>>428 途中で視点が切り替わっているので一行あけないとむしろ分かりづらい。
この短さでわざわざ視点を変更させるのは避けるべきだと思います。
431 :
428:2007/04/20(金) 01:18:13 ID:???
>>430 2部構成で進めていましたが、人物や表現をハッキリ細かく書いていると
何か違う気がしたので、暈した表現と推敲で削っているうちに短くしました
わかりやすくしたつもりもないし、視点を変えるのも当初の予定通り。
一人で独白で終わると普通に病人のたわごとで終わっておかしかったしね
むしろ、わかり難く暈して書いてるんだから。
でも、満足する出来でもないので。所詮、大病を患ったこともない、
MSに載ったことも人を殺したことも無い、描写やリアリティに掛ける
もっと症状に変化が出ているはずだし、急性に変化していてもおかしくない
やっぱり迷っているとダメなんだね
もっともっと、つきつめて狂気に自分を追い込まないと、納得がいくものが
出来ないのかもしれないな、次がんばるよ。
キツイ言い方をあえてするけど…
狂気をつきつめる前に、中学生が誰かとだらだら話をしているような文章を改善した方がいいと思う。
それから、わかりやすく書いたつもりもないというのは、読み手に対して失礼ではないだろうか?
書き忘れた。
次もがんばれ!
>>430 文章がユニークだね。
狂気を突き詰める前にしなきゃいけない事は山程あると思うよ。
一つの文章に〜ので、〜のでって入ってたりするのは狂気的だと思うよ。
普通はそんな悪文は書かないもん。
ですます調の使い方が間違っている所が沢山ある所も狂気的だよ。
こんな文章書けるのは最早一種の才能だよね。
……取り敢えず頑張って!
435 :
430:2007/04/21(土) 21:13:42 ID:???
え……私?
ワラタw
お題のルールがよく分からん。
お題に沿ってかけばいいのはわかるが。
単発でOK?それと出来れば今のお題を教えてください。
単発でもOKです。お題は
>>412に書かれているものから適当に選んで書きます。
今は多分「趣味」。複数組み合わせてもOKです。
内容を自由にしたい人が『35行』のお題を使うという感じです。
>>438ドモ、暇ができたらやってみるかな。批評はありがたいし。ただ携帯がなあ……PCツカイテ
「ごめん……シンっ私……」
俯きながら言葉を絞り出す同僚にを見て、思わず何故このようなことになってしまったのか考えた。
「シンってさ。ピンクの携帯大事にしてるよね」
ことの発端は、ふと思い出したかのように呟いた同僚の何気ない一言だった。
「え? あー、いや、なんていうか」
しどろもどろに、曖昧に答えながら、少し胸が締め付けられるのを感じた。誰にも触れて欲しくない古傷、というものか。
オーブでの、最後の思い出は一言で表すならばーー無力。だろうか。胸糞悪い。今自分はどんな顔をしているのだろう。
「どうした。気分が悪いのか」
整った風貌の同僚が声をかけてくる。駄目だ。ボーっとする。
「あー、そう、かもしんない。ちょっと休むよ……」
初めてじゃない気分。脳裏に両親と妹の笑顔が浮かび上がる。反転。千切れた腕。周囲にこびり付いた血。炎。赤。赤ーー
反転。上空を飛び交う白と青の機械人形。自分の声。
ーー死んだ。誰が。家族がーー
やめてくれ。黙れ。
ーー死んだ? 誰が、家族が、殺された、コロ、さ、殺され、た? 何もしない。しない。弱い、いーー
黙ってくれ……
ーー見殺しにしたーー
黙れ。黙れ。黙ってくれ……っ!
イメージが消える。しつこかった自分の声も。目を開けたら医務室の天井が見えた。ボーっとする。
「目が覚めたか」
声がする方へ首を向けると、そこには同僚ーーレイ・ザ・バレルがいた。
声を出そうとするが、出ない。少し置いて、レイが話し出した。
「お前は食堂で倒れた。過労らしいが……何があったかは、聞かないでおく。だが、忘れるなよ」
レイは数瞬間を空けて、
「俺達はおまえの味方だ」
どういうことだろう。もう一度声を出してみると、今度は出た。
「それって……」
自分でも分からないぐらい声は震えていた。
レイは微笑むと振り返って手を挙げた。足音がする。もう一人の同僚の姿が目に映った。ルナマリア・ホーク。何故か暗い。そして今に至る、と。
「ど……でうしたんだよ、ルナ?」
「私がシンの……妹さんの……」
何故? そう疑問に思って、次の瞬間には理解した。レイには知らせていたのだ。マユのことを。
だが、謝らなくてもいいだろう。形見のこと言われたぐらいじゃ死なないぞ。大体これは過労のせい。
「そんくらい気にしなくていいよ」
あー、昔のことだし、なとも付け加えた。
だが……彼は勘違いをしていた。もっとも、すぐ気づくことになるのだが……
ルナマリアの表情が明るくなる。
「良かった……みんな気にしてないからね。別に妹さんの画像四六時中眺めてるのが趣味でも、独り言を言うことが多くても、友達だからね」
……は?……へ?……あー、殴っていいですか?
私がマユの画像を見るのが趣味と、私がシスコンだと、私が危ない人だと言いやがりましたね。
「ルナ、そっとしておいてやれ」
レイさん。あんた顔に似合わず考えてることが酷いですよレイさん。
おまえだけは信じてたのに……
よく見れば何時の間にか現れたアスランさんやヴィーノやヨウランや看護師さんまで同じような目で見てきた。死にたいんですが。
「それにしてもシンにそんな趣味があったとはねぇ……」
「好みや趣味は人の自由だからな」
「そうだぞルナマリア。人の趣味にとやかく言うもんじゃない」
これは恐らく神のイタズラだ。いたずらっ子だなあ神様は。叱っちゃうぞ〜!
誰か助けて、悲しくて死にそう。まあとりあえずアレですか。せめて、叫ばせて。
「んな……んな趣味もってねえぇ!!」
ミネルバの医務室に少年の声が木霊した。
しかし、あの声と悪夢のような映像はあれ以来出なくなった。
まるで見計らったかのように、だ。彼は、吹っ切れたのかもしれない。新たな友との繋がりによって、あの悪夢から。あの後悔の海から。
終
あー、まるで落書きだこりゃ。
ボロクソにお願いします。
>>442 最初は皆下手くそなんだぜ?
腐らずに黙々と量こなしてけば上手くなる。とオレは妄想してる。
>>441 粗削りで酷い出来だ。しかし面白い!何か光る物がある!
ーーではなく──を使ったほうがいい
>>443 分かった。頑張って努力しつつ妄想するよ。
>>444 やっぱり酷い出来でしたか。3時間の突貫作業のせいかもしれない。それでも面白いって言ってくれてありがとう。
>>445 あーその点はすみませんでした。携帯に不慣れで見分けがついていなかったものでして……。以降直していこうと努力していきます。
>>440-441 あれ!?毎段落一マス空白空けしたはずが空白消えてた……?
投稿の際にミスがあったかも……。申し訳ありません。
>>447 もしや半角スペースでは?全角スペースにするといいと思うよ。確か。
449 :
441:2007/04/22(日) 13:04:34 ID:???
>>448 あー本当だ。面倒で半角スペース二つで済ませてたっぽいです。いやはやどうもです。
それやんなくてもいいよ、意味ないから。
あー横書きの場合はそうらしいですね。でも、ま、これは癖みたいなものなので見逃して下さい(汗
保守
保守
書き手がいなくなってすっかり廃れたな、保守
シンとアスランがキラを相手し、レイとルナが奇策を持ち合わせてバルトフェルドを相手する電波が流れたけど
ハイネの死亡後は虎宇宙いっちゃうんだよな
それに考えてたのだとルナレイVS虎戦には崖が必要で、ムラサメ小隊がAAにいてオリキャラの乗るバビ小隊がミネルバに必要だった……
しかもお題に当てはまらんので苦しいな……大幅修正したのを書いてるけど……いつになるやら
奇数日にお題提出して投下すれば(・∀・)イイ!!ンだよ
>>456d
まだお題投下OKだったのか。てっきり……
つまり自分の書きたいようにお題投下するのもOKということか
それはジサク(・∀・)ジエンの一種?
冗談だよw
推敲してたら面倒になって半ば投げ出してるし
保守
保守
保守
過疎ってきたなあ・・・
464 :
35行空白行なし:2007/05/04(金) 01:00:44 ID:+WixMhwJ
目当ての貨物船は埠頭の岸壁に、どっしりと腰を下ろし出向を待つばかりだった。
貨物船のタラップを登りきり、デッキに両足をつけ、急角度のタラップの感触から離れたのを
確かめるように踏みしめると、船長室に向うべく年端も行かぬような甲板員に声を掛ける。
「船長室はどこかな」
若い甲板員に案内されながら船長室に通された3人は、海の男らしく鍛えられた肉体を、肩の
徽章と白の船長服に相応しく、日焼けした精悍な顔と鋭い眼光に威圧されながら船長と対面した。
「本船は差し押さえられました」
執行官が高らかに宣言すると、船長は苦虫を噛み潰した表情を一瞬浮かべたが、海の男の威厳
をスグに取り戻し、毅然とした態度で国籍証書を差し出す。
執行官、弁護士そして、オーブ首長国、自治省に出向中のレドニル・キサカは何度目かの儀式と
もいえる場に立ち会った。
ロゴス残党の勢いを削ぐべく、彼等企業がチャーターした船舶の油代金の譲渡を受け、担保権
を上回る効力を持つ先取特権を行使し、主要メンバーの企業に圧力をかけていた。
もちろん、これ以上ないほど合法的に、且つ最大限の効果を得るべく腐心していた。
北大西洋連邦の経済を握るロゴスを敵に回す以上、彼らのロビー活動などの政治的なプレゼン
スは侮りがたく、各地域に穿たれた残滓は想像以上に力を温存していた。
各地に残るロゴスの残党。その中でも急進的な反コーディネイターを叫んで憚らない勢力を押
しとどめるのに腐心していた時、このアイデアを聞いたときは、正直驚きを隠せなかった。
船舶を押さえることによって積荷を押さえてしまう。それによる差し押さえの権利は、他の誰
よりも強い効力を及ぼす。
納期に間に合わない積荷は企業の信用を損なわせ、何度も続けば保険で対応できた範囲こえて
保険料率の跳ね上がりを招くか引き受けを断られる。保険に入らない積荷などまともな船主は倦
厭するようになり、企業活動に少なからぬ影響を及ぼす。
まさにコロンブスの卵、コペルニクス的発想と言うべきだった。
――腐っても鯛。
我ながら云いえて妙だ。とキサカは脳裏に浮かべながら、目の前で続く引渡し事務に意識を戻
しながら、罪のない船長に胸のうちで謝罪しつつ船を後にした。
「Mr.キサカ。成功おめでとうございます」
弁護士が、成功の喜びを口にしながら差し出した手を硬く握り。キサカも、ここに到るまでの
苦労を思い返し感謝の言葉を告げる。
「先生。そして執行官には、ご苦労を掛けました」
「ハハッ、だいたい最後の執行は土壇場と相場が決まっておる」
「連勝が伸びたことは行幸ですよ」
少壮の弁護士と老執行官を交互に見ながら、キサカは笑みを浮かべ硬く握手を交わすと、次の
仕事が待つ場所へそれぞれ帰っていった。
別の長編で書いている部分を書き直してみました。説明が足りないかも
>>464 アニメ本編ではなかなか見れない、キサカが活躍する話ですか。
ロゴス系企業に打撃を与える為、彼らの息のかかった民間船の積荷を
強権で差し押さえてしまうとはキサカの旦那もなかなかワルですね。
…なぜか政府公認の海賊と言う言葉を思い出してしまった。
ウケ狙いのネタではなくちょっと渋めの話だった所が個人的に気に入ってます。
やっぱ色んな発想とストーリーが見たいですもの。
表現上で少し気になったのが、3人で船に乗り込んだという表現が1行目でなく
やっと5行目で初めて登場し、主人公のキサカの名前がでてくるのが10行目だったので
最初に読んだ時はちょっと混乱してしまいました。
「あっ3人で来てたんだ!」と、あわてて脳内アニメを修正したり。
船長の描写も彼の身体特徴を先にくわしく述べて最後に名前を出しているので
最初は誰の身体特徴をいっているのか少し解かり難かったです。
鍛えられた体が先で船長服が後なので、この2つを順序反対にするだけでも
船長を早めに特定できると思います。
読者は何も知らない状態で読むので、誰と誰が登場しているのかという表現は
出来るだけ前の方に持って来たほうがいいんじゃないかなと私は思いました。
466 :
464:2007/05/05(土) 21:12:45 ID:???
ありがとう。
長編と違って纏めるの難しい、だから練習になるのだけど
指摘された点は長編に活かす様にします。
保守
テスト
保守
ムウ・ラ・フラガは、飛行訓練の後に呼び出さた士官室のドアを前に、ためらいの表情を滲
ませながら、襟元を直し終えると思い切って告げる。
「ムウラ・フラガ参りました」
――入れ。
凄みのある声がドアを通して、フラガの体を圧する。
「失礼します」
フラガは背筋を伸ばした姿勢を保ちながら士官室に入ると、敬礼したのち直立不動になる。
「フラガ、実に勇敢な行動だった。――だが君がすべきなのは、基地に帰還して後続の部隊に
任せることだった」
基地指令官は、フラガをひと睨みすると言葉を続ける。
「幸いにも残り少ない燃料で、所属不明機を追い払って生還できたが、あれはお前のものじゃ
ない納税者のものだ。一つ違えば、お前の給料で払いきれない何倍もの損を抱えるところだ
った」
フラガをまっすぐ見ながら、指令官はフラガの過去の行いを何一つ間違うことなく告げる。
「リーダーを降ろされること3回。私が謹慎処分にしたのが3回。それに将官のお嬢さんと問
題を起こしたのが2回。――首が繋がっているだけでもありがたいと思え」
「ハッ、ありがとうございます」
フラガは正面を向いたまま、悪びれる様子もなく返事をする。
「いい加減にしろ!! フラガここに何をしに来たんだ」
「祖国に貢献したいのであります。そして、地球連合軍随一のパイロットになりたいのであり
ます」
司令官は呆れた表情を浮かべながら、机の上の書類にサインをしながら話を続ける。
「利いた風な事をぬかしおって、確かにお前は優秀なパイロットなのかもしれん。だがお前の
才能を理解できないものには危険すぎる」
話しを切ると、サインを終えたペンを無造作に置き、書類をフラガに手渡す。
「頭の痛いことだが、お前に最高のチャンスをやろう。この隊からミラマーに誰かを派遣する
ことになった。お前は5週間で世界最高のパイロット達と渡り合い技量を磨きあう」
フラガは渡された書類を慌てて読み直す。
――トップガン
「いいか、これだけは肝に銘じておけ。向こうで何か問題を起こしたら、一生退屈な国内便の
パイロットだ」
「ありがとうございます」
フラガは入室した時とは、打って変わった弾んだ声で返事をする。
――以上だ。幸運を祈る。
司令官に笑顔で送り出された先に、過酷な訓練が待っている事はフラガは知る由もなかった。
トップガンは閉鎖で今はないけどね。そこはご愛嬌で補完してください。
フラガと呼び捨てるより、階級をつけたほうがいいとオモタ
保守
保守
_,、、、、、、、,_
,riTl|l.il|..ll..|ll.i..lli、
ril l!|.|l|.l||!.l|.|l|lil.l|l|l
||l!i!|州l|l|ll||lllミillll|l|
!|||ラ''' '´!|ll||l!lソ|||l|| こ
`t'_,,,ヽ i´l州 の
゙iー '' /i',ノ'゙入 荒 ス
`ー'、´ /,r'´ ,>、 れ レ
,イy' / /,r ヽ, 見 て
,r'// / /,i' ' i ゙、 え い
/,/li,/ ,/,i',i' ,r ,r7' ヽ,i. 奥 る る
〃,//l/ .// ,' /'´ / ハ. が が. よ
/,' / l./ ,i'i l// / / l 深 う
/ ,i ,i ,!/ ,i' l // ,/ ,/ l. い 案. に
,/ l l i l./ !i .l / _,/ / l! . ・ .外
,r'=‐、_ll_!j'_,_、-‐、‐' __,,. !l. . ・
/ノ /´/ ``ヽ、 ` ``''''"´ ,! l ・
/´ ,/-/ `` ``ヽ、、___,, i l
/ ,.イl / ,.r‐ ``ヽ、,__ ,! ./!l
/ jly' - '´ i i !.|
保守
「暫定議長が?」
「プラントからの至急報です。心臓発作だそうで」
なんて事だ。デュランダル議長の後を継いだ副議長も心臓発作で僅か2ヶ月で倒れ、そして今度も。
「暗殺、じゃないな?」
「でしょう。今、プラントを混乱させても誰も得しません。純粋に過労かと」
そりゃあ過労にもなる。暫定議長だった男は元は水循環システム管理局の局長で、現状を大過なく維持
するならともかく、戦後交渉となると荷が重い。
前任者と歌姫が好き勝手放題やった後始末は、誰かがやらなければならない。そしてプラントは、
責任感のある人材を片っ端からすりつぶすかのようだった。
「連中、もう少し議長職の権力を複数分散する気がないのか?これでは次も焼き切れるぞ」
「コーディはテクノクラート独裁に慣れきってますからね。じきに学習するでしょう。それまで何人、
犠牲が出るかは判りませんが」
「そう悠長に構えてもいられん。我々、赤道連合は貧乏な事でも有名なんだ。さっさと戦後世界が安定
して貰わんと、国民を食わせるにも事欠く有様だ」
そう言って壁の地図、橙色に塗られた祖国に視線を流す。暴動、貧困、ゲリラ、疫病。橙色がいつ血
の朱色になってもおかしくない。
「で、赤道連合としては?」
「動けるものか。うちの影響力など皆無だ。インド方面軍、難民救済とゲリラ討伐に善戦しとるが、彼ら
に報いたくとも振る袖もない」
前線から届く、1機でもダガーを、の悲痛な叫び。だが、中古捨て値のMSすら、今の祖国には重い。
「忌々しいのはオーブです。ジャンク屋どもが無節操にザフト製MSを売るせいで、戦火が収まらない。
しかも、首魁のマルキオはオーブで聖人づらして崇められて」
部下が憤るのも無理はない。オーブのような無茶苦茶な専制国家が我が世の春を謳歌し、かろうじて
民主国家の矜持を保つ我が祖国が惨めな境遇では。
「オーブか。今はともかく、アスハ家も稀代の馬鹿姫のお陰で屋台骨が傾いだな。言論統制でカリスマを
維持してはいるが、権威が失墜して民主化運動に弾みがついた以上、どうにもならん」
「そうなると、オーブに隠遁した歌姫も厄介ですね。今度は自由を求めるオーブ国民に、一見ご立派だが
中身のない演説でもぶちかましますか?」
「ふん。あれはその程度の舞台じゃ歌わんだろう。まぁ、今度は隠遁中に代わって働く影武者もいない。
じきに忘れ去られる。最近、あのピンクの歌、聞いたか?」
部下が無言で首を振る。
「まぁ、我々は自身で出来るところから片付けよう。赤道連合に英雄はいないが、他人に丸投げするような
奴もいない。今はオーブの下風だが、いつまでもそうではない」
部下が浅黒い顔に希望を滲ませ、頷いた。
そうだ。しっかり両足で立ち、泥まみれでも精一杯に生きる我々に敗北はないのだ。
戦後の小国の官僚のひとコマを書いてみました。
保守
保守
保守