現在継続中の話
アフター・Aルート(41の者氏)
アフター・Bルート(連合兵氏、キリマンジャロ手前からの分岐)
再構築(カコ氏)
Aルート簡易まとめ
間違いあったら訂正ヨロ↓
【REPAIR(リペア)】
強化人間と戦争被害者を救済する民間組織、らしい。リーダーはルヴィア・デイブリー博士。
『REPAIR』はRescue, protection, improvement, and return(救助と保護、改善、そして復帰)の頭文字を並べ替えたもので、
(RescueのRe、protectionのp、improvementのi、andのa、returnのr)同時に『修理』を意味する単語。
規模が想像しにくい組織だが、全世界にメンバーが散らばっている様子。スティング曰く「ビックリ箱」。
スティングを助けただけでなく、ダークネスの組み上げにも協力し、ディープフォビドゥン改やレセップス級陸上戦艦、
果てはボズゴロフ級潜水艦まで保有する。北アフリカのゲリラ組織との繋がりからか、同地に隠し施設が多いらしい。
◎パイロット
・スティング・オークレー(スレの主人公。記憶は全て戻っている。MSはダークネス)
・ヤヨイ・ホシナ(明るい姉御肌。世話焼き。MSは赤色グフイグナイテッド)
・バシム・ノルマンディ(通称髭もじゃ。悪人面。MSは深緑色ウィンダム)
・トッシュ・マクダネル(三人組のリーダー。MSは水色ディープホビ丼→ザクファントム)
・ムサシ・ミドウ(縁の下の力持ち。水色ディープホビ丼→ザクファントム)
・エヴァンス・コーダ(生意気。水色ディープホビ丼→ザクファントム)
◎その他
・ルヴィア・デイブリー(元連合ラボ関係者。専門は薬学。リペアのリーダーにしてレセップス級陸上戦艦“リベレート”艦長)
・ジル(姓はまだない。役割は主に連絡担当、そしてルヴィアのお茶汲み?)
【円卓の騎士】
前大戦終結直前に連合で極秘裏に結成された組織。
相当の力を持っているらしく、連合やプラント(ザフト)にかなり根を伸ばしている。
それぞれの人事権すらもある程度は左右できる。主にザフトに対してその影響力が強い。
◎パイロット
・シュリンカー・センギア(激情家。ナチュ、コーディ、強化人間の三説あり。MSはムラマサ→スレイヤー)
・アシエル・ナバス(シュリンカーの副官的存在。MSはジンハイマニューバ2型。シュリンカーをかばって戦死)
・ハザール・バルタザール(甲高い声の皮肉屋。MSはワイルドダガー)
・クリストファー・ブラックマン(メイの父親。スティングにやられ死亡。MSは灰色スラッシュザクファントム)
・メイ・ブラックマン(クリストファーの娘。義娘説も。コーディもしくは強化人間説あり。MSはダークダガーアサシン→カオスMkU)
・シュリンカーの部下(ザクファントム・ナイトウィザードのパイロットたち)
◎その他
・サングラスの男(円卓の騎士の長。正体は“ゼノ・アドミラル”とプラント国防委員長“ライアン・グローステスト”の二説あり)
・ジェフ・ロバートソン(元連合ラボ関係者。専門は脳神経学。生死は不明)
【アルトゥーロ独立軍】
円卓の騎士の一員であったアルトゥーロ・フェルディナンテスが組織を造反、立ち上げた。
かなりの戦力を保持しており、背後にどこかしらの国が関わっている可能性がある。
果たして、アルトゥーロの狙いは何なのか。
◎パイロット
・アルトゥーロ・フェルディナンテス(長身黒髪氷の微笑の陰謀家。コーディもしくは強化人間説あり。MSはブリリアント)
・サワムラ・ヒロキ(形の上ではまだ地球連合軍所属の少尉。直情傾向。MSは改造ゲイツR→ブレイバー)
・ウィンダム・クラウン部隊(特殊MSウィンダム・クラウンのパイロット達。アルトゥーロに忠実)
◎その他
・マーカス・イクナー(地球連合軍少佐。陸上戦艦“ダマスカス”艦長。アルトゥーロの意思を知って協力しているかは不明)
・ワット(地球連合軍大尉。イクナーの副官的存在。普段と戦闘時では人がかわる)
・アウルとステラ(二人のデータから作られた戦闘プログラム。いわゆる無人状態でMSを操る)
【イマズゲン】
北アフリカにおける地球連合の圧政打倒を目的に活動しているゲリラ組織。
なかなかの規模らしく、北アフリカ各地に拠点を持っている。イマズゲンとは、ベルベル語で「自由な人」の意味だとか。
他のゲリラ組織とダカールでの蜂起を計画していたが、ハザールに先手を打たれ致命的なダメージを受けた。
現在はリーダーの長老のもと、再編中。
・長老(名前未定。口癖は「ほっほほ」。結構クワセ者。しぶとい)
【ザフト】
74条約により、地球連合軍に対してかなり優位な立場にあると思われる。
北アフリカにおける現在の最大の拠点はチュニス。
・デ・ヨン(陸上戦艦“ヘカーテ”艦長。組織の一員ではない。どうやら円卓の騎士に気づいた?)
【地球連合軍】
大戦で疲弊した戦力を再編成した結果、以前より弱体化した様子。
北アフリカ(アフリカ共同体)には、アフリカ共同体、大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国の軍が混在している。
南アフリカ(南アフリカ統一機構)は、なんか色々と陰謀をめぐらしてる最中らしい。
・ノミンダン・ホドネル(地球連合軍大佐。ヤな奴。ゲリラ掃討中にダークネスの攻撃を受け戦死。ザマミロ)
・ゲール・レイヴン(地球連合軍中将。 腹黒の策謀家。ハザールの正体に気づき、息子と娘を率いて介入を目論む)
・カミキ・レイヴン(科学者。 ゲールの元夫。色々とゲールに支援をしてきたようである)
・ティロード・レイヴン(地球連合軍大佐。ゲールの息子。元エクステンデットの候補生。MSはアウトレス)
・サラ・レイヴン(地球連合軍少佐。ティロードの妹。MSはゲルズゲー改)
【その他】
・カガリ・ユラ・アスハ(直接的には未登場。オーブ連合首長国の現代表首長)
・ラクス・クライン(直接的には未登場。テロにより負傷し、現在は療養中)
・ライアン・グローステスト(プラント国防委員会委員長。グラサン男と同一人物?)
・情報屋(本名フォール・レイティス?ケナフ・ルキーニ説もあり。とにかく謎の人物。契約中は裏切らない主義)
・ロディ・フロイト(連合ラボでのスティングの仲間。訓練中に死亡)
・ジャーメイン・チェスタトン(バナディーヤ駐在のジャーナリスト。調査活動中に拉致され失踪、もしくは死亡)
・ジェス・リブル(ジャーメインに写真を提供した。直接的には未登場)
・“イッシャムス”のパイロット(反連合組織イッシャムスのMSパイロット。ハサン、デバリ等名前持ちがいたが全員死亡)
・金髪の少女(スティングが潜伏していた街の女の子。MSの戦闘に巻き込まれて死亡)
Bルート簡易まとめ
間違いあったら訂正ヨロ↓
スティング・オークレー ♂ 元強化人間
基本はAルートと同じ。
色々あってアーピスへ。
ダークネスからかつての愛機カオスへ乗り換わり。
アルトゥーロ・フェルディナンテス ♂
キリマンジャロ戦で死亡。
Bルートにおいてはかませ犬。
アウル・ニーダ&ステラ・ルーシェ ♂♀ 強化人間
スティングのかつての仲間。
そして、今も仲間。
レイサイト・クレメイ ♂ コーディネイター
元ザフトの科学者で、地球に投下されたグングニールの製作者の一人。
アーピスの重鎮であり、アーピス独自の戦力の大半は彼の私兵が占めている。
かなり腹の読めない人物。(腹が読めないというよりは、割と行き当たりばったりなだけ。)
オークションを営む富豪で、小規模な民間のMS工場のオーナーでもあり、彼の趣味で開発を行うことがある。
時折オークションに出品する為に作らせた特注の機体と称して軍の眼を欺き、傑作MSを横流しする事も。
バルナード・ベイディン ♀ コーディネイター
レイサイトのメイドの一人。2メートルを超える巨体を誇る女性。
我が子らがディスティニープランで自身の方向性を伸ばせればよいと思っている。
アーピスの主力の一人。
ダグリス・ウェーリル ♀ コーディネイター
同じくレイサイトのメイドの一人。
ディスティニープランを掲げるアーピスに従っていると言うより、主の命に従っているだけである。
戦闘力は高くない。
フォレイム・フレスト&クドラク・シュベルガー
???????
現状は持ち越し。ただ、どちらも強化人間に深くかかわるキャラ。
クドラク・シュベルガー コーディクローン ♂
記憶を調整する『ゆりかご』によって、ネオ・ロアノークの記憶を植えつけられた強化人間。
その記憶を“真似る”事でドラグーンやガンバレルを扱いこなせる。
だが、無茶な肉体・精神改造により長時間安定したコンディションを維持する事が出来ず、非常に脆弱な物である。
ファルナス・クレスティアン ハーフコーディ ♂ 62歳
円卓の騎士幹部で、過激派のブルーコスモス・『氷の花』を統括する人物。
愛機は円卓の騎士から横流しされたインパルスガンダム(デスティニーインパルス)。
本職は連合のMA開発の部品下請けで、ロゴスとも繋がっていた。
ブルーコスモス派であるゲールとも面識があるものの、思想的には相容れないものがある。
アルフレッド・クレスティアン クウォーターコーディ ♂ 31歳
ファルナスの息子。実際に戦場やブルーコスモスのテロを見た事があり、戦いに怯えている。
ノイ・クレストフ ♂ ナチュラル
大西洋連邦大尉(後に少佐に昇進)でMSパイロット。『初期の搭乗機はストライクダガー』
ひたすらに任務に忠実な人物であり、友軍には優しく、敵(裏切り者含む)には躊躇い無く行動する。
ハザール隊の中ではゲールの息のかかった人物で、ティロードが派遣される以前から円卓の騎士とハザールの関わりを追っており、
彼自身も諜報の為に、円卓の騎士の一員に加わっている。
ナッシュ・ロア ♂ ナチュラル
大西洋連邦少尉(後に中尉に昇進)。ノイの部下。
性格的には頭の足りないハザールと言ったところ。
ユメア・ガリングス ♀ ナチュラル
大西洋連邦少尉。メサイア攻略戦に参加したパイロットの一人。
フラガ家の親戚であり、ドラグーンやガンバレルへの適正がある。
コーディネイター抹殺派のブルーコスモスではあるが、強化人間に対しては同情的であり、
彼らの扱いに関して上官に食って掛かることも多い。
クマハチロー・サカモト ♂ コーディネイター
大西洋連邦中佐。
新型MS、ワロスの設計者。
極度のラクスオタクで、暇さえあれば最大音量で彼女の曲を聴いている。
ブルーコスモスが跋扈する軍内ではコーディネイターであるだけで目の敵にされているが、
ゲールとその側近であるカミキが新型MS開発の名目で彼のパトロンになっているので、迂闊に手が出せない。
ジグルト・ベルンハルテ ♂ ブーステッドマン
連合の旧式ブーステッドマン(階級は大尉)。ゲールの手によって失脚した連合の中将の息子。
だいぶ人格崩壊が進んでいて非常に凶暴であり、時折暴走する事すらある。
元々はゲールに対する復讐を誓っていたが、薬にやられてもはや諦めている。
ヘダイル・バルザートン ナチュラル
元連合のエクステンデット。搭乗機は終始一貫してデストロイ。ブロックワードは家族。
リペアの処方した薬により、バックフラッシュ等の後遺症はあるものの、常人として生きる事が出来るようになりつつある。
現在は同期のエクステンデットであった、パルミールと結ばれており、
幸福の中にいる今ではブロックワードが機能せず、むしろパワーアップすらする有様である
その他
細かいところは差異があるが、基本的にはAルートと同じと思われる。ただ、
ゲール・レイヴン、カミキ・レイヴン、ティロード・レイヴン、サラ・レイヴンに関しては、
正確に言うとBルートのほうがオリジナルでAルートがパラレルキャラクターになる。
そのあたりは職人による解説を待ちたい。
再構築話簡易まとめ
・・・と言ってもまだまだ序盤っぽいので特にはしょってまとめるまでいかないかと。
スティングの少年時代なども描かれており、今後に期待するところ大。
1 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 21:47:41 ID:???
スティングは生きてるから
全てはここから始まりました。
艱難辛苦を経て、いまだ継続中。
なにぶん更新が超マッタリなスレ、
住人のみなさん、定期保守だけは忘れずによろしくお願いします。
即死回避
保守
ニダー
地球爆走連合幻視痛特攻隊長、巣手威愚・御苦麗
即死ってどれくらいだっけ
ほ
20
魔法使いスティング
パチスロ五号機スティングにおまかせ
スティングボーナス
赤7揃い、350枚、ボーナス後RT100G
ステラボーナス
黒7揃い、250枚、ボーナス後RT50G
アウルボーナス
白7揃い、150枚、ボーナス後RT50G
エクステンデットボーナス
赤7、黒7、黒7
赤7、白7、白7
100枚、RT無し
スーパーエクステンデットボーナス
赤7、黒7、白7
赤7、白7、黒7
100枚、RT1000G
ファントムペインタイム
ボーナス後のRT、1Gごとの平均純増枚数+0.14枚
ネオチャンス
チェリーから突入する演出用RTで最長3G
絵師さん帰ってこねぇかな
遅れでチェリーorボヌス
もしスティングが女の子だったら
をーほほほ、サイコーでございますわぁこりゃあ
おらおらあ、職人の投下があるまで保守るぞてめぇらー!
保守
落ちたかと思ったよ。
ヒヤヒヤ
前スレの最後のほうで色々あってね
umee
って奴までは見てたんだけど
荒らしでも沸いたの?
あれがume嵐
SS系・ネタ系を中心に無差別埋め爆撃をかましてる
他ではルナスレなんかも奴にやられた
なるほど
保守
>>1さんスレ立て乙です。
Aルート、前スレ最後の続きを投下します。
『トウモロコシ』の目くらましも、永遠に継続出来るわけではない。
物量には、当然限界がある。
まして、『REPAIR』はザフトや地球連合軍などとは異なる、民間の組織だ。
「ムサシ! そろそろリミットだぞ!」
「わかってるって! エヴァンス! 次のステップに移るぞ!」
「大きな声で言わなくたって、わかってる!」
トッシュ、ムサシ、エヴァンスの三人は、ランチャー・ユニットを放り出すと、
光と煙の渦の中、それぞれに散ってザクファントムを走らせた。
各々の行く手にあるのは、奇襲作戦の口火となった降下ポッドだ。
「へっ、飛び降りたMSは無人のガセ……」
「本命は残ったポッド、そしてその中のモンだってことさ……っと!」
本来、MSが飛び降りたあとの降下ポッドは、バラバラになってその役目を終える。
だが、彼らが取り付いたポッドは、多少の歪みや傷こそあれ、空から降りてきた時の形のままだった。
「タイマーセット! そっちはどうだ!?」
「こっちはオッケー!」
「こっちもだ!」
仕組まれた本当の罠を機動させ、三人のザクファントムは降下ポッドから離れた。
その際、ポッドの中に隠してあった『本命の』武器を取り出すのも忘れない。
「バシムとヤヨイはスティングを確保したぞ!」
「よっしゃ、なら、もうこんなところに用はない!」
「とっとと逃げるとしようぜ!」
ポッドに隠してあった武器、ビーム・バズーカをザクファントムに構えさせると、
三人は退路の確保にかかった。
スティングを連れて無事に脱出出来なければ、いくら奇襲が成功したとしても、意味がないのだ。
トッシュ・マクダネル。
ムサシ・ミドウ。
そして、エヴァンス・コーダ。
年齢はリーダー格であるトッシュが一番上で、
続いてムサシ、そして最年少がエヴァンスとなる。
三人が『REPAIR』に入った経緯は、無論異なる。
トッシュはこの中で唯一のコーディネイターで、
ヤキン・ドゥーエでザフトの一員として地球連合軍と戦ったこともある猛者だ。
しかし、もともとパトリック・ザラの強硬路線に懐疑的であったこともあり、
C.E.71大戦終了時にザフトを離れて地球へと降りて、そこで『REPAIR』の前身となる組織に身を寄せた。
C.E.73の紛争中に立ち上がった『REPAIR』に参加、そして今へと至っている。
コーディネイターとナチュラルの融和を理想とする一方で、
強化人間や核使用などの非道を徹底して許さない正義感でもある。
MSパイロットとして経験も豊かであり、判断力や実行力も申し分がない。
『REPAIR』にとっては、重要なメンバーであると言えるだろう。
ムサシ・ミドウは、名前からわかる通り、極東の島国に祖先を持つ。
がっちりとした体格で、どことなく、固い岩を見る者に連想させるような容姿だ。
しかし、性格の方は至って細やかで注意深く、一同の中では縁の下の力的な存在と言ってよいだろう。
生まれはナチュラルで、オーブ首長国連合で機械工学を学んだことがあり、
メサイア陥落後、『REPAIR』の思想や目的に共感を覚え、参加することになった。
なお、家族は第二次オーブ戦の時に失っている。
エヴァンス・コーダは十九歳で、まだ顔立ちから少年臭さが抜けきっていない。
『REPAIR』の中で彼より年下なのは、ジル唯一人だけである。
時として同僚に生意気な口をきくなど、突っ張った印象が強い彼であるが、
実はエクステンデッドの候補者だったという複雑な過去を持っている。
幸い、候補者になった直後にヘブンズベースが陥落し、ロゴスが崩壊、研究所は閉鎖。
仲間たちが放置され、悲惨な運命をたどる中、『REPAIR』によって救けられ、
エクステンデッドとその候補者からの数少ない『復帰者』となった。
本格的な強化処置や戦闘訓練を受けていないこともあり、
三人の中ではもっとも技量が未熟だが、本人もそれを強烈に意識している節がある。
他者への不遜とも思える態度は、その辺りに原因があるのかもしれない。
チームを組んでまだ一年程だが、ルヴィアの下で何度かMS戦をこなし、
『REPAIR』の中でも重要な戦力として彼らは位置づけられていた。
ダークネスのコクピットはいつもの光量を取り戻していた。
バシムが外部コントロールでモニターの設定を変更したのだ。
ダークネスのOSのシークレット・コードを知っていればこそ、出来ることだ。
「時間がギリギリだ、行くぞスティング!」
「わかった!」
「こっちもオッケーよ!」
バシムのサンド・プレーンにはバシムのウィンダムとスティングのダークネスが、
そしてヤヨイのサンド・プレーンにはヤヨイのグフイグナイテッドと“ステラの”ウィンダムが。
二機乗ったことで、推進力が多少落ちるが、その辺りの対策も事前に施してある。
二つのサンド・プレーンを無理矢理くっつけ、ひとつのプレーンにしてあるのだ。
電撃作戦用の強引な仕様だが、どのみち今回一回こっきりの使用のつもりだ。
複数回起動すれば、おそらく不具合が出て動かなくなるだろうが、それはそれでかまわない。
「トッシュのオッサンたちが最後尾で限界まで足止めをしてくれる! 余裕はねぇ! 行くぞぉ!」
「バシム、アイツらのサブフライトシステムは!?」
「心配すんな、ここに俺らと来てるってことは、ちゃんと持ってるってこった!」
スティングは入光量が調節されたコクピットの中で、ぐるりと顔を動かし、
トッシュたちのMSの姿を探した。
三機の水色のザク・ファントムがビーム・バズーカを構え、
『トウモロコシ』の光弾攻撃で身動きが取れなくなった敵MSを攻撃している。
一方的で卑怯にも思えるが、それをやらなくては、全員が生き残れないのだ。
退路の確保は絶対の条件なのだから。
「南東の方角に、山間部を避けて突っ切る! 推進剤の続く限りな!」
「出来れば海まで出たいんだけどね!」
海岸線は本来、国家にとって最も重要視すべき防衛ラインだが、
先の大戦からの混乱によって、アフリカ沿岸の警戒は重要地点を除いて手薄になっている。
南アフリカ統一機構の目が、どちらかというと大西洋とアフリカ共同体寄りになっていることもあり、
南アフリカ東岸は、首都ナイロビが近いにも関わらず、かなり脆い網の目であると言ってよいだろう。
「そろそろ目くらましから回復してる奴がいてもおかしくねぇ……よっしゃ、ブースト起動!」
「行くわよ、スティング!」
「わかってる、任せた!」
スティングはダークネスを、サンド・プレーンにガッチリと固定させた。
絶望という名の闇に覆われた世界からの出口を、ハッキリと彼には感じることが出来る。
希望の扉が、今、開かれようとしている。
……『トウモロコシ』の光弾攻撃は強烈そのもだった。
アルトゥーロの軍も、ハザールら『円卓の騎士』も、ティロードら地球連合軍も、
未だ光の衝撃から解放されていない。
シュリンカーの『ボルボ』とデ・ヨンの『ヘカーテ』はいささか戦場の中心から距離があり、
影響はまだ少なかったものの、それでも発光の中の様子を知ることは出来ない。
つまり、バシムらを除いて、キリマンジャロの麓で動ける者はいない。
いや、いないはずだった。
「うぉおーっ! スティング・オークレーッ!」
ヒロキ・サワムラと、彼が駆るブレイバー。
アルトゥーロからの撤収命令を受けていた彼は、
それがために戦いの中心に背を向けており、光の直撃を免れたのだ。
無論、まったくのノーダメージであったわけではないが、
“他の人間よりかは若干早く”自身の視力回復とブレイバーのシステム変更を行うことが出来た。
「逃げるのか、スティングーッ!」
かつて、アルトゥーロは言った。
彼のような人間は、真っ直ぐであるがゆえに扱い易い、と。
サワムラは本来、剛毅で一本芯の通った男である。
そういった人間は、自分で自分の退路を断つ傾向にある。
思い込んだら、というやつだ。
スティングに対する屈折した思い、連合軍兵士でありながらアルトゥーロと同行せざるをえなくなった状況、
そういった複数の要素が、徐々に彼の心を蝕んでいった。
「待てーっ! お前は、俺が!」
理解の範疇外の出来事が次々におき、流れは彼の手からほぼ完全に離れた。
最早、彼一人では、事態をどうすることも出来ない。
その事実が、彼の理性を削り、感情を猛々しくさせる。
「スティング……オークレー! ダークネスッ!」
サワムラはブレイバーにビームサーベルを抜かせた。
そして、今まさにサンド・プレーンで飛び立たんとするダークネスに突進する。
距離的に、攻撃は絶対に届かないだろう。
だが、彼はそういった判断力さえ、今は失っていた―――
今回はここまでです。
続きは何とか早いうちに頑張りたいと思います。
そろそろ味方からも人死を出そうかと……。
乙
あとの二人もはやく顔を見せてほしいものだ
カコ氏マダー?
マダー
44 :
カコ:2007/03/30(金) 02:42:51 ID:???
ちょww
でも本当にまだなので何も言えません…
まあ、カコ氏も含めみんなのんぴりやってけれ
ノンビリー・ザ・キッド
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅそういちろう
黒猫トマトの卓球弁
過疎スガンダム
ニダー
なんか雑談でもしない?
兄さんについて色々語りたいぜ
55 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 20:10:31 ID:CBqXVFk8
オクレデストロイvsムラサメ100機
どっち勝つと思う?
10機くらい落としたところでなんか勇敢なオーブ兵が特攻してきて撃破
57 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:26:50 ID:CBqXVFk8
オクレ「俺ってやっぱ可能を・・不可能に・・・」
なんか萎えるな
59 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 21:41:41 ID:CBqXVFk8
空気読めなくてスマン
これからの展開に希望することは
>>59 つかいちいち上げんなよ
兄さんバカにしたいだけなら他行け
落ち着いていこうぜ
63 :
カコ:2007/04/06(金) 02:18:50 ID:???
確かに雑談してくれてたりするとありがたいかも
今後のネタの参考にもなるし
気が楽だしね
アンタが頼りだ、たのんだぜ!
>>60 俺はスティングに熱く闘って欲しいな。落ち着いた頭脳戦とか
アフタースティングはひたすら状況に振り回されて冷静どころじゃないもをなぁ、オリキャラに見せ場奪われてるし
再構築スティングこそアヌメでのババ(オーブの守護神にあらず)引き役から脱却してカコイイ姿を見せてほしい
俺の成長。これしかねぇぜ
インパルスの奴だって最初は同じぐらいの腕だったんだ、俺が出来ないはずがねぇ。そうだろ?
アフターの兄さんは世界の中のひとりという扱いだから薄く感じるのかもね。
リレー時はまだ兄さんが事態を動かす側だったけど、41氏単独になって徐々に周囲の状況が明らかになるにつれ、動かされる側になったから、割りをくったのかもしれない。
でもこれはしかたない、周りを描かないと話が進まないし。
新たな仲間を得た兄さんがどう世界レベルの強敵にどう立ち向かっていくのか?
これがアフターA・Bの今後のポイントになるのかな。
再構築兄さんは堂々中心に居座れるだけあって輝いてる。
本編とは違う、兄さんの成長記がおがめそうで期待。無敵ング&悟りーマンになってほしいなんて厨臭いことは言わない、
ただただ良き活躍を願うばかり。
しかし、よく続いてるよねこのスレ。
細く長く。
これからもそうあってほしいです。
はいはい嘘乙
カコ氏と41氏は継続確認
あとは連合兵氏の消息か
では恒例の点呼
ノシ
ノシ
ノシ
三人か…さみしいのう
あれだよ、週一とか月一でチェックしてる香具師もいるんだろう
まとめて読んだ方がストーリーも分かりやすいしさ
ほっしゅ
はっしゅ
おお、更新してる。
41氏、GJ!
あと、新スレ乙!
ひっしゅ
ひっしゅ
そぉら保守だ!!
兄さんモツカレ
SSん中で苦労したり保守したり大変だね
〈総員第一戦闘配備、繰り返す総員―〉
ガーティー・ルーのブリーフィングルームに、小うるさい警報がなり響く。
「聞いたか?」
パイロットスーツを着込んだスティングが、ロッカーを閉めながらアウルに問う。
「あの新型艦だって?」
「あぁ、来るのはあの合体野郎かな?」
スティングが嬉しそうに言うと、アウルもニヤリと笑った。
「なら、今度こそバラバラか、生け捕るか」
「どっちにしろ、また楽しい事になりそうだな?ステラ?」
お前もそう思うだろ?と二人が後ろを振り返ると、聞いてなかったとも言いたげな顔でステラが首を傾げる。
「?」
予想外のリアクションに今度はスティングとアウルが首を傾げてしまう。
ザフトの新型艦ミネルバは、アーモリーワンを離脱したガーティー・ルーを執拗に追い続けていた。
接触も時間の問題と思われたが、そこでネオは打開の策をだした。
宇宙に散らばるゴミが引力に引かれて集まる帯状の宙域、通称デブリベルト。その端にある小惑星帯を利用しようというのだ。
デコイとミラージュコロイドによりガーティ・ルーの姿を消し、アンカーランチャーで進路を急速に変更させる。
MS隊の待ち伏せにより敵を引きつけた隙に手薄になったミネルバの背後へ回り込み足止め、もしくは撃沈ののち、あわよくば母艦を失い迷走するインパルスを捕獲しようというのだ。
説明が終わると最後にネオは
「それでもダメなら俺が出る」
と付け足した。
何段にも構えられた緻密な作戦。
耳にした時のスティングは、さすがネオだと舌を巻くしかなかった。
だがこんな所でネオに頼るわけにはいかない。
与えられた任務は自分の手でこなす。自分自身が強くあるために。弱いのは死に値すると誰かに教えられた気がする。記憶の奥底で誰かが叫び続けている。強くあり続けなければならない。他者を凌駕し、自分が生きる残るために。
スティングはそんなそぶりは見せず、アウル、ステラとともに各々の機体へと乗り込むと、刻々とせまる発進の時を待った。
彼が父の言葉の本当の意味に気付くのは、まだ先なのかもしれない。
84 :
カコ:2007/04/15(日) 02:01:15 ID:???
しまった、スピーカーの音《》のはずが〈〉になってるorz
あんま遅くなるとあれなんで小出しで行くことに
それでも遅いんだけど・・・
遅くなったけどスレ立て乙っした
うおおうカコ氏乙!
個人的には小出しでもいいから早めのペースで投下してもらえると嬉しいっす
ほれ、なんせアフターが一ヶ月間隔なもんだからw
86 :
カコ:2007/04/15(日) 15:58:39 ID:???
>>85 それを言ったら俺もまとめると三ヶ月くらい空いちゃうわけで・・・
人も減るわけだ、ゴメンよorz
住人が減ったのは職人のせいじゃないっしょ
アヌメが終了して旬が過ぎたためだっしょ
カキコミは少ないが、職人も含めて初期からの生き残りは多そうなスレだと思う
これで41の人だけでなく、スパイラルさんや393さん、アウルさんに絵師さんが残ってくれてたらねえ
まったりいこうよ
カコ氏乙!
>>88 むしろ、楽しみが長く続くと考えた方がいい。
スレがたちあがってから二年近いからな
細く長くウドンのように
讃岐うどん食いたい
92 :
保管庫:2007/04/18(水) 18:00:32 ID:???
ご無沙汰しております、保管庫です。
ネット復帰できました!またちびちびですが、保管していきますね!
乙です!
94 :
カコ:2007/04/18(水) 23:01:07 ID:???
みんなありがとぅ(´;ω;`)ブワッ
>>保管庫氏
乙です
ちょく2読ましてもらってます!スティングfanとしてはスゲー面白いっス♪♪
(^O^)
続き楽しみにしてるんで、これからも頑張ってください!!
(・ω・)/
他板のSSスレで成程と思えたカキコが以前あった
この種のスレが荒れずに長生きする秘訣というか理由
・そこそこ賑やか〜適度に過疎レベルの人付き
・職人のSS以外で自己を主張しない
・保管庫がちゃんとある
・住人がハイワロ&ヌルーのスキルを持っている
・住人が元ネタを愛している
だそうだ
オクレ
ホシュニダ
雑談しようにも人がおらんとなー
深夜に保守
スッティング
パイルドライバー
ライスシャワー
ディープインパクト
?
カコ氏待ち
このスレの救世主マダー
保守しますが
俺はここの職人だけは途中放棄しないと信じてる
おうさ
無論
我々は待つことと焦っても仕方ないことを知っている
ゆっくりゆっくり進めばいいさハイリハイリフレハイリホー
おーきくなれよぉー♪
114 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 11:15:32 ID:0owmOlqi
あ
人イナス
116 :
カコ:2007/05/04(金) 19:06:51 ID:???
ゴメンもうちょい待って
おうよ
頼むぜ、最後の希望なんだ
俺はアフターよりアンタに期待してる
119 :
118:2007/05/06(日) 12:01:39 ID:???
なんか失礼な書き込みになっちまったな、すまねえ
ほしゅ
ダノンムロー
ムロアジ
味の素
ほす
皆のおすすめラーメン教えてくれ
ほす
127 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 16:02:44 ID:zNVOO0DF
カコ氏と41氏マダー?
ほ
しゅ
ニダー
ストライクカオス
☆
アッー!
イッー!
ウッー!
136 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 07:29:57 ID:zgI8mGu/
え?
お
138 :
カコ:2007/05/23(水) 00:14:03 ID:???
本当ゴメン
実は受験生の工房なんです。
完結させるからあまり期待しないで待っててください
すいません……私も生きてます……。
がんばります。
ガソガレ
141 :
連合兵:2007/05/24(木) 00:12:26 ID:???
今はまだ…亡霊でしかない。就職やっと決まって仕事が…
アビスのマニュピレーターがカオスの肩に触れると、無音だったコックピットに声が伝わる。
<何匹来るかな?>
「さぁな。なんにしろ、今日こそ首貰おうぜ」
<ふぅ…僕は別にいらないけど>
珍しくアウルが溜息をつき、続きを語ろうとする。
<質より数だぜ―>
「戦争はな」
だがスティングがアウルの言葉に被せる様に言い放った。
「俺等は普通の兵じゃない。それに今回のは別もんだろ?」
その時通信器に声が割り込む。
<そろそろいいかな?客のおでましだ>
ノイズ混じりだがはっきりと聞き取れる。それはネオの声だった。
「よし、まとめて片付けるぞ!!」
<言われなくても…!>
<……>
息を忍ばせる様に隠れていた三機がパッ、と散開した。
廃棄されたコロニーの横を、収束されたビームがかすめる。
ザフトの各機は散開し、これを避けた。が、これが間違いであった。
機体性能で勝るスティング達にしてみれば、これは思う壺だった。連携を取られないのなら各々に撃破する事など他愛もない。
<まずはひとぉつ!>
通信機からアウルの声が響くと、微かに光が散った。
「ヘッ」
スティングはデブリの裏に回ったゲイツRを脳裏に浮かべ、機動兵装ポッドを切り離す。
「当たれよ!」
ポッドは吸い込まれるように敵機の横に張り付くと無数のミサイルを放ち、確かな手応えと共に戻って来た。
「ケッ、雑魚が…」
スティングは吐き捨てると、次の標的へと向かった。
144 :
カコ:2007/05/24(木) 02:07:31 ID:???
ものすごく短いけどまた近いうちに投下予定です。
すっごい間が空いちゃってスマソ
乙
146 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 14:22:30 ID:rxwVjOpZ
あげ
期待!
☆
明日のダービーはサンツェッペリンを狙え!
ウオッカが勝ちました
こんな状態で書きがいがあるんだろうか…
スレが生き残ってることをまず喜ばないと
せめてアヌメで終盤までバランス良く活躍できてたらなあ
星
飛雄馬
兄さん好きとしては保守せざるをえねぇ
157 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/01(金) 10:37:54 ID:09fTloBc
このスレは幸せだよ
まだみんながんばってるもん
ゴジュウエン
職人がやめると言うまで俺は保守る
あげとく
スティングは何歳だったんだ?
18か19ってこれ前スレでも出たなぁ
まあ、あせらずマイペースでいこう。
小説版ではもう少し掘り下げられてる?>兄さんたち
兄さんがやられた時にアウルとステラが迎えに来たりしてて、本編よりはよかったと思う
敵役としての急降下っぷりは半端じゃなかったからな
初回であんだけ暴れといて次第にしりすぼみ
初ガンのジーンのほうがインパクトを感じてしまう
不憫なファントムペイン……
完全なカマセだったもんな、ネオ含めて
おのれ負債
連合丸ごとかませというか蚊帳の外だったからなサブキャラに時間割いてくれなかったからなぁ
ザフト対連合(ロゴス)の構図のままなら敵役は兄さんたちで良かったんだが、世界遊覧テロリストさんのAA一行が話の中心に絡んできた途端……
三体のガンダムがまるきり無意味だったねぇ
特にカオスは色といいデザインといい話での扱いといい、本気で商売する気あんのか状態
いや、俺は好きだけどさ
そう?カオスはゲイツっぽい流れを含んでたり、他の機体より比較的自然だったと思うけど
ただ強奪事件事態が開戦とはほとんど無関係だったり、そういう意味で無意味っていうなら言えてる
実際あの3ガンダムのプラモはどれくらい売れたんだ?
デュエルやブリッツ以上に売れてる気がしないんだが…
そもそも種プラでは何が一番ヒットしたんだろ、やっぱストライクなのかな
MG含めばフリーダムじゃなかったっけ?
…逆に一番売れなかった種ガンは何だろな
176 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 19:29:14 ID:EJX0l6OV
カオスかぁ・・
アウルが速攻で死んだのはアビスの人気が…って話もあるし
つかカオスの頃(放送初期)は、ザクの色違いで稼ごうとかいう横着な考えがあったしな、そういうのも少なからず影響してると思う
セイバーや暁も大した事なかったんだろうな、後続ないし
ディアッカ&バスターはプラモ売り上げが芳しくなかったからテコ入れでAAサイドに転向になったんだっけ?(俗説?)
アビカオガイはテコ入れされる余裕すらなかったというわけか……
まあキャラ的に転向出来そうにないけど
スティングこそそういうのできそうなキャラだと思ったんだけどなぁ
ムラサメに落とされたあとにネオと一緒に回収とかさ。
シンはヘブンズベース戦の時、ステラみたいな奴等がデストロイに乗ってるって気づいてたみたいだし…
だったらコックピット狙うなよ
ネオと一緒にAAに回収されたか、それともミネルバに回収されたかの二つの展開かな
基本はどちらに行っても馴れ合わず、ひたすらに「自分とステラ、アウルを使い捨て兵器にした」連合に対する恨みがモチベ
ただ、どちらに行ってもラクスと議長の持論の肥やしにされそうだが(「このような悲劇を〜」とか「これがロゴスの実態です」とか)
………でも、ラスト間際で結局整理されちゃうんだろうなあ
AA側ならシンに一刀両断かレイに蜂の巣(ルナにだけはやられんめぇ)
ミネルバ側ならキラにあっさり無力化されるか凸に容赦なく落とされるか
ムネオのアカツキと真っ向勝負ってのが複雑な事情込みで一番見映えがするか?
………こーいうのをSSで書くスレなんだよな、ここ
職人さーん、まだですかー
ヒロキ・サワムラ。
先の大戦を地球連合軍に所属して戦い、生き抜いたMSパイロット。
軍の養成施設をトップに近い成績で卒業し、将来の幹部候補生として期待された逸材だ。
いや、だった。
そのままエリートとして昇進を重ねるには、彼はあまりにも孤独過ぎた。
有態に言うと、バックアップがなかった。
連合のような保守的体質の組織において、栄達を極めるのに最も大切なのは自身の才覚ではなく、
縁故であったり派閥であったりという、背後で何かしら力を動かせるものの存在が必要なのだ。
無論、全てがそうであったわけではないが、
良識派と言われる軍人や政治家が折に触れ閑職に回されるような連合内部では、
彼は単なる石ころでしかなかった。
むしろパイロットとして優秀である分、同期の“エリート軍人”連にとっては露骨に邪魔者だったのだ。
結果、戦争が終結した後、彼に与えられた評価はあまりに過小なものだった。
連合とザフトの勢力が複雑に絡み合い、ゲリラの活動が活発で、政治的にも経済的にも不安定なアフリカの地でドサまわり。
これは、明らかに不当とも言える扱いだった。
だがしかし、それを訴える力が彼にはなかった。
また、アルトゥーロに「サムライのようだ」と評されたその一種頑なで誇り高い性格も、
彼を前線の一軍人として甘んじさせてきた遠因でもあった。
そんな彼に、転機が訪れた。
決して良い意味ではない転機が。
ゲリラ掃討中に現れた、黒いMS。
それが、今のサワムラの不当に低い立場さえも、木端微塵に打ち砕いた。
部下と上司を目の前で殺され、軍人としてのプライドを破壊されてしまったのだ。
さらに、綻びかけた彼の心に、次なる楔が打ち込まれた。
突如現れた謎の男、アルトゥーロ・フェルディナンテスによって、彼はゆっくりと思考の袋小路へと追い込まれていった。
今の彼は、最早地球連合の軍人ではない。
アルトゥーロが率いる私軍に属する一パイロット、それが今の彼の“肩書き”だ。
サワムラは戦う。
黒いMSを倒すために。
スティング・オークレーを殺すために。
部下に対する敵討ちと、彼自身のプライドの救済のために。
ヒロキ・サワムラは戦う、戦わざるを得ない。
彼には、もうそれしか残されていない。
アルトゥーロにいいように使われているとの思いが、ないことはない。
だが、もう、彼には引き返すべき道がないのだ。
……転落は、いつのまにか始まっていた。
それは、スティングのせいなのか、アルトゥーロのせいなのか、腐敗した連合軍のせいなのか。
それとも―――彼自身の、誇りのせいなのか。
「くそ、くそ、くそうっ!」
サワムラの渾身の一撃は、当然ながらダークネスには届かなかった。
二機の間には、百メートル近い距離が壁として横たわっていたからだ。
普段の彼なら、そのような愚かしい行為はきっとしなかったことだろう。
しかし、今の彼は、“普通の状態”ではなかった。
「また、また俺の前から、逃げるのか、行ってしまうのかよ!」
サワムラはビームサーベルを放り出した。
代わりに、腰部のラックにあるビームピストルを抜き、入光量調整されたモニターに仄かに映る、
ダークネスとそれが乗るサンド・プレーンに照準を合わせようとする。
「くっ!」
だが、これも無意味な行為だ。
モニターを調節したとはいえ、銃兵器の光学照準とレーダーポイントの合成処理を行っていない以上、
いくら狙ってもめくら撃ちにしかならない。
「スティングーッ!」
それでも、サワムラはブレイバーに引き金を引かせた。
彼の身体は、理性ではなく、完全に感情の支配下にあった。
一発、二発、三発。
宙に向かってビームを撃ち放つ。
もちろん、当たりはしない。
当たりはしない、が。
「待てよ、どこへ行くんだよ、お前は、俺に、くそーっ!」
彼は、撃っていた。
遠ざかるダークネスの影と、そして、もう取り戻すことの出来ない、自分自身の未来を―――
すいません、めっちゃ短いですけど……。
飛び石的に話を書いているので、それをどうつなげるかに四苦八苦してます(あと仕事に)。
ラストまで決まってるんで、絶対完走したいと思います。
でもいつになるやら……。
言い訳臭くてすいませんでした。
カコ氏は?
41氏乙!
死なない限り待っているので、あきらめないで頑張ってくれ。
とりあえず、書き続けてくれてるだけで、俺は嬉しい。
乙!
グリムジョーと一護の闘いを見てるとなんとなくワクワクする
二人ともちょっと年食って聞こえるけど…
41氏まじで乙!
おれは嬉しいぜ・・このスレいたら泣けてくる
はちはちにーさんなぞのひと♪
せっかくムネオが絡んだんだからファントムペインは大事に話を作ったらよかったのにね
結局レイとムネオの因縁も尻切れトンボだったし
あんなにキャベツの事思い出してる暇あったら連合側に回せばよかったのにな
ガンダムの代表的なカマセはジェリドだけど…ファントムペインもカマセなら
もう少し健闘してほしかったな
最後のセリフは似てるよね…orz
だが過程が‥‥‥
ジェリドは愛すべきヘタレとして出番が結構あったが、
兄さんは名無しに蛸殴られて退場、復活しても一話限りのやられ役‥‥‥ヒドス
でも毎回出てきてやられて帰るってのも似合わないよなぁ、旧キャラ出てこない回ではそうそうピンチにならなかったのに
連合にも一人くらい旧キャラくれよ
ムネオ…(´;ω;`)ブワッ
まあいいじゃないか、扱いがひどかろうと、
出番が少なかろうと、俺たちはスティングがすきなんだ!!!!
なあ、みんな!!!!
あれ?
だからこうしてこのスレに来ているわけさ‥‥
スレが立ってから約二年近く、細々とよく続いてきたもんだ
競馬の零細血統を応援する気分だな
おうよ!
じゃあ定番の
職人さんまだー?(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チンチン
誰か過去スレにうpされてた兄さんとかのイラスト持ってない?
>>199 多分マイパソのどっかのフォルダにあるよ・・・・・・
でもどうやってフォルダ自体をうpしたらいいかやりかたがわかんない
イメピタとかに張ればおk
その他にも色々あるけど
GJ!
ラクシズやキラの洗脳描写をやってる暇があるんなら
せめて、兄さんが死ぬ時にアウルとステラを思い出すぐらいの描写はしてほしかった
1分もかからないのに…orz。脇役を立てずにメインが映えると思ってるのか嫁は?
負債的にはステラの死でファントムペイン方面は終わらせたつもりだったんだろうなぁ
で、負債の中の優先度の差で兄さんは使い捨てにされ、ムネオとレイの因縁はばっさり切られた、と
やっぱり中盤辺りでダラダラしすぎたのがな……本来物語の核となるべき運命計画が最後の数話で語られちゃうんだもん
視聴者を激怒させたラクスのファッションショーもミーアの過去も、
ちゃんとそれまでの物語を消化したうえでならあそこまで批判されなかっただろう
>>202 もうそのイラスト職人さんはこのスレにいないの?
/ノ 0ヽ
_|___|_ ただいまからこのハートマン先任軍曹が点呼をとる!
ヽ( # ゚Д゚)ノ すみやかに挙手して“サー”と答えろ!
| 个 | わかったかこのウィンダムども!
ノ| ̄ ̄ ヽ
∪⌒ ∪
サー
>>205 まともな脚本家なら、ネオ=ムウ、こんなふざけた設定にはしないよな
コーディvsナチュをきちんと描写して、ラスボスはレイかネオが安牌だろ
ネオの場合は兄さんが、前座、もしくは、ラストでシンと共闘して死亡かな?
どっちにせよ、嫁が脚本じゃなければ、ファントムペインの扱いは、もう少しましだったはず
ノシ サー
前作組が出てくると話がそっちメインにシフトしちゃうから……
いっそキラたちが最初からメインで出張ったほうが物語としてはすっきり落ち着いたかもしれない
つか種死に関してはあんな風にするならコーディネイターとナチュラルを出す必要なかったよな
結局コーディネイター同士で話ついちまうんだもの
結局キラもシンもアスランもコーディだったからね
議長も、ついでに言えばミーアもか
レイはナチュラルだったとしても劣等感やら怨みは別の場所にあったしなぁ
キラかシンか、どちらかがナチュならまた話は変わっていたろうな
そういや純粋にナチュが主人公で映像作品てないのなスタゲのスウェンはナチュだけど強化人間だし
アウル→ステラ→兄さん
ファントムペインが死ぬ順番としては、一番自然だと思う
でも、種死では、本当にただ死んだ順番に過ぎないからな
アウルがあっけなく死んだのは、ありだと思う。戦場では普通だし。
その後の、記憶消去もありえる話。
でも、そんな悲しい宿命を負った兄さんやステラをきちんと描写して欲しかった
長文スマン。ファントムペイン3人とも大好きだったもので。職人さん、がんばってください。
ブーステッドマンも描写は適当だったけど、「終盤に登場したひっかきまわし役」ということで印象が強い
なんかファントムペインってどことなく
空気というか、蚊帳の外というか・・・ないがしろだよな・・ふふっ
インパクトがうすい。
ぶっちゃけ、青森湾の強襲は種死のラストから逆算すると「シンとステラの遭遇」という点でしか意味がないんだよな
あとはせいぜいガンダムの伝統である「第一話は強奪から」という程度
本来ならミネルバ対ガーティー・ルー、議長とジブリの思惑、シンという少年の成長、
コーディとナチュの確執、生体CPUの悲劇、デスティニープランの本質、この辺りが話の柱であるはずなのに……
序盤はアスランがひたすらひっかきまわして中盤はAAが跳梁跋扈、終盤に至ってはラクスとキラが全部持ってく始末
お前ら、兄さん好きか?
>>218 放映時からずっと兄さん信者ですが何か?
ああ、好きだとも。
俺が男?兄さんも男?そんなことは関係ない!!
好きだぞ、憧れというか
かっこいいからな
頼れるところがいい<兄さん
分別があって、他者への気配りができる。アウルやステラの兄貴分。
それに頭も切れると思う。マンセーしすぎかなw。
ドラマCDを聞く限り、兄さんは自分達を待っているのは破滅だって事を自覚してたよな。
まあ、アウルも分かっているみたいだったけど。
あのドラマCDは正直良かった。嫁よ、なぜあれを本編でやらんのだ。
シンに敬語使った時は本当にかっこいいと思った。
カコ氏のSSでも使ってたけど、やっぱその辺が他の強化人間とは一味違うよな
エクステンットとして後付けされた部分もあるんだろうな
やはりステラとラボの件だけじゃ描写が足りないよなあ、強化人間の悲劇は
シンが「ロゴス許せん!」とより自主的に戦争に関わっていく(議長の手の中に落ちていけ)最大のきっかけなんだから
保守
唸る必殺スティングパンチ
俺を踏み台にした!?
今考えると感慨深いなぁ
踏み台どころの話じゃなかったもんなあ・・・
>>223 あれ脚本違う人じゃなかったっけ
ステラが兵器じゃなくて人の温かみを持って死んだ、
スティングは兵器の端末として死んだって意味でならあの最期は有りだと思う
ものすごく好意的に捕らえればだけど
ハイコンプロのデストロイスティングバージョン出たら俺は買うぜ
スティング機とステラ機って外見上の差違あったっけ?
パッケージ違うだけなら…
うん、買うわw
そりゃステラかスティングのミニフィギュアが付属しているかいないかじゃねえべか
MSVみたいな扱いでステラデストロイ、オクレデストロイ、アウルデストロイって出ないかね
少しずつ装備やカラーリングが違うのをさ
兄さん以外の強化人間がMS以外を運転・操作している描写は無いよな。車とか
まあ、他の奴らを車なんかに乗せればえらいことになりそうだが
他に車運転できそうな強化人間はアウルとオルガくらいか?
>>232 カラーリングについては中の人もプクに頼んだみたいだけどね。緑にしてくれって。
けど断ったって事は兵器として云々ってのを考えてたのかもね。
軍からすれば生体CPUのためにわざわざ色なんか塗ってられないと…
パイロットスーツくらいならまだしも、MSの塗装なんてすごい手間かかりそうだし…ましてやデストロイじゃ
っていう事はやっぱりデストロイはTP装甲かな
なるー
オクレ兄さんたちは強奪、スウェンたちは試作機ってことで機体がバラバラなんだな
最終的にデットローイ(か、もしくはそれに順ずる大型破壊兵器)の体CPUになるための強化人間計画でもあるわけだもんな
用途別にカスタマイズされたMSより量産可能な巨大MA、ロゴスの意思がそこにあれば下手なパーソナル化はせんわな、意味ないし
ラスト付近でそれこそポコポコ出てきたのは、「兵器である」こと、
「ステラや兄さんみたいな生体CPUがたくさんいる(作り出すシステムを確立しつつある)」ことを意味するんだろうが、
ぶっちゃけて説明いっこもされてないので兄さんは適当に復活しただけに見えるし、
デストロイもステラ戦では悪魔のごときインパクトだったのに、それ以後完全にやられ役扱い
何しに出てきたのかわからないぐらいだった。
兄さん復活ktkr!!!!!!!!(ここで俺号泣)
兄さん死亡チーン (・ω・`)(ここで俺の涙が感動の涙から絶望へ)
>>230 俺も兄さんの結末としては、悲しいがあれが妥当だと思う。
あの話にシンや兄さんに適切な一言を加えれば、かなり変わると思うんだがな。例えば
シン「ステラ、ごめん。君の兄さんを殺すことになる。分かってる。彼が被害者だってこと。でも!」とか
兄さん「俺が死ぬ?毎日、生きるために戦ってきた俺が!…あれ?俺、戦う事以外になんかしたっけ?」とか
まあ、俺の表現力ではうまく出来ないが
エクステンデットの悲劇がステラ一人に集約されてしまっている感があるからな
主人公のシンと最も関わりが深いのが彼女だから仕方ない部分はあるけど
ただ、兄さんが最後完全に「兵器の一部」になってしまったことについてもう少し説明があっても良かったようには思う
Gジェネの方が活躍してるあたり、何とも言えない寂しさが
けたたましいアラートの音と共に、デブリを蒸発させながら二本のビームが駆け抜ける。
機体を旋回させデュアルセンサーを向けると、そこには以前とは違うインパルスの姿があった。
「アウル、あいつだ!行くぞ!!」
〈ヘッ、言われなくても!〉
ブラストシルエットを装備したインパルスは、機体を翻すと廃棄コロニーの残骸へと入っていった。
残骸の表面では、ステラが敵の一機と交戦中だ。
「させるかよ。回り込めアウル!!行ったぞステラ!」
〈見えてる!〉
ガイアがブーストを噴かすと、途端にコロニーのミラーが割れ、先ほどまでガイアがいた場所に凄まじい閃光が走った。
敵機はこれをチャンスとばかりに急に背を向ける。
ネオが船の足を止めた頃だ、母艦の援護に戻るつもりだろう。
「逃がすかよ!」
スティングが呟くと、途端にインパルスの眼前にアビスが躍り出て無数のビームを浴びせる。
間一髪でそれを避けたインパルスを、カオスのポッドが四方から取り囲む。
―さすがに乗り馴れてるな…
おそらく正規のパイロットが乗っているだろうインパルスは、装甲に微かな焦げこそあるものの、ギリギリの所で直撃は避けていた。
〈コイツー!!〉
痺れを切らせたアウルの怒声と同時に、アビスがビームランスを突き出してインパルスに突進する。
インパルスが背中の砲門からビームジャベリンを取り出し、アビスと切り結ぶ。柄同士がぶつかり合い、凄まじい金属音が耳を貫く。
「アウル!」
ここで無理に接近戦に持ち込むのは得策では無い。迂濶にまとめてかかって行って、うまく逃げられでもしたら作戦は台無しだ。
敵艦が落ちるのは時間の問題なのだ。
だが、かと言って後ろで傍観してるわけにも行かない。
「さがれアウル、出過ぎだ!」
インパルスに牽制のビームを撃つと、二機は瞬時にその場を離れた。
〈チィッ、わかったよ〉
ステラは?とレーダーに目を落とすと、まだあの赤いザクとやりあってるようだ。だがレーダーにはカオスとアビス、インパルス、赤いザクしか写っていない。
「おかしいぞ…」
〈何?どっか壊れた?〉
「白いのがいねぇ」
〈え…?〉
「お前は艦の方に戻れ!」
〈は?わけわかんねぇ、どういう事だよ!?〉
アウルが困惑した表情で画面を見ている。ただでさえ戦闘しながらの通信だ、話にも集中できない。
「アーモリーの時の白いザクだよ、あいつだけいないのは不自然だ。艦を止めても、こっちのが沈められたらおしまいだろうが!」
冷静に分かりやすく伝えたくても、つい口数ばかりが増えてしまう。
「ともかくコイツは俺がやるからお前は艦へ行け、もし問題なくてもネオと敵の艦を沈めろ!」
〈ちぇ、りょーかい〉
アウルがつまらそうに言いながら、アビスを旋回させた。
インパルスもそれを追うように旋回したが、機動兵装ポッドが道を塞ぐ。
すぐさまビームサーベルを引き抜いて斬りかかったが、シールドでガードされた。スティングはビームランスを構えたインパルスの腕を抑え込むと、足のビームクロウを展開させる。
「こいつで!」
〈―クゥッ〉
その刹那、相手がバーニアを全開にして押し込んできた。
〈なんでこんな事を…また戦争がしたいのか!?アンタ達は!〉
不意に敵パイロットの声が機体同士の振動によって聞こえてくる。自分とさほど変わらないであろう、十代の少年の声だった。
先程のスティングの声も聞こえていたのだろう。
「ああん?」
激しいGでシートに押し込まれながらも、ビームのエネルギーが空になったポッドを背面に戻す。途端にカオスの出力が上がり、インパルスを押し返す。
「テメェ等なんかに何がわかるってんだ…この化け物野郎!!」
叫ぶやいなや、インパルスを放り投げた。
「なんで落とせないんだよ、こいつはぁ!!」
ビームライフルを二射するも、インパルスも体勢を立て直しビーム砲を構える。
「これじゃまた…」
するとインパルスの後方から、四足獣形態のガイアがビームブレイドを発振させ突進してくる。
「ステラ、もう一匹は!?」
敵機にビームライフルで牽制を行いながら通信をする。
ガイアをMS形態に戻したステラは、歯がゆそうに言った。
〈殺りそこなった。すぐに来る…!〉
と、青白いビームが二人の間を抜ける。その軌道には、左腕部を失った赤いザクウォーリアがいた。
「上出来だ、一機ずつ順に始末するぞ!」
〈えぇぇぇい!〉
真横のガイアが再度変形し敵へ突っ込もうとした途端、
「待て、ステラ―」
宇宙が明るく光った。
「撤退信号!?」
〈……〉
撤退という事は、母艦の撃沈には失敗したのか、それともパワーが危ない自分達を戻し、後はダガー隊にやらせると言う事か。
「ちっ、仕方ない…ネオが呼んでるぜ、帰って来いってさ」
〈……うん!〉
ステラの変わり様に安心と不安を抱きながらも、スティングはカオスをガーティー・ルーへと向けた。
〈ネオ、怒ってるかなぁ?〉
「さぁ、どうだろうな…」
適当な返事しか返せなかったのは、彼自身、気が散ってしまっているからだった。
初めて直に聞いた敵の声が頭を過る。
『また戦争がしたいのか!?アンタ達は!』
「クッ…」
今まで考えた事などなかった敵の言葉は、まぎれもなくスティングの中に小さな何かを残した。
「ケッ」
どうせ何もできない、何も変われない自分にイラつきながらも、彼はまた薄暗い色の母艦へと収容された。
244 :
カコ:2007/07/01(日) 01:38:05 ID:???
すごく遅くなっちまい申し訳ない
とりあえずここまでです。
今回振動で声を伝える、U.Cで言うところのお肌の触れ合い通信をやってしまいました
どうかな?とも思ったんだけど、デストロイ戦の時ネオもやってたから大丈夫かなぁとw
ちょっと暗い感じになってるけど、序盤はしばらくこんな感じで
絶対完結させるので長〜い目で待っててくだされ
おぉ!カコ氏GJ!
ついにシンktkr
再構築らしくなって来た
乙です
再構成スティングが後のアフタースティングに繋がる…とか思いましたよ
カコ氏GJ!!!!!
いくらでも待てるぜ!
仲間、それはスティングにとって特別な響きの言葉。
また、スティングの精神をきつく縛りあげる、甘美で残酷な鎖でもある。
甘美さは、掌から零れおちてしまいそうなくらいの、ほんの小さな充足感。
残酷さは、決して埋められることのない喪失感。
複雑に絡み合い、スティングの身を焦がし続けるそれは、
別の見方をすれば、現世とスティング自身を繋ぎとめておく唯一のものとも言えるのかもしれない。
今から二年程も前のファントムペイン時代、スティング・オークレーに仲間は二人いた。
アウル・ニーダとステラ・ルーシェがそうだ。
三人はロゴスの研究施設で“学習”を受け、“改造”された仲間同士だった。
どこで生まれ、どのように育ち、そして何故施設に来ることになったかは、互いに全く知らなかった。
いや、知らなかったという表現は正確ではないかもしれない。
三人は知っていた。
自分が何物であるかは、知っていた。
だが、それは失われた―――奪われたのだ。
そう、人の手によって。
ロゴスは前大戦のブーステッドマンの反省点―――判断力と連携力の著しい喪失と、
投薬の有無による禁断症状―――を生かし、
次なる『戦闘人間』エクステンデッドは、パイロットとしての能力を生かせるように、最初からチームプレイを前提とした教育を施した。
単独でいかに戦果を上げても、所詮は一人の力。
複数で敵に当たる方が、様々な面ではるかに効率がいいのは自明の理だ。
また、軍産複合体であるロゴスにとっても、都合が良いものだった(パイロット育成とMS開発のコスト問題)。
さらに記憶操作を行うことによって、より戦闘時に安定して能力を発揮出来るように“誘導”を繰り返した。
その結果、ブーステッドマンよりかはややMSパイロットとしての能力は劣るものの、
戦闘時における精神の安定度は遥かに向上した(もっとも、戦況が逼迫してくるとパニックに陥るケースは多々あったが)。
薬物に頼ったブーステッドマンと違い、エクステンデッドは暗示や刷り込み、疑似記憶の植え付けなど、精神操作によってその力を強化されていた。
各地から集められた少年少女は、施設の中で、ひたすらに『改造』を受けた。
何百何千という戦闘パターンと連携パターンをシミュレートし、
最終的に最も効率が良い組み合わせになった三人がチームとして編成されるわけだが、
当然スティングもそういった訓練に朝から晩までどっぷり漬かることになった。
名前さえ知らない(いや、『名前すらなかった』のだ!)相手と組み、電脳空間の敵を追いかけ、撃ち、切り払い、叩き潰した。
成績の悪い者は、容赦なく新薬実験や人体改造の被検体として医務室の奥へと送られることになり、そして帰ってこなかった。
非人間的効率主義の極致だが、それを堂々と行うのが、ロゴスであり、またブルーコスモスという組織だった。
スティングたちは最終的に全てのプログラムを終え、ファントムペインの一員として戦地に赴くわけだが、
その裏では、過程で脱落した何百何千というスティングと同じ境遇の少年少女が、
生体実験の糧として生命を失っていったことになる。
スティングの他、MSを駆って戦場に立ったエクステンデッドは、確かに形的には勝ち残った。
そして、人間ではなくなった。
兵器の部品となったのだ。
過程で振り落とされ命を奪われた者、結果を手に入れて命を歪められた者。
そのどちらにも、幸福や救済は訪れない。
一部の人々の手によって、無理矢理現世に生み出されたモノ。
それがエクステンデッド、スティングたちの姿だった。
「どうした、スティング?」
「……ああ、いや、何でもない」
急速に遠ざかっていく、人工の光によって塗りつぶされた世界。
スティングはモニター越しに―――フィルターなしの肉眼ではまだキツい―――見ながら、ほんの少し、ぼうっとしていた。
「……」
スティングのシートのすぐ後ろ、窮屈なスペースには、
一人の金髪の少女が、膝を抱えるような形で丸くなっている。
まだ意識は戻っていないようで、その目は固く閉じられたままだ。
「似てる……いや、似てない、か」
まったくのそっくりというわけではないが、どこか、ステラを思い出させる容姿の少女。
前回、この娘を捕虜にした時、ルヴィアが言っていた。
この子も、人為的に強化された人間だ、と。
「ステラ、アウル……」
スティングは、かつての仲間の名前を小さく呟いた。
小さく、ズキリと胸の奥が痛む。
自分だけが生き残ってしまったという引け目と、
いつか自分たちを生み出したモノたちに復讐をしてやるという意志が、心臓をチリチリと焼く。
「……」
モニターを操作すると、スティングはヤヨイのプレーンに乗っているウィンダムに視点の中心を合わせた。
ショルダーに「1」とマーキングされたそのMSは、
ピクリとも動かず、ヤヨイのグフにぴったりと寄り添っている。
「……マリオネット、か」
あのウィンダムの動きは、ステラそのもの。
しかし、コクピットには、アウル機と同じく、誰も乗っていまい。
マリオネットと呼ばれる戦闘プログラムによって、ウィンダムは動いているに過ぎない。
「……」
所詮プログラムなら、こうして連れてくる必要はなかったのかもしれない。
だが、スティングはそれが出来なかった。
血の通っていない、実体を持たないプログラムだけの存在とはいえ、
それがステラの欠片であるなら、スティングにはその一点で意味がある。
また、プログラムを調べることによって、アルトゥーロの企みを暴くける可能性もある。
「なかま、か……」
スティングは、さらに小さな声で呟いた。
そして、もう一度背後のキリマンジャロを見た。
「俺は……」
スティングは前を向いた。
そして、もう二度と振り向かなかった。
短いですがここまで。
そろそろキリマンジャロの話を終わらせないと……。
メインスティング、アフタースティングがあるならビフォアースティングとかどうかね
あとは連合兵さんが来れば職人揃い踏みだな
254 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 07:32:45 ID:ZmhlP2v/
は
スティングたちが突然ドラクエワールドに
いくつの町を♪
越えていくのだろう♪
半年振りくらいに見たがまだ続いてたか!
しかも再構築なんてことしてくれる
職人さんも出現してくれたとはウレシス
職人の方々これからもがんがってくださいね
これからは週一でスレに出現することにするわ
カコ氏が降臨しなかったらヤバかったところ
最低三作はないとSSスレとしてはキツイからな(アフター二作・再構築一作)
一日一保守
はいいんだが、何か雑談のネタでもないか………?
オクレ兄さんで語れることってなんだ・・・
BWもわからずじまいだった兄さん・・・
なんだかんだ言ってもDVD3巻の表紙
もうちょっとで第二のディアッカになれそうだった
俺様の美技に、酔いな!
あとなんかある?
もし兄さんがファントムぺインじゃなかったら
>>262 マジか…あんなに総集編やらなけりゃあまたムネオと共闘なんて事にもなれたかも知れないのにな…
しかし、兄さんがラクス側に属する理由が……
ラクスの口車に…ネオもいるしね
けど体の問題もあるしめんどくさくなったんだろう…負債め
まあ、三人のうちで生き残るとしたらスティングだったね
ステラにはシンの戦いの動機・フリーダムへの恨み・淡い恋心・そしてエクステンデッドの悲劇を
担ってもらわねばならないから、確実に展開としてあぼんしなければならない
アウルはキャラクターがキラやシンと対比して立ち回り幅が狭いし、
アビスも海以外では活躍出来ないのでやっぱりあぼんしかない(ぬっちゃけファントムぺイン側のやられ役)
そこで我らが兄さんだが、そのあたりを考慮すると「キラかシンの味方になる」可能性が高かったのは、まあ確かなんだろう
5%が7%になるくらいの可能性だが
だって覚醒して味方になっても活躍の場がないしなあ…
最終話かその一つ前でレイかムネオにあっさり片付けられちゃうくさい……
三連星やイザーク達みたいにウロウロしてれば…
今更だが小説版読みました…泣けた
一人になって記憶消された時と、死んだ時が…
それにやっと、「俺の…」の意味がわかりました
あの最後は本当に(つд`)
キャプテン・スティング
>>268 あれはでもアニメでは描けないよな、視点や尺の問題で
仕事が代休なんで保管庫分&個人で確保しといた分を読み返してみたよ、アフターを
最初の頃はそれぞれの職人が必死に次にリレーしようと苦戦してた様が今更だが見てとれた
人物像や設定のズレも山盛りで、またそれがおもしろかったり
しかし、文章の下手上手は抜きにして、他スレSSと比べてアフターが優れている点がひとつわかった
それは、展開が実にダイナミックだということ
オリキャラ満載SSなのに住人が支持してきたのは、多分「読んでて先が知りたい話」だったからなんかなぁ、と思った
長文スマソだが、これからも残った職人にはがんばっていただきたい
ここのスレきたら和む。
兄さんのスレだからな(過疎だからとも言うが)
ネオの葛藤に感動・・・
最後に残ったスティングだけでも逃がしてやりたい。けど強化人間は他では生きていけないし、上の命令もある・・・
悲しきかな中間管理職
立ち読みしながら「逃がせ逃がせ」と念じてましたw
変わるわけないのにね・・・だから今、私はここにいる
職人さん頑張って!
ネオ・・・
活気があると荒らしに目をつけられやすい、過疎だと物凄くさみしい
このアンビバレンツ
カコ氏マダー?
再構築待ち
待ち
制服のインナーに赤いTシャツってヤンキーだよなw
赤シャツといえばケンシロウを思い出す
世紀末スティング伝説
テイルズオブジアビス
テイルズオブジガイア
テイルズオブジカオス
ファイナルファンタジーカオス
無秩序な戦場を駆け抜けるって意味だったのに…
無秩序だったのは脚本でしたな
そろそろ投下がほしい頃ですね
と言うわけで再構成マダー?
マーダ神殿
289 :
カコ:2007/07/24(火) 14:04:01 ID:???
頑張って今週中には投下したい所…
応援してます
再構成はこのスレを蘇らせてくれた、感謝している
アフター二作はもう少しオリキャラ臭が薄まればなおグッド、やっぱスティングが主人公なんだしね
連合兵氏はお元気かな?
俺達はただ信じて投下を待つだけだ
松茸
椎茸
舞茸
榎茸‥‥ってなんのコンボだコラー
あれ、保管庫また移った?
いや、普通に見れるぜ?
右から、右から来てる
オクレはそれを左へ受け流す〜
そして下から上へ受け流す〜
たまにはアゲとこうよ・・・・・・
だいたい一月に一投下
そろそろくるぞおまいら!
多分!
スティングが強敵だったらまだ種死は緊迫感があった
まあそうかもしれないけど
あの弱さすらも兄さんの魅力だと思ってる俺終わってる
弱くはない。周りがおかしかった
というか序盤はあの程度が無難かと。物語的に
シャアやクルーゼ隊も最初っから主役の腕もいだりはできなかったし
中盤からは仕方ない。やっぱり前大戦終盤のアドバンテージは大きいし
非覚醒とはいえ空中戦が十八番のセイバーに乗ったアスランと得意分野の違うカオスで対等にやってのけただけで十分かと
仕方ない、って言うしか無いのも悲しいけど。
役が悪かったとしか…
しかし、そんなスティングだからこそ、今のこのスレがあるわけだ
アフターがリレーだった頃も各職人が「スティング強杉になるのだけは避けよう」と配慮してたもんな
結果的に脇のオリキャラに出番食われてしまってるけど…
さぁ続きマダー?
投げ出さないって約束、信じてまっせ!
308 :
カコ:2007/08/01(水) 12:50:24 ID:???
もちろん。
しかしちょっと行き詰まってます…
先週中って言ったのに
ごめん
カコ氏と41氏は今までだいたい一ヶ月間隔なのでまぁまだまだノット心配だが、音沙汰ない連合兵氏が‥‥‥
でも実際、両作はあとどれくらい完結までにかかるんだろう
点呼するたびに人が減る
初期のころはSS系スレでも上位の賑わいだったなんてもう誰も信じねーだろうな…
スティングそんなに強くない!
でもそんなの関係ねぇ!
でもそんなの関係ねぇ!
はい、オッパッピー!
誰かメインとアフターの流れをまとめてクレッソン
ガオーさんが、ガオーさんが来る!
兄さんもアル吉もサワムーも全部やられちゃう!
熱さでみんなの脳がやられてる…
ひゃおー
1/100アカツキのパッケージはネオとカガリ両方写ってたのに、Hcm-Proのデストロイには兄さん写ってないんだな…
2007年になってもまだまだ兄さんの不遇は衰える事を知らない
まだアウルよりはマシな扱いなんかなあ・・・
ステラ→シンとの絡みで勝ち組、ネオ→記憶戻って勝ち組
そういやカオス落とした三機のパイロットは名前あるんか?
ニシザワ、イケヤ、ゴウだっけか。小説版だとメサイアで死ぬらしいな
つまりは種死版M1三人組・・・
もったいねぇな、どっちも全滅させることないじゃんねえ
種ラストで三人娘があぼんした時はあまりにあっさりしすぎで逆にワロタわ
だいたいが三人組で出てきて運命を共にするよな。
例外はスタゲのスウェンぐらいかな?
ヴェルデカオス
ブルアビス
ガイアノワール
色がまんまや…
ここは幸せなスレだな
投下がなくとも住人がこうして雑談して間をもたせてる
つうわけで投下マダー?
ごめんなさい
頑張ります
それよりカコ氏マダー
失礼…
マダー
最近点呼したっけ?
ノシ
ノシ
no-si
CHA-LA
投下まだでも気分は
へのへのかっぱ〜
DSのクロスドライブの敵で「フェルディナンド」って敵が出てきてバビった
しかもブサ面w
マッシブ
兄さんエースにしてジージェネしてぇ
PSPで仲間にできるっけ?
どうだっけ?
最後にやったのがPS2のSDじゃないやつ(分岐したendがことごとくラクシズ壊滅なやつ)だからわからん
最新作のDSクロスドライブはえらいこと評判悪いし…
やっぱGジェネはFが最高峰
たしかポータブルもFと似たようなシステムだったはず
多作品と干渉しない構成で
無理にシナリオごっちゃにしたやつは、どれもあんま面白くなかったな
とりあえず
投下マダー?
339 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 12:00:49 ID:BsU5tujz
禿
機体名がダークネスとか本気でゆってんの?
機体やキャラの名前が厨臭いのはリレー時代の弊害だから仕方ねーw
アフターはともかく再構築だよこのスレの売りは…カコ氏マダー?
アフターって2年後くらいだっけ?
>>340 でも機体名って難しいよな。フリーダムとかももし二次創作で出てたら叩かれそうな名前だし
フリーダムとジャスティスの時はシャア板ひっくり返ったからな
まぁ名前は今更だ、それより職人の安否だ
41の人は生きてそうだし継続発言を信じるしかない
カコ氏も大丈夫だと信じたい(なんせこのスレの大黒柱だ)
問題は連合兵氏・・・音沙汰がまったくないのが心配だ
スパイラルの人とか393の人とかアウルの人とかイラストの人とか、もう戻ってこないんだろうな・・・
ヘブンズベース戦を見直してみた
兄さん、ろくな台詞しゃべってない‥‥
つ名言〈ヒャーハッハ、最高だぜこりゃあ〉
最後の台詞の前にほ〜んの一瞬でもいいからアウルとステラが映れば全然印象変わったのに…
ハイネは空中に顔が浮かんだのにな
空に浮かぶハイネのような
僕のスティング
>>347 小説版みたいな演出にしてほしかったってことか?
>>350 そこまで贅沢は言わないけど
二人が、設定画でもいいから一瞬映ってから「へへ、俺の…」ってやれば言葉の意味も変わるし、再登場上した意味がないとは言わせなくできたと思うんだ
まあできるなら小説版のが良かったけどね。ただあそこまでデストロイにこだわるってのも…
空はどこまでも青く、雲は限りなく白い。
スティング・オークレーが今、ジープの窓越しに見上げる天は、文字通り澄み切った状態だった。
感受性豊かな者なら、ひとつの詩でも作りそうなくらいに。
「……ふん」
しかし、今の彼の心境は、透明どころか、濁りきっている。
鼻歌すら唄う気になれない。
「スティング」
「ああん?」
「ご機嫌斜めみたいだが、モノに当たるのだけはやめとけよ。目立つのはご法度なんだからな」
「人をだだっ子みたいに言うんじゃねーよ」
「みたい、ってことは自覚があるってこったな」
「お前こそ、せめて髭くらい剃った方が良かったんじゃねえか? その悪人面、間違いなく怪しまれるぜ」
「……うるせぇよ、ワルモノガオで悪かったな!」
南アフリカ統一機構第二の都市、ケープタウン。
人類がまだ西暦を使用していた頃の大航海時代、多くの商人や冒険家が、
夢と野望を胸に、この地を通り、東アフリカからインド洋へと渡っていった。
アフリカ大陸の最南端という特殊な位置上、大航海時代以降も重要視され、
C.E.時代の今日においても、戦略上の特別なポイントとなっている。
テーブル湾に面した陸側に商業・漁業・交通用の一般港湾施設が、湾の沖、人工島に軍事用港湾があり、
人工島はさながら小型の要塞といった赴きを見せている。
風光明媚さと治安の良さで数多くの旅行客を集めた歴史ある街だが、それも昔。
現在は、前述のように戦略的要素が重く見られていると言ってよい。
「しかし、アテになるのかねえ。その情報ってのは」
スティングの横、たたくましい顎髭の男が、安物の煙草を咥えたままで喋る。
バシム・ノルマンディといういささかしかめっつらしい名前の持ち主だが、
その顔の下半分を覆う黒々とした髭をもって、スティングら仲間たちからは「髭もじゃ」と呼ばれることが多い。
「さぁな」
バシムの言葉に、スティングは軽く頭を左右に振って答えた。
エアコンから流れてくる風と、スピーカーからこぼれてくる二十年程前のポップソングの歌声が、
薄く日焼けした彼の肌に当たり、後方へと逸れていく。
「ハッキリせん奴だな」
「……」
スティングは黙り込んだ。
彼自身としても、曖昧なことは十分に承知している。
何しろ、自分がここにいることに対して、いささかの不安と焦燥感を感じているのだ。
本当にこれでいいのか、と。
「その煙草、外に捨てるなよ?」
「んん?」
「この街も他とご同様に全禁煙都市だ。見る奴次第では警察に通報されちまうぞ」
「ケッ、やだねえ最近は。どこもかしこもってやつでよ」
「最近じゃねえだろ、アンタ何歳だ」
バシムはぶつくさと文句を吐きつつ、ダッシュボード横にある灰皿を開けると、乱暴に煙草を揉み消した。
ケープタウンに限らず、各国の一級都市は限られたスペース以外は全て禁煙になっている。
はるか三十年も前に国際会議で決められたことで、スティングが突っ込んだように、決して最近のことではない。
「遅えな、ヤヨイの奴。メシを買いに行くのにどれくらい時間かけてんだ」
「……女ってのは、色々と事情があるんだろ」
「お、何だスティング? わかったような口ききやがって」
「ふん……」
バシムの混ぜっ返しを鼻で笑うと、スティングはジープの窓を開けた。
生温い、むわっとした空気が一気に車内へと流れ込んでくる。
「おい」
「何だ?」
「煙草はもっと上等なヤツに替えろ。ニオイが下品臭い」
「吸わない奴に銘柄にケチつけられたくないね。俺はコイツが好きなんだよ」
「周囲に気を配るのは、喫煙者の義務だぜ?」
「周囲ったってお前ひとりしかここにはおらんだろうが。お前が我慢すりゃ済む話さ」
「バシム」
「んあ?」
「お前、リベレートに来てすっかりクソババアに感化されたみてぇだな」
「なんだよ、それ」
「……言ってることがクソババアにそっくりだ」
「そりゃどうも……」
言葉尻は柄が悪いが、互いの言葉に嫌悪感はない。
むしろ逆で、信頼出来る仲間だからこそ、踏み込んできける口があるというものだ。
スティングにとって、こういった会話は、精神的に潤いにもなる。
ステラ、アウルという連れ合いを失った彼が得た、新たな仲間との減らず口。
「おまたせ」
だらだらとしゃべくりを続けていた二人だったが、待ち人が戻ってきたために、そこで中断した。
「遅ぇぞ、ヤヨイ」
「ごめんごめん」
ヤヨイ・ホシナ。
北アフリカの反地球連合組織『イマズゲン』のメンバーであり、
今はスティング、バシムと同じく『REPAIR』の一員として行動を共にしている。
艶のある長い赤髪の持ち主で、なかなかの器量良しなのだが、
ゲリラに身を投じるだけあって、かなり気が強い女性でもある。
「たかがメシ買うだけだろ? どこに行ってたんだ」
「んー、ちょっとね」
「ちょっとね、じゃわかんねぇよ」
「……これを、探してたんだけどさ」
「?」
ヤヨイはガサゴソと腕の中の袋を探ると、一本のボトルを取り出してスティングとバシムの目の前に突きつけた。
ボトルにはラベルが貼ってあり、英字で銘柄が印刷されている。
その中身はというと、無色透明で、どう見ても水そのものである。
「……水?」
「そ、水」
「まさか、それを探して歩き回ってたってのか?」
「そういうこと。これを取り扱ってる店って中々ないのよね」
スティングはあきれたように、眉根を寄せた。
水なんぞどれも同じだ、とまでは思っていないが、
さすがに時と場所を考えると、のんびり水如きに暇を割いていたくはない。
「遥か東アジアはニホンのロッコーサンに湧き出る清流水で……」
「蘊蓄なんざどうでもいいんだよ! ったく、バシムといいヤヨイといい……」
スティングは大きく溜め息をつくと、「まいるぜ」といった感じで、額を指で押さえる。
バシムの煙草にヤヨイの飲料水、二人のこのこだわりは、スティングには理解し難い。
しかし、その一方で、そういった人間らしさに羨望を覚えないこともない。
何しろ、こだわりをもった経験がほとんどないのだ。
記憶を取り戻したと言っても、それは兵器としての存在だけを許されたファントムペイン時代まで。
それより前、自分が何者で、親は誰で、何が好きで嫌いだったかは、分厚いカーテンの向こう側のままだ。
「さあ、さっさと戻るぜ。ちんたらしてたらクソババアがヘソを曲げやがるからな」
ヤヨイが後部座席に乗り込んだのを確認すると、スティングはギアをドライブに入れ、アクセルを踏んだ。
ブルルル、と音をあげ、ジープは前進を始める。
「あいた! スティング、もっと安全に運転してよ!」
「文句ならこんな車しか貸してくれなかったクソババアに言えよ」
三人が乗っているジープは、環境保全条約によって今は稀少となったガソリン車。
電力式が普通となった現在においては、完全に時代遅れと言ってよいだろう。
燃料などを含めた維持費用もバカにならず、所持しているのはその道の好事家くらいなものだ。
「しかし、こうやってこそこそ買い出しに行かなきゃならないのって不便よね」
「仕方ねぇさ、まとめて発注なんてこと、俺達の身分じゃ出来っこねえ」
「……今だって、相当際どい綱渡りみたいなもんだがな」
三人は追われる身である。
いや、三人が所属する組織そのものが、取り締まられるべき立場にある。
『REPAIE』は戦争被害者及び強化人間の救済を目的とした組織であるが、
その性質上反政府ゲリラなどとも繋がりがあり、連合側からしてみれば、邪魔な存在なのだ。
「医療品は?」
「ドラッグストアに並んでるものなら問題ないけどさ」
「……ババアが欲しがるようなモンは無理だってことだな」
「……」
ヤヨイは俯いた。
「あの子に、必要なものもね……」
キリマンジャロの戦いから一か月。
南アフリカ統一機構のケープタウンにて、物語は新たな局面を迎える―――
遅くなってすいません。
今回はここまでです。
キリマンジャロ戦以後、少し時間が経っています。
あの戦いは結局どうなったのか、何故スティングたちがケープタウンにいるのか、
それらはまたおいおい書いていきます。
ええ、なるべく早く……。
GJ!!
それはともかくカコ氏マダー?
358 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 14:21:04 ID:S96z9e/M
マダー?
投下乙
投下乙!
「何か問題は?」
薄暗いリラクゼーションルームで仮面を怪しく光らせたネオが、ラボから派遣されている研究員に問う。
スティング等三人は、最適化のため“ユリカゴ”に入っていた。
「いえ、特に目だった点は」
研究員はあくまで事務的に答える。
「そうか…」
そう言うと、ネオは気持ち良さげに寝ている三人の顔を見回し溜め息をついた。
「最適化…か」
まるでコンピュータか何かの様だ…だが実際に自分は彼等を、まだ自分の半分程しか生きていない少年達を、戦争の道具として扱っている。
「やれやれ…」
ネオがもう一度溜め息をつくと、研究員の男が振り返って口を開く。
「仕方ないですよ。彼等はこうしないと暗示のせいで━」
「わかってるさ、俺だって…」
「そうですね。失礼いたしました…」
ネオが仮面の下で眉間にシワを寄せたのを悟ったのか、男は非礼を詫びると再びコンソールに向かい直す。
「戦闘中の記憶はできるだけ消さない様にしてくれよ?せっかくの経験値まで、チャラにしたくは無いからな」
旧世紀のRPGのキャラクターでも育てている様だと自分に嫌悪を抱きながらも、ネオはあくまで軽く言う。
「ええ、ほとんどメンテナンスみたいなものですよ。今日みたいな時は」
男はそれに調子よく答えると、またコンピュータを操作しはじめた。
「そうか…じゃあ後は頼むぞ」
「了解です」
ネオは誰にも見えないように軽く頭を振ると、ブリッジへ向かった。
362 :
カコ:2007/08/27(月) 00:13:16 ID:???
短いけどまたすぐ…
すぐってももう信用ないねw
頑張ります(`・ω・´)
なんの。よく書いてくれた。
GJ!
キテタ――――――――!!!
アンタを待ってたんだよ!これからもこのスレのエースとしてよろしく頼む!
GJ!
さて、後はアフターBルートなわけだが‥‥
今更だが題名決めないかい?
機動戦士ガンダムSEED DESTINY C.E.73 はじかれた者達
ちょっと露骨でダサいなぁ…
●再構築
機動戦士ガンダムSEED DESTINY The Remake 混沌への道標
●アフターA
機動戦士ガンダムSEED DESTINY C.E.74 CHAOSBREAK
●アフターB
機動戦士ガンダムSEED DESTINY C.E.74 From chaos to new life
うはw
自分で考えといてなんだか厨臭えw
機動戦士ガンダムSEED イシンバエワ
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 PHANTOM PAIN
無いはずの記憶の痛み、これまさしく幻肢痛なり
こういうのは俺ら素人が考えるとどーしても厨臭くなっちまうね
メイン再構成はともかく、アフターは単に「アフター・ストーリー」でいい気もする
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 THE END OF CHAOS
エンド、って兄さんあぼんかい…
しかし73と74どっちなんだ?
いや、混沌とした戦いの終わりみたいな
アフターは75くらいじゃないの?
アフターはリレーだったがゆえに結構設定が曖昧だからなあ
スパイラルの人はクソババアを文字通り婆さんとして書いてたけど、393と41の人はそうじゃなかったし
そこらね差異がAB両ルートを産んだ原因かもしれんね
レイザースティングHG
スティング「フォ―――――!」
カコ氏はお元気か
380 :
カコ:2007/09/03(月) 11:42:25 ID:???
元気です!
それはよかった。
みんなも残暑厳しいから夏バテにはまだまだ注意だ。
どうでもいいがパイスーは蒸れそうだ
ここまで残ったナマカだからなw
でもあれで宇宙空間いけるくらいだから温度調節機能ついてるのでは?たしか排泄物もあの中に…
まぁそれくらいの機能はついてないとな
シャアみたいに軍服だけで出撃するほうがおかしいんだし
連合兵氏はお元気か
生きてはいる……亀だが執筆も続けている……
ここに投下された新年明けましての3人組のイラストをデスクトップ背景にしている……
カオスのプラモは執筆が終わるまで完成させないと誓って埃を被り始めたが……
思った以上に進んでないんだ、すまない。
内容自体は最終話まで一応まとまってはいるんだが、いざ書き出すと描写に悩みまくりで……
後、サワムラの始末に一番困ってる……
アルトゥーロに所属してたと言うことで、他の残党と一緒にうっかりアルマゲストに連れて行ってしまったけど、
よくよく考えるとブレイク・ザ・ワールド後のサトーさんがラクシズにいるような状態で、
どう扱っていいものか分からないOTL
アルトゥーロを排除した後に普通に連合に戻らせれば良かったと思っても、今更ですし完全に裏切り者だし……
……出来れば何とかしたいけど、最悪完全にフェードアウトさせてしまう以外の選択肢が現状思いつかない。
ただ愚痴っても仕方ないので、少しだけ今後の展開の予定を。
迂闊で残念が狡猾で残忍として登場!ある意味原作のキャラぶっ壊しまくり!
職人は三人とも生きているんだ…
こんなに嬉しいことはない、オクレにはいつでも会いに行けるから…
ディアッカが!?
スパイラルと393の人…はさすがにおらんか
しかし三人の生存が確認できたんだ、ついでにそれぞれタイトルもつけてくれんかのう
389 :
カコ:2007/09/06(木) 15:25:24 ID:???
自分も一応路線は決まってるんだけど、序盤のゴタゴタをどうするか迷ってます
最後はアフターに繋げさせていただくかも、スターウォーズみたいに
タイトルは…どうしよw
ファントムペイン・メナス
再構築(カコ氏)→アフターB(連合兵氏)をスレ正史
リレー時代(41氏・SPIRAL氏・393氏・156氏)→アフターA(41氏)を独立ストーリー
これでおk?
スケール的にはA<Bではあるが
スティング
スティンガー
スティンゲスト
アウル
アウラー
アウレスト
ステラだと?
ステル
ステラー
ステンレス
なんかホームホーマーホーメストを思いだしたわい
ゲーム
ゲーマー
ゲーメスト
GUNDAM EVOLVEの「Soldier 哀しみの詩」はこのスレ、
というかスティングに合っていると個人的に思う
PC新しくしたらMAD作りたい。絵は書けないけど…
このスレよ、それまでもってくれ!
今まで二年保ったんだぞ、無用の心配なり
400
実際、一番初期から残ってる住人はいる?
41氏は物語の実質的スターターだから該当するとしても
とくか
俺は再構成になにより期待している
アフターはようわからんゴメンナサイ
MADに期待
カコ氏待ち
同じく
スティング万歳
「アウルはんもうかりまっか」
「ボチボチでんなスティングはん」
「ところで隣の家に塀ができたで」
「そらかっこい!」
節子それ万歳やない漫才や
スティング「楽しい時を造る企業」
「オクレ、それ万歳やない!バンダイや!1/100をカオスだけ作ってくれたバンダイや!」
某コリアン企業
それはヒュンダイニダ
スティング「バイストンウェルを知る物は幸せである…」
「オクレ、それビルバインやない、ダンバインや!」
俺含め3人くらい…か?
ノシ
ノシ
419 :
415:2007/09/19(水) 22:31:20 ID:???
信じてもらえないかも知れないけど俺は一回しか書いてないぞ
たまたまその時間に住人が三人巡回してきたのか?
おまいらケコーン汁
>>1-
>>422まで全部俺の自演!
ま、IDが出ない板じゃ何言っても屁のつっぱり
オクレ兄さん、どんな子供だったんだろう
小さい頃からしっかり者だったのかな
以下、スティング少年期に関して勝手な妄想……を書こうと思ったんだが、
ssの形式にして短編で落した方がいいんかいな?
いいんじゃないか
アフターも再構築も一ヶ月ペースだし、間に挟まるなら丁度いい
アフターや再構築の回想とは別物として読んだ方がいいかな?
そうじゃね?
とにかくまたーり待っておくわ。このスレもまだまだ捨てたもんじゃない
430 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/23(日) 09:01:45 ID:V7maGZSs
あ
南アフリカ統一機構第二の都市と言われるケープタウン。
港湾一帯や中央市街は昔から開けていたこともあり、第二という格付けに恥ずかしくない町並みを誇っている。
しかし、そこから離れていくと、まずビルがなくなり、そして住宅もなくなり、閑散とした風景が徐々に広がっていく。
その様は、C.E.時代になっても地域及び貧富の格差を是正出来ないアフリカの縮図とも呼べるかもしれない。
「着いたぜ、起きろよヤヨイ」
「ん……? もう着いたの?」
「もうってこたぁねぇだろう。そりゃお前がグウスカと寝てたからだろ」
「まったく、人に運転が荒いとか言っておいて居眠りするんだから、世話ないな」
市内から郊外へ、かれこれジープで小一時間といった距離にある、小さな町とも呼べない集落。
さすがに掘っ建て小屋とまではいかないが、並んでいる建物のほとんどが木造か土・石造りであり、
所謂近代的といったおもむきのある建築物はごくまばらにしか存在しないような、ちっぽけな衛星村群の一つである。
こういったところは不法居住者やいわくつきのある人間が隠れるにはもってこいの場所であるのだが、
ケープタウンが軍事的色合いの濃い都市であることからか、
定期的に警官や武装した警邏兵が巡回に来ており、治安そのものは決して悪くはない。
ただ、住む人々の表情は明るくなく、前の戦争時の傷を未だに引きずったままであることを伺わせる。
そもそも大戦当時、南アフリカ統一機構は、
ブレイク・ザ・ワールドの被害が他に比べて少なかったこともあり、潜在的国力は決して低くはなかった。
しかし、ビクトリア・マスドライバーをめぐるザフトとの一連の攻防、
大西洋連邦主導による地球連合軍の強引な鉱山施設、工業施設の接収などを受け、疲弊。
結果、元々高い反コーディネイター思想、そしてエコノミック・パワーの低下等の理由により、
戦後のリーダーシップを取ることが出来ず、また74条約の影響もあって、
最も戦時に混乱が大きかった地域であるアフリカ共同体と並んで、諸国の後塵を拝することになってしまった。
国家レベルで受けたダメージは、そのまま下へ下へと伝わっていくのが常であるが、
南アフリカ統一機構もその例に漏れず、ヤヨイの表現を借りれば「大通りを掃除するのに箒一本」という状況なのだった。
「さ、行くぜ」
「あいよ」
「はいはい」
ジープを半壊した住宅の庭に停めると、スティング、バシム、ヤヨイの三人は買い物の包みを抱え、
そこから十メートル程離れた古くさいビルへと足を進めた。
外装が落ち、コンクリート部分が丸見えになっているそのビルだが、
周囲の建物に比べればまだしも立派な方だと言える。
「……俺たちだ、入れてくれ」
ビルの玄関前に立ち、スティングは右斜めを見上げて呼びかけた。
しばらく間があって後、ガガッという重たい音とともにゆっくりと玄関の扉が開いていく。
「つけられてないな?」
「大丈夫だ」
ただし開けられたといっても僅か数センチ。
そしてそこから小声で尾行の確認を取る辺り、まるで大昔のギャングか反政府組織のようである。
もっとも、このビルを『占拠』しているのは、実際それにかなり近い集団ではあるのだが。
「よし、入れ」
「やれやれ、ここまでもったいぶる必要があるのかよ」
「……配慮はしてもし過ぎるってことはないからな」
スティングたちは門番に許可を受け、建物の中に入った。
入り切ったその直後、ガゴンとまたいかめしい音をたてて扉が閉まり、次いでロックがかけられる。
「しかしよ尾行云々の前によ」
「うん?」
「あのゴツい扉だぜ、いくら市内と違ってここいらの警備が緩いっつっても、気づかねえのかな」
「……カメラは壁に埋め込んであるから大丈夫だとは思うが、まあ確か扉はちょっとな」
「この廃ビル、私たちが来る前は何のための建物だったのかしら?」
「知るかよ、ヤクザまがいの連中が政府に隠れてアヤシイ薬でも作ってたんじゃねえか」
「アヤシイ薬って……幾ら何でもそんなこたない、と思うぞ、多分」
「どのみち、真っ当なモンじゃねぇって。あのクソババアが目ぇつけたんだからよ」
「それ、理由になってないと思う」
スティングによってイケナイ建物にされてしまったが、実際はそうではない。
食糧業者の倉庫がこの建物の元々の正体である。
冷凍食品等を保管しておくために作られたものだが、数年前にその業者が潰れて以降、
ルヴィアが密かに手をつけるまでは誰にも使われずに放置されていたのだ。
彼女がここを選んだ理由は唯一つ、地下に自家発電装置があるからだ。
自家発電装置は、何かの理由で電力がストップしてしまった際に冷凍食品をダメにしてしまわないために設置されたもので、
当然ぶっ壊れていたのだが、幸い少し修理すれば直る程度の故障だった。
「スティングさん、お帰りなさい!」
スティングたちが廊下の一番奥、地下へと続いている階段を降りようとした時、横合いから声をかけてきた者がいた。
「よう、ジル」
ジル・グルニエ。
今現在、ここにいるメンバーの中では最年少、十八歳の青年、いや少年だ。
カーゴクラスの操縦免許を持っているため、リベレートやその他の操舵手を務めることもあるが、
基本は雑用で、立場的にはルヴィアの秘書といった感じの扱いになっている。
それなりに目端は利くのだが、時としてポカをやらかしルヴィアから雷を貰うことも少なくない。
コーヒーのポットを持った姿が妙にそれらしいこともあり(ルヴィアはコーヒーにうるさい)、
スティング等一部の口の悪い者たちからは、冗談混じりに「お茶汲み」と言われたりするこもとある。
「何だあ、俺たちには挨拶なしかあ?」
「寂しいわねー」
「す、すいませんバシムさん、ヤヨイさん……ご、ご無事で何よりです」
言葉では凄んでみせているものの、バシムもヤヨイも顔は笑っている。
可愛らしい後輩をからかうといった感じで、親しみの現れでもあるのだが、それでもドギマギしてしまうのはいかにもこの少年らしい。
「ババアは下だろ?」
「はい、病室です」
病室、と言うのは地下にある倉庫の隅にある、
おそらくは冷凍機能を調節するための機材が置いてあったであろう部屋のことを指している。
何故病室という呼び方なのかと言えば、その理由は至極簡単、そこにベッドと医療器具が運びこまれているからだ。
……あの子、まだ目を覚まさないの?」
「ええ……変わりありません」
笑顔から一転、ヤヨイが心配そうな表情でジルに尋ねる。
そしてジルの答を聞き、小さく溜め息をつく。
「そう……」
「いつまで寝てやがんだあのガキンチョは。怪我だって治ってるんだろうが」
「表は治っても中が、ってことかな。ま、こればっかりは俺たちじゃどうにもなんねえ。ルヴィアさん次第さ」
「ふん」
ヤヨイが言う“あの子”については、スティングたちはそれぞれに異なる思いを抱いている。
ヤヨイにしてみれば、同性でおそらく年下であろうということもあり、保護意識を惹き起こされる存在なのだが、
スティングにとっては必ずしもそうではない。
何せ命を狙ってきた敵なのだから。
また、バシムやジルは以前捕らえた時の暴れっぷりが記憶にあるので、出来るなら積極的に関わりたくないと考えている。
「しかし、起きてもらわねーと困るんだよ」
ただ一点、四人に共通した見解がある。
「アルトゥーロのボケナスのこと、その他色々、聞き出したいことが山程ある」
自分たちの知らないことを知っている。
それを、教えてもらわなければならない、と。
情報屋とコンタクトを取れない今、それは『REPAIR』にとって釈迦の蜘蛛の糸なのだ。
「メイ・ブラックマン……か、何者なんだろうね、あの子」
「だから、それを含めて問い質さねえとってこった」
キリマンジャロでの戦闘で、カオスに酷似したMSに乗っていた少女。
そして、そのMSは“ステラ・ルーシェの戦闘パターン”をインプットされた無人のウィンダムに撃墜された。
その際、色々あってスティングが救出、そのまま脱出となったわけだが―――
「わかってるのはパイロットスーツに記されてた名前だけ、しかもそれだって本名かどうかわかりゃしねえ。それに……」
「……それに、何だ? スティング」
「いや、何でもねえ」
スティングには一つ、懸念があった。
自身の過去から来る、それは不安の一種と言ってもいいかもしれない。
すなわち、メイ・ブラックマンが薬物等の投与で『強化』されていたなら、
かつてのエクステンデットと同じような扱いを受けていたとしたら。
「失っちまってる、ってこともある……」
スティングは口の中で呟いた。
誰にも聞こえないくらい、小さく。
短くてすいません。
今回はここまでです。
キリマンジャロ戦のはどう終わったのか、アルトゥーロやハザール、ティロード、シュリンカーらはどうなったのか。
諸々はいずれ、何故ケープタウンにスティングたちがいるのかと並列で、順序立てて。
あと、やっとジルをフルネームにしました。
リレー時代からの古参のキャラにも関わらず、ずっと「ジル」のまんまでしたから、コイツ。
カコ氏に続いて新しい職人さんが降臨されそうで、オクレ兄さん好きとして嬉しいですね。
ホントこのスレで続けてて良かったと思います。
ではまた、出来れば早いうちに。
ういうい〜カコ氏待ち〜
GJ!!
GJ!!
ようやく折り返し地点を越した、のかな?
そういや保管庫の人は?
ぬーう?
441 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/27(木) 21:47:01 ID:KNm2qvWo
過疎
442 :
保管庫:2007/09/28(金) 01:18:40 ID:???
ご無沙汰です、いますよノシ
呼ばれたら出てくるくらいのアレで、すいません
41氏、カコ氏、投下お疲れ様です!
個人的にCSSの勉強をしておりまして
いつか保管庫をかっこよくしてやろうと目論んでますw
今月のガンダムエース見てたら、強化人間の副作用で頭髪の変色ってのがあってビックリした
カコ氏やるわw
カコ氏は何か【持って】いる
それがエースのエースたるところ
小説で、スティングがアウルを女の子みたいと思う描写があるんですか?
スティングが思ってるわけじゃなくて、描写としてならあるな。
それがどうかしたか?
保管庫さんガンガレ!
マダー
まさか次の新作ガンダムが放送されるまで続くとは思わなんだが…
職人と住人のしぶとさなのか…
しぶとさは兄さん譲りさw
SPA氏や393氏が消えたときはどうなるかと思ったが‥‥
初代スレの一番最初から粘りまくってくれた41氏、
妙のタイミングで現れた連合兵氏にカコ氏、新保管庫の人‥‥
皆のおかげだな
ほんと、兄さんらしいスレだ。
これからもまったりがんがってくれ
___トz-、___ 、、_
、ト!` ` ` `゙ヾ` `ヽ、_ 、
j` `゙1', 、
l ゙,ハ
l 、、l. l , ,、, 丶
ト,/ ヽゞ、' l l! j i i1 lイ
ゝ ` ゙`r―`''ー‐- 、 lヘ / /i
} ,' `丶、 ' z,,,__ r彡 ,'
j 、」 `'''´ `ゝ_, /
', l`-―――- 、 / /
r''''ヘ | ‐r;ァ=ミ、 ` ___ ! , '
|r 7 ゙l `゙''┴`` _,.z=、_``j/
{、 r ゞ┴ '`/}
ヽ__,、 ' // ありがとうよ
`1, , './ ぽまいら!
⌒、 ! ヽ 、_ _ ' /-'
ヽ! ヽ `‐ ニ‐''' , '
\ \  ̄ ,.、'´
\ , ' \
`−‐ァ 丶
今週末はどうのりきろうか
00でも見ながらコタツで投下を待つ
料理スレが落ちちゃったよ兄さん・・・
今からコタツってどこ住んでるんだ
まあ、板が祭になるようなら適度に保守レスして転落防止するしかないか
いや、本当にコタツは無いけどマターリ待つって事さ
襟足だけ伸ばして結んでネズミの尻尾みたいにチョロっとしてんの似合いそうだなw
懐かしいな、このスレ。
いまだに41氏が書き続け、新たにカコ氏まで登場してるのに驚いたよ。
完走まで頑張ってくれ!
カコ氏が現れてくれなければ、
いかに粘り強い体質のスレとはいえ今頃は落ちて消えてたかもしれん
絶妙のタイミングの参入だったよ
462 :
保管庫:2007/10/04(木) 20:41:42 ID:???
私のところはそろそろ出ますよー、コタツ。
前保管庫さんのところにあった1スレ目から
まとめているんですがものすごく混乱しますね。
どれがメインストーリー?とまとめてるんですが、
まともに読んじゃってすすみませんw
もし初期のころにあった絵を保存している方がいらっしゃったら、
保管庫の方まで送って下さるとありがたいです!
明日の00放送前後は多量のカキコ・スレ立てにより圧縮祭になると思われる!
スレ住人諸君!危険を感じたらすぐさま保守レスを行うように!
なお、嵐も板に来るものと思われるので、保守の際はsageで行うのが望ましい!
以上、健闘を祈る!
464 :
orz:2007/10/05(金) 16:06:18 ID:???
>>462 ranobeのUPLOAD板2にうpした、up37296.zipのSting.zipってやつ
解凍PASSはへこんだ時に使う英語小文字三文字のAA
465 :
保管庫:2007/10/05(金) 19:33:10 ID:???
>464
うpありがとうございます!保存出来ました
OOの日です
生き残れスティング
あげ
一応
バルバルバルバルバルバルーッ
ダブルオー、どうなんだろうね
思ったよりなんとも無いみたいだな。
登場人物多杉
W入ってます
乳美形長髪イケメン悟り乳岡部いさくコーラサワー
こんな感じですた
俺は兄さんがいるならどうでもいいや
ソレスタに兄さんとカオスがあったら
コーラサワー兄さんとオクレ兄さん……
共演させてみてぇw
模擬戦だってばよおおお
>>476 アレと組んでもまた世話のかかるのが増えるだけだな…
口癖が「やれやれだな」になりそう
28歳の面倒を見るオクレ兄さんw
そんな世話焼きのところがいいのさ
兄さんのやれやれの中には嬉しさとかもこもって聞こえる
自分の存在を兵器として以外に確認できる安心感というか
ええ話や
なけるで!
アフター兄さんは心に傷を負ってるのか…
バゴーン
でも一日一保守じゃあ放送日に落ちそうだから
警戒しないとな
コラ沢「てめぇわかってねーなっ! 俺はっ! スペシャル様なんだぞーっ!」
オクレ「あんの馬鹿野郎……真正面から突っ込むど阿呆がどこにいる!」
ドカーン
コラ沢「どはあああっ、ちっくしょーっ!」
オクレ「ほらみろ、あれじゃ的と同じゃねーか!」
コラ沢「ざけんじゃねーっ! 次は負けねーからなーっ! スペシャルで! 二千回で! 模擬戦なんだよおーっ!」
オクレ「……こんな奴と組めってのか、冗談キツイぜおい」
>>486を見て思った。このスレの兄さんってそれぞれいい意味で一人歩きしてるよな。進化っていうか
アフターのは口は悪いけどアクティブな感じで、再構築はいい意味で丸くなってる感じかな?
兄さん、一応ニコルやステラの兄貴分だったんだから、
人格改造受けてるとしてもそういう適性があったってことだよな
ニコルじゃなくてアウルだよ
もしオクレ兄さんがソレスタ五人目のマイスターだったら
まずデュメナスが狙撃で敵を混乱させ
キュリオスが一撃離脱でさらにかきまわし
エクシアが続いて切り込んでぶったぎり
ヴァーチェが重火でトドメ駆逐
で、カオスが逃げようとした奴を兵装ポッドでチクチクと……
うーんこれぞ役割分担!
491 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/09(火) 21:33:29 ID:8uA6ptQZ
人格改造なんてできたらまず他の二人をなんとかしてると思う
そりゃそーだな
493 :
保管庫:2007/10/10(水) 00:31:09 ID:???
保管庫、リニューアル終わりました〜!誰か褒めてくださいw
まだCSS勉強中でして、不具合が起きる可能性が高いです
面倒だとは思いますが、報告して下さいましたら修正します
これでやっと寝れます、おやすみなさい…
乙です。
幸せなスレだ
保管庫さんお疲れ様です!
筆が遅くてご迷惑をおかけしていると思いますが、
最後まであきらめずに頑張りますのでよろしくお願いします!
>>493 すげーGJ、めっちゃ感心した
職人さんもますますやる気が出たに違いないぜ!
499 :
カコ:2007/10/10(水) 23:04:51 ID:???
オクレばせながら、保管庫さん乙です。
これからも末永くお願いします。
遅くてゴメン
500ゲト
イラストキボン
ボンボンバカボン
バカボンボン
天才一家だ
ハーゼドンドン
西から昇ったスティングが
東に沈む
スティングスティングスティング
保守
とく
hosyu
ほしゅ
兄さんとロックオンは気が合いそうだ
チェケラー!
マッパチのごとく全国パチスロ行脚するコーラ兄さんとオクレ兄さん
オクレ兄さん
そろそろ投下がありそうな気がするぜおまいら!
気がするだけかもしれんが!
そういえばオリキャラにCVつけてるスレとかあったな
暇だったらネタに、と思ったがそれぞれ勝手にイメージしてた方がいっか
クロスボーン・バンガードかと一瞬思ったぞ
>保管庫管理人様へ
A-routeのSTAGE-0003とSTAGE-0040が抜けてますよ。
522 :
521:2007/10/18(木) 22:04:11 ID:???
>保管庫管理人様へ
度々失礼します。
A-routeのSTAGE-0030へのリンクが欠落しSTAGE-0031からSTAGE-0030へ飛びます。
また、STAGE-0031が欠落しております。
523 :
保管庫:2007/10/18(木) 23:02:01 ID:???
>521 >522さん
ご指摘ありがとうございます!修正しました。
これで見られると思います。
お手数かけてしまって、すいません。
521氏、保管庫氏共に乙&GJ!
525 :
521:2007/10/18(木) 23:25:07 ID:???
>保管庫管理人様
いえいえ。
お忙しいところ素早い対応、誠に恐れ入ります。
>524
お役に立てれば幸いです。
君達のオクレラブっぷりに乾杯
放送日捕手
なんか過去ログ見たら今の俺達って見てるだけだなあ
なんか案でも出さない?なんでもいいから
というても、何を語ればいいのやら
メインもアフターも話が進んでるから今の時点でキャラとか展開を考えても‥‥
うーむ
カオスってコンセプトがストフリと一緒だよな!
そ、そうなんすか
えーと、ガイアが地上戦、アビスが水中戦、カオスが宇宙戦・・・だったっけ?
だいたいストフリのコンセプトはなんなんだ
どっかで
ガンバレルストライクはストフリと一緒のコンセプト。って言われてたから、じゃあカオスもじゃね?
と思った次第であります
カオスは何か奇妙な胡散臭さが漂ってて好きなんだよな
ぺてん師カオス
カオス・ザ・ドジャー
オクレ兄さんのラーメン屋
ホッシュ
オクレとカオスは一心同体
「敵艦の撃沈には失敗、追撃不能にとどまる…だってさ。ダガー隊は何やってたんだよ!?」
リラクゼーションルームから食堂に向かってる途中、唐突にアウルが口を開いた。
「僕が戻った頃にはもう全滅してたんだぜ?」
アウルは尚も不機嫌そうに続ける。
目前で獲物を狩りのがした事は、よっぽどストレスになっているらしい。
「仕方ねぇよ、向こうは新型ばっかだしな」
「けど、あそこまで追いつめといて…」
「追撃不能にはしたんだろ?俺だって面白くはねぇけどよ…きっとネオも」
「…」
「まぁどっちにしても、これでおおかた今回の任務は終わりだ。それでいいじゃねぇか」
アウルはまだ何か言いたげな顔をしていたが、黙って口を尖らせた。
「さあメシだ。今食っとかねぇと肝心な時動けないぜ。まだ他のザフト艦がうろついてるかもしれねぇからな」
スティングは二人の背中に手をかけながら食堂に入った。考える事が許されない敵の声は、まだ彼の記憶から消えてはいなかった。
「どんな感じだ?こいつは」
「あぁ、オークレー中尉」
スティングが声をかけると、メカニックが向き直った。その眼前には悠然とカオスが立っている。
「もうずっと箱詰めだろ?退屈なんだ、機体の調整くらいは、自分で終わらせておきたいしな」
スティングは、今はグレーの愛機を見上げその足に寄りかかる。
「もう粗方の整備は終了ですよ、調整は地上に降りてからでも間に合うでしょう。特に問題はありません」
二十歳そこそこであろう男はスティングに向かって敬語で続ける。
「そうか、」
「あ、ただ…」
メカニックは背を向けたスティングを呼び止める。
「ん?」
「あまり乱暴に扱わないで下さいよ?大方のデータは取り終わったとは言え、まだ予備パーツもありませんし、地球に戻って解析しなきゃいけない部分もありますから」
男は苦笑いをしながら言った。
「わかってるよ。丁寧に使ってるだろうが」
スティングも苦笑しつつ軽率に続ける。
「ダガーのパーツで補強したんじゃ、動くかもわかりませんからね」
そもそも規格の違う連合のパーツでは、四肢の根本から変えてもバランスはめちゃくちゃになり、操作性も著しく低下するだろう。
「わかったわかった、被弾しなきゃいいんだろ?」
本来ならこのまま地球に降下するだけだが、万が一という事もある。予測は常に悪い方へしておけというのは、戦術における基本中の基本であり、ネオにも何度か言われた事だ。
「じゃ、引き続き頼むぜ」
「了解しました」
スティングは片手をあげ合図をすると、慣性に乗りエレベーターへと移動した。
ふと横目で他の二機に目をやると一緒に格納庫へ来たアウルとステラが各々の機体の前でメカニックと話をしていた。と言ってもステラは単にガイアの前で呆けていて、とても話を聞いている様には見えないが。
「まったく…あれじゃあ欠陥機に乗せられても文句言えないぜ…」
スティングはエレベーターの側面を軽く蹴り、慣性に乗ってガイアの方向へと戻って行った。
宇宙の静寂の中、彼等のいる宙域とそう遠くない場所では、刻一刻と地球滅亡へのカウントダウンが始まっていた。
544 :
カコ:2007/10/26(金) 21:05:08 ID:???
とんでもなく間が空いちまいました…
けど尻切れトンボにするつもりはないので、なにとぞよろしくっす
乙〜
カコ氏ある限りスレもあり続けるよ
乙!!
GJ&乙
おつ
Nice
種死は序盤のミネルバ・凸・幻視痛のバランスをうまく取れたら良かったのにな‥‥
カコ氏のSS読むとそう思うよ
だよな。
こういう(良い意味で)ほんのちょびっとの描写を見せるだけで、布線張ったり感情移入させたり出来ただろうに…
ネオの伏線とかステラの引っ張り方とかもう少し頑張ってほしかったな
やっぱ途中からキララクAAが幅利かせてきてからだなぁ…
後にフリーダムにカオスが切り刻まれるのかと思うと…
スティングは立ち位置的にやられなきゃならないキャラだけど…
アヌメではシンに倒された(その前にムラサメンにやられた時はどーしたもんかとオモタ)が、
シンじゃなけりゃアスラン、キラ、レイあたりにやられるだけなんだよな…
ルナマリアには倒されなかっただろうけど
もうちょっとでディアッカ路線にシフト出来たってのは聞く話だけどな
ディアッカはバスターが売れなかったからテコ入れでだっけか?
テコイレってやつだな
でもシンと和解して肩並べて戦うオクレってのもちょっと違う気もする
なんか嵐が頻発してるみたいだな・・・
もうしばらくは底のほうに沈んどいたほうがいいか
保守
保守
仕事帰りに電車でうたた寝してたら、兄さんが小島よしおになってオッパッピーしてる夢を見た
なんだかすごい得をした気分
チントンシャンテントーン
チントンシャンテントーン
三機の中で一番カオス地味
でもそんなの関係ねぇ
でもそんなの関係ねぇ
名無しに倒され一時退場
でもそんなの関係ねぇ
でもそんなの関係ねぇ
復活したけど即あぼん
でもそんなの関係ねぇ
でもそんなの関係ねぇ
ハイ!オックッレー!
なんか語ってくれ↓
実は俺、ヲチスレの住人なんだ……
00でも強化人間が出て来たね。またイッちゃってたけど
比較的まともなのは薬服用前の兄さんとギュネイくらいかな…
カリス
カリスってもしかしたら最後まで無事生き残れた唯一の強化人間か?
カリスはいいキャラだったね
オクレ、コラサワ、カリスの新幻視痛!
ステラ、カテ公、フォウの幻視痛
カコ氏待ち(アフターは期間空くのに慣れた)
571 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/07(水) 08:09:45 ID:xooavy+M
あ
あ?
アッー!
兄さんがホモだったとは‥‥
オクレ兄さんには正直生きてほしかった
かなわないのならばもっと敵として派手に散ってほしかった
兄さん
バンジャーイ
バンジャーイ
577 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/10(土) 20:02:08 ID:OqGXD/qd
スティングとコーラさんはよい友達になれると思うなw
ありえねえ
スティングは種の清涼剤(いい意味で)になってほしかった
なんかオークレー
連合兵さんは生きてる?
保守
スティングはディアッカのような役目を負ってほしかった
だけどシンたちと仲良くなるスティングはなんか見たくない気もする
きっとすごいツンデレだろうなw
「別に俺はテメエを許したわけでも、仲良しごっこがしたいわけでもねぇ」とか言いそう
「はやく行け!お前はしなきゃならないことがあるんだろ!」的な台詞は絶対あるな
人はそれを死亡フラグと言う…
悲しいことだが、兄さんはやっぱり「死」を本編中に迎えるほうがしまっていいんだよなあ
最終決戦でシンのためにラクシズ足止めをはかるスティング、そこにムネオアカツキ参上
「カオス!?まさかスティングか!」「あの金色、ドラグーンを!この感じはネオ!?」みたいな会話アリ
一応謝るムネオにステラやアウルのことを問い詰めるスティング
「すまん俺にはやらなければならないことがある、せめてお前は俺の手でカタを」などとムネオ手前勝手な電波発言
結局カオスは善戦するもアカツキにボコられ「へへ…俺の…」でスティングあぼん
嫁脚本だとしてもこんな感じかね
まあよくってそんなもんか…
ムネオって操縦うまかったっけ
なんだかんだ言っても兄さんは種割れなしのアスランとなら互角だったからな
しかし、つくづく痔は幸運なキャラなんだな
痔「どうして出番が貰えないの?
俺はいつ活躍するの?」
オクレ「続編で空気だろうと見せ場があるのが羨ましかった…
俺はこのデストロイで全てを凪ぎ払う!」
痔「おまえが踏み台になってくれるなら…俺は!」
オクレ「お前って奴はーッ!」
ぶつかり合う破壊(者)!ガンプラ!
そういやデストロイもバスターも和訳したら破壊、だっけ
バスターはプラモの売り上げがよくなかったからテコ入れでディアッカ死亡回避AA行きになったんだっけ?
個人的に種ガンではバスター好きなんだけどね(射撃特化が好き)
五万円カオス
緑の機体は危ないなw
デュナメスにも頑張って頂きたいものです
__v`ヘ_ \
γ'  ̄ ̄ `~'''-、,`、 ヽ
, " `> ´ .....::::::::::::::::::::...... ゙ Y) ..::!
./ ,/ .....::::::::::::::: :::::::::::::::::::::...... 2⌒!::::::/
.! ./ .::::::::::::: :::::::: .::::::::::::::::::::::::::`.く,ンヽく
! / .::::::::::: .::::::: .::::::::::::::::、::::::::::::、:ヒ>.::::|
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……?
ビビった、ついに来たかと思った
「……」
少女は目覚めた。
いや、目覚めた、と思った。
「……」
視界にあるのは、全てが溶け込んでしまったかのような闇。
確かに、目蓋を開いたという実感がある。
あるが、瞳の奥に何も飛び込んでこない。
白い雲も、緑の草も、青い空も、何も、何も。
「私……?」
少女は口を開いた。
唇と舌は動いた。
しかし、これも音となって自らの耳に届いてこない。
身体の内側に、波動となって伝わっていくのを“感じた”のみだ。
「……」
右手に力を込めた。
肘が曲がったような気が、する。
左手の指を握り締めた。
指が動いたような気が、する。
「……わ、たし……」
誰もいない。
何も反応しない。
何も見えない。
何も触れない。
「……私、は」
さらに、少女は言葉を紡いだ。
声にならなくてもいい、自らの名前を口にすることで、
この深い泥沼の底に沈みきってしまったかのような自分を解放しようとしたのだ。
「……」
だが、そこで少女の舌は止まった。
「わたし、わた、しは……」
自分の名前、それが出てこなかった。
思い出せなかった。
「私は、だ、れ……?」
表現し難い何かが、心の奥から湧き上がってきた。
絶望、不快、安息、焦燥、歓喜、様々な感情が入り混じったスープのような何かが。
「だれ……」
涙が一つ、こぼれ落ちたように、少女には思えた。
◆ ◆
テーブルの上のコーヒーカップから、白い湯気がうっすらと天井へと昇っていく。
芳醇な香気が部屋にいる全員の鼻に届くが、誰もカップを手に取ろうとしない。
コーヒーを淹れさせたルヴィアにして、腕を組んだままだ。
熱いから、ではない。
何故か、手が伸びないのだ。
「結局、何も進展なしか」
「ま、ぶっちゃけるとそういうことだね」
「情報の欠片もねえってのは、正直キツいな……」
バシムは溜め息をつくと、壁に背を預けた。
そして頭に巻いたバンダナを外すと、モジャモジャの髪を掌でかきまわす。
「焦っても仕方ない、わかっちゃいるんだが」
ケープタウンに行け。
キリマンジャロ戦の後、“情報屋”が繋いできた最後の手がかりが、それだ。
『REPAIR』の持てる力を駆使して、南アフリカ統一機構の内側に潜り込み、ケープタウンの側に取りあえずの“仮本営”を置いた。
そこを中心に、時にはスティング自らが街に出張って探りを入れたのだが、しかし一向に事態は転がらなかった。
「ドコ行っちゃったんだろうね、あいつら……」
ここでようやく、ヤヨイがカップを手に取った。
だが、持っただけで、口をつけようとはしない。
「船をカッパらってったんだぞ、そうそう簡単に身を隠せるわけねぇよ」
「俺たちと違って派手だもんな、何しろ機動艦だ」
スティングたちが追うべき相手、アルトゥーロ・フェルディナンテスとその一味は、
キリマンジャロの一件以後その消息を完全に絶っていた。
「最新のアルカセット級が三つ、そんなものが大手を振れるはずがない……」
『キリマンジャロ・ラウンド』と最大手の通信社が名付けた争いは、一ヶ月経った今も各地に波紋を残している。
南アフリカ統一機構はテロリストの仕業であると早々に表明を出し、
アフリカ共同体はそんな南アフリカ統一機構の姿勢を非難、徹底解明を要求した。
大西洋連邦他、連合を構成する各国家もアフリカ共同体に追従したが、
事件の規模を考えれば、不気味な程におとなしいとも言えた。
調査委員会を設立して南アフリカ統一機構への内部監査を行うべきだとプラント、オーブの二つが主張したが、
これを南アフリカ統一機構は頑なに拒否、連合も今のところ主導権争いを懸念してか同調は見せないままに時が過ぎている。
スティングたちからしてみれば、キリマンジャロにはザフトの艦も大西洋連邦の艦もいたことを確認しているので、
そういった各国の態度は馬鹿馬鹿しいの一言だったが。
「スポンサーにも協力を仰いでいるところさ。先手を打てるだけの材料が揃えばいいんだけどね」
いっそ持っている情報とデータを全て開帳してやろうか、とルヴィアは思わないでもなかったが、
確実と言える物的証拠がまだ圧倒的に足りていないのも事実だった。
スティングが持ち帰った例のMS自動操縦プログラムはかなりの価値があるはずなのだが、
それ一つでは全てを白日の下に晒すにはあまりに弱いと言わざるを得ない。
画像や情報屋から手に入れたデータは、いくらでも揉み消しが効く上に、逆に相手に利用されかねない。
火を起こしたはいいが風向きを調整出来なければ自らを焼く羽目になるだけであり、
スティングとルヴィアからすれば、それだけは避けたいところだった。
「奴らは遠くへ行っていない、それだけは間違いねぇんだ……」
スティングもカップを持った。
熱いのを承知の上で、グビリと喉の奥へと漆黒の液体を流し込む。
それを見てルヴィアが眉をしかめたが、それはスティングが火傷しないかを心配したのではなく、
コーヒー好きとしてその飲み方が許せなかったためだ。
「プラントやオーブの衛星も行方は捉えてきれてない、となると、南アフリカ統一機構のどこかにいるはずなんだ」
「連合が雁首揃えて裏で手を組んでない限りはな」
「そんな可能性ってある?」
「……ないだろ、連合は一枚岩じゃねえ。むしろ隙があれば出し抜いてやろうと考えてるところばっかりなんだぜ」
「しかし、完全に追尾出来ないってのはな……。アレか? 例の“組織”とやらの力か?」
「全部が全部ってわけじゃなかろうがな、多少は噛んでる可能性もある」
「都合の悪いことは蓋をするのが政治家のオエライサンの仕事さ、そして仮面被って腹の探り合いもね」
大西洋連邦と円卓の騎士の両方の事情を知るハザールがもしこの場にいたなら、「その通り」と頷いただろう。
事実、大西洋連邦の一部の政府・軍事関係者は円卓の騎士の尻尾を掴みつつあるし、
円卓の騎士は計画遂行のためにまだ舞台の袖に隠れておく必要がある。
それぞれの思惑が、複雑に絡み合っているのだ。
「ケッ、今のところはアルトゥーロのクソヤロウの一人勝ちか。胸糞悪ィぜ」
コーヒーを飲み干すと、スティングはカップをテーブルに戻した。
スティングの言う通り、キリマンジャロの戦いはアルトゥーロが一人得をし、それ以外の陣営は全て泥を被った格好になっている。
『REPAIR』は最後の局面でアルトゥーロを出しぬき、スティングを取り戻した。
かつ、アルトゥーロの真意の一端に触れることも出来たが、帳尻を合わせれば結局はマイナスになるだろう。
円卓の騎士はアルトゥーロに裏切られ、さらに計画にとって貴重な“材料”まで持って行かれたのだから、収支的には最もダメージが大きいかもしれない。
南アフリカ統一機構もまたアルトゥーロにいいように踊らされた挙句、
大西洋連邦その他の連合構成国、プラントに介入の糸口を掴まれてしまうという大失態。
大西洋連邦は『モルモット』を使うも見返りは少なく、ザフトは現場レベルで翻弄され……。
「モヤモヤしっぱなしだね。全てを繋ぐ鎖があるはずなんだけど、それがどんなモノかわからない」
ルヴィアは頭を左右に小さく振った。
円卓の騎士とアルトゥーロについての情報がもう少し手元にあれば、
聡明な彼女は一連の事件の背後にあるものを完全に察知するとまではいかなくとも、見当ぐらいはつけれただろう。
「アル何とかって奴の狙いが何なのか? “組織”ってのは一体何なのか? 南アフリカ統一機構は何を企んでたのか?」
だが、現状では推測、それも相当あやふやな推測の域で打ち止めだった。
強引に答を導き出そうにも、そもそも数式すら組むことが出来ない。
足していいのか引いていいのかさえわからないのだ。
「情報屋には繋がらない、聞き込みも効果が薄い、『REPAIR』の力も届かない……」
「今のところ、劇的に事態を変え得る可能性があるのは、たったひとつか」
「……あの子のこと?」
「ああ」
メイ・ブラックマンという名の少女は未だ意識を戻していない。
アルトゥーロの陣営にいた彼女なら、何かしら裏の事情を知っている可能性がある。
「過度の期待をかけすぎるのも何だがな……」
「何だ? さっきは引きずり起こしかねん勢いだったのに」
「そりゃあ、な。気つけ薬をぶっかけてでも目を覚ましてぇのはやまやまだけどよ」
「だけど?」
「知ってることに価値があるかどうかは、また別ってことさね」
スティングが口を開く前に、ルヴィアがバシムの問いに答えた。
苦労して蔵を開けても中がカラッポ、ということも十分に考えられることだった。
「ねえ、あの子さ」
「ん?」
「何で……あっちにいたんだろうね。身体を弄られて、MSに乗らされて……」
「さて、それこそ、あいつに聞かなきゃわかんねぇよ」
四人は黙り込んだ。
コーヒーの残り香が、エアコンの風に乗ってふわりと渦を巻く。
「とにかく、今はきっかけが欲しい。ここで何時までもチンタラしてるわけにいかねぇからな」
「……次の一手が、私たちの運命を決めるかもね」
「ふん、運命ね」
テーブルの上のカップ、空になった自分のカップを、スティングは人差し指で弾いた。
カップは小さく震え、チンと澄んだ音が室内に響く。
「俺の嫌いな言葉だ」
スティングは三人に背を向けた。
そして、ドアを開けると部屋から出て行った。
◆ ◆
「……」
少女は目覚めた。
眩しい光が瞳に飛び込んできて、一度開いた目蓋を閉じた。
「あ……」
瞬きを数度、少女は繰り返した。
徐々に明るさに慣れ、周囲の光景がぼんやりとながら像を結び始めるのがわかった。
白い天井と、柔らかい光を放つ電灯。
その二つが、目覚めて最初に彼女が認識できた“モノ”だった。
「……う、ん……」
少女は身体を起こそうとした。
だが、まるで磔にされたかのように、ピクリとも動かすことが出来ない。
と言うより、手足が意思に従わない。
首から下の神経と筋肉が全て切れてしまったかのように。
「ここ、は……?」
ゆっくりと、視力以外の感覚器が意識に追いつきつつあった。
ピ、ピ、という電子音が、一定の間隔で耳に届いてくる。
「ど、こ?」
少女は舌を動かした。
言葉を紡ぐことは、今の彼女が出来る唯一にして最大の行為だった。
自分が自分である確認を、無意識のうちに行おうとした。
「……わたし」
しかし、少女の口は止まった。
わからなかった。
何を言っていいのか、わからなかった。
自分に何が起こっているか、どうしてここにいるのか。
疑問は心に湧き続けるが、それを音声にすることが出来ない。
いや、それだけではない。
自身の置かれた状況を塗り潰す程の、さらに大きな疑問が、少女の舌を麻痺させている。
「だれ……?」
無論、返答があるはずもない。
聞こえてくるのは、無機質な電子音だけ。
「わた、し……」
ポロリ、と涙が一粒。
少女の瞳から零れおちた―――
遅くなって本当に申し訳ありません。
さて、そろそろ展開を動かしていかないと……。
GJ!!
まだまだ続くな、これは
このままだとスレとして三度目の正月を迎えそうだ
初代スレが始まった時はここまで続くとは思ってもなかったが・・・
全力で保守
つうかスティングの絡みのスレここしか残ってないのか
カコ氏まだ?
マーダ神殿
保守
おお41氏来てたか
乙&GJ!
カコ氏待ち
保守
>>267 遅レススマソ
キラかシンの味方ってどういう経緯で?
やっぱどっかで拾われてか脱走してだろうな
あの尺じゃそんな時間なかっただろうけど
ユリカゴは精神を弄くるものに見えたけど、ステラはなんで衰弱したんだろうか
>>620 精神調整のほかに薬物強化も受けてたからじゃないかね
一定期間摂取されなかったら体に異常が起こって衰弱するようになってたのかもしれん
酷な言い方ですまんがエクステが捕虜になったら本編みたくサンプルにされる可能性もあっただろうし
ワカメ議長なら「連合の非道」のひとつとして
強化人間が病室で錯乱する映像をお得意の演説つきで流すかもな
ありうるな
でもだったら投薬するシーンも入れておけと言うのに…
…只今皆さんに見ていただいた映像は、ショッキングなものであったでしょう。
中には不快な思いをされた方もおられるかもしれません。
ですが、これは目を背けてはならない事実なのです。
この映像の少女は、MSに乗っていた、いや乗らされていました。
地球連合のパイロットとして、です。
彼女には後天的に様々な処置が施されています。
記憶を人工的に組み替え、薬物を投与され、心をいじくられ…敵を殺すマシーンになるような処置が。
連合はこういった強化された兵士を堂々と戦場に投入してきたのです。
彼等は言います、コーディネイターは人の道を外れた悪魔的な存在だと。
ならば、彼等はいったいなんなのでしょう?人を改造して戦争の道具にしている彼等は?
悪魔的な存在どころではなく、悪魔そのものではないでしょうか?
私はプラントの代表である以前に、人間としてこのような所業を断じて許すことはできません!
今日この映像を放送いたしましたのは、私と同じ怒りを皆さんにも感じて欲しかったからです!
少女の身を案じて、放送を思い止まるように提言してきた者もいました。
ですが、やはりこれは全世界の方々が知らねばならないことてありましょう!
今までも、今も、これからも!彼女のような悲惨な境遇の人間が連合の駒として使い捨ての道具にされている!
そして連合の裏にあるロゴスはそれを推進している!
許されることでは決してありません!
私は断言します、悪虐な連合、非道なロゴスこそが人類の敵、倒すべき存在なのだと!
この放送をご覧になられている皆さん、自身の良心に照らし合わせてみてください。
そうすれば、必ずや私と同じ思いを抱くことでしょう!
どうか皆さん、お力をお貸し下さい!
共に手を取り合い、人類の真の敵を打ち倒そうではありませんか!
こんな感じかね
はにゃー
ふんがあああ
ぶるわあああああ
保守
カコ氏マダー
過疎スガンダム
管理人さんはご無事ですか?
保守
スティング
スティンガー
スティンゲスト
別に深い意味はない
ガイシュツだぞw
指輪物語の主人公が親戚から貰った剣が、stingerじゃなかったっけか?
和訳だと「つらぬき丸」かなんかで。
スティンガーという名前の競走馬もいたな
牝馬だったけど
637 :
保管庫:2007/11/29(木) 18:47:57 ID:???
少々風邪気味ですが元気な保管庫です。
カコ氏、41氏乙です!最新まで更新致しました!
風味堂の「おかえりなさいが待っている」が日常の兄さんぽいなと思ってます。
こんな風にすごしてほしかったなぁというか…。う〜ん。
乙
まったり頑張ろう
無事でよかった。
保管庫氏、41氏、カコ氏、連合軍氏、みんながいてのこのスレだからな
スレ落ちのペース半端ねぇ
こまめに保守が必要だな
特に放送日の土と休日