【UC】リリカルなのはSS【種死】その2

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1通常の名無しさんの3倍
ここはガンダムシリーズ作品(SEEDシリーズ単独クロスは姉妹スレに)と
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスオーバー妄想SSをブチ撒けるスレッドです。
ガンダムならば映像、非映像、ゲームetcetcどんとこい!
SEEDも他の旧作と同時にクロスさせるなら参加歓迎。
各自他の住人の意見に対する寛容の精神とはやてママの笑顔を忘れないように。

・書き込むときはメール欄に「sage」と記入する事推奨
・スレ立ては950を踏んだ人
・容量限界の500kbが近づいてきたら相談して新スレを立てましょう
・原作に関する雑談は各作品の該当スレで

新シャア板総本山
【ファントム】種vsリリカルなのは【ブレイ…】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180185400/

柔らかな愛僕が届けに行く前スレ
【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1174323827/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その7
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1179564254/

まだ愛に震える心があるまとめサイト(注:現時点では掲載予定)
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
2通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 18:44:01 ID:???
>>1、アンタに乙を見せてやる!
3通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 19:17:06 ID:???
     隊    〈          ノ             /
  し  長  う 〈          ヽ  >>1  気  〈
  て  を  ち 〈            ノ      に   ヽ
  い  フ  に 〈 ,  -――- 、 ヽ  //  入   /
  い  ァ  来 〈 ____  \ } ‥   っ   ヽ
  で  ッ  て 〈 ※  ※  ※ ヽ /      た   /
  す  ク    〈'´ ̄ ̄ ̄ ̄`丶∠、     で   ヽ
  //       r┘/ / l| ヽ V〉     す   /
 ‥      r┘ /  / /l/ヽ.  ! l/i⌒ヽ     /___
       r┘l  |≧:x/ / x:≦、| l |/ノ⌒Y⌒Yヽ___
     r┘ T|l {イ:::´l    {  l リ / /!      r'´ __
Y⌒Y⌒ ヽ. / ト、 ヽゞ ' ___ ゝ ' ノ イ l     /´,   `ヽ
         ,  rー、ト、 Y  ノ  イ´ } '、   〃 /|ヽ.   l
       / /⌒ヽ〉 >r ァ< {   }   ヽ  l イ////X ノ
     {. 〈  / 〉 「 不 7 T}   }   l  人!「 ̄ ヽイ
4通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 19:38:05 ID:???
>>1シン・乙ナガ
5通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 21:55:59 ID:???
>>1
お疲レイジングハート
6通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 18:50:02 ID:???
このままでは落ちかねないので、保守
7通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 18:56:11 ID:???
新作が投下されるまで何か雑談でもしないか?
アムロをミッドチルダにいかせるとするとデバイスはどんなのだろうか?
やっぱりフィンファンネルはいるよな・・・
8通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:41:37 ID:???
あえてガンダムハンマーとスーパーナパームで
9通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 19:51:39 ID:???
つクレイバズーカとビームナギナタ
10通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 20:27:33 ID:???
くだらなかったら聞き流して良いからちょっと聞いてくれ
俺的にはデバイスをセットアップしたらばアムロがνガンダムになるというのだが
どうだろう?
11通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 20:53:15 ID:???
俺はロンドベルの制服の上にファンネルや左腕の予備ビームサーベルラックみたいな
νガンの特徴的なパーツを鎧みたいに着込んだのを想像してた
12通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:05:36 ID:???
BWS装備とか……

どうでもいいけど前スレ埋めようぜ?
13748:2007/05/29(火) 21:22:06 ID:???
新スレ&wikiへの登録お疲れ様です。
「月に花 地には魔法」第3話は恐らく日付が変わる頃には投下できると思います。
この話でかなりの原作(月に繭 地には果実)変更がありますが、演出のためとご容赦ください。

最後の推敲してきます。
14通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:02:36 ID:???
>>10
それなんてガンダムクロス?
15通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:51:04 ID:???
>>14
逆襲のシャアのクロス
16通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:57:05 ID:???
いやそうじゃなくて昔ガンダムクロスって玩具があってな…
17通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:57:18 ID:???
>>10
必殺技はファンネル流星拳で
18通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:19:28 ID:???
>>16
また懐かしいものを
19通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:29:15 ID:???
>>11
俺的にはHi-νガンダムをベースにした鎧と武装であって欲しい
20通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 23:32:23 ID:???
>>16
すいません俺その世代じゃないんでわかりません
21748:2007/05/30(水) 00:47:58 ID:???
「月に花 地には魔法」第3話を投下しようと思います。
今回の話でようやくA'sの前日談が終了。
予定では2話でA's本編に突入しているはずだったのに。
22748:2007/05/30(水) 00:49:17 ID:???
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's

第3話  11月下旬


2週間振りに返ってきたアースラでリンディ・ハラオウンを待っていたのは、息子の険しい顔と何枚にも渡る報告書だった。
「フェイト・テスタロッサの裁判準備でお疲れなのは承知していますが、
どうしてもまずお耳に入れておかなければならないことなので」
息子が艦上とはいえども、ここまでの口調で話すということはそれなりの事情なのだろう。
「リンディさん、私のことは気にせずに」
「わかりました。後ほど艦長室へ」
横にいるフェイト・テスタロッサに気を遣わせたことを内心で詫びつつ、
裁判の下準備で疲れている彼女を彼女自身の使い魔であるアルフに任せると、
母親としての顔ではなく、次元空間航行艦船アースラ艦長リンディ・ハラオウンとしての顔を向けて
時空管理局執務官クロノ・ハラオウンを迎えた。
23748:2007/05/30(水) 00:50:45 ID:???
「で、この『ターンAガンダム』に時空転移能力は備わっていたの?」
リンディがクロノからロラン・セアックと『ターンAガンダム』についての報告を受け、一番最初に聞いたことはそれだった。
報告内容自体が不明瞭なものであり、質問すべきことは他にもありそうなのに、である。
「いえ、アースラ整備班の調査では時空転移を可能とするようなシステムは備わっていません。
もっとも『ターンAガンダム』のシステムの5割近くが現在も解析不能ですが」
ロランの許可を得て、本格的な調査を開始してから一週間。アースラの機材と人員で判明したことは
カメラやレーダーなどのインターフェースに直結する部分はミッドチルダの技術レベルと大差が無いということ程度であり、
それ以外のことはシステムや性能の概要を把握するのが精一杯だった。

いかに高度に発展した技術があろうとも、自分たちが理解する理論と異なる理論に基づく技術を解析するのは難しいということだ。
24748:2007/05/30(水) 00:51:47 ID:???
「これは由々しき事態よ。仮に『ターンAガンダム』が兵器として私達の想像を超えた力を持っていたとしても、
時空を超えられない兵器がどうしてアースラに辿りつけたの」
含みを持たせた言い方が指すところを理解しつつも、クロノは反論する。
「それは第3者が『ターンAガンダム』を時空転移させたということですか。しかし、それならどの世界から『ターンAガンダム』が
転移してきたのかが容易に判明するはずです。あれだけのエネルギーを放出しておきながら、全く手がかりをつかめないとなると、
第3者が介入したとは考えにくいのですが」
(むしろ『ターンAガンダム』にロランも知らない機能が搭載されているのではないか?そう、あの蝶の羽のように…)
「それなら、多分この蝶の羽が原因を握っているわね」
まるで自分の考えを言い当てたかのようなリンディに、クロノは思わず動揺する。
「ロラン君が現れた時に『ターンAガンダム』が纏っていた蝶の羽。これによる膨大なエネルギーが有り得ない時空転移を可能にした。
このような仮説が立てられるわ。クロノ執務官、あなたの考えは?」
その時の映像を眺めながらリンディは息子へと尋ねる。
「確信は持てませんが、自分も同様の仮説を持っています。最もそれが正しいという気はしませんが」
25748:2007/05/30(水) 00:53:22 ID:???
「で、この『ターンAガンダム』に時空転移能力は備わっていたの?」
リンディがクロノからロラン・セアックと『ターンAガンダム』についての報告を受け、一番最初に聞いたことはそれだった。
報告内容自体が不明瞭なものであり、質問すべきことは他にもありそうなのに、である。
「いえ、アースラ整備班の調査では時空転移を可能とするようなシステムは備わっていません。
もっとも『ターンAガンダム』のシステムの5割近くが現在も解析不能ですが」
ロランの許可を得て、本格的な調査を開始してから一週間。アースラの機材と人員で判明したことは
カメラやレーダーなどのインターフェースに直結する部分はミッドチルダの技術レベルと大差が無いということ程度であり、
それ以外のことはシステムや性能の概要を把握するのが精一杯だった。

いかに高度に発展した技術があろうとも、自分たちが理解する理論と異なる理論に基づく技術を解析するのは難しいということだ。
26748:2007/05/30(水) 00:53:34 ID:???
要領を得ない顔の息子に、思わず母親の顔をしてしまうリンディ。
その顔に気づき、多少不機嫌そうな表情を作りながらクロノは部下として上司に指示を仰ぐ。
「とりあえず、そのロラン君に会って話をしてみましょう。まずはそれからよ」
「わかりました。ロランは今医務室で定期健診を受けているはずです」
リンディとロランは初対面になる。精神が塞ぎこみがちな彼の気分転換となればよいのだが。
母親に清涼剤の役割を期待した自分を、クロノは内心で自嘲した。
(自分にそんな度量が無いからって、なにも母さんに任せる必要は無いだろうに)
27748:2007/05/30(水) 00:54:12 ID:???
2週間振りに返ってきたアースラでリンディ・ハラオウンを待っていたのは、息子の険しい顔と何枚にも渡る報告書だった。
「フェイト・テスタロッサの裁判準備でお疲れなのは承知していますが、
どうしてもまずお耳に入れておかなければならないことなので」
息子が艦上とはいえども、ここまでの口調で話すということはそれなりの事情なのだろう。
「リンディさん、私のことは気にせずに」
「わかりました。後ほど艦長室へ」
横にいるフェイト・テスタロッサに気を遣わせたことを内心で詫びつつ、
裁判の下準備で疲れている彼女を彼女自身の使い魔であるアルフに任せると、
母親としての顔ではなく、次元空間航行艦船アースラ艦長リンディ・ハラオウンとしての顔を向けて
時空管理局執務官クロノ・ハラオウンを迎えた。
28748:2007/05/30(水) 00:54:41 ID:???
リンディが息子とロランのことについて話している頃、ロランは
「よかった、メリーが無事で」
彼にとって重大な意味を持つ金魚のおもちゃを手に、ロランはベッドで横になっていた。
本人は既に体力の回復を感じているのだが、医師に止められればおとなしく横になっているしかないのが
現在のロランの立場だった。
3日に1度のペースで行われる検診の結果が日に日に良好になっていても、である。
クロノとエイミィがホワイトドールの調査について様々なデータや詳細を伝えに来てくれるが、その内容には
大した感心は持てなかった。
もはや誰と戦うのかということも原因の一つだが、それ以上に戦いの中で失ったものや変わってしまったもののことが
脳裏に過ぎる度に陰鬱な気持ちになったからだ。

ウィル・ゲイムのこと、テテス・ハレのこと、グエン・サード・ラインフォードのこと、ハリー・オードのこと。
そしてソシエ・ハイムのこと、キエル・ハイムのこと、ディアナ・ソレルのこと。

何もすることがない時間など、ロランにとっては陰鬱な気持ちを加速させるだけだ。
常駐している医師も、今は検診の結果を調べるとのことで不在である。
メリーを抱きしめていることが一種の精神安定剤のような役割をロランに果たしていた。
「メリー、お前だけは変わっていない…」
29748:2007/05/30(水) 00:55:30 ID:???
「これは由々しき事態よ。仮に『ターンAガンダム』が兵器として私達の想像を超えた力を持っていたとしても、
時空を超えられない兵器がどうしてアースラに辿りつけたの」
含みを持たせた言い方が指すところを理解しつつも、クロノは反論する。
「それは第3者が『ターンAガンダム』を時空転移させたということですか。しかし、それならどの世界から『ターンAガンダム』が
転移してきたのかが容易に判明するはずです。あれだけのエネルギーを放出しておきながら、全く手がかりをつかめないとなると、
第3者が介入したとは考えにくいのですが」
(むしろ『ターンAガンダム』にロランも知らない機能が搭載されているのではないか?そう、あの蝶の羽のように…)
「それなら、多分この蝶の羽が原因を握っているわね」
まるで自分の考えを言い当てたかのようなリンディに、クロノは思わず動揺する。
「ロラン君が現れた時に『ターンAガンダム』が纏っていた蝶の羽。これによる膨大なエネルギーが有り得ない時空転移を可能にした。
このような仮説が立てられるわ。クロノ執務官、あなたの考えは?」
その時の映像を眺めながらリンディは息子へと尋ねる。
「確信は持てませんが、自分も同様の仮説を持っています。最もそれが正しいという気はしませんが」
30通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 00:56:50 ID:???
その顔に気づき、多少不機嫌そうな表情を作りながらクロノは部下として上司に指示を仰ぐ。
「とりあえず、そのロラン君に会って話をしてみましょう。まずはそれからよ」
「わかりました。ロランは今医務室で定期健診を受けているはずです」
リンディとロランは初対面になる。精神が塞ぎこみがちな彼の気分転換となればよいのだが。
母親に清涼剤の役割を期待した自分を、クロノは内心で自嘲した。
(自分にそんな度量が無いからって、なにも母さんに任せる必要は無いだろうに)
本人は既に体力の回復を感じているのだが、医師に止められればおとなしく横になっているしかないのが
現在のロランの立場だった。
3日に1度のペースで行われる検診の結果が日に日に良好になっていても、である。
クロノとエイミィがホワイトドールの調査について様々なデータや詳細を伝えに来てくれるが、その内容には
大した感心は持てなかった。
もはや誰と戦うのかということも原因の一つだが、それ以上に戦いの中で失ったものや変わってしまったもののことが
脳裏に過ぎる度に陰鬱な気持ちになったからだ。
31748:2007/05/30(水) 00:57:33 ID:???
ちょっと順番が滅茶苦茶になってしまいました。
最初から投下しなおします。
32748:2007/05/30(水) 00:58:54 ID:???

「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's

第3話  11月下旬


2週間振りに返ってきたアースラでリンディ・ハラオウンを待っていたのは、息子の険しい顔と何枚にも渡る報告書だった。
「フェイト・テスタロッサの裁判準備でお疲れなのは承知していますが、
どうしてもまずお耳に入れておかなければならないことなので」
息子が艦上とはいえども、ここまでの口調で話すということはそれなりの事情なのだろう。
「リンディさん、私のことは気にせずに」
「わかりました。後ほど艦長室へ来てください」
横にいるフェイト・テスタロッサに気を遣わせたことを内心で詫びつつ、
裁判の下準備で疲れている彼女を彼女の使い魔であるアルフに任せると、
母親としての顔ではなく、次元空間航行艦船アースラ艦長リンディ・ハラオウンとしての顔を向けて
時空管理局執務官クロノ・ハラオウンを迎えた。


「で、この『ターンAガンダム』に時空転移能力は備わっていたの?」
リンディがクロノからロラン・セアックと『ターンAガンダム』についての報告を受け、一番最初に聞いたことはそれだった。
報告内容自体が不明瞭なものであり、質問すべきことは他にもありそうなのに、である。
「いえ、アースラ整備班の調査では時空転移を可能とするようなシステムは備わっていません。
もっとも『ターンAガンダム』のシステムの5割近くが現在も解析不能ですが」
ロランの許可を得て、本格的な調査を開始してから一週間。アースラの機材と人員で判明したことは
カメラやレーダーなどのインターフェースに直結する部分はミッドチルダの技術レベルと大差が無いということ程度であり、
それ以外のことはシステムや性能の概要を把握するのが精一杯だった。
いかに高度に発展した技術があろうとも、自分たちが理解する理論と異なる理論に基づく技術を解析するのは難しい。
33748:2007/05/30(水) 00:59:14 ID:???
「フェイト・テスタロッサの裁判準備でお疲れなのは承知していますが、
報告内容自体が不明瞭なものであり、質問すべきことは他にもありそうなのに、である。
「いえ、アースラ整備班の調査では時空転移を可能とするようなシステムは備わっていません。
もっとも『ターンAガンダム』のシステムの5割近くが現在も解析不能ですが」
ロランの許可を得て、本格的な調査を開始してから一週間。アースラの機材と人員で判明したことは
カメラやレーダーなどのインターフェースに直結する部分はミッドチルダの技術レベルと大差が無いということ程度であり、
それ以外のことはシステムや性能の概要を把握するのが精一杯だった。

いかに高度に発展した技術があろうとも、自分たちが理解する理論と異なる理論に基づく技術を解析するのは難しいということだ。
34748:2007/05/30(水) 01:00:59 ID:???
「これは由々しき事態よ。仮に『ターンAガンダム』が兵器として私達の想像を超えた力を持っていたとしても、
時空を超えられない兵器がどうしてアースラに辿りつけたの」
含みを持たせた言い方が指すところを理解しつつも、クロノは反論する。
「それは第3者が『ターンAガンダム』を時空転移させたということですか。しかし、それならどの世界から『ターンAガンダム』が
転移してきたのかが容易に判明するはずです。あれだけのエネルギーを放出しておきながら、全く手がかりをつかめないとなると、
第3者が介入したとは考えにくいのですが」
(むしろ『ターンAガンダム』にロランも知らない機能が搭載されているのではないか?そう、あの蝶の羽のように…)
「それなら、多分この蝶の羽が原因を握っているわね」
まるで自分の考えを言い当てたかのようなリンディに、クロノは思わず動揺する。
「ロラン君が現れた時に『ターンAガンダム』が纏っていた蝶の羽。これによる膨大なエネルギーが有り得ない時空転移を可能にした。
このような仮説が立てられるわ。クロノ執務官、あなたの考えは?」
その時の映像を眺めながらリンディは息子へと尋ねる。
「確信は持てませんが、自分も同様の仮説を持っています。最もそれが正しいという気はしませんが」
35748:2007/05/30(水) 01:01:57 ID:???
リンディが息子とロランのことについて話している頃、
「よかった、メリーが無事で」
彼にとって重大な意味を持つ金魚のおもちゃを手に、ロランはベッドで横になっていた。
本人は既に体力の回復を感じているのだが、医師に止められればおとなしく横になっているしかないのが
現在のロランの立場だった。
3日に1度のペースで行われる検診の結果が日に日に良好になっていても、である。
クロノとエイミィがホワイトドールの調査について様々なデータや詳細を伝えに来てくれるが、その内容には
大した感心は持てなかった。
もはや誰と戦うのかということも原因の一つだが、それ以上に戦いの中で失ったものや変わってしまったもののことが
脳裏に過ぎる度に陰鬱な気持ちになったからだ。

ウィル・ゲイムのこと、テテス・ハレのこと、グエン・サード・ラインフォードのこと、ハリー・オードのこと。
そしてソシエ・ハイムのこと、キエル・ハイムのこと、ディアナ・ソレルのこと。

何もすることがない時間など、ロランにとっては陰鬱な気持ちを加速させるだけだ。
常駐しているはずの医師も、今は検診の結果を調べるとのことで不在である。
メリーを抱きしめていることが一種の精神安定剤のような役割をロランに果たしていた。
「メリー、お前だけは変わっていない…」
36748:2007/05/30(水) 01:03:17 ID:???
フェイト・テスタロッサが微熱を持った頭を抱え、医務室の扉を開いたのはちょうどその時だった。
彼女自身は何とも無いと主張したが、妹のような使い魔に激しく説得されれば気分も変わるというものだ。
その部屋にいるはずの医師はおらず、代わりに浅黒い色の肌をした青年が金魚のおもちゃを抱えてベッドから体を起こしていた。
「あっ、えっと薬を貰いに来たんですけど、先生は不在ですか?」
「あんた、誰?」
フェイトとアルフはほぼ同時に尋ねた。

ロランは軽く混乱していた。
アースラ内でまともに会話をした相手はクロノ、エイミィ、医師の3人のみであり、彼ら以外とは「機密保持」ということで
会話が制限されていた。もっとも制限される以前の問題として、ベッドから中々出させてくれないのだが。
そんな彼にいきなり質問をぶつけて来た少女と女性。
答えなければ、と息を吸い込んだ瞬間に目の前の女性の耳に意識が集中した。
(あの耳は…。これも魔法って奴が関係してるのか)
その女性の容姿に首を傾げながらも、言葉を吐き出す。
「先生なら今は検査結果を調べるとのことで、席を外していますよ。そろそろ戻ってくると思いますが」
「ありがと。で、あんた誰?」
5メートル程あった距離が一気に縮まり、奇妙な耳をした女性がベッドの縁に腰掛ける。
「こら、アルフ、いきなり失礼でしょ。すいません、失礼な聞き方をしてしまって」
明らかに年下の少女が女性をたしなめる姿を見て、ロランは思わず微笑んでしまった。
「いえ、気にしないで。僕はロラン・セアック。色々あってアースラに10日ほど前から保護されています」
笑みと共に自己紹介を簡潔に述べるロラン。
「あ、私はフェイト・テスタロッサ。こっちは使い魔のアルフ。アルフ、挨拶を」
「私はアルフ。フェイトの使い魔だけど、姉妹みたいなもんさ」
同じように笑顔で挨拶をする2人。
「でもフェイト、せっかく裁判も順調なんだから風邪なんて引いちゃダメだよ」
「わかってるって。だからこうして薬を貰いに来たんだよ」
「裁判?」
年端もいかない少女に縁があるとは思えない単語に、思わず聞き返してしまうロラン。
途端に間の悪そうな顔になるアルフに気づき、すぐさま詫びる。
「ご、ごめん、聞かれたくないことだったんだね。悪いことをしたよ」
「いえ、確かに喜ばしいことではありませんでしたけど、お陰で大切な友達に出会えましたから」
「友達?」
「はい。彼女と出会えたことはとても大事なことでしたから…」
そう言うとフェイトはとても優しい顔になった。
37748:2007/05/30(水) 01:03:58 ID:???
その顔に気づき、多少不機嫌そうな表情を作りながらクロノは部下として上司に指示を仰ぐ。
「とりあえず、そのロラン君に会って話をしてみましょう。まずはそれからよ」
「わかりました。ロランは今医務室で定期健診を受けているはずです」
リンディとロランは初対面になる。精神が塞ぎこみがちな彼の気分転換となればよいのだが。
母親に清涼剤の役割を期待した自分を、クロノは内心で自嘲した。
(自分にそんな度量が無いからって、なにも母さんに任せる必要は無いだろうに)
本人は既に体力の回復を感じているのだが、医師に止められればおとなしく横になっているしかないのが
現在のロランの立場だった。
3日に1度のペースで行われる検診の結果が日に日に良好になっていても、である。
クロノとエイミィがホワイトドールの調査について様々なデータや詳細を伝えに来てくれるが、その内容には
大した感心は持てなかった。
もはや誰と戦うのかということも原因の一つだが、それ以上に戦いの中で失ったものや変わってしまったもののことが
脳裏に過ぎる度に陰鬱な気持ちになったからだ。
38748:2007/05/30(水) 01:04:34 ID:???
その顔を見ると、訳も解らず先ほどまでの陰鬱な気持ちが霧散するのがロランには感じられた。
(友達か…)

「あの、ロランさん。どうかしましたか」
惚けている様なロランに思わず声をかけてしまうフェイト。
「いや、2人ともお優しい人なんだなぁって思っただけですから」
「当たり前だよ!フェイトは優しいんだから」
「ア、アルフってばぁ」
2人のやり取りを眺め、ロランは自分の心が立ち上がり始めたのを自覚した。

変化は全て悪い方向へ向かうとは限らない。
キース・レジェはパン屋の娘さんとパン工場の火事から立ち直っているはずだし、フラン・ドールはお腹に新しい命を宿している。
目の前のフェイトという少女も辛いことを経験したらしいが、そこで大切な友人との出会いを果たしている。
「良い方向へ進めばいいんだ。今からでも構わないはずですよね、ディアナ様…」
ロランは自分自身に問いかけるように声に出していた。
「ディアナ様?」
尋ねるフェイトにロランは真正面から向かい合った。
「これから少し長い話をしようと思います。もし良かったら聞いてくれませんか」






以前、自分が泣いているロランをモニターで盗み見ていた時、端から見ればこう見えたということをクロノは思い知った。
「うーん、私が出るまでもなさそうね。ロラン君はフェイトちゃんに色々と話してくれるようだし」
「それが終わり次第、ロランに会ってくださいよ、艦長」
「わかっているわ、クロノ。色々と話さないといけないこともあるでしょう?」
モニターに映る3人を見ながらリンディは
「あの子達はいいお友達になれそうね」
と嬉しそうな声を出した。
39748:2007/05/30(水) 01:05:27 ID:???
「ページが自動的に増えている?」
「ええ、ペースは微々たるものだけれど。ヴィータちゃんとザフィーラが確認してるし、何より収集しているリンカーコアとページ数の上昇が一致しないの」
何の変哲もない一軒家のリビングで真剣な顔で会話をする二人の女性と一匹。
彼女達の主が騎士の一人と共に眠っている間に持たれたこの場で、
彼女達を生み出し、彼女達の主にとっての希望でもある『闇の書』に起こっている問題が話し合われていた。

「最初に確認した時は字数が5,6字程増えていた。それから日に日に増え具合が加速して今では1日に2、3行は増えているぞ、シグナム」
「この調子で進めばページ単位で増えていくのも時間の問題か。しかし」
狼の様な動物の言葉に答える紫髪の女性は簡単に事実を述べる。

「それは裏を返せば『闇の書』が自ら完成に向けて進みだしているということだ。それを止める理由は無い」
「でもリーダー、原因がわからないのは問題よ。せめてそれが判明するまでリンカーコアの収集を休止するべきだわ」
「主の体がそれまで耐えられるという保証があるのか」

その一声で場は決した。
「シャマル、お前はこの原因を追究していてくれ。ザフィーラ、収集行くぞ」


こうして騎士達は戦い続ける。
希望の中に浸み込んだ意志に気づかずに。
その希望だけが主を救うと信じて。

そして少女達が悲しい騎士達と出会うまで、あと一週間。
40748:2007/05/30(水) 01:05:44 ID:???
笑みと共に自己紹介を簡潔に述べるロラン。
「あ、私はフェイト・テスタロッサ。こっちは使い魔のアルフ。アルフ、挨拶を」
「私はアルフ。フェイトの使い魔だけど、姉妹みたいなもんさ」
同じように笑顔で挨拶をする2人。
「でもフェイト、せっかく裁判も順調なんだから風邪なんて引いちゃダメだよ」
「わかってるって。だからこうして薬を貰いに来たんだよ」
「裁判?」
年端もいかない少女に縁があるとは思えない単語に、思わず聞き返してしまうロラン。
途端に間の悪そうな顔になるアルフに気づき、すぐさま詫びる。
「ご、ごめん、聞かれたくないことだったんだね。悪いことをしたよ」
「いえ、確かに喜ばしいことではありませんでしたけど、お陰で大切な友達に出会えましたから」
「友達?」
「はい。彼女と出会えたことはとても大事なことでしたから…」
そう言うとフェイトはとても優しい顔になった。
41748:2007/05/30(水) 01:07:18 ID:???
現在のロランの立場だった。
3日に1度のペースで行われる検診の結果が日に日に良好になっていても、である。
クロノとエイミィがホワイトドールの調査について様々なデータや詳細を伝えに来てくれるが、その内容には
大した感心は持てなかった。
もはや誰と戦うのかということも原因の一つだが、それ以上に戦いの中で失ったものや変わってしまったもののことが
脳裏に過ぎる度に陰鬱な気持ちになったからだ。

ウィル・ゲイムのこと、テテス・ハレのこと、グエン・サード・ラインフォードのこと、ハリー・オードのこと。
そしてソシエ・ハイムのこと、キエル・ハイムのこと、ディアナ・ソレルのこと。

何もすることがない時間など、ロランにとっては陰鬱な気持ちを加速させるだけだ。
常駐しているはずの医師も、今は検診の結果を調べるとのことで不在である。
メリーを抱きしめていることが一種の精神安定剤のような役割をロランに果たしていた。
「メリー、お前だけは変わっていない…」
42748:2007/05/30(水) 01:07:40 ID:???
以上です。
とりあえず、>>22から>>30は記憶から抹消してください。
さらに>>34>と>>35の間に以下の文章を挟んでください。

要領を得ない顔の息子に、思わず母親の顔をしてしまうリンディ。
その顔に気づき、多少不機嫌そうな表情を作りながらクロノは部下として上司に指示を仰ぐ。
「とりあえず、そのロラン君に会って話をしてみましょう。まずはそれからよ」
「わかりました。ロランは今医務室で定期健診を受けているはずです」
リンディとロランは初対面になる。精神が塞ぎこみがちな彼の気分転換となればよいのだが。
母親に清涼剤の役割を期待した自分を、クロノは内心で自嘲した。
(自分にそんな度量が無いからって、なにも母さんに任せる必要は無いだろうに)

今回は文章以前の問題となってしまいました…。
43通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:13:53 ID:???
確かに混乱したけど、GJ!
落ち着いて投稿してくれて構わないんだぜ?俺達は気長に待っているから
44748:2007/05/30(水) 01:14:00 ID:???
ってさらに>>37>>40>>41も抹消してください。
なんで順番がずれているのだろう…。

>>32 >>34->>36 >>38->>39
と読んでもらえれば幸いです。
45通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:19:03 ID:???
なんかgdgdになってるが、内容はGJ!なんだぜ?

DVD-BOXU出るまでもう一回福井版読み返そうかなぁ……
46通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:21:08 ID:???
同名のヤシが場を混乱させてるように見えたけど・・・・・・
一応鳥つけたほうがいいんじゃね?

内容に関してはGJです
47通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:27:41 ID:???
やや亀だが、>>10
コール、νガンダム!
48通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 01:28:56 ID:???
>>46
そんな感じだな。
>>25-26とかたった12秒で投下されてるし。
49748 ◆OFvYbY6.e. :2007/05/30(水) 01:30:28 ID:???
今までトリップの着け方が解らず意図的に放置していたのですが、
調べてみました。
未だに2chやSSの初心者の域を出ませんが、お付き合いしてもらえると嬉しいです。
50通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 08:08:40 ID:???
GJ

書き手殿はともかく
脇役ズは前スレ埋めようぜ?
51通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 12:30:09 ID:???
一応UCガンダムとのクロスを考えてるんだが、上手く設定が定まらん
52通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 12:40:21 ID:???
>>51
時代とメイン作品を教えれ
53通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 12:49:06 ID:???
なのははA’sでガンダムはΖからCCAくらい
54通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 12:57:55 ID:???
UC0090くらいって何があったっけ
ダブルフェイクとか?
55通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:31:31 ID:???
ティターンズ残党軍いなかったっけ?
56通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:32:39 ID:???
影忍が
57通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:34:05 ID:???
センチネルは……ZZの88年の前だっけ後だっけ?
58通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:47:20 ID:???
前スレ産め終わった

書き込めなかったこと:
なのはのはなはなのはのチャームポイント
59通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:51:00 ID:???
とり合えず俺は前スレのアレは荒らしかと思ったよ
あとZOEクロス面白そう
60通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 20:52:24 ID:???
面白かったじゃないか
61通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 21:34:05 ID:???
>>57
Ζ最終局面〜ΖΖ開始までの間かな?
62通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 22:18:08 ID:???
ZZ以降CCA前だと
サイコミュ試験型ギラ・ドーガとか
ザクIII後期型とか
ピクセル・ビットとかモビル・ビットが熱い時期?




「ブルーディスティニー」って
まんまデバイスの名前にしても違和感ねーな…
63F:2007/05/30(水) 22:50:29 ID:???
 「なのは隊長!これ以上ユウにあのデバイスを使わないように言ってやってくださいよ!!」
仲間の心配が遂にピークに達したのかスバルはなのはに頼み込んだ
その言葉を聴いてなのはとヴィータは暗い表情を見せる

デバイス「ブルーディスティニー」
ミッドチルダ式デバイスで職員に標準的に配備されるデバイス、量産型デバイスの前に作られた
量産試作型デバイスをベースに特殊なカスタムプログラムを施されたデバイスである
全部で三本あるこのデバイスの目的は「ミッド式でありながらベルカ式のカートリッジシステムの力を超える事」を目的として作られた
そのおかげか動きはベルカ式の瞬発力、ミッド式の持続力を持つようになったがこれは術者に多大なストレスを与えた
消費する魔力量が半端ではなく戦闘持続時間が短い事
そして一番の原因である超高精度AIによる先読み戦闘データを脳に直接送り込んで戦場を支配し、体と魔力のりミッターを無理矢理解除させるシステム「EXAM」
使えば使用者をたった一回で廃人にする狂ったデバイスとして長らく封印されてきた物だ
だがユウはそのデバイスを心壊れることなく使用し続けた
その結果見る見るうちに彼は衰弱して行った。はたから見ているものからでもわかる位に

 「スバル、お前の気持ちは嬉しい。だがあの紅い肩の魔道師は俺でなくては倒せん」
 「駄目だよ、ユウ・カジマ三等空尉。―――貴方には作戦の参加は許可できません」
 「――っ、なのは隊長、アレは俺でなくては倒せません」
 「それでも駄目です、貴方には待機を命じます」

そして現れる紅い肩の二刀魔術師
劣勢に追いやられるスターズ

 「今日こそ「EXAM」に認められしものとして決着を付けに来てみれば、居るのは愚鈍な新米どもか」
 「ユウがいなくてっも貴方なんかぶったおせる!!」
 「なのはとヴィータとか言ったな?貴様らを庇わず戦いに徹していれば私を倒せた物を」
 「……くっ!!」

ギリっと、悔しさのあまり噛んだ下唇から血が流れ出す
私では、ユウの代わりにすらならないのかと。 スバルは悔しさを顕にする
 「そろそろ飽きた、そのまま自分の力のなさを悔いて煉獄に堕ちるがいい!では死ね!!」 振り上げられる灼熱の二刀、ここまでかとあきらめた時
 「そうはさせん!!」 蒼い魔力弾が二刀を弾き飛ばした
 「・・・・・・来たな!? ユウ・カジマ!!」
蒼いバリアジャケットを着込んだ男が空より舞い降りた
 「ユウ!貴方!!」
 「大丈夫かみんな、遅れてすまない」
 「ようやく来たかユウ・カジマ、今こそこのEXAMに認められしものとしての決着を「黙れ!!」何っ!?」

ユウの着るバリアジャケット、蒼い装甲が開いて紅く光りだす
 「認められるとか関係ない! 俺はお前を倒して皆を救い!! そしてマリオンを解き放つ!!」
                                                                 こうですか?わかりません。
64通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 23:19:04 ID:???
ブライト@UC105年とのクロスを考えた時期が、私にもありますた
65通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:13:49 ID:???
>>63
ユウってゲームでしか知らないから、こんなに饒舌なユウは初めて見た
66通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:17:30 ID:???
小説のユウはこんなもんだ
67通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 02:11:57 ID:???
漫画版でもこんなもんだ
68通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 11:12:22 ID:???
元のゲームがSTGだったから、
プレイヤー=パイロットで返事は自分で妄想してくれやってスタンスだったのが、
シミュレーション系ではそのまま受け取られちまったからな……。
69通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 12:24:59 ID:???
意外に理屈っぽいんだよな、素は
70748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:13:34 ID:???
「月に花 地には魔法」第4話投下しようと思います。
今回の話は
A's2話をろくに見ずに執筆→2話見る→設定に大幅なズレを確認→内容を大修正→
前後の話と整合性が取れない→無理矢理合わせるべく様々な修正を繰り返す。
という体たらくになってしまいました。
その影響を受け、本編と変更が無い部分(特に戦闘シーン)はほぼカットしています。
ついでになのは襲撃時にアースラにリンディさんがいません。
下調べって重要ですね…。

P.S.
今回の話で今後の内容を読めてしまう人が一気に増えるかも。
71748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:14:30 ID:???
「裁判どうなるでしょうか」
12月1日。それはフェイトの友人達が暮らす街では冬が本格的に訪れる時期であり、
彼女自身にとっては自分の人生を左右する裁判が結審する日でもあった。
「うーん、艦長やクロノ君から聞く限りでは一定期間の保護観察処分が妥当だろうって話だけど」
そんな少女のことを心配しながらコーヒーを飲み交わすロランとエイミィ。
彼らが居るのはアースラの食堂であり、暗にロランの待遇が変わったことを示していた。

ロラン・セアックがフェイト・テスタロッサに語った一部始終は、アースラ首脳陣にロランが闘ってきた経緯を理解させるのに十分であり、
同時に彼の記憶がしっかりしているということの証明にもなった。
クロノ・ハラオウンがロランをある種の軟禁状態に置いていたのは、彼の体調を気遣うというよりも
彼を取り巻いていた状況のことを余りに話さないことへの疑心が原因だった。
最初こそ彼のことを思って触れないでいたが、艦を預かる身としては知っておきたいことだったのだ。
その結果としての処置だったが、ロランはそのことを気にする様子も無ければ疑う様子も無かった。

クロノが抱いていた疑心の原因が晴れ、ロラン自身の心身も安定している以上は軟禁状態に置く必要も無くなった。
これらのことをクロノが謝罪しながら告げると、ロランは、
「いえ、気にしないでください」
の一言で済ませてしまった。
72748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:15:39 ID:???
「艦長はフェイトちゃんの裁判に付き添ってるから、今の内に今後のロラン君に関することを伝えるね」
「はい。えっと、僕が元いた『正暦』はまだ見つかってないんですよね」
「うん、残念ながらね。でも本局でならきっと見つけられるよ」
エイミィは事実関係をロランが理解しやすいように簡潔に伝える。
「もうすぐアースラは時空管理局本局に到着するから、
そこでロラン君はもう一度精密検査を受けてもらった後に色々と質問を受けることになると思う」
「また検査ですか。いい加減に勘弁して欲しいですね」
「ま、規則に則ってのお役所仕事みたいなもんだからさ」

ロラン達、ムーンレィス地球降下テストの献体の体内には様々な医療用ナノマシンが埋め込まれている。
月の6倍の重力を持つ地球にひ弱なムーンレィスが適応するには不可欠なものだったが、そのことを知らなければ異物でしかない。
アースラの医師がロランの検査を繰り返した原因はこれだった。
ロランがナノマシンのことを説明した所、
「なるほどね、しかし一度本局でゆっくり調べたいものだ」
と言われてしまい、リンディに医師を止めるように説得しなければならなくなった。

「むしろ問題は『ターンA』の方だね。私たちにとってもアレはオーバーテクノロジーだから」
「僕としては、このまま石像に戻したいのですが…」
「どうだろう、あの表面の下で再生してるかもってことが本局の技術部に知られたら、話はややこしくなるだろうし」
73748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:17:08 ID:???
ロランがアースラに回収された際に大破状態だった『ターンAガンダム』は、今では黒い岩盤状の物体にその白い体を完全に覆われていた。
その姿はロランが始めて見た時の石像に近いもので、五体満足な姿でもあった。
果たしてその下で復活を遂げているのか、それとも表面を取り繕ったにすぎないのか。
CTスキャン等の技術を駆使しても判明せず、ただただ見守るしかないのが現状だった。

「性能を隠して報告してもいいけど、それでもしも復活しちゃったら色々とまずいしね」
平然と情報隠蔽という手段を口にするエイミィにロランは呆れた顔を向ける。
「そんなことしたら、バレた時大変じゃないですか」
「じゃあ正直に報告する?『ターンAガンダム』はロラン君がいた世界の地球の文明を埋葬した兵器なんだって」
「…」
痛い所を突かれた、とロランは思いつつも正直に話してよかったとも考えていた。
もしも自分の胸に『ターンA』の力の真実を封印していたら、『ターンA』の知られうる全てが本局とやらに報告されていただろう。
こうして隠すべき点を隠そうと協力してくれることはロランにとってマイナスに働くことではなかった。
74748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:18:12 ID:???
「どの道、『正暦』を見つけるまで『ターンA』は本局で預かることになるね。
一応所有者の希望は「現状維持」だってことは伝えておくから、特に危険と判断されない限りは大丈夫だと思う」
「そうですか。まぁ仮に再生していたとしてももう戦うことは無いでしょうけど」
「あははっ、そうだね。で、ここからが本題なんだけど」
「本題?」
今までの話は十分に本題では無いのか、と思いつつもより深刻な話に備えて身構えるロラン。
「うん!しばらく本局に居てもらうことになるって話はさっきもしたけど、
その間ずっと本局の殺風景な部屋にいるのもアレだなぁっと思って…」
そこまで一声で言い切ると、エイミィは一束の書類を取り出した。
「何ですか、これ」
「えーとね、短期間限定で借りられる部屋のリスト。私と艦長でお勧めの部屋には印がしてあるから」
「はい?」
「お金なら心配しないで、その辺は本局がしっかり持ってくれるから」
ここまで聞かされ、ようやくロランは自分が今以上にお世話を受けることになると気づいた。
「いや、いいですよ!保護してもらっただけでもありがたいのに、部屋までなんて…」
「いーの!いーの!私達が勝手にしてることだし、それに時空遭難者の保護は私達の仕事の一つだよ」
「とりあえず、その本局ってのがどんな所か解ってから考えますから」
「うん。おっと、そろそろブリッジに戻らないと怒られる」
時計を見たエイミィが慌しく席を立つ。
「カップは僕が片付けておきますから」
「ありがと、ロラン君!それじゃね」
駆け出すエイミィの後ろ姿を見ながらロランは
(何か皆さんにお礼ができれば…)
と考えたが、いかんせん今の自分にはカップの片付けくらいしかできないことに苦笑しつつ、席を立った。
(それでも誰かの役に立っている)
75748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:20:11 ID:???
エイミィとのティータイムからしばらく後、フェイトの判決をブリッジでクロノから聞かされた。
「保護観察。それって軽い罰なんですか?」
「いや、決して軽くは無い。むしろ重いけど、予想よりは軽かったよ。まぁ今回は色々と事情があったからね」
ロランはその当事者のことを思う。
「それでフェイトちゃんとアルフさんはどこに?」
ふとクロノの顔が曇る。
「裁判所からフェレットもどきと直になのは達に連絡しようとしたら、連絡がつかなかったらしいんだ。しかも広域結界まで張られてる」
「フェレットもどき?広域結界?」
なのは、という名前はフェイトから聞かされた『大切な友達』の名前だがあとの名前には覚えが無い。
「まあ、フェレットもどきはどうでもいいんだが、広域結界というのは簡単に言うと空間を一時的に隔離する魔法だ」
「空間を隔離する?」
「いい加減にユーノ君を名前で呼んであげようよ」
関係者の名前をロランに伝えない上司にエイミィが思わず突っ込みを入れる。
そんなエイミィに感謝しつつ、事態が深刻であることに気づくロラン。
「それもかなり強力な結界がね。多分なのは達の世界で何かが起こってる」
「何かって、何ですか」
「それを確かめるためにフェイト達に向かってもらったけど、正直歓迎したくないことだろう」
そしてその予感は現実になる。
76748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:21:07 ID:???
高町なのはは焦っていた。
突然の結界に飛び出してみれば謎の襲撃を受け、その襲撃者によってバリアジャケットの一部が破られ、
彼女のパートナーであるデバイス『レイジングハート』も深刻なダメージを受けていた。
右手に鉄槌を持つ少女が迫る。なのはに確実な終わりを告げるために。
(そんな…。こんなので終わりなの…)
諦めと共に目を閉じた瞬間、敵意を持った少女以外の気配を感じた。
「フェイトちゃん!ユーノ君!」

「くそ!一体何が起こってる」
「おちついてください、クロノさん」
「ダメ!結界が邪魔で中の様子が掴めないよ」
ノイズしか映さない映像を見つつ、ロランは得体の知らない悪寒を感じ始めていた。
(何なんだ、この感じは。初めてじゃない…)






やがてなのはが、魔導師の魔力の源であるリンカーコアの抜かれつつも決死の思いで放った一撃が結界を破り、
状況がアースラブリッジでも掴める様になった。
「何これ、この状況は何なの!」
エイミィが動揺を含んだ声色で叫ぶ中、クロノは映し出された襲撃者らしき面々の顔を凝視していた。
「こいつら、こいつらは…」

その一方でロランはただただ圧倒されていた。
「これが魔法での戦い…」
戦いとは無縁そうにしか見えなかったフェイトやアルフが目にも留まらぬ速さで空を飛び、敵らしき女性と鍔迫り合いをしている。
そんな光景に目を奪われつつも、力の差はロランにも認識できた。
(相手の女性の方が動きが機敏だ。それに一撃の重みも負けてる…)
77748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:22:25 ID:???
「ああ、逃げる!ロック急いで!転送の足跡を捕まえて!」
「やってますよ!」
しかしオペレーター達の奮戦も虚しく、襲撃者達の足跡は捕らえられないようだった。
「ごめん、クロノ君。しくじった…」
そんなやり取りを聞きつつもロランの意識は別の所に行きつつあった。
(まさか、でもそんなはずは)

事態が終息へと向かう中、アースラのモニターに一冊の本が映しだされた。
「あれは!」
「知ってるの?クロノ君」
「知ってるよ、少しばかり嫌な因縁があってね」
そしてモニターに映された本が拡大されるとクロノは誰にも聞こえない声で呟く。
「あれは闇の書…。父さんを殺したロストロギア」
クロノは決して忘れることのできない怒りに身を任せていた。


聞き取れないはずのクロノの声を感じながら、ロランはその本から視線が外せなくなった。
(この感じは…。でもどうして!)
やがてその紋様がはっきり確認できた瞬間。
ロランの脊髄を激しい悪寒が駆け抜け、意識が急速に薄れていった。
(どうして『ターンX』の意志を…、あの本から感じるんだ)
そして漠然と無関係だと感じていた魔法での戦いに、自分も関わらなくてはならないことを自覚しつつ意識を失った。
78748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:27:28 ID:???
以上です。
「省略しすぎだ!」と怒られそうな内容ですいません。
初期稿では戦闘シーンも書いていたのですが、2話を見た結果、
(下手糞な文章で表現するより、原作に即した方が百倍いい)
という結論になったという経緯があります。
描写が無いシーンは原作通りだと解釈してもらえると幸いです。
次回からなのはさんが本格的に登場します。
…5話でようやく主役と交流するのか。
と自嘲しながら書いていますので、期待せずに待っていただけると幸いです。
79748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/01(金) 02:29:22 ID:???
遅れましたが、wikiへの登録&gdgdな3話を整理していただいたことありがとうございます。
あのwikiの一読者だった私の文章が載っているのは、少し不思議な気分になりますね。
80通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 03:15:58 ID:???


デバイス化するのかそのまま白い人形のまま戦場に出るのか・・・。
81通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 07:51:43 ID:???
>>79
GJ!
MSのまま戦場に出たら的になりかねないかもw
82通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 07:58:34 ID:???
つか一応、なのは世界では質量兵器の使用は禁じられてる、という設定があるんだよな
なのはクロスのほとんどがMSのデバイス化という手段をとってるのは、これが理由の一つかも知れん
83通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 08:00:45 ID:???
>>82
質量兵器云々は今初めて知った
84通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 09:11:46 ID:???
>>83
非殺傷設定と同じくアニメ本編では一切説明されてない設定だから知らなくても仕方がない。
85通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:05:54 ID:???
>>83
まぁとりあえず、先日発売になったStrikerSのコミックスを買ってきたまい。
86通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 11:37:29 ID:???
>>79
これは……GJです!
まさかターンXと闇の書に関係があるとは……
87通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 12:57:06 ID:???
闇の書の闇の再生力と自己進化が∀のお兄さんについたら

(((゜д゜;)))
88通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 13:43:00 ID:???
福井版は闇の書よりエグい件

orz
89通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 13:49:40 ID:???
でも福井版だとターンXは噛ませ・・・ゲフンゲフン
90通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 13:52:54 ID:???
ゲフンゲフンって腐女子擁護だよな
キラ腐か?
91通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 15:33:53 ID:???
日本語でおk
92通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 15:43:53 ID:???
>>90
流石にそれは無い
93通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 16:06:25 ID:???
>>90
その発想はなかったわwww
94通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 16:21:25 ID:???
>>90
お茶を濁す表現を何勘違いしてるんだ君は
95通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 18:48:15 ID:???
>>90
言っている意味が分らない・・・イカレているのか?この状況で・・・
96通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 20:01:34 ID:???
>>90
君の人気に嫉妬
97通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 21:33:58 ID:???
砲撃魔法は体に負担がかかるという設定はどうするんだぜ?
98通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:15:36 ID:???
>>97
当時のなのちゃんは気付いてないから。自分の規格外の魔力の過負荷を。
そのツケが後ででっかく回ってくるんだけどなorz
99通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:19:18 ID:???
レイジングハートや周りの連中が忠告してやれよ。
100通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:22:14 ID:???
むしろレイジングハートがノリノリでハードな訓練課していた件
101通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 22:24:31 ID:???
>>98
あれは超過労働で疲れたのが自爆した原因だからなあ。
102通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 23:34:52 ID:???
みんな、無意識にスルーしてたんだ
「なのはだから」
103通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 23:47:42 ID:???
重傷の直接的な原因はあくまでも敵の攻撃だからなあ。
「いい加減休ませた方が良いんじゃね?」と周りが思い始めたところで丁度撃沈、と脳内補完してみる。
104通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:08:35 ID:???
ヴィータが気付かないくらいだぜ?
105通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:12:39 ID:???
なんという無能。
106通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:41:44 ID:???
そこで、なのはさんの無理を止めるべく立ち上がるのがUCキャラ
107通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 00:47:58 ID:???
無茶してぶったおれるガロのが先に見えた。


ティファに至っては倒れるのが仕事みたいなもんだし
108通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 01:43:30 ID:???
ティアナはウィッツとコンビを組めばいいんじゃないか?
二丁拳銃だし噛ませ犬っぽいし
109通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 09:41:32 ID:???
>>108
エサマスターのことかーー!
110リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:49:15 ID:???

平凡な小学3年生だったはずの私、高町なのはに訪れた突然の事態。
渡されたのは紅い宝石、手にしたのは魔法の力。
出会いが導く偶然が、今、静かに動き始めて。
立ち向かっていく日々に、うつむかない様に。
SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、始まります!


巻之伍 「選んだ道の先なの」

「まだ誰も来てないみたいだね。他に、僕達に無関係の人も」
「うん。だってここは、私の取って置きのお気に入りスポットだもの」

海を一望できる高台の公園にある見晴らしのいい小さな広場。
そこが今日の待ち合わせ場所であった。
静かで訪れる者も少なく、一人きりで風や動物の声といった自然を満喫できる場所。
言い換えればどこかの施設の中のように他の誰の気兼ねも無く秘密の話をできる場所。
なのははこの自分だけのヒミツの場所を今日のために紹介したのであった。

「……? 待って、なのは。何か聞こえない?」

耳を澄ますと、確かにどこからか口笛の音が聴こえてくる。

「え? ……本当だ。これ、口笛? でもどこから……」
「ここだよ。悪い悪い、邪魔するつもりじゃなかったんだけどな」

ちょうど彼女達の背中側になっていたベンチから一人の少年が起き上がる。

「えっと、確かトッキー君のご家族さんの……」
「シンヤでいい。昨日の妖怪おしゃべりイタチの飼い主だろ? 付き合わされて大変だな」

それを聞いたユーノは少々憤慨した様子でシンヤに詰め寄った。

「言うに事欠いて妖怪おしゃべりイタチ!?
 今日の話はあなたの様な一般市民には関係ない話なんです。帰ってください!」
「その一般ピープルがお前の事気になるからわざわざ来てやったんだよ!
 文句があるなら週刊誌に売り込むぞ!」
「う、そ、それは……」
「にゃはは……さすがのユーノ君もたじたじだ……」
「ちょ、助け舟くらいだしてよ、なのは〜」

なのははそう言われても少し引きつった笑みを浮かべて事態を見守るだけであった。
111リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:50:14 ID:???
「ところでシンヤ君、トッキー君や他の武者頑駄無さんは?
 確かトッキー君を入れて三人くらいいたと思うんだけど……」

辺りを見回すが、そこにはやはり他の人影は見当たらず、少々心配になってきたなのは。

「あぁ、トッキーは言わなくても分かるよな、刑事が仕事だし。正直仕事のしすぎだけどさ。
 ドリルの奴は怒られる前に地面を直しに行ったみたいだけど」

二人は遠い眼をして昨日の衝撃的光景の中でも5本の指に入るであろう武者の姿を思い出す。

「あぁ、あの人か……」
「いきなり町のど真ん中でドリルで穴掘るとか普通は思ってもやらないよね……」

普通はあんなドリルを持っていると言う事自体無いのだがそこは華麗に放置。
だがそんな彼らに忍び寄る一つの影があった。

「ん、誰か俺のこと呼んだか?」
「ひゃぁぁぁぁっ!!」
「うわぁぁぁぁっ!?」

失礼極まりない叫び声を上げるなのはとユーノ。

「な、何や、いきなり? お化けでも見たっちゅう顔して……」
「い、いえ、何でもないです! ドリル最高!」
「そ、そうそう。別に何でもないですよ、何でも! ね、ユーノ君!」
「? けったいな子やなぁ、自分ら」

昨日とは逆に、なのはたちに対して不審者を見る目つきを向ける爆流。
と、そこに仕事を片付けたトッキーと、彼の背中で眠りこける武ちゃ丸が姿を見せた。

「あらかた、揃ってるみたいだな」
「おぉ。所で、お前さんの背中のソレ、どうにかならへんか?」
「ス、スミマセン! 今叩き起こしますから!
 オイ、いいかげんに起きろ武者丸! 始まるぞ!?」
「う〜ん……シュシュムゥ〜……納豆はアカンて納豆は……」
「……だめだこりゃ。もうこいつは放って置くか」
112リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:51:13 ID:???
完全に眠りこけている武ちゃ丸を放置し、各々近場のベンチに腰を落ち着ける。

「さて、ユーノ君……だったね。正直聞きたい事が多すぎて迷うんだが、
 いくつか質問をさせてもらってもいいかな?」
「はい。何でも答えますので、一つずつどうぞ」

トッキーと爆流は目を見合わせ、ぼそぼそと小声でなにやら相談する。
互いに頷きあった後、それぞれ姿勢を正して質問を投げかけた。

「そうだな……じゃあ、ジュエルシードがらみの事について話してもらうよ。
 確かあれは君の一族が発掘したものだと言っていたが、どういう事なんだい?」
「分かりました。とりあえず実物を見ていただきましょうか。なのは、今、出せる?」
「うん。レイジングハート、お願い」
<<Put out>>

なのはの声に答えるように、彼女がしていた首飾りは音声を発したと同時に光り輝き、
その目の前の空間に鈍く輝く菱形の宝石を浮かび上がらせた。

「わっ、こいつ、しゃべった!?」
「なのはの持っているレイジングハートはインテリジェントデバイス……
 分かりやすく言えば意思を持った魔法の道具なんです」

それを聞いてシンヤは何かに気が付き、ふとユーノに問いかけて見る。

「おい待てよ、その道具の持ち主がその子ってことは……
 それじゃあその子は魔女って事になるんじゃないのか?」
「え? まぁ……そういうことになるのかな?」
<<Yes, my master>>
「なのはは素晴らしい素質を持った魔導士の卵さ。自信を持ってかまわないよ」

シンヤは物珍しげになのはとユーノをかわるがわる見つめ、感心したように呟いた。

「それにしても魔女っ子か……俺はまたてっきりただの妖怪の飼い主だとばかり思ってたぜ」
「あの、だからその妖怪って呼び方は勘弁してもらえませんか?」

妖怪の飼い主という時点でただの人間ではない。もっともユーノは妖怪ではないが。
113リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:52:10 ID:???
「ん? そういやトッキー達はコイツが喋ってるの見ても大して驚いてなかったな」

ものすごく言い辛そうな表情をしてトッキーと爆流はその理由を説明する。

「あぁ、それは……その……」
「俺らの世界では動物が喋るのはそれほど珍しないしな……えーと、妖怪とか……」
「結局、妖怪扱いなんだ……僕って……」
「ユ、ユーノ君、ファイト!」

ユーノはもはやこの世の終わりかのような暗く沈んだ表情になり、
なのはの励ましも空しく、辺りは急に重いどんよりとした空気に包まれた。

「は、話を戻そうか! こいつがジュエルシードなのかい?」
「はい。僕の一族は各地の遺跡を発掘する事を生業とする流浪の民で、
 これもその作業をしているうちに発掘した物なんです」

そしてユーノはジュエルシードについて分かっている全ての事を語りだした。
ジュエルシードとは端的に言えば願いを叶える宝石だが、
その秘めた力は大きすぎ、所有者を求めて彷徨い歩いたり、
使用者を取り込んで暴走し、破壊の限りを尽くすという恐ろしい力を秘めていると言う事を。

真剣な表情でユーノの話に聞き入るトッキー達。その一方で話についていけないシンヤは
ユーノの一族を想像し、それはまたずいぶんとファンシーな光景だと感じていた。
なるほど、たくさんのフェレット達がスコップを持って
地面を掘り返している様はなかなかに可愛らしいものかもしれない。
しかしそう妄想しているシンヤの表情は不審人物極まりなかった。

「ジュエルシードが大体どんなものかという事は分かったよ。
 じゃあ、次の質問だ。何故そんな代物が天馬の国にあるんだ?
 君の話から判断すればジュエルシードはこの世界のものではない。
 俺は何らかの理由で散逸してしまったものだと推理しているんだが……」
「お察しの通りです。僕達はこのジュエルシードの危険性を考え、調査も兼ねて
 調査団に預けようとしたのですが、移送中に船が原因不明の事故に遭って、
 それがこちらの世界に飛び散ってしまって……
 僕が確保できたのはこの一つだけですが、その総数は……およそ47。
 僕はそれを回収するため、一族の皆に黙ってこの世界にやってきたんです」

その話を聞いたトッキーたちは思わず目を白黒させ、その身を乗り出す。
114リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:53:19 ID:???
「な、何やて!?」
「47……そんなに!? 21個とかじゃねーのか!?」
「しかし、いくら数を揃えても堕悪闇軍団は独力でジュエルシードの力を引き出す事は出来ない。
 恐らく偶発的、及び人為的に発動や暴走を引き起こす事も同様だろう。
 これは幻妖が言っていた事からも明らかだ」
「そのために奴らは触媒として人間が持つ『何か』を利用していたようですね」

幻妖の名が出ると、なのはは悲しそうな顔をして昨日までの戦いを思い出した。

「幻妖っていう蜘蛛男さんはそれを狙って街の人達を襲っていたんだもんね……」
「その理由が分かれば奴らに対抗する糸口になるかも知れないな。
 今後注意して当たるように全国の武者たちに通達しておこう」

話に一段落ついたと判断したユーノは自分自身が疑問に思っていたことをぶつけてみた。

「あの、僕からも一つよろしいですか?
 僕はこの世界に来たばかりでその『堕悪闇軍団』についてよく知らないのですが……
 一体どういう組織なんですか?」
「堕悪闇軍団とは、過去から凶悪な闇の力を持つ連中を集めて作られた軍団さ。
 そして今その首領をしているのが堕悪魔刃頑駄無という男だ」
「ガンダム……そいつも武者頑駄無なんですか?」
「いや、見た目はともかく違う。記録によれば魔界からやってきた侵略者で……」

トッキーは記録よりさらに過去の住人の爆流の方をちらっと見て、
彼の遺産……鉄機武者軍団が悪用された事を知られないよう慎重に言葉を選びながら説明する。

「とにかく強大な闇の魔力を持っていて、地上だけでなく神に近い立場の世界の住人達、
 天界の民をも巻き込む史上最大級の戦争を起こした首謀者だ。
 超時空転移装置というからくりを手に入れて、全ての時代を暗黒に染めようと画策している。
 そしてさらに配下の武者たちも錬金術によって通常より強化されている。
 そんな奴がジュエルシードの力を悪用したらと考えると……」

思わず最悪の事態を想像してしまい、表情を固くするトッキー。
一方でユーノは少々違う感想をその話に感じていた。

「魔界に、天界……何だかすごく御伽噺のような世界ですね」
「お前がそれを言うか、お前が? 見るからにファンタジー世界の住人のくせに」
「……あぁ、そうか。こちらの世界では魔法そのものがファンタジーの産物でしたね」

シンヤの突っ込みに目を丸くして妙な納得をするユーノ。
まこと、異文化コミュニケーションとは難しいものである。
115リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:54:14 ID:???
「ふぁあぁ〜よぉ寝たなぁ……」
「ようやくお目覚めか、武者丸」

そして、あらかた話が終わる頃、ようやく武ちゃ丸は目を覚ましたが、
途端に四方八方から冷たい視線が浴びせかけられる。

「ゲゲッ、斗機丸!? ここは……ひょっとしてもう話はじまっとった?」
「とっくの昔にな」
「あいたた……やってもうた……時差ボケか?」
「国内を三日間さ迷い歩いただけで普通は時差ボケにはならんと思うのだが」
「んなこと言うたかて……ん?」

ふと、武ちゃ丸は宙に浮いているジュエルシードに視線を寄せる。

「ん? なぁ、それジュエルシードとちゃうんか?」
「……オイ、武者丸よ、今、何て言った?」
「そやから、ジュエルシードやろ、それって言うたんやけど」
「……何故今まで寝てたお前がジュエルシードのことを知っている?」
「あぁ、こっちに来たばっかりの頃、そいつが化けたワイの偽者と戦うたからな」
「……初耳だが?」
「言うてへんもん」

その時、何かが千切れるような音と共にトッキーの我慢は限界に達した。

「どうして言わなかった!? あれは堕悪が狙っている最重要確保対象だろうが!」
「そやかて、こっちにも事情があるんや……」

それを説明するには自分の師匠に半殺しに会うであろう失敗も語る必要がある。
オニと呼ばれるその師のお仕置きを甘んじて受ける度胸は武ちゃ丸には無かった。
今思い返してもゾッとする。一撃で地面に首まで埋められてしまうほどの拳骨を……

「で、そのジュエルシードはどうしたんだ?」
「それが、空飛ぶ女の子二人に持っていかれてしもてん……」
「空飛ぶ女の子? 冗談も休み休み……」
「!? 待ってください、それは本当ですか!?」

ユーノは驚愕を全身で表現して武ちゃ丸とトッキーのやり取りに割り込み、そう発言した。
116リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:55:18 ID:???
「ユーノ君?」
「ホンマや。いきなりその子らが雷どかーんって落とした思たらすぐに……
 そう言うたらちょうどそこのお下げの子ぉとおんなじ位の年頃の子もおったな」
「私と、同じ位の……?」
「……個人の素質にもよりますが、僕の世界には空を飛ぶ魔法があります。
 恐らく僕と同じ世界から魔導士がやって来ていると見て間違いありません。
 それも強力な攻撃の魔法を修得している魔導士が……」

武ちゃ丸の話を聞いたユーノは冷静にその少女達の正体を推理する。
そしてその結果は現在の状況にとってあまり芳しいとは言えない物であった。

「まさか、堕悪闇軍団の協力者か!?」
「ちゃうちゃう、それはワイも聞いたけど全然知らんみたいやった。
 第三者で間違いないとは思うんやけど」
「そや言うたかて、他にんな危険物を悪用しようっちゅう連中なんておるんか?」
「いえ、可能性は有ります。ジュエルシードは莫大な魔力を持っていますから、
 何者かがそれを狙っていたとしてもおかしくはありません。
 それこそ本当に目的のためなら手段を選ばないタイプの者が……」

爆流は顎をさすり、目を閉じつつため息をついて疲れた声で吐き捨て、
トッキーもそれに倣うかのように肩をすくめ、首を横に振った。

「つまり、新たな敵……っちゅう事やな」
「やれやれ、ここに来て方針転換とはな……とりあえず今日は解散にしよう。
 一度情報を整理しなおさないと。武者丸、詳しい話を聞かせてもらうぞ」
「わかった……うぅ、しょうもないとこばっかり撃さんに似よって……」
「俺は全国の仲間にもう一ぺん連絡して見る。半年も前からその子が活動しとるんやったら、
 どっかに痕跡が残っとるはずやさかいな」
「スマン、シンヤ。今日も忙しくなりそうだ。東京のオヤジさんによろしく言っておいてくれ」
「チッ、またかよ? いいかげんワーカーホリックになっちまうぞ」
「わかってる、気をつけるさ……あぁ、それと、ユーノ君?」

トッキーはユーノの目線にまで腰を下ろし、
正面からその目を見据えて務めて優しげに振舞い、こう告げた。

「君には喜んで協力させてもらうよ。
 ジュエルシードに詳しい仲間がいるのは助かるからね。だが……」
「だが?」
117リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:56:16 ID:???
「なのは君、君はこの件を忘れて普通の生活に戻るんだ」

打って変わって少々厳しい口調になり、トッキーはなのはに宣告を下す。

「えっ……?」

愕然とするなのはを突き放しながら、しかしゆっくりと、諭すように
トッキーは彼女を危険な戦いに巻き込まないよう説得を続ける。

「確かに君には特別な素質があるのかもしれない。俺もそれに助けられたからね。
 けど、堕悪は俺達の、そしてジュエルシードはユーノ君の問題だ。
 対して君は小学生……普通の子供だ。何も危険を冒して俺達に付き合うことは無い。
 力を持っているからといって必ずしもそれを使わなければならない理由はどこにも無いんだ。
 対して俺達にはこの世界の人々を守る義務がある。
 そして、その中には君も含まれているんだ……わかってくれるな?」
「あ……でも……」

戸惑いを隠せないなのは。自分はこの力で弱っているユーノを助ける事を決めていた。
しかし、ユーノもいずれは回復するだろうし、何より今、彼には頼れる仲間ができた。
ならば、確かに自分の力は必要ではないのかもしれない。
昨日までの出来事を省みるに敵は恐ろしい力を持っていて、命の危険があるかもしれないし、
運動音痴な自分がうろうろしていてはトッキー達の足手まといになってしまうだろう。
でも、自分はユーノを助けたい……
様々な思いが心の中で堂々巡りを繰り返し、なのはは半ばパニック状態に陥る。
そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、他でもないユーノであった。

「待って、待ってください! 彼女に考える時間を与えてあげていただけませんか?
 ほんの少しでも、一晩でもいいから……お願いします!」

少しの逡巡の後にトッキーがどう答えたものかと考えていたその時、
武ちゃ丸が割り込み、笑顔でその願いに答えた。

「かまへんかまへん! 大事なこっちゃし、じっくり考えて決めや!」
「コラ武者丸! 何を勝手に……」
「んな事言うたかて、どうせ斗機丸もおんなじ事言うつもりやったんやろ?
 お前も大概甘いさかいなぁ〜、付き合いも長いし、お前の考えてる事くらい簡単に分かるで」
「う……まぁ、それは……そうなんだが……」
「ほな決まりやな! また明日、ここで待ってるで!」
118リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:57:16 ID:???
その後、なのはは普通に塾に行き、普通に家族と過ごし、普通に就寝し……
表向きにはいつもと同じように過ごしていた。
だがその晩、なのはは今後の自分の運命を左右する大きな分岐路に立たされていた。

「……なのは、まだ起きてる?」
「……うん」
「やっぱり、迷ってる?」
「うん」
「……僕としては、正直トッキーさんと同じ意見だよ。
 出来る事なら、君を巻き込みたくなんて無い。ジュエルシードの暴走も、
 堕悪闇軍団との戦いも、それに正体不明の魔導士の件だってある。
 どれを相手にしたって、すごく危険な事なんだよ。
 それに、怪我をしなくても……君が悲しい思いをする事があるかもしれない。だから……」

なのははベッドから起きると、説得を続けようとするユーノの口に人差し指を当てて、
それ以上何も言わなくてもいいと目で合図し、
自分なりに悩み抜き、導き出した答えを彼に告げる。

「でも、それがわかっててユーノ君はこっちに来てくれたんだよね?
 見たことも無い私達の世界のために、そこに住む生命を守るために。
 どんなに傷だらけになっても、想像もしなかった強い相手が待っていても……
 だから決めたの。私はそんなユーノ君の力になりたいって。
 今更私だけハイさよならって……そっちの方がよっぽど悲しいし、残酷だよ」

それからしばらく、互いに正面から視線をぶつけ合う二人の間を若干の沈黙が支配する。
だが、それもやがて根負けした格好でユーノが口を開き、破られた。

「……それが君の選んだ道なんだね、なのは?」
「……うん!」

諦めたような、だが安心したような複雑な顔をしたユーノは
やれやれといった感じで軽くため息をつくと微笑を浮かべ、目の前のなのはにこう呟いた。
119リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 09:58:21 ID:???
「それなら、明日から魔法の特訓もちょっと厳しく行かないと……
 いくら君の習得速度が異常だとは言っても、まだまだ覚えなくちゃならない事は多いしね。
 ……特に、戦闘に使える魔法や空を飛ぶための魔法について、ね」
「うん! うん!」
「嬉しそうだね、なのは……厳しくするって言ってるのに」
「にへへ、なんででしょう? でも嬉しくてたまらないの!
 あ、明日も朝早くから練習だね! じゃあすぐに眠らないと……おやすみなさい」
「ハイハイ、おやすみ」
「あ、そうだ!」
「? 何?」

一呼吸置き、少々照れくさそうになのははユーノに囁きかけた。

「……ありがとう、ユーノ君」
「……どういたしまして」

そう言って二人でクスリと笑いあい、とても暖かな気持ちで眠りに付いた。
まだ互いに知らない事も多いが、何となく二人の絆は前より強くなったように感じていた。


一方その頃、市内のインターネットカフェで爆流は各地の武者たちに連絡を取っていた。
今日の話のおおまかな流れと、堕悪に対抗するため、
全員で一致団結する必要があるという事を知らせるために……
しかし、その際の各自の反応は爆流を驚愕させて余りあるものだった。

「何やて……? お前も堕悪と戦うのが怖いやと!?
 ふざけんな! もういつ奴らの侵攻が始まってもおかしないっちゅうのに……
 オイ、電話切るな! 何、仕事で忙しい!? んな事言うとる場合か! 今すぐ……
 あぁっ、ホンマに切りよった! ……チッ、これでもう28人か」

平和すぎる半年間は、武ちゃ丸に限らず武者頑駄無達から武者魂を奪うには十分すぎた。
他の多くの武者もまた一部を除き、戦う意志を完全に削がれてしまっていたのだった。

「何ちゅうこっちゃ……それがお前らの選んだ道やっちゅうんかいな……
 このままやと天馬の国は一体どうなってまうんや……!」

ネオン華やかなりし夜の街に、爆流の嘆きが寂しく響き渡る。
今、日本はかつて無い最大の危機に直面しようとしていた。
120リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/03(日) 10:10:36 ID:???
次回予告(ねくすとぷれびゅう)

僕と一緒にジュエルシードを集める決意をしたなのは。
でもそれは否応なく戦いの中にその身を投じるという事。
そんな僕達と武者頑駄無達の前に四人の堕悪武者が迫り来る。
彼等の狙いは新たに発動したジュエルシード!
さぁ、日本を股にかけた冒険の第一歩を踏み出そう!
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之六!
「大結成! その名は新生夢者遊撃隊やでっ!」
リリカルマジカル、君と君の世界は僕が守る!


登場武者符亜意留(ふぁいる)

爆流頑駄無 [バクリュウガンダム]
出典:新SD戦国伝 七人の超将軍編
モデル:シャイニングガンダム

新生頑駄無軍団最強の武者集団、「七人の超将軍」の一人。
二刀流を使いこなし、同時に格闘技も得意とする近距離戦のエキスパート。
苦手な遠距離戦は自ら開発したサポートメカ「魂嵐弾亜(コアランダー)」におまかせ!
からくり三兄弟の末弟で、心を持った人造武者「鉄機武者」を発明した
まさに文武両道の鑑と言えるすばらしい武者だ。
福岡に現れた歴代でも五本の指に入る実力の武者頑駄無、
「武者號斗丸(ムシャゴッドマル)」の戦いの先生でもある。
必殺技は拳に闘気を集め、複数の蒼い狼の形にして放つ「爆狼疾風拳(バクロウシップウケン)」。
なのは達にはドリルの人として認識されているぞ!
121通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 15:56:53 ID:???
相変わらずテンションたけぇwwww

大好きだ
122通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 17:19:00 ID:???
GJ
爆流とは懐かしいw
123新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 22:50:38 ID:???
第10話、23時頃に投下します
124新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:04:23 ID:???
第10話

「……今日はヒイロ遅いなぁ」
「あいつが寝坊なんてめずらしいこともあるんだな」
今日も穏やかな朝日がリビングに差し込む。聞こえるのはテレビの音とはやて達の声。
「誰か起こしに行ったってくれへん?」
「じゃああたしが……」
「俺が行くよ!!」
ヒイロを起こしに行く役目を引き受けようとしたヴィータだったが、デュオに遮られる。
ヴィータに任せたら朝からキツい起こし方をされるのは目に見えていたからだ。
「なんだよデュオ?珍しいな……」
「まぁたまには俺が行こうと思ってな!ヴィータはゆっくりテレビでも見てろよ」
「あ、あぁ。わかった」
上手いことヴィータを口車に乗せ、リビングのソファに座らせたデュオは鼻歌を歌いながら階段へと向かう。
だがそんなデュオの足を止めるかのように、デュオはむんずと肩を掴まれる。
「……へ?」
「私が行こう。」
何事かと振り向くデュオ。肩を掴んでいたのは自分よりも身長が高いポニーテールの女性、シグナムだった。
デュオはシグナムを見上げるように「……はい。」といいヴィータと同じようにソファに腰掛ける。
「(ヒイロ・ユイ……)」
シグナムは黙って階段を上がって行く。


「ヒイロ、入るぞ?」
シグナムはヒイロの部屋のドアをノックする。返事は返ってこない。
シグナムはそのままドアを開けた。


『お兄ちゃん、迷子なの?』
ヒイロは聞こえる声に目を覚ます。そこにいるのは一人の少女と一匹の子犬だ。
『……そうだな。オレは生まれてからずっと迷子なんだよ……』
『ふーん。かわいそうなのね。私はね、迷子じゃないのよ。
メリーのおさんぽしてるの♪』
『……そうか。よかったな、メリー』
ヒイロは微笑みながらメリーと呼ばれた子犬の頭を撫でる。メリーも嬉しそうにしている。
『うん。だからおにいちゃんも元気出してね♪』
少女もまたにこやかに言う。平和な日常といった感じだろうか。見ていてほほえましい光景だ。
こんな平和がいつまでも続けばいい。そう思っていた。
だがそんな思いも虚しく、ヒイロの願いは吹き飛ぶ事になる。

爆発する工場。炎上する街。ヒイロの仕掛けた爆薬が爆発したのだ。炎は瞬く間に広がり、工場のMSを焼く。
今回も「任務完了」のはずだった。だがヒイロの表情は暗い。
『……オレの……オレのミスだ……』
ヒイロは一面焼け野原となった町に一人佇む。ヒイロの仕掛けた爆弾の誘爆が、民間施設にまで広がったのだ。
そして今ヒイロの目の前に横たわっているのは一匹の子犬。いや、正確には子犬だったモノ−メリーだ−。
『………………。』
ヒイロは悲しげな面持ちでメリーを抱き抱え、歩き出す。指には一輪の花を持って……
125新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:10:44 ID:???


「−ヒイロ…!起きろ、ヒイロ!」
「……ん。シグナム……?」
ヒイロはようやく目を覚ます。目の前で自分の顔を覗き込んでいるのはシグナムだ。どうやらシグナムに起こされたらしい。
「ようやく起きたか。悪い夢でも見てたのか?」
「……いや。」
「そうか?うなされていたぞ?」
「…………。」
「言いたくないなら構わんが、あまり主に心配をかけさせるなよ」
「……あぁ。わかっている。」
「…………主から聞いたが、お前の世界で何やら大変な事がおころうとしているらしいな」
「オペレーション・メテオのことか」
ヒイロの返事を見たシグナムは本題へと移る。「いつの間に話したんだ」と思うヒイロだったがわざわざ聞くまでもない。

「昨日から主の様子が少しばかりおかしかったからな。恐らくその話を聞いてからだろう。」
「……そうか。それはすまないことをした。」
ヒイロが謝る必要も無いのだが、何故か謝ってしまう。シグナム側もそう言われればこれ以上言う事も無くなる。
「……とにかく、あまり主に心配をかけさせないで欲しい。昨日の事は仕方ないかもしれんが、それでも主の暗い顔は見てられん。」
「わかった。気をつけよう。」
ヒイロもそう言ったところで、下からはやての声が聞こえる。
『ヒイロ、シグナム!ごはんできとるよー』
「……私が言いたいのはそれだけだ。さぁ、下に降りようか。」
そう言ってシグナムはヒイロの部屋を出ていく。ヒイロも黙ってその後を追うのだった。



「なんやどないしたんヒイロ?そんな暗い顔して」
みんなで一緒に朝食を摂っている最中、はやての声が聞こえる。よく見ればシグナムも「わかっているな?」というような表情でヒイロを見ている。
「いや、暗い顔などしていない。強いて言うならさっき少し嫌な夢を見たせいだろう。」
「そうなん?ならええけど。」
「そうそう!だいたいコイツなんて常に暗い顔してんだからいちいち気にしてちゃ身がもたないぜ?」
デュオが明るい表情で言う。まあいつも通りだ。
「そうだよはやて。コイツの言う通りだ」
そう言いながらヴィータはデュオの皿へと箸を伸ばす。が、すぐにデュオの箸に阻まれる。
「……ッ!」
「へへっ何回も同じ手は食わないぜ?」
まぁそう何回も同じ手にやられるデュオでは無いということか。
それでもこの世界に来てからというものACにいた頃にも増して貧乏くじを引かされている気がするが……
そんなこんなでいつも通りの穏やかな時間が過ぎていくのだった。
126新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:15:45 ID:???

数分後。
「ごめん、うち今日ちょっと外でお昼ごはん食べてくるな〜」
「え!?じゃあ俺達の昼飯どうすんだよ?」
「え〜と、作っていくからチンして食べてぇな。レンジの使い方とかはシャマルいるし、大丈夫やと思うから」
はやてはそう言いながら出かける準備をしている。久々になのはやアリサ達と一緒にお昼ごはんでも、となったらしい。
ちなみに言うとシグナムとヴィータはお弁当、ザフィーラは留守番だ。
そうなると家に残るのはヒイロ、デュオ、シャマル、ザフィーラの四人となる。
「(このメンバーじゃまたすんげぇヒマだろうなぁ……どうすっか……)」
デュオはヒイロとシャマルを見て思う。ザフィーラはあえて見ないが。
デュオは一人「はぁ〜」とため息をつく。ヒイロとシャマルは二人共マイペースな人だから気にしてないようだが。

「じゃあ、お留守番頼むで〜。言ってきま〜す」
そうこうしてる内にはやてとヴィータが行ってしまう。
「はいよ〜」
「言ってらっしゃ〜い」
「……。」
三人は各々の返事を返し、テレビを見始める。と、言っても春休みの午前中はドラマの再放送がやってるとかでシャマルがテレビを独占しているが。
ヒイロとデュオも一緒に見てはいるが正直面白くない。
「なぁシャマル。」
「へ?どうしたの、デュオくん?」
「面白いか……?」
返事を返すシャマルに、今度はヒイロが質問する。
「え……面白くないの?」
「…………。」
質問したはずが逆に質問され二人は黙ってしまうのだった。



「あ、はやてちゃん!」
「なのは、フェイト!」
はやてが集合場所に到着した時、すでになのはとフェイトが到着していた。……それともう一人、横にシンがいる。
「アレ?シンもおるん?」
「うん。私が出かけるとシン、一人になっちゃうからね」
「あぁ。ただでさえヒマなのに家で一人ぼっちじゃすることなくて死にそうだからさ」
「あはは、そりゃそうやな」
はやてはシンの言葉に笑いながら返すが、よく考えたら異世界から来た者にとってはこの世界の日常はやはりヒマなのだろう。
はやては「ヒイロ達もそうなんやろか?」と思う。
「(もしそうなんやったらなんか暇潰し用意せななぁ)」
と、そんなことを考えている内にアリサとすずかも到着する。
ここから先はシン視点でお送りしよう。
127新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:27:52 ID:???

シンは後悔していた。
今、シンはデパートに来ている。フェイト達が服を買いに行くのについてきたのだが、女の子達のショッピングに付き合う事ほど退屈で肩身の狭いことは無い。
「(かなりヒマだ……!)」
「……あ、シン。」
そんなシンを気遣ってかフェイトが話かけてくる。
「ごめんね、かなりヒマだと思うけど、もうすぐお昼ご飯だから」
「あぁ。わかったよ」
余談だがこの時シンはフェイトの服が一番センスがいいと思ったらしい。



一時間後、デパート屋上。
「(長かった……結構長かった……)」
ようやく服を決めたフェイト達と一緒に屋上にアイスクリームを食べに来たのだ。
「じゃあ私バニラで。シンはどうする?」
「ん〜じゃあオレンジシャーベットで」
シンもアイスを注文し、皆が座っているベンチへと向かう。皆それぞれ違う味のようだ。

「さっきはごめんね、シン。ヒマだったでしょ?」
アリサがアイスを舐めながらシンに言う。
「いや、別にいいよ。気にしなくてもさ」とシン。
「ねぇねぇ、シン君が今来てる服ってもしかしてフェイトちゃんが選んだの?」
今度はすずかだ。
「え?シンと一緒に選んだんだよ?」
「へ〜そうなんだ〜。そういえばセンスいいよね」
今度はなのはが言う。ちなみにシンが今来てるのは上は白いパーカー、下はジーンズというまぁそれなりに普通なファッションだ。
「まぁな。元の世界でもこんな感じの服が多かったかな」
「へぇ〜やっぱり自分に似合う服は自分が一番よくわかってるんやね。うちのヒイロなんか地味で地味で……」
はやてが笑いながら言う。どうやらヒイロはタンクトップ系の服が好きらしい。理由は「動きやすいから」とかだろうが。
「ヒイロか……。そういやあいつ何してんだ?」
「ヒイロはデュオ達とお留守番やよ?」
「……そっか。」
シンは「あいつらヒマだろうな〜」とつくづく思うのだった。



一方八神家では

「ヒマだし、ヴィータのゲームでもするか。」
「……いいだろう。」
シャマルはドラマを見終え、今は洗濯をしている。テレビの権利を得たのをいいことに、デュオがそんな提案をする

ヴィータのゲームをいろいろとあさり、ヒイロは一つのゲームを手にとった。
「……ZカンタムVSカンタム……か。」
「なんか俺達のガンダムに似てるな……」
「……やるぞ。」
どうやらヒイロは気に入ったようだ。
128新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:31:45 ID:???


さて、一方のんびり雑談をしながらアイスを食べ終えたシンは翠屋へと向かっていた。
このメンバーだと昼食は自然に翠屋になるのだ。

「シンもいるんやったらヒイロらも連れて来たら良かったかな?」
はやてが突然シンに話し掛ける。
「へ?なんでだよ?」
「だってシン、こんな女の子の中に一人でいても退屈ちゃう?」
「まぁ……でも俺、あのヒイロって人苦手だからさ」
「え?そうなん?」
シンの以外な言葉にはやては……いや、他の皆も「え?」という顔をする。まぁ今までのヒイロとシンの会話シーンを思い出せば分からないでも無いが……
「まぁ……嫌いって訳じゃ無いけど。」
「(う〜ん……これは仲直り作戦が必要かな?)」
はやてが脳内でそんなことを企てる。題して「ヒイロ・シン仲直り作戦」だ。そのまんまだが……。
だがまぁそれはまた別のお話。

「あ、そういえばヒイロの他にもう一人来たんでしょ?」
「あぁ、確か……デュオ?だっけ」
アリサの質問にシンが答える。まぁ一回戦闘しただけだからあまり覚えて無いが、ヒイロと違い明るそうなイメージだ。
「うん、そうやよ〜」
「どんな人なの?」と、今度はすずかが質問する。
「まぁヒイロとは真逆かな」
はやてがそう言い、シンとなのはも「うんうん」と頷く。
「……分かりやすい説明ね」
「そうやろ?」
はやてはにこっと笑いながらアリサに言う。



「はぁっくしょん!」
「どうしたデュオ?風邪か?」
「いや……きっと誰かが噂してんだよ。もしかしてカトル達かな?」
「フ……そうかもな。」
「……ってそんなことよりヒイロ!テメェ、サイコカンタムとかずりぃだろ!」
「…………巨大MSとの戦闘も経験しておいた方がいいぞ?いつまたスコーピオのような敵が現れるかわからん。」
かつてビクター・ゲインツが乗りデュオ達を苦しめたMS、スコーピオ。確かにヒイロがいなければ倒せなかったかもしれない……
「た……確かに……。ってこりゃゲームじゃねぇか!どちらかと言うとこのZカンタムの方がお前のウイングに近いだろ!こっち乗れよ」
「……気が向いたらな。」
「(こいつ……絶対楽しんでやがる……)」
「フッフッフッ」と笑うヒイロを見てデュオは思う。まぁなんだかんだで二人共楽しんでいるのだった。
129新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:36:16 ID:???


翠屋に到着し、席につくシン達に、桃子が「あら、いらっしゃい♪」と話し掛けてくる。
皆も軽く「こんにちは〜」と挨拶し、各々が食べたい料理を注文する。
「−で、うちのデュオがシンにボロ負けして−」
はやては例の模擬戦の話をしている。シンがデュオに勝利した時の話だ。
シンも少し嬉しい。やはり褒められると素直に嬉しいのだ。
ただ一つ引っ掛かる事があったが。
「(ボロ負け……か。)」
(正直俺が勝ったのはギリギリだった。最後の最後にアレが来なけりゃ絶対負けてた……)
アレ、とはSEEDのことだ。いや、もし最初からSEEDが覚醒していた場合もシンが勝てた保証は無いだろう。あの時のデュオは突然のSEEDに完全に油断していたからだ。

「へ〜じゃあシンの方が強いんだ〜」
「……まぁ、アレは相手が油断してたからな……」
「「え?」」
一同が声を揃える。そしてフェイトが口を開く。
「うん。最後の最後で、いきなりシンの動きが変わったんだ。」
「あ〜そういえば、いきなりシャープになったよね」
今度はなのはだ。
「確かに……あれなんやったん?なんでいきなりあんな強くなったん?」
「もしかして!本気になったらフェイスオープンして能力が跳ね上がって分身するとか!?」
「アリサちゃん……それなんてクロスボー……」
「あぁ、確かに分身はしとったなぁ」
その場の皆がシンのSEED覚醒に興味津々だ。途中アリサに突っ込もうとしたすずかのセリフが掻き消されてるけど、気にしちゃいけないよ。
「うん、アレは……俺にもよくわかんないけど、たまになるんだ。一時的に凄い集中して、感覚がシャープになる感じかな……」
「へぇ〜なんか凄いね〜」
なのはも感嘆の声をあげる。
それに比べてフェイトは「はぁ〜」とため息をつく。
「どうしたの?フェイトちゃん」
「うん、何もデスティニーを壊さなくたっていいんじゃないかなって思って……」
「あ……あれは……!……悪かったよ。」
「ううん、私に謝られても……じゃあ、次からはもっと大切に扱ってあげて?」
「……あぁ。気を付けるよ」
わかったような気がしていてもSEEDを覚醒させ、集中していたシンはデスティニーをわざと壊してしまったのだ。
「なんや、そっちも色々悩んでんねんな〜」
そこではやてが割り込む。
「そっちもって、はやてもなんか悩んでんの?」とアリサが質問する。
「うん、まぁ……うちの居候はマイペースな奴ばっかりやからなぁ」
「あ〜なるほど、ちょっとわかるかも」
ヒイロの性格を思い出したなのはが苦笑しながら言う。
130新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:40:21 ID:???
だがはやてが今1番悩んでいることは、そんなことではない。
『オペレーション・メテオ』の事だ。
「なぁ、シン。」
また呼ばれそっちを向くと、今度ははやてだ。
「ん、なんだよ?」
「シンの世界にもコロニーってあるんやんな?」
「まぁな。それがどうかしたのか?」
「もし、コロニーが地球に落ちたら……どうなるんやろか?」
その答えは昨日ヒイロ達から聞いた。だが、何故かもう一度聞いてしまった。聞かずにはいられなかった。
もしかしたら違う答えが返ってくるかもしれないと思ったから−
「そりゃ……大変なことになるだろうな。地球だって大ダメージだろうし。」
「そっかぁ。やっぱりそんな危険なモンやねんな〜」
「まぁ、誰かが落とそうとしない限りまず落ちないから大丈夫だけどな。なんでそんな質問するんだよ?」
「ん〜ちょっと気になってな」
ちなみにこの話がちゃんとわかるのははやてとシンのみだ。フェイトやなのはもなんとなく分かってはいるがそんなに詳しくは分かっていない。
アリサとすずかに至ってはさっぱりだ。

その後もいろいろと雑談し、4時頃に解散することとなった。

「ただいま〜」
「おかえりなさい、はやてちゃん」
「アレ?ヒイロらは?」
「リビングでずっとゲームしてますよ」
シャマルはにっこりと微笑みながら言う。

「……Zカンタムにも勝てねぇのかよ……」
「気にするな。所詮ゲームだ。」
「……もしかしてこのゲーム機にもゼロシステム搭載してんじゃねぇだろうな!?」
「……バカバカしい。そんな危ないゲームがあってたまるか。」
「だっておかしいじゃねぇか!なんでこんなに勝てねぇんだよ!」
「この世界に来てから調子が悪いんじゃないのか?」
「う……た、確かにそうかも……」

はやてがリビングに入った時、二人はこんなやり取りをしていた。本当にずっとゲームをやっていたような会話だ。
「あ、あんたら……ずっとゲームしとったん?」
「おぅっ!おかえりっはやて!」
「ずっとでは無いが……」
二人ははやてに気付き、返事を返す。
「はぁ……ゲームはちょっとずつやりなさいって、ヴィータにいつも言っとるやろ!目悪くなるよ?」
「お、おぅ。気をつけるよ」
「了解した。」
はやての説教にデュオとヒイロは同時に返事を返す。

その後「まったく……」という顔をしているはやてに突然ヒイロが話かける。
「はやて……話がある。」
「え?ヒイロから話なんて珍しいなぁ。どないしたん?」
「オペレーション・メテオの話だが……」
131新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:43:39 ID:???
「…………?」
「はやてがオペレーション・メテオの事で悩む必要は無い。」
「……な、何言ってるんよ?うちは別に……」
「いつも近くではやてを見守ってくれている人が言っていた。昨日からはやての様子がおかしい、とな。」
「…………。」
はやては「気付かれてたんか……」と言葉を失ってしまう。
「そして『あまりはやてに心配をかけさせないでやって欲しい。』というのが彼女の願いだ。」
「……でも、そんなん心配するに決まってるやんか!確かにうちらの世界とは直接関係無いけど、うちの家族の世界やねんから……!」
「……大丈夫だ。俺の……俺達の世界は終わらない。」
「……え?」
「A.Cには俺の仲間がいる。プリベンターの仲間がな。奴らがいる限りオペレーション・メテオなど実行させない。」
「でも……!」
「それに……A.Cには俺が唯一世界を任せられる女がいる。その女がいる限り俺の世界は終わらない。」
ヒイロの目付きが変わる。なんというか、信じているような、暖かい目付き、といった感じだろうか。
そしてヒイロにそこまで言わせる女性に、はやては心辺りがある。
「……それってもしかして……リリーナさん?」
「…………。確かに今は捕われているが、あの女なら……大丈夫だ。」
ヒイロの目を見ていると、何故か本当に大丈夫なような気がするのが不思議だ。反論する気も失せてくる。
はやては「(リリーナさん、幸せ者なんやろうな)」と思った。
「そっか……。」
「俺が言いたいのはそれだけだ。はやてに暗い顔は似合わない。」
「……え?」
はやてはヒイロの意外な言葉に驚く。ヒイロがそういう事を言うとは思わなかったのだ。
「(ヒイロ……あんなことも言うんや……)」
だがヒイロはそれ以上何も言う事は無かったという……。

その後、はやての悩みが少し晴れた事は言うまでもない。
132新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/03(日) 23:48:23 ID:???
投下終了です。
今回は今までで一番出来が悪いかもしれませんorz

え〜と、まぁオペレーション・メテオでテンションが下がったはやてのテンション持ち直し話です。
どうでしたでしょうか?
感想など頂けると幸いです。

ヒイロとシンの仲直り話は需要がありそうなら短編として投下するかもです
133通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 00:02:03 ID:???
久しぶりの投下お疲れ様です。

相変わらずヒイロとデュオのコンビはほのぼのとしてますね
厳しい戦いを潜り抜けてきた二人だからこそ、穏やかな時間の経過はかけがないのないものかも。

ちょっと気になった所は、シンがコロニー落としの話を聞いてなんだか他人事のように言っている点でアレって感じました
目の前でユニウスセブン落としなんてものを実際に見てるわけですから、しかも結局ユニウスセブンの欠片は地上に降り注ぎ甚大な被害が及んでますし。(しかも開戦のきっかけにもなった)

まぁそんな異世界のネガティブな話を、シンが女の子相手にする必要がなかったといえばそれまでですが。
134新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/04(月) 00:26:38 ID:???
>>133
しまった……ユニウスセブン忘れてましたorz
作者的にもそこを見過ごすのはどうかと思うので、>>130のはやて達の解散前までの差し替えを作りました。
なんか簡単な変化で申し訳ないですが、書き直しという事でこちらを読んで下さい。


だがはやてが今1番悩んでいることは、そんなことではない。
『オペレーション・メテオ』の事だ。
「なぁ、シン。」
また呼ばれそっちを向くと、今度ははやてに呼ばれていた。
「ん、なんだよ?」
「シンの世界にもコロニーってあるんやんな?」
「あぁ、あるけど……それがどうかしたのか?」
「もし、コロニーが地球に落ちたら……どうなるんやろか?」
その答えは昨日ヒイロ達から聞いた。だが、何故かもう一度聞いてしまった。聞かずにはいられなかった。
もしかしたら違う答えが返ってくるかもしれないと思ったから−
「そりゃ……大変なことになるさ。地球だって大ダメージだし、人だって何人も死ぬ……。」
シンの表情が暗くなる。ユニウスセブンの件を思い出したのだ。その表情の変化ははやてにでも分かったくらいだ。
「もしかして……シンの世界でも落ちたこと、あるん?」
シンははやての質問に「……まぁな。」と返答する。はやても驚きの顔と悲しげな顔と……とにかく形容しがたい表情だ。
「……誰かが落とそうとしない限りまず落ちないけどな。なんでそんな質問するんだよ?」
「ん……ちょっと気になってな……。ごめんな、変なこと思い出させて」
「いや……いいよ、別に。」
この質問のせいでシンのテンションが著しく低下したのは言うまでもない。
ちなみにこの話がちゃんとわかるのははやてとシンのみだ。フェイトやなのはもなんとなく分かってはいるがそんなに詳しくは分かっていない。
アリサとすずかに至ってはさっぱりだ。
ただ危険そうな話をしているということだけは伝わった。
135通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 01:46:09 ID:???
GJ!
まとめサイトにはまだ登録されてないみたいなんで
たまたま取っといた前スレのログから全部読み直しちゃったよw
136通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 08:59:51 ID:???
保守
137F:2007/06/05(火) 09:28:19 ID:???
「こりゃ貧乏くじ引いちまったかな」
砲のトリガーを引きながらそう呟く
最早守るべき艦はあちこち火を噴き、敵の攻撃を受けている。
メインエンジンはニ基とも破壊され、既に白兵戦に移行してから20分弱、脱出用ランチの準備もあと少しで終わる。
長らく苦楽を共にしてきたコイツも既に片腕と片砲を失い、左脚は悲鳴を上げている。それでもビームライフルを撃ちまくり、脱出の時間を稼ぐ
こいつともここもあまり長くは持たないだろうが彼は奮戦を続けた。すでにもう片方の機体のパイロットは脱出している
艦の爆発が少々派手になってきた、脱出ランチが艦から飛び出しこちらを戦場から抜けて護衛に付くように光の合図が当てられた
「やっとかよ」と愚痴を吐きつつもペダルを踏んでスラスターを稼動させてランチに随伴する。そのランチのちょうど死角、真下方面から敵のMSが現れた
直感的に間に合わない事を悟り、何馬鹿やってんだと心の中で愚痴りつつも機体をランチの盾にする敵の発射したバズーカはコクピットに吸い込まれるように着弾した

気が付けば、眩しい光と柔らかい枕と布団。 俺ぁ死んだんじゃなかったのか?
「気が付きましたか?」
ガキと女が入ってきた。どうやらここは何処かの病院らしい、だが病院にしては彼らの服装はとてもういて見える、ここは病院。白衣とナース服であるのが普通の筈だ
ンな訳無いけど。盾になったランチの奴等はどうなったのかと聞こうとすればガキの方が口を開いて信じられない事を口にした

魔法とか、わけわかんねぇよ。そういうのが率直な感想、いくつかの診察と取調べみたいなものを受けてただでさえ訳のわからない情報をなんとか整理しようと無い頭をフル稼働で発揮させたが
煙が出てきてもうわけがわからねぇ。「やってらんねぇぜ」と布団に身を投げ出した。彼らからもらった砲の形をしたペンダントがちゃらりとなる
デバイスぅ?バリアジャケットぉ?んでもって魔道士ぃ?どうやら厄介ごとの星は未だに俺の頭上で輝いているらしい、はぁと嘆息したあと「寝よ」 

ある程度歩き回れるくらいになった後そのデバイスを使ってみないか?と薦められた
正直戦争やってて気が付いたらこんな所に放り出されて非常識の連続でもうどうにでもなれという感じだったがそれでも新しい事柄に関しては興味を禁じえない
白い、知り合いの子供よりも少し大きいほどの女の子に手取り足取り教えてもらう。いや、ホント魔法ってすげーわ
気が付いたら何時の間にか体が装甲服みたいなのに覆われてンの、その日は普通に空を自由に飛べる事に感動したりした。面白いからつきあってみっか

ある日白いあの女の子、なのはが意識不明で担ぎ込まれた。親身に教えてくれたあの子が怪我でもしたと言う事もあって多少錯乱したが落ち着いた
どうやらこんな事をした野朗は魔道士を襲って体力の元?みたいなのを吸い取る奴らだとか。正直こういうゴタゴタには巻き込まれたくも無いが世話になった子がこんな事になったと知っちゃあ黙ってられねぇ
その日のうちに提督とやらに必死に頼み込んでそいつ等を追う許可を出してもらった、民間協力者って事でだ。  あいつの時のようにもう誰も失わせねぇ。そう誓った
ンな事をしているうちにまたあいつ等が来たそうだペンダントを握り、名を呼ぶ 『テン・エイト』
真紅と黒の見るからに重そうなバリアジャケットに包まれる俺、転送ポータルに乗り、転送を具申した。提督は迷った挙句、援護に徹して着たら逃げる事を前提に許可してくれた、ありがてぇ

大型のライフルと背負い式キャノン二丁を出現させ、あのときのような感じでオペレーターに答えた

「カイ・シデン! ガンキャノン108で行くぜ!」

続かんよ
138通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 10:38:44 ID:???
こりゃまた新しいな
139通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 11:05:51 ID:???
今思ったがこのスレの住人はROMが多いんだな
140通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 12:50:09 ID:???
>>137
誰かと思えばカイかよwその発想はなかったわww
141通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 12:50:41 ID:???
いや、続けろよ
142通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 15:25:11 ID:???
カイ・シデンかよwwww
「続かんよ」と言わずに続けてくれwwwww
143通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:38:39 ID:???
むしろカイ・シデンのレポートのようにリリカルな世界のダークでグレーな面をグレーに描いてみてくれ。
144通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:47:11 ID:???
はやて「なんでやろ……」
フェイト「第08陸士部隊隊長さんとはなすと……」
なのは「闇の書事件思い出すのは………」




うん。思いついただけ
反省はしてる
145通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:48:09 ID:???
んな事したらビグ・ザムが沸くw
146通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:56:29 ID:???
フェイト「倍返しだあああ!!」
147通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:03:22 ID:???
なんで思い出すのかわからん


だが第08陸士部隊は見たい
148通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:07:25 ID:???
陸士なんてカスじゃん。
149通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:17:15 ID:???
隊長=仮面の男じゃね?










てかメル欄
150通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:47:59 ID:???
声ネタだろ


>>148
気持ちはわかるが、飛んでる姿が想像つかんヤツはいる。
ボルトガンダムの中の人とか
151通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 21:26:38 ID:???
ストーム1>>>超えられない壁>>>空士>>>超えられないランクと飛行の壁>>>陸士
152通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 21:36:44 ID:???
ストーム1がなんだかわからん。


近代ベルカの高ランクは陸士のが多いはず
153通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 21:49:41 ID:???
>>151
クレイモアで空の敵落とすおじいちゃんのことか?
154通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 21:52:35 ID:???
>>152
そんな奴いたか?
155通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:04:16 ID:???
>>154
空戦ベルカは珍しいらしい。
ソースはコミック版。

近代空戦はミッド式の長射程と火力がメインなんだとか
156通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:06:05 ID:???
近代ベルカオワタ\(^o^)/
157通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:10:10 ID:???
の割に近代ベルカの学生、結構多いわな。

陸戦AAAだけど空戦AAとか、そんな感じなのかな?
ママジマさんは、最強クラスの陸戦の予感
158通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:13:08 ID:???
両手リボルバーナッコォをギャリギャリいわせながら
瓦礫の山をこじあける(スバル+ギン姉)÷2くらいのおねーさん。

さぁ想像してみよう
159通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:14:52 ID:???
つまりあれだ

レオパルドみたいなもんだろ?
160通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:14:52 ID:???
建物や遺跡等の屋内や閉所では、よっぽど上位の空士でもない限り陸士の方がずっと素早いらしい
それに接近戦ではベルカ>ミッドだし
161通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:16:56 ID:???
>>157
ttp://ranobe.com/up/src/up192209.jpg
ここにもあるようにその理由は簡単。
先天資質がA以上ある人はあっさり飛べるが、そうでない人たちは予算も訓練時間もかかる。
162通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:19:28 ID:???
>>161
いぁ、そうじゃなくて
空戦目指すなら、陸戦ミッド式から始めた方がよくね?
って言いたい。
163通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:21:20 ID:???
>>162
自分に才能ないから諦めただけの話。
164通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:31:14 ID:???
飛行と空戦が別物って話だったと思う。
本編に陸戦の鬼が出たら
空戦最強説はどうなるのやら…。


てか、訓練校の学長のコラード三等陸佐は陸戦で元教導隊員ではなかったか?
165通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:33:23 ID:???
そもそも飛行は初歩の最後だったはずだぜ!
166通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:34:15 ID:???
陸戦をザコ扱いするとギン姉の立場がないわ…
167通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:35:37 ID:???
Asコミック01を読む限りでは
高度なスキルが要求されるのは「空戦」だな
168通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:35:50 ID:???
素質が違う段階でどうにもこうにも。
169通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:38:43 ID:???
飛んでる最中にBJ維持しつつ策敵魔法展開し
さらに射撃やら砲撃するとなると
普通にリソースが足りなくなりそうだな。
ただ、魔力値は鍛えれば伸ばせるはずよ?
170通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:40:08 ID:???
はず……だよな…?
171通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:42:08 ID:???
やっぱ「飛ぶだけなら簡単。飛びながら他戦闘用魔法も多重起動だとAくらいの魔力値が必要」
が、一番無難じゃね?
172通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:44:10 ID:???
>>171
飛行訓練自体が大変で金がかかるとのことからそれはない。
173通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 23:03:14 ID:???
>>170
伸びないならレイハさんの魔力ギブスはありえない。

>>171
魔力値の他にもマルチタスクのリソース上げなきゃあかん

>>172
なのはさん9歳のイメトレを現実でやれば
金かかるし大変だろうよ。
どんだけ可動式ターゲットを使い捨てるんだ、と
174通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 23:18:33 ID:???
さて、派手に議論してたようだが


劇中では空中射撃戦で暴れまくりのガロードなのに
どうしても陸戦の近接ミッドなイメージしか沸かないんだ……。
誰か助けて
175通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 23:47:58 ID:???
>>174
GFFのガンダムX側に置いてるとアルカンシェルの小型版携えてるガロードが
浮かんだ俺は……
いや、GFFのガンダムX、サテライトキャノン発射態勢が決まるんだこれが。
176通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:03:29 ID:???
店で見るたび財布と相談するGFFのX…。

生身だとマシンガンとワイヤーアンカーに手榴弾、
あとは拳銃を愛用してたかね。
177通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:25:34 ID:???
ありゃ、なんとなくナイフも持ってそうなイメージがあるんだが……
中身は射撃型なのね

まぁ
・エックスモード
・ディバイダーモード
・サテライトモード
で三段変形かな?
DXモードは後から追加で
178通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:35:28 ID:???
>>176
GFFのXはコズミックリージョンのフリーダムと並べると吹くぞw
ハイマットフルバーストがXのサテライトキャノン発射態勢にそっくりでw
おまけに全体のフォルムもXにそっくりときた。ライフルもそっくりw
違うのはXには腰のレールキャノンがないことだけだね。
179通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:41:31 ID:???
>>178
俺はX厨だしXが先デザインなのも事実だし

種はアウトオブ眼中だから大丈夫さ
180通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:47:49 ID:???
同様に
アレンビーだと
・リボンモード
・フープモード
・フルドライブでバーサーク
かな?
181748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/06(水) 02:20:39 ID:???
A's Destinyの続きが投下されていたり、新作が投下されていたり。
私も頑張っているのですが「月に花 地には魔法」第5話は明日のこの時間帯まで投下できなさそうです。
やっぱり本編通りのシーンは描写が難しい…。

期待せずに待っていただけると幸いです。
182通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 08:10:52 ID:???
安心しろ
めっさ期待してるから
183通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 08:13:50 ID:???
∀系のSSは少ないから焦らず書いてくれ。

 期 待 し て 待ってるからなw
184通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 10:53:36 ID:???
ちょっと気になったんだが、今回のA'desでヒイロが言ってたスコーピオとかビクター・ゲインツ?とかって誰?
そんな奴いたっけ?
185通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:01:52 ID:???
Gユニットがらみの奴じゃなかったっけ?
186通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:08:13 ID:???
でもGユニットにはヒイロ達出なかったと思う・・・
アニメでも漫画でも巨大モビルスーツとか見た覚えが無い・・・
187通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:32:32 ID:???
エンドレスワルツの前に起こった事件です。この事件を気にガンダム投棄が行われました。
ちなみに漫画です。
188通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 11:35:38 ID:???
189通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 12:04:09 ID:???
PPP事件とはマニアックですな
190通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 12:23:32 ID:???
把握しますた
そういえばA'desのブロローグあたりでもPPPとか言ってたな
やっぱSS書く人ならそういうとこも押さえてなきゃダメなんだな
191通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 17:17:07 ID:???
必須でないにしても、ある程度は押さえておいた方がイイ鴨
192リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:15:05 ID:???

夕暮れ時。蜘蛛男の脅威も去り、やっと普通の生活を取り戻した海鳴市。
人々はやっと安心してそれぞれ元の生活を送り始めた。
ラテン系の扮装をした胡散臭い露天商の店で、一人のサッカー少年が
女の子にプレゼントでもするのか、アクセサリを色々と物色していた。

「ハァ……蜘蛛男がいなくなったからって、コーチも張り切りすぎだよ……
 けど、今度の試合、頑張ってアイツにいいとこ見せてやらないと!
 そしたら、そしたら、こ、ここここ、告、白を……」

ませた事この上ない考えを抱く少年。思春期と言うものは傍から見ると照れくさいものである。

「いよっ、坊ちゃん! 彼女に告白だなんて、進んでるねぇ!」
「いや、そんな……」
「そういう時は、こんなのどうだい? 願いを叶える宝石さ」

そう言うと、店主は奥から蒼く、暗い輝きを持つ菱形の宝石を取り出し、少年に見せる。

「うわっ、大きい……けど何か、高そうだな……」
「大丈夫大丈夫! 俺様ってば悩める少年の味方ジャン?
 だから……これくらいでどう?」
「え、ホ、ホントにこんな安くでいいの!?」
「だいじょぶだいじょぶ、密度荒いから大した価値は無いのよ、これが」
「へぇ……いいかも。じゃあこれください!」
「毎度ぉっ!」
「ありがとう! ところでこれ、何て言う宝石なんですか?」
「……ジュエルシード、さ……」

赤い夕陽が二人の影を長く道路に映し出す。
だが、その店主の影が人間の姿をしていなかった事に気付く者は誰一人としていなかった。
193リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:16:04 ID:???

巻之六「大結成! その名は新生夢者遊撃隊やでっ!」


「そう! その調子! あぁ、もっと力を絞って……オッケー! その感じを忘れないで!
 よーし、完璧! 完璧だよ、なのはーっ!」

ユーノは声を張り上げ、早朝の朝日も眩しい雲一つ無い青空を見上げる。
そしてその視線の先には……足元から桜色の光の羽根を広げ、大空を舞うなのはの姿があった。

「や……やったーっ! 私、空を飛べてるー!!」
「すごいよ、なのは! まさかちょっと教えただけでもうこれだけ飛べるなんて!」
<<Congratulation>>
「ありがとう! ユーノ君、レイジングハート!」

満面の笑みを浮かべ、ユーノの目の前に降り立つなのは。着地も完璧にこなしてしまっている。
その姿を見たユーノは改めてなのはの才能は異常だと思うより先に、
一つの想いに心をとらわれていた。

「ようし、頑張ってトッキー君に私が足手まといにならない事を証明しないと!
 次はどんな魔法を練習しよう?」
「…………」
「ユーノ君?」
「えっ? あぁ、何でもないよ。何でもね」
「ふぅん……?」

――なんて空が似合う子なんだろう――

ユーノは青い空を魔力の粒子を撒き散らし、力強く羽ばたいていく
白いバリアジャケットを纏ったなのはを見て心からそう思っていた。
照れもあってそれを彼女に伝えるには至らなかったが。

「でも、空を飛ぶって、すーっごく気持ちいいね!
 ユーノ君、よかったら私につかまって飛んで見る?」
「いや、今はいいよ。それに僕だって魔力が戻れば自力で飛べるもの。
 それよりまだ時間もあるし、攻撃魔法の概念だけでも教えておきたいんだけど、いい?」
「はぁい……それじゃあ二人とも、お手柔らかにお願いします!」
「まかせといて!」
<<All right>>
194リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:17:04 ID:???
同時刻、河原にあるこぢんまりとしたサッカー場。
何人かのサッカー少年達が朝練に精を出す中、
あの露天商にいた少年もキーパーとしてチームの中核として日々励んでいた。

「お疲れ様ー! いつも朝練、大変ね」
「うん。けど試合も近いし、これくらい全然だよ」

そう言うと少年はバッグからタオルを取り出し、流れる汗を拭う。
するとマネージャーの少女は目ざとくバッグの中で輝くあの宝石に気が付いた。

「あら、これなぁに?」
「あっ、そ、それは……」

慌てる少年の答えは聞かないとばかりに少女はその宝石を取り出し、日光にかざす。

「見せてもらってもいい? うわぁ……不思議な色の石ね」
「待って、それはまだ……」
「えっ? きゃっ!」

少年は宝石をまだ彼女に見せたくないがため、思わず両手で彼女の手を握り締めてしまう。
数拍置いて顔を真っ赤にして二人は飛び跳ねるように距離を置いた。

「ご、ごごごご、ごめん!」
「えっ!? い、いいよ、あなたなら……その……」

幸い周りの仲間達には見られていなかったようだ。
だが、もうすぐ通勤、通学ラッシュが始まる。周囲の人も多くなってしまうだろう。
あぁ……ずっと二人きりで、こんな時を過ごせたらいいのに……
少年はそう思った。思ってしまった。
そう、願いを叶える魔法の宝石、ジュエルシードをその手に握り締めたまま。
195リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:18:06 ID:???

それは、あまりにも突然だった。
市内を南北に貫く川の河川敷を中心とした半径約3km四方の地域において
突如として種別未確認の巨大な樹木が恐ろしい速度で繁殖し、
ビル街を飲み込んで海鳴市の中心部を巻き込み、巨大な樹海へと変貌させてしまったのであった。

「武者丸、爆流頑駄無やユーノ君達と連絡は付いたか!?」
「アカン! 電話回線がパンク起こしとってもうめちゃくちゃや!
 誰にかけても全然繋がらへん!」

トッキーと武ちゃ丸はトッキーの鎧を組み替えたサポートメカ、
ウェイブライダーに乗って道なき道をひた走る。
街のそこかしこから救助を求める人々の悲痛な叫びがこだまし、
トッキーたちの耳を苦しめていた。

「これは一体何だって言うんだ……例え堕悪武者が原因だとしたって、
 今までの記録にこんな無茶苦茶な術を使う術者はいなかったはずだぞ!?」

焦燥を露わにした表情のトッキー。
そんな彼と対称的に今、戦闘能力を持たない武ちゃ丸は冷静でいるよう務めていた。
今の自分に出来るのは、クールを気取っていても何かと熱くなりやすい
トッキーのブレーキ役になる事だけだと修行時代からの付き合いで理解していたからだ。

「こんな派手で不自然な事やらかす奴や。それなりに複雑な術を組んどるハズ。
 多分どっかでこの状態を維持しとるに違いあらへん。さっさと叩かんと……!」

瓦礫を飛び越え、メインストリートを駆け抜ける二人の前に
怪しい風貌の4人のラテン系の男が立ち塞がったのは、その次の瞬間であった。

「ふっふっふっ、できるかな、武者頑駄無……?」
「! 誰だ!?」

男達はニヤリと口元を歪めると、被っていた帽子を投げ捨て、
皮膚の下で恐ろしい本体を蠢かせ、衣服を突き破りその正体を一斉に明かした。
196リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:19:02 ID:???
「堕悪圧愚(だーくあっぐ)!」
「堕悪雑獄苦(だーくぞごっぐ)!」
「堕悪呪圧愚(だーくじゅあっぐ)!」
「堕悪圧愚害(だーくあっぐがい)なんだな」

それぞれに名乗りを終えると4人は整列し、怪しげな構えをとって武ちゃ丸たちを威嚇し、
背後で起こる意味不明な爆発にあわせ、ポーズを決めて一連の流れの締めに入る。

「我等、堕悪霧者愚連隊(だーくむしゃぐれんたい)!!」

声を合わせ、決まった……と、自己陶酔に浸る4人の堕悪武者達。
しかしぽかんと大口を開けて見つめる武ちゃ丸と、
思わず頭を抱えるトッキーとの温度差はかなり激しかった。

「何かと思たらワイらのパクりかーいっ!?」
「パクりだと? ボキャブラリに欠ける言い回しだな、インスパイアと言えインスパイアと!」
「んな事はどうでもいい! これはキサマらの仕業なのか!?」

気を取り直し、とりあえず聞くだけ聞いてみた二人。

「ふっ、残念だがこれをやったのは我々ではない」
「これはお前たちが守ろうとする人間が引き起こした事態よ」
「我々はちょっとそれを後押ししたまで……」
「『ペガチン』恐るべしなんだな」

堕悪圧愚害が最後になにやらうっかり口を滑らせたらしく、
残りの三人が一斉に彼を取り囲んでぼこぼこにする。

「こんボケナスがぁ! ペガチンの事は秘密だと言われてただろうが!」
「生きとし生けるものの想いの力、
 近いうち天馬の国を沈没させる原動力となる天馬の国沈没エネルギー……略してペガチン!」
「我々には無いその力でジュエルシードの力を引き出そうとしている事が
 あいつらに知られたらどうなるかわかってて言ってんのかこの糞ミミズ!」
「い、いたい〜! 痛いんだな〜!」

怒って勝手にべらべら機密情報を垂れ流す辺り、こいつらやはり同じ穴のムジナである。
武ちゃ丸とトッキーは呆れ果ててその光景を見つめていた。

「……おい、何なんだこいつらは」
「何やえらい勢いでメッキが剥がれてってるなぁ……いろいろと」
197リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:20:04 ID:???

「……失礼した。さぁ、止められるものなら止めて見るがいい!」
「大体把握した。その人間からジュエルシードを引き離せば樹海の拡大は止まるんだな?」
「な、何でバレバレなんでつかーっ!?」
「むむっ、これが噂に高き頑駄無軍団の情報収集能力……」
「恐るべし、恐るべしっ!」
「オマエらが自分からバラしたんやろーがっ!?」

シュールを通り越してもはや理不尽な敵に対し、思わずキレてしまう武ちゃ丸。

「むぅ……だが、分かったところでお前たちはここから先には進めん!」
「なぜならお前たちはここで我らに倒されるからだ!」
「さぁ、どこからでもかかってくるが良い!」

出所が不明な自信に満ち溢れ、武ちゃ丸とトッキーを見下ろす堕悪霧者愚連隊(-1)。

「正直、あまり負ける気はしないんだが……」
「分からへんで、あぁ見えて腕っぷしに自信のある奴はぎょうさんおるさかいな」
「それもそうだな……ならこちらも本気で行くか! 武者武装!!」

ウェイブライダーを分解し、その身にまとうトッキー。斗機丸の覚醒だ。

「ぬぅ、武装したかっ!」
「だがまだ3対2! 数の上ではこちらが有利だ!」
「一気に畳み掛けるぞ!」

確かに彼らの言う通り数の上では不利だ。だが、今回の目的は彼らを倒す事より
誤ってジュエルシードを発動させてしまった人間の保護が先である。
広大な市内からその人間を見つけるためにもこの馬鹿どもに関わるつもりは無い。
そう判断した斗機丸は牽制の意味でナギナタライフルをライフルモードにセットし、
ビームライフルを数発、敵の回避行動も考慮に入れて発射する。
しかし、彼らの行動は斗機丸の予想を上回っていた……ただし、斜め上に。

「ぐおっ!?」
「だ、堕悪雑獄苦ーッ!?」
「おのれ、よくも堕悪雑獄苦をっ! まだ刀のローンが半年も残ってる堕悪雑獄苦をっ!」

牽制で撃ったビームにわざわざ頭から突っ込んで黒焦げになる堕悪雑獄苦。
残された堕悪霧者愚連隊(-2)はお門違いな怨嗟の目を斗機丸に向けた。自業自得のくせに。

「……なぁ、やっぱり負ける気がしないんだが」
「……そやな」
198リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:21:06 ID:???
愚連隊に翻弄され、すっかり毒気を抜かれてしまった二人。
その隙を狙うように斗機丸の両足の自由を奪う触手が、
武ちゃ丸を壁に釘付けにするブーメランが彼らの後方から突如として襲い掛かった。

「な、何の……!」
「まだまだ、ここから先に行かせる訳にはいかないんだな!」

ゾンビのような生命力で起き上がり、斗機丸の行く手を阻む堕悪霧者愚連隊(+-0)。

「あーもー! しつこいやっちゃなぁ!」
「この非常識なバイタリティ、腐っても堕悪武者という事か!」
「腐る言うな腐るって! 失礼だろ!? おもに我々に!」
「知るか! ……ん?」

ふと、そこに時ならぬ電子音が鳴り響く。まぁこいつらの前で時ならぬもなにも無い気はするが。

「ちょっとぉ! 携帯の着信音はマナーモードにしときなさいよ、常識でしょ!?」
「お前の電話か、武者頑駄無!? あぁ、もう、早く取りなさい!」
「貴様らに常識を云々言われる道理は無い……もしもし、斗機丸です」
「もしもし!? あぁ、やっと繋がった……」

その電話の主は、幸いにして今この瞬間に頼れる人物の一人からのものであった。

「その声、ユーノ君か! 無事だったんだな!? 今どこにいる!?」
「街の上空です! トッキーさん達は!?」
「……堕悪闇軍団と交戦中だ! この異常現象の原因は、
 奴らが一般人にジュエルシードを発動させたためだ! どこかに発動させた人がいる。
 早くその人を救助しなければならないんだが、納得いかないが今こちらは動けそうに無い……
 すまないが、捜索を頼めるか?」
「分かりました、こっちは任せてください。今の僕たちは無敵ですから!」
「僕『たち』……? どういうことなんだユーノ君、ユーノ君!?」

それだけ伝えると、電話はうんともすんとも言わなくなってしまった。

「話は済んだか?」
「まぁ、どうあがこうとこの中からたった一人の人間を見つけるなど土台無理な話だ」
「潔くあきらめろ、武者頑駄無ども!」

勝ち誇る堕悪霧者愚連隊に、不敵な笑みで斗機丸はこう答えた。

「果たしてそうかな? ひょっとしたらお前たちは、一番怖い子を敵にしてしまったのかもな」
199リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:22:04 ID:???
「なのは、電話貸してくれてありがとう……なのは?」

なのはは眼下に広がる見慣れた街の異様な光景を目の当たりにし、思わず表情を歪める。

「……ひどい……!」
「人間がジュエルシードを発動させちゃったって聞いたけど、間違いないと思う。
 強い想いを持った人が願いをこめて発動させた時、あれは一番強い力を発揮するから……」
「ユーノ君、私は、私達は……こういう時、どうしたらいいの?」
「封印するには接近しないと駄目だ。まずは元となっている部分を見つけないと……
 でも、これだけ広い範囲に広がっちゃうとどうやって探していいか……」
「元を見つければいいんだね?」

それを確認すると、なのはは杖状に変化しているレイジングハートを一回転させ、
自分を中心とした魔法陣を足元に展開し、ある呪文を紡ぎだす。

<<Area search>>
「リリカル、マジカル……探して、災厄の根源を!」

その呪文に呼応し、複数の魔力の塊が四方八方に飛び散り、
街の様子をつぶさにとらえ、そのイメージをなのはへと送る。
ビルの谷間を埋め尽くす木々、住宅街のど真ん中を割って生える巨木……
それらの映像に混じり、一本の木のてっぺん付近に光の繭に包まれた少年と少女の姿が映る。
どこかで見覚えのある顔……なのはの父、士郎がコーチを務めている
少年サッカーチームのゴールキーパーとマネージャーだ!
以前から両想いの噂が囁かれていたが、その恋心を堕悪に利用されたと見て間違いないだろう。

「見つけた! あの木のてっぺん!」
「本当!? けど、ここからじゃ無理だよ、近くに行かなきゃ!」

ユーノのアドバイスをやんわりと拒絶し、自信ありげになのはは反論する。

「ここからでも出来るよ、大丈夫! ……そうだよね、レイジングハート」
<<Off course, Shooting mode set up, Please call me "Divine Buster">>
200リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:23:05 ID:???
その呪文の名を聞いたユーノは驚愕する。その呪文は確かに射程は十分だが、
威力が高すぎる上に制御も難しく、とても初心者が撃つような呪文ではない。
そして何より攻撃に使うための呪文だ。例え非殺傷設定にしたとしても、
加減を失敗すればひどい苦痛が対象を襲うだろう。そしてその呪文の名は……

「ディバインバスター……ちょっと、それ凄い大出力砲撃じゃないか!?
 僕でも使えないって言うのに、そんなとんでもないのでコアを狙うなんて……」

レイジングハートは輪状の先端部を音叉の様な形に変形させつつ、
ごく短い言葉でこう返答した。

<<No probrem>>
「……だって。それに、このくらい出来なくちゃ、ユーノ君やトッキー君と一緒に
 ジュエルシード探しなんて、できっこないもの。
 それより何より、もうこんなひどい事……見ていられないから!」

なのはは、ジュエルシードを揺り動かした強い想いに負けないよう、
自分自身の精一杯の思いを込め、その呪文を発動させた。

「ディバイィーン……バスタ―――――ッ!!」

レイジングハートをまるで大砲の砲身のように取り巻く輪状の魔法陣が集束し、
膨大な魔力を一点に集中、凄まじい魔力の奔流と共に
桜色の閃光が青空に輝く軌跡を残し、少年の持つジュエルシードだけを撃ち抜いた。


「な、何があったんだな!?」
「わ、わからん! 樹海が……樹海が消える!!」

突然の事態の急変に慌て戸惑う堕悪霧者愚連隊。
そんな彼らの様子と音も無く消え去っていく木々の姿を見て、二人は勝利を確信した。

「どうやら……何とかしてくれたようだな!」
「これでお前らの企みはパァや! どうや、まだやるか!?」
「お、おのれ……かくなる上は……」
201リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 18:24:09 ID:???
四人で固まり、力を集中させる堕悪霧者愚連隊と、その姿に緊張を増す斗機丸と武ちゃ丸。

「今日はこのくらいにしておいてやる! さらばだ!!」

派手に土煙を上げ、脱兎の如くその場から逃げ出していくお笑い四人組。
その場には盛大にずっこけたまま起き上がれない斗機丸と武ちゃ丸だけが残された。

「……一体なんだったんだ、あいつら……」
「また強烈にベッタベタな逃げっぷりやったな……」

二人がどうにかこうにか起き上がる頃、ようやく騒ぎを聞きつけた爆流頑駄無が駆けつけた。

「遅いで、爆流はん! もうみんな終わってしもたがな!」
「スマン! 救助活動の手伝いしとったら間に合わんかった……
 しかしあのごっついビームは一体何や? まさに地の果て照らし奇跡を呼ぶ魔法やで」
「あぁ、それは恐らく……」

斗機丸が空を見上げると、そこから白い衣装を身に纏ったなのはとユーノが舞い降りてくる。

「彼女達の活躍ですよ」

着地したなのはは真っ先にトッキーのほうに向かって頭を下げ、自分の答えを告げる。

「言う事聞かないでごめんなさい、トッキー君。けど私、どうしても……!」
「僕からもお願いします! 自分達の住む世界を自分の手で守りたいというのは、
 当然の思いです! 彼女は僕が絶対に危険な目には遭わせません、だから!」
「……! ありがとう、ユーノ君!」
「いや、しかし……」

それでも思い悩む斗機丸に対し、爆流が二人に助け舟を出す。

「なぁ斗機丸よ、俺の弟子の號斗丸も最初に戦ったときはこのくらいの子供やった。
 アイツは大将軍様の次男坊として平和に暮らす事も出来たのに、
 天宮の危機に誰に言われたわけでもなく自分から立ち上がったんや。
 そやからこそ俺はアイツに俺の身につけた戦いの技術を全て叩き込んだ。
 お前はそんな覚悟を反故にするんか?
 女の子一人守れへんでこの天馬の国を守り抜く事が出来るんか?」
202リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 19:25:03 ID:???

「……後悔はしないな?」
「うん……じゃなくって、ハイ!」

真剣な目でじっと斗機丸を見つめるなのはとユーノ。
その二人の視線に答えるように、斗機丸はゴーグルを外し、
二人の肩に手を置き、じっとその目を見据えてこう告げた。

「わかった。今から君達は俺達の仲間だ、なのは、ユーノ!」

二人の決意を受け入れた斗機丸は二人の呼び名から「君」を外していた。
それは、頑固で真面目な彼なりの仲間としての意思表示であったのかもしれない。

「よっしゃよっしゃ、これで丸う収まったな。ところで皆に大事な話が」
「爆流はん、場所変えへんか? いくらなんでもビル街のど真ん中ではちょっとなぁ……」

一同は、話がややこしくならないよう救助隊から身を隠すように
昨日話をしたあの丘の上に向かう。
その道中、ぼろぼろになった建物や道路を見るたび、
この破壊を防げなかった事皆に一様にショックを受けていた。

「ところでなのは、ジュエルシードは確保できたのか?」
「それは、もちろん。今もちゃんとレイジングハートが保管してくれてるし、
 発動させちゃった人も深刻な怪我は負ってなかったと思います」
「それはよかった……ところで爆流頑駄無、話とは?」

爆流は苦渋の顔をして、前夜に電話で話をした武者頑駄無たちの状況を伝える。
それは、一同にとってかなり絶望的な宣告に等しかった。

「そんな……歴代屈強の武者たちが、そんな事になっているなんて……」
「ゆうに半数を超える武者が参戦を拒否、もしくは保留と来たもんや。
 堕悪の連中がジュエルシードを利用、もしくは暴走させる事の恐ろしさは
 今日の一件で十分伝わるはずや。それでもアカンかったら……」

暗く、重い空気に包まれる一同。しかし、それでも前向きさを失わない一声が、
その空気を一瞬で吹き飛ばしてしまった。
203リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 19:26:10 ID:???
「なんも心配する事あらへん! ワイらがその分頑張って、
 あいつらの中で燻ってる武者魂に火をつけたるんや! 武者魂は絶対に消えたりせえへん!
 今も皆心を燃やす瞬間を待っとるはずや、こないだの斗機丸みたいにな!」

その武ちゃ丸の一言は、トッキーと爆流の折れかけた心を奮い立たせた。

「武者丸……お前……」
「……そやな。俺らまで弱気になったらアカン。よっしゃ、燃えてきたで!
 俺は一旦秋田に戻って他のやる気ある連中と一緒に皆の説得を続ける!
 その間、お前ら夢者遊撃隊の面々は戦えへん連中の分まで一暴れしてくれるか?
 ……もちろん、なのはとユーノも一緒にや!」

その言葉を聞き、目を輝かせる二人。
そして一同はこれから始まるであろう全国を舞台にした旅路に思いを馳せていた。

「日本全国を巡ってジュエルシード探しか……あ、でも学校どうしよう……」
「週末や休みの日ぃだけでもかまへん! 要は気持ちや!」
「僕は学校も無いし、いつでも参加できます!」
「よっしゃ、これでワイら夢者遊撃隊の復活や!」
「いや、復活じゃないな。俺達は新しい仲間を加えて、より大きな困難に立ち向かっていくんだ。
 そうだな、俺達の新しいチーム名は……新生夢者遊撃隊だ!」

トッキーは自信満々に自分、武ちゃ丸、なのは、ユーノで構成される新たなチームの名を提案する。
しかし武ちゃ丸だけは妙に渋い顔で難色を示していた。

「ん〜、どーもヒネリがあらへんなぁ……」
「なんだと? お前に任せて変な名前にされるより何倍もマシだろうが!」
「いえ、シンプルで力強くて、いい名前だと僕は思います」
「それで私達、最初は何をすればいいの?」

トッキーは手元の手帳のページを開き、記録を見つめて考えをまとめる。

「名古屋だ。名古屋に行ってある男の情報を知っているという人物に会わなければならない」
「ある男……? いったい、誰のことですか?」

ユーノの問いかけに対し、武ちゃ丸とトッキーは誇らしげにその男の名を告げた。

「俺達の戦友(とも)で最強の武者……」
「鎧丸に会いに行くんや!!」
204リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/06(水) 19:27:11 ID:???
次回予告(ねくすとぷれびゅう)

名古屋に向かう事になった私達新生夢者遊撃隊。
新幹線に乗るためとはいえ、お父さんまで騙すのは心が痛い……
ところが、その新幹線が堕悪霧者愚連隊にレールジャックされちゃった!?
私達乗客全員を人質にして武ちゃ丸君達の身柄を要求する堕悪さん達、
立ち向かえるのは私達だけ、けど一体どうすればいいの!?
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之七!
「超特急は危険がいっぱいなの!?」
リリカルマジカル、頑張ります!
205通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 19:30:36 ID:???
リアルタイムで見てたが
やはりアイキャッチ挟むべきだったか。

とりあえず笑いすぎて腹筋が痛い
206通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 21:07:54 ID:???
いちいち±がついてるのがツボでしたwww
207通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 23:39:33 ID:???
GJ!! 次回もwktkしながら待ってます。
208通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 00:24:50 ID:???
>>152
ストーム1は確か地球防衛軍3の主人公だったはず?
209748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:16:35 ID:???
予告時間よりは少し早いですが、「月に魔法 地には花」第5話を投下しようと思います。
今回はまさかまさかの前編です。
要は5話が予想以上に膨らんでしまったので、急遽前後編にしただけのことですが…。
今回の話も原作(月に繭 地には果実)を知らない人を置いてけぼりにしてしまうことを知りつつ、書いてしまいました。
理解しやすさってどう生み出すものなのか…。
210748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:18:26 ID:???
「これもまぁ、お役所仕事だと思ってくれると助かります」
自分の体に関する精密検査を担当する医師から先にそう言われてしまっては納得するしかない。
そんなことを思いつつ、ロランはエイミィも以前同じような言葉を自分に伝えたことを思い出した。
(それにしても時間が一気に進んだ気がする)

アースラが時空管理局本局に着艦してからは事態が慌しかった。
先ほどの魔法による戦闘の結果フェイトの友人である高町なのはという少女が負傷し、アースラから救護班が駆けつけた。
そして彼女は本局へ搬送され、追って到着したアースラからリンディとクロノが飛び出していったのだ。
アースラに残ったエイミィから事情の説明を受け、自分も検査などでその本局に行かなければならないことを知ったロランは、
事態が落ち着いたらすぐに会いに行くとエイミィに告げてアースラを離れた。
「どうしてもリンディさんやクロノ君に話さなければならないことがあるんです」
エイミィはリンディ達がいるであろう場所のデータを出しながら『ターンA』のことねと納得していたが、半分当りで半分はずれだった。

管理局本局のスタッフらしき人から医師に引き渡された後は「お役所仕事」に付き合わされ、ロランに自由な行動が許可されるには
既に12月2日の21時を回っていた。
周囲の未知な光景に目を取られつつ、ロランは案内板を頼りにリンディ達が居るであろう部屋。つまり高町なのはの病室へと向かった。
(どうやって話そうか。『ターンX』のことを…。)
211748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:21:29 ID:???
クロノと医師が高町なのはの病室を外すと、途端に部屋の空気が沈んだ。
だがそれは二人の関係を表しているものではなく、相手を大事に思うからこそ何から語れば良いかを悩んだ結果らしかった。
「フェイトちゃん…」
「なのは…」
やがて黒いリボンで髪を結わえた少女、高町なのはが言葉を少しずつ吐き出した。
「あ、あの、ごめんね。せっかくの再会がこんなので。怪我大丈夫?」
「あ、う、うん。こんなの全然。それよりなのはが…」
「私も平気。フェイトちゃん達のお陰で元気元気」
一度会話が成立すればそれが止まる理由は無かった。
お互いに無事で目の前にいる。それだけで二人の気持ちが通じるようだった。
「助けてくれてありがとう、フェイトちゃん。それから、また会えて嬉しいよ」
「うん。私もなのはに会えてすごく嬉しい」
そして二人は静かに抱擁を交わす。
その抱擁は大切な友を感じるのに十分な実感を二人に与えた。


それまでの半年間を埋めるかのように語り合うなのはとフェイト。
フェイトの口からその青年のことが出るのはある意味必然だった。
「それでね、アースラの中で不思議な人と知り合ったの」
「不思議な人?」
「うん、元居た世界から飛ばされた時空遭難者でアースラに保護されてた人なんだけど…」
「人なんだけど?」
言い澱んだフェイトになのはは思わず先を促す。
「その人の居た世界では、地球に住んでる人と月に住んでる人が戦争をしていたんだって」
「月に人が?それに戦争?そんなおとぎ話じゃあるまいし…」
と、なのははそこまで言ってから自分も既におとぎ話のような事態に関わっていることに気づいた。
少なくとも半年前までは、自分にとって『魔法』などというものはおとぎ話の中での存在だったのだから。
「その人は月に住んでいたんだけれど、地球に帰ろうって運動の一環で地球に降りてきて、そのまま地球で暮らし始めたの。
でも地球と月の間で戦争が始まって、なし崩し的にその人は地球側の軍隊で戦うことになったんだって」
そしてフェイトはその青年が自分に語ってくれたことを、自分の大切な友人に話る。
そうすることが当然だとさえ思えるように…。
212748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:30:41 ID:???
やがて月の女王が青年に別れのキスをしたことを話した途端、なのはの目に光るものがあった。
「なのは…?」
「あ、ごめん…。ちょっと悲しくて。でも、わからないな…」
「わからないって何が?」
今までの話その物がわからない、といった様子ではなく、何か別の要因らしい。
「えっと、ディアナさんだっけ?月の女王様。そのディアナさんとその人はお互いに相手の心を感じたんでしょ?
なのにどうしてディアナさんは一緒に助かるかもしれない道を選ばなかったのかな」
自分の責任を果たすと言えば聞こえは良いが、結局は大切な相手を悲しませるだけだ。
テロで父親が傷つき、死というものの存在を近くで感じていたなのはには受け入れがたいものだった。
少なくとも大切な人を守るための自己犠牲なら理解できないわけでもなかったが、それでも自分は敬遠してしまう。
まして女王の責務や自らの過ちを清算するという理由など、理解できるものではない。
「えっと、詳しいことはわからないけど…」
一方のフェイトはこのことを語る青年の顔を思い出していた。
「それでも二人は納得していたんだと思うよ。もちろん悔いが無かったとは思わないけど、お互いに相手を信頼して尊重してたんだと思う」
青年の顔は全てに納得していた。少なくともフェイトにはそう映った。



「そう言えば、その人の名前はなんていうの?」
「あ、ごめん!言ってなかったね」
長い話をしていたのに、一番重要なことを伝えていなかった。内心で彼に謝りつつ、フェイトは告げる。
「えっと、ロラン。ロラン・セアックっていう名前」
「ロランさんか…。いい名前だね」
「うん、私もそう思う」
そうして二人は微笑む。そして同時に病室の扉が開いた。
「すいません」
褐色色の肌、エメラルド色の瞳、肩まで伸ばしたプラチナ色の髪の青年がそこにはいた。
「あ、ロランさん…」
「あなたがロラン・セアックさん…」
少女達は目の前にいる人がさっきまで話していた人だということを理解すると同時に、なんだか恥ずかしい気分になった。
「ロラン・セアックですが、クロノ・ハラオウンさんはいますか?」
213748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:33:13 ID:???
「えっと、クロノ君ならもうすぐ戻ってくると思いますから待っていてください」
そうなのはが気を利かせてから早30分が経過していた。
この間にロランとなのははお互いに自己紹介を交わし、三人でこうして会話をしている経緯を語り合った。
「『お役所仕事』ですか…。色々大変だったんですね」
「もう検査はコリゴリだよ」
会話の節々からロランはなのはに「意思の強い真っ直ぐな子」という印象を受け、
なのははロランに「芯は強いけど柔らかい人」という印象を持った。
それは二人のことを知っているフェイトが聞けば思わず納得するものだったが、それが現実を表しているというわけでもなかった。


「あのロランさん、一つ聞いてもいいですか?」
「なんです?なのはちゃん」
なのはは少しだけ逡巡を顔に浮かべたが、すぐに切り出した。
「どうしてディアナさんを無理矢理にでも引き止めなかったんですか?」
「あ、あの、私がロランから聞いたことをなのはに話したんだけど、いけなかった…?」
思わずフェイトがロランの顔を伺ってしまう。そんなフェイトにロランは笑顔を向けた。
「大丈夫だよ、フェイトちゃん。えっとね、それがディアナ様の願いだったからって言えばいいのかな」
後半部分は自分に質問を投げかけた少女に向けて答えたロラン。自分でも不思議なくらい気持ちは落ち着いていた。
「願いだった…。死ぬことがですか」
ロランの答えに怪訝な顔をするなのは。
彼女の精神基準ではいかなる場合でも生は死に勝るもので、何があっても死んではいけないと思っているし、死んでほしくない。
そんななのはには死ぬという願いはまさに想像の範囲外だった。
「正確には人間らしく死ぬという願い。人間らしい感情に従って自らの運命を決めるという願い。僕はそう思ってる」
そしてロランはフェイトに告げなかったことの一部、ディアナとウィル・ゲイムのことを話し始めた。
214748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:34:26 ID:???
初めて降りた地球での恋、それはささやかなすれ違いから終わってしまう。冬眠から目覚めてみれば150年の月日が流れ、
愛した人の子孫が宇宙船を必死で掘り出している…。
「ディアナ様は150年前にウィル・ゲイムさんとの恋に殉じなかったことを後悔していらした。
月の女王としての責任を果たされたのも、その時の選択に意味を持たせるためだったんじゃないかなって…」
沈黙が病室を包む。なのははどうしても聞きたいと前置きしてから、ロランに尋ねた。
「ロランさんは悲しくなかったんですか?ディアナさんがいなくなって…」
「悲しいよ。失ったものは帰ってこないし、泣きたくなることもある」
何のためらいもなく言い切ったロラン。
「でも、ディアナ様がなされたことは無意味じゃないですし、それにディアナ様の意思は僕の胸の中にあると思っていますから…」
「そうですか…。ディアナさんは幸せだったのかもしれませんね」
なのははそう答えると静かに息を吐いた。
再び病室を沈黙が覆ったが、先ほどの重苦しいそれではなかった。
215748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:36:09 ID:???
「失礼するよ。なのは、調子はどうだい?」
病室の扉の先にはクロノ・ハラオウンが立っていた。
「クロノ君。うん、大丈夫だよ」
「それは何よりだ。ところでなのは、フェイト。君達のデバイスについて話があるんで着いて来てくれないか?」
そこまで言い切ったクロノは病室にロランの姿を見つけると、少し楽になったといった顔を向けた。
「ロランも来ていたのか、探す手間が省けたよ」
「クロノさん。色々と話したいことがあるんです」
「ああ、僕もロランに話したいことがあるんだ。君も一緒に来てくれないか」
216748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 01:40:26 ID:???
以上です。
投下中に突如PCの電源が落ちたり、その影響でデータが少し前のものになっていたり。
一応チェックはしましたが、もしかすると何か文法的にまずいものが残っているかもしれません。

今回の話ではこんなに深い話をなのはにさせるつもりは無かったのですが、色々考える内にありかなと。

ご指摘、要望、誤字訂正などお待ちしています。
反応がいただけることが何よりの執筆意欲を掻き立てるエネルギーですから。

でもあんまりひどいのは勘弁してくださいw
217通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 05:02:48 ID:???
GJ一番乗り〜
後半を楽しみにしています
218通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 06:42:06 ID:???
GJ!

ところでまとめwikiに連載分だけでも保管しといたんだが、
カイさんの奴とか現状で単発っぽいのはどうしたらいいと思う?
219通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 07:44:11 ID:???
GJであ〜る!

単発カテゴリーでいいんじゃね?
220通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 08:23:19 ID:???
あかん…
おもしろいのに付いていけん。
元ネタ読むか…


単発は単発で保管しとき〜
221748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/07(木) 09:31:47 ID:???
すいません。タイトル(日時)を入れ忘れていました。
「月に花 地には魔法」
from Called ∀ Gundam & Magical Girl Lyrical Nanoha A's
第5話 12月2日
日時の方をwikiに登録された文章に追記していただけると幸いです。
222通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 10:33:56 ID:???
GJ!

原作読んでないと分かんない、ってのは仕方ないかと。
自分もなのはは見てなくて細かい設定は分かんないけど、SS読んでれば雰囲気みたいのは掴めるし
748氏のも置いてきぼりってほどじゃないと思うよ。
223通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 19:34:11 ID:???
F91の世界に放り込みたいんだが自分の文才のなさに呆れるばかりだ
224通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 19:36:10 ID:???
ここはGの影忍しかない。
225通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 19:51:21 ID:???
>>223
気にすんな俺なんて、なのはと逆襲のシャアと種死をクロスさせようとしたが
たったの一時間で即挫折したから。
226通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:29:21 ID:???
いろいろ調べてたら劇場版∀のED曲レイハさんの中の人が歌っててワロス
227通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:36:37 ID:???
地味に気になったんだが、
GXをデバイス化してサテライト打つとしたら
非殺傷設定も有効になるのかね?
もしなるならたち位置が大分変わる予感
228通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:39:32 ID:???
サテライトキャノンはあの破壊力とそれによる悲劇をどう扱うかがXのキモなんだぞ。
それをオミットしたらただの都合のいい便利兵器だ。
229通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:40:50 ID:???
ぶっちゃけ
アルカンシェルがある時点で
サテライトキャノンをやる意味は少ない
230通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:46:22 ID:???
威力しか頭にねえのかよ。
231通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:48:23 ID:???
>>230
クライドパパを忘れたのか?
232通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:51:25 ID:???
つーか、アルカンってどういう設定だったっけ?
233通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:52:30 ID:???
ヴォルケンも何回かは蒸発させられてると思う。
234通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 20:54:01 ID:???
>>231
../:::::::;:へヾ、ヽ\/、,/l//'"\:::::::゙、_,,、-、.__::ヾ;;;;;::
/::;:';:'/゙、 `| 〈 | l l::l///:|:: /,.ヽ;::::::|  __,,,.`''',r|"
::;:';:'/、_,へ\゙、':,l:l::l///l |  l  |::::::|r‐'"/7 / :|
:::,:'/-、〈゙`''l: |: l l、  l l'"//   ヽ;::ヽ、,/゙ /,./|'゙
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::〈、`|`ly',`''‐==、l.|:::|/_,:';r‐、。ッ" //ヽ;:::|/!‐-、|、
:::ヽ\゙V ゙y---‐'"=ァ''-、 ゙''‐‐-‐'" '/ !:::| |´ヽ、_|  で・・・クライドパパってなんだ?
、::::゙, |__|_/ _r‐ィ'゙:l/   `''‐、゙'‐-、´l,/ |:::!/‐-、:;;l      食えるのか?
..l:::::| ヽ,  ̄r'゙ / /     ::::``ヽ、`!./|::|`'‐-、./
. |::::|ヽ、゙'‐-l、〈:::''゙          `'"´//ヽ. l/
、.|::::'、'" ̄ \l::.`ヽ,         , //、 〈,.ィ゙ヽ、
/ \::\  //. \:. ´、,,,__,,.、-/' |:| l//ヽ、
.   \:\l | :::.. \ ヾ..,,,_,,.r''"  /゙ /:/\
     \\::::::::::.. \'ーァ-、‐''"   //:::/   `ヽ
,.、-‐-、//`゙\::::::::... ヾ   ヽ  ,.‐''"、ヽ、.__
r┬‐y'゙/   `` ::::::...\,_/  .! ::\.__ \
235通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:01:30 ID:???
>>232
撃ち出される弾体自体に攻撃力はほとんどなく、着弾後一定時間の経過によって発生する空間歪曲と反応消滅で対象を殲滅する。
その効果範囲は発動地点を中心に百数十キロに及ぶ。
威力は艦船一隻をやすやすと葬り去り、過去には何度か覚醒時の闇の書をマスターごと消滅させたこともある。


だとさ。
クロノの父も焼かれた。
半径百数十kmを消滅するなら
地上で使うと普通に地殻ぶち抜くんじゃね?
236通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:28:31 ID:???
NTを捨てたあとだと
さらにサテキャ出す意味なくなるわな。
237通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:34:15 ID:???
あのエンドの後にガロードにDX持ち出されてもなあ。
238通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:40:49 ID:???
DXなくてもディバイダーとかあるし
ドトネオやらクラウダやらあるし
239通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:41:46 ID:???
>>235
要はナデシコの相転移砲ってことでFA?
240通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:42:01 ID:???
クラウダは強かったぜ…
241通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:44:22 ID:???
>>239
すまん
ナデシコの武器はグラヴィティブラストしか記憶にヒットしない
242通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:45:51 ID:???
ラスヴェートじゃだめなん?
243通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:48:32 ID:???
ラスヴェートβならOKです。
244通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:50:22 ID:???
漫画版カリス機か
245通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:55:20 ID:???
ここでタイラントソードの出番です。
246通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 22:31:49 ID:???
ファイナルフォーミュラーのシャイニングソードとダークネスソードをデバイス化。
247748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:34:46 ID:???
再びスレの流れを断ち切って「月に花 地には魔法」第6話を投下しようと思います。
今回は一言「長い!」に尽きます。
そして以前質量兵器についての設定でレスをくれた人がいましたが、その辺の解釈で
色々と自己解釈をしています。

しかし、6話でA's本編3話の途中。
このペースだとA'sを終わらせるには約2クール必要ということに…。
248748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:35:50 ID:???
三人がクロノに導かれた先はデバイスの修理を行っているらしい部屋であり、ロランはなぜ自分もここに来ているのかを考えた。
(多分『ターンA』のことか…)
その部屋の中にはロランも知る人達がおり、彼の詮索心を少し静めた。
「なのは!フェイト!」
「ユーノ君!アルフさん!」
駆け寄るなのは。その先にはユーノ・スクライアとアルフがおり、しばらく再会の会話が進むことになった。
「お久しぶりです、ロランさん。体はもう大丈夫ですか?」
「うん、検査も散々受けたから。ユーの君も元気そうだ」
ロランとユーノはアースラ内で出会い、フェイトの仲介を挟んで親しくなった。
遺跡発掘をしてきたユーノにとってホワイトドールの中から出てきた『ターンA』は興味の対象であり、
被膜に覆われていた『ターンA』の内部を見てみたいと語っていた。
ロランは「『ターンA』が再生すれば見せてあげられるだろうけど、ナノマシンがこの世界には普及していないから被膜を取り繕うだけで精一杯」
と答えていたのだが、あの『闇の書』を見て以降なぜか『ターンA』が復活するのではないか、という疑念に駆られていた。
(もしかして『ターンX』に呼応しているのか…)



「バルディッシュ、ごめんね。私の力不足で」
修復を受けているらしい金色の機械にフェイトは呟いた。
そんなフェイトの後姿から、一見アクセサリーにしか見えない杖への思いの深さを感じつつ、ロランはそのダメージが深刻であることを感じていた。
ユーノが言うには部品の交換で復活するらしいが、それが機械の本来あるべき姿だろうと思う。
ナノマシンにしても結局は機械でしかないが、そのナノマシンから構成される『ターンA』は機械というには余りにも生々しすぎた。
(やっぱり『魔法』っていっても物理法則を否定できる代物じゃないんだ…)
この世界で言うところの『魔法』が、正暦での『科学』の延長もしくはそれに類似するものだということにロランは何となくだが察しをつけた。
『闇の書』も『魔法』に関係するものなら機械に過ぎないのだろう。
そしてそれなら『闇の書』に『ターンX』と関係しているとしても納得はできる。
人類の智を永遠に繋げるという意志の元にナノマシンを増殖させ、崩壊し行くザックトレーガーを取り込んでまで再生しようとした『ターンX』なら。
もしかすると次元を跳躍してでもその意志を体現するための依り代を求めた結果、あの『闇の書』にたどり着いたのかもしれない。
そんな想像をしてしまったロランの背筋を強烈な寒気が走った。
「…ラン、ロラン!」
「あっ。す、すいません!」
「大丈夫か、ロラン。少し顔色が悪いが…」
クロノがロランの顔を見上げていた。
呼びかけても反応が無かったためだが、ロランを現実に引き戻すには十分だった。
「これからフェイトの面接に行く。君も着いてきてほしい」
「面接?」
フェイトに下された裁判結果は保護観察処分であり、当然彼女を保護観察する者が必要になる。
その人物との面接なのだが、それに自分が呼ばれる理由をロランは思いつけなかった。
「ああ、君のことを知ってぜひ会いたいという人がいてね。その人がフェイトの監察官なんだ」
「僕に会いたい?どうしてですか」
クロノは少しだけ渋い顔になって答えた。
「正確には君と『ターンA』について興味があるそうなんだ。収容された『ターンA』がね…」
そこで言葉を区切ったクロノにロランは先を促す。
「どうやら本当に復活しそうだ。『ターンA』を覆っている被膜の内部からエネルギー反応を観測してね。しかも徐々に大きくなっているんだよ」
ロランは杞憂では終わらないことを本能的に感じた。

249748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:39:19 ID:???
フェイトとなのはが部屋から出て行きロラン、クロノ、グレアムの三人だけが残されると、グレアムはふっと息を吐いた。
「さて、ここからが本題だ、クロノ。そしてロラン君」
「本題、ですか。グレアムさん」
ロランは弛緩しかけていた神経を張り詰める。
「提督、ロランを呼んだ理由は『ターンAガンダム』のことですか?」
「単刀直入に言うならそうだ。だがそれだけではないよ」
「他の理由ですか?」
クロノもロランも一人の時空遭難者でしかないロラン・セアックにわざわざ会う理由などは『ターンAガンダム』にしかないと思っていた。
「ロラン・セアックという個人についてのことなんだが…。まあ、まずはその『ターンAガンダム』について話を聞かせてもらおうか」
クロノはアースラで調べられた結果のデータを報告しながら、現在本局で保管されている『ターンA』が再生する見込みであることを伝えた。
ロランとしては内密にしておきたい事項だったのだが、グレアムに
「安心して欲しい。ここでの会話は全て私の胸の中にしまっておく」
と言われ、クロノからは
「大丈夫。グレアム提督は信頼できる人だ」
とまで言われては話すしかなくなっていた。
250748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:40:37 ID:???
その後クロノが現状で把握している全てのデータ。
つまり『ターンA』の把握仕切れている性能値とロランがここにいるまでの過程を確認したグレアムは、意外と言えば意外なことを尋ねてきた。
「ロラン君。ここまでの情報は言うなればカタログスペックだ。
この『ターンA』が今まで実際に戦ってきた戦闘について話してくれないか。もしあるなら戦闘記録を見せてほしい」
クロノは怪訝な顔をしたが、ロランはその言葉の示す意味に考えが及ぶと、困惑した顔を作った。
勘違いであってほしいという気持ちと、確信する気持ちが入り混じった。
「…。それは『ターンA』が戦力としてどれだけ有用かを知るためですか?」
「ロラン、それは論理が跳躍し過ぎていないか?」
クロノはロランを制したが、一方でグレアムは驚いた顔をしていた。
「聡いな君は。私が実戦データを求めたのは、先ほど君が言った理由も一部あるからね」
そのグレアムの発言に今度はクロノが驚いた顔をする。
「クロノ、本当の目的は別にある」
そう言うと、グレアムはロランの目を真っ直ぐ見つめて言った。
「君は戦争をしてきたんだろう。戦場というものは人間の本質が現れる場所だ。そこで君がどのように生き残ってきたのかを知りたい。
そうすればロラン・セアックという人間がどんな会話よりも把握できると思うんだよ」
ロランは少し呆然となった。
自分という人間の本質、戦場での自分が本当の自分なら、
周囲の状況に流され、戦場で人を殺し、『ターンA』の意志に流されて戦い続けた自分。
それがロラン・セアックの本質なのだろうか…。
もちろんそれが全てでは無いと思う。戦場を通じて得たものもあった。
だが、結局は多くを失った。綺麗事を並べてもそれは自己満足でしかないのか…。
「すいません…。僕の口からそれを語ることはできません」
「どうしてかね?」
「僕は戦場で人を殺しました。それに大切な多くのモノを失い、奪いもしました。
何よりその時の僕はいつも何かに流されていました。欺瞞だとわかっていますが、それを僕という人間の本質だと自分の口で語りたくないんです」
静かに、感情の昂ぶりを抑えながらロランは吐露する。
そんなロランにグレアムは今までで一番優しい顔を向けた。
「いや、少し安心したよ。もし君が嬉々として武勇伝なんかを語りだすようなら即刻退出してもらっていた」
「えっ?」
訳がわからないという顔になるロラン。グレアムは続ける。
「確かに戦場は人間の本質を現す。だが、その本質は言うならば人間の本能の部分だ。本能の部分で人を判断するつもりは少なくとも私には無い」
むしろロラン君の戦いについての考え方が知りたくてね。君が戦いを決して好んでいないことがわかって何よりだ」
解り合った様な二人を見ながら、クロノはしばし事態を理解するのに時間を要した。
251748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:41:39 ID:???
「ロラン君、君からは何か質問は無いのかい?」
来るべきときが来た。そう思いながらロランは語りだす。
「あっ、はい。えっと、あの『闇の書』という本から、僕のいた正暦で戦った『ターンX』と同じ感覚を感じたんです」
「「ターンX?」」
名前から『ターンA』に関係することは解るが、それだけでしかない。
「『ターンX』は『ターンA』の兄弟機で、『ターンA』と同様にナノマシンで構成されたモビルスーツなんです。
確かに一度消滅したはずなんですが、それでも『闇の書』を見た瞬間に『ターンX』を初めて見た時と同じ悪寒がしたんです」
クロノはロランの言いたいことを先取りする。
「つまり、破壊したはずの『ターンX』のナノマシンが『ターンA』と同様に時空転移をして、それが『闇の書』に影響していると?」
詳しくはわかりませんけど、と前置きしてロランは続ける。
「『ターンX』のナノマシンは自己増殖とアーキテクスチャ書き換えに特化しているんです。
それこそ周囲のナノマシンのみならず、機械なら何でも自らの一部として取り込んでしまう。
『闇の書』のことを詳しくは知りませんが、あれが機械なら『ターンX』が介入してもおかしくないと思います」
そこまで聞くと考え込んでしまうクロノ。筋は通っていなくはないが、その前に大事な点があることに気づいた。
「ロラン。どうして君はその『ターンX』のことを感じられたんだ。君が『ターンA』のパイロットであることと関係があるのか?」
個人の感覚に理由を求めるのは少し酷だと思いつつも、クロノは尋ねる。
「多分、僕が『ターンA』に乗っていなければわからなかったと思いますけど…。客観的に見れば曖昧なのは解りますが、
この感じは確かに『ターンX』なんです。永遠を求める傲慢な意志を感じるんです!」
思わず叫んでしまったが、その叫びはクロノとグレアムに共通の反応をもたらした。
「「永遠を求める?」」
ロランは説明する。二機のターンタイプのモビルスーツが生まれた経緯を。
そして時代の揺り戻しに従い、人類が再びやり直すために生まれた『ターンA』と
時代の揺り戻しを否定し、人類の智を永遠に繋ぐために生まれた『ターンX』が戦い、
結果として地球の文明が滅んだことを…。
252748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:42:40 ID:???
「『闇の書』もまた永遠を求める。その『闇の書』と『ターンX』が出会うのも必然ということか」
グレアムの呟きにクロノも同意する。
「『ターンA』のことを考えれば『ターンX』が『闇の書』に何らかの影響を与えていても不思議ではないけど…」
二人が理解を示してくれたことにロランは安堵したが、その後のグレアムの言葉は完全に予想外だった。
「クロノ。『闇の書』の捜索担当は君達の管轄になったと聞いた。そこでロラン・セアック君を特別に捜査班に加えてくれないか?」
「な、何ですって!?」
「ロラン君もそれを望んでいるんだろう?違うかね、ロラン君」
「あっ、は、はい!でもどうして」
「提督!ロランは魔導師でも無く、しかも時空遭難者ですよ!そんなロランを事件に巻き込むなんて…」
納得する以前の問題だと反論するクロノ。魔力を持たない時空遭難者。相手はベルカ式の魔法を駆使する騎士。
一体何の役に立つというのか…。
「ロランに一体何をさせようと言うのですか…ってまさか!」
「そう、相手は『闇の書』だ。切り札は多いに越したことがない」
ロランはその会話で自分がするべきことを理解した。
「つまり、『ターンA』で僕に戦えということですか」
「簡潔に言えばそうなる。『ターンA』が復活するまではアースラクルーと行動を共にし、復活次第彼らの元で整備と調整を行ってほしい」
「提督!『ターンA』の性能はまだ未知数です。それに魔導師相手にあの大きさで戦力になるかどうか!」
「やってみなくてはわからないだろう。なんなら私の権限で命令しようか、クロノ?」
「くっ…。解りました」
強引とも言えるやり方だったが、クロノは反論するのをやめた。
彼個人がグレアムに抱く尊敬の念のせいでもあったが、心のどこかで『ターンA』に期待する自分に気づいたからだ。
一方ロランは自分が成すべきことを反芻していた。そのためにグレアムの顔をよく見ることができていなかった。
253748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:43:43 ID:???
「それでは失礼します」
クロノとロランが出て行った部屋でグレアムは一人ごちた。
「私も随分あざとい手段を使う。だが不確定要素を使ってより良い結果が出せるならば、それを躊躇う必要は無い。…アリア、ロッテ頼むぞ」

254748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:46:41 ID:???
ミーティングルームは若干の混乱を呈していた。
魔導師襲撃事件の解決のために、事件の中心地であるなのはが暮らす世界に臨時の捜査本部を置くことになったのだが、
そのメンバーの中にロラン・セアックの名前があったからだ。
混乱の表情を浮かべるクルーにリンディは、エイミィに事の詳細を配布させながら答えた。
「なお、グレアム提督の推薦によって今回特別にロラン・セアックさんにも捜査に参加してもらうことになりました。
ロラン君、一言挨拶を」
リンディに促され、ロランは大きく息を吸った。
「ロラン・セアックです。アースラの皆さんに助けられた恩返しができればと思っています。どうか皆さん、よろしくお願いします」
そしてミーティングルームの中は拍手で埋まる。
それはロランが戦力として役立つかどうかという価値基準ではなく、彼の人格によって送られた拍手だった。
その拍手を聞きながら、ロランは『ターンA』の復活を待ち望んでいる自分に気づいた。
(僕は戦いたがっているのか…。でも、これで終わらせる)
255748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/08(金) 02:51:37 ID:???
以上です。
質量兵器の禁止=「コロニー落としなど、大質量物を兵器として利用することを禁止」と解釈しました。
モビルスーツサイズの兵器が使用不可なら、アースラなどの艦船が存在できないと思ったので。
というわけでターンAはMSのまま登場します。
デバイス化を期待していた人は御免なさい。
…。
だってデバイスにするにはあまりに地味だし、何よりヒゲの扱いが難しすぎるw
256通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 03:01:28 ID:???
とりあえずGJ!

そーか、ターンAはMSのままか。

…デバイスだったら、何故かバリアジャケットがドレスで
魔法少女りりかるローラ☆となるのを期待したんだがw
257通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 03:01:41 ID:???
GJ!
こうして文章で対比されると分かるが、一概に悪い思想とも言えないんだよなぁターンX。
258通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 08:48:25 ID:???
>>241
そんな時こそwikiで検索汁
259258:2007/06/08(金) 08:50:07 ID:???
と、忘れてた
>>748氏、GJですた
260通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 20:28:57 ID:???
GJ!
やっとターンXが闇の書に絡めたのか納得。
何より真面目で頑張り屋のロランをの内面をよく描けていて良いなと。
そして、こちらでは女装もといローラ・ローラ、出るんでしょうか?(笑)
261通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 20:50:45 ID:???
ttp://sylphys.ddo.jp/upld2nd/manani2/src/1181201247514.jpg
とりあえず

流石にサーベル細いな
262通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:10:50 ID:???
サーベルと言うよりはフルーレかレイピアだな
263通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:22:57 ID:???
しかし切れ味は異常。
とりあえず格好良いヒゲ見れて幸せ(*´∀`)
264通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:24:48 ID:???
瞬間温度が数万度に達する、まさしく炎の剣>∀のビームサーベル
265通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 21:38:42 ID:???
福井版ヒゲなら明くる日いきなりデバイスになっていても驚かないよ。
266通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 23:38:05 ID:???
>>257
むしろ字面だけ見れば、定期的に世界を破壊して歴史をリセットしてしまうターンAの方が悪に見えかねない罠
もっともロランは、地球に降りて生と死の輪廻という自然の営みに感銘を受け、
永遠を宿命づけられて人としての幸せを失ったディアナの悲しみを知り、
さらに、永遠の象徴であるはずのターンXが暴走してデビガン化した時の醜悪さを目の当たりにしてしまってるからな
ターンXの存在を絶対に認められないのも当然だとは思う
267748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/09(土) 01:08:46 ID:???
すいません。
>>248>>249の間に以下の文章を挟んでください。

「失礼します」
「クロノ、久しぶりだな」
「ご無沙汰しています」
クロノに導かれた先は応接室のようで、部屋の奥には初老の男性が立っていた。
「始めまして、時空管理局顧問官ギム・グレアムだ」
柔和な笑みで自己紹介をするグレアムに、ロランは悪い人ではないと直感的に判断した。


「約束は一つだけだ。友達や自分を信頼してくれる人のことを決して裏切らない。
それが守れるなら、私は君の行動について何も制限しないことを約束しよう。誓えるかね?」
「はい。必ず」
「うむ、いい返事だ」
フェイトとグレアムのやり取りの間、ロランは一言も話さなかった。事態の仔細を知らない自分が口を挟める問題ではないと思ったからだが、
同時に口を挟む必要も無いと思えたからでもある。
結果として、部屋に入った時のグレアムに対する判断はグレアムがフェイトに語った内容から補強されることになった。

268748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/09(土) 01:34:05 ID:???
追記ついでに。
レスありがとうございます。
>>257>>266のような意見が出てきてくれると、作者としては嬉しい限りです。
『闇の書』と『ターンX』を絡めようと思ったのも、両者に『永遠を求める』という共通項があったからですし。
でも純粋にGJ!と言ってもらえるのも素直に嬉しいですね。

皆さんからのレスが執筆意欲を燃やす燃料なので、これからも期待せずに待っていただけると幸いです。

あ、この週末は実生活がバタバタするので投下はできません…。
269通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 17:26:56 ID:???
>>268
お疲れ様デス
週末のドタバタ、ガンガッテください
270通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:35:30 ID:???
保守ついでにage
ガロティファならデバイスの名前はなんになるんだろうか。
やっぱりティファがDX?
271通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:38:29 ID:???
ティファのデバイスがガロード


ん?
むしろ使い魔かな?
272通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:46:21 ID:???
もはやガロは人ですらないのかwwww
273通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:48:28 ID:???
形はGコン型だな。
274通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:51:53 ID:???
だってガロードが魔法使うとこなんて想像つきません。

ヘリパイも魔導師じゃなきゃだめらしいし
エイミィさんに弟子入りするかね
275通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:52:29 ID:???
変態兄弟のゲテモノガンダムもよろしく!
276通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:56:46 ID:???
ガロードの人格が入ったインテリジェントデバイス「ガロード」をティファが使うのかw
277通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:57:03 ID:???
BJのチェストブレイクはセクハラだよ、兄さん


BJへのハーミットは引きこもりに見えるぞ、オルバよ
278通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 11:59:47 ID:???
サテライトランチャーを撃つときには兄弟はどういう風に合体するんですか!
279通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:01:09 ID:???
出たな変態肩車!
280通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:01:41 ID:???
よく考えたらXってまともなキャラいないのな
281通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:03:16 ID:???
>>278-279
午後ティー吹いたwww
282通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:04:30 ID:???
みんな素敵にぶっこわれてるwww
コルレルとかガプルとかの中の人はその極地。


テクス先生とかカトックさんとかヲカマとかがいいキャラしてる
283通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:11:52 ID:???
デバイス化したガロードとユニゾンインするんですね?
284通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:39:59 ID:???
変態肩車ハァハァ
285通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 12:59:31 ID:???
ガロードの持っているデバイスの機能が、ガロードを武器化させる事とか。
286通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:13:19 ID:???
@うっかりアボンしたガロードを使い魔として蘇生。
Aしばらくペアで戦闘。
Bティファが強くなる
C魔力の消費を軽減するためにガロードがさらなるショタ化
287通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:30:02 ID:???
Dガロードがデバイスに変形
288通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:41:45 ID:???
D俺がガロードにハァハァ。
当然声優は女性にwww
289通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:42:35 ID:???
Eガロードがチータスになる。
290通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:53:42 ID:???
Dガロードが刑事になr
291通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:57:21 ID:???
Dガロードが生涯一教師になr
292通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 13:58:40 ID:???
刑事ってか、執務官?

ラン執務官……
短い名字はこういう時に不便だ
293通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:18:04 ID:???
Dゾイドに乗って登場
294通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:31:22 ID:???
ティファのデバイスは箒だろ、中の人的に考えて。

「エクスプロード!」
「タイダルウェイブ!」
「インデグネイション!」←どう聞いてもこう聞こえる
「ゴッドブレス!」
「アースクウェイク!」
「メテオすうぉーむ!」←カタカナに聞こえない
「ぶらっくほ〜る!」←同じく
「ビッグバン!」
295通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:31:57 ID:???
Dエンシェントドラゴンに変身してティファに召喚される
296通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 14:35:57 ID:???
D吸血鬼になって、グールを率いて登場
297通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:38:32 ID:???
声優ネタ多いなぁ
298通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:42:42 ID:???
正直まったくワカンネ
299通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:51:45 ID:itXVJgsa
さて、ここで課題を出そう
ガロは人間としてなのは達と絡めるのだろうか?
正直なところ人間として出る必要が無いきがす
300通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 15:56:03 ID:???
お前はXファンに喧嘩売ってんのか?
ガロードというキャラにはなのはキャラと絡む価値はないと。
301通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 16:09:00 ID:???
なのはよりもクロノとかユーノとかと組ませると
違和感なさすぎて噴く。
冷静型+大人しい系に熱血タイプの相性がいいのは鉄則といえば鉄則だが……
302通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 16:12:47 ID:???
実はなのはさんとキャラかぶるんだよな、ガロは。
そのせいかなのはさんにコマされたメンバーとは
一通り相性が良い。
303通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 16:30:23 ID:???
ユーノとなのはさんの関係と
ガロティファの関係は近いんです。

むしろ
無印なのははボーイミーツガールを男女逆でやったようなものですから。
フェイトとカリスで対応させれますし
304通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 16:47:46 ID:???
vsパトゥーリアで
なのはさん「カリスくん!わたしの声が聞こえないの!?」

無印最終話で
ガロード「その、なんだ……。とりあえず名前で呼んでくれよ」


こうですかわかりません
305通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 16:57:40 ID:???
フェイト「希望の灯は消さない!」

ゲボ子「仲間か?」
カリス「友達です」

……反省はしている
306通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 17:57:30 ID:???
ここでガンダム連合のガンダムたちをデバイス化!
307通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:41:30 ID:???
マンダラガンダムとか?
308通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:44:06 ID:???
ネーデルガンダムです。
309通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 18:58:49 ID:???
マーメイドとか
310通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 19:03:16 ID:???
だったらダイターン3やザンボット3もいけるな。
311通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 19:51:50 ID:???
それは流石にスレチだろw
ガロティファ書いてみようと思ったがネタが思い付かない
312通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:07:25 ID:???
ハマーンin機動6課

ハマーン一人でなのは達エース組を圧倒しそうだ…
313通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:29:31 ID:itXVJgsa
ハマーンは人選ミスだろw
せめてジュドーにしようぜw
今思ったがジュドーとガロの雰囲気が似てる気がするのは俺だけだろうか?
314通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:46:30 ID:???
かなり近い。
315通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:47:33 ID:???
むしろ定説?
316通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:49:29 ID:???
妹萌かどうかの差やな
317通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:25:11 ID:???
俺今本気でガロティファSS書いてみようと思うんだけどガロードはやっぱりデバイスの方がいいのかな?
318通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:29:19 ID:???
さすがに可哀想だと思うヨ
319通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:36:37 ID:???
声がガロードなデバイスくらいにしとこうよ…

ケチつけるだけじゃなんなので

ガロードのデバイス:X(ディバイダー)
ティファ:Gファルコン

Xはティファの魔法「貴方に、力を…」でDXに変化するとか
320通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:40:20 ID:???
ビームジャベリンやGハンマーとかプラモの装備も出してほしい。
321通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:42:07 ID:???
1st時代のアムロが、なのは世界へ
デバイスはハンマー
322通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:46:39 ID:???
>>320
よぉ俺
323通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:48:53 ID:???
ティファをユニゾンデバイス扱いにして「貴方に、力を……」でユニゾンする
話を途中まで書いてたけど、挫折したorz

いや、サテライトキャノンの扱いとか、難しいんだわ、Xは。
324通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 21:55:05 ID:???
>>321
それかCCA時代のアムロがなのは世界に行くというのは?
俺的にデバイスは、ビームライフルで特殊武装としてビームサーベルと背中にフィン・ファンネルを背負ってる感じで
325通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:02:10 ID:???
>>324
バズーカ二丁 ライフル一丁 シールド背負ったほうが望ましい
326通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:07:00 ID:???
>>325
Gアーマーも必須。
327通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:08:47 ID:???
いっそホワイトベースごとミッドチルダに
328新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:09:14 ID:???
え〜と……
流れ切っちゃって非常に気まずい雰囲気ですが第11話、投下して大丈夫ですかね?
329通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:10:24 ID:???
私は一向に構わん!
330通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 22:11:02 ID:???
>>328
「投下した」なら使っていい!
331新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:16:16 ID:???
第11話


海鳴市近海、上空。

ギリギリ大気圏内という位置。ウイングゼロのビームサーベルとナタクのビームトライデントがぶつかり合い、弾ける。
「もうやめろ、五飛!この戦いがお前の望んだ未来なのか?」
ゼロは再び接近し、ビームサーベルを振るう。
「これが現実だ、ヒイロ!だから俺は戦う!兵士達に意味を与えるためにも!」
言いながらトライデントでゼロの攻撃を受けたナタクは、再びトライデントでゼロを突き上げる。
「(……くっ!)」
だがその攻撃も回避され、ゼロは数メートル上へ飛び上がる。


何故こんなことになってしまったのか。何故再びウイングゼロとナタクがぶつかり合っているのか。
事の発端は数時間前に遡る。

はやて達は昼食を食べ終え、後片付けをしていた。
「どうせヒマなんやったらちょっとはヒイロらも手伝ってくれたらええのに……」
食器を洗いながらはやてが愚痴をこぼす。ちなみにヒイロとデュオはテレビでワイドショーを見ている。
「でも……あの二人に任せちゃったらなんだか大変なことになりそう……」
「う……確かにそうかも……」
シャマルが苦笑しながら二人に任せた場合を想像し、はやてもまた想像する。……食器とか割られそうだ。
すると2階からヴィータが降りてくる。
「なぁヒイロ、デュオ。ゲームやろうぜ!」
手に持っているのは最大4人対戦可能な立方体のような形の四角い家庭用ゲーム機。最近新しいゲーム機が出たようだがそう簡単には買って貰えないのだ。
「おう、俺はかまわないぜ!」
「………………。」
「黙ってるってことはOKってことだよな!よし、やろうぜ!」
ヴィータは嬉しそうにゲーム機をテレビに繋ぎ始める。

調度その時だった。はやての携帯が鳴る。
「誰からやろ?」
そう言いながら携帯を手にとる。相手はクロノのようだ。
はやては「あっクロノくんか」と納得し、携帯に出る。
「もしもし、クロノくん?」
『はやてか?急いで来て欲しいんだ!できればヒイロも一緒に』
いつもと変わらず冷静だが、それでも少しだけ慌てているような口調のクロノ。
「え……どないしたん?なんかあったん?」
「あぁ、傀儡兵だ。今回は数が多い。すでになのはとフェイトが現場に向かってる!」
「わ、わかった!ヒイロ連れてそっち行くわ!」
はやてはそう言うと電話を切った。そして「ヒイロ!」と呼ぼうとするも、ヒイロは既に立ち上がっていた。
「出動だな?」
準備万端だ。
332新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:19:51 ID:???



十数分後、アースラ・ブリッジ。

「今回の敵も傀儡兵だ。すでになのはとフェイトが現場で戦っている。君達も急いでくれ!」
「わかった!」
「了解した。」
クロノに説明を受けたはやてとヒイロはそれぞれの持ち場へ急ぐ。はやては直接現場へ、ヒイロはウイングゼロのコックピットへ。
「じゃ、先行ってるからヒイロも急いでな!」
「……わかった。」
ヒイロは格納庫へと走る。ちなみにシンとデュオは機体が無いためブリッジで待機せよとのことだ。
「俺達の機体はまだなのかよ!」
「あぁ。今は待機しているしかない」
ヒイロを見送ったデュオはクロノに言い寄るが、やはりデスサイズはまだ修理中。
デュオは悔しそうに「くそ……」とうつむく。シンもデュオと同じだ。これはデュオが来る前にも同じやりとりがあったと見て間違いないだろう。

一方アースラ格納庫。
ウイングゼロのコックピット、モニターやレーダーなど、様々な計器が輝く。
「行くぞ、ゼロ。」
ヒイロが言うと同時にウイングゼロのカメラアイが輝き、数歩前へ進む。
「ウイングガンダムゼロ、転送します!」
艦内に響くエイミィの声。次の瞬間、ウイングゼロはアースラから姿を消していた。



「行くよ、レイジングハート!」
『All right,Divine Buster』
「ディバィィィィン……バスタァーーーーー!」
『Extention.』
なのはの掛け声と共にレイジングハートエクセリオンから放たれた桜色の閃光が傀儡兵を飲み込む。命中した傀儡兵は撃墜されてゆく。
「……ふぅ。この傀儡兵、倒しても倒しても出てくるよ……!」
「うん……でも、負けられないよ!ランサーセット!」
『Get set』
なのはに返事を返しつつフェイトはフォトンランサーの準備をする。周囲にプラズマのようなものが浮かび……
「ファイア!」
フォトンランサーは傀儡兵目掛けて飛んでゆき、数体の傀儡兵を撃墜する。
「二人共、おまたせ!」
そしてそこにはやても到着する。
「はやて!」
「今回は数が多いよ。気をつけてね!」
「わかった!」
はやてはそう言い、早速呪文の詠唱を始める。
なのはとフェイトも詠唱中のはやてを守るように傀儡兵を撃墜し……
「ブラッディダガー!」
はやてもなのは達に負けじと傀儡兵に向けて短剣を飛ばす。今回の傀儡兵は質より量なのか、ブラッディダガーに当たった傀儡兵は割と簡単に爆発していく。
333新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:23:00 ID:???

そしてはやてがブラッディダガーを放った数秒後、ヒイロのウイングゼロも現場に現れる。
「ウイングガンダム……!」
「ヒイロくん!」
白い天使のような翼を羽ばたかせ、周囲には白い羽が舞っているような錯覚さえ覚える美しい姿−兵器に美しいというのも変だが…だ−。

「……ターゲット確認。殲滅する」
ウイングゼロは一気に傀儡兵に急接近し、飛びながらビームサーベルを振り抜く。ビームサーベルはムチのようにしなり、傀儡兵を切り裂く。
切り裂いた傀儡兵が爆発四散する時にはすでに次の傀儡兵へと接近、攻撃。この動作を繰り返す。

なのは達もヒイロに負けないくらいの速度で傀儡兵を撃墜してゆく。
「アクセルシューター!」
「サンダースマッシャー!」
飛び交う魔力弾と、傀儡兵に向かって真っ直ぐに飛ぶ黄色の砲撃。
なのははCEで言うドラグーンのような球体を飛ばし、傀儡兵に穴を空けてゆき、フェイトはサンダースマッシャーで傀儡兵数機を飲み込む。


「おかしいな……。最近はこんな事無かったんだが」
「こんな事って、この傀儡兵の事か?」
倒しても倒しても現れる傀儡兵。クロノもこの異常な数の傀儡兵に驚いている。
「くそ!こんなときこそ俺達のガンダムが必要だってのによ……!」
デュオは悔しそうにブリッジのパネルを叩く。
「俺達のMSはいつになったら使えるんだよ!?」
「だから、さっきも言っただろう。君達のガンダムはまだしばらくは……」
「え〜と、それが実はデスティニーの修理はもう終わってるんだな〜これが」
「「エイミィ!?」」
シンもまた悔しそうに叫び、クロノがさっきと同じ理由で返事を返そうとするが、エイミィに割り込まれる。
「俺のデスティニーが直ってるって……どういうことだよ!?」
「いや〜機体自体は直ってるんだけどね……OSの調整とかがまだらしいんだ」
「OSなんて元のままでいいだろ!」
「う〜ん、そうなんだけどね……いろいろといじったらしくて……」
エイミィもばつが悪そうにシンに説明する。シンは「あぁ、もう!」とこれまた悔しそうに拳を握りしめる。

ブリッジのモニターに目をやると、なのは達三人とウイングゼロが傀儡兵を撃墜する、する。
すでにかなりの数が撃墜されたのだろうが、それでも数が多い。
「…………。」
それを見てリンディは眉をしかめるのだった。
334新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:26:09 ID:???



『stand by ready,』
『charge set.』
「はやてちゃん!」
「わかった!」
なのはとフェイトがお互いのデバイスを最大出力のエクセリオンモードとザンバーフォームにそれぞれ変形させる。
はやてはなのは達に近寄ろうとする傀儡兵をブラッディダガーで牽制する。
「フィールド形成!」
「発動準備完了ッ!」
「ヒイロくん、おっきいのいくよ!」
なのはとフェイトはデバイスを構える。ヒイロは巻き添えを喰らわないように少し離れ……
「全力全開ッ!」
「疾風迅雷ッ!」
「「ブラスト・シューーーーット!!」」
なのはとフェイトの中距離殲滅コンビネーション、『ブラストカラミティ』だ。
ゴォォォォ!という凄まじい効果音と共に、最大出力のツインバスターライフルを遥かに凌ぐ砲撃が傀儡兵の大群をまとめて飲み込む。


「……相変わらず目茶苦茶な威力だな。」
「ってか……前より強くなってない……?」
クロノとエイミィはなのは達の砲撃の異常なまでの威力に半ば呆れたような顔で呟く。シンとデュオに至っては放心状態だ。
目の前でまだ幼い少女達が一瞬で数十体の敵を消し去ったのだから。
「なんだ……今の……」
「フェイト達って…こんなに凄かったのかよ…」



ヒイロはなのは達の攻撃を見て、一気に半分以下になった敵を殲滅するために翼からバスターライフルを取り出す。
二丁のバスターライフルを合わせ、傀儡兵が密集している場所へ向けて構える。
「……排除……開始!」
ブラストカラミティには及ばないまでも相当な威力のビームが真っ直ぐに突き抜ける。真っ直ぐに伸びる光の周囲で爆発していく傀儡兵。

「ヒイロはヒイロでえげつないな……」
感嘆の声をもらすクロノ。コロニーでも破壊できるであろう威力の砲撃を二発も放ったのだ。傀儡兵も一気に数を減らす。


「っと……また次元振発生!何かが転移してきます!」
エイミィが言うが早いか、ヒイロ達が戦っていた現場に空間の歪みのような光が現れる。

「今度はなんだ!」
「あれは……!」
デュオとシンはモニターに目をくぎづけにする。それはデュオにとっては見覚えのある機体だ。
335新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:30:45 ID:???


「あそこ……なんか出てくんで!」
はやてが突如現れた光を指指す。
「また……傀儡兵?」
「ううん……違う……」
今までとは何かが違う、何かがおかしい。それに気付いたなのはが顔をしかめる。


「……五飛。」
ヒイロがぽつりと呟く。現れたのは緑のガンダムタイプ、『ナタク』だ。
「久しぶりだな、ヒイロ。」
「五飛……何をしにきた?」
「……貴様と決着をつけにきたのだ!」
ナタクはゼロに向かってドラゴンハングを飛ばす。
ヒイロはなんとか回避し、自分もビームサーベルを振り抜く。

「って……ちょっとタンマー!」
そこでなのはが叫ぶ。
「……なのは?」
「…………。」
一同は動きを止める。五飛はナタクのモニターに写るなのはを見て冷たい視線を向ける。「なんだ……女」といった表情だ。

「いきなり出会っていきなり戦闘なんて……そんなのおかしいよ!」
「そうや!あんた前にも訳のわからんこと言うて襲ってきたけど、今日はちゃんと話聞かせてもらうで!」
なのはとはやてが五飛に叫ぶ。五飛はしばらく黙った後……
「フン……小賢しい。女が戦場をウロウロするなぁ!」
ナタクははやてとなのはに向かってドラゴンハングを飛ばす。凄まじい速度で真っ直ぐに伸びるドラゴンハング。だが−
「何回もそんな攻撃……通じると思ったら大間違いや!」
『protection』
はやてが防御魔法を詠唱し自分達へと伸びるドラゴンハングをはじく。
「……な!」
「……そっちがその気なら……そのガンダム、壊してでも話を聞かせてもらうから!」
言うが早いかなのははアクセルシューターをナタクへと飛ばす。ヒュンヒュンと不規則な動きで飛び回る魔力弾を捕捉しきれない五飛は回避しながら少しずつ魔力弾を弾いていくという戦法をとる。
相変わらずなのはは強引なやり方で話を聞こうとするが、どうやら五飛はなのはに火をつけてしまったようだ。
「く……こんな攻撃!」
ナタクはビームグレイブを駆使し、魔力弾をたたき落とす。すると−
「今度はこっちだよ!」
フェイトはバルディッシュをハーケンフォームにし、一気にナタクに接近し、斬りかかる。
「……貴様はッ!?」
五飛は腕に戻したドラゴンハングでフェイトの攻撃を受け止めながら驚いた顔をする。そう、五飛はこの少女に見覚えがあった。
「プラズマ……スマッシャー!」
『Plasma smasher.』
今度はほぼ零距離でのプラズマスマッシャーがナタクに直撃する。まぁ非殺傷設定もあるし、コックピットに直撃しても死にはしないだろう。
336新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:35:57 ID:???

「ぐあぁっ!」
ナタクはそのまま数メートル吹っ飛ぶ。サイズ差がほぼ15倍ほどあるにしてもさすがに零距離プラズマスマッシャーには堪える。

「これで……!」
『starlight braker.』
フェイトの攻撃で吹っ飛んだナタクに向けてなのはがレイジングハートを構え、スターライトブレイカーの発射体勢に入る。
『10……9……8……』レイジングハートのカウントダウン音が響く。……ってちょっと待てなのは。完全にナタクを破壊するつもりか。

「まだだ……俺はヒイロと決着をつけるまではやられん!」
五飛はそう叫び再び体勢を立て直す。
「あいつ……まだやる気なん!?」
はやてが叫ぶ。だがフェイトの方はそんなヒイロとの決着にこだわる五飛を見て、誰かと似ている気がした。
『4……3……』
「待って、なのは!」
「え……!?な、どうしたの!?」
フェイトに止められ、なのははスターライトブレイカーのカウントダウンをストップさせる。
「やっぱり……決着はヒイロにつけさせようよ」
「……何言うてんねや?無理矢理にでも取っ捕まえて……」
「ううん。それじゃダメだよ。今のあの人は、昔の私達と一緒だと思う……」
フェイトはなのはへと視線を向ける。
「フェイトちゃん……」
なのはとフェイトもかつては敵として幾度もぶつかり合い、そして友達になった。ヒイロ達だって似たような者だと……そう思ったのだ。
「……わかった。聞いてたよね?ヒイロくん」
「……任務了解。…………感謝する。」
ヒイロは小さな声で感謝の言葉を言い、ナタクに向かって一気に接近する。

「五飛……この戦いは無意味だ。こんなやり方で世界は変わらない!」
「来たかヒイロ。無意味な戦いなどでは無い!戦う事こそに意味はあるのだ!」
お互いのビームサーベルとビームトライデントがぶつかり合う。二人は何度もぶつかっては離れ、ぶつかっては離れを繰り返しながら上空へと上がっていく。

「ったく、五飛の奴……いつまで駄々こねてんだよ……!」
その戦いを見ていたデュオが呟く。シンは五飛と言う名に一瞬反応するが、特に何も言わずに黙ってモニターに目を戻した。
「(張・五飛……?いや、そんなはず無いか)」
この世界に同じ名前の人なんていくらでもいる。そう思い、今自分が考えた想像を振り払う。
337新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 22:44:08 ID:???


そうして今に至る訳だ。二人は限りなく宇宙に近い場所でぶつかり合う。
「もうやめろ、五飛!この戦いがお前の望んだ未来なのか?」
「これが現実だ、ヒイロ!だから俺は戦う!兵士達に意味を与えるためにも!」
突き上げるような軌道のトライデントを回避したゼロは、数メートル上へ飛び上がる。

「ならば俺はためらわない!お前に未来を教えるためにも!!」

ヒイロの言葉と同時に、コックピット内部の丸い球体のような形をしたレーダー、『ZERO SYSTEM』が光り輝く。
ヒイロの脳内に流れ込んでくる情報。ナタクの動きが見える。

「フン……ゼロシステムか。面白い!そうでなくては倒す意味が無い!」
五飛はそう言いドラゴンハングを飛ばす。もちろんゼロシステムを作動させたヒイロにそんな攻撃が当たるはずも無い。

ドラゴンハング、ビームトライデント、格闘攻撃……どれだけしつこく攻撃しても、ヒイロには当たらない。
「流石だな、ヒイロ……!だが負ける訳にはいかんのだぁ!!」
そう言いトライデントで薙ぎ払おうとするも、やはり回避される。
「…………俺はお前を否定しない。お前は以前の俺と同じだ。」
「黙れ!戦え、ヒイロ!」
さっきから回避を続けるだけのゼロに五飛が言う。
「……だから俺はお前を討つ!その呪縛から開放するために!」
ヒイロは再び翼からツインバスターライフルを取り出し、五飛に向けて発射する。
「く……バスターライフルか!」
五飛はギリギリ回避するも腕に少しかする。ヒイロは回避し続けるナタクに向けて威力を連射できるまでに抑えたバスターライフルを連射する。
さすがの五飛もゼロシステムを作動させたゼロが放つライフルの嵐には防戦一方だ。


そしてその攻防にも終わりの時がくる。
「……終わりだ、五飛。」
ヒイロはツインバスターライフルを合わせ、リーブラを破壊した時のような体勢をとる。
その時だった。
「…………!?」
突然ヒイロの中に何かのビジョンが流れ込んでくる。五飛と一緒にいる黒髪の女性……金と黒のガンダムタイプ。
「……プレシア……テスタロッサ?……この黒いガンダムは……」
ヒイロが呟く。ゼロシステムがヒイロに見せるビジョン。それはプレシアという名の女性と黒いガンダムタイプ。
そして黒いガンダムがゼロの背後から姿を表し、襲い掛かるビジョン……。

「……後ろか!」
ヒイロはすぐさまその場所を離れる。するとゼロの背後から、金と黒のガンダムタイプ−ゴールドフレーム天−が攻撃するため姿を表す。
この辺りからしばらくロンドの個別BGMを脳内再生しながら読む事をお勧めします。

「……ほぅ。PO1のトリケロス改をかわすとは……」
「……ロンド・ギナ・サハク!」
五飛は『天−アマツ−』の予想外の登場に驚愕する。
338新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 23:00:49 ID:???

「張・五飛。貴様の目的はこのような場所で時間を無駄に使うことでは無いだろう?」
「く……わかっている!」
五飛はまたしてもヒイロとの決着を邪魔され、苛立ちながら返事を返す。
「(こいつは……)」
ヒイロも突然割り込んできたアマツに軽い驚きを抱く。まさか自分の知らないガンダムタイプがまだこの世界に飛ばされていたとは思うまい。
ただ一つ分かること……それはこの黒いガンダムタイプはゼロが見せてくれた敵だと言うことだ。
「貴様は早くロストロギアの反応を追うがいい。」
「……いいだろう。ヒイロ!この勝負、預けたぞ……!」
「待て、五飛!」
五飛は渋々ながらそう言い残すと再びなのは達のいた地上−というか海上−へと降下する。
「お前の相手は私が勤めよう」
「……貴様!」
ナタクを追おうとしたゼロの前にアマツが立ち塞がる。そして黒いガンダムタイプの登場と共に再びなだれ込んでくるビジョン。
黒い髪の双子……赤い服を着た白髪の男……そしてスーツを着込んだ金髪の男……。
『ウズミは間違っていたのだ。だからオーブは滅んだ!』
『私なら新たなオーブを再生できる!最強のオーブをな!』
ヒイロの頭に黒髪の男の声が響く。向き合うウイングゼロとアマツ。ヒイロにはアマツのパイロットの正体が見えかけていた……
「……これは……この男は……!」


一方、地上で残った傀儡兵を殲滅させたなのは達の頭上からナタクが急降下してくる。
「あれは!アルトロンガンダム!?」
「ヒイロはどうしたんや!」
はやては降下してきたナタクに問い詰める。だが五飛はその問いに答える事は無い。
「……チッ、傀儡兵共は既に落とされたか。もはやここに留まる理由も無い……」
五飛はそう言うと、空を見る。対峙するウイングゼロとアマツ。
「……死ぬなよ、ヒイロ。」
その言葉を最後にナタクは踵を返す。
「……ちょ、逃げる気!?」
なのはがナタクを追いかけようとする。
「ダメだ!なのは!」
フェイトがなのはを呼び止める。だが時すでに遅く、ナタクはいずこかへと転送されてしまう。
そして次の瞬間、ナタクに接近しようとしていたなのはの体がまばゆい光に包まれる。

「また……次元振発生。な、なのはちゃんの反応、ロストしました……」
エイミィが暗い表情で報告する。
「何だって!?」
「お……おいおい、そりゃまずいんじゃねぇのか?」
クロトとデュオはエイミィの報告に青ざめた顔をする。ただシンだけは違う顔をしていた。
「……あれ……は……」
シンの瞳に写るのはなのはが消えた場所、そこに現れた逆に転移されてきた一機のMS……。白をベースに青や赤といった配色の半壊気味のMSだ。
シンにはそのMSに確かな見覚えがあった……

「なのはーーーー!!」
そして海鳴近海に友の名を呼ぶはやてとフェイトの叫び声がこだまするのであった……
339新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/10(日) 23:15:35 ID:???
え〜……投下終了です!

一応今回でギナの顔見せです。ちなみに天はまだトリケロスを装備した状態です。
戦闘描写が結構難しかったので変なヶ所も多いかもしれません……。
それでも初期の頃よりは上達したと感じて頂けると幸いです。

なんか流れぶった切っちゃって申し訳無かったですが、どうでしたでしょうか?
今回も感想・指摘等待ってます。
>>748さんの言う通り、皆さんの感想は作者にとってもSSを書くエネルギーになりますからねぇ

ではでは
340通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:33:30 ID:???
フリーダム登場かwww

GJ
341通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:50:24 ID:???
GJです!

>>340
白をベースに青と赤って配色だからインパルスじゃ?
フリーダムなら白をベースに黒と青だろうし。

意表を突いて本当に自由(和田)ならそれはそれで面白くなりそうですが。
342通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 23:58:30 ID:???
ストフリじゃないんですか?

GJ
343通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:04:42 ID:???
GJ!
あれはデータベースで見たストライク! なオチだったりして。

ところでもうwikiに登録されてるな。
仕事速いよw
344通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:05:23 ID:???
ていうか自分思ったんすけど
ブラストカラミティの威力は最大出力のツインバスターライフル以上ってとんでもない威力ですね
でも・・・さすがにそれは有り得ないような・・・・

とりあえずGJ
345通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:10:54 ID:???
つかまた増えるんですか?なんかSDガンダムフルカラーのような状況になりそうですね
だれか大根ランになるんでしょうか?

GJ
346通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:31:28 ID:???
白をベースに青と赤
・・・・・・なのはガンダムだ!
347通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 01:47:18 ID:???
とりあえず作者にとってなのは>>>ガンダムというのはわかった
348通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 02:15:25 ID:???
>>347
つ「視覚効果」
349通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 07:56:58 ID:???
まあ確かに演出だけ見るとコロニーの一基や二基は軽く破壊できそうに見えるからなw
350通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 09:10:57 ID:???
でも地の文で言っちゃってるからな…
351通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 09:35:15 ID:???
なのは至上主義なんだろ
最強はなのはたちじゃないと許せないみたいな
352通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:03:11 ID:???
どっちでもいいじゃねーか……
魔法のほうが弱ければ満足か?
353通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:38:45 ID:???
所詮大魔王なのはに比べればガンダムなど雑魚ということなんですよ。
354通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:40:17 ID:???
比較する事自体がナンセンス。別にどっちでもいい。
355通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:49:05 ID:???
>>352
おめーはバカか?パワーバランスがなのは達に傾きすぎってことだろ。
贔屓の引き倒しは嫁補正と変わらん。これならMS出る意味ないじゃん。
356通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:51:56 ID:???
コロニーすらも破壊できるツインバスターライフルよりも強力だと、
かえって使いにくくないか?
地上じゃまず使えないだろ
357通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:52:53 ID:???
>>356
アレじゃない?
人が死ななければおk。建物は立て直せる的な考え方
358通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:54:28 ID:???
>>354
共演してて比較するのはナンセンスとは…なんというメルヘンな思考。
359通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 10:59:03 ID:???
>>357
地面抉り取るんじゃないか?
360名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 11:03:27 ID:???
>>352
そんなこと言っても仕方がないってわかってるけど、コロニーを破壊するバスターライフル
以上の威力になるとガンダムの立つ瀬がない・・・
魔道師は防御力もあるし速度もガンダムに劣っていたとしても小回りが利くし大きさが違うので攻撃が当てずらいから
攻撃力はWゼロ未満、種死ガンダム以上が普通だと思う。
まあ、その内ガンダム世界へ行くと思うが。ゴットガンダム出ないかなぁ。
361通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 11:08:50 ID:???
セガールとかジョン・マクレーンとか悪魔将軍とか、
信者公認のなのはさんに勝てるキャラはかなりたくさんいるんだがな…………
362通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 11:17:52 ID:???
屑みたいな内容でスレを進めるな屑。
363通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 11:17:56 ID:???
花山もいけそう。最近勝ったのはマサルさんだったね。ウォッシュアスもいい線行った。
364通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 11:23:41 ID:???
>>ツインバスターライフルを遥かに凌ぐ砲撃

単に敵が多いから広域設定(?)みたいなもんでもしたんじゃないの?
広域砲だと広範囲だが威力は分散するとか、収束砲だと威力はあるが範囲が狭いとか
まぁ何が言いたいかと言うと、 職人さんGJ!
365通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:18:32 ID:???
ビームランチャーくらいが妥当じゃね?


というかあれよ
コロニーぶっ壊しははやてお嬢さんの仕事じゃまいか?
366通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:28:25 ID:???
魔法とMSが公式で共演してるわけじゃなし、どっち強くするかなんて職人次第だろ。
MSのほうが弱いんじゃ出す意味ないってアホか。
367通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:34:15 ID:???
そもそもサイズが違う。
ツインバスターライフルより上だった場合、コミックの訓練室で使ったときに、管理局はなくなってる。

範囲指定したとしても、その表現は間違ってる。
単純に密度とかならまだわかるが…
368通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:41:19 ID:???
ロボット大戦と一緒なんじゃない?

テッカマンブレードのボルテッカがウイングゼロのツインバスターライフルよりというか、ブラスターしたら全ての攻撃力が上回っている感じ。

人間サイズが巨大ロボットを倒すのはあたりまえになってるしか。
ヒゲでおさげな先生なんか、あたりまえに破壊しまくってるし。
369通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:41:33 ID:???
このSSではこうなんだ、って割り切りが出来なくて、いやそれはこうじゃなきゃおかしい、間違ってる
とか言いだすなら自分の考える正しい設定で書けばいいんじゃね。
370通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 12:48:10 ID:???
ブラストカラミティから本局を守ったユーノ君SUGEEEEEEEE
371通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:07:17 ID:???
ツインバスターライフルより強力だったらそれだけで闇の書倒せそうだよな
372通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:24:17 ID:???
>>366
何というか別にMSがなのはたちより弱くても良いんだけど、せめてガンダムは一芸に秀でてほしいなと。
Wゼロ最大の強みが盗られちゃうと悲しいなって。
373通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:28:54 ID:???
つゼロシステム
374通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:43:02 ID:???
それがあったか。ナタクはドラゴンハングと格闘かな?
ドラゴンハングを防がれたのはビックリした。はやて強い
375通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 13:45:40 ID:???
>>368
>ヒゲでおさげな先生
ちょっと待てwwwwよりによって、ガンダム史上屈指の最強(凶)のオールドタイプ(ナチュラル)を比較対象に持って来るなwwwww
376通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:00:48 ID:???
この作者のSSだとゼロシステムを作動したヒイロには誰も勝てないだろうな
実際攻撃一切当たってないし

ってか作者はなのはよりガンダムの方が優遇してる気がするのは俺だけか?
ガンダム側の描写は正確だけどなのは側が若干適当?な感じがする
ブラストカラミティについてもだけど
377通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:23:07 ID:???
>>368
ボルテッカってあれでなかなかどうして反物質だぞ?
378通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:24:09 ID:???
作者批判すると命に関わるぞ。
379通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:52:17 ID:???
ぶっちゃけ、今週のはやてとか見たら、ガンダムの火力なんてカスにしか見えなくなっちまった
380通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 14:55:58 ID:???
とりあえず、ここはクロススレなんで強さ議論したい奴は他所でやれ
381通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 15:10:58 ID:???
まあクロスSSでの強さ議論は果てしなく鬼門だからね
表現の仕方の問題でしょ
どっちも凄いって事でいいじゃない
382通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 16:51:15 ID:???
移動される方はこちらへ
【はやて】種vsリリカルなのは【出撃】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1181478367/
383通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:18:42 ID:???
クロスに関わらず、同一作品内ですら強さ議論は大荒れするというのに…。
自重しましょう。
384通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:35:06 ID:???
いや「どっちが強いか」で揉めてるわけじゃなく、ただでさえ反則気味の威力の
ツインバスターライフルより強力ってのは、描写としてちょっとおかしくないか?
という話だと思うんだが
385通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:47:34 ID:???
同じことだよ。
どうしても納得いかないなら逆にゼロの火力が弱くなったって考えとけば。
コロニー云々は何となくそんな気がしただけってことで。
SS中で実際コロニー撃ち落としたわけじゃないんだし。
386通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:57:57 ID:???
ツインバスターを凌ぐとしか書いてないからいいんじゃない?
純粋な破壊力とかに限定しているわけでもないし。範囲とかともとれる

まぁそれは読む人の解釈次第ってことで
387通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 19:01:19 ID:???
強さ云々じゃなくてなのは贔屓が鼻に付くって事じゃないの?
388通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 19:06:10 ID:???
さすがにそれは個人の受け取り方の問題だろ。
オレは特に贔屓されてるとは感じないが。
389通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 19:27:58 ID:???
クロスは踏み台にされたほうが贔屓されてないように見えるからな。それが下手に均衡勢力だったりすると
390新機動戦記ガンダム A's Destiny:2007/06/11(月) 20:54:18 ID:???
え〜すごいレス数ですね……。
ブラストカラミティの威力なんですが、コミックを読んだ限りでは「とんでもない威力」という風な認識しかなったので、ツインバスターライフルよりも上という風に書いてしまいました。
威力ではツインバスターライフルの方が上ですが、攻撃範囲などの関係でブラストカラミティの方が上という表記をしてしまったということでお願いします。
なのはの方の描写は確かにだましだまし書いてる感がありますが、これから上達していきますのでどうかよろしくおねがいします。
391通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 21:20:31 ID:???
あんまり気にすることないぞ〜
他人の意見ばっか聞いて出来たSSなんか駄目になるの目に見えてんだから、好きなように書いてくれ。
392通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 21:43:17 ID:???
>>390
どっちが強いか何てどうでもいいから気にすんな
クロスSS書いてて、最強厨の言う事いちいち真に受けてたら切りがないぜ
393通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 22:39:09 ID:???
最強厨はまじでスルーね
作者がおもうようにかいてください とても面白いのでw
394通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 22:47:44 ID:???
亀だがGJ!

白をベースに赤と青ってまさか・・・ゴッドガンダム?
DG細胞出てるんだからゴッドも有り得る
395通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 22:54:21 ID:???
あれだ
空気がやばくなったら
『リリカルティファ』だ。
みんな一度は考えるのに何故か作品がUPされない不思議
396通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:18:00 ID:dH/KY0KH
リリカルハマーン?
397通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:20:46 ID:???
sage忘れスマソ
398通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:23:17 ID:???
ハマーンを機動六課に迎え入れたら、一気に管理局のトップを狙える。
いや、むしろハマーンに管理局を乗っ取られる!
399通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:27:27 ID:???
ここでリリカルプルを提案する!


キャロからエリオを奪っちゃう予感
400通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 23:59:13 ID:???
>>384
今週のSts見たか?
リミッターを完全に解除したわけでもないはやての広域攻撃
戦術核並みの攻撃を連発してたぞwww

ガンダムシリーズってなのはの魔法とかヤマトの波動エネルギーとかの
「困ったときにこれで全部説明つけてしまう力」の設定がない分
他の作品とクロスさせて弱くなっちゃうのはある意味仕方ないよ
401748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:03:11 ID:???
流れを断ち切って「月に花 地には魔法」第7話を投下しようと思います。
クロス作品の力関係はクロス物の永遠のテーマかなと思いつつ、自分も人事ではなかったり。
恐らく「月に花 地には魔法」でも同様の問題が生じると思いますが、作者の裁量と見てもらえると有難いです。

以下余談。
「リリカルティファ」はX本編終了時から始めるのではなく、
まだガロードとティファが成長し切っていない段階(DX受け取る前とか)なら
また面白いのではないかと妄想。
ハマーン様だと怖い顔で「ファンネル!」と言えば管理局を乗っ取れそうでw
402748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:04:35 ID:???
「リンディさん、この箱はこっちに置けばいいですか?」
「ええ、ありがとう。でも業者の人に任せて大丈夫よ、ロラン君」
「僕が手伝いたくて勝手にやってることですから、気にしないでください」
魔導師襲撃事件の捜査本部を高町なのは宅のすぐ近くに置くことになり、拠点となるマンションに引越し業者が荷物を運び込んでいた。
もちろん関係者以外に知られてはならない設備等は別のルートで運ばれる予定であり、現在ロランが運んでいる荷物は日常雑貨と呼んで差し支えない物ばかりである。
別にロラン一人が作業に加わった所で格段に仕事が進むわけではないが、それでもロランは何か仕事をしていたかったのだ。
ロランに任された仕事が本格的に始まるのは『ターンA』が眠りから目覚めた時だが、だからと言ってそれまで何もしないというのは彼の性格が許さない。
この世界での普段着を着ているリンディは「生真面目な子」という感想をロランに持ったが、決して悪印象ではなく。
むしろロラン・セアックという人間への評価をますます高めることになった。

やがて引越し作業も終わり一息ついたロランはふとベランダから外の風景を見た。
(『西暦』か…。『宇宙世紀』の前にあった『西暦』とは違うみたいだけれど、技術レベルは『正暦』の地球とはやっぱり比べ物にならない)
ロランがなのはの住む世界、つまり地球について知った時。彼はその現実に素直に対応できた。
つまり『西暦』から『宇宙世紀』へと歩を進めた世界と、『西暦』のまま留まっている世界。同じ地球でも別の運命を辿る世界があるということに。
(何であれ、僕はこうして生きている。そして僕に任された役目もある)
そんなことを漠然と思うロランの目に青い世界が映りこんだ。
「海か…。鯨は居るのかな」
彼自身は海を見たことが無い。だが、その光景は故郷の『運河』を思い起こさせる。
高層建造物に遮られた海は素晴らしい眺めというわけではなかったが、それでもロランには満足だった。
「どんな場所にも、どんな世界にも命の営みはある」
どうしてそんなことを口にしたのかは彼自身にもわからなかったが、そのことを気にするのは止めておいた。
403748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:07:40 ID:???
リビングで本を整理していたエイミィの前に二匹の動物達がやって来た時、彼女は友人達がそんな姿になる理由に思考を巡らせた。
「ユーノ君とアルフはこっちではその姿か」
結局、疑問をそのまま口にしたエイミィ。
「新形態!子犬フォーム!」
「なのはやフェイトの友達の前ではこの姿じゃないと…」
それぞれの理由を説明する二人だが、エイミィには共感することはできないだろう苦労だった。
「君らも色々と大変なんだねぇ」
エイミィがそんな苦労を労っていた時、息を呑む音が彼女の背後から聞こえた。
振り返ると、信じられないものを見たという顔をしたロランが立っていた。
「そ、その子犬がアルフさんですか?それにそっちのフェレットがユーノ君?」
「あ、ロラン君。そう言えばアルフの子犬フォーム?だっけ。それはともかくユーノ君のフェレット姿なんて見たことないか」
ロランの知っているアルフには動物の耳と尻尾がついており、さらに戦闘時には狼のような姿で戦っていたので、
そんな彼女がこうして子犬の姿をしていることには納得できた。
だが。
「どうしてユーノ君がフェレットに?これも魔法ですか」
顔に疑問の色を浮かべるロランにフェレットの姿をしたユーノが答える。
「えっと、僕が発掘作業をしていたことは話したと思いますけど、魔力や体力のロスを抑えるためにこういった変身魔法が重宝するんです」
そのまま、彼がなのはと出会った経緯を話すユーノ。その説明に納得はしたロランだったが「一つだけ」と前置きして言った。
「動物の姿で話されるとすごく違和感を覚えるのは僕だけでしょうか?」
「まぁ、いつか慣れると思うよ」
軽い口調で答えるエイミィにロランは何も言えなかった。

404748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:08:38 ID:???
少し後、フェイトとなのはがリビングに入ってくる。
「アルフ、どうしたのその姿」
「ユーノ君、フェレットモード久しぶり!」
(慣れる、か…)
フェイトとなのはがアルフとユーノを見つけて駆け寄り、動物の姿をした友人と何事でも無いと謂わんばかりにじゃれ合う姿にロランはそんな感想を持った。
地球に住む人々とムーンレィスの間に存在する、それぞれが暮らす環境に起因する違い。
それと似たようなものなんだろうと結論付け、だったら自分も慣れることができるだろうと判断した。
「なのは、フェイト。友達だよ」
こちらもまた年相応の普段着を着たクロノがやって来る。
なのはとフェイトが駆け出して行った後、ロランは服装で人の印象は変わるということを改めて知った。
(クロノさんが子供に見える。実際まだ子供だけれど…)
と、今までその子供から受けていた印象と現在のクロノの姿のギャップにロランは苦笑した。
「ロラン、何か面白いことでもあったのか?」
「いや、何でもないです」
あなたの姿が子供らしい、などと言えるわけもなかった。

405748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:09:43 ID:???
「養子縁組ですか?」
部屋で待機していたロランはエイミィからそんなことを聞かされた。
「うん、フェイトちゃんは前の事件で天涯孤独になったからね…。リンディ提督の養子にならないかって話で、フェイトちゃんが迷ってる感じかな」
「家族か…」
「そういえばロラン君の家族って?」
エイミィからすれば何事も無い質問だったが、ロランの反応を見れば失言だったことにすぐ気がついた。
「僕は施設で育ちましたから、親の顔も知りません。メリーは僕が施設に拾われた時に置いてあったものだそうですし」
「あ…。ごめんね、変なことを聞いちゃって」
場の空気を変えるべくエイミィはリンディから頼まれていた仕事をロランに託すことにした。
「と、ところで今からお使い頼まれてくれないかな?」
「お使い?」
駆け出すエイミィ。戻ってきた時には抱えられる程度の箱を持っていた。
「制服をフェイトちゃんに渡してきてほしいの!」
「制服ですか?」
「そう!フェイトちゃんが来週から編入する学校のね。なのはちゃん達と一緒のの学校だから、フェイトちゃん喜ぶだろうなぁ」
エイミィから渡された箱の中には白を基調とした可愛らしい制服が入っていた。
それを見ながらなのはやフェイトがまだ学校に通う年齢であることを思い出し、そんな子供たちはやはり戦いから程遠いと思ってしまう。
「でね、今リンディ提督と一緒になのはちゃんのお家に挨拶に行ってるから、その制服をフェイトちゃんに渡してほしいの」
そういうことか。そんな感想を持ちつつも断る理由も思いつかなかったので、ロランは承諾する。
「それで僕にこの制服を渡したんですか。いいですけど、場所を知りませんよ」
「大丈夫。地図はあるし、渡すついでに周囲を歩いてくるといいよ」
地理の把握にもなるしね、と締めくくったエイミィに見送られてロランはなのはの実家「翠屋」に向かった。
マンションから一歩を踏み出した段階で、ロランはエイミィに家の特徴などを聞いておくべきだったと後悔した。
(まぁ地図通りに歩けば大丈夫だろう)

406748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:11:52 ID:???
「喫茶店、地図が正しいならここだけど…」
エイミィから渡された地図が示す場所はこの地点であり、場所を何度も確かめた彼自身も間違っているとは考えていない。
なのはの家族が喫茶店を経営しているということだと判断できるのだが、ふいに店内に入るのが躊躇われた。
(やましいことは無いけど、喫茶店に入るのに無一文というのは…)
ロランはまだこの世界での金銭を支給されていない。
別に喫茶店に入るといっても目的はあくまでお使いなので、無一文であることなど気にする道理ではないのだが、
喫茶店に入るのだからコーヒーくらいは注文するべきかもしれない、という発想をするのがロラン・セアックという人間である。
思考を纏めるために周囲を見渡したロランは、翠屋がオープンテラスを有する喫茶店であり、お使いの相手もそこにいることに気づいた。
(助かった)
妙な安心感に包まれながらロランはフェイト達少女4人が座るテーブルに向う。
テーブルに近づくにつれ、フェイトの後ろ姿とその友人らしき少女達の顔が見えた。
声をかけようとして、少女たちに抱かれているアルフとユーノの姿を認識した所でロランは何とも言えない気持ちになった。
(人の時の姿とのギャップがやっぱり凄い…)
形容し難い気持ちを振り払って、ロランはフェイトに声をかけた。
「フェイトちゃん」
「えっ、あっ、ロランさん。どうしたんですか」
「ちょっとお使いを頼まれて」
そんなロランに少女達も関心を持ったようで、事態を把握していると思われるなのはに説明を求める。
「なのはちゃん、あの人は?」
「なのは、誰あれ」
同時に答えを求められて困惑するなのは。
もっとも困惑していたのは「どう説明すればいいか」という問題が彼女の頭を駆け巡っているからでもある。
そんななのはに期待するのを止め、アリサ・バニングスは最も手っ取り早い方法を採る事にした。
「すいません、どちら様ですか?」
不躾と言えば不躾な言い方を月村すずかがたしなめる。
「アリサちゃん、そんな聞き方…」
一方のロランは気にする様子も無く答える。
「初めまして、僕はロラン・セアックっていいます。フェイトちゃんに渡すものがあるんでお邪魔しました」
「渡すもの?」
当人の代わりになのはが疑問を投げかける。
「はい、これ」
「あ、どうも…」
今一つ事態を把握し切れていないフェイトに箱を手渡したロランは
「今開けてみるといいよ」
と口にしてその場を離れた。
リンディも挨拶に来ていて、彼女が制服を用意したのなら彼女から事情を聞いてもらった方が良い。
そう思ったからだが、それ以上の理由もあった。
「海…。実際に行くのは始めてだ」
そんな気持ちに突き動かされていたロランは、久々に『楽しみ』という感情を感じていた。


「で、その箱の中身は何なのよ」
アリサの興味は既にロランから箱の中身に移っているようだった。
「えっと、こ、これって!」
中身を確認したフェイトはそのままの勢いで翠屋の中に走った。
そんなフェイトを追いかけつつ、なのははロランの説明をせずに済みそうなことに少し安堵していた。

407748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:13:56 ID:???
追記
>>402冒頭に以下の文章を追加

第7話 12月3日

408748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 00:18:44 ID:???
以上です。
今回は日常パートです。
そして日常を描くために本編でフェイトの制服を持ってきたアレックスには休んでもらいました。
すまん、アレックス。君の出番はいつか作るから。

現在、福井晴敏氏の作品の二次創作ということで文体も彼の作品を模倣しているのですが、
なのは達の日常のようなぼのぼのした雰囲気を描くのが難しい…。

そんなわけで試行錯誤を繰り返すかもしれませんし、このままの形で突き進むかもしれません。
要望などがありましたらどしどしお願いします。
409通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 00:20:00 ID:???
GJ

>あなたの姿が子供らしい、などと言えるわけもなかった。

言ってほしかったwww
410通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 00:43:19 ID:???
GJ!
なんだが、ひょっとして>>404>>405の間飛んでない?
時間が経過してることは分かるんだが、いつの間にかロランが海に行くことになってるぞ?
411748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/12(火) 01:40:51 ID:???
>>410
えっと、>>404>>405の間に抜けている文章はありません。
本編での時間経過が不明瞭だったので、こちらも意図的に時間経過を表現しませんでした。
説明するなら「リンディ達が翠屋に挨拶へ向かう。その間エイミィとロランは待機。暇だから会話」
というのが>>404>>405の間に挟む必要があったかもしれない内容です。

もっと事象を説明した方が読みやすいのかも。
ちなみに全ての事象を説明しない、というのは作者の好きな表現方法なのでそれを使用している次第です。
412通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 02:17:47 ID:???
>>411
了解です。
野暮なツッコミってヤツでしたな。
413通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 10:30:56 ID:???
>>401
わかってないなぁ。リリカルハマーンになると急に可愛くなっちゃうんだよ。アハハ、アハハハハ……。
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 10:58:33 ID:???
なのはさんのバリアジャケット見て、「俗物が」って言ってほしい。
415通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 12:11:15 ID:???
ハマーン様評価高いな
俺もハマーン様好きだが、管理局乗っ取ったりできるとは到底思えん
416通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 12:20:22 ID:???
最強クラスのNTなので最強クラスの魔導師でもあるんです。
そして強化技術で人工魔導師を……
マシュマーは騎士だけどナ
417通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 13:40:37 ID:???
ハマーン様可愛いからね
418通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 13:59:38 ID:???
>>413
北爪の描いてるアレか
419通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 16:02:49 ID:???
いいえ、有(ry
何と言うかすいません。
420通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 17:31:18 ID:???
>>400
いや流石に戦術核には劣ると思うぞ
だって一番強力なやつだと関東平野を一撃で吹っ飛ばすぐらいだし・・・
流石にそこまでは・・・ねぇ
421通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 17:44:44 ID:???
>>400の書き込みに、最強議論の時にGと∀が別格な訳が如実に現れてるな。
「困った時の明鏡止水頼み」と「困った時のナノマシン頼み」というわけだw
422通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 18:32:47 ID:???
>>420
そこまで行くと戦略核じゃないか?
423通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:34:44 ID:???
魔法少女なカテジナさんまだ〜?
424通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:58:56 ID:???
>>422
調べてみたら確かにそうだった
因みにその核の威力は2メガトンで広島型原爆の160倍以上だった
例えるならGP02のアトミックバズーカぐらいの威力だと思う
425通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:06:39 ID:???
アトミックバズーカは戦術核じゃなかったか、確か。
・・・宇宙世紀になって分類そのものの威力が上がったんだろうか。
426通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:24:39 ID:???
デラーズフリートが戦術核から戦略核に作り直したんではなかったか…
427通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:25:55 ID:???
どっちにせよソロモンの艦隊が壊滅するほどの威力があったことに変わりは無いわけで
428通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:47:44 ID:???
StSの新人4人組って存在意義ねーよな。
429通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 21:59:53 ID:KeJi5lXS
もしもヴォルケンリッターが、ジオン軍のエースパイロット(シャア様以外)
だったらという妄想をしてしまいました。
 お許し下さい。
430通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 22:27:00 ID:???
ザクIIRを駆るヴォルケンを妄想しました

ごめんなさい



シグナムはRIIですよね?
431通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 22:27:16 ID:???
なのはの世界の魔法は広域はホント範囲広いな。
けど、はやてのあれ、残骸を回収できるなら、威力自体はなのはのディバインバスターのが上そう。
核だったら残骸残らないだろうし。
432通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 22:47:09 ID:???
対強敵タイマンガチバトル用決戦兵器→なのは
対大軍用蹂躙制圧兵器→はやて


だろ?







ガロードにティファ以外からフラグ立てるのは許されますか?
433通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 22:57:32 ID:???
>>432
エニルを忘(ry
434通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 23:04:24 ID:???
>>433
あのフラグは死亡フラグじゃまいか
435通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 23:25:41 ID:???
魔法の少尉ブラスターマリならいいんじゃね?
436通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 06:17:23 ID:???
ハマーンなら、「信じられぬなら、その目で轄目しろ!、アレが、管理局最強の魔道師だ!」
と言いそうなんだが・・・
437通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 14:46:17 ID:???
ファンネル系の武器ってガンダムだと厄介な武器だけど、なのは世界だとあのテの技は基本だからなあ
一撃の威力は大した事ないから、あくまで牽制が目的になるだろうし
キュベレイには火力高い武器がないのがキツイな
438通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 17:37:33 ID:???
>>437
そうか?劇中では一撃で戦艦とか沈めていたような?
確かνガンダムのフィン・ファンネルは、ファンネル自体に小型ジェネレーターが積まれていて
通常のファンネルより遥かに強力な攻撃力を持っていると聞いたのだが・・
というか、ファンネル系は撃っては避けてを繰り返すことが出来るんだからこっちの方が強力だと思うんだが?
439通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 17:47:29 ID:???
>>438
撃っては避けてって打ち落とされた終わりだからなぁ
なのはのアクセルシューターなんかは対象を撃ち落した後でもう一度打ち出すことが可能

まあ、ファンネルもアクセルシューターも結局は決め手にはならんかったけど
440通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 18:13:35 ID:???
ファンネルを魔法で再現するなら
アクセルシューターは違うと思う。

フォトンランサーFSのスフィアを誘導操作させる方が近くね?
441通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 19:01:01 ID:???
>>440
う〜ん遠からず近からずってやつじゃね?
442通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 19:06:12 ID:???
なぁ今思ったんだが、なのはって最大でどれ位のアクセルシューター出せるんだっけ?
ちょっと気になる
443通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 19:08:30 ID:???
>>440
アクセルシューターはもろファンネルミサイルだわな
444通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 19:27:36 ID:???
アクセルシューターなぞスパロボエリート兵の敵じゃないな。
「間合いが足らんっ!」
445通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:09:15 ID:???
アムロがフィン・ファンネルでアクセルシューターを全弾打ち落とすという
神業を見てみたい、例えるなら・・・
ア「一つ!・・二つ!・・三つ!・・四つ!次!五つ目!」
な「すごい・・だったらこれならどうですか!」
ア「その程度!」
な「・・やりますね」
ア「νガンダムは伊達じゃないんでね・・」
こんな感じ
446通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 20:32:52 ID:???
>>444
忘れるな!
そのエリート兵が出てくるのは、ウィンキー版スパロボだけだぞ!!!1


精神コマンドフル活用後のシャイニングフィンガーを切り払われた時の絶望感は異常www
447通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:15:43 ID:???
>>444
間合いじゃなくて踏み込みね
448通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:49:53 ID:???
ティアナ専用ユニゾンデバイス『風のランスター』はまだですか?
449通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:51:10 ID:???
空間把握力に長けていて、分割思考できて、十数個のディバインシューター
操れるなのはって、ファンネル付きのMSに乗せたら結構優秀にならない?
一見オールドタイプなのにニュータイプやコーディネーターにタメ張れる
んじゃないかと……。
450通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:57:04 ID:???
>>442
現時点だと、カートリッジ一発で17発は繰り出してる
451通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:59:54 ID:???
>>449
さすがに地球と宇宙では勝手が違うのでは?
452通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:25:27 ID:???
>>449
まて確かニュータイプ専用機にオールドタイプを乗せると発狂して死ぬって聞いたぞ
いかに空間把握力に長けているなのはでも所詮はオールドタイプ。
もし仮にNT専用機に乗せでもしたら発狂してしまう恐れあり!
453通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:28:39 ID:???
>>452
強化人間にすればいいと考えるんだ。
454通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:31:51 ID:???
>>453
んなのリンディ提督とその愉快な仲間達が許すはずねーじゃん!
455通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 22:44:22 ID:???
インテリジェンスデバイスが何処まで補助してくれるのか謎だからなぁ
何せ魔法だからバイオコンピュータ以上に手助けしてくれる可能性もあるぜ。

まぁそれを考えてもなのはの能力はムネオもびっくりなレベルだとは思うが
456通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 23:03:34 ID:???
>>452
情報量の過負荷で発狂する、とかだったら、そのための分割思考、
と言って逃げられそうな。
ニュータイプ=高クロックの単一コアCPU
なのは世界の魔導師=そこそこクロックのマルチコアCPU
みたいな感じでー。
それで足りなきゃ>>455案も組み合わせてデバイス連携の分散処理だ!w
なんせ魔法すら術者の代わりに行使してくれるわけだし。
457通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 23:30:33 ID:???
もう術者にお茶の間から遠隔操作させれば良くね?
458リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:01:12 ID:???

「前回はジュエルシードをうまく発動させたものの、なぜか失敗してしまった」
「ど、どうするんだな〜? 黙って持ち出したのがばれたらきっと怒られるんだな〜」
「それなんだよ……ここまでやって成果ナシでしたなんて報告しようものなら、
 比喩でなく確実に我らの首は飛ぶぞ」
「けども俺達、リーダーと雑獄苦は首が無いんだな」
「うるっさい!」

ここは海鳴市某所堕悪霧者愚連隊超ドッキリ♪科学忍法秘密基地(仮題)。
彼ら堕悪霧者愚連隊は貴重なジュエルシードを無断で持ち出してまで勝手に実行した作戦が
途中まではうまく行っていたものの結局失敗に終わったため、割と生命の危機に直面していた。

「フン、ならばあの忌々しい武者頑駄無二人の首を手土産にすればよいだけの事!」
「あ、お帰りなんだなリーダー」
「ヤキソバパン買ってきてくれましたかリーダー?」
「我のジャンプはどこですかリーダー?」
「んな物買っとらん! 大体お前ら、何だその反応は? 俺はパシリか!?
 せっかくあいつらをギャフンと言わせる秘策を用意したのに!」
「すまぬ、ちょっと悪乗りしたいお年頃なのだ。
 ところでやけに自信たっぷりだが……その策とは?」
「あぁ、あの青い鉄機武者にとってのスペシャルゲストをな。ンヌッフフ」

帰ってきたのは堕悪霧者愚連隊のリーダー、堕悪圧愚。
両手のドリルがチャームポイント。このへっぽこ共を纏め上げているだけでも大したものである。

「笑い方が気色悪いんだなリーダー」
「そんな事よりご飯はまだですかリーダー」
「リーダー、今日はお風呂入れてもいいか?」
「……先にお前らの首から叩っ斬ってやろうか?」
459リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:02:10 ID:???


巻之七「超特急は危険がいっぱいなの!?」


「ごめんなさーい! 遅くなっちゃったー!」

東京駅の新幹線ホームをユーノの入ったバスケット片手に駆けて来るなのは。
お出かけ仕様の動きやすくも子どもらしいブラウンのサロペットスカート姿である。

「いや、そうでもないさ。こっちもまだ面子が揃ってないしね」
「えっ、でも、後は誰が……?」
「そやけど、よう海鳴から東京まで実質一人で来れたなぁ。偉いで!」
「あ、私一人で来たんじゃないの。ここまでおとーさんに送ってもらって……」

そう言ってなのはが来た方向を見ると、両手に駅弁を抱えた男性がこちらに向かってきている。

「おとーさん! もう、お弁当ならおかーさんが作ってくれてるのに……」
「そう言うな。駅弁は旅のロマンだぞ? 他の皆さんにも食べてもらいなさい。
 どうも、なのはの父の士郎です。今日は娘がお世話になるそうで申し訳ありません。
 鎧王グループの喫茶店チェーン見学の抽選に当たって、それの付き添いだとか……
 なのは、向こうの喫茶店は色々面白いそうだからゆっくり楽しんできなさい」
「う、うん!」

状況がよく飲み込めない武ちゃ丸はユーノのバスケットにこっそり話しかける。

「喫茶店?……なぁユーノ、どういう事なんや?」
「なのはのお家って喫茶店やってるから……そう言えば連れ出せるかなってトッキーさんが」
「うぅんむ……今日はごまかせたみたいやけどちぃっと苦しないか?
 いろいろとうまい理由こしらえとかんと今後がしんどいなぁ」
「ですね……」

武ちゃ丸とユーノが今後どういう理由を付けてなのはを連れまわそうか考えていると、
残りのメンバーと思われる人物がそこに現れた。

「よう、待たせたなトッキー」
「遅いですよオヤジさん、それにシンヤも」

そこに現れたのは相変わらずロッカーのようないでたちのシンヤと、
その父でありトッキーの上司でもある警視庁捜査一課の本部長の姿であった。
460リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:03:06 ID:???
「シンヤ君? シンヤ君もトッキー君たちと一緒なの?」
「あぁ。オヤジが行け行けっておっかなくてな……オヤジ?」

シンヤが背後に立つ父の姿を追うと、彼の父はなのはの父、士郎と驚いた顔で目を見合わせ、
互いに呆然とした様子で突っ立っていた。

「……おい、ひょっとして、お前……高町か?」
「そういうアンタこそ。まさかこんな所で会うなんてな……
 元気そうなのは良かったが、ずいぶん老けたな」
「馬鹿野郎、そっちが老けなさすぎなんだよ!
 しかし本当に久しぶりだ。お前の結婚式以来か? よく生きてたな、あの爆弾テロで」
「あぁ、あれは本当に九死に一生モノだった。正直今でもこうしていられるのが信じられない。
 友人の子供を守れたんだから後悔はしてないがね。
 まぁ、家族に迷惑かけたのだけはすまなかったと思っているが……」

二人はどうやら旧知の仲だったらしく、再会を内輪向けの話で盛り上がる。
置いてきぼりのなのは達はぽかんとそれを見守るしか無かった。

「あの……おじさん、家のおとーさんとお知り合いさんなんですか?」
「あぁ、昔コイツが伝説のボディガードと呼ばれてた頃からの仕事の知り合いでね。
 仕事柄色々世話にもなったしその逆もあった。
 ……ん? そうか、じゃあ君は高町の実の娘さんか。なるほど、確かに奥さんによく似てる」
「おいおい、娘の前で昔の話はよしてくれよ、照れくさい。
 今は引退して喫茶店のオーナーの身さ。この体もあの頃ほど自由には動かんしな。
 で、アンタは今じゃ本庁の捜査一課本部長殿か。お互い年とっちまったなぁ……」
「馬鹿野郎、お前と違って俺は今でも現役バリバリだ!」

周囲をそっちのけで昔話に花を咲かせる父親二名。
会話のダシにされている当の子供たちは困惑した表情でそれを眺めていた。

「なぁ、親同士の会話って、何だろな……」
「娘としてはちょっと恥ずかしいと言うか、何と言うか……」
「何だなのは、照れてるのか? だったらもっといろんな話をしてあげようか」
「もーっ! やめてよ、おとーさん!」

そうなのはとシンヤが仲良さげに話しているのを、
バスケットの中から大きな目を細めて睨みつけている手荷物扱いのメンバーがいた。

「…………」
「何やユーノ? どっか気分でも悪いんか?」
「別に!」

それだけ言うとユーノは勢いよくバスケットの蓋を閉じてしまった。
461リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:04:07 ID:???
一方、士郎がなのは達の方をかまっていて、本部長が一人になったのを確認すると
トッキーはそっと彼の前に立ち、警察手帳と拳銃、手錠の入った包みを手渡しながら言った。

「オヤジさん、コレを……」
「……やっぱり考えは変わらんか、トッキー」
「……ハイ。やはり俺は刑事である前に武者頑駄無です」
「そうか。優秀な部下に辞められるのは残念だが、堕悪闇軍団は俺たちの手に負える相手じゃない。
 お前の使命を考えればやむを得ないな……」
「オヤジさん……申し訳ありません」
「なぁに、こっちこそ役に立てなくてすまん。代わりにと言っちゃなんだが、
 シンヤをつけるから雑用でも何でもせいぜいこき使ってやってくれ。
 後、これは極秘扱いの話だがな……」
「極秘? 一体何です?」

本部長は辺りを見回し、トッキーに耳打ちしてそっと囁く。

「ゲバゲバ団のボスが何者かの手引きで脱獄した」
「ゲバゲバ団のボスが!?」
「シッ、声が高い! 恐らく奴は恨み重なるお前を狙う可能性もある。道中、十分気を付けてな」

ゲバゲバ団……その名を聞いたトッキーは少し前の事件を思い出す。
海鳴市に向かう直前、自分が中心となって集団検挙した武装テロ集団、ゲバゲバ団。
しかし、背後関係を色々推察してもそのボスを脱獄させてメリットのある集団は無い。
では一体何者が、何の狙いでそんなリスクの高い事を……

「トッキー、刑事の顔になってるぞ? 俺としては大歓迎だが、
 今のお前の敵は犯罪者じゃないだろうが。こっちは俺たちに任せてお前はお前の道を行け」
「……オヤジさん……」

いたずらっぽく微笑む本部長の背後に、流線型の白い車両が滑り込んでくる。
そろそろ出発の時間だ。

「トッキー! 電車来たぞー!?」
「ホラ、呼ばれてるぞ? それじゃあシンヤの事……まかせたぜ」
「ハイ!」

そう言い残し、トッキーは仲間たちが待つ乗り込み口に一直線に駆けて行く。
席に着いた遊撃隊一行がホームを見返すと、
二人の父親達が笑顔でその旅立ちの第一歩をしっかりと見送っていた。
462リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:05:12 ID:???
『Ladies and Gentlemen, Welcome to Shin-Kan-Sen……』

(ねぇなのは、今レイジングハート、何か言った?)
(へ? 何も言ってないけど……ユーノ君、ペットは荷物扱いなんだからおとなしくしててね)
(な、何か地味にアレな扱いだね……ルールだから仕方無いけど)

なのはとユーノは客でいっぱいの車内で会話するわけにもいかず、念話で会話する。
他の面子も武ちゃ丸やトッキーが子供たちから好奇の視線に晒されていて、
さらにトッキーは大荷物であるウェイブライダーも預けているので手持ち無沙汰な様子だ。
皆それぞれにどうにも落ち着かない様子で、普通にしているのはシンヤだけであった。
もっとも、半ば無理矢理連れ出された事で不機嫌な様子ではあったが。

「シンヤ、いつまでそんな不機嫌そうな顔をしてるんだ?」
「うっせーよ。こっちはせっかくの休日を潰されたんだぜ? 不機嫌にぐらいなるってーの」
「せやけど、それはなのはもおんなじやで?」

武ちゃ丸の一言で、三人の視線は一斉になのはに注がれ、
当のなのはは「ふぇ?」とでも言いそうな顔でそれぞれの顔を見回す。

「そりゃその子は好きでやってるんだからいいじゃねーか。
 俺なんかと違って色々とまほ……いや、特別な事もできるしな。
 その気になったらよーし、私世界を救っちゃうぞー位の事は簡単にやっちゃうだろーしよ」
「オイ、シ……」

さすがに軽口が過ぎるとトッキーはシンヤを諌めようとする。
しかし、真剣な目をしたなのはの手がそれを遮った。

「私、自分の手でそんな大きな話をどうこうしようなんて思ってないよ。
 でも、それをやろうとしてるユーノ君やトッキー君、
 それに武ちゃ丸君たちの力になれたらいいな……そう思ったから、私はここにいるの。
 シンヤ君はそうじゃないの? だって、本当に嫌なら来ない方法なんていくらでもあると思う。
 そうでしょ?」
「うっせぇ」

図星を指されたのか、そのままシンヤは黙り込んでしまい、
その一角には妙にどよんとした空気が立ち込めることになった。
463リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:06:07 ID:???
しばらくして、この重苦しい空気と相反するような妙に明るい口調の車内放送の声が響く。

『えー、新幹線をご利用の皆さん、本日はご利用まことにありがとうございます。
 ところで……』

若干の間を置き、その車内放送はあくまで陽気な口調を崩さず、事実だけを冷徹に告げた。

『突然ですが、この列車は我々堕悪闇軍団がレールジャックさせていただきました!』

一瞬水を打ったかのように静まり返った直後、騒然となる車内。
そしてそれは遊撃隊にとっても例外ではなかった。

「だ、堕悪闇軍団だって!?
 すると俺たちは今日の最初から奴らの手の上で踊らされていた事になるのか!」
「オイ、どうなってんだよトッキー!」
「落ち着き、斗機丸、シンヤ! まだ連中の放送は終わってへん!」

予想外の事態に浮き足立つトッキーとシンヤを一喝する武ちゃ丸。
普段はおちゃらけていてもこういった緊急時に腹の据わった対応を見せる芯の強さは
切り込み隊長としての技量のみでなく、常に旧夢者遊撃隊の精神面の大きな支えであった。

『我々の要求はただ一つ……お客様の中にいらっしゃる武者頑駄無様、武装を解除して
 一号車の運転室までおいでください。さもなくば他の乗員やお客様の保障はいたしかねます。
 それでは、お待ちしておりまーす!』

そして放送は終わった。と、その途端に車内の乗客の目は一斉に二人に向けられる。
それは先程のような珍しいものを見る目ではなく、
怒りや恐れ、そういった負の感情に満ちた冷たい視線であった。
武ちゃ丸はこの視線にどこか見覚えがあると記憶を探る。
そう、あれは大阪で最初に戦ったジュエルシードの暴走体……
人々の自分に対する負の想念が形を成した自らの影の目と同じであった。

「……行くぞ、武者丸」
「了解や」

しかし二人はそんな視線をものともせず、いや、むしろ声援のように背に受けて
席を立ち、先頭車の方へと向かおうとする。
そんな決意を抱え、歩みだそうとする二人を遮ったのは、シンヤだった。
464リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:07:06 ID:???
「待てよ、どう考えたって罠だろこんなもん! あんな連中が約束なんて守ると思ってんのかよ!?」

周囲の視線も気にせず、危険の中に飛び込もうとするトッキー達を必死になって止めようとするシンヤ。
それでもすでに二人の決意は固まっていた。

「だが、皆が助かる可能性があるなら俺たちは行かなければならない。
 もし無関係の人達にかすり傷一つでも付いたら、例え敵を倒してもそれは勝利にはならないんだ」
「けどよ!」
「戦いの目的が守る事やったら、ワイらはその目的から一歩も引く事は許されへん。
 何でかっちゅーたらワイらは……武者頑駄無やからな」

にこりと微笑みを送り、先頭車両に向かって駆け出す武ちゃ丸とトッキー。
残されたシンヤは仕方なく席に戻ろうとするとなのはとユーノまで忽然と姿を消していた。
ただ「ごめんなさい、二人を助けに行きます」という書置きを残して。

「ったく! どいつもこいつも……これじゃあ俺がバカみたいじゃねーか……」

シンヤは誰もいない座席を殴りつけ、一方で自分を痛めつけるかのようにそう呟いた。


その頃、なのはとユーノは人気の無い車両乗降口の付近で対策を練っていた。
これだけの作戦を立ててくるからには、当然先頭車だけが敵の手に落ちているとは考えにくい。
また、トッキーのウェイブライダーも確保しておきたい。
しかしなのはの使える魔法は満員の列車の中という閉鎖空間では使いようの無い
ディバインバスターとフライヤーフィンを除けば、防御魔法とレストリクトロック……
複数の標的を同時に拘束できる収束系の上位捕獲魔法くらいなものだ。

ここから導き出される答えは一つ。
先頭車の次に敵の仲間が潜んでいそうな場所……後部車両の運転室。
そこに侵入して後部車両の賊を拘束し、運転室を掌握する。
なお、人目もあるためそこへの侵入はかなりの危険を伴うが外部から侵入しなければならない。
当てがはずれたらそこから次に可能性が高そうな場所に再チャレンジだ。

「……これが僕の考えた作戦。けど、いくらバリアジャケットがあるって言ったって
 壁とかに当たれば結構な衝撃が来るし、一度新幹線に振り切られれば追いつくのは多分無理。
 つまり、チャンスは一度でミスは許されない危険な賭け……それでも、やる?」

ユーノは一応聞くだけは聞いて見た。
しかし、彼女がこんな場合に後ろ向きな選択をするとは考えられなかったし、
事実、なのははこの問いに対してそのような選択肢を選ばなかった。
465リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:08:08 ID:???
「なのは、このトンネルを抜けてからが勝負だよ!
 しばらく平野が続くみたいだし、ここを逃せばチャンスは無い!」
「わかった、ユーノ君! 無茶するけどお願いね、レイジングハート」
<<Stand by ready, Set up>>

レイジングハートの言葉と共に、光に包まれたなのはは次の瞬間、
杖のようなデバイスモードに姿を変えたレイジングハートを手にし、
青いラインの走る純白のバリアジャケットにその身を包んでいた。

「と、言うわけで……鉄道会社の人、ごめんなさーいっ!」

威力を最小限に絞ったディバインバスターの一撃でドアのロックを撃ち貫き、扉を開く。
そこから大気が牙を剥いて襲い掛かるかのような外を見てさすがに怯んでしまうなのは。
しかし、去り際の武ちゃ丸とトッキーの笑顔を思い返し、勇気を持って一歩を踏み出した。

「ねぇねぇ、おかあさんおかあさん!」
「大丈夫よみっちゃん、きっとお巡りさんが何とかしてくれるからね……」
「ううん、あたしみちゃった! 天使さんがね、おそとをぴゅーってね、とんでったの!
 だから、天使さんがきっとあたしたちをたすけてくれるよ!」

他に戦力らしい戦力がいるとは露知らない後部車両の堕悪呪圧愚と堕悪圧愚害。
何もしないで眠らせた乗員を見張っているだけでいいと言われたので気楽なものである。
しかし、そんな彼らにも徐々に破壊の足音が迫りつつあった。

「うん? なぁ、今天井で音しなかったか?」
「うちのボロ秘密基地じゃないんだし、そんな事無いと思うんだな」
「そっか、気のせい……おぶわっ!?」

一瞬、天井が光り輝いたかと思うと突然爆発し、パネルに頭をぶつけ昏倒する堕悪呪圧愚。
堕悪圧愚害が混乱しつつ辺りを見回すと、爆発があった真下の辺りにうっすらと人影が見える。
彼は恐怖を抑え、思い切ってその人影にコンタクトを試みた。

「い、一体君は誰なんだな?」
「えーっと……こんにちは、通りすがりの魔法少女です」
「嘘だ、絶対に嘘なんだなー!!」

なかなか信じようとしない堕悪圧愚害。しかし、分からないでもない。
天井をぶっといビームでぶち抜いて堂々と侵入してくる魔法少女なんて前代未聞である。
466リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:09:08 ID:???
「なのは! そんな事より急いでこいつを拘束して!」
「う、うん! リリカル、マジカル……捕まえて、レストリクトロック!」
「だ、だな〜!?」

抵抗する間もなくあっさりと拘束される堕悪圧愚害。
部屋の隅の乗員達は縛られているものの皆術か何かで気絶させられているだけで、
トッキーのウェイブライダーもそこに厳重に鍵までかけて保管されていた。
何とかうまく言った事に胸をなでおろすなのはとユーノ。

「と、とりあえず何とかなったみたい……けど、この後どうすればいいの?」
「レイジングハートを運転席のどこかのジャックに接続して、ここから操縦系統を奪い返す。
 とりあえず、まずはこの部屋のロックだけでも解除しないと!」
「わかった! レイジングハート、出来そう?」
<<No probrem>>

急ぎ作業に取り掛かるなのは達。しかし、なのはがレイジングハートを運転席に置いた瞬間、
その横でのびていたと思われた堕悪呪圧愚が飛び掛り、突然なのはを羽交い絞めにした。

「な、なのは!?」
「くそぅ……ここで武者頑駄無を倒さないと、俺たちゃ皆殺しにされちまうんだ!
 こんな事で失敗してられるか! いいか、そこのチビ、動くなよ……?」
「ユーノ君! 私はいいから、早く……」
「お前は黙ってろ!」

なのはを捕まえたまま、じりじりとロックの解かれた運転席の入り口に近づく堕悪呪圧愚。
しかし、堕悪呪圧愚がそのドアを開けた瞬間、現れた人影が思い切りカバンでその頭を殴りつけ、
意識の外からの攻撃にさすがの堕悪呪圧愚をも昏倒させた。
その人影を見上げるなのはとユーノ。それは少々意外といえば意外で、当然といえば当然の人物だった。

「ったく、小三のチビと手荷物が勝手なマネやってんじゃねーよ!
 ここは小五の男子として、この俺がきっちりお手本を見せてやんねーとな!」
「シンヤ君!」

それは、力としてはとても小さなものだったかもしれない。
けれども今の彼女達にとってこれほど心強い味方はそうはいなかっただろう。
そう、奪還の狼煙は今、ここに上げられたのである。
467リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 00:10:16 ID:???

次回予告(ねくすとぷれびゅう)

堕悪の策略にはまり、まんまと運転室まで連れてこられてしもたワイと斗機丸。
そこに待ってたのはこないだのへっぽこ堕悪四人組の半分と、
斗機丸にとってちょっと因縁深いある人物。
武器を奪われ、大量の人質を盾にとられたワイらは絶体絶命の大ピンチ!
なのは、ユーノ、それにシンヤ……みんな、頼りにしてるで!
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之八!
「脅威の堕悪融合!? 大逆転のはじまりやでっ!」
リリカルマジカル、魔法ってワイも使えへんのかなぁ……?
468通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 02:56:23 ID:???
GJ!
カッコイイぞ、シンヤ!
469通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 07:50:44 ID:???
GJ!



だがあえて言おう。
何故プールネタをやってくれなかったんだ…
レストリックロックがあるってことは変態スライム潰した後じゃまいか
470リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/15(金) 08:27:22 ID:???
>>469
いや、それは早計だ。

SD戦国伝といえばスイカ割りの某三兄弟

スイカ割りといえば海岸

海岸といえば海水浴

海水浴といえば……

期待していいのだな?
471通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 08:29:55 ID:???
うわ名前消し忘れた

という訳で旬を過ぎない程度にはやらかす予定があるので待っててちょ
472通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 13:27:49 ID:???
毎度楽しみにしてますGJ!
へっぽこ愚連隊がかなり好きだ
473通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 09:10:42 ID:???
みゆきねーさんの「ポロリ」に期待。

あーでも
小太刀でバッサリでもOK


騎士だとF91が小剣二刀流だったが
武者だと誰になるん?
474通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 09:34:24 ID:???
爆流と號斗丸と烈破ぐらいしか知らない。
475通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:16:14 ID:???
恭兄、武者より武者魂持ってそうだ
476通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:27:37 ID:???
ザビーネとザフィーラは名前が似てるからクロスな
クロスボーンとクロスな
477通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:45:48 ID:???
>>476
クロスボーンとクロスとは・・洒落か?
478通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 00:25:27 ID:???
ザビーネはきっとベルカ式
479通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 19:06:02 ID:???
カートリッジロードと同時にフェイスオープンしてビームザンバー攻撃
普通に絵になるな
480通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:08:04 ID:???
しかしキンケドゥかトビアが一緒に来てたらはやてにバッタモン呼ばわり
481通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 21:12:20 ID:???
次元空間を光の帆で進むマザー・バンガード


クロノはハリソン大尉の役回りで
482通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 22:49:21 ID:???
シーブックの持つF91はインテリジェンデバイスなんだけどハリソン大尉の持つF91はストレージデバイスなんだぜ、きっと
483通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 22:54:24 ID:???
次元海賊と管理局次元航行隊でバトるん?
484通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 23:46:52 ID:???
クロボンは考えたんだがなー。
ドゥガチの復讐が次元世界前提だとなんかちっぽけで、
でもスケール合わせると壮大すぎて……

ストーリーが悩ましいんだ。
485通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 00:19:56 ID:???
本局を次元断層に叩き込む話になっちゃうのかな

魔導師は超越者であるべきなのか、ただの人間で十分なのか、
流れ的にはそんな感じ?
486通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 23:46:29 ID:???
GジェネF×リリなのStSクロスを考えてるんだが、唯一にしてデカい問題がある件について

「GジェネFオリジナルキャラクター自体の設定が皆無に等しい」という、非常に泣けてくる問題ががが
どうもGジェネP(ポータブル)に登場したオリジナルキャラクターには設定がついたらしいが、俺は持ってないので分からないんだよなorz
……こうなったら妄想で補うしかないか?
487通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 00:11:04 ID:???
GジェネFの自軍って管理局員なんじゃね?
488通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 00:43:38 ID:???
>486
逆に考えるんだ。
「設定が皆無に等しいから捏造し放題」
まあ、頑張ってくださいな。
489通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 09:37:29 ID:???
マーク・ギルダーとエリス・クロード、あとエルンスト・イェーガー出してくれ
490通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:42:30 ID:???
ドク・ダームは若本だったか?そういや
ブラッドとか悪役面の奴らをF,IFで少しステ底上げして一軍にしてたな
491通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 23:32:20 ID:???
シスとレイチェルを強化してキュベレイMk2に乗せたのは
俺だけじゃないことを願う
492通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 00:23:22 ID:???
>>491
シスはサザビーが鉄板だった
なぜか格闘属性(サーベル扱いじゃ無い)のビームトマホークでカットイン入ったから
カチュアがキュベmkUでレイチェルはザンスバインに乗せてたな
493通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 09:51:20 ID:???
ここでシスをHi-ν乗せてた俺、参上!
あと、クロボン2号機にシスを乗せると、全カットイン見れるのはガイシュツ?
494通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 12:07:45 ID:???
>>491
俺もレイチェルにはキュベUだったなwww
シスは・・・なんだったっけ
495通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 15:08:41 ID:???
>>476
なのは「ダメじゃないかぁ〜フェイトちゃん!死んでなきゃ!!」


こうですか?わかりまs(ry
496通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 15:22:32 ID:???
>>476
ユーノ「ならば淫獣らしく頂いていく!」
497通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:02:15 ID:???
>>496
それは熱血キャラ専用なんだからむしろなのはに言わせないとw
498通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:53:08 ID:???
>>497
某スレのせいで
なのは「ならば悪魔らしく頂いていく!(プロの手からキラくんを)」
というのが浮かんだじゃないか
499通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 23:30:42 ID:???
>>492
…暗黒卿?
500通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 01:02:47 ID:???
Gジェネはサンスパインだな。
501748 ◆OFvYbY6.e. :2007/06/21(木) 02:17:33 ID:???
すいません。
現在、作者の都合で執筆がほとんど進められません…。
というわけで「月に花 地には魔法」第7話は6月中には投下できなさそうです。
気長に待っていただけると幸いです。
502通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 07:25:24 ID:???
OK!
気長にお待ちしています。
503リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:35:02 ID:???

新生夢者遊撃隊を乗せ、堕悪霧者愚連隊の手によってレールジャックされた暴走新幹線は
今や彼等の目的地の名古屋はとうに過ぎ、新倉敷に差し掛かろうとしていた。
乗客を人質にとられた武ちゃ丸とトッキーは彼らの要求に従い、
罠と知りつつ無抵抗のまま敵の待つ運転室に出向いていた。


巻之八「脅威の堕悪融合!? 大逆転のはじまりやでっ!」


「海鳴では世話になったな、武者頑駄無ども」
「お前達は……できたら白昼夢の見せた幻として記憶回路の片隅に葬っておきたかったんだが」
「こないだのへっぽこ侍やな? 懲りひん連中やな〜」
「んぐぐ……ま、まあいい。そのへっぽこに倒される事になるのだから、光栄に思う事だな」

反論しない辺り自覚はあったらしい。

「ともかく、約束通り俺達は投降した。今すぐ乗客の人たちを解放するんだ!」
「フフフ、約束ぅ? 果たして何のことだったかな、なぁ堕悪雑獄苦?」
「グフフ、知らぬなぁ?」

そ知らぬ顔でニヤニヤと下卑た笑みを浮かべ、二人を一瞥する堕悪圧愚と堕悪雑獄苦。
それを見た武ちゃ丸とトッキーの怒りに火がついた。

「どうせんなことやろーとは思っとったけど、やっぱりこうなってもうたか!」
「キサマら、もしも俺達の目が黒いうちに乗客に手を出して見ろ……
 例えどんな手を使おうとも俺達はお前達の五体をズタズタに引き裂いてやる!」

元警官とは思えない恐ろしい言葉で堕悪以下略を恫喝するトッキー。
その様はもはやどっちが不利な立場なのか分からなくなってしまうほどの錯覚を覚えさせる。

「とても正義の味方の台詞じゃないーっ!? だ、だだだだ堕悪圧愚リーダーッ!?」
「うろたえるな小僧ーっ! 我々には切り札があるのを忘れたか!?」
「そ、そうであったそうであった! フフフ、これを見ろ青い鉄機武者!」

辛うじて正気を取り戻した堕悪雑獄苦は「固体蛇」と書かれた大きな段ボール箱を
どこからとも無く取り出した。武者にとって巨大な物体を突然持ち出すのは基礎中の基礎である。
504リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:36:05 ID:???
「段ボール箱……あ、ちょぉ個人的に嫌な思い出が」

武ちゃ丸の呟きを遮り、その段ボール箱を跳ね除けた中からいかにも人相の悪い男がその姿を現した。

「へへっ、やっと出れたか! あんがとよ、堕悪なんとかさんよ」

その顔を見たトッキーは驚き、出発前に本部長から聞かされた知らせを思い出す。
何者かの手引きによって脱獄したあの男……自分が刑事として最後に捕らえた男の事を。

「お前は、ゲバゲバ団のボス!?」
「知っとんのか、斗機丸?」

すでに大体推理が済んでいるにもかかわらず、得意気に自白を開始する堕悪圧愚。

「この俺様が脱獄させてやったのよ! 地中からこの俺様自慢のドリルで穴を掘ってな!」
「さんざん邪魔された恨み、晴らしてやるぜ!」

そう言ってピストルを持ち出し発砲するボス。
かわして車両に被害が及ぶのを避けるためにわざとその身で受け止め、説得に当たろうとするトッキー。
その頃後部車両ではそんな努力がふいになるような破壊活動が味方の手で行なわれているとは露知らず。

「やめろ! もう俺は刑事じゃないっ!」
「じゃかぁしいっ!」

ボスのピストルだけでなく、堕悪雑獄苦も二人に向けてブーメランを乱射する。
うかつに手を出すわけには行かず、武ちゃ丸とトッキーは防戦を強いられてしまう。

「フハハハ! いかに屈強の武者と言えど、目の前に人質がいては手が出せまいっ」

その一瞬、本当に世界が止まったような気がしたと後にそのボスは供述している。

「……えっ? 俺って人質だったの?」
505リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:37:23 ID:???
「その通り。我々と武者打倒という目的を同じくし、裏の社会に顔がきき、
 いざとなったらこうして使い捨てに出来る人材だからな……ご協力に感謝!」
「そ、そんな……この俺様が、捨て駒ぁ?」
「そういうわけなので潔く露と散っていただけると当方としてはありがたいのであるがぁ!」
「何ちゅう哀れなやっちゃ……やっぱ犯罪は割に合わんなぁ」
「そういう問題かっ!? おのれ、堕悪闇軍団め! 人の心を踏みにじる卑劣な真似を!」
「いくらでも吠えるがいい。どうせお前らはこちらに手出しできんのだからな!
 我々はもはや手段を選んではいられん。おとなしく我らの手で倒されろ!」
「くっそぉぉぉぉっ!!」

絶体絶命の窮地に陥る武ちゃ丸とトッキー。しかし、そこに場違いなメッセージが突然流れ出した。

『Ladies and gentlemen. Welcome to Shin-Kan-Sen』
「な、何だ? 機械の誤作動か?」

驚く一同を差し置いて、スピーカーは狂ったように外国人向けのメッセージを流し続ける。

『This is NOZOMI superexpress bound for...hell's third square for Dark-Yamigundan』
「何だって? ぷっ……ハハハハッ!」

そこまで聞いたトッキーは目を見開いたかと思うと、すぐに大きな笑い声を上げた。

「ど、どないしたんや斗機丸!? まさか『ぷろぐらむ』がどっか壊れて……」
「いや、俺は正常さ武者丸。これで何とかなりそうだ!」

先程から妙にエキセントリックな発言が目立つトッキーのさらなる豹変を見て、
必要以上に怯えまくる堕悪二名。

「我はだまされんぞ! 暴走したロボットはみんなそう言うのだ!」
「……おい、鉄機武者、これは一体何と言っている!?」
「さぁな。だが、とりあえず行き先はキサマらのために地獄の三丁目行きに変更したそうだ!」
506リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:39:02 ID:???
<<All systems were completely grasped>>
「お疲れ様、レイジングハート。後一息、頑張って!」
<<Yes, my master>>
「運転室に脅しもかけたし、一両目の人達も車内放送を入れて避難させた。これで……」
「あとはトッキーに鎧を届けてやるだけだな!」

その頃、後部車両の運転席ではレイジングハートの活躍で新幹線の制御を奪回した年少組が
先頭車両から仲間を救出すべく活動を開始していた。

「こいつに乗っていけばあっという間に先頭車両だ、飛ばしていくぞ!」
「……本当に動かせるの、それ?」
「大丈夫大丈夫、トッキーがこいつに乗ってるの何度も見てるしどーにかなんだろ」
「ふ、不安だ。果てしなく不安だ」

ウェイブライダーの上に乗り、自信ありげに宣言するシンヤを疑いの眼差しで見つめるユーノ。

「だったらバリアの一つか二つくらい張ってくれよ、アテにさせてもらうぜ?」
「ちょ、そこ掴まないで! 絞まる、首が絞まるから!」

嫌がるユーノの首根っこを掴み、無理矢理シンヤはユーノをウェイブライダーの前方に乗せた。

「あ、じゃあ私はどうしたら……」
「んー、そしたらそこでのびてるそいつらを見張っててくれ。魔法で縛ってるから今度は大丈夫だろ」
「うん、僕もそうした方が良いと思う。そもそも今レイジングハートは動かせないしね」
「分かった。二人とも、気をつけてね」
「OK、OK! けどくれぐれも気を付けろよ、なのは。じゃあ行くぞユーノ、しっかりつかまっとけ!」

初めてシンヤが自分達の事を名前で呼んでくれた……
そのことに気付いたなのはは、こんな事態の最中にもかかわらず少し嬉しい気分になっていた。

「いざ発進……ってぇ、何じゃこりゃぁぁぁぁっ!?」
「危ない! ぶつかる! 降ろして! キュッ、キュゥーッ!?」

シンヤとユーノの悲痛な叫び(withドップラー効果)を残し、
あっという間に恐ろしい加速で満員の座席と座席の間の通路を駆け抜けていくウェイブライダー。
良い子は電車の中で乗り物に乗って遊ばないようにね!
507リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:40:05 ID:???
「どわぁぁぁぁぁっ!?」
「ひっ!? こ、今度は何だ一体!?」

叫び声と共に運転室に嵐のようになだれ込んでくる一陣の青い風、ウェイブライダー。
トッキーの鎧が変形したそれは高性能な空陸両用サポートマシンでもあるが、
生半可な事で乗りこなせる代物ではない。
そしてそれに乗っていたのは……

「いててて……ようトッキー、ずいぶんボロボロじゃねーか」
「それは僕達もだよ! もう絶対乗らないからね!」
「シンヤ、ユーノ!? ウェイブライダーに乗ってきたのか……なんて無茶を」
「当たり前だろ? 俺達だって夢者遊撃隊なんだ、少しは役に立たねーとな!」

あちこち擦り傷だらけになりながらも、吹っ切れた笑顔でサムズアップをトッキーに向けるシンヤ。

「運転は後部車両でレイジングハートが制御して、乗客は先頭車両から避難してもらいました!
 もうあいつらの目論見は通用しません!」

同じく整った自慢の毛並みをズタボロにしてもなお冷静に現状を整理し、二人に伝えるユーノ。

「アカン、まだあそこのギャングのおっちゃんが最後の人質に!」
「そ、その通りだ! 動くなよ、こいつの命は無いぞ!?」
「た、たまには我等だって本気出すんだぞ!?」
「ひ、ひぇぇぇ〜っ!?」

この男、仮にもテロ組織の頭目であったはずなのに情けないものである。
それとはまるで対称的に、トッキーの目は自信に満ち溢れていた。

「……いや、俺ならできるさ。シンヤにユーノ、なのはが危険を賭してまで持ってきてくれた、
 この鎧さえあれば! 武者、武装ぉっ!!」

鋼鉄の体に宿る熱き武者魂に青い波濤が重なる時、灯火は疾風に煽られ烈火となる。
そう、今のトッキー、いや、斗機丸の姿はまさに蒼く輝く炎と呼ぶに相応しいものであった。
508リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:41:03 ID:???
「て、抵抗したな!? やれ、堕悪雑獄苦!」
「えっ!? わ、我がやるのか、リーダー!?」
「そう」
「いや、ここは手柄をリーダーにお譲りします。頑駄無どもは我が」
「いやいや、人質やっても手柄にゃならんし、やはりリーダーたるもの後ろでふんぞり返ってないと」
「いやいやいや、最近はリーダーシップが問われるものですぞ。リーダーは先頭に立ってないと」
「いやいやいやいや……」
「いやいやいやいやいや……」

自分達の命運もかかっているのにいざと言う時になっていきなり弱腰になる堕(ry。
こんな事だからいつまでたってもへっぽこ扱いされるのである。

「さて、余興も飽きたしそろそろ片付けようか」
「お、おいお前ら人質がどうなっても……って、いなーい!?」
「お前たちがのんびりコントしている横でゆっくりと救出させてもらった。
 正直あれだけカッコつけて鎧装着したテンションを返して欲しい」
「そんな御無体なっ!? そこの純真な少年達! この横柄な青野郎の発言をどう思うね!?」

何をそんなに必死になっているのか堕悪圧愚はシンヤとユーノに意見を求める。

「真性のアホだろお前ら」
「後部車両の人達の方がまだまともだったよ」

子供ゆえに歯に衣着せぬ強烈な口撃でカウンターを食らわすシンヤとユーノ。
その時、堕悪圧愚の中で決定的な何かが切れた。

「……おまんら、許さんぜよぉぉぉっ! 俺はこの堕悪融合で、全てをなぎ払う!」
「リ、リーダー! こんなとこで融合したら我はどうなるのだ!?」
「知らん知らん! みんな星になってしまえぇぇぇぇっ!!」

堕悪圧愚の体が不気味な光を発し、体中から触手のようなものが伸びたかと思うと
それは車両のいたるところに突き刺さり、車両を侵食していく。

「まずい!? 皆、先頭車両から離れろっ!」

事態を察知した斗機丸の怒号が響き、慌ててニ両目へと避難する一同。
しかし、そこに腰が抜け、一人取り残された男がいた。

「あ、足が……足が……」
「!!」
509リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:42:50 ID:???
(なのは!)
(ユーノ君? 一体何があったの!?)
(なのは、緊急事態だ! 一両目を切り離すから、ブレーキをかけさせて! 今すぐに!)
(わ、わかった! レイジングハート、急いで!)

後部車両で待機していたなのはに念話で用件だけ伝えるユーノ。
直後、減速するニ両目以降を置いて、異形への変容を繰り返しながら先頭車両は遠ざかっていく。
しかし、その場に斗機丸の姿は無かった。

「トッキー……? あいつまさか、まだあの先頭車の中に!」
「何やて!?」
「心配は要らない! 俺ならここだ!」

不安げな声を漏らすシンヤの声に答えるかのように、
宙からゲバゲバ団のボスを抱えた斗機丸が停止した車両の前方に舞い降りて来た。

「ト、トッキー……何故、あんな危険を冒してまで俺を助けた?」
「……俺は刑事としてお前の心を救えなかった。だが、生きていればいつかは、きっと……」
「トッキー……お前……」

斗機丸の言葉に感極まり、漢泣きに咽ぶボス。

「よかった……けど武ちゃ丸、あれは一体?」
「堕悪武者の最後の切り札、堕悪融合や! あらゆる物質と融合して、
 自分の力を驚異的に跳ね上げる荒業……ワイらの世界では何人もの仲間があれにやられとる。
 ホラ、戻ってきよったで!」

ユーノの質問に答える武ちゃ丸の指差す先、進行方向から高速で戻ってくる先頭車両。
しかし、その姿はまるで原型をとどめていないいびつな姿をしていた。

「堕悪特急! アグライナ〜!!」

百足のように鎌の付いた脚が幾本も生え、ノーズはドリルと化し、巨大な両腕には鋭い爪が存在感を示し、
運転席付近のぎょろぎょろとした単眼が目立つ。そして何より……

「なっ、デ、デカイ!?」
「そらそうや、何せ融合したもんが電車丸々一両やさかいな! さぁて、何をしでかしてくるか……」
510リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:44:02 ID:???
油断無く慎重に新幹線と融合した堕悪圧愚……アグライナーの動向を見定める斗機丸と武ちゃ丸。
そんな彼らをあざ笑うかのように眼が歪んだかと思うと、
ドリルをフル回転させ、その巨躯からは想像も出来ない速さで脚による連続突きを繰り出してくる。
そんなアグライナーの猛攻から人々のいる車両をラウンドシールドで防ぎつつ、
ユーノはその凄まじいまでの変化に改めて驚愕を禁じえなかった。

「ほとんど何の魔力も感じなかったのにここまでパワーアップするなんて!?」
「それが堕悪闇軍団! 心を伴わない絶対的な力だけを追い求めた愚者の行く末だ!」

断続的に襲い来る攻撃を捌きながら、斗機丸は堕悪武者のことをそう断じる。
あえて心を持たされて生まれた戦闘機械、鉄機武者の彼ならではのとらえ方であった。

「そやけど斗機丸、防戦一方やったらラチがあかんで! ここらで一発ドカンと決められへんのか!?」
「お前が鎧を忘れてさえ来なければまだ手立てはあったんだがな!
 厚い外殻にビームは効果が薄いし、一人ではとてもじゃないが接近戦には持ち込めない!」
「そしたらユーノのロープみたいなアレで動きを止めるっちゅうのはどないや?」
「バ、バインドですか? ごめんなさい、僕も、列車を守るので、精、一杯!」

目にも止まらぬ動きで直撃を最小限に抑えつつ回避に徹する斗機丸、
いまだ本調子とは言えない体にもかかわらずシールドで次々と攻撃を防ぐユーノ。
そんな必死な二人の様を目の前にしては武ちゃ丸も
これ以上の無茶を要求する事はできず、口ごもってしまう。
せめて今の自分に戦う力があれば……そう思っていると、斗機丸が自分のナギナタを手渡す。

「手ほどき程度なら撃鱗将様や號々将様から受けているはずだな?
 正直猫の手も借りたい状況だ、働かざるもの食うべからず!」
「斗機丸……恩に着るで! そやけど、そしたらお前の武器は!?」
「俺の体の事を忘れたのか? 多少の無茶なら……」

またも悪い癖で自分の身を省みず危険な手段を選ぼうとする斗機丸。すると……

「トッキー、コイツを使ってやってくれーっ!」

その一言と共にトッキーに何かが投げつけられる。よく見るとそれは二丁のオートマチック拳銃。
そしてそれを投げた主は何とあのゲバゲバ団のボスであった。
511リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:45:04 ID:???
「……任せろ、銃の扱いは得意中の得意だ! やるぞ、武者丸!」
「よっしゃ! 行くでーっ!!」

両手に拳銃を構え、滑空しつつ武ちゃ丸と共にアグライナーに突撃していく斗機丸。
列車や人々を守るために遠巻きにその姿を見つめるユーノは思わず弱音を吐いてしまう。

「今度ばかりは無謀だよ、あんな貧弱な火器でこんな大物をどうにかしようだなんて……」
「いいから見とけってユーノ。刑事としてのトッキーの異名、二丁拳銃の武者刑事の大暴れをよ」

シンヤは自慢げに斗機丸の姿を見つめつつユーノの不安を一笑に付した。

「邪魔だ、どけぇぇぇっ!」

空から攻める斗機丸はひときわ目立つためか、脚や触手の多くは彼に向かって殺到する。
しかし、斗機丸の精密な電子頭脳は今までの交戦からそれらの動きを分析して
最も隙の大きい箇所に潜り込み、避けられない攻撃はグリップで叩き付け、あるいは正確な射撃で怯ませる。
破壊するには至らないが、懐に潜り込むにはわずかな時間でも沈黙させればそれで十分。
それは戦いというより一つの華麗な演舞を見ているかのような錯覚さえ覚えさせた。
この戦法にはナギナタライフルのような威力はあるが大振りな武器よりも、
小さく軽く、取り回しの良い飛び道具、拳銃が最も適しているのだ。
事実、過去にゲバゲバ団を一斉摘発した際の銃撃戦も同じようにしてほぼ一人で解決している。

「と、斗機丸、お前いつの間にそんな高等テクを覚えたんや!?」
「お前が大阪でタコ焼きの腕を磨いていたように、俺は銃の腕を磨いた。それだけのことさ。
 そして!」

慣れないながらもナギナタでなんとか攻撃の何割かをを引き付ける武ちゃ丸の驚きの声に対し、
実にさらりとなんでもないことのように答える斗機丸はぎょろりとした単眼の直前で静止し、
背後から触手や脚、腕が彼を潰そうと迫り来る中、ゆっくりと大きな眼に狙いを定め、
冷酷なまでに落ち着き払って両手の拳銃の引き金を引いた。

「チェックメイトだ」

銃声が轟き、一瞬アグライナー全体の動きが止まったかと思うと、
次の瞬間その巨体はまるで砂のように崩れ落ちる。
当初、絶望的かと思われた戦いはあっという間にその終結を見たのであった。
512リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/21(木) 23:46:07 ID:???
「やったんか、斗機丸?」
「……いや、手ごたえは無かった。恐らく止めを刺す直前に融合を解いて離脱したんだ。
 見ろ、そこに真新しい穴が開いている。きっとこれを使って地中に逃げたんだろう。
 油断は出来ないが、とりあえず今日のところはこれで終わった……と判断してもよさそうだな」

流砂のように新幹線だった砂を吸い込む穴を苦虫を噛んだような顔で見つめ、斗機丸はそう推理した。

「ユーノくーん! トッキーくーん!」
「なのは?」
「大変、大変なのー! 捕まえてた堕悪武者さん達が!」
「何!?」

焦って駆けて来るなのはの指示に従い、後部車両に行って見ると
床に先程とほぼ同じ大きさの穴が開いており、そこには誰一人残されていなかった。

「……そういや先頭車両にいたもう一人の堕悪、さっきからずっと姿が見えないな」
「多分真っ先にトンズラこきよったんやで、セコい連中やなー」
「しかし、まさか四人全員に逃げられてしまうとは……」
「ごめんなさい、私が先頭車の方に気をとられたから……」
「いいさ。本音を言うとあいつらとはあまり関わり合いになりたくなかったしね」
「そやけどペガチンやら何やら、あいつらにはわからん事が多すぎるで。
 ここらで情報は欲しかったところやったんやけど……まぁ、みんな無事やったしこれで十分や」

半ば反省会状態の一同の耳にようやくパトカーのサイレンが聞こえてきたのはそんな時であった。


「トッキー……俺、一から出直してみるよ……お前は救ってくれた……俺の心も」

自らの命を顧みず、危険を冒してまで犯罪者である自分を助けたトッキーに心を打たれ、
ゲバゲバ団のボスはすっかり改心してしまっていた。

「俺はきっかけでしかない……大事なモノに気付いたのは、お前の心だ!」
「トッキー……うぅっ、くぅっ……!」

周囲で現場検証の続く中、ボスを乗せたパトカーは夕暮れの町に消えていく。
シンヤはパトカーを見送るトッキーの背中を見て、
やはりトッキーはそこらの人間の刑事以上に刑事が似合っていると思ったが、
彼の決心を鈍らせる事を意識してかそれを口に出す事はしなかった。
513リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/22(金) 00:04:13 ID:???
「おいリーダー、しっかりしてくれ!」
「ふにゃっ!?」

一方その頃、現場からやや離れた山間の森の中、命からがら逃げ出してきたd(r。
こちらはこちらでお通夜ムードが漂っていた。

「堕悪融合までしても勝てなかった……今度こそ晒し首かな、俺ら……」
「六条の河原で麦茶の肥やしになりたくは無いんだな……」
「さよなら、皆さん、さよなら……」
「フフフ……だがお前ら、これを見
「黙れ! 俺を見捨てて真っ先に逃げ出しやがって、貴様には友情とかそういう概念は無いのか!」
「捕まった時に助けに来てくれたっていいだろこのチキンが!」
「ぶつべし! ぶつべしなんだな!」

途中で音沙汰の無くなった堕悪雑獄苦が何やら発言しようとすると、
残りのメンバーは集団で彼を取り囲みボコボコにしてしまう。

「落ち着け、おーちーつーけー! いいからこれを見るのだ!」

もはや見る影もなくなった堕悪雑獄苦は懐から何かを取り出す。
それは深い蒼の輝きを持つずいぶんと見慣れた形をした宝石だった。

「おいおいおいおい、それジュエルシードじゃないか! マジで!?」
「堕悪雑獄苦、お前はやれば出来る子だと俺は信じていたぞ!」
「ふっふっふっ、どーだどーだ! 見たか、おれの真の実力を! ……まぁ、そこで拾ったんだが」

見事に掌を返し堕悪雑獄苦を褒め称える他三名。だが彼らが盛り上がる中、
ジュエルシードを握る堕悪雑獄苦の背後に音もなく忍び寄る二つの影があった。

「堕悪雑獄苦、後ろ、後ろー!!」

そう堕悪呪圧愚が言うが早いか、その影の一つ、
黒衣に身を包んだ金髪の少女は金色の光の刃を堕悪雑獄苦に当て、無慈悲な脅しをかけた。

「そのジュエルシード、頂いて行きます」
「いやー、やっぱりたまには遠出してみるもんだねぇ!
 こんな所で大した苦労もしないでジュエルシードを拾えるなんてさ!」
「もう何、今日!? 天国から地獄へのフリーフォールの雨あられっすかー!?」
514リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/06/22(金) 00:05:51 ID:???
「トッキー君、お疲れ様!」
「ったく、もう刑事じゃないってのに現場検証に協力するなんてお人好しもいいとこだぜ」
「悪かったな皆、おかげですっかり遅くなってしまって……あっ!」
「どうした、トッキー?」
「け、拳銃渡すの忘れてた……証拠品なのに……」
「それ……マズイだろ……」
「と、とにかく今日はもう目的地に行くのは無理そうですね」

とっぷりと日が暮れた街を見つめ、所轄警察署の玄関で今後について語り合う一同。

「そやけど、ここどこやったっけ? 長いトンネルを何ぼか抜けたからだいぶ遠くやと思うけど……」
「あのな武者丸、お前何も聞いてなかったのか!? ここはな……」
「福岡だよ」

一同の話の輪の外から、聞き慣れない声が武ちゃ丸の発した問いに答える。
武ちゃ丸たちがその声のした方向を見ると、ジャキンジャキンというメカニカルな足音を立て、
一人の少し大柄な武者頑駄無が彼らの前に姿を現した。

「ア、アンタは……!」
「鋼丸先輩!」

それは、爆流頑駄無が生み出した鉄機武者の壱号機にしてその始祖的存在、
鉄機武者鋼丸であった。



次回予告(ねくすとぷれびゅう)

旅は道連れ、世は情け!
福岡で出会った武者頑駄無、鋼丸さんの目的は
堕悪闇軍団と戦う気はないというお友達、號斗丸さんの説得。
そんな時、武ちゃ丸君も日本で出会ったかけがえの無い友達と再会したんだけど、
どっちも些細な事で喧嘩しちゃって、私達はもうどうすればいいのか……
次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之九!
「再会の街、福岡なの!」
リリカルマジカル、友情は……消えないよね?
515通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 00:22:05 ID:???
GJ!
SDガンダムはほとんど知らないが、愚連隊の連中はぜひ最後までセコセコと生き残ってもらいたいw
516通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 12:34:35 ID:???
レイハさんのアナウンスが神すぎたwww
517通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 13:28:48 ID:???
GJー!
マスコット武ちゃ丸が僅かでも役に立って本当に…よかった
518通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 10:56:33 ID:???
○の方って、GガンにDX足した感じになるんだっけ…
519通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 12:25:47 ID:???
保守
520通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 12:31:36 ID:???
武者は昔のしかしらねぇぇぇぇ
521通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 12:32:46 ID:???
飛駆鳥大将軍がマイラバー大将軍だぜ。
522通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 18:25:32 ID:???
BB戦士の武者ガンダムの兜のギミックを愛してる
523通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:47:51 ID:???
烈光頑駄無だいすき
524通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:55:17 ID:???
ジェネラルガンダムやフォートレスエンペラーGとか高すぎだったっす。
525通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 11:26:50 ID:???
鋼丸は俺の青春です。
526通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 03:17:01 ID:???
保守

過疎っぷりが凄まじいな
527通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 12:44:00 ID:???
じゃあいつものごとく
妄想に移行しますかね

『ベクトラ』in次元世界とか
528通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 18:34:18 ID:???
真っ先に想像したのが
無印の壊れフェイトを復活させるわんこだった俺。
ベクトラ可愛いよベクトラ
529通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 08:13:21 ID:???
出撃前に頭を撫でるおまじないですか

ムーンクライシスとか懐かしいな、おい
530通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 20:48:24 ID:???
何か殆ど人が来ていない様な・・・
531通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 22:49:19 ID:???
戦死したトレーズ閣下がミッドチルダに転生してエレガントに活躍すると言う
最低SSの電波を受信した
532通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:03:27 ID:???
>>531
最低かそうでないかなんて君の努力次第さ
ああ、それにしてもトレーズ閣下……
533通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:32:02 ID:???
トレーズ様のスペック

年令 24才
身長 181cm
体重 68kg

顔:美形 他人の赤ん坊が笑顔に魅了される程カリスマ性を発している

戦闘能力:MS戦 宇宙で一番強い
            ガンダムパイロットで格闘戦最強クラスの五飛より強い(小説版EW除く)
       剣術 宇宙でも最強クラスの格闘家の五飛を軽くあしらう
       射撃 名手
      結論=限度が不明なので実際にどの位強いか分からない

頭脳:独力でゼロシステムを開発した 天才的プログラマー
    他のガンダムを参考資料にエピオンを開発 天才的工学技師
    総帥着任後わずか数年でOZを世界戦争を引き起こせるほどの組織に成長させる 天才的指導者
    
女性関係:病院入院中に出会った看護婦に速攻で手を付けて子供を産ませた

家族:あのドロシーが従妹
    娘は6才で一瞬だが世界元首に就任


なんかなにもかも凄過ぎてなんとも言えねれ
――――――――――[All:100]- 通常の名無しさんの3倍
 sage
 2007/05/24(木) 20:43:37
534通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:47:59 ID:???
トールギスIIIもトレーズ様製だぜ。
535通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 00:55:46 ID:???
さすがはエレガントな人だ。
536通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 02:09:56 ID:???
というか、トレーズ様こそがロスとロギアなんじゃ…
537通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 02:56:16 ID:???
いいえ、うさみみ仮面です。
538通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 04:00:45 ID:???
閣下は正しく万能であらせられる
539通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 10:31:43 ID:???
閣下はベルカ式な気がするんだ
540通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 12:12:08 ID:???
なのはのお兄ちゃんは最初はトレーズが作ったベルカ式を使うんだけど
ミッド式に変更するんだな
541通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 15:32:04 ID:???
なんという声優ネタwwww
全俺が吹いたwwwwwwww
542通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:26:42 ID:???
シグナム≒エピオン?
543通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 02:32:19 ID:???
シグナムから誰に乗り換えるのかが問題だ
砲撃……なのは?
544通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 08:08:48 ID:???
ツインレイハさん?
545通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 08:36:04 ID:???
吸血鬼ねーちゃんカワイソス
546通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 10:33:26 ID:???
とりあえずデバイスを作ってみるものの託すような使い手がいない
仕方なく自分で使うトレーズ閣下
547通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 11:00:23 ID:???
シグナム=ラ○ア
548通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 15:32:43 ID:???
OGSやってファントムフェニックスを見てシュトゥルムファルケンと思った俺がいる…
549通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 21:45:49 ID:???
こうなるとエピオンに弓がないのが悔やまれるな
550通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 22:53:07 ID:???
トールギスVのメガキャノンを無理やり弓と解釈すれば……
でもトールギスって青と白が基調だからな、イメージに合わない
551通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 23:11:41 ID:???
Wはまごうことなきなのはさん
デスサイズはフェイト
はやてはヘビーアームズ……いや違うな
バルジだ
552通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:02:09 ID:???
ピースミリオンじゃね?
553通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:14:16 ID:???
広域攻撃ならリーブラじゃね?
554通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 00:15:51 ID:???
アンジェルグはAが最初だもんな。
Aが出たのは何時だっけ?
555通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 14:19:16 ID:???
2001年の秋だったと思う
556通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 23:39:05 ID:???
PS2、実家に置いてきたせいでOGsできん……。


随分前に単発ネタ書いて総スルーくらったが
少し精進してみようかな……
557通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 02:26:18 ID:???
>>553リーブラ出すのはヤバいだろ。
一隻でホワイトファング全軍だしゼクスの思いつめ易い性格からして時空管理局を殲滅しようとする筈だ
558通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 08:17:07 ID:???
はやて=リーブラ

なんか広範囲を薙払うし
プログラムで動く戦力出てくるし
559通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 08:22:27 ID:???
つまりリーブラははやてとリインフォースだけで運用できる
560通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:02:07 ID:???
つまり、リィンフォースはモビルドーくぁwせdrftgyふじこlp;@:
561通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:23:23 ID:???
>>557
>別の世界へと渡る能力を得た世界は、現在最も魔法技術が安定して栄えている世界
>「ミッドチルダ」をはじめとするいくつかの世界が共同で運営している
>「時空管理局」の適正な管理を受けることとなる。

こんな悪役臭がプンプンする設定だからな。
562通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:39:32 ID:???
>>561落ち着いても元サンクキングダム王子に加えてOZで
地球連合とロームフェラ財団の欺瞞を見飽きるほど体験したゼクスは
時空管理局を絶対悪認定して憚らんだろうな
563通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 15:43:49 ID:???
管理局のバックには聖王教会という宗教組織がいるしなあ。
564通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 18:35:53 ID:???
>>561よくよく考えたら自治権確立を訴えるコロニーを軍事占領したWの連合とやってる事変わらんな。
565通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 19:15:39 ID:???
ちなみに管理外世界で魔法を使えるようになった者は例えその世界の出身であろうとも、
魔法を捨ててその世界で暮らすか、移住して管理局員になるかの二択を強制させられる。
566通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:01:40 ID:???
時空管理局の悪役っぷりに全米が吹いたwwwwwwwwwwww
567通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 20:09:43 ID:???
リンディ提督すげぇわ……

でもまぁ、嘱託やってりゃいいんじゃね?
異世界での行動制限が激減するだろし
568通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:15:10 ID:???
>>566
管理局の管理世界になると質量兵器は禁止され、魔法文明に移行させられるからな。
この時点で科学兵器に依存し魔法のない世界や魔法レベルの低い世界は戦う力を失い、
下層民として完全に支配下に置かれることになる。
魔力のない人間には自分の身を守る術さえ持つことが許されないのだ。
569通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:54:57 ID:???
俺sts見らんねーんでよう知らんのだが、恣意的に悪く書いてんの?
それとも作中でもそういう胡散臭い扱い受けてんの?
570通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:57:06 ID:???
>>568
ふむ、つまり解釈すればこういうことか
「ああっ・・なんて事だこのままでは、魔法のない次元世界はいずれ管理局の独善と独裁によって支配され
明日をも知れない絶望の淵に立たされてしまうのか、誰か管理局のエゴ+独裁から魔法のない次元世界を救ってくれ・・・
だれでもいいから・・・」
ってな感じになるのか?
571通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:57:29 ID:???
>>569
DVDが出たら買って見ればわかるよ
572通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:03:03 ID:???
>>569
胡散臭い以前に管理局がどんな組織構造かよく分からん。
時空管理局の仕事は警察、消防、救急、軍隊、税関、孤児院、裁判所、自然保護、災害救助
を全部やってるし。
573通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:08:13 ID:???
>>569
一言で言うと管理局は無能集団である。
574通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:12:39 ID:???
>>569
とりあえず。敵が攻めてきてるのにもかかわらず
六課のTOPの三人娘はドレス着て遊んでる。

新人は、二人だけ戦ってる
残り二人は観戦してる
副隊長達はほぼ自由行動。新人に命令しない。「後は任せた」

そんな感じがありました
575通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:19:37 ID:???
>>569
いかりやさん風に言えば・・駄目だこりゃ。
576通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:20:24 ID:???
>>569
陸部門のナンバー2が自分の部門にSSランク(作中最高ランク)の魔導師がいたことすら知らない。
577通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:16:37 ID:???
>>570それで神風祈願のためにホワイトファング全軍もといリーブラを召還したら
その世界の人間は絶対に後悔すると思う
578通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:18:22 ID:???
リーブラVS管理局

まさにハルマゲドンだな
579通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:20:18 ID:???
>>577
ついでにウルカヌスもよろ。
580通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:24:24 ID:???
>>578リーブラも怖いがホワイトファングに軟禁されてる博士五人衆はもっと怖い。
あのマッド5は魔法技術だろうが何だろうが平気で使い物にしちまうぞ
581通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:30:47 ID:???
ディバインバスターをバンバン撃ってくるMDの群れとかマジで勝てる気がしないんですが
582通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:33:27 ID:???
なんかトールギスが特攻するだけで管理局地上本部を潰せる気がしてきた。
583通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:39:49 ID:???
確かに、連中の魔法は数学要素が濃いからな。
博士5人衆が解析に成功した暁には、
「スターライトブレイカーとツインバスターライフルを撃ち分けられるウイングゼロカスタム」
とか究極のバケモノモビルスーツを開発しそうだから困るwwwwwwwww
584通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 00:52:45 ID:???
ビームサイズのブレード部分が飛んでったりとかな
585通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 01:04:01 ID:???
むしろ性能上げながら人間大までサイズダウンさせて全身装着型のデバイスにしそうだ
586通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:29:53 ID:???
それ何てアムジャケット?
587通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 02:31:55 ID:???
ゲッドライド!
588通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 10:36:36 ID:???
>>585
MSがSAAまでサイズダウンか、凡庸性やら量産性やら整備とかの面で
恩恵があるな
589通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 10:44:17 ID:???
隠密性も
590通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 11:04:32 ID:???
>>587
アロンジー!
591通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 11:46:29 ID:???
ゼクスもだけど五飛はも理局を認めないだろうな
592通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 12:44:58 ID:???
>>589
実際、魔導師とデバイスの隠密性や隠蔽性、携行性はヤバイくらいに凄いからな。
丸腰の人間がいきなりMSを超える機動兵器になるんだから。
デバイスはカードやアクセサリー型なので発見困難、バリアジャケットで物理攻撃をほとんど無効化、
素質のある人間が持てば素人の9歳の子供でも都市壊滅級の魔法を使えるなど、尋常ではない戦闘力を発揮できる。
593通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:18:22 ID:???
>>592
でもバリアジャケットって衝撃は体に伝わるんだろ?
594通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:30:23 ID:???
>>593
そりゃ強力な魔法攻撃なら。バリアジャケットの強度は魔導師の魔力に左右されるし。
595通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:38:02 ID:???
>>591
人手不足とはいえ10歳や9歳の子供を実戦投入とかキツイな。
596通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:41:42 ID:???
いくら就業年齢が低いからってやりすぎだよな

ところで、「就業年齢が低い」って、あんまり威張れるような事でもない気がするのは俺だけか?
597通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:57:21 ID:???
>>592平たくみれば東方不敗未満DG細胞で強化された生身ミケロぐらいだろうな

ウルべかウォンにデブルガンダムの生体コアにされるフェイトさんが思い浮かぶのは何故だろう
598通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:57:08 ID:???
就業年齢が低いって言うより、人種によって外見年齢、寿命、実年齢と精神年齢の差等が
バラバラなので、能力さえあれば年齢に拘らないって事なのでは
なのはにかぎらずファンタジー系の作品はそうだと思ってる
599通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:33:08 ID:???
しかし六課とクロノ以外で子供の局員を見たことないぞ。
その他の管理局員は上層部でさえ無能扱いだし。
600通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:35:41 ID:???
>>598
どんなファンタジー系作品なんだ、思いつかないので具体的に教えてくれないか?
601通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:36:36 ID:???
SWで12歳くらいのキャラをやるヤツは珍しくないな
602通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:37:32 ID:???
>>600
淫獣とかちんことかユーノとか
603通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:38:20 ID:???
ちびっ子伝説と言えばマビノギだろ。
604通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:41:30 ID:???
テイルズ→すずとか斧ロリとかチャットとかチェルシーとか
FF→リディアとかガウとかエーコとか
DQ→5をやれ。
スタオ→レオンとかいたな。
サモナ→ロリコン主人公伝説
うたわれ→アルルゥ硬ぇwww
605通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:44:33 ID:???
>>604
それのほとんどは就業しているのではなく戦いに巻き込まれているだけだろうが!
定職持ってるレオンにしたって特例的措置による存在じゃねーか。
606通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:47:50 ID:???
すずちゃんも特例ですな。


サモナの4は主人公の生活力が異常だった。
でも低年齢就業だとやっぱサモナ1かな
607通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:48:40 ID:???
>>598
文明レベルが低く平均寿命が低いファンタジー系世界で就業年齢が低くなるのは当然だろ…
江戸時代や中世みたいなもんじゃん。
608通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:49:22 ID:???
ってか、就業年齢と言われりゃ
なのはさんとユーノ君以外は
訳ありな連中じゃないか?
609通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:50:01 ID:???
>>606
あれは生きていくためには働かないと仕方ねーからな。
610通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:51:00 ID:???
飛び級連発は海外だと多いのかな
611通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:54:51 ID:???
ミッドチルダでは12で専門学校入学、14で就職決定が普通です。
612通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:55:05 ID:???
>>609
うむ。
あんな世界なのにフラットの生活は暖かかった…
ローカスとか削ってもいいからサモナ1アニメ化してほしいわ。
そしてなのはさんボイスのリプレママの麺棒に恐怖しながら試聴
613通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:57:10 ID:???
ミッドチルダで魔力がないor魔力が低い人間て肩身狭そう。
614通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:59:23 ID:???
>>613
爆裂ハンターみたいにか
615通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 19:59:39 ID:???
エイミィさんを含むアースラチームを見る限り
魔法は個人スキルの一種扱いっぽい感じだがな……
616通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:03:19 ID:???
すまん爆裂ハンターはほとんどワカラン。
サモナ最大の欠点は空気キャラが大杉なこと。
617通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:04:50 ID:???
>>613エンジニアでもしてなきゃ底辺でボロッカスだろうな。
口じゃ賛同してても本音は魔法なんて廃絶して科学マンセー時代の再来を夢見てるのは疑いようも無い
それこそジオン国民と地球連邦市民の温度差ぐらいに
618通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:07:21 ID:???
手に職がある奴は普通に生活してそう。
問題は特技がないヤツ
619通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:08:34 ID:???
>>615
アースラチームはエリート揃いだからな…
620通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:14:27 ID:???
>>616
爆裂ハンター

あらすじ
世界は魔法が使える一握りの法族ソーサラーが
大多数の庶民パーソナーを支配をしていた。

支配する立場であるソーサラーの多くは
魔法という圧倒的力を奮い
パーソナー達に非道の数々を行うものが多い。

そんな中、無力なパーソナーの唯一の対抗策として
ソーサラーと対等に戦う立場を持つ
法族狩りソーサラーハンターの存在がある。

そんな必殺仕事人的な話…?
621通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:34:57 ID:???
つか、なのは世界は魔導師間の格差もけっこうあるからなあ。
例として、先天資質A以上の魔導師は簡単に飛行魔法が使えるけど、
そうでない先天資質がAより低い魔導師が飛行魔法を習得するには大変な訓練と多大な予算が必要。
ちなみに飛行魔法は初歩の最後の魔法という設定。
622通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:40:15 ID:???
空戦が高度なのはAs漫画のころからちょろちょろ出てたような
623通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:42:27 ID:???
アニメでは説明なしですから、実は非殺傷設定もアニメ内で語られたことは一度もない。
624通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 20:59:20 ID:???
いま気付いた話、機動六課はある意味ティターンズだという事に。
625通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:01:20 ID:???
>>597
いや、俺的にはアリシアさんの方がいい。
626通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:04:16 ID:???
>>624
はやて「機動六課は一階級上だ!」
627通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:05:09 ID:???
>>595
確かにそーだな、これでは故人いわく「寒い時代になったものだな・・・」
だな。
628通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:10:15 ID:???
第4部が作られるとしたら、現体制に不満を持つ反乱勢力とのとの内乱劇か、
科学による時空間航行技術を持つ他次元の組織との抗争劇とかかな?

そもそも管理局による統治を受け入れなかった世界の扱いはどうなってたっけ?
629通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:10:30 ID:???
フェイトは空戦も陸戦もどちらが偉いということはないと言っていたがなあ…
630通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:17:17 ID:???
>>629
まあそれはどう考えても飛べる立場だから言えるセリフだよな
631通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 21:57:10 ID:???
>>628たぶんグラドスに降伏したレイズナーの地球みたいな憂き目に遭ったと思われる。
本は全部焚き書されて過去の歴史や文化を語る事すら禁止される暗黒時代
632通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:19:23 ID:???
苦労の末、科学で次元を渡れる文明になったら、管理局が現われ管理下になるように言ってくる。
挙句に管理下に入ると銃火器や科学兵器は全廃、魔法文明に移行させられる。
これで戦争にならないのがおかしい。
633通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:28:29 ID:???
>>632日中戦争を大日本帝国は平和的進駐に基ずく混乱を鎮圧しているだけの
シナ事変だと滅亡する最後まで主張してた事を考えれば

自分達が火の粉を被らぬ限りは武力で科学文明を粉砕するのは実に紳士的で平和的な行為なのだろう
634通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:39:10 ID:???
空間歪曲による広範囲消滅兵器であるアルカンシェルがOKで、質量兵器が禁止な理由が分からん。
635通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:40:29 ID:???
中世ヨーロッパや現代中国どころじゃないぞ・・・
こうして見ると改めて管理局の傲慢さと狂信ぶりが浮き彫りになるな。
普通悪役のポジションだろこれって・・・
636通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:46:38 ID:???
>>632
確かにいきなり現れてそんな事を言われたら頭にくるしな、俺だったらふざけんなと言って、銃火器・化学兵器のオンパレードで
自分達の世界から管理局を追い返すだろうし、俺も不思議でしょうがない。
637通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:54:42 ID:???
管理局のバックには独自の戦力である協会騎士団と多数のロストギアを保有する
『聖王教会』という次元世界最大規模の宗教組織が付いているわけだが、
管理下に入った世界の宗教はどうなってしまうのか心配でしょうがない。
638通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:55:22 ID:???
>>636
確かネイティブアメリカンやインカの人達は
それやって奴隷化または絶滅の憂き目にあったんだよな。
まず屈強なボディガード連れた宣教師や思想家がやってきて偉そうな事を言い、
切れた人達が反抗すると難癖つけられて喧嘩売られて虐殺される。
この場合は管理局の非殺傷設定すらも「正当防衛」として解除されるんじゃないか?
639通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 22:56:21 ID:???
>>637
協会騎士団×→教会騎士団○でした。
640通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:01:38 ID:???
俺もうこのアニメ普通に見れんかもしれん…
641通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:04:17 ID:???
わざと飲めない条件出して相手が我慢しきれなくなったら
国内向けの大義名分でっちあげて侵略というのは実際の歴史にも腐るほどある
642通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:07:56 ID:???
教会騎士団=十字軍?
643通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:11:09 ID:???
例えがギアスですまんがこんな感じ?
管理局=ブリタニア
管轄内にされた次元世界=日本
Aランクくらいから上の魔導師=ブリタニア人
リンカーコアを持ってない或いは魔力や資質が低い=イレブン
644通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:25:30 ID:???
>>643
そんなもん、まあゼロのような存在はいないけど。
645通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:32:14 ID:???
ロストギアって星の一つや二つ軽くぶっ飛ばせるような代物があるんだが…
646通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 23:34:56 ID:???
>>645
科学技術が管理局の魔法技術を超えて尚且つ管理局に従わない世界に対して使うんだろうな
647通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:09:59 ID:???
>>646
なんて奴らだ・・その事がもし本当だったら管理局は腐ってやがる。
648通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:18:41 ID:???
何か、近衛衆兵鉄虎第501大隊のとこの同人誌っぽい流れだな

そういえば、管理局の戦力って実際どうなのよ
なのはさんの最大射程も普通の武装局員は撃てねーんだろ?

ぶっちゃけ陸戦部隊だけで、転送魔法さえ無ければ普通に現在の軍で勝てないか?

なのはさんとか師匠みたいな人間兵器がゴロゴロいて、
それをメインにやるんなら話は完全に変わるだろうが。
649通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:46:14 ID:???
>>648
魔導師全体の5%、20人に1人はAAA(2期なのは)ランク以上。
教導隊にはなのは並かそれより上が100人以上。一般の武装隊は指揮官S〜AAランク、隊長Aランク、隊員Bランクが基本。
首都防衛隊の航空部隊になるとS−で副隊長。
これで対処しきれなかった場合はロストギアを発動してその次元世界ごと滅ぼすんだろう。
650通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:51:11 ID:???
転送魔法の存在はヤバいぞ。
651通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:05:08 ID:???
>>647
まあ管理局は文明のランク付けなんてやってるし、ちなみに地球の文明レベルはDランク。
管理局方式で表すと一番上がミッドチルダで、
SSS+、SSS、SSS-、SS+、SS、SS-、AAA+、AAA、AAA-、AA+、AA、AA-、A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D(地球)
といった感じになると思う。
652通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:14:13 ID:???
もう管理局が戦隊モノの悪の組織にしか見えなくなった。
653通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:42:15 ID:???
魔法文明の世界=元々次元世界間での交流なり戦争なりがあった
非魔法文明世界=他次元世界に気付かず交流なし

魔法文明世界間で大きな戦争かなにかが起こって勝利世界(ミッドチルダ?)を中心に平和維持機関ができる(管理局)
魔法文明世界は管理内界に、非魔法文明世界は管理外世界になる
基本的に管理外世界には干渉しないがロストロギア捜査などで秘密裏に接触することもある。
非魔法文明世界を混乱させないよう魔力資質持ちは魔力を捨てるか他次元に移住。魔力資質持ちでもきっかけがないと魔法を使えることに気付かない(その場合は放置?)


マジレスするとこんな感じかと・・・ミッド=アメリカ、管理局=国連みたいなイメージ
あと魔力持たないスバルの親父さんが結構な地位にいること考えると能力さえあれば出世もできるっぽい
654通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:51:12 ID:???
ガンダム的に言うと、
聖王教会=世界中で信仰されているザンスカール帝国
管理局=トレーズ閣下のいないOZ+ティターンズ
655通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:57:15 ID:???
あと、土着の魔法文明・魔術文明には不干渉みたいね。
海鳴には下手な魔法関係よりも危険物わさわさよ
656通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 01:57:51 ID:???
>>653
反攻勢力はすでに殲滅済みということか。
657通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:00:03 ID:???
>>655
それはとらハ世界の方だw
というか地球については詳しく裏の世界までは知らんのじゃないか。
658通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:00:26 ID:???
次元世界には管理局以外にも極星帝国とかがあるんだよ
659通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:04:57 ID:???
>>657
時計塔の下に巨大魔術組織があったり
東京が実は凶悪なレベルの魔術結界都市だったりするんだヨ
660通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:11:11 ID:???
スパルの親父ってどうやって出世したんだ
魔力持ってないなら前線に出れない世界だろ
内勤とかなら出来るらしいが、陸士108部隊とか名前からして前線部隊じゃねーの?
661通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 03:00:14 ID:???
指揮能力とかじゃないだろうか・・・レジアスも魔力持ってなさそうだな
662通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 07:49:01 ID:???
つまりトレーズ閣下が必要なんだな

待て、何やら閣下がエレガント云々と言いながら管理局を乗っ取る光景を垣間見た。
663通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:50:48 ID:???
>>660
奥さんが近代ベルカ式だし、なのはさんが大型魔力兵器の評価試験やってたりするから、
案外近代ベルカ式カートリッジシステム搭載の魔力兵器+上級試験一発合格の
キャリアで出世したんじゃね?
指揮能力も高そうだし。
664通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 08:51:55 ID:???
>>653
特定の宗教組織と絡んでる国際的平和維持機関なんて冗談にもほどがあるだろ…
ただでさえ管理局は軍事権と警察権と裁判権を併せ持つ危険組織だというのに。
665通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:12:44 ID:???
>>660
先祖からのコネだろ。
ナカジマ家の先祖は昔に地球から移住してきた人なので管理局じゃ結構な古株になるだろう。
フェイトも出世するにはコネが大事って言ってたし。
666通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:16:40 ID:???
多次元世界の連合統治機関である管理局に「非人間型」知性体が
職員、幹部なりに存在したっけ?

TV見てるだけじゃ影も形も存在しないが、聖王教会の教義か何かで
人にあらずば、知性体にあらずとでも書かれてるのかね?

他にも他次元に次々と進出しているが、ミッド世界とかで宇宙開発が行われて
いるのかどうかも気になるねぇ。
667通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:25:30 ID:???
>>666
一応管理局の本局は宇宙ステーション。
コロニーや他惑星への植民の存在は謎、現状出てきてない。
668通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 09:59:08 ID:???
さすがに「アーヴによる人類帝国星界軍」と交戦したら、時空管理局負けるんじゃね?
転移魔法があるとはいえ、未知の艦艇に転移できるほど簡単じゃないだろうし、機動や爆発に反物質燃料を使う機雷からは逃れられない気ががが
まあ、前提条件が、「次元世界=平面宇宙」で「次元航行能力=時空泡発生装置」だが。
669通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 10:59:21 ID:???
敵に回した時に一番ヤバイのがBETA、次点でゼントラーディー
670通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 12:12:54 ID:???
ヒゲやターンXがロールアウトした頃の連邦軍もやばくね?
671通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 13:35:42 ID:???
戦争は数だよ、兄貴
672通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 16:27:12 ID:???
>>653
凄いキチガイじみている連中だな。
どう考えても普通は主人公達にぶちのめされる側だよこれは。
ますます感情移入出来なくなった。
673通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:33:16 ID:???
一番ヤバいのは宇宙怪獣じゃねーの。

…御大将声のなのはさんならどうにかしてくれそうな気はする。
674通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:42:05 ID:???
なんか、しばらく見ないうちにアンチの巣になってるのな、ここw
675通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 17:50:42 ID:???
最近投下無いしなー

仕方ない。こういう時は美由希さんを愛でよう
676通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:25:46 ID:???
>>674
アンチとは失礼なwwww
真面目に考察してみればみるほど、いわゆる悪の組織にしか思えなくなってるだけだよwwwww
677通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 18:58:16 ID:???
なんて恐ろしい組織なんだ時空管理局は、このままでは地球もいずれ・・・
こうなったら地球防衛軍をEDFを日本に設立しないと、地球が管理局に支配されてしまう。
でもそうすると北朝が五月蝿そう。
678通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:00:35 ID:???
理不尽すぎて悪の組織に見える
679通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:19:15 ID:???
これでイデオンみたいのを追っかけまわすのが仕事なんだろ
宇宙大丈夫か
680通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:34:32 ID:???
やはりこの程度では無理か・・・
イレギュラー要素は抹消する、管理局はそう判断した。
聖王教会を破壊する・・・? ばかげた事を・・・ 

この世界に、貴方は不要なのよ
消えなさい! イレギュラー!! 
681通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 19:58:27 ID:???
レイヴン……
682通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:10:18 ID:???
>>653何があってもエレガントのトレーズですら怒りの感情を露にしそうな悪役っぷりだな
683682:2007/07/07(土) 20:12:43 ID:???
てかニュータイプ根絶思想に囚われてるフロスト兄弟がスカウトされたら
即効で内部崩壊起こされそうな組織だよな(時空管理局
684通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:15:11 ID:???
???「ちょっと壊すけど良いよね。答えは聞いてない!」
管理局員「ちょ」

ちゅどーん
685通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:16:41 ID:???
>>674
原作者の都築さんは自分が燃えると思った設定を後先考えず打ち込む人なので、
管理局はこうなってしまったのです。
686通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:26:18 ID:???
クィックィッの人
星界スキなのか
687通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 20:59:36 ID:???
>>685
贔屓の引き倒しって奴だな。
豪華な鍋を作ろうと色々追加したら具が
お互いの風味を潰しあって魔女の大釜状態になったとw
688通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:38:53 ID:???
ギャラクシーエンジェルと一緒だな。
あれもやりすぎて設定だけ見るとトランスヴァールが
悪の帝国にしか思えない状態になった。
主人公サイドは強ければ良いって物じゃないのに……
689通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:51:30 ID:???
宗教に軍事力を持たせると碌なことにならん。
690通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:09:31 ID:???
GAのゲーム版はまあいいんだよ。戦争だからな
なのはは…戦争じゃないから
691通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:37:09 ID:???
>>660
所詮陸士部隊だからじゃないの?漫画じゃ“第四陸士訓練校”の生徒が、

一般生徒「あの子(ティアナ)…士官学校も空隊も落ちてるんでしょ?相方はコネ入局のお嬢(スバル)だし」
一般生徒「格下の陸士部隊ならトップ取れると思ってんじゃないの?」

スバル「ランスターさん。本当は士官学校とか空隊に行きたくって、ここなら楽勝と思って入ってきた?」
テイアナ「士官学校も空隊も両方落ちた。だけど、今いる場所を卑下するほど腐ってないわよ」

ティアナ「あんたみたいな子ねじ込むなら士官学校が定番だし、わざわざ陸士の訓練校には入れないでしょ」
と陸士のことをボロクソに言っています。
692通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:52:14 ID:???
>>690コロニー独立のためにオペレーションメテオを敢行したガンダム5機が
OZの懐柔策で洗脳されたコロニーに豪快に絶縁宣言されてたけど
時空管理局の下の次元世界も全部あんな感じなのだろう。

だから戦争ですらない
693通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 22:52:22 ID:???
圧倒的軍事力を背景に地球剣を支配した管理局に科学技術の粋を集めた
5体のガンダムで挑むテロリストの話とか
管理局の攻撃で荒廃した地球に生きる少年ガロードガニュータイプの少女ティファと出会い、
対魔導士用決戦MSガンダムXに乗って戦う話マダー?
694通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:03:10 ID:???
誤字確認しない俺最高にカッコ悪っ!orz
×地球剣
○地球圏
695通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:10:08 ID:???
ちきゅーーーけぇーーん、まっこぉおおからたけわりぃいぃい!



こんな感じで。
696通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:29:05 ID:???
時空管理局が運営している孤児院というのが非常に怪しいな…
実際は魔法素質の高い子供や特殊能力を持つ子供を保護という名目で拉致してきて、
管理局の先兵として仕立てあげてるんじゃないだろうか。
697通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:36:45 ID:???
ここともう一つのスレもそうだけど、アニキャラ板のクロススレに比べると圧倒的に民度低いな
単に雑談したいなら、それ専用のスレがあるのに
やっぱID強制にするべきだな
698通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:42:02 ID:???
>>697
ならばSS投下すべし。
699通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:50:16 ID:???
私設武装組織ソレスタル・ビーイングがMSガンダムによる時空管理局の根絶を開始する!
700通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 23:54:38 ID:???
無理無理wwwwwwww
701通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:02:24 ID:???
>>697
あらゆるアニメの中でガノタが最下層の人種であることを証明しちまってるな
702通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:22:47 ID:???
なんと安い……
703通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:34:28 ID:???
書こうと思い立つ
 ↓
小説版なのはさんを手に取る
 ↓
気がつくとタイムワープしてる
704通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 03:29:35 ID:???
つか、SSでも公式な設定でもない妄想話だけで
管理局が完全に悪の組織になってる展開にワロタ
705通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 06:59:08 ID:???
創作物において管理を掲げる組織が悪役になるのはいつものこと。
706通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 07:46:08 ID:???
反権威・反権力の方がずっと簡単で物語として成立させやすいからな。

だから警察や軍隊という体制側の人間を描く場合でも大抵
「上層部は腐りきってやがる!現場の俺達が頑張るしかない!!」
という描写が入る。
707通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 08:58:51 ID:???
つか放送日が近づくと変なのが湧くのは最早なのは関連スレの風物詩みたいなもんだ
708668:2007/07/08(日) 14:10:01 ID:???
>>686
クィックィッの人、というのが誰かは知らないけど、星界は大好きだ。
それこそ「星界の戦旗(PS2ソフト)」を12週するくらいにw
709通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:22:59 ID:???
>>708
都築氏のことでそ
710通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 16:46:52 ID:???
どうしてガノタは設定に拘るのは何故なんだぜ?ってか。
711通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 18:14:49 ID:???
>>706
自分の所属していた組織が実は悪だとか黒幕、原因という展開もよくあるな。
こういう展開は世界レベルで影響力を持つような巨大組織に多い。
712通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:09:35 ID:???
コミック版ストライカーズを買ったが時空管理局は自由惑星同盟並みに腐敗してる・・・・・・・
まずロストロギアで雑魚世界が反旗を翻されるのを恐れる余りに死に物狂いで回収しまくるのから辞めろよ
713通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:33:41 ID:???
SSスレがことごとくアンチスレみたいになってるのは何故よorz
714通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:37:48 ID:???
>>710
いやStSの漫画なんて設定解説作品みたいなもんだし…
715通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:38:14 ID:???
来てみたらレスが凄いから投下があったのかと思ったら…おまいらw
716通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 20:40:39 ID:???
今はD.O.M.Eからのマイクロウェーブでエネルギーを溜めてる最中なんだよ
717通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:14:31 ID:???
>>713
みんな体罰とかお説教が大嫌いなんだよ。
718通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 21:55:28 ID:???
>>713だって時空管理局がOZ並に胡散臭いんだもの
719通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:01:28 ID:???
>>718
しかし時空管理局にトレーズ閣下はおられない…
720通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:14:32 ID:???
>>719本当に時空管理局はエレガントさが欠如しているな
721通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:16:56 ID:LJJSS96A
冷静にかつ俯瞰的に考えてみると、『なのは≒種』なんだよな
実戦経験も『覚悟』もない素人が、必死に努力に努力を重ねてきた相手を才能任せに
勝ってしまう
続編では、手痛い敗北を糧にすることなく、武装の強化で済まして力任せで勝ってしまう
周りの連中も慢心を諌めず、そのつけを払うことになっても、根本は変わってない
722通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 22:24:47 ID:???
ぶっちゃけ9歳の幼女だから許されてた。
723通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:03:33 ID:???
あの幼女は常軌を逸した努力マニアだと思ってるんだが……。
724通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:05:55 ID:???
>>723
精神障害者にさわんなよ
725通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:07:04 ID:???
>>723全身傷跡だらけの百戦錬磨のツワモノの父親(ウソじゃないよ)の影響であんなんになりました
726通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:09:39 ID:???
>>723
残念それはアニメだけ見ていては分からない類の設定だ。
727通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:09:57 ID:???
爆発物の至近炸裂に耐えたんだっけ。
そして引退して喫茶店のマスターか
728通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:11:11 ID:???
>>723
努力ってA’sの漫画で説明されていたようなやつのこと?
729通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:11:20 ID:???
朝っぱらから公園で射撃演習ってだけでもおかしい
730通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:13:06 ID:???
小説版は漫画版を越えた危険物。

Asの小説版マ〜ダ〜?
731通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:33:23 ID:???
午前4時半に起床する9歳、って時点でおかしいと思うのは俺だけか?
732通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:35:07 ID:???
>>728
小説版にも書いてあるよ
なのはが二度も惨敗したフェイト相手に如何なる戦略で臨み、如何なる努力をしたかが
733通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:36:26 ID:???
>>731小学生がそんな時間に起きるのは明らかにおかしいよ
734通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:36:40 ID:???
>>732
そういうのはアニメ本編でやれ、以上!
735通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:45:02 ID:???
4時起きで射撃演習に問題を感じないのかよ…
あと、なのはさん修行については
本編に入れたら1クールじゃ足りなくなるぽ
736通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:55:40 ID:???
ただ、2クールじゃ途中でだれてたよなぁ
あの展開だと1クールだからこそ名作だった>無印
737通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 23:56:14 ID:???
            _,. イ / ,′!!   | \     \     \
             ///.:;'l | '. |   .\   ヽ ヘ. \   ヽ
                イ ノ!:j.::/ニ_二ヘ!  i| \、    '.  ヽ.   ヘ.
           ‐:彡ノ,'.::ハ''⌒ヽ ヘ.   |¨二ヽ\   '.   ヘ   ',
            //:j,' "   ,: ヽ │=ミ、ヘl|\N i   ',  ト、|
             _,ノリ        \| ,, ヾ ル|.::ト、.!   レ'/
                 {.    厂ヽ     ″ ヽ |.:.|.:.:|  } j/
              ハ   ゞ=┘        /り.:.|.::从ルレ'  ・うぅ・・・ぁ、あぁ・・・
              从           /_,ノ.:.:レ'|/
               }:ム、        _ . イV/ル'ン′
            ,../ ̄ 乙ニ二¨¨ /从j//
お前ら少し落ち着いて究極心剣抜いてみろ。
738通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:09:02 ID:???
おk、股間の短剣でヌいてくる。
739通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:14:30 ID:???
短剣?
ボンナイフだろ?
740通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:23:40 ID:???
古いよw
741通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:26:14 ID:???
続かないけどW漫画版一巻見ながら下手なりに単発で書いてみる



人類は次元の海に生活の場を求めて各世界に進出した。
しかし愚かな歴史は繰り返され戦乱の時代が長く続き終戦後に新暦が制定された。
混乱した次元世界を沈めるべく時空管理局を組織し、
管理局は正義と平和と言う美名の名の下に各次元世界に駐留した。
だが実際は魔術師などの軍事力による管理局の支配弾圧が人々を苦しめていた
次元世界の自由は管理局に奪われていた。

新暦75年 運命の日
時を同じくして5つの次元世界から発射されたカプセルがミッドチルダの各地に降下していった。
カプセルの中には最新MS「ガンダム」とそのパイロットが時空管理局の破壊活動を目的として乗り込んでいた

自由を求める次元世界の意思である。

だが時空管理局にオペレーションメテオ、通称M作戦は察知されていた

中央大陸管理局次元ポート

かつてはミサイルと呼ばれていた質量兵器の攻撃により軍港は火の海と化していた

「奇襲攻撃だ!動ける魔術師は応戦しろ!」
ガンダムヘビーアームズのコックピットに周辺情報が表示される。
「ホーミングミサイル全弾命中、ガトリングスタンバイ。」
ガンダムの巨大な腕部ガトリング砲が数分前まで次元ポートと呼ばれた瓦礫の山から這い出てきた魔術師に向けられる
ドドドドドッ!「ぐわああぁぁあ!」
敵が残っていない事を確認したガンダムヘビーアームズパイロットのトロワバートンが無表情に戦果を朗読する
「次元ポート破壊・・・・・・任務完了」


ヒイロ編は長いんでパス。しかしまぁ時空管理局は凄く悪役体質しとるな
742通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:26:15 ID:???
なのはが努力してないって言う奴は、なのはの努力描写を探そうとしないんだよな。
思考停止って怖いよね。
743通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:27:28 ID:???
すまん被った。
744通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:31:37 ID:???
>>739のはこれ
http://www.olfa.co.jp/ja/body/detail/29.html
もちろん普段は引っ込んでる
745通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:49:19 ID:???
>>744
どんだけピザなんだよwww
746通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 00:51:49 ID:???
>>741
GJ!
だが……
> 混乱した次元世界を沈めるべく
沈めちゃだめだw鎮めなきゃwww
747通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:14:10 ID:???
>>742
なんていちいち探す必要があるのか聞きたい
748通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:17:21 ID:???
アニメ本編にない描写=存在しない
749通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:19:54 ID:???
>>748
つまり朝っぱらから射撃演習する幼女は存在すると……
750741:2007/07/09(月) 01:31:15 ID:???
>>746ゴヒがなのはさんを女呼ばわりする話も書きたいとは思ってるんだが文章下手だしどうしたものか?
751通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:38:52 ID:???
路線がわからんとなんとも…
752通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:53:54 ID:???
>>751路線と言うよりはシェンロンガンダムでどう勝てばいいんだか悩んでる。
753通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 01:55:46 ID:???
勝てる気がしねぇな……確かに
754通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 02:03:28 ID:???
>>753正直バイク乗って逃げるゴヒを撃つのを躊躇するかどうかも怪しい
実はノインより性格逝ってるし
755通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 02:11:34 ID:???
今日の放送でこのスレが正しいことが証明されたw
少なくとも地上本部はヤバすぎ
756通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 02:13:04 ID:???
青龍刀型デバイスを持たせるべきか
757通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 04:35:58 ID:???
そういえばどこかのスレで
科学や質量兵器の類が禁止されているのは
きちんとした知識さえあれば誰が使っても
ほぼ同じ威力を出せるからだとか言う説を見た
758通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 04:58:00 ID:???
>>757フェイトが保護者のショタが言ってたから公式。
拳銃やカラシニコフ銃まで廃絶ってのはもう宗教。
その割に実弾の穴埋めるフェイザー銃(スタトレに出てくる武器)は配備されてねェのを見ると
「魔法も使えぬ愚民の分際でw」と罵倒したい主張がミエミエです
759通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 08:41:04 ID:???
つまり、凝集光銃(ヴォークラーニュ)を星界軍が売ればボロ儲けってことか!!
760通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 11:17:12 ID:???
ガンダム的というか板的にはビームライフルで
761通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 12:03:09 ID:???
結局、「なのは世界きめえwwwwwww俺達の大好きなガンダム世界最高wwwwwwwww」
って風に持って行きたいようにしか見えない。
762通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 12:27:46 ID:???
都築さんはやはり鳴海市より広い舞台に移すべきではではなかった…
763通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 12:33:02 ID:???
ついにゼーレが出てきたな。エヴァともクロスか?
764通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 12:36:33 ID:???
そこで、レジアス中将の出番ですよ!
今の、「魔力資質を持つ・持たない」
による格差を危惧して
質量・科学兵器や文明を復活させようと目論む
中将……


と、先読みしてみる。
765通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 12:49:08 ID:???
>>758
これだな、
エリオ「聞いたことあります。一度作ってしまえば子供でも使えるとか…
     指先一つで都市や世界を滅ぼしたりとか…」

セキュリティってのがあってそこらの子供に核ミサイルのスイッチは押せないんだがな。
ドラえもんでもいたんだろうか?奴なら地球破壊爆弾持ってるけど。
766通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 13:24:42 ID:???
由緒正しき伝統ある鉄パイプや釘バットも質量兵器になるのでしょうか
767通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 13:39:23 ID:???
最古の飛び道具投石はOKなのですか?
768通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 13:51:51 ID:???
>>765
きっとあれだ
なのは世界には、昔いたんだよ
「みんなお星様になっちゃえ!」ってやっちゃったやつがさ
769通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:07:47 ID:???
>>765サテライトキャノンを一回発射した事がモロ原因で
地球在住民100億中99億を絶滅させてしまったジャミル・ニートを忘れてるぞ。
770通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:11:07 ID:???
レーザー兵器やビーム兵器、重力兵器とかエネルギー兵器も質量兵器に含まれて禁止なのか?
粒子ビームなら質量兵器と言えないこともないけど…
しかし百数十kmを完全消滅させる空間歪曲消滅兵器魔導砲アルカンシェルはOKなんだしなあ。
771通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:14:16 ID:???
>>765
単に特殊な才能が無くても使えるって言いたいだけでしょ
軍オタのツッコミなんて最初から眼中無いだろうし
772通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:15:53 ID:???
>>769
へー、サテライトキャノンてそんな地球滅亡レベルの凄い威力あったんだ。
なんで連邦は革命軍に勝てなかったの?
773通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:18:38 ID:???
>>771
いや、軍オタじゃくてもおかしいと思うぞ。
774通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:23:52 ID:???
>>772
サテライトキャノンが引き金になっただけでしょ
775通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:27:10 ID:???
>>772正確に言うと13発のサテキャで13基のコロニーを粉砕されて
功を焦った宇宙革命軍がスペースコロニーを雨あられと撃ち込んできたために地球壊滅
本当は2,3発落とすだけで辞めるつもりだったっぽいがジャミルの一撃が破滅の引き金に・・・・・・・
776通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:39:49 ID:???
せんせー質問です
コロニーは質量兵器に含まれますか?
777通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:40:44 ID:???
>>776大いに含まれる
778通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 14:53:27 ID:???
その辺の石ころも人間も空気も 重さが存在するものはすべて質量兵器だぜ!
779通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:08:54 ID:???
>>773
セキュリティ騙す方法などいくらでもある。それが子供でもね
780通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:19:42 ID:???
>>779
ねーよw
それともあなたなら今から核ミサイルのボタンを押しに行けるの?
数々の警備をくぐり抜けて。まさかネットでハッキングとか言わないよなw
781通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:21:22 ID:???
>>774-775
知ってるよ、だから>>769は間違いじゃないか。
782通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:35:06 ID:???
だったら魔法にも質量はあるよな
空間を破壊できるエネルギーの塊だし
783通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:35:42 ID:???
>>769
つまり、サラエボ事件で大公夫妻を銃で暗殺したことで第一次世界大戦が起きたから、
あの一丁の銃は世界規模での大量殺戮兵器ということですね?
784通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:36:29 ID:???
ミサイルのセキュリティより、魔法少女を騙す方が簡単そうだよな
785通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 16:43:52 ID:???
>>779
ミッドチルダのセキュリティシステムはそんなにレベル低かったのか…
786通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:03:31 ID:???
今まで魔法スゲー、ジュエルシードやべー、闇の書やべー、レリックやべーとやってきたから、
今さら質量兵器が危険とか言われもピンとこないんだよなあ…
787通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:51:50 ID:???
>>773
そう思うのが既に半端軍オタ思考なんだよ
普通、フィクションでは本格的な軍事物でもない限り、核ミサイルとかの大量破壊兵器は
「能力の伴ってない奴でも大破壊を引き起こせる兵器」程度の扱いしかされないから
788通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 17:54:10 ID:???
>>787
なんでそんなに必死なの?
789通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:00:39 ID:???
>>787
種の見すぎ。
790通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:02:29 ID:???
>>771
特殊な能力を持っていれば9歳の子供でも使える魔力兵器はおk?
791通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:15:51 ID:???
そういえばガンダムって民間人が勝手に乗ったりパクられたりが多いよな
792通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:23:51 ID:???
>>789
いや待て、いくら何でも種でさえそこまでヒドくな……いや、微妙か
793通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:27:29 ID:???
>>787いや撃つだけならマニュアルと取っ組み合いすれば三日でできる。
ICBMは保守運用が職人技能なんでヘタ打ってサイロ内でロケットがいきなり爆発炎上した事故もあったりする
794通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:39:51 ID:???
北斗の拳じゃ、如何にも無能そうなデブ軍人が「如何にお前が強くともミサイルの発射スイッチを押すワシの指一本には敵うまい」とか言ってたな
結果的に、そいつらは自分達の兵器で自滅して、馬鹿にされた兵士は鍛え抜いた体のおかげで生き延びたってオチだけど
795通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:44:45 ID:???
大抵のアニメや漫画じゃ、大量破壊兵器は無能が最後に苦し紛れに頼る兵器と相場が決まってる
796通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 18:54:31 ID:???
>>787
核って創作だと大概、核が効かないなんて!か悪の組織が核を!のどちらかだな。
797通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:02:56 ID:???
質量兵器がダメなら超能力兵器を使えばいいじゃないか。
出でよ!エンジェルハイロゥ!!
798通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 19:05:17 ID:???
核がまともに兵器として機能してる作品って、ガンダムと沈艦ぐらいしか知らんなあ
799通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 20:55:39 ID:???
>>783
学校じゃまだそんな誤った教え方してるのか? 別にあの事件で起きたわけじゃないぞ。
WW1は唯の覇権主義の衝突。遅かれ早かれ戦争は起きてた。あの事件はきっかけと言うか、開戦する為の枢軸側の言いがかり。
800通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 20:59:07 ID:???
>>799
なんという皮肉にマジレス…間違いなく>>799はカッコ悪い。
801通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 21:05:35 ID:???
レーザー兵器マダー?
802通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 21:45:01 ID:???
ミッドチルダにはRPGによく出てくる魔力なくても使えるマジックアイテムとかないのか?
ないと魔法使えない局員やクルーは非常時に自分の身さえ守れないと思うだが…
803通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 23:32:30 ID:???
>>797
つ「ソーラ・レイ」
つ「コロニーレーザー(Z)」
つ「ソーラーシステム(初代と0083)」
804通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 23:34:23 ID:???
バイク戦艦で轢き殺すのはOKですか?
805通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 00:00:16 ID:???
…月光蝶は質量兵器に入るのだろうか?
一つ一つは微細なナノマシンだが、
増殖したりする事を考えるとその質量は実質無限大という事に…
806通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 00:03:01 ID:???
Gガンの気はいけるな!
807通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 00:54:16 ID:???
>>802
魔力無しの局員は皆
何かの格闘技を修めていると予想
808通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 00:56:28 ID:???
めんどくせえなあ…。
809741:2007/07/10(火) 03:49:52 ID:???
魔法少女リリカルオペレーションメテオ二話@

ミッドチルダ首都廃棄区画空港跡

大規模火災により放棄された空港の地下搬入トンネルを拡張した協力員の秘密工場に
シェンロンガンダムパイロットの張五飛は半ば強引に案内されていた。

「これは掘削途中で放棄されたトンネルなんだ。ご存知の通り上の空港が盛大に燃えて破棄してしまったのでね。
対魔法防御用の強化コンクリートの厚さが3bもあるんだぜ。これ、便利だよォ。管理局も君達に指令を出してる人間も、
ここにこんな巨大トンネルがあることなんか知らないからね」
案内の若者はそう言いながら五飛とともにジープに飛び乗った。ひとしきり工場の自慢話を聞かされてウンザリしてきた頃にトンネルが尽きた。
明らかにスペースコロニーのMS工場に似ていた。いたるところに半ば分解された新暦以前の骨董品の戦車や戦闘機と呼ばれた質量兵器が転がっている。

「コホン。とまぁ自慢はここら辺にしておいて仕事に戻ろう。
キミの上司が注文した商品はコッチだ」
そこにはMSほどの巨体を誇る大型ビームキャノンが鎮座していた。
「オオーイヤー、ルック、びっくりしてる。ほらやっぱりびっくりしたんだ―――」
五飛は目の前の技術者の軽薄な態度にただただ呆れるばかりだった。
「Sランク魔術師の重砲撃を一発だけ撃てれば構わないと言われたので作りとしては単純なんだけどね。
ブロックごとに簡便に組み立てができるようにしてあって照準と電源はキミのガンダムに合わせてある。」
――バカにされているような気がして段々腹が立ってきた。
「ガンダムではないナタクだ。」
「怒るなよボーイ。これから付き合いは長くなるかもしれないんだ。
それから五秒以上の照射はビーム砲本体が爆散する可能性が高いので注意してくれたまえ。」
810741:2007/07/10(火) 03:51:40 ID:???
魔法少女リリカルオペレーションメテオ二話A

AM02:40 機動六課本部宿舎外フェンス前

任務の前の下準備を終えた張五飛はそこに居た。
特にこれと言った感慨も無く警備の甘い宿舎に重点的に仕掛けた爆弾の起爆スイッチを押し込む。

ドン!バン!ゴォォン!一瞬間を置いて閃光と轟音と爆炎が建物全体を包んでいく

「何がおきたの?」
「高町分隊長、敵襲です!訓練生の宿舎が重点的にやられました!
死亡者は居ないと思われますが重傷者多数!」
「敵を探して。発見次第攻撃殲滅なの。」
「ガンダムとの交戦が予想されるので動ける魔術師は全員出撃させて、敵は目の前の筈なの」
後の報告では所用ではやて部隊長とフェイト分隊長が離れていたのも被害が拡大した原因とされている。
「格納庫は無事。地上本部のレリック輸送ヘリは積み込みが完了次第独自判断で発進するそうです。」
普段は怒らない高町なのはも余りの事態に怒り狂って冷静さを欠いていた
「ヘリの発進まで死守。今動ける私が出撃します。」
「報告上がりました。東ゲートも発電施設も無事なようです。それとまるで敵機の気配が無いそうです」

「敵は一体どこなの?全基地を対人探査魔法で捜索して」
盗んだバイクで走り出していたので五飛は基地ゲートを突破した辺りで案の定発見された。
「見つけた。止まらないと発砲します!お願いだから止まって!」
テロリストがそんな脅しに屈していたら仕事にならないので断固無視
「敵逃走方向にガンダムの可能性あり。ヘリの発進を止めて。」
「了解・・・・・・ダメです。命令系統が違うと言って取り合いません」
「前方の茂みに?でもここまでなの」
レイジングハートの正確な威嚇射撃が雨あられと撃ちまくられてバイクが横転して
受け身を取っていた五飛が地面に叩き付けられる。起き上がった頃に白い悪魔が降りてきた
「動いたら撃つ!」
「女か?だから甘い。」
その刹那、転倒した時に地面に落とした閃光弾満載の安物カバンを足でシュートする。そして光が溢れた
そうこうする内にシェンロンガンダムもといナタクに乗り込んだ五飛が戦闘準備を整えていた
811通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 03:52:54 ID:???
魔法少女リリカルオペレーションメテオ二話B

「単独の特攻兵!?何故一人なの?」
分隊長が自分の経歴を棚に上げて驚愕している時にトイレに行っていて爆弾テロから逃れた
召喚師にして竜使いのキャロ・ル・ルシエが応援に賭けつけた
「目標を捕捉、撃ちます!」
「待って?」
「高町隊長、何故ですか!?」

「女だからさ。」
その瞬間低空飛行をしていたキャロはバーニア全開で突っ込んできたシェンロンガンダムのビーム槍の柄で
乗ってる竜ごとブン殴られて地面に激突した時に少々負傷して気絶した。

「ディバインバスッ、ドガッ!」
チャージが終わる直前にナタクが振り向き様に龍の頭を模したガンダニュウム製クローが伸びながら突っ込んでくる
対魔術師兵装ドラゴンハングの奇襲を受けて地面に叩き付けられた。

「急げ!レリックを積み込み次第に発進!地上本部の特命であるから急げ!」
「敵はこちらに向かってきていません。発進を直ちに中止して下さい。」
その頃基地では機動六課のオペレーターと地上本部ヘリ搭乗員の押し問答が続いていた
整備員がオロオロしている中で機動六課ヘリパイロット、ヴァイス陸曹が助け舟を出した
「ヘリは出すな。敵は向かっていない」
「五月蝿い黙れ!島流しにされた貴様が言うな!構わん発進しろ。」
ただしキャリアとノンキャリの軋轢で余計に事態が悪化しただけだった。

ローターの回転数が上がり上昇してスロットル全開で退避して逝くが
シェンロンガンダムが森に隠匿した特設ビーム砲の射撃準備を整えて発砲した。
「ふん!テロリストごときにやられるものか。」
「右閃光!ザッ!!」
大出力ビームの直撃によって大型輸送ヘリは当然の如く一瞬で撃墜された。
発射から6秒後ビーム砲は小爆発を起こしながらボロボロと自壊した。
「女!聞こえているか!女!子供だと思って気を抜いた貴様がツマラン兵士だったと言う事だ。
俺は弱い者と女は殺さない。」
AMF全開で強烈なジャミングを掛けながらシェンロンガンダムは闇に消えて行く

本当の任務は回収されたレリックの輸送を阻止する事だったのだが警備が厳重だったため
結果的に無差別テロになってしまった



後書き:単純にゴヒがなのはさんを女呼ばわりする話が書きたかっただけですスンマセン
812通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 06:46:55 ID:???
>>807
流派東方不敗か?それかゲルマン忍法?
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 10:51:12 ID:???
月光蝶はロストロギアに含まれるのかな?
あれ科学技術の塊みたいなもんだけど
814通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 11:51:05 ID:???
一応含まれるんじゃない?
文明崩壊クラスだからランクは低いだろうけど。
815通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 12:42:15 ID:???
>>812
零式防衛術です。
816通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 16:02:13 ID:???
>>815
ちょwwwwおまwwwww
817通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 17:17:01 ID:???
>>814
でもさ、なのはで言う世界って星一つ分程度にしか思えないんだけど、管理外世界地球なんて呼ばれてるし。
818通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:41:58 ID:???
>>811
やったッ!!さすがボクらのネタキャラごひ!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
819通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:21:55 ID:???
>>815
螺旋!!
820通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:45:47 ID:???
>>815
アニキャラ板クロススレに行けw
821通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:19:46 ID:???
管理局本局・聖王教会という権力側で支援も十分なトップエリート部隊である機動六課に居て
違和感がないガンダム主人公って少なく感じる。
822通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:28:52 ID:???
>>821
マスター・ピース・レイヤーは?
823通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:37:56 ID:???
閃ハサのハサウェイだと六課と戦う側になりそうだな。
824通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:38:30 ID:???
コロ落ち知ってる人が何人いるのか。
825通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 22:42:31 ID:???
>>823
で、最後は銃殺ならぬ砲殺ですか
826通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:11:34 ID:???
>811
うーん、魔法には非殺設定があるから容赦なく当ててくるような気が…
しかも管理局の白い悪魔だしな……
827通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:15:12 ID:???
管理局の白い悪魔wwwwww
828748 ◆OFvYbY6.e. :2007/07/10(火) 23:19:50 ID:???
ごたごたから帰ってきました。
2週間(?)程スレを見られない間に、考察がすごい展開になっていてビックリしてます。
「月に花 地には魔法」の続きは週末か来週になりそうです。
気長に待っていただけると幸いです。
829通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:20:27 ID:???
白い悪魔を名乗るならその力を危険視されて上層部に飼い殺しにされないと駄目だろ。
830811:2007/07/10(火) 23:28:28 ID:???
>>826俺もそう思うんだけどバイク乗ってるし威嚇射撃ぐらいで済むのではないかと思いますた。
ガンダム自爆がやりたいけどどうしたもんかねえ
831通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:33:30 ID:???
>>830
管理局は結構非情なところがある組織だから問題なくね?
832通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 23:46:28 ID:???
非殺しても二次災害で死ぬ可能性もある。この点は不殺してるキラも同じだ、こいつがな。
833通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:06:22 ID:???
まあ非殺傷設定でも衝撃はしっかりあるからなショック死とかはありえる。
834通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:10:18 ID:???
>>828
もちろん何時までも待ってます。全裸で。
835通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:14:24 ID:???
>>834
少し頭、冷やしてアムロスレに帰ろうか…
836通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:35:50 ID:???
オスカーが「後の魔導師のためにぃぃぃぃ」とか叫びながら散る姿が
唐突に思いつきました。
837通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 02:00:32 ID:???
>>829既に三人纏めて機動六課に押し込まれて飼い殺しにされてると思う。
成果を認めたと言うよりは厄介払いしたかっただけ
838通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 02:52:55 ID:???
>>837
六課ってトカゲの尻尾部隊だしな。
短期間での解散がほぼ確定的だから、逆に若手の修行場としては丁度良いんだろうか…。
839通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 06:57:15 ID:???
>>837‐838
六課は上層部の命令ではなくはやての意思とカリムの予言で設立されたわけだが…
なのはとファイト、その他スタッフを引っ張ってきたのははやてじゃん。
840通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 10:19:15 ID:???
設立って上層部に認められなくてもできるものなのか?
841通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 16:03:35 ID:???
陸海空の三提督が設立認めてるしなぁ
842通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 18:28:29 ID:???
>>840
できる
はやてはかつて一日でSランク魔導師になり、いまや総合SSランクのスーパーエリート。
しかも聖王教会、伝説の三提督、アースラクルー、海との強力なコネがあるのでどうとでもなる。
でなきゃ、リミッターつけて弱くしてまで各部署のエリートを集めまくったり、六課の施設を整えるなんてできない。
843通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 19:58:51 ID:???
お前ら官僚組織なめとらんか?

全員が賛同しててもしかるべき部署の判子がなけりゃ無効だし、
どんな偉いさんがごねても判子がそろってりゃ「上層部が認めた」ことになるんだよ。

>>839
目的はともかく名目上は『トカゲの尻尾』だね。
はやて本人が「表向きは」そういってなかったっけ?
844通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:16:04 ID:???
>>843
だって時空管理局なんだもん。
845通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:23:51 ID:???
>>843
それにしてもトカゲの尻尾というだけで納得するような上層部なのか管理局は?
846通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 20:56:17 ID:???
一年限定とはい六課の設立編成を認めた管理局人事部は凄いな。
847通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:32:05 ID:???
>>845
いや、納得しとらん人間はごろごろいるだろ普通。
ただ本音(解釈の怪しい予言の阻止のため)言ったら絶対通らないだろうというだけで。
848通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:37:23 ID:???
官僚組織の中身なんて国で色々だからなあ、制度次第で変化するし一概にこう!なんて言えんだろ。
中国なら上層部が言ったら一発でひっくり返る。
849通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:41:23 ID:???
判子って簡単に押してもらえるもんなのか。
850通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:42:16 ID:???
>>849
まぁ、判子押す面子が半分ぐらい身内関係だからなぁ
851通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:43:49 ID:???
つかアースラクルーを初め海の連中は信じてるんだからそっちで設立すりゃいいのに。
852通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 21:51:31 ID:???
実は六課の隊舎や施設はゼネコンとの癒着の産物。
853通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 22:44:42 ID:???
つまり機動六課は管理局が余った予算を消化するために作ったということか。
854通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 23:08:53 ID:???
年度末だ! とにかく金使って来い!!

こうですか?わかり(ry
855通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 19:46:14 ID:???
6課に馴染んでいるカミーユとか想像できん…
856811:2007/07/12(木) 21:34:36 ID:???
トレーズ様のエレガントさをやりたいがために色々考えてるんだが前フリ長くなるしどうしよう?
時空管理局に地球圏統一連合が崩壊させられないとOZ出せんし、うーん
857通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 21:36:39 ID:???
>>856
まずは薔薇の風呂に入って考えるんだ!
858811:2007/07/13(金) 21:41:30 ID:???
>>857考えれば考えるほど突っ込みたいネタが増えてゆく困った象
とりあえずリンディ提督がリリーナの父さんブッ殺すのはやりたいと思ってる
859通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 22:24:50 ID:???
さすがに>>858は「ねーよ」と思った。
860通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 22:45:50 ID:???
>>858
なんというなのはヘイト
861リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:37:07 ID:???

「武ちゃ丸の馬鹿野郎……もうあれから一週間も経つってのに、電話一本よこさないなんて……」

大阪のアパート「ロンデニオン荘」に祖父と住むタコ焼き職人の卵、ススムは
さっぱりはかどらない算数の宿題を前に西日に照らされる街を眺めながら、
誰に語りかけるでもなくそう呟いた。
それというのも親友の武ちゃ丸が旧友の危機に家を飛び出し、
以来一切の連絡が途絶えてしまい、気になって何も手に付かない状態が続いているためだ。
だからこうしてちゃぶ台の上のざら版紙を前にしてもさっぱり手は動かない。
……まぁ、多分にススムの言い訳じみた面もあるのだが、
こうして時間だけが意味も無く過ぎていく日々が続き、自分の毎日にとって
いかにあのトラブルメーカーな友達が重要な存在であったかをススムは実感していたのだった。

「ススム! テレビや! 今すぐテレビ見ぃ! 2ぃやで!」

ふと窓の下を見ると、散髪に行っていた祖父が息を切らせながら走ってきて部屋のススムにそう告げる。
一体何事だと思いつつもテレビをつけ、チャンネルを合わせると、
そこにはぼろぼろの新幹線が映し出された。記者が聞き取りやすくゆっくりと語る内容は
彼には専門的でわからない事が多く、一体なぜじーちゃんはこんなのを見せたんだろう……
と、思ったその時、画面の刑事とともに映っている二人の武者頑駄無の内の一人に眼が吸い寄せられる。
忘れるわけも無い。この一週間自分の頭から片時も離れた事の無い親友、武ちゃ丸の姿だ。
いつの間にか部屋の中に戻っていた祖父はススムに語りかけ始める。

「……ススム、これな、堕悪闇軍団と武者頑駄無が戦って起こった事件なんやて」
「堕悪って……武ちゃ丸が言ってた、武ちゃ丸達の、敵……」
「多分、これが原因で武ちゃ丸は家に連絡せえへんかったんや。
 自分に関わっとったら、ススムまで危険な戦いに巻き込んでまうさかいな」

ススムは青ざめた顔で、その先の答えを理解しつつもそんな事は無い、
あってほしくないと希望を込めて祖父に武ちゃ丸が連絡さえよこさないその理由を訊ねる。

「じゃあ、武ちゃ丸は……」
「……もうここには帰って来ぇへんかもわからへん」


巻之九「再会の街、福岡なの!」
862リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:38:20 ID:???
その夜、就寝時間になってもススムは悲しみと不安に苛まれ、
いつしか布団に潜り込んだまま嗚咽を漏らしていた。
祖父はその様を見かね、障子の向こうから優しく話しかけた。

「なぁススム、ちょっとじーちゃんの話聞いてくれへんか?」

ススムは返事を発しなかったが、祖父はそれを無言の肯定と受け取り話を続ける。

「早いもんやな、武ちゃ丸が家に来てからもう半年もたっとるんやなぁ。
 いつかはあいつも自分の使命を果たさなあかん時が来ると思うてはおったけどなぁ……
 けどな、ススム。じーちゃんは武ちゃ丸を家族や思て暮らしてきたんや。
 ススムはどないや? 誰にもわからへんススムだけの気持ちがあるはずや」

そこで、布団の中からとはいえようやくススムは祖父と言葉を交わし始める。

「ボクだけの……気持ち……?」

そして武ちゃ丸に対する自分の気持ちを改めて見つめなおす。
いつもいつも勝手な事ばかりして、自分達をひっかき回す武ちゃ丸。
けれどもタコ焼きの腕前だけは自分と同等までに上達した武ちゃ丸。
いつもだら〜っとしていて、見ているだけで力が抜けていくようなやる気の無い武ちゃ丸。
そのくせ肝心な時は黙って自分や祖父のことを支えてくれる武ちゃ丸。
気が付くと、ススムの心の中は武ちゃ丸の笑顔の想い出で満ちていた。

「ボクは、ボクは……武ちゃ丸にもう一度会いたい! じーちゃん!」

布団から飛び起き、涙でぐちゃぐちゃの顔のまま祖父に飛びつくススム。
ススムの祖父はそっとその肩を抱き、笑顔でススムにこう話しかけた。

「答えが出たようやな。じーちゃんはわかっとるで、ススムはええ子や。
 そやからこっちの事はなーんも気にせんと、好きなようにしてかまへん。
 学校にはじーちゃんから言うとくさかい、すぐに行き!
 それに、大事な忘れ物も届けなアカンしな」
「じーちゃん……うん!」
863リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:40:11 ID:???
直後、淀川べりの土手にあの日武ちゃ丸が忘れていった武装を積んだ
タコ焼きの屋台を引くススムの姿があった。
今の自分には武ちゃ丸が必要だ。武ちゃ丸に会うまでは帰らない。
そう思いながら、祖父の知人の長距離トラック運転手が待つ駐車場に向かっていた。のだが……

「なかなか着かないなぁ……けど、武ちゃ丸にはコレが必要なはずだ。
 こんな事でへこたれてなんか……ん?」

ススムが屋台の重さに挫けそうになり立ち止まった瞬間、爆音を上げて
武者丸の鎧の肩ブースターが点火した。

「武ちゃ丸のアーマーが!? まさか……武ちゃ丸の元に導いてくれるのか?」

ブースターの後押しもあり、まるで電動アシスト自転車のようだとばかりに
ススムは鼻歌交じりで楽チン楽チンと勢いをつけて屋台を引くが、
それは孔明の巧妙な罠だった。

「……って、ドンドン速くなってるのは気のせい? いや、速くなってますよコレは!?
 あ、あば、あばばばばばばばばーっ!?」

その日、新たな都市伝説が誕生した。
音速の壁を超えて川べりの土手を疾駆する少年の噂はしばらくの間ワイドショーと
小学生の怪談話を大層盛り上げ、ついでに頑駄無軍団の忍者達を大いに混乱させたと言う。



翌日、AM11:27 福岡――

「かーっ、うまっ! これが本場の豚骨ラーメンかー!」

当の武ちゃ丸はススムの心配も知らず、ラーメンに舌鼓を打っていた。

「おい、がっつくな武者丸! 俺達はただラーメンを食べに来たわけじゃないんだぞ!?」
「うう……わかっとるって。そやけどもういっぺんだけ替え玉を……」
「キサマはーッ!!」
「お前らなぁ……」

周りの迷惑顧みず、小さな屋台で今日も仲良く喧嘩する武ちゃ丸とトッキー。
そしてそれをまた始まったかというもう慣れっこの領域に突入した態度で接するシンヤ。
軽く冷や汗を流しながら、なのははその店主である男に向かって話しかけた。
864リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:41:13 ID:???
「あ、あの、すみません……お騒がせしてしまって……」
「なーに、子供がそんなつまらない事気にするもんじゃないさ!
 そんな事よりそのラーメン、どうだい?」

そのラーメン屋台の店主……福岡は博多の街に流れ着いた武者頑駄無、號斗丸(ごっどまる)は
朗らかな笑顔でそうなのはに問いかける。

「はい! すごく美味しかったです!」
「そうかい! そりゃあ良かった! さぁ、どんどん食べてってくれよな!
 チャーシュー一枚オマケだ!」

それを聞いた號斗丸はとても上機嫌でなのはに対しサービスを良くする。
こうしたやり取りを横目で見ながら、シンヤと念のため普通の動物のフリをしているユーノは
目と目で合図を送り、前日に目の前の號斗丸の親友、鋼丸から聞いた話を思い返していた。


「……號斗丸が連絡に応じない? それで鋼丸先輩は福岡まで……」
「あぁ。俺もそうだが爆流師匠も心配なされていた。
 アイツの事だからめったな事はないと思うんだが、どうにも不安が拭えなくてな。
 俺が直接店に行ってもあの頑固者はきっと答えてくれんだろうし、
 代わりに何とか理由を聞き出してくれればと思ったんだが……」

神妙な面持ちでトッキーに相談を持ちかける鋼丸。
それを見ながらなのはは右のこめかみの辺りを人差し指でトントンと叩きながら、
何かを思い出しそうで思い出せないでいた。

「あれ、爆流さんって何だか聞いたことある名前のような……」
「ホラなのは、覚えてない? ドリルの人だよ。ドリルの」
「あぁ、そっか! ドリルの人だ、ドリルの!」
「爆流頑駄無もロクな覚え方してもらってないなぁ……」

妙な事で盛り上がるなのはとユーノとそれを醒めた目で眺めるトッキー。
そんな彼らをじとっとした目で見つめながら、
鋼丸は本当に夢者遊撃隊に任せても良いものだろうかとそこはかとなく不安を抱いていた。
865リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:42:13 ID:???
(なのは、食事も良いけどちゃんと理由を聞かないと……
 鋼丸さんが言うには號斗丸さんは相当な実力を持った武者だそうだし、
 不確定要素が多い現状じゃ是非とも味方につけたい人だ。ここはしっかり決めないと)
(うん、分かってるけど……號斗丸さん、何だかラーメン屋を本当に楽しそうにやってる。
 もし本当に戦うのが嫌になっちゃったのなら、それを無理矢理連れ出すのは
 悪い事なんじゃないのかな……って、ちょっと考えちゃったの)

痺れを切らし、念話でなのはにハッパをかけるユーノだったが、
なのはは楽しげに働く號斗丸を見て話しを切り出すタイミングを失ってしまっていた。

「はーっ、ごっそさん! ラーメンうまかったで、號斗丸!」
「そうか! ありがとうよ!……とはいえ、ナツミさんのOKはまだ出てないがな」

聞きなれない名前を耳にした武ちゃ丸はとぼけた顔で問いかける。

「ナツミはん? OKって何や?」
「ワケあってな。今世話になってるこの店の本当の店主だ。
 お? ウワサをすれば……ホラ、彼女がそうだ」

號斗丸が示した方向に一斉に目を奪われる新生夢者遊撃隊男性陣。
なぜなら、彼女はそうするに値するだけの存在だったからだ。

「ただいまっ! 出前のドンブリ、回収して来ました!
 あら? 武者頑駄無さん……という事は、皆さん號斗丸さんのお友達ですか?」

地味な服装にぼろぼろの運動靴、つぎはぎだらけのエプロン。一見するとみすぼらしくもあるが、
それら全ては彼女の魅力を光り輝かせるための引き立て役として存分に作用している。
端を二つに分け、それぞれリボンでまとめた腰まである茶色がかった黒髪のロングヘアー、
深く、吸い寄せられるようなどこか憂いを秘めた濃い漆黒の瞳。
そして何より地上の物とは思えない柔らかな暖かい春の陽射しのようなその笑顔。
シンヤも、ユーノも、果ては武ちゃ丸やトッキーさえも彼女から目を離すことが出来なかった。
何のことはない。その少女、ナツミは頭に「超」の付く美少女だったのである。
866リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:45:06 ID:???
いかにも悪巧みをしていそうな笑顔を浮かべ、武ちゃ丸は早速號斗丸をいじり始める。

「なんや、どーのこーの言うてホンマはナツミはんカワイイからここにおるんやろ?」
「ち、ちちち……ちっがーう!!」
「ム゙ッヂャ!!」

顔を真赤に染めた號斗丸は不埒な武ちゃ丸に思わず鉄拳制裁を下してしまう。
体術にも長けている事で知られる號斗丸。そのパンチの威力は半端ではない。
香港のカンフー映画さながらに豪快な吹っ飛びを見せ倒れこむ武ちゃ丸。因果応報である。

「……で、本当の所はどうなんです?」
「今、彼女の元を離れるわけに行かないと言うのは本当だ。
 約半年前、超時空転移装置の暴走で俺がこの街に飛ばされた時……」

やっと話のきっかけが掴めた為、ぶっ飛ばされた武ちゃ丸はいつもの事と華麗にスルーして
トッキーは號斗丸と話を続ける。

「……時空から放り出された俺は自分の身を守るのに精一杯で、
 何が何だかわからないままこの街に跳ばされた。その場所がこの屋台……ナツミさんの所だった!
 しかしその時、そこのずん胴鍋に頭から突っ込んでしまって、
 中で作られていた彼女の父親秘伝のスープとそのレシピを台無しにしてしまったんだ」
「あ、頭から? 煮えたぎるスープに!? ……あの、よく生きてられましたね」
「その程度、炎水の境地を極めた俺にとっては造作も無い事だ」

しごく真っ当な感想を述べるなのはと微妙にかみ合わない問答を交わす號斗丸。

「だが彼女は、そんな俺を責めるどころか逆に火傷を負った俺を手厚く看病してくれたのだ!
 そして俺は誓った! 行方不明の彼女の父親が帰ってくるまでに必ず失われたスープを完成させ、
 この屋台を守る事で彼女の恩に報いると!!」

いつの間にか瞳の中に炎を燃やさんばかりの勢いで身を乗り出して號斗丸は熱く語り、
その傍らではナツミが申し訳無さそうな暗い表情を崩せずにいた。
どうやらこの様子では鋼丸に色よい返事を伝える事は難しそうだ……と軽く頭を抱えていると、
隣に座っている武ちゃ丸がその話に何かを刺激されたのか、尋常でない態度をとり始めた。
867リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:46:22 ID:???
「屋台……うぅっ……シュシュムゥ〜……」

思わずトッキーも引いてしまうくらい表情を歪ませ、ぼろぼろと泣きじゃくり始める武ちゃ丸。
周囲は皆、そんな武ちゃ丸をなだめたり慰めたりするのに気をとられる。
近くで待機している鋼丸から緊急連絡が入ったのはまさにそんな時だった。

『みんな、今すぐそこから離れろ! 未確認の反応が高速で……』

だが、時はすでに遅かった。再びハリウッドのCG技術もビックリなアクションで
強烈に吹っ飛ばされる武ちゃ丸。もはや一芸の領域である。
そして例によってトッキーは武ちゃ丸の安全をこれっぽっちも振り返らずに、
土煙や噴煙の中から徐々に姿を現すその突っ込んできた物体を冷静に観察し、
意外な正体に驚かされていた。

「こ、これは……武者丸のアーマーじゃないか!?」
「武ちゃ丸の!? 確か忘れて来たって……って言うか心配くらいしてやれよトッキー」
「あぁ、あいつならこの程度でどうにかなるタマじゃないさ」

それを聞きつけ、瓦礫を押しのけ怒る武ちゃ丸。

「くぉら、斗機丸! オマエの冷たさにワイが泣いたで!」
「だ、大丈夫、武ちゃ丸君!?」
「イテテテ……なのはは優しいええ子やなぁ。どっかの冷血漢とは大違いやで……ん?」

ふと胸が騒ぎ、東の方を武ちゃ丸が仰ぎ見ると、
アーマーの進路の後を追うようにゆらゆらとやってくる幽霊のような人影と、
その人影が引くぼろぼろのガラクタに武ちゃ丸は目を奪われた。

「ひょ、ひょっとして……シュシュムか!?」

「ムチャ……ムチャ……」と、うわごとのように繰り返し、なぜかピチピチと跳ねる魚を抱え、
真っ白に燃え尽きてしまった某ボクサーさながらの容貌をしたその人影の瞳は、
武ちゃ丸の一言に反応し、生気を取り戻した。

「む……武ちゃ丸……会いたかったよぉ〜!!」
868リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:48:06 ID:???
「シュ、シュシュ……ハッ! な、何しに来たんやシュシュム!」

武ちゃ丸はその顔を見てふらふらと飛びつこうとしてしまう。
しかし、すんでのところで踏ん張ってススムに背中を向け、そのまま震える声で彼を怒鳴りつけた。

「え? 何をって、ボクは武ちゃ丸が忘れた鎧を届けに……
 っていうか鎧に引っ張られて……しかも正しい意味でのマッハで……
 それに、ボクはキミにどうしても会いたくて……」
「知らん……知らん! ワイはもうシュシュムの間抜けな顔見て過ごすのは飽き飽きしたんや!
 鎧だけ置いたらちゃっちゃと帰り、目ざわりや!」
「……!」

ススムの脳裏に、祖父の一言がフラッシュバックする。
――自分に関わっとったら、ススムまで危険な戦いに巻き込んでまう――
――もうここには帰って来ぇへんかもわからへん――
ススムには武ちゃ丸の覚悟も何もかも分かっているつもりだった。
だが、まだ普通の小学五年生であるススムは、それを素直に受け止められるほど大人ではなかった。

「何だよ、それ……ボクらがどれだけ心配したと思ってるんだよ!?
 自分ばっかり何でも勝手に決めるなよ……!」
「よ、余計なお世話や!」
「武ちゃ丸がどう思ってようと……ボクらは家族じゃないか、友達じゃないか……
 今更一人だけ何も言わずに危険な世界に戻ろうだなんて、
 こんな事でさよならだなんて、ボクは絶対に許さないからな!」

感情の爆発に流され、周りの視線も省みず次々とまくし立てるススム。
もともと口が上手ではない武ちゃ丸は次第に押され、ついに逆切れを起こしてしまう。

「う……や、やかましわーいっ! シュシュムのどアホ! もう絶交や、絶交!」
「絶交……? あ、おい、待てよ武ちゃ丸、武ちゃ丸ーっ!」

そういい残し、その場を走り去っていく武ちゃ丸。慌ててトッキーはその後を追うが、
その瞳に光るものがあった事をトッキーの光学センサーは見逃さなかった。
869リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:49:10 ID:???
「何が絶交だよ……武ちゃ丸の、武ちゃ丸の大馬鹿野郎……!」
「あの……大丈夫ですか?」

ショックでその場にへたり込むススムに迷わず声をかけるなのはを見て、
しょうがないなと言った顔をしながら、シンヤはぶっきらぼうに
ポケットの中からティッシュペーパーの袋を取り出し、ススムに手渡した。

「涙はそれで拭いとけ。どーでもいいけどお前、ここは道のど真ん中だぜ?」
「ご、ごめん……ところで君達は……?」
「うん……あの、実は……私達も武ちゃ丸君の友達なんです」
「武ちゃ丸の、友達……君達も?」

そこに號斗丸が三人の後ろからやってきてススムに肩を貸しながらこう言った。

「まぁ、何だ。ここじゃ人通りも多いし、とりあえずうちの屋台で話をしようか。
 ……それと鋼丸、お前もどこかその辺で聞いてるんだろ? 顔くらい見せたらどうだ?」

それを聞いて、建物の影から依頼した手前遊撃隊を放っておけなかった鋼丸が姿を現す。

「やはりさっきので気付かれていたか、號斗丸」
「当たり前だ。どれだけの付き合いだと思ってる? 」
「……そうだな、互いに長い付き合いだ。本当にな」

どこかハッキリしない鋼丸の態度を見て、號斗丸は何かを察し、少し語尾を強めた。

「……お前こそどういうつもりだったんだ? 言いたい事があるなら直接聞けばいいじゃないか。
 他人に任せるなんてらしくないぞ。それとも何か含むところでもあるのか?」
「な、俺はただお前に余計な心配をかけまいとだな……」
「ま、まぁまぁまぁ! えと、お話しするんじゃなかったんですか、號斗丸さん?」
「あぁ……スマナイ。話は二人でつけよう、鋼丸。
 ナツミさん、申し訳ありませんが店とこの子達をお願いします」
「あ……ハイ……」

武ちゃ丸とススムにつられてか、こちらまで些細な事から険悪な雰囲気を漂わせる號斗丸と鋼丸。
その場はなのはの取り成しで事なきを得たが、
二人の間の不穏な空気とナツミの不安そうな顔色だけは妙に尾を引いていた。
870リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/13(金) 23:50:48 ID:???
「そりゃ武ちゃ丸が悪い! 仮にも家族に何にも言わずに家出だと? あのアホふざけやがって!」
「まぁまぁ、シンヤ君落ち着いて……」

ススムから今回の一件に至る経緯を聞いたシンヤは憤慨していた。
自分の話を聞いてくれたことで少し安心したのか、
ススムは逆に彼らと武ちゃ丸の関係について質問を返してみた。

「でも、君達はどうして武ちゃ丸の仲間だって……」
「俺は刑事やってるオヤジが代わりに付いてけっておっかなくてさー。
 ま、俺としちゃトッキーがまた無茶しないか見張る事も出来るし、
 悪くは無いかなとは思ってんだけどさ」
「私は……そ、そう! 私も大体そんな感じ! ホント、世の中のおとーさんって横暴だよね!」

なのはは一般人の前でいきなり「自分は魔法少女です」と電波な事を言い出すわけにも行かず、
心の中で父、士郎に全力で謝罪しながらシンヤに話を合わせた。

「けど、武ちゃ丸も結構無茶苦茶だぜ。俺たちには何にも言わないくせに、
 なんでススムだけはそんな風に言い出したんだ?」
「!……それは……」

その理由を問われ、ススムが顔を曇らせるのをカウンターで聞いていたナツミは見逃さなかった。

「きっと、武ちゃ丸さんはススム君に危ない目にあって欲しくなかったから……
 ホントはススム君も分かってるんでしょう、武ちゃ丸さんの本当の気持ちを?」
「分かってる……分かってるけど……」
「ススム君の気持ちは分かる……でも、私には武ちゃ丸さんの気持ちの方が良くわかるわ。
 親しい人が危険な目に会うなんて、想像するだけでどうにかなってしまいそう……」
「え、それって……」

ススムがその真意を問おうとした瞬間、隣に座っていたなのはがすごい勢いで立ち上がり、
ユーノもまた籠から飛び出して武ちゃ丸が去っていった方に向けて駆け出していき、
それを見たシンヤもすぐに事態を把握し、
ぽかんとしているススムとナツミをその場に残して二人の後を追っていった。

(なのは、気付いた!?)
(うん! ジュエルシードが、この近くに!)

状況を確認しあうユーノとなのは、そしてそれを追うシンヤ。
しかし、先を急ぐ三人は後ろからススムが後をつけて来ている事に気が付いていなかった。
871リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/14(土) 00:13:49 ID:???
「いたいた……オイ、武者丸、隣いいか?」
「…………」
「……座るぞ? 全く、あれじゃどっちが冷血漢だかわからんな、武者丸」
「…………」
「事情は知らんが、少しは話くらいしたらどうだ。友達なんだろ?」
「…………」
「参ったな、こうもだんまりを決め込まれては何も分からないじゃないか。
 できれば黙秘権の行使は別の機会に願いたいんだがな?」
「…………」
「相変わらずつまらんとこで意地っ張りなんだから……」

武ちゃ丸を追って、近くのデパートの屋上でたそがれているのをようやく発見したトッキー。
しかし武ちゃ丸の態度はすっかり頑なになってしまっていて黙して語ろうとせず、
無二の戦友であるトッキーの呼びかけにも答えようとはしなかった。


程近くの雑居ビルでそんな彼らがいるデパートを見やりながら、
一人の少女が何者かと連絡を交わしていた。

「……うん。私は一人でも大丈夫だよ。すぐに戻るから、そっちはお願いね。
 心配要らないよ。今日もいつもみたいにすぐに終わらせるから……
 うん、うん。……うん、わかってる。じゃあまた後でね、アルフ」

ビルの屋上、給水塔の上に立つ少女は連絡を終えると呼吸を整え、
その手に三角形の稲光のような金色の輝きを持つアクセサリーを握り締め、天高く掲げる。
次の瞬間、眩い光に包まれた少女は黒い衣に身を包み、瞬時に空高く舞い上がって
空中から再びデパートの位置を確認し、キッとその奥を見透かすかのように鋭い視線で見据え、
誰に聞かせるでもなくポツリと呟いた。

「ジュエルシード……今度のも、必ず……!」

戦いの風は、もう間もなくこの街に吹き荒れようとしていた。
872リリカル武者○伝 ◆IsYwsXav0w :2007/07/14(土) 00:15:12 ID:???
次回予告(ねくすとぷれびゅう)

「ぶつかる事で深く結びつく友情と言うけれど、話さないとわからない事もきっとある」
「だから、僕らは誰かが悲しみに暮れた時はそっと手を差し伸べる。きっとそのためにここにいる」
「博多の町を舞台に、発動したジュエルシードを巡って私と争う事になる謎の女の子!」
「そしてひび割れた武ちゃ丸とススムの友情、揺らぐ號斗丸さんと鋼丸さんの絆の行方は、
 さらに號斗丸さんの爆弾発言とは!?」
「次回、SD頑駄無対魔法少女 リリカル武者○伝、巻之拾!」
「『されどその拳は烈火の如く! 対決、もうひとりの魔法少女やでっ!』」
「リリカルマジカル、頑張ります!
 ……ところでユーノ君、さっきナツミさん見てぼーっとしてたけど、どうかしたの?」
「えぇ!? そ、それは、その……そう、何でも無い、何でも無いよ!」


登場武者符亜意留(ふぁいる)

鉄機武者鋼丸 [テッキムシャハガネマル]
出典:新SD戦国伝 超機動大将軍編
モデル:ΖII

地中に埋まっていた巨大な機械仕掛けの巨人、機動武者大鋼にインスピレーションを受けた
超将軍・爆流頑駄無によって作られ、完成した史上初の可変・分離式鉄機武者。
創造者の爆流を父とも師とも崇めていて、剣法の流派も同じ機陣鉄剣流。同門の號斗丸とは親友。
飛行形態の目牙守羽多(メガシューター)に変形する他、
自らの体を分離して號斗丸達他の武者の強化武具やサポートメカとして分け与える事も出来る。
喜怒哀楽の人格を初めとした「心」もほぼ完璧に与える事に成功しているが、
怒りが頂点に達すると人間に近い八頭身の体型と桁外れの怪力を持つ「金剛鋼丸形態」に変形し、
我を忘れて破壊の限りを尽くしてしまうのが欠点。
後に鋼丸の稼動データを元に、パワー重視の試作零号機「爆進丸」も遅れて完成した。
日本では広島のお好み焼き屋台村で働いていた。
ちなみに説明書漫画でお茶を飲んでいたかと思えば、漫画版では食事をしなかったりする描写もあり、
彼が広島焼きを食する事が出来たかどうかは神のみぞ知るところである。
873通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 07:57:40 ID:???
GJ!
號斗丸の爆弾発言気になる…
874通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 12:49:53 ID:???
ギリギリまでこらえたが、ねくすとぷれびゅうで盛大に噴いた。
今のところ全敗だwwwww
875通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 18:08:47 ID:???
GJ!
涙はそれで拭いとけふいた
武ちゃ丸はまだわかるけど、シンヤお前まで…
876811:2007/07/15(日) 23:03:25 ID:???
仕事明けでグッタリしながらググってたらビックラこいた
レディ・アンは19歳。サリィやノインも若い若いwwww
877通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 09:38:08 ID:???
レディがなのはと同い年と申したか
878通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 11:01:55 ID:???
うんおもいっきし
879通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 12:48:39 ID:???
>>872
GJ!続きが楽しみだ
880通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:31:14 ID:???
管理局終わりすぎだろうwww
V時代の連邦や種死の連合より駄目な組織だ。
881通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:34:58 ID:???
と言うことは、そろそろバイク野郎の出番かw
地球クリーン作戦ならぬ管理局クリーン作戦発動だなw
882通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:55:31 ID:???
本局だけでなく各世界の代表が出席している公開意見陳述会を
偽情報で五飛以外のW4人組が急襲だな。
883811:2007/07/17(火) 00:31:07 ID:???
>>882なるほどその手があったか。思い付かないから没にしようとしてたよ
しかし地球圏統一連合が管理局に滅ぼされる話書くだけなのに分量増え杉だ。
何時書き終わるのだ?
884通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 00:37:24 ID:???
>>883
だがしかし16話を見る限り地球圏統一連合相手ですら管理局は負けそうな勢い。
885通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 00:39:12 ID:???
>>881
バイクw
クロノあたりがモドラッド艦隊に特攻するのかw
886通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 04:06:23 ID:???
聞いた話によると管理局の歴史は100年に満たないとか。
それで設定ほど影響力を持ってるなんてどんだけ〜

あ、あと管理局が質量兵器を否定して魔法を重視しているのは、
環境にクリーンwだかららしいですよ?
887通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 04:44:52 ID:???
>>886
バイク決定だなw
888通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 05:14:34 ID:???
地球クリーン作戦だなwww
889通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 08:32:44 ID:???
>聞いた話によると管理局の歴史は100年に満たないとか

それだけの期間であれだけの影響力持てるなんて
一体何をしでかしたのやら……
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
890通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 11:39:48 ID:???
>>886
100年程度は聖王教会の説明のからだな。
>聖王教会
>次元世界において最大の規模を誇る宗教「聖王教会」
>聖王教会および教会騎士団はロストロギアの保守管理も行うため管理局とも縁が深い。
>聖王教会のほうがロストロギアに関わってきた歴史は長いと思われるので、
>100年程度の歴史の管理局よりもロストロギアについて熟知していると思われる。

最新情報だと管理局は150年くらい前に平和と安全の為に設立されて、質量兵器を根絶してロストロギアの使用も規制した。
そんで比較的クリーンで安全な力として、魔法文化が推奨されるようになった。
ちなみに古代ベルカ世界がアボンしたのも150年ぐらい前らしい。
891通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 11:56:31 ID:???
管理局的に魔法で動いていればオールオッケーなんだから、
魔力駆動式バイク戦艦があってもおかしくないな。うん、たぶん。
892通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 12:18:18 ID:???
>>891
でもあれだけ巨大な物が疾駆すれば
人や街、自然に被害が出ないようにするのは至難の業だ。
さすがにそこまで狂った真似はしないと思いたいのだが・・・
893通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 12:45:41 ID:???
>>890
え、まじでベルカが滅亡したのってほんの150年前?
どこが古代だよ! 日本でいやちょうど黒船来航の時期じゃねーか!
昔ではあっても近世、ヨーロッパなら近代、断じて古代じゃねーだろ!
古代っつったら少なくとも千年以上昔じゃねーとまずいだろ!
894811:2007/07/17(火) 18:53:01 ID:???
魔法少女リリカルオペレーションメテオ-外伝-

地球圏統一連合はその成立から軍事色の強いモノであった。
コロニー建造における各国の疲弊から起こる度重なる紛争を一気に解決する手段
として地球圏統一連合を創設したものの勢力拡大に伴い連合こそが巨大な支配組織
に変貌してしまい主力MSリーオーの宇宙配備が完了した頃には
スペースコロニーの軍事占領にまで至ってしまった。

一方でプロトタイプリーオーの概念が提案された頃に連合傘下の深宇宙開発局では
遅々として進まない火星開発を打開するために莫大な予算を投入し空間転移を可能せしむる
フォールドシステムの初実験に成功した。
だが旧冥王星軌道からでも快調に地球へ通信出来る筈の小型探査機の幾つかが未知の時空
に消えていた事に対して疑念を抱いた技術者はおらず問題も後におおむね解決されたため
連合上層部は開発局の意見を少しは汲む形で全長がMS輸送船に匹敵する実用型フォールドシステム
を搭載した深宇宙探査船ピースミリオンと超大型宇宙戦艦リーブラの建造を承認した。
だが起工一年目に巨大過ぎるリーブラの推進系に致命的な欠陥が発見されたため予定が大幅に遅延し
改修に三年もの歳月を要したため本来は2番艦のピースミリオンに人員と建造資材が優遇され
工期繰り上げであっさり進水してしまった。
だがその頃の連合上層部は威信をかけて建造したピースミリオンが破滅の引き金になるとは思いもしていなかった
895811:2007/07/17(火) 18:54:20 ID:???
アフターコロニー175年-新暦56年


コロニーの管制室に匹敵するピースミリオン艦橋にセプテム大佐は居た
だが彼が特段優秀だったワケではなく地球圏統一連合宇宙方面司令部司令官クラレンス将軍の息子
だったため圧力以前に完全なコネで地球圏最大最強の戦闘艦の最高指揮官に就任した。
外宇宙機動艦隊所属-深宇宙探査船ピースミリオン(当然ながら単艦である)の
リーオーと少数のドラゴスが約200機(艦内工廠でも生産されるため多少数が増減する)搭載の格納庫の中
では無重力状態の中、作業員が火星で運用試験を行うトールギスの収容作業に追われていた。
「固定手順3B完了」一つの作業手順が完了するごとに船内放送が流れる
「このデカいリーオーが大気圏を飛ぶのか?」「いや常識的に考えて宇宙用だろ」
作業員はトールギスを前にそんな会話を交わす。プロトタイプリーオー、
彼らは自分達が取り扱う機材についてそう聞かされていた。
重装甲の機体を大推力で制御すると言うコンセプトで開発され完成すれば強力な機体に仕上がる筈
であったがそれはパイロットの身体に15Gもの負荷をもたらし何人ものテストパイロットを再起不能
にしたため通常の人間では扱えないとの結論に達し製作中の試作機の完成を以って計画は中断された。
「ジャジャ馬の積み込みは済んだかね?処女航海が遅れては査定に響く」
長官席でふんぞり返っているセプテム大佐を見て艦長が侮蔑の表情を一瞬浮かべたが
無視しているのか気にも留めていないのかは定かではないがセプテムには何処吹く風である。
艦長が命令を発令する
「空間移動スタンバイ!フォールド目標、火星外縁。座標チェック!月軌道を離脱後フォールドする」
女性通信士官がパネルを操作しながら最大音量でマイクに言う
「フォールドシステムスタンバイ。全艦非常配置!動力システムチェック、オールグリーン。パワー収束」
機関室でフォールドエンジンが作動を開始する。
巨大な円柱形の金属――その周囲を様々なパイプが取り巻いている。鈍い音と共に運転を始めた
いよいよ秒読みが始まった
「8,7,6」
艦長から軍医までフォールド初体験の全乗員が緊張しながら掴まれるものにしがみついていたが
トールギスの御守りで乗り込んだドクターJ以下博士五人衆だけは意にも介さずにゼロシステム
の有効性について論議していた。
「4,3,2」
ピースミリオンの殆ど全電力を注ぎ込まれたフォールド機関が臨界点に達する。
「…ゼロ!」
観測していた月基地視点ではピースミリオンが光に染まりながら自爆したようにしか見えず
瞬間的に更にまばゆく輝いて消滅した。
だが24時間経っても火星圏から到着報告が送られてくる事はなかった。


896811:2007/07/17(火) 18:56:17 ID:???
フォールドの白光に包まれ宇宙ですらない空間に放り込まれた直後からピースミリオンが傍受できる
あらゆる周波数において意味不明の通信が湯水のように溢れている。
何しろ受信できるモノも言語すら判読不能なのである。
さらにいえばノイズにしか聞こえない凄まじい高出力雑音が全帯域に満ちている。
確かに電波は出ているのだがピースミリオンのメインコンピューターの性能では通信を解析できないのだ
困った事に実は親の七光りを凄く気にしていたセプテム大佐だけが渇を飛ばしていた
「早くフォールドシステムの修復と原因解明を急げ。地球への帰還方法を見付けねば我々は干上がる」
フォールドシステム責任者が官僚的答弁を始める
「メインユニットは過負荷で爆発しましたが予備部品は多量にありますので組み立てる時間さえあれば何とかなります
原因としては何の事はありません。単純にピースミリオンの巨大さを計算に入れ忘れていました。
今居る現在地が判明すれば座標計算が行えますので地球圏帰還の目処が立ちます。
なにぶんアラスカの実験施設ではリーオーを月軌道に転送するのが精一杯だったもので」
………………10秒後
血管を額に浮き上がらせて絶叫しようとしたセプテム大佐を艦長が宥めるように発言する
「お願いですから大佐落ち着いて下さい。備蓄物資は使い込んでも
半年は持ちますし艦内工廠でリーオーの部品と弾薬も供給できます」
だが少々落ち着いたセプテム大佐が危なげな発言をし始めた
「そうか、それならばリーオーの警戒機数を今の倍に増やしたまえ。ドラゴスの反応弾頭の使用も許可する」
会議室に通信士官から絶叫に近い報告が届いたのはその時である
「敵艦発見!単艦で接近中です!」
皆とうとう来る時が来たと覚悟を決めた
「動けるリーオーは全部出せ!ドラゴスも甲板に上げろ」
897811:2007/07/17(火) 18:59:03 ID:???
その頃ピースミリオンの出現を探知して警告通信を送ったが無視されたため接近していた
時空管理局巡洋艦ルクレシオンは目の前の巨艦に呆然としていた。
何故なら所属不明の全長1500b以上の超大型艦など見た事も噂も聞いた事が無かったからだ
当然ながら非管理世界の蛮族のフネだとは思いもしていない
一方ピースミリオンも光学観測で確認していたので通信は送っていた。
だが地球圏統一連合と時空管理局の通信技術は狼煙とデジタル暗号通信ほどの
格差があるためにお互いこれっぽっちも伝わらない。
「彼等は何者でしょうか?艦載機が持っているのは幻の質量兵器のようにも見えますが?」
創設時の実体弾兵器禁止規定に基ずきミサイル銃砲の類を時空管理局は全て放棄したため製造能力は既に失われていた。
トドメとして概念すら抹消しようとしたため現在では博物館にすら現物は残されてはいない。
「やはり直接乗り込んで話し合うしかないな」
そんなこんなで魔術師一人が臨検に向かったが
魔法の存在を否定して憚らない連合の兵士にはそれがマズカッタ
たまたま出撃していたピースミリオン第24哨戒小隊に所属する一人は
宇宙服無しで平然としている魔術師を見て発狂した
「アストロスーツを着ていない人間が生きている筈が無い……ブツブツブツ」
リーオーはパイロットの意思通りにドーバーガンの照準を調整してゆく
「止めろ!早く押さえるんだ!」
だが小隊長がそう叫んだ直後にリーオーは発砲した。
―――ゴッ!
デバイスの防御魔法のおかげで分厚いコロニー外壁を一撃で貫通する破壊力にしては
随分とショボい威力を発揮したがそれでも人間を殺すには十分だった。
「リーオー発砲!敵兵は戦死した模様…」
あまりに異常な事態が続いていたためにセプテム大佐は疲れていた。
「何をバカな事を!全機攻撃用意!!集中砲火で撃沈する!」
即座にリーオー部隊が発砲を開始し間を置いて甲板上に展開したドラゴスと
ピースミリオン主砲も攻撃を始めた。
898811:2007/07/17(火) 19:00:30 ID:???
ルクレシオン艦橋
「騙し討ちか!返り討ちにしろ!」
接近していたリーオーの半数ほどが腹立ち紛れの対空砲火で破壊され
残りも半壊してあらぬ方向に流されていった。
ルクレシオンはピースミリオンを時空魔導砲アルカンシェルで殲滅するために最大出力でチャージを始める
その間にも無数の砲弾や大小のビームが山ほど着弾していたがディストーションフィールド
を持つ艦船には効く筈が無い。バリアを張っているため攻撃の密度は下がったが次第に数を減らしてゆく
リーオーのパイロットが絶叫する
「これだけ命中して効かぬ筈が無い!フネならば沈む筈だ!」
「隊長!直接仕留めます!」
血気盛んな新米が興奮してルクレシオンに突っ込んでいった
だがその時ルクレシオンのバリアは主砲チャージの影響で出力が低下していたため
リーオーが粉砕される事も無く光の壁が浮き上がって突破するのに成功し船に取り付いた
「やったやったぞ!」
トリガーハッピーと化して興奮しながらマシンガンを装甲の薄いアルカンシェル本体や
艦橋に向かって乱射している最中に追い付いた20機以上のリーオーが
推進部にゼロ距離射撃を敢行しルクレシオンは沈黙した。

事の一部始終をハッキングした端末から見ていた博士5人衆
は大破漂流しているルクレシオンへの興味とコロニーへの先行き不安に思いを巡らせていた
「所詮は弱肉強食じゃのう。」(ドクターJ)
「コロニーを占領した連合ならばこうなるのも必然か」(プロフェッサーG)

この戦闘から2ヵ月後に中破しパイロットが餓死した漂流中のリーオーが拿捕され
記録されていた航路データによって地球圏統一連合はフォールドシステムの存在を
察知した時空管理局に宣戦布告をする事となる
899811 ◆7UgIeewWy6 :2007/07/17(火) 19:04:58 ID:???
最近無印マクロスに嵌まってるので大物をつい出してしまいました。本当にゴメンナサイ。
非管理世界の蛮族wwの地球圏統一連合なので片道でない時空移動は
基本的にピースミリオンとリーブラしかできません
900通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 04:51:31 ID:???
>>893
最後の後継者が滅亡したのが150年前と考えたほうがいい
それまでに徐々に衰退してったんだろ
901通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 05:41:37 ID:???
>>893
当時は熱核兵器も含めた質量兵器も大活躍の時代
次元大戦の真っ只中だからベルカに侵攻されてミッドチルダも一時期国土を占領されてたみたいだし(後のベルカ自治領)
ミッドの反撃で本国崩壊とかありそうだが
戦争で敗北>滅亡に近い状態>残ったのは聖王教会ぐらいな展開では
902通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 08:02:15 ID:???
>>899
GJ!wwwww
903通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 09:58:01 ID:???
>>899
GJ!
連合も褒められた物じゃないけど管理局も最低だな・・・
904通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 12:30:20 ID:???
>>900
なんの後継者だよw
どこぞのアメリカ合衆国大統領ならともかく、普通は国が潰れた時点で滅亡扱いだっつーの。
905通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:47:45 ID:???
>>904
おまいはアステカの魂が滅んだと言うのか
906通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 21:49:11 ID:???
>>905
滅んだよ。
907通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 22:20:20 ID:???
確かにアステカイザーはリメイクの動きも何も無い
908通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 22:24:26 ID:???
トレーズ派兵士>>>超えられないトレーズ閣下の壁>>>管理局武装隊員、は間違いない。
909通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 22:54:36 ID:???
>>906
文明が滅んだ後も魂が残った話なら
アステカよりインカだよね
910通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 08:35:27 ID:???
ムウとかレムリアとかアトランティスの人の魂は現代日本に脈々と息づいているようですがwww
911通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 16:53:03 ID:???
古代ベルカ系列の国家なり世界が150年前まで残ってたんじゃね?
古代ベルカ自体は1000年ぐらい前に滅亡しててさ。
912通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 17:26:46 ID:???
>>911
なんじゃそりゃw
913通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 18:25:19 ID:???
残ってるなら滅亡と言うのか。
914通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:29:12 ID:???
倫理観のみならず出自まで怪しくなってるなぁ・・・
915通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:34:44 ID:???
150年前というのはベルカ人が完全に絶滅した年なのではないか?
916通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:47:30 ID:???
古代ベルカ人との間に何があったかは知らんが絶滅させるとか本気で腐っとるなミッドチルダの連中は。
917通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:50:53 ID:???
聖王教会があるのは旧ベルカ自治領と呼ばれてるとこだから、
150年前に戦争かなんかあったことは確かだと思う。
918通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:53:48 ID:???
ミッドチルダ側に司馬宙でもいたんじゃね?
919通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 20:54:52 ID:???
古代ベルカ式=ヒミカの魔術ということか!
920通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 21:00:23 ID:???
と言うことは古代ベルカ人はハニワ原人かww
921通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 21:04:28 ID:???
魔道書から出てくるヴォルケンリッターはイキマ、ミマシ、アマソかwww
922通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 21:22:30 ID:???
闇の書の「闇」は竜魔帝王ですた。
923通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 22:04:05 ID:???
じゃあロッサは鋼鉄神ジーグだな。
924通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 22:15:01 ID:???
ちびヒミカなら可愛いかもしれんがちび竜魔帝王とかマジ勘弁ww
925通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 00:59:38 ID:???
古代ベルカ文明を滅ぼした…
そして質量兵器を全廃した…

このことから導かれる結論は一つ!

ミッドチルダは月光蝶を使用したんだよ!!
926通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 09:03:20 ID:???
>>925
ミッドチルダは未来の地球だったのか!?
どおりで文化が地球に似すぎているわけだ。
927通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 12:35:09 ID:???
なのはとはやてが始祖フミ様ということだなw
928通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 12:53:12 ID:???
なのはは聖王教会や管理局の狂気を
一体どれだけ理解しているのだろうか?
929通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 15:34:56 ID:???
なのはさんは手段の為ならば目的を選ばないとのことで、
ぶっちゃけどーでもいいそうです。
930通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 17:03:53 ID:???
>>926
何か惑星セシリアみてぇだw
931通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 21:41:43 ID:???
崩壊した未来の地球か
キラキラ神霊界ってのがあったな、と
932通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 23:03:06 ID:???
>928
何のために子供をスカウトしてると思う?
当然組織内では洗脳済みです。
933通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 23:53:57 ID:???
さて
正義で世界を滅ぼすくらいなら、悪側で人助けする方がマシって言えるヤツを
俺は知ってる気がするんだ
934通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 01:40:02 ID:???
>>932その上にある程度科学技術の進んだ世界はテラ監視されてるからな。
万が一にも質量兵器使いまくりの蛮族が次元移動システムを確立したら
時空管理局が即死する可能性があるからといって独裁支配が許されるとは到底思えない
935通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 06:46:31 ID:???
あのずさんな危機管理でよく次元世界の管理なんてできるのが凄い、よほどの力技が必要だ。
936通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 08:33:13 ID:???
地球人は戦いに関して天才的ってよく言うよな
937通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 11:06:08 ID:???
だからバイク戦艦艦隊があって、
ちょっと逆らったor高度な科学技術を持ち、時限航行システムを確立した世界は
ローラー作戦で都市部を破壊して回ってるんじゃねーの
938通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 11:07:49 ID:???
>936
だって、あと2〜300年程度たつと小学生が宇宙を作成できるキットがデパートで
売られるようになるぐらいだぜ?
某青猫の世界って確実に管理局の天敵だぜ?
939通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 12:21:30 ID:???
管理局の在り方を問題視するのはいいが
「管理局サイドでSS書くの禁止」
って空気になりかけてないか?
940通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 12:30:13 ID:???
つか、妄想が妄想を呼んで最早エライことになってるな
いつの間にかある事ない事騒ぎ立てて、管理局が問答無用の悪の組織になってるし
941通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 12:34:33 ID:???
将来地球の敵になる『かもしれない』って理由で宇宙人の星を攻撃した
平成ウルトラセブンのフレンドシップ計画を地で行く連中だな。
942通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 12:52:43 ID:???
血を吐きながら続ける悲しいマラソンだな。

ところでぼちぼち次スレだけどどうする?
普通に新スレ立てるか、新シャア板になのは関連スレが妙に多い現状を鑑みて、
どこか別のスレに合流するか。
943通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 13:09:28 ID:???
旧シャアはなのは関連のスレないよね
944通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 13:21:20 ID:???
そんなになのは関連スレがあっても意味ないだろ
945通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 14:46:04 ID:???
>>942細分化してカオスるだけだから新スレのが良いと思う
946通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 16:31:21 ID:???
ぶっちゃけ、この空気を他のスレに持ってきて欲しくないんで、頼むから新スレでお願いしますわ
947通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 17:38:11 ID:???
スプリガンや怒首領蜂のように所属していた組織が最後の敵になるというのは珍しい話でもない。
948通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 18:23:11 ID:???
死 ぬ が よ い
949通常の名無しさんの3倍:2007/07/21(土) 21:19:32 ID:???
テンプレってこんなもんか?
次の人よろ。


ここはガンダムシリーズ作品(SEEDシリーズ単独クロスは姉妹スレに)と
魔法少女リリカルなのはシリーズのクロスオーバー妄想SSをブチ撒けるスレッドです。
ガンダムならば映像、非映像、ゲームetcetcどんとこい!
SEEDも他の旧作と同時にクロスさせるなら参加歓迎。
各自他の住人の意見に対する寛容の精神とレジアス中将の今後の心配を忘れないように。

・書き込むときはメール欄に「sage」と記入する事推奨
・スレ立ては950を踏んだ人
・容量限界の500kbが近づいてきたら相談して新スレを立てましょう
・原作に関する雑談は各作品の該当スレで
・時空管理局に関するネガティブ考察は不快に感じる人もいるのでほどほどに

新シャア板総本山
【数の子】種vsリリカルなのは【一人三役】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1182658934/

柔らかな愛僕が届けに行く前スレ
【UC】リリカルなのはSS【種死】その2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1180344068/

あの日胸に灯った永遠の姉妹スレ
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その11
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1183885951/

銀河を舞う女神の過去スレ
【UC】リリカルなのはSS【G、W、X、∀】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1174323827/

心に埋もれた優しさの星達が炎上げ呼び合うまとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage
950通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 12:09:21 ID:???
携帯だけど立ててみる
951通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 12:12:25 ID:???
立てれなかた

↓の人たのむ
952通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 13:26:11 ID:???
立ててみてよかですか?
953通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 14:28:41 ID:???
954通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 15:56:47 ID:???
いい加減ガンダムから卒業しなさい
955通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 20:18:36 ID:???
>>953
例のage厨が目を付けたようだぞ
956通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:01:44 ID:???
とりあえずさ
管理局ネガキャンが流行ってるみたいだが
世界崩壊経験者から見りゃ、「滅びるよりマシ」なんじゃね
957通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:17:50 ID:???
ってか時空管理局はガンダムでいう地球連邦みたいなもんだと言う印象しか受けなかったが、
いつの間に他世界を武力で無理矢理侵略する組織なんて話になったの
劇中でそういう場面が一度でも出てきたか
958通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:20:38 ID:???
信者様達の妄想が広がったりした

時空管理しているって事はどうやって管理する立場になったのだろう?
反対組織もあるはずだで
959通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 21:24:59 ID:???
それを考察するのはメロン板の考察スレじゃね
960通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:12:46 ID:???
いんじゃね?雑談と割り切れば
もうこのスレ埋めに入ってるんでしょ?
次スレたってるし
961通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:14:50 ID:???
考察しつつ都築批判してるヤツは
「管理局サイド、あるいは六課サイドで書くな」
って言いたいのかね?
962通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:27:05 ID:???
そもそもStSでSSを書かせたくないんじゃね?

んだが、9歳の壁はでかいんだよなぁ
963通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:55:13 ID:???
シャアから見ればウハウハだな。
中学時代がスッポリ抜けてるのが厳しい
964通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:58:57 ID:???
>>963
どっかの漂流一家版のシャアか
965通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:02:00 ID:???
>>964のネタ元がわかんねぇ……
966通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:06:49 ID:???
967通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:12:52 ID:???
グレミーのが喜びそうだ
968通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:29:16 ID:???
AsSS03〜Asエピローグまでのミッシングリンクを
オリジナル展開で捏造するのはありなのかな
969通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:37:17 ID:???
>>968
むしろ挑戦する価値があると思う。
970通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:42:53 ID:???
・なのはさん撃墜
・二代目祝福の風誕生
・はやて、聖王教会にコネ作る
・三人娘、試験に受かる
・エリオ、ゲットだぜ
・ティーダ=ランスター殉職

イベントはこれくらいか?
971通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 02:31:40 ID:???
スタートレックの惑星連邦ですらカーデシアに譲渡された殖民地解放
を絶唱する武装闘争組織マキが居たぐらいだしな
結局戦力差がありすぎて殲滅されたけども
972通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 02:54:39 ID:???
>>957
統治される事を素直に受け入れる奴らなんかいるわけないだろ。結果武力統治になる。
973通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 03:22:00 ID:???
もういっそのこと時の列車・電ライナーで移動しとけ>時空管理局
974通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 07:25:38 ID:???
そういえばStSマンガでポジトロンライフルっぽい魔道兵器が出てたけど、
ああいうのってAランクの武装局員とかののためなのかね。
975通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 07:34:27 ID:???
スバルって、声と性別以外ロディと似てるのな。
ローラーダッシュ、ハチマキ、青髪、機械
976通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 07:38:53 ID:???
>>972
管理局は条約機構みたいなもんで別に統治はしてないと思うが
つか、昔の次元間戦争で次元航行できるような次元世界ってほとんど滅亡してるんじゃね?

977通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:03:49 ID:???
>>976ガンダムWのOZだって統治はしていない。
そこにトレーズ派が居るからビルゴが配備されていただけだ
978通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:14:43 ID:???
>>971あたりの空気読めない子はどうしたものか
979通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:27:35 ID:???
>>970
・フェイト、二浪する
980通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 08:38:20 ID:???
>>979 >>970

サザエさんの次回予告か!!!!
981通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 12:23:04 ID:???
そもそも、都築世界の日本は
精霊式人格型アームドデバイス持ちを個飼いにしてるような国なわけで……

大型魔法文明と接触しても、今まで裏に隠してた部分を出すだけで
それなりの地位確立できるかと……
982通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 12:30:56 ID:???
土着の魔法・魔術に関してはルシエやスクライアを見る限り干渉しないみたいだし
「科学文明でも裏側には魔を司る者は存在する」
って前提があるのかもしれん
983通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 18:32:25 ID:???
吸血鬼もいるしな。
都築世界の魔法社会はどうなってるか気になるところ
984通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 18:37:07 ID:???
>>983
つ そこまで細かく考えていない
985通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 18:40:04 ID:???
>>981
できねーよ、あれは霊力、一緒にすんな。
勝手にアームドデバイス扱いしてんじゃねーよ!
とらハファンバカにしてんの?
986通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 18:41:41 ID:???
とらハ世界とリリカル世界の設定は=にはなりえないので。
そもそも夜の一族とか存在しない可能性が高いんだがな。
987通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:10:44 ID:???
っすずかの化け物じみた身体能力
988通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:15:35 ID:???
無印でファンサービスをちまちま入れてて
今更「無関係です」もねーよ。
989通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:27:15 ID:???
とらはのなのははもっと人間味があったような……
990通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:31:35 ID:???
>>989
面影残って無い、ってか劣化しすぎだな。
魔王とか言って喜んでるのも狂信者だけだろ・・・
991通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:35:44 ID:???
やはり3期は黒歴史扱いになるんだろうか
992通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:41:58 ID:???
そんなに面影ないか?
俺は逆に、「母ちゃんそっくりに成長しやがって」ってなったが
993通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 19:52:38 ID:???
>>991
俺の中では既に黒歴史扱い。
種死並に組織描写が破綻してるし、六課の扱い見てるとラクシズ思いだす。
994通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:03:04 ID:???
管理局にネガキャンしてるヤツらって
無印As派だったわけね

納得だわ
995通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:09:06 ID:???
>>994
何がどう納得なのか分からない。
破綻しているものを破綻していると言ってるだけだが?
ネガキャンもクソも事実言ってるだけだ。
996通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:11:43 ID:???
事実を言う場所が問題だと思


この空気でStSネタ書けるヤツがいたら
別の意味で尊敬するぞ
997通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:15:00 ID:???
職人なんて神経太くなきゃやってられんよ

だが、需要がないって気分にはなるよな……
998通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:22:51 ID:???
StSは実験作だろう。
19歳という高すぎる壁となんちゃって軍事風世界設定が有りか無しかを世に問うているんじゃないか。
それが受け入れられたら、次回作では破綻の少ない突き詰められた世界観を真面目に作るかもしれん。
999通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:28:54 ID:???
新シャアのなのは関連スレでここが一番空気悪い
UC厨が最底辺の人種だってことを証明しちまってる
1000通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:29:17 ID:???
つーか都築にそんな広大な世界観の作品を作らせるな。
ご町内レベルの作品のほうが輝くんだから。
10011001
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