もしシンが殺人鬼でキラが天使だったら

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1通常の名無しさんの3倍
某スレの神発言から思いついた
民間人虐殺ハッピーなシン
心優しい天使なキラなら種死はどうなってたかww
2通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:47:32 ID:???
ネタ元スレ

シンとシン厨オワタ\(^o^)/ 2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1175072526/
3通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:52:22 ID:???
ざーんこーくなてんしのてーぜしょーねんよしんわになれっ
4通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:52:32 ID:???
まず種がどうなったかを考察しないと
5通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 18:54:06 ID:???
ラクス「あなたには必要な力かt
キラ 「嫌だよ、僕にはそんな人殺しなんかできない、
みんな人間なんだ…可愛そうだよ・・」


あれ?キラ戦えなくねwwwww
6通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:00:52 ID:???
>>5
キラ「可愛そうなリリ…人間を戦争と言う呪縛から解き放つため
戦うんだ、僕は天使だからね」
戦える戦えるw
7通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:02:55 ID:???
心優しいが抜けてるぞ
8通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:06:50 ID:???
>>2
こいつらみんな末期ダナwwwwwwwww
9通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:09:45 ID:???
誰かおもろいの投下よろw
10通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:17:42 ID:???
晒しage
11通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:44:27 ID:???
わたしだけをただみつめてほほえんでる凸〜
12通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:50:54 ID:???
>>7
「僕は優しいよ、優しいからこそみんなを楽園に連れて行って
あげようと思ってるんだ覚悟はある、僕は戦う」
でOK?
13通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:52:02 ID:???
戦うのはいやだお
みんなかわうそだお
こわいお
のキラが一番天使ぽ
14通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:53:02 ID:???
なんか本編のキラとさほど変わりない件
15通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:59:44 ID:???
戦うか戦わないかの違い
本編→戦うのは嫌だけどしかたないよね…
ここ→戦うのは嫌、可愛そうだよ、僕は天使なんだ
人の命を奪うなんてそんなことできるわけないじゃないか
戦わないよ、僕は…
とか?
16通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:06:47 ID:???
つーか、アニメ開始2分位でシンが家族皆殺しにしてるんじゃね?
それで表面上は戦争で家族を失った事にしてザフトに入って、毎晩自らあやめた妹の悪夢にうなされるシン…………
なんつーか、壊れるよなこの設定だとシンが。
17通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:15:26 ID:???
>>16
まぁ、決して戦わない天使キラが出てきた時点でもう
ヤバイと思うけどね「僕は天使なんだ」って本編以上に電波杉www

18通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:19:45 ID:???
>>16 アニメ開始2分 早えよwww
こうしてまた放送時間の苦情が殺到するのであった
19通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:20:30 ID:???
おもしろいw
20通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:30:11 ID:???
ハイハイ、キラのバーカ
21通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:31:06 ID:???
シンはわりと暗いキャラなのに明るいキャラってことにしてるよね
というのを某スレで見た
ここなら究極に暗いシンができると思った

…だめかな?つ
22通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:33:39 ID:???
>>20
キラ「僕が全ての罪を背負うから、ほかの人にはそんな事言っちゃだめだよ」

こうですかわかりません><
23通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:36:05 ID:???
暗くて陰湿で外道なシン
おもしろいんじゃないw
黒尽くめでお願い
キラは白でw
24通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:37:20 ID:???
>>22
ちょwきめぇw
悪魔シンと天使キラちょっと萌え
25通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:41:40 ID:???
ここのシンは人にキャメルクラッチかけて真っ二つにした後大笑いしそうだな
26通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:49:14 ID:???
>>18
地上波じゃ無理ぽいなと思った時
ひぐらシンと浮かんだ俺は間違いなく負け組み
27通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:55:46 ID:???
シン「ルナは大切だよ」→心の中(まぁ、盾程度には役立つだろっつ意味でな)
極めつけに無限正義に乗ったアスランを初めてみた時のシンの一言
「駄目じゃないか、アスラン!ちゃんと死んでなきゃ!!」
28通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:57:07 ID:???
表面上は戦争で家族を失った事にして
だれがやったの?トダカ?それとも猫被ったシン?

29通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:59:38 ID:???
>>28
シン「向こうの兵士がいきなり襲い掛かってきて…」
こうか?
30通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:03:50 ID:???
>>27
ほんとに歪んでんなら
ルナが大切→大切なルナだからこそこの手で殺したい
じゃね?
3127:2007/03/28(水) 21:08:16 ID:???
こういうヤツは表面では自分を大切にする相手をいとおしく思ってる様に錯覚させて、あっけなく切るものさ。
こっちの方が歪んでるだろ?

ルナ「シン、援護を!」
シン「コックピットでいいか?」
(ルナ青ざめる)
みたいな?
32通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:16:07 ID:???
>>28
それはシンだろ
トダカなら君は自分の侵した罪を償わなければ―ってなる
33通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:19:40 ID:???
一見おとなしそうないい子にみえて実はかなりの残忍な心の持ち主
ってのはいいな
キラもだまされる、みたいな
34通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:22:18 ID:???
>>31
切った時の絶望に満ちた顔がイイ!と
>>32
何そのメル欄ふざけてるの?
35通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:23:30 ID:???
ここにもきたか
もう有名人だなw
36通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:30:56 ID:???
>>33
ここのキラはなんでも信じそうだなw
>>35
有名人?
37通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:32:54 ID:???
良スレになりそうな予感
38通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:34:13 ID:???
>>36
知らない方が幸せなこともある
39通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:34:27 ID:???
キラ「全ての人は許されるためにあるんだよ、人を信じられない心が
一番可愛そうなんだ…僕がみんなのために祈るから」

こうですかわk(ry
40通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:36:21 ID:???
シンとキラの会話がみたいw
結構難しいと思う
41通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:36:29 ID:???
きっとベルリンでデストロイの討ち洩らしを見て
(もったいないなぁ………)とか思うんだろうな。
で、自由が出てきてデストロイあぼん→「何なんだ、アンタはぁー!!」(獲物横取りしやがって)
ってのを妄想
42通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:39:43 ID:???
ただの殺人鬼じゃつまらんから
デスノキラみたいなのがいいな
43通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:45:17 ID:???
>>41
それ以前にキラは自由に乗らないんじゃないか?
カガリ辺りが操縦
キラ「こちらはアークエンジェルキラ・ヤマトです、僕は神様から
この世界人間の心を浄化する使命を受けここに降り立った天使です
全ての人は許されるために生まれました、戦闘をやめ、軍を引いて下さい」
…あれ?なんかデジャヴ
44通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:47:25 ID:???
>>42 それかファビョりまくっててグロ大好きな奴かだな
45通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:47:51 ID:???
果たしてキラはシンを救えるのかw
46通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:52:33 ID:???
あーグロ好きな快楽犯もいいね
映画セブンの犯人とか
47通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:05:26 ID:???
すべての民よ、どうか安らかに、穏やかに。失われた魂に、天使としての使命に誓い
また自らも心から望み祈った事
だが天から使われしものは光の者だけではなかった
次回、機動戦士ガンダムSEED destroy「戦いを呼ぶもの」
闇の呪縛を断ち切れ!舞い降りよ、キラ・ヤマト!

…主人公、キラだww
48通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:11:14 ID:???
いいんじゃないキラ主役で
シンは極悪人になってもらわなくちゃw
49通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:35:31 ID:???
え?本編キラは既に天使だろ。お脳に羽が生えてんだから。
50通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:04:12 ID:???
偽善キャラなのには変わりないけど
まぁ天使っぽく世間知らずな子って書けばよし
51通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 02:45:53 ID:???
もしってことは現在はキラが殺人鬼でシンが天使ってこと?
52通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 05:38:31 ID:???
シン殺人鬼、キラ天使っていう発言があって
それが面白そうだからスレタイにしただけじゃないのか
っでそれは主観的意見にすぎないからもしをつけたって感じ
53通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 05:40:24 ID:???
>>52
それが指しているのは、シン殺人鬼キラ天使っていう発言ね
54通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 06:39:52 ID:???
この設定ならイシカワケンイズム溢れる種になりそう
55通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 09:18:15 ID:???
燃料よこせ
56通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 09:35:30 ID:???
逆なら理解できるが。自由の七色怪光線ってそのためにあるんじゃないの?
57通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 10:03:19 ID:???
MSだけ見るとまさにシン殺人鬼キラ天使って感じ

…と思ったら顔つきもなんかそれっぽいな
58通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 10:44:36 ID:???
>>56
いや、これだからこそ面白いんでしょう
59通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 11:23:31 ID:???
>>54
なにが平和条約だ!

世界を生き地獄にしてやるぜ!

世直しだっ!

となるわけかw
60通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 11:29:24 ID:???
懐かしっwww
61通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 11:45:32 ID:???
あえてツッコもう…
それ違っっw
62通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 13:06:28 ID:aVTPQWuv
キラもシンも殺りまくってる。けど、キラは反省。(だがデストロイはあぼーん)
シンは自分の考えで突っ走ってるから殺人鬼だろwww。

キラ=神
シン=シスコン
63通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 13:19:57 ID:???
↑こういうのからこのスレはたったんだ
64通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 13:34:37 ID:???
兄弟スレ
シンとシン厨オワタ\(^o^)/ 2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1175072526/
65通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 13:40:22 ID:???
何と言うネタスレ
しかもそこそこ人来てんな
66通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 13:41:50 ID:???
今まで見たもし〜シリーズで一番気持ち悪い
67通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 14:07:43 ID:???
>>66
逆に考えるんだ
「気持ち悪すぎるからこそ、それを超越した何かが出来る」
そう考えるんだ
68通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 14:59:08 ID:???
ここまで汚いオナニースレは見たこと無い
69通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 15:02:01 ID:???
                        ,. -‐ '' """ '' ‐- .,
                      /           `' /| ,'!
                     , '       , '´     ノ |>'.l
                  /,    /  ,.'/   ,.-,.‐',.. - '´ !'、   デュランダル議長派のみなさん、お願いがあります。
                  ,'イ./ , .,' ,./ l'l  // '''Z,..r‐ ''"´  ',
                    l'.l,'.! l  l ,'li,,...,,l .N     ,'.ノ /   .!   
                  l' .i l、l l,!ィ=-;、ヽi  -‐-ィ' ,/, ./  l   死んでいただけないでしょうか? 
                   Nヽ',!、l'::'-!` `  ,.,-'</rノ   ,'
                   l.l |!`  ̄  ,   ,,!'':':;!'i/  i.//
                    !i  !',.    !.:   `"/ィ,.イ/'/    ・・・えーと、自殺して欲しかったんですけど、ダメですか?
                   ,'l  .! '.、.  、‐- ,.   /,!´ ! /
                  ,' !  l-‐.ヽ. `"´ ,. -'.,´!  .! !
                   / /   ノくヽ }ヽー<ノr小| { {       じゃあAAの方々、皆殺しにして下さい。虐殺です♪
                , ' , '_/  `}ーrf大ー/|'.   '. ',
              / -‐「=「}─‐‐ >込少-{ { ',   、ヽ
            /     }={f┐   /      ヽ ーヘ   ヽ\
           /{    /|口|L」、_ノ        ヽ  \ ̄`ヽ ヽ、
           /   ヽ≠…=冖仆小           ヽ  \  }  ヽ、
      -‐ ´    { __ _う } ヽ‐‐ 、‐、`ヽ     \   \ |   ヽ、
 ̄        /    { __└‐┘ ハ  ',  \ヽ、}/{/└‐ァ   ヽ、    \
      /     /ハ、___7 ',  }           `Y   \    \
     , '         // /ヽ、__ ノ   ', |            } |    ヽ.    \
70通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 17:07:41 ID:???
種死って
シンは主人公かと思ったら悪役っぽくなった↓
なりきれなくて中途半端ツマンネ

キラはみんなを救う言い出した↓
行動が矛盾しすぎツマンネ

なんで、いっそその道を極めたら面白いんじゃないか?と思った↓
で、>>16の言う種死をちょっと書いてみた↓
駄文すぎてまったく面白くないですが投下OKですか?
71通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 17:19:12 ID:???
投下ヨロ
72通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 18:45:37 ID:???
指先が、触れる。緩んでぐちゃぐちゃになった白い包帯の上から。
そうっと。優しく。
触れられるとぴりりって痛みが走った。
痛い? おにいちゃんがが聞いた。痛いって。痛いに決まってるよ。
包帯の下は傷だらけ。そしてこの傷をつけたのは、おにいちゃんだよ。
つい、非難がましく見上げてしまう。おにいちゃんの顔はよく見えない。
掌が当てられる。少しあったかい、ような気がする。
包帯越しだからよく分からない。ぐちゃぐちゃになった、包帯。
元々は綺麗に巻かれていたそれはおいにちゃんがしてくれたものだった。
おにいちゃんがつけた傷をおにいちゃんが手当てして包帯を巻いて、
けれど今は少しだけ傷口のあたりに引っ掛かっているだけというひどい有様。これもおにちゃんのせい。おかしいよ。そう思った。…でも言えない、なんでだろう?わたしには分からない。
痛い?お兄ちゃんが聞いた 痛い? も一度同じように聞いた。
痛い? 痛いよ。 痛いの? 痛い。 何処が痛いの? 何処も彼処も、
縛られて擦れて腫れ上がった手首もさけびすぎて嗄れちゃった喉も、
みんな全部。全部全部。 ほんの少し、おにいちゃんが笑ったような気がした。
あったかい、けど、こわい?
…たぶん、このとき、わたしはとっても情けない、泣きそうで悲しい顔をしていたんだと思う。
少し困ったみたいな声色でおにいちゃんが言った。 
そんな顔、しないでよ。だいじょうぶだから。
 それはとても優しい色をしていてわたしはすごくびっくりした、の。
その声はまるでだいすきな人に言ってるみたいに優しくて、
頬を撫でる指先はまるで包み込むように優しくて。
だいじょうぶ。マユは俺が助けてあげるよ。
わたしはただぼうっとしておにいちゃんを見上げることしか出来ない。
ゆっくりとラインを辿って、指先が首筋を伝っていく。
するりと絡みつく。掌が、へんに熱く感じた。
からからに枯れたのどの真上に親指が触れる。
その親指にくっと力が込められると、息が、出来なくなった
…次第に白く霞んでいく。
ぐらぐらと揺れる気持ちの悪い視界に映るおにいちゃんが
どんなかおをしていたか。分からない。分からないけど。


 マユは、俺が、…殺してあげる。 

その、とってもやさしい言葉を最後に、
わたしのめのまえはすごいはやさでおちていって、まっくらに、なった。
73通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 18:55:04 ID:???
こういう作品好き
74通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 19:07:16 ID:???
怖いー!!
75通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 21:45:15 ID:???
>>69
ラクス版も作られると思ってたが、やはりか
76通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:13:02 ID:???
天使って

ザフト兵A「天使・・・」
ザフト兵B「天使だ」
ザフト兵C「天使だ!」

キラ 「その通り、我らは大天使の代理人である!  これより宗教裁判の判決を行う!
被告! 「ザフト」! 被告! 「デュランダル」!
     判決は死刑!!死刑だ!!死刑死刑死刑死刑死刑死刑!!
     おまえたちは哀れだ だが許せぬ!!  実を結ばぬ烈花の様に死ね!!
     蝶のように舞い蜂のように死ね!!
そこを見張れ!! あそこを見張れ!! ラクスの敵を根絶やしにせよ!!
     目標「前方」!!  死刑執行! これが僕等の力だ! 目で見よ虫けらども!
ははははは見ろあの哀れな連中を!裏切ったザフトだけが良いザフトだ!!」


こうですかわかりません
77通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:34:44 ID:???
そういう天使もアリだけど自分としては
決して戦わないキラが言葉だけで相手に立ち向かっていくのが良いな
ここでの強さは力ではない、心だ!!
みたいな・・・>>45が最終的な目標で、言葉の力で相手を戦争という
憎しみの螺旋から解き放つんだww
78通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:40:57 ID:???
まともな人語を喋って人間を言いくるめるキラが思い浮かばん
79通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:46:31 ID:???
>>72
こういう感じの殺人者って好みだ・・・
「どうして人を殺すの」って聞かれたら
逆に「どうして人を殺してはいけないの」って聞き返してくる感じ
で、痛いとか悲しいとか寂しいとかワカラナイ
こう色んなものをどこかに落としてきた感じ
80通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 22:48:36 ID:???
まともでなくても良いとおも
自分は天使って思い込んでる時点で電波だし
シンもファビョりまくってるから
電波VS電波で、どちらの電波(心)が強いか
81通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 00:01:41 ID:???
殺人鬼シンの続きまだーー
82通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 00:14:24 ID:???
俺はマユ家族の死がトラウマになりシンは殺人鬼なるのかと考えていたが
産み落とされたときから悪魔の心を持った殺人鬼シンもいいな
シンの原型とかなくてオリキャラになる気もするが…こういう話好きなんだよな
黒い髪、白い肌、血の色の目
悪魔っぽい
83通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 03:45:23 ID:???
同人アヌメでのシンのテーマソングの題名悪魔との契約だしぴったりだ
84通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 13:07:41 ID:???
>>72
でも>>16設定から取ってるなら
このあとシンが毎晩悪夢にうなされるんだろ?
個人的には、なんだか苦しい気もするけどそれは何かは分からない
って感じの希望
85通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 13:27:00 ID:???
この流れからすると、
シン、マユ殺害↓
両親も殺そうと思っている時に避難勧告↓
両親、自由であぼん(この時はなんかシンが転んだりしてとにかく助かる↓
この時に破壊されていく景色を見て、軍に入る事を決意↓
>>29の言う猫かぶりでトダカさんにしばらくお世話になる↓
ミネルバに配属決定、本編へ繋がる。

こんな感じかな?
86通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:10:17 ID:???
なんていうか、シンがこれだとステラもルナマリアもレイも普通に死亡フラグだなwww
戦場で怖くてシンに背中見せられん。
87通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:17:06 ID:???
>>72
本編っぽくするならマユだけ半死にで苦しんでいたからシンが殺すっとか…
それだとちょっと狂気にかけるか
88通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:17:17 ID:???
>>86
生身で首絞めやれる奴だからね・・
ユウカンもヴィーノも危ないんじゃない?
でもルナとかは鈍いから(信頼してるともとれるけど
「シンってたまに怖い感じがする時あるけど、
すぐ怒るしまだまだガキっぽいわよねー」
くらいにしか考えてなさそう
>>87
前々から誰かを傷つけたいと思ってて、
それがたまたまいつも一番近くにいてくれた
マユに向かったんじゃないかと推測してみる…
あの文のシンだとマユ半死に→可愛そうとは感じない気が
前半みるとマユは日々虐待っぽいのを受けてたみたいだし・・
89通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:46:31 ID:???
普段は普通のシンでいいんじゃないか
というかそう振る舞っている
90通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 17:59:35 ID:???
>>89
多分そうだと思う
ある意味冷静シンだよな
…根本的な人格は真逆だがww
91通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:16:31 ID:???
しかしたまに怖さというか殺人鬼特有の気持ち悪さがあるとか
92通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:36:10 ID:???
>>87>>88
前々から誰かを傷つけたいと思ってたが
ずっと我慢していた。
しかし、自由事件で半死のマユを見て限界突破
この時から何かが吹っ切れてしまい、殺人鬼に覚醒した
こんなのはどうか?
93通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:47:38 ID:???
個人的に殺人鬼って聞くと
ジェ○ソンとかフ○ディとか
某舞台である役者が演じた「よろしいですかぁ〜」って薄ら笑いしながら
チェーンソー持って迫ってきたヤツとか思い出した

最後のヤツはマジ怖かったのよ…役者が上手くって…
94通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 22:14:53 ID:???
>>93
ラクスが子供達の夢の中に侵入し
殺戮を繰り返した悪夢の惨劇から2年の月日が流れていた。
悪夢の中に未だ生き続けるラクスであったが、
ラクスの存在は人々の心から忘れ去られようとしていた。
忘れ去れてはもう子供を殺すことが出来ない、
そう考えたラクスはあるアイディアを考えつく。
殺人鬼シンを操って恐怖を再び呼び起こし、
自分の存在を思い出させてやればいいのだと。
ラクスはシンの夢に侵入しうまくシンを呼び覚ます。
だが、殺人鬼シンはラクスの制御を超えた殺戮を繰り広げるのだった。

…適任者がいないからあみだくじでラクスになった
反省はして、る
95通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:23:33 ID:???
ジェイソン対フレディ
96通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 00:48:56 ID:???
>>92
それいいかも
なんかアンチスレの発言から作られたスレなのに
普通にいいスレだな
97通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 10:12:41 ID:???
天使=優しい
と言うのは間違いだと思う

キラ=天使だがクサレ外道
シン=お馬鹿な悪魔だが心優しい

みたいな?
98通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 10:31:16 ID:???
それだと本編じゃないか?
99通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 12:08:26 ID:???
まあ、天使の善行が人類に取って利益があるかと言えばそうではあるまい。
キラに取っての善行→世界には単なる独善に見える

まさに天使だが本編まんまだなwww
100通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 15:17:43 ID:???
天使は神の代行者として、人類に罰(苦しみ)を与える役目も負っていますからな〜
101釣り:2007/03/31(土) 15:44:27 ID:???
つーことはキラはノアの箱船を付け狙う天使なわけだな
102通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 16:14:30 ID:???
デビルマンだって、悪魔なんだぜ
103釣り:2007/03/31(土) 16:54:27 ID:???
何か殺人鬼シンは不本意ながらも
世界に罰を与えようとする天使キラに反抗するために
普段は殺害対象として付け狙う仲間たちや世界の人々と共闘しそうだなwww
まさに欲望のために戦う悪魔殺人鬼シン

これバスタードっぽいなwww

人類に罰を下す天使に抵抗する悪魔ダーク・シュナイダー
104通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:09:16 ID:???
アリクイってよ、1日に三万匹アリ食うんだってwww
3日で九万匹www
アリいなくなっちゃうよ!
フラミンゴって、なんで片足か知ってる?
冷えるんだってよwwww
でも、水ん中入ってるんだぜ? だったら出りゃいいじゃんww
モグラのトンネル掘るスピードは
カタツムリの進む速度の1/3だってwwww 遅いよwww
得技だろよwwそのスピードなら地上でろ地上でろ!
羊は前歯が下あごにしか生えてないんだって。
その代わり上あごの歯茎が歯より固いんだってwwww
生えればいいのにww歯が生えればいいのにww
カタツムリってすげぇんだぜ。カタツムリってよ、
−120℃でも死なないんだぜ。−120℃だぜ。
普通−120度だったら動物全滅するだろ。ただカタツムリだけは氷河期になっても生き残るんだよ。
すげぇ生命力だよな。
ただよ、−120℃になるとカタツムリのエサが無いんだってwwwwwwwwwwww
「草木が生えないから結果死にますね」だってwwwwwwww
105通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:25:47 ID:???
>>1
もしっていうか、種死ってちょっと見方変えればそんな話じゃん
106通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:30:22 ID:???
でも、あくまでもキラは戦わないで口だけ
の方が面白いと思う
で、自分は天使だと思いこんでて自分の言葉こそが
世界を救える唯一の手段だとも思い込んでる

どうせネタスレなんだし、本編での行いとかは
考えないようにしようよ…

107通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:50:13 ID:GCgx/A2G
処女生殖で生まれた神様が居るよな。
キラは人から生まれてないんだよな。
108通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:50:19 ID:???
まぁ、確かにネタスレだしな
面白ければそれで良しということで
>>70のとうりに極めてみよう、キラは難しそうだが
シンなら少しは(小ネタ程度だが
SSも書けそうだ
109通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:50:40 ID:???
シン「平和な世界が創れるならば殺人鬼と呼ばれても構わないッ」
110通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:57:09 ID:tj/nvwHI
あまり変わらない気がするw
111通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:02:05 ID:???
シン「逃げるなら…、もう遅いか。」

キラ「ちょwwwwおまっwwwwwwwww」
112通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:03:24 ID:???
狂気シン好きなんだけどなぁ
そっち方向のシンもよろしく
113通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:04:12 ID:???
シン「倒すけどいいよね!?答えは聞いてない!! 」
114通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:48:23 ID:???
竜の子乙
115エキシビジョンカガリ搭乗Verアカツキ:2007/03/31(土) 21:48:31 ID:???
「何だ?あの機体は」
オレの目の前にいるのはどう考えても戦場にはおおよそ不似合いで下品な金色の機体だった。
「…………」
有無を言わさず距離をつめ、ゼロ距離でビームを撃つ。
………が
「っ!?」
はねかえった。ホントに何なんだ?運命は右腕を持ってかれたし。ここは一旦距離を置こう
しかし、反則級の特性の割に技術は拙い。………ひょっとして正規の軍人を舐めているのか?ふざけたヤツめ。
ビームブーメランを構え、そのまま突進する。良く知らなかったが、どうやら出力を調整すればサーベルにもなるらしい。
金色のヤツも今度はライフルを撃ってくる。
………いいよ、幾らでも撃て。メインカメラも、足も、後ろの翼もくれてやる。 その変わり、お前の命をオレは貰うからな。
コックピット部にブーメランを刺し、えぐり抜く。
そのまま金色のヤツは海に墜ちていった。




拙い文章で悪い
116通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 22:10:01 ID:???
>>115
おぉ、GJ!
カコイイよシン
117通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 23:48:29 ID:???
うんこういうのもいい
118通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 06:39:06 ID:???
とりあえず>>117を見て

うんこ

の3文字が目に入ってしまったのは寝不足の俺だけでいい
119通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 20:24:51 ID:???
>>118
ちょっwもちつけww

>>86で思ったけどレイはシンがルナを殺しても
AAとの戦力差のせいでなにも言えなさそう
表では 議長のために戦うのならば別に良い みたいに言ってるけど
本当は こんな奴を野放しにしておいては…ルナマリア って感じで
悲しんでてDプラン成功後に必ず殺すと決意してるみたいな・・
ルナ殺しのきっかけは凸メイ殺しでテンションMAX時のときに
絶望に染まったルナの表情を見て、我慢が出来なくなったから、とか?
120通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 20:45:02 ID:???
>>118
先にお前の文を見たから俺もそう読んでしまったじゃないか
ドロドロな話頼む、ヘイトSSも上等!
綺麗な話は好きじゃない
シンってどこでも本当は優しいキャラって書かれてるけど
俺は腹黒いシンも見てみたい・・・
121通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 02:04:31 ID:???
このスレを見て「職業・殺し屋」を思い出したのは俺だけでいい…。

シン「あは…あははははァァァ!!…また殺しでイッちゃったよぉッ!
    犯って射精すよりも、殺って射精す方が遥かに最高だからさぁ!」
122通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 03:37:28 ID:???
>>119
やばい、それスゲーいいw
我慢できなくなって同僚殺しに走るシンwww
123通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 14:09:21 ID:???
>>121
その話は良く分からないけど、その癖を持っているなら…↓

愛しい者の全てを手に入れ、壊してしまいたい。

その体に思うがままにこの爪で刻み付けた痕を、
絶頂に達した時の女の顔と共に目に入れることの悦びを、
何故分からないのか。

己の下に征服した女を、
取り出したナイフでじっくりと刻み付けていく。

あぁ、その過ぎた快楽は、一度味わえば次を渇望するほどの依存性。

滲み出る血を啜る際に、恐怖で歪んだ顔を見下ろすのも、また好い。

その相手が、命がけで抵抗してきたら、
好きなように斬り付けて、その命が消える瞬間をじっと見つめる。
それだけで、昇天しそうに、なる。

シンは、女の体から滴る赤いものを指で拭うと、
それをゆっくりと、己の唇に塗りつけた。

「好いよ、その顔………アハハ……もっと見せてよ……ねぇ?」

恐怖と絶望に彩られた女に、鮮血で彩った唇をそっと合わせて、
シンは一際強く腰を打ち付けると共に振り上げたナイフを振り下ろした。

マユは*されてたんでステラで、あのシチュだったら普通は襲うだろうなー
あとこの調子だとステラの名前も聞かないのかな、と
助けに飛び込んだのは溺れて苦しんでる様が気に入ったから、とか
話し方のほえほえ加減でマユを思い出したりして…とか
124通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 15:58:07 ID:???
うわぁ残忍
125通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 14:36:49 ID:???
ww
126通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 16:48:07 ID:???
こんな電波を受信した。長文スマソ

シン「天使ちゃんよぉ…わかってねぇな……いいもんだぜ?戦争は。なんの罪に問われることもなく人を殺り放題だ。これほど楽しい遊びはないってもんだ。お前も兵隊を目指したらどうだ?見ろよあれを……」

キラ「!!」
そこには敵のビームに貫かれ、今にも爆散しようというMSの姿が

シン「機体がビームで貫かれて死ぬ間際にパイロットが不様に叫ぶんだ。女の名前なり、親の名前なりな…そんな奴が爆発して散って逝くのを見るのはまさに快感だぜ。これだから兵隊は辞めらんねぇってもんさ。ククク…」

キラ「お前は…狂っている…平和な世界を取り戻したいとは思わないのか!?」

シン「へいわぁ?ハッ、そんなもんくそくらえだね。いらねぇよ。んな物は…俺が欲しいのは、殺戮と快感さ……。さて、お喋りは終わりだ。お前はどんな良い声出して死んでくれるかなぁ……天使ちゃんよぉ!」
127通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 17:30:41 ID:???
>>126
あ、なんかキララスボスのシン版っぽくて
良いかもしれない…
128通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 18:55:01 ID:???
カッコヨス
129通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 20:19:41 ID:???
ww
二つ目w
130通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 18:16:56 ID:???
糞スレかと思ったら意外と面白いな…
てかもうここのスレタイ
「もしシンが外道だったら」じゃね?
131通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 19:57:00 ID:???
>>1-130
ゴキラ厨いてぇwwww
132通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:51:28 ID:???
天使ちゃんってww
この流れからすると次のターゲットはルナか…
あーでも場所的に同じ部屋のレイの方が危険度高いかもな
133シン・アスカ ◆zWFSyd1v6k :2007/04/06(金) 19:26:08 ID:???
中の人もシスコンスレのシンですけどね、
アンタ達がここも見てるようなのでわざわざ来てやりましたよ!

アンタ達は俺の敵なのか!?それともキラさんの敵なのかよ!?
はっきりしろよ、アンタ達って人はぁあああーーーーーっ!
134通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:36:17 ID:???
必ずしも嫌いだからって悪として描かれるとは限らないぜ

少なくとも俺は嫌いじゃないぞ
シンのようなキャラは
135通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:24:02 ID:???
うん?なんかシンキタ!
自分も嫌いじゃないですよー
と言うか初めてここ来たけどなにげにレベル高いね、ここのネタ
136シン・アスカ ◆zWFSyd1v6k :2007/04/06(金) 23:25:02 ID:???
>>134-135
それは嬉しいですよ。
ですけどね、キラさんも悪く言われるのはイヤですよ!
だったら来るなって話ですけどね。俺のスレでは口に出さないでくださいね。

そうやってまた戦争がしたいのか、アンタ達はぁーーーーーっ!
ってことで帰ります。
137通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 00:00:02 ID:???
おすすめにあったからってシンはこんなとこきたらだめだよ
自分のスレに帰りなさいね
138通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 12:28:47 ID:???
このシンどこの子?
139通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 13:18:07 ID:???
中の人もシスコンのとこの子だよ
シンにしては珍しくキラスキーと言う新種w
>>137の言う事には禿同なんだけど(激しくスレチだしねw
居なくなったら居なくなったで
また過疎ると言うジレンマ(暇なら名無しで来ればいいのに…
…小ネタちょいだけど投下してみようかな・・?
140通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 14:46:07 ID:???
wktkして待ちます
141通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 20:16:59 ID:???
おーぶとれんごうのせんとうのさなか、かぞくでひなんちゅうだったしん・あすかしょうねん
かれはなぜじぶんたちがあちこちでそれはもうひどいすがたでもとがなんだかわからないようなにんげんがころがっている
じごくのようななかをかけずりまわらなければいいのかわかりませんでした
なぜならかれはいつもりょうしんにおーぶはへいわなくにでせんそうなんかしないときかされていて
せんそうにまきこまれることいがいでじごくにそうぐうするのはわるいことをしたひとだけだとおもっていたからです
おーぶがせんそうをしないのだったらこんなことになったのはしんしょうねんたちにもんだいがあることになります
でもしんしょうねんにはじぶんたちがこんなめにあうりゆうがわかりません
しんしょうねんはじぶんではいいこにしているつもりでしたし、おとうさんはいつもまじめにはたらいて
おかあさんはいつもやさしくしてくれていもうとはそれはもうとてもかわいらしいいいこだったからです
なんでこんなめにあうんだろうとなんどめかになるぎもんをあたまにうかべたときです
そらからあおいはねのはえたもびるすーつがおりてきました。じぶんたちをまもってくれるおーぶのもびるすーつです
しんしょうねんがあんしんしているとそのもびるすーつはいっぱいついたたいほうをいっせいにしんしょうねんたちのほうにむけました
おおきなおとがしてしんしょうねんはふきとばされました。なにがおきたのかよくわかりませんきがつくとまわりにいたかぞくのすがたがみえません
おとうさん!さけびました。へんじがありません。
みるとおとうさんはこんがりやけてきのてっぺんにつきささっていました。ふきとばされたのでしょう。
おかあさん!ひっしによびました。へんじがありません。
みるとおかあさんはちじょうにいましたがあたまとかはんしんをなくしていました。もげたのでしょう
まゆ! いもうとのなまえをよびました。するとへんじがありました。へんじがかえってきたほうをみると
みなれたいもうとのかおがありました。でもいもうとのおなかからしたはおおきなきにつぶされていました
おにいちゃんとてもくるしいの まってろ! いまだれかをよんでくるから おにいちゃんくるしいよころして
ばかなことをいうな! きっとたすかるから だめだよおにいちゃんもうだめだよ なにをいうんだ!
おねがいころしていたいよいたいよいたいよいたいよねえおにいちゃんおねがいだからわたしをころしていたいいたい
しんしょうねんはなきました。いもうとがたすからないとわかったからです。
しんしょうねんはさけびました。りふじんなものにたいしてほかに動こうぎしていいかわからなかったからです
しんしょうねんはいもうとのくびにてをかけました。ひどくいたがっているのをどうにかしたいとおもったからです。
しんしょうねんはめをきつくつぶりました。なにもみたくなかったからです
おもいっきりてにちからをこめました。そうしてしばらくするといもうとのからだはいもうとのすがたをしたモノになりました
しんしょうねんはわらいました。どうしていいかわからなかったからです。しんしょうねんはおもいましたみんなころしてやる、と
142通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:26:57 ID:???
えぇぇ、ちょっ、怖えー
もげたのでしょうとか
ふきとばされたのでしょうとかあっさりしてる所がもう
…GJっす!!
143通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 00:14:26 ID:???
悲惨…悲しみの黒シンいいわ
144通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 10:11:43 ID:???
GJ!

俺も考えがまとまったら投下してみるかな。
145通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:11:38 ID:???
下から5行目、「動」だけにどうして漢字なんだぁーーーーっ!
146通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:22:33 ID:???
>>145
あげあし、あげあし!
作品が良ければそれでヨシ
>>144
妄想しながら待ってます
147通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 00:14:38 ID:???
ぷらんとのしょうかいちゅうにそうぐうし、きがすむまでにおいまわし、たたきつぶした7きめのれんごうのもびるすーつは
やけにかんまんなどうさで、しかいのそとに、ふらふらと、かんせいのほうそくにしたがってどこまでもはてしもなくおちていきました
がんじょうなぴーえすそうこうによってだんがんこそとおらなかったものの、なかのひとは
あいてのこくぴっとにおしあてられ、いささかきゅうくつなじょうたいではっぽうさせられた
もびるすーつようのじゅうきかんほうがはっしたしょうげきの
どうにもならないちからでふりまわされてぶつかって、あちこちがこわれて、やぶれて、ぐしゃぐしゃになったのでしょう
やけたくにをおいだされたあと、しんしょうねんはぷらんとのぱいろっとになりました。
ひるはきけんなしょうかいひこう、それがおわればいしきがとぎれるまでのもぎせんで
いそがしくはありましたがしんしょうねんはそれらがあまりきらいではありませんでした
あいてをほそくし、ついせきし、おうさつするほうほうをおしえてもらい、じっせんしているあいだはむねにあいたおおきなあなにめをむけなくてすんだからです
そして、たのしみもありました。おーぶをだっしゅつしたしゅちょうのこが、ぷらんとにてきたいこうどうをとりながらせっきんしているというのです
まえにてれびでみたことのある、じぶんとおなじとしごろの、きんいろのかみのおんなのこ。すべてをうばったそのこをつかまえて
いきるためのせいをはぎとって、しなないためのせいをおしつけて、なんねんもかけてゆっくりと、てにあまるほどのぜつぼうと、ほんのひとにぎりのきぼうとを
なんどもこうごにあたえにあたえ、さいごにきりきざんでころす。
しんしょうねんはほんのつかのま、そんないつかにおもいをはせて、せまいひとりきりのこくぴっとのなかめをとじた
148通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 01:49:04 ID:???
読みにくい…
でもGJ!
149通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 16:06:13 ID:???
GJだけど読みにくいぜ!
せめてシーン変わるときは改行してくれ!
150通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 17:33:37 ID:???
GJ!、2話めですね!
151通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 02:57:05 ID:???
人は天使にも悪魔にもなれないと思う。
そして人は理解出来ない者を恐れる。
この事を踏まえると生まれながらの殺人鬼、殺す事をに対して全く罪悪感など
感じず息をするのと同じ様に人を殺すシンと、清廉潔白、欲望もなくただ人に
対して愛を説く天使のキラ、この両者はベクトルが全く違うとは言え普通の人間
には理解出来ないと思う。
俺的にはこの両者を排除するために人類が一致団結してしまうというなんとも
皮肉なビジョンが浮かんできた。
152通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 03:54:33 ID:???
なんか皮肉な終わり方もいいよね
何かしこりが残る嫌な話がいい
153通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 11:45:31 ID:???
キラ「君は――ッ、人の命を奪って、未来を奪って…何が楽しいんだ!」
シン「偽善者が、よく言う!!」
キラ「確かに僕は正しくないのかもしれない…でも、少なくとも殺しを楽しんじゃない!」
シン「自分の手を汚すのがイヤなだけなヤツが何を!コクピットを狙わなけりゃ許されるとでも思ってんのか!」
キラ「少しでも可能性があるのなら、僕は生きていて欲しいんだ…それを!」
シン「苦しまずに死なせてやることのドコが悪い!覚悟を持って戦ってる人間をバカにするな!!」
キラ「そんな理屈で…命が軽くなってたまるか!」
シン「軽いだろ!お前にとったら自分以外の人間なんか踏み潰しても気づかないくらい!!」
キラ「そんなこと――っ!」
シン「バカにするな!人間を、バカにするなよキラ・ヤマト!!幸せへ向かって気高く戦ってる人間を、お前が汚す
   権利なんかドコにもないんだ!!それがどんなに安っぽいプライドでもその価値を否定なんかさせない!!」
キラ「気持ちだけで、何が守れるっていうんだっ…生きていかなきゃ意味はないだろ、それがどんな明日でも」
シン「力のない民間人を平気で巻き込むお前が………!!そういうのを傲慢っていうんだよ!!!!」
キラ「――ッ!」
シン「誇りも、ささやかな幸せも、お前みたいなヤツに奪われてたまるか!奪わせてやるもんか!!それくらいなら
   …汚される前に、まだ綺麗なうちに俺が全部壊してやるさ!!」
キラ「傲慢なのは君だ!価値観を押し付けて命を奪う権利なんて、誰にもない!!」
シン「マユは…妹は!!生きることも死ぬことも出来ずに、もし目が覚めても希望なんか持てない体になって!!
   たった二人プラントで…あぁ、それくらいならあの日、わけもわかないうちに家族まとめて死んだ方が良か
   ったって何度も思ったさ……。でも今は感謝してる、本当に大切なものは自分の手で壊さなきゃいけないん
   だって教えられたからな。はは…はははははははははは!!!」
キラ「君は…悲しい人だね」
シン「お前が生んだんだ!!この化け物を!!!俺も、お前も!どんな理想を掲げたって世界を壊して行くことしか
   出来ない無様な化け物さ!どんなに人を好きになっても傷つけることしか出来ない!!吹き飛ばされた花をか
   き集めようとすればするだけ別の花を踏みつけていく…力だけで、いったい何が救えるってんだ!!」
キラ「それでも…!過ちを止めることはできる!!」
シン「止めて、また逃げるのかよ前大戦の英雄!戦争『だけ』を止めたところで、ここまでぼろぼろになった地球や
   プラントで生きていかなきゃいけない人たちは皆死ぬぞ!ジワジワ死んでいくぞ!!だったら――」
キラ「覚悟はある!僕は…戦う!もう逃げない、何度でも戦う!!」
シン「それが偽善だって言うんだ!!この戦争、どっちが勝とうが負けようが俺たちみたいなヤツは消えなきゃいけ
   ないんだってことを――認めさせてやる!!」
キラ「…うん、だけどやっぱり僕は生きていきたいと思うんだ、ナチュラルでもコーディネーターでもなく、『人』の
   輪の中で一緒に、寄り添いながら。人は綺麗なものばかりじゃないけど、僕は許されない存在かもしれないけど
   でも…それでも、優しくしてくれた人がいた!好きになってくれた人がいた!僕はそれを否定したくない!!」
シン「………」
キラ「僕は『自由』を諦めない!!」
シン「…ほんの少しだけど、アンタのこと好きになれそうな気がしたよ」
キラ「あ、ありがとう…」
シン「だから今度こそサヨナラだ、キラ・ヤマト。アンタを『壊して』俺の運命にケリをつける」

なんかいまいち殺人鬼っぽくならなかったが殺す価値のあるものに拘るシンも悪くないかと思い書きなぐり
154通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 13:17:22 ID:???
さあ、今すぐトリップを付けて執筆活動に入るんだ
155通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 14:39:24 ID:yFYfB76I
「・・・殺人鬼、か」
シンは呟く。
全開戦闘した時、フリーダムのパイロットから言われた言葉だ。
それは間違ってはいない。シンは戦争という一つの殺し合いの枠の中で、多くの人間を殺めてきたから。
戦争という名の元、平常では厳罰を受ける殺人は許容される。相手がどんな相手であろうと許される。
どれだけ平和への願いを持っていようと許される。
シンに殺されたパイロット達も、家族がいて、友達がいて、恋人がいただろう。
だが、シンはその者達の未来を奪った。命の灯火を、消した。それはシンも分かっている。
「だけど・・・それはあいつも同じだ・・・・・」
アイツにそれを言われると虫唾が走る。自分の家族。ハイネ。そして、ステラ。
シンの周りだけでも、フリーダムに殺された人間は少なからずいる。
ステラはシンに気付いた。確かに動きを止めたのだ。だが、フリーダムのせいでステラは再び暴走し、最後は殺された。
「ふふ・・・ふははははははっ!!!」
そうだ。自分はステラが殺されたのに怒っている。だが、全く逆の事で怒ってもいる。
ステラを、殺せなかった。
シンとて気付いていた。ステラに安息に生きる道など無いと。どれだけ自分が頑張った所で、決して救われる事など無かったと。
だから、シンは壊したかった。あの笑顔を。ステラを。だが、それは叶わない。
ステラはフリーダムに殺されたから。
「だから・・・お前の命がその代わりだ・・・・」
シンは笑みを浮かべた。普段の彼からは想像のつかない、冷酷な笑みを。
「お前が自らを天使と言うのならば、俺は悪魔だ―――」
そして取り込んでやる。自分が今まで殺してきた、全ての人間と同じように。
それを拒みたいなら、足掻いてみせろ。
「シン=アスカ、コアスプレンダー、出る!」
156通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 14:40:22 ID:???
なんか書いてみた、スレ汚しですまん<丶`∀´>
157通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 14:47:56 ID:???
残酷に残酷に書いて
どれもおもしろかった
158通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 15:10:52 ID:s8NuDmW5
自分の5才の娘とSEXしてると自慢するバカ親父のスレ

http://life8.2ch.net/test/read.cgi/live/1176085490/l50
159通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 16:18:01 ID:???
フリーダム戦でムラサメを盾にし、使え無くなったらライフルで撃ち抜きキラに向かって「また、一人死んだな」と呟くシン、という電波がきた。
160通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 16:26:20 ID:???
>>159
それを文章にするんだ
161通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 16:59:06 ID:hF2s/0yZ
>>1
日本が米にハルノート突きつけてるのと同じじゃん。
162通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 17:41:39 ID:???
おぉ、皆さんGJです
自分は文才が無いので羨ましい限りです
163通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 19:34:21 ID:???
この間、みんなで話していて“どうしてザフトに入ろうと思ったか”という話になった
みんないろいろな理由を言っていたけどよく覚えていない
「シンは?どうして?」
ぼーっとしていたらルナに聞かれた
考えていなかったオレは、ついこう言ってしまったんだ
「人を殺したかったから」
言ってからしまったと思って
「冗談だよ、冗談。ホントは守りたいものを守れるようになりたいから」
と言った
みんな安心したようにオレを小突いたり、文句を言ったりしたけど・・・

本当は冗談なんかじゃない
ヒトゴロシはいけないって言うけど、軍人はそのヒトゴロシを仕事にしている
いけないことだって言うヒトゴロシをして褒められるんだ
それにオレの家族をコロシた奴は英雄って言われてる
じゃあ、いけないことじゃないんじゃないか?
本当にヒトゴロシはいけないことなの?って思ったら
やってみたくなったんだヒトゴロシを・・・
オレもいっぱい殺したら、いっぱい褒められるのかな?
楽しみだな



壊れシンinアカデミーと思ってくれい
164通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 19:55:08 ID:???
>>153
普通に主人公してるキラがすげえw

いろんな方向で壊れてるシンがいいよなぁ
殺人鬼のシンなんて言われたら中の人つながりで
直死の魔眼しか浮かばない安直な俺
165通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:25:45 ID:???
>>163
いっぱい褒められるのかな?なんて
純粋なんだけど…
壊れてんなぁww
166通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:43:24 ID:???
ここのつめ
こちらを落とすためというよりは、自分が死ぬための道連れを作るためと言う様に、
重斬刀の切っ先を向け突っ込んできたMSを見て呟いた。直線的なその切っ先をシールドで跳ね上げて
体制を崩すところに一方のマニピュレーターに握らせたサーベルを、メインカメラに向けて突き立てる
視界がさえぎられ、途端にふらふら頼りなげに飛び始めたその機の四肢に向け、射撃。コクピットは意図的に外した
四肢を破壊された時に生じた爆発により、滑稽な踊りを踊るその機に、激昂したその僚機が突っ込んできた。
攻撃に対する備えも何もあったものじゃない単純な機動。コクピットに一連射を加えると、あっけなく火を噴いた。じゅっきめ
通信に敵機のものと思われる通信が紛れ込んできた。むすめがうんぬん、とか。復讐がどうのこうの、とか。
役に立たない連中だ。やり方はいくらでもあっただろうに。こんな目立つコロニーを
態々妨害してくれと言わんばかりに運ぶなんて方法じゃなくて、地上を確実に駆除しきる方法が
例えば急襲して殺菌して消毒したミハシラを落とすとか。もし自分に任せてくれたなら、あの忌々しいオーブの衛星を、
中も外も、一切合財掃除してあいつらにくれてやったのに

砕かれた破片が落ちていく。いくらかは燃えずに地面に落ちて、いくらかの死者を生産するのだろう
だけどそれが何になるだろういくらか地上の人間が死んだところで、それは地上の人間の駆除に程遠い。
せめてオーブが地図から消えたなら、個人的にはそれなりの喜びはあるけれど。
まぁいいか。それでも種は蒔かれる。言いがかりをつけてオーブを攻めて、何もしてない家族を奪ったあいつらなら
きっとこれを口実に戦争を始めるだろう。楽しみだ。その時はあいつらを殺して、殺して、全部綺麗に何もかも
一切合財区別もなしに、世界から絶滅させてやる。あいつらの好きな青い清浄な世界から


ブレイクザワールドでの戦闘中、シンは順調に電波受信中
167通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 00:09:14 ID:???
GJ
シンの戦闘の仕方も残忍なのがいいなぁ
不殺をしてほしいかも
168通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:37:23 ID:???
「トダカ一佐から聞いていたのとはあんた、違いますね……
 わがままでも正義感の強いやさしいって少年だったって……」
「ガキだってことを免罪符にできるほど、人と時代に余裕が無かった。
 やさしいだけじゃ、大切な人を守れやしない。
 要するに、シン・アスカという人間の存在を世界は許さなかった。
 代わりに求めたのは、誰にも屈することの無い、人殺しさ」

どこか壊れた殺人狂もいいけどこんなストイックなシンも悪くないんじゃと思った
ちょいスレの方針とは違うか?
169通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:07:44 ID:???
俺はサイコさんっていうか
どっか欠けちゃったかわいそうな殺人鬼のイメージかなぁ
英雄=人殺しって解釈だと他のクロスオーバースレみたいに
単純にシンの成長の一部にしかならん気がするし
ただ難しいのはあんまり性格変えると果たしてシンっていっていいもんか・・・
170通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:43:24 ID:???
>>168
なんかどっかで聞いたような気がすると思ったらどこの絢爛舞踏だお前
凸の中身じゃねえかよw
171通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:46:44 ID:???
やっぱ偉大なるラクス様には勝てないか…黒さもキラのがあるというか…
黒シンがいいんだけどなぁ
172通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:50:05 ID:???
自分はシンって部分より殺人鬼って部分重視でネタが思いつきますな。
まあ、殺人鬼にはいろんなバリエーションがあると言うことで、小ネタがポロポロと浮かんで消えてます。
173通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 03:07:23 ID:???
ハンニバルのような話がいい
174通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 03:11:20 ID:???
俺は>>166みたいに冷静に壊れてる感じも好きだけどな
>例えば急襲して殺菌して消毒したミハシラを落とすとか。もし自分に任せてくれたなら、あの忌々しいオーブの衛星を、
>中も外も、一切合財掃除してあいつらにくれてやったのに
とか、トラウマを怒りって形でうまく消化できずに歪んでるのがいい
175168:2007/04/13(金) 03:34:36 ID:???
>>170
うお、よくわかったな
ドラマCDの方なのに
176通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 06:46:32 ID:???
ネタです

「フフフ・・・ハハハハハ!」
「ヒャーッヒャッヒャアア!!」
「おもしれえほど簡単に引っかかったぜ。アスランがブザマにもおっちんだ後だったしな!
 後はテメエを絶望のドン底に突き落とすためアスハ殺しの罪を負わせた!
 だが・・・」
「アンタはここに来やがった!!
 アンタはいつもそうやって!俺の大事なモノをブチ壊すッ!!
 むかしッからそうだ!俺がどんなに努力しても!アンタはいつも守りたいものを吹き飛ばすッ!!あのベルリンの時もなぁッ!」
「俺があの夜どんなに苦しんだか・・・アンタにッ!アンタなんかにッ!!わかられてたまるかよッ!!」
「だが・・・俺は、今迄の俺じゃあない・・・」
「今こそッ!アンタをブッ倒しッ!!アンタに弄ばれただけの過去に決別してやるッ!!」
   
「あの世で俺にわび続けろキラ・ヤマトーーーーッ!!!!」


「く・・・くっそお・・・また・・・かよ・・・!」
177通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 06:55:59 ID:???
ライブアライブかよw
やったことないけどこのセリフもハマってんなぁ
つくづく本編じゃヒーローにも悪役にもなれなかったシンの不遇を思い知らされる
178通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 17:59:10 ID:???
ちょwwwそれだとキラが魔王になっちまうw
179通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:28:47 ID:???
ネタです

キラ・ヤマトか・・・コーディネイターのぶんざいでありながら
非戦闘員ごとメサイアを吹き飛ばすとは見下げはてた奴▼

スーパーコーディネイターも地におちたものだな▼

シン・アスカ!
君は デュランダル議長に騙されて正しい心を失っているんだ!!▼
どうか 正気をとり戻すんだ!▼

ふふふ・・・
あいかわらずお花畑だなキラ・ヤマト▼
俺がオーブを攻めたのはアンタらがにくかったからだ▼

前の戦いでは脱走兵のくせにオーブ防衛線に参加し
避難経路上でドンパチして俺の家族を皆殺しにした▼

超調整者だと・・・ばかめ!▼
アンタなんて国際テロリストの協力がなければとっくの昔に死んでいた
つけあがるなよ キラ・ヤマト!!▼

俺はあの日からアンタがにくかった▼
レイの獲物とがまんしていたがアンタとは 
いずれ決着をつけなきゃならないと思っていた▼
あのオーブなんてかんけいない!▼

シン・アスカ・・・本当なのか・・
そんなふうにぼくを・・・
知らなかった・・▼

ふっ・・・
だから お花畑だって言うんだ▼

キラ・ヤマトよ! 俺のそばへこい
このデスティニーのアロンダイトで
そのむねをつらぬいてやる!!▼

この狂った世界に愚か者は 俺一人でたくさんだ!▼

ズバッ、バキューン、ドカーン

ステラ・・・レイ・・・ようやくオレは・・・悪いゆめから・・・めざめるみたいだ・・・
議長・・許してください・・・オレは 世界の外にいる恐ろしい悪魔と戦っていた
けど オレは弱すぎた・・必死に逆らったが・・・・・何一つ敵わなかった。・・・・・
せめて 主役の手で殺してほしかった・・・
これでやっと抜け出せるんだ・・
マユ・・・・・
180通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:29:54 ID:???
終わり方いいな
181通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:47:30 ID:???
どの作品もGJ!
少し目を離していたらいつの間にか良スレになってて驚いた
俺も駄目なりに頑張ってみるかな…
182ネタ投下。長文スマソ:2007/04/13(金) 23:01:43 ID:???
どうして、俺がこんな目に合わなければいけない?

俺が何をしたというんだ…。

ただ…普通に、悪い事もせず暮らしていただけなのに。





オーブ、オノゴロ島

そこには家族と共に走る一人の少年の姿があった。
名は、シン・アスカ。

彼らは戦場と化したオーブから避難するために港へと向かっていた最中だった。

だがその途中、一人の少女から携帯電話が地に落ちる。

少女は訴えた、携帯を取りに行きたいと。

そこでシンは
シン「…俺が取ってくる!」…と坂を滑り、落ちた携帯を取りに行く。

だが、この行動が自分を絶望の底に落とすことになるとは、少年は予想ができなかった。
183:2007/04/13(金) 23:49:57 ID:???
シン「…取ったぞ……うわっ!?」

シンは携帯を拾い家族がいる道に戻ろうとした次の瞬間
辺りに爆風が渦巻き、彼はそれにより生じた風圧で投げ出された。

シン「……っ。な、何が起きたんだ……?」

シンは周囲を見回して愕然とした。
自分達が避難するために走っていた道が同じ道とは思えない程に変わっていたからだ。
茫然とする彼の元へオーブの兵が駆け寄ってきた。

オーブ兵「君、大丈夫か?」
シン「はい…。大丈夫で………そうだ!父さんは!?母さんは!?マユは!?もう避難したんですか!?」
オーブ兵「え?いや……そのような人達はまだ辿り着いてはいないが…。」
シン「そんな…!そうだ、あっちにいるかもしれない!」
オーブ兵「き、君!待ちなさい!そっちは危険だ!」
シン「離してください!ここにいないなら、あっちに俺の家族がいるかもしれないんです!」

シンはオーブ兵の抑止を振りほどき、爆心地へと向かって行く。

シン「父さん!母さん!マユ!いるんだろ!?返事をしてくれ!父さ………!?」

目の前の惨状を見て彼の思考が止まる。

シン「…なんだよ……これ。何の冗談だよ…。なぁ、父さん?母さん?マユ?隠れてるんだろ?出てきてくれよ?」

彼は不安になった。
自分の家族は死んでしまったのではないかと。
しかしそう考えたくはなかった。まだ生きているだろうと望みを持ちたかった。

だが、その望みは無残にも打ち砕かれた。

シン「あ……。」

そこには無残な姿で横たわっている両親の姿が…。そこには彼の妹、マユの姿も…。

その有様を見せ付けられたシンは地面に崩れ落ちた。

シン「父さん…母さん…マユ…何で、何でこんな事に…。」

彼は失意のまま空を見上げる。
そこには青い翼を生やした白いモビルスーツの姿があった。

シン「あいつだ……あいつがいなければ…ッ」

それを見たとたん、彼は自分自身の感情が悲しみを上回る憎しみに染まっていくのを感じた。
184:2007/04/14(土) 00:19:36 ID:???
シンはすぐさま立ち上がり、近くに落ちている石をありったけ拾い、白いMSに向かって投げ付ける。

シン「お前が…!お前が来なければ!撃たなければ!父さんは!母さんは!…マユは!死ぬ事はなかったんだ!」

彼はただひたすらに石を投げる。
しかし、いくら身体能力が優れるコーディネーターとはいえ、上空にいるMSに石を当てることなど不可能な話だ。

だが彼はそんな事などどうでも良かった。
いや、考える余裕が無かったのだろう。

オーブ兵「なっ…君!こんな所で何をしている!危ないから早く避難するんだ!」

シン「うるさい!俺はあれを落とすんだ!俺の家族を奪ったあのMSを!」

オーブ兵「そんな石っころで何が出来るんだ!家族を喪ったのは辛いが、今は生き残るほうが大事だ!行くぞ!」

オーブ兵はシンを担いで走り出す。

シン「なっ……離せ!俺は……俺はあいつを……俺の家族を殺した奴を落とすんだァッ!!!くそっ、父さん!母さん!マユ!………うわぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!」

抵抗を試みるも、消耗した体力では無駄に終わった。


悲しみと怒りのこもった慟哭が、オーブの空に響き渡る。
185:2007/04/14(土) 01:00:42 ID:???
わずかに時間が経った。

避難民を乗せた船の中で一人うずくまるシン。

彼はずっと考えていた。

なぜ、自分がこんな目に遭わなければいけない?

一体俺が何をしたというんだ。

そして、これから俺はどうすればいい?と。


前二つは結論が付くことはなかったが、最後の一つはあっさりと結論が付いた。

シン「(そうだ。これから俺は復讐者として生きよう。俺の家族を殺したあのMSに、戦争を仕掛けた連合に、俺の家族を守ってくれなかったオーブに…。そして、俺をこんな目に遭わせたこの世界に……。皆殺しにしてやる…例え全ての人に殺人鬼だ鬼畜だと罵られようとも!!)」

それはあまりに幼稚的な誓いなのかもしれない。
しかしそんな彼の決意は何よりも堅かった。

そして始まる
彼の復讐の物語が…。



もちろん続かない

勢いで書いた。反省はしているが後悔はしていない。

186通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 01:09:08 ID:???
いやいやGJ!
書いて投下してくれたことが嬉しいよ
187通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 02:29:52 ID:???
続かないのか(´・ω・`)ザンネン
だがしかしGJを!!
188通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 15:07:29 ID:???
続いてホスィ…
でもGJです!
189通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 16:46:35 ID:???
「アハハハハハ――してやる!壊してやる!!俺が、シン・アスカが!オマエを破壊してやるキラ・ヤマトーーッ!!」なシンが浮かんだ
190ちょいと長文投稿します:2007/04/15(日) 18:32:58 ID:???
シュコー……シュコー……

 断続的に空気の入り抜けする音がこもる狭い病室の一室、ベッドと人工呼吸器がスペースを陣取った無愛想なそ
の室内で、少年はベッドに横たわる少女を虚ろな瞳で眺めていた。
 沈黙――無機質な機械音だけで支配された空間。
 傍らで佇む少年のその赤い瞳に写る少女の姿は、お世辞にも「眠り姫」などと綺麗な言葉で飾ることの出来ない
痛々しいものだった。体中に巻かれた真っ白な包帯はその顔までを覆い、その上から繋がれる幾種類もの機器や点
滴のチューブはその少女を強制的に延命させているものでしかない事を暗に語り、生気がまるで感じられないそれ
はもう既に一つの「オブジェ」になってしまっていると言ってもいいのかもしれない。

 白い壁、白いベッド、白い少女。よく晴れた昼下がりだった。

「ごめんな…最近あんまり来れなくてさ」

 ぽつり、と少年の口から漏れた言葉が空気を揺らす。

「一週間だけ休暇になってさ、ほら春だし…っていってもプラントじゃ季節もないか、ハハハ。…アカデミーの
 生活にも慣れたよ。移民だから色々風当たり強いけどさ、訓練のことだけ考えてればそんなの気にならないし、
 忙しかったら忙しいだけ楽っていうか……これからこれで食っていかなきゃいけないんだって思えば別に…プ
 ライド高いだけの連中に足ひっぱられるのも癪だし…少しだけど、友達も出来たしな…なんとかやっていけてる」

 たどたどしく、なるべく語りかけるように言葉を繋ぐ。

「そうだ、MSにも乗ったんだ…すごいんだよ、地面が遠くてさ…なんか自分がでっかくなったっていうか…動く
 たんびにバカみたいに揺れるんだけど、空が近くて、どこにでも行けるような気がするんだ。まだまだ覚える事
 は沢山あるけどさ、俺なんか今クラスで一番成績いいんだ。このまま卒業したらきっとパイロットになるんだと
 思う。模擬戦でも負けなしなんだ、……本当だぞ、お前信じてないだろ『グータラなお兄ちゃんがエースパイロッ
 トなんてウソだー』とか思ってんだろ。…うん、まぁ……ホントはどうしても勝てないヤツが一人いるんだけどさ。
 違うクラスのヤツなんだけど…レイっていって、そいつだけだぞ!俺を負かせれるようなヤツは!!無口なやつ
 でさあ、たまに訓練も一緒になるんだけど無表情でロボットみたいでさ、何考えてるかさっぱり分かんないヤツ。
 そういや、あいつ頭もいいんだっけ…あぁもう!あいつの事なんかどうでもいいや!!それよりこの間さ……」

 と、ソコで言葉に詰まる。
 自分の日常を語るうちに無理やり凍りつかせていた感情が溶け初めていたことに気づいたのだ。
 あぁダメだ、これはダメだ。冷え切った心でいなければ、今自分の瞳に写るモノに心がもたない。
 今ここ、この部屋においては全ての感覚を鈍らせていなければ…自分を包む現実に押しつぶされてしまうのだから。
191innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:35:03 ID:???
「――――停戦条約、やっと結ばれたってさ」

 だが、目を逸らすな。どんな現実であれ、それは全て自分がここにいる証明なのだから。
 再び口を開く少年の瞳には炎が灯っていた。それは少年が一人で生きて行くために求めた強い意志。
 現実に傷つけられない為に纏った暗い、憎しみの殻。

「先月にユニウスセブンでさ、TV中継もしてた。いろいろややこしいけど、やっと平和になるんだってさ…これか
 ら。バカみたいだよな今更、あれだけ戦争しといてさ…なんか国境線とかは大戦前の状態まで戻るらしくて、上の
 人間の都合なんかわかんないけど…じゃあなんのために殺し合ってたんだって思うよな。あれだけ人が死んで、殺
 されて、そのくせ最後はそんな綺麗ごとで…そんなことしたって何も帰ってこないのに!!」

 沸々と、湧き上がる激情。
 喪失と憎しみが織り交ざった感情にあてられる様に、忘れようの無い記憶が鎌首をもたげる。

「オーブも…自治権とりもどしたってさ。今更!!誰も戻りゃしないのに!!!」

 記憶のフラッシュバックに感情が爆ぜる。
 そうだ、自分達はあの国を追い出されたのだから。逃げる場所のなかった人たちは皆プラントへ難民として移住し
た。そして選民意識の高いプラントの原住民の冷たい風に晒されながら、それでも日々の糧を得る為に奔走してきた
のだ。その代償は決して安くはない。戦災とはいえ生活保護も受けれずに、なんとか仕事にありつき家族を支えて行
く者で溢れた。ZAFTへ入隊する道を選んだ自分もその一人だ。そうして得たささやかな平穏を「平和になったん
だから」なんて理由で焼け野原になってしまったオーブに戻る為に捨てるのは、もっぱらプラントに居場所のないナ
チュラルくらいのものだった。

「平和になったって…オーブが再建されたって、父さんも…母さんも…お前の腕も顔も声も!戻ってこないんだぞ!!」

 今でも思い出せる
 あれは…去年の6月だった。
 
 突然の開戦、避難勧告
 空に幾重と交錯し、時に弾ける光の数々
 非難船へと走る家族の姿、坂の下に落ちていったピンクの携帯
 突然響く爆音、宙に放り出される浮遊感、地に叩き付けられる痛み
 そしてなにか沢山のものが燃えている臭い
 呼吸……呼吸の音、俺の………
 耳がキーンとして何も聞こえない…ただ俺の呼吸の音だけが……
 そして……今でも思い出せる

 ついさっきまで、「家族だったモノ」
192innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:35:56 ID:???

 自分の見ているものが何なのか、一瞬理解出来なかったなんてマンガとかじゃよくあるけど
 本当に、わからなかった。あまりにも簡単すぎた、簡単で、圧倒的だった
 こんなとき、どんなリアクションを取ればいいのかもわからなかった
 呆然としていたら、爆発でえぐれた地面の上に見慣れたモノを見つけた
 それが何なのか頭が理解した瞬間、喉が震えて肺がしぼんで行くのもわかった
 自分は多分、叫んだのだと思う

 駆けつけて必死で抱き上げる
 妹だ、この服は妹だ
 腕が変な方向に曲がってるけど、顔が…あぁどうして!!
 でも大丈夫、息をしてる、まだ生きてる、誰か!誰か助けて!!
 そうだ父さんは…母さん…?どこにいるんだ
 土砂に埋もれちゃってるのか!?早く見つけないと、早く助けてあげないと!!
 土埃と焼けた木々の煙で視界が悪い。どこだ、どこに…あ
 足が見えた、あのスニーカーは父さんのだ!
 駆け寄――側に―さん――――様に見え――――それは
 
 人間の形をしてなかった

「うッ―――!!」

 蓋をしたはずの脳裏の映像に胃が持ち上げられて思わず吐きそうになる。
 それからの事は…よく覚えていない。記憶が途切れ途切れ、繋がっている程度だった。
 半狂乱のままボロボロの妹を抱いて、走っていたような気がする。非難船の中でずっと膝を抱えて自分の手を見つ
めていた記憶がある。オーブ軍の人に、妹は怪我人を収容している所で診てもらってるって言われて、ずっと…妹の
携帯を握り締めて暗いタコ部屋の中で息をするのも忘れるくらい、呆然としていた。

ピ…ピ……

『はーい**でーす。でもごめんなさいっ、**は今携帯に出られませんメッセージのある方は――』

 それからは、本当に戦いの日々だった。
 プラントへ難民として移住したはいいが、身寄りもない自分達が生きて行くにはあまりにも時代は厳しかった。
 戦災孤児という現実は、少年に強くあることを強要し続けたのだ。

『はーい**でーす。でもごめんなさ――はーい**でーす』

 ただ自分と妹が生き延びるために、少年は傷を癒すだけの月日も顧みずに学兵になった。
 地球からの難民の中には治療を要する怪我人も少なくはなく、戦時中ということもあり治療が追いつかずに死んで
行く難民は後を絶たなかった。病院に留まらず広い倉庫から急ごしらえのプレハブから、ゴミのように敷き詰められ
た怪我人病人の山。命が日に日に軽くなって行くのを目の当たりにせずにはいられなかった。
193innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:37:04 ID:???
『はーい**でーす。はーい**でーす。はーい**でーす』

 手術が終わった後、妹は多分…自分の知らない人になっていたんだと思う。
 右腕を切断するしかなくなり、ぐしゃぐしゃだった顔は包帯で覆われ…幸いだったのは、その雑な環境の中にいる
うちに、そんな自分の姿を拝むことなく…あの日から一度も目を覚ますことなく脳死に至ったことだろうか。
 延命処置をうけるために正規の病院へ入れるのにもお金が必要だった。月の給料をほとんど持っていかれる様な始
末。この数ヶ月、自分はただただ妹の為に軍の厳しい訓練に耐え続けていた。たった一人の家族の為に。
 家族の……為に?

『ハーイ**デース。ハーイ**デース。ハーイ**デース。ハーイ**デース。ハーイ**デース。ハーイ**デース』

 違うだろう■■・■■■。そう思っていないと心が砕けそうで怖いんだ
 自分が立ち止まったらこの命が「なかったこと」にされるのが怖いんだ
 そこに家族なんて言葉はもはや関係ない…あぁ、だけどなんて矛盾
 この命が奪われないように必死になって訓練に打ち込んでいる時だけ心が休まる自分に気が付いているのだ、俺は
 ほっとしている、もう助からないこの命のことで頭を悩ませずにいることにほっとしている!!
 言い訳している。守るなんて言っておいて…そう思ってないと今にも逃げ出しそうで!!!
 …なぁ■■・■■■、なんでそんなに悩むんだ?今日医者にも言われたじゃないか――

「 う る さ い ! ! ! 」

 ミシ、と握り締めた携帯が音をあげた。
 動悸が激しい、こめかみを汗が伝う嫌な感触がする。自分の荒い息の音だけが鼓膜を震わせていた。気づけば四角
い窓から夕日が差し込んで、白い病室をオレンジが侵食し始めていた。自分で気が付かないうちに随分と時間がたっ
たらしい。椅子の背もたれに体を預けて、少年は深呼吸をする。そしてポケットから一枚の紙を取り出す。

「………わかってる…よ」

 妹は、二度と目覚めない。つまりそれは生者として扱われないということだ。
 わかってる。ギリギリの所で無理やり体だけを生かして自己満足しているだけだ。…わかってる。
 でもどうしろってんだ!?それを認めた所で、安らかに眠らせることも出来ないんだぞ!?
 プラントでは土地は有限だ。墓地はあるにはあるが、そうして墓標の下に眠ることの出来るのはそこそこの金持ち
や、プラントで地位を持っている…そういった層の人間達だけである。一軒家と似たような物だ。今日び宇宙じゃ土
だってタダじゃない。遺族の了承の下、遺体はコンポートされ有機肥料となってこの砂時計を支える。
 それがこのプラントにおける一つの、命のサイクルだった。

シュコー……シュコー……

 言葉に詰まり、黙るとまた耳障りな機械音が部屋を支配する。
 わかってる、わかってるんだ、十分にわかってる、嫌なくらいわかってる。
 自分がこの書類にサインすれば今すぐにでも延命は中止され、それで終わる…全部終わる。
 握り締めてくしゃくしゃになったそれを広げると、…それに一滴の雫がこぼれた。

「なんでこんなことしなきゃ…!俺なんもしてな……!!うぅ…あ…く……うぁ……あああ!!!」
194innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:38:14 ID:???
 終わらせる…?全部、なにもかも?
 医者を呼んで、機械を止めて、それできれいさっぱり?
 何もかもが自動的に、最初から決められていたかの様に流れて行く命?
 なんだよそれ…なんなんだよそれは!!
 俺はそんな結末が欲しくて生きて来たんじゃないんだぞ!?
 なぁ、どこで間違ったんだ?誰のせいだ?誰が間違った?誰を責めればいい?

「こんなはずじゃなか…った!なんで俺こんな…うッ……ぇぇ……!!」

 どうすれば戻れるっていうんだ、あの日に
 平凡で、退屈で、暖かい…そんなものが有触れていた世界に俺はどうしたら戻れるんだ
 父さん…助けて…誰か…!助けてください……!!!
 俺…がんばるから…がんばりますから……!もうわがまま言いません…!アカデミーだって首席で卒業するよ!
 部屋の片付けもちゃんとやるし、めんどくさいなんて…口癖だったけど…もう言わないから!!
 他に欲しいものなんか何もないから!!だから、だからさぁ……!!

「――――――――俺にこんなことさせないでッ!!!!!」

シュコー……シュコー……

 高ぶった感情が次から次へと嗚咽となって口から漏れて行く。固く握り締められた書類はもう半分破けてしまって
爪と一緒に掌に食い込んでいた。夕日に彩られた一室、ただ少年のすすり声と無機質な機械音だけが空気を揺らしていた。

「なぁ…**目開けてくれよ……嫌だよ俺、嫌なんだよ……なぁ!!起きろよお!!!」

 堪えきれずに少年はベッドに詰め寄る。
 わけもわからずに少女の肩を揺する。
 触れた肩は、妙に硬くて冷たかった。

「ほら、朝だぞ?遅刻するぞー?お兄ちゃん先にいっちゃうからな…?…起きてんだろ?早くしないと怒るぞ!!」

 ガタンガタン、と揺らす。
 乱暴に揺らすと寝たきりで固くなった少女の体の節々がパキ、パキと鳴った。
 妙に視界が赤いのは…夕日のせいなのだろうか。
 赤…そういえばオーブにいた頃家族で行った紅葉の森…綺麗だったなぁ…。

「ご、ごめん怒鳴って。でもな…ほんと起きてくれないと困るんだよ俺。だから、な?ほら…ほらぁ…!!」
 
 無我夢中で呼びかけた、頬を叩いたり鼻を摘んだり。
 布団を剥いで無理やり起こそうとした、チューブがひっかかって点滴が倒れた。
 なんだよこれ…邪魔だなぁ、くそっ、取れない。
 マスクを外すと喉の奥まで入っていたパイプも**が苦しそうだったので引き抜く。うん、これで苦しくない。
 何か機械がピーってなってるけど、まぁいいだろう。
195innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:39:46 ID:???
「ほーら、早く起きないとチューしちゃうぞー。チュッと。…おい、なんか反応しろよ、ほっぺかよ!!とか」

 気づけばベッドの上で馬乗りになっていた。
 どんなに揺らしても少女は反応を返さない。
 傾き始めた夕日の赤は一層増して行き、少年は何故かソレに焦りを感じた。
 あぁ、きっと日が沈んでしまったら本当に手遅れになってしまうんだ…だからその前に!!

「…降参!もーだめだー、お兄ちゃんの負けだー。今ならなんでもして上げちゃうぞー。か…金はあんまりないけど…
 好きなもん食っていいし、好きなトコに連れてってやるし、あぁそうだ…紅葉……プラントでも観光地ならきっと
 あそこに良く似た場所もあると思うし…な?一緒に行こう、な?…………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………………………………………………………………………………………………」

プルルルル…プルルルル…プルッ――ピー

 携帯が鳴った…誰だろう?……あぁ、そういえば今日は見舞いの後にヨウランと一緒に――いいや、それどころじゃ
ないんだ今、俺必死なんだから………何で必死なんだっけ俺…あれ…えーと…。


『はーい**でーす。でもごめんなさいっ**は今携帯に出られませんメッセージのある方は――――』


「…起きろって…言ってんだろおオオおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおお!!!!!!!」

 ミシリ、と指が少女の細い首に食い込んだ
 ほら、苦しいよな?俺だってこんなことしたくないんだよ、我慢するなよ
 な?な?な?早くしないと俺がお前を*さなくちゃいけないんだから俺そんなことしたくないんだからずっと一緒
にいたいんだから、な?そんな簡単に人のこと*して**にしていいとかバカみたいじゃんな?生きてけばいいこと
あるってありがちだけどお前がいてくれれば俺幸せだからさ、寂しいんだよお前がいないとツラいんだよ、がんばれ
ないんだよ、なあ?な?あんな紙切れ一つで****されちゃうなんてお前も嫌だろ?一緒に紅葉狩しようぜ、お前
いたずらっこだからなぁ、ははは、はははははははははおかしいよ、おかしいよ何だよこれ、どうして俺がこんな思
いしなきゃいけないんだどうかしてるよ、戦争って何だ?命ってなんだ??だって俺達平和に暮らしてただけじゃん
悪いことしてないじゃん、普通じゃん、皆そうじゃん、*すとか*されるとか関係ない世界で世界で生きてて何が悪
かったんだよごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!ほら謝った!!!!だからもうやめてくれよ助けてくれよ
お!!!妹まで持ってかないでくれよ!!!!!俺もう何も持ってないよ!!!!みんなみんな**じゃったんだよ
あれ…**じゃったって何だっけ、でも嫌なんだよきっと耐えられないんだよ!!!!*されるの嫌なんだよ一緒が
いいんだよ!!だから行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行か
ないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないでイかないで行かないで行かない
で助けて行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないで行かないでいかな―――
196innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:41:00 ID:???
「――ッちょっとアスカさん何してるんですか!!!」
「こいつっ、暴れるな!!!!」
「……先生………ちゃんが…何でこんな…と…」
「早く他の人を!!!」

 ふいに体が浮く感じがした。いや、羽交い絞めにされたのか?
 何か沢山の音が聞こえる、大きい音小さい音、いや、声??えーっと…叫び声???
 足音、足音、振動、痛み、温度、色、赤、あれ?あれ??

「………………あれ?」

 振動、音、これは俺の声
 うん、だいじょうぶ、わかる
 色、赤、えーっと夕日だ、うん、紅葉の色
 痛み、痛み、なんだろう、体中が痛い気がする、なんでだろう…特に胸が痛い
 痛いのは怖いことだ、ちゃんと理由を調べないといけない
 胸の内側が痛いんだ、肋骨の隙間っていうか、これは危ない病気かもしれない
 でも大丈夫、ここは病院だからどんなケガでも病気でもきっと大丈夫、うん、安心
 ねえ先生、胸が痛いんだ、どうしてだろう…どうしてそんな怖い顔をしてるの?
 あれ、動けない…あぁそうか、羽交い絞めにされてるんだっけ俺、ひどいことするなぁ
 ねえ離してよ、俺今必死だからさうん、すっげえ必死なのだから離してよ
 え?俺が離せって?変なこと言うなぁ、離して欲しいのはこっちなんだよねぇ!!
 夕日が沈んじゃったら大変なことになるんだってば!!赤くなくなっちゃったらダメなの!!
 急いでるんだよ俺、ねぇ頼むからほんと…早くしないと
 痛み、手?手首に痛み、胸だけじゃなくて手も痛くなった、もう今日はほんとにいそがし――

―――――カランッ

「あ………………………?」

 何かが…俺の手からすり抜けて、床に落ちて軽い音を立てた。
 見覚えがある、ごく生活の一部でたまに使うものだ。そう、今日はせっかくの見舞いだったからお土産も持って来
てたんだ俺は。自分の瞳に写っているものが何かを自覚すると、急速に、意識が舞い戻ってくる。舞い戻る、という
表現もおかしいかもしれない。…だって、それってつまり今さっきまで自分が正気じゃなかったってことだろう?そ
んなバカなこと言っちゃいけない、人を****みたいに言うのは非常によくない。うん、冷静になれ自分。そう…
花と、リンゴを買って来たんだよな、俺は。プラントじゃ果物なんてちょっと高価で気が引けたけど、やっぱ見舞い
って行ったらリンゴを剥いて、あーんって…そうそう、ちょっと奮発したんだ。真っ赤なリンゴ、一つだけ。
 …ばかみたいな想像をしてた。でもそんなことが出来たらいいなって思ってた。有り得るはずがないって思ってた
けど、でももしかしたらって思って、やっぱり買って来たんだ。…やっぱり**は眠ったままだったけど。
197innocent [Sin]:2007/04/15(日) 18:46:45 ID:???
 そう、で………これはアレだ「果物ナイフ」だ。
 何かが頭の奥で軋んだような音を立てた。
 そう、果物ナイフだ、コレは。赤い、果物ナイフだ。
 血の気が引いて行くのが分かった、歪む、世界が歪む
 大好きな**をいっぱい*して*して**ったりしちゃったら真っ赤になった果物ナイフだ
 音、振動、誰の?俺の音、叫び?なんで、わからない
 痛い、胸が痛い、目の奥も痛い、熱い、誰か、怖い、誰か
 光り、白、赤、沢山の人、やめてやめて連れていかないで一緒にいさせて
 違う違うこれは違う、ウソだ俺はそんな結末は選んじゃない
 だってそうだろ、ベッドの上にいるのは…やめろよお前ら触るなよ!!
 大丈夫だよ、お前が寂しくないように俺はずっといるから、俺が守るから!
 ウソなんか付かないよ、たった二人の家族だもんなごめんな
 ごめんな、俺お前が居なくなればいいってツラいとき何回か思ったことあるんだごめんな
 だからその分一生懸命優しくするから、お前にひどいこと言った分だけ優しくするから

だからどうかお願い、俺がマユを殺したなんて嘘だって言ってくれ


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


 神様、僕は罪を犯しました
 真っ白なベッドが真っ赤になってて、その上でマユは真っ赤になって眠っていました
 僕の手も、オーブ人の割には真っ白な僕の手も真っ赤になっていました、紅葉みたいだなと思いました
 すごくすごく悲しいです、すごくすごく自分が憎いです、すごくすごく…眠たいです
 もし次に目が覚めたならオーブの、家族のいるあの家で目が覚めたらいいなと思います
 ごめんなさい、そんなこと言ったら怒られると思うけどそう思ったからごめんなさい
 でもきっと、僕はもうほんの少ししか残ってないからごめんなさい
 こんなことしてごめんなさい、いっぱいごめんなさい、さようなら
 






 ―――――――――そしてはじめまして、シン・アスカ

innocent [Sin]-少年- 

…Hello GoodBye
198190:2007/04/15(日) 18:55:56 ID:???
長文失礼しました
イタイ話を書いてると心がくじけそうになりますね
少しでもスレの方針に合ってるモノになってたらうれしいです
遅筆だから滅多に書かないけどまたなんか思いついたらまた投稿したいですね!
他のネタスレとは違ったシンの可能性が見れるこのスレはけっこー好きです
住人のシン愛に乾杯っ!!

あとお前らときどきでいいからキラのことも構ってあげてください!!
199通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 18:59:11 ID:???
ぞわっときたー…投下乙GJ
200通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 19:20:13 ID:???
GJ!
その文才、見習いたいぜ(´・ω・`)
201通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 19:46:04 ID:+S1o/yrt
おま・・・やめろおお!!!俺の涙腺を殺す気かあああああああ!!!・゜・(ノД`)。゜・
シンまじカワイソス、本編より悲惨じゃねえかこれ
202通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 20:06:41 ID:???
うわぁこれは痛い痛い痛い……
この狂った感じうまいね
203通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 21:32:31 ID:???
痛い……心が…





あーキラを構いたいのはやまやまなんだけど、難しいのよ天使って
いっそのことキラもシンもアスランも殺人鬼のが考え易いのよ
204通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 21:34:55 ID:???
軽いトラウマになるぞコレ・・・
こんな凄惨な「俺が守るから!」聞いたことねっつーの
いやでも楽しませてもらったよ、GJ

つーかシンちゃん死んじゃったぽ?(´・ω・`)
あれ、でも最後にはじめましてって???
205通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 21:48:23 ID:???
>203
ぁー、実際ムズいよなぁ
上の方にレスあるけどキラってお脳にお羽生えてる天使様だしいじるにも…
殺人シンと対決させるだけで漢度は上がるけど天使はムリだよな・・・
いっそ種殺人鬼とかで統合してみる?
206通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 22:04:45 ID:???
胃がもたれる程の痛み、GJだ
その文才を小指の先程度で良いからわけてくれ

>>204
あれだ、しがらみに囚われた所があった『シン・アスカ』が精神からさよなら(カミーユみたいに精神崩壊?)して
スレタイ通りの残虐超人で殺人嗜好者な『シン・アスカ』がこの世に爆誕したんだよきっと
207通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 22:12:58 ID:???
>>204
生きてるべ、多分壊れて種と一緒に人格割れたかなんかしたんじゃね?
名前は罪にかけてSHINからSINになったんじゃないかとタイトルを深読みしてみる

そして「はじめまして」は190がこのシリーズで続投するフラグに違いないと勘違いしてやる!!
208通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 23:37:19 ID:???
はじめましてSINか
凄くいいです><
209通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 17:24:08 ID:???
凄すぎるぜ、GJ!
210通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 18:06:10 ID:???
>190
ふらっと覗いてみただけの通りすがりなんだけど、凄いです。
怖かったけど、シンが狂っていくプロセスがよく分かって。
もうわがまま言いません、部屋の片付けちゃんとします、めんどくさいって口癖だったけどもう言いません、……、……、…………

切ないよ……
2111:2007/04/16(月) 18:18:11 ID:???
今更出てきてなんか言うのも気が引けるのですが・・
とにかく、投下してくれた全ての方達にGJを!
で、キラについては
>>205の言うとおりに種殺人鬼総合にしても構いやしませんよと
いう感じなんで好きなように愛でてやって下さい
神が降りた後なんで気が引けるんですが、自分も後日投下してみたいと
思いますんで、みなさんも頑張って下さいです
212通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:01:35 ID:???
このスレよくわからん
天使とか殺人鬼とか
213通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:10:23 ID:???
まだ200ちょっとしか無いんだし
1から読んでれば分かると思うぞ

ここは自主性が強い奴がいっぱいで良いな・・・
俺もなんか書いてみるか
214通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:16:46 ID:???
おまいらマジ偉いな
俺は文才ないから駄目だ、応援してるから頑張ってくれ
215通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 19:49:14 ID:???
>>212
最初から読んでよくわからんのだったら
まだ方向性とか決まってもないし
これからわかってけばいいさ
216通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:56:32 ID:???
俺も再び投下してみようかな。
慰霊碑ネタで。
217通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 21:24:35 ID:???
お待ちしております!
218通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:00:14 ID:???
>>216
いいよいいよー
wktkして待ってっからな!!
219通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:21:09 ID:???
通りすがりのオレ参上

職業・殺し屋。を連想した
いっそミネルヴァ赤福トリオを全員殺人鬼に・・・って電波がキタ
シン:家族グロ死の記憶から現実逃避するために殺人
ルナ:殺人でしか快楽を感じれない
レイ:ギルの敵は殺す、鉄パイプで。全裸コートで
220通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:29:39 ID:???
>>219
レスにもよく見るけど職業・殺し屋ってマンガ?
221通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 00:55:45 ID:???
>>220
漫画だよ、ヤングアニマル系らしい
222通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 00:56:13 ID:???
>>219
それだと議長が啓になるのか?

>>220
アークザラッドを描いてた西川秀明の漫画。

人を殺さないと勃たない主人公とか、死姦趣味なツンエロ姉ちゃんとか
相手を煮込んで料理する主婦とか、殺しで不眠症を解消する会社員とか
武術使うために殺しをする保父さんとか、完全犯罪を目指す大学教授とか
串刺し大好きなホモ双子とか、正気を失って妹レイプした美剣士とか

そんなひとたちがでてくる いたってふつうなまんがだよ
223通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 02:39:05 ID:???
しにたくない
シにたくナイ
しニタクない
シニタクナイ
さみしいよ
サミしいよ
さみシイヨ
サミシイヨ


お に い ち ゃ ん



また、こえがきこえる
マユのこえがきこえる

だいじょうぶ、すぐさみしくなくなるよマユ
いっぱい、いっぱいいろんなひとをつれてそっちにいくからな
あ、ひとりそっちにいった
またひとりそっちにいった

……あれ?どうしてだろ、おれなかなかそっちにいけないや
しかたないから、おれがいくまでさみしくないように
もっといっぱいそっちにいってもらうな
まっててな、マユ
224通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 03:28:10 ID:???
恐いよママン
225通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 16:02:56 ID:???
>>223
226通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 23:47:34 ID:???
怖くもあり悲しくもある
短編SSなのにどの作品も心が痛くなるくらいよくかけてて凄いね
227通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 15:22:12 ID:???
恐い……けど……GJ!
228通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 17:46:34 ID:???
なんか知らないうちに殺人鬼でまとまってんのか
悪かないが今更ながらスレタイのせいで残念なカンジになってるな
シンは分りやすいトラウマがあるから使いやすそうだけど他のキャラだとどうなるかなぁ

>219を見て
ルナだと…一機落としたらもうコックピットの中でエラいことになって戦うどころj
だ か ら 射 撃 が ヘ タ だ っ た の か ( ゜Д゜)
とか思った俺はもうダメだ
229通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:33:07 ID:???
なにこの中二病の巣窟
230通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:34:22 ID:???
スレタイの駄目さを覆すのが俺達だろ!
と言ってみる、まぁ、そこは次スレで変えましょうや
231通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:39:10 ID:???
中二病なシンwww
232通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:51:25 ID:???
祟りなシンwwww
「出来たぁー全部できたぁー俺の殺したい奴はこれで全員、アァーハッハッハァ!!」
233通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 20:03:29 ID:???
それにしてもここのシンは凄いな・・
他のシンが(逆襲とか冷静とか
見たらどう思うだろうなwww
234慰霊碑ネタ投下します。:2007/04/19(木) 21:58:34 ID:???
オーブ・慰霊碑前。
そこにシンは一人、佇んでいた。



シン「…ただいま。父さん。母さん。マユ。」

今は亡き家族達に語りかけながら。



シン「ごめん…今まで帰ってこれなくて。しかも、もうすぐしたらまた発たなくちゃいけないんだ。だから、今日は沢山話を聞いてね。」

そしてシンは話し続けた。仕官学校をエリートの証である赤服で卒業した事

インパルスのテストパイロットとして戦ったこと

アーモリーワンでの出来事やユニウスセブンが落ちたこと。
色々な事をただ話し続けた。もちろん家族に聞こえることはない。
しかしかまわず話し続けた。話すだけで満足だった。
235通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:47:19 ID:???
続く?
236:2007/04/20(金) 01:19:23 ID:???
無邪気な笑いを織り交ぜるその様は、年相応の少年の素振りだった。



ただ、一つを除いては。


シン「…思えばもう2年経つんだね。寂しかったでしょ。今まで来ることもなくて…さ。
だけど大丈夫。もう寂しい思いはさせないよ。俺が、この世の皆を全てそっちに送るから。そうすれば寂しくないだろ?今はまだ無理だけど……必ず果たしてみせる。
……だけど俺は行けないよ。俺はこの世の全ての生物を殺すんだ。皆と同じ場所に行けるわけが無い。
……だけど大丈夫。耐えられる。例え地獄行きになろうとも。皆が幸せなら、いいんだ……。」

淡々と語るその姿はどこか哀愁が漂っていた。
237:2007/04/20(金) 01:48:55 ID:???
シンの語りが終わる頃、そこに一人の人影が。

キラ「こんにちは。あなたも…お参りに?」

シン「…いえ、ちょっと見に来てみただけです……これは…慰霊碑、ですか?」

シンはあたかも少し来たかのように、そして初めて来たかのように嘘をついた。

キラ「…うん。そうみたいだね。僕も良くは知らないけど…自分で来るのは初めてだから…。


と、青年が話しているときに、小さな波が草花にかかる。

キラ「あ…。」

シン「……。」

キラ「…せっかく、花と緑で一杯になったのに…波をかぶったからまた枯れちゃうね……。」

青年は悲しそうに呟く。と、それにつられるようにシンも呟いた。

シン「…ごまかせないってことかも…」

キラ「えっ…?」

シン「いくら綺麗に花が咲いても……人はまた吹き飛ばす……。」

キラ「あ…。」

青年は悟った。彼は戦争で何かを喪った、と

そして次の言葉に青年は驚かされる事となる…。
238:2007/04/20(金) 02:12:49 ID:???
シン「だから……俺は吹き飛ばす。花を吹き飛ばそうとする奴らを、そして、もう吹き飛ばされる心配をしないように花を…いや…全てを!」

キラ「……!」
青年は彼が何を言っているのかが理解できた。
誰かを撃つ人間…つまり軍人を殺し、二度と撃たれる心配に捉われぬよう、民間人も殺す。
つまりは皆殺しにすることだ……と。

シン「…すいません。見苦しい所を見せてしまって、俺はここで失礼します。」

そう一言言って頭を下げるとシンは走っていった。

キラ「全て吹き飛ばす、か……」

青年は一言呟く。
平静を装ってはいるが、内心では戦慄しながら…。


キラ「もし本当にやるとするならば…止める事が出来るだろうか、僕に……。」

青年は、一つの決意をした。だがそれはまだ曖昧な決意。


彼が決意を固め、戦場に姿を表すのは、遠くはない未来の話…。


239通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 07:06:44 ID:???
逆シンスレからキマスタ
いいなこのスレ、シンが真っ当な悪役になったりかわいそうだったり
240通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 18:43:52 ID:???
GJ!!!
シン恐いいいい
241通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:21:03 ID:???
487 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:18:50 ID:???
やっぱりラクシズ叩き以外の話題だと食いつき悪いね

489 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:25:28 ID:???
>>487
そうだな。やはり全面的にラクシズ叩きを解禁するべき。
唯一のまともなキャラであるシンに逆らった報いを受けさせなきゃいけない。

495 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:39:32 ID:???
スレ住民の総意をもってラクシズ叩き解禁する
反対する奴は盛り上がってもらっちゃ困る人間、つまりアンチどもだ
工作に負けるな!!!

自スレでこういうことをするシン厨はクズwww
242通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:55:14 ID:???
GJ!
シンにはこういう道もあったんだな
243通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:14:09 ID:???
暗黒面に開花か・・GJだ
244通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 23:50:32 ID:???
キラも本編に比べれば主役に見えるし、GJだ
245190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:03:40 ID:???
人は他人にはなれない
どんなに演じようとしても、自分以外の人間になることは不可能だ
だが、変わることは出来る
それはピンボールの台をほんの少し叩いてやることにも似ていて
シンプルなきっかけ一つで、人間はほんの少しだけど変わって行ける
自分という人間を、心の中に描いた存在に近づけることは出来るのさ

                ――――――Dustin Lee Hoffman

 大昔のとある映画俳優が、そんな言葉を残していた事を何故か思い出した。
 確かに、そういった日々の選択の中において何を選び抜くのか、何を求めてその決意を手にするのか、それは
とても重要なことである。だが、人生というピンボール台の中で転がるボールという名の自分。他者や自らの境
遇に弾かれ、跳ね返り、コロコロ転がり生きながらえる存在。反射という物理的な運命に囚われた生き物。それ
が人間だというのもまた真理だ。いくらそのピンボール台をガタガタと揺らそうとも、その世界に許容された以上
の結果は求められないだろう。どうしようもない軌跡を描いて、左右のフリッパーの隙間を縫って落ちてゆくボー
ルをすくい上げることは、出来ないのだから。
 結局のところ、選択というささやかな自由を与えられた所で、それだけを武器にハッピーエンドへと辿り着こうと
するには、多くの場面でこの世界はあまりにも残酷だ。
 では、と男は思う。

「抗えぬ結末に対してゲーム盤を叩き割った彼は、果たしてただのわがままな子供だったのかな?」
「は…?」
「私はそんな言葉で彼の苦悩を見て見ぬ振りをするのも、汚い大人の考えだと思うのだよ」
「シン・アスカ…ですか?ただの精神異常者ですよ。調書はご拝見に?」
「あぁ、実にやりきれない気持ちになるね。彼とて平穏な暮らしの中で生を真っ当したかったろうに…時代がそれ
 そ許さなかった。戦争の闇に取って食われた、犠牲者だよ。戦争が終結され、無為に散る命がなくなった今日で
 も、その傷跡の痛みを負うのは…得るもののなかった一般市民だ。特に家族を奪われた子供は、ね」
「…あなたが寛大な人物であることは承知していますが、いささか詭弁にしか聞こえませんよ」
「そうかな?…こんなことを言うと誤解されるかもしれないけどね、彼の気持ちは分からないでもないのだよ?」
「遺体提供を拒否しておいて、妹をめった刺しにするような気持ちはわかりたくありませんね、私は」

 そう言うと、二人の男の視線はマジックミラーで区切られた隣の部屋へと向けられる。向こうからこちら側は見
えないが、一室では拘束着で両手を封じられた少年がパイプ椅子に座らされ、看守の監視の下に机を挟んだ形で精
神科医のカウンセリングを受けている所の様だった。
 シン・アスカ。14歳、男。ZAFT養成学校在学、パイロット候補生。出身はオーブ首長国連邦、首都オノゴロ
島。前大戦中、地球連合軍のオーブ解放作戦時において戦災孤児となりプラントへ難民として移住、現在に至る。
 アスカ少年はCE72年4月某日、フェブラリウス市の病院にて入院中だった実妹であるマユ・アスカ(12)を
刃渡り13cmの果物ナイフで殺害。マユ・アスカは病院側から脳死と認定され、半年近くに渡る延命措置を受け
ていた事が確認されており、見舞いに訪れたアスカ少年が犯行に及んだ所駆けつけた看護士数名にその場で取り押
さえられる、とある。17箇所以上に及ぶ刃物傷の他に首を絞めるなど暴行加えた痕跡が見られ、犯行時のひどく
不安定な精神状態を顧みるに残虐性の高いものであったことが伺える。しかしながら、プラントにおいて脳死者の
人権的な問題を考慮した場合本件を殺人として扱うかどうかで意見が分かれ、未成年であり重度の精神障害におけ
る責任問題の有無も含め、それが一過性のものであるか慢性的なものであるか、事情聴取とカウンセリングを繰り
返し慎重な判断が求められるであろう。
 なお、呼吸器、透析機などを含めた病院の備品に対する損壊も見られ、現段階においては器物破損を主にしてシ
ン・アスカ少年の身柄を送検し、追って余罪を取り計らう。と手元の調書にはあった。
 
246190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:04:59 ID:???
『大きな光りがついたり消えたり…はは、綺麗だなぁ……彗星かなぁ?いや…違う、違うな……彗星はもっとこう
 バァーって流れてくもんなぁー…ははは……あははははははっ」
『アスカ君』
『それにしても熱いなぁ…出られないのかなぁ?おーい、出してくださいよー。誰もいないのかなぁ、おーい』
『アスカ君』
『だーれかー、出してくださいよー出してくださいよー…ぷっ、くくっ』
『…もういいかい?』
『なんだよー、俺狂ってるんだろ?アンタが言ったんじゃん、だからせっかくそれっぽくしたってのに』
『全て演技だと君が断言するのなら話は分かりやすくていいのだけどね、生憎だが挑発しても無駄だよ、私だって
 本当はぶん殴りたくてしょうがないのを我慢してるんだ』
『殴ればいいじゃん、こないだはしこたま殴ってくれたくせにさぁ。今日は随分と優しいんだなアンタ』
『お言葉に甘えたい所だが早々に君の担当をに切り上げたいのも本音でね、さっさと仕事をさせてくれないかな?』
『仕事ってなに?俺と何を話したいの?ハローハロー、俺はここにいますよー?あなたはドコですかー?ははははは』

 マジックミラーの向こう側では、ひたすら不毛な掛け合いが続いている。スピーカー越しに聞こえるその会話は一見
頭のおかしい子供に手を焼いている様にも見えたが、少年の相手を小馬鹿にした不適な笑みに宿った明らかな敵意は、
それとなく会話を成立させない様に立ち振る舞っているのを楽しんでいるようにも見えた。

「思っていたよりも冷静ですね、シン・アスカは。ネジのぶっ飛んだガキかと思ってたら、意外と頭のいいひねくれ
 た小僧だったときた。聞いた分だと相当気が触れていたらしいですが、時間が経って落ち着いたのか…どっちにせ
 よアカデミーに復帰させるなんて無理でしょうな。リスクだけが先立ちます」
「ふむ…、もみ消すことは出来ないかな?多少なり強引な手を使ってもいいのだが」
「臨時評議会も解散されて、議長に選出されたばかりの大事な時期に…なんであんな犯罪者にこだわりますかね…」
「甥の友人だそうでね。それでなくても、私は期待しているんだよ?」
「ただの学兵を随分と評価なされているようで…手を噛まれるだけですよ」
「廃人だったのなら、私も諦めがついただろうけどね。私は彼の運命を知りたいのさ…外的要因に曲げられたソレは
 果たして役目を失ってしまうだけなのか……見たところ、彼は自分の存在価値を無意識に理解しているようにも見
 えるが…いささか方向性に間違いがあったものの…ふむ、どうしたものか……」
「はぁ……」

 さっぱりわからない。と、もう片方の男は曖昧な相槌でそれを態度に表す。この目の前の長髪の男とはそれなりの
付き合いが無いこともないのだが、どうにも感性で物を喋る癖があるのか、自分の理解が及ばないことが多々あるか
らだ。実際今回の件、この男が出張る理由自体が不可解なのである。現最高評議会議長、ギルバート・デュランダル。
 プラントで今一番忙しい男が、どこで嗅ぎ付けたのか犯罪者となった一人の学兵を釈放しろと来たのだ。慈善事業
にしてはあまりにも倫理を曲げた強引な要求。見返りを求めているのかも分からないが、一体何を考えているのか。
 そんな男の思考を汲んだのか、デュランダルは若干目を細め、微笑んで言った。

「何にせよ、惜しい男だということさ。シン・アスカという少年は」
「はぁ……」

 スピーカーからは、飽きもせずに壊れた少年の笑い声が漏れていた。

=================================
247190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:07:49 ID:???

 ―――見られている。
 シンはケタケタと笑いながら目の前の精神科医を小馬鹿にして遊んでいたが、内心いらついていた。
 さっきから不快な視線がまとわり着いてどうにも良くない。知らない相手に背中を撫でられているようなこの気味
悪さは良くない。どうやらお客さんが来ているらしいが…さてどうしたものか。

(別に…興味はないんだけどな。ねちっこく見てないでさっさと帰ってくれりゃいいのに)

 そう、放っておいてくれればいいのだ。誰も彼も、自分に触れようとせずに置いていってくれればいい。自分が今
そうしている様に、歯車を噛み合わせずに好き勝手にカラカラ回ってくれてればいい。誰も興味を持つな。関わるな。
理解者であろうとするな。頼むから好き勝手にのたれ死なせてくれ。――もう俺は疲れたんだよ。
 人生の半分を戦争に持っていかれた。そしてその残りの半分を自分の手で壊した…そう、壊した。人は皆口を揃え
て「どうしてそんなことを」と言った。違う、そんな言葉が欲しかったんじゃない。でも皆決まってこう言った「ど
うしてそんなことを」。何か恐ろしいものを見るような目で、時にはカワイソウなものを見るような目で、口々に言
った。様々な言葉で、色んな態度で、でもつまるところはどれも同じ事を言っている様にしか聞こえなかった。

ドウシテ、ソンナコトヲ、シタ?

 ……うるさいな、それしか喋ることないのかよ。

ドウシテ、ソンナコトヲ、シタ?

 …うるさいな、俺に聞くなよ。

ドウ氏テ、ソン名子トヲ、シタ?

 うるさいな、何で今更みんな俺に触ってくるんだ!!

DO氏テ、SON名子とWO、↓?

 ――なぁ、じゃあ俺も聞くけどさ、どうして…お前ら誰も助けてくれなかったんだよ

 それだけが、本当に今でも疑問。半身をもぎ取られて、それでも必死に生きていたらある日前触れもなく砕け散っ
た自分に、わずか残った残響にも似た感情。無関心を装うなら徹底してくれ。遅い遅い遅すぎた。世界よ非情であれ
と言うなら今すぐ俺を殺してくれ!ぬるいぞお前ら何をしている!!!俺はもうどこにもいないぞ、お前らが今必死
になってルールの下に裁こうとしているのはただの死体だ。世界の歯車に噛み殺された間抜けの抜け殻だよ!!!!
 なぁ、どうして俺を呼んだりするんだ。どうしてそんな事を俺に聞くんだ。どうして放っておいてくれないんだ。
 どいつもこいつもどうかしてる。空っぽの死体を好き勝手殴るような真似しやがって。おかげで死にそびれたじゃ
ないか、どうしてくれる。とんだサディストだよお前らは。慈悲深いなんて言うなら殺すべきだった、殺しておくべ
きだったんだ俺を。半端に痛みを与えて死体同然の俺を起こしたりなんかして、こんな…欠けらしか残ってない心で
どうしろって言うんだ。薬でも刃物でも鉛球でもいい、一発キツいやつをくれ。そうしたら今度こそ全部終わる。
 それが出来ないって言うなら放っておいてくれ、緩慢に死んで行くことを選ばせろこの偽善者共!!!!
 ――いらないんだよ。こんな世界、こんな現実、こんな…人間の残りカスは。
248190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:08:41 ID:???
 部屋を区切るミラーに写る自分の姿を見やる。鈍い、血の色をした瞳の中に自分が歪んで写っていた。

「赤は嫌いかい?」
「……なんでそんな事聞くんですかね」
「君は自分の顔を見るときだけ悲しそうな顔をする…綺麗な赤なのにな」
「はっ、お得意の分析ですか。飽きないね先生も」
「そう、分析だ。私の仕事は治療じゃない、精神鑑定だ。君がただのひねくれた小僧なのか、それともキチガイなの
 か、私は見極めなくちゃいけない。お仕事だからね、材料になるなら会話はなんだっていい」
「くっく、お医者のせんせーの言うセリフじゃないなぁ」
「君にはこれくらいの態度が丁度いいとさんざん身をもって教えられたからね」
「ははは、気苦労ばっか追っちゃってまぁー。大人も大変だ。そんな事しなくても俺の気なんかとっくに触れてるから
 さっさと帰って俺の名前を修正液で塗りつぶして上からサインペンでぶっとく『キチガイ』って書いてシュレッダー
 にぶちこんじまえ!そんで次の日からはいつも通りもっとまともな青少年の悩みを股間膨らませて受けてろよこの変
 態親父があははははははっはははははははははははははははははははははっはははははははっはあはははははははは
 ははははははっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
「何に怯えてる?」

 ――ピシ

 空気が割れる音がした。
 けたたましく響いていたシンの笑い声がピタリと止み、四方4mもない空間に不穏な空気が漂い始める。一瞬電池
が切れた様に固まったシンは、ゆっくりと…苦々しい憎しみの表情を顔に浮かべる。

「もう一度言うぞ、何に怯えている?シン・アス――」
「 だ ま れ ! ! ! !」

 ぎしり、と咄嗟に殴りかかろうとした腕が拘束着の下で悲鳴を上げる。それでも堪えきれず机に身を乗り出して食
らい付こうといわんばかりにシンは精神科医を睨みつけた。憎しみで人が殺せるなら間違いなく目の前のこの男を殺
し得るだけの熱量を持った感情が瞳には宿っていた。

「俺の――名前を呼ぶな!!」

 何も知らないくせにわかったような顔をするな。知ろうとする気もないくせに気安くその名前を呼ぶな。勝手に理
由つけて決め付けて、それで自分達が安心したいだけのくせに…俺に触ろうとするな!!!俺の名前を呼んでいい人
間はもういないんだ、どこにもいないんだ!!だからもういらないんだそんなもの、だから消えさせてくれ!!!!

「それが君のトラウマか」
「はっ…はははっ!!『それが君のトラウマか』だってさ!!すごいすごいすごいすごい!せんせーは何でもお見通
 しなんだな敵わないや、じゃあきっとそうだね、そうだよ、それでいいや!俺昔トラウマのことトウラマって言っ
 ててマユに馬鹿にされたっけなー、そーいや馬鹿ってウマシカって書くよねあははははははははははははは!!!」
「そうやって他人を馬鹿にして威圧していれば、傷つかなくて済むものな。自分の中の火薬庫に火が付かない様に他
 人を遠ざけて、なるべく現実との摩擦が少ない思考を持っていれば爆発した自分の醜い部分を見なくていいものな」
「あははははははははははははははははははははははははははだまれよ!!!!!」
「甘えるなよ、シン・ア――」
「アンタまた前歯ぶち折られたいのか黙れっつってんだろお!!!」
249190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:09:56 ID:???
「その破壊衝動もまた心を守る鎧だな。いじめられっ子が必死で腕をぶんぶん振り回しているのと同じだ…歯は遠慮
 しておくよ、さし歯もいれたばかりだしな」
「だまれ…だまれ…だまれ…だまれ…だまれ、だまれ、だまれだまれだまれだまれだまれだまれ…!!!」
「強度の自傷癖…常に自分を責めているな君は。許せないものがあったか?認めたくないものがあったか?甘えるな
 よ。世間はそれでも君を生かすぞ、まずはそれを受け入れなければいけない。でなければ、これから先その自傷衝
 動が他人に向いたとき、君はまた繰り返す。容赦なく、自分を守るために他人を殺す」
「…………」

 ――あぁ、そうか

「ぷ…く、あははははははははははっ!」
「だからどんなに恐れていても目を背けるな。受け入れることが出来なければ、君はいつまでも狂った少年だ」

 ――あぁ、そうか…そうか

「絶望はいい、まだ。だが理想にしがみついて傷つくことを避けていれば、そのギャップにぶつかったときに心が持たない」
「はははははっ、はは、……か、そうか、そっかそっかあ!!」

 馬鹿だ、俺は

「要するに…アンタ俺に生きろっつってんだ。そんなことの為にガンバってんだ」
「…好意的に解釈してくれるならね。君がその気になりさえすれば、時間はかかってもアカデミーに復帰もできる」
「やっぱり…そんなことだろうと思った」

 馬鹿だった。どうしようもないくらい馬鹿だった、俺は。まだこの期に及んで、誰かが俺を殺してくれると信じ
てた。これ以上誰も傷つけることなく、このまま耐え続けていれば社会のルールか、時間か、誰かの腕かいずれか
が俺を殺してくれると…残酷な顔で無常に淘汰してくれるものだと思い込んでいた。――なんて馬鹿なこと。
 こんな俺を生き延びさせるくらいに、世界は優しかった。あぁ、甘ったるいくらい優しかったんだ。俺も心を病
んだ犠牲者なのだと、そう言ってのけるのだろう…罪をおかしてもくいあらためていっしょに生きましょう。ほら、
ライフイズビューティー。なんてなんて優しさに満ち溢れた世界。そう言いたいんだ、こいつらは。
 ――なぁ、ならどうしてその優しさがほんのひとかけらですら、マユに与えられることはなかったんだ?

「………好きだよ」
「は?」

 馬鹿だ俺は、こんなになってまで…まだ人のままで死ねると思っていた
 あぁ、そうだ、残りカス程の理性を総動員し続けて…必死で
 惨めったらしい位に…人間であることにすがっていた
 何もかもが、あの夕日の赤の中…壊れたことはとっくに知っていたのに

「赤は嫌いか?って聞いたよな…好きだよ、赤」

 壊れて、砕けて、粉々になってすり潰されて…さらさらと体の外に流れていったココロ
 必死ですくいあげても、指の隙間からさらさら…さらさら…
 残ったのは空っぽの体と、罪という名の獣の衝動
 どうして放っておいてくれない?どうしてこんなものを生き永らえさせる?
250190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:10:49 ID:???

「あったかくてさ…こう、胸のトコが。命がそこにあるんだって感じられる…だから触れたくなる」

 今更もう……どこにも行けないんだ俺は
 そのくせ必死に人間の真似事なんかしてて…馬鹿だったな、ホント
 こんなちっぽけな願いですら――――世界は許してくれなかった
 ならいらない、いらないんだ、こんなものはいらなかったんだ!!
 あぁ、だからさようなら理性。あまり役に立たなかったけど短い間お世話になりました
 そしてさようならココロ。僕は人間でいたかったけどさようなら、さようなら

「楽しかった…気持ちよかったよ、あぁ…俺はこの為に生まれてきたんだって思った……それが許せなかった!!」

――種が、はじけた

ドカンッ

「なっ!?」
「貴様ッ、何をする!!」

 鉄製の机が勢いよく地からジャンプする。シンが蹴り上げたそれは重力から一時的に解放されて対峙していた医者
に覆い被さる様にぶつかった。突然の出来事に医者も看守も身動きが…いや、一瞬早く看守が状況を把握してシンを
取り押さえようと行動を起こした。―――さぁ、行こうか。

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
「このガキっ、トチ狂った――ガぁッ!」

 看守が警棒を振り下ろそうとしたその懐に飛び込んで鼻面に頭突きをかます。ぐしゃ、と鼻の軟骨が潰れるなんとも
言えない音が感触と共に響いた。カランッと警棒が看守の手から離れ床に落ちる音。いいぞいいぞ、さぁ無様に潰れた
鼻を抑えて鼻血まみれの顔面でフガフガ言って――ろっ!!

ガスッ

 激痛と流血でパニックになった看守の一瞬の隙をついてシンは軽く宙を舞った。そして弧を描いて延髄に踵落とし。
 ――よし一人減った、この間約5秒。机の下敷きになった医者がやっとはいずり出てきた。

「アスカ君…、やめようこんな事は。突発的な感情に身を任せてもいず――フガッ」
「先生、アンタはいい人だ…とてもね。でも残念なことに…俺という存在を見誤った」

 この状況でも逃げようとせずに相手の説得に及んだ善意深い医者は、哀れ自分の息子程の少年の脚にふっとばされ、
壁を陣取るマジックミラーにキスするという理不尽な結果に見舞われた。ハイキックの体勢のままで医者の頭を押し
付けたままシンは語る。ミラーの向こうの自分とキスしているような医者の姿が可笑しくてぐりぐりいたぶりながら。

「俺はひねくれたガキでもなけりゃキチガイでもないんだよ、先生」
「ンンンンンンンンンンッ!!」
「ただの――――化け物だ」
251190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:12:16 ID:???
ギギギギギギギギギギギギギギギギーッ!!

 そのまま医者の顔を足で押し付けミラーの上を擦り滑らせる。
 押し当てられた歯が不快な金きり音を上げてミラーに一線の傷を描いて行った。

「あががががががががががががが!!!」
「よかったな先生、さし歯で。あぁ、どっちにせよ俺が折ったのはかわんないか…っと、こんなもんかな」

 斜め一直線に引かれた傷跡を確認すると、足を離して解放する。ずるずると無様に崩れる医者を尻目に軽く跳ね…
 ミラーを蹴り破った。

ガッシャーーーーン!!

「……みぃつけた」

 割れた向こうに部屋が現れ、そこにさっきから自分を見ていただろう人物を見つけるとシンの口元が三日月の形
に吊りあがる。両手を拘束されたまま、器用に跨いで隣の部屋へもぐりこんだ。そして歩み寄ると、あと三歩の所
で立ち止まり、じっと品定めする。――こっちの長髪のおっさんだな。

「よお、アンタか…俺を使いたがってる物好きは」
「やぁ、はじめましてになるのかな」
「議長!下がってください!!」

 議長…って言ったのか、今。あぁ、そういえばえーっと…パトリック・ザラが死んで、カナーバ…は臨時で、そう
だ、今月就任した議長がこんな若いおっさんだった様な気がする。

「ギルバート・デュランダルだ。好きに呼んでくれて構わんよ」
「ご丁寧にどうも。で、そのデュランダルのおっさんが俺みたいなヒトゴロシに何のご用ですかね」
「おっさんじゃない!!貴様この方が誰だかわかってないんじゃないのか!?」
「よせ、…そうだね。その才能を拾いに来た、とでも思ってくれればいい。あぁ…名前で呼ばれるのは嫌だったかな」

 目の前の柔和な表情を保つ男は不適にそう言い放った。

「ハッ、誰かが俺を生かそうとしているとは思ったけど…それがプラントで一番エラい人なんてな!どうなってんだ
 この国はさ!!名前?もう好きに呼べばいい!もう今更――拘る必要もなくなったんだからなッ!!」
「そうか、ではシンと…皮肉なことだ。罪という名そのものになってしまったんだな、君は」
「オーブじゃ違う意味ですけどね、スペルも違う…、でもアンタがそう思ったならそれでいい…いや、それがいいな。
 言い得て妙ってヤツだ。俺は確かに、あんたの感じているものさ…そんなものに才能?はははっ、アンタも相当ネ
 ジ緩んでるみたいだな、いい精神科医紹介するよ?隣で伸びてるけど」
「きっさま!…議長!!あなたは本当にこんな子供に用が――」
252190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:13:28 ID:???
「いいから下がりたまえ。私が、シンと話しをしているんだよ?」
「―――ッ」

 付き添いらしき男がデュランダルに咎められ言葉に言い表せない表情をして固まる。咎められて、というよりは
気圧されていた。優しい笑みに反した無機質な…殺意にも似た強い感情がデュランダルから発せられている。一瞬
で空気が歪んだ。そんな錯覚を覚える程に、この柔らかな笑みを浮かべる男が纏う奇妙な感覚に室内は支配された。

「アンタ…何だ?」

 その空気に呑まれたのはシンも同様だった。自分の知らない所で自分を好きにしようとしている気に食わないヤ
ツを引きずり出したつもりだった。あわよくばそいつを本能の赴くままにくびり殺してやろうと思っていたのだ。
なのに…これは、何だ?恐怖とも違う、なんだこの密量は??密…量?そうだ、この重さ、存在感とでも言うべき
圧倒的な空気の固さ。肉食獣が獲物に食らい付こうとしたらアゴがはずれてしまったかの様な…そんな理不尽さ。

「ただのコーディネーターさ、肩書きはあるがね」
「違う!!そんな事を聞いてるんじゃない…お前が何なのか聞いているんだ!!!」
「おかしな事を言う、遺伝子改良された人類コーディネーター…第二世代のAB型だよ。ちなみにさそり座だ。君は9月
 生まれだったかな?今日の占いカウントダウンではラッキーパーソンは乙女座の同性と出ていたが…」
「……バカに…して!!」

 飄々と言ってのける。そこには物腰の柔らかい、ちょっとお茶目な中年男性の姿しかない・・・ならこの馬鹿げたプレ
ッシャーは何だ?どうしてそんな笑顔でこんな空気が出せる!!鋭利な刃物で切りつけても手ごたえは無く、それで
いてこっちをぐいぐいと押しつぶそうとせんばかりのこの重さ。なのに敵意は全く感じられない…なんだこれは!

「ふむ…君は敏感な少年らしいなシン。いや、育ちのせいかよく温和な人間だと勘違いされるのだけれどね私は。だ
 が君に対して危害を与えるつもりはまるでないのだが、どうしたものだろうねこれは」
「アンタも…人間の皮かぶった化け物かよ」
「ひどい事を言う…人間だよ私は、それ以外のものになど…早々簡単になれはしないさ。君の様にはね」
「よく言う…この重さで人間面かよ!」
「重さ?ふむ、なかなか面白い感性を持っているのだな君は。…そうだな、そういう性質で言うなら私は確かに重い
 かもしれない。攻撃的や過激、とはたまに言われるのだけれどね。今まで私の内面を指摘した言葉はどれも的を得
 ていないものばかりだったが、どうやら君には分かるらしい。シン、それは簡単なものさ―――覚悟だよ」
「…覚悟、だ?」
「君は、この世界が嫌いかい?」
「―――ッ!?」

 胸を、内側から叩かれた気がした。

「私は…愛しているよ」
「何を、言ってるんだ…アンタは」
「私は愛している。この世界の綺麗なものを、醜いものを、強いものを、儚いものを。そのいずれかは私の中にもあ
 って、多くは私には持ち得ないものだ。時には共感し、多くの場面で尊く感じるものだよ。だから私はそれを守る
 ために今、この場に立っている……君は、この世界が嫌いかい?」
「アンタ…ははっ、教祖様にでもなった方がいいぜ…きっと似合ってる」
「目を逸らすな、シン・アスカ。君にはこの問いに答える義務がある」
「俺は偉い政治家さんの博愛精神が聞きたいわけじゃない!!!」
「では質問を変えよう、シン…君は何が欲しい?」
「なっ―――ッ!」
253190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:14:52 ID:???
 何を言っているんだ、この男は!?胸が締め付けられる。痛い…ひび割れていく様な錯覚を覚える。ひび割れて、
そこから水が染み込んで、決壊するダムの用に何かが溢れてくる。感情が溢れて体に収まりきらずに口からこぼれそ
うになる。待て、待ってくれ、俺は何を言おうとしているんだ?何を求めて…自分の死?目の前の男の死?いや違う
そんなものじゃない。もっと現実的じゃない何か…絶対的な力?富と権力?違う違う!もっと、大切なものが――

「誰も…泣かないでいい……咲いてる花が、吹き飛ばされたりなんかしない…優しい世界…」

 搾り出すように答えた、ありえない願い
 きっとそう、こんな…大切なものを壊すことしか出来なかった自分が
 罪と一緒に、最後まで手放すことの出来なかったひとかけら
 俺はきっとそこには行けないだろうけど、だけど望んだ
 みんなみんな幸せになって、生きていけるなら…と
 そんな子供じみた、どこかの誰かの為のハッピーエンド

「私もね…ずっと探しているんだよ、それを」
「っ……理想ばっか吐いてる政治家は…アテにならないって、皆知ってる」
「ウズミ・ナラ・アスハは偉大な人物だったよ。この混迷の世界で、例え一時でも人々がすがるだけの価値がある、黄
 金の意思を持った、王たる人間だった。ただ世界は認めなかった…認めさせるだけの力がなかった」
「無力なのは罪ですよ…守るべき人たちを守れない理想なんか…!ただの綺麗ごとだ!!」
「そう、だから私には君が…君のようなものが必要だ。世界を選択し得る『力』が」
「ははっ、ははははははは!!!俺を…こんなっ、壊れた…守りたかったものも守れない…壊すことしか出来ない化
 け物を『力』なんて呼ぶのかアンタは!!!馬鹿にするな…馬鹿にするなよ!!自分が何なのかくらい…自分が一
 番よくわかってるんだよ!!あんたの理想を俺に押し付けるな!!!夢みてんじゃねえよ!!!」
「それが君の運命、なんだよシン」
「…運命だ?そんな不確かなもので、人を決め付けるな!!!」
「SEED因子…君のは赤いな……荒々しい闘争の色だ。シン、君こそ理想を押し込めるな。自分を見限ってはいけない。
 君が自分を人間でないと言うならそれでいい。それ以外のものになればいい。今はまだ化け物でもいいが…その力
 で万の涙を千の涙に、千の涙を百の涙に変えて行ける存在になればいい。君はそういうものにもなれる資格がある
 のだと、自覚したまえ。君が望むなら、世界は変えて行けるのだと」
「―――――――」

 ――何なんだ、何なんだこの男は。何でそんな揺るがない言葉を口に出来る
 約束されたものなんか何もないんだぞ?こんな、こんな世界で!!
 だめだシン・アスカ、騙されるな、夢を見るな、裏切られるぞ!!
 ――あぁ、だけど言ったんだ、この男は。変えて行けると
 違うそれはただの願いだ、理想だ、都合のいい希望だ!!
 俺は知ってる、だから壊したんじゃないか、壊れたんじゃないか!!
 心奮えるのはもう…俺にとって確かなものは、あの赤と温度に触れている時だけだと!!!
 ――だけど言ったんだ、変えていけるって、人間じゃなくても…誰かの為に
 今まで誰の言葉も耳を通り抜けるだけだったはずのお前がどうしたってんだ!耳を貸すな!!
 そんなにヤツの言葉は心地よかったか?心に響いたか?空っぽのくせに!!!
 ――あぁそうだな…空っぽだったから……よく響いたよ
 なぁ、こんなヒトゴロシの化け物を欲しがるなんてロクなヤツじゃないぞ
 ただのキチガイだ、何をさせたがってるか簡単にわかるじゃないか
 おまえはまた、全てを壊すぞ!!今度こそ、徹底的に!!!
 憎い人間も大切な人間も、悪どい人間も優しい人間も!!全て薙ぎ払うぞ!!!
 ――ホント、馬鹿だよな…どうかしてる
254190@innocent [Sin]:2007/04/22(日) 00:17:08 ID:???
きっとこんな選択、もう二度としない―――――

「アンタ…きっと悪魔だよ……それだけは確かだ」
「ひどい事を言う。私はただのコーディネーターだよ、肩書きはあるがね」
「――ただの元パイロット候補生になにさせようってんですかねこの人は」
「ふ…それは君が決める事だ、私はそれが見たいだけさ。最も、それが私の求めている結末と交わってくれればいい
 と願っていることも事実だがね」
「よく言う」
「さて、これから色々手配をしないといけないな。とりあえずは…君が伸した看守と医者の治療費や……ガラスは高
 いんだがね。医療機関の備品もだが、まぁ出世払いということでいいのかなこれは?」
「ぐ…!」
「やることは沢山あるさ、シン・アスカ」

 デュランダルは、ニッと…多分今日初めての笑顔を浮かべた。
 ずっと、彼は終始にこやかな笑みを宿していたはずなのに、何故かそう思った。
 
 そして日々は続く
 CE72年、世界は未だ戦争の傷跡が癒えぬままに人々は奔走し続ける
 それでも日々は回って行く…どこかの誰かが憎み、どこかの誰かが愛したこの日々は
 明日も、明後日も……僕たちが望むままに

innocent [SIN]-悪魔との契約-

To Be Continue…?
255通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 00:19:14 ID:???
すげええええ!!!!
面白かったよ!
256190:2007/04/22(日) 00:33:52 ID:???
ぇー、再びスレ汚し長文失礼しました
前回投下したものの続きがふっと浮かびまして
いえね、あれはあれで完結しちゃってた方が良かったと思ってたんですが
なんか思いの他しっかり読んでくれた人が沢山いて
マユ殺して残虐超人に生まれ変わったシンってのを書いてみたくなっちゃったんです
SHIN→SINってアイデアとか、なんかすごく考えてもいなかったレスまで貰っちゃって…
あぁ、じゃあSINで続けちゃえ!!ってな具合に…(*ノノ)
GJコールがこんなに嬉しいもんだって思ってもなかったです
ダメですね、人間ほめられると調子こきます

議長がなんか超人っぽいのは気のせいです、きな臭いセリフばっか言ってるけど全部雰囲気に任せてただけなんで!!
シンのテーマ曲だってらしい「悪魔との契約」っぽくしようとしてたら…
ところで「悪魔との契約」ってドコら辺で流れてるヤツですかね?サントラもってないもんで

To Be Continue?とか書いちゃったけど続くかはホントわかりません
本編うろ覚えすぎて脳内で再構成も出来ないウヴァー(´Д`)
257通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 01:06:25 ID:???
>>190
OK、今読んだ
続けていいんだよばかやろおおおおおお!!!!

第一話の狂気と悲しみから、一転してダークヒーローの兆しが!!
いいよ、シン最高だよお前カッコいいよ、全然蛇足じゃないよ二話目
自分の狂気を飼い慣らせずに葛藤して、絶望して
それでも本当に心の底では皆が幸せになることを願っているなんて…
つーかいきなり登場議長がなんかカッコよすぎな件についてどうしてくれる
プレッシャーってことはNT系が適用されてるのかこの世界は?いや、どうでもいいや!グッジョ!!!
258通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 01:38:53 ID:???
GJ!!おもしろい!!!
シンと議長コワス
259通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 02:02:12 ID:???
拘束着で両手塞がれて、蹴りだけで暴れるって
エア・ギアのアギト思い出した

医者の先生まじカワイソス
口悪いけどけっこうまともな事言ってたと思ったら・・・
260通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 02:13:44 ID:???
GJ!
これしか言えないよ…
261通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 08:40:33 ID:???
ボキャブラリー貧困な俺にはGJとしか言い様が無いぜ…
262通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 10:42:03 ID:???
悪魔との契約…ググってもわからんなぁ
シンのテーマってことはインパの発進シーンとかじゃないか?
イグナイテッドは意味ぜんぜん違ったよな?
263通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 14:10:50 ID:???
>>256
>>262
「悪魔との契約」じゃなくて「悪魔の契約」だよ
シンっつーかデスティニーのテーマらしい
議長が35話で運命と伝説のお披露目したときとかに流れてたヤツだね
ヘブンズベース戦でデストロイ相手にアロンダイト抜いたときのコーラスバージョンもあるけど
それ以降の運命発進で毎回流れてるけど、どう聞いても主人公っつーより悪者のBGMですほんとうにありがとうごz(ry
264通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 14:58:30 ID:???
GJ!

続き読みたいよwktk
265通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 15:25:56 ID:???
セリフがどれも地味に熱いなw
この議長なら素でラクスとも渡り合えんじゃね?

あと>>190
腰低いのはいいけど、これから先の事考えてなくても伏線を自分で投げてるような発言はよくない
書き手は読み手をワクワクさせてなんぼなんだぜ?
伏線なら伏線とひっそり妄想させてくれ、まだ始まったばかりなんだしな
自分のペースでいいから、できれば続いてくれることを願ってるよ
266通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 17:01:56 ID:???
シンでもこういう話かけるんだ…
267通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 17:04:41 ID:???
うん、ラクスだとこういうのみるけどなぁ新鮮でいい
268通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 19:01:15 ID:???
何故との問いに 故にと答え
制止の叫びに 否と言う
何度これを繰り返したろう
束の間浸った追懐の成果は幾つかの戦場と、数え切れない言葉の応酬
随分無駄なことをしたものだと思う。何億の言葉を交わしたところで、何も変わりはしないのだ
こちらにはアレの妄言を聞き入れるつもりなど毛の筋ほども存在せず
アレは肉片に変わるまで理想とやらを語るのを止めはしないだろう
『――敵MS数機が前線を突破、最終防衛ラインへ向かう。迎撃されたし』
「……シン・アスカ、了解。これより迎撃に向かう」
無線越しの言葉に答えを返し、告げられた方位に機を向けた
腐れ縁、と言う奴か。
でも、あるのだろう。どちらが死んでもおかしくない戦争で、時に優位な戦いで、時に劣位な戦いで
アレとは命のやり取りをした。そしてお互いに生き延び、恐らくこの戦争の締めくくりとなるこの戦闘で
こうして再びやりあう事になった。確かに腐れ縁と呼ぶようものなのかも知れない
頭に浮かんだ感傷じみた考えを、苦笑と共に追いやった時、再び通信機から流れた声が、敵機の到着を告げた
目を転じると、引っ切り無しに色とりどりの光が飛び交い、時々丸い火の花が咲く暗がりの向こうからからやって来るMSが見えた
嫌味な程に蒼い羽根。オーブ戦の時から、何一つ変わらないそれに光の粒を纏わせて、行く手をさえぎる相手をご丁寧に無力化しながら
終着へ向けただ一直線に突っ切るつもりなのだろう。自己満足もあそこまで堂に入ると見事なものだ、癇に障る
サイト越しの茶番劇。切りかかったグフが逆に四肢を切り落とされたのと同時に、引き金を引いた
爆発。恐らくは、グフの。アレはあれで落ちるような機体じゃない。その考えを肯定するように
火球の中から突っ込んできたドラグーンの射撃を躱し、ビームライフルを叩き込む、爆発
蒼い羽根。これまで何度も見た機体、今までに何度も砲火を交えた機体がそこにいた
「理想で腹はふくれたか? 野良犬」
269通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 23:17:57 ID:???
続く?
270通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 14:05:20 ID:???
単発ネタかな?
メサイア攻防戦でキラの不殺を認めずに味方を平気で巻き込んで殺しにかかってるシンか・・・
やっぱ本編でもこういったキラのアンチテーゼになってくれれば主役交代も納得できたのになぁ
271通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 21:19:19 ID:???
同人アニメの方じゃ、シンも結局の所求めていたものは同じだったって描写が
フルボッコにされたあげくキラの手下として泣く泣く軍門に下った風にしか見えなかったからな

分かり合えない者同士がぶつかるからこそ生まれる悲劇っていうのか
根っこが同じなら馴れ合えると思い込んでる嫁にはこういう熱さは書けないよなぁ
分かり合えないものはフルバーストで「守りたい世界があるんだー」だからな

それくらいなら根底から否定するような力強い悪役が欲しかった、種死には
そういう意味じゃシンはクルーゼを超える悪役にもなれる資質があったんだよなーってスレ見て思った
272268:2007/04/24(火) 03:15:24 ID:???
>>268
駆け違い、切り返すと同時にビームライフルを三連射。相手のシールド展開を確認後、羽虫のように纏わり付く端末機を羽根で薙ぎ、突進
振り下ろした対艦刀と交わったビームサーベルが火花を上げた。微かに照らし出された相手MSの顔、長い二本のブレードアンテナ
何から何まであの機体に良く似ている。その顔を両断する為に、スロットルに掛けた手に力を込めようとし、
耳障りな警報音にその不可能なことを告げられた。射撃位置に付きかけた端末機。
その発射までの時間と、相手を両断するのに掛かる時間を秤に掛け、舌打ちと共に相手を蹴り飛ばし、距離をとる

「事なかれ主義が国是と昔習ったけど、態々随分遠くまで出て来たもんだな。そんなに将来が不安なのかよ?
 何なら一足先に、俺が議長にお前に合った職業を聞いてやろうか?」
「ふざけるな! 君は自分が何をしているのか分かっているのか!? 議長の言葉に従えば――」
「平和が来る。結構なことじゃないか」
「自由の奪われたそんな世界!」
「百年経てば『自由』の意味も変わるさ」
「そんなこと――」
途中まで発せられた言葉は、結局足元を掠めた光線にさえぎられ、形を見ることは無かった
緑色の光に追い立てられるように、身を翻し、避け続ける機体。

光の来たほうに目を遣ると、友軍のザクが2機、こちらに向かって来るのが見えた。いい迷惑だ
眉を顰めかけ、流れてきた通信を聞きそれを解く。増援要請、それも直ぐ傍で。座標をコンソールに叩き込むと、駆動音の後、画像が来た
圧倒的多数の敵機を相手に善戦を続ける金色の機体、小さな島国の理念の結晶
「ネオ・ロアノーク、か」
口にしていた。思いつきに頬が緩む
273268:2007/04/24(火) 03:16:46 ID:???
「距離30000、ベルタ12、マーク7」
如何に相手を殺さずに、この難局を乗り切るか。そんなことを考えているのか、友軍に対して反撃もせずただ逃げる
相手に向かい通信を入れると、暫くして反応があった
「ムウさん…!」
「裏切った後の名前はそれか。大したもんだな、あの数相手にあの立ち回り。何処にでも勇士って居るんだな」
「…?」
「これで無事にお家に帰り付けたらもっと大したもんだけど…そう上手くいかないのが現実の難しいところだな」
理解力に乏しい相手に合わせるため、殊更緩慢に、携帯式の武装を展開
「何を!?」
漸く理解できたのか、通信機の向こうから切迫した声が届く
「義務を果たすのさ」
何時かアカデミーで習った大遠距離狙撃の要領を思い出しながらゆっくりと照準
「止めろ!!」
切迫を通り越し、ヒステリーじみた耳障りな声。照準がずれない様に、眉を顰めながら微調整。もう外さない
「止めてみせろよ」
発射
言葉で何が出来る。どんな哀願もオーブでは受け入れられなかった
一笑に付して行った狙撃は、狙い過たずに目標に命中。どういう原理の装甲か、撃破は叶わず終わったが
衝撃に体制を崩した機体には、勢いづいた味方によって放たれた、無数の電撃鞭が巻き付いた
四肢を拘束されたその機体は何とか振りほどこうともがいたが、拘束具が白熱化するまでにそれを為すにはよほどの僥倖が必要で
中の人間が生きている間に為されるのは更に多くの僥倖を必要とし――結局その僥倖に恵まれなかった機体は、暫くの抵抗を行った後
糸が切れた様に動きを止めた

「また一人死んだな? スーツに付けとくにしては大きな染みだ。どうする?」


「続かない」と書き忘れたのでむきになって書いた今は無謀なことだったと反省している
そして今度こそ続かない
274通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 04:16:41 ID:???
>>268
そんなアンタの職人気質に乾杯!
数の暴力って本来こういうモノなんだよな

正義も悪も死に絶えた仮初の平和という、一つの可能性
その終焉から目を逸らすな!!
275通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 15:16:49 ID:???
GJ!
276通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 15:00:00 ID:???
一直線に自分へ向かってくるビームをひらりひらりと鳥が舞うように避けていく
そしてもうすっかり慣れた手つきでトリガーに指をかける。
星がひとつ、ふたつ…
美しいその光をうっとりしたように眺める。
だがそんな彼の穏やかな静寂を切り裂くように派手なアラームが耳をつんざく。
「ごめんね…」
一言そうつぶやき機体の向きを素早く変えると真っすぐに彼の静寂を破ったその存在にむかっていった。

「おかえりなさい」
ピンクの長い髪が揺らめく。澄んだ眼差しと耳に甘く広がる声が響く。
『仕事』を終えたばかりの彼の冷えきった指先をあたためるように彼女がその手をとる。
「まぁこんなに冷たくなって…いらっしゃいな。キラ…」
まるで母親のように彼を抱きしめる。その暖かい体を感じながら彼は全身に広がった緊張をやっとほぐれていくのが分かった。

キラ・ヤマト。最高のコーディネーター、種を持つもの…
だがその存在はとるにたりぬごく普通のものでしかなかった。
ヘリオポリスで戦闘に巻き込まれ地球軍戦艦アークエンジェルに乗り込むまでは…
彼は多くのものを失った。それと同時に彼自信多くのものを奪う存在ともなった。
耳の奥にのこる少女の声が響く。
「コーディネーターなんてみんな死んじゃえばいいのよ!!」

どうして?僕はみんなを守るために戦ってきたのに…どうして?なんで?
なんで責められなきゃいけないの?君のためでもあったのに、
どうして?どうして?どうして?どうして僕をせめるの?どうして?どうして?
ドウシテボクヲせメるンだ?ドウシテボくを…
責めナいデ キミのことガ好きなんだ君がキミがきみがきみがきみがキミが…

気づくと僕は彼女の首に手をかけていた。細くて白い首に僕の指がからみついている。
可愛らしいその顔が苦痛と恐怖ににじむ。
僕は初めて見るその表情にいい知れぬ興奮と感動を覚えていた。
なんて綺麗なんだ…

その後のことは覚えていない。サイやトールが僕をひきはなし艦長の命令で監禁されたようだ。
そしてもう一度外へ出ることが許されたとき、僕に命じられたことは艦を守ることだった。

277通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 15:02:18 ID:???
深い優しい緑の目が僕を見つめている。僕はその色が大好きだった。
僕の大切な幼なじみ。
僕の…親友…。
そして僕は彼に殺された。
赤い髪が揺れている。大きな瞳に涙をたたえながら僕をなじる。「パパを返してよ!」
真っ赤な機体が突っ込んでくる。アスランの怒りがこっちにまでつたわってくるようだ。僕を責めている。
あぁ…あれは君の大切な友達だったんだね。

すべてを巻き込むように爆音が体をつつむ。熱い…あつい…
僕は地獄に落ちたんだね。

遠くから優しい歌声が聞こえる。誰だろう…
「あらあら、こんなに汗をかいて…まぁ?目がさめたようですわ。よかった…」
目をうっすらとあける。まぶしい…優しい瞳が僕を見つめる。ピンクの髪…
「あなたは戦ったのですわ。キラ…」
まだぼんやりとした頭に彼女の声が響く。
僕は生きていた。

だが僕は死んだも同然だった。いや、むしろ死んだほうがよかったのかもしれない。
体の傷が癒えてからも僕は何もすることができなかった。
そして霞みがかった頭に浮かぶ死という存在を消せずにいた。
ふらふらと立ち上がると彼は海の見えるテラスの方へむかっていった。
波打つ海の音が聞こえる。そして手すりに手をかけた。
目を閉じると大切な人たちの顔が浮かぶ。
アスラン、僕を殺そうとした。
お父さんお母さん、どうして僕をコーディネーターにした?
フレイ、君のこと好きだったのに。どうして認めてくれない?
鈍った頭で答えの出ない問答を繰り返し、身を投げようとしたそのとき、脳に直接響くような声がした。
「あなたは選ばれた存在なのです。」
「ラク…スさん…?何を…」
「あなたはこの世を救う鍵なのです」
何を言っているかわからなかった。だが彼女は僕はを抱きしめ僕のことを大切だと言ってくれた。
ひたすらひたすら、泣いている子供をあやすように。
そして乾いた土地に水がしみわたるように僕は彼女の思想を受け入れるようになった。
僕が世界をすくうんだ。
僕は自分の役目を理解した。
僕は天使になった。
278通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 15:04:13 ID:???
「さぁキラ。いらっしゃいな。よく戦いましたね。あなたは天使。皆を救うのですよ…」
ラクスの声が脳に直接響きわたる。
これが戦闘『仕事』の終わったあとの恒例行事。
ラクスの声が不安や疑問をすべて消していく。
僕はこれでまた戦えるんだ。


戦争が終わり地球とプラントで停戦条約がむすばれ一時の平和がもどった。
慰霊碑の前に花を手向ける。事実上は僕が殺した人たち。
でも許してくれるよね?だって僕は君たちを救ってあげたんだから。
戦うこともない優しい世界へ送ってあげたんだよ。
だって僕は天使なんだから。
僕は君たちの罪を許すよ。
ふと慰霊碑をみると一人の少年がいた。黒い髪、赤い目の男の子。
「ごまかせないってことかも…いくら花を植えても人はまたふきとばす」
少年の赤い目にやどった光。それはこの先に待ち受ける世界の混乱を意味するようにも見えた。
「きみ…」
そういうと彼は駆け出していってしまった。
僕は決めた。
今度は君を救ってあげるよ。
とりあえずおわり
279通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 18:51:14 ID:???
GJ!!!!
天使キラコワス
ラクステラコワス
280通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 20:50:57 ID:???
これもいいね!
281通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 22:30:16 ID:???
死天使キラですね。GJです!!
282通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 15:31:09 ID:???
うおお…病んだ天使様キタコレ

戦争に巻き込まれてすり切れたその心には「与えられた使命」ってのが入り込みやすいもんなぁ
与える役目を担ったのがピンクっていうのが、もう引き返せない道への引き金になってるし
このスパコディは本編とはまた違ったベクトルで世界に「救済」をもたらすまで止まりそうにないぜ・・・
283通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 16:08:57 ID:???
ラクス洗脳したのか
284通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 21:27:29 ID:???
こうなってしまうと
キラが勝とうがシンが勝とうがどの道世界は…ww
285通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 22:02:25 ID:???
>>284
クルーゼ隊長がニヤニヤしてる様が浮かぶな
286通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:31:56 ID:???
悠然と彼は眼下を見下ろす。哀れな人間たち。この世で苦しみ果てていく。
「すぐに楽になるよ。君たちを救ってあげる…」
にっこりと微笑み、彼は舞い降りる。まるで天使が降り立つように…

「オーブ軍!戦いをやめろ!私は…」兵達は一瞬動きを止める。だが彼女の叫びもむなしく戦闘は始まってしまった。
ここはダーダネルス海峡。カガリは一身に国を愛していた。たとえ愛のない政略結婚をして、好きでもない男に身をまかせようとも…
だがその思惑はフリーダムの出現によってさまたげられた。彼女をさらった者たち、キラとアークエンジェル。
大変なことをしてしまった。そんな想いが渦巻くなか、心のどこかで彼女は安心していた。
キラが…キラが迎えにきてくれた…
知らぬまま出会い運命によって引き合った二人。キラに対する特別な感情。
キラはラクスと、カガリはアスランと心通じあってもその気持ちは消えることはなかった。これは家族愛?友情?それとも…?
正体の見えぬ感情にふたをして彼女は彼の機体を見つめる。
彼女は誓った。この先何があろうともアークエンジェルとそしてキラについていこう。彼女にとってキラは『天使』だった。


冷たく男の声が響く。「あってはならない存在だというのに!キラ・ヤマト!!」
ここは?寂れきった研究所。散乱した医療道具。そして僕の…
僕の出生の秘密。
数多くの兄弟たちの犠牲の頂点でもある僕。
あれは…閃光が目を焼く。線香花火のようにMSが、戦艦がはじけて消えていく。
ジェネシス…
終焉の光がすべてを消していく。足も手も動かない。まるで石にでもなったみたいだ。
「それでも君は…戦い続けるというのかね……?」


はねるように起き上がる。夢か…真実を知ってから、戦争が終わってからも何度となくみる夢。
「僕は…僕はあなたとは違う!あなたの言うとおりになんてならない…」誰にともなくつぶやいて必死に自分を押さえようとする。
僕は誰からも愛される。愛されている。誰も僕を責めない。責められない。僕を消そうとするなんて許されない。許さない。
僕は必要とされている。僕は…僕はぼくはボくわbkわぼクワ僕はぼくはボクハ…………
ふと吐き気をもよおして彼はトイレに駆け込んだ。冷や汗が全身を覆う。寒い…ガタガタと手も足も、全身が震える。
「僕は…僕は天使だ!!世界を救ったのは僕だ!」
虚空に向かって彼は叫んだ。頬を冷たい涙がつたっている。
その姿はひどく幼く、そして脆くみえた。

287通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:33:45 ID:???
ここはオーブのアスハ家の別荘。海に面した優美な建物が目にはいる。
前大戦が終わった後、オーブの首長、キラの双子の姉でもあるカガリの計らいで
キラとラクス。マリューとバルトフェルド、そして孤児たちが住むこととなった。
毎日はただ穏やかに、ゆっくりとすぎてゆく。
子供たちがラクスと遊んでいる声がする。邸宅ではバルトフェルドとマリューがコーヒーを飲んでいる姿が見える。
これが…平和?
暖かく優しい生活。誰もが待ち望んでいた平和…。そこはかとない奇妙さを覚えて彼は立ちすくむ。
平和…つまり誰も救う必要がないということだ。救う者は必要でなくなる。
どうしてそんな 簡単なこと思いつかなかったんだろう。
つまり僕は必要でなくなるということだ。役目をはたすこともない。では僕はどこに…?
そんな憂慮をさえぎるように子供たちの声が耳に入った。
「アスランだ!」


彼の一番の友達であるアスランはそこにたっていた。彼は今オーブのカガリの元でボディガードをしている。
「ここは…穏やかなんだな…」そうつぶやくと彼はキラとラクスの元へ歩いていった。
心底うれしそうなキラを見て彼は安心した。親しげな笑顔を向けながらこっちへやってくる。
そしてラクス。元は彼の婚約者であったが今はキラと一緒にいる。
やわらかそうな髪をなびかせながらほほえんでいる。どうやらキラとはうまくいっているようだ。
彼は何も知らなかった。何もかも昔のままだと信じて…

288通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:38:31 ID:???
アスランは語った。オーブのこと、カガリのこと、そしてユニウスセブン墜落のこと…
「俺たちは言ったよな。自分たちは何と戦っていかなくちゃいけないのか。何をすべきなのか。
俺はまだその答えを見つけられていない」彼の脳裏には父、パトリック・ザラの姿が刻みついていた。
ユニウスセブンの犯人たち…父の亡霊はまだそこかしこに居ついているのだ。
キラは黙って聞いていた。その口元にかすかな笑みを浮かべながら…

「じゃ、俺はもう行くよ。」そう言うとアスランは車に乗り込んで去っていった。
彼は気付かなかった。友の笑顔の変化に。
「僕もまだやることがあるみたいだね」キラはそっとつぶやいた。
空はどこまでも澄み切っていた。


その夜。彼らの邸宅を爆発が襲った。凄まじい轟音。彼らの家、いや家だった場所はあとかたもなく吹き飛ばされそこには襲撃犯のMSがあった。
ラクスからふたたび渡されたフリーダムに乗って迫りくるMSをいとも簡単に撃破していく。
待ち望んだ始まりの合図。
神の意思を感じる。彼はふたたび『天使』となった。

キラは回想をやめた。
オーブ艦隊から射出されたミサイルがこっちへやってくる。
「カガリは下がってて。後は僕がやってみるから。」そう一言いい彼は戦場へ向かう。彼は心底うっとりする。
こんなに…こんなに救いを待つ人間たちがいる。
敵MSに照準をあわせる。天へ向かうための道しるべのような閃光の後、機体達は爆発した。
怒りくるった戦士たちが彼の元へむかってくる。素早くビームサーベルを抜くとその機体達もあっというまに葬られていった。
かわいそうな人たち。現世で苦しめられつづけている。そんな彼らに救いの手をさしのべ、その身に
まとわりつづけているあらゆる煩悩から解放してあげるんだ。苦しいのは一瞬だげよ。僕の手によって浄化してあげる…
スピーカーごしに彼女の嗚咽が聞こえてくる。
だが彼女は何も言わなかった。結婚式場から彼女を連れ出してからキラは彼女の考えを意のままに操ることに専念した。
彼はすべてを包みこむ優しさと冷酷さで彼女の考えを変えることに成功した。かつてラクスがそうしたように…
乾いた笑い声がコックピットの中に響いた。
僕は……僕はあなたの思い通りにはならないよ。ラウ・ル・クルーゼ。


おわり

またしても長文すいません…神がいらっしゃるのであえてシンのことは書かなかった。
殺人鬼シン気になる!!
289通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 00:53:26 ID:???
GJ!
こんな天使キラなら逆に愛せた気がする
戦争はここまで人を変えるのかと…
いや、シンもキラも生まれもって狂気をもっていたのかも知れないね
何かをきっかけに悪魔が目覚めたと思うと燃える
290通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 02:26:07 ID:???
GJGJGJ!!!!
恐すぎる・・キラ
殺人鬼シンVS天使キラ見たい
291通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 20:40:46 ID:???
本編よりタチ悪ぃいいいいいいい!!!!
カガリテラカワイソス(´・ω・`)

>>289
確かに、キラもシンもそういった意味では「キミの姿はボクに似ている」なのかもしれない
そんな化け物同士が互いを食い合う様に戦うと思うと燃えるな
292通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 00:53:05 ID:???
「勇敢なるザフト軍兵士のみなさぁん!平和のためにどうもありがとう!!」
華やいだ声が聞こえる。自分の曲とともに舞い踊る少女。
そこにはラクス・クラインの姿があった。いや、正確には彼女の偽物が。画面の中からは大きな歓声が聞こえる。
盛り上がる会場を映したモニターを見つめながら本物の彼女は冷ややかな笑みをなげかける。
「みなさんお元気そうですわ。…あなたはどう思いますか?ピンクちゃん?」
彼女はそっとハロに話しかける。
「ミトメタクナーイ」
その答えに満足するようにくすりと笑って彼女は部屋から出ていった。


大きなホールは観客でいっぱいだ。ステージに自分が姿を見せると割れんばかりの歓声が聞こえる。
ラクスは幸せだった。大好きな歌を歌ってこんなに喜んでもらえることが。
彼女の言動、ほんのささいなことが国民の話題になった。街に出れば彼女のアクセサリーや服を模した人であふれている。
彼女は国民的アイドルだった。

やがて戦争が始まり人々の間でも不安がささやかれるようになった。それはとても悲しいことだった。
父の願いもあって彼女も戦争を終わらせるための働きかけをするようになった。
演説や慰問コンサート、追悼慰霊式典…
平和のために身を粉にして働いていたつもりだった。
そんなとき彼女の元へ届いた手紙。山のようなファンレターの中の一通。
『息子はあなたの大ファンでした。平和のためにと軍へ入り死にました。
息子や戦争のために命を落とした若者の魂があなたの歌で天国に行けることを願っています。
どうかラクス様の手によって平和が訪れますように。どうか私たちをお導きください。』
ショックだった。自分は何も分かっていなかったのだ。世の中のしくみ、戦争の本質…
『ラクス様の手によって平和が…私たちをお導きください…』
なぜ争いは起こるのか?戦いはなぜ終わらない…?
彼女は決めた。自分こそが迷える民を救うのだ。
身分も貧富の差もない平和な世界。すべての民は財産を共有し自分はそれをまとめ、管理する存在となる。
そして自分がその世界の神として君臨するのだ。
天の声を聞いた気がした。そのためには今の世を一度壊す。旧約聖書の神がノア一家以外の人類を滅ぼし世界を再構築したように…
彼女は力を欲していた。

293通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 00:55:33 ID:???
キラは優しくほほえんだ。「よく我慢したね。それでこそオーブ首長だよ。必要な犠牲もときにはある。」
カガリはうつむいてつぶやいた。「でも私は…」
「カガリまで馬鹿なことしちゃったらこの世界は終わりだよ?わかってるよね…?」諭すように彼は彼女の瞳をのぞきこむ。
「あ…あぁ…」その目に気圧されるように返事をする。キラの優しく冷たい眼差し。キラはどこか変わったみたいだ…
「逃げないでね…」そっとささやくようにそう言うとキラは彼女の部屋を後にした。


自分の部屋に戻るとラクスが待っていた。吸い込まれるような瞳がこっちを見ている。
「今日もよくがんばりましたね。あなたは天使として働いているのですよ。カガリさんの様子はいかがですか?」
「まだ悩んでいるみたいだけどなんとかなりそうだよ。」
「そうですか。オーブもカガリさんもみんな救ってあげなくてはいけませんね…」


力を欲したあの時。そして手にしたのは傷ついた少年。その心に入り込み自分の思想を植え付けるのは簡単だった。
あれから一年。ふたたび世界は動き始めている。
かつての聖者は自らの民を率いて『約束の地』をつくりあげた。世界中の民が寄り添うための基盤。
彼女はオーブをその礎とするつもりだった。
「皆を救うのですよ…」彼女はもう一度つぶやいた。
294通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 01:00:39 ID:???
「お前たちは何をやっている!キラもカガリも!」
アスランは叫んだ。彼には理解できなかった。
キラからラクス暗殺未遂のことを聞かされても彼にはデュランダル議長がそんなことをするとは信じられなかった。
カガリの顔が悲しみに歪む。
「条約をはやくなんとかしてオーブを下がらせろ。でないと俺は…俺はお前たちを撃ちたくない!」
キラはそんな二人を遠い世界を見るように眺めていた。
アスランには理解できないのだ。この世界を救うことのできる存在のことを。
ラクスの声が脳裏に浮かんだ。「わたしくし達が世界を救うのです…」

キラにはそれがおかしかった。彼女は自分が世界を救えると思っているのだ。
最初のころは彼自身もそれを信じた。だがすぐに彼女の言う世界は本当に幸せなのだろうかという疑問が頭をもたげるようになった。
戦いもなく平和ですべての民が富を分け合う世界だって…?
彼は思わずおかしくなって笑いをこらえるように唇を噛む。
……馬鹿みたい。

かわいそうなアスラン。君はなにも知らないんだね。
君を救ってあげる…
だけどそれは今じゃない。まだ君には役目がある。それまで働いてもらうよ。
そしてラクスも…

「撃ちたくない。撃たせないで…」
一言だけそう言い残すとキラはアスランの元から去っていった。
そう…今はまだ君を撃つわけにいかない。それまで苦しめちゃうけどごめんね…
一人ではさみしいでしょ?みんな一緒だから安心してね。
僕は天使。
いつも君のこと考えているよ…

おわり

シンとの戦い書きたいけど自分には神のあの殺人鬼シンを越える文才はないので…
神がくるのを待ちます!!
295通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 01:07:53 ID:???
キラ怖えええ。GJ!!
ラクスがキラを洗脳じゃなくて、キラがラクスを操ってるのか
カガリとアスランが可哀相になってきた
296通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 16:08:19 ID:???
うんこういう小ネタ好きだな
あんたの書いたシンも見たいっす!

文才とか言うけど、やっぱ色んな人の色んな表現がまた面白いんじゃないかと
要は面白ければなんでも許されるんだぜ!!

最近は皆投下待ちで積極的にネタ出してく人も減っちゃったからなぁ
297234:2007/04/30(月) 19:32:13 ID:???
おお
しばらく見ない間に神作品がたくさん……

俺ももっと頑張らないとな(´・ω・`)
298通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 20:26:19 ID:???
ハンニバルライジングよりもこっちのがいいw
299通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 20:30:56 ID:???
真っ赤な血が流れている。
赤い赤い血が際限なく流つづける。
ぱっくり開いた傷口は深くまるで口のようだ。
俺を笑っている。俺を責めている。
そんな俺を慰めるかのように少女はかすかに微笑む。
俺は君を…
最後の力を振り絞るように少女は震える声で言う。
「…シ……ン…。会い…たかっ……た……」
どうして?どうして?どうして笑うことができる!?守れなかった…俺は君を…
涙がぽろぽろおちる。胸に針がささったように痛い。痛い…
少女はなおも苦しそうだ。受けた傷は致命的だ。だがすぐに死に到りそうもない。
呼吸がどんどん荒くなる。死ぬのは嫌だといったステラ。かわいそうなステラ…
なにかがぷつんと切れた。
俺は持っていたナイフでステラの喉を切り裂いた。
ステラの血が俺の顔に飛び散る。
一瞬だけ俺の目を見つめて微笑んだあと彼女はこと切れた。
「あ…ぁあああ゛あアあアぁあっ!!!!!」
壊れた機械のように俺は叫びつづけた。
そして俺は…
ステラの服を脱がすとその胸にナイフをつきたてた。まだ温かくてやわらかいステラの心臓…。
そうっと抱きしめてから俺はそれを、
…食べた…。

はたからみたら全くおかしい、常軌を逸した行動だっただろう。
だけどステラは死ぬのは嫌だと言った。だから俺の体の一部にした。
湖にゆらゆらと沈んでいくステラの『脱け殻』をみつめながら俺は笑った。
これでもう君は死なないよ。
ずっと一緒だ。ステラ…


おわり
>>296 自分の思う殺人鬼シン。むずかしいね…
>>297 またお待ちしてます!

300通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 20:43:54 ID:???
グロキター――――(゜∀゜)―――――!!

>…食べた…。
欝い、欝いよシン
でもそれで「ずっと一緒だ」…なんて悲しいハンニバル(つД`)
301通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 21:19:16 ID:???

「生きるか死ぬか、アンタはどっちを選ぶ?」
武器を失い逃げ惑う敵機のパイロットに問う
「俺には故郷に娘がいるんだ、だからここで死にたくn・・・・・・」
相手の言葉を遮り、アロンダイトで両断する




「答えは聞いてない」




こんな感じの殺人鬼なシンも見たいと思ったから書いた、反省なんかしないけど良いよね?答えは聞いてn(ry
302190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:21:47 ID:???
――コズミック・イラ73年

 CE70年、コペルニクスの悲劇を引き金に加速し始めたナチュラルとコーディネーターの憎しみの歴史は2年
に渡る流血の末、第二次ヤキンドゥーエ攻防戦においてパトリック・ザラが一発の銃弾に倒れた事で事実上の休戦
を迎えることになった。翌年3月、血のバレンタインで失ったコーディネーターの魂が眠るかつてのユニウスセブ
ンにおいて、地球連合軍とプラント間にて停戦条約が正式に締結される。
 それから1年と7ヶ月。戦争の傷は月日と共に傷跡となり、人々は仮初の平和を維持することで今日を生きなが
らえる様に、地球も宇宙も、静寂にも似た緊張を張り巡らされた日々が繰り返されていた。

『静かなーこの夜にーあなたをー待っているのー☆』

 店内ではBGMに流れる曲と、商品を見てあれこれと賑わう客の雑踏に溢れている。
 工業用プラント「アーモリーワン」その商業区画の片隅にあるCDショップに少年たちは訪れていた。

「あ、ラクス新曲出したんだ。うーん買っとくかなぁ」
「うん?新曲っていっても前の曲のカバーじゃん。それでシングル一枚とかもったいないだろ」
「おーい!お前その言い方はないだろ!!前の大戦を集結させた歌姫がついに芸能界に復帰したんだぞ!?それに
 全然雰囲気が変わったカンジも良くない?あの曲がこんな可愛くなるんだーって」
「…ヨウランってラクスのファンだったっけ?」
「いや、そりゃミーハーなだけだけどさぁ。でもなんだかんだでまた流行ってんだからいいと思うぜ」
「ふーん、でも俺あんま好きじゃないな…ラクス。今更になって媚びてるカンジしてて」
「うっわ!お前ファンが聞いたらボッコボコにされるような事サラっと言うなよ」

 つい最近発売されたラクス・クラインのシングルCDは、それまでの彼女とうって変わった…いわゆるアイドル的
なノリにアレンジされた一曲だった。前大戦、父が国家反逆罪で国を追われてもなお反戦のメッセージを叫び続けて
いたプラントの少女が、終戦をきっかけに戦争で傷ついた人たちに自分から積極的に笑顔を向けることで少しでも笑
顔を増やして行きたいと、今までの自分を丸ごと変えてプラントのムードメイカーになって行きたいとして今回のシ
ングルをリリースした、とメディアでは言っている。

「芸風変えたのか知らないけど、なんか違う人間みたいな気がするのもなんか…あんま気持ちよくないっていうか」
「アーティストなんかそんなもんじゃねえの?ははーんさてはお前あれか、清純派の方がいいってヤツ?」
「何があったんだろうな、前はもっと人形みたいな感じで人間味がなかったのに」
「ぁーぁー、ネットでもあれこれ言ってるよなー。あれは豊胸だ!ラクス様はあんなおっぱいじゃなかった!!とか
 言ってるけどさー、15で成人ったってまだまだ成長期だからフツーじゃん?あ、お前貧乳好きだったっけ?」
「なッ!誰もそんなこと言ってないだろ!?」
「ははっ、でもさ…やっぱいいと思うよ。大戦後ずっとしみったれた空気のプラントを盛り上げようって頑張ってる
 ってさ、ファンじゃなくても応援したくなるし。それに変わった変わったっていっても、たかが芸能人一人なんか
 よりも俺からすればお前の方がよっぽど変わったと思うぜ?シン」
「は?何だよそれ」
「アカデミーの頃はさ、もっとピリピリしてて余裕ないカンジだったよお前。自分で気づいてなかった?」
「…………まぁ、そうかも」

 CE72年の4月、あれから色々な事があった。その全てが有意義なものであったとは言いがたいけれど、濃密で
はあったその時間は少なくとも記憶を多少薄らげるだけの役割は果たしてくれていたのも事実だった。

「マユちゃんの事もさ…あったけど、お前ずっと頑張ってたもんな。あの頃ホントにアカデミー辞めるのかって思っ
 てたけど戻ってきたし、そっからブランク取り戻して赤服までなっちまったんだもんなぁ」
「うん…他にやる事なくなっちゃったしな…」
303190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:23:45 ID:???
 あの後、釈放されてから恐らくデュランダル議長の手が回ったのだろう…俺がマユを殺した事は「無かった」事に
されていた。身内の死によるショックで心身症を患い、軽い療養のために復学まで時間がかかった…ということにな
っていたのだ。それからは、議長との契約を果たす為だけに日々を費やした。
 もちろん友人たちとの日々は楽しいモノだった。けれど同時に苦痛でもあった。訓練や座学に没頭している時だけ
ほんの少し心が軽くなる事に気づいてしまってからは、特に。思いの他パイロットという仕事が自分に向いているの
だと自覚する様になってからは、一度この道をはずれた自分を呼び戻した議長の思い通りになっている気がするのも
手伝って、苛立ってばかりの毎日だった様な気もする。
 それでも、どんどんとアカデミーで成績を上げて行き、周りの雑音が聞こえなくなって行くのは楽しい事だった。
脇目も振れずに「戦士」になろうと躍起になっててとっつきにくいだろう自分に、それでも声をかけてくれる一部の
気のいい友人達の存在が、嬉しくもあった。

 ――ただ、そんな日々の中にいる自分の手が
 ふいに赤く染まって見える事だけが、悲しかった
 決して忘れてはいけない事だけど、でも悲しかった

「ま、お前みたいなのがダチで俺もいい顔できるって事だよ」
「う…うるさいなぁ!午後には港に戻んなきゃいけないんだからもう行くぞ!!」
「けけけ、照れてやんの。そーいやお前何か買った?」
「音の地平線のアルバムだけど…ほら!服も見にいくんだからさ!!」
「うげ、オタくっせ…って待てよシン!!せっかくだからヴィーノのお土産にエロDVDとかも探して…」
「知るか!あと音地平線バカにすんな!!」

 シンはヨウランを置いてずかずかと店から出ていった。まったくヨウランは、事あるごとに人のことからかって、
と気恥ずかしさも手伝ってか歩調は強く、通行人の少ない路地から大通りへ出る。

「うわっ!」

 そのときふいに誰かにぶつかった。
 衝撃で荷物を落としてしまい中身が地面へばらまいてしまう。…不注意だったな。
 だがとっさによろめいた相手を受け止める事が出来て、ケガをさせずに済んだ事にほっとする。

「っと、だいじょうぶ?ごめんな、急いでた?」
「………」

 金髪の、かわいい子だった。少しハデな青いドレスをまとって、シンの腕の中でぼーっとしている少女。
 何があったかよくわかっていない顔をしてシンの瞳を覗き込んでいた。預けられた体はとても軽く華奢なもので、
かよわい印象を受けるその反面両手に満ち溢れるこぼれんばかりの重量ときたら――

 ――質量ときたら…?

 心より先に体が理解する感覚。
 そう、自分は不注意の結果ぶつかった相手を抱きとめお互いに不可抗力によるケガを回避する行動に出ただけなの
だ…そう、だからこれは必要だった行為、つまり不可抗力…不可抗力なのだ。今自分の両手が触れている部分が性的
な意味を持っていようがとっさの行動の結果ならばそこにやましさなどは発生するはずもなく、むしろ触れている両
手には幸運の二文字を捧げることはあっても罵倒され蔑まれる言われなどないのだと紳士淑女の皆様方ならばご理解
いただけると信じる次第につきましては早急にこの行為は事故であったことを示すためにこの手を離し…離し……え
えい何故手が動かない!!おちつけシン・アスカ!!!咄嗟の出来事で脳が若干フリーズしているだけだこれは!!自
分の体に、細胞に言い聞かせろ「離れろ」と一言!!!くそなぜ言うことを聞かない!!!体中の筋肉が、細胞が、
304190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:24:34 ID:???
まるで一つの事に叫びを上げて一致団結して心を拒否しているようだ!くそっ、なんだ…なんだって言うんだ!!!
お前らどんな理由で…言葉で!俺の命令を拒否しているっていうんだ!!!言ってみろおお!!!!!!

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 O P P A I ! O P P A I ! O P P A I !
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

 イッツおっぱい、イエスおっぱい、ナイスおっぱい。そう、男たるものこの言葉を拒否することが出来るだろうか
いや、出来ない。男児すべからくおっぱいの名の下に召され時には戦場を駆け抜ける事も止む無しと叫び続けるに値
する僅か4文字で表現される小宇宙。それが今自分の手の中にあるのだ、離すことはすなわち男としての価値観の放
棄、死、プライドを握りつぶし圧死させるに等しい行為。あぁ、この押せばどこまでも沈んでいきそうな柔らかな膨
らみはそれでも形がくずれることのない不可思議な弾力により手に吸い付くがごとくその存在を示すのだ、この黄金
比ともいえる質感をもった愛しくも愛しいこの物体を手放すことなど出来ようか!否!!断じて否!!!
 世の中にはむしろ小さい方がいいのだよおっぱいなんか飾りですエロい人にはそれがわからんのですと主張する男
諸君も居るだろう、それもまた善し!!だがしかしこの三次元的な立体と質量をともなった不思議物体に触れたとき
にも同じ事が言えるだろうかと説いた時、不肖ながらこのシン・アスカ全力を以てNOと叫びたい、叫ばせろ
 貧乳スキーなど所詮は後天的なもので全て後付の性癖でしかないのだとチャイコフスキーもきっと言っていたに違
いない。男は皆生まれたときからおっぱいに人生を翻弄され続けるおっぱい星人、それは遺伝子によって決定付けら
れた純粋なデスティニー。いくら自分は年下好きのロリペドわっしょい小っちゃいことはいい事だと叫ぼうがこの圧
倒的な質感、温度、重量の前ではそんなプライドはバブル崩壊当時の株券よりも軽くゴミの様に消し飛ぶしか選択肢
は無いのだという現実を思い知れ!!二次元に逃げるな!!!三次元の方が戦いだ!!!!
 全世界、全宇宙の同士シスコン諸君!!つるぺた主義に踊らされて本質を見失いかけている悲しき同胞よ!!
 このシン・アスカ、同じくシスコンである事に誇りを持った上で一言物申す!!!

お っ ぱ い は 決 し て 怖 く な い ! 勇 気 を も っ て く だ さ い ! ! 

 そう「それはそれ、これはこれ」とでも言えばいいのだろうか。自分はそれが好きだからと言ってもう片方の好ま
しいものを全否定しなくてはいけないルールなどドコにもないのだ。願うなら自分はおっぱいも愛せるシスコンにな
りたいと思うのであります、サー。そうとも、雰囲気という言葉を例え正しくなくても「ふいんき」と発音してしま
う事にも似たこの葛藤はいずれ世界を殺す!許すしか道はないのならおおらかに許し共に叫ぼうじゃ――

「おーいラッキースケベ、そろそろ痴漢って叫ばれても俺は助けらんねぇぞ」
「――ハッ!俺は今何を!?」

 何かが頭の中で弾けてワケの分からない事を心の中で叫んでいた様な気がする。

「う、うわっ!ごごごめん!!!」
「――――ッ!!」
 
 そのまま胸をわし掴みにしている体勢で抱きとめたままだった事を思い出すと、少女の目が心なしか鋭くなってい
る気がして慌てて離したが、キッと睨んで一目散に走っていってしまった。
305190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:25:46 ID:???
「ああああああ!!ばかばか!!俺のばかあ!!!!」

 ガンッガンッガンッ!

「ヘイ狂ったように街灯にヘッドバッドかましてるそこのラッキースケベ。そろそろ昼になるから港に戻るぞ」
「……ヨウランさま、皆にはナイショに…」
「あぁ〜?聞こえねぇなぁ〜?」
「ちくしょう!ちくしょう!!!」

 そんなバカなやりとりをしながら心の中で、思う
 ヨウランは俺が変わったと言ってくれたけど…
 その言葉はとても嬉しいことだけど…でも俺はきっとドコも変われていない
 周りの環境に反応して、そこから生まれた感情で対応できるようになっただけだ
 決して自分から響いて音を上げる事のない、そんなメッキの様な人間性…
 それを思うと無性に悲しくなる…感情を持って人に接することの出来る自分で居ようとすればするだけ
 その実体が空っぽのハリボテなのだと、思い知らされる…
 どんなにこの新しい、愛しい日々に包まれていようと…それが崩れようとしたとき自分は…きっと……
 だからいつも心の中で呟く

 どうかこの日々が続いていきますように
 どうかこの日々が続いていきますように
 どうかこの日々が続いていきますように

 三回、呟く

=============================================================================

 アーモリーワン。プラントのアーモリー市を構成する計10のコロニーのうちの一つである。
 軍事工廠で成り立っているこのコロニーは今、方々から人が訪れ活気に溢れていた。港に隣接されたザフトの兵器
工場に停泊している、戦後最大級の戦艦「ミネルバ」を一目見ようとコロニー内には半場祭りの様な賑わいがあった。
つい最近では、ユニウス条約締結後に軍事縮小を余儀なくされたザフトの新型、数を上回る性能を追求したニューミ
レニアムシリーズに続く新兵器セカンドシリーズのMSの一般公開テストなども催され、そういった影響からかアーモ
リーワンは今ちょっとした観光地になっていた。

「だが!強すぎる力はまた争いを呼ぶ!!」

 その港、兵器工場の格納庫の側で少女の凛とした声が響く。
 カガリ・ユラ・アスハ、オーブの国家元首である少女だ。前大戦、中立国であったオーブにマスドライバー施設の引渡
し及び地球連合への全面的な軍事協力の要請、それを拒否した結果の…地球連合軍におけるオーブ解放作戦という名の
侵略において当時の国家元首であった父ウズミ・ナラ・アスハを失い、ユニウス条約締結後に自治権を取り戻したオーブ
の代表に祭り上げられた「お姫様」だ。

「いいえ姫、争いがなくならないから力が必要なのです。私とて兵器なんてものは無ければ良いと考えております。む
 しろそうであると考える人たちの方が、今は圧倒的に多い。ですが、そうした思想の下に無力である事を選んだ人々
 と共に平和を維持するためにはやはり、誰かが牙にならないといけないものなのですよ。それはウズミ殿のご息女で
 あるカガリ代表の方がよくご存知ではないかと」
「――私はッ」
306190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:28:05 ID:???
 対する男はギルバート・デュランダル。プラントの最高評議会現議長。近日に控えた「ミネルバ」の進水式にお忍び
でアーモリーワンに訪問し、スケジュールとの兼ね合いで再三要求されていたオーブの代表との会見をこなしている所
だった。しかしこの困ったお姫様はどうしたものか、と内心呆れる。
 戦時中にオーブからプラントへ流れた技術の軍事利用の撤廃、との要求をやんわりと拒否していた所、しびれを切ら
したのか面と向かって代表同士の会談を申し出るのだから。恐らくは地球連合軍から、プラントに間接的に軍事協力を
行っているとの言いがかりでも付けられたのだろうが、こちらの落としどころを探ろうともせず、ただただ実直に要求
を貫き通すというのはいかがなものかと…そのまっすぐな思想などは嫌いな人種ではないのだが。父譲りは獅子の気性
だけで、政治家としてはやはり若すぎるし甘すぎる。悪く言えば向いていないな、とデュランダルは心の中で呟く。お
姫様として表舞台に立ち、国を背負って来たのならまだ好感も持てるものだが、スーツをまとい政治家としてのプライド
を着こなせずにいるその様は多少なりデュランダルを失望させた。

「たしかに、ここアーモリーや他の企業で働くオーブ人は多いです。その結果がモルゲンレーテからの技術の流用と仰る
 のなら、代表の申し入れを受け入れた場合彼らの生活の糧を奪う行為になるのだと、どうかご理解いただきたい」
「だがっ!…いや、すまない。議長の言う事も理解してはいるんだ。プラントには感謝もしている、国が焼かれ行き場
 のなかった国民を受け入れてくれた事…彼らが望んでオーブから離れていったんだという事も。だがそれでも、一度
 でも我が国の理念に順じてくれた者たちが…そうして生きているのだという事が…私にはどうにもやりきれないのだ」
「お察しいたします。ですが代表、我々の兵器はあくまで『抑止力』でいたいと願っているのですよ。停戦の後も未だ
 世界は何が引き金になるかわからない状況です。だからこそ使わないことに意味のある力も、また存在するのですよ。
 安定を取り戻そうとしている今だからこそ、ユニウス条約の制約の中で得られる可能な限りの『抑止力』をと。彼ら
 の存在もまた、無秩序に兵器をふりまく為のものではないのだと代表にも知って頂きたいのです」
「………」

 戦時中、オーブ本土からプラントへ流れてきた難民の多くは停戦後、祖国を建て直そうとオーブへと戻る者よりプラ
ントでの暮らしを選ぶもので溢れた。プラントに居場所のなかったナチュラルを除けばそれは全体の7割と言っていい
程に。平和な中立国という代名詞は、たった一度破られる事で既にその看板に意味は成さなくなってしまったのだと、
失った信用は容易く取り戻すことは出来ないのだと、元首である少女の胸には錆びた釘の様に刺さっていた。
 元より戦争というわだかまりから逃げるようにしてオーブを選び暮らしてきた人々なのだ。戦火から逃れ、平穏に暮
らせるのならそれは各個人にとっては好ましい事だし、かつての国民の心と体の平和は国を違えど許容し喜ぶべき事で
もある。だがなんという矛盾。そうした結果、プラントで職に就き一部の軍事産業に携わる家族を支えるかつての国民
の存在が、また大西洋連邦に付け込まれる要因となって自国の首を絞めるのだ…。

「すまないデュランダル議長。やはり今は前向きに検討を願うとしか言えない」
「えぇ、この件に関しては双方納得できる形で終わらせられる様善処したいと思います。ところで代表はこれから地球
 に戻られるので?もしよろしければミネルバの進水式までこちらに滞在なされてはいかがです。今はどこも賑わって
 いますからね。アプリリウス程では無いせよ良いホテルも市内にはありますし、当日はご一緒出来ないとは思います
 がプラントでの大きなイベントも久方ぶりです。是非アスハ代表にもご覧になって頂きたい」
「それは…その」

 社交辞令とわかっていてもつい口篭ってしまう。そういった不器用にも似た素直さがカガリの良い所でもあるのだが
こういった状況でそれを出してしまうのはやはり経験不足がいなめなかった。思わず付き人のサングラスの男に視線を
送るが、薄い笑みを浮かべて軽く首を振るい「しっかり自分でやるんだ」と暗に語ってきた。

「そ、そうだな。うん、いいかもしれない。どこの国でも人々が笑顔でいるのはいい事だ…うん。滞在は出来ないが式
 典には予定を調整してみて、またプラントに来たいと思う。ありがとうデュランダル議長」
307190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:29:04 ID:???
「いえ、これから先争いを起こさぬ様に世界を維持して行くにはアスハ代表の様な方の助力が必要です。オーブとも良
 き関係を築いて行けたらと思っており――」

 そこで不自然に言葉が途切れる。
 デュランダルの柔らかな笑みがさっと消え、空を睨む様に仰いだ。
 一瞬、空気に電流が走ったような感覚が過ぎったのだ。後頭部を誰かに掴まれているようなざわざわとした違和感が
彼を襲い、式典の準備に駆け巡る騒がしいはずの港が、彼の周りだけ静かになった様な錯覚を覚える。彼はよく「虫の
知らせ」と自らが呼ぶこの感覚に駆られる事があるのだが、これは…何だ?いや、覚えがあるこの感覚には。
 ――そう、久しく感じていなかった鋭い敵意と濁った悪意の渦…戦場の空気。

「…?どうした、デュランダル議ちょ――」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

「なっ!?」
「――何事だ!?」

 突如響き渡るサイレンの音。多くは敵襲を知らせ、自らの陣地を脅かすものの存在を知らせる警戒音。
 誰もが一瞬呆気にとられ、弾ける様に動き出す。一気に慌しさを増す港は火薬の臭いにも似たピリピリとした空気が
張り詰める。

ドッガアアアアアアアアアアアアアアン!!

 その時、誰もが敵襲を予感し一部は避難を、一部は索敵にと駆け出そうとしていた鼻面に、自陣の格納庫が爆発して
その中から…『敵』が現れたのだ。破壊された格納庫から立ち込める黒煙と炎を纏い、それは牙を剥いた。

ZGMF-X24Sカオス ZGMF-X31Sアビス ZGMF-X88Sガイア

 セカンドシリーズと呼ばれるザフトの新型MS。ミネルバと共にこのアーモリーワンで建設されていた、新しい主力
となるべきその三機のMSの影が揺らいでいた。モルゲンレーテからの技術の吸収によって飛躍的に伸びたザフトによ
る新しい可能性…オーブの旧GATシリーズの血統を受け継いだ……その三つを、カガリは信じられない顔で見る。

「あれは……」
「ガンダム!?」

 かつての記憶がフラッシュバックする。二年以上前の、ヘリオポリスで対峙した父ウズミ・ナラ・アスハの裏切りにも
似た連合への協力の象徴とも言えるGATシリーズ…その機体の面影を背負ったMSがそこに居た。

『情報通りだな…ウェポンズオールグリーン。兵装はちゃんと背負ってる』
『オーケイ、いつでも行けるぜスティング』
『よぉーし、まずはハンガーを潰す!MSが出てくるぞ!!』
『ステラ、お前はあっちな』
『……わかった』

 ファントムペイン。それぞれの機体のコックピットに座る地球軍独立機動艦隊のエクステンデットの少年達はお互い
を確認するとすぐさまばらけ、逃亡を有利にする為の先手を打つ。突然の襲撃、それも本来味方であるはずのMSに式
典用装備のジンが成す術もなく破壊されて行く。式典を目前に控え、実戦装備を背負ったアクティブなMSの少なさも
裏目に出たのか次々と格納庫が潰されて行き、アーモリーワンの港はあっという間に戦場の姿に変わる。
308190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:31:12 ID:???
「議長は早くシェルターへ!!アスハ代表も!!」
「くっ…一体何だと言うんだこれは!!」
「議長!これはどういう事だ!!」
「…申し訳ない、姫。今は避難して頂けないか。代表をご案内しろ!私はまだここを離れるわけにはいかない!」
「――ッ」
 
 そのとき、建物が崩れ目の前に降ってくる。衝撃と共に岩盤を叩き割る音が耳をつんざき、土埃を浴びせられた。咄
嗟に反応し、どうにか下敷きにならずに済んだ…が議長とその護衛と分断されてしまった様だった。カガリをかばう様
に覆いかぶさったボディーガードの男は苦い表情を浮かべて瓦礫の向こう側を睨んだ。

「…どうして……こんな」
「ッ、カガリ!こっちだ!!」

 呆然と、目の前の自体が把握できていないカガリの手を引き走り出す。
 しっかりしろアレックス・ディノ、お前の役目はこの娘を護る事だ…自分で望んで決めた役割だろう!!
 戦場のそれと変わらぬ瓦礫の山を縫って駆け抜ける。少しでも安全な所へ彼女を逃がさないといけない。施設はどれ
もあの三機のMSによって破壊され、いつ巻き込まれるかもわからない状態だ。飛び火に焼かれるなどそんなバカげた
事で彼女を失ってたまるか!!アレックスは爆音が響き渡る港を、カガリの手を引いてひたすら走り抜ける。
 
「アスラ…アレックス、あれ…ガンダムだったよな…」
「あぁ、だが今はそんな事を気にしている場合じゃないだろう!」
「でも!もしアレが原因なら…前にも似たような事があったんだ!ヘリオポリスで!!」
「―――知っているさ」
「またこうやって、オーブが関わったものが人を殺してるんだぞ!こんな、意味もわからずに!!」
「MSのせいだとしてもお前のせいじゃないだろう!!…いいから走れ!!」

 カガリはパニックになっている。しょうがないだろう…自国の技術がザフトに流出していて、それを大西洋連邦から
咎められているこの矢先にガンダムタイプのMSが暴動…いや、強奪か?アレックスにも心当たりがあった。ヘリオポ
リスの崩壊…かつてアスラン・ザラという名前でザフトレッドとして与えられた任務。このタイミング…出来すぎだ。
 上空ではゲイツを引き連れたシグーが遠くの格納庫から発進されて来る。しかしそれも、アビスとカオスのビーム兵
器の雨に穿たれ蚊トンボの用に落ちて行く。――火力が違いすぎる。 撃墜されたシグーが頭上に迫り、建物に――

「――!カガリッ!!」
「ぇ?のわっ」

 MSの落下に崩れた建物の瓦礫が降ってきた。アレックスは咄嗟にカガリを突き飛ばしたが、その身にコンクリート
の雨が容赦なく降り注ぐ。

「ぐぅっ…!!」
「ア…アレックス!!!」
「つッ…無事だ、生きてるよ」
「無事…ってお前!!」

 カガリは無事か…ならいい。幸い自分もコンクリートに押しつぶされて圧死するようなハメにはならなかった様だ。
瓦礫は器用に自分を退けて落ちてくれたらしい。…下半身がはさまれて身動きが取れないが、なんとか死ぬ様なケガ
も負う事は無かった。そんな自分を見てカガリの顔から血の気が引いて行き、慌てて瓦礫をどかそうと駆けつけて来
るが、アレックスはその手を払う。
309190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:31:52 ID:???
「バカか!動かせるわけないだろカガリ!!いいから先に行け!!」
「バカはどっちだ!お前がこんなになってるのに置いて行けるわけがないだろ!!それに…いつ崩れるか」
「俺は救助を待つから、大丈夫だ。頼むから早く避難してくれ」
「でも…!!」

 ぐずるカガリをアレックスは睨む。

「いいから行けと言っている!!お前はまだ自分が何者か自分でわかってないのか!?オーブの代表で、多くの人間に
 必要とされている人間なんだぞ!!自分から危険につっこむな!!誰よりも安全な所でふんぞり返っていなければい
 けない人間だろうお前は!!いいから逃げろ…こんな時くらいかよわい女の子でいろよ!!」
「―――ッ!」

 険しい顔で叱咤すると、ひるんだカガリは眉間に皺を寄せ歯を食いしばって走り出した。そうだ、それでいい…俺の
変わりならいくらでもいるんだから、お前はさっさと逃げろ。――さて、このまま運よく戦闘が終わり救助が来れば一
番いいのだが…そううまい話はあるものかな。とアレックスはため息を吐く。
 何にせよ、カガリは行った。俺が今出来る事は他には無いしな…気長に待つとしよう。
 ミシリと、瓦礫が重さを増して骨が軋んだ気がした。
 振動…地面が揺れている。MSか!?くそっ、カガリは無事に逃げられたのか!
 MSの足音はこちらに近づいてくる。その度振動でパラパラとコンクリート片が降ってくる。
 ミシッと瓦礫にはさまった下半身が激痛を訴えた。どうやら、あまり神様は俺の事が好きじゃなかったらしい。
――無様だな、こんな所で…

『誰がかよわい女の子だって?』
「っ!?」

 MSの駆動音、自分を押しつぶす圧迫感がふっと軽くなった。顔を上げると緑色のMSが瓦礫を退かしている姿が見
えた。確か…ザフトのニューミレニアムシリーズ『ザク』
 アレックスにのしかかっていた瓦礫をすべて退かすと、コックピットが開き中からカガリが顔を出した。

「バ…バカかお前は!!何でさっさと逃げない…いや何でザクなんかに!!」
「あぁ、向こうでこのMSが倒れていてな。コックピットも開きっぱなしだったから借りた」
「借り…ってお前…」

 開いた口がふさがらないというのはこういう事か…とアレックスは冷静に呆れる。

「丁度よかったなアレックス。せっかくだからこいつで逃げよう」
「……いいから降りてこい。ザフトの人間に見つかったらただじゃ済まないぞ」 
「な、なんでだよ!緊急事態だ――」

 その時、二人の上空を黒い獣の様なものが飛び越えて行った。
 バクウにも似たその機体…MA形態のガイアだ!!

「――しまった!くそっ、カガリ!!俺をコックピットへ!!」
「あ、あぁ…ケガは、ないか?」
「いいから掴まっていろ!振り切るぞ!!!」
310190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:33:21 ID:???
 アレックスはザクのマニピュレーターからコックピットに飛び乗り、シートに滑り込む。
 案の定、駆動しているMSを確認したガイアは変形を解いてMSの姿になるとサーベルで切りかかって来た。

「ッ、見境なしか!!」

 スラスターを吹かして跳躍、その後ろに迫ってきたガイアへ振り向きざまに蹴りをかます。
 出鼻を挫かれたガイアとの距離が空中で一瞬伸びる、姿勢制御、着地と同時にサイドステップ、再びガイアから全
速力で逃げる。いい機体だと思った。バランスの取れたオーソドックスな量産機に相応しいマンマシーンインターフェ
イス、それでいて出力、機動力はザフト時代乗ったジンの比ではない。ゲイツが主力になる頃には自分は既にジャス
ティスに乗っていたが…なるほど、ニューミレニアムなどと大層な識別をされる訳だ。

「おっおい!揺れすぎだぞ!!」
「黙ってろ!!舌を噛むぞ!!…っ、逃がす気はないか…!!」

 距離が離れたと思えば、すぐにガイアはMA形態に変形しそのバクウとなんら遜色のない機動で追いすがる。
 射程に入ると同時に背部に装備された二門のビームライフルが火を噴いてくる。

「奪った機体で…よくやってくれる!!」
「アレックス!上だ!!」
「――もう一機!?」

 アラートが響くと同時に上空からMSが降ってきた。その足部から伸びたビームクローが牙を向き、咄嗟にかわした
と思えば背部のポッドからガンバレルが伸びてその銃口が容赦なくザクを追い詰める。
 カオス――黒と緑の機体。ガイアとカオスに迫られ、もう逃走もままならなくなっていた。
 再びアラート、別方向から一直線に並んだビームの雨が降り注ぐ。半身になってシールドで受けるが、左腕ごと持っ
て行かれてしまう。

「まだ…来るのか!」

 嫌な汗が伝う。2時方向に浮かんで両肩部の連装ビーム砲を開きこちらを牽制する蒼い機体――アビス。
 多勢に無勢の満身創痍…どうあってもこちらを潰す気か。
 
「アス…ラン」

 カガリが自分の名を呼ぶ。その重圧に耐え切れず、かつて捨てたその名を。
 か細い、怯えた声で呼ぶ…何をしているんだ俺は。
 彼女にこんな顔をさせる為に今ここに居るんじゃないだろう…俺は…俺は…

「アレックス、だ。カガリ…お前がくれた名前だろう」
「バカ!そんな事言ってる場合じゃ――」
「大丈夫さ…」
311190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:35:09 ID:???

 そう、決めたんだ俺は
 ただ彼女を護る為の剣でいようと

「…こんな所で、キミを死なせるわけに行くか!!」

 アレックスが吼える
 かつて自分が捨てた、その名に宿っていた獅子の魂の下に

============================================================================

「シン!ヨウラン!!」

 港に警戒音が鳴った直後、原因不明の爆発が起こり一部のザフト所属の者はミネルバへ退避せよとの命令が下り、
街から戻ってきたばかりのシンとヨウランは訳もわからずミネルバへ駆けつけていた。その慌しい船内で二人を呼び
止める声があった。

「ヴィーノ、無事だったのか」
「おいヴィーノ!何があったんだよこれは!!」
「わ、わかんないよ…なんかテロがあったって、んで俺らはインパルスのシルエットを実戦装備にする作業に借り出さ
 れてさ。ミネルバの護衛に回ってる人もけっこういるって…おかげで船内ごった返しだよ」
「インパルス…って、何でそんな」
「何か、セカンドシリーズが…強奪されたらしいよ。それで今港で暴れてるって」

 ざわっ、と背中の毛穴が開く感触がした。
 ――強奪?テロ??インパルスが…実戦?
 心なしか、目の前の二人の声が遠くなった気がした。
 その内容の意味する所を、脳が拒否するかの様に体の感覚が鈍くなる。

「ほらヨウラン!早く俺らも格納庫にいかなきゃ親方にどやされるよ!!」
「あぁ今行く!…シン?」
「テロって……何だ…それ……」
「俺が知るかよ!よく分かんねぇけどインパルスが必要なんだろ、俺ぁ行くからな!!」
「……………あぁ」

 ヴィーノとヨウランが通路を駆け抜ける人ごみに紛れて見えなくなっていった。
 シンはその姿を呆然とした表情で見送ると、ノロノロと通路を別方向へと歩き、更衣室へ行き、パイロットスーツ
に着替える。ヘルメットを片手に、アナウンスの示す通りパイロットの所定位置…格納庫へと向かう。その瞳は虚ろ
で…さっきの言葉をかみ締めるように、いや、飲み込めずに口の中でもごもごさせている様な気だるさにも似た表情
で歩いていた。

 実戦…テロ……敵?…………敵ってなんだろう…平和…なんじゃなかった……っけ…………今さあ…
 強奪…セカンドシリーズ……MS戦か………誰と…?……あぁ敵とか…敵って誰……だろう…人……間…?
 人間だよ…な……そう赤…だ……大切な……綺麗な…赤……こぼさないように…平和じゃなきゃ……敵…
 なんで今更……敵…争い………赤…敵……敵……やめろよ…敵……奪うモノ……敵………
312190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:36:17 ID:???
『シン、聞いている?』
「……はい…敵でしたね…」

 はっと、通信の声に我に返る。
 コアスプレンダーのコックピットの中、ミネルバの艦長タリア・グラディスが通信越しに命令内容を伝えている。

『わかっているとは思うけど、これは実戦よ。目標は我が軍のMSセカンドシリーズのカオス、アビス、ガイアの三機。
 これらを捕獲することにあります。現在ゲイツ隊がこちらに向かっているけど、敵はおそらくすぐにでも逃亡を開始
 するはずよ。市街地に被害が出る可能性もあるわ…止めてちょうだい」
「捕獲、無理かもしれませんよ」
『そのためにインパルスを出すの。もう一度言うけどこれは訓練ではないわ、気を引き締めていきなさいシン』

 コアスプレンダーの中での通信が切れる。
 シンは軽く息を吸って、吐いた。歯を食いしばる。
 ギリ…と歯が鳴る。動悸が激しい、胸の中に細い糸でギリギリぶらさがっている『何か』を感じる
 出来ることなら今すぐコアスプレンダーから降りてしまいたい、そんな衝動が湧き上がる。
 今まで訓練でこのシートには何度も乗ったのに…今日はまるで何かが違う、違っている。
 緊張ではない、恐怖…でもない。胸の中の違和感

 だが、ふとヘルメットの裏側に写るモノに気づくとその違和感はさっぱりと消えさってしまう
 脳裏に訪れたのは諦めにも似た感情……そして誰に言うでもなく唇がわずかに動く
 ―――あぁ、契約を果たす日が来たんだ…と

 その頬が吊りあがり、醜い笑みを浮かべている事に…気づいてしまったから

「…シン・アスカ、コアスプレンダー……行きます!!」

 再び奥歯を食いしばる。射出されたコアスプレンダーのコックピットの中、その加速に体中の血液が沸騰する感覚に
襲われると同時に青空が広がる。眼下には…焼けたアーモリーワンの港が見える。黒煙が所々から空へと伸び、灰色の
瓦礫の山が地面を覆っている。――何故かあの日のオーブがダブって見え、焦げ臭さが鼻腔に広がる錯覚を覚えた。

 どうしてまたこんな事を…、戦争は終わったんじゃなかったのかよ
 軍人である自分が戦場に出る事には何の疑問も沸かない、自分で選んだ選択肢だ
 でも…じゃあ、あれは何の為の戦争だったんだ!?あれだけ人が死んで、殺されて!!
 まだ足りないのか…まだ殺したいのか…また戦争がしたいのか!お前らは!!!
 なら………!!!

 モニターのレーダーに反応を見つける。
 ザク・ウォーリアに群がる三機…あれだ。カオスにアビスにガイア、邪魔だザク!それは俺の獲物だすっこんでいろ!
急降下しバルカンを掃射しながらザクからその三機を引き離す。そのまま再び上空に舞い戻り追撃を回避。やらせはし
ないさ…やらせはしない。そう、あの日から俺は奪う側に回る事を決めたのだから。
 追従して射出されたチェストフライヤー、レッグフライヤー、ソードシルエットが追いついてくる。
313190@innocent [Sin]:2007/04/30(月) 22:37:05 ID:???
 ――さぁ行こう、軌道を調整して自動飛行に切り替え、連結信号発進。
 鈍い振動と共にコンソールのステータスが人型のそれに切り替わって行き、システム画面が立ち上がる。

 G ENERATION
 U NSUBDUED
 N UCLEAR
 D RIVE
 A SSAULT
 M ODULE

 ___COMPLEX

 行こう、さぁ行こうシン・アスカ
 俺が求めたものは今ここにある
 敵と名の付く略奪者を薙ぎ払うための力だ
 どいつもこいつも飽きもせずに沸いてくる
 そんなに血が見たいか、そんなに誰かの死が欲しいか
 なら…さぁお前らそこに並べ、順番に俺が殺してやる
 お前らが奪った日々を、お前らの血で贖わせてやる!!
 
 フェイズシフト展開…ツインアイに光りが灯り、紅い機体が地に降り立った。
 対艦刀エクスカリバーを携え、そのコックピットの中でシンは黒い笑みを浮かべる。

「さぁ行こう…インパルス。俺の…俺達の、契約を果たす時だ」

 ―――罪の名の下に

innocent[Sin]-紅の胎動-

To Be Continue
314190:2007/04/30(月) 22:49:19 ID:???
3話目投下失礼しました
色々悩んだけど、やっぱり本編の道を辿りつつ続いて行くことにしました
厳しい事を言ってくれた人もありがとうございます
遅筆ですが自分のペースでやってきたいと思います

殺人分が1話目にしかなかったのでまだちょっと気が引けてるトコもあったりするんですけどねw
そこはほら、ネタスレですから職人さんもそうでない人もじゃんじゃんキチ○イキャラを出してったり
種キャラを開発してったら、またネタの幅も増えて楽しいんじゃないかと思ってたりします

それではまた
315通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:00:03 ID:???
なんか2話目で止めておいた方がよかったとか思ってしまった

なにはともあれ投下乙
316通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:15:53 ID:???
>>314
面白かったよGJ!!
確かに前回のより狂った感じは抑えられてるが
>>299
うん、俺もシンのが難しいと思うよ
GJ!
317通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 00:21:29 ID:???
>>298
まだ見てないんだが評判よくないな
妹が餓えた軍人に食われるんだっけ・・・
318通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 01:13:34 ID:???
おっぱい吹いたw
ヨウランに止められたけど何行使って語れば気が済むんだw
319通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 01:24:01 ID:???
GJ!
こういうギャグ要素入っててもいいね。シンが人間らしくて
ここからまた狂っていくんだろうし、変化?がつけられていいと思う
320通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 01:30:30 ID:???
おっぱいなげえよwww
321通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 01:49:16 ID:???
ふーむ、前回からどうなるか気になってたけど
種死本編にそのまま繋がるのか、シンも少し落ち着いたカンジ?
微妙に展開が変わってて、カガリとかアスランとか好感もてたけど
ちょっと笑いを狙っている部分が見直すと雑に見えちゃうな
初見では吹くインパクトあったけど厳しい人には逆に寒いって言われるかもしれない

後なんか身内ネタ(?)みたいなの散らばすのも質下げちゃう気がする
音の地平線だっけか、あれわからん
せっかくクオリティ高めの狂気と熱さを演出できるんだから抑えるとこ抑えんともったいないよ
まぁ、何にせよ続くならがんばれ!!
322通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 10:36:06 ID:R2EAVWDY
清水ミチコが店員の一言で衝動買い 天使になる
http://news.ameba.jp/2007/05/4438.php

ものまね動画
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=195687
323通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 16:29:57 ID:???
Sound Horizonじゃね
324通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:04:53 ID:???
再構成とかダラダラ続けるならいらないと思う
おっぱいとか寒ぃし、別に一回持ち上げられたからって頑張んなくていいんだよ?
325通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:28:42 ID:???
まぁそう言うなって、これからなんだし
別に一回滑ったからってそこまで叩く事はないだろうよ
職人が居るからこそのスレなんだ
あんまり芽を潰すようなことはしない方が良いぞ

で、190氏、確かに今回はネタに走り過ぎて少し脱線したところがあったが
まだ3話目だ これからの展開に期待してるから頑張ってくれ
326通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:43:13 ID:???
うーん、頑張って小ネタ考えようかな…
327通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:58:29 ID:???
確かに再構成ならいらねーな。
小ネタとか読んでぞわっと来るような物の方がいい。
328通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 19:59:50 ID:???
がんばれ、応援してる

自分はミテルダケーだからな・・書いてイメージ崩しちゃうのが怖いよ
329通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 20:20:28 ID:???
怯えるな!前に出ろ!
…328には328のシンやキラが居るんだからそれを見せてくれれば良いんだよ
流れ的に簡単に言えばぞわっときて(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルっとくれば
なんでもOKなんだからな、期待してるよ

190には原作のげの字も留めてないとんでもをリクしてみる
元が元なんだから流石になぞりはつまらんぞ
方向性はあれだが文才は神だと思っているから諦めないでくれ、とりあえず俺は待ってるよ
330通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 21:15:11 ID:???
確かによくあるクロスオーバーSSみたいな
本編のシナリオをなぞってくっていう形になると
このスレのお題は難しい気がする、改変点が少ないからただなぞりになっちゃいがちだし
かと言って本編無視すると他のキャラが立たなかったりシチュエーションが発生しないからなぁ…
やっぱ単発ネタが一番インパクトあっていいのかもしれん

でも何だかんだで笑えたし燃えたし、最終的にキラと戦ってくれるなら俺はいいよ
あとサンホラもいいけどグロ趣味はアリプロもいいと思うんだ、オタ臭いとか言うなヨウラン!!
331通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 21:47:04 ID:???
天使キラを書いている者です。まずはGJ!!
はじめは職人さんの書く殺人鬼シンになぞってシンとキラのからみを書こうと思っていましたが
>>299で書いてみると自分の考えるシンとはまた違ってきそうだ…(*´∀`*)
とゆうわけでスレ汚しで申し訳ないですがまたちょこちょこシンの方も書いていこうと思います。
ややこしくしてすいません。また投下お待ちしてます!
332通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 22:23:22 ID:???
職人たち待ってますよ
333通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 01:18:54 ID:???
殺人鬼なシンか。

「悪夢」で自由と1対1どころか、周りのザフトに足止めさせて
AAブリッジにライフル当てて自由止める、んで、ダルマにしてから
AAを撃ち抜いて哄笑するシンを幻視しちまったよ。
334通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 06:26:15 ID:???
崩れさった家、焼け焦げた木々、茫然と立ち尽くす人…
救援もまだ来ていないらしい。
戦闘があったこの町には死神が腰をすえて笑っているようだった。
兄弟だろうか?子供が二人手をつないで泣いている。
「かわいそうに。お腹すいてるの?これあげるね…」
彼はポケットに入っていた菓子を二人に与えた。子供は大喜びでそれにかぶりつく。彼は『天使』のように微笑みながらそれをみつめていた。
ごぼり…先に食べはじめた子供が塊りのような血を吐き出した。
顔は青ざめてぶるぶる震えている。そして前につんのめるように倒れこんだ。
子供は死んでいた。
もう一人の子供は驚愕したようにそれを見つめている。
そして菓子を放り出し助けを呼ぼうとかけだそうとしたとき、やはり彼も真っ赤な血を吐き出しその場に倒れふせた。
それでもまだ助けを呼ぼうと声をあげようとする。
彼はそんな子供の上に馬乗りになり首に手をかける。
「お…お兄……い…ちゃ……ん…どうし……て…?」
彼は穏やかに笑みを浮かべながら一気に力を加える。
ぽきり…嫌な音がしたあと子供は息絶えた。
キラはそんな子供を見下すと首からゆっくりと手を離した。
「かわいそうに。先にみんな逝っちゃったんだね。でも安心して。今君たちも送ってあげたから…」


ベルリンでの戦闘が終わった後、僕は密かにここへ降り立った。
あの夢想家のピンクのお姫様もプラントへ行ってまだ帰ってこない。これでやっと動けるよ…
「キラ・ヤマト様ですか?」
黒いスーツを着たサングラスの男が声をかけてきた。
迎えがきたようだ。僕はうなずいて車に乗り込む。車は走り出した。ジブリールの元へ…


「やあ、どうもはじめまして。ようこそ」
ジブリールは親しげに声をかけて握手を求めてくる。
汚い男…内心嫌悪しながらも僕もにこやかに手を差し出す。
「さて、今回おいでくださったのはデュランダル議長とこの戦争のことですね?まったく、議長もとんだ策士ですよ。
ま、私もね、実際もうコーディネーターとナチュラルを差別だなんてどうでもいいんです。ただね、この世の中には悪役が必要だ。
議長はこの私をその役目としたようだね。」
ジブリールはまるで他人事のように話を続ける。
「先日のベルリン攻撃でとうとう彼も動きだしたようだ。我々ロゴスの名前まで出してね。
だがこれも計算のうち。ロゴスのメンバーの中にも放送を聞いて殺された者も出ているようです。
ま、どうでもいいことですがね。むしろあんな古い考えの老人たちなんていなくなったほうがいいくらいだ。
私は今大きなプロジェクトに参加しようとしているんですよ」
そう言いながらかれは愉快そうにグラスを手にとった。彼は議長の隠れた一派だった。
335通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 06:33:15 ID:???
「あなたは議長の目指す世界のために悪役を買ったというわけですね。
民衆をまとめるために…だけど正直あなたにメリットはあるんですか?」
出された紅茶に手をかけながら僕は尋ねた。
「メリット?メリットならありますよ。議長の示す新しい世界に馴染めない人間たちもいるでしょう?
私はそういうものたちを淘汰していくんです。そうすればまた武器が売れる。
世の中はすでにコーディネーターを認めはじめていますからね。
正直私たちの今の方向性のままではいずれはこちらの方が滅んでしまう…
新しい敵が必要なんです。」
「なるほど…そうですか。そして一度あなたを『殺して』議長の目指す新しい世界への生け贄とする。
僕の役目はあなたを殺したとみせかけて安全な場所へ避難させる。ということですね?」
「そういうことです。私は一旦オーブでかくまってもらい、
シャトルで月へ行くとみせかけたあと議長の元へ行きますから。よろしくおねがいしますよ、キラ・ヤマトさん…」
高笑いするジブリールを後に僕は彼の邸を出た。
僕はこらえていた笑いをそっともらす。
馬鹿な男。結局のところ議長は彼を殺すつもりなのにね…。



一つ気になることがあった。あのミネルバのMS…
ことごとく僕の使命の邪魔をする。だんだん腕をあげてるみたいだ。
でも関係ないよね?僕は最高のコーディネーター。
救いをさしのべる天使の手をはらいのける『殺人鬼』なんて…
僕が浄化してあげるよ…
僕は停めてあったフリーダムに乗り込むとアークエンジェルへ帰っていった。
そのときの僕は敗北を体験することをまだ知らなかった。


336通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 06:35:56 ID:???
光輝く空の上。僕は優雅に下界を見下ろす。
背中についた羽で空を飛び回る。
…え?羽……?

空が真っ暗になる。僕はどんどんと落ちてゆく。
待って…待って!!嫌だ!僕は……
蔑んだような笑い声が聞こえる。嫌だ!!僕は…
ふと僕は目を開けた。カガリの顔が僕をのぞきこんでいる…
敗北の二文字が頭に浮かぶ。僕は敗けた。
僕は天使じゃなくなった。

ジブラルタルへ向かう途中。ミネルバからの攻撃を受けた。いつものように僕は向かってくるMSを天に送る。
いつもと変わらない戦いになるはずだった。
あの一機のMSが出てくるまでは…
あの機体…いつも僕の邪魔をする機体…
あいつの手によって僕は堕ちていった。フリーダムという羽も失った。


僕は残念だった。だけど悔しくはなかった。
笑いがこみあげてくる。
おもしろい…僕はまだ生きている!まだまだ君との遊びは終わらない。
この僕を…天使の羽根をもぎとったあいつ…
次こそ君を送ってあげるよ。ただし、天国じゃない。
君の逝く場所は地獄だ。
次はないよ…
僕は笑い続けた。涙が止まらなかった。
そうだ…次こそは…
337通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 06:39:10 ID:???
今日も俺はステラと会話する。
今日もステラは俺のそばにいる。
ベルリンで俺はステラを亡くした。事実上は…だけど俺は亡くしただなんて思っていない。だってステラはここにいるんだから。
ステラが泣いている。
どうして?何も悲しいことなんてないよ。俺がいつもそばにいるよ。
ステラの声が聞こえる。
どうしたの?世の中が憎いの?みんなみんな殺したいの?
俺はにっこり笑って答える。そんなこと簡単だ。
ステラの代わりに俺がみんなみんな殺してやるよ…


「エンジェルダウン作戦が始まるわ!シン。よろしく頼むわね!」艦長の声が響く。俺はインパルスへ向かう。
「シン…お前ならできる!信じているぞ」
レイが声をかける。この日のために…ステラをやったフリーダムを倒すために俺はレイと特訓してきた。
「大丈夫。」
一言答えて俺はインパルスに乗り込む。
大丈夫だ。だって俺にはステラがついてるからな…
俺はコックピットの中で発進の準備をする。
あぁ泣かないで…ステラ。俺があいつをやったらステラは泣き止んでくれるだろ…?
俺はステラのあの温かい心臓、あの血の感触を思い出していた。
今まで感じたことのない感触…大好きな人のすべてを手にいれた喜び…


艦を出るとアークエンジェルがいた。フリーダムがこっちに向かってくる。
耳元で殺せ、殺せと声が聞こえる。
「わかってるよ。ステラ…大丈夫。喜んでるの?」
俺は一気に機体を加速させライフルを放つ。
「え?嬉しいの?ステラが喜んでるなんて俺も嬉しいよ。」
フリーダムの銃口からビームがはじける。それを素早くよけていく。
「おっと、残念だったね。でも次は行けるよ。ステラ」
バランスを崩したフリーダムにビームサーベルで切り付ける。
殺せ!殺せ!耳の中の声が大きくなってゆく。
「わかってるよ。ステラ…」
ビームサーベルを受けたフリーダムはみるみる落ちてそして爆発した。
壊れた機体から炎と煙があがっている。
「…やった…やったよ…ステラ……」
眼下に見える無惨なフリーダムの姿を見ながら俺は笑った。
これでステラも喜んでくれるだろ?
だが俺の目に映るステラはまだ泣いていた。どうして?どうして?
ミネルバに向かい機体を飛ばしながら俺は尋ね続ける。
どうして?どうして…?

俺は理解した。そして彼女にむかってほほえみかけた。
あぁわかったよ。ステラ…まだまだ殺し足りないね。
もっともっと殺さなきゃね…そうだろ?ステラ…

おわり
338通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 20:22:45 ID:???
外道と外道の身の削りあい…どこまで行っても救われねぇなこの二人は…
339通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 20:04:12 ID:???
GJ!
まさかキラがそっちと手を組むとは・・
シンの方も幻覚レベルまで逝って・・・
次に会ったときが真の決着となるのか?
340通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 21:52:20 ID:???
341通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 18:17:32 ID:???
期待上げ
342通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 00:32:03 ID:???
最近つまらないなと思うことがときどきある
前はMSで敵を倒すのがすごいドキドキしていた
でも、最近はぜんぜんドキドキしないんだ
なんでだろう
MSだと相手の顔が見えないからかな
相手の声もほとんど聞こえないことのほうが多いし
人間を相手にしている気がしないからかな
もしかしたらMS越しじゃなくて、生身で相手と向かい合って殺しあいしたら
前みたいにまたドキドキすることができるのかな
生身で殺ってみたいな
あっ、でもダメか・・・
おれMSのパイロットだもんな
MSに乗って殺れって言われるよな
あ〜ぁ、やっぱりつまんない
343通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 00:48:34 ID:???
殺人鬼とか天使とかイカレポンチとか聞くとフルメタが思い浮かぶな。


「シン・アスカ君だね?、君に特別ゲストが居るんだよ?はーい、ごたいめぇん!」
「!」
「ステラ・ルーシェちゃんです♥君のために特別に天国から連れてきてあげました!
シン、ステラね、キラ様に生き返らせて貰ったんだ。
ステラ、嬉しい。またシンに会えたからとってもとっても嬉しい!
天使様。ステラを生き返らせてくれてありがとう。シン、キラ様と争うのだめ!
そんなことをしなくても、ステラ、シンが大好き!だから…あっ、ごめん。
下半身もげちゃった。防腐処理してなかったからなぁ、残念」
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「へっ、青いんだよぉ!ひゃーーーっはっはっはっはぁ、死ねえぇぇえええぇっ!」


シン「逃げる奴はブルーコスモスだ!
逃げない奴はよく訓練されたブルーコスモスだ!
ホーント戦争は地獄だぜ!あはははははっ!」

レイ「…よく女子供を撃てるな、シン」

シン「簡単さ。動きがのろいからな」
344通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 09:44:49 ID:???
ゲイツさまかよw
345通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 20:55:28 ID:I6CSr2Vo
ww
346通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:21:39 ID:???
ミネルバのある一室。
時は夜。

シンはそこでノートパソコンを開き毎日の日課になっていたメールを打っていた。


マユ、母さん、父さん、ステラ元気かい?
まだ寂しいかな?
そのことで俺いいこと考えたんだ
寂しいのは人が少ないからでしょ?
俺がいないからでしょ?
だから考えた。マユ達はこっちにこれない。でも俺は行ける。
だから俺はこっちの人を全員殺して自分もしぬことにした
347通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:31:18 ID:???
でもごめんね。
俺が逝くのは最後になる。
なんたって俺が皆を送るんだから。
手始めにあの邪魔な天使を殺した。これで前大戦の英雄を二人を倒した俺を倒せるやつはいない。あとは…レイ位かな…
明日は連合の基地にジブリールを殺しに行く。
その時…レイの…不意をついて…

………………………………………………………… ………………
シン「あはっあははははははははははははは!!」
348通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 20:40:11 ID:???
レイ「なんだ…まだ起きていたのか…」
隣のベッドに寝ていたレイが起き上がる。
シン「ああごめん起こして」
レイ「いや、構わんが…明日は戦場だ。早く寝ろ」
シン「あぁ」
……そう………明日………は………………………………………

シン「レイ」
レイ「なんだ?」









明  日  は  が  ん  ば  ろ  う  な



終わり
349通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 21:06:11 ID:???
レイー!
逃げてー!
350通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 01:15:58 ID:???
ガクガク((((((;゚Д゚)))))ブルブル
ちょ……怖すぎ
最後の文が強調されて余計にコエェェェ
とりあえずレイ、逃げて!、全力で逃げてー!
351通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 11:39:59 ID:???
恐い……でもGJ!

とりあえずレイは乱戦に気を付けると吉。
352通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 06:32:10 ID:???
ついに味方にまで牙を…
シン、恐ろしい子ッ
353通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 20:47:03 ID:???
ここはミネルバの一室
時は夜。

シンは一人になった部屋でメールを打っていた。
―ついに昨日レイを送った。なかなかしぶとかったな。さすが最新鋭機だな。
マユ、兄ちゃん頑張ったんだぞ。兄ちゃんの友達を一人送ったから遊んでもらえ。無口だがいいやつだよ。それにしてもいい死に際だった。ワザと苦戦しパニクったふりして砲を乱射してたらあいつ、落ち着けって、あははばっかじゃねーの?
あいつ結局追い詰められてデストロイに撃たれてやんの。そのあと機体ごと海に放り込んでやったよ。
354通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 20:58:34 ID:???
残念なのは最期を確認できなかったことかな…
クルーの皆も気付かないしな。あははははマヌケだろ?ルナも泣いてたよ。俺か?俺も泣いたよ。一応ねはははははははは
にしてもあいつジブリール逃しやがって使えねーな。―
ここでメールをやめそのメールを画面のはじ、ゴミ箱に『送る』。
あはははははははははははははははははははははははははははははは
シンは狂ったように笑いながら、その頬には一筋の水滴が流れていた……

マユもうすぐだから待ってろ
もうすぐそっちに全員送って


そ  っ  ち  で  一  緒  に  新  し  い  世  界  を  つ  く  ろ  う  な
355通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 13:20:27 ID:???
レイ……
次はルナか?
356通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 02:38:22 ID:???
ルナ逃げてー!!!
ていうかミネルバクルー逃げてー!!!
357通常の名無しさんの3倍:2007/05/20(日) 09:18:09 ID:???
ジブリール「もう死ぬのは嫌だぁぁぁぁ!!」
358通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 19:16:46 ID:???
シン「なんだこいつ。見るからに悪役顔だな」
レイ「違いない、悪者は大体最後は白旗を揚げて降参すると言うからな」
シン「どうするレイ?面倒臭いから沈めちまうか?」
レイ「そうはいかん。捕らえて褒賞でポーカーの借りを返せ」
シン「げっ…まだ覚えてたのかよ、守銭奴め」
レイ「踏み倒そうとしたお前の言えた事か」
シン「それにしてもこの藤木君、銃殺確定の戦犯の癖に投降なんてナニ考えてんだろな」
レイ「全くだ、ここで死ぬ方が方がまだマシだろうに。尤もクルーは助かる筈だろうから無意味ではないが」
ジブリ「ORZ」

こうですか分かりません
359通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 21:00:09 ID:???
鈴村声の殺人鬼と聞いて、殺人貴を思い浮かべた俺が来ましたよ。
360通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:03:26 ID:???
>>359
アニメは黒歴史だから!
作品自体黒歴史な種よりはましか・・・
361通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 23:20:46 ID:???
>>359
アレは原作者の菌糸類が否定してるからなぁw
362通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 10:56:06 ID:???
そういや某逆襲スレでは正義の味方を目指す彼のようだと言われていたなw

>>359-362
月厨乙
363通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 12:59:07 ID:???
>>362
お前もかよ!
364通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:59:32 ID:???
自覚あるからだろうが。
そして俺も乙。
365通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 02:28:37 ID:???
由緒正しいホッケーマスクスタイルのシンはおらんのか?
366通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 15:10:21 ID:???
>>365
あれ、あんましゃべらないから難しいんじゃない?
367通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 07:32:48 ID:???
>>337
激亀レスだが
なんかイリヤの空思い出しちまった・・・
368通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 22:05:19 ID:???
職人さん居なくなっちゃったのかな・・?
どの作品も面白いし続けてほしいんだけどな
待つだけは駄目だよな…
小ネタ、考えようかな

てことでちょっと考えてみるんで他の人もどんどん投下よろしくです
369通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 22:55:28 ID:???
シンは狂っていた
否、狂いながらも正気であった
狂いきってしまっているが故に狂っていることが正気であった

そう ………







インパルスの武装にチェンソゥを加えるほどに

ギャリギャリとチェンソーが乱杭歯を唸らせ、盗まれ襲い掛かってきたガイアの頭部を抉っていた
シン「あ゛ばがヴぁががががが(デスヴォイス)ガイア゛おがわ゛りぃ〜〜〜!!!」
ステラ「死ぬのはイヤァァァァァー!!!!!




あわびゅ!?」
370通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 06:11:57 ID:???
GJ!
シン恐いな…(((゚д゚;)))ザクグフゲルググ

俺もなんか書こうかな
371通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 09:59:08 ID:???
シン「メイリン!フライデーシルエットを!!」
メイリン「え・・・でも」
タリア「許可します。構いませんね議長、ここまで来れば著作権もなにも無いのですから」
ギル「これが若さか・・・」

こうですかわかりません!!
372シン初覚醒の回より:2007/06/02(土) 17:26:24 ID:???
「ふん……そのひ弱なボディなぞ引き裂いてくれる!」

うるせぇ

「これからの我々の戦闘の主力はこのザムザザーのようなMAとなる!」

黙れよ

「ザフトの真似した蚊トンボのようなMSよりもな!」

黙れっつってんだろ



あぁ、最悪だ。



事態は芳しく無かった。
太平洋、オーブ領海線際

ミネルバは、地球軍の攻撃を受けていた。
圧倒的な戦力差に加え、背後にはオーブ軍にタンホイザーを無傷で受けとめた化け物みたいなMA。
まさに絶対絶命。
そしてまたシンも、そのMAによって足を挟まれ、なおかつエネルギーも危険域といった危険な状態であった。

しかし彼の表情に恐怖や焦りはなく、ただ冷めていた。

シン「はぁ、俺もここまでか……なんか悲しむ気も起きないな。生まれてこの方ろくなこと無かったしな。」

そう一人ごちてる間にエネルギーが切れて足が千切られ、今まさに海面へと落ちようとしていた。

シン「へへ、早いもんだな…俺の死も……。やっぱ神さんは狂人には優しくない、か。」

内心では諦めていた
ただ一つ許せない事があった。
それは最後に聞く言葉があの地球軍兵士の馬鹿みたいな戯言だという事だった。

どうせなら、あの腐れ地球軍共の悲鳴を聞きながら死にたかった。
ところがこれはどうだ?
最後に聞く言葉があの腐れ兵士のふざけた戯言だ?

冗談じゃない!

俺はやっぱりまだ死ねない!せめてあのクソMAをぶっ潰してから逝ってやる!

その瞬間、彼は自分の意識がだんだん研ぎ澄まされていくのを感じる。
そしてその眼はいつもの輝きを失っていた。
373:2007/06/02(土) 18:09:47 ID:???
シン「ミネルバ!デュートリオンビームを!」

シンは海面ギリギリでバーニアを吹かして体勢を整え、インパルスのエネルギーを補給するべくミネルバへと向かった。

補給にそう時間はかからなかった。ビームを済ませ、VPSを起動させた。インパルスに再び色が戻る。


それを見た敵のザムザザーがそれを阻止せんとインパルスにビームを放つ。

シン「悪いけど…もう済んじゃったんだよねっ!」

シンはインパルスを振り向かせ、盾でビームを受け止める。
だがザムザザーのビームは思った以上に出力が高く、盾が溶解してきた。

シン「やっぱりインパルスのパワーじゃ辛いか……ならッ!」

シンはビームの勢いが弱くなるのを見計らい、インパルスを上昇させザムザザーへと一直線に向かっていった。

それを見たパイロット達は慌てて迎撃をするも、全てかわされ、取りつかれるのを許してしまう。

仕官A「なっ…にぃ!?」
シン「さて…よくもやってくれたな…アンタ等……」

仕官B「ヒイィィィィッ!!」

シン「こいつはほんの……」

仕官C「うわぁぁぁぁぁッ!!!」

シン「お返しだッ!」

シンはインパルスの両手にサーベルを逆手に持たせ、まるで子供が棒を用いて地面に何かを書き殴るかのようにザムザザーのボディを切り裂いていった。
374:2007/06/02(土) 19:41:13 ID:???
ザムザザーをビームサーベルでコクピット以外を蹂躙し、満足したシンはパイロット達に通信をかけた。

シン「ハハッ!どうだい地球軍さん!アンタ等の言う蚊トンボのようなMSに切り裂かれる気分はさぁ!?」

仕官A「い、良いわけ無いだろう!」

仕官B「た、頼む!後生だ!助けてくれぇ!」

仕官C「この通り!お願いします!」

シン「うっわ…無様だねアンタ等…。助けてほしい?」

仕官A「ぐっ…済まない、命だけは…」

仕官B「お願いします!何だってしますから!」

仕官C「同じく!MSの足だって舐めちゃいますから!」

シン「うーん……そこまで言うなら脱出位は良いかな…」

その言葉にパイロット達が思わず笑みをこぼす。
シン「……なんて言うかと思ったか!甘いんだよバーカ!」

そう言い放つとシンはサーベルをコクピットに突き立てた。
そしてパイロット達は悲鳴を上げる暇もなく蒸発して逝った。

その様を見ていたシンは

シン「く…くふふっ……くふふふふははは…あっはははははは!ひゃあっはははははははははっ!」

笑っていた。
心の底から大笑いしていた。その様はまさに狂人。狂っているとしか思えなかった。

シン「くっくっく…さて、お楽しみはこれからだな…っと。ミネルバ!レッグフライヤーとソードシルエットを!早くね!」

そして指示から数分後
レッグフライヤーとソードシルエットが届く。
シンはすぐさま換装作業を始める。

使えなくなった脚部を廃し、フォースシルエットを外す。
それと同時にVPSが切れ、インパルスが灰色に染まる。

そしてレッグフライヤーと胴体をガイドビーコンで繋ぎ、ドッキングさせる。 同様の手順でソードシルエットともドッキングを済ませ、VPSを起動させた。
インパルスに鮮血のような赤い色が灯る。

シン「ククッ……さぁ……ショーの始まりだ……!」

そんな彼の眼もまた、血のような赤みを帯びていた。
375通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 20:10:35 ID:???
「うわぁぁぁぁぁ!」

もっとだ

「ぎゃぁぁぁぁ!」

もっと

「助けてくれぇぇぇぇ!」

もっと聞かせてくれよ

もっと……もっと悲鳴をさぁ!!!

シン「あははははははっ!」

燃え上がる炎、切り裂かれていくブリッジ
赤い機体はことごとく艦を蹂躙していく。

ミネルバクルーはその様をただ見ていた。いや、見ている事しか出来なかった。

中にはその凄惨な光景に吐き気をもよおす者もいたほどだった。




連合軍の各基地にこの情報は素早く伝わった。
そして連合軍内では「ミネルバには赤い殺人鬼がいる」と呼ばれるようになったらしい。
376通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 21:35:10 ID:???
・13日のシン曜日
シンがチェーンソウとジャックナイフで殺戮を繰り広げる

・ヨハネ=ルナウザー三世
「あたしはZAFTのテロリスト!昨日はメイリン犯したぜ!(「ちょ、お姉ちゃん!////」)明日はアーサー掘ってやる!(「ふぉんどばおぅ!?」)」

・不思議の国のバレル
「ふぅ・・・テロメアのクスリをのまなくちゃ・・・」→きゅぴぃぃぃぃぃん!!!「く、くるぅぜにいさん!?(「ガビーン!ラリっていらしゃるぅぅぅぅぅ!?」)」


そんなミネルヴァ
377通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 02:44:41 ID:???
嫌過ぎるwwwwwwwwwww
378通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 15:17:37 ID:???
保守
379通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 19:04:09 ID:5N1LAu4q
殺シンなんか
シン+ゼロシスで出来上がりだよww
380通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 18:52:06 ID:???
ゼロシス?
381通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:01:48 ID:b0sHgORG
>>380
つガンダムW

ゼロシステムで狂うカトル

ゼロシスに乗ったみんなを見てみたいなぁ…
382通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 21:30:48 ID:???
あぁ、ウイングについてたやつか

自分も見てみたい、スレお題にも合いそうだし
383通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 23:35:16 ID:engYQCyv
現在「集団ストーカー」というのがよく話題になります。
創価学会がやっているとか、探偵社がやっているとか、色々憶測が飛んでいますが、
実際には学会が行っている犯罪です。学会員と揉めてからはじまりました

学会の中には創価班・牙城会という部署があり、ここには
「学会・学会員とトラブルを起こした一般市民に嫌がらせをするセクション」
が存在します。
この連中は学会の敵を監視して、嫌がらせをするのが仕事です。
こいつらが行っている任務が、集団ストーカーです。

学会員は組織的なネットワーク網が充実しているため、実行部隊には学会員を使っています。
パッと見には、誰が学会員だとかはわからないでしょう。
それをいいことに、学会のネットワークに個人情報を流し、嫌がらせをさせているのです。

「仄めかし」というのは本来、「どこにいても対象のことを知っている人間がいる」
=「どこにいても監視されている」と思わせることが目的です。
それを治安を破壊する者でなく、単なる一般市民に対してハイテクを駆使して
集団で行うのが、学会の集団ストーカーです。

警察なども行っているという報告がありますが、警察内部にも学会員はいますから
自分達の敵に容赦しない創価学会は一般市民に対しても 容赦なく実行してしまいます。
また集団ストーカーの後始末は精神科へ行かせて証言能力を奪うか
社会的に抹殺するか学会員にするかのいずれかですが地域や親戚家族をも
巻き込んで猿芝居を演じて基本的には絶対に精神科へ叩き込みます

どちらにしても、学会が、その体質として受け継がれてきた敵対者をひっそりと
抹殺する方法が集団ストーカーといわれているものの実態です。

384通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 22:34:46 ID:???
ウイングにはついてなかった気が・・・
385通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:14:17 ID:???
ゼロと( ゚∋゚)と…
エピオンのは発展型だよね?
386通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:54:32 ID:???
羽根ガンダムなんてどうでもいい

ヨハネ・ルナウザーさんはまだか!
387通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:03:46 ID:???
388通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 15:14:39 ID:8eb7hRQE
ww
389通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 21:23:41 ID:???
羽かぁ・・
390通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 12:31:44 ID:???
俺は通りすがりの一般人だけど>>1はもしというのが余計では無いか?
シンはさかうやみしておかしくなったのは事実だしキラさんの優しさと謙虚さは地球一だしな
391通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 12:58:02 ID:???
>>390
圧倒的同意
キラさんを悪く言ってるのはアンチだけ
シンを評価してるのはシン厨だけ
392通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 14:33:18 ID:???
ネタスレにマジレスかよ
393通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 14:53:20 ID:???
はいはい自演乙自演乙


晒しage
394通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 14:54:42 ID:???
395通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 15:26:34 ID:UowuVD3Y
無理だ
396通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 16:03:47 ID:???
キラが天使って時点で死人じゃなーか
397通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 18:01:05 ID:???
つーか腐女子の頭そのものだな
398通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:21:40 ID:+u+E+KpA
腐女子ならイケメン全員天使だろう。
399通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:40:09 ID:???
>>1
シンはもっとカワイソー人気が出ていただろう。
キラはネタキャラ度が更に増しただろう。
天使なら悩むポーズすら取らないので、天使キャラで本編通り大虐殺。
「でも…」とか言わずハッキリしてるので、
今より腐人気が落ち男人気が付くかも試練。
そしてキラがラクスの役割を大部分食ってしまうだろう。
要するに結構面白かったんじゃないのかね。
400通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 23:29:00 ID:???
腐女子って天使とかああいうの好きだよな
自分の好きな美形キャラに白い翼移植するやつ
あれって男の欲情する猫耳とかセーラー服みたく性欲からあんな真似してるのか
401通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 17:17:25 ID:???
>>381
亀だがそれ良いな・・見てみたい
402通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 18:41:32 ID:???
>>400
それ以前に背中にああいうのが生えてると不便だろ
彼女とHする時高校の頃の制服着てくれとかそういうのとは違う
403通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:04:57 ID:???
殺人鬼って…
つまりシンにヤザン隊長が乗り移ったかのようなテンションで敵を墜としてる感じか?
404通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:22:35 ID:???
うん、多分テンションについてはそんな感じだと

考えてみれば小さい頃いきなり家族があんなになっても
比較的まともに育ったシンってある意味奇跡だよな・・・
普通にスレタイみたいな様になってもおかしくない気がする
405通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:58:09 ID:???
ヤザン隊長はまっとうな軍人だぜ?
少々バトルジャンキーなきらいがあるが

そういやガンダム系で純粋に「人殺しが好き」な奴っていないなぁ・・・
あ、アッシュ・グレイくらいか?
406通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 17:41:00 ID:???
アストレイの奴かー
確かにそうかもな

>>153見て普通に話が成り立ってんのに驚いた
てかなにげ良作多いな、ここ
407通常の名無しさんの3倍:2007/07/06(金) 18:13:03 ID:???
殺人鬼って連ザUのステラルートみたいなのかと思ってた
カガリ達に復讐するやつ、ステラの台詞からしてシンが嗾けた様にしか見えなかったし
408通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 21:26:57 ID:???
>>407
kwsk
409通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 16:11:16 ID:VURwOYRh
>>408
ステラ協力ミッションの 破滅を呼ぶもの だと思う
ミッション開始のステラの台詞が
「次はここを・・壊すの・・・?
いいよ。
シンはまもってくれる・・・
だから私もシンをまもる。」
で勝利条件がカガリの撃破
ステージがオーブ市街だから
シンが嗾けたって言ってもおかしくないかもしれない
410通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:06:34 ID:???
>>409
怖ぇぇぇぇww
411通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 07:52:56 ID:???
そんなシナリオもあるのかー
連ザU買ってみるかな
412通常の名無しさんの3倍:2007/07/18(水) 16:41:29 ID:???
なんという黒さ
シンはバンダイには愛されていると聞いたがこれはww
413通常の名無しさんの3倍:2007/07/19(木) 04:53:49 ID:???
バンダイはおもちゃにならない主役になんてこだわりません
仮面ライダーとか最終回前に主役死んだとかあるしな
414通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 14:06:05 ID:???
ねたまち
415通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 16:59:39 ID:???
ここのシンとキラは ゆめにっき っぽい
夢をみてそうだ・・・怖かったな、あれ
416通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 13:45:22 ID:???
>>412
まぁいろんなルート有るからなw
本編ルートのちゃんとした主役
やファントムペインと仲良いルート(どっちが撃墜数多いか勝負しようぜ!)とか
417通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 11:50:48 ID:???
>どっちが撃墜数多いか勝負しようぜ!
ちょww楽しそうだなwww
418通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 19:29:52 ID:???
あの台詞見て
ザフトよりファントムペインに行った方が楽しかったんじゃないか?とか思ったぜ。
419通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 23:09:41 ID:???
ファントムペインに行く(捕まる?

洗脳される

殺人鬼化

完璧じゃね?
420通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 12:36:00 ID:???
強くなる為に嬉々として強化されそうですねw
421通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:42:22 ID:u3Js+Mtb
戦力的にも
キラAA
凸ザフ
シン連
といい感じに分かれそうだな
422通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 21:50:41 ID:???
家族を失い、力を手にしたい一心でコーディであることを偽ってエクステンデットになろうとするシンが浮かんだ

「実験体が必要なんだろ?なら俺を使ってくれよ。投薬だろうが身体改造だろうがやってやる!……俺に力をくれ!誰にも負けない…強い力を!」

あ、あかんがな
423通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 22:39:01 ID:???
てかコーディでもエクステ化すると
戦闘の度にベット行きになるんだろうか?

424通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 07:34:12 ID:???
>>421
いや、凸はお約束の如く裏切りそうだし・・・
こうなるんじゃないのか?

キラ凸 AA
レイ(+ルナイザディア) ザフト
シンスウェン 連合

何でスタゲキャラがいるかは気にしないでくれ
425通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 17:41:21 ID:???
アウルVSショーン
スティングVSゲイル
ステラVSルナ
ネオVSレイ
シンVSアスラン

こんな感じで
426通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 16:45:50 ID:???
ショーンww
ゲイルwwww
懐かし杉wwwwwww
427通常の名無しさんの3倍:2007/09/01(土) 14:32:39 ID:???
だが、2人そろって瞬殺されそうだ
そして、そのポジに存在感が空気だけど強いイザとディアが入る訳か。
428通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 20:18:46 ID:704CV7f6
殺シンはここの事だったか
429通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 18:18:33 ID:???
>>413
>仮面ライダーとか最終回前に主役死んだとかあるしな
龍騎の事なら
あれタイトル龍騎士という意味もあるんだぜ?
430通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 19:16:24 ID:???
龍が死んで騎士は生存か
431通常の名無しさんの3倍:2007/09/30(日) 19:45:00 ID:???
TVスペシャル版でも龍はデッキ破壊されて、倒れた騎士のデッキ受け継いでたよな
432通常の名無しさんの3倍:2007/09/30(日) 20:09:13 ID:???
騎士が人形にされて神崎が死に、最後まで生き残ってしまった結末
獣帝がさらにモンスターを取り込んで、龍が黒龍と二重人格だった結末
なんてのもあったな。
433通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 18:09:52 ID:???
434通常の名無しさんの3倍
キラが女だったら擁護しまくりだったけどね