177 :
名無し三等兵:
トールとカズイはまたキラが爆発しないかと…そしてもしそうなったら今度こそ止めようと思っていた。
それぐらい今のキラは青い顔をして口をパクパクさせて冷や汗を流している。
……キラがコーディネイターという事でいろいろ酷い目にあってきた事は想像に難くない、それを自分から
言わせようなんてサンダース軍曹の仕打ちは酷すぎる。
が、それと同時に今のキラの暴走にサンダース軍曹は投げ飛ばしはしても殴ったりのペナルティを何も科さ
ないのは何故なのか判らなかった。
「………サ、サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「聞えん! もう一度!」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「声が小さい!」
「サー! 自分はコーディネイターです!! サー!」
「まだまだ!」
「サー!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!」
「もっと大声で!」
「サー!!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!!」
早朝の格納庫に、自分はコーディネイターですと叫ぶキラと繰り返しを促するサンダース軍曹の怒号が繰り返し響き渡る。