【ドキドキ】新人職人がSSを書いてみる【ハラハラ】4
――第4機動艦隊旗艦『クサナギW』艦橋――
ディアッカ・エルスマンが全面撤退の決断を下してから数時間後のミカサ方面の同宙域
では、第4艦隊旗艦クサナギWの指揮艦橋で、敵の無人艦艇の排除と無人衛星機と
機雷源の排除に対して分艦隊指揮官に指令を出していた総司令官のサイ・アーガイルは、
向かって右側に立っている司令付き副官から、朗報とも言うべき、最後の拠点衛星基地の
奪還の報告を聞いている場面であった。
「司令!基地に上陸した揚陸部隊からの連絡です。基地に設置されていた、全ての時限
爆弾の処理に成功。基地内に敵影なし。拠点衛星基地ミカサの奪回に成功したそうです!」
「フン!……敵前衛部隊の主力は撤退したか。上手くいけばこの一戦だけで、ラクシズ
全体に回復不可能の大ダメージを与えてやれるかと踏んでいたんだがな……。
はは、やはり、そう都合よくは行かんか」
鼻で嘲笑ってはいたのだが、実際に彼はディアッカ・エルスマンの鮮やかな撤退行動に
深く感心していた。その撤退はサイの目から見ても、追撃を許さぬ完璧な体勢であり、
追撃する隙も無く、それは、見事な逃げっぷりだったのだ。
見事に肩透かしを喰わされ、いなされたと思う。サイ自身の認識ではラクシズの軍団は
地球圏や中央宙域では力持ちだけの、田舎軍団に過ぎないとみていたのだ。
だが、さすがに太陽系の辺境宙域で名立たる実戦を積み重ねてきた軍隊だけのことはある。
それにつけても……さすがは、ディアッカ・エルスマン。かつて自分達と共に戦った男だけ
のことはあるというべきなのだろうか――。
「――まったく!ラクシズの田舎軍団にゃ、もったいないくらいの逸材だ。こいつが前面に
立ち塞がって来る限り、余程覚悟しとかなきゃならんか……」
「あの司令……?」
「……こいつは下手をしたら、長い戦いになっちまうかも――」
サイ・アーガイルが、しきりに敵司令官を感心しているすぐ側で、お付きの副官は何度も
自分の直属の司令官を呼ぶという徒労の行為を取っている最中であった。
次第に腹が立ってきた彼女は、自分の上官の右耳を指で思いっきり抓り上げ、
その耳元で、大声を上げるのだった。
「あのぉ……。司令ぇぇ!」
「いてててぇぇっ!!んだよ?!」
赤く腫れ上がった右耳を抑えながら、サイは自分の副官でもある、この小娘の上官を
上官と思わぬ態度の越権行為に対して抗議の声を上げようとしたのだが……。
「――こちらは先程からお呼びしてるんです……!司令の独り言が終わるまで
待てませんでしたので要修正をしたまでの事です。――司令、先程からホワイト・ヒルの
サハク首席補佐官からAAA(トリプルエー)クラスの緊急コールが入っているんですけど……!」
「――はて、緊急コール?どういうこったね……?」
腫れた右耳を抑えながら、サイ・アーガイルは首を傾げていた。この時期に緊急コール?
どういうことなのだろうか?まさかこの時期にラクス側との講和が成立する事は、先ずは
不可能な事であろうに。一応、小娘君にお尋ねしてみると
「さぁ?下っ端でぺーぺーの私には何とも。――では回線をリンクしますね?」
「……うむ」
と、素敵な回答が戻って来た。どうやら自分で直接、問い質すより外はない。とサイは、
判断するのだった。副官は、見事に素っ気無くサイの疑問をかわしてくれた。
何よりAAA(トリプルエー)級の国家機密に該当する緊急コールという事で、取り合えず
腹に据えかえるこの小娘の対応は、この際後回しにしておいたサイだったが、この時機に
緊急コールとは正直、不穏当過ぎる。本国で何かが由々しき事態が発生したのだろうか?
しかも現首席補佐官であるロンド・ミナ・サハク閣下直々のお話となると、良い事など
あろうはずがないのだ。
回線がリンクされ、通信モニターはかなり鮮明に映る。これはこの宙域を開放した事によって
オーブの本国からの直接のリンク通信網が確保できた事は表わすものである。
ニュートロン・ジャマー・キャンセラーの発展によって、戦争の仕様が再び様変わりしたが、
敵への妨害工作の一環としての通信妨害は、どのような時代を経えようとも、人間が存在する限り
行われるものなのだ。古来より敵が占拠している戦域を挟んでの味方への通信は並大抵の事ではない。
そして現在、オーブ軍がラクス軍から拠点衛星基地の三箇所の奪還に成功したことによって、
通信同様に前線から本国の補給ルートの確保も容易となった訳でもある。
モニターの中央には、ロンド・ミナ・サハクが、相変わらずの愛想の欠片のない冷徹な表情で、
こちら側を見つめ返して来る。その第一声も相変わらずの愛想の無さだった。
『……取り合えず。ラクス軍の前衛部隊の撃退には成功したようだな』
「――主力は物の見事に、取り逃がしたよ」
サイ・アーガイルもロンド・ミナの愛想のない態度に慣れ切っている為に挨拶も抜きに
素っ気なく、こちらもそう答えた。互いに顔を見ながら、祝杯を上げる趣味もない。
それに、これは聞く者によっては、幾つもの意味がある。敵前衛部隊が侮れない実力を
有していること。約三倍に近い戦力を以て攻寄せたにもかかわらず、全面撤退に成功したこと。
敵主力を叩くことが出来なかった事によって、サイが当初に考案していた短期戦による
ラクス側との講和計画はご破算となり、戦いが長期戦に移行する恐れがあることなどetc……。
ロンド・ミナもその事は先刻から承知しており、彼女自身、現状でサイ・アーガイルが下した
采配以上の事ができるとは思っていなかった。
彼女の方針としても政治とは、ベストではなくベターこそが最上なのだ。悪しき完全主義の人間は、
現在のオーブ上層部には存在しない。
『――作戦当初の目的は完全に達したのだ。まず問題はあるまいよ。これで緒戦の大敗によって、
オーブ全域に広がりつつあったラクシズに対する敗戦ムード……これは完全に払拭された』
「――マスコミ対策は?」
続けてサイ・アーガイルは、国内外の世論調整はどのような段階まで実施しているのかを
ロンドに問い質してみた。この戦いで最も優先すべき事は、国内の人心の動揺の収拾だからである。
彼が前線に出されたのは、ロンド・ミナによってこの事も計算され尽され、加算されているのだ。
まことに、ロンド・ミナは骨の髄まで政治家なのであった。
『この戦勝の報せは、新聞、TV、パーソナル・リンク網によって地球圏全域に同時に配信
される予定になっている。”帰ってきた英雄、オーブの危機を救う”……大衆が喜びそうな見出しだな』
「さすがは、抜け目のないことで。そんなことだろうと、思ってはいたよ」
サイ・アーガイルは、感心する振りをしてわざわざ拍手の真似までしてみた。
下手をしたら嫌味に見られるだろう。彼は人に媚びないこの性格の為に誤解を受けやすいのだが、
生憎と嫌いな連中に好かれる趣味も持っていない為に、進んで誤解を解くような真似はしないのだ。
『――貴公ならば、きっとわかってくれるだろうと、思っていたぞ。政治の事にまで
気が回る軍隊の指揮官は貴重だからな。稀少の価値がある』
こちらも、極めて有能な人材で有り、サイ同様に嫌いな連中に好かれたくないし、無能な輩は
更に嫌うという性格の、極めて扱い難い種類の人間である。
しかも面の厚さはサイの十数倍は、あるのかもしれない。彼のその程度の挑発など、
安いもので嫌味にもならないのだ。
「……もっとも、火事場見物の大衆やマスコミなど、移ろい易い連中の思考など気分次第で
どうにでもなるしな。だが、そんなことで代表府の政治方針が変わるわけでもあるまい?」
『――やはり、貴公の本質は軍人ではなく、政治家のそれだな』
「それは、俺を誉めているのかい?」
それを聞いたロンド・ミナの眼光が一瞬、鋭くなるが、次の瞬間、またいつもの冷徹な
光を宿した瞳に戻った。対するサイ・アーガイルは、飄々とした態度でロンドの眼光を受け流している。
『――事実を言ったまでの事だ」
「……そいつは、どうも」
『――我々は案外、気が合うのかも知れぬぞ、サイ・アーガイル』
「フッ――。冗談はやめてくれよ。俺はあんたが大嫌いなはずなんだぜ?
知っていたかい、首席補佐官殿?」
『冗談の通じぬ男だな、サイ・アーガイルよ』
「お、おい……アンタに言われたかぁないぞ。……で、なんの用かな?わざわざ、
お世辞にもなってない奨励を言うために、緊急コールを入れてきたわけじゃあるまいな?」
いい加減、冗談を交えた腹の探り合いに飽きたサイは、本題に入ろうとした。反対にロンドの方はと言えば、
特に感情の高ぶりを見せずに、淡々と日常の業務報告をするかのような態度で話を続ける。
『――無論だ。由々しき事態が発生したのだ。辺境巡察機動艦隊を含めた、地球連合強国の
雄国のひとつユーラシア連邦の辺境宙域の戦力に、不穏な動きがみられる』
そしてロンド・ミナは、ちっとも慌てた様子も無く、とんでもない事をサイに言い始めた。
「はい?……なんだね、そりゃ?」
思わぬ事態にサイは、愕然とする。以前にも確かにユーラシ連邦の方面に不穏な動きがある事をロンドからの
報告でを聞かされていたが、こうも直ぐに事態が悪化するとは彼自身は想像していなかったのだ。
『――詳細はまだ分からぬ。が、しかし、ユーラシア連邦の辺境守備機動艦隊が即時戦闘に移行しうる
レベル3の緊急警戒体勢に入ったのは、まず間違いはないのだ』
「いつもみたいに、周辺宙域に対する軍事的デモンストレーション……ただの示威行動じゃないのか?」
ある程度、希望的観測を交えながらもサイは確認の意味を含めて、問いただしてみる。が、
正直、自分の読みが甘かったと痛感している。久しぶりの戦場暮らしだ。娑婆に長いこといた
所為で勘が鈍った事は否めない。ユーラシア連邦の機動巡航艦隊がこれほど素早く動くとは。
ユーラシア方面内で軽視できぬ戦略家が存在し、この事態に対してをユーラシア政府上層部の
欲を刺激したに違いない。そう、サイ・アーガイルは推察した。出なくてはこれほどの素早い
軍事的行動を起こせる筈がないだろうか?これを機にユーラシア連邦は自領宙域に隣接している
辺境の中立宙域であるオーブ領に侵攻する可能性が出てきたのだ。
『……かもしれぬ。それにまだ一刻を争う事態というわけではない。だが、只でさえオーブは
10年前の『メサイア戦役の騒乱』の当時、ラクスの傀儡国となっていた一件の事実を見ても
わかるように、我が国は先方の地球連合強国からは、常に睨まれているのだ。
その事は、貴公も十二分に承知しているであろう?』
「……まぁな」
メサイア戦役時、の最後の攻防で何を血迷ったのか、ラクス・クラインの指揮の下で
オーブ軍と強制的に一部の地球連合の軍を支配下に置いたラクシズは、プラントの
支配下の月基地に攻め寄せたのだ。俺がそれを知った時に驚愕の余り、持っていた大切な
写真立てを落としてしまった程だ。
当時、ラクス・クラインは何の権限も持たない、只の武装テロ組織の首領に過ぎず、
しかも、アスハ代表が当たり前のように、そのラクスの下にいたキラやアスラン等という
訳の分からん連中に正式なオーブ軍の地位を与えるという、妄想ともいうべきことを
平然と行っていたのである。
ラクシズの連中は、デュランダル前プラント議長の指揮による、アルザッヘル基地の攻撃は
プラントに取って正当な自衛手段であって、国際上何ら問題の無い事であったにも関わらず、
何の大義名分も経ずに、奴等お得意の妄想で決めつけ、奴等の基準で危険という名目だけで、
デュランダル前議長以下を抹殺したのだった。
以前とはいえ、自分がこんな狂人連中とつるんでたかと思うと、こちらも赤顔の至りなのだ。
そして当時、只の民間人の一人であった俺は、後から事の顛末を知り、嘲笑ったものだった。
ブルーコスモスが行ったレクイエムによる、プラント攻撃を無視していた癖に今度は
何の根拠も無い『運命計画』に対しての危険性を決め付けにして、正義面か?と。 ]
確かに、混乱した地球圏の収集に対してベストではないのかもしれないが、ベターの方策の
一つではなかったか?と実際こんなものは人々が自主的に行わなければ何の意味も無いし、
事実、統制された社会構築など不可能なのだ。
ラクシズの連中が、大昔のコミック・カルチャーのように人類が遺伝子基準で統制される危険性を
考えていたのならば、笑止千万である。
デュランダル前議長は、要は適性検査の大きく世界規模で”ハローワーク”の構築を提案しただけに
過ぎなかったのだから。
お蔭で、戦後オーブは、ラクシズの傀儡国家としての認識を押付けられていたが、此処十数年で
漸くそのレッテルが払拭された矢先の事であったのだ。正直、えらい苦労をさせられたものだった。
『地球連合強国。――用心に用心を重ねて、なお、さらに用心を重ねるべき、相手であるべきだろう。
従って我が国の方針としては、地球連合強国のユーラシア方面の警戒には、相当数の兵力を割かねばなるまい』
「……ま、まさか。おっ……おい!!俺の艦隊から戦力をぶっこ抜くつもりじゃあるまいな?」
『さすがだな。貴公ならば、この国家存亡の危難の現状を即座に理解し、わかってくれると思っていたぞ』
その言葉に、サイ・アーガイルは一瞬、自分の耳を疑ってしまった。そしてその意味が脳裏に
浸透すると共に、遂に大声を上げる始末に陥ったのだった。
この強かな男を愕然とさせる事は、ロンド・ミナが仲良くラクスと一緒にダンスをするほどに
困難な事である。ロンドは、そのサイの理解力に対して賛美の言葉で褒め称えたおいた。
しかし、そのロンドの無表情同様に、全く心は篭ってはいないのだが。
「ちょ……ちょっと待て!――ラクシズとの戦いが全て終わったわけじゃないんだぞ!
通常編成の1個艦隊だけでラクシズの全軍とまともに渡り合えるかっ!!」
これはもはや、戦略上無理であり、戦術上では無謀とも言えるべき行為であるのだ。
彼自身は、新生オーブを建設に関わった中核の人間として、国家には愛着があるのだが、
それにしてもみすみす、必要の無い危険に自らを投じるほどの酔狂人でもないのだ。
『しかし、ユーラシアのこの不穏な動きを無視するわけにもいくまい。――貴公がもし
私の立場ならば、このような状況の場合、いったいどうするのだ?』
とロンドは、改めてサイ・アーガイルに対して問い質した。お前ならばこのような場合に、
どのように判断するのだ?と。この僅かな遣り取りの間にサイ・アーガイルの頭脳は、
フル回転していた。そしてその結果……
「……ちっ!」
サイはその短い舌打ちを了承の返事とした。ロンドの判断を是としたのだ。
『そういうことだ。ならばそちらに付与した戦力を後方に撤退させるぞ。……よいな?』
「……その件は了解した。おい……代表は、今回のこの一件をなんて言っているんだ?」
『アスハ代表は、”貴公ならば出来る”と仰っておられる。我々は、貴公の力量に絶対の
信頼を置いているのだ。今こそ、貴公のその天才を我々に再び見せてくれ――』
嘘臭せぇ――。代表がそんな事を言うわけがないだろう!と心中でサイは罵詈雑言を吐いた。
カガリがそのような事を言う筈がない、だがサイにとっても、どう客観的に考えてもロンドの
その意見を取らざる得ない事は明白であった。こいつはなんとも……
「……いやはや。なんとも。……泣けるね」
と思わず口に出すしかなかった。
そのように、愚痴をこぼすが、サイの脳裏には別の思案が渦巻いていた。
話を聞けば、政戦略上この判断は正しい。だが、問題はこのやり方である。これはロンドらしからぬ
乱暴な方法なのだ。ロンドはこのコズミック・イラ世界で屈指の政戦略家である。
多少自惚れかもしれないが、サイ自身はそのように彼女を評価している。
でなくて、自分の後釜として招聘したりしないだろう。そのロンドが常道を無視してこのような乱暴な
やり方で戦力を緊急に終結させようとしているのは余程、事態が切迫しているのではないか……?
全面的に地球連合強国間と衝突しなければならない事態へと突入するのだろうか?
サイの背筋に戦慄が駆け抜ける。
10年……言葉だけで言うならば短く、人の人生においては長い期間になるのだが、国家としての
期間から見れば正直、短すぎるのだ。サイ・アーガイルが骨子を組み立てた計画に則り、
ここ10数年の間にオーブは、国家改革の推進を続けてきたが、改革はどこも中途の状況なのだ。
サイは20年を基準に軍備拡張計画を中心とした太陽系内未開発宙域を質として、
内政整備の建設を計画していたのだが、その基本方針は対外勢力に於けるオーブの外圧を
跳ね除ける為の力を蓄えることだった。仮想敵として常に地球連合強国を視野に入れていた。
そして、サイが政界から引退してからは、ロンド達がその事業を引き継ぎ順調に発展させていった。
そこを今になってラクシズの奇襲によって躓く形となったのだ。
正直言って、現在のオーブが地球連合強国と正面から激突し、勝利する可能性など
万に一つもないのだ。暗い未来の先行きを予測し、サイ自身は、暗澹たる気持ちになる。
――だが、どうする?ウズミ前代表のような轍は踏むわけにはいかないのだ。
――もはやラクシズとの低俗な抗争に構っている暇は無いのかもしれない。
『ではな。おって指示を送る。頼むぞ、サイ・アーガイル』
「ああ……」
”――拠点衛星基地ミカサをオーブ軍に奪還したことを契機に、ディアッカ・エルスマン
率いるラクス軍の前衛部隊は撤退をしていった。その撤退は、オーブ軍第4機動艦隊の
追撃を許さないもので、サイ・アーガイルは敵主力に対して決定的な打撃を与えることは
できなかった。
が、オーブ軍の戦略目標は緒戦の大敗北で失った、失地の奪還でありその意味で、
サイ・アーガイルの目的は達したといえた。
この一連の戦闘を機に、戦争の流れが変わり、オーブ軍は一気にプラントのラクス軍に
対して反撃に出る事になった。
プラント方面の状況はとりあえず落ち着きを見せたものの、後方では、地球連合強国の
一つである大国ユーラシア連邦が不気味な動きを見せていた。
首席補佐官のロンド・ミナ・サハクは、主力艦隊の一部を地球連合強国方面に向けること
を決断し、プラント方面の戦力は削減される事になった。
そしてそれが、新たな戦いを呼び込むこととなるのである”
『C・E80年代』戦史評論より
>>続く