光が離れていくその様を、
兵器工廠プラントであるアーモリーワンのHQで2人の人物が見送っていた。エターナルの真後ろに、
蛹のような姿をした大型船舶が追随する。
そこに、エミュレイターをインストールした『エンブレイス』が格納されていた。
「終わりね」
「そして始まる」
 褐色の肌を持つミネルバ級の女性艦長と、ガルナハン基地でセイバーALTを駆って
シンと戦った男である。2人の表情には、何の感情も浮かんでこない。
「6年前……70年4月1日以来の望みが叶う。感慨深い?」
「どうかな。自分で思っていた程の興奮は無い。望みなど、持っていないからかも知れん」
 女性艦長に問われ、男は首を横に振った。宇宙に瞬く夥しい星明かりに目を細める。
「あるいは……最早如何なる障害も、計画の根本を揺るがし得ないという事実に、落胆
しているのかもな」
「その悪癖は結局治らなかったわね、貴方。苦境を楽しむっていうのかしら」
「異常か、私は」
 男の言葉に、女性は殆ど間を置かずに首肯した。
「ガルナハン基地でシン=アスカと戦ってからは、特に酷いわ」
「ならば、今の内に私を始末しておいてはどうだ。もう、シン=アスカといえど、我々の
計画を邪魔する事は出来ない。補佐官が……彼が2年間押さえ込み続けていた反体制派を
全て解き放ったとしても、状況は全て我々の制御下にある。もう、『50人』に私は不要だ」
「私はそこまで楽観的じゃないわ」
 自分に背中を向ける男に、女性は淡々とした口調で言い放つ。
「制御下にあるのは、あくまで計画の根幹。やるからには徹底的にやる。不確定要素を
可能な限り排除する為に、貴方はまだ必要なの」
 女性の言葉に、男はただ頷いた。宇宙の漆黒を映し出す窓に手を押し当てる。
「アークエンジェル隊は、動くと思うか?」
「ジャミング衛星は使うけど、ミハシラ軍を束ねるロンド=ミナ=サハクの事を考えると
無視してくれそうに無いわね。尤も、たとえ彼女でも根本的な手出しは不可能よ」
「そうか」
 『最後の50人』が立てた計画は完璧だった。但しそれは、6年という歳月を経て歪んだ
彼らの心を満たす上で完璧だった、という意味である。憎悪と悪意の化身である彼らは、
たった1つのミスを見過ごしていた。常人ならば、容易く気が付いた筈のケアレスミスを。
 彼らが其処に気付いたのは、全てが手遅れになった後の事だった。
410GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:16:52 ID:???
 R1資源衛星に帰った空色の髪と紫の瞳を持つ女性兵士は、格納庫のベッドにザクを
固定してコクピットハッチを開ける。直ぐに、オクトーベル3の警備部隊から外された
同僚の1人が流れてくる。
「お疲れ、ベル。補佐官は?」
「ありがと……シャトルで、衛星群の周りを見てくるって」
 ベルという愛称で呼ばれた少女は、渡されたドリンクを受け取ってストローを伸ばす。
「え、護衛ってか……監視しないとまずいんじゃ?」
「シャトルには発信機がついてるから大丈夫。2時間で戻るって言ってたから、1時間半
経ったら迎えに行くし、それに……来ないでくれって頼まれちゃったから」
 俯いたまま、少女は同僚の脇を通り過ぎる。ヘルメットを脱いだ。
「おいおい、良いのかよそれで」
「いいよ。ザフトの規則って、細かいところが書いてないし。……シミュレーションルーム、使うね」
「ああ。構わないけど……どうなっちまってるんだ? ザフトも補佐官も……プラントも」
 同僚のぼやきを背に、少女は格納庫を後にした。壁を軽く蹴って、細い路地を進む。
今、プラントの防衛部隊は手薄も良い所だ。理由は他でもない。つい先程、世界を正すと
宣言したラクス=クラインが、殆どの戦力を持って地球に向かってしまったからだ。
 明確な配置表も命令系統も無いザフトは、戦争を終わらせた平和の歌姫の号令に悉く
従ってしまった。ラクスに従っていれば、悪い事にならない。その強烈な固定観念に、
緑服はおろか白服まで縛られているのだ。
 平時には想像もしなかったトラブルが、立て続けに起きている。しかもその原因は全て、
ラクス=クラインの意思によるものだ。
「アスカさんが生きてたら、どうしたんだろう? ラクス様についていったのかな?」
 シミュレーションルームにやってきた少女は、一台のマシンに手を置く。訓練に付き合ってくれると
約束した彼はその次の日にザフトを脱走し、反逆者として死んだ。テロリストであるミハシラ軍に、
死んだ彼の名を騙る偽者がいるらしいという情報が、彼女の知り得る全てだった。
オーブ戦の映像は、プラントに流れていない。『50人』によって遮断されたのだ。
「私……強く、なります。死なないように、強く……」
 交わした会話を思い出し、少女の瞳が震える。強くかぶりを振ってマシンのハッチを
開き、システムを起動させた。

 R1資源衛星群。鉱物資源を有する小惑星とデブリが寄せ集まったその宙域の一区画に、
人工の光が灯っていた。数隻の小型シャトルが、戦艦の残骸に偽装したその建造物に貼り付いている。
411GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:18:11 ID:???
 2年前、ザラ派テロリストのアジトとして使われたこの場所は、未だその役割を果たし続けていた。
 その場所に補佐官が足を踏み入れた時、薄暗い室内でどよめきが上がる。今まで待ち望まれつつ、
決して呼びかけには応じなかったからだ。
 戦後、ギルバート=デュランダルの腹心だった補佐官にはすぐ声が掛かった。亡き主の
無念を晴らすべく、今こそ志を一にして立ち上がろうという熱い言葉に、補佐官は即答を
避けた。メサイアから脱出する寸前に議長から命じられた役割は革命ではなく、プラント
政府の円滑な運営だ。しかし、頑として跳ね付ける事もまた出来なかった。
 テロ組織に対し迂闊な弾圧は危険だからである。大量破壊兵器の入手が比較的容易な
現在において、一度の掃討作戦で片付けられなかった場合後が怖い。其処で、ラクスの
傍近くに忍び機会を待つとして彼らを納得させていたのだ。
 『D』にブルーコスモスとの関連をでっち上げられた時、抵抗できなかったのはこの
影響が大きい。当然ながら、最高議長であるラクスにも打ち明けられなかった。彼女が
知れば、秘密裏に事を運べなくなるのは解りきっていたからである。
 無重力の中演壇に上がり、原稿とマイクが置かれた卓を掴んで止まる。内容を一瞥した。
卓の縁を指が白くなるほど握り、ゆっくりと顔を上げる。両の瞳にあらん限りの力を込め、
集まった100名足らずの面々1人1人の表情を凝視していく。
「この場所で諸君に会えた事を、まず私は誇りに思う。諸君らは差し迫った危難に
立ち向かわんとする闘士であり、真のコーディネイター……新生ザフトの前衛だ」
 普段の補佐官ではない。役所の窓口にいる、書類の不備にうるさそうな男が変貌する。
「そう、差し迫った危難……最早言うまでもあるまい。実際ならば2年前……いや4年前
対処せねばならなかった問題だ。その問題というのは他でもなく……」
 はっきりとした発音だが、マイクを使っていないので声が小さい。奥の数人が若干身を
乗り出しかけた瞬間を見計らって、補佐官は大きく息を吸い込み、吼えた。
「ラクス=クラインッ!シーゲル=クラインはただ軟弱だった!奴の血を引くあの女が!
平和の歌姫なる名で呼ばれるあの、桃色の髪を持つあの!」
 左腕を振りかざし、渾身の力で卓に叩き付ける。痛みによって人工的な激昂を生み出し、
其処に己の精神を委ねた。見開いた瞳に、驚愕しながらも息を呑んで次の言葉を待つ
ザフト兵の服に身を包んだ男達が映りこむ。叩き付けた腕を振り抜き、彼は叫ぶ。
「あの無能なる独裁者が、全てを台無しにした! パトリック=ザラを否定し、デュランダルを否定し、
議長の座についたあの女は何をした!? 我々に何をした! 諸君らに何をしたッ!!」
 前髪がほつれた彼の瞳が憎悪と狂気に染まる。焼け付くように痛む左手を、兵士達へと
差し伸べる。 補佐官は、自分の思想を伝える事はしない。ただ、批判するのだ。
 彼らは弱者だ。前進を止め暴力衝動を溜め込んでいるだけだからだ。創造出来ないのだ。
412GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:19:32 ID:???
「当然ながらこの事態は、ラクス=クラインを支持した愚かな大衆にも責任がある。否、
彼らこそ責を負うべきだ! パトリック=ザラの思想を理解せず、コーディネイターの
誇りを失ってしまった彼らこそ、我々は裁かねばならない!」
 デュランダルの原稿を書いていた時の事を思い出す。虐げられていると思い込んでいる
人々を扇動するには、敵を大きく見せねばならない。聞く者に、自身の姿を大きく見せる為に。
「では、我々は同族を殺すのか? いいや違う! 我々が粛清するのはコーディネイター
ではない! 遺伝子を弄っただけの旧人類だ! 汚らわしい劣等種だ! これは、浄化だ!」
 同調する声が上がった。拳と共に。彼らが本当に憎んでいるのは、高い所に立つ個人
ではない。自分の身近で成功している、ごく普通の人々だからだ。
「偽りの平和の中、惰眠を貪る彼らを覚醒させる過程において間引きという作業は必要
不可欠である。痛みを伴う試練だが、避けて通る道は無い! 耐え忍ばねばならない!」
 更に何名かが同意の声を上げた。痛みに耐えるのは、自分達では無いからだ。
「愚かなラクス=クラインは、ザフトの大部分を率いてプラントを出て行った。現在の
プラントはほぼ無防備。決起の機会は、今を置いてないだろう……」
「アプリリウス・ワンに、直接攻撃を掛けるというのか!?」
「それは最終段階だ!諸君らが議会を『奪還』し、ザフトの名の元にプラントを再生させる
事は既に決定事項である! 先程の言葉を思い出して頂きたい、まずは、間引きだ!」
 席から飛んだ声に、補佐官は其方を睨みつけながら叫ぶ。手元のプロジェクターを起動させた。
後ろの壁に、砂時計型のコロニーと、その中央に設置された柱状の構造物を映し出す。
「循環システムを防護する為の保安装置が、最初のターゲットとなる。プラント市民に、
試練を課すのだ! 彼らの危機意識を今一度呼び覚まし、我らの同志となるに足る資質を
持っているか否かを判断する。その後に、行動できなかった弱小種を……」
 拡げた右手を聴衆の前にかざし、力強く握り込む。
「これは諸君らにしか出来ない事だ。プラント政府がこのまま衰退するか、それとも権勢
を取り戻すかは、諸君らに委ねられている!」
 握った右の拳を高々と突き上げ、補佐官は大音声を張り上げた。
「その内ではない!いつかではない!今だ! 愚かな大衆を目覚めさせ、真のコーディネイターとして
誇りを取り戻す戦いは、今から始まるのだ!」
 ラクス=クラインの存在が、この時だけは幸いした。彼女のやり方は、プラントに
巣食うザラ派、デュランダル派を反クライン派としてまとめるに充分だったからだ。
「新生ザフトの為にッ!!」
 空虚なその言葉を補佐官が叫ぶと、怒涛の如き反応が返ってきた。熱狂する弱者達。
彼らを見つめる補佐官から急速に熱が失われ、凍えるような瞳だけが残った。
413GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/05(日) 15:21:09 ID:???
今回は此処までです。
414通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 16:14:18 ID:???
GJ!
ついに補佐官が動き出したか…。
ラクスのいない今、プラントを抑えるのは割と楽そうな気がするが
そうそううまく行くのかどうか…。
つか補佐官がどうにも死亡フラグ立てまくりな気がしてならない。

外見どころか愛称まで使って貰ってしまって、なんか余計なことを
しまくっちゃったようなorz
415通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 16:47:22 ID:???
GJ!
ベル子カワイイよ

ついに出撃するエンブレイス、そしてザラ派のクーデター
50人の計画も動き出したみたいだし、盛り上がってきたー!!
416通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 16:59:49 ID:???
GJ!
次の展開も楽しみでたまらんですよ。
417通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 17:03:16 ID:???
GJです
補佐官ってかなり過激な人だったのね…
418通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 17:09:15 ID:???
GJ!
次は対エンブレイスINエミュか?

>>417
あれは補佐官の演技だと思う
419通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 17:10:19 ID:???
G〜J〜
新生ザフトをネオザフトと読んで、マーガリンを連想したw
プラントでも火の手が上がったし、各陣営がどう動くのか…
420通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 17:19:57 ID:???
ベル子が金的のシンの話を聞いたらどう反応するんだろ?
421通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:11:36 ID:???
>>417
いやモロに「演技でやってます」と地の文に描かれてるやん
422通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:40:16 ID:???
しかし、虎は全くやる気ナシだな。
そんなに大事な女なら、戦場に連れ出すなっての、
シャアもそうだったが。
423通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:48:07 ID:???
ルナマリア志望フラグでたな!w
424通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:50:08 ID:???
虎は同じ機体に乗ってるから生死をともにするって事だろ
シャアには出す出さないの決定権あるようでないから。
425通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:51:45 ID:???
というか、あんな爆発じゃアイシャ諸共虎も死ぬのが普通。
426通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 19:06:23 ID:???
GSCI氏、お疲れ様です〜。
場面転換や各キャラの描写が相変わらず上手くて、ついつい引き込まれますわ。
次回も楽しみにしています。
427通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 21:26:41 ID:???
なるほど、テロリストに堕ちた元ザフト連中を使って保安装置に付いたグングニールを破壊、
もしくはその実情を見せ付ける事でプラント市民の目を覚まし一つに纏めようという魂胆か?
『50人』の見落とし…自分達に降りかかるであろう危険を考慮に入れて無かったとか?
428通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 23:03:37 ID:???
GJです!
超・盛り上がってきましたね。次回もwktkしつつお待ちしております。
429通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 23:24:00 ID:???
GJ!GJ!!

実はアイシャって最初は生きてる予定だったんだよなぁ・・・
きちんと生命保護カプセルだって二つあったのに・・・
は!まさか虎の50人フラグ!?
430通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 23:28:29 ID:???
全部演技とは思えんwwww

補佐官も凄くストレス溜めてただろうし
431通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 23:42:10 ID:???
 補佐官の演技は、派閥こそ違えどブルーコスモスと一緒なんだなぁ… ついでに言えばラクシズとも同じ「異にそぐわぬ者の排除」なんだが。

 結局、力技しか有効な解決手段がないのだろうか?
432通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 00:19:16 ID:???
>>431
主にザラ派?に向けての演説だから、排他的な演説になったんじゃないの?
433通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 04:20:08 ID:???
まぁ、テロリストとして歴史に名を残したりすることを厭わないならば、直接的な手段は
正常な方法ではある。どっちかって言えば補佐官はいわゆる「活動家」の部類に入るのかな。
434通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 09:54:07 ID:???
保安装置を破壊し、中身がグングニールである事を市民に知らしめた上で、ラクスに
反逆者として自分を処刑させるつもりなんじゃないか。経緯はどうあれ、テロリストを
使うんだから。
435通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 11:17:01 ID:???
あえて悪になる気だな。エレガントな人とかビームソード一本で要塞落とした人を思い出した。
436通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 11:44:45 ID:???
ラクスに、自分が裸の王様ってことに気付いてほしいんだろうな。
437通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 13:06:28 ID:???
GJ!GJ!
GSCI氏GJです!
438通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 14:18:09 ID:???
それよりもベル子の死亡フラグをどうやって解消しよう……
439通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 15:19:20 ID:???
まあとりあえず初期の頃に囁かれていた「シンに殺される」という最悪の展開は回避できそうだが、さて
 実際のところ、プラント国防軍総司令部は、地上圏へのプラント勢力圏、もしくはオー
ブへの、ジオン公国軍による本格的な侵攻作戦はないと信じきっていた。
 理由は、ジオン公国の軍備が、まだそれを行うまでに充実していないというものである。
 実際、ジオン側としても、ヨーロッパ連邦の協力が得られたとは言え、実態としては薄
氷を踏むようなものだった。
 だからこそ、奇襲になった。
 プラント軍は、あるとすれば降下突入ポッドでの大気圏外からの襲撃、もしくは航空作
戦と想定していた。だから、彼らは空ばかり見ていた。
 しかし、スエズ基地の地中海岸の海中から尖兵として姿をあらわしたのは、重MSを装備
した挺身突撃隊だった。
 開発されたばかりの水陸宙3対応モビルスーツ、UMF-Z7Fエィロムス。この作戦の為にギ
リギリ間に合った第1ロット48機である。
 やや不恰好なズングリムックリの胴体に、高速自動装填装置付きの、大型多目的フル
オートランチャー2機を背負っている。マニピュレーターは水中用MSの伝統、3本爪である。
 そして、腕には、見た目にも凶悪なジェットアックス『エリュートロン』が装備されて
いた。
 それらを振り回し、スエズ基地の装備や施設を手当たり次第に破壊する。
 このエリアには約150機の邀撃用MSが待機していたが、思いも拠らぬ海中からの襲撃に
より、機動もできないままほとんどが無力化された。
「ケッ、まったくたいしたことのない連中だな、平和ボケしやがって」
 挺身隊隊長、エンスルト・ラインハルト特務中尉は、自分達の手によってなすすべなく
破壊されていく、紅いMSを見て、そう言った。彼はナチュラルであるにもかかわらず、扱
いの難しい重MSを振り回す。
 ────ジオン公国軍による第一期地上侵攻作戦、コーカサス侵攻作戦『シンドバッド』
は、その幕を上げたのである。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-04

 挺身突撃隊が沿岸施設へと上陸する、数分前。
 スエズ基地所属の、プラント国防軍地上軍偵察用MS、Rゲイツ──ゲイツR、ではない。
紛らわしい──の1機は、それを発見した。
「なんだ……おい」
 ゲイツシリーズでありながら、大気圏内飛行用の大きな補助翼を持つ機体。そのうなじ
の辺りにあるカプセル状の偵察員席で、プラント国防軍地上軍所属のジーク・ナカムラ上
級曹長は、洋上に浮かぶそれを発見した。
「どうした?」
 パイロットのオスカー・マーティン軍曹は、上官とは言え歳も近く、職場の同僚として
付き合いのある偵察員に、聞き返す。
「いや、海の上に何かいるぞ?」
「なに?」
 オスカーは怪訝そうに声を出した。
 ────まったく、地上はレーダーも逆探も使えないからやりづらいぜ。
 ジークも、オスカーも、面倒くさそうにそんなことを考える。9年前に打ち込まれた環
境型ニュートロンジャマーは、一部機能を停止するものも出始めているが、多くが地熱熱
電素子で今も活動中である。地上圏では電波を使用するレーダーはもちろん、ニュートロ
ンジャマーの作動を検知する逆探知機も使用できない。────はずだった。
 Rゲイツのモノアイが、ジークの示した方を向く。
「なっ!?」
 スコープの倍率を変更しつつ、それを探っていたオスカーが、驚愕に目を円くした。
「ミネルバ型戦艦だ! それも、4隻もいる!」
「4隻だと、そんなバカな!」
 ジークも素っ頓狂な声を上げた。
 ミネルバ型戦艦は、すでに失われたミネルバと、改修型としてジオンが新たに建造した
マリア、2隻しか建造されていないはずだ。いや、近々竣工するという改ミネルバ型の2番
艦の情報も、偵察機パイロットにはもたらされていたが、それでも3隻。
 あるいは、味方だろうか。プラント国防軍の大型戦闘艦は宇宙用のエターナル型と、宇
宙・大気圏内両用のアークエンジェル型で賄われている。しかし、ミネルバ型のデータも
残っているはずだ。
 だが、その仮定は脆くも打ち崩された。
「うわぁっ!」
 オスカーが叫び、Rゲイツをロールで降下させた。脇を弾丸状の荷電粒子ビームが掠め
る。
「なんだと!?」
 ジークが振り返る。そこには、ネイビーブルーの悪魔がいた。ウィンダムやM1アストレ
イに良く似てはいるが、よりいかめしくなっている胴体と、ツインアイ風のカバーをかぶ
せたモノアイ。────ネモ・ヴィステージ。
「クソ、逃げるぞ!」
 ジークはRゲイツのスラスターを全開にし、最高速で離脱を図る。ネモ・ヴィステージ
は追いかけてくる。Rゲイツの水平最大飛行速度はプラント国防軍の量産MSで最も速く、
ワンオフ機を入れても上回るのはインフィニットジャスティス、それと現在建造中といわ
れるストライクフリーダムの後継機ぐらいだろう。
 ジリジリと離してはいるものの、ネモ・ヴィステージも追いかけてくる。ネモ・ヴィス
テージの生産機のほとんどがそうであるように、この機体もエールストライカーを背負っ
ていた。
「本部、応答願います、本部! こちらスエズ基地北方偵察隊4号機、敵らしき艦影を発見
しました! 応答願います!」
 ジークは無線に必死に呼びかける。
『こちら…………地本…、通……不明瞭…す、再………と…容……』
 デジタル変調が阻害されるピーガーノイズが、返信を何度も途切れさせる。
「畜生!、ニュートロンジャマーを使ってやがる!」
 地上での核兵器、及び核分裂炉の使用を抑制する環境型ニュートロンジャマーではない。
通信とレーダーを妨害する為に意図して使用している、局地用のECMタイプだ。おそら
く、あの4隻の軍艦が搭載しているのだろう。
「スエズ基地北方偵察隊4号機、定時哨戒任務、ミネルバ型戦闘艦4隻と思しき敵影を発見、
スエズ基地北方偵察隊4号機、定時哨戒任務、ミネルバ型戦闘艦4隻と思しき敵影を発見、
スエズ基地北方偵察隊4号機、定時哨戒任務、ミネルバ型戦闘艦4隻と思しき敵影を発見…
………」
 ジークは相手の返信を無視し、一方的に、同じ内容を何度も送信し続けた。
 喉が枯れるかと思うほどそれを繰り返した頃、背後から、激しいビームサブマシンガン
の射撃を受ける。
 ほとんどの弾丸状粒子ビームは至近距離を明後日の方角へ通過していく。もともと、
Hi-ComBM02は、長射程精密射撃を意識した武器ではないのだ。
 防空網の端に来て、焦れたパイロットが、当たらないことを承知で乱射しているのだろ
う。あるいは、停止しろというメッセージかもしれない。
「ぐぁっ!」
 だが運悪く、1発が、Rゲイツの脇の下の辺りに直撃した。
「やられたか!?」
「い、いや、かすっただけだ、大丈夫だ」
 ジークの問いに、オスカーが答える。ジークが偵察用の防弾耐圧キャノピーから見ると、
装甲に破口が開いてうっすらと煙を吹いていた。しかし、飛行を続けているのだから、致
命的ではなかったのだろう。
 気がつけば、ネモ・ヴィステージの姿は消えていた。艦隊防空網の領域から出たためだ
ろう。もし、とことん追撃しろ、という命令が下っていたなら、Rゲイツは、どんなに逃
げたとしても、振り切る前にバッテリー切れになり、核融合動力のネモ・ヴィステージに
追いつかれていただろう。それに、推進剤も無限ではない(それは、ネモ・ヴィステージ
も同じだが)。
 Rゲイツは、飛行速度を巡航に落とす。その過程で、ガクガクと、正常ではない振動を
起こした。
「基地まで飛べるかなぁ」
 ジークは不安そうに呟いた。
「大丈夫だ、何とか持たせる」
 オスカーは、素っ気なくそう答えた。

 もちろん、ジオン公国が保有している改ミネルバ型戦闘艦は2隻だけであるし、そのう
ちの1隻、新鋭のミシェイルは、本国防衛の要として、またMS隊総長イザーク・ジュール
大佐の座乗艦として、L1宙域に留まっている。
 彼らが見た4隻のうち、1隻は正真正銘、戦闘艦マリアだったが、他の3隻は、まったく
別の存在、マチュア型MS空母『マチュア』『ダルシン』『ブライトン』だった。
 新開発の(ただし、この技術はプラント本国にも報告されている)、「低圧省噴射マグ
ネティズム・イオノクラフト」を使用し、大気圏内を低高度飛行可能とした、と言うより、
性格から言うなら「大気圏外でも運用可能なホバーMS空母」。あからさまに地上侵攻用
の兵器なのだが、すべてトーマス・シティでの建造・整備を前提としなければならないと
言う、ジオン独特の事情が生み出した代物である。
 もっとも改ミネルバ型同様、L1会戦後のつい先日に、完成したばかりの虎の子であるこ
とは変わりなかったし、本国艦隊も喉から手が出るほど欲している。──イザークのウィ
ングマンであるシホ・ハーネンフース大尉が、この3隻を持っていくシンの前で、ベビー
用品用のマネキンの腕を外して、付け根側を口にくわえる、というシュールなギャグを飛
ばし、盛大に周囲の顰蹙を買ったほどである。
 それでもこの数を投入したのは、ひとえにこのシンドバッド作戦に掛けるジオンの意気
込みであった。
 一方、このマチュア型には、もうひとつある特徴があった。
 パッと見のシルエットが、ミネルバ型に似ていると言うことである。
 これは別に意図したわけではなく、大気圏内のホバー飛行を考慮しつつ設計した結果、
最終的にこの形に落ち着いてしまったのである。
 もちろん、少しでも目を凝らしてみれば、特に後部が全然違う。
 しかし、設計した本人達が気付いていない上、塗装も意識もせずに標準のつもりで同じ
色を似たような塗り分けで塗ったため、遠目には紛らわしいことこの上ない。
 当然のように、彼らはその意図もなく、3隻とマリア型を並べて、さらに水上用の護衛
艦──ヨーロッパ連邦から譲り受けた中古艦──を従えて、ギリシャからスエズめがけて
前進中だった。
『偵察機の接触を受けたようですが、大丈夫ですか?』
 通信モニターの中の、アビー・ウィンザー“少将”が、僅かにだが不安そうな表情で、
シンに話しかけて来る。
「そんなこと、やってみなきゃわからないよ」
 起動、コンディションチェックをしながら、シン・アスカ“特務中佐”は答える。
 かつての、メサイア戦役以前の彼なら、こう、素っ気なく答えて、そのままだったろう。
 だが、今のシンは、OSのコンディションチェックが終わると、通信機のカメラ越しに、
にこっと笑顔を見せた。
「けど、これぐらい、想定の範囲内だろ」
『それはそうですが……』
 さらに煮え切らない声を出すアビー。彼女にしてみれば、シンはZAFT時代からの数少な
い、より端的に言えば“残り少ない”、同志なのだ。
「大丈夫だって」
 シンは軽く、しかし安心させるように言った。
「それに、もう後戻りはできないんだ。挺身隊を見捨てるわけにも行かないだろう?」
『了解しました』
 ────もっとも、この程度で終わらせるつもりはないけどな。やるならもっと徹底し
て…………
 そんなことを考えながら、シンは発艦待機位置に進むと、気持ちのスイッチを切り替え
る。パイロットの目になる。
「シン・アスカ、インパルスII、出る!」
 ガイドLEDが点灯し、リニアカタパルトが作動、インパルスIIは、南地中海の空の下に
飛び出した。
『インパルスII、ファルコンシルエット、射出!』
 マリア竣工以来、L1会戦を経てチーフオペレーターを勤める、とてもそうは思えない少
女、マーシェ・イズミ少尉が、シルエットフライヤーの射出を告げる。
 ファルコンシルエットは、インパルスII用の近接戦闘用、つまり対MS戦用シルエット
だ。
「コニール・アルメタ、ネモ・ヴィステージ、出るッ」
 シンドバッド作戦実施にあたり、マリア搭載唯一のナチュラル機、ネモ・ヴィステージ
として、コニールは配備されていた。
 シンが、自分のウィングマンとして、半ば強引に引き抜いたのである。
 もっとも、L1会戦時のマリアは定数割れ状態の5機で運用していたので、そこにコニー
ルが追加されても、特に異を挟む者はいなかった。
 マリアからもさらに5機のゲルググ・イェーガー、1機のゲルググ・ハウントが出撃して
いく。一方、3隻のMS空母から、さらにその数倍の機体が吐き出されていく。
 マチュアから飛び立つ攻撃隊の殿に、奇妙な形をした、ストライカーパックを背負った
ゲルググシリーズ2機が控えていた。
「レイ・ザ・バレル、ゲルググ・イェーガー、出る」
 レイの乗るそのゲルググが飛び立つと、続いて、同じストライカーパックを装備した、
ゲルググ・ハウントが発艦待機位置につく。
「クレハ・バレル、ゲルググ・ハウント、行きまーすっ」
 クレハの高い、しかし柔らかい声が響き、ゲルググ・ハウントはカタパルトから射出さ
れた。
 クレハは、イザークとシンが用意した訓練メニューを、最初は歳相応の少女のように戸
惑っていたにもかかわらず、僅か3日で消化してしまった。常人なら、コーディネィター
でも、“最短で”2週間はかかる計算のメニューである。
 もっとも、オリジナルであるキラは、僅か数分でストライクを使いこなすハメになった
のだから、スーパーコーディネィターとしては当然なのかもしれない。しかもストライク
と異なり、ゲルググシリーズの完成度は遥かに高い。
 亜音速の速度でも、僅か数十分後には、インパルスIIを先頭にする攻撃隊262機は、プ
ラント国防軍地上軍スエズ基地の上空に差し掛かっていた。
 その光景たるや散々で、あちこち煙が上がり、邀撃用に用意されていただろうΩインフ
ィニティや、ドム・ハイマニューバが、完全なジャンクになって転がっている。
「あいつら、ずいぶん派手に暴れたんだな」
 コニールが、コクピットで誰にともなく呟く。突撃挺身隊の志願したその隊長は、L1会
戦時にはコニールのウィングマンだった。
 しかし、それでも攻撃隊がその上空、真上に差し掛かると、大口径の機関砲が、上空に
向けて激しく火を吹き始めた。
『うわぁぁぁっ』
 誰かが上げた叫びが、通信に混じる。
 元々ないのか、それとも挺身隊によって破壊されたのか、照準の管制が取れておらず、
有効な射撃とは言いがたかったが、それでも綿密なだけあり、スラスターを撃ち抜かれた
り、四肢をもがれたりして、落ちていくジオン機が僅かだが確認された。
 262機もの大編隊、といっても、262機一斉に身動きが取れるわけではない。後ろの方に
いる部隊は、まだ基地を視認もしていないだろう。行動の基本単位は、エールストライ
カー機2機+オプティマイズド・ランチャーストライカー機2機の4機1個小隊である。
「対空砲火有り、全機降下、地上高度!」
 シンが叫ぶ。機関砲の照準を外すべく、一気に降下し、先頭の方の一部はそのまま大地
に降り立った。
「シン、1時方向だ!」
 コニールの声。
 散発的な爆発。見れば、Ωインフィニティに囲まれたエィロムスが、抵抗を続け、彼我
の攻撃の余波であたりの施設が破壊されていく。
 エィロムス部隊は半分ほどに減っていた。それでも、彼我の数の差からすれば大健闘だ。
「突入!」
 コニールのネモ・ヴィステージ、それにマリア隊第2小隊のゲルググ・ハウント、ゲルグ
グ・イェーガー1機ずつが、疾風のように突っ込んでいき、Ωインフィニティの背後で頭
を上げ、大地に降り立つ。
 シンだけは武器も構えさせず、そのまま一直線につっこんで、インパルスIIの拳で、よ
うやく振り返ったΩインフィニティの胴体を殴りつける。無謀ではない。ファルコンシル
エット時には、手甲部に相手の装甲を破壊するレーザーヒートナックルが取り付けられて
いる。Ωインフィニティの紅い装甲は凹んで穴が開き、中でパワーパックが火花を散らす。
 ワンテンポ遅れて、インパルスIIに斬りかかろうとしたΩインフィニティを、コニール
のネモ・ヴィステージが一刀両断にした。
「サンキュ、コニール」
 言いながら、シンは『ファルシオン』ビームサーベルを構えさせる。斬りかかってくる
Ωインフィニティのビームコーティングサーベルを、SI56/FLビームシールドジェネレー
ター内蔵シールドで受け止める。
「お前ら、見た目がムカつくんだよ!」
 シンが怒鳴り、ビームサーベルで、突きながら斬るように、Ωインフィニティを袈裟斬
りにする。
 4機のランチャーストライカー機が、つるべ撃ちに敵のMSを撃っていく。
 しかし、プラント国防軍側も、宇宙軍に比べれば、地上軍は精強だ。ゲルググやネモ・
ヴィステージも、ジェネレーターをサーベルに斬られたり突かれたりして擱座したり、脚
を破壊されて転がったり、さながら歩兵同士の白兵戦のような光景が、文字通り10倍のス
ケールで展開されている。
 だが、プラント国防軍側には決定的な要素が欠如していた。機体同士の連携である。こ
れは、ZAFT軍組織時代の悪弊もあるが、それよりも、ゲリラの枠を出るような集団との本
格的なMS戦を経験していないことが主たる原因だった。地上圏の国家再々編が終了してか
らすでに3年以上が経過していた。平時の感覚では僅かなものだが、戦時の感覚ならば永
遠に等しい時間だ。
 ゲルググ・ハウントが正面から斬りかかる。Ωインフィニティが軽い動きでそれをかわ
す。外見重そうなゲルググ・ハウントが、くるりと向きを変え、脇腹の高圧縮ビーム・フ
ルオートリボルバーを射撃する。Ωインフィニティの大腿部を撃ち抜く。
 ネモ・ヴィステージにΩインフィニティが踊りかかる。それをアンチビームシールドで
受け止める。シールドに仕込まれた短銃身ビーム砲が射撃される。Ωインフィニティは反
射的にか飛び退き、後ろに下がる。その背後に迫っていた別のネモ・ヴィステージに後ろ
から刺突され、擱座する。
 ランチャーストライカーのゲルググ・イェーガーがΩインフィニティをつるべ撃ちにす
る。その背後に、1機のΩインフィニティが回り込む。ゲルググ・イェーガーが近接アラ
ートに気付き振り返る、その動作が終わるより速く、ビームコーティングサーベルで胴を
薙ぐ。返す刀で、ウィングマンのもう1機を側面から両断する。
 機関砲座がデタラメに射撃する。ゲルググやネモ・ヴィステージも破壊されるが、Ωイ
ンフィニティも少なからず大破する。姿を露呈した機関砲座がランチャーストライカーに
撃ち抜かれる。爆発と共に砲塔が宙に舞う。
「こっちのペースに入ってきたか……」
 シンが、自身ですでに5を数える機体を斬り伏せながら、そう呟く。
 その時。
 ドンドンドンドンドンドンッ
 多数のビーム兵器の、文字通りの乱射が、地上を襲った。
「っ……」
 土煙が舞い上がり、視界が遮られる。
「くそ、こんなタイミングで出てきやがったか……」
 シンは憎々しそうに吐き捨て、その姿を見上げる。
 ZGMF-220D、Δフリーダム。
 ドラグーンこそ搭載していないものの、背中についた補助翼を広げた姿は、まさにスト
ライクフリーダムそのものだった。
 本来火力支援用の機体に位置付けられるΔフリーダムは、高度の理を利用して、ジオン
機に対しスコールのような射撃を、かけようとしていた。
 その次の刹那、Δフリーダムの背部スラスターが次々と爆発を起こし、墜落する。十字
の翼のついた小型の飛行機のようなものが、Δフリーダムの周りをうろついては、小口径
のビーム銃を放っていた。
 オプティマイズド・ガンバレルストライカー。ガンバレルストライカーパックのガンバ
レル部分を見直し、操作性と、使用者補助、また大気圏内での使用を考慮した補助翼の取
り付けと自動重力補正を行ったものである。
 ドラグーンに対する絶対の優越性は、核融合エンジンを搭載するゲルググシリーズ(ま
たは、ネモ・ヴィステージ)を母機とすることによる、分離稼働時間の超長時間化。
「コニール、無事か!?」
「心配されるまでもなく!」
 シンがインパルスの首を振って周囲を確認しつつ、通信機に向かって訊ねると、その傍
らに降り立つように、コニール機が現れた。
「レイ、やったな!」
 シンが言うと、レイからは意外な返事が返ってきた。
「いや、今のは俺じゃない」
「え?」
 シンは、間抜けな声を出してしまっていた。
 少なくとも今、ガンバレルストライカーを装備した機体は2機しかいない。レイではな
いとするなら、ざっと見渡しただけで30機はいたΔフリーダムを、ものの数分でほぼ沈黙
させたのは…………
「なんでだろう、あなた達、すごく許せない」
 翼もがれ転げるΔフリーダムの姿を見つめ、その内容とは裏腹にただただプレーンな表
情で、クレハはガンバレルを操作しつつ、そう呟いた。
449通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 19:37:25 ID:???
リアルタイムGJ!
エィロムス (UMF-Z7F)
○ジオン公国軍の強襲揚陸用水陸宙三対応モビルスーツ。
装甲:強化合金系純物理装甲+胴体TP装甲
動力:レーザー点火核融合炉+大容量キャパシタ
固有武装
 非分子結合炭素織込チタン系強化合金による武装(非分子結合炭素=人工ダイヤモンド)
  ネイル・ナックル
  超音波振動パタ『クリシュナ』
 フルオートCIWS
  /19mm水中用フルオートリボルバーカノン+24mm多条集束レーザーバルカン
 TPIF-SCCS 36mm超伝導コイル・スピアガン
 48mm多条集束レーザーバルカン
 RL-HS159/W ハイスピード・フルオート多目的ランチャー×2
オプション
 TPIF-JAX『エリュートロン』ジェットアックス
  →水中携行も可能だが、水中での使用は困難。
 TPIF-HH 劣化ウラン封入ハンマー
  →水中携行不可

注記:イメージはUCジオンのMS-13『ガッシャ』。
451CSA 〜ジオン公国の光芒〜 PHASE-04 10:2007/08/06(月) 19:40:34 ID:???
>>440-448
まずはお詫びと訂正を。
第2話、第3話ではL2会戦て書いちゃったんですが、“L1会戦”の誤りでした。
トーマス・シティがあるのもL1宙域です。
失礼しました。

戦闘シーンをみっちり入れようとしたら、妙に長くなりました。
「哀・戦士」なぞ聞きながら、読んでいただけたら幸いです。
452通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 01:00:39 ID:???
GJです!
フリーダムに嫌悪を抱くクレハ! キラとの如実な違いが出てきましたね!
これからどう成長していくのか楽しみです。
453通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 10:00:22 ID:???
GJ!
 まさにジオン脅威のメカニズム。CE79でこのハイテクはねーだろwwってくらい
やりたい放題だな。ところで、自動重力補正というのは何なのだろうか。
 今の所技術力とパイロットの差で一方的な戦闘を繰り広げてはいるが、そろそろ
ジオンMSが鹵獲され、プラント側で新型機の開発が始まったりして……。
 何にせよこれからも楽しみに待たせて頂きます!

 後、まとめ見ないと解らなかった事だし責められる事では無いが、刄tリーダムは
既にGSCI氏が使っていてね。まあ、大した問題じゃないし修正の必要は無いだろう。
454CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/08/07(火) 11:16:59 ID:???
えっとすみません、>>453氏の疑問にだけ。

>自動重力補正
地上で使用する際、重力の影響分を補正するものですね。
月面など1G以外の場所での使用も考慮されていて、固定データではなくフィードバックで計算しています。

ガンバレル、ドラグーンって重力制御がない限り宇宙空間でしか使用できないはずなんですが……
なんか、記憶に間違いがなければ、スティング、アーモリーワンの中で使ってましたよね……?
455通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 11:25:13 ID:???
刄tリーダム使ってもいいんじゃないか?
もともとはストライクフリーダムの正式発表前に雑誌とかに載った名前の一つだし
456453:2007/08/07(火) 11:35:49 ID:???
>>454
 サンクス。脳内で重力補正≒重力制御だったのでぶっ飛びかけてた。別に
オーバーテクノロジーでも何でも無いのね。
 コロニーは回転によって重力を生み出している筈なので、回転の中心は
0Gに近いのではないだろうか。スティングは其処でポッドを射出したのでは?

>>455
 ああ。そっちから取ったんだろうかね<刄tリーダム
457通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 20:43:38 ID:???
どこぞの海の上で飛ばしてなかったか?
458通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 20:54:36 ID:???
>>455
ならばスーパーフリーダム(ry
459通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 21:37:10 ID:???
ただのFCSマルチロックモードじゃなくてハイパーモードってあたりがイミフだなぁ。
パルマは嘘書きすぎだろコレwビーム無効ってしっかり斬れてるじゃねーかw

シールドや手甲は何か角ばってるな。全体的にシャープな印象で良いね。
羽はちゃんと後ろ向きそうだし、wktkが止まんないぜ
460通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 21:40:54 ID:???
げ、何処に誤爆したかと思ったらここか。すまん
461通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 22:31:46 ID:???
>>459
ファクトファイルかw
462通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 23:41:39 ID:???
民明書房並みに信憑性が無いからなアレはw
463通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 00:44:55 ID:???
何気にFEネタが多いのが素敵だ。マケドニアが多かった上に今回
三隻だったんで、トライアングルな姉妹を期待したけど違ったかw
464通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 02:51:10 ID:???
シホ何やってんだww
465通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 09:59:31 ID:???
ダイヤモンドってハンマーで割れるよね
466通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 10:35:04 ID:???
某消費者相談のWEBページより転載

硬いダイヤモンドにも特別に弱い方向があり、この方向に力を加えると比較的
小さな力でも割れてしまう劈開性という性質をもっています。硬度は高くても
劈開方向ではねばりはないということです。カット石の内部にできた亀裂に
並行な方向が加わるようなことがあると、石が割れる可能性が非常に高くなります。

装甲や打撃武器には使えん。ただ、チタン系合金をベースに強化材料として
使っているので、人工ダイアモンドでそのまま殴りつけるわけでは無さそうな……
467通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 10:48:51 ID:???
つ『タイヤモンドは砕けない』
468通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 11:02:07 ID:???
>フルオートCIWS
>ハイスピード・フルオート多目的ランチャー×2

「フルオート」って言葉、要らないでしょ
わざわざフルオートと書く必要が在る武器とも思えないし無駄に文章を長くしてるだけに思える
469通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 11:53:14 ID:???
ランチャーの場合は使い捨てや先込め、手動装填と分けてるんだと思うが。
470467:2007/08/08(水) 12:24:42 ID:???
×『タイヤモンドは砕けない』
○『ダイヤモンドは砕けない』
471通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 13:09:28 ID:???
ダイヤもハンマーで叩けば割れるぞ
ダイヤや水晶が硬いってのはひっかき傷に対してのこと
472通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 13:18:04 ID:???
某スレにでた金属炭素なら砕けることはない。
473通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 13:38:45 ID:???
>>468
装填動作抜きで砲弾が高速連射されるとか。
CIWSの方は、軍事知識皆無なので不明。対空機銃にはセミオートもバーストも
無く、フルオートオンリーだと思ってる。
あと、SEEDの二次創作だから本編にならって武器名を長くしているとか。

GSCI氏はその点開き直ってるがなw
474通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 16:23:36 ID:???
>>473
CIWSは目標探索、照準、発射を艦から独立して
全自動でやってくれるそうなので、その意味での
フルオートなんじゃないかと
475通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 18:57:40 ID:???
>>466
科学雑誌ニュートンの最新号でダイアの特集やってて、そこに微小ダイアの集合体てのが出てたよ
「集合体なのではっきりした劈開方向を持たない = ハンマーでは割れない」のが特徴だとか
十分な大きさのものが出来るなら使えるかも?

(現物手元になくて記憶で書いてるので、間違ってたらゴメン)
476通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 18:57:49 ID:???
金属結合は結合部分がずれてもおkだが
共有結合とイオン結合はずれるとそのまま剥れるんだっけ?
477通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 20:46:03 ID:???
アルファモス金属なら飛躍的に強度があるがるけどな
478通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:04:58 ID:???
ttp://pc.gban.jp/?p=9521.jpg
ttp://pc.gban.jp/?p=9522.jpg

だいぶ宣言から遅れましたけどデステニィーU完成しました。
GSCI様、赤のラインを左足から右手に絡みつく蛇に見立てて塗装してみたんですけどどうでしょうか?

CSA様、レイとクレハの搭乗機はUCゲルググ・イェーガーがレジェンドのバックパック背負ってるイメージでしょうか。
479通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:09:04 ID:???
>>478
すまん・・・画像が見れない・・・
480通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:27:13 ID:???
http://pc.gban.jp/

家からは普通に見れるんですけど、 ↑の普通の画像UPロダの9521と9522です
481通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:28:27 ID:???
おぉGJ!!
いいねぇ〜
482通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:29:36 ID:???
>>480
ありがとうだー
見レター
483通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 03:31:41 ID:???
正に悪っぽくていいですねGJ!
ただ、やっぱり羽が小さいのが気になる・・・・・・

ケチ付けてるようでスマヌ
484CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/08/09(木) 03:37:43 ID:???
>>478
デスティニーIIGJです!

背負っているのは連合のガンバレルストライカーですね。
固有コクピットとかは外して軽くしていますが、
UCゲルググとガンバレルストライカーのキット完成写真とか見てるとえらい構図になりそうだ……

後細かいところとかは、もし気になるなら>>279をご覧ください。
485通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 12:39:43 ID:???
>>467
それただのダイヤモンドじゃなくて
クレイジーダイヤモンド(主役の意志)は砕けないという意味だぜ
486通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 16:03:18 ID:???
なんという悪役機
487通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 17:40:21 ID:???
だがそれがいい
488GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/09(木) 18:43:24 ID:???
>>478
 拝見しました。GJです。仰るとおり、赤ラインの使い方はお見事だと思います。ただ
これはデスティニーUそのものというより、ベイオウルフの1機をデスティニーUにカスタム
していく一過程と見たのですが、勘違いでしょうか。
 胸部、足部、両膝はVPS装甲のブルー部分が露出していて、足部のビームエッジも
サーベルがそのまま付いており、手甲部ビームシールド発生器が健在。左手は
パルマフィオキーナでなく、デストロイの指部ビーム砲を小型化させたような装備が
ついていますし、左手はビームライフル装備。ウィングユニットも小柄で、機動性を
向上させる為の試行錯誤が見て取れます。
 とりあえずデスティニーに近づけた、というイメージを持ちました。

 試作機の試作機。そんな単語が浮かぶ機体です。想像が膨らみますね。
重ねて、GJです。
489通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:15:15 ID:???
ベル子かわいさのあまり描いてしまいました

ttp://vista.crap.jp/img/vi8665300001.jpg
490通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:23:05 ID:???
良い意味でアホだ、お見事
491通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 19:30:11 ID:???
GJ
この先も期待している
492通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 20:05:58 ID:???
その内ガレージキットで市販化されるんじゃ・・・・

版権的に無理か、、

なら運命をUに改造する手順と材料が公開される、、、
これなら版権交わせる、、かな?
493GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/09(木) 20:24:57 ID:???
 オクトーベル3の空が朱に染まり、車両規制が為された大通りを人々が行き来する。
勿論、『空』は偽りである。何時も変わらぬ青空を映し出す全天スクリーンが、今日は
美しい夕焼けを演出していた。
「暑い。やっぱ暑い、これ」
「でも、こういうお祭りなんでしょう?」
 出店が立ち並ぶそこを、一組の男女が歩いていた。灰の布に黒い帯の浴衣を着たシンが、
手首を痛めるのではないかと心配する程の勢いで団扇を扇ぐ。その様子を見る同僚の女性
兵士も、同じように浴衣姿だった。花柄がプリントされた群青の布地を、桃色の帯で締めてある。
赤い紙を貼った団扇を胸元に寄せ、文句を言いながらも律儀に付き合ってくれるシンを
見て小さく笑った。金色の髪留めが夕日を弾き、淡く輝く。
「オーブと合同行事やるって言うから何かと思えば……馬鹿アスハと一緒になって」
「でも、みんな楽しそうですよ? 後少しして夜時間になったら、ラクス様のコンサートも
ありますし。隊の人は、全員そっちに行くみたい」
「フン、止めやしないよ。アンタも行ってきたらどうだ?」
 冷淡さを装いつつも不貞腐った態度を隠せないシンに、少女は声を上げて笑った。人工風に空色の
髪が揺れ流れ、紫の瞳が瞬く。
「アスカさん、そんな顔もするんですね」
「は?」
「普段は眉一つ動かさないじゃないですか。こういう所にも付き合ってくれないし」
 団扇を帯の後ろに差し、シンは肩を竦めた。
「付き合うって約束してたからな、1ヶ月前から。でも、クライン議長のコンサートには
行かない。良くない思い出が沢山あるんだ」
「構いません。私は」
 少女がその先を言いかけた時、甲高い破裂音が響き渡った。軍事教練を受けた2人が、
咄嗟に姿勢を低くする。だがシンの方が早い。己の身体で庇うように少女を抱いた。空が
一気に暗くなり、光の華が咲き乱れた。花火である。
『市民の皆様、大変失礼致しました。環境シミュレーターの故障により、現在……』
「たく、脅かすなよな」
 大輪が次々に散っていく空を見上げて舌打ちするシンの腕の中で、少女が柔らかい微笑を浮かべる。
「私は、此処に居たいです」
 囁きが、花火に掻き消された。
494通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 20:50:11 ID:???
萌えたよ…
萌え尽きた……
まっしろによ………

GJ!
495通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 20:59:17 ID:???
>>493
あんたって人はぁぁぁ!!
サービス精神ありすぎ GJ ( ´∀`) b
496489:2007/08/09(木) 21:02:59 ID:???
仕事速すぎです
GCSI氏ありがとうございます
497通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 21:03:06 ID:???
イージャン!イージャン!スゲージャン!!
萌え尽きても良いよね? 答えは聞いてない! _○□=
498通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 21:06:18 ID:???
>>489>>493
どちらもぐっじょぶ!
えぇもん見せてもらいましたw
499通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 21:22:01 ID:???
ちょっと!ハッピータイムなの?!
500通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 21:48:48 ID:???
や、やべーこの神スレ
501通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 22:21:41 ID:???
浴衣か……。

ついついはしゃいで走ってしまい、
裾がめくれ上がり見え隠れする生足……。

走って火照った体を覚ますため、
扇ぐためにゆるめた胸元……。

是、即ちチラリズム……!!

ああ、ああ!!
502通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 22:49:54 ID:???
絵も小ネタもGJ!
そろそろ和服には貧ヌーがよくにあうと熱弁を振るう勇者が来ると予想
503通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 23:00:36 ID:???
死ぬ…萌え死ぬ〜
504通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 23:28:47 ID:???
>>489>>493
おまいら、大好きだぁ〜!
しかし、どうしてくれるんだ!近所で、夏祭りがあったから妄想が加速してしまったではないか!
ドキドキで今日は眠れない(´∀`)
505通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 23:55:27 ID:???
まさにこのスレは神々のおわすスレだ。お祈りを欠かさないようにしなければ
506通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 01:45:51 ID:???
ダメだ、GSCI氏が小ネタのたびに無差別に読者を萌え殺すから
他のどの場所よりもここの中毒性が高くなってしまっている・・・・・・

つまりは、GSCI氏GJ
いつまでも貴方についていく
507通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 02:22:47 ID:???
やっぱり絵も小ネタも全部まとめに保存すべきだよ。
流れて消えるに任せるなんて文化財保護責任遺棄致死罪のようなもんだ
508通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 09:15:03 ID:???
ならうpろだに上げとけばいいじゃない。
ちゃんと連絡しとけばやってくれると思うが?
509通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 16:36:10 ID:???
お前ら興奮し過ぎだ。男ならCOOLになれCOOLにな
いいか?例え水着のシホや浴衣姿のベル子、メイドアズ子と男装のエコー7が目の前に居てもだ



COOLに…>>489





うわあああああああああああああああああああああああああ……ぶほっ!!
510通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 17:10:47 ID:???
>>509
落ち着けw
ティッシュ使う?
511GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:04:18 ID:???
「アスカさん、そのモーションは使えませんよ。腕が胴体に干渉しますから」
「じゃ、こっちならどうですか?」
 アークエンジェルのシミュレーションルームで、マシンから半分身体を出したシンと、
シミュレーターの半分ほどもある機械を覗き込んだ研究員が言葉を交わす。2つの機械は
ケーブルで繋がれ、シンがシミュレーターを操作する毎に研究員がキーを叩き、データが
デスティニーUのOSへ送られてアップグレードされていく仕組みだ。
「それなら大丈夫です。……役立つシチュエーションがあるかは、わかりませんが」
 シミュレーターのサブ画面には、アサルトパックを装備した大柄なデスティニーUが映っている。
クリーバーを両手で構え、真っ直ぐに振り下ろしていた。
「今の機体は大きいから、接近戦が苦手なんです。手札を揃えておかないと」
「あのフリーダムは特例中の特例だと思いますけど」
「二度と来ないって保証は無いでしょう?」
 シンの問いに、データ入力を終えた研究員は肩を竦めた。
「まあ、そりゃね」
「毎回右腕を発射するわけにはいかないし」
「確かに。あれを主兵装にするには、それ専用の改造が要りますな。……楽しそうだけど」
 顎に手をやって薄ら笑いを浮かべる研究員に、シンは溜息をつく。結局、エコー7の
見舞いには未だ行っていなかった。自分が顔を出した所で、彼女の具合が良くなる訳では
無い。唯一彼女の為に出来る事があるとすれば、前回の戦闘の反省点を生かすべく訓練を
重ねるのみ。
 シンには、やはり戦いしか無いのだった。
「プラントの艦隊は、地球の方に行ったみたいですね」
「ええ、よかった。あの規模でこっちに来られたら、どうしようもありませんから」
 力無く笑い合う2人。シンが再び嘆息する。冷たい光を放つ照明を見上げた。
「ラクス=クライン、か」
 2年前、オーブの慰霊碑前でキラと『和解』した時の事を思い出す。
「あいつがその気になったら、俺の夢なんて簡単に叶うんだろうな」
「夢って、ええと、戦争が無い世界にするっていうアレですか?」
 額縁の書を読み上げるような口調で訊ねる研究員に、シンは苦笑いで応える。
「すみません、兵器造ってる人に話す事じゃありませんね」
「あ、いや。こっちとしても冷戦状態が最高ですから。本格的にドンパチ始められると
困るんですよ。生産調整とかうるさく言われてねぇ……けど」
 研究員の指は止まる事が無い。人格面と趣味はさておいて、無能ではないのだ。
「クラインに期待しすぎじゃないですか? あの人、戦争で偉くなったんだし」
「そうなんですけど……でも、すごいじゃないですか」
512GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:05:38 ID:???
 自嘲気味に笑って、シンはシミュレーターのコントローラーを握り直す。
「2年前は言うまでもなく、今だってちょっと顔出して喋るだけで、俺達をテロリストに
出来る。あの権力とカリスマ性があれば、何でも出来そうでしょ?」
「そりゃあ、何でも出来るかも知れませんけれど、そもそも……あ、そうだ」
 データをセーブした研究員がシンの方を向く。
「ナスカ級が回収したフリーダムですが、ジュール隊で使うみたいです」
「本気で!? 大丈夫なのか……」
「ええ、スキャンは終えたそうですし。それに……アークエンジェルの中だから余り
大きな声で言えませんけど、彼ら、奪った機体を使う事に関しちゃ経験があるでしょ」
 小声で囁くように言った研究員に、シンは一度口を開けた後小さく頷いた。
「あと、イズモも来るみたいです。物資を持って……って、これは流石に知ってますか」
「イズモが? いえ、初耳です」
「……アスカさん、ミハシラ軍で働いてるんじゃありませんでしたっけ?」
 その言葉を聞いたシンが、大きく溜息をついて何度もかぶりを振った。
「あのね、俺は本当に下っ端なんです。組織の動きなんて知らされるわけ無いでしょ?
ただでさえ、今は情報をやり取りできないんだから……テロリストとして追われてますし」
「ああ……失礼。こっちはお嬢様経由で話が入ってくるんです。で、ですね、イズモは
デスティニーUの新パーツを積んでますから、10時間程で再換装できますよ」
「新パーツ?」
「簡単に言えば、壊れた物を作り直して改良したんです。ほら、掌部ビーム砲と、足部
ビームエッジです。元々ついてたでしょ」
 どう見ても簡単に済ませるつもりが無い口調で得意げに語る研究員に、シンが手を打つ。
「あれか! 何か、使って直ぐに壊れたっていう印象しか無かったんですが」
「……そ、それは、納期を無理に繰り上げた急造品だったからです。今度のは違います。
別物です。正直、前のとは比べ物になりませんよ」
「本当に……?」
「勿論ですとも! エネルギー効率とビーム収束率が飛躍的に向上しています。アーガイル
だって頑張りましたよ!」
 熱弁を振るう研究員。丁度その時、よれよれの白衣の内ポケットに入っていた
コミュニケイターが鳴った。
「どうした? ……ああ、こっちはあらかた終わった。うん……うん、解った」
 スイッチを切った研究員が、シンの方へと向き直る。
「イズモが来たようです。行きましょう、アスカさん」
 彼に頷き、シンはシミュレーターから身体を起こした。
513GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:07:08 ID:???
「ファクトリーの制圧、ご苦労であった」
『其方に労われる理由は無い。任務を遂行したまでだ』
 ブリッジのスクリーンに映ったアークエンジェルの艦長に、ミナは薄い笑みを浮かべる。
「予想外の連続で、さぞ心労も積み重なっただろう?」
『そう言うなら、到着を遅らせるという配慮は出来なかったのか? サハク代表』
 ミハシラ軍の指揮下に入れという、連合軍人として異例の屈辱を受けた艦長。澄ました
ミナを見れば、恨み言の一つや二つ湧いて出てくるというものだ。
『ともあれ……データは全て其方へ送る。例の、無人で動いていたMSについてもな』
 その言葉に、ミナの表情から笑みが消える。
「無人兵器、か。人手の少ないプラントでは、考案されてもおかしくないが」
『同乗したD-techのスタッフによれば、フリーダムとそれ以外のMSでは、プログラムが
若干違っていたらしい。完全自律型のAIとか何とか。結局、詳しくは解らなかった』
「了解した。さて、これからどうするか……だが」
 ミナの言葉に、アークエンジェルの艦長はさも面白くなさそうに鼻を鳴らした。
『地球への航路は、ザフトが現在行軍中だ。生活物資の余裕も無い。月にでも逃げるか』
「ファクトリーの調査を継続せねばならぬ。24時間は此処に留まって貰おう」
『……ネオロゴスか。面子以外、何も変わっていないな。あの連中は』
 非礼にならない限りの不快感を表情に刻み込み、艦長が敬礼する。その時、彼の視線が
右へ流れた。スピーカーから、切れ切れにオペレーターの声が届く。同時に、イズモの
ブリッジで任務についていたオペレーターも声を上げる。
『サハク代表、今、プラントからの通信を傍受した』
「司令官、プラントからの通信をキャッチしました」
 同時に言われ、ミナは瞳を細め唇の端を持ち上げる。動乱の予兆を嗅ぎ付けたのだ。
『ザラ派とデュランダル派を統合した反体制武装組織が、プラントにて蜂起したらしい』
「プラント本国で、反政府主義者が……」
「そちらの報告はよい。……軍事通信では無く、公共の広域通信だな?」
『そうだ。有効距離も短い。届くのはせいぜい、プラント領内と……我々の辺りまでだな』
 ミナに答えた艦長だったが、直ぐに眉間に皺を寄せて彼女を睨みつける。
『プラント領内に押し掛けろという命令ならば、拒否させて貰う』
「ほう? 以心伝心とでも言おうか……」
『明らかな内政干渉だ。ラクス=クラインの真似事をするつもりは無い』
「ラクス=クラインか。奇しくも、此方の艦数は貴アークエンジェルを含め3隻……
フ、興味深い符合だ」
 ミナの冗談にも取り合わず、艦長はかぶりを振る。
『正気の沙汰ではない。軍法会議に掛けられようとも、承服はしない』
「そう言わずとも解っている。どの道少しは様子を見ねばならぬ。少し、な」
514GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:08:32 ID:???
『ほ、報告します! 3分前、当コロニーの保安装置が破壊されました! 循環システムの
主機関が露出しており、危険な状態です!』
『各オクトーベルコロニーでも被害が続出! 大規模にして広範囲ですが、MSは使用
されていません! 外壁修理用のビークルに爆薬を積んで、衝突させたようです!』
 オクトーベル市の運営を任されている市長は、庁舎の執務室で指が白くなるほど拳を握り締めた。
 全ては、5分前の奇妙な通信から始まっている。反クラインを叫ぶテロリストが、
プラント領内で一斉蜂起したというのだ。テロリストの主張は無く、その通信内容自体、
まるで他人事のようである。直後、歌姫の御手が設置した大気循環システムを守る保安
装置が、あちこちで破壊され始めたのだ。
「エターナルへは、ラクス様への通信はまだ繋がらんのか!」
「強力な妨害電波によって阻まれています! 10分前まで問題なかったのですが……」
「この肝心な時に……! もし循環系を破壊されれば、大惨事になるぞ!」
 大気の循環システムを破壊されるという事は、毒ガスを注入されるに等しいダメージを
プラントの住民に与える事となる。大気の流れが滞り易い砂時計型コロニーの内部は
あっという間に空気が澱んでいく。
 人間の肺は空気の薄さに対応できても、大気のバランス変動には脆い。吸収する酸素が
欠乏し、代わりに炭酸ガスが増えていけば呼吸器不全に繋がる。病によって起こる症状と
違い、加速度的に進行するだろう。
 そして、そのような災害に対処する能力は、今のプラントに無い。圧倒的物量差を持つ
地球連合と戦う為に、工業や物流を戦時体制に切り替えていたからだ。その影響から、
未だ立ち直れていないのである。
「市長!」
「今度は何だ!?」
 傍らの副市長に怒鳴りつけつつ、市長は新たな情報を表示したモニターに眼を通す。
其処には破壊された保安装置と、ある兵器の映像が記載されていた。市長の青ざめた顔が、
青を通り越して白く変わっていく。
「……グングニール……EMP兵器だと?」
「全ての市庁舎に、同様のデータが送信されているようです……」
「馬鹿な。合成したものではないのか!?」
「そ、それが……オクトーベル3の監視衛星が偶然捉えた映像とも一致しています」
 その言葉と映像を見せられた市長の判断は早かった。
「衛星が撮影した画像を、全ての庁舎へ送れ! 駐留するザフトには、歌姫の御手からの
命令を受け付けるなと伝えろ! 直ぐにだッ!!」
 確かに彼の判断は素早かった。しかし、事態を収拾するには遅すぎたのである。
515GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:10:18 ID:???
 アーモリーワンのドック。ミネルバ級二番艦のブリッジに座る褐色肌の女性艦長の前で、
球状の三次元モニターが赤と緑の光と、変わり行く数値を映し出す。
 攻撃開始から6分で、4割の『保安装置』が破壊された。現場はプラント領内に幅広く
散らばっており、全てが行政、工業の中心から離れた場所。住民の多いコロニーである。
作戦の遂行者は、1人でも多くのプラント市民を救うつもりなのだろう。だが、無駄だ。
「始めて」
 短い命令に、傍らの少女が頷く。義手の右腕を操ってコンソールを叩き、最後に赤いキーを押し込む。
「グングニール、起動」
 BEEP音が2秒間鳴って、静まり返る。プラント領内に存在するコロニーの6割。
それに仕掛けられた高出力EMPエミッターが作動した。循環システムの中枢に直結され、
バックアップごと砂時計の『呼吸』を殺す。
 これから起こる出来事は、補佐官が以前ラクスの前で警告した事だ。『50人』は、補佐官
の能力を高く評価していたのだ。即死者は出ない。『50人』は即死者を望まない。
炭酸ガス濃度上昇の恐怖、呼吸不全の初期症状、足りないノーマルスーツ、シェルター。
 それらが起こすパニックこそが、エイプリルフール・クライシスで大切な人を奪われた
『最後の50人』が真に望むモノ。
「プラント領内のザフト基地全てに、通信を」
 先程の少女が幾つかのキーを叩き、回線を開いた。女性艦長が声を張り上げる。
「全ザフト兵へ伝達! 領内に潜伏していたブルーコスモスの手により、コロニーの循環
システムが破壊された! 被害の詳細は確認できていないが、広範囲に及ぶと推測される!
卑怯者の逃亡を、断じて許してはならない! 1隻の船舶も、コロニー内の発着場から発進
させるな! 警告に従わない船については、撃沈を許可する! ラクス様の名の下に!」
 この通信は多くのデマを生み出した。ラクス=クラインの振るった力に酔った兵達は、
自らの長所である『柔軟な判断能力』を失ってしまっていたのである。次に、女性艦長は
自艦のMSハンガーに通信を繋げた。
「ジャミング衛星だけど、効力圏が意外に狭かったわ。アークエンジェルのいる宙域まで
カバーしきれていない。邪魔が入りそうよ」
『了解。すぐにMS隊を出す』
 ガルナハン基地でシンと戦った男がそう答え、通信が切れる。
「システムオールグリーン。発進準備完了」
 『02』と書かれた分厚い隔壁がゆっくりと開いていく。無重力ドックに彼方の太陽光が
差し込み、青と白に塗り分けられた艦体を照らし出した。
「セクメト、発進」
 炎と疫病を司る女神の名を与えられた戦艦が離床する。殆ど同時に発艦した純白の
刄tリーダム部隊を侍らせ、急加速したセクメトが矢の如く虚空へ飛び出していった。
516GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/10(金) 19:11:44 ID:???
今回は此処までです。
517通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 19:23:07 ID:???
うぉ!?こちらでもRT投下が!?
読んできます ノシ
518通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 19:46:59 ID:???
投下GJ。

> 「あれか! 何か、使って直ぐに壊れたっていう印象しか無かったんですが」
> 「……そ、それは、納期を無理に繰り上げた急造品だったからです。今度のは違います。
> 別物です。正直、前のとは比べ物になりませんよ」
研究員が必死過ぎて吹いたw 確かに2,3回の戦闘でほぼ全損してたなぁ。

50人がこの作戦の後どうするかが気になる。プラント国民皆殺し程度で頭が冷える連中じゃないだろうし。
循環システム破壊と脱出者の撃墜で死者を満載したコロニーを地球めがけて投下…なんて事を考えてしまった。
519通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 19:50:08 ID:???
50人、補佐官の行動までは想定の範囲内なのか…
状況が開始された中、役者達がどう動くのか。GJっした!
520通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 20:25:00 ID:???
GJ!
これはある意味『オワリノハジマリ』なのだろうか。
さしあたりはベル子たんの安否が心配で心配で。
ところで長編なだけに俺が読み落としてるだけかもしらんけど、
「右腕が義手の少女」って……
521通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 21:06:26 ID:???
義手かぁ、そうなると可能性あるよなぁ。
522通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 21:48:52 ID:???
隻腕の少女か。今まで出てきてたかな?
523通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 21:50:25 ID:???
GJ!!
デスティニー2さらにパワーアップか!


まぁ・・・見た目はあんまり変わらなそうだけど
524通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 01:12:23 ID:???
義手……マユなのかぁぁぁぁぁぁぁぁ
525通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 02:54:19 ID:???
でも今のシンだと妹でも敵なら「戦争のない世界」のために斬りそうで怖いんだぜ・・・
526通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 03:21:35 ID:???
本編でも、巻き添えになった可能性が高いと(その時点では)考えられるメイリンの乗ったグフを諸共撃墜しようとしてるしな…
527通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 03:47:00 ID:???
今のシンは命>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>その他って感じするし大丈夫でしょ
528通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 08:46:00 ID:???
いやいや、大多数を救う為に殺して発狂するかもしれんぞ?
というかこの事態をエミュレーターはどうするんだろうか・・・

なにはともあれ今回もGJ!God Job!
529通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 09:37:45 ID:???
GJ!
530通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 10:00:28 ID:???
GJ!!

しかし補佐官のテロ紛いの行動も予見してたとなると、50人はいったい何を見過ごして
あとあと後悔したことになるんだろう
ちょっと読み返してみるか
531通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 00:40:05 ID:???
つシンの底力
532通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 01:32:17 ID:???
もしマユが出るとして・・・初登場がコンソール叩くだけの役ってのは盛り上がりに欠ける。
ということはストーリーの大筋に関わらない可能性が高いわけで、そうなるとマユが出てくる必然性はない。
ここは一つGSCI氏のお遊びということで納得しておこう。

と思ったけどwざわざ右腕が義手と言うくらいだから、やっぱりそうなのかなぁ
533通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 03:51:36 ID:???
テロリスト対テロリストという構図はなかなか見ないな
恐人だらけのこの戦いからシンはどれだけ守れるのか
534通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 10:56:14 ID:???
マユか・・・
シンの狂気の程を測るには絶好の要素だと思う一方で、
(本編の)「死んだと思われていたが、実は生きてた」な展開に食傷気味な俺がいるなぁ。
何はともあれGJ。
535通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 11:38:37 ID:???
マユだとするとおかしくないか。最後の50人ってエイプリルフール・クライシスで
家族を失ったコーディネイターがブルコスに加わったのが原型のはず。
536通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 11:45:01 ID:???
途絶えて久しいが、某タイガーヘッド&ハンバーグ並の狂気と憎悪と戦闘力を秘めてて
特別に加入が認められてるとか。
537通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 11:58:04 ID:???
Dみたいな特殊な人間もいるよ
世界に対して憎悪していれば+αとして共に活動する
538通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 12:55:47 ID:???
誰もがシンの側の心情や行動ばかり気にしてるが、
考えてみればもしアレがマユで『50人』に協力してるんだとしたら強い憎しみを抱えているはずなんだよな…
ザフトでエリートとなり戦後は自分達家族をばらばらにしたラクスの軍門に下ったとして逆恨みされてたりして。
539通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 14:22:26 ID:???
シンにはそのくらいの逆境がよく似合う
540通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 21:09:38 ID:???
待て、右腕が義手って事は
→マユの右腕移植フラグが立ったって事じゃなうわ、なにをすくぁw背drftgyふじこlp;@:「」
541通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 23:47:56 ID:???
復讐マユと言えばとらをミンチにした
Wスレの狂マユ思い出した
542通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 00:11:03 ID:???
違う違う、トラの首をドッヂボールにして魔乳を荒挽きにしたのだ。
543通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 01:33:53 ID:???
>>542あれ?そうだっけ?
あのマユはガトリンクでミンチにしてハンバーグ♪
という変な印象が残って・・Wikiでみなおそ
ここのマユはどうなるだろ。やっぱ他の女性キャラみたいに冷静な激情なのか、冷静な狂気なのか、
544通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 09:25:06 ID:???
んなライダーマンも真っ青な腕付けたマユにはなってほしくないな。
 グォォォン……
 ネイビーブルーの重爆撃機が、翼を連ねて飛んでいく。
 スエズ基地中枢部への爆撃を敢行していた。
 ZAB-2『ドッグヘッド』強襲装甲爆撃機。スタイル的にはビーグル犬の鼻っ面に似た機
首を持つ、オーソドックスな4発爆撃機。しかもエンジンは水素ターボプロップで、プロ
ペラを推進器として使っている。ゲルググ他ジオン軍の核融合MSのための重水素燃料生産
の際に、余剰物として出来上がる、水素を燃料にしている。
 しかし、強襲装甲の名が示すとおり、MS程ではないものの、対空砲火に対抗する為機体
下面に防弾板を張り巡らせている。ニュートロンジャマーの影響で長SAM・短SAMが使えな
いこの世界では、充分に脅威になりうる。
 とは言え、コズミック・イラの技術がいかに進化していようとも、プロペラ推進ではせ
いぜい亜音速である。しかも、戦闘機のような機動ができるわけではない。MSの邀撃には
脆い。────そう考えるのは、当たり前の事だった。
「この野郎、よくもぬけぬけと────」
 ジオン公国軍の軍籍マークをつけた爆撃機の群れを見るなり、ジーク・ナカムラ上級曹
長は、憎々しげな表情でそう言うと、新たに与えられたΔフリーダムをジオン軍の爆撃機
の群れに向ける。
 ────本来所属の基地はすでに敵の水陸両用MSによって壊滅させられていた。なんと
か中央司令部までRゲイツは飛んでくれた。そこで、力尽きるように崩れ落ちた。いや、
力尽きたのはRゲイツだけではなかった。
 操縦席の床は血の海になっていた。オスカーは負傷していた。自分に心配をかけない様
に、黙っていたのだろう。すぐに担架で医療室に運ばれた。だが、オスカーは着陸後から
一言も言わないままにこの世を去っていた。
 ハイマット・フルバースト──ヤキン・ドゥーエや、メサイアで、数多くの敵MSを沈め
てきた、フリーダム系列のMSの最大にして絶対の技。
 怒りを頂点に上らせたジークが、トリガーを引こうとした、その一瞬前。
 ドンッ、ガクガクガクガクッ
 強烈な衝撃を与えられた。モニターは警告表示で染まる。振動するΔフリーダムはバラ
ンスを崩し、真っ逆さまに落ちていく。
 モニターの警告表示を見る。背部スラスターの何基もが破壊されている。これでは攻撃
はおろか、飛行すら続けられない。だが、いつの間に、誰が、どうやって?

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-05

 ジークの疑問に対する答えとなる存在は、爆撃機を取り囲むように飛び回っていた。
EQFU-GAF1『ゴブリン・ドラグーン』遠隔小型戦闘機。その名の通り、ドラグーン・システ
ムを使った、大気圏内用小型遠隔戦闘機だ。そしてその母機として、ZAB-2爆撃機を改造
したZAB-2/EQFU『ドラグーン・ドッグヘッド』ガンシップが、本来の爆弾層部分にドラ
グーンの母機設備と、発電用のH型24気筒レシプロ水素エンジンを搭載している。
 しかも、航空機としてのガンシップ本体の操縦士とは別に、ドラグーンのオペレーター
が搭乗する事になる為、MSのドラグーンやガンバレルより、オペレーターの能力的ハード
ルがずっと低くできた。コーディネィターならたいていは訓練次第で使いこなせたし、ナ
チュラルでも適性を満たせる者は多かった。
 やがてドッグヘッドの群れは爆弾層を開くと、大量の近距離空対地ミサイルを打ち出し
た。ニュートロンジャマーの無意味な、赤外線誘導のタイプである。しかもそのうちの一
部は、ジオン軍MS邀撃用に備えて用意されているはずのプラント軍MSを破壊する為、破甲
弾頭を取り付けていた。補給や弾薬貯蔵の設備が破壊されて炎上した。掩体壕を破甲弾頭
が突き崩し、下に格納されているMSが瓦礫の下敷きになり、埋もれた。味方の対空機関砲
も激しく火を吹くが、ドッグヘッドの下面でバチバチと弾けるだけだ。それでも、数機が
エンジンから炎を吹出し、落ちた。
「ちくしょーっ、結局また、何にもできないのかよ!」
 地べたを這いずり回らされるΔフリーダムのコクピットで、ジークは表情に悔しさをい
っぱいに表し、絶叫した。

「ジオンがスエズに侵攻!? 本当なのかそれは」
 オーブ宇宙軍・モビルスーツ総隊長、アスラン・ザラ准将は、秘書官から報告を受け取
るなり、目を円くして驚いた。
 オーブ政府もまた、プラントと同じように、早期のジオンによる地上侵攻はないと判断
していた。
 もっともこれは、両者ともジオン公国が開発に成功した超小型核融合炉の正体に気付い
ていない、という理由もあったが。
 ミズノ式常温核融合励起型熱核融合炉。まずパターソン結晶(数種類あるうちの総称)
とレーザー加速器、または誘電コイルを用いて重水素常温核融合に点火し、熱と中性子を
発生させてD-D熱核融合に移行するという方式を取っている。さらに詳しい説明は省くが、
この核融合炉の燃料は重水素だ。重水素を含んだ水分子は水全体の0.015%の割合で含まれ
ている。数字だけ見れば少ないが、海に面した地域なら無尽蔵に取り出すことができる。
つまり、この核融合炉の性格がある限り、ジオンの地上侵攻は時間の問題だったのだ。
 ちなみにモビルスーツ用の炉は小型なのでバッテリー消費軽減のためにレーザー加速器
を、軍艦などは大型の炉に素早く点火する為誘電コイルによる複数の点火系を持っている。
 ジオンの地上侵攻作戦の目標として、コーカサス地方が選ばれたのには、もちろん、政
治的背景もある。しかし、少なくともスエズは、海水を得るという目的には合致していた。
 だが、アスランはそんなことを知るはずもない。
「プラント軍の資料によりますと、インパルスIIも参加していたようですね」
 本来、こうした資料はプラントの軍事機密だ。だが、アスランだけは、オーブ軍の人間
でありながら、こうした情報を取り寄せる権限が与えられていた。
「シン……どうしてまだ、戦いを続けようとするんだ、君は!」
 歯を食いしばるような、悔しそうな表情をしながら、アスランはキラと同じ疑問を口に
した。
 あの戦争で肉親を失ったのはシンだけじゃない。アスランもまた、血のバレンタインで
母レノアを失っている。
 だから、アスランはキラとは異なり、シンが戦い続ける理由は解っているつもりだった。
ただ、解ってはいるけれども、納得はできなかった。なぜ、自分と同じような存在を出す
と知って、戦いを続けるのか。
 しばらく悩んだ挙句、アスランは決意をしたように、俯かせていた顔を上げた。
「インフィニットジャスティスを準備させてくれ」
「!」
 女性秘書官の顔色が変わった。
「ですが、我がオーブは……」
 参戦していない、そう言おうとした秘書官の言葉を、アスランの言葉が遮った。
「大丈夫だよ、シンに会いに行くだけだ。不必要な戦闘はしない」
「…………」
 秘書官は僅かに沈黙を置く。
「それに、あの機体は本来、プラントの所属だ。後で言い訳はどうにでもなる」
「ですが、カガリ様にはなんと?」
 秘書官はなおも食い下がるように言う。
「彼女にこれ以上負担をかけさせたくない。片付いてから報告すれば良いさ」
「…………」
 微笑みがちに言うアスランに、しかし、秘書官はまだ、いい顔をしない。
「何かあったら、俺が全部責任を取る。だから、行かせてくれ」
「仕方ないようですね。2時間後には飛び立てるよう、準備させましょう」
 秘書官はようやく、渋々、本当に渋々と言った様子で、同意した。
「ありがとう、頼んだよ」
 そう言って、アスランは執務室を出て行った。MS搭乗の準備をしに行ったのだろう。
 秘書官も続いて、外に出る。
 そこで、それまで不機嫌そうにしていた表情を、ニヤリとさせた。そして、インフィニ
ットジャスティスの発進準備をさせるべく、秘書官は廊下を歩いていった。

「…………」
 戦場跡に、MSの残骸が屍を晒す。
 巨大な山のような、マリアの威容が周囲を圧倒する。
 スエズ基地外縁、北方エリアのプラント軍は完全に沈黙し、ジオン公国軍はここに橋頭
堡を築いた。マリアが盾の様に陣地を守る。海岸にはマチュアが停泊し、直掩の提供と損
傷したMSの修理を行っている。
 終始ジオン側のペースで進んでいたように見えた戦闘だが、味方の攻撃隊も、ゲルググ
シリーズとネモ・ヴィステージ合わせて76機が失われていた。さらにエィロムス28機も喪
失。損失率は30%を超える。軍事の常識において、この数字は深刻といって良い。
 仮想敵がおらず、慢性的な予算不足、人材不足のプラント宇宙軍に対して、地上の安全
保障の為に増強されてきた地上軍は、評判どおり精強だったのだ。
 われらがシン・アスカは、野戦陣地で計算の真っ最中。敵も相手の兵種を選んで撃墜し
てくれるわけはない。小隊を組みなおして、ネモ・ヴィステージをランチャーストライカ
ーに換装して……etc、etc。
 A.D.時代の頃のように、野戦陣地の天幕の下で書類をバサバサやる必要はなくなったが、
サブノートサイズのパソコンで、やっていることは結局同じだ。
 一段落ついたところで、一息つこうと、紙のコーヒーカップを握って席を立つ。
 腰を伸ばして関節を鳴らしたりしながら、天幕の外に出る。
 一面の星が、空を埋め尽くしていた。その淡いに光に照らされて、クレハが1人、何を
するわけでもなくたたずんでいる。
「!?」
 シンは、一瞬目を疑った。
 クレハの周りを、いくつもの光の粒が舞っているように見えた。
「あ、アスカ大佐」
 クレハはシンの姿に気付くと、わざわざ敬礼する。
 それと同時に、クレハの周りを舞っていた光の粒は、どこかへ散ってしまった。
「…………?」
 シンはキョロキョロと、光の粒へ行ったのか、首を回して追う。だが、何処へ消えたの
か、ひとつたりとも見つけられなかった。
「どうかしましたか?」
 声に振り返ると、クレハが不思議そうな表情で、小首をかしげて訊ねてきている。
「いや……なんでもないよ」
 視線はまだ未練そうにそれらを探しつつ、口ではそう答えてから、視線をクレハに向け
る。
「クレハは、何をしていたんだい?」
「いえ、特に何かしていたわけじゃないんですが……」
 寂しそうな顔で、振り返る。
 その視線の先で、Ωインフィニティと、ゲルググ・イェーガーの残骸が、崩れて折り重
なっている。
「人が、死ぬんですね」
「戦争、だからな……」
 クレハが呟くように行った言葉に、シンも淡々とした口調で答える。
「アスカ中佐は、平気なんですか?」
「平気じゃなかったよ、いや、今でも本当は平気じゃない」
 シンは、そう言ってから、自嘲の意味で苦笑した。
「前の戦争の時にね、そういう感情は全部麻痺しちまったんだ」
「前の戦争……あの戦争で……」
 クレハは哀しげに俯いた。
 クローンがどれほどの速さで成長するのか、シンには解らなかったが、メサイア戦役の
頃、クレハがすでに物心ついていたのは間違いない。
「クレハはまだ、辛いだろ?」
 無理はしなくて良い、と続けかけて、その言葉は飲み込んだ。
「はい、だけど……」
 クレハはちらり、と、別のMSの残骸を見た。
 Δフリーダム。特徴的な飛行ユニットはガンバレルで破壊され、さらにMSの刀剣装備に
よる傷を受けていた。コクピットモジュールは剥がれ落ちていて、脱出はしたのだろうが、
MS同士が乱戦を続けている戦場を、生身の人間が無事に離脱できた可能性は低い。
「アスカ中佐をそのようにしてしまった人たちが、今、世界を良いようにしているんでし
ょう?」
「…………」
 シンは、思わず、睨むような、険しい表情になってしまっていた。
「誰から聞いた?」
「レイお兄さんと、それから、ジュール大佐からも」
「あちゃ、イザークもかよ」
 シンは手で顔を覆った。レイはともかく、イザークまでクレハに口軽にしゃべってしま
うとは。
「私は、私が戦う理由が、本当の理由が、だんだんとわかってくるような気がするんです。
もちろん、レイお兄さんや、アスカ中佐のことが大事という事もありますが、それ以上に、
もっと大きな理由が、あるような気がするんです」
 クレハは、真摯なまなざしでシンを見つめ、そう言った。
「……クレハ。それにとらわれるのは良くない」
 シンは、静かな口調でそう言った。そう言いつつ、内心ではそういうことを言うクレハ
に戦慄していた。
「とらわれるつもりはありません、でも……」
 クレハはそう言って、もう一度Δフリーダムの残骸を見た。
「あっちからやってくると思うんです、勝手に」
 クレハの言葉に、シンは軽くため息をついた。
 僅かに沈黙。シンは星空を見上げ、クレハもそれに倣った。
「そういえば、話がらっと変わるんだけどさ」
「はい?」
 シンは、少し気になっていた事をクレハに訊ねる。
「レイって、最近体調、崩したことなかったのか?」
 本人に聞くのは憚られた。
「…………? いいえ」
 クレハは不思議そうに首をかしげる。
「そうなのか?」
 シンの方も、妙な声を出してしまう。
「ああ、でも、私と出会った直後でしたら。アレルギー性咽喉炎でお医者にかかっていた
事があります」
 思い出したように、クレハが言った。
「アレルギー性……咽喉炎?」
「はい。セキが止まらなくて。お医者さんには、変な薬を飲むなとか、素人医療に頼らな
いでさっさと病院に来い、とか言われていましたけど……」
「…………」
 シンは、眉を潜ませて難しい顔をした。
「……………………」
 さらに、眉間に拳を当て、上半身でロダンの『考える人』のようなポーズをとる。
「…………あのバカ……」
 あのセキはテロメア云々とは無関係だったのだ。おそらくミネルバやプラント内部にア
レルゲンとなる物質が浮遊していたのだろう。それで全身の体調も悪かったに違いない。
コーディネィターはその性質上アレルギーとはほぼ無縁なので、あまり考慮されていない。
だが、レイは基本的にナチュラルなのだ。
「? どうかしたんですか?」
 クレハは、不思議そうな表情で首をかしげている。
「い、いやなんでもないよ。まぁ、なんにせよ良かった」
 クレハはレイを慕っている節があるので、シンは表情を取り繕ってそう誤魔化した。

 ビィィィィーっ!!
 けたたましいアラームが、陣地の天幕の中から鳴り響いてくる。
「!」
 シンは慌てて飛び出し、天幕の中に飛び込んだ。クレハもそれに続く。
 マリアから引かれた有線電話機に飛びつく。誰の趣味だか(おそらくアルテイシアかエ
ザリアだろう)、A.D.20世紀中ごろの、日本のダイヤル自動交換式用の制式端末を復元し
たスタイルだ。────とにもかくにも、その受話器を上げる。
「どうした、何があった?」
 シンが険しい表情で訊ねる。
『ガラナハンの方角からUNKOWN接近中です』
 マーシェの声が、少女らしい鈴の音のような声で、しかしらしくない淡々とした口調で
答えてくる。
「数は!?」
『1機です』
「1機!?」
 シンは最初、目を円くして素っ頓狂な声を出してしまった。
「ニュートロンジャマーの影響は?」
『問題ありません。間違いなく1機で接近しています』
「1機で接近してくる……まさか!?」
 そんな無謀をしてくる、いや当人達にとっては無謀でもなんでもない事を、平然とやっ
てのける人間が、この世に2人だけいることを、シンは思い出した。
「くそっ、もう出てきやがったのか!」
 シンは受話器を叩きつけるように切る。
「総員起こし! 動けるMSは起動させておけ! ただしすぐには出るな。餌食になるだけだ」
「了解!」
 シンは、歩哨をしていた兵にそう怒鳴る。
「クレハも、すぐに飛び立てるようにしておいてくれ」
「ハッ!」
 クレハは敬礼して、自機の方にかけて行った。
 シンもインパルスIIに駆け寄る。砂塵を少しでも避けようとかぶせられていたシートが、
歩兵の手で剥がされる。かがんだ状態で駐機しているインパルスIIのコクピットを開いた。
「シン、あたしは一緒についていくからな!」
 わざわざインパルスIIに駆け寄って、コニールがそう言ってきた。
「…………」
 ダメだ、退いてろ、そう言いかけて、シンはそれを止めた。
「解った、頼むよ、コニール」
「まかされた!」
 コニールは、隣に駐機しているネモ・ヴィステージに駆け寄っていく。
 シンはインパルスIIのコクピットに収まると、起動スイッチを入れた。

 Generation
 Unsubdued
 Nuclear fusion power source
 Drive
 Assault
 Module
 COMPLEX

 ZGMF-X156SF INPULS-II

 バッテリーでメイン操作系のOSを起動するのと並行して、マスクROMに書かれた別
の組み込みOSでミズノ式炉を点火する。
 動力系のモニターに「Power reactor Condition No problem」の表示が点滅する。シン
はレバーを握り、インパルスIIを立ち上がらせた。それに続いて、隣のコニールのネモ・
ヴィステージも立ち上がる。
「どっちが来たんだか知らないけれど、まだ好き勝手させるには早すぎるんだ!」
 シンはそう言い、2機のモビルスーツは夜空に飛び上がった。
ドム・ハイマニューバ(ZGMF-209C/ED)
○ドム・トルーパーをベースとした大規模モデファイ機。部品はドム・トルーパーとほとんど共用しているが、構成を見直し完成品としては1世代進んだ別機種に仕上がってある。
動力:バッテリー+イージーデュートリオン(オプション)
装甲:強化合金装甲
固有武装
 FMI-GAU25C フルオートCIWS/20mmガトリングライフル
 MX3302 アンチビームバックラー
 JP536AギガランチャーDR1マルチプレックスバズーカビームハイブリッドガン
 イージーデュートリオン対応ウィザードシステム

イージーIIウィザード
○外付でデュートリオン電装システムを追加するイージーデュートリオンシステムに対応したウィザード。
追加武装
 MIF-714ビームコーディングソード

ガナーIIウィザード
○イージーデュートリオンシステムに対応したウィザード
追加武装
 M2500『オルトロスII』高出力長射程ビーム砲
Ωインフィニティ(ZGMF-219D)
○インフィニットジャスティスを母体にした、近接戦闘用量産型MS
動力:デュートリオン電送システム
装甲:対ビームラミネート加工強化合金装甲
固有武装
 MIF-M19M 近接防御システム/14mmショートリコイル機銃×2
 F&T-GAU/L24 フルオートCIWS/24mm多条集束レーザーバルカン
 MA-M1911M『ルプスII』ビームライフル
 MIF-715『カーテナ』ビームコーティングサーベル
 MX2102 ビームシールドジェネレーター内蔵シールド
 RQM155『サンダーエッジ』ビームブーメラン

ファトゥム-M02
○Ωインフィニティ用リフターシステム。
追加武装
 FM-4C『フォルティス』ビーム砲
 M9M11『ケルフス』75mmガトリングライフル旋回機関砲塔
 MIF-GAU27E 31mmショートリコイル機関砲
Δフリーダム(ZGMF-220D)
○ストライクフリーダムを母体にした、火力支援用量産型MS
動力:デュートリオン電送システム
装甲:対ビームラミネート加工強化合金装甲
固有武装
 F&T-GAU/L48 フルオートCIWS/48mm多条集束レーザーバルカン
 MA-M1911M『ルプスII』ビームライフル
 MIF-715『カーテナ』ビームコーティングサーベル
 MGB-1223圧縮高荷電ビーム砲(腹部)
 MIF-F77 固定ビーム銃×4(両肩)
 FMI-15G『クスィフィアスVI』短銃身レールガン
 MX2351A『ソリディウス・フルゴール』ビームシールドジェネレーター
557CSA 〜ジオン公国の光芒〜 PHASE-05 10:2007/08/13(月) 10:15:32 ID:???
>>545-553
自分が書くとなぜかいつもシンは素でハーレム状態になる……なんでだろ……?

ちなみに機載戦闘機って考え方はトンデモ……なんですが、自分が考え付く程度のことは他にも思いつく人はいるようでして、
有名どころではアメリカのXF-85ゴブリンがありますが、最古のものは1931年にソ連がやったようです。もちろん当時は有人戦闘機でしたが。

それと今回はプラントのMSを紹介。しかし思うのですが、
インフィニットジャスティスとストライクフリーダムって、明らかに過剰武装ですよね……
558通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 10:17:19 ID:???
おお!CSA氏GJです!
まさか種で戦闘機が活躍する所が見れるとは……。
559通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:22:17 ID:???
GJ!

秘書官が何か企んでる、もしくはスパイの臭いがプンプンするな。
560通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 18:35:35 ID:???
「どの勢力から」送り込まれてきたスパイか、というまず大きな謎が。>秘書官
ここの凸は今回を読む限りではTV版とあまり変わらず、例によって
「踊らされてるあわれなシンを啓蒙してやるのだしかも大上段から」臭が
感じられますが、秘書官の動き次第でどう転ぶ事になるか…?
561通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 00:22:22 ID:???
>無関係だったのだ

……無関係だったのかよw
562通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 13:54:09 ID:???
CSA氏の女性キャラやMSも描いてくれる絵描きさんいないかな。
563通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 15:10:51 ID:???
ところでCSAじゃなくてSCAじゃないんだろうか?
Shin's Counter Attack(シンの逆襲)で
564通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 15:13:03 ID:???
それは以前に使われちゃってるから変えたんじゃない?
565通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 16:48:53 ID:???
Counter-attack of Shin Aska か、なるほど成立しとる。
566通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:13:08 ID:???
此処に載ってる(載ってた)SSは、基本的に主役のシンがラクスとその仲間達と戦う話
なんだよな。話を書く身じゃないから単なる思い付きなんだが、ラクシズと協力する
話みたいなのは、やっぱり不可能なのかね?
567通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:28:44 ID:???
>>566
初期は「シンの逆襲」がメインテーマだから
別に「ラクシズへの復讐」でなくても良いって言ってた。
ま、それは職人さんたちへの変な縛りをしない気遣いで
ぶっちゃけ住人は「ラクシズへの復讐」が読みたい罠。


つか、ラクシズ以外のどこに逆襲できるのよ?
568通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:31:52 ID:???
スレタイに「逆襲」って入ってるし、過去〜現在に投稿された内容からも
ラクシズと協力してゆく話はやっぱりスレ違いかと。
投稿するならシン主役スレや新人スレあたりかね。
569通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:06:20 ID:???
ぶっちゃけまだ新シャアの、しかも逆襲なんてタイトルついたスレにいる人間の多くは
ラクシズへの復讐が見たい奴のが多いと考えるのが明らかに合理的だろ…
それをヘイトだの最低だのとほざいて引きこもる同人SS痛はいるけどな。
570通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:12:16 ID:???
復活の〜 なんて感じならできなくも無いかも知れんが
逆襲の〜 ってなったら相手はラクシズしかいないだろうな
571通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:20:13 ID:???
悲しいことだが種死ファイナル時点で
どん底に落ちてないのはラクシズだけだから・・・。

ロゴスは系列諸共暴徒でかいめちゅ
その所為で大西洋連邦もかいめちゅ
ユーラシアはデストローイかいめちゅ
東アジア、赤道、太洋はコディのオナヌーでかいめちゅ
アフリカは前大戦でかいめちゅ
制作陣は4馬鹿の所為でかいめちゅ

アハハハハハハハハ
世界は今日も平和だ
572通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:27:18 ID:???
>>570
オリジナルの敵とか出すのもありだろうが
その場合書き手の力量が問われるだろうからな。
573通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:27:56 ID:???
GSCI氏のシンがラクス一党に逆襲してる訳じゃない事、
時々で良いですから思い出してください。
574通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:38:08 ID:???
>>573
おk、ベル子の姿で脳内再生した。

とりあえず、質問者はSS書きじゃないみたいだしここで色々言っても意味はないわな。
正直、すまなかった。
575通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:41:34 ID:???
>>574
その内、絵職人じゃなくて、音声職人が声作り出すかも名
576通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:49:45 ID:???
>>573
ひょっとして、今まで殆どスレが荒れなかったのはその為かも知れんな
577通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:16:27 ID:???
ラクシズ叩いたら荒らされるってどんな言論統制だよwww
支那よりひどいな
578通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:21:50 ID:???
はいはいストップストップ!

俺らの雑談で嵐がきたら職人さん達に申し開きが
できんだろw
579通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 21:58:07 ID:???
メインディッシュはラクシズに逆襲してるって訳じゃないよな。
敵対はしてるけど。でも、他の人のSSは割りと直接的なラクシズへの逆襲だと思うよ。
580通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 22:27:18 ID:???
>>563
〜の逆襲だと Strike Back になるんじゃねーかと思う、スター・ウォーズ好きの俺。
581通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:56:27 ID:???
ラクシズに逆襲するってなると、職人さんにしろ読者にしろアンチラクシズ魂に火が付きかねないんだよね。しかも豪快に。
そうなると「ラクシズ憎し」って感情が前面に出かねないんで、荒れる確率が上がるわけで。
582通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 23:59:29 ID:???
>>580
元ネタの逆シャアがそもそもCHAR'S COUNTERATTACKだから…

つーかカウンターアタックって何語よw
「逆襲」は英語でStrike Backだろうと。
中学生以下の英語力かと。

GUNDAMの変な略語といい、
正直ガンダム関係の設定とか作ってる連中の脳味噌の程度ってのはかなりアレだよな。
583通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:03:42 ID:???
逆襲で和英辞典ひいたらcounterattackってのってた
584通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:05:40 ID:???
strike back は殴り返すだとか反論するだとかで逆襲って訳すのはちょっと意訳っぽい
585通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:07:55 ID:???
>>582はかなりアレだな。
586通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 00:21:56 ID:???
>>571
地球自体がボロボロだしな。
587通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 02:45:29 ID:???
突然ですが
ちょっと思いつきを投げっぱなしのジャーマンで投下させてもらいますよ?

588通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 02:47:10 ID:???
真っ白な雪原に真っ赤な花が咲いている。
白と赤のコントラストは、それが元々なんであったのか忘れさせるほど綺麗だった。
その中心で横たわり、同じように真っ赤に染まった女もまた……

「隊長、ゲリラどもの掃討はほぼ完了しました」

背後から掛けられた声にシン・アスカは振り向いた。
そこには彼の腹心の部下である30代に入ったかという男が1人。
少し離れて彼の搭乗機である黒いザクがシンの愛機の横に膝を折って留まっている。
他の部下達のMSもこちらへと近づいてくるのが見える。

「それが今回のターゲットで?」

男がシンの足元に転がるものを軽く一瞥し、確認するように問いかける。
茶色の髪と少し日に焼けた肌、血に染まっても綺麗だと思える女だった。
とてもここら一帯で暴れまわったゲリラ達のボスだとは思えなかった。
シンはそうだ、とだけ答えまた先ほどまでしていた様に自身が殺した女を見下ろす。

「また隊長が無茶を……もしも隊長の身に何かあったら我々は……
 そんな事は陸戦隊に任せておけばいいでしょうに?」

その瞳は薄く濁り、その顔はのっぺりした仮面の様で何もうつさない。
男はそんなシンの様子に軽く小さくため息を付く。
彼とシンとの付き合いも長い、今の部隊発足時からの付き合いでもう8年になる。
こんな表情の時のシンは――
また一段と冷たい風が雪原に佇む2人を吹き荒む。
589通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 02:49:07 ID:???
「寒くてかないませんな、早く宿営地に帰って皆と一杯やって暖まりましょう」

そう言って男は振り向き、自分のザクへと歩きだそうとしたその時
その背中へと向かって今度はシンが声をかけた。

「悪いが確かめたいことが出来た。まだ俺は帰れない」

振り返った男が見たものは、久しく見なかった決意を漲らせたシンの顔。
男は口元が緩むのを抑えられなかった。
それはまさしく男が一番見たかった顔だから。

「もちろん自分もお供してよろしいですね?」
「結果によると俺は……」
「それ以上は言いっこ無しですよ。
 自分は自分の意思であなたについて行くと決めている。 
 部下達も全員。
 あなたの命令だったらどんな事にでも従います。
 殺せと言われたら親でも殺します。
 死ねと言われたら喜んで死にましょう。
 あなたはただ命じてくれさえすればいい、遠慮は無しです」
「私達は――戦友――じゃないですか」

それだけ言い残し今度こそ男は自分の愛機へと歩き出した。
シンも自身の機体へと歩き出そうとして立ち止まる。

「ありがとう、あんたのおかげでやっと決心が付いたよ。
 久しぶりの再開がこんな結果になって残念だけど、少し待ってくれ。
 どうせすぐ会うことになる、その時に謝らせてもらう。
 今はそんな事言えた義理じゃないからな、地獄で会おう――――

                      ――――コニール」

当然倒れ付した女、コニールから反応は無い。
死者は答えない。
生者は歩くのみ。
シンの逆襲はここから始まった。
590通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 02:51:07 ID:???
以上さわりだけ
中篇ぐらいでさらっと終わらせるつもりです
591通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 06:55:53 ID:???
GJ!
うわぁ〜、ものっそハード展開になりそう。
「ここまで迎撃なしか……」
 インフィニットジャスティスが、単機、シナイ半島南側上空を北上していく。
 スエズ運河北方要塞まで400km弱、約30分の距離である。
 もっとも南方要塞はいまだプラント地上軍が抑えているから、長いスパンでジオンが邀
撃してくる事はないだろう。
 運河を沿って、北上する。
 北上するにつれ、点在するプラント地上軍の拠点が、焦げて煙を上げているものが多く
見えてきた。
「どれだけの戦力を送り込んできたんだ……」
 しかし、攻撃されただけで、まだ制圧した様子は見られない。
 すると。
 ドッグヘッド爆撃機が、プラント軍のMS拠点のひとつを爆撃しているのが見えた。
「くっ」
 不必要な戦闘はしない、と言ったアスランだが、目の前でプラント軍が攻撃されている
のを見て、心穏やかなはずがない。
 彼にとって、プラントのコーディネィターは同胞だ。
 しばらく逡巡したが、アスランは覚悟を決めて爆撃機の群れに飛び込んでいった。

機動戦士ガンダムSEED
 逆襲のシン 〜ジオン公国の光芒〜

 PHASE-06

 途端、複数のロックオンアラート。
「!?」
 頭で考えるより早く反応する。ゴブリン・ドラグーンのビーム銃が、僅か一瞬前までイ
ンフィニットジャスティスのいた場所をクロス放火で貫く。
 回避しながら、爆撃機に向けて『シャイニングエッジ』ビームブーメランを放つ。4機
の爆撃機がそれぞれ機首、機首、右主翼、垂直尾翼ともがれて、墜落していく。
「くっ」
 さらにゴブリン・ドラグーンの集中射撃を一度かわすと、ドラグーンの1機に向けて、
シールドを前面に一瞬で間合いを詰める。『グリフォン』ビームキックでドラグーンを破
壊する。
 機動を続け照準をかわしつつ、ビームライフルでゴブリン・ドラグーンを仕留めていく。
その一瞬の隙に、ビームブーメランで爆撃機を、数機ずつ撃墜していく。
 やがて、半分ほどに数を減らした爆撃機は、作戦を放棄したのか、それとも爆撃を終え
たのか、翼を翻して、北上し始めた。
 逃げる爆撃機の群れを、ビームライフルでさらに2機、撃墜した。
「よし……」
 もう良いだろうと判断して、アスランはビームライフルを格納しつつ、地上に目を向け
た。
 爆撃で焼かれかけたプラント軍の兵士達が、上空をフライパスするインフィニットジャ
スティスに向けて手をふっている。

 突然、インフィニットジャスティスのコクピットにロックオンアラートが鳴り響く。
 礫の様な高圧縮粒子ビーム弾が降ってくる。シールドを構え、ビームシールドを展開し
て凌ぐ。
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
 ビームを追いかけるようにして、ネイビーブルーのMSが、ビームサーベルを上段に構え
て、上方からつっこんできた。
 ネモ・ヴィステージ。ジオンのナチュラル向け主力モビルスーツ。
 インフィニットジャスティスのビームシールドとネモ・ヴィステージのビームサーベル
の刀身ビームがぶつかり、激しく火花を散らす。
 アスランは間合いを取ろうとするが、無差別に振り回しているように見えて、的確にイ
ンフィニットジャスティスの胴を狙ってくるネモ・ヴィステージの太刀筋が、それを許さ
ない。
 アスランは全チャンネル帯の通信と外部スピーカーをONにし、叫ぶ。
「やめろ! 俺は戦いに来たわけじゃない! シン・アスカと話がしたいだけだ!」
「寝ぼけてるのか!? 爆撃機をあれだけ撃墜しておいて、戦いに来たわけじゃないだと!?」
 ZAFTの隊内通信チャンネルに、相手のパイロットの返信が帰ってきた。通信用のディス
プレィに表示されたのは、アスランにも見覚えのある、少女の姿。
「コニール!? 君までジオンにいたのか!」
「うるさい、ZAFTの裏切り者、死ね!」
 コニールは怒り心頭の表情で吐き捨てるように言うと、ネモ・ヴィステージにビームサ
ーベルを構えさせ、正面から両断する体勢に入った。
「っ!」
 アスランは太刀筋から逃れる。ネモ・ヴィステージのビームサーベルは、筆記体の
“L”を描くように素早く向きを変え、インフィニットジャスティスの胴を薙ぎかけた。
 バチバチバチバチッ
 紙一重、インフィニットジャスティスのシールドが、ネモ・ヴィステージのビームサー
ベルを凌ぐ。
「なっ!?」
 アスランは相手の力量を見誤っていた。いや、それはアスラン自身だけではない。
「コニール……」
 驚愕に、シンは喉を鳴らす。ネモ・ヴィステージが軽量・格闘寄りの汎用機とは言え、
コニールがインフィニットジャスティス相手にここまで暴れるとは思わなかった。
 2人の勘違いは根本的なところにある。確かに2人とも“元”ZAFTのエリートMSパイロッ
トだ。それに比べてコニールはMSパイロットとしては日が浅い。だが、彼女は生まれたそ
の日から、機関銃の発砲音と硝煙に包まれて生きてきたのである。殺すか殺されるかの駆
け引き、必死さではアスランもシンもその足元にも及ばない。
「くそっ、やむをえないか……!」
 アスランはビームブーメランを投擲、ネモ・ヴィステージが回避に入った隙に間合いを
稼ぐ。ビームライフルをラックに戻し、『シュペールラケルタ』ビームサーベルを抜き、
ハルバード形態に連結させる。
「やらせるかよ!」
 シンはHi-Com02ビームサブマシンガンを抜き、インフィニットジャスティスに向かって
撃ちかける。
「! シンか!?」
 インパルスIIが、インフィニットジャスティスの正面に踊りこむ。『ファルシオン』ビ
ームサーベルを抜き、構えた。
「何しに出てきたんだ、アンタは! いつZAFTに舞い戻りやがった!?」
 開口一番、悪態をついてやる。アスランの言葉に乗ってやるつもりは毛頭なかった。
「シン! もうやめるんだ!」
 アスランは、必死の形相でシンに語りかけた。
「君は自分のような存在を作り出すのが嫌だったんじゃないのか!? どうしてまだ戦いを
続けるんだ!?」
 インパルスIIは、アスランの言葉など気にもかけないかのように、ビームサーベルの斬
撃をインフィニットジャスティスに向けて繰り出してくる。
 ビームシールドで受け止めつつ、インパルスIIの懐に、インフィニットジャスティスは
もぐりこんでくる。
「そんな信念、俺はな!」
 シンは瞳を不気味にギラつかせながら、叫び、そしてインフィニットジャスティスにさ
らに刃を突き立てようとする。
「アンタらに負けたあの日、捨てちまったんだよ!!」
「シン!」
 インフィニットジャスティスはそれをかわしつつ、ビームキックでインパルスIIを蹴り
上げようとする。
「やらせるかぁっ」
 ドガッ
 真上から、インフィニットジャスティスの腹部めがけて、ネモ・ヴィステージの垂直ド
ロップキックが降ってきた。
 バランスを崩し、大きく高度を下げる。
「卑怯だぞ!」
「戦争に卑怯も汚いもあるか、バカ!」
 アスランの反射的な言葉に、コニールが口汚く言い返す。
「アンタはいつもそうだ、自分がルールみたいなツラしてやがる」
 ネモ・ヴィステージと絡み合うアスランに、シンの言葉。
 シンは言った。それを言えばアスランが本気で怒る事を承知で。
「そのノリで、自分の父親も死に追いやったんだろう! 父親殺しのアスラン・ザラ様よ!」
「!!」
 アスランはしかし、いきなりは怒りださず、ショックを受けたように哀しそうな表情を
した。
「違う、俺は……」
「何が違うんだよ、政敵の娘と一緒になってMS強奪までして、ジェネシスを吹っ飛ばした
んだろうが!」
「シン! 貴様!」
 アスランはついに表情を険しくし、ネモ・ヴィステージを振り払うと、ラケルタを構え
インパルスIIに一直線に飛び掛っていく。
 シンは待っていたとばかりに、インパルスIIを構えさせた。
 だが。
 ズドンッ!!
 ネモ・ヴィステージから離れた瞬間、インフィニットジャスティスの右腕が、大出力の
ビーム砲で撃ち抜かれた。
「なっ!?」
 インフィニットジャスティスの右肩関節から先が、きれいさっぱりとなくなり、ラケル
タは電力供給が途絶え、刀身ビームが寿命を迎えた蛍光灯のように点滅しながら消えてい
き、柄だけになって地上に落下していった。
 強力な装甲を持つインフィニットジャスティスの腕を、消し飛ばすほどの高出力ビーム。
「隊長ーっ!!」
「アスカ中佐! ご無事ですか!?」
 ランチャーストライカーを背負ったゲルググ・イェーガー。マリア第1小隊の残り2機。
「くそっ!」
 アスランはファトゥムを切り離した。ファトゥムは高速で地表スレスレの高度まで降り
ると、ゲルググ・イェーガーを薙ぐ。
「うわぁっ!」
「あぶねぇっ!」
 ゲルググ・イェーガーの運動性はインフィニットジャスティスにも匹敵するが、それは
軽装状態、もしくはエールストライカー装備の場合だ。重量級のランチャーストライカー
を装備した状態では、ファトゥムの襲撃に回避するのがやっとである。
 1機がファトゥムのビームウィングに引っかかり、右腕ごと『アグニII』ビームカノン
を吹き飛ばされた。
「うぉぉぉぉぉっ!」
「やめろぉぉぉっ!」
 それを見たシンとコニールが、一斉にインフィニットジャスティスに斬りかかった。
 インパルスIIの一撃はビームシールドで凌ぐ。だが、同時に繰り出されたネモ・ヴィス
テージの斬撃で左脚の膝から下を切断される。
「な、な、な!?」
 右足の甲をインパルスIIのビームサーベルで貫かれる。────反撃不可。
「たっ、助けてくれ、キラ────っ!!」
 届くはずのない声を、アスランは絞り上げた。
「お前はここで死ね!」
 通信から帰ってくるのは、無慈悲なコニールの声。
 ビームシールドを広げ、かろうじて2機がかりの斬撃を凌ぐ。そこへファトゥムを飛び
込ませる。
「うぉっ」
「わっ」
 インパルスIIとネモ・ヴィステージが反射的に退いた瞬間、唯一残った左腕でファトゥ
ムにつかまり、インフィニットジャスティスは急降下で速度を稼ぎながら、東北東へと離
脱にかかった。
「やろ、逃がすか!」
 コニールが追いかけようとしたが、シンはそれを制する。
「待て、コニール、深追いするな」
「えっ?」
 不満を感じるというよりは、キョトンとした様子で、コニールは機動を止める。
「味方に被害も出ているんだ、自重してくれ」
「あ、ああ!」
 コニールはむしろ力強く返事をすると、ネモ・ヴィステージを、大破したゲルググ・イ
ェーガーの方へと向かわせた。

 インフィニットジャスティスはロシア方面へ逃げていた。ヨーロッパ連邦との対立から、
旧ユーラシア連邦東部の国家は、親プラント・親オーブ国家が多かった。
 アスランはアルメニアかグルジアのオーブ大使館に逃げ込み、そこでカガリに救援を求
めるつもりでいた。
「どうしてみんな……戦おうとするんだ」
 信念は捨ててしまったというシン、自分を裏切り者と呼んだコニール。その2人を援護
する為に現れたジオンのMS。アスランの思考は混乱していた。彼らは何を信じて、どん
な未来を見出して戦っているのか。
 ガクガクッ……
「!?」
 不気味な振動と共に、インフィニットジャスティスのコンディションモニターに、更な
る警告表示が踊った。
 核融合MSと2:1でやりあったツケが出てきていた。生き残っていたスラスターも酷使
による磨耗と推進剤不足で推力を失い始めた。
 さらに決定的な事象が起こった。オーバーパワーで振り回した直後に出力を下げた為、
核分裂エンジンが想定外の更なる出力低下を起こした。キセノンオーバーライドだ。
 エンジンに出力上昇を指令するが、警告表示が出てキャンセルされる。これは当然の仕
様だった。キセノンオーバーライドを引き起こしている時の核分裂炉は非常に不安定だ。
それに気付かず、無理に出力を上げようとして、大事故に至ったのが、かのチェルノブイ
リ原子力発電所4号機である。
 フェイズシフトダウン、スラスターもその活動を止めようとする。計器類のバックライ
トまで不気味に明滅を始めた。
「くそっ……だめかっ!」
 アスランは必死に落下コースを調整する。目の前に、大きな湖が目に入った。反射的に、
着水コースを選ぶ。
 インフィニットジャスティスは、石の水切りのように何度か緩やかにバウンドした後、
その湖面を波立たせて着水した。
 アスランはハッチを爆破し、湖の中に躍り出た。
「!?」
 パイロットスーツに染み込んだ水が水中に身体を引きずり込む────と想定し、必死
に泳ぎもがこうとしたのだが、それに反して、むしろ身体は潜るのが困難なぐらいにプカ
プカと浮いた。
「なんだ、この湖は!?」
 アスランが驚いたこの湖────死海。出て行く河がなく、唯一細々とヨルダン川が流
れ込むだけのこの湖は、サンドベルト地帯の強烈な日光によって水分だけが蒸発し、それ
以外の成分が蓄積していく。塩分濃度が高すぎ、比重がとても重い為、人間の身体は無条
件に浮いてしまうのだ。
 その名に反して、食塩やカリウムの生産で人間の営みを支えてきたこの湖だが、アスラ
ンにとっては幸いでも、インフィニットジャスティスにとっては文字通り死をもたらす。
 鈍色に染まった彼が、赤錆の塊と化すまで、それほどの時間はかからないだろう───

 それから48時間後。
 マリア、マチュアを中核としたジオン公国軍スエズ作戦部隊は南下を開始。
 この時、防衛側のプラント地上軍には、伝説のモビルスーツ、インフィニットジャステ
ィスが、ジオンのMSに撃退されたという情報が飛び交い、プラント地上軍は脱走や、個
人単位、部隊単位の降伏が相次ぎ、戦線を維持できる状態ではなくなっていた。
 伸び始める補給線に不安を抱きつつ、進撃開始から僅か60時間後にスエズ南方要塞を包
囲、さらにその48時間後に要塞は降伏した。

 そして。
 オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハは、人生で何度目かになる、窮地に立た
されていた。
 ジオン公国は、国家元首である大公ジオン・アルテイシア・ダイクンの名で、オーブに
要求を突きつけていた。
 不法にモビルスーツを運用しジオンに損害を与えた犯罪人、アスラン・ザラの身柄を引
き渡せ。それがなされない場合、アスラン・ザラの行為をオーブの正規の軍人としてのも
のと認めたとし、オーブからジオンに対する宣戦布告と受け取る。
 文章を繰り返し読むたび、カガリは顔を子を強張らせた。
 アスランの身柄は、ヨルダン軍によって救出された後、グルジアに移され、グルジアの
オーブ大使館に匿われている。
 オーブはプラントと足並みをそろえ、ジオンを承認していない。だが、だからといって
要求に対し沈黙でこたえれば、高性能MSを保有するジオンに一方的に攻め込まれるしか
ない。ジオンを承認していない以上、オーブからジオンに攻撃する事は“プラントの一領
土に攻め込む”ことになるからだ。
 カガリは、顔をこわばらせながら、背筋をゾクゾクと震わせた。
 ────賽は投げられたのだ。
「これで御膳立ては整ったというわけですね、代表」
 女の声に、カガリは頷いた。
 声の主は、アスランの秘書官、レナ・ディノ。ただし、偽名だった。
 カガリの紹介で付けられたので、アスランも特には疑わなかったらしい。カガリの真意
さえも気付かずに。
 もし彼女の本名を知ったら、アスランはどんな顔をしただろうか?
「全て、想定通りに行う」
 カガリはそう、レナに告げた。
「仰せのままに」
 そう言って頭を垂れ、そして彼女、一族最後の生き残り────レナ・セイランは、頭
を上げると、微笑んだ。
>>592-599
プロット段階では

「インパルスIIが華麗にインフィニットジャスティスを倒す」シーンだったはずなのに、

いざ書いたら、

「戦争は集団対集団だということを忘れた坊やを4機がかりでフルボッコ」

になってしまった……orz

>>590

なんかしょっぱなからハードな展開ですねー
先が楽しみです。
601通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:25:51 ID:???
CSA氏GJ!!
602通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 11:22:46 ID:???
GJです!!
アスランは今まで多数と戦った時は相手が圧倒的に性能の劣る機体か、ろくに訓練していない素人でただの的だったので集団戦の概念を忘れたのでしょう。
ぶっちゃけザマミロとしか思えんが。
603通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 11:38:00 ID:???
4機がかりでフルボッコ>当然だ! 
集団戦闘GJ!!

そして意外や意外。セイランの一族をアスランにつけるとは。
カガリ、かなり成長しているのか?!
こちらもGJです!!
604通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 11:42:12 ID:???
レナ・セイランの偽名のディノ姓は痛烈な皮肉といったところか。
獅子の娘は何か企んでいるようだが、どっちサイドなのやら。
無駄に取り乱してなかったり想定の範囲内だったり成長はしているようだが。
背筋の震えは怖れか武者震いか愉悦か。
605通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:05:30 ID:???
カガリの紹介とはいえ、【ディノ】なる名字の人間が身近にあてがわれた事に
何らの疑念も持たなかった?というのが凸の、ひいては前大戦における勝ち組の
油断の象徴のひとつって事かな。
それにしてもカガリが腹に一物ありそうだというのは別のSSでもまま見かけるが
私怨や理想はあってもキラクス信仰の深い軍を掌握できてなかったりで挫折…
という例もまた多い。今回のはどうなるのか…
606通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 13:13:03 ID:???
>オーブはプラントと足並みをそろえ、ジオンを承認していない。だが、だからといって
>要求に対し沈黙でこたえれば、高性能MSを保有するジオンに一方的に攻め込まれるしかない。
>ジオンを承認していない以上、オーブからジオンに攻撃する事は“プラントの一領土に
>攻め込む”ことになるからだ。

ジオンの要求はこの状況を百も承知でオーブに揺さぶり…悪く言えば嫌がらせを
仕掛けるためのものと思っていたが、どうもカガリが(ジオンにとっての)想定外の
挙に出るようで、そうなると現在連戦連勝のシンやアルテイシアからすればある種の
つまづきになりかねないかも…?それともこれも計算の内かな?
607通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 14:33:49 ID:???
しかしレナ・セイランは何故カガリに従っているんだろう?
一族の仇みたいな存在だろうに 
個人的には、土壇場で裏切り展開に期待したい
608通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 14:49:59 ID:???
しかしアスラン、コニールに恨まれてますなぁ……
609通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 16:54:51 ID:???
凸はコーディとナチュの両方に恨まれて当然のことしかやってないからなぁ
2度もフェイスになってから裏切ってるし、しかも裏切った理由が理由だし
610通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 17:58:12 ID:???
まあこの件で当分インフィニットジャスティスは電源入れなくても全身赤色になったな。
(人それを赤錆と言うwww)
611通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 19:17:41 ID:???
>>608-609
PHASE-02にて、前大戦でザフトが陥として拠点にした旧連合の要衝をラクス政権が
そのまま地上支配に利用してるとあったので、ガルナハンも住民の意思とは外れた形で
再支配され、それに対する抗議や反抗がラクス言うところの“世界の自由と平和"の
名の下に、凸の指揮で武力鎮圧(本人は平和的解決のつもり)でもされたとか?

あとCSA氏にお尋ねしますが、
>>276のPHASE-01 5/7でコニールのウィングマンを務めていた「エルンスト」氏と
>>440のPHASE-04 1/9でエィロムスを操縦していた「エンスルト・ラインハルト特務中尉」は
誤植なだけで同一人物でしょうか? また、
>>379のPHASE-03 3/8での「大統領補佐官ハインリッヒ・ラインハルト」氏とは何か関連が?
そしてこの二人(三人)は、かつてのドムトルーパー乗りのヘルベルト・フォン・ラインハルトとも
関わりがあるのでしょうか?
612CSA 〜ジオン公国の光芒〜 ◆NXh03Plp3g :2007/08/15(水) 19:39:58 ID:???
>>611
>>276>>440は誤植です。同一人物です。設定用メモでは「エンスルト」になっていますね。申し訳ありません。
補佐官、ヘルベルト、エンスルトの関係は、現在のところご想像にお任せしますとしか答えられませんです。
613611:2007/08/15(水) 20:16:14 ID:???
>>612
あっ…早速のお答え恐縮です。引き続き楽しみにお待ちしております。
614588:2007/08/16(木) 01:37:54 ID:???
突然ですが
昨日の続きを投下させてもらいますよ
設定は結構適当なので細かい荒があると思いますが
多めに見てくださいorz
615588:2007/08/16(木) 01:39:34 ID:???
CE81。
この時代、世界を主導していたのは8年前の大戦を終結に導いたとされる英雄。
ラクス・クラインをトップとするプラント。
同じく英雄の1人であるカガリ・ユラ・アスハのオーブだった。

エイプリルフール・クライシス、ブレイク・オブ・ワールド事件、そして2度の大戦。
地球上の国家群は大きな痛手を負って最盛期の勢いはすでに無く。
ロゴスの崩壊で屋台骨を抜かれたかのような脆弱な経済と、傷ついた大地が残るだけだった。
当然政治は混乱し、治安は乱れた。
それを見かねたプラント議長に就任していたラクス・クラインはカガリ・ユラ・アスハと共に
直属の遊撃部隊を編成し治安維持に当たらせた。
浮沈艦アークエンジェルと、その守護神たるMSフリーダムを中心としたその部隊の名は『平和の守り手』
彼らは力だけに頼らず、時には話し合いで戦乱の種を抑えていた。

――表向きは。

616588:2007/08/16(木) 01:41:34 ID:???

月軌道、ザフト月艦隊。
同旗艦、空母ゴンドワナ。
ザフトが威信を賭けて建造した巨艦に似合って、他の艦よりも広い通路を1人の女性が歩く。
ルナマリア・ホーク。
かつては戦艦ミネルバでMSを駆り、戦場を駆け抜けたエースパイロットの1人。
肩までかかる赤い髪、ピンと跳ねた癖毛が特徴だ。
ただそのころと大きく違うのは着ている服が白くなり、ズボンを着用している事と
歩くと人が道を開ける歴戦の風格、威圧感だ。
そして何よりも、ひたいから左頬にかけて左目を切り裂く大きな傷。
それが彼女の人を寄せ付けない雰囲気をより強固なものにしている。

「ルナマリア・ホーク、入ります」

ある一室の前で立ち止まり中へ凛とした声をかける。
すぐに入れとの声と共に扉が開く。

「第304MS中隊、中隊長ルナマリア・ホーク出頭しました」

室内に入るとルナマリアはすぐにザフト式の敬礼をする。
そこにはデスクの椅子に座った銀髪の男が待っていた。
この月艦隊は束ねる艦隊司令長官、イザーク・ジュール。
ルナマリアにとって何とも言えない嫌な相手だった。

「休暇中突然の呼び出しすまなかったな、取りあえず座ってくれ」
「はっ」

長官室に相応しい内装、その備え付きのソファーへと腰を下ろす。
イザークはデスクに散らばっていた書類をまとめ、それを持ってルナマリアの前に座った。
ルナマリアはイザークがしゃべりだすのを黙って待つ。
617588:2007/08/16(木) 01:44:20 ID:???

「お前はアメノミハシラを知っているか?」
「はぁ、知っていますが?」

アメノミハシラは元々オーブが進めていた軌道エレベーターの頂上部だったが、計画は諸々の事情により凍結
放置された遺物だ。
今はオーブ5大氏族が1つロンド・ミナ・サハクの居城になりジャンク屋とのパイプも太い
常にいくつかのジャンク屋がそこに詰めていたはずだ。
又プラントとの関係も良好だ。
ルナマリアは自分が想定していたものと全く違う上官の質問に、怪訝な視線をイザークに向ける。
イザークはそんなルナマリアに持っていた書類を手渡した。

「読みながらで良い、聞いてくれ」
「はい」

その視線を手渡された書類へと落とす。
そこには思わず声を洩らしそうに様な報告が書かれていた。

「今から約36時間前、アメノミハシラはその構成員ごと徹底的に破壊された」
「まさか、あそこは腕利きの傭兵や私兵を多く囲っていたはずです。
 海賊共はもちろん並みの正規軍よりよほど……」

そこまでしゃべったところでルナマリアは資料のある記述にその隻眼を見開いた。
彼女の常識ではまずありえない事だったから。
618588:2007/08/16(木) 01:46:05 ID:???


アメノミハシラ戦力
イズモ級戦艦―――――――1隻
アガメムノン級MS母艦――-1隻
ドレイク級護衛艦―――――2隻

ジャンク屋所有と思われる艦艇8隻
MS戦力は少なく見積もっても20機以上の約2個MS中隊規模。
アメノミハシラ生存者なし。

対抗部隊戦力
艦隊戦力不明
MS戦力不明

戦闘領域からミハシラ側以外の破損又は撃破艦艇、MS共に発見できず。
アメノミハシラからの救難信号を受け1時間で哨戒部隊が救援に駆けつけたが
すでに戦闘が終了し、対抗部隊を発見する事が出来なかった。
この事から対抗部隊の損害は軽微だと判断する。

そう資料は結んでいた。
619588:2007/08/16(木) 01:48:07 ID:???

「ミハシラ相手に襲撃側の損害が軽微だなんて……」
「そう正規軍でさえそれなりの戦力を出さなければならない相手だ
 それ相手に完勝してみせる……普通なら不可能だ」
「議長自慢の『守り手』の連中でも無理でしょうね」

ルナマリアは吐き捨てるかのように言う。
イザークは僅かに眉を顰めるがそれをルナマリアに気付かれる前に元の表情に戻す。

「ミハシラを数、錬度共に上回り。
 引き際から見て統率も恐ろしいほど取れている……
 ここまで絞られると逆に簡単だ」

イザークがじろりとルナマリアの顔を覗き込む。
今度はルナマリアが眉を顰める番だった。

「そうだ、奴らだよ。
 5ヶ月前、ガルナハンの任務を最後に姿を消した『首狩り包丁』
 ――あいつらだ。その一員だったお前なら分かるだろ?」

ルナマリアはイザークから目を逸らし、ため息を1つ。思いはやはりそうかの一言だけ。

その部隊には名前が無く、ただクライン議長の命で世界中を渡り歩きただただ死体だけを積み上げた。
いつからか隊長機が持つ対艦刀を象徴とし、敵対者から畏怖と皮肉をこめて
『クラインの首狩り包丁』
そう呼ばれるようになり、それが広まった。
620588:2007/08/16(木) 01:49:31 ID:???
そして知らず知らずの内に左顔の古傷に手を這わしていた。
それはルナマリアにとっても無意識の行動だった。

「司令、確かに私は首狩り包丁の一振りでしたが昔の話です。
 今の彼らとは何のかかわりもありません。
 それに、そろそろ本題に入ってもらいたいのですが?」

そう言うルナマリアの隻眼はゾッとするほど冷たく暗い。
対するイザークの表情もまた硬い。
空調が効いているはずの部屋の気温が下がったかのようだ。
だがイザークが表情を緩めた事で緊張も拡散する。

「そうだな、俺は首狩り包丁だったお前じゃなく『鬼の304MS隊』その隊長に用があるんだ」
「……探索にはすでに他の部隊が付いていたはずですが?」
「話が早くて助かる。その部隊と交代で探索に当たって欲しい。
 奴らはザフト、プラントの暗部をつかさどる者達だ。
 当初は上も見つけ出し、出来るだけ穏便に済ませたかったんだが
 この事態に至って腹を括った。首狩り包丁の殲滅命令が出た」

そこまで言われればルナマリアも馬鹿じゃない、すぐに察する。
アレ相手に一般部隊だけでは荷が重過ぎる。
だから自分の部隊へと話が回ってきたのだ。

「ですが相手は少なくとも大隊規模です。我が隊だけでは」
「当然支援部隊は出す。 それにお前達の任務はあくまで探索だ。
 居場所を突き止めた後は月艦隊全軍を持って殲滅に当たる。
 それにオーブの姫がえらくお怒りのようでな、其方からの支援も当てに出来る」

普通なら過剰すぎる戦力だが、ルナマリアは妥当な戦力だと考える。
それだけアレは危険なのだから。

「状況開始は3日後の1200。詳しい事は直接中隊本部へと届けよう。
 部隊は今休暇中だろう? 短いが最後になるかもしれん、ゆっくり英気を養ってくれ」
「任務、了解しました。 それでは失礼します」

立ち上がり、退出しようとするルナマリアにイザークが声をかける。

「鬼の304MS隊、その主宰『赤鬼』ルナマリア・ホーク。 期待させてもらおう」
621588:2007/08/16(木) 01:51:26 ID:???
以上です。
楽しんでもらえると幸いです。
しかし名前考えるのが一番苦しいなぁ〜orz
622通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 01:54:47 ID:???
wktk
623通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 02:05:46 ID:???
まさしく反逆
これから逆襲につながるのかwktk
624通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 02:55:19 ID:???
首狩り包丁・・・
赤目の隊長の「全機抜刀!」の号令と共に一斉に対艦刀を振りかざして襲ってくる部隊を幻視した
>>588
GJです。一体シンは何のためにアメノミハシラを攻撃したのか!?
ルナはどういって経緯で隻眼になったのか!?
今後をwktkしながら自分の作品進めつつ全裸待機しています。


それと自分の作品の致命的な訂正箇所を2つ
(アラ探すともっとありますが……orz)

その1:>>549でクレハが「アスハ大佐」と言っていますが「中佐」の誤りです。
 補足:階級制はジオンが旧日本帝国陸軍、プラントがドイツ第三帝国国防軍をベースにしています

その2:>>552でUNKNOWN(インフィニットジャスティス)がガルナハンの方角から、と書いてしまっていますが、
    「シナイ半島南端の方角から」に訂正します。
     申し訳ありませんorz
…………………訂正文章で間違ってどうするよ俺。

>>625
当然の事ながら「アスハ」は「アスカ」の誤りです。

とりあえず吊ってきます。
627通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 10:53:37 ID:???
またしくじりおったな、スタースクリーム(軽い挨拶)
628通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:48:25 ID:???
新たな職人さんを歓迎GJ
629名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 14:08:00 ID:74nxi7W0
オープニングでまず歌姫死亡。
レイが復活!レイ=ラ=クルーゼとして仮面をかぶり登場。シンを助ける。
地球圏を征服した悪名高きキラ=ヤマトに復讐をちかい旅立つ。

アスランは二児のパパ。
630通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:27:26 ID:???
正直、ラクスの居ないキラは微塵も恐くないです。
631通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 16:23:38 ID:???
>>630
ディアッカでも洗脳できそうだしなあw
つうか、アスラン以外なら(ry
632GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:23:43 ID:???
 プラントから発進したと思われる民間機がザフトのMS隊に襲われ、航行不能にされる。
偵察に出たイズモのオオツキガタがもたらした映像を確認し、ロンド=ミナ=サハクは
即断した。プラント領に突入し、民間機を攻撃するMSを宙賊と見なし排除する、と。
 反対意見はなかった。ミハシラ軍は元々『そのような』組織であるし、ナスカ級の艦長
アーサー=トラインとジュール隊隊長イザーク=ジュールは元ザフトだ。現在、オクトーベル3で
警備任務に就いていたシン=アスカのアドバイスを交えた戦術が構築されている。
「バリアントとゴットフリートで、イズモとナスカ級を狙っておけ。沈められるようにな」
「え? か、艦長……?」
「狙うだけだ。撃てとは言っておらん。命令だ、やりたまえ」
 アークエンジェルの艦長は、そう言って制帽を深くかぶる。忍耐不可能な恥辱であった。
企業体と癒着した連合軍上層部の命令によってミハシラ軍なる海賊に協力させられ、挙句
今度は正義の味方面をして領域侵犯を敢行するという。
 彼は、ラクス=クラインとその一党を忌み嫌い蔑んでいた。その主張をではない、力に
物を言わせて秩序を破壊し、かつ未だに武力と権力を手放さない点だ。武と威によって
法を崩し、それを世界が肯定してしまえば悪習となる。同じ事をするつもりは無い。
イズモとナスカ級を撃沈してでも制止し、彼は己と自艦の『名誉』を守ろうとしていた。
 帰還すれば抗命の咎による処刑は免れないだろうが、それは瑣末な問題だ。自分1人の
暴走という事にすれば、クルーにも被害が及ばない。
 だが、ともう1人の自分が囁く。『誇り』はどうなるのだ?と。貨物船1隻で商売していた自分が軍に
入ったのは、宙賊によって仲間を殺され仕事を失ったからだった。今現在、望遠モニター越しに
繰り広げられているような暴虐を阻止する為、軍に身を置いたのだ。
 意地を貫き、軍法会議で吠える事は出来る。だが、この惨劇から背を向けた自分自身に、
どう申し開きをすれば良い?
 アークエンジェルの艦長は瞑目する。進めば『名誉』が滅び、退けば『誇り』が死ぬ。
「Alea jacta est…」
 古のフレーズを発音する。何処の言語だったか、誰が発したのか覚えていない。趣味の
古文書漁りで知った言葉だ。とある指導者が、途方も無く選択困難な状況で決断する時に
口にしたという。今の自分には似合わないが。
『……という事だ。艦長、異論は?』
「無い。……射撃シークエンスを中止しろ」
 名誉と誇りの板ばさみに苦しみつつも、彼はタクティカルディスプレイに表示される
情報を見逃してはいなかった。ブリッジクルーに命令を出しつつ、ミナに返答する。
『よいのか? かの三隻同盟と同等の行為に手を染める事になるが』
633GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:27:36 ID:???
「良くはない。恐らく私はこの後、自分の判断を後悔する事になるだろう」
 ブリッジクルーにはっきりと聞こえる声で艦長は言葉を続けた。
「だが、其方に協力せよとの命令を受領している。それだけだ」
『フ……では、我がイズモに続け』
 ミナに敬礼するアークエンジェルの艦長。続いて、ブリッジを見渡した。
「メインエンジン、始動!」

 3機のドムの後、アークエンジェルからデスティニーUが発進する。脚部が大型な為に
カタパルトを使えないのだが、背部のヴォワチュール・リュミエールユニットによる加速
能力を駆使し、程無くしてドムトルーパー隊に追いついた。ヒルダ達から通信が入る。
『しかし、何度見ても悪そうだねえ。パイロットスーツまで悪そうになったからかね』
『しかも微妙に小者臭漂う悪さなんだよな。赤と黒とか、修理される度にでかくなるとか』
『毎回ヒーローの必殺技で蹴散らされるアレか』
「うるさい」
 ダイアモンドテクノロジー側の要請により、生体データをモニターできるブーステッドマン用の
パイロットスーツに着替えたシン。デスティニーUと同じカラーに塗装されたそれは、
見た目に反し悪くない着心地だ。
 ともあれ、彼ら3人の冗談を聞いてもシンの表情は強張ったままだった。
「何で、ザフトの機体が民間の船を攻撃するんだ……しかも無差別に」
『今のところ推進機関の破壊のみに注力しており、乗員の殺害は眼中に無いようです。
同胞意識からか、それともそういう命令なのか……指揮が錯綜しており、船舶の破壊に
参加していないザフト兵もいる模様です、ジュール隊長』
 カブトガニのようなMA形態に変形したイージスブランに乗るシホが回線を開く。
『フン、コントロールできなくなった船があちこちに散らばってるんだ。殺すつもりが
無くたって、その内事故が起こるだろうぜ』
 バスターノワールに搭乗するディアッカが鼻を鳴らす。その横にフリーダムが並んだ。
『とにかく、一刻も早く状況を収拾する必要がある! ……ディアッカ、今回は俺が乗って
やっているが、フリーダムは元々貴様向きの機体なんだぞ』
『悪いねイザーク。このバスターに慣れちまうと、そっちの射撃精度が貧相に見えてさぁ』
「……正面、点滅する光が見えるか? あれがR1資源衛星群だ」
 彼らの会話を断ち切るように、シンが口を開く。
「防衛部隊の配置上、あのエリアが一番手薄になるんだ。クラインがザフト部隊の殆どを
引っ張ってった所為で、余計に手薄になってると思う」
『自動砲台2基を確認しました。付近にMSはいないようです』
「やっぱりな……」
634GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:28:44 ID:???
 俯くシン。こういう情報を伝えるのはエコー7の役割だった。今、彼女はいない。
「直ぐ近くにオクトーベル3がある。まず其処へ行って、詳しく状況を調べよう」
 そう言って、シンは顔を上げた。
「オクトーベル3、か。……補足された!」
 機内に響くロックオンアラート。四方にアンテナを張り巡らせた砲台が、鉄アレイのような機体の
両端に搭載されたスラスターを小刻みに吹かし、大柄なデスティニーUに向けて速射ビームを撃ち込む。
ウィングユニットと両肩のスラスターから生み出される推力で強引に回避し、左腕のシュレッダーを
突きつけ、スコープを赤く輝かせた。
 しかし一瞬早く、横合いから放たれたギガランチャーの弾が砲台を破壊し、爆発の華を
咲かせる。もう1基の砲台もフリーダムの腰部レール砲で撃ち抜かれ、スパークしつつ
機能を停めた。
「突入するぞ! 周り中から撃ってくるだろうが、俺達の敵は民間船を襲ってる奴だけだ。
ジュール隊はイージスブランを護衛する事を優先させて……」
『貴様にいちいち指示されんでも解っている! だからフリーダムは嫌だったんだ!』
 吼えるイザーク。いかに高い推力を持つとはいえ、全身を砲撃、射撃武器で固めたフリーダムでは、
必然的に間合いを離す戦い方を取らざるを得ない。イザークの趣味に合わないのだ。
「アンタなら突っ込んでも大丈夫だろうが、核エンジンに被弾したらどうするんだよ?」
『ぐ……ぬ』
 ただ、フリーダムを使わざるを得なかった事もまた事実である。数で圧倒的に劣る以上、
機体性能で少しでも差をつけるしかない。
『ど、どうせならジャスティスをけしかけてくれば良いものを……!』
「何言ってんだ。行くぞ!」
 フットペダルを踏み込み、機体を加速させるシン。残る6機も、デスティニーUに追随
するように飛び、7人のエースパイロットを乗せた機体が、高密度のデブリ海を疾走する。
その先に、戦闘の光が走っては消える砂時計の園があった。

『どういう事だ!あの保安装置は……』
「騙して申し訳ありませんでしたが、そういう事です。あなた方にはプラントを救って
頂いた後、私もろとも死んで貰う予定でしたが……相手が一枚上手だったようですね」
 シャトルの機内でコントローラーを握る補佐官が、何時もの冷たく乾いた声を発した。
『は、謀ったな……謀ったな、貴様!』
「私の肩書きをお忘れですか。補佐官の職務は謀る事です」
635GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:30:17 ID:???
『くそ、こうなれば貴様を……な、馬鹿な! セクメトがこちらに』
 不意に途絶える通信。ノイズを吐き出すのみになったチャンネルを閉じる補佐官。
「ご心配なく。すぐ私も其方へ行きます。不服があれば、後で幾らでも仰って下さい」
 独りごち、補佐官は真上のキャノピーから外を見た。自分のシャトルは今、攻撃された
民間船に横付けしている。小破したその船に追撃をかけようとした、2機のゲイツRの
射線を塞ぐ形で。
『邪魔をするな、補佐官! 歌姫の御手より、お前の捕縛あるいは射殺命令が出ている!
ラクス様を謀り、ブルーコスモスと結んでこの悲劇を引き起こした……』
「お静かに」
 全くの非武装、無防備なシャトルに乗る補佐官の短い一言に、緑服のザフト兵が固まる。
フェイスプレートのミラーシェイドを解除した補佐官が、シャトルのハッチから現れる。
フック付のワイヤーで自身の身体を固定した後、ゲイツRへと向き直った。
「ザフト内の私的集団である歌姫の御手が、何故そのような権力を握っているか、此処で
問いはしません。私が保安装置を破壊した首謀者である事も認めましょう。しかしながら、
コロニーの循環システムはその保安装置によって破壊されたのです」
『ふざけた事を言うな! 自分の罪を逃れられるとでも思っているのか!?』
「事実を伝えようとしているだけです。脱出する民間船を破壊し、阻止しようとする
友軍機と戦う事は何の解決にもなりません。一刻も早く中止しなさい」
 柔らかい言葉遣いながら、有無を言わさぬ口調で告げる補佐官。無言で押し付けられた
ビームライフルの巨大な銃口をうんざりしたように一瞥し、その縁に手を置く。
「大体、各庁舎に保安装置の内部映像が送られている筈です。オクトーベルの市長が……」
『捏造したものだ! ラクス様が最も篤く信頼する方が、そんな事をやる訳が無い!』
「何を根拠に? クライン議長は全能ではない。そして……ザフトは彼女の私兵ではない」
『黙れ! 誰よりも平和を愛し、世界の為に戦ったラクス様は……』
 その時、補佐官にビームライフルを突きつけていた方のゲイツRが、相対的上方から
降ってきたザクウォーリアに突き飛ばされる。もう1機のゲイツRを振り向き様のビーム
トマホークによる一撃で後退させたそのザクが、補佐官へと向き直った。
『ご無事ですか、補佐官!?』
「貴女は……何をやっているのです。私はテロリストの首謀者ですよ」
 補佐官の脳裏に、空色の髪と紫の瞳の少女がよぎった。そうこうしている内に、3機の
ゲイツRがスラスター光を引いてやってきた。補佐官のシャトルと民間船を守るように、
互いの背中を預けビームライフルを構える。
『全部見て、聞きました! 保安装置の中身も、歌姫の御手があれを配置したって事も!
防衛部隊を再結成し、民間船の救助を始めています! 補佐官、貴方がいなかったら……』
 途中で詰まる声に、補佐官は小さく笑みを浮かべた。
「……そう、ですか」
636GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:32:34 ID:???
「涙ぐましい抵抗だな」
 事態の核心を掴んだ少数のザフト兵では、歌姫に酔い暴徒と化したその他大勢を止める
事は出来ない。タクティカルディスプレイに映し出された戦況が、それを物語っていた。
当然だ。核心を掴む者は、何時も少数派だからである。
 モニターを切り替えた。循環システムを破壊されたコロニー内部の映像が表示される。
シャトルの発着場へと押し掛けるプラント市民。転んだ者を意に介さず、それを踏み付け
僅かに残った船へ殺到する。1隻が離床し、閉まるハッチから少年が突き飛ばされた。
 映像を受信したセクメト艦内では、全てのクルーが映像を目にしている事だろう。別の
場所が映し出される。シェルターの1つだ。内部設備が整っていない事を知り、恐慌状態
に陥った市民の1人が、家族の分なのかノーマルスーツとエアパックをまとめて奪おうと
する。それを別の1人が見つけ、掴み合いになった。
 貴重なエアパックの1つが、男性の身体に押し潰されて破裂する。作戦中なので音声を
聞けないのが残念でならない。映像を消し、男は呟いた。
「これが結果だよ、アスカ君」
 プラント領内のコロニーの6割で、先程の映像と同じ事態が進行していることだろう。
高揚は無かった。エイプリルフール・クライシスで似たような事を経験しているからだ。
『50人』にとってこれは残忍な復讐でも制裁でもなく、起こって当然の現象なのである。
「こちら1番機、標的を射程内に捉えた」
 刄tリーダムの翼が縦に折り畳まれ、代わりに2門のレールガンが肩にセットされる。
銃身上部に照準器が固定され、鈍く輝いた。機内のメインモニター正面に、豆粒のような
シャトルが見える。4機のMSに護衛されてはいるが、混乱する状況の為か、此方には
気付いていないようだ。
『片付けて。補佐官がこれ以上、邪魔になる前に』
「了解」
 セクメトの艦長から入った通信に短く応え、男は視界を限界までズームさせる。
シャトルに立つ、ノーマルスーツを捉えた。トリガーを引けば終わる。シンプルだ。
「……なんだと」
 引き金は引いた。放たれた弾丸が、重力も空気抵抗も無い宇宙空間を超音速で貫き、
補佐官のシャトルに着弾すると思われた時、肩のシールドを此方に向けたザクが、射線に
割り込んだのだ。引き金を引く直前か直後か、判別できないほどのタイミングだった。
 レールガンの一撃によってシールドがひしゃげ、ペイントと装甲表層が削れて銀粉を
散らす。ザクが大きくよろめくが、それだけだった。
「狙撃に失敗した。接近し仕留める」
『失敗? あなたが? ……そちらにセクメトを行かせるわ』
 その通信には応えず、男は広域通信回線を開いて叫ぶ。
「テロリストを庇いだてするのか! ラクス様の恩を忘れた裏切り者が!!」
637GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:36:27 ID:???
『ベル、何だよ今のは! 何が撃ってきたんだ!?』
「解らない。けど、光るのが見えた気がして!」
 被弾したザクを立て直しつつ、女性兵士が応える。直後、通信回線から声が響いた。
『テロリストを庇いだてするのか! ラクス様の恩を忘れた裏切り者が!!』
「この声、御手の……」
 レーダーに映った光点を確認し、少女はメインモニターを凝視した。
「刄tリーダム……やっぱり!」
 先程の通信で息を吹き返したのか、追い散らした2機のゲイツRが戻ってきた。ビームライフルを
乱射して、何発も僚機を掠める。
「シャトルに戻ってください、補佐官! みんな、ゲイツRを何とかして!私は……」
 機体を向き直らせ、少女は迫る純白の天使を睨みつける。
「あの刄tリーダムを止める!」
『無茶だ! 止めろ、ベル!!』
「最新鋭機だけど……ザクで戦えない相手じゃない!」
 叫び返した少女が、操縦桿脇のスイッチを軽く2度押し込み、ハンドグレネードの
弾体選択を閃光弾に。シャトルと民間船が近いからだ。残弾、2発。ビーム突撃銃を
構えさせ、3連射した。ハイマットモードに移行した刄tリーダムが、機体をロールさせて
回避する。搭乗者の技能も相当高いのか、掠りもしない。
「速い……!」
 3発目を回避された瞬間、兵装をスイッチさせる。ザクの左手が腰部のラックに伸びて、
掴んだグレネードを投擲した。機動力を司るウィングユニットを損傷させたくないのか、
刄tリーダムが減速し、右サイドへ跳びはねる。閃光が生まれた。フットペダルを踏み、
光を挟んで刄tリーダムの真横へ移動。
ロックオン機能が働かないまま、光に向けて突撃銃を連射する。しかし5発目を撃った
ところで、ロックオンアラートが響き渡る。相対的下方を移動し閃光を『潜り抜けた』
純白の機体が、両肩にレールガンをセットした。ライトイエローのツインアイが輝く。
「くっ!」
 逆噴射で後方に逃れるも、間に合わない。レールガンの一撃で左脚を吹き飛ばされ、
機体が衝撃で煽られ無様なバク転を披露する。姿勢を崩した所でビームライフルを撃たれ、
機体を捻って直撃を回避しようとしたが、今度は宙を蹴った右脚を破壊された。
「ッ!!」
 コクピットに走る激震に、少女は歯を食い縛る。相手は強い。機体の性能差だけでなく、
操縦技術も自分より上だ。被弾に対する恐れも薄い。勝機が見えない。
「でも、此処で私が抜かれたら!」
 刄tリーダムのビームライフル射撃を、反応が鈍り始めた機体で懸命にかわす。
638GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:42:03 ID:???
 距離を詰めようとする刄tリーダム目掛けて、少女は右の操縦桿を思い切り倒した。
ザクが、持っていたビーム突撃銃を放り投げる。純白の天使からのビーム射撃がそれを
撃ち抜き、内部の機構が爆発して視界を塞いだ。ビームトマホークを抜き放ち、爆発の
中へ突っ込む。自分の腕では、まともに戦っても勝ち目が無い。だからこそ、不意打ちに
全てを賭ける。光が収まった直後、半壊したザクは刄tリーダムの目の前にいた。
 少女が望む最高のタイミング。振り上げた手斧を刄tリーダムに叩き付けた。叩き付けようとした。
右腕が、振り下ろしかけた所で止まった。
「そんな……」
『素質と勢いは買おう』
 刄tリーダムの細長いシールドが、右手首に押し当てられている。
『だが、機体性能と経験が足りない』
 ゲイツRのそれと同じく、先端から伸びたビームサーベルが右腕を焼き砕く。しかし、
其処までダメージを与えておきながら刄tリーダムは離脱してしまった。訝る少女。
 その答えは直ぐに現れる。蒼と白に塗り分けられたミネルバ級戦艦セクメトが、高速で
接近してきたからだ。2連装高エネルギー収束火線砲『XM47 トリスタン』が、両舷同時に
展開し同タイミングで砲口に光が灯る。対艦戦では通常あり得ない、同時砲撃だ。
『逃げろ、ベル!!』
 同僚の声に、少女は呆然としたまま首を振った。出力が下がったこのザクでは逃げ切れない。何より
背後にはシャトルと、小破した民間船がある。その時、他チャンネルからの通信が入った。
『接近する反応……MS隊か! いや、1つだけサイズが大きい!』
『あれは……あの紅く光る翼は!?』
 ふと、何かに呼ばれたように少女は顔を上げる。仰向けになって流れるザクの上方で、
鮮血のような光翼がひらめいた。黒と赤の人型が、左腕の重火器を投げ捨て右腕の大剣を
両手で持ち直す。剣身を、翼と同じ色の光が包み込んだ。そのまま、落ちるような速さで
接近。同時に、目の前に閃光が満ちた。砲が発射されたのだ。
 しかし、竜のような脚を持ったMSが眼前に立ちはだかって影を生む。紅く輝く大剣を
大上段に振りかざす姿が一瞬だけ見えた。光が爆ぜて、目の前が真っ白に染まる。だが、
次に少女の目に映ったのは、彼女が想像したどの結末とも異なっていた。
断ち割られたビーム。二又に分かれた光の奔流の中心。虚空を『踏みしめる』巨体。
いかなる原理か、高収束高出力ビームシールドを纏うクリーバーで斬り裂かれた光が
鮮血色に染まり、背部の光翼を通常の2倍以上に膨張させる。砲撃の光が収まり、大きく
広がった翼がはばたくようなうねりを見せた後、元のサイズに戻る。闇が再び訪れた。
 胸部の単眼が瞳孔を細め、頭部のツインアイが輝き血涙が流れ、刄tリーダムの前に、
セクメトの前に、『最後の50人』の前にデスティニーUが立ちはだかる。許容値を超え、
シールドを形成するコロイド場が崩壊し、燃え盛るような光を放つクリーバーから左手を
離し、振り下ろしたその剣先を刄tリーダムに向けた。
639GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/16(木) 20:44:01 ID:???
今回は此処までです。
640通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 20:48:21 ID:???
GJ!
シンがヒーローしてますね。
641通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 21:26:05 ID:???
GJ
ヒーローと言うよりダークヒーローまっしぐらだな
見た目がどう贔屓目で見ても悪役だw
642通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 21:31:29 ID:???
GJ!
そのうちシンは宣伝の為にバットマンみたいな格好を要求されるに違いない
643通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 21:35:21 ID:???
ザク良く頑張った!
644通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 21:40:31 ID:???
ダークヒーロー結構じゃないか。
牙狼並みのバイオレンスなダークアクションを期待するぜw
645通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:03:09 ID:???
でもそこにドム三人集の言うなんというか小物くs(ry

そうだ、運命U、何かに似てると思ったらスペリオルドラゴンだ。あっちは金色だけど。
どことなく獣っぽい姿みたいだし。
646通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:06:23 ID:???
>>639
GJ!
>>641
ディスティニーUはリーゼントに特攻服、ZUに乗ったシンだと思えばいい
647通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:10:47 ID:???
>>646
鬼塚w
648通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:18:31 ID:???
ラクスそのものよりラクスの周囲の狂信者のが迷惑だっていうお話か。

いや、本人も十分迷惑な存在だけど
649通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:38:36 ID:???
GJ!
シン、かっけぇ〜!ベル子、ひとまず生き残って良かった。
650通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:47:46 ID:???
シュレッダー「捨てんなよ( ゚д゚ ) 」
651通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 23:11:00 ID:???
GJ
新しいスーツはお嬢様の趣味なのかww
652通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 23:21:13 ID:???
妖しい笑みを浮かべ、ハァハァしながら選んだと予想。
勿論、以前着てた奴は、アズ子のコレクションに……。
653通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 23:26:13 ID:???
>>650
拾えば良いじゃないか
654通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 23:39:25 ID:???
ステラやオクレ兄さんが破壊に乗ったときのスーツで脳内再生しますた
655通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 00:38:11 ID:???
言動だけ見ればヒーローっぽいが、内面は狂ってるとか散々言われて、ノーマルスーツも機体も悪役(しかも小物っぽいとか言われる)
こうして見ると見事にラクシズのアンチテーゼを地で行ってるな
656通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 01:12:50 ID:???
GJ!
このタイミングで登場するとは、かつて鈴村氏も望んだ主役っぷりですよ、シン!
ついでにベル子フラグも立ったと見てよろしいでしょうか?w
657通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 02:12:20 ID:???
テンション上がってきたーーーー!
みんながみんな、良い味出しててすげぇ密度だ・・・
特にベル子、シンの言葉を守るためシミュレーション頑張ったんだろうなと思える奮闘ぶり。
あまりの頑張りっぷりに、死亡フラグかと勘ぐって心配していたんだが、シンが間に合ったのでとりあえずは安心できるかな・・・

それにしても、とうとう再開できたシンとベル子、お互いどう反応するのかが楽しみでしょうがない。
まぁからくりサーカスみたいに、会えそうで会えないのもまた美味しいわけですが。

毎度毎度、素晴らしい作品をありがとうGSCI氏!
658通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 02:46:21 ID:???
行動はどう見てもヒーローじゃないのに周りから散々に英雄と賞賛されて機体も純白の天使とか言われる誰かとは対照的だな。
いや、シンは全く素晴らしい「悪役」だよ
659通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 02:50:23 ID:???
本当に戦艦の主砲を斬っちまうとは・・・
660通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 05:33:27 ID:???
しかしいくら何でも小型船とMSを"守るため"とはいえ、戦艦の主砲の真っ正面に出るとは…
正気の沙汰とは思えん
661通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 05:35:05 ID:???
GSCI氏のシンはまともじゃないって事を示してくれてるじゃないか。
いくら友軍の為とはいえあっさり出る辺りさ。
662通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 07:45:03 ID:???
まあかなりスーパーロボットチックだが、トリスタンだからギリギリ許容範囲かな・・・?
流石にタンホイザーだったら「ねーよwww」と思っちゃうけど
663通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 07:56:20 ID:???
ちょっと前の話、クリーバーが初めて出てきた時に「戦艦のビーム射撃も叩き切れますよ!」
って研究員が言ってた。ちなみにシンはその時「叩き切りませんよそんなもん」って
突っ込んでた。やっちまったなシンw

あと、GSCI氏の戦闘描写ってかなりスーパーロボットチックというか特撮ヒーローっぽいと
思うのは俺だけ?
664通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 10:08:34 ID:???
種死でもこれぐらい派手な描写があれば対艦刀が見かけ倒しの役立たずだとか言われなかったのに
665通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 13:15:47 ID:???
シンの以前のノーマルスーツを抱き締めあちこち潤ませて陶然ハァハァなアズ子、
そこへ最悪のタイミングで緊急報告に訪れて人生オワタな主任、という絵が走った。
666通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 13:26:45 ID:???
>>665

気の毒な主任に南無阿弥陀仏w
667通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 14:43:10 ID:???
>>656
>>665

ベル子の場合
「あのアスカさん、シミュレーター付き合ってもらえますか?」
「ん?」
「助けてもらったお礼もしたいですし(ゴニョゴニョ)……」
「なんか言ったか?」
「い、いえ、な、何でもありません」

エコ子の場合
「見舞いぐらいもう少し早く来ても良かったのでは、シン?」
「すみません」
「謝るぐらいならフリーダムを止めたお礼にキスの1つくらい(ブツブツ)……」
「フリーダムがどうかしたんですか?」
「何でもありません。私はいいですから司令官のところに行ってください」

アズ子の場合
「シン」
「アズラエルさん?」
「あの2人とはどのような?」
「別に、仕事の同僚ってだけですよ」
「そうですか?」
「そうですよ。それより新しいパイロットスーツどうにかなりませんか?」
「何かご不満でも?」
「着心地はいいんですけど、前のに比べてゴテゴテしてて……」
「申し訳ありません。前のはもう処分してしまいましたの」
「ああ、だったらいいんです。それじゃ」


「うふふ、処分して、私のコレクションにしてしまいましたわ。今夜は“彼”に添い寝してもらいましょう」

こうですか? わかりません。

ごめんなさい、ごめんなさい>GSCI氏
668通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 14:46:49 ID:???
>>667
なぜ司令が入っていないのかと小一時間(ry
669通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:04:00 ID:???
>>667
某スレがそれ系のネタで非難されている現状で、そういったものはやめておけよ・・・
ここが荒れたら俺は泣くぞ?
670通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:16:03 ID:???
貴様等少しはアークエンジェル艦長の人間として、漢としての決断について
語ってもバチは当たらないのでは。
相変わらず名無しキャラデザ無しなのがもったいなさ過ぎる…
671通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:27:47 ID:???
え?絵あったはずだけど。
672通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:29:02 ID:???
SSにキャラデザやらメカデザが付いてることのほうが珍しいだろw
だいたいアズ子にしても七子にしても住人の勝手な呼び名で本編では名前は設定されてないw
それでも設定がつくのが逆シンクオリティ
673通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:32:42 ID:???
アズ子は名前なしでアズラエルが本名だったはず。
エコー7は本名不明だけど。
674通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 17:47:13 ID:???
逆流したのがベル子だな
675通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 17:57:50 ID:???
まあ、落ち着けよ
皆の言いたい事はわかった

つまりエコー7は俺が看病するでOKだな?
676通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:15:40 ID:???
七子の看病はみんなで協力するって決めただろ?ひとりで背負い込むなよ
677通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:22:39 ID:???
んじゃ、明日は俺の担当で。
678通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:23:54 ID:???
よくわからんがシンが抜けた後のオクトーベル警備部隊に
配属される補充パイロットはお(ry
679通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:31:33 ID:???
>>675-677
退院のお祝いにはなけなしの銭を出し合って鯛の塩焼きを贈ろうじゃねえかと
ドカベン世代の俺が提案してみるぜ。
680通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:45:22 ID:???
ドカベン世代じゃないが、賛成だ。
681通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:57:02 ID:???
ベル子やシンの派手な登場にばかり目がいってしまったが、いよいよセイバーの男との再戦の時が来たなあ
しかし今のデスティニー2は、サイズや武装的に対MS戦だと不利な仕様だから、前回以上に苦戦必死だな
682通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:05:18 ID:???
>>670
なんなら再うpしよか?
683通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:06:29 ID:???
>>670
この小説においてオリキャラの命名には一定の法則がある。
貴官は館長が名無しであることを感謝すべきだ。

畜生!ベルってのはあだ名だ!ベル子は名無しのままなんだ!
684通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:09:28 ID:???
大抵のSSスレだと、オリキャラっていうのは忌避されるものだ。出したとしても
添えるだけにして、目立たせちゃいけないという風潮。ところが此処じゃ、名前と
絵が無いのが勿体無いだとか俺の嫁wとか、果ては>>667みたいなのまで投下される。
添えるだけどころか、ガンガン出張ってくるオリキャラが揃ってるのにな。

なぜなんだ?
685通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:12:47 ID:???
>>684
ぶっちゃけ名前がないからじゃね?
最初から名前があったらここまで人気出たかは難しいと思う。
686通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:20:48 ID:???
>>685はクレハは要らないようなので、俺が保護しまつね。
687通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:27:36 ID:???
>>686
レイに任せておけば無問題
688通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 19:48:56 ID:???
>>684
プランAの人気にはかなわない。
689通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 20:01:43 ID:???
>>684
本編に足りない要素を補ってるからじゃない?
690通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 20:19:51 ID:???
俺たちはプランA単体にのみ燃え萌えしてたけど、そろそろ
時代は変わるべきだと思うんだ。

プランAに乗った女性陣の反応を妄想してニヤニヤするというのはどうだろうか
691通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 20:25:58 ID:???
むしろプランAに8コピーを乗せて
692通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 20:30:09 ID:???
>>690
鬼才現る。
693通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 21:41:12 ID:???
>>890
その発想は無かった。
694通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 21:44:27 ID:???
>>691
むしろ8と研究員にプランCを開発させよう

>>890
研究員並みの天才
695通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 21:46:02 ID:???
>>890
あなたが神か
696通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 21:50:55 ID:???
お前等、そんなに>>693>>890を追い詰めんなよw
697LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/17(金) 21:56:05 ID:???
前スレで最後の欠片と名乗って投稿した者です。また短編投稿してみます。



5年に満たない期間で2度に渡る世界全てを滅ぼしかねない戦争を乗り越え、
世界は変わったかに見えた。しかし、それも偽りでしかなかったと民衆が
理解したのはCE77年6月だった。日の出と共に、世界各地に身を潜めていた
ブルーコスモス、ザラ派、デュランダル派の残党が一斉に蜂起。
世界は再び争いの炎に包まれる事になった。これが後の世に言われる、
ジューンブラッディであった。


そして、CE78年4月。当初の予想を完全に裏切る形で戦争は続いていた。

ラクス・クライン率いるプラントの盾、キラ・ヤマトの駆るストライクフリーダム、
カガリ・ユラ・アスハ率いるオーブの剣、アスラン・ザラの駆るインフィニットジャスティス、

前大戦に於いて、圧倒的不利な状況と思われていた最終局面をあっさりと
勝利に変えてしまった英雄達がいれば、半年も経たない内に終わるだろうと。
誰もがそう思っていた。しかし、単なる残党としか思われていなかった
各軍はセオリー破りの方法で英雄に対抗した。

それは、完璧なる撤退戦術だった。
相手側に、どう足掻いても勝てない相手がいた場合、新型の陽電子バリアを装備した
部隊が敵を足止め、然る後に新型ブースターによる迅速に過ぎる退却(無論、バリア装備の
機体にもその新型ブースターは装備されている)というあまりにも臆病な物だったのだ。
彼らの間でもその性質から賛否両論な戦法ではあるのだが、
エースのいない戦場を確実に狙い撃ちできる事、闘いが進む毎に、エースが世界中に
分散され、1個1個の戦場に於ける勝率が上がった事等も有り、辞めるに辞められない状況なのである。

しかし、プラントもオーブもやられっ放しではいない。
奪われた場所にはフリーダム、ジャスティスを送り込み、あっさり
奪還してしまうのだ。しかし、奪還する頃には新たな場所が占領され………

とまあ、このような無駄な闘いを繰り返す内に完全なる膠着状態になってしまったのだ。
ちなみに、ブルーコスモス、ザラ派、デュランダル派は味方同士と言う訳ではない。
単に倒すべき優先順位の最も高い相手が同じという利害の一致から、
ラクス、カガリ達を倒すまでは互いに不可侵を貫いているだけなのである。
698通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 21:57:29 ID:???
>>890
まさかパーツ差し替えだけでデスティニー2全Ver再現可能なキット作成とは・・・
次はインパルスUとシルエット頼む
699LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/17(金) 21:57:35 ID:???
「ここか………」

かつて、そして現在の英雄アスラン・ザラが訪れたのはガルナハンにある一軒家。
情報が正しいのなら、ここに彼の探していた人物がいる。

緊張した面持ちで、ドアをノックした。

「はい、どなた……って……うわあ………」
ドアを開けた赤髪の女性−−−彼の記憶にある姿より多少髪が長くなり、
雰囲気が変わったルナマリア・ホークは露骨に嫌な顔をした。

ま、当然の反応だろうな。と自嘲しつつも、表情を変える事無く彼は尋ねた。
「久しぶりだな、ルナマリア。最も、君……いや、君達にとって俺は会って嬉しい相手では無いだろうが」
君達 と言われた瞬間、いや、この男が来たというだけで事情を大体理解した
ルナマリアは、一発鼻っ柱に拳を叩き込んでゴーホームしていただきたい気持ちを
必死に抑え、出来る限り無表情に返事を返す。
「判ってるなら来ないで下さい。で、用件は?」
「シンはいるか?」
やはり予想通りか。と言った感じでルナマリアは溜息をつき、そして
「……ええ、います。ちょっと待っててください」

ドアを閉められた。露骨に過ぎるが、この程度で済んだだけ運がいいだろう。
正直、どちらに会っても出会い頭の一発程度は貰う事を覚悟はしていたのだから……
そして、少し経った後再びドアが開き
「どうぞ」
とだけ言われて中に迎えられた。

「こんなど田舎の山奥なんて言葉じゃ言い足りないような場所に何しに来たんだ?」
再会第一声がこれだった。その表情から読み取れるのは
”あんたこんな場所で何してんの?”という呆れだけだった。

呆気に取られた。自分の目の前にいる青年−−−シン・アスカは、
少なくとも、彼の知っているシンは恨む相手−−少なくとも自分は確実にそうだろう−−を見て
冷静な態度を崩さずにいられるような落ち着いた男では無かった。
むしろ、周囲を鑑みる事無く感情赴くままに振舞う。
そんな、良い意味でも悪い意味でも子供っぽい奴だったのだ。

だから、余計な言葉は無用とばかりに本題から切り出した
「力を貸して欲しい」
「「は?」」
シンとルナマリアは同時に、「何言ってんのこいつ?」という表情を見せる。
後は、先ほど述べたような世界情勢をアスランが彼らに聞かせた。
700LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/17(金) 21:58:54 ID:???
だが、答えは決まっていた

「お断りだよそんなの」
「恥知らずな英雄様は言う事が違いますね」

明確な拒絶だった。シンは淡々と、ルナマリアは彼のやってきた事を揶揄しながらに

「シン、お前が守りたかった力の無い人が苦しんでいる。それでも戦おうとは思わないのか?」

彼がまだミネルバにいて、シン達と共に出席したデュランダル元議長との会食の時の
言葉をアスランは引き合いに出した。

”力の無い人達は守られるべきだと思います”

道は間違ったかも知れないが、彼の想いは真っ直ぐだった。

「アスラン。あんたは勘違いしてる。俺が今もそんなご立派な意思を持った人間だったら
あんたに言われるまでも無くとっくに戦場に戻ってるぜ?」

自嘲するように、蔑むようにシンは言う。

「俺は……オーブで何もかも失って、それを忘れられるような場所が欲しかったんだ。
ザフトのアカデミーは丁度良かった」

戦場へ向かう人間の育成場なのだから、余計な事を考える余裕も無く、
自分の本当の願いも判らないままに、ただひたすらに力を求めて駆け続けた。

「力が無くて泣いてしまう人を守りたいっていうのは本当だった。
でも、それは別に誰かのためって訳じゃなかったんだよ。そうすれば俺が……
目の前で家族を失った自分をもう一度見なくて済むって、自分の無力を
思い知らされる事は無くなるって……そう思ったから強くなりたかったんだ」

だが、それは無意味だった。ザフトの赤服として、最新鋭機を任され、
戦って戦って戦い抜いた。しかし、彼の守ろうと思った物は殆ど守れずに全てが終わった。
自分に未来を託した友も、守ると約束した少女も、道と力を与えてくれた人も、
何もかも彼の目の前で失われて行った。そして、多くの物を奪われ、
ただ無様に自分の無力を嘆いて泣いていた自分に手を差し伸べて、抱きしめてくれた人がいた。

そして、ようやく自分の願っていた事に気付いた。
701LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/17(金) 22:01:19 ID:???
「でも、そんなのは誤魔化しだった!俺は……!ただ失った物に見合うだけの
何かを手に入れたかっただけなんだよ!!」

自分を取り巻く多くの物に裏切られ、背負った多くの想いを果たせなかった少年の本当の願い。
失った家族と同じ……いや、それ以上に大切な誰かに会いたい。
そして、そんな誰かに出会えたら今度こそ絶対に守り抜く。もう目の前で奪わせはしない。

そんな想いを抱えた彼が誰よりも貪欲に力を求めるのは当然だったのだ。

「そして、もう俺の願いは叶ってる。戦場に出て命を懸けるなんて気なんて無い」

垣間見た激情は一瞬。だが、それだけでアスランは気付いた。
今のシンは、彼の隣にいる女性を守る必要が無ければ戦う事など無いと。
自分と、自分の大切な人を危険に晒すような真似は絶対にしないと。

「そうか。邪魔したな」

アスランは、2人が予想したよりもあっさりと諦めた。
訳の判らない正義を振りかざして、逆切れでもするだろうと
思っていたシンとルナマリアが今度は呆気に取られた。

「1つだけ、教えて欲しい。今お前は幸せなのか?」

「ああ、あんたの顔を見るまでは幸せの絶頂期にいたよ」

「そうか。なら安心しろ。二度と会う事は無いだろうからな」

それが、彼らの最後のやり取りだった。




「シンってさ」
「ん?」
アスランが去った後、2人は何時も通りに戻った。
「結構真顔で恥ずかしい事言えるよね」
「う……それは、その」


いい歳になった男女2人が顔を赤くして俯く様は、思った以上に滑稽で、
だからこそ、その光景にはありったけの幸せが篭っていた。

−FIN−
702通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:07:46 ID:???
GJ!
こういった、逆襲もあるのか。ラクシズ達は自業自得、シン達はささやかな幸せ良いね。
703通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:08:02 ID:???
GJです!いい新婚さんだw
アスラン…戦いのはてにすべてを失って今やっと小さな幸せを掴んだシンの邪魔をするなよ。
704通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:12:02 ID:???
ガルナハンってことはお隣にはコニールがいるのか? さぞかしこのカップルにあてられてるんだろうなw
705通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:15:18 ID:???
両手に花と言う可能性も無きにしもあらず。
706通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 22:20:56 ID:???
つ【『 流 れ 弾 』】
707698:2007/08/17(金) 22:22:19 ID:???
罰としてデスティニー2作ってくるわ
708通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:14:16 ID:???
プランAに搭乗時の反応か、アズ子は絶対に、乗らないな。何人かの人生が終わりそうな気がしなくもない。
7子は、ミナ様に頼まれれば嫌悪感を隠しながら乗りそう。
ベル子は、涙目になりつつ乗るかな?シンの為に。
ミナ様は、絶対に乗らないだろう。一瞥して破壊を命じかねない、もしかしたらシン弄りに使うかもしれんが。
ヒルダ姉さん、使えると判断すれば乗る!或いはシンを乗っけて弄る事を企みそう。
番外編
50人艦長、目的の為なら乗るだろうが、内心とても嫌そう。
709通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:17:43 ID:???
>>708
お前は、プランAを誤解している。
アズラエル嬢は、何故か理解がないから乗ってくださらないだろうが、
他の皆は悦んで乗りたがるに違いない。そうに決まっている。
710通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:26:09 ID:???
>>709
おい研究員
予算使い込みの件でお嬢様がお呼びだぞ
711通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:28:05 ID:???
お、GJ!
シンとルナマリアは平穏に・・・・ってやつか
>>707
よし待ってるから頑張って作ってくるんだ
712通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:28:06 ID:???
プランAはMSである中での機能美を追求した姿だから女性なんてイチコロ
713通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:28:19 ID:???
>>709
先輩、帰りましょう…
714通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 23:28:31 ID:???
ライヘンバッハプランかい。
が、しかし、あの4馬鹿を翻弄するには、いい方法かもしれない。
715通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 08:37:57 ID:???
だれか保管所を更新してくれないだろうか。orz
716通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 09:45:24 ID:???
お前は俺か?同じことを思ってた。
717通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 16:02:40 ID:???
>>701
貴方の書くシンとルナマリアは幸せそうで見てて和みます

>訳の判らない正義を振りかざして、逆切れでもするだろうと思っていたシンとルナマリアが今度は呆気に取られた。
実際種死本編での凸なら何も言い返せずに黙り込んでるか、逆切れしてるな
本編でもこのくらい物分りが良けりゃなぁ…
718通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 18:39:36 ID:???
GSCI氏の方だと、キラって今ラクスと一緒にいるんだっけ。

キラinストフリVSエミュ子inエンブレイスのバトルが先に発生しそうな予感だが、
どうなるんだろう……
719通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 21:09:02 ID:???
ところで話は変るが、まとめサイトは誰が更新するんだろうか
720通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 21:12:55 ID:???
週一でスレ覗いてりゃ見逃すことは無いし、そう気にするもんでもないだろう
721通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 21:29:38 ID:???
したいやつがすればいいんじゃね?
722通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 03:23:08 ID:???
じゃあ俺がやってみる
トロイ仕込まれたとか騒いでた頃からあそこ覗いてないがなw
723通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 03:29:23 ID:???
>>697-701
……失意のアスランが帰還してみると、ガルナハン全域が卑劣な野合テロリストの
大虐殺で壊滅させられたとの臨時ニュースが繰り返し放送されていた。
馬鹿な…戦闘の兆候などなかったはずと愕然とするアスランの前に血走った笑顔で
現れるキラ。
「うふふ…僕達がこんなに苦労してるのに、アスランの誘いを蹴るなんて許せないじゃない?」
真相を察して絶句するが…さりとて何ができる訳でもないアスラン。
「敵」の目的はある意味既に達せられてるのかもしれない……

……などと、不吉かつ失礼すぎる連想してしまったのをどうかお赦しを……
724通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 04:29:03 ID:???
駄目だ赦さん。





責任を持ってその路線を元に新作を書け。
725通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 05:19:43 ID:???
ただ二人は生存でな、と横から言ってみる
726通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 07:19:21 ID:???
もちろんコニールもね。<生存

種死よろしくシェルターにインパルスが隠してあったりとか。
727通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 09:48:50 ID:???
>>726
トンでもねえ復習劇になりそうだな、、、、

紅髪鬼か、、
728通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 09:58:31 ID:???
失礼

復讐劇に、

紅眼鬼か
紅瞳鬼だな、
729通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 10:26:27 ID:???
紅髪鬼って聞いて、水滸伝の赤髪鬼劉唐を真っ先に思い描いた俺、北方厨。
730通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 10:39:20 ID:???
復讐者と言えば獣機戦線だけど、最近見ないなー。見てえ。
731通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 11:15:18 ID:???
投げっぱなし、風呂敷広げ過ぎの石川作品を、クロスオーバーさせつつ文に起こすんだ、その苦労を察しよう。
732通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 14:23:22 ID:BXwRipw+
復習といえばバシュタールの惨劇で父フォーグラー博士を亡くした
「幻夜」だな。
733通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 14:32:25 ID:???
>>732
sageような

ジャイアントロボか
734通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 15:09:08 ID:???
>>725>>726
ルナとコニール生きてたらシンは戦おうとしないんじゃ…
735通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 15:13:50 ID:???
非暴力主義
736通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 15:33:55 ID:???
売られた喧嘩なら買うだろう。
737通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 18:56:10 ID:???
>>732
…確かその後シズマドライブを真の意味で完成させる3つのサンプルを作ってから息絶えたんじゃなかったっけ?
それともこれってOVA版のみの設定だったのか?
738LP 因縁の終わり 前編  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:18:48 ID:???
赤く、紅く、アカク。彼の目の前に広がる光景は真赤に染まっている。
血の紅、炎の赤、僅かに残った生存者の血涙。

自らも自分の流した紅に染まっていたが、そんな事は本当に些細な事だった。
誰よりも真赤になってしまった愛する人に比べてしまえば、全て色褪せた

―――無色―――

「あ、あああああ」

また、奪われた。目の前で奪われた。
伸ばし合った手が届く瞬間に拡がった閃光が、再び彼の全てを奪い去った。

愛する人も、自分達を受け入れてくれた気のいい人達も、
全て全て全て全てスベテ

焼きついているのは、あの忌々しい青い機体に似た量産機が一斉に、
自分達の住むこのガルナハンを焼き払った姿。


”そうか。なら安心しろ。二度と会う事は無いだろうからな”


つまり、最後にあの男の言った言葉の意味は

「はははははははははは!!あはははははははは!!」

泣き笑う。哂いながら嘲う。何処まで俺は馬鹿だったんだ。
あの連中が自分の思う通りにならない事など許容する筈が無いじゃないか。
仲間にならないならいっその事殺してしまった方が安心だと、
そう考える方が自然に決まってるだろうが。何故そんな当たり前な事に
気付かなかった。何故再びあいつらに奪わせた。
739LP 因縁の終わり 前編  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:20:02 ID:???
何故何故何故何故何故

判りきった事を問う必要は無かった。大事なのは何故ではなく、
これからどうするか。

やる事は決まっている。

「キラ・ヤマトオオオオオオオオ!!」

家族と友を奪った男を

「ラクス・クライイイイイイイイン!!」

守ろうとした未来を蹂躙した女を

「カガリ・ユラ・アスハアアアアアアアアアアアア!!」

故郷を、家族を守らずのうのうと生きてきた女を

「アスラン・ザラアアアアアアアアアアアアア!!」

再び彼の想いを踏み躙った男を


「カナラズ………コロシテヤルカラナアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


炎と血に染まったガルナハンに、ありったけの怒りと、憎しみと、嘆きを込めた絶叫が響く。
740LP 因縁の終わり 前編  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:31:50 ID:???
「正気か?君は」
「自分が何に関して正気を問われているのかが判りませんが」

ベルリンにあるデュランダル派の拠点。そこで開発された新型の前で、
基地司令と研究者が言葉を交わしていた。

「スペックは認めよう。これが戦線に投入されれば、今までのように
敵の主力に尻尾を向ける必要すら無くなるかも知れん。だが、こんなモノ、
誰に扱えると言うのだね、君は?」
能力だけならば問題は無い。しかし、使える者がいないという問題があった。
「ザフトにいた、最高レベルの技能を持った者であれば扱えるレベルですが?」
「そんな人間がここにいないのが問題だと言っているのだよ私は!!」

過去、ザフトにおいてこの機体を扱えるような人間は彼が知る限り5人もいない。
裏切り者、敵を含めるなら数は少し増えるが、そんな連中が自分達の希望でもある
この機体に乗る姿など、想像する事すらおぞましい。


「済まん。少し取り乱してしまったようだな」
「いえ、気にしてませんよ。司令の気持ちも判らなくはありませんから」


研究者は、司令の要求に―――未だ最強を誇るストライクフリーダムやインフィニットジャスティス
を倒し得る最強のMSを作れ―――という要求に答えたに過ぎない。

2人はその機体を見上げる。
新型ブースト”エルメス”を戦闘機動に利用しようという無茶過ぎるコンセプトから
生まれた新型、否改良機。ZGMF-X425AEXデスティニーセカンド。

ミラージュコロイドによる分身機能、対艦刀、ビーム砲、パルマフィオキーナ等
オミットされた武器を除いたフラッシュエッジと、ビームライフル、
そして、両腕部に追加された三連装ビームマシンガンだけという、異常な偏り具合だ。
核エンジン搭載という点を考慮しても、進んで乗りたがる人間はいないだろうと思われる。
741LP 因縁の終わり 前編  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:34:06 ID:???
司令は判っていた。研究者が、誰を乗せるためにこの機体を作ったかは、一目瞭然だからだ。

「―――だが、彼は……シン・アスカは」
「殺された―――という話もありますね」

素っ気無い声で研究者は言った。

噂はあった。とある土地で起きた大虐殺は、ただ1人の男を殺すためだけに起こされた
プラントによる陰謀であるという噂が。

「まあ、私は死んだとは思ってません」
「何故かね?」
「彼は、フリーダム、ジャスティスと正面からやり合って追い詰めて、
それでもなお生き延びた男だからです」

それが当然だと言わんばかりの態度に、流石の司令も呆れるしか無かった。

「全く……技術屋という連中はどいつもこいつも夢見が激しいな」
「それは当然です。我々の仕事は夢を現実に変える事ですから」

研究者の夢は、自らの作ったMSが、最高のパイロットを乗せ、
戦場を蹂躙する事だった。デュランダル派を選んだ理由は至極単純。
もし、シン・アスカが反抗勢力に加わるなら、ここしか無いと
判りきっているからだ。最高のパイロットとして彼を選んだ理由は
単純。強さは無論の事、現在最強と呼ばれる英雄達に欠けているモノ、
一貫性という美が有ったからだ。

強さだけなら、勢力だけで決めるのなら、現時点で世界を支配する
プラント、オーブに行けばいい。ハードの組み立ても楽で、
人材も豊富だろう。だが、その人材が駄目だ。
742LP 因縁の終わり 前編  ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:35:22 ID:???
誰も彼も、彼女から見ると美学が感じられない。
恩人も故郷も服を洗濯機に突っ込む程度の気軽さで
切捨て、利用し、蹂躙し、最後の最後で美味しい所だけを掻っ攫う。
それでは駄目だ。最後の最後まで自分を貫き通すような
人物でなければ、自分の最高傑作を託すなど到底できない。

それに、現時点の最強を叩き潰さなければ、意味がない。

ハードは作った。残りはソフトのみ。
揃う可能性は低いが、それだけで諦める気にはなれない。
簡単に諦めるようではこんな仕事はやってはいられない



「司令!!」
そこへ、1人の男が飛び込んできた。

「どうした?緊急事態か?」
「それが……」

彼の後ろから、もう1人やって来る。
その顔を見た瞬間、司令と研究者の顔が驚愕―――そして、歓喜に染まった――――

思惑は違えど、2人の想いは同じ。

彼らは夢にまで見た最高のカードを得た。つまりはそういう事だった。


「力をくれ……」

息は荒く、身体中包帯だらけで、今にも倒れそうだが、その目は

「あいつ等を地獄に落とせるだけの力を俺に……」

何よりもギラギラとした光を放っていた。
743LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/19(日) 19:40:24 ID:???
>>723見たら腕が勝手に動いちゃった。

他職人の方々のような長編なんて無理過ぎて困る事が目に見えてるので
色んな部分オミットしまくって前・中・後編で終わらせます。

できる限りのハッピーエンドで
744通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:02:12 ID:???
GJです。

もしかしてルナもコニールも死亡?
少なくともいるであろう友人たちの大半は死んでるだろうなあ…
どういう展開になるのかわからないけどホントにハッピーエンドにしてやってください…マジで。
プロローグが幸せだった分ダメージでかいよw
745通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:24:04 ID:???
>誰よりも真赤になってしまった愛する人
この一文があるし、ルナは死んだんじゃないか?コニールは分からんが

ともあれGJ!中・後編楽しみにしてます。
746通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:27:46 ID:???
うおおおお!GJ!!
いやに簡単にアスランが退いたと思ったら……
こういう真似をしでかしても違和感がないから恐ろしい
747通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:30:55 ID:???
GJ!

まぁ、死んだほうが幸せって場合もあるけどな。
748通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:31:33 ID:???
 GJ! 冒頭読む限り全滅だなこれは……コニールもルナマリアも消えたか。
後デスティニーセカンドの武器がいまいち解らなかった。ビームライフルに
フラッシュエッジに両腕のビームマシンガン?
 でもこれだと「だけ」っていう武装量じゃないよなあ。
749通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 20:58:49 ID:???
種MSとしては十分にシンプルかつ軽装備じゃないかな
750通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:04:22 ID:???
コニールの方は生きてるかも。何となくそう感じた。憎い仇を全て狩り尽くして
今度こそ本当に何も無くなってしまった後で……

イカン目の前が霞んできた。疲れてるのかもしれん。目頭も熱い。風邪か。
751通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:12:09 ID:???
アスランには二人に危害を加える気はなかったかもしれんが、
他の三バカはそうではなかったと。
かといって真相を公表したり殴って諌めたりもできるはずもなく、
戦場でシンと相対しても言い訳に終始しそうな気がする…
752通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:17:03 ID:???
GJ と言うべきか・・

キラ壊れ過ぎな気もするけど 一人だけ何も知らされてないアスランとかマジでありそう
完全に復讐の為に生きるシンに未来はあるのか・・続き期待してます。
753通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:22:15 ID:???
>>748
武装はライフルにフラッシュエッジ、ビームマシンガンの三つだろ?
その他のはオミットって書いてあるし
754通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 21:33:37 ID:???
パルマは残して欲しかった
755通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 22:03:49 ID:???
やっぱりラクシズは叩き潰さないとダメだと思うので シンの活躍に期待。
756通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 22:11:33 ID:???
GJ!
誰も触れないが、良いお考えをお持ちの女性開発者が気になるぞ俺は。
757通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 22:43:48 ID:???
>>748
核動力でその武装はかなり少ないほうだと思うぞ
758通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 23:53:35 ID:???
そのビームマシンガンの一発一発がスキャラ並みなんだよ。
759通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 00:43:04 ID:???
パルマでかめはめ波をやって欲しかった・・・
760通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 03:00:46 ID:???
GJ!
しかし本編の扱いのせいかシンはどん底に落とされてそこから這い上がる描写が似合いすぎるな。
まあ本編では登りきろうとした所を今度こそ這い上がる事さえ叶わぬ奈落の底に蹴落とされたわけだがw

せめて凸には責任を感じてカラス先生ばりの最後を見せて欲しいものだが…
高望みが過ぎるか。
761通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 04:44:32 ID:???
>>748
超高機動に特化した機体なんジャマイカ?無駄な武装省いてさ。F91みたいに



と思ったがF91って重武装だったな・・・。ビームシールドにライフル、バルカンなら普通だが、
マシンキャノンとビームランチャー、とどめのVSBRまで付いてるし
762通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 08:07:25 ID:???
しかしF91はフル武装で20t未満だったりする(ビギナ・ギナが22.5t)
763反逆のシン:2007/08/20(月) 08:17:52 ID:???
 C.E.75―――
 ラクス・クライン終身議長は地球連合へ一方的な宣戦布告をし、侵攻した。
 ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスを中核とし、両機の量産型であるスーパーフリーダムとナイトジャスティスによって構成された精鋭部隊と、
ザフトと同盟関係にあるオーブのカガリ・ユラ・アスハ大統領率いる量産型アカツキ隊による一斉侵攻に前戦争に疲弊しきった連合軍はなす術も無くたった一ヶ月で制圧された。
 地球連合は解体され、その地はそれぞれ『エリア』という名に数字が振られラクス・クライン親衛隊、通称歌姫の騎士団が治安維持をしていた。
 ラクス・クラインは自治権と自由を認めた独立国としているが実際は支配されているのだった。住民は在住する歌姫の騎士団に自由と権利と資産を奪われ、貧困の中で生きていくしかない。
それでも良いほうだ。中には治安維持と称し、虐殺ゲームをする者すらいる。
 もちろん抵抗するレジスタンス――ザフト側から見ればテロリスト――もいたがそれらは全て歌姫の聖騎士キラ・ヤマトのストライクフリーダムによって武力鎮圧された。

 それから2年。今ではテロも散発的で下火になった時、エリア11――かつてガルナハンと呼ばれた街でテロが起きた。
 そのエリアを治める橙色のナイトジャスティスを駆る歌姫の騎士団の一人、ミスターオレンジことジェレミア・ゴッドバルトによってすぐさま鎮圧されると思われたが、その期待は裏切られ、ゴッドバルト隊は消失した。
 だがそれが大きな問題と思う者は皆無だった。多少はできる組織であってもストライクフリーダムの投入ですぐさま鎮圧されるのだ、と。

 その日、プラントを含む地球圏全域で電波ジャックが起きた。
764反逆のシン:2007/08/20(月) 08:36:58 ID:???
書き込み禁止・・・orz
765通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 09:13:44 ID:???
新作と思ったけど、内容見るからにクロスオーバー板向けじゃない?
766通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 09:44:02 ID:???
明らかにクロスオーバー向け。まあ名前だけ取ってるならこっちにもジオンとか
あるが、ギアスの登場人物の名前まんま出てるしな。ギアス能力とかもその内
出てきそうだし
767通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 10:35:32 ID:???
まだ様子見、かな?
768通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 15:20:35 ID:???
まさかシンの前にジェレミアが出てくるとは…
名前だけなら兎も角オレンジってのは止めて欲しかった
769通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 19:11:33 ID:???
結局のところキラクスというのは、
『他者の、「歌姫の騎士団のおかげ」に拠るわけではない幸せ』というものが
存在する事を認めないんだと思う。
LP氏の現行作品じゃ既にそうなってるし、TV版の方も時間の問題だろう…
770通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 20:46:42 ID:???
自分たちこそが世界を導くとか本気で思ってるんだろうか?

結局ラクシズって自分たち以外の人間を全く信じてないように見えるんだよなあ。

自分たちの意に沿わないものは悉く滅ぼしてるし。

やっぱり奴らからは傲慢さしか感じない。
771通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:28:11 ID:???
善意も度が過ぎると独善に過ぎない

つまりそう謂う事だろう
772通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:32:49 ID:???
まさに自己満足という言葉がよく似合うな。
773通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:35:43 ID:???
支持する人間が多ければ正義になるがな。問題なのは視聴者がそう感じられなかったことだ。
774LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/20(月) 21:38:15 ID:???
沢山レスどうもです。

>>769
まだ連中の描写あんまりしてないですってば。
決め付けはミスリードの元ですよ。
775通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:41:15 ID:???
どっちかって言うとCSA氏のがそうじゃねぇか?<ラクシズ独善
776通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:51:54 ID:???
大量虐殺やってるLP氏のラクシズも独善だろ・・
まあ今後の展開は非常に気になるけど。

やっぱりラクシズは間違ってるからキッチリ制裁加えて欲しいけどね。
777通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:03:20 ID:???
そいや、前々から突っ込もう突っ込もうと思ってたんだけど
公国の元首は公(デューク)だよな。
大公(グランデューク)が元首なのは大公国だから・・・

空気読まずスマン・・・・
778通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:17:49 ID:???
仮にガルナハンの虐殺が4人が直接関与した訳ではなく部下の暴走だとしても、
そういう現象が起きる余地のある組織を五年近く運用して権力も武力も欲しいままに
ふるまってきたという事で責任は免れまいが…。
779通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:37:32 ID:???
権力者には責任があるからな・・その程度の事も分からない作り手のせいで
あのザマだが、本編。
直接手を下さなければ責任はないとか本気で思ってんのか
あの負債どもは。
780通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:38:44 ID:???
>>777
言われてみればデギンも公王だったな……
781通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:40:42 ID:???
ラクスの中で部下の優先順位があるっぽい
まずはドム三人衆にやらせ、
ダメだったらイザークとディアッカにやらせ、
それでもダメだったらはやるアスランを抑えてバルトフェルドにやらせ、
それでもダメな場合初めてキラとアスランにやらせると思う
782通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:56:20 ID:???
イザディア以上はともかく、ドム三匹こそ反ラクス的行動には老若男女も
非戦闘員も地域も問わず血のローラーで殲滅しそうなんですけど……
783通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 23:20:01 ID:???
ラクスの中ではアスランとキラの間に深くて暗い溝があるような。
784通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 23:20:29 ID:???
しかしドムトル三人組って風貌からすればアニメ版の主義者よりGSCI氏のお騒がせトリオの方がしっくりくるんだよな。




こっちのヒルダ姐さんの方が萌えるし…あれ、何か外から爆音が(ry。
785通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 23:23:07 ID:???
っていうか、正直アニメじゃただの名前付きモブ
786通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 23:57:09 ID:???
>>784
それ俺も思った。
ヒルダの「ラクス様のために」系の台詞がすっげぇ違和感
787通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 00:06:37 ID:???
女傑ボス+手下のアホ男二人というのはタイムボカン以来のお笑い担当と
相場が決まってるからなあ。
788通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 00:23:47 ID:???
GSCI氏のドムトル三人組って戦闘配置にない時何しているんだろ。
隊長は律儀に自分の機体整備(と言う名の研究員の趣味の時間)に付き合っているんだろうけれど。

個人的にはAAにこっそりお出かけ
 ↓
そこにいた連合兵と賭けカードをおっぱじめる野郎二人
 ↓
白熱した勝負になったが二人が負けそうになったところで姐さん登場
 ↓
とりあえず野郎二人の頭をスパコーン!とはたいた後でゲームに参加
 ↓
姐さん全員の金をかっぱいで意気揚々と去っていく

なんてのを想像した。
789通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 00:45:05 ID:???
気のせいかな……某所で獣機戦線の人と全く同じ文章見かけたんだが。
790通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 00:53:39 ID:???
NTのアレ?
791通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:00:16 ID:???
パクリは指摘して糾弾してやったほうが良い。
792通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:01:11 ID:???
作者コメント来てた。本人らしい。
793通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:01:29 ID:???
一応本人だって言ってるみたいだな。
794通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:10:06 ID:???
--先輩、ザフトを辞めるって聞いたんですが、本当ですか。
「あぁ、耳が早いな。誰から聞いたんだ? ってまだアーサーにしか話してないから、あいつしかいないか。」
--先輩が辞めたくなる気持ちもわかります。でも……
「おいおい勘違いするなって。俺が辞めるのは上からの圧力とかじゃないさ。ただ単に、ザフトで出来る事が無くなったからだよ。」
--出来る事?
「ま、色々とな。それに一人で何処まで出来るのか試してみたいってのもあるかな。自分勝手な理由で悪いけど。」
--ホーク先輩は、どうするんですか。
「ルナは……巻き込みたくない。さっきも言ったけど、あくまで俺の勝手な理由だし、ザフトに居る方が安全だろうからな。
 だから、ルナには話してない。長期任務で出張中ってのは幸いだったかな。後でアーサーに伝えてもらう事にした。」
--ホーク先輩、悲しみますよ。
「……もともと傷の舐め合いからだったしな。ルナだったら俺なんかよりもっといい奴すぐ見つけられるだろう。
 大丈夫だよ、ルナはそんなに弱くないさ。」
--先輩は……それで良いんですか?
「ああ。」


先輩は、アスカ先輩は知らない。ホーク先輩がどれだけ貴方を慕っているかを。
ザフトがどれだけ貴方に期待しているのかを。
貴方がどれだけの力を持っているのかを。


「そうだ、お前単車欲しがってたよな。置いておく場所もないし、やるよ。鍵渡すからあとで部屋に来な。」

そう言って笑う先輩の顔は、どこか無理をしているように見えた。

795通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:11:11 ID:???

中東、ガルナハン。
かつて連合の火力プラントがあったその地は、今もまた戦場であった。
近場の町からやや離れたその場所で、二十メートル近い巨人同士が戦っている。モビルスーツだ。
既に四機のストライクダガーが倒れ、残るMSは三機。
ストライクダガーが一機と、隊長機であろうダガーL一機は明らかに腰が引けている。
そしてそれに対峙するシグーが僅かに一機。周囲の地形に溶け込むよう、茶褐色に塗られたその機体は、
僅か一機で四機のMSを沈め、更に二機を仕留めつつある。
二種のダガーが意を決したように散開しつつ向かってくるのを、シグーはその機動性を活かして飛込み、
相手の二機が自分を挟み直線になるよう動きビームライフルを撃たせない。
そして戸惑ったのか動きが鈍ったストライクダガーに重突撃機銃を集中して叩き込み各坐させると、
素早く近づき重斬刀でビームライフルを叩き折った。
戦闘能力を失ったストライクダガーをそのままに、一直線にダガーLに向かう。
ダガーLもそれに対しビームライフルを向けるが、シグーは狙いを付けられる前に手に持った重斬刀を投げつけ妨害、
相手の懐に入ると盾でコックピットの正面から何度も殴りつける。
衝撃で中のパイロットが失神したのだろう、程なくしてダガーLの動きが止まった。


動かなくなったダガーLの武装を解除しながら、そのシグーのパイロット、シン・アスカは機体の通信機を起動させた。

「こちらアスカ機、敵部隊を無力化した。そちらの戦況は?」
僅かな間の後、その声に応えて男の声がスピーカーから流れる。
『こちらも大丈夫だ。敵機五機を撃破、こっちの損害は無い。町に戻るぞ。』
どうやら別方面で戦っていた友軍も無事だったようだ。ほっと息をつき、応答する。
「いえ、撃破したうち四機は多分パイロット生きてますんで、回収の手配お願いします、俺は見張ってますんで。」
『おいおいまたかよ? その内お前が捕った分だけで捕虜の人数三桁になっちまうぞ。』
「まぁその分機体も鹵獲できるんだし、いいじゃないっすか。ダガーLも有りますよ。」
『ったく、……まぁいい。回収のほうは分かった。町のほうに連絡しとく。…交信終了。』


ガルナハンがある汎ムスリム会議では今「も」、小規模な内紛が頻発していた。
元々民族も宗教も違う(多くはイスラム教徒であるが、それだけでは無い。
そもそも同じイスラム教徒でも、民族単位で教義には大幅な隔たりがある)小国家群が、
形成されつつあった他国に対抗するために纏まったに過ぎない。
元々貧困層が多い土地柄も有り、C.E.初頭からこの地で内紛が起きていない時期など存在しないのだ。
首都メッカの政治家達はこの事態を憂いてはいたが、彼らが強く介入する事は難しい。
政府が特定の民族に味方すれば、それだけで国を割る事に発展しかねないほど、この国の基盤は危うい。
そしてこういう時に力を発揮するはずの宗教指導者たちは、
半分は他の教義を蹴落とす事しか考えず、もう半分は祈る事にしか興味が無かった。

ましてガルナハンは、宗教などの問題を含めずとも、他の民族や有力者達から狙われるだけの理由があった。
現在としては貴重な油田と、豊かな地熱エネルギーである。
原子力によるエネルギーが広く一般化してからは相対的にその価値は下がり、狙われる事も少なくなったが、
ニュートロンジャマーが打ち込まれ、原発が動かなくなるとその価値は急上昇した。
先の戦争のときも、その資源を利用しようとユーラシア連邦により火力プラント基地が建てられたが、
彼らはレジスタンスを組織し、ザフトの協力を得てこの地を奪還している。
そして今では、動くはずも無い政府など当てにせず、自衛軍を組織、防衛戦を続けているのである。
ザフトを辞めて半年、傭兵として各地を転々としていたシンは、これを知って、ガルナハンの自衛軍に雇われていたのだ。
796325:2007/08/21(火) 01:12:36 ID:???
ガルナハンの町に合計七機のMSと、戦利品としてほぼ完動状態に近いMS四機に多数のジャンク部品を満載した輸送車両が帰ってきた。
その光景はもはや恒常化している様で、歓声などは沸くわけではないが、MSに向かい頭を下げる者や手を振る者は其処彼処に見える。
そのまま町の外れ、元々ユーラシアの基地であった場所まで運び込むと、やっと各MSからパイロットが降りてくる。
この場所は軍が撤退した後もその豊富な設備の有用性から解体されず、今では自衛軍の基地兼工舎となっていた。
既にMSの各部に整備員が取り付いている。彼らは殆どが町の技術者--工学技師もいれば只の電気屋もいる--のボランティアだ。
シンは彼らを横目で見ながらヘルメットを脱ぎ、汗まみれの顔を拭うと、そこに髭の濃い、
いかにも中東の男といった容姿の人間がやって来てシンに声をかけた。

「シン、今日も大活躍だったそうじゃないか。」
「いや、俺なんかまだまだっすよ。」
「謙遜する事は無い。実際、君が来てから私達の被害は激減した……感謝するよ、君と君を遣わしてくれた神に。」
「んな大げさな。」

冗談抜きに目を瞑り神に祈ってる男、この自衛軍のリーダーは、異教徒やコーディネーターに対しても
積極的に関わろうとする数少ないガルナハンの住人で、シンが傭兵として雇われる事が出来たのも彼とコニールのお陰だ。
彼はコーディネーターは神の摂理の反する存在だと渋る他のメンバーを説得し、
その後シンが、鹵獲したもののコーディネーターにしか扱えないため工舎の隅で埃を被っていたシグーを与えられ、多大な戦果を叩き出すと、
彼は自衛軍の作戦会議にシンを参加させたり、MS戦闘の教官役を任せるなど、その後も何かと気を使ってくれている。
その頃になると他のメンバーも、傭兵としてだが概ねシンを認めてくれるようになっていた。

「しかし……コーディネーターというのは皆君の様に強いのか? 
 だとすれば、神の教えを破り子をコーディネーターにしようとする者の気持ちも分からんでもないな。」
「多分、強さとかは関係ないと思いますよ。それに俺は第二世代ですし、大した調整受けてるわけじゃありません。
 それに、俺より強いかもしれないナチュラルも知り合いにいましたよ。あいつからすれば、俺は全然大した人間じゃありません。」

先の戦争で死んでいった親友を思い出しながら、自嘲気味に言う。そうだ、彼からすれば自分が背負うものなど無いに等しい。

「ふむ、人の力とは偉大な物だな。……む、時間だ。それではな、シン。」
797通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:14:17 ID:???
顎に手を当て、髭をさすりながら笑うその男が去っていくと同時に茶髪の少女が工舎の中に入ってきた。

「おーい、シ〜ン。」

パタパタと走ってきた少女、コニールはニヤッと笑うと言う。

「今日こそ絶対一本とるからね!」
「おいおい今日もやるのか?」
「当たり前よ。モビルスーツの操作が上手くなりたければまずは搭乗時間を延ばすことだって言ったのはシンだよ。」

鹵獲機体が増え、機体数に余裕が出てくると、今まではバックアップだった彼女等もMSに乗りたいと言い出した。
結果、シンはコニール含む自分と同年代のパイロット候補十数名を鍛えるはめになった。
というのも、ガルナハンのパイロットの中で正規の訓練を受けた人間はシンだけなので、他に適任がいなかったのだ。
とりあえずはアカデミー時代の記憶を思い出しながら、基本動作やMSでのランニングなどをさせているのだが、
最近は重斬刀と盾での格闘戦を最後に行うのが通例になっていた。
とは言えとりあえず機体操作に慣れさせる事が目的なので、シンは受け流しているだけだ。最も、彼等が大きな隙を晒せば容赦なく攻撃するが。
これは結果的に効果があったようで、候補生達は動作における隙を少なくしつつあり、シンはそろそろ空中機動の基礎でも教えようかとなどと考えている。
本来なら射撃戦から入るのだが、弾薬やビーム用粒子に余裕が無いためあまりそちらの訓練は出来ないのだ。

「まぁ他の連中の訓練もあるから良いけどな。どうせ負けないし。」
「うわムカつくぅ。絶対勝ってやる!」

798通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:15:25 ID:???
--深夜。

結局コニールは粘ったものの、シンに一撃を入れることは出来ずに終わった。
シンも、実戦後に訓練教官まで行うのは流石にきつかったのか、夕食を終えるとすぐにベットに倒れこんでしまい、寝息を立てている。
既に日付は変わり、自衛軍の基地はひっそりと静まり返っていた。

だが、それも警報が鳴り響くまでだった。急に基地が慌しくなり、シンも飛び起きる。

「くそ、何だってんだ、夜襲か!?」

傍にかけてあった野戦服の上を引っつかみ、靴をつっかける。
それと同時に自室のドアが乱暴に叩かれた。

「シン、起きろ! 敵が来てる!」
「起きてる! 今行くから待ってろ!」

音を立てて飛び出すと、自衛軍の一人が焦った顔で此方にまくし立てる。

「シン、敵襲だ。見張りの連中がMS部隊を見つけた、とりあえず会議室に行け! 俺は町のほうにいる奴に伝えてくる。」

そう言うと走り去る。シンはまだ眠気が残る頭を振りながら、それとは逆のほうにある会議室に向かう。
其処では既に、リーダー他数名が作戦の準備をしていた。

「シン、来たか。」
「どうなってるんすか。敵の規模は?」
「まぁ落ち着け。見張りの方から画像がまわされてきた。」

そう言うと彼は端末のスイッチを入れ、正面のスクリーンに映像を写しす。
映像に移っている影は十機、暗いため機種はよく分からないが、大半はダガータイプのようだ。

「これが5分前、此処から南東45キロの場所だ。谷間での映像だから暗いのは勘弁してくれ。」
「敵機は十、機種は分かりづらいっすね。全部ダガーLだとするとちょっと辛いっすか。」
「まぁそうなんだが……もっと悪い知らせがある。これだ。」

スクリーンが他の映像に切り替わる。そこに写るのは月光を受けその蒼さを映し出す重厚なシルエット。

「こいつは……」
「分かるか? 俺は見たことが無い機体なんだが、君から聞かされた話だとこいつは……」

シンはため息と共に答える。

「……ええ、グフです。」
「やはりそうか。こいつはそのダガー部隊をやや先行するように向かってきている。恐らくコーディネイターの傭兵か何かだろう。」
「そうでしょうね。多分俺対策ですか。」
「どうやら奴さん達も君には相当業を煮やしてるようだからな。」

僅かに苦笑し、言う。
799714:2007/08/21(火) 01:18:00 ID:UjfkFKXZ
そんなやり取りをしているうちに、主要なメンバーは会議室に集まっていた。
リーダーは彼等を見回して言う。

「さて、今の話を聞いていたな。はっきり言って時間は無い。町に被害を出さないよう出切る限り早く作戦を立て、出撃しなくてはならない。
 整備から連絡が来たが、整備が完了しているのは十三機、シンのシグーを含めてだ。ともかく技量が高い者から順に乗れ。
 シンを先頭に編成し、敵部隊が別れている内にまずグフを撃破、その後残り部隊を倒す。」

殆どの者はそれが妥当な判断だと考えたのか、頷く。だがシンはそれに異を唱えた。

「いえ、それはまずいっす。」
「どう言う事だ。」
「まず、グフとストライクダガーやダガーLでは基本性能が違いすぎます。
 それにグフは格闘戦に主眼を置かれた機体です。当然瞬発力と機動性は相当高いんです。」
「つまり?」
「多分、グフがいったん得意な距離に入ったら、こっちの機体を盾にする様に動きながら戦うと思います。
 夜の暗闇の中で味方と揉み合っている敵のみに攻撃するのは難しいです。俺もそれが出来る自信はありません。
 そして一対一の格闘戦ではまず勝ち目は無い。」
「しかし格闘機なのだろう。近づかれる前に射撃を集中して沈めてしまえば良い。」
「この暗さじゃ遠距離の目標に射撃を集中しても効果はあまり期待出来ません。
 グフの方がセンサーやレーダーの性能も格段に上なんで奇襲も難しいでしょう。
 それにグフはスレイヤーウィップっていう、鞭みたいな武器を持っています。格闘機とは言え、中距離からが奴の距離なんです。」
「ふむ……数の多さは優位になりにくいという事か。ではどうする?」
「もともとグフは俺対策みたいですし、俺が引き付けて町とは別の方向に誘導します。
 そうすれば置いて行かれた残りの部隊は進軍を焦るでしょうから、途中に部隊の半数を隠しておいて、
 其処を通過した時点で挟撃してください。」
「しかしそれで君は大丈夫なのか? 君の腕がいいのは知っているが、グフという機体も相当な物なのだろう。」
「何とかします。別に勝つ必要は無いし、バッテリー切れを狙えるかもしれない。
 ただ、其のままじゃすぐ追いつかれるんで、使い捨ての外付けブースターを付けられるだけ付けて、
 シグーの盾は外してダガーL用の物を持たせてください。シグーの盾じゃグフの攻撃は殆ど防げません。」
「それは構わないが……。皆、それで良いか?」

リーダーが周りを見回すが、誰も異論を挟むものはいない。

「良し、ではその方向で行く。機体を隠すのは街道沿いの岩山にする。あそこなら入り組んでいる分見つかりにくいだろう。
 班分けはパイロットの方でやってくれ。あと町に連絡して整備できる者を叩き起こして来い。シグーの換装をしなければならん。では、解散。」

その言葉と共に皆が立ち上がり、自分の作業を開始するために散って行く。

800通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:19:19 ID:???
今回も本隊とは別行動な為、機体の準備が終わるまでする事は特に無い。
シンはとり合えず洗面所に向かい、起きたそのままだった顔を洗い頭をはっきりさせた。

「ふぅ、……グフか。」

正直戦いたい相手ではない。何とかするとは言ったものの、出来るかどうかは微妙なところだ。

「まぁ、ハイネみたいなのが乗ってない事に期待するしかないな。」

かつて一緒に戦った、橙色をこよなく愛する男の事を思い出しながらひとりごちる。

「さて、行くか。」



そして出撃の時が来た。
基地のオペレーターから通信が入る。
『アスカ、既にB班は指定位置についている。他のMSは君の後から出撃するから、上手くグフとか言うのを引き付けてくれ。』
それに対しシンは、大きく息を吸って精神を落ち着ける。
「了解。シン・アスカ、シグー、出る。」

工舎の格納庫からでると、外は意外と明るい。満月に近い月と僅かな雲が舞う星空、天体観測なら絶好の天候だろう。

「ダガー部隊は頼む。」

格納庫から今出ようとする後続の機体にそう通信をいれる。

『おう、しっかり引き付けてくれよ!』
『死ぬんじゃねーぞ』
『此方の事は心配しないでください。何とかやって見せます。』

他のメンバーから返信が帰ってきた。
そういえば、彼等とこんなに親しく話す様になったのは何時ごろからだろうかなどと考えながら、シンはスラスターを吹かす。
同時に大気が震え、轟音と共にシグーが発進した。

中東の、茶と灰色の大地をシグーが疾走する。
やがてガルナハン渓谷をぬけると、オーブでもプラントでも見ることは無い、遠い地平線。
あぁ単車で走りてぇ、などと思いつつ、五分ほど走り続ける。程なくして味方の挟撃部隊が隠れている岩山の傍を通過した。

そしてその影を抜け、再び月光で照らされた平野に出ると同時。
801通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:21:54 ID:???
「いた!」

二百メートルほど先にグフを見つける。更にその先に何機かの影。
タイミングは丁度良かったらしい。岩山の影から急に出てきたため、結果として奇襲となったようだ。
速度を落としつつ、グフに向かい重突撃機銃を乱射。同時に使い切ったブースターの一つを切り離す。
残りのブースターは三つ。十分グフを引き離したところで全てが空になっているのが望ましい。

相手が飛行を開始、ドラウプニルを乱射してくるのを確認した所でシグーは反転、再び岩山の影へと入る。
ドラウプニルはビーム兵器としては低威力だが、それでも何発か当たればシグーは撃破されてしまう。
必死に相手の射線から機体をずらし、逃げに入る。
そのまま味方部隊が隠れている地点を抜け、西へ向かう。相手は方向をずらしたのを知ってか知らずか、シグーを追ってくる。

「よし……そのままついて来い……」

どうやら相手は射撃はあまり得意ではないようで、ギリギリの至近弾は出ているがまだ直撃はしていない。
これがハイネだったら既にシグーは落とされていたかもしれない。その幸運に感謝しつつ、更に空になったブースターを廃棄、残りは二つ。
できればこの先にある森林地帯で戦いたい、今いる平野では奇襲も隠れる事も出来ず、機体性能がもろに出るからだ。
その森林地帯がようやく見えた時だった。
いきなりの爆発、場所はシグーの背後。

「ブースターにあたった!?」

背後に背負ったブースターユニットがドラウプニルをうけ爆発したのだ。
凄まじい衝撃がシグーを襲い、地面に叩きつけられそうになる。

「くそ…負けるかぁ!」

どうにか受身を取り、機体の損傷を抑えるが、持っていた重突撃銃はどこかにいってしまった。
更に受身を取った際に無理な負荷がかかったらしい、左手に異常。
シールドは腕に固定されているから使えるが、武器を扱うのは無理そうだ。
どうにか腰部に装着した最後のブースターは無事だったが、もうすぐそこにグフが迫っている。

「く……これ以上は無理か。」

覚悟を決め、重斬刀を抜いて構える。
相手も格闘戦は望むところなのだろう、その大型ビームソード、テンペストを抜いてくる。
そして加速はそのままに、振りかぶったテンペストによる斬撃。
シンはギリギリでそれを回避、グフ懐に入ろうとシグーを動かすが、グフは素早くバックステップし、更にスレイヤーウィップで薙ぎ払ってきた。
それを機体を沈め回避。しかし完全には避け切れず、頭部の通信装備がもぎ取られる。かろうじてメインカメラは無事だ。
グフは僅かに浮き上がると、加速しつつ素早い袈裟懸け、体捌きでそれを避けたシグーに、更に振り下ろした体勢のまま肩の角で体当たりしてくる。
シンはかろうじてシールドでそれを防ぎ、後ろに飛び距離をとった。
802通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:23:02 ID:???
「強いな……隙が無い。ハイネより上かもしれない。」

射撃はお粗末なものだったが、格闘戦は相当なレベルのようだ。
だがシンにも、格闘戦なら同期でも最強だったという意地がある。

「だけど、なめるなよ……これでも元ザフトレッドだ!」

そう言って気を奮い立たせると、シールドを正面、重斬刀を横に構えなおし、
身を守りつつグフに向け突進、兎も角距離を詰めなければ、こちらには攻撃手段が無い。
グフの方も鞭は決め手にかけると考えたのか、テンペストを上段に構えている。

「だぁぁぁっ!」

コックピットにシンの声が響く。そして次の瞬間、重斬刀はグフの盾に、テンペストはシグーの盾に受け止められていた。

「まずい……!」

ビームサーベルなら兎も角、テンペストを長時間受け止められるほどダガー系の盾の強度は高くない。
既に受け止めている部分が赤熱化し、機体が警告を伝えてくる。
シンはシールドを傾けて力を逸らそうとするが、マニュピレーターで持っているわけではないので、微妙な動きは難しい。
グフの方もそれを許そうとはせず、余計な力を入れずにシールド溶断を狙っているようだ。
シンはこのままにして置くよりはと、僅かにスラスターを吹かし中に浮き、グフのシールドを蹴って離脱。
しかしグフは器用にも、蹴られる瞬間に盾の角度を変えた。結果シグーは空中で大きく体勢を崩し、着地でよろけてしまう。

そしてグフは再び浮き上がり、よろけたシグーに、大上段に構えたテンペストを疾風の速さで振り下ろす。

そして、轟音と共にテンペストが地に叩きつけられた。

それは避けられないはずの一撃だった。
しかしシンにはなぜかその振り下ろす軌道が直感的に分かり、機体を捻り紙一重で避けきった。
その斬撃は、自分のものに良く似ていた。
いや、正確に言うなら、自分と同じ教官に学び、後に自分の機体に乗った赤毛の少女の。

「ルナ…なのか……?」

テンペストを構えたグフが、エクスカリバーを構えたインパルスと重なって見えた。


                                        第一話 End.
803794から802:2007/08/21(火) 01:25:33 ID:???
なんか電波を受信したので行き当たりばったりで書いてみたけど、SSって書くの難しいっすorz

あと途中なんか名前欄に数字が入ってるのはギコナビの誤操作ですんで無視してください。
804通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 01:34:20 ID:???
まずはお疲れさま&GJ。
行き当たりばったり、というが時々ちょっと違和感あるくらいで後はスラスラ読めたよー。

ただ、シンのキャラクターが種運命からいきなり成長した状態になってるから、
作者さんの中ではどういう経緯で変わっていったのか知りたかったかな。
805通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 02:12:44 ID:???
GJ!
おっさんいいよおっさん

ところでwiki編集してみたんだが、よみがなの部分はどうすればよかったんだろうか
806通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 03:00:56 ID:???
GJ なんだけど 種世界は宗教が無くなってなかったっけ?

シンにはやはり傭兵とかが似合うなあ・・
807通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 03:11:00 ID:???
>>806

確か年表中に、
S2インフルエンザが蔓延した時に各宗教勢力が、それをコーディネイターを生み出した世界に対する「神の鉄槌」と主張し、権威を取り戻した
ってのがあったはず。

つーかそもそも国名が汎ムスリム会議だし、別に良いんじゃね?
808通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 08:13:09 ID:???
>>806
つか本編でもオーブのハウメア信仰だとか土着信仰が残ってる事が描写されてるぐらいだし
何より、種において最も謎な存在であるマルキオも導師らしいからなあ
809通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 09:39:47 ID:???
マの字は明らかに新興宗教の類だろw
810通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 10:11:00 ID:???
マルキオは宗教家というより思想家の類じゃないか

811通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 10:44:55 ID:???
シンの「〜〜っす」という喋り方に強烈な違和感を感じるんだが。
アニメでこんな風に喋ってたか?
812通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 11:43:31 ID:???
目上の人間には一応丁寧語で喋ってたな。
ぶっきらぼうではあったから、個人的には強烈な違和感ってほどじゃないけど。
813通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 12:28:16 ID:???
意外にシンは言葉使いがしっかりしているので、目上に対しては「ですます」
同年代相手でも「〜じゃねぇ」じゃなく「〜だよな」と使う
要は俗に言う若者言葉をシンはあんまり使わんということ
814通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 14:05:01 ID:???
>>813
いや、ひょっとしたらアレがガルナハン流の敬語なのかも試練w
815通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 15:20:22 ID:???
あ、やっぱあの話し方に違和感あったの自分だけじゃなかったんだ
816通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 18:27:28 ID:???
俺も違和感あった

「〜〜っす」よりも「〜〜ですよ」にしておいた方が良かったな
817通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 19:38:53 ID:???
シンは愛想はないが人によって嫌味っぽく感じるが敬語はちゃんとしてるよな
そこら辺は両親の育て方かザフトに入る折りに矯正したのかもしれん
818通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 21:49:29 ID:???
スペエディではアスランに 「赤服の癖に名前も名乗れないのか?」とか言われてたがなw

負債はシンを礼儀知らずのガキと思ってるんだろう。
819通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:22:59 ID:???
礼儀知らずかどうかじゃなく、言葉遣いの話をしてたんだが
820通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:29:41 ID:???
それを言ったら2度も平然と軍を脱走した凸や当り前のように躊躇なくテロを行うラクシズなんて
そもそも礼儀以前の問題だろ
821通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:33:31 ID:???
まあ負債お得意の他キャラを貶め ラクシズを良く見せる手法なんだろうけど>スペエディ
822通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:41:15 ID:???
このスレに入り浸るようになってから、アニメ原作とかもうどうでも良くなった。
ラクシズ腹立つとか苛々するより、七子とベル子の安否を心配していたい。だって
燃え萌え出来るから!
823通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:04:57 ID:???
>>821
ラクシズの行いが犯罪もいいとこ、と理解できない知恵足らずが多いからな…orz
824通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:11:54 ID:???
このスレ見てるとキラは軍事的な事で困ったらイザークやアスランよりも
実は密かにバルトフェルドに相談しているような気がしてきた
825通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:15:29 ID:???
すべてフルバーストで焼き払って解決するだけなのに困る事があるのか?
ていうか困るほどものを考えるのか?
826通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:30:07 ID:???
>>818
嫁は、凸が先輩風を吹かせば吹かすほど、かえって滑稽になるという事を理解できないんだろうな
自分の中でだけは、前大戦の英雄で、ザフトにおける大先輩になってるんだろうさ
827通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:38:52 ID:???
なんか微妙に流れが変わりつつある…。
まぁさ、どんだけ負債の話してもキリが無いわけさ。

そんなことに時間割くより、アズ娘たちに萌えるほうがずっと有意義だと思うんだ
828通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 23:41:53 ID:???
       ____
     /⌒綺羅 \ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  <ちゃんと考えてるよ
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ
 
829通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:07:38 ID:???
アーサーが主人公スレのキラがまさに>>828
830通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:07:41 ID:???
ここからは素の運命Uと運命Uアサルトのどっちがカッコイイかを語るスレになります。

おれはやっぱり素の運命Uのほうが悪っぽくてイイとおもうんだが。
831LP ◆sgE4vlyyqE :2007/08/22(水) 00:09:24 ID:???
>>830
俺も素の方が好きだぜ!!

例えるなら、素の運命Uは水着の美女で、
アサルトはこう………どてらとか、スキーウェアを着込んだというか、そんな感じ。
832通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:13:07 ID:???
>>831
それは、あれだな!
つまり、その、、、


素運命とUの擬人化キボンヌ
833通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:15:14 ID:???
擬人化っていうと某スレの運命娘が浮かんだ俺はもう駄目だww
834通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 00:48:44 ID:???
某スレの運命娘は欠陥品故にどじっ娘で萌えた
835通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 01:14:01 ID:???
君達、擬人化は良いが、何か重要な機体を忘れてないかな?

         /⌒\
       /"゚'` {"゚`\
   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
    ヽ、___ ヽゝ、__,l゙l_ア/ __ヾ
      〈J .〉、 ,| l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ
      `ー゙    | l________/
               !,!
836通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 01:19:44 ID:???
( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー!
837通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 01:26:29 ID:???
それよりシンの新しいパイロットスーツ姿が見たひ。
多分、股間は厳重にガードされているはずだ。
838通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 02:15:29 ID:???
>>835
プランAカエレ(・∀・)
839通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 04:03:53 ID:???
おはよう七子。今日は俺が看病する日だから安心していいよ
840通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 04:14:11 ID:???
>>839
全力で阻止
俺が全宇宙をも覆う愛を以って看病する
841通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 04:30:37 ID:???
自分を知れ……そんな美味しい話……あると思うのか……お前達に……
842通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 05:44:58 ID:???
なら俺はベル子といちゃいちゃしてくるよ
843通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 05:53:00 ID:???
俺はクレハを保護しまつね。
844通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 07:26:40 ID:???
↑以上彼女いない方々の妄想でした。
845通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 09:20:45 ID:???
俺は、ミナ様の下僕だから関係ないな。
846通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 12:25:19 ID:???
アズ子「(´・ω・`)」
847通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 13:00:44 ID:???
>>846
逆に考えるんだ。
住人が他の女キャラを相手している今がシンと二人きりになれるチャンスだと。
848通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:54:05 ID:???
ならば研究員(後輩)はいただく
849通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:56:08 ID:???
ヒルダ姉さん!一緒に戦争に行きませんか?
850通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:26:34 ID:???
誰もシホタソは要らないようなので俺がもらう
851通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 15:33:29 ID:???
こういう流れになるとかならず明らかに売れ残る奴が2人いるなwww
852通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:16:04 ID:???
お前ら何勘違いしてるんだ

俺は昔からアズ子様の従者だから今更主張する必要なんて無いんだぜ
853通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 17:04:23 ID:???
覚醒カガリならちょっとお持ち帰りしたい気分ではある。
でもなんか容赦なくルージュで潰されるような気がしないでもない
854通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 17:41:04 ID:???
だいじょうぶ桃色のあの方には私があることないこと言って情報を
遮断しているから売れ残っていることに気付かない
855通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 17:58:44 ID:???
>>854
『D』か『50人』乙
856通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:11:04 ID:???
誰もラスクを取らないのか……美味しいのに
857通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:14:20 ID:0zUax9mK
良い出汁は取れそうだ
灰汁は多いがw
858通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:35:54 ID:???
合成調味料と化学薬品の味がしそうだなw
859通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:37:03 ID:???
>>856
確かにそれならうまそうだw
860通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 20:42:57 ID:???
ピンクは1%のたんぱく質と99%の中国製食品添加物で構成されています
861通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 22:51:06 ID:???
中国製食品添加物ってダンボールだよね?
862通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 23:12:38 ID:???
人体に有害な物質がてんこ盛りです。
863通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 01:32:11 ID:???
空気を吸うだけで毒になるとか。
864通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 05:23:36 ID:???
空気が振動する場所なら逃げられんぞ『説得』は コーディは特に
865通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 06:25:08 ID:???
【桃色電波】 +100cp
この特徴を持つキャラクターが「言いくるめ」「演説」「話術/魅了」「話術/説得」「話術/教唆」「催眠術」「超演奏」「プロパガンダ」
の各技能を使う場合、それに抵抗を試みるキャラクターは知力又は意志力判定に-10される。
又、対象キャラクターが特徴【コーディネィター】を所持している場合、更に-5の修正を受ける。


………そういやガープスで種キャラを作ったらCP総計どれくらいになるんだろうとふと考えてみたり。
とりあえずアスランは「意志の弱さ10Lv」は確定か。
866通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 09:15:28 ID:???
某所に魔獣戦線の人が投稿してるんだが明らかにサイトのノリが違いすぎる件について
867通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 10:10:57 ID:???
知り合いに紹介されこのスレに来たんだがデスティニーUが
昔改造しようとして中途半端に終わった1/100デスティニーに似てる件についてwww
868通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 10:19:31 ID:???
プラモの方のデスティニーUなら、SSには出て来ないぞ
869反逆のシン:2007/08/23(木) 12:00:44 ID:???
 C.E.75―――
 ラクス・クライン終身議長は地球連合へ一方的な宣戦布告をし、侵攻した。
 ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスを中核とし、両機の量産型であるスーパーフリーダムとナイトジャスティスによって構成された精鋭部隊と、
ザフトと同盟関係にあるオーブのカガリ・ユラ・アスハ大統領率いる量産型アカツキ隊による一斉侵攻に前戦争に疲弊しきった連合軍はなす術も無くたった一ヶ月で制圧された。
 地球連合は解体され、その地はそれぞれ『エリア』という名に数字が振られラクス・クライン親衛隊、通称歌姫の騎士団が治安維持をしていた。
 ラクス・クラインは自治権と自由を認めた独立国としているが実際は支配されているのだった。住民は在住する歌姫の騎士団に自由と権利と資産を奪われ、貧困の中で生きていくしかない。
それでも良いほうだ。中には治安維持と称し、虐殺ゲームをする者すらいる。
 もちろん抵抗するレジスタンス――ザフト側から見ればテロリスト――もいたがそれらは全て歌姫の聖騎士キラ・ヤマトのストライクフリーダムによって武力鎮圧された。

 それから2年。今ではテロも散発的で下火になった時、エリア11――かつてガルナハンと呼ばれた街でテロが起きた。
 そのエリアを治めるオレンジ色のナイトジャスティスを駆る歌姫の騎士団の一人、ジェレミア・ゴッドバルトによってすぐさま鎮圧されると思われたが、その期待は裏切られ、ゴッドバルト隊は消失した。
 だがそれが大きな問題と思う者は皆無だった。多少はできる組織であってもストライクフリーダムの投入ですぐさま鎮圧されるのだ、と。

 その日、プラントを含む地球圏全域で電波ジャックが起きた。
870反逆のシン:2007/08/23(木) 12:05:30 ID:???
 テレビに映し出されたのは十数名の者、彼らはただ一人を除いて全員が連合系に酷似した黒い軍服に、顔の半分を隠すほどのサイズのバイザーをかけている。
 だが、良く知る者が見れば彼らの多くはイザーク・ジュールやディアッカ・エルスマン、エドワード・ハレルソンといった連合ザフト問わずのエースパイロットであろう事に気付くだろう。
 そして残りの一人は、マントで身体を隠して仮面…というよりフルフェイスのヘルメットを付けており顔は見えない。

『私はゼロ』

 仮面の人物が一歩前に踏み出して語る。声色は男性のようだがボイスチェンジャーを使っているのか機械的な声だ。

『そして我らの名は闇の騎士団!
 我々闇の騎士団は、武器を持たないもの味方である。
 ナチュラルであろうとコーディネイターであろうとそれは変わらない。
 ジェレミア・ゴッドバルトは治安維持と称し、武器を持たぬナチュラルの虐殺を命じた。
 このような残虐行為を見逃すわけにはいかない。ゆえに制裁を加えた!
 私は戦いを否定しない。
 しかし、強い者が弱い者を一方的に殺すことは断じて許さない!
 撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!
 我々は力ある者が力なき者を襲うとき、再び現れるだろう。
 たとえその敵がどれだけ大きな力を持っているとしても。
 力ある者よ、我を恐れよ!
 力なき者よ、我を求めよ!
 世界は我々、闇の騎士団が裁く!』
871反逆のシン:2007/08/23(木) 12:06:49 ID:???
「そんなに戦争がしたいのか、君たちは……っ」

「キラ様、これはいったい……」

 電波ジャックが終わり、テレビが元の番組へ戻る。
 明らかに歌姫の騎士団を意識した組織名に対し怒声を含んだキラの呟きに高級なシルクのベッドの上で全裸でシーツに包まったルナマリアが聞く。
 前戦争後、彼女は当時付き合っていたシンと別れ、歌姫の騎士団に入りキラの副官にて愛人にまで上り詰めた。
 騎士団の中でも『身体を使ってキラ様に取り入った』と黒い噂が流れているが事実なので何も言わないでいる。キラもまた、何処か初恋の少女の面影を漂わせるルナマリアを幾度となく抱いた。

 そもそも、ルナマリアとメイリンの姉妹がそろって身分の高い者に憧れる原因の一つは彼女達の家系にある。彼女達の家系はそもそも最初の戦争の少し前に地球から移民してきた新しい家だ。
 当然だがプラントには創設に携わったザラやクラインをはじめとする高貴な家が比較的多く存在し、その子供たちの殆どがアカデミーに通っており、常々比べられてきた。
 一般家庭出身でそれほど高度なコーディネイトされてきた訳でもない二人にコンプレックスができたのは仕方のなかったことなのかもしれない。
 かつてシンと付き合ったのも、彼が評議会直属のフェイスに任命されたからだ。
しかし戦争に負け、シンが軍を抜けると知った時、ルナマリアはあっさりとシンを捨てた。それに比べればイザークの裏切った理由――自軍の大量破壊兵器の破壊――が可愛いく見える。

 閑話休題。

「大丈夫、今度もすぐに終わるよ。僕のストライクフリーダムと時間制御のギアスで、ね」

「キラ様……あっ」

 安心させるように耳元で呟くとシーツを剥がし、ルナマリアの身体に手を這わせる。喘ぎ声をBGMに二人は快楽へ溺れていく。
872反逆のシン:2007/08/23(木) 12:11:11 ID:???
「見事な演説でしたゼロ…いえ、シン」

「これじゃあ道化だよ」

 電波ジャックを終え、仮面を取ったゼロにスポンサーグループの代表である少女、リティシア・ミカエルが声をかける。
 それにゼロ、いやシン・アスカは皮肉めいた反応を返す。
 リティシアはまだ10代後半なのに代表とは、それは前戦争でのデュランダルの扇動が原因だった。彼女の家、ミカエルグループはかつてロゴスの末席に座る会社だった。
デュランダルの扇動でロゴス=死の商人というイメージが強くなってしまったが、実際に兵器開発をしていた会社は半分に満たない。言ってしまえば企業の重役達の老人会、というのがロゴスの実態だったのだ。
ミカエルグループは前戦争中の暴動で重役達を失ったがそれを立て直したのがリティシアだった。
戦後は元アズラエルグループや元ジブリールグループ、そしてデュランダル派のザフト科学者の一部を取り込んで発展し、今では自前でMSを開発できるようになるまで成長していた。

「ですがそれだけの価値はありました。既にヨーロッパ独立連邦、日本解放戦線、明けの砂漠といったゲリラ組織から話が来ています」

「では支援を?」

「ええ、我が社が開発した新型MSを提供します。あ、名前ですが開発者はウィンダムMk−Uって呼んでいますけれど、変更しますか?」

「そうだな……ナイトメア、っていうのは?」

「悪夢、ですか…いいですね、彼らにはこれから飛びっきりの悪夢を見てもらいましょう」

 リティシアから渡された書類に目を通し、シンは満足げに頷く。
 ウィンダムMk−U、名前が示すとおり旧連合の主力MSだったウィンダムの後継機だ。
 フレームはX100系列の改良品、スラスターの増設・高出力化、装甲は対物・対ビームに優れた特殊セラミック系合金、動力はハイパーデュートリオンシステム。
 OSはナチュラルでも操縦しやすいよう学習型コンピューターとAIによるサポートで従来のものとは反応が桁違いとなっている。
 武装に関しては高出力ビームサーベルに連射式のビームマシンガン、
柄にマシンガンを内蔵したPS装甲製の突撃槍『ロンゴミニアド』、そして対艦戦を想定した可変速型ビームライフルを標準装備。
 そしてマルチパックシステムによりストライカー、ウィザード、シルエットといった各種バックウエポンシステムを装備可能で高い汎用性を誇った高性能量産機。
 白と青のツートンカラーっで比較的カラフルだったMk−Tに比べて全身漆黒で地味な印象を与えるが、それでいてどこか異形を思わせる姿をしている。

 ウィンダムMk−U、いやナイトメア。それが闇の騎士団にもたらされた剣だった。
873反逆のシン:2007/08/23(木) 12:13:54 ID:???
懲りずに再投下w
名前から分かるようにコードギアスのネタを使ったSSで、
ジェレミアは友情出演です。
ちなみにギアスを持っているのはキラスクだけでシンは持ってません。
874通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 12:50:13 ID:???
クロスオーバー確定っすか。
スレ違いなわけですが。
875通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 13:09:46 ID:???
色々突っ込みどころ満点だけど、読むだけで気力萎えるから突っ込まない。
懲りずに再投下とかアホな事やらかす暇があったら宿題でも終わらせとけ('A`)
876通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 13:22:44 ID:???
クロススレにでも行け
877通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 13:25:09 ID:???
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1171761617/l50
こちらのスレをお勧めします
878通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:07:46 ID:???
名前だけジオンとネタだけギアスはクロスオーバーなんだろうか?
879通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:14:54 ID:???
ジオンはホントに名前だけだが、ギアスの方は人名その他(オレンジ)、能力(ギアス)、
後諸々の用語(エリア11)、被り過ぎ。これは明らかにクロス。

ていうかさあ、
・シンの支援者がロゴス系企業の代表、しかも少女
・シンの機体はウィンダムMk-U
・全身漆黒で異形じみた姿
有り得ないだろ、幾ら何でも。
880通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:21:14 ID:???
ゴ、ゴクリもといパクリ……
881通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:30:22 ID:???
手の込んだ荒しか真性の厨か…どっちにしろ夏ですねぇ。
882通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:54:43 ID:???
もうあと少しもすれば夏休みは終わるぜ
883通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 14:56:58 ID:???
まあなんにせよ他人様に読ませようって文章じゃねぇわな。
一人で書いて一人で読んで、そんで一人で満足するタイプの文章。
884通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:04:19 ID:???
俺はまだまだ夏休みだが
885通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:05:54 ID:???
ギアス厨uzeeeee
886通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:11:38 ID:???
ホントクロススレでやったほうがいいよ?
うまく成りたいのなら新人スレで
ここだと作品が浮いてしまうからね?
887通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:22:36 ID:???
人の設定真似ても上手くはならないだろうけどな。
888通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:31:14 ID:???
お前らが真性罵ってる間に俺はアズ子と(ry
889通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 15:50:22 ID:???
罵りなんかよりもっと集中すべき事柄が俺達には在るはずだろ・・・?


         /⌒\
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   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
    ヽ、___ ヽゝ、__,l゙l_ア/ __ヾ
      〈J .〉、 ,| l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ
      `ー゙    | l________/
               !,!
890通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 16:00:57 ID:???


   、_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_,
  、_)                       (_
   _)  夏  厨  の  予  感 !! (_
   _)                     (
   '⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒`
                   //
           ヘ,(゚∀゚)y'^     アーヒャ ヒャ ヒャ ヒャ ヒャ
          、  _L_;二;_.j_  , \\
           ̄ ト、~Y~,/| ̄
             ,|yΛ=スイ|、   アーヒャヒャヒャ   _
             ' | | !;∀Y i| `          /##;〉
           |イYト〉イY.|           /  ̄
   アヒャヒャ     レYy'`vレ|     ヽ(゚∀゚ )ノ
            Vy  V'       (夏 )ヘ
   ヽ( ゚∀゚)ノ               <
     ( 夏)ヘ
     <
891通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 16:46:21 ID:???
>>890
お前だ
892通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 16:51:50 ID:???
空気おかしくなってきたなぁ


いまのうちベルはいただいてく
893通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:04:51 ID:Q8p8kMHU
んじゃ俺はエコさんを・・・・・
894通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:08:49 ID:???
>>889
すごく・・・アロンダイトです
895通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:31:34 ID:???
ピンクを洗脳しなおして世界を救う難事業に成功したら
俺故郷に帰ってのんびりすごすんだ…
896通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:35:43 ID:???
種死時の連合はあの戦力ではどう転んでも勝てるわけが無かったと思う
897通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:42:35 ID:???
デストロイだの変な対空砲だの鎮魂歌だの超兵器ばっか作ってる国は負ける、というのがガンダム世界のデスティニーだぜ?
898GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:18:02 ID:???
「ひどい幸運ね。まともじゃない」
 攻撃失敗を悟った女性艦長が、褐色の美貌を変えぬまま呟いた。全ては両舷同時砲撃を
命じた自分のミスだ。2点からの高出力ビーム射撃で、シャトル、民間船、MS隊全てを
破壊しようと目論んだ為だ。
 あのゴリラのように肥大化した上半身と恐竜のような脚部を持った黒と赤の大型MSは、
ビーム射撃その物を斬り裂いたのではない。高収束ビームシールドを纏ったクリーバーは、
2条の砲撃が合わさる寸前に射線へ割り込んで合流を阻止、つまり『押し退けた』のだ。
もし片舷斉射なら、今頃デスティニーUはこの世から消え去っていただろう。
「直ぐに2射目を。偶然は続かないわ、両舷で交互に……」
「前方に反応あり。アークエンジェルだ。来るぞ」
 女性の柳眉が顰められる。深く被った制帽の下から、底光りする瞳が覗いた。
「視認距離外からの砲撃……シールド起動。上下回避機動急げ」
 民間船の相対的上方から閃光が走りブリッジが照らし出されるが、直後に発生した紅い
靄のようなフィールドがセクメトの前面を覆う。彼方からのビーム射撃が、それに弾かれ
霧散した。その残光が消えぬ内に、女性艦長は右手を軽く上げる。
「撃ち返す。シールドを維持しつつトリスタン斉射。減衰する火力を手数で補う」
 命令は迅速に伝達された。ブリッジの両サイドから連続して光が走り、見えぬ相手へ向け幾条も
伸びていく。怜悧な表情のまま、セクメトの艦長は小さく息を吐く。
「ブリッジを下げて。戦闘形態へ移行……歓迎し難い状況ね」

「ビームシールド!? 大きい……!」
 蒼と白のセクメト前面に展開された光の膜に、シンは思わず呻いた。艦首中央、陽電子砲の
代わりに装備されたシールドジェネレーターから放たれる輝き。揺らめき渦巻くそれは、
行く手を遮る炎の壁にも見える。クリーバーのコロイド場が再び安定し、元の輝きを取り戻した時、
イズモからの通信が入った。
「こちら第1小隊のデスティニーU、シン=アスカ! ……司令官?」
『全部隊に告ぐ。想定外の危機が現在進行中だ。プラントが有する全コロニーの内、その
6割が大気循環システムを破壊され、市民はパニックに陥っている』
「ッ!?」
 剣先を刄tリーダムに突きつけたまま、シンは眼を見開く。密閉されたコロニー内部は、
放っておくと加速度的に大気が汚染されていく。循環システムの破壊は、言ってみれば、
あらゆるライフラインが寸断されたエイプリルフール・クライシス並の災害と言っても
過言ではない。
「じゃあ、民間船はコロニーから逃げてるのか……何でザフトがそれを攻撃するんだよ!」
『尚、ザフトの大部隊を引き連れプラントを出たエターナルには、通信が繋がらない』
 全員に伝達しているので、ミナがシンに答える事は無い。
899GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:19:32 ID:???
『が、プラント領内では通常通り交信できている。恐らく指向性のジャミング装置が、
領外への通信を妨害しているのだろう。イズモとそのMS隊は、ジャマーの発見、破壊と
通信状況の復旧を担当する。他部隊は、引き続き避難する民間船の保護に努めて貰いたい』
 通信モニターの映像が歪み、唐突に切れた。ジャマーに近づきすぎたのかもしれない。
悪い考えに行きそうな自分を、激しく頭を振って現実に帰すシン。背後の、中破した
ザクに通信を送る。
「船を連れて、早く避難しろ! 安全な……少しでも安全な場所に!」
『アスカさん……アスカさん、なんですか?』
 空色の髪と紫の瞳を持った少女が震える声で訊ねる。艦砲射撃を前にした恐怖から未だ
立ち直れていないのだろうか。そんな的外れの苛立ちを覚え、シンは叫ぶ。
「そうだよ! 早く行ってくれ! 巻き込まれるぞ!」
『……はい』
 一言告げて俯く少女。落ち込んだその様子に、シンの記憶が蘇った。
「し、シミュレーターには、絶対付き合う!」
 彼女が驚いて顔を上げかけた時にはもう、シンは通信を切り替えていた。
「ヒルダ! まだ敵艦は動いてない! 回り込……」
 メインモニターのグリッドが赤く染まる。ロックオンアラートが鳴り響くと同時に、
シンはフットペダルを蹴飛ばし機体を右へと跳ねさせる。其処を、レールガンの
2連射が駆け抜けていった。純白に塗装された天使のような刄tリーダムが、こちらに
ビームライフルを向ける。
『遅かったな、アスカ君……遅すぎたよ』
「アンタは……ガルナハンの!」
 叫び返しながらも、シンはトリガーを引いていた。脚部のハッチが開き、ミサイルを
撃つ。光を引いて迫る2発の誘導弾を、刄tリーダムは軽々と左右にかわした。
『その機体、おぞましい姿だ。君の傲慢さと欲深さを適切に表現している』
「アンタ達は……そうか。アンタ達が、これをやったんだな……」
 現状を打開できない己への怒りと憎しみによって歯を食い縛り、シンが唸る。
『その通りだ』
「何でこんな事をする!? プラントに復讐するんなら、他に幾らでも方法があった!」
『幾らでも? そうだな』
 刄tリーダムから撃ち込まれたビームを、クリーバーで打ち落とすシン。今度は反撃
しなかった。相手は並のパイロットではない。剣を正面で構え、出方を伺う。
『事前に発覚しやすく、派手な方法なら幾らでもあったろう』
『シン、受け取れ!』
 マーズから通信が入り、シンは機体に左腕を伸ばさせた。宇宙空間を飛ぶような速度で
流れてきたシュレッダーを左腕のセンサーが感知し、しっかりと受け止める。
900GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:21:24 ID:???
 FCSが瞬時に再調整され、銃身に電光が走り、上部のスコープが凶悪な光を放った。
「そうだ……コロニーに住んでる人間を殺す方法は……」
『迅速な死を与える方法、だな?』
 シンの言葉を遮り、ガルナハン基地でシンと戦った男は低い声で告げた。
『迅速な死。そう、君が私から奪ったような』
「アンタはっ……!?」
『50人は、そのような物を望んでいない』
 刄tリーダムが猛然と加速する。連射されるビームライフルを、機体サイズの大きい
デスティニーUはぎりぎりで回避していく。肩や脚を掠め、緑の光粒子が散った。
『確かにこの状況の中で、幾人かは早すぎる死を迎えるだろう。それは致し方ない事だ。
不可抗力という事もあるし……コストという概念も存在する』
「『50人』だと!? じゃあ、アンタ達が!」
 ジグザグに動き回る刄tリーダムにシュレッダーを向け、バースト射撃。ばら撒かれた
機銃弾が刄tリーダムの左こめかみを掠り、ツインアイの片側が瞬いた。
「直にラクス=クラインが来る! あいつも根は善人だ。アンタ達の計画は終わる!」
『どうかな』
 全く表情を変えないまま、男は告げる。レールガンが肩にセットされ、照準器が鈍く
光る。しかし、発射される前にデスティニーUの光翼が大きく羽ばたいた。
『ラクス=クラインは、自分の考えの外にある物を認めない。存在を、認識できない』
「だからどうした!」
『彼女は帰還した後、一連のテロが地球連合軍によって引き起こされたものだと知る』
 2つの機体が衝突する。ツインアイ同士が睨み合い、質量の大きいデスティニーUが
競り勝った。ミサイルが搭載されていない左膝で刄tリーダムを蹴り付け、弾き飛ばす。
「な……んだって……?」
『アスカ君、我々にとって破滅とは終わりではない。デッドエンドへの苦痛と憎悪と
哀しみに満ちた狭き路が、永遠に引き延ばされる事だ』
 刄tリーダムのシールドが真横に割れ、上腕部へスライドする。剥き出しになった
ビーム発生器から、先程のビームサーベルよりも遥かに幅広で、長大な光刃が伸びた。残った
シールドのグリップを、マニピュレイターが握り直す。
右手のビームライフルをデスティニーUに向けつつ、それを下段に構えた。
『そして、我々は破滅を望んでいる……全ての』
 ラクス=クラインの一声によって戦争が起こる。通常ならば考えられない話だ。しかし、
笑い飛ばせなかった。2年前に彼女がやった事を知っているからだ。そして、今地球は
戦災とブレイク・ザ・ワールドの被害から復興している最中である。加えて、プラントは
相変わらず、食料などの有機資源を地球に頼ったままだ。恐ろしい予想が脳裏をよぎった。
「やらせるか……! 3度目の戦争なんて、あってたまるかよ!!」
901GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:22:54 ID:???
『何故私がこうも、ペラペラ喋っていると思う? 最早止められないからだ』
 刄tリーダムの左拳が殴り付けるように繰り出され、伸びたビームソードをクリーバーで
受け流し、デスティニーUのツインアイが輝いた。至近距離でシュレッダーを向けるが、
必殺の銃撃はしかし、純白の左肩装甲を浅く削るに留まる。射角が浅過ぎたのだ。
 武器が大きすぎるのだ。シン=アスカの腕ならば問題ない範疇だったが、相手が同等か
それ以上の技術を持っている以上、取り回しの悪さは致命的だった。
「この会話を流せば、ラクス=クラインだって……!」
『捏造したと信じ込むだろうな。我々は、歌姫に絶対の忠誠を誓う存在の『筈』だから』
 互いを読み合っていた刄tリーダムとデスティニーUが、全く同時に寸分違わぬ動きを
見せた。渾身の力で接近戦武器を叩き付けようと、その場で360度ターン。紅の光翼が
巨大な扇を描いた。
『それとも説得してみるか? 彼女にテロリストのレッテルを貼られた君達が。彼女の、
あの平和の歌姫の柔軟性に期待するというのかね?』
「他に方法が無いなら、そうするだけだ! そう簡単に諦めるか!!」
 高収束ビームシールドを纏ったクリーバーとビームソードが激突し、光輝が満ちた。
『君自身が無駄だと解っている筈だ、アスカ君』
 モニターが映す光に目を細め、男は静かに告げる。彼の、否、『最後の50人』の過ちが
実体を持って顕現しつつある事など、まるで知らぬままに。
『ラクス=クラインを止める者など最早存在しない。我々の計画は、既に完了している』

『何度でも繰り返します。軍をお退きください。クライン議長がなさろうとしておられる
のは、れっきとした侵略行為です。我々は断固として立ち向かわねばなりません』
「そう、ですか……」
 ザフト旗艦『エターナル』艦橋。ラクスは深く、悲しげに溜息をついた。彼らは何も
解っていない。自分達はただ、三度争いと混乱が満ちようとする地球を、世界を救わんと
しているだけなのだ。にも関わらず、彼は自分の説得に耳を貸さない。
 しかし、彼らを責めるのは酷だろう。己の利益のみを考える一部の権力者によって
操られた地球連合軍に所属する兵士達に罪はない。自分の意思で行動するという事を禁止
されているのだから。
「『エンブレイス』と、『セレニティ』の起動を」
「は、ラクス様!」
「それと、キラに繋いで下さい」
 オペレーターがエンブレイスを格納した輸送艦に通信を送るのを見遣った後、ラクスは
モニターに映ったキラを見上げた。
「キラ、まだ撃ってはなりません。エンブレイス発進まで、お待ち下さい」
『解った、ラクス』
902GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:25:19 ID:???
 巨大なミーティアユニットを装着したストライクフリーダムが、エターナル前方で待機
している。ブリッジクルーは、全員ノーマルスーツを着用していた。バルトフェルドが
半ば強引に命じた為だ。無論、ラクスも例外ではない。
「ラクス様、私もMSで出ます」
「お願いします」
 こちらを見ずに返答したラクスに敬礼し、『D』がブリッジを出た。
「力に力で対抗する。何時まで、このような事が続くのでしょう……」
 憂いを帯びたその声をドアが遮断すると、『D』は格納庫へと急いだ。ラクスに敬礼した
右手が熱に浮かされたように震えてくる。ついに目覚めるのだ。『真の』キラ=ヤマトの
力とラクス=クラインの信念を併せ持った機械仕掛けの調整者<コーディネイター>が、
最強の器に宿る。
 同時に、2年を費やした『賭け』も終わる。あらゆる小細工を弄したが、肝心の一点には
決して触れられなかった。模倣者に過ぎなかった筈のエミュレイターは自己進化しすぎ、
嘘も甘言も通じなかったからである。よって、最後の判断は『彼女』次第だ。
 レバーに掴まり通路を流れる彼の表情に、ひきつった笑いが貼りついていた。

『おいあれは何だ! でかいぞ……!』
『先制攻撃は禁ずる! 繰り返す、先制攻撃は禁ずる!』
『くそ、相変わらずこっちはルール、ルールか! 相手は好き勝手やってるのに!!』
『メディアは下がれ! おい、お前だよ野次馬!』
 通信で怒号が飛び交う連合軍戦列の片隅で、『PRESS』と書かれた小型艇の傍に待機する
アウトフレーム。操縦をカイトに任せ、ジェスは頭部で撮影を続けていた。
『おいジェス! もう良いな? 下がるぞ!』
「待て……待ってくれ、カイト! もう少し……」
 ファインダーを覗き続けるジェスの喉仏が、音を立てて上下した。

 エターナルの右に居る、蛹のような船が中央で分割される。フレームで繋がった船内が
露出し、刄tリーダムと同じ純白で彩られた全長50メートルもの巨体が出現した。
 彼方の光を受け、『白』が左右に広がる。優美なウィングユニットが展開され、折り畳まれていた砲身が
鈍く輝く。我が子を抱き止めるように連合軍へと広げられた天使の双翼がその場で回転し、
先端が後ろへと伸びた。縁から片側3門、計6門の砲が突き出し、前方に向けられる。
翅の最前部ユニットが伸びて突起を形作り、青白いビームシールドを一瞬だけ起動させた。
 ずんぐりと膨らんでいた胴体部が相対的下方へと伸び、船首像の如く美しい姿を見せる。
胸部大口径砲の砲口が開いて燐光が灯ると同時に、胴部と翅部に2基ずつ配備された小型
砲台のような装備が機体表面に展開される。胸部ビーム砲の両脇からも砲身が突き出した。
903GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:27:49 ID:???
 最後に、ザフトのMSジンを思わせる鶏冠のようなブレードアンテナを持った頭部が、
ゆっくりと正面を向く。全身に配備された8つのモノアイが一斉に輝き、両翅部、胴部
から光翼が迸る。純白の巨体と蒼い光が、連合兵とザフト兵の目に焼き付いた。
 その巨体にまるで相応しくないスピードで、エンブレイスはエターナルの前に滑り込む。
各ブロックを独立して動かす事で、3基の核エンジンによってエネルギーを供給される
3基のヴォワチュール・リュミエールユニットが、『彼女』に並外れた機動力を与えるのだ。
ストライクフリーダムが左に避けた。遠くの陽光を受け、白き巨体が燦然と輝く。
 エンブレイスのセンサーが、連合軍の傍に寄り添う報道船と1機のMSを捉えていた。

「さあ、今こそ……」
『ラクス=クライン』
 発進し、斜め後ろに伸びた胴部の背後をエターナルに向けたまま、エミュレイターが
声を発する。ラクス=クラインと寸分違わぬ声に、ザフト兵の幾人かが背筋を伸ばした。
『私は資料を通し、過去と現在に渡って貴女の行動を観察してきました。そうせよ、と
貴女が仰ったからです。貴女に倣い、人類世界を守護する為に』
「その通りです。貴女は、私やキラに万一の事があった際の希望なのですから」
 エターナル艦橋のラクスが、微笑みを浮かべて頷く。傍にいるバルトフェルドが、顔を
歪めて義手を押さえた。何故か、痛みが走った気がしたのだ。
『しかし実の所、私は疑問を覚えていました。何故なら、このエンブレイスは余りに強力。
人類を平和へと導くとしても、その過程で破壊と恐怖がもたらされれば、人々は平和を
抑圧と感じ始めてしまうかもしれない。またその前提において、貴女の手法を採用するならば、
導き手である我々が絶対に正しくなければならない。果たして全知全能ではない我々に……
それが可能なのか……疑問でした。貴女の言動も、不審な点は多かった……』
 エミュレイターの言葉を聞いたラクスの表情に、幼子が見せるような戸惑いが浮かぶ。
『しかし今の私に疑問はありません。ラクス=クライン、私はやるべき事を見出したのです』
 その言葉に、ラクスに再び笑みが戻る。バルトフェルドが低い声で告げた。
「退避しろ」
「え? バルトフェルドさん、いま何と……?」
『ラクス=クライン、私は貴女の軌跡を可能な限り調査し、吟味しました』
「ブリッジから退避しろ!!」
『ラクス=クライン、私は貴女の代行者として、貴女の名の下に……』
 バルトフェルドの言葉で動けた者は殆どいなかった。ブリッジの正面で、蒼い光翼が
その輝きを強め、翻る。左翅が外側に膨らみ、高速でターンした。
『貴女を、平和の敵として』
 エターナルを振り返ったエンブレイスのモノアイと砲口全てが、神々しい輝きを放つ。
『排除します』
904GSCI ◆2nhjas48dA :2007/08/23(木) 19:29:39 ID:???
今回は此処までです
905通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:30:46 ID:???
ちょwwwwww

なんという引きwwwww

ずるいずるいずるい!!GSCI氏はずるい!!
こうやって俺を眠れなくする積もりなんだな!!!

リアルタイムGJ!!
906通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:33:08 ID:???
リアルタイムでGJ!
自分の行動を客観的に評価できない人間の限界が引き起こした事態ですな
907通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:34:14 ID:???
今から続きが楽しみで楽しみでたまりません。
GJすぎますよ本当に。
908通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:37:15 ID:???
後の『巨人頭脳ブレイン』誕生の瞬間であった……GJ!
909通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:38:34 ID:???
ち、ちくしょう、悔しいが>>905と全く同意見だぜwww
910通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:49:50 ID:???
面白すぎるぜGJ!しかもなんという引き!
く、くやしい……っ、でも次回投下を期待しちゃうっビクビクッ
エミュ娘の反逆とベル娘の再会、今回は見所たっぷりでした
そして宇宙空間だからと好き勝手に改造される運命Uw
もう絶対に主人公機の外見ではないw
911通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:54:29 ID:???
ディピニダトみたいなのを想像していたが、案外スマートな人間、
ていうか天使風の体型って事だろうか。
912通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 19:56:52 ID:???
神降臨!!!GJ!!!!!!
913通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:02:02 ID:???
GJ!
ついにエミュ子開眼キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
久しぶりにジェスもキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

誰かエンブレイス描いてえぇぇぇぇぇ!!!
914通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:05:39 ID:???
「50人」の想定していなかった事態ってのはエミュ子の反逆の事だったのかな。
ここでラクスが倒れてしまえば地球連合との開戦に歯止めが掛かりそうだし。

そして高まるキラvsエミュ子への期待。 瞬殺されるか競り合うか…どっちに転んでも面白そうだ。
915通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:10:03 ID:???
GJ!
もうなんと言っていいのか。
次の話が来るまで眠れそうにないぜ!
916通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:10:53 ID:???
エンブレ子に惚れた
917通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:19:26 ID:???
エンブレ子可愛いよエンブレ子
918通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:20:21 ID:???
GJ!!!!!!!!!!!!!!!

しかし、なんという鬼引き!?
ベル子フラグにwktkしてたのが一瞬で吹き飛んでしまいましたよ!

そして、これがラクスに与えられた最後の校正チャンス……かな?

流石に自分に否定されたら自身の歪みに気付くよな、いくら何でも……
919通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:21:55 ID:???
気づかずに【誰かがエンブレイスを狂わせた】と主張する に百万メセタ
920通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:22:22 ID:???
エミュ子の覚醒は予想通りだがそれでもwktkが止まらない




くやしいのうwwwwwwwwくやしいのうwwwwwwwww
921通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:34:23 ID:???
エミュ子の自我がスイッチ一つでリセットされそうで怖い
922通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:36:44 ID:???
なんというGJwwwww
思わず叫びだしたい衝動に駆られたwwwww

『50人』の誰もが気付く筈の見落とし
=自我が有れば誰でも気付くであろうラクスの矛盾に気付くエミュ子、ということか。
凾フ『50人』の最後のセリフも、
エミュ子というラクスを止め得るものの存在を見落としている事を逆説的に表してたんだな。
そういえば『50人』がラクスは自分の意識の外にある存在を認めないといっていたが、
反逆した『自分自身』を前に一体どうするのやら…
そしてDはエミュ子を懐柔出来なかったようだが、それともする必要が無かった?
923通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:38:50 ID:???
『D』がエミュ子起動前に何かを要らないって言ったけど、まさか『緊急停止装置』の事だったのか!?
924通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:43:06 ID:???
それかラクスへの絶対服従プログラムだな。まともな判断能力があればラクスに疑問を感じるのは当然だから。
925通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:44:59 ID:???
エミュ子覚醒イベントの存在は予想できようとも
その演出までは我々は予想できんのだっ! というか、出来たら書き手に回ってるw

その代わりに演出に酔うことができる! GJ!
926通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:50:53 ID:???
GJ!
ラクスもこれで変われなかったら、もうどうしようもないな・・・
927通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:54:18 ID:???
GJ! 超GJ!!
ちなみにエンブレイスの外見って、シルエットはマップスのリープタイプ風だと考えればOK?
天使っぽいし。
928通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 20:57:42 ID:???
ブレードアンテナ付きのジンみたいな頭部って書いてあるから、リープタイプ
みたいな人間そっくりの頭は付いてないと思う…でも首から下は似てそう。

てかラクスが更正できないとーって言うけどさ、もうエミュ子発砲寸前じゃんw
929通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:11:08 ID:???
GJ!! GJ!! グッジョォォブ!!

ベル子ガンガレ(´∀`)
ついに反逆きたか〜。wktkしすぎでどうかなっちゃいそう。

そんでおれは一足お先に、ラクス様の御冥福をお祈りいたしますね?
930通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:11:14 ID:???
排除するって決断したからなぁw
でも虎が読んでたくらいだし50人も読んでるんじゃね?
931通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:17:37 ID:???
GJ! 
最早人型なのかも疑わしいほどに魔改造が施されたデスティニーUと凶悪な兵器でありながら天使の様に美しいエンブレイスの対比!!
人間が持つ矛盾だらけの心の醜さと、マシンの持つ矛盾が存在しないプログラムの機能美を対比した皮肉の様にも思えるね
932通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:24:50 ID:???
>シミュレーションには絶対付き合う

エコー7の乱入フラグが…
933通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:35:31 ID:???
(OVAウイングゼロカス+ジン頭)×約3.5倍+砲塔やモノアイ等こまごま追加

みたいなイメージと踏んだけど違いますかね…>エンプレイス
934通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:44:37 ID:???
機械の反乱はお約束と言えばお約束だし予測されてたしな……エミュ娘にはロボット三原則はついてないだろうし。
このエミュ娘の反乱をD以外にどれだけの人間(虎、50人etc…)が読めていたかが今後の鍵を握ってるんだろうな。
シンvs50人、エミュ娘とラクスたちの顛末と、次回が楽しみでしょうがない。
935通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:49:49 ID:???
>発砲寸前
無印アラスカとか種死タンホイザみたいにキラが撃つんじゃね?
まぁ着弾でブリッジからずれる程度だと思うが

あとはほら、あれだセーフティ(ry
936通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 21:57:41 ID:???
>>933
>エンプレイス(女帝)
自分が真っ先に浮かんだイメージは、『サザビー頭のクイン・マンサ』
ネットで見てみたら、『機動戦士ガンダムUC』のNZ-666 クシャトリヤが一番イメージに近かった。
937通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:03:37 ID:???
戦闘力はキラのコピーというが、どのレベルでの話なんだろう。
与えられたデータから逆算して導き出される最高時の技術を引き出せるのか、
それとも鈍り切ってシンに手玉に取られ、しかも直後のD達の猿芝居で
劣化ぶりを自覚する機会を逸した今現在のテクの棒程度なのか、
いずれにせよ仮に能力が同じなら後は機体性能の勝負だが、隕石和田と
エンプレイスではどちらが…
938通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:07:50 ID:???
>>937
"正当な訓練を受けたキラ・ヤマト"レベル
たしかガルナハンの50人が、シンでも勝てないとか言ってた
939通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:14:25 ID:???
んじゃ現在のキラに勝ち目はないな…
もしラクスが抹殺されたら勝ち馬に乗りたがる連中はあっさりエミュ子に
土下座しそうだ。それで立場のなくなったキラを嘲笑うDとか…
940通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:20:46 ID:???
>勝ち馬に乗りたがる連中
ラクス同様エミュ子に消されるんじゃないのか?
941通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:20:56 ID:???
>>939
声も思想もラクスだしな

正当な訓練を受けたキラ・ヤマト
正常な思考を持ったラクス・クライン

あれ、こいつ真の意味で完璧じゃね?
942通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:21:23 ID:???
出来れば隕石はアニメみたいに無双しないで欲しいな
隕石和田が被弾すらせずにネオジェネシスまで辿り着いたのは何かの間違いとしか思わなかった
943通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:24:52 ID:???
GJ
運命Uがコレでトライデント持っててテールスタビライザーがあればどう見ても悪魔です
944通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:26:43 ID:???
ああ、ラクスコピー見て思考がなんかに似てると思った

ガンエデンだ
945通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:27:58 ID:???
イルイ・ガンエデンなのはむしろラクス本人な気がする……
946通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:29:33 ID:???
ガンエデン・・・・・・なんか納得メカデザもガンエデンの魔改造の方がイメージしやすい
947通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:35:22 ID:???
>>945電波とプログラムはちがうくねぇ?

サルファのラスメントドメをイルイにさせた俺が否定する
948通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:37:49 ID:???
>>947
訂正しよう。イルイじゃなくてガンエデンの方だけで。
……融通の効かなさでは同じもんだと思うんだが?
949通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:43:40 ID:???
GJ
予想外の事ってエミュラスボス化じゃなかろうか?

ところで、ビーム押し退けたってどうゆうこと?
そらすのとは違うんだよね
950通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:45:32 ID:???
>>949
Y ←こうなる予定だったのが
>・< ←こうなったって事じゃね?
951通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:47:22 ID:???
>>948
それならおK
単にイルイの単語に反応しただけだ・・・許せ
952通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 23:32:16 ID:???
エミュならこの後シン達と手を組むんじゃね?
世界滅ぼそうとした五十人と戦ってるわけだし。
953通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 23:45:02 ID:???
仮にここでエミュ子から逃げ延びたとしてまた捕捉され今度こそ年貢の納め時と
なったところで、機体にも肉体にも思い切り無茶をして駆けつけてきたシンに
救われ……それでもなお目が醒めないラクス、というのもありそうでやだなあ。
954通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 23:47:07 ID:???
駄目だ、早く続きを見たい…
天使(エミュ)と悪魔(シン)の創世記のような戦いをハリーハリーハリーハリィィィィィ!!


すまんちょっと叫びすぎた
955通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 23:53:34 ID:???
まさに天使(神)と悪魔(破壊神)というわけかwww
956通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 23:59:12 ID:???
エミュ子は最後のラスボスを演じてくれそう・・・・・・極上な
957通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 00:02:32 ID:???
ガンダムにはラスボスなる存在は基本的に無いのだよ!
だからこれでいい!
958通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 00:10:26 ID:???
ここでおさらい

○エンブレイス(抱擁)
×エンプレイス(女帝)
959通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 00:43:30 ID:???
やはりGSCI氏は最高だ・・・
GJ!
960通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 00:53:00 ID:???
「一挙に全てを解決するような魔法の杖を欲すれば、現実を見失います。喩えどうにもならない事と思えても、一歩ずつ進むべきなのです」

30話でアズラエル嬢が言ったこの台詞が1番好きだ。
魔法の杖を手に入れてしまい、現実を見失ったのがまさに今のラクスですね。
961通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 01:18:08 ID:???
反逆のシン氏よ。
すでにクロスオーバースレはあるのですが…
シンをコードギアス25話直後の世界に放り込んでみる
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1186763553/
962通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 01:49:49 ID:???
排除排除排除
963通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:06:19 ID:???
なに荒そうとしてんだゴキブリ野郎
964通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:07:38 ID:???
     ...| ̄ ̄ | < で、エミュ子の絵はまだかね?
   /:::|  ___|       ∧∧    ∧∧
  /::::_|___|_    ( 。_。).  ( 。_。)
  ||:::::::(  ・∀・)     /<▽>  /<▽>
  ||::/ <ヽ∞/>\   |::::::;;;;::/  |::::::;;;;::/
  ||::|   <ヽ/>.- |  |:と),__」   |:と),__」
_..||::|   o  o ...|_ξ|:::::::::|    .|::::::::|
\  \__(久)__/_\::::::|    |:::::::|
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.|| ゙ヽ i    ハ i ハ i ハ i ハ |  し'_つ
.||   ゙|i〜^~^〜^~^〜^~^〜|i
   ...||            ||
   ...||            ||
965通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:23:38 ID:???
誘導しただけで荒らして…
966通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:25:56 ID:???
何故かふと、ドム三人組に無理やり肩組まれて、
嫌そうな顔で写真に写るシンが思い浮かんだ。
967通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:40:23 ID:???
>>966
なぁ……それって死亡フラグじゃないか。中盤までならドム三人組の。
終盤ならシン含めての。
ところで次スレって>>970が立てるんだっけ?
968通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 03:26:39 ID:???
個人的には……エミュ子には味方になってほしいなあ。
969通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 07:52:22 ID:???
>>965
向こうのスレが荒れるから止めろって意味じゃ?いや、何で荒れるかは知らんが
970通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 08:03:46 ID:???
じゃあ次スレ立ててきてみる
971970:2007/08/24(金) 08:09:46 ID:???
ベル子のために頑張ってきた

ガンダムSEED 逆襲のシン・アスカ EPISODE [
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1187910428/

でもってコピペして立ててきたら誤字に気付いたorz
エターナルのブリッジで命かけてラクス脱出させないために頑張ってくる
972通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 10:15:46 ID:???
>>971スレ立て乙、

まあゆっくり埋めてくか
973通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 11:42:20 ID:???
ここだけの話だけどさ、ストフリがなぜ和田と呼ばれてるのかいつも疑問なんだぜ。
974通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 11:59:25 ID:???
早稲田のレイプサークル“スーパーフリー”の代表者=和田
ストライクフリーダムの一部媒体前に公式HPで挙げられてた名称=スーパーフリーダム

ストライクフリーダム=スーパーフリーダム=和田
975通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 12:42:17 ID:???
遅くなりましたがGSCI氏、GJ!!
ベル子、良かった〜w しかしこれがベル子の死亡フラグにならなければ良いが・・・。

キララクを倒し、自滅の道を選んだエミュ子を助けようとするシンが浮かんだ。
976通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 13:26:49 ID:???
GSCI氏、GJです。
しかし、今回読んでラクスがなんかかわいそうになった。
やっと自分の行動を律してくれる(方法はものすごく極端だが)他人に出会ったと思ったら、
それが自分自身が作り出したもう一人の自分自身という最低のオチ。普通の人なら、正気を保てんだろ。
こっからいったいどんな風に転ぶやら。あっさりエミュ子に殺されることはないんだろうけど……
続きが気になります。
977通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 13:36:47 ID:???
ていうか、このままだとキラもキラ自身に負ける破目になるんじゃ?
978通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:01:48 ID:???
ラクスに「自分を律する」なんて発想というか概念があるのかと。
エミュ子をこさえたのも自分のやり方を永続させるためだけの事じゃなかったか、
幸か不幸か冷静で賢いエミュ子はまともに考えた結果否定と排除を選んだわけだが。
979通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:48:06 ID:???
みんなエミュ子を倒すべき敵みたいに言ってるけど、ラクスが平和の敵だと正しい判断を下せたんだぞ?
ひょっとしたら、現在起きている問題を解決に導き、本当に理想的な統治が出来るかもしれんジャマイカ。
980通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:50:47 ID:???
なんのかんの言ってもエミュ子も<ラクス>だからなあ・・・
あんまり過度の期待はできないかと。
981通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 14:52:33 ID:???
機械に統治されるのがグッドエンドというのは
フィクションの作品としてはあまりカタルシスを感じないなあ
982通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 15:34:55 ID:???
絶対的力にモノを言わせた統治を否定したからこそ、
ラクスを排除しようとしたんだろ?そのラクスをも上回る
力を持つ自分が人類を統治しちゃ、余計駄目でしょ。
むしろ自分自身を、人類に対する
脅威と認識して、最終的には自己破壊するんじゃね?
983通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:13:18 ID:???
グッバイラクス!
さあこれで自分の血の味を知るものだけの世界だ…!
984通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:20:50 ID:???
そしておいしい所を宇宙鯨が掻っ攫って行くわけですよ
985通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:25:04 ID:???
>>984
宇宙鯨?何それ?
マクロスダイナマイト7?
986通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 17:10:32 ID:???
>>982
最後は人類への試練として立ちふさがるとか
987通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 17:24:45 ID:???
「シン・アスカやエージェント・エコー7並の覚悟や気概を持たない者は ナチュラル・
 コーディネイターを問わず生かしたり守ったりする価値を認めません、粛清します。」
とか言い出してさながらエンドレスワルツ的な民衆の自覚を促すような展開になるのだろうか。
988通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 18:11:52 ID:???
吉良「やめてよね、本気を出した僕に機械ごとかがかなうわけないじゃん」
989通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 18:46:12 ID:???
>>988
そのセリフ自体が敗北フラグor死亡フラグな件
990通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 18:49:19 ID:???
>>988
つ【まとめサイト40〜44話】
991通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:06:33 ID:???
>>988
もし負債が続きをかいたら、ラクソが撃たれる前にキラきゅんのふるばぁすとでエミュ子を瞬殺するんだろうなぁ・・・
992通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:08:58 ID:???
オリジナルが自分より強いコピーを倒すのは王道と言えば王道なんだけどね・・・
993通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:15:45 ID:???
膿め
994通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:17:05 ID:???
>>991
そして戦闘能力を失ったエミュ子にラクスがまったく訳の解らない何事かを告げ、
エミュ子が洗脳されてラクスの完全な下僕となるわけだな。

…………うっわ、想像できた
995通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:20:25 ID:???
現在の実力は
種割れシン≧50人の人>覚悟完了種割れキラ>アスラン=シン>種割れキラ
で、シンが今まで戦った誰よりも強いと評価したエミュ子
キラじゃ覚悟完了してても負けるんじゃね
996通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:21:52 ID:???
え、50人の人の方がキラ様より強いの?スパコディなのに?
997通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:29:26 ID:???
>>997
安心するんだ。少なくとも1VS1で最強なのは、『真の』キラ=ヤマトたる
エミュ子の筈だから。GSCI氏のSS内でも、キラ様はちゃんと強いぞ。
998通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:31:13 ID:???
自分に言い聞かせてしまったw>>997>>996あてで。

つかエミュ子はホント勝てるのかってレベルだな。ストライクのついてないフリーダムで、
シンとドムトリオを翻弄したし
999通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:34:22 ID:???
覚悟完了キラと言うか、ストライクに乗ってた頃を思い出したキラだな
覚悟完了だけなら自由乗った時点でしてるらしい

種割れしてダガーL&グフVSセイバーALTでの勝利と
種割れせず不完全運命UVSストフリでの引き分け(シンの自己判断で敗北)
だからどっちが上とは言えないんじゃないかな

でもエミュ子は
種割れ無しの運命UA&ドム3機VS自由で更に外野から支援あっての勝利(エミュ子の自己判断で敗北)
こりゃどっちが上でもエミュ子には勝てんだろう
1000通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 20:34:39 ID:???
1000ならエミュ子は俺の嫁
10011001
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