ロウがキラを助けてなかったら クローン三人目

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1通常の名無しさんの3倍
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ここはイージスによる特攻の後
ロウがキラを助けていなかった場合の展開を妄想するスレです。

またそこから発展した、重傷を負ったキラが奮闘する展開や
それ以降のキラはクローン、登場人物が軒並みクローンなどの
展開予想・SSなども大歓迎です。
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オリジナルと以前のクローン
もしもロウがキラを助けてなかったらを考えるスレ
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1155986338/
ロウがキラを助けてなかったら クローン二人目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1169651461/
2592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/10(土) 00:34:56 ID:???
>>1乙です!
3通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:37:47 ID:???
>>1
4キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/03/10(土) 01:04:26 ID:???
>>1乙かれ
5通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 02:13:10 ID:???
>>1乙!!
6通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 09:09:40 ID:???
即死回避含めて
>>1乙であります!
7通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 09:27:19 ID:???
>>1スレ立て乙
8通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 10:52:05 ID:???
キラーズ氏の作品を専任で登録している人は忙しいのかな?

登録済むまで前スレは埋めないのがよさ気だね
9通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 11:57:07 ID:???
>>1
10通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 16:01:19 ID:???
>>1乙です
11IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/10(土) 19:31:42 ID:???
>>1
12通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 00:46:00 ID:???
なぜだ、なぜ漏れはついこないだまでおよそ洟も引っ掛けなかった
ジンハイマニューバ2型のキットをしかも二つも買ってしまってるんだ乙
13通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:01:01 ID:???
>>12
それは孔明ならぬバカピンクの罠だうわなにをあjをあbうぃあw
14通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:18:55 ID:???
>>12を読むとメカは描写次第で、いくらでもカッコよくなれることが良く解る。
15愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:40:36 ID:???
前回はアドバイス&タイトルのほう、ありがとうございました。とりあえず、参考にしたうえでまた続きを投下しようと思います。
また今回も多いですぜ。
16愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:41:33 ID:???
僕は一体誰なんだろうか。
そして、ここは何処なんだろう。僕は誰なんだろう。ここは何処なんだろう。
僕は走ります。僕は持ち上げます。僕は動かします。僕は戦います。
僕の周りの人はどんどんいなくなります。悲しくはありません。
僕たちは物です。僕たちは人形です。僕たちは連合のために戦います。
僕たちは連合の忠実な戦士です。だから悲しくありません。
僕たちは戦うための力を与えられました。僕たちは戦います。僕たちは…。僕、は…。

『どうした7号。戦闘を開始しろ。…ええい!8号やれ!』
『はっ…』

僕の目の前に赤いMSがいます。僕は黒いMSに乗っています。僕は。

『キラァ。こんなとこに居たのかよ、カトー教授がお前のこと探してたぜ』

キラ?誰の事でしょうか。

『お前にばっか戦わせて、守ってもらってばっかじゃな』

僕は戦うしかありません。守ってもらって、とは?僕は貴方を知りません。

『キラ!』

あの戦闘機は。あの戦闘機はあのあの…あのMSは。あのあの赤い。

『どうした7号!!お前の力を見せてみろ!あのイージスを』

うああああああ!ああ!

「トォォル!!」

イージス殺すアスラン殺すトールを殺したあいつらを殺す。僕を弄んだ奴を殺す!殺す殺す殺す!
殺して…や…る…!

『…まさか。ここまでやるとは。バーサーカー、いやスーパーコーディネイターの力は並ではないか。しかし、まあ酷い惨状だ。
いやはや…ブロックワードをつけておく必要があるかもしれませんな。ヘルメットの洗脳装置だけで持つ事やら』
『八号の死体は?』
『あがりません。もはや潰れているようです。…イージスのほうも、大破。使い物になりませんね』
『まあいい。…この最強の戦士さえ出来れば、連合の勝利は確実…くく…はは…あはははは!!素晴らしいじゃないかストライク、素晴らしいじゃないか、キラ・ヤマト!』

僕はキラ・ヤマト。僕は憎悪。待っていろアスラン。僕はお前から、全てを奪ってやる。
17愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:44:27 ID:???
第6話 So sad

「…それで、サトー様は何と仰っていたのですか?」

後にブレイク・ザ・ワールドと呼ばれる事件の後、ミネルバは着水し、補給と修理、そしてカガリを送るため、オーブへと向かっていた。
そんなミネルバの医務室。暫く気絶して眠っていたラクスだったが、体と頭に包帯を巻いていたが、それ以外は至って正常、元気そのものだった。
丁度ケイからの見舞い品のリンゴを頬張っていたとき、彼女の許にシンが見舞いに現れた。勿論、用件は見舞いだけではない。
あのテロリスト、サトーの事を報告しようと、参上していた。
そんなシンの話にラクスは耳を傾ける。

「あの男、サトーは言った。これより戦争が始まる。それをどうする?お前はどうする?そういっていた。
それと、新しい時代を地獄から見ているって…。ザフトじゃないけど、コーディネイターがしでかした事だ。これから、あの人が言ったとおり、戦争が始まっちまうかもしれないな…」
「そうですか…、悲しい事ですね…。あの人は憎しみに心を囚われてしまった人。でも…
それでも彼を否定する事なんて、出来ませんわ…。これからどうするんでしょうかね…」

ラクスは表情を暗くする。それを見たシンは少し言葉を選ぶのに戸惑いながらも、話を進めた。

「さあな。ただ、議長は先手を取って、各地の援助にザフトを向かわせているみたいだ。ただ…ブルーコスモスが今騒動を起こしているみたいだけど…。
本当に戦争になっちまうかもしれないな」

誤魔化さず、ラクスに自分の意見を言うシン。それを聞いて、ラクスは掛け布団を握る手の力を強める。完敗。
結局ラクス達は彼の行いをとめることが出来ず、被害は世界中に広がってしまった。そして、悲しみは広がった。

「…過ぎた事は仕様がない。まずは行動…っていうには少し、被害が大きすぎたのかもしれませんね。…すいません、私、後悔ばかりしてますわ」

ラクスは窓の外の光景を見ながら、少し声のトーンを落としながら言った。その声色から、相当の悔恨の念があるのだろうと感じられる。しかし、シンにとって、それが気に入らなかった。
やる事をするしかない。わかっているじゃないか。それに、声にするだけなら誰にだって出来る。シンは、拳を強く握り、そして言った。

「…そうやって、塞ぎこむだけなら誰にもできるさ」
「シン、さん?」

そんなシンの言葉にラクスは戸惑い、彼の顔を見つめる。彼の表情は怒りこそ混じっているものの、決意が含まれている。
その強い表情に、ラクスは魅かれて不思議と目をそらすことなく、見つめていた。

18愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:46:29 ID:???

「俺達はやるしかないんだ。やれるだけの事を…。俺は、それをあの男に言ってやったんだ。だから、やらなきゃいけない。まだ、何をすべきかはわからないけど。
でもきっと見つかるし見つけてやる。あんたもそうなんだろう?」
「…やるべきことをやる。そう、ですわね。簡単そうだけど、一番難しい事。でもそれをしてこそ、彼らに顔向けができますね!」

彼の言葉を聴いて、ラクスは表情を少し明るくする。確かに塞ぎこんでも仕様がないのだ。だから、自分の目の前にある事は絶対にやる。
目の前で苦しんでいる人たちがいるならば、その人たちを助けよう。できる事があれば全部やる。
それしかないのだ。だから、進むしかない。今はそのためのひと時の休息。

「やっぱ、あんたバカピンクだよ。立ち直るの早すぎだって」
「それが取柄ですから…ってシンさんまでバカピンクって呼ばないでくださいまし。最近、私本名で呼ばれていない気がします…」
「気のせいだって、ははは」

そんなラクスの立ち直りの早さに呆れつつ、彼女の定番の仇名を言ってみると、今度はラクスの表情が落胆した。
この振幅の大きさにシンはついに吹いてしまい、そのまま笑ってしまった。ラクスも怒ろうとしたが、釣られて笑ってしまった。
場が和やかになり、ラクスは少し心の中の錘が軽くなった気がして、気が楽になった。しかし、サトーの事は、やはり忘れられなかった。
19愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:49:07 ID:???
一方ハッチではというと、昼休みとなっていた整備班達は各々休憩をしていて、ケイもまたヴィーノやヨウランと昼飯を食べながら雑談していた。
ヴィーノはサンドイッチを頬張りながら、だるそうに喋り始めた。

「それにしても、大変な事件だったなぁ。全く」
「ほんとほんと。お陰で忙しいのなんのって。本当は今頃、月軌道でゆっくりと警備活動だったのになぁ」
「文句言うなって。これもお仕事だろうに」

それに賛同するヨウランに対し、苦笑しながら言うケイはストローでジュースを口に運ぶ。
ヴィーノはだるそうな表情のままケイの方を向き、一度ため息をついてまた言う。

「ケイさん、大人っすねぇ。さすがおやっさんにしごかれているだけあるや」
「そりゃどうも。おやっさん怖いからなぁ。今のところは優しいところだけど」
「ああ〜。教官時代も、怖かったなぁおやっさん。本当、俺たちを虫けらとしか思ってなかったんじゃないかってくらい」
「でも、川に投げ込まれたりとかはなかったでしょ?昔は大変だったのさ…。ふっ…」

何やらかっこつけたように悲観な様子を出そうとするケイに流石のヴィーノとヨウランも苦笑してしまう。ただ、ケイとしては心外といわんばかりに首を振って、
それ以上は言わなかった。またストローで中身を吸出しながら何かを考え始める。

「しっかし。これどうするのかな…」

目の前に広がる惨状。ラクスのジンとゲイツR、そしてザクウォーリア。この三機は先の戦いで被害が大きかった三機で、特にジンに関しては元々カスタム機なのと、
大気圏突入の際のポッドでは防ぎきれなかった分の温度上昇による故障により、これが次に実戦にでるとしたら、それは棺おけとして、というくらいだった。
幸い、武器に関しては特に以上は見られず、他のMSさえあればラクス自身の出撃で同じ武装にはできるが、その予備さえも破壊されているのだから、忙しない。
この場合、オーブから何か頂戴するか、それとも比較的近いカーペンタリアの基地から頂戴するか。まあ兎に角補給が欲しいのは確かだ。
ミネルバといえども空母ではない。その役目は速い足で敵をかき回すいわば強襲役なのだから。

「大切にしてる奴だからなぁ。あいつ泣くなぁ多分」
「ナタリーさんか?ああ…そういや、結構大事にしてたっすね。でも、MSの執着心なんて…」
「馬鹿。あれにナタリーは二年間も乗っているんだぞ?ロートルもいい所なのに。相棒を失うって言うのは、結構辛いものがあるよ。
…シンやあのテロリスト達も、そういう感情、いやそれ以上だったんだろうね」

重い表情を浮かべながらケイは握り飯を頬張る。梅干の酸っぱさが何故か普段よりも強く感じられ、ケイは顔を顰める。
ヨウランもサンドイッチを頬張り、鎮痛な表情を浮かべながら言った。

「…大事なものを失う、か。ショーンの奴…。勝手に死んじまいやがって…。あいついい奴だったのにな…」
「…ああ。でも、何時までも塞ぎ込んでられないよ。ショーンの分も、俺たちががんばらなきゃな」
「そうだね」

握り飯をもう一度含みながら、ヴィーノの言葉に賛同するケイ。彼はふと思い出してみる。あの時、フレイを失った時。ケイはまるで全てを失ったかのような感覚に陥った。
その恨みが一種の力となり、プロヴィネンスを操るラウ・ル・クルーゼと相討ちに持ち込めたのだろう。だが、それが今、コクピット恐怖症の原因となっている。
何故あそこまでフレイの事が大切だったのか。それは、一人目の記憶が自分も持っていたからなのだろうか。だとすれば良い道化師だ、自分は。偽りの記憶を呼び起こし、偽りの怒りを露にする。
だが、偽りでも目の前で大切な人が死んだら許せないし、許さない。だからこそ、戦った。そんな自分を偽りたくない。
20愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:50:39 ID:???
「さて、そろそろ到着と昼休み終わりかな。やれやれ…」
「ケイさん、行こうぜ」
「あ、ああ。先行っててよ。まだ中身残ってるんだよ」

立ち上がり、持ち場に戻ろうとするヴィーノとヨウラン。それを、ケイは手の代わりにカップの中のジュースの残りを横に振って、彼らを送る。
彼らは自分にとって大切なのだろうか。ミネルバは。シンは、ルナマリアは、レイは。そして、ナタリーいやラクスは。本当に大切なものなのだろうか。
全てを偽ってきた自分に対し、ケイは嫌悪感を感じていた。

『ふふ、だから言っただろう。君は許されざる者、誰も君を許さない。故に君は、人を愛せない』
「!!」

と、ケイは急に何か気配を感じ、声が聞こえてきたので、振り向いてみる。しかしそこには誰もおらず、壁のみが目に入ってくる。
だが、聞き間違えるわけがない。このはっきりとした声。

「(ったく。二年ぶりか…。聞きたくもない声を聞いちゃったな。クルーゼの声まで聞こえるなんて、よっぽど僕は未練がましい男だ)」

カップの中身を全て吸い込み、蓋を開けて氷を3個ほど口に含んで噛み砕く。キーンと頭に電撃のようなものが走るが、意識ははっきりした。
だがふと、ケイは歩きながら考える。そうだ、オーブに行くのも二年振り…というか、自身はオーブに戦闘に出たようなものだが。
兎に角、二年振りなのだ。想いもたくさんある。もしたどり着いて、上陸許可でも出たら、謝ろう。いろんな人に。
それが贖罪になるなんて思ってはいない。だが、謝ろう。そこからはじめるんだ。

『まもなくオーブ領海に入ります。各員上陸準備を。繰り返しお伝えします…』
「さて、お仕事お仕事っと。…あ〜めんどくさ」
「何ぼやっとしてやがる!無駄口叩く暇があったら手を動かせ!」
「あいた!!」

そんなケイの思いは、マッドの拳骨でとりあえずはしっかりと刻まれつつ、気を取り直せたのだった。
21愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:52:14 ID:???
オーブにたどり着いたミネルバを待っていたのは、オーブの官僚であるユウナ・ロマ・セイランとその父ウナト、そしてオーブの兵達だった。
まるでパレードでもやるのかというくらい華やかに飾られているその場に流石のカガリも呆れてしまう。

「やあカガリぃ!無事で何よりだよ!」
「ユ、ユウnうわ!」

そんなカガリとは対照的に、ユウナは満面の笑みを浮かべ、ミネルバから降りてきたカガリを出迎え、彼女を抱きしめて二度背中を軽く叩いてまた放す。
カガリは突然の事で少し呆然としていたものの、気を取り直してユウナの顔を見る。

「はぁ…ほんとにもう君は。心配したよ」
「ああ、いや…あの…すまなかった」
「これユウナ」

場を考えずユウナはカガリとまるで恋人と接するかのような接し方をするユウナに対し、ウナトが前に出て諌める。ユウナは小恥ずかしそうに手を後頭部に置きながら、照れてみせる。
そんなユウナとは対照的に、冷静いや冷徹そうな表情を浮かべて、ウナトはカガリの前に立つ。

「気持ちは分かるが場をわきまえなさい。ザフトの方々が驚いていらっしゃる。…お帰りなさいませ代表。ようやく無事なお姿を拝見することができ、我等も安堵致しました」
「ああ、ウナト・エマ。大事な時に在ですまなかった。留守の間の采配、有り難く思う。被害の状況など、どうなっているか?」
「沿岸部などはだいぶ高波にやられましたが幸いオーブに直撃はなく…詳しくは後ほど行政府にて」

ウナトは簡単な報告をカガリにして、今度は一緒に下艦していたタリアと副長アーサーの許へと歩いていく。それに応じて、タリアとアーサーは敬礼をしながら彼に応対する。

「ザフト軍ミネルバ艦長タリア・グラヴィスであります」
「同艦副長アーサー・トラインであります」
「オーブ連合首長国宰相、ウナト・エマ・セイランだ。この度は代表の帰国に尽力いただき感謝する」

ウナトは右手を差し出し、タリアもその手を握る。少し高圧的ではあるが、とりあえず今のところは好意的な態度を取ってくれているようだ。
だが、タリアはそれ以外のものも感じ取っていた。この男の、腹底にある黒いもの。まあ、今は特に気にすることなく、素直に答える。

「いえ、我々こそ不測の事態とはいえアスハ代表にまで多大なご迷惑をおかけし、大変遺憾に思っております。また、この度の災害につきましても、お見舞い申し上げます」
「お心遣い痛み入る。ともあれ、まずはゆっくりと休まれよ。事情は承知しておる。クルーの方々もさぞお疲れであろう。補給もこちらで是非、やらせていただきたい」
「ありがとうございます」

タリアとの挨拶も終わり、再びウナトはカガリの許へと行く。そして、車のほうへと案内しながら言った。

「カガリ様、まずは行政府の方へ。ご帰国そうそう申し訳ありませんがご報告せねばならぬ事も多々ございますので」
「あ、ああ…あの、その…」

と、当のカガリはというと、何かモゴモゴと言おうとしていたのだが、こういう場でしかも、流されてしまったため、言い出せず、そのまま車に乗る羽目となった。
ユウナもそれに続こうとした時、ふと立ち止まって、カガリと一緒にミネルバから降り、後ろにいたアスランに声を掛ける。

「あぁ、君も本当にご苦労だったねぇアレックス。よくカガリを守ってくれた、ありがとう」
「いえ…」
「今日はゆっくり休みたまえ。報告書も出さなくてもいいよ。その羽をゆっくり休ませたまえ。ああ、そうそう後ほど彼等とのパイプ役など頼むかもしれないからね」
「はっ」
「では、行こうか」
22愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:53:30 ID:???
ねぎらいの言葉をアスランに投げかけ、そして優雅に車へと向かうユウナ。そんな彼の言葉を真面目に受け、その後を追うアスラン。
ケイとラクスはその様子を甲板の上から見下ろしていた。

「まあまた何かと変な奴がいるなぁ。あの蒼髪」
「ユウナ・ロマ・セイラン。オーブ連合首長国の五大氏族セイラン家の跡継ぎですね」
「へぇ」

感心したような表情でラクスの顔を見つめるケイ。それに対し、心外だと言わんばかりの表情を浮かべているラクス。

「何なんですの、その顔は」
「いやぁ。まさかバカピンクがそういう事をちゃんと知っているとは思わなかったからさ…」
「ふふ〜ん、こう見えて私、新聞テレビラジオは欠かさずにいるのです!だから、世界情勢は…」
「とかいって、本当は海賊音楽ラジオとか音楽番組とかアニメとかテレビ欄しかみていないんだろ〜…目を逸らすなよ」

ケイが皮肉も込めて、冗談混じりに言った事だったのだが、どうやら図星らしく、そっぽを向いていた。ケイは呆れて物が言えず、ため息をついた。
と言ったものの、ラクス自身はニュースもしっかりみているが、それは自分がみたい番組までの繋ぎであって、主に見ているわけではない。
戦時中は兎も角今ではネットを使えば、音楽などその手のサイトで好きなように購入、ダウンロードできるような時代なのだが、ラクスは好き好んでマニアックな海賊ラジオに聞き入っている。
彼女曰く、ナチュラルの曲を聴くにはこれが一番手っ取り早いとか。確かに、プラントにいる以上、いまだナチュラル嫌悪が収まらない今、そういう音楽を手に入れるにはマニアックな店に行くしかない。
しかし、彼女は軍人。そんな暇などありやしない。だから、一番手っ取り早いのだ。
アイドルだった頃からの趣味。そういえば、あの偽者はそんな趣味を持っていなかったなとケイは思い出してみる。

「ま、まあ。それらも見ているわけですが。ていうかアニメはあんまり…最近のアニメは全然わかりませんよ。ちっちゃい頃は見ていましたが…(御父様には反対されましたけど)」
「(そんな事言って、西暦時代のロボットアニメちょこっと見てる癖に)まあそんな事はどうでもいいとして。前話したけど、カガリとアスランは出来てたと思ったんだけどなぁ。何かそうも行かないみたいだね。…ラクスはアスランの事、
どう思っていたの?」
「え?…ああ…まあ…秘密ですわ」
「…秘密、ね」

ケイは少し自分の迂闊さを呪った。どうやらラクスの古傷を抉ってしまったようだ。自然の流れゆえに謝るわけにも不自然だし、どうすればいいかケイは悩んだ。
と、そんな二人の許にルナマリアがやってきた。助かったとケイは心の中で安心しながら、彼女に話しかける。

「ルナじゃないか。どうしたの?」
「ううん、ちょっとね。何となくです。お二人は?」
「いやちょっと下の様子を眺めてたのさ」

ケイは下の方を指差す。ルナマリアはそれを受けて甲板から覗いてみる。すると、そこからオーブの港が一望できた。
タリアとアーサー、マッドが何やら二人組と喋っていた。ミネルバを視線にしているようで、モルゲンレーテの関係者だろう。制服も確かその会社のものだ。

「覗き見ですか?」
「まあそんなとこ。声までは聞こえなかったけどね〜。結構な人数だったよ。な、ナタリー」
「ええ、そうでしたね。…。ちょっと私、喉が渇いたので何か飲んで来ます。では…。今は分からないことばかりだけど〜信じるこの道を進むだけさ〜どんな敵でも〜…」
23愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:55:02 ID:???
ラクスは少し表情を重くしながら無理に笑い、歌を口ずさみながらその場を後にした。ルナマリアは呼び止めようとしたが、ケイがそれを制止する。

「ごめん、ちょっと放っておいてあげて。…っていうか僕が悪いんだよな…。彼女の古傷を抉っちゃったよ…とほほ…」
「うわ〜…ケイさんカッコワルイ…でも古傷って?」
「ん?昔許婚だった人の事。ちょっと似ている人がいたから、そのことを聞いてみたんだけど…。後で謝らなきゃ」

ケイは少し後悔したような表情で、苦笑いしながら頭を掻く。ルナマリアはきょとんとした表情で言った。

「ふぅん…。許婚ですか…。もう、駄目ですよケイさん。女の子はそういう事聞かれると、傷ついちゃうんですから」
「ああ、次は気をつけるよ。迂闊で残念な人にはなりたくないからね」
「私に言ってもしょうがないんですけどね〜。ところで、オーブに付いたからにはショッピングに行きたいですけど、上陸できますかね?」
「それこそ僕に言ってもしょうがないんじゃない?」
「ごもっとも」

軽いジョークを交わし、この場はどうやらまた和やかな雰囲気に戻ったようだ。そんなこんなでケイは急いでラクスの許へ行き、そして一言謝って事なきを得た。
ラクス自身もそう深くは思いつめていなかったらしく、ケイの謝罪の言葉に素直に応じ、すぐさま何時もの調子を取り戻したのだった。
24愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:56:42 ID:???
『やめろよこの馬鹿!』
『あんただってブリッジに居たんだ!ならこれがどういうことだったか解ってるはずだろ!?
ユニウスセブンの落下は自然現象じゃなかった。犯人が居るんだ!落としたのはコーディネーターさ!』
『あそこで家族を殺されてそのことをまだ恨んでる連中が、ナチュラルなんか滅びろって落としたんだぞ!?』
『そして…そのリーダーは、パトリック・ザラが目指した世界を実現してみせるって、言ってたんだ!!』
『あんたってほんと、何も解ってないよな。あの人がかわいそうだよ』

「カガリ…カガリ!」
「あ…すまない。何だ?ユウナ」
「いや…ずうっと上の空だったからさ。どうしたんだい?」

オーブ首長国政府御用達の車は行政府へと向かっていた。そんな中でカガリはミネルバにいたときの事を思い出していた。
ケイ・クーロンの事、シン・アスカの事。そして、テロリストの事。たくさんの事を思い出していた。
そんな彼女の様子が気がかりだったのか、隣にいたユウナは声を掛ける。
少し反応に遅れたカガリは、少し声を弱くして答えた。

「…いや、なんでもない。少し、考え事をしていたんだ」
「へぇ…カガリが考え事なんて珍しいね。明日は久しぶりのスコールかな?」
「お前!!」
「冗談だって。こういうのウィットにとんだジョークっていうんだよ」

そんな彼女を元気付けようとしたのだろう。ユウナは冗談の一つを言ってみる。すると、生真面目なカガリは怒って彼に詰め寄ってきた。
だがユウナはというと、何時もの調子を取り戻した彼女に満足し、微笑みながら彼女を宥める。

「…全く!」
「そうそう。カガリはそうでなくっちゃ。まあ疲れているし、いろんなことがあったかもしれないけどさ。
あんまり思いつめているとその綺麗な顔も台無しになっちゃうよ?」
「…ふん」

すっかりふてくされ、頬杖をつきながら窓の外の光景を見つめるカガリ。ユウナはそんな彼女に肩をすくめながら苦笑し、前を向きなおす。
そして車内はそのままの状態で進み、そして行政府へとたどり着く。そこで、カガリを待っていたことは。

「なんだと!大西洋連邦との新たなる同盟条約の締結!?一体何を言ってるんだこんな時に!今は被災地への救援、救助こそが急務のはずだろ!」

会議室の机を強く叩き、立ち上がるカガリ。オーブは永久中立国である。同盟条約を結ぶという事は、オーブはその中立国という立場を失う事になる。
そのことはカガリにとって許せる事ではなかった。父が命を賭けて守り抜いたその理念に反する事だから。だが、その気持ちにも揺らぎが生じていた。
シンの言葉、ケイの言葉。本当にそれは正しい事だったのか。しかし、次こそは。父が守り抜いた理念を、無駄にしてはいけないと思った。
しかし、そんな思いとは裏腹に、官僚達の言葉は酷く現実味を帯びていて、カガリを追い詰めていく。
25愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 18:57:54 ID:???
「こんな時だからこそですよ、代表」
「うぅ…」
「それにこれは大西洋連邦とのではありません。呼びかけは確かに大西洋連邦から行われておりますが、それは地球上のあらゆる国家に対してです。
約定の中には無論、被災地への救助、救援も盛り込まれておりますし。これはむしろそういった活動を効率よく行えるよう結ぼうというものです」
「しかしだな…」

官僚の言葉に反論の言葉も見つからず、狼狽するだけのカガリを見かねて、ウナトはため息を一つ吐いた後に言った。

「はぁ…ずっとザフトの艦に乗って居られた代表には、今一つ御理解頂けてないのかもしれませんが。地球が被った被害はそれは酷いものです。そしてこれだ」
「あ…ああ…」

ウナトがプロジェクターを使ってモニターに映したもの。それはユニウスセブンでのテロリスト達のジンの姿やフレアモーターであった。こんなものが何故流れているのだ。
もしや、あの強奪部隊の仕業か。そう考えてみるものの、決定的な証拠は自分の記憶のものというあいまいなもので、何もいえない。

「我等、つまり地球に住む者達は皆、既にこれを知っております」
「こんなものが…一体何故!?」
「大西洋連邦から出た情報です。だが、プラントも既にこれは真実と大筋で認めている。代表も御存知だったようですね」
「…だが、でもあれはほんの一部のテロリストの仕業でプラントは…現に事態を知ったデュランダル議長やミネルバのクルーはその破砕作業に全力を挙げてくれたんだぞ!
だから、だからこそ地球は…!」

必死に弁護しようとするカガリだったが、それを水疱にする発言が、ユウナの口から出される。

「それも解ってはいます。だが実際に被災した何千万という人々にそれが言えますか?」
「う…」
「貴方方は酷い目に遭ったが地球は無事だったんだからそれで許せ、と。この惨状を見なさい。人々は皆、悲しみと憎しみに包まれている。この事件は、コーディネイターがしでかした事に変わりありません。
エイプリルフールクライシスから間もないのにも関わらず、それと同等、いや下手をすればそれ以上の被害が起こったかもしれないのにもかかわらず…ね。
「…」

何もいえなかった。確かに、ユウナの言うとおりだった。地上の人々はいまだ、エイプリルフールクライシスの悲しみから立ち直れていない。その上でこの事件だ。
ザフトも総力を挙げて被害を小さくしたとはいえ、コーディネイターがしでかした事なのだ。ブルーコスモスが黙っちゃいない。憎しみは、もはや深いところまで言ったのだろう。
何もいえない。言う権利など、ない。カガリは黙り込んでしまった。

「今これを見せられ、怒らぬ者などこの地上に居るはずもありません。幸いにしてオーブの被害は少ないが、だからこそ尚、我等はより慎重であらねばならんのです。
理念も大事ですが我等は今誰と痛みを分かち合わねばならぬものなのか、代表にもそのことを充分お考えいただかねば」
「…」
26愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:00:02 ID:???
何もいえなかった。確かに、ユウナの言うとおりだった。地上の人々はいまだ、エイプリルフールクライシスの悲しみから立ち直れていない。その上でこの事件だ。
ザフトも総力を挙げて被害を小さくしたとはいえ、コーディネイターがしでかした事なのだ。ブルーコスモスが黙っちゃいない。憎しみは、もはや深いところまで言ったのだろう。
何もいえない。言う権利など、ない。カガリは黙り込んでしまった。

「今これを見せられ、怒らぬ者などこの地上に居るはずもありません。幸いにしてオーブの被害は少ないが、だからこそ尚、我等はより慎重であらねばならんのです。
理念も大事ですが我等は今誰と痛みを分かち合わねばならぬものなのか、代表にもそのことを充分お考えいただかねば」
「…」
「…ふぅ。父上…いやウナト様。カガリ様は長旅でお疲れのご様子…。今日はお休みになられ、明日ご決断をしていただきましょう。今日はこの辺でお開き、という事で」
「仕方ありませんな」

ユウナの一言で、とりあえず会議は切り上げられ、書類を纏めた官僚たちはその部屋を後にしていった。カガリとユウナも、最後に部屋から出て、お互いの自室へと向かっていた。
その最中、カガリがずっと重い表情なのを見かねて、ユウナは少しばかりのフォローをする。

「まあそう落ち込むなってカガリ。若いのに君はよくやっていると思うよ。ただ、経験が足りないね、経験が…。叔父様のようになりたければ、もっと年を重ねるしかないんだ。
まあ、慌てるなよ。そのうちみんなもカガリの言う事を聞いてくれるさ」
「…だがこのままではオーブの理念に反してしまう…。どうすればいいんだ…。これでは御父様が守った理念が…」
「理念…ね。カガリは理念と国民の命、どっちが大事なんだい?」
「そりゃ…国民の命だ」

フォローを受けてもなお、重い表情を変えず、理念と言う言葉を出す。そんな彼女に少し呆れたのか、ユウナは少しばかり意地悪な質問をした。
カガリは一瞬、返答に困ったが、後者を選ぶ。理念とは謳っていても、結局国を守れなければそれは唯の言葉である。その例がシンではないか。
カガリの父ウズミはそれを分かっていたのだろう。だからこそ、外交から内政、全てにおいて配慮を重ね、そして中立を守っていた。だが、最後の最後で手を誤ってしまった…らしい。
しかし、彼の手腕が優れていたのは確かだ。それに比べ、自分はどうだったのか。国家代表とはいい飾り立てで、殆どはこのユウナやウナト、他の官僚たちの言いなりになっている。
これでは天国に行った父に顔向けできない。今も、ユウナの思惑通りな返答をしてしまった。

「ふふん。じゃあ、連合と同盟を組むしかないね。あそこの恐ろしさは、前大戦でカガリもよく知っているだろ?理念もいいけど、まずは国民一人一人を守んなきゃ。それに、理念じゃ人は食わせられない、ね」
「…くっ…」
「彼らはオーブを焼いた。だけどそれと同時に、国を短期間で再建できたのも彼らの援助金にお陰…。恩も仇もプラマイゼロ。ま、国民は納得しないだろうけどね。それを納得させるのが僕達の仕事なんだし?
…ただ、連合に心を許せって言っているわけじゃない。あの映像だって絶対編集したものだな。割と理不尽だよ、あの押し付けはね。ま、それでも扇動するにはもってこいというわけだけど…。
やれやれ」
「な…そこまで分かっているなら何故!?」
「あのね、カガリ。これはあくまで僕の推測。証拠は何処にもないし、言葉で言っても、コーディネイターがしでかした事は間違いない。僕達だって殺されそうになったんだ。それは事実だろ?」
「…ああ」
「仕様がないさ。これが政治ってものでね、結構汚いものだよ?でも、そこまでやってこそ、僕達は国を守っていかなきゃいけない。時には手を取り合い、時には頭を下げ、時には騙して。利害一致すれば協力して、決裂ならそれ相応の対処をしなければならない。
回りに回って、ようやく国家が成り立つものさ。叔父様もそういうところは心がまえていたんだろうねぇ。さあて、僕もお仕事しなきゃ。君も休みなよ。あんまり疲れていると、正しい判断なんかできやしないよ」

ユウナはカガリの部屋の前にたどり着いたのを見計らって話を切り上げ、そして手を上げてそのまま去っていった。
カガリも力なく部屋に入り、そして執務用の机の椅子に座る。そして、机に突っ伏して、そのまま暫くは動こうとしなかったのだった。
27愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:00:54 ID:???
さて、そんなこんなで日は暮れては明け、そして朝を迎えた。ミネルバでは召集があり、説明会が早朝より行われた。
どうやらミネルバ修理のために何日か滞在する事になったらしく、その間の上陸許可も取れたようだ。クルー達は漸くの休息に安堵の声をあげ、各々準備をしていた。
そんな中、予想外な帰郷となったシンは、どうせルナマリア辺りに連れ出されるのだから、その前に一人で外出しよう。
帰りたくなかった場所だが、こういう機会だから。墓参りの一つでもしてあげようと。と、そんな彼の元に。

「やっ」
「ケイ?」

ケイ・クーロンが現れた。ケイは普段の整備士の制服とは打って変わって、野球帽に爽やかな水色の半そでの上着に白いシャツにジーパン姿で、隣にはどこかで見たようなスクーターがあった。

「どうしてここに?」
「僕もちょっと市街に買い物と友達に会ってくるつもり。シンは?」
「俺は…ちょっとな」
「…墓参り…かな?」
「ああ…まあそんなところ」

ケイの質問に表情を暗くするシンに対して、その心情を読み取ったケイはそれを言葉にしてみると、どうやらその通りらしい。
ケイも少し表情を重くした後、スクーターの荷物入れに入れていたヘルメットをシンに渡す。シンは投げられたそれに驚きながらも、危なげなく取る。

「?」
「手ぶらで行くつもりかい?花束の一つ、買ってあげてもいいんじゃないかな?」
「あ…うん。そうだな。わりぃ、じゃあ街まで乗せてもらうよ」
「任されて」

そんな事もあり、ケイはシンをスクーターの後ろに乗せて海岸沿いの道をひた走っていた。彼の乗っているスクーターはアーモリーワンでラクスが乗っていて、壊されていたもの。
丁度補給パーツとジャンクパーツを使って、形は兎も角中身は直っていて、これもまたテスト走行の一環だった。
正直女の子が乗るには無骨すぎてなんだかなぁという具合だが、スクーターとしては申し分ない。

「このスクーターってナタリーのか?」
「ああ。ちょっと壊れちゃったからね。僕が修理していて、やっと走れるような状態になったからね。こういうときにテスト走行しておかなきゃ」
「…大丈夫なのか、これ?」
「99.9%は大丈夫だ。後の0.1%は君の不幸くらいなので保証できません」
「そうっすか…」

自分の要因はないのか、と心の中でつぶやきつつ、スクーターの後部の出っ張りを掴んでバランスを取りながら、辺りの光景を眺める。
昼時のオーブ。日差しが海の波に反射し、綺麗な光を発している。それが、不思議と昔、家族と海水浴に言った事を思い出し、シンは悲しい表情を浮かべた。
彼が今までここに戻ってこなかったのは、過去と決別したかったからだ。しかし、憎しみは深く。妹の形見の携帯は肌身離さず持っている。
過去は、何時までも彼を縛り続けている。そんな彼の心情を背中で察してか、ケイがおもむろに彼に話しかける。

「確か、この辺に住んでいたんだっけ?オノゴロ島出身ってプロフィールに書いてあったから」
「あ、ああ。…俺はあのMS、フリーダムに家族を殺されたんだ。それもこれも、そいつと避難も儘ならないのに開戦したアスハが悪いんだ。あいつらが…」
「…そう、か」

何か言おうとしたのに、何も言えない。フリーダムに乗って、彼の家族を殺したのは紛れもなく自分のはずなのに。言うのが怖い。告白するのが、怖い。
お前の仇は目の前にいるぞ。さあ、復讐しろ。復讐してくれ。そう願っているのは自分のエゴなのだろうか。自己満足なのだろうか。
レイの恨みは受け止められたのに、こうも怨まれている事が怖いとは思わなかった。
28愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:03:07 ID:???
「どうかしたか、ケイ」
「いやなんでもない。行こう」

ケイはシンの声ではっとし、スクーターのスピードを上げていった。潮風が彼らに当たり、憎しみなど感じなくさせていた。
さて、街に着いた彼らはまず花屋に行き、そこでシンを降ろした。シンは適当な花を繕ってもらい、それを持って慰霊碑へと向かっていく。
ケイも同行しようと思ったが、どうしても気が引けず、とりあえず近くまで送って、ケイは目的地へと向かった。
そこは少し安めだが、しっかりしたマンション住宅。ケイはその近くにスクーターを止め、中へと入っていく。
そこの一室で足を止め、インターフォンを使って中の住民を呼び出した。

『はい、どなたですか?』
「僕だよ、サイ。キラ・ヤマト」
『キラ!?』

住民はその名を聞くや否や、慌てた様子で扉を開けた。そこに現れたのは、かつての戦友、サイ・アーガイルだった。
ケイは伊達眼鏡を外し、帽子を脱いで彼にアピールする。

「お前…なのか?」
「…うん。久しぶり、サイ」
「ああ、本当に。外でもなんだ、中に入ってくれ」
「お言葉に甘えて」

サイに案内され、ケイは部屋の中へと入っていく。男らしいとは言いがたい、すっきりと綺麗に片付いた部屋だ。
ああ、そういえば結構綺麗好きだったなとケイは思い出してみる。無論、アークエンジェルのときのことだ。ヘリオポリスのときの記憶はない。

「綺麗な部屋だなぁ。僕の部屋とは大違いだ」
「何言ってるんだ。いっつもラクスさんに綺麗にしてもらっているくせに」
「すぐ汚くなるんだな、これが」

実は嘘ではない。ラクスことナタリーは自分の部屋を訪れては、汚い汚いと言って勝手にきれいにしていってしまう。それをケイは最初嫌がっていたが、
段々と諦めが付いて、本当に捨ててはいけないものだけ指定してラクスにやらせていた。

「(一度○○本見つかった時は死ぬかと思ったけど、流石に)」
「まあ掛けろよ」
「うん…あ…フレイ…」
「ああ…写真、飾ってるんだ。ヘリオポリスのときの頃の奴。…あの時はよかったな。戦争の事なんか、憎しみの事なんか考えなくてもよかった」
「サイ…」

沈痛そうな表情で、テーブルの前に座るケイに対し、少し無理はしているがサイは微笑みながらコーヒーの入ったカップをケイの前に置く。

「でも…落ち込んでいても、フレイは還ってこない。俺は生きているんだからな。フレイ分も、しっかり生きていかなきゃいけない。お前だってそうなんだろう?」
「あ…うん。そうだね」
「二年か…。早いな、月日が流れるのも。ヘリオポリスから始まって、俺達があのアークエンジェルに乗って…。何度も死に掛けて…。トールが死んで…。フレイが死んで…。本当、嘘みたいだよな」
「…なあサイ…あのさ」
「ん?何だよ」

そんなサイの様子を見て安心したのと同時に、ケイは少し本題を切り出しづらかった。だが、これは言いたかった。
フレイの事も、自分の事も、全て謝りたかった。ケイは一歩後ろに下がり、土下座して頭を深々と下げ、サイに謝罪した。
29愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:05:30 ID:???
「ごめん!」
「お、おい!」

突然の事に、サイは慌ててケイの許へ駆け寄って言ったが、それでもケイは頭を下げたままだ。ケイは涙を浮かべながら続けた。

「…本当、ごめん。フレイの事。僕さ…結局、彼女を守ってやれなかった。ラクスなんかと現を抜かしていて、フレイの事を…否定していたんだ、僕は。怖かったから…
こんなんで、世界を救おうとしてたんだ。一人の女性も守れないのに…。本当、ごめん…」
「……いいんだ。お前だって、必死に守ろうとしてたじゃないか。…ありがとうな。フレイやあいつも、多分満足してくれているよ」
「あいつ…?フレイじゃないの?」

サイはケイの背中をポンと叩いて、彼を慰める。その言葉の優しさは、ケイの心の中を暖かくし、癒してくれた。
だが、それと同時にサイの言葉に何か引っかかりを感じ、顔を上げてケイは聞く。サイはその優しい笑顔はそのままに、言った。

「お前、本当はキラじゃないんだろ?」
「…!?ど、どうして?!」
「気がつかなかったか?俺、ここに来たお前と顔を合わせてから、一度もキラって呼んだ事ないぜ?」
「あ…!…気がついていたの…?」

ケイは驚いたように言った。サイは机を挟んでケイの向こう側に座り、コーヒーを一口含んでからいった。

「気がついたのは…う〜ん…そうだな。お前がフリーダムに乗ってアラスカに来た時…かな。キラらしくないっていうか。う〜ん…まあ結局のところ、勘だったんだ、その時は。フレイの事を教えた時も平然としていたし…。
確信になったのはラクスが合流した辺り。お前はラクスにべったりして、俺達と喋らなくなった。何か、キラらしくない、人間らしくないって。命の恩人なんだろうけど、でもどうしてああもラクスに依存できるんだろうって。
その時思った。ああ、こいつは違うって。キラはこんな奴じゃない。もっと純粋で、優しくて、生意気なところもあるけど、それでも俺達に隠し事なんかしなかった。何か、遠い存在になってたんだよな。…伊達に友達やってないさ。
でも言い出せなかった。心の中ではキラが死んだ事を認めたくなかったんだろうな。だって、目の前でキラが戦ってるんだぜ?それに…あの歌姫も怖かったし」
「…そうだ。僕はキラ・ヤマトじゃない。…そのことを、伝えようとおもってここに来たんだ。二年、二年掛かった」
「…話して、くれるな」
「うん」

サイのはっきりと、だが何時もの優しい言葉口調に安堵感を得たケイは全てを覚悟した表情で、サイの顔を見て、
全ての事を話し始めた。ラクスの事、自分が研究所で生まれたクローンであること。これまでの二年間の事。
ギルバート・デュランダルに言わなかった事を、全てサイに伝えた。彼が信じられる人だったから。
いや、伝えるべきだった。フレイの事も謝りたかった。だから家を事前に調べておいて、ここにやってきたのだ。少しばかり犯罪に手を染めているような気もするが、そんな事はお構い無しだ。
それを聞いたサイは呆然としていたが、コップを右左と回しながら、恐る恐る言う。

「そうか。…クローン…何だか現実離れした話だな。そんな短時間で作れるものなのか、人って」
「良く分からない。でも、キラ・ヤマトは再び現れた」
「短時間で作れる設備と技術を、ラクス・クラインは持っているのか。恐ろしいな。…でも、そのラクスも偽者とは。それ、本当なのか?」
「一応、僕にも一人目の記憶を持っていてね。それがクローンとはいえ、他人のものだったし、あいつの作ったものから、曖昧だったのかもしれないけど…。でも、試験管から出た僕が見たのは傷のないラクス・クライン。
そして、僕を助けてくれたのは紛れもなく、傷だらけだったけど本物のラクスなんだ。それを証明する人も、映像さえもあった」
「…そっか。そういえば、最初にあったときとなんか雰囲気違うって言うか全く違ったのもその所為だったのか。最初は本当、頭変なんじゃないかってくらいおバカで空気読まないお姫様だったからなぁ」
「今でもそうだよ」


「ふぇ…くちん!ああ〜!アイスクリーム!」
「うわ〜ご愁傷様です」
30愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:06:31 ID:???
「…三人目は、もういるんだね?」
「ああ。今はこのオノゴロ島で孤児院を経営しているようだ。ラクスも一緒だけど…どうするんだ?復讐…するのか?」
「したい気持ちは山々なんだけどね。今はザフト所属って言う肩書きがあるから、自由には動けない。孤児院だっていうくらいだから、子供もいるだろうし、巻き込みたくはない。
それに…僕は復讐される側の人間だから。そんな資格はない」

そう言いながらケイは苦笑してみせる。本心だ。偽りはない。生まれの事を怨んでいるとは言え、今は少しばかりの感謝の念もある。ナタリーに出会えた。こうして、謝る事ができた。
憎しみを、悲しみを、喜びを得る事ができたのだから。それでも許せないが。今はいい。
それを聞くやサイは安心した表情を浮かべていった。

「今のところは何にも出来なさそうだしね。安心した、ていうのかな」
「そうか。それを聞いて、少し安心した。変わってないようだな、お前も。根本的なところはやっぱりキラと同じだ。…一つ、聞いてもいいかな?」
「何?」
「どうして俺に話そうと思ったんだ?」
「何故って…」

サイの質問に腕を組み、考えるケイ。そして眉を八の字にさげながらも、少し微笑みながら言った。

「まあ…フレイの事もあったし、本当に謝りたかったんだ。謝って、済む話じゃなかったんだろうけど…。それでも謝りたかった。仕込まれた、偽りの記憶で振り回した事とか…。
それと、偽者のことも教えたかったんだ。あいつらに心を許しちゃいけない」
「その件については大丈夫だな。俺とあいつらが会ってるのも、一年に一度、トールとフレイが眠っている慰霊碑に行く時だから。…偽者が一緒だけどな、いっつも」
「そうか、それはよかった。ああ、そうそう。そのことについてもう一つ用件があったんだ」
「何だ?」
「実は…」
31愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:08:04 ID:???
一方時間は遡り、ラクスはというと。ルナマリア達と行動を共にしていたが、途中少し気になる場所があったため、一時自由行動をとり、一人で行動をしていた。
少しばかり和風な雰囲気を出しているその場所は、本当に和風をイメージした観光所で、寺なども見られた。
ラクスは適当に寺やお土産屋などを見て回っては、写真に収めたりしていた。今は土産屋で品物を見て回っている。

「これなんです?」
「これかい?これはハチマキって言ってね。 気合を入れたり、集中力を高めるのにいいんだよ〜。 御輿の担ぎ手や、昔ながらの商売人職人は頭に鉢巻きをしていたのさ。
まあお嬢ちゃんよりも、男の人が巻く様なやつさね」
「へ〜…。和風バンダナですか…。おば様、これ一つくださいな。ああ、後この熊の置物も」
「あいよ」

ラクスは数ある土産の中から熊の置物と鉢巻を選んでそれを購入した。そして店から出て、再び散策に出る。

「故郷の裏路地は何時も〜少しばかり濡れていて〜僕は歩いている時は何時も〜水溜りを蹴って〜虹を作るんだ〜」

鼻歌交じりに少し小さな裏道を選んで、当てもなく彷徨ってみる。ただ、迷路のようになっていたため、どうやら本当に迷ってしまったようだ。

「あらあら…どうしましょう。え〜っとこういうときは」

ラクスは熟考し、そして直感で左を向く。そして足は右へと向かせる。

「自分の行きたい方向の逆を行く。これが一番!」

少し空しいような気もしなくはないが、さておき、ラクスは右へと歩いていく。そして道沿いをずっと歩いていくと、狭い道で誰かと出会う。
少しボーイッシュだが、体つきや雰囲気から女性であろうその人は、よくよく見ると、ラクスがよく知る人物だった。

「あら、カガリ様ではありませんか!どうしたんですの?こんな場所で…」
「あ・・・ナタリーか。奇遇だな、こんなところで会うなんて…」

そう、オーブ国家代表カガリ・ユラ・アスハだった。どうやら彼女は政務に詰まったり悩んだ時はここらへんを散歩道としてこっそり着ているらしく、
今は休憩時間だそうで、やはり散歩に出かけていたようだ。国家代表がそんなんでいいのかというラクスの突っ込みに対し、いいんだというカガリ。

「…恥ずかしいが、私は国家代表と言いながらもお飾り当然なんだ。皆私が若いという理由からか、中々意見を聞いてもらえない。だからこうやって勝手に外に出ようが、殆どお咎め無しだ。
まあ…キサカやマーナには怒られるけどな」

苦笑いをするカガリ。だが、その奥では少しばかりの寂しさや無力さを悔やんでいる念が伺えた。ラクスは少し表情を一瞬だけ重くした後、すぐさま明るくして言った。

「カガリ様」
「カガリでいいぞ」
「ではカガリさん。御腹空いてませんか?」
「御腹か?…いや、そんな事は(ぐぅ〜)」

ラクスに指摘された事を普通に否定したつもりだったが、体の方はというと、正直に盛大な腹の虫を鳴らしていた。その音にカガリは顔を真っ赤にする。
ラクスは少しだけ笑って、そして道の向こうを指差して言った。
32愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:09:12 ID:???
「きっと御腹が減っているから、落ち込んでしまうんですわ。ご飯食べましょうご飯!そうすれば元気も出てきますって。ほら、何時かのお約束もありましたし」
「あ、ああ。そうだな。まだ昼休みが終わるまで時間があるし、折角こんなところで会えたんだからな。で、何処でするか?」
「先ほど小さいですけどおいしそうな喫茶店があったので、そこにしませんか?」

ラクスはカガリを連れて、さまよっていた道を戻り、そして少し歩いたところにあった喫茶店へと入っていった。店はいかにも趣味でやっています、といわんばかりの狭さで、
四人ほどで来ただけでも限界だろう。ただ、店自体の雰囲気はいい。

「いらっしゃい!…おや?」
「二名で」
「…ふむ。では一番奥の席をどうぞ」

店長が応対した時、カガリの顔を見て、何かを考えた後、奥の部屋へと連れて行った。ここはひときわ狭く、二人座れば十分なスペースだったが、
姿を隠すにはいいところなのだろう。

「ご注文が決まりましたら呼んで下さい代表」
「ぶっ!」
「ご心配せずとも、平日、このような場所に来る客は少ないですから、どうぞごゆっくりしていってください。私は何も見ていません」
「は、はあ…わかった」

正体がバレた、というより元よりバレバレだったのが、カガリは含んでいた水を噴出してしまった。幸いラクスは場所の関係上、彼女の前ではなく、
側面にいたので、直撃を受けずに済んだが。店長は気にすることなく厨房に戻り、注文を待つ。

「ああ〜うん。何食べようか」
「私は…では若鶏のソテーを御願いします」
「ん…じゃあ私も同じのを」
「あいよ」
「ああ、食後のコーヒーも。カガリさんは?」
「私も貰おう」
「あいよ」

注文を受け、店長は調理を始める。ラクス達も御絞りで手を拭きながら会話を始めた。

「それにしても、こんなに早くカガリ様とお食事が取れるなんて、余程ついていますわぁ私ってば」
「ふふ、私もだ。お前と一緒にいると、何だか楽しいからな」

お互い見合って微笑み合う二人。こうしてみていれば、同年代の友達、とも取れそうな雰囲気だが、片方は軍人で片方は国家代表。
少し異様といえば、異様である。まあこんな裏路地の小店にそんな二人が着ているなど誰も想像できるわけもなく、密会というには少し言葉が過ぎているような気もしなくはないが、
まあそんな所なんだろう。二人は気にせず会話を進める。

「ところでミネルバはどうなんだ?いろんなことがあって、結構ボロボロなんだろ?」
「ええ、修理は順調のようですわ。これなら、ここ数日で出航可能だといっておりました」
「そうか…。寂しくなるな。もっと色々とお礼をしたかったのに、残念だ。まあこんな立場だから、そう簡単に約束などできないし、タリア艦長には宜しく伝えておいてくれ」
「任されましたわ。カガリ様こそ、あまり政務で頑張り過ぎて、お体を崩されないでくださいまし。倒れてからでは襲いのですから」
「ああ、わかってる」
「お待たせしました」
33愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:11:58 ID:???
彼女らの許に頼んだ料理が置かれる。質素な皿の上に、地味な飾りではあるが、おいしそうな匂いを出しているソテーが置かれている。
ラクスとカガリはフォークとナイフを使って、それを食べようとする。と、その時カガリはある事に気がつく。
ラクスの食事作法は、自分のに比べて上品だ。まるで、どこぞのお姫様のよう。

「…?どうしましたか?」
「あ、ああ。いや、そのだな。丁寧な食べ方をしているなぁと思ってさ。私とは大違いだ」
「そうですかね?まあ…御父様やお母様が気にする方だったので、それで」
「そうだったのか。御父様やお母様はどういうお方だったんだ?」
「え…ああ。う〜ん…そうですわね…お母様は優しい方でした。ただ、私が本当に小さな時に亡くなってしまったので、あまり思い出がないんです。ただ、愛が好きな方でした。
御父様は…」

ここでラクスの手が止まり、俯く。その様子を見たカガリは何事かと彼女も手を止めて様子を伺う。
ラクスは、あまり父が好きじゃなかった。血のバレンタインがあったとはいえ、NJのやらかした悲劇はそれ以上だ。いや、コーディネイターである自分が血のバレンタインで憎しみを覚えないわけがなかったのだが。
だからといって、エイプリルフール・クライシスはそれ以上に恐ろしいものだ。地球上の多すぎる犠牲が払われた。そして、それを指揮したのは父シーゲルだった。
そんな父がプラントとコーディネイターの融和を図ろうとしていた。それは嬉しくもあり、そして複雑だった。自らの行為に悔やみを感じてくれればそれが一番だと思ったのだが、とてもそうとは思わない。
自分を自分の政治の出汁に使っている父が信用できなかったのだ。心のどこかで。
ラクスは愛を謳う。しかし、彼女も人間だ。自分を出汁にされ、そして、本物と偽者の判別のつかなかった父。多分、いや結局、自分を「政治の道具」としか思えなかったのか。
ただ、そんな父も優しいところはあった。ユニウスセブン追悼慰霊団派遣を認めてくれたことだ。これはラクス自身が言い出したことで、彼自身の『御願い』ではない。
本当ならば他の予定があったが、シーゲルはそれを承知してくれた。ラクスは嬉しかった。だから複雑なのだ。

「…」
「あ…あんまり無理にいう必要はないぞ、うん!人にはそれぞれ事情がある。それを深く追求していい人間なんていないんだ。
…お前が話してくれるときが来たら話してくれればいいし、そのときは私も受け入れる。いや、すまなかった」
「ありがとうございます、カガリさん…」

言葉を詰まらせ、今にも泣きそうなラクスの様子にカガリは慌てて慰め、ハンカチを彼女に渡す。そんな彼女に感謝の言葉を言うラクス。
ハンカチで涙を拭い、そして水を一口飲んで自分の心を落ち着かせる。
その後、他愛のない会話をしながら食事をしていき、そして食後のコーヒーも飲み終え、感情も済ませた二人は店の外へと出た。
丁度昼休みもいい頃合。そろそろカガリも行政府に戻らなければいけない時間となっていた。

「今日はありがとう。色々と、気が楽になった。ナタリーも元気でな」
「ええ。私も色々と楽しかったですわ。本当、こんな弱輩者にお付き合いしてくれてありがとうございました」
「いやぁ…」
34愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:13:16 ID:???
暫く、店の目の前で見つめあい、沈黙していた二人。不意に、カガリが口を開く。

「なあ、ナタリー」
「え?」
「…どうしてお前は、戦うんだ?いや、国を守りたいという気持ちは痛いほどわかっている。だけど、それだけじゃないような気がするんだ」

カガリの突然の質問に、少し考え、そしてラクスはその答えを言った。その瞳は真っ直ぐと、偽りないもので。

「う〜ん…守りたいものがありますから。ケイさん、シンさん、ルナさん、レイさん、ミネルバの皆さん。プラントの人々。
全ての人…とはいかないのでしょうけど、それでも、せめて私の周りにいる人だけでも守りたい。だから、戦うんです。
カガリさんもそうでしょう?」
「え?」

今度はラクスの突然のフリに、カガリのほうがきょとんとしてしまう。が、ラクスはそれに構わず続けた。

「カガリさんも、国を守りたいという気持ちがあって、それで国家代表という位を受け継いだ。それに一生懸命、頑張っていらっしゃいます。
その想いは、何時か皆さんわかってくれるはずです。でもカガリさん。貴方には大きな立場があります。大きな責任があります。
貴方には何気ない一言でも、それが大きな悲劇を生んでしまうことだってあります。私の父がそうでした。
…いえ、これは誰にでもいえるのかもしれません。ユニウスセブンのような大きな隕石でも、たった一発の誤射だけでも、時には世界を混乱の底に陥れてしまうかもしれない。
シンさんのような悲劇を生むかもしれない。だから、私達は何かをする時、しっかりと考え、それが何を生むかを考える。
サトーさんも、それを承知で行ったんでしょうね…」
「…あの、テロリストか…。そうだな。そうでなければ、あんなことが出来るはずがないな。わかった、心得ておくよ。ナタリーも生き残れよ。
またどこかであったら、そのときはまた、カガリ一個人として食事をしたい」
「ええ、こちらこそ」

ラクスとカガリはお互い握手をし、別々、逆方向に歩いて別れていった。
その帰路、カガリは握られたほうの手の感触を確かめるかのように見つめていた。大きい手だった。それに、傷だらけだった。
あの手にはどれだけの苦労が重なってきたのだろう。綺麗な自分の手とは違う。そう、考えていた。
35愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:15:21 ID:???
再び時は…遡らなくてもいい。丁度この帰路についた頃、シンは慰霊碑へとたどり着いていた。日当たりの海岸に、碑が立っていた。
そこが、先の大戦の連合の侵攻によって犠牲となった人々に対しての慰霊碑だった。毎日手入れされているのだろうか。その慰霊碑は綺麗だった。だが、花は枯れていた。恐らく、海岸沿いにあるため、ユニウスセブン落下による津波でやられてしまったのだろう。
シンは、慰霊碑にはお供え物として、両親、そして妹が共通して好きだった和菓子と、水を置く。そして、花束の方は、潮風にやられない様、造花にしておいてあった。
祈りをささげ、それと同時に今までの事とその心情を報告する。

「…父さん、母さん、マユ。俺、帰ってきちゃったよ。こんな国、二度と帰りたくないと思ったんだけどな…。偽善者アスハの治める国なんか…。
でもさ、帰ってきちまったもんはしょうがないし…それに、今までの事、報告したかったから。…ごめんな、こんな親不孝で、こんな兄ちゃんで。今日は皆が好きだった饅頭、持ってきたから…。
天国で食べてくれ。…また、戻ってこれたら戻ってくるよ。そのときは…今度こそ大切なものを守れる力を、持ってくる」

報告と祈りも終わり、シンは少しだけ慰霊碑を見つめた後、その場を去ろうとした。と、その時。自分の来た方向から、黒いスーツの男がこちらに来ていた。
男もシンの存在に気がついたか、軽くお辞儀をする。シンも不審そうに思いながらもその男にお辞儀をする。

「お参りかい?」
「ええ…まあ。そんなところです。貴方は?」
「僕もさ」

男の、手袋がされている右手には花束が握られていた。ふと、男の声に違和感を感じたシンだったが、そんな事は知らず、男はシンの隣に立ち、しゃがんで慰霊碑に捧げ、そして祈った。
男の心情など分かるわけがない。だが、不思議と、シンにはその男の背中に寂しさを感じた。男は祈り終わると、立ち上がって、慰霊碑を見つめた。

「慰霊碑っていうものは虚しいね。勝手に作られてね。実際にはここに眠っているわけでもないのに、どうしても祈りたくなる」
「…」

男は掛けていたゴーグルを外す。すると、大きな傷が顔に刻まれているのがはっきりした。シンはそれに驚きつつ、彼の言葉を聞く。

「僕の友達もここで眠っていてね。やっとここに戻ってこれたから来てみたけど、やっぱ虚しいだけだ」
「…あんたも…戦争で…?」
「うん。ただ、実際にみた死は一人だけ。もう一人は、僕が死に掛けている時、知らない間に死んじゃった。大切な人だったのに。守る事ができなかった。君もかい?」
「俺も…家族をこの近くで失くした。大切な家族だった。でも…」
「でも殺された、かな?憎しみが出てるよ、君から」

男はシンの瞳を見ながら、何やら楽しげに言う。そんな彼の態度が気に食わなかったか、シンは睨みつけようとしたが、男の瞳に圧倒される。
男の瞳は、汚れきっていた。何もかも、汚いものを経験していて、純粋ではなかった。汚い。
いや、汚いのではないのかもしれない。汚いものしかないのだから、純粋なのだ。そして二年前、自分も似たような瞳をしていたのを思い出し、急に寒気がした。

「で・も中途半端だね。瞳が素敵じゃない。復讐したいのなら、その瞳をもっと素敵にしないと。それか、全ての過去を捨てきって、新たに道を作るか。
結局ね、復讐なんてもんは自己満足に過ぎないんだから。死人に口無しってね。そんな中途半端な憎しみなら持たないほうがマシだよ。じゃないと、何かあったときに壊れちゃうよ?」
「…!」
36愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:17:14 ID:???
男が楽しげに出す言葉に反論したかった、が、しかし。彼の言う事にも一理ある。死人は何も喋らない。家族のための復讐、仲間のための復讐と謳っていても、
それが彼らの望んだ事かといわれれば、誰にもわからない。彼らは喋れない。だが、それを勝手に解釈しているともいえるのだ。
それを男は分かっていた。その上で、自分のためだけに復讐をしようとしている。

「ユニウスセブンが落ちたねぇ。あれはいい復讐だ。本当、いい。さぞかし、あれを落とした人はいい具合に素敵なんだろうなぁ」
「…気持ち悪いな、あんた。狂ってるよ。変態だ、あんたは」
「そりゃどうも。確かに僕は変態だし狂人だよ」

シンの精一杯の皮肉に、男はカラカラと笑いながら受け止めた。やばい、これは本物だ、とシンは警戒心を丸出しにしながらも、その場を後にしたかった。
そんな彼の様子に気がついたか、男は両手を上げていった。

「やめてよね〜。僕が君みたいな生意気小僧に興味あるわけないじゃない?僕が興味あるのは年上のお姐さんだけさ。因みに僕は童貞じゃないよ。
…僕はこういう者だ」

男がポケットから名刺を取り出す。シンは恐る恐る、そして急激にそれを受け取り、確認する。

「…奪還者…ブラックk7…?ふざけた名前だ」
「そりゃどうも。僕はそこそこ気に入っているんだけどね。…ん?」
「あ…」

と、そんな二人の下に、もう一人、茶髪で紫色の瞳を持った青年が現れた。ブラックk7と同じくらいの背だが、雰囲気は全く反対だった。
どこか無気力なところさえも感じられる。ブラックk7は一瞬目を細めたが、それを誰にも悟られないようにっこりと笑いながら応対する。

「お参り…ですか?」
「そんな所。君もかい?」
「…ええ、まあ。でも、一人で来るのは初めてです。何時もは友達と来るので…。せっかく花が咲いたのに、波を被ったからまた枯れちゃいますね…」

青年は慰霊碑の前に立ち、祈りを捧げる。シンはその言葉を聴いて、口を開いた。

「…誤魔化せないってことかも」
「え…?」
「ん?」
「幾ら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす…」
「君…?」
「へぇ」

突然のシンの言葉に、青年はきょとんとして、そしてブラックk7は感慨深そうな顔をシンに向ける。
そんな彼らの視線に気がついたか、シンは一度ため息をつき、誤魔化すように言った。

「すいません、変なこと言って。…それじゃあ、俺はそろそろ行かないといけないんで…」
37愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:18:22 ID:???

そしてシンはその場を後にした。
言われたままの青年は、少し呆気に取られながらも、飾られた花の位置を少し直し、そして言った。

「…また、吹き飛ばす…か。人は何時になれば、憎しみの鎖を…」
「さあてね。それは人次第さ。そして…」

君もその一つなんだよ、と言い掛けたブラックk7は言葉を飲み込み、そしてその場から立ち去っていく。

「人はそんなに残酷にできちゃあいないさ」
「…そうですかね」
「そうさ」

横に手を振り、その青年と別れるブラックk7。その後姿を見送る青年。そんな所へ、桃色の髪を持つ少女が一人、現れたのを、ブラックk7は見逃さなかった。

「どうしたんですの、キラ?」
「いや…何でもない。帰ろう」
「…?ええ」

ブラックk7の後姿を見送りながらも、青年と少女は反対方向へと歩んでいく。

「(みぃつけたぁ)」

ブラックk7はまるで、いや本当に鷹が獲物を見つけたような鋭い眼光を放ち、そして舌でくるりと唇を嘗め回した。
そして、嬉しそうな表情を浮かべて、ゾクゾクと体を震わせていたのだった。
38愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:23:21 ID:???
そして日が暮れ、夜になった頃、慰霊碑に再び、二つの影が現れた。彼らもまた、花を持っているため、ここへ墓参りに来たのだろう。
しかし、こんな夜更けに来るとは、少し変わった二人だが、一応事情もあった。

「ケイも、こんな夜更けにしなくたっていいじゃないか。結構不気味で危ないぞ、夜の海岸は。大体お前は」
「言わないでよ、サイ。本当は夕暮れに来るつもりだったのに、ゲーセンの横を通ったせいで、人生オワタマンに大ハマリするなんてさ」
「お前はムキになってやりすぎなんだよ。幾ら使ったんだ?」
「ざっと20回分くらい…」

はあ、とケイはため息をつく。それにあわせて、サイもため息を吐く。彼らは気を取り直して、慰霊碑の前に立ち、花を供える。と、そこに置かれていた

「新しいな。どうやら先客がいたみたいだ」
「多分、一人は僕の友達…じゃないか。知合いだと思う。でも、あと一人くらいは来てるみたいだけど…」
「…う〜ん…カズィか…ミリィはこういう花を手向けないからなぁ」

少しばかりの解析も切り上げ、二人は慰霊碑に祈りを捧げる。その時、ケイは自分のオリジナルだったキラが好きだったフレイと顔もわからないアスカ家へ、謝罪をしていた。

「(フレイ…いや僕がフレイと呼んだら、きっと怒るかもしれないね…ごめんね、今まで来れなくて。そして、守って上げられなくて、ごめん。もし天国で本当のキラさんと会えたらいいね。
…シンのお父さん、お母さん、そして妹さん。僕が貴方達を殺しました。シン、はそれを知りません。僕は知っています。言い出すのが怖くて…今は話せていません。
僕は臆病者です。僕は卑怯者です。…でも、何時かは話します。話して、そして…全部受け入れようと思ってます…。でも、怖い。
だから、何でしょうね。僕は貴方達に謝りに来ました。謝って、済む話ではないし、貴方達は僕の顔など見たくもないでしょうけど…。
でも、本当に…ごめんなさい。本当に、ごめんなさい…!)」

想うほどに、ケイが祈るために組んだ両手が、お互いを強く握り締め、血管が浮かんでくる。そして、歯を食いしばり涙を浮かべていた。
あの時未熟だった自分を呪い、未来を守るといいながらも、一人の少女を守れなかった自分を呪った。
後悔ばかり。これをラクスが聞いたらどう想うだろう。シンが聞いたら、どう想うのだろう。
わかっている。後悔ばかりしたって何も変わらないのはわかっている。だが、わからない。どうすればいいのかがわからない。

『話せばいい。どうせ誰も君の事など許してはくれない。そうやって、一方的な友情を押し付けているのは、些か惨めというものではないかね?』

と、急にレイ、いやクルーゼの声が聞こえてきた。周りはサイしかいない。他の人などいないはずだ。これは幻聴だ。それはわかる。だが震えは止まらない。
39愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:24:32 ID:???
「(またあんたか)」

震えを必死に止めながら、ケイはその声にこたえる。クルーゼは嘲るような口調で言った。

『ふふふ…私と君がこうして話せるのは、君が望んだからではないのかね?ケイ・クローン君。君は何時まで仲良しごっこをしているのかね?兄面を演じているのかね?」
「(煩い…煩い…!)」

クルーゼの言葉を、ケイは必死に否定しようとする。だが、クルーゼの嘲笑が絶えず聞こえてくる。

『ふふふ…君は自分がクローンという事実を認め、そして大事なものを見つけた…。それで満足しているんだよ、君は。そして、戦う力を全て捨てた。
そうやって君は贖罪をしているつもりになっているのだよ。いや、誤魔化しているんだ、君は。もうしませんもうしません。あれは事故だ、仕方がないんです。僕は必死に戦った。僕達は必死に。
助けようとしたんです。後先考えなかったんです。何も知らないから、何かを知ろうとして』
「(黙れ!黙れよ!)」
『もうMSには乗れません。だからもう殺す事はないです。都合のいい言い訳だ。君が整備しているMSだって、人を殺しているではないか。それとも、自ら手を下していないから大丈夫だと思っているのかね?
…まあでも、いいじゃないか。コクピット恐怖症が上手い具合に言い訳になっているじゃないか。そうだ、言ってしまえ。そうすれば』
「(黙れぇ!)」
『みんなは君を許す事はないだろうが、君自身は君を許す事ができるかもしれないよ?』
「(くそぉ…!僕は、僕はそんな事を望んじゃいない!)」

クルーゼの言葉に心を圧され、ケイは頭を抱えて膝をつく。サイはぎょっと何事かとケイの背中に手を置きながら、彼の様子を伺う。

『君の望みなど、とっくのとうに尽き果てているさ。全ては遅すぎた。君は恨みを買いすぎたのだよ』
「(遅いだとぉ!?)そんな事はない!消えろ、クルーゼ!!」
「うわ!」

ケイは自分の中に住み着いているクルーゼの幻覚を否定するかのように急に立ち上がり、思わず声を張り上げた。それにサイは少しだけ吹き飛ばされ、
尻餅をついてしまった。サイは問い詰めようとしたが、ケイはそんな彼に気がつかず、海岸の向こう、地平線を見つめながら息を荒上げていた。
サイから苛立ちが消え、そしてケイに話しかける。

「クルーゼ…?」
「はあ…はあ…あ?ああ…サイ、ごめん」

瞳の焦点が合っていない。サイは何もいえなかった。そうだ、紛れもなく、目の前にいるのは、あのクルーゼと戦った男。フレイを殺したあの男を。
だから、その呪いを受けているのだろう。
とても二年前のあの青年とは思えない、外面では綺麗でも、内面のボロボロの姿が、サイには見えてしまった。

「(僕はどうしたいんだろう。わからない、わからない)」

何をすべきか分かっていたはずだったのに、ケイの心の中に、何か迷いが生じていた。二年間、二年間あったのに、何をしていいのかがわからないまま。
見上げれば、綺麗な星星が空一面に輝いていたが、ケイにはその輝きに、自分の曇りを一層感じていた。
ケイが本当に迷走するのは、まだ先の事。しかし、これが切欠の一つになったのは、言うまでもなく。ケイもまた、その事を心のどこかで感じていたのだった。

第7話 Fire warsに続く。
40愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/11(日) 19:25:51 ID:???
やっと終わりましたよ。ふふふ…14から一気に39…。
因みに次回、やっとの事、噂のピンクのにくい奴が来ます。ラクスじゃないです。MSです。
41通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 19:27:27 ID:???
超GJ
42通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 19:37:23 ID:???
リアルタイムで読めたことに超感謝。
そして超GJ
43通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 20:08:30 ID:???
速攻登録ゥ!

実にGJな話でした。
サイとのシーンも良ければ、クルーゼの幻影も良かった。
次回の話にも期待が高まります♪
44通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 20:24:44 ID:???
GJ!!!
ユウナは道化っぽいですが出来る男みたいですね。
色々考えてそうだ。
45通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 20:33:33 ID:???
GJ
とりあえず人生オワタマンの詳細を
46通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 21:37:55 ID:???
なんという\(^o^)/人生オワタマン
間違いなく死亡サウンドはティウンティウンティウン

GJ!
カガリの成長フラグが立ちまくってる!
そしてナタリーは相変わらずのイイ女!くそっ、こんなバカピンク欲しいぜ!!!
47通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 21:58:04 ID:???
GJ!踊っちゃうよ!

慰霊碑前での会合とニアミスがよかった。
今回も読み応えあったなぁ。
48通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 22:01:24 ID:???
GJ
Wをやったせいでマジン(ryが出てくるのかと想像した俺を罵って下さい
49通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 22:13:12 ID:???
人生オワタマンと迂闊で残念に吹いたw
50通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 23:32:20 ID:???
GJ!
ケィとナタリーがいい!
そしてサイもグッド
そうだよなー。普通分かるよなーw
ナタリーとシンの、そしてケィとシンの、更に整備班のキャラの絡みにニヤニヤしてしまいます
キャラが活きてる……

そしてニアミス来ましたね!
奪還者キラの狂気がとてもいいと思いました
次回も楽しみにしています
51>>45へ:2007/03/11(日) 23:44:08 ID:???
                ヘ(^o^)ヘ 人
                   |∧   
                  /
                        /
                   (^o^)/ 生
                  /(  )
                / / >
   
          (^o^) 三
          (\\ 三 シュッ
          < \ 三

    \
    (/o^) オワタ
    ( /
    / く チクッ!
   △△△△

            ◎
    
         ◎     ◎
            ◎
     ◎    ◎  ◎    ◎
            ◎
       ◎     

            ◎
   
      ティウンティウンティウン
52通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 00:09:00 ID:???
GJ
ミネルバ隊のキャラ同士の絡みが相変わらずいい
カガリとユウナも原作とは違う展開を見せてくれそう
カガリがナタリーの傷の意味に思いを馳せるのは大したもんだ

それからケイの正体に察しがついていたサイの洞察力が鋭いwww

シンとの絡みといいラウの怨念の声が聞こえることといい
ケイの迷走フラグが明言されているけど彼に取って精神的にキツそうな時期が迫る感じだ


オリジナルの怨念凄まじス。
慰霊碑前の三者三様のキラ達の対比と、ケイ以外のキラに出会ったシンの描写がとてもいい。

人生オワタマンwww

シンがケイの正体に気付く日は、以外と早いかもわからんね。

シンがケイやカガリと分かり会える日が来たら
三者とも人間が大きく成長できそう

次はオリジナルキラの二人目ラクス、三人目キラに対する襲撃だね。

オリジナルの彼等に発する言葉が気になる。
53IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:28:50 ID:???
 物事は、そうそう上手くはいかぬものだ。
 万全に万全を期しても、失敗してしまう。
 ましてや争いとなると、相手も万全に万全を期すから、確実に思った通りに運ばない。
 今、私の目の前でも、誤算が起きている。
 あと少しで、因縁の艦、アークエンジェルが沈もうとしている時に、あの疫病神が降り立った…。
 ヤツは、今度はどんな災厄を振り撒くのだろうか?
 あと、何故か興味が湧いて連れてきたこの少女が、『鍵』の運び役になるか…。
 やはり、こう予測できない事が起きるのは楽しい。
 なんといったって、これは自分の全てを賭けた『賭け』なのだから…。

 
 
 
 
 
 「こちらキラ・ヤマト!援護します!今のうちに退艦を!」
 アークエンジェルの甲板に着地したキラは、マリュー達に退艦を促した。
 アークエンジェルは、少し見ただけでも、総員退艦状態だったからだ。
 しかし、敵は容赦無く接近してくる。
 キラは近づいてきたジンに、ビームライフルを連射する。
 全て一発目をわざとかわさせ、回避先を読んだ二発目が、コックピットや、グゥルを貫く。
 それでも、敵は止めなくやってくる。
 ライフルの過熱を防ぐために、イーゲルシュテルンも併用し、更には
 アーマシュナイダーまで投げる。
 その鬼神の如き強さに、クルーはただただ見ているばかりだった。
54IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:30:49 ID:???
 「マリューさん!早く退艦を!」
 その言葉に、クルーははっと我に帰る。
 が、ここで降りる訳にはいかない。
 「本部の地下に、サイクロプスがあって、私達は囮にっ…!
  作戦のなの、知らなかったのよ!」
 手短に伝えようと、マリューは焦ってしまったが、概要は伝えられた。
 「だから、ここでは退艦出来ないわ!もっと基地から離れなくては!」
 「………わかりました。」
 少し考え、キラは全周波数の通信で語りかける。
 「ザフト、連合、両軍に伝えます。一度しか言いませんから良く聞いて下さい。」
 「なんだ?」
 連合軍、ザフト軍、共に戦闘の手は休めずに、スピーカーにも注意を向ける。
 
 「アラスカ基地は、間もなくサイクロプスを作動させ、自爆します!」
 「なんだと!?」
 その言葉に、連合提督が驚愕する。
 
 「両軍とも、直ちに撤退して下さい!簡単に言うと、死にたくなかったら逃げろ!」
 「隊長!」
 クストーの艦長が、クルーゼに判断を仰ぐ。
 「まさか、こんな事になろうとはな…。」
 
 「下手な脅しを!」
 イザークは、キラの言葉を、単なるハッタリと受け取った。
 それが普通の反応だろう。
 今自爆すれば、自軍の兵も死ぬし、本当だとしても、そんなことを明かすはずも無い。
 イザークは、デュエルをストライクに接近させるが、それを見たキラは、
 ライフルの残弾が少ない事を確認し、ストライクを跳躍させ、デュエルに接近する。
 突然近づいてきたストライクに、イザークは太平洋の事をおもいだした。
 「キシャマァァァァ!傷が疼いちまうだろーがぁ!!」
 このストライクが、今まで自分を苦しめてきたものとは違うとイザークは思っていたが、
 やはり同一種というだけで、恨みが込み上げてくる。
 ビームサーベルを抜き、振り下ろす、がシールドで防がれてしまい、払われる。
 ストライクもサーベルを抜き、横一文字に切り払う。
 「言っただろう、死にたくなかったら!」
 デュエルは、ぎりぎりでかわそうとしたが、足を切られ、グゥルから落ちてしまう。
 「逃げろと!」
 デュエルは、海に落ちていくが、偶然近くにいたディンが拾ってくれた。
 「くそっ、くそっ、くそぉぉぉ!」
55IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:46:27 ID:???
 『おい、帰還するぞ。』
 その通信は、助けてくれたディンからだ。
 「だがまだ」
 イザークは、反射的に反論しようとしてしまう。
 『足が無きゃ戦えんだろう、それに…。」
 「なんだ?」
 『連合の部隊が必死に脱出しようとしているらしい…。』
 「何?それは…。」
 『ま、ただ逃げたいだけかもしれんが…、気になる。』
 イザークは、カメラを回し、ストライクを見る。
 ストライクは、ディンのマシンガンを紙一重で避け、そのままコックピットにサーベルを突き刺した。
 鬼の様な強さ…、しかしさっきの通信は、明らかに少年のものだった。
 一体何故彼は、あんなことを言ったのだろう?
 イザークは、呆然とストライクが戦う様を見ていた。
 
 とりあえず、作戦は成功だろう、アークエンジェルへの攻撃は、自分が来た時より、
 少なくなっている。
 中央から、距離をおこうとしている部隊もあるくらいだ。
 先ほどの通信は、味方に突破を促し、敵に動揺を与える目的のものだった。
 しかし、弾は切れ、推進用のバッテリーも残り少ない。
 もう長くは戦えないだろう。
 そんな事を思いながら、キラはサーベルでディンを斬る。
 そして斬ったディンを蹴り、その反動を生かし、ブースターを吹かせ、他の敵に向かう。
 飛んで来る銃弾を無理矢理急制動をかけてかわし、サーベルで貫く。
 アークエンジェルに着地し、辺りを見回すと、敵はもういなかった。
 どうやら敵の包囲網は突破したらしい。
 味方の船も、二隻生き残っている。
 もっとも、その艦も、総員退艦しているのだが。
 片方の艦がゆっくり沈んでいくのをキラが見たとき、それは起こった。
56IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:47:19 ID:???
 「歩兵隊は、いつ頃来る?」
 「あと、15、6分ってとこだろう。」
 ザフトのモビルスーツ隊は、既に中枢部まで侵攻していた。
 しかし、これ以上はモビルスーツでは進めない。
 「じゃあ、外に出てもう一暴れ、…ん?」
 ブゥン、と全ての機器が落ちた。
 故障か?
 いや、エラーコールは鳴ってないし、第一全ての機器が同時に落ちるなんて事は、有り得ない。
 しかし、彼は先ほどの通信を思い出した。
 ひょっとして、あの通信は――
 そこで、彼の思考は途切れた。
 マイクロ波が、彼の体を沸騰、爆発させたからだ。
 これが、サイクロプス。
 強力なマイクロ波で、半径10キロ内の全てを崩壊、沸騰させる、いわば巨大な電子レンジ。
 
 「サイクロプス起動!」
 「機関全速、退避ー!」
 アークエンジェルでは、マイクロ波の影響で起きた光を観測していた。
 その光の過ぎ去った所では、モビルスーツが爆発し、建物が崩壊していく。
 逃げようと、ブースターを全開にしてモビルスーツが退避していくが、マイクロ波とは速度が
 違い過ぎて、悪魔の光に爆破されていく。
 アークエンジェルも、必死で逃げようと煙を噴きながら機関を全開にする。
 ストライクは、アークエンジェルの上に立っていたが、下に逃げ遅れている内火艇を見つけた。
 キラは、すぐさまアークエンジェルから降り、その内火艇を拾い上げた。
 既にPSダウンしているが、残り少ないバッテリーでストライクは飛び、アークエンジェルの
 中に着艦すると同時にバッテリーが切れ、ストライクは格納庫に崩れ落ちた。
 
 爆心地を中心に、半径10キロは大地すらも沸騰し、海や河川では水蒸気爆発が起きる。
 そしてその跡には、巨大なクレーターが出来、海の水がそこに流れ、上空にはオーロラが
 できている。
 この世のものとは思えない光景。
 その場で生き残った誰しもが、その光景に恐怖を感じていた。
 ――ただ一人を除いて。
 (どうやら、まだまだ『賭け』は続けられそうだな…。)
 全員がこの非現実的な光景をみつめていて、クルーゼの笑みを見た者はいなかった。
57IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:48:37 ID:???
 アークエンジェルは、爆心地から30キロほど離れた海岸に着底していた。
 このくらい離れれば、ザフトも来ないだろうと、皆安堵感を噛み締めていた。
 ストライクは、バッテリーを充填しても立ち上がらなかった。
 パイロットのキラが、完治していない体で高機動戦闘をして、気絶していたからだ。
 とりあえず、格納庫のクレーンでハンガーにかけ、外から開けてキラを医務室に運んだ。
 
 ブリッジでは、助かったにもかかわらず、暗い雰囲気が漂っていた。
 「これからどうする?」
 「通信の方は、Nジャマーと磁場の影響で、今のところ全く通じません。」
 「応急処置をして、自力でパナマまで行くんですか?」
 「歓迎してくれんのかねぇ、いろいろ知っちゃてる俺達をさ。」
 「命令なく戦列を離れた本艦は、敵前逃亡艦、ということになるんでしょね。」
 そのマリューの言葉に、全員が肩を落とした。
 敵前逃亡は、確実に銃殺刑だ。
 命からがら逃げ延びたのに、殺されるために味方の元に戻る。
 誰でも虚しくなるだろう。
 だが、ドアが開きそこから初老の男が、数人の兵を連れて入って来た。
 「あなたは?」
 「ユーラシア連合所属、地球連合海軍、第五艦隊司令、ユキカゼ・ナガト中将だ。」
 「えっ?あっ、大西洋連合所属、地球連合宇宙軍、アークエンジェル艦長、
  マリュー・ラミアス少佐です。」
 いきなりの上官の登場に、マリューは慌てつつも、敬礼と自己紹介を忘れなかった。
58IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:50:14 ID:???
 「どうやら、敵前逃亡の事で、落ち込んでいるらしいね。」
 ユキカゼは、ブリッジの雰囲気を感じて、言葉を発した。
 「まあ、その事だが、どうやら君達を助けてあげられそうだ。」
 「えっ、あっ、でも、どうしてここに?」
 何故ユーラシアの提督がここにいるか、マリューには理解できなかった。
 「いや、あのストライクという機体が、逃げ遅れた私達の内火艇を助けてくれてね。
  後でそのパイロットに礼がいいたい。」
 「あ、はい。」
 「さて、話を戻すが、君達、ユーラシア連合に来ないか?」
 「えっ?」
 全く知らない将官に、マリューは完全に混乱していた。
 「命の恩人だからな、まあ来ないにしても、軍法会議で手助けしてやろう。
  私も掛けられることになりそうだからな。」
 「でも、敵前逃亡だから、確実に銃殺刑じゃないんですか?」
 これはムウだ。確かに、軍法会議には弁護などは無く、ただ行った行為を罰せられるだけだ。
 「いや、今回の事には、ユーラシア連合全体が激怒しておろう。
  判事にユーラシアの将官は確実にいるから、無罪は無くとも銃殺刑にはならん。
  大西洋連合に戻って、軍人としてのけじめをつけるか、
  それとも、ユーラシア連合に来るか、諸君等が決めよ。」
 その言葉に、ブリッジは騒然となった。
 つまりは、自分達は助かるということなのだ、皆が喜んだ。
 しかしマリューは悩んでいた、ユーラシアに行くか、大西洋に戻るか。
 マリューはマイクを取って、艦全体に伝えた。
 『全員、至急甲板に集合、繰り返す。』
 結局、一人一人に判断を仰ぐことにした。
 自分一人で、こんな重大な事を決めるわけにはいかないと思ったからだ。
59IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 00:51:37 ID:???
 甲板に集合したクルーに、マリューは先ほど言われた事を伝えた。
 クルー皆が考え込んでいるが、意外と早く答えてくれた。
 「艦長に任せますよ。」
 「え?」
 「そうだな、ここまで一緒に来たんだ、一蓮托生ってやつですよ。」
 クルー皆が、そのような言葉を言ってくれている。
 「皆…。」
 キラは依然医務室で気絶しているが、マリューは決断した。
 「皆…、軍人としてけじめをつけましょう。
  大西洋連合に戻ります。」
 その言葉に、クルー全員が賛同の声をあげた。
 「わかりました、さっさと機関修理しなきゃな!」
 「通信も回復を試みてみましょう!」
 皆が命じられる事無く、それぞれの仕事にとりかかった。
 「皆、ありがとう…。」
 
 
 
 
 
    ―戦友というのは、どんな関係の人よりも信頼できる人―
                      ―マリュー・ラミアス―
60IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/03/12(月) 01:00:00 ID:???
どうか、ユキカゼ・ナガト中将の名前を厨臭いとはいわないでください…
61通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 05:21:44 ID:???
ユキカゼが姓でナガトが名前なら違和感なし
62通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 07:13:20 ID:???
GJ

キラ再構成スレで見かけたネタが一部取り込まれたか?

キラとAAが連合として活躍する物語が拝めそう
63通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 16:43:59 ID:???
GJ
長門有希が真っ先に出てきた俺はハルヒ厨
64通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 18:56:23 ID:???
暗闇司令(実写版)の顔が思い浮かんだ漏れはど(ry
65通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 20:11:11 ID:???
ひろゆき司令?
66通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 17:24:42 ID:???
アークエンジャル内の纏まりがついていていいな〜。GJ!
67通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 08:02:26 ID:???
保守
68通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 18:11:47 ID:???
保守
69通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 14:04:52 ID:???
そろそろ投下来るかな?
70通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 10:15:06 ID:???
職人投下期待保守
71通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 20:55:08 ID:???
ザラスでジンHM2が千円だったので買ってきた。
こないだの画像を手本にナタリー機へのリペを我もすなると思ったが、
次回かそこらで更なる改装あるいは別の機体に乗り換えとかありそうなんだよなー…
72通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 23:46:34 ID:???
ナタリーが「ジンのお葬式」でも始めそう
73通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 00:40:40 ID:???
とりあえず作るだけ作って後のことは後で考えればいいと思うんだ
74通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 07:31:36 ID:???
ブラックk7が良いキャラしてると思ったのは俺だけだろうか
75通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 07:39:26 ID:???
復讐誓ってたりするキャラは、綺麗ごと言ってる奴がいると途端に映えるからな
76通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 10:48:27 ID:???
保守
77通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 16:52:48 ID:???
592氏のキラ集結の次は58氏のキラ対決が楽しみ
7858:2007/03/22(木) 00:09:05 ID:???
すみません、ちょっと私情で色々と厄介な事が起きたので次の投下もう少しだけ待ってもらえませんか?
早く来月中には投下をするんで……どうかお願いします。
79通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 00:25:17 ID:???
いやだ

って言ったらどうする?w



どうぞご都合が付くまでお待ちしております。
80通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 01:04:46 ID:???
気にせず私情のほうを優先なさってくださいませ。我らは待つのみです。
81通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 07:10:35 ID:???
いつまでもお待ちしておりますです
82通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 11:22:06 ID:???
ところでCEってもう読めないの?
83通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 17:11:24 ID:???
CEは全く投下していませんね
職人さんも続きを書くのか反応が欲しい所
ここ数週間職人さん達投下していないけど、最後まで書く気力があるのか
しりたい。

84通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 17:58:20 ID:???
職人さんたちも忙しいんだよ
投下されるまで待つだけ。
85愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/23(金) 21:36:14 ID:???
どうもです。ちょっと手古摺ってますが、現在7話書いています。
元々遅筆なので、気長に待っていただければと思います。そういえば、小ネタとか需要あるのだろうか…?
86通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 22:17:43 ID:???
ないわけがない
87通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 23:48:04 ID:???
なんでもおしくいただきます
88通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 00:20:54 ID:???
お腹が空いているので、なんでも美味しく頂きます
89グゥレイトォ!な明日へ!:2007/03/24(土) 17:05:20 ID:Xq5eKxYd
「くそ!!ストライクめぇぇぇ!!この俺を・・・・、この俺をよくも!!」
「落ち着け!!イザーク!今はこの状況をどうにかしねぇと!」
「だがディアッカ!!お前はなんとも思わんのか!!ストライクにいいようにやられて・・・・。」
「だからってこんなとこでぐだぐだいってもしょうがねえだろ!」
今この2人の状況はまさに世にいう絶体絶命なのである。
「くそっ!!機体の通信さえイカれてさえいなけりゃ!」
2人の機体は先のストライクとの戦闘で中破。いつ爆発してもおかしくない状況だったのだ。
「こんな無人島で死ぬなんてごめんだぜ。」
つまり彼らは助けも呼べず島を歩いているのである。
「・・・・!!?。おいイザーク、あれ見ろよ!」
「・・・・?。いったいなにを・・・!」
ディアッカの指先の方向を見たイザークに衝撃が走る。そこにあったものは・・・・・
「「ストライク!」」
色を失って倒れている灰色の巨人だった。
「よし!!これで助けが呼べるぞ!!」 ストライクに向かって走っていくイザーク。
「おいっ、まてよイザーク!」 それを追うディアッカ。
そんな2人をまちうけていたのは・・・・・。
「・・・・おい、イザーク。」
「なんだ、ディアッカ?」
「・・・・・これ・・・・・どうする?」
「・・・・・・・。」
自分達を倒した巨人のパイロットだった。

グゥレイトォ!な明日へ! 第1話「運命の分岐点」  C.E71 三人は出会った。
90通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 17:18:50 ID:???
>>89
GJ
キラ再構成スレのキラと金銀コンビネタだね。

それからメル欄にsage書いて欲しい
91グゥレイトォ!な明日へ!:2007/03/24(土) 21:55:45 ID:Xq5eKxYd
>>90
どうもありがとうございます。これが始めてのssだったのでうれしいです。
ところでsageって使ったことないんですけどどうなるんですか?
92通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 22:46:59 ID:???
>>91
メル欄にsageと書き込むとこんな感じになる↓
ID:??? [sage]

で、スレが一々上がらない。
メル欄空欄だと常時ageになるので、荒らしが紛れ込みやすい。
93通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 22:48:07 ID:???
『E-mail (省略可) 』の空欄に半角小文字で sage と記入する。
そうすると書き込み完了してもそのスレッドはスレッド一覧のトップには
移動しない。へたにトップに来ると荒らしとか広告コピペとかのレスが
ウジャウジャ付けられかねず鬱陶しいので、スレの平穏な進行のために
ご協力願いたいってわけ。
94通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 23:26:29 ID:Xq5eKxYd
なるほど・・・。ありがとうございます。
95通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 23:28:43 ID:???
>>94
スレ住民のお願いは聞き流しですか?
96通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 23:48:28 ID:???
E-mail (省略可) のところにsageっていれてうってみたんですけどどうですか?
97通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 23:58:47 ID:???
大丈夫です
98愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/24(土) 23:58:53 ID:???
>>89

おお、新しい職人さんだ。とりあえずGJです!この組み合わせは珍しいので、続きが楽しみですね。期待してます。

とりあえず、予告どおり即興小ネタ作ってみました。因みに本編とはあんまり関係ありませんので暇つぶし程度にどうぞ。
ていうかこんなの書いている暇があれば本編書けと(ry
99グゥレイト!な明日へ!:2007/03/25(日) 00:09:06 ID:???
>>97 いろいろとありがつございます。
100愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/25(日) 00:23:38 ID:???
愛の惑星の詩 小話その1 バカピンクと綺麗ピンク

第二話で公開された入れ替わりより一週間くらい。移動中の二人目のラクス。今回は仕事に出ている。

「…今日の仕事は、戦争孤児となった子供達との交流を深めるため、孤児院に訪問して、子供達と遊んでもらいます、ラクス様」
「わかりました…。私が子供達を癒せるのであれば喜んで…」
「(…少し大人しくなられたか?ま、いいか)」

ドライバーは少しラクスの異変に気がつくが、それよりも仕事優先と車を孤児院に向かわせる。
そして孤児院にたどり着き、車から降りたラクスを迎えたのは、孤児院の子供達。しかし、その表情は明るく、ラクスを慕っているかのようだ。

「ラクス姉ちゃん!」
「ラクスおねえちゃん、ひさしぶり!」
「(…そう、一人目も来ていたのですね。ならば、その役目を引き継ぎましょう…。あの人が、安らかに眠れるよう…)
お久しぶりですわね、皆さん。暫く来れなくて申し訳ございませんわ。さあ、何して遊びましょうか?」

その子供達に囲まれながらも、笑顔を見せるラクス。さながら慈母のようだ。

「かくれんぼー!」
「えー前やったじゃん。ドロケイがいいよ」
「サッカー!」
「キックベース!」
「…(こういうのは男の子の遊びですわよね…ていうかドロケイとは?まあいいですわ)まあまあ…では、かくれんぼしましょう」

というわけでかくれんぼ開始。とりあえずラクスが鬼となり、8分くらいして、最後の一人を捕まえる。

「見つけましたわ」
「あちゃー。でもちょっと時間掛かったね。もしかしてラクス姉ちゃん疲れてる?」
「え、ええ?まあ…少しですが。でもどうしてですか?」
「だってラクス姉ちゃん隠れるの上手いからさ、俺達が一生懸命隠れても、そこラクス姉ちゃんが隠れてた場所だったりするからすぐ見つかっちゃうんだよね」
「酷い時なんか池の中に隠れようとしてたし」
「・・・(一人目…貴方は一体…)」

「ふぇっくしょい!あ、やば!」
「あーナタリー姉ちゃんみっけ!…っていうか、掃除ロッカーの中に隠れないでよ…ばっちぃ」
「だって見つかりたくないですもの。勝負は勝負ですから!」
「もー!」
101愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/25(日) 00:26:38 ID:???
「よ〜し、次はお歌!」
「(これは流石に大丈夫ですわよね)では…静かなこの夜に貴方を待ってるの〜♪」

思わぬパンチを受けたラクスだったが、気を取り直し、自分の持ち歌である「静かな夜に」を歌う。しかし、子供達は不思議な目でラクスを見ながら口を開く。

「あれ?何時もの曲じゃないの?」
「じゃないの?」
「え、え?ああ…ごめんなさい。実は私、この前頭を打ってしまいまして…記憶が錯乱していますの(我ながら嘘っぽいですわね…でも、未来のため…ごめんなさい)どんなお歌を歌っていたか…教えてくれますか?」
「ふ〜ん…ラクス姉ちゃんも大変なんだ。うん、じゃあ教えてあげる!前来たときはエルドラ5のテーマ歌ってくれたよ!」
「その前は太陽の真ん中へって言う曲、歌ってくれたよね」
「え〜それは前々前回だろ?前々回はShowDomeだろ?でも何時も歌ってくれるのは友達の唄だよな」
「うんうん。そうそう。でも、忘れちゃってるならなぁ…今度唄ってよ!」
「(ど、どれも知らない曲ですわ!?一人目は自分の唄を歌わないのでしょうか?)そうですわね…とりあえずじゃあ先ほどの唄で。
静かなこの夜に〜貴方を〜…」

最終的に、ラクスはふらふらになって倒れそうになりつつも、とりあえずその日を越す事ができたとさ。

一方のナタリーはというと

「はぁやすぎるときのぉぉ!!まばたきぃぃにさらされぇて!」
「独りでは届かない!願いなんて、消えそうな」
「コトバじゃぁぁぁ!」

「ナタリーちゃんノリノリだな。ていうか声量大きいな」
「ハイネの野郎も心なしか楽しそうだな」

それにしてもこの二人ノリノリである。

「(あ〜思いっ切り歌えるって最・高ですわ!)」
102愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/03/25(日) 00:28:53 ID:???
以上、小ネタでした。選曲は深い意味はありません。ええ、ありませんとも。
とりあえず、来週再来週に上げられればいいかなぁ。本編は…。頑張ります。
103通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 00:30:43 ID:???
乙です
投下を楽しみに待っています
104通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 00:36:21 ID:???
GJ
ラクスにナタリーの代わりは務まらないいいネタですた
105通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 14:41:42 ID:???
>>100-101
ナタリーよりラクスの方がより本物のラクスっぽく見える件について

それと100ゲットおめでと
106グゥレイトォ!な明日へ!:2007/03/25(日) 18:29:07 ID:???
第2話「オーブへ」

引きずりだしたパイロットを前にして2人は混乱していた。
「どうするもこうするも・・・。敵兵なのだから殺すに決まっているだろうが。」
「銃とかナイフもないのにか?俺は素手で首をしめて殺すのはいやだぜ。」
「貴様ァ!それでもザフトの兵士か!!いまさら敵の1人や2人の殺し方でためらうなぁ!!」
「まぁ、コイツの事はほっといて・・・・・・・。」
「ほっとくなぁ!!」
暗闇の森のなかイザークの怒鳴り声がひびく。
「・・・ストライクの通信、・・・・使えたのか?」
「ッツ!・・・・・・・いちおうな。」
少し落ち着いたイザークからかえってきたのはあいまいな返事だった。
「いちおう?」
「ああ、こちらから通信はできなかったが足つきの通信はきくことができた。」
「・・・・・はぁ!?ってことは助けよべねーのかよ!おいおい勘弁してくれ。」
「落ち着け!ディアッカ。誰も助からないとはいっていない!!」
「・・・・・へ? なんか助かるみこみでもあるのかよ?」
「さっき足つきの通信は聞けたといっただろう?」
「・・・・ああ。」
「その時足つきからオーブへこのストライクを救助するよう頼む通信がきけたのだ。」
「・・・・・つまり?」
「このストライクのところで待っていればオーブが救助にやってくる。」
いままで暗かったディアッカの顔が一気に笑顔になった。
「グゥレイト!!今度ばかりは足つきの艦長に感謝だぜ。」
「敵艦の艦長をほめる兵士がどこにいる!!馬鹿者!」
「ここにいる。」
「貴様ァーーーーーーー!!」
助かるとわかった瞬間、ふざける余裕が出てきた馬鹿2人。
「だとするとコイツころせないな。」
「!!?。なぜだ。」
ディアッカの言葉に信じられないという顔で聞き返すイザーク。
「だってそうだろ?オーブはコイツを助けにくるんだぜ?」
「!?それは・・・・・。」
「コイツは敵なので殺しました。んでもって僕たちは死にたくないので助けてください。っていうのか?」
「・・・・・・・・・。」
「中立のオーブがそれで素直にプラントにかえしてくれるとおもうか?」
それはほぼありえないだろう。人道的にも弱った敵を殺した俺たちザフト兵はそれなりの罪をおわなければならない。
107グゥレイトォ!な明日へ!:2007/03/25(日) 18:30:37 ID:???
「・・・・・ふん。」
「おい、どこいくんだよ?」
「・・・・ストライクの通信を修理する。救助にきても見つからなければ意味がない。」
イザークは理解はしたが納得できないのかそのままストライクのほうへ向かっていった。
「ったく。素直じゃねーんだから。」
素直じゃない戦友をみながら視線を足元でうめいている敵兵に移した。
「っって!俺がコイツの面倒みるのかよ!?」
もう見えなくなった戦友にむかってディアッカは叫んだ。
「・・・・・こりゃ、徹夜だな。」
こうして色黒少年は救助がくるまで敵兵の面倒を見るはめになった。
こうして時間が流れ・・・・・・・オーブの救助が到着した。
「キラ!キラ!!」
少年が心配で救助隊についてきた少女がみたものは・・・・・・、
「・・・・・・おまえら、誰だ?・・・・・・とゆうよりも・・・・どうしたんだ?」
「うるさい!!!!!」
「・・・・・非グゥレイトぉぉ・・・・・・・・。」
自分の探していた少年と目の下にクマができているザフト兵ふたりだった。
108通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 22:43:12 ID:???
迂闊で残念どころか理性的で人道的な炒飯www
しかしキラ…うぬれは気絶している間にすら他人に迷惑を
109通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 13:06:39 ID:???
GJ
これは斬新な金銀コンビですね
炒飯の人道主義にウケた
110通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 22:49:33 ID:???
>>108 >>109
ありがとうございます。いや、最初は2人ともギャグ担当だったんですけどこの後の
キラを考えてこうなりました。
自分の中ではキラは「大丈夫。君はぼくが守る。」「カガリは今泣いてるんだ!」
などの、お前、どこのギャルゲーの主人公?みたいなこといってるし本編ではラクスや
カガリなど周りの状況に流されまくりでも「まぁ、いっか、別に。」など以外と楽観的
な奴なので2人のツッコミ役にゃむいてないなとおもったのでこんなかんじになりました。
今のところでは
イザーク、主に熱血とギャグ。まぁ本編でも他作品でもこんな感じですし・・・・・。
キラ、主にツッコミとシリアス。本編みたいにいっぱいなやんでもらいます。
   そして比率的にはツッコミ4:6なかんじで。
ディアッカ、ギャグ3:ツッコミ6:シリアス1。考えてみると使い勝手のいい
万能キャラ。ディアッカ!君のことみなおしたよ!!
まぁ途中でいろいろ変わるかもしれませんがそのへんは勘弁してください。
111通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 22:24:24 ID:???
保守
112通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 15:54:05 ID:???
保守
113通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 02:43:04 ID:???
ほす
114通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 20:08:19 ID:???
今週も諸般の事情により諸先生方は休載です
115通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 23:18:31 ID:???
非力な我々はただ座して待つのみ…
無念ながらも保守
116IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:28:57 ID:???
 漆黒の宇宙に浮かぶ、砂時計の様な形をしたコロニー、<プラント>。
 そこには、数千万のコーディネイターが暮らしている。
 <プラント>とは、名の通り<植民地>であるが、なぜ既存の<コロニー>という言葉を
 使わなかったかというと、コーディネイターの、
 「自分達は、古いナチュラルとは違う」
 の考えから、新しい単語を使って建造した、と<コーディネイターの心理>には書かれている。
 確かに、プラントは既存のコロニーの円筒形とは、全く似ていない。
 しかし、<プラント>の形が効率が良いかと言えば、そうではない。
 <コロニー>は、ミラーのために内面の半分にしか、居住地が確保できない。
 それでも、円錐の底面にしか居住地が確保できない<プラント>より、効率が良さそうだ。
 何故こんな形にしたか?
 それは、設計者が語らずに死んでいった事で、永遠の謎となった。
 
 そこまで読んだ所で、プラントに到着したとのアナウンスが入る。
 アスランは、本を閉じ、手元の荷物をまとめ、シャトルから降り、
審査を済ませ、エレカで国防本部へ向かった。
 
 本部のロビーにアスランが入ると、中はお祭りの様な騒ぎに包まれていた。
 
 「そんな大雑把ではだめだ!もっと詳しい情報を!」
 
 「何!?それはどこからの情報だ!?」
 
 「異議有り!その情報はこっちのデータと矛盾するぞ!」
 
 どうやら、情報が錯綜しているらしい。
 そう分析しながら歩くアスランに、とある単語が出た。
 「全滅!?」
 「まさか、そんな馬鹿な話はなかろう!」
 全滅?ひょっとしてスピットブレイクが―――?
117IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:29:53 ID:???
 そこに、懐かしい人が走っているのを見つけた。
 「ユウキ隊長!」
 レイ・ユウキ、アカデミー時代に、何度もアスランが世話になった人だ。
 ユウキは、アスランに気付き、意外そうな顔をする。
 「アスラン・ザラ!?どうしてこんな所に?」
 「それより、この騒ぎは?」
 ユウキは、問われて少し暗い表情をする。
 「スピットブレイクが失敗したらしい…。」
 「な…」
 「詳しいことはまだ解らんが、全滅との報告もある。」
 「そんな…。」
 アスランは、攻撃に参加したであろう友や、クルーゼの姿を思い浮かべ、絶句した。
 「それと…」
 「なんですか?」
 「シーゲル・クラインが、失踪したらしい、娘も連れて。」
 「なんですって!?」
 その言葉を聞き、アスランは礼も無しに走り去る。
 
 父の執務室に着き、アスランは秘書に許可を取り、扉を開けた。
 「失礼します!」
 目的の人物である自分の父は、補佐官と話込んでいた。
 「アイリーン・カナーバ以下数名の議員が、事態の説明を求めて議場に詰め掛けています。」
 「少し待て。」
 アスランの姿を見やったパトリックは、待たせる様指示を出し、話を続ける。
 「私を追求しようとでも言うのか、カナーバ等は!!」
 「ハァ。」
 「逃亡し行方の解らぬシーゲル!漏洩していたスピットブレイクの攻撃目標!
  子供でも解る簡単な図式だぞ!クラインが裏切り者なのだ。」
 「っ!?」
 その言葉を聞いたアスランは、父の口から出た言葉に驚愕する。
 ―シーゲルさんが地球軍と繋がっているなんて…、有り得ない。
 「奴等の方こそ!いや、奴等こそが匿っているのだ!そうとしか考えられん!」
 パトリックは、全く予想だにしない展開に、激しく苛立っているらしい。
 「…分かりました。」
 パトリックは、補佐官との話が終わり、今度はアスランの方を向いた。
 「父上…」
 「なんだ、それは。」
 暗に父の言わんとしている事を受け取ったアスランは、すぐさま訂正した。
 「失礼致しました!ザラ議長閣下!」
 「状況は認識したな?」
 「は、…しかし、シーゲル様等が地球軍と繋がっているなんて、そんな…」
 「私だって信じられん。しかし、実際にヤツは姿を暗ませた。そう考える他は無い。」
 「………。」
 「お前の特務初任務は、奴等の捜索、確保だ、頼んだぞ。」
 「…了解、しました。」
118IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:31:25 ID:???
 まず、アスランの向かった場所は、クライン邸だった。
 パトリックが、何故アスランにこの任務を課したかといえば、希望に寄る所が大きい。
 ラクスと親しかったアスランならば、足取りくらいは掴めるかもしれない、と言う事だ。
 中に入ったが、全然中は荒らされていない。
 普通調べられたら、荒れるものなのだが。
 そうゆう疑念を持ちつつも、アスランは中を調べ始めた。
 自分一人ふらついてもどうにもならないのでは?
 アスランの心には、そういった気持ちが渦巻いていたが、奥の方からの物音を聞き逃さなかった
 のが、アスランに幸いをもたらした。
 もっとも、その結果起こった事が、アスランに幸いかどうかは分からないが。
 「ハロ、ハロ。」
 奥に行ったら、アスランがラクスに送ったロボット、ハロが跳ねていた。
 「よく憲兵に持っていかれなかったな。」
 そう言いながら、アスランはハロを持ち上げた。
 そこで、ふととある文字が、ハロに書かれている事に気付いた。
 「ホワイト・シンフォニー…。」
 その名を口にした瞬間に、アスランは古い記憶を思い出した。
 
 『ラクス…、これを。』
 記憶の中で、アスランはラクスに花束を渡す。
 『ありがとう。』
 それにラクスは、いつもより少し明るい笑顔で返す。
 『ホワイト・シンフォニー。今日、貴女が歌ったホールの語源となった花です。』
 
 この文字が示すものを感じ取ったアスランは、すぐさまエレカを走らせた。
 ホワイト・シンフォニー、アスランが、初めてラクスの歌を聴いた、思い出の場所へ。
119IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:32:42 ID:???
 「ところで、<ジャスティス>にはアスランを乗せるが、<フリーダム>の方はどうするのだ?」
 プラント国防会議室で、パトリックがザフト高官の一人に聞いた。
 「ハッ。既に、パイロット候補は、数人決まっております。」
 「うむ。なるべくあの二機はフル活用したいから、ジャスティスにもう一人、フリーダムに二人と
  いったところであろうな。すると三人か。」
 「分かりました。それと、これがパイロット候補のデータです。」
 高官がそういうと、秘書が資料を配る。
 それには、主にパイロットの出自等が書かれていた。
 それと、部屋が暗くなり、次々とスクリーンに戦果が映し出されていった。
 クルーゼ隊隊長、ラウ・ル・クルーゼ。戦果、MA42、軍艦6、戦闘機4。
 クルーゼ隊所属、イザーク・ジュール。戦果、MA19、軍艦6、戦闘機12、戦闘車2。
 エセックス隊所属、ムツ・ムサシ。戦果、MA39、軍艦8。
 レキシントン隊所属、ヒリュウ・シナノ。戦果、MA4、軍艦3、戦闘機24、戦闘車17。
 ヨークタウン隊所属、アオバ・キイ。戦果、MA3、軍艦12、戦闘車12。
 「以上です。」
 そう高官が言うと、部屋が明るくなり、その場にいた他のザフト高官が歎声を上げた。
 「五人が五人共、スーパーエースではないですか。この中から選ぶのは大変ですな。」
 「戦果が全て表わすという事は無いが、彼らは正に生ける軍神ですな。」
 だが、パトリックはそれらとは違う反応を示した。
 「だが、撃破されない方が重要だ。そちらの方は?」
 その問いに、データを出した高官が、資料を読んで答える。
 「ラウ・ル・クルーゼは、ジンで小破1、シグーで中破1、無損傷帰還4。
  イザーク・ジュールは、ジンで小破1、デュエルで中破3、無損傷帰還5。
  ムツ・ムサシが、ジンで中破1、無損傷帰還6。
  ヒリュウ・シナノが、ジンで小破1、ディンで小破1、無損傷帰還8。
  アオバ・キイが、、グーンで中破1、無損傷帰還7。
  以上です。」
 「ほう、ますます凄い。」
 「これ以上の質問はありませんね?」
 それを聞いて、それぞれ意見書を書いている最中にも、パトリックには何か引っ掛る所があった。
 
 結局、意見を統合すると、ヒリュウがフリーダム主パイロット、アオバが副パイロット、
 ムツがジャスティス副パイロットになった。
 会議が終わった後に、パトリックはデータを提出した高官に聞いた。
 「ムサシ、シナノ、キイの三人…、かなり顔が似ているが、親類なのか?」
 そう、この三人は、髪型や顔の細部が違うが、相当に顔が似ていた。
 「名前も日系のものであるし、茶髪で紫の瞳を持つ所など、…似すぎている。」
 資料では関係は無いとされていたが、この奇妙さからくる、素朴な問いに、高官は、
 「いえ、お渡しした資料からも分かる通り、その三人に接点はありません。」
 と、しか答えなかった。
120IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:34:26 ID:???
 オクトーベル市の、中心部から離れた所に、それはあった。
 <ホワイト・シンフォニー>
 もっとも、今ではあまり使われておらず、寂しい雰囲気が漂っていたが。
 アスランが中に入り、ホールへの扉を開けると、そこは美しい歌声に満ちていた。
 歌い手の姿をアスランが認めると同時に、なんとなく持って来たハロが、彼の手から飛び出した。
 「ハロッ、ハロー。」
 「あらあらピンクちゃん、ちゃんと連れてきてくださいましたね。」
 ハロは、そのまま歌い手…、ラクスの元へ跳ねていった。
 「…ラクス。」
 「はい?」
 アスランがいろいろな思いを込めて発した言葉を、ラクスはさらりと受け流した。
 それにかっとなり、アスランは叫ぶ。
 「どういうことですか、これは!?」
 「お聞きになったから、ここにいらしたのではないのですか?」
 至極当然かのように返すラクス。質問を質問で返されると、かなり頭にくる。
 更にアスランは声を荒げた。
 「何故逃げたのですか!ラクス!?」
 「父が、[これ以上は危ない]とおっしゃったので。」
 「では何故シーゲル様は危ないと感じたのか!?そして貴女は何故ここに俺を呼んだのですか!?」
 「一つ目は、私は聞かされておりません。二つ目は、貴方に聞きたい事がありまして。」
 「聞きたい…?」
 「はい。」
 「アスランが信じて戦うものは何ですか?」
 「なっ?」
 完全に予測していなかった問いに、アスランの思考が一瞬止まった。
 「戴いた勲章ですか?」
 アスランは、自分がネビュラ勲章を貰った時の事を思い出した。
 周りの事全てが虚しくなった、あの時を。
 「お父様の命令ですか?」
 今度は、先程父が怒り心頭だった事を思い出した。
 「そうならば、私は貴方の敵になるでしょう。」
121IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:35:29 ID:???
 「馬鹿な!何を言って…」
 その先の言葉は、背後から現れた憲兵達に遮られた。
 「ご案内、ありがとうございました、ザラ殿。」
 その言葉で、アスランは全てを理解する。
 自分は、だしにされていたのだ。
 あまり、クライン邸が荒れていなかったのは、アスランに道案内をさせやすくするためだろう。
 「いくらあなたでも、独りで捕まえられるとは、議長も思いませんよ。」
 その通りだが、父に信頼されていない事に、アスランは戸惑う。
 「さあラクス様、我々と共に来てもらいましょう。」
 そう言いながら、憲兵が銃をラクスに向けた。
 そうしたら、ホール中に潜んでいたらしき人達に、憲兵達は撃たれた。
 アスランは、咄嗟にしゃがみ、銃をおそらくクライン派と思われる集団に向けるが、勝負は一瞬だった。
 憲兵達も応戦はしたが、こちらは五人、向こうは十人はいる。
 その差で奇襲をかけられたのだ、憲兵達に太刀打ちは出来なかった。
 「ラクス様…」
 ダコスタ――アスランは知らないが――は、ラクスの無事を確認するためか、ラクスに近づく。
 しかし、
 「何を…、全員撃ち殺してしまうなんて…。」
 ラクスは、目の前の血を見て、おののきながら言った。
 「しかし…、あなたが彼等に連れて行かれる様な事があってはなりませんから。
  そのために、手掛かりは全て消しませんと…。」
 「………。」
 反論したかったが、あえてラクスは黙った。
 自分と彼は、立場が違うのだ。
 だから考え方も違ってくる、そう思って。
 「…ラクス。」
 早々に退散しなければならないと、ラクスは思っていたが、アスランの呼び掛けられ
 注意をそちらに向ける。
 「さっきの答えですが…、自分は一人のコーディネイターとして、ザフトの軍人として、
  間違った事は決してしていないと、信じています。」
 ラクスには、決別の言葉として受け取られたかもしれない。
 けれど、アスランには、自分の心にある、この言葉は聞いて欲しかった。
 「アスラン。」
 ラクスは、はっきりアスランを正面に捉え、更に真剣な顔をし、語る。
 「確かに…、アスランは、ザフトに居、そしてそこで真面目に目の前の現実と戦っているのでしょう。
  しかし、アスランはそれ以前に一人の人間です。
  未来もしっかり見てください。
  そして考えてください、他でもない、アスラン自身の考えを。」
  そう言い残し、ラクスと男達は立ち去って行った。
122IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:36:28 ID:???
 
             西太平洋上・アークエンジェル
 
 
 アークエンジェルは、応急修理を終え、キャルフォルニアへ向かっていた。
 …裁かれるために。
 
 出発してから少しして、キラの意識が覚醒した。
 「しかし、倒れたと聞いた時はどうなるかと思ったよ。」
 「本当、無事で良かったわ。」
 「ありがと。」
 命に別状は無かったが、医師から絶対安静を命じられたため、
 またキラはベットに縛り付けられる事となったが、普通に仲間と語らえる。
 「そういえば、フレイは?」
 来てくれた仲間の中に、フレイの姿が無かったのを、キラは疑問に思い、尋ねた。
 「ああ、フレイは、バジルール中尉と一緒に、移動になったんだ。
  …きっと無事さ。」
 「そう…、よかった…。」
 「そういえば、フラガ大尉も一緒に移動だったんだけどね・・・・・・」
 戦った褒美、仲間や友人と共に楽しめる一時。
 キラは、それを思い切り楽しんだ。
 次に戦った後に、どんな結果があってもおかしくないから………。
123IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:37:26 ID:???
 
                 プラント
 
 
 アスランは、ラクスの確保に失敗して、すぐに報告に向かった。
 もちろん、憲兵達の死を一刻も早く伝えるためである。
 事務官に報告した後、アスランはパトリックに呼び出された。
 失敗の叱責だろうと、アスランは思ったが、違った。
 「お前には、新モビルスーツ、<ジャスティス>に乗って貰う。」
 パトリックの開口一番はそれだった。
 「しかし、自分は今日任務を命ぜられたばかりですが?」
 任務初日で、命令変更などという事は、普通は有り得ない。
 「事態が変わった。早急に次の作戦をしなければいかんのだ。」
 「やはり、世論や議会の方が…?」
 スピットブレイクの失敗で、パトリックはいろいろ責められている。
 その事をアスランは気にしたが、
 「そうゆう事は、お前は気にしなくていい。」
 と、言われては、アスランは何も言えない。
 「ジャスティスの事だが…、くれぐれも慎重に扱え。決してデータが漏れたりしない様にしろ。」
 そんな当たり前な事を…、アスランは思ったが、次のパトリックの言葉に仰天する。
 「あれには、ニュートロンジャマーキャンセラーが積んである。」
 そう言い、デスクのスイッチを押し、少し会話する。
 戸惑っていたアスランも、すぐに激昂の言葉を出した。
 「何故そんなものを!プラントは全ての核を放棄すると…!」
 「勝つ為に必要となったのだ、あのエネルギーが。お前の任務は重大だ、心して掛かれ!」
 パトリックがそう言った瞬間、扉が開かれ、ユーリ・アルマフィーが来た。
 「後は、ユーリに聞け。」
 そう言い、パトリックは話は終わりだと言いたげに、書類を読み始めた。
124IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:38:32 ID:???
 
 アスランは、ユーリからジャスティスの事と、彼の心象を聞いた。
 ニコルの父である彼は、相当に苦しんでいるらしい。
 これも、全て自分のせいだとアスランは思う。
 自分が、甘すぎたせいだと。
 先刻ラクスに言われた事とあいまって、アスランは自分で自分を苦しませていた。
 (俺には、何も見えない…。目の前も、未来も、戦う大儀も。)
 それで、ふとジャスティスの名の意味を思い出した。
 正義、その言葉にアスランは一筋の光明を見た気がした。
 (正義、そうさ、俺は俺の正義のために戦おう。)
 それは、アスラン自身にも少し陳腐に思えたが、考えを巡らせていくと、
 そんな事も感じ無くなっていった。
 ユーリから、慣らし運転をやるかと言われたので、アスランは首を縦に振りコックピットに入った。
 (俺の正義、守りきる!)
 格納庫の扉が開かれた。
 「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
 アスランはジャスティスのスロットルをいっぱいに押し込む。
 ジャスティスは漆黒の宇宙に身を躍らせた。
 
 
 
   「正義、それは、自らに嘘をつかないこと、自らの信念を貫き通す事、
     そして、自分自身を信じる事。」
                     ―――アスラン・ザラ―――
125IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/04/01(日) 23:46:58 ID:???
クルーゼとイザークの戦果と、撃破回数は自分が作ったものですのであしからず
あとムサシ、シナノ、キイの大和ボーイズの名前と、隊名は関係ありません
126通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 00:23:16 ID:???
待ってました、GJ!
127通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 01:25:09 ID:???
『IF』氏乙であります!!
今回もGJ

アスランがラクスの言葉に揺られつつも自分の信念を信じている姿がイイ!!
キラ達はこれからどう進むのか…、フリーダムに乗らない分今後が予想出来ないから期待大。



…ストライクパイロットの、誰かさんにそっくりな三人はいったい…。
まさかクライン派のソキウスシリーズ??、まさかね…ちょっと似てるだけだよね?。
128通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 02:07:02 ID:???
保守
129通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 12:46:48 ID:???
GJ
IF氏のアスランなら、ザフトを裏切らずに済みそうだ。
しかしまあ、キラのクローンぽいキャラは誰が用意したんだろうか?
ま、大本命ガチガチの◎でシーゲルなんだろうけどね。
AAキラ(ストライク)vsザフトアスラン(正義)vsラクシズキラクローン(自由)
この三者が無印終盤で合間見えるのかな?

その前にAAの大西洋連邦での処遇と、オーブの針路についての話しがあるなw
13058:2007/04/03(火) 14:27:55 ID:???
海の深く深くを進む戦艦がいた。その戦艦は暗い海に反するような燦然と輝く白色だった。
アークエンジェルのブリッジにはクルーの全員が集まり、何か話し合いのようなものをしていた。

「ボクは反対しとくよ、大体あの情報に信憑性なんてあるのかねぇ?」

左眼に大きな傷を負っている男、アンドリュー=バルドフェルドが呆れたように、しかし少し演技染みたように言った。話の始終を知っているものであればバルドフェルドの言葉に同調するのが普通だった。だが、この艦の人間は例外だった。

「確かにバルドフェルドさんの言うとおりで、完全には信じられるものではないかもしれません。しかし、もし少しでも可能性があるのであれば私達はアスランを助けに行かなければなりませんわ」

静かに丁寧に、しかし威圧的な空気を纏わせてバルドフェルドの言葉に反論する少女。彼女の言葉にバルドフェルドを除いたクルーの全員が賛同する。
――少女の名前はラクス=クライン。数年前までは「プラントの歌姫」と呼ばれ、プラント国民から絶大な支持を得ていた。しかしある日を境に姿を眩まし、それ以来消息が絶たれていた――
だがこれはラクスの表立った経歴で、裏では「フリーダム及びエターナル強奪事件」の関与や、当時最高評議会の実権を握っていたザラ派に軍事クーデターを企てていたなどと、黒い噂を立てられるような人物だった。

「そうだよ、バルドフェルドさん。アスランが苦しんでるのにほっとけるわけないじゃない」

ラクスの傍らに寄り添う青年が優しい表情で語りかける。
――青年の名前はキラ=ヤマト。一見するとどこにでもいそうな普通の青年だが、彼はこのアークエンジェルでラクスに次ぐ発言力を持っている――
この青年がラクスに告ぐ発言力を持っているのは、彼が前大戦の英雄フリーダムのパイロットだったからだ。とは言ってもその事実を知っているのはこの艦に乗っている人間だけで、世間一般の人間は誰がフリーダムを操っていたのかなど全く知らない。

「……君達がそういうのならボクは反対しないよ」
「ありがとうございます、バルドフェルドさん。では皆さん、アスランの下へ向かいましょう」

ラクスの言葉にクルー達が歓喜する。そんな周囲の様子にキラは柔らかな笑みを見せ、その場を後にする。キラは一つだけ扉のデザインの違う部屋の前で足を止めた。そして、その部屋の前で一息するとドアをノックした。

「カガリ……入るよ」
「…………」
「また食べてないの?……ちゃんと食べなきゃ病気になっちゃうよ」
「ふん、このまま何も食わずに野垂れ死ねばお前らは一国家元首の誘拐殺人犯だな」

カガリは心配そうな表情を自分に向けるキラを睨みながら呟く。そんなカガリの言葉にキラは驚いた表情を見せた。

「誘拐だなんて……なんでそんな酷いことを言うの?」
「お前達がやった事は世間から見れば正にそうなんだよ!大体お前達にはその自覚がなかったのか!?」
「ラクスは君を純粋に助けたかっただけなんだよ?僕もラクスの考えが君を助けられるならと……」
「ラクスラクスラクスラクスって、お前には自分の言葉がないのか!」

カガリの怒号にキラは一瞬竦み、床に視線を落した。そして、しばらくの沈黙の後に静かに口を開いた。

「でも君はアスランの事が好きなのに……それなのにセイランと結婚するなんておかしいじゃない」
「キラ……私はオーブの国家元首だ。一個人の恋愛感情などで結婚相手を決めることなど出来ないんだ」
13158:2007/04/03(火) 14:29:46 ID:???
アスランは病室の片付けをしていた。とは言うもののわずか一日の入院だった為、物という物など特になく、片付けもすぐに終わってしまった。
本来なら検査の関係などで1〜2週間は院内に閉じ込めらていなければならないのだが、そこをフェイスという特権を利用して、無理矢理に検査もせずに一泊の帰宅となったのだった。

「俺は一体……何をやってるんだろう」

アスランはベッドに座りこみ、天井を見上げながら呟いた。
アスランの頭の中にあの日の出来事が甦る。その直後、それを振り払うかのように頭を振った。

「でも、もしアイツの言うとおりだとしたら……」

アスランの頭の中に二人のキラが思い浮かぶ。しかし、その二人の接点は容姿以外にはどうしても見当たらなかった。
そんな事を考えていた時だった。アスランの部屋のドアがトン、トンとノックされた。

「入ります」
「シン……!どうしたんだ、こんな時間に?」
「アンタ、ミネルバに戻ってくるか来ないか選べるんだろ?だからどっちにするんだろうと思って……」
「……お前はどっちがいいんだ?」
「正直、アンタはわけわかんない所あるしたまにすげぇムカつくけど……アンタのパイロットの腕だけは認めてる」
「そっか……俺はミネルバのスーパーエース様に認められてる、のか」

アスランは右手を口元に近づけ、苦笑する。それを見て、シンは頬を少し紅く染めて反論する。

「別に戻ってこなくてもいいんだからな!アンタがいなくても俺らはやってけるし!」
「まぁ、確かにそうだな。今のミネルバにはキラがいるし……」
「アンタ、やっぱりあの人のこと知ってるのか?」

キラの事に触れた途端、アスランの表情が曇ったのにシンは気づいた。そして、シンの問いにアスランはさらに表情を曇らせた。

「うん……あぁ、まあな。アイツは強いよ、俺なんかより全然な」
「……俺、あの人のことが苦手です。なんか近づいちゃいけない気がする。それに……俺あの人とつい最近オーブで会ってるのに、あの人は全然覚えてないみたいで」
「シン!お前、オーブでキラに会ったのか?」

アスランの表情が一変する。それにシンは動揺した。

「え……はい、この前アスハとアンタを降ろした時に慰霊碑で。でも……あの時とあの人雰囲気が全然違かったです」
「キラが二人いる……」
「はい?」
「いや、なんでもない……シン、来てくれてありがとう。でも、もう戻っとけ。それで……明日また会おう」
「え……は、はい。ってことは……?」
「俺はミネルバに戻るよ。お前のおかげで色々と決心が着いた、ありがとう」
「ありがとうって……じゃ、じゃあ失礼しました」

ほとんど状況が掴めないままシンは部屋を出て行った。アスランはあることを心に決め、瞳に活力を戻したが、それもすぐに元に戻ってしまうとはその時のアスランには到底考えられなかった。
13258:2007/04/03(火) 14:33:57 ID:???
オーブ内閣府官邸はオーブ国家主席の官邸であり、公邸である。主であるカガリ=ユラ=アスハを失ったこの官邸だったが、日夜出入りし職務を淡々とこなす男がいた。
――男の名前はユウナ=ロマ=セイラン。オーブ五大氏族の内の一つである、セイラン家の次期当主でカガリの夫である――
本来なら、アスハ家に婿入りしたため本名をユウナ=ロマ=アスハと名乗る所だが、オーブでは婚姻届の提出と結婚式の挙式の二つが揃わなければならなかった為、未だにセイランなのである
その夜、ユウナはこの官邸にある男を呼び出していた。その男の名はトダカ。彼はオーブ海軍の一佐で、オーブ海軍の旗艦タケミカヅチの艦長でもあった。二人が黒海へのオーブ海軍派遣についての最終確認をしていた時、突然ドアが開かれた。

「ユウナ様!これは一体どういう……」

オーブ海軍所属の将校が部屋の中に入っていき、声を荒げて言う。将校が入ってきた同時に今度はトダカが声を荒げた。

「貴様、何をやっている!」
「トダカ、まぁ落ち着いてくれ……君、僕達は大西洋連合と同盟を結んでいるのだよ?兵を惜しむ必要はないと僕は考えるけど」
「しかしオーブの理念は!」
「理念で国は守れない、君も軍人ならそれぐらい分かって欲しいな……トダカ、彼を外に連れ出してくれ」

ユウナに指名されたトダカ一佐は黙ったままユウナに敬礼をすると、ユウナに声を荒げた将校を部屋の外に連れ出していった。

「まったく……僕も随分と嫌われてるもんだね」

ユウナは自嘲的な笑みを見せながら呟くと、ポケットからタバコを一本取り出し火を付けた。一服し、溜め息をつくと部屋のドアがノックされ静かに開けられる。

「申し訳ありません、まさかあのようなものがいるとは……」
「あぁ、気にしないでくれよ。軍人も国民も、みんなカガリが誘拐されたからナーバスになってるんだよ……しかし、まさかカガリも弟君に誘拐されるとは思っていなかったろうね」
「ええ……カガリ様の事件については、我々の対応が……」
「だから、そのセリフは何度も聞いたって。起きてしまった事はもうしょうがないだろ?なら、僕は今出来る最善の努力をするだけだ。君達も早くアークエンジェルの居場所を突き止めるんだ……それに、あの弟君がカガリを殺すなんてありえないからその点では安心してるよ」
「……失礼ですが、ユウナ様はカガリ様の弟様にお会いになられたことがあるのですか?」
「一度だけね……まぁ、その一度で僕は嫌われてしまったみたいだけど。国民からの支持率もよくないし、どうやら僕は人に嫌われる事に関しては世界で一番上手いみたいだ」

そう言ってまた自嘲的な笑みを見せるユウナ。

「そんなことはありません。民衆はまだユウナ様の良さに気づいてないだけです」
「……そうであることを祈るよ。さぁ、そろそろ出るとしようか。スエズでの戦いにハウメアの加護がありますように」

立ち上がったユウナは、トダカと共にオーブ海軍の旗艦であるタケミカヅチへと向かった。
13358:2007/04/03(火) 14:37:13 ID:???
その夜、アスランの胸は妙にざわついていた。明日になれば再びあのキラに会うからなのか、落ち着くことが出来なかった。
部屋にある冷蔵庫から水を取り出し、コップに水を注いでいっきに飲み干す。飲み干してすぐに、後ろから風が吹いていることに気がついた。アスランの背の方に大きな窓があったが、その窓は閉め切ったはずだった。
「アスラン、久しぶりだね」

後ろから誰かに呼びかけられた。その声にアスランは一瞬動揺したが、すぐに気を持ち直して振り返った。
そこには黒い服を着たキラと、アスランが幼少時にキラに作ってあげたトリィがいた。

(コイツはあのキラじゃない……!)

顔を見て、アスランはすぐに確信した。あのキラは雰囲気に冷たさと重々しさを持っていたが、このキラからは優しさと柔らかさが滲み出ていた。

「お前は何をしにここに来た?」
「何って……君を助けに来たんだよ。さぁ、僕と一緒にアークエンジェルに行こう」
「カガリはどうしてるんだ?」
「……元気にしてるよ」

一瞬キラが苦々しい顔をしたのをアスランは見逃していなかった。アスランは語気を強めて問い詰めた。

「何故あんなことをしたんだ?」
「だって……カガリがセイランと結婚するなんて間違ってるよ。それに……アスランはそれでいいの?」
「そんなの俺が決められることじゃないだろ!カガリがユウナと結婚するって決めたんだ、ならそれはしょうがないじゃないか!」
「でも……そうやって諦めたりするのってよくないよ。それに……」
「ごちゃごちゃ言ってないで早くカガリをオーブに帰すんだ!カガリがいない、このことがオーブの国民にどれだけの不安を与えているかわかっているだろ?」
「……うん」
「なら、とっとと帰してやれ!お前達から帰すのが難しいのなら、俺がカガリを預かって連れて行く……それと、俺はお前達のところには行かない」

アスランの言葉にキラは耳を疑った。そして、しばらくの間呆然としていた。

「……アスラン、どうして?」
「俺はここでやらなければならないことがまだあるし、待ってくれてるやつもいる……それに」
「……それに?」
「俺は……今の俺はラクスのやることを信じられない」
「アスラン……!」

キラにとって今の言葉ほど強烈なものはなかった。何故なら、彼は今自分の信じてやまないものを親友に否定されたからだ。

「キラ、もう帰れ。憲兵に見つかったらお前は牢獄行きになるぞ」
「……わかったよ。でも、これだけは言わせて……僕達は君を信じてるから」

キラは言い終えると、窓から飛び降りた。アスランは思わず窓の方に走って行き、下を見た。が、そこには既にキラの姿は見当たらなかった。
13458:2007/04/03(火) 14:40:01 ID:???
翌朝、アスランは早いうちに病院を出て行った。アスランが部屋を出てからしばらく経った後、キラがアスランの部屋を訪れた。

「甘い蜜を塗った木にカブトムシは現れたかな?」

キラは言いながらベッドの上に登り、照明を取り外す。すると、その照明の中には小型のカメラが付けられていた。
キラはカメラを取り外すと照明を元に戻し、ベッドから降りた。そして、カメラに取り付けられたディスプレイを黙って見つめる。しばらくして、キラの口から笑みがこぼれた。

「……随分と大きなカブトムシが取れたみたい」

キラは満足そうな表情を浮かべて、部屋を後にした。
13558:2007/04/03(火) 14:42:54 ID:???
お久しぶりです、58です。私情のごたごたも片付きやっと投下することが出来ました。
次回から長い長い戦いになる予定です。
136通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 14:57:46 ID:J5BXELo+
58氏キター
乙&GJ
137通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 15:07:11 ID:???
58氏GJ!!!
ミネルバキラは何か企んでるのかな?
138通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 16:53:26 ID:???
GJ!
>瞳に活力を戻したが、それもすぐに元に戻ってしまうとはその時のアスランには到底考えられなかった。
やっぱ所詮はなの凸か…?
139592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 00:00:04 ID:???
58氏GJ!カガリもキラ達に反抗しているみたいだし、原作とはまた違った展開が待ち遠しいですね。
オリジナルキラも、抜け目がないところがいいなぁ。

え〜っと…。とりあえず明日には投下しようかと。推敲してみて、問題がなければ…。長々と待たせてすいません。
140通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 01:20:52 ID:???
このスレもようやく活気が戻ってきたって感じだな
141通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 02:08:11 ID:???
58氏GJ
カガリはラクスの前に心が折れてしまうのか、はたまたオーブの為に己を貫き通せるかが気になる。
>瞳に活力を戻したが、それもすぐに元に戻ってしまうとはその時のアスランには到底考えられなかった。

これはあれですか?既に指摘されているように、アスランは凸にしかなれないフラグ?
プロローグでオリジナルキラとの対決が伏線としてひかれていたけど、
戦場で合間見える2機の自由を前にあっさり動揺を見せて、
クローンキラに拉致されてしまいそうな予感。

そんな凸でも、なんだかんだシンのツンデレを感じ取る精神的余裕はあるんだなwww

58氏のトダカはアスハ派の中では異色の現実主義者なのかな?
彼はミネルバがオーブに寄港した際に、シンと面会する機会が有ったのか否か?

それはそうと、オリジナルキラは凄腕の工作員だなwww
幼なじみの病室に何の躊躇もなく、監視カメラを仕掛けて情報収集とはね。
これもラクスとクローンキラへの復讐心が成せる業か?
オリジナルキラとシンとの関係、決意を胸に秘めたアスランがいつへたれて凸になるか。
やはり一番の期待は、ミネルバとAAから出てくる2機の自由に対する
全陣営のリアクションだな。
142通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 02:11:36 ID:???
>592氏
正座しながら、wktkしつつお待ち申し上げております。
143592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 17:49:33 ID:???
投下します。
144592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 17:51:04 ID:???
地球連合、強化人間研究所第二隔離室
男は眠っていた。男は目を開いたまま、眠っていた。瞳の輝きをなくして眠っていた。
それに苛立った老人は苛立っていた。背の高い若者も困惑していた。

『調整は終わらないのか?』
『…はい。どうやら強い精神閉口状態に陥っているようで。全て拒絶しています。…全てを心の殻の中に閉じ込めてしまっています。
栄養物質投与などで肉体の状態は維持できますが…如何せん、精神状態はというと…』
『催眠効果は?洗脳はどうしたのだ?』
『それが…全て効果なし。先ほども言いましたが…拒絶しています。相当強い殻なのでしょう』
『くそ!!こいつには莫大な金が掛かっているんだぞ!?それを無駄にしろと!?』
『しかし…7号が目覚める目処は全くつきません。…このまま破棄というのも…』
『ならん!それだけは…!』
『館長、大西洋連邦本部より電話が入っています!』
『何、こんな時に!?…くっ…繋げろ!…私です。はい…。はい…。何ですって!?そ、それは…本当ですか!?はい。はい。
キ、キラ・ヤマトとアスラン・ザラによって…』

男の右手が動いた。若者は気づいた。そして近づいた。
男は掴んだ。若者の首を掴んだ。そして、潰した。

『はい…はい…。わかりました…。ただし、研究は続行、ということですね?わかりました。
青き清浄なる世界のために。では失礼します。聞いたかね?キラ・ヤマトのクローンが存在しているらしいぞ。これは、どういう…事…だろ…ね?』
『はい、聞きましたよ。そして、さようなら。愛しき愛しき館長さん。今までどうもありがとう。僕をこんな素敵な体にしてくれて』

男の瞳に、穢れが生まれた。とても綺麗な穢れが生まれた。老人は見た。そして死んだ。

『さあてと。何で僕が英雄になってるのか。キラ・ヤマトの代理人ねぇ…。それに、アスラン…。何をノウノウとトールを殺しておいて仲良しこよししちゃってるんだか。
まあいいや。代理人もアスランも、それを用意した奴も全員始末してやろうっと。そんでもって、こんな世界ともおさらばだ』

男は動き出した。全てに決着をつけるために。
145592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 17:52:44 ID:???
第7話 Firewars

「(そう、僕は決着をつけるために)」

夜も最中。ブラックk7は月の光を浴びながら、ある場所へと来ていた。
夕暮れの時、発見した己のクローンとラクス・クラインが住む孤児院。それを見渡せる丘の上に、彼は寝転んでいた。
彼が自分のクローンに気がついたのは研究所にいた時。自分を改造した研究所の所長から聞き出した。
キラ・ヤマトが研究所にいるのにも関わらず、そのキラ・ヤマトとアスラン・ザラがヤキン・ドゥーエでラウ・ル・クルーゼを倒し、
ジェネシスを止め、世界を救ったというではないか。
そして、キラは調べ上げた。そしてクローンを助け、そしてフリーダムを与えたのはラクス・クラインと言う事を突き止める。
あの天然馬鹿姫が。と目を疑ったキラだったが、それもまた演技だと言う風に考え、彼女が自分のクローンを作ったのだと。
それならば辻褄が合う。そして、彼はクローン、アスラン、そしてラクスの三人を殺す事を決意したのだった。

「でもま、あのおっさんには世話になったし。少しくらい華持たせるのもいいか」

ふと、彼は気まぐれを起こし、胸ポケットから通信機を取り出す。そして操作して周波数を合わせ、通信を始めた。

『暗証番号と合言葉を言え』
「そんな肩苦しい事言うなよなヨッピー。僕だよ、ブラックk7だよ」
『!!!』

決まり文句が通信機の向こうから聞こえてきたところを、ブラックk7は不敵に笑いながら、皮肉を込めた言葉を投げ返す。
それを聞いた通信機の向こうの人物ヨップは驚いた様子でいた。ブラックk7は満足そうにいった。

「いやぁねぇ。僕さ、面倒くさがりやでさ。人を介して報告するの飽きちゃったんだよね。だ・か・ら、奪い取っちゃったよ。
奪還者らしくね。ああ、そうそう。僕を処分したかったなら、本物の宇宙人か地底人でも連れてくるんだね」
『き、貴様!』
「やだなぁ、大願を果たそうとしている人がそんなにイライラしちゃあ。一応、ラクス・クラインの居場所は突き止めといたよ。今から送信する。
それと証拠も一応ね。ああ、そうそう。何かボディガードっぽいのも二人ほどいるから、注意したほうがいいよ」

ヨップの怒声にも気に掛けず、ブラックk7は楽しそうにタッチパネルを操作し、孤児院の座標位置、屋敷やラクスやキラがそこに入ろうとしている写真を送る。さらには動画まで。
それと同時に、慰霊碑の時にこっそりとくっ付けた盗聴器の記録も送った。

『…くぅっ…た、確かに本当のようだな。これだけの資料を送られれば、信用するしかあるまい』
「そうそう、素直が一番だよ。ああ、僕の機体に触んないでくださいね、後で取りに行きますから。下手に触れると、基地ごとどかん!ですよ」
『…ブラックk7…ラクス・クラインが死んだあかつきには、お前を今度は始末してやる…首を洗って待っていろよ!』
「いやだなぁ。もっと憎しみを込めて、ブラックk・7!って呼んでください。ではではおやすみなさい、ヨッピー」

一見ふざけた口調、というより本人としても最大限にふざけた口調でヨップを挑発しながら、一方的にブラックk7は通信を切り、そして通信機を握りつぶした。
軽く火花が散るが、金属の体となった右腕では全く痛みを感じない。

「さあってと。ヨッピーに殺されるくらいなら、僕自身が手を下すまでもない…。そんな価値もない。だからみせてもらうよ、実力をさ」

ブラックk7は体を起こし、適当に近場にあった岩場に上って、月を眺めた。満月まで後3日。後は時を待つだけだった。
運命の日まで、あと三晩。
146592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 17:56:37 ID:???
そして最初の朝を迎えた。雲ひとつのない、快晴の朝。清清しい光が差し込む。
オーブのアスハ邸の窓辺で、アスランは一人高級そうな長机にノートパソコンを置いて、一人作業をしていた。そんな所へ、カガリが慌てた様子で駆け寄ってくる。そんな彼女を見たアスランは少し苦笑しながら、彼女の方を向く。

「アスラン!昨日はすまなかった、連絡できなくって…。あ、今日も朝から行政府で閣議があるから、ゆっくり話してはいられないが…あの」
「いいよ…わかっている、気にするな」

慌てて謝罪しようとするカガリの様子を見て、アスランは苦笑しながら答えた。

「それよりも、オーブ行政府のほうはどうなんだ…?」

アスランは話題を切り替える。というよりも、これが本題だったわけだが。カガリは俯いて窓の方へと歩きながら、それに答えた。

「…大西洋連邦との新たな同盟締結の話が上がっている。ホムラらが私に賛同しているけど、締結は免れないだろうな…。
確かにオーブも被害を被ったんだ、皆の言う気持ちはわかる。この痛みを分かち合おうとする情勢の動きも仕方がない。だけどそれは、報復を叫ぶ人たちと一緒になって、プラントを憎むって事じゃないはずなのに…」
「…カガリ」
「ん?」
「俺を…プラントに行かせてくれないか?」
「え…?」

突然のアスランの言葉に、カガリは呆然としたまま、彼を見つめる。アスランは瞼を閉じ、少し間を置いた後、
立ち上がり、彼女の許へと歩み寄って言った。

「プラント側の情勢が気になる。デュランダル議長ならよもや最悪の道を選ぶことはないだろうけど…
それでもああやって…未だに父の言葉に踊らされている人間がいる以上、俺が、俺でも何かできることがあれば、やりたいんだ。
オーブのアレックスとしても、アスラン・ザラとしても…」
「お前…」

カガリはアスランを止めようとしたが、窓の外から朝日が差し込む光が彼を照らし、それが彼の瞳の決意の光を、一層強くしていた。
その瞳の輝きを見たとき、もはや自分に言える言葉はない。とめる理由などない、そうカガリは感じた。そして、微笑んだ後答えた。

「…そうか、わかった。そこまで言うなら、私には何もいえないな。シャトルは手配しておくよ。だけどアスラン。あんまり思いつめるなよ?お前何時も無茶ばかりするから」
「…ああ、わかっているさ。カガリも、体を壊すなよ?」
「ふふ、私を誰だと想っている?」
「はは、そうだな」

お互い笑顔を見せる二人だったが、カガリは心のうちのどこかで、言い難い寂しさに駆られていたのは言うまでもなく、まや少しばかりの不安もあった。
カガリにとって、アスランは心の支えだった。数少ない、自分の理解者として、愛しき人として。その人と離れ離れになってしまう事は、少なくとも孤独を感じると言う事。
父親を失い、唯でさえ大人、政治家たちの中で孤独を感じる事が多い彼女にとって、心の支えがなくなることは怖かった。
しかし、彼を止めることなど出来ない。彼の決意は固いのだから。だから、自分も頑張らなければならない。彼に負けないように。

「…じゃあ、そろそろ行かなきゃ。シャトルは今日中…そうだな、夕方には手配できるようにする」
「ああ、本当に忙しいときにすまない。夕方には行けるよう準備するよ」
「うん…じゃあ、私は行かなきゃ」

カガリは無理に笑顔を作り、その場を後にした。アスランもその後姿を見送っていった。
外に出て、少しだけ涙を浮かべていたカガリだったが、顔を左右に思い切り振って涙を払い、気を取り直して用意されていた車に乗り込む。
車は行政府のほうに向かっていく。その中で、カガリは携帯電話で空港と連絡を取り、シャトルの手配を済ませた。
147592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 17:58:43 ID:???
さて、更に数時間経って。

「美味いな」
「うん、美味しい」
「美味い美味い」
「美味しい!」
「うめぇ」
「うまうま」
「の、飲み物…」

一方オーブ、オノゴロ島の港に停泊中のミネルバの休憩室。オーブの名物の一つ、煎餅をラクスが買って来ていたので、
話の種とケイやルナマリア、果てはレイやアーサー、ゲイルなど。いろんな人物が集まって、その煎餅をほお張っていた。味は上々、まあ時々唐辛子煎餅なるものがあるわけだが、それをラクスが食べては悶絶していた。
ある種のシュールな光景である。しかし、明日にはオーブを出立するし、MS各機やミネルバのチェックなどがあるため離れる事ができない。
なので、昼休みの暇つぶしとしては、まあ充実しているといえばしているのだろう。

「はいお茶」
「ああ、どうもどうも…ぷは」
「それにしても、変なものばっかり買ってきてるな。…なんだい、この動物は…熊か?」

ラクスの土産袋を探るケイ。その中の一つ、木彫りの熊を取り出して、怪訝そうな表情を浮かべながらそれを見つめていた。プラント生まれはもちろんの事、
暫くアークエンジェルで生きていたケイも、オリジナルのキラも熊を見ることはそうそうない。テレビの向こうでは見たことはあるのだが。
アイドルの時から、籠の中の鳥状態だったラクスはこういう珍しいものに興味を持ちやすく、見つけては購入していたりするのだ。
まあそのお陰で、貯金がそんなに溜まっていなかったりするのだが、それはまた別のお話。

「木彫りの熊です。珍しかったものですから…」
「ふぅん、珍しい物好きなのもまあ程ほどにね。ああ、そうそう。珍しいものといえば、カーペンタリアから君へ連絡があったそうだよ。
ジンの修理の間、新しいMSを配備するってさ。今まで使っていたジンは宇宙戦主体なのに対し、それは空戦仕様だって」
「わあ、本当ですか!空戦仕様と言う事は、ディンですかね?」

ケイの言葉に、ラクスは手を合わせて、嬉しそうな表情を浮かべる。正直、彼女の機体に関しては直る見込みが立たないと言う事を聞かされていたので、
足手まといになることなく、早期復活できる事が嬉しかったのだろう。ただ、やはりジンは名残惜しく、昨日の夕方から夜に掛けて機体をブラッシングしたり、
コクピットの中で声を掛けてみたりと、傍から見れば危ない人と思われかねないこともしていたが、まあそのくらい気に入っていたと言う事だ。
といっても、直せない損傷ではないし、暫くすれば戻ってくるのは知っていたから、然程ショックは少ない。また元気な姿に戻ってきて欲しい、そう思っていた。
ただ、空戦となると、演習ではディンを使った事があるとはいえ、実戦では初の体験なので、訓練が必要だろうが。

「いや…バビ、ていう機体だね」
「バビ?」
「ほう…新型じゃないか」
「知っているのか雷電、いやレイ」

機体の名前を聞いて、会話に参加してくるレイ。それに食いつくケイと、その他もろ者の視線が彼に集うが、彼は気にせずに解説した。
148愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:02:13 ID:???
「ディンに変わる空中機動攻撃機AMA−953バビ。ディンは武装が実弾のみを装備していたので、PS装甲相手には圧倒的不利な状況だったのを反省し、ビーム兵器を標準装備させた機体だ。
火力はディンのそれを遥かに上回り、またMA形態に変形可能で、その形態時の加速度もディンを上回る。つまり、その絶大な火力による支援用MSといったところだろう。
まだ配備されて間もないものだから、回されるというのは期待されていると考えていいだろうな」
「へぇ〜、このバカピンクがねぇ。偉くなったもんだ」
「…それ、褒めているんですか?それとも貶しているんですか?」
「両方かな」
「両方ですか」

レイの説明から、ラクスが期待されているのだと聞いて、ケイは感心しながらさり気なくラクスを馬鹿にしていた。
それに気がつき、ラクスはケイを問い詰めようとしたが、正直に返されたため、諦めたようにガクリと頭を降ろしながら言った。

「レイ、そのバビの画像とか持っていないの?」
「いや…そこまでは。まあカーペンタリアまで行けばわかるんじゃないか?」
「そうね。はあ〜それにしても、空戦仕様のMSがミネルバに配属されるって事は、暫くはこの重力の中で暮らすって事なのかしらね」

ルナマリアはだるそうに椅子に深く座る。他の面々もその言葉を聴いてため息をついてしまった。あまつさえ副長のアーサーまでもがである。
ただ、アーサーはその後彼らを励ますように立ち上がって、勇ましく言った。

「しかし、それはこのミネルバが議長らに期待されていると言っても過言ではない!恐らくはミネルバの足で被災地を回り、救済活動をするのだろう。
それはプラントにとって、ナチュラルとの融和を目指すための第一歩として、重大な役割だからな。我々の功績も上がるぞ〜」
「救済処置ね…。まあ確かに、治安が悪くなっているみたいだし。最新鋭のMSを持っている私達が救助活動をしつつ、警護活動をすれば、評判も上がる、か。
でも副長、戦争って事には…どうなんでしょうかね?」
「それに関しては…まだ何ともいえないな。タリア艦長とも話し合っては見たが…。ユーラシア連邦など、地球連合の中でもプラント親和派が居る事には確かだけど、
ボギー1の件もあるし、不安定だ。特に、大西洋連邦に関してはだ」

ボギー1。あのセカンドステージのMS三機を強奪し、アーモリーワンや小惑星・デブリ帯で戦闘を行った戦艦のコードネームである。
現在のところ、彼らが何者であるのか、そして何処の所属の部隊なのか。それは全く分かっていない。唯一つ分かっているのは、ラクスが通信していた青年の声くらいか。
ただ、戦艦の形状、使用MSから考えて、地球連合内の特殊部隊なのだろうと予測される。しかし、そうなると厄介である。
そう言う事になると、結局戦争をしようとしている者たちが居ると言う事になる。現に、ユニウスセブンでの映像が流れているのも、ボギー1の仕業だろう。
大西洋連邦もしくは地球連合全体がその本性を現した、と言ってもいいのだろうか。

「あそこの国は結構危ないからなぁ。それに、アーモリーワンでミラージュコロイドを使われているとなると、ユニウスセブン講和条約もお構いなし、てことになるから。最悪…」
「核攻撃…」
「かもしれないな」

アーサーの言葉を受けて考察したケイの言葉にヨウランがつけたし、そしてレイがさらに付け足した。それを聞いた彼らは騒然とする。
ユニウスセブンを壊滅させた一発の核攻撃は今でも記憶に焼き残っているものたちは多く、それがブレイク・ザ・ワールド事件の原因の一つにもなったのだ。
そして、先の第二次ヤキンドゥーエ防衛戦でも、核は使われ、プラントは消滅の危機に陥ったのだ。幸い、その攻撃はフリーダムとジャスティスのミーティア装備のお陰で何とかなったのだが。
しかし、その恐怖が再びやってくるのだと考えると、恐ろしさで震えが起こりそうだ。

「だが最悪の場合だ。議長とてそんな最悪の道を歩みたくないだろうし、だからこそ救助活動を行っているのだからな。協議も進められているのだろう」
「…ま、軍人の俺達には今のところどうすることも出来ないか」

しかし、やはりこれは話し合いのレベルでの解決が一番である。軍人が下手に動くとそれが火種になりかねない。だからこそ、最悪の場合に備えるのが彼らの仕事だ。
と、その時。休憩室に向かって、何やら慌しい足音が聞こえてきたと思えば、マッドが飛び込んできた。
149愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:05:05 ID:???
「おおい、ナタリー嬢ちゃんいるか!」
「いますけど〜」

呼ばれたラクスは手を上げてマッドに答える。マッドはその場へと駆け足でやってくる。

「嬢ちゃん、機体が届いたぞ。しかも、嬢ちゃんの知合いみたいだが」
「え、もうですか!?」
「早いな。オーブまで運んできたのか?」
「しかも知合い?」

何だ何だとラクスとマッドの会話に参加してくる野次馬達。ナタリーも急な事に驚きつつ、自分の知り合いが持ってきたという話を聞いて、首を傾ける。
彼女の知り合いって言うのはミネルバにいるメンバーか、ハイネ隊の面々。しかし、前者は今目の前にいる人々と艦内にいる人たちである。
後者は宇宙にいるのだから、届けようにも届けられないだろう。ともなると、残るのは南アメリカ戦線にいたときのメンバーなのだが…。
誰だか見当もつかず、ラクスは足早にMSデッキへと向かっていく。野次馬達もその後を追っていく。
と、デッキには見覚えのないMSが一機。それと、緑のパイロットスーツを着た、がっちりした肉体を持つ男が一人。ラクスは彼の許へ歩み寄り、そしてその顔をのぞく。
男もラクスの存在に気がつき、彼女の方を向く。すると、ラクスはぱあっと明るい表情を浮かべて、走って彼に抱きついた。

「ビルさん!お久しぶりですわ!」
「おお〜!久しぶりだな、ナタリー」

抱きつかれた男、ビルはラクスを抱えたまま一回転して、そしてその勢いを抑えながら、静かにラクスを降ろす。

「1年ぶり、ってところか。元気だったか?」
「ええ、お陰さまで。…その制服、ビルさん、もしかしてザフトに戻られたのですか?」
「まさか。これは建前上の格好。カーペンタリアの指揮官が着ていけってさ。…責任者いるかい?」

ラクスとの軽い挨拶を終えたビルは、野次馬組のほうに歩き出した。彼の声を聞いて、アーサーが前に出て彼に手をさし伸ばした。

「副長のアーサー・トラインです。艦長なら自室にいるはずですが、貴方は?」
「ビル・タンバリです。カーペンタリアより補給品のひとつとしてバビを持ってきました。本当ならば基地での補給を行うはずだったのですが、
連合の不穏な動きに対応し、万が一海上で敵と遭遇かつ援軍が出せない場合におきましては、空戦仕様のMSが必要だろうとの判断を下し、残念ながらオーブ入国の際の手続きもありまして、武装は付けられませんでしたが…バビを補給いたしました」

ビルも差し出された手を掴み、握手を交わす。

「随分早い対応ですね」
「兵は神速を尊ぶ、という言葉もありますゆえ、恐らくそういう対応なのでしょう。私もカーペンタリアまで同行させていただきます」
「なるほどね。では案内させていただきますよ。丁度、私もブリッジにいかなければならないのでね。ナタリー、君も来なさい。報告をしないと」
「あ、はい」

アーサーはビルとラクスを連れて、ブリッジに向かっていった。その後姿を少しだけ見送った後、野次馬達はナタリーに配給されるはずのバビを見つめる。
武装こそついてはいないものの、尖った頭に背中の畳まれた翼。飛ぶために生まれたようなMSのその姿は、他のMSに比べて異質だった。

「変な形のMSね」
「確かに変な形。とんがりコーンみたい」
「…確か、公式色は紫のはずだったが…なんでピンクなんだ?」
「あいつのパーソナルカラーだからじゃないかな?あいつ桃色好きだし」
「まあどっちにしろ」
『とってもカオス』
150愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:05:54 ID:???
十人十色の感想を言いつつ。結局のところ全員がたどり着いた答えは一緒だった。本来ならば、この奇抜なフォルムに紫色のコーティングがされているはずなのだが、
ラクス機に関しては、ブレイク・ザ・ワールドのユニウスセブン粉砕作業においての功績を称えられ、彼女のパーソナルカラーを採用されたのだが、混沌である。
しかしまあ、この機体を運んだビルも耐えられたものである。桃色の機体など、目立ってしょうがないだろうし、それが年齢をある程度重ねているいい年の中年が乗っているとしたら、苦痛でしかないだろう。

「でもいいわね〜。新しい機体が配備されるって事は、それだけ期待されてるってことだからさ」
「何だ、妬いてるのか、ルナ」
「妬いてなんかないわよ!…ただ、羨ましいかな。赤色とか緑色とか本当は関係ないんだけどね〜。同じ女性MSパイロットとしてさ、ライバル視しちゃうわけよ。私も赤でトップガンに選ばれたのに…ね」
「…ま、気持ちはわかるが」

ザフトの女性パイロットといえばまずシホ・ハーネンフースを思い浮かべるものが多いだろう。というより、数少ない女性パイロットの中で、活躍していたのは彼女くらいである。
現在はエースパイロット集団、ジュール隊に所属している。ルナマリアは少なからず彼女を尊敬し、そしてザフトのエースカラー赤をパーソナルカラーに持つくらいのエースパイロットになった、はずだった。
だがしかし、いざ実戦になれば彼女は活躍するどころか、奪われた3機のMSにいいようにされて、毎回機体を損傷させてくるだけの日々を送っていた。もっとも、彼女は気づいていないが、あの3機を奪ったパイロット達は、
間違いなくエース級であり、それに対して互角に渡り合い、生き残っている事自体は素晴らしいことなのだが、向上心の高いルナマリアにとって、それは満足できる事ではなかった。

「やっぱ、ケイさんの言う通り、ガナーやめてスラッシュにしようかなぁ。接近戦は結構いけるから」
「何を言っているんだ。実戦ではまだ砲撃の命中率が低かろうが、お前は間違いなく、俺達の中でもっとも射撃訓練の成績が良かったんだ。もっと自信を持て」
「そうだよ、ルナ」
「…ありがとう、レイ、シン」

そんな消沈気味のルナマリアをレイとシンが励ます。そんな彼らに対し、少し苦い思いを入れつつも、笑顔を見せるルナマリア。
と、そんな時にヴィーノはふとした疑問を浮かべ、この会話の流れを変えるのもかねて口に出してみる。

「なあ、気になったんだけどさ。あのビルって人と、ナタリーってどういう関係なんだ?」
「ああ、そうそう。それ俺も気になってたんだよな。何か、結構親しいみたいだけど、ケイさんなんか知ってます?」
「僕?」

同意したヨウランがケイに話を振る。急な事だったので、ケイは目を見開いて驚きつつ、思案してみる。だが、あまり深いところまで言うと、彼女や自分の過去が知られてしまうので、
ケイは言葉を選びつつ、話してみる。といっても、ケイ自身が知っている事など、ラクスとハイネから聞かされたもので、彼自身も深いところまで走らないのだが。

「う〜ん、ナタリーが入隊した当時の知合いっていうかお師匠かな。あのジンも、元々はビルさんのものだと聞いたよ。まあただ、僕も二年前彼女とであった時はもういなかったから。僕にもよく分からないな」
「へぇ〜。師弟関係ってすごいですね!あのど根性性格はそこから来たのでしょうか?」
「かもね」

ケイは適当にはぐらかした。ただ、他のものもそれ以上知ろうという興味もなかったのか、はたまたは人の過去には深くは関わらない主義か、深く追求するものはいなかった。
ただ、思うのは。ケイ自身がふと思い出したことは、自分に聞こえてくるクルーゼの声。あの墓参り以来、聞こえては来ないが、あの様子では何度でも現れては、嫌味でも言ってくるのだろう。
だが耐えなければいけない。これは自分の問題だ。他人に話せることではないし、それに、他人に話したところで、その苦悩を分かち合うことなどできやしない。それがラクスであってもだ。
151愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:09:09 ID:???

「さて…プログラムの書き換えとか、シートの調整とか色々やらなきゃ。あいつそう言う事に関しては全くド素人以下だからなぁ。ヨウラン、手伝ってよ」
「よっしゃ任されて!」

気を取り直したケイとヨウランは駆け足でバビの許へと走る。ここからラクス用に調整をしなければいけないから、整備士としてはやりがいのある仕事になる。

『昼休み終了、各員持ち場へ戻れ』
「おっと、俺達も働かなきゃ。お仕事お仕事。ルナ、今のうちに射撃制御の調整でもしようぜ」
「OK、ヴィーノ。丁度私もやろうと思っていたところ」

ヴィーノはルナマリアを連れて、ガナーザクウォーリアに向かう。他の整備士達も機体整備へと向かっていく。

「さて、俺達はまだ待機任務だな」
「そうだな。…俺は腹も膨れたし、少し、散歩でもしてくるか。お前はどうする?」
「俺か?俺は…そうだなぁ…インパルスの整備でもしてるかな」
「そうか。ではまた後でな」

レイは手を振って、シンと別れ、ミネルバの外へと歩いていった。シンはその後姿を少しだけ見送った後、コアスプレンダーの方へと歩いていく。が、ふと何か違和感を感じ、立ち止まる。
そういえば、このごろのレイは活発になったか。先ほどの試食会だって、積極的に煎餅を食べていたし、バビの説明も。それだけではない。何時から?そういえば、ユニウスセブン落下阻止作戦の前も、ナタリーの紅茶をおいしそうに飲んでいた。
近頃忙しくて全然気がつかなかったが、明らかに彼は変わっていたのだ。アカデミーでは、社交的とは言えず、よく一人で食事をしたりしていた光景を見たのは覚えている。彼と仲が良くなったきっかけというのは、演習の時助けられた時。
注意不足で危うくデブリに衝突しそうになった時、レイが助けてくれた。その時も冷たい態度はそのままだったが、素早い動きに冷静な判断。シンは彼を尊敬し、そして少しばかりのライバル視もしていた。
それからいつの間にか戦友のような関係となり、ルナマリアとも繋がって、今に至ったのだ。
今と昔、変わったといえば、ナタリーとケイの存在か。

「う〜ん、まあいいか。明るくなったのなら、それはそれでいいんだろ、うん」

しかし、考えたところでどうなるのだと思い、とりあえず無理やり納得して、シンは作業へと戻っていった。
152愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:13:51 ID:???
さて、一方のミネルバ艦長室では、タリアとビルが敬礼をして向かいあい、その場に、ラクスも居合わせていた。

「ビル=タンバリ、バビの補給の方をしに参りました。ご確認を」
「タリア=グラヴィス、確かに受領しました。…でもよく、補給の許可が下りたわね。まあこちらとしてはおお助かりだけど」

敬礼を解き、お互い微笑みを浮かべながら会話を進めるタリアとビル。初対面でありながら、これほど打ち解けているのは珍しい、とラクスは思いつつも、黙って話を聞く。

「何、近いですから。オーブも今のところは、親プラントの姿勢を崩してはいませんしね。固定兵装以外の武装の解除とミネルバまでの道のりを監視付きっていうところで手を打ったわけです。まあ他にも理由があるんですがね。
まあ本当なら、カーペンタリアで受領っていうのもよかったんですが、何分不安定ですしね、情勢が。それにサトーとの戦闘で、MSもガタガタのはず。戦力は多い方が良いってね。バビ自体、量産型で、一体くらいなら機体配備数に影響は出ませんから」
「まあそれもそうね。しかし、情報が早い事。テロリストの名前なんて、何時公開されたの?」
「ええ、まあ。…まあ実を言うと、連合が公開した映像の中に、見覚えのある機体がありましてね。それがサトーのものだとは一発でわかりました。ジンがハイマニューバになっても、エンブレムは変わりませんから。
ただ、俺もアカデミー時代に知り合って、その後はあいつの結婚式と家族の葬式の時に再会したくらいです。…俺のところにも、召集の誘いは来ましたが」

思わぬ過去の露見に、場の雰囲気は重くなる。ビルのこのような過去はラクスも初耳だ。そういえば、軍隊に入る前から、ハイネと同じように師匠のような存在だった彼のことは、あまり知らなかった。
確かに、ビルは開戦当初はザフトに所属していたと聞いていたが、その後、どうしてザフトを辞め、レジスタンスの一員として生きていたのか。ラクスは知らない。
ビルは表情を重くしつつ、苦笑しながら言った。まるで辛い過去を思い出すように。

「勿論断りました。あいつが血のバレンタインで家族を失ったのは知っています。俺も親戚を失いました。でも、ニュートロンジャマー投下作戦で、俺はあまりにも人を殺しすぎた。ザフトだとか、連合だとか。ナチュラルだとかコーディネイターだとか。
もうどうでもよくなった。だから、俺はザフトをやめ、地上の復興作業を手伝った。罪滅ぼしって言うには、俺がやらかした事は酷すぎたけど、それでもやるべきことはやらないと」
「…オペレーション・ウロボロスに貴方も参戦していたのね。確かに、あの作戦は地上侵攻作戦に必要だったとはいえ、その被害の大きさゆえに代償はあまりに大きかった。
政治家はその光景をテレビの向こうでしか見えないけど、現場の人間は、その惨状を目の当たりにする、嫌でもね。
気持ちはわからないでもないわ。でも、私達は軍人よ。与えられた任務はこなすしかないし、一度決めた道は歩み続けるのが信念。貴方のやった事は、ある種の逃げとも取られかねないわ」
「わかってます」

オペレーション・ウロボロス。ザフトが地上侵攻に対し、第一次ビクトリア攻防戦の失敗から考慮して、初めてニュートロンジャマーを地上に散布した、地上侵略作戦の前準備である。
連合の核攻撃を防ぎ、エネルギー源である核分裂エネルギー抑止。また世界樹攻防戦でも絶大な効果を発揮した事から、プラント評議会が散布を決めた。
しかし、それがもたらした事は、エイプリルフールクライシスという、エネルギー不足から発生した窮乏、飢餓。
被害人数は数え切れないほどまでに及び、一説によれば、全人口の10%にも及んだとか、周りを見渡せば、地面ではなく死体が転がっていたとか。そういう話をラクスは聞いた事があった。
そして、それを実行させた首謀者の一人が、彼女の父、シーゲル・クラインなのだ。
そしてビルは、投下作戦において、実際にニュートロンジャマー投下を行った実行者の一人であった。勿論、そのときには何も疑問を感じていなかったのだろう。
だが、カーペンタリア攻略作戦において、地獄となった地上を見て、彼は愕然とし、ザフト、いやシーゲルのやり方に疑問を持ち、そして引退したのだ。
153愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:15:01 ID:???
「ならいいわ。その目、嫌いじゃない。それに、貴方が選んだ道も、自分で決めた、立派な道だと、私は思うわ。でも、何で出戻りしたのかしら?」
「出戻りじゃありません。少しばかり、俺の住んでいるところの資金が足りなくなったんでね、臨時的に雇ってもらっているだけです。一応、ザフトにも色々と、今でも繋がりを持っていますから、別名で登録する事も、傭兵として雇ってもらうのも可能なんですよ。
それに、可愛い妹のためでもあるんですし」

ビルの表情に張りが戻り、活き活きとした表情で、彼とは対照的に意気消沈していたラクスの頭に手を軽く乗せる。それにはっとしたラクスは俯いていた顔を上げて、ビルの顔を見つめる。タリアは一瞬不思議そうな表情を浮かべながらも平然に戻し、かつ質問をぶつけてみる。

「妹?ファミリーネームは違うけど、義妹?」
「まあ妹分ってことです。こいつにも色々事情がありましてね。俺が肉親代わりに、育てたんです」
「そうだったの。貴方も結構苦労しているのね、ナタリー。プロフィールには、そんなに詳しく書いてなかったけど」
「え、ああまあ」

タリアの突然の同情の言葉に、ラクスは少し曖昧ながらも笑みを浮かべて答える。それに満足したのか、タリアは深く椅子に座りながら言った。

「ま、仲がよろしいようなので結構だわ。ではビル・タンバリ、ご苦労様でした。カーペンタリアまで貴方を護送させていただきます」
「はっ、ありがとうございます」
「それとナタリー。貴方をバビのパイロットに任命する事を承諾します。任されたからには」
「機体の整備、調整及び空戦に備え、シミュレーターなどの訓練を欠かさずに、ですね」
「宜しい。では退室していいわ」

ビルとラクスはタリアに敬礼をし、その場を後にする。その途中、通路に監視カメラと人がいないことを確認したラクスは、立ち止まり、ビルに話しかける。

「あの、ビルさん…」
「ん?」

ビルも立ち止まり、ラクスの方を向いて彼女の言葉を待つ。だが、ラクスは話しづらいのか、もじもじしたまま、口を開けずにいた。
ふと、先ほどの会話と彼女のことを思い出してみるビル。
ああ、そうかあのことか。と思い出し、そしてラクスのところへと歩み寄る。そして、優しく手を肩に置き、微笑みながら言った。

「…気にするなよ。確かにお前の親父さんを俺は少し憎んではいる。でも、ありゃ親父さん一人の責任じゃない。投下したのは俺達だしな。俺達にも責任がある。だから、気にするな」
「…!ですけれど、私は…」

今にも泣きそうな表情でラクスはビルの顔を見つめる。ビルに慰められても、彼女は父が行った事に関して、彼に謝罪したくてもし切れない思いに駆られ、申し訳ない気持ちになっていた。
散々世話になっておきながら、今まで知ることがなかった、いや知ろうともしなかった彼の過去。それは、ナタリー・フェアレディではなく、ラクス・クラインとしての自分にとって十二分に関係のある事だ。自分の父が、やらかした事。
そんな彼女の意を汲み取ってか、ビルは振り返り、彼女に背を向けた。
154愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:17:59 ID:???
「それに、お前の人生は一度奪われたものだろ?じゃあ責任だって奪われたんだって考えるほうが妥当だ。何も、酷い目に合わされたお前が気にすることじゃないって。
…それでもお前自身にも親父さんの娘として責任があると考えるんなら、お前が親父さんの尻拭いをしてやればいい。ナタリー・フェアレディとしてな。
だが…一人で抱え込める物なんてものは、限られているんだ。それだけは覚えておいてくれよ。じゃないと、自分の身を滅ぼすだけだからな」

振り向きざまに笑顔を見せるビル。だが、それでもラクスは納得し切れてない表情を浮かべていた。ビルは苦笑しつつ、すぐ表情を変えて、今度は意地悪そうな笑みを浮かべた。

「やれやれ…そういえば、空戦用MSを使うのは初めてか、ナタリー?」
「え?いえ、一応ディンを使った事がありますが…」

突然の事に、頭上にハテナマークをいくつも並べながらも答えるラクス。それを聞いたビルは彼女に構わず、さらに意地悪な笑顔を強める。
その表情にやっと彼の意を汲み取り、血の気をさっと無くすラクスだったがすでに遅い。

「そうか。じゃあ説明抜きでいいな。今から戦闘シミュレーションをするぞ。新型渡したと同時に死んでもらっちゃあ困るし、それに、そう言う事に集中したほうが気が晴れるだろうしな。
久しぶりに、地獄の特訓メニュー、やってみるか?」
「は、はい!」

ラクスは力強く答えたが、その表情は何やら恐怖のようなもので青白くなっており、そして、ラクスは頷くんじゃなかったと激しく後悔する事になるが、それは別の話。
155愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:20:15 ID:???

さて所変わってプラント。
ここに、ギルバート=デュランダルの私邸が存在する。最高評議会に向かう前、彼は少しここに滞在し、少しばかりの休息を取っていた。
いや、何かを待っているようで、椅子の上でゆったりと腰を預けながら、コーヒーを一口飲み、テレビ中継を見る。そこには、大西洋連邦が地球の国家と同調して、テロリストの受け渡しなどや評議会への監視員派遣などを請求をしており、
これが満たされない場合プラントを悪質な国家とみなし、武力をもってこれを排除も辞さないという共同声明が流れていた。
と、そんな記事が終わった瞬間、パソコン内臓のテレビ電話がなり、それをデュランダルは素早くつなぐ。すると、初老の男が画面に映るが、少し暗く、顔がはっきりしない。が、男は少し口元に笑みを見せると、デュランダルと話し始める。

『私だ、デュランダル。放送は聴いたか?』
「お久しぶりですな。壮健そうで何よりです。ついさっき放送の方は聞かせていただきました。ロゴスは、説得できませんでしたか」

ロゴス。地球に存在する、軍需産業の企業複合団体で、その影響力は高く、地球各国との繋がりも強いとされている。それゆえに、ブルーコスモスとのつながりも強いとされている。
が、その全容は謎とされ、存在自体は世間の裏側に隠れた、いわば闇の企業団体。その構成メンバーの幹部も、表では重工業会社の経営者であるのだから、その利潤を確保しようという腹なんだろう。
そんなロゴスという存在は、政治家達の中でも高い地位にいるものしかその詳細を知らないのだが、デュランダルもまた、その知るものの一人だった。電話の奥の人間も、幹部でないにしろ、ロゴスのメンバーの一人である。

『困ったものだよ、全く。どうやら戦争を従っている者たちが多いようだ。軍需企業とはいえ、その後片付けがどれだけ金が掛かるか。それに、私にとってプラントは重要な貿易相手だというのに。バランスというものをわかっておらんな。
いや、愚痴を言っても始まらんか』
「全くです。しかし、本当に申し訳ない。貴方には散々お世話になっておきながら、こんな危険な事をさせてしまって」
『何、それはお互い様だ。君とて、危険な橋を渡ろうとしているくせに。シンデレラは、しっかりと繕われたのかな?』
「ええ、まあ。彼女は大丈夫です。今のところは自分の役目をしっかりとこなしてくれていますよ」

デュランダルは椅子より立ち上がり、窓の外を見つめる。プラントの街並みが、視界に広がっていく。しかし、その中で、朽ちているところも見える。
プラントは再興した。だが、それも一部分のみ。現在では貧困層と富裕層の差が縮まっていったとはいえ、まだまだ残っているのだ。そして、その格差を無くす助けをしているのが電話の奥の人間なのだ。

「もしかしたら、案外早く出番が来るかもしれませんね。間接的ではなく、直接的にね」
『ふむ、それは少し楽しみだ。だが、引き際をわきまえないと、痛い目に遭うぞ』
「心得ておきます」

デュランダルは振り向き、画面に向かって頭を下げる。男は苦笑しながら言う。
156愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:22:42 ID:???
『なら良いが。…ここからは私個人の意見だが、この戦争は前大戦ほど長引かないだろう。余程、下手な刺激さえ与えなければな』
「ほう、それはどうしてですかな?」
『実を言うところ、今回の共同声明、ユーラシア連邦は乗り気ではない。寧ろ後ろ向きなのだが…まあ言いなりになっているだけだな。だから、極端な話、ロゴスの影響力さえなくせれば、ユーラシアは何時でも独立できるということだ。
それに、今回の事件のせいで、地上は滅茶苦茶だ。乗り気であっても、戦争を続けられるだけの元気があるわけがない。ロゴス達は無理にでもMSなどを作って戦力をつくり、戦争をするだろうが…それも何時まで続くやら。
オーブは遅かれ早かれ、連合と結ばれるだろうが、それも戦力としては小さい。もしヤキンの英雄が出たとしても、それは局所的なものだ。よっぽど急所をやられない限り、影響は少ない。それにカガリ・ユラ・アスハは非戦派だ。
セイラン家が連合の言いなりになろうとも、それを彼女が簡単に許すとは思えない。オーブはもしかしたら…内部分裂によって混乱し、戦争どころじゃなくなるかもしれないな』
「オーブですか…。あれに関しては確かにそうですな。姫はお若くも中々の強さを持つ。そこが侮れないでしょうが…それが発動するには彼女は若すぎる。暫くはセイラン家や他の氏族の御輿にされると私は読んでいます。
ただまあ…後は彼らの動き待ちですな」
『…まあ後は君らプラント評議会の決定次第だな。だが、あまり追い詰めすぎると、窮鼠猫を咬む事にもなりかねない』
「それも心得ておきます。本当に申し訳ない。世話になってばかりいますな、貴方には」
『何、貸しは作っておくものだ』
「左様ですな」

二人の笑い声が部屋の中に少しだけ響き渡る。そして、先に笑うのをやめた男は、表情を引き締め、デュランダルを見つめながら言う。

『何はともあれ、後は君達次第と言う事だ。頑張ってくれたまえ。ナチュラルとコーディネイターとの融和…期待しているぞ』
「はい。そちら様も、ロゴスを早々と脱会されますよう…」
『そうだな。考えておくよ。じゃあな』

男が電話を切り、通信はそこで終わった。デュランダルは一度ため息を吐いた後、少し疲れた表情を浮かべつつ、ぼそりと独り言を吐く。

「ナチュラルとコーディネイターの融和…か。やれやれ、このままでは難題だな。さて、どう出るか」

デュランダルが目指す夢。かつてのシーゲル・クラインが目指したといわれ、そして不可能だった世界。出生率を上げるため、そして溝を無くすため、コーディネイターとナチュラルの融和を目指した世界の実現。
だがしかし、実際には流された情報からも分かるとおり、ナチュラルとコーディネイターとの溝は深まるばかりだ。デュランダルの思惑とは、別の方向へと世界は動こうとする。ならば、それに応じたように動くしかないだろう。
強すぎる力はまた戦争を生む。オーブの姫はそういった。なるほど、確かに強すぎる力、ユニウスセブン落としは戦争を生む事になった。だがしかし、戦争を生まない事だって出来たのだ。
たとえ弱すぎる力だとしても、それが石ころ一つだけでも戦争は始められる。そして、何時も戦争を始めるのは人の言葉だ。人の言葉は人の心を煽り、溝を掘る。だが、その後に生むのは悲劇だけだ。それが分からない人間が多すぎるのだ。
だから意識を改革しなければいけない。どうやって?抗戦するか。それとも、対話か。しかし、対話は無理だろう。
ならばロゴスを叩くしかないか。だが無理に攻めれば、何をしでかすかわからない。

「(ええい…後手に回るしかないか…ともなれば、ミネルバで地上の独立運動を支援するしかあるまい。そんなもので効果があるかわからんが…やってみる価値はあるか。)」

独立運動を促すと言う事は、即ちそれが地球連合と言う複合体を瓦解させる切欠になり、連合の大きな力を失くす。それがロゴスにとっても痛手となるだろう。
だが、それがロゴスの痛恨の一撃となるかが問題なのだ。苛立ちから爪を咬むデュランダル。と、そんなところへノック音が響き渡り、デュランダルは姿勢を正し、入室を促す。

「入りたまえ」
「失礼します。議長、評議会より召集して欲しいとの要請がありました」
「そうか。わかった、車を用意してくれ。すぐ準備を済ませる」
「はっ」
157愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:24:23 ID:???
女性士官、恐らくはデュランダルの秘書または側近かSPであろう彼女は敬礼をするとその場から駆け足で去っていった
デュランダルも私服から制服に着替え、仕事用のバックを片手に外に出て行く。そして、用意された車に乗り、私邸から議事堂へと向かっていく。
その途中でも思考をめぐらせる。まるで、チェスをしているかのように、頭の中で世界地図を描き、駒を動かしていく。

「(兎も角地球との駆け引きはまずまず行きそうだが。問題は彼女らがどう動くかだな…。大人しくしていてくれればいいのだが…恐らくそうも行かないだろうな。動くとして考えるしかないか。
穏便に行けばそれでよし、いざという時はケイ・クーロンとナタリー・フェアレディという伏兵を使うしかあるまい。だが、約束はどうなるか?」

『お互い、秘密を明かすのは必要になった時にしましょう』

「議長」
「(いやはや下手な約束をしてしまったものだ。まあ彼もわかっているのだろうが、約束を破られるのが嫌いそうだからなぁ。それに、あのこと以外を知っていそうで怖い)」
「議長」
「(それに動かすタイミングを間違えれば、クライン派に何をされるかわからん。彼らこそ下手な刺激に敏感だからな…もしかしたら)」
「議長!」
「おおう!どうしたのだ?」

ずっと考えふけてしまっていたのだろう。秘書が耳元で叫び散らすまで、デュランダルは気づく事がなく、柄にもなく、体を強張らせながら驚いてしまっていた。秘書は呆れてつつ、
ため息を吐きながら言った。

「お電話です」
「そうか。ごほん、むふん。私だ」

気を取り直し、デュランダルは二度咳き込んだ後、電話に答える。どうやら別の秘書からのようだ。

『議長、オーブのアレックス・ディノ殿から連絡がありました。会見のアポを取りたいと』
「会見のアポ…?ほう、彼がかね」

まずは一人動き出したか、とデュランダルは口元に笑みを浮かばせる。

「よし…会ってみよう。ただ、私はこれから評議会に行かなければならないが…到着予定は何時頃だ?」
『夕方出立ですので、夜には着くはずです。評議会もその辺りには…』
「では、夜私の部屋に通してくれたまえ。ああそうだ、その案内に彼女を使ってくれないか?」
『"ラクス様"をですか?分かりました、彼女のスケジュールとの兼ね合いもありますが…やってみます』
「頼む」

デュランダルは一度瞬きをした後電話を切り、シートに深く背を預ける。アスラン・ザラがやって来る。その真意は、恐らく彼の父の亡霊についてと、プラントの動向なのだろう。
上手く行けばアスランは味方に付けられるかもしれない。が、それ以上に彼はプラントに対しての引け目を持っている。それに昔から人間関係が苦手という噂も聞く。なれば、下手な切欠だけでも、孤立してしまうかもしれない。
不安定な存在、だがそれゆえに強力でもある。デュランダルは彼を引き抜くことに決め、そのための策を練り始める。
まずは一手打ってみる。チェスは、始めの一手がなければ始まらない。連合という大物との試合の前に、デュランダルの歌姫との駆け引きが今、始まろうとしていた。
158愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:27:23 ID:???
場所は再びオーブに戻る。夕日が沈む頃、オーブ首長官邸入り口。ここに、ワインレッドのスーツを着込んだカガリと、ビジネスバッグを持ったアスランがたっていた。
これより出立という時、二人は互いを見つめあいながら、沈黙を続けていた。

「…いよいよ、行ってしまうのだな」
「ああ」

短い会話しか続かない。アスランとしても、このような別れに慣れているわけではなく、どういう風に声を掛けていいかわからないでいる。一方のカガリも、アスランの心境を察してか、
言葉を選ぼうとして、中々選べず、声を掛ける事ができなかった。だが、そんな空気を、アスランはカガリの手を軽く握りながら変えた。

「…ユウナ・ロマとのことは…わかっているけど、やっぱり面白くないから…」
「え?…これ…」

アスランの突然の行動に、カガリは戸惑いながら自分の手を見る。決して華やかとはいえないが、それでも宝石が美しく光っている指輪が薬指にはめられていた。
それを確認した瞬間、カガリの顔が恥ずかしさと嬉しさから急激に赤くなり、少し挙動不審になりながらも言った。

「お、お前…こんな指輪の渡し方あるかよ!?」
「わ、悪かったな…俺は不器用な男だから…上手く言葉で表現できないし、演出なんてものは無理だけど…。でも、この指輪に込めた気持ちは…誰のものでもない、俺のものだ。受け取って…くれるかな?」
「…勿論!嬉しいよ、アスラン。大事にする」

カガリは顔を元に戻しつつも、今度は涙を浮かべて、その指輪を愛おしそうに見つめている。そんな彼女の様子に安心したか、アスランは微笑みながら、地面においておいたビジネスバッグを手にする。

「じゃあ…そろそろ行かなきゃ」
「ああ…うん。気をつけていけよ、お前…よく無茶するし。ご飯もちゃんと食べろよ?」
「ははは、カガリらしい見送りだな。…カガリも、頑張れよ」

励ましあい、一度抱き合って、カガリとアスランは別れた。そのアスランの後姿をカガリは見送りつつ、段々とその表情を暗くしていく。この別れが、何処か、長く切ないものになるということを、カガリは心の中で感じていたのかもしれない。
そして、理想としてアスランと結ばれる事を望んでいる中で、現実として選ばれている道は違う。望んだ結婚…いや、一時は望んでいたのかもしれないが、今はすでにそうとは露の一滴も考えていない道に行かされる。
この指輪の思いが叶えられることはないのだろう。何とも儚い事か。
だが、指輪に託された思いはそれだけじゃないはずだ。だから、精一杯やるしかないのだ。今は。

「…アスラン。キラ、ラクス…私はどうすればいいのだろうか?ナタリー…私、本当にアスランをプラントに行かせてよかったのかな…。責任は、持つつもりだけど…」
159愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:29:00 ID:???

「ああ〜…お星様が見えますわぁ…あ…彗星…いや、違いますわね、彗星ならもっとぱぁって動きますわよね…うふ、うふふふ」
「…どうしたんですか、ナタリーさん」
「ああ、放っておいてくれ」

それから時間が経って、夕食時のミネルバ艦内食堂。ルナマリアの目の前で机に突っ伏して、何やら危険な事を口走っているラクスにルナマリアは少し引き気味で心配そうに見つめる。
そんなラクスの様子を呆れながらみていたケイは、ご飯を口にしつつ、焼いたアジの干物を口にする。脂がいい具合に乗っており、口の中でとろけそうになる味は、癖になる。

「干物美味いなぁ…」
「プラントじゃあ取り寄せ、しかも高い値段でしか買えませんからねぇ。輸送料が掛かりますし」
「ああ、そうだね」

そういっているうちにケイの分がなくなり、物足りなさを感じた彼は、ラクスの前に置かれていた御盆の上にある干物を見つけた。まだ手も出されていない、ホカホカのものである。
ケイは目を光らせ、箸を素早く干物に向けて動かす。が、それを感知してか、突っ伏していたラクスは急に顔を挙げ、そしてケイ以上の素早さで干物を取り上げると、頭から頬張った。

「おっと?」
「お行儀が悪いですわよ、ケイさん。人のご飯を横取りしようなんて」
「頭から丸ごとバリバリ食ってる君に言われたくないけどねナタリー。起きてたっていうか生きてたの?」
「むぐむぐ…んむ、まあ何とか。でも正直もう気力がありませんわ…」

やっぱり顔を机に預けつつ、干物を一気に噛み砕いて飲み込んだラクスは心底疲れたような表情を垂れた。まるで何時かの垂れ何とかのような様子である。
ルナマリアはそんな彼女の様子に疑問を持ち、質問をした。

「そういえば、ビルさんと一体何やってたんです?そんな疲労しきって」
「…まあ、所謂スパルタ教育っていうものでしょうか。シミュレーターを使ってずうっと。やりすぎだって、流石にマッドさんにも怒られましたわ」
「…ずっとって…もしかして、昼から?」
「はい。そうですわ」
「ひぇぇ…」

ラクスの言葉に思わず悲鳴を上げてしまうルナマリア。昼からというと、少なくとも6時間はシミュレーター室に入っていたと言う事になるから、相当過酷だったのだろう。
MSの操縦、それも戦闘をするというものは高い集中力を要するもので、一瞬の油断は事故、または死に繋がると考えても良いほどだ。それを6時間続けて行うというのだから、疲労感は凄まじいだろう。
もっとも、ルナマリアのそんな想像とは裏腹に、その殆どの時間をバビの操作に慣れるために使ったのだがさて置き。

「よく持ちましたね」
「うぅん、まあこれも死なないようするためですから…それにしても、バビはじゃじゃ馬さんで困りましたわぁ…。ジンは結構素直だったんですけれど…」
「じゃじゃ馬ねぇ。所謂ツンデレか!」
「つんでれ?」
「いや気にしないで。それより戦績はどうなのさ」

ケイが一人で納得し、ラクスには聴きなれぬ言葉を発して、思わずラクスはハテナマークを頭の上に浮かべるが、ケイはすぐさま誤魔化して話を進める。
何だか納得していないような表情をしているラクスだが、さらに落ち込んだような表情を浮かべて、机に突っ伏した。

「…これで通算40連敗…」
「通算…」
「て言う事は…」
「はあ〜…まだ慣れていないとはいえ、何時になったら私ハイネ隊長やビルさんに勝てるようになるんでしょうか?はあ〜…」

ため息を二回ほど吐き、体を起こして茶碗を片手に白米を食べるラクス。今度は行儀良く、少しずつ、丁寧に食べていた。少しは気力が戻ったと言う事か。
160愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:31:42 ID:???
「ははっ!ナタリーが俺に勝とうなんて10年早いぞ!」

と、そんな彼女の背中を、食事を取りに来ていたビルが少し強めに叩く。その所為でラクスは咽て、思わずご飯をぶちまけそうになったが何とか耐える。そして、ビルの方を向いて言った。

「ビルさんは体力が底なし過ぎます!それに、男性が女性を痛振るのは酷いですわよ?」
「ははっ、道理だ。だが、戦場ではそんなことはお構い無しだぞ?それは今までの経験から分かってる事だろうに」
「…まあ…それはそうですけど」

ビルに余裕で説き伏せられ、やはり落ち込むラクス。人間、越えられない壁が目の前に出てくると、戦意喪失するかそれとも気合が入るかのどちらかなのだが、ここまで完璧に叩き伏せられると、
落ち込むしかなくなるのは皆そうなのだろう。ラクスもそんな人間の一人だ。しかし、ここから先、上手く行くためには更なる努力が必要となり、そして、その壁を乗り越えた時こそ、達成感を得られるのだ。
とりあえず気を取り直し、おかずのトマトをほお張る。そして、スープを一気に飲み干すと、立ち上がって外に出ようとする。

「どうしたの、ナタリーさん?」
「ん、ちょっと甲板掃除でもしてきますわ。気分転換にね」

ラクスはルナマリアにそういい残すと、すたこらさっさとその場から立ち去っていった。呆気に取られていたルナマリアも苦笑しながら見送っていった。

「らんららん、お掃除お掃除。気分転換にはお掃除らんらんっと」

掃除用具ロッカーからモップとバケツ、そして洗剤を取り出したラクスは、鼻歌交じりに甲板へとやってきた。と、そこでは一人夜空を見上げながらタバコを吸っている艦長タリアがいた。
タリアもラクスの存在に気がつき、そちらの方を向きながら声を掛けた。

「あら、ナタリーじゃない」
「こんばんわ艦長。おタバコ吸われるのですね、意外です」
「そう?貴方も掃除なんて偉いのね。シン達にも見習って欲しいわ」

お互いに軽く笑みを浮かべながら、ラクスは洗剤を混ぜたバケツの水にモップを浸し、それで甲板を丁寧にかつ力を込めて掃除をする。そんな光景を、タリアはタバコを吹かしながら見つめていた。
その様子は、艦長としての凄みをもってではなく、何処か母親のような目線だった。

「まあ私の趣味の一つなもので。こうすると、考えも纏まるんです。色々と」
「ふぅん、いい事ね。私も、こうしてタバコを吸って一息つくと、纏まらないことも纏まりそうになるのよ。でも、結局はその場凌ぎだけれどね」
「私もそうですわ。でも、無理にでも納得しなきゃやってられません」
「その通りね。…驚いたわ、貴方意外とリアリストなのね」
「そのフリをした、立派なイデアリストです。言葉では分かっていても、感情では抑えられませんから」

タリアが意外そうに見つめるので、ラクスは苦笑しながら付け加える。リアリストな軍人としては、ラクスは感情的過ぎるし、そもそも言動も理想主義者のそれなのだから。
ただ、少しばかりの現実を、苦労した2年間で叩き込まれたのだろう。彼女とて、すべてがすべて綺麗にいくとは思っていない。彼女だって、殺されかけたのだから。

「そういえば、MSパイロットでは貴方が一番ベテランなのね。先の大戦を生き残ったって言うのは、相当の腕前を持っているのでしょうね」
「そうでもありません。私はハイネ隊長の後ろにずっと隠れたままでしたから。私はあんまり…」
「そう謙遜するものではないわ。もっと胸を張りなさい。唯でさえ、女性兵士は男からバカにされやすいのだから。…特に状況も把握できず、正しい判断も下せないような人ほど、なめるんだわ」
「はあ」

タリアが急に声のトーンを落としたのに気がつき、ラクスは作業を中断して、きょとんとした表情でタリアを見つめる。
ラクスは知らないが、タリアは目立ちはしていないものの、前大戦で戦艦の指揮を取っていた履歴を持つ女性士官である。その能力は高い水準にあるはずなのだが、
ケイが握った情報の通りというか、議長ギルバート・デュランダルと肉体関係を持つという噂が広まっており、現在の地位もそれで手に入れたのではないかという風があったのだ。
勿論、そんな事はなかった。タリアはタリアで地味ながらもコツコツと戦績を稼ぎ、時には戦場で汚いことをしてでも手に入れたのだ。それもこれも、ある理由があるのだが、それはさて置き。
161愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:32:48 ID:???
「あ、ごめんなさいね。こんな年増の愚痴につき合わせて。気にしないで作業を続けて」
「いえ、それで艦長のご機嫌が直られるのであれば、私は何時でもお付き合いさせていただきますわ」
「ふふ、ありがとう。純粋なのね」
「バカですから」

ラクスの正直な言葉に、タリアは苦笑してみせる。だがその心中では、その純粋な心の危うさを心配していた。
純粋なものは美しく、輝きは綺麗なものだ。だがしかし、純粋なものは脆い。脆い故に、戦争というものに身を投じれば、その結末は。
前大戦で散々見てきた事だ。気違ったものもいれば、酷く汚れ生き残ったものもいる。
戦場は地獄だ。その地獄を生き残るには、純粋な心も憤る感情も邪魔になりかねないのだ。だが、それを感じるのもまた、戦場でしかない。
タリアには何もいえなかった。言葉は徒なのだから。今は、彼女の純粋さに癒されていたい。

「(甘いわよね、私も。言葉くらいで潰れるくらいなら、始めから潰しておいたほうが身のためだというのに)」

帽子を被りなおしながら、タリアは二本目のタバコを咥えて火をつけ、そしてふかす。そんな彼女の心情は露知らず、ラクスは黙々と掃除を続けていた。
タリアのタバコの灰が、どんどんと大きくなっていく。と、丁度一度携帯灰皿に灰を落とそうとした時だった。

「艦長、大変です!!」

副長アーサーが甲板に飛び込んできた。それを受け、タリアは動きを止めて尋常じゃない雰囲気の彼に対応する。

「どうしたの?そんなに慌てて」
「はあ…はあ…開戦ですよ!今、大西洋連邦が代表して、地球連合は午前0時を持って武力排除に出ると!」
「来ましたわ…!」
「…」

開戦、その言葉を聴いて、ラクスは緊張をする。サトーの予言が当たった。いや、もはや誰の目からでも、十中八九はそうだと感じていた事。
タリアはそんなラクスの覚悟の表情を見て、少し感心しつつも、持っていたタバコを握り締めた。手の平が火傷したが気にせずアーサーに指示を送る。

「コンディションイエロー発令。艦内警備はステータスB1に設定。以後部外者の乗艦を全面的に禁止。全保安要員は直ちに配置につける事」
「りょ、了解です!」

アーサーはそのタリアの様子に圧巻されながらも、慌てて敬礼をしてその場から離れ、ブリッジへと向かっていく。タリアは握り締めたタバコを放し、黒い灰が広がっている手のひらを見つつ、
ラクスに話しかける。その様子は何処か、冷たい。ラクスは少しその威圧に圧され、冷や汗をかくが、タリアはそんなのに構わない。

「ナタリー」
「は、はい」
「次も生き残れたらいいわね」

嫌味ではない。だが、その言葉には何処か願望というか、それ以外の心情が込められているような、そんな心情になったラクスであった。
そして翌日。連合の一方的に始まったプラント侵攻は、防衛側であるプラントの勝利で終わった。状況概要はこうだった。
0時、太平洋連合は宣言どおり、月より大量のMS部隊がプラントに侵攻。プラント側は防衛ラインを張り、これに対抗する。
ヴェステンフルス隊隊長ハイネは先行して連合MS前線を奇襲。戦艦2基とMS6体を撃破。他の隊もそれに続き、まずは有利に進める。
ジュール隊もこれに続こうとしたが、別働隊の動きに感知。シホに指揮を任せ、部下を引き連れて別働隊への攻撃を開始。これを撃破する。
が、しかしこれらは囮であり、核搭載部隊がプラントに向けて核ミサイルを発射する。唯一帰還可能だったイザークはそれに勘付き、迎撃に向かおうとするが間に合わず、プラントへの直撃は免れないものだと思われた。
だが、それを防いだのはザフトの新兵器ニュートロンスタンピーダーだった。核を暴走させ攻撃隊を撃破。これにより、地球連合は撤退を余儀なくされ、プラントの勝利となった。
虎の子の一撃だったものの、これは地球連合への『核を使えば自滅する』という良い脅しとなり、攻撃は一時的にやんだ。地上におけるカーペンタリア、ジブラルタル攻撃組も包囲をしたまま動けないでいる。
しかし、軍が動かずとも国は動く。
162愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:34:39 ID:???
戦後プラント、議事堂議長室。デュランダルを訪問していたアスランは、そこで衝撃的な出来事を目の当たりにする。
連合による侵略行為に留まらず、プラントへの核攻撃のニュースだった。

「核…攻撃?そんな!」
『極軌道側よりプラントに向けて放たれた地球軍の核ミサイルは、極秘に開発が進められていたニュートロンスタンピーターによってすべて撃破されました。これにより、地球軍は一旦全軍月基地に撤退した模様です』

アスランは、議長室のモニターでそのニュースを見て、愕然としてしまう。ユニウスセブンの悲劇、血のバレンタインの二の舞が、つい先ほど起こりそうになっていたのだ。彼もまた、母親をユニウスセブンで亡くしている。
そのためにザフトに入り、ナチュラルに復讐しようとしたのだったが…。その後は様々な出会いや別れを経て、和解の道を歩めないかと考え始め、そしてカガリと共に生きてきた。
だが、その努力も空しく、再びプラントは核の炎に焼かれそうになった。自分の父の亡霊がやらかしたことは、ここまで事態を発展させてしまったのか。

「アレックス君。大分待たせてしまったようだな。すまない」
「あ…議長」
「まあとりあえず掛けたまえ」

と、そんな呆然としている彼の元に、デュランダルが現れた。デュランダルはソファーに座るよう薦め、自分は立ったままテレビ放送を見つめる。先ほどのニュースキャスターが、外の様子を説明していた。
アスランもはっと気を取り直し、ソファーに座る。だが、その表情はまだ暗いままだ。

「しかし…痛々しいものだよ。ユニウスセブン落下の件に関しては我々もできうる限りの誠意を持って対応してきたつもりなんだが、こうまで強引に開戦され、そのうえいきなり核を撃たれるとはね。今度はこちらが大騒ぎだ」
「…あの。それで、議長、いえプラントは今後どう対応するおつもりなのですか?」
「…我々がこの報復に応じれば、また世界は泥沼の戦場になりかねん。無論、そんな事はしたくはない。だが、実際に核は撃たれてしまった。衆民も…相応の態度を示せねば、納得はいくまい」
「武力行使…ですか。ですが議長!それだけはどうか考え直してください!憎しみや怒りだけで撃ち合えば、それこそ前の大戦と同じようになってしまう!何のために戦って、何のために撃ち合っているのかわからなくなって…」
「アレックス君…」

アスランはまるで溜め込んでいたものを吐き出すように、強い口調で懇願する。そんな彼に対し、デュランダルは宥めるように声を掛けたが、自分が使っている偽名を聞き、ついにアスランはすべてを吐き出した。

「俺はアスラン・ザラです!二年前、どうしようもないまでに戦争を拡大させ、愚かとしか言いようのない憎悪を世界中に撒き散らした、あのパトリックの息子です!
父の言葉が正しいと信じ、戦場を駈け、敵の命を奪い、友と殺し合い、間違いと気付いても何一つ止められず、全てを失って…なのに父の言葉がまたこんなッ!」
「アスラン君」
「絶対に繰り返しちゃいけないんだ…こんな事!」
「アスラン君!」

吐き出す勢いのあまりに、錯乱しそうになるアスランを、デュランダルは大声で彼を呼びとめて落ち着かせる。アスランも何とか落ち着きを取り戻し、口を閉ざす。
163愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:36:41 ID:???
「迷っているようだね…」

デュランダルの言葉に頷くアスラン。それを見たデュランダルはセイバーのほうを向いた後、言った。

「まあすぐに決めてくれとは言わない。迷う事もあるだろう。今日はゆっくり休んで、意が決まったら、教えてくれるかね?」
「はい…」
「今日はもう遅い。ホテルを用意させておいたから、そこで休みたまえ」
「わかりました。何からすいません。あの…面倒ついでに宜しいでしょうか?」
「何だね?」
「明日、外出許可を頂きたいのです。少し、行きたい場所がありまして」
「ふむ…それは別に構わないが。この時勢だ。監視護衛をつけるが…宜しいかね?」
「はい、構いません」
「では手配しておこう。ホテルまでの案内は、彼に任せておいてくれたまえ」
「はい。今日はありがとうございました」
「では行きましょう」

使いの者に連れられ、アスランは一例をした後、その場を後にしていった。その後姿を見送り、姿が見えなくなったのを見計らって、セイバーを眺める。
セカンドシリーズの中で、カオスと並んで、火力を上げた空戦仕様のMS。開発が遅れてくれたのが幸いして、この一機だけは今でも無事のままだった。だが、この力は正しい人間に使われるべきなのだ。
綺麗なままではいけない。だからこそ、アスラン・ザラという人物に渡すのだ。

「(問題は、偽者のラクス・クラインとの関係くらいか。これは早めに解決すべきだろうか。…本当ならば、ナタリー・フェアレディにミーアの役をやってもらえればいいのだがなぁ…。
そうも行くまい。ここは、彼女らの采配次第に賭けるしかないか…。ケイ君。アスラン君は、君が考えているほど愚かな人間ではないぞ)」

彼の心の中に浮かぶのは、本当の意味でのラクス・クラインであるナタリー・フェアレディの姿と、彼女のパートナーであるケイ・クーロンの事。
その二人も重要なキーパーソンとなりえる者達だ。彼らというカードをどのように使い、どのような場面でめくるか。まだまだ彼の勝負は始まったばかりだ。
164愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:38:26 ID:???
そして二日目。

「開戦、しちゃったねぇ、カガリ」
「ああ、そうだな」
「ザフトも、揚陸作戦を始めるそうだよ。積極的集団的防衛権の発動だってさ。素直に侵攻作戦って意言えばいいのにたくもう」
「…そうか」

オーブ首長国、議事堂休憩室。ここで優雅にコーヒーを飲むユウナとは対照的に、どこか思いつめた表情でいるカガリ。答える口調も、どこか素っ気無く、心ここにあらずと言ったところか。
ユウナはコーヒーの香りを嗜みながら、彼女の隣に歩み寄った。

「開戦しちゃったものはしょうがない。これからのオーブの事を考えなきゃね。しっかし、地球連合も馬鹿な連中さ。核を撃つ事よりも、もっと有効な策を考えればいいのに。流石に三度目、いや四度目か。
そこまで喰らうほど、ザフトもバカじゃないのにねぇ」
「ユウナ、これを機に大西洋連邦との同盟締結を」
「それは無理」

地球連合の不手際を批判しているユウナを見て、空かさずカガリは今話題となっている大西洋連邦との同盟締結を阻止しようと試みたが、それをユウナは予想していたと言わんばかりに、
空かさず却下する。カガリは少し俯きながら反論した。

「何でだよ!?だってあんな一方的に開戦を宣言をして、かつ核攻撃を仕掛けたような滅茶苦茶な国家だぞ?!そんな国と…」
「そんな国だからさ。核とあれだけの戦力が月の基地に存在していたんだ。と言う事は、本拠地であるこの地球にはどれだけの戦力があると思う?
もし同盟を断って、こっちも敵性国家と認められちゃったら…ああ、怖いね。こんなこと、言わずもがなだよ」
「…くっ…」

だがその反論も空しく、あっさりとユウナに論破され、回避されてしまう。カガリは再び何か反論する事ができないかと思考してみるが、何も浮かばない。

「それにね、駄々こねて地球の国々から孤立して、被災して苦しむ他の国々に手すら差し伸べないと?うちは理念がありますから、援助できませんって」
「…では、ここに住むコーディネイターはどうなるというのだ!彼らだってオーブの国民なんだぞ!?地球連合と同盟を組むって事は…」
「おや、カガリとしてはいいところに気がついたね。さすが、アレックスを秘書にしているだけあるね」
「茶化すな!」

馬鹿にされているのかとカガリはユウナに掴みかかろうとしたが、何とかユウナはそれを宥める。ユウナ本人としては、カガリがこういう配慮ができる事に本気で驚きを覚えていたので、
思わずこのような言葉を出してしまった。どうやら、カガリも政治家ウズミの子供としての能力は少しばかりは持っているようだ。
これでいい。これでこそ自分が補佐すべき国家代表なのだ。そう思いつつユウナは苦笑しながら言う。

「ごめんごめん。それで、この国のコーディネイターのことだけどさ…。
まあ二年前に見たいに、属国にまで落ち込めば、ブルーコスモスが多数いる地球連合の一部、ってことだからコーディネイターを追放しなきゃいけないっていう状況に落ちた。
というより、それが彼らのためでもあったからね。安全を確保するためだからさ。まあ五大氏族や代表が死んで、政府が混乱していたから、そこをつけこまれたのも事実だけど。
さてここからが本題。これからどうするか?戻ってきたや大戦後に入居したコーディネイターを追い出すのか?それはNOだ。今回は同盟であって従属ではない。
それに、そもそも地上にいるコーディネイターっていうのも、エイプリルフールクライシスの被害者なんだから、保護する義務がある。
元来、ブルーコスモスって言う組織はそういう事をするものなんだ。まあ、今は過激派が台頭し過ぎて、そっちのほうが目立っているようだけどね。結論を言わせて貰うと」
「コーディネイターも今までどおりの生活が可能」
「その通りさ。だけど、居心地が悪くなるから、彼ら自身が出て行くということは避けられないだろうけど…。
まあ、彼らの立場を守れるかどうかって言うのは、僕達次第なんだからね。地球連合がオーブのコーディネイターも排除しろって言ったら、どう対処しようか、少し迷ってる」

自分のあごに手を添え、ユウナは珍しく真面目な表情を浮かべながら迷っていた。こういうプライベートの中でのやり取りでこういう表情を見たのは久しぶりだとカガリは思いつつ、ユウナに質問をする。
165愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:40:34 ID:???
「迷っている?」
「うん。その場合は従ったほうが賢明かなぁとは思っていたんだけど、意外とカガリも頼りになるってわかったし。ここは強気に出てもいいかなぁって。連合の軍事行動に協力するのは仕方がないとして、
コーディネイターの難民の保護、及び現国民の処分に関してはオーブ独自の判断にて行うっていう条件をつける。問題は、強力な後ろ盾がない事。何かこう、弱みとかがあればそこにつけこめばいいんだろうけど、今のところそんなのは無いし…。
勢いもない。ただ、後者に関してはカガリ、君にはできる事なんだ」

ユウナは丁寧、かつ正直にその質問に答え、そしてカガリを不敵な笑みを浮かべながら見つめた。カガリ・ユラ・アスハだからできること。それは父親から受け継ぎ、そして独自に彼女が持つカリスマ性というもの。
カガリという人は、オーブ国内で絶大な人気を持つ。それこそ、彼女の声は国民の声と言わんばかりのもので、一種独裁者的な危うさもあるわけだが。
兎に角、彼女の影響力や、力強さというものはオーブにとって強力な武器となる。後は至らないところをユウナ他執政官たちが補えばいい。それがユウナとしての理想だった。
ともなれば、もう一押しが必要なのだ。
と、そんな事を考えているユウナの事など露知らず、カガリは少しばかり苦い表情を浮かべながらも、満更でもないと言う感じだった。

「私にできる事…か。やっと代表らしくなったか、私は?」
「かもね。でもこの話はあくまで同盟を組んだ後の話だよ?組む気にはなったのかい?」
「あ…いや…ああ。私には、この国を再び撃たれるかもしれないような道を選ぶことなどできない…国民は宝なのだから。コーディネイターであってもナチュラルであっても…。今は…耐えてみる
でも、勘違いするなよ、私は全面的に連合を許したわけじゃない。」

カガリは悔しそうに拳に力を込めて、握り締める。彼女の心の中に、シン・アスカという少年が浮かんできた。
中立を謳い、それが結果的にオーブを戦乱に巻き込んでしまう事になれば、それこそ第二第三のシン・アスカを生む事になる。それだけは絶対にいやだ。
だから、犠牲の少ないほうへと行きたい。自分が卑怯者だと言われても、偽善者と言われようとも、恥知らずと言われようとも、せめて国民だけでも助かれば…。
綺麗事だけでは生きていけない。カガリという人間に、必要な埃が生まれてきた瞬間、なのかもしれない。だが、これもまだ理屈の段階だ。心のどこかではやはり、許せなかった。

「じゃあ…ミネルバには言わないとな。仮にもあれは地球壊滅の危機を防いでくれた艦なんだ。その恩を仇で返したくない」
「それには及ばないよ。恐らく、彼らは今日出航だよ。だから、地球連合軍にぶつかるっていうことは…まあ8対2くらいでないんじゃないかな?
勘のいいやつは気がついちゃってるだろうけどさ…。ま、君の好きなようにしてみなよ」
「ありがとう、ユウナ」

少し無理やりだが、笑顔を見せ、礼を言うカガリ。ユウナもふっと微笑み、思い切り腕を伸ばしながら背伸びをした。
166愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:42:25 ID:???
少し無理やりだが、笑顔を見せ、礼を言うカガリ。ユウナもふっと微笑み、思い切り腕を伸ばしながら背伸びをした。

「ん〜!じゃあ、適当に会議の方を終わらせてくるとするかね。行こうカガリ。どっちかというと、お堅い頭の軍部の方を納得させるほうに本腰入れなきゃいけないし」
「…ああ。ちょっと考えを纏めてからいくよ」
「…はいはい。早くしてね」

ユウナは軽く気合をいれ、前髪を軽く流した後、政府官達が待っている会議室へと向かっていく。カガリは窓の外の光景を見ながら、ゆっくりと俯いていく。

「あ…ダメだ…泣いちゃダメだ…。チクショウ…認めたんだろ?諦めるんだよ、カガリ…!これが一番の道なんだ…!」

もう、何もかも諦めて、認めてしまおう。だが、言葉では許せても、感情ではまだ許しきれていなかった。だから悔しいのだ。何もかも中途半端でいる自分が悔しくてたまらない。
あれだけ理念理念と言っていた自分が、こうもあっさり論破されて、考えを変えてしまう。ただ、周りに流されているだけなんじゃないか。
しかし、ユウナの言う事にも理があって、今はそれが一番なのかもしれないという事実を、カガリ自身が認めてしまった。
それが酷く悔しくてたまらない。
父が命を賭けてまで守ってきたのは一体なんだったのか。大人に振り回され、偽りの笑顔を振り回し、言いなりになる、形だけの国家代表など。

「(私は…卑怯者だな…。こうやって狡猾に味方を作って、片方で犠牲者を作って…理念を守れず…私は、私は口ばかりの人間だ!アスランの期待にもこたえられないで…。
でも、私は国を再び焼くような道なんて、選べない!…許して、くれ…アスラン、シン、キラ、ラクス…ナタリー…)」

悔しさのあまりに涙を浮かべる。元来潔癖症なところを見せるカガリにとって、言葉や理屈で了解しても、心のどこかで承れないのだ。理想と現実の間で苦しむカガリ。本当は彼女にとって、この道は歩みたくなかった。
彼女の薬指にはめられている指輪の宝石が、まるで涙のように光を反射した。
そんな彼女の心情に構わず、事態は進む。

「大西洋連邦と…同盟を組む、ですか」
「ああ…本当に済まないと思う」
「いえ、情勢も情勢ですし、残念なことではありますが、仕方ないでしょう」

早朝の緊急会議後、ミネルバに足を運び、謝罪の言葉を掛けに来たカガリは、タリアと面接していた。苦汁を飲んだような表情のカガリに対し、タリアは何処か予想していたような風に、
落ち着きをもって対応していた。それが逆にカガリにとって苦痛となる。散々世話になっておいて、裏切るような行動をするというのに、まだ優しい言葉をかけてくれるタリアに対し、どんな顔をしていいのかがわからない。

「こうして代表自ら御出下さった御誠意は忘れませんわ。それに、数々の補給物資をこちらにまわしてくれたことも…」
「いや、それらは当然の事だと思っている。この地球を救ってくれたんだ。それだけじゃ足りない。しかし、こんな結果になってしまったのは、本当に…無念だ。
ただ、大西洋連邦と同盟を組む事が、オーブがプラントを捨てた事ではないと…思って欲しいと議長に伝えてもらえないだろうか?
今は立場上、そういう姿勢をとらざる得ないが、私はプラントも地球連合も共に歩める道を探したいと思っていると」
「そのお言葉だけでも、こちらとしては嬉しい限りです。議長には一字一句違えず伝えておきますゆえ、安心してください」
「頼む…では」

カガリは一礼をして、その場から少しふらつきながら出て行った。その後姿を、タリアとアーサーは黙って見つめつつ、彼女が出て行って少したった後、タリアが口を開いた。

「危ういわね」
「ええ…。大西洋連邦と同盟を組むと言う事は…我らミネルバが置き土産にされているかもしれません。オーブも敵になり、そして外には大西洋連邦軍が待ち受けている可能性も…」
「それもそうだけれど…それ以上にあのアスハ代表。…相当、歪ませられたって感じね。孤独の理想主義者が多勢の現実主義者によって理想を汚されていく…。見ていて痛々しいわ。まさに操り人形、いい出し物よ」
「…自分も…そう思います。ただ、今はミネルバを無事、生還させる事を考えましょう。指示を、御願いします」
「…そうね。では、定刻どおり出発。コンディションイエロー発令。万が一に備え、MSパイロットは速やかに各担当MSにて待機すること」
「はっ!」
167愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:43:12 ID:???
アーサーは気合たっぷりに敬礼をし、すぐさまブリッジへと走っていく。途中、盛大な悲鳴が聞こえたが、まあ転んだのだろう。気合を入れると空回りするタイプだ。
そんな彼に苦笑しつつ、タリアは帽子掛けに掛けていた軍帽を被り、ゆっくりと立ち上がる。

「(前には連合、後ろにはオーブ。さて、久方振りの地獄ね…。切り抜けられるかしら)」

タリアは久方の戦場の怖さを通り越して、少しばかり変な笑みを浮かべてみせ、ブリッジへと向かう。
そして、その頃カガリはミネルバから足早に去ろうとしていた。だがしかし、そんな時に限って、会いたくなかった人物と鉢合わせてしまった。

「あ…」
「あら…」
「あ…!何しに来た!」

曲がり角際、シン、ルナマリア、ラクスとカガリは出会ってしまった。出会いがしら、放送によって一部始終を聞かされていたシンは喧嘩腰でカガリに突っかかる。
そんな彼に何も言う事ができず、ただ黙って受け入れるしかないカガリは俯く。

「あの時オーブを攻めた地球軍と今度は同盟か!何処まで身勝手なんだ、あんたは!!」
「シンさん、駄目ですよ!」
「ナタリーは黙ってくれ。こんな身勝手アスハには…!」

ラクスの宥めも空しく、シンが更に咎めようとした時、カガリは彼の右手を包む込むように両手で握り、自分の額に当てた。
突然の行動に戸惑うシン。だが、カガリは言った。

「…許しは…乞わない…。ただ…すまなかった…ほんとうにすまなかった…!」

今にも泣きそうな表情で、唯ひたすらにシンに謝罪の言葉を投げかけるカガリ。連合の侵攻の被害者となったシンを目の前に、カガリの心もついに崩れてしまったのだろう。
二度とシンのような犠牲者を出さない。そして今度こそ理念を守り通してみせると思っていたのに、結局は駄目だった。
シンの言うとおり、自分は綺麗事しかいえない唯の籠の中の言いなり姫。どんなに咎められようとも、許されるような存在ではない。
だからせめて、彼には謝罪がしたかった。

「…っ放せよ、くそ!今更謝って済むものか!敵になるんだったら、今度は俺が滅ぼしてやる、こんな国!」

シンはそんな彼女の手を振り払い、そして去っていった。カガリは少し勢いで振られ、力なく立ち尽くしてしまう。
その横をルナマリアは少し申し訳なさそうに黙ってお辞儀をして通り過ぎる。ラクスも投げかける言葉も見つからず、同じようにお辞儀をして通り過ぎようとした。
168愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:44:38 ID:???
「…しっかり、考えたんだ」
「え?」

と、ラクスは突然のカガリの言葉に振り返り、彼女の声を聞く。カガリは震えた声で続けた。

「皆、皆守りたいんだ。国民も、理念も、世界も、皆々守りたいんだよ。だからしっかり考えたんだ。しっかり考えたんだ…。
でも、結局…私が守れるものは国民が精一杯で…笑い種だよな…これで、世界がまた戦争にならないように、過ちを起こさないようにしていたんだ。
私は無力だよ…。頑張ったって…しっかり考えたって…私はただの御輿に過ぎない」
「カガリさん…」
「…あ…ご、ごめんな!こんな愚痴をお前に言ったって、お前が迷惑するだけだもんな!…でもまあ、私も私なりに頑張ってみるよ。
せめて、シンみたいな犠牲者を出さないようにしたい。もうちょっとだけ…頑張ってみるよ。ナタリーも…ガンバレよ…。じゃあな!」

ラクスが何かを言いかけたのと同時に、カガリは誤魔化しながら、ラクスをエールを送りつつ、その場から逃げるように、走り去っていった。彼女がいた場所は、少しだけ濡れていて、
恐らく今も泣いているのだろう。自分の無力さを呪って。
人は迷走するものだ。迷走して、時には出口があるのかという疑問にさえも悩まされる事だってあるのだろう。だが、そうやって人は成長していくものだ。
彼女また、今は答えが見つからない、しかし切欠を持ち、今までの自分の行動や理念に疑問を持ち、迷走を始めたのだ。
だからこそラクスは気負いし過ぎないでと励ましたかった。だが、カガリは今まで自分の行動に迷走した事がなかったのかもしれない。
だから、もがき苦しんでいる。
壊れてしまうのかもしれない。だが彼女には仲間が必要だ。それも、彼女を肯定するだけではなく、彼女を否定できる人物が。
肯定するだけではただ一つの答えに導くだけだ。だから、明かりを照らせるものが必要なのだ。この迷走する人生を照らすものを。
別に導かなくてもいい。もしかしたら、明かりを照らさなくてもいいのかもしれない。ただ、共に手をつないで、一緒に迷走してくれる人がいれば。
それなのに、今のカガリには唯孤独のみを感じさせる。大人たちに囲まれ、背伸びしなければいけない。ほんとうは、背伸びなんてしても、不安定になるだけなのに。
本当ならば、彼女の理解者になりたい。それで、彼女と手を繋ぎたい。だが、ラクスはザフト、カガリはオーブ。両名とも、立場という壁がある。
敵同士となった二人に、これからどんな運命が待っているのだろうか。そして。

「オーブが動き出すか。そして前方には誰が呼んだか連合の軍隊。こりゃまた面白い事になりそうだね」

丘の上で望遠鏡を片手に海の向こうを眺めるブラックk7。その覗き口からは、物騒な海上戦艦が多く立ちふさがっていた。どうやら、マークからも地球連合なのだろう。
それをオーブが咎めないということは、オーブが絡んでいると言う事なんだろう。だがそんな事は彼にとって関係ない。

「(…今殺してもいいけど。どうせならMSに乗った、最高の状態のときに殺すほうが、絶望するかな?それに、最高の舞台はまだ整わない。ああでも疼くなぁもう!虐めたい嬲りたい殺したい!)」

まるで玩具をお預けされたような子供のように、我慢ならないような表情を浮かべつつ、海岸で同じように海を眺めていたキラ・ヤマトを見下ろすブラックk7は、身震いをする。
今ここに、大きな戦乱と、小さくとも確実な混乱が今、始まろうとしていた。
決行日まで、後一夜。

第七話 DEEP REDに続く。 
169愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 18:47:06 ID:???
やっと6話終わりました。色々と大変でした。カガリとかカガリとかカガリとかオリキャラとか。
いや本当に申し訳ありません。基本的に種・種死キャラだけで話は進めていこうと思ってます。
さて、次回はやっとブラックk7の真骨頂です。
170通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 19:10:42 ID:???
GJ! おッシャア一番乗りぃ!

しかしどう見てもガラダK7で脳内変換される俺の脳内ダメス
171通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 19:12:04 ID:???
GJ!!

オリジナルキラKOEEEEEEEEEEEEEE!!!!
何この勇者王ならぬ狂者王、見てて恐怖で薄ら寒いんですが(褒め言葉)

タリア艦長とアーサー副長は軍人してていいなぁ

そして翻弄されるカガリ&アスラン、ガンガレ、蝶ガンガレ
議長とユウナの政治家ーズが良い支えになってくれないかなぁ・・・
172通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 21:41:13 ID:???
GJ!
オリジナルキラがパピ!ヨン!様に見える件についてw
あと、オリキャラがいい感じでしたね〜
しかし、ケイ……変わったな、お前……(遠い目)
なぜだろう、三人目もまともなキラじゃない気がする……

チラシの裏
オリジナルのMSにチェーンマインやゼッフル粒子(ヲが搭載されそうな希ガス……
173通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:29:47 ID:???
GJ!
ブラックk7怖えぇぇぇぇ('A`)
174通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:57:35 ID:???
GJ!!
カガリ、ガンガレ。ユウナ、しっかり支えてくれ。

気のせいか162と163間抜けてませんか?
175愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/04(水) 23:06:49 ID:???
>>174
( ゜Д゜)…
( ゜Д゜ )俺は何てミスを…すいません。追加です。遅れた癖にホント申し訳ない。>>162-163の間です。

「ユニウスセブンの犯人の事は報告で聞いたよ。君が父親であるザラ議長の事をどうしても否定的に考えてしまうのは分かるが、だがしかし、ザラ議長が行ったことも、元はプラントのために思って行った事だ。
そうだろう?」
「…しかし…父がやらかした事は…」
「…想いがあっても、結果的には過ちを犯してしまう事だってある。逆に、過ちを犯さないものなどいないのだ。確かに、ザラ議長は少しやり方を間違えたのかもしれない。
そして彼から発せられた強い言葉はさまざまな人間に届き、一部の者達に都合のいいように受け取られてしまった。
それに、ユニウス事件の犯人の一部は、変わろうとしないから変えてやるとはっきりと自分の意志を見せてきた。それは、もはやザラ議長の意志ではなく、彼らの意志なのだよ。
確かに、彼らの言葉は受け入れられるべきなのかもしれない。だが、振り回されてはいけないのだ。アスラン君、君は君なのだから。
君は戦争を止めたいという意志を持ってここに来てくれた。そうだろう?人々のそういう想いが、いつか戦火を失くしてくれると、私は信じているよ」
「議長…」

デュランダルの言葉は、パトリック・ザラの言葉を利用せんとする者達が縛り苦しめていたアスランの心を少しずつ解放していった。
自分と言うものを持つ事。そして、その強い意志は世界を滅ぼす事も、救うことだってできるのだ。そう、議長はアスランに諭してくれた。アスランが心を安らかにしていた、そのときだった。

『皆さん、聞いてください』
「!!ラクス…?!」
『このたびのユニウスセブンの事、またそこから派生した地球連合軍からの宣戦布告は実に悲しい事です…。ですが、怒りに駆られ想いを叫ぶだけでは、それは新たな戦いを呼ぶものとなり、悲劇を生むばかりです…』

突然、流れっぱなしになっていたモニターに現れたのは、アスランがよく知る元婚約者ラクス・クラインだ。しかし、ここにラクスがいるはずもない。なぜならば、ラクスはオーブにいるはずなのだから。
では、目の前で平和を訴えている人物は誰なのか。戸惑いながらデュランダルを見るアスラン。それに気がつき、苦笑するデュランダルは静かに口を開く。

「笑ってくれても構わんよ。私がやっている事が小ざかしい事だとはわかっているさ」
「偽者…ですか」

恐る恐る尋ねるアスランの言葉に、ゆっくりと頷くデュランダル。そして、言葉を続けた。

「ああ。だが先の大戦で平和を訴え続け姿を消してしまった伝説のアイドル『ラクス・クライン』の影響力は未だ衰えを知らない。だからこそ、彼女の力が必要なのだ。プラントには」
「…」
「そして彼女も彼女なりに平和を訴えてくれているのだ。それはラクスという名を受け継いだ、彼女の意志なのだ。認めてくれとは言わない。ただ、責めないであげてくれ」
「…しかし…偽者を立てるなど…」
「まあ、本物が帰ってきてくれればそれに越した事はないのだが…。彼女も、代役だと言う事は認識している。だが今は彼女の力が欲しい。そして、君の力も」
「え?」
「来たまえ。案内しよう」
デュランダルの突然の言葉に、アスランは困惑しながらも、部屋を出ようとするデュランダルの後を追っていく。案内された場所は、どうやら機密性の高い場所のようで、何重にもロックが掛けられていた。
そして、それらを通り抜けていった後、アスランの目の前に現れたのは、灰色の巨人。

「これは…」
「セカンドシリーズ最後の一機ZGMF−X23Sセイバー。この機体を、アスラン。君に託したい。そして、その力を私に貸してくれないだろうか?」
「…それは、私にザフトにもどれと言っておられるのですか?」
「まあ手続き上はな。だが、指揮権に下れと言っているわけではない。評議会直属部隊フェイス…君も知っているだろう?」
「はい…二年前はそこに所属していましたから」
「そこへの復隊を勧めたいのだ。同じ想いを持つものとしてね」
「…」

デュランダルが言っている事、それはオーブのアレックス・ディノではなくザフトのアスラン・ザラに戻れと言う事。
アスランは迷った。父が残した物を清算するのが自分の役目である事を。そして、それはザフトの中でしかできない事である事も。
だが、まだ纏まらない。力を得て、本当にいいのか。二年間何もする事ができなかった自分が、そんな資格があるのか。

(ここから163へ)
17758:2007/04/04(水) 23:46:05 ID:???
GJです。
ナタリー相変わらず可愛いですね。自分も可愛いラクスを書きたいんですけど……それは無理っぽいです
178通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 04:27:33 ID:???
;゚д゚)<議長がまともな政治家じゃん…カコイイよ議長、この議長ならきっとファピョらないよ!





今回もGJでした。
オリジナルキャラが物語に良い味出してたと思います、ほうっておくと
電波キャラになりかねないナタリーをオリジナ
ルキャラを使って上手く感情のある人間として書けていると感じましたよ。
ユウナとカガリの関係もまた気になるところ…、ブラックK7の純粋な
悪意が怖かったり…。
とにかく、続きが楽しみで仕方ないです。
179通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 14:13:57 ID:???
カガリを支えるのは確かにユウナがいいのだろうが
カガリとしては”政治家”として弁の立つユウナに無自覚なコンプレックスが多少なりともある気がするし
多分ユウナのことを”自分を振り回す大人”の一人として見ている時点でユウナの支えを受け入れられない様に感じる
また、ユウナとしては”政治家”としての部分は自分が上だとしても人心を引き付ける”カリスマ”部分を持っていない身として
親の七光りだとしても持っているカガリにコンプレックスが邪魔をして、こう踏み込めない部分がある気がする

ついでにカガリは自分の心が結構楽なほうに行きがちで、否定する人間より
肯定してくれる人(綺麗ピンクやマペットキラ)に付いちゃう危険性は高いわな

いろいろと難しいですよ、ホント
180通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 12:05:49 ID:???
ここの職人さんの方々の作品はいつもwktkしながら見ております。

592氏GJ!
これからも頑張ってください!
181通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 15:18:03 ID:???
追加も含めGJ

しかしどこのデュランダルもカガリも
ミラコロ使って、新型MS奪取して、ユニウス砕き邪魔した犯人らをこの時点で国際的に追及しないのはなぜだろう。
大西洋連邦の弱みになりそうだが
182通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 00:29:58 ID:???
公式に強奪の犯人について抗議しない理由
・あの時点で新型機強奪部隊は連合の部隊だと公式に断定出来る証拠が無い

だからじゃないかな?
183通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 04:22:36 ID:???
それと強奪後すぐにユニウスセブンが落下して連合の発表があったからかも
あんな状態じゃいくら抗議してももう無駄だろうし。オーブは連合と同盟結んだうえカガリ拉致られたしね
184通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:29:10 ID:YGwaKZbD
フェイズシフトってまずくなかったか
185通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 23:50:56 ID:???
>>184
う〜ん、wiki情報だと、PS装甲自体が使えないと言う事はなかったらしい。ただ、核動力が使えなくなったから、
代わりに効率のいいVPS装甲が採用されたそうな。
まああくまでwiki情報だけど…。アストレイ系は未読なのでわからない。
186通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 22:25:14 ID:???
保守
187通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 00:27:41 ID:???
保守
188通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:21:57 ID:???
保守
189通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 10:58:44 ID:???
保守
190592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/14(土) 19:40:07 ID:???
う〜ん、ちょっと相談事です。前の話で晴れて熱血スレで出たピンクバビが出てきたわけですが、その改造案について。
ピンクジンの時でも接近戦を結構やってたので、本来装備されていない接近戦武器をバビに取り付けようと、
今の段階ではマシンガンにインパルスのナイフを取り付けて銃剣化させるという案が出てきたのですが、どうでしょうかね?
それともバビに重艦刀かサトーソードを取り付けても問題ないのかな?
191通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:45:59 ID:???
本家ハンブラビばりに海ヘビ
192通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 20:51:23 ID:???
漢はハンマー


ナタリーは女の子だったな…
193通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 21:00:49 ID:???
いっそ、イザークザクが使ってたスラッシュザク用の
ダブルビームガトリングとか如何だろう?
インパクトあるし、アレは突っ込む為の装備だから熱血バカっぽさが出るんじゃね?
194通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 23:25:23 ID:???
飛行形態時でも両腕使えるから、固定式で高周波ブレードまたはビームサーベルを取り付けては?
195通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 00:31:54 ID:???
正直空飛ぶMSに剣持たせるのはなぁ
銃剣ならセーフだとは思うけど
196通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 02:47:19 ID:???
まさかり…ビームトマホーク、イザークのスラッシュザクが振り回してた奴なんて似合わ…ないか。
日本刀でもバビなら似合うと思う
197通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 08:30:16 ID:???
個人的にはナタとか持って欲しい
198通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 09:03:40 ID:???
>>197
ナタリー「ひゃああああああっ!一撃で叩き割ってあげますわぁぁぁぁぁっ!!」
アウル「遊んでやるよ、おいで鉈女」

こうですk(ry
199通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 10:52:10 ID:???
ナタリーは癖のある武器がいいなぁ

ビームスピア、ただし穂先(ビーム発生器)が射出可。みたいな?
あとはZみたいにマシンガンにバッテリーつけてビーム銃剣とか
200通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 11:54:35 ID:???
>>199
F91のクロスボーン・バンガードが装備していたショット・ランサーのような武器もいいと思う。
ベース技術はブリッツのランサー・ダートということで。
最初はPS装甲材で作っていたが、 後に陽電子リフレクター&ビームシールドにも対応するため、レアメタル+耐ビームコートにしたという展開。
201通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 14:49:43 ID:???
あんまでかいのだと空戦で邪魔になるだろうから
グルカナイフとかどうよwww
202通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 15:52:58 ID:???
ヒートナイフとか、短いのが映えるんでないかな
飛ぶわけだし
203通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 16:05:46 ID:???
もういっそエスカリボルグを…
何でもないですごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごm(ry
204通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 16:15:48 ID:???
コレンカプルが使ってたミンチドリルも面白いかもなwwwwwwww
205通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 17:52:31 ID:???
翌々考えたら、バビは空戦&高機動が売りだから、重くて嵩張る手持ち武器は持ち味を損ねちゃうんだよなぁ・・・
やっぱりナイフ系がベストなのかな?
でも、>>191氏のような奇想兵器も捨てがたい。
206通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 18:28:47 ID:???
ナイフとかだと頭良さそうに見えるからハンマーやガトリングを・・・
金槌型ハンマーの片方にブースター付けて敵に突っ込んで行くとかw
207通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 18:41:42 ID:???
なら爪とかは?
208通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 18:44:53 ID:???
ここはクローアンカーの出番だな
209通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 20:02:40 ID:???
ハイペリオンのマシンガンっぽいので良いんじゃ?
あのロシアン名物射出できちゃうナイフが付いてるヤツ。
さっきまでスパロボWやってたから印象に残ってるだけだけど。
210通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 20:44:23 ID:???
突撃役ではあるものの単機で敵を破壊するわけでなく撹乱に徹するとか
武装はバラ撒き型の何か
211592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/15(日) 23:20:40 ID:???
どうも、たくさんのアイディアありがとうございます!
とりあえず皆さんのアイディアがどれも良いなぁと思ったので、とりあえずこの中から二つほど選ばさせていただきました。
それと、それ以外のご意見のほうも、物語中に何らかの形で使わせていただきます。

だいはちわはもうしばらくまってね!
212通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 14:04:07 ID:???
奇想兵器で

何故、『尻尾』がないのだ
小悪魔風味のビームアンカー
海蛇の先端からビーム発振

金槌+ブースター
ガンバレルに柄を接続!インパクト面にビームシールドかフェイズシフト!
213通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:16:17 ID:???
>>212
ハンブラビの尻尾をバビに付けて、和田の股間を貫くと。
バビに海ヘビと尻尾をつければ、
ナタリーは西川隊長を越えるサドプレイが可能になるな。

バビの海ヘビとグフのスレイヤーウィップで、三人目キラの自由を捕捉。
放電で自由のキラは悶絶し、ナタリーと西川隊長が狙い撃ちするも、
クローンキラがマシュマーの最後バリに超絶バリアーで跳ね返すと。
214通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 18:00:24 ID:???
>>198
まだ誰も突っ込んでないな……

「ひぐらし」かよ!!
215通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 18:50:43 ID:???
>>214
いや、やっぱ鉈ときたらコレかと
216sage:2007/04/19(木) 09:45:27 ID:Lw2h71W1
武器談義見てて思ったんだけど
クローンキラの乗るフリーダムVSオリジナルキラのストライクがあった場合
トドメの時か形勢逆転の時にアーマーシュナイダーが使われるとかっこいいと思う

クローン「アーマーシュナイダー!?そんな物で何を!」
オリジナル「お前は知らないだろ!僕は、コイツに何度も助けられたんだ!」

しかしPS装甲の壁は厚い・・・・・・OTZ
217通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 09:47:57 ID:???
>>216
sageを間違えた・・・俺はなんでこんなミスを
218通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 13:09:44 ID:???
ドラグーンもPSしていたか?
ビームライフルは?
合体ライフルの繋ぎ目は?

ボロボロ腕とアーマシュナイダーを犠牲にそれらを破壊し爆発で虎口をしのぐ!

燃 え な い か
219通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 14:20:20 ID:???
小ネタ考えてみようかな
220通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 15:37:44 ID:???
とまあこのように、迂闊なネタ募集はいつのまにか俺妄想の押し付けに変化するので
よっぽどの事がない限りやらない方がいい。
221キラーズを書いている者です:2007/04/19(木) 18:00:49 ID:???
>>216
同じ展開を考えていた。
内容を変えるかもしれない
近況報告
今月一杯で次話を投下したい
次話で無印編を終らす予定

222通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:36:24 ID:???
>>216
つテスタメントの倒し方、アウトフレーム編
223通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 02:30:05 ID:???
>>221
頑張れー、楽しみに待ってるよー。

そういやキラーズをwikiに上げてた人は復帰したんだろか。
224通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 03:08:49 ID:???
>>221
216ですが俺妄想がなにやら展開に触れていたようで申し訳ありません
俺、自重

あと勝手ですいませんができればそのままの展開で話が見てみたいです
内容バレが致命的ならしかたありませんが、問題ない範囲ならお願いします
単発レスより作品の中にある方が盛り上がりがあると思うので
判断はキラーズ氏にお任せします
225通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 19:19:24 ID:???
ほしゅ
226通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 16:17:54 ID:???
保守
227通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 21:19:53 ID:???
ネタ談義調子こいてすまんよ
228通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 19:36:52 ID:???
保守る
229通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:40:38 ID:???
やる気ある?
230通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 07:39:08 ID:???
>>229
まあそう焦るなよ
職人さんだって都合ってもんがあるんだから
231通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 11:06:30 ID:???
>>229
でたりでなかったりだろうね
やる気が出たりしたらまた活気もでるし、それまで保守進行でマターリいこうぜ
232通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 01:53:31 ID:???
静かに保守
233592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/04/30(月) 11:49:30 ID:???
と、とりあえず生存中です!とりあえずもうちょいで完成。
234通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 11:54:11 ID:???
wktkして待ってるよ!!
キラーズもバカピンクも好きだ
23558:2007/05/01(火) 17:44:47 ID:???
すいません、ちょっと戦闘シーンに悪戦苦闘してて……
それで、キラがプラントに渡る前の話を書いたのでよかったら読んでください
23658:2007/05/01(火) 17:45:30 ID:???
薄く照らす朝の光が窓から差し込んでくる。その光によって僕は目を覚ましたが、隣で眠る彼女はまだ瞳を閉じたままだった。僕はシャワーを浴びようと思いベッドから起き上がったら、隣で眠る彼女が薄っすらと目を開けた。

「……おはよう」
「あれ……ごめん、起こしちゃった?」
「ううん、大丈夫。随分早いね」
「うん、なんだか目が覚めちゃって……」

起き上がった彼女を見て、僕は思わず目を伏せた。どうやら、お互いに事を済ましてすぐに寝てしまったようだ。

「なに恥ずかしがってるのよ、どうせ見慣れてるクセに」
「違うよ……ただ……」
「嘘よ、嘘。キラ、シャワー先に使っていい?」
「うん、いいよ」

僕の返事を聞いて満面の笑みを見せた彼女は、部屋の中に凍みる寒さも気にせず、身に何も纏わぬままシャワールームへと向かっていった。
彼女の名前はエリス。大西洋連邦に多額の出資をする大富豪の一人娘で、僕も出会った当初はそれを目当てに接触していた。しかし、ここ二年半の間地獄のような日々を過ごしてきた僕にとって、彼女との出会いは久しぶりに人に心を開くことになったのだった。


エリスと出会うまでの僕は荒んでいた。
親友との殺し合いの末に敗れ、そのまま死んでしまえばいいものの生き残ってしまった。気ついた時には、僕は病室の天井を眺めていた。左腕がやたらと軽かった事にも気づいた。
頼んでもないのに延命されて、借金まで背負わされていた。何度も死のうと思ったけど、僕にはその覚悟もなかった。
結局、借金は全て返した。最初は詐欺や窃盗などを繰り返して返済していたけど、それだけでは利息が貯まっていくばかりだったから、身体を売った。
金を落してくれそうな女は何重にも股にかけたし、若い男好きで知られる大富豪の相手もした。その結果、僕は自由を手にした。
でも、僕に残ったのは何人もの女達との関係だけで、それを知って急に虚しくなった。自分の存在理由が分からなくなった僕は死ぬことにした。
そんな時に出会ったのがエリスだった。


突然そんな事を思い出して、僕は涙を流していた。この平穏な日々がいつまでも続けばいいと思った。
でもその時、その平穏な日々の終わりは僕のすぐ近くまで来ていた。
23758:2007/05/01(火) 17:46:06 ID:???
ニューヨークの冬は寒い。
これは僕が初めてこの土地に来てから、ずっと思っていることだ。僕はマフラーで顔の半分を隠しながら、雪の降る街を歩いていく。

「何で、僕一人に行かせるかな……」

歩きながら、一人で誰にも聞こえないようにボソボソと呟く。朝食を済ませた後、暖炉に使う薪が切れたからすぐに買って来てと頼まれ、断ろうとしたけど彼女の笑顔が僕にそうさせなかった。
摩天楼に囲まれたこの街の空は狭く、空気もコロニーのものと比べると大分汚れている。
それでも、僕はこの街が好きだった。
何故ならこの街には昔から、オーブにもコロニーにもない、人を惹きつけては離さない特異な魅力があるからだ。
こんな事を話したら、きっと彼女は僕を笑い飛ばすんだろうな。そう思うと、なんだか少しおかしくなった。


買い物を終えた僕は、足早に街を過ぎ去って行く。もう雪は止んでいたが、今日の昼食は僕が当番だった為、早く帰って準備をしなければならなかった。
十字路に差し掛かった時、下を向いて歩いていた僕は、案の定誰かにぶつかってしまった。

「すいません、大丈夫ですか?」
「……大丈夫です、こちらこそすいません」

素早く謝罪をし、立ち上がろうとする相手に手を差し出した。しかし、相手の顔を見た瞬間、僕は思わず言葉を漏らしてしまった。

「サイ……!」
「キラ!どうしてお前がここにいるんだ……?」

目の前にいた青年はサイだった。戦争の結末を噂程度でしか知らない僕にとって、友人である彼が生きていた事は素直に嬉しかった。

「久しぶりだね、サイ……こんな所で立ち話するのもなんだし、どこかカフェでも行かない?もちろん、君に時間があればの話だけど……」
「うん、大丈夫だ。俺もお前に色々と話があるしな……」

この時、僕はサイが僕が生きていた事に驚かない事を少し疑問に思った。でも、その疑問も友人との再会の嬉しさのために、すぐに消されていた。
23858:2007/05/01(火) 17:46:41 ID:???
「……という訳で、少し遅くなるね」

電話でエリスに事の始終を説明した僕は、薪の入った手提げ袋を持ったまま近くのカフェに入っていった。もうすぐ昼時だというのに、店内は閑散としていた。
窓側の一番端の席に座った僕達は、まだ互いにぎこちなかった。ウエイトレスがメニューと布巾を持って現れると、僕はウエイトレスに手渡されたメニューをそのままサイに渡した。

「僕はホットのラテで……サイはどうする?」
「……じゃあホットコーヒーを一つ」

注文を終えて、ウエイトレスはメニューを持って戻っていった。そんなウエイトレスに目もくれずに、僕はサイに一番知りたかった事を尋ねた。

「ねぇ、サイ。フレイは……」
「フレイの所にはちゃんと行ってるよ。それよりお前、オーブにいたんじゃなかったのか?」
「……え、何で?」
「何でって、ラクスさんと一緒にカガリさんに世話になってるってお前が言ってたんじゃないか」

訳がわからなかった。カガリはともかくとして、あんな目に遭った自分がラクス=クラインと一緒に暮らすなんて到底考えられなかった。それに『言ってた』って、サイと会うのはこれで約二年半ぶりだからどうしてもおかしかった。

「サイ、何言ってるの?僕と君……」
「お待たせ致しました、ホットカフェラテとホットコーヒーになります。どうぞごゆっくりと」

実にいいタイミングで割って入ってきたウエイトレスに思わず舌打ちをした。とりあえずラテを一口啜ってから、僕は気を取り直してもう一度サイに聞きなおす。

「サイ、何言ってるの?僕と君が最後に会ったのは僕がイージスに討たれる前だよ……?」
「何言ってんだよ、キラ。お前少し呆けるんじゃないか?」
「君だってアークエンジェルの中で見てただろ!僕はイージスに……いや、アスランに討たれたじゃないか!」
「……なぁ、本当にどうしたんだキラ?」

怪訝そうな表情で見つめてくるサイ。そんなサイに比べ、僕はかなり興奮していた。
23958:2007/05/01(火) 17:47:25 ID:???
サイは、しばらく僕の顔を見つめながら何かを思案していた。そして、口を開いた。

「なぁ、キラ。じゃあ、お前がフリーダムに乗ってラクスさんやカガリさん、それとアスランと一緒に戦争を終わらせたってのは覚えてないのか?」
「……サイ、それどういうこと?僕はあの時酷い傷を負って一年近くは動けなかったんだよ?そんな僕が……まさか」
「おそらくそのまさかだな……俺、もう一人のお前から聞いたんだけど、キラ=ヤマトは『コーディネーターの完成体』なんだってよ。そして、その『スーパーコーディネーター計画』で唯一コーディネートに成功したのもキラ=ヤマトだけらしい」

僕はあまりのショックに暫く言葉と思考を失ってしまった。それほどまでにサイの言葉は僕の心に重く響いた。

「おい、キラ……大丈夫か?」
「サイ……僕が偽者なのかな?僕がキラ=ヤマトの偽者なのかな?」
「キラ、そんなことはないよ。さっきも言ったけど、キラ=ヤマトが唯一の成功体なんだ。お前がキラだろ?」
「でも僕は……僕は……アスランに殺されかけたんだよ?完璧な存在だったら負けるわけないじゃないか」

その瞬間、左の頬が叩かれた。驚いた僕がサイの顔を見ると、サイの表情はさっきよりも穏やかではなかった。

「しっかりしろ!お前はお前なんだ!少なくても、初めてストライクに乗ってからアスランと討たれるまでのお前の戦いは、俺達にとって奇跡みたいなもんだったんだ。だから……だからもっと自分を信じろ」
「サイ……ありがとう。決めたよ、僕は一度オーブに行く。そしてまず自分の目で確かめてみる」
「キラ、お前……でも、どうするんだ?パスポートとか旅券とか、色々準備しなきゃならないけど」
「そこらへんは色々と当てがあるから大丈夫だよ。ありがとう、サイ。じゃあ……僕、そろそろ家に帰らなきゃいけないから」
「待って……これ、俺の連絡先だから何かあったら連絡してくれ。じゃあな、キラ」
「うん、本当にありがとう。じゃあね」

それからの話は早かった。僕はエリスに頼み込み、どうにかしてプライベートジェットでの旅行という形式でオーブに訪れた。
そして、彼を見つけた。僕はその場で思わず吐きだしそうになったけど、なんとか堪えた。彼の傍らで笑うラクス=クラインを見て、激しい憎悪が僕を支配した。
サイからフレイの事も聞いた。悔しくて悔しくてしょうがなかった。


数日後、僕はエリスの前から姿を消した。彼女に僕の復讐を手伝わせるわけにもいかないし、彼女には綺麗なままの僕を見て欲しかったから。

そして僕は宇宙へと向かうことにした。行く先はプラント、僕の復讐を始める舞台。
240通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 23:42:27 ID:???
(*゚Д゚)待ちに待った職人さんキター!!!









58氏神超乙です!
今回はオリジナルキラの過去編ですね、サイとの再会とエリ
スとの別れに少し未練を感じつつも決意するキラに、人間味
を感じます。
これだけ体験してるならあの黒さも納得…。
241通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 23:04:42 ID:???
GJ
242通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 11:39:04 ID:???
叩かれるの覚悟で立てたスレが3スレ目まで続くって嬉しいな
243通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 02:50:48 ID:???
アストレイなブログによると
「ロウはキラを助け」たが
「ラクスは助けずにニアミスに止まって」いたらしい
R4話のアレだ。

それを読むまで当然のようにR4話で「ロウはラクスを助けた」と考えていたのだが
コレを受けて、この設定はネタに出来るのでは無いかと思った

つまり、この部分を逆にしてみるんだ
「ラクスをロウが助け(無論本編サイドの改変からすればそれは裏設定の範疇になる)」
「それによる改変(大きな伏線でも、チリも積もればの結果でもよい)によって、キラはロウによって助けられない」
それを軸にした改変は、有りかもしれない
244通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 14:45:55 ID:???

245通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 17:55:17 ID:???
ロウって誰?
246通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 18:15:02 ID:???
>>245
アストレイの主人公
247通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 18:24:09 ID:???
というかあの”自称”追悼船って明らかに連合に攻撃される理由がありすぎる・・・
民間船とかいいながらザフトのジンを数機、しかも武装付きで積んでるんだぜ?
明らかに民間船じゃないだろ、常識的に考えて
248通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 18:28:15 ID:???
ええ、それがザフトクォリティ・プラントクォリティですからw
249通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 21:42:43 ID:???
>>247
連合から見ると、非武装と思って臨検しようとしたらドンパチになったんですよね。

まさに「不審船」ですね。
奄美近海での話を思い出しますよ。
250通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:19:01 ID:???
釣りだよね?








あの時点で一応あの船にはプラント代表の令嬢ラクスが乗って
いた、その護衛としてジンが就くのは当然という感じが…。
と釣りにマジレス…orz
251通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:20:56 ID:???
神々を待ちながら静かに保守
252通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:27:22 ID:???
>>250
エイプリルクライシスなんて起しといて、プラントのコーディネイターなんて信用できるか。
253通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:39:30 ID:???
>>250
一見、そんな感じはする
だが冷静に考えると、それはヤクザの娘の護衛に構成員(銃やドス持ち)が付いてるようなもので
「オイオイそれ銃刀法違反じゃん!!」と、そうなるわけよ

非武装の民間船っていう立場は、伊達や酔狂じゃないんだよ
254通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:47:24 ID:???
戦時中の武装した民間船なんて明らかに擬装、そんなの海賊か破壊工作船かだろ。
255通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 02:02:44 ID:???
>>250
れっきとした事実
ソースはTVの種とアストレイR

お前さんはあの時ラクス入りの救命ポッドをジンが・・・
母艦のない武装MSが護衛してたのを忘れたのか?
あのジンはラクスの追悼船に積まれてたんだぜ?
しかも偵察型で、当時のユニウス7は連合の領域内にあった
しかも数ヵ月後にはプラント勢力内に来るはずなのにだぜ?
どう考えても偽装工作船以外の何者でもないよ
256通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 10:40:21 ID:???
>>255
偵察型のジンはポッドを捜索に来たユン・ロー隊の奴だろ
257通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 10:45:46 ID:???
護衛を付けてないなら付けてないで……

軍艦で護衛船団組まないと駄目だろって話になってしまう。
民間線だからって単独行動してたら(運が悪いと)砲撃であぼーんだぜ。

ジャンク屋船籍と偽装とかすれば、いきなり砲撃喰らうことはないと思うけど、
別の問題があるし。
258通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 17:07:13 ID:???
というかあれだな・・・

なんでわざわざ敵のところに行くかな?ってことだろ?
第二次世界大戦風に言うなら
なんでヒトラーがティーガー引き連れてアメリカでドイツ軍戦死者追悼訪問とかやってんだ?ってことだろ
259通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 17:58:30 ID:???
まあ、あのイベント自体突っ込み所しかないからなー

死者の追悼をするのに、戦争中に軍事行動として軍艦数隻とMS1個大隊くらい引き連れて行ったら、
それはそれで、連合を刺激して第八艦隊あたりと戦闘になりそうだし。

刺激しないように少数の艦で、ほんの数機しかMSもつれてなかったら、MA10機もいれば母艦がアボーンして終わりだし。

MS連れて無い民間の船で行っても、連合の船に臨検受けて撃墜されたし(TV版)

まあ、お互いに通商破壊をして無い状況なら、民間船はまだマシな選択肢かと、追悼訪問しないのが一番とは思いますが。
連合が民間船(例え建前でも)を破壊するのはアレだとは思うんですよね、
プラント側も遠慮無しにこっちの民間船撃ち殺して良いですよーって言ってるようなものですから。
(ただでさえ、NJで物資がいきわたらなくて大変なのに)
260通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 18:37:14 ID:???
臨検拒否するような民間船を見逃す軍隊があるかよ。
261通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 18:42:11 ID:???
拒否したっけ? そこら辺はTVで言って無かった気がしたけど?
262通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 18:44:44 ID:???
静かに神待ちながら保守
263通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 18:53:36 ID:???
第2次大戦中にドイツの民間船が何を言っても連合軍に撃沈されると思う。
264通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:47:26 ID:???
>>263
国際法違反
後で無茶苦茶批判される、国内・国外含めて
例外は日本に対する攻撃だな・・・唯一の列強有色人種国だったから・・・

>>259
先に民間人を攻撃しまくってたのはプラントだしなぁ・・・
中立・民間コロニーの大量破壊にエイプリルフールクライシスやS2にコペルニクスの悲劇・・・
ついでに追悼イベントも数ヶ月待てばプラント勢力圏内に移動したユニウス7で安全にやれたんだぜ?
265通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:57:22 ID:???
国際法なんてソ連はペレストロイカ後になってやっと守りますなんて程度の代物。
266通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 21:59:14 ID:???
>>264
国際法違反など勝てばチャラ。
267通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 22:14:00 ID:???
そもそもあの時の連合軍はルキーニの流した民間船に偽装したザフトの船
という情報をもとに動いてるんだがな。
268通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 22:14:29 ID:???
ルキーニって誰?
269通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 22:16:39 ID:???
>>268
アストレイに出てくる情報屋、ヘリオポリスの情報をクルーゼに流したのもこいつ。
270通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 22:19:15 ID:???
ってか、
それって事実じゃね? アレってマジに民間船に偽装したザフトの船だし
271キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:03:51 ID:???
第11話

 キラが士官学校に幽閉されて二ヶ月は経った。その間士官学校にいた生徒達は、次々に戦
場へと赴いていく。最後には士官学校の若い教官も戦場へと戻っていった。今士官学校にい
るのは数人に教官と、数十人の生徒だけだ。要するにキラは暇を持て余していた。
 部屋で暇を潰していると、監視をしている兵士が部屋の中に入ってきた。
「何か用ですか?」
 兵士は何も答えず、持っていた銃を構える。兵士に続き、黒いスーツを身に纏った男達が
部屋に入ってくる。男はいきなりキラの口元から鼻にかけて布をかぶせてきた。キラは最初
は抵抗し暴れたが、数秒たつと眠ったように静かになる。男はキラを宿舎の外の待機させて
いる車に乗せると、そのままどこかに連れて行った。

「艦長、連合軍がプラントに向けて進行しています」
 ミリアリアの言葉にマリューは頷き、エターナル、クサナギに通信を入れた。
 モニターには、バルトフェルド、キサカが映る。
「これからどうします」
 とマリューは二人に支持を仰ぐようだ。
「ザフトと連合の戦いに割って入り、戦いを止めさせるっていうのはどうだい?」
 バルトフェルドの口からとんでもない言葉が出た。
「こんな弱小勢力で、連合とザフトを相手にするのですか!」
 キサカの怒声が響く。
「お姫様からの提案でね。この作戦も成功すれば、世論を味方にできるからいいんだがね。
戦争を止めた第三勢力としてね。僕としては漁夫の利を狙いたいんで最後まで何もしないで
待ちたいのだが。連合がもし核を使うなら、核装備をしている部隊だけ殲滅っていうのはあ
りだと思っている」
 バルトフェルドの本音に、マリューとキサカは肯定の意で頷く。ラクスの考えは犠牲を最
小限にこの戦争を終わらす事だ。三人はその考えに反対ではないのだが、この三隻同盟では
どうあがいても、質より量の連合、量より質のザフト、二つの軍を相手にするのは無謀でし
かない。危険な作戦より、より安全な作戦として三人は漁夫の利を狙おうとしていた。だが
その考えは脆くも崩れ去ることになる。
「お姫様が戻ってきたみたいだ」
 バルトフェルドは画面から消え、今度はラクスが映る。
「今からザフトと連合の戦いが行われる宙域へ向かいたいと思います。よろしいでしょうか?」
 ラクスの口から出た言葉にマリュー、キサカは頭を抱える。バルトフェルドはラクスの答
えを想像していたのか表情を変えていない。
「私は反対です」
 とマリューが口を出す。
「どうしてですか?」
「先程も話したのですが、パイロットも殆どいない状態で戦闘なんて無謀すぎます」
 マリューの答えにラクスは口を閉ざす。
「マリューさん。それでも僕たちは行かないと」
 とモニターに映るラクスの横からキラが映る。キラはさらに言葉を続ようとするが、マリ
ューが割ってはいる。
272キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:05:12 ID:???
「キラ君。それは死にに行く様なものよ。死んだら意味が無いのよ」
「しかしカガリとアスランは承諾してくれました」
 キラの言葉に、マリューとキサカは腹を括り、答えを出す。
「わかったわ」
 とマリュー、そしてキサカは頷く。
「ありがとうございます」
 キラとラクスはマリュー達が承諾してくれた事に素直に喜んだ。
 二人はモニターからフェードアウトすると、かわりにバルトフェルドの姿が移し出される。
「作戦開始になったら通信お願いします」
 と言うとマリューは通信を切る。
「もう少し話したいことがあったんだがね」
 画面が真っ暗になったモニターにバルトフェルドは目を向け、手元に置いてある宇宙食コ
ーヒー味を口に含む。
「バルトフェルドさん」
「僕達の事は心配しなくていい。君達は君達ができることをやるんだ」
「わかりました」
 そう言うと二人はブリッジを後にした。
「さてどうしたもんかね」
「どうかしたんです」
 バルトフェルドの溜息に、ダコスタが反応した。
「この戦争が終わったら、この兵器はどうするんだろうかと思ってね」
「その事は隊長が考えることなので、僕達には関係ない事です」
 とダコスタは笑顔で答える。
 ダコスタの答えにバルトフェルト以外のブリッジクルー全員が頷く。
「やれやれ薄情な部下達だな」
 バルトフェルドは苦笑する。
「この戦いが終わったら、これはプラントに戻そうと思います」
 いつ戻ってきたのかラクスにバルトフェルドは驚く。
「エターナル、ジャスティス、フリーダム、ミーティアをですか?」
 ラクスに驚きながらもダコスタは質問する。ダコスタの問いにラクスは頷く。
 バルトフェルドは、ラクスが戦後までのことを考えているようなのでホッとしたのか、空
になっているカップに気がつかずに、コップを口元へと持っていく。口元へ持っていったこ
とにより中身が無いことに気がついたバルトフェルドは、誰にも聞こえない声で呟く。
「宇宙での戦闘はこりごりだな。コーヒーがまともに飲めやしない」

「やられた」
 連合のある戦艦のブリッジで、その場にそぐわないスーツ姿の金髪の男が声を荒げる。 
 その男は近くにあるコンソールの画面を叩く。
「理事」
 女性仕官が男を心配そうに見ている。コンソールの画面を叩いた男こそが、ブルーコスモ
スの理事、ムルタ・アズラエルその人であり、アズラエルの近くにいる女性士官はアーク
エンジェルの副艦長を務めたナタル・バジルールであった。
273キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:06:05 ID:???
 アズラエルは近くにあるイスへ腰を降ろす。
「連合がプラントに向かって核を使いました。ボアスだけでは飽き足らないようですね」
 とアズラエルは手で顔を覆い言った。
「まだ残っていたんですか?」
 ナタルは月のボアズ進行の時に、既存の核兵器の殆どを使ったと思っていた。
「残存する全てを使うみたいです」
「まさか。そこまでするのですか?」
「坂道を転がりだした石はもう止まりません」
 アズラエルの言葉にナタルは難色を示す。
「それならば理事がそ石を止めればいいのではありませんか?」
「お飾りですから無理ですよ」
 アズラエルは苦笑する。その表情を見たナタルは口を閉ざす。
「僕はこの事には関与していません。こんな事に利用しないように下に命令したんですがね」
「でも実際に核は撃たれました」
「これで予定が狂いましたよ」
「予定ですか?」
「ええ、プラントと秘密裏に会談する予定でしたが、ボアズの事で断れるでしょう」
 ナタルは理事の言葉で、ブルーコスモスという組織が一枚岩でいかない事を感じた。
「ぶしつけで申し訳ないんですが、理事はプラントと会談して何をしようとしたのですか?」
「この戦争を終結させるための話し合いをしようと思いましてね」
「終結への話し合いですか?」
「そうです」
 アズラエルが苛立っている事をナタルは近くでひしひしと感じていた。
「艦長、モニターを見てください!」
 突然オペレータの一人が叫んだ。二人は何事かと思いモニターを見る。
 ナタルとアズラエルはモニターに映し出された映像に驚いた。
 それはプラントの前に突如姿を表した巨大な建造物であった。
「あれは一体?」
 ナタルは映し出された建造物に疑問を抱く。
「か、艦長!あの直線上にいる連合の艦に避難命令を!」
 アズラエルはナタルに命令した。
「わかりました」
 ナタルはアズラエルのうろたえように何かを感じ、アズラエルの命令に従う。
 巨大建造物の直線上にいる連合の艦全体に通信を入れ、その場から離れる様に命令する。
 直線上にいる連合の艦は命令に従い、その場から離れ始めた。
「目の前の巨大建造物に熱源反応!」
 オペレータとの言葉と同時に巨大建造物から膨大なエネルギーが光の矢となり、先ほどまでい
た連合艦隊のあたりを通過し、月面へと命中する。
「現状の報告を!」
 ナタルはオペレータに指示を出す。オペレータも指示に従い情報を集めだす。
274キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:07:10 ID:???
「今の攻撃で、この戦場にいた連合艦は四割、シグナルロストしました」
 沈黙がブリッジを支配する。
 アズラエルはこの沈黙を破るかのように口を開いた。
「あの兵器を破壊します」
 プラントによる攻撃を目の辺りした筈なのに、アズラエルは冷静を装っているのか今まで
どおりに命令を下す。
「どうやってでありますか?」
 ナタルは、アズラエルの考えは命を無駄に散らせる物だと思う。
 そんなナタルの考えをよそにアズらエルは作戦の支持を出す。
「残存艦隊を、左右に展開させ側面からあれに向かって進行させます。この艦は下から攻め
ます」
 アズラエルの作戦にナタルは驚き、口を挟む。
「理事、その作戦には無茶があります。残存艦隊ではあれが破壊できても生還することはゼ
ロに等しいです」
「いいんですよ。あれが地球に打たれれば、地球の生き生けるものは大打撃を受け、後は死
を待つだけになるでしょう。そんな事はさせません。あれを破壊できればそれだけでいいん
です。全艦に命令を出してください」
 ナタルはアズラエルの鬼気迫る気迫に負け、全艦隊に支持を出した。
「三人の準備もお願いします」
 ナタルはアズラエルの最後の命令に反対する。
「理事、つい先ほどの戦闘に続けてまた戦闘をあの三人の行わせるのですか?」
「ええそうです」
 帰ってきたアズラエルは酷く冷淡なものだった。
「戦闘の連続によって疲れきった体を酷使し、さらに投薬をし、また戦闘。理事あなたは一
体何を考えているんですか。あの三人の命がどうなってもいいんですか?」
 ナタルは自分でも驚いていた。自分の口からこんな言葉が出るとは思ってもいなかったか
らだ。
「ええ構いませんよ」
 ナタルはアズラエルの三人を人とは思っていない扱いに、怒りを覚える。
「あなたは人を何だと……」
「やめてくれ」
 突然の乱入者に、ナタルの言葉は途中で止まる。
 それはナタルとアズラエルが話していた先ほどの三人であった。
「準備はできた」
「わかりました」
 三人はアズラエルにそう伝えると、ブリッジを後にした。
 ナタルは、副艦長にブリッジの事を一時預け、三人の後を追う。
「何か用?」
 と三人の一人がナタルの方へ向く。
「先に待っているからな」
275キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:08:04 ID:???
 と残りの二人は格納庫へと向かう。
「一つ聞いていいか?」
 とナタルは少年へ質問する。
「時間が無いから手短に」
「なぜ戦っている?」
 少年は廻りに誰もいないことを確認すると、口を開いた。
「俺達と同じような奴を出さないためだ。この戦いが終われば、俺達みたいな奴を作る計画
を完全に潰すと、あいつは約束した」
「理事の事か?」
 ナタルの問いに少年は頷く。
「質問はもう終わりだ。時間だからな」
 少年はそう言うとナタルから離れ、格納庫へと向かう。
「それと最後に、あいつはあんたが思っているほどの冷酷人間ではないから」
 少年はそう言うとナタルの視界から消えた。
 ナタルも気持ちを切り替え、ブリッジへ戻るため踵を返した。

 キラが目を覚ますと、すぐさま車に乗せられてる事を理解する。
「目を覚ましたようだね」
 とキラが座っている横から声がした。その声はギルバート・デュランダルであった。
「一体何なんですか?」
 キラは突然の事に今の状況が理解できなかった。
「プラントに向かって核が使用された」
「ブルーコスモスですか?」
「組織の暴走だろう。今回の件には理事は関与していないようだ。周りの者が無断で進めた
ようだ」
「理事はこの戦争を早く終結させたいみたいですからね。連合のボアズ進行で全てが終わり
ましたけど」
「世界を巻き込んだ戦争で充分儲かったらしいからな。これ以上無駄に戦いを長引かせたら、
損するので早く手を打ちたいのだろう。後は紛争だけでいいだろうからな」
「だから秘密裏に議長とブルーコスモスの理事との会談を設ける話があったんですね」
「その会談は、ボアズの騒動で泡に帰したがな」
 車の中が静寂な空気に満たされる。
「使用された核はどうなったんですか?」
 とキラはデュランダルに聞いた。
「ご覧の通りだよ」
 とデュランダルは答える。
「僕達が無事だから、核はプラントへとつく前に何かによって阻止された」
「そういう事だ」
「ジェネシスですか?」
 キラの問いにデュランダルは首を横に振る。
276キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:08:54 ID:???
「それでは一体どうやって?」
「エターナル、足つき、オーブの艦隊が核を破壊してくれた」
 デュランダルの答えにキラは驚く。
「ちっぽけな勢力で全ての核を破壊ですか?」
「あっちにはミーティアがある」
「完成していたのですか」
 キラはミーティア完成していたこと驚きを隠せなかった。
「二ヶ月前ではまだ未完成だった。強奪した後に、あっちで完成させたのだろう」
「人員がいないのにですか」
「そうだ」
 キラはある一つの答えに思い至った。
「ジャンク屋ですか」
 キラの答えにデュランダルは何も答えない。
「しかしミーティアが完成したぐらいでは、全ての核を破壊するのは無理なのでは?」
「元クルーゼ隊のイザーク・ジュール率いる部隊がうまくやっているようだ」
「それとサーペントテール、ジャンク屋がですか?」
 キラは口からでた言葉にデュランダルは頷いた。
「君の事で驚きはあまりしないが、その情報網だけは感心させられるよ」
 デュランダルはキラとの話に疲れたのか溜息をついた。
 車が突然停止した。どうやら目的地に着いたようだ。デュランダルが車から降りる。キラ
もその後に続いた。
 そこはザフトの基地であった。デュランダルはキラを連れて基地へと入っていく。中に入
っても、いるのは医療スタッフだけのようだ。デュランダルは更に奥へと足を進めていく。
 キラはこの基地いるのは医療スタッフだけだと思っていたが、どうやらそのようではない
ようだ。負傷している兵士が何人も見受けられた。
目的地の場所へ着いたのかデュランダルは足を止めた。そこはどうやら格納庫のようだ。
 中から整備士が姿を現した。格納庫へとデュランダル、キラを招き入れた。
「仕上がりのほうはどうだい?」
「何とか間に合いました」
「すまない」
 二人は視線を上へと向けて何かを話しているようだ。キラも気になり、二人の視線の先へ
と顔を向ける。そこにはストライクによく似たMSが立っていた。
「君にはこれに乗ってやってもらい事がある」
 キラはデュランダルに肩を叩かれた。
「これは一体?」
 キラの問いは最もだ。
「連合のストライクをコンセプトに、ザフトが作り出したMSだ。エール、ソード、ランチ
ャーみたい装備をも考えているのだがまだ完成はしていない。ストライクと違うのは、これ
は戦闘機に分離できる」
「戦闘機ですか」
277キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:09:59 ID:???
「そうだ。撃墜されてもコックピットが無事なら、そのまま基地へと戻れるだろう?」
「兵士の生存率を上げるための仕様ですか」
 デュランダルは頷いた。
 二人が話をしていると、格納庫内に騒音が響き渡った。先程のMSはどこかへと搬入され
るようだ。
「君にはあれに乗って、ラウ・ル・クルーゼを始末してもらいたい」
「どうして?」
 二人の言葉は、騒音のお陰で周りには聞こえない。
 デュランダルは口を開く。
「けじめだよ」
「けじめですか。そのけじめに赤の他人を使うんですか?」
「そうだ。だが、無理はしなくていい。できないと思ったら戻ってきてもいい」
 キラは何も反論しない。
「よろしいでしょうか?」
 と二人の間にザフトの黒服を着た男が割って入ってきた。
「ああすまない」
 黒服はキラを見るなり、少し顔の表情が変化した。どうやらサングラスをしている事が気
に入らないらしい。
「あの男についていってほしい」
「わかりました。先程のMSの名前決まっているんですか?」
「ストライクだよ」
「わかりました」
 男は格納庫から出ると、宇宙港へと向かい歩き始めた。キラもその後に続く。
「アーサー・トラインだ。よろしく」
 男は自分の名を告げる。
「サイ・アーガイルです」
 キラも名を告げた。その言葉を最後に二人は、目的地まで黙って進む。
 宇宙港についた二人は、ヴェサリウスへと乗り込んだ。
 アーサーはそのままブリッジへと向かう。ブリッジに入るとそこは戦場だった。
 艦長が二人に気がついたのか、艦長席から立ち上がると二人の下へと寄ってきた。
「この艦の艦長、タリア・グラディスよ。よろしく」
「サイ・アーガイルです。こちらこそよろしくお願いします」
「今回の貴方の任務はジェネシスの防衛を勤めてもらいます」
「わかりました」
「それでは」
 艦長がシートに座るのを確認するとアーサーは部下に命令する。
「ヴェサリウス発進」
 タリアの声と共にヴェサリウスは指定のポイントへと向けて加速させた。
 ヴェサリウスは予想した時間より早く、指定されたポイントへつたどり着く。
 指定ポイントまでブリーフィングルームにいたキラは格納庫へ向かった。
278キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:10:59 ID:???
 格納庫には、ストライク以外に一機のMSがいた。黒で統一されたそのMSはモノアイで
はなく、ツインアイがさらに特徴的であった。そのMSのコックピットからパイロットが出
てきた。そのパイロットはキラが乗るMSに驚いていた。
「あれはストライク!?」
驚いているパイロットを無視し、キラはストライクのコックピットへと向けて移動する。
「さっきのはブリッツだよな?」
 キラは最後にブリッツと戦った宇宙での戦闘を、記憶から手繰り寄せていた。
 だがその行為は、ブリッジのオペレータによって中断される。
「サイ・アーガイル、出撃する」
 キラは先程とはうってかわって、まじめな表情をする。そしてストライクはヴェサリウス
から発進する。

 キラは連合、ザフト、オーブの周波数に合わせ、取り交わされる通信を傍受していた。
 ジェネシス付近を探索していると、クルーゼらしき声を通信機がキャッチする。
「――あってはならない存在だというのに!」
 キラは辺りを見回すと、遠くの方で起こった閃光をモニターで捕らえる。
「あそこか」
 閃光が起こった方向へとキラはストライクを加速させた。すると二機のMSの機影をレー
ダーが捉えた。カメラが最高ズームにし進んでいると、モニターにフリーダムとプロヴィデ
ェンスの姿が映る。ある程度離れて、キラはプロヴィデェンスとフリーダムの戦いを
監視することにした。
「知れば誰もが望むだろう!――きみのようになりたいと」
「そんなこと」
 クルーゼとフリーダムのパイロットの言葉がキラの耳に入る。
 クルーゼの言葉に動揺しているのか、フリーダムの動きが変化する。その変化を的確に見
極め、プロヴィデェンスのドラグーンがフリーダムを襲う。
「きみのようでありたいと!――ゆえに許されない! 君という存在は!」
「力だけが僕の全てじゃない!」
 フリーダムのパイロットはドラグーンのビームを避けきった。そしてクルーゼの言葉を否
定する。
 二機の戦いを見ていたキラはモニターの端に何かが映るのを確認する。それは救命艇であ
った。フリーダムのパイロットも救命艇に気がつくと、救命艇に向かって機体を加速させる。
キラはプロヴィデェンスが救命艇に向かってビームライフルを構えている事に気がついた。
「クルーゼ隊長何を!?」
 と救命艇からクルーゼに向けて通信が入る。キラもその通信が聞こえた。
 どうやらザフトの救命艇のようだ。
「まさか、あのシャトルを」
 キラはクルーゼのこれからやろうとしている事に気がつき、それを阻止するため機体を加
速させる。
 ストライク、フリーダムの行動を嘲笑うかのように、プロヴィデェンスはビームライフル
のトリガーを引く。しかしライフルから放たれたビームはシャトルを貫くことはなかった。
279キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:12:27 ID:???
フリーダムが持っていた盾でビームを防いだ。そのフリーダムの行動を無に返すかのように、
フリーダムの死角からドラグーンがシャトルを狙う。
 キラがストライクがその場に着いた時は、何もかも終わる所であった。フリーダムの周り
にはシャトルの破片が漂よい、そしてなぜか動きを止めてしまったフリーダム、動かなくな
ったフリーダムを狙おうとするプロヴィデェンス、プロヴィデェンスの一撃でこの戦いが終
わろうとしていた。
 プロヴィデェンスはキラそしてストライクには気付いていない。気づいていても、キラに
は確実に攻撃はしない。キラは攻撃されない自信があった。クルーゼはストライクをザフト
のMSだと思っているからである。だがキラはクルーゼを始末するために戦場へやってきた
のだ。だから躊躇なくキラはクルーゼに攻撃を仕掛ける。
「ここからなら確実に殺せる」
 ビームライフルを構え、トリガーを三回引く。
 ビームがプロヴィデェンスを襲う。プロヴィデェンスはビームに気付いたのか、機体を動
かしビームを避ける。だが全ては避け切れず、片腕には命中する。
「あれを避けただと」
 キラはクルーゼの普通ではありえない行動に驚く。
 ストライクに気づいたのか、プロヴィデェンスの中のクルーゼはストライクに通信を入れる。
「何をしている?」
 クルーゼもまさか仲間が攻撃してくるとは思わず、動揺しているようだ。
「何って貴方を殺しにきただけですよ」
 キラはドラグーンのビーム攻撃を避けながらコックピットの中で叫んだ。
「クククク、クハハハハ。まさかここで君が出てくるとはな。識別信号で騙されたようだ」
 クルーゼはストライクにキラが乗っていることに気づき、さらに己自身を殺しにきた事を
理解した。クルーゼはドラグーンの攻撃をさらに強める。
「ラウ・ル・クルーゼ!悪いが貴方にはここで死んでもらう!」
 キラは紙一重でドラグーンの攻撃を避けきると、プロヴィデェンスへ近づきビームサーベ
ルを振り降ろした。だがビームサーベルはプロヴィデェンスを斬る事は無かった。
 振り下ろしたビームとプロヴィデェンスの間に一つのドラグーンが割って入ってくる。
 ビームがドラグーンに接触したと同時に爆発した。ドラグーンの爆発でストライクとプ
ロヴィデェンスは飛ばされ、両者の距離は離れてしまう。ストライクのコックピット内で警
告音が鳴り響く。
 キラはストライクの全体図が映っているモニターを見ると、舌打ちをする。ストライクの
右手が先程の爆発で吹き飛び使い物にならなくなっている。ストライクの手首から先は、オ
イルが流れ、コード等が飛び出し数秒に一回火花を散らしている。
 ストライクはドラグーンの攻撃を避け、プロヴィデェンスの元へ近づく。そして手が吹き飛ん
でいるほう方の腕でプロヴィデェンスの顔を殴りつける。殴りつけたと同時に、肘の関節を
アーマーシュナイダーで切り落とすと、切った腕に向かって頭部バルカンを打つ。バルカン
が着弾した腕は爆発し、プロヴィデェンスの頭部カメラを煙で覆いつくす。煙が晴れるとそ
こにはツインアイカメラの右に亀裂が入り、使い物にならなくなっている。プロヴィデェン
スはビームライフルのトリガーに指を掛けようとした時、プロヴィデェンスは突然その場を
離れる。ストライクのコックピットの通信機からフリーダムのパイロットの叫び声が聞こえ
る。その声は怒り、憎しみに囚われている様だとキラは感じる。フリーダムは所構わずビー
ムサーベルを振り回す。ストライク、プロヴィデェンスはフリーダムのビームソードを避け
る。感情にとらわれた攻撃はクルーゼ、キラ二人にとって簡単な事であった。訓練をまとも
に受けていない、メンタル面が弱いパイロットが操縦するフリーダムの攻撃は単調になって
いた。
280キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:13:28 ID:???
「ククク」
 とクルーゼが笑い声がキラの耳に入る。キラはクルーゼの笑い声を無視する。
「私が打ち落としたシャトルに君の思い人が乗ってたのかい?」
 クルーゼはフリーダムのパイロットを、まるで挑発するかのような言葉を投げかける。
「人が死んだだけでこんなに動揺するとはシーゲルの最高傑作が聞いてあきれる。そうは思
わないかい」
 クルーゼは突然キラに話を振ってきた。当然のようにキラは無視する。
 クルーゼは全てのドラグーンをフリーダムの周りに展開させる。ドラグーンのビームがフ
リーダムを次々に襲う。フリーダムはドラグーンの攻撃を避け、打ち落としていく。
「遊びすぎたようだな」
 クルーゼは焦りの表情を顔に出す。クルーゼは全てのドラグーンをフリーダムへと向かわ
せる。ドラグーンがビームを発射しようとした瞬間、一筋の光がドラグーンを貫く。クルー
ゼは飛んできた光の方向へとカメラを向ける。そこにはビームライフルを構えたストライク
がいた。
「君はなぜ私の邪魔をするの? 君はあの存在が邪魔にならないのか!」
 クルーゼはキラがフリーダムのパイロットを助けたことを苛立ちを覚える。
「あれに乗っているのが誰であろうと、クルーゼお前を倒せるなら、誰であろうと利用する」
「厄介なやつだよ、君は。だがその願いは叶わないようだな」
 プロヴィデェンスはストライクとの距離を取る。
「何を……言っているんだ?」
 クルーゼの言葉を意味をキラはすぐに理解する事になる。コックピットが突然の衝撃に襲
われた。キラはストライクを旋回させ、その場から離れる。どうやらフリーダムがストライ
クに攻撃を加えているようだ。
「冷静になるんだ。そんな事だとまた大事な仲間を失う事になるぞ。それでもいいのか」
 フリーダムに通信を入れたが何も帰ってこない。そのかわりにフリーダムの動きが止まる。
 動きが止まったまま、フリーダムはそのままの状態でいた。
 キラは舌打ちをすると、すぐさまストライクをプロヴィデェンスの元へと向かって加速した。
 使えないフリーダムを無視しキラは、クルーゼを集中的に狙うことにする。
 ストライクはまず先にビームライフルで攻撃を仕掛ける。
 プロヴィデェンスは、ビームを簡単に避けてしまう。お返しにとプロヴィデェンスがスト
ライクに向かってビームライフルを使用する。キラはストライクを加速させ、ビームを何と
か避ける。避けた先でドラグーンの姿を捉えた。キラはすぐさま頭部バルカンをドラグーン
に向ける。バルカンが掠ったドラグーンは照準がずれ、ビームがあらぬ方向へと飛んでいく。
安心したキラ、そしてストライクを別の角度からドラグーンのビームが襲う。ドラグーンの
ビームは、ストライクのビームライフルを打ち抜く。キラはすぐさまビームライフルを
手放す。そしてすぐにその場を後にする。
 キラはすぐさま残った腕にビームサーベルを持たせると、最高速までストライクを加速さ
せる。そして一瞬のうちにプロヴィデェンスまで近づくとビームサーベルをそのまま振り下
ろす。
「これで終わりだ!」
281キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:15:22 ID:???
「私も死ぬが君も死ぬぞ。君もろとも私を殺そうとしている者がいる。私と一緒に死ぬか?」
 キラはコックピット内に響く警告音に気付いていた。自分が死んでも目の前の男を殺す覚
悟はあると思っていた。だがしかし実際にその状況に陥ると、そんな考えは飛んでしまう。
 キラとクルーゼは操縦桿を動かしその場から離れる。二人がいた場所へビームが降り注ぐ。
 離脱が遅かったプロヴィデェンスは片腕、片足がビームによって溶けて失う。
「きちんと仕留めろ!」
 とキラは、聞こえないとわかっていてもフリーダムのパイロットに向かって感情をあらわ
にする。キラはクルーゼのほうへ視線を向けると、半壊したプロヴィデェンスが漂っていた。
 その周りにはプロヴィデェンスを守るかのようにドラグーンがいる。キラは絶好のチャン
スだと思いプロヴィデェンスに再度攻撃を仕掛けようとする。しかしフリーダムがストライ
クに横槍を入れる。
「邪魔だ!」
 キラはフリーダムに向かって避けぶ。だがフリーダムはキラの言葉を聞かず、ストライク
に攻撃を仕掛ける。キラはフリーダムの攻撃に驚きながらも操縦桿を動かし避ける。
 モニターの隅で、プロヴィデェンスが戦場から離脱しそうな事を確認する。
「どけぇぇぇぇ!」
 ストライクはフリーダムの関節部に狙いをつけ、アーマーシュナイダーを突き刺すと、フ
リーダムから離れプロヴィデェンスを消えた方へと視線を移動させた。視線の先にはプロヴ
ィデェンスの姿はもうすでに無かった。落胆しているキラの耳の警告音が鳴り響く。
 モニターを見ると、フリーダムがビームサーベルをストライクに向かって振り下ろしてい
た。フリーダムの攻撃を避けれず片腕をなぎ払われる。両腕を失ったストライク、キラはな
すすべを無くしてしまう。
 キラは操縦桿に掛けている手を、ストライクを分離させるボタンの前へと移動させた。
 キラはすぐさま思考を切り替え、フリーダムに向かって加速する。最高速度に達し、
フリーダムへと距離が近づくと、素早く上半身、下半身パーツに自爆コードを打ち込
み、分離させ急速旋回する。上半身、下半身パーツはさらに加速し、フリーダムへと
突っ込んでいるようだ。そしてストライクへ当たると同時に二つのパーツは大爆発を
起こす。この隙にキラはヴェサリウスへと帰還する。

 アスランとカガリは、パトリックがいると思われるジェネシスの管制室へと着いた。
 中に入るとパトリックの姿はどこにもなかった。
 二人の姿にパトリックの部下であるレイ・ユウキは気付く。
「アスラン君!?」
 レイ・ユウキはアスランに近づく。アスランは背中に冷や汗が流れているのを感じた。
 レイ・ユウキの言葉に含まれている感情は、まるで弟にあったような感じであった。
「無事だったんだね。君がブルーコスモスに拉致されたと聞いたときは、耳を疑ったよ」
「ブルーコスモスにですか!?」
 レイ・ユウキの口から出た言葉にアスランは戸惑いを隠せないでいた。
「父はどこに?」
「感動の親子の対面かい? 議長は執務室にいるはずだから。場所は5階に一番右奥の部屋
だから」
282キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:16:23 ID:???
 アスランはレイ・ユウキの言葉を信じ、その部屋へと向かう。
 部屋には右の脇腹から血を流して、壁にもたれ掛かっている父の姿が目に入った。
「ち…ち…う…え」
 アスランはパトリックの傍へと駆け寄る。
「アス…ラン。なぜ此処…に?」
 パトリックの声は以外に小さく、アスランは耳をパトリックへと近づかせた。
「それは……」
 父の前でも、アスランは真実が言えないでいた。
 とその時、執務室にレイ・ユウキが入ってきた。パトリックの姿にレイ・ユウキは取り乱
す。
「一体何があった?」
 パトリックは痛みを堪えながら、取り乱しているレイ・ユウキに問う。
 レイ・ユウキはパトリックの耳元で囁く。
「ジェネシックが勝手に動き出しています。目標は大西洋連邦首都、ワシントンです」
 パトリックの顔色が変わる。
「発射まで何分だ!?」
「30分はかかります」
 パトリックは顔を顰めた。
「クルーゼか……」
 アスランは、パトリックの口から出た名前に驚いた。
 パトリックはレイ・ユウキに命令をだす。
「ここにいる全てに人間を15分以内に退避させろ」
「議長は?」
「私にはする事がある。この二人もよろしく頼む」
「しかし怪我が……」
「こんなのはかすり傷だ。手当てはもうしてある」
 レイ・ユウキはパトリックの命令に従い二人を部屋から連れ出す。
 そしてパトリックはおもむろに部屋から出るとMS格納庫へと向かう。
 格納庫にいた整備兵はパトリックの突然の出現に戸惑う。
 パトリックは整備兵が近づいてくるのに気がつく。
「議長ここで一体何を!? 早く救命艇にお戻りください」
「ジャスティス、プロヴィデェンスはどうして?」
 パトリックは心配している整備兵に質問する。
「こんな時に何を言っているんですか?」
「いいから……答えるんだ」
 痛みに堪えながらパトリックは整備兵に質問する。
「ジャスティスはここにはありません。先ほど輸送艦に乗せました。プロヴィデェンスは半
壊していますから……」
 と整備士は格納庫の隅に視線を向けた。視線の先にはプロヴィデェンスが倒れていた。
 パトリックは整備兵を押しのけ、プロヴィデェンスへと向かう。
283キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:17:31 ID:???
「何をなされるのですか?」
 整備兵はパトリックがプロヴィデェンスへ向かっている事に驚く。パトリックの行動を止
めようとする。格納庫に銃声が響いた。
「議長」
 整備兵は肩から血を流しながらも、プロヴィデェンスへと乗る議長を心配する。整備兵は
自分の手を見る。手は真っ赤に染まっていた。
 パトリックは半壊したプロヴィデェンスに乗り込む。 
「MSの操縦がこんな時に役に立つとは……」
 うろ覚えの記憶を頼りにパトリックは、OSを起動させ操縦桿を握る。
「……すまない」
 とパトリックは先ほど怪我を負わせた整備兵に謝る。そしてプロヴィデェンスをジェネシ
スへと向かわせる。
 中枢部へたどり着いたパトリックは、たどたどしい手付きでテンキーを打つ。
「アスラン、最低な父ですまない。クルーゼ、お前の好きにはさせない。キラ君、後は任せ
た」
 そう言うとパトリックは最後のキーを打ち終えた。
 
「ジェネシスが」
 ヴェサリウスへと戻ったキラは、壊れていくジェネシスを見つめていた。
 ジェネシス崩壊から数時間、連合とプラント間との戦争は終わった。
 血のバレンタインから始まった戦争がようやく、終止符を迎えた。
 これでようやく世界が平和になる。ほんの一時の偽りの平和だとしても。
「この平和をできるだけ長く維持するために……」
 キラはパイロットスーツを脱ぎ捨て、ザフトの赤服に袖を通し、サングラスを手に取る。 
「頑張りますか」

第11話完
第12話に続く

284キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/06(日) 01:25:08 ID:???
いやー難産でした。キャラの性格変わるは、原作と微妙に話が違うはで
疲れました。
 気分転換に原作の種死編とキラーズの種死編の違い。
 原作で死んでいるキャラが生きています。
 次の話は構想はあるんだけど、その話の内容どう考えても、
 あるガンダム作品の内容丸ごとパクッているんだよね。
 それでも構わないなら書き上げて投下したいんだけど、
 やっぱりまずいかな? 皆様の意見がほしい。
 投下したらたぶんその作品からとっているか一発でわかる内容。
285通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 01:49:44 ID:???
GJっした
かまわないからやっちゃってくださいな
286通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 01:56:23 ID:???
でっかい乙ー!

ボトムアタック&トップアタックキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
でもフリーダムの生体CPUは生きてるにしろ死んでるにしろ……

で、クルーゼは生きてる?


>あるガンダム作品の内容丸ごとパクッているんだよね。
諦めて腹くくって投下しちゃえ。
287通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 02:13:51 ID:???
最初から続く予定だと思って読んでたから続けてくれると嬉しいです

それにキラがどんな立場に立たされるのかが見てみたいしね
288通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 02:31:19 ID:???
GJです ( ´∀`)
オリジナルキラが頭角を現してきたね
クルーゼ相手に良い勝負してる
それにしてもフリーダムキラ錯乱しすぎw
289通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 09:15:34 ID:???
GJです…が、一つ指摘
×プロヴィデェンス
○プロヴィデンス
290通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 14:55:32 ID:???
>>282でジェネシスがジェネシックになってるぜ
GGGG想像してふいちまったwwwwwwww
291IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 21:55:21 ID:???
 
          キャルフォルニア基地
 
 
 カリフォルニアに着いたアークエンジェル一行を待っていたのは、武装した兵士であった。
 その後、マリュー達は拘束され、軍事裁判にかけられる手はずが整えられた。
 普通どおりだ、…将官も軍事裁判にかけられるという事以外は。
 軍というのは面子のために、将官の罪は大概不問にされていた。
 しかし、自爆作戦の被害者の将官という事で、大西洋連合としては最も居なくなって欲しい人物であった。
 だが、ナガトはユーラシアの中将という事で、ユーラシアの大将クラスが参加するため、
 大西洋連邦の好きに事が運ぶ事は、まず無い。
 「と、いうことだそうです。」
 マリューは、皆にそのような説明をした。
 その言葉で、クルーは少し明るさを取り戻したようだ。
 それでも、やはり不安は隠せないようだが。
 やはり戻るべきではなかったのか?と、マリューは思う。
 いろいろと手は尽くしてもらってはいるが、まだこちらは圧倒的に不利だ。
 この状況の打破のためには、大きな『何か』が起こらなければならないだろう。
 最も、そんな事を期待しても何にもならないのだが、祈るくらいはしておこうとマリューは思っている。
 …この監禁室でできる事は他に無いのだから。
 それが伝わった訳ではないと思われるが、その『何か』が起ころうとしていた。
 アラスカ作戦成功と、とある新兵器の量産でザフトを甘く見始めた地球軍。
 同じく新兵器の完成により、乾坤一擲の作戦にでるザフト。
 ザフトの優勢で終始するかと思われたこの戦争は、アラスカを契機に大きく動く事になる。
292IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 21:56:16 ID:???
 
               衛星軌道上
 
 
  今、地球軌道上には、無数の降下カプセル、通称はじけ卵が浮いていた。
 とは言っても、アラスカに降りた数よりは少ない。
 アスランは、それをエターナル級2番艦インディペンデンスから眺めていた。
 元々は、NJC搭載機専用艦として設計、建造されたエターナル級ではあったが、
 ビームコーティングと多数のCIWSによる防御能力と、高い通信能力を持つため、
 艦隊旗艦として多数建造された。
 もっとも、ネームシップである一番艦エターナルは、ミーティアの搭載のために進宙が遅れているが。
 そして、栄えあるインディペンデンスを旗艦とするこの隊の初任務は、パナマ攻略のための降下部隊の
 護衛であった。
 そんな中、アスランは窓の外を眺めていた。
 やる事がないのだ。
 隊全体としては、降下部隊の送り出しの最終準備のために、かなり慌ただしく動いているが、
 今護衛のパイロットにやる事は一つもない。
 敵の部隊は全く見当たらなく、宇宙は平穏そのものであった。
 それでも、アスランの心の中は乱れていた。
 ジャスティスの副パイロットについてだ。
 
 アスランがジャスティスを受領して数日後、インディペンデンスへの移動命令が出されたので、
 ジャスティスをインディペンデンスに乗せ、格納庫に降り立った時、『彼』に会った。
 ムツ・ムサシ
 彼に会った時、アスランは恐らく人生で最も驚いたであろう。
 見紛う無き、『キラ・ヤマト』がそこに居たのだ。
 ムツは非常にフレンドリーで、ジャスティスから降りてきたアスランに、いきなり話掛けてきた。
 ムツはまず最初に、自分の名を明かし、アスランの名前等を聞いてきた後、自分がジャスティスの
 副パイロットだという事を言った。
 普通の自己紹介。
 その後は、モビルスーツや、アイドル等の話題に移っていき、アスランにパイロットスーツを
 脱がせる暇を与えなかった。
 まあ、話上手では無いアスランは、相手の話に合わせるしかなかったが。
 やっと話が終わり、アスランは部屋で休んだ。
 その後、どうしても気になったアスランはムツに彼の出自を聞いた、ついでに、
 『キラ・ヤマト』を知っているかどうか、も。
 ムツは地球生まれで、ナチュラルとコーディネイターの対立が激化してきたので、
 家族とプラントに移り住んできたらしい。
 そして…、彼は『キラ・ヤマト』の事は知らなかった。
 
 それでも、アスランには彼の事が気になった。
 似すぎているだけではない。
 直感だ。
 アスランの『何か』が、ムツの事を気にかけているのだ。
 理屈ではない、『何か』が。
293IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 21:57:12 ID:???
 
               南太平洋
 
 
 「まったく、これだけの戦力でパナマを陥とせとはねぇ。」
 ザフトの潜水母艦・クストーで、この作戦の司令官が愚痴をこぼす。
 手には書類を持っていたが、目は発進していくディンを見ていた。
 「仕方がないでしょう。」
 後ろでなだめるのは、クルーゼだ。
 「アラスカで調子に乗った奴等の足元、掬っておく必要があるでしょうからな。」
 モニターには熱帯雨林と、天に聳え立つマスドライバーが映っていた。
 「あれを潰しておかねば、『ウルボヌスの輪』は閉じませんから…。」
 その司令官は、一つ溜息をつき、クルーゼに尋ねた。
 「『グングニール』は?」
 「予定通りです。」
 「そうか。 …という事は、問題はこちらだな。予定ポイントの制圧と航空優勢の確保、…出来るか?」
 「できるか、ではなく<する>のですよ。」
 クルーゼはそう言い残し、自室へ向かった。
 
 部屋の中には赤毛の少女、フレイがいた。
 彼女は何をするまでもなく、ただ震えているだけだ。
 「戦闘が始まるが、見たいかね?」
 クルーゼはデスクの書類を手にしながら、尋ねた。
 「………。」
 返ってくるのは、ただ震えばかりだが、クルーゼは気にせず続ける。
 「戦場では命など安いものだ、…一瞬で奪われる。」
 「もちろん…、君の命もね。」
 クルーゼはそう言いながら拳銃をデスクの上に置いた。それだけでも、フレイの震えは大きくなる。
 「武器を持っていると、何故か人は安心するものだ。」
 フレイには、この男の意図が分からなかった。
 自分をさらっておいて何もせず、ただおいているだけ。恐怖にも少し慣れてしまった。
 「最も、君が今武器を持ったとしても使い道はないがね。
  …まあ自殺には使えるかもしれんが。」
 フレイは、クルーゼに恐怖を超えた『何か』の感情を抱いた。
 こう、人に淡々と自決を促す人とは、一体どんな心の持ち主なのだろう?
 しかし、フレイには自殺する勇気はなく、ここから逃げる事もできない。
 この不気味な男の観賞の対象を甘んじる以外、フレイにできる事はなかった。
 
294IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 21:58:28 ID:???
 まず戦端が開かれたのは、地球軍側からだった。
 めくらうちのミサイル攻撃がディン隊に迫るが、一機もそれに当たる事は無かった。
 第二波、第三波とミサイルは迫るが、それはディンの回避分の時間を稼いだだけであった。
 それから砲台から拡散砲弾が撃たれ、それに何機ものディンがやられたが、その砲台群もディンの
 機銃で沈黙させられていく。
 ようやく艦隊が動きだしたと思ったが、そこに海中からの魚雷斉射で数隻の艦が沈んでいった。
 生き残った艦は、対潜ミサイルや対空ミサイルを狂った様に撃ちまくるが、一機二機撃破したくらいで
 海中へ消えていった。
 水陸両用モビルスーツが上陸し、暴れまわっている所へ輸送艇が港に入り、ジン部隊が揚陸される。
 それでようやく降下部隊が突入していく。
 数の差から、進撃が遅れて見えるものの、ザフト優勢で戦闘は進んでいった。
 それを覆したのは、基地から現れたモビルスーツであった。
 ストライク・ダガー、ストライクの量産型モビルスーツだ。
 ダガー隊は、囲み込んで次々にビームでジンやディンを貫き、撃破していく。
 小隊でしか連携しないザフトモビルスーツ隊は、各個撃破されていった。
 ダガーに集中しすぎて、あっさり戦車などにやられるジンも出てきて、連合の将兵には、
 もう勝利が見えてきた。
 が、それも束の間であった。
 軌道上から投下されたコンテナをはがし、ジンはやられつつもそれを起動させた。
 『グングニール』、強力な電磁パルスで、ザフトのモビルスーツ以外の電子機器は動作を止める。
 当然ザフトは対電磁パルスシステムを装備していたため、なんともない。
 マスドライバーも、軋みながら崩壊していった。
 
 残った連合側は憎悪の対象として、<処刑>されていった。
 動きを止めた敵を手当たり次第に撃ち殺していったのだ。
 イザークは、それを見て嫌悪感を感じた。
 「動けない敵を撃って…!」
 彼もナチュラルは嫌いだが、それなりの人間として見ていた。
 だから蟻を踏みまくるように撃つ同胞に、恐怖さえ感じる。
 しかし――イザークは自分もこうなのではないかと思ってしまう。
 復讐心のみでストライクを追った自分も、この事くらい醜いと。
 それはイザークには容認しがたい事であった。
 
295IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 21:59:34 ID:???
 
                キャルフォルニア
 
 
 ディアッカは、監獄の中で恐怖と戦っていた。
 アークエンジェルがカリフォルニアに着いて、彼もまた監獄行きとなった。
 今のところ条約を守ってくれているようだが、いつ監視兵に撃たれるか分かったものではなかった。
 少なくとも、おとなしくしていればあの少女達の様に襲いかかれる事は無いとは思うが、
 プラントと地球連合は、憎しみで戦っている。
 何もしなければ何もされないと決まった訳ではない。
 そうはいっても彼には何も出来ないので、自らの震えを抑える事に専念した。
 
 
                  オーブ
 
 
 「いいのですかな、それで?」
 オーブ代表、ホムラは、実質の代表、ウズミに問いた。
 「うむ、…かなり迷ったが、理念…、違うな、この世界のためにやらなくてはならんと思う…。」
 「ひょっとしたら攻められるかもやしれませんぞ?」
 「…それでも良い。それで少しだが反抗する勢力も出てこよう。」
 「推測にすがるのは少々迂闊ではありませんかな?」
 「…お前は、この決断が間違っていると?」
 質問を繰り返すホムラに、ウズミが聞き返した。
 「間違っていますな。」
 ホムラははっきりと答える。
 「私もそう思う。」
 なぜかウズミはそれに同調した。
 「だが、例え数千万人の命を犠牲にしてでも、この二極化していく世界に示さねばならん。
  お前たちは間違っている!とな。いや、この選択に間違いや正解など無いのだろう。
  ならば私はこの選択をしよう。…のちの世に最低の決断をしたと罵られようがな。」
 「…ふぅ。分かりました。では連合との同盟はしないと、その方向でいきましょう。」
 現在オーブは、地球連合軍との同盟を申し込まれているが、ウズミはそれを蹴ろうとしていた。
 もっとも、議会を通さねばならないのだが。
 話が終わったら、ウズミは書類を読み始めた、一応これは代表に届けられたものではある。
 「では、議会に意向を伝えに…。」
 「ちょっと待ってくれ。」
 その言葉にホムラはウズミを見ると、ウズミは目が書類に釘付けになっていた。
 「まさか…、彼が、キラ・ヤマトが…。」
296IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 22:01:50 ID:???
 
                キャルフォルニア
 
 
 アークエンジェルのクルーと、ユキカゼとその部下を裁く軍法会議は、パナマ陥落の数日後に行われた。
 ユーラシアの大将が頑張ってくれているが、被告に不利な状況が続いていたが、その流れが変わったのは
 妙なスーツの男が大西洋連合の将官に耳打ちしてからだった。
 そうしたら、彼らは今は戦力を無駄にすべきではなく、またあの状況では混乱して逃げたくなるのが
 道理として被告を減給と、今後しばらく昇格を無しにした。
 
 「どうしたのですアズラエル氏!急に、彼らを殺すな、なんて!」
 検事になっていた将官の一人が、声を荒げて先程のスーツの男、アズラエルを非難していた。
 「彼らにアラスカの事は喋るなとは厳命しておいたが、いつ漏れるか分かったものではない!」
 「まあまあ、そう声を荒げないの。だってさ、オーブとの同盟の条件に彼らを殺さないでくれって
  あったんですよ。」
 「なに?オーブが?」
 「あの船にはオーブの人も多数乗っていたらしいからね。まあ他にも条件あったけど、上は呑んだよ。」
 「そうか…。」
 
 
 
                  オーブ
 
 
 「お父様!」
 急にカガリが執務室に入ってきた。
 「連合と同盟を結んだというのは本当ですか!?」
 カガリは、いつもの威勢の良さと大きな声でウズミに詰め寄った。
 「本当だ。」
 「なんで…」
 「世界情勢、国民の生命を考えてそうした。」
 ウズミは、あらかじめ用意していた様に、淡々とした口調でそう言った。
 「しかしオーブの理念はどうしたのです!オーブが加担すれば、この戦争は悲惨さを増します!
  それでもいいのですか!」
 「…カガリ、今のお前はそれでいい。」
 「えっ?」
 予想外の返事に、カガリは戸惑う。
 「既に議会から非難がかなりきている。…悪者のレッテルを貼られるのは、私だけでいい。」
 「お父様……?」
 「無理矢理議会を通したからな。いまから彼らを納得させに行く。」
 「………。」
 「二枚舌とか、むしろオーブが危険など、頭の固い奴等が多くて困る、…この私を含めてな。」
297IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/05/06(日) 22:02:30 ID:???
                 キャルフォルニア
 
 
 アークエンジェルは喜びで包まれていた。
 多少の処罰があったものの、やはり命が助かった方が圧倒的に大きかった。
 一部、急に流れが変わったのを疑問に思う者もいたが、それも助かった喜びで消えていった。
 そんな中、ミリアリアはあの捕虜のことを思っていた。
 オーブから出された条件に、国際条約を守るというものもあったので、ディアッカは送還された。
 目の当たりにした、敵。
 それは、ミリアリアの心に大きな影響を与えた。
 また、キラもフレイの事を気にかけていた。
 フレイに自分の生存を教えようと思ったが、フレイはアラスカで行方不明との事だった。
 ―死んでいるかもしれない。その思いを、キラは無理矢理振り払った。
 しかし、サイクロプスのあの爆発を思い出してしまうと、その思いはいつまでも付きまとった。
 
 
 
        ―清やかな悪党こそ、政治家の理想像だ―
                  ―ウズミ・ナラ・アスハ
298通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 16:58:47 ID:???
GJ!
オーブが連合と同盟を結んだか。
あと誤字指摘。輪が閉じるのはウルボヌスじゃなくてウロボロス。
299通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 22:24:42 ID:???
GJ!!
ムツ・ムサシ・・・この後どう動くか楽しみだ
300通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 02:22:00 ID:???
新保守
301通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 22:20:18 ID:???
保守
302キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/14(月) 23:47:32 ID:???
 大切な家族を失った少女は一人のコーディネータと出会う。
 コーディネータとの交流で少女の荒んだ心が変化する。

「お姉さん、まるでラクス・クラインみたい」

 そのコーディネータは目の前にいる少女に、妹を重ねる。

「マユは優しいな」

 少女が慕っているコーディネータは、自分の素性を少女に話す。
「マユ、ここでお別れだ。もう会う事はないだろう」
 と言うと、コーディネータは少女の側から消える。
 少女は何日も何日も、出会いの場所で彼女を待ち続けた。
 ある朝、いつも通り朝食を追え、その場所へ向かう時、あるニュースが耳に入る。
 ザフトのMS一機がモルゲンレーテ跡に突如姿を現した。
 そしてオーブのMSが撃破したとの事。
 少女はそのニュースを聞くやいなや、その場に崩れ落ちた。
 少女の瞳には一筋の涙が零れるのであった。

 保守程度に投下。
 今考えているSSの内容を含んでいます。
 大幅に変わるかもしれませんので真に受けないように。
 次回は本編を投下できたらいいなと思っています。 
303通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 02:34:20 ID:???
ラクス姉?
304通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 00:25:41 ID:taWOsdva
保守
305通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 01:11:56 ID:???
ttp://pc.gban.jp/?p=8993.jpg

バカピンク再開待ってます。
306592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/22(火) 21:19:41 ID:???
>>305
保存しますたw創作意欲があがりましたよ!

ただ…近頃忙しくて、課題やらレポートやらバイトやら。さらに文章が気に食わないのでちょっと付け加えたり変えたり…。
とりあえず落ち着いてきたので、今週中に投稿できればいいな…。大体は出来上がっていますので。
本当すいません。もう少々お待ちください。
307通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 08:03:59 ID:???
>>306
じっくり練り上げて下さい
正座して待ってます
308通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 23:57:59 ID:???
wktkしながら正座待機開始
309通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 21:18:21 ID:???
足が痺れた(*_*)
310通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 12:01:03 ID:???
あひっ、らめぇ〜
そこっさわっ・・・ちゃ
ぃぃぃうぉぉ脚が、し・・び・・・れ、て

保守
311キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/27(日) 17:55:35 ID:???
12話

 モルゲンレーテの社宅に住んでいた私達家族は、オノゴロ島唯一の港へと向かう。
 お父さん達が勤めている会社の方で、爆発音がする。
「始まったようだな。みんな急ぐぞ」
 お父さんは私たちは叱咤する。
 どうしてこんな事に……。
 週始めに、お父さんの仕事の都合上私達家族は本社に転勤した。何事もなく過ごしていた
のに、ほんの数時間前突然の連合からの宣戦布告。
 お父さんの話によると、ここモルゲンレーテ周辺が戦場になることのことなので、私達は
港へ向って走っている。
「あ、携帯が……」
 私の手元から携帯電話が離れていく。
「マユ、携帯なんて今はどうでもいいだろう」
 お兄ちゃんが携帯電話を諦める様にと、私を説得する。
「でも……」
「わかったよ」
 お兄ちゃんは私の説得に諦めて携帯電話を取ってきてくれるようだ。
「シン!」
 お母さんがお兄ちゃんを呼び止めた。
「モルゲンレーテから離れたから大丈夫だって」
 お兄ちゃんはそういうと、携帯電話が落ちた所へと走り出した。
 とその時、突然の強風が私達を襲う。靡く髪を押さえ、体勢を整えた私の目に二機のMS
が映った。お兄ちゃんがこっちに向かって何かを叫んでいる。
「と――ん、母――ん、マユ、その場所から離れ――!」
 私がお兄ちゃんの言葉を聞き取ったとき、何もかも遅かった。突然地面が揺れ、すぐ目の
前が爆発する。そして爆風に煽られ、私の体が宙に飛ばされる。トリコロールカラーが印象
的なMSを見たのを最後に私は――。
 
 目覚まし時計の音で目を覚ます。ボーっとする頭で目覚まし時計を止めると、時間を確認する。
「まだ6時か」
 私はベッドにもぐり、もう一度寝ることにする。
「マユちゃん、学校行かないのかい?」
 と男の人の声で再度私は目を覚ます。
 そういえば先週から学校……!――目覚まし時計を手に取り、時間を確認する七時三十分
を回っていた。
 七時にはもう一度鳴るようにセットしていたのに――!?
 ベッドの下から、丸い物体が目に入る。私は一瞬でその物体を掴む。
「マユ、オハヨ! オハヨ!」
 私は部屋の窓を開け、その丸い物体を外へと落とす。なにか言葉を発しているがそれを無
視して……。
 このままでは遅刻してしまうので私は急いで服を着替え、カバンを手に取るとリビングへと
向かう。部屋を出る時、毎日の習慣となった、机の上に飾っている家族の写真を見る。
312キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/05/27(日) 18:00:31 ID:???
 いってきます。お父さん、お母さん、お兄ちゃん――。
 リビングへ向かうと、女の人が朝のニュース番組を見ている。
「おはようございます」
「おはよう」
 私の挨拶に女の人は笑顔で返事をしてくれる。
「はい、お弁当」
 と女の人は、テーブルに置いてあった弁当箱を私に渡してくれた。
 私はバターが塗ってある美味しそうな食パンを口にくわえる。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
 私は家を飛び出ると学校へと向かって勢いよく走りだす。
 二ヶ月。お父さん、お母さん、お兄ちゃんがいなくなって、二ヶ月が経つ。
 今私は、キラさんの家で居候をしている。おじさん、おばさんはとても優しく、私を本当
の娘のように接してくれる。家族を失った悲しみで塞ぎこんでいる私を本気で心配してくれ
た。私も本当のお父さん、お母さん見たい接している。たまに喧嘩もしたり、デパートへシ
ョッピングに行ったりする。
 この二ヶ月で私の周囲は著しく変化した。お父さんが勤めていたモルゲンレーテは、ウズ
ミ元代表、マスドライバーと共に消えた。ウズミ元代表の死はオーブに住む大人たちに多大
の影響を与える事になったようだ。おじさん、おばさんも葬儀に参列したらしいけど、子供
の私には元代表が亡くなるより、私が家族を失った事の方がよほどショックだったので、そ
の時はなんとも思わなかった。
 何よりこの二ヶ月で一番腹が立ったのは、ウズミ元代表のご息女が宇宙へ飛び出した事か
もしれない。国をほっぽりだして、戦争に参加するなんてどうかしている。この事を、食事
中に話をしたら、おじさん、おばさんはとても悲しい顔をした。ここから先は、本当の家族
ではない私が踏み込んでは行けない事だと思い、これ以降話題にもしていない。
 一番嬉しかったのは、学校が再開したことかな。学校に行くと、友達がいて、先生がいて
、とても楽しく悲しいことを忘れさせくれる。まだ始まって数日しか経っていないけど、わ
今、そう感じている。
 今の現状はアスハ以外の氏族が頑張ってオーブの復興に手伝い、二ヶ月で殆どの施設が復
旧した。疎開していた人々も戻り、以前と同じだと錯覚する。政治も、国もアスハがいない
状態でも、成り立っている。アスハは別にいなくてもいいのではないかと思えてしまう。
 学校の友達に聞いたら、
「代表なんて誰がなってもいいじゃない。そんな事私達には関係ないし。マユはもうそんな
事に興味があるの? 大人なのね」
 興味はないがそりゃそうだ。代表が誰であろうと関係ない。この時が続くように頑張って
もらえば誰でもいい。

________
久々に投下します。今後も投下する量が少ない状態になるかもしれませんが
よろしくお願いします
313通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 19:59:34 ID:???
( ´∀`)b
大・観・迎!!
心待ちにしてるぜ!!!


正座で
314313:2007/05/27(日) 20:00:31 ID:???
誤字w
歓迎ねw
315通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 22:29:46 ID:???
キラーズ氏乙!

待ってました!、ここにきてマユの日常が見れるとは…。
話に深みがまして続きが楽しみです(;・ω・)






更新はキラーズ氏のペースで頑張ってくだされば良いです、正座して待ってます。
316愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:40:58 ID:???
大変長らくお待たせしました。やっとこさ8話が出来ましたので投稿します。
色々パロってますが、気にせんでください。では行きます。
317愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:43:45 ID:???
『事情はいろいろあるだろうが俺がなんとかしてやる。だからプラントへ戻ってこい。お前は!』

かつての戦友が戻ってこいと言う。

『私は自分の役目をやっているだけなの。でもね、それってすごい大事な事だと思うんだ。プラントにとっても、私にとっても』

偽りの姫が自らの役目を果たさんとしている。

『お前、無茶ばかりするからな』

愛する人が、自分を心配しつつ、自分に思いを託してくれた。

「…議長との会見のアポを取りたいのですが」

青年の決意は固まった。やるべきことを、プラントで見つける。そして今度こそ、世界を間違った方向へ行かせない様にする。
アレックス・ディノは今、アスラン・ザラとなってザフトに舞い戻ったのであった。
318愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:44:59 ID:???
第八話 DEEP RED

オーブを半ば追い出される形で領海から出たミネルバ。その艦内は緊張で溢れかえっている。
オーブから追い出された理由、それは大西洋連邦との同盟を組む事にある。そしてその中、オーブに停泊していたミネルバはザフト所属艦。これほどいい置き土産などないだろう。
つまりは、その存在はカーペンタリアを囲んでいる攻撃隊に通達され、その攻撃に曝されるだろうと言う事だ。その証拠に、艦のレーダーやソナーはその存在を知らせ続けていた。

「艦長…これ、まずいですよ。この数は…」
「貴方がそう思っていると言う事は、結構皆が思っていることよね。私も怖いわ。でも、ここは切り抜けなければいけない。まだ死にたくないもの」
「そりゃ…そうですが。ミネルバ一隻にこの数は馬鹿げてますな、流石に…」

前方に控えている連合艦はミネルバ1に対し、ステングラー級4、ダニロフ級8、他にも10隻。これは、もはやミネルバが戦略的にも価値があると考えられてなのだろう。
しかし、こんなに戦力をまわせる余裕があるとは、ブレイク・ザ・ワールドの後とは思えないほどだ。

「後方ではオーブ艦がこちらに砲を向けています。脅し…でしょうか」
「でしょうね」

索敵をしていたバートが、つい先ほど通っていた航路に、オーブの艦が後方を固めつつ、砲をミネルバに向けているのに気がつき、タリアに報告する。
タリアは何処か予測していたかのように、淡々と答えながら頷いてみせる。置き土産にする以上、オーブに戻すことは出来ない。これが、オーブなりの見送りなのだ。

「どっちにしろ、オーブには戻れない身なのよ。ミネルバは前進あるのみよ。わかりやすいじゃない」

こんな状況下であるのにもかかわらず、タリアは余裕の笑みを浮かべている。そんな彼女に対し、遮蔽されたブリッジにいた者たちは少しだけ畏怖を感じていた。
またそんな彼らに気がついたタリアは、彼らの様子がおかしかったか、ついに声に出して笑い始めてしまった。

「そんな顔しないでくれる?私だって怖いわ。でも、それを表出して怖がってどうするのよ。この状況を切り抜けるには、決死の覚悟が必要なのだから。怖がるのはその後でいいわ」
「敵との有効距離まで5分です」
「(それでも、クルー達は脅えるわね…。ここは鼓舞したほうがいいかしらね)アーサー、艦内すべてに通信を繋げて」
「は、はい!」

タリアの言葉に、アーサーは慌てて回線をつなぐ。タリアは二度深呼吸をした後、受話器を取り、口を開く。

「全クルーへ告ぐ」

タリアの凛々しい声は艦内すべてのスピーカーを通じ、全クルーに対し伝わっていく。作業をしていたものも、一時中断してまでその声に耳を傾けていた。

『艦長のタリア・グラヴィスである。現在本艦の前面には空母4隻を含む地球軍艦隊が、そして後方には自国の領海警護と思われるオーブ軍艦隊が展開中である。我らの出港に網を張っていたのだろうと予測される。
盛大な歓迎かつ、我らにとっては絶望的な状況下である』
「艦長…」
「正直すぎるだろ…しかし、オーブめ…」

あまりにも淡々と状況を説明するタリアの言葉に、クルー達は絶望感を覚え、シンは悪態をつきながら、ヘルメットを被る。と、士気が下がりつつある彼らの耳に、意外な言葉が飛び込んでくる。

『が、私は不思議とそうとは感じない。それはこのミネルバクルー一同が素晴らしい能力を持ち、また団結力も連合のそれを遥かに凌駕していると考えているからである。
諸君らが一致団結し奮起してこの戦いに望めば、我らはカーペンタリアの地へ、五体満足で踏む事ができるだろう。それだけではない。我らはオーブの手土産として、連合の度肝さえも抜くことができるだろう。
たった一隻の新造艦を、空母四隻を使ってでも沈められなかったと言う、我らにとっては栄光の、連合にとっては恥すべき歴史を、今ここで刻んでみせようではないか!
そのために、諸君らの命、私が預からせていただく。そして私の命を、諸君らに託す。全力を尽くそう。以上』
319愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:47:41 ID:???

凛々しくも淡々としていた声に、力強さが含まれていた。そして大言とも思われそうなそのタリアの言葉は、何処か、クルー達に安心感を覚えさせていた。確かに絶望的である。
しかし、この状況を打破できるかもしれない。そういう希望と、この戦いを生き残れれば英雄になれるかもしれないという希望。この二つが合わせられ、今クルー達の士気が急上昇した。

「やってやろうぜ!連合の奴らに、俺達の実力を見せてやる!」
「ああ!俺達に喧嘩を売ったこと、後悔させてやる!」
「カタパルト接続急げ!ぼさっとするな!」

一気に吹き返したクルー達は、慌しく艦内を駆け回る。まるで、先ほどの重々しかった空気が嘘のように活き活きとしていた。その様子を報告で受けていたタリアは安心した表情を浮かべる。
アーサーらクルー達も見事といわんばかりに晴れ晴れとした表情をしていた。

「ふぅ…。何時になっても慣れないわねぇ。こういうセリフ。皆を下手に煽っているみたいで嫌だわ」
「しかし、これで我が艦の士気も上がりました。後は、我らの実力と運次第です。大丈夫ですよ、きっと。切り抜けられます」
「心強いわ、アーサー。さてと…その意気で攻撃開始をするわよ。比較的敵が少ない、左側から突破する。攻撃指揮、任せるわ」
「了解です。ランチャー2、ランチャー7、全門パルシファル装填。シウス、トリスタン、イゾルデ起動!」
「シン、ナタリー機はなるべく艦より離れないで、空中で応戦しろと伝えて。レイ、ルナマリア機は甲板上で近づく敵を迎撃。いい?」
「了解です。各MSパイロットへブリッジより通達。シン機、ナタリー機は空中にて、ミネルバとの距離を保ちつつ応戦。
レイ、ルナマリア機は甲板上で敵を迎撃」
『『了解!』』

タリアからメイリンを介して指示がパイロット達に伝わっていく。そして、彼らの復唱がメイリンのヘッドホンから聞こえてきたのを確認して、メイリンはアナウンスを始める。

「シルエットはフォースを選択。カタパルト推力正常。針路クリアー。コアスプレイダー発進どうぞ!」
『シン・アスカ。コアスプレンダー、行きます!』

まず専用カタパルトよりシンのコアスプレンダーが発進し、続いて各部パーツも発射され、すぐさまフォースインパルスへと姿を変える。その合体する光景を楽しむまもなく、メイリンは続けて言う。

「続けてナタリー機発進スタンバイ!発進シークエンスを開始します」

メイリンの指示を受け、ラクスはバビを歩かせ、カタパルトへと向かわせる。その途中、上の階層から拡声器を片手に喋ってるケイの説明を受けていた。
320愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:49:13 ID:???
「ナタリー。このバビはまだあの大型ライフルを使える調整が上手くいっていない。ビームライフルとマシンガンを両手に持たせた。後、ジンと違って変形機構上、もうちょっと調整しないと白兵戦用の武器は持てない。
そこで、インパルスの高振動波ナイフをマシンガンに取り付けて使えるようにした。
所謂、銃剣って奴。ただ、今までの重艦刀と使い勝手が違うし、無理して突っ込まないでよ」
「つまり、急ごしらえと。了解です。カリドゥスは?」
「問題なく使える」
「了解。では発進準備します」
「ああ、健闘を祈るよ!バビ、出れるよ!」

ラクスへのレクチャーも終わり、親指を立てて見送った後、今度は下にいる整備兵達に拡声器で声をかける。整備兵達はすぐさま次の作業、ザクの移動指示をし始めた。
バビに乗るラクスは、今回は趣向を変えて手を握っては開き、握っては開きと言う作業で緊張感を紛らす。そして艦橋の指示を待った。

『針路クリアー。バビ、発進どうぞ!』
「ナタリー・フェアレディ、バビ参ります!」

カタパルトから発射されたバビは大空へと飛び立つ。そして、上手く姿勢制御をしつつ、ミネルバ付近を浮遊する。宇宙空間と違い、重力下にいる以上、慣れないバビで体勢を維持するのには苦労するが、
ビルとのシミュレーションの成果が出たか、体勢を整えた後は無駄なく戦闘態勢へと移る。と、そんなバビにインパルスから通信が入った。

『ナタリー。新しい機体だ、無茶するなよ。俺がまず攻めてくる敵を攻撃するから、撃ち漏らしたのを各個撃破してくれ』
「了解です。頼りにしていますわ」
『お、ああ、任せろ!』

最初はキリッとした表情でラクスに指示を送っていたシンだったが、ラクスが満面の笑みで復唱すると、赤面して慌てて通信をきる。頼りにされた事がそんなに照れくさかったのか。
ラクスは苦笑しつつも、すぐに表情を引き締めて前方を見つめる。連合の空母からも、次々とMSが発進している。どうやら全部同じ機種らしく、データではウィンダムと表示されている。
ラクスは操縦桿を強く握り締める。そして、カリドゥスを起動させ、その標準を敵陣左舷へと向ける。

「バビよりミネルバへ。これよりカリドゥスによる先制攻撃を仕掛けます」
『ミネルバより了解』
『レイ機発進スタンバイ、発進シークエンスを開始します。ルナマリア機発進スタンバイ。ウィザードはガナーを装備します』
『ただし、こちらも砲撃を開始するため、タイミングを合わせる。20秒後、一斉砲撃』
「了解」

通信を終え、モニター後方に映っているミネルバの姿を見る。甲板にはMSが二機、ルナマリアのザク・ウォーリアとレイのザク・ファントムがそれぞれオルトロスと、以前ラクスの機体が使用していた大型ライフルを構えている。
一斉砲撃。ミネルバがこの状況を脱するには、一点突破しかないだろう。幸い、友軍はいない。ミネルバのみを考えればいいのだから、駆け抜ければそれで勝ちなのである。

『10秒前…9…8…7…』

カウントが始まった。途端にトリガーを握っている右手が震えだす。何時もの事だ、気にしない。少しばかり左手で強く右腕を握り締めて、震えを止める。ついでに派を強く食い縛って雑念を消す。
毎度毎度の事、なれないものだ。失敗したらどうしようと、考えてしまう。だが、今はそんなことを言っていられない。

「(ふぅぅ毎度毎度私もダメですわねぇ…)」
『6…5…4…3…2…1…0、一斉砲火、てぇぇ!!』
「!」

アーサーの雄たけびと共に、ミネルバの全砲門と他のMSの全火力が連合艦隊へと降りかかる。連合のウィンダム隊や連合艦隊は散開してこれを避けようとするが、避けきれず直撃を受け撃沈するものも出た。そして、穴が開いた。
難を逃れたウィンダムは爆炎を振り払いつつ、体勢を整えて、再びミネルバに攻撃しようとする。連合艦隊も砲撃を開始しつつ、左側に空いた穴を埋めようとする。しかし、ミネルバは更に砲撃を続け、それを防ぐ。

「よし、風穴が開いた!塞がれる前に…くっ、MSか!」
321愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:50:10 ID:???
シンもインパルスで特攻を仕掛け、風穴を更に広げようとするが、その前にウィンダム隊がビームライフルでインパルスを攻撃しつつミネルバへと接近してきたため、そちらの迎撃へと行動を移す。
ライフルを構え、一機一機確実に当てる。だが如何せん数が多く、撃ち漏らすものも出始めた。それに気がついたラクスは、すぐにマシンガンとビームライフルを構え、前方から来る敵に向けて撃つ。だが敵は更に散開し、二手に分かれてラクスをかく乱する。
右を捨て、ラクスは左に行ったMSに照準を合わせる。そしてマシンガンを撃ち、一機撃墜する。それを見た別の機体が、狙いをバビに向けて、ビームサーベルで切りかかる。
急速にバーニアを吹かし、ラクスはそれを避けるものの、後ろにいたウィンダムに掴まれた。

「(くっ!捕まれた!…でも、このバビのパワーならいけますわ!)」

スロット全開で、ウィンダムを振り払おうと右往左往と飛び回る。その時の慣性によるGでラクスは左に右にと大きく振られ、嗚咽もはけないような状態になるが耐え切り、
振り払ったウィンダムの腸に銃剣を突き刺す。火花を放った後、ウィンダムは小さな爆発を起こし、機能を失う。これでいい。ラクスはすぐさま銃剣をウィンダムから抜き取る。ウィンダムは海に落ちる前に爆散した。

「はぁ!はぁっこれほど、消費するなんて…だけど、弱音を吐いている暇なんてない、今はそんな暇なんかいらないですわ!」

ラクスは操縦桿を強く握り締め、すぐさま攻撃を受けているミネルバへと戻る。その途中、ジェットストライカー装備のダガーL隊と交差し、戦いを始める。
ダガーLは一列となり、シールドを構え、一人が盾になり、後方でもう一機のダガーが何かを準備しているのだろう。この距離ではカリドゥスをチャージしている暇はない。
ならば、ビームライフルでと構えて撃とうとすると、それを待っていたかのように前方のダガーはシールドを外して、その反動で離れる。その動きについていけず、ラクスのバビが撃ったビームはシールドに当たり、爆発する。
それが目くらましとなって、ラクスはダガーを見失った。と、その瞬間を狙って、ビームサーベルを構えたダガーLが上空から強襲してきた。
咄嗟にラクスはバビを旋回させ、攻撃を避けようとしたが、ダガーLのビームサーベルはバビの左手のマニュピレーターに当たり、ビームライフルを落としてしまう。
ラクスは即座に変形させて上空へと飛び出し、そして急降下しながらマシンガンを撃つ。弾はダガーLの右腕を破壊したが、それでもダガーLはひるまずライフルを乱射してくる。
その隙間を潜り抜け、バビはダガーLの首に銃剣を突き刺し、そのまま水面上まで降下した後突き飛ばして落とし、そのまま急上昇する。

「…くはあ!ま、まだまだ!まだまだですわ!」

仰け反った体を思い切り前に倒しながら息を吐き、ラクスは姿勢を立て直す。そして、先ほど攻撃役を買っていたダガーLに対し、乱射しつつ接近する。だが相手も流石に強く、簡単に避けられ、距離をとられつつビームライフルを撃たれる。
ラクスはそのままそのダガーLと交戦し、一方のレイ、ルナマリアとミネルバ自身の対空砲火によって持ちこたえているものの、体勢を立て直した艦隊の砲撃にも曝されている。左舷に当たり、煙が上がった。
震動が船の中に響き、クルー達は手すりを掴んだり、身を屈めてそれを耐える。そして振動が収まった後、マッドが叫んだ。

「四班五班消火急げ!!」
「マスクと消火剤持て!急がないと、炎がどんどん燃え移るぞ!」
「一班と二班はザクのライフルとバビの予備パーツを用意して、何時でも戻ってこれるようにしろ!時間がないぞ!」
「班長、フライヤーの設置終わりました!」
「よぉし!!次はミネルバのイゾルデの弾の補充だ、急げ!」

ケイはホースを持って、部下達と一緒に左舷方向へと走っていく。その後をヴィーノら第五班も続いていく。ヨウランは上の階層からマッドに報告をし、次の指示を受け、
すぐに走っていく。マッドは他の者たちに怒声を上げていく。
インパルスもそんなミネルバの付近に戻り、旋回してミネルバを狙おうとしているウィンダムを撃ち落とす。だが、数が多く、段々とエネルギー残量を減らしていく。

「くそ…エネルギーが少なくなってきた…」

シンもそれには気がついており、焦りの表情を浮かべつつ、目の前の敵を倒していく。だが、ウィンダムの数は全く減らない。

「ちょっと…この数…冗談じゃないわよ!ミネルバ一機にこんだけを?!」
『艦長が言っていただろう。それだけミネルバが戦略的に注目されていると言う事だ。奴らにとっては、ここで潰しておきたいんだろう。弱音を吐いていられんぞ。ルナ、右だ!』
322愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:51:04 ID:???
「中々耐えているようだ。ロアノークの情報は、あながちでたらめではなかったようだな。まあ、それでこそデモ対象の価値があるのだがね。おい」
「はっ…。ザムザサーは何時でもいけます。発進させますか?」
「よし…ザムザサー発進。私はね、ザフトの連中が作ったものを真似した蚊トンボのようなMSよりも、これからは我らが誇る新型MAの時代だと思うのだよ」
「は…その通りで」

連合軍司令官は含みのある笑みを浮かべ、それにつられて副官も笑みを浮かべる。そして彼らの横の窓からは、巨大な何かが現れ、その姿をその場、いやミネルバにも見せつけていた。
重量感のある、蟹か、それともザリガニに似たその姿。まるで外宇宙生物のようだ。だがそのMAは軽々…とではないが、その重量を諸共せず、こちらのほうへ向かって飛んできている。
無論、ミネルバでもこの姿を確認されていた。

「…MAね。データ照合は?」
「ダメです。アンノウン…新型…でしょうね。少なくとも、ザフトのデータベースにはありません」
「艦長、どうしますか?」
「…そうね。殆どの機体にも疲労が見られるでしょうし、ここで勝負を仕掛けましょう。タンホイザー起動。照準、アンノウン」
「タンホイザーを大気圏内で使用しますか!?」
「本当ならば撃つべきではないわ、しかしね。ここで死ねば、このミネルバに託された思いはどうなるの?私達は、汚名を着てでも生き残るべきだわ。だから、アーサー!」
「は、はっ!タンホイザー起動!射線軸コントロール移行!照準、敵モビルアーマー!…てぇぇぇ!!」

アーサーの叫び声と共に、ミネルバからのビームが敵MAへと当たる。衝撃で吹き飛ばされた海水が飛び散る中、誰もが決まったと思った。だがしかし、タンホイザーが切れたと同時に現れたのは、
撃沈されたと思われていたMAが姿を現した。桃色のビームで出来た巨大なシールドを前方に展開し、なおも接近してきている。
幸いと言えば、今のタンホイザーの一撃で津波が起こり、射線上付近の連合艦が転覆してくれた事か。

「そんな…タンホイザーを跳ね返した…!?」
「…なんてMAなのよ…。取り舵20、機関最大、トリスタン照準、左舷敵戦艦!申し訳ないけど、特攻よ。インパルス、戻れる?」
「あ、はい!インパルス、エネルギー危険域!ですが、アンノウンと交戦しています!戻れそうもありません!バビもウィンダムと交戦中!」
「くっ…仕方がない…。幾ら新型とはいえ、MSの方が小回りが利くわ。デュートリオンビーム用意!シンは隙を見つけて補給!その間はバビに任せなさい!補給完了後はインパルスで新型を牽制!バビは帰還!いいわね?」
「は、はい!インパルス、バビ、応答願いま…きゃあ!」

タリアの指示を送るため、メイリンは二人に通信を繋ごうとしたが、その時ミネルバに衝撃が走った。砲撃が近辺で爆発し、それによって発生した津波によって艦が揺らされたのだ。
しかしその方向は連合艦が放てるようなものではなく、可能なのは、その協力者である。

『ザフト軍艦ミネルバに告ぐ。貴艦はオーブ連合首長国の領域に接近中である。我が国は貴艦の領域への侵入を認めない。速やかに転進されたし』
「オーブ…か…!」
「そんなオーブ国境線近くとはいえ…まだ越えてはいないのに!こんな時に脅しなんて!」

操縦士マリクは冷や汗を掻きながら、絶望したような表情で現実より目を逸らしてしまう。連合との同盟を組んだとはいえ、先ほどまで友好的であった艦に、こんなにも簡単に脅しを加えてくるとは。
だがまだ撃ち落とそうとしないだけ良心的なのかもしれないが。兵士達にそんな心遣いなど感じられる余裕などありはしなかった。
その様子を当然ながら、シン達MSパイロットからも確認されていた。特に、オーブを憎むシンにとっては怒りに触れるに値する行為だった。

「オーブの奴らめ!連合に尻尾を振る気か!!畜生!…うわ、しまった!」
323愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:51:58 ID:???

だがその注意の散漫が彼を窮地へと落とす。ザムザサーがいつの間にか接近していて、インパルスの足をハサミで掴み取った。その衝撃で少ないエネルギーを消費させられ、一気に0に近づいてしまう。
インパルスは何とかバルカンを放つなどもがいてみるが、ザムザザーは放そうとせず、ついにインパルスのエネルギーが無くなり、フェイズシフトダウンしてしまう。
緊急用予備エネルギーに自動的に切り替わるが、まさにこれは逃亡、または帰還用に取り付けられたものなので、VPS装甲を再び起動させることは出来ない。シンの額から冷や汗が流れる。
それに気がついたのか、ザムザザーは一気にハサミの力を強め、そしてインパルスの足を引きちぎる。それだけでは終わらない。もう一度切れた足の先端を掴みなおし、そして一度天に振り上げ、そして勢いを付けて海に振り下ろした。

「シン!」
「シンさん!」
「シィン!」

タリア、ラクス、ルナマリアが叫ぶ。ラクスは機体を変形させ、何とか救助しようとするが、相手にしていたウィンダムに背中から撃たれ、思うようにシンの元へといけない。
そんな中、シンは落ち行く機体の中で一人、まるで諦めたような表情で考え事をしていた。もうすぐ海に叩きつかれる。インパルスとはいえ、フェイズシフトダウンしている状態…いやそうでなくてもこの速度だったら死んでしまうだろう。
家族を殺され、自分の無力さを呪い、そしてここまで上り詰めてきたと言うのに。自分の人生はこんなものだったのか。何も出来ない、無力のままの自分。
だが、今自分が死んだらミネルバはどうなる?不慣れな戦闘しかできていないナタリー。飛ぶ事ができないレイやルナマリア。
そして憎かった。背後から砲撃をする事しかできない、連合に尻尾を振る卑怯なオーブが。死ねない。まだ自分は死んではいけない。
そう、あのMSを倒すまでは。

「諦めるな、シン!!」

ケイが叫ぶ。シンの中で、何かが弾ける。その瞬間、すべてがクリアになり、何か集中力が高まった感覚になる。それだけではない。どのようにすればこの状況を脱する事ができるのか。
それが、冷静に考える事ができる。不思議な感覚だった。この状態なら、この危機を打破できるはずだ。そうともまで思えてきた。
シンは素早い手つきでインパルスを操縦し、海面すれすれでバーニアを吹かして体勢を立て直す。そしてミネルバに通信を入れた。

「ミネルバ、メイリン、デュートリオンビームを!それからレッグフライヤー、ソードシルエットを射出準備!」
『シン、無事で何より!艦長!』
『待っていたわ、シン!デュートリオンビーム発射!』
『了解!はい。デュートリオンチェンバースタンバイ!捉的追尾システム、インパルスを捕捉しました。デュートリオンビーム照射!』

ミネルバから銀色の光が放たれ、インパルスの額に当たる。すると見る見るうちにインパルスの装甲に色が戻っていく。VPS装甲が復活した。
このデュートリオンビームはセカンドステージ用に作られており、MSがミネルバの有効射程距離にいる限り、エネルギーの補給を得る事ができるようにして、活動時間を大幅に伸ばしたシステムである。
これは、PS装甲の電力消費の大きさに対し、VPSが本格的にプラントで作られたのと同時に研究されたもので、その試作としてインパルスが選ばれていたのだ。
インパルスは息を吹き返した。そのまもなく、ザムザザーがインパルスに向かってビーム砲を放とうとためていた。それを素早く感知したシンはあせることなく、冷静にザムザザーの背後へと回り込み、そしてビームサーベルを突き刺した。
ザムザザーは小爆発を起こした後、連鎖的に全体を包むような爆発を起こして海へと沈んでいった。そんな光景など目にもくれず、シンはまたミネルバに指示を送る。

「シルエット、早く!」
『あ、はい!』

メイリンは慌ててソードシルエットとレッグフライヤーの発進シークエンスを開始する。それに連れて整備士達も大忙しで用意をして、ミネルバから射出される。
シンは素早く換装を済ませ、その勢いで連合艦隊に着地をし、そしてなぎ払う。その姿はまるで、戦場に一人立つ孤高の鬼神のようなもので、見るものを圧倒した。もっとも、いきなり襲われた連合艦隊のクルー達は逃げるのに必死で、
その姿からは恐怖し感じなかったが、他のものは圧倒されっぱなしだった。

「シン…」
「シンさん…すごい…」
324愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:53:11 ID:???
ザムザザーと艦隊がやられたことで戦意をなくし、逃げていったウィンダムを放っておいて、ラクスはルナマリアのザクの隣にバビを着地させる。そしてソードインパルスの様子を、唖然としながら伺っていた。
ミネルバクルーたちもモニターされていたその戦いに歓声すら上げられず、ただ呆然と見ていただけだった。ただ一人を除いて。

「(あの力…もしかし、て…)うっぷ!」

ケイは知っていた。シンが無意識に発動した力。それは二年前、自分が使っていた能力。SEED。一種興奮状態や恐慌状態など、特異な場面に陥った時に超人的知覚能力を発動する、いわば覚醒状態。
これを始めて発動させたのはキラ・ヤマトであった。だが彼はその能力を発動するや否やバーサーカー状態に陥っていた。その記憶をケイ自身も持っている。だからこそ、自分が力を使いこなせた時、自信を持てた。みんなを守れると思っていた。
だが、今ではその力を嫌悪している。発動したところで目の前の敵のみを討つ事だけしか考えられなくなる。周りの事など、考えられなくなる。それが、シンやフレイなどの犠牲者を生んだ。何のための力。そんな力など、いらない。
だがしかし、今まさにシンがその力を発現させてしまった。そして艦隊をこっぱ微塵にしていっている。まさに、バーサーカーとも言えるその光景。
その光景はケイのトラウマを思い出させるのに十分だった。まるでコクピットで操縦桿を握ったときのように、一気に吐き気が口元までやってきたので、溜まらずケイは持ち場を離れ、便所へと向かう。
そしてそこで出すものを出してしまった。だが、ケイの気分は一向に治る気配がない。それどころか、意識が朦朧とし始めてきていた。

「(何故あの力をシンが…。シン・アスカも…マルキオ導師の言う、SEEDを持つ者?)」

SEEDとは、一度Superior Evolutionary Element Destined-factorとしてかつて一度だけ学会誌に発表され議論を呼んだ概念であり、優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子を持つものを、SEEDを持つものというらしい。
それが戦闘のとき、能力を覚醒するのとなんの関係があるのかは知らないが、その優れた種というのは、戦闘が得意なのだろう。
確証こそないが、この因子とやらはどうやらナチュラル、コーディネイター関係なしに、一種の偶発として埋め込まれてしまうものらしく、シンもまたその一人なのだろう。
いや、もしかしたら、この力は始めから埋め込まれたものなのかもしれない。カガリはキラ・ヤマトの双子であるし、キラ・ヤマト自身も。
だったらアスランとシンはどう解釈する?いや、疑問として浮かばなくともわかる。だが認めたくない。そんなときだった。

「(ほう、いい目をしている。人を疑い、人を憎しむ目だ)」
「ラウ・ル・クルーゼ…また貴方か…いい加減、しつこいよ」

鏡に写っていた自分が、忌々しき男クルーゼのものへと変わる。そのクルーゼはまるでケイを嘲笑するかのように笑っていた。それをケイは睨みつける。頭の中に直接響く声が、何とも不愉快だった。

「(あの少年に、以前の君を照らし合わせているのかな?なるほど、確かにあれは、狂戦士といえる力だな。人を憎しみ、そして怒りに身を任せ、敵を殺す。素晴らしい、あれこそが人だ!)」
「煩い黙れ…。僕はシンに昔の僕を照らし合わせてはいないし、それに…シンや人はそんなに愚かじゃない!貴方が見てきた世界は狭いものだ!貴方の視点だけで物事を計るな!」
「(おや、私は何か間違った事を行ったかな?あのシンという少年も、そして君も…。そのSEEDとやらも、憎しみの果てに生まれた力なのではないのかね?)」
「その憎しみの果てに生まれた力を、貴方は持っていなかったわけだ。憎しみの塊のような貴方が…ね。
「(まあいい。私は何時も見ているぞ…。憎しみが君を包む時はいつでもな)」

クルーゼは鏡の世界から飛び出してケイの横を通過したところで消えていった。ケイは歯を食いしばり、何もいえないままその後姿を見送っていたが、完全に消えたのを切欠に、なにかつっかえがなくなったかのように、
ケイは笑い声を徐々に張り上げていった。まるでそれは狂人のようである。だがケイは構わず笑い続けた。そして、脂汗を大量に書きながらも、無理やりの笑顔を口元だけ作って、自分の中に住み込んでいるクルーゼの亡霊に言った。

「上等だよ…。そのときは僕一人で相手してやる…。お前の考えている事なんか…くだらない独りよがりだって事を…教えてやる!僕一人で十分だよ…く、はは!」

325愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 01:55:51 ID:???
ケイの瞳が鋭く光る。かつて、自らがクローンであることを知り、そして『ラクス』を憎んだ時のように、彼の瞳の中には穢れと狂気が混ざっていた。
彼はふらふらと歩き出し、持ち場へと戻ろうとする。奥から歓声が聞こえてくる。どうやらシン達が戻ってきたようだ。覗いてみると、シンがルナマリアや他の者達にもみくちゃにされていた。どうやら派手な歓迎を受けているようだ。
と、そんな中に混ざっていたラクスがケイに気がつき、そちらのほうへと歩いていく。他のものは誰も気がついていなかった。

「ああケイさん!見ました?シンさんの活躍!すごかったですわ。これで活路が見出されましたし、安心して…て、ケイさん、顔色が悪いですわよ?」
「あ?ああ…うん、何でもないよ。少し酔っただけだ。ナタリーもお疲れ様。少し休みな」
「え、ええ…」

始めは興奮止まない顔でケイの手を握りながらシンの活躍の事を言っていたラクスだったが、すぐにケイの青くなっていた顔色に気がつき、心配そうに顔を見つめる。
それをケイは無理やり笑顔を作ってラクスを安心させようとして、そのままシンのほうへと向かって歩いていく。

「ケイさん…?ケイさん…嘘ついてる…」

ラクスは何気ない、彼の仕草から異変を感じ取っていたが、それが何故起こったのかはわからず、戸惑うだけだった。
そんな彼女を置いておいて、ケイはシンの前に立つと、左手を出して言った。

「すごかったね。その力、正しい事に使いなよ」
「あ?…ああ!」

シンもケイの事を少し変に思ったが、特に深く思うこともなく、素直にその手を握った。そんな彼らの様子を、何も違和感を感じることなく、誰もがシンへの喝采を上げる。

「…」

ただ二人、彼の心情に、気づいていたラクスとレイを除いては。
326愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:01:32 ID:???
さて、ミネルバが危機を乗り越え、無事カーペンタリアへの航路を辿っていた頃。カガリは一人、護衛も連れずに父ウズミの墓へとやってきていた。
綺麗な海岸沿い、カガリは碑の前に花を供え、祈る。そしてオーブの行き先を、カガリは父に謝罪しながら報告していた。

「御父様…。私は獅子の娘失格です。御父様が命を懸けて守った理念を守る事ができず、果ては友に銃を向けてまで国の立場を守ろうとする。私は卑怯者です。きっと、天国で呆れてることでしょうね。
しかし…私にはどうしても、この国を焼くことなど、できないのです。教えてください…私は、どうすればいいのですか…?」

まるで懇願するように、カガリは胸を強く抑えながら、天国にいるであろうウズミに祈りを捧げ続けている。その背中は哀愁が漂っており、これがカガリだと、獅子の娘だと思う者はいないだろう。それだけ、彼女の心は崩れていた。
と、そんな彼女の元に、一人の男がやって来る。青い髪を持つ男、ユウナだ。ユウナは墓の入り口で護衛を柔らかく制止させて、一人だけでカガリの元へと歩み寄っていく。

「こんなところにいたのかい、カガリ。護衛もつけずに…心配したんだよ?治安はまだ完全に回復したって訳じゃないのに」
「ユウナ…」
「ミネルバを撃った事、怒ってるのかな?でも、あんなに領海近くに連合が目の前にいる以上、態度を示さなきゃいけなかったからね…。まあ、君に黙ってやった事は、謝るよ」
「それはいい。それより何のようだ?私抜きでも、政務はできるだろう?」

言葉では否定していても、やはり怒っているようだ。とはいえ、連合と同盟を組むと決めた以上、その敵性国家であるプラントの軍隊、ザフトに所属する艦を領海内に戻しては、どれだけその隙に付け込まれることか。
やるなら徹底的に。そうでなければ、オーブが不利となる。そしてどんな無茶な注文をされるかもわからないのだ。
ユウナの判断は正しい。それはカガリにもわかっていた。だが、それを邪魔をするのは、彼女自身の底にある正義感。

「…まあ、君が怒るのは自由だけどね」
「だから怒っていないと」

からかう様に言うユウナについに俯いていた顔を上げてカガリは言い返すが、それを受け流して、彼は墓に対して黙祷を捧げる。そして暫くした後、一礼をして、カガリの方を向いた。

「今回の件で、国民は皆不安がっている。それもそうだ。国を焼いた連合の艦がすぐそこまで来ていたのだから。二年前の悲劇がまた繰り返されると、みんな恐怖に脅えているのさ。
それにしても、ミネルバが見つかるのも時間の問題だったけど、それ以上に、戦力を見せて、何時でも攻め込めるんだぞ、っていう態度を取ってきたのは大きいなぁ。まあ、結果的には醜態を曝したわけだけど。
それでも効果は高い。オーブ国民の心を揺さぶり、また戦争が近くにあるという再認識をさせる。やられたよ、全く」
「もう引き返せないところまできたと言う事か?」
「そう言う事だね。…これから、連合のお偉いさんと会うための調整をしなきゃいけない。戻ろう」
「…ああ」

カガリはユウナに連れられ、外に止められていたオーブ政府官用のリムジンへと乗り込む。程なくして、車は出発し、オーブの中心地へと向かっていく。
その中で、カガリとユウナはお互い目を合わすことなく、外の景色を眺めていた。と、ふと声をかける。

「…それにしても、すっかり皆暗くなっちゃってるねぇ。これは、明るいニュースで盛り上げてあげないと、国民は持たないなぁ」
「…何が言いたい」
「結婚しようって言うのさ、カガリ。許婚同士…ね。国家元首と五大氏族の御曹司が結婚する事で、政府の結束力が高いと国民に示し、またほかの国にも、意思の一致を見せられる。
これは僕達にも君にも有益な事なのさ」
「…はあ…。なあ、それはどうしてもしなくてはいけないのか?結婚なんて浮かれた事をしていたら、それこそオーブはお気楽な国だと言われかねないんだぞ?
そしたらオーブは笑いものだ」
「そんなに僕と結婚するの嫌かい?」
「それは…」
327愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:03:29 ID:???
ユウナの一言は、カガリにとって半分図星だった。子供の頃、親の間で決められた許婚同士。だが、それも子供の頃は悪くはなかった。
昔から軟派な男であったが、それでも今よりかは幾分爽やかな人物だったし、何より兄のように慕っていたときもあった。だが連合への留学を終えた彼は変わってしまった。
汚い事も平気で出来るようになった。何か、自分を利用しようとする大人たちの一人にしか思えないのだ。それに、アスランの事はまだ諦められない。
彼とは戦友であり、かけがえのないパートナーだ。彼となら、自分の全てを捧げてもいいと思っている。だが、自分の立場ではそれも叶わないのもまた、事実だ。

「コーディネイターの彼と結婚したいのかい?でもそれを連合のお偉いさん達が見たらどう思うだろうね…」
「…」
「もう決めてしまった以上、態度で示すしかない。それに、さっきも言ったけど僕としても結婚してもらえれば、普段仲が悪いと見られているセイラン家とアスハ家の団結力をブラフだとしてもみせられる。
これは国が確固たる決意をしたと言う証にもなるんだ。国が分裂している事が内に対しても外に対しても危険な事は、君も重々分かっていると思うんだけどね」
「…暫く考えさせてくれないか?すぐに答えを出すわけにはいかないだろ?…少し、気持ちの整理をしたい」

カガリはユウナから視線を外し、外の風景を見ながら、薬指にはめられていた指輪を見つめる。アスランが送ってくれた、質素でも輝き続けている指輪。そして思いが込められた指輪。
だが、ユウナと結婚すると言う事はこの指輪を外す事になるのだろう。カガリにとってそれは、アスランを裏切る事になる。

「…早い回答を待っているよ」

その一言と同時に、車は官邸の前までたどり着いた。ユウナはその言葉を残して、先に車から降りる。カガリは暫く外を見つめたまま、車の中から動こうとしなかったが、何かを決めたかのようにため息を一つついた後、車から降りていった。
そして時は過ぎ、政務を済ませたカガリは自宅へ戻ると、一人自分の部屋で散々泣き伏せ、目が真っ赤に充血するくらいにまで泣いた後、不意に立ち上がり、窓の方へと歩いていく。
夕焼け空が、ベランダから一望出来、とても美しく、指輪の宝石がその光を反射して、ますますカガリは心苦しくなってきた。
いっそ楽になりたい。何もかも捨ててしまって。そうだ、思い切って捨ててしまおう。何もかも捨てて、未来に生きる。新しい自分になってしまえ。
そう思ったカガリは薬指から指輪を外した。

「ごめんな、アスラン。私、お前の気持ちを裏切ってしまったよ。本当、ごめんな。せめて、しっかりこの国を守っていくよ」

カガリは目頭に涙を浮かべながらも、精一杯笑って、プラントにいるであろうアスランに語りかける。そして、思い切って指輪を握り、そして景色の向こう、海の方へと放ろうとした。
だが、それを拒むかのように、手の動きが止まって、投げようとしても全く動こうとしなかった。そうしているうちに、涙がどっと流れ出てきた。
急に足の力がなくなり、その場に座り込んでしまうカガリ。夕日が彼女の髪を照らして、そして零れ落ちる涙は光を反射した。

「捨てられるわけないだろ…これを…捨てられるわけ…!う、うう…うう…アスラン…」

328愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:05:31 ID:???

カガリは握っていた指輪を胸の前で両手で包みこみ、愛おしそうにする。無念が無念を呼び、最後に無情がやって来る。捨てたくない。だが捨てなくてはいけない。
これからはアスラン・ザラと結ばれる事なく、国のため、ユウナ・ロマ・セイランと結婚しなくてはいけない。望んでいない事をしなければいけないのだ。
と、その時。不意に風が吹き、カガリは思わず身を屈めた。

『そんなに愛おしいなら、国なんか捨てればいいんだ』

その風と共に、何処からか何者かの声がカガリの耳に届く。何処か聴いたことのあるような。それでいて、一番自分が嫌っている声のような。
だがこの時、この声の主が誰かは分からず、そしてこの一言が、曲がりなりにも彼女を押し出し、彼女はふらふらと立ち上がる。

「(捨てられるか…!そうだ、私は国が無事でいられるなら、それでいいんだ!卑怯者にだって…なる)」

少し語尾が弱く、意思の表れとしては些か不安なものだったが、それでも彼女なりの決意は出来たようだ。カガリはそのことについて、孤児院にいるであろう弟キラに対し、手紙を綴った。
そしてその手紙に指輪を同封し、侍女であるマーサへと渡す。ユウナとの結婚の事を知っていたマーサは、戸惑ったような表情でカガリを見つめたが、そのマーサを諭すかのように、無理に笑顔を見せてカガリは言った。

「すまないな。本当なら、私が直接言うべきなのに…。任せたぞ、マーサ」
「お嬢様…わかりました」

マーサは少し躊躇しながらも、カガリにお辞儀をしてその場を後にした。これでいい。カガリは一仕事終わったかのようなくらい疲労した表情を浮かべつつ、そのままベッドに倒れて、意識を手放した。
そして、運命の夜を迎える。
329愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:06:30 ID:???
「…」

孤児院近くの丘の上。ブラックk7は寝ていた体を飛び起こし、何かがこの辺りに近づく気配を感じ取り、黒いその身を茂みに隠し、孤児院の方の様子を伺う。
完全に気配を隠した彼が見たものは、何やら物騒なものを持った真夜中の来訪者。恐らく、武装したヨップたちなのだろう。暗殺と言う性質上、銃にはサブレッサーが取り付けられている。
それを見つけたブラックk7はにやりと目を見開きながら笑い、そして茂みから出て、再び丘の方へと移る。岩場に座り、彼らの行動を監視する。

「彼女の死を悟られてはいけない…。それに、あのブラックk7が何処で見ているかも分からん。奴の動向は…恐らく大丈夫だろうが、一応警戒しておけよ」

ヨップの言葉に隊員全員が頷き、そして銃を構え、身を低くしながら孤児院へと向かっていく。それを見て、ブラックk7はヘラヘラと笑いながら言った。

「言い忘れてたけど、そこに赤外線センサーがついてるんだよね。何とまあ、厳重な警備システムだことだよ。まあ、それだけ歌姫が大事ってことかい?はは」

ブラックk7の言うとおり、彼らが通り過ぎた横の茂みには軍の警備システムにでも使われているような高性能かつ小型赤外線センサーが取り付けられていて、それが孤児院の中のピンクハロのネットワークシステムに繋がっていた。

『ハロハロ!アカンデー!』

ハロは命一杯騒ぎ立て、近くにいる人たちを起こそうとする。その時、丁度隣にいた顔に傷を持つ色黒の男、バルドフェルドと長い茶髪の女性マリューがすぐさま起き上がり、服を着て、銃を持って部屋の外へと出る。
流石は元軍人というだけあるか。バルドフェルドは砂漠の虎と呼ばれ、キラ達を苦しめた元ザフト軍人であったし、マリューも正規の訓練は受けていた。彼らは行動が早い。
アイコンタクトでやるべきことを確認し、バルドフェルドは入り口の方へ、マリューは子供達の元へと急ぐ。と、バルドフェルドは途中、同じく異変に気がついたキラと出会った。

「バルドフェルドさん!」
「キラか。早く着替えてラミアス艦長とラクスに合流しろ。嫌なお客さんが来たようだ」
「あ…はい!」

バルドフェルドに催促されるがまま、キラは上着を着て、ラクスたちの寝室へと向かっていく。駆け足でそこへ向かうと、先についていたマリューが部屋の子供達とラクス、マルキオ導師、そしてキラの母親カリダを起こしていた。

「マリューさん!ラクス!」
「キラ君!」
「キラ…一体これは…」

ラクスが体を起こし、状況を把握しようとした時、別の場所でガラスが割れる音が聞こえてきたのを切欠に、子供達が悲鳴を上げる。ラクスも一瞬身を強張らせたが、自分が怖がってはいけないと思い、
必死に子供達を眺めようとする。マリューは一度舌打ちをした後、ラクスたちをシェルターに誘導しようとする。キラも彼女らを守るように背後につき、あたりを警戒しながら歩いていく。
所々では銃声が鳴り響いている。どうやらバルドフェルドが奮戦してくれているらしい。その様子も、ブラックk7は見ていた。先ほどとは違い、何処かいらついている様な様子だ。

「ああもう!なにやっているんだよ!ヘッポコだなぁ、ヨッピーは!軍人が民間人に負けんな!ヨッピーからマッピーに降格させようか!?たく…これは、意外と早く僕の出番になりそうだね」

ブラックk7は懐から黒光りする、長い銃身を持った何か、露骨な銃を取り出して、そこに弾を詰め込んでいく。そしてリロードが完了して、再び観戦へと戻った。
窓側を見ると、そこに逃げようとしているマリューとラクス、そしてマルキオ導師の姿があった。そして、その後ろには。

「うほぁ!代理人発・見!」
330愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:07:48 ID:???
ブラックk7は崖から身を乗り出さんとするくらいに前のめりになりながら、自分の分身である、孤児院にいるキラ・ヤマトを見つめる。と、その時窓が割れて、全員が身を伏せる。
と、その時、安全を確認して立ち上がった一行を見て、ブラックk7は意外そうな表情を浮かべながら、そして哀れな目で見つめて言った。

「母さん…偽者と僕の区別もつかないなんて…。そんなに洗脳されちゃって…。まあいいや…僕が行けば、少しは気がつくかな。そして、殺さないでおこう」

そうしているうちに、彼女らは姿を消していた。ヨップたちは苦戦している今の状況に苛立ちを覚え始めている。業を煮やしたか、それとも攻撃不可能なところまで逃げられたか、彼は生き残った隊員を集め、別の場所へと移動していった。
そんな中。シェルターに逃げ込んでいたキラ達は、息を上げながら小休憩をしていた。元々カガリの別邸のこの家に備え付けられているこのシェルターもかなり頑丈に作られたもので、ヨップたちは手を出せなかった。

「皆無事か?」
「はい」
「…コーディネイターだわ…」
「ああ、それも特殊な訓練を受けた奴だな」
「ザフト軍…って言う事ですか」

キラの言葉にバルドフェルドは黙り込む。元ザフト軍の彼にはわかっていた。ヨップたちがザフト軍特有の武装をしているのを。そして、何より身体能力の高さもそれを物語っていた。

「コーディネーターの特殊部隊なんて…最低…一体何故?」
「奴らの一味の一人が、ラクスを始末しろって言っていた。狙いは…彼女だろうな」
「そんな…ラクスや僕らはここで静かに暮らしていたいだけなのに…何故彼女を…」

キラは困惑した表情を浮かべながら、バルドフェルドに問いかける。だが、バルドフェルド本人も答えに困った表情を浮かべて何もいえなかった。
そんな彼らの様子を見て、話は聞こえていなかったが、ラクスは沈痛そうな表情を浮かべつつ、静かに口を開いた。

「…狙われたのは、私なのですね…」

その言葉と同時に、シェルター全体が揺れ始める。どうやら何か外から激しい攻撃を受けているらしく、頑丈のはずの扉がへこみ始め、何時崩壊するか分からない状態になっていた。
その恐怖に泣き始めた子供達を落ち着いて宥めるラクスを尻目に、バルドフェルドは更に奥のシェルターの扉を開放しようと操作を開始する。

「狙われたというよりも今も狙われているんだがな!」
「…皆、怖くありませんからね。さ、奥へ」
「急いで!」

ラクスが子供達と手を繋いで、そしてマリューがそれを催促するように開いたシェルターの中へと連れて行く。マルキオやカルダもその後を付いて行き、最後にキラとバルドフェルドが入る。
そして中から操作をして、まさに前のシェルターが破壊されそうになった瞬間に今彼らがいるシェルターの扉がしまって、爆風を何とかしのいだ。
だがこのシェルターもすぐに破られてしまう事だろう。バルドフェルドはすぐさま次のシェルターを開いて、そこへ全員を誘導していく。そしてまた奥へと入り、そこが最後のシェルターとなった。
後は野となれ山となれという状況になってしまったのだろうか。シェルターの中にはもう一つ扉があるようだが、それを開ける気配はなさそうだ。

「モビルスーツか…くそ、やられたな。しかも複数、火力を集中されたらここがどんなに頑丈であろうとも、何時まで持たんぞ。…ラクス、鍵は持ってきているんだろ?」
「うん」
「え?」
「扉を開ける。仕方なかろう。それとも、今ここでみんな大人しく死んでやったほうがいいと思うか?」
「いえ!それは…」
331愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:09:11 ID:???
バルドフェルドの言葉に、ラクスは何か躊躇している表情を浮かべて黙り込んでしまう。それを見たキラは、彼女の心情を汲み取ってかラクスのもとへ歩み寄り、そして手を差し出す。

「…鍵を貸して」
「え?」
「大丈夫」
「いえ…でもこれは…」
「僕は大丈夫だから。ラクス」
「キラ…」
「だから、鍵を貸して」

キラはラクスに優しく微笑み、彼女を安心させようとする。そんな彼の様子を見て、ラクスは懐から鍵を取り出して、キラの手のひらに乗せる。
キラはもう一度優しく微笑みかけ、そして同じような鍵を持っているバルドフェルドと、アイコンタクトを取り合って、扉の両脇に供えられていた装置の鍵穴に差し込む。

「いくぞ。3…2…1!」

バルドフェルドとタイミングを合わせ、鍵を捻る。タイミングが揃い、それによってロックが外されて、更に奥の部屋の扉が開いた。
キラとバルドフェルドはそれを見て、うなずきあう。そしてキラは一度他の者達の方を向いてうなずいた後、その中へと入っていく。そこには巨人の顔、かつて自由と呼ばれ、戦場を駆けぬいたMSが眠っていた。
そんなことは露知らず、ヨップ達はザフト軍水陸用MSアッシュを使い、別邸に集中砲火を浴びせ、シェルターを破壊しようとし、そしてついに扉が破壊された。
ヨップ達は部下を率いて、別邸へと近づいていく。その様子を見下ろしていたブラックk7は至極つまらなそうな表情だった。

「…何だ何だ、もう終わりなの?あっけないなぁ。もうちょっと抵抗があるかと思ったけど。ほら、あのヤキンのフリーダムがやってくるとかさ…」

そんなときだった。別邸から少しだけ離れた森の中から煙が急激に上がり、それを貫くように一閃の光が上空へと昇っていった。それはまるで流星のようで、ヨップ隊の面々は勿論、ブラックk7も暫く見入っていた。
その光は急激に落ちてきて、通り過ぎざまに二体のアッシュの両足を奪い取る。そして再び旋回して、腕を奪った。だるま状態になったアッシュは何もする事ができず、ただ倒れ伏せてしまった。

「あれはまさか…フリーダム!」
「フリィィィダム!やああっと会えた!!」
「なあに!?」

その様子を見ていた部下の一人が叫び、ヨップが驚き、そしてブラックk7は狂喜の声を張り上げる。あの巨人、キラが乗ったフリーダムは次々とアッシュの手足を奪って戦闘不能にしていく。
その動きはまるでキラとフリーダムが一心胴体になっているように思えるほど軽やかである。あっという間にヨップの乗るアッシュのみを残して、後の者達のアッシュは全てだるまにされていた。
ヨップは冷や汗をかきながらも、歯を食いしばり、覚悟を決めて、フリーダムへと特攻する。そのアッシュの様子を見て、この圧倒的な光景を前にキラは何故まだ攻撃してくるのかと少し戸惑いながらも、アッシュのクローを避け、そして振り向きざまにビームライフルを撃つ。

「うおおお!!」

反応し切れなかったヨップはなすすべもないまま、腕をとられ、足を取られ、ミサイルを取られ、完全にだるま常態にされてしまった。
ヨップは操縦桿を殴りつける。何も出来なかった。何もさせてくれなかった。これほどまでに強い力を何故ここに置いてあったのだ。

『もう投降してください。僕は貴方達を討ちたくないんです!武器を捨てて、ここから立ち去ってくれれば、命の保証はします』
「何を言っているか…!このような辱めを受けて、おめおめと生きろというのか!はっ、どうせお前らは高みで何かを見下ろす事しかできないのだ…。
そんなお前らに生かされるくらいなら、死を選ぶ…』
『そう、その通り!あはは、ヨッピー。潔いじゃない。僕そういうところは嫌いじゃないよ、アハアハアハアハハハ!』
332愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:11:16 ID:???
と、何処からともなく、海岸中に響き渡る高笑いがキラとヨップの元へと届いてくる。
いや、彼らだけではない。別ルートより脱出し、ブラックk7のいた丘とは違う丘に出たラクスたちの下へもその声は届いていた。
ヨップはその声を聞いて、はっとする。近くにいる。あの男が、あの狂気の目を持つ男がやってきたのだ。そしてそう考えた時、彼は爆炎に包まれて死んだ。
声と共に何処からともなく飛んできて、煙を撒き散らしながらアッシュたちに着弾し、その機体を破壊していく榴弾の雨。キラは思わずフリーダムの盾でコクピットを守り、その雨がやむまで待つ。
大きな爆音が聞こえなくなったところで、キラは盾をどかし、モニターで周囲を見渡してみる。すると、真正面に、黒いスーツを着た男が一人、炎の海の中に立っていた。
キラはぞっとした。何か、得体の知れない恐怖に襲われて、食われてしまいそうな。しかしよく見ると、あの男は記念碑で出会った男だった。

「貴方は…あの時、記念碑にいた…」
『僕は君、君は僕。僕は憎しみだけを残されて、生き残った搾りカス。奪還者黒のkの七号、ここに見参。以後、地獄までの月夜の片道ツアーの案内人を勤めさせていただきます。どうぞ、宜しく。キラ・ヤマト君』
「!!な、何を言っているのですか!何も出来ない人たちを討って…。それに、生身で何ができると言うのですか!?」
『ちっちっち、甘いよ。事を成すのは出来るかできないかではなく殺るか殺らないかという差だけだよ。どんなバカでも1000年かければ至高のゲームが作れる。1時間あればトイレにだって行ける。差は速さだけだ。
それに君に選択肢は始めから用意していないし用意するつもりもない。抵抗したら殺す。抵抗しなくても殺す。自決しても殺す。死んで僕にその体、その心、その全てを還してもらう!ま、でもハンデだ。10秒待ってあげる』

何なのだ、目の前に立っているあの男は。わけのわからない言葉を並べて、理不尽な事を言っている。だが、半ば壊れかけていたとはいえ、MSを破壊できるような武装を彼は持っている。
彼の両手に握られている、黒いロケットランチャーのようなもの。危険な存在、キラにとってとめなければいけない存在。だが、生身の相手にMSで対抗すれば、それは即ち彼を殺してしまうと言う事。
それだけは避けたかった。キラは不殺を貫いていきたかったから。しかし、ではどうやって戦うのか。

「10…」

未だラクス達の居場所が分かっていないだけマシなのかもしれない。

「9…8…」

そうだ、バルカンで辺りの砂を撒き散らし、それを目潰しにして、その隙にラクスたちをフリーダムに乗せてどこかへ逃げればいい。そうすれば、殺さずに済む。
丁度ラクスたちも丘の上に避難し終わった事だろう。あの家の非常出口の場所は把握している。今、SEEDを発動した状態であれば、その彼の行動への判断は催促で行える。
0になった時が勝負だ。…しかし、それでいいのか。このような危険な人物を放置していいのだろうか。そう、何時かのあの人物のように。彼もまた、世界を恨んでいるような、そんな目をしている。

「7…6…5…4…」

だがもう迷っていられない。今は安全を確保する事だ。よし、実行しよう。そう、キラが考えた、まさにその時だった。

「ヒャア、もう我慢できない!!0だ!!」

ブラックk7は狂った顔を更に歪ませて、ロケットランチャーを構える。しかもそれは、キラの乗るフリーダムに向けてはなく、あさっての方向。
いや、この方向は…まさか。

「(まずい!あの方向はラクスたちが!間に合えぇぇ!!)」

そう、ラクスたちが避難しているであろう丘の方向。ブラックk7の眼が獲物を見つけた獣のようなものになって笑っている事から、始めから狙っていたのだ。
あの速度、あの射角では丘の上の彼女達の元まで届いてしまうだろう。だが、キラはSEEDの力を使い、その発射に素早く反応し、フリーダムを間に入り込ませ、シールドで榴弾からラクスたちを守ろうとした。
だが、その様子をブラックk7は笑った。何故だ。そう考えた瞬間、盾にぶつかった榴弾が破裂する。それと同時に大量の煙が辺りを包み込む。

「な、何が起こったのよ!?キラ君!」
「キラ…バルドフェルドさん、彼を死なせてはいけません!」
「あいよ!任せておきな!」
333愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:12:55 ID:???
ラクスの要請を受けて、バルドフェルドはその身体運動を生かし、急いで丘を駆け下りていく。その間にも、事態は進行している。
辺りを煙に包まれたキラは流石に動揺して、辺りを右左と見回してはブラックk7が何処から襲ってくるのかを警戒する。どうやらチャフが混ざった煙幕弾のようで、レーダーは利かず、視界も完全に覆われている。
だが、このフリーダムが実弾に強いフェイズシフト装甲、しかも核動力で理論的には無尽蔵の持続力を持つこの装甲に、どう対抗してくるのか。人間の足で、ここまで飛び上がってこれるとは…。

「やあ」
「うわあ!!」

思えなかった。だが、あの男はやってのけてしまった。男は煙から突如現れ、真正面のモニターに映っていた。ブラックk7はニタニタと笑いながらモニターから下の方向へと消えた。そして、次の瞬間、突然ハッチが開き、
煙が急激にコクピット内に入ってくる。それと同じ速度でキラの首をブラックk7は掴んだ。息のできない苦しさと潰されそうなくらいの圧迫による痛み、そして手袋の向こうに感じるひんやりとした冷たい感触が更に死の恐怖をキラに知らしめる。
このまま握りつぶされるかと覚悟したが、どうやらブラックk7はすぐには殺さないらしく、掴んだままコクピットから離れると、そのまま地面へと降りていく。
声が出ない。悲鳴も出せない。ただ喘ぎしか出てこない。それをわかってか、ブラックk7は絞めを緩めたり、また声を出そうとした時に絞めたりと弄んでいた。

「さてと、どうやって弄ろうかな。皮を1cmごとに剥いでいくか、それともあのMSで少しずつ踏み潰していくか。このまま裸にして逃がして、その後ろから撃ち抜いてやろうか。撲殺するのも良いなぁ」
「か…は…あ…ぐ…(息が…できない…。この人は…危なすぎる!怖い…殺される…)」
「こういう風に、喉を潰して、ゆっくり死んでいくのを待っているのもいいな。だけど面倒か…っと」
「!!」

と、楽しそうにキラを見つめていたブラックk7が急に左を向き、そして左手のロケットランチャーをその方向へと向ける。その先には、銃をブラックk7に向けているバルドフェルドがいた。
バルドフェルドは冷や汗をかきながらも、何か余裕のある笑みを浮かべている。

「おおっと虎さん出現。久しいですねぇ、元気ですか?」
「どこかでお会いしたかね、青年。少なくとも、そんな歪んだ顔をした男と、面識はないけどね、僕は」
「そうですか。まあいいや。何しにきたんです?これの死に顔でも拝みに来たんですか?それとも、僕に殺されに来ましたか?」
「いいや、君を止めに来た」
「へぇ。それは素敵だ。反吐が出るくらい素敵過ぎて気持ち悪い。だから、あんたの大事の人のところへ行かせてあげる。嬲る価値さえない!」

バルドフェルドの言葉を聴いて、ブラックk7は激昂すると、ロケットランチャーとキラを投げ捨て、そのままバルドフェルドに殴りかかる。あえぎ声を吐きながら地面に落ちたのを横目に、バルドフェルドはブラックk7に対して発砲する。
ブラックk7はそれを身を低くして避け、掌打を銃を持った右手に向かって喰らわせる。薬剤による筋肉増強に咥え、義手による一発は強烈だ。思わず右手の銃を放してしまったバルドフェルドだったが、
それと同時に右腕の二の腕から先が取れてしまった。そして、そこからはまるで銃身のような形のした物体が現れた。

「うひょ、サイコガン!?」
「違う!」

ぎょっとするブラックk7に対し、その銃身を彼の眉間に向け、そしてバルドフェルドは撃つ。それを義手の右手を引き戻し、銃弾を右手で防ぐ。
火花が散る中、ブラックk7は後ろ向きに回転しながら、爪先でバルドフェルドのあごを狙う。
バルドフェルドはあごを上げ、スレスレのところで避け、そのまま横に転がり、あえぎ苦しんでいたキラを回収する。
すぐに右腕の義手銃をブラックk7に対し、牽制のため撒き散らすように発砲する。ブラックk7はバック転しながらそれを避ける。だが、それが彼の隙を生んだ。
バルドフェルドはすぐさまキラを連れたままフリーダムに飛び乗り、そしてそれを起動させる。デュアルアイが再び眩く光る。

「ちぇ、やっぱ中で焼き殺したほうが良かったかな。油断大敵、火がボウボウってね」
『まだやるかね、青年!』
「勿論!と言いたいところだけど、そろそろ騒ぎが大きくなりそうだからね。シーユーネクストタイムってやつ。そこの代理人、覚えておくんだね!君が僕である以上、僕は何時でも君を見張っているってさ!
近いうちにまた会えると僕は今日、今ここで予言する。じゃあ、またね、はっはー!」
334愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:15:15 ID:???
ブラックk7は高笑いをした後、背広の懐からハンドグレネードを指に八個挟み、それを地面に叩きつける。今度は眩いばかりの光がそこから放たれ、バルドフェルドとキラは腕で眼を覆うも眼が眩み、思わず眼を瞑ってしまう。
その後大きな衝撃が一撃ありながらも、いざ視界が晴れてみると、すでに彼の姿はなくなっていた。それが分かった瞬間、キラはため息を吐きながら、ハッチを開く。少し焦げ臭いにおいがする。どうやらロケットランチャーを喰らったらしい。

「おい、危険だぞ」
「ゲホ…いえ、よくわかりませんが…もういない気がします。しかし、代理人って何のことなんでしょうか。彼は、何者なんですかね」
「…分からん。分かるのは、奴が危険な男だと言う事だということと、狙われていたのはお前だと言う事だ。どうやら、先ほどの暗殺者達とはまた違う組織、いや個人かもしれないな。
兎も角…注意しなければな」

バルドフェルドもまた、釣られるようにため息を吐く。と、そんな彼らの元へ子供達とラクスたちがやってきた。心配そうな表情でキラを見るラクス。キラはワイヤーを使って彼女達の元へと降りていく。
そして、ラクスの前へと歩み寄り、微笑みかける。ラクスも微笑みかけて、一歩前に出た後言った。

「ご無事で何よりですわ。お怪我はありませんか?キラ」
「うん。ラクスも無事でよかった。…でも、家、壊れちゃったね」
「そうですわね…。あのユニウスセブン落下事件と言い、未だ、悲しみと憎しみの鎖から抜け出せずにいる人たちがいるのですね…。やっと平和な世界が生み出されようとしたと言うのに…」
「うん…」

ラクスは沈痛な表情で、破壊された家を見つめる。まだ、その惨劇のあとは残っていて、煙がもうもうと立ち上がっていた。子供達も、その光景を落ち込んだ表情で見つめていた。
あの中には彼らの大好きな玩具、ふかふかのベッド、そして少しの間ではあるが、キラ達と過ごしていた思い出があった。それを奪われるのは、彼らにとって残念なことだろう。

「兎も角、子供達と私達を離したほうがいいかもしれないわね。みすみす、危険な目にあわせられないわ」
「そうですわね…」
「それにあれはザフトのアッシュだ。…データ上の情報でしかないが、確かザフトの最新鋭の機体で、まだ正規兵にしか配備されていないもののはずだが…」
「と言う事は…」
「うむ、プラントに引越しする計画も、やめておいたほうがよさそうだ」
「しかし、何故私が…あ…?」
「ん?」
「まあまあ!」

と、ラクスがザフトの正規兵が襲ってきた理由が分からず悩みだそうとした時、彼らの元に、カガリの侍女、マーサが驚いた様子で辺りを見回しながらラクスたちの下へと駆け寄ってきた。
その後ろには、どうやら警察のランプのようなものが見えていて、警察官が駆けつけてきたらしい。どうやらブラックk7の言う騒ぎとはこう言う事だったようだ。

「マーナさん!どうしてここに?」
「キラ様!これを。カガリお嬢様からキラ様にと。お嬢様はもう、御自分でこちらにお出掛けになることすらかなわなくなりましたので。マーナがこっそりと預かって参りました」
「え?」
「なに?どうかしたの、カガリさん…」
「お怪我でもされたのですか?」
「いえ、お元気ではいらっしゃいますよ。…ただもう、結婚式のためにセイラン家にお入りになりまして…」
『ええ!?』
335愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/05/28(月) 02:17:32 ID:???
突然のマーナの言葉に一同は驚き、そして唖然としてしまう。突然の言葉。カガリが結婚する、それもアスランとではなく、あのセイランと。
五大氏族であるセイラン家の御曹司ユウナといえば、テレビでよく出てくる政治家で、軟派なイメージしかなく、キラ達にとってはカガリにふさわしくない男だとばかり思っていた。
それが何故。そんな彼らの心情を察したのか察していないのか、ここぞとばかりにマリューに愚痴り始めたマーレ。

「お式まではあちらのお宅にお預かり、その後もどうなることかこのマーナにも解らない状態なのでございます。ええ、そりゃあもうユウナ様とのとこは御幼少の頃から決まっていたようなことですし、少なくとも、幼少時は素直な子供で宜しかったですので、
マーナだってカガリ様さえ御宜しければそれは心からお喜び申し上げることですよ。でも!近頃の彼の性格は勿論の事、この度のセイランのやりようといったら、それもこれも何かと言うと御両親様がいらっしゃらない分こちらでとばかりで…
「は、はあ…」

戸惑いがうんざりとしたものとなっているマリューを尻目に、キラとラクスは手紙を読み上げてみる。そこにはカガリの謝罪の言葉と、これからの報告。そして、指輪の事が書き込まれていた。
本気で結婚しようとしている。何故、どうしてなのだ。マーナの話からすれば、カガリはセイランに無理やり結婚させられようとなっているのではないか。
そんなことはさせてはいけない。彼らの意志は固まった。
そんな彼らの事を、ブラックk7は静かに、いや少し息を荒げながら、盗聴器を介して聞いていた。彼特製の超小型のもので、流石のバルドフェルドも気がつかないようだ。

「ふうん、と言う事は、結婚式を襲撃するのかなっ!ぐううう!」

ブラックk7は腕に勢いよく注射を打ち、苦しそうな表情をしながら背中をのけぞらせる。瞳の焦点が合わず、視界がぼやけながらも、歯を食いしばり、耐えようとしている。
そして苦しみが解けた瞬間、ためていた息を一気に吐き出しながら、今度は猫背になって息を整えようとする。脂汗が大量に流れていた。

「くそ…薬の効き目が…短く…なってきてるな…。へ、へへ…後…4年ってとこかな…。僕の人生も…」

その猫背になって、髪で目を隠しながら不気味に笑い出すブラックk7。彼の体は薬漬けにされて、義体にあった体に無理やり増大され、ボロボロな状態だった。
死にかけの状態の体を動かすのは、不屈の精神と、憎しみのみ。

「へへ…へへへ…普通の学生でさ…理不尽に戦争に巻き込まれて、こんな体にされて…なんて不幸なんだろうね…だが、僕は僕という人生をこの世界に刻み込んで、そして消えてやる…。
それにはまず…僕を取り戻す…!それにしても、始めから、こいつを使っておけばよかったな。ブラックハウンド、出番だよ」

ブラックk7の声に反応し、彼の背後にいたブラックハウンドが起動し、デュアルアイが光る。そして彼を手に乗せ、立ち上がる。ブラックハウンドには音声による操作が可能なのだろうか。

「開け!あいつには僕の人生と女を奪われた!どっちかというと、後者の方が気に食わない!」

ブラックハウンドのハッチが開き、そこにブラックk7が飛び込む。両手を組みながらペダルを踏み、ブラックハウンドは歩き出した。
336通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 02:25:56 ID:???
支援
337592携帯:2007/05/28(月) 02:33:03 ID:???
連投規制に巻き込まれました。というわけで、すいません、
切りもいいので続きは九話で。本当にごめんなさい
338336:2007/05/28(月) 02:37:03 ID:???
一番乗りかな?
投下お疲れ様です。リアルタイムで見れて良かった。
339通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 08:35:22 ID:???
592氏GJ!!
戦うことしか出来ないSEEDに忌避感を持ち亡霊に囚われているケイ
人生よりも女をとられたことが気に食わないという狂気を持っているけど人間臭い復讐鬼ブラックk7
何も知らない道化っぽいキラ

見事に分かれてますねぇ…
道化から人間になるにはブラックk7の言うことを理解できるかどうかかな?
340通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 15:31:56 ID:???
592さんGJッッッッ!

>「ヒャア、もう我慢できない!! 0だ!!」
ちくしょう盛大に笑っちまったwwwww
341通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 17:29:18 ID:???
キラ'sに限らず少年たちはみんな闇の中だな
342通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:16:08 ID:???
ブラックk7カッコ良過ぎだろう常識的に考えて…
343通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 22:07:07 ID:???
なんというGJ!
ブラックk7のキチっぷりが最高。
344通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 03:33:53 ID:???
>「ヒャア、もう我慢できない!! 0だ!!」

どこかで見たことあるなーって思ったらアレだわ
フロントミッション・ガンハザードのレッドクリムゾンの二番機に乗ってた奴の台詞
345通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 08:49:16 ID:???
バカピンク(褒め言葉)に萌ようと思ったのに、ブラックk7がカッコ良すぎてバカピンクが霞んじまったじゃないか!!
期待を裏切られたので謝罪と賠(ry
というのは嘘で、今回もGJでした。
346通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 09:51:41 ID:???
今回もGJです!
女を取られたことが気に食わない、というのは…やはりフレイのことか?
ブラックk7は今でもフレイを想っているのかと考えると、彼こそを
フレイが護っている様な気もしますが……
どちらにしても、これから先が楽しみです!
347通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:22:18 ID:???
バカピンクといいケイといい味だしてるなぁ(*´-`)
GJ!
バヨネットはロマンです!

ブラックK7は燻っていじけてた奴が覚悟を決めたとたんに実験動物送りだからなぁ・・・
しかも最愛の人が無駄死にしてるときたモンだ
そりゃ狂うはな
でもそんな狂人のK7がダイスキダァァァァァァ!!!
348通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 10:07:07 ID:???
GJ!
ブラックk7たらこっそり「フリィダム」とかさけんでるなぁ
349通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 00:45:38 ID:???
ガウルンという言葉が脳裏をよぎったぜwww
GJです
350通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 09:24:11 ID:???
592氏GJ!
ブラックk7…良いキャラだなぁw
351通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 20:41:54 ID:???
ヨッピーからマッピーがツボったw
352通常の名無しさんの3倍:2007/06/02(土) 08:57:20 ID:???
こんなスレなんて俺がhosyouしてやる
353キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/06/02(土) 23:53:39 ID:???
>>312の続き

 私は今私立の学校に通っている。前まで通っていた公立学校とは違う。それはキラさんの
家から一番近い学校だからだ。私は公立でも構わないと言ったのだけど、女の子にはそんな
遠くの学校に行かせられないと簡単な家族会議で決まり、今の学校になった。偶然か分から
ないけど前の学校の友達も何人かいたので、一人ではないのでとても安心した事を思い出す。
 学校が終わると私は家に帰らず、帰り道にある孤児院へと向かう。家にいてもする事が無
いので私は夕方までこの孤児院にいる事にしている。
 おじさん、おばさん、そして孤児院の院長の了承を得ているので誰も特に何も言わない。
初めてこの孤児院にきた時は、時間を忘れて遊んでいたら、おじさん、おばさんにとても心
配されたのもいい思い出だと思っている。
「マユ、この子の世話をお願い」
 と金髪が印象的なお姉さんが私に話しかけてくる。お姉さんの横には7歳ぐらいの少年が
お姉さんの手を握っている。
「ステラさん。アウルさんとスティングさんはどこに行ったんですか?」
「わかんない」
 ステラさんの口から出た言葉に、私は肩を落とす。
 ――ステラさんが一生懸命、子供達の世話をしているのにあの二人は……。後から説教し
てやるんだから。
「マユ、時間」
 とステラさんの言葉で私はもう家に帰る時間だと気がつく。孤児院の人達に別れをいい、
孤児院を後にする。
 私は急いで家へと向かう。おばさんが作ったおいしい料理を食べるために。
「今晩は何かな……」
 自然と表情が笑顔になっていくのが自分でも分かった。家が見えてきた。
 あの交差点を過ぎればすぐだ。
 交差点に差し掛かった時、曲がり角から出てきた人影に避け切れずぶつかってしまった。
 私は道路に倒れこみ尻餅をついてしまう。
「大丈夫か」
 とその人影が私に手を差し伸べてくれた。
「大丈夫です」
 私は差し伸べられた手を掴まず、自力で立ち上がった。そしてその人物の顔を見る。
「すまない」
 とまだ私にお詫びの言葉を掛けてくる。
「大丈夫ですから。私急いでいるので」
 と私は話を簡単に切り上げ歩き出す。
「本当に大丈夫ですから」
 と私はもう一度、ぶつかってきた人物に自分が大丈夫な事を告げると、キラさんの家を通
り過ぎその先にある交差点を曲がる。
 私は交差点から、先ほどの人影の姿を見続ける。数分経っただろう、その人影はその場を
後にする。
「これでやっと家に戻れる」
354キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/06/02(土) 23:54:32 ID:???
 私は先ほどの道を戻り、
「ただいま」
 と家の扉を開ける。

「マユ、宿題見せてよ」
 私は今学校で、学友に宿題のノートを見せてくれと頼まれた。それは昼休みの事だった。
 ――次の時間は確か宿題が出ていたっけ。
「しょうがないな」
 よりよい交友関係を築くため、私はノートを学友に渡す。
 学友はノートを開き内容を確認する。
「さすがわが親友。有効に活用させてもらうわ」
「汚さないでよ」
「分かっているって。それとこれ」 
 親友はノートを奪うと、その代わりに一冊の本を私に机の上に置く。
 私はその本の表紙に映っている人物に釘付けになる。
「マユもその表紙に映っている人には興味あるんだ」
「そういう訳じゃないんだけど……」
「名前ぐらいは知っているでしょ?」
 学友の言葉に私は首を横に振る。学友が私の肩に手を乗せてきた。
「マユ。あの人の名前知らないのはまずいんじゃない」
「別に知らなくても死なないし」
 私の言葉に反応したのか、学友の手が肩に食い込んでくる。
 私は涙目になりながら、
「名前をおしえてください」
 と私の言葉を聞くと学友の手が私の肩から離れた。
「あの写真に写っているのはプラントの歌姫ラクス・クライン」
 まるで自分の事の様に学友は私にその人物の名前を告げる。
「いきなりどうしたのよ? マユは今までそんなのにあんまり興味なかったじゃない?」
「昨日、帰る途中そのラクス・クラインの似ている人を見掛けてね」
「へぇ〜、それで」
 学友は納得したかのように頷く。学友はさらに言葉を続ける。
「でもマユが見掛けた人は多分本人じゃないわね。プラントの歌姫がこんな所に来るはずが
無いわ」
「そうだよね。それにその人と髪の色が違ったから」
「それって全くの別人じゃないの?」
「そうかもしれない」
 私は簡単に返事をしながら、昨日の事を思い出していると、
「マユ明日暇?」
 と学友が聞いてきた。
「今の所暇だけど、家に帰って電話する」
355キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/06/02(土) 23:55:24 ID:???
「むぅ……。よりよい返事を待っているから」
 そう言うと学友は机に戻り、宿題を自分のノートに写す作業を始める。
 午後の授業も終わり、放課後になると私は真っ先に家へと戻る。金曜日は孤児院に行かず
家へと戻っているのだ。
 私が家の玄関を開けると、見慣れない靴が置いてある。居間からおじさん、おばさんとも
う一人女の人の声が聞こえる。
 ――おじさん、おばさん、そしてお客さんに軽く挨拶をし、自分の部屋へと戻ろう。
 居間の扉を開け、ソファーに座っているおじさん、おばさんを確認する。反対側のソファ
ーには後姿しか見えないが女の人が座っていた。
「ただいま」
「お帰りなさい、マユちゃんにお客さんよ」
 と言うと後姿しか見えなかったお客さんが立ち上がり私の方に振り返った。
「あ……」
 そのお客さんは昨日の女の人だった。
「こんばんは」
「こんばんは」
 私たちは挨拶をかわす。
「マユちゃん」
 とおばさん私をソファーに座るように促す。
「私たちは夕食の材料を買いに行きますから。セシリーさんも楽しみにしてくださいね」
 とおじさん、おばさんは居間、そして家から出て行く。
「昨日はすまなかった」
 女の人から出た言葉は昨日の謝罪である事に吃驚する。
「昨日も言いましたけど、大丈夫ですから。えーと……」
 ――しかし正直困った。
「セシリーでいいわよ」
 セシリーさんが笑顔でこちらを見る。
「しかしそれでは、私の気が治まらないんでな」
「私はこれで充分です」
 と私はテーブルの上に置いてあるお菓子を見る。そのお菓子は紅葉の形をしている。
「これセシリーさんが持ってきてくれたんですよね?」
「ああ」
 私はそのお菓子を手に取り口へと運ぶ。
「甘い」
 私の言葉にセシリーさんが苦笑する。
「マユは甘いのが嫌いなのか?」
「いえ、そういう訳ではないですけど」
「お茶だ」
 セシリーさんから渡された湯飲みを手に取る。
 熱いお茶が私の喉を通り、甘ったるい感覚と一緒に流れていく。
356キラーズ ◆vKFms9BQYk :2007/06/02(土) 23:56:59 ID:???
「お粗末さまでした」
「いえこちらこそ」
 私達は他愛のない会話をする。
「本当のこれで充分ですから」
 私はこのお菓子を食べ終わると、話を元に戻す。
「分かった」
 とセシリーさんは返事をする。
 ――どうやらわかって貰ったようね。
「マユ、明日は暇か?」
 ――前言撤回! この人はわかっていないようだ。
「ですから、昨日の事はもういいですから……」
「昨日の件はもう分かった。それとは別に明日のことを聞いているんだ?」
「どういう事ですか?」
「なに今度は、マユの友達として明日は予定を聞いているんだが?」
「友達としてですか?」
 私の言葉にセシリーさんは頷く。
「そうだ」
「今のところ大丈夫だと思いますけど」
「それなら明日はデートだな」
 セシリーさんの口から出た言葉を理解するのに数秒かかった。
「なななな、何行っているんですか!」
 自分でも顔が真っ赤になるのが分かる。
「嫌なのか?」
 美人でスタイルのいいお姉さんとデートそれはそれで……。
 って何考えているのよ、私!?
「グムゥ、問題ありません」
 私は自分でも訳の分からない返事をしてしまった。
「グムゥ? 変わった返事だな。問題ないなら明日行くぞ」
 私はここで、学校での昼休みの会話を思い出した。
 ――どうしよう。まあ後から電話すればいいか……。
 私たちはおじさん、おばさんが帰ってくるまで、有意義のある時間を過ごした。

__________
今日は此処までです。
357通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 12:56:29 ID:???
GJ!
358IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:40:32 ID:???
 ビームの光芒が宇宙空間を貫いた。
 アスランは、ジャスティスの狙撃スコープを覗き、ビームの発射元を探す。
 いた。ストライクダガー三機だ。見事なチームワークで、こちらに向かいつつ、ビームを放つ。
 が、狙いは正確ではない。幾つかの閃光が後ろに流れていった。
 アスランは、移動しつつライフルの狙いを定め、放った。
 命中。直撃ではなかったが、ライフルを持っている右腕を破壊した。
 アスランはスコープをどかして、狙撃のセオリー通りバーニアを全開にしてそこから離れた。
 すぐにジャスティスの居た空間に、ビームの嵐が来た。
 先程とは全くの別方向から来たので、まだまだ敵のダガー小隊がいる。
 そうアスランは分析しつつ、ビームの来た方向にライフルを放つ。
 一つ火球ができた。
 「牽制のつもりだったが、運が悪かったな。」
 そう言っている間にも敵は来る。
 四機のダガーが、ビームを撃ちながら近づいて来た、完全に目視できる距離だ。
 ジャスティスもビームを放つが、当たらない。
 「こういう時マシンガンが欲しいよ、まったく。」
 ビームは狙った方に直進するので、接近戦で複数相手では辛いのだ。
 一機がサーベルを手に接近してきた。
 振り下ろされたそれをシールドで受け、脇の下でライフルを撃つ。
 見事コックピットに命中した。
 続いての発射でもう一機。
 また一機サーベルを手に近づいてきて、もう一機が牽制に撃つ。
 ジャスティスの腰にライフルをマウントさせ、ビームサーベルを抜き放ち、振る。
 サーベルはダガーのサーベルと接触し、干渉波で腕が弾かれる。
 そこですかさずジャスティスのアンカーを射出し、引っ張り、サーベルで突き刺す。
 そこでビームがジャスティスの右足に命中する。
 すぐにジャスティスをその場から離脱させ、アスランはダメージコントロールを行う。
 右足が付け根から外れ、爆発した。
 アスランは頭部のバルカンを起動させ、アンカーの照準を合わせる。
 ダガーが防御のためにシールドを向け、そのシールドをアンカーで離させる。
 そして、持ち替えておいたライフルで狙撃、爆散させる。
 レーダーを見ると、移動しているダガーを見つけた。
 こちらの位置は掴み切れていないようで、大きく動きながら接近してくる。
 ジャスティスは、不規則なジグザグ軌道でダガー小隊に接近した。
 だが、向こうもこちらに気付き、個々にライフルを構えたり、サーベルを抜いたりした。
 アスランはライフルを注視し、(撃つ!)と思った瞬間急制動をかけ、ブーメランを二つ投げた。
 片方のブーメランは、ダガーの「目」を裂き、もう片方は右腕を切った。
 ジャスティスは、ブーメランを受け止めたが、しまわずに突っ込んで来た二機のコックピット部分に
 突き立てる。
 そして、さっき切ったダガーをフォルティスで撃つ。
 「13!あと何機いるんだ!」
 一瞬の油断、それが危険だった。
 爆光の中から敵のダガーが現れた。手にはサーベルが握られている。
 「くそっ!」
 アスランは必死にスロットルを押し、ペダルを踏むが、間に合わなかった。
 目の前に輝く刃、そして――――
359IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:42:18 ID:???
 画面に『シュミレーション終了』の文字が現れた。
 「おう、13機か。くそ、ま〜た抜かれたな。」
 ムツが、開いたハッチから頭を覗かせてくる。
 アスランは頭をぶるぶると振った。
 「なあ、これっていじめに近いぞ。確実に50機はいる。援護もなし。」
 「まあ慣れるためのシミュレーションだからな。今度は14いってやるぜ、アスラン。」
 「…もう五回目だぞ、いい加減休んだらどうだ?」
 「ハッハッハッ、俺は一日に七回出撃した事があるぞ。」
 「かなわないな。俺はもうあがる。」
 
 パナマ攻撃から五日。
 グングニールがあったから良かったものの、ザフトは連合のモビルスーツに完全に押されていた。
 これにひどく脅威を感じたザフト司令部は、鹵獲したダガーや、戦って生き延びたパイロットの
 話を参考に、早急にシミュレーションデータを作らせ、全部隊に配布した。
 もちろん、対モビルスーツ戦のマニュアルなどは無く、パイロット個人個人が自己流で
 慣れていくしかなかった。
 
 「あ、そうだアスラン。」
 「なんだ?」
 「アリゾナ艦長が、アスランにこれを渡せって。」
 ムツは、アスランに封筒を渡した。
 「アリゾナ艦長が?」
 インディペンデンスの艦長のアリゾナは、髭の濃い、軍人らしい人だ。
 普段はあまり喋らず、アスランも着任した時しか口を交わさなかった。
 「あと、トゥースは一週間後に合流するってさ。どんなヤツだろーな、フリーダムのパイロットって。」
 トゥースは、エターナル級三番艦であり、フリーダムを積載している。
 「さあ、悪いヤツじゃなきゃいいがな。」
 アスランは、そういいながら封筒を開け、中の書類を読んだ。
 「ディアッカが!?それと………。」
 ディアッカ・エルスマンは、条約に従ってザフトに返還された。
 オーブとの同盟条約に、『条約を一切破らない事』があったためだ。
 そして、書類にはアスランの知らなかった同盟の事が記載されていた。
 「おいアスラン、嬉しい顔をするか、困惑の顔をするか、どっちかにしろ。
  …なんて書いてあったんだ?痔が悪化?」
 「…昔の俺の同僚が、撃墜されて行方不明だったが、見つかったんだ。
  …もう片方は言えない。」
 いずれザフト全体に知れ渡る事だが、今はまだ機密にしておこうと、アスランは判断した。
360IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:43:59 ID:???
 「うーん、知りたいなー。…そうだ、俺も秘密を喋るから、アスランも喋ってくれよ。」
 「そんなおしゃべりな奴には、余計話せないな。」
 「大丈夫、俺個人の秘密だし、俺結構口堅いぜ。」
 「…駄目だ。」
 「先々週な、メールが来たんだ。」
 「おい!無視するな!」
 アスランの言葉はお構いなしに、ムツは続ける。
 「いやなんでも、穏健派連中が特別な部隊をつくるらしくて、それに入らないかって書いてあったんだ。」
 もうアスランは諦めた。キラも人の話聞かなかったな、とアスランは思い出す。
 「その部隊が、プラントが完全勝利しちゃって増長するのを防ぐための兵力らしいから、
  こう返事を返したよ。
   『逆に考えるんだ。
      ナチュラルが全滅すれば、増長なんてどうってことない
         そう考えるんだ。』
  ってな。ハッハッハッ。」
 「ナチュラルを全滅って…。」
 「あ、もちろんネタだぜ。 そんでこう返ってきたんだ。
  そんな危険な考えはやめろって。だからこう書いたんだ。
  『ネタにマジレスカコワルイ』
  ってな。それ以来来なくなったぜ!ハッハッハッハッハ!」
 「フッフ。…俺の方も話さなきゃいけないか。
  なんでもオーブが、地球連合についたらしい。」
 アスランは、表情を真剣にして話したが、ムツの反応は、
 「へえー、そう。」
 こうだった。
 「…当然の様にいうな。」
 「いや、当然だろ、オーブだって地球の国なんだし。」
 「それもそうだが…、これでいろいろと不利になるぞ。」
 「確かに…、あの国にはマスドライバーがあるからな。」
 「そういうことだ。それに…、連合が大きく動いているらしい。」
 「まあ、俺達の任務は打ち上げられてくる敵の撃破だから、これから忙しくなるな。」
 「…ああ。」
361IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:45:31 ID:???
                
               キャルフォルニア
 
 
 「第一機動師団?何処の部隊なんですか、それは?」
 そこにアークエンジェルが配備されると聞き、マリューは、画面の中の士官に尋ねた。
 『新たに編成される、地上と、宇宙の、両方に対応し、サザーランド少将が指揮する部隊だ。
  まあ簡単に言えば、モビルスーツと、それを輸送する機器からなる部隊だな。
  少将には感謝したまえ。疫病神と恐れられ、どこにも引き取り手がいなかったのに、わざわざ
  自分の部隊に欲しいと言ったのだからな。』
 「少将が…?」
 マリューには、何か裏があるように思えた。
 自分達を、自爆作戦の犠牲にしようとした人物だ、マリューが信じれないのは当然だった。
 ちなみに、彼は師団司令にされるために、大佐から昇格した。
 『君達の編入に伴い、新たな戦力まで手配してくださったのだ。礼は、戦績でするんだな。』
 「そこまでしてくださったのですか…。」
 今度は、囮に使われる事はなさそうだな、とマリューは内心思った。
 『新たに搭載される戦力は、ストライカーパックIWSP。
  それと、デュエルダガーが一機。
  副長に、イアン・リー大尉。他数名の補充兵。
  ああ、あとキラ・ヤマトは本日付で中尉となる。
  何か、異論、質問は?』
 「ありません。」
 ここまでされて、マリューに反論などできるはずが無かった。
 『よし。では貴艦は、ビクトリア攻略のために明日0930に出港、
  オーブ、チェンナイ、ザンジバルを経て、友軍と共にビクトリア基地を攻撃しろ。以上。』
 「ハッ。」
 
362IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:46:43 ID:???
 
 格納庫では、一機のモビルスーツと、ストライカーパックが搬入されている最中だった。
 それを見ながら、キラとムウとマードックは話していた。
 「しっかし、大丈夫ですかい少佐?モビルスーツで。」
 マードックは、ムウがいきなりモビルスーツ乗りになる事が心配だった。
 「ま、艦長の采配だからねぇ。従うしかないっしょ?
  それに、俺もモビルスーツに憧れてたんだよ。」
 「そうだったんですか?」
 これはキラだ。
 「そうだよ、お前の活躍見てれば、モビルアーマー乗りの誰だってそう思うさ。」
 「そういうもんなんですか?」
 「そーゆーもんさ。」
 「そういえば少佐。このデュエルダガー、ストライカーパックを装備できませんぜ。」
 「おいおいマジかよ!?」
 「ああ。テスタメントって追加武装しか装備できねぇ。しかもこれは補給リストにはありませんな。」
 「そういえば、IWSPも重装備で継戦時間が短いですね。マードックさん、なんとかしてくれませんか?」
 「おいおい、あの丸っこいロボットのアニメじゃあるまいし、簡単にはできんよ。」
 「マードック、俺からも頼む。」
 「そうだな〜。っま、次の戦闘までにいろいろ考えておくよ。」
 マードックは、頭を掻きながら搬入し終わった三機に向かった。
 「まったく。装備の互換性が無いなんて、お偉いさんは何考えてんだか。」
 「何も考えてないんじゃありませんか?」
 「ハハハ、有り得る。」
 その時、後ろのハッチから誰かが入って来た。
 「ムウ・ラ・フラガ少佐と、キラ・ヤマト中尉かな?」
 「ええ、って中尉?坊主が?」
 「そうだ。まだ聞いていなかったのかな?」
 「ええ。僕は聞いていませんね。」
 「まったく…。ああ、すまない。私はイアン・リー大尉だ。」
 「よろしく。」
363IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:47:42 ID:???
 
                三日後
 
 マリューは少し眠いのを堪えながら、モニターの空が白けてきた海と島を見ていた。
 「オーブ入港の許可が出ました。」
 ミリィが同じく眠たそうな声で言う。
 「オーブも、戦力を出すみたいだけど、どれくらいかねぇ?」
 ブリッジに入って来たムウは、眠たくなさそうだ。
 「私達の艦には、戦闘機一個小隊らしいけれども…。」
 「しかしわかんないねぇ。なんであのオーブがこんな積極的なんだか。」
 「さあ?私達にはわからない、政治的な問題でしょうね。」
 
 アークエンジェルは、海を切りながら湾に入っていった。
 「ノイマン曹長、少しずれているぞ。取り舵一度。」
 リーに指摘を受け、ノイマンは舵を微調整する。
 上手くアークエンジェルは港に入り、甲板と岸に橋が掛けられた。
 
 「ようこそ、オーブへ。」
 キサカ一佐は、ドックからアークエンジェルに掛けた橋で、マリュー達を出迎えた。
 「どうも、よろしくお願いします。」
 「半日程ですから上陸はしません。」
 「わかった。だが、カガリ様や、ウズミ様も、諸君に会いたがっておるのだ。」
 「わかりました。では、数人程で、そちらに参りますわ。」
 「うむ。ウズミ様は三時間後、カガリ様は…」
 キサカがそう言ったところで、後ろから人が走ってきた。どう考えてもカガリだ。
 「こちらに来ておられます。」
 「ええ、良くわかります。」
 マリューは、少し呆れた顔で答えた。
 そこでカガリが到着した。少し息がきれている。
 「どうも、マリュー艦長。」
 カガリは言いながら、出てきた皆と握手する。
 最後にキラの番で、カガリの目から涙が零れてきた。
 「生きてるんだよな、お前。」
 「うん。閻魔様に断られちゃったよ。」
 そのキラの言葉に、カガリ以外の人の顔が緩んだ。
 そんな事お構いなしと、カガリはキラに抱きつく。
 「ちょっと、くるしいよ…。」
 その力に少しキラの顔が歪むが、カガリは泣き出してしまった。
 「本当に、本当に…、良かった…。」
 その涙と、言葉に、キラは以前カガリがインド洋で行方不明になった時、
 生きていてくれた事を思い出して、カガリの背中に手を回した。
 そんな雰囲気の中、キサカが二人を離した。
 「では、三時間後。」
 キサカはそういい、カガリを連れて戻って行った。
364IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:48:45 ID:???
 
 「まずは、この場に来てくれた事を嬉しく思う。」
 ウズミが敬礼し、マリュー達がそれを返す。
 「さて、そちらの方は新しいクルーかね?」
 ウズミは、リーを指して言った。
 「はい。新しくアークエンジェルに乗った、イアン・リーです。貴方に会えて光栄に思えます。」
 そこで、リーは一度言葉を切り、マリューの方を見た。
 「艦長達は、ウズミ殿に会った事があるので?」
 「ええ。ちょっとね。」
 マリューは、多くを言わなかった。
 少し説明しづらいし、この副長は本部のスパイかも知れないのだ。
 同盟締結前に、オーブに保護された事があった、とはどうにも言えなかった。
 「そうですか。」
 リーは、無表情で答える。
 内心では何を思っているのか、マリューにはちっとも解らなかった。
 「さて。ここに君達を呼んだのは、君達が知りたがっていると思ってな。」
 「はい。あれだけ中立を徹底していたウズミ様が、どうして急に連合との同盟を結びたくなったのか。
  そして、今は積極的にこの戦争に介入しようとしているのは、何故か?…気になります。」
 「うむ。…実は、今でも迷っている。本当は同盟などしない方が良かったのではないか?とね。
  それでも、ここに到ったのは、君達の命のためだよ。」
 「え?」
 「軍法会議で君達が助かったのは、同盟の内容にそうせよとあったからだ。もちろん私が個人的に頼んだ、ね。」
 「だから、あんな急に検察の態度が変わったのか。」
 ムウが納得した顔で呟く。
 「でも、ウズミ様が個人的に頼めるようなパイプがあったのですか?」
 「ああ。ブルーコスモスの盟主、アズラエル氏とはいろいろ関わりがあってね。
  彼の発言力なら、君達を、無罪にすることは簡単だと思った。」
 「ブルーコスモスの盟主…、ですか。」
 ブルーコスモスといえば、この戦争の火種の一つだ。
 そんな人達に頭を下げる、まあ実際に下げたわけではなかろうが、そうしたのは相当に心が痛んだだろう。
 そう思うと、マリューは彼が少し疲れていそうなのに気がついた。
 同盟のために、いろいろ駈けずり回ったのだろう。
 アスハは発言力こそあるが、議会の方が決定権が強い。
 そして、実際は彼は退任している身だ、かなりの批判があるに違いない。
365IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:51:06 ID:???
 「ん?あと十分もないな。すまないが、これで話は終わりかな。」
 「私達を助けてくださって、本当にありがとうございました。」
 「フフ、君達を生かしたのではない、君達の希望の火を生かしたのだ。」
 「希望の火…、ですか。」
 「うむ。今、世界は二つに分かれようとしている。君もそうは思わないかい、リー君?」
 「え…、まあ、…確かにそんな風潮ですな。」
 いきなり話を振られて、リーも困惑した様子だったが、いつもの無表情は崩さなかった。
 「二つの内、一つはもう一つを滅ぼそうとしている。絶望が生まれ、生き残った側も虚しさが吹き荒れる。
  世界が絶望で燃えて、焼き尽くした後に真っ暗になってしまうだろう。その火を食い止めるためには、
  何をも消さぬ希望の火で覆うしかない。今は小さな、小さな火だが、それを消してはならぬ。
  そのために、オーブに少しでも長く生きる道を選ばせ、君達を生かした。」
 ウズミの真剣な面持ちと言葉に、四人はただ黙っているだけだった。
 
 「キラ君、君は少し残ってくれ。」
 ウズミとの話が終わり、四人がアークエンジェルに帰ろうとした時、キラがウズミに呼び止められた。
 「何ですか?」
 「大事な話だ。艦長達、少しこの子を引き止めさせてもらっていいかな?」
 ウズミがマリュー達に了承を求めた時、リーがマリューに耳打ちした。
 「私も残りましょうか?パイロット一人だけを残すというのは…。」
 リーはまだオーブに気を許していないのだろう、監視のため自分も残るということだ。
 「いえ。構いません。」
 マリューは、ウズミとリーの両方に答えた。
 「わかりました。では行きましょう。」
 リーも簡単に諦めた。彼は、マリューは信頼しているのだろう。
 ただ上官の命令に従っただけかもしれないが。
 「では、機会があったら、また会おう。」
 こうして、三人は先に艦に戻った。
366IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:52:07 ID:???
 「ではウズミ様、大事な話というのは?」
 ウズミが人払いし、二人だけになった時にキラの方から話を切り出した。
 「うむ。君の秘密の事だ。」
 「僕の…、秘密?」
 キラの言葉が出終わらない内から、ウズミはドアを開けた。
 そこには、キラの両親が立っていて、中に入ってくる。
 「父さん、母さん?」
 キラは、自分の両親の顔に、なんともいえぬ不安を感じた。
 自分の内の大きな何かが崩れ去る。そんな不安が。
 「さて、いろいろ前置きは省こう。キラ君、君は…」
 「いえ、私達から言います。」
 ヤマト夫妻がウズミの言葉を止め、少し呼吸をおいた。
 それに、キラは更に不安を増す。
 「キラ…。本当は、あなたは私達の本当の子供ではないの…。」
 「え―――」
 「更に言うとな、カガリも私の子では無く、そして君の兄弟なのだ。」
 「な―――?」
 その三つの事に、キラは混乱状態に陥る。
 「そ、そんなっ、本当!?」
 「本当の事だ。証拠も、まあある。」
 ウズミはそういいながら、キラに写真を手渡す。
 母ではないであろう女性が、二人の赤ん坊を抱えている。
 ウズミが、写真の裏をトンと叩く。
 キラが裏返してみると、そこには『キラとカガリ』と、書かれていた。
 「急にこんな事知らせちゃって、すまんな…。」
 「だが、知らねばならん事だ。カガリにも近々知らせる。」
 「………。」
 キラは顔面蒼白になっていた。
 「でも、キラは、…私達の最愛の子よ。」
 「…それだけは、絶対に忘れないでくれ。」
 「そして君は…」
 「なんだ!なんだなんだ!僕は戦って、生きて帰って来たのに、いきなりそれ!?」
 ウズミの言葉を遮り、キラは激昂する。
 「確かに父さん母さんは僕に優しくしてくれたけどっ…。これって無いよ!!」
 そう言って、キラは飛び出して行った。
 「キラ…。本当に、ごめんなさい…。」
 そのカリダの呟きは、キラの背中には届かなかった。
367IF SEED STORY ◆Rjq0tSZ8i6 :2007/06/04(月) 00:53:12 ID:???
 「話って何だったんだ?」
 帰って来たキラに、廊下で偶然会ったサイが問い掛けた。
 「ちょっとした事さ…。」
 「…そ。」
 少しキラの表情を見たサイは、それ以上追求するのを止めた。
 「後、五時間程で出港だって。戦闘機隊の人が乗って来たから、これから着任の報告に来るから、
  ブリッジの方に行っておきな。俺もだけど。」
 「うん…。」
 
 オーブ軍服の四名がブリッジに入って来て、その場にいる全員が敬礼する。
 「ババ二尉、以下四名、これよりアークエンジェル戦闘機隊として、着任いたしました。」
 「了解しました。私がアークエンジェル艦長、ラミアス少佐です。」
 「副長の、リー中尉です。」
 「いろいろ面倒を掛けるかも知れませんが、よろしくお願いいたします。」
 「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
 その形式となっているやり取りの中で、サイとカズイがひそひそと喋っていた。
 「ここ数日でいろいろ人が増えたよな、カズイ。」
 「うん。…また戦争に出なきゃならないのかぁ。」
 「まだ降りたがってんのか、カズイ。」
 「だって、怖いし。」
 そこにリーがやってきて、二人を見る。
 「スッ、スミマセン!」
 「あやまるくらいだったら、最初から規則を守れ!」
 そんな着任式になった。
 
 数時間後、アークエンジェルは出港し、チェンナイ(昔のマドラスである)に進路を向けた。
 それを、崖の上から一人の男が見ていた。
 「うーん。今回は聞きそびれちゃったけど、次に会った時は話を聞かせてほしいねぇ。」
 男は、手に持ったコーヒーを一口飲み、カップの中を見る。
 「キミの事だ、いろいろ波乱に満ちた話を聞かせてくれるだろ。
  善人として生きるも、悪人として生きるも、ね。
  一番おもしろくないのは、キミがキミで無くなった時さ。」
 男の名は、アンドリュー・バルトフェルド。今は一介の世捨て人である。
 「真の平和は、絶対に達成できない。けど、そんな事は関係ないよ、キラ君。
  平和を目指す、その姿こそが真に価値のあるものだから。
  人が本当に望むのは結果じゃあない。…手段さ。人が楽しむのは、目的じゃなく手段の方だ。
  こんな事言いたくないが、人生を楽しんだ者が勝ち組みさ。
  …なんか最近、僕詩人になってきてるな。それも二流の。」
 バルトフェルドは、小さくなっていくアークエンジェルを見つめた。
 「ま、いいか。」
 そしてカップの中のコーヒーを全て飲み干す。
 「こんな事考えるのも、楽しみだ…。」
 
 
 
      ――どんな人生でも、ピンチを楽しむ度胸があれば、いい人生になるさ――
                    ―アンドリュー・バルトフェルド―
368通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 08:30:56 ID:???
GJです
36958:2007/06/05(火) 01:16:22 ID:???
お久しぶりです、58です。

すみませんが、一つお聞きします。
書きながら話の先を考えていたら、どうしてもシン達の描写が少なくて困るという事に気づきました。

そこで、@これからシン達&他多数にたくさんスポットを当てて補う
    A最初の方から少しづつ加筆・修正をする
の二つを思いついたのですが、どちらにすればいいかで迷っています。皆様のご意見をお聞かせ下さい。
370通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 08:17:48 ID:???
ここのスレは一応キラが主役だと俺は思ってるから、物語の都合上他キャラの描写が少なくなってもいいと思うけどな。どうしても登場させたいなら話は別だけど
371通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 19:48:38 ID:???
まあ、作者次第ではないでしょうか?
ただあまり広げすぎると収集つかなくなる可能性がある気がします
372通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 20:09:12 ID:???
キラとシン
どっちがキャラクターとして好きだい?

好きなほうでいいと思うよ
373通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 00:27:33 ID:QIRhhGWm
保守
374通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 11:25:44 ID:???
保守
375通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 22:33:59 ID:???
あまり気にしなくていいんじゃないんですかお好きなように書けば。
まあ、個人的にはシンを目立たせる必要はないかと思いますが。
元々、この時期のシンは市居の庶民、一介の民間人に過ぎないわけですから。
376通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 23:17:31 ID:???
保守
377通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 19:01:52 ID:???
バカピンクマダ〜?
378通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 19:19:45 ID:???
バカピンクの議長は、ケイ(キラ2)とバカピンク(真ラクス)っていう隠し玉を確保しているから
アスランを不自然に優遇しなくてもいい気がする。
セイバーはレイを乗せて、ディアッカと同じように緑服スタートでパイロットの居ないレイザクに
乗せるのがいいんじゃないかね?
379愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/06/12(火) 01:43:24 ID:???
すまんな、中間前なのぢゃよ!これが機○力学の炎なのか!?

というわけで保守もかねて即興小ネタどうぞ。

「歌歌好き好きナタリーちゃん」

今日も今日とてミネルバで始末書を書かされているナタリー。そんな彼女はイヤホンをつけて音楽を聴きながら始末書を書くのが趣味だ。趣味でいいのか。

「…」

髪を後ろで結んで、ハロを隣に黙々と書き続けるナタリー。と、少し飽きてきたのか、鼻歌を歌い始めた。

「…ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ」
「ウ〜ンウ〜ンンンンンウ〜ンウ〜ンン・ン・ン」
『ナタリーさん、入りますよ〜』
「テ〜ケテ〜ケテケテケテン〜テ〜ケテ〜ケテッテッテ」
『聞こえてないのかな?まあいいや失礼しま〜」
「(゚∀゚)ラヴィ!!」
「(ビクッ!)」
「(;゚∀゚)あ…あ、メイリンさんこれはその…」
「し、失礼しましたー!」
「あ、ああー行っちゃった…。…半音づれてたかなぁ…。あ…居酒屋クーポン♪」

「と、言う事があったんですよ…ケイさん。もう、ナタリーさん何やってるんだか…」
「…まさかそこまではまるとは」
「え?」
「あ、いやなんでもない」←元凶

特にオチ無し古いネタですいません。
因みに、最初の段階ではラスボスは本当にアトラス・コア(のようなもの)だったんですけど、流石にそれはと言う事でボツにしました。
380通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 02:27:55 ID:???
(゚∀゚)ラヴィ!!
いや、きみ死ねかよw
381通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 01:02:05 ID:???
きみ死ねにホットペッパーwww
しかし、ラクスに(゚∀゚)この顔、違和感なさすw
382通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 09:49:17 ID:???
箱入り娘を市井に放り投げたらこうなりましたってキャラだな、テレビ初登場のキャラが素ならこんな感じに呑気になりそうだ
まあ、アニメの制作者が言うにはラクスは自分であのキャラ作ってたらしいが
383通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 15:09:01 ID:???
>>382
気にするな…ころころ言うことが変わるのは向こうさんのお家芸だ
384通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 22:38:14 ID:???
保守
385通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 19:25:20 ID:???
hosyou
386お前名無しだろ:2007/06/17(日) 19:36:41 ID:Q/xej63B
>>1オリジナル地球( ̄ー ̄)ニヤリ
     ↓
  http://www.universe-s.com/img/news/2004/0520_01.jpg
387通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:06:54 ID:???
誤爆?
388通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 20:29:50 ID:???
保守
389通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:13:03 ID:???
保守ついでになんとなく頭に浮かんだ妄想でも投下するか。
390通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:14:23 ID:???

「それではキラ。私はみんなと畑に行ってまいります」
「うん……気をつけてねラクス」

オーブ市街の郊外に孤児院がある。
前大戦で多大な戦果を上げた英雄、キラ・ヤマトは毎日ここで一日ぼーっと過ごす。
特に仕事をするでもなし、勉強をするでもなし………だがそれはラクス・クラインに言わせれば
2年程前にキラが心に受けた深い傷を癒すために必要なことであるとか。
そんなこんなで今日もキラは日当たりのいい場所で椅子に揺られながらうとうとする。
だがその日。眠りから目覚めたキラは………

「…・……・…ん………あれ……?」

まるで初めてここに来たかのようにあたりを見渡した。
キラは頭を働かせて状況を整理する。しばらく考えたのち……

「………なんで僕はこんな所にいるんだ?僕は……僕はそう最高の……いや、そんなことより帰らなきゃ………
 僕の使命を果たすために………帰らなきゃ、父さんのところへ…………」

椅子から立ち上がったキラはブツブツ言いながらふらふらと何処かへ歩いていった。
そして。この日を境にキラ・ヤマトはラクス達の必死の捜索にもかかわらず完全に行方不明となった。


〜そして8年後〜

戦争終結後、プラント国民と議員達に乞われてプラントの議長に就任したラクス。
カガリも完全にオーブの政権を掌握し、両者が上手く歯車のように機能することによって地球圏に一応の平和が訪れつつあった。

「ラクス議長」
ある日、警備のザフト兵がラクスの執務室にやってきた。
「……なんでしょう?」
「議長に面会を希望する者がいるのですが……」
「アポイントメントは?」
「ありません」
「おいおい。そんなの問答無用でつまみ出せばいいだろう?」
「そうですわね……私は今バルドフェルド議員と会議の最中です。その方には悪いですけどお引取りを」

「す、すいません。私もそう思ったのですが……その者は『僕はモズだ。そう言えば分かる』というものですから………」
「ッ!そ、その方……い、一応お会いになさった方がよろしいかも…・・執務室に通してください」
「は、は!」
「ラクス?モズというのは」
「私が……以前、戯れにキラにつけたあだ名ですわ。キラはああ見えて結講悪食な方で……
 お腹が空いて他に食べるものがなければ蛙でも蛇でも平気で捕まえて食べてましたの。」

「はあ。キラも意外な一面があったんだねえ……しかし。そのあだ名を知ってるという事はもしかして?」
「…………」
391通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:15:32 ID:???

「お連れしました」

執務室にザフト兵に案内された1人の少年が足を踏み入れる。
茶色の髪、整った容姿、特徴的な瞳、その姿はまさしく…………

「キ、キラ!……………ではない?」
「見たところ5、6歳ぐらいの少年ってところか。どことなく容姿がキラに似ているような気もするが……
 それで?君はどこの誰様で僕達に何の用なのかな?」
「初めまして……いやお久しぶり、と言った方が正しいのかな?ラクス・クラインにアンドリュー・バルドフェルド」
「っ!そ、その声は……」
「僕はキラ。キラ・ヒビキ………この世で最高の存在、スーパーコーディネイターだ」
「キラ?キラ……ヒビキ、それにスーパーコーディネイター?何を言っている!」

「最初に言っておく。僕が今日ここに来たのは最初の雛型であるキラ・ヤマトの最後の願いだったからだ。
 ラクス・クライン、君にだけは僕の本当のことを話してほしいとね……つまらん感傷だとは思うが」
「キラ!?キラは今どこにいますの!あなたは一体……」
「あんたの知ってるキラ・ヤマトはもうこの世にいない。だが同時に僕という形で存在している……ともいえる」
「どういう事、だ?」
「だから全部話してやるさ。僕はそのためにここに来たんだ」
392通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:17:36 ID:???

キラ・ヒビキはそう言うと、執務室のソファーにどっかりと腰を下ろし………そして語りだした。

「始まりはそう……僕らの父であるヒビキ博士が自分の息子を実験台にして、
 最高のコーディネイターを完成させようとした研究からだな。
 その結果生まれたのがキラ・ヤマト。ここまではいいかい?」
「……ええ。以前ムウ・ラ・フラガという人がラウ・ル・クルーゼからそう聞いたと伺いました………」
「そう?……だがね。最高のコーディネイターは誕生した、でもそれだけじゃあ研究が成功したとはいえないのさ。
 偶然成功したようなもので確実に最高のコーディを製造できる技術、出生率などまだまだ問題は山積みだった。
 だがそれらを検証したりさらに研究する時間はなかった……その施設は間もなくブルーコスモスの襲撃を受けたからね」
「そ、その研究施設があった場所とはもしかしてコロニーメンデルか?」

「ああ。しかし『キラ』は無事に逃げ延びることができた。博士が自らの命をかけて囮となり『キラ』を逃がしたんだ。
 いやはやヒビキ博士の執念は本当すごいものさね」
「………」
「でもね。ブルーコスモスの襲撃なんてのはヒビキ博士にとってとっくに予測済みだっだのさ。
 だから保険をかけた………苦労して作り上げた『キラ』の頭の中にね、すべての研究データを記憶させといたのさ。
 科学的な催眠術やクスリに機械などを使って。データの記憶は不備なく無事行われた…………でも予期しないトラブルが起きた」
「トラブル?」
「本当なら16歳の誕生日に『キラ』はすべての記憶を取り戻し、使命を果たすはずだった。
 でもそうはならず18歳まで記憶は戻らなかった。それは戦争に巻き込まれた為なのかそれとも別の要因か……
 一度死にかけたせいなのか、クローンした際にバグが生じたのか原因は不明なままだが……ま、それはあまり重要ではない」

「………」
「キラ・ヒビキ。そ、そろそろ私達に話してほしいのですが………キラに生まれながら課せられた、その使命というのを……」
「……………いいだろう」
393通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 00:19:07 ID:???

そう言うとキラ・ヒビキはソファーから立ち上がりラクスの目を正面から見据えてこう言った。

「キラの使命。それはすべての人類を『キラ』と同じ史上最高のスーパーコーディネイターにすることだ」
「ッ?!」
「すべての人類をだと?それはいったい………」
「簡単なこと。これから生まれる全ての人間を『キラ』に対して行ったコーディネート技術を施す。
 雛型『キラ』の帰還。さらなる研究によって既にスーパーコーディネイターへの技術は完全に完成した。
 ヒビキ博士の人工子宮も完成形がすでに量産体制に入っている。そして現在続々と『キラ』は生まれている」
「キ、キラが……?」
「僕自身がその証拠だ。キラ・ヒビキ………・初代から数えて、ざっと237人目の『キラ』だ」
「そんな!信じられん!」
「そ、それではキラは?キラはどうなったんですか!私の、私の愛したキラ・ヤマトはッ!」
「俗な言い方をすれば…………死んだよ」
「し、死ん……だ……?」

「蘇った記憶のすべてをコンピューターに打ち込んだ後、自分の体のデータを残らず取るために培養液の中へ………
 具体的にどうなったかはさすがにちょっと言えない」
「ラクス!しっかりしろ!」
「キ、キラ……キラが死ん、だ……死んだ………」

そしてキラ・ヒビキは出口のドアに向かいつつ言った。

「さっきも言ったがキラ・ヤマトは死ぬ前に遺言を残していてね、『以上すべての事実をラクス・クラインに伝えてくれ』と。
 それで僕が今日ここに来たわけだ…………奴の遺言どおり事実を伝えた。俺の役目は終わりだ……帰らせてもらう」

「まて!」

バルドフェルドは立ち去ろうとするキラ・ヒビキに拳銃を向けた。

「……なにか?」
「貴様の……貴様等の真の目的はなんだ!人類全部をキラ化して何をたくらむッ!」
「より良きものへと。人は常に進んできたんだ。それはそれにこそ幸せがあるからだ」
「?」
「そういう事だ……もっとも俺達の母は『命は生まれ出るもので作り出すものではない』と言っていたがね」
「目的はない。それ以上のことはなにも企んでいない、ということか?」
「故ヒビキ博士の悲願、人類スーパーコーディネイター化はやるさ。だがその後のことは俺達の知ったことではないね」
「それは……キラの意志でもありますの?」
「ああ」


キラ・ヒビキはそう言い捨てると今度こそ何処へと去っていった……ラクス達は呆然自失で止めることが出来なかった。
もし数百年、数千年後にまだ人類という種が生き残っていたとしたら。
その頃には彼の言うとおり人類すべてはキラと化しているのかもしれない…………
394通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 01:11:44 ID:???
GJ!
ニューキャップキタコレw
395通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 13:33:50 ID:???
世界オワタ\(^o^)/
396通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 19:44:22 ID:???
なんという最悪の世界
これは間違いなく月光蝶END


GJ!
397通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 07:59:42 ID:???
おおうGJ!

全人類総ニート化とは、
人類滅亡まで秒読み段階だのう。
398通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 10:22:43 ID:???
これはもう木星帝国に頑張ってもらうしかないかもしれんね
399通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 18:57:05 ID:???
数千年経った後はヴァンドレッドの地球みたいな事になってそうだな。
400通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 20:51:41 ID:???
>>399
30年もあれば十分だろwww
401通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 01:54:17 ID:???
>>399
つまり

ヒビキ博士「やべ。女用のレシピ作ってなかった」

ということかw
402通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:40:06 ID:???
生命力の神秘で皆ホモホモ
403通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 09:45:29 ID:???
そして次第に妙に背が伸びた男キラだけの戦闘集団へと変貌していく。
戦闘力は強いがラクスが残した歌に弱く、聞くと思わず「ヤック・デカルチャー!」と言ってしまう。
404通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 13:50:31 ID:???
カガリだけで構成された戦闘集団と銀河規模の争いを繰り広げるのかw
405そんな宇宙なんかは:2007/06/25(月) 02:33:33 ID:???

          
          ガ  イ  ア  ー  !  !  
406通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 12:44:46 ID:???
>>404
その場合はミンメイ・アタックならぬバカピンク・アタックでですねw
407通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 13:13:23 ID:???
やべえ馬鹿ピンクだと何歌い出すか分からねえ
下手すりゃマクロス繋がりでガムリンのうたでも歌いだしそうだw
408通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 13:17:17 ID:???
普通にThe 7th Moonでも良いじゃないか。

……某RPGでコレと同名の技使ってくるボスが倒せなくてなぁ。
ちょっとトラウマだよ。
409通常の名無しさんの3倍:2007/06/25(月) 14:24:31 ID:???
きゅーんきゅーん、とノリノリで歌いだすバカパンクを妄想した。

って、なんかバサラスレみたくなってるw
410通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 03:15:16 ID:???
待て、バカパンクだとラクスザー様になってしまうぞ!
411通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 15:20:19 ID:???
おう、携帯でうってたから全く気づかんかった_| ̄|○
412通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 23:33:18 ID:???
「俺は地獄からの使者!今日はシーゲル殺したぜ!明日はパトリック掘ってやる!サツガイせよ!サツガイせよ!」


「……結局……この歌はなんだったのかしら」
「ただの流行歌よ」
「流行歌?」
「はるか大昔に流行った……ありきたりなただの………ラブソング」
「ラ、ラブソング、ねえ〜……」
413通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 01:24:39 ID:???
何て嫌なラブソングなんだw
414通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 18:41:37 ID:???
殺し愛・おぼえていますか
415通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 21:49:54 ID:???
D.M.Cって、そんなに有名か?
まぁ聖飢魔Uぽいから良いんだけど
416通常の名無しさんの3倍:2007/06/28(木) 02:21:43 ID:???
局地的に有名なんじゃねーかなーと思う>DMC
双葉とかでも時々「俺が本当の〜」の画像を見かけたりするし。
417通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 03:15:59 ID:???
>>407
つDYNAMITE EXPLOSION
418通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 12:07:19 ID:???
バカ「きゅーんきゅーん♪ きゅーんきゅーん♪ わた〜しの彼〜は〜、整備〜士〜〜♪」
ケイ「……」
419通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 22:47:29 ID:???
私の彼はメカニックのほうが語呂がよくないか?
420418:2007/06/29(金) 23:12:24 ID:???
>>419
ヤ、ヤック!?

あ、言うまでも無いと思うけど、592氏のSSに勝手に乗っかっただけの代物なので、
適当に読み飛ばしておくんなまし。
421通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 04:23:37 ID:???
Azrailスレをみてふと、思ったことだけど、
フリーダム搭乗後のキラと種死アフターでキラと握手したシン…
クローンじゃなくてゆりかごで洗脳されたんじゃと、ふと思ってしまった。
422通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:03:05 ID:SAu8VSMM
hosyu
423通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 14:03:42 ID:VdLkMHNE
なんというか、その・・・テラゼオライマーwwwww
424通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 08:58:21 ID:???
多くのスレが止まっている。この状況に対して分析した結果、一つの単語が浮かび上がってきた

SUPAROBO

我々に出来るのは、ただ、保守のみだ。いつか来る、再興の日のために
保守し続けるんだ、住人諸君…
425通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:51:17 ID:???
 いな           S
 いん    ,─--.、  U 
 言と   ノ从ハ从   P
 葉聞   .リ ´∀`§   A
 かこ    X_@X    R
 |え   U|_____|U   O
 |の    ∪ ∪    B 
 ! !             O 
426通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:59:55 ID:???
あのもみあげを片方だけおさげにした髪型、なんていう名前なんだろうか?
いや、種に関係ないけどさ
427通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 23:21:09 ID:???
大手ISPが大量に規制食らっていたというのもあると思うよ。
かく言う俺も一ヶ月ロムるだけだった・・・GJしたかった;;
428通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:20:19 ID:mqLAwVSK
>>424-425
1.トロンベよ、今が駆け抜けるとき……!
2.黙れ!! そして聞け!! 我が名はゼンガー! ゼンガー=ゾンボルト!! 悪を断つ剣なり!!
3.どんな装甲であろうと、撃ち貫くのみ……!

何かこう、熱いキメのセリフはありますか?
ここあたりがガンダム(特に種や種死、GやXは除外)が越えられない壁かと。
429418:2007/07/07(土) 00:50:05 ID:???
やめてよね、とか。
430通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 00:51:26 ID:???
名前消し忘れてる_| ̄|○
431通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:00:40 ID:???
俺を誰だと(ry
432通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:02:10 ID:???
最初に言ってお(ry
時刻を超えて、俺 参じょ(ry

今期は決めゼリフを全面プッシュですね?
433通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 02:41:16 ID:???
>>431
それだとBGMに「暁の車」じゃなくて「happily ever after」がかかって状況に合わせて天元を突破してしまう!!


(例:種の40話、トールを殺したアスランを目の前にした場合)
BGMが暁の車だった場合
キラ「……一緒に行こう、アスラン。みんなで一緒に探せばいいよ。それをさ。」


BGMがhappily ever afterだった場合
キラ「トールは死んだ、もういない、だけど!! 俺の背中に この胸に 一つになって、生き続ける!!」
俺を誰だと思っている
俺はヤマトだ、キラ=ヤマトだ! トールの代わりでも二人目でもない
俺は俺だ!一人目ヤマトだぁぁぁっ!!
434通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 07:28:53 ID:???
アカツキinK7「ふうふふふふふう……さぁ、どんな攻撃も返してあげようかぁ!」
435通常の名無しさんの3倍:2007/07/07(土) 21:26:39 ID:???
キラーズとバカピンクとムツ・ムサシ マダー?(*´∀`)wktk
(五十音順)

436バカピンクの人:2007/07/12(木) 19:06:37 ID:???
とりあえず生存中であります。なかなかすすまんとです
437通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 04:37:54 ID:???
待ってます。
何年かかろうと、貴方のことを待ってますっ!
438通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:16:11 ID:???
ちょっと皆様方にお聞きしたいのですが

反逆者なキラで主人公は、ここで書いても良いですか?
439通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 20:48:34 ID:???
>>438の書きたいものがとりあえず>>1に批准してればまあいいんじゃね?
クロスみたいなのは書いていいのかどうかしらんが
440438:2007/07/17(火) 21:01:30 ID:???
>>438
クロスではなく、性格が反逆者なキラです
441通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 21:42:38 ID:???
別に問題ないと思う。
ただ何でキラがそんな性格になったのかはきちんと書いて欲しい。
442通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 21:47:56 ID:???
イージス自爆でいろいろ吹っ切れたり壊れちゃってトリーズナーになるんなら有りかな?
最初からトリーズナーなのは再構成になるんでスレの趣旨と違うんでだめだと思うけど。
個人的には戸田版のノリを期待したい。
443438:2007/07/17(火) 22:05:28 ID:???
>>441
了解しました。納得頂けるかはともかく、自分なりに理由をきちんと書かせて頂きます

>>442
自分としましても、戸田版反逆者を想定しております。具体的には……最速の教え?

では、明後日に第一話を投下させて頂きます。
444ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 21:54:03 ID:???
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445ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 21:56:00 ID:???
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446ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 21:57:13 ID:???
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447ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 21:58:25 ID:???
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448ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 21:59:28 ID:???
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449ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:00:19 ID:???
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450愛の惑星の詩592 ◆M2a2eh6/s6 :2007/07/22(日) 22:02:31 ID:???
現在3/4完了!とりあえず頑張って今日中には…!ザワザワ…
451ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:03:50 ID:???
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452ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:04:55 ID:???
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453ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:10:37 ID:???
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454ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:11:37 ID:???
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455ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/22(日) 22:13:58 ID:???
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456通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 22:26:07 ID:???
>>450
よっしゃー!
お待ちしてます!
457通常の名無しさんの3倍:2007/07/22(日) 23:30:29 ID:???
ブランド鍋をかたる埋め荒らしが来てるし、スレ容量もちょっと危ない感じだから新スレ用意しといた方がいいかな?
要るようならどなたかお願いします。
自分ははじかれてしまって建てられないんですよorz
458通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:20:51 ID:???
んじゃ、たててみます。
459458:2007/07/23(月) 00:23:40 ID:???
ちょっと早漏だったかもしれませんがたてますた。
後はよしなに

ロウがキラを助けてなかったら クローン四人目
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1185117728/l50
460通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 00:50:16 ID:???
>>459
スレ建て乙です!
461ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/23(月) 10:20:00 ID:???
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462ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/23(月) 10:21:21 ID:???
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463ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/23(月) 10:23:23 ID:???
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464ラウ・ル・クルーゼ:2007/07/23(月) 10:24:35 ID:???
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465通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 10:43:54 ID:???
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467通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 10:46:09 ID:???
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468通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 10:47:10 ID:???
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469通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:19:45 ID:???
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470通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 20:21:08 ID:???
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471通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 08:36:47 ID:???
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472通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 09:11:41 ID:???
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473通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 09:12:48 ID:???
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474通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 19:16:32 ID:???
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475通常の名無しさんの3倍
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