【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その10

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1通常の名無しさんの3倍
種死&リリカルなのはクロスオーバー

シンが八神家に餌付けされたり
レイがリリカルな魔法少年になったり
なのはさんが種死世界に行き、世直しをしたり
デバイス達がMS化したり
ほかetc……

・職人様はコテとトリ必須
・次スレ立ては950を踏んだ人が立ててください
・1000に達する前に容量オーバーになりそうな時は気づいた人が立ててください
・各作品の考察は該当スレでどうぞ
・スレは、sage進行です。


前スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その9
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1181917794/

雑談スレ
【数の子】種vsリリカルなのは【一人三役】
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1182658934/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180344068/

まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
2通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:17:35 ID:???
>>1
乙ん
3ガンダムし〜どD´s:2007/06/26(火) 23:24:22 ID:???
乙です1
4:2007/06/26(火) 23:28:30 ID:???
>>乙です!
5通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:37:05 ID:???
>>1
 lヽ  ,、,、./    ,-、_,-、    , '´ ⌒、ヽ
<)' ~´ハバ    Y ;' A`)    l(((!((("メi       /゙Y /^ヘヘYヘ
| イノリノハ)): : : :`ヽ/´ ̄ ̄   从^ヮ^ メij   刀. /,ィjミノレハ从リヾ      )
ノ.人l|゚ -゚ノl| , '" ̄: : : : : : : : {十}゙ii゙゙゙ii゙`):\/: : : く+ハ(!`Д´ノハ+>,'`》'´⌒`彡.
ノノ /:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ:ヘ\: : : : : : : : : : : : :::∪: :∪: :ノ,ィ∝ノノ)))))
ノノ l://.:.:/.:./ .:./ .:l.:.:,'.:.:{:.:.:.:.l.:.:ヽ.:.:.Vl:/(((从从〉*⌒: : : : ,(_: :_:  :( ( ゝ(l!゚ -゚ノ|l
   /.:.:/.:. l:.:.:.!>ト/{.:.ハ.:.:斗<:l:.:.:.l.:l  |l゚ヮ ゚ノ|l ! ̄`7>f^⌒ヾYノ):: <(^!!つつ
  .:.:/.:.:.:.|:l.:  レ仟圷ヽl ヽfチ圷 |.:.:l:|  ⊂!卯(⊃ t  xくけ从ハル=ト<
  /!.:.:.: 从.:.{.  V;;リ    V;;リ 'j.:.,' |  t〈_|_ヽ.>  )/: : : :.リ、∀`*リハヽ
  ハ.:.:..)Wト:.ゝ     '    /.:/レ|   _ し'ノ  /: : : : セ二/,-' ̄ ̄ ヽ
 ハ.:.:..:.. ::.ノ 彡     V 7  彡'.:.|  ∠ =。= ヘ  /: : : : :/    ( ((ハルヽ ,- ̄⌒ヽ
    从从从)   、 ´   ,イ! .:./ i !!ノリノ))》 ,': : : : /     `ゝ^o ^ノ: :i(《レノリノハ) )
   . ::)l|゚ ヮ゚ノl|ヾ ト≧≦ュ| リ/   ノi゚リ.゚ ヮ゚从 i: : : : {    、 _☆ミつ介》|  #`−´ノ: :
    ∪ ̄∪, / | >tく |ヽ、__ (つ)Ψ(^つ  {:, -===、アヘヘ `ヘ___ノ::: <( つ[!;つ: :
     /ヽ::::::::::::::::/ |/ l只lヘ|  l:::::::::::::::: ̄ヽ    {7/^ー^ヘ.ノ八从ハ : : : : : : : /
    |:::: ヘ ̄ ̄ {____|{{<ハ>}}_j ̄ ̄`メ:::::::::|    ∨ifノハヽhリ・ヮ・ノn :〈y <(^!!つつ
    |::::{ \   / ∨⌒∨ \   / l::::::::|     ルl| ゚ヮ゚ノル!弁{ ン ∠† _(†ヽ彡
  /ll::::}\ ∨ \  ,VCV  ∠ _∨ |::::/ハ      / ,_厂})){ヒつつ  又 !从从))))
  { }}:::::ン  ̄}__/ ̄`^<_/ /,弖  l ::{{ }    / /_j_j>j      〈y.リ(l|`(フノ|l!
  __/   /  /   ●~`\r'〃ニフ   }::V/.    ん'(_ノノ、ノ    〈y <(^!!つつ
6通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:37:22 ID:???
999 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 23:36:23 ID:???
1000ならシンが冥王の怒りに触れる

1000 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 23:36:39 ID:???
>>995
パルマは零距離出ないと使えないし、手に武器も持てないもんな。

なんという惜しい1000
まぁジャストでも困るがww
7通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:37:38 ID:???
>>1
乙だぜ
8神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:38:24 ID:???
さて、エッチィ話読みたい人いる?
9通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:39:11 ID:???
10通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:39:50 ID:???
内容による
どこまでなのかで板違いになってしまうから・・・・
11通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:40:08 ID:???
pink池
12通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:40:41 ID:???
>>10
ちゃんとオチがありますからww

では45分からで
13神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:41:33 ID:???
コテが固定されないorz
14通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:41:59 ID:???
そんなに引っ張るってことは相当自信があるんだな
15通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:42:11 ID:???
Firefoxか専ブラ使ったら?
16神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:44:34 ID:???
>>14 無いww

撓む柔肌の感触は、指先から大脳に直接伝達されることは無い。
ただ、目の前でティアナが見せる悔しげな目の動き、
それだけでも、貪欲な嗜虐心を擽るのは十分だった。

硬い突起を押し込めば、当然のように元の位置に戻ってくる。
まだそれほど人に触れられたことの無いであろうソレは、既に
その色を変えていた。普段ならそれだけで大騒ぎしてしまうか
もしれないが、もう水位の下がりきった心では、針ほどの刺激
にすらなりはしなかった。
指先の感覚はぼやけきり、ただ擦る動きを繰り返すだけの器官に
成り下がっている。感覚がなくなって初めて、触覚は感情に大いに
左右されるものなのだと改めて知る。目を閉じたってその動きが手
に取るように分かる。輪郭をなぞる様にして曲線を支えている人差
し指は、痛みがを感じるほど押し付けられて、それでも脳髄には強
烈な快感、時間と共に大きくなる震えを余すことなく教えてくれる。

弱く、弱く、強く。

小さな動きは浅瀬を攻め、大きな動きは深くをえぐる。
ともすれば単調にすら見えるリズムは、しかし確実にその体にダメージを刻んでいく。
ぐにゃり、とか細い肢体が歪んだ。

あぐッ……うあッ……
17神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:45:52 ID:???
鼓膜を確かに揺らす嬌声。ああ、そんなに、苦しいのか。可愛そうに。
それでも止められないんだ。俺はそういう人間なんだよ、昔からさ。

未だ光を湛える瞳は、そんな俺を鋭く見つめる。その目に映るのは怒り
なのか、哀れみなのか。まあ、もうどっちでもいいか。俺は多分マトモな人間じゃないんだから。

「ぐっ、シンさんッ……、やめて、くださいっ……今なら、許します、から……」

その言葉に嘘は無い。きっとコイツは許してしまう。俺が今、
「ごめん、悪かった」
と言ってしまえば、それで笑って許してしまう。
今も続けられているその体への攻撃、その傷は直ぐに治ってしまうだろうから。

弱く、弱く、強く。

何度も繰り返された動き。言われても、止めない。指先の痺れはもう手首にまで
達している。それでもまだ、止めてやらない。アイツの目から希望が消えそうになる。
ああ、この感覚は久しぶりだな………。数年ぶり、って所か。よく今まで持ったもんだ。
いや、機会が無かっただけ、か。今日、二人きりになって。そしてお膳立ては
整っていて。それが偶々この日に合っただけで、もしかしたらそれは前回の次の日
にでも起こり得たのかもしれない。つくづく俺というヤツは救いようが無いな。
とんでもない加虐嗜好者だ。くくッ、と、自嘲したような笑みが漏れる。
18神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:46:46 ID:???
「何、笑ってるんですか……ッ」

もういい。どうせ先が無いのなら、奪って、しまおうか。

「いや、さ、はは、フェイトの反応も、似たようなモンだったな、と思ってさ」
「ッ……!あなた、そこまで……」

咎めるような視線が刺さる。麻痺した皮膚感覚ですら十分に痛めつけるほどに。
なんだ、まだ元気じゃないか……
もう少しかな。中途半端に望みを残してしまうのは余りに痛々しい。
俺にだってそれ位の人間味はあるさ。……それに堕ちるのは、綺麗だろうし。

「フェイトも結構抵抗したんだぜ?一度は抜け出したしな。
  ……まあ、一回転がしてやったらおとなしくなったけど」

あの日は時間も遅かったし、体力を消耗してたフェイトは直ぐに寝てしまった。
だから覚えていなかった。覚えてさえいればこんなことにはならなかったかもしれないな。
証拠だって……探せばないことは無い。今も多分あのときのままだ。
あの時追求してくれれば俺だってこんな事を繰り返すことは無かっただろう。
被害者にそこまで要求するのは酷かもしれない。コイツにも……それは望めないかな。
身内に甘いみたいだし。

ああっ……うぐっ……うッ……

フェイトの話がよほどショッキングだったんだろう。もうその目は何も映してはいない。
ただ為されるがままにされる、只の肉。押せば撓み、引けば戻る。それだけが目に映る反応の全てになった。

「おい……ちょっとくらいはッ……反応しろよッ……!」

だが、抵抗が無いのも良くない、面白くない。
19神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:48:05 ID:???
適度な障害、それも、こちらの思い通りに進む程度の障害があれば最適なんだ。
そういう意味ではフェイトは最高だったが。

「ほらっ……反撃ッ……してみろ、よッ……!」

肉にめり込む。触覚は神経を介して伝達することをとうに止めている。
視覚から伝えられる強烈なビジョン、恐らくは誰もが目をそむけるような
その光景が、感覚を補う。指先は突起を何度も押し込む。右手も左手も、
上下左右、それぞれをそれぞれに擦り続ける。血とも汗とも、それとも
他の何かなのか、ぬめりによって滑りが良くなったようだ。コイツにとっては
いいことだろうか。俺にとっては、やりにくい。気付けば目に映る両手は、か細い首の両側に回っていた。

――もしかして、このまま動かなくなったりしないよな?

それは甘美な想像だった。さっきまで暴れまわって抵抗していた。必死に
逃げ回って、それだけで俺は熱くなれた。その全てを止めることが出来たら。
さすがにそれはフェイトにもしてやれなかった。いくらなんでも身内は無理だった。
その時の俺は。今の俺ならどうなんだろう。
……この滾りは、俺の中のその部分が成長しているのか、それとも……相手が相手だからか。
これ以上の思考は俺自身を壊してしまうかもしれない。
抵抗がなくなったとは言っても、隙は見せるべきじゃない。動きは、鈍くなる。

ぎり、ぎり、ぎり。

指が食い込むビジョン。ぼやけた視界では捉えきれない。
ただ、コイツの体がびくびくと痙攣しているのは、かろうじて確認できた。
その先にあるのは、終わりへの渇望。只、終わらせたい。ハメたまま、最後に突き進む。
20神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:49:49 ID:???
弱く、弱く、強く。
色が赤黒く変わっていく。終わりが近い。俺も、コイツも。
弱く、強く、強く。
最後の一突きに向けて体が昂る。その時を、待ちわびる。
強く、強く、強く。
緩んだ掌に、再び力が加えられる。
強く、強く、強く。
もう、残り時間も無い。これで最後、かな。

強く、強く、強く。
あぐっ、と声が漏れる。手に更に力が加わる。
強く、強く、強く、強く、強く、強く。

「おらッ!これでトドメだッ!」

今までで一番強い一突き。そのまま発射する。
その時ティアは、ピクリとも動かなかった。
21神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:51:46 ID:???
「あーっ負けた!ちょっとシンさん、素人相手に大人気ないですよ!」

隣でティアが喚く。
「んなこと言ったってしょうがないじゃんか。さっきも言ったろう?俺は手加減なんて出来ないって」
「言ってません!それに接待プレイってのもあるじゃないですか!そんな事じゃ将来立派になれませんよ!」
「……上司と格闘ゲームで対戦する会社ってどんな会社だよ」
「ありますよどっかには!本当に鬼畜ですね!あなた!」

まったくひどい言われようだ。とは言え今回は俺が全面的に悪い。
そもそもティアが新品未使用のゲームステーションを持ってきてしまった
ことが始まりだった。リサイクルショップに流れていたそれを
千円札一枚で買い叩いてきたティアは、一緒につけてやんよと
気のいいおっちゃんに言われて貰ってきたキャプコンの対戦格闘ゲームを手に、俺に勝負を挑んできたのである。

……俺が格ゲーの鬼であることも知らずに。

そしてまだティアがまだ操作に慣れていないのをいいことに、画面隅で
ハメまくっていたということである。というか単発のパンチを連発しているだけだったのだが、
ガードすら知らないティアにはそれで十分すぎたらしい。
途中何回か投げなどの攻撃方法を交えたので正式にはハメではないのだが、
それでも問題にならなかった。ライフが赤くなってからは抵抗する気力も失ったようだ。

「大体、皮が捲れるほど連打しなくてもいいじゃないですか」
「いやあ、久しぶりにやったからさ」
22神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:52:46 ID:???
すでに親指の皮は捲れて赤くなってしまっている。ゲームの間は
全く痛くなかったのだが、さすがに少し痛みが来た。
もうちょっと自制というものを覚えた方がいい。格闘ゲームにしてもMS戦にしても。

「それになんですかあの喋りは。サドっ気溢れすぎです」
「だからゲームの時だけだって」

フェイトの時はなかなかひどかった。負けず嫌いなフェイトはやりすぎたせいで、
なんと目に涙を浮かべてしまったのだ。
なんとか同居人連中に見つからないように根気よくなだめ続けた結果、
泣きつかれたのか寝てしまった。対戦途中に泣き出したので
結局は倒せていない……のだが、一応はフェイトが寝た後でポーズを解除して倒しておいた。
セーブも残っていることだろう。
……だからどうしたということではないけども。
23神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:54:38 ID:???
……だからどうしたということではないけども。

「それよりさあ、もう一ラウンドあるんだけどどうする?」
「望むところです!……でもハメは無しですよ?」
「聞く人が聞けば狂喜乱舞しそうなセリフだな」
「うるさい!余計なこといってないでさっさとやる!」

口論になりながらも次のラウンドを始める。ドアの外でぼそぼそと聞こえる声を気にしながら。

「シンさんの様子、おかしくないですかっ」
心配そうなユーノの声。
「ん……どうやらフェイトにまで手を出していたみたいだな」
言葉の後にククク、という含み笑いが続く。間違いなく隊長殿だろう。
「通報しますか?」
「まさか、もう少し楽しむべきだろうさ」
「いえ、このままではティアナさんの身に危険が及ぶ可能性があります。ここは僕が身代わりになってきますからその隙に通報を」
「……あれ?君ってそういう趣味だったけ?」

……止めた方がいいのだろうか。




散々引っ張っといてこんなオチでした、ちなみに隊長というのはオリキャラです

とりあえず吊ってきますね
24通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:55:31 ID:???
不覚にも(ry
25神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/26(火) 23:55:32 ID:???
ちなみに続かない
26通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:56:15 ID:???
とりあえず最後のエリオに吹かざるをえない
27通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:56:51 ID:???
Σ(゚д゚lll)そ、そんな!殺生な!
とりあえずGJ!
すげえ、ただの格ゲーをここまでエロくかけるのかw
28通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:58:08 ID:???
ユーノでした。俺も吊ってきますね
29通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:58:14 ID:???
口論しながら仲の良さげなシンとティアに萌えた、GJ
30通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:09:49 ID:???
GJ
けんかし〜てても進む二人の未来信じたい〜♪
なんて某ゲームの歌が浮かんだ。
知らない人は知らんでよろしい。深く追求してはならぬ。
31種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/27(水) 01:14:13 ID:???
PCの確保できました。
でも、今は時間外…。眠剤投下。
眠れなければ、第3話書くさ…。
明日、第2話投下します。

なるべく種ストーリーに合わせる様な形で書いてます。
32通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:16:44 ID:???
                |    l |   W|_l_/| / |l ,'  / メ/|: /   /ハ: |   /  | '、:{ ヽ:::::::ハ、 {r'::ト  /ノ´'"´{_ノ::イ/'::::/ .:::::::::j }:::::i: :!
                |  :/こ|   レ行ifヾ八{ /xく/ |/  /   | j        ヽ/.::::/:::::!`¨¨^       ー亠_彡':/::: .::::: .// ::: ! :!
                |  {{^ |   |!込,,ソ    イf巧トV  /   :/∨        .::::::::/::::::::'.  ノ        -‐イ'´/::: .::: .::/´::: j:::!:.ハ
                |   |ヽ.|   |   `      込,ソ/ /   /         /::://:/::::::::ヘ ヽ     /´ //.::::  .:イ:::::./:::/:/
                |   l  |   |        ,  `ア7/ / j/          // ./:;小::::::::::::ヽ. ー-― 、   //.:::: .://|/ f::/j::/:/
                |   l  |   |     r- _   / レ/            /´  {/ |:::::::::://:ヽ  ̄     ,{ム::::::::/イ   {:!//:/
                 /  l _/|   |\  `ー ´  イ │                |!  !:::://´/ ゝ... -‐ キ7::/´    !´ノ´
                  / j_ 斗{ |   l   ヽ、_. < |   │                    _|く∠ -´―― l l l 「 //:/    _ノ:ノ: `:ヽ、
       _,, -=二¨ ̄| : : :.∨|   |\_| \ l | |   |          .   .. -― ' ´: : : : : : : : : : : : : l l l lく/ィ′ , . :´: : : : : : : : : :ヽ、
    r<          |: : : :.ヘ|   |  ̄ ∧  l\ ,|   |           /. : : : : : : : : : : : : : :_:_: : : : : :ゝl l l i/ /. : : : : : : : : : : : : : : : 丶.
    |  `丶、       |: : : .: :|   |、> /小  l: :.`|   |         /. : : : : : : :, ´ ̄ ̄ ̄  }: : : : : : :/ゝl/: : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : : \
    |     \    |.: : : : |   | / >oヘ |.: :│   |\        /: : : : : : /       /: : : : : / {: : : : : : : : : :/  `ヽ: : : : : : : : : : : : .ヽ
    /         \  │: : : :|   |./∠/|ヽ|│: :.|   |∨|       ': : : : : イ        /: : ,  ´   l: : : : : : : : :/
   ジー…                                     ……


何かこのAA可愛いw
33通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:44:25 ID:???
あまり頻繁に近況報告『だけ』をされてもなあ。
ただのかまってちゃんに見えてくる。
34通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 02:09:57 ID:???
青髪、赤いバンダナ、銃使い、人造人間ホムンクルス。
35通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 02:41:55 ID:???
>31
とりあえず投下。
近況報告はいらないから、自分のペースでゆっくり書いてくれ
36通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 05:59:13 ID:???
>>30
遅くなったがつ○きす信者乙。
37通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 09:26:43 ID:???
そう、唐突に
パルマと翼だけの近接特化デバイスと化した運命を駆る
そんな熱そうなシンを夢見た
38通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 09:42:03 ID:???
>>37
シンの特性や運命の前進特化スラスターを考えると、
ある意味当然かと(MS的な意味で)

話は別だけど、16でエロゲーは普通ですよね?(汗
39通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 09:50:24 ID:???
>>37
パルマにビームサーベル&ライフル系への切り替え機能付けるかノワールみたいに取り回しの良い小型ライフル二丁持たせればかなり使えるモノになるんじゃないか?
アロンダイトとか無ければ羽の可動範囲広がるし
40通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 10:59:40 ID:???
>>39
それはなんという某スレのデスティニーII?
41シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/27(水) 11:31:28 ID:???
「バルディッシュ!!」
『Yes, sir!プラズマランサー』
フェイトの周囲に現れる金色の発射体リング八つ。
対するアレックスは、フェイトの出方を窺っているのか、盾を構える動きすらない。
バルディッシュを横薙一閃、プラズマランサーを放つフェイト。
アレックスに向け放たれたそれらが確に目標を捉え、爆煙をあげた。
フェイトはバルディッシュを構え直し、警戒を怠らない。
『シャイニングエッジ』
煙を裂いて出てきたのは朱色の大型の魔力刃によるブーメラン。
バルディッシュを用いてシャイニングエッジを弾くフェイト。
しかし、対処法を誤った。シャイニングエッジを弾いた次の瞬間には盾を構えたアレックスが突っ込んで来ていたのだ。
『ディバインバスターEX』今度は桜色の奔流がアレックス目がけ、なのはによって放たれる。
盾を構えるアレックス。すると中心から朱色の魔力が波状に噴射され、ディバインバスターはそれに当たり、散った。
「何、あの盾!?」
驚いたのはなのはだけではなかった。
フェイト、ヴィータ、管制局員たちもである。
いくら能力限定されているとはいえ、あの大威力の砲撃魔法を容易く受けきったのだ。
フェイトからなのはへと矛先をかえ、左腕付属の盾型デバイス、ジャスティスを構えるアレックス。
「させない!」
フェイトがバルディッシュを構え、アレックスへと向かっていく。
「させるか!レジェンド」
『ドラグーン』
剣型デバイス、レジェンドを横一閃すると魔力刃が外れ、十の魔力の塊に分割される。
それぞれに発射体リング、そして何故か発射口前に展開される環状魔法陣。
それらをまとったまま直線的な不規則な動きでフェイトとヴィータに向かっていき、二人をオールレンジから攻撃する。
発射体リングの中央の魔力の塊から放たれる奔流が環状魔法陣にぶつかり、九の奔流に拡散される。
上下左右360度。
「これってッ!?形式は違うけど…。」
「キラの使う魔法に似てる…。」
フェイトはシールドを用い、移動しながらかわし、ヴィータも同様にする。
空域を九十の灰色の魔力の奔流が飛び交っていた。
42シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/27(水) 11:35:38 ID:???
アクセルシューターを放つなのは。
それはなのはのコントロールにより、アレックスへと向かっていく。
両腰に装備している白い筒状の何かを右手で抜き取り、連結させるアレックス。
『シュペールラケルタ・アンビデクストラス・ハルバート』
すると、朱色の魔力刃が発生し、そのままジャスティスでアクセルシューターを防御。
爆煙を突抜け、なのはへと斬りかかり、下段から斬り上げる用に手首をかえす。
なのはの作り出す強固な障壁がアレックスの斬撃を阻んだ。
桜色と朱色の魔力光が不快なまでに明滅を繰り返す。
『ブレフィスラケルタ&シュペールラケルタ』
斬撃を防いでいるなのはが目を見開いた。
アレックスの頭上に用意される大型ランサーとその両サイドに現れる中型ランサー。
「撃て…ジャスティス」
『OK, Boss.』
発射体から放たれる三つのランサーがなのはのラウンドシールドに突き刺さる。
「えっ!?」
間抜けな声をあげるなのは。障壁にランサーが触れた瞬間、高速でなのはは無理矢理に後退させられていた。
一瞬にして戦闘区域から離脱させられるなのは。
「「なのは!!!」」
ヴィータとフェイトが気付いた時にはすでに、なのはの姿は見えなくなっていた。
「ラウ、お前は紅い方を頼む…。俺は…。」
といってフェイトへとその視線を向けるアレックス。
「了解した。レジェンド!!」
『ドラグーン・スパイク』フェイトとヴィータを囲んでいたドラグーンがランサーへと変化し、ヴィータ一人に集中する。
「上等!!行くぞ!アイゼン!!」
『Jar』
直進してくるランサーをラウンドシールドで受けるヴィータ。しかし、異変はすぐに起きた。
弾かれるはずのランサーがシールドを破壊せず貫通。
「何っ!?」
慌てて回避するヴィータ。しかし、背後にも複数のランサーが待機していた。
「なんなんだよ、この魔法はッ!!」
悪態をつきながら、それでも、グラーフアイゼンを用いてヴィータは叩き落としていた。

一方、フェイトはシグナムが見ておけと言っていた戦闘データのことを思い出していた。

障壁を張ってもその上から後退させられるシグナム。

(鍔競り合い、障壁を張るのは危険か…。なら!!)
『ソニック・ムーヴ』
金色の閃光がアレックスへと超高速で向かっていった。
43シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/27(水) 11:38:16 ID:???
バルディッシュを縦一閃で叩き込むが、魔力刃によりとめられる。
フェイトはすぐに次の攻撃へと移るため、バルディッシュでアレックスを強引に弾き飛ばし、体制を崩したところへ。
『プラズマスマッシャー』を放つ。
金色の大型の魔力の奔流がアレックスを飲み込もうとするが
『スキュラ』
朱色の閃光がプラズマスマッシャーを相殺した。
『ファトゥム01』
赤く輝く戦闘機を思わせるような翼がアレックスの両肩部に発生する。そして、ジャスティスを構えフェイトへと向かっていく。
(スピードが、上がった!?)
フェイトもバルディッシュを構え、迎え撃つために動き出す。
バルディッシュを横薙一閃しようとするが、盾、ジャスティスによって阻まれる。
しかし、今度、力で押しきられたのはフェイトだった。
瞬時に体勢を建て直す。それと同時、連結されていたサーベルを解除した二刀の魔力刃を振り上げ、今まさに振り下ろそうとしているアレックスの姿が視界に入った。
斧形態のバルディッシュの刃と柄で左右の縦一閃を受けるフェイト。
(これを弾いて、一旦距離を取る!)
フェイトはそう考え両腕に力を込めた刹那
『グリフォン』
耳に響く機械的な女性の声。
いつのまにか振り上げられているアレックスの右足。そして、膝から足までを繋ぐ魔力刃。
目を見開くフェイト。
ヒュッ!!
振り抜かれる蹴り、空気を切り裂く音。
しかし、それがフェイトに当たることはなかった。
再びのディバインバスターがアレックスを邪魔したのだ。
騎士甲冑を所々損傷しているヴィータをアクセルシューターがフォローする。
なのはの遥か遠方からの砲撃。
「(戦闘データは取れた。離脱は出来るかい?)」
スカリエッティからの通信がラウとアレックスに入る。
二人はそれを了解し、アレックスはラウのもとへと飛翔する。
『ディバインバスターEX』
『プラズマスマッシャー』
『シュワルベフリーゲン』三種の魔法が二人に向けられ発動準備された。
44シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/27(水) 11:40:36 ID:???
「アレックス、やるぞ…」
「あぁ…。」
魔法陣を展開する二人。
「「ターゲットマルチロック」」
放たれる桜色と金色の奔流と紅の魔力弾。
盾型デバイス、ジャスティスと剣型デバイス、レジェンドから排出される計六発のカートリッジ。
『『Complete マルチロック・Combination Asult Fire!』』
なのは、フェイト、ヴィータは回避行動をとる。
全方位360度から放たれる極大の奔流と膨大な魔力の塊が空を駆け抜けていき、光が晴れたときには二人の姿は確認できなかった。

機動六課隊舎ロビー。
自室に戻ろうとしているシンとキラをエリオが呼び止めた。
「あの、なのは隊長とティアナさんがこれから話をするみたいなんですけど…。見に行きませんか?」
「俺はいい…。まだ納得いってないし…。
それでティアが納得するならそれでいい。」
「キラさんは?」
「僕も…いいや…。明日も訓練あるし…今日は色々あって疲れたし…。
早めに寝るよ。おやすみ…。」
くぁ〜っと欠伸をしながらキラはシンに続いて階段を上っていった。

一方、ティアナは、なのはと二人で話をしていた。
なのはが伝えたかったこと。教えたかったこと、ティアナの将来を考えていてくれたことを聞いて、涙するティアナ。
そんな様子を陰から伺う四人と一匹。
と言うわけで、めでたく事態はまとまったらしい。
翌日には、皆さっぱりとした表情で訓練していた。
もちろん、シンとキラは納得いかないようだったが…。

昼休み。
キラとシンははやてに呼び出され、部隊長室にいた。空間にモニターを開かれ、そこに映る二人の少年の顔を見て驚き、その名前をキラとシンが震える声で呟いた。
「そんな…アス…ラン?」
「…レイ…?」
45神隠し:2007/06/27(水) 11:43:26 ID:???
あとがき

第八話 終了です。

何て言うか、アスランとレイは強すぎですかね?
正直、ナンバーズより強い感じで考えてはいるんですが…。
さて、どうでしたでしょうか?
楽しんでいただければ幸いです。

今回、実はかなりボツにしたセリフがあったので二つほど紹介したいと思います。

なのはたちの戦闘終了後、機動六課隊舎ロビーにて
沈黙を破るキラ「確に、ティアナの無茶が過ぎたかも知れないけど…、だったら尚更、撃つ必要が、殴る必要があったの?
これを今伝えてどうするの?
知ってるのに、分かってるのに黙ってたら駄目でしょ?
泣いてるのに、苦しんでるのに殴って終らせるのも駄目でしょ?」
同じ場面シンの場合「さすが綺麗ごとは管理局のお家芸だな。
同じ思いをさせたくない?だったら、戦わせるなよ。戦わせればどっちかが傷付くか、死ぬかするんだ!
命をかけてでも譲れない場面?
そんなの、戦場にでればいつだってそうだ。自分のために、家族のために、皆のために、国のために…、理由は一杯あるさ。
ホテル・アグスタでも、ヴィータ副隊長がガジェットの館内侵入前に間に合ったとは言い切れない!
館内警備にいる隊長たちも、一人の犠牲も出さず乗りきれたとは言えないだろ!」

以上、ボツにしたセリフでした。(他にもあるんだけどね)

次回 第九話 Interlude 〜休暇〜
シン「休日かぁ〜って、どうせ途中で任務が入るんでしょ?」
キラ「そうじゃないらしいよ?完全に休日の物語だってさ。シンが言ってるのは第十話のこと。」
エリオ「休日って、僕らなにするんですか?」
キラ「何か、旅館行くみたいなんだ…。」
シン「そう、そこではケースバイケースの話や、俺たち六人で買い物いったりするんだ。」
キャロ「と言うわけで、
次回シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜
第九話 Interlude〜休暇〜
お楽しみに!」
シン「『エリオ・モンディアルの憂鬱』にご期待ください!」
キラ「いや、そんなのないから…!」
エリオ「ありますよ!…えと…多分…。」
46通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 12:31:50 ID:???
GJ

シンって接近戦型と思われがちだけど、
遠中近に対応するインパに乗ってたあたり万能型なんだよね
47通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 12:45:14 ID:???
GJ!!
はじめて、ズラがカッコいいと思いました。
ボツにするにはシンの台詞は勿体無いなぁ。
48通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 13:02:15 ID:???
GJ!
敵は強いほうが話は盛り上がるからこれでいい。
ナンバーズは伏兵で虚を突いてなのは達から逃げるので精一杯の戦力だったからな。
49通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 13:29:28 ID:???
GJ!
アスランかっこいいよアスランw
…余談ですが、作中にてアスランとレイの姿が明かされる前にアスラン(アレックス)がレイの事を
ラウと呼んでいるのですが…これはこれで良いんでしょうか?
50通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 14:09:02 ID:???
当初のシン達みたいに記憶がないとか。
51通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 14:58:36 ID:???
GJ!
こんなにカッコいいズラは初めてだ。
52通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:30:59 ID:???
【追悼】…ああ……ティアナ・ランスター…【凡人】

もはやシンだけが六課に残された最後の希望だ!
53通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:45:06 ID:???
というか撃つ前にそういう事はキチンと伝えろよとなのはにつっこみを入れたい
気分になった瞬間でした
54通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 16:54:23 ID:???
向こうとしては口で言ってわからんならお仕置きよってな感じだったのか知らんが
仕事や訓練以外ろくに対話も交流もないっぽいのにそりゃないよなぁ
55通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 17:04:14 ID:???
時を止めるナンバーズや鏡の中の世界に出入りできるナンバーズはまだですか?
自分は触れた物を爆弾に変えられたり時間を巻き戻すナンバーズを希望します。
56通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 17:28:00 ID:???
JG!
しかし気になってたんだが何故キラとシンは互いのことを忘れてたんだ?
魔法のことだけならともかくプロローグで一緒にいたよな?
57通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:31:28 ID:???
>>55
吉良じゃねぇかww
58通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:39:07 ID:???
世界をフリーズさせるARMを持つナンバーズはでますか?
正体は、ホムンクルスです。

仲間には、ゴーレムを扱える女がいます

誰かと誰かの声に似ている気がするが…気にするな
59通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:43:09 ID:???
>>55
私は殺人カビを使うナンバーズか、ナンバーズが英語なのに他の仲間がイタリア語で
呼ばれている事に対してキレるナンバーズがいいです。殺人カビに関しては空士には天敵だと思いますし。
60通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:50:20 ID:???
>>59
俺は賭けに勝つと相手の魂をチップにするナンバーズを推薦します。
61通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 19:57:21 ID:???
>>60
それはどこのホラーですか
62通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:01:02 ID:???
>>61
慈英自重www
63通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:02:44 ID:???
じゃあ。俺は、「雀聖」と呼ばれたナンバーズを推薦しよう。
得意技は「ツバメ返し」「国士無双」「九蓮宝燈」「急激な眠気」
64通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:07:42 ID:???
>>59
カビ先生は相手の前に出て行かなきゃ安泰だからな。
65通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:08:12 ID:???
>>45
結局シンとキラは納得しないままだったのか。
それなら無理やり模擬戦周りの話を入れる必要無かったんじゃないの?
確執を書きたいのか、本編と同じように和解して成長とかってのを書きたいのか、全然分からない。
あの話に納得いかないんなら、単発レスかなんかで言えば良いだけの話だろうに、
何故こんなに話から浮くのを覚悟で個人的な感想を捻じ込んだんだ?

次にオリジナルストーリーを入れるそうなので、上手く回収されるのを期待してますが。

神隠しさんのSSを毎回楽しみにしているし、スレが荒れるのは嫌なんで、できるだけスルー推奨。
66通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:10:48 ID:???
>>65
成長…?
67通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:13:54 ID:???
シン「バニシング・フィスト!」
68通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:14:25 ID:???
セッコ>>>オアシスの壁>>>セイン
69通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:21:12 ID:???
しかし、難儀だなこの後……職人さん達はノストラカリムの大予言をどう扱うか……俺にはキバヤシを登場させてギャグにする以外浮かばないww
70通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:22:56 ID:???
シン「アンゴルモアの大王がやってくる…」
スバル「アンゴルモア…ああ。その人は家に遊びにきますよ。」
シン「え?」
スバル「おじさま〜 って居候のカエルに逢いに」
シン「マジで?」
71通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:42:30 ID:???
>>69
あの真の理由を聞いて、ああ新人4人組は体裁を整えるためだけの数合わせなんだなと痛感した。
ティアナなんて騙されたようなもんじゃん。
72通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:53:24 ID:???
>>71
そうだな…執務官であるフェイトから教えて貰うはずだったのにその部隊はいつ無くなるか分からない生贄みたいな部隊だった…何というかティアナは哀れすぎる
73通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:55:19 ID:???
上司に騙されるなんて…種死の主人公と似てますね
74通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:55:30 ID:???
>>69
    |┃
    |┃三    ,ィ, (fー--─‐- 、、
    |┃.    ,イ/〃        ヾ= 、
    |┃   N {                \
    |┃  ト.l ヽ               l
 ガラッ.|┃ 、ゝ丶         ,..ィ从    |
    |┃  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ    <  カリム君!話は聞かせてもらったぞ!
    |┃.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ     |   管理局は滅亡する!
    |┃三  ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン       \____________
    |┃      l     r─‐-、   /:|
    |┃三     ト、  `二¨´  ,.イ |
    |┃     _亅::ヽ、    ./ i :ト、
    |┃  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、
    |┃    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
75通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:58:34 ID:???
カリムの予言の的中率が高いのか低いのかよく分らんのもなあ。
76通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 20:59:59 ID:???
       ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
        cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・

             _ -―-、
           , -――‐ヾ、―‐-、
         /,イ  ̄ ̄ ̄ }) ̄ ̄ヽ
        / /  /\  / ,へ、  \
          / /  /. . . . ー''―'. . . .ヽ、 ヽ
       l /  / . . /. . . . . . . .ヽ. . ヾヽ ',
       ||  ,'. .. ./i. .i .| ,ヘ. . . .l. . . lヾゝ|
       l」  |: . : .!フニ!ミi;/ !ァ;ニ_}. . . |: ::| l
       ヽ  |. . : <ト'  !`  'ト' .!〉. . |:.i:.|ノ
          \l. . . .lゝ- '  ,  `-'j , , レり
             ∧. . lu"  r‐ァ  "イ//人
         /l: :ヽト、>、 __ ,イ/ノイ::}、〉
             レVV': :゛:|ー┐┌|: : }リV
           r‐'´\: :|\ 二ノvV⌒)ー、
         /`ー--_リ'⌒7rjヘi⌒ヽ/ _)
         / ̄ ̄ ̄\__/´ ○〉 V  ̄  |
         ,'    \ くr┴'⌒::V´\.   |
          /、0 ___/V::::::::::::::::::|―^0r―‐|
        {  V   // ̄\:::::::::ヽヘ/ _イi
       ヽ___イ7 /     ヽ::::イ_,イ  l ',
        /||  /||\       ノ´__| /   ハi.|
77通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:08:01 ID:???
ティアナ好きなんだが、もう出番はないだろうな……まだ新人3人分のイベントやルーテシアやらヴィヴィオやらのイベントが残ってるから
78通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:11:45 ID:???
ただの雑談や持論を垂れ流したいのであれば、もう一つのスレに行ったらどうかね
79通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:13:21 ID:???
>>78
仕方ない。お詫びもかねてなんか書いてきてやる
80通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:22:13 ID:???
>>79に期待!
81通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:25:34 ID:???
>>78
             ___,,,,,..... -一ァ
         / ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
.        /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/      ,!
.         /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i   断  だ ,!
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i  る  が ,!
.      /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ       ,!
.       /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
     /-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
      /'ヽ、ヾi ゙´.:   /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
.    /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
   /::::;;;;;/  ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
.   /;:::::/ ::.    ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
  /i!:::::iヾ-'、::..       '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.`        .: ,;:'  ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ      ..: ,;:''   ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、   ,..:'.:'"    .: ,!
   ``ヽ.、_ ¨`  ,:'      (_r:,!
       ``ヽ.、..    ノr;ソ~,!
             ``ヾ、 / 7,!
                 ``ヽ,!
82通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:32:19 ID:???
>>73
(*0M0)<俺もよく上司に騙され、敵に騙され、部下に騙されたよ。
83通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:00:02 ID:???
>>82
あんたのは騙されたんじゃなくて、早とちりと勘違いと被害妄想だ
84通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:03:55 ID:???
「何て魔力だ……」
キラ達は押されていた。
スカリエッティが放ち膨大な魔力が空間すら浸食していく。
暴虐的なまでの異形…もはや、それは元のスカリエッティとは言えなかった。
「ふはははは!!来い虫けらども!!」
笑いながら言うスカリエッティ
まるで走って登場してくるラスボスのようだった。
「ストライクフルバースト!」
キラの攻撃を皮切りにアスランを含む六課のオフェンス陣が最も信頼する魔法で攻撃した。
膨大な魔力がスカリエッティに直撃した。
いかにレリックの力を取り込み、化け物と化したスカリエッティとはいえ、これでは無傷ではいられないだろう…キラ達はそう確信していた。
だが……
「効かぬ効かぬぞ!!」
スカリエッティは健在だった。いや、それどころか傷すらついていない。
スカリエッティの周囲に魔法陣が描かれる。
そこから波動のようなものが生じる。
アスランとキラが守りに入ったが、プロテクションを紙のように破られ、それどころか各々のデバイスに傷をつけた。
「…こうなったら…スバル!!」
キラがスバルの胸元で腕を掲げるとスバルのなまめかしい声とともにひとふりの剣がキラの手に握られていた。
同様にアスランもフェイトからひとふりの剣を引き抜いた。
キラとアスランだけが持つレアスキル…心剣使いだった。
人間の心を具象化した剣を二人は扱うことが出来たのである。
「はぁぁぁ!!」
「でやぁぁぁぁ!」
キラとアスランは同時に左右から剣を振るった。
今まで幾度となく境地を救ってきたその一撃。
その刃はスカリエッティの防壁により防がれた。
「なっ!!」
「馬鹿が!」
オレンジ色の光球がキラの持つ心剣を打ち砕いた。
心を砕かれたスバルとフェイトは自らの片膝を地面についた。
「どうなって…」
「ふはははは!無駄だ私にそのようなものは効かん!!究極心剣でなければ私は倒せん!」
勢いに任せキラを吹き飛ばす。
「僕の聖杯はどこだ!!」
なのは達は顔を見合わせていた。
そんなものは知らない…そういった顔つきだった。
聖杯…究極心剣の元となる器のことだ。
アスランは既にフェイトから究極心剣を抜き取っていた。
だが、彼一人で勝てるほどスカリエッティは甘くなかった。
85通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:05:23 ID:???
アスランの究極心剣はスカリエッティの防壁に遮られ、攻めあぐねていた。
「ふはははは!!」
スカリエッティから再び膨大な魔力の奔流が起こった。
魔力はアスランを飲み込み空へと跳ね飛ばした。
空を飛ぶ術を持たないアスランにはあの距離からの落下は致命的だった。
「くっ…!!」
キラは飛び上がる。アスランを助けるために空へ飛び上がった。
キラがアスランを受け止めた時に突如光を放ち始めた。
「……君が僕の聖杯だったのか!?」
確かにキラはアスランの聖杯を抜いたことはなかった。
「うっあっ…」
小さく声を上げるアスラン。熱く燃えたぎるような感覚がキラを襲った。
そして、次の瞬間…究極心剣を引き抜いた。
「凄い…心剣師から心剣を抜くなんて」
スバルが驚いたように声を上げる。
「行けキラ、アスラン!!」
なのはが牽制の意味も込めてディバインバスターを放った。
当然、スカリエッティに防がれたが十分なめくらましになった。
「……まっ、待て…全力で見逃せ!」
「これで終わりだ!極光剣!」
「抹殺の…ラストブリット!!」
2つの究極心剣がスカリエッティの体を貫く。
「……私の……全世界オレンジ畑の夢が……」
まるでB級アクション映画のようにスカリエッティの体は爆発した。
……終わりかよ!?

キラ「お前も馬鹿をやれ、馬鹿は良いぞ?」


あれ?俺こんなの書くつもりじゃなかったぞ?おかしいな……
86通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:07:17 ID:???
>>85
シャニティアキター!
シャニティアはほんといいアニメだよなwww
87通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:11:52 ID:???
>>85
ダメだwwwwあの場面が思い出されて笑いが止まらないwwww砂漠の虎はぁ〜〜?
88通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:13:01 ID:???
>>85
「熱い…」が抜けてるぜ!
8985:2007/06/27(水) 22:15:11 ID:???
>>88
しまったぁぁぁ!!!!
しかし、これだけシャニティアを知ってるやつがいて驚きだぜ
キラがスバルとのフラグを両断し、アスランに走った究極のネタアニメだし、やっぱり、有名なのかねw
90通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:17:21 ID:???
シャニティアは今期最高のアニメだった
91通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:18:22 ID:???
>>89
12話は伝説すぐるw
笑いながら走って来るラスボス、そして喘ぐ男から究極心剣wwww
92神隠し:2007/06/27(水) 22:56:15 ID:???


神隠しStS八話完結前を訂正中です。

今、書き直してるんで、出来次第差し換えを投下します。
93通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 22:58:35 ID:???
>>92
心の剣を解き放て!
94通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 23:37:44 ID:???
101人切りを達成したデカマスターなら
95暇人A:2007/06/28(木) 00:10:07 ID:???
携帯から投下は初めてなんで多々問題があるかもですが投下いいですか?
96通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:10:49 ID:???
シンの右腕が吹き飛んで、相手の魔法を傷付いた右腕で受け止めて
エネルギーに変えて撃ち込む
97通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:14:29 ID:???
>>95
問題ない。俺なんか小説を携帯から書き込んでるわけだし
98暇人A:2007/06/28(木) 00:19:48 ID:???
度重なる遠征、激戦によって、疲れが出ない、と言えば嘘になる。
が、それは流石に予期せぬ事態だった。


ヴィータが風邪をこじらせるなんて…



〜少女の風邪と、俺の出生事情〜

「んで、何が食べたい?」
「りんご」
即答でフルーツかよ…

ここは二階、はやての部屋。
そのベッドに寝かせつけられているのは、勇ましく激戦を繰り返している、ヴィータであった。
「ま、りんごくらい用意してやるさ」
そう言って、シンは部屋を出て行った。
確かりんごは残っいたはずだ。
99暇人A:2007/06/28(木) 00:23:49 ID:???
これで、今、はやての部屋にいるのは4人となった。
はやてには夜中にやっている事を黙っているため、魔法に関する事だと、退出してもらっている。
また、ザフィーラはその付き合いと称し、はやてと共にいてもらっている。
「不覚だったぜ…」
シンが出て行ってから、何気なくヴィータがつぶやいた。
「仕方ねぇよ。
風邪なんか、防ぎようがないもんさ」とはムウ。
「でも!!」
「風邪は焦らないことだな」
食ってかかろうとする元気はあるのだから。
「ここんとこ、お前の頑張りは意味異常だったぜ?
せっかくだから、休んでおけよ」
「そうですよ?
長引かせてはやてちゃんに迷惑かけたらだめです」
「我らが前この世界に立った時から時間がたっている以上、抵抗のない病原菌がいるのは仕方のない事だ」
そう言われても、ヴィータは少し、焦っていた。
100暇人A:2007/06/28(木) 00:26:14 ID:???
「あ、シン。話は終わったの?」
一階に降りて、シンははやてに問われた。
「いや、あいつも風邪なんか初めてらしくって…」
これは本人の記憶が正しいならば、事実である。
「シャマルが色々頑張ってるからさ、あと少しで原因もわかるさ」
と言うのも、やはり防衛プログラムの風邪とはただ事ではないはずなのだ。
「そっか…
「それで、何かあったん?」
話が片付いてないのに降りてきたシンの用事を聞いているのだろう。
「あぁ、俺はりんごを剥きに…」
「ヴィータが?」
「あぁ。食べたいってさ」
「ふ〜ん…
それやったら、ちょうどえぇのがあるよ」
そう言って、はやては冷蔵庫まで車椅子を回した。
「これなんかどうやろ?」
笑顔で形のいいのを差し向けるはやてだが、
「それは梨だろ?」
シャマルみたいな間違いをしている。
と、思いきや、
「ヴィータは梨とりんごの区別ができてへんのや」
ちっちっちっ、なんて指を振りながらはやてが言った。
「先にりんご食べさせてから、あの子は梨もりんごもみんなアップルや」
なんでラストに英語を言ったかは定かじゃないが、はやての言う事は理解できた。
101暇人A:2007/06/28(木) 00:29:41 ID:???
なしを剥き、はやての部屋へ戻ると、
「だから、余計なお世話って言ってんだろ!!」
なにやら面倒臭そうな声が聞こえてきた。
開けるかどうか迷っていると、内からドアが開けられた。
「ヴィータ…」
中から出てきたのは、安静第一の少女だった。
シンと見つめ合って、覇気を失い、黙り込んだ。



「風邪なんかに負けてられっか!!」
なしを食べながら、ヴィータが語気を荒げる。
ちなみになしには文句がとんでこない。
本当にヴィータの中でりんご=なしは当然なのだろう。
「で、なんで出て行こうとしたんだ?」シンが適当にアホな事に思いを巡らしていると、ムウが切り出した。
「だから、病気なんかに構ってらんねぇんだよ!」
これははやてのためだろうが、
「そういう考えは危ないと思う…」
シンはつぶやいた。かつて『何か大切なもののために』後先考えなかった事のあるシンの、これは経験則だった。
「でも…」
「ヴィータちゃん、何度も言うようだけど、無理は駄目よ?」
「わかってる!!
無理なんかしてねぇ!!」
ここまで来ると、もはや意地になっているようだ。
これだけ食い下がったところで、シンはヴィータの無理や無茶を認めるわけにはいかない。
「もういいだろ?
焦る事はないさ」
「はやてが死んじまうかもしれねぇんだぞ!?」
「そんなことには、俺がさせない。
信頼しろよ。少なくとも、ヴォルケンの連中くらいはさ」

シンがそう言うと、ヴィータは部屋中を見回した。
「みんな同じよ?
はやてちゃんが大好きだものね」
目が合ったシャマルが言った。
「私達も、最大限やっているんだ」
ただ不器用なヴィータと違って、外面的には冷静を装っているだけ…
「それに俺だって、最悪の結末を避ける努力くらいしてるさ」
「……わかった」
シンやシャマルの思いが通じたのか、ヴィータはついに折れた。
聞き分けは悪いけど、ヴィータは決して頭が悪いわけではないのだ。
102暇人A:2007/06/28(木) 00:32:12 ID:???
さて、二階の病人はシグナムに任せて、シンとムウ、そしてシャマルは一階に降りてきていた。
「にしても風邪か…
俺は引いたことないんだよな…」
「お前さんもコーディネーターだもんな」
何気なくムウが言った言葉に、はやてが反応した。
「シンは風邪ひかない国の人なん?」
おそらくコーディネーターをジャパニーズ辺りと同じ意味だと思っているのだろう。
「あれ、話して無かったのか?」
「そういえば、話す機会がなかったから…」
別に話したからといって、何かが変わるとも思えなかったのだ。
普通なら軽蔑や侮蔑が怖いのだろうが、はやて相手にそんな懸念は特に抱かなかった。
「せっかくだから話しておこうかな…
俺の住んでた世界について少しだけ、な」
聞く気があるか、はやてに目を向けると、はやては嬉しそうに微笑み、肯いた。
「じゃあ、少し難しい話になるんだけど…」
そう切り出し、シンははやてに今まで黙っていた自分たちのことを話した。
まぁムウの身の上話はしなかったが…
いつの間にやらシャマルとザフィーラも寄って来ていた。
103暇人A:2007/06/28(木) 00:35:35 ID:???
「と、こんなところかな…」
しばらくして客観的な事実をシンは話し終えた。
「人によっては俺達のことを『人間もどき』とか『宇宙人』とか呼ぶけど、俺達だってはやて達と何も変わらないはずだ」
「はず、じゃなくて変わらねぇよ、全くな」
「そやね。
シンが泣いてたんみたから、よぉわかる。
なんも変わらへんよ」
シンの言葉を、二人が否定した。
「泣いてたって、ホームシックか?」
ムウは要らないところに耳が働いたようだが…
「昔の夢を見たんです」
と、適当に答えておいた。
「でも、やっぱりあなたはあなたですよ」
シャマルも、特に対応を変えるつもりはないらしく、ザフィーラも同じ旨を男らしく背中で語っている。
「それに、シンは優しいし。
全然問題あらへんよぉ?」
「ありがとう、はやて」
シャマルやザフィーラに変わらないと言われるのも嬉しかったが、やはり普通の少女であるはやてに認められるのは特に嬉しかった。

番外編其の一 完



あとがき(という名前の謝罪)はリアルタイムで書いて後で書き込みます。
104通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:40:36 ID:???
連投支援
105通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 00:44:19 ID:???
感想書いていいのかな・・・?
106暇人A:2007/06/28(木) 00:47:34 ID:???
今の自分の環境ではこれが精一杯ですが、どうでしたか?

番外編という事で時間軸は適当にやりました。
確か本編がまだここまで行ってない筈です。(文章はできてるけど読み込みが出来ない…)

あ、保管は本編とは離してお願いしますね?
最悪この話はなかったことになりますからw


もう一つ、番外編なのにまたシンと八神家の話でごめんなさい。
次はstrikersで何か書くかもしれませんが、多分またasです。


もし要望があれば言って下さい。
活躍させる人物と時代を言ってくだされば適当に自分のスキルアップに書かせていただきます。
ティアナかギンガとシンの絡みなら一発OKです。(自分から積極的に行く度胸はない)


まぁ自分に頼む物好きもそう多くはいないでしょうけど…
107通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:00:52 ID:???
>>106
GJ!!   
しかし、その考えは甘いな・・・早速お願いだぜ!!
ぜひ、タティアナサンでお願いします。
あ・・・ギンガさんもミテェデス。
108通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:18:43 ID:???
じゃあギンガさんで
109通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:22:26 ID:???
ギン姉派であります
110通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:37:31 ID:???
ダティアナさんで
111通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:38:34 ID:???
>>106
GJっす。携帯なのにボリュームあるじゃないですか。本編かと思いましたよ。
暇人さんのシンと八神家のお話しすごくおもしろいです。
これからも頑張ってください。
最後のシンがはやてにいってもらえたのが特にうれしかったという所に
グッときました。まあ、作者さんは深い意味はないのかもしれませんがw
112通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 01:45:28 ID:???
>>106
GJ
番外編もおもしろかった。本編がまた書かれるのを楽しみにしとりまつ。

ぜひティアナのお話しをよろ。
113:2007/06/28(木) 01:50:07 ID:???
とりあえず長編の案として、
1、オーブ近海のマジ切れバトルからなのは無印への転送
2、ヤキンドゥーエ最終戦からなのはA’sへの転送
3、闇の書事件直後からキラアスが転校生としてやってくる完全オリジナル
この三つで考えてるんですけど、どうでしょう?
(1と2を繋げるのもアリかも)
114通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 02:44:28 ID:???
オーブ近海→無印→夜勤→A's
で繋げてみては?
115通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 03:04:18 ID:???
>>106
GJ
コーディの事そういやシンは話してなかったなwなんか和んだ。
リクエストはティアナに一票!
116通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 03:09:25 ID:???
>>106
ギン姉で

>>113
完全オリはやめたほうがいいと思われ。
ある程度原作を踏んでいた方が、矛盾やキャラ崩壊が少ないし。
117通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 07:35:39 ID:uSGXrSMJ
>>113
ヤキンドゥーエ最終戦から無印というのは。
118通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 07:53:43 ID:???
カリム自身が的中率が低いと言っている予言を作者さんたちがどう調理するか期待。
119:2007/06/28(木) 10:54:37 ID:???
>>114
それが一番最有力候補ですね。

>>116
なるほど、では3は除外して1and2でいきますか。

>>117
なるほど、それもアリですね。
120通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 14:25:40 ID:???
>>106
タティアナさんでお願い。
121通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 16:05:51 ID:???
無印に飛ばしてもキャラがまだ少ないから盛り上がりに欠けるだろ

オーブ近海→エース
夜勤→ストライカーズ

がよくね?
122通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 17:21:26 ID:???
いやいや、最低でもエースエピローグくらいに飛ばしておいて
『なのはさん』達に修正してもらうんだよ。
同い年かちょい上の女の子に修正されたらもう二度と
やめてよね以下略なんて言えなって良キャラになるさ。
123通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 17:33:02 ID:???
むしろなのは達も修正されるべきだろ
互いに感化し合い成長していく物語キボン
124通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 17:47:03 ID:???
お互いにぶつかり合い分かりあい成長していくそれが青春だぁ!
125通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:54:40 ID:???
無印なのはじゃないか(笑)
126通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:54:58 ID:???
キラが殴れるわけ無いだろ。
熱血なキャラじゃなきゃ・・・ダメだろ
127通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:58:53 ID:???
そこでスパロボJのキラです。
「クルゥゥゥゥゥゼェェ!」
128通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:02:50 ID:???
>>130さんが何かSSを書いてきてくれるそうです
129通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 19:06:49 ID:???
なんだって?
130神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/28(木) 19:58:35 ID:???
もし踏んだら前スレの妊娠話を

「シン×フェイト」でやってやる
131通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 20:00:22 ID:???
ちょwwwwwえええええええwwwww
132通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 20:00:31 ID:???
>>130
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
133神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/28(木) 20:39:32 ID:???
ハハハ……本当にやりやがった、終わったな



名前変更してセリフ変えて、いつ投下できるだろうか……
134通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 20:41:03 ID:???
>>133
バカになれ!バカはいいぞう。
135通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:03:53 ID:???
>>133
やったあ!楽しみにお待ちしておりまする!
136通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:09:06 ID:???
>>133
究極心剣抜いてくださいよ〜
137通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:18:41 ID:???
昔、フェイト・エロリオン と間違えた経験があってな
138通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:19:59 ID:???
>>137
まあハイレグだからしかたないよな。
139通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:23:40 ID:???
フェイトのハイレグ姿に興奮しているシンは変態です
140通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:28:21 ID:???
>>133
孔明の罠に引っかかったな!!www

激しく期待しております
141神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/28(木) 21:45:43 ID:???
そのうち投下するであろう>>130についての諸注意をば

・これは完全な自分の妄想であり、両本編には何の関係もありません
・神鳴が作品を投下して一ヶ月以上来なかった場合、
 フェイトorシンはオレの嫁! な人達に殺されたと思ってくださいw
 (許してくださいorz)
・神鳴の作品は『エロゲ補正(朝倉純一的な)』がかかっています
・ヒロインもやはりエロゲ補正を受けています、本気にしないでくださいw

以上、では作業に戻ります
142通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 21:51:27 ID:???
がんがれ、がんがれ!応援しとりますで>>141さん!
いまからワクテカです。
143通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:04:49 ID:???
個人的意見として言わせて貰えば不快だ
書くのは自由なんでやめろとは言わんが、意見を述べる自由も許してくれ
144通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:07:33 ID:???
>>141
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) 
145通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:09:56 ID:???
>>143
まあ、自由ではあるだろうが、嫌なら見ないでスルーにしておくべきかと。
そうやって住み分けをしてスレの平穏を保つべきかと。
146神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/28(木) 22:11:23 ID:???
>>143
了解しました、では自サバに上げてアドレスだけ晒すことにします
スレの流れ的に私が危険と判断したら自粛しますが、
基本は公開の方針でいこうかと思います
147通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:13:48 ID:???
>>146
ぜひとも公開してください!待ち焦がれておりまする!
148通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:17:20 ID:???
>>146
激しく期待しております。
>>143
だいたいなあ、これだけ職人さんがいていろんな作品を書いていれば自分に
あわない作品だってあるだろう。それらを一々否定してたらどうしょうもない。
嫌なら読まないでスルーすればいいだけの話。
149通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:20:50 ID:???
自分が嫌いだからって文句を言ってもな。
他の人が好きな場合もあるし
150通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:25:10 ID:TAE7xKx2
>>113
夜勤→無印への転送
151通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:26:45 ID:???
夜勤→病棟→看護婦→以下略
152143:2007/06/28(木) 22:27:58 ID:???
長々と続けるとスレに迷惑になるからこの件ではこれ以上レスしないけど、
別に書くなとは言ってないだろ
実際のところ、読んでわざわざ不快になっても仕方ないから、最初の数回以降はスルーしてる
ただ、嬉々として書いてるみたいだから、こういう住人も居るって事くらいは主張させてくれ
153通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:28:56 ID:???
>>152
文句あるなら雑談スレ行け。
154通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:29:05 ID:???
夜勤と言えばunix.swf
155通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:30:04 ID:???
>>152
失せろ屑
156通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:30:08 ID:???
>>151
カミーユktkr
157通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 22:59:02 ID:???
>>146
ワクテカして待ってます。楽しみだ。
158通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:11:01 ID:???
ハッキリ言ってしまえば文句自体が不快。
しかし別に封殺しようってわけじゃないぞ。つまり空気嫁ってこと。
159通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:24:56 ID:???
「ここがおかしい」って指摘ならともかく、ただ「不快だ」って叫ばれてもな
正直、「だから?」としか言いようが無い
まさにチラシの裏にでも書いてろって奴だ
160通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:26:08 ID:???
上のは>>152へのレスね
161通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:29:23 ID:???
162通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:30:43 ID:???
エロネタは不快に思う奴が居てもおかしくないと思う
俺は好きだけどw
163通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:32:21 ID:???
荒れてる時って絶対>>153みたいのも沸くよな
他のスレにまで飛び火させようとすんなよ
164神隠し:2007/06/28(木) 23:34:18 ID:???
え〜、訂正バージョン出来たんで投下してもいいですか?
なんとか和解、という形で書いては見たんですが…
165通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:34:22 ID:???
>>162
俺も好きだ。同志と呼ばせてくれい。
166通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:35:59 ID:???
>>164
むむ、前のあのままでも良かったとは思うけど
訂正版も読んでみたいので是非ともお願いします。
167シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/28(木) 23:38:30 ID:???
「アレックス、やるぞ…」
「あぁ…。」
魔法陣を展開する二人。
「「ターゲットマルチロック」」
放たれる桜色と金色の奔流と紅の魔力弾。
盾型デバイス、ジャスティスと剣型デバイス、レジェンドから排出される計六発のカートリッジ。
『『Complete マルチロック・Combination Asult Fire!』』
なのは、フェイト、ヴィータは回避行動をとる。
全方位360度から放たれる極大の奔流と膨大な魔力の塊が空を駆け抜けていき、光が晴れたときには二人の姿は確認できなかった。

ロビーに流れる沈黙。それを破ったのはシンだった。
「さすが綺麗ごとは管理局のお家芸だな。
同じ思いをさせたくない?だったら、戦わせるなよ。戦わせればどっちかが傷付くか、死ぬかするんだ!
命をかけてでも譲れない場面?
そんなの、戦場にでればいつだってそうだ。自分のために、家族のために、皆のために、国のために…、理由は一杯あるさ。
ホテル・アグスタでも、ヴィータ副隊長がガジェットの館内侵入前に間に合ったとは言い切れない!
館内警備にいる隊長たちも、一人の犠牲も出さず乗りきれたとは言えないだろ!」
突然、シンが声を張り上げたので、周りは再び沈黙。しかし、今度の沈黙はそう長くはなかった。
「でも、なのはさんは、皆のことちゃんと…。」
「そうやって、なんでもなのは隊長が正しいみたいな言い方して…、まぁあんたたちにとっちゃ神みたいな存在なんだろうこど。
俺にとっちゃ、ただの悪魔だね。」
シャーリーの言葉を遮り、シンが言った。
「シンッ!!」
言い過ぎだと言うように席を立つキラ。おどおどしだすスバル、エリオ、キャロ。
そして、そのやりとりを不安そうに見つめるシャマルと、冷静な面持ちで見つめているシグナム。
「俺は間違ったことは言っちゃいませんよ?
あんな過去を見せて…、同情を誘いたいだけなんじゃないの?」
言い切ると肩で呼吸するシン。
そして、丁度帰ってきたなのはがシンの後ろに立っていた。
168シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/28(木) 23:41:00 ID:???
ばつの悪そうな顔をするシン。一方、なのははシンの発言よりも、シャーリーに詰め寄る。
「シャーリー、かってに話ちゃったの?」
「すみません、でも…、見てられなくて…。
説得したかったんですけど…。」
はぁっと嘆息し、なのはは困ったような笑みを浮かべシャーリーを落ち着かせると、シンへと向き直った。
「私のやったことが…そんなに気に入らない?」
「えぇ、気に入りませんね。ていうか、仲間のあんな光景見せられて、気に入る奴なんかいませんよ!!」
半、挑発的な笑みを浮かべるシン。
「じゃあ、今からとことん話し合おうか?
シン、ティアナ、キラが納得行くまで…」
「はぁ?今から?散々やっといてから、はいそーですかってあんたの提案に従えるもんか!!」
「そうだねぇ、でも私にだって言いたいことはあるから、あの時、私がティアナに伝えたかったのは、無茶ばっかりやってたらいつか必ずその代償を払う日がくるからって、それを伝えたくて!!」
「だから、撃ったってのかよ?あんたはぁ!!」
「二人とも!!」
ヒートアップして行くシンとなのはの間に割って入ったのはキラだった。
「勝手に熱くなるのはいいけど…もう少しティアナのことを考えて…」
「「だから、ティアのことを…!!!」」
なのはとシン、二人の剣幕を押しきり、キラが声を張り上げた。
「そうじゃなくて!!!ティアナ本人の気持も聞けって言ってるんだ!!!」
静まる二人。
キラはずっとうつ向いているティアナへと視線を向ける。
「それで、ティアナはどう思ってるの?自分が間違ってると思う?それとも、まだ正しいと思ってる?」
「私は…正しいと思ってます。」
震える声でティアナがいった。
「ほら、見てみろ!」
とシンがなのはを挑発するが、
「シン、ちょっと黙ってて…。なのは隊長は何か言いたいことはありますか?」
キラの質問に頷くなのは。「本当は事前に話しておくべきことだったんだけど、ティアナのデバイス、クロスミラージュの第二形態はダガー形態なの。」
顔を上げ、えっと声をあげるティアナ。
「ティアナは執務間志望だから、どの道、近接戦闘は必須になってくると思うから…。
でも、今は教導しながらこなさないといけない任務があるし、中途半端に教えるよりも、今ティアナが得意とする射撃魔法をより完璧なものにしたかったからね。」
169シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/28(木) 23:44:38 ID:???
一旦、間を置いてから再び口を開くなのは。
「今は前衛が出来なくても、スバルやエリオ、シンがいるからって思ったんだ。
三人に前衛をまかせて、訓練で研いてきた得意の射撃を今度は実戦で確実なものにしてあげたかった。」
声のトーンを落としたなのはに、今度はキラが言う。
「だったら、どうしてそれを言ってあげないの?
まずは、話し合おう。君は、敵だった僕やヴィータ副隊長にでさえ、そう言ってくれたじゃない?
その言葉は…どうしたの?
デバイスだって、どんな機能がついているか、データを渡して上げてもよかったでしょ?」
「………。」
一瞬、驚いたような顔をするシグナム、シャマル、なのは。尚も続けるキラ。
「データを渡して上げただけでも、結果は違ったでしょ?」
流れる沈黙。階段から降りてきたフェイトとヴィータも、皆が視線を注ぐなのはとキラへ視線を移し、足をとめた。
「……そっか…、そうだよね…。
ごめんね、ティア。
コミュニケーションが足りなかったよね…。」
そんな続く沈黙を破りなのはが言う。
「…いえ…そんな…。」
うまく言葉にできないティアナ。
「今回のことは私が悪かったよ。
でも、一つだけ、ティアナにはわかって欲しいんだ。
ティアナは自分のこと凡人だなんて言うけど、そんなことはないんだよ?
ティアナのクロスファイアだって自分でいろんなバリエーションを増やしていけば、強力で状況に応じて使い分けができる強力な魔法なんだよ?」
ティアナの肩をポンッと叩くなのは。
「これからは、ちゃんとコミュニケーションがとれるように気を付けるね。
今回は、ほんと、ティアナの気持ち、考えなくてごめんね。」
「そ、そんな、ことは…私も…無茶をしたのは確だし…。ごめんなさい。」
ティアナは何だか浮かない顔をしているが、そんなティアナになのはは言う。
「ほら、今日はもういいでしょう?
ゆっくり休んで…。
明日からは、いつも通りだから…ね?」
そういって微笑んだ。
170通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:45:10 ID:???
>>162
本来クロスカプ自体がロストロギアやジェネシス級に取り扱いに
注意を要するもんなんだよ。
以前別の板のクロススレにいた事が有ったが、そこでもやはりクロスカプは
喜ぶ人間も多い反面、気に入らず不快感から結果的にスレを荒らしてしまう人間も
多くて結局gdgdになったんだわ。

やるな、とは言わんが表現控え目にするか、別のスレやウプロダに挙げるという
配慮は必要では無いかと思う。
特に荒れやすく目を付けられやすいネタである以上
後者の場合、書き手は本来のコテを使わず名無しか別のコテで
投下するのが更に望ましいかと。
と、ここまで書いておいてなんなんだが








ごめん、俺クロスカプは全般的に大好き、特に濃い奴www
171シンとヤマトの神隠し〜Striker's〜:2007/06/28(木) 23:47:06 ID:???
「さぁ、みんなも、もう夜も遅いんだからお風呂はいって寝ないと、明日も訓練はあるんだから…。」
自分達の部屋へもどっていくスバル、ティアナ、エリオ、キャロ。
「シン君、キラ君…。」
他の四人と同じくして戻ろうとする二人をなのはが呼び止めた。
「ありがとう…。」
そんななのはにキラは首を振った。
「話し合いで解決できるなら、そうした方がいいとおもったから…。
一応、僕は経験者だからね。」
シンを見てから、それに…と続けるキラ。
「話して合っても、どうにもならなくて戦ったこともあるからね…。
それは、今回のこととは関係ないんだけど。」
C.E.71の戦争初期を思い出す。ザフトと連合、己の前に現れた敵は親友だった。
刃を交えながら話し合っても、結局、互いに殺し合うところまで言ってしまった。
「こんな、皆が納得しないまま、組織の内部から反乱が起こったりしたら、堪らないからね。」
「キラ・ヤマト、お前…記憶が…」
とシグナムとシャマルにヴィータの元へと腕を引っ張られ連れていかれるキラ。
そんな光景を微笑ましく思いながら今度はシンに
「ありがとう」
というなのは。
「別に…、俺はただ、あんた…いや、隊長について思った事を言っただけで…。」
「刃も向けたよね?」
「いや、あの時は、ついカッとなって…。
すみません。」
「ううん、謝るのはこっちの方。ごめんね。」
でも、と続けるなのは。
「模擬戦のときの戦いだけど…、負けたつもりはないからね?本気出してなかったし…。」
「じゃあ、そのうち勝負しますか?なのは隊長?」
「そうだね、そのときは一対一、全力全開で…。」
シンの言葉に笑って答え、シンは部屋へと戻っていった。
その日の深夜、なぜか痣だらけのキラが部屋へ戻ってきたが、シンもエリオも何も聞かなかった。

翌日、昼休み。
キラとシンははやてに呼び出され、部隊長室にいた。空間にモニターを開かれ、そこに映る二人の少年の顔。
一人は、青く肩まで伸びた髪に、もう一人も同じく金髪を肩まで伸ばしている。青い髪の少年は赤紫とワインレッドのバリアジャケット。
金髪の少年は灰色と紺をのバリアジャケットに身を包んでいる。
そんな二人を見たキラとシンは震える声でモニターに写る少年らの名前を呟いた。
「そんな…アス…ラン?」
「…レイ…?」
172神隠し:2007/06/28(木) 23:49:44 ID:???
投下終了。
第九話ははやければ明日、明後日には投下を予定しています。
173種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/28(木) 23:50:59 ID:???
今から第2話(仮)を投下します。
174通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:51:42 ID:???
>>173
fight!
175通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:52:05 ID:???
>>172
GJ
こっちの方が自分は好きだな。
176170:2007/06/28(木) 23:53:12 ID:???
>>172
乙でし
そしてごめん、マジでごめん
177種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/28(木) 23:53:41 ID:???
マリューはストライクを起動させたはいいが、ジンと比べてぎこちない動きだった。
そこに1機のジンが正面に来てしまった。
ジンがマシンガンを撃とうとした時、マリューはとっさにPS装甲通電ボタンを押した。
ガガガガガガ・・・・
PS装甲のお陰でどうにか実弾は防げた。
「くそっ、なんて装甲なんだ!だが、装甲が良くてもそんな動きでは・・・!」

「こんなOSでこれを動かそうなんて無茶だ!」
「仕方なかったのよ。急な襲撃でOSの設定がきちんと出来なかったのよ」
そんな会話の間にジンは斬重刀を構えて斬る体勢に入っていた。
「っつ・・・!どいてくださいっ!」「貴方何を・・」
モニターで後方を確認するとサイとミリアリアとカズィとトール。そしてバリアジャケットを身に纏ったなのはがいた。

「ロボットが戦ってる。! 魔力反応」
なのははジンとストライクから闇の書の防衛プログラムの魔力が出てるのに気付いた。
「アースラと連絡まだ取れてないけどこのまま放っておく訳には・・・」

斬重刀で斬り掛りに来たジンをキラは頭部を殴り突き飛ばしOS書き直しの時間を作った。
「よしっ、今のうちに・・。
キャリブレーションをとりつつ・・・ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定・・・ちっ!
なら、擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結!ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築・・・
ええい!メタ運動のパラメータ更新。フィードフォワード制御再起動、伝達関数!・・コリオリ偏差修正!・・
運動ルーチン接続!システムオンライン!ブートストラップ起動!!」
「こ、この子・・・・」
「武器は・・・!?アーマーシュナイダー・・・、これだけかっ!」
「うわぁぁぁぁぁ!」
再びジンが斬撃に来るが斬重刀をかわし、頭部カメラアイにアーマーシュナイダーを刺し込んだ。
そのままジンは機能停止し、パイロットは脱出した。しかし、
「ディバインバスター」
カートリッジ2発消費し、なのははジンを撃ち抜いた。
ジンが機能停止状態にも関わらず、魔力反応が出ていたため、やむをえず破壊したのだ。
人が杖から桃色の光を出し、ジンを破壊した事にキラやマリューは驚いた。
「これって連合の新技術ですか?」
「連合でもこんな技術は開発したなんて耳にしたことはないわ」
様々な事を議論しながら二人はストライクをアークエンジェルとの非常時合流地点に移した。
178通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:54:21 ID:???
GJです。
ちょっとキラが大人すぎて違和感がw
でもおもしろかったです。続きに期待してます。
>>162
あんまり神経質になりすぎるのもどうかと。
職人さんも書きづらくなってしまう。縛りをもうけすぎても仕方ない。
要は見るのが嫌な人ならスルーすれば済む話。

俺も濃い奴は大好きw前のもおもしろかったし>>146さんには期待してる。
179通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:54:59 ID:???
GJです。熱いキラもいいですね。
神隠し氏のキラは種デスみたいにむかつかないのでみてて楽しいです。
>>170 雑談もいいですけど職人の皆様への配慮も忘れずに
180通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:55:20 ID:???
>>178>>172あてです。ごめんなさい。
181種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/28(木) 23:55:19 ID:???
合流地点にキラ、サイ、ミリアリア、カズィ、なのはを移してからマリューはストライクを見ながら言った。
「これは軍の重要機密。民間人のあなた達は一時的に拘束します」
「シェルターに避難させてくれよ」
皆は不満を漏らす。
ズキューン!
マリューは拳銃を空に撃ち、拳銃を向け再度警告した。
「緊急事態なのよ!あなた達は民間人と言えども協力してください!」
「わ、分かりました」サイは言った。
「あのロボットにキラが乗ってたの?」
「うん・・・なりゆきでね」

マリューがなのはに問い詰める。
「そういえば、さっきの桃色の光、あなたがやったの?」
「ぅ・・・」
バリアジャケット装着状態でレイジングハートも起動状態。工場ブロックでの混乱で思考できない状態に陥っていた。
「・・・はい。そうです・・・。でも秘密にしてください・・・」
それしか言えなかった。

その頃・・・
・・・ピキーン!
「ふははっ。奴も居るのか・・・。私も出るぞ!」
ラウ・ル・クルーゼは現状最新鋭機のシグーに乗り、ヴェザリウスから出撃した。
「くそっ!奴か!」
ムウ・ラ・フラガは焦っていた。
新型5機の為に連れてきたパイロットを乗せた戦艦が撃沈され、帰艦するべき艦が無いのだ。
特殊な人間にしか扱えないメビウス・ゼロでジンを数機落としたが、焼け石に水だった。
その上、クルーゼが来てしまった。
ヘリオポリス内に逃げ込もうとしたが、クルーゼの不意打ちに遭い有線式ガンバレルの4つの内の1つをやられてしまった。
ヘリオポリスへ入った。クルーゼを振りきる事が出来ずにシグーも一緒だ。

アークエンジェルがあるドッグでは死体が散乱している。艦長もその死体に混じっている。
奇跡的に助かったナタル・バジルール少尉が一時的に指揮を取り、発進の準備をしていた。
「アークエンジェル、発進!」
爆発で歪んでしまっているゲートをローエングリンで壊し、アークエンジェルは緊急時合流地点へ急いだ。

「5番コンテナを運んできてちょうだい」
マリューはストライクのストライカーパック3種を急いで揃えようとしていた。
そこに、シグーに追われているメビウス・ゼロが来た。
「ん?アークエンジェル!ストライクだけ守れたのか」
「そんな事を考えている場合かね?ムウ・ラ・フラガ!」
ムウがアークエンジェルに目を捕らえた時に、シグーの斬重刀がメビウス・ゼロのレールガン部分を切り落とした。
「これ以上、やらせない」
キラはランチャーストライカーパックを装備し、アグニをシグーに向けて撃った。
が・・・そのエネルギーは膨大で、シグーの右腕をかすめ、そのままヘリオポリスに穴を空けてしまった。
「ぁ・・・・・」
「何という威力だ・・・。ここは撤退しておくか」
キラはコロニーに穴を空けてしまった事に深く後悔した。
182種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/28(木) 23:57:04 ID:???
投下終了です。
今度はいつになるかなぁ・・・・。
183通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 23:57:46 ID:???
>>167
お家芸キター!
               . -―- .      やったッ!! さすがシン!
             /       ヽ
          //         ',      六課の人間には言えないことを
            | { _____  |        平然と言ってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ
184通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:00:10 ID:???
>>182
乙であります!
>キラはコロニーに穴を空けてしまった事に深く後悔した。
この言い回しからショボン(´・ω・`) となってるキラが思い浮かんだw
185通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:03:59 ID:???
乙です。このころのキラは開き直っていないで
なのはにちゃんとまともにしてもらえることを願ってます(笑
186通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:09:25 ID:???
キラが自分からまともにならなきゃ成長したとは言えないんだぜ
187通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:11:54 ID:???
>>172
やっぱこういうお互い意見のぶつかり合いがあって初めて分かりあえるってもんだ。
188神隠し:2007/06/29(金) 00:18:09 ID:???
種なのはさん、乙です。
なかなかない話なので楽しんで読ませてもらってます。

>176氏は、前の投下のときに感想くれた方ですか?
実は、投下前に二つほど事前に書いていたのでそれほど負担になってないです。
だから、これからも感想よろしくです。

>178氏
まぁ、たまには傍観してばかりいる彼にも、重たい腰をあげてもらったということでwwww

それから、感想を下さった皆さん、これからも頑張りますので、どうか神隠しをよろしくですm(__)m
189通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:26:50 ID:???
>>188
キラやシンが戦争を生き抜いてきた経験が活かされててGJ!です。
次の難関は六課設立の真の理由(カリムの予言詩にあった管理局崩壊後への備え)をどう新人に説明するかですね…
190通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:26:58 ID:???
>>188
A'sクロスの時のキラに殴りかかってリンディにビンタ食らった時と言い
神隠し氏のシンは個人的に最もツボです。
191通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:35:10 ID:bFegNq5d
神隠しさんGJ!!!!
なんあかシンもキラも別々の意味で男前になっていて俺、感度。
>>183さん。
そんなAA書けるあなたにシビれる!あこがれるゥ!同感するぅ!
192暇人A:2007/06/29(金) 00:36:14 ID:???
一応ギンガの話を書いてたらなんか長編に出来そうな気がしてきた。

今までの作品ととてつもなく作風が違いますし、あんまりギンガ分が多くはありませんが序章投下いいですか?
193通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:38:29 ID:???
たーたーかいーはー これできまりだー
194通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:48:12 ID:???
超常スマッシュ!! ギンガイザー
195通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:48:46 ID:???
>>192
ぜひともお願いします。
196通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:49:48 ID:???
>>192
ティアナじゃないのかー、と思いつつギン姉にも期待していた俺。
投下をよろしくお願いしまつ。
197暇人A:2007/06/29(金) 00:51:41 ID:???
かねてより魔術を学んでいた少年は、空港から小旅行に出かける予定だったその日、ある少女に出会った。



「妹を探してる?」
「はい」
少年、シン・アスカは、なにやら慌てふためく少女を見つけ、なんとなく声をかけた。
「取り敢えず、呼び出してもらったほうがいいんじゃないか?」
「はい。
でも、見つからなくて…」
もう呼び出しは試したようだ。
「俺も妹を探しているんだ。
一緒に探さないか?」
この申し出に、少女、ギンガは多少の思考の後、首肯した。


「で、妹ってどんな子?」
「わたしによく似てますよ。
姉妹ですから」
「そうか…」
「それと、わたしとはぐれてからは喜んで走り回ってると思います。
あなたの妹さんは?」
ギンガは何気なく聞き返した。
「俺によく似た子だ。
兄妹だからな」
「ふふ
冗談ですか?」
シンとしては同じように返したつもりだったが、笑われてしまった。
「ま、確かに冗談の色は強かったけどな…」
そんな話をしていると、ふと、ギンガが立ち止まった。
「どうした?」
なにやら熱心に見つめる先には、休憩所。
そこに妹を見つけたのかと思ったが、どうやら単に自販機を探しているだけらしい。
「やすもうか?」
「俺が誘っただけだから、別に謝らなくてもいいさ」
「いえ、誘ってくれなかったら休まなかったと思いますし…」
なるほど、それはみた感じありえそうなことだった。
「そういえば、君はどこから?」
「あ、ミッドの西部のエルセアから」
地理に得意じゃないシンだったが、この言い方ならだいたいの位置の推測はできた。
198通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 00:52:43 ID:???
>>192
投下を!投下を!我らに与えたまえ!
199暇人A:2007/06/29(金) 00:55:19 ID:???
「俺はこの近くに住んでるんだ。
まぁ近くって言っても、空港の地理に詳しいわけじゃないけど…」
てかこの歳で空港に詳しくなるほど旅行を繰り返したりはしないだろう。
「俺はシン、シン・アスカだ」
多少遅れた気もしたが、とりあえず名乗った。
「あ、私はギンガ・ナカジマです。
よろしくお願いしますね」
もう会うことは多分ないだろうが、バカ丁寧な口調は勘弁して欲しかった。
「こっちが勝手にやいた世話だ。別にそこまで堅い喋り方しなくても…」
見た感じ、年の頃もあまり変わらないのだ。
「そう…ですね。
なら、必要以上の丁寧口調は避けることにします」
あまり変わったように思えなかったが、シンは頷き返しておいた。

「あなたも陸士候補生なの?」
何気なく、そんな話になっていた。
「あぁ。
とは言っても、ゆくゆくは空戦できるようになって、妹と空を飛ぶのが夢なんだ」
「へぇ…いい夢ね。
なんだか暖かい感じ…」
「ギンガは?」
「わたしは父と母の後を継ぎたくて…」「その後は?」
「入ったら…
入ってからきめる、かな」
「そっか」


そうするうちに、なにやら辺りが騒がしくなってきた。
シンがギンガと顔を見合わせると同時に、放送がかかった。たった今爆発が起こり、火災が発生、広まり続けている、とのことを…
200暇人A:2007/06/29(金) 00:57:44 ID:???
「スバルを探さないと…」
先ほど以上に慌てるギンガ。
「待て、当てが無いならあまり奥に行かないほうが…」
そんなシンの忠告を鑑みず、走りだした。
「ったく…」
シンも妹を探しに行きたいと思ったが、当ての無い以上、ギンガについて行く事にした。


「スバル〜!」
ギンガは叫ぶ。
おそらくはスバルと言うのが妹の名前なのだろう。
シンも周りを見回すが、妹、マユの姿は見つからない。
(火の気が強くなってる…)
これだけ時間がかかっても鎮火、或いは消火できないあたり、何か魔術的な介入があるのだろう。
「ギンガ!もう戻ったほうがいい!
先に保護されてるかもしれないし…」
シンが叫ぶと、ギンガはだんだん落ち着いてきていたのか、頷き、シンの元へ駆け出して来た。
「さ、戻ろう」
シンはギンガに右手を差し出しつつ、辺りが赤くなっていることに気づいた。
要するに火は今すぐそこまで迫っていると言うことだ。
「急いだ方がいいのかもしれないな…」
ギンガも疲れてはいるものの、流石に候補生だけあって気力には衰えはない。
ただ瞳には心配の色が見て取れた。
(マユ…
無事でいてくれ…)
シンも妹を一瞬想い、歩き、或いは走りだした。
201暇人A:2007/06/29(金) 01:01:06 ID:???
巨大な吹き抜けのフロア、シンはギンガを連れ立って到着したのだが、どうも火災の影響で行き止まり化していた。
後ろももう火の海だ。
「退路も進路もない、か…」
思い、見下ろしたら、そこには人影があった。
(ってあれは…)
良く見知った影。
「マユ!?」
「あ、お兄ちゃん!」
そう、シンの妹も階層は違えど、この吹き抜けのフロアまで逃げて来ていたらしい。
だが、そんな事を考えている隙は、すぐに消え失せた。
「火が…」
下の方から登ってくる。
「マユ!今行く!」
それを見て飛び出そうとするシンを、ギンガが引き止めた。
「なんで止める!?」
「あなたも飛べないなら、意味がないから…」
「それでも、俺は…」
マユを助けたい。
そう言おうとしたが、再度の爆発により下のフロアが完全に吹き飛んだため、言葉は宙に浮いてしまう。
「あ…あぁ…
うあぁぁぁぁぁ!!」
変わりに出たのは、嗚咽とも聞こえる悲しみの彷徨。



後の話である。
この火災の『唯一』の被害者は、やはりシンの妹だったらしい。
管理局のエースオブエースがたまたま居合わせた為に被害は最小限に食い止められ、さらに言えばギンガとシンの生還もそのエースが間一髪間に合ったからという奇跡の産物である。
202通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:07:41 ID:???
支援
203暇人A:2007/06/29(金) 01:09:42 ID:???
そして、数年。
ギンガは管理局に入り、その所属部署に今日、新しく転属になった人物がくるらしい。
名はシン・アスカ。
この名に聞き覚えのあったギンガだったが、その評判はかつて出会った少年のものとは思えないほど悪く、転属の利用もギンガに違和感を与えていた。

その理由とは『制御不能』
どの部署の部長、隊長も口を揃えて言っいたらしい。

ギンガがその理由をしるのは、また次のお話。



あとがき

読んで違和感あるでしょうが、あって当然です。
今回は視点をグルグル入れ替えて作者も読者も登場人物の心情をわかりにくく、或いはわかりやすくするやり方のつもりですから。

まぁわかるとは思いますがここのシンは少々荒い性格です。
優しいシンは少なめも目的の一つ。
ジ・エッジの最新刊のシンの優しさに泣いた以上優しいところもだしますけどね

あと、諸事情からなのはチーム至上主義の方は次回以降は読まないで下さい。

本編は無視します。


まあ今回の謝罪はこのくらいです
204通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:14:36 ID:???
GJ
パソコン直ったんですか?
ボリュームありますねえ。
ここのシンはやさぐれ系ですかw今からワクテカです。
205暇人A:2007/06/29(金) 01:14:42 ID:???
追記

最後に投下したのの『利用』は『理由』です。
すみませんでした。


あと、多数派を無視してギンガの書いてしまってすみませんでした。

パソコンが治ったらティアナも何かしら書きたいと思います。
206神鳴 ◆MmJ30WB4UA :2007/06/29(金) 01:22:03 ID:???
GJです
本編のほうもがんばです

とりあえず>>130が完成したので貼っておきますね
ttp://page.freett.com/redkaminari/sinfahtml.html
当初の自分の構想を裏切ってのほのぼのになってしまいましたが、
まぁこれもいいかな、と自分では気に入ってたりします。

とりあえずカップリングの方はしばらく自粛しときます
どういったことか触れてはいけない所に触れがちですのでw
でわ
207通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:39:53 ID:???
GJ
笑わせて貰いましたww
208通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:44:41 ID:???
>>205
おもしろかったです。続きにワクテカです。GJっす。
今回のシンがどんな動きをみせるのか非常に楽しみです。
ティアナのお話しも書いてくれるとのことですが、こっちのギン姉のほうも
はげしく気になってしまった。

>>206
す、すごい。濃厚だ。シンとフェイトがこんなに見事にくっつくとは・・・。
激しくGJです。自粛しちゃうんですか?残念です。
また機会があったらこういう風にupロダにあげる形で投稿してもらえると
いいなー、なんて身勝手に思ってしまいます。
209通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 01:55:07 ID:???
>>205
>>206
非常にGJ
大変に楽しめました
210通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 02:12:44 ID:???
211種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/06/29(金) 03:19:08 ID:???
種→種死に繋げるか悩んでいます。
今の構想で行くと、最終的に種系魔術士は5人か4人。
種死では種系魔術士vsMSになりそうで文才がまたしても壁になりそう。
種死系魔術士は少な目になりそうな構想です。

何かご意見お願いします。

212りりかるなのは STS:2007/06/29(金) 06:56:31 ID:???
2年の月日が流れた。
光陰矢の如しとはよく言ったものだ。
シンにとって、この二年間はまさにそれだった。
一年で士官学校を主席で卒業したシンは首都防衛の航空武装隊に配属された。
その一年で頭角を表していったシンは現在は副隊長の位置にいる。
今はというと廃棄都市にいた。
怪しげな影を見たという報告を受け、部下を率いて、見回りをしていた。
「アスカ三等空尉、パトロール終わりました。異常発見出来ませんでした」
部下の男が敬礼する。
「分かった。隊長には俺から報告しとく。もう下がって良いぞ」
「はっ!」
男は本部へと戻っていった。
「……さて、俺も一回りしてくるか」
辺りを飛んでいく。
近年凶悪な犯罪が増加していた。
治安が悪化している。シン達防衛部隊の仕事も増えてきていた。
現在管理局はどこも人手不足で悩んでいた。
シンは辺りを見回したが、何も発見出来なかった。
『さてと、こんなもんで良いかな…こちらアルファ2。異常はありません』
念話を送る。
『アルファ1了解。もう帰投して良いぞ。…そうそう、お前のところに客が来ているらしい。女の子らしいが…彼女か?ちゃんと会ってやれよ』
隊長はにやけたように笑う。
『ばっ…違いますよ。しかし、俺に客?誰でしょう』
『さあな、シン。だが、結構可愛い子だったらしいぜ』
『…可愛い子……とりあえず、お先に失礼させて頂きます』
念話を切ろうとする。
副隊長が隊長にする会話ではないが、この部隊では許されていた。
部隊の隊長…ハイネ・ヴィステンフルスは階級など気にしない男だった。
『待ってください…怪しげな何かを見つけました。帰投はなしですデータを送ります』
シンは慣れた作業で正体不明の何かのデータを送る。
213りりかるなのは STS:2007/06/29(金) 06:58:14 ID:???
『……今データ照合出来た。ガジェットドローン…気をつけろ。接触まで後10秒』
ハイネから送られてくる情報。
名前以外はほぼ不明だった。
「…ちっ……なんだか分からないけど、やってやる…行くぞインパルス…セットアップ!」
『ALL RIGHT』
シンの姿が白と青を基調としたバリアジャケットに変化する。
杖型のデバイス…インパルスから魔力刃が生じる。
向かってくるガジェットの数は6。
シンは一瞬で距離を零にした。
シンの高い身体能力と高い魔力が可能とするブーストダッシュの一種である。
並の使い手では反応さえ出来ずに撃破される。
急加速からの急ブレーキ…シンの得意技だった。
狙いを定め、斬撃を放った。
迷い無き斬撃……シンはガジェットの撃破を確信していた。
だが、それはかなわなかった。
「なっ!!」
ヴァジュラの刀身が消えたのである。
何が起こったか分からなかった。ガジェットの眼のような部分が怪しく光る。
シンに向かいレーザーが放たれた。
「こんなものプロテクションで……発動しない!?」
とっさに障壁を張ろうとしたが、発動しなかった。
バリアジャケットがシンを守るが、それでも体は吹き飛ばされた。
空中で回転して体制を整えると、追撃のミサイルはフォトンランサーが貫き、爆発を起こす。
「どうなってる……」
『すまん、今から最新のデータを送る。気をつけろ。そいつらはAMFを使える』
『AMF?』
ハイネからの通信に首を傾げる。
AMF…その名を聞いたのは初めてだった。
『アンチマギリングフィールド…その名の通り対魔法の防御機構だ。それを発動させると魔法の維持が困難になる。魔力を付与しない…もしくは、魔力を何かに付加させた攻撃を使え。後はデータを見ろ』
『………そういうことですか』
データを観覧する。
魔力を完全に遮断する防御機構。
シンはガジェットに向かい合う。
シンの方に向かってきていた。
シンはインパルスを見る。魔法が効かなくても、いくらでもやりようはあった。
「インパルス……ソードフォーム!!」
214りりかるなのは STS:2007/06/29(金) 06:59:51 ID:???
杖が変形し、連結剣となる。
それとあわせるようにバリアジャケットも真紅に染まった。
魔力変換資質光…シンはそのスキルを持っている。魔力を媒介にエネルギー光に変えることが出来た。
連結剣……エクスカリバーから光剣が生じる。
シンは一気に接近し、エクスカリバーでなぎ払った。
一太刀で2体のガジェットを両断する。
残ったガジェット達はビームを放つ。
遅かった。シンには遅すぎた。
当たるはずもなく、返す刃はガジェットの胴体を貫いた。
流れるようなその動き。二年前とは明らかに違っていた。
逃げるように離れるガジェット達、シンはそれを見つめる。
目くらましにミサイルを放つが、シンの体に触れる前にエクスカリバーにより叩き落とされた。
「フォースフォーム」
元の杖型に戻る。
「試してみるか」
残ったガジェットドローンと同じ数…丁度三つのフォトンスフィアが精製される。
「ファイヤ!!」
ガジェットドローンに向かい、真っ直ぐに飛んでいく。
当然AMFにより遮られる。フォトンランサーは最初から無かったかのように消えた。
直後真後ろからフォトンランサーが放たれた。
正面からの攻撃に気を取られていたガジェットは不意に放たれた攻撃になすすべもなく破壊された。
沈黙する。付近に反応はなかった。
「……やっぱり、防げなかったか」
正面からの攻撃にしか対応出来ないと踏んだシンは多方面からの射撃を試してみた。
案の定、シンの攻撃に対応出来ず、ガジェットは撃墜された。
『こちらアルファ2…全機撃墜しました』
『こちらからも反応を確認出来ない。もう戻ってきて良いぞ』
『了解』
シンのバリアジャケットが解け、そのまま地面に着地する。
インパルスはエンブレムのような姿でシンの胸元で輝いていた。
首都に入ったらよほどのことがない限り飛ぶことは許されない。
歩いて管理局本部へと戻っていく。途中で部下が車で迎えに来て、シンはそれに乗った。
215通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:00:35 ID:???
電波を受信した



胸の前にレバンティンをまっすぐに構えたシグナムの姿が霧と共に掻き消えた

(掻き消えた!?そんな馬鹿な!?クーラルヴィントを並列使用しているわけではあるまいし)
辺りを見回しても彼女の姿は何処にも無い
ただ、シンの周りを魔力で作られた霧がボウッと漂う

(何処だ!? 何処にいる!?)
「デスティニー、わかるか!?」
『否定、レーダー波・熱紋・音紋・エーテル波動・魔力反応共にロスト』

愛用のデバイスは彼女を見失ったといった
そんな馬鹿な!?如何にステルス系の魔法を使おうともデスティニーの魔力探査から逃れられる訳が無い
デスティニーは新型の、単機で戦局を変える高機動高火力デバイス
その性能を維持する為に探査系専用デバイスにも勝るとも劣らぬ偵察能力を備えている
にもかかわらず目の前で消え去ったシグナムの姿を、今尚隠れて此方の隙を窺っているシグナムの姿をデスティニーを持ってしても捉えきれないなんて!?

「くそう、一体何処にいるんだ!?」
「ここだ」

デスティニーのデバイスが警告を放つ
(後ろか!?)
その警告の通り真後ろに振り上げたアロンダイトを叩きつける!! だが手応えが無い

「いない!?」

切ったのは白い霧の塊、やがて霧散して散っていった
確かに反応はあった、だが何処にも見当たらず捉えられない

「いいかシン、どんなデバイスでも必ずし万能でも無敵でも無い。どんなに性能が上がっていようとも必ず死角や弱点があるのですますわよ」
「!?」

「それを覚えておいてなさいまし、 受けよ! ミラージュサイン!!」
216りりかるなのは STS:2007/06/29(金) 07:01:03 ID:???
本部の入り口には待ち構えていたようにオレンジ髪の男が立っていた。
ハイネ・ヴィステンフルス一等空尉…シンの上司だ。
「いや、流石だなシン。見事な手際だ。流石は副隊長だな」
微笑むように笑う。
ハイネは陽気な男だった。
「報告ですかハイネ」
「いや、そうじゃない。ちょっとな……ほら、出てきて良いですよ」
そう言って出てきたのは金髪の女性…フェイト・T・テスタロッサだった。
「久しぶりだねシン」
にこやかに笑う。
シンは心底驚いた表情だった。
「どうしてこんなところにフェイトさんが…」
「少し話があるんだ…向こうで話そう」
フェイトは手で食堂を指差す。
シンは困惑したような表情だった。
それをニヤニヤと笑ってみているのはハイネ…興味津々だった。
シンはそんなハイネを睨みつける。素知らぬ顔で口笛を吹いていた。
「…じゃ、行こうかシン」
そう言って手を差し伸べるフェイト。
「あっ、ちょっと待ってください。少しこいつと話があるんです。さっきの任務のことです」
「そういうことなら…私はこっちで待っています」
「ありがとうございます。じゃちょっと話そうかシン」
ハイネはシンの肩に手をかけた。
シンの抵抗も虚しく、そのまま引っ張られていくように物陰に連れ込まれた。
「じゃ、話して貰おうかシン」
良い笑顔だった。
シンはハイネの笑顔に身震いしながらも口を開く。
「別に大した関係じゃないですよ…」
「嘘つくな、どう見ても彼女と彼氏の関係だったぞ。あれか?オレに自慢したいのか?そうなんだな?恋だから萎えちゃう日もあるってか?」
段々笑顔に余裕がなくなっていく。
美人な…しかも、年上の彼女を持つシンが羨ましかったのである。
「いや、そうじゃなくて……」
「じゃあ、どういう関係なんだ?」
「以前言ったでしょ?俺はこの世界に飛ばされてよくして貰った人がいるって…それがあの人です」
うんざりしたようにシンは言う。
「つまり、あの人と一緒に暮らしていたと?…やっぱり、羨ましいじゃないかおい」
「………ハイネ」
「何だ…?その哀れむような目…?」
217りりかるシード STS:2007/06/29(金) 07:02:29 ID:???
シンの目に怯えるハイネ。
あぁ…この人負け組なんだな…ハイネはそんな暗喩を読み取ったのである。
「割り切れよ……でないと死ぬぞ」
「それはオレの台詞だぁぁ!!」
そんなこんなでハイネと話をつけた。
家族代わりの存在で特に恋愛感情は抱いてない…それを何度も何度も説明して何とか納得した。

「話は終わりましたよ」
シンが物陰からひょっこり現れる。隣にはハイネもいた。
「あっ、そうなんだ。それじゃシンを連れて行きますが、良いですか?」
「ああ、良いですよ。どうぞ、連れていってください」
ハイネはにこやかに笑う。
白い歯がキラリと光っていた。
フェイトはシンに手を伸ばす。が、シンはその手を取ろうとはしなかった。
流石に人前で手を繋ぐほどシンの心は子供ではなかった。
フェイトが何かを訴えるような目でシンを見つめる。
根負けしたシンは渋々と手を伸ばす。フェイトはシンの手を取り、笑みを浮かべていた。
シンの顔は恥ずかしさで真っ赤だった。それを楽しそうに見つめるハイネ。
シンは後でハイネに口止めするのを心の中で誓い、誘われるようにフェイトについていった。

食堂のテーブル…シンとフェイトは向かい合いながら腰かけていた。
「で、俺に何の用ですか?」
そう言ってコーヒーを口にする。
ミルクやシロップが入っていないブラックコーヒーだった。
「今副隊長やってるんだってね。直接言うのは遅れたけど、おめでとうシン」
「ありがとうございます」
シンは軽く頭を下げる。
「…それだけですか?まさか、それだけのために本部に来たってわけでもないですよね」
「………」
フェイトは黙り込む。
シンは困ったようにしていた。
自分に会いに来てくれたのは嬉しいが、それだけのために会えるほど暇ではない…それがシンの心境だった。
「えっとね…はやての部隊…出来たんだ」
静かに切り出していく。
「……はやてさんの部隊が?」
218通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:08:53 ID:???
>>217
・・・終わりか?
それとも、連投規制?
219りりかるシード STS:2007/06/29(金) 07:18:03 ID:???
以前、約束していたことを思い出す。
シンは一人前の魔導師になる、はやては自分の部隊を創る。
賭けは結果としてシンが勝ったことになる。航空部隊の副隊長…俗に言うエリートコースをシンは進んでいるからだ。
「………」
シンは閉口する。
確かに約束はした。一人前になったらはやての部隊に入る…シンははやての前でそう言ったのである。
だが、今シンは航空部隊を率いる立場に立っている。
個人の事情がどうこうするような状況ではないのだ。
シンには隊をまとめるものとしての責任もあった。
「具体的にどんな仕事をするんですか?」
決めかねていたシンは中身を聞いて判断することにした。
「名前は機動六課っていうんだけど…」
確かに新しい部隊だった。
シンの知る限りは、機動五課までしかない。機動六課などという部隊は存在しなかった。
フェイトの説明が始まる。
ロストロギアの探索とそれの確保を主とする部隊。
受けてに周りがちだった今までの部隊とは違い、攻めに出る部隊だという。
ロストロギア…シンも名前だけは知っていた。
古代文明の遺産…オーバーツとも呼べるものだ。
今の技術では解析出来ないような高エネルギー体や所有者のに絶大な力を与えるものまで様々だ。
首都防衛部隊の副隊長であるシンが関わったことがあるはずもなかった。
「名前はレリック…詳しいことはこれを見て」
シンに資料が手渡される。
レリックが表の舞台に登場したのは2回。
そのどちらも大惨事を引き起こしたという。
それだけ、危険な代物だという。
「こいつらは…」
資料を捲っていくと、先ほど戦ったばかりの機械が映っていた。
220りりかるシード STS:2007/06/29(金) 07:19:31 ID:???
「どうしたの?」
「こいつらと今さっき戦ったんです。任務で怪しげな影が出たって聞いて見回りをしてた時に六体に遭遇したんですが」
「……倒したの?」
フェイトは興味津々といった表情で質問する。
「はい」
フェイトはシンの体を見回す。
目立った外傷はない。至って健康体だった。
六体ものガジェットを苦もなく倒したという報告に言葉を失っていた。
一般的な武装局員では2体も相手にしたら苦戦は必須だ。
ガジェットもその程度の力をもっていた。つまるところ、シンはその程度の実力は持っているということだ。
「シン…今ランクいくつだっけ?」
「そういえば、話してませんでしたね。今は空戦A+です」
「A+か…」
リィンフォースUと同じランクだった。
「それで…こいつらは何なんですか?」
「ガジェットドローン…レリックを狙う謎の兵器ってところかな。私も調査中なんだけど、詳しいところはまだ分かっていないの」
「どちらにしろ俺も無関係ではいられませんね。首都を襲ってくるようなら俺らの部隊も招集させられますから」
そう言ってシンは資料を返した。
フェイトは資料を受け取ると、鞄の中にしまった。
「答えはまだ出せません…俺にも副隊長としての責任がありますから」
「…そっか。話聞いてくれてありがとうシン」
頭を下げるフェイト。
シンは何か考えるような目でフェイトを見る。
「……そういえば、エリオはどうしたんですか?前に管理局入りしたって聞きましたが」
「エリオは機動六課…つまり、私達の部隊に入ることになったよ」
「……そっか」
シンは嬉しそうに笑った。
221りりかるシード STS:2007/06/29(金) 07:21:11 ID:???
まだ子供のエリオを遠いところに置いておくのは彼にとって不安の種であった。
だが、フェイトのところに行くというなら別だ。シンはフェイトのことを信頼していた。
それを皮切りに互いの近況を語り出す。
シンは士官学校に入ってからの状況を…フェイトは聞き手に回っていた。
士官学校の教官はこうだの同期にはこんなやつがいただの。
そして、話は現在の状況にシフトする。
上司…主にハイネについての愚痴を連ねていく。
シンの表情は生き生きとしていた。
「それでハイネが歌い出して……」
ハイネは歌うことが趣味らしい。
だが、趣味にしては抜群の歌唱力を持っており、歌手も真っ青なレベルである。
よく、シン達の前で新曲を披露していた。
シン達の部隊ではそれが名物となっている。
この間披露したHOWLINGという曲はシンのお気に入りにもなった。
フェイトは楽しそうに聞いていた。
「私も聞いてみたいかなぁ」
「はははっ、ハイネなら頼めば、いつでも歌ってくれますよ」
それからも会話が続いていく。
シンは話し手、フェイトは聞き手…たまに入れ替わることはあったが、そのスタンスは殆ど崩れなかった。
「……もうこんな時間か」
時計は4時を指していた。都合2時間も話していたことになる。
自分から暇ではないと言っておきながらこれだけ長い間話し込んでしまったことになったのが恥ずかしいのか後頭部に手を置いた。
「すいません、話長くなってしまって」
シンは申し訳なさそうに謝る。
話していたのは自分ばかりだったからというわけもあった。
222りりかるシード STS:2007/06/29(金) 07:22:22 ID:???
「気にしないで。シンが元気そうで安心したよ私は……シンの話が聞けて良かったって」
笑顔で言うフェイトにシンは恥ずかしそうに笑い返した。
「それじゃ失礼します。部隊については考えておきます……」
「…そうだね。シンの未来を大きく変えかねないことだから…私はもうしばらく本部にいるからその時までに答えを出してくれれば良いよ」
「いえ、エリオによろしく言っておいてください」
そう言って立ち上がる。
「お金なら俺が払っておきますよ」
「あっ、良いのに」
「いえ、今までお世話になったんですからこれくらいのことはお返しさせてください。失礼します」
カウンターでドリンク代を払うとそのまま食堂を出ていった。
フェイトは氷が入ったリンゴジュースをかき回す。
シンがどこか遠くに行ってしまった…そんな気がしていた。
立ち上がり、食堂を出ていく。
その表情は少し悲しそうなものだった。


あとがき
……すいません恥ずかしながら、連投規制に引っかかってました。
えっと、とりあえず、このままだと長すぎるので2回に分割した次第です。
続きはまあ、四、五日後くらいには投下出来そうです。
しかし、文才無さ過ぎですね…種キャラは死んだキャラのうち何人かは出ます。
もしかしたら、ハイネ以外も出るかもしれません
では
223215:2007/06/29(金) 07:22:48 ID:???
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
  ∪∪

リロード忘れ
224通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:42:46 ID:???
GJ!
早く続きが読みたいな

てか、ハイネが
「見るな、そんな目で俺を見るな!」
と勝手に脳内再生されたのは俺だけではないはず
225通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:51:13 ID:1t+vuESf
すみません、>>206さんのSSはどうやたら見れるですか。
226通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:56:33 ID:FtAl4Qrs
>>113さんの楽しみにしています。
227通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 07:59:18 ID:???
ageんな
sageすら出来ないやつが書き込んでんじゃねぇよ。sage覚えてから出直してこい

>>222
ハイネ愉快だな。てかガジェット瞬殺か。シン強いな
228通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 08:17:39 ID:???
GJ!シンが強くなってるな。
まさかハイネを負け犬扱いにあの台詞とは
229通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 08:29:57 ID:???
まあガジェットはAMFへの対抗手段持ってる魔導師なら楽に倒せる相手という感じだしね
管理局全体で見ると、純粋魔力に頼ったミッド式がほとんどで、近代ベルカ式もスバルやギンガ以下の雑魚しかいないから、
部隊レベルで対抗できるのが、AMFへの対抗手段を研究しまくってる六課だけって事になってるわけだ
230りりかるシード STS:2007/06/29(金) 08:41:03 ID:???
フェイト・T・ハラオウンだった……orz
好きなキャラの名前間違えるとは俺\(^o^)/
231通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:02:14 ID:???
>>229
AMFへの対抗手段なんて研究するまでもなく初遭遇時から分かってたぞ。
魔法で岩飛ばせばいいだけなんだから。
232通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:06:20 ID:???
>>231
あれはなのはさんいわく「小石」。
……どうみても岩だがなw
233通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:07:29 ID:???
ttp://www.mypress.jp/v2_writers/bontane/story/?story_id=1624687
StSに関する都築さんへのインタビュー内容の記事だ、職人さん参考にしてくれ。
234通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:24:55 ID:???
キャロにとって、シンやキラもエリオよりも年上の兄貴といったところか
235通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:39:45 ID:???
sts乙

>>215
どういう電波なのかさっぱりわからんのだが
236通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 10:21:03 ID:???
>>235
多分中の人が一緒
ラミア・ラブレス=シグナム
237シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:34:22 ID:???
今から九話を出来たところまで投下します。
今回の話はただの短編で出してもよかったんですが、話数調整の為に本編で書きます。
キャラのポジション何かで、気に入る気に入らないはあるかもですが、別にカップリングになるような話でもないので、楽しんで笑ってみてくれればと思います。
笑えないかもですが
238シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:36:16 ID:???
第九話 Interlude〜休暇?〜

『そういうわけで、今回は隊長、副隊長を除いたスターズとライトニングの任務や。
よろしく頼むな、皆。』
はいっと返事をするフォワード部隊の六人。
モニターを通して映っている顔は機動六課部隊長、八神はやてだ。
さて、ところで今スバル、ティアナ、シン、エリオ、キャロ、キラはストームレイダーに乗っている。
これから何をしに行くのかというと、ロストロギアの探索、確保、封印だそうだ。
なんでも民間施設の付近にあるらしく、万一、レリックと誤認したガジェットが集まるようなことがあれば被害が出るとのこと。
それで、さっそく機動六課フォワード陣がでることになったのだが、なのは、フェイト、シグナム、ヴィータ、隊長、副隊長ら四名は別の任務があり、よって今回の任務は新人六名で行わなければならない。

「新人ども!着いたぞ!」
ヴァイス陸曹の声で、六名はヘリを降り、飛び去っていくストームレイダーを六人は見送ると、問題の民間施設へと向き直る。
周囲を囲む生い茂った緑の木々。
そして、この施設へ続く一本の坂道。
おそらく、この道は自動車などの道だろう。
生い茂った緑が丁度四角くカットされた四角形の中にポツンと建つボロボロの施設。
「随分と古い施設だね…。」
周りを見回しながら歩くキラが言った。
「そうね…。まぁ、それはともかくさっさと終わらせて帰りましょう…。」
「でも、ロストロギアがある場所…。正確な位置は分かってないんだろ?」
淡々と言うティアナにシンが言った。
「まぁ…そうなんだけど…。」
「はいは〜い!」
と手を挙げるスバル。
「六人いるから、二人づつのペア作って三チームで探せばいいと思います!」
まぁ、何とも安直な考えだが、正確な位置が特定できない以上、そうするしかなさそうだ。
「とりあえず、施設の管理人さんに聞いてみましょうよ。」
「もしかしたら、何かわかるかもしれませんよ?」
エリオとキャロが言う。
「そうだな、とりあえず荷物を置きにいこう。」
一先ずはシンの提案に、皆が賛成するのだった。

ガララっと趣きのある音を立てて開く扉。
「いらっしゃ〜い!まって…、コホンッ、お待ちして降りました。
機動六課の方々ですよね?」
玄関口に入ると同時に声をかけてくれたのは、オレンジ色の髪をくくった、中々のスタイルの女将さんだった。
239シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:38:38 ID:???
「何で、私たちが機動六課だって知ってるんですか?」
まだこちらが素性を明かしてもいないのに機動六課だという女将に疑問を思ったティアナがいった。
すると、女将はしばらくしてから答えた。
「それは、八神部隊長さんから事前に連絡を承っておりましたので…。」
何だか、間に空いた間としゃべり方がたどたどしいのが気になったが、今度はシンが聞く。
「でも、俺たち、客かもしれませんよね?」
「そりゃ…、それは、六課さんが来てくれるということで、しばらく営業中止と言うことにしてますんで…。
こんなところで話すのもなんですから…。
あなたぁ〜、案内の方よろしくお願いします。」
「あぁ…。」
何だかやる気のない返事がして出てきた男は銀髪のおかっぱにがっしりとした体着き、キリッと整った眉に、鋭い目付きの男だった。ちなみに、肌は黒い。
紺の浴衣のようなものを着ている。
「こっちが…こちらがお前たちの部屋…、あなたがたの部屋になります。」
無愛想な男は、これまた愛想のない声でたどたどしく女性陣、男性陣の部屋に案内する。
ちなみに、部屋は廊下を挟んで別れているだけだ。
「お食事はどうなさいますか?部屋でおわけしますか?それとも、ご一緒で?」
鋭い視線で射抜くようにティアナを見つめる男。
「じゃ、じゃあ、私たちの部屋で…みんな一緒に…。」
男は了解した…。と言って、何処かへ行ってしまった。

男性陣、部屋。
「何か…あの男の人、怖くありませんか?」
エリオが自分の荷物を部屋の隅に置きながら、シンとキラに言った。
「あぁ、取り合えず、接客って面じゃないな。
でも、どっかで見たことあるような気がするんだよな。あの男といい、女将といい…。」
「やっぱり、シンも?
僕もあるんだよ。けど、思い出せないんだ。
それに、しゃべり方も変だし…。」
三人はそんなことを思いながら今度は外出の準備に取り掛かる。
訓練着を来て外に出ると、丁度女性陣が出てきたところだった。
240シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:40:12 ID:???
「見れば見るほどぼろいな…。この宿。」
歩く度に軋む床。場所によっては腐りかけているのか凹む場所もある。
「まぁ、詳しい場所が特定できない以上、自分達で探さなきゃ行けないんだから…。宿があるのは便利じゃない?」
不満を漏らすシンにスバルが言う。
「確か与えられた時間は二日…ですよね?」
少しだけ、声の調子をおとしてキャロが言う。
「うん、三日たったら戻れって言ってたね。
どうしたのキャロ?」
エリオが言うが、キャロは何でもないと言う。
今回、フリードは検査ということで出撃できなかったらしい。
それで元気がないのだろう。エリオはそう思った。

外に出た一行は戦力バランスを考え、チーム分けをする。
射撃が得意なティアナとミドルレンジが得意なエリオ。まずはこの二人だ。
次はミドルレンジが得意で、射撃、砲撃魔法を持つシンとクロスレンジが得意なスバル。
それから、バックアップの得意なキャロに、遠、中、近と安定的な戦闘ができるキラ。
「取り合えず、連絡はきちんと取りあうこと。
それから、宿の女将さんが言うにはこの辺りの森は、日が沈むと得体のしれない怪物が出るらしいから、日没までに玄関前に集合。
いい?」
ティアナの指示に頷く五人。
「それじゃあ皆、行くわよ?」
「「「「「オー!!!!」」」」」
三チームは解散した。

とある暗室。
暗い部屋に写るモニター。
パリパリ、ボリボリ。そんなそしゃく音が響く中、一人の女が口を開いた。
「どう?今のところ…。」
「うん、今のところは順調や。皆任務やって信じとるみたいやで?」
「何か、私の教導よりも楽しそうだし…。…ムグムグ。」
「でも、アルフもザフィーラも…演技下手だね。」
「普段はあんな言葉使いせんし、愛想もよくする必要がなかったからなぁ…ングング。」
「ところで、シャマルさんは料理とか大丈夫なの?
前はあんまりできないみたいだったけど…ポリポリ。」
「あぁ、それはまぁ問題ないとは思うんやけど…。最近はちょっと料理してないからわからんなぁ。
レシピは渡してあるんやけど…。」
「あっ、エリオとティアが何か話してるよ?」
「本当だ。」
エリオとティアナを写すモニターがアップになった。
241シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:41:20 ID:???
宿を北として西側の区域を散策するエリオとティアナ。
草をかきわけ歩きながら、地面に異常はないかなどを調べていく。
「ティアナさん、あの女将さん、見たことありませんか?」
「あぁ、言われてみれば…。でも…何処だっけ?」
「そこなんですよね…。僕も思い出せなくて…。
シンさんもキラさんも見たことあるらしいですよ?」
考え込むエリオとティアナ。
「キャッ!!」
と悲鳴をあげるティアナ。
「どうしたんですか?」
「へ、ヘビ…。」
尻餅を付いたティアナが指差す方には木に巻き付いている巨大なヘビがいた。
「ティアナさん、クロスミラージュがあるじゃないですか!」
エリオが叫ぶが、
「ちょっ、エリオ、あんたなんとかしなさいよ!」
「えっ!?僕がですか?分かりました…。」
ストラーダを使い、ヘビを切り裂くエリオ。
「ごめんね。」
何て、自分が切ったヘビに謝るところ、彼は紳士と見える。
「エリオ、あんた、よくこんな残酷なことできるわよね?」
「(あんたがやれって言ったんじゃん!!)」
と思ったが、それは胸のうちにしまっておくことにした。
「でも、ありがとう。
ほら、日没まで時間がないから、さっさと探すわよ。」
「あっ、は〜い!!」

とある暗室。
「あかんなぁ〜、ティアナはちょっと素直やないな。…ムグムグ。」
「まぁ、そういう性格なんじゃないかな?…チュー…ゴクゴク…。」
「ポリポリ…あっ、今度はシンとスバルだよ?」

宿を北として南の方自動車等が通る道ぞい。
スバルは軽快にマッハキャリバーで下っていく。
そんなスバルをシンは羽を広げ追い掛けていた。
「おい!ちゃんと探せよ?これ、任務なんだぞ?」
「わかってるってぇ!!シンも早くおいでよ!おいってっちゃうよぉ!!」
「本当に分かってんのかぁ〜……。旅行か何かと勘違いしてんじゃないの?」
遥か下の方で手をふるスバル。
シンも加速した。
スバルに追い付いてからシンはスバルに聞く。
「スバルさ、女将さんみて何とも思わなかったか?」
「ううん、何で?」
「いや、聞いてみただけだ。そっか…、俺は、どっかで見たことあるような気がするんだよな?」
「気のせいじゃないの?」
「かもな…」
そう受け答えしながらも何だか浮かない顔のシンだった。
242シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:46:15 ID:???
一方東側。
「キャロ、大丈夫?」
「はい。」
キラが分けた草むらをあとからついてくるキャロ。
「鳥さんたちにも空から探してもらってるんですよ?」
「そんなこともできるんだ?ドラゴンといい…何かもう凄いね…。
そっちは何か変なところある?」
「ありませんよ?」
ふぅっと息をつくキラ。顔をあげて空を仰ぐとギラギラと太陽が輝いている。
湿気も多いようでムワァっとした空気がベットリと体にまとわりついて、不快指数はかなり高い。
「暑い…ですね。」
「うん、暑いね。休憩する?」
探索しているキラの背後で何やら戯れ始めたキャロ。
「うわぁ、ひんやり気持いい…。」
小川かなんか見付けたのだろうか、そう思ってキャロを振り返り見る。
「小川か何かみつ…って…。ちょっ、キャロ何やって…。」
桃色と白のバリアジャケット、キャロの首に巻き付いている人の二の腕ほどの大蛇。
「冷たくって気持いいですよ?キラさんもどうですか?」
あとずさるキラ。
「いや…遠慮しとくよ。ほら、時間も…押してるし…。」
「あっ、嘘だとか思ってますね?ヘビは……。」
「早く…探さないと…っね?」
歩みよるキャロ、あとずさるキラ。
「だから、気持いいですよ?騙されたと思って…ね?」
歩み寄る、あとずさる、歩み寄る、あとずさる、歩み寄る、あとずさる、あとずさる。ドン、背中に何かぶつかった。
「こ、こんな…これは…木ッ!?」
歩み寄る、歩み寄る、歩み寄る、歩み寄る、歩み寄る。
「ほら…。」
「ひぃッ!!」
ペトリ、確かにひんやりして気持はいいが…。
「僕は、巻きたくなんかないのにぃぃいい!!!!」
キラの絶叫が響きわたった。

とある暗室。
「あっはははは、キラくん情けないなぁ?」
「そう?実際されたら、私もやだよ?」
「あ〜、いや、あそこで絶叫するとは思わんかったわ…。
このあとはお風呂やな、これはちょっと消しとくか。」
「トランプでもやろっか?」
「そうだねぇ…何やる?」
そうこうしている間に日は沈んでいった。
243シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/06/29(金) 10:48:36 ID:???
玄関前に集合した六人。
皆あっちこち汚れていた。
「ミーティングは食事しながらで…いい?」
疲れきった顔で言うティアナ。
「それより先に風呂に入りたい…。」
肩をガックリ落としシンが言った。
「そうだね、汗を流してからごはん食べたいよね?」
日が暮れたとはいえ、まだ相当暑い。汗もかいて体はベトベトだった。
「あっ!?お風呂と言えば、エリオくん!」
キャロはそう言ってエリオへととびっきりの笑顔を向け、無言の圧力をかける。
げんなりとするエリオだった。
「どうしたんだよ?」
そんなエリオの態度を不思議に思ったのか、鬱陶しく張り付く前髪をかきあげながらシンが聞く。
「お風呂…一緒に入ろうってことなんですよ。」
「嫌なら、先に男湯入っちゃえばいいんじゃないか?」
「前にそれやったんです。誘いを断って一人で男湯に…。
そしたら、男湯に入ってきたんですよ。…色々説得したんですけど駄目で…。結局僕が女湯に…。」
「入っあげればいいじゃない、一緒に…。」
キラの言葉に、いっ!?と振り向くシンとエリオ。
「子どもなんだから…、そんな気にならないでしょ?スバルやティアナと入ろうってわけじゃないんだから…。」
あんたおかしいぞ、その言葉を飲み込むシン。
「キラさんも一緒に入りましょうね。」
「うん、そうだねぇ、じゃあ、一緒に入ろうか?」
無邪気に言うキャロに無邪気に笑って答えるキラ。
「シンさんも入りましょうね?」
俺にも来たか!と周りを見回すとキラとエリオがシンをみていた。
エリオは懇願するような目で、断ってください。そう言っていた。
対するキラは、こっちをにこにこ顔で眺めている。例えるなら、兄と妹を見ている目だ。
そして、自分の服の裾を引っ張り、上目使いに汚れのない笑顔を向けているキャロ。
「(み、見るなぁ、そんな目で俺を見るなぁ…。)そ、そうだな、キャロ。
一緒に…入ろうか?」
「はぃっ!!」
ガックリと膝を地に着き頭を垂れるエリオ。キャロの背中を手で軽く押しながら歩くシン。
密かに後ろを向くシンは泣いていた。
「(ごめん、無力な俺を許してくれ。エリオ…。)」
「(いえ、僕が…、僕がはっきり断らなかったから悪いんです。シンさんは悪くありません。)」
先頭を歩くキラを殺意に満ちた目で睨むシンとエリオだった。
244シンとヤマトの神隠し:2007/06/29(金) 10:50:25 ID:???
投下終了です。

とりあえず、なるだけほのぼので進むので退屈かもしれませんが、つきあってくれると幸いです。
245通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:02:06 ID:???
>>238〜224
GJ!
いやー続きに期待
246通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 11:04:50 ID:???
>>235
スパロボAかOG2かOGsをやりたまぃ。
247245:2007/06/29(金) 14:58:52 ID:???
ごめん、↑の224は244です。ちょっと吊って来ます・・・
248通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 15:18:42 ID:???
>>222
GJ
シンが随分大人になってるな。これならフェイトと対等に向き合えそうだ。
しかしフェイトが切なげだw続きが早く読みたいです。

>>244
タイトルが休暇といいつつ休めてないw
これからどうなることやらwGJ
249通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 16:42:47 ID:???
>>206
なぁ、あんたのアレ、あれの、
『男として、伴侶として〜それは大きかった』ってくだりだが……

俺、あんたのこと信頼してもいいんだよな?
250通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 17:40:32 ID:???
なにを聞いているんだ?意味がわからんのだが。
251通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 17:45:28 ID:???
>>249
何を信頼するのか良くわからんが、もし皮肉や単なる叩きならやめとけよ。
>>206の作品を好きな奴もいるんだから。
俺もその一人だな。
252通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 18:27:15 ID:???
スルーしれ、スルー。
253通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:07:14 ID:???
ラミアが一瞬いたスレはここですか?
254通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:19:44 ID:???
255通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:35:31 ID:???
ぬふぉう!こ、これは・・・。
まあ、ssだしいいのか?フェイトとシンの絡みも面白かったし。
256通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:41:59 ID:2rZv3H1K
誰か>>206さんの作品を見る方法を教えてください!!!!
内容が気になってしょうがないであります。
257通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:42:51 ID:???
>>254
当人が語るまで沈黙を守ろう。俺は人の善意を信用したい。
258通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:45:54 ID:???
>>256
普通に見れるじゃん。
259通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:50:44 ID:???
パソコン超初心者の厨房なのではないのか?>>256は。
260通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:52:24 ID:???
まさかとは思うがURLに移動する方法がわからないのか・・・?>>256
261256:2007/06/29(金) 19:52:35 ID:2rZv3H1K
>>258さん、それがパソコンの調子が悪くて見れないんです。
262通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 19:56:53 ID:???
まずはサゲを覚えてくれ・・・。
263256改め261:2007/06/29(金) 19:59:30 ID:2rZv3H1K
あっ見れました、ちょとやり方を間違ってました。
なんかすいません。
264通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:03:15 ID:???
sageをまず覚えろ。複数の人に言われているだろうに。
265通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:04:51 ID:???
>>263
股間はお猿さんみたいに性欲満載なのはわかったから、
sageくらいは覚えようぜ。
266通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:39:09 ID:???
>>263
メール欄に半角小文字でsageと入れてくれ
話はそれからだ
267通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 21:34:41 ID:???
    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   > 六課のみんな!
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠ 実は管理局はもうすぐ崩壊するんやっ!!
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /
       はやて

    、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
    _)                                                (_
    _)  ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7   (_
    _)   ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o    (_
    )                                                (
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |
       スバル           ティアナ        エリオ          キャロ
  
職人さんの皆様方、ノストラカリムの大予言の扱いに困ったらこれを使って凌いでください。
268まじかるしん:2007/06/29(金) 22:08:16 ID:???
魔道戦士まじかるしん 第16話

話のきっかけは、帰りのヘリのときであった。
エリオが、あのときのシンに着いて聞こうとしたのだ。
「アスカさん。あのときの力、いったいなんですか?」
エリオに聞かれ、シン自体悩みながら言う。
「俺もよくわかんねえし覚えてねえんだよ。あの変なMAにやられそうになったとき、死ぬかもて思って……それで、死んでたまるかって思ったらいきなり頭ん中がクリアになって……」
つまり……
「火事場の馬鹿力ってこと?」
スバルに言われてそうなのか?と思うシン。
「あのときのアスカさん、なんだかお猿さんみたいでしたよ、次々と木を飛び移っていたところとか」
キャロに言われて、シンはげんなりする。
猿はないだろう、猿は。
ふと、レイを見るとなにやらいそいそとモニターを操作している。
そして作業を終了し、なにやらディスクをシンに投げ渡す。
「あのときのデータをコピーしておいた。後で見ておくといい、今度の参考になるだろう」
シンとレイは訓練時代や特務隊Xにいたとき、お互いのデータを取り合っていて、自分達、時にはヨウランやヴィーノに手伝ってもらって自分でやっていた。
インパルスをもらったとき、インパルスを使いこなす技術とともに叩き込まれたのだ。
だから、大規模なメンテ以外は大体自分でしている。
そういえば、エリオは時々シン達がメンテをしているところを目撃している。
「自分でメンテをするなんて、すごいですね」
キャロの言葉に、シンは言う。
「けど、壊れたときとかは流石に無理だから、軽いメンテくらいしかしないけどな」
シンはそういって、レイからもらったデータを見る。
「うわあ、すごい……」
いつの間にかその場にいなかったスバルとティアナもその映像を見ている。
正直、自分でも見て驚いている。
ようもまあ片足を怪我した状態でこれほどの動きが出来たもんだと思う。
キャロはいっていた猿と言う表現もあながち間違いではない。
ちなみに、なのはとフェイトは操舵室ではやてたちと通信で話していたためシンたちのやり時は聞こえていない。
何でもはやてはちょっとした用事で遅れて到着すると聞いて、そのことについてだった。
ちなみにザフィーラとシャマルは、はやての護衛、シグナムとヴィータ、そしてリィンフォースは向こうで作業している局員の指揮を取っているため今ここにはいない。
シンはあの、急激に沸いた力について少し考えたのであった。
そして、ティアナはシンの映像を見てか硬く決意するのだった。

「無理に時間を割いてもうて、どうもすみません」
はやてはカナードからコーディネーター、そしてシンの住む世界について大雑把に説明してもらった。
そして、もっと詳しい話が聞きたければ、あいつを呼ぶなりして聞け、そこまでは知らん、といってカナードは去っていった。
269まじかるしん:2007/06/29(金) 22:10:47 ID:???
「実力は相当なものだな……シグナムあたりといい勝負になりそうだ」
ザフィーラは彼と会って、その実力の程を察知し、高評価を出す。
「けど、なにか怖い雰囲気がありましたね」
シャマルは彼の雰囲気に、どこか近寄りがたい雰囲気を感じ取った。
「まあ、彼のことはおいといて、夕食時にでもシンから詳しい話を聞かなな。部隊の隊長として、部下のことはたくさん知っておかなあかん」
そういって3人は帰りのヘリに乗るのであった。

ヘリが到着した後、シン達は自分の部屋へと向かっていく。
そんなときだった。
「皆は先に戻ってて。私、ちょっと自主訓練するから」
ティアナの言葉にエリオとキャロが驚く。
「私もやるよ」
スバルは一緒にやろうと言うが……
「アンタは疲れてるんだから、戻って休んでなさい」
ティアナの言葉に、スバルは迷いながら、しぶしぶティアナの指示通りにした。
その中、シンとレイは好きにしろ、と言わんばかりにその場を後にする。
二人はさっきの戦闘データの調整、の前に一度医務室へ寄る。
シンの足の怪我を詳しく見てもらうためだ。
シンはレイにインパルスを預けて医務室へと向かっていく。
その結果、明日は訓練を休み、下手に動かず怪我の治療に専念しろとのことだった。
そうすればすぐに訓練に復帰できるといわれた。
シンは痛み止めをもらい、自分の寮へと向かう。
その時だった。
「あれ?シンなにしてんの?」
後ろから声をかけられ驚くと、そこにはスバルたちがいた。
「なにって、医務室へ言ってたんだよ」
それを聞いてあと相槌を打つスバル。
「あんた達こそなにやってんだよ」
今度はシンはスバルたちに何をしに来たのいう。
「おなか空いちゃったから、まだ練習してるティアナ誘って皆で晩御飯を食べようかなって」
スバルに言われて、シンは時計を見る。
まだ少しは焼きがするが、任務とかで確かに腹が減ってきた。
というより……
「あいつ、まだ訓練してたのか?」
シンはまだ自主トレーニングから戻ってきていないティアナに半分呆れる。
さっき任務を終えたばかりだというのに、元気なことだ、
「あ、スバル」
ふと見ると、ティアナが戻ってきていた。
今まで練習してきたのか、ところどころ汚れている。
「ティア、大丈夫?」
スバルはティアナを心配するが、ティアナは大丈夫よ、と軽く言う。
「おなか空いたけど、この格好でご飯食べるわけにもいかないからちょっとシャワー浴びてくるわ。先に食べてていいわよ」
そういってティアナはシャワー室へと向かう。
「ふう……zz……zzz」
270まじかるしん:2007/06/29(金) 22:13:50 ID:???
シャワーを浴びていると、疲労で睡魔に襲われる。
「!…だめよ、こんなところでへこたれちゃ」
ティアナはシャワーの温度を下げ、無理やりにでも目を覚まさせる。
夕食を食べた後も自主練習をする予定だ。
それでこんなところでへばっていては元も子もない。
「私は、人一倍努力しなきゃ強くなれない……」
ティアナの周りには優秀な人材が多すぎる。
それに比べて自分はどうだろうか……
(兄さん……)
思い出す幼いときの記憶。
両親がいない自分に、親として育ててくれた管理局に入っていた兄。
だが、兄も自分が1-歳のときに死んでしまった。
そんな兄がなれることが出来なかった執務官。
兄に代わって自分がなるんだ、絶対に。
ティアナそう新たに胸に誓った。

ティアナがシャワー室から出ると、そこにはスバル達5人がいた。
「スバル、あんた夕食食べにいってたんじゃないの?」
いつものスバルの食欲ならまだ終るはずがないとティアナは思う。
じゃあ何故ここにいるのか、理由はすぐにわかった。
「まだだよ、ずっとみんなでティアをまってたから」
予想通りの答えが返ってきて、ティアナはがっくりと肩を落とす。
わざわざ待たなくてもいいのに……
「やっぱり、ご飯は皆で食べたほうがおいしいしね」
そういってスバルはエリオとキャロのほうを向く。
二人も笑いながら頷いた。
それを見て、ティアナもつお顔がほころぶ。
「ありがと。じゃあ、さっさと食べに行きましょ」
そういって、一同は食堂へ向かう。
「あ、ちょうどええ所に」
食堂に着くと、部隊長と八神怪我勢ぞろいだった。
今日皆で食事を取っているようだ。
「こういう機会はあんまり無いから、一緒に食事でもしよう」
フェイトの言葉に皆は頷き、それぞれスターズ隊、ライトニング隊に分かれて食事をとることにした。

「シン、ちょっとええかな?」
食事も終わり、食後の缶コーヒーを飲んでいると、はやてはシンに呼ばれる。
「何ですか?八神部隊長」
シンは何故呼ばれたのかあまり検討もつかない。
そんなシンをよそに、はやては話を続ける。
「今日の任務のときに、カナードし執務官と会ってな」
はやての言葉に、シンは少しだけ驚く。
何であいつもあの場所にいたのかわからなかった(おそらく任務だろうが)
「それで、仕事関係のことでちょっと話をしとってな、それでシンの事をちょっと聞いたんよ。コーディネーターとか」
その言葉に、シンはコーヒーを飲む動作をとめる。
271まじかるしん:2007/06/29(金) 22:15:12 ID:???
聞いたということは、コーディネーターがどういうことなのかは知っているはずだ。
正直、自分達の世界意外ではコーディネーターを不快に思っている人は少なくない。
「けど、間違わんといてよ、うちらはコーディネーターやろうがなんも関係ない。シンはちゃんとした一人の人間や」
真剣な目でシンを見るはやて。
「それで、コーディネーターのこと、シンの世界のこと、シン自身のこと。いろいろ教えてくれる?」
「それ、私も知りたいな」
はやての話を聞いて、なのは達も話に混ざろうとする。
そしてシンは話す。
コーディネーターとは、生まれる前に受精卵の段階で遺伝子操作を行い、様々な効果を出す。
「例えば、紙の色とか目の色とか自由に変えたり。病気に強い体質にしたり体を上振りしたり。すべてにおいて普通の人を凌駕してる人間。それがコーディネーター」
シンは詳しくコーディネーターの事を話す。
じゃあ、とスバルは聞く。
「全部が全部私達より強かったりするの?」
スバルの言葉にまさか、とシンは言う。
「いくらコーディネーターでも、訓練も何もしなかったら、普通の人とそう変わったりしないさ」
そこまで化け物扱いするな、とシンはスバルに言う。
「それに、流石に魔力だけはどうしようもない。流石にそこまでの遺伝子を改造したりは出来ないしな」
そもそも、遺伝子と魔力の関係はあまり無いような気もする。
こうして六課フォワード陣と話をして、シン達は自分の部屋へ戻る。
グシャ
いつものようにコーヒー缶をつぶし、缶入れに捨てる。
ふと後ろを見ると、皆が驚いていた。
「スチール缶を一瞬で……どこにそんな握力が?」
スバルに言われて、シンは少し考えて……
「いや、いつの間にかつぶせるようになってて……」
それを聞いて一同は唖然とする。
これもコーディネーターゆえだからだろうか……

かえる途中に、ふとレイは気付く。
「ティアナがいないようだが?」
レイの言葉に、スバルは答える。
「また自主訓練だって」
またか、と皆は思った。
「そろそろ止めたほうがいいじゃないですか?今日ずっと訓練してますよ?」
流石に危ないんじゃないかと思うエリオ。
「でも、ティアナなら大丈夫だよ。私、ティアのこと信じてるから」
スバルはずっとティアとコンビを組んできた。
だからティアの事を信頼している。
だからティアのことなら大丈夫、とスバルは言う。
ティアナには、がんばらなければいけない理由がある。
「実はティアにはお兄さんがいて……」
272まじかるしん:2007/06/29(金) 22:18:28 ID:???
「なあ、なのは」
帰りの途中、ヴィータがなのはに聞く。
「なんか最近、ティアナがおかしい気がするけど何かあるのか?」
ヴィータが聞くと、なのはは何か思い出したように言う。
「多分、昔の事を思い出してるんだと思う。テュアナのお兄さんの事をね」
なのははティアナの兄の事を話す。
「ティアナのお兄さん。名前はティーダ・ランスター。21歳で本局の航空隊に所属のエリート魔術師」
けど、となのは暗い顔で言う。
「6年前、まだティアナが10歳のときに任務に失敗して……」
彼の最後の任務は、逃走した違法魔術師の追跡・捕縛であった。
しかし、その魔術師との交戦で命を落とし殉職。
さらに……
「結局、その犯罪者は捕縛されたんだけど、その時の上司は、彼が捕縛を失敗したときひどい事いってね、航空隊に入っておきながら任務に失敗し殉職するのは不名誉なことだ、とか……」
その事を思い出し、なのははこれからのティアナの事を考える……

「直接的にもひどい事を言ってたみたいなんだ。無能とか役立たず、とか」
宿谷でスバルたちもなのは達と同じような事を話していて、一同は俯く。
「だから、ティアはお兄さんも分もがんばってるんだ。お兄さんが取れなかった執務官にもなろうって決めたんだ」
なるほど、とシンとレイは思った。
自分の兄が使っていた魔法は役立たずなんかじゃない事を証明するためにがんばってるのか。
ティアナの気持ちなんて自分にはわからないが、おそらくこんなところだろうと推測する。
その後、明日のこともありそれぞれ寝床に着くメンバー。
ティアナが戻ってきたときには、既に夜の11時を回っていた。
「スバル、まだ起きてたの?」
ティアナの言葉にスバルは頷く。
スバルはマッハキャリバーをせっせと磨いていた。
その横ではキャロが気持ちよさそうに寝ている。
「スバル、私はもう寝るから、4時になったら起こして」
そういってティアナは寝巻きに着替え、ベッドに寝そべるとすぐに寝た。
この速さならの○太君に対抗できるかもしれない。
スバルは、わかったといってティアナを心配し、自分の寝床も着くのであった。

「似てるな」
男部屋は、寝ながらもシンとレイはちょっとした話をしていた。
「なにが」
シンはレイの言葉に答える。
大体言いたいことはわかっているが……
「ティアナと、誰かさんの状況だ。強くなりたいがために無茶をしているところとかそっくりだと思うのだが」
レイの言葉にシンはくすっと笑う。
「その誰かさんはもう無茶を体験してそんなに無茶はしてないはずだけどな」
273まじかるしん:2007/06/29(金) 22:20:33 ID:???
もっとも、自分の足を見て、説得力のかけらも無いなとシンは思う。
「それに、あいつと違ってその誰かさんは小さなプライドのためだけに無茶をして大怪我だからな。笑っちゃうよ」
そう思ってシンは時計を見る。
明日は休めといわれているが、レイを巻き込むわけにもいかない。
「じゃあ、俺はもう寝る」
そういってレイは話をやめ、シンも布団にもぐるのだった。

な「訓練も順調に進み、少しずつだけど、強くなっていく新人達」
フェ「その中、シンは数年前のことを思い返す」
は「それは、自分の相棒との出会いのきっかけでもあるある出来事だった。
ス「次回『インパルス』お楽しみに」
ティ「……ねえ、一応は私がメインのはずなのに、なんでシンが出張ってるのよ」
な「それは、次回またDESUTINYサイドから新しい人が出るからだよ。それに、そろそろある程度はシンの事を知っておく必要もあるし」
は「そうせんと、あのイベントでのシンの行動に疑問が残ってしまうんよ」
レ「部隊長。いくら有名なあのイベントでも、ネタばれはよくないと思います」
は「あ、そうやった。ごめんな」

久しぶりのまじかるしん投下。
次回からはまじかるしんをはじめるのでよろしくおねがいします
274通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:29:42 ID:???
GJです!
シンとはやてが絡んだのはまじかるしんでは久しぶりな気がする。
この作品の冒頭でシンがスキル発動させた相手は、はやてでしたね。
まじかるしんは楽しみにしてました、続きに期待してます。
275通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:29:43 ID:???
>>273
GJ!!久しぶりの更新待ってました。
次回は冥王が来るのか…タティアナ・風野・ランスターが撃墜されるゥ!!
276通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:41:58 ID:???
>>273
GJです
シン無茶やってたのかぁ…新しく出るキャラが気になるぜ

>>275
俺いつも思うんだが、冥王とはかなり違うと思うが…本家冥王は完全な悪なわけだし
277通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:45:37 ID:???
なのはへの恐怖心で変身できなくなるタティアナさん!
そこに伊坂と名乗る謎の男が現われる!!
278通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:50:25 ID:???
神か悪魔かシンキター
279通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:51:05 ID:???
恐怖心、私の心に恐怖心
280通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:10:59 ID:???
実はすべてはクロスミラージュによってタティアナの恐怖心が増幅されたせいだった。
シャーリー「だが私は謝らない」
281通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:13:21 ID:???
GJ

食後の『缶』コーヒーに吹いたw
それくらい頼めよ、シンwww
282:2007/06/29(金) 23:19:30 ID:???
とりあえずオーブ近海→無印の序章出来ましたので、投下いいですか?
283通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:21:23 ID:???
SS職人というのは投下すると思った時にはすでに投下している。
284:2007/06/29(金) 23:22:52 ID:???
了解。では投下します。

C.E.(コズミック・イラ)70・・・。
オーブ近海。


「う・・・く・・・・。」
涙を流す少年が一人。
「あいつを討てなかった俺の甘さが、お前を殺した・・・。」
先の戦いで、少年は戦友を失った。
正確には殺されたのだ、少年の親友に。いや、正確には"元"親友に・・・。
「キラを・・・討つ。今度こそ必ず!」
少年の、アスラン・ザラの目にはもう迷いは消えていた。

時を同じく、アークエンジェルにて。
キラはストライクを眺め、先の戦いで言葉を交わしたある人の言葉を思い出した。
「戦うしかなかろう!互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!!」
「敵・・・君は・・・僕の敵・・・?」
そうして、キラは自分の過去を思い出す。
友達だった彼との楽しかった過去と、今の自分達を比べて。
「・・・そう、だね。アスラン。」

そして明朝。
ザフト軍が再度アークエンジェルを襲撃した。
そしてキラはストライクで出撃する。
そして彼が乗っているであろう機体。イージスを確認する。
「く・・・。」
同様に、彼も友だった彼が乗っている機体、ストライクを確認する。
「キラ・・・!!」
グリップを握るその手に力が入る。
285:2007/06/29(金) 23:24:50 ID:???
「キラァァァァッ!!」
「ぐぅぅぅぅぅっ!!」
互いのビームサーベルが互いのシールドに塞がれる。
「お前がニコルを!ニコルを殺したぁぁぁっ!!」
「くうっ!!」
ピピッ。通信回線が開く。
「キラァッ!」
上空よりスカイグラスパーのパイロット、トールより通信が入る。
「トール!?ダメだっ、来るなぁっ!!」
そしてスカイグラスパーは援護射撃のミサイルをイージスに放つ。
だが、アスランにはそんなものは軽々と避け、自分のシールドをスカイグラスパーに投げる。
「は、ははっ・・・。」
そのシールドはいとも容易くスカイグラスパーに激突し、爆発、炎上。
「トールゥゥゥゥゥッ!!!!」
その光景を目の当たりにしたキラは悲壮な叫びを上げる。
瞬間、キラのSEEDが覚醒する、その目に涙を浮かべながら・・・。
「アァァァスゥラアァァァァァンッ!!!!」
そしてイージスのサーベルをシールドで弾いた瞬間、ストライクのサーベルがイージスの左腕を切り落とし、その顔面に蹴りを入れる。
「ぬううううっ!!!」
そして体勢を地上で立て直すと、アスランは自分の前にある敵を見定め、
「俺が、お前を討つ!!!」
そしてアスランのSEEDも弾け、覚醒する。

ぶつかり合う二人の少年達と二つのMS、互いの腕を、顔を、傷つけ合う。
286:2007/06/29(金) 23:26:36 ID:???
「アァァァスゥラアァァァァァンッ!!!!」
「キラァァァァァッ!!!!」

そして、隙をみてイージスがMA形態に変形し、ストライクに組み付く。
零距離でのビーム、スキュラを放とうとする。
が、突如エネルギーが切れてしまい、発射するはずの機体のカラーは赤から灰色へと変わる。
「くっ。」
かくなる上は、アスランは最終手段に出た。
コクピットの右側にあるカバーを外し、規定の数字を入力する。
そして、眼前のスクリーンに映し出されるタイム。
自爆という最終手段に出たアスラン。自身も巻き込まれぬよう脱出を試みるが、
「ハッチが開かない!?くそっ!」
攻撃を受けた時に、ハッチの開閉スイッチが壊れてしまったらしく、出る事が出来ない。
残り時間はもう10秒もない。
もう、どうしようもないと思ったアスラン。
「ニコル・・・すまない・・・。」
ぼそりと呟いたアスランは自身の最後を覚悟し目を閉じた。


そして、イージスの自爆スイッチが入り、ストライクごと爆発に巻き込まれた・・・。

だが、その瞬間、爆発とは違う光が二つの機体を包み込んだ・・・・・・。


この瞬間、キラ・ヤマトとアスラン・ザラはこのコズミック・イラの世界から文字通り、

消えた。

287:2007/06/29(金) 23:28:45 ID:???

魔法少女リリカルなのはクロスSEED
序章「始まりの出会い、なの」




AM5:00
「なのは、なのは、朝だよ。」
「う〜ん・・・ユーノくんもうちょっと・・・。」
「時間だよ、ほら、朝の練習しないと。」
「う〜ん、むにゃむにゃ。」
のそのそと布団から起きる少女。その目はまだ虚ろで眠気が覚めていない。
おぼろげな感じで着替える少女、高町なのは。
訳あって少し前から魔法少女をしている。
それはある日、一匹のフェレットを助けた事から全ては始まった。
まずフェレットの名前はユーノ・スクライア。
そしてユーノは魔法使いである事、そして自身の失態で散布してしまったロストロギア、ジュエルシードを集める事。
その為になのははユーノのインテリジェントデバイス、レイジングハートを使い、魔法使いとなった。
最初はユーノの手伝いということだったのだが、時を重ねるに連れ、自分自身から集めるという事を決意したなのは。
そしてその為には今以上に魔法を使いこなす為、こうやって早朝訓練をしている。
着替え終わったなのははユーノを連れて、公園へと向かう。
「それじゃ、今日は何の訓練しようか?」
「うーん・・・遠距離魔法の命中率を上げるために・・・待って、なのは。」
「どうしたの?ユーノくん。」
(・・・公園の草むらの所に誰かいる。)
言葉を話さず、ユーノは念話へと変える。
「えっ?」
(一応レイジングハートをいつでもセットアップできるように待機状態にしておいて。)
(う、うん。)
なのはは首にかけてあるレイジングハートを握った。
(とりあえず、裏から回ってみよう。)
(そうだね。)
そろそろと草むらの裏手に回るなのは。
そして草むらをそーっと覗く。
するとそこには。
288:2007/06/29(金) 23:30:20 ID:???
「・・・男の子?」

そこには、一人の男の子が横たわっていた。
年齢的には自分より何歳か年上の高校生か中学生なのだろう。
だが、なのはが気になったのはその男の子の服装であった。
白を基調としたその服はまるで宇宙服みたいに見えた。
(なのは、なのは。)
はっとユーノの言葉で我に返ったなのは。
(な、何?ユーノくん。)
(この人、どうやら怪我をしているみたいだ。)
(えっ。)
確かによく見ると、服には所々破れた所があって、顔にも怪我を負っているようであった。
「え、えと・・・それじゃ救急車を呼ばないと・・・。」
なのはは懐から携帯電話を出して、119をダイヤルする。

程なくして救急車が来て、少年は運ばれていった。
289:2007/06/29(金) 23:32:10 ID:???

同刻。

別世界の異次元にて、ある女の子と使い魔がそこにいた。
女の子の名前はフェイト・テスタロッサ。使い魔の名前はアルフ。
彼女は彼女の母親、プレシア・テスタロッサの命令でジュエルシードを収集していた。
そして先程、ようやく一つ手に入れることが出来た。
「これで、母さんも喜んでくれる・・・。」
「よかったね、フェイト。」
「うん・・・。」
フェイトの顔には安堵の表情が浮かぶ。
「・・・待って、フェイト!」
「!」
「・・・そこに、誰かいる。」
「まさか・・・管理局の。」
「アタシが見てくる、フェイトはそこにいて!」
アルフは駆け出し、気配のする方向へ走る。
「待って、アルフ!」
フェイトはアルフの言葉を無視し、自身も走り出す。
「これは・・・。」
「アルフ?」
追いついたフェイトが見た者。それは・・・。
290:2007/06/29(金) 23:34:04 ID:???
「・・・男の人?」
「・・・みたいだねぇ。」

そこにいるのは一人の男。
服装は赤を基調とした奇妙な服を着ていた。
みると所々破れていて、顔を見ると怪我もしていた。
アルフは前足でちょんちょんと突いて見るが、反応がない。
「生命反応はあるけど・・・こいつはもうすぐ死ぬね・・・。」
「うん・・・。」
「・・・連れ帰りなさい。」
「えっ。」
急遽会話に割り込んできたのは彼女の母親、プレシア・テスタロッサであった。
「その男の子を連れ帰りなさい。」
「・・・わかりました。」
そしてその男をアルフの背中に乗せ、二人は帰宅した。
どうしてプレシアがそんな事を言ったのかフェイトにはわからなかったが、
もしかしたら人助けなのだろうかと考えたフェイトはちょっと嬉しかった。
誰とも関わろうとしなかったあの母が始めて他人に興味を抱いたのだから。




二人の少年と二人少女。出会うはずのない運命が、今交差する。

不協和音を奏でる運命の歯車は静かに、加速していく。


序章・完
291:2007/06/29(金) 23:38:40 ID:???
以上で投下完了です。
とりあえずSEEDの記憶を呼び覚ます為に延々と30話「閃光の刻」を見てました。
そしてなのはの時系列は3話と4話の間くらいです。
とりあえず始めたからには最後までキチンと書いていくつもりですので、頑張りたいと思います。
では。
292通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 04:57:20 ID:???
お疲れ

あとシグナミア見つけてきた
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm529668
293通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 09:47:33 ID:???
>>291
乙!!!

今後の展開が楽しみ。
294通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 10:56:35 ID:???
9話の過去の画像でなぜか鞭で叩かれるフェイトとかの場面をどうやって撮影したかという
最大の謎をSSで説明されるのを期待している。
295通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 12:53:12 ID:???
バルデッシュが(趣味で)撮影してたんだよ。
296通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 13:36:43 ID:???
ヴァイサーガって二週目から使えるんだっけ?
297通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 13:43:18 ID:???
OG2ならラミアの撃墜数とイベント発生が条件だから1週目でも取れたはず
298通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:05:28 ID:???
>>297
とれないよ。てかスレチ
299通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 14:08:14 ID:???
>>298
OG2は>>297でOKだろ?
300通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 15:26:19 ID:???
>>296>>299
全力でスレチだ!!
301通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:08:47 ID:???
おまいら…もはや種死ですらなくなってるぞ…おちつけ
302通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:13:45 ID:???
誰かがピンチの時に、シンが黒い鎧と赤マントを着て剣を持って
助けてくれるのか?
303通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:24:46 ID:???
>>301
ここで職人さんの投下で沈静化を!!
304通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 19:36:49 ID:???
今日の過疎っぷりは異常・・・・・

というわけで>>305さんが何かSSを投下してくださるそうです
305通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:06:48 ID:???
>>304
言いだしっぺの法則って知ってるか?
306通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:09:31 ID:???
>>304
他人任せにしないで自分で書けば良いじゃ…?
307通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:24:54 ID:???
スバル「今日の過疎っぷりは異常・・・・・」
シン「うっせーぞ!乳女!ゲームの最中なんだ!邪魔すんな!」
ティアナ「(ダメだ。コイツ…終わってやがる…)」
308通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:35:07 ID:???
ゲームと言えばace3にseedでるらしいね
運命はないっぽいけど…

309通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:37:56 ID:???
シン「何なんです?その子は。隠し子ですか?」
なのは「な…なにを…」
310通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:50:11 ID:???
>>308
いや、2では当時OVAだったリーンの翼が出てましたし、可能性はなくは無いかと。

そんな自分は黒百合大好きw

>>309
で、続きはあるんでしょうねw
311通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:50:48 ID:???
あなたの子よ!とかなのはにいわれて
本気で悩むシン。
312通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:52:02 ID:???
心あたりがあるのかよww
313通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:53:29 ID:???
シン「ヴィヴィオ…俺が昨日買った車は「スバル・ヴィヴィオ」…まさか…」
スバル「ん?何…見て…」
シン「ヴィヴィオはスバルの子供だったのかー!」
スバル「んなわけあるか!」
シン「だよね」
314通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:53:46 ID:???
>>309
プロなのキラスレ見た後だと…w
315通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:56:53 ID:???
>>313
随分軽いのりのシンだなw
316通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:01:01 ID:???
>>311

シン「まて俺、できるような事は何もしてない筈だぞ、てかそんな関係でも、いやまさか・・・」

なのは(どうしよう・・・ちょっとした冗談で、本当は迷子の子助けてただけなんだけど・・・)

こうですか、わかりま(ry
317通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:01:25 ID:???
ヴィヴィオにおとーさんと言われ、ちょっといいかなーと思うシンが浮かんだ
318通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:03:45 ID:???
シン「(まてよ。確かに夜這いをしようとした。しかし失敗したはずだ)」
なのは「(どうしよう…)」
シン「(あの夜の記憶が無いんだよな…エリオに連れてかれて…)」
なのは「(う〜ん…どう言おうかな…)」
シン「(エリオが連れてくれた部屋は誰のだったんだろうか…)」
319通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:05:41 ID:???
>>318
誤解が誤解を呼んでいるww
320通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:07:03 ID:???
>>318
夜這いしようとしたってwww爆弾発言きたなw
321通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:11:27 ID:???
ティアナ「シンさん。良く考えてください。」
シン「え?」
ティアナ「アナタの子供がそんな歳なわけないでしょ。」
シン「(だよな。早とちりだったのか)その子は迷子ですか?」
なのは「え…ええ。そうよ」
ティアナ「(……フフフ)」
322通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:11:57 ID:???
>>316
なのは迂闊すぎだろw
>>318
エリオによからぬ疑惑がかかりつつあるなw
323通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:12:59 ID:???
>>321
ティアナなに笑ってるんだw
324通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:14:12 ID:???
>>321
タティアナさん登場!どんなつもりで助け舟をだしたんだw
325通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:16:53 ID:???
エリオ「シンさん!すいませんでした。」
シン「何が?」
エリオ「なのはさんの部屋に連れて行くつもりが間違ってその隣の部屋に案内して」
シン「…エリオくん。なのはさんの隣の部屋って誰の部屋?」
エリオ「ティアナさんですよ」
シン「……え?」
326通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:19:41 ID:???
ちょwなんでエリオはなのはの部屋につれていくつもりだったんだよw
なにやらすごい展開になりそうだw
327通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:20:37 ID:???
シンがエリオを「くん」付けで呼ぶくらい動揺してるww
328通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:22:24 ID:???
急展開だwwティアナフラグなのかw
329通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:25:44 ID:???
シン「エリオ!俺は、君とキャロの恋愛の手助けをしてあげたじゃないか!」
エリオ「そうですよ。だからシンさんとなのはさんをですね…」
シン「んで、ティアナの部屋にか…」
エリオ「実は、ティアナさんは昨日病院に行ったらしいです」
シン「……え?」
エリオ「どうしたんですか?そんなに動揺して…」
シン「気にするな…(まさか…)」

そして…それから半年後…
330通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:26:21 ID:???
一体その時なにがあったんだw
331通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:27:21 ID:???
時が経つのはええええw
332通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:34:15 ID:???
・・・特に何も起こらなかった

なのは「・・・・・・・・・」
ティア「・・・・・・・・・」
キャロ「・・・・・・・?」
シン「なんで、こんなに空気が重いんだ・・・?」
エリオ「嵐の前の静けさ、でしょうか・・・」
333通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:34:32 ID:???
起こんないのかよwwwwwww
334通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:37:40 ID:???
シン「(あー。危なかった。妊娠させたのかと思ってビビったぜ…)」
スバル「あれ?ティアナのお腹膨れてない?食べ過ぎた?」
ティアナ「私、着やせするタイプなのよ。」
シン「――え?」
ティアナ「酸っぱい物が食べたい気分になるわ。気持ち悪くはなるわ」
シン「……」
スバル「ふ〜ん。まるで妊婦さんみたいだね」
ティアナ「シンさんはどう思いますか?(ニヤッ)」
シン「ノーコメントで」
335リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/06/30(土) 21:41:19 ID:???
第一章 真紅の魔導師 01

「ごめんなさい」
 繰り返す悪夢に、少年はずっと苦しんできた。
「ごめんなさい」
 炎に照らされる紅蓮の世界に、生者は少年唯一人。
「ごめんなさい」
 少年は、今も謝り続けている。
「ごめんなさい」
 あの日、失ってしまった家族に。
「ごめんなさい」
 一人生き残ってしまった罪を。
「ごめんなさい」
 それを償うために。
「ごめんなさい」
 あの日失くしてしまったものを。
「ごめんなさい」
 取り戻すために。
「ごめんなさい」
 少年は、禁忌へと手を伸ばす。
336リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/06/30(土) 21:42:22 ID:???
 世界と世界を繋ぐ次元の海。
 無限に広がるその海を一隻の次元航行艦が滑るように進んでいる。
 青と水色の細長い船体を持つその艦の名はクサナギという。
 次元世界群、コズミック・イラのオーブという小世界が近年開発した次元航行艦であり、その性能はミッドチルダでも高い評価を得ている。
事実、その艦に乗艦した人間は皆口を揃えて快適という感想を漏らしていた。
 その噂に違わぬ快適さ、清潔さに感心しながら、レイ・ザ・バレルは相棒の寝ている自分達の個室へと歩いていた。
数分もしない内に部屋の前に辿り着いたレイは静かにドアを開けた。
 流れるような金髪に端正な顔立ちと、まさに美少年を絵に描いたような少年であったが、
その表情が、その場にいるもう一人の少年を捉えたところで微かに歪む。
「呆れた奴だ」
 決して嫌悪からきている訳ではないことが分かる、親しみの籠められた口調でそう言うと、レイは寝ている少年の肩を揺すり始めた。
「起きろ、シン」
 レイはシンを何度か軽く揺するが、シンの起きる気配はまったくない。
『間もなくオーブへと到着いたします。乗艦されているお客様は、席にお座りになってください』
 レイが再度揺すろうとした時、綺麗なソプラノのアナウンスが艦内に響いた。
 それを聞いたレイは、先程よりも強くシンを揺すり起こそうとする。
「起きろ、シン。もうオーブに着くぞ。降りる準備をしておけ」
 シンの眉が、オーブという部分で微かに反応を示した。
 それを皮切りに、口を動かし、寝返りをうち、目を擦り、そしてようやくシンは眠りから目覚めた。
「……ん、ああ。もうオーブなのかよ?」
「もうすぐオーブだ。シャキッとしろ。そんな顔を彼女達に見られたらマスターとしての威厳もなにもなくなるぞ」
 レイの言葉に、シンはまるで嫌なことを思い出したかのような、そんな表情を示した。
「あいつらは?」
「一応、見回りという口実を与えてその辺をぶらつかせている。今はその方が互いに楽だろう」
337リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/06/30(土) 21:43:16 ID:???
 シンの紅の瞳にレイの顔が映る。
 シンは、普段から口数が少なく、冷静沈着な親友のこういう気配りや心遣いに敵うと思ったことはない。
 レイの言葉がシンを何度も救ってきたのだ。
 二人がコンビを組んでから八年という月日が流れたが、トラブルを起こすのはいつもシンの方であり、レイはそのフォローにあたってきた。
 今回の件も、シンの迂闊な一言が問題の火種になったのは言うまでもない。
「気にするな。その問題は模擬戦という形で決着がついた筈だ。向こうも子供じゃない。分かっている筈だ」
 その言葉に、シンは些か表情を弛める。
 今回の件は、両者にとって大きな意味を持つ大事であり、流石のシンも反省するばかりだった。
 だが、今の言葉の限りでは、レイは今回の件をそれほど問題としていなようだった。
「だが」
「え?」
「当面は信頼関係を強めることに専念した方がいいな。このままではいざという時に効果的な連携がとれないだろう」
 無表情な顔からは判別しにくいが、シンは確かにレイの表情の中に見え隠れする怒りを見つけていた。
 長年付き合ってきたシンだからこそ-分かる些細な表情の変化であり、常人には普段との判別は難しいだろう。
「ごめん」
「いい。これからは気を付けろ」
 そう言うと、レイは静かに目を閉じた。
 恐らく今後の予定の最終的なチェックをしているのだろうレイの邪魔をしないように、シンは静かに立ち上がる。
「座れ、シン。アナウンスを聞いていなかったのか?」
「すぐに座るさ。喉渇いたから、そこにある飲み物でも飲もうかと思ってさ」
 シンは対面のテーブルに置いてあった飲み物を取ると、容器の半分近く入っていた飲み物を一気に飲み干した。
 空になった容器を握りつぶすと、手首のスナップだけでそれを放り投げた。
 あさっての方向に飛んでいった容器は、仄かに光ると、上に下にとあり得ない軌道を描いてゴミ箱へと吸い込まれていった。
「シン」
「何だよ?」
 今の様子を見ていたレイが、ため息を付きながらシンに言う。
「今の飲料は、ヴィータが後の楽しみにと取っておいたものだぞ」
 その一言に、部屋の空気は凍りついた。
338リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/06/30(土) 21:47:21 ID:???
あー、すいません。ここまでです。
遅筆な上に何度も推敲しないと文として成り立たせることができないので、こんな感じです。
ですので、短い文ですが、おかしなところがありましたら助言していただけると助かります。

それと、昔のシャマルはどれくらい冷たかったのか分かる方がいましたら教えてもらえると助かります。
次はもう少し文量アップで早めに投下したいと思っています。
339暇人A:2007/06/30(土) 21:52:20 ID:???
乙です


自分も10時から投下したいと思います。
いいですよね?
340通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:53:36 ID:???
>>334
そういうオチかwおもしろかったw
しかしティアナとなのはは険悪になったのかw
>>338
おもしろかったです。GJ
341通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:54:34 ID:???
>>338
新しい切り口にwktk

>>339
ドゾー


ところで、StSのキャラを全員出すのが正直面倒なんで、
Asまでのキャラだけを出すってありですかね?
342暇人A(前回の続き):2007/06/30(土) 22:02:44 ID:???
ここはミッドチルダ南西に位置する、小さな街。
あまり人通りの多くはないところだが、ここは知る人ぞ知る、ある筋にはなかなか有名な場所だった。
ある筋即ち、軍であり、その理由は、ここに存在する部隊であった。


少年が二人、名はキラ・ヤマトとアスラン・ザラ。
彼らをフォワードとして、小規模ながら大きな戦力を保有する部隊で、さらに旗艦となる艦も保有していた。
艦の名はアークエンジェル、大天使の天使較名を持つこの艦は、アルカンシェルなどの大型兵器は搭載していないものの、いや、だからこそ、平和の象徴的な存在でもあった。
部隊名は第08独立特殊機動隊。
申請したカガリ・ユラ・アスハの文字が汚くて08がOBに見えた事から、周囲からは『オーブ』と呼ばれていた。



そんな様々な特別視を受けている艦は現在、街に戻るため異空間を通っていた。
「キラ」
「あ、アスラン。
どうかしたの?」
2人は先ほどロストロギアを封印、本部に転送を行ったためか、疲労が見てとれた。
「さっきのロストロギアだが、どう思う?」
「どうって、あまり変わったタイプじゃ無かったよね?
魔力も少なかったし…」
「あぁ、大したものじゃ無かった。
だが、ならあれは何
343通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:03:28 ID:???
>>334
ティアナがいい味だしてるなw
>>338
乙です。
>>339
是非とも。
344通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:04:08 ID:???
ZERO氏、GJです。
シンとヴォルケン達がどう絡むか楽しみだ。てか主にシンとヴィータのかけあいが

>>334勝手にオチつけさせてもらう

シン「・・・はっ!よかった夢か。まあそうだよな、現実であんなこと・・・」
なのは「・・・シン君、ちょっと」
ティア「お話があります」
シン「(゚д゚)」

・・・うん、オチてないね・・・
345暇人A:2007/06/30(土) 22:06:25 ID:???
何だったんた?」
あれ、と言うのは、先ほどの世界でロストロギアを奪おうとした機械の事だろう。
キラが封印をしようとしたのを邪魔して、さらに奪おうとしてきたのだ。
「あれによほど隠された能力があったのか、またはロストロギアなら何でも狙ってるってやつかな?」
ロストロギアはいかに能力が低くとも、それ一個で人生が変わってしまう人だっている。
封印には慎重さと速さが求められるのはその為である。
アスランがそんなロストロギアの見解をキラに述べようとしたとき、艦内に警報が鳴り響いた。



「亜空間内で敵襲!?」
アスランが驚きの声を漏らした。
オーブとしても亜空間内での戦闘はこれが初めてとなる。
「相手はさっきと同タイプの機械よ。
亜空間内でも魔力消費無しで戦えるわ。
油断は禁物よ」
艦内放送でマリューが言った。
普通の人が亜空間内の戦闘を嫌う理由はつまり、常に魔力を漏らしていないと息が続かないことなのである。
「こちらは疲労が激しい。
行けるか、キラ?」
「行けなきゃ、逃げ場は無いみたいだ」
言われて、アスランは感覚を研ぎ澄ました。
なるほど、確かに360°×360°どこも敵まみれだ。
「2人じゃきついかもしれないけど、頑張ろうね、アスラン」
「あぁ、勿論だ!!」
346暇人A:2007/06/30(土) 22:09:12 ID:???
とは言えども数分、アスランもキラも先ほどのロストロギア封印がたかってか、なかなか思うように行けない。
加えてなぜか相手には魔法が通じないうえ、ダメージの媒介になるものなどこの空間内にはない。
「キラ、こいつら…」
あとは殴るくらいしか攻撃方法は無いのだが…
「うん、近くの魔力を消し去るのが能力みたいだね…」
これでは近くに行けば息切れでこの世との別れとなる。
「場所が悪すぎるか…」
アークエンジェルにも法律上質量兵器は搭載していない。
質量兵器を禁止し減らして安全を図ろうとした現在の管理局の事を相手は良くお分かりのようだ。
そんな中、マリューから二人に声がかかる。
アークエンジェルもダメージが重なってきたため、この艦で捨て身で逃げるしかない、と。
その言葉に、二人は不服ながらも頷いた。
もはや退路を切り開くしか、生き延びる手だてはない。
347暇人A:2007/06/30(土) 22:11:13 ID:???
その後、時空間移動を果たし、キラ達は街に戻ってきた。
無事に帰れたとは言え、今回の事で受けた被害は半端なものでは無かった。
「お帰りなさい。
今はただ、休む事だけ考えて下さいね」
とは、ラクス・クラインの言葉だ。
事前に通告を受けていたからこそ、ラクスはキラ達にそう言った。



「ラクス、どう思う?」
オーブの実質上の隊長であるカガリが、ラクスにも意見を聞いた。
「おそらく、これまでにも何度か目撃されていたドローンでしょう。
亜空間内では手の出しようが無いのは痛いですね…」
各個人を転送するのならば亜空間で会敵することは無いだろう。
が、戦艦となれば亜空間走行をしなくては転送はできない。
「そうだな…
アークエンジェルは随分かかるそうだ…」
実際かかろうがかかるまいが、手の出しようが無いのは変わらない。
「ではその間キラ達には、管理局へ?」
「あぁ。
あいつらをここで遊ばせておく訳にはいかなくなったようだしな」
相手の目的こそ不明だが、事態が緊迫しているのは、カガリにも良くわかっていた。
「幸いにも知り合いに新部隊を設立しようとしてるところがある。
そこに組み込まれるよう手配しておく」
「わかりました。
その部隊とは、起動6課のことですね?」
「あぁ。
キラ達も知り合いの多い部隊だから、馴染んでくれるさ」

この日、失ったものは確かに多かった。
が、カガリ達はあきらめず、キラ達もまた、最高の面もちで本局に出向していった。


六課とシン達が関係を持つのは、あと少し先のお話…
348暇人A:2007/06/30(土) 22:17:16 ID:???
Qこれなんのはなし?
A前回の続き
Qギンガの話じゃ無かったの?
Aせっかくだから背景を細かく…
Q出番無かったよ?
Aせっかく荒れてるシンだからキラ達も出したかった。


そう言えば初めからシン達がなのは世界にいるのを書くのは初めてだな…
二作目だけど…

ちなみにパソコンでストライカーズ見てたからいま見れなかったり、だからこの話はストライカーズ無視する予定だったり、OGのラトゥーニの撃墜数が二位の10倍で一位だったり…


どうしよう?
349通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:25:16 ID:???
シン「俺なんて、一番はラミアだよ」
ティアナ「そうねー シグナムさんと同じ声だもんねー」
シン「別に…シグナムさんが好きだからじゃないんだからな!」
ティアナ「はいはい。赤ちゃんにミルクあげてね」
シン「はい……」

シグナム「(私とは遊びだったのか…許さない)」

最終話 鮮血の結末
350通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:30:09 ID:???
>>344
オチるどころか話が広がってるw
>>348
GJ しかしギン姉分とシン分が足りない・・・。
>>349
すっかりシンとティアナがくっついてるw
351通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:30:55 ID:???
相変わらずこのスレは、油断すると腹筋がやばくなる流れになるな

>>348
こんなところにいたのか、すぐに撃墜数の差を100倍にする作業に戻るんだ!

冗談はおいといて、暇人氏もZERO氏もGJです
352通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:34:24 ID:???
うわ、こえぇーー・・・
353通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:36:05 ID:???
暇人氏乙

>>349
>>344もあったのに、もはやなのはがあっさり置いていかれてるw
白き魔王も女としてはティアナに敗北か?w
354運命の子と最強を目指した少年:2007/06/30(土) 22:37:51 ID:???
職人の皆様GJです。
なんとか食中毒から復活。
近いうちに最終話を投下します。
(賞味期限が2日前のアップルパイ食べただけなのに・・・・orz)
355通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:39:23 ID:???
>>354
ちょwwww
356通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:40:18 ID:???
シグナム「ひぐっ…ひぐっ…」
シン「血が出てる…処女だったのか。これこそ鮮血の結末。」
シグナム「……ティアナ。なのは。どうしようか…」
シン「え?」

ティアナ「シグナムさんに手を出すなんて…」
なのは「なんていう性欲。」
シン「え?」
三人「今晩は寝かせない」
シン「アッー」

この物語は幕を下ろした
357通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:40:38 ID:???
勝った!白き魔王にティアナが勝っただと!?
358通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:42:47 ID:???
>>356
なんという強引な終わらせ方wだがそれがいいw
359暇人A:2007/06/30(土) 22:44:13 ID:???
疲れたから次は一旦ティアナのほのぼのでいい?


100倍は無理ですよ
まだやっとリュウセイがロブスターと口論してR−1に乗ったところなんだから

因みにラトゥーニの搭乗機は手に入った時からビルドなんたら
強すぎないか?
この天才持ちにSP回復つけて常に集中とか…
360通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:44:45 ID:???
キラ「あ、シンくん。ちょっといいかな」
シン「なんすかキラさん・・・」
キラ「粉ミルク分けてくれない?切らしちゃってさ」
シン「ああ、別にいいですよって・・・ちょっと待て、その背中の赤ちゃん」
キラ「ああ、この子?可愛いでしょ」
シン「・・・えと、まさか・・・」
シンはそれ以上は怖くて聞けなかった。が、視線はチラッと向いてしまった。

なのは「何?シンくん」


・・・ごめん、314の見て思いつきで書いたんだけど、忘れてorz
361通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:50:31 ID:???
>>359
職人さんの御心のままに。ティアナの話も楽しみですw
>>356
この中ではティアナだけが子持ちでシンとくっついて話がおわるのかw
良かったなティアナw白い魔王に勝ったまま勝ち逃げだw
362通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:52:49 ID:???
>>359
はははっ、来たまえ
OGはリアル系は合体攻撃か天才か念動力持ってなきゃカスパイロットだから
地味にバランス悪いのよね
363通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:53:19 ID:???
冥王から勝ち逃げ出来るとお考えか!?
364通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:54:43 ID:???
な、なにい!しかし話はもうティアナの一人勝ちで終わってしまっているのだぞ!
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 22:56:41 ID:???
>>359
GJ!!ギンガさんがまだ終わってないのにタティアナサンに手を出すとは・・・このいやしんぼめッ!!
タティアナサンのよいツンデレを期待しています・・・おっと二人ともツンデレだった。
希望としては少しエロスが欲しいです。ほのぼのエロスッ!!みたいな。
内村プロデュースみたいなノリで頑張ってください。
366通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:59:50 ID:???
>>365
内Pか・・・懐かしいな
367通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:00:39 ID:???
>>363
まさか・・・冥王は既に反撃の準備を整えているとでもいうのか?
368通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:03:34 ID:???
エリオ「今日は結婚式なわけですが」
キャロ「ええ。花嫁が6人らしいわ」
キラ「それなんてエロゲ?」
アスラン「ハハハハ 幸せじゃないか」
はやて「(何で私だけ仲間はずれなん?)」
ヴィータ「すげえな」
シャマル「(まさかあの人が…)」
369通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:06:14 ID:???
はやてがなんで仲間はずれにww
370通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:08:17 ID:???
その面子以外で6人っていうと・・・
ティアナ、なのは、スバル、フェイト、シグナム、あと一人は誰だ?
371通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:09:46 ID:???
>>370
最後の一人はギン姉か?
372通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:09:48 ID:???
リーンフォースU・・・
373通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:12:43 ID:???
ティアナ「いよいよね」
なのは「長かった」
フェイト「素晴らしい結婚式になりそうですね」
スバル「お姉ちゃんも?」
ギンガ「ホホホホ」
シグナム「たっ大変だ!花婿がいないぞ!」
五人「なっ なんだってー」

カリム「ハハハハ!!花婿は私の物よ!!」
シン「なんてこった・・」

六人「カリム・グラシア!貴様ァー」
カリム「私は、この人と遠い所で暮らすんだから邪魔しないで!」
六人「そんなこと認められるかー」

六人の女達は、カリム&シンを追い掛けるとさ

エリオ「……これで本当に良いのか?」

THE END
374通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:13:20 ID:???
カリムwwwwwwwww
375通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:13:50 ID:???
>>373
まさかのカリム出現・・・おみそれしました
376通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:14:35 ID:???
なんという逆転の発想w
カリムが最終的な勝者・・・と思ったけどこの6人相手じゃ
カリムもそう長くは逃げられないよなあ。
377通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:15:20 ID:???
でも結局リインUはどこへ?
378通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:16:16 ID:???
はやての側で見学、じゃないの?リイン2は。
379通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:18:06 ID:???
リインU「(私がここにいるとはバレてなかったです)」
シン「ポケットに違和感が…」
カリム「何か言った?」
シン「いいえ何も。」

六人「待てー」
380通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:18:44 ID:???
カリムは能力をフル活用して花婿を奪取したんだろうなw
381通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:20:13 ID:???
>>373の>>六人「カリム・グラシア!貴様ァー」 を
あの6人が阿修羅のごとき形相で口をそろえていってるかと思うと
吹いたw
382通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:21:17 ID:???
今からでも遅くない。
GJ!もせずに雑談してる者は、今すぐGJ!するんだ!

GJ!>雑談であるべきなんだぜ?
383通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:22:55 ID:???
結構GJしてる人いるだろ?上を見る限り。
俺もしたし。
384通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:22:58 ID:???
>>348
GJ!
385通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:27:19 ID:sradaxAO
シグナム「ねんがんのれーう゛ぁんていんをてにいれたぞ」
シン「おかしてでもうばいとる」
シグナム「やっ やめろー 」
386通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:30:06 ID:???
皆様GJ!
でも何でだろう、今の流れを見てたら
筆舌に尽くしがたくおぞましい物体(最早飲み物ではない)を片手にエリオ、クロノを強襲するキャロの姿が見えた気がするのは・・・
387通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:32:04 ID:???
なんでキャロがそんなことをするんだww
388通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:36:57 ID:???
>>379
リインUちゃっかりしてるなw
389通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:40:17 ID:???
クロノ「俺の義妹の結婚式にきたはずなのに…この状況は…」
エリオ「あ。クロノさん」
クロノ「エリオ。結婚式は?」
キャロ「結婚式は、花婿が奪われたので六人の花嫁達が追い掛けに行きましたよ」
クロノ「フラグを立てたのか!?なんて奴」

エリオ「フラグって何?」
キャロ「さあ?」
390通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:45:21 ID:???
一人の花婿を巡る修羅場は続くと取って良いのか?
391通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:47:23 ID:???
クロノは苦労人だな。
しかしこのもはや何人いるのかわからないヒロイン達の中でも
子持ちのティアナが一歩リードしてるな。
392通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:48:22 ID:???
シン女難ネタは女難スレで
393通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:49:03 ID:???
クロノ「こうしちゃおれん、追いかけるぞみんな!」
キラ「そうだね。こんな面白い見世物・・・もとい結婚式は見届けないと」
アスラン「ノリノリだなキラ」
エリオ「僕達も行く?」
キャロ「暇だし、行こうか」
394通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:50:31 ID:???
キャロがなんてドライなんだw
395通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:51:05 ID:???
キラ「僕たちの世界は戦いばかりだったね…」
シン「ええ。そうですね」
キラ「帰りたいかい?」
シン「難しいですね」
キラ「まだ、考える時間はあるさ」
シン「戦争なんてなくなれば良いのに…」
キラ「だよね」
396通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:55:52 ID:???
つーか冥王なのはが結局逆襲できてないなw
霞みまくってるw
397通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:57:08 ID:???
教えてくれ、五飛。俺はあと何レス待てばいい?

五飛、俺はあと何レス…シン女難ネタを我慢すればいいんだ…

教えてくれ!ゼロは俺に何も教えてくれない…
398通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:57:50 ID:???
クアットロ「私はクアットロ!ナンバーズの一人さ」
シン「ハハハハ! クアットロがイタリア語なのに、ナンバーズって…」
クアットロ「何を笑って…」
シン「ナンバーズって英語だぜ。笑っちゃうぜ! ハハハハハ」
クアットロ「笑うなー」

スカリエッティ「アレ?間違えちゃった?」
399通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:05:06 ID:???
これでは道化だよ
400通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:25:18 ID:???
何だこの流れwww
401通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:27:56 ID:???
誰か職人さん来ないかな〜
402通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:34:01 ID:???
まとめページで過去の話を読み直すというのはどうだ?
403通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:39:33 ID:???
そうしよっか
404通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:45:58 ID:???
このスレは、再び過疎になる気がする
405通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:48:25 ID:???
>>402

なんかオススメある?

長いの一個を読もうと思うんだが…

因みに完結未完結は重視しないで…
406通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:54:17 ID:???
>>405
機動戦士ガンダムし〜どD´s
これが今のところ最長だし
407通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:04:19 ID:???
>>405
薬中トリオと盟主王が活躍してるのが見たかったら魔道戦士まじかるしんだな。
盟主王が輝いてるよ。
408通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:10:14 ID:???
>>405
おすすめは神隠し氏のシリーズかな、あの作品は結構好き
409通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:10:52 ID:???
保管庫行ってきたんだが、プロローグ終わりしてるなかにおいしい題材が多いな
410通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:17:35 ID:???
すごく下ネタが多くなってるような。
恋愛抜きの漢な物語を書いてくれる職人が光臨してくれないものか。
あ、わたしは違うスレで書いてるので無理です。

すこしネタSS

 目の前にいる女性は敵。相容れぬ存在。
 己の全力を出しつくしても勝てる可能性は3割程度。
 でも、俺は諦めない。
 この先への未来を掴み取るためには、勝つ以外にない。
 だから、俺は……ここにいる。
「なのはさん。俺が勝ったら、ステラの救出へ行かせてもらいます」
 そう、死んだ筈の彼女がこの次元世界で生きているのだ。
 それが、あるプロジェクトによって復活した者だとしても生きていてくれているのだ。
 なら答えは一つ……助け出すだけだ。
 そのためには、目の前の女性の許可が必要だった。
 管理局武装隊のエースオブエースで、機動六課のスターズの隊長である彼女。
 『高町なのは』その人だ。
「シンの気持ちは判るよ……でも、行かせる訳には行かないの。もっと準備を整えてから―」
「それじゃ遅すぎるんですよ!今ステラを救い出さないと、また後悔する……それだけは、絶対嫌なんだ!!」
 シンは、アームドデバイス・デスティニーを起動し大型の片刃剣を構える。
 青と赤と白の配色の騎士甲冑を装着し、その背中に大型の赤い1対の翼を広げる。
「……本気なんだね。なら君を倒して、話を聞いてもらうから!」
 インテリジェントデバイス・レイジングハート・エクセリオンを起動し、バリアジャケットを装着するなのは。
「なのはさん……行きます!」
「容赦しないからね。シン!」
 運命の名のデバイスを持つ少年と管理局の白いエースオブエースの称号を持つ女性との戦いが始まろうとしていた。

続かない?

411通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:27:00 ID:???
続け
412通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:27:31 ID:???
過疎過疎言ってる奴がいるけどSSスレで何日も投稿が無かったりするのは普通だろ?
むしろ毎日職人さんが来るいままでがある意味異常だっただけの話だろ?
413通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:31:10 ID:???
続けてほしいけどステラと相対した時は・・・
414通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:35:49 ID:???
>>412
定期的に過疎って言うやつが出てきて、SSスレではいい方って会話がでるな

因みに俺は1日二件近くSS投下されるねは幸せだと思う派
415通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:42:01 ID:???
あえて言おう過疎であると!!

ごめん一度言ってみたかった・・・・・・
416通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 01:43:16 ID:???
まあ、職人様が降臨されるまで静かに待とうぜ
417通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 02:36:05 ID:???
ふと、シンがアームドではなくて書物形態のデバイスで
はやてと同じように守護騎士(レイやルナ)がいる。
という妄想が駆け巡ってしまった・・・
418通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 03:35:14 ID:???
>>417
そのネタ貰っt
いや、ごめん。
なんか閃いたんだが他人のネタをパクって作っても仕方ないよね。
出直してくる
419417:2007/07/01(日) 03:45:18 ID:???
>418
安心してくれ俺じゃ無理だ・・・
気にせず奪っていってくれ・・・
420418:2007/07/01(日) 04:07:54 ID:???
OK、ありがたくネタを使って考えさせてもらう。
でもこの閃きだけじゃ長編には出来ない予感orz
421通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 04:36:24 ID:???
>>420
書いているうちにだんだん長編にしたくなるからおk
422418:2007/07/01(日) 04:41:13 ID:???
とりあえず言い訳をしておく。
さすがに眠かったから導入部しか書けなかったんだ。
だからまだシンの騎士達は出てこない。
続きは起きてから時間が取れたら書こうと思ってる。
それじゃあ出来た部分だけだが投下する
(コテのつけ方ど忘れしたなんて人には言えない)
423418:2007/07/01(日) 04:45:53 ID:???
「うおおおおっ!ハンマーーーッ!!!!!」
「ああぁっ」

赤い少女が持つ大きなハンマーの形をした道具に叩きつけられ
白い少女は踏み止まることなくビルの中へと吹き飛ばされた。
だが赤い少女はそれで攻撃をやめることなく、白い少女を追いかけビルへ飛んでいった。

だからこそ彼女達は誰もいないはずの結界内に誰かが侵入しており
また、その誰かに見られていることには気付かなかった。


「でええいっ!!」
『Protection』
勢いをつけた赤い少女の攻撃は
彼女と白い少女の間に発生したピンク色の障壁に阻まれた。
だが
「ぶち抜けーっ!」
『Jawohl』
赤い少女の叫びに応えるかのように更に勢いを増した攻撃によりその均衡は
ピンクの障壁は砕けさり、赤い少女のハンマーが白い少女の衣服を巻き込み
白い少女を壁に叩きつける形で崩れ去った。
そして赤い少女はもはやまともに抵抗することも出来ない白い少女に歩み寄ると
手に持ったハンマーを振り上げ

割り込んできた人物の持つ光を放つ2つの剣に阻まれたためそれが振り下ろされることは無かった。

「クッ、仲間か」
「仲間じゃない。だけど彼女をやらせるわけには行かない。」
赤を基本として黒のラインが入った服を身につけ、
黒い髪に赤い目という日本人とは思えない組み合わせを持った少年はそう言った。

続く
424418 ◆FMioLs.Y.6 :2007/07/01(日) 04:53:32 ID:???
本来ならもっと書き溜めてから投下するべきなんだろうけど、
あまりにも後回しにするとアイデアが消えたりやる気が消えたりと怖いことになりそうで・・・・・・
なので短いのはどうかお許しください。
ではお休みZzzzz

あとコテ違う、トリorz
425通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 07:32:18 ID:???
>>405
個人的には『運命の子と最強を目指した少年』かな。
カナードがとにかく熱い。
あと何気に初代リインフォースがプレアの説得で生き残ってる。
(何気に初代リインフォースが生き残ってる作品って、ほとんど見かけないな)
誤字が多いのがたまにキズ。
426通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 07:45:21 ID:???
すげー電波を受信した。

ヴォルケリッター
砲火の騎士 オルガ
破砕球の騎士 クロト
鎌の騎士 シャニ
グリフェプタン製造要員 ムルタ

はやてがこの四人の面倒をみるという伝説のストーリー。
予告
はやて「は〜い、晩御飯できたでぇ〜…」
クロト「そりゃぁぁああ、瞬殺!!!」
バクンッ
シャニ「お前、オマエ、オマエェェエエ!!!」
はやて「喧嘩はあかんよ!二人とも!!オルガも、見とらんととめ…。」
オルガ「うっせぇーよ、お前ら…。」
ムルタ「皆さんで食事もいいですが、私はそろそろ一人でしたいですね。」
はやて「…はぁ〜…(涙)」

お楽しみに!!(嘘)
427通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 08:01:43 ID:???
w k t k
428通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 09:05:24 ID:???
原作のナタルの立ち位置がはやてかwww
是非、短編でも良いので作ってくださいwww
429通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 11:53:30 ID:???
>>424
期待してます!
430:2007/07/01(日) 15:07:56 ID:???
それでは「魔法少女リリカルなのはクロスSEED」第01話投下します。

「う・・・。」
アスラン・ザラは体に走る痛みで意識が戻った。
「ここ・・・は・・・?」
その目を開いた天井は今までで見た事もない天井だった。
「・・・俺は・・・。」
頭に走る痛みを抑えながら記憶を辿る。ニコルの死、キラとの死闘、イージスの自爆。
自爆の際、脱出する事が出来ず、そのまま死ぬつもりだったのだが・・・。
「どうやら、まだ死んでないのか・・・。」
体中の痛みが今自分が生きている事を実感させられる。
「・・・キラ。」
ぼそりと呟くかつての友の名。
だが、それも昔の話。今はあいつは地球軍、俺はザフトで、敵だ。と・・・。
そして、友を殺され、そのキラも自身の手で討った。その現実を噛み締めると、目頭が熱くなってきた。
「・・・なんで・・・こうなっちまったんだ・・・。」
その言葉に返答出来る者など、いる筈も無い。

431:2007/07/01(日) 15:08:57 ID:???
時が経つに連れ、段々冷静になって考える。
「そういえば・・・ここはどこなんだ?」
体を動かしたいが、体中に走る痛みのせいでまともに体を起こす事すら出来ない。
薄暗い部屋で自分の姿を確認すると所々に包帯が巻かれていて、隣のテーブルには薬やら血まみれの包帯が置いてあった。
(誰かが・・・助けてくれたのか。)
だが、あんな所を一体誰が助けてくれたんだろうか?そうアスランが自問自答していると、ドアが開く。
「あ・・・。」
入ってきたのは、金髪の少女。
年齢は10歳くらいであろうか。金髪をツインテールでまとめてある。
その少女はアスランを見て驚くように声を出した。
「目が覚めたんですか?」
「え、あ、ああ。」
両手に抱えた包帯と薬をテーブルの上に置いて、不要な物を捨てる。
「えと、君が、俺を助けてくれたのか?」
「あ、はい。」
「そうか・・・ありがとう。」
「あ、いえ・・・。」
礼を言われた女の子は少し顔が赤くなった。
「それで、ここはどこなのかな?」
「ここ、ですか?」
「うん、もしかしてここはオーブかい?」
「おーぶ?」
まだこのくらいの年齢の子供には地理はあまり詳しくはないか。と考えたアスランは違う質問をすることにした。
「えと、お父さんやお母さんは?」
その質問を受けた瞬間、少女が体を震わせた。それを見たアスランはしまったと思った。
(もしかしたら、この子は戦争で親を亡くしたんだろうか?)そう考えたのだが、
「えと・・・母さんが。」
「あ、お母さんがいるのか。」
「はい・・・。」
「それじゃ、お母さんを呼んできてくれないか?お礼が言いたいんだ。」
「あ、はい・・・わかりました。」
返事をするとそそくさと部屋を出て行った女の子。しかし、疑問が残る。
どうして、両親の事を聞くと震えたのだろうか?そう考えているとアスランはある事に気付いた。
「あ、名前・・・聞くのを忘れた・・・。」


432:2007/07/01(日) 15:10:19 ID:???
魔法少女リリカルなのはクロスSEED
第01話「目覚める迷い人、なの」




同刻、海鳴市の病院にて。
「う・・・。」
キラ・ヤマトは意識を取り戻した。
「ここ、は・・・?」
目を開いて辺りを見渡すと、ここは病院なのだろうと思った。
「僕は・・・。」
なぜこんなところにいるのだろうか?
痛む頭を抑え、記憶を蘇らせようとする。アスランとの死闘、トールの死、そして突然のイージスの自爆。
とっさのことに何の対応も出来なかったキラはストライクのコクピットの中で自爆の光を見た。
そこまでの記憶はある。だが、そこから先が思い出せない。
「・・・・・・。」
見知らぬ天井を見ながら、記憶の中の光景を思い出す。
討ってしまった敵。親友に殺された友。そして敵になった親友との殺し合い。
「・・・アスラン。」
かつての親友の名前を呟き、過去の楽しかった日々を回想する。
「・・・僕達・・・なんでこうなっちゃったのかな・・・?」
誰もいない病室にその声はただ空しく響く。そしてキラの目にはいつのまにか涙が溢れていた。
433:2007/07/01(日) 15:11:12 ID:???
コンコンとドアが向こう側からノックされた。
「?」
誰だろうと思い、体を起こそうとするが、
「ぐっ!!?」
思いの他重症らしく体が起き上がらなかった。
「失礼しま〜す・・・。」
そう言って入ってきたのは一人の女の子。
茶色の髪を両端に小さく括ってある。年齢的には10歳ぐらいだろうか。
「・・・えと。」
キラは思いも寄らない人物が入ってきて戸惑ってしまった。
「・・・え?」
女の子はキラを見て驚愕の表情を浮かべる。
「目が覚めたんですか?」
「え・・・う、うん。」
「よかった・・・もう5日も目を覚まさないからもうダメかと・・・。」
「5日・・・そんなに・・・。」
「あの、私、先生呼んできます!」
「あ、あの・・・。」
キラの言葉も聞こえず、女の子は部屋から出て行ってしまった。多分、医者を呼びに言ったのであろう。
「あの子・・・ここの病院の子なのかな・・・。」
まさか自分があの子に助けられたとは露ほどにも思ってはいないだろう。
キラがその事実を知るのはこのすぐ後であり、そして自分自身の置かれた状況を知る事となる。
434:2007/07/01(日) 15:12:17 ID:???
「・・・そんな・・・。」
キラは愕然とした。目の前の医者の言葉が信じられなかったのである。
「・・・何度も言うが、ここはオーブなんて国じゃない。日本だ。それにオーブなんて国はない。プラント?ザフト?戦争?
 この平和な世の中で何を言っているんだ、君は。」
「そんな・・・。」
自分は過去にでもタイムスリップしてしまったのだろうか?
なら質問はもう一つある。
「今は・・・何年ですか?」
「今かね・・・新暦0065年だよ。」
「新、暦?コズミック・イラじゃないんですか!?」
「コズミック・イラ?何を言っているんだ・・・君は?」
「そん、な・・・・・・。」
キラは絶望した。
そして今自分の置かれている状況を認めざるを得なくなってしまった。

自分が今いるこの世界は、今までいた世界とは別の世界なんだ。と。
435:2007/07/01(日) 15:13:23 ID:???

「・・・・・・。」
キラは病室で見慣れない天井を見上げていた。
(ここが死後の世界とか、そんなのだったらよかったのに。)
でも、自分は今、ここに生きている。
足もある、心臓も動いている。体の痛みもちゃんと感じられる。全てにおいて、生を感じる事が出来る。
(ここで・・・生きていくしかないのか・・・。)
だが、どうやって?身寄りもない、知り合いも友達も何も無い。
それどころか、自分が知っている当たり前の知識すら怪しいものである。
孤独。
キラはこの世界で誰にも無い孤独を抱えていた。
そう考えると、もう全てがどうでもよくなってきた。
(もう、僕なんて・・・生きていたってしょうがない・・・。)
コンコンとドアがノックされた。
「・・・どうぞ。」
力なく返事をするキラ。するとドアの向こうから入ってきたのは、
「あの・・・。」
さっきの女の子だった。
おそるおそる中に入ってくる。
(そういえばさっきの医者はこの子が僕を助けてくれたって言ってよな・・・。)
「君・・・。」
「ふぇっ?は、はいっ!」
急に畏まる女の子。
その動作が妙に可笑しくて、キラはぷっと笑ってしまった。
「え、えと・・・?」
女の子は訳がわからず混乱している。
「あ、ごめんね。えと、君が僕を助けてくれたの?。」
「え、は、はい・・・公園で倒れてるのを見つけて救急車を呼んで・・・。」
(公園・・・。)
自分は気を失うまではストライクのコクピットにいたはずなのに、どうして公園なんかにいたんだ?
「えと、何であんな所で倒れてたんですか?」
436:2007/07/01(日) 15:15:32 ID:???
「・・・わからないんだ。」
「えっ。」
「僕は・・・どうしてあんなところにいたのか。全然覚えてないんだ。」
「それって、まさか、記憶喪失・・・。」
それは違う。だけど、この世界においてキラの記憶などあってもなくても何も変わらない。
それ程にこの世界は違いすぎるのだ。
ましてや自分はさっきまでの世界で戦争をして殺し合いをしてたと言っても、誰も信じてはくれない。
「・・・僕は・・・。」
今自分がこの世界で唯一意味を持つもの、それは
「キラ・ヤマト・・・。」
「・・・きら・やまと?」
「ああ、僕の名前だよ。それしか・・・。」
それしか、この世界では何の意味も持たないのである。
「・・・えと、あの・・・。」
女の子は黙って俯いてしまった。そしてキラは女の子に言うべき言葉を思い出す。
「・・・ありがとう。」
「えっ?」
女の子は驚いて顔を上げる。
「僕を、助けてくれて、ありがとう。」
それは事実であり、それがこの子に言うべき言葉であるとキラは思った。
「い、いえ、そんな・・・。」
礼を言われて女の子は顔を赤らめた。
「あと、もう一つ聞いていいかな。」
「あ、はい。」
「君の、名前は?」
「えと、私の名前は、高町、高町なのはです。」

437:2007/07/01(日) 15:16:45 ID:???
前半投下完了。
すいません、まだ続くのですが、後半は夜に投下します。
では。
438通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 15:55:39 ID:???
テンザン「ホ! >>437GJ! なんていうっての!」
439通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 17:57:37 ID:KkLrD5Z4
>>437
新暦0065年ってどういうことなんですか?
440通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:11:02 ID:???
GJ!
キラとアスランの和解を描き切るには神隠し氏並みの技量が必要だが
がんばってくれ!
441通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:04:58 ID:???
新暦は時空世界の共通年号だから管理外世界の地球じゃ使われないんだぜ
442通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:12:56 ID:???
GJです!このままだとキラはどこに居候するのか・・・・
とりあえず夜まで待ってマース!
443通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 20:48:35 ID:???
シン「なのは隊長の19にもなってツインテールはないよなwレイもそう思うだろ?」
444通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:01:34 ID:???
レイ「気にするな俺は気にしてな(r」
445通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:04:29 ID:???
なのは「シンくーん?ちょっと一緒に来てくれるかなー?」
シン「( ゚д゚ )」




エリオ「レイさん、シンさんを見かけませんでしたか?」
レイ「シンならさっき高町隊長に連れていかれた」
エリオ「え?なんでまた・・・」
レイ「用があるなら明日にするんだな。恐らく今日は会えないだろう・・・」
446通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:13:24 ID:???
シンwこっちみんなよw
447通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:01:46 ID:???
>>445
エリオ「フェイトさんの姿も見えない……」
キャロ「さっき、なのはさんと一緒にいましたよ?ちょっと、怖かった……」
レイ「(そう言えば、フェイト隊長も19にもなってツインテールだったな……シン、骨は拾ってやる……)」
448:2007/07/01(日) 22:07:39 ID:???
>>439
えと、441の言うとおり新暦は時空世界の共通年号なのですが、
なのはの設定には年代がないのでとりあえず使う事にしました。
ちなみに0065年ってのは、
0071年に空港火災の起きた年+Strikers第2話のはやての「4年前の空港火災」という台詞=現在の年は0075年、
なのはのStrikersの年齢19歳−無印の年齢9歳=年齢差10
0075−10=新暦0065年てことです。
(もし、納得いかなければ適当に西暦に変えます。)
449通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:09:32 ID:???
>>447
シンは墓穴堀まくりかいww
次の日に動けるのかww
450通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:09:42 ID:???
今頃ツインテールの良さを解らせる為に洗の…もとい調きょ…もとい"話し合い"が行われているのか
451通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:10:57 ID:???
なんだそのどこかの独裁者みたいなやり方はw
452:2007/07/01(日) 22:12:26 ID:???
では、後半投下します。

数分後、なのははキラの病室から退室した。
(ふぅ、ちょっと緊張しちゃった。)
胸を撫でて心を落ち着かせる。
なのはは自分の名前をキラに言うと彼は微笑みながら「ごめん、ちょっと一人で考えたい事があるんだ。」
と言ったので、自分は出て行ったということである。
だが、なのはが気になったのはその言葉ではなく、その表情にあった。
(あの人・・・どうしてあんな悲しそうな瞳なんだろう。)
そう、なのはが気になったのはキラの瞳であった。
今まで色んな人の瞳を見てきたが、あんなに悲しそうな瞳を見たのは初めてだった。
(・・・気にしてても仕方ない。また明日来た時に聞いてみよう。)
そして病室を後にしようとしたその時。
「・・・・・・っ・・・・・・っ」
何かがなのはの耳に聞こえた。
それがキラの病室からであると気付いたなのははこっそりと聞き耳を立てた。
「・・・うっ、くっ・・・ううっ・・・・・・。」
キラは病室の中で一人泣いていた。
先程はなのはがいる手前、泣くのを我慢していのだろうが、いなくなると同時に押さえ切れなくなったのであろう。
そしてなのはは静かに病室を後にした。
453:2007/07/01(日) 22:13:23 ID:???
帰宅したなのはは自分の部屋へと入る。
(お帰り、なのは)
帰宅したなのはに気付いたユーノが起き上がる。
(ただいま、ユーノ君。)
(今日も病院行って来たの?)
(うん、あ、そうそうあの人意識が戻ったよ。)
(そうなんだ。それでちょっと気になる事があるんだけど。)
(何?)
(この間の人・・・あの人にも魔力の才能があるみたいなんだ。)
(ええっ!!そうなの!?)
(うん、最初に会った時、間違いなくリンカーコアがあるのを確認したから。)
リンカーコア。それは魔力を持つ素質のある者にある魔力の源。
(それじゃ、あの人ってもしかして・・・。)
(なのは?どうしたの?)
(うん、今日病院で聞いた話なんだけど・・・。)
なのはは今日キラが病院で医者に自分の事を言っているのを医者から聞いていた。それをユーノに話すと、
(・・・もしかしたら、僕と一緒なのかもしれない。)
(ユーノ君と?)
(うん、僕と一緒で、別の世界の人なのかもしれない。)
(それじゃ・・・あの人は。)
(多分、気付いているんじゃないのかな。自分が違う世界に来てしまった事を。)
そこでなのはは気付いた。
キラの悲しげな瞳、病室での涙。あれは自分が違う世界に来てしまった事なのではないのだろうか?
(それじゃ、あの人は・・・ひとりぼっち、なのかな。)
知り合いも誰もいないこの世界で、あの人は一体これからどうするんだろう?
そんな思いを馳せながら、なのははユーノと共に今日もジュエルシード探しに出かけた。

454:2007/07/01(日) 22:14:33 ID:???
「バカな・・・。」
「信じられないかもしれないけど、ここは時の庭園と呼ばれる場所で、あなたのいうコズミック・イラなんていう世界じゃないわ。」
アスランは少女の母親、プレシア・テスタロッサと名乗る女性から事情を説明されていた。
ここは時空を移動する時の庭園と呼ばれる場所で、違う次元と呼ばれる世界が存在し、
自分は何も無い砂漠の次元で横たわっていたのを彼女の娘に発見され、保護されたのだ。と。
「こんな事が・・・これじゃまるでおとぎ話じゃないか・・・。」
魔法という架空の存在、違う異次元、全ては空想上のものだと思っていたのが、
今自分の目の前に、確実に、存在している。
「信じられないのも無理も無いわね、見た所魔導師ってわけでもないみたいだし・・・。」
「魔導師って、俺は魔法なんて使った事も見た事もないですよ。」
コズミック・イラにはMSはあってもプラントはあっても、魔法は存在しないのである。
「なるほど・・・あなたのいた世界には魔法がなかったのね。でも、おかしいわね。」
「?」
「あなたには魔法を使う素質があるのよ。」
「・・・は?」
アスランは間の抜けた声を出した。まさかそんな事を言われるとは思いもよらなかったからである。
「まあ、信じられないかもしれないけど、あなたの中には魔法を扱う事の出来る素質であるリンカーコアがあるのよ。」
聞くと、アスランを助けたその日にリンカーコアの反応が出たらしい。
「俺が・・・魔法を・・・?」
あまりにも突拍子の無い話にアスランの頭はついていけなかった。
「そして、これがあなたの唯一持っていたものなんだけど・・・これは魔法を扱う事の出来る出力装置なの。
 私達はこれを『デバイス』と呼んでいます。」
「『デバイス』・・・・・・。」
アスランはプレシアから渡されたそれをまじまじと見る。それは、赤を基調としたブローチのようなものであった。
「これがあなたの懐に入っていたのだけれど・・・。」
「俺の懐に・・・ですか?」
「ええ。」
だが、アスランにはこんなブローチなど持っていなかった。それどころか見た事もなかった。
「でも、俺はこんなものは・・・。」
「だけど、あなたの持ち物は後はあのボロボロの服だけよ。」
「そうですか・・・。」
アスランは愕然とした。
いったいこれから自分はどうやって生きていけばいいんだろう?
「それで、私から一つお願いがあるのだけれど・・・。」
「お願い、ですか?」
「ええ、今私はある研究をしていて、それに必要な材料を娘と一緒に集めて欲しいのよ。」
「・・・・・・。」
アスランは自分を助けてくれた人の願いを断るわけにはいかないと思い、
「・・・わかりました、俺でよければ。」
承諾した。
455:2007/07/01(日) 22:16:00 ID:???
「ありがとう。」
そういったプレセアの顔は穏やかな笑顔であった。
「それじゃ、まずあなたは傷は治して頂戴。それからお願いするとしようかしら。・・・フェイト。」
ドアが開き、先程の少女が入ってくる。
「はい、母さん。」
「この子はフェイト。私の娘よ。」
そういってフェイトはペコと頭を下げる。
「よろしく、俺はアスラン、アスラン・ザラだ。」
「あ、はい。アスランさん。」
「それで、傷が治ったらこの子と一緒に魔法の訓練をして欲しいの。」
「魔法の?」
「ええ。さっきもいったけど、あなたには魔法を使うことのできる素質があるの。
 そして行く先の次元でその材料を集めるには魔法の力が必要になるの。
 だから、あなたが魔法を使えるようになって、この子を護ってほしいのよ。」
アスランはプレシアの言葉を聞いて納得した。
材料を集める為とはいえ、娘に危険な目に合わせているので、
アスランにフェイトを護ってもらおうということなのだろうと思い、プレシアの娘の心配する親心が伝わった。
だから、
「・・・わかりました。俺が必ず。」
アスランはこの命の恩人を護ると決意した。
「・・・ありがとう。」
プレセアの顔が喜び、微笑んだ。
だが、フェイトにはその微笑はなぜかひどく冷たい笑い方に見えた・・・。


第01話・完
456:2007/07/01(日) 22:26:31 ID:???
すいません、遅くなりましたが第1話これで終了です。
書く上で困ったことはこの時期のキラはほぼ無口だったのでどうしようかと悩みました。
展開が遅いのは自分の筆力の無さです、すいません。どうにも心境とかを書いていると長くなる・・・。
では。

予告
驚異的な回復力で回復する少年達、そして別世界でのそれぞれの生き方を選ぶ・・・。
次回、魔法少女リリカルなのはクロスSEED第02話「新たなる生活の始まり、なの」
457通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:46:15 ID:???
たしか、なのはの部屋のカレンダーの曜日配置が
2005年のものになってるって話を聞いた覚えがある
458通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:49:45 ID:???
>450
調きょ・・・もとい、話し合いだと!?
思わず妄想してしまうではないか!!

「ねぇ、シンくん。似合わないかな?」
そういって、なのはは正面からシンに体を寄せる。
体をバインドで拘束されているシンはそれをかわす事も振り払うこともできずにいた。
薄暗い部屋の中、目と鼻の先。
吐息が感じられるほどに、近く。
「ねぇ、どうなの?」
潤んだ瞳がこちらを見つめる。
その、見たこともない『女』を感じさせるなのはの瞳になぜかゾクリと背筋が凍るような寒気を覚え、
シンはとっさに目をそむける。
心臓のが早鐘のように鳴る。
「いえ、その・・・別に似合っていないわけでは・・・」
「じゃあ、なに?」
そして、後ろから吹きかけられる甘い吐息。
それに乗るのは、聞きなれた声。
聞きなれた人の言葉。
だというのに、その声が、フェイトのものであるときがつくのに、数瞬必要とした。
甘い、なのはと同じ『女』の声。
心臓が、さらに速度を増していく。
「ねぇ、シンくん。きちんと教えてくれないと困っちゃうよ?」
必死に目を瞑る。
まるで目を合わせたら終わりだというように。
硬く、強く、目を瞑り、顔をそむける。
眼前にあるのは甘い蜜。
だというのに、なぜこうまでも恐ろしいのか。
今一度目を合わせたら終わりだというのか。
それを本能が警鐘を鳴らしている。
もう一度見たら。
自分は『堕ちる』
「ねぇ、シン」
耳を打つのは甘い響き。
そっとまわされるのは後ろからの抱擁。
「どうしたの?いつものシンらしくないじゃない」
誰の声だ?
・・・それはもちろん、フェイトの声だ。
誰の腕だ?
・・・後ろにいるのはフェイトだけだ。
誰の目なんだ?
・・・目の前にいるのはなのはだけだ。
誰の吐息なんだ?
・・・目の前にいるなのはと、後ろにいるフェイトのものだろう。

じゃあ、この人たちは、誰なんだ?
459通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:51:14 ID:???
>458続き


「ねぇ、シンくん」
そっと呼びかけられる。
「人と話すときはさ」
やさしい、まるで獲物を追い詰めた獣のような。
「きちんと、その人の目をみなきゃ」
舌なめずりをするような。
「だめだよ?」
嬌声(こえ)

そっと触れられる手の感触。
それがあまりにも現実的過ぎて。
「・・・あ」
シンは、目の前にある、なのはの瞳に。
「ね?」
捕らえられた。

・・・こうですか?
自分お子様なんでよくわから(ry)

460通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:53:05 ID:???
GJです。種のこのころのキラはまだ良かった。続き楽しみに待ってます
461通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:55:30 ID:???
>>458>>459
是非とも一本分に発展させてここでもいいけど一応安全のためシン女難スレに(ry
462通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:55:38 ID:???
>>456 GJ!!たしかにこの頃のキラは無口でしたからね。
463通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:57:40 ID:???
lyrical Seed Destiny 〜contact of Destiny〜

1話

1

 積み上げられた荷物。付着してあるラベルを見て、手に持つリストにチェックを入れて
いく。
 それが終わり倉庫の奥、錆びた金属テーブルの上に置かれているケースと書物をはやて
は見る。
 ただのトランクと年季の入った分厚い書物。どこにでもあるような物に見えるそれらは
ロストロギア。トランクケースに入っているのはここ数年、はやてやその友人達が幾度か
目にした「レリック」という名前であり、もう一つの書物は数年前、戦争が終わり次元社
会に復帰した世界から管理局で管理してもらうよう預けられたものだ。「メンデルの書」
といわれているらしい。
 どういったロストロギアかは詳しくは知らない。ただ、その世界では非常に重要で危険
な書物ということだ。
「ん。リストに漏れはないみたいやな」
「はいです」
 はやての横で返事をするのはリィンフォース・ツヴァイ。八神家の末っ子であり、仕事
でははやての補佐を務めている。
 倉庫から出て、封鎖魔法が発動しているか確認し、隊舎へ戻る。
 陸士108部隊隊舎。それが今彼女、古代遺物管理部新設予定部隊”機動六課”隊長八神
はやてがいる場所だ。
「お帰りなさいませ、主はやて。――いえ、八神部隊長」
 隊舎内に設置された部署に戻ると彼女を出迎えたのはシグナムだ。生真面目に訂正する
彼女にはやては小さく笑う。
「まだ正式な部隊長やあらへんし、いつも通りでええよ。――運搬されてきた荷物やロス
トロギアの方は問題なかったわ」
「幾度か襲撃されていたそうですからね。それは何よりです」
「ところでヴィータちゃんはどこに行ったんですか?」
「ヴィータなら訓練場だ。高町と模擬戦をやると言ってな。シャマルもだ。
それよりも主はやて、先程本局からレリックらの搬送日時について変更の連絡が」
「変更?」
464通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:58:33 ID:???
「はい。明後日の昼頃という予定でしたが、一日予定を早めるとのことです」
「明日の正午か……」
 椅子に腰を下ろし、はやては眉を潜める。
 明日はタイミングが悪くスターズ、ライトニングの隊長達が別件でここを離れてしまう
のだ。
「予定通りでは駄目なのかと訊ねてみたのですが、頑なに明日を強調されまして」
「まぁ、レリックとメンデルの書。本当ならとっくに本局の管理課に保管されているはず
やし……。
 明日本局にやってくるCEの使者の方々へのメンツもあるんやろうなぁ」
 椅子にもたれかかり、はやては天井を仰ぐ。
「しょうがあらへん。明日の搬送には私も一緒に付き添うわ」
「主はやて、しかし」
「なのはちゃん達がいないんやし、仕方あらへん。それに万が一の事を考えたら、戦力が
多い方がええ」
 レリックとメンデルの書、その二つを狙ってくる襲撃者は二つ確認されている。一つは
はやて達にはお馴染みのAMFを使う機動機械「ガジェット・ドロ−ン」、そしてもう一
つは「ソキウス」と呼ばれている魔導士集団だ。
 魔導士――人間でありながら、彼らは全員が全員同じ顔を持ち、そして全員が均一に高
い魔法レベルと技術を持つ。そして何より行動や判断に微塵の無駄がない。ガジェットは
ともかく、ソキウスは侮れない。
「運搬ルートなんかも、もう一度再検討したほうがええな。ヴィータが戻り次第、すぐ会
議や」


2


「それじゃあお疲れ」
 同僚に挨拶し、シン・アスカは勤め先を後にする。
 運転する車は緩やかに公道を移動。途中いつものスーパーで食品を買い、家に戻る。
 ミッド西部の都市、その北側に点在するマンション群。その一つである六階建てのマン
ションの一室がシンの家だ。
 車を止めてマンションに入り、借りている部屋を目指す。扉の前に立つと、自動で開く。
「ただいま」
 帰宅の声をかける。応答が無いことにシンは首を傾げる。
「レイ?」
 買い物袋をリビングに置き、同居している友人の部屋に入る。友人の性格を表わしてい
るかのような殺風景で機械的に整えられた部屋には誰もいない。
 何かあったのだろうか。そう思うシンに、
「帰ったのか、シン」
 後ろから扉のスライド音と共に淡泊な声が聞こえる。親友のレイ・ザ・バレルの姿を見
たシンは思わず安堵の息を漏らす。
「レイ、出かけるのなら連絡してくれよ。家にいないから何かあったんじゃないかって思ったぜ」
「少し散歩に出ていただけだ。ここ数日は特に発作もないしな」
「だからって……」
 湧き出た不安の念からシンは何か言おうとするが、レイはそれに取り合わずリビングに
置いた買い物袋から品物を取り出して、冷蔵庫に入れていく。
 問題ない、と行動で示しているようだ。シンは再びため息をつく。
465運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 22:58:40 ID:???
最終話、投下よろしいでしょうか?
466通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 22:59:21 ID:???
BJ装着時以外、なのはもフェイトもツインテールじゃない件について
467通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:03:26 ID:???
464の続きです。

 時刻は夕刻にさしかかっており風呂や夕飯の支度をすませる。今日はレイとの合作だ。
「うん。美味いよ」
「そうか。…うん。これだ。ようやくこの、ギルの味が出せるようになった……」
 感慨深げな表情になるレイ。今は亡き、レイの親代わりであったあの人のことを思い浮
かべているのだろう。
 さして時間もかからず作り終わり、時間もちょうどいい頃に。食事を始めると同時、テ
レビをつける。
 ミッド首都、クラナガンで放送されているニュースを二人は黙々と食事を続けつつ、耳
に通す。ニュースを聞き始めて数分、今日の出来事が終わり、次のニュースに映ったとき
だ。
『――数年前世界内での戦争が終結した第214管理世界からの使者達が管理局地上部隊
の視察に訪れ――』
 箸を進めていた二人は同時にその動きを止め、テレビを見る。そこに映っている一人の
男を、シンはその真紅の眼差しで睨む。
「アスラン…」
 管理局地上部隊のお偉方と会談する青年は二人のかつての上官であり、そして裏切り者
だ。
 アスランの姿がテレビから消えた後も二人はテレビを見つめていた。その後は風呂に入
り、食事の後片付けをし、特に何を話すわけでもなくそれぞれの部屋に戻る。
 いつもなら寝るときまでレイと一緒にいるのだが、今日はそんな気分にはなれない。あ
んなニュースを見てしまった後には。
 ベットに転がり、シンは最後のアスランと会ったときを思い出す。
 プラント首都アプリリウスの上空、戦火に染まる都市の上でシンはアスランと戦い、敗
れた。
「…痛ぅ」
 両腕が痛み顔をしかめる。痛みを発したところはその時アスランによって傷つけられた
場所だ。今では傷の影もないがあの時のことを思い出すと、自然に痛みを覚えるのだ。
 視線を横の壁に向ける。隣の部屋にいるレイもおそらく自分と同じように戦時のことを
思い出しているに違いない。自分もそうだが、レイにとってもアスランは因縁深い相手だ
からだ。
 第214管理世界CE(コズミック・イラ)の赤道付近に浮かぶ島国中立国オーブに彼
は生を受けた。現在19である彼は二度の大きな戦争に巻き込まれた。最初の戦争では被
害者として、そして次の戦争では加害者として。
 14歳の時に起きた最初の戦争で中立であった故国オーブに戦火が降り注ぎ、その時シ
ンは家族を失った。戦争終結直後、シンは同胞達が住むプラントに渡り私設軍ザフトに入
る。その二年後加害者となった戦争が起こる。
 ザフトの軍人としてシンは戦争に参加。その時にアスランと出会う。最初はオーブの首
相の護衛として。途中ザフトに復帰しフェイスとして上官に。しかし最後は自分達を裏切
り、敵となった。
 どうしてアスランが自分達を裏切ったのか、それについて考えることはあっても答えは
分からない。最終決戦でアスランに撃墜された後、シンはアスランに会っていないし、自
分同様酷いダメージを負ったレイと共にCEから抜けだしたからだ。
 あの時はとにかくどこか遠くへ行きたいと言う一念でCEから離れたが、そのことにつ
いて後悔はない。あの戦争でシンは理想を砕かれ、レイはその上親と呼べる人を失った。
もはやシン、レイにとってあの世界は生まれ故郷という以外の意味を持たなかったからだ。
468通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:05:41 ID:???
「…やめやめ」
 体を起こし、首を振ることによりシンは過去への追憶を振り払う。そして疲労に身を任
せ、眠りにつこうとする。
 結局意識が闇に落ちるまで、数時間ほど時間を必要とした。


3


「シン、起きろ」
「なんだよレイ……。って、もうこんな時間か!?」
 時計の針は、勤め先の業務が始まる時刻の三十分前を指している。寝起きで緩やかに活
動していた脳が一気に覚醒。
 シンは着替えながら通勤の最短ルートを頭の中で構築。
──くそ、昨日あんなニュースを見たから……アスランの奴!
 筋違いな怒りをぶつけ、シンはリビングに行きレイの造った朝食を素早く平らげると、
家を出る。
 時刻ギリギリに勤め先――運送屋に到着。事務所に入るもすでにシン以外の全員が揃っ
ており朝礼中だ。
「遅いぞアスカ! 今日は早めに出てこいと言ってあっただろう!」
「すみません!」
 素直に謝罪し、シンも朝礼に加わる。
 何でも今日は管理局からの依頼でとある荷物を空港まで運ぶそうだ。
「何を運ぶんです?」
 管理局が絡んでいるとなると、やっかいな代物かも知れない。一応訊ねてみるが、
「さぁな。聞いていない。でもそんなことは俺たちは知らなくていい。依頼された仕事を
こなすだけだ」
 上司はそう言いトラックに乗り込み、シンは別のトラックに乗る。2台の大型トラック
が勤め先を発進。
 正午前に管理局に到着すると上司の指示で倉庫に積まれてある荷物を運び、トラックに
入れていく。管理局の局員達も手伝ってくれたおかげで作業はスムーズに進み、朝礼で言
われた予定通り、正午頃には出発できる準備が整った。
 管理局隊舎の責任者の勧めで昼食は隊舎内の食堂でいただくことになった。上司と二人
で腹ごしらえをしていると、
「あの、運送の方ですよね」
 声をかけられ振り向くと、三人の女性がいた。
「初めまして、管理局本局特別捜査官八神三等陸佐です」
 真ん中の女性が微妙になまりを感じさせる口調で挨拶をする。続いて彼女の両隣にいる
二人が挨拶。左の長身の女性はシグナム二等空尉、右の小さな女の子はヴィータ三等空尉
と名乗った。
「本日の搬送時私達も一緒に空港まで同行しますので、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「…お願いします」
 挨拶をかわし、三人は去っていく。
「あんな美人達が同行してくれるとは、ラッキーだな」
 上司が軽口を叩くがシンはそうですね、と相づちを返すだけだ。シンは先程の三人のこ
とを考えていた。
469通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:06:59 ID:???
 三者とも魔導士でかなりの実力者ということは見た瞬間にすぐに分かった。おそらく運
搬される物品のどれかは相当重要な代物なのだろう。
 ふと、心の片隅にある戦士としてのプライドが動き、あの三人と勝負したらどうなるか
を考え――すぐにやめた。
 馬鹿馬鹿しいからだ。もうシンは戦うつもりはない。戦うべき思いも、理由もない。
 食事を終え、予定時間になりトラックへ。上司のトラックにはシグナムと名乗った女性
が。自分のトラックには他の二人、八神捜査官とヴィータ三等空尉が乗り込んでくる。
 公道を走り始めしばらくするとはヴィータ三等空尉と話していた八神捜査官が話しかけ
てくる。
「アスカさんはこの仕事を始めてどれくらいになるんです?」
「二年ぐらいですよ。八神捜査官殿はどれくらいなんです?」
「私は…九年ぐらいです。ヴィータやシグナムも」
 九年、とシンは声に出さず呟く。見た感じ自分と同年代に見える彼女。年数が長いとは
いえこの若さで三等陸佐まで上り詰めているとは、それだけでもこの人物がいかに優秀で
あるかが分かる。
「凄いですね。その若さで九年も管理局に勤めているなんて。出身はやっぱりミッドチル
ダですか?」
「いえ、管理外世界出身なんです。第九十七番管理外世界”地球”って言うところなんで
す」
 管理外世界と言うだけあって聞き覚えのない世界だ。
「アスカさんはミッド出身なんですか?」
「いえ、俺は――」
 思わずCEの事を口にしかけ、止める。不審がられないよう別の世界の名前を口にしよ
うとしたときだ。
「!?」
 数百メートル先の公道に三人の男の姿をシンは見る。宙に浮いているところから魔導士
なのだろうが、自分と同年代の彼らは剣呑な雰囲気を放ち、自分の方を凝視している。シ
ンのカンが彼らは危険だと判断する。
「八神捜査官、前方に三人ほど魔導士らしき人がいます。管理局の魔導士ですか?」
 トラックのスピードを緩やかにして、シンは訊ねる。
「え!?」
 言われ八神捜査官とヴィータ三等陸士は前を見る。しばらくすると二人の表情が厳しい
ものになる。
「アスカさん、脇によってトラックを止めてください」
「トラックから降りたら安全なところまで避難して、そのあと近くの陸士部隊と108陸士隊舎へ連絡してくれ」
 言われたとおりにする。上司のトラックにも二人からの指示を送りトラックは脇にそれ
て減速する。
 が、同時に目の前の三者も動いた。右から黒、青緑、カーキ色の魔力光に包まれその光
の幕がはじけると、少年たちはバリアジャケットに身を包み、こちらに向かってくる。
 明らかにやる気のようだ。シンはトラックを停車。八神捜査官たちと共に下りるが、す
でにそのときには10メートル程度の前方に黒のバリアジャケットをまとった鉄球を持つ
魔導士がいた。
470通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:09:23 ID:???
──速い!
 久方ぶりにシンの体を鋭く冷たい感触が通り過ぎる。戦争中、アスランやキラ・ヤマトと
戦っていたときには常に感じていた、死の危険だ。
 戦後、一度も使わなかったデバイスを握り締めながらシンは後ろのトラックへ走る。パ
ニックを起こしている上司を乱暴にひっ捕まえ、さらに疾走。
 その数秒後、背後で大爆発が起こった。


4


「そおぉぉら!」
 青緑のバリアジャケットをまとう年若い魔道士が威勢のいい啖呵と共に砲撃魔法を放
つ。野太いそれをシグナムはかわし、ジグザグに動き、懐に入り込もうと接近する。
 しかし相手も立て続けに同様の砲撃魔法を連射してくる。明らかに殺傷設定で、強力な
魔法の前にシグナムは後退せざるを得ない。
 先ほどからずっとこの繰り返しだ。ロストロギアを狙っているであろう謎の三人組と交
戦して、シグナムは目の前の砲撃に特化した魔道士と、ヴィータはカーキ色のバリアジャ
ケットをまとい、大鎌を持つ魔道士と、そしてはやては機動力に優れた黒のバリアジェッ
トをまとう魔道士と交戦していた。
「ちょこまかちょこまか逃げてんじぇねぞ! オラァー!!」
 色彩の違う三つの砲撃が向かってくる。レヴァンティンをシュランゲフォルムへ変形、
弧を描いて連結刃が襲いかかるもギリギリのところで相手は回避してしまう。
 眼前の敵は砲撃に特化した魔道士。ならば強力な砲撃を放つ際、その後には必ず隙がで
きるものだが、あの魔道士に限ってそのセオリーは通用しない。どういうわけかこちらが
接近するほんの数秒の間に相手はチャージを終えてしまうのだ。しかも放つ砲撃魔法は闇
雲に見えて、しかし鋭く正確だ。一瞬でも気を散らせば直撃してしまう。念話で互いの状
況を確認する暇もない。
「くっ!」
 再び放たれた砲撃が足をかすめ、シグナムはぞっとする。相手の魔力がきれるまで待っ
ていようとも考えたがそうなる前に直撃されるほうが高い。それに周囲の被害を考えたら
これ以上好き放題に魔法を使わせるわけにもいかないし、それた砲撃がはやてやヴィータ
に当たることも十分に考えられる。
 シグナムは覚悟を決め、敵に向かっていく。放たれる砲撃をギリギリのところでかわし、
崩れそうななるバランスを必死に建て直し、間合いを詰める。
「こんのぉ!」
 近づいてくるこちらへさらに砲撃してくる。砲撃が騎士甲冑を、束ねた髪を焼くがかま
わずシグナムは突き進み、とうとう相手を間合いに捕らえ、
「紫電一閃!」
 放つ紅蓮の一撃を敵は手に持つ砲塔で受ける。しかし威力は殺しきれず、公道へ落下す
る。
471458:2007/07/01(日) 23:09:53 ID:???
>461
すまない。
思わず書いてしまった。
次からは気をつける。
472通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:10:44 ID:???
 この機を逃すまいとシグナムは敵に向けて接近しようとしたそのとき、後ろから主の悲
鳴が聞こえ、その動きを止めてしまう。
 振り向けば先ほど自分が落とした敵と同じように行動へ落下したはやてと、彼女へ止め
を刺そうと迫っている黒の魔道士の姿があった。
 この瞬間、シグナムは何もかも忘れ、危機を救うべく主の元へ向かう。しかし敵のほう
が自分よりも速く、距離も近い。間に合わない。
「主はやて!」
 叫びと同時、魔道士がはやてに向けて鉄球を放つ。はやての頭蓋めがけて放たれた鉄球
はそのまま一直線に──
「やめろぉぉぉっ!」
 突如横から飛んできた赤の大剣が鉄球をつなぐ鎖を破壊。鉄球は別の場所へ落ち、大剣
は公道に突き刺さる。
「ああん!?」
 黒の魔道士が不快な表情で赤の大剣が飛んできた方向へ視線を向ける。シグナムもそれ
に習い、見る。
 そこには逃げたはずの運送屋の従業員──シン・アスカがいた。彼はどういうわけか、
赤い騎士甲冑をまとい、左手には先ほど投擲した赤の大剣とまったく同じ形のものが握ら
れている。
「そんなに暴れたいのか! あんたたちは!」
 烈火のごとき叫びを上げて、シン・アスカは黒の魔道士へ向かっていった。





 戦うつもりなど、シンにはまったくなかった。上司を連れて避難した後、言われたとお
り近隣の部隊へ連絡。彼らが到着するのを待っているつもりだった。
 避難所に設置されたたった一つの窓からは彼らの戦闘の様子が見えた。互角の戦いに見
えるそれは、シンから見れば八神捜査官らが押されていると見えた。
 八神捜査官たちも実力者であったが、相手はそれと同等かそれ以上であり、またトラッ
クに荷物を守っていることも考慮すれば押されるのは無理もない。
 しかしそれでもシンは動くつもりはなかった。近隣の部隊がやってきて周囲の住民にト
ラックにロストロギアを保護すれば、彼女たちとて遠慮なく戦える。そう思っていたから
だ。
 しかしいつまでたっても管理局員は来ない。いったい何をやっているのかと思いシンは外に出る。
 そして彼は見た。やってきていた近隣の部隊が別の何かと交戦している姿を。わずか十
名ばかりの、まったく同じ顔をした魔道士たちに管理局の魔道士たちが苦戦している姿を。
 と、そのときふとシンは違和感を覚える。普通なら見逃すような、小さな違和感を。
 何に対してかわからず彼は周囲を見渡す。八神捜査官たちの戦闘の様子を見て、その違
和感に気がつく。
473通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:11:53 ID:???
 先ほどまでトラックを囲むようにしていた八神捜査官たちはいつの間にか、敵に引っ張
られるような形になっており、トラックから引き離されているのだ。
 どうしてあの敵が襲ったきた理由をシンは考え、すぐその答えに至る。彼はトラックに
向けて疾走しながら、真紅の片翼をしたアクセサリー──デバイス”デスティニー”を起
動。
『デバイス各部に機能不備があるため”デスティニーモード”への移行はできません。フ
ォース、ソード、ブラストの三形態のみ可能です』
 ”デスティニー”から聞こえる今は亡き妹の声。数年ぶりに聞こえるその声にシンは応
じる。
「”デスティニー”、フォースモードだ!」
『了解しました。”フォースモード”へ移行します』
 声が聞こえると同時、シンは真紅の魔力光に包まれる。光の中、まとう騎士甲冑は青、
赤、白のトリコロールへ変化。背部には小さな一対の翼が形成される。
 右手に握り締めていた真紅色の型翼は握りと魔力刃が飛び出る。騎士甲冑の装着が終わ
ると同時、シンはトラックへ向かうと同時に、”デスティニー”へ周囲にステルス反応が
ないかを検索させる。
 結果はすぐに出た。シンの前方、戦いの衝撃により半開きになったトラックの扉からだ。
 シンは加速。扉にいた何者かがこちらに気づくと同時、シンは剣を振り切っていた。斬
撃を受けた相手は地面に倒れ、ステルスが解除され、素顔が見える。
「こいつは…」
 倒れた男は近隣の部隊と戦っている魔道士と同じ顔をしていた。まとっているバリアジ
ャケットは前々大戦中期にて、連合軍が作り上げた”ブリッツ”というデバイスを着たと
きにまとう騎士甲冑にどこか似ている。
 どういうことだろうか、とシンは思ったがすぐに考えるのをやめてトラックの周りに結
界を形成、相手の四肢をバインドで拘束し、持っていたデバイスを破壊する。
 とりあえず管理局がここに来るまでは運送屋の義務として荷物を守っておこうかとおも
った時だった。近くで爆発音がして振り向けば公道に激闘している八神捜査官と、そして
彼女に襲いかかろうとしている黒の魔道士の姿を見た。
 その後のことははっきりとは覚えていない。気がつけばソードモードに換装しており、
八神捜査官に向けて投げつけた鉄球の鎖を”エクスカリバー”で砕いていた。
 そして内心に膨れ上がった激情のまま、彼は叫び、黒の魔道士に向かっていった。





 黒の魔道士にシン・アスカは向かっていく。左手に握られた大剣が唸りを上げて振り下
ろされるが、黒の魔道士は宙に飛び上がって、かわす。
474通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:13:24 ID:???
「なんだテメェは! 抹殺!!」
 大剣に砕かれた鉄球の鎖はすでに再生しており、物騒な掛け声と共にシンに迫る。はや
てはとっさにシンの前に防御魔法を張ろうとするが、
「はあっ!」
 迫る鉄球をシンは振り下ろした大剣で受け、押し返す。
『フラッシュ・エッジ』
 幼い女の子の声──おそらくシンのデバイスだろう──が聞こえると、鉄球を受け止め
ていた大剣が二つに別れ、シンの両手に収まる。
 魔力刃が突き出たそれはくの字の形をした短剣になっており、シンは右の短剣を黒の魔
道士に向けて投げつける。
 投げつけられた短剣を魔道士は悠々とかわす。しかしそれとは別の短剣が背後から迫っ
ている。
 右の短剣を投げた後、シンは左の短剣を投げていた。ちょうどその短剣が弧を描くよう
に背後から魔道士へ襲いかかってきたのだ。
 完全に不意をついたそれを、魔道士は驚異的な反射神経でかわす。──だが、
「何っ!?」
 驚愕の叫びを魔道士は上げる。かわした直後、魔道士の背後から大剣を振り下ろすシン
の姿があった。見れば先ほど鉄球の鎖を切り砕き、公道に突き刺さっていた大剣の姿がな
い。
 先ほどの投擲は攻撃と牽制、そしてシンの動きを相手に気づかせない三重の効果があっ
たのだろう。
 振り下ろされる大剣。魔道士はとっさに防御魔法を張る。両者の間に黒と真紅の火花が
散る。
 互角、と思われたぶつかり合いはすぐに終わった。なぜか魔道士の男が視線を崩し、防
御魔法を解除してしまったのだ。
「!? …あ!」
 見れば魔道士の背後に先ほど投擲した短剣が見える。どこかに飛んで行ったかと思って
いたが、どうやらシンの遠隔操作を受けていたようだ。
 シンは躊躇なく魔道士に大剣を振り下ろす。強烈な激突音が響き、魔道士は先ほどの自
分と同じように公道に落下、激突する。
 一見考えなしに見えて、しかし緻密に計算された戦いぶりに、はやては目を奪われる。
 いろいろ疑問に思うことはあるが、今の状況でわかっていることがいくつかある。ひと
つはシンが魔道士で、自分らと同格以上の使い手であるということと、シンはこちらに加
勢してくれるということだ。
 相手がどうなったのかを見ず、シンは次の相手にうつる。シグナムと戦っていた砲撃特
化の魔道士だ。
 シンに彼は気づくと、シグナムに向けていた砲撃の一つを向け、発射。なのはの砲撃並
みのそれをシンは跳躍してかわし、彼は真紅の光に包まれる。
475通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:14:31 ID:???
『ソードモードから、フォースモードへ移行します』
 声が聞こえたと同時、光は砕け青、赤、白の三色の騎士甲冑をまとったシンが飛び出し
てくる。先ほど使っていた大剣はなく、代わりに背部には一対の翼が生え、右手には刃を
魔力で形成された剣を持っている。
 彼は先ほどとは段違いの機動力を見せ、瞬く間に魔道士をクロスレンジに捕らえる。
 魔道士が放った近距離からの砲撃をシンはかわすと同時に懐に入り、剣で斬りつけて、
空いている左拳で膝と顎を打撃し、よろめいたところを蹴り飛ばす。流れるようにこの動作は行われた。
 蹴り飛ばされた魔道士はヴィータと交戦している魔道士の法へ向かっていく。仲間が吹
き飛ばされていることに気がついたカーキ色のバリアジャケットの魔道士は、
「ウザイ!」
 驚くべきことに仲間を避け、向かってくるシンに砲撃魔法を放った。受け止めると思っ
ていたシンも予想外の行動だったのか、敵の放った砲撃をとっさに展開した防御魔法で受
け止める。
「……っ、”デスティニー”! ブラストモード!」
 砲撃を逸らしたシンはそう命じると、再びシンは真紅の光に包まれる。今度は騎士甲冑
が暗緑色に染まり、右手に握られているのは三叉の槍、ジャベリンだ。
『ケルベロス』
 ジャベリンを指揮者のように十字に振るうシン。すると描かれた十字から巨大な砲撃が
放たれる。
 放たれた砲撃は速く、回避も不可能とも思われたが敵の魔道士に直撃するはずの砲撃は
当たる直前なぜかあらぬ方向へ逸れていってしまう。
「…お前ぇー!」
 直撃こそしなかったものの、今の砲撃でなにやら魔道士の癪に障ったようだ。ヴィータ
に背を向けると魔道士はシンへ向かっていく。
 それを唖然と眺めているヴィータ。と、彼女の後ろを見てはやては叫ぶ。
「ヴィータ! 後ろ!!」
 青緑色の砲撃が背後からヴィータに襲いかかっていく。とっさにヴィータは避けるも砲
撃は左腕をかすってしまい、苦痛に表情をゆがめる。
「よくもやりやがったな! 許さねぇ!」
 傷ついたヴィータには目もくれず、砲撃特化の魔道士もまたシンに向かっていく。さら
に最初に叩き落された黒の魔道士もいつの間にか戦線に復帰しておりシンと交戦してい
る。
「ヴィータ…!」
<あたしは大丈夫。それよりもあいつらを何とかしないと! このままじゃあいつ、やら
れちまうよ!>
 念話で入ってくるヴィータ。はやては視線をシンとあの三人に移す。暗緑色から再びト
リコロールの騎士甲冑を身にまといシンは三者と交戦しているが、三者のでたらめな戦い
ぶりに戸惑い、押されている。
 あの魔道士たちは自分でシンを仕留めたいらしく連携の影も見せない戦いでシンを攻撃
している。しかしそれでもシンが追い詰められているのは、やはり彼らは確かな実力を持
った魔道士という証だ。
476通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:16:38 ID:???
<シン・アスカさん。聞こえますか?>
<誰だ!? 今忙しい!>
<八神はやてです。シン・アスカさん。今からヴィータとシグナムをそちらに送ります。
しばらくの間時間を稼いでもらえますか?>
<それはいいけど…どあっ! 時間をかせいでどうするんだ!?>
<広域魔法でまとめて仕留めます。お願いできますか?>
<わかった! わかったから早めに頼む!>
 念話を切り、はやてはヴィータ、シグナムにシンの援護と細かい指示を伝える。二人は
頷き、シンの援護に向かうのを見て、はやても広域魔法の詠唱を始める。
 素早く、しかし落ち着いて確実に術式を展開。発動準備が整い呼びかけると、シンたち
三人はまっすぐこちらに飛んできて、そして敵の魔道士たちもにんじんを目の前にぶら下
げた馬のように彼らを追う。
 三者が自分の上を通過したところで、はやては魔法を放った。
「闇に染まれ! デアボリック・エミッション!」
 暗黒の球体が膨れ上がり、シンたちと彼らを追う魔道士を飲み込もうとする。しかしす
ぐにシンたちは射程距離から離脱し、反対に追っていた魔道士たちは回避する間もなく球
体に飲み込まれた。
 闇が晴れ、魔道士の三人は宙に浮いているもボロボロだ。しかし面に浮かべる戦意や殺
意は先程とまったく変わっていない。
 ヴィータ、シグナム、そしてシンの三者が自分を囲むように降り立つ。
 再び双方が激突しようとしたそのとき、
「…うっ」
「あ…ああっ!?」
 黒とカーキ色の魔道士が姿勢を崩し、苦しみの声を上げる。それに数秒送れて青緑の魔
道士も同様の様子を見せる。
「くそ……時間切れかよ!」
 忌々しそうに青緑の魔道士は叫び、砲塔をこちらに向ける。砲撃ではなく、目を焼くよ
うな強烈な光が砲塔から飛び出し、思わずはやてたちは動きを止めて腕で視界を覆う。
 光が収まったころにはすでに魔道士たちの姿はなかった。どうやら逃げたようだ。
 そして後ろからも大勢の人の気配が感じられる。振り向けば近隣の陸士部隊が今頃にな
ってようやく到着したようだ。
「ふぅ…」
 何とか危機を乗り越え、はやては一息つく。と、視線の先に同じような表情のシンを見
る。
 戦闘時とはまるで別人のようなあどけない顔に、はやては思わず小さく笑ってしまう。
 しかし彼のほうは何故か焦りの表情を浮かべ、自分たちから一歩、二歩。ゆっくりと後
退していく。
「あの…」
 声をかけようとしたと同時、彼は背を向けてどこかへ飛び去っていってしまった。止め
る間もなかった。

to be continued
477通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:23:06 ID:???
GJ!シンカッコヨス!
このレイは心中しなかったのか。
478通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:23:36 ID:???
>>476
GJ!GJ!
おもしろいいい!最初からこんなに燃える展開とは!
シンのキャラクターがよく現れてると思いました!
ヒロインはやっぱりはやてになるのかな?
これからにすごく期待してます!
>>471
面白かったっすよ。そんなに縛らなくてもいいと思いますよ、俺は。
ネタがあるなら投下してくれれば喜ぶスレの住人もいるわけですし。
それにシン女難スレでもネタを渇望してるみたいだからそっちで書くのも
いいし。
479通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:28:56 ID:???
>>465
投下願います
480通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:29:05 ID:???
没になったガイア・カオス・アビスシルエットのモード登場もキボン!
481通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:31:53 ID:???
初めまして。皆さんが楽しく投下させているところを見て
自分もそれに便乗させていただきました。
lyrical Seed Destiny 〜contact of Destiny〜 ですが
この話ではCEが地球と同じ次元世界の一つとなっています。
種死やリリカルなのはでも一部違うところがありますが、
ご容赦ください。

あとASTRAYも好きですのでその辺のネタも絡めていきます。
とりあえず今回登場したASTRAYネタは二つです。

「ソキウス」・・・連合が開発した戦闘用コーディネータ。
「前々大戦中期にて、連合軍が作り上げた”ブリッツ”と
いうデバイスを着たときにまとう騎士甲冑」・・・GATーS02R NダガーNのことです。

全7話予定です。よろしくお願いします。
482通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:32:58 ID:???
>>476
GJ
燃えた!最初からシンはデスティニーを持ってるのか。
つまりこれからデスティニーに進化させて使える、と。
今の状態でこれだけ強いなら運命を使えばどうなるか
すごく楽しみ。
483通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:34:04 ID:???
ガイアモードはどうしてもフランキーケンタウロスみたいなのを連想してしまうw
484通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:36:01 ID:???
>>483
ガイアシルエットってよく考えたら股間からバクゥ型の頭部が生えてんだよなw
485通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:38:49 ID:???
>>476
乙です!
初っ端から非常に燃える展開。
これは期待せずにはいられない。
486通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:40:26 ID:???
デスティニーといえば最大の特徴である光の翼と最大加速は
やっぱりでるのかな。
487通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:45:43 ID:???
>>450
次の日
シン「(虚ろな眼で)あれはいいものだ・・・。」
レイ「(もはや洗脳済みか・・・哀れな)」

ごめん、ちょっとやってみただけ。
488運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:47:16 ID:???
割り込み、申し訳ありませんでした。

運命の子と最強を目指した少年
    最終話

・闇の書事件から二週間後

:ハラオウン家

ハラオウン家のリビング、そこには湯気が立つ紅茶が二つあり
「・・・・・・」
「・・・・・・」
カナード・パルスとフェイト・テスタロッサが向かい合って座っていた。
事の発端は、カナードがハラオウン家に訪れたことから始まる。
当初フェイトは、プレアに用があるのではないかと思い、今はエイミィの手伝いでいないことを告げたが
「テスタロッサ、お前に用がある」
といい、今に至る。
当のカナードは座ったまま目を閉じ、腕を組み、長いこと黙ったままである。(ちなみに二分しか経っていません)
フェイトは緊張していた。
異性と二人きりになることは初めてではないが(といっても、クロノやプレアだけだが)、
あまり話したことが無いカナードが、自分に用があるという事で訪問してきたので、否応なく緊張してしまう。
何より今はフェイト以外のハラオウン家の住人はそれぞれ用があり、誰もいないということも緊張感をあげる原因となっていた。
そんな緊張感のせいか、フェイトにとって二分が二時間にも感じられた。
そして、時計の秒針が三回転しようとした時
「テスタロッサ、聞きたいことがある」
カナードが話し出した。
「はっ、はい!なんですか?」
突然の言葉に驚くフェイト、そして
「お前は、アリシア・テスタロッサを怨んだりはしなかったのか?」
フェイトはカナードの質問内容にさらに驚いた。
「どういう・・・ことですか・・・」
驚きながらも質問するフェイト
「プレアから聞いた、あいつがリインフォースを説得している時、『フェイトちゃんも『王道ではない』生き方が出来ました』、
その言葉が引っかかってな。プレアに尋ねたら教えてくれた、お前の出生を」
カナードの言葉を黙って聞くフェイト。
「お前もプレアから聞いたんだろ?俺の出生を。当時の俺は完成体であるキラ・ヤマトを倒して自分の存在を証明しようとしてた。今思えば馬鹿な話しだ」
自嘲気味にに笑うカナード。
「ある意味、俺とお前は似たような存在だ。お目の考えを聞きたいと思ってな」
フェイトは少し沈黙し
「怨んだりは・・しませんでした」
答え始めた。
489通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:48:16 ID:???
どんな目にあわされたことやらw
490運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:48:28 ID:???
「私が『代わりに作られた』ということを知ったときは、ショックの方が大きかったです・・・・」

フェイトは思い出す・・・真実を知らされた時のことを・・・・狂ったように笑う母を

「あの時、なのは達がいなかったら・・・私は・・・・ここにはいなかった・・・・」

あの時・・・必死になって手を差し伸べてくれたなのは

「私は・・アリシアにはなれない・・・アリシアは、私の姉ですから。私はフェイトです。アリシアの妹の、フェイト・テスタロッサです」
カナードを見据え、はっきりと答えた。
「そうか・・・すごいな・・・・・お前は・・・・」
カナードはフェイトを見据え、微笑み答えた
そんなカナードを見て、照れたのか、俯くフェイト。その時
『カナード!!』
突然、シグナムから念話が入った
「なんだ?慌てて」
シグナムの異常な慌てように、いやな予感がするカナード

そして

「プレアが・・・・・倒れた」

それは現実のものとなった。


カナード達が駆けつけた時には、生命維持装置が付けられたプレアがベッドに寝かされていた。
事の発端は、エイミィの手伝いをしていたプレアが、突然倒れた事からから始まった。
プレアの様子が尋常ではない事がすぐにわかったエイミィは、即座に本局内の医療区画に連絡。
その時、任務の帰りでたまたま本局に居合わせたシグナムとシャマルがいち早くそのことを知り、
シグナムが連絡をし、シャマルが必死に回復魔法を掛けたが、全く効果が無かった。
プレアを診断していた医師が現状を報告する。
プレアの細胞崩壊は、止める事が出来ず、進行を送られることが精一杯であること。
そして、プレアのリンカーコアが跡形も無くなくなっていることも、検査の結果で分かった。
「細胞の崩壊が進んでいます。このままでは・・・・」
言葉に詰まる医師に
「どうにか・・・できねぇのかよ・・・なぁ!!」
ヴィータが医師に掴みかかるが、それをシグナムが抑える。
「正直・・・無理よ・・・・細胞の崩壊が・・・・早すぎるわ・・・」
長時間回復魔法をかけていたのだろう、疲労困憊のシャマルが俯き、震えた声で答えた。
その後、治療の甲斐無く、プレアは目覚めず、二日かが過ぎた。
491運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:49:37 ID:???
・二日後

:深夜の病室

深夜の病室にはただ、機械の音がむなしく響く。
そこにはイスに座ったヴィータが、ただじっとプレアを見ていた。
「・・・目覚めたか・・・・」
その時、病室にカナードとリンディが入室し、ヴィータに尋ねるが
「・・・・・いや・・・」
ヴィータは頭を振り答えた。
「プレアの奴・・・元気になるよな・・・」
ヴィータが不安そうにリンディ達に尋ねる、
「ええ・・・きっと、よくなるわ」
リンディはヴィータの肩に手を置き、答えた。その時
「・・・・あ・・・・あ・・・・」
小さく声を出しながら、プレアは目を覚ました。
「プレア・・・プレア!」
プレアの前まで近づき、顔を覗き込むカナード達
「ヴぃータ・・・・ちゃん・・・カナード・・さん・・・リンディ・・さん・・」
ヴィータ達を確認するように名前を呼ぶプレア。
「担当医を皆を呼んでくるわ」
そう言い、病室をでていくリンディ。
担当医は直に到着し、早速プレアを診断した。
その間、カナード達は病室の外で診断が終わるのを待っていた。
「なのは達は・・・」
カナードがリンディに尋ねる
「今、向かってるわ。でも皆地球にいるから、ここまで来るのには時間が・・・・」
「そうか・・・」
それきり会話が続かなくなる3人。その時
「皆さん・・・・」
担当医が3人を招き入れた。
その後、プレアの願いで担当医は退場してもらい、リンディ達だけになる。そして

「時が・・・・来たようです・・・・」
心配そうに自分を見ているカナード達に、プレアは語りだした。
「どういう・・・ことだ・・・」
カナードが尋ねる。
「こうなることは・・・わかっていました・・・僕に・・施されたクローニングは・・・不完全・・なんです・・」
プレアの言葉に絶句する三人。
492運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:50:37 ID:???
「本当は・・・破棄コロニーでの・・・・カナードさん・・との戦いの・・・時で・・・僕の・・・命は・・・尽きるはずでした」
カナードは思い出す。こちらの世界に来るきっかけとなった戦いを。
「ですか・・・こちらの世界に・・・・来たときに・・・・・形成された・・・・リンカーコアが、
僕の細胞破壊を・・・・・防いで・・・・くれて・・・いたんです。それでも・・・限界があったようです・・・
細胞破壊の・・・・・付加に耐えられずに・・・・・リンカーコアは・・・・消滅・・・してしまいました・・・」
「その結果が・・・これか・・・・」
カナードは壁を思いっきり叩き、悔しそうに呟いた。
「どうして・・そのことを・・・知らせてくれなかったの!事前にわかっていれば・・・何か・・出来た筈よ!」
リンディがプレアに尋ねるが
「ごめんな・・・さい・・・・僕も・・・そんな状態になって・・・初めて・・リンカーコアの働きに・・・気が・・・ついたんです・・・」
プレアが申し訳なさそうに話す。
「ざけんな・・・・」
俯いたヴィータがつぶやく、そして
「ざけんな!!・・・友達になったばっかだろ・・・死ぬんじゃねぇよ!!!」
涙を流しながらプレアに向かって叫んだ。
そんなヴィータを見据えながら、プレアは手を掲げた。
「手を・・・握ってくれるかな・・・もう・・目が・・・・よく見えないから・・・」
ヴィータはプレアの手を握り、涙目でプレアを見据えた。
「暖かい手だね・・・ヴぃーたちゃん・・・・おねがいが・・あります・・・」
「なん・・・だよ・・・」
「どんな・・ときでも・・・どんな・・ことが・・・あっても・・・笑顔を・・忘れないで・・・くだ・・・・・さい」
プレアは微笑み
「笑顔の・・・ヴィータちゃんは・・・かわいいい・・から・・・」
そう呟いた。
「ああ・・・・・約束する・・・」
ヴィータはしっかりと頷いた。
「カナードさん・・・・手を・・・・」
ヴィータは離れ、今度はカナードが手を握る
「カナードさん・・・・お願いが・・・あります・・・」
「なんだ・・・」
「Nジャマーキャンセラーの・・・・・データを・・・マルキオ導師・・・のもとに・・・届けて・・・・もらえませんか・・・・・」
プレアの願いにカナードはしばらく沈黙し
「断る・・・・プレア・・・お前が・・・元気になって・・・自分で・・・やれ」
カナードは声を搾り出すようにして答えた。
そんなカナードを見据え
「おねがい・・・・します・・・」
プレアは微笑み、答えた。
「リンディさん・・・・手を・・・・」
カナードは離れ、今度はリンディが手を握る
「今まで・・・ありがとう・・・・・ございました・・・・・・」
リンディはただ黙って頷いた。
493運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:52:09 ID:???
「僕には・・・・・家族が・・・いませんでした・・・僕に・・家族の・・・暖かさを与えてくれて・・・うれしかった・・・です」
そんなプレアを、見据え
「だったら・・・家族に・・なりましょう・・・フェイトさんと一緒に・・・・」
目に涙を浮かべ答えた。
「・・・・・ありがとう・・・・お母・・・・さ・・・ん・・・・・」
その言葉に泣き崩れるリンディ。

                   そして

「ほんと・・・うに・・・・・よか・・った・・・最後に・・・・皆さん・・・・が・・いて・・くれ・・・・・・・て・・・・・」

                  一つの命が

          「あ・・・・り・・・が・・と・・・う・・・・」           

                   尽きた


・数分後

なのはたちは途中で合流し、プレアの病室を目指してた。その時
「カナードさん?」
壁に力なくもたれ掛かっているカナードを発見した。
「カナード、プレア(プレアは・・・・死んだ」
リインフォースが尋ねる前に、結論を話すカナード。
「そ・・・・そんな・・・」
「嘘・・だよね・・・・」
なのはとフェイトが言葉を放ち、他の皆はただ絶句するだけであった。
「なぜだ・・・・・何故プレアは死んだ・・・・・・」
そんな彼女達を無視し、カナードは言葉を放つ
「誰かのコピーだからか・・・・クローンは・・・死んでも・・・いい人間なのか・・・」
自分の悲しみを
「そんなことは・・・・・無いはずだ・・・・・絶対に・・・・・」
紛らわすために
「うっ・・・・おおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
静かな廊下に、叫び声がこだました。
494運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:54:13 ID:???
・数週間後

沢山のお墓がある内の一つに、カナードは花を持って佇んでいた。
「ここなら・・安心して眠ることができるだろうな」
プレアの墓の前に花を添えるカナード、そこにはカナードが添えた花のほかにもいくつもの花が備えてあった。
「・・・・あの世界じゃ、いつ墓が吹き飛ぶか分からんからな・・・」
苦笑いしながら呟き、プレアの首飾りを取り出す
「俺達の世界の場所が特定できたらしい・・・お前との約束・・・・果たして来るぞ」
カナードはプレアの首飾りを握り締め、その場を後にした。

・同日時

:八神家

カナードが元の世界に帰ることなり、八神家では家族だけでお別れ会を開いていた。だが
「・・・・・・・・・」
全員静かに食事を進めるだけであった、そして
「・・・・・帰るなよ・・・・・」
ヴィータが呟き
「帰るなよ・・・なぁ!!ここにいろよ!!」
ヴィータが叫びだした
「ヴィータ!」
シグナムが止めるが
「うっせぇ!!みんなだって同じ気持ちだろ!!」
その言葉に黙る全員
「そのデーターだって、他の奴が活用してるんじゃねぇのか!?」

実際、Nジャマーキャンセラーのデータはカナードが持っているやつだけではない。
現に大西洋連邦はそれを増産しており、カナードもそれを奪ってハイペリオンをパワーアップさせた。
ただ、大西洋連邦は戦争に勝つことを第一に考えているため、それを民間目的に使おうとは思っていなかった。

「だから(ヴィータ」
ヴィータの言葉をカナードが遮った。
「これは・・・・プレアの、頼みだ」
カナードの言葉に黙るヴィータ。
「確かに、お前の言うとおり、Nジャマーキャンセラーのデータは増産している。だが、連中はそれを戦争目的でしか使用していない。
もし、俺が帰った後でも戦争が続いていたのなら、間違いなくこれは必要になる」
カナードの言葉に俯き、黙るヴィータ。そんなヴィータに近づき、抱きしめるはやて。
「そうや・・・だから・・今夜は皆でカナードを笑顔で送って・・・あげよって・・・」
だが、はやても限界であった。
一人の寂しい生活から自分を救ってくれたのはカナードだった。
口が悪くぶっきらぼうだが、やさしく頼りになり、自分やヴォルケンリッター、リインフォースを救ってくれた人。
そんな兄、もしくはそれ以上の存在だったカナードがいなくなることはヴィータ以上に、はやてとっては辛いものであった。
495運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:55:30 ID:???
「せやから・・・・せやからぁ・・・・・」
今すぐ泣き出しそうなはやてに、リインフォースが寄り添う。その光景を見据えるカナード。
「とにかく・・・・俺は帰る。それは決定事項だ、だからヴィータ」
「なん・・だよ・・・・」
消え入りそうな声で返事をするヴィータ。
「俺が帰ってくまで、俺の部屋に悪戯なんかするな。またデータ消えて徹夜するのはゴメンだからな」
「へっ?」
間の抜けた声で返事をするヴィータ。そんなヴィータを無視して言葉を続けるカナード
「シグナム、お前はも少し気楽に生きろ。これからは気楽な生活の方が多くなるのだからな」
「シャマル、お前は料理の腕を上げろ・・・・それが第一目標だ」
「ザフィーラ、この中で男はお前だけだ、肩身が狭いが、皆を頼むぞ」
「リインフォース、マスタープログラムとしてのお前の人生は終った。これからははやての騎士として、一人の女として生きろ」
「はやて、お(ちょいまち!!」
カナードの言葉を遮るはやて
「カナード・・・かえってくるんか?」
はやての問いに
「何を言っている?当たり前だろ」
カナードは当然のように答えた。
「俺の家はここで、俺の家族はお前達だ。家族の元に返ってくるのは当然ではないのか?」
その言葉に
「「「「「だったら・・・最初から・・・・・いえーーーー!!!!!」」」」」
皆の叫びが近所にこだました。

その後、最初の暗さが嘘のようにお別れ会は盛り上がった。
そんな中
「なぁ、カナード。あの時、私になにをいおうとしたん?」
はやてはオレンジジュースを飲んでいるカナードに尋ねた
はやての問いに、酔っ払って抱きついてきたシャマルを引き剥がしながら
「お前は、シグナム達の幸せを第一に考えてる。それは悪くは無い。だが、自分の幸せも考えろと言いたかったんだ」
「せやけど、うちは幸せや、こないな沢山の家族が出来て」
はやては騒いでいるヴィータ達を微笑ましく見詰めながら答えた。
「それならシグナム達も同じだ。お前のような主、いや、家族が出来て幸せだろう。」
カナードはいい感じに酔っぱらっているシグナム達を見ながら
「お前がシグナム達の幸せを望んでいるように、シグナム達もお目の幸せを心から望んでいる。無論俺もだ。それを忘れるな」
カナードははやてを見据え答え
「うん!」
はやてもカナードを見据え答えた。
496運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:56:59 ID:???
「それで・・・何時頃帰ってくるのだ?」
お酒がはいっているのか、顔がほのかに赤いシグナムが尋ねた
「データを渡すのは直に終る、だが・・・・やることが出来た・・・・」
「やることとは?」
リインフォースが尋ねる
「ああ、ちょっとした野暮用だ・・・・だから三ケ月、長くて半年といった所か・・・」
カナードがやろうとしている事、それはプレアのような存在を作ってる所を徹底的に叩き潰すことだった。
「そうか・・・・・ほんなら・・・少しの間のお別れやな。せやけど、無茶はせんといてな」
「気をつけてね、帰ってきたら、美味しい料理でびっくりさせてあげるから」
「帰ってきたら、手合わせをするぞ。おまえとは、戦ってみたかったからな」
「お前が何をするかは分からんが、健闘を祈るぞ」
「早く帰ってこいよ!帰ってきたら一緒に、プレアのお墓に行こうな」
「主たちと一緒に、帰りを待っている・・・・どうか無事で」
それぞれカナードに思いを伝えるはやて達。
「ああ・・・・行って来る」
カナードは微笑み、答えた。

翌日、カナードは皆に見送られ、転送装置で元いた世界に帰還する

       そして・・・約束通りに、彼は帰ってくる





             10年後に

END
497運命の子と最強を目指した少年:2007/07/01(日) 23:58:29 ID:???
こんばんわです投下終了です。
感想をくださった皆様、今までこのヘッポコ作品を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
諸君の皆様GJです。
プレアの死は、この作品を書くときから決まっていました。
あと、続編をストライカーズの世界で今考えてます。
      なんとなく予告です
          ↓

「ばっきゃろ!!何が4ヶ月だ!!10年経ってるんだぞ!!」

「強くなりたいか・・・・俺には自分の未熟な実力をを無理矢理見せ付けてるだけにしか見えんが?」

「機動六課か・・・・俺はそんな所には入隊しない」

「アギト・・・・セイン・・・・ルーテシアを頼むよ。今から僕は・・・僕でなくなるから・・・」

「女なんだからさぁ〜・・・いい声で叫べよ!!!」

『高い天を行く者・・・・再生と、神と人との誓約を身にまといし悪に破れ・・・・・その翼を折られるであろう・・・・・』

「そうだ・・・ハイペリオン・・・・俺もお前も・・・戦える・・・生きてるうちは・・・負けじゃない!!」

『だが、翼を折られた者・・・・諦めず勇敢に立ち向かい・・・・大事な者達を守護する・・・勇敢な者となるであろう』

「プレア・・・・力を・・・貸してくれ!」
『 The spatial reasoning capacity was not able to be confirmed 』
『 Therefore, the η form is selected 』

いつになるのやら・・・・・orz。
(なんかカップリングで騒いでいるので・・・・カナードをだれかとくっつけるかな?)
498通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:59:51 ID:???
そりゃ幽霊プレアとしか(ry
499通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:00:16 ID:???
GJ!完結おめでとう、おつかれ
500通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:09:07 ID:???
GJ
そして取りあえず一段落おめでとう


コズミックイラとはやっぱり時間的なズレがあるのかな?
501通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:09:53 ID:???
GJ!!感動した・・・あと続編楽しみにしてます!!
502通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:10:48 ID:???
>>500
10年間道に迷ってたんだよ、某風の魔装機神の人の如く。
503暇人A:2007/07/02(月) 00:15:50 ID:???
お疲れ様です。
全編通してカナード達のこと知らない自分でもわかりやすかったです。





この後携帯からの投下、いいですか?
504通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:18:40 ID:???
>503
ぜひ!!
505通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:24:04 ID:???
暇人氏、ぜひぜひ!
506種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/07/02(月) 00:25:33 ID:???
GJ!!
完結編本当にお疲れ様です。


現状報告
こちらの大まかな流れとしては、
ヘリオ崩壊→ユニウス→降下→虎→オーブ→ニコルフラグ→痔悪化・キラ・アスランフラグ→自由強奪・遺作フラグ→オーブ・シンフラグ・アースラ転移→四隻同盟→防衛プログラム入りジェネシス対決
みたいな形で行こうかと思っています。
一部変更あるかも…。
文才が消防クラスから厨房クラスへランクアップしたとはいえどもかなり難題。
完結までに何年かかるのやら…。
507通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:25:36 ID:???
完結おめぇぇ!
プレアは原作通り逝ったか……まあ、彼が死なないとカナードはドレッドノートHになれないしなあ
それにどうせ背後霊としてちょくちょく出番あるだろうしw
508ティアナ前編:2007/07/02(月) 00:26:07 ID:???
「今日はここまで。
先週に続いて、午後は自由に取っていいからね」
ハードな練習の後になのはがまた半休を入れる旨を伝えた。
前回と違い、特に理由は言われなかったが、休みは多い方がいい。
そんなことを考えながら、六課の新人フォワード陣は一度隊舎に戻った。


「あたしはシャワー浴びてくるわ。
また後でね〜」
戻って、ライトニングのフォワード陣と別れてから早々に、ティアナはシャワールームへ向かった。
「あいつ、あんまり嬉しそうじゃないな…」
「ティアとわたしは今日休みだって聞かされてたからね〜」
スバルが言うには、昨日たまたまあったリィン曹長に聞いたらしい。
「最近休みが入ること多いよね〜」
「多いってっても、まだ二回目だろ?
あのヴィヴィオって子が見つかって、また問題が増えた、ってとこだろ?」
そんな少女の話は本編をみて頂くとして、話しながら歩く二人の前に小さな人影が向かってきた。
「あ、ヴィータ副隊長。
どうしたんですか?」
「あ、スバル。
さっきギンガが来てお前を探してたぞ?」
なんでも街にでもでるついでに話がしたいらしい。
(ギンガって確か、スバルの姉か…)
「あ、そうなんですか?
何の用だろうなぁ、ギン姉」
「せっかくの半休なんだ。
久しぶりに姉妹で出かけてきたらどうだ?」
「それもそうだな。
いいじゃねぇか、行ってきたら」
そう言うと、確かに伝えたと言ってヴィータは来た道を戻って行った。
「そうなんだけどなぁ…」
509ティアナ前編:2007/07/02(月) 00:28:42 ID:???
どうも歯切れの悪いスバルである。
「どうしたんだ?」
「ううん、今日はティアと出掛ける予定でさ…」
なるほど、ダブルブッキングか…
男としてはうらやましいポジションだな。
「ギンガさんがスバルと出掛けたいって言ったらなら優先させたらどうだ?」
同じ部隊の友人となかなか会えない家族なら、ティアナだってわかってくれるだろう。
「そうだなぁ…
あ、良いこと思いついた!」
「俺そういうのは聞かない主義なんだ」
高い確率で火花が飛び火してくるからな…
「だぁめ、聞くのぉ」
妙な喋り方しやがって…
「聞くだけですむか?」
「すむと思う?」
いや、全く思わない。
いわゆる反語表現だ。
「でね、わたしの代わりにティアの買い物付き合ってあげてよ」
こちらの言葉を無視し、さらに読み通りに飛び火してきた。
「…却下」
「なんで〜?
いいじゃん、それくらい〜」
「女の買い物に付き合ってなにが楽しいんだよ」
ってかよくドラマとかでは付き合った結果、人として扱われない、というのがよくある。
要は荷物持ちが嫌なのだ。
非力と言うわけではなく、面倒なのだ。
「じゃあさ、今度なんか言う事聴いてあげるから」
スバルは手を合わせて頼んできた。
「…エロいのは?」
冗談で言ったのだが、
「…過激じゃなければ」
予想外に好ましい返答だったので、
「乗った!!!!」『ティアナの為に』スバルの願いを聴いてやる事にした。
510暇人A:2007/07/02(月) 00:31:48 ID:???
「と、言うわけだが、どうする?」
飽くまでも自分は親切心の塊であるように脚色して、先ほどの事をティアナに伝えた。
「えっと…
ま、仕方ないわよね」
「で、さっき言った通り、俺でよかったら付き合うよ?」
俺の言葉にティアナは少し考え、
「他人の意見が聞きたい買い物だからね、お願いするわ」
と言った。
意見が聞きたい、と言うことは、部屋の模様変えでもするのだろうか?


昼飯を食べ終え、ティアナと共に街へ繰り出した。
「街にくるのは久しぶりだなぁ」
「あんた、前の半休またシャマル先生のとこいたでしょう?」
「お、よくわかったな」
実際、俺はよくシャマルさんのとこへ出向く。
「有名な話よ。
あんたがシャマル先生といかがわしい内容の話をしてるってのは」
「別にいかがわしい話をしたくて行ってるわけじゃないさ」
「へぇ、ならなんで?」
「それは…
いかがわしい話をするためさ」
言い訳するのが面倒になって適当に答えるよう、脳に命令したらそのまま出てきた。
「……あたし、あんたのそういう所見習うべきだと思うんた…」
「へへっ、誉められた」
「誉めてない!
てかスバルと同じ対応しないでよ、腹立つわねぇ」
「…………」
言われ、黙りこんだ為、ティアナが振り返った。
「どうしたのよ?」
「勘違いかもしれないけどさ…」
「な、なによ?」
嫌に真剣なシンに、ティアナは息を止めた。
そして…
「もしかして焼き餅妬いてる?」
思いきり殴っておいた。
511暇人A:2007/07/02(月) 00:34:29 ID:???
「ティアナ〜
あんまり怒るなよ〜」
「うっさい、ついてくんな!」
「何もムキになることないだろ?」
因みに状況はティアナが俺から逃げてるって感じ。
んで、ついに立ち止まった。
「お、許してくれる気になったか?」
「許したくなんかないけど、あんたあたしの為にわざわざ来てくれてんだもんね」
ティアナは知らない裏の取引はあるものの、俺の親切心からティアナは許してくれたらしい。
とはいえ、
「さっきのパンチは効いたな…
俺が鍛えてやってるだけはある」
「あんたに鍛えてもらった覚えなんかないわよ」
無理なんかしなくても、すぐにこんなふうに軽口の言い合える二人に戻れただろうけど…
512暇人A:2007/07/02(月) 00:39:59 ID:???
続きは後半で…
なんかエロの要望あったからラッキースケベ程度にはやるかもしれません。



読んでる間に気付いたかもしれませんが、今回は主人公の名前を出さない難しさを何となく味わってみました。
別にいつも通りイメージはシンだけど、全くのオリキャラを想像してもらっても結構です。




性格狂ってるからね
513通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:43:13 ID:???
GJ
シンが随分かるいのりだw
スバルもそんな約束していいのかw
あとでティアナが怒りそうだなw続きに期待してます。
514通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:52:05 ID:???
GJ
今までで一番軽いのりのシンですな。
しかしシンはなにをやってるんだw
515通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 00:59:16 ID:???
乙です。
ちょいとシンが軽すぎるような・・。
こういうのもいいけどやっぱり
暇人氏が描く宿命シリーズのような一本気なシンが
私は好きです。
516通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 02:24:43 ID:???
おいらも、今流行で今もプレイしてる奴がいるネタでw
「やはりかぎつけてきたわね管理局…」
「ここで報えるのも悪くは無いが、今回は部が悪すぎる…」
「あら…貴方らしくも無い…でもその答えは正しいわね…」
「もうじき『ヤツ』も必ず現れる、それまで足止めはするさ」
「時空管理局本局、特殊制圧隊隊長高町なのは…彼女は危険するぎわ…」
「やつはすでに人ではない力を得ている…下手をすれば時空移動が全ておじゃんだ」
なんのネタかわかる人いるかな?
一応なのはの平行世界での物語りを作ったりw
517通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 02:43:03 ID:???
>>516

ベーオウルフ乙
518通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 09:05:28 ID:???
>>516
シグナムが微妙な表情してますよ
519通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 09:12:48 ID:???
>>516
シャマルさんがいい加減私も拾い上げてくださいとかなんとか
520通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 09:16:51 ID:???
うほっ、昨日は大分豊作だったみたいじゃないか。こりゃ過疎化なんて当分有り得ないなww
521通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 09:32:42 ID:???
>>497運命の子と最強を目指した少年氏
GJです。完結おめでとうございます。
私も最終話(違うスレのリリカルなのはSS)を書き中なので励みになります!
カナードと八神ファミリーの話がとても良いです。
あと、無理にカップリングとかしなくても良いと思いますよ。
カナードには特務隊のメガネのお姉さんが(ry
522通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 14:48:58 ID:???
こーゆースレ好きなんだが、なのは観たことないんだよな。
なのはって2作ぐらいあんだっけ?
とりあえず今現在の話までどんくらいかかる?
523通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:26:08 ID:???
取り合えず、一期と二期で26話ぐらいあるはず。
三期は12〜4話ぐらいまですすんでるっけか?
524通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:36:23 ID:???
なのは一話も見てないのに、公式とWikiでキャラと設定だけ覚えて読んでる俺がいるから大丈夫なんだぜ!

いや、見ようとは思ってるんだがリアルが忙しくて、そんな暇が取れないだけなんだけどね……orz
525通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:40:16 ID:???
>>523
意外に少ないんだな・・・
とりあえず女版スクライドみたいなもんと理解してる
526通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 16:06:23 ID:???
スクライドはないわ……
あんまり期待せず普通の萌えアニメとして見るのがスラッと楽しめると思う
527通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 19:35:03 ID:???
スクライドと同じにするなんて…
せめて、女版種死だな
528通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:02:42 ID:???
スクライドは流石に格が上すぎるだろ…。
529通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:15:34 ID:???
まぁ、スクライドと一緒にするにしては敵があっけなさ過ぎるし。
燃える展開も無いしな。
530通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:16:53 ID:???
心が折れないところは両主人公とも似ているけど、カズマのほうが輪をかけて
折れないと思う。STSのなのはが大怪我をする場面でも、カズマだったら立ち上がりそう。
531通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:18:10 ID:???
ん?
無印が女版スクライドってことじゃないの?
532通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:20:14 ID:???
正直、なのはとスクライドを同じにしないで欲しい。
マジ迷惑
533神隠し:2007/07/02(月) 20:27:41 ID:???
大変申し上げにくいのですが、第九話の構成を書いた紙が行方不明に…。

なにぶん短編だったもので、記憶にも残ってません。

第九話を楽しみにしてらっしゃった方々には申し訳ないのですが、第九話はなのはStSの休日に差し換えます。
明日か明後日には投下する予定です。

ホントにすいません。
534通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:29:16 ID:???
>>533
気にするな
俺達は静かに待っている
535通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 20:48:55 ID:???
>>527
>女版種死
それも正直微妙だろ……
536通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:04:26 ID:???
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm437680
これを貼れと言われた気がした
537通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:12:08 ID:???
>>536
マイページに入っている件w
見れない人用に
http://nicosns.inventor.jp/download/sm437680
538通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:12:36 ID:???
もう、ネタでしか使われなくなる存在になったな。
憐れというべきかなんというか
539通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:24:13 ID:???
おまいら職人様になんか声かけてやらんね・・・
540通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:25:19 ID:???
なのは好きだが、最近面白いかって言われたら閉口せざるを得ないからなぁ
14話なんてただの説明会だったし。15話も訓練だからマジな話、なのは好きな奴以外は切ると思う
12話で盛り返したかと思ったんだが
541通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:35:38 ID:???
キラ=なのは  奇麗事を並べながら結局は武力行使
シン=スバル  力さえあれば全てが守れると思ってる
542通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:36:06 ID:???
>>512
遅いですがGJ!!なんかこのシンはスバルにもフラグを立ててるのか?と思いました。
続き楽しみにしてます。
543通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:18:32 ID:???
>>541
スバルじゃなくてティアナじゃね
544通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:21:47 ID:???
シンとティアナが一緒だって?
ティアナは最後まで足掻いてないじゃないか。

足掻く前に…やられたと言うべきか
545通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:24:16 ID:???
皆、雑談もいいが、せめて職人様にGJしようぜ…
546通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:24:22 ID:???
SEED DESTINYとリリカルなのはStsを比べるのはどうかと。
ここは、種死&リリカルなのはクロスオーバーなのだから考察は該当スレへ。

リリカルなのはとスクライドのクロスSSあるので、参考にどうぞ。
.hack//G.U.のネタばれありますが、ご了承ください。

各職人さんへ敬礼( ̄ー ̄ゞ
547R.E.D ◆XEcVaXmu2o :2007/07/02(月) 22:42:03 ID:???
書いてる途中の奴なんだけど、
なのは勢を戦わせずに純粋なヒロインとして扱うのはアリかな?
548通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:44:29 ID:???
>>547
アイデアならともかく、もう書き始めているんだろう?
そのまま行くべきだって
549通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:44:30 ID:???
>>547
スマン言ってる意味がよく分からない
戦おうが戦うまいが、ヒロインはヒロインだろ?
550通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:46:41 ID:???
戦うだけがヒロインじゃない事を忘れたのか?
大丈夫に決まってるじゃないか
551通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:48:09 ID:???
>>548-549

ですよねw了解
とりあえず早く書き上げてしまいますわ
552通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:06:44 ID:???
ヴィヴィオ「なのはママ」
ヴィヴィオ「フェイトママ」
ヴィヴィオ「……シンパパ」


なのは「どっちが本妻!?」
フェイト「どっちが愛人!?」
シン「ヴィヴィオが本妻」
553通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:07:30 ID:???
>>497
亀レスだが、GJ!!!
お疲れ様でした!!
この話がきっかけでXアストレイの単行本を買ってしまいました。
続編も楽しみにしています。

カップリングですが、なんとなくリインフォースと
リ「お前は、不意打ちとはいえ、初めて私を地に着けた」
カ「だから何だ?」
リ「責任を・・・・・取ってもらうぞ」
カ「何のだ?」
リ「私と・・・添い遂げてもらう・・・」
カ「なっ!?」
リ「お前は1人の女として生きろと言った。だから・・・お前を愛する女として生きる」

・・・・寝るか。
554通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:09:16 ID:???
シン「髪と目の色を見れば判るだろ。」
なのは&フェイト「成る程」
555通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:09:28 ID:???
>>552
シンwww
556通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:37:36 ID:???
もしも、八話のなのはがキラだったら

「一撃必殺!!!いやぁぁぁぁ!!」

クロスミラージュから生じる光刃。
不意をつくような形でキラを襲う。
ティアナにとって渾身の一撃であった。
倒せまではしなくてもダメージは通せる…ティアナはそう確信していた。
「フリーダム…モードリリース」
暗い声…それは不気味過ぎる程だった。
白き翼は消え去り、両腕にある拳銃も消えた。
そのまま捻りあげるようにティアナの腕を掴んだ。
「おかしいよね?こんなの訓練じゃやらなかったよ?訓練の時は言うこと聞いてるふりして、模擬戦では好き勝手やって…僕の言ってること間違ってる?」
「私は…強くなりたいんです!!」
「少し頭冷やそうか」
キラから離れるとウィングロードから空中に飛び上がった。

「ファントムブ…」
「あったれぇぇぇ!!!」
ティアナの射撃が放たれる前に七色の光がティアナの体を貫いた。
「止めてよね、Bランク魔導師ごときが僕にかなうはずもないだろう?」
「ティアァァァァァァ!!」
スバルは絶叫を上げる。すぐさまキラの元に近づこうとしたが、身動きすら取れなかった。
彼女に何か見えない力が働いていたのだ。
「僕がフルバーストを撃つ時は何人たりとも動けないんだ。ストライクフルバースト!!」
先ほどより尚七色な光がティアナを包んでいった
557通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:39:22 ID:???
なんというド外道……
558通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:40:56 ID:???
そして、閃光の中からシンがティアナを庇ってて
ティアナの銃を構えてこう言うんですね。

シン「キラさん。アナタを撃つけど良いよね。答えは聞いてない!」

そして撃たれるキラ
559通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:41:43 ID:???
なんというフラグビルダー……
560通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:44:06 ID:???
なんかもうシンがよくわからない人になってるなぁ……
シンは嫌いじゃないがこれはこれで複雑だ……
561通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:02:30 ID:???
アスラン「エリオくん。今日は、俺の部屋に来たまえ」
エリオ「は…はい」
562通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:24:08 ID:???
ティア「ごめん、遅くなっちゃって・・・・」
シン「結構かかったな。待たされたのか?」
ティア「うん・・・・少し・・」
シン「それで・・・・どうだったんだ?」
ティア「・・・・・・・・・・・・・・・・うん、大丈夫・・・・っていうか・・・・カゼじゃないって・・・・・・・・」
シン「・・そうなのか? でも熱はあるんだよな・・ヤブ医者に当たったんじゃないだろうな?」
ティア「・・・・」
シン「まぁ・・とにかく今日くらいは寮で休めよ。ほら、行くぞ。」
ティア「あ・・あのさ!」
シン「・・・・ん?」
ティア「・・・シン・・・・・あの・・・その・・・・私・・・・妊娠してるんだって・・・・」
シン「・・・・・・・・・・・・は?」
ティア「3か月・・・だって・・・」

563通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:34:59 ID:???
シン「で?誰の子供なんだい?」
564通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:41:02 ID:???
>>563
シン!!
その反応はないだろうww
565通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:42:22 ID:???
シンのキャラ違いすぎで違和感が……
566通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:52:19 ID:???
だからシン女難ネタは女難スレへ池と言ったのだ…ガクッ
567通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 01:01:43 ID:???
でも、あっちでも否定派がいたしなぁ…
純粋種、種死CPじゃないといやだ、ってやつが
568通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 01:03:26 ID:???
シンという名のオリキャラは見たくないから自重してくれ
キラはなかなか性格が取れてるの多いのに
569リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/07/03(火) 01:13:38 ID:???
予告編

 昔、あるところに一人の少女がいました。
 他人よりちょっとだけ勇気があり、他人よりちょっとだけ責任感が強く、そして他人よりちょっとだけ優しい。
 そんな、ごくありふれた普通の少女だった彼女は、ある時、魔法と呼ばれる力と出会いました。
 少女はその力を用いて、一人の哀しき少女を救いました。
 少女は友達と巡り会わせてくれた魔法という力に感謝し、より一層その力を磨きました。
 少女の瞳には、明るい未来が映っていました。

 そしてその数ヵ月後。

 少女の前に、またしても哀しき運命に翻弄される人間が現れました。
 自らの呪いに苦しむ騎士達は、主を助けるために運命に抗いました。
 少女はその者達を救おうと懸命に手を伸ばしましたが、その手が届くことはありませんでした。
 やがて、闇の書とよばれる力が暴走を始め、少女の街を飲み込んでいきました。
 そう、少女の家族や友達、大切な場所や知らない人達。
 闇はそれらを差別することなく平等に、少女からすべてを奪い去っていきました。
 そして、その闇を消滅させるために、管理局の者達は滅びの虹を解き放ちました。
 その光は闇を消し飛ばしました。
 そう、少女の世界ごと。
 そうして、少女は全てを失いました。

魔王少女リリカルなのは、始まります。

まあ、ありきたりなネタだし、反応悪かったらやめるんで。
570リリカル ZERO ◆WNrWKtkPz. :2007/07/03(火) 01:14:41 ID:???
ちなみに今書いてるのは無理でした。昔のヴォルケンの性格が分かりません。書いてて違和感バリバリ。
571通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 01:24:38 ID:???
>>567
分かるけど…君の言うこともわかるけど…
でも僕は、今(ラッキースケベに)辟易しているんだ!
572通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 04:18:49 ID:???
>>567
大丈夫だよ。
去年から向こうのスレにもいる人間だが全盛期ならともかく
ここと違って今はネタギレと過疎りまくりで
クロスが解禁されてからようやく機能が再開した様な所だぜ。
反対意見も微々たるもんだし。
ここで肯定派と否定派がギスギスしながら共存するよりは
よっぽど良いと思うけどな。
ただし向こうでやるにしてもシンの性格をもう少し組取れという意見には
同意するけどね。


>>569-570
乙です。
本編待ってますね。
573通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 05:12:25 ID:???
この時間に投下は無いだろうし便乗で質問
このスレで出たシンのカプ関連のネタを女難スレの方に転載したいんだけどおk?
574通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 08:15:46 ID:???
ネタなんだから割り切れよ、でないと(ryと思わないでもないんだがな・・・
否定意見が目立つけど俺は小ネタでのシン女難は大好きだ
さすがに職人さんの投下を無視してネタ続けるのはどうかと思うが
575通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 08:24:03 ID:???
俺も大好き。「嫌ならスルー」という原則が何故小ネタには適用されないのか
不思議だ。まあ、それだけでスレを占有してしまうのはさすがにまずいと思うし
職人さんの投下にはちゃんとGJするべきと思うけどな。
576通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 11:15:49 ID:???
>>574
だって、ネタとはいえシンのキャラが違いすぎるんだもん
シンのキャラ欠片も残ってないし…もうちょっとシンっぽく描くなら楽しめんだが
577通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:03:29 ID:???
小ネタと言える程度なら黙ってスルーするさね。
しかし過去にGJもせずラッキースケベネタだけで数百レス浪費している以上
アンチになってしまう人がいるのも仕方ないと思うぜ?
578通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:28:52 ID:???
そこまでキャラ違うようにも思えない俺は異常ですかそうですか
579通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:28:57 ID:???
シンは一人の女を大切にするタイプだと思う俺
580通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:45:29 ID:???
面白い、面白くないは人それぞれ。
キャラクターの性格も、書く人の主観によるから仕方ない…。
まぁ、あんまりだってのもあるけどね…。

とにかく、ネタ、雑談もいいけど、職人さんにGJしたり、感想かいてあげたりすべきだと俺は思うんだ。
581通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:46:58 ID:???
>>574-575
全ての人間が割り切れれば、そもそもナチュとコーディは戦争なんかしないって。
禁止って訳じゃなく別のスレでやってくれって話なんだから
それで荒れが回避出来るなら安いもんじゃないか。

>>576
それは同意。

>>578
さぁ早く種死を借りて来て全話見直すんだ。
582通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 12:58:46 ID:???
>>578
俺もw
種死見たの本放送時だけだからな・・・ネタスレに毒され過ぎたw今までいじられてた文逆襲してる感じ
583通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 13:02:29 ID:???
つーか>>662って先週の涼風のラスト2ページのシーンじゃねえかwww
584通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 13:09:45 ID:???
>>562だったorz
585通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 13:18:59 ID:???
>>583
本当だwww言われて気付いたwww

つーかあの二人とこの二人の関係というかふいんき(ryって何となく似てるから違和感がねぇwww
586通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:05:36 ID:???
むしろシンは恋愛とかを友情と一緒に考えていそうで怖い。
587通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:17:48 ID:???
>>556
>「僕がフルバーストを撃つ時は何人たりとも動けないんだ」


FMF(フクダ・モロサワフィールド)が発動されたか
588通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:21:47 ID:???
>587
誰も勝てねぇwww
589通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:37:44 ID:???
嫌なレアスキルだなw
590通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 18:21:54 ID:???
ある一定以上の力があればそのフィールドの中でも自由に動けるんだけどなw
591通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:00:09 ID:???
それで行くと、やっぱナンバーズも棒立ち?
ナンバーズ弱そうだし
592通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:21:25 ID:???
本編を見る限り名前があるキャラなら基本的に動けるはず。
593通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:34:05 ID:???
動けるけど、接近されたら首か四肢をもがれる。
594通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:34:43 ID:???
>>592
例え名有りで動けても、武装が最終段階に達していないキャラだとビームサーベルでバラバラにされますw
595通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:45:15 ID:???
>>593
ナンバーズのポジションはよくてデス種の新常夏レベルだからキツイな、やっぱダルマか。
596通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:49:20 ID:???
なんとなくだが、このスレで魔法少年化した種キャラって、ランクはどれ位なんだろ?
(職人さんによって強さはさまざまだからな〜)
597通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:55:51 ID:???
とりあえずどの種キャラも新人4人組が束になっても敵わないぐらいの強さはあると思う。
598通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 19:57:48 ID:???
とにかく言えることは、神隠しのシンとキラがBランクは有り得ないだろう?
キラはあんま何もしてないけど、特にシン、なのは様を…
599通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:03:10 ID:???
>598
気持ちはわかるが・・・
あれはなのは様も心苦しくやった後に攻められたから
ではないだろうかと脳内補完しているんだが・・・
それにシンののBJ脱着もはじめてみたからとまどったんじゃまいか?
600通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:08:04 ID:???
>>596
レイとプレアはレアスキル持ちで、強さはレイの方がワンランク上
し〜どD´sのシンはほとんどAランクの魔道師を100人倒してなのはに負けたから
AA〜AAA位?
神隠しのシンとキラはAAA?
カナードは戦闘スキルに関しては一番高そう。

601通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:14:25 ID:???
>599
ある点を除けば、フリーダムVSインパルスの戦いを彷彿とさせたよね?

俺だけか?
602通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:14:34 ID:???
とりあえずシンは

神隠し第1期=魔力だけならなのはやフェイト並。AA〜AAA-くらい?

第2期=1期最終回後だが相当ブランクがある模様。デスティニーはかなり強化されてる。
さらに訓練もこなしてるのでA〜AAくらい?

し〜どD`s=リーゼ姉妹の魔術師祭でAA。

まじかるしん=レイと共にAA。モビルジャケットという特殊能力持ち。

りりかるしーど=序盤のフェイトやなのはの指導で基礎マスター、A+で航空隊副隊長。

こんなところか。
603通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:15:16 ID:???
さすがに種キャラのランク試験風景を書くのは職人さんも大変だろう
604通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:23:55 ID:???
任務で無茶をやらかしたスバルに
「想いだけで一体何が守れるって言うんだ」
ってキラが平手打ちかますSSはまだですか?(無論種キラ)
605通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:28:01 ID:???
本当はSSS以上だが、試験が面倒なのでBランク
606通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:30:25 ID:???
下手にランク上げたらリミッター付けられるからな

ほんとリミッターって必要ないな
607暇人A:2007/07/03(火) 20:34:47 ID:???
なのはが「下手に低いランク付けだと危険」って言ってた。
因みに今ネタ不足からその設定でss書いてるし…
608通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:38:41 ID:???
どれでもいいじゃん
Bランク魔導師がAAランクの魔法使うんだぜ?StSでは
609通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:39:03 ID:???
暇人さん!新たなssにも無論期待してますが、
昨日のティアナの後編を強く待ち望んでおります!
610通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:43:12 ID:???
>>598
訓練なしで飛べる時点で魔法素質A以上は確定だしな。
611通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:45:23 ID:???
ランク付けすること自体に意味があるのかどうか

そのうち管理局魔導師は定期的に昇格試験を受けなければならない
って設定が追加されるぞ
でないとリミッターの設定の意味がないからな
612通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:47:35 ID:???
フェイト「あいつがきただよ!」
なのは「えっ、誰ですか?」
フェイト「じゃなくて!!」なのは「シン?」
フェイト「じゃなくてぇ!!」なのは「アスラン?」
フェイト「じゃなくてぇ!!!」



なのフェイ「クロトだぁ〜!!!」


弟が見てて思い付いた。
声優ネタでも何でもない。吊ってくる。
613通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:48:28 ID:???
>>608
ありゃAAの普通レベルの魔法だし、素の状態で撃ったら一発ぐらいですっからかんだったじゃないか。
まあ、デバイスがクロスミラージュになったら普通に撃てるようになったし、
あの世界は個人能力よりデバイス性能が決定的な差になるみたいだからな。
614通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:55:00 ID:???
>>612
騎士ラムネ?
615通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:56:19 ID:???
>>613
シャアの台詞が通用しない世界だと!!馬鹿なぁ!!
616通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:56:27 ID:???
FF6の魔石みたいにデバイスからフィードバックされる魔法とかも多いしな。
端的な例が氷結魔法てんこ盛りのデュランダルか。
617通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:57:56 ID:???
>>615
というかシャア自身だって結局は性能差を覆してくれんかったじゃないか・・・
618通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:59:42 ID:???
>>616
議長がどうしたって?
とベタベタなボケをしてみるテスト。
619通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:05:32 ID:???
ぶっちゃけクロスした種キャラに最低でもAA以上の戦力がないと話に絡めん。
620通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:06:22 ID:???
クロノを呼ぶんだ。似た様な事を言っていたぜ。
621通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:06:26 ID:???
なのはStS氏のSS読んでると何故かオープニングとしてラルクのリンクが脳内再生される不思議
622通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:10:05 ID:???
今思った話し、劇中13話でオーバーSランクという言葉が出てきたが・・・どういう意味なのか
よく理解できない。
623通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:12:21 ID:???
>>621
それってシンと大人フェイトの話?あれには俺も期待してる。
624通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:13:36 ID:???
>>622
Sランク以上の能力持ちってことだろ。
それにしても、はやての総合SSランクって何の総合なんだ?
625通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:16:13 ID:???
今のところあの作品のシンはかなり成長し感じだけど、なにかのきっかけですぐに崩れそうだな。
作中でもフェイトがその辺りのこと不安に思ってたし。
626通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:17:48 ID:???
シンとの距離が遠のいたように感じて寂しげなフェイトに萌えたw
627通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:18:40 ID:???
>623
そうそう。
読んでて、シンが自立を決心したあたりからかな。
以来、読みなおしたり、更新された話を読んでると流れるんだぜ。

628通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:20:14 ID:???
>>627
うらやましい人間だな、あんたwその素敵な感覚を分けてくれw
ラルクのリンクってどんな曲だっけ?
629通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:21:22 ID:???
>>624
作戦立案と小隊指揮とかのスキルじゃないか?
戦闘能力にそういうのを足して総合みたいな。
630通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:23:36 ID:???
>>623
あの話でシンは首都防衛隊で副隊長、ハイネは隊長やってたけど、
首都防衛隊って首都襲撃という緊急事態にも出撃しなかったんだよな、
いまからハイネの株が暴落しないか心配だ。
631通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:24:03 ID:???
ヴォルケンの飼育度SSランク。
家事全般SSランク
言葉のなまり加減の具合
SSランク
上司とのお付きあいの巧さSSランク

以上を含め、総合SSランク
632通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:26:02 ID:???
ハイネが生きてればそれでいいさ
633通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:30:08 ID:???
>628
劇場版ハガレンOPのはず。
何か、StSのシンとフェイトを表してる感じでよかった。

まぁ、聞く人によって違うだろうけどね。

634通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:31:37 ID:???
>>633
ああ、なるほど。思い出したwサンクス。
いいなあ、アレをOPにしたあの作品・・・。
635通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 21:59:47 ID:???
俺はティアドロップとか合うかなぁと考えてた
でもリンクもいいな・・・
636通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:05:20 ID:???
ゲロンザデッ!! がいいよ。

快晴・上昇・ハレルーヤ
637暇人A:2007/07/03(火) 22:30:04 ID:???
ティアナの後半、なんか終わらせたい感が漂ってますが投下いいですか?

ちなみにさっきのはギンガので書いている話で、新しく始めるわけではありません。
638通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:35:03 ID:???
ぜひ!!
639通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:36:27 ID:???
カモン
640暇人A:2007/07/03(火) 22:38:16 ID:???
「で、何を買うんだ?」
見てほしいとは言われたが、物が何かはまだ聞いていなかった。
「あぁ、下着よ、下着」
「へぇ、下着…って、は?」
つい間の抜けた声がでてしまった。
「ガキじゃないんだから、それくらいで動揺しないでよ」
「ど、動揺って…」
別にそんなわけでは…あるけど、
「参考にしたいんだから、ちゃんと見なさいよ、ってのは変かな?」
あぁ、ちゃんと見なさい、は喜んでだが口にはするなよ…
「まぁともかく、行きましょう?」
一応断る事も出来たし、安全面を鑑みるにそうすべきだったんだろうが、
(みたいってのはあるな。
確かどっかのアニメも「なら見るしかないじゃないか」とか言ってたし…)
こんな感じで、断りはしなかった。


「で、とりあえずどんな色が似合うと思う?」
「う〜ん…
オレンジとかは?」
んなもんしるか…
とは言えないわけで、適当に答えておいた。
「今のがオレンジなのよねぇ…
他は?」
「他……
黒とか?」
別にカラーがかぶるくらいいいじゃねぇか…
とは、やはり言えない。
「なんかあんたの趣味を聞いてる気分ね
そこはかとなくエロい感じの…」
「それは仕方ないだろ…」
俺にきくのが間違ってる、とは、俺の今の存在価値を否定する結果になるので、言わないでおいた。
641暇人A:2007/07/03(火) 22:41:53 ID:???
んで、結局適当に着てみることになった。
無論、店内で待っているわけだが、
下着に囲まれるのはなかなかのプレッシャーだな…
「シン、こんなのどう?」
呼ばれたら振り向きます、人間だもの。
「えっと…
すまない、謝っておく」
でもちゃんと一瞬で目は背けたさ。
そう、決してきちんとなんか見ちゃいない。


パンツはきわすれてたティアナの下半身なんか…



「あっはっはっ」
わざとらしさを込めて笑ってやる。
「うっさいわねぇ、殴るわよ!?」
「いっ!?」
生まれて初めて疑問に答えることなく勝手に実行された。
なるほど、明日は我が身、だな。
俺がなにをしたかはわからないけど

因みに結局あの後、ティアナはオレンジと黒の下着を買っていた。
やっぱり色がかぶるのはなんともないようだ。
そのもう少し前にあったハプニングで、俺はティアナと一緒に入店したにもかかわらず、変態と間違えられた。
なぜならティアナが普通の女の子らしく悲鳴をあげたからだ。
しっかりしろよ、職業軍人。
だからそのとばっちりの鬱憤の発散の為にも、大爆笑していた。


「ま、安心しろよ。
あんまり見てないから」
「……本当?」
所謂上目づかいで聞いてきた。
いつもとは違ったティアナの魅力を見た気がしたが、
「あぁ、綺麗だった」
「殺されたいの?」
あえて冗談を言ってみた。

俺のこの灼けるような痛みだけが真実であった。
「なん…で…
いつ…も…疑問…系?」
死にそうな声で一応そのことだけ聞いておいた。
642暇人A:2007/07/03(火) 22:48:29 ID:???
「あ、アイス…」
なんとなしにきた公園で、ティアナが言った。
目を向けると、男女共にに受けが良さそうなアイスクリームの移動店があった。
「食べたいのか?」
「そうね。
この辺にスバルと来る時は毎回食べてるかな」
初回はギンガも一緒だったことも思い出される。
むしろそっちが本来の目的だったか…
「買って来てやるよ。
今日もハードな練習をこなしたティアナさんに、ささやかなプレゼントだ」
文句を黙殺するため、即なにがいい?と聞いた。
「食べれる量なら何でもいい」
「了解」
と、適当に二段にして戻った。
「ありがとう、ってなんで一つ?」
「俺は食べないからさ」
「どうしてよ?」
怪訝な顔を真っ盛りにして、聞かれた。
「特に理由はない。
ただ、思い出しちまうからさ」
言われ、ティアナは推測が出来た。
「妹さん?」
「…あぁ」
「別にいいじゃない。
気にしすぎるのをとやかく言えはしないけどさ、あんたがそんなふうに考えたって、なんともならないのは同じよ?」
何度となく聞いた言葉だった。
でも、同じような境遇の人間には初めてだったかもしれない。
643暇人A:2007/07/03(火) 22:50:47 ID:???
「そうだな、お前がそう言うなら…
って、なんでこんな話になったんだ?」「知らないわよ、全く。
それよりも、女の子を見る度に妹さんを重ねるのは止めなさい」
「げ…バレてた?」
「当たり前でしょ?
あたしにだって、どんなにふざけてもあんたは変わらず優しくしようとするし。
キャロにへばりついてるみたいなのも、結局は幼い女の子だからでしょ?
八方美人は損するわよ?」
バレバレみたいだ…
やはり比較的しっかりしていたティアナにだけは、優しくすることでしか妹を見いだせなかった。
だから少しだけ本当の心を見せれたし、妹というフィルター無しで見ることが出来たのかもしれない。
それはシンにとって異端なことで、それを知らぬ間に意識していたのだろう。
「わかったよ」
溜め息混じりに、俺は言った。
「そう簡単になんとか出来るの?」
ティアナもまた、溜め息混じりだった。
だから意志表示をしようと思った。
「だから、これからはお前だけは特別に見てみようと思う。
妹とか抜きにしてな」
「…はい?」
キョトンとしたティアナだったが、
「ま、あんまり気にするな」
やはり適当にながしておいた。


そんなある日の午後の一時。
二人が互いに認め合う努力をしようと思った、いわば始まりの日…
でも、特別なんかじゃない。
ただただ、平々凡々な日々の一ページ

end
644暇人A:2007/07/03(火) 22:56:44 ID:???
ちょっとこの板のある範囲にはそぐわない内容だったかもしれませんね。
オチを求めたため最初と最後で作品の雰囲気も変わりましたし…


後日談(スバルかキャロ)に需要があるようなら書きます。
ただしこの板には投下できないかも…

パソコンから書いていたのもギンガの話にもスバルとキャロは全く活躍の場は予定してませんから…
645通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 23:00:09 ID:???
GJ!!待ちわびた続編がついに来たッ!!
ギンガ編も楽しみにしてます。
646通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 23:01:22 ID:???
GJ!
萌えました!シンの不器用な優しさが良く出ていると思いました!
647通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 23:06:05 ID:???
GJ
シンお前って奴は……優しい奴なんだな
648通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 23:44:04 ID:???
>>暇人A氏
GJです!!!!
シン…なんていいヤツ
後日談は需要アリまくりです!!
649通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 00:05:35 ID:???
あぁ、シンがちゃんとシンな感じになってる
650通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 07:29:59 ID:???
GJ!!
不器用な所がにじみ出てるシンぽい
651通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 09:57:25 ID:???
これは良いラッキースケベw
652通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 16:11:58 ID:???
桑島は死ぬか不幸になるキャラばかりやるのと鈴村がシスコンキャラばかりやるのは運命なのか?
653通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 19:29:34 ID:???
鈴村さんの声は、シスコンキャラ向けの声なんだよ。
またやるアニメもシスコンキャラいるだろ。

…もうシスコンキャラ声優なんじゃ…
654通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 19:44:17 ID:???
ホスト部ではブラコ(ry
655通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 19:48:27 ID:???
B君はシスコンじゃないんじゃない?
656通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 19:53:03 ID:???
真中淳平はシスコンキャラじゃなかったな
歩とエイジとシンはシスコンだったな
657通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:04:50 ID:???
>>655
あいつはシスコンだよ
シスコンじゃないのはワルキューレの主人公とか…名前が出てこない
658通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:07:49 ID:???
ああ。原作では何回も殺されて生き返る銭湯を経営してる少年ですね
時野和人
659通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:15:49 ID:???
そういえばシン、十二国では鼠に変身できたような・・・
660通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:20:14 ID:???
鼠に変身できて、仮面ライダーになれて、シスコン&ブラコンで
ヘタレで女にもてて、巨乳の彼女がいて、眼鏡かけてて、
死の線がみえて、絶倫で…
661通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:32:09 ID:???
劇的に料理も上手くて、ピアノもかなりの腕前で・・・
662通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:48:23 ID:???
そんな完璧超人のシンなんかいらね
663シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 20:50:55 ID:???
第九話 休暇


AM11:07、機動六課隊舎。
「キラ!お前、いつまで寝てるつもりだ?いい加減、起きろよ!」
「ん〜…あとゴフッ…!!」
「もう昼だっつの!!」
ヴィータのグラーフアイゼンが頭部に直撃した。

「お前さ〜、外に遊びに行くとかしないわけ?」
ヴィータが自分と並んで廊下を歩くキラを見上げて言う。
「…ちょっと、疲れてたから…つい…。」
グラーフアイゼンで殴られた頭を摩るキラ。
「シンはティアやスバルとバイクで出かけたぞ?
エリオとキャロも…。ちょっとは見習えよ…。」
「あはは……。」
「笑って誤魔化すな!」
ごめん、ごめんと背伸びして怒鳴るヴィータを落ち着かせる。
「それで、ヴィータ副…」
「他の新人たちがいないときはヴィータでいいぞ。」
「わかった。…それで、ヴィータは何で僕を呼びに?」
「暇してるだろうと思って呼びに来たんだ。
記憶も戻ったらしいし、はやても話をしたいって言ってるしな…。」
今日は隊長たちも目立った任務はないらしい。資料を片付けたりする以外は、待機だと言う。

「はーやーて、連れてきたぞ。」
食堂でははやてだけでなく、なのはやフェイト、シグナム、シャマル、ザフィーラ、シャーリーなどの面々が食事をしながら会話していた。
「キラくん今まで寝とったんかぁ?」
「えぇ…、まぁ…。」
笑いながら言うはやてに曖昧な返事を返すキラ。
そんなキラを手招きし、はやては隣に座らせた。
右にはやて、左にシグナムだ。
「怠惰な生活は身を滅ぼすぞ。」
シグナムが厳しいことを言う。
「まぁそう言わんと、そう言えば、キラ君昨日、一昨日とシャーリーのところに入り浸ってたみたいやけど…ま・さ・か…。」
「ち、違いますよ!やましいことは…何も…。
ちょっとデバイスのメンテを一緒にやらせてもらってたんです。」
顔を赤くするシャーリーとは別に、必死で否定するキラ。
「冗談やって…。
へぇ〜、キラ君、わかるんか?そういうの」
「えぇ、まぁ…。
似たような事をもとの世界でもやってましたから…。」
664シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 20:53:15 ID:???
「あ、でもヤマトさん…。メンテしたあと色々いじってましたけど…。あれから実際に起動してから慣らしましたか?」
パンを千切り、口へ運びながらシャーリーが言う。
「いえ、まだです。昼食食べてからやろうと思ってたんで…。」
そしゃくしていたものを飲み込んでからキラ。
「それなら、私が模擬戦手伝おうか?」
水の入ったグラスを手に取りながらフェイトが言う。「あ、お願いできますか?」
「うん、いいよ。私はライトニングの隊長で、キラは私の部隊だからね。」
微笑むフェイト。すると水の入ったグラスを空にしたシグナムが
「なら、私も付き合おう。」と言う。
「えっ、いや、いいですよ。フェイト隊長が付き合ってくれるって言ってますから…。」
「お前はライトニングの一員で私は副隊長だ。上官の命令は聞くものだぞ?
それとも、私では不服か?」
「え…いや、不服とかそういうんじゃなくて…。」
何だか理不尽だが…。
「(キラ、諦めろ。
シグナムは模擬戦が大好きなんだ…。あぁなったら、止まらねぇーよ)」
ヴィータがこそっと念話で教えてくれる。
キラは笑いながら、溜め息を着いた。

場所は変わって、空間シュミュレーター。
「場所は、障害物の多い街中でいいかな?」
なのはが空間モニターを操作しながら言う。
『はい、それでいいです。』
キラ、フェイト、シグナムの三名が写るモニター。
「じゃあ、それで行こう。シャーリーは?準備できた?」
「ヤマトさんのバイタル測定、デバイスコンディションの計測準備できました。」
はやて、ヴィータもモニターとして参加。ちなみにシャマルは万が一のための治療班だ。

「それじゃあ、まずは私とだから…、準備はいいかな?」
バルディッシュを構えるフェイト。
「はい…。」
『ライフルモード』
「それじゃあ、シグナム…。合図をお願い。」
既に騎士甲冑を装備しているシグナムが合図をする。
「始め!!」
665シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 20:56:28 ID:???
同時に動くキラとフェイト。しかし、行動はそれぞれ異なった。
距離をとり、砲撃、射撃戦に持ち込もうとするキラと、距離をつめ、接近戦に持ち込もうとするフェイト。
『プラズマランサー』
「はっ!!」
接近しながらの射撃。
計八発の金色のランサーがキラに吸い寄せられるように誘導され向かっていく。
「フリーダム!」
後退しながらプラズマランサー迎撃のため、狙いを定めるキラ。
左右のフリーダムから勢いよく弾き跳ばされる薬筒。
『ハイマットフルバースト』
七本の奔流がプラズマランサーを飲み込み、破壊。
しかし、破壊したときには既にフェイトはキラの背後に回りこんでいた。
キラにとってそれは予想外の事態ではなかったらしい。落ち着いて対応する。
バルディッシュの右袈裟一閃をトンファーを握るような形に持ち変えた左のフリーダムで受け、右のフリーダムで通常射撃を放つと、同時に腰部のクスィフィアスも使用。
物理と魔力ダメージの複合攻撃。
障壁の上から吹き飛ばされたフェイトは体勢を立て直す。
「プラズマ…スマッシャー!」
金色の大砲撃。
『カリドゥス』
青色の大砲撃がぶつかり、すさまじい衝撃波と光となり、散った。

同刻、ミドチルダ市街。
「着いたぁ〜、ティア、シン、ゲームセンター行こう!ゲームセンター。」
はしゃぎ回りながら先に行ってしまうスバル。
「ちょ、スバル!待てよ!!」
急いでバイクを駐輪場に停め、スバルを追うシン。
「まぁ、久しぶりの街だからね。嬉しいんでしょうよ。」
呆れたような笑顔を浮かべながら、シンと並走しながら溜め息をつくティアナ。
「あっ、そうだ、ティア。俺、ミッドチルダのこと全然知らないから…案内よろしく。」
「分かってるわよ。
ほら、行きましょう。馬鹿が迷子にならないうちに…。」
それもそうだなと言う感じで、シンは走るペースをあげるティアナのあとに続いた。
666シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 20:58:27 ID:???
とあるゲームセンター。
「当たれよ、この!!」
パンッパンッと響く銃声。シンは一旦、画面外にガンコンを向け、トリガー引く。
すると、画面のリロードという文字が消え、画面内に銃を構えて再びトリガーを引く。
襲い来るゾンビ。
「シン、左だよ!左!!」
「うぃっ!?あっあぁ…。」
「馬鹿、まず最初に空中にいるやつを撃たないと!!」
「違う右!右!!」
「だぁ、スバル!引っ付くな!操作出来ないだろ!!」
「あぁ〜あ、終わっちゃった。」
画面に血をイメージしたゲームオーバーの文字。
「シンって、軍にいたって言うわりに、たいしたことないのね。」
とティアナ。
「私の方がスコアもいいしぃ〜…。」
スバルがニシシっと笑って言う。
「ていうか、お前らが耳元でごちゃごちゃ言うからだろ!」
「言い訳?まぁ、これで昼食はシンのおごりね。」
「わかってるよ!何処で食べるんだ?」
言い訳の一つや二つ聞いてくれても良さそうだが、まぁ、男らしく黙って従おうと思ったシンだった。
「シン、ティア、昼食食べに行く前に、これで写真とろう?」
「何だ…これ?」
「分かりやすく言うと、撮った写真に自分達でデコレーション出来る機械…かな。」
とスバルは機械の内部に入っていく。続いてシン。ティアナ。
「撮った写真はシールになってて、それを専用の手帳に貼ったりできるわけ…よしっと…。」
三人で割り勘し、小銭を出しあい。ティアナが音声案内に従って操作していく。
「三種類ぐらいとるわよ?準備はいい?」
「おう!!」
「あ、あぁ…。」
はきっと返事をするスバルと緊張しているのか、歯切れの悪い返事をするシン。狭い空間に男一人、女二人なのだ、無理もない。
スバルを中心に左右にティアナとシンが立つ。
音声がカウントを開始した。
『3、2、1』
で笑顔を作るティアナとスバルは顔をよせて、シンも笑顔で写った。
画面に撮れた写真が確認のために出てくる。
「あれ、シン、顔寄せなきゃ切れちゃうよ?現に半分切れちゃってるし…。」
スバルがとり直しのボタンを押した。
「ほら、顔よせて!」
中々顔を寄せて来ないシンにシビレを切らし、スバルがシンの肩に手を回して引き寄せた。
頬が触れるか触れないかの距離。髪から香るシャンプーの匂い。
「とるよ…!シン笑って!!」
パシャッ
機械がシャッターを切った。
667シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 21:01:59 ID:???
確認画面を見たティアナとスバルが吹き出した。
「へ…変な顔〜…。」
「あ、あんた…ククク…なんて顔してんのよ…。」
飛びっ切りの笑顔で写るティアナとスバル、その横で引きつった笑みを浮かべるシンが写っていた。
「し、仕方ないだろっ…!」
「はいはい、次は、ティアナが真ん中ね!」
場所を入れ替え、同じようにして撮る。
「最後はシン、あんたが真ん中よ。」
二人の匂いにクラクラし始めるシン。顔を動かせば触れてしまいそうなそんな距離だった。
そんなドキドキ緊張からようやくシンは解放。
その後、三人は近くのファーストフード店でホットドッグを買って食べ、デザートにアイスを食べながら、エリオとキャロに通信回線を繋いだ。
モニター越しに相変わらずのやんわりした雰囲気をかもしだすエリオとキャロの二人。
「あっ、エリオ、キャロ、これ見てみ。」
「す、スバル!やめろ!!」
笑顔二人の横にいるガッチガチの引きつった笑顔のシン。
笑顔二人の横にいる口は笑っているが目が笑ってないシン。
笑顔二人に挟まれて顔を真っ赤にしてうつ向いているシン。
それら三種の写真をエリオとキャロに見せるスバル。
エリオもキャロも笑っていた。それから一通り話したあと通信を終える。
三人はアイスを舐めながら身近にあったベンチに腰かけ今更ながらに気付いたスバルが言った。
「そう言えば、キラは?」


「すまない、キラ・ヤマト。やりすぎた。」
ビルの瓦礫に向けシグナムが声をかけると、瓦礫をかきわけてキラがのっそり立ち上がった。
「…ッつ…。」
『キラさん、十分なデータとれましたんで、上がっていいですよ?』
「あ、はい。取り合えず、シグナムさん、ありがとうございます。」
「いや、こっちこそ。まぁ、打撲はシャマルさんがなんとかしてくれますんで…。」
フリーダムを待機形態に戻し、一同は訓練場から出ていった。

技術室。
「取り合えず、ミーティア起動時にかかる負担と、フルバーストラッシュにかかる負担を考えた方が良さそうですね…。」
シャーリーはそう言ってキーを叩く。
「…そうですね、まだ使った事がないから分からないけど…念には念をってとこですかね?」
「うん、そんなところですね。なのはさんのエクシードの調整と一緒にやっちゃいますんで、キラさんはシャワーでも浴びてきたらどうですか?」
キラはしばらく考えるようにしてから
「わかりました。後をお願いします。ついでにシャマルさんのところにも寄って行きますんで。」
と言った。
668シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 21:05:42 ID:???
「何か、ホントにゆっくりって感じだな…。」
橋の手摺に背中を預け、シンは空を仰ぎながら言った。
「そうねぇ、訓練づけの毎日だったしね…。」
とティアナ。
「何か事件とか起きてないといいよね…。このままゆっくりしてたいっ…と言うか。」
スバルがそんなことを言った最中に、緊急通信が入った。エリオからだ。
何でも、とあるケースを持ったボロボロの少女を発見したらしい。
「合流しないと…。」
ティアナは駆け出し、その後をシンとスバルが追った。

聖王教会。
カリムとクロノは機動六課の今後の任務について話しあっていた。
シグナムも聞いておいてくれとの事で、いざ、話そうと口を開こうとしたとき、はやてからカリムへ直接通信が入った。

薄暗く、細い路地。
キャロは膝に少女の頭を寝かせ、エリオはそれを眺めている。
二人とも浮かない表情で、沈黙が続いていた。
「エリオ!!キャロ!!」
そこへ、シンとスバルを引き連れたティアナがやって来る。
「スバルさん、ティアさん。」
「シンさん。」
エリオとキャロがかけつけてくれた三人へと向き直る。
「この子か、随分ぼろぼろだけど、何かあったのか?」
シンがキャロとエリオに聞く。
「地下水路を通って、かなり長い距離、歩いてきたんだと思います。」
キャロは少女の様子をうかがうように視線を落とす。
シンの手に力が入った。
「まだ、こんな幼いのに……何で…。」
「ケースの封印処理は?」
ティアナがエリオの方を向く。
「キャロがしてくれました。ガジェットが見付ける心配はないと思います。
それから、これ…」
エリオは手に持っている鎖に繋がったケースをティアナに見せた。
「ケースがもう一個?」
「はい、今、ロングアーチに調べてもらってます。」
疑問に思うティアナ。それに答えるエリオ。
「隊長たちとシャマル先生、それにリィン曹長がこっちに向かってきてくれてるみたいだし…。
取り合えず、現状を確保しつつ、周辺警戒ね。」
ティアナの指示に皆が返事をした。
669神隠し:2007/07/04(水) 21:11:24 ID:???
第九話 投下終了です。

ちょっと今から用事があるので、22時半過ぎに第十話 砕かれた休日を投下。
十話は途中までです。
途中まででもいいよね?

ところでナンバーズの固有スキルの何リッドスキルだっけ?
670通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:20:24 ID:???
GJです!リアルタイム投下始めて遭遇しました。
シン、純情派だな、ステラのときを思い出したw
キラとヴィヴィオ、この2人のこの後の展開に期待。
キラっていちおう孤児院で2年ニートやってたんだよね?
671通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:25:31 ID:???
>>669
GJ
あいかわらずシンはスキル発動させてますなw
途中まででも全然オッケーです。頑張ってください。
672通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:26:47 ID:???
職人さん乙
>>670
ちょw孤児院でニートやってたってw
673通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:27:43 ID:???
さすがですね。GJ!!
個人的には年下の扱いに慣れているキラと
年下にいいようになつかれるシンが見てみたいような・・・
674通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:29:56 ID:???
GJ

しかしキラは本当に戦いばっかりだなwww
675通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 21:30:03 ID:???
神隠し氏GJ!
>>670
なぜ孤児院で働いてたという発想ができないんだ!!

うん、俺もできないよ
676通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:01:13 ID:???
>>656
リュウタロスとレジェンディアの主人公もだなwww


つーか、伝説にシンが出て運命2にレイがとある種逆で出たんだったな……

ちなみにフェイトはシンフォニアでリーン2はアビスww
677通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:05:38 ID:???
ユーノとヴィヴィオとスバルもレジェンディアですよ
678通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:25:03 ID:???
そういえばヴィヴィオって富士重工(スバル)製だよな
679通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:26:51 ID:???
ヴィヴィオはスバルの子供なんです。
父親は誰だか知らないが

680シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 22:30:31 ID:???
第十話 砕かれた休日

管理局機動六課管制、ロングアーチ。
『そう…レリックが…。』
神妙な面持ちで、はやての話を聞くカリム。
「それを、小さな女の子が持ってたぁ言うんも気になってな…。
ガジェットや召喚士たちが出てきたら市街地付近での戦闘になる。なるべく迅速に確実に片付けなあかん。」
『近隣の舞台には…もう?』
クロノがはやてに聞く。
「うん、市街地と海岸線の部隊には連絡したよ。
奥の手ぇもださなあかんかもしれん…。」
覚悟をきめるようにはやては言った。
『そうならないことを祈るがな…。』
クロノの言葉を聞いたカリムはシグナムを機動六課へと戻るように指示をだした。
「キラ君は出撃頼むな。デバイスのフレーム強化は中断。直ちに現場へ向かって欲しい。」
アラートにロングアーチに駆け付けたキラにはやてはそう指示した。
「わかりました。」
「それから、キラ君は海空から様子をみながらいってくれるか?
飛行許可は私が出す。」
「あっはい…シャーリーさん!」
返事をするとキラはシャーリーからデバイスを受取り、外へでる。
「ライトニング5、キラ・ヤマト行きます!!」
蒼天を貫く光が、雲を突抜けた。

路地。
「うん、バイタルは安定してるわね。危険な反応もないし…。心配ないわ。」
シャマルの言葉に安堵するキャロ、エリオ、ティアナ、スバル、シン。
「ごめんね、みんな、お休みの最中だったのに…。」
フェイトは新人たちに申し訳なさそうに言う。
しかし新人たちは、口々に平気だといった。
「ケースと女の子は、このままヘリで搬送するから…、みんなはこっちで現場調査ね。」
なのはの指示に従い、早速、新人たちは現場調査を開始した。

ロングアーチ。
一方、管制は次々と現れるガジェットに対応をおわれていた。
新人たちの現場へガジェット1型が二十機、海上方面から12機構成の隊が5グループ。
「多いなぁ…。」
はやての表情が険しくなる。そこへ、ヴィータからの通信が入る。
『スターズ2からロングアーチへ。
こちらスターズ2、海上で演習中だったんだけど、ナカジマ三佐が許可をくれた。
今、現場に向かってる。
それから、もう一人』
『108部隊、ギンガ・ナカジマです。別件操作の途中だったんですが、そちらの事例とも関係がありそうなんです。
参加してもよろしいでしょうか?』
ギンガ・ナカジマはスバルの姉である。
「うん、ほんならお願いや。」
681通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:30:59 ID:???
>679
・・・目の色からして・・・シンか?
682シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 22:33:08 ID:???
ストームレイダー。
『ヴィータはリィンと合流。協力して海岸の南西方向を鎮圧』
「南西方向了解です!」
フェイトの肩にのっているリィンが返事をする。
『なのは隊長とフェイト隊長は北西部から』
「「了解!」」

市街地。
『ギンガは現場のフォワードたちと合流。
みちみち、別件のことも聞かせてな?』
「了解!!」
ギンガは長いスバルと同系色の髪を翻し、駆け出した。

高い塔に佇む紫色の髪の少女。黒でまとめた服装が、彼女の肌の白さを際立てていた。
少女の名はルーテシア。
『ヘリに回収されたマテリアルは、妹たちが回収します。お嬢様は地下に…。』
「うん…。」
女からの通信にルーテシアは頷く。
『騎士ゼストと、アギトさまは?』
「…別行動。」
『お一人ですか?』
「一人じゃない…。」
ルーテシアが手の甲をかざすと、黒い楕円の固まりが姿を現す。
「私にはガリュウがいる…。」
黒い何かに頬擦りするルーテシア。
『失礼しました。協力が必要でしたら、お申し付け下さい。最優先で実行します。』
通信が切られ、一人、ルーテシアは黒い何かに向かって呟く。
「行こうか…ガリュウ…。探し物を見つけるために…。」
漆黒の魔法陣を展開し、ルーテシアは姿を消した。

地下水路。
鼻を突く様な臭いがするなかをかけるバリアジャケットを装備した五人とはばたくちび竜。
「ギンガさん、お久しぶりです!」
『うん、久しぶり、ティアナ。現場リーダーはあなたでしょう?指示をくれるかな?』
「はい。」
簡潔に合流地点を伝えるティアナ。ギンガは了解し、合流地点を目指す。
「ギンガさんって、スバルさんのお姉さんですよね?」
「私のシューティングアーツの先生で、年も階級も二つ上!」
皆が関心するなか、ティアナがギンガに次の指示をだした。

一方空。
プラズマランサー、アクセルシューターによりガジェットを破壊するフェイトとなのは。

ロングアーチ
「スターズ1、ライトニング1、エンゲージ。」
管制局員からはいる現状報告。そして、ギンガから別件をはやては聞いていた。
683シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 22:35:50 ID:???
『私が呼ばれた事故現場にあったのは、ガジェットの残骸と、壊れた生体ポッドなんです。
ちょうど、5〜6歳の子どもが入るぐらいの…。
近くに何か重いものを引きずったような後があったのでそれを辿って行こうとした最中、連絡を受けた次第です。
それから、この生体ポッド…。前の事件で良く似たものを見た記憶があるんです。
人造魔導士計画の…素体培養機…。』
「うん、私も…あるよ。確かそうやったはずや。」
ギンガの話を頷いて聞くはやて。
『これは悪魔で推測ですが…。あの子は人造魔導士の素材として造られた子どもなのではないかと…。』

地下水路。
走り続けるフォワードたち。
「人造魔導士って?」
キャロが聞くとスバルが言った。
「優秀な遺伝子を使って、人工的に作り出した子供に、投薬とか機械部品の埋め込みで後天的に強力な能力や魔力を持たせる。
それが人造魔導士。」
シンは走りながらそれを聞いていて、コーディネイターとエクステンデットを合わせたものに似ているなと思った。
「倫理的な問題はもちろん、現在の技術じゃどうしたっていろいろな部分で無理が生じる…。
コストも合わない。だから、よっぽどどうかしてる連中でない限り、手を出したりしない技術のはずなんだけど…。」
ティアナの後ろで苦笑するシン。
「あっ!」
その時、キャロのデバイス、ケリュケイオンが反応した。
「来ます!小型ガジェット、六機!!」
足を止める五人。

南西方向海上。
あらかたのガジェットを片付けたヴィータとリィンは他のフォローに回ろうとしていた。
しかし、水平線にかなりのガジェットを肉眼で確認できる。
「増援…?」
それは北西方向を担当しているなのはとフェイトも同様だった。
背中合わせになり、周囲を見回すフェイト、なのは。

その遥か遠方上空に魔法陣を展開している人の陰。
「ふふふ…、クアットロの、固有スキル、シルバーカーテン。
嘘と幻のイリュージョンで…まわってもらいましょ?」
眼鏡をかけた女は面白おかしそうに、笑ってそう言った。

ロングアーチ。
モニターに増え続けるガジェットの機影。
「航空反応増大!これ…嘘でしょ?」
思わず目をつぶりたくなってしまうような敵の数に、スタッフたちが声を失った。
684シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 22:38:18 ID:???
波形をチェックしても、全ての敵影は実機と判断される。
実際、なのはたちにも目視で確認できるとのこと。
ついに、機動六課を統べる八神はやてが重たい腰をあげた。

北西海上上空。
懸命に敵機の撃墜に励むも、実機と幻影が混じっているのでなんとも戦いづらい状況だ。
フェイトの顔に焦りの色が浮かぶ。
「防衛ラインを割られない自信はあるけど…。ちょっときりがないね…。」
なのはがフェイトに言う。
「ここまで派手なひきつけをするってことは…。」
考えられることは二つ。
「地下か、ヘリの方に主力が向かってる。」
フェイトの考えていることを察したなのはが続けた。
「なのは、私が残ってここを押さえるから…ヴィータと一緒に…。
コンビでも普通に戦ってたんじゃ時間がかかりすぎる。
限定解除すれば広域殲滅でまとめて落とせる。」
「それは…そうだけど…。」
と渋るなのは。
「何だか嫌な予感がするんだ。」
『割り込み失礼。』
フェイトとなのはの会話に割ってはいったのは、はやての通信だった。

キラはロングアーチと現在ことが起きている現場を中程まで言ったところで、不穏な何かを感じた。
頭の中で警告される。
引き返せ、引き返せと。
しかし、引き返していいものか迷い。結局、キラは命令を無視。
ロングアーチへと引き返しているところだった。

はやては、なのはとフェイトにヘリの護衛を指示。
ヴィータとリィンフォースには地下のフォワードのサポートを指示した。
自分はロングアーチ上空からの超長距離空間攻撃によりガジェットを実機、幻影を問わずまとめて破壊する策に出た。
そのために、クロノから限定解除の許可をもらっている。
現状、クロノとカリムからの一度ずつしか解除は許可してもらえない。
しかも、今回の解除はスリーランク解除まで、よってはやてのランクはシングルSと言うことになる。
限定解除使用許諾とりな押しも難しいとのことだ。
しかし、はやては言った。
「使える能力を出し惜しみして、後で後悔するのは嫌や」
好き好んで使いたいわけじゃない。だが、使えるなら使う。
「久しぶりの遠距離広域魔法、行ってみようか!!」
はやてはシュベルトクロイツを構え、夜天の書を開いた。
685シンとヤマトの神隠し〜Striker'S〜:2007/07/04(水) 22:40:33 ID:???
『ロングアーチ1、シャリオから、ロングアーチ0八神部隊長へ』
「はいな!」
シャーリーからの通信にシャキっと返事をするはやて。
『シューティングサポートシステム準備完了です。
シュベルトクロイツとのシンクロ誤差、調整終了です。』
「うん、了解。ごめんな、精密コントロールとかは、リィンと一緒やないとどうも苦手でな…。」
『その辺はこっちにお任せください。準備完了です。』
「おおきにな…。」
通信を終え、シュベルトクロイツを天に掲げ、夜天の書を開く。
「来よ、白銀の風、天より注ぐ矢羽となれ!!」
はやての正面に環状魔法陣が発生。
さらに、その魔法陣を四角く囲むように4つの環状魔法陣が発生する。
『スターズ1、ライトニング1、安全域に待避…えっ!?ライトニング5ロングアーチに向かって戻ってきます!!
ロングアーチ0に接近する魔力反応あり、これは…!』
「何やて!?」
耳を疑うはやて。
『シャイニングエッジ』
『ドラグーン』
発射体勢に入っているはやてに向かい来る朱色の刃。
不規則な直線的な動きをする灰色の発射体が次々と奔流を放つ。
はやては発射を解除。直ぐに回避行動に移るが、背後にドラグーンが待ち構えていた。
「しまっ…。」
はやての目先三寸を閃く蒼い閃光がドラグーンを次々と撃ち落としていく。
「うぁぁぁあああ!!」
「キラ・ヤマト!?」
ラウが口を開く。
アレックスははやてに斬りかかろうとしていたが、ロングレンジライフルで牽制。
視線をキラへと移す。
はやての前に舞い降りるキラ。
「アスラン!レイ!どうして君達がここに…、何でこんなことを…。」
すると突然、アレックスの頬を涙が伝う。
「に……コ…ル…。お前が…ニコルを殺したぁぁあああ!!!!」
『Type Power SEED Burst』
「ッ!?(何だ……一体どういう…ことなんだ…。)」
サーベルによる斬撃を後退してかわす。
その様子に見とれているはやてにキラは指示をだす。「ここは僕が引き受けます!はやて隊長はガジェットの撃墜を!!」
『サーベルモード』
激突する蒼と朱の魔力が紫電を這わす。しかし、五秒と持たず、弾き飛ばされるキラ。
『ドラグーン』
そこへ幾つもの発射体より、降り注ぐ九十の奔流。
両腕から波状のシールドを展開。回避しながら攻撃範囲から離脱する。
背後に迫るラウのディファイアントによる一閃。
「キラ・ヤマト、お前の存在だけは…許さない!」
「フリーダム!」
『Alright High MAT mode plus』
686神隠し:2007/07/04(水) 22:44:25 ID:???
投下終了です。

次回に続きます!
687通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:45:29 ID:???
>686
 GJ!!
しかしめちゃくちゃ気になるじゃないか!!
688通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:48:34 ID:???
GJ!!!!
毎回楽しみにしてます!続きはめちゃめちゃ気になるし!!
689通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 22:58:01 ID:???
GJ!!!
キラはこのままアスランと種のような戦いになってしまうのか。
そしてスパコディと人造魔道士、この2人のこの後の展開は!
こんなにキラのその後が気になったのは久しぶりです。
続き待っています。
690通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 23:03:46 ID:???
神隠し氏GJ!

アレックスが種時代の記憶になっているのか!?
レイはレイで最終決戦前か
wktkがとまりません!

とりあえず、シン!俺と替われwww
691通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 23:53:42 ID:???
GJ!!
ついにキラアス直接対決ですか
これは続きが気になる!!








ザフィーラと戸高一佐の中の人っておなじだったのね
今気づいたw
692通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 00:00:08 ID:???
ザフィーラ「トダカという人と私は平行世界の同一人物なのだよ」
シン「え?」
ザフィーラ「君に資金援助していたのも私だ」
シン「アナタに付いていって良いですか?」
ザフィーラ「まずは、犬らしく首輪を付ける所から始めよう」
シン「はい!」

アルフ「アレ?この前まで「狼」とか「守護獣」とか言ってなかったっけ?」
693通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 02:00:41 ID:???
次元世界か・・・。あいつも・・・どこかの次元をさまよってたりするのかな。
そういえば、あいつは魔法も使えたな。主に青魔法だが、変身して8本腕になったり、
管理局魔道師のデバイスを奪ってまわったりしてたりな・・・
694通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 08:07:50 ID:???
>693
??「あ、お前はバッt・・・!!」
シン「はぁぁぁ!!!」
バキッ

695通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 10:55:07 ID:???
この緊急時にシグナムがかつて副隊長を務めていた首都防衛隊の登場はまだですか?
696通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:10:12 ID:???
じゃあシグナムが副隊長やってた航空隊の隊長は、実は無印かA´s時代に海鳴にやってきた後にそのまま管理局に就職して26歳になったシンだった、というのは
697通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:15:26 ID:???
あの状況でスクランブルもできないような防衛隊は解散決定だな。
幹部の首も飛ぶ。
698通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 14:29:42 ID:???
結界や転送でシャマルさんを活躍させて下さい!><
699R.E.D. ◆XEcVaXmu2o :2007/07/05(木) 14:58:17 ID:???
>>698
それはいずれやる予定でっすw
700通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:07:07 ID:???
>>699
    ∧_∧
    (0゚・∀・) ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  (0゚(0゚・∀・) テカテカ
  ∪(0゚∪ ∪
    と__)__)

ネクタイ一本で待機しとく。
701R.E.D. ◆XEcVaXmu2o :2007/07/05(木) 15:09:47 ID:???
でもいつになるかは分からないんであんま気にしないで下さいな

ちくしょー、一日があと3時間ほしいorz
702通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:19:17 ID:???
>>700
取り敢えず服着とけwww
703通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:29:16 ID:???
704通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:35:02 ID:???
>>703
フェイトとお話www
705通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 16:29:38 ID:???
少なくとも種割れしたシンは、キラに一度たりとも後れをとったことはないからな
演出に騙されて、キラ>シンとか勘違いして認識してる人がよくいるけど
706通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 16:47:22 ID:???
>>705
シン>キラ
キラ>アスラン
アスラン>シン

こんなところだろう。じゃんけんみたいな関係だよこいつら
707通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 16:51:25 ID:???
まぁ力量は同じぐらいって考えればいいだろう?

そんなことを言い出すとまた荒れるぜ?
シンもキラもどっちも苦戦し、させらたのは事実だし…。
無論MSでの話な、他は考慮に入れてない。
708通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 16:54:22 ID:???
シン女難スレ乗っ取らないでくれ……
なのはについて全く知らないからついていけない
709通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 16:57:44 ID:???
でも、本気の殺し合いやってアスランはキラに勝った様なもんだし、シンにも動揺してたとはいえ、勝ってるから、実際、アスランが一番強く感じる。
710通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 17:15:32 ID:???
>>708
そう思うならそのスレでちゃんと書くべきだと思うが。
もともと過疎っていたスレだったから種キャラ以外もオーケーになったわけで。
種キャラカプのネタとかもちゃんと振られれば
自重してもらえるんじゃないのか?
711通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 17:20:03 ID:???
>>710
そうかもな。分かった、何か浮かんだら書いてくる
それはそうとこの作品ってどういう作品なんだ?流石にあれだけやられると内容は気にならなくもない
712通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 17:24:32 ID:???
>>711
努力と修練をこよなく愛する魔砲少女を始めとする魔法使い達の
奮闘記です。詳細はwikiでもみるといいと思うよ。
713通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 17:29:58 ID:???
>>712
>努力と修練をこよなく愛する

これは3期だけな気がするぞw
全体的には当たっているけど
714通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:43:21 ID:???
才能がある少女が、努力してきた少女を痛み付けるアニメです
715通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:46:27 ID:???
>>714
嘘は言ってないが本当のことも言ってない
716通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:50:56 ID:???
>>711
攻撃魔法の天才少女がその才能で大暴れする話。
パワーアップは武器の強化のみによって行われます。
717通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:51:17 ID:???
聞くより、自分で見た方が確実だと思うぞ。
他人の感想と自分の感想が違う場合あるから
718通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:57:09 ID:???
>>711
一期二期で得たときめきを持ち続けたいなら三期は覚悟しとけ。
719通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 19:09:19 ID:???
俺、思ったんだけど、はやてとアウルって仲良さそうじゃね?

はやて「アウル、料理てつだってやぁ〜」
アウル「待ぁってました!おーまかせってねぇ!」
はやて「アウルはいつも元気やなぁ、ええこやなぁ〜。」
アウル「はぁ?聞こえないねぇ?」

はやて「あたたた、車椅子から落ちてもうた…。」
アウル「何やってんだよ…ボケェッ」
車椅子にのせてやる。
はやて「ありがとなぁ、アウル…」

そうでもないな…。
720通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 19:11:18 ID:???
アウルとシンがスポーツで勝負するんだぜ
両方とも負けず嫌いなんだぜ
721通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 19:38:03 ID:???
>>711
1期…魔法系美少女アニメ
2期…熱血魔法バトルアニメーション
3期…魔法式軍隊アニメーション

こんな感じ
722通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:20:42 ID:???
>>720
微笑ましいな。
723通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:24:18 ID:???
すまん、今更で悪いが、>>705は誤爆だ……
大学で書き込んで、帰ってからこのスレ開いてみて驚いた
何かこれのせいでスレが変な感じに埋まっちまったみていで本当に申し訳なかった
724通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:54:53 ID:???
>721
大変わかりやすく理解しやすかった。
でもこう見ると脈絡ないなwwww
725まじかるしん:2007/07/05(木) 21:01:10 ID:???
まじかるしん投下、いくでえ(ある休日後半風)
726まじかるしん:2007/07/05(木) 21:03:49 ID:???
どうでもいいけどいくでえ!じゃなくていくよお!だったような…どうでもいいか

魔道戦士まじかるしん17話

「ティアー、起きて。もう朝の4時だよ」
スバルはティアナに言われた時間帯にティアナを起こす。
イガってもいいが、そばにキャロとフリードがいるので起こさないように静かに起こす。
「ああ、ごめん。起きた」
ん、とまだ眠そうにううう、とうめきながら目を覚ますティアナ。
そんなティアナを見て、スバルは練習の事を聞く。
「練習いけそう?」
ティアナはまだ眠たそうだが、行く、といって起き上がるティアナ。
「はい、これトレーニング服」
ありがとう、といって着替えるティアナ。
「さーて、私も着替えよう」
まだ眠気が取れていないティアナはもう少しでその言葉を聞き逃すところだった。
「うん、って…なんでアンタまで?」
ティアナの言葉を全く気にしないようにスバルは言う。
「一人より二人のほうがいろんな練習できるしね。私も付き合う」
しかし、ティアナは別にいい、という。
「私に付き合ってたら、まともに休めないわよ」
しかし、だいじょうぶだよ、とスバルは言う。
「知ってるでしょ。私は日常行動だけなら4,5日くらいなら寝なくても大丈夫だって」
あっけらかんに言うが、それは日常行動だけである。
勿論なのはとの訓練もある。
「あんたの訓練は特にきついんだから、ちゃんと寝なさいよ」
はたから見ても、接近戦を主にしているスバルの訓練は自分よりも厳しいだろうというのはわかる。
だから休んで少しでも体力を回復しないと体力がついていけないはずである。
だが、スバルはそれでもやめる気はない。
まあ、スバルは言い出したらとめられないのは昔から知ってはいるが……
「やーだよ。私とスバルはコンビなんだから」
そういってスバルはティアナの方を向く。
「一緒にがんばるの」
そういってティアナは勝手にすれば、といってさっさと着替える。
スバルはそれを見て笑いながら自分も着替えた。
「で、ティアの考えている事って?」
着替えた後、二人はキャロ緒をおこっさ無いようにそーっと部屋を得て近くのはらっぱへと向かう。
「とりあえず、短期間で現状戦力をアップさせる方法。うまく出来れば、あんたとのコンビネーションの幅も、ぐっと広がるし、他のメンバーのフォローももっとすることが出来る」
それを聞いてスバルは頷く。
そうなれば、確かに戦力アップになる。
そう思うとわくわくしてくる。
「いい、まずわね……」
そういって練習を始める二人。
しかし、その奥のほうで、レイがこっそりと二人の練習を見ているのだった。
727まじかるしん:2007/07/05(木) 21:05:09 ID:???
そして朝の訓練の時間。
「じゃあ、今日も引き続いて個人スキルね。基礎の繰り返しになるけど、ここはしっかりがんばろう」
なのはの言葉に、スバルとティアナは元気良く返事をする。
それを見たなのはは、ちょっと不思議に思った。
「スバルとティアナはご機嫌だけど、何かいい事あった?」
そんななのはの言葉に、いえ、と少しあわてたように答える二人。
ま、元気な頃だからいいかと思ったなのはは。
レイは、そんな二人をただ静かに見つけていた。

シンは今日の訓練を休んで、傷の治療に当たっていた。
「流石若いわね。回復が早い早い」
シャマルは笑いながらシンに言う。
シャマルの腕がいいのもあるが、コーディネーターであるシンの回復能力が普通の人間よりも高いのである。
「この調子だったら、軽い訓練くらいなら明日にでも始められるともうけど、なのはちゃんがそれを許さないと思うから、あさってくらいには参加できるんじゃない?」
そういって治療を終えるシャマル。
シンはその後どうしようかと思い、訓練を見学する事にした。
いつもしている練習も見て回る側に回れば何か学ぶ事もあるかもしれないと思ったからだ。
訓練所に到着すると、皆が一生懸命練習をしていた。
実際にするのと見るのとでは確かに違う。
「もう傷は大丈夫なのか?」
横を向くと、そこにはシグナムがいた。
「ええ、シャマル先生には大事をとって訓練には明後日から参加しろっていわれました。明日からでもできない事はないけど教導官が駄目だろうって言いそうだからって」
なるほど、とシグナムは微笑を浮かべる。
確かになのはならいいそうな事である。
シンは練習風景を見て、前からシグナムに聞きたかった事を聞く。
「副隊長は参加しないんですか?」
シンの問に、シグナムは笑いながら答える。
「私は古い騎士だからな。使い勝手の異なる新型のアームドデバイスをもつスバルやエリオに教えてやれる事はできないし、後衛のティアナやキャロ、そしてほぼオールラウンドなお前やレイに教えてやれることはない」
「そうなんですか」
「ああ。それに、私自身人に物を教えることに向いていなくてな。教えてやれる事は「敵に近づいて斬れ」としか言えん」
なるほど、とシンはシグナムの言葉に苦笑する。
ふと、スバルとティアナを見て思う。
今日はやけに張り切っているな、と思った。
二人の身になにかあったのだろうか。
ティアナなんかあれだけ自主練習をしていたのにその疲れを全く見せていない。
何か昔の自分を見ているようであった。
管理局の訓練校に入ったときの、がむしゃらに練習していた自分を。
そして引き起こしたちょっとした事件。
それは、シンのこの将来を変えるのには十分だった。
そして出会った今の相棒。
いろいろな事を思い出し、そんなシンをシグナムは少し不思議そうに見ていた。
朝の訓練も終わり、メンバーは昼食を取る事にした。
728まじかるしん:2007/07/05(木) 21:07:44 ID:???
ちなみに、昼の部は3時からで、現在は1時前、昼食を取り、休息するには十分な時間だった。
「いっただっきまーす」
そのなか、スバルはいつものように元気よく昼食を取る。
その食欲を見て、毎度ながらあっけに取られる。
男であるシンやレイよりも多く食べているのだ。
ついシンが「どこにそんだけ吸収されてるんだよ」と突っ込んだが「その分動いてるから大丈夫」といってまた食事再開した。
おそらくあれを全部食べた後デザートとかいってアイスでも食べるのだろう。
シンはそう思いながら昼食を取る。
ちなみに、今日の昼食はナポリタンである。
ここのナポリタンはちょっとピンクがかっているのが特徴だ。
教官たちはこれを見て、「喫茶店」とか「マウンテン」とか「ワカヤマ」とか「登山」とか食事やナポリタンとはあまり関係のない事を言っていたが、何だったのだろうか。
そういえば「生クリームやいちごがない」とかも言ってたっけ……いかん、気分悪くなってきた。
生クリームといちごのかかったナポリタン……うぇ。
シンは少し吐き気を催しながら昼食を平らげる。
その後はする事がないし、朝も訓練(見学)が終った後なのはに「見学もいいけど、今は体を休たほうがいい」といわれたので、自室で寝ておくことにした。
なかなかこんなに寝る時間もないので、今のうちに体力の回復をしておいてもいい。
シンはしばらくの間深い眠りにつく……

「それで、彼の様態は?」
これは夢、ただ、家族を失う夢に比べ、ここ最近はあまり見ない夢であった。
「全治3ヶ月といったところですね」
金色の髪をしている女性の医師は、長い金髪の少年に彼の容態について言う。
「傷自体が深くて、もう少しずれていたらかなり危ないところでした。彼の体が異常に頑丈にできていた事が救いですね」
話の内容なこうだった。
管理局の魔術学校の生徒同士の1対1の模擬戦。
その時、彼の対戦相手は殺傷設定を秘密でONにしたまま彼に攻撃してきたのだ。
彼はそんな事を知らずに模擬戦を開始する。
魔術師としての腕では、特訓の成果もあり、対戦相手より彼のほうが少しだが上であった。
しかし、今日の彼はいささか調子が悪かった。
理由はいろいろあった。
毎日の授業はともかく。学費を稼ぐため、ほぼ毎日バイトに明け暮れていた。
そして、終った後でも居残って自分で自主学習したり、寮の前で自己流の練習をしたりしていて、余り眠っていない日々が続いた。
相するまでには理由があった。
彼は、当時の成績はあまりいい方ではなかった。
彼はこのミッドチルダ式といわれる魔法はあわないらしい。
彼はコーディネーターといって、遺伝子を操作して様々な恩恵を得るというものだ。
そういうのだからかは知らないが、コーディネーターは主にミッドチルダ式に良く見られる射撃がメインの杖上のインテリジェントデバイスではなく、接近戦がメインとなり、動き回るアームドデバイスを使用しているけいこうがある(勿論個人差にもよるが)
だから、彼ははやくこの世界の魔法になれるよう努力した。
729まじかるしん:2007/07/05(木) 21:08:42 ID:???
数ヶ月そんな調子で、体調を崩さないわけがない。
ただ、運が悪くその見返りがこの模擬戦だっただけなのだ。
模擬戦の最中、急にめまいが襲ってきて一瞬ふらつく。
相手はそれを見逃さず、彼に一撃を与える。
普通ならそれで倒れるだけなのだが、殺傷設定をONにしているため、同時にあたりに鮮血がとぶ。
それであたりは騒然としている中、対戦相手は狂ったように笑っていた。
彼を傷つけた事を意ともせず、むしろ喜んでいるように彼を見下す。
そして、何とか意識をつなぎとめている中、こんな声が聞こえた。
「ざまあみやがれコーディネーター!この化け物が!!」
この言葉を最後に、彼の意識は途絶えた。
相手はコーディネーターの事を知っている星の生まれで、彼はコーディネーターの事を憎んでいた。
もともとその星の人々はコーディネーターの事を快く思っていない人が多かったのだ。
運よく会話の内容が外へ漏れることがなかったのは救いだった。
だが、結局相手はその後この学校を退学する事になり、さらには殺人未遂の容疑で逮捕される事となった。
その後の取り調べで、彼はクスリをやっていた事もわかった。
おそらくかなりの興奮状態だったのだろう。良く今までばれなかったものだ。
その時の裁判とか様々な賠償金で、シンは入院費や今後の学費(学費はともかく訓練内で起きた事故(というか事件)なのでそもそも入院費は要らない)をバイトを切り詰めなくても支払える分までにはもらう事ができた。
彼は目覚めた後、あの相手が言った言葉を思い出す。
(ざまあみやがれコーディネーター!この化け物が!!)
確かに、中には自分を、コーディネーターを嫌っている人がいるのはわかっていた。
さらに、相手は必要以上にヒステリックだった事も。
しかし、いざ目の前であそこまでいわれると当時14歳の彼にはさすがにこたえるものがある。
彼は入院中ほとんどその事を考えていた。
そして退院し、また訓練校に通うが、次期なのかすぐに夏季休暇に入る事になる。
その昼休みに、いつもチームプレイでチームを組んでて、同じ部屋で住んでいるルームメイトでもあるシンと同じくらいの少年が尋ねる。
「休暇中に合わせたい人がいる」とだけ言ってきた自分と同じ世界出身のチームメイト。
そして夏季休暇になり、そのチームメイトが言っていた人物に会いに行くために、彼はチームメイトの家に行く。
チームメイトの家にははじめていくが、彼の家の周りには様々な豪華な家が立ち並ぶ。
いわゆる高級住宅街というものである。
そしてチームメイトはある家に泊まる。
その家は、他の家にも負けない…いやその住宅街でも最も豪華なつくりをしている。
チームメイトはインターホンを鳴らし、ある人物が出てくる。
その人物を見て彼は驚く。
その人物は、プラントの最高評議会議長、ギルバートデュランダルである。
「ギル、ただいま戻りました」
そのチームメイトの言葉に、ギルことギルバートデュランダルは笑みを浮かべる。
「お帰り、レイ……君がレイが言っていた人だね、シン・アスカ君」
これが彼、シン・アスカとギルバート・デュランダル議長の出会いである。
730まじかるしん:2007/07/05(木) 21:10:24 ID:???
そのあと、シンは議長と話をした後、ちょっとした検査をする事になった。
シンは不思議に思って検査をする。
どうも魔力検査らしいのだ。
少し怪しいと持ったが、流石に国のトップである人が何かするわけでもないと思うし、レイの知人なら大丈夫だろうということで、その検査を受ける事になった。
その結果を見てデュランダルは驚いていた。
せっかくと言う事で、数日の間議長の家に泊まらせてもらうことになった。
シンは豪邸での生活なんてなかったから、かなり緊張した数日間となった。
あの時出来た傷も、プラント脅威の技術力で傷口も完全に感知した。
ただ、その時の医者が少々危ないきがした。
彼は医者でもあり、プラントの兵士としても有名な人らしい。
二ルナは「ドクター」と言うことも聞いた。
そンな生活をおくっていると、議長に呼び出しを受ける。
「議長、何でしょうか?」
シンは彼の部屋に入る。
そこには既にレイもいた。
そして、そこには二つのデバイスのようなものがあった。
「私から、ちょっとした贈り物をしようとおもってね」
そういって二つあるうちのデバイスをシンに渡す。
「以前した検査は、実はこのデバイスの適格者を決めるものだったのだよ」
技量の言葉にシンはえ?と議長のほうを向く。
「そして君はその資格を得た。おめでとう」
なんでも、議長は議長であると同時にかなり名のある剣術を使い手。
さらには遺伝子工学の博士号をとっていたりデバイスマスターの資格を取っていたりとさりげなくかなりの人物だった(ある意味化け物といってもおかしなないだろう)
「そ、そんな。受け取れませんよ」
シンはそういって返却しようとするが、デュランダルはそれを逆に拒否する。
「いや、これは君が手にする権利がある。君は素質があるし、何より私からのお願いだ」
議長にそこまで言われて、シンはデバイスを手に取る。
『おはようございます。マイスター』
デバイスから発せられる声。
「ありがとう。あと、このデバイスの名前だが」
そういって議長はデバイスを見る。
「この名前はインパルスと言う」

「ン…シン」
シンは誰かに起こされた気がして目を開ける。そこにはレイがいた。
「ん、レイ?」
シンは目を覚まし、周囲を見ると既に日は暗くなっていた。
「どうした、へんな夢でも見たのか?」
レイにそう言われてシンは苦笑しながら言う。
「いや、ちょっと昔を思い出しただけさ」
シンの言葉にそうか、とレイは
「そろそろ食事の時間だ」
そういわれてシンは起き上がる。
「それと、教官から伝言がある。傷の具合によっては明日から訓練に参加するかもしれないそうだ」
わかったといってシンはベッドからと立ち上がる。
おそらくスバルたちのことだから待っているだろう。
待たせてたら何を言われるかもしれない。
そう思って二人は食堂へと急ぐのであった。
731まじかるしん:2007/07/05(木) 21:11:53 ID:???
その日の深夜、今日もティアナとスバルは訓練をしていた。
「やった……」
その二人の顔はすがすがしく、誰から見てもうれしそうにしている。
「やったねティア」
いつもならうさいといういつものス罰の言葉も、今回ばかりは素直にええと言う。
「やっと完成した。クロスシフトC……」
訓練の成果はばっちりであった。
後は模擬戦の日を待つばかり。
「けど、アンタはそれでいいの?」
すいに、スバルはティアナに聞かれる。
「練習に付き合ってくれるのはうれしいけど、それはアンタの憧れのなのはさんに逆らう事になることになるから」
ティアナの言葉に、スバルは笑いながら言う。
「私は逆らうのも怒られるのも馴れてるし、それに逆らってるって言っても強くなるための努力だもん。
結果を出せばわかってくれるよ。」
そのあと、スバルは憧れの人を思いながら言う。
「なのはさん、やさしいもん」
そういってにっこりと笑うスバル。
だが、いつもどおり、誰にも気付かれないようにこそっとレイは二人の様子を観察していた。
旗から見ればストーカー?とか家○婦は○た?とか言われてもおかしくはない。
レイは気付かれないように、ゆっくりと部屋に戻って行くのだった……
そして時は過ぎ、模擬戦の日がやってくる……

投下完了。
今回はちょっとねたが思いつかなかったので予告編は出ませんでした。すみません。
そのうち予告編だけを投下して埋め合わせをしようかと思います。
真の過去話のような今回。ちょっと無理やり感が否めない
732通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:16:25 ID:???
>>731
GJ!!
次は運命のアノ日か・・・。
733通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:24:20 ID:???
すまん、ツッコませてくれ。

甘口いちごスパかよッ!(虚空に向かって関西風手刀を一閃)
734通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:27:51 ID:???
GJ!
レイはなにやってんだwwww
しかしシグナムさん、あなたはかつて剣道場の講師をしていたはずなのですが?
735通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:30:28 ID:???
GJ
シンはどう動くことやら今からワクテカです。
736通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:31:29 ID:???
GJ!!
愛知県在住の登山家である俺から言わせれば、生クリーム系スパなど大したことはない
本当の地獄は鍋煮込みスパだ……
737まじかるしん:2007/07/05(木) 21:40:16 ID:???
ちなみに、作者は別に登山家ではないのであしからず(ネットで調べてみただけのにわか者です)
徳島からは遠いんだよ!!(ぁ)
738通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:48:47 ID:???
シン「何でこの食堂はスパゲッティ系しか無いんだぜ?」
フェイト「麺類は消化に良いからじゃない?」
シン「肉が食いたい。エリオ。焼き肉を食いに行くぞ」
エリオ「僕は、ベジタリアンなので」
シン「ふーん」
エリオ「冗談です。奢ってください。つーか奢れ」
739通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:50:44 ID:???
エリオww
740通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:17:03 ID:???
>>734
剣だけ教えるのと、複雑な体系である魔法戦闘を教えるのとじゃ、全く勝手が違うだろう
原作には剣型のデバイスを使う新人はいないし、ここのSSにしたって剣型をメインに使うシンも、シグナムとは全く太刀筋が違うしな

>議長は議長であると同時にかなり名のある剣術の使い手

最早、定番のネタだが、やはりキタコレw
つか別のスレでも思ったが、議長は魔法よりもこっちをまずレイに伝授してやれよ!w
741通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:22:43 ID:???
ヴァイス・・・
742通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:24:16 ID:???
>>740
そういう問題じゃ(ry
743通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:26:50 ID:???
議長が可愛いレイに人殺しの必殺剣を教えるわけないだろ
744通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:54:02 ID:???
なのはStSの未来はSS職人さんたちに託した!
745通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:12:08 ID:???
>>742
お前意味わかんねえよ
文句つけたいだけなら去れ
746通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:16:33 ID:???
まじかるしんのシンはなのは側につくのかな?
神隠しがティアナ擁護だったから、逆の立場も楽しみ。
747通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:19:55 ID:???
個人的にはやっぱりシンは戦って欲しいところではある。
748通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:22:47 ID:???
なのはの砲撃をシンが代わりに受けて、なのはの言動に怒って欲しいある
結果はどうなっても構わないが、素直になのはの言葉に賛同するはずがない
749通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:28:02 ID:???
シン「フェイト、俺と一緒に寝ないか?」
フェイト「え?」
シン「構わないだろう?」
750通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:29:36 ID:???
>>749
と、唐突だな。
シンも書き込みもw
751通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:29:51 ID:???
9話終了後
シン「フェイトさん!なんで…なんで…ハイレグやめちゃったんですか!!!><」
752通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:34:00 ID:???
シン「あのさあ。明日、ティアナがなのはさんと戦うじゃん?」
フェイト「そうだね」
シン「ティアナが無理するかも知れないんだ。」
フェイト「そう…」
シン「だからさ。少しは話相手になってやって欲しいんだ」
フェイト「なのはには言ったの?」
シン「あの人…あんま好きじゃないんだ。だから頼む…ぜ…」
フェイト「あ」
シン「ZZZZZ」

by:ベットの中で
753通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:45:14 ID:???
>>745
何キレてんの?
754通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:02:04 ID:???
シンがなのはに対して反抗するかしないかは、個人的にどっちでも有りだと思う
つかティアやスバルの「一生懸命がんばってるのに、それの何がいけないんですか!」って主張は、
シンからしてみたら、カガリの「おとーたまだって苦しんだのに!」と大して変わらんような気がする
少なくとも原作のシンは、結果を出せない相手には物凄く厳しいからな
755通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:07:45 ID:???
でも自分のよく知っている相手ならすげーあまいよなシンって。
756通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:14:26 ID:???
シンは、努力している所を間近で見てれば酷いことは言わない
757通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:19:44 ID:???
なのはの主張は「基礎もままなってない癖に、小細工に駄しおって、この未熟者が!なの」で良いんだっけ
何か、別に間違ってない気がするな
758通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:24:26 ID:???
自分が組んだプログラムが上手く進行しなかったからキレちゃったんだっけ?
759通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:24:54 ID:???
まあ、悪くいうなら「自分がせっかくお前らの安全を考慮して
作ってやったカリキュラムに従わないとは不届き至極!なの」って
感じじゃない?
760通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:36:15 ID:???
>>755
凸にはすげー厳しかったけどな
撃墜された途端「あの人あんま強くないよな」だし
それに「いくら努力しようが、想いだけじゃ何も変えられません」とも言ってたし
こと戦闘に関してはシンは、実はなのはと同じ「努力する天才」タイプだからな
761通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:37:11 ID:???
>>754
そりゃ違うだろ。シンはアスハ家を恨むと同時に期待もしていた
だから、こそ不甲斐ないカガリにキレてたんだよ。この場合とはまるで話が違う
762通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:39:05 ID:???
>>760
だって凸は、セイバーでグルグル回ってただけじゃん。
期待していたのに裏切られた感覚だったんだと思うけどね
763通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:39:16 ID:???
流れレーバテインなうえに携帯からで済まないが、
ttp://j.pic.to/di5lk
みんなこれを見てくれ、どう思う?


てか既出かな?
764通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:40:10 ID:???
>>760
そもそも、凸とシンは本編だと全然仲良くない
むしろ、シンは凸を嫌ってる節もあっただろ
765通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:45:17 ID:???
なのはが怒ったのはティア訓練無視して自分の不得手な間合いを鍛えていたこと。
中遠距離向けの武器でわざわざ近接戦闘を鍛えるより、得意な距離を伸ばした方が即戦力になる=ティアのためになるからな。
それとろくに休みもとらずに訓練をやり過ぎると、昔の自分みたいに大怪我して取り返しのつかないことになるから、だろうな。ストーリーとしては

おまいら2ch的なひねくれた考えに陥ってるぞ。もうちょっと温かい目で見てやろうぜ?
766通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:05:59 ID:???
まあ何でもいいんだが、自分の主張を各SS作者さん達に押しつけるのだけは止めてくれよ
ここは、十代しゃべり場じゃあないんだからな
767通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:17:39 ID:???
>>763
凄く…グラーフアイゼンです…
768通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:21:14 ID:???
>>まじかるしん氏
GJ!
次回も期待してます!

そして登山経験者から一言
おしるこスパは増殖するwww
経験者ならわかると思う

つーかあそこのデザートはスバル向きだなww



>>763
このスレではまだだったような……
とりあえず読みながら突っ込んだ

そしていつかはやてがハリセン持ってお笑いキャラに(違
769通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:30:17 ID:???
>>768
真に怖いのは鍋煮込みスパだろww
食っても食っても全数減らない。むしろ、増えていく魔物の料理
そういえば、小倉丼ってまだ隠しメニューのままなのか?
770通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:19:03 ID:???
まぁなのはさんも言いたいことがわかるんだがいかんせんコミュニケーションが足りなかったな
神隠し氏の8話を読んで改めて実感した


だがシグナムの言動だけはさすがに理解しかねるw
771通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:30:58 ID:???
シン「ああ おっぱい魔人はおかしいな」
エリオ「おっぱい…」
キャロ「おっぱい!?」
ヴィータ「おっぱい!!」
リインU「おっぱいッ!!!」
五人「おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
772通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 06:29:28 ID:???
>>771
あの場面でこの五人が行き成りこんな事言い出したらシグナムは泣くかキレるか
するでしょうね。
773通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 07:01:23 ID:???
>>770
まあ、8話は刑事ドラマのテンプレみたいな話だからな、しょうがあんめえw
見てて、どこの「太陽に〇えろ!」だよっとは思ったがw
774通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 07:13:50 ID:???
>>765
まぁ、本編でも「体が出来上がって無い」から無茶はしないように
とは言ってたからな。
>764
まぁ、凸が優柔不断だからな。
775通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 07:39:45 ID:???
まあSTSの8話程度で大騒ぎする人は、試しにウルトラマンレオでも見てきなさい
あれのダンに比べたら、なのはさんやシグナムの態度なんて途方も無く優しいもんだぜ
776通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 07:50:07 ID:???
ジープだしなw
777通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 07:57:59 ID:???
モロボシダンin機動6課

そんなクロスを考えていた時期が俺にもありました
778通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 08:40:50 ID:???
モロボシダン「カレー食うか?」
リョウガ(カオシックルーン)「カレーと聞いてやってきました」
779通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 10:49:06 ID:???
>>775
あれは地球の未来がかかってんだから仕方ないだろ。
780通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 10:51:41 ID:???
>>774
体が出来上がってない二人をハードな災害救助に投入するとは管理局は鬼だな。
781通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 11:43:11 ID:???
てか、あの時のシグナムさんの行動は有りだと思う。
自分もどちらかというとティアナ擁護派だったがあそこまで行くとティアナがうざく感じた。
理由はどうあれ上官に盾突いて首飛ばされてないだけでも儲けもんなのに…
782通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 11:56:09 ID:???
元々のティアナの行動自体が唐突の感じた。
シグナムはその場にいなかったのがなあ。
783通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 11:57:00 ID:???
>>781
部下をボコボコにしておいて首を飛ばされなくて儲けものだよね^^
784通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:00:40 ID:???
>>782
仕方ない
今期は基本的にそんな感じだ
レリックを新人に追わせたり、首都防衛部隊が全く出てこなかったり、車が走ってなかったり
もう、突っ込みはしないで何も考えないでみるつもり
785通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:05:32 ID:???
この後の展開でシャニティアやキスダムぐらい突き抜けてほしい。
786通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:08:01 ID:???
>>785
バレ見たが結構凄い展開に続くよ
マジで首都防衛部隊っていないんじゃないかと勘ぐるくらい
787通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:09:46 ID:???
>>786
シグナムが首都防衛隊航空部隊の副隊長なんだぞ、彼女より強い奴が居るに決まってるだろ。
788通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:19:03 ID:???
>>787
いたら整合性がなくなるとだけは言っておく
789通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:48:52 ID:???
感情的にはともあれ出動直前に駄々こねる部下をおとなしくするために殴るのはアリだな
790通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:49:20 ID:???
シグナムのかつての部下が六課の危機に駆けつけてきたら熱い展開になるな。
791通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 13:16:42 ID:???
>>790
シグナム「このままでは……」

どかーん

シグナム「何だ!?」



隊長「助けに来たんだな。これが」
部下達「「「助太刀しますぜ!姉さん!」」」
シグナム「隊長!それにお前たち。」


こうか?
792神隠し〜Striker'S:2007/07/06(金) 15:33:20 ID:???
予告

はやて「あかん!これじゃあフレスベルグ撃てへん!」
キラ「ならガジェット殲滅は僕がやります!」
シグナム「遅れてすまない、キラ・ヤマト、朱いのは私が押さえる。お前は早くやれ!」
シャーリー『シューティングサポートシステム準備完了、フリーダムとのシンクロ誤差修正完了しました!』
キラ「ミーティア起動!」
『Type Rush SEED Burst』
はやて「カートリッジフルロードて…無茶やキラ君!!」

『Full Burst METEOR Shift Rush』
キラ「当たれぇぇえええ!!!」

お楽しみ!!

シン「もちろん、俺も出ますよ?ギンガさん?」
793通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 15:53:08 ID:???
>>789
あれがシグナムじゃなくてティガのイルマ隊長のような女傑だったら説得力あるんだがな…
やはり積み重ねは大事だ。
794通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 15:59:28 ID:???
>>791
なのはの教導隊時代の同僚も助っ人に来てくれるよ!
なんせ、なのはより強い魔導師が100人以上いるんだから頼りになるぜ。
795りりかるシード STS:2007/07/06(金) 16:57:10 ID:???
廃墟と化した街…シンはそこで踊っていた。ダンスのパートナーはオートスフィア。
「はぁぁ!!」
ヴァジュラがターゲットを両断し、振り向きざまに放つフォトンランサーはターゲットを確実に撃ち抜いた。
オートスフィアは収縮砲を放つが、シンはギリギリまで引き寄せそれを避ける。
アクロバットに飛ぶシンに翻弄されながらヴァジュラを突き刺される。
オートスフィア達は次々と砲撃を放つが、シンにかすりもしない。
『ソードフォーム。フラッシュエッジ』
2対の大剣を持った姿に早変わりする。
光刃をブーメランのように投げる。
まるで、それ自体が意志を持っているかのようにオートスフィアを両断した。
シンの手元に戻った時には残り一体になっていた。
大型のオートスフィアだ。
堅い障壁を持っているため生半可な攻撃では傷さえつけられない。
『エクスカリバー』
弾丸の射出音とともに2発分のカートリッジが使用される。
シンから溢れんばかりの魔力が放出される。
2対の大剣が真の姿であるひとふりの連結剣と化す。
シンは大きく振りかぶり、隊長格の傀儡兵を障壁を叩き斬る。
手のスナップを効かせ、振り回すと反対の刃で傀儡兵を両断する。
『タイム5分14秒』
アナウンスとともに空間が歪む。
荒廃したビル群から何の変哲もない一つの訓練所となる。
シュミレーターで演習を行っていた。記録は彼の中でも悪い方である。
普段なら4分前後で全滅させることが出来る。
彼の能力からいって5分というのは遅すぎた。
「何か考えごとでもしてるのか?」
不意に聞こえた声に振り向くシン。
立っていたのはハイネだった。
最近、不調気味のシンを見に来たのである。
「……ハイネには関係ないですよ」
「関係ないなんてことはないだろ?俺はお前の部隊の隊長だぜ?」
シンは返答することが出来なかった。
彼には自分で抱え込んでしまう癖があった。
「あのなシン…もっと俺を信頼しろよ…。メンタル面の問題は人に言っちまった方が楽だぜ?…そんなに話したくないなら力づくで話して貰うぞ」
796りりかるシード STS:2007/07/06(金) 16:58:20 ID:???
ハイネは自分のデバイスであるイグナイテッドを構える。
その目つきは真剣そのものだった。
しぶしぶと、シンは白状したように手を上げた。
それを見てハイネはイグナイテッドをしまう。
エンブレム姿のそれを胸賞のようにつけていた。
「実は…」
今自分が悩んでいることを話した。
今の部隊にいることを取るか、はやての部隊に行くか。
副隊長としての責任を取るか、以前の約束を取るか。
ハイネは真剣な表情でそれを聞いていた。
普段なら茶化すようなのろけ話を聞く時も真剣そのものだったのである。
シンが全て話し終えた時もハイネの表情は崩れなかった。
ハイネは厳しい表情でシンを見ていた。
「……何を迷う必要があるんだ?」
ハイネは静かに…だが、はっきりと口を開いた。
シンの瞳を覗き込むように見つめる。
赤い…朱い瞳。他人に恐怖を与えるようなその真紅も今は弱々しかった。
「どういうことですか?」
「お前の思った通り行動しろってことだ。もう決まっているんだろ?」
ハイネは見透かすような瞳で言う。
シンは拳を握り締める。
「それとも何か?お前はそんなことも自分で決められないのか?」
そう言って挑発的に笑う。
シンの頭の中でフェイトの姿が映る。シンの頭の中ではどうするかは決まっていた。
ただ、一歩を踏み出せない…それだけなのだ。
ハイネはその一歩を踏み出させようとしていた。
「…でも、良いんですか?副隊長の俺が抜けたら?」
「お前一人くらいの穴でどうにか成る程俺の隊はへまじゃない」
オレンジショルダーはエースの証だ。
ハイネを始め、精鋭が揃っていた。
将来性を買われてシンは副隊長を勤めていたが、シンと同等近くの力を持つものも少なくはなかった。
「それにな…お前みたいな甘ちゃんはもっと多くのことを見た方が良い。新しい部隊で自分が本当にしたいことを見つけるのも良いかもしれないぜ」
ハイネの言葉に頷くシン。
そして、何かを決意したように拳を握った。
シンの瞳に意志の光が灯る。
797りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:01:14 ID:???
「ハイネ…いえ、ハイネ隊長、俺決めました。この部隊を離れます」
「そうか。よし、本日を持ってシン・アスカ三等空尉の除隊を認める」
返すようにシンはハイネに敬礼する。
その後堪えきれなかったかのようにハイネは笑い出した。
シンもつられるように笑う。
男二人の笑い声が訓練所で響いていた。
見るものが見たらさぞや、滑稽だろう。
「新しい部隊で頑張れよシン」
笑いを止め、シンに向かい合いつつ言う。
「でも、良いんですか?隊長にそのことを話したらまた文句言われますよ?」
この場合の隊長とはハイネのことではない。
ハイネ隊を含む全体の隊長だった。ただでさえハイネ隊の印象はあまりよくないのである。
このことをハイネが話したらどれだけなじられるか、シンには安易に想像がついた。
「何、心配すんな。割り切れよ…出ないと死ぬぜ」
「何で死ぬんですか。というかその台詞本当に言いたかネ隊を含む全体の隊長だった。ただでさえハイネ隊の印象はあまりよくないのである。
このことをハイネが話したらどれだけなじられるか、シンには安易に想像がついた。
「何、心配すんな。割り切れよ…出ないと死ぬぜ」
「何で死ぬんですか。というかその台詞本当に言いたかったんですね」
シンは溜め息混じりに言う。
対するハイネは満足そうに笑っていた。
「そんなことより早く行ってあげた方が良いんじゃないか?」
「あっ、そうですね」
シンが手を振るとバリアジャケットが消え去る。
インパルスをしまい、外に向けて歩き出す。
出口付近で止まった。
「……ハイネ…あんたの歌…また聞かせてくれよ」
振り向くことなく言うシン。
それを見てハイネはニヤリと笑った。
「ああ、新曲が完成したら聞かせてやるよ」
それを聞いてシンは笑った。
ハイネからは背に隠れ見えなかったが、笑っているのははっきりと分かった。
根拠はない。ただ、笑っているような気がした…それだけだった。
シンは走り出す。
ハイネはそれを笑いながら見ていた。
シンの姿が見えなくなると歩きだした。
シンの除隊を申請しなければならない。
できる限りの愚痴を無くすためにちゃんと書類をまとめる必要があった。
「頑張れよ」
誰に聞かせるわけでもなくハイネは呟いた。
扉が閉まる音とともに訓練所からは誰もいなくなる。
辺りは静寂に包まれていた。
798りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:02:22 ID:???
「どうしたのシン?こんなところに呼び出して」
フェイトは公園のベンチに座る。
私服姿のシンは黙ったままだった。
ベンチに腰掛けてフェイトの隣に座る。
とても近かった。横を振り向けば、すぐ前に顔がある状況である。
「……俺は…部隊を止めました」
「えっ?」
唖然としていた。
シンが何を言っているのかまるで理解出来なかったからだ。
「入ります…機動六課に…いえ、入らせてください」
「それは良いけど…でも、どうして?」
「ハイネに言われて気づいたんです。俺が一番したいことは何かって…」
シンの目つきは真剣そのものだった。
「俺はあなたに恩返ししなければならないんです。この2年でやっと一人前になれた…だから、手伝いたい、そう思ったんです」
「…良いのにそんなこと気にしなくたって
「いえ、それでは俺の気持ちが収まりません。あなたには感謝しても感謝したりませんから」
シンは拳を握る。
力がないのが悔しかった。
ただ起こる事象に流されることしか出来ない自分が許せなかった。
だから、大切な人は自分の手で守りたかった。
もう二度と、そんな思いはしたくなかった。
フェイトを守ること…それが彼に思いつく最大の恩返しだったのである。
「シン…」
シンの瞳に吸い込まれるかのように彼の瞳を見つめていた。
鮮血のような朱い色。その瞳は炎の赤も内包していた。
意志の力…それを感じ取れるほどに…。
「うん、ありがとうシン」
フェイトはシンの頬に触れる。
「うっ…」
シンの頬は真っ赤に染まった。
とは言っても彼の瞳とは違いどちらかというと桃色の赤であるが。
「おかえりシン」
微笑みながら言う。
「ただいまフェイトさん」
運命が交差した。
フェイト…その名が文字通り皮肉な運命になるか…未だ知るものはいない。
799りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:03:30 ID:???
その四日後、ハイネから除隊の受任状が送られてきた。
バラバラと飛ばし読みをしていくシン、裏を見ると、おまけのように一枚のディスクもついていた。
媒介にかけてみると彼が今までに歌った曲が流れ出した。
最初シンは驚いた顔をしたが、すぐに笑みが浮かんだ。
音楽を流しながら作業を続ける。
こことももうお別れだと思うとシンも感慨深かった。
荷物の整理が終わった時には曲も最後の一曲にさしかかっていた。
Nephilim…新曲だった。
シンは目を瞑り、曲に聞き入る。
曲が終わると媒介から取り出し、ケースにしまった。
もうここに戻ってくることはない、シンは最後に部屋を見回した。
来た時と同じ…生活に最低限必要なものしかない部屋だった。
名残惜しかったが何時までも見ているわけにもいかない。シンは荷物を手に取った。
「さて、行くか」
扉を開ける。事前に連絡を取っていたため、使いの者がいるはずだった。
見るとシンと同じくらいの年の女の子が二人立っていた。
シンは二人に近づいていく。
「こんにちは、シン・アスカ三等空尉ですか?」
笑いながら言うのは青髪の明るそうな少女。
隣のオレンジ髪の少女は品定めをするようにシンのことを見つめていた。
「そうだけど…あんたらは?」
「はい、スバル・ナカジマ三等空士です」
「ティアナ・ランスター二等陸士です。よろしくお願いしますアスカ三等空尉」
二人は同時に敬礼する。
「別に無理に敬語にする必要はないぞ。何か敬語で話されるのはむずがゆいっつーか何というか…俺のことはシンで良い」
「しかし、それでは…」
「別に良いじゃんティア。シンがそう言っているんだから、ね?」
スバルは宥めるように言う。
その様子から見て二人が長い付き合いなのは明白だった。
「ああ。別に気にしなくて良い。だから、俺からもあんたらのことは呼び捨てにさせて貰うから」
「あなたがそこまで言うのなら」
800りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:04:39 ID:???
「16歳だよ」
「へぇ、ティアと同い年か」
その言葉にティアナの耳がピクンと動いた。
顔を上げシンのことを観察するように見た。
「なっ、何だよ」
ティアナの視線に驚いていた。
「あんた…私と同じ年で…三等空尉なの?」
「そうだけど…何か問題あるのか?」
ムスッとした表情になるシン。
ティアナは落ち込んだような表情になる。
「私はまだ二等陸士なのに…同じ年の男の子が自分よりずっと階級が上だとそりゃ落ち込むわよ」
「まあ、俺は実戦経験積んで階級が上がっただけだから…ティアナもここで経験積めば、階級なんてすぐ上がるよ」
「ありがとうシン…」
そうは言っているが元気のない瞳だった。
「まっ、まあ、シンもそう言っているんだし、すぐ階級も上がるよ。頑張ろうティア、ね?」
落ち込むティアナを必死に慰めようとするスバル。
シンは罰が悪そうに手を後頭部に置いていた。
あたふたと手を動かすスバルのことをじっと見ている。
「それもそうか。他の人達も待ってるし、行こう」
そう言って歩き出すティアナ。
「待ってよティア〜」
少し遅れるながらも駆け出すシスバル。
シンは二人の様子に自然と笑みを浮かべながらついていく。
微笑ましいな…シンはそう思っていた。

「着いたよ」
「えっ、あれ?ここだっけ?」
スバルは危うく通り過ぎそうになる。
ティアナはそんな彼女を見て盛大にため息を吐いた。
「あんたね…いつになったら道覚えるのよ」
「ごめんティア…明日までには覚えるから」
「ダメ、今日中に覚えなさい。あんた甘やかすとどうせ、覚えないでしょ?」
「うぅ……」
落ち込み顔のスバルに呆れ顔のティアナ。
「くくくっ…」
堪えられないように笑い出すシン。
スバルは不思議そうな表情でシンを見ていた。
「ほら、あんたのせいで笑われたじゃない」
「いや、そうじゃないんだ」
801りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:06:11 ID:???
首を横に振りながらシンは言った。笑いを堪えながら言ったため微妙に咳き混じりになる。
「じゃあ、何で?」
「いや、昔妹とこんなやり取りしたなって。そう考えるとおかしくてさ」
「へぇ、妹さんがいるんですか」
「んっ、まあな」
シンの曖昧な返事をスバルは疑問に思ったが深く言及しないことにした。
「ほら、二人とも行くわよ」
ティアナの言葉と同時に二人はドアの方に振り向いた。
ティアナはそれを確認するとドアを叩いた。
「失礼します」
「入ってええよ」
扉が開かれる。
そこには椅子に腰掛ける女性…はやてがいた。
「アスカ三等空尉をお連れしました」
ティアナが敬礼すると遅れて、スバルも敬礼する。
「おおきに。二人はもう下がってええよ」
「はい!」
ティアナとスバルはその場で回れ右すると部屋から出ていった。
二人が出ていったのを確認すると、はやてはシンに向かい微笑んだ。
ごっつ久しぶりやなシン。元気やったか?」
「はい、まあ、その…元気でやってました」
「フェイトちゃんから聞いたと思うけど、これが私の部隊や。設立まで2年もかかったんよ」
そう言ってクスクスと笑う。
「賭けは俺の勝ちですね」
「そやな、私が部隊創る前にA+ランクの副隊長やからな」
「賭けに勝ったら何かしてくれるんですか?」
挑戦的に笑いながらシンは言う。
「しゃあないなぁ…そんならシンの望むことをしてやってもええよ」
「えっ…?」
はやての妖艶な笑みにシンの顔は真っ赤になる。
802通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:07:18 ID:???
支援
803りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:08:51 ID:???
「冗談や。シンは初やな。困った時の助けになるんでそれで大目に見てくれへんか?」
「…分かりました」
多少不機嫌な表情になりながらシンは言う。
「それでシンのポジションやけど…今のところは新人達の援護をしてくれへんか?」
「新人?」
首を傾げるシン。
「新人っていうのはさっきのティアナとスバルを含めた4人や。副隊長を勤めていたシンになら出来ないこともないと思うけど」
「はぁ…」
頷くしか出来ない。
シンはいまいち状況を飲み込めていないからだ。
「分類上はライトニング小隊…フェイトちゃんの部隊の5人目を勤めて貰うけど、さっきも言うた通りシンは新人達の面倒を見る限りや。それでええな?」
「はい!」
シンは敬礼を返す。
良い返事や、とはやては笑い返す。
「とりあえず、六課にようこそ、シン・アスカ三等空尉」
「こちらこそよろしくお願いします、八神はやて二等陸佐」
生真面目に敬礼を取った後二人は吹き出すように大笑いしていた。
シンは機動六課にやってきた。



はい、これで終わりです。
ハイネは好きなキャラなんで活躍させる気満々です。
次回は訓練ですかね。既にガジェットと交戦済みのシンはどう出るか!?
次回も楽しみにしておいてください。
804通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:10:41 ID:???
GJ!
まちこがれておりました!相変わらずシンとフェイトの絡みが
見ていてすごく微笑ましいwキャラクターが生き生きしていて
これからがとっても楽しみです。頑張ってください!
805通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:19:12 ID:???
GJ
いいな〜、シンとフェイトの会話シーン。
まるでプロポーズみたいな雰囲気だったw
次回も期待してます。
806りりかるシード STS:2007/07/06(金) 17:20:00 ID:???
>>797
訂正します

「ハイネ…いえ、ハイネ隊長、俺決めました。この部隊を離れます」
「そうか。よし、本日を持ってシン・アスカ三等空尉の除隊を認める」
返すようにシンはハイネに敬礼する。
その後堪えきれなかったかのようにハイネは笑い出した。
シンもつられるように笑う。
男二人の笑い声が訓練所で響いていた。
見るものが見たらさぞや、滑稽だろう。
「新しい部隊で頑張れよシン」
笑いを止め、シンに向かい合いつつ言う。
「でも、良いんですか?隊長にそのことを話したらまた文句言われますよ?」
この場合の隊長とはハイネのことではない。
ハイネ隊を含む全体の隊長だった。ただでさえハイネ隊の印象はあまりよくないのである。
このことをハイネが話したらどれだけなじられるか、シンには安易に想像がついた。
「何、心配すんな。割り切れよ…出ないと死ぬぜ」
「何で死ぬんですか。というかその台詞本当に言いたかったんですね」
シンは溜め息混じりに言う。
対するハイネは満足そうに笑っていた。
「そんなことより早く行ってあげた方が良いんじゃないか?」
「あっ、そうですね」
シンが手を振るとバリアジャケットが消え去る。
インパルスをしまい、外に向けて歩き出す。
出口付近で止まった。
「……ハイネ…あんたの歌…また聞かせてくれよ」
振り向くことなく言うシン。
それを見てハイネはニヤリと笑った。
「ああ、新曲が完成したら聞かせてやるよ」
それを聞いてシンは笑った。
ハイネからは背に隠れ見えなかったが、笑っているのははっきりと分かった。
根拠はない。ただ、笑っているような気がした…それだけだった。
シンは走り出す。
ハイネはそれを笑いながら見ていた。
シンの姿が見えなくなると歩きだした。
シンの除隊を申請しなければならない。
できる限りの愚痴を無くすためにちゃんと書類をまとめる必要があった。
「頑張れよ」
誰に聞かせるわけでもなくハイネは呟いた。
扉が閉まる音とともに訓練所からは誰もいなくなった。

>>795で一カ所傀儡兵になっていますがミスなので脳内でオートスフィアに直しておいてください
807通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:45:39 ID:???
GJ!今回もシンとフェイトが良かったw
808通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:52:26 ID:???
しかもなにげにはやてエロスwGJ!
809通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:53:35 ID:???
GJ!
ハイネに死亡フラグを感じる。
810通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:50:33 ID:???
GJです!
種運命では無かった上司との爽やかな絡みがよかったですw
シンはフェイトとのフラグON(笑)

>>809
ピンチの時に颯爽と現れるんですよ。
ハイネ「苦戦してるじゃないかシン」ってかんじでw
811通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:09:30 ID:???
GJです!!
ハイネのデバイス、イグナイテッドかよww
812通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:14:48 ID:???
GJ!!
>>810
そして、フェイトに敵と間違えられて「邪魔だー!!」とザンバーで上半身と下半身が分離。
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:28:24 ID:???
GJ!
でも、スバルが三等空士になってますけど...?このお話では空なんですか?
814りりかるシード STS:2007/07/06(金) 19:35:40 ID:???
>>813
無論ミスですw
815通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:49:40 ID:???
ハイネ「こんなこともあろうかと!」
シン「上半身と下半身が分離して合体したー!(ガビーン)」
ハイネ「これが脅威の科学力なのだよ!シン!」
シン「うわーすげえ!!」
816通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:51:05 ID:???
ハイネが人間やめたwwwwwwww
817通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:14:51 ID:???
>>815
ゲッター線でも浴びたのかハイネwww
818通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:17:16 ID:???
>>817
ここはインパルスだろw
819通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:18:19 ID:???
ハイネ「さあシン、お前にもこの科学力の恩恵を─」
フェイト「うちのシンになにする気ですかあなたは」


ゴスッ ぱたッ・・・


フェイト「ふぅ・・・シン、大丈夫?」
シン「え、フェイトさんいまなにを」
フェイト「気にしなくていいよ、早く帰ろう」
シン「・・・はい」
820通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:21:10 ID:???
シン「馬鹿な…一物が取り外し自由になっただと…」
フェイト「(前に見たエロ本通りにしたら分離しちゃた。)」
821通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:26:41 ID:???
シン「ハイネさんは鞭使いですよね」
ハイネ「何だ?俺の鞭捌きを見てみたいのか?」
シン「え?」
ハイネ「遠慮するな。俺たちは仲間じゃないか」
822りりかるシード STS:2007/07/06(金) 20:39:07 ID:???
「ふん!!」
鞭が一閃されるとガジェット達を一撃で粉砕した。
「これが何年も航空部隊の隊長をやり続けた魔導師の力かよ!」
名無しとは違うんだよ名無しとは!」
鞭を振り回し、次々と破壊していく。
隊長の名に恥じない力だった。
近くの敵にはテンペストの凶刃が…遠くの敵には伸縮自在のスレイヤーウィップが待っている。
「凄いですね…俺達も頑張りましょうフェイトさん」
「いや……」
怯えていた。
「どうしたんですか?」
「鞭はいや…」
説明しよう。
子供の頃にプレシアに鞭で叩かれ続けて以来、フェイトのトラウマになっていたのだ。
「鞭はいやぁぁぁぁ!!!」
鎌を振りかぶる。
「でっデスサイズヘル……うわぁぁぁぁぁ!!!」
「ハイネぇぇぇぇぇ!!!」


うん、ごめん調子に乗った
823通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:40:16 ID:???
ハイネが鞭で敵を叩いて破壊する

ハイネ「ハハハハ!王子様とお呼び!」

それを見て

シン「これはあの人(女)に「女王様とお呼び」をやって貰わないといけないな」
824通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:07:42 ID:???
ハイネネタがはやってきたなww
825通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:18:56 ID:???
フェイトが鞭を持つと

フェイト「キャハハハ!何コレ!楽しいんだけど!」
シン「痛いッ!痛いッ!」
フェイト「女王様とお呼び!!」
シン「はい。女王様。(いや〜 母親にやっぱり似てますね)」
フェイト「ホホホホ」
シン「(ハイネさんに感謝しなきゃ)」

ハイネ「(シン。頑張れよ。俺はいつでもお前を見守ってるからな)」
826通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:19:33 ID:???
シン目覚めすぎw
827通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:19:44 ID:???
>>824
ハイネネタを作り出したStS氏に乾杯
828通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:38:42 ID:???
スバル「夜中、誰かが苦しむよな声が聞こえるんですか」
ティアナ「地下室とかあるんでしょうか?」
なのは「そんなのあったっけ?」
はやて「聞いたこと無い」
キラ「おい。ハゲ。そんなのあんの?」
凸「しらんがな」
ハイネ「……(俺が徹夜で作って隠してるのバレるかな?)」
エリオ「キャロ。怖いね」
キャロ「お化けかな…」

フェイト「そんなのあるわけないじゃない。みんなの気のせいよ気のせい」
他の人「そうだよね。気のせいか」
シン「ガクガクブルブル」
829通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:42:15 ID:???
ちょwwwキラがずいぶんナチュラルにハゲ扱いwwwwwww
830通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:54:30 ID:???
シン「俺、ギンガさんが好きなんだ」
ギンガ「え?」
831通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:18:29 ID:???
ギンガ「ごめんなさい・・・ハイネ隊長の分離プレイが忘れられないの・・・。」
シン「答えは聞いてないッ!!」
832通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:37:54 ID:???
ハイネ「告白するときは、押し倒してキスしてしまえ」

シン「うおおおお」
ギンガ「ぎゃあああ」

キスした後

ギンガ「酷い…初めてだったのに…」
シン「え?」

ギンガがその場を立ち去る
翌日

ゲンヤ「ギンガの初めてを奪ったのは貴様かー」
シン「ちょ」
ゲンヤ「ヤリ逃げとはゆるさんぞ」
シン「それ別の意味…」
ゲンヤ「問答無用!覚悟!」
シン「たすけてー」
833種なのは(仮) ◆ZUiqHOGvTU :2007/07/07(土) 00:59:22 ID:???
定時報告
第3話はPHSにて書き、本文をメールで送るという作業でやっています。
現在300文字程度です。

余談:「本気狩なのはさん」
の影響が少し入ってきた気がしないでもない。
834通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:26:33 ID:???
>>833
お前そろそろうざい
いちいちくだらんこと報告するくらいなら書け。かまってちゃんは消えてくれ
835通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:33:51 ID:???
どこを縦読み?
836通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:40:57 ID:???
りりかるシード氏GJ!

しかし、女難スレ見た後にはやてとシンのからみを見るとwwwwww

837通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:41:38 ID:???
>>835
縦読みじゃねぇよ
いちいち出来の報告とかそんなことしなくて良いだろ?何でそんなことを言う必要がある
かまってちゃん以外ならそんなこといちいちしない
838通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:46:06 ID:???
で、結局どこを斜め読み?
839通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:49:02 ID:???
>>835>>833へのレスじゃねえの?
840通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:08:34 ID:???
もうさ
投下した、以外は使わなければいいじゃん
841通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:14:08 ID:???
>>836
よう同志。女難スレのはやてがなんか好きだw
842神隠し:2007/07/07(土) 06:15:46 ID:???
短編 誰かかまって

午前。
「エリオく〜ん!」
とパタパタ廊下を走ってくるのは同じライトニング分隊のキャロ・ル・ルシエだ。
「あっ、キャロ…。どうしたの?」
「今から、用事とかある?」
キャロは肩で息をしながらエリオに聞いてくる。
「ごめんキャロ、今ちょっとフェイトさんに呼ばれてていつここに戻れるか…また今度…。」
ごめんねっと言ってエリオはその場を去ってしまった。
クキュ〜
と寂しそうな表情をし、エリオを見送るキャロを見て傍らを飛んでいるフリードが鳴いた。

「キラさ〜ん!」
パタパタ廊下を走ってくるのはキャロ。
「うぁ、どうしたのキャロ?」
びっくりした表情でキラが歩を止める。
「キラさん、これからお暇ですか?」
「え〜っと、ごめんね、これからスバルとティアナと出かけることになってるんだ…。」
「そうですか…わかりました…。」
元気無さそうにうつ向くキャロ。
「ごめんね、また次の機会に…。」
申し訳なさそうにキラはその場を去っていった。
またしても寂しそうにキラの背中を見送るキャロ。
その傍らでクーとフリードが鳴いた。

「ったく、シグナム副隊長も…酷いよなぁ〜…。
何も休日に暇だからって模擬戦に付き合えだなんて…。
まっ、暇だったからいいけど…。」
ボロボロになった訓練着をそのままに、重い体を引きずる様に歩くシン。
そこへ
「シンさ〜ん!」
かまって、かまって〜とパタパタ廊下を走ってやって来るキャロ。
「あ…キャロか…。」
「シンさん、これから予定とかありますか?」
考えるシン。
予定とえるほどのものはない。
ただシャワーを浴びて、昼食をとってから寝ようと思っていた。
「あぁ、キャロ…。」
シンを見上げる目。
ほどよくうるんでいる瞳。
「俺…朝から…、その…。」
元気よく上がっていた眉が少しずつ八の字へと変わる。
「シグナム副隊長の…訓練に…付き合わされて……。」
瞳の潤いが増した。
「疲れてないから、シャワー浴びて、それから要件聞くから…。」
パッとキャロの表情が早変わりした。
「あっ、それなら…。私も入ります。」
843神隠し:2007/07/07(土) 06:18:19 ID:???
シャァァアアア…。
「髪流すぞ…。」
「はい!」
キャロのピンク色の髪を流すシン。
綺麗に泡おとしてやり、それからシャワー室からでると体を拭き、キャロの髪を乾かしてやる。

昼食をとって、外を散歩する。
歩幅が違い、キャロの歩くスピードが遅れがちなので、シンがてを差し出すと、少しだけ頬を赤らめてキャロは差し出されたシンの手を取った。

一方、キラ、女性服売り場試着室前。
試着室は二つあり、右にスバル、左にティアナが入っている。
シュッとか、パサッとか絹ずれする音が聞こえるところをみると、今二人は着替えているところなのだろう。
そんな二つの試着室の前で待っているのはキラだが、決して変態ではないので安心してほしい。
左右のカーテンが同時に開かれ、スバルとティアナがそれぞれポーズをとって感想を求めてくる。
「「どう?」」
「うん、いいんじゃないかな?」
一旦カーテンがひかれ、再び開く。
「これは?」
「うん、いいね。」
もう一度。
「似合ってるよ…。」
仏の顔も三度まで、スバルに首を羽交い締めにされ、ティアナに
「何かどーでもいいみたいに聞こえるんだけど…。」
と言われる。
「いや、そんなつもりじゃ…。」

サァァア…。
「雨…降ってきちゃいましたね…。」
ポツポツ降ってきていた雨に気付き、シンとキャロは散歩を切り上げていた。
「まぁ、ニュースでやってたしな。」
今はシンとキラ、エリオの自室だ。シンは二段ベッドの一段目に寝転がって雑誌を開いている。
ベッドの縁に足をかけてぶらぶらさせているのはキャロだ。
そうしながら、しばらく二人は会話をしていたが、次第に話題がなくなり、沈黙が続いた。
シンがあくびを噛み殺しながら雑誌を眺めていると、もそもそとベッドが揺れ始め、シンの頭のすぐ横にキャロがひょこっと頭をだした。
「シンさん、それ、なんの雑誌なんですか?」
844神隠し:2007/07/07(土) 06:23:24 ID:???
「あぁ、洋服の雑誌をな…。つっても買うかは分かんないけどな…。」
次のページを捲るシン。
「これなんか似合うんじゃないですか?」
キャロが指を差していう。
「…う〜ん、微妙だな…。」
「かわいいと思いますよ?」
「どっちかって言うと、可愛いよりカッコいいがいいなぁ〜。」
何て会話をするのであった。

サァァア……。
「雨かぁ…。」
スバルはテーブルの上に頬杖をつきながらアイスを食べている。
「それを覚悟で来たんだしね…、仕方ないじゃない。」
サクッとコーンをかじりながらティアナが言った。
「ねぇ、スバル…これ食べない?」
キラが五段積みになったアイスをスバルに差し出す。ちなみに最初は八段だった。スバルが買ってくると言ったので同じやつでいいといったらこうなった。
「エッ!?いいの?」
「…うん、ちょっと僕には多かったよ。」
キラの手からアイスを受けとるスバル。ワーイっと喜びながら頬張っていく。
「よくそんなに入るわね〜…。」
ティアナはあきれたような顔をした。
「いや、でも逆にこれだけ食べてくれると気持いいね…。」
「そうね、まぁ見てる分にはね…。」
違いないと笑うキラだった。

雑誌を閉じるシン。
いつのまに集中していたのか、キャロは隣で寝息を立てていた。
「キャロ〜…、寝るなら部屋に戻ってから寝ろ〜…。」
と耳元で声を出すと、グズって寝返りをうつだけだ。
「お〜い…。」
頬をぷにぷにつつく。反応は…ない。しばらくシンは考えるようにしていたが、
「ま…いっか。」
そういって自分とキャロに布団をかけて眠りに着いた。

午後四時。
「あれ、エリオも今帰り?」
「キラさんもですか?」
自分たちの部屋へ向かう途中の通路で遭遇するキラとエリオ。
今日あった事を話ながら自室へと向かい、キラがドアを開け、室内電気をつけるが、すぐに消し、ドアをそっと閉めようとする。
「入らないんですか?」
エリオが言うと部屋の中を指差し、そのさし示す方向を覗くと、シンの胸の中で蹲るようにして寝ているキャロと、そのキャロを包み込むように寝ているシン。
声をあげそうになるエリオの口を塞ぎ、キラは口許に人指し指をたて、静かにというジェスチャーをする。そのままそっとドアを閉め鍵をかけるキラ。
「寝かせてあげよう、夕食まではまだ時間あるんだし…ね?」
「…そうですね…。」
二人は自室から立ち去り、部屋にはシンとキャロの寝息だけが響いていた。
845神隠し:2007/07/07(土) 06:25:55 ID:???
なんとな〜く、上のやりとりをみて『かまって』というワードで、つい思い付きで書きました。
気に障ったらごめんね。


それではまた
846通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 06:35:48 ID:???
GJ!
オリジナル展開な分、神隠しさんのほのぼの系SSは好きだ。
次の展開にwktkしながら読める。


……結局、スバルって、計13段ものアイスを食ったのかw
847通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 06:41:49 ID:???
GJ
流石ほのぼのSSは神隠し氏のお家芸だな!
次回も期待してます
848通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:46:49 ID:???
神隠し氏GJ!
和んだ(´∀`)


けど、キャロとシンのベッドシーンを見たエリオの動揺が妙にツボったwwww

849通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:52:49 ID:???
GJ!
寝てる2人を見たエリオがどんな気持ちを抱いたのか…w




スバルの腹の強さは異常
アクエリアスを2L飲むだけで腹壊す俺とは比べ物にならんな
850通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:59:23 ID:???
>>849
確かに。スバルなら5Lでもケロッとしてそうだw
851通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:31:15 ID:???
むしろアクエリアスを2Lも飲まざるを得ない状況に陥った849が心配なんだが
852通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:46:01 ID:???
部活とかやったあと飲まない?
853通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:50:35 ID:???
そこまで飲むほどハードなものだったのか、部活て……
文化部だったからわからんかったな

てかスレチだな、自重するよ
854通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 11:12:14 ID:???
ビリーズブートキャンプやった後1g位普通に飲んでる俺、参上
855通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:14:41 ID:???
>>854
飲み過ぎw500mlくらいにしとけよ
856通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:41:00 ID:???
しかしあれだな、スバルは45日寝なくても平気なんだろ?
スバルと付き合う男は求められまくって大変なんだろうな






というわけでナカジマ三佐、ギンガさんを僕にください
857通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:44:28 ID:???
4〜5日だろ?
45日って恐ろしいわぁ〜
858通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:57:46 ID:???
スバルって無知だと思うんだ、性的に
859通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:16:46 ID:???
>>845
GJ!
幼女と同衾・・・背徳的だな。
860通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:44:16 ID:???
むしろ兄妹みたいで微笑ましいだろ
本編のマユも9歳くらいだったんだっけか?
シンはそのくらいの年の女の子に甘いイメージがあるなぁ
861通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:55:03 ID:???
マユは享年8歳
ちなみに無印でキラに折り紙渡したエルちゃんは12歳

・・・どう見ても年齢設定逆だろう、常考・・・
862通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 14:54:00 ID:???
>>861
マユ8歳エル12歳ってまじか!?

種の年齢設定、まじでよくわからんわ………
863通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 15:57:02 ID:???
ナチュとコーディとでは違うのかもー
864通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 15:58:09 ID:???
というか種世界はすべてそれで片付く
865通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 16:10:27 ID:???
結局は負債達の描写・設定ミスさ
866通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:16:47 ID:???
その8歳の子と楽しんでいた14歳のシンくんは
良いシスコンですね
867通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:18:09 ID:???
二歳年が違う妹と仲がいい俺もシンと同類
868通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:24:56 ID:???
シン「ということは妹持ちの人と一緒になれば自動的に妹が出来るよな」
クロノ「僕をみるなよ」
シン「男に興味などあるか!アホか」
869神隠し:2007/07/07(土) 18:34:25 ID:???
何か勉強の息抜きにふと思い付いたから書いてみたんだけど、いやだったらごめんね。

機動六課神隠SEED DESTINY
第?話 悪夢

「うっわぁ〜、僕こんなの始めてだなぁ〜…。」
「私もです。」
エリオとキャロが珍しそうに串に刺さっている肉、野菜の焼けていく様をみいっている。
今は管理局空間シュミレーターでバーベキューをしているところ。
周りの風景は何ともバーベキューらしい緑で構成されていた。
八神はやて率いるヴォルケンズはもちろん、ライトニング隊長、分隊、スターズ隊長、分隊もだ。
えっ?ロングアーチスタッフはどうしたって?
彼等は多忙なんだよ。
べ、別に人数が増えると面倒臭いとかそういうんじゃないんだからね!
「そっか…、今日はエリオもキャロも一杯食べてね。
でも、熱いから火傷とかしないように気を付けるんだよ?」
フェイトがにこやかに笑って言う。
「「はい。」」
健気に返事をする二人。
「それじゃあ、みんなどんどん焼いていくからね。」
なのはの声と共に皆ががっつき始めた。
「いや、でもさ、何で僕が焼く係りなの?」
タオルをはちまきがわりに、串に着いた肉、野菜を次々ひっくりかえしていくキラ。
「いやまぁ〜、クジで決まったんやから、しゃ〜ないなぁ。
まっ、今日は文句はなしっと、無礼講、無礼講。」
何がって聞きたくなるキラだが、そこはスーパーコーディネイター、我慢した。
「あっ、そうそう、ナカジマ三佐からジュースの差し入れもらったんやった。
皆、取りにきてやぁ!」

十分後。
「キラくん、お肉ま〜だ〜?」
なのはの声。
「まだです。」
「何やってんだよ、キラ。もっと火力をだな!!」
ヴィータがずいっと前に出て、キラを炭火の前から退かすと
「グラ〜ファイゼ〜ン」
「ちょっと!何やってるんですか!?」
「何って、フランメシュラークで火力をあげるんだよ!」
「分かりました!分かりましたからやめてください!火力は僕が調整しますから!」
暴れるヴィータを何とかなだめるキラだった。
870神隠し:2007/07/07(土) 18:36:17 ID:???
肉の焼ける芳ばしい匂い。塩と胡椒を振った時にさらに舞い上がる匂いにキラの唾液腺が反応し、唾液の量が増す。
しかし、焼ける先から皆に食われる始末。トホホと思いながらも焼き続けるキラ。
「き〜らくん、何で記憶もどっとったのを…、うちにだまっとった〜ん?」
「うわぁ、酒臭っ…。」
「ねぇ…なんでなぁ〜ん…?」
ナカジマ三佐が差し入れたのはジュースではないのが明白だった。
「すまない、キラ・ヤマト。主も悪気があって絡んでるわけのではないのだ。」
「いぇ、てか、だいぶ飲んでるみたいですけど…他の人は大丈夫ですか?」
「あぁ、心配ない。」
だだこねるはやてをしょっぴいていくシグナム。
「そうそう、キラ・ヤマト…模擬戦をしないか?」
「はっ?あの…なんで…。」
よくみるとシグナムの足もおぼつかない様子。
「ひょっとして、シグナムさん…酔ってます?」
「ふっ、酔っても、私は強いぞ。」
わざわざレヴァンティンを構えるシグナム。
「酔剣(すいけん)な〜んてな。」
心地好い風がキラの体を包みこんだ。バーベキューの匂いに誘われてやって来たのか、小鳥たちのさえずりも間近に聞こえるような気がする。
太陽もほら、あんなにかがやいて、キラの中のシグナムのイメージが崩壊した。

「キラさん、手伝いましょうか?」
「あ、シャマルさん。じゃあ、野菜と肉を串に通してもらえますか?」
「は〜い…。」
プスッ
「ッ!?…あの…シャマルさん?僕の腕に串刺して…何を…」
「あらあら…ごめんなさいね…。」
「キラ、何か楽しそうだね。」
そんなことを言いながらやって来るフェイトを可哀想な目で見るキラ。
「楽しそうに見えますか?」
「だって串が刺さってるんだよ?」
ケタケタ笑いながら言うフェイト。
「笑ってないで…助けて下さいよ?」
「しょうがないな、バルディッシュ!」
『Get set』
バルディッシュを振り上げるフェイト。
「ちょっと、バルディッシュ振り上げてどうするっていうですか!!バルディッシュも、何とかしてくださいよ!!」
『Sorry, but 彼女の命令は絶対だ』
「ほら、腕みせて…ね?キラ…。」
腕がなくなる。キラはそう思った。
871神隠し:2007/07/07(土) 18:37:05 ID:???
次回に続く!
批判が少なければ
872通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:40:41 ID:???
みんな酔ってる!?
873通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:41:29 ID:???
あると思ってんのか!?
874通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:44:12 ID:???
>>871
乙w
何やってるんですかシャマルゥさんw
875通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:57:23 ID:???
GJ!!
ところでシンやスバルたちがいないことが気になる・・・
後半に期待させてもらいます!!
876通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:59:56 ID:???
シンは同僚キラー、キラは年上キラーというポジションが確立してきたな
877通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:00:28 ID:???
>>868
第1候補・・・ギンガ
性知識の少なそうなスバルを騙して姉妹d(ry
第2候補・・・美由希
難易度は低いが付いてくるのはなのはさん・・・
第3候補・・・エイミィさん
クロノと離婚したらフェイトとは無関係になるんだよ・・・
第4候補・・・クロノ
フェイトの他に本名不明の妹がry
第5候補・・・アリシア
フェイトが付いてくる上にアリシア自身が幼女というハイスペック
878通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:05:59 ID:???
2、3、4はハズレだ
第5候補がイチオシ
879通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:09:20 ID:???
シン「ちょっと、レイ。デンライナー貸して」
レイ「ん? イマジンでたのか?」
880通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:10:27 ID:???
>876
むしろキラは年下じゃないかな?
シンはお姐さんに好かれる気がする、なんとなくだが。
881通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:19:16 ID:???
うむ、某ことりスレの影響でシンはいじりがいのあるウブな弟キャラというイメージが離れない
882通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:20:26 ID:???
考えてみればキラの周りには年上か年下しかいないわけで
883通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:25:27 ID:???
中の人の影響で、姉萌えしか思い浮かびません
884通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:28:34 ID:???
>882
いや、Lの字って確か同い年じゃなかったか?
というか、キラの周りに年上っていたっけ?
885通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:31:16 ID:???
>>882
Lは同い年じゃなかったっけか?
Cは双子だから…あ、でもその関係を知っているのは一部の人だけか。こっちはアスランいるし。
886通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:31:18 ID:???
>>884
このスレでの話しだろ
887通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:42:13 ID:uwP03lqE
>>885
Lの誕生日は2月で遅生まれ、キラは5月で早生まれ。
一応同い年だけど、学生の学年でいったらLのほうがキラより1学年上。
888神隠し:2007/07/07(土) 21:27:37 ID:???
後編
「ぬぇ〜わかってんの〜。」
「うん……。」
ガシィッと両手でキラの顔を捕み引き寄せるティアナ。
「どうせ、あんたも私が使えねぇやつだっておもってんれしょ。才能も、レアスキルもない平凡なやつらって!」
「…それはさっきから何度も言うけど…」
これで同じ説明をするのは五度目である。
「マッスターお代わり!」
元気な声でティアナとキラの間に割り込んでくるのはスバルだ。焼けた串を渡すキラ。
「ま〜だティアはそんなこと言ってんのぉ?私のディバインバスターで頭冷やす?」
「上等よ!やってやるわ!!」
「ちょっと二人とも!火の近くで危ないってば!」
「「うっさい!!」」
取り合えず、二人を何とか端においやっていく。

「キ〜ラ〜さん!!」
ボスッと腰に抱きついてくるのはキャロだ
「ちょっと…!危ないよキャロ!」
「ん〜〜〜…。」
と顔をすりすりすりすり、キラの胸板に押し付けてくる。
「わは、わはははは…、く、擽ったい!」
「フェイトさぁ〜ん!」
キラの首に突然絡み付く両腕。背中にかかる負荷。エリオ・モンディアルが飛びついてきたのだ。
「いや、僕、フェイトさんじゃないし…。
てか、首じまっでるかはッ!」
はたからみると主夫に見える光景だ。
「ちょっと、エリオ、キャロ、寝ないでよ!」
「キラさん、僕…気分悪いです…。」
「背中で、さらっと恐ろしいこと言わないでよ!
だ、誰かぁぁ嗚呼!!!」

はぁ、と溜め息をつくキラ。近くの木陰にエリオとキャロを寝かせ。
ようやく静かになったところで最後のひときれの肉を焼く。
大事に肉を焼くキラに忍び寄る影。異変に気付くキラ。
「こ、こんな…これは!!」
889神隠し:2007/07/07(土) 21:30:27 ID:???
「その肉は俺が喰んだ!今!!ここでぇ!!!」
「シンッ!?今までおとなしいと思ったら!くっ!?」
キラの大事に焼いている肉を、シンの箸が襲う。
「くそっ!!取られてたまるか!!!」
シンの箸を箸で退けるキラ。

『キラの肉の焼き加減は確に絶妙だ。網目の付け方もいい…。だが、奴は決して肉をレアでは食べない。
焼き加減は決まってミディアムかウェルダンだ。
だがシン、そこにお前の勝気がある。』

シンの頭の中でザフィーラとの会話が思い出される。
ぶつかり会う箸と箸。キラの箸がシンの箸を絡めとり、へし折った。
「フリード!チョップスティック!!お手元シルエット!!」
「キュクル〜…!」
折れた箸にタレをつけ、振り回し、キラにタレを飛ばすシン。
「ちょっ…汚っ!!」
「うぉおお…!!」
キラの箸がシンが箸を二つに割るまえに捕えようとしたが、遅かった。
片方の箸をとられへし折られる。
「こ、こんな…これは…。」
代えの箸を探している間ににもう一本の箸もへし折られる。
「や、焼き加減は…?」
箸を割られたキラは肉の焼き加減をみた。
もうそろそろいいはずだ。その隙をつかれ、キラの必死のディフェンスを突破。
シンは肉を箸で突き刺し、頬張った。同時にキラは地に膝をつき絶望した。

それから、一時間後。静まり還った訓練場で一人、膝を抱えて夕日を見つめるキラの元に一人の女性がきた。
「何が…あったんですか?」
「あっ…ギンガさん…。久しぶりです。」
ギンガ・ナカジマ、彼女はスバル・ナカジマの姉だ。訓練場はまるで惨場だった。寝転がる人、転がる瓶、缶。
「あっ、ヤマトさん、大丈夫ですか?」
再び蹲るキラを気遣うギンガ。
「…大丈夫です…。もう…泣かないって、決めたから…。」
はやての側に置いてある袋を見て、ゲンヤが渡したものであることに気付いたギンガはキラをそっと抱き締めた。
「あなたの…責任じゃありません…。泣いて…いいんですよ…?」
キラは泣きじゃくった、今日あったことを、肉を食べられなかったことを嘆いた。
泣き疲れ、ギンガの腕の中で眠りにつこうとするキラの肩を物凄い力で誰かが掴んだ。
半分閉じた目でみやると目がすわり、不適に笑うなのはの姿。
アルコール臭が立ち込める。
「何を勘違いしているの?酒盛はまだ終了してないよ?」
「…元はバーベキューだったのにィィイイ!!」
〜完〜
890神隠し:2007/07/07(土) 21:31:34 ID:???
投下終了。

ごめんね、こんなことしちゃって…。
楽しんでいただければと思います
891通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:34:16 ID:???
GJ!
ギンガお姉さんで終わりかと思ったら...なにやってんですかエース・オブ・エースw
892通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:48:06 ID:???
シン「ウェーイ」
キラ「(酔っぱらって全裸で踊ってるよ!何で誰も止めないんだよ!)」
なのは「熱いわ…脱ごうかしら…」
キラ「(脱ぐなよ!服を着ろよ!)」
凸「キィイイイイラァアア お前も飲めよ」
キラ「黙れ。ハゲ。…実は飲めないんだ…」
シン&なのは&凸「ウェーイ」
893通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:48:54 ID:???
GJ!!
さすがエース・オブ・エース、やることが周りとは違うぜ!!
どうでもいいのですが、なのはの発言の後、突然起き上がるみんなを想像してしまった。
894通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:50:44 ID:???
>>890
GJ!
ギンガ姉が某Lに見えてしまった…
だけどギンガ×キラってのも良さそう。
895通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:51:49 ID:???
>>893
それなんてエヴァ量産機?
896暇人A:2007/07/07(土) 22:38:31 ID:???
今思い出したんですが、ここ最近のに題名をつけてなかったですね。
投下は無いですが思いついただけ書かせてくださいね。


ティアナ短編が「優しさと接し方」
ストライカーズギンガとシンが中心視点のものは、始めが「少年の理由」
2番目が「墜ちた大天使」
です。
これはキラたちが敗走した話でした。
まぁ適当に流してくれて構いません。


次は何がいいかな?
一応案は『シンとギンガの昇格試験』か『キャロのちょっとした話』か『スバルのちょっとした話』
昇格試験は『墜ちた大天使』の続きで、他ふたつは「優しさと接し方」の続きです。


特に何もなければ、パソコンなおったら八神家の続きを最優先で行きます。
897通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:53:20 ID:???
お待ちしております!
898通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:00:39 ID:???
問題としましては全部読みt(ry
899lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:19:19 ID:???
lyrical Seed Destiny 〜contact of Destiny〜

2話





 周囲が夕日で赤く染まり始めた頃、レイはマンションの最上階の奥の部屋の前に来てい
た。
 昼過ぎのことだ。午前中に一瞬だけだが発作が起きたため、少し休むべくベットに入っ
たときだった。灰色の片翼のアクセサリー――大戦中レイが使用していたデバイス”レジ
ェント”――にシンからの緊急信号が入ったのだ。
 すぐにここに向かおうとも考えたがレイは自分を体を優先した。もし今向かい発作が起
きればシンは自分の体のことを何よりも優先する。発見させる恐れがあったとしても。
 それはレイの望むことではないし、何より自分のせいでただ一人の友に迷惑になるよう
なことは避けたかったからだ。体を数時間、しっかりと休め、今彼はここにいる。
「入るぞ」
 返事を待たず、レイは中に入る。ここを借りたときから誰もいない、何もない殺風景な
部屋にレイは初めて人の姿を確認する。
「レイ…」
 意気消沈した面持ちでシンが出迎える。レイは顔色一つ変えず彼の間に立つ。
「ゴメン、レイ。俺…」
「ばれたんだな。お前が魔導士であることが」
 シンは視線を逸らす。その様子が雄弁に事実を語っている。
「気にするな。俺は気にしない。――どのみち永遠に隠しておけるわけでもない」
「だけど……よりにもよってアスランが来ているときに」
 必要以上に責任を感じている親友にレイは苦笑。肩に手を置くとシンは顔を上げる。
「もう一度言うぞ。俺は気にしていない。だからお前も気にするな。
それよりも一体どういう経緯でばれたのかを話してくれ」
 言って、レイはタイルの下に腰を下ろす。つられてシンも同様に座る。
 ゆっくりとシンは今日の昼間の出来事を話し出す。
「――なるほど。そう言う訳か」
 話を聞き終え、レイはシンの消沈ぶりに納得する。
 管理局の、それもエリート魔導士の前で正体を晒すのは迂闊という以外なにものでもな
いが、それを口にしたらますますシンが落ち込むので口には出さず、
「となると、もうここにいるわけにもいかないな。早く他の次元世界に移動するべきだが」
「近くや空港のトランスポーターは局員達が見張ってるだろうな……」
 力無いシンの言葉にレイは無言で頷く。本調子ではないとはいえエリート魔導士と同等
の実力を持つシンを管理局が放逐しておくはずもない。もしかしたらすでにミッド全域に
指名手配されているかもしれない。
 管理局に捕らわれるのはなんとしても避けたい。これは二人の共通意志だ。CEにおい
て自分達は無断で世界を抜け出た出奔者なのだ。見つかれば間違いなく強制送還されるの
は目に見えている。
「二、三日程度はここで管理局の様子を探るとしよう。その間にこれからどうするべき、
対策を練るとするか」
 レイの言葉に、シンは力強く頷いた。
900lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:20:27 ID:???



「そんなことがあったの…」
 昼間に起こった戦いのあらましを聞き、フェイトが頷く。
「シン・アスカか……聞いたことない名前だね。はやて達も聞いたことはないんでしょ?」
「うん。……あれだけの腕を持つ人やったら一度ぐらいは聞いてもおかしくないんやけど
…」
 リミッターがかけられているとはいえあれだけ自分達が手こずらされた相手をああも簡
単に打ちのめしたのだ。あれほどの実力者が全くの無名ということは考えられない。
「本局の方にはすでに報告しとる。多分明日には捜索されるはずや」
 フェイトは頷き、モニターを操作して彼――シン・アスカの戦闘を見る。
「凄いね…」
 はやては頷く。改めて見るとシンの動きは全ての点においてハイレベルだが、特に凄ま
じいのはスピードと反射神経だ。もしかしたらフェイトよりも上かも知れない。
 フェイトはしばしそれに見入っていると、眼前に小さなウィンドウが開く。
「八神三等陸佐。本局よりお客様です。至急第一待合室へ来てください」
 隊舎の受付嬢からだ。何やら緊張した面持ちだ。相当な大物がやってきたのだろうか。
「ちょう行ってくるわ」
 とフェイトに告げてはやては第一待合室へ。ノックしてゲンヤ・ナカジマ三佐の入室の
許可が聞こえ、入る。
「おう、来たか」
 待合室にはゲンヤの他に二人いた。一人はワインレッドの髪の色をした活発そうな女性、
もう一人は穏やかさと深い知性を漂わせる男性。藍色の髪と緑の瞳がさらにその印象を強
くする。双方ともどちらも自分とそう年齢が変わらない若者だ。
 ゲンヤがはやてを紹介すると男性は微笑を浮かべ、
「初めまして、八神はやてさん。私は第214次元世界CE統合軍少将アスラン・ザラ。
私の隣にいるのはCE統合軍特務隊所属のルナマリア・ホーク大佐です」
 予想もしえない大物にはやては思わず呆けてしまう。アスラン・ザラにルナマリア・ホ
ーク。双方ともCEでは名高い魔導士で、特にアスラン・ザラは数年前に終結した戦争に
おいて、非常に重要な役割を果たしたとされる人物だ。
 そして今の彼は――
「あの……CEからの使者であるあなたが私に何のご用なのでしょうか…?」
 はやてにはCE出身者の知り合いはいない。いや、今の管理局でCE出身の魔導士はほ
とんどいない。
 何故ならばCEは先の大戦が終結するまで長い間次元世界へ鎖国の立場を取っていたの
だ。その理由はナチュラルとコーディネーターの争い、そして遺伝子改変の為である。
 コーディネーター。それはCEの世界で魔法技術により遺伝子を操作され、生まれてき
た人間のことだ。彼らは普通に生まれてきた人――ナチュラル――とは違い高い能力――
特に魔法関連の――を得ることができる人間だ。
 本来なら禁忌とされている遺伝子への干渉。しかしCEにはその禁忌を犯さざるを得な
い事情があった。
 元々CEは次元世界の中で実に標準な世界だったそうだ。ロストロギアによる事件は少
なく、目立った魔導士もおらず、魔法や文化レベルも特に目立つ部分もなく。
 しかし100年ほど前からCEの世界における魔導士の出生率が格段に落ち始めたの
だ。それに伴い魔法技術の進歩も滞り、このままではCEから魔法やそれに関する技術が
消えるのではないかという声が上がっていた。
901lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:21:40 ID:???
 そこでCEの魔法組織は魔法で遺伝子操作した人間を生み出す研究を極秘裏に始めた。
結果的に最初に生み出されたコーディネーターはCEの世界が望んでいた通りの魔導士を
生み出すことに成功。
 しかしCEの遺伝子操作に次元社会から反発が起こるのは当然のことだった。遺伝子操
作をやめろという次元社会と、あくまで遺伝子操作に固執するCE。幾度の協議も虚しく
平行線を辿り、結果CEは次元世界へ鎖国の体勢を取ったのだ。
 その間、何があったのかはやては詳しくは知らない。ただCEの中でも次元社会のよう
に遺伝子操作を忌み嫌う人たちの組織ができ、その組織とコーディネーター達との間で小
さな紛争が何度も起きていたのだという。
 そして近年、次元社会にも伝わるような大きな戦争が二度勃発。二度目の戦争の終結と
同時、CEの代表者たる者達の意見でCEは再び次元社会への復帰を果たしたのだという。
「用件というのは他でもありません。本日あなたが護衛として搬送したロストロギア「レ
リック」、そして我々の世界の「メンデルの書」が何者かに狙われたと聞きました」
 穏やかさを顰め、厳しい表情でアスランは訊ねてくる。はやてが身を固くすると、
「アスラ、いえザラ中将。そのような言い方では八神三佐が緊張してしまいます」
 ルナマリアがそう言うと、アスランはこちらを見やり、
「いや、すみません。そのことについてあなたを責めようというわけではないのです」
 慌てて言うアスラン。厳しい表情から一変して困り切った表情に変わる。その切り替わ
り方は何となく、あのシン・アスカを思い起こさせる。
 咳をして、幾分か穏やかさを感じさせる表情でアスランは言う。
「ロストロギアを守って戦った際、一人見慣れぬ助っ人が入ったと聞きました。その人物
について教えていただきたいのです」
 アスラン、ルナマリア。双方とも期待と不安が入り交じった表情になる。不思議に思い
つつもはやては先程フェイトに見せた映像を映し出す。
「シン…!」
 戦うシン・アスカを見て、双方同時に声を上げた。





「それではいくぞ」
 部屋の鍵を閉め、レイの後をシンは追う。扉が閉じ、エレベーターは音もなく1階へ移
動する。
 周囲を警戒しつつ二人は平然とした面持ちでマンションを後にする。
 管理局の魔導士に自分の正体がばれてからすでに四日。これからどうするかについての
結論が出るのにはそう時間はかからなかった。
 管理外世界――それも魔法技術がない場所へ行く。それが二人の出した結論だ。
 普通ならそんな世界にいけるものではないが、無論その為の準備はしてある。
「シン、そう表情を硬くするな。いつも通りでいろ」
 レイに言われ、思わずシンは列車の窓に映っている自分の顔を見る。緊張と不安に強張
った自分の顔が見える。
 隣に座るレイはいつものポーカーフェイスだ。こう言うとき、レイの冷静沈着さがシン
はたまらなく羨ましくなる。
 列車は都市の中心部に移動。降りてさらに都市の内部へ。繁華街で買い物をしたり、食
事をして、二人は時間を潰す。
902lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:22:56 ID:???
 ゲームショップから出てきたところで何気なくレイが切り出す。
「シン」
「ああ、わかってる。ハンバーガー屋を出た頃からか。……二人、いや三人か」
「今のところ仕掛けてくる様子はないな。まぁ周りには大勢の人や建物があるから当然だ
が」
「でもこのままつけられるのも鬱陶しいな」
 手のひらに拳を打ち付けるシン。それを見たレイは首を横に振り、
「やめておこう。こちらから手を出すと後々面倒だ。それに時間になったら振り切ればい
い」
 管理局の局員がつけているのを知りつつ、二人はごく自然にウィンドゥショッピングを
楽しむ。そうしている内に時間がやってくる。
 映画館から出てきた二人は時計を見て、周囲の状況を再確認すると、
「時間だな。――いくぞ」
「ああ!」
 シンが頷き、二人は走り出す。後ろから局員が慌てて追いかけてくるようだが気にせず
疾走。
 しばらく走ると持ち主のいないビルが見えてくる。非常階段を駆け上がり、屋上へ。
「”デスティニー”! フォースモード!」
「”レジェント”起動しろ」
 シンは真紅の、レイは灰色の光に包まれる。フォースモードとなり出てきたシンは数年
ぶりに親友の騎士甲冑を見る。
 灰色をベースとした騎士甲冑で最も目立つのは背部に備え付けられている無数の砲。
 CEでも特に優れた空間把握能力者しか使えない特殊システム”ドラグーンシステム”
を搭載した砲だ。
『デバイス各部に機能不備があるため”ドラグーンシステム”全期使用は不可です』
 ”レジェント”から聞こえてくる声は低い、男性の声。今は亡き彼の父親代わりだった
人のものだ。
 デバイスをまとうと同時、二人は都市の上空を飛行。数分後、住んでいたマンション群
が見えてくる。
 そのマンション群を通り越して、さらに二人は飛ぶ。すると廃棄場が見えてきた。目的
地だ。
 二人はスピードを落とさず廃棄場に突入する。周囲には電化製品や車、旧式のトランス
ポーターなどがゴロゴロ転がっている。
 そのゴミの中、一際高いゴミの山の麓に今にも朽ち果てそうな外観をしたトランスポー
ターがある。
「あれだ!」
 シンは声を上げ、レイと二人でポーターの前に着地。二人はポーターの周りを何周かし
て、
「よし、動いているな」
「こちらの依頼通りのものを用意してくれたようだな」
 この今にも壊れそうなトランスポーターだが、これがシンたちがここミッドから脱出す
るために使用するトランスポーターだ。
 ミッドから出ていくと決めた後、レイとシンは当然トランスポーターのことを考えた。
しかし普通に使用されているポーターは簡易ではあるが手続きがいるし、シンが管理局に
追われていると考えると使う前に局員に見つかって、身柄を拘束されてしまう。それに管
理外世界への転移など一般に使用されているポーターではできはしない。
903lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:24:33 ID:???
 そこで二人はこの世界にあるたった二つのツテを頼ることにした。彼ら――ジャンク屋
は自分達と同じ世界の出身者で、以前ここに来たときに彼らに協力してもらったのだ。
 彼らジャンク屋に幾つか特別な条件を加えたポーターを造ってもらった。その条件とは
ある一定時間にならないとポーターが起動しないこと、一度でも使用すればポーターが壊
れてしまうこと、管理外世界へ転移するだけの機能をつけること、の三つだ。
 そして完成したポーターは一昨日の晩に、これもまた以前CEから奪取する際に協力し
てもらった傭兵にここの廃棄場に設置してもらったのだ。金や手間はかかったが、自分ら
のみの安全のためだ。やむ得ない。
「それでは行くとするか」
 シンは頷き、ポーターに入る。内部のコントロールパネルをレイが操作し、ゆっくりと
機動シークエンスが流れる。
 そしてポーター内部が輝き、転送が始まろうとしたその時、
「フリーレン・フェッセルン!」
 青色の魔法陣がポーターの地面に浮かび上がると、そこから氷柱が這い出てきてポータ
ーと、ポーター内にいる二人を束縛する。
「な、なんだよこれ!」
「凍結属性の拘束魔法だ」
 一体誰がこんな真似を!? 反射的に思い、しかしすぐに答えに思い当たる。
「四日ぶりやな、シン・アスカ君」
 八神はやて、シグナム、ヴィータ。数日前ともに戦った管理局の魔導士が姿を見せた。





「お前ら…!」
 姿を見せた八神はやてらに姿勢を低くし、敵意を向けるシン。レイは彼を隠すように前
にでる。
 レイは別に驚いてはいない。ここ数日の間に彼はシンから聞いた魔導士についての情報
を集めるだけ集めていた。だから目の前にいる人物が誰であるかぐらいの調べはついてい
る。
 そして調べる過程で、ある人物と接触したことも知っている。
「レイ?」
「少し待て。――幾つか聞きたいことがあるのだが、いいだろうか。時空管理局特別捜査
官八神はやて三佐」
 レイの言葉にはやては僅かに身じろぎし、「あなたは?」と問うてくる。
 レイは少々驚く。シンのことを知っていて、自分のことを知らないとは思わなかったの
だ。だがそれを表には出さず、
「俺はレイ・ザ・バレル。そこにいるシン・アスカと共に、元はCEの”ザフト”に所属
していた者だ」
 そこで三者は驚いた顔をする。
――なるほど。アスランからは俺のことは聞いていなかったのか。
 思い、納得する。思えばアスランと別れたのは”メサイア”だ。あの状況ではアスラン
が自分がギルやグラディス艦長と共に死んだと思うだろう。
 そう、確かにそうするつもりだった。後ろにいる少年が”メサイア”内部に呼びかけて
くるまでは。
904lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:26:04 ID:???
 思い出す刹那の過去。しかしすぐに振り払い、レイは言う。
「こちらの質問に答えてもらおう。――なぜ、俺たちがここに来ると分かった?」
 これでも慎重に事を運んだつもりだ。こうもあっさりとばれてしまうのは不可解だ。
「簡単なことだ。シン・アスカが――いや、お前達が我々の目を逃れて逃げることは予想
がついた。
 だが逃げるにしてもミッドチルダのどこかに逃走するとは考えにくい。管理局の情報を
使えば僅か数名の人間を――しかも限定された場所で――捜し当てるなど簡単だからな」
 烈火の将、シグナムが言う。
「だとすれば管理世界、外世界のどれかになるけど、管理世界だってミッド同様あたし達
の目はある。そう考えれば管理外世界に逃げるのが一番いい方法だろ。
 そしてそんな方法は限られてる。大規模な魔法を使用して飛ぶか、管理翼の手のかかっ
ていないトランスポーターで飛ぶか。まぁ大まかその二つだろ」
 そこまでの予想は誰にでもできることだ。だがそのトランスポーターの設置場所と、使
用するトランスポーターがどこにあるかなどこうもはっきりと分かるものではない。
「探すのはそんなに難しくなかったよ。まずミッド全域のトランスポーターに異常がない
かを確認して、その後にミッドにある全てのポーターを捜索。そしてその内に生きている
ポーターを捜し当てただけや」
 内心でレイは舌打ちをする。用意したポーターは一定時間にならないと起動せず、時間
になれば瞬時に使用が可能だ。だがそうするためにはポーターをスリープ状態にしろ、稼
働させておく必要がある。もし稼働させていなかったら、ポーターが起きた後いくらか時
間を置かなければならない。仮にそうしてもはやての使った捜索方法なら、自分達を捜し
当てることは難しくはない。
 このような自体をレイは想定しなかったわけではない。しかしこのポーターを複数用意
すればそれだけ時間もかかる。もし複数用意できた時点で管理局が自分らを探し当ててし
まえばまさに本末転倒だ。
 故に短時間で逃げるべく一つしか用意しなかったのだが――
「…なるほど。管理局にはいい人材がいるようだ」
 皮肉を込めてレイは言う。
「シン・アスカ君。レイ・ザ・バレルさん。大人しく私達と一緒に来てもらえますか」
「何でだよ」
 背後のシンが敵意を籠もった声を出す。すでに臨戦状態のようだ、何かがあれば躊躇無
くはやて達に飛びかかって行くに違いない。
<シン、落ち着け>
 シンからの念話は返らない。そのことにレイは少し焦る。
 管理局と事を構えるのはあくまで最終手段だ。今はまだその段階では――
「あなたを捜している人がいます。あなたの上司であるアスラン・ザラさんです」
 数日前に聞いた、その名前。シンにとっても、自分にとっても、忘れることができない
人物。
――シンを、そしてギルを裏切り。そして、そしてその手で―――
 再びフラッシュバックする過去。
 ”メサイア”の中心部にて対峙するギルとキラ・ヤマト、アスラン・ザラ。銃を向け合
う両者。語る双方が思い描く世界。自分の手に握られる銃の先には――自分とは対極たる
存在、キラ・ヤマト。
 そして平行線を辿る会話を終わらせた、一発の銃声――
905lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:27:51 ID:???
「彼はシン・アスカ君、あなたに会いたがっとる。一緒に来てもらえませんか」
 ぞわり、と全身の毛が怖気立つ。発生原因は背後から感じられる檄の気だ。
 はやて達も感じたのかはやては驚き、目を見開く。両隣にいるシグナム、ヴィータ、彼
女を守るように前に出る。
「アスラン・ザラだと……。俺に会いたい、だと……」
 激情に震え、シンがゆっくりと言葉を紡ぐ。シンから発せられる気が熱を増していく。
「消えろ。俺も、レイも、会うつもりはない。――あんな裏切り者に」
「そうかよ。でもあたし達だってお前らを見逃すわけにはいかねーんだよ」
「CEを無断で出奔したお前達は管理局法に違反している。それに我々と同格の魔法スキ
ルを有しているのであればなおのこと」
――同格?
 レイはシグナムの言葉を不思議に思い、しかしすぐ納得した。
 シンも、自分も戦わなくなってすでに数年。それだけの時間が経てば、腕も随分落ちる
だろう。――この程度の相手に同格と思われる程度には。
「改めて言おう。俺たちは君らに従うつもりは毛頭ない。だが無益な戦いはしたくはない。
 だから――去れ。余計な怪我をしなくないのであれば、な」
 そう告げると二人のベルカの騎士は不快そうに顔を歪める。シンはともかく実力のはっ
きりしない自分に言われたことにプライドが傷ついたのだろうか。
 だが、そんなことはどうでもいい。レイは静かに”レジェント”を再起動させ、背部に
ある”ドラグーン”を切り離す。
 自分の動きと、シンの様子を見てはやて達も臨戦態勢を取る。シグナム、ヴィータがは
やてを守るよう前に出て、背後に下がったはやては左手に金の十字の刺繍が入った魔導書
を出現させる。
 自分達とはやて達。双方から敵意と熱が発し、それらがぶつかり合っては混じり合い、
周囲一体の空気を緊張、膨張させていく。
「シン、殺すなよ。なるべく丁重に相手をし、お帰りいただこう」
 レイの言葉と同時、双方は動いた。





「おおおおっ!」
 猛りを上げて、シン・アスカが向かってくる。自分より一足先に前に出たシグナムが彼
を迎え撃つ。
 そのままシグナムに任せ、ヴィータはいけ好かない金髪男へ向かっていく。
――改めて言おう。俺たちは君らに従うつもりは毛頭ない。だが無益な戦いはしたくはな
い。
――だから――去れ。余計な怪我をしなくないのであれば、な
 完全に見下しきった台詞に、ヴィータの頭の大半は怒りで染まっている。当然殺しはせ
ず、捕えなければならないが、その前に少しぐらいは痛い目にあわせてやりたい、と言う
のがヴィータの本音だ。
「アイゼン!」
『ラケーテン・フォーム!』
 こちらの呼びかけに相棒が変形。最も使い慣れ、親しんだラケーテン・フォームへ姿を
変える”グラーフアイゼン”。
 鉄鎚を振りかぶり、ヴィータは真っ直ぐ彼を目指す。
906lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:29:22 ID:???
「ドラグーン」
 レイはこちらを見つめ、小さく一言。すると彼の背部――あれがデバイスの本体だろう
か?――から切り離され、宙に浮かんでいた暗灰色のユニット二つがヴィータの眼前から
消える。
 二つのユニットはあらぬ場所へ飛び去り、何やら不可解な動きをしている。不思議に思
いつつもヴィータは突撃を止めない。振り下ろす”グラーフアイゼン”をレイは顔色一つ
変えずにかわし、飛び上がる。
「こんのぉ!」
 その微動だにしない表情がしゃくに障り、ヴィータは”グラーフアイゼン”のロケット
部を点火させ、回転。遠心力を込めて彼に再び向かっていく。
 宙に浮いている彼の右手には魔力でできたサーベルが握られているが、こちらにたいし
て何も構えていない。
――余裕のつもりかよ!?
 憤慨し、さらにロケット部へ魔力を送り火力をアップ。回転の勢いがさらに上がり、レ
イを射程距離に捕える。
「ラケーテン――」
 ハンマーを振り下ろしたと同時だった。ヴィータを二つの衝撃が襲う。
「…な…!?」
 蹌踉めき、”グラーフアイゼン”の勢いも消える。さらに先程の衝撃が連続してヴィー
タを打ちのめす。
「ヴィータ!」
――何だ、何が起こってるんだよ!?
 動揺と痛みに崩れる体を必死に立て直し、状況を確認する。
 すると自分の視線が届く範囲ギリギリに先程飛び去った暗灰色のビットが浮かんでい
る。
「しばらく使っていなかったので上手く動くかどうか心配だったが……問題はないようだ
な」
 先程話していたときと変わらぬ声でレイが言う。
 暗灰色のビットの先端に同じ色の三角の魔法陣が浮かぶ。と、同時に閃光が瞬き――
「っ!」
 身を逸らしてヴィータはそれをかわす。だが別方向から放たれたもう一撃が腹部を直撃
する。
「ぐ…!」
 痛みを必死に堪え、魔力で鉄球を精製すると、”グラーフアイゼン”を打ち付ける。狙
いは暗灰色のビットだ。
「おらぁっ!」
 計八つの鉄球が半分に別れ、ビットに襲いかかる。ビットも動き、迫り来る鉄球の一つ
を破壊。
 そこへ向かう残った鉄球。しかしビットは即座に動き、鉄球の軌道から外れた瞬間、再
び魔力弾を発射。二つ目が撃墜される。
 その後に残った三つ、四つ目も同様に破壊された。どうやらなのはのアクセルシュート
と同じ全方位からのオールレンジ攻撃魔法の類のようだ。しかしその発射速度は段違いで、
しかも媒体を使用していることから弾丸を潰しても媒体から即座に新しい弾丸は精製さ
れ、しかも媒体自体の移動速度も目にとまらぬほど速い。
「…!」
 ヴィータは歯噛みする。いくら媒体を利用しているとはいえ媒体の移動速度に制御、そ
して発射速度や精度は魔導士本人の能力に他ならない。ここまでの使い手をヴィータは見
たことがない。
907lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:30:53 ID:???
「まだやるか?」
 問うてくる彼の表情には焦りも緊張もない。レイの背後と、腰部にはあのビットと同
じ形をした砲塔がある。使用されていないそれを見て、自分は手加減されている――そこ
まで気付きながらもヴィータは動けない。もし突っ込めば先程のように返り討ちだ。
<ヴィータ!>
<はやて、下がってて!>
 向かってこようとする主をヴィータは制する。二人でレイに向かっていっても彼を捕え
られるとは思えない。――いや仮にシグナムがいたとしても正攻法では無理だ。二つまで
ならともかく、あの八つが同時に襲いかかってくればひとたまりもない。
 どう攻めるか――ビットの魔力弾をかわし、防ぎながらヴィータが考えていると、
「…ぐ、ぐぁっ!??」
 今まで一度たりとも微動だにしなかったレイの表情が苦しみに歪む。彼は胸部を押さえ、
背後にそびえ立つジャンクの山に体を預ける。
 マスターの異変に伴い、こちらに狙いを定めていた暗灰色のビットもゆっくりと地上へ
落下していく。
「…チャンス!」
 小さく呟き、ヴィータは”グラーフアイゼン”を振りかざして接近する。それに気が付
いたレイは二つのビットを眼前に移動。魔力弾を放つが、
「おせえっ!」
 先程とは全く別のような発射速度にヴィータは身を逸らしてかわすと、彼の懐へ。
「くらえぇぇぇっ!」
 振り下ろす鉄鎚をレイは苦しみの表情のまま、シールドを発生させ、受け止める。
 片手のみで発生させたにもかかわらず、”グラーフアイゼン”の一撃を微動だにせず受
け止める強固さに、ヴィータはまたも驚愕する。だが、
「…あ、ああっ…」
 苦痛の色を強めたレイ。それにより発生していたバリアは消滅。蹌踉めく彼を鉄鎚の一
撃が吹き飛ばす。
 もはや姿勢を立て直す余裕もなかったのかレイはそのままジャンクの山に突っ込む。が
らくたの雨が周囲に降り注ぐ。
 雨が収まった頃、大がかりなジャンクの側で倒れているレイを発見する。生きているよ
うだが見える表情は苦痛の一色だ。
――こいつ、何かの病気なのか?
 先程からの彼のただならぬ様子にヴィータは思う。とりあえずバインドで動きを封じて
から近くに待機しているシャマルに見せようか――そう思い、手を差し出したときだった、
「お前ぇぇぇぇっ!!」
 烈火の如き叫びを聞き、振り返る。するとそこには二本の大剣を振り下ろそうとしてい
た赤い甲冑の騎士――シンの姿があった。





 幾度の交差の後、シンは苛立ちをさらに強める。眼前に立つベルカの騎士横――シグナ
ムを相手に、シン自身としては予想外の苦戦を強いられているからだ。
 彼女の背後にいる八神捜査官ならともかく、彼女と自分の魔力差はかけ離れている。ま
してスピード、反応速度では段違いで自分が上をいっているのだが――
908lyrical Seed Destiny:2007/07/07(土) 23:32:02 ID:???
「どうした、この程度か。話に聞いていたのと随分違うな」
 剣の騎士の字を持つこの女性は文字通りその卓越した剣碗のみでシンと互角に戦ってい
るのだ。また攻めてくるこちらに対し相手は徹底的に守りの姿勢を崩さない。
 ”デスティニー”の機能が完全ならば相手が何かをする間もなく瞬殺できるのだが、今
の状況ではそうはいかない。時間をかければ倒せるが、今はその時間が惜しい。こうして
いる間に管理局の援軍でも来られでもしたら、それこそお終いだ。シンはアンビテクスト
ラス・フォームにしていた”エクスカリバー”を分離し、両手に握る。
 そして再びの特攻。フォースモードと違い、このソードモードは幾分速度は落ちるが、
それでもシグナムよりは速い。振り下ろした右の”エクスカリバー”を相手は”レヴァン
ティン”と呼ぶデバイスで受け止める。
「はっ!」
 力を込めて”エクスカリバー”を跳ね返すシグナム。こちらの体勢が僅かに崩れたその
時、左から”レヴァンティン”の横薙ぎが迫る。
「くっ!」
 咄嗟に左の”エクスカリバー”を盾にして受ける。しかしシグナムはそれすらも読んで
いたのか前に出て、こちらの胸部に蹴りを放つ。
 シンは身を引くが、完全に衝撃は殺しきれず、幾分かダメージを体に受け入れる。
――くそっ! こんな奴に!
 シグナムは強い。ザフトでも彼女並の魔導士は決して多くはない。だが本来の――三年
前のシンならばたいして苦もなく倒せるレベルだ。剣技のことを差し引いたとしても。
 やはり三年間のブランクはシンの体から魔力や戦闘のカンを大きく奪っていたらしい。
数日前の戦いで痛感した事実を改めて突きつけられる。
 こうなったらフォースモードにチェンジし、スピードでかき回すか――そうシンが思っ
たときだった。
「…な、なんだこれ。…!?」
 頭上から降り注いだジャンクにぎょっとなる。雨が収まり、慌てて周囲を見渡すとジャ
ンクの山があった場所に二人の人影が。
 一人はあのヴィータとか言うベルカの騎士。そしてもう一人は、倒れているもう一人は
――
「レイ…!!」
 コーディネータとしての、シンの視力はレイの状態をはっきり捉えていた。地に伏しな
がら胸部を押さえ、苦痛に表情を歪ませる親友。
 苦しみ、喘ぐ友への容赦ない攻撃――その光景を想像シンは頭が真っ白になり、体の奥
で何かが弾ける。全ての感覚がいつも以上に冴え渡り、何もかも感じ取れるような錯覚を
覚える。
 背後から迫る敵意を感じ取り、シンは振り向く。見ればすぐ間近にシグナムが迫ってい
る。
 振り下ろされようとしている”レヴァンティン”。しかしシンは慌てない。彼は素早く
左の”エクスカリバー”を振り上げる。
 振り下ろしの一撃が、降り上げの一撃であっさりと吹き飛ぶ。驚愕するシグナムを、何
をそんなに驚いているのか、とシンは呆れる。
 そしてシンは右の”エクスカリバー”を横に薙ぐ。何故かシグナムは反応せず、その太
刀を黙って受けるだけだ。
909通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:49:34 ID:???
支援
910通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:58:08 ID:???
俺が時を止めた、23:32:02の時点でな…
911通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:00:30 ID:???
馬鹿な・・・同じ能力だとッ!!
支援
912通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:01:21 ID:???
シン「シグナムのブラジャーを手に入れたぞ」
ユーノ「なのはの写真集を手に入れたぞ」
クロノ「フェイトのネグリジェを手に入れたぞ」
キラ「キャロのおパンツを手に入れたぞ」
凸「エリオのブリーフを手に入れたぞ」
913lyrical Seed Destiny:2007/07/08(日) 00:02:35 ID:???
「速い…!」
 振り切った直後、か細い声で呟き蹌踉めくシグナム。遅いのはお前だろう。そう思いつ
つもシンは左右の”エクスカリバー”を振るって大剣をシグナムの体に奔らせる。
 幾度かの剣刃が通り過ぎた後、よろめくシグナムへシンは蹴りを放つ。シグナムは動か
ず、自動の防御魔法が受けるが、さらにシンは”エクスカリバー”の刃を叩き込む。
 バランスを崩し、地上へ落下するシグナムを一瞥して、シンはレイを救うべく視線を向
けると、
「…!」
 あのヴィータという騎士が苦しむレイに近づき、再び危害を加えようとしている。
 それを見て、今まで波一つ立たない水面のように静かだったシンの心が、一気に荒れ狂
う。
「お前ぇぇぇっ!!」
 降り立ち、両方の”エクスカリバー”を振り上げるシン。こちらへ振り向いたヴィータ
が驚愕の表情になるがシンはまったく、一切躊躇せず”エクスカリバー”を振り下ろし、
騎士の少女を切り裂く。
「よくもレイを…レイをやったなぁぁぁ!!」
 嵐のように荒れる内心のまま、シンは魔力で強化した拳で殴り、足で蹴る。息もつかせ
ぬ連撃を食らい蹌踉めく彼女に、しかしシンは容赦せず、宙に蹴り上げると自分もすぐに
追いつき、三つ編みを引っつかんで渾身の力を込めて地面に投げつける。
 砲弾のような勢いで落下する騎士の少女。しかし激突の瞬間、誰かが彼女を受け止める。
「…八神、はやて……」
シンは呟くように言い、しかしすぐに激憤に染まる眼差しを向ける。
――この女が自分達を捜していなければ。ポーターを壊さなければ、俺たちは――!
 ”エクスカリバー”を両手に呼び寄せ、突撃しようとする。しかしその時、はるか後方
より桜色の砲撃がこちらに向かってくる。
「!?」
 大きさも、迫る速度も並ではないそれをシンはかわすが、そこへさらに金色と赤、そし
て赤紫三つのバインドが体を縛り上げる。
「この…っ!」
 渾身の力を込めて破壊しようとするが三つともなかなかに頑丈だ。特に赤紫のは群を抜
いている。
 自然落下を始めたシンの前に、黒いバリアジャケットを身にまとう金髪の女性が現れ、
「ふぅ。万が一の事を考えてでしかけれど…待機していてよかったわ」
 さらに後ろからは聞き覚えのある声が。首だけを向けると、そこにはシンと同じ色の騎
士甲冑を纏う女性――
「…ルナ!?」
「久しぶり、シン」
 軽やかな笑みを浮かべるルナ。そしてさらにその横に降り立つ人物を見て、シンは叫ぶ。
「お前っ…! アスランっ!」
「……久しぶりだな、シン」
 三年ぶりに再開した仇敵は、悲しげな笑みを浮かべて、自分の名前を呼んだ。

to be continued
914lyrical Seed Destiny:2007/07/08(日) 00:04:23 ID:???
2話投下終了です。
種割れシンにシグナムとヴィータがかなり容赦なくやられていましたが(汗)、
シンはこれぐらいやるだろう、と思ってやりました(本編でもキレたら徹底的にやってましたし)
他のクロス小説では大多数がなのは組>CE組ですが、自分の小説ではなのは組≦CE組な感じです。
とりあえず戦争を経験した人間としていない人間とでは強さの純度が違うんじゃないかなぁ、と思ってますので。
あと1話投下後感想をくださった方、有り難うございます。やっぱりちょっとでも感想をもらえると励みになりますね〜。
3話は来週の土曜日辺りに投下予定です。

下、感想です。






>運命の子と最強を目指した少年
完結おめでとうございます。
現在途中まで読んでいますがカナードがイイ兄貴だ…。
StrikerS編も期待しています(しかし始まる前に全話、読み切らなければ…)

>神隠し
StrikerSの方はレイ、アスランとの直接対決が非常に楽しみです。
短編の方も非常に面白かったです。幼女にはひたすら弱いシンに、肉を奪われ、酔った面々に絡まれる
キラ。
続き期待してます。

>なのはSTS
ハイネ! ハイネがいるよ!
この後も活躍させるそうですが、一体どの場面で現れて美味しい場面をさらっていくのか、楽しみです。

>まじかるしん
こちらのシンはこんな事情があったのか…。ってドクターキテル!? 
次は運命のあの日、さてシンはどうするのでしょうか。
915通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:08:21 ID:???
GJ!!
ここのシンとレイはディモールといいです。ここまで強さが超越してると実に清清しい。
まぁズラも強いことになるのですが・・・シンには存分にズラの裏切りを怒ってほしいです。

916通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:12:37 ID:???
GJです!
相変わらず熱い展開でこれからがますます楽しみです。
シンやレイがはやて達より上なのは斬新ですし、
戦争経験者の迫力があって見ごたえがあります。
この作品でもやっぱりアスランがやな奴っぽいなあ、と思いましたw
917通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:12:47 ID:???
GJ!!
なんといいますか。
新鮮ですね、シンたちがこうもきちんと強いのは。
これからも期待させてもらいます!!
918通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:17:46 ID:???
GJ!
こうも早く遭遇するとは驚きでした!
ハ〜凸が少将様で、ルナは特務隊ですか…どの面下げて会いに来たのやら。
919通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:17:53 ID:???
GJ!!
ディモールトべネ!!
920通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:50:31 ID:???
GJ!
コレはよい世界の設定ですね、CE世界での詳細が気になります。
特にステラとかマユの仇のキラとの関係とか。
シンとレイの強さも、レイが生きているのも、シンの猪突猛進ぷりもいい感じ。
次回待つであろうアスランとルナマリアを交えた修羅場に期待します。
921通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:02:11 ID:???
GJ!
シンとレイが強くてカッコよくて凄く良い。
それに引き換え、凸小将様とアホ毛特務兵はどの面下げて二人の前に来たのやら。
とりあえず、続きが楽しみです。
922通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:07:11 ID:???
ルナはともかく凸はシンに遠慮する必要は無いだろ
俺らから見てはともかく、本人は自分が間違った事をしたとは思ってないんだから
923通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:12:12 ID:???
ちょwあれだけやって罪悪感の欠片もなかったとしたら人間じゃないw
924通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:38:01 ID:???
まぁそれが凸って奴だからな
925通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:39:33 ID:???
つかよく考えれば、魔法文明がCEにもあるって設定ならシン達のが強くても全然不思議じゃないな
何せ、CEは実に4年弱もの間、同世界内で血みどろの絶滅戦争を繰り広げてたんだぜ?
非殺傷設定なんて甘い考えはもちろんないだろうし
それに比べれば、なのは達が歴戦といっても、キャリアに雲泥の差が出るのは必然ってことになる
926通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:40:08 ID:???
凸は蝙蝠くんだからみんなを裏切る。
キラやシンは基本的に裏切るような事はしていない
後はわかるよな?
927通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:44:21 ID:???
>>921
いや、ルナは別にいいだろ
彼女はずっと一貫してザフトなわけだし、この場合客観的に見ると、現在はシン達のが追われる身なんだからな
ただアスランは、裏切り繰り返したあげく、ちゃっかり古巣で中将にまで成り上がって、
しかもCEの英雄にまで祭り上げられちまってるからなー
928通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:46:34 ID:???
>>925
> 何せ、CEは実に4年弱もの間、同世界内で血みどろの絶滅戦争を繰り広げてたんだぜ?

こう書くと、何やら物凄い響きに聞こえるなw
サイヤ人か、こいつらは
929通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 01:48:44 ID:???
キラ「あの子の処女は僕のだ!」
アスラン「いーや。俺のだ」
シン「もう、俺が既に頂きましたよ」
レイ「な―なにぃいい」
930通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:00:04 ID:???
本気で命のやりとりをしてた種組が非殺傷なんてヌルイことしてた
奴らに負けるわけないわな
931通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:00:58 ID:???
何気に、運命の子と最強を目指した少年氏の続編が
楽しみで仕方が無い。
932通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:01:52 ID:???
シン「これが人を殺すということだ」
なのは「酷い…」
シン「遊びでやってんじゃねえんだよ」
933通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:04:15 ID:???
>>925
そうとも言い切れない
弱いレベルでもそのレベルなりに命がけの戦いになるだけだろ
934通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:05:13 ID:???
>>925
ヴォルケンはそれこそ100年単位で戦いを経験してるが、それだって数十年周期で眠りと覚醒を繰り返しての上だし、なのは達と戦って以降は自分達と同等以上の相手と戦う機会なんて無かったんだろうな
935通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:07:05 ID:???
>>927
立場的にはルナは非難される点は無いだろうけど、ルナ自身としては
シンに負い目を感じても不思議じゃない
936通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:07:47 ID:???
戦争は一対一なんて状況はほとんど皆無なんだぜ
騎士の誇りなんていかにちっぽけなものかがよく分かる
937通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:09:28 ID:???
そういえばCEにも魔法文明があるって設定のSSがもう一つあったはずなんだが…
確か「魔核」とか出てきたやつ
938通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:11:51 ID:???
ところで赤紫のバインドはアスランのものでいいんだよね?
流石にルナが、なのは達より格段に強いってのは違和感あると思ってw
939通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:12:19 ID:???
ルナのアホ毛アンテナで、なのは達のデータは収集済みです
940通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:16:00 ID:???
>>933
確かに
一応死人は出ない事になってるガンダムファイターと、1年戦争で激戦区を戦った
一般兵でどっちが強いと言われたら、やっぱりガンダムファイターだしな
941通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:17:44 ID:???
まあ強さ議論は程々にな
多少ならいいけど、クロススレであまりこのテの話をやりすぎると危険だから
942通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:18:36 ID:???
他の連中はともかく、ヴォルケンリッターは戦争経験してるぞ。
容赦なく人も殺してる。SSでは四騎で城一つ簡単につぶしてたし。
戦闘経験なら数百年レベルであるし。
シンたちがヴォルケンリッターより強いのはいいが、経験云々は理由にならないと思う。


あと一つ、どれだけ戦争に明け暮れてる一つの世界でトップクラスであろうと、
数多くの世界を管理している管理局のトップクラスがあそこまで敗北するか?
こんなんじゃ、次元世界を「管理」するなんて無理だろ。

943通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:19:55 ID:???
シンはまあ。トラウマ持ちだから
暴走すると危ないよ
944通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:20:20 ID:???
ヴォルケンズは能力にリミッターかかってたという事でいいのでは
945通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:21:11 ID:???
まあ管理すると言っても戦争には介入しないわけだし
946通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:21:33 ID:???
>>936
騎士なんて実際は誇りも糞もないただの暴力者だったんだぜ。
騎士道なんてのも騎士が戦わなくなってから作られたもんだ。
947通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:22:09 ID:???
シグナムのリミッターかける装置はブラジャー
ヴィータはパンツ
ザフィーラは首輪
リィンUは存在自体
948通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:31:38 ID:???
>>942
CEは鎖国してた設定みたいだし、
他の次元世界とはレベルが違うくらい強く発展してたって事じゃないの?
管理局の想定を超えるくらいに。
949通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:52:54 ID:???
>>941
よし、じゃあ俺が絶対に誰も反論できない>を出してやろう

(頭髪の)将来性
キラシンクロノ>>>>>>(もう終わってる壁)>>>>>アスラン
950通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:55:25 ID:???
そりゃ、反論できる材料が無い以上同意としか言えん
951通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:56:30 ID:???
そして華麗にスルーされるユーノ
952通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:17:23 ID:???
>>930
非殺傷はヌルイからじゃなくてその目的が犯罪者の逮捕にあることに気づけw
953通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:43:21 ID:???
>>896
個人的にはギンガ編が気になりますね。
八神家編も無論楽しみですが。
954通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 05:30:11 ID:???
>>949-950
まだ終らんよ!と叫ぶ凸に誰か現実を…
955通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 05:39:03 ID:???
>>889
今更だけど吹いたwww
てかなんだよ、チョップスティックお手元シルエットってwww
956通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 06:39:37 ID:???
女難スレの連中を引き取って下さい・・・
957通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 06:54:36 ID:???
>>942
漫画によると実際には各世界では闘争や紛争が起きまくりですが?
ぶtっちゃけできてません。
958通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 06:56:49 ID:???
間違いない…このSSのキラはFMF持ち。
959通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 07:58:12 ID:???
ミッドが世界を管理してるのに不満を持つ組織が戦争を仕掛けてくるとかないかな
960通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 09:11:05 ID:???
>>956
だから、そういうことはそのスレで書けといってるのに。
種キャラ以外もオーケーになったんだろ?
相変わらず種キャラのネタは振られてないみたいだしな。
961通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:00:59 ID:???
>>956
正直こっちにいられるのも迷惑なんでそのスレで引き取ってやってくれ
って言ってもそっちも迷惑してるからここに書いてんだろうな
962通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:10:16 ID:???
といってもあのスレ種キャラのネタ振られてないしな。
963通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:12:41 ID:???
振られる気配も無いな。しかしなのはネタを入れてからあのスレすさまじい
勢いで活性化したな。
964通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:12:55 ID:???
次回からテンプレ変えるしかないだろ
それがいやならも一つ立てろ
965通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:16:30 ID:???
テンプレをどういう風に変えるの?
966通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:20:45 ID:???
そんくらい自分で考えろ
967通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:22:46 ID:???
>>966だけど俺は>>956じゃないよ。
結局なのはネタを受け入れる方向で変えるのか、それとも締め出す方向で
変えるのかどっちなのかな、と思ってね。
968通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:23:33 ID:???
悪い、>>966じゃなくて>>965だ。
969通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:25:29 ID:???
こっちで相談されても正直困ります
つか今はなのはネタ主流だけど、この先別のネタ…例えば今が旬のOGSネタとかまで来たらどうすんの
そしたら、また関連スレに引き取って下さいって泣きつきにいくのか
そっちの問題はそっちで解決しろ
970通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 10:30:06 ID:???
確かにOGSネタで書きたいって言ってる人いたな。
個人的にはなのはネタを入れる前のあのスレのすさまじい過疎っぷりを
考慮するとね・・・。あのスレのはやてネタは好きだしw
971通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:15:36 ID:???
そんな下らない事より、次スレの話だ
>>980でいいのか?
972通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:26:52 ID:???
テンプレでは>>950となってるな。
973通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:33:21 ID:???
スレの趣旨には反してないよね
974通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:35:43 ID:???
そろそろいいと思う

ってか消費早くなったな
975通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:37:13 ID:???
今の新シャアはなのはさんでもってますから
976通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:51:04 ID:???
にしてもストライカーズでのキラは活躍させにくいな

もうやめろ、とかガジェットに言ったらどこのグッド○ン○ーチームだよって突っ込まれるだけだし
977通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 11:51:42 ID:???
とりあえずテンプレ



種死&リリカルなのはクロスオーバー

シンが八神家やフェイトに餌付けされたり
レイがリリカルな魔法少年になったり
なのはさんが種死世界に行き、世直しをしたり
デバイス達がMS化したり
ほかetc……

・職人様はコテとトリ必須
・次スレ立ては950を踏んだ人が立ててください
・1000に達する前に容量オーバーになりそうな時は気づいた人が立ててください
・各作品の考察は該当スレでどうぞ
・スレは、sage進行です。


前スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その10
http://same.u.la/test/r.so/anime2.2ch.net/shar/1182867314/

雑談スレ
【数の子】種vsリリカルなのは【一人三役】
http://same.u.la/test/r.so/anime2.2ch.net/shar/1182658934/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
http://same.u.la/test/r.so/anime2.2ch.net/shar/1180344068/

まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
978通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:20:58 ID:???
埋め
979通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:26:53 ID:???
じゃあ、立ててくるぞ?
980979:2007/07/08(日) 12:29:11 ID:???
規制されてる・・・orz
誰か頼むぞ
981通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:56:37 ID:???
>>977
なんかおかしくないか?
982lyrical Seed Destiny:2007/07/08(日) 13:01:26 ID:???
すいません。2話で一カ所訂正がありました。900の部分です。




「そんなことがあったの…」
 昼間に起こった戦いのあらましを聞き、フェイトが頷く。
「シン・アスカか……聞いたことない名前だね。はやて達も聞いたことはないんでしょ?」
「うん。……あれだけの腕を持つ人やったら一度ぐらいは聞いてもおかしくないんやけど
…」
 リミッターがかけられているとはいえあれだけ自分達が手こずらされた相手をああも簡
単に打ちのめしたのだ。あれほどの実力者が全くの無名ということは考えられない。
「本局の方にはすでに報告しとる。多分明日には捜索されるはずや」
 フェイトは頷き、モニターを操作して彼――シン・アスカの戦闘を見る。
「凄いね…」
 はやては頷く。改めて見るとシンの動きは全ての点においてハイレベルだが、特に凄ま
じいのはスピードと反射神経だ。もしかしたらフェイトよりも上かも知れない。
 フェイトはしばしそれに見入っていると、眼前に小さなウィンドウが開く。
「八神三等陸佐。本局よりお客様です。至急第一待合室へ来てください」
 隊舎の受付嬢からだ。何やら緊張した面持ちだ。相当な大物がやってきたのだろうか。
「ちょう行ってくるわ」
 とフェイトに告げてはやては第一待合室へ。ノックしてゲンヤ・ナカジマ三佐の入室の
許可が聞こえ、入る。
「おう、来たか」
 待合室にはゲンヤの他に二人いた。一人はワインレッドの髪の色をした活発そうな女性、
もう一人は穏やかさと深い知性を漂わせる男性。藍色の髪と緑の瞳がさらにその印象を強
くする。双方ともどちらも自分とそう年齢が変わらない若者だ。
 ゲンヤがはやてを紹介すると男性は微笑を浮かべ、
「初めまして、八神はやてさん。私は第214次元世界CE統合軍少将アスラン・ザラ。
私の隣にいるのはCE統合軍特務隊所属のルナマリア・ホーク大佐です」
 予想もしえない大物にはやては思わず呆けてしまう。アスラン・ザラにルナマリア・ホ
ーク。双方ともCEでは名高い魔導士で、特にアスラン・ザラは数年前に終結した戦争に
おいて、非常に重要な役割を果たしたとされる人物だ。
 そして今の彼は――
「あの……CEからの使者であるあなたが私に何のご用なのでしょうか…?」
 はやてにはCE出身者の知り合いはいない。いや、今の管理局でCE出身の魔導士はほ
とんどいない。
 何故ならばCEは先の大戦が終結するまで長い間次元世界へ鎖国の立場を取っていたの
だ。その理由はナチュラルとコーディネーターの争い、そして遺伝子改変の為である。
 コーディネーター。それはCEの世界で魔法技術により遺伝子を操作され、生まれてき
た人間のことだ。彼らは普通に生まれてきた人――ナチュラル――とは違い高い能力――
特に魔法関連の――を得ることができる人間だ。
 本来なら禁忌とされている遺伝子への干渉。しかしCEにはその禁忌を犯さざるを得な
い事情があった。
 元々CEは次元世界の中でも高い魔法文化を持っていた。
 しかし100年ほど前からCEの世界における魔導士の出生率が格段に落ち始めたの
だ。それに伴い魔法技術の進歩も滞り、このままではCEから魔法やそれに関する技術が
消えるのではないかという声が上がっていた。
983通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:38:28 ID:???
スレ建て行ってくる
984通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:44:24 ID:???
駄目だった…

>>981
これでいいか?

前スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その10
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1182867314/
雑談スレ
【数の子】種vsリリカルなのは【一人三役】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1182658934/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180344068/
985通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:06:31 ID:???
で結局、リリカル種死のヴォルケン達が弱いのは、リミッターかかってたからなの?
それとも普通に弱体化されてるの?
986通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:14:13 ID:???
シン達が強すぎるんだよ
987通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:14:56 ID:???
覚悟の差ってやつかな
988通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:23:13 ID:???
シン達がブランクなし、ヴォルケンもリミッターなしとしたら互角かどちらかが僅かに上くらいじゃないかと。
とりあえず次回のルナとアスランがどう動き、シンがどんな反応をするか楽しみだ。
989通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:28:04 ID:???
カブトにおける終盤のガタック状態か。
990通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:33:05 ID:???
作者がなのは組≦CE組って言ってるんだから
シン達が強かったでいいじゃない。
991通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:42:33 ID:???
ぶっちゃけクロスしたほうのキャラが本編のキャラより強くないと
クロスSSなんてつまらんよ
992通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:44:12 ID:???
別にどっちが強くたって作者の好きじゃね?
993通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:59:00 ID:???
だから、クロススレでは強さ議論厳禁が原則なんだよ
どうでもいい議論で確実に荒れるから
994通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 17:59:02 ID:???
>>991
ぶっちゃけ、今までの職人さんは種キャラが強くも無く、弱くも無い
そんな感じでバランスを取ってるから面白い。
変に強さが片寄ると、弱い方がヤムチャやテリーマンのようになる。
995通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:02:28 ID:???
とある状況下のみ限定して強さ3倍ってのもいいと思うんだけど

さて、ネタを集めるか
996通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:02:29 ID:???
だから強さ議論はやめとき。職人さんのお好きなように書いてもらうので十分。
珍しくCE勢が強い作品で大いに斬新でいいじゃないか。
997通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:07:44 ID:???
んなことより次スレは?
998通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:11:58 ID:???
>>994
それは腕次第だ。
999通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:13:23 ID:???
今立ててきたが・・・・・、どうだい?
1000通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:14:40 ID:???
漏れが建てたわけじゃないが次スレ。
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