もし種世界に阿部さんがいたら 穴発目

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1通常の名無しさんの3倍
前スレ
もし種世界に阿部さんがいたら 五発目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1172886164/

もし種世界に阿部さんがいたら 四発目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1171091724/

もし種世界に阿部さんがいたら Ξ発目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1170614279/

もし種世界に阿部さんがいたら ニ発目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1170162280/

もし種世界に阿部さんがいたら
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1169213701/

ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage

いい加減に…
敵を撃て!インパルス!
2通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 18:57:12 ID:???
>>1乙!
3通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:04:50 ID:4evokLip
>>1
乙であります!
4通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:07:45 ID:???
>>1
ホモキモい
削除依頼して市ね
5通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:12:00 ID:???
>>4
お前が氏ね







いや・・・・・その前にやらないか?
6通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:26:19 ID:???
ふぅ、>>1への乙で腹の中がパンパンだ。
7通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:34:22 ID:???
>>4
お前ここは初めてか?力抜けよ
8通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 20:29:36 ID:???
1乙ぅぅぅぅぅぅ!!!
9通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:21:12 ID:???
氏ねよ糞ども
10通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:24:35 ID:???
>9
お前がシネよ


殺るまえにヤるからケツ向けナ
11通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:33:12 ID:i3v6W9Jn
    Λ_Λ   パンパンパン…
    (;#゚Д゚ ) オラオラ! チンポチンポ! セィヤセィヤ!
  (( (  つ Λ_Λ
     ) ,ィ⌒(;#゚Д゚ ) タマンネェタマンネェ! マジタマンネェ!
    (_(__人__,つ 、つ

    Λ_Λ   パン!パン!パン!パン!パン!…
    (;#゚Д゚ ) オッス!オッス! イクゼ!キメンゼ!オトコキメンゼ!イクゼッイグッ!!!
  (( (  つ Λ_Λ
     ) ,ィ⌒(;#゚Д゚ ) ヴォースゲー!ヴォースゲー! ウォッ!ウォッ!!ウォオオオ!!!
    (_(__人__,つ 、つ

    Λ_Λ   
    (;#゚Д゚ ) アッー!
    (  つ Λ_Λ
     ) ,ィ⌒(;#゚Д゚ ) アッー!
    (_(__人__,つ 、つ

    Λ_Λ
    ( ゚д゚ ) ウホッ!
    (  つ Λ_Λ
     ) ,ィ⌒( ゚д゚ ) ウホッ!
    (_(__人__,つ 、つ

             >>1 乙 ! 

 ((;;;;゜;;:::(;;:      ∧_∧   ∧_∧  '';:;;;):;:::))゜))  ::)))
 (((; ;;:: ;:::;;   ⊂( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )つ ;:;;;,,))...)))))) ::::)
  ((;;;:;;;:,,,."    ヽ ⊂ )  ( つ /  ;:;;))):...,),)):;:::::))))
   ("((;:;;;    (⌒) |  | (⌒)  どどどどど・・・・・
              三 `J.    し' 三    どどどどど・・・・・
12通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:26:43 ID:???
>>1乙!!
13通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:44:00 ID:???
お前らキモい。
氏ねカスども。
14通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:46:58 ID:???
>>13
まぁ、待て。そうカッカすんなって。
少し落ち着いて…や ら な い か
15通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:51:33 ID:???
さっきからアンチ必死杉
いいからケツ出せよ
16通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:03:29 ID:???
オッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッスオッス
17初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:12:05 ID:???
ミネルバ、シンの部屋。
「・・・・・・あれ?」
マユとメールをしようと携帯を開いたシンだったが、ディスプレイに表示された『圏外』の文字を
見て首を傾げた。
「おかしいな・・・・・・壊れたのかな?」
ミネルバの中で圏外になるという事は今までなかった。ここは宇宙空間でシンの携帯電話は作者の携帯と
酷似している(DoKoMoのP253i。旧型)が電波は地球にだって届くのだ。ちなみに作者の携帯はリアルで物故割れた。
念のためパソコンを操作してみるも、ネットワークには接続出来ない。
「・・・・・・、まさか」
つまりこれは異常事態。そして異常事態が起きる要因としてシンが真っ先に思いついたのは、
「敵襲か!?」
ベッドから跳ね起き、シンは自室から飛び出した。

「ジャミングは良好、っと。あとは・・・・・・」
ミネルバ、艦内通路。
電波の遮断を確認したアーサーは、この事態をみんなに――特にシンにどう誤魔化すかを考えていた。
更新が空きに空いたためなんで電波を遮断するかに至ったのかを三行で説明すると、連合がオーブを包囲する
という情報をシンに知られないようにするためである。もし連合がオーブを――マユの住んでいるオーブを攻める
と聞いたらシンは何をするか分からない。先日も写真一つのためにタリアを脅迫したシンの事、どんな行動に出るか
分かったものではない。
「いっそ独房にでもぶち込んで――」
「あ、副艦長」
「ひぃっ!?」
曲がり角で、アーサーはシンとばったり出くわした。
「どうしたんです?そんな声出して」
「い、いや、ななななんでもない!それよりなんだシン?何か用か?」
「あ、そうそう。敵が攻めてきたんですか?」
「ぇええっ!?な、なんでその事を!?」
「電波の調子がおかしいし、近くにそういう敵が来てるって事なんですよね!?くそっ、また戦争がしたいのか、連合は!」
「・・・・・・、なんだ」
アーサーはほっと胸をなで下ろした。シンはオーブに連合が向かっているという事が分かったのではなく、ただ勘違いを
しているだけのようだった。
「・・・・・・?なんでほっとしているんですか?」
「いやぁ、てっきりシンに連合がオーブに向かっているという事を知られたのかと思ってね。でも良かった、ただの勘違い
で・・・・・・ってしまったぁぁぁぁぁッ!!ついうっかりッ!!そしてシンがスデにこの場にはいないという事実!!
この二つの符号が意味するものは一つ!!」
『ミネルバ、ハッチを開けろ!さもないと吹き飛ばす!!』
18初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:13:13 ID:???
ミネルバ、ブリッジ。
「・・・・・・、はぁ」
シンの言葉を聞いて、タリアは深いため息をついた。
『聞こえているのかブリッジ!早くしないとマユが・・・・・・マユが!!』
「どうしますか艦長!?」
「・・・・・・、仕方ないわ、開けてあげて」
「で、でも!」
「いいから早くしなさい!沈みたいの!?」
「り、了解!」
メイリンは指示に従い、ハッチを開放した。
「でも、本当によかったんですか?」
「いいのよ。地球までどれだけあると思ってるの?どうせ途中でトイレに行きたくなって戻って来るわよ。それとそこの
あなた、悪いけどアーサーを独房に入れておいて」
傍にいた屈強な男にそう命じ、タリアは背もたれに体重を預けた。
『しまった!これじゃあ排泄が出来ない!メイリン!デスティニーにトイレを取り付けるんだ!やれるな!?』
「やれねぇよ」
『くそっ、そして常識的に考えれば今から行ったって間に合うとは思えない・・・・・・』
シンの意気が消沈していく様を聞いて、タリアは唇を微かに歪めた。
そもそもが不可能なのだ、シンの行おうとしている事は。シンの行こうとしている場所は近所の公園でも隣町でもない、
遠く離れた月の更に先にある地球なのだ。
同時にブリッジにも安堵の空気が流れる。
『シン、アレを使え』
と、そこで明らかにプロではない中の人の声が聞こえた。
『アレ?アレってなんですか、ヴェステンフルス隊長?』
ハイネだった。ブリッジではないどこかで、ハイネはシンに声を送っていた。
「ハイネ!?あなたどういうつもりなの!?」
思わず座席から立ち上がるタリア。前々から嫌な予感はしていたのだが、まさかこんな形で知られる事になるとは
思ってなかった。
タリアに構わずハイネは続ける。
『デスティニーの横にロケット的なものがあるだろ?それを使えば二日で地球に行ける。ま、試作品だけどな』
『ほ、本当ですか!?』
『ああ。まぁGとか色々マズイかもしんないけど、おまえなら大丈夫だろ』
『はい!ありがとうございます、ヴェステンフルス隊長!』
『俺の名前はハイネだぜ、シン』
『これなら行ける!トイレも二日なら我慢出来る!俺なら!!』
そして少しした後、ミネルバから超スピードで発進したデスティニーの姿がブリッジに映った。
皆が呆気に取られる中、タリアは重くなった口を開いた。
「どういうつもりかしら?あなたにも口止めをお願いしたはずだけど?」
『なぁに、後輩を手助けするのが先輩の役目、ってやつですよ』
「だからってあなた――」
『どんな罰も覚悟の上です艦長。俺は間違った事をしたとは思っていません』
「・・・・・・」
ハイネのあまりに清々しい口調に、タリアの体の力がふっと抜けた。
そして彼女は傍にいた屈強その2に命じた。
「あのオレンジバカを独房に入れてちょうだい」
19初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:14:44 ID:???
オーブ近海。
「壮観だな、こうして見ると」
オーブを包囲するようにずらりと並んだ連合の艦隊を前に、シャギアはそう洩らした。
「しかしここまでする程の国なのか?オーブという国は」
その数は前年度の2倍。連合に協力を要請しに来たはずなのだが、その様はどう見てもオーブを焼き尽くす気満々の
ように映った。
「オーブは他国に介入せず云々の理念を掲げているにも関わらず結局はやりたい放題の国ですから。正直な話
消えてもらった方が都合が良いのです。相手が首を縦に振らなかったら総攻撃を仕掛けるつもりなのでしょう」
「なるほど・・・・・・確かにやりたい放題だな、あの国は」
先日ステラにボコボコにされた事を思い出す。学生からしてああなのだから、トップの人間ははきっととんでもない者
なのだろう、とシャギアは思った。
「一時間後に相手からの返答が届くとの事です」
「うむ、分かった」
既に要請はウズミの耳に届いている。シャギアとオルバはブリッジを出て、MSデッキへ向かった。

オーブ国防本部。
「協力はせん!そして降伏もせん!そう連合に伝えると共に戦の準備だ!!」
会議室にウズミの怒号が響いた。
「以上、解散!」
どこかの仮面のような事を言い、会議室から出て行こうとするとんでもないトップの者。
「いやいやウズミ様。解散じゃなしに」
そしていつかのおかっぱのように引き止めるユウナ・ロマ・セイラン。
「なんだユウナ!私の決定に不満があると申すか!?」
「もうちょっと冷静に且つ常識的に考えてください!あの数を正面から相手にしては敗北は必至です。民と兵を
危険に晒す事になりますよ?」
「かの有名なドズル・ザ○は言った。「戦いは数だよ兄貴」と。故に!」
「故にダメですよね?それに敵の数は前年度の二倍ですよ、二倍。去年はなんやかんやで凌げましたけど今年も
そうとは限りません」
「むぅ・・・・・・」
ちなみに去年のアレはユウナが首謀者なのだが、空気の読めるウズミ様はそれを口には出さなかった。
こういう大人になりたいものです。
「とりあえず民には避難勧告を発令しておきました」
そう言ったのはウナト。元から絶滅しかけていた彼の毛髪は、ついに残すところあと5%程となっていた。
「うむ、ご苦労。しかし連合と同盟を組むなど考えられん事だ。ここは中立国家、その割には色々とやらかしているが
今年こそは中立を貫かねばならぬ年だとは思わぬか?」
「なんか毎年台風の被害に泣きを見ている農村のような言いようですけど、確かにそうですね。今年こそは我関せずで
終わりたいものです」
去年も一昨年も、オーブはしっかり戦争に巻き込まれている。オーブという国は領海に近付く者に無差別に砲撃を
かける程の中立国家(トンデモ国家)なので、そういった事例は好ましいものではなかった。
「お父様!!」
と、そこで会議室の扉がばん、と開かれた。
20初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:15:55 ID:???
「おお、我があまり愛しくない娘よ!」
「・・・・・・。お父様!連合が攻めてきたって本当ですか!?」
「ああ、つい一時間程前にな」
「それでどうするんですか!?まさか同盟を組むんじゃ・・・・・・」
「それについて今話し合いを――」
「ウズミ様!連合が返答を求めています!」
「そうか。それなら――」
もう少し待ってもらえ、と言おうとしたウズミだったが、それは次の声にかき消された。
「連合と同盟なんて組めません!オーブは中立国です!」
カガリが父に向けたその言葉は、それはそれはとても大きな声だった。
その声は扉の向こう、窓の外・・・・・・そして、オーブの高官が握っていた通信機にまで届いた。
『いいだろう。ならば然るべき処置を取らせてもらう』
スピーカーからそんな声が聞こえ、同時に通信が切られた。
「・・・・・・、あれ?私なにかマズイ事した?」
一同がカガリを呆然と見つめる中、ウズミは腹の底から声を張り上げた。
「この、バカ娘がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

銭湯、ネオの湯。
「あ〜、困った・・・・・・」
ネオは番台で頭を抱えていた。
去年の戦争の後、ネオはカオス、ガイア、アビスを売った金でオーブにこの銭湯を構えた。年頃の子供三人を養うため、
そして仮面を被ったままだとどこの企業も採用してくれないから自分で商売をするしかないじゃないか!ってな感じで。
そして銭湯を経営するに至ったのだが、困った事に赤字続きでにっちもさっちもいかなくなっていた。
まぁこの御時世、風呂の付いていない家などあるはずもなく、利用するのは「たまには銭湯に行くか」的な者ばかり。
固定客もついておらず、割としっかりした内装の割にこの銭湯は傾きかけていた。
「やっぱり向いてないのかな、俺・・・・・・」
誰もが知るところだが、ネオはフラガだった頃から生粋の軍人である。軍学校ではそれなりに優秀な成績を修め、そして
パイロットとしても一流の腕。MSさえあれば、彼は食いっぱぐれる事は一生ないだろう。
しかし軍人をやろうにも、ネオはオーブ軍からリストラされた身だ。故に銭湯を始めたのだが、どうやら彼に商才は
備わっていなかったようだ。
「おいネオ、掃除終わったぞ」
「あー超疲れた。コーヒー牛乳貰うよ」
男湯から、デッキブラシを持ったスティングとアウルが出てきた。
「おう、ごくろーさん。ほら、スティングも好きなの飲めよ」
「なぁネオ・・・・・・」
スティングは番台に座るネオに歩み寄り、アウルに聞こえないような声で囁いた。
「やっぱり俺バイトするよ。経営ヤバいんだろ?」
スティングだけは事情を知っていた。どちらかと言えば何も考えていない属性のアウル、ステラとは違い、スティングは
割と目ざといのだ。
そんなスティングの言葉を、ネオは笑って返した。
「バカ、つまんない事気にするな。おまえは学生やってりゃいいんだよ」
「いや、だけどよ・・・・・・」
「弁護士になるんだろ?バイトなんかしてたら勉強する時間がなくなるじゃないか」
「それは・・・・・・」
「さ、この話はオシマイだ!よし、店開けるぞ」
21初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:17:35 ID:???
話を強引に打ち切り、番台から立ち上がるネオ。
「ネオ・・・・・・」
と、居住スペースになっている二階からステラが降りてきた。
「おうステラ。どうした?」
「これ・・・・・・」
ステラが差し出したのはラジオだった。
「これがどうした――」
言いかけて、言葉が止まる。
そのラジオからは、こんな声が洩れていた。
『連合がまた来たから国民のみなさんはさっさと非難してください』


「ふむ、これなら我々が出る必要はなさそうだな」
『そうだね、兄さん』
既に戦闘は始まっていた。
連合の大艦隊VSオーブ国防軍。互いのMSの性能はほぼ互角であるが故に、戦局はとても単純なものとなっていた。
数の多い連合が圧倒的優勢だった。オーブの戦艦やMSは次々と落とされ、オーブが陥落するのにそう長い時間は
掛かりそうもなかった。
「よしオルバよ、チェスでもするか」
『そうだね・・・・・・と言いたいところだけど、作者はチェスのルールを知らないんだ。キングが動かなければ兵は動かない
という点を除いては』
「そうか・・・・・・それは困ったな」
カレンは俺の嫁である。


オーブ市街。
他の住民と同じように、ネオ一家もシェルターに向かって走っていた。
「もう少しでシェルターだ!頑張れよ!」
スティング、アウル、ステラにそう檄を飛ばすネオ。
「いや、俺ら元軍人だし」
「これくらいへっちゃら、ってね!」
「お腹空いた・・・・・・」
三人はとても余裕だった。
「そういう油断は危ないぞ。ほれ見ろ、オーブが押されてるじゃないか」
遠くに見える戦場では、ムラサメがぽこぽこと落とされていた。連合が市街に侵攻してくるのは時間の問題だろう。
「ったく、だらしねぇ」
「俺ならあんな奴ら瞬殺だけどね」
二人のセリフは決して自惚れではない。ネオを含む四人は元ファントムペイン、ウィンダムごとき赤子の手を捻る
ように簡単に落とす事が出来るだろう。
「ステラ・・・・・・戦う・・・・・・?」
「バカ!おまえらはもう戦う必要なんてないんだよ!」
スティング、アウル、ステラは、自分から望んで兵士になったわけではない。なんかワケの分からない施設で育った
三人は、子供の頃から望んでいないのにも関わらず戦闘教育を施されてきたのだ。
そうして半ば無理矢理に戦場に駆り出された三人を、ネオは二度と戦わせるつもりはなかった。
22初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:20:54 ID:???
「しっかしまぁ、ホントにだらしないな、ありゃ」
そう話している間にも、ムラサメやアストレイはぽこぽこと落とされていく。
「――!?」
と、そこでネオの額に電流が走った。テロレロレン!
「ん?どうしたネオ?立ち止まって」
「・・・・・・。あ、やば!俺ちょっと忘れ物したわ!先に行っててくれ!」
「は?ってオイ、ネオ!それどころじゃないだろ!!」
「すぐ戻る!!」
そう三人に告げ、ネオは元来た道を引き返した。


オーブ、モルゲンレーテ。
「離せ!私も出る!!」
「無茶だよカガリぃ!」
光り輝く黄金のMSを前に、カガリとユウナは揉めていた。
「こんな状況の中でMSを遊ばせておけるか!」
「それはそうだけどカガリには無理だよ!」
「やってみなきゃ分からないじゃないか!」
「分かるよ!いいかいカガリ。このアカツキはね、操縦がとても難しいんだ。どうカガリ用に改良したとしても最低限
プレステのコントローラーくらいにはなるんだ。カガリはこの前やっとスーファミのLボタンとRボタンを使えるように
なったばかりじゃないか」
「そんなの実戦でどうにかしてみせる!だから離せ!!」
「無理だってカガリぃぉおおおお」
肩を掴むユウナをずるずると引きずりつつアカツキへと向かうカガリ。
と、不意に誰かにぽん、と頭を叩かれた。
「嬢ちゃんにはちと荷が勝ちぎるぜ、こいつは」
「――!?お、おまえは!?」
黒い猫仮面を被った男。彼はそのままアカツキへと向かい、コクピットの中に滑り込む。
「な、なんなんだあの男は!?」
見るからに怪しいその男を見てうろたえるユウナ。
しかし彼とは対照的に落ち着き払ったカガリは、傍のマイクに向かっていった。
「カガリだ。ハッチを開放してくれ」
「か、カガリ・・・・・・」
「心配するな、ユウナ。あいつは味方だ。それもとびっきり頼りになるな」
カガリは男の正体を知っていた。その男は普段は仮病ばっかり使って妙な性癖を持ち合わせているが、やる時は
やる男だと。
そんなカガリに対し、ユウナは言った。
「カガリ・・・・・・マイクのスイッチ入ってないよ」
遠くで何かが激突する音が聞こえた。
23初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/05/30(水) 02:23:20 ID:???
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「サタケ!くそっ、連合め・・・・・・!」
オーブ近海。
オーブ軍のMSの数は、既に戦闘開始時の半数以下にまでなっていた。
「ここまでなのか・・・・・・!」
大多数のウィンダムに取り囲まれ、一機、また一機と数を減らしていくムラサメ&アストレイ。
同時に兵達の士気も落ち始めていた。
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「もうだめぽ」
彼のみならず、他のオーブ兵もフッジサーンな状態になっていた。
『次はおまえだ!!』
「しまった!?」
彼がコクピットでフッジサーンしていると、いつの間にか目の前に三機のウィンダム。
三機は一斉にライフルを向け、彼のムラサメにビームを放つ。
「脱出機能?そんなものムラサメにはないよ」
落とされた後の着水時の衝撃で腰とか痛めない事を祈りつつ全てを諦めた彼だったが、不意に彼のムラサメの周囲を
小さい何かが取り囲んだ。
「――!?」
そしてムラサメに放たれたビームは、まるで壁に阻まれるようにして霧散した。
『おいおまえら!弱音を吐くのは終わってからにしろ!』
彼のムラサメを取り囲んでいた何か――ドラグーンが持ち主も元へと戻る。
そこには、黄金のMSの姿があった。まるで何かに突っ込んだかのように少し破損していたが、
その姿は見る者を圧倒させた。
「アカツキ!?そしてこの声、まさか・・・!」
彼の声は、皆聞き覚えがあった。
仮病ばっかり使って妙な性癖を持ち合わせていた男。それが原因で軍をクビになり、行方知れずになっていた男。
――しかし、パイロットとしては一流の腕を持つ男。
『フラガ二佐!?』
オーブの兵達が一斉にそう叫ぶ。あ、ちゃっかり昇進してました。
そんな期待感のこもった兵達の声に、彼はこう答えた。
『俺はネオ・ロアノーク・・・・・・ネオの湯の主人だ!』


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第十九話〜アーサー「独房に入っていたのは・・・・・・俺だったァ――ッ!いつの間にかァ!!」〜
24通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 02:37:34 ID:???
>>1
  &
  初代1氏乙
        &カレン(コードギアス)は俺の嫁
25通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 03:05:03 ID:???
乙!!待ってたぜ!!
26通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 03:29:00 ID:???
>>1 スレタイgj! つーか、六→穴はもう忘れてたわww
そして初代1氏さっそく投下乙! そういえば、今はXが本編だったんだ。
"ゲイ"ザーですっかり忘却の彼方にごめんなさい。
27通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 10:26:16 ID:???
GJだ、GJだが…………

女にうつつを抜かしてるなんてのは、メチャ許せんよなぁ!?

てことでカレンは没収。代わりに皇帝置いときますね^^
28通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 10:35:01 ID:???
こんな時間に俺、参上!

>>1と初代1氏、乙!!
ナナリーは嫁で阿部さんは俺の良い男!!!
29通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 17:49:24 ID:???
馬鹿な奴らめ・・・C.C.もルルーシュも俺の嫁だ。
3029:2007/05/30(水) 18:07:16 ID:???
あとセシルさんも
31通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 18:52:27 ID:???
ならシャーリーは俺の嫁。

シャーリーの同人誌の少なさはどういうことなんだぜ?
右を向いても左を向いてもCCカレンCCカレンCCCCオレンジカレン・・・
32通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 19:33:24 ID:???
>>1乙。

しかし…コードギアすてか見た事ないからワカンネorz
33通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 19:49:13 ID:???
一乙&GJ!

スレタイ、六発目かと思ってたら穴発目だったよOTZ
34通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 19:58:01 ID:???
阿部さんにとっては、皇帝は最高の御馳走だよ。
35通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 22:39:25 ID:???
ディートハルトあたりはカオスの権化とかいって自分からくわれにいきそうだ。





だがその前に俺が食う
36通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 22:48:05 ID:???
コードアヌス 淫欲の阿部さん
37通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 02:20:16 ID:???
正直阿部さんに任せた方が日本も平和裏に独立を回復できそうだしなあ…
38通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 11:01:10 ID:???
少子化が無子化になるだけだな
39通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 13:52:40 ID:???
いま>>38は自分の本名や生年月日もわからんはず!
(POWAAAAAAAAAAAAAN)
40通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 14:01:41 ID:???
つまり次はコードギアスか・・・多分スザクがアスラン化
41358 ◆KaiserDcxs :2007/05/31(木) 16:33:48 ID:???
コードギアッー!スかw
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 オール・ハイル・阿部高和!オール・ハイル・阿部高和!
 ⊂彡
42通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 17:02:36 ID:???
板違いだけど
「もしギアス世界に阿部さんがいたら」
が読みたくてたまらん!
43通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 21:53:58 ID:???
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 
 ⊂彡


44通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 02:25:22 ID:???
( ゚∀゚)
( ∩ミ
| ωつ゛
し⌒J
45通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:17:20 ID:???
X箱360にForza Motorsport 2ってゲームがある。通信対戦も可能。
で、車のペイントもできるんだが…○や□など単純な組み合わせしか出来ないのに、数百のシートを重ね合わせ、見事な絵を完成させるツワモノらがいるんだ。
で、その中に安倍さんがw

ttp://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory&nid=1868361

海外でも何やってんだ日本人と大評判だが、その中に「『やらないか』ガイがいるぞ!」という一文が。

ttp://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=tanimation&nid=276385

どうやら安倍さんはワールドワイドらしい。さすがいいオトコだぜ。
46通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 19:02:46 ID:???
>>45
なんだが日本は大丈夫な気がしてきた。

……いや、逆か?
47通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 00:27:35 ID:???
http://www.nicovideo.jp/watch/sm225544

         _,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.      /  歌 遠 ほ
        {::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.     !   っ 慮  ら
         ゙l'´゙《   __,,,ゝ:::r、:::::l     |   て  し
         ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::}    ヽ  み .な
          ゙i`"l   ̄    ソ::::ヽ    l′ ろ  い
          ゙i. ゝ^   ,  /ヾヾヾ、   ヽ,  よ  で
           ヽ ゙こ´  /     ヽ、   ∠_
            ヽ、  /__,∠、    `'-、   ^ー――
             `゙ク'゙´   `    ゙'、 ヽ
              /           〉 ヽヽ
            ィ               ヽヽ
         _,,-'´:::                 ゙i
        /    `                  }
      /         ,-ィ‐r'´´      /   l
   __r'〈      ,ノ   / ```l       /     l
48通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 12:08:22 ID:???
>>42
阿部さんにはギアスが効かなさそう
生身でもナイトメアくらいなら勝てそうだなw
49通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 21:02:09 ID:???
初めて1000ゲットできたー!
そしてそこに書かれた内容も叶うと良いな…
50通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 21:38:09 ID:???
>カレンは俺の嫁

あんたこの前、すももの委員長は俺の嫁とか言ってただろ!
51通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 21:42:02 ID:???
その前に前スレ>>1000の効果で多分やせたと思うラクスは僕のお姉さん…(;´Д`)ハァハァ
52通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 14:32:44 ID:???
>>51
そしてバストもサイズダウン
53通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 14:51:58 ID:???
乳なんて飾りですよ
54通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 15:32:56 ID:???
貧乳は飾りです。偉い人にはそれがわからんのです!
って…あ、阿部さん?
ちょっと目が…怖アッー!
55阿部:2007/06/04(月) 15:39:40 ID:???
ノンケが増えたみたいだな・・・・・・・うれしいじゃないの
56通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 15:53:59 ID:???
>>54
誤字…orz
誤:貧乳は飾りです
正:巨乳なんて飾りです
>>55
阿部さんキタコレ!
57通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 16:55:31 ID:???
そこは偉い人じゃなくてエロい人だろうが!

>>55はどう見ても偽物
ノンケが増えても阿部さんにはメリットない
58通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 17:06:30 ID:???
>>57
サーセン…orz
59通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 18:05:12 ID:???
偽者が出るってコトは、阿部さんがいい男だからだな。
60通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 19:48:56 ID:???
てゆうか凌辱する楽しみが増えたからだろ。
61通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 20:05:27 ID:???
>>50
イスラム圏なら問題無しwww
62通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 20:27:36 ID:???
>>60
それじゃただのレイパーじゃねえか
阿部さんの意識はもっと崇高なところにあるんだよ
63通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 21:00:50 ID:???
なんか無駄に神格化してる奴もいるようだが落ち着くんだ。
意識とか思想とかはさておいても実際やってることはレイプだぞ。
64通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:30:21 ID:???
>>63
確かにw
阿部さんにとって和姦とレイプの違いはラーメンとカレーくらいの差しかないんだろうなw
65通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:46:11 ID:???
>>64
ネタ的な意味で違うだろ!!!

あとシエル先輩は俺の奴隷
66通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:48:56 ID:???
全然違うよ。
最初から気持ちイイか、アッー!した瞬間から気持ち良くなるかの違いだろ。
67通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:50:08 ID:???
>>66
だろうね。
ちなみにリアルで弟にやろうとしたらさすがに引かれた…(アフォか
68通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:54:51 ID:???
>>67
それは残念だったな
それじゃあ俺と一緒に





入れないか?
69通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 10:03:13 ID:???
ラクスに潰されたい
70通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 10:37:45 ID:???
>>69
肉に押し潰されたいのか
玉を握り潰されたいのか
どっちなんだ
71通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 10:59:13 ID:???
>>70
肉に
72通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 12:33:18 ID:???
>>71
君はかなり特殊な性癖のようだね・・・
73通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 16:37:05 ID:???
  ┃     .ハッテン党.    ┃
  ┃                ┃
  ┃      , '´  ̄ ̄ ` 、     ┃
  ┃     i r-ー-┬-‐、i    ┃
  ┃     | |,,_   _,{|    ┃
  ┃     N| "゚'` {"゚`lリ    ┃
  ┃         ̄       ┃
  ┃   党首:阿部高和    ┃
  ┃     やらないか    ┃
  ┗━━━━━━━━━━━┛
ハッテン党は「いい男の在り方」を徹底的に追及する政党です。
74通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 18:40:22 ID:???
>>72
確かに。



やっぱ潰されるなら男の肉の方が断然いいよな!
75通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 20:28:15 ID:???
ふたなりについてどう思うお前ら?
76通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 20:33:57 ID:???
>>75
好き。
ふたなり同士でも良いし、ふたなり受けでもふたなり責めでもなんでも。
77通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 22:11:58 ID:???
種割れしたカガリは、京都弁を喋りそうな気がする。
78通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 22:37:30 ID:???
>>77
分数の掛け算と割り算ができるようになります
79通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 00:12:14 ID:???
その代わり足し算と引き算が出来なくなります。
80通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 00:56:42 ID:???
>>77
中の人ネタか
そしてレズに目覚めるのか?
81初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:02:49 ID:???
オーブ近海。
突如現れた黄金のMSを前に、敵も味方もその動きを止めていた。
「あー、こほん」
そんな中、その黄金のMS――アカツキのパイロットであるネオは、回線を全チャンネルに合わせて
こほんと咳払い。
そして彼は言った。
「私ことネオ・ロアノークは、オーブに構えた『ネオの湯』という銭湯の主人であります!本日の戦闘の後、疲れた
体を癒しにどうぞ皆さんいらっしゃってください!オーブの皆様方は元より、連合の皆様も歓迎致します!
戦闘で疲れた体を銭湯で!ネオの湯をよろしくお願い致します!!」
そしてネオはアカツキを器用にお辞儀させた。
ネオの額に走った天啓(テロレロレン!)はこれだった。戦場で宣伝・・・・・・小学生でも思いつきそうであり、しかし実行出来る
のは銭湯の主人という立場からならネオにしか出来ないような、画期的な宣伝方法だった。
(やった・・・・・・これで俺の店も建て直せる!)
そう確信し、ネオはコクピットの中でガッツポーズ。戦場にいる者のみならずオーブのシェルターにもこの宣伝は配信
されているので、ネオの思惑どおりならば明日から忙しい毎日が始まるのは確実だった。
(よし、後は・・・・・・)
オーブ兵も連合兵も、突然の事にしばしぽかんとしていた。
そして、
『な・・・・・・舐めたマネを!!』
いち早く我に返った連合のパイロットがアカツキに向けて発砲。
「そうこなくっちゃな!」
ビームを軽々とかわし、お返しとばかりにライフルで応戦する。
ここからはダメ押し。この戦場で大活躍すれば、自分のファン・・・・・・即ち固定客が現れる事必至。
(最近はご無沙汰だったからな・・・・・・久しぶりのアナルファックウヒョー!)
ここからは不純な動機で、ネオは戦場に期待を躍らせた。
82初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:04:09 ID:???
オーブ市街、地下シェルター。
「それにしてもネオの奴、遅いな・・・・・・」
多くのオーブ市民が避難したこのシェルターに、スティング、アウル、ステラも身を寄せていた。
「忘れ物ってなんなんだろーね」
「スペアの・・・・・・仮面?」
「あいつスペアなんか持ってたっけ?ってかアレいつも被ってるけど洗ってんのかな・・・・・・」
「さぁな。それより戦場に動きがあったみたいだぞ」
シェルターに備え付けられた大きなモニターには、戦場の様子が映し出されている。
そこに、突如金ぴかのMSが乱入してきたのだ。
「あれって確か・・・・・・」
「アカツキ、とか言ったか。確かオーブのMSだったな」
アカツキは前にネオが乗っていた機体だが、それの所有権はあくまでオーブにある。昨年の戦争が終わった時、ネオは
こっそりアカツキを返していた。
「・・・・・・ネオ?」
「いや、違うだろう。あれはオーブの象徴たるMS、乗ってるのはおそらくお姫様だ」
ちなみにスティング達はカガリがマクロスバカな事を知らない。ただMSに乗れるという事は知っていたからそう思ったに過ぎない。
しかし次にスピーカーから流れてきた声で、そんな思いは吹き飛んだ。
『あー、こほん。私ことネオ・ロアノークは、オーブに構えた『ネオの湯』という銭湯の主人であります!』
「「「ブー!!!」」」
三人は支給されていたお茶を同時に吹き出した。
「ネオじゃねぇか!!」
「あのバカ!なにやってんだ!!」
「やっぱり・・・・・・ネオ・・・・・・」
宣伝を終えたアカツキは、そのままオーブ軍として戦闘に参加していた。
三人の心配をよそに、アカツキは目を見張るような活躍をしていた。まるで大部屋モンスターハウスでプロシュート兄貴の
ディスク+パープルへイズを発動したかのように、ポコポコと敵MS(ヌケサク)を落としていく。
「・・・・・・ま、あれなら大丈夫そうだな」
そうスティングが安心したその時、見た事の無いMSがアカツキに攻撃を仕掛けた。
「な、なんだありゃあ!?」
赤いMSと、作者の知識には無い類の色のMS。墨色?まぁそんな事はどうでもいいとして、とにかく明らかにヌケサク
ではない二機のMSがアカツキと交戦を開始した。
「おい・・・・・・ヤバくないか、あれ」
その二機は、完璧な連携でアカツキを追い込んでいった。
ドラグーンとヤタノカガミで応戦するも、アカツキは徐々に苦境に立たされていった。
例えるならそれは二体のギアッチョ。気付けばずっと二機のターン!
「こうしちゃいられねぇ!」
スティングは立ち上がり、シェルターの扉へと駆け出す。
「おいスティング!どうすんだよ!」
「決まってんだろ!ネオを助けるんだよ!」
「だけどMSは!?アビスもカオスもガイアも無いんだぜ!?」
「そんなのは後回しだ!」
ロックを解除し、扉を開けるスティング。
「おまえらはそこで――」
待っていろ、と言いかけたスティングだったが、二人は既にスティングの傍にいた。
「バカ言ってんじゃねーっての」
「ステラも・・・・・・戦う」
「へっ。・・・・・・よし、久しぶりにファントムペイン出陣だ!」
83初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:05:55 ID:???
『くそっ!なんなんだこいつらは!』
ドラグーンでの十字砲火、包囲射撃。
それら全てを、目の前の二機は的確に対処してやりすごしていた。
――「兄さん、やっぱりあいつは」
――「ああ、間違いない。小型のビーム砲とはいえ、あのような事が出来るのはニュータイプだけだ」
静観を決め込んでいたシャギアとオルバ。その二人が出撃したのは、連合がオーブ軍に押され始めたからではない。
アカツキのパイロット――ネオに、ニュータイプの疑いが掛かったのだ。
そうなるとニュータイプを月曜日並に嫌うこの二人、始末せねばといそいそと出撃し、そして今に至る。
――「思えば我々はニュータイプのせいで色々と辛い思いをしてきた。ならば奴は葬るしかない!」
――「そうだね。もう刺身にタンポポを乗せる作業は嫌だからね」
そんな動機でアカツキを追い詰めていくシャギアとオルバ。
しかしネオは別にニュータイプではない。ただネオは空間認識力というものが格段に優れているだけであり、死者と交信
したりD.O.M.Eと交信したりガロードにハァハァしたりはしない。ネオの本質はただのナチュラルだ。
ただニュータイプをエンタ芸人並に嫌うこの二人にはそんな事は関係ない。自分達に出来ない事を、自分達が出来なかったせいで
カテゴリーF呼ばわりされる事になった行為を平然と行う者を、彼らはあまり深く考える事なくニュータイプ認定した。
『さて、そろそろとどめだね』
ビーム兵器が効かないという事は出撃前に分かっていた事、二人は近接兵器のみでアカツキを圧倒し、そしてついに
アカツキも退路を失った。
『まずい、このままじゃ――』
眼前には赤いMS、ガンダムヴァサーゴ。
『くっ――』
クローをかわした先にいたアシュタロンの鋏に、アカツキはついに捕まってしまった。
『しまった!?』
『ふふ・・・・・・終わりだな、ニュータイプ!』
『ニュータイプ?いや俺そんなんじゃないから!人違いッスから!だから離して!』
『この際そんなのはどうでもいいさ。とりあえずおまえには消えてもらうよ。・・・・・・兄さん』
「覚悟しろ、ニュータイプ・・・・・・!」
クローを突き出し、アカツキに突進するヴァサーゴ。
『だからニュータイプじゃないってば!確かに俺の名前はネオでなんとなくニューっぽいけど、でも本名は
ムウ・ラ・フラガなんですってば!』
そしてクローがアカツキのコクピットを貫く直前――
『兄さん!』
「ぐおっ!?」
横からの衝撃で、ヴァサーゴは吹っ飛んだ。
『よくも兄さんを!ヌケサクのくせに!』
ヴァサーゴを吹き飛ばした――ヴァサーゴに体当たりをしたMS、ムラサメにビームを浴びせるアシュタロン。
『避けた!?』
敵のビームを避けるという雑魚メカにあるまじき動きをするムラサメは、そのままアカツキの前に立ちはだかった。
『どこの誰かは知らないが、すまない!助かった!』
ムラサメのパイロットに礼を言うネオ。
しかし返ってきた声は、もしネオが今お茶を飲んでいたなら「ブー!!」しそうなものだった。
84初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:07:31 ID:???
『腕鈍ったんじゃねぇか?』
『な・・・・・・スティング!?』
『俺もいるぜ!』
『ステラも・・・・・・』
ムラサメのパイロットは、スティングとアウルとステラだった。
『な、なんでおまえらがそんなのに乗ってるんだ!!』
『いや、急に目の前にこいつが落ちてきてな。破損してなかったからパイロット引きずり下ろして頂いたってわけだ』
『一機しかなかったから三人乗りだけどね』
『・・・・・・らっきー』
まるで欲しかったおもちゃを手に入れたかのように言う三人。
『馬鹿野郎!!今すぐそいつを降りろ!!』
しかしネオは、そんな三人を激しく叱責した。
『な、なんだよ。せっかく助けに来てやったのに・・・・・・』
『うるさい!誰がそんな事頼んだ!いいからさっさと降りてシェルターに行け!!』
『そ、そんな言い方はないだろ!もう少しでやられるトコだったじゃねーか!!』
『ステラ・・・・・・悪い子なの・・・・・・?』
『ああ悪い子だ!ステラだけじゃない、おまえら三人共だ!おまえらはもうそんな物に乗っちゃいけないんだ!』
『乗っちゃいけないって・・・・・・おいネオ、忘れたのか?俺達は元ファントムペイン――』
『そんなのは関係ない!例えおまえらがエース級のパイロットでもな、俺はもうおまえらを戦わせる気はない!』
『・・・・・・』
『だからさっさと降りろ。・・・・・・どこの世界に、子供を戦わせる親がいるんだ』
それだけ言ってネオはアカツキを立ち上がらせ、ヴァサーゴとアシュタロンへ向かっていった。
『さぁ、おまえらの相手はこの俺だ!かかってこい!!』
既に半分以下になったドラグーンを周囲に停滞させ、相手を威嚇するアカツキ。
『と、俺達だ!』
その横に、三人の乗るムラサメ。
『おまえら、俺の話を――』
『おまえの考えは分かった。だけどな・・・・・・親を見捨てるような子供だっていねぇ』
『そーゆー事』
『ネオ・・・・・・守る』
『それが・・・・・・家族ってモンだろ?』
『おまえら・・・・・・くくっ、泣かせる事言うじゃないか』
『さぁネオ、とっととあいつら片付けようぜ!!』
『ああ・・・・・・俺達家族でな!!』
アカツキとムラサメは、同時に射撃を仕掛けた。
85初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:09:24 ID:???
「ふむ・・・・・・実に感動的ではないか。なぁ、オルバよ」
『家族なんて僕ら、記憶にないもんね・・・・・・』
記憶にない家族というモノに思いを馳せ、しんみりするシャギアとオルバ。
『どうする兄さん?このままニヒルなセリフを吐きつつ退けば人気も上がるよ』
「ふっ、オルバよ・・・・・・良くないな、そういう冗談は」
『だよね』
「立ち回り次第ではベジータになれるこの状況・・・・・・だからこそ、奴らを木っ端微塵にする!それが悪というものだ!」
『そもそも家族を持った時点でベジータは死んだも同然だしね!』
放たれたビームをかわし、ヴァサーゴはアカツキに、アシュタロンはムラサメに向かう。
『へっ、このゲテモノMSが!ファントムペインの実力を見せてやるぜ!』
『それは楽しみだ。せいぜい失望させないでもらいたいね!』
アトミックシザーからビームを放つアシュタロン。
『そんな見え見えの射撃!』
回避行動を取ろうとレバーを押すスティングだったが、
『ってアウル!ケツどけろ!』
『しょーがねーじゃん、狭いんだからさ』
『ええい、じゃあこっち・・・・・・おいステラ!足どけろ!』
『ここ、狭い・・・・・・』
『ええい、じゃあ上にってああもう間に合わ――』
あっさりと被弾し、ムラサメは落ちていった。
『『『あーれー』』』
『・・・・・・。えっと、あれ?終わり?』
あまりのあっけなさに、オルバはしばしの間ぽかんとしていた。

『スティング!アウル!ステラ!』
ムラサメの落とされた様子が、ネオの目に映った。
「おっと、よそ見をしてもらっては困るな」
ヴァサーゴは近くにいた戦艦を足場とし、クローを艦に突き刺す。
同時に、腹の部分が赤く光った。
『ちっ!』
ドラグーンの数が減ったため、バリアは張れない。回避も出来そうになかったので、ネオは機体の前面をヴァサーゴに向けた。
「跳ね返すつもりか・・・・・・だが」
相手の意図を知りつつも、シャギアはメガソニック砲を発射した。
『こいつを跳ね返して奴に隙を作り、然る後スティング達を救出しに・・・・・・ってアルェー!?直撃喰らってますヨォーッ!?』
メガソニック砲をまともに受け、あらゆる箇所から火花を散らすアカツキ。端から見たらおいアカツキおまえ何してんだ?
な感じだった。
「このメガソニック砲を通常のビーム兵器と一緒にしてもらっては困るな!」
跳ね返せなかったのはそんな感じの理由です。赤いしな。細かい事は気にしてはなりません。
『おっと再びピンチが襲来〜。もうだめぽ』
そしてまたもやアカツキのコクピットめがけて伸びるヴァサーゴのクローは、
「――なにっ!?」
上空から降ってきた何かによって断ち切られた。
86初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:11:01 ID:???
「突入角修正・・・・・・よし、行ける!」
補助ブースターを切り離し、大気圏に突入する一機のMS。
猛スピードで大気圏を切り裂くように進み、そして数瞬後に視界に映ったのは、多くの艦隊に囲まれた島国。
「あいつら・・・・・・」
折りたたみ式対艦刀――アロンダイトを抜き放ち、それをシンは勢いよく投げ放った。
『――なにっ!?』
それは明らかに連合製のものではないMSの腕に命中した。
どこかで見た事があるような気がしたが、そんな事はどうでもよかった。
シンの胸の中はただ一つ。
「おまえら・・・・・・マユの住んでるオーブに・・・・・・おまえらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――ぱりーん。

『兄さん!!』
「大丈夫だオルバよ、案ずるな。しかし・・・・・・」
突如戦場に舞い降りた一機のMS。
どこかで見た事があるような気がしたが、しかしシャギアはそれを深く考える事はしなかった。
「何やらまた面倒な事になりそ――」
そのMSはまるでハリケーンのように連合の艦隊を斬っていった。そのMS――デスティニーが通り去った後には、
バラバラに分解された艦隊と連合兵の乗る救命ボートだけ。
大量破壊という観点から見れば、それはサテライトキャノンにだって引けを取らなかった。
「・・・・・・」
深く考える事をしなかった、のではなく、そんな事を考えている場合では既になくなっていた。
『に、兄さん!何者なんだい、あいつは!?』
狼狽するオルバ。まぁあんな超級覇王電影弾みたいなものを見せ付けられては誰だって狼狽する。俺だって狼狽する。
「落ち着けオルバよ。心を静めるんだ」
『兄さん・・・・・・』
オルバとは対照的に、シャギアは落ち着き払っていた。
「不吉な数字を数えて落ち着くんだ。4、9、13、42、49、666・・・・・・不吉な数字はホテルとかで部屋番号に割り当てられない
孤独な数字、我々に勇気を与えてくれる。さぁ、オルバも数えるんだ」
もとい。兄さんも狼狽していた。
『も、もう思いつかないよ兄さん!』
そんなやりとりをしている間に、連合の艦隊はその七割が失われていた。
まるでヴァニラ・アイスのように外側からガオンしていくデスティニー。ヴァサーゴやアシュタロンがガオンされるのも
時間の問題だった。
『イタリアでは17が不吉らしいですよ』
海中――ヴァサーゴとアシュタロンの足元から、青い戦艦――ヴェサリウスが鯨のように飛び出てきた。
「アビー!無事だったか!」
『いち早く危険を察知して海中に逃れていました』
二機に背を向け、ハッチを開放するヴェサリウス。
『撤退するのでしょう?はやく乗ってください』
割と長い付き合いなので、アビーもフロスト兄弟の考える事がなんとなく分かってきた。
「うむ。ここは我々がガオンされるステージではないのでな」
『奴を落とすのはまだ先の話さ』
『無理に取り繕わなくて結構ですからさっさとしてください』
ヴァサーゴとアシュタロンはいそいそとヴェサリウスに乗り、そして彼らは海中から離脱した。
87初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/07(木) 03:12:04 ID:???
五分後。
あれだけあった連合の艦隊は全て海に沈み、救命ボート達もオーブ沖から離れた。
「な、なにが起こったんだ、一体・・・・・・」
アカツキのコクピットの中でネオが呟く。
「って、スティング、アウル、ステラ!大丈夫か!?」
『ああ、なんとかな』
『だから俺が操縦するって言ったじゃん』
『スティング・・・・・・ヘタクソ』
『う、うるせー!そもそもこれは一人用なんだよ!』
三人の変わらない口ゲンカを聞いてほっと息を吐くネオ。
「・・・・・・ん?」
と、誰かが自分に通信を入れているのに気付いた。
『応答してください!誰か!!』
「こちらはオーブ軍・・・・・・いや、銭湯『ネオの湯』の主人、ネオ・ロアノークだ」
『――!?こ、こちらはザフト軍ミネルバ隊所属のシン・アスカです!』
「ミネルバ?って事はあの機体、やっぱり――」
『その話は後で!とりあえず一つだけ教えてください!』
なにやら切羽詰まった感のある声。まさか新たな敵かとネオは気を引き締め、続きを促した。
「なんだ・・・・・・?」
『と、トイレはどこですか!?』
「・・・・・・へ?」
『だからトイレです!ああヤバイヤバイもう限界だあqwせdrftgyふじこlp;@』
シンは丸二日間、トイレに行ってなかったのであった。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十話〜こうして、シンのオーブ救出作戦はくそみそな結果で終わったのでした〜〜
88通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 03:32:52 ID:???
シンwwww

あれ?スーツにオムツってなかったっけ?
89通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 03:42:11 ID:???
GJ!!!
今更ながらに、ムスカ級が蝶・戦艦過ぎるwww
90通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 03:49:47 ID:???
初代1乙
ディアボロの大冒険テラワロスw
どうせなら杜王町か水族館にしとけww
91通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 04:59:54 ID:???
GJ!
92通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 09:29:37 ID:???
続きが気になる!超GJ!
93通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 10:55:54 ID:???
嗚呼…某逆襲での『金的』に続いてここでもシンに新たな二つ名が……?GJ!
94通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 15:06:14 ID:???
人呼んでウンコモラシムのシン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
95通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:05:06 ID:???
普通にネオファミリーに感動して泣きそうなんですが。
誰か厚い胸板で泣かせて。それかケツ貸して。
96通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 23:08:44 ID:???
しょうがないな
97通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 07:42:09 ID:???
>>96
ユルイ穴だな・・・・我は気分を害したぞ雑種豚!!!!!!!!
98通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 08:15:26 ID:???
>>97
セイバー一筋じゃなかったのか
99通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 15:39:49 ID:???
ギル様は過去の自分もイケル口
100通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 23:39:38 ID:???
100なら阿部さんと結婚できる
101通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 00:03:41 ID:???
おめでとう
102通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 00:27:14 ID:???
日本じゃ男同士は結婚できないぞ
103通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 03:09:19 ID:???
いい男に法律なんて関係ないのさ
104通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 04:16:16 ID:???
(*゚◇゚)あ、阿部さん・・
105通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 09:07:48 ID:???
題名のセンスが秀逸wwww
106100:2007/06/09(土) 11:10:44 ID:???
>>101
ありがとう
幸せになります

>>102
自分は女なんで大丈夫です
107通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 11:28:40 ID:???
うわ女だ
108通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 12:53:37 ID:???
>>106
うわぁ…非グゥレイトォ…
109通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 13:23:23 ID:???
なんてこった
110通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 14:52:29 ID:???
我々の阿部さんが女なんぞに!
いい男の栄光に賭けて、やらせはせん!やらせはせんぞぉ!
111通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 15:00:38 ID:???
そこは「ヤらせはせん!」だろ
112通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 16:30:19 ID:???
でもその前に婚約破棄しそう…
113通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 17:11:45 ID:???
逆に考えるんだ。
モロッコに送り込んで生やすんだ。
114通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 17:12:41 ID:???
>>106
やらないか
115通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 17:40:19 ID:???
うわ女好きがこのスレに居るなんて
116通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 17:56:56 ID:???
アナルだけなら男女同権さ
117通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 19:15:08 ID:???
>>116
口も同じさ
118通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 20:13:07 ID:???
>>115
だって女の方が穴の数が多くてお得じゃないか
119通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 23:27:14 ID:???
男も女もふたなりも仲良く俺のケツを試してみろよ
120通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 23:31:19 ID:???
>>119
では早速…ふんっ!
121通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 00:00:30 ID:???
>>119
口で頼むよ
122通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 00:03:14 ID:???
>>119
男素股で頼む
123通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:46:08 ID:???
もしOO世界に阿部さんがいたら
阿部バージョンの紹介文

阿部高和。ちょっと悪っぽい いい男2X歳のガンダムマスター。
謎の私設発展組織(ハッテン・ビーイング)に所属する。
特殊不道徳傭兵(インモラル・マックシング)の一人。
全世界を相手に薔薇色に染めるために戦う、熱血漢と冷徹さを兼ね備えたいい男。
しかしまだ子供のような所があり、ノンケを喰ってしまうような行動に出る事がある。
たった一人で戦艦を30隻犯ってしまったという最優秀な精力を持つ。
だが、彼が戦う理由は今だに謎に包まれたままである。
愛機は、私設発展組織(ハッテンバ・ビーイング)が
彼のために特別に開発したガンダムインモラル。
このガンダムは通常の人間が乗ると射精に耐え切れず、EDになってしまうため
阿部以外の人間は全く使いこなせないと言われている。

OOの世界でも阿部さんが主人公なら問題ないな
124通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 02:12:16 ID:???
OOのガンダムに誰かが
「なんで背中にタニシついてるの?」
って言ってて笑ってしまった
125通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:20:04 ID:???
あれはトールギスやリーオーみたいに背中に居住ブロック兼ポッドが
接続可能なのだと思った・・・
126通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:21:55 ID:???
なるほど、イイ男を見つけたら「(そこのタニシの中で)やらないか」ってわけだな
127通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:38:57 ID:???
あれ、ベーゴマじゃないのか?
128通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:56:22 ID:???
今更だがオルバって結構良識人だな。
129通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 20:53:41 ID:???
原作だと兄さんの方が常識人だったような気が・・・
130通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 15:10:59 ID:???
どっちも割りと良識人…
ただNTとお互い兄弟のこととなると変態になるっぽい?
131通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 15:21:54 ID:???
シャギアのファッションセンスはどう考えても常識を逸脱してるって
132通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 19:02:43 ID:???
きっとあの世界じゃあれがかっこいいファッションなんだよ

それよりニートが艦長やってることの方が問題だぜ
133通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:14:09 ID:???
身内に国家元首がいるからってコネで正真正銘のニートを大将?として迎え入れたオーブ軍の方が凄いぞ
しかもそいつはその後に恋人が議長だからってコネでザフト白服に転職するし
今どきの若者はせっかく就職しても長続きしないから困る
134通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 00:41:08 ID:???
死ぬほど笑ったんだが、これ既出?

ヤマジュンサンバ
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm367674
135初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:13:48 ID:???
オーブ、ネオの湯。
「と、いうわけで、しばらくの間こいつを家に置く事にしたからな」
シンの頭にぽむ、と手を置き、ネオはスティング、アウル、ステラの三人に言った。
「シン・アスカです!しばらくの間お世話になります!」
三人に向かって頭を下げるシン。
ちなみに何故こんな事になったのかと言うと、
――「マユ、今から会いに・・・・・・なにぃぃぃぃぃ!?熱海に旅行だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
てな感じです。
そして途方に暮れているところで、ネオに「うちに来ないか?」と誘われ、行く所の無いシンは二つ返事で了承し、
今に至るのだ。
「おう。俺はスティングだ、よろしくな・・・・・・ってなんで下だけジャージなんだ?」
「・・・・・・」
シンは気まずそうに目を逸らした。
「あー、まぁ、気にするな!ほら、次はおまえだ」
事情を知っているネオはその件に関しての話を打ち切り、アウルに自己紹介を促した。
「僕はアウル。なんとスタンドが使えるんだぜ!・・・・・・ってどっかで会ったような気が・・・・・・」
「え?実を言うと俺もあんた達に会ったような気が・・・・・・」
「シン・・・・・・?」
「あれ、君は・・・・・・あぁっ!?」
何かを思い出し声を上げるシン。
もうお気づきだろうか?そう、実はシンと三人は既に出会っていたのだ!
「あの時の暴食女!!」
ディオキア・ガスト事変。完膚なきまでに店を破壊したその事件、シンとステラはその渦中の人だった。
そしてステラを迎えに来たスティングとアウルとも、シンは出会っていたのだ。
「なんだなんだ。おまえら知り合いだったのか」
「ええ、まぁ。あの後ガストの修理代の事でタリア艦長にこっぴどく叱られましたけど」
「そ、そうか・・・・・・。よし!じゃあ今日はシンの歓迎会という事で、みんなでガストにでも行くか!」
「うぇ〜い」
「外食か・・・・・・久しぶりだぜ」
「シンに感謝、ってね!」
「・・・・・・」
皆が浮かれる中、シンだけが浮かない顔をしていた。
(今度は暴れませんように・・・・・・)
136初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:14:57 ID:???
と、シンがくそみそな事になっていた時。
ガモフは未曾有の危機に晒されていた。
「さて、今日は何にするか・・・・・・」
ガモフ、食堂。
今しがた目覚めたイザークは、朝食を食べにここに赴いた。もう昼だが。
このガモフの食堂にはコックはいない。なにしろたった五人しかいないので、食事係にまで人員は割けないのだ。
故にガモフでの食事は、パーキングエリアにあるような食べ物の自動販売機で全てを賄っている。
「・・・・・・ん?」
いつものようにトンカツのボタンを押すイザーク。しかし、今日の自動販売機はいつもとは違った。
「・・・・・・」
二度、三度とポチッ、ポチッ。
いつもならすぐに料理を吐き出してくる自動販売機は、屍のように反応を示さない。
――そう、まるで「もう吐き出す物はありまへん」みたいな感じに。

ガモフ、ブリッジ。
ドタドタドタドタドタドタ・・・・・・
「見つかりませんね、ヴェサリウス・・・・・・」
「ま、焦ってもしょーがないって。気長に行こうぜ」
「くそっ、いったいどこに雲隠れしたんだ・・・・・・キラは」
「あ、なんか勃起してきた」
バタンッ!!
「大変だぞ貴様ら!!」
いつも通りの呑気なブリッジに、血相を変えたイザークが入ってきた。
「あ、イザーク。おはようございます」
「って、もう昼だってーの」
「キラ!・・・・・・なんだイザークか」
「お?ちょうどいいところに。やらないか」
「ええい貴様ら!そんな呑気に構えている場合ではない!!」
いつも通りの脳天気な四人。しかし次のイザークの言葉で、四人は一斉に顔色を変えた。
「食料が・・・・・・食料が尽きたぞ!!!」

まぁ、当然と言えば当然だった。
何しろここまで無補給で来たのだ。この事態はごくごく自然なもので、むしろ今まで誰も気付かなかったという事の
方が大変だった。軍人が四人もいるのに。
と、いうわけでガモフから食料がなくなったわけだが、しかし彼らは腐っても軍人と阿部さん。一人前の軍人になるべく
アカデミーで教育を受けてきた四人と問答無用の良い男の阿部さんは、かれこれ二時間ほど経過した今でもピンピンとしていた。
「は、腹が減ったぞ腰抜けぇ・・・・・・」
「母さん、僕のししゃも・・・・・・」
「非グレイトォ・・・・・・」
「キラ・・・・・・」
嘘です。みんな死にかけていました。
なに読者?仮にも軍人がたった一食抜いただけで死にかけるのはおかしい?読者、それは視野が狭いからだ。
別の例を考えるんだ。「顔が濡れただけで弱るヒーローもいる」そう考えるんだ。
そして阿部さんはと言うと、
「フンッッ!!フンッッ!!」
自販機のお釣り口に暴君を突き刺していた。空腹で頭がおかしくなったのか、そもそも元からこういう事をする人間
だったのか・・・・・・定かではない。
137初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:16:17 ID:???
「このままではヴェサリウスどころではない・・・・・・」
ここから最寄の港まではどんなに飛ばしても二日はかかる。二時間でこのザマなのだから、二日もこのままだとどうなるかは
想像に難くない。
――「ここで臨時ニュースです。本日未明、太平洋の真ん中で四人の干からびた男性の遺体を乗せた軍艦が発見
されました」
「そ、それだけは・・・・・・末代までの恥だ・・・・・・!」
しかしこのままでは本当にそうなってしまう。それだけは避けねばと思考を巡らすイザークだったが、元々あまり良いとは
言えない頭をしているので、さっぱり考えが浮かばなかった。
「よし、じゃあこういうのはどうだ?」
「あ、阿部・・・・・・?」
ついさっきまで自販機をレイプしていた阿部は、細長い何かを持ってイザークの前にいた。
そして阿部はその内の一本をイザークに差し出し、こう言った。
「食料がなければ自分で釣ればいいだけの話だ」

このガモフは、元々宇宙専用の戦艦である。
故に釣りが出来るような場所はないはずなのだが、何故かこのガモフにはそういった場所が設けられていた。
まぁそんな事はどうでもいいとして。
かくして五人は己の生存を懸け、竹竿で魚釣りを開始した。
「腹が減っては戦は出来ぬ、って言うしな」
よく釣り人が使っているような小さい折りたたみの椅子に座り、五人は海に釣り糸を垂らす。
もちろん阿部さんも。
「・・・・・・」
そんな姿を見せる阿部を、ニコルは不思議そうな顔で見つめていた。
「ん?なんだニコル?欲しくなったのか?」
「いえ・・・・・・ただ普通に釣りをしているなぁって」
「・・・・・・?」
「てっきり阿部さんなら全裸で腰に手を当ててそそり立つ肉棒に糸を結びつけて釣りをするんじゃないかなぁって
思っただけですよ」
その姿が容易に想像出来るから困る。
「おいおいニコル。俺をなんだと思ってるんだ?」
「あ、すみません。気を悪くしましたか?」
「別に気にはしないけどな。だけど俺はそこまでするような男じゃない。そもそもそんな方法じゃとても魚なんて
釣り上げられないだろ?」
ミニマム時に糸を垂らしたとして、魚が掛かった時に釣り上げようとしても勃起分しか上に上がらない。魚を釣るという
目的がある以上、ニコルの言ったような方法では魚なんか釣る事は出来ないのだ。釣ろうとするなら五メートル以上は
なくてはならず、それではもはやほとんど化け物である。
「確かにそうですよね・・・・・・すみません、変な事を言って」
「まぁ気持ちは分からなくはないが、俺だっておまえらと同じ普通の人間なんだぜ?」
「「「「いや、それはない」」」」
四人の声がハモった。
「っと、そんな会話をしている間に俺の竿に反応が」
阿部の竿がぴくぴくと動いた。念のために言っておくが、竿とは釣竿の事である。
138初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:17:37 ID:???
「おっ?こいつは大物だ・・・・・・!」
竿が思いっきりしなる。並の魚ではこうはならず、それはかかった獲物が大物である事の証明だった。
「マグロか!?」
「サメか!?」
「クジラですか!?」
「キラか!?」
期待感の篭った目で阿部の竿を眺める四人。
「いや、どうやらこいつは・・・・・・!」
やがて獲物の頭が海面から浮き出る。
「「「「なっ!?」」」」
そして四人は驚愕した。
阿部の釣竿に掛かっていたのはマグロでもサメでもクジラでもキラでもなく、
『な、何が起こったというのだアビー!?』
『状況から察するに、どうやら釣り上げられたようです』
『戦艦が釣り上げられるってどんな状況だよ・・・・・・』
ヴェサリウスだった。

やがてその全身を海面に出した獲物。
見間違うはずもない。阿部が釣り上げたのは、五人が目下捜索中であったヴェサリウスだった。
「こ、こうしちゃいられんッ!!」
釣竿を放り投げ立ち上がるイザーク。
「行くぞ貴様ら!今日こそ確保だ!!」
「「「了解!」」」
そうして艦内に戻ろうとするイザーク、ディアッカ、ニコル、アスランだったが、
ズベッ!!
「「「「あべしっ!」」」」
足がもつれ、四人仲良くすっ転んだ。
「ぐ・・・・・・腹が減って足腰が立たない・・・・・・!」
あまりの空腹に、四人の体力はもはや限界だった。
「やれやれ」
『ふっ・・・・・・』
その様をブリッジから眺めていたのか、ヴェサリウスの外部スピーカーから声が聞こえた。
『見ろオルバよ。どうやら向こうは飢えに苦しんでいるようだぞ』
『憐れ過ぎて何も言えないね、兄さん。こんな暑い日に釣りをする奴の気が知れないよ』
『宿命のライバルがこのザマでは我々の美学が映えん。このまま奴らを沈めて新たなライバルでも探すか?』
『そうだね。補給もしないような奴らに僕らのライバルは務まらないよね』
『すみません。非常に言いにくい事なのですが、こちらの食料も尽きています』
『『え・・・・・・』』
139初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:18:43 ID:???
と、いうわけで。
「ふっ、絶好の釣り日和だな、オルバよ」
「こんな日に釣りをしない奴の気が知れないよね、兄さん」
ガモフの横に艦を停め、ヴェサリウス組も釣りを始めた。
このヴェサリウスも宇宙用の戦艦なので釣りが出来る場所は(ry
「さてオルバよ、何を釣り上げようか」
「僕は鮎を釣るよ。鮎の塩焼きは絶品だからね」
「そうだな。なら私は鮭を釣ろう。鮭の切り身は朝食に欠かせないからな」
「両方とも海には生息していないのですが」
鮭や鮎は川で釣れる魚です。
「はっ!見ろ貴様ら!あそこに馬鹿がいるぞ!!」
そんな二人の馬鹿っぷりを見て、イザークが指をさして嘲笑った。
「おいおい、正気かあいつら・・・・・・」
「ちょっと信じられませんよね」
「m9(^Д^)プギャー」
「キラ・・・・・・」
「ぐっ・・・・・・何も言い返せん・・・・・・!」
がっくりとうなだれるシャギア兄さん。まぁイザークに馬鹿呼ばわりされちゃあ、ねぇ?
「あんな馬鹿どもに釣られる魚などおらん!この海域の魚は全て頂きだな!」
「大物頼むぜ、イザーク」
「ああ、任せておけ!巨大なシーチキンを釣り上げてやるぞ!!」
「えっ・・・・・・?」
もっと馬鹿がいた。
「見ろオルバよ、あそこに馬鹿がいるぞ」
「こいつはお笑いだね兄さん」
そんなイザークの馬鹿っぷりを見て鼻で笑うフロスト兄弟。
「五十歩百歩・・・・・・」
アビーがぽつりと呟いた。
140初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:22:26 ID:???
「さて・・・・・・このまま釣りを続けてもいいのだが、一つ提案がある」
10分ほどした頃、シャギアはガモフ組に声をかけた。
「ほう?言ってみろ」
「この中で一番の大物を釣った者の陣営の言う事を一つ、相手はなんであろうと聞き入れる、というのはどうだ?」
早い話が「釣り勝負をしよう」とシャギアは申し出た。
「はっ、何を馬鹿な事を!そんな勝負を受けていったい何に――」
「イザークイザーク」
「なんだニコル?」
「勝ったらヴェサリウスを返してもらえばいいじゃないですか」
「いいだろう、受けてやる!こちらが勝ったらヴェサリウスを返してもらうぞ!!」
「ふっ、そうこなくてはな・・・・・・」
イザークのその言葉を聞いて、シャギアはニヤリと笑った。
「どうしたのさ兄さん。いきなりそんな勝負を持ちかけて」
「オルバよ。我々が駆けた戦場の事を覚えているか?」
「え?うん、まぁ大体は・・・・・・」
「我々は様々な敵と戦ったが、そのどれもが常識の範囲内のMS・・・・・・私はいい加減飽き飽きしているのだよ、オルバ」
「サテライトキャノンには驚いたけど、あれも言ってしまえば常識的なMSだしね」
「故に、だ。私は知りたいのだ・・・・・・卑猥な武装でMSのケツの辺りを貫くというワケの分からんMSを!」
「MSじゃないかもしれないけどね、もしかしたら」
「というわけで、我々が勝ったらインモラルとやらを頂く」
「「「「な、なんだってー!!」」」」
予想GUYの条件にMMR化する四人。あんなMSを欲しがるような者がいるとは誰も思ってなかった。
「いいよ」
しかし阿部さんはあっさり承諾した。
「あ、阿部!いいのかそんな安請け合いして!?」
「構わないさ。要は勝てばいいんだろ?勝てば」
「そ、それはそうだが・・・・・・」
もし負けたらインモラルを失う・・・・・・それはつまり、このガモフ隊がどこにでもあるような凡庸な隊になるという事だった。
もしかしたらスポットがアークエンジェルに当たってしまうかもしれない・・・・・・そんな危険を孕んでいた。
「決まりだな。制限時間は夕方の六時まで」
「その時間までに一番の大物を釣り上げた者の側の勝ち、って事だな?」
「そういう事だ」
そしてガモフ組とヴェサリウス組は改めて海に糸を垂らし、釣り勝負が始まった。
「もし負けたらどうなっちゃうんでしょうか、この艦は・・・・・・」
「負けた時の事なんて気にするなって。それに万が一負けても向こうのあの二人のアナルは頂きだ」
「「いや、おまえは要らないぞ?」」
フロスト兄弟がハモった。
141初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/14(木) 04:23:48 ID:???
開始から小一時間が経過。
「やったぞ!また釣れた!!」
「グゥレイト!こいつは大物だぜ!!」
「稚魚はリリース、っと・・・・・・」
「ええい、これもキラじゃない!!」
「うほっ、良い魚・・・・・・」
ガモフ組は次々と魚を釣り上げていた。
そしてヴェサリウス組はというと・・・・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
清々しいくらいに坊主だった。
「何故だ!?何故我々の餌には食いつかん!!」
「餌も竿もなんの問題もないはずだけど・・・・・・」
「・・・・・・」
彼らの浮きはピクリとも反応せず、アビーは少しキレかけていた。
「おい見てみろ貴様ら!さっきから彫像のように身動き一つ取っていないぞあいつらは!!」
「おいおい、誰だよあんな所に彫像を置いた奴は」
「あそこ一帯だけ溜池にでもなったんでしょうか・・・・・・プッ」
「キラの彫像だって!?・・・・・・なんだ違うじゃないか!!」
「m9(^Д^)プギャー」
追い討ちをかけるかのようなガモフ組の嘲り。
それが引き金となって、ついにシャギアはプッツーンした。
「アビー!今すぐ例の物を持ってくるんだ!!」
「了解」
アビーは素早く艦内に戻り、そしてノートパソコンとなんかでっかいのを持って戻ってきた。
「兄さん、それは・・・・・・?」
「見ての通り・・・・・・ロケットアンカーだ!!」
ロケットアンカー・・・・・・連ザでソードストライクやインフィニットジャスティスが装備しているようなやつだ。ただサイズは
アビーが持ち運べる程度になっているが。
「アビー!」
「もう少し・・・・・・」
カタカタと高速でキーを叩いていくアビー。
「完了しました」
彼女がエンターキーを押すと同時に、彼女の膝の上にあるノートパソコンにこの海域の海中の様子が映し出された。
アビーは遥か頭上に浮かぶ衛星をハッキングしていたのだ。
「よし。それで大物の位置は掴めたか?」
「はい。あと30秒でヴェサリウスの真下を通過します。鯨が」
「鯨か・・・・・・」
鯨。言うまでもなく超大物であり、釣り上げればまさに「約束された勝利の獲物」となるものだった。
「き、汚いぞ貴様ら!!」
その様子を見て抗議の声を上げるイザーク。まぁ当然だよね。
142初代1:2007/06/14(木) 04:43:59 ID:???
さるを食らってしまったので、続きは明日に
でもうpします。サーセンwww
143通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 06:06:21 ID:???
1氏乙!
ししゃも吹いたwwwwwwww
144通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 08:46:41 ID:???
乙!
毎回楽しみだ
145通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 11:30:42 ID:???
今回も笑わせてもらったw
続きが楽しみだなw
146初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/15(金) 01:48:04 ID:???
「ふっ・・・・・・何を言うのかと思えば、見苦しい」
しかしそんなイザークを、シャギアは鼻で笑った。
「なんだと!?」
「一番の大物を釣り上げた者こそが勝者・・・・・・この勝負を支配しているのはそれだけだ」
「それはそうだが・・・・・・しかし!貴様らは美学がどうとか言ってなかったか!?今の貴様らの行為に美学など
微塵も感じられんぞ!!」
「故に一時的に捨てたのだ、私は・・・・・・勝利するために己の美学を、ナイルの川底に!!」
「それだと永遠に戻ってこないような気がするのですが」
「過程や方法などどうでも良い・・・・・・要は!」
海面にアンカーを向け、スイッチをぽちっとな。
「勝てばよかろうなのだァ――ッ!!」
勢いよくアンカーが射出され、それは海面――その下にいたシロナガスクジラに突き刺さった。
「よし!さぁリールを巻くんだオルバよ!!」
「巻くって・・・・・・人の力で鯨なんて釣れるわけないよ兄さん!!」
「良いのだ、オルバよ・・・・・・巻くフリだけでな」
「え・・・・・・」
アンカー射出装置の横には申し訳程度のリールが付いていたが、そもそもアンカーはリールで巻き上げるものではない。
本来は自動で巻き戻るものだ。
しかし今回は釣り勝負、釣り上げたという事実がなければ鯨をゲットしたとて無効になるだけ。故にシャギアはあらかじめ
アビーにダミーのリールを付けさせておいたのだ。セロテープで。
「でもまだ解決してないよ!明らかに重量オーバーだよ兄さん!」
「それも問題ない。アビー」
「捕縛に成功。今上げます」
するとチンケなアンカーの刺さったシロナガスクジラは、まるで釣り上げられた魚のように海上を舞った。
「え、ウソ!?なんで!?」
「よく見るんだオルバよ。あの鯨の体を」
「体・・・・・・あ」
オルバは気付いた。
アンカーしか刺さっていないはずの鯨の体が、何かに締め付けられているようになっているのを。
「あれってもしかして・・・・・・」
「そう・・・・・・テンタクラーロッドだ」
実はアンカーには何の意味もなかった。アンカーを使ったのは単に鯨を釣るに不自然でない得物というだけの、言わば演出
のようなものであり、実際はミラージュコロイドで透明化させたテンタクラーロッドで鯨を捕獲したのだった。
しかしタネを知らない者にはそれは、
「ば、馬鹿な!!ああも簡単に鯨を・・・・・・!?」
こんな風に映り、敗北感を味わわせるには十分なものだった。
「ふっ・・・・・・勝負あったな」
シャギアは勝ち誇った笑みを浮かべた。
147初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/15(金) 01:49:36 ID:???
午後六時。
「結果発表だ」
言い出しっぺのシャギアが全員にそう告げた。
「とは言え、するまでもないか・・・・・・」
勝敗は誰も目にも明らかだった。
様々な魚をたくさん釣り上げたガモフ組・・・・・・しかし、サイズ的にはどれも鯨には到底及ばない。
「くっ、この卑怯者どもめ!!」
「なんとでも言うがいい。しかし約束は約束だ。そちらのインモラルとやらをすぐに渡すがいい」
「くっ・・・・・・!」
約束を破棄してスタコラサッサしようとも考えたイザークだったが、武人気質の彼にそんなマネは出来ない。
己の信条と軍人としての判断・・・・・・イザークは初めて葛藤に苛まれた。
「ま、約束は約束だからな」
「あ、阿部・・・・・・」
イザークの肩にぽんと手を置き、そして阿部はシャギアに言った。
「約束どおり、ヴェサリウスを返してもらおうか」
「――!?」
一同が驚愕した。
「・・・・・・おやおや、何を言うのかと思えば・・・・・・」
「暑さで頭がやられたのかな」
「あなた方が鯨以上の獲物を釣ったという記録はないのですが」
「なぁお三方・・・・・・今回の勝負の勝利条件、もう一度思い出してみるといい」
まるでトリックを明かす探偵のような振る舞いで、阿部は語りかけた。
「何を言い出すのかと思えば・・・・・・」
「今日一番の大物を釣った者が勝者、だよね兄さん」
「・・・・・・」
「そう。今日一番の大物を釣った者が勝者だ。よしニコル、では今日とはいつから始まった?」
「え?えっと・・・・・・正確に言うなら午前零時から、ですか?」
「そうだ。つまり今回の勝負はあの男が勝負を持ちかける以前から既に始まっていたという事になる」
「ふん、それがどうしたっていうのさ!例えそうだとしてもおまえ達に鯨以上の獲物を釣った形跡なんてないじゃないか!」
「果たしてそうかな・・・・・・?」
「なに・・・・・・?」
「ここでおまえ達に質問だ。おまえ達はこの場にどうやって現れた?」
「どうって・・・・・・」
「それなら忘れるはずなかろう。何せ我々の艦は貴様に釣り上げられ――」
そこまで言って、シャギアは急に顔色を変えた。
「気付いたようだな。そう、俺は既に鯨以上の獲物を釣っていたのさ・・・・・・おまえ達が今乗っている、その艦をな!」
成歩堂のようにビシっと指を突きつける阿部。
「ぐ・・・・・・ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
そして予想外の証拠を突きつけられた御剣検事のように仰け反るシャギア。
148初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/15(金) 01:51:14 ID:???
「あ、阿部・・・・・・!」
「なんの事はない。俺達は最初から勝っていたのさイザーク」
「馬鹿な!認められるわけないだろうそんなの!第一ヴェサリウスは魚じゃないじゃないか!」
「鯨も魚ではない!まぁ例え魚限定にしたとしても、鯨以外さっぱりなおまえ達に勝利の線はないけどな」
「ぐっ・・・・・・に、兄さん」
敗北感に打ちひしがれたオルバは、兄に目をやった。
「・・・・・・、くっくっく」
するとシャギアは、突然含み笑いをし出した。
「いや結構結構。素晴らしい。さすがは我が宿命のライバル、といったところだ。・・・・・・しかしな、おまえ達も一つ忘れている
事がある」
「ほう?なんだいそれは?」
「それはな・・・・・・私が美学をナイルの川底に沈めたという事だ!アビー!!」
『了解』
一瞬の出来事だった。
既にブリッジに戻っていたアビーの手によってシャギアとオルバの立っていた足場が収容され、そしてヴェサリウスは
一目散にこの場から消えた。
約束を反故にして逃げた、とも言う。
「・・・・・・はっ!貴様ら!ヴェサリウスを追うぞ!!」
いち早く我に返ったイザークは皆にそう命じ、
ズベッ!
「「「「あべしっ!!」」」」
駆け出そうとしたところで、足がもつれてすっ転んだ。
そしてそうしている間に、とうとうヴェサリウスの姿は見えなくなってしまった。
「ま、当初の目的は達成したしな」
そんな四人を尻目に、阿部は釣り上げた魚をクーラーボックスに収納していった。


「痛み分け、といったところだな」
「僕らと互角に渡り合うなんて、やっぱり彼らはライバルに相応しい奴らだったね兄さん」
「空気の読める私は何も言いません」
ヴェサリウス、ブリッジ。追跡されている様子はなく、ヴェサリウスは悠々と飛行していた。
「さて、食糧事情も無事解決したわけだが」
ヴェサリウスのMSデッキには、さっき捕獲した鯨が冷凍保存されていた。鯨だけとはいえ、あれだけの大きさあれば
阿部デスXが終わるくらいまでは余裕で持つだろう。
「そろそろ晩飯の時間だ。アビー」
「なんでしょう?」
「私は唐揚げがいい」
「僕はソテーがいいな」
149初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/15(金) 01:52:49 ID:???
「はい?何をおっしゃっているのですか?」
「決まっている・・・・・・今日の晩御飯だ」
「ですから、どうしてそれを私に言うのですか?」
「確かアビーは調理師免許を持ってたよね。だからぱぱっと作ってくれって事さ」
このヴェサリウスもガモフと同じような食事システムだ。ただ販売機には食材から調理するという機能はなく、故にあの鯨は
誰かが調理しなければ食べられないのだ。
「・・・・・・。分かりました。少々お待ちください」
そう言ってアビーはブリッジを後にする。
彼女の頬に伝った一筋の汗に、二人は気付かなかった。

そして食堂。
「鯨の唐揚げとソテーです。どうぞお召し上がりください」
「「・・・・・・」」
食卓に並べられたから揚げとソテー。
「た、確かに揚がっているな・・・・・・とても」
「ソ・・・・・・テー・・・・・・?」
どう見ても消し炭と消し炭だった。
「どうしたのですか?冷めない内にどうぞ」
「あ、ああ・・・・・・」
困惑しつつも料理を口に運ぶ二人。
「「・・・・・・」」
ガリッ
「「しくしくしく・・・・・・」」
とても料理のものとは思えない擬音が口の中で鳴り、二人は涙した。

次の日。
アビーは一人でブリッジにいた。
「おかしいですね・・・・・・」
シャギアとオルバは、腹が痛いという事で部屋で寝込んでいた。
「何がいけなかったのでしょう・・・・・・」
原因はおそらく昨日のアレ。
ふとアビーは、調理師免許を取った時の事を思い出した。
――「どうぞ先生。モツァレラチーズとトマトのサラダと娼婦風スパゲティです」
――「た、頼む・・・・・・これ以上君の料理を食べさせないでくれ・・・・・・免許あげるから」
「・・・・・・やはり私は料理がヘタなのでしょうか?」
アビーのそんな呟きが、誰もいないブリッジに響いた。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十一話〜あの後消し炭はフロスト兄弟が美味しくいただきました〜
150通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 02:52:13 ID:???
マッハ乙!
151通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 02:57:03 ID:???
なら、乙するしかないじゃないかっ!!
最近上がらないから消えたと思ってた(・ω・`)
152通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 03:00:29 ID:???
じゃあ、上げるか
153通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 07:18:18 ID:???
154通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 08:26:38 ID:???
消し炭だろうと出された物は全て食べるフロスト兄弟の優しさに感動www
155通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 08:53:35 ID:???
ほのぼのしててよかったな。でもどんな世界情勢だったかもう忘れちまったぜ
156通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 09:10:03 ID:???
アビーかあいいよアビー
157通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 13:42:25 ID:???
目立つMSデッキに堂々と食用鯨なんか保管しといて大丈夫かなあ。
ヴェサは今のところ一応表向きの名目上は連合所属なわけで、
万一ブルコス(元々は過激派環境保護団体…のはず)と組む事になって
大漁の鯨肉見られた日にゃ…
158通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 17:12:00 ID:???
いや待て、この話は「変態どもにも弱点は存在する」という重要な話だったのではないか
159通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 17:35:02 ID:???
可哀そうな鯨か・・・・・・・
160通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 20:40:07 ID:???
アビーかわいいよアビー。
下僕にしてほしい。
161通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 20:44:15 ID:???
アビーの事だ、女性限定確定だな。下僕にするのは


ほんと阿部さんと似て非なるポジだ
162通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 21:38:28 ID:???
ええぃ!!!!
まだガロードに道下君はでないのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
163通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 21:49:37 ID:???
ガロードなら、阿部さんに掘られてもティファとだけはラブラブのままでいそうだ。
164通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 23:21:58 ID:ljC+gDrG
バルス!
165通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 00:37:48 ID:???
目が…目がぁぁぁぁぁぁあ
166通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 01:06:05 ID:???
阿部さんの精液で治るな。

ムスカ「もう子供を追い詰めたりしないよ」
167初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/16(土) 04:06:41 ID:???
「ところで俺のキンタマを見てくれ。こいつをどう思う?」
「すごく・・・・・・大きいです」
「グゥレイト!長さも太さもパーフェクトだぜ!!」
「キラ・・・・・・」
「貴様ら、少しは真面目にやれ!」


暴君100センチ そりゃ巨根ってコトかい? アッー!
らっぴんぐがツナギ だぁぁベンチに座って ウホッ
ハッテン場 ヤっちゃっちゃ
そんときゃーっち&アナルにファック
キン(Fuu)タマ(Fuu)の間にでっかい肉棒 ヒュ〜♪
――ここまでが限界でした。


ヴェサリウス、レクリエーションルーム。
三人はソファーに座ってテレビを見ていた。
『次回、ひとひら最終幕。ありがとう・・・・・・ございました』
「・・・・・・うむ。やはりムギは良い。さすがは私の嫁だ」
「同感です。あの健気なところに惹かれますね。ただムギは私の嫁ですが」
「二次元を嫁にするのはどうかと思うよ・・・・・・オリナルは良い奴だけど」
ひとひらが終わった後。チャンネルはそのままに、シャギアとアビーはソファーから立ち上がった。
「さて、30分の休憩だ。私は風呂に入るぞ」
「では私は艦の状態をチェックしてきます」
「あ、やっぱり二人ともセイント・ビーストには興味ないんだ・・・・・・」
ちなみに30分後・・・・・・つまりセイント・ビーストの後にはリリカルなのはストライカーズが放送される。
「僕は風呂も入ったし別にする事もないし・・・・・・せっかくだから見てみよっと」
そして30分後。
「うむ、ディモールト良い湯だった。さて、そろそろリリカルフェイトの時間だな」
「リリカルなのは、です。あと念のために言っておきますが、フェイトは私の嫁ですので」
「・・・・・・」
「ん?どうしたオルバよ、げっそりして」
「・・・・・・まさか見たのですか?セイント・ビーストを」
「・・・・・・」
セイント・ビーストとは美形の天使達がなんやかんやするアニメであり、分かりやすく言えば腐女子用のアニメである。
「男同士があんなにべったり・・・・・・萌えアニメを見た時の女性の気持ちが少しだけ分かった気がするよ」
168初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/16(土) 04:08:10 ID:???
オーブ市街。
「おまえが死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「ぐへぁ!!?!?!?」
絡んできた不良たちを、ステラは完膚なきまでにボコボコにしていた。
「いつ見ても悲惨な光景だな・・・・・・」
「いや、これでもマシになった方なんだぜ?」
「そうなんですか?」
「ああ。前はもっと酷かった」
〜回想〜
――「いつも済まないなステラ。ほら、小遣いだ」
――「いいの・・・・・・?」
――「ああ。いつも手伝ってもらってるんだ“しね”」
――「おまえが死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
――「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「とか、」
――『ハニワ幻人め、死ねぇ!!』
――「おまえが死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
――「ああっ!?ネオ!ステラがまたテレビ壊した!!」
「とかな」
「あの、やっぱり俺野宿しようかと・・・・・・」
「今は大丈夫だって!そんな事よりほら、今日こそ一緒に風呂に入ろう」
「しかもネオさん執拗に風呂に誘ってくるし・・・・・・」
シンは様々な危険に晒されていた。


ベルリン市街。
「また来たの、ラクス・・・・・・って、なに読んでるの?」
「あ、キラ。地球の週刊誌ですわ」
「またそんな下世話な物を・・・・・・」
「でもこの記事を見てくださいまし。これは身の毛もよだつような恐ろしい事件ですわ!」
「どれどれ・・・・・・」
――無職の男性が下校途中の少女を拉致して監禁!地獄のような二ヶ月間!!
「本当に恐ろしいですわ!わたくしもモリタケ以外の者を雇った方がよろしいのでしょうか・・・・・・」
「・・・・・・」
――いや、僕拉致された上に1年間監禁されて洗脳されてたんだけど。キミに。
169初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/16(土) 04:09:24 ID:???
キラがアークエンジェルに乗っていた頃の話。
「ねぇサイ。ナタルさんに頼まれたんだけど、胃薬のある場所って分かる?」
「ああ。知ってるよ」
「教えてくれない?」
「・・・・・・、教えてあげません」
「・・・・・・」
――うわぁ、中の人ネタだよ・・・・・・。嫌だなぁ・・・・・・こういうのって知らない人が見たら全く面白くないネタだし、知ってる人
だって「はいはい中の人中の人」って感じになるし、ホント面白がってるのってネタを書いてる人だけなんじゃない?最近増えて
るけどさぁ、いい加減にして欲しいよね。だけどこの状況、僕の中の人はクリーンヒットってな感じにピッタリだし、それにここで
乗らないってのも空気読めてない感じだよね。それに胃薬の場所も知りたいし。ハァ・・・・・・どう返されるか実に正確に予想
出来るけど、ここは一つ乗っておくか・・・・・・
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「――え!?いや、ごめん・・・・・・ちょっとイジワルしてみたかっただけなんだ・・・・・・そんなに怒るなよキラ・・・・・・」
「えっ・・・・・・」
「ちょっとキラ!?どうしたの突然!?」
「確かにサイは変態だけど、そんなに怒らなくてもいいじゃない・・・・・・」
「キラ・・・・・・やっぱり戦闘で疲れてるんだな・・・・・・」
「フヒヒヒヒ・・・・・・」
「・・・・・・」
――最初に中の人とか言い出した奴死ね。マジで死ね。


「阿部さん阿部さん」
「ん?なんだニコル?」
「阿部さんって服はそのツナギだけしか持ってないんですか?」
「ああ。どうもこいつ以外はしっくりこなくてな」
「・・・・・・じゃあ、洗濯とかはしてないんですか?」
「いや、してるぞ」
「えっ?でもじゃあその間は何を着て・・・・・・」
「おいおい。じゃあなんで俺はたまに全裸で過ごしたりしてるんだ?」
「あ、全裸の時って単にツナギを洗濯していただけだったんですか・・・・・・」
「それ以外に全裸で過ごす理由はないだろ?もう少し常識の枠に嵌めて俺を見るんだ」
「あの、常識的な人はそもそも服がないからといって全裸で過ごしたりはしませんよ・・・・・・」
170初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/16(土) 04:11:51 ID:???
「皆様、ごきげんよう。『うほっ、良いチャンネル』の時間です。司会はわたくし、みんなの歌姫ラクス・クラインですわ」
「アシスタントのラウ・ル・クルーゼだ」
「って、なんでよりによってあなたなんですの?てっきりわたくしはキラだと思ってレストランに予約を入れておいたのに・・・・・・」
「あーもしもしアンディ。私だ、ラウ・ル・クルーゼだ。この収録が終わった後、ラクス嬢が食事に連れて行ってくれるそうだ。
ああ、食事代は全額ラクス嬢が出す。モラシムも誘うといい。なんならダコスタ君もどうかね?」
「ちょっとクルーゼ様!なに勝手な事をおっしゃっていますの!?キラでないのなら即刻キャンセルですわ!!」
「ちっ・・・・・・まぁいい。さっさと進行したまえラクス嬢」
「アシスタントとは思えない態度ですわね・・・・・・。こほん、それでは最初のお葉書ですわ。ペンネーム『厄介な奴だよキミは!』
さんから頂きました。えー、『ラクスさんは体重を大層気にしているようですが、いったい何キロあるのですか?』。・・・・・・って、
なんですのこれは!?」
「視聴者の素朴な疑問だろう。さぁラクス嬢、答えたまえ」
「答えるわけありませんわ!ってか誰ですか!?こんな葉書を採用したのは!?」
「送られてきた葉書の中から無作為に選んだものだ、他意はない。さぁ答えたまえラクス嬢。それとも視聴者の気持ちを
無下にするかね?プラントのアイドルが、自分を慕うファンを!」
「くっ、そう言われると・・・・・・。分かりましたわ・・・・・・・・・・・・ごにょごにょキロ、ですわ・・・・・・」
「なんだって?よく聞こえないなラクス嬢・・・・・・」
「・・・・・・、ごにょごにょキロ、ですわ」
「なんだって?」
「だから、“ズギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン”キロ、ですわ!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「な、なんですかそのしらけたのび太のような目は・・・・・・」
「ふっ、ラクス嬢・・・・・・キミが予約すべきはレストランではなくスポーツジムだったようだな」
「大きなお世話ですわ!!次のお葉書に行きますわよ!こほん、ペンネーム『私の勘がそう告げている』さんから。
『ラクスさんはミーアさんに比べてスタイルという観点から見ればありとあらゆる箇所が大敗を喫していますが、そこの
ところはどう思っているんですか?』・・・・・・って、またですか!?なんなんですのさっきから!嫌がらせ!?」
「邪推はよすんだラクス嬢・・・・・・あくまでこれは送られてきた葉書の中から無作為に――」
「やかましいですわ!こんな葉書はボツですボツ!!」
「ほう?ならば破り捨てるかね?ファンがキミのために必死に考えて送った葉書を、虫を潰すように!!」
「わたくしのファンはこんなのばっかりなのですか・・・・・・?」
「さぁ答えたまえラクス嬢!プラントのアイドルでいたいのならなぁ!!」
「くっ・・・・・・!・・・・・・確かに今は負けているかもしれませんけど、いつかはわたくしもあのようなナイスバディになるよう
日々努力しています。彼女は目標であり、そこに妬みとか僻みは一切ありませんわ。・・・・・・これでよろしいのでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「な、なんですかそのしらけたドラえもんのような目は・・・・・・」
「努力程度でなれると思っていたのか・・・・・・あの体に、この体が」
「やかましいですわ!!・・・・・・あ、もう時間ですか?それでは『うほっ、良いチャンネル』、来週を楽しみにしてくださいましね」
「さらばだ!」
――『うほっ、良いチャンネル 終』
171初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/16(土) 04:12:48 ID:???
「・・・・・・さっきの葉書、あれみんなあなたの仕業でしょう?」
「ふっ、何を言うかと思えば・・・・・・濡れ衣も甚だしいぞラクス嬢」
「ペンネームの横にあなたの名前がしっかり書いてあるのですが」
「馬鹿な!?それに関しては何度もチェックしたはずだぞ私は!!」
「・・・・・・やっぱり」
「ぐっ!?謀ったなラクス嬢・・・・・・!!」
「・・・・・・今度の議員選挙が楽しみですわね」
「ま、待てラクス嬢・・・・・・分かった、何が望みだ?フェリックスガムか?うまい棒か?」
「安っ!!」


さて、次回の阿部☆すたは?
「アスランです。近頃めっきり暑くなってまいりました。しかしそれでもキラの魅力は照り付ける太陽に負ける事なく燦々と
輝いてああキラ可愛いよキラおまえのアナルに俺のインフィニットジャスティスを突き立てる日を常日頃夢見てってか
実際夢に見てるしってかもう俺の中では突き立てた事になってああもう辛抱たまらん!キラ!今イクよキラ!!」
「やべぇアスランがズボンを脱ぎ出したぞ!カメラ止めろ!!」
「シュッシュッポッポッ、キラに届け俺の精――」
ブツン――


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十二話〜とりあえず苦情を言われる前に土下座しておきますね〜
172通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 08:22:31 ID:???
苦情?苦情だと!?そんなものがあるかどうか聞かなくても分かるはず…GJ!
173通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 09:06:43 ID:???
じゃあお望みどおり苦情を出してやる。
仕事中ここ見てニヤニヤしてたら上司に怒られたぞ。
謝罪と賠償を(ry




自己責任です
174通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:07:48 ID:???
>『ハニワ幻人め、死ねぇ!!』

やべぇ、νガンがハニワ幻人を抱きしめてるのを想像しちまった
175通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:46:53 ID:???
阿部さんならセイントビーストもいけるはず
あとフェイトは俺の嫁だ殺すぞアビィィィィッー−−−ーーーーーーー!!!!!!!!!
176通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 15:11:42 ID:???
……おい、なんか>>175のいたとこに、戦艦ね主砲の直撃跡と消し炭が……。
177通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 15:18:26 ID:???
>>176
ある兄弟の食卓
兄「……また、消し炭か……」
弟「……たまには、ちゃんとした食事がしたいね、兄さん……」
兄弟「「頂きます!」」
178消し炭:2007/06/16(土) 16:01:34 ID:???
アァビィィィィッーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
我 魂 魄 百 万 回 生 ま れ 変 わ っ て も !!!!!!!!!!!! 恨 み 晴 ら す か ら な あ ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




あとシグナムねぇさんも俺の嫁




179通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:56:30 ID:???
間を取って>>175がアビーを嫁にすればよくね?
「見ろ……これがレスボスが潜在的に恐れるコックだ……」とか言いながら(それゴルゴ
180通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:58:50 ID:???
>>179の消し炭が東京湾で発掘されました。
181通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:05:01 ID:???
>>180
ふう、死ぬかと思ったぜ(ドリフ風アフロ+黒こげで
182通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:28:25 ID:???
>>181の頭上に金ダライが落下
183通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:49:28 ID:???
歯ぁ、磨けよ!

しかし日常な面も楽しいな、キャラが濃い面子だから尚更か
184通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 22:03:30 ID:???
>>181
安心してると頭上から、墓石→卒塔婆→ワンカップ大関
の順番で落ちてきて即死するぞ。
185通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 00:38:57 ID:???
アビー「男ときたら、どいつもこいつもペニス!ペニス!ペニス!」

こうですか、わかりません!



ちなみにヴィータは俺のヨ(ズギュゥーーンッ……ビシッ)
186通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 01:26:41 ID:???
フヒヒヒ
187通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 02:59:19 ID:???
今更だけどあの兄弟と普通に仲いいアビーwww
188通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 04:54:13 ID:???
ここで誰も言わないとは酷いなあと思いつつ

なのはは俺の嫁
189通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 08:33:03 ID:???
>>184
DR.ボルドヘッドなんて知ってる人いるのかと
190通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 09:39:33 ID:???
>>189
今は紙袋被ってる方が有名になってらぁな






あの激長メスがお尻に欲しいよぉ*
191通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 12:13:46 ID:???
>>188
あげる
192通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 13:23:35 ID:???
通常シンでは阿部さんの敵ではない。
種割れシンでもまだ敵うまい。
だが、例えば阿部さんがマユを罵倒した後ならどうだろう?
その時こそ、阿部さんが敗れるかもしれない・・・
193通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 15:05:24 ID:???
それ言うなら阿部さんがキラを掘ったら凸に圧倒されるかもしれんし
変態どものパワーバランスは変態☆ブロックワードor行動を破らない前提で考えないと
194通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 19:00:33 ID:???
>>193
無印最終話だと圧倒どころか喜んでたような。
195通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 12:01:40 ID:???
さらに今更な話だが、あの兄さん兄さん兄さん兄さんなオルバが
腐女子向けものを観て改めてゲンナリするものなのだろうか?
196通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 12:38:34 ID:???
同族嫌悪、もしくはオーブであったトラウマとか?
それか自分のブラコンは腐女子向けとは違うと言いたいのか。

しかし、ここのオルバはかわいいことは確かだ。
阿部さんに掘られるのが楽しみだw
197通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 15:00:52 ID:???
シャギアとオルバも変態兄弟呼ばわりされるんだから変態の素質はあるはずなんだがな
198通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 19:46:22 ID:???
Vガンのキャラに比べると霞むけどな
199通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 20:45:43 ID:???
シャギアもオルバもアビーに手を出さないところを見ると、十分変態か
200通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 21:00:49 ID:???
200get
201通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 00:42:58 ID:???
>>199
アビーの性癖自体がアレだし
強引に行為に及ぶのも美学に反するんだろう

実際手を出してもナイフで殺されそうだし
202通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 01:39:20 ID:???
>>199

シャギアはともかくオルバはそういう方面では困ってないみたいな
描写が前出てなかったっけ?
203通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 01:50:29 ID:???
この流れなら言える。
シャマルさんは俺の嫁
204通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 01:51:07 ID:???
オルバはセックスするときも迂闊に双子チャンネル開いちゃって
「それは私への当てつけか?オルバよ」とか言われてそう
205初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/19(火) 01:51:44 ID:???
パナマ基地。
『フンッッ!!』
『ア ッ ー!!』
『今日でカタだ、ヴェサリウス!!』
『さっさと投降しなって。悪いようにはしないからさ』
『何せこっちには阿部さんがいますからね。諦めた方がいいですよ』
『キラ・・・・・・』
なんやかんやでヴェサリウス以下連合軍はザフトにボコボコにされていた。
『こいつら、調子に乗って・・・・・・!』
「熱くなるなオルバよ。アビー!撤退だ!!」
『了解』
戦局がザフトに大きく傾くやいなや、ヴェサリウスは戦場からスタコラサッサした。


ヴェサリウス、ブリーフィングルーム。
「何故だ!何故いつもこうなのだ!!」
『パナマ戦における反省会』と書かれた黒板をばんっ、と叩きつつシャギア。
ここ最近の・・・・・・と言うかX世界の頃を含め今日までの全ての戦場で、フロスト兄弟は悉く負け続けていた。
「いつも良いトコまでは行くんだけどね・・・・・・結局はサテライトキャノンやインモラルに決着ゥ!着けられて
やられるんだよね、僕ら」
まぁ悪役が勝っちゃったら放送はそこで終了という事で、スポンサーから座布団を投げられる事受け合いなのだが。
それにしても勝てなさ過ぎである。
「いや、別に勝つ必要はない。我々の目的はあくまで世界をしっちゃかめっちゃかにする事であり、つまりは両軍の
ドロドロの潰しあいというのが理想なのだが・・・・・・」
双方が壊滅状態ならば別に敗北しても構わない(もちろん自身の安全が絶対条件ではあるが)。結果的に世界が
メチャメチャになるのなら、勝利くらいいくらでも献上して差し上げる所存だった。
しかしインモラルである。あれは人を殺すどころかMSを壊す事なく相手を無力化させる。しかもアホみたいな強さ
なので、殺す気満々であるこちら側は誰一人殺す間もなくやられてしまう。
フロスト兄弟の理想の前に、インモラルはまるでエベレストのように立ちはだかっているのだ。
「やはりあの肉色だ。あの忌々しい肉太郎をまず始末せねば我々に未来はない・・・・・・!」
大事なのはパワーバランスだ。潰しあうのに最適なバランスは『五分五分』であり、しかしインモラルはそれを『十分0分』にして
いる。まぁ原作からしてキラきゅんはやりたい放題だったけど。
と、さっきまでノートパソコンをいじっていたアビーが挙手をした。
「なんだねアビー。何か策でも思いついたのか?」
「策と言うか・・・・・・これを見てください」
アビーがパソコンのディスプレイをシャギアたちに見せる。
「なになに・・・・・・どんなゲイでも一発ノンケ、聖剣ガーベラストレート・・・・・・?」
2ちゃんのとあるスレだった。なんでもグレイブヤードという所に、その聖剣が保管されているとかいないとか。
「・・・・・・ふっ、馬鹿馬鹿しい。そんな胡散臭い情報など信じられん」
2ちゃん・・・・・・しかもVIPのスレだという事が、その情報の嘘臭さを加速させていた。
「でも目撃例もあります。ラクス・クラインがこっそり運用していたとか、かの騎士王が手にしていたとか・・・・・・」
「ふむ・・・・・・」
顎に手を当て、何かを思案するシャギア。そして・・・・・・
206初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/19(火) 01:53:34 ID:???
「よし。ではそのグレイブヤードとかいう所に行ってみようではないか」
「えっ!?マジで!?」
「その目撃例、信憑性があると私は思う。かくいう私にも心当たりがあるのだオルバよ」
「そ、そうなの?そんな事僕はちっとも知らなかったけど・・・・・・ずっと一緒にいたのに」
「これは私の趣味の話だからな。オルバが知らないのも無理はない」
シャギアはアビーに艦を動かすよう命じ、そしてオルバに言った。
「かの騎士王が持っていた剣・・・・・・確かガーベラストレートだったと私は記憶しているのだ」
「そ、そうなんだ・・・・・・」
兄の部屋を覗いた時、鎧を着た金髪の少女のフィギュアが剣を持っていたのをオルバは思い出した。
「そうか・・・・・・あれが騎士王で、あの剣が・・・・・・」
「そう、ガーベラストレートだ」
ヒロインがゲイをノンケに戻す剣を振り回すギャルゲー、Fate/stay nigt。
「どんなゲームだよそれ・・・・・・」
オルバは兄の趣味に一抹の不安を覚えた。
もちろんあの剣はガーベラストレートではなくエクスカリバーです。ああ、そういや『Faith/stay night』なんてAVが
あったなぁ・・・・・・AVなのにCGにやたら力が入っていたりバーサーカーが全然大きくなかったり間宮五郎がブ男
だったり。・・・・・・え?なんでそんな事を知っているかって?だって俺それ持(ry

そして一行はグレイブヤードに到着した。
「元々は宇宙にあったのですけど、なんやかんやで地球に落ちてきたそうです」
『便利な言葉だね、なんやかんやって・・・・・・』
サーセンwwww
「しかし、これは・・・・・・」
巨大なジャンクの塊。それがシャギアが抱いた感想であり、そして真実だった。
「元々は居住衛星だったそうですよ。それがなんやかんやでこんな風に」
「ふむ・・・・・・普通の住宅だったのになんやかんやでゴミ屋敷になった家と同じようなものか」
三人は・・・・・・というか二機はグレイブヤードの中へと歩みを進めた。巨大とはいえさすがに戦艦は入る事が出来ず
、しかしとても歩いていけるような場所ではないため、三人はMSでここに侵入したのだ。
ちなみにアビーはシャギアと一緒に乗っています。その状況は少し大きな揺れでもあればウヒョーな状況なのだが、
そんな事をしたらウヒョーがウギャーに変わるのが目に見えているのでシャギアは自重していた。
『兄さん。ここにインターホンがあるよ』
「どれ、ここは一つ私が」
ぴんぽーん
『・・・・・・、なんじゃ、おまえ達は』
少しして、インターホンから老人の声が聞こえた。
「悪の秘密結社フロスト・カンパニーの者だ。ワケあってそちらのガーベラストレートを頂きに来た」
「第一声としてはこれ以上ないってくらい最悪ですね」
「ふっ、私は正義と名乗る舌は持ち合わせていないのだよ」
「正義の秘密結社でも十分怪しいです」
『なるほど・・・・・・略奪者というわけだな?』
「なに――」
『兄さん、上!!』
いつの間にか天井に、一機のバクゥが張り付いていた。
207初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/19(火) 01:55:13 ID:???
『略奪者どもに屈するわけにはいかん・・・・・・悪いが消えてもらうぞ!!』
そしてバクゥは二機めがけて突進を仕掛けてきた。
「あれは・・・・・・」
「バクゥですね。今もなお配備されてはいますが、やはり旧式という事でスペック不足は否めません」
「だ、そうだ。オルバよ、老人にはガーベラストレートの在り処を聞き出さねばならん。丁重に捕獲するんだ」
『了解、兄さん』
『ふっ、若いの・・・・・・このバクゥを侮ってもらっては困るぞ?このバクゥはワシが独自に改良したもの、最新の
機体にだって引けは取ら・・・・・・え、ちょ、なにそのハサミ、いやワシバクゥの上に乗ってるからそんなので挟まれたら
潰れ分かった分かった冷静に話をだからギブだってギブギブギブ!!ギブアーップ!!』
ジジイはあっさり捕獲された。

グレイブヤード、ジジイの部屋。
「いやホントすんませんでした。年金がいつまで経っても貰えないからついむしゃくしゃして・・・・・・いやマジで
反省してますって」
ジジイはぐるぐる巻きにされて三人に囲まれていた。
「我々にケンカを吹っかけたのはまぁ不問としよう。ガーベラストレートさえ頂ければそれでいい」
「素直に渡せば痛い目に遭わずに済むよ」
「はぁ・・・・・・いや、だけどあれは先々代から受け継がれてきた宝剣でして・・・・・・おいそれと人に貸すわけには」
「ですがあのラクス・クラインが所持していたという噂もあるのですが」
「・・・・・・ああ、あの嬢ちゃんか。いやあの嬢ちゃんは払いが良くてのぉ・・・・・・おかげでワシのバクゥも大幅に
パワーアップしたわいガッハッハ!!」
グレイブヤードの一部になったけどな、そのバクゥ。
「金でレンタルしたんだ・・・・・・宝剣を」
「ふん!あんなデカブツ、持っていてもなんの足しにもならんわ!」
「あ、ぶっちゃげた」
「そういう事でしたら問題なく貸して頂けますね?」
「ああ。ただし!一日一万円だ。もちろん破損した場合は弁償してもらうがの」
「どこまで俗物なんだ、この爺さんは・・・・・・」
「それか・・・・・・」
ジジイはアビーをとてもいやらしい目で見て言った。
「そ、そのお嬢さんの、な・・・・・・ぱ、パイパイをつつかせてもらえば・・・・・・」
ジジイが一瞬だけ亀仙人に見えたのは俺だけではないはず。
「老人!この女に触れる事は死を意味するッ!!」
誇張表現ではない。男がアビーのパイパイに触れようものなら、一瞬で17の肉片に分解される事だろう。
「じゃあ貸せんな!伝統の宝剣をタダで借りようなど都合が良すぎるわい!!」
「でも金や胸で貸せるんだよね・・・・・・」
「やかましい!!」
ぷいっとそっぽを向くジジイ。己の立場などこれっぽっちもわきまえてない行動だが、しかしこれでは埒があかない。
「では、こういうのはどうでしょう?」
するとアビーが、ジジイにある条件を持ち出した。
208初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/19(火) 01:56:57 ID:???
「あなたは過去に名を馳せた剣豪であるとお見受けします。ならばそれらしく、剣で勝負というのはどうでしょうか?」
「・・・・・・ほう?」
「もし私達が勝ったらガーベラストレートを無料でお貸しください。そしてもしそちらが勝ったのであれば・・・・・・」
アビーはちらりとシャギアを見て、そして続けた。
「かがみたんのフィギュアをあなたに差し上げます」
「「――!?」」
シャギアとジジイの目の色が変わった。
「アビー!!あれは私の命――」
「いいだろう!!その勝負受けて立つぞ!!」
「待て、落ち着くんだ老人。どうだろう?みゆきさんのフィギュアでは・・・・・・?」
「ワシは眼鏡に興味はない!!それより本当にワシが勝てばかがみたんのフィギュアをくれるのだな!?」
「はい。約束します。悪の美学に誓って」
「アビー!!」
「大丈夫です。要は勝てばいいのですから」

グレイブヤード、剣道場。
「勝負は単純じゃ。先に参ったした方が負け・・・・・・よいな?」
「構いません」
その中央で、アビーとジジイが対峙していた。
アビーはナイフ、ジジイは真剣をそれぞれ持っている。
「しかしおまえが相手とは・・・・・・試合中は何が起こるか分からんぞ?」
剣を構えたままイヤラシク鼻の下を伸ばすジジイ。
「あ、あの爺さんどさくさに紛れてアビーの体を触る気だよ兄さん」
「なんたる無謀さ・・・・・・間違いなくあのジジイは自殺志願スプリンター」
「・・・・・・」
アビーは黙ってジジイを見据えていた。その瞳に、ほんのちょっぴりの殺意を孕ませながら。
「それでは、始め!」
シャギアの号令で試合が始まった。
「ふっ、東西南北中央腐敗と恐れられたワシに――」
「まだ続けますか?」
「え・・・・・・?」
ジジイの首筋。
そこに、アビーのナイフがピタリと押し付けられていた。
「な・・・・・・なんという・・・・・・」
まさに一瞬の出来事だった。ジジイが無駄口を叩いている間に、アビーは既にジジイの背後に回りこんでいた。
「これ以上は命の保障はし兼ねますが」
「・・・・・・、まいった」
体を触るどころか剣を振る事なく、勝負はあっさり決着ゥ!!
209初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/19(火) 01:58:19 ID:???
太平洋。
『ガモフを捕捉しました』
「よし。では行くぞオルバよ」
『了解、兄さん』
巨大な日本刀――ジジイから強奪したガーベラストレートを携え、ヴァサーゴはカタパルトに着く。
「しかし見事な剣だ。心が洗われるようだ・・・・・・」
手に持った剣をしげしげと眺めるシャギア。持ち主はアレだったが確かに伝統ある宝剣らしく、その純白の刀身は
美しく輝いていた。
『兄さん!今はそんな事している場合じゃ――』
「見たまえオルバよ、この宝石にも勝る輝き――ぬおっ!?」
剣を眺めていたため体勢を取っておらず、不格好な姿勢で射出されるヴァサーゴ。
そしてガーベラストレートは刃の腹を前面に見せたままでっぱりに引っ掛かり――
ポキムッ
「あ」
真ん中から真っ二つに折れた。
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・!」
ヴァサーゴはそのまま海に放り出された。
『に、兄さん・・・・・・』
『針路変更。ガーベラストレート修理のため適当なジャンク屋の元へ向かいます』
「か、海水が!私のヴァサーゴは泳げんのだ!アビー救助を・・・・・・ってどこへ行く!?」
ガモフにはついぞ気付かれる事なく、ヴェサリウスは艦首の向きを変えた。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十三話〜俺「ガーベラストレートを借りようと思ったのでその行動は既に終わっていました」〜
210通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 02:05:12 ID:???
初リアルタイムだw
GJ( ´∀`)bグッ!
211通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 02:22:04 ID:???
ガーベラストレートキター!
ロウクルー?
212通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 03:00:16 ID:???
GJだ!
しかしこなたは俺の嫁
213通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 19:19:25 ID:???
ならゆたかは俺がもらっていきますね。
214通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 19:55:46 ID:???
微妙に社会派だぞ初代!!!
215通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:56:12 ID:???
兄貴型検索エンジン 「俺サーチ!」
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1182263399/

阿部さんのお薦め?
216通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 01:44:01 ID:???
>>215に便乗してみる・・・。
ttp:/www.otokomae.jp/
217通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 04:22:04 ID:???
GJ!!
しかしフロスト兄弟このまんまじゃ「裏返り」でもせんと阿部さんと戦えないぞ
218通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:23:16 ID:???
しかしフロスト兄弟の結末はどうなるんだろう

1.二人とも掘られる
2.シャギアだけ掘られる
3.オルバだけ掘られる
4.掘られない。現実は非情である

2や3の場合、兄弟テレパシーのせいで片方が発狂してしまいそうだ
219通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:52:34 ID:???
ぶっちゃけ二人とも掘られたら二人とも覚醒するわけだから幸せになるよね。
220通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:54:29 ID:???
意表をついてバイなんじゃないかとも思う。
一応異世界人だし。
221通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:04:24 ID:???
いわゆる一つの痴情人ってか。

「バイストンウェルを覚えている者は幸せである」

・・・ごめん、本当はダンバイン(ゲームでしか)見たことないんだ。
オーラバトラー戦記しか読んだ事ないんだ。
序盤の敵の親玉に玩具にされるヒロインや、最終戦の最中
マーベルに口でしてもらうジョグのシーンにはお世話になったよ。

ていうか何でこんなもん置いてたんだ、うちの高校。
永野版Zガンダムを筆頭に、イデオン・エルガイム・破嵐万丈シリーズといい
朝日ソノラマ文庫が異様に充実していたな。
(クラッシャージョウやボトムズ、吸血鬼ハンターDもあった)
一番好きなのは斉藤英一朗だけどな!

特殊な訓練に耐えたハードランド精教の神父たちは、瞳や頭髪だけでなく
精液まで銀色に変化するのである。
体内に注入された精液は通常のそれとは異なり、接触した部分から神経を犯し
激痛をもたらしながら体全体へとその痛みを伝達させていくが、
やがて脳にまで至ると一気に快感へと変化し、昇天させて(イかせて)しまうのである。

神父たちの多くが肛門部からの精液の注入に拘る理由として、
「この方法が一番長く苦痛を与えられ、その長さに比例して最後に訪れる快感が大きくなる」
ためだと言っている。
222通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 11:16:10 ID:???
阿部さんなら耐えられるだろ、阿部性狂になるし
223通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 11:47:59 ID:???

224通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 23:37:36 ID:???
225通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 23:39:29 ID:???
うわ、女だ
226通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:27:46 ID:???
うわ、女だ
227通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 01:33:41 ID:???
汚らわしい…何故女がこのスレにいる!
228通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 05:25:53 ID:???
落ち着け世界の半分は女だ
229通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 05:51:58 ID:???
だったら俺が滅ぼしてやる、こんな世界!
230通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 07:16:33 ID:???
半分の女の世界をアビーにあげて男の世界は阿部さんの・・・
世界二元首体制で
231通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 07:36:30 ID:???
それなんて竜王?
232通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 09:17:12 ID:???
さあ、俺のこれにお前達の熱いモノをブチ込んでくれ!

233通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 11:37:33 ID:???
>>232
フンッッ!!
234通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 11:43:56 ID:???
>>228
違うぞ。世界の半分は男であり、もう半分はノンケだ。
235通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 12:19:15 ID:iiWHF0jb
漢はいないのかい?
236通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 17:41:34 ID:???
237通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 17:44:23 ID:???
ふとフロスト兄弟がスカトロ兄弟に見えた俺はもはや末期
238通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:31:38 ID:???
スカトロ議長もびっくりだ
239通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 00:44:18 ID:???
最近初代さん来ないなー
240通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 08:52:04 ID:???
ウワッ……
ホモだのゲイだの冗談じゃないぜ!
いやだねぇ!
イライラする!
男がアンアン言ってるとこなんざ考えただけで吐き気がしてくらぁ!
241通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:46:51 ID:???
>>240
やめろよ
らしくないこと言ってんじゃねえよ!
なんども俺に突っ込まれてよがってたじゃないか
いまでもお前は男が好きなんだろ?
からだはいつも正直だぜ
242通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 12:27:19 ID:???
>>240-241


243通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 13:20:18 ID:???
ところで刹那についてどう思う
244通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 13:31:23 ID:???
う〜ん……ぱっと見では「はめさせてくれ…」と言いたくなるなぁ
某学園の方だとしたら論外だ
245通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 17:32:35 ID:???
もし阿部さんと、精神崩壊したカミーユが出会ったら?
246通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 18:16:34 ID:???
かまわずアッーーー!!!だな
247通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 19:46:31 ID:???
そしてゲイになったカミーユがファをフルボッコにするわけだ
248通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:05:51 ID:???
UCに阿部さんがいたら、アクシズだって構わず掘っちまうんだろうなあ……
249通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 21:47:48 ID:???
>>248
掘られたアクシズが阿部シズへ突然変異
阿部は、地球全てのノンケを粛清すべく阿部シズ落としを…
250通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 00:58:26 ID:???
>>249
阿部シズが地球を掘るということか…
そしてそれを食い止めようとするキラ。
251初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:41:41 ID:???
「と、いうわけで」
とある山のふもと。
「これよりこの山を攻略するッ!!」
シャギア、オルバ、アビーの三人は、登山の格好をしてそこに立っていた。
「どういうわけなのかまず説明してほしいんだけど・・・・・・」
「故人曰く、山に登る理由とは「そこに山があるから」・・・・・・まぁそれは冗談としてだな、一種の
レクリエーションのようなものだよ、オルバ」
「今はそんな事してる場合じゃ――」
「いえ、オルバさん。確かに今、私達は暇なのです」
先日の一件でガーベラストレートがポッキリ逝ってしまったので、彼らはジャンク屋にその修理を依頼した。
そしてどうせだからとヴェサリウスの整備も頼む事にして、その結果三人は何もする事がなくなっていた。
「よかったのかな・・・・・・ヴェサリウスを預けちゃって」
「心配には及びません。彼らは信頼の置けるジャンク屋ですから」
それがどんなジャンク屋なのかは各自でご想像ください。アストレイはあんまり知らねぇんだよォォォォォ!
「そういうわけだ。納得したかなオルバ?」
「うん、まぁそれはいいよ。だけどここ・・・・・・」
オルバは周囲をぐるっと見回した。
申し訳程度の獣道、伸び放題の雑草、そして羽ばたくワケの分からない鳥。
「とても登れるような山じゃないよね?」
「登れるか登れないか・・・・・・問題はそこではないのだよオルバ。登るか登らないか、だ」
「釣りといい阿部☆すたといい、思いつきで書くのはいい加減やめたらどうですか?」
「今に始まった事ではない。それよりさっさと行くぞ。もしここで我々が行かなければ残り4レス分くらいをNG集で
埋める事になる。ジャッキーチェンの映画のようにな」
「さっさと行きましょう。読者の冷たい視線が目に浮かびます」
「僕はさっさと話を進めた方がいいと思うけどなぁ・・・・・・もうすぐ2クール越えるし」
そんなこんなで三人は山へと足を踏み入れた。
古くなり過ぎていて背景と一体化していたため、彼らは気付かなかった。
雑草の陰に隠れた、『クマ出没注意』と書かれた立て札に。

「19歳で魔法少女はさすがに無理があると私は思うのだが、どうか?」
山を登り始めてかれこれ三時間。
「・・・・・・そうだね」
「・・・・・・」
一向に頂上は見えず、シャギア以外の二人は口数が減っていた。
「どうした二人とも、この話には興味がないか?ならばシグナム氏の空気っぷりについてでも語るかね?」
「ストライカーズから、しかもティアナフルボッコの回からで且つディアボロの大冒険をやりながらの視聴のくせに語るも
なにもないと思うんだけど・・・・・・」
ですよね。
252初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:42:58 ID:???
「ふむ・・・・・・よし、じゃあ魔法少女繋がりでプリティサミーについてでも語るか。いや、あれの小説は個人的に神クラス
に位置付けても――」
「すみません・・・・・・少し黙ってもらえますか?」
シャギアの言葉を遮って、ぶすっとした表情のアビーが言った。
「おやおや、どうやら我らが艦長はご機嫌がナナメなようだ。もしかしてあの日かね?」
「バテてなかったらバラ肉にして差し上げているところです・・・・・・」
「なんだ、疲れているのか・・・・・・しかしそれだと車を尾行していた件について突っ込まれるのではないかね?」
ガルナハンでのコニールレイープ事件の件ね。
「山登りは初めてなんですよ・・・・・・」
「そうか。しかし仮にも軍人たる者がこの程度の山でバテるとはいささか考えにくいのだが」
「25人がかりで戦艦一隻落とせないような者達がトップエリートである証の赤を着ているのです。程度は
知れたものだと思いますが」
「言われてみれば雑兵はほとんど止まっているな・・・・・・」
もはや背景の一部と考えて差し支えないかと。
「兄さん、そろそろ休憩にしようよ」
「ふむ、確かに小腹が空いたな・・・・・・よし、では10分の休憩を取ろう」
三人はリュックを下ろし、地べたに腰を下ろした。
「あー疲れた・・・・・・」
「オルバ、アビー、水だ」
「ありがと、兄さん」
「ごくごくごくごくごく。すみません、おかわりをいただけますか?」
「あまり飲みすぎると色々と良くない事になるぞ?」
「心配は無用ですごくごくごく」
「ここいらにトイレはないというのに・・・・・・ん?」
ちょんちょん、とシャギアの肩が指で突付かれる。
「なんだオルバ、おまえもおかわり――」
その手にペットボトルを渡したところで、シャギアの体が固まった。
「ごくごくごく。クマー」
クマだった。
「・・・・・・、シャギアは ちからつきた」
ばったりと倒れ伏すシャギア。
――「兄さんそれ迷信だから」
――「そ、そうなのか・・・・・・!?」
――「うん。その証拠にほら、あのクマ兄さんに水のおかわりを要求してるよ」
「鮭の切り身やるから水くれよ」
――「なるほど・・・・・・さっきから頭を叩いているのはクマだったのか」
――「クマに叩かれてなんで頭が割れないのか気になるけど・・・・・・とにかく逃げよう!」
――「そうだな。こんな所で死ぬわけにはいかないからな、我々は」
「ぬんっ!」
「クマッ!?」
シャギアは素早く身を起こし、そして駆け出そうとしたところで――
「・・・・・・」
「・・・・・・それは迷信だ、アビー」
「・・・・・・、そうなんですか?」
アビーもちからつきていた。
253初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:44:02 ID:???
クマとの激しいデッドヒートの末。
ようやく彼らはクマを撒く事に成功した。
「ふっ、我々にかかればクマの一匹や二匹、物の数ではない。そうだろう?」
「ぜーっ、ぜーっ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
二人は憔悴しきっていた。
「なんだ二人とも。だらしがないな」
「い、一時間走り通しで、疲れない方がおかしいって・・・・・・」
「悪たる者、体が資本だぞオルバよ。・・・・・・さて、それより一つ訊きたい事があるのだが」
右を見ても、左を見ても、あるのは似たり寄ったりな木々。
「ここはどこだ?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その問いに答えられる者は誰一人としていなかった。
「・・・・・・ふっ、どうやら認めざるを得ないようだな」
シャギアは二人に背を向け、そしてブライトのように振り返って言った。
「どうやら我々は遭難したようだ!!」
「な、なんだってー!!」
「そうなんですか・・・・・・・・・・・・はっ!?」
シャギアとオルバがニヤニヤしていた。
「に、ニヤニヤしている場合ではありません。遭難とはれっきとした由々しき事態です」
確かに笑い事ではない。クマが平気で出てくるような山で遭難するという事は、つまり色々ヤバイのだ。
「そうだな。では今日はここで野宿とするか」
「この闇の中、ヘタに動き回ると大惨事に繋がりかねないしね」
「仕方ありませんね。野宿は初めてなのですが」
そう言いつつ、三人は荷物を下ろ――
「・・・・・・。ところで一つ訊きたいのだが」
「うん・・・・・・兄さんの言いたい事は大体わかるよ」
「あの状況では仕方なかったとはいえ、迂闊でしたね」
三人は荷物をクマと遭遇した場所に置き忘れていた。
「これはマズいな・・・・・・食事は是即ち活力、抜くという事はそれだけ目標から遠ざかるという事だ」
「いやいや兄さん、それどころじゃないって」
そう・・・・・・それどころではないのだ。
荷物がないという事は、野宿において最も重要とされる火が起こせないという事になる。
「火が起こせないとなると、またクマと遭遇する恐れがあります。この場において火の役割は主にクマ避けですので」
「ふむ、それは困った・・・・・・む?」
シャギアは遠目に何かを発見した。
「な、なにか思いついたの兄さん!?」
「いや・・・・・・見たまえ二人とも。あそこに微かな光が見えないか?」
シャギアの指した方角・・・・・・そこには、蛍のような小さな光があった。
「あれって・・・・・・」
「どうやら山小屋のようですね。こんな未開の山に小屋を建てるのはとても正気の沙汰とは思えませんが」
「なにか事情があるのだろう。よし、では目的地を頂上からあの光に変更だ。二人とも、もう少しの辛抱だ」
「しょうがないね・・・・・・またクマに襲われるよりは」
「・・・・・・」
254初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:45:15 ID:???
そして三人は山小屋に向かって歩き出したのだが、
「・・・・・・アビー?どうした?」
アビーはその場から動こうとしなかった。
「疲れて一歩も動けないとか?」
「・・・・・・いえ。すみません、急ぎましょう」
そう言って足を一歩踏み出したアビーだったが、足が地につくと同時に顔をしかめて倒れこんだ。
「あ、アビー!?」
「ふむ・・・・・・」
シャギアはアビーの前に屈み込み、そして右足に手を触れた。
「っ・・・・・・!?」
「これは酷いな・・・・・・」
アビーの右足は、真っ赤に腫れ上がっていた。
「すぐに冷やさないと!・・・・・・って、荷物ないんだった・・・・・・」
「大丈夫です。さ、急ぎましょう。ぼーっとしてるとまたクマに襲われてしまいます」
そう言いつつ立ち上がるも、すぐにその場にへたり込んでしまう。
「やれやれ、これは仕方がないな」
するとシャギアは、アビーに背を向けて身を屈めた。
「・・・・・・、なんですか?」
「見て分からないのか?いわゆるおんぶという奴だ」
「冗談じゃありません。私に触れていいのは女性だけです」
ちょっと忘れかけていたが、アビーはガチレズです。
「別にやましい気持ちはない。それにここで倒れられては困るのでな、我々の目的的に」
「お断りします。私の事は心配なさらずに。少し遅れるかもしれませんが自力で山小屋に辿り着いてみせます」
「やれやれ、困った娘だ・・・・・・オルバ」
「了解、兄さん」
オルバはアビーの後ろに回り、アビーをひょいっと抱え上げた。
「お、オルバさん!?何を――」
「今はつまらない事に拘ってる場合じゃないって」
そしてオルバは、アビーをシャギアの背中に乗せた。
「よし。では行くぞオルバよ」
「了解」
アビーを背中に乗せたまま立ち上がり、二人は山小屋に向かって歩き出した。
「ああ・・・・・・アビーは穢れてしまいました・・・・・・」

二時間後。
「よし、到着だ」
三人は無事山小屋に辿り着いた。
「ぜーっ、ぜーっ・・・・・・」
「だらしがないぞオルバよ、この程度で」
「だから・・・・・・ピンピンしてる兄さんがおかしいんだって・・・・・・アビーを背負ってるのに」
「荷物よりは軽い。さて・・・・・・」
シャギアは山小屋のドアをドンドンと叩いた。
「我々は悪の秘密結社、フロストカンパニーだ。遭難したので救助を要請する」
「だからそれやめなって兄さん・・・・・・」
255初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:46:58 ID:???
「おや、客人とは珍しい・・・・・・」
出てきたのは、場違いな程風格のある男。山師の格好をしていてなお、彼には気品と優雅さが溢れていた。
「済まないが一晩泊めてはもらえないだろうか?怪我人もいる」
「Zzz・・・・・・」
目で背負ったアビーを指す。アビーはいつの間にか眠っていた。
「ああ、いいだろう。遠慮せずに入りたまえ」
「感謝する。ではお邪魔させてもらおう」
「おじゃましま〜す」
山小屋の中は、外見に相応しい造りとなっていた。囲炉裏に藁の座布団と、誰もが簡単に想像出来るような場所だった。
ただ、隅に置かれたパソコンだけが異彩を放っていた。
「こんな所にまでパソコンがあるとは・・・・・・いや、失礼」
「構わんよ。私も色々とワケ有りでね。さ、立っていないで座りたまえ・・・・・・シャギアくん、オルバくん」
「「――!?」」
二人はばっと身構えた。
「貴様、何故我々の名を・・・・・・!」
「おっと、誤解しないでくれたまえ。別にキミ達をどうこうするつもりはない。私にはその資格も権利もない。
・・・・・・だからおまえも銃を下ろすんだ」
男が障子の裏に目配せをする。そこには、半身を出して銃を構えた金髪の少年がいた。
「だけどおじさん、こいつらは――」
「分かっている。だがこれは我々がどうこうする問題ではないのだよ、レイ」
「・・・・・・何者なんだ、あの男は」
「でもなんかどこかで見たような気が・・・・・・」
「ん・・・・・・」
と、シャギアの背中で寝息を立てていたアビーが目を覚ました。
「起きたかアビー」
「あれ、私・・・・・・。――!?あ、あの男は!?」
そしてアビーは目の色を変えた。
「知っているのかアビー!?」
「ギルバート・デュランダル・・・・・・!」
ギルバート・デュランダル。説明するまでもないと思うから説明しませんが構いませんね!
「あ、思い出した!確か前の戦争で世界征服を目論んだって――」
「何を言う!おじさんはそんな人間じゃない!おじさんは――」
「まぁまぁ。積もる話もあるだろうが、まずは彼女の手当てが先だ。それに皆腹が減っただろう?レイ、済まないが鍋の
用意をしてくれ」
この緊迫した状況の中、デュランダルは一人落ち着き払っていた。
256初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:56:07 ID:???
「ほう?それはまたとんでもない事をしでかしたものだな・・・・・・」
「良かれと思ってやった事さ。おかげで身を隠すハメになったがね」
シャギア、オルバ、アビー、デュランダル、レイの五人は、囲炉裏を囲んで鍋をつついていた。
「まさか超A級戦犯がこんな所に住んでるなんて誰も思わないよね、普通・・・・・・」
「おじさんを犯罪者呼ばわりするな!あと肉ばかり食べるな!」
「もぐもぐもぐもぐ。すみません、おかわりを頂けますか?」
「それくらい自分でやれ!」
「そうしたいのはやまやまなのですが・・・・・・」
包帯の巻かれた足を指差すアビー。
「・・・・・・、まったく!」
「あ、肉多めでお願いします」
さっきまでの疲れからか、ヴェサリウス組はまるでピザデブのように料理をたいらげていった。
「さて、それでキミ達の目的はいったい何なのだね?」
ぴたりと箸を止める三人。まさか「世界を滅ぼす事」、などと言えるわけがない。
「申し訳ありませんが、その質問には――」
「世界を滅ぼす事だ」
だと言うのに、シャギア兄さんはあっさりバラした。
「ちょっ、兄さん!?」
「構わんさ。それに知ったところで彼にはどうにも出来ない。違うか?」
「確かに、私達の事を知ったからといって彼は動く事は出来ません。もし表舞台に出ればプラント、地球連合の
双方から追われる事になりますし」
「そういう事だ、オルバよ」
「いいのかな、そんな簡単にバラしちゃって・・・・・・」
「それはまた、とんでもない目標を掲げたものだ。理由を訊いてもいいかね?」
「我々を認めなかった世界に対しての復讐だ」
「選ばれた存在である僕らを欠陥品扱いした世界・・・・・・許すわけにはいかないのさ」
その件について種世界は全く関係ないのだが、そんな事彼らにはお構いなしだ。「そこに世界があるから滅ぼす」
・・・・・・たった一つの、シンプルな答えだ。
「キミ達に何があったかは知らんが・・・・・・そこのキミもそうなのかね?」
「もちろんです。私は私の存在を認めなかったこの世界に復讐するために二人と行動しているのです」
「なるほど。しかし・・・・・・いや、無粋なマネはよそう」
「・・・・・・?」
「さて、ではそろそろ休むとしよう。キミ達は向こうの部屋を使ってくれたまえ。布団は既に敷いてある」
何かを言いかけたデュランダルだったが、それを口にする事なく食事のお開きを宣言した。
257初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:57:07 ID:???
深夜。
「・・・・・・」
皆が寝静まる中、アビーは山小屋のパソコンに向かっていた。
「パスワードは――」
「済まないが、それには触れないでもらいたい。知られると困る事が山ほどあるのでね」
「――!?」
アビーの背後に、いつの間にかデュランダルが立っていた。
「・・・・・・、失礼しました」
そう言って部屋に戻ろうとするアビーだったが、ふと何かを思い出して振り返った。
「おや?トイレなら向こうだが」
「いえ・・・・・・ただ、先ほどあなたは何を言おうとしたのかと少し気になりまして」
「さっき・・・・・・ああ、あれか」
「あなたは何を言いかけたのですか?」
「ふむ・・・・・・」
デュランダルは少し考え、そしてさっき言いかけた言葉を口にした。
「キミは世界を滅ぼそうなどとは考えてはいないのではないか?」
「え・・・・・・?」
まるで予想外の言葉に、アビーは戸惑った。
「キミがどういった経緯で世界に復讐を誓ったのかは知らんが、少なくとも今のキミは世界に復讐をしようとするような
人間には見えなくてね」
「どういう、意味ですか・・・・・・?」
「別に深い意味はないさ。ただこういう事はよくあるのだよ」
「・・・・・・」
「おっと、お喋りが過ぎたようだな・・・・・・では私は休ませてもらうよ」
そう言ってデュランダルは自室へと消えた。
「そんなはずは・・・・・・そんなはず・・・・・・」
残されたアビーは、デュランダルの言葉を心の中で反芻しながらしばらくの間立ち尽くしていた。
258初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/24(日) 03:58:03 ID:???
明朝。
「世話になったな。感謝する」
「礼には及ばないよ。この道をまっすぐ行けばふもとに辿り着く」
「あ、道あったんだ・・・・・・」
スペエディでアスランとハイネが下山の時に使った道です。
「少し予定は狂ったが、レクリエーションはこれにて終了だ。ふもとに着いたら通常任務に戻るぞ」
「了解、兄さん。そろそろ本腰入れていかないとね」
「・・・・・・」
「どうしたアビー?足が痛むか?」
「いえ・・・・・・なんでもありません」
そして三人は山小屋に背を向け、山を降りていった。
「いいんですか、おじさん。彼らをこのまま行かせて」
「・・・・・・心配か?」
「はい。もし世界が本当に滅びるのだとしたら、シンは・・・・・・」
「そうか・・・・・・ならばレイはどうしたい?」
「え・・・・・・?」
「彼らが世界を滅ぼすとして、レイはその時何がしたい?」
「それは・・・・・・。シンを助けたいです、俺は」
「そうか」
「でも、そんな事をしたらおじさんは――」
言葉の途中で、デュランダルはレイの頭に手を置いた。
「おじさん・・・・・・?」
そしてデュランダルは言った。
「言ったはずだよレイ・・・・・・私には人をどうこうする資格も権利もない、とね」


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十四話〜実際にクマに出会ったら・・・・・・・・・・・・祈りましょう、神に〜
259通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 04:01:42 ID:???
坂道を下るといいっスよ、クマの場合
前足が短いので必然的に下るのが遅くなるので

と言うのは最終手段ですけど

基本的にクマは臆病なのでラジオ等の騒音を立てて移動すれば向こうから離れてくれます

人食い経験の無いクマは、ですけど

乙です
アビー悩みフラグキタコレ
260通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 04:24:22 ID:???
毎回楽しみにしてます!
アビーかあいいよアビー
261通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 05:38:33 ID:???
ノンケが増えたな…アビーじゃなくて俺を使ってみろよ、きっといい気持ちだぜ
262通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 08:14:31 ID:???
>>261
さっそく頂くぜ…フンッ!
263通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:03:14 ID:???
GJ、アビーの今後が気になるなあ
264通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:19:01 ID:???
GJ。
シャギアにおんぶとデュランダルの言葉、
アビーにいっきにフラグキタ!
265通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 10:15:33 ID:???
やべぇデュランダル議長がいい男過ぎて惚れてしまう
266通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 17:13:49 ID:???
アビー可愛いよアビー


そしてレイ戦場復活フラグきたか?
267通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:10:19 ID:???
なんか阿部さんに死亡フラグ立ってない?
268通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:31:33 ID:???
このお話、死人はでないよ。
269通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:41:26 ID:???
固定概念だなぁ、森田ぁ
270通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 22:27:25 ID:???
12歳の花の盛りの少年は素晴らしい。
13歳の少年はもっと素敵だ。
14歳の少年はなお甘美な愛の花だ。
15歳になったばかりの少年は一層素晴らしい。
16歳だと、神の相手が相応しい。
17歳の少年となると、おれの相手じゃなく、ゼウス神の相手だ、アッー!
271通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 22:38:21 ID:???
クマは火を怖がらないから焚き火とかやったらむしろ好奇心から近づいてくる事が多い
3人組は怪我の功名だったな
272通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 20:44:52 ID:???
>247
阿部さんの手でゲイになったカミーユを、ファがフルボッコする話なら
旧板にあったぞ。
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1080034830
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1118927673
273通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 05:14:43 ID:???
続き期待保守
274初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/29(金) 03:06:12 ID:???
さて。
釣りやら阿部☆すたやら山登りやらで戦争の情勢描写が疎かになっていたのだが、さてどうなっている
のかと言うと・・・・・・
『喰らえぇぇぇぇぇぇッ!アトミック・ミサイルッ!!』
『ニュートロン・スタンピーダーだッ!!』
『もういっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつッ!!とどめが来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
『おまえらはもう戦闘不能なんだァァァァァァァァァァァッ!!』
大変な事になっていた。
連合軍は既にプラント宙域に侵攻しており、核VSワケワカラン兵器という種、種死最終話付近によく似た状況となっていた。
「一基たりとも逃がしてはなりません!全て迎撃するのです!」
ネオメサイア、ザフト軍総司令部。
ラクス以下評議会の議員達は戦闘の指揮を執っていた。
「いやはや、しかし三度核とは・・・・・・連合軍も芸がないと見える」
「威力は保障されてるからねぇ、核は」
「ばっはっは!一撃で大打撃だな!な!」
「本っ当にあなた達は働きませんのね!」
訂正。指揮を執っていたのはラクス一人であり、他の三人は例の如く遊んでいた。
「どうせ核はこちらには届かんよ・・・・・・そういう世界だからな、ここは」
「それを言っちゃあ身も蓋もないんじゃないか?おっと・・・・・・六の目だ」
「ばっはっは!次はクルーゼだな!ちなみにワシは四の目だ!な!」
「ふむ・・・・・・これは少しマズイな・・・・・・」
ポケットからハンカチを取り出し、かいてもいない汗を拭くクルーゼ。
「マズイのはあなた達の頭ですわ!大体クルーゼ様、あなたの使う賽はシゴロ賽なのでしょう?」
「ば、馬鹿な!なななな何を根拠にそのような事を・・・・・・!!」
「ほう?別にキミを疑うワケじゃあないが、ちょっと見せてくれないか?念のためだ」
「わ、私は潔白だ!私に触るな!!」
「ばっはっは!潔白なら見せてもよかろうなのだ!な!」
「ま、待て、よせ、やめろ!そ、そうだ!そろそろ昼食にしようではないか!な!それがいい!」
「まったく、この方たちは・・・・・・」
何故彼らがプラント最高評議会の議員になれたのか・・・・・・ラクスは改めて疑問に思った。
「時にラクス様、アレは使用なさらないのですか?」
そんないつも通りのやりとりの中、横にいた兵士がラクスに問う。
「・・・・・・。出来る事なら使いたくはありません。ですが・・・・・・」
ラクスはモニター越しに、ネオメサイアのすぐ傍に鎮座する兵器を眺めた。
タイガージェネシス。過去に使用されたジェネシス達の後継機で、ザフト軍の切り札だ。ちなみにこの名前は
国民投票により決定された。読者や俺も感じるようにあまりにあんまりな名前だが、他の候補が『ピンクジェネシス』、
『テロメアジェネシス』、『マルコジェネシス』だったので、おそらく消去法で選ばれたのだと思われる。
「いよいよとなれば起動させざるを得ません」
「そうですか。では万一に備え私は一足先にコントロールルームへと向かいますが、よろしいですね?」
「ええ、お願いします。もしもの時は人を送ります」
「了解・・・・・・」
ラクスの言葉を聞いて、兵士はニヤリと唇を歪めた。
275初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/29(金) 03:07:22 ID:???
三時間前、ヴェサリウス。
「最終局面のようです」
艦のメンテとガーベラストレートの修理を終え、そして宇宙に上がった彼らが目にした光景は、血で血を洗う
ファイトクラブ・・・・・・もとい、最終決戦の様相だった。
「地上でフザケている間にこんな事態になっていたとは・・・・・・」
「フザケてるっていう自覚はあったんだね兄さん」
とにかく唐突に戦争はこんな局面になっていた。フザケるネタが尽きたとも言える。
「よし、それでは今回の作戦を発表する」
しかし最終局面となれば世界をしっちゃかめっちゃかにする絶好の機会。むしろ勝手にここまでやってくれたザフトや連合
にシャギアは感謝すらしていた。
「ジェネシスとやらを地球に撃たせる!!」
ジェネシス・・・・・・要はぷく〜ってなってパーンってなるアレである。
「ついに・・・・・・ついにやるんだね、兄さん!」
ジェネシスを地球に撃てばどうなるかは想像に難くない。被害諸々はググってもらうにしても、世界がメチャメチャに
なるには十分な威力だ。
「ですがシャギアさん。どうやって撃たせるおつもりですか?」
「おっと、言い方が悪かったな・・・・・・私がジェネシスを撃つ!!」
「なるほど・・・・・・潜入なさるおつもりなのですね。まぁそれに関してはザフトの警備はザル同然なので
問題はないのですが・・・・・・」
「ああ、分かっている・・・・・・あいつだろう?」
「ええ・・・・・・インモラルです」
最初の大戦時、インモラルはジェネシスをケツで吸収し被害を未然に防いだ。ガモフもヴェサリウスと同じく宇宙に
上がってきているので、彼の妨害があるのはほぼ確実だろう。
「まぁ、それならそれでいい。もしジェネシスが防がれたのなら別の作戦を実行するまでだ。いや、むしろ奴の妨害が
あってくれた方がいい。どのみち奴は片付けねばならぬ相手だからな」
「ようやくあいつに引導が渡せるんだね、兄さん・・・・・・」
「そういう事だ、オルバよ。それでは各員、持ち場に着け。これより我々は計画の最終段階に移る」
「「了解」」


「しかし・・・・・・本当にザルだとはな」
と、いうワケで。シャギアはザフト軍に潜入していた。
今彼が歩いているのはネオメサイアとタイガージェネシスを繋ぐ通路。ラクスの言葉と他の議員のフザケ様から、
コントロールルームに人がいないのは明らか。
加えて通路にも人の姿はないので、もはやこの場はシャギアの独壇場だった。
「どうやら労せずしてジェネシスを・・・・・・ん?」
そう呟いた時、シャギアの足元に何かが転がってきた。
「なんだこれは・・・・・・?」
276初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/29(金) 03:08:27 ID:???
『ハロ、ハロ。コッチヲミロォ〜』
「ぬぅっ!?まさか、こいつは――」
次の瞬間、転がってきた何かが盛大に爆発した。
「ふふっ・・・・・・ドミネ、クオ、ヴァディス(どちらに行かれるのですか)ですわ」
爆煙の向こうから、少女の声。
「随分と大胆ですわね。けれどこれでご破算、大人しく縛につきなさいですわ」
ラクス・クラインだった。彼女はシャギアの変装を見破り先回りして、彼に向かってハロ(シアーハートちゃん)を
走らせたのだ。みんな忘れがちだが、彼女だって優秀なのだ。
「とはいえ、これでは肉片一つ残っていないような――」
そう言いつつ爆心地に向かおうとした瞬間、彼女の顔の横を鋭い何かが通り過ぎた。
「な――!?」
その何か――細い剣は、金属製の壁に深々と突き刺さる。
「なるほど・・・・・・全て見破られていたというわけか」
煙が晴れる。
そこには、傷一つ付いていないシャギアの姿があった。
「ならば計画は変更だ。・・・・・・貴様を始末してから撃たせてもらう!」
指の間に剣を握りつつ、シャギアはそう言い放った。


『俺が最強だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
プラント宙域。
遅れて戦場に着いたガモフは、連合軍と交戦していた。
「その調子だ!この辺りの連合兵を掘り尽くしてしまえ!!」
『言わずもがなだぜイザーク!フンッッ!!』
『ア ッ ー!!』
もはやお馴染みの光景だった。バンクバンクゥ!
「・・・・・・!?イザーク!司令部からの通信です!」
「なんだと!?繋げ!!」
ニコルが通信を繋ぐと、モニターに怪しい男の顔が映った。
『久しぶりだなイザーク。頑張っているようだな』
「く、クルーゼ隊長!?」
『私はもう隊長ではないよ。それよりイザーク、キミに頼みがある』
「はっ!なんなりと!」
『ジェネシスが何者かに撃たれようとしている。ガモフは至急ジェネシスへと向かってくれ』
「ジェネシスが!?了解しました!ガモフはジェネシスへ向かい、発射を阻止します!!」
『うむ、よろしく頼む』
モニターから変態仮面の顔が消える。
「これより本艦はジェネシスへ向かう!ディアッカ!」
「あいよっ!」
ディアッカが舵を回し、針路をジェネシスへと取る。
「!?待てイザーク!ガモフに接近する艦ありだ!」
「ちっ、こんな時に!アスラン!その命知らずな艦の種類は!?」
「こ、これは・・・・・・!」
青を基調とした、シャープなフォルム。
忘れるはずもない。それはついこの間まで彼らが乗っていた・・・・・・そして、今日まで追っていた艦。
「ヴェサリウスだッ!!」
277初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/29(金) 03:09:59 ID:???
「ふんっ!」
「ちぃっ、ですわ!」
シャギアの剣をかわしつつハロを投げる。相手も同じく、ラクスのハロをかわしつつ剣を投げる。
一進一退の攻防だった。ちなみにシャギアが投げている剣は黒鍵と呼ばれるもので、主に代行者が使用する
ものだ。もちろんシャギアは埋葬機関とは一切関係ありません。
(このままではジリ貧ですわ・・・・・・!)
シャギアの放つ黒鍵は、おおよそ人が投擲したものとは思えないほどの威力だった。金属製の壁を易々と貫き、
通路では数多のハロ(シアーハートちゃん)が串刺しにされ動きを封じられていた。
(仕方ありませんわね・・・・・・)
ラクスは突如踵を返し、通路の先へと駆け出した。
「逃げる気か?悪いがそうはいかんのだ」
当然シャギアはラクスを追う。
通路の角を曲がり、そして彼が見た光景は――
「ぬぅっ!?」
視界を覆い尽くすかのような巨大なハロだった。ハロは大口を開け、通路を塞ぐようにして鎮座していた。
もちろんラクスが用意したものだ。メサイアやタイガージェネシスには256のハロが潜伏しており、
リモコン一つでどこからでも飛んでくる。侵入者に対しては完璧とも言える防衛網が敷かれているのだ。
まぁ見方を変えるとラクスに制圧されているとも言えるのだが。
「あなたには『ちぃっ、これでは通れん!』と呟く暇さえ与えませんわ!」
シャギアが言葉を口にする間もなくハロの口から多数の触手が伸び、そしてシャギアを『捕食』した。
「ハロ(核弾頭ちゃん)の威力・・・・・・身をもって知るがいいですわ!ぽちっとな」
倫理的に問題のあるネーミングのハロは、シャギアを飲み込んだまま大爆発を起こした。
ですがご心配なさらずに。これは綺麗な核です。
「けほっけほっ・・・・・・さすがにこの爆発では死んだ事を後悔する暇すらありませんわね」
何気に殺る気満々っぽいセリフを吐きつつ、爆煙を眺めるラクス。
「え――」
次の瞬間、ラクスのすぐ傍で鋭い金属音が鳴った。
「こ、これは!?」
ラクスの服が、黒鍵により壁に縫い付けられていた。
「今のは少し効いたな・・・・・・」
「そんな・・・・・・まさか!」
常識的に考えてラクスごと通路を消し飛ばすであろうと予測される爆発を受けてなお、シャギアはそこに立っていた。
所々服が焦げているものの、驚く事にシャギアは無傷だった。
「さて・・・・・・あまりゆっくりもしていられないのでな」
黒鍵を構えるシャギア。
278初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/06/29(金) 03:11:48 ID:???
(何故無傷なのですか・・・・・・?ATフィールド?オーラバリア?なんにせよ不可解ですわ・・・・・・!
そう、ちょこッとsisterが2クールも放送されたのと同じくらいに!)
その前にやってた無敵看板娘を2クール放送すべきだろと考えつつも、スカートの中から
大量のハロ(シアーハートちゃん)を出してシャギアを迎え撃つラクス。
「一度通じなかったものが通じるとでも思っているのか!?」
しかしシャギアは避けようともせず、爆発を受けつつラクスに黒鍵を投げ放つ。
爆煙が晴れた後のシャギアは、やはり無傷だった。
(す・・・・・・“凄み”ですわ!バリアでも新兵器でもない・・・・・・この方、凄みであの爆発を無傷で・・・・・・!
ってなんなのですか、凄みって!?)
そしてとうとうラクスは、腕一本動かせないまでに服を縫い付けられてしまった。
「・・・・・・、さて」
シャギアはゆっくりと身動きの取れないラクスに歩み寄る。
「ここでX指定な事をしてもいいのだが、あいにくとあまり時間は残されていないのでな。ジェネシスが発射される様を
そこで眺めているがいい」
「くっ・・・・・・!」
黒鍵は深々と突き刺さっているため、少女相応の力しか持たないラクスに外す事は出来ない。もし強引に外そうと
しようものなら、服がビリビリに破けて『強姦された後の少女の図』を披露する事になってしまうだろう。
「これで我々の野望成就だ!ふはははは!」
いかにも悪役な高笑いをしつつ、シャギアは通路の先へ消えた。
「・・・・・・」
しかしこんな状態だというのに、ラクスの瞳から戦意は消えてなかった。


『申し訳ありませんが、ここから先は通行止めです』
ヴェサリウスがテンタクラーロッドを展開する。その光景はまさに異様の一言であり、相手の戦意を削るには
十分過ぎるものだ。
「阿部!ここは俺達が引き受ける!貴様はとっととジェネシスへ向かえ!!」
『言わずもがなだ。女の相手嫌だもん』
インモラルはヴェサリウスのすぐ横を通り過ぎ、ジェネシスへ向かう。通行止めと言っておきながら、ヴェサリウスは
インモラルに攻撃する素振りを見せなかった。
「よし!では俺達はあいつをなんとかするぞ!!」
「「「了解」」」
意気込む四人。あのヴェサリウスの姿を見てもなお、彼らの戦意は削られる事はなかった。
「アスラン!まずは主砲を叩き込んで――」
そこでイザークの言葉は止まった。
「イザーク?撃っていいのか?」
「・・・・・・?」
そして次にイザークは、こんな事を言い出した。
「おい・・・・・・これはどういう事だ?」
「どうって・・・・・・何を言っているんだイザーク。早くしないとやられるぞ」
「アスラン・・・・・・貴様はなんとも思わないのか!?この状況、どう考えてもおかしいじゃないか!」
イザークはモニターに映ったヴェサリウスを、信じられないような顔で見つめ、続ける。
「なんで・・・・・・なんで“ヴェサリウスを撃とうとしている”のだ、俺達は!!」


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十五話〜メイドインヘブン!悪フザケは加速するッ!!〜
279通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 03:15:28 ID:???
おぉ、丁度2クールで締めるのかな?
GJです。続き期待してます。
280通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 09:11:19 ID:???
   ∩
  ( ⌒)   ∩_
  / ノ   i、E)
  / /    / /"
 / /_、_  /ノ
`/ /,_ノ`)//
(    /
ヽ   |good job!!
 \   \
281通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:32:50 ID:???
打ち切りモードとも言う。
282通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:14:45 ID:???
乙、続きが楽しみだ!!
283通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:16:15 ID:???
GJです。ここの隊長は相変わらずまともだね
284通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:47:27 ID:???
打ち切り展開だなw
285通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:04:11 ID:???
阿部さん「この俺に生き別れた妹(アビー)がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
286通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:11:54 ID:???
アビー「阿部さんよ、私はおまえの生き別れになった実の父!










の、兄の甥のクラスメートだったのだ!」
287通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:14:03 ID:???
シャギア「さあ来い阿部ェェ!実は俺は一回掘られただけで死ぬぞォォォ!!」
288通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:30:52 ID:???
増田さんが喜びそうな書き込みだ
289通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 23:55:37 ID:???
>>286
実の父の兄の甥って阿部さん本人かもしれないじゃないかw
290通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 09:51:53 ID:???
>>286
そんな田丸版ボ帝ビル、誰が判るって言うんですか!
291通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 16:08:59 ID:???
ギャグマンガ日和万歳!
292通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:50:02 ID:???
阿部マンガ日和
293通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 03:21:39 ID:???
シゴロ賽とは…チンチロリン…カイジですなw
しかもテンラクターロッドって鉄仮面ラフレシアですかあなたww
しかし初代さんのボキャブラリーの多さは本当に…たまげたなぁ。
敬意を表して初代氏に
っ100万ペリカ
294通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:59:16 ID:???
>>293
金より全裸で四つん這いになった方がいいんじゃね?
295通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:50:44 ID:???
阿部さんのアナルに突っ込みながら保守
296通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 20:47:41 ID:???
阿部さんにアナルを突っ込まれながら保守
297通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 09:10:50 ID:???
>>295-296
よしわかった。そのまま皆で輪になるまで続ければいいんだな?フンッ!
298通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 10:50:24 ID:???
現在
296←阿部←295←297

じゃあ俺は297に・・・
フンッ!
299通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:22:22 ID:???
これがホントの円ゲイ痔リング
300通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:27:40 ID:???
なら俺は298に。フンッ!
このまま世界中のいい男たちと繋がろうぜ?
301通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:37:02 ID:???
アスラン「じゃ、じゃあ俺はキラに!フンッ!」
302通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 15:31:03 ID:???
シン:「えぇっ!?マユと繋がったまま町内マラソンだって?」
「頭が沸騰しそうだよ!!」
303通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 15:59:46 ID:???
【シスコンは女好きより有罪か審議中】
       ∧,,∧  ∧,,∧
    ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
   ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
   | U (  ´・) (・`  ) と ノ
    u-u (l    ) (   ノu-u
        `u-u'. `u-u'
304通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 16:45:22 ID:???
>>302
町内対抗二人三脚を想像した人は正常
兄弟でチョメチョメを想像したやつはこのスレに相応しい変態
305通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:36:03 ID:???
やった俺相応しい変態だ
306通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:13:43 ID:???
>>302
シンが名前が一緒だなwww
307通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:57:24 ID:???
308通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:49:54 ID:???
アッー!wwwwww
309通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:50:06 ID:???
素晴らしい兵器じゃないか。是非量産し……ねーよwwwwwww
310通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:59:37 ID:???
こればあればアッー!多き清浄なる世界になるな…
311通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:00:21 ID:???
むしろ性情なる世界・・・いや、正常なる世界か?
312通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:42:35 ID:???
逆につまらんかもよ?
ノンケをゲイに染め上げる快感がなくなるし
313通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:39:27 ID:???
>>312
一理あるw
314通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:42:35 ID:???
敵をゲイ化させて作戦行動をやめさせるのも一つの方法だけれど、
発情した敵が襲ってきたら嫌だな。まともな敵よりタチが悪いかも。
315通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:45:35 ID:???
今日は二人の彦星がアッーする日だな
316通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 12:34:49 ID:???
「う〜織機、織機」
今織機を求めて全力疾走している僕は天帝の息子で機織の上手な働き者。
強いて違うところをあげるとすれば男に興味があるってことかナー。
名前は織姫、
そんなわけで帰り道にある公園の機織場にやって来たのだ。
317初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/10(火) 02:50:49 ID:???
タイガージェネシス・コントロールルーム。
ラクス戦以降は何事もなくこの場に入る事の出来たシャギアは、手探りで電気のスイッチを入れた。
「まさか本当に誰もいないとはな・・・・・・」
蛍光灯に照らされた部屋の中には、たくさんのコンピュータがずらりと並んでいた。本来ならばモブ兵が
それぞれに着きカタカタとややこしい操作をしているのだろうが、シャギアの呟きどおりこの部屋には人っ子
一人いなかった。「なんでこんな重要な場所に誰もいないの?」と疑問を感じた者はすぐに本編を見直す
といい。さすればザフト軍人の程度というものが文章でなく心で理解出来たッ!
「さて、とっとと発射させるとするか・・・・・・」
コンピュータの一つに近付くシャギア。そこにはあからさまな赤いスイッチがあり、ドリフでない限りそれが
ジェネシスの発射ボタンであるという事はもはや明白だった。
「いいのか?あんな兵器の発射ボタンがこんなあからさまで・・・・・・」
疑問を感じつつ発射ボタンに手を伸ばすシャギア。
しかし押す寸前に何気なく見た別のコンピュータにより、その疑問は氷解する事となった。
「・・・・・・、なに?」
そのコンピュータにも同じボタンがあった。改めて見回すと、全てのコンピュータに同じボタンが付いていた。
「これは・・・・・・どういう事だ?」
常識的に考えて、一つの兵器(しかも切り札的な)の発射ボタンが複数あるとは考えにくい。ボタンがたくさん
あれば、それだけ押せる人間の数も多くなる。突如トチ狂ったりくしゃみの勢いでぽちっとなされてしまうという
リスクを考えるなら、ボタンは一つ・・・・・・それも兵器を扱うに足る人間のみが握った方が良いというのは
明らかである。
「まさか・・・・・・ダミーか?」
考えられる答えは一つ。このスイッチ群の中の一つだけが本物で、残りのスイッチは全て偽物であるという事。
もちろん全てが偽物であるとも考えられるのだが、
「その通りですわ。ダミーを押した瞬間ジェネシスは全ての稼動を停止します」
それは彼女の言葉で否定された。
「・・・・・・ほう?まさかあの状況から抜け出し――!?」
言いながら振り向いて彼女――ラクスの姿を見た瞬間、シャギアは目を見開いた。
それもそのはず。今のラクスさんは、あられもない姿だった。
黒鍵磔刑から無理やり抜け出したラクスの服は、所々が破けて肌が露出しているのだ!スカートは半分以下の
長さになって白いフトモモが露になってるし脇腹〜腰間の破けた部分からはおパンティの端が見え隠れしてるし胸の
部分に至っては乳房右方のブラが完全露出してウヒョー!エロい、これはエロい!むしろ全裸よりもエロいと思う
のは決して俺だけではないはず!これです、これがエロスなのです!全裸よりもこういうのがむしろ男の妄想を
掻き立ててエロいってヤツなのです!色気のない全裸など要らんのです!ぶるあぁぁぁぁぁぁぁ!!
「・・・・・・む、こほん。では本物のスイッチを教えてもらおうか」
「猫の子じゃあるまいし、はいそうですかと教えられるかですわ!」
「では体に訊くとしよう・・・・・・脱衣麻雀四回戦クリア後の如き全裸に剥いてくれる!」
この前ゲーセンで脱衣麻雀をやったら相手が天和してきた件について。
318初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/10(火) 02:52:21 ID:???
「わたくし貞操のピーンチ!でもそうはいきませんわ!」
ラクスが右手を上にかざすと、ラクスの周囲に小さなハロがずらりと並んだ。
「ハロ(バッドカンパニーちゃん)・・・・・・蜂の巣にして差し上げますわ!」
「核爆発を耐え抜いた私に今更そんなものが効くと思っているのか!?」
シャギアは黒鍵をラクスに向かって投げ放つ。
「甘いですわ!」
ラクスが黒鍵を指差すと、足元の小さなハロ達は一斉にそれに向かって射撃をした。
すると黒鍵は破壊こそされなかったものの、軌道を大きくずらされてあさっての方向に飛んでいった。
「このハロ達は精密射撃が売りですのよ!」
再び射撃の合図。今度はシャギアの額に向かって射撃が繰り出された。
「その程度の銃弾、見切れぬ私だと思って――」
軽く頭をずらしてかわそうとしたシャギアだったが、不意に走った激痛によりその動きを止めた。
「ぐおっ!?」
シャギアの左足の靴。その足の小指の部分が、別のハロ達によって打ち抜かれていた。
さしものシャギアでも、タンスの角に足の小指をぶつけたかのような痛みには顔を顰める他なかった。
「――はっ!?」
そして気付いた時には、もう回避が不可能な位置にまで銃弾が届いていた。
「ぬ、ぬおぉぉぉぉぉっ!?」
シャギアの頭は僅かにずれていた。そういうわけで額を打ち抜かれるという事はなかったが、代わりに右目に
銃弾が直撃していた。
「目がっ目がァァァァァァァァッ!!」
「予定とは違いましたけど、あなたの片目は奪いましたわ!」
片目が奪われる・・・・・・つまりそれは三次元を正しく認識する事が出来なくなるという事であり、例えばコップに手を伸ばしたら
誤って倒してしまったという事態が頻発するという事になる。よく眼帯付けてるキャラとかいるけど、日常生活はそれなりに
苦労しているのです。ってかそういうのに限って強かったりするんだけど、それってどうなんだろうね?
ともかく、悶え苦しむシャギア。
「ぐおお・・・・・・これは、この痛みはッ!まるでコンタクトレンズと眼球の間にまつ毛が挟まったかのような、なんとも
言えぬ不快な痛み!涙が出るッ!涙腺が過剰反応しているかのようだッ!!」
「・・・・・・え?その程度?」
「よし治った」
次の瞬間には、ケロっとしたシャギアの姿があった。
「人体の中でも割と脆いとされる眼球への一斉射撃も通じないなんて・・・・・・この方人間ですわよね?」
たぶん。
「さて・・・・・・最後に訊くが、本物の発射スイッチはどれだ?」
黒鍵を向けつつラクスに問うシャギア。さっきまでのフザケタ様子からは到底窺えないような、殺気に満ちた視線で
ラクスを射抜く。
「教えてあげませんですわ」
それ故にラクスはぷいっと速攻で拒否した。
ああも殺気を露にするという事は、裏を返せばそれ程知りたいという事。故に黙っていれば殺される事はなく、
むしろ喋ってしまった方が余計に命が危うくなるのだ。
「ち・・・・・・」
そんなラクスの意図を察し、シャギアは苦々しい表情で黒鍵を収めた。
彼はなんとしてもラクスから本物の在り処を訊き出さなければならないのだ。誰かに訊こうにもここに来るまでに
ラクス以外の者とは出会わなかったし、仮にメサイアに戻って訊いたとしても、ラクスがマヌケでない限り彼女はここに
行くという事を誰かに伝えてあるはず。そんな事を訊いては「ラクスさまになにをしたきさまー!」と身柄を拘束される
恐れもある。彼女を人質にという手もあるが、そんな悠長な事をしている暇はない。
319初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/10(火) 02:54:13 ID:???
(さて・・・・・・)
まず状況を確認する。
眼前には半裸(ウヒョー)になったラクス。自分を挟んで、後ろにはスイッチの付いた多数のコンピュータ群。
(位置が悪いな・・・・・・)
するとシャギアはおもむろに黒鍵を構え、ラクスに向かって突進した。
「なっ――!?」
投擲に徹していた今までとは明らかに違う行動。少し戸惑うも、ラクスはハロ(ビッグシールド・ガードナーちゃん)を
展開した。
「無駄無駄無駄ァ!!」
もはや黒鍵など使わず蹴りで粉砕するシャギア。
たまらずラクスは横に避け、そしてそれを見計らったようなシャギアの回し蹴りを喰らって豪快に吹っ飛ばされた。
「あいたた・・・・・・」
ラクスが吹っ飛ばされた先は、コンピュータ群の前・・・・・・さっきまでシャギアがいた位置だ。
つまりシャギアとラクスの位置が入れ替わった形になるな。
「自らコンピュータから離れるなんて・・・・・・失策でしたわね」
ここでラクスがダミーのスイッチを押せばジェネシスが発射される事はなくなる。
手近なスイッチまでの距離は一メートルもない。客観的に見れば詰んだッ!第三部完!!
「何を言っているんだ。その位置が良いんじゃあないか」
しかしシャギアは承知の上、故に間髪入れずにありったけの黒鍵を空に放った。
「もう疲れたろう?刃のシャワーでも浴びて汗を流すといい」
その全ての黒鍵から刃が伸び、重力に従って落下する。部屋の全てを埋め尽くす、避ける隙間のない刃のシャワー。
「何をするかと思えば・・・・・・ふぅ、思った以上に浅はかですわね」
ラクスは落ち着いて自分の頭上にハロ(ビッグシールド・ガードナーちゃん)を展開した。
シャギアの黒鍵相手にハロ(B・Gちゃん)が通用しないというのは今までの戦闘から明らかだ。
しかしそれは、あくまで『シャギアから放たれた黒鍵』である場合の話。万有引力程度の力に引かれて落ちる黒鍵
なら、ハロ(B・Gちゃん)でも余裕で受け止められるのだ。そろそろ突っ込まれそうだから明言しておくけど、
ここに重力はあります。あるんです。
そしてラクスの想定どおり、黒鍵はハロ(B・Gちゃん)に浅く刺さるだけに留まった。
「ふふっ、ゲームオーバーですわ。あとはわたくしが――」
「くっくっく・・・・・・」
完全に詰んだと思われたその時、シャギアの悪い含み笑い。
「な、何がおかしいんですの?」
「これが笑わずにいられるかと問われれば、答えはNOだ。何故なら既に私の目的は達成されたのだからな」
「な、何を言っているのですか・・・・・・?」
「私が何も考えずに黒鍵を投げたと思っているのか?おまえを殺すだけならわざわざあれだけの黒鍵を、しかも
防がれると分かっているような投げ方で放ったりはしない。それらはそう・・・・・・ダミーなのだよ」
「ダミー・・・・・・はっ!?あなたまさか!?」
「さすがは最高協議会の議員、察しがいいな。私があれだけの黒鍵を投げた真意はそう、既に目星を付けていた
本物のスイッチを押すための隠れ蓑だったのだよラクス・クライン!見るがいい!我が黒鍵によって押された
ジェネシス発射スイッチを!!」
「そんな!?」
ラクスがばっと振り向く。
「――ほう、そこか」
彼女の視線の先には、本物のスイッチの付いたコンピュータ。
――そこに、黒鍵は刺さってなかった。
320初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/10(火) 02:56:12 ID:???
「――ッ!?しまった――」
ラクスが己を悔いる前に、シャギアは彼女の横を走り去っていた。
シャギアは本物の在り処などこれっぽっちも見当がついていなかった。シャギアがわざわざ大量の黒鍵をばら撒いたのは、
それが本物への投擲のカモフラージュだと思い込ませるため。彼の真の狙いは、ラクスに本物を押したと思わせて
彼女自身に本物のスイッチを見てもらう事だった。わざわざ位置を入れ替えたのも、黒鍵がただの一つもスイッチに
触れていないのを視界に収めさせないためだ。
「ですが、その前にわたくしが――」
「そうはさせん!」
「――!?」
ラクスがスイッチに手を伸ばす前に、シャギアは通り道に刺さっていた黒鍵を拾って投げ放った。
その黒鍵はラクスに致命傷を負わせるには充分なもの。なんらかのハロで防がなければ、ラクスが重傷を
負うのは誰の目にも明らか。
――そしてそれは、ラクスがスイッチを押すのを諦めなければ防げない速度で放たれていた。
「ははは勝ったッ!第三部完!!」
そしてシャギアがスイッチに手を伸ばそうとした時――
ダンッ!
「・・・・・・!?」
異質な音が部屋に響いた。
次いで、羽虫のようにか細いラクスの声。
「それは・・・・・・こちらのセリフですわ・・・・・・!」
「ば、馬鹿な・・・・・・」
本来なら鳴らないはずの、鳴るとはとても思えなかったその音は、ラクスがダミーのスイッチを拳で叩いた音だった。
「正気か、貴様・・・・・・!」
ラクスの体には、何本もの黒鍵が刺さっていた。露出した肌からは幾本もの血の筋が流れ、純白だった彼女の服は
徐々に赤く染まっていく。
「半端な覚悟では・・・・・・議員は務まりませんのよ・・・・・・!!」
ずるずると崩れ落ちるラクス。彼女は自身の命よりも、ジェネシスの発射阻止を優先した。
「身を呈しての発射阻止、か・・・・・・しかし!」
シャギアは改めてスイッチに向き直る。
「運がなかったな、ラクス・クライン!!」
「な――そんな!?」
渾身の力を込めての発射阻止――しかし、それは叶わなかった。
シャギアがカモフラージュとして放り投げた黒鍵・・・・・・運の悪い事に、その内の一本が今ラクスが叩いたスイッチ
とパネルの隙間に絶妙に刺さっており、スイッチは少女の力ではとても押し込めないような固さになっていた。
ラクスはおろかシャギアもそれは想定外――まさに『運』そのものが引き起こした結果だった。
「そして今度こそ――勝ったッ!第三部完!!」
321初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/10(火) 02:57:30 ID:???
「か、艦長!ジェネシスが稼動しました!!」
「なんだとぅ!!?」
悪趣味な塗装の施されたジェネシスがグイングインと音を立てる。まるで神父が蛙にディスクを突き刺したように、
あのジェネシスからは十秒後にγ線が発射されるであろう事は明白だった。
「か、回避だ回避!!北斗の拳みたいな死に方はイヤン!!」
「間に合いません!!」
「にゃんだとぅ!!?」
プラント宙域・・・・・・そのジェネシスの射線上にいる艦&MSは、てんやわんやの大騒ぎだった。
なんとか逃げようとする者、神に祈る者、好きだったあの子にアタックする者、漏らしちまっている者・・・・・・
射線上の様相はヒサンなものだった。
――と、そんな中を高速で突き進むMSが一機。
「な、なんだアレは!?真っ直ぐジェネシスに向かっているぞ!」
闇に映える、肉色のカラーリング――
「艦長!アレはもしかしてもしかすると、あの!」
ツナギを着込んだ良い男――
「あの、ジェネシスをケツで防いだという・・・・・・」
『久しぶりに俺、参上!!』
本当に久しぶりなインモラルが、ジェネシスに向かっていった。

――そこから少し離れた場所。
『カッコつけるのはいいけどね、インモラル・・・・・・それがおまえの最後なんだよ』
デブリの影に隠れた一機のMSが、大剣を携えてゆっくりと身を動かした。


「一時はどうなるかとも思ったが・・・・・・やはり運は我々に向いているようだ」
無事にスイッチを押し終えたシャギアは、もうここに用はないなと出口に向かった。
「――――」
その途中、とあるコンピュータの下で、血を流しつつ荒く息を吐く少女。その目は焦点が定まっておらず、放っておけば
どうなるかは目に見えて明らかだった。
「・・・・・・」
この施設内には誰もいない。助けを呼ばない限りは、この場には誰も来ないだろう。おそらくメサイアでは発射された
ジェネシスの対応にてんてこ舞いで、ラクスの存在に気付く可能性は限りなく低い。
そして今のラクスはとても人を呼べるような状態ではない。意識があるかどうかさえ危うい状態だ。
「・・・・・・、ふん」
シャギアはラクスを一瞥した後ドアに向かい、そして備え付けの受話器を取った。
「あー、ラクス・クラインがジェネシスのコントロールルームにて重傷を負っている。早く来ないと死ぬぞ」
『な、なんだと!?貴様は――』
応対に出た兵士の言葉を聞かず、電話を切るシャギア。
そして再びラクスに視線を移し、独り言のように呟いた。
「私は負けていた・・・・・・貴様の覚悟に。だからこれは報奨だ。受け取るが良い・・・・・・ラクス・クライン」
そしてシャギアはコントロールルームから出た。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十六話〜つまりエロ本の乳首よりもボンボンの下着の方がエロいって事なのです〜
322通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 03:41:53 ID:???
>『久しぶりに俺、参上!!』

本当に久しぶりだ……本文でも自己つっこみしてるけどw
とにかく、GJです。相変わらず見事ですな〜
323通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 07:41:05 ID:???
ラクス、ハロ(リフレクト・バウンダーちゃん)にしておけばよかったのに……
324通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 07:52:17 ID:???
ぐっじょぶ。

ラクスがかっこいいなんて見たことないぜ。
そういえば、土木作業員と化したキラはどうなったんだろう
325通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 08:37:18 ID:???
早起きしたかいがあったGJ!
そしてサブタイにも同意。更に言えば「ほとんどセーラ」より「おれのサーキット」の方が(ターン
326通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 11:00:18 ID:???
ウホッ、何となくシリアス!!GJ!!
327通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 12:33:33 ID:???
ラクスがいつアビーに襲われるかと土器度木地手待ってたのに。
328通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 13:56:56 ID:???
GJ!
329通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 14:34:29 ID:???
これだけのことが出来るとは、シャギアもいいオトコなのか
安倍さん、シャギアに早く教えてやってくれ!
330通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:36:13 ID:???
脱衣麻雀は相手の手はゲーム開始時に完成していることが多い
ムダヅモも無いように最初から積み込まれているのだ、天和など珍しくも無い
結局あれは何手で自分が役を完成させるかの時間制限に過ぎない
331通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:44:30 ID:???
>エロ本の乳首よりもボンボンの下着の方がエロいって事

これに同意できる俺は間違いなく変態
332通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 10:53:06 ID:???
>エロ本の乳首よりもボンボンの下着の方がエロいって事
よく判らないが、モーホー雑誌より高校球児の写真集の汗の方に興奮するって奴か?
333通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 19:03:42 ID:???
多分モロ見えより見えそうで見えない絶妙のバランスがいいってことさ
334通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:26:57 ID:???
そういやボンボン休刊するんだっけ・・・これも時代か
335通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 00:57:39 ID:???
>>334
マジでか?
336通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 01:57:06 ID:???
ボンボンでゴエモンを思い出す俺
337通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 10:13:48 ID:???
俺はガンダムの4コママンガ
338通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 12:25:56 ID:???
俺はマリオ
339通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 13:14:54 ID:???
ガンダムALIVEどうなるんだろ……
340通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 12:29:59 ID:???
鬼太郎はどうなるだろう?
341通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 19:47:04 ID:???
ムスカがいるw
342通常の名無しさんの3倍:2007/07/15(日) 21:04:36 ID:???
続き期待保守
343初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:32:58 ID:???
ジェネシスから発射されたγ線が不自然に集束する。
原因は言わずもがな、インモラルガンダムがアナルで吸収しているからである。
この光景は別段不可思議な事ではない。彼は既に最初の大戦時に同じ事を平然とやってのけたので、
その頃に戦争に参加していなかった者以外は改めて驚きこそすれ「大丈夫なのか?」と不安に
思う者は誰一人としていなかった。
――インモラルに吸収させている阿部さん自身以外は。
(な、なんだ?なんかとてもヤな予感がするぞ・・・・・・?)
ケツでジェネシスを吸収する。これは阿部さんにとっては道下を誘う事よりも容易い事。
それなのに阿部は、言い知れぬ不安を覚えていた。何かが来る・・・・・・このままだとマズイッ!!
『隙だらけだよ、インモラル!』
不意に、男性の声。名指しで呼ばれた事にはっと振り返ると、大剣を携えたMSがこちらに向かって
突っ込んできていた。
「あの剣・・・・・・しかし、今は動けんッ!」
その剣に阿部は見覚えがあった。ちょこざいなピンクが用意したMSが持っていた剣・・・・・・そう、確か
ゲイをノンケに戻すとかなんとかいう、そんな剣だ。
無論冗談ではない。ノンケに戻るという事は女のアナルを掘り続けなければならないという事であり、
それは自らのアイデンティティを放棄する行いに他ならない。事故で女のアナルを掘った事があったが、
あの時の感覚を思い出すと今でも死にたくなってくる。
しかし避けようにも今は動けない。今動けば目の前にいる数多の戦艦がジェネシスを真正面から浴びる事に
なってしまい、夕方六時から放送出来ないような惨状になってしまうからである。放送されてたけどね。
「『ジェネシスを防ぎきる』、『あれをかわす』。両方やらなくっちゃあなら――」
『ふんっっ!!』
「ア ッ ー!!」
やれなかった。
344初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:34:29 ID:???
ゆらゆらと全裸で宇宙を漂う阿部高和。
初体験だった。生身でなら幾度となく掘られて(掘らせて)ションベンまで流された(流させた)阿部さんだったが、
MSに乗った状態で掘られたのはこれが初めてだった。
(ああ・・・・・・この感じは・・・・・・)
この感じ――いや、この快楽はまさに、固い剣と引き締まったアナルが織り成す歯車的小宇宙!
視界一面に広がる輝く星々は皆一つ一つのアナル。そして知った。
自分もまた――一つのアナルなのだ。
(そうだ・・・・・・みんなアナルなんだ!)
児童も少年も青年も中年も老人も皆、アナルを持っている。それらはアナルと一括りにされるが、皆それぞれ違う。
アナルはその数だけ種類があり、同じアナルは一つとしてない。個人を構成する細胞が創り出したアナルは、
同じ人間がいないのと同じようにどれも違うのだ。
しかし、それでも同じものが一つだけある。
それは――入れられればキモチイイという事だ。どんな形の、どんな色のアナルでも、一たびそこに入れられれば
口から出るのは――生命の産声。
それは魂の叫び。魂が快楽を得て思わず口から出してしまう言葉。
そう――つまり人間はアナルなのだ。魂がキモチイイと感じたのならば魂はアナルであり、そして魂とは人間を人間
たらしめるもの・・・・・・人間は皆、アナル。
だが忘れてはならない。人間はアナルを持つと同時にもう一つ持っているものがある。
――そう、ペニス。アナルをアナルたらしめるもの、即ち人間を人間たらしめるのは、ペニスに他ならない。
アナルとペニスとの結合により生じた快楽はまさに、生命の誕生の起源とされるビッグバン。
ならばやる事は一つしかない。自分のアナルと他者のペニスによるビッグバンが起こったのなら、次にやる事は
決まっている。
(次は・・・・・・俺の番だ!!)
輝くアナルに向かって阿部は、固くて太いペニスを剥き出しに流星の如く突っ込んでいった。
――ちなみにこれは全て阿部さんの脳内での出来事です。
345初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:36:25 ID:???
「次は・・・・・・俺の番だ!!」
ガーベラストレートをケツに刺したまま、阿部は吠えた。
『なにっ!?まさかこいつ・・・・・・効いてないのか!?』
オルバは驚愕した。ゲイをノンケに戻すと言われた秘剣ガーベラストレート・・・・・・伝説の通りなら、今頃阿部は
ノンケに戻っているはずだからである。
しかし、そこには誤算があった。いや、落とし穴と言うべきか・・・・・・
言ってしまえばガーベラストレートは、ゲイをノンケに戻す剣ではない。
ガーベラストレートの効果とはその名の通り――性癖をストレートに戻すというものだ。
確かにゲイはストレートではない。よってガーベラストレートに貫かれゲイはノンケに戻る。これに矛盾はまったく無いし、
現にゲイとなったハイネはノンケに戻っている。
しかし考えて欲しい。もし貫かれた者の『ストレート』の概念が、『ゲイ』であったのなら。
結果は語るまでもない。現状が指している通りだ。阿部は最初から『ストレート』であり、そして今もなお『ゲイ』なのだ。
『ゲイ』は決してストレートではない・・・・・・この固定化された認識が、今の『単に阿部に快楽を与えただけ』という状況を
生み出してしまったのだ。
『・・・・・・、ふっ』
しかしオルバは、そんな状況下であるというのに不敵に笑った。
もし彼がAW世界と同じく兄以外の者と深く関わっていなかったのなら、この奇襲はこの時点で失敗に終わっていただろう。
こうして鼻で笑う事も出来ず、あっけなく阿部の餌食となっていたに違いない。
しかし今の彼には、もう一人仲間がいた。
――アビーである。そしてアビーは逆阿部さんとも言える性癖を持ち合わせている。同じようで、決定的に違う性癖――
しかし、その根ざすものは両者とも同じ。
そうであるが故に、アビーはこの状況をあらかじめ予測していた。
そして予測していたので彼女は――ガーベラストレートにある改良を施していたのだ。
『悦ぶのはまだ早いんだよ、インモラル!』
アシュタロンがガーベラストレートに付いている秘密のボタンをぽちっと押す。
「ほう?もっとえっちな事をしてくれるのかい?」
余裕の表情を浮かべる阿部だったが、その顔はすぐに凍りつく事となった。
「・・・・・・ん?」
さてそろそろアイツを掘ってしまおうかとレバーを動かした阿部だったが、インモラルの様子がいつもとは違った。
「動かない・・・・・・?」
ガチャガチャとレバーを操作するも、インモラルは一向に反応しない。
「故障か?」
いや、そんなはずはない。今のインモラルは故障するどころか、ジェネシスを吸収して最高にハイになっているはずだ。
故障したなどという事実は、望月ゆーまが男であるという事実よりもあり得ない。あり得ないんだよッ!!
『驚いているようだね。・・・・・・なに、ちょっとしたウイルスを送り込ませただけだよ』
「ウイ・・・・・・ルス?」
『じきに分かるさ』
阿部の頭上に「?」が浮かんだ。それもそのはず、如何なる攻撃にもびくともせず、数多の良い男によって造られた
このインモラルが、今更ウイルス如きで動かなくなるはずがない。ってか第三部も終盤なのに、今更ウイルス如きで
ピンチに陥っては盛り上がりに欠けるというものだ。
しかし次の瞬間、阿部はウイルスの意味を知った。
「・・・・・・!?」
ウイルスの影響か、インモラルのモニターに様々な画像が映し出されていく。
その画像・・・・・・インモラルを機能停止にまで追い込んだそのウイルスとは――
「ゲェ――ッ!!女の裸だァ――ッ!!」
シャギア専用数学定理解析フォルダ――早い話が、二次エロ画像だった。
346初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:39:13 ID:???
「貴様!何故ヴェサリウスに乗っている!答えろ!!」
イザークが声を荒げる。
その怒声の矛先はもちろん、ヴェサリウスに乗っている者――即ち、アビーだ。
「おいイザーク!突然何を言い出すんだ!」
「アスラン!貴様はこの状況をなんとも思わんのか!?」
「この状況って・・・・・・」
ガモフと対峙するヴェサリウス。互いに砲身を向け合い、まさに撃ち合い五秒前といったところ。
「別にどこもおかしくないぞ」
「貴様、何を言っているか分かっているのか!?ヴェサリウスがあそこにあって、そして砲身を向けているのだぞ!?
しかもワケの分からない武装まで施してあって!!」
主にテンタクラーロッドがワケ分からなかった。
「いや、だからそれのどこがおかしい――」
アスランの言う通り、別におかしな状況ではない。ヴェサリウスはシャギアとかいう者に奪われて、そしてそれを
奪還すべくガモフ隊が結成された。
だからこの状況は決しておかしいものではなく、むしろようやく決着が着けられるとイザークなら喜びそうな状況だ。
それを十分理解していたアスランだったが、しかし次の瞬間にはイザークと同じような顔をしてこう言った。
「・・・・・・え?な、なぁニコル・・・・・・あれはなんだ?」
まるで信じられないような物を見るような目でヴェサリウスを凝視するアスラン。
「ぼ、僕にも分かりませんよ・・・・・・」
そして尋ねられたニコルも、同じような表情をしていた。あとディアッカも。
「非グレイトォ!?扱いがぞんざいだぜ・・・・・・」
彼らの思考は、たった一つの疑問に支配されていた。
――何故、あそこにヴェサリウスがあるのか。
自分達の(アスラン除く)母艦がこちらを落とそうと武装を展開する様を目の当たりにして、彼らは皆混乱の極みだった。
「と、とにかく迎撃だ!何故かは分からんがこちらに砲を向けている以上、奴を敵と認識する!!」
しかしそんな中でもイザークは、艦長としてそう命令を下した。


(何を言っているのか分からない・・・・・・イカれているのですか?この状況で・・・・・・)
アビーもまた、少なからず困惑していた。
イザークの問い・・・・・・この状況下でその問いは、どう贔屓目に見ても頭がイカれているとしか思えなかった。
(まぁいいでしょう。向こうが何を考えているかは分かりませんが、ガモフを落とすという決定に変わりはありません)
考える必要なしと判断して、アビーは主砲をガモフに向けて発射した。
「インモラルがいなければ単なる旧型艦・・・・・・あなた達とのクサレ縁もここまでですね」
無情に呟きながら、アビーは放火を浴びせていった。
――頭の片隅で、「これの次はどうするかな・・・・・・?」と意識せずに考えながら。
347初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:41:23 ID:???
ガモフは防戦一方だった。
当然だ。阿部が一晩で改修したとはいえガモフは所詮旧型艦。同じく阿部が改修し、そして更にアビーによって改良
が施された高速戦艦に敵う道理はない。
致命傷は避けているものの、沈むのは時間の問題だった。
「非グレイトォ!色々な箇所が火を吹いてるぜ!」
「消化班急げ!!」
「僕達しかいませんよ、この艦には!」
「イザーク!ミサイル20!!」
「迎撃しろ!!」
こんな感じで、ガモフは未だヴェサリウスに傷一つとして負わせていなかった。
「くそっ!こんな時に――」
阿部がいれば――そう言いかけて、イザークは口をつぐんだ。
(――だめだだめだ!何を考えている、俺は!!)
阿部は確かに強い。阿部がいれば今頃ヴェサリウスはとっくに無力化されているはずだ。
だが、それがいけない。阿部があまりにも規格外であるが故に、自分は知らず知らずの内に阿部に頼りきりに
なっているのではないか。どんなピンチでも阿部がいればなんとかなる――実際なんとかなっているのだが、
いつまでもそういう精神ではいけない。阿部に頼りきりでは、自分はいつまでたっても成長しない。
(俺だってザフトの白を着る男、いつまでも阿部に頼ってはいられん!!探すんだ・・・・・・阿部の力を使わずに
この状況を打破する方法を・・・・・・!)
ガモフの命はもはや風前の灯火。このままでは潰えるのは時間の問題であり、決定された未来。
(せめて逃げる時間だけでも・・・・・・!?)
そこでイザークは思い出した。
――自分が何であるのかを。
「ディアッカ!!ここから離脱するのにどれくらい掛かる!?」
「五分もあれば味方と合流出来るけど・・・・・・この状況じゃ無理だぜイザーク!!」
「五分か・・・・・・分かった!!」
そう言うとイザークはドアに向かった。
「イザーク!どこに行くつもりだ!?」
「グフで出る!!俺が時間を稼ぐからその隙に離脱しろ!!これは命令だ!反故にする事は断じて許さんぞ!!」
「な、何を――ってイザーク!」
ディアッカの返事を待たず、イザークはMSデッキに向かった。
――そう、自分は艦長である前に、MSのパイロットなのだ。


(あれは・・・・・・MS?)
ガモフから飛び出した一筋の白い光。
見紛う事なきそれは、MSのバーニアから噴出する光の尾だった。
そしてそれを見たアビーは一瞬身を固くし、そして安堵した。
(インモラルではないようですね・・・・・・)
もうジェネシスから戻ってきたのかと肝を冷やしたアビーだったが、相手が単なるグフと知るとすぐに平静を取り戻した。
「なんのつもりかは分かりませんが・・・・・・どうって事はありませんね」
ガモフに対する砲撃の手を緩めずに、テンタクラーロッドをグフに向かわせるアビー。
MS一機程度なら片手間に落とせる・・・・・・アビーはそう考えており、そしてそれは事実だった。
348初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:43:59 ID:???
「この、化け物め!!」
かつての母艦にそう毒づき、テンタクラーロッドを斬り裂くイザーク。
しかし一本斬ったからといってどうにもならない。ロッドはそれこそ無数にあり、剣一本しか持たないグフでは到底
捌ききれるものではなかった。相手もそれを理解しているからこそ、ガモフへの砲撃は一向に止まない。
「くそっ!!」
半ばヤケクソ気味にロッドを斬っていくイザーク。
(五分だけでいい・・・・・・五分だけこちらに意識を集中させる!!)
しかしイザークの意気込みとは裏腹に、状況は一点たりとも変わらない。ガモフは相変わらず砲撃を受けているし、
相手の意識は自分には向けられていない。
「――しまった!?」
グフの右足が絡め取られる。
そしてそれを断ち斬ろうとサーベルを振り上げたのだが――その手も絡め取られてしまった。
「くそっ!!」
既に四肢を絡め取られてしまっているので、いくらレバーを動かしてもグフは身動き一つ取れない。
『イザーク!!』
『アスラン!イザークを!!』
『分かってるッ!ミサイルを全弾叩き込む!!』
仲間の声が聞こえる。逃げろと言ったはずなのに何故そこにいるのか、何故自分を助けようとしているのか・・・・・・
本来なら咎めるところなのだが、イザークの頭は自分への怒りでいっぱいだった。
(俺は・・・・・・時間を稼ぐ事すら出来んというのかッ!!)
自らの不甲斐なさにレバーを拳で叩くイザーク。そんな事をしてもどうにもならないと知りつつも、イザークは
憤りを抑えられなかった。
――しかしその時、グフが動いた。
「なにっ!?」
戸惑いつつも今まさにコクピットに向かっていたロッドを回避する。
「一体なにが・・・・・・!?」
そこでイザークは気付いた。
ロッドが・・・・・・いや、ヴェサリウスが何者かに砲撃を受けている事に。
「ガモフか!?」
そう思ったイザークだったが、この角度からの砲撃は明らかにガモフからのものではない。ガモフからのミサイルは
全て撃ち落されている。
では誰が、と視線を巡らせると、信じられない光景がイザークの目に映った。
「馬鹿な・・・・・・連合の艦隊だと!?」
連合艦隊。どこかで見覚えのある艦を筆頭に、彼らはヴェサリウスに砲撃を浴びせていた。
まったくもってワケの分からないイザークに、その艦隊の旗艦から通信が届いた。
『やれやれ、なんとか間に合ったようだな』
初老の男の声だった。なんとなく定年間近っぽい。
「だ、誰だ貴様は!?いや、それよりも何故俺を助けた!?」
『名乗るのは初めてだな。・・・・・・ワシはデュエイン・ハルバートン。前に貴殿に助けられた者だ・・・・・・大気圏でな』
「大気圏・・・・・・まさか、あの時の!?」
そしてイザークは思い出した。あの艦隊を引き連れている艦の名が、メネラオスであるという事を。
『そしてどうして助けたかという問いだが・・・・・・簡単だ。単なる恩返しだよ』
349初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/17(火) 02:47:32 ID:???
「恩返し、だと・・・・・・?」
『貴殿は自分の身を顧みず我々を助けてくれた。ならばその恩義に報いるのは当然の話だ』
「し、しかし!ザフトを助けてはそちらの身が危ういのではないか!?」
敵軍の者を助ける・・・・・・当然ながら、磔刑に処されても文句の言えない重罪だ。何故なら敵を助けるという事は、
間接的にしろ直接的にしろ味方に損害を与える行為に他ならないからである。
イザークも連合軍を何度か助けたが、それは開戦前の話。今の彼とは状況が違う。
『その点なら問題はない。何故ならワシらが攻撃を仕掛けているのはザフトの艦なのだからな』
「あ・・・・・・」
ガモフと交戦しているとはいえ、ヴェサリウスはれっきとしたザフトの艦だ。
『ワシらは“所属不明のザフト製の艦”に攻撃を仕掛けているだけ・・・・・・なんの問題もなかろう?』
「・・・・・・」
彼の言葉を聞いて、イザークは胸が詰まる思いだった。
――自分がしてきた事は決して無駄な事ではなかった。プラントと地球はいつか・・・・・・本当に手を取り合える。
イザークは涙が出そうになるのを必死に堪え、そして一言だけ言った。
「・・・・・・感謝する」
『礼には及ばんよ。貴殿と同じ事をしただけだからの』
「それでも、感謝する」
――“手を取り合える”という可能性を証明してくれた事に。


アビーは酷く困惑していた。
当然だ。何せ今彼女は、味方からの砲火に晒されているのだから。
「こちらはヴェサリウス。これはいったい何のマネですか?」
通信を送る。これは明確な反逆罪であり、然るべき報いを受ける行為だ。しかもこの状況で・・・・・・一万回磔刑にしても
十分にお釣りが来る。
しかし返ってきた答えは、アビーの困惑を更に加速させた。
『何を言っている。ザフトの艦を叩くのは当然の行為だ!』
馬鹿な、とアビーは思った。確かにヴェサリウスはザフトの艦だが、今は連合に所属している。それは周知の事実であり、
その証拠にヴェサリウスは今まで何度も連合の基地に赴いては補給やら命令を受けたりやらしていた。
――もしかしてまだ情報が伝わっていない部隊があった?
軍の常識では考えられない事だったがそれしか要因は見当たらず、仕方なしにアビーは自身の身分を証明するデータを
その艦に送ろうと試みた。
――そして自分達のデータを呼び出そうとしたところで、アビーは固まった。
「そんな・・・・・・そんな馬鹿な!」
アビー、シャギア、オルバに関するデータが、ごっそりとなくなっていた。
誰かが間違って消した、などという生易しいものではない。彼らが少しでも関与していたデータ全てが、削り取られたように
なくなっているのだ。
「いったい何が起こっているというのですか、これは・・・・・・!」
得体の知れない何かが起こっている。
「・・・・・・!?まさか・・・・・・」
自身における最悪の事態を直感したアビーは、ガモフを諦めてシャギア、オルバの元へと艦を動かした。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十七話〜DSが始まり過ぎている件について〜
350通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 02:54:46 ID:???
グレイトだ!
阿部さんの悟ったアナル・ペニス論は道徳の教科書に載せてもいいな
351通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 03:15:31 ID:???
初代>>1のネタは尽きないのか?GJ!
352通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 03:37:41 ID:???
>>343
>ノンケに戻るという事は女のアナルを掘り続けなければならないという事であり、
>それは自らのアイデンティティを放棄する行いに他ならない。
いや、それ、ノンケに戻った言わないから
なにはともあれ>>1 GJ!
353通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 07:55:28 ID:???
初代1氏乙!阿部さんはこの危機をどう乗り切るんだろう?
彼の事だからきっと、想像を超える凄い事をしてくれるに違いない!!w
354通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 08:31:05 ID:???
なんかあまりに阿部さんとの温度差がありすぎて
イザークがゲイ化してることを忘れちゃいそうだぜ

それはそうと、よもやこのスレで言うことになるとは思わなかった。

>シャギア専用数学定理解析フォルダ
zipでくr
355通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 17:00:44 ID:???
ええいキラとシンの二人はこの事態になにをしている
356通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 03:19:27 ID:???
>>355
現場仕事と風呂掃除です
357通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 08:01:03 ID:???
ハルバートンに感動させられたのは初めてだ。GJ!
358通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 10:19:11 ID:/L7Z+BRi
359通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 00:27:05 ID:???
360通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 01:47:55 ID:???
なんか阿部さんがフルボッコな目に会いそう…
361通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 02:24:03 ID:???
>>356
ちょwww何2人揃って普通に仕事してんすかwwwwww
362通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 13:03:15 ID:???
なんか阿部さんが身篭らせられそうな展開だなぁ
ぶったまげたなぁ
363通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 13:15:50 ID:???
>>362
阿部さん「今、お腹を蹴った。これが命の(ry」
とかなるのか?
364通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 15:40:54 ID:???
男が妊娠?どうやって?
365通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 18:21:17 ID:???
数年前イギリスかどっかの科学者が大腸に受精卵着床させれば可能とか言ってた記事を見た記憶がある
366通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 18:24:14 ID:???
とりあえず*
367通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 18:29:53 ID:???
>>364
良い男に不可能はないんだぜ?
そして男が妊娠可能になれば女は不要となり、真の男たちの楽園が創設され(ry
368通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 18:59:08 ID:???
ここの阿部さんを倒すにはアベリーヌでも連れてこないと無理そうだなぁ
369通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 21:36:24 ID:???
>>365
少し育った受精卵を腹膜に移植すると、胎盤っぽい物が出来て、身籠もれる、とは聞いた事が有る。出産時は切開。
最初から妊娠可能、と言うのは寡聞にして知らない。
370通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 23:16:57 ID:???
アビーたんかぁいいよぉ…アビーたん
371通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 07:16:01 ID:???
正確には妊娠とは違うけど、子供ではなく双子の弟を産んだ男性の話を聞いたことがある。

母親の胎内で二卵性双生児の受精卵だったとき片方だけが育ってしかも途中でもう片方の
受精卵を取り込んで誕生してしまった男性が成人後に腸のところに取り込んだ受精卵が残っていて、
あるとき突然その受精卵が成長を始めその後出産したらしい。
372通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 08:23:07 ID:???
なんか、『ジュニア』思い出した。
シュワちゃんが妊娠するヤツwww
373通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 10:18:03 ID:???
>>371
ブラックジャックのピノコだな
374通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 11:36:04 ID:???
*
375通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 13:22:24 ID:???
ドクターKの出番だな
阿部さんの身体を診てやってほしい。無茶ばかりしてたから心配だよ
376通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 21:00:53 ID:???
           √ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         / ̄/ ̄∠_ノ ̄\__)
        /   /   三三   |
        |   /          |  
        |  / ニニニ | | ニニニ|     どうやら私の出番のようだな
        |  |  <・)   l(⌒)o         r‐、
        (6 'ーz___ _.l__j        ,-,l´゙! |'`!
        |ーP ̄     ―- i:  ,{      | | | | !
       ノ_ソ          r.   ||        | | } | |
     ,,‐''´ 〉       ―‐┼‐  |-、.      | | l l |,‐ァ
_,..-'''"、_ \|_       - ┤‐  |  ''‐- _  | '     | /
  ⌒ヽ `''‐`- ̄` ‐- _    | _,..''  リ'   \|      |
    |           ` -‐'  ‐-'''"    ハ        l
    i ヾ、                 ‐-''"  〉  ,,,.,,  |
    l              ,,‐―' ̄ ̄ ̄└v'       ,/
377通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:08:15 ID:???
>>374

            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ     や ら な い か
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
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378初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:17:18 ID:???
「なぁ、好奇心で訊くんだが・・・・・・アビー」
「なんでしょうか?」
「おまえが知っている18禁モノで一番エロくないのってなんだ?」
「・・・・・・。18禁モノはそれぞれその個性にあった者が入手します。ロリコンにははじるす、犯罪的行為に快感を
覚える者には痴漢者トーマス・・・・・・『適材適所』という事です。故に18禁モノにエロいエロくないの概念は
ありません」
「質問が悪かった。子供が遊びで話す「リリカルなのはストライカーズのなのフェイはやてとガンダムSEED DESTINYの
キララクはどっちの方がより脚本家の寵愛を受けているの?」その程度でいい」
「・・・・・・。The ガッツ」
「ほう・・・・・・名前からして地雷臭が漂うな」
「性別が女性と設定されているヒロインがマッシヴなので胸と下半身を隠すとどう見ても男としてしか見えない
・・・・・・要は使えないという事です。名実共に女性という存在を求める者には」
「ふむ・・・・・・。良かったらそのゲーム、私にくれないか?いや弟がギャルゲーを勧めてもプレイしようとしないので
もしかしたらそっち方面の趣味があると思ってな・・・・・・」
「なるほど・・・・・・『適材適所』という事ですか。分かりました、すぐ用意します」


(あの時は不能になるかと思った・・・・・・)
不意にThe ガッツをプレイした時の事を思い出したオルバ。タカさんとのHシーンは、今もなお彼の深層意識に
深く刻み込まれていた。
「ま、そんな事より」
役目を終えたガーベラストレートを放り投げる。インモラルがピクリとも動かないところを見ると、どうやら
兄の秘密フォルダウイルスは大いに効果的だったようだ。
「さっさと済まさせてもらうよ・・・・・・!」
インモラルに拳を振るうアシュタロン。動かない的故にその拳は狙った所にクリーンヒットし、インモラルを盛大に
吹っ飛ばした。
「僕らを苦しめた肉の悪魔がこんなザマを晒すなんて・・・・・・これが愉快じゃなくってなんだっていうのさ!」
ボゴォ!ボゴォ!ドクシャァァァァァ!と、一方的に打撃を与えていく。よく考えればそんなにインモラルとは
交戦していないのだが、今のオルバにはインモラルが因縁の敵ガンダムXと被って見えた。
『オルバよ、そんなに乱暴したらダメではないか』
ジェネシスの方角から毒々しい赤のMS――兄のMSがやってきた。
「兄さん!作戦は成功したよ!」
『そのようだな。しかしオルバよ、そんなに乱暴したら・・・・・・私の殴る所がなくなってしまうではないか』
「ごめんよ兄さん。じゃあ二人でやろうか」
『ああ、オルバよ・・・・・・兄弟二人でこの世から消し去るのだ!憎き肉色を!』
379初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:18:49 ID:???
フロストMSにいいようにボコられている時。
阿部は闇の中にいた。
「ここは・・・・・・。――!?」
闇を歩いていると、突如眼前にはだけたナース服を着た扇情的な女の画像。
「う・・・・・・うおえぇぇっ!!」
あまりの気持ち悪さに顔を背ける。しかし背けた先には、リコーダーを股に突っ込んだ設定上は18歳の女の子。
「ぬぉぉぉぉぉ!!鳥肌が・・・・・・俺の肌が鳥になっていくッ!!」
再び顔を背ける。しかし背けば背いただけ眼前に画像が浮かび、いつしか阿部の周囲はエッチな二次画像で
埋め尽くされる。
「ひっ!?つ、次はどんな画像が出てくるんだ・・・・・・!」
怯えを孕んだ声を上げる阿部。熊先生の無修正全裸画像が視界を埋め尽くすほど浮かび上がっている状況と言えば
ノンケには分かりやすいだろう。
「俺の傍に近寄るなぁ――――ッ!!」
ちなみにこれも阿部の脳内出来事です。画像は現実(初代1専用数学定理解析フォルダ)のものだけどね。


金属のひしゃげるような音を立ててボロボロになっていくインモラル。
「腐ってもPS装甲、といったところか・・・・・・」
インモラル特有のトンデモ装甲は形を潜めているものの、元々備わっていたPS装甲は健在・・・・・・ただ殴るだけ
ではやはり決定打に欠けていた。
「オルバ。アレをやるぞ」
いい加減殴るのにも飽きてきたので、シャギアはとどめの陣をオルバに伝えた。
『了解、兄さん』
アシュタロンは流れるインモラルを背後から捕まえ、鋏でがっちり固定する。元々身動きの取れないインモラルが、
更に身動きが取れなくなった。
「くっくっく・・・・・・受けよインモラル!我らが必殺の陣、『フロストコンビネーション』を!!」
サーベルを抜き放ち、ヴァサーゴはインモラルに向かって突進した。
フロストコンビネーション――テレパシー能力による意思の共有を最大限に活用して繰り出される必殺必至の陣。
これの標的となった者は、如何なる技能、能力を用いていようとも逃れる術はない。
「大人気ない・・・・・・と思うだろうな。しかし!獅子は兎を狩るにも全力を尽くすという。故にこの行為・・・・・・即ち
戦闘不能になったMSにこれを繰り出すのは適正なのだ!ぬはははは!!」
『僕らは極悪非道のフロストブラザーズ!意味も無く必殺技を使って――なにっ!?』
ヴァサーゴのサーベルがインモラルのコクピットを貫く直前。
「なんだと・・・・・・!?」
あり得ない方角から彼らに向かって砲撃の雨が降り注いだ。
あり得ないというのはもちろん――その方角が連合艦隊のある場所だったから。
そして更にあり得ない事に――撃っているのも連合艦隊だった。
「どういう事だ、これは!!」
その連合艦隊の旗艦に通信を送る。しかし返ってきた答えは、「ザフトがなに寝言を言っている!」というわけわかめな
ものだった。
『馬鹿な!どうして僕らがザフトなんだ!!』
「ヴェサリウスが連合に下ったという情報は既に全連合軍に伝わっているはずだ!それに万一伝わっていないとしても
このインモラルだってザフトのはず!何故我々だけが砲撃を受けているのだ!!」
その旨を旗艦に伝えるも、その艦長は「やれやれだぜ」みたいな感じで軽く流した。よく聞くとその声はアルザッヘルの司令官
のものだった。
380初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:20:08 ID:???
「長年戦場に身を置いてきたがこんな事態はアルダネイティヴ以来だ!もちろん然るべき報いを受けてもらったがな!」
アルタネイティヴ社倒産のきっかけとなったインサイダー取引の事実を公開したのは、誰であろうこの兄弟だった。
その後アルタネイティヴ氏がコンビニでバイトしているという噂が流れたが、本当かどうかは定かではない。
『シャギアさん、オルバさん』
連合艦隊の砲撃から二人を守るように、ヴェサリウスが二人の前に現れた。
「おお、アビーよ!これはどういう事なのだ?」
『分かりません。ですがここは一旦退くべきかと』
「言われるまでもない。オルバ、撤退するぞ」
『で、でも!せめてインモラルだけでも・・・・・・!』
「オルバよ、ここは“退く”のだ。これは敗北ではない。我々には頂点に登りつめる力がある。なに、どうせインモラルは
戻らん。アレ(ガーベラストレートinエロ画像)を受けて再び立ち上がった者は未だかつて誰もいないからな」
『アレを受けたのはあいつだけのような気もするけど・・・・・・分かったよ、兄さん』
ヴァサーゴ、アシュタロンを収容し、ヴェサリウスは戦場から離脱した。


「さて、アビー。多少なりとも情報は掴んでいるのか?」
戦場から遠く離れたデブリ帯。そこにヴェサリウスの身を隠し、一同はブリッジに集まっていた。
「情報はありません。ですが、これを見てください」
アビーはノートパソコンのディスプレイを二人に向けた。
「どう思いますか?」
そのパソコンには、三人の偽造されたデータが入っているはずだった。しかし今、そのデータはどこを探しても見当たらない。
「バグかウイルスではないのか?」
「このパソコンはオフライン専用です。万一に備えてデータをコピーしておいたのですが、この有様です」
しかも不自然なのが、“そのデータだけ”消えているのだ。他のデータ・・・・・・アビー専用数学定理解析フォルダや
インストールされた数々のエロゲーは残っている。ただの1バイトも欠損する事無く。
「これはまた・・・・・・不可解な・・・・・・」
「これまで私は様々なハードディスクを修理してきましたが(バイトで)、こんなのは初めてです」
「僕らの情報だけが消えているなんて、気味が悪いね・・・・・・」
消えたのは彼らのデータだけ。しかもそれはこのパソコンのみならず、連合のコンピュータからも綺麗サッパリ。
「――!?」
その時シャギアの頭に電流が走った。
「どうかしましたか?」
「いや・・・・・・」
――「オルバよ」
――「なんだい兄さん?何か分かったのかい?」
――「いや・・・・・・何かが分かったというよりは、とある仮説が不意に頭に浮かんだのだが・・・・・・」
――「仮説?」
――「ああ・・・・・・もしかしたら我々は、消えようとしているのではないか?」
――「ど、どういう事だい兄さん?消えるっていったい・・・・・・」
――「忘れたのかオルバよ。・・・・・・我々は元々、この世界の住人ではない」
――「それは分かってるよ。なんでかは知らないけど目が覚めたらこの世界にいたんだよね、確か」
――「そうだ。つまり我々は――異物なのだ、この世界では。ここに来たのが事故であれ故意であれ、我々が
異質な存在である事に変わりはない」
――「じゃ、じゃあ今僕らに起こっている出来事って、もしかして――」
――「ああ・・・・・・世界が異物を消しにきた。我々という異質な存在を根こそぎ、な」
381初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:22:14 ID:???
シャギアの仮説が真実ならば、彼らの身に起こった出来事にも説明がつく。彼らのデータがコンピュータ・・・・・・いや、
人々の記憶から消えているのは、世界という個があるべき姿に戻るために自ら消去しているという事。
そしてシャギアの仮説が真実ならば、最終的に彼ら――フロスト兄弟は、この世界から消える事になる。
――「でも兄さん。じゃあどうしてアビーの記録まで消えたのさ?」
――「アビーの行動の発端となったのは我々の存在だ。だから彼女の記録も消したのだろう。一人ではまずヴェサリウスを
奪う事からして不可能だからな」
――「そう、だよね・・・・・・」
あまりにも辻褄が合い過ぎる。シャギアの仮説は今や、確信に変わっていた。
「二人とも、どうしたんですか?」
アビーが訝しげな顔を二人に見せる。まぁ二人して黙ったままでコロコロ表情を変えていてはそれも当たり前である。
「ああ・・・・・・アビー。おまえに大事な話がある」
「こんな時に、ですか?」
「こんな時だからだ。実は今まで隠していたのだが・・・・・・」
シャギアは自分達の存在について語り始めた。
自分達がこの世界の住人ではない事、そして今自分達に何が起こっているのかを。
「・・・・・・そうですか。やはりあなた方はこの世界の人間ではなかったのですね」
話を聞き終えたアビーは、まずそう言った。
「ほう?知っていたのか・・・・・・」
「確証はありませんでしたが。ですがキャラデザがどう見ても平井じゃありませんでしたので」
「よく分からん理由だが、それなら話は早い。ならば我々が消えようとしているという事も納得出来るな?」
「・・・・・・、はい」
アビーは顔を伏せ、ぽつりと言った。
顔を伏せているので表情は見えないが、しかし次に顔を上げた時はいつものアビーの顔だった。
「それで、これからどうするんですか?」
「これから、か・・・・・・」
これから。これほど二人にとって意味の無い言葉も無い。何せもうじき消えゆく身だ、何をしたってどうにもならない。
しかしシャギアはそれを理解しつつも、アビーに言った。
「決まっている。今まで通りだ。我々の身に何が起きようともこの世界を滅ぼすという決定に変わりは無い」
現状維持。それがシャギアの出した答えだった。
「分かりました。それでは早速――」
「あいや待った」
「・・・・・・まだ何か?」
「ああ。どうだろう?今日はもう休むという事で」
「何を言っているのですか?今は一分一秒が惜しい状況です。休んでいる暇など――」
「いや、そうなのだが。実はさきほどジェネシスで結構な手傷を負ってな。このままでは任務に支障が出るのだ」
「・・・・・・。分かりました。では医務室へ――」
「いや、大丈夫だ。一晩寝れば治る」
「一晩寝て治る『結構な手傷』というのは聞いた事がないのですが・・・・・・」
「とにかく大丈夫なのだ」
「・・・・・・。分かりました。それでは――」
アビーは席を立ち、彼らに背を向ける。
「明朝七時にここに集合という事で」
「ああ、了解した」
「遅刻は許しません。欠勤なんてもっての他です。・・・・・・明日は忙しくなりますからね」
「ああ、分かっている・・・・・・分かっているとも」
そして三人は、それぞれの部屋に戻った。
382初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:24:05 ID:???
ヴェサリウス、アビーの部屋。
「・・・・・・」
明かりの消えた真っ暗な部屋で、アビーは枕を抱いてベッドに横たわっていた。
(シャギアさんとオルバさんが、消える・・・・・・)
アビーはその事実をずっと頭の中で反芻していた。
いくらヴェサリウスが強大な力を持っているとはいえ、一人では世界に復讐出来ない。彼らの協力なくしては、
彼女の願い――自分の居場所を奪った世界に復讐するという願いが成就する事はない。
彼女にとって、彼らは必要な存在なのだ。
(・・・・・・、違う)
そんな事はもうどうでもいい。
自分の居場所を奪った世界に復讐するという事など、今のアビーにはどうでもいい事だった。
何故なら今の彼女には、動機がない。今の彼女には、奪われた居場所・・・・・・本来自分がいるはずだった場所など
とうの昔に価値を失っていた。
――「キミは世界を滅ぼそうなどとは考えていないのではないか?」
デュランダルの言葉が甦る。
あの時はその意味が分からなかった。引っ掛かるものはあったが、その言葉の意味するものは分からなかった。
けど、今なら分かる。
(そう、私は・・・・・・)
自分は世界に復讐するために彼らと行動していたのではない。
そこが自分の居場所だから、彼らと行動していたのだ。
世界に復讐するという目的は、いつの間にか手段に――彼らと共にいるための手段に成り代わっていたのだ。
彼女にとって彼らは必要な存在だ。
――世界に復讐するという目的のためではなく、自分の居場所そのものであるから。
(そう・・・・・・例え世界中の人間が彼らを忘れるとしても、私が覚えていれば――)
二人は消えない。
――自分が消えさせない。
そんな糸のようにか細く儚い希望を抱きつつ、アビーは眠りに落ちていった。
383初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/07/23(月) 06:41:41 ID:???
「さて・・・・・・」
夜も更けた頃。
シャギアとオルバは、ブリッジにいた。
「兄さん・・・・・・」
「何も言うな、オルバよ。今の我々に出来る事はこれだけだ」
シャギアはヴェサリウスのシステムを立ち上げ、操作する。
そんな兄を横目に見ながら、オルバは言った。
「まさか、僕らがこんな事をするなんてね・・・・・・」
「まったくだ」
二人はどこか自嘲気味だった。
それもそのはず。彼らは今、他人のために行動しているのだ。自分達以外の者は利用するだけ利用して切り捨ててきた
自分達が今、他人のために行動している・・・・・・こんな自分達の姿を彼らは想像すらしていなかった。
「よもやアビーが我々の世界に入門してくるとはな・・・・・・」
二人は自分達だけの世界を持っていた。その世界は復讐心に満ち、他者を決して寄せ付けない。自分達以外は
駒としての役割しか持たず、用が済んだらすぐに弾かれる。
しかしそんな二人の世界に、一人の来訪者が現れた。
アビー・ウィンザー、である。彼女は自分達と同じ志を持ち、そして共に行動を始めた。
最初は他の者と同じく、単なる駒だった。利用するだけ利用して、頃合を見計らって切り捨てるつもりだった。
しかし、彼女はずっと居続けた。そして居続ける内に彼女は、二人の世界に根を張った。決して離れる事のない、
抜こうとする意思さえ湧かない強い根を。
そう――彼女は今や、彼らの世界の住人だった。
だからシャギアは嘘をついた。負ってもいない手傷を理由に、彼女に休みを告げた。
今のこの状況を作り出すために。
「・・・・・・これでよし」
全ての作業を終え、シャギアが息をつく。
同時にヴェサリウスが転身した。そしてゆっくりと、寝ている者を起こさない程度の加速度で進んでいく。
目的地はマルキオパーキング。マルキオパーキングは『データ上存在しない』ドックであり、加えてヴェサリウスは
ステルスシステム(阿部謹製)を稼動させてあるので、この瞬間よりヴェサリウスは『行方不明』になる。
「さて・・・・・・最後にこれだ」
シャギアは懐から一通の手紙を出し、艦長席に置く。
「終わったんだね、兄さん」
これで、終わり。
彼らがこの世界でやるべき事は、全て終わった。あとは自分達の消滅――そう遠くない未来を待つだけだった。
「――いや、まだだ」
「えっ?まだ何かあったっけ?」
「私は昨日言ったはずだぞ、オルバよ。・・・・・・世界を滅ぼすという決定に変わりはない、と」
「で、でも今更そんな事――」
「なに・・・・・・退職金代わりだ。フロストカンパニーの社長として、な」
「・・・・・・ふふっ、なるほど。分かったよ兄さん。最後まで付き合うよ・・・・・・副社長としてね」
そして二人はMSデッキへ向かった。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十八話〜新ジャンル『マッシヴ』〜
384通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 07:42:32 ID:???

タカさんワロタwww
385通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:53:36 ID:???
エロゲのチョイスの時期に生々しさを感じたwww
386通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:58:06 ID:???

アビー切ないな
387通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 10:32:27 ID:???
世界そのものの持つ強制力というか自己修復能力が別世界からの来訪者という
異分子を排除しようとし始める、か。
いかにもSFでありそうな話だが、種・種死クロスオーバーじゃシリアス・ギャグ含めて
初めての採用かな?(まだ終盤まで到達したCO作品自体が少ないのもあるけど)
しかしこれだと阿部さん自身はどうなるんだ?
388通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 11:12:06 ID:???
阿部さんは、この世界に最初から存在する設定だったりして・・・
ギャグが控えめでシリアス部分が多いってことは、最終回が近いのかな?
取り敢えず、阿部とラクスの安否が気になるわけだがw
389通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 11:50:05 ID:???
初代氏のモノはいつ何処で見てもそそるなぁ。
アビーの新しい居場所は俺の胸の中ってのいいじゃないの?その後はグフフ…
390通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 11:58:32 ID:???
初代1氏乙


ふと思ったんだが阿部さんとアビーは元は一つの存在だったのではないだろうか?
ある時肉欲獣がゲイとレズの二人に別れてしまった。そして二人がまた一つになれば
全てを超越した肉欲の神、スペリオル・アベーが誕生するのだ

馬鹿な事言ってすまない、*
391通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:06:41 ID:???
>>390
それなんて騎士ガンダムとブラックドラゴン?
392通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 14:49:44 ID:???
>>390
イデくらいならデコピンで消滅させそうだ。
色んな意味で勝てる奴居ないなw
393通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 15:23:34 ID:???
>>390
それなんて太公望と王天君?
394通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:48:57 ID:???
>>390
そんな馬鹿なこと言って、俺達を誘ってるんだろ?
つか俺も新説を、宇宙は全て阿部さんのアナルから生まれた説
395通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 23:20:20 ID:???
パスかけとけばわざわざフォルダの名前をカムフラージュしなくてもいいのに・・・という辺りが生々しくていいぜ
しかし>>1よ、お前タカさん見たのか・・・
396通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 01:38:58 ID:???
兄弟二人の存在が消えるという事は、
オーブでオルバをモデルに描いた3人娘+αの
BL同人も消えるということかww
397通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 02:18:22 ID:???
世界の修正力の影響で赤い二連星ハード本に置き換わってしまう(無論アカイ受け)
398通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 05:00:26 ID:???
ゲーム版はやってないけど、エロアニメのガッツで抜けた俺はいったい…
399通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 07:05:31 ID:???
掘られた時に「アッー!」は
厳密に言うと誤用な。
正確には「オフッ!」
400通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 15:46:27 ID:???
399
ならブックオフやハードオフはいい響きの店なんだなぁ。


ンフフフ、>>400頂いちゃったよ。
401通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 18:06:36 ID:???
本やハードで掘られる店かw
402通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 23:29:03 ID:???
そう言えば音速○も股間にヒットしたとき
「オンオフッ!」
って叫んでたな。
403通常の名無しさんの3倍:2007/07/25(水) 07:46:41 ID:???
阿部さんの声は若本様キボンヌ
404通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 07:30:36 ID:???
体はムキムキマッチョの漢だが、心が乙女な
性同一性障害の男がいたら、阿部さんならどう見るだろう?
405通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 14:13:12 ID:???
>>404
一回突けばいい男になるから少し我慢すればおk
406通常の名無しさんの3倍:2007/07/27(金) 00:59:41 ID:???
>>404
恋○無双の若本そのものじゃねーかwww
407名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:27:49 ID:???
age
408名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:30:59 ID:???
ンフフ、いい男は選挙に行くことを欠かさないものさ。お前達も行くんだぞ?
そして投票場でいい男達と…



…ちなみに俺は不在者投票で既に済ませた。
409名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 15:29:58 ID:???
 一 票 入 れ な い か ?
410通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 20:46:36 ID:???
アベやアビーといった響きの名前を持つ者が同性を愛する超人という法則があったが…
ということは現首相も!?
411通常の名無しさんの3倍:2007/07/29(日) 21:00:20 ID:???
       ______       |
    ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、   i       あ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、  ヽ  つ   あ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  〉  ぎ   :
  |;;;;i "'`~  "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;|  /  は   :
  |;;;;|       ヽ`     u  |;;;;;| |    憲
  .|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ  ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ |;;;;| |    法
 ,,ト;| ',,_==-、く    >゙-==、  |/ i |   改
 |i 、|   ' ̄"彡|         || | |    正
 |'. (|       彡|          |)) | .|    だ
  ! 、|      i,"(_ ,, 、,      |" i  |   
  ヽ_|        `         .|_/  ノ_
   .|゙      、,.−-‐ 、,,     |     ヽ、_,,,、_ノ
   .i ゙、    '  ̄ニ ̄     /|
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412通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 07:11:50 ID:???
続き期待保守
413初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:42:03 ID:???
明朝。
(私とした事が・・・・・・!)
ついうっかり寝坊してしまったアビーは早足でブリッジに向かっていた。
いつもならそう慌てるような事ではないのだが、それは昨日までの話。
――あの二人はもう、いつ消えてもおかしくない。
遅刻などというくだらない理由で共に居られる時間を削られるのはとても許せるような事ではなかった。
「・・・・・・」
もしかしたら、もう既に消えているかもしれない――そんな考えがふと頭に過ぎる。
(いや・・・・・・それはあり得ない。まだ私が覚えている・・・・・・)
軽く頭を振ってその考えを否定するアビー。覚えているからといって消えない保障はどこにもない(と言うか
アビーの勝手な思い込み)なのだが、アビーが平静を保つにはそれに縋る他はなかった。
程なくしてブリッジへ続く扉へと着く。
(大丈夫、絶対居るはず・・・・・・)
一呼吸置いてから、アビーは扉を開けた。
「申し訳ありません。遅くなりました」
その声を聞く者は、誰も居なかった。


ガモフ、医務室。
「メイド服が・・・・・・メイド服がアァァァァァァァァァン・・・・・・」
「阿部さん・・・・・・こんなにうなされて」
動かなくなったインモラルを回収し、そして外部からコクピットを開けた四人の目に映ったのは、白目を剥いて
気を失った阿部のヒサンな姿だった。
そして四人はとりあえず阿部を寝かせたのだが、一晩経っても阿部は目を覚まさなかった。
「阿部!いつまで寝ているつもりだ!!」
そんな阿部の姿に堪らず掴みかかるイザーク。
「イザーク、あまり無茶をするな・・・・・・一応病人なんだから」
「病人!?ふざけた事を言うな!ゲイ菌保菌体であるこいつが病気なはずあるものか!!」
イザークの理屈もよく分からないが、とりあえずゲイ菌なんてものは存在しません。
「俺もそう思う。しかしなイザーク・・・・・・こいつを見てくれ。どう思う?」
アスランは阿部の掛け布団を捲り、そして彼のツナギのジッパーを下ろした。
「こ、これは!!?」
そこには、変わり果てた暴君の姿があった。
常時勃起していると言っても過言ではない阿部の暴君が、見るも無惨に頭を垂れてそこに鎮座しておられた。
「馬鹿な!幾人もの(俺含む)アナルを突き穿った雄々しき阿部の暴君が、こんなナサケナイ姿に・・・・・・!」
すごく大きかったキンタマも、まるでしなびたキャベツのよう。極限まで収縮し、精液を生み出すという仕事を
放棄しているかのように見えた。
「阿部がこんな風になるなんて・・・・・・いったい何があったと言うんだ!」
「分からない。ただ分かっている事・・・・・・それは、阿部自身がこれを乗り越えなければならないという事だ」
メイド服だのスク水だののたまっている事から、阿部がなんらかの精神的外傷を受けたという事は明らか。
そしてそれは、自分の力で乗り越えない事にはどうにもならない事だった。
414初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:43:58 ID:???
「くそっ!ただ待つしか出来んとは・・・・・・!」
「おい、大変だぜ!!」
と、ブリッジで一人仕事をしていた(させられていた。非グレイトォ)ディアッカが慌てて入ってきた。
「どうしたディアッカ!?」
「正体不明のMSに味方が襲撃を受けてる!場所は最終防衛ラインの近くだ!」
「なんだと!?という事はザフト軍はほぼ壊滅状態という事か!?」
最終防衛ラインに到達するには、それまでの道のりに配置されている部隊を倒さねばならない。もちろんなんらかの
方法で気付かれずにやり過ごすという手もあるが、それはあり得ない。そんな兵器があるなら連合はとっくに
配備しているはず、未だに核で強引にプラントを撃とうとしている事から、そのような兵器は開発されていない
と断言出来る。レクイエムのような大量破壊兵器で一掃したとも考えられるが、だったら今でなくともとっくに
発射しているはずであるし、仮に今撃たれたのならディアッカの報告は「正体不明のMSに襲撃を受けている」ではなく
「連合の超兵器で味方の損害がヤヴァイ」となっているはず。
つまりディアッカの報告が言葉どおりの意味であるならば、それまでの部隊は悉く殲滅されたという事になる。それも、
ヘタな小細工なしの正攻法で。
「いや、襲撃を受けている部隊以外はそれほど被害は出ていない・・・・・・と言うか、MSが2、3機落とされたくらい
らしいぜ」
「どういう事だ、それは!?ならば何故最終防衛ラインに到達される前に救援信号が送られてこない!?」
「分からない・・・・・・ただ襲撃を受けている戦艦から通信があっただけで、他はなんとも」
「敵の数は!?」
「MS二機・・・・・・だけらしい」
「MS二機であそこまで、だと?・・・・・・まったく、ワケの分からない事が立て続けに起こるな・・・・・・」
ヴェサリウスが何者かの手に落ちていた、という事だけで既に究極にワケが分からない。元々頭のよろしくない
イザークは、ノーミソがフットーしそうだった。
「考えるのはヤメだ!とにかくそこに急行するぞ!!」
「「「了解!!」」」
阿部を一人残し、四人はブリッジへと駆け出した。
415初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:46:18 ID:???
――「まさかこんなに上手くいくなんて・・・・・・」
――「利用出来るのは物や人だけではないという事だ、オルバよ」
たった二機でこの世界を滅ぼす――
一見無謀とも思える、そして一万見してもやっぱり無謀としか思えない彼らの目的は、しかし手の届く所にまで
落ちてきていた。
彼らの考えた世界滅殺計画・・・・・・その本質は両軍による潰し合いだ。どんな力を持っていようとも、兄弟二人では直接
世界を滅ぼす事など出来ない。真正面から突っ込むにせよ奇襲をかけるにせよ、組織化された力には到底敵わないのだ。
だから彼らは利用する事にした。その“組織化された力”を意のままに操る事により、間接的な世界の破壊を目論んだ。
その考えは今も昔も変わらない。自身の力は自衛、障害の排除以上の意味は持たず、あくまで手を下すのはその世界を
牛耳っている者同士・・・・・・つまりここで言うなら、プラントと地球連合であると最初から決定されていた。
戦意を煽るのはそう難しくなく・・・・・・と言うかぶっちゃけラクショーだった。両陣営は絶望的に仲が悪く、ちょこッと
工作してやったらもう開戦――いくら遺伝子レベルの確執があるとはいえ、何かの冗談ではないかとシャギアは思った。
しかしその第一関門をラクショーにした“遺伝子”が、第二関門を困難なものにさせる事となった。
潰し合うには両陣営の力が拮抗していなければならないのだが、その陣営の人間としての性能差がこの世界ではくっきりと
二分されていた。これでは例え両陣営をぶつけたとしても、性能で勝るプラント側が勝利するのは目に見えていた。
そこでシャギアは考えた。性能で劣る陣営の力をどうやって勝る陣営の力に近づけるか・・・・・・
その答えは逆に考えたら出てきた。
『なにシャギア?連合軍にザフトと同等の力を付けさせたいが上手い考えが浮かばない?シャギア、それは連合を
どうにかしようとするからだよ。逆に考えるんだ。「ザフトを連合並にしてしまおう」そう考えるんだ』
そこで思い至った。連合の力を上げるのではなくザフトの力を下げる・・・・・・そして、それを成す方法を。
古来より戦争において、その勝敗を分けたのは単純な力の差ではない。いくら相手が力に勝る相手だとはいえ、
その相手に戦意――つまりやる気が無ければ勝機は充分にある。
そしてコーディネーターは“やる気”によって力が左右されまくる人種――ラクスの声を聞いただけで戦意が揺らいだ様を
原作で見てきたキミ達なら分かるだろう。
そう――シャギアはザフトの士気を下げる事によって両陣営を拮抗させようと考えたのだ。
そして士気を下げるのに最も手っ取り早い方法はと言うと・・・・・・旗艦の撃沈である。
旗艦が落ちる→みんな混乱して士気が下がる→そうこうしてる間に味方が落とされる→また士気が下がる・・・・・・
この悪循環を発生させるべく、二人は一直線に最終防衛ラインまでやってきたのだ。
さて、ではどうやって二人は並み居るザフト兵をかいくぐってここまで到達する事が出来たのか。
答えは――何もしない。
今の彼らは世界から消えゆく身・・・・・・それ故に彼らに関する記録、記憶は世界によって消去されている。
それをシャギアは逆手に取った。自分達が人々の記憶から消えてゆく――逆に考えれば、彼らは自分達の存在を認識
出来ないという事になる。
もちろん目の前に現れれば気付く。別に彼らは透明化しているわけではない。しかし一度目を離してしまえば、
彼らがそこにいたという事実は世界によって消されてしまう。向かってくる二人に砲撃をかけていても、横を通り去られて
よし転身しようと思った時には、既に二人の存在は頭から消えてしまっているのだ。中には目を離さずに砲撃をかけてくる
者もいたが、それならその辺のMSを落としてやればいい。意識がそのMSに向いた時、もう二人の事は頭から消えている。
そう――シャギアは自分達を阻む強大な組織をやり過ごすために、自分達を消そうとしている世界を“利用”したのだ。
――「さて、さっさと旗艦を落とすぞオルバ。あまり時間は残されていないからな」
シャギアの言う『時間』とは、自分達が消える事ではない。長居すればそれだけ認識される機会が増える事になり、
その者に救援信号でも送られたらあっという間に袋叩きに遭ってしまう。とにかく迅速に行動する必要があるのだ。
――「了解、兄さん」
二人は旗艦――ミネルバの元へと向かった。
416初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:47:59 ID:???
ミネルバ、ブリッジ。
「左舷とか右舷とかとにかく迎撃!!」
「は、はいぃ!!」
早速ミネルバは襲撃を受けていた。
「なんなの、あのMSは!?メイリン!何か情報は!?」
「あ、ありません!」
「そう・・・・・・じゃあ適当な艦に救援信号を!なるべく強そうなのにね!」
「了解!!」
『ルナマリア・ホーク!インパルス出るわよ!』
MSデッキからの通信。MSにはMSという事で、タリアはルナマリアとハイネに出撃を命じていた。
「了解!気を付けてね、お姉ちゃん」
『任せといて!』
パチっとウインクを返すルナマリア。彼女の接近戦における実力は皆知っており、この窮地を救ってくれるのだと
誰もが信じていた。
『それじゃ改めて・・・・・・ルナマリア・ホーク、ブラストインパルス出るわよ!!』
「えっ・・・・・・」
光の尾を引いて艦から飛び出した緑色のインパルス。
それを見てブリッジのクルーは思った。
――これはダメかも分からんね。
『ハイネ・ヴェステンフルス、グフイグナイテッド出るぜ!・・・・・・って、どうしたんだみんな?盛り上がっていこうぜ!!』
「・・・・・・」
あまりに空気の読めないハイネに、タリアは屈強を差し向けようか本気で悩んだ。
417初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:50:00 ID:???
『こいつ、落ちろ!!』
ブラストインパルスの放ったケルベロスが機体を貫く。
『なにっ!?』
「馬鹿な!?」
その砲撃は正確にして精密。かわす隙などあるはずもなく、一撃で戦闘不能に追いやられた。
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
オレンジ色の機体が。
『艦長!グフが落ちました!』
『だろうと思ったわ・・・・・・』
落ちたのはグフ。誤射マリアの名は伊達ではないのだ。
「な、何故ヤツは味方を撃ったのだ・・・・・・?」
『分からない・・・・・・イカれているとしか思えない・・・・・・』
混乱させるために来たはずなのに、逆に混乱させられてしまった兄弟であった。
『隙あり!もらった!!』
その隙を逃がさず砲撃を浴びせるルナマリア。
しかし落ちていくのは味方ばかりで、止まっているはずのヴァサーゴ、アシュタロンには掠りもしなかった。
気がつけば、ここを防衛していた艦はミネルバを残して全滅していた。
『な・・・・・・味方が!?よくもやってくれたわねあんた達!!』
「我々は止まっていただけなのだが・・・・・・」
『兄さん・・・・・・僕あいつが怖いよ・・・・・・』
ますます混乱する兄弟。まぁ敵そっちのけで味方を落としまくる奴を見たら誰だってそうなる。
「いや、奴の思想など問題ではない・・・・・・」
しかしそこはシャギア兄。いち早く冷静さを取り戻し、状況を分析した。
「肝心なのは旗艦を落とすというただ一点。そしてこの状況・・・・・・邪魔をする艦が全滅してくれたのだ。これは好機だ
オルバ。さっさと旗艦を落とすぞ」
『り、了解、兄さん』
二人は再度ミネルバへと向かう。
『あ、待てっ!このっ!』
そうはさせじと二機に砲撃をかけるも、当然の如く当たらない。どう考えても外しようのない位置からの砲撃ですら当ててこない
敵機に、オルバは恐怖した。
『兄さんあいつマジやばいって』
「・・・・・・気にするなオルバよ。あれはおそらく我々の精神を混乱させるためにあのような愚行を犯したのだ。
うむ、そうに違いない。そうでなくてはならない。そうでなくては困る。頼むから」
シャギアも少し怯えていた。
しかしそんな怯えとは無関係に、二機はミネルバに肉薄した。
「この位置この距離・・・・・・もらったぞ!」
418初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/01(水) 02:56:14 ID:???
「ミサイルとか機銃とか早く!!」
「無理です!速過ぎて照準が!!」
物凄いスピードで距離を詰めてくる敵機に、ブリッジクルーもまた混乱していた。
「アーサー!タンホイザーはまだなの!?」
「え?そんな命令受けましたっけ?」
「状況を見れば分かるでしょう!?空気を読みなさい!!」
無茶な事を言うタリア。てゆーかこいつの指示適当杉だろ・・・・・・
「は、はいぃ!!た、タンホイザー起動!!」
「今から準備しても間に合わないだろ・・・・・・常識的に考えて」
眼前にはヴァサーゴ。ミネルバは既に取り付かれていた。
『この位置この距離・・・・・・もらったぞ!』
ヴァサーゴがクローを振り上げる。
「・・・・・・!?」
それが振り下ろされるまでの一瞬で、ミネルバは破壊される。それを阻止してくれるはずの味方は既にいない。いや一人
いるけど絶対ロクな事にならない。むしろアレも死神だ。
終わった――そんな諦観の念がクルーの胸を支配した。タリアは静かに目を閉じ、メイリンはツナギの王子様の事を想い、
アーサーはオロオロする。
『ぐおぉっ!?』
そして耳に響く叫び声。
しかしそれは、クルーが放ったものではなかった。
「・・・・・・?」
タリアは閉じていた目を開く。
そこには、二機のMSがいた。正体不明などではない、彼女のよく知る二機のMSが。
『こちらシン・アスカ、ただいま戻りました!!』
『こちらキラ・ヤマト、救援に来ました!』
デスティニーガンダムと、ストライクフリーダムガンダム。
「・・・・・・まったく、どこで油売ってたのよ、シン」
二機の手により、ミネルバは命を繋ぎとめた。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第二十九話〜ルナマリアは軍法会議ものだと思うの〜
419通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 03:03:33 ID:???
>>418
リアルタイム乙!
420通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 03:33:49 ID:???
>>418
GJ! ここでシンとキラが来るのか〜。
421通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 06:34:01 ID:???
相変わらずGJ。存在が薄れてゆくことさえ利用するとはスゲー
422通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 07:04:53 ID:???
終盤GJ!
変態兄弟をビビらせる誤射マリアワロタ
でもシンはともかくキラは変態度足んないから役に立たないつーか更なる不幸が……w
423通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 07:57:34 ID:???
>>422
忘れちゃいけない。キラは阿部さんに認められたいい男なんだぜ?






…って、阿部さん忘れちゃらめぇぇぇぇぇ!!
424通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 09:06:18 ID:???
GJ!
さてフロスト兄弟は無事に「アッー!」な事されずに
元の世界に帰還できるのだろうか?
425通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 12:27:55 ID:???
キラは阿部さん復活の犠牲になる悪寒
426通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 13:50:21 ID:???
フロスト兄弟に阿部さんのタイラントストライカーをインストールすれば二人は助かる


…と思うの
427通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 15:37:03 ID:???
>>425
さらにシンもここでついに阿部さんに捧げられるのか。
428通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 22:09:05 ID:???
シン&キラの前に、兄弟が犠牲になりそうな気がするw
429通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 22:24:00 ID:???
つまり全部阿部さんが食っちまう、と

……なんだ、いつもどおりじゃ(ry
430通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 23:15:21 ID:???
道下とか実習生の人が阿部さんを助けにくる電波をキャッチした
431通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 19:35:54 ID:???
なに、助け等いらないさ。なんたって目の前で極上の獲物4人が阿部さんを待っているんだから!
432通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:42:56 ID:???
阿部さん4人を掘る
     ↓
ゲイ化した変態兄弟AWに帰還
     ↓
変態兄弟AWの人々を掘りまくる
     ↓
新たなるAW(After Who)誕生
433通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:58:14 ID:???
そしてジャミルはフロスト兄弟とそのシンパから
ノンケを保護する為に旅に出るのだなw
434202:2007/08/03(金) 00:25:50 ID:???
>>433
ニュータイプならぬ、NT(ノンケ タイプ)かw
435通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 00:54:07 ID:???
ケツマ○コ、売るよ!
436通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 01:19:58 ID:???
>>427
ここのシンは最強のシスコンだし幸運補正がかかっているから
無事だと思うよ。キラは不幸はいってるから危ないけど
437通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 11:12:44 ID:???
シンがゲイ化しちゃったらアイデンティティを完全放棄しちゃうからなあ。
キラがゲイ化しちゃったらまたピンクの部屋で洗脳されかねないからなあ。

うん。掘っちゃえばいいと思うよ
438通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 11:59:27 ID:???
いや、シンならゲイ化してもシスコンのままではないだろうか
つまり、妹にハァハァしつつ
マユに近付く男達を掘って掘って掘りまくるようになるんジャマイカ
439通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 14:42:55 ID:???
キラはパンピー最強だけど別格の阿部さんを除く変態3強(シン、アスラン、レイ)に比べると少し落ちるって感じか
アスランは機体があんなんだから微妙だが
440通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 16:59:31 ID:???
>>439
バカヤロウ! あんな機体で活躍するから、ここのアスランはカッコイイんじゃないか!
441通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 20:03:33 ID:???
>>440
アスラン乙
いい加減に僕の自転車のサドル舐めたり僕のパンツ盗むのやめてよね
442通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 22:32:08 ID:???
>>441
見付けたぞサッカー部!
妹を返せぇぇ!
443通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:30:30 ID:???
>>442
妹だぁ!?この野郎、まずはしゃぶれよ
444通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 00:11:05 ID:???
お兄ちゃんやめてぇーーーー!
アッーーーーー!
445通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 00:16:15 ID:???
なんなんだこの流れは…たまげたなあ
446通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 01:21:20 ID:???
キング!キング!
キングゲイアッー!
キング!キング!
キングゲイアッー!
447通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 02:09:17 ID:???
なんか見たことある画像が
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm198322
448通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 12:19:23 ID:???
そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
キラ!
好きだアッー! キラ! 愛しているんだ! キラアッー!
オナニーを覚える前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
キラの事はもっと知りたいんだ!
キラの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
キラを抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! キラッ! 好きだ!
キラアッーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! キラきゅーん!
クラスが同じになってから、キラを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくのをしゃぶって!
キラが僕のを咥えてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しい君なら、ぼくの性感帯を知ってくれて、ぼくを射精させてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもキラきゅんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはキラを抱きしめるだけです! 君のアナルの奥にまでキスをします!
力一杯の精子を顔にも菊門にも出してみせます!
出すだけじゃない! 心から君のをしゃぶり尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、アナルでペニスを、どこまでも、どこまでも、咥え込ませてもらいます!
キラ! 君が戦場の中に素っ裸でオナれというのなら、やってもみせる!
449通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 15:13:32 ID:???
これはまた懐かしいコピペ改編ですね
450通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 15:17:05 ID:???
アスラン乙
451通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 19:23:40 ID:???
ここのクルーゼが未だ生きているのは、阿部さんと交わる事で
テロメアが伸びたからなのか?
452通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 03:34:11 ID:???
阿部さんにとっちゃテロメアを伸ばすなんて朝飯前なんだぜ?
453通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 03:44:41 ID:???
むしろクルーゼのテロメアが阿部さんのいいテロメアに置き換えられたんだ
つまり阿部さん=クルーゼだったんだよ!
454通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 11:39:22 ID:???
そういやアスランは阿部さんとまぐわった事あったっけか?
阿部さんに掘られたミゲルとはやったかもしれないが
他の皆はいいゲイ、綺麗なゲイになってるのにアスランは悪いゲイ、汚いゲイのままだ。
455通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 19:37:59 ID:???
逆に考えるんだ。
阿部さんに掘られたら(キラに対する愛が原因の)変態パワーが消えちゃうってね!!!
456通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 21:19:05 ID:???
変態パワー無くてもガズウートでけっこうな戦績出してたような。
アビスに全弾浴びせたりとか。

変態パワーが抜けてもっとも変わるのはジャスティス系列のMSの寿命
457通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 21:36:40 ID:???
そういえばシンが変態パワーが抜けた時は
エリートザフトレッド並しかでないんだよな。
458通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 21:53:57 ID:???
拾いモン

Nagase《私はブレイズの後ろを守る…》
《前は?》
Nagase《………》
Abe《阿部さんは受けだってお任せなんだぜ!》
《アーッ!》

AWACS《ブレイズがヤられた!》
459通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 00:28:04 ID:???
アーッスコンバット
460初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:18:18 ID:???
「ネオさん、風呂掃除終わりました」
「サンキュー、シン。ほら、ご褒美だ」
そう言ってネオはシンにコーヒー牛乳を差し出した。
「あ、どうも。風呂上りもいいけど、仕事した後のコーヒー牛乳も美味しいですよね」
「汗をかいた後は何を飲んでも美味いモンさ。・・・・・・そう、夜の運動の後もな・・・・・・」
「・・・・・・?」
風呂屋の主人なのに夜中に自主トレでもやってるのかなと思いつつ、コーヒー牛乳に口を付けるシン。
何故か悪寒がしたが、それが何を意味するのかまでは分からなかった。幸運な男である。
「ところでシン・・・・・・そろそろ一緒に――」
「シーン!!掃除終わったかー!?」
ネオの言葉を遮り、二階からアウルの声が聞こえた。
「今終わったー!!」
「じゃあさっさと来いよー!次おまえの番だぞー!」
「?・・・・・・あ、そっか」
そういやアウルとのゲームの途中だったな、とシンは思い出した。
「今行くー!」
そう言うとシンはコーヒー牛乳を一気飲みし、瓶を置いた。
「ごちそうさまでした。・・・・・・それと、さっき何か言いかけてませんでした?」
「いや、気にするな・・・・・・」
「・・・・・・?」
何故かがっかりしたような表情(仮面だが)のネオを尻目に、シンは階段へ向かった。
「シン・・・・・・」
と、ちょうど降りてきたステラとばったり会った。
「ん?どうしたんだステラ?」
「これ・・・・・・」
ステラが差し出したのは一冊のノート。そこには『数学』と書かれており、ステラが何を言いたいのかシンはすぐに察した。
「あー・・・・・・ごめん!俺アウルとゲームの途中なんだ」
「ゲーム・・・・・・?」
「うん。アーマードコアってゲームを今アウルと・・・・・・」
ちなみに作者は3D酔いが酷いので、迷宮ミッション後は死にそうになります。
「ステラもやる・・・・・・」
「え?でも、宿題は?」
「・・・・・・ぽーい」
ステラはノートを放り投げた。
「だ、ダメだよステラ!ただでさえ素行がマズイ事になってるんだから、せめて宿題くらいはきちんとやらないと・・・・・・」
学外でまで暴れるので、今やステラはあらゆる所でブラックリストに載せられていた。当然苦情は学校にも来るので、
ヘタに教員の心証を悪くしたらなんのかんの理由を付けられて退学させられてしまうかもしれないのだ。てゆーか
退学させられてない今が奇跡。
「でも、シンと遊びたい・・・・・・」
「うーん・・・・・・じゃあ一時間だけだよ。その後はちゃんと宿題やるんだよ?」
「うぇ〜い」
「はい」とも「いいえ」ともつかないような返事をして、ステラはとてとてと投げたノートを拾いに行った。
461初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:19:31 ID:???
「・・・・・・なんか、手のかかる妹みたいだな」
割としっかりしているマユとは対照的なステラ。色々と手を焼かされる事もあるが、こういう妹も悪くないよなとシンは思った。
もちろんNo,1妹は依然変わらずマユなのだが、基本的に妹は何人いても困らないのだ。
ともあれシンは、ここ『ネオの湯』で平穏な時間を過ごしていた。
平日は学校に行って、帰ったらスティング、アウル、ステラと遊ぶ。たまにネオの代わりに番台に立って、せくしぃなお姉さん
から「あらカワイイ子・・・・・・お姉さんここで着替えちゃおうかしら」とか誘惑されたりもする(もちろんマユ以外の女性からの
呪文や能力の対象にならないシンはそんな誘惑には乗らないのだが)。
まさに年相応の、くだらないストレスや消耗とは無縁な生活がここにはあった。
(でも、何か忘れているような・・・・・・)
だけど頭の片隅に何かが引っ掛かっている。何かとても大事な事を忘れているような、そんな感覚。
と、さっきまでつまらないバラエティ(ウエンツ英士が出ていそうな)を映していたテレビが、突如仏頂面したニュースキャスター
の顔に切り替わる。
『ここで緊急ニュースです。本日地球連合軍がプラントに進軍を開始しました』
「おいおい、またかよ・・・・・・」
半ば呆れ気味にネオが呟く。
しかしシンは違った。キャスターの言葉を聞いた途端、頭の片隅で引っ掛かっていたものが瞬く間に頭全土を支配した。
「そ、そうだ・・・・・・俺は・・・・・・・・・・・・ザフトの軍人だったんだッ!!」
すっかり忘れていた。
「平穏な生活の中でぬくぬくしていたけど、実は俺ザフトの軍人じゃん!つーか学校に通ってるしいつの間にか!
アレ?そういやデスティニーガンダムどうしたっけ?いやとにかくヤバイ!!」
頭を抱えながらその場に屈み込むシン。タリアに怒られるとか軍法会議にかけられるとかそんなチャチなものではなく、
もっと恐ろしい自分のアホさ加減に。
「シン・・・・・・?」
「ああステラ聞いてくれ。俺は実はザフトの軍人だったんだ」
「・・・・・・?」
何を言っているのか分からない、といった風に首を傾げるステラ。ちなみに言葉の意味が分からないのではなく、
何を今更的な感じである。
「おいシン!電話だぞ!」
今時レアな黒電話の受話器を片手に、スティングが隣りの部屋から顔を覗かせた。
「ってどうしたんだ?顔が紫色だぞ?」
「い、いや、気にしないでくれ・・・・・・ところでスティング、俺がザフトの軍人だって知ってた?」
「はぁ?何を今更。当たり前だろそんなの」
「だよね・・・・・・ところで電話は誰から?」
「オーブの姫さんからだ」
「姫さん?なんでまた・・・・・・あ、お電話代わりました」
『シンか!?』
やたらと大きい声に、思わずシンは受話器を遠ざけた。
「はい、シン・アスカです。父がいつも世話になってます」
前にも言ったが、ここのシンはカガリを恨んではいません。
『そうか、よく分からん!人の名前を覚えるのは苦手でな!』
言うまでもない事だが、『物事を覚えるのが』の間違いである。
「それより一体なんの用なんですか?」
『ああ!この前おまえから預かったデスティニーの整備が終わったからそれを伝えるために電話したんだ!』
462初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:21:17 ID:???
「え・・・・・・あー・・・・・・あぁ!はいはい!そういや預けましたよね!」
そう――連合を撃退した後シンは、その整備を頼むためにモルゲンレーテにデスティニーを預けたのだった。
『ひょっとして、忘れていたのか?』
「い、いえいえ!そんな事は断じてないです!」
『そ、そうか。じゃあすぐに受け取りに来てくれ。場所はマスドライバーだ』
「え?モルゲンレーテじゃないんですか?」
『上がるんだろ?宇宙に』
「あ・・・・・・」
そうだ。今プラントは連合に攻め入られようとしている。だったら自分はすぐに宇宙に上がらなければならないし、そして
宇宙に上がるためにはオーブのマスドライバーが不可欠だ。
その事を察して、カガリはデスティニーをマスドライバーに設置してくれたのだ。
「ありがとうございます!すぐにそっちに向かいます!!」
『ああ、待ってるぞ!!』
電話が切れる。受話器を置いてシンは、ネオのいる番台に向かった。
「ネオさん!」
「おっ?もしかして風呂のお誘いか?」
「違います。ちょっと宇宙に上がってきますんで、みんなによろしく言っておいてください!」
「へ?」
「それじゃ!お世話になりました!!」
思いっきり頭を下げ、シンは『ネオの湯』から弾丸の如く飛び出して行った。


ベルリン市街。
「へぇ〜・・・・・・レイ・ユウキがセリエAに移籍ねぇ〜」
「ゲンさん、新聞を読みながら弁当を食べるのは行儀悪いですよ」
昼休み。キラを含む作業員達は、トンカツ弁当を食べながら体を休めていた。
「おっ、すまねぇすまねぇ。いい加減直さねーとな、この癖も。こないだも娘に――」
いつもと何ら変わらない食事の風景だった。一つのシートに5、6人で座り、お茶の入ったヤカンを囲んで他愛のない
お喋りをしながら食事をする。
この瞬間こそまさに、キラが望んだ平穏な生活だった。キラ・ヤマトは静かに暮らしたいのだ。
(ああ、平和だなぁ・・・・・・)
本日も世は事も無し・・・・・・そう思っていたキラだったが、それはとある男のセリフで打ち砕かれた。
「キラ様」
「ひぃっ――!?」
背後からの突然の声。驚き振り向くと、そこにはスーツを着た男が立っていた。
「も、モリタケさん!?」
モリタケ。ラクスのマネージャーであり、エターナルの操舵手を務める男である。いつもいつも気配を消しつつ背後から
声をかけてくるのでとても心臓に悪いお方だ。
「左様、モリタケにございます。ときにキラ様、不躾で申し訳ありませんが一つあなた様にお願いしたい事が・・・・・・」
そう言うとモリタケはゲンさんの新聞を拾い上げ、とある記事をキラに見せた。
「・・・・・・風俗が何か?」
ゲンさんが読んでいたのは下品と名高いスポーツ新聞だった。エロ記事目当てに電車の網棚からこっそり持ち帰る中学生も、
インターネットが普及した現代では存在しないんでしょうねぇ。
「違います。その下、この10平方センチメートルのセコイ記事にございます」
AVの宣伝欄よりも扱いの小さい記事。しかしそのセコイ記事は、キラの顔色を一変させた。
「ら・・・・・・ラクスが重傷!?」
そこには『ラクス・クライン何者かに襲撃され意識不明の重体!!』と書かれていた。所狭しと。
463初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:22:37 ID:???
「な、なんで・・・・・・!」
「私にも分かりません。何故このような記事が風俗欄にあるのか・・・・・・」
「いや違くて。なんでラクスが襲われたのさ!?」
「それも分かりません。ですがラクス様が重体であるというのは事実。故にこうして馳せ参じた次第にございます」
「そ、そうですか・・・・・・」
記事をじっと見つめるキラ。じっと見ないと読み辛く、周囲の風俗店情報が勝手に目に入ってきてしまうからね。
べっ、別にショックを受けているわけじゃないんだからねっ!
「それで、僕に頼みたい事って?」
ラクスの救助は既に済んでいる。だとしたら・・・・・・襲撃者の始末?
「それをお願いしたいのはやまやまですが、それは暗殺チームに任せるとします」
「そんなんあるんスか・・・・・・冷遇して裏切られないようにしてくださいね・・・・・・」
実績がゼロなので既に冷遇されていたりする。
「それで、キラ様にお願いというのはですね・・・・・・」
モリタケが指をパチンと鳴らす。
すると、ビルの下から白いMSが飛び出してきた。
――ストライクフリーダムガンダム。それはキラの愛機であり、それは瓦礫を纏いつつ優雅に羽を広げていた。
「ラクス様のいるプラントを守って頂きたいのです。あなた様の愛機、ストライクフリーダムで」
「・・・・・・」
天使の姿を模したMSがキラに眼で語りかける――行 か な い か。
その眼を受け、キラは力強く言った。
「そこ・・・・・・直したばっかりなのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


そういうわけで、デスティニーとストフリはミネルバの元へとやってきたのだった。
『みんな、怪我はないか!?』
シンがミネルバのクルーに問う。
『ミネルバは無事よ』
『今までどこほっつき歩いてたのよ、シン!?』
『心配かけたな、ルナ!でももう大丈夫だ!俺か来たからにはすぐに終わらせてやる!!』
再会を喜び合うミネルバ組。一人忘れているような気もするが、たぶん気のせいである。
そしてもう一人の援軍であるキラは、手持ち無沙汰だった。
「なんか疎外感・・・・・・って、通信?」
入学早々一週間ほど病欠した中学生のような気分を味わっていたキラに、プラントから通信が送られてきた。
「誰だろ・・・・・・」
そう呟きつつ回線を開くと――
『キラ!』
「ひぃっ!?」
包帯でぐるぐる巻きにされたピンクがモニター一杯に映し出された。
『ああキラ・・・・・・わたくしのために宇宙の果て(プラント宙域)まで来てくださるなんて、やっぱりわたくし
愛されているのですね!』
両手をほっぺに添えつつグネグネするピンク。並の人間なら失心してもおかしくないくらい不気味だった。
「も、もしかして・・・・・・ラクス?」
『もぅ、キラったら!こんなプリティなピンク、わたくしことラクス・クライン以外の何者でもありませんわ♪』
「・・・・・・」
どう見ても西洋の妖怪以外の何者でもないのだが、それはさておき。
464初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:23:44 ID:???
「元気そーっスね、ラクスさん・・・・・・」
ラクスは絶好調だった。
『そんな事ありませんわ。全身串刺しでわたくし死にかけたんですから』
実際本当に死にかけた。しかし今のラクスを見るにとてもそうは思えない。どちらかと言うと重傷を負って治療されたと言うよりも、
10月あたりに悪ふざけをしていそうな感じだった。ちなみにラクスは頭のてっぺんから爪先まで包帯で巻かれているが、
顔に包帯を巻く必要は全くない。
「そ、そう・・・・・・まぁなんにせよ、元気そうで良かったよ」
『まぁ!こんな所でプロポーズなんて、キラったら大胆ですのね♪』
「あ、ダメだ。脳がやられてら」
『まぁそれはともかくとして。キラ、どうかプラントを守ってください』
「守るって・・・・・・ええと・・・・・・あの二機から?」
『そうですわ。何か変な感じがしますけど、おそらくあの二機がわたくしを襲った者に違いありませんわ。そして
彼らこそ、ムルタ、ジブリールに続く第三のボスに違いありませんわ!・・・・・・たぶん』
「そうかもね・・・・・・なんかおかしな感じがするし」
ふと目を離すとまるで脳みそにぽっかり穴が空いたようにその存在が消えてしまう二機のMS。ラクスの言う通り、その二機
からは何か異質な気配が感じられた。
「ま、とにかくやってみるよ。だからラクスは安静にしてなよね」
『わたくしはいつでも絶好調ですわよ、キラ』
「そういう事にしておくよ」
それだけ言って通信を切り、キラはデスティニーと共にヴァサーゴ、アシュタロンに攻撃を仕掛けた。
465初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/08(水) 04:31:25 ID:???
ザフト軍総司令部。
キラとの通信を終えたラクスは、そのまま崩れるように倒れ込んだ。
「・・・・・・無理はいかんな、ラクス嬢」
「これくらい、平気ですわ・・・・・・」
痛む腕に力を入れて身を起こすラクス。クルーゼの手助けもあり、ラクスはどうにか車椅子に座る事が出来た。
いくらラクスでも、あの怪我を数日で完治させる事は出来ない。心配させじとキラの前では平気そうに振舞っていたものの、
やはり無理がたたって包帯に血が滲み出していた。
「衛兵!至急ラクス嬢に然るべき処置を!生死は問わん!」
「あれっ?わたくし始末される?」
「ふっ、冗談だよラクス嬢。キミが死んだら誰が目を離すとすぐに遊んでしまう議員を律するというのかね?」
「主犯格が言うセリフじゃありませんわよ、それ」
「なに、私だってTPOはわきまえているつもりだ。よもやこの場で遊ぼうなどとは思わんさ・・・・・・」
「おいクルーゼ!次おまえのターンだぞ!」
「ばっはっは!勝負はついたようなものだがな!」
遠くでいつもの面子が呼んでいた。
「・・・・・・お仲間が呼んでいますわよ」
「ま、逃げ出したい気持ちも分かるけどねぇ」
「7ターン目なのにGが2枚しか並んでいないからな!ばっはっは!」
「・・・・・・。などと意味不明な事を口走っており、動機は不明。近く二人を書類送検――」
「ときにクルーゼ様。その右手に持っている物はなんですか?」
「右手?なんの事だラクス嬢。私に右手などありはしないよ」
クルーゼは右手を素早く背中に隠した。
「・・・・・・どうして同じ手札にプロヴィデンスガンダムとシグーが入っているのですか?」
「ふっ、簡単な事だよラクス嬢・・・・・・3ターン目にシグー、5ターン目にプロヴィデンスだ」
「ガンダムウォーでのスライは初心者のする事ですわよ・・・・・・」
中には例外(青スライやサイクロプス隊)もありますが。
「ほう?そう言うからには強力なデッキを持っているのだろうな、ラクス嬢・・・・・・」
「当然ですわ」
そう言うとラクスは、懐(包帯)の中からデッキケースを取り出した。
「あなたの未熟さを教えて差し上げますわ・・・・・・わたくしの熱狂デッキで!」
「ぬぅっ・・・・・・!熱狂によって全COをパワーアップさせるデッキだと・・・・・・!これは手強いな・・・・・・」
と、クルーゼは言っていますが、割とどうしようもないデッキです、熱狂デッキ。
「あらあら・・・・・・怖気づきましたかですわ?」
「バカな事を言う・・・・・・こちらこそ目に物を見せてくれる!」
こうして、総司令部ではもう一つの戦争が始まったのでした。
ところでラクス、怪我は?


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第三十話〜そもそもシグーをデッキに入れるセンス〜
466通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 04:37:32 ID:???
GJ
467通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 05:22:02 ID:???
>>460-465
初代1氏乙

ガンダムウォーって最初のキラとストライクが異常に強かったんだよな
どこぞのゲイは全く使えなかったけど



というか初代氏は女の描写が多いが、まさかノンケじゃあないよね?
468通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 08:14:23 ID:???
ウゲェッ! 真面目なSEEDのSSかと思ったら
ホモネタかよ!? こんな
いかれたスレを立てたバカは誰だ!?
いい加減クソスレ乱立も自重しろよお前ら
1回アク禁にされろ!
さもなきゃ俺は怒りのあまりこのスレを荒らしてしまうかも知れ
469通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 09:20:23 ID:???
>>468
 
  死 ね

470通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 09:21:18 ID:???
>>468
いやらしい縦読みだなぁ。たまげたなぁ。

とにかく初代氏乙
471通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 09:53:38 ID:???
1氏久々乙
結局ラクスも駄目人間だったってー話っすね。
カガリは脳をバベッジ式手回し計算機にでも換えたんだろうか。知能がある……。
472通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 10:02:59 ID:???
> デスティニーと共にヴァサーゴ、
デアゴスティーニに見えた俺は飢えているようだ
473通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 11:07:17 ID:???
登場人物の殆どが駄目人間や変態でも本家よりは人として
理解や共感できる不思議w
474通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 13:19:32 ID:???
Gが2枚と聞いて「7T目に森二枚?おいおいマリガンミスにも程があるぜ」と思った俺は別ゲー愛好者
ダムウォーにマリガンがあるかどうかは知らん

>>1は箱○を持っているのだろうか。ACで待ってるぜ
475通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 13:50:32 ID:???
相変わらず面白いなぁw
キラの下りが吉良だったりするし、すっかりザフト軍人だってことをシンが忘れてたりw
476通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 15:10:52 ID:???
>>474
森が二枚しか出せない?おいおいそれは474のいい男力が足りないのさ
それにいい男はどんな不利な状況でも焦らないものだぜ?どっしり構えにゃならんよ

取り敢えず、お前ら四つん這いになれよ
477通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 16:15:22 ID:???
>割としっかりしているマユとは対照的なステラ。
>色々と手を焼かされる事もあるが、こういう妹も悪くないよなとシンは思った。

何気にフラグ立っている様な気がするのは俺だけ?
478通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 18:53:42 ID:???
>>477
シンとネオが一緒に風呂へ入るフラグが?
479通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 23:35:19 ID:???
> キラ・ヤマトは静かに暮らしたい

アメトークの吉良吉影wwww
480通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 01:20:15 ID:???
アーマードコア…
481通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 13:49:46 ID:???
>>465
俺の破滅バカンスデートだってスライ気味なんだぜ!!

そしてGJ!
482通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 10:11:11 ID:???
シン・アスカ
2赤赤
クリーチャー――シスコン
パワー2/タフネス2

シン・アスカはマユ・アスカ以外の呪文や能力の対象にならない。
マユ・アスカが場にある場合、シン・アスカは飛行、速攻、トランプルを持ち、+5/+5の修正を受ける。
483通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 10:46:59 ID:???
でもガンダムウォーにここのキャラ出したらゲームバランス無茶苦茶で
知名度は上がるかもしれんが売れ行きは絶望的に低くなるのでは?
484通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 10:53:46 ID:???
GWはやった事無いが、阿部さん参戦したら間違いなく禁止カードになるな
485通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 14:14:06 ID:???
>>482
なんという妹補正w
486通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 22:38:09 ID:???






もし阿部さんがガルデローベに居たら
気にするな、俺は気にしない。
487通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 08:11:22 ID:???
ぬふぅ
488通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 09:58:52 ID:???
>>486
ガルデローベだぁ?この野郎、しゃぶれよ
ただし女は駄目だ
489通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 18:59:25 ID:???
>>487
船木兄弟乙
490通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 23:07:56 ID:???
船木兄弟VS阿部さんというのも見てみたい。
491通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 23:28:16 ID:???
「舟木」ね
492通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 23:36:56 ID:???
舟木兄弟はやられ役じゃないか
山崎九郎右衛門の方がいい勝負するとおもう
493通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 20:22:45 ID:???
もし阿部さんがマリネラ王国に現れたら
494通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 02:31:01 ID:???
真夏の夜に俺の魔剣アロンダイトが吠えるぜ
誰かこの魔剣を鎮めてくれよ
495通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 02:57:48 ID:???
鞘ならここにあるぞ
496通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 05:27:21 ID:???
>>495
汚い鞘だなぁ
497通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 10:41:25 ID:???
>>494
シ、シシシシン!?今から会わないか?
なに変な意味じゃないんだ
ただちょっと裸の付き合いをしようじゃないか
498通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 12:20:33 ID:???
>>497
レイ乙
499通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 14:43:01 ID:???
>>498
騙されるな!レイ・ザ・バレルがそのようなことを言う筈がない。
これはレイの人気を落とそうとする者の工作だ。


アスラン、このような真似は正直困ります。
500通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 23:31:13 ID:???
オフッ!
501通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 01:13:39 ID:???
>>493
いい男殺しだな
502通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 18:29:51 ID:???
もし阿部さんが古代ギリシャ世界に行ったら・・・・・・
503通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:06:03 ID:???
>>502
あれだっけ?イイ男がかわいい男の子をリードしてやるんだっけ?
複数の男に誘われることは誇りであるとか
504通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:30:34 ID:???
もし間違いでマユを阿部さんがほったらシンは赤い菊の花を咲かせる。
505通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 20:12:02 ID:???
シンが美しい花瓶になるのか
506初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 04:52:14 ID:???
戦場は秒単位で変化していく。気がつけば小早川が裏切ったり、変な風が吹いたと思ったら船が燃えていたり、
優勢だと思っていたらゼロがどっか行っちゃったり(井上・・・)、戦い方を教えてやろうと思ったらガトリングで蜂の巣に
されていたり(ミーシャ)、全滅させたと思ったら後ろから増援が来たり(メタス死亡)、階段を上っていたと思ったら
いつの間にか降りていたり(ピエール)と、ありのまま今起こった事を話す機会には事欠かない。
そんな感じで刻一刻と変化していくので、シャギアは状況の把握に専念した。
目的はミネルバの撃沈。障害となる周りの艦は既に味方であるはずの緑色のMSが落としたので問題ナシ。
ミネルバの護衛のMSは、一機は速攻で落ちて(緑色に落とされて)戦線離脱。そしてもう一機(緑色)は何故か味方を
物凄い精度の砲撃で落としまくり、そしてこっちに向けて撃つ砲撃の精度はウンコそのものなので脅威にはならない。
と、これがさっきまでの戦況。んで、今はと言うと、
・二機のMSが乱入してきた。
・両方とも戦況を変える程の実力を持っている。
・しかもその内の一機はオーブで尋常じゃない動きを見せたMS。
・そして局面は2クールのアニメで言うところの24話あたり。
・つまり悪が滅びる場面。
・フロストカンパニー=極悪中隊。
=おきのどくですが フロストきょうだいのやぼうは ついえてしまいました。
「・・・・・・。いやコーラサワーは無いわ」
『兄さん!現実逃避しないでよ!てゆーかロックオンやセイエイも充分に無いけどね』
無い。その内『イオンカード』とか『デンタルクリニック』とか出てくるのではなかろうかと、少し不安を覚えてしまう。
「む・・・・・・すまん、つい」
まぁシャギアの気持ちも分からんでもない。身近な例で例えると『ミスターフルスイングのコミックを全巻集めてしまった』
ってな感じであり、もはや開き直るしかない。しかしToLOVEるを集めている事に関しては一切の後悔はない。
まぁそんなわけで、シャギアが現実逃避をするのは無理もない話なのである。
「さて、どう覆したものか・・・・・・」
戦局は絶望的と言っていい。現状でさえ不利、そしてミネルバの艦長が便器にたかる蝿のクソ以下のクソ無能でない限り、
増援が送られてくるのは目に見えている。
そうなればジ・エンド。話は『目的を果たす前に消えるか消える前に果たせるか』ではなく、
『消える前に殺されるか殺される前に消えるか』になる。
敗戦を前提とした戦い――野望も希望もクソもない、価値を見出す事さえ困難な戦いだ。
「・・・・・・」
自分が途方も無い馬鹿だったら良かった。考える前に行動するという誇らしい馬鹿であったのなら、この状況でも
勇猛果敢に敵陣に飛び込んでいったであろう。勝つか負けるかは結果に過ぎず、大事なのは状況に対して如何に
全力でぶつかるか・・・・・・そういう人間であったのなら、自分は幸福だったのかも知れない。
しかし違った。シャギアは事を為す前に綿密に計画を立てるタイプの人間なので、敗北に傾いたら自己の保身を考える。
確固たる目的があるのならば、どのような手段を用いても着実にそれに近付く。それが例え惨めな敗走だとしても、
次に繋がるのならば屈辱も甘んじて受ける・・・・・・そういうタイプの人間だった。
だが今の自分はその考えには当てはまらない。自分は世界から消えゆく存在――次などないのだ。
だからここで決着を着けなければならない。ここで勝利しなくてはならない。
しかし勝算は絶望的数値。そして逃げる事は叶わない。
そんな八方塞の状況でシャギアが出した答えは――
507初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 04:54:32 ID:???
「――そのうちシャギアは、考えるのをやめた」
現実逃避だった。知略を巡らせて戦いに挑む者は、どうにもならない八方塞に陥ると脆いものなのである。
『兄さん!!』
「いや、しかしなオルバ・・・・・・ここで3択だ。
1、悪のカリスマであるフロスト兄弟は逆転の策を思いつく。
2、仲間が来て助けてくれる。
3、ここでやられる。現実は非情である。
数秒後の我々はどれに当てはまっていると思う?」
『うーん・・・・・・3は嫌だし、2は自分らで切ったし・・・・・・やっぱり1?』
「ふむ・・・・・・分かった、じゃあ少し時間をくれ。そうだな・・・・・・一時間ほどもあれば」
『無理だよ兄さん!既にさっき現れたMSが向かってきてるし!』
デスティニーとストライクフリーダム。両者は武器を携えて、二人を狩らんと機体を疾らせている。
絶対絶命。一時間もらっても打開策を思いつけなさそうな状況にも関わらず、二機は後悔する時間程度しか与えてくれなさそう
なスピードで向かってきていた。
「・・・・・・ぬっ!?」
『えっ――!?』
その時、一条のレーザーが両者を分断するように割って入った。
その威力は戦艦の主砲クラス・・・・・・と言うか戦艦の主砲そのもの。
それを撃ったであろう戦艦は闇の中から姿を現し、そして二人に言った。
『――呆れて物も言えません。なんですかそのザマは?』
ため息混じりに、彼女はそう言った。


「・・・・・・」
ぐしゃ、とクソたわけた文章の書かれた手紙を握り潰し、アビーは艦長席に着いた。
プロテクトのかけられた自動航行システムを二秒で沈黙させ、艦のコントロールを取り戻す。
転身。完了と同時にバーニア出力を全開。
向かう先はプラント本国。彼らが向かったであろう場所。
「まったく、余計な事を・・・・・・」
そう洩らしながら、アビーは艦を疾らせた。
508初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 04:56:31 ID:???
「アビー!!」
人生において数ある想定外の中でも、これはとびきり想定外だった。
何せ切ったはずの仲間が、黙っていても自身の目的が達成されると約束された仲間がこの戦場に現れたのだ。
『この二機は私が引き受けます。ですから二人はミネルバへ』
「質問の答えになっていない!」
『質問すらされていませんが』
「おっと私とした事が。ではアビー、何故ここに来た?」
『決まっています。自分の目的のためです』
「それなら手紙に書いたはずだ。「あとは我々がやるから云々」と」
『全然やれていないじゃないですか』
「ぐ・・・・・・」
その通りだった。てゆーか現実逃避してました。
『それに私の目的は――』
言いかけて口を噤む。
「・・・・・・?なんだ?」
『なんでもありません。それよりもあなた方にはやるべき事があるのでしょう?ならばそれ以外に
目を向ける必要はありません』
「し、しかしアビー、それだとあの手紙を残した我々の立場というものが――」
『そんなのはこちらの知った事ではありません。あなた方は前だけを向いていれば良いのです。後ろを気にする必要は
ありません。後ろは全て私が引き受けます』
それでは、とアビーは通信を切り、二人の障害となっているデスティニー、ストフリに攻撃を仕掛けた。
少しの間呆気に取られるシャギアとオルバ。
しかしすぐに気を持ち直す。
「ふっ・・・・・・前だけを見ろ、か」
自分達は常に後ろを見てきた。それは生き残るために必要な視野であり、前だけではいずれ潰えると経験から理解していた。
『アビーを仲間にしたのは正解だったね、兄さん』
しかし彼女は言った。前だけを見ろ、と。前だけを見れるようにする、と。AWでの戦いではあり得ない事だ。あの世界では
味方に撃たれる事さえ日常茶飯事、前だけを見ている者など、バルチャーにとっては格好の餌に過ぎない。
だが今は違う。彼らの後ろに敵はいない。彼らの後ろは、信頼の置ける仲間によって守られている。
前だけを見ていられる――これがどれほど幸福な事なのかを、彼らは異世界で知った。
「よし、行くぞオルバよ。早々にあの艦を沈めるぞ」
『了解、兄さん』
二人は未だ雑極まりない砲撃を仕掛けてくるインパルスを難なくやり過ごし、ミネルバへと接近した。
二人の顔からは、僅かな笑みが零れていた。
509初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 04:59:40 ID:???
ガモフ、医務室。
「・・・・・・、むぅ」
艦が妙に騒がしい。いや、この艦は自分含め五人しかいないので喧騒やざわめきといったものには無縁なのだが、
空気と言うか気配と言うか、とにかくそんな感じのものが騒がしい。
阿部は薄っすらと目を開け、ベッドから身を起こした。
「ええと、俺は・・・・・・」
何故ベッドで寝ていたのか。しかしそれを思い出そうとすると何故か脳みそが拒否反応を起こし、だけど思い出さない
わけにはいかないので脳みそを黙らせて思い出したら――
「あべしっ!?」
あべしな事になった。
「なるほど・・・・・・だから俺は」
割れた頭や散らばった肉片を元通りに治し(イメージ映像)、阿部は自身の股間に目を向けた。
「・・・・・・」
なんという事か。数多のアナルを暴食せしペニスが、見た者全てに「すごく・・・・・・大きいです」と言わしめたキンタマが、
成人男性の平均サイズのそれと等しい大きさになっているではないか。
「うわショボ」
軽く眩暈。ペニタマ(ペニス+キンタマ)のサイズが平均以下である者にケンカを売っているかのような物言いだが、
ペニタマとは謂わば阿部のアイデンティティその物・・・・・・それが使い物にならないと知った時のショックは他者には
到底理解出来るものではない。いや、別に平均でもそれ以下でも使い物にはなるけどね。EDじゃない限りは。
「・・・・・・はっ!俺のペニタマがこのザマという事は、俺の相棒は!?」
阿部は着の身着のまま(と言っても常にツナギだが)格納庫へ向かった。

んで、格納庫。
「な、なんという・・・・・・」
そこには、変わり果てた姿のインモラル(四つん這い)がいた。
目立った外傷はない。PS装甲のおかげで物理ダメージにはことさら強いGATシリーズなので、つい先日フルボッコにされた
というのにインモラルの装甲には軽い切り傷があるだけだった。
だがそういう問題ではない。インモラルが真に損傷を受けているのは内部・・・・・・そう、人間でいう脳にあたる部分が、
吐き気を催すエロ画像(ゲイ視点)で埋め尽くされているのだ。
「これはいかん、これはいかんぞォッ!!」
砂漠に埋めた挙句その位置をうっかり忘れたりしたものの、インモラルは阿部の分身とでも言うべき存在。
インモラルなくして阿部は語れず、阿部なくしてインモラルは語れないのだ。
・・・・・・いや、インモラルなくても阿部は語れるな、うん。
まぁそれはともかくとして。
「こいつはダメだ・・・・・・早くなんとかしないと・・・・・・」
インモラルを治す。その手段を阿部は知っていたが、しかしそれを行うのは今の阿部には困難な事。
「・・・・・・」
しかし自分はやらなければならない。今日まで自分の手足となって動いてくれたインモラルに報いるために。
――そして、これから先も良いパイロットを掘り続けるために!←これが理由の九割。もっと掘りたい。
「ぬ お お お お・・・・・・」
脳にちらつくおぞましきエロ画像(ゲイ視点)を必死に振り払い、阿部は妄力を溜める。
――さて、ここで妄力(もうりょく)について説明せねばなるまい。
今の時代は自慰行為におけるオカズの収集は容易い。ネットワークが普及した今日、小学生でも手軽にエロンな画像を
入手出来る。
510初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 05:01:39 ID:???
だが思い出して欲しい。君達が若かりし頃――つまりネットワークが普及していなかった時代は、どのようにしてオカズを
収集していたか。
当然本やビデオは買えない。年齢制限もあるが(異常なフケ顔は除く)、何よりガキの小遣いではそうそう買えるものでは
ないのだ(ボンボン除く)。ってかボンボンにもエロい漫画あったよね。温泉ガッパとか。あの頃は小学生向けの雑誌にも
平気で乳首が載り良い時代だったなぁとしみじみ(ry
閑話休題。ならばどうするか。父親が買ってきた週刊誌のヘアヌードコーナーに頼るという伝統的な手もあるが、それでも
毎日安全に見れるわけではない。思春期の子供にとって、親に自身のエロさを知られるという事は即ち強い自殺衝動に
駆られるという事なのだ。今?今は部屋の床に平気でエロゲーを放置していますが?死ぬべきは俺ですね。
閑話休題。ではどのようにしてオカズを入手するか。誰にも見つかる事なく、誰からも悟られる事のない至極安全な
オカズを、どのように。
簡単である。そもそも人間は、そういう器官を最初から持っている。
名を『脳みそ』。誰からも見られる事なく好き勝手にオカズをイメージ出来る脳みそこそ、ネットワークの無き時代に少年達が
全身全霊をかけてオカズを生み出す事の出来た唯一の『エロ画像』なのである。
そこで件の『妄力』の話になる。妄力とは『妄想によるオカズの完成度の高さ』を計るものであり、妄想によって他者と比べて
より鮮明に、よりエレクチオンする事が出来る者ほど、その数値は高い。好きな女の子や好きな女性キャラを裸に剥く事
など下の下。遥か高見に居るSランク妄力保持者は、自分で創り出した女性にさえエレクチオンが可能なのだ。しかも日替わりで。
まぁつまりは妄想の強弱を表すってやつである。わぁ、1行で説明が済んだ!
「お お お お お・・・・・・」
阿部の妄力は8兆2000・・・・・・インフレの目覚しいドラゴンボールでもついぞ出てこなかった数値である。
これにより阿部の脳からは唾棄すべきエロ画像(ゲイ視点)は姿を消し、代わりに種々様々な良い男のイメージが浮かんでいく。
「ぉおおおおおおお!!!!」
ブチブチブチィ!
と、ここで阿部のツナギが裂けた。言うまでも無くその現象を起こしたのは、滾る精力迸る阿部の暴君。
「はっ!!」
暴君を外気に晒したまま、阿部は跳躍。
そして四つん這いになるインモラルのケツに向かって――
「フンッッ!!」
己の象徴、ペニスを突き刺した。
『ア ッ ー!!』
そんな声が聞こえたような気がした。
511初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/15(水) 05:02:46 ID:???
ドォン!!
「な、なんだ今の音は!?」
ガモフ、ブリッジ。
ミネルバへ向かう途中、ガモフは大きな衝撃に襲われた。
「イザーク!格納庫が・・・・・・!」
モニターに格納庫の様子を映し出す。
そこには、大きな穴が空いていた。
「な、なんだあの穴は!?」
「分かりません!あとインモラルもありません!!」
「にゃにぃ!?」
最終防衛ラインが危ないというこんな時に、何故このような問題が起きるのか。
プッツ〜ンしそうになるイザークだったが、次にモニターに映った男の姿でその怒りも掻き消えた。
『よ』
「あ・・・・・・阿部!?」
阿部高和。再起不能とまで思われていた男が、絶好調といった顔でそこに映っていた。
「阿部さん!もう大丈夫なんですか!?」
『ああ!おれは しょうきに もどった!』
モニターの下部から覗く阿部の暴君の先端(亀頭)がそれを物語る。どうでもいいが、おまえの正気は世間一般の正気ではない。
『事情は大体分かっている!俺は一足先にミネルバへイくぞ!』
言うが早いか、阿部は亜光速でミネルバの元へと向かって行った。
その途中にある、ザフト、連合の艦を漏れなく(女性除く)貫きながら。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第三十一話〜親に「部屋に入る時はノックしろ」と言う時期は自慰を覚えた時期と一致すると思うの〜
512通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 05:29:03 ID:???
1乙
分かりやすい例えが多すぎてワロスw
513通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 09:04:14 ID:???
初代1氏GJ!
妄力についての説明ワロタwwww
514通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 09:10:43 ID:???
やった、阿部さん復活!!wwww
515通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 09:36:53 ID:???
GJ!!
初代1氏の解説は、説得力があるなwwww
516通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 10:42:13 ID:???
初代氏乙


…しかし俺の妄力なんてまだまだだな
517通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:10:52 ID:???
1氏GJ!!!!!

FF4ふいたwwwwwww
518通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 14:29:23 ID:???
中学の頃の俺の妄力はSランクあったのに・・・
いつの間にこんな薄汚れた大人になってしまったんだろう・・・
519通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 17:02:14 ID:???
逆に言えば数学定理解析フォルダを用いているシャギアの妄力は実はたいしたことない説
520通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 17:40:05 ID:???
ならば妄想と現実の区別ができていないアスランの妄力は特A級ということになるな
恐ろしい男よ
521通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 17:52:10 ID:???
>>517
カインの場合は正気に戻ってなかったけどなw
522通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 18:57:47 ID:???
ミスフル全巻+ドラマCDまで集めた俺にはシャギアの気持ちがよくわかるぜ・・・
そういえば猿○の声ってイザークと同じだったような。
523通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:42:45 ID:???
Q:ガンダムSEEDでクルーゼが生きる事に前向きなSSを紹介してください。
A:男色ですがガンダムクロスオーバーSS倉庫にある阿倍さんseedがかなり前向きです。

返答
情報ありがとうございました。
ただ、やはりちょっと自分には向いてない内容でした。
申し訳ありません。
――――――――――――
某所で見つけたやり取りだが、これは俺達がみっちり教育してやるしかないよな?
524通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:44:31 ID:???
うわ、女だ
525通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 23:52:40 ID:???
ToLOVEるの内容がクソだってことくらいわかってるさ!
だが単行本は乳首補正があるんだ!なら集めるしかないじゃないか!
526通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 00:26:55 ID:???
ToLOVEるもいちご100%もつまらん!ジャンプなのになぜ女なんだ
そういえばいい漢の漫画だと薦められて、漫画版スクライド3巻を読んでみた時になぜryと思ったのも今では良い思い出
527通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 01:45:38 ID:???
みんなネタに気を取られがちだが作者の文章力は凄いと思う
528通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 04:55:58 ID:???
>>929
マヨ塗れの裸マイマイをチュッチュッするなんて、俺の股間がイグナイテッド
529通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 05:02:58 ID:???
>>528
どこの誤爆だwwwww
ちょっとケツ出せ。
俺のHTBキャノンを食れてやる。
530528:2007/08/16(木) 05:08:02 ID:???
よりにもよってここに誤爆するなんて…
ホモキモイ!ホモ氏ね!





褌着けて ヤ ラ ナ イ カ?
531通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 07:43:55 ID:???
>>523
悪かったなそれのAを書いたのは俺だ
お詫びに貫いてやるから穴だしな。



532通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 07:55:25 ID:???
>>528>>531にはお仕置きが必要みたいだな
お前らのケツでシ○ンベンしてやるぜ
533通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 08:58:02 ID:???
疑問なんだが、本当にケツの中で放尿したらどうなるんだ?
誰か身をもって教えてくれよ *
534通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 09:37:43 ID:???
穴に中だししたら腸が火傷するのは聞いたことはあるが

大腸だから水分が補給されるんじゃね?
535通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 09:55:21 ID:???
腸に直接雑菌を注ぎ込むようなものだと考えれば
あんまり身体にはよくないかもしれない。
飲尿療法を考えるとその逆かもしれない。

男は度胸、なんでもためしてみるものさ
536通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 10:13:43 ID:???
??うわー、マジ引くわぁ
かんべんしてくれよ、何このスレ・・・
いつもいつもそうやってホモネタやってるの?吐き気がするんだけど?
なんかこういう犯罪者予備軍の掃きだめを見てしまうと日本、いや世界の未来が危ぶまれるな
ラーメン食ってたんだけど一気に食欲失せてスープが別の変な液体に見えてきた
ヤバイんじゃない?ここの住人達、精神科に行くことを進めるよ



537通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 11:07:24 ID:???
>>536
マジレスすると日本では男が男襲っても罪にはならないんだよね
まぁ殴ったりしたら暴行罪になるけど・・・
538通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:16:16 ID:???
>>537
待て、これは孔明の罠だ。
奇妙な上向き矢印を良く見るんだ!
539通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 12:52:46 ID:???
>>527
文章力っていうより、構成力に優れてる。
540通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 15:24:41 ID:???
だが最後に?は付けない
541通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 20:40:36 ID:???
「ところで俺のキンタマを見てくれ。どう思う?」
542通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 20:48:52 ID:???
うわショボ
543通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:00:11 ID:???
汚いモン見せるな
544通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:27:09 ID:???
>>535
実は尿そのものには雑菌は混じってないんだな
545通常の名無しさんの3倍:2007/08/16(木) 22:48:53 ID:???
先生の小便はお汁粉より甘いんだぜ
546通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 00:50:06 ID:???
>>545
つまり糖尿(ry
547通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 16:51:09 ID:???
宇治金時丼とかマヨネーズとか食いすぎ
548通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 17:08:14 ID:???
飲尿健康法やってると甘い物を多めに食べた後は
いつもより甘く感じられるらしい
549通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 23:29:50 ID:???
道義を忘れた馬鹿しかいないのか?
下品なネタを垂れ流してホモを貶めるのは醜い。
正直吐き気を催す。
キモイ、以上。
550通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 23:59:43 ID:???
>>549
死ね
551通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 00:45:41 ID:???
>>550




552通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 01:54:19 ID:???
>>550
落ち着きが足りないな
そんなんじゃナイスゲイにはなれないぜ?
553通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 02:43:22 ID:???
>>549
貴様は…道下…!
554通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 08:57:29 ID:???
俺さ、名前がマサ○○っていうんだけどバイト先の社員さんが事ある毎に
「マサキさんマサキさん」って呼ぶだよ…

ただそれだけさ、取りあえず四つん這いになるわ

555通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 10:13:06 ID:???
マサテル乙
556通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 22:51:26 ID:???
そういや動物のお医者さんのハムテルも
ヤマジュン漫画に出ても良いような雰囲気をかもし出してるような・・・
557通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 00:40:07 ID:???
漆原教授「ウホッ、いい男」
558通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 17:24:11 ID:NUk2hdIw
>>550
まて、これはこうめいのわなだ。
縦で読んでみるんだ
559549:2007/08/20(月) 18:19:58 ID:???
>>550
しーましェーン!!
560通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 08:03:41 ID:???
チョビは女の子だからダメ〜
561通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 01:57:07 ID:???
うへぇ、きもちわりぃよりによってホモスレひらいちまったよ
わかんねぇってか、わかりたくねぇ きもちわりぃ
おれには信じられねぇ こんなきもちわりぃの
んぎもっぢいい!とかいって喜んでんなよ
なんだ? なんでこんなこと知ってるかって?
だから ホモスレを絶滅させるためだよ!
562通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 03:02:35 ID:???
>>561
汚い縦だなあ…おっとメ欄もだな
とりあえずフンッッッ
563通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 08:22:34 ID:???
そういえば以前このスレでMGストライク改造のインモラルを製作してたナイスガイ
彼はどこへ行ったんだろ?やはり肉色混色に手間取っている?
564通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 12:31:20 ID:???
>>563
親父とよろしくヤってるんだろwww
565通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 16:33:47 ID:???
>>563
きっと既に表面処理を終えてるよ。全面ツルツルピカピカな光沢仕上げで
肉色を魅惑のグラデーションでリアルに再現するつもりなんだよ



畜生、想像しただけで俺の號刀が疼いてきおった。號刀よ静まれ
566通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 23:31:38 ID:???
>>561
死ね
567通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 23:42:01 ID:???
>>566
汚い脳味噌だなぁ
568通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 01:09:44 ID:???
実際インモラルってどんな形かね?
569通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 01:50:32 ID:???
>>563
確か名前はまさゆきだっけか?
ギロチンの
570通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 02:21:32 ID:???
やっぱきもちわりぃな おまえら
らりってんじゃねぇの 熱いからなぁ
なにかいいたいならかかってきたまえ
いいか? よくきけよ 一回しかいわねぇぞ
かえってくそしてねろよ


571通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 03:07:43 ID:???
572通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 03:12:40 ID:???
ウゲゲ…何だよ、ここ…
ホモネタかよ…こんな気持ち悪い内容、冗談じゃない…変なスレ
ッドに誘導されちまった…大概にしてくれよな。
いくら2chのネタスレだからって、こうも異常な性癖のやつらが湧いて
いいのかよ…。
おまいら本当はアブノーマルぶってるだけなんだろ?もし正気なら、
とことん脳の髄まで腐ってるな…。
こんなネタばっかり書いたり読んだりしてると、社会復帰できねーぞ!
573通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 03:30:58 ID:???
そろそろ携帯厨用の縦読みに挑戦するいい男が出てきてもいいと思うんだ。
574通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 03:40:05 ID:???
>>572
まったく縦が多くて困るよハッハッハフンッッッ!!
>>573
携帯でも縦読みくらいわかるんだぜ?
575通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 07:23:26 ID:???
ほんと気持ち悪いスレだな
576通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 08:56:34 ID:???
>>575
いいから力抜けよ
フンッ!!
577通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 09:26:27 ID:???
オフッ!
578通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 17:42:42 ID:???
やべっ!浣腸してなかった!
579通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 18:28:07 ID:???
580通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 22:55:22 ID:???
          ,、      ,、_,ィ、     _
  も    _ノヽノ ヽ-'、  <    そ`´l <´   ヾ 、`´^´レ'}    ____
  り   ノ    フ  ゝ  ノ そ う   〉 ) テ 〉 ノ ウ  |    |   そ |
  あ  < フ  ン  (  く え だ  } < ク (_く     >   |  ト .の |
  が   ) ン  !!   > / る  。 ソ ) ニ ( ) ホ  /    | イ こ .|
  っ   ) !!  フ  ( ∠  だ 左 (  / シ } <    i.     | レ ろ |
  て   ) フ  ン  >  ) け 手 ゝ<  ャ  〉ノ !!  |     | で   .|
  い  く ン  !!   /  `)    は /  )  ン { `ヽ_,ソ     .| は   |
  た  ) !!     > /      >〈   !! /           ̄ ̄ ̄ ̄
   o  ヽ,r'⌒∨´ ` ∠ー-、/`\|  レ'ヽ、/
581通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 02:11:18 ID:???
>>579
すごく…いい男です…
582初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:22:17 ID:???
「ふむ、時にオルバよ」
『なんだい、兄さん?』
ミネルバに攻撃をかけている最中に、ふとシャギアはオルバに問う。
「何かとてつもなくイヤな予感がしないか?」
『・・・・・・。実は僕もそんな感じがしていたんだ、兄さん』
勝利は目前。相手は新鋭艦と言えども所詮は艦船、すばしっこいMSに取り付かれたのでは撃沈も時間の問題だ。
数分後には手の平に落ちているであろう勝利。
だと言うのに、フロストブラザーズは何か得体の知れない、むしろそんな得体など知らない方が幸せであろう
イヤな予感に襲われていた。
――ンフフフフフフフフ・・・・・・
遠くで声が聞こえる。回線越しとかそんなんじゃなくて、ただ普通に遠く彼方から大気を伝ってごく自然に。大気?
「な、なんだこの声は・・・・・・!」
――「通信回線を全部切断しても聞こえてくるよ兄さん!」
回線の切断など無意味だ。電話を切ってもそれが同じ部屋にいる者から掛かってきたものなら相手の声は普通に
聞こえるように、回線を切っても同じ宇宙にいる者の笑い声なら普通に聞こえるのが道理。聞きたくなければ耳を
塞ぐしか術はない。
「しかしこの声・・・・・・まさか」
この声に聞き覚えはあった。しかし、それはもう聞こえるはずのない声。
――「そ、そんな馬鹿な事あるはずないよ兄さん!だってあいつは――」
そう――何故なら彼は、精神をズタズタに破壊されたのだから。
『阿部さんが現れた』
しかしそんな事など始めから無かったかのようなあっけらかんとした声。
ミネルバとフロストズMSの間に割って入った阿部は、奇跡の復活を遂げていた!!
「ば、バカな!何故貴様が!?」
『おまえは再起不能になったはず!!なのに何故!!』
『ふっ・・・・・・俺は奇跡だって構わず起こしちゃう男なんだぜ?』
※奇跡=ファック。
「奇跡だと・・・・・・?貴様、何をした!?」
『簡単な事さ。インモラルのケツをファックし、俺の精液を流し込んだ。俺の精液は特殊でな、卵子と結合しない代わりに
対象のあらゆる負の因子(ゲイ視点)を浄化する能力がある!!』
まるで遊戯がイカサマ臭い今引きカードの効果を説明するような口調だが、気にしてはいけません。
主人公とはそういうものです。
「そ、そんなバカな事があっていいはずがない!精液で・・・・・・精液でMSが甦るなどと・・・・・・!」
『まぁエロ画像でMSが壊れるって事からしてあっていいはずないんだけどね・・・・・・』
そもそもインモラルガンダム自体あっていいはずないんだけどね。
『さて・・・・・・俺とインモラルにあんなグロ画像(ゲイ視点)を見せてくれた落とし前、そのアナルでつけてもらおうじゃないの』
インモラルはゲイ・ボルグを展開し輪姦態勢に。ちなみにここでの『輪姦』は複数で一人を犯すのではなく、一人で複数を
犯すという阿部仕様です。
『に、兄さん・・・・・・どうしよう』
「ふっ、案ずるなオルバよ。我々の目的はあくまでミネルバだ。後はどうなろうと知った事ではない。・・・・・・何せ我々は
もうじき消えるのだからな」
世界からの消失による絶対的な防御。いくらインモラルとて、異世界の者を掘る事は出来ない。・・・・・・たぶん。
『そうだったね兄さん。ミネルバを落とした瞬間に上手く消えてくれるとは到底思えないけど、とにかくなんとかなりそうだね!』
「・・・・・・。奴も倒しておかねばならんかも分からんな」
落ちかけていた勝利は、再び遠くへ行ってしまいそうだった。
583初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:24:25 ID:???
「さて」
デスティニーとストライクフリーダムというトップエース二機を前に、しかしアビーは落ち着き払っていた。
コンソールを高速でタイプし、ヴェサリウスの武装を展開させる。
使用するのは艦の両側面から伸びる無数のテンタクラーロッド。ヴェサリウスの近接兵器とも言える武装で、それは
目の前の二機に・・・・・・と言うか対MSに最も適した武装だ。MSを落とすのに派手な火力は必要ない。艦船や破壊兵器
と違ってMSは人型であるため、つまり弱点は人間と一緒。どこか一部を絡めとってしまえば連鎖的に全身を絡める事も
出来るし、それは破壊ではないので一部の破壊のみで取り逃がすという事もない。加えて砲門やミサイルよりも断然
小回りが利くので、ちょこまか動く相手にはうってつけだ。
「さっさと落ちてもらいましょうか。別れを告げる時間くらいは頂きたいので」

「なんなんだよ、こいつは!」
艦船から伸びる無数の真っ赤な触手。その不気味な光景を見て、シンは思わず足を止めた。
まぁそりゃあ普通はびっくりする。こんな武装を持っているのは本家ラフレシアかデビルガンダムくらいなもので、そいつらは
恐怖するに充分値するもの。並のパイロットなら戦意そのものが削られるだろう。アッグガイ?なんの事です?
『シン!止まらないで!』
「――!?」
キラの声ではっと我に返り、シンは寸前でロッドを回避する。
「なんだか知らないけど、とりあえず!」
とりあえずシンはライフルを乱射した。
照準精度はルナマリアよりマシ(誤射しないレベルで)といった程度。しかしロッドは無数にあるので、適当に撃ってもどれかしら
には当たる。
しかし、それだけだった。適当に撃ってもどれかしらには当たるという事は、つまりそれだけ数が多いという事。焼け石に水という
言葉の例にはうってつけな、その程度でどうにかなるものではないという状況だった。
『それなら!』
キラは額をテロレロレン(イメージ映像)させ、ドラグーンを射出した。
一発一発の威力はライフルに及ばないドラグーン。しかしか細いロッドを破壊するだけなら充分事足りるし、これなら同時に10本
以上のロッドを破壊する事が出来る。
それを見込んでドラグーンを射出したのだが、
『ニョロロン』←テンタクラーロッドの声。
『――うえぇっ!?』
なんと、ロッドがドラグーンのビームを器用に避けたではないか!
あまりに不意の出来事に一瞬キラの思考が止まる。
それがいけなかった。思考の停止により操作をも止めてしまったが故にドラグーンは宇宙に漂うただのオブジェ。その隙を
逃がさんとロッド達は一斉にドラグーンに向かい、それを破壊した。
「キラさん!なにやってんスか!?」
『いやだってあいつ・・・・・・いやいや、何かの間違いだ。よし、もう一回だ。当たれぇぇぇぇぇ!!』
「いやもう無いっスよ、ドラグーン」
『・・・・・・。・・・・・・計画どおり!』
別なキラみたいな邪悪な笑みを浮かべ、キラはサーベルを抜き放つ。
584初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:26:58 ID:???
『ストライクフリーダムはドラグーンを全て射出した状態で初めて最高の機動能力を確保する事が出来る。つまりこの状態
こそ真のスーパーストライクフリーダムタイムの始まりなんだ!』
ソースは不明。
『シン君、僕に着いてきて!ロッドよりも本体を叩く!』
そう言うとキラはストフリを最大加速させ、ロッドひしめくヴェサリウスへと特攻した。
――三秒後。
『あれ?前に進まない?バーニアが壊れ・・・・・・あれぇぇぇっ?フリーダムの体がなんか赤くなってる!?』
ストライクフリーダムは雁字搦めになっていた。
「キラさん!今助けます!!」
今までぽけーっとしてたシンがストフリの救出に向かう。
「あれ?キラさんすいません!デスティニーのバーニアが壊れたようで・・・・・・」
デスティニーも捕まっていた。いつの間にか。


その頃ガモフは、ようやっと戦場に到着した。
「こうなった以上ヴェサリウスは落とすしかない、か・・・・・・主砲用意!いつでも撃てるようにしておけ!!」
「「「了解!」」」
モニターの向こうでは、既に戦闘は始まっていた。
戦場は二分されていた。ミネルバを襲うアンノウン二機とインモラル、ヴェサリウスと交戦しているデスティニーとストフリ。
「フリーダムとデスティニーか・・・・・・しかしなんだか旗色が悪そうだな。よし、じゃあ俺が出てあの二機を援護する!
アスラン!艦の指揮はおまえに――」
そう言いつつイザークはアスランの座っている席に目を移したが、既にアスランの姿はなかった。


「計算どおり、ですね」
さして疲れた様子もなく、アビーは一息吐いた。
ドラグーンが全部破壊されたのもデスティニー、ストフリがあっさり捕らえられたのも、全ては計算の上に成り立っていた。
MSには戦車や戦闘機のような機動の制限がなく人体と同様に自在に動かす事の出来る兵器だが、しかし人間が動かして
いる以上、それには癖や法則が付きまとう。原作で最強と謳われたフリーダムを入念な研究で落としたシンのように、
それさえ見抜いてしまえば如何なMSとて落とすのはそう難しくない。ドラグーンのビームに至ってはあれの照準はコンピュータ
任せなので、読むのは容易いどころの話ではない。ストフリと魔改造されたヴェサリウスのCPUスペックはMeとVistaほどの
差があるので、ビーム見てから回避余裕でした。
「さて、次はあのインモラルですか・・・・・・」
厄介だな、とアビーは思った。インモラルには常識というものがまるで通用しないので、計算でどうにかなるものではない。
一応万一に備えてアビー専用数学定理解析フォルダを用意してあるが、上手く撃ち込めるかどうか。何せインモラルは
目の前で急に1800万ゼノのブルーツ波を浴びて大猿に変身しても不思議ではないのだ。
しかし、真に厄介なのはそんな事ではなかった。
真に厄介なのは、相手にとどめを刺す前に勝利を確信してしまったアビーの心にあった。
「――!?」
不意に上方から多数のビームが降ってきた。太さからしておそらく、ドラグーンからのもの。
(――撃ち洩らし!?)
ビームは無防備な艦上部に降り注ぐも、それは陽電子リフレクターで弾く。主砲クラスの砲撃をも防ぎきる事の出来る
陽電子リフレクターの前には、ドラグーンのビームなど俺の部屋に舞う埃のように軽いものなのだ。本棚の上とか
ヤバイ事になってる。
「無駄な事を――」
そう呟いてさっきのようにドラグーンを落とそうとロッドを伸ばすアビーだったが、すぐに違和感に気付いた。
585初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:29:09 ID:???
「これは・・・・・・!?」
ドラグーンの動きが明らかに違った。さっきのドラグーンは後だしじゃんけんのように軽々と斬って捨てる事の出来る程度の
動きだったのだが、今のは動きの質からして違う。
――ドラグーンが、逆にテンタクラーロッドを避けたのだ。
(計算ミス?いや、そんなはずは・・・・・・)
不審に思いながらもロッドをドラグーンに向かわせる。しかし今度は逆にこちらの動きを読んでいるかのように、ドラグーンは
器用にロッドをかわしてビームを浴びせてくる。
これはいったいどういう事か。そう思いつつモニターを凝視するアビーだったが、ある一つのモニターを拡大させた事により
その謎は判明した。
「これは・・・・・・別のもの?」
ストフリのドラグーンは青である。しかしモニターに映った一味違うドラグーンは、暗い灰色だった。
そして次の瞬間、全く別方面のロッドが破壊された。
確認するまでもない。今ヴェサリウスを襲っていたドラグーンは全て囮。
「・・・・・・!?キラさんですかコレ?」
『違うよ』
本当の目的は、捕らえられたデスティニーとストフリの解放にあったのだ。
「いったい誰が・・・・・・!」
周囲を隈なく見回すと、闇に紛れるような濃灰色のMSを発見した。
そのMSは全てのドラグーンを回収した後、こう告げた。
『こちらはレイ・ザ・バレル。これより援護する!』


「ほ、本当にレイなの!?」
元同僚の突然の参戦に、ミネルバのクルーは皆驚きを隠せなかった。
「か、艦長!これでもうミネルバは救われましたねひゃっほう!」
能天気にはしゃぐアーサー。しかしタリアは、それとは全く別の事を考えていた。
「民間人がMSで戦場に出てくるなんて・・・・・・」
いくら戦闘技術に長けているとはいえ、レイは既にザフトを抜けた身だ。民間人の身でMSを乗り回し、そして戦場に介入
してくるという事は、よく分からないけど色々マズイ事になるんじゃないか?
『心配には及びませんわ』
と、ミネルバのモニターに包帯でぐるぐる巻きにされたピンクが映し出された。
「ひぃっ!?化け物!!」
そのあまりの異形さに、ミネルバのクルーは驚きを隠せなかった。
『化け物ではありませんわ!こちらはラクス・クラインですわ!!』
「ら、ラクス?アーサー、ラクスって名前の妖怪っていたかしら?」
「艦長!副艦長はお茶でズボンを濡らしながら気絶しています!」
ションベンを飲ませようという精神よりも、人がたくさんいるレストランで放尿するという行為こそどうかと思う。
『妖怪ではありません、プラントのアイドルにして最高評議会議員のラクスですわ!!』
「・・・・・・マジすか?」
『マジです。戦闘中ですから簡単に説明致しますと、彼の行為は議会で承認済みですので問題はありませんわ』
また貸しが増えましたけど、とラクスは心の中で付け足した。お礼に熊鍋をご馳走してくれると言ってきたが、その山には
クマがわんさか出ると聞いてラクスは丁重にお断りした。
『そういうわけですので。それでは失礼』
「あ、ちょっと待って」
『なんですか?』
「さっきから気になっていたのですが、その右手に持っているものはなんですか?」
586初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:32:03 ID:???
『右手?なんの事です?わたくしに右手など存在しませんわ』
ラクスは右手を背中の後ろに隠した。
「・・・・・・。普通熱狂デッキはミーアザクとミーアさんを使うのでは?」
ミーアは第二能力のおかげで二枚目が来ても腐る事はあまり無い。ラクスは・・・・・・まぁ一積み?とりあえず今のラクスにように
三積みする必要性は全く無いと思われる。
『な、何を言っていますの!?わたくしに熱狂しているのですからわたくしを使うのは当然ですわ!』
「いや、そもそもそのイラストラクスさんじゃなくてミーアさんですから」
『・・・・・・えっ?』
「えっ、てアナタ・・・・・・ピンクザク映っているじゃないですか」
ラクスがピンクザクの手の上に乗ったという記録はない。
『・・・・・・。こんなデッキ解体ですわっ!』
カードを放り投げるラクス。遠くで「ふっ、ならば私の勝ちだなラクス嬢。喜べみんな、今晩はラクス嬢が焼肉に連れて行って
くれるそうだ」という声が聞こえた。
『な、何をおっしゃっていますのクルーゼ様!?まだわたくしは負けておりませんわ!ってかG事故起こしてるあなた相手に
投了するつもりはありませんわ!』
「あの、ラクスさん?」
『じゃ、頑張ってくださいましね!』
そう言うとラクスは慌てて通信を切った。
「ラクスさんにとっては戦争よりも焼肉の方が大事なんでしょうかねぇ」
タリアの横に立ったアーサーが、神妙な面持ちで言った。
「・・・・・・とりあえず着替えてきなさい、アーサー」


「レイ!おまえどうして――」
『話は後だ、シン。まずはこいつを片付けるんだ』
「で、でもどうやって・・・・・・」
『これを見ろ、シン』
レジェンドからデスティニーに、とある画像データが送られてきた。
「これは?」
『開いてみろ。とっても良いものだ』
「・・・・・・?」
言われるままにそのデータを開くシン。
「こ、これは・・・・・・!!!?」
そのデータに収められていた画像は、全て一人の少女が映ったものだった。
『旅行先で撮った写真を受け取ってきた。全ておまえに送るために撮ったそうだ』
「・・・・・・」
レイの声はもはやシンには聞こえてなかった。
――麦わら帽子を被ってピースする少女。
――ポッキーを口に加えながら顔だけ振り向いた少女。
――団扇片手に浴衣を着て微笑む少女。
――川の水で服がうっすらと透けているのにそれに気付かずはしゃぐ少女。
「・・・・・・(ゴゴゴゴゴ!!)」
マユ・アスカ。シンをシンたらしめている少女であり、結婚を前提に兄妹をやっている少女。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
そして、シンの力を飛躍的に上昇させる種割れの元となる少女だった。
――すぱぱぱぱりーん!
シンのシード達が弾けた!
587初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:34:13 ID:???
「うわ凄」
急に動きが変わりロッドをアロンダイトでぶった斬っていくシンを見て、思わずキラは洩らした。
「あー僕もそろそろ種割らなきゃなぁ・・・・・・でもどうやって割れるんだろコレ」
種を割るには何らかの外的要因が必要である。シンがマユに反応して種を割るように、何らかの条件をもってのみ種は
割れるのだ。
「どっかの原作では自由に割ってたけど、ここの僕は出来ないしなぁ・・・・・・」
ここのキラは悟っていないので、自由にぱりーん出来ないのだ。
「イージスあたりが組み付いてくれれば・・・・・・ん?」
視界の端に、こちらに向かってくる戦車が見えた。
「あれは・・・・・・」
目を凝らしてよく見ると、それは戦車ではなくMS。
ガズウートだった。そしてこんな最終局面までガズウートに乗っているパイロットは、CE世界ではただ一人。
そして次の瞬間、ストフリのコクピットに最も聞きたくない声が聞こえた。
『キラ!』
「げぇっ!?アスラン!!」
アスラン・ザラ。説明するまでもなく、キLOVEる一直線なお方だ。
『ああキラ会いたかったよキラ!おれはおまえに会えなくてずっと涙と精液で枕とパンツを濡らしていたんだ!おまえは
どうだ?もちろん濡らしていたんだよな!ああ分かってる何も言うな!おまえの想いは充分理解しているさ!こんな戦場
なんてさっさとオサラバして俺と一緒にホテルに行こう!もちろんスイートだ!スイートなルームでスイートな時間を二人で
共に共有しようじゃないか!いや我慢出来ない!俺がそっちのコクピットに行くからそこでしよう!なに、いつも(脳内で)
ヤってる事だ!敵が目の前に居ようとも俺達の営みは邪魔出来ないんだ!ああ俺は準備万端だ!おまえもそうだろ?
よし、じゃあハッチを開けてくれ!ああもう俺は射精している――』
「アスラン死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
――ぱりーん!
『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
キラの種も無事割れ、アスランの乗るガズウートはバラバラにされた挙句にコクピット部分がミネルバのカタパルト
に蹴りこまれた。

「こんな事が・・・・・・!」
さっきまでの余裕の表情とは一転、アビーの顔は焦燥の色が濃く表れていた。
余裕であしらう事の出来ていたデスティニーとストライクフリーダムの動きが、明らかに違っていた。
アロンダイトを構えるデスティニー。小回りの利かない大剣のはずのそれは、一振りするだけで幾本ものロッドを斬り裂いていく。
両手にサーベルを構えるストライクフリーダム。最高速度のまま雷のような機動で動き回るそれは、すれ違ったロッドを
居合斬りの如き視認出来ない剣閃で斬り落としていく。
加えて一味違うドラグーンを持つレジェンドの的確なドラグーン捌きにより、無数かと思われたテンタクラーロッドは既に大半
が破壊されていた。
588初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:37:10 ID:???
「――ッ!?」
至近距離でビームが霧散する。陽電子リフレクターのおかげでこちらに向かってくるビームは全て防ぎきる事が出来るので、
今の攻撃は戦闘に支障をきたすようなものでは全くないのだが、問題はそこではない。
今の一撃を、アビーは陽電子リフレクターが弾くまで気付かなかったのだ。予期せぬ方角からの予期せぬ一撃・・・・・・計算を元に
戦闘を行うアビーにとっては最もあってはならない事の一つであり、それは己の計算が崩れた事の証だった。
再計算をする時間は無い。そもそも計算でどうにかなるかも疑わしい。
「このままでは・・・・・・」
自分の目的が達成出来なくなる。このまま三機に邪魔をされ続けては、初めて仲間と呼べる人達と一秒でも長く過ごすという
目的が霧散してしまう。
世界への復讐などもはやアビーにとっては石ころほどの価値もない。少しでも長く二人と居る事だけが、今のアビーの
ただ一つの願いだった。
それなのに、彼らは邪魔をする。これから長い年月を共に過ごせるであろう仲間を持っている者に邪魔をされるなど、
とても許せる事ではない。
「・・・・・・」
テンタクラーロッドの操作を完全に放棄し、アビーはミサイル、主砲、副砲の全砲門を開く。
「これで終いです。どのような結果になろうとも」
そして、全ての武装を一斉に発射した。
狙いは付けない。付けたところで通用しないのは目に見えてるし、現にあの三機に向かったミサイルやビームは悉く落とされるか
かわされるかしていた。
しかしそれが狙いだった。当たらずとはいえあの量、いくらぱりーんした二人+レイとはいえ足を止めざるを得ない。
周囲を爆煙が包む。それに乗じてアビーは、ヴェサリウスを煙の中に潜らせた。
(このままミネルバに突っ込んで、一気に決着を着ける!)
あの三機を落とす必要はない。ミネルバさえ落としてしまえば勝利は目前だ。
ミネルバさえ落とせば彼らの目的は達成される。その後すぐに二人を回収してどこかへ雲隠れすれば、別れるまでの時間
くらいは手に入る。
三機はヴェサリウスの位置を見失っている。もちろんでかい図体故にすぐに見つかってしまうだろうが、その前にミネルバを
落とすのは容易い事。インモラルという不確定要素が気になるが、こちらの攻撃を防ぐのならばむしろ好都合。その隙に
フロスト兄弟がミネルバを落としてくれる。
八割方成功するであろうと咄嗟に考えたこの策。最大の不安要素の三機がこちらを見失ってくれたので、もはや策は
成功したと言っても良い。
そして爆煙を抜けて砲門をミネルバへ向けようとしたその時――
589初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/08/24(金) 04:39:49 ID:???
「――!?」
不意に、横から強い衝撃を受けた。
(バカな!?陽電子リフレクターは――)
いつの間にか陽電子リフレクター発生装置が破壊され、何者かに砲撃を受けたのか。
しかし発生装置は正常。どこも損壊する事なく、発生装置は今もなおリフレクターを展開している。
(では、何が――!?)
艦側面を映すモニターを見て、アビーは全てを理解した。
「ガモフ・・・・・・!」
ガモフの主砲だった。
もちろん陽電子リフレクターの前では主砲の一撃など・・・・・・しかも旧型であるガモフの主砲など、ヴェサリウスに傷一つ
負わせる事は出来ない。
だからガモフは、ヴェサリウスに主砲の砲門を突っ込ませたのだ。さすがの陽電子リフレクターも、艦船クラスの質量を
持った衝撃を防ぐ事は出来ない。
「こんな・・・・・・こんな事で、私は・・・・・・!」
手段を講じる間もない。
次の瞬間にガモフの主砲が発射され、ヴェサリウスは真っ二つに割れた。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第三十二話〜問題はクラゲに変えた歯のその後〜
590通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 06:31:32 ID:???
>>582-589
初代1氏超乙

いや〜アスランの奇怪な言動はたまげたなぁ〜
591通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 09:04:18 ID:???
乙です。相変わらず小ネタがイカスぜ
592通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 09:13:32 ID:???
>結婚を前提に兄妹をやっている少女

ちょっとまてwwww
593通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 12:27:40 ID:???
アビー轟沈

合掌
594通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 13:25:20 ID:???
『ふっ・・・・・・俺は奇跡だって構わず起こしちゃう男なんだぜ?』

阿部さんかっこよすぎ
595通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 15:02:19 ID:???
アビィィー!

でも>問題はクラゲに変えた歯のその後 の方に大いに共感したw
そうだよなあ。あの後どうしたんだろうなあw
596通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 15:50:49 ID:???
ぐぇええ まだあったのかよ このスレ
ったく おまえらはホントホモ大好きだな
じじいになってもおまえらはこのまんまだな
ょうくきいとけよ ホモスレ住人
ぶちこんでやろうか?
597イケメン王子:2007/08/24(金) 15:56:17 ID:6LisCIby
俺 と し な い か ?

http://pr4.cgiboy.com/S/6003033
598通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:50:47 ID:???
ギリギリ苦し紛れに偶然デスティニーをハックしたところ
マユ画像を垣間見て種割れ逆襲に転じるアビー……いやなんでもない
599通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 16:57:18 ID:???
ていうかマユの方は何で狙い済ましたようなカットが多いんだw
600通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 17:05:21 ID:???
>>599
本当は両親や風景の写真が大半を占めていたけど
シンにはマユの、特に自分好みの萌え写真しか目に入らなかったのだと予想
601通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 23:41:21 ID:???
シンは複数のシードを持ってるのか
これが変態特有のものなのか大量の妹写真に反応したものなのか謎だ
602通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 02:29:50 ID:???
もちろん写真1枚ごとに1回割れますよ
フォルダを全開にしたら究極にして最強の生体兵器が誕生するでしょう
まぁその戦闘力は主に自家発電に使われるわけですが
603通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 16:53:29 ID:???
じゃあアスランがいっぱい増えれば
キラもいっぱい割れるんですね。
604通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 17:00:51 ID:???
ここのキラを前にした時のアスランほど殺したくなる凸はそういないからなあ
普段はいい味出してるヘタレなのに…
605通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 18:18:06 ID:???
アビーは阿部さんとは正反対の「イイ女」だから、これでは終わらないかも
606通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 00:56:53 ID:???
アビーがインモラルレディっての作ったりして。戦場はゲイとレズで埋め尽されるが。
607通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 07:06:46 ID:???
インモラルにドラクーンは搭載しないの?
608通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 07:42:43 ID:j1tk7Dwi
むしろ遠隔操作の小型ゲイボルクじゃね?ちゃんと掘った後の感覚も阿部さんに届く仕様で
609通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 08:08:32 ID:???
おいおい、真のいい男の股間は「男貫槍・ゲイボルグ」のみだって
小手先なドラグーンを使ってノンケを掘る阿部さんなんて見たくないよ
610通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 10:23:21 ID:???
阿部さんは突っ込まれても快感で幸せなのか?
611通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 10:41:45 ID:???
道下君にケツの穴でションベンさせるくらいだから
掘っても掘られても (・∀・)イイ!!
612通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:17:17 ID:???
ジェネシスにも掘られまくってるしな
613通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 11:52:20 ID:???
多田野スレで見たがノンケでもタチ役は出来るがネコ役させられてしかも勃起してる奴は真性らしい
614通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 03:21:29 ID:???
すっごい今更だが、インモラルってどんな感じのMSなんだ?
勝手にイメージしたのは∀とスタゲを足した感じだが…
615通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 04:23:23 ID:???
>>614
とりあえず機体のベースは基本ストライクらしいよ
で、肉色で艶めかしいフォルムなんだっけか
前にインモラルを再現しようとしていた御方がいらっしゃったんだが
どうやら製作をやめてしまわれたようだ
616通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 10:11:25 ID:???
>>614
想像し辛いんだったらカトキ氏でいいんじゃないかと思っている
617通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 11:26:24 ID:???
ゲイ・ボルグ削りだしてる所を親に見られてたそうだからなぁw
618通常の名無しさんの3倍:2007/08/28(火) 15:41:03 ID:???
>>617
でも彼なら、彼ならきっとやってくれる。
俺が思うに理想ね形にするためにパテの盛り削りを繰り返してるんだよ。
619通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:25:38 ID:???
親父さんのために専用のゲイボルグを作ってあげてるんじゃない?
それが終わったらアッー!
620通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 12:46:15 ID:???
>>605
阿部VSアビーという最高のゲイ・レズの直接対決も見てみたい

でも互いに無視しあって「すれ違う翼」で終わるんだろうな
621通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 15:52:49 ID:???
アビーは阿部さんに比べて異性への抵抗があるよな。
シャギアはともかくオルバが女だったら
今よりも強くなってるだろうなw
622通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 18:14:33 ID:???
阿部さんは抵抗がないってより容赦がない
623通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 19:38:45 ID:???
フロスト兄弟が阿部さんに掘られてゲイ化したら
アビーどうするんだろう
624通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:13:29 ID:???
>>623
おっと、アビーにはこの俺様がいるぜ?
だから変態双子がいようがいまいが関係ないな
アビーの過ごす夜はハイプレッシャーでホットリミットだ
625通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 20:49:24 ID:???
>>624
はいはい痔が治ったからって他の艦にまで迷惑かけるんじゃないの
626通常の名無しさんの3倍:2007/08/30(木) 23:59:09 ID:???
>>623
女体の良さをみっちりねっとり教育してくれます







コニールあたりを教材にして
627通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 00:04:08 ID:???
ラストでガロティファが後ろを向いたら車椅子の兄さんがブラウスのボタンを全開に・・・・
628通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 01:03:16 ID:???
>>623
ドムトリオという前例もある、性別を超えた友情は決して揺るがない!




…………といいなぁ。むしろヒルダさんは俺がもらっちmうわなにをするやめr
629通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 19:09:37 ID:???
これは俺の勘なんだが、明日の早朝に初代氏が降臨する気がする
…外れたら…アスランの尻にダイナマイト詰めていいぜ?
630ASRN:2007/08/31(金) 20:08:00 ID:???
アスランの尻にはキラのダイナマイトを挿すべきだろう





やばい、想像したら射精した
631通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 22:05:09 ID:???
凸自重汁
632通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 10:10:42 ID:???
さあキラ早くおr…いやアスランの尻にお前のダイナマイトを挿入するんだ
そして中で思いっきり爆発させてくれ!
ああもう俺は射精している――
633通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 13:25:59 ID:???
今アスランのパイロットスーツの中は精液でパンパングショグショのことだろう
634通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 16:46:20 ID:???
此処のアスラン、カナードにはどんな反応をするんだろう?
635通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 17:41:46 ID:???
キラと似た匂いがする。だがお前はキラとは違う!
とか言って撃墜しそうな気がする
636通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:15:36 ID:???
むしろ捕獲してキラの髪型のヅラを被せて掘るんじゃないのか?
637通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:28:42 ID:???
そうかな。
アスランはキラへの愛(執着)を代替物で満たそうとしないとは思うが。
アスランのキラへの愛はキラにだけ捧げるものだと思う。
ただ悪食なので掘る可能性は否定できない。
638通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 18:32:37 ID:???
いや、俺は受けっぽいキラを掘りつつ、攻めっぽいカナードに掘られる、夢のプレイを目指すとみたぜ!
639通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 01:05:52 ID:???
ミネルバ着任当初にシンを誘おうとした事からアスランはキラ以外の男とヤルのもおkだろ
640初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:37:42 ID:???
「貴様・・・・・・阿部高和と言ったか?」
ヴェサリウスとデスフリコンビの交戦を背景に、ヴァサーゴ、アシュタロンはインモラルと対峙していた。
『おまえアナルは初めてか?力抜けよ』
「私は貴様が憎い・・・・・・」
『心配するな。元々アナルはペニスが入るように出来ている』
「貴様のような世界に認められた強者が、我々の邪魔をする権利などない!」
『考えてもみろ。ウンコだってペニスみたいなモンだろ?』
「貴様には分かるまい!世界から贋作呼ばわりされた我々の気持ちが!!」
『男は度胸、なんでも試してみるもんさ』
対話が成立してなかった。
――「兄さん・・・・・・あいつとは話すだけ無駄っぽいよ」
――「・・・・・・そのようだな。ちっ、これから訊かれてもいないのに犯罪の動機をぺらぺら喋って読者の同情を
引こうと思っていたのだが・・・・・・」
火サスなんかで10時40分あたりに崖の上で繰り広げられる会話なんかがそんな感じである。まぁ大抵はクダラネー
動機なんですが、読者の気を惹くにはもってこいです。
例:
・避難民を乗せたシャトルを撃った→逃げ出した腰抜け兵だと思った→それでもアウト。
・この娘を殺すわ!→だってパパ死にそうだし→今思えば奴はあそこで死ぬべきだったのかもしれません。
・NJキャンセラーのデータをムルタに渡した→戦争を終わらせる鍵だと思った→けどそんな事はなかったぜ!
・マユ殺した→正義と信じた行いの裏では悲劇が・・・・・・→紆余曲折を経て殺ったのはオルガよ。
・エターナルを援護した→あれはザフトの船だ!→どう見てもテロリストです。
・親父殺した→戦争が終わると思って殺った。今は反省している→泥沼に。
・敵国の軍に入った→中から変えようと思ったんだ→でもユフィ死んだからもうどうでもいいや。
・戦場から勝手に離脱した→妹がさらわれたんです→井上・・・・・・
・コーネリアを撃った→あれっ?ワシなんでこんな事――→あqwせdrftgyふじこ――
・新人に制裁を加えた→実戦であんな勝手な事しちゃあいけないんです→しょうがないね。
・ララアを殺った→急にエルメスが来たので。
・ロザミィを殺った→急にトチ狂ったので。
・フラニーを殺った→トチ狂ってお友達になりに来たので。
などなど。
『さて、ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な・・・・・・』
ゲイ・ボルグでヴァサーゴとアシュタロンを交互に指すインモラル。
「・・・・・・、ふっ。舐められたものだな」
その様子を見てシャギアは、不快感を露にした。
「まるで勝った気でいる・・・・・・オルバよ、どうやら奴の目に我々はただの餌としてしか映っていないようだ」
――「気に食わないね、それ・・・・・・まるで僕らが三下みたいじゃないか」
『えっ?だっておまえらヴェサリウスのオマケだろ?戦力的に考えて』
「・・・・・・」
――「・・・・・・」
どうやら阿部の目に彼らは、はねとびで言うところの西野程度の存在価値だなぁといった感じに映っていたようだ。
641初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:38:56 ID:???
「・・・・・・、ふっ」
それでもめげないシャギア兄さんは、不敵に笑ってみせた。少し涙目だが。
「確かに今までは大した活躍をしていない・・・・・・それは認めよう。だが!今の我々は昔とは違う!」
『どのへんが?』
「今の我々には、心から信頼の置ける仲間がいる!そう、アビーだ!ヴェサリウス云々ではない、アビーが背中を守って
いるからこそ今の我々は真の力を解放する事が出来るのだ!」
『そうさ!背中を守ってくれる味方がいるという事・・・・・・それ自体が僕らに力を与えてくれるのさ!』
そう――今の彼らは二人きりではない。アビー・ウィンザーという仲間がいる。彼女の存在は互い以外を信頼出来なかった
彼らを大きく変えた。
それは信じるという事。所詮二人で出来る事など限界がある。しかし仲間がいるなら話は別だ。例えアビーがヴェサリウスでなく
そこいらのポンコツ戦艦に乗っていたとしても、彼女がいるという事自体が彼らの支えとなって力を与えてくれるのだ。
『ふーん。・・・・・・でもさ』
二人のセリフを興味なさげに聞いていた阿部は、二人の背後を指差した。
『ヴェサリウス落ちてるよ』
阿部の指した方を見ると、ちょうどヴェサリウスが真っ二つになったところだった。
「『な、なにィィィィィィィ!!?』」


――直後、ヴェサリウスは爆発を起こした。
爆発によって生じた炎は、ヴェサリウス内部を余す所なく焼き尽くす。生き残る余地が欠片ほどもないので、中にいる人間が
助かる術はない。
「危ないところでした」
そんなヴェサリウスの様を背に、アビーは呟いた。
寸でのところで脱出したアビーは、ノーマルスーツを着込んで宇宙を遊泳していた。
目指す場所はミネルバ。ヴェサリウスを失った今、彼女に出来る事は単身でミネルバに乗り込んでブリッジを制圧する事。
当然道中デスティニー、ストフリ、レジェンドに見つかる可能性はあるのだが、基本的に彼らはマヌケなので問題ないだろう。
「・・・・・・まさか私がこんな行動に出るなんて」
アビーは自分の今の行動に驚いていた。
アビーは元々消極的なタイプだった。化け物戦艦を一人で操る能力や軍のコンピュータに易々と侵入出来る能力がありながら
つい最近まで何も行動を起こさなかった。復讐心こそあったがそれだけで、日々を無為に過ごしていた。
しかしフロスト兄弟と出会ってからアビーは変わった。目的に向かってひたすら進み続ける二人と共に過ごしていく内に、彼女
は彼らに感化されていった。今の状況がいい証拠だ。昔の彼女なら、ヴェサリウスが撃沈された時に全てを諦めて艦と運命
を共にしていただろう。
「さて、あの二人は――」
ミネルバの方に目をやる。
二人はミネルバを落とさんとインモラルと交戦していた。まるでこちらの事など気にもしていないかのように。
「・・・・・・それでいいのです。つまらない事に脇目を振る必要はありません」
二人はアビーの言ったように、ちゃんと前だけを見続けていた。
642初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:41:15 ID:???
爆炎に包まれるヴェサリウス――それは、仲間の死を意味するものだった。
――「に、兄さん・・・・・・」
ショックを隠しきれない声で兄に語りかけるオルバ。
しかしシャギアは、すぐに意識をインモラルへ移した。
「オルバよ。今はそんな事を気にしている場合ではない」
――「そ、そんな事って!?アビーが死んじゃったんだよ!?」
「だからどうしたというのだ。・・・・・・仲間が死んだからといって敵に背中を見せていいのか?」
――「それは・・・・・・そうだけど」
「もしアビーを悼む気持ちがあるのならば・・・・・・前を向け。それが彼女の望んだ事だ」
シャギアはずっと前を見続けている。何故なら、それが彼女の遺言だったから。
――「兄さん・・・・・・」
シャギアとオルバは思考を共有出来る。だからオルバは、兄と同じように前を向いた。
――「分かるよ兄さん・・・・・・兄さん、心で泣いてるんだね」
「・・・・・・・・・・・・。オルバよ、それは・・・・・・」
ここは感動の場面のはずなのだが、一気に場がしらけた。
心で泣いてる、なんて陳腐なセリフを吐かれてはそれも仕方のない事だよ。いやね、ドラゴン桜のドラマでもさ、言ったじゃん?
山なんとかがさ。「あんた、心の中で泣いてるから」とかなんとか。それ聞いた瞬間・・・・・・ふふ、最終回なんですが・・・・・・
しらけてしまいましてね。
ちなみに俺の他のしらけワード。
・「死にたい死にたいって、生きたくても生きられない人もいるんだよ!」
・A「そんなのおまえらしくない!」 B「俺らしいってなんだよ!」
・「金で○○(愛とか心とか)は買えないんだ!」
てゆーかアビー生きてるし。
と、ここまで書いてふと思ったのだが、一番場をしらけさせているのはひょっとして俺なのではなかろうか?まぁいいや。
『えーと、そろそろ掘ってもいいのかな?』
今まで待ってた阿部さんが尋ねた。
「良くはない。貴様に許可するのは――死、ただそれのみ!」
『今までの僕らだと思わない事だね!』
ようやっと戦いの火蓋が落ちた。


「ふぅ、酷い目に遭ったぜ」
ミネルバのブリッジに、ひょっこりアスランが現れた。
「あらアスラン。生きてたの?」
「頑丈だけが取り得なんですよ」
コクピットを蹴り込まれたにも関わらずアスランは無傷だった。
「それで、戦況は?」
言いつつアスランは適当な席に座る。
「なに当たり前のように居座っているのかしら・・・・・・?」
「いや俺元々ミネルバ隊なんですけど・・・・・・」
今思い出したけど、そう言えばアスランはミネルバ隊所属だった。
「戦況は・・・・・・見ての通りよ」
モニターを目で指すタリア。
戦況はと聞いたものの、見るまでもなくそれは明らかだろうとアスランは思った。
何せ阿部の戦い方は、
643初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:42:57 ID:???
阿部戦闘フローチャート
 
 敵と戦う
    苦戦しましたか?
      yes    no → ア ッ ー!!
      ↓
 良い男の為せる業を出す    
    敵が奥の手を使用しましたか?
      yes    no → ア ッ ー!!
      ↓
 もういっちょ良い男の為せる業を出す
    敵が必殺技を繰り出してきましたか?
      yes    no → ア ッ ー!!
      ↓
 それを上回る良い男の為せる業を出す
      ↓
     ア ッ ー!!
                      (BLEACHアンチスレのテンプレの一部を抜粋、改変)

てな感じなので、モニターを見るまでもなく次の瞬間にはア ッ ー!!だろうなとアスランは思った。
しかし、現実はそう甘くはなかった。
「・・・・・・あれっ?」
なんと、阿部がフルボッコにされているではないか!
たまらずアスランはメイリンから通信マイクを奪い取った。
「ちょっ、何するんですか!?」
非難の目を向けるメイリンを無視し、アスランは阿部に通信を入れた。
「おい阿部!何やってるんだ!?」
『いや、なんかちょっと調子が出なくって・・・・・・』
「調子?なんだ、まだどっか悪いのか?」
『一応病み上がりなんでね。栄養を補給したいんだけど』
「そうか。それなら・・・・・・ん?」
視線を感じ振り向くと、メイリンがじっとアスランの方を見ていた。
「なんだメイリン。悪いが俺はおまえとは付き合えないぞ」
「んな事言ってねーよ。それより、今の声ってひょっとして・・・・・・」
メイリンはスピーカーから流れてくる声に聞き覚えがあった。
そう、忘れもしない――自分のハートを鷲掴みにした、ツナギの王子様の声とそっくりだったのだ。
「ん?阿部がどうかしたか?」
「その阿部さんって人・・・・・・もしかしてツナギを着てません?」
「そうだが・・・・・・なんだ突然?」
アスランの言葉を聞いて、メイリンの表情がぱぁっと輝いた。
「やっと会えた・・・・・・私の王子様・・・・・・」
恋する乙女の顔を見せるメイリン。恋焦がれた相手との再会・・・・・・それは乙女にとって至福の瞬間なのだ。
「王子様?何を言ってるんだメイリン?」
「あの、アスランさん!今の通信はどこに入れてるんですか!?」
「どこって・・・・・・」
アスランが通信先を指差すと、メイリンの顔が今度はさぁっと青ざめた。
「えっ・・・・・・?・・・・・・もしかして、アレですか?」
644初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:44:55 ID:???
「ああ、アレだ」
二人の言うアレとは、言うまでもなくモニターの前で戦闘行為を行っている肉色のMS。
その肉色のMSは有名だ。股間の武装で敵MSを後ろからファックするという変態戦闘行為を行うMSなど、どこの世界を
見渡してもそいつ以外には存在しない。
そしてそのMSのパイロットがどのような人種なのかも、もはや周知の事実となっていた。
「いや、そんなハズない・・・・・・あり得ないあり得ないあり得ない・・・・・・」
虚ろな瞳でぶつぶつ繰り返すメイリン。
そして次のアスランの言葉が、彼女へのとどめとなった。
「何を思ってるか知らないが・・・・・・あいつゲイだぞ?」
「がっ・・・・・・!!」
メイリンの作画が崩壊した。
「ゲイ・・・ゲイ・・・初恋の相手がゲイ・・・・・・うふふあはは・・・・・・」
「か、艦長!メイリンが風化してます!!」
「あらやだ。アスラン、メイリンの代わりにオペレーターやってちょうだい」
「了解。・・・・・・で、話の続きなんだが、阿部」
椅子に積もったメイリン砂を払いのけ、アスランは阿部との話を続ける。
『ああ。なんか身近にファック出来るものはないか?』
「ファック、か・・・・・・」
アスランは少し考え、そして阿部に言った。
「よし!ミネルバをファックしていい!」


フロスト兄弟が繰り出す必殺の陣『フロストコンビネーション』。
スパロボあたりで実際に技になっていそう(ってかRではなってた)だが、彼らのコンビネーションは他キャラのそれとは
大きく一線を画する。他キャラのコンビネーションは、言ってしまえば所詮は『息の合ったコンビネーション』に過ぎない。
しかし彼らは、そんな域を超越していた。それも生まれながらにして。
思考の共有――贋作とされた彼らが、唯一備えている力だ。元より双子であるという事で抜群のコンビネーションを誇る
彼らにその力は鬼に金棒、例えば互いが互いの見ている場所を意識の共有という形で理解出来るので、視界は実質
二倍――それが戦闘においてどれほど有利な事かは語るまでもないだろう。
そう、彼らは1+1をきっちり2に出来る唯一の存在なのだ。それって別に大した事じゃなくね?と思うようだが、例えば
サッカーを思い出して欲しい。司令塔と呼ばれる選手でも、プレーにおいては積み重ねた練習で培った『勘』でボールを
出しているに過ぎない。あいつはああ動くはずだからあそこにボールを出す、あそこに出せばあいつがシュートするだろう、
この局面だとあいつは上がっているはずだ、といった具合に、あくまで自分が考える他者の動きをなぞって動いている。
当然その予測が外れる事は多々あり(例:急にボールがry)、それ故に完全なコンビプレイなど存在し得ない。
しかし彼らは思考の共有によりそれを可能としている。相手がどこにいて何を思っているかをリアルタイムで知る事が
出来、それに最適な行動を起こす事が出来るのだ。ことコンビプレイにおいては、彼らの右に出る者はいないだろう。
とまぁ長々と書いたが、それ故この場でインモラルフルボッコショーUが開催されているのだ。
仲間を失ったという事もあるだろう。時に気迫は敵との実力差を縮め、今の彼らは気力170ってな感じだった。
そんな彼らに対し阿部さんはと言うと、
「アウチッ!?アアウチッ!?」
イマイチ調子が出ていなかった。
『やれる・・・・・・これならやれるよ兄さん!』
『ああ・・・・・・これは弔い合戦だオルバよ。敗北は許されんのだ!』
「ンギモッヂィィィィィ!!」
ついでに別な快感に目覚め始めたが、阿部さんの好むプレイはあくまで純然たるSEX・・・・・・掘りつ掘られつのアナル
プレイなのだ。
645初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:49:09 ID:???
と、そこでアスランから通信が入った。内容はさっきの続きだ。
『よし!ミネルバをファックしていい!』
ミネルバのファック――それはイマイチ調子の上がらない阿部には10秒チャージ2時間キープ、栄養補給にはもってこい
だった。何故精液を射出するのに栄養が補給出来るんだ?というのは考えてはいけません。補給出来るんです。
ちなみにミネルバとは、護衛対象の戦艦である。
「ひゅう♪嬉しい事言ってくれるじゃないの」
『存分に掘りちょタリア艦長うわなにをするやめるんだあqwせdrftgyふじこ』
何やらブリッジでマズイ事になっているようだが、そんな事阿部さんはお構いなしだ。てかそんな事でどうにかなるような
アスランではない。
インモラルはヴァサーゴとアシュタロンに背を向けた。
『まだこんなものじゃ・・・・・・え?』
『背中を見せた・・・・・・?逃げるつもりか!?』
そのままインモラルは一直線にミネルバの傍へ行き、そして――
「フンッッ!!」
ゲイ・ボルグを突き立てた。


実にあっさりとミネルバに侵入したアビーは、ナイフ片手にブリッジへ向かっていた。
(どうしてザフトというのはこうもザルなのでしょうか・・・・・・?)
仕様です。
「おい貴様!こんな所で何をしている!」
不意に通路の先から、銃を構えた大柄な兵士が姿を見せた。
「両手を頭の後ろに――」
しかし次の瞬間、兵士は通路に伏していた。
「しばらく眠っていてください」
ザフトの兵士など敵ではない。MS戦の王者が最新鋭のMSなら、白兵戦の王者は変態なのだ。
「おい貴様!こんな所で何をしている!」
「おい貴様!こんな所で何をry」
「おい貴様!こんな所でry」
「おい貴ry」
増援が現れた。彼らは地べたとキスをして昏倒する仲間を見て、ホールドアップを省略して発砲体制に入った。
「あまり手間を掛けさせないでもらいたいものです・・・・・・」
対するアビーはナイフを構え、彼らを迎え撃つ格好を取る。
――と、そこで兵士達に異変が起こった。
「「「「ア ッ ー!!」」」」
壁から突き出た棒状のモノにケツを穿たれ、嬌声を上げて倒れ伏したのだ。
「・・・・・・。いや、深く考えてはいけないような気がします」
何が起こったのか大体想像はつくが、アビーは努めてそれを頭の中から排した。
その後は何事もなく(男性兵士や屈強がズボンのケツに穴を開けて倒れてはいたが)、アビーはついにブリッジへ続く
ドアの前まで来た。
(あと少し・・・・・・あと少しで)
そしてアビーは、ブリッジのドアを開けた。


「ば、バカな・・・・・・!?」
『あいつ、味方の艦を――!』
インモラルの取った行動――それは、兄弟にとって信じ難い事だった。
護衛対象であるはずの艦を貫く・・・・・・常識ではとても考えられない事だった。
646通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 02:52:21 ID:???
支援
647初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:52:43 ID:???
『――――ッフォォォォォォゥゥィィィィィァァァァァァァッッッ!!』
そして次の瞬間、インモラルの体が肉色に輝き出した。
「なっ!?これは――」
MSが発光する様子などシャギアは当然これが初めてだが、その現象が何を意味するかは肌で感じ取れた。
『まさかあいつ・・・・・・戦艦のエネルギーを吸い取る能力を備えている!?』
いや、ただ絶頂に達しただけなんですけどね。
とにかく、ミネルバを掘った事により阿部、インモラルの両者に力がみなぎる。その溢れんばかりの力は、最新型の
スカウターでさえも破壊せしめるだろう。
それだけ阿部はテンションが上がっていた。射精した後はむしろテンションガタ落ちするんじゃないかとか、そんな事は
問題ではないのだ。
『兄さん!この力は――』
『落ち着くんだオルバよ。我々には必殺の陣があるだろう?』
言うまでもなくそれはフロストコンビネーション。絶対無敵の必殺の陣だ。
しかし考えてみて欲しい。
いくらコンビネーションが完全だとはいえ、果たして蟻が巨像に勝てるかどうかを――
「よし、仕掛けるぞオルバよ!」
『了解、兄さん!』
二人で左右からインモラルを挟み撃ちにする。
と、そこで二人を違和感が襲った。
『・・・・・・ぬっ?』
『あれ・・・・・・レバーが・・・・・・』
機体の調子がおかしい。いや、どこも異常はないのだが、何故か思うように機体を動かせなくなっていた。
「オルバよ、どこへ行く!?それでは奴の餌食に――」
『に、兄さんこそ!なんでそんなところにいるのさ!?』
コントロールの利かない両機は、とあるポイントへと引き寄せられていた。
その中心点には――――インモラル。
先ほどから微動だにしていないインモラルに、両機は引きずり込まれていた。
「ま、まさかこれは・・・・・・!?」
インモラルゾーン――一定範囲内にいるMSを自身の股間に引き寄せる、原理とかが全く不明な業だ。
これに巻き込まれたが最後、男性パイロットの乗る機体は、遍くインモラルに突き穿たれる事となるだろう。
「くっ・・・・・・このままでは・・・・・・!」
どうレバガチャしてもヴァサーゴは思うように動かない。アシュタロンも同じで、もがいているのは見て取れるのだが
インモラルゾーンからは到底逃れられるようには見えなかった。
――と、ここで二人をもう一つの異変が襲った。
「――ぐぉぉ!?こ、これは・・・・・・!?」
兆候。いや、前兆と言ってもいい。
世界から引き剥がされる感覚が二人を襲う。今までも何度かあったが、今度のは桁違い――おそらく、これが最後であろう。
『に、兄さん・・・・・・!!』
「・・・・・・ぉおおおおおお!!」
648初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/02(日) 02:55:01 ID:???
しかしこのままでは終われない。ミネルバを落とさぬ内に・・・・・・仲間の仇を討たぬ内に消えるなど、許容出来るものではない。
「オルバよ!このまま奴を仕留めるぞ!!」
するとシャギアは、流れに敢えて身を任せた。抗えぬのなら乗るまで、そして一瞬の隙を突いてインモラルを殺る!
『了解!これで最後だ、インモラル!!』
兄の意思を言葉でなく心で理解し、オルバも流れに身を任せた。
「インモラルゥゥゥゥゥ!!!」
『落ちろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
そして、中心点。
振り上げた両機の拳はインモラルの体を捉え――

『フンッッ!!』
「『ア ッ ー!!』」
二機の姿は、世界から消えた。


アビーは勢いよくドアを開け放った。
ブリッジの全員(タリアにボコされたアスラン及び風化したメイリン及び掘られた男性クルーを除く)が彼女に目を向ける。
タリアは突然の来訪者に驚きながらも、彼女に訊いた。
「あなた・・・・・・誰?」
何がなんだか分からないわといった風の顔のままでアビーに問い掛けるタリア。
アビーはそんな彼女に、こう答えた。
「・・・・・・アビー・ウィンザーです。ええと・・・・・・通信士の資格を持っています」
二人は互いに目を丸くしていた。


機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
第三十三話〜つまり我々は糞をするたびに掘られているのです〜
649通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 03:00:12 ID:???
ちょwwwwwwww変態兄弟消える直前に掘られたwwwwwwwwww

それはともかく1氏なんかあったんスかw機嫌悪そーなんスけど。
650通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:16:36 ID:???
これはwwwww
フロスト兄弟帰還後の世界が、前出てたAW(アフターウホ)になる悪寒wwwwww
651通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 08:59:55 ID:???
流れに乗ったりせず抵抗していればこんなことにはならなかっただろうに…
652通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 09:54:16 ID:???
初代氏乙
しかし、手塚ゾーンwww
フロストブラザーズは掘られてしまったのだろうか?
というかミネルバが掘られたということは帰還していた筈の西川も?
653通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 09:54:20 ID:???
この戦いでアスランも、晴れて阿部さんに掘られたんだよな?
654通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 10:45:08 ID:???
初代1氏乙!
            _ -───-  _
          , '´        `ヽ
          /              \
        /                 ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=ヘ ヽ
       ' 「     ´ {ハi′       }  l
      |  |                 |  |
       |  !                   |  |
      | │ノ二__‐─ァ   ヽニニニニヾ〈  !
      | |                 |  |    
     /⌒!|    ●       ●   ,'⌒ヽ 
     ! ハ!|                   |    ところで、某スレに出現したこのAAを見てくれ
    ヽ!ヽ !                 ! , ′   こいつをどう思う?
      ヽ ';;      (_人__丿     レ'
       ゙''\',              / 
          ヾ/⌒⌒i   /⌒ヽ /
          /    |   |   \    
655通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 11:31:20 ID:???
俺にはフロスト兄弟がインモラルをフィストファックしたようにしか見えんw
656通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 16:30:05 ID:???
機動新性器ガンダム(*)
第1話「穴は出ているか」
657通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 17:14:34 ID:???
狙うのはティファではなくガロードか。
向こうではジャミルがゲイっぽいなw
658通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:20:00 ID:???
>>652
またなんやかんやあって痔になって戻るような気がする
659通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 00:29:14 ID:???
>>655
あれだ、双竜紋のドルオーラのようにゲイ・ボルグを両拳に移して、
クロスカウンターでヴァサーゴとアシュタロンをフィストファックに。

あと、タリアはともかくアビーも目を丸くして静かに挨拶してるとは…
ひょっとして兄弟との今までの記憶dじゃってる?
660通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 07:36:52 ID:???
>>659
兄弟は世界から弾かれちゃったからアビーの記憶もdでるんだろうな
661通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 11:08:06 ID:???
アビーが覚えていれば1年くらいしてから帰ってくるんじゃね?
662通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:28:49 ID:???
>>661
1年…
AWでの歴史改変がなければ兄は車椅子か…
663通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 18:24:24 ID:???
阿部とかきめぇんだよ、ホモネタが面白いと思って調子
乗ってんじゃねーぞ。新シャアでやんなやカス共。
てめーらいい加減この板から
消えろ!腐女子は出てけ!
664通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 18:30:08 ID:???
>>663
阿部→あべ にしたほうが分かりやすいな
665通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 18:31:45 ID:???
>>663
お前初めてじゃないな?力入れろよ
666通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 18:52:30 ID:???
今の首相もいい男なのかい?
667通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 19:24:18 ID:???
>>666
おいおい、それは何の冗談だい?

……いいか、誰にも見つからないように
「ちょwwwwwwwww阿部総理wwwwwwwwwwwww」でぐぐるんだ
これは誰にも言ったりしちゃだめなことだからな
668通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 20:34:38 ID:???
>>667
ちょwwwwwこれはwwwwwwww
669通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 23:20:16 ID:???
>>663
死ね
670通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 23:27:20 ID:???
>>669
志村ー斜め斜めー!
671通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 23:56:52 ID:???
>>675
俺も初アナルは高校の時で
そん時ローションとかも無かったから
オリーブオイルで代用したよ(びんぼクセ―w

自分の場合は浣腸で中のもの出してきてもらってから
じっくりアナルほぐすよ。
指が三本も入るようになればいけるんじゃないか?

>>677
終わったらもちろんよく洗うよ
俺も大腸菌は怖いとは思うから、自分でアナル舐めたり
アナル後は口でしてもらったりはできないのう・・・するやついるらしいが

>>678
だよねん
672通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 00:16:50 ID:???
>>671
ホンモノだァーッ! ホンモノがいらっしゃったぞォーッ!!
673通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 00:28:53 ID:???
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674通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 01:07:36 ID:???
このホンモノさん(ンとノを取ったらホモだ)一体何処にレスしているんだー!!
675通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 10:03:51 ID:???
昨夜初アッー!した高校生です
ローション使わなかったから尻が痛い痛いwwwww
676通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 12:17:00 ID:???
ksk
677通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 12:35:51 ID:???
さっき生で突っ込んだんだけど、菌とか怖いし洗ったほうがいいかな?
おまいらはどうしてる?
678通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 12:55:18 ID:???
           , -─- 、  , -‐- 、
        ,, -'"     `V     `‐、
      /                 \
    ./                       \
    /                      ヽ
   ./  /                   l  ヽ
  /  / /  / ./ /          l   | .l .lヽ
  |  l. l  /  / / ./ .l    |  |  l  / /  l l.〉
   l、 | |  l  / / ./ ./   |.  l  | ./ ./ ./ | |./
    l、| | l // ///|   l  / / //// / /     ∧∧∧∧∧∧∧∧
    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | /     .<ず っ と 俺 の>
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'     <  タ ー ン に  >
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l     <    し た い  >
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ       ∨∨∨∨∨∨∨∨   
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ!
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .|
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       |
    |     _|_\       /| ./      |
   (|   ,.-‐'"    | \__/  .|/    _,.-─;
   |/    .(;;) |─────┤ _,.-‐'":::::::::/
   ̄         |::::::::::::::::::::::::::::::|^l::::::::::::::::::
679通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 14:32:13 ID:???
二次に本質あり
680通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 19:23:19 ID:???
                    、、,,,,,ィ ァ;;;;/ ,,, ,,、、、 ,,,i| l|l||/ ll|;;;;;;;l;;;l l l;;;;;l|、;;;;;;;;ン | )
三、_,,、-ー'''"    ,,、 '´     ..::ゝ;;//ィ};;;;/ ,ff゙''ー-、;;;;ヽ|||/::ノノノ从l/ l|リノノ//;;彡l;;| | )
 `''ソ彡     ,,/       イツ l| l(リ;;/   '、ッ彡ミヽ;;;;\}}/////"ノノ//ノノ;;彡.|;;| | 」   出 マ 者
'''''ノ"      /        レ'/ノ ヾ'|;;/   ゙'ヽ、,(::)`゙、;;;;;;)";;゙-ー彡'';;;;;ヽj;;;;彡l;l'、| |ヽ
フ        ノ        「|::|/ )  ゙'''|リ      ``゙"",ミミ"ヨ;;;;ィ=;<´゙''/;;;/、|| ';l ヽ之  せ ラ ど
"      /         X::/(    ::イ   三ニ=ー-゙゙'''゙} /}:`''゙='-ー'゙ /イ/   'l| ',', ヽ )
      /        :::リノ:::| 〉  ..::::l       ..::ィ' ノ:,'ノ:::'' ::: :: , "/::  ゙、  l;l | )  // を も
     l/         .::(/ :::|/ヽ  ..:::::l          `::( _,ソ:"  ゙゙゙ , '-'"',::::   l  ゙l| |ヽ, ・・
    ノ´         ..:: |〉 〈_||`'、::::::::',       ,ィ<'ー 、;ミ::ノ,,   , "   ゙,:::::.   }  || | /
  /          ..::  |〉  || / \ ::::',.    /:ィ-`' - 、ニ7'  , "l    |::::...  }  l| | Z
_,∠____     ..:::  |〉  ゙'、l Y''l::::::',     {、、', `''' "〉/  , 'イノ|    l::::::::..  ゙、 ||  ∠_
―-z      \   ..:::::::   |ヽ  \/`''i:::',   、`'ミ'ー-イ/ /∠Yl|    ゙,::::...  リ /     つ___
 // ̄\   \ ..::::..   | ヽ  L/ \t   `''ー ` ̄ ///イ       }:::::   ゙}
681通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 04:48:27 ID:???
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ     お前のドリルで
             ト.i   ,__''_  !        俺を突け!
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|
682通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:37:03 ID:sj1lpeiE
>>681
あなたと合体したい…
683通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 15:38:18 ID:???
すまん下げ忘れた
ちょっとアスランに掘られてくる
684通常の名無しさんの3倍:2007/09/09(日) 17:27:27 ID:???
>>681
ミスタードリラーを思い出した…当時ゲーセンに「掘って掘って掘りまくれ」のぼりがあって少し噴いた。
685通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 14:54:00 ID:???
グレンラガンで「穴掘りシモン」やら「螺旋力」やら「裸旋族」やら出てくる度によからぬ想像をしてしまうのですが
686通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 15:39:45 ID:???
しかもメインのキャラクター二人がアッーっぽい関係だからな
687通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 21:17:35 ID:???
愚連裸漢

これはいい男たちのすくつの予感w
688通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 12:29:49 ID:???
ゲイボルグVSギガドリル
689通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 15:52:03 ID:???
アッー!クグレンラガン
690通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 22:52:01 ID:???
さっきなんでも鑑定団に阿部さん出演してたぞ?

ついにいい男がお茶の間デビューだ!
時代がいい男に追い付いたか?
691通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:03:55 ID:???
>>690
kwsk
692通常の名無しさんの3倍:2007/09/11(火) 23:57:26 ID:???
>>691
薔薇族の元編集長が鑑定してもらった時に編集長の紹介でいい男が表紙の薔薇族
が出た。
まぁ鑑定してもらってたのは全く関係ないものだったが。
693通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 19:42:35 ID:???
>>681
グレンラガアッーン
694通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 03:47:14 ID:???
まさしく肛門突破だなw
695初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:08:51 ID:???
機動戦士阿部さんSEED DESTINY X
最終話〜や ら な い か〜


あの大戦から一ヶ月――何が発端となったかすら分からないという不可解な戦争から一ヶ月の時が経ち、
プラントもようやく落ち着きを見せた。
「こほっ、こほっ・・・・・・ああキラ、わたくしはもうダメですわ・・・・・・」
プラント総合病院。
あの大戦の最中になんでか分からないけど重傷を負っていたラクスはここに入院していた。
「せめて・・・・・・せめて最後に婚姻届を・・・・・・」
余す所なくぴっちりと包帯に巻かれた手で婚姻届をキラに差し出すラクス。その手の震えは、余命幾ばくもないと
いった風だった。
「いやラクス・・・・・・そんな取って付けたように死にかけられても」
「ごふっ・・・・・・!も、もうわたくしは長くはありません・・・・・・ですからこれに判子を・・・・・・」
「『ごふっ』てラクス、血なんか出てないじゃない。てゆーか死にかけてるのに用意がいいんだね・・・・・・」
その婚姻届は必要事項は全て記入されており、後はキラが判子を押すだけだった。
「は、早く・・・・・・このピンクの包帯がわたくしの血で染まる前に・・・・・・」
「つーかカードゲームしてたんでしょ?クルーゼさんから聞いたよ」
「・・・・・・。ちっ、ですわ」
バレたと知ったラクスはくたばりかけの演技をやめ、ベッドから体を起こした。
「もう少しでしたのに・・・・・・」
「どこが?どの辺がもう少し?」
呆れた様子でキラはリンゴの皮を剥き始めた。ラクスが入院したという事で、キラは仕事を休んでここに来ていた。
もっとも、ラクスのお見舞いと言うよりラクスが何かしでかさないかなと心配になっての事なのだが。
「で、ラクス・・・・・・みんなに迷惑かけてないよね?」
「当然ですわ。むしろわたくしは模範患者そのもの、毎朝五時半に起きてジョギングしたり小さなお子様と遊んであげたり
していますわ。あ、今度院内ライブをやるのですけど、よかったら来てくださいましね」
「・・・・・・なんで入院してるの?」
「そんな事よりキラ。・・・・・・あーん」
視線を一度リンゴに落としてから口を開くラクス。言わんとするところは一つだろう。
「自分で食べなよ・・・・・・ピンピンしてるんだし」
「もう、キラったら。入院している恋人にリンゴを食べさせてあげるのは基本中の基本ですのよ?」
「誰が恋人?」
「細かい事は抜きですわ。さぁ、早く――」
「失礼します」
と、ラクスのセリフを遮って、金髪の女性が病室に訪れた。
「・・・・・・と、お邪魔でしたか?」
端から見れば恋人同士な二人を前に、彼女は気を遣うような言葉を言った。
「いえ全然。むしろ助かりました」
「ちょーお邪魔ですわ・・・・・・」
「お二人にすごい温度差を感じますが・・・・・・そんな事よりラクス様。これを」
が、それは単に言ってみただけなのかラクスの言葉を気にした風もなく、彼女はラクスに書類を渡した。
696初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:10:56 ID:???
「・・・・・・またですの?」
「はい。今回の件は事後処理が色々と大変なのです」
「はぁ・・・・・・ゆっくりサボ・・・・・・じゃなくって療養も出来ませんわ」
「サボ?今ラクスサボリって言おうとしたよね?」
「お願いします。それでは失礼します」
そう言って、彼女は病室から出て行った。
「はぁ・・・・・・面倒ですわ」
「そうか・・・・・・病院で何かをしでかすんじゃなく、入院の時点で既にやらかしていたんだ・・・・・・」
「ん?何か言いました?」
「別に。それよりあの人は?」
「なんでもミネルバの新しいオペレーターですとか。結構優秀らしいですわ」
「ふぅん・・・・・・」
「名前は確か・・・・・・アビー・ウィンザー、だったかしら?ですわ」


一ヶ月前に一つの戦争が終わりました。
いえ、正確には『戦争が起こっていたと思われる状況』がそこにあっただけで、戦争をしていたのだと認識している人間は
誰一人としていません。戦争は終わったわけではなく、そもそも誰も戦争など始めてはいないのです。
その結果、軍は大きな混乱に見舞われました。気付いたら自軍のMSや戦艦がそこかしこに破壊され浮遊していたのですから、
それは無理も無い事です。おかげで軍の上層部はてんやわんやの大騒ぎで、普段怠けている(と噂される)三馬鹿こと
ラウ・ル・クルーゼ、アンドリュー・バルトフェルド、マルコ・モラシムの御三方も事後処理に追われる毎日だとか。
そんなこんなで一ヶ月、ようやくザフトも落ち着きを見せ始めました。
「アビー・ウィンザー、ただいま戻りました」
「ご苦労様。じゃあもう今日は上がっていいわよ」
「了解しました。失礼します」
グラディス艦長に背を向け、私は艦長室を後にしました。
あの戦争で最も困惑した人間は、おそらく私でしょう。
――何せ私は、気が付いたらミネルバのブリッジにいたのですから。
何故あの場にいたのかを私は知りません。ありのまま起こった事を話すなら、「プラントの街を歩いていたと思ったら、ミネルバ
のブリッジにいた」という感じでしょうか。何を言っているのか分からないかもしれませんが、私も何が起こったのか分かりません。
「あ、アビー!」
不意に声を掛けられ振り向くと、赤い瞳の少年が駆け寄ってきました。
シン・アスカ。デスティニーガンダムのパイロットで、ミネルバのエースである少年です。
そしてそのすぐ後ろには、誤射マリアことルナマリアさん。
「アスカさん。何か御用でしょうか?」
「ああ。今からメイリンのお見舞いに行くんだけど、アビーもどうかなって」
メイリンさん・・・・・・ミネルバのオペレーターで、今は自宅で療養しています。何か酷いショックを受けたようで、発見された
時には全身の約100%が砂になっていました。今では七割ほど形を取り戻したようですが、まだ仕事が出来る状態では
ないようです。
「ちょっとシン!私は反対よ!」
「え、なんで?」
「だ、だって・・・・・・前にアビーが来た時には・・・・・・」
そう、私は前に一度メイリンさんのお見舞いに行ったのです。
で、その時弱りきったメイリンさんを見て・・・・・・その、不謹慎なのですが・・・・・・欲情してしまいまして。
そしてメイリンさんに襲いかかろうとしたところをルナマリアさんに見つかり、その後三日三晩の死闘を繰り広げたという
次第です。しかしまさかルナマリアさんがあれほどの実力の持ち主とは・・・・・・ルナマリアさんを襲うのには苦労しそうです。
697初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:12:50 ID:???
「問題ありません。すぐに行きましょう」
「ちょっとアビー!私は許可してないわよ!」
「私は許可を求めた覚えはありませんが」
「な、何よその態度は!?また戦争がしたいの、あなたは!?」
「それ俺のセリフ・・・・・・」
「いよぅ、子猫ちゃん達!なに揉めてンだい?」
と、ルナマリアさんと揉めていると小汚いオレンジがやってきました。
ウザイ、馴れ馴れしい、空気読めないの三拍子揃った、今すぐにでも消えてもらいたいハイネ・ヴェステンフルスです。
ちなみに彼は何者かに撃墜された後三日ほど宇宙に放置されて生死の境を彷徨ったらしいですが、どうでもいいですね。
「なんでもありません。さ、構わずお進みください。あなたを妨げる物は何もありません」
「いや、あるぜ。妨げる物は、さ」
「・・・・・・。なんですか、それは?」
「それはな・・・・・・俺の瞳を釘付けにする、カワイイ子猫ちゃんぐぼっほ!!!?」
言いながら肩に手を回してきたので、殺すつもりで脇腹に肘をお見舞いしました。あ、アスカさんが引いてる。
「あ、相変わらずキッツイなぁアビーちゃんは・・・・・・」
息も絶え絶え、といった風ですが、生きていました。ちっ。
「さて、ゴミムシの掃除・・・・・・もとい、ハイネさんが御沈黙なさったので行きましょうか」
「いや沈黙って・・・・・・大丈夫ですか、ヴェステンフルス隊長」
「だーかーら・・・・・・ハイネ、って呼んでくれなきゃ」
「上手くまとめてるようだけど、あなたを呼ぶつもりはないわよ?・・・・・・てゆーかメイリンのお見舞いってのは口実で、
本当はシンとどこか行こうと思ってたのに・・・・・・」
「取りあえず医務室に(ぴりりりり)・・・・・・!?もしもし、マユか!?ああ、兄だぞ!」
「ハイネの『ハ』は『ハルバートン』のハ〜♪」
「ああもうメンドくさい!シン、早く行きましょ!」
「うん、うん・・・・・・分かった!すぐに見るよ!・・・・・・あー、ルナ。悪いけどマユが海に行った時の写真送ってくれたから
それ見るわ。お見舞いはまた今度な。じゃ」
「ちょっ、シン!・・・・・・ああもう、なんでいつも上手くいかないのよ・・・・・・」
「よしルナちゃん!じゃあ俺と一緒にごふっ!?」
「黙れ。・・・・・・はぁ、帰ってテレビ見よ・・・・・・」
「ルナちゃんまで・・・・・・じゃあアビーちゃんにゲブフォォ!?」
なんだかよく分からない内にお見舞いは中止になったようです。
いつもながらに騒がしい面々。一緒にいるととても疲れますが、私はそれを不快に思った事はありません(オレンジ除く)。
何故なら、これは私が望んでいたものだからです。行動や言動は滅茶苦茶だけど信頼は出来る彼らと――仲間と共に
過ごすという事は、私が望んで止まなかったもの。世界を恨む事しか出来なかった私は、あの不可解な出来事のおかげで
幸福な時間を手に入れる事が出来たのです。
「・・・・・・」
だから今の私はとても満たされている。何も不満なんて無い。
しかし彼らとこうしていると、不意に私の胸が何かに締め付けられる。
それが何なのかは分からない。だけど何かを失ったような、一種の喪失感が、ふとした瞬間に訪れる。
思い出そうとしても思い出せない。その感覚は本当に一瞬で、すぐに彼らの声にかき消されるようなもの。
――ただそれが、本当に大切なものだった事だけは確かだった。
698初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:15:16 ID:???
『おい阿部!いつまでそうしているつもりだ!?』
プラント宙域。イザーク率いるガモフ隊は、哨戒任務の最中だった。
もちろんこのような任務はエリートたる彼らのする事ではないが、それは昔の話。今の彼らは罰として一年間緑服として
扱われる事になっていた。
事の起こりはあの戦争での、ヴェサリウス撃墜だ。ヴェサリウスを撃墜した事には何の問題もないのだが、それは戦争を
認識していればの話。あの出来事の『過程』がすっぽり抜け落ちているため、『ガモフがヴェサリウスを撃墜した』という
事実だけが残る――つまり、彼らは味方の戦艦を落としたという事になったのだ。
もちろんイザークに動機はない。しかし裁判官の「ついカっとなってやったんだろ?」に対して彼は、反論する術を
持たなかった。何故なら彼は、ついカっとなってやりそうな人間だったのだから。
そんなわけでイザーク、ディアッカ、ニコル、あとついでにアスランは、哨戒任務に就いていた。ちなみに阿部は別に
ザフトというわけではないのだが、まぁ暇だからね阿部さん。
で、その哨戒任務中に何かを見つけたのか、阿部はインモラルで出てそこいらをうろうろしていた。
「いや〜、この辺りだったと思うんだけどなぁ」
彼らが今居る場所はプラント最終防衛ライン付近――つまり、フロスト兄弟が消えた場所。
『いったい何を探しているんだ!?失くし物なら見つからんぞ!宇宙空間で何かを見つけるという事はとても難しい
事なんだぞ!!』
どのくらい難しいのかと言うと、月蝕グランギニョルを口笛で吹くくらい難しいのだ。
「いや、失くし物ってんじゃない。ただな・・・・・・」
『・・・・・・ただ?』
「この辺りでとても気持ちの良いコトがあったような気がするんだ」
『なにィ!?そんなフザケタ理由でここまで来させたのか貴様!?だいたい気持ちの良いコトって貴様、そこかしこで
掘っているじゃないか!!おそらく宇宙の七割は貴様の言う『気持ちの良いプレイス』だぞ!!』
『イザーク・・・・・・おまえ宇宙を市町村と同じように見てないか?』
イザークの戯言はともかく。
阿部のペニスはあの戦争の事を覚えていた。いくら記憶が消えても、体に染み付いた感覚だけは消せないのだ。
まぁだからと言ってどうという事もなく。気持ち良かったというだけでは別に何が起こるわけでもなし、これから先数多の
男を掘っていく内にこの感覚(快楽)も埋没していく事でしょう。
『もう行くぞ!!真面目に働かないとマジに降格されてしまうからな!!今更緑服など御免だぞ!!』
『・・・・・・』
ディアッカが悲しそうな表情を見せた。忘れるなかれ、コイツはデスティニーからずっと緑なのだ。
「気のせいだったのかなぁ。・・・・・・ま、いいや。んじゃあ最後に――フンッッ!!」
別に何を思うわけでもなく、阿部はゲイ・ボルグで宇宙空間を掘った。
「・・・・・・おっ?」
699初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:17:49 ID:???
「あー、フリーデンに告ぐ」
荒野に佇む二つのMS。白い地上戦艦を前に、彼らはその進路を塞ぐようにして立っていた。
ここは地球。ただし満足な娯楽やネットワーク等とは無縁な荒廃した地球――AW世界の地球だった。
そしてその戦艦――フリーデンの前に立つ者達こそ、一月ほど前にこの世界に帰ってきたフロスト兄弟だった。
この世界に戻ってきた時、彼らはCEでの出来事を全て忘れていた。まるで長い夢から覚めたかのように、彼らは
いつも通りの朝を迎えたのだ。
向こうの世界での事を綺麗サッパリ忘れた彼ら――故に彼らはまた、いつもの日常を繰り返していた。
「速やかに停止し、我々の要求を受け入れる事を勧める」
『じゃないと今度こそ沈んでもらう事になるよ』
彼らの目的は言うまでもなくニュータイプの排除。世に出たニュータイプをとっ捕まえて表に出れないようにし、自分達の
価値を認めさせるという大きいんだか小さいんだかよく分からない目的だ。アベルさんは今頃地下牢で泣いている事でしょう。
「あー繰り返す。フリーデン艦長、ジャミル・ニートに告ぐ!」
シャギアは一旦間を置き、そして続けた。
「すぐにガロード・ランを引き渡すように!!」
――訂正。目的は変わり果てていた。アベルさんは今頃地下牢でケツを抑えながら泣いている事でしょう。


フリーデン、ブリッジ。
「ニート艦長!どうします!?」
「ニートって言うな。奴らの目的はティファか・・・・・・いい加減しつこい奴らだ」
彼の名はジャミル・ニート。ニートって聞くと原作キラや最近ではシグナム副隊長などが有名だが、彼こそ元祖ニートだ。
彼の目的はニュータイプの保護。二度とニュータイプを戦争の道具に使われないようにと、彼はフリーデンで旅を
続けながらニュータイプを保護して回っている。フロスト兄弟と違ってなんと大きい目的か。まぁ保護出来てるのは
今んところティファだけだけどね。
「で、どうします?ティファをくれてやりますか?」
「バカな事を言うな、サラ。それでは旅を続けている意味がないではないか」
『あー、繰り返す。フリーデン艦長、ジャミル・ニートに告ぐ!』
「ええい、仕方ない!ガロードを――」
『すぐにガロード・ランを引き渡すように!!』
「――な、なんだと!?」
普段とは違うシャギアの要求に、ジャミルは顔色を変えた。
そしてニュータイプの勘なのか、彼らの要求の意味するところをジャミルは正確に理解した。
「え、ガロード・・・・・・って。艦長、これはどういう――」
「私が出る!キッドにXの準備をさせろ!!」
「えぇっ!?ニート艦長、あなたコクピット恐怖症では・・・・・・」
「やかましい!ティファならともかくガロードを渡せるものか!!」
ジャミルは艦長席から立ち、素早く身を翻した。
「ガロードは私のものだ!!誰にも手出しはさせん!!」
700初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:21:27 ID:???
――「・・・・・・兄さん。あいつ素直にガロードを渡すと思う?」
「いや、思わんな。何故ならあいつも我々と同じ性癖の持ち主・・・・・・ならばガロードを渡さぬ事など火を見るより明らかだ」
――「だよね。それじゃあ・・・・・・」
「ああ・・・・・・力ずくで頂く!!」
フリーデンからガンダムXが出てきたのを確認し、二人は臨戦態勢に入る。
『ティファはともかくガロードは渡さん!!』
「やはり貴様か、ジャミル・ニート!!」
『おまえが素直にガロードを渡さない事なんかとっくにお見通しなんだよ!!』
交錯する刃と刃。流石はニュータイプといった感じで、二対一にも関わらずジャミルは一歩も引いてなかった。
コクピット恐怖症?なんの事です?てな感じに。
『私のガロードに手を出そうとする輩は何人たりとも許さん!・・・・・・ティファ!サテライトキャノンを撃つぞ!
いつものアレをやれ!!私に力をよこすんだよ!!』
『艦長!!ティファならさっきガロードと一緒に脱走しました!!』
『なにィ!!?・・・・・・おのれ小娘、私のガロードをたぶらかしおったな!!』
『くやしいのうwwwwくやしいのうwwwww』
『黙れトニヤ。よしおまえ達、一時休戦だ。手分けしてガロードを探そうではないか』
休戦を持ちかけるジャミル。彼にとってガロードとはかけがえのない存在で、傍に置いておかないと居ても立ってもいられなく
なるのだ。
「ふっ、何を言うかと思えば・・・・・・」
シャギアはこの状況下でとてもフザケタ事を言い出すジャミルを鼻で笑い、
「良い考えだ、協力させてもらおう」
『一番最初にガロードを捕まえた人が・・・・・・だね、兄さん』
「そうだ、オルバよ。奴のヴァージンを手にするのは、な」
そして三人は手を取り合った。
三人はガロードが逃げたと思しき方向に向かってバーニアを噴かし――その直後に異常な光景を目にした。
「な・・・・・・なんだこれは!?」
小さな光。それは徐々に大きくなっていき、あっという間にMSが通り抜けられるくらいにまで広がった。
『これはいったい・・・・・・!?に、兄さん!!』
「ああ・・・・・・間違いない・・・・・・」
その光はまさにアヌス。生命が最初にくぐるゲートに酷似したその光から、まるで赤子のようにもがき這い出る人型の機械。
奇しくもその色は、生誕間もない赤子によく似た肉の色――
そしてその赤子は、この世界における最初の産声を上げた。
『うほっ、良い男達』
701初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:23:51 ID:???
ばさり、と書類が床に落ちた。
「あら?どうしたのアビー?」
艦長室。タリアから書類を受け取ったアビーは、不意に書類を取り落とした。
彼女の視線の先には何の変哲も無い至って普通な艦長室の壁――しかし、それすらも彼女には見えてなかった。
何の前触れもなくアビーの頭に煌いた光――まるで開放されたダムの水のように、彼女の頭に様々な情報が
流れ込む。
「――――」
それは未知のものではない。その情報とは過去に彼女が見て聞いて経験してきたもの。
――記憶。抹消されたはずの記憶が、彼女の頭に再び蘇った。
「ちょっとアビー!?いったいどうしたの!?」
「・・・・・・!?」
タリアの声にはっと我に返る。
アビーは落とした書類を拾い上げ、机で端を整えると、それをタリアに渡した。
「え・・・・・・?いや、それは議会に提出する書類なのだけど・・・・・・」
「艦長」
いつも通りの無表情。おそらくこの艦に、彼女の微細な表情の変化に気付く者はいないだろう。
そしてアビーはタリアに告げた。
「申し訳ありませんが、今日で退職させて頂きます」
「え?いや、急にそんな事言われても――」
「すみません。私にはやらなければならない事がありますので」
タリアの返事を待つ事なく、アビーは艦長室から出て行った。
――さて、また忙しくなりますね。
702初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:26:45 ID:???
『な、なんなのだこれは!?』
突如光の中から出てきた扇情的フォルムのMSを見て、ジャミルは声を上げた。
『はっ!?まさか、新連邦の新兵器か!?』
自分とは対照的に落ち着き払った二人の様子に、ジャミルはそう結論付けた。
もしこれが新連邦の新兵器程度で済むのならば、彼はどれだけ幸せだっただろうか。彼の目の前にいるのは人の手で造れる
兵器など軽がると超越した、この世全ての男を蹂躙せしめる者なのだ。
『いいのかい?ほいほい俺の前に出てきちゃって。俺はニュータイプだって構わず食っちまう男なんだぜ?』
『なにっ!?私を知っているだと!?貴様、何者だ!?』
『阿部さんだ。人は俺を阿部と呼ぶ』
『アベ?聞いた事のない名だ・・・・・・おいそこのフロスト達よ。こいつはいったいなんなのだ?』
先ほどから微動だにしない二人に尋ねる。
しかし彼らには、ジャミルの声は届いていないようだった。
「オルバよ・・・・・・分かるか?」
『分かるよ兄さん・・・・・・何が起こっているのかが』
彼らも全ての記憶を取り戻していた。おそらくインモラルが開けた次元の壁により二つの世界が一つになり、抹消された
記憶が蘇ったのであろう。世界が一つ・・・・・・つまり同じならば、記憶を消す必要はなくなる。おそらくそんな感じでアビー
やフロストらの記憶が蘇ったのだろう。
「さてオルバよ・・・・・・さっそくだがこの状況はいかんな」
『そうだね』
二人はインモラルが出てきた穴に目を向ける。
「我々は母艦から離れすぎている。これではまともな戦闘など出来やしないな」
『うん。このままじゃ通信もままならないしね。早いトコ母艦に戻らなきゃ』
「まぁ、彼女なら放っておいても来そうなものだが・・・・・・ここは男性である我々が赴くのが筋だろう、オルバよ」
『相変わらずだね兄さん・・・・・・性癖が変わっても性格は変わらないや』
そしてヴァサーゴ、アシュタロンは、フリーデンらに背を向け光の中に飛び込んだ。
「ジャミル・ニート・・・・・・ひとまず勝負はお預けだ。せいぜいそやつに噛み付かれないようにな」
『いや待ておまえら!コイツなんかおかしいぞ!貴様らの新兵器ではないのか!?』
『そんな事より俺のゲイ・ボルグを見てくれ。コイツをどう思う?』
『すごく・・・・・・大きいです。・・・・・・ではなくて!貴様の目的はなんだ!?』
『このままじゃおさまりがつかないんだよ』
『来るのか!?ふっ、私もニュータイプの端くれ、貴様に遅れは――』
『フンッッ!!』
『ア ッ ー!!』


――AWに響き渡る嬌声。
しかしそれは序曲でしかない。
世界を股にかけた阿部高和は、今度は次元を股にかけ男を掘り続けるだろう。
もし君達がノンケであり続けたいのなら気をつける事だ。
二次元と三次元の壁など、彼にとっては障子の紙程度でしかないのだから。
そう遠くない未来、彼は君達の背後に現れてこう囁くだろう――

――「や ら な い か」


〜〜fin
703通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 04:26:56 ID:???
うほっ、良いタイミング
704初代1 ◆Df1g..k2ps :2007/09/13(木) 04:34:37 ID:???
初代1が書く阿部さんSEEDシリーズはこれで終わりです(てゆーかこの続きはもはやスレ違い?)。
長い間(本当に長いよ・・・・・・半年?)お付き合いいただきありがとうございました。


機動戦士阿部さんSEEDシリーズ 完。





あ、ちなみにこの作品には著作権もクソもないので、続きを書きたいとかこの設定で別の話を書きたいとかいうキトクな
方はご自由にどうぞ。
705通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 04:44:42 ID:???
今言うべきことはこれだけだぜ。
1乙!
706通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 06:14:22 ID:???
初代1氏乙!
ところでアストレイは?
707通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 06:44:49 ID:???
よく最後まで走りきられました!>>1氏、激しく乙!
708通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 08:16:08 ID:???
もはやアザトースかヨグ=ソトース級だな阿部さん…
1よ、本当にお疲れ様
709通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 08:19:45 ID:???
初代1氏乙!
長い間楽しませてもらいました…
710通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 08:38:47 ID:???
初代1氏、本当に乙華麗様でした!GJ!
一番最初から半年かぁ、なんか目から塩水が……ウッ
711通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 09:27:23 ID:???
ええ話や…………GJ!
そして1さん、おつかれさまでしたアッー!
712通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 09:27:42 ID:???
初代>>1乙!
な、泣いてなんかないんだから(´;ω;)
713通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 11:08:07 ID:???
初代1氏に敬礼!
あと、できれば無印種編、運命編各話のさぶタイトルを…
X編の楽しみの一つでもあったので。
714通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 12:14:07 ID:???
初代1さんGJ!
今思ったんだが、シャギアはオルバで童卒か
715通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 13:18:20 ID:???
良過ぎて泣いた。
716通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 13:55:08 ID:???
初代>>1氏乙

最後の締めがホラーだwwwwwwww
717通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 14:14:23 ID:???
乙!
性癖が変わっても迎えにいくシャギアに
つ*
718通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 15:20:13 ID:???
初代、君はよくやった
お礼に俺の初めてをあげよう
っ*
719通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 15:46:43 ID:???
初代さん、乙でした!

今後は全てのガンダム世界で掘るんだろうなぁ。
ヒイロも、アムロも、カミーユも、ドモンも、ローラもみ〜んな「アッー!」って言うんだ……w
720通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 16:36:00 ID:???
なんだ、機動新性器ガンダム*が始まるわけじゃないのか。


ところで次の連ザが正式にガンダムVSガンダム(歴代15作からガンダム出ずっぱり)になったようだが
721通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 16:37:32 ID:???
隠し機体でインモラルが出てきて全部の機体にアッー!
722通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 18:01:39 ID:???
もし参戦したら全ての能力において最強のチート機体になるなw

それにしても、阿部総理自慰表明とはたまげたなぁ
723通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 18:59:18 ID:???
続くとしたら次はガンダムOO(ダブル穴)かwwwwww
724通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 19:49:24 ID:???
初代1氏に最敬礼ッ!!!
725通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 21:52:38 ID:???
初代1氏お疲れ様っス!
726通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 22:22:49 ID:???
初代1氏、お疲れ様です!
727通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 22:30:19 ID:???
よくやった、ファッキン・ライター初代1。
家に来て俺のケツを穿っていい!
728通常の名無しさんの3倍:2007/09/13(木) 23:09:04 ID:???
>>初代1氏
すごく……乙です……
新シャアのネタSSで久々に笑わせて貰ったよ。
729通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 00:48:42 ID:???
超乙です
毎回入っている小ネタで笑い、阿部さんの無茶っぷりに噴いて…
本当に楽しませてもらいました
730通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 00:56:06 ID:???
穴発目に締めの投下が終わる、か。まっこと、乙なもんだ…………
初代1殿、アンタには長い事楽しませてもらったよ。礼代わりだ、受け取ってくれ!
つ *
731通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 02:56:55 ID:???
ありがとう初代1さん、半年もの間本当のいい男を堪能させてくれて。
732通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 09:22:30 ID:???
初代1氏が書くキャラクターは、阿部さんたちいい男はもちろんのこと、
女性キャラも活き活きしているのがすごいと思ったんだぜ。
「うわ、女だ」と冷遇されて終わりでもおかしくないのに。

もう、本当に、あなたが神か。
733通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 20:53:22 ID:???
ありがとう初代1氏!
そして今までこのスレを支えてきたいい男達に敬礼!
734通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:18:39 ID:???
初代1氏が自由に書いていいと言ってくださったので書かせてもらいました。
が、阿部さんが出てきません。
今回書かれた最終回のガロード、ティファ側というイメージで書いたものですが…
捨てるのも勿体無いし、投下させてもらいます。
初代1氏がまた何か書かれるか?新たな作者様が現れるか?
このスレがどうなるかは分かりませんが、まだまだ続くと信じています。
735通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:20:05 ID:???
その日、ガロードはいつも通りティファと食事を取っていた。
食べ始めたのは同時でもやはり男の子、ティファよりも先に食べ終わり、ティファの食べる様子をじっと見ている。
そこに邪な心は無い、これがウィッツやロアビィだったら『ティファたんハァハァ』とかやっていただろうが、ガロードは純粋な少年なのだ。
ティファと一緒にいるだけで心が洗われる、踊りだす。
新連邦との戦いが終わったらGXを退職金代わりにもらって、こんどこそうっぱらって、小さな家を手に入れて、白い犬を飼って。
その家にはティファが待っていて一仕事して帰ってきたら「ガロード、ご飯にする?お風呂にする?」って迎えてくれて(ガロードは純粋なので『それとも私?』なんていう台詞は思いつきません)
だが、その幸せな想像は無残にも打ち破られることになる。

スプーンの落ちる音でガロードは意識を取り戻す。
ティファの顔が青い、ガタガタ震えている。
「ティファ!どうした!」
「来る…とても怖いものが…恐ろしいものが」
この世界のニュータイプは予知能力っぽいことが使える、戦闘中にキュピーンってやるだけじゃなくて日常生活でも発揮できるのだ。
これはただ事ではないと感じたガロードはジャミルにそれを報告しようとブリッジへ向かおうとする、がそれを止める者がいた。
ティファがガロードの腕を掴み行かせようとしないのだ。
困惑するガロード、敵が来るならGXで出撃しなくてはならない、だがこんな状態のティファを一人にしておくこともできない。
『あー、フリーデンに告ぐ』
放送が聞こえた、この声はフロスト兄弟、やはり敵襲だったのか!
相手がフロスト兄弟だったら急がなくてはならない、ウィッツ、ロアビィと協力して一人を足止めしている間に二人がかりでもう片方を落とせば撃退も可能だ。
いや、楽観してはならない、意地汚いフロスト兄弟ならどんな罠を仕掛けていてもおかしくない。
そこまでで考えるのをやめた、どの道出撃しなくてはいけないのだ。だったら1秒でも早いほうがいい。
「ティファ、大丈夫、オレは負けたり『すぐにガロード・ランを引き渡すように!!』って…へ?」
736通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:21:11 ID:???
なんと言った?あの変態兄弟はなんと言ったのだ?自分を引き渡せ?ティファじゃなく?
前々からおかしいとは思っていたが…本当に変態になったのか?
それともGXが目当てなんだろうか?だったら『GXを渡せ』というはずだが…
「ガロード、行こう!」
ティファが何かを決意したようだ、今まではガロードを行かせまいとしていたが今度はガロードを引っ張り出そうとしている。
ティファが何を考えたのかは分からないが、自分はそれについていくだけだ。
オレはティファを守るんだ!

ティファにつれられ格納庫まで来た。
だがGXが見当たらないウィッツとロアビィはエアマスター、レオパルドで出撃しようとしている。
じゃぁ誰が?
「よぉガロード」
「キッドか、GXはどうしたんだ」
「なんていえばいいのか…ジャミルが乗っていった」
「ジャミルが?コクピット恐怖症じゃなかったのか?」
「そのはずなんだけど「ガロードを渡せるか!」って気合入れながらって…あれ?」
キッドが膝をついた、足に力が入らなくて立っていることができない。
メカニックのキッドは気がつかなかったがパイロットのガロードには見えた。
自分の横から、キッドのアゴに向かって手が伸びた。隣にいるティファは腕を折り曲げてぶらぶらさせている。
ほれぼれするようなフリッカージャブだった。ピンポイントでアゴを狙った一撃は脳を揺らし意識を残したまま平衡感覚を失わせている。
ふらふらなキッドに近づいたティファは後ろからキッドに抱きついた。
ちょっとだけうらやましいと考えたガロードだったがすぐにその考えを撤回する。
ティファの腕は首に回っている、間違いない、あれは絞め落とそうとしているのだ。
キッドの腕が力なく垂れ下がった。目は真っ白になり口から泡が出ている。完全におちた。
「ガロード、急いで」
ティファが速く行けとせかす。だが行けない、体が動かない。あれは本当に…自分が好きなティファなのか?
737通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:23:05 ID:???
「ガロード…」
ティファが近づいてくる。ティファの姿をした何かが近づいてくる。
ティファの形をした○○がこっちに向かって…
「ガロード、がっかりしたよね」
ティファが止まった。少しはなれたところで、俯きながら小さな声で話しはじめた。
「本当は私こんな子なの、すごく活発で、近所の不良グループくらいなら一晩で壊滅させてた。
ニュータイプの力を知った人たちがやってきたときも5回くらい撃退した。さすがにMSには勝てなかったけど。
ご飯だって本当は3杯くらいお代わりするし、甘いものは別腹だし、朝昼晩夜食で4回は食べないと落ち着かないの!
けど――――!」
ティファが抱きついてきた。すごい力だ、背骨が折れるかもしれない。
だがガロードは振り払わない、なぜならティファの目に…涙が見えたから。
「けど、我慢できた!ガロードが来てくれるって信じてたから、
フリーデンの中じゃ運動できないからずっとダイエットしてた、おなかの音がガロードに聞こえないかいつも怯えてた、
ガロードが一緒にご飯食べようって言ってくれたときすごくうれしかった。連れ出してくれた時なんか心臓すごくドキドキしてた。
何回もドッキリハプニング演出しようと思ったけどはしたない子に見られるのが怖かった。だって、だってだってだってだって!」

私、ガロードと一緒にいたい!
738通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:26:59 ID:???
「どうだい?このレオパルド、これだけの火力を持つMSはそう多くないよ!弾薬の費用はかさむけどそれに見合う攻撃力は保障するぜ!こっちのエアマスターは変形ができる、長距離の移動はもちろん、どんな相手からも逃げることができるよ!」
あの後、ガロードはロアビィに銃を突きつけレオパルドを奪い、ティファは本気のスピニングトゥホールドでウィッツの足を粉砕した。
新連邦、ティファを狙う金髪の女を仲間に入れたフロスト兄弟、もうどっちを追っているのか分からないフリーデン等追っ手はたくさんいたが、ティファがすべてを予知してくれたので逃げることは楽だった。
いつか想像したような家やペットなどは無理だが、これはこれで充実している。
フリーデンに乗る前と変わり無いはずだが、ティファが隣にいるだけで毎日が輝いている。
「確かにいいMSだが…ボウズ、あんたを一晩買いたいんだがいくら出したらOKだ?」
最近こういう男が増えてきた、でも答えは決まっている。
「ごめんな、オレ好きな子がいるから浮気しないんだ」
「そうか、そんなこと言われちゃ引くしかないな」
たまに無理やりな男もいるけど、そういった連中はティファが叩きのめしてきた。
守ると言ったはずなのにこれじゃぁ守られてばっかりだと笑いながら話した。
「しかし、妬けるくらいうれしそうに話すなぁ」
「ああ、オレ今すっげぇ幸せなんだ!」
739通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:29:28 ID:???
以上です、初代1氏には及びませんが、このスレの勢いを少しでも残せればうれしいです。
740ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:39:20 ID:???
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741ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:40:25 ID:???
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742ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:41:26 ID:???
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743ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:42:32 ID:???
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744ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:43:33 ID:???
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745ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:45:53 ID:???
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746ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:46:54 ID:???
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747通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:47:18 ID:???
ん、もう埋めちまうのかい?
ずいぶんと早いんだな
748ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:47:56 ID:???
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749ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:49:07 ID:???
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750ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/14(金) 22:50:07 ID:???
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751通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:56:35 ID:???
●無しか
752通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 22:58:15 ID:???
どう使ってもいいってそういう意味じゃないよね〜
753通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 03:14:45 ID:???
ACE3やった後に見たから余計ワロタww


初代1氏ありがとう。本当に楽しませてくれた。またいつかどこかで。
754通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 06:40:26 ID:???
ACE3のニートはマジでニートだったなw
755通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 10:33:58 ID:???
>もし君達がノンケであり続けたいのなら気をつける事だ

って気をつけても阿部さん相手だとどうしようもないので
神に祈る以外の手段は無いような気がするのだが……
756通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 10:56:06 ID:???
>>734
GJ!
あんたも初代1氏に勝るとも劣らぬいい男だぜ
757通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 12:48:45 ID:???
>>734
面白かった!乙
758ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:49:48 ID:???
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759ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:51:52 ID:???
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760ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:52:53 ID:???
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761ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:53:54 ID:???
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762ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:54:59 ID:???
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763ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 18:56:02 ID:???
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764ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:07:43 ID:???
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765ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:40:46 ID:???
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766ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:41:47 ID:???
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767ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:43:39 ID:???
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768ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:44:40 ID:???
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769ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:47:43 ID:???
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770ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:51:36 ID:???
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771ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:52:35 ID:???
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772ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:53:38 ID:???
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773ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/15(土) 19:54:38 ID:???
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774通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 20:23:26 ID:???
念のため次スレを建ててみました。
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1189855095/l50
775通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 20:58:31 ID:???
ん、もう立てたのかい?
意外に早漏なんだな
776通常の名無しさんの3倍:2007/09/16(日) 01:45:54 ID:???
埋め荒らしが来てるしもう482kbだぜ、むしろお前が遅漏すぎ。
777通常の名無しさんの3倍:2007/09/16(日) 06:33:41 ID:???
というか、必要なのか次スレ?
778通常の名無しさんの3倍:2007/09/16(日) 15:44:11 ID:???
初代1さんが普通に引退宣言出したわけだしな。
他に書く人もいないだろうし、ここら辺で打ち切っても良かったと思うんだけどな。

クロスオーバースレのまとめで捕捉されてるんだし。
779通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 01:43:21 ID:YJUdfFqy
オルバ「フッフッフ、味方を巻き込むとはね。君もいい素質を持っているようだね。もちろん性的な意味で。」
780通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 17:41:07 ID:???
>>779
ACE3の変態兄弟は実に変態らしくてよろしい。
781ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/17(月) 21:52:48 ID:???
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782ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/17(月) 21:56:47 ID:???
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783ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/17(月) 21:58:02 ID:???
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784ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/17(月) 21:59:32 ID:???
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