立ててみた。
マターリいきましょう
1乙&2get
誘導立てておきました
1乙
即死回避って、どのくらいだっけ?
1乙
乙です
即死回避に話題をば
ラクスに能力をつけるとしたら、どんな能力がいいのだろうか。
『ウタウタの実』で、その声に洗脳能力持たせるとかはNGかな。
種時代から能力者で、ラクシズのあの狂信ぶりはそのせいとか。
つ【ゴエゴエの実】
一瞬、エゴエゴの実に見えた
12 :
514:2007/01/13(土) 22:40:41 ID:???
>>1乙
>>8 直接戦うとなるとやっぱり変ですし、そうなると超人系の能力になりますかね。
たとえば、『名前はコエコエの実。好きな相手に自分の声を届けることが出来る。複数人に同時に届けることも可。有効範囲は500コエコエ』とか。
ラクスが食べる悪魔の実はもうアイディアがあるので、それ以外となるとこれくらいでご勘弁。
洗脳だけなら心理的作用を特化させた歌唱法っていうのはどうでしょうか。
ミス・ゴールデンウィークのカラーズトラップと同系統の技術か、ワンピ世界に来た時点で自動的にそうなっていたとか。
能力の凶悪さはカラーズトラップの比じゃないけどな、ピンク電波は。
明確なサインが無い上に、範囲やら持続時間もわかりゃしねえ。
ワンピ世界風に見れば、動物系『アリアリの実:モデル女王蟻』で他者(同族)を従属させるフェロモンを出してるっていう様な設定になるだろうな。
保守
15 :
601:2007/01/15(月) 00:26:52 ID:???
>>1乙です。
ちょっと流れ切っちゃいますが、ローグタウン編の続きが出来ましたんで、投下します。
16 :
601:2007/01/15(月) 00:27:56 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第5回
麦わら帽子の若者から借りたサンダルを交えたジャグリングは、観衆に大うけだった。
背中越しにナイフやお手玉、さらには明らかに持ちずらいサンダルまでをも器用に投げ上げ受け取りという
シンの芸は、目の肥えたローグタウンの住民たちにも、鮮やかなものであった。
中でも一番喜んでいたのは、サンダルを貸してくれた麦わら帽子の若者だった。
思わず「アンタは子供か」と言いたくなるほど目を輝かせていた彼は、芸の最中にも「うぉーっ!
すげーっ!」と歓声を繰り返し、芸が終わった後も、シンのそばを離れようとせず、「すげーなお前!」と
ボキャブラリこそ貧困ではあるが、賞賛を繰り返していた。
そして、彼はとうとう口にした。彼にとってはごくごく当たり前で、シンにとっては寝耳に水に等しい言葉を。
「なあ、お前俺の仲間になんねえか?!」
「仲間……って、何のだ?」
「海賊だよ、海賊!」
「海賊って、あんたが?」
「おう! 何たって俺は」
若者が胸を張って何かを言おうとしたその時、通りの向こうから二人指差し大声を挙げる姿があった。
「いたぞ、アイツだ!『赤服のシン』、賞金800万ベリー!」
「司令部に連絡だ! 手配書の賊を発見した!」
マスケット銃を担いだ海兵たちが、こちらへかけて来る。
「手配書ぉ?! って、やべえ!」
「お? 何だ、お前も賞金首なのか?」
「ごめん! 話は後だ!」
「なあおいってば!」
「フォース!」
17 :
601:2007/01/15(月) 00:28:41 ID:???
海賊だけならともかく、海軍将校との揉め事まで起こしてきた身である。
シンもそれなりに、賞金が掛けられてもおかしくはないのだろうと自覚はしていた。だが、まさかこんなに
早々としかも800万ベリーなどと言う額になっていようとは思ってもいなかった。
とりあえず、この場にとどまるのはまずいと思い、若者に挨拶だけして、フォースでその場を離れて路地裏へ
とホバリングするように滑り込んだシンだった。
「くっそー、いつか賞金かかるかなーと思ったけど、このタイミングかよ!」
そうぼやきながら、小刻みに路地から路地へとフォースで駆け抜けていくシンの背後から、予測もしていな
かった声が聞こえてきた。
「ゴムゴムのぉ!」
「え? って、何だコリゃーっ?!」
振り向けば、そこには自分の右肩からみょいーんと伸びる、肌色で腕ぐらいの太さの――と言うよりも、腕そ
のものがあったのだ。
そして、破滅の声がした。
「ホ ー ミ ン グ !」
「だあっ!!」
思わずフォースを止めてしまったせいで、後ろに引っ張られる形でシンの上体がのけぞり、そのまま腕が伸びて
いる方向へと引っ張り寄せられていった。途中、建物の角だの地面だのにぶつかり転がり、頭を守る
ので精一杯だった。やがて、勢いはそのままに、シンは後方から同じように転げてきた人影――すなわち伸びた
腕の主と見事に衝突した。
「あいたたたた……い、い、生きてる」
「おー、やっと追いついたあ。お前足はえーなあ!」
「って、アンタかーっ!」
「よ!」
そこにいたのは、先ほどの麦わら帽子の若者だった。
18 :
601:2007/01/15(月) 00:30:35 ID:???
モンキー・D・ルフィ――通称「麦わらのルフィ」、それが、若者の名前だった。
「いやー、お前ホント足はえーなー。てか、アレ走ってるんじゃないよな、どうやるんだ?」
「その前に何か言う事ねーのかよ……ごめんとか悪いとかすまんかったとか」
「え? うーん……あ、そうだ! なあ、お前俺の仲間になんねーか?」
「そっちかよ!」
二人は、ローグタウンの入り組んだ路地裏の一角で、座り込んでいた。大通りから隔たったそこには、海兵達の
影もなく――と言うより、あたりにはシンとルフィ以外の人影はなかった。
「仲間って言われてもなあ……あんた海賊だろ?」
「おう。俺はな、海賊王になる男なんだ!」
ばんっと、握り拳も雄雄しく言うルフィに、シンは思わず気圧され、見惚れてしまった。
海賊王――その称号は、シンも知っている。かつて、この街で生まれ、そして処刑された海賊、ゴールド・ロジャー
がそう呼ばれていた。初めて「偉大なる航路」を征服し、「ひとつなぎの大秘宝」とやらを手にしたロジャーは、
それを「偉大なる航路」のいずこかへ隠したと言う。もし、ルフィがその名を継ぐと言うのなら、その条件は一つ。
ロジャーの秘宝を探し出す事だ。
しかし、それはとてつもない困難を伴う筈だ。「偉大なる航路」は最強の海とも呼ばれ、難所だらけであると言う。
更に、そこには予測を遥かに越えるような強者も大勢いるのだ。
夢見る事なら誰でも出来る、とは言うが、見る事自体がまず困難な夢と言うのもあるのだ。それを、シンは痛い程に
よく解っていた。
他ならぬシン自身が、そうした夢を、願いを抱いた事があるからだ。すなわち――戦争の無い世界を作りたい、と。
それが、到底不可能な夢――あるいは妄想と呼んでも良い――だと言う事は、シンにも解ってはいた。けれど、それ
でもすがりたかったのだ。だから、争いの存在自体を根底から否定すると言うデスティニープランに、賭けて見よう
と思ったのだ。それを成すのが自分でなくとも、それを成す誰かの手助けが出来るなら、それでも良いと。
結果は、惨憺たるものだったが。
19 :
601:2007/01/15(月) 00:32:05 ID:???
そんなシンだから、ルフィのまっすぐな、あまりにもまっすぐな宣言は、眩しすぎるほどだった。
「海賊王、か」
「おう! でな、他にも仲間はいるんだけどさ。やっぱ、多い方が楽しいだろ?」
大きく顔をほころばせ、ルフィはこれまでに集まった仲間達の事を話した。三刀流の剣士ゾロ。航海士ナミ。
狙撃手ウソップ。コックのサンジ。会って間もない、けれど、皆ルフィの、大事で楽しい仲間だと。
そして、そこにシンも加われと、ルフィは言うのだ。
「でもなあ、俺別に海賊になりたいってわけじゃ」
「何でだ? お前も海賊なんじゃないのか?」
「ちげーよ! そりゃまあ、海軍将校ぶっ飛ばしたから賞金ぐらいはかかるかと覚悟はあったけど」
「なー、仲間になれよー。それとも、何かあんのか? やりたい事とか」
「それは……」
確かに、今シンにとってやりたい事と言うのは、特にはなかった。海軍将校や海賊相手に暴れたのも、成り行き
での事だ。ニコ・ロビンへの伝言と言うのはあるが、それとて急務ではない。
ルフィの申し出は、確かに魅力的ではあるのだ。どうにもこの若者は、これまでに出会った海賊達とは、毛色も
何も大きく違っているし、そのまっすぐな視線は、気持ちよくさえある。
やりたい事。自分のやりたい事。それは一体何であろうか。
しばし考える内に、シンの脳裏に、二人の人物の姿が浮かび上がった。
マユと、ステラだ。守りたかった、けれど、守れなかった二人。
そして、二人の面影が浮かぶのとほぼ同時に、シンの口から言葉が漏れ出していた。
「俺、さ。そのゾロってヤツみたいに、世界一強くとかは、どうでも良いんだ。ルフィみたいに、海賊王にとか
も、興味はない。けどな、それでも、こうなりたい、こうしたいってのはあるんだ」
ある意味、ゾロと自分の目的を否定するかのようなシンの言葉を、しかし、ルフィは黙って聴いていた。
20 :
601:2007/01/15(月) 00:34:21 ID:???
「俺は、守りたいんだ。いや、守る力が欲しいんだ。俺が守りたいって思った人を、守れるだけの力が欲しいんだ。
どんな状況だろうが、どんな相手だろうが、俺が守ろうと思った人達を、守る事が出来るだけの力が。それが、
俺の望みかな」
それは、ひどく無欲で、しかし贅沢な望みだ。ありとあらゆる状況、ありとあらゆる敵から、誰かを守り通そうとい
う、それは、無欲で強欲な、夢と呼ぶよりは妄想に近い望みだ。普通ならば、嘲笑されてもおかしくはないだろう。
しかし。
「そうか。じゃあ、お前のその夢、俺の船でかなえろ!」
あっさりと、言い切ったのだ。この、未来の海賊王は。嘲笑など、微塵も見せぬままに。
と、そこに、どこかの時計塔で鳴らしているのだろう、時報の鐘が響き渡った。
「いけね! 俺まだ昼飯食ってねえ!」
「そーいやもう昼かあ……なあ、ルフィ」
「あ? 何だ?」
「返事は、少し待ってもらって良いか? もう少し、考えたいんだ」
「良いぞ。でも、俺達そんな長居はしないだろうから、なるたけ早めにな。ああ、港に俺達の船があるから、
決まったらそっちへ来てくれ。船首が羊になってっから、すぐ解ると思うぞ」
「羊? 変わってんな……」
「いー船だぞー! ゴーイングメリー号ってんだ!」
歯をむき出しにして、さも嬉しそうに言うルフィに、自然とシンの顔もほころんだ。ほとんど、気持ちは固まって
いる。しかし。
「じゃーなー!」
手を振って駆けて行くルフィに手を振り返しつつ、シンは、辺りの気配を窺った。けじめを付けるべき相手が、すぐ
そばまで来ていたのを、シンは感じ取っていたのだ。
「そろそろ出てきてくれないすかね。ええと、ナタルさん、でしたっけ」
「さすがだな……アスカ・シン君」
路地の影から、海軍本部少佐、バジルール・ナタルが、姿を現した。
21 :
601:2007/01/15(月) 00:38:48 ID:???
本日は以上です。
ラクスの能力……しまった、この先のネタに微妙にかぶるw
ま、良いかーw
うぉーー!ぐっじょぉぉぉおおぶ!!
前スレ埋めつつ、GJ!
GJです!
ここでナタル登場ですか……彼女がどんな能力なのかが楽しみですな
前スレからきました。
ぐっじょぶ!!
GJ!!
シンとルフィの会話が良い感じだw
体内(?)のSEEDが実になって能力強制取得とか
GJです!! ナタルさんキタ〜!! 彼女の能力が気になりますな〜
保守
30 :
514:2007/01/17(水) 01:46:11 ID:???
>>601 GJ!
足の速さとジャグリングだけで初対面の人間を仲間にしようとするルフィは節操がなさ過ぎます(笑)。
続いて自分も投下させていただきます。
周囲を囲む山々の裾野にあるその村は、閑散としているというより牧歌的、あるいは風情があるといった言葉
が似合う場所であり、ヨーロッパの田舎町を連想させるようなその風景を眺めながら、シンは自分にとって第二
の故郷とも言えるフーシャ村を思い出していた。ナミやゾロも特にやることがないので、シンと同じように風景
を眺めている。
今彼らがいるのはシロップ村というところである。
バギー一味を倒しオレンジタウンを出発した一行は、快適な海の旅を続けていた。やはりナミの航海士として
の腕はすばらしく、小船二隻で問題なく進むことができるのはすべて彼女のおかげであるといっても過言ではな
い。海流と風向きを把握し、天候を予測し、海図を読みながら最短のコースを進んでいく。それは麦わら海賊団
の中にあって今まで誰にもなし得なかった偉業なのである。もちろん、他の男どもがどうしようもないと言えば
そうなのだが。
シンも本業である音楽家の評判がよくて少し調子に乗ったり、立ち寄った戦う男ガイモンと珍獣たちが暮らす
島でちょっとした冒険をしたりと、ようやく海賊ライフを満喫し始めていた。
しかし、ここでも毎度おなじみの問題が浮上することとなった。
すなわち準備の絶対的な不足である。
船員が少ないというのは、この海賊団自体が結成間もないので仕方がないとしても、船がないというのは致命
的である。どんなに航海士が有能であっても、小船ではちょっとした嵐にも耐えることが出来ない。そもそも自
分達の海賊旗を掲げこともできないのであれば、それは海賊としての最低条件をクリアしていないようなものだ。
「こんな状態でグランドラインに入ろうなんて無謀ね」
「とりあえず行く先々で少しづつ準備を整えようとは思ってたんだ。ローグタウンに着けば何とかなるだろうし。
まあ、その前に航海そのものがおぼつかなかったんだけど」
「はァ・・・・・・よく無事でいられたもんだわ」
「で? そんなこと言うくらいなんだから、あてはあるんだろ」
「ここから少し南にいけば村があるからひとまずそこへ。しっかりした船が手に入ればベストだけど、それ以外
にも食料なんかを手に入れないと」
「珍獣のおっさんにもらった果物だけじゃ限度があるからな」
「お、食い物の話か。俺は肉が食いたい!」
「久々に酒が飲みてえな」
「「お前ら(あんた達)は黙ってろ!!」」
ナミは最初、バギー戦で見た強さに三人のことを人間離れした何かのように感じていた。実際ルフィとゾロは
常人とかけ離れた感覚で物事を見ているのだが、シンだけは常識とある程度の知識を持っているということが分
かり、それからは船の運行について二人で話し合うようになった。
船長が蚊帳の外とはだいぶおかしな事ではあるが、口を出せば話が本筋から確実にそれることになるので、上
のように問答無用で排除するのが常となっている。
それからさらに現在の所持金を考慮した物資の購入計画をたて、目的地であるシロップ村へと舵を取った。
32 :
514:2007/01/17(水) 01:48:56 ID:???
彼等の目の前に島が見てきたのはそれから丸一日が過ぎた頃である。
岸に船を寄せて上陸したところでシンは様子を探るような気配を感じた。敵意のようなものは感じられないの
で特に気にせず放っていると、ゾロも気が付いていたらしい。
「さっきから気になってたんだが、あいつら何だ」
指差した方を見てみると、人影が四つ倒れた木に隠れながらこちらを覗いていたが、そのうちの三人はすぐさ
ま逃げていってしまった。
残った一人、ウソップと名乗った男も、言ってることは明らかに嘘だと分かるようなことだが、どうやらシン
たちを島から追い払おうとしているようである。
しかし、ルフィが自分達は海賊だがここを襲いにきたわけじゃなく、船と仲間と食料(肉としか言わなかった
が)を手に入れるために来ただけだと言うと、とたんにウソップは友好的になり、村の飯屋まで案内してくれた。
話を聞いてみれば、村に道化のバギーの海賊旗を掲げた船が近づいてきたので何事かと思ったらしい。ただ、
自分達も海賊だと名乗っているのにここまでフレンドリーなのもどうかとシンは思ったが、他の村人に見つかっ
ていたら上陸どころではなかっただろうから幸運といえば幸運なことではある。
それから薄幸のお嬢様の話を聞いたり、ウソップ海賊団を名乗る子供達が現れたり、そのお嬢様のところに船
をもらいに行ってクラハドールという執事とひと悶着を起こしたりなどの出来事があり、両海賊団の船長が不在
となって冒頭ののんびりした状況となるのである。子供達によればウソップは何かあるととりあえずいくという
海岸にいるだろうとのことだ。おそらくルフィもそこにいるだろう。
ついでに言うと、ジャンゴと名乗る怪しい催眠術師がさっき現れたのだが、すぐにどこかに行ってしまった。
また全員でぼんやりしていると、ナミがシンに話しかけてきた。
「そういえばさ、さっきルフィがあのキャプテンのこと知ってるみたいなこと言ってたじゃない。ってことはあ
いつの父親って赤髪海賊団のメンバーってことかしら」
「そうじゃないのか。ルフィからそれ以外の海賊の話なんか聞いたことないし」
「赤髪海賊団!?」
「それってあの『赤髪のシャンクス』の・・・?」
「キャプテンのお父さんってそんなにすごい人だったんだ!」
赤髪の名に子供達がいっせいに声を上げる。
こんな辺鄙なところにまでその名声を轟かせていることに、シンは改めてかの大海賊の凄さを思い知り、そし
てふと前にルフィから聞いたある話を思い出した。
なんでも赤髪海賊団には船長であるシャンクス以外にもう一人赤髪がいるそうだ。シャンクスはいつも麦わら
帽子をかぶっていたからそいつが船長と間違われることが多かったらしい、とルフィが言っていたのを覚えてい
る。他にいろいろな話を聞いたのだが、なぜだかそれだけが心に残りずっと奇妙に感じていたのだ。
33 :
514:2007/01/17(水) 01:50:03 ID:???
はてなぜだろう、と柄にもなく考え込んでいると、ウソップがこちらに走ってきていることに気づいて、そち
らに目を向けた。しかし、彼はこちらに気づきもせずに走り去ってしまい、一緒にいるはずのルフィの姿も見え
ない。
なにやら尋常ではない様子を感じ取ったので、全員で先ほどまでウソップがいたであろう海岸へ向うことにな
った。
案内されたのは海岸というより崖で海岸はその真下である。ちょうど海を一望でき、一人で考え事をするには
たしかにぴったりの場所である。
ここで何かあったのだろうかと辺りを見渡してみると、なぜか海岸のところでルフィが大の字になっていびき
をかいていた。叩き起こして事情を聞くと、
「えーっ!!」
「カヤさんが殺される!?」
「村も襲われるって本当なの!? 麦わらの兄ちゃん!!」
とのことらしい。しかも首謀者は屋敷で会った執事だと言う。
知恵の働く悪者が地方の有力者に取り入るというのはよくあるが、不慮の事故を装って遺産を相続となれば時
間はかかるものの確実性は遥かに高い。カヤという少女にも信頼されているようだったし、仲間に催眠術師まで
いるとなればある程度の融通も利くかもしれない。お膳立てはすべて整っていることになる。後はことを実行に
移すのみということだ。
「よかったじゃない、先に情報が入ってさ。逃げればすむもの。敵もマヌケよね」
そのナミの言葉に子供達は慌てて村に走っていく。
たしかにこういった陰謀は情報の秘匿が大前提であり、それが事前に漏れればどれだけ緻密であろうと、いや
緻密であればあるほど徹底的に崩壊する。その点で言えば、今回のことはもはや失敗しているといってもいいの
であろう。
しかし、
「どうした、シン。さっきから浮かねぇ顔して。心配事でもあんのか」
「俺の生まれた島にある昔話でさ、今とほとんど同じ様な状況になるやつがあるんだけどさ・・・・・・」
「それがどうしたのよ」
「あいつっていっつも海賊がきったて嘘ついてるんだろ? 信じてもらえんのかなァ・・・」
シンの言わんとすることを理解しゾロとナミが顔色を曇らせた。
狼少年は日ごろの行いゆえ羊を守ることができなかったのである。あれはたしかイソップ童話だったか。よく
似た名前がいっそう暗示的で、シンは背筋に冷たいものを感じ、それを隠すために、肉屋がどうのと大声を出し
たルフィを殴りつけた。
34 :
514:2007/01/17(水) 01:51:16 ID:???
そしてそれから数時間後、シンたちとウソップの五人は先ほどと同じ海岸にいた。空には星と大きな三日月が
煌々と光り夜空を照らしているが、それに反してウソップの顔は暗い。
結局、シンの予想通り、ウソップの言葉は村の誰にも、カヤからすらも信じてもらえず、彼は村から追い出さ
れてしまったのだ。
このままではあの昔話の二の舞である。悲劇は免れない。
しかし、
「俺はこの海岸で海賊達を迎え撃ち、この一件をウソにする! それがウソつきとして、俺の通すべき筋っても
んだ!! ・・・・・・腕に銃弾ぶち込まれようともよ、ホウキもって追いかけ回されようともよ、ここは俺が育った
村だ。俺はこの村が大好きだ、みんなを守りたい・・・! こんなわけもわからねぇうちに、みんなを殺されてた
まるかよ・・・・・・!!」
ウソップと狼少年では決定的に違うところがあった。
狼少年は黙ってみることしか出来なかった。一人で狼に勝てるわけがないからだ。しかし、ウソップは戦うと
いう。到底敵うわけがない敵を相手に。
言いながら悔し涙を流す男泣きにシンは思わず震えた。本当にこの世界には凄い奴らがたくさんいる。自分が
やりたくても出来なかったことを彼等はさも当然のことにやろうとするのだ。この男の力になりたいとシンは思
った。
仲間達を見てみると、どうやら考えていることは一緒のようだ。
「とんだお人よしだぜ、子分まで突き放して一人出陣とは・・・!」
「一人で逃げることだってできたのに、たいした奴だよ、お前」
「よし、俺たちも加勢する」
「言っとくけど、宝は全部私のものよ」
もう一つ違うのは一緒に戦うと申し出るお節介がいることだ。もちろん、同情なんかで動くような連中ではな
いので、彼の勇気があったればこそである。
この後、ウソップが村へ入る唯一のルートと言う坂道に全員で陣取って油を大量に敷き詰めたり(ウソップ発
案)、落とし穴を掘ったり(シン発案)などのトラップの設置をしていたのだが、作業も終わり、そろそろ太陽
も昇ろうという時間になって、
「俺たちって違うところから上陸しなかったか?」
というシンの今更な一言により、急遽二手に分かれることとなった。
トラップも多く仕掛けたし残るほうの人数は少なくていいだろう、という判断によりシンとナミがこの場に残
ることになったのだが、ルフィたちが森の中に消えたのとほぼ同時に海賊達の雄叫びもまた北の方角から響いて
きた。
35 :
514:2007/01/17(水) 01:52:08 ID:???
早速来たかとシンは急いで駆け出すが、油にとられ足をとられたナミに服をつかまれ一緒に転び、しかもナミ
が彼を足場に一人脱出するものだから、油まみれの坂道を滑り落ちてそのまま落とし穴にホールインワンとなる。
「わるいっ! 宝が危ないの! 何とか這い上がって!」
なんとも白々しいセリフが聞こえてくるが、まるでコメディーのような状況にもはや怒りを通り越して諦めと
乾いた笑いが出てくるばかりである。昔の彼なら激怒するだろうが、一年もルフィと一緒にいたせいで理不尽に
慣れてしまったのだろう。彼の技の実験に無理やり付き合わされたことに比べれば、この程度はなんでもない。
そしておそらく、この落とし穴もルフィが掘ったものである。なぜなら掘り終わった後、深さが数メートル以
上ある穴の中から何の問題も無く脱出できるのはゴム人間であるルフィをおいて他にいないからである。
シンはその結論にもう一度苦笑いを浮かべて、それから穴の側面をよじ登り始めた。幸いにも彼は常にナイフ
を2本携帯しており、それを突き刺しながら登れば、素手よりも早く簡単に登ることが可能である。
そうやってシンは軽快に登っていくのだが、問題はその先にある坂道のほうだ。無事に登りきっても、油に足
をとられればまた落とし穴にまっさかさまとなってしまう。シンも実際にそれを数回繰り返したすえ、地面にナ
イフをつき差しながら匍匐前進するという方法で、全身油まみれになりながらようやくトラップ地帯から脱出し
た。
なんだかすでにいろいろな意味でぐったりなのだが、こんなところで立ち止まっていられない。気持ちを切り
替えてもう一つの上陸ポイントに向う。
シンとしてはルフィとゾロの強さを信頼しているので彼らが苦戦しているということはほとんど考えておらず、
どちらかと言えば自分の出番がなくなるのではないかという心配のほうが大きく、予想以上の時間のロスに結構
焦っていたりするのだ。
方角は北だとウソップも言っていたし、地形にそって進めば間違いない。道なりに進むのも鬱陶しくなってき
たシンはそう考えると、繁みの中を突っ切った。幸いそれほど木が密集しているわけでもないので走りにくいと
言うことは無く、すぐに目的地らしきところが見えてきた。ちょうど坂道をはさんだ向こう側にナミとウソップ
が座っているのが見える。二人とも別の何かに気が取られているようでこちらに気づきもしないが。
せめてかっこよく登場するべくトオッ、とシンは掛け声とともに飛び出す。
36 :
514:2007/01/17(水) 01:53:09 ID:???
すると、
「キャット・ザ・・・・・・」
「お?」
目の前に猫の扮装をした男がジャンプしてきた。
もちろんシンには見覚えの無い顔であり、この場において自分が知らないということはキャプテン・クロの仲間
の海賊、すなわち敵である。とりあえずそれだけを把握すると、ぽかんこちらを見ているデブの顔を両手でつかみ、
走ってきた速度と体重を乗せた膝蹴りをお見舞いしてやった。
「ぐわッ!」
下を見るとゾロの近くにこれまた猫のような格好のヤセッポチがいる。まだ自分には気付いていないようだから
こいつもやっちまおう、とさらに空中でデブを蹴って方向を修正し、超鋭角度のとび蹴りでヤセを踏み潰す。
「ぶへッ!」
そしてシンは何事もなかったように着地をきめた。
一瞬で現クロネコ海賊団最強コンビが倒されたことに周りは驚きを通り越して唖然となるが、シンの実力を理解
している二人はすぐに立ち直る。
「おせェぞ。何してやがッた」
「そうよ、アンタ! 今まで大変だったんだからね!」
「お前のせいだろうがッ! 聞いてくれよ、ゾロ。あの女、自分からトラップにかかったくせに、踏み台にした俺
を助けもせずにさっさと行っちまったんだぜ」
「しょうがないじゃない。事故だったんだから。それに二人とも落ちるより一人でも助かったほうがいいでしょ」
「お前は宝が大事だっただけだろうがッ」
「うるさいわいねェ。男が細かいこと気にしてんじゃないわよ」
「この野郎・・・!」
「無駄だ。あの女が自分の非を認めるわけがねェ」
謝罪の一言くらいはもらおうとシンはナミに詰め寄ったが、ゾロの言うことのほうが正しい。もともとそんなに
怒ってたわけじゃないしな、とシンは自分で自分に言い聞かせる。この光景をミネルヴァのクルー、特に艦長やパ
イロット仲間が見たら感涙にむせび泣くに違いない。
和んでばかりもいられない。ウソップが緊張感たっぷりの声で叫んだと思ったら、ニャーバンブラザーズが立ち
上がり、こちらをにらみつけている。
「お前ら、よくもバカにしてくれたな・・・!」
「俺たちをなめたこと後悔させてやる!」
「へェ、まだやるってのか。さっさと来い。時間の無駄だ」
「やけに自信満々だな。苦戦してたんじゃないのか」
「一対一なら一刀流でも十分だ。お前が刀取ってくるなら俺だけで終わらせてやってもいいぜ?」
「「ほざけッ!!」」
突撃してくる二人。しかし、数歩もしないうちに歩みを止め、顔面蒼白になってガタガタと震え始めた。奥では
ジャンゴや他の海賊達も同じような状態である。
37 :
514:2007/01/17(水) 01:54:34 ID:???
振り返る必要は無い。彼等の様子やなにより背中に突き刺さるような鋭いプレッシャーが知らせている。どう
やら痺れを切らせてのご登場のようだ。
「もうとうに夜は明けきってるのになかなか計画がすすまねェと思ったら・・・・・・何だこのザマはァ!!」
キャプテン・クロの怒号が響く。
そして――
「加勢に行きたきゃ行けばいい。ただし、この坂道を生きて通ることができたらな・・・!」
状況はこちらに分が悪いと言えるだろう。病弱な少女と子供の四人組では、いくら地の利があっても本職の海
賊から逃げ切ることは難しい。
さらに目の前に立ちはだかるのは専用武器『猫の手』を装着した『百計のクロ』と催眠により大幅に戦闘力を
増大させたニャーバンブラザーズの二人である。
「・・・・・・くそ。これじゃ立場が逆転だ」
ウソップの口から思わず弱音が出てしまうのも無理はない。大量の出血により上手く動けなくなってしまった
ことも、彼の心情をより深刻にしているのかもしれない。
「ウソップ」
しかし、そんなウソップの名をルフィがいつもと変わらない調子で呼んだ。シンがいない間に少し暴れたので
体は十分温まっている。ゾロも手から離れていた二刀をナミが取ってくれたので本領発揮はここから。
自分達のほうから助力を申し出た以上、相手がなんであろうと戦い、勝つ義務がある。シンはそのことを伝え
るために短く吼えた。
「「「任せとけ」」」
期せずして声が三つ、力強く重なった。
おっ、続ききてる!乙!
やっぱツッコミ属性なんだなシン。
39 :
601:2007/01/17(水) 23:19:05 ID:???
GJコールTHX。
そして、
>>514氏、GJです。
やっぱり、シンってツッコミが似合いますな。
今週はちとデスマーチが予測されますんで、投下できるか不明。
まあ開いた時間で進めるつもりですが。
MSは今のところまだのようですな。
ところでシャンクスのとこにいたもう一人の赤髪って誰だ?
シャンクスと間違えられるなら女じゃないだろうし、男で赤毛のやつって誰かいたっけ
ワンピにはそんなキャラいないな(もっとも俺は原作しか読んでないから断言できんけど)
かといって種に赤髪の男……アストレイやスタゲ含めてもいたかなあ?
俺はハイネかと思ったんだが・・・、どうだろうか
赤い髪、赤い髪…駄目だ。アホ毛しか思い付かん。
VPS装甲で赤くなっていたオチ
SINPIECE
赤い髪ねぇ…。クロトなら髪が赤いって言えるかもしれない。
フレイ……は無理があるよなぁ
流石に女性で船長はアルビダ(前期)かシーマ位威圧感無いと勤まりそうに無い
つーか、シャンクスと間違えられてるんじゃなく
船長だと思われてるだけだから女もありなんじゃないか?
フレイ……かな?
なんかしっくりこないものがある。アストレイや運命で、他に赤い髪の奴いたっけな
赤毛ってんじゃないけど、威圧感というならギナもこっち来ていておかしくないんだったな。
ヨウランかヴィーノのどっちかが赤かったな、一部。
…………ピンクも赤髪っちゃー赤髪だよな……
ピンクの感情が荒ぶる時、その髪は燃え盛る炎のごとき赤色に変わったという……
真夜中にこんな電波を受信した
ラクスの持つ悪魔の実の能力
カミカミの実
効果
長い髪の毛を自由自在に操れる
>>54 必死こいてカミカミの実を捜し求めて手に入れて食べたはいいが、
今ある髪を操れるだけで増毛効果はないことを知って絶望したアスランを幻視したw
>>54すれ違いと分かっていても基地外スタンド使いの女や遠野さんちの当主を思い出さずにはいられない
>>54 スレ違いとわかってても戸田版スクライドに出てくる某アルター使いの
デジャブリット・ヘア(乱れ髪)を思い出さずにはいられない
>>54 スレ違いと分かってても某黒騎士を思い出さずにはいられない
スレ違いだ(ry……怪物く……怪子ち………
ザー…
(ミノ粉が濃い様です)
スレ違いとわかっても植木の法則の美しい髪を・・・は流石にちょっと違うと思わずにはいられないw
62 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 22:10:57 ID:qWLmHl/z
スレ違いと分かっていてMIZUKIのKITAROを思い出さずには居られない
63 :
514:2007/01/22(月) 23:29:39 ID:???
スレ違いと分かってても某忍軍の某魔道具を思い出さずにはいられない。
・・・でも『生命帰還』のほうが使えそう。毛根が死んでなきゃズズイッと生えるじゃないかのかな。
>>56 戦闘の度に髪の毛焼かれたり切られたりして残骸を前に泣き崩れてそうだな…
保守
68 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 15:15:39 ID:uKQocLA1
マユが登場するとしたら、やっぱり、シンと同じ賞金稼ぎか?
69 :
47=82:2007/01/26(金) 04:45:21 ID:???
ザパァーン……!
文字にしてみればたったそれだけで終わってしまう、水の音。人間が海に向かって飛び
込むときに発生する音であり、海賊団の中で海中での銛付き漁を担当しているシンにとっ
ては、誰よりも近くで聞きなれている類の音である。
取るに足らないはずのその音に、シンの心の水面は激しく揺れていた。
当たり前である。今海に向かって放り投げられたのは、カナヅチで泳げないルフィであ
り、足にはコンクリートの錘付きなのだ。
「ルフィ!?」
「っちゃー、えぐい事しなさる」
「シャーハハハハハハハハッ!!」
シンの上げた悲鳴とドニールの嘆息をよそに、加害者の哄笑が天高く鳴り響く。悪魔の
実の能力者の上に足にあんな錘をつけられては、溺死は確実だった。
「今助けに……」
「よせサンジ!」
「馬鹿待て! 海に飛び込んだらこいつらの思う壺だ!」
思わず海に飛び込みそうになるサンジを、ゾロとシンが静止した。海中でその能力が何
倍も上がる魚人を相手に、呼吸すら出来ない人間が挑むのは無謀でしかないのだから。ル
フィを助けようとすれば、陸で魚人達を瞬殺するしかないのだ。
船長の命を懸けた、時間制限付の死のゲーム……時間内に倒せなければ負けというのが
アーロンの言うゲーム。
人間の命などクソとも思っていない吐き気のするゲームだった。
「時間がない! 速攻で終わらせろシン! そのデカブツに居られちゃあ、どうにもならねえ!」
「おう!」
ゾロの声に応え、槍を構えたものの……シンは自分の言葉を実現するプランが、全く見
えずに居た。
当たり前である。敵はただでさえ厄介極まりない巨大海獣に、老獪極まる司令官がオプ
ションに付いた難敵。助けに行くべき船長は今目の前に浮いている怪獣の足の下に沈んで
いるのだから、排除しなければ始まらない……言い方を変えれば、シンがこいつを排除で
きるかどうかで、ルフィの運命が変わる。
「し、シンの兄貴……大丈夫か!? あんな攻撃、一発当たったら終わっちまうぞ!」
「馬鹿野郎! シンの兄貴があんな攻撃に当たるかよ! 全部避けきってくれるはずだ!」
70 :
47=82:2007/01/26(金) 04:46:59 ID:???
(さてさてどうするか)
ヨサクとジョニーのわめく声をバックミュージックに、ドニールは内心嘆息する。
好悪の感情はともかくとして、ドニールにとってアーロンの『ゲーム』は面倒な事この上ない。
確かに、いい面もあるにはある。敵に時間制限を与えて、『焦り』を与えたのは大きい。
焦りは判断力を鈍らせ、より敵の思考を短絡化させる。そうすれば、相手の思考や行動は、
ずっと把握しやすくなるのだ。
にもかかわらず、厄介だと表現した理由は……
(間合い放して時間稼ぎするのもいいんだけどなー)
シン達の攻撃が届かない位置でブロームをぷこぷこ浮かせる。それだけで、ルフィの命
は実にあっさりと海に解けて消えるだろう。あるいは、海中で待ち伏せて飛び込んで助け
ようとする相手をぶっ飛ばせば、合理的で楽な事この上ないのだが。
(クロオビがうるさそうだな)
人間相手に姑息な策を弄するなど、魚人の風上にも置けん!
正々堂々とした武士道騎士道ではなく、人間への差別意識から怒鳴り散らす姿が、容易
に想像できてしまう。人間は踏みにじって当然という実に短絡的な思考である。
そもそも、船長であるアーロンが『ゲーム』と宣言してしまったからには、それに従う
しかないだろう。逆らってしまっては、大恩のあるアーロンの顔に泥を塗る事になる。
最適の方法があるのに、諸事情で実行できない……合理主義者のドニールからすれば、
舌の上に髪の毛が絡みついたような、むず痒い事この上ない事態だった。
クロオビたちに分からないように、ドニールはアーロンをジト目で睨みつけ、アーロン
はそんな部下の態度に笑った。
「シャハハハハッ! そう睨むなよドニール。
愉しくゲームといこうじゃねえか」
アーロンの本音を言ってしまえば、彼が一味の中で最も信頼しているのは、このドニー
ルなのだ。彼の部下達の間では、『人間相手に策を立てるなど臆病者のすること』だとする
ような風潮があり、クロオビなどはその筆頭だ。
ドニールの他の部下達にはない老獪な思考回路と常に合理的に物事を捉える視点を、ア
ーロンはこの上なく高く評価していた。クロオビたちの手前決して口に出しては言わない
が、ドニールこそがアーロンパークのNO2だと思っている節がある。総合的な戦闘力でも、
頭脳でも、ドニールに勝てるものは一味にはいないだろう。
「……はぁ、なんか、後味悪い事になりそうだな」
「元々後味悪いだろ、腐れ魚共」
「シュール扱いはやめてくれたのかい?」
71 :
47=82:2007/01/26(金) 04:48:24 ID:???
構えたままつぶやくシンに、シュール扱いさえされなければいいらしく、ドニールはう
れしそうに問い返した……が、返答はこの上なくドギツイ。
「シュールストレミングやホンオ・フェは発酵食品だけど、あんた等たんに骨の髄まで腐
ってるだけだろ。一緒にするだけ失礼だ」
(え? 発酵食品じゃなくて腐敗物扱い??)
さり気にランクダウンしていた。
ドニールは目を白黒させるも、シンはそんな事はお構いなしだし、かまう必要もなかっ
た。コーディネーターでもしないような、他人の命をチップにしたお遊びに、彼の意識は
怒りに染まっていたのだ。
こんっ!
「とっとと……」
シンは、ブロームと同じ色の瞳を光らせながら、足元の小石……ブロームに砕かれた足
場の欠片を蹴り上げた。色も同じならば、こめられる感情も同じであり――発せられる意
思も全くの同一。
すなわち、『相手をぶっ飛ばす』という敵意!
「 終 わ ら せ て や る よ っ ! 」
蹴り上げられた石がシンの眼前を通り過ぎた瞬間、シンの全身が躍動した。
全身のバネ、間接を総動員し、最短の動きで槍を回転させ、石突を前に持ち替えて……
小石に向かって突きを放つ!
が ん っ ! !
驚異的な運動エネルギーを加えられた小石は、弾丸の如き加速を持って敵に向かって牙
をむいた。
牙の飛ぶ先に居るのは……ドニール!
「うどろわぁっ!!?」
間一髪、情けない悲鳴を上げながらのけぞり、飛来した小石を回避する。後先を考えな
い無茶な回避でバランスが崩れ、落ちそうになるのを突起を掴む事で何とか防ぐものの…
…はっきりいって、ドニールのその姿は格好悪い事この上なかった。
(あ、危、アブ!?)
72 :
47=82:2007/01/26(金) 04:49:53 ID:???
心臓を伝わる冷たい汗の感触と、背筋をツララが貫く感触。双方錯覚だと分かってはい
るのだが、余りに強烈なそれらの感触に、ドニールは風邪ひかないか!? と場違いで的
外れな感想を抱いてしまう。
相棒ではなく、自分が攻撃目標とされたことに対し、彼は一ミクロンの意外さも抱いて
は居なかった。むしろ納得さえしている。
先ほどシンを追い込んだ策を初めとして、ブロームに『戦法』や『戦術』を与え、その
パワーと防御力を最大限に引き出しているのは、ドニールだ。少し頭の回る奴なら気づけ
る事だし、そこから突っ込んで考えられる奴なら、戦闘能力の低い自分から排除するだろう。
対応策もきちんと合ったのだ。ブロームの肩の上に載っているドニールを倒そうと思え
ば、銃などの遠距離攻撃しかない。この銃という武器、圧倒的な力を持っているように見
えるが、案外弱点が多いのである。構造上の欠陥など上げていけば霧がないほどなのでこ
の場では割愛する。問題となるのは、攻撃に移るまでのアクションの多さだった。
剣やナイフが振るというワンアクションで攻撃可能なのに対して、銃は狙いを付ける、
引き金を引くの2アクション。たった1の差が、この場合は致命的なのである。
ドニールがブロームに対し、拳銃で狙われた時の対策として授けた策とは……至極単純、
『相手が拳銃を構えたら、自分の体を手のひらでかばえ』という指示だけだったりする。
鈍重そうな概観に似合わぬ動体視力と反射神経をもつブロームには、コレで十分なのだ
が……生憎、シンの挙動を不意打ちのあれを遠距離攻撃だと判断するだけの賢さは期待で
きなかったようだ。それがなくとも、石を打ち込む時の行動の速さは尋常ではなかった。
「一発で、終わるかよ!」
『ぶろぉっ!?』
ようやく事態を理解しうめくブロームに向かい、シンは連続で足元の小石を蹴り上げ、
槍を旋回させる。
回転による遠心力をそのまま次の動作に上乗せする、ヴァジュラの進化発展系。斬撃で
はなく刺突で、ビリヤードのごとく弾丸を放つ技……
「 C I W S ( シ ー ウ ス ) ! ! ! ! 」
ひ ゅ が が が が が が が が っ !
近接火器防御機構の名を冠したその技は、由来になった武装を再現するかの如く、蹴り
上げられた小石を次々と弾き飛ばす! はじき出された弾丸のうち、8割近くがブロームと
ドニールの二人に襲い掛かった。
残りの二割は的を外れている。ブロームとドニールという標的の大きさを考えると、先
頭に使うには余りに論外な命中精度といわざるを得ないが……
甲羅にはじかれ、明後日の方向に飛んでいく石つぶての行く末を見据え、シンは悔しさ
に歯噛みした。
『これ』が時間稼ぎにしかならず、相手がその気になればそれすらあやしいという脆弱
な技だという事は、シンも百も承知だった。脆弱な技を使用せざるをえなかった理由が、
実に情けない代物だっただけに、悔しさもひとしおである。
シンが持つ技の中で、間合いの外に届く『攻撃』がコレひとつしかなかったのである。
73 :
47=82:2007/01/26(金) 04:51:03 ID:???
(くそっ! なんとかしてあのデカブツをこっちへ引き寄せないと)
攻撃が届かなければ相手を倒すなど不可能であり、それには敵の立ち位置を動かさなけ
ればならない。とはいえ単純に飛び掛っていけば蝿叩きよろしく叩き落とされる事は想像
に難くない。空中を駆け回るような手段があれば話は違ってくるのだろうが……
(ふーむ)
一方のドニール側は、シンの内心や悔しさには届かないものの、シンの攻撃が苦し紛れ
にしかならない事を把握していた。この状況で時間を稼ぐなど百害あって一利無し、ルフ
ィの命をにもかかわらず、こんな手段に出ているという事は。
(それだけ追い詰まってるって事だよな)
間合いの外への強力な攻撃手段をもつ戦士など、一流と呼ばれる人間の中にも早々居る
ものではない。シンも例外に漏れず、間合いから離れてしまえば脆弱な存在に早代わりと
いうわけだ。
シンの攻撃の脆弱さは、ドニールからすれば手に取るように分かる。少し目をつぶって
耳を済ませるだけで、彼にはシンの攻撃の威力が分かってしまうのだ。
耳にタコが出来るほど聞いてきたブロームの装甲に対する攻撃の音と、その攻撃を受け
る装甲の反響音。五感の優れたドニールにはそれだけで十分な情報であり、音の重さや反
響具合で、相手の攻撃の威力を把握する事が可能。ブロームの巨体を外れ、海面に落ちて
いく石の音さえ、聞き分ける事が出来た。
(そもそも、たいした威力じゃないし、命中率も悪いらしい)
このような状況におかれた場合、一流の戦士は速やかに距離をつめ、敵を無理やり間合
いの内側に引き込むのだが……ブローム相手にそれは不可能である。
(このまま受け続けてもいいんだけれどなあ)
ふと脳裏をよぎった合理的な解決法を、ドニールは即座に却下した。それではゲームが
成り立たない。
非常に不本意ながら、恩人がゲームと宣言してしまった以上、ドニールはその意思に従
うほかないのだ。
(とっとと終わらせるか)
決断した理由は二つ。
ひとつは、恩人であるアーロンの意思に対して、己の合理的思考が産み落とした妥協の
産物。速攻で終わらせれば、アーロンも文句は言わないはずであり、これ以上ストレスを
感じずにすむ。
二つ目は……シンに対する敬意から発生した、侮辱ゆえの理由だった。
こんな無様な姿を晒させ続けるのは、哀れすぎるという、傲慢極まる見下ろした発想。
ブロームの装甲に背中合わせの形で張り付きながら、彼は右腕を上げて振り下ろす。
74 :
47=82:2007/01/26(金) 04:59:31 ID:???
「ブローム、ハンマー……叩き潰せ」
実にあっさり決意して、ドニールは隠れたまま号令を発した。あまりにもあっさりした
その言葉は、シンに対する死刑宣告で。
『 ぶ ろ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ っ ! ! ! ! 』
ブロームは咆哮するとともに右腕を振り上げ、CIWSを放ち続けるシンをにらみつけた。
(ま、マズイ!)
甘いに大きな予備動作。避けて下さいといわんばかりの、攻撃直前での間。通常ならば
鼻で笑うことすらせず対応するはずの攻撃に対し、シンは青くなることしか出来なかった。
状況が違うのだ。避けようにも避ける場所がなく、攻撃でけん制しようにもけん制にす
らならない……! カウンター気味に間合いを詰めて攻撃するという選択肢は、しっかり
とでこぴんの形のままでホールドされている左手を見て、却下せざるを得なかった。
ぐ お っ ! ! ! !
「くっ!」
圧倒的な破壊力を秘めて振り下ろされる真紅の大質量を前に、シンは歯噛みして……賭
けに出た。
地続きになる足場はなくとも、プールを挟んだ足場や瓦礫の塊なら無数にある。そこに
着地できれば……
(でこピンの対空にも、限界はあるはず!)
確信など一欠けらもない可能性……それに、シンは全てを賭けた。
構えた両足に力をこめて、左……ブロームから見て右側、振り下ろした腕の外側、その
むこうにある瓦礫にむかって跳躍した。
ご し ゃ ぁ っ ! ! ! !
シンの立っていた唯一の足場が粉砕され、破片が中へと舞い上がる。シンの体重ほどの
重さがあろうかという大きさの石の塊が眼前に浮き上がり、シンの心胆を凍りつかせた。
「よっしゃぁっ! よけたぁっ!」
「やったぜシンの兄貴!」
旗から見たら華麗に回避したように見えるシンの姿に、ヨサクとジョニーは歓声を上げる。
追い詰められ、叩き潰されるしかないという攻撃に対してあの反応……ゾロは重症のみ
であり、サンジはクロオビ相手に攻めあぐねるという風向きの良くない状況で、シンのこ
の華麗な回避は、唯一の光明といっていいだろう。
75 :
47=82:2007/01/26(金) 05:00:44 ID:???
「兄貴―! やっちまえー!!」
ヨサクが叫び、ジョニーがこぶしを握り、ギャラリーに回ったココヤシ村の面々の胸に
は忘れられた感情がよぎる。
もしかしたら、勝てるかもしれない。
もしかしたら、アーロンの支配が割るかもしれない。
とうの昔に凍り付いてしまった、『希望』という感情が、彼らの胸郭の内側から滲み出してくる。
しかし、
「ブローム、バックスイング」
ど が ぁ っ ! ! ! !
全ては、一瞬の事だった。
足場に向けてたたきつけられたブロームの右腕が右側になぎ払われ……『何か』が走行
にぶち当たる音ともに、シンの姿がヨサクたちの視界から消えた。
「……は!?」
ざっぱぁぁぁんっ
いきなりの事に反応できないヨサクの聴覚に遠い音が聞こえ、視界の片隅、はるかに広
がる遠い海原に、小さな水柱が上がる。
そこは、ブロームが腕を振り払った方向。
振り回された腕に物が当たったら吹っ飛ばされるであろう方向。
「し、シンの兄貴……!?」
まさか。もしや。
限りなく真実に近いであろう発想が頭の中に浮かびつつも、それを否定するためにジョ
ニーは声を振り絞った。
返事はなく、シンの姿は彼らの視界に現れる事はない。
76 :
47=82:2007/01/26(金) 05:03:55 ID:???
「くっ……」
「ゾロの兄貴!?」
「てめえ! やっぱり鷹の目から受けた傷が!」
ど が ぁ っ ! ! !
「余所見はするなと言った筈だ。俺は魚人空手40段!」
ついで、血を流しすぎたゾロがひざを突き、気をとられたサンジの体がクロオビの拳で
吹き飛ばされて。
「コックの兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
――終わった。
ヨサクの絶叫を聞き流しながら、ココヤシ村の住人達は嘆息する。
彼らは絶望はしていなかった。ただ、希望を抱く変わりに諦めてしまっただけである。
――俺達は、死ぬ。
そこに絶望はなく、生きる事に対する諦めと魚人たちに対する敵愾心、そして怒りを原動力にした意地があるのみだった。
元々勝ち目のある戦いでもなかったのだ。生きる事などとうに捨てている。
奇妙な光景だった。ココヤシ村の住民達は、諦めに似た表情で武器を取り、奥に居座る
アーロンを睨みすえる。
「ニュー!? にゅ?」
「誰をぶっ飛ばすんだハチ……」
「もう終わりか、つまらねえ連中だ」
にらまれていることにすら気付いていないあの男に。
自分達やナミから何もかも奪っていくあの外道に思い知らせてやろう。
住民達は心の中で叫ぶ。
貴様らに分かるか?
ひざを付いている幼子に手を差し伸べる事すら出来ない人間の気持ちが。
わからないだろう。
自分達のために体を張っている少女に、演技とはいえ冷たく当たらねばならなかったも
の達の気持ちなど!
(悪いなゲンゾウ、ノジコ。先にいかせてもらうぞ)
ルフィを助けに行った二人に声をかけ、住民達は一歩踏み出そうとして。
「あいや待った一寸待った!」
意外な男が発した上方からの声で、止められてしまった。
この場に居るもの達の誰よりも高い場所に居る男……ドニールの声によって。
77 :
47=82:2007/01/26(金) 05:11:00 ID:???
「止めてくれるなドニール!」
「これは、わしらの意地じゃ!」
自分達を見下ろし、自分達をフォローしてくれるであろう男の声に、住民達はあえて逆
らった。ここで命を請えば何もかもが無駄になってしまう、そんな強迫観念にとらわれて、
彼らは吼える。
そんな人間達の内心の葛藤など存在しないかのように、アーロンは声の主を一瞥し、口を開いた。
「どうしたドニール」
「…………」
返事は、なかった。
ドニールはアーロンの言葉にも住民達の奉公にも答えず、ブロームの背中にぶら下がっ
たまま、双眸を閉じていた。
(おかしい)
自分の言葉で住民の暴発が防げた事に満足しながらも、何かが、彼の五感に火かかった。
何かが、おかしい。
ドニールが聞いた、ブロームによる一連の破壊活動の音に、言い知れぬ違和感を抱き、
彼は思い出す。
(ええっと、まずブロームが腕を振り下ろして、奴がそれを右に避けた。たたきつけられ
た腕で足場の意思が砕けて、破片が……34個。宙を舞う。中でも一番大きな破片は奴の
正面をよぎって、それが着水する前に俺の指示によって吹っ飛ばされた。
破片が腕の装甲を叩く音と共に、思い衝撃音が一つ。これで破片のデカイのが割れて…
…音からして、三つほどか。そして、兄ちゃんと一緒に遠くに向かって弾き飛ばされた。
着水音は約三つ。からして、まず間違いなく、吹っ飛ばされたのはあの兄ちゃん……一寸
待ておい)
ここまで考えいたって。
ドニールはようやく、違和感の正体に気が付いた。
(着水音が三つ!? 『三つに割れた破片』と人間一人で四つじゃねえのか!? 計算があわねえ! だとしたら……!)
慌ててブロームの肩によじ登り、辺りを見回すドニール……そして、彼は発見する。
ブロームの装甲と同じ、紅い、紅い男の姿を。最も見つけたくない場所で!
78 :
47=82:2007/01/26(金) 05:13:25 ID:???
「……勝手に終わらせてくれるなよ腐れ魚」
『ぶ、ぶろぉっ!?』
不意打ち……そう、シンが発した言葉ブロームにとってまさしく不意打ちだった。声の
大きさではなく、声の発生する場所が、ブロームの想像の範囲をはるかに超えた場所だった。
慌てて、声の発生源……自分の拳を注視するブロームとドニール。
「色々言いたい事はあるが、なにはともあれ……」
がすっ!
ブロームの拳の中央に仁王立ちしながら、シンは石突で足場であるブロームの拳を叩いた。
奇跡に近い回避方法だった。ブロームの拳が己の体を強かに打ち据える瞬間、眼前の破
片を蹴って上方に逃げ、追撃を避けるために腕の突起を掴み、振りぬかれた腕にしがみつ
いたのだ。破片がなければ全身の骨を砕かれていたであろうし、突起をつかめなければで
こピンの追撃でやはり粉々だっただろう。
問題なのは敬意ではなく、結果だ。彼は今こうして生きており……勝算も、見えた。
「詰めたぜ。間合いだ……!」
破片で傷つけたのだろう。額から一筋の血を流しながらシンは不適に笑う。笑いたくも
なる。
あんなに遠かった敵の体が、こんなに近くにある。
重要なのはその一点のみ。ドニールが作った老獪な檻はここに崩れたのだ。
「コレだけは言っとくぞタコ助……!」
「なーんだ」
「俺は会わなきゃならない男が居るんだ……そいつにもう一度会うまでは、
俺 の 命 は 死 神 で も 取 れ ね え ぞ !」
「あいつのパンチが40段なら、いつも喰らってたクソジジイの蹴りは400段だな……」
ゾロは勝ち誇るはちに対して吼え、サンジは血を流しつつも不敵に立ち上がり。
三人から感じる余りの気迫の大きさに息を呑みつつ、ココヤシ村の人々は思い知らされた。
まだ何も、終わってなど居なかったのだと。
魚人達に対する人間の反撃は、これからなのだと……!
79 :
47=82:2007/01/26(金) 05:21:16 ID:???
今回はここまで
どうも、お久しぶりです。
そして、実はあけましておめでとうデス
原作が名作なんで、悩みどころが多いという事で、どうかご容赦を
80 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/26(金) 12:06:26 ID:HzV7mCqg
81 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/26(金) 19:26:14 ID:aYEp7IVV
偉大なるオリキャラ、ドニールがとても輝いております。
これを見てたら如何に種死本編が駄(ry
最初、シンが某清十郎のごとく槍をブロームの足に突き刺して張り付いてるのかと想像したw
で、実際もそこまでではないが、かなり超人的な動きしてるのがスゲー
ここまで、まとめHPにアップしました。
みなさん、GJです。
47=82さん、誤字を直しておきましたが、
>この状況で時間を稼ぐなど百害あって一利無し、ルフィの命をにもかかわらず、こんな手段に出ているという事は。
の部分ですが、「ルフィの命を」と「にもかかわらず」の間が抜けています。
この部分に何が入るのかちょっと分からなかったのでそのままになっています。
よろしければ何が入るのか教えてください。
訂正しておきますので。
84 :
47=82:2007/01/27(土) 15:47:16 ID:???
皆さんGJコールサンクス
ほめてもらえると、何十回も書き直した甲斐があるよ。
>>83氏
いやー!? まるっと抜けてる!
ルフィの命が海の底に沈み、手の届かない場所に沈みつつあるにも関わらず、
です。お手数おかけします。
随分話が早いかもしれないが。
バロックワークスのオフィサーエージェントに種キャラ組み込むとして、どんなコードネームがぴったりだろうか?
87 :
601:2007/01/28(日) 22:38:07 ID:???
遅ればせながら、47=82氏GJですた。
こっから逆転、かつシンの怪我して休止、でアーロン対ルフィの原作どおりの流れって
所でしょうかねえ。
とりあえず、頑張れドニール、君ならきっと扉連載の主役になれるw
>>83氏
お手数おかけします。
自分の方はやっとデスマが落ち着いた所でして、今週以内には何とか上がると思います。
47=82氏GJであります!!
601氏楽しみにして保守しながら待ってます wktk
保守
あのガイコツが音楽家として加わったら、シンが音楽家やってるSSはどうなってしまうんだろう
>>90 あれ、シンってたしか操舵手じゃなかったけ?
間違ってたらスマソ
でも、あのガイコツはワロタw
「俺の仲間になれ」
「ええ、いいですよ」
みたいやり取りで、速攻で仲間になったからなw
ま、あの後に一悶着ぐらいはあるんだろうケド
見てない人もいるんだからネタバレやめとけ
さて、ネタバレはやめて
601氏の作品をワクテカしながら待つか・・・
保守
保守
そういえば、あんまり関係ないけど
最近種のDVD借りて見て知ったんだけど
マルキオの中の人ってゾロの人と同じなんだな
保守
ああ、マルキオとゾロの中の人って中井和哉さんだったな確か
ふと、思ったんだがワンピースのメインキャラの中の人って
中井さん以外一回も種・種死に出演していないよな・・・
逆に種・種死の連中ならワンピに出ているんだがな。
保守
97 :
514:2007/02/01(木) 01:03:41 ID:???
>>47=82
アクロバティックな動きはやはりMS戦で培った空中感覚の賜物でしょうね。
あまりにも焦らすものですからホントに勝てるのかと心配になりましたが、これでようやく一安心。
GJ! でした。
>>90 うちのシンのことですな。
まあかぶちゃったら、最悪音楽家から副船長にでもジョブチェンジすれば問題ないかと。
一応最古参メンバーだから違和感はないはず。
続きは・・・・・・もうちょっと待ってください。今週中には何とかいける・・・はずです。
>>95 もう一つ中の人ネタでいうと
ステラ(フレイ・ナタル)=クラバウターマン(ゴーイング・メリー号)
と言う、ネタにしてくれと言わんばかりのものもあります。
514氏こんな真夜中に乙であります!
>>96 >逆に種・種死の連中ならワンピに出ているんだがな。
俺の知っているかぎりでは
池田=議長=シャンクス
子安=ムネオ=青キジ
関智一=遺作=ルッチ(CP9の人)
進藤=カガリ=カリファ(上と同じ)
置鮎=虎=カク(上2つと同じ)
ぐらいだな・・・
514氏のステラ(フレイ・ナタル)=クラバウターマン(ゴーイング・メリー号)
ってはじめて知って驚いた。もしかしたらまだいるかもしれないな・・・
99 :
601:2007/02/01(木) 02:01:22 ID:???
遅くなりましたが、ローグタウン編の続き出来ましたので投下開始します。
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第6回
海軍の制服と制帽をきっちりと着こなし、将校の証であるコートを、マントのように羽織ったその姿は、
シンにもすでに馴染みのものだった。
海軍本部少佐バジルール・ナタル。今、シンは彼女とローグタウンの路地裏で、10メートルほどの距離
をとって対峙していた。
「何か、妙な感じではあるな」
ぽつりと漏らしたナタルの言葉に、シンは小さく首をかしげた。
「いや、な。互い決して知らぬ仲でも無いのに、こうして面と向かって話すのは、最初の時以来だと思ってな」
「そう言えば、そうですね」
「大道芸を見せていたと聞いてるが、特技なのかね?」
「特技って言うか……まあ、出来る事で小遣い稼ぎしておこうって、それだけですよ」
当たり障りの無い話題ではあるが、シンは、これまでにない緊張感を味わっていた。これまでに海賊達などを
相手にした時でも、ここまでの緊張はなかっただろう。あれらは、ほとんど勢いに任せた行動だったのだし。
そもそも、この海軍少佐は、これまでに叩きのめしてきた小物とは、存在感からして違っている。
そのせいか、ナタルと自分との間で、空気がぐにゃりと歪んでさえ行くかのように、シンには感じられていた。
互いの足が、ミリ単位で近づき、あるいは離れと言う、はなはだ微妙かつ精妙な距離の取り合いをしてい
る事からも、互いの緊張は明らかだった。
「……ふぅ。OK。とりあえず落ち着こうじゃないか、シン君」
途端に、ナタルが全身の力を抜き、息をついた。傍目には、ナタルの方が先に音をあげたようにも見えるが、しかし。
「そうですね。俺もにらめっこは得意じゃないですから」
シンは、それがあくまでも戦術の転換である事を感じ取っていた。正面からの威圧戦はここまで。恐らく
次は、迂回路からの横撃を狙ってくるだろうと。その予測自体は当たっていた。だが、その攻撃の内容は、
シンの予測を大きく越えるものだった。
「それにしても『赤服のシン』とは、何とも芸のない話だとは思わんかね――ザフトレッドに対するあだ名としては」
「?!」
100 :
601:2007/02/01(木) 02:03:15 ID:???
駆け引きと言う点では、この時点で、シンは完全にナタルに敗北していたと言える。ナタルの言葉に、完全に
飲み込まれていたのだ。
「まず言っておくが、当座、私は君をどうこうしようとは、思っていない。そこは了解してほしい」
「あ、ああ」
「不思議そうだな。何故ザフトの名を私が知っているか、そう思っているのだろう?」
図星だった。実際、シンの脳裏はその疑問で埋め尽くされていた。その衝撃に、視界が歪むかのような感覚さえ
味わっていたのだ。
「簡単な話だ。私もな――あの世界からこちらへ来た口なのだよ。後、もう一人もな」
「アンタ達も……?!」
「ああ」
ナタルは、自分達とフレイがヤキンドゥーエの戦いで死んだ後、気がつけばこの世界に来ていた点について、
かいつまんで説明した。
「ヤキンの……って、ザフトか連合の?」
「後者だな。私の場合は。もう一人――いただろう、私の部下に髪の赤いのが。彼女は、少し複雑なのだが」
「連合の……」
「まあ、そう構えないでもらいたい。ここではっきりさせておきたいのだが、私も彼女も、あの世界での揉め事は、
こちらの世界にまで持ち込むつもりはないんだ」
そういうナタルの目には、真摯な色があった。正面からこちらを見据えつつ、しかし、決して威圧するものではない
そうした視線は、最前までのナタルのそれとは、少しく異なっていた。
その、真摯と言う他はない視線は、少なくとも、シンの警戒を解くだけの重みを伴っていた。
その証に、シンは半身に引いた右足を、静かに戻し、ナタルに正対した。
「ありがとう……正味の話、私も彼女も、この世界を気に入っている。ここには――あの馬鹿げたナチュラルだ、
コーディネイターだなどと言う争いは存在しない。仮に君が、そうした概念を引きずっていたとしたら」
「そんな……俺だって、そんなのありませんよ」
「そうか」
くすりと微笑むナタルの顔は、思わず見蕩れるような美しさを湛えていた。
「さて――では、改めて、本題に入りたいのだが。なあ、シン君。君は、海軍に入るつもりはないか?」
「は?」
「だから、海軍に、だ」
101 :
601:2007/02/01(木) 02:05:01 ID:???
ナタルの言葉は、シンにとって全く予想外のものだった。先ほどの海兵たちの様子から、てっきり本題とやらは、
お縄につけとか、そういうものであろうと思っていたのだ。だが。
「君のこれまでに取ってきた行動は全て、義憤によるものだと私は思っている。君が退けて来た将校や海賊達は、
皆一様に力なき人々を虐げ、食い物にするよう輩ばかりだったからな」
「いや、俺は単に腹が立っただけで……気が短いってよく言われるし」
「自分の為の怒りではないだろう。そういうのを、義憤と呼ぶのだ。決して恥ずべき事ではないさ」
短慮ぶりについては、シンも自覚する所はあったし、それを叱られたり、諌められたりと言う事はあったが、正面
から肯定される事は、ほとんどなかった。それだけに、ナタルの言葉は面映く、シンは赤面する思いだった。
「暴力で解決と言うのはどうかと言う向きも、まああるだろうがな。しかし、相手が今正に暴力に訴えているの
ならば、それに対抗し、抑止しうる暴力を、と言うのは、むしろ軍人としては当たり前の判断だ」
もっとも――と、ナタルは、軽く表情を引き締めて続けた。
「その暴力は、きちんと制御されていなければならん。法と秩序によってだ。情動のみに頼った抑止力の行使は、
時として正しいが、しかし、それは緊急時の話に限られるべきだ。つまり」
「この世界で言えば――世界政府、そして、海軍……ですか」
確かに、ナタルの言う通りではあろうと、シンにも理解できた。一時の激情に流されるばかりでは、最終的にどう
なるか、シンは痛いほど良く知っている。しかし。
「あの、ナタル――さん」
「何かね」
「もし。もしも、ですよ。もしも、その秩序が、間違っていたとしたら、どうなんでしょう」
「……何が言いたいのかね」
「ナタルさんの言う事は、俺も解ります。感情だけで突っ走ったって、良い結果が出るとは限らない。いや、その
ほとんどは――悲惨な結果に終わったとしても、おかしくはない」
ナタルは、沈黙でシンの言葉を促した。
102 :
601:2007/02/01(木) 02:06:24 ID:???
「一時の感情だけで突っ走って、人が止める声も聞かないで。そうして――痛い目を見たバカを、俺は良く知って
ます。そのせいで、相棒まで、ボロボロにして」
服の上から、首に下げた小さな袋を握り締めた。
「でも――それでも。感じた怒りや思い自体は、間違いじゃなかったと、俺は思ってる。それに振り回された事が
問題なんであって、怒った事自体は、決して間違いじゃなかった筈なんだって。世界中が、それを正しいと認めた
としても、もしそれに対して怒りを覚えるなら」
「それは――社会に対して牙を剥くと言う事かね」
「そうとられても、仕方ないでしょうね。でもね、ナタルさん。あの世界にも、この世界にも、いるんですよ。その
社会とやらに見放されて、敵意を向けられた人ってのは」
いまだ会った事もないニコ・ロビンと言う名の女の事が、思い浮かんだ。ビフは言っていた。政府が罪を被せ、
全てを奪ったのだと。
きっと、恐らく――それは的外れな感覚なのだろうとはシン自身も思ってはいたが、しかし、シンは、そのロビン
と言う女の境遇を、ステラのそれへと重ね合わせていた。強大な力によって、人として享受するべき幸せを奪われ
たと言う、その一点において。
「もし、もしも誰かが、理不尽な境遇に置かれて泣いているなら俺は――それが、たとえ悪人だって助けたい。守り
たい」
「守れる――と、思っているのかね」
「以前の俺なら、守れる、いや、守るって言ったでしょうね」
そう呟くシンの顔は、少なからぬ痛みをたたえていたが、ナタルは、礼儀正しくその表情を直視し、同時に無視
した。
「今の俺は、そこまでは言えない。そこまでの強さは、今の俺にはありませんから。でも、いつか。いつかきっ
と、胸を張ってそれを言えるようになりたい。そう思ってるんです。それまでは、せめて、誰かが『仕方ない』
からって切り捨てた誰かを、守れるようにはしたい」
「なるほどな。なるほど」
103 :
601:2007/02/01(木) 02:07:36 ID:???
ナタルは、そう言って、小さくうなずいた。
「確かに――確かにそういう事であるならば、海軍では、君の望みは、かなえられないだろう」
「すいません。誘ってもらったのは、嬉しいんですけど」
「構わんよ。人には、それぞれゆるがせないものと言うのは、あって当然だからな。しかし、だ」
かつんと、ナタルはハイヒールを穿いた右足を、一歩前へと進めた。それを受け、シンもまた半身に構えるように
小さく腰を落とし、右足を半歩後ろへと引く。
「つまり。今この瞬間から、私達は、追う者と追われる者。そういう事だな、シン君?」
「ですね、ナタルさん」
二人は、ほぼ同時に口元を小さく笑みの形にゆがめた。睨み合い、微笑み合うその奇妙な緊張が数瞬続き、
やがて――
「スレッジハマー!!」
ナタルがその右拳の前に、円盤状の光を出現させ、弾かれたようにシンの方へ飛ぶ。だが、それと同時にシンは。
「剃!」
一瞬の内に、ナタルとは正反対の方向へと、高速で離脱し、路地の角を曲がり駆け去って行った。
ナタルの目には、突如シンの姿が目の前から消えたようにしか見えなかったが、何が起こったのかは、大体に
おいて理解した。
光の円盤を消すと、ナタルは苦笑しながらコートの内懐にしまっていた電伝虫を取り出し、直通回線へと繋げた。
「私だ」
『こちらフレイです。どうなりました?』
「ああ、逃げられたよ。見事な逃げ足だった」
『はあ……じゃあ、以後のシナリオはCですね」
「ああ。現在位置と彼が逃げた方角からして、パターン4が有効だろう」
『了解。早速手配します。でも……あの、ナタルさん?』
「何だ」
『何か……楽しんでませんか?』
「楽しむ? 私が? ああ、君がそう言うのならば、きっとそうなのだろうな……さて、私も彼の追跡に移る。以後
そちらはシナリオC、パターン3に従って行動せよ。会敵予想地点は、中央広場、特別処刑台西側の街路出口だ」
復唱を待って通信を切ったナタルは、知らず、また微笑していた。
――楽しむ。楽しむか。ああ、確かに楽しいな。あんな馬鹿げた、大それた夢、いや、ほとんど妄想と呼んでも
良いような望みを真正面から聞かされて。あんなにも愚かで、あんなにも――正しい夢などを。
ああ、私は楽しい。楽しいよ。そして、嬉しい。あんな原石に出会えるなどとは。
104 :
601:2007/02/01(木) 02:09:25 ID:???
ナタルは、こみあげる笑いを堪えきれずにいながらも、シンの後を追い、路地を駆け始めた。
「はあ――ナタルさん完全に楽しんでるわね」
「あの、フレイ伍長」
「あ、はーい」
ローグタウンの街角で、ナタルからの通信が切れた後、溜息をついて電伝虫をしまったフレイに、脇に立つ水兵が
声をかけた。
「シナリオC、パターン4での配置となりますと、ここから移動する必要がありますが」
「そうですね。他の隊にも応援を仰ぐ必要がありますし、一度移動しましょう」
「はっ!」
敬礼を返す水兵を後目に、フレイは溜息にも似た声を漏らした。
「まさか、あのナタルさんがあそこまで気に入るなんてねえ……確かに、えらく気性のまっすぐな子みたいだけど
……って言うか、アレは短気と言うべきよね、むしろ」
そして、そのフレイと水兵達の姿を遠くから見る二つの人影があった。
「象に似た鼻と牙を持ったマダラ模様のマグロ」と言う、はなはだファンキーな物体を担ぐその二人の反応は、
まるで異なっていたが。
「おいウソップ! 見ろよあのお姉様……さっき見かけた美人とはタイプが違うが、あっちも大層なもんだぜ」
「その周りにいる水兵は見えてねーのかよ?! ありゃどー見ても海軍だぞ!」
「美人に海軍も海賊もねえよ。第一、俺は賞金かかってねえからな、関係ねえ」
「お前……まだ気にしてたのか」
二人の名は、サンジとウソップ――麦わら海賊団の一味であった。
To be continue...
105 :
601:2007/02/01(木) 02:10:12 ID:???
今回は以上です。それではまた。
GJ!!っす
うん、サンジがフレイとかナタルも見かけたら声かけようと思うわな
相変わらずGJであります601氏!!
>ナタルがその右拳の前に、円盤状の光を出現させ、弾かれたようにシンの方へ飛ぶ。
それにしてもナタルの食った悪魔の実って何なんだろう・・・
超人系?それとも自然系か?
>>107 自然系っぽい感じだが
悪魔の実じゃなく、CE技術による発明品とかかも
保守
110 :
種ピース719:2007/02/03(土) 19:24:09 ID:0LMuZ2sn
うーむ、スランプだ、ネタがあっても文章が上手くいかない
書いてるとどんどんどんどん横道にそれていってしまう……
まぁ、それ以前に携帯とマユの苦悩が思い浮かばないのが難点ですが
ふう、やっぱりお話かくには作品たくさん見ないとなぁ……
そして、ナタルさんの武装ですが……
あ……あんたまさか……その光の円盤は……
ミサトさんとベガさんと魔乳キャプテンの技パクリよったんですかァッ!?
……などと暴走してみます、いつかスパロボで言わせて見たいあの台詞
ベガさんて鞭の人?
>111
鞭つーか超電磁ゴマァァァなママン
バイクとメジャーの人
この3人の共通点といえば……
前スレの埋め方があまりにも力技過ぎてワラタwwwwwwwwww
115 :
514:2007/02/05(月) 00:29:03 ID:???
>>601 SEEDは美形ばっかりだから目移りしまくりだろうな、サンジ。
マユに色目使ってシンと本気のケンカなんてことになったら・・・・・・おもしろいか。
GJっす。
夜が明け、まだ東に低い太陽からの光が一日の始まりを告げるために優しく地上を照らすなか、そこだけは血
の匂いと殺気が充満し、いつもとはまったく異なった光景がひろがっていた。海岸からシロップ村へと続く坂道
で繰り広げられている我らが麦わら海賊団プラス1とクロネコ海賊団との死闘である。
戦闘もいよいよ佳境に入り、両陣営の最強戦力が激突しようとしていた。
「敵わなくたって・・・守るんだ・・・・・・! あいつらは俺が守る!!」
ジャンゴに追われているカヤたちを助けに行くためウソップも森へ走ろうとしたが、邪魔に入ったニャ−バン
ブラザーズをシンとゾロが押さえつけたものの、血を流しすぎた彼の体が言うことを聞いてくれなかった。
地面に無様に倒れこみ、それでもウソップは叫ぶ。
「俺はウソップ海賊団のキャプテンで・・・俺は勇敢なる海の戦士だ! 村のもんには指一本触れさせねェ!」
その言葉を聞きながらシンは自らが押さえつけているシャムの顔を見た。
催眠術により理性を押さえ込まれた人間味を失った瞳がどうしても守りたかった少女、ステラのそれとどこと
なく重なる。
もちろん、だからと言ってこの男に手加減をしようとも思わない。強いて言えば昔の自分がどれだけ無力だっ
たかが思い起こされるが、それは間違いなく感傷の類であろう。ただ、言ってしまえばウソップに協力している
のも元を正せばそこに行き着いてしまう。
シュシュのときもそうだったが、大切なものを守りたいが力が無い者の代わりに戦うというのは聞こえはいい
が傲慢な偽善、自己満足なのかもしれない。そういった人たちを助けることでかつてのみっともない自分を忘れ
たいのかもしれないし、そもそも自分は彼らほど純粋な気持ちで戦っていたのかさえ今となっては疑問が残る。
しかし、
「俺にもあれくらいの根性がはじめっからあればなァ・・・」
彼は失う痛みと悲しみを知っている。見過ごすことなど出来るはずもない。このような状況に立ち会ってしま
ったらやはり何度だろうと同じことをするに違いないだろう。それが過去の自分に対する、海賊シン・アスカ(あ
るいわアスカ・シン)なりのケジメというかふんぎりのつけ方なのだろう。
「フゥーー!」
「おわッ」
柄にもないことを考えて生まれた隙をつかれ、シャムが力まかせにシンを振り払って襲い掛かかった。
突進とともに振り下ろされたカギヅメをかわし、すぐさま放たれた二撃目をかろうじて受け止めると、相手の
顔面に空いてるほうの拳を入れようとしたが、今度はこちらがかわされてしまう。
そのまま打撃の応酬に入るがシャムの猛攻に押され始め、ついに捌ききれなくなった一発がもろに胴体を捉え
て反対側の壁まで殴り飛ばされた。
本来シャムはスピードで相手を翻弄するタイプである。さすがに理性も何もないような今の状態ではお得意の
『ネコ○○』といった小細工は使えないようだが、その存在を知らないシンにとってはなんらプラス要素になり
えない。
117 :
514:2007/02/05(月) 00:33:36 ID:???
ふらっと立ち上がると何かがのどをこみ上げるような感じがして少しむせると、口を押さえた手の平に血がつ
いていた。人生初の血ヘドである。
普通に大ダメージの筈だが、シンはそれを見て怖気つくどころかニヤッと笑い、
「強くなってこの程度かよ」
あろうことかさらに挑発した。
外からでもわかるほど怒り心頭になったシャムが先ほど以上の速度で突撃してくる。さすがにこれを食らえば
シャレにならないだろう。それでもシンはまだ不敵な笑みを浮かべてやけに余裕がある。
さて、ここから少し本筋から離れた話を始めるが、まあ聞いていただきたい。
ご存知の通りシン・アスカが元々いたのは、まぁ言うまでもないが、空を飛ぶMS、宇宙に浮かぶスーペースコ
ロニー、遺伝子操作を受けた人々などが当然のように存在する正に科学万能の世界である。まるで迷い込むよう
にしてこちらにやって来たのはおよそ一年前。そして現在では、立派に海賊の一員としてかつての常識では考え
られないような戦いを繰り広げているわけだ。
しかし考えてももらいたい。たしかにシンは軍人をやっていたのである程度の訓練も受けてきてはいるのだが、
いかんせんMSや戦艦などの兵器を用いた大規模戦闘を前提としている以上、敵拠点への侵入や暗殺を任務とす
るような特殊部隊を除き、兵士に求められる格闘スキルは護身術の域をそう出るものではない。
そこから一転、こちらの世界の科学技術はどう見積もっても近代以前であり、もちろん銃器の性能や普及率も
それに順ずるわけだから、戦闘行為となればどうしても素手か刃物を使うかが圧倒的主流となる。
またもう一つの大きな違いは人間と言う生命体の潜在能力がいくらなんでも高すぎると言うことだ。一般人は
あちらもこちらも似たようなものだが、それ以外の連中の身体的素質はもはやコーディネイターを比較対象にす
る気すらうせる。そこに悪魔の実なんて加わったときには人外魔境も同然だ。シンは最初、ルフィが自分と同じ
生き物だとは思えなかった。認めたくもなかったが。
いずれもシンにとっては不利な条件である。正直なところ彼はどれくらい強いのか。
身体能力という点では、残念ながらルフィやゾロに比べて明らかに劣っていると言わざるを得ない。こちらに
来た影響かシンも飛躍的に身体能力を上昇させはしたが、さすがに子供の時から世界の頂点を目指して訓練を続
けてきたルフィとゾロに一日の長があるといえよう。
その他にも、ルフィには悪魔の実によって手に入れたゴムの体、ゾロには独自かつ他に類を見ない三刀流の剣
術、といったようにそれぞれが固有のオリジナリティを持っており、それが戦闘における大きなアドバンテージ
を作り出している。要は自分の際立った部分をうまく活用できればそれだけ上手く戦うことが出来るということ
だが、シンにはそれもない。
以上のことを合わせると、一般的に考えれば十分強いのだが、まだまだ自分なりの戦い方を確立し切れていな
いというのがシンの現状である。最弱の海と言われるイーストブルーにいる間ならばともかく、世界中の強者が
集うグランドラインにおいてそれは間違いなく命取りとなるだろう。
では、最終的にシンはお荷物になってしまうのだろうか。いやいや、もちろんそんなことはない。
118 :
514:2007/02/05(月) 00:35:13 ID:???
たとえば、新兵でありながら最新型の万能機のパイロットに選出されただけありシンの器用さや適用能力の高
さはコーディネイターのなかでも特に高く、この世界でも十分に通用するレベルである。そうでなければさすが
に一年でこれだけ違う環境に馴染めるわけがない。
そしてなによりシンには『SEED』という悪魔の実や三刀流にも劣らない最大の切り札がある。
基本的に感情が高ぶらないと発生しない、無理やり発動すると短期間しか持続せず使用後に副作用が現れる、
という二つの欠点があるものの、およそ戦闘に必要と思われるすべての能力が一定期間とはいえ大幅に強化でき
るこの現象は、上手く活用して戦術に取り込むことができればシンの弱点を一気に解消することができるわけだ。
それではそろそろ話を元に戻そう。
シンは体中から余分な力を抜いて精神を一点に集中させた。
猛スピードで迫っている筈の相手の動きが急に遅くなり、視覚と聴覚が鈍ったかのように周りの光景から色彩
と音が抜け落ちる。
(一歩・・・二歩・・・三歩・・・)
歩数をカウントして自分との距離を正確に計る。
(四歩・・・五歩・・・今だ!!)
シャムが自分の間合いに侵入した、その瞬間、シンの溜め込んでいた気合が爆発し、SEEDが発動する。
平時をはるかに越える速度で前方に打ち出されたシンの両腕がシャムを真正面から捉えた。
自分の現状について先に述べた様なことはシンもはっきりと自覚していた。確かに一度発動させればルフィや
ゾロと比べてもなんら遜色のない戦闘力を得ることが出来るが、欠点のため連発することもなかなかできず、第
一たとえ自分の中にあるものとはいえ得体の知れない何かに頼りっぱなしになることを彼自身が許容できなかっ
た。
SEEDをいかに利用するか。その彼なりの答えがこれである。
SEEDによって起こる現象の一つとして、発動の瞬間ほんのわずかな時間ではあるが全身が自動的に弛緩す
るというものがある。なんらかの神経伝達物質が分泌されるためなのか、これによって心身の双方が無理やりリ
ラックスさせられるので反射神経や思考速度が上昇するわけである。
直前までの脱力に加えこの現象によりシンは筋肉を直立が精一杯というレベルまで弛緩させ、その後一瞬だけ
SEEDを発動させて全力の打撃を放つ。言ってみればそれだけなのだが、これがなかなか侮れない。瞬発力と
はその直前までにどれだけリラックスしていたかが重要であり、弛緩と緊張の振幅の大きさが打力に直結するの
だ。
もちろんSEED発動中であっても脱力することは可能だ。しかし、なまじ感覚が鋭敏になっている分、敵を
目前にして必要以上に脱力することは思いのほか難しい。
極限の弛緩と緊張の合成によって生み出された打撃はただ単にSEEDを使用したものをはるかに超える破壊
力を生み出し、必殺の衝撃となって敵を打ち砕く。
すなわち、
「インパルス!!」
ドガンッ!!!
119 :
514:2007/02/05(月) 00:36:11 ID:???
シンのかつての愛機の名を冠した一撃は、しかし、まだまだ改善の余地があり技といえるほど高度なものでは
ない。が、それでもいともたやすく突進してきたシャムを吹き飛ばし反対側の岩肌にめり込ませた。
「ふぅ・・・・・・」
あちらの世界である格闘技においては脱力を奥義とするというのは聞いていたが、正直予想以上の威力である。
頭がクラクラするものの十分許容範囲だし、初めてにしては成功と言えるだろう。シンは大きく息をついた。
横ではちょうどゾロがブチを一瞬で斬って捨て、残るはキャプテン・クロのみだ。
「ルフィ! 俺とシンでウソップを担いで催眠野郎を追う。問題あるか?」
「ない! 急げ!」
「わ・・・わりいな」
「気にすんなよ。お互い様だろ」
「そういうこった。おまえの案内がなきゃ追いつきようがねェんだからな」
ウソップを担ぎ上げて走り出したゾロをシンがすこしふらつきながら追いかける。
「おい、貴様ら、誰がこの道を抜けることを許可したんだ?」
「俺だよ!!」
三人をジャマしようとしたクロにルフィが先手をしかける。
クロの実力は間違いなくニャーバンブラザーズの二人を遥かに凌駕し、その差は催眠術でもとても埋まらない
筈である。ゾロかシンのどちらかが残ってルフィの援護をするのが戦術としては正しいのかもしれないが、やは
りそこは海賊同士の一騎打ちである。外からちょっかいをかけるのも野暮というものだ。
「行け! シン!! ゾロ!! ウソップ!!」
「お前も負けるんじゃないぞ!!」
「おう!!」
そうして三人は森に駆け出した。
120 :
514:2007/02/05(月) 00:38:15 ID:???
「へェ・・・」
「帆船かァ」
「キャラヴェル!」
「うおーっ」
太陽もすっかり昇ってそろそろ中天に差し掛かろうとしている。いつもと何ら変わらすにおとずれた一日に、
村人達は今日も昨日と同じように過ぎ、明日も今日と同じようにやってくると思っているはずだ。ただ、二つあ
る海へと向う一本道を通った幾人かはいつの間にか仕掛けられたトラップや、いくつも入った亀裂に首を傾げた
に違いない。またウソップが何かやらかしたのかと思ったかもしれないが、ある意味正解である。
キャプテン・クロを倒しクロネコ海賊団を追っ払ったルフィ達は少し遅めの朝食をとった後、カヤが用意して
くれたと言う船を受け取りにもう一度先ほどの海岸まで来ていた。
「お待ちしてましたよ。少々古い型ですがこれは私がデザインした船で、カーヴェル造り三角帆使用の船尾中央
舵方式キャラヴェル『ゴーイング・メリー号』でございます」
本来ならシンにとって、帆船なんて何百年も前の乗り物なのだが、目を輝かせながら船を眺めている姿は、と
てもではないが最新鋭の宇宙船に乗っていたとは思えない。おそらくこの男はミネルヴァに始めて乗ったときよ
りもワクワクしているのだろう。
ナミがメリーから船の操作を聞いているので、じゃあついでに自分もとシンが二人に近寄ると、突然、悲鳴が
聞こえてきた。
「止めてくれーっ!!」
「ウソップさん!」
121 :
514:2007/02/05(月) 00:39:36 ID:???
自分の体の何倍もありそうなリュックを背負ったウソップが転がりながらこちらに向っていた。
「何やってんだ、あいつ」
「ずいぶん斬新な登場方法だぞ。あれ」
「とりあえず止めとくか。このコースは船に直撃だ」
ドスウン!!
「わ・・・・・・わりいな・・・・・・」
「「「おう」」」
三人がそろって上げた足がウソップの顔面に直撃したのは、まぁ、予想外のハプニングである。悪気はないは
ずだ。謝る気もないだろうが。
気を取り直して出航の準備を再開する。ルフィたちがメリー号に乗り込むと、名残惜しいのか、まだウソップ
とカヤが言葉を交わしていた。
「お前らも元気でな。またどっかで会おう」
「なんで?」
「あ? なんでってお前、愛想のねェ野郎だな。これから同じ海賊やるってんだから、そのうち海で会ったり・・・」
「何言ってんだよ。早く乗れよ」
「え?
「早くしないと決心が揺らぐって言ったのはお前じゃないか」
「え・・・」
「俺たちもう仲間だろ」
「・・・・・・・・・キャ、キャプテンは俺だろうな!!」
「バカ言え!! 俺がキャプテンだ!」
計画を立てなさすぎとは船出の直後にシンがルフィに対して言った台詞だが、気がついてみれば行く先々で厄介ごとに巻き込
まれ、そのたびに仲間が増えている。
世の中あんがいこんなものかと思い、シンは大いに笑った。
122 :
514:2007/02/05(月) 00:40:47 ID:???
今回はかなり説明が多いですがご容赦を。
SEEDについても完全に自己解釈ですんで、この話のなかではそうなんだ程度に思っておいてください。
しかし、601氏が投稿して二三日たつと自分、っていうペースになってるな。
GJ!原作がどんなだったかよく分からなくなるぐらい
自然にバトル参加してますな
124 :
47=82:2007/02/06(火) 17:37:06 ID:???
皆さんGJです!
>>601氏
ナタルの能力は、てっきり『堅物』の名の由来になったような能力だと思っていたので、
いい意味で裏切られました。ロギアは強力すぎるから、パラミシアかな?
>>514氏
シンの能力の説明と、そこからつながる必殺技のめいめいに、痺れさしていただきました
125 :
通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 15:58:42 ID:OcmU+hvU
ほしゅ
保守
>>124 ロギアが強力すぎるのは主人公陣営が持つ能力としてはの話だろ
ここのナタルなら問題ないと思うぞ
確蟹
129 :
514:2007/02/12(月) 02:07:01 ID:???
編集できるようになったんで自分のと601氏のをUPしときました。
>>127 ナタルがシンのライバルになるのなら、たしかにロギアでも問題ないでしょう。
というかそれぐらいでないと張り合いが無い(笑)。
ただ「光の円盤」を出したり消したりというのは、パラミシアンにしてもロギアにしても今までにない感じはします。
まぁワンピにはカラーズトラップ、マントラ、生命帰還といった特殊能力もありますしね。
ふと思ったんだけど、シン以外で麦わら海族団に入るとした誰がいいんですかね?
んールナマリアとかレイとかじゃあないかな。
シンを追ってっていう動機もあるし、あの一味の中でも突っ込み役になれそうだしな
スティングとアウル
132 :
通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 17:13:47 ID:a0sluyBS
シャニ
音楽聴いてるから音楽家。
でもきっとルフィにあったらウザイっていいそうw
133 :
601:2007/02/12(月) 23:22:51 ID:???
>>514氏
GJ。そしてまとめへのUPご苦労さまでした。
とうとうメリーが出てきましたか。彼の退場の時、シンがどう反応するか、今から楽しみですな。
で、えーと、ナタルの能力で何か話題になってたみたいですが、ちょっと今回の投下でがっかりされるんじゃないか心配だったりw
と言う事で、以下投下開始します。
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第7回
ローグタウンの只中、その雑踏を、奇妙な一団が連れ立って歩いていた。頭数は、男三人と女性一人の四人。
うち二人は奇妙な魚を担ぎ、さらに尾をかついでいる方は頭に巨大なコブをこさえていた。その後ろには、三本の
刀を腰に落とし差しにした男が、呆れたような顔で続いていた。
女はと言うと、大きな袋を背負い、これまた呆れた顔で男達から少し先行するように歩いていた。
男達は、ウソップ、サンジ、ゾロ、女はナミ。いずれもルフィ率いる麦わら海賊団のメンバーであった。
「ったく……このアホコックが」
「うっせえ、少し話聞こうとしただけじゃねえか」
「立場を考えろっつってんだこのアホ! 何処の世界に海軍ナンパしようとする海賊がいるんだよ!」
ゾロとサンジが口論するのを後目に、ウソップが溜息を漏らすと、ナミが憐れむような目を向けてきた。
「アンタも大変ねえ」
「まーな……しかし、ルフィのヤツぁどうしたんだ?」
「さあ、広場に見物に行くって言ってたけど……それにしちゃさっき広場近くを通った時、見かけなかったのよ
ねえ」
「どこまで落ち着かねえんだ、ウチの船長は」
溜息めいた声を漏らすウソップだったが、ふとあたりをはばかるように首を小さくすくめると、声をひそめて
ナミに話しかけた。
「所でよ、何か、やけに海兵がうろついてねえか?」
「え? そう言えばそうだけど……仕方ないんじゃない? ホラ、ここって本部将校が来てるはずでしょ」
「にしてもなあ、なーんかヤな予感が……」
そのウソップの予感は、直接の原因こそ違うものの、ほどなく実現する事となる。
134 :
601:2007/02/12(月) 23:23:49 ID:???
一方――ナタルの眼前から逃げたシンはと言うと。
「だぁーっ! 何でこんな入り組んでんだよ、この街の路地はぁーっ!!」
未だ路地裏から脱出しきれず駆け回っていた。
実際の所は、シンが思うほどにローグタウンの路地は複雑と言う訳ではない。そこには、一つのからくりが
仕込まれていたのだ。
「こっちへ行けば……ってまたかぁーっ!!」
「いたぞ、『赤服のシン』だ!」
「こっちへ応援寄越せ!」
所々、シンが曲がろうとすると要所要所で海兵に出くわす。海兵達が迷わずマスケットを向けて来るのに、
シンは思わず足を止め、方向転換する。そんな事を繰り返す内に、シンは、自分が今どの辺りにいてどの
方角を向いているのかすら、まともに把握出来なくなっていたのだ。
「ええと、こっちはさっき通って……いや、あっちだっけ? それとも……あーもう!」
ともかく、なるたけ面倒を起こさぬように逃げようとするあまり、シンは、まんまとナタルの用意したシナリオ
にはまり込んでいたのだ。
その進路は次第にせばまり、やがて、ナタルが事前に設定した予定ポイント、中央広場へと向かっていかざるを
得なくなっていた。
そして、その中央広場では。
「フレイ伍長。3班から連絡、目標は南西方向に転進との事です」
「了解です。ええっと……じゃあ2班をポイントDへ、1班はポイントMへ向かわせて下さい。他の班は現状維持で」
「はっ!」
広場の雑踏からやや外れた辺り、路地から抜ける小道の前で、フレイと海兵達が追い込まれて来る筈のシンを
待ち構えていた。
135 :
601:2007/02/12(月) 23:25:02 ID:???
地図を見ながら海兵達に指示を出したフレイは、シンがナタルの描いた図面どおりこちらへ向かっている事を確認
すると、電伝虫を取り出してナタルを呼び出した。
「ナタル少佐。こちらフレイです」
『こちらナタル。どうした』
「目標は予定通りこちらに向かっています。そうですね、このペースだと、あと10分もしない内に会敵すると思い
ます。少佐は今どの辺りですか?」
『今3番街北側を抜けた所だからな、間に合うだろう』
「了解です。じゃあ、追い込み班は周囲を包囲する形で仕上げれば良いですね?」
『ああ、それで良い。彼の直背は私が取る』
ナタルの言葉の中に「むしろ邪魔をさせるな」と言うニュアンスを感じ取ったフレイは、苦笑を堪えつつ復唱し、
通信を切った。
「しかし、やはりナタル少佐は凄いですね……如何に目標が一人とは言え、ここまで動きをコントロールする
とは」
「んー、まあもともとこういう戦術が一番の売りな人ですから。と言うか、ホントは一人の動きを制御する方が
大変だって言ってましたよ、ナタルさん」
海兵の一人が話しかけて来たのに、人差し指を唇に当てながら、フレイは応えた。
「相手が集団なら、動きがどうしても鈍くなるから簡単だって。一人相手だと、その相手の行動パターンとかを
把握しないと難しいんですって」
「なるほど……ならば、ますます凄いですね」
「まあ、今回の目標の彼って、かなり解り易いみたいだから」
「単純って事ですか……」
「ま、その辺はともかく。最後の追い込みはナタルさんがやりますから、後は各班適宜周辺封鎖に入って下さい」
「了解です」
さあて、こっちも迎撃用意はしとかないと。でも、あのコーディの彼、あんだけ単純だと何か全然コーディっぽく
ないわねえ。ああ、あの銀髪野郎もたいがい単純ではあったっけ。
フレイは、前の世界で出会ったコーディネイターの存在を思い出しながら、地図上で部隊を配置すべき場所につい
て思考をめぐらせた。そのせいか――広場のあちこちに見え隠れする、怪しげな人影には、気付けずにいた。
136 :
601:2007/02/12(月) 23:26:27 ID:???
建物の屋上から屋上へ――ナタルは、時折生じる大きな空隙の途中に光の円盤を出現させて足場としながら、常人
を越える速度で駆け抜けていく。
光の円盤は、彼女がこの世界に来て得た特殊能力だが、運動能力の方は、改めて訓練によって培ったものだ。
どうもこの世界の物理法則と言うか因果律は、元来他の世界の住人である自分の肉体の作りにさえ影響するらしい
と、ナタルは感じていた。
シンが見せたあの高速移動術も、おそらくそうした影響を受けてのものなのだろうと、ナタルは考えていた。
実際、自分やシンの他に、あのフレイですら、この世界に来てから様々な能力を芽吹かせている。
この世界には、眠っていた生命力を活性化させる力でもあるのだろうか。
そうした思索に没頭したくなる欲求をかすかに感じたが、ナタルは、すぐさまそれを切り捨てた。
今は、より興味深い、フレイに言わせれば「楽しい」事が目の前にあるのだ。
幾度目かのジャンプの後、ナタルはフレイ達が待ち受けるポイントのすぐ近くに辿りついた。
まだシンの姿がない事を確認し、かすかな笑みを浮かべると、一度大きく深呼吸して荒れかけた呼吸を整える。
やがて――
「と、しめた! こっちが広場か!」
子羊が、狼の前へと現れた。
「広場に出れば、多少は……!」
なるほど、そういう判断か。ああ、まあ妥当ではある。しかしな、シン君。
ナタルは、シンが自分の潜む建物を通り過ぎるのを確認し、また光の円盤を出現させ、それを足場としてこっそり
と地上へと降りて行った。
しかし、その判断が、すでにこちらの戦術の内であるとは、まだ気付けないかね。ああ、君の若さでは無理も
ないかな。何、大丈夫だ。私が君を教育してやる。キラ・ヤマトの時のような間違いは、二度と犯さんよ。
137 :
601:2007/02/12(月) 23:27:58 ID:???
「よしっ! ここを抜ければ……って、またかーっ?!」
広場まで、後数メートルと言う所で、突如シンの眼前に、マスケットを構えた海兵の一団が現れた。
一列目は膝立ちの姿勢で、2列目は立った状態で、都合10を越える銃口がぴたりと自分の方へ合わされた。
しかもその背後には、更に20近い人数が射撃準備を終えて並んでいた。
「はーい、ここがゴールよ。お疲れ様でした」
「あ、アンタ……確か、フレイ、さん?」
「あ、憶えててくれたんだ。へえ『さん』づけて呼んでくれるなんて、君結構礼儀正しいのね?」
「いやまあ、何か年上っぽいし……って、そうじゃなくて」
「うん。まあご覧の通り。君が逃げるコースは、全部こっちでコントロールさせてもらってたの。ゴメンねえ」
「全部、ナタルさんの手の内ってわけか……」
「そう言う事だ」
突如背後から掛けられた声に振り向けば。
「800万ベリーの賞金首。通称『赤服のシン』……君を、捕縛する」
ナタルが、かすかに不敵な笑みを浮かべながら、そこにいた。
「げっ……」
「さて、如何な君とて両側を壁に阻まれ、前には海兵部隊。背後にこの私と来ては、観念した方が身の為では
ないかと思うのだが?」
「はは……なんか、随分自信たっぷりな台詞っすね」
「まあな。これでも、一応は海軍本部の末席を汚す身だ。それなりの自負はあるさ。で、どうかね?」
「嫌って言ったら?」
「無論、力づくだな」
お互い、不敵に笑いながらの会話――その様子を見ながら、フレイはやれやれと首をすくめた。
ああもう、ナタルさんすっかりその気だわ。そんなにあの子が欲しいのかしら。
138 :
601:2007/02/12(月) 23:29:09 ID:???
当の二人は、そんな背後に気付かず、対峙していた。ナタルからすれば、シンを捕獲するのは自分の役割で
あったし、シンからすれば、背後の海兵の一団を抜くよりは、ナタル一人を誤魔化す方が容易いと踏んだからだ。
ここまで出くわした海兵達からことごとく逃げてきたのは、無闇に攻撃して良いかどうか、危ぶまれたからだ。
確かに今や自分は完全に海軍の敵ではあるのだろうが、それでも、どこか抵抗を感じずにはいられない。
この世界に来てから、己の短気ぶりを自覚――ビフにとことん教育されたとも言うが――し、また、力の使い方
と言うものにも、それなりの思考をめぐらそうと考えるようになった、変化の表れだった。
だが、事ここにまで至っては、それも仕方ない。シンはそう考えた。あちらが明確にこちらを攻撃すると言う
のならば、抗するに如くはない。まして、相手は音に聞く海軍少佐なのだ。自分の中途半端な六式程度では、
まあ命のやりとりとまでもいくまい、と。
「さて、その背中に背負った大剣――そろそろ抜いたらどうかね? まあ、この狭い路地では中々振り回し
づらかろうがね」
「ご心配には及びませんよ」
ナタルの言葉に、シンは背負った両面宿難の、柄を右手で、鞘を左手で掴んだ。
瞬時の間を置き――シンは、左手をぐっと下に引き下ろし柄の側を抜き去り、そこから現れた槍の穂先をナタル
に向けて突進した。
「ブラストシルエットォ!」
槍形態になった両面宿難がシンの手の中ですべり、突き出されたその手元から伸びてナタルの眼前に迫り――
が き ん っ
その眼前に現れた光の円盤によって、食い止められていた。
「ほう……成る程。状況に応じて剣にも槍にもなるか……中々面白い得物だな」
「なっ?!」
光の円盤は両面宿難の穂先を、完全に食い止めている。狙いは急所を外したものの、勢いそのものは、岩をも
穿つだけのものであったと言うのに。
139 :
601:2007/02/12(月) 23:30:16 ID:???
「アンタ……一体?」
「『悪魔の実』と言うのを、聞いた事はないかね、シン君」
「悪魔の……アンタ、まさか?!」
ビフから聞かされた話の中に、確かにそれはあった。海の悪魔の化身とも言われるそれは、食した者に、悪魔の
力を与えると言う。その代わり、悪魔の実を食べた者は海に嫌われるようになるとも言うが、それでも、その力
は凄まじく、悪魔の実の力を得ようと願う者は多いと言う。
「超人系悪魔の実……タテタテの実。それが、私の食べた悪魔の実だ」
「タテタテ?」
「そう、つまり、こういう光の盾を作り出す……それが、タテタテの実の能力だ。盾とは言うが、これで中々使い
勝手は良くてな……例えば」
刹那、光の円盤――ナタル言う所の「盾」は、その形を円錐状に変えてシンの方へと突き出された。
「おわっ!」
本能的にそれをかわしたシンだが、円錐の先端はシンの纏う赤服のわき腹のあたりをかすめ――すっぱりと切り裂い
ていた。
「こんな風に、攻撃に使う事も出来る。何しろ、こいつの強度は相当でな。海軍で使っている軍艦の砲撃ですら、
こいつを抜く事は出来んのだ。更に言えば、形や大きさもある程度は自由に出来る」
「そりゃあ、今の見て解りましたよ」
「そうか? なら、こんな風になるとは、予測出来たかね?」
ナタルがそう言うと同時に、盾はあっと言う間にその面積を増し、やがて――
「なっ……何なんだぁーっ?!」
盾は、ナタルのいる側の路地を完全にふさぐようにそびえる、巨大な壁と化していた。
140 :
601:2007/02/12(月) 23:30:55 ID:???
「改めて問おう。一方は私の作る『盾の壁』、一方はフレイ率いる海兵部隊の銃口――どうするかね、アスカ・シン?」
「くっ……!」
せめて月歩がまともに使えたなら、この状況も決して脱出不可能ではなかっただろうが、今のシンには剃とその
派生技であるフォースぐらいしか、まともに使える技はなかった。この路地の狭さでは、両側の壁をそれらで
駆け登るのにも、無理がある。
冗談じゃない、折角――折角やりたい事が、見つけられる船が見つかったってのに、こんな所で……!
臍を噛む思いで何とか脱出方法を考えるシンだが、その間にも、じりじりと盾の壁はシンを路地から追い出すよう
に、近づいてくる。恐らく、形や大きさだけでなく、ナタルの意志に応じて動かす事も可能なのだろう。
果たして、万事休すかと思われたその瞬間――あたりに、シンにとっては聞き覚えのある、大声が響き渡った。
「うっっっっっはーーーーーっ!!! これが海賊王の見た景色っ!!! そして死んだのかーっ!!!」
「この声……ルフィ?!」
To be continue...
141 :
601:2007/02/12(月) 23:33:28 ID:???
今回はここまでです。
と言う事で、ロギアでなくパラミシア、タテタテの実としてみました。
ところで、シン以外で麦わら一味に入るとなると……ハイネとかもどうでしょうかね。
得物にグフ繋がりで鞭とかで。
GJです!!601氏!!
ハイネか、いいかもしれませんね
敵役としては、アストレイのアッシュ・グレイなんかいいと思う、
「自分以外の人間は自分に殺されるためだけに存在している」とか思っているし、ワンピースの敵役にはピッタリ
ついでにチラシの裏の妄想だか、
自分的には、ステラを仲間として絡ませると面白いかなと思ったりする
能力はイヌイヌの実(獣人形態は人型+犬耳+尻尾+犬手、犬のコスプレした感じ)
賞金稼ぎみたいのに襲われているところを麦わら一味に助けてもらう感じで
種死本編では絶対にないシンとのラブコメや共闘という話を妄想したりしている
・・・・もう一度言うがチラシの裏スマソ orz
考えた事はあるのよな、ステライヌイヌモード
まずかったから齧りかけ状態で、身体能力の上昇&犬耳モードとか
……次の映画版ワンピース見たら、練ってみようかなぁ
>>142 アッシュほかにワンピの敵役になりそうなキャラはいないか?
>>143 テラカワイス(*´Д`)
>>144 ちょwwキグルミやんwww
しかもフラッシュ、テラオモシロスwww
やっぱガルシア閣下だろう!
何度死線にあっても、不死鳥のごとくよみがえる彼こそ、ワンピ的悪役に相応しい
でもガルシア閣下はまだ死んでないよぉ(;^ω^)
目的のためなら人を虫けらのように扱うマティスなんかはどうだ?
>>143 似たようなAAがあったので貼り
,.- ,ィァー ―-、
/,ィ´::__{ T'';:=-ッ
/ {/, '´ ´ヘ_/
_ノ , l 、 、 ヽ
,ィ" l ハト、 ',l l l,ll、', ',
/ / l,.ィテミリ l ノ,.ィ、l l l}
`ヽ、 l l! ,ヒリ l'′ヒリ/j /′
'ヽ、l ','、 ' !/、',
`>r-イ}` ィ ,イ 、 }`
/ 〃 トl ` ; 、_,.、'´ ヾjノ
_,,.<__/ ', ァ_,. ->ー-、
. r'´ / `ヽゞ、7_/、ハ ヽ .
ハ / 〉 ヽ ノi
{ ヽノ { _, - コ∨ l_
f┴''7 } '" ̄ '、 ̄<
ヽ, { } } '-{
<-' 〉 ,' l ノ
f-/ ト、 / / ヽ
f´ ヽヽ ! / /
ヽ l ヽ `、 /ヽ /
'、 '、 '、_\ヽ r' l_,.ィ {、
:::\ f、!/fニf'''´ ̄| ̄ ̄フ-ベ ̄!
\::::\ j/ ヽフー ┴―イ ヽ/
`ヽ、`‐/ / j l ヽ
フ __ノ / ヽ、 '、
ノ / / ヽ '、
-‐r' / / '、 ',
ス / / ', ゙r、
´ ヽ / / l / ヽ .
>>148マティスはたぶんあわないと思うぞ、オカマの兄貴によって死ぬ直前で会心しちゃってるし
自分的には劣化アムロのイルド・ジョラールなんかがいいと思う、
千葉先生曰く子供の純真さと邪悪さを供え持つ最悪の敵キャラらしい
でも、まだ死んでない・・・
やっぱクルーゼになるのかなあ…
連ザでもシンと戦ってるぐらいだし
何だかんだでアイツはいいラスボスだった
>>144のAA作ってみた
γ''"""ヽ
/ / ゚ ▼)
/ /( 人ノ') )
し'从(*゚∀゚ノ
ノ|(ノ |)
∠,,人,,_,,ノ
U"U
>>150 クルーゼか・・・出たとしたら絶対にロギア系だなww
あと、シンやステラに因縁がある丁度いいキャラを見つけた
マーレ・ストロード
デスティニー・アストレイに出てきた赤服
初めはアビスのテストパイロットだったが本当はインパルスに搭乗したかったらしく
インパルスの正式パイロットのシンを嫌い、事故に見せかけて陽電子砲で殺そうとするも失敗
その後、アビスの正式パイロットとなるがアーモリーワン新型強奪の際、ステラによって銃で撃たれ確か死
訂正
×確か死
○確か死亡
>>151 いや、マーレ生きてるから
あの後、完治して遂に念願のデスインパに乗るが、ジェスにデスティニーシルエット剥ぎ取られるという悲惨な目にあう
>>153 なーんだ生きているのか・・・いいキャラだと思ったのにな残念だ・・・
でもシンとの不仲(シンは相手にしていない)は、いい因縁だと思うのだか・・・
やっぱり盟主王かジブリってとこか・・・
別に本編で死んだキャラだけ転送、にこだわらなくてもいいんじゃない?
>>153 うわ・・・マーレテラカワイソス(´・ω・`)
最初に白鯨にタコ殴りにされて、インパルスの正規パイロットになれずインパルス欲しさに狂気に走って
アビスの正規パイロットになった瞬間にステラに撃たれ重傷な上に自分の機体のアビスもアウルに盗られて
念願のインパルスに乗れると思ったら、見下していたナチュラルのジャーナリストによってシルエットを剥ぎ取られる
こいつの人生はまさに悲惨の一言だなwww
>>154 盟主王を出すならサザーランドや常夏三馬鹿もセットで
ジブリを出すならジブぬこ(何にかの悪魔の実を食った)もww
>>155 別に拘らなくてもいいんだろうケド、でも何かしらワンピの世界に来る理由は必要だろう
まあ、一番手っ取り早い理由は「本編での死亡」だろう。
でも、マーレやガルシア閣下、イルドなどの本来死なずに生存している種死キャラをワンピの世界に出すのなら
シンがワンピの世界に来た様にIFで殺したらいいんじゃね?
マーレの悲惨さはガチ
最近でコイツに対抗できるのはギアスのオレンジぐらいなもん
でも少なからず自業自得な印象があるせいでそんなに悲壮感は感じない
おいおいww何時からこのスレはマーレを語るスレになったんだwww
ま、シンに対してもほとんど逆恨みの状態だったしな、シンはシンで相手にしていないし
じゃ、種キャラでワンピの敵役になれる奴らをまとめてみるか・・・
アッシュ・グレイ(死亡)
ガルシア閣下(生存)
マティス(死亡)
イルド・ジョラール(生存)
ラウ・ル・クルーゼ(死亡)
マーレ・ストロード (生存)
盟主王+常夏三馬鹿+サザーランド(全員死亡)
ジブリ(死亡)+ジブぬこ〔何んかの悪魔の実を食った状態〕(生死不明)
一様、まとめてみたが・・・
こいつ等ってオリジナルストーリーとして出るのか?
それとも601氏のナタルみたいに海軍やBWなどとして出るのか?
まあ、職人さん次第なんだろうケド
旧三馬鹿は戦う理由が無いような……
ワンピの世界に来たら薬漬けの
後遺症治りそうだし。
>>161-162 まあ、出てきたとしても少しぐらいいざこざがあるだけで、敵役には向いてないな旧連合三馬鹿
三馬鹿は三馬鹿なりにエンジョイしていると思う・・・。
あと、マティスもマティアスによって会心しちゃってるし、敵になることはないだろうしな…
盟主王だってコーディが嫌いなだけで、基本的に地球の為に戦う熱い男だったぜ!
俺的にやっぱり一番種キャラでワンピ敵役に合うのはアッシュだと思うんだよな・・・
だって自分の戦う理由は「自分以外の人間を殺すため」だぜ
つまりココのシンとナタルの姐御はルパンとゼニガタの関係になるのかな?w
お互いのピンチに結局共闘しちゃう間柄になりそう。
よし最終的にまとめてみるか(意見は自分の偏見なのでスルーしてもいいですよ)
アッシュ・グレイ(アストレイRのラスボス、恐らくクルーゼ並みに凶悪なキャラだと思う)
イルド・ジョラール(心が大きく歪んでいて、子供の純真さと邪悪さをもつ、こういう敵もありだと思う)
マーレ・ストロード(別に特に理由はないが、シンとの因縁が見てみたい)
ラウ・ル・クルーゼ(種のラスボス、ワンピの世界に来て更に人の強欲さを見せ付けられ、ワンピの世界で人類を滅ぼしそうw)
ガルシア閣下(まさに不死鳥のごとく甦る不屈の名将、強者には媚を売って弱者を虐げるまさに小悪党の典型)
ジブリ(純粋にコーディを滅ぼすと言う盟主王とは違い自分のエゴを正当化させるため戦いを指揮しているこいつも小悪党の典型)
ジブぬこ(ジブリのおまけ、つーか本編でどうなったんだ、あのぬこ?)
>>166 アラバスタ編後半では間違いなくそうなるなwww
>>166 >>168 それに関しては同意だが・・・そうなるとロビン姐サンとナタル姐サンが顔合わせ
する訳か・・・いや、なんかアノ2人ってトコトン反目するかすごく仲良くなるか
のどっちかな気がして・・・仲良くなるなら良いけど、そうじゃなければ・・・ww
保守
保守
話題がなくなったな、では職人さんを待ちますか・・・・
保守
このままでは過疎スレになってしまう・・・
何かワンピとSEEDに関する話題はないか?
ワンピが本誌でゾンビ登場だから、種世界で無残に死んだキャラをいくらでもゾンビ(他幽霊)として出せると思うんだ
デッドエンドの冒険の登場人物を種死に置き換えてみるとか言ってみる
さて、シュライアはシンで決まりだけど、ルフィ海賊団キャストは誰がいいだろ?
他のガンダム作品から持ってこなきゃダメそうな気が……(何
つーか、ワンピ世界にも普通に宇宙海賊とかいるんだな……
実はラフテルは宇宙にありましたとか、そういうオチはないだろうな
ナミはフレイでいいんじゃね?
フレイはあってるかもな
保守
182 :
601:2007/02/21(水) 23:44:13 ID:???
続き完成にはまだちょっと時間かかりそうっす。スマソ。
で、それだけだと何なのでちょっと話題がてら質問。
もし仮に盟主王と常夏トリオ出るとしたら、どーいうのが良いでしょうかね。
海賊になってるか、あるいは海軍か。はたまたどっかの島に定住してるか。
盟主王&常夏トリオはどっかの島に定住が似合うんじゃない?
その視まで商売興して繁盛していそうだし・・・
海軍御用達の武器商人的なポジションとか
あーいいかもね
なんか盟主はどこでもうまくやってけそう
人を操るのがうまいというか
あえてクロコダイルの代わりに盟主王を
実は使われていたキャラ系
盟主王の能力
"ゴルゴルの実"
触れたもの全てを光へと還元する
合言葉は「光になれえぇぇぇぇぇぇ!」
>>188 強すぎるだろそれw
これほど勝ち目が見つからないロギア系はいない
確かに
なにが最強かなって考えたことあったがこれいけるかも
弱点がなければ最強w
原作に忠実に、使うと盟主王も反動で半死半生になるトカ、最弱無敵の盟主王w
って、間違い、病弱無敵の方でした。
ショゴスの群れに突撃してくる。
193 :
514:2007/02/22(木) 20:42:12 ID:???
>>601 盾のクセに応用力ありすぎです(笑)。問題は硬度と何を防ぐことが出来るかですね。
シンは上手く混乱に乗じることが出来るかな?
GJ! でした。
盟主王については・・・ノーコメントでいいですかね。ちょうど役回りが決まったところなもんで。
では投下いたします。
史上初めてグランドラインを制し、名実ともにこの世のすべてを手に入れた海賊王ゴールド・ロジャー。
大海賊時代とは人々が彼の残したワンピースと呼ばれる財宝を求めたことに始まるわけだが、それから二十余
年が経過した現在、もはや新たな海賊王を目指している人間はごくわずかしかいないのが現状なのである。
ワンピースにたどり着くまでの障害があまりに巨大すぎるためにほとんど者が諦めてしまったというのが一つ。
そしてもう一つは人間には如何ともしがたい地理的な条件によるものであった。
もともとこの世界には大陸と呼べるような巨大な陸地は存在していなため、ほぼすべての交易が海運によって
なされている。おそらく、今この瞬間に陸の上にあって海の上にないものは存在しない。つまり海賊が一種の職
業として成立してしまうほど、海に物が溢れているわけだ。
そこに利があれば食い付きたくなるのが人の性、そもそも大半が他人の宝欲しさに海に出たような連中である。
辺りを見回せばカモがうようよいるような環境から出て行こうと思うはずもなかろう。
そして物が流れる以上はそれを運ぶ人間もまた同様に海を行きかうわけで、とするならここ海上レストラン
『バラティエ』もある意味で海賊と同じ背景のもとに成立したのかもしれない。ならばこれも必然といえるのだ
ろうか、とシンはすでに三日目となった海の上のランチに舌鼓を打ちながらふとそんなことを考えていた。
そういえばここのオーナーは元海賊の船長だとか。従業員もみんな柄が悪いし、船の外観とコックの服装を変
えれば十分海賊として通用しそうなところではある。もしかしたら、
(変に吸い寄せられたのか・・・?)
と心の中に付け加える。
隣の席に立てかけているギターやカジュアルパンツにTシャツという少々ラフな格好がまるでどこぞの流しの
ようであり、事実さっきまでここの客を相手に舟唄やあちらの世界のポピュラーソングを披露して好評で、アン
コールもやってけっこうなおひねりを頂戴したりしていた。もちろん別にそんなことが目的でここに来たわけで
もなければ、優雅に観光を楽しみにきたわけではない。
195 :
514:2007/02/22(木) 20:44:04 ID:???
シンの視線の先ではいつもの服装に前掛けという格好のルフィが客から注文をとっているのだ。それがまった
く様になっていなくてなんとも可笑しいし、海賊王になると公言してはばからない男の姿というのだから滑稽だ。
まぁ、サボろうとはしないあたり、律儀といえば律儀といえよう。
どうやら昼飯はまだのようで、シンの箸が少し止まったのを見てルフィがすかさず近付いてきた。
「シン、お前、食わねぇなら俺が食ってやろうか」
「黙って仕事してろ、雑用。まじめに働かないとまたあの店長にどやされるぞ」
「俺たち仲間だろぅ。いいじゃねぇかぁ、それくらい」
「これはあくまで俺の演奏に対する評価の結果なんだから、俺が責任持って食わないとここの人たちに失礼なん
だよ。悔しかった例の『宝払い』でもしてみることだな。ま、ただ働き期間が長くなるだけだろうけど」
「この野郎〜ッ」
「おい、雑用! いつまでだべってやがる! さっさと戻ってきやがれ!!」
「ふえ〜い」
「じゃあ、まったな〜」
すごすごと厨房に歩いていくルフィの姿を見ながら、シンは笑いをこらえるだけで精一杯でどうしても軽やか
になる声の調子までは隠すことができない。いままで何度となく理不尽かつ多大な迷惑をかけられてきた身とし
てはこの店で一番高い料理を食べながら笑い転げてやりたいくらいだ。ここでギターを弾いたのもこれを見逃さ
ないためである。ご飯をご馳走になったのは予想外であったが。
元をたどれば数日前、海でたまたまヨサクとジョニーというゾロの昔馴染みを拾ったことがきっかけでここに
来たのだが、いつもの様にトラブルを起こしたルフィが一年間のただ働きをする羽目になってしまったのだ。
海を渡る上で限られた食材を用いて栄養満点の料理は命そのものであり、それを提供してくれるコックはこれ
からの航海に必要不可欠な存在である。ナミとシン以外のそういったことに無頓着な連中もヨサクがかかってい
た壊血病にはさすがに感じるものがあったようで、すぐにコックを仲間にすることになった。
どうやらルフィはサンジというコックに目をつけているらしい。ここの副料理長らしいから料理の腕は確かだ
し、なんでも店から追い出された腹ペコの海賊の下っ端にもこっそり食事を差し出す粋な男であるという。そし
ておそらくかなり強い。姿勢や立ち居振る舞いなどから感じ取るに、シンは彼の実力をルフィやゾロとも比肩し
うると判断している。仲間に入れるのにこれほど適した人間はおそらくいまい。
ネックとなるのはルフィのただ働きだが、一年どころか一月、いや半月もしないうちにルフィを『雇うことに
よる被害』に店側が耐えられなくなるだろうというのが仲間内での共通見解である。その証拠にさっそく厨房の
ほうから怒声が聞こえてきている。
そのときが来るまではせいぜい久しぶりの平穏をたっぷり享受してやろう、とシンはひそかに目論んでいたが、
その思いはこれから数時間もしないうちに粉砕されることとなる。
196 :
514:2007/02/22(木) 20:45:09 ID:???
昼食を食べ終えた後、休憩に一寝入りでもしようとシンはメリー号に戻っていた。島国育ちの彼にとって潮風
や波音は慣れ親しんだものであり心地よく日差しも暖かい。ハンモックで揺られながらもいいが外でそれらを感
じるのも悪くないと思って、甲板に寝転がってうつらうつらしていた。
すると、
「おいっ、やべぇぞ!! 逃げたほうがよくないか!!」
「「アニキ〜、船を出してくれ〜! おれ達ァまだ死にたくねェよ!!」」
なにやら周りが騒がしくなってきた。
目を擦りながら顔を上げると、たしかにびっくりするほど巨大な船――ガレオン船というタイプらしい――が
バラティエの正面、つまり彼等の反対側に止まっていた。さぞかし名のある海賊のものであることは一目瞭然な
のだが、岩石の雨にでもあったかのように船体中がボロボロだし人がいる気配もかじられない。まさしくゴース
トシップである。
イマイチ状況がわからないのでシンはこの船一番の情報通であるナミに話を聞こうと思って姿を探すと、ちょ
うど階段のところに隠れながらチラチラと船の様子を伺っていた。
「あれってなんて海賊の船なんだ? ヤバイ奴か」
「当然よ。イーストブルーの覇者、五十隻の船を従える海賊艦隊ことクリーク海賊団の本船なんだから。船長の
『首領(ドン)・クリーク』は『ダマシ討ちのクリーク』とも呼ばれる奴で勝つために手段を選ばない、海賊の
中でも一番最悪な奴ね。もちろん実力だってハンパじゃないって話だわ」
「そんなやつがわざわざレストランで食事か・・・?」
「ほら、私達が来たとき海賊が追い出されてたじゃない。あれがクリークの仲間だったんじゃないの」
「ふーん」
いつもにもましてやけに説明が詳しいのは、きっと何もしていないよりは口でも動かしていたほうが気が楽だ
からだろう。
「・・・賞金額は」
「えーと・・・たしか一七〇〇万ね」
「なんだ、バギーと二〇〇しか違わないのか? じゃあたいしたこと無いな」
「バカ言ってんじゃないわよ! この海の賞金アベレージなんてたった三〇〇万なのよ。クリーク以上の大物っ
ていったら・・・・・・」
「・・・・・・どうした?」
そこまで言うと急に彼女の顔色が変わった。血の気がうせて今まで見たことのない、凍りついた表情が浮かび、
何か別のものを見ているかのように空を凝視している。
明らかに尋常ではない様子にシンが慌てて声をかけた。
「おい・・・おいっ」
「あ・・・・・・ごめん・・・」
「大丈夫か? いきなり黙ったりして」
「う、うん。なんでもないから。ちょっと目眩がしただけ。そっ、それよりもう何か聞きたいことはない?」
「いや、もう十分だ。ありがと」
「そう・・・」
海賊相手に盗みを働く豪胆な彼女の焦ったような口調にシンは礼を言いながらも首をひねる。
もう一度声をかけようかと思ったが、その時、店の裏口から中にいた客達が我先にと外に逃げ出して、自分達
の船に乗り込むとさっさと出航していった。あっという間に残っている船はメリー号だけとなってしまう。
197 :
514:2007/02/22(木) 20:46:44 ID:???
「何かあったみてェだな」
「まさかクリークの連中に飯でも出したってのか!?」
「そうじゃねェのか。レストランなんだからよ」
「バカァ! そんなことすりゃどうなるかなんてガキでも分かるぞっ」
「うるせェな・・・・・・ま、あのバカもいることだしな。様子でも見に行くか」
「そ、そうか。よし、なら行って来い!」
「おめぇも来るんだよ」
「は、放せぇ!」
「シン。お前は」
「ああ、俺も行くよ・・・・・・もうちょっとゆっくりしたかったな」
小さな声でつぶやいてから、シンはゾロと彼に引っ張られるウソップに続いた。中ではコック達とルフィが鎧
を着込んだ大男――ドン・クリークとは間違いなくこの男だろう――が対峙して張り詰めた空気が流れている。
誰も自分達に気づかないことをいいことに堂々と席に座って話を聞くに、どうやらグランドラインから逃げ帰っ
てきたクリークが再起を狙うためこの船とオーナー・ゼフが持っているというグランドラインの航海日誌に目を
つけた、ということらしい。
「海賊の墓場ってのは本当みたいだな」
「上等じゃねェか、グランドライン。怖気づいたのか、シン」
「まさか。それぐらいでなきゃ張り合いが無い」
「まったくだ」
「なに言ってんだお前ら! さっきの話聞いてたろっ。あのクリークが渡れなかったんだぞ!? なっ、悪いこ
とはいわねェよ、やめとこうぜあんなとこ行くの」
「うるせェな。お前は黙ってろ」
いきなりウソップが大声を出すものだから、皆こちらに気付いた。ちょうどルフィがクリークに因縁をつけて
いたところなので、タイミングとしては問題ないちょうどいいだろう。
「来てたぞ、ルフィ」
「戦闘かよ、手をかそうか」
「シン、ゾロ、ウソップ、いたのかお前ら。いいよ、座ってて」
周りの雰囲気に反してちょっと遊びに来たとでもいうようなやり取りだが、この連中は基本的にこれが常態だ
から仕方がない。
この後、クリークはいいたいこと言ってから部下達に食料を食べさせるために船に帰っていった。全員が腹い
っぱいになり次第、襲い掛かってくるのだろう。ついさっきまでほぼ死ぬ一歩手前だったとはいえ、相手は東の
覇者。戦うコックさんを旨とするバラティエの面々にもさすがに緊張が走る。
数分も経たないうちにクリークの船から海賊船に相応しい活気が沸き立ち始め、それが少しずつ獰猛な略奪者
の気配に変わり、ついに雄叫びとなって押し寄せてきた。
いよいよ戦いのゴングなる。がその時、SEEDを使うたびに鋭敏になるシンの感覚が何かまったく別で遥か
に巨大な危険を捉えた。
198 :
514:2007/02/22(木) 20:48:12 ID:???
そして突如、
ズバァン!!!
目の前に泊められていたはずの巨大ガレオン船が輪切りになって三つに分断されるという、自然現象というに
はあまりにも唐突かつ限定的で、人の業というにはあまりにも無茶苦茶な現象が発生した。シンが知るなかでこ
んな事ができるのは、それこそMSくらいしかいないがこちらの世界にそんなものがあるはずもない。
波乱はこれだけではなかった。
船の崩壊によって瞬間的に海が荒れるのだが、さすがに船が大きいだけあって波もそれに比例しており、本気
でメリー号くらいなら転覆してもおかしくないほどである。慌ててルフィ、シン、ゾロ、ウソップの四人が外に
出てみるとそこにメリー号の姿は無く、船番を頼んでいたヨサクとジョニーが海に放り出されていた。
二人曰く、ナミが船ごと宝を持って逃げていったらしい。
本来なら海賊としてこれ以上の背信行為はなく、追っていってけじめをつけるくらいしてもいい所だろう。だが、
「おれはあいつが航海士じゃなきゃいやだ!」
船長であるルフィがそう言い切った以上、反論の余地はない。
シンにしてみても、ナミの航海士としての腕は高く評価しているしいい奴であることも理解している。他の二
人だってそのはずだ。結局ヨサクとジョニーを加えた五人でナミを追うことになった。
しかし、ヨサクとジョニーの船に乗り込もうとしたときに、その男は現れた。
一人で五十隻からなる艦隊を壊滅させ、今も巨大ガレオン船を斬って見せた『鷹の目』と恐れられる世界最強
の大剣豪。つい先ほどクリーク海賊団を壊滅させた元凶として話に出てきたこの男は、ゾロが刃を交えるために
探してきた男なのだが、両者の間には残酷とも思えるほどの差があった。
鷹の目は手に玩具のようなナイフしか持っていないにもかかわらずゾロの必殺技『鬼斬り』をいとも容易く防
いで、その後に繰り出される斬撃もまったく歯牙にかけない。このまま戦い続ければいずれ敗北することは間違
いないだろう。それほどこの戦い――戦いと呼べるのかすらもわからない――は一方的であった。
起死回生にゾロがもう一つの大技を放つ。
「虎狩り!!」
しかし、
ズバン!!
両手に持った刀を背負うように後ろに回し、しゃがみ込みながら相手を一気に上から下まで切りつけるこの技
は、その構えからどうしても正面ががら空きになる。本来なら相手との間合いを正確に測った上で放つのだが、
鷹の目がその隙を黙って見逃すわけも無く、ゾロの予想をはるかに超える速度の突きで彼の胸にナイフをつきた
てた。あと数センチで心臓に達するであろう、誰が見てもとどめの一撃。
199 :
514:2007/02/22(木) 20:49:31 ID:???
「このまま心臓を貫かれたいか。なぜ退かん」
「さァね・・・わからねぇ・・・・・・ここを一歩でも退いちまったら、何か大事な今までの誓いとか約束とか、いろんな
モンがヘシ折れてもう二度とこの場所には帰ってこれねぇような気がする」
「そう。それが敗北だ」
「へへっ、じゃなおさら退けねェな」
「死んでもか」
「死んだ方がマシだ」
最強の力と死に直面しながらも信念を一切曲げず、それどころか不敵ににらみ返し剣士としての誇りを選び取
る。そこには恐怖も気負いも無い。
「小僧、名乗ってみよ」
「ロロノア・ゾロ」
鷹の目はナイフを抜き、そこで初めて自分に牙を向いた男の名を聞いた。それは相手を一端の剣士として認め
たと言うことであるが、同時にゾロが鷹の目と同じ場所に立った、いや立ってしまったことも意味している。
ゾロ自身もそのことを十分に理解していた。次でこの戦いが終わることも。
故に自分の最高の力を出すべく、改めて三刀を構えた。
「憶えておく。久しく見ぬ『強き者』よ。そして剣士たる礼儀を持って世界最強のこの黒刀をもって沈めてやる」
辺りの空気から殺気や殺伐としたものが消えたが、代わりに重さは増していく。
時間にすればほんのわずかの静寂。
そして、
「三刀流奥義!」
二人の影が一瞬重なる。
「三・千・世・界!!」
バキンッ!
その渾身の一撃は、しかし両手に持つ二本の刀ごと粉砕された。止めを刺すべく背後に迫った鷹の目に、ゾロ
は残った刀を納めて正面を向ける。
「何を・・・」
「背中の傷は剣士の恥だ」
「見事」
『世界』が振り下ろされた。
200 :
514:2007/02/22(木) 20:50:28 ID:???
「うわあああああ!」
「ゾロ!!」
「「ア二キーーッ!!」」
叫び声が響き、ゾロが力なく海へと崩れ落ちる。
「ヨサク! ジョニー! 薬と針と糸を準備しろ! それくらい用意あるだろ!!」
「へ、へいッ」
「あの男がこれくらいで死んでたまるかッ」
そう言ってシンは海に飛び込んだ。
先ほどの波も収まって海中は穏やかであった。急いでゾロのところまで泳ぎ体に触れると、弱々しくもまだ脈
はあった。隣で沈みかけていたゾロの刀もつかんですぐに船へ引き返す。
(ちくしょう・・・!)
鷹の目の存在感はシンが今までに遭遇したあらゆるものを遥かに超越していた。正確無比な射撃を誇るフリー
ダムも多彩な格闘兵器を駆使するジャスティスも無尽蔵な火力で敵を破壊しつくすデストロイもまるで玩具にし
か思えないほどのプレッシャー。
(ちくしょう!!)
ただ遠くから見ているにすぎなかったのに少しでも気を抜けばシンは思わず後ろに退いてしまいそうになって
いた。自分が戦っているわけでもないのに、戦闘という行為そのものに恐怖を感じた。
(こんなのじゃ・・・)
初めて目の当たりにする世界の力は、異邦人であるシンにとってあまりにも強大で途方もない。ゾロが負ける
わけがないと信じる一方で彼の本能はこうなってしまうとも叫んでいた。
なのに動くことが出来なかった。仲間の敗北を、死を予測していながら見ていることしか出来なかった。
(あの時とどこが違うって言うんだ!)
一騎打ちに水をさしていけないくらいわかっているし、自分に出来ることも一つとしてなかった。それでもた
だ指をくわえて見ていた自分が許せない。
「プハッ!」
「おい、速く船に乗せろ!!」
「アニキィ! 返事してくれ!!」
船の上にゾロの体を横たえて、まずは傷口を消毒する。ZAFTの訓練所にいた頃に習った応急処置くらいし
かシンには出来ないが何もしないよりはマシだし、鷹の目にゾロを殺す気は無かったようで出血はひどいものの
内臓などへのダメージがほとんどないのも幸いである。
「シン、ウソップ、ゾロは無事か!?」
「無事じゃねェよ! でも気ィ失ってるだけで死んじゃいねぇ!! 今、シンが手当てしてるとこだ!!」
201 :
514:2007/02/22(木) 20:51:37 ID:???
そのとき、ルフィの声に反応したようにゾロが目を覚まし、傍らにおいてあった自分の刀を空に向ってまっす
ぐに掲げた。
「シン・・・・・・ル・・・ルフィ・・・? 聞・・・こえ・・・るか?」
「ああ!」
「黙ってろ、今傷口縫うから・・・!」
「不安にさせたかよ・・・おれが・・・・・・世界一の・・・剣豪にくらいならねェと・・・お前らが困るんだよな・・・・・・!!」
「なんでお前が謝るんだよっ。俺は何もしないで見てるしか出来なかったんだぞ!」
「剣士の決闘・・・・・・最後まで・・・見届けて・・・くれた・・・・・・じゃねェか・・・それで・・・・・・十分だろ・・・・・・ありがと
よ・・・・・・」
「え・・・・・・」
その言葉にシンは手に持っていた針を落とした。体から力が抜け、自分への怒りも消えていく。なんだか初め
て自分の事が認められたような、そんな気さえした。
「俺はもう! 二度と敗けねェから! あいつに勝って大剣豪になる日まで、絶対にもう、俺は敗けねェ!!」
涙を流しながらも自分の敗北を受け入れてゾロは新たな誓いを立てる。その姿は滑稽でもなんでもなく、むし
ろこんな男が自分を仲間と呼んでくれることがとても誇らしいとさえ感じる。
「文句あるか。海賊王、音楽家」
「しししし! ない!」
「なんか俺しょぼいなァ・・・」
どんなに無様であろうと死んでいないのならそれは終わりではない。心が折れ戦うことをやめたとき、信念を
捨てたときこそが本当の敗北。たしかに今は守れなかったかもしれないが、生きている限り次があるのだ。後悔
はあの時のようにすべてが終わってからすればいいし、やれることはまだある。やけになってなどいられない。
心の中のモヤモヤはまだ完全には消えていないが、気にしなくていいくらいには小さくなっている。問題はま
だ何も解決してはいないのだし、ここは最古参の自分が確りしなくてはと気合を入れてシンは傷の縫合を始めた。
「シン、ウソップ、行ってくれ!」
「わかった! 俺とシンとゾロで必ずナミを連れ戻す! お前はしっかりコックを仲間に入れとけ! 六人ちゃ
んとそろったら、そんときゃ行こうぜグランドライン!!」
「そいつを倒せば俺たちが東一番の海賊だ! しっかり頼むぞ!!」
「ああ!! 任せとけ!!」
視界の隅に何とか映るメリー号を目指して、五人を乗せた船は海を走り出した。
202 :
601:2007/02/23(金) 00:26:47 ID:???
>>514氏
GJですたー。しかし、流しスタイルのシン……ギターを抱いた渡り鳥風?
盟主王と常夏トリオは、やっぱ島に定住パターンが良さげのようですな。
しかし、定住となると、盟主王達を目立たせようとすると劇場版風に原作に
ないエピソードとかになっちゃうかな。
まあ、ボチボチ考えますー。一応、「ゴルゴルの実」で何か考えてみようw
>>514氏GJ!
シンに自己投影してワンピの世界に自分がいったらって感じに読んでしまうんだよな…
餓鬼みたいでスンマセン
今回俺の一番好きな話が…ゾロ漢だ
保守
保守
初期ワンピは神だよなぁ…
音楽家GJw
207 :
601:2007/02/26(月) 00:58:16 ID:???
遅くなりましたが、ローグタウン編続き、投下開始します。やっと原作の流れに入れた……。
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第8回
「うっっっっっはーーーーーっ!!! これが海賊王の見た景色っ!!! そして死んだのかーっ!!!」
「この声……ルフィ?!」
突如響き渡ったその声に、シンを含めたその場の全員が気を取られた。
「ご、伍長! 特別処刑台に、人が!」
「アレは……間違いありません、賞金額3000万、『麦わらのルフィ』です!」
「はぁ?! 何でそんなのがいきなり!」
広場の方からは更に「よーしフザケんな!!! 相変わらず良い度胸だなこのスットンキョーが!!!」などと
言う、やけに調子っぱずれな叫びやら、恐らくは市民達のものだろう悲鳴やらが聞こえてくる。
「どうした、何事だ、フレイ伍長!」
「あっちにいるアレは……『道化のバギー』?!」
「ええい、落ち着けぇ!」
海兵達は浮き足立ち、フレイもどうしたものか迷っている。
そうした中、シンは、ビフにも長所として指摘された高速思考によって、この場を抜け出す方策を掴んで
いた。
周囲で起こる混乱、ルフィの声、目の前にそびえるナタルの「盾の壁」。それらの要素が、コーディネイトされた
シンの頭脳スペックをフルに引き出した思考速度で結びつき、一つの像を作り上げた。
そして――シンはその像目掛けて一気に駆け出した。
「あっ こっコラ、貴様!」
「伍長、赤服が!」
「もう今度は何……って、ええっ?!」
海兵の声にフレイが路地の側を振り向けば、そこには――盾の壁に向けて駆け出すシンの背中があった。
208 :
601:2007/02/26(月) 00:59:09 ID:???
「ちょ、ちょっと! その盾は破ろうったって!」
「おぉぉぉりゃあぁぁぁああっ!!!」
ば ん っ
気合一閃――シンは地面を蹴り、そして
「フォース!」
ナタルの盾の壁を、一気に滑るように駆け上り、すぐ脇の建物、その屋上へと飛び込んで行った。
「はいぃぃぃっ?!」
「何だ、一体何が?!」
「少佐! もう盾は消して下さい! シン君逃げちゃいましたよ!」
タテタテの実の能力にも、他の悪魔の実の能力と同様、幾つかの制限がある。まず第一に、当然の事ながら、能力者
は盾を展開している状態では盾の向こうをうかがう事は出来ない。更に、盾は常に一枚だけが展開可能であり、大き
さや形はある程度自由に出来るが、盾を出現させる事が出来るのは、ナタルを中心とした半径1メートル前後の範囲
であったり、という具合に。
シンを捕らえる――それのみを目的としたこの布陣が、この状況では完全に裏目に出ていた。フレイの声に盾を消し
たナタルの目に映ったのは、宙を舞い、建物の屋上へと飛び込むシンの後姿だけだった。
「なっ……ええい!」
「少佐! 本部から連絡です! 部隊はその場に待機、海賊達には手を出すな、との事です!」
「何だと?! 貸せ!」
駆け寄ってきた通信兵の言葉に、ナタルは柳眉を逆立てて電伝虫のマイクを奪い取る。が、ナタルが声を発するより
早く、電伝虫からスモーカーの声が響いた。
『海賊同士が潰し合おうってんだ。ひとまず包囲は完了してる。お前達も動くな』
「しかし大佐!」
『麦わらの首が飛んだらバギー一味を抑える。それで何の……何だ、どうした』
途端に、スモーカーの背後が騒がしくなる。と、同時にフレイがナタルに駆け寄ってきた。スモーカーの部下達と
フレイは、ほぼ同時に同じ言葉を口にした。
「ロロノア・ゾロが、広場に乱入してきました!」
209 :
601:2007/02/26(月) 01:00:14 ID:???
屋上に駆け上がったシンがまず目にしたのは、処刑台の上で取り押さえられたルフィの姿だった。
見渡せば、広場には奇妙な格好の海賊らしい連中がおり、辺りの民衆を下がらせていた。
「ルフィ!」
驚愕したシンの声に呼応したわけでもないのだろうが、ルフィの大声が、更に響き渡る。
「俺は!!!! 海賊王になる男だ!!!!」
ざわめきが広がり、視線がルフィへと集まる。海賊王――たやすく口にする事すら躊躇われる夢を、あっさりと、
それも大音声で叫ぶその姿を、多くの人々が愚かだと思った。何と、身の程を知らぬ若者かと。
だが、シンには――それは、とても雄雄しく、輝かしい姿に映った。だから。
「今、行くぞーーーーっ!!!」
全霊を込めた剃で屋根を蹴り、宙へと飛び出す。眼下では、ゾロとサンジが処刑台へと近づこうと乱入しているが
シンには今、処刑台とルフィしか見えていない。
「ブラストシルエット、ケ ル ベ ロ ス っ!!!」
宙を飛びながら、ルフィを抑える海賊に向けて槍を繰り出そうと構えるシンの目にルフィの笑顔が飛び込んだ。
「わりぃ、おれ死んだ」
「なっ?!」
抗議の叫びを挙げようとしたその矢先――雷鳴と閃光が、シンの視界と聴覚を埋め尽くした。
210 :
601:2007/02/26(月) 01:01:11 ID:???
「なははは。やっぱ生きてた。もうけっ」
「おい……ルフィ……生きてんのか、お前」
「おう? シンじゃねえか! 何だ、決心ついたのか?!」
「お前……ったく、心配させやがって」
雷鳴と閃光の衝撃が去った後、シンは、残骸と化した処刑台の前で、にこやかに笑うルフィの姿に、苦笑していた。
「ったく、このクソ麦わらが……って、何だよそっちの赤服は?」
「おう! 新しい仲間で、シンってんだ!」
「この野郎……また人に断りもなく」
「ああ、ええと……アスカ・シンだ。よろしくな」
「ま、挨拶ぁ後だ。この後もう一騒動ありそうだからな、とっとと街出るぞ」
ゾロとサンジが合流し、簡単な挨拶を済ませた所へ、ナタルの叫びが響き渡った。
「突入――!!」
「おお! 何とキレイなお姉様!!」
「自重しろアホコック!!」
「やべえ! あの人すげえ恐いぞ!!」
「よーしっ 逃げろーーーーっ!!!!」
目をハートにするサンジ、ツッコむゾロ、うながすシンに、号令をかけるルフィ。
そして、一気に駆け出し広場から逃げていく彼等の背中を見ながら、ナタルは、拳を握って不敵な笑いを浮かべた。
「成る程――既に就職先は決まっていた訳か。ふられるのも道理かな」
「あの……少佐? 何か、スモーカー大佐が通信に出ろって」
「知らん。我々はこれから『赤服のシン』追撃に入る。広場の包囲は本隊に任せておけ」
「ええっと、そんな無茶言われてもですねえ」
「フレイ。君は気にならんか、あの少年が」
211 :
601:2007/02/26(月) 01:02:11 ID:???
「いや、アタシ年下は興味ないですし」
「そういう意味ではなくだ……私は見届けねばならん。彼がどういう道を進むのかをな」
「何でそこまで拘るんですか、あの子に」
広場から離れつつ、問いかけてくるフレイに、ナタルは苦笑を浮かべながら応えた。
「さて――な。私にも今ひとつ解らん。だが、一つ言えるのは、彼を一時でも誘った身としては、彼の行く末が気に
なって仕方が無いと言うのはある。それに、あの真っ直ぐと言うか、短気とすら言える気性が、果たしてこの大海賊
時代でどう変わっていくのか、あるいは、変わらずにあり続けるのか。それを見届けたいと言うのが、一番かな」
それは、ある意味代償行為であると、ナタルも自覚はしていた。かつてCE世界で出会ったキラ・ヤマトに対し、
力を揮う者としての自覚や、戦場における心構え、責任と言うもの、そうした諸々について、何一つ導く事も出来ず
に終った事が、ナタルにとって心残りではあったのだ。
そこに、シンと言う、未熟かつ可能性を持つ存在が現れた。ただでさえ、元の世界を同じくする存在である。
ナタルにしてみれば、気にするなと言う方が、無理な事だった。
まあ、それでも実際、多少のめりこみすぎな自覚は、無いでも無いがな。
やや自嘲めいた笑みが浮かぶのを堪えつつ、ナタルは嵐の近づくローグタウンを、シン達を追って走り出していた。
To be continue...
212 :
601:2007/02/26(月) 01:03:09 ID:???
今回は以上です。ではまたー。
麦わら海賊団めっちゃおもれーw
爽快だ
>「いや、アタシ年下は興味ないですし」
フレイナイス!!
215 :
通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 22:04:13 ID:8F5vRWVK
やっぱり、ナタルにとってもキラの事はちょっとした心の傷だったのか。
種死でやらかした事知ったら、このナタルはなんて反応するんだろ?
何はともあれ、GJです!
キラってフレイよか年下だよな?
>>216いや、キラの方が1歳年上
公式種資料より
キラ CE55年5月18日 16歳
フレイ CE56年3月15日 15歳
つまり同級生か…!キラは飛び級出来なかったと!コーディのくせに
つまり同級生か…!キラは飛び級出来なかったと!コーディのくせに
>>218 連カキコしてまで何言いたいか良く分からんが、とりあえず未来の学制が今と変更ないと仮定すると
奴らその年齢でカレッジ(=単科大学)入ってるって事に気付こうぜ
すまん、二重カキコには素で気付かんかった
スレ汚しスマソ
何が言いたかったかですが特に考えてたわけでもなかったり
飛び級なんかしたら目立っちゃうじゃん
ていうか16でカレッジの時点で
逆に考えるんだ!
コーディでもないのに15でカレッジ行ってるフレイが凄いんだ!
サイ達はいくつ?
サイは確か17歳
トール、ミリィ、カズイは全員16歳
普通に+3〜4歳だと思ってた
ルフィたちと似たような年齢だな
確か最年長がフランキーの34歳だっけ
230 :
514:2007/03/03(土) 00:54:31 ID:???
〜『麦わら海賊団』構成年齢〜
15歳・・・チョッパー
17歳・・・ルフィ、ウソップ
18歳・・・ナミ
19歳・・・ゾロ、サンジ
28歳・・・ロビン
34歳・・・フランキー
初登場時でこんな感じだったかな。ついでに言うとうちのシンの年齢は18歳。
おそらく47=82氏と601氏のシンは17歳になるはずです。
>チョッパー15才
えと。気になってちょっと調べたら、トナカイの寿命は最長記録で20年らしい。
まあ、彼の場合は人間と同じ扱いになってるんだろうけど。
>>230-231 チョッパーは確か実年齢は5歳か7歳で、人間に換算すると15歳だったと思う。
233 :
514:2007/03/05(月) 02:06:50 ID:???
>>232 ヒルルクがチョッパーと会ったのが初登場時の6年前だから実年齢5歳というのはありえない筈です。
ヒトヒトの実を食べるまでの期間を考慮しても6歳数ヶ月くらいが妥当な線では。
平均年齢が約21歳、フランキーが居なかったら
平均年齢が約19歳、ロビンとフランキーが居なかったら
平均年齢が約18歳
フランキーとロビンが浮いて見える
ワンピキャラにとって重要なのは年じゃない。
歯ぐきが出るぐらいの笑顔、
鼻水が出るぐらいの泣き顔、
それだけだ。
映画で再びスポット当たる事だし、そろそろアラバスタ編に入る作品は出ないかな
いや、俺はラブーンの島辺りからやってほしいな
バロックワークス編はそこから始まるわけだし。
つ〜か単に冬島編でデュランダルとチョッパーとヒルルクの絡みが見たいだけなんだが。
関係ないが今一瞬、バギーとアルビダに拾われてるアウルとオクレ兄さんの姿が・・・。
なんかエースと肉の奪い合いをしてる姿が見えた。
238 :
514:2007/03/07(水) 19:18:18 ID:???
>>236-237 くっ、これは催促という名の挑戦かなのか・・・! ならば受けるしかないっ。
というわけで投下します。
・・・・・・予定では後四・五話でグランドラインに入る筈です。
シンが元の世界で経験した二度にわたる世界規模の大戦はどちらも、そのインターバルにたった二年間しか置
かなかったにもかかわらず、コーディネイターとナチュラルという種族とも民族とも言い難い二つのカテゴリー
の対立を最大の要因としていた。最初の戦争では家族と生まれ故郷を、二度目ではそれこそ全てを失った後、シ
ンは今こうしてここにいるわけだ。
「つ・・・つっ着きましたっ!」
「これがねェ・・・・・・」
「あそこに本当にナミがいんのかァ!?」
ナミを追ってきた彼等の目の前に現れたのはアーロンパーク。所々に鮫を模したようなデザインを配した巨大
な建物が海岸線に居を構えている様子は、イメージとして海軍基地に近いものがあるのだが、正真正銘イースト
ブルーにおける最高賞金額2000万ベリーを誇る大物、『ノコギリのアーロン』が率いる海賊アーロン一味の
本拠地である。
本来なら海賊がその島の玄関口に堂々と居座るなどまさしく暴挙なのだが、アーロンという海賊がかつては王
下『七武海』の一人である魚人海賊団の頭ジンベエと肩を並べるほどで支部クラスの海軍ではまったく手に負え
ない存在であることと、極端な『種族主義』者であることがそれを可能にさせていた。
種族主義とは、生来持っている海生生物の能力の分人間より優れていることを根拠に魚人こそが万物の霊長、
至高の種族とする思想である。ザラ派をはじめとするいわゆる強硬派に数多く存在するコーディネイター至上主
義者やナチュラル軽視主義者とまったく同じ論法といえよう。
人間は生まれた土地や肌の色で相手を差別することが出来る動物なのだから、どこの世界だろうとこの手の問
題はあって当然と言われればうなずくしかない。しかし、ここまで真正面から遭遇するとは夢にも思っていなか
った。
「問題はこれからっす。まずナミの姉貴がどこに船をつけたかを探らないと」
「ならここから離れたところから上陸したほうがいいな。いくら支配してるって言っても所詮は海賊なんだから
島の全域に常時見張りを立ててるなんてこともないだろ。なら変にうろついてるよりはさっさと島に上がったほ
うが安全だし確実だ」
「なるほど・・・さすがシンの兄貴!」
「でもよぉ、それで魚人に見つかったらどうすんだよ」
「おいおい、ウソップ。魚人ってのは半分は魚なんだろ? こんな海の上で見つかったらそれこそ逃げようも戦
いようもないぞ」
「そ、それもそうだなっ」
「だろ?」
240 :
514:2007/03/07(水) 19:23:20 ID:???
腰が引けていた二人をシンは言いくるめた。本当は一度引き返してヨサクが連れてくるであろうルフィやコッ
クのサンジと合流するというのもあるが、そんなことをすれば怖くて戻ってきたのかと言われかねない。なんと
も癪なので却下である。
一応の方針が決まったので、シンは黙ったままでいたゾロに話をふった。
「と言うわけだけど、それでいいよな」
「・・・・・・切り込むのか?」
「ん何でそうなるんすか!!」
「アホかてめェ! まだ何の手掛かりもつかんでねぇんだぞ!!」
「話はちゃんと聞けって・・・・・・それはルフィたちが来てからだ」
「って、お前もヤル気満々かよ!」
「感心して損したっす!!」
道すがらヨサクとジョニーが話した情報はおぼろげなものだったが、アーロン一味の行いが人々から歓迎され
るような類でないことは容易に想像がつく。理不尽な暴力でこの島の人たちを家畜のように扱っているのだろう。
そうなると今までの経験から言って確実に自分はブチキレて彼らと騒動を起こすだろうともシンは考えていた。
戦闘になるのは間違いないが、さすがにこの戦力に未知の相手にケンカを売るほどシンはバカではなくなってい
る。仲間を待つという発想が出来るようになったのだ。
今暴走されても困るので三人でゾロを縛り上げる。少しするとココヤシ村というところの近くに止まっている
メリー号が見えてきた。
早速船を近づけたのだが、
「あっ」
((魚人・・・!!))
とりあえず関わらないでおこうと思った矢先に見事に鉢合わせてしまった。運がないのかタイミングが悪いの
か。ここはひとまずスルーすべく止まらずに通り過ぎたのだが、いかんせん見たこともない船が目の前を横切っ
て不審に思わないほど相手も間抜けではなかった。魚人だけあって泳いで追っかけてくる。
「脱出!」
「御意っ」
「ちょっと待てお前らァ!!」
ウソップのジョニーはすぐさま逃げ出した。
241 :
514:2007/03/07(水) 19:25:49 ID:???
シンとしてはゾロの縄を解いて迎え撃つという選択肢もないではない。海中から攻撃を仕掛けられるならとも
かく、船の上にあがってもらえれば負けることはないだろう。
「ちっ。あいつら後で会ったらただじゃおかねェ・・・・・・・シン、早く解いてくれよ」
「・・・・・・」
「おい・・・?」
だけど、とシンは考える。グランドラインから来たとはいえ、この海で海賊をやってる以上『海賊狩りのゾロ』
を知らぬわけがない。ある程度名の通った賞金稼ぎが現れたとなれば魚人たちの意識は自然とそちらに集まるだろ
う。つまりここでゾロに捕まってもらったほうがこの後なにかと動きやすくなるわけだ。
というわけで、
「戦略的撤退!」
「待てコラァ!!」
あれで死なないんだからほっといても大丈夫、と傷の処置をしたのは自分であることも忘れてシンも海に飛び込
んだ。絶対的な信頼があるからこその行為とはいえ、傷の縫合をしていたときとはえらい違いである。頭の切り替
えの速さも大いに成長させたらしい。
「許せゾロ。お前は実に勇敢だったとルフィには言っておく」
「なんて運の悪い人だ・・・アニキのことは忘れねェよ・・・・・・!」
「おいおい・・・・・・まァ、あいつには頑張って時間を稼いでもらおう」
アーロンパークヘ舵を切った船を眺めながらそんなことをしゃあしゃあと言ってのけた後、三人は泳いですぐ近
くの陸地に上がった。
彼らがたどりついたのはゴザという町、だったところである。
「え・・・」
「な・・・」
「こいつは・・・」
町の原型はかなり残っているといえるだろう。おそらくそこは町のメインストリートであり、毎日のように住人
達が行き交っていたであろうことも即座にうかがえる。しかし、間違いなくこの町は壊滅していた。
242 :
514:2007/03/07(水) 19:28:05 ID:???
なぜなら、そこにある建物のことごとくが、まるで空から降ってきたようにひっくり返って屋根から地面に刺
さっているのだ。シュールレアリスム絵画に登場しそうなその光景は悲惨さと同時にどこか現実離れした滑稽さ
も感じさせる。
大型の工事用重機を使用したとしてもかなり大掛かりな作業になるようなことを単なる見せしめでやってしま
うわけだから、たしかに魚人の力とはとんでもないものと言える。一般人と彼らの差はナチュラル・コーディネ
イターの比ではない。
シンがアーロン一味に対するイメージが現実と相違ないことを確信し、こみ上げてくる怒りをぐっと抑えなが
ら町の奥のほうに進んでいると、
「ぎいやあああ!」
「待てェ!」
いつの間にかウソップが現れた魚人に追っかけられていた。
普通なら気配で気付いてもおかしくないのだが、目の前の景色に気をとられすぎていたらしい。
「お前も島流しの仲間かぁ!」
全速力で逃げるウソップに対してシンはただ突っ立っているだけなのだから、魚人が目標をそちらに変更する
のは当然のことである。論理的な選択といえよう。が、この時ばかりはタイミングが悪かった。
相手の様子を伺いながらなんて性に合わないわけだし、ちょうど怒りも溜まってきたところだ。この辺で少し
ガス抜きをしておこう。そう考えてシンはニヤッと笑う。
「不審人物め! 観念しろォ!」
あとニ三歩で捕まるというところで、シンは体を低くして一気に魚人の懐に入った。そしてそのまま全身のバ
ネを利用し、
「インパルスアッパー、弱め!」
相手の顎に見事なアッパーをきめる。
自分が攻撃されるとは、よしんばされても屁でもないと高をくくっていたこの魚人にとっさの防御など出来る
はずもなく、正確にあご先を捉えた一撃により完全に昏倒した。
243 :
514:2007/03/07(水) 19:29:33 ID:???
必殺技の威力調節が思いの外上手くいったことにシンは一安心と息をつく。
「ふゥ・・・」
「コラァ! 何てことしてくれたんだっ」
「ん?」
怒鳴り声が聞こえたので振り向くと、右の二の腕から左肩まで刺青をした女がかなり怒った様子で近づいてき
ていた。その後ろには男の子が一人とウソップもいる。
「旅人かなんだか知らないけど、勝手なことはしないでくれよ! これだから余所者は困るんだ!」
「勝手なことって・・・こいつをぶっ飛ばしたことか」
「そうだよ。下手に魚人に手を出されちゃ、変な疑いがかけられるのは私たちなんだ。迷惑なんだよ」
「ああ、それなら大丈夫さ」
「え?」
シンは倒れている魚人を指差した。
「正確に顎を打ったから間違いなく脳震盪を起こしてる。少なくともここ何分かの記憶はなくなってる筈さ。こ
いつらに自分が人間に瞬殺されるなんて考え付くか?」
「いや・・・死んでもないだろうね」
「なら不審者を追ってたことを憶えてたとしても、途中でまかれたって勝手に納得して終わりだ。あんたが心配
するようなことは起きないと思うぞ」
シンは魚人たちの注意をそらすためにゾロを見捨ててきたのだ。自分からわざわざ騒ぎを起こす気はない。ル
フィや昔の彼のようにただ怒りに任せるのではなく、やり方くらいは選ぶようにはなった。
「それは・・・そうかもしれないけど・・・」
「ま、いきなり言われても信用できないよな・・・・・・そうだ、俺の仲間を置いてくからさ、なんかあったらそいつ
を出せばいい」
「な・・・」
「おい、シン!! 何とんでもないこと言ってんじゃ!!」
女は言葉を失い、ウソップは絶叫した。なにしろシンの提案は仲間を人質として差し出すといっているのと同
じだからだ。
244 :
514:2007/03/07(水) 19:33:02 ID:???
「落ち着けって。この魚人はお前の顔なんて覚えてないんだから」
「それが確かかどうかわかがわからねェだろう!」
「それにあの人たちから話を聞いてこの島の現状を把握する必要あるだろ。それともお前が一人でこのあたりの
様子を探ってくるか?」
「う・・・」
「じゃ、そういうわけで!」
そう言ってシンは歩きだしたが、そこで今まで黙っていた少年が突然口を開いた。一緒にいたようだから女の
弟かも知れない。ただそれより気になっていたのは、彼の持っている眼の光というか雰囲気というか、とにかく
そういった具体的に言い表せない類のものにとても覚えがあるということだ。
「なァ、にいちゃん! あんた魚人より強いのか!?」
「これくらいの奴ならな」
「じゃあ仇を討ってくれよ! この島の人たちはみんな魚人のせいでひどい目にあってんだ。あいつらこの島か
ら追っ払ってくれよ!!」
「・・・・・・」
少年の口から出たのは考えてみれば当然の願いなのだが、なぜかシンは何も言えずに口ごもってしまう。
「なァ!」
「・・・・・・そういうことは自分でやるんだな」
不意に飛び出した一言はシン自身にも理解不能だったのだが、ただ、仇という言葉を聞いたとき、あちらの世
界で墜した敵機の数々が現れて、心の裏側によどんでいたものをわらわらと逆撫でながら消えていったのは確か
だった。
真っ黒な液体がじわじわと広がり、それに頭の中身が押し出されていくような感覚が広がる。
「ちょっ・・・おい! 待てよ!!」
急に自分の中にまっすぐ立っていたはずのものが消えたような気がして、シンは呼び止められるのも聞かず、
逃げ出すような気持ちで走り出した。
投下、乙!
やっぱアーロン編って、そこんとこ考えちゃうトコですよね。
シンってあんまナチュコディ枠で考える子じゃなかったけど……
246 :
237:2007/03/08(木) 18:27:34 ID:???
とりあえず乙!
そういや忘れてたけど、デュランダルとビビの対話とかも面白そうだ。
方や国を失った元国家元首
そしてこれから国が奪われそうなビビ
冬島編、誰のSSもまだグランドラインに入ってないけど、今から楽しみでならない。
247 :
601:2007/03/09(金) 03:02:24 ID:???
乙っす。うーむ、アーロン達に会う前に色々面倒な事になりそうですなあ。
どう精神面で克服していくか、楽しみです。
ではこちらは、、ローグタウン編のラスト、投下開始します。
248 :
601:2007/03/09(金) 03:04:40 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第9回
「雑魚に用はねえ “ホワイトブロー”!!!」
「うわぁ!」
「くぅっ!」
いきなりではあるが、シン達は危機に陥っていた。広場を脱出後、しばらくして一人の女性海兵に出くわし、
何か因縁があるのか、ゾロが彼女の相手をするために一旦別れた。それは良い。問題は。
ロギア系悪魔の実「モクモクの実」の能力者、海軍本部大佐、スモーカーがその直後に待ち受けていたのだ。
体を自在に煙に変えるスモーカーには、ルフィの拳、サンジの蹴り、シンの剣や槍も通用せず、逆に煙の腕で
サンジとシンを壁に叩きつけ、ルフィを押さえ込んでしまった。
「くそっ この化け物が!」
「サンジ、アンタ先に港へ行ってくれ!」
「ああ? 何言ってんだお前」
「良いか。さっきルフィを殺そうとしてた連中、奴等が少しでも頭回るなら、船の方にも何か手を回してて
おかしくない。そうでなくても、海軍が向かってる事だって有り得る!」
「なるほど、ありえるか……あっちにゃナミさんと、ついでにウソップしかいねえからな。よし、ここは任せ
たぞ新入り!」
「ああ!」
サンジが港へ駆けていくのを後目に、シンは槍形態の両面宿難を構え、ルフィを押さえ込むスモーカーの背中に
向けて、大声を叩き付けた。
「おい、オッサン! ウチの船長、返してもらうぜ!」
「ああ? ったく、雑魚に用はねえと……言ってるだろうが!」
再び、スモーカーの腕が煙に変化し、シンに向けて伸びる。だが。
「剃!!!」
煙が触れる直前、シンの姿が掻き消えた。スモーカーが視線を巡らせると――「何ぃっ!」――建物の壁、庇、
路上、街灯の柱、ともかく足場と成りそうな所そこかしこに、十数にも上るシンの姿があった。
「ミラージュコロイド!」
「ちっ……分身たあ、中々面白ぇ小細工じゃねえか!」
249 :
601:2007/03/09(金) 03:06:20 ID:???
剃の移動速度を利して、高速移動を繰り返し残像で敵をかく乱すると言う戦術は、シンが剃をものにしてすぐに
思いついたものだった。もっとも、この場合それは、かく乱よりも、一種の威力偵察的な行動だったのだが。
――やっぱりだ。あの煙、気流に弱い。ビフの言ったとおり、どんな能力にも弱点はある!
剃によって起こる気流の乱れに、スモーカーの煙が途切れ、あるいは流されるの見るシンの脳裏に、ビフから受け
た講義が蘇る。
『良いかシン。この先、お前がこの海を押し渡って行く上で、とんでもない力の持ち主に出くわす事もある筈だ』
『それって……悪魔の実の?』
『ああ。どれもそれぞれにやっかいではある。しかしな、どんな能力だろうが、必ずどこかに弱点はある。戦術
もそうだ。どんな戦術だろうが、必ずどこかに穴はある』
『必ず……どこかに』
『そうだ。良いか、どんなに完璧に見えても、どこかに必ず、どんなに小さくても、歪みってもんが出る。完全
無欠、完璧なんてのは、ありゃしないんだ』
その話を聞いた時、想起したのは、キラ・ヤマトの存在だった。完全無欠の遺伝子。人類の夢たるスーパーコー
ディネイター。彼にも、何か歪みはあったのだろうか。だから、シンはその時、「もし仮に」と言う建前で、
ビフに聞いてみた。あらゆる方面に優れた才能を持ち、どんな状況に対してさえ対処してみせるような人物が
いたとしたら、と。
『さあてなあ。もしそんなヤツがいたとしたら、まあ周りに散々妬まれて、孤立するのが落ちじゃないのか?』
『もしそいつの周りにいるのが、そいつを好きなヤツばかりだったら?』
『何だよ、そういう知り合いでもいんのか? まあ、もし周りにそいつを好きなヤツしかいないなら、それは
それで問題だな』
『何でだよ』
『才能と心は別問題だからだ。才能があろうがなかろうが、良いヤツは良いヤツだし。ロクデナシはロクデナシ
だ。それぐらいはお前も解るだろう』
『あ、ああ』
『もし周りにそいつをちやほやするヤツしかいないなら、そりゃそれでとんでもない不幸さ。ロクデナシをロク
デナシと言ってくれるヤツがいなけりゃ、そいつは何時まで経ってもロクデナシを卒業できねえからな』
ロクデナシ。まあ、自分も多分、その一人だ。復讐の一語に縋り付いて、文字通りろくでもない事ばかりしていた
気がする。キラ・ヤマト。あんたは、大丈夫かい?
そんな苦笑に口元が歪むのを、抑え切れなかった。
250 :
601:2007/03/09(金) 03:07:21 ID:???
「ちっ……面倒だ、“ホワイトアウト”!!!」
煙の腕から逃れ続けるシンの分身に業を煮やしたか、スモーカーは、煙を周囲一帯に広げようとした。これなら
ば、何処に本体がいようが関係はない。だが。
「ケルベロス――ハ ウ リ ン グ!!!」
煙が広がりかけた瞬間、スモーカーの眼前に現れたシンの両手から、槍の穂先が――その穂先から、突風にも似た
衝撃波が繰り出された。
攻撃そのものは、スモーカーにはダメージとはならない。だが、その衝撃波は、槍を受けて煙となったスモーカー
の体を、その場から吹き飛ばしていた。その下には。
「立てルフィ! 逃げるぞ!」
「よっしゃー!!!」
「ちぃっ!! この……!!」
ルフィの腕を掴んで立たせ、一気に駆け去ろうとするスモーカーの肩を、握り潰さんばかりに掴む者があった。
それは――
「貴様……ドラゴン?!」
「くく……男の船出だ、祝福してやってはどうだ?」
「何で手前ぇがあんな海賊を?!」
「世界は、我々の答えを待っている……そういう事だ」
顔の左半面に刺青を入れたその男は、不敵に笑ったまま嘯いた。そこに、嵐による突風が襲いかかる。
「くっ!!」
スモーカーでさえうずくまるその大風の中、ドラゴンと呼ばれた男はゆっくりスモーカーから離れながら、ルフィ
とシンの背中を見やり、楽しそうに笑っていた。
「海賊か。それも良い。それに――『来訪者』の仲間か。思うように進むが良い。それがお前のやり方なら……!」
251 :
601:2007/03/09(金) 03:08:33 ID:???
一方――港では。
「おいおいおいおい! やべえ、そろそろ縄が持たねえ! ルフィと、その新入りってのはまだなのかぁ?!」
「海軍大佐とやりあってる! くそっ、こんな事なら俺もあっちに残りゃ良かった!」
「引き返すなり何なりすりゃ良かったろうが」
「明後日の方向へ行こうとしてたクソ剣士の道案内してやったのは誰だと思ってやがる!!」
「アンタ達、喧嘩してる暇なんかないわよ!!」
先行していたサンジは、途中どこをどう通ったのか、目の前を通り過ぎようとしたゾロを掴まえ、ゴーイング
メリー号の所にまでたどり着いていた。シンの言った通り、バギー一味の猛獣使いモージが船に火を掛けようと来
てはいたが、モージは自滅、つれていたライオンリッチーは、ウソップの機転によって卵に気を取られ、後から
駆けつけたサンジとゾロによって気絶させられていた。
ようよう船に乗り込んだ一行だったが、迫る嵐の規模はあまりに大きく、接岸しているのが危険なほどであった。
しかし、ルフィとシンがまだ乗り込んでいない状態では港を離れるわけにも行かず、往生していたのだが。
「縄が……!!」
ついに、艫綱がぷっつりと切れてしまった。
「やば……! 錨上げて! 早く!」
「何言ってんだ、ナミ! まだルフィ達が!」
「この波と風じゃ錨綱だってもたないわ! それに、岸につけてたら船だって危ないのよ!!」
ウソップの抗議に、ナミが怒声を張り上げた。実際、嵐による高波が予測される場合、船は本来港から離すのが
普通だ。波に翻弄される船体が岸に当たり、破損する恐れがあるからだ。
サンジとゾロはナミの言葉に船室に駆け込み、錨を引き上げると、櫂を出して岸から距離を取ろうとした。しかし
今度は波が強すぎ、上手く距離と方向を制御できなくなっていた。
「くそっ、これじゃ港から離れすぎるぞ! 何とかなんねえか、ナミさん!」
「おい、あれ!!」
ウソップが港を指差すと、そこには、ルフィとシン――そして、距離を取って対峙するナタルの姿があった。
252 :
601:2007/03/09(金) 03:09:37 ID:???
時間は、しばし遡る――
どうにかスモーカーから逃れたルフィとシンは、そのまま港へ向けて駆けていった。だが、二人の視界に港が見えた
頃には、すでにメリー号は岸から離されつつあるところだった。
「ああっ! 何でメリーが出てんだよ!」
「多分、岸につけてると船が壊れるからだ。見ろ、この荒波じゃ、岸のそばにいたらああなるのがオチだ」
シンが指し示す方には、幾つかの船が岸や防波堤にぶつかり、破損している姿があった。
「でも、どうすんだ? 俺カナヅチだから泳げねえぞ」
「悠長な事は言ってられないしな……」
シンの脳裏には、一つだけ手段が浮かんでいた。だが、それを実行するには、自信が足りなかった。
――出来るのか、俺に。確かに、それならこれぐらい距離は。でも、俺にそんな事が出来るのか。
岸に立ち、心中でそう一人ごちながら、無意識に胸元をまさぐると、指先に、何かが当った。それは、デスティニー
の破片を入れた袋だった。服の上から握り締めると、脳裏に、またあの声が聞こえたような気がした。
『大丈夫だよ。シンなら、きっと。僕も、ついてるから』
「……! そうだよな、出来る出来ないじゃない。やらなきゃならないんだ!」
「ん?」
「ルフィ、俺に考えがある……けど、これはお前が俺を信じてくれるのが、大前提だ」
シンは、ルフィに自分の考えを告げた。逆の立場であれば、シンならばきっと躊躇しただろう、デタラメなアイディ
アを。だが。
「そっか……面白ぇ! 任せたぜ、シン!」
「い、良いのか?! そんなあっさり!」
「良いぜ。お前を信じれば良いんだろ? お前を誘ったのは俺なんだから、そりゃ信じるさ」
「ったく……悩んでた自分がバカみたいだな。まあ良いや。じゃあ、ルフィは俺にしっかり掴まっててくれ。なるた
けがっちりな」
「おう! じゃあ……これでどうだ!」
ルフィはシンの背におぶさると、足と手を伸ばし、背負子のように結んでしまった。
「さすがはゴム人間……ま、良いか。じゃあ行くぞ!」
「おう!」
「アスカ・シン!!」
253 :
601:2007/03/09(金) 03:10:54 ID:???
ルフィを背負い、海に向けてクラウチングスタートの体勢を取ったシンの背後から、呼ぶ声があった。振り向けば、
そこには。
「ナタルさん」
バジルール・ナタルが、嵐の中に立っていた。
「ん? 知り合いか?」
「ああ……ナタルさん、俺行きます。さっきも言いましたけど、誘って貰ったのは、嬉しかったです」
シンは、身を起こしてナタルに向き合った。ナタルの表情は、帽子の陰になって、シンからは伺い知れなかった。
「私が見逃すと思うのか?」
「この距離じゃ、盾はここまで届かないんじゃないんですか? それに、仮に届くとしても、その前に俺は跳びますよ」
「……行けるのか?」
「行けるかどうかじゃない。『行く』んです」
「そうか……なら、行ってみせろ。この場は見届けてやる。だが、次はないぞ」
「解ってます……ナタルさん」
「何だ」
「有難う御座いました!」
くすりと、ナタルの口元が笑みを作ったように、シンには見えた。シンも、それに小さく笑みを返し、海へと向き
直った。
「じゃあ、改めて――行くぞ、ルフィ!!」
「おう! 行け、シン!!」
再度クラウチングスタートの体勢を取り、そのまま細かな踏み込みを繰り返し――地を蹴って海へと向けて飛び出した。
「剃!!!」
254 :
601:2007/03/09(金) 03:12:21 ID:???
「なっ! バカかアイツは!!」
「ちょっと、こんな荒れた海に落ちたら……!!」
メリー号の甲板から、岸を見ていたウソップとナミが悲鳴を挙げる。あろう事か、ルフィを背負ったその男は、その
まま海へと飛び出したのだ。二人の悲鳴に、ゾロとサンジも上がって来た。
「何やってんだ、あのクソ赤服!!」
「いや……見ろ!!」
ゾロの指し示す先、海上に飛び出し、今正に波濤に飲まれんとしたシンが――そのまま波頭を蹴り、更なる跳躍を見せた。
「「「「なっ……何だありゃあーーーーっ?!!」」」」
メリー号の面々が驚愕するのを他所に、シンの背中のルフィは歓声を上げていた。
「すっげーーーーっ!!! すげえなシン!! やれたじゃんか!!!」
「俺も驚いたーっ!!」
何気に台無し気味な事を言いつつ、シンは次に踏むべき海面までの距離を推し量っていた。
――行ける! 月歩はまだ無理だけど、海面なら、まだ何とかなる……!
月歩の肝要は、密度の極めて薄い空気を、如何に蹴り足で捉えるか、と言う事にある。空気はまだまともに捉えられ
ないシンだが、空気よりは密度の遥かに濃い水であれば、どうにか剃の足場とする事が出来た。
とは言え、シンにしてもこれは初めての挑戦であり、果たして本当に出来るかどうか、自信は無かったのだ。
「よーし、後ちょっとだ!!」
「おう!!」
ルフィとシンに向けて、メリー号からも声援が飛ぶ。
「頑張れ新入り!!」
「後少しよー!!」
「落ちんなよ、クソ赤服!!」
「そら来い! 来い! 来い!!!」
もう一歩、と言う所で、シンとルフィの眼前に、巨大な波が盛り上がる。
「うぉぉぉおおおおおっ!!!」
「いっけぇーーーーーっ!!!」
ば ん っ !!!
255 :
601:2007/03/09(金) 03:13:30 ID:???
最後の一踏み――波頭を粉砕する程の踏み込みで、シンはルフィを背負ったまま、メリー号の甲板へと飛び込んだ。
それを、サンジとゾロが、がっしりと受け止めた。
「良いぜナミさん!!」
「ウソップ! 帆を!!」
「よっしゃあ!!」
ナミの号令で、ウソップがロープを引き、帆が広がる。
「ゾロは舵について! サンジ君はウソップと帆の操作!! ルフィとそこの赤いのもさっさと動く!!」
「赤いのって……俺か?!」
「気ぃつけろ、シン。ナミはすっげえおっかねえからな」
「きしし」と歯を剥いて笑うルフィの頭に、ナミのゲンコツが炸裂する。
「無駄口叩いてる暇があったら働けっつーの!!」
「な」
「わ、解った」
ナミの指示で皆が動き、やがて、メリー号はローグタウンを離れ、外洋に出た。波は荒く、吹く風も、降りしきる雨
も、共に激しい。だが、そんな中でも、一行は臆さず――もっとも、ウソップだけは震えを隠せなかったが――遠く
に見える灯台の明かりを見詰めていた。
「と、そう言えば自己紹介がまだだったな。俺は、アスカ・シン。今日から、世話になる。よろしく」
シンの挨拶に、皆はめいめいに、自己紹介する。
「で、アンタ何が出来る……って言うか、さっき十分見せてもらったわね。アレって何なの? 波を蹴るとは言うけ
ど、ホントに蹴って跳ぶなんて非常識にも程があるわよ?」
「ああ、アレは……」
「シンはな、軽業師なんだ!」
「軽業で済むのか、アレは」
「ま、良いじゃねえか。腕っこきなら大歓迎だ」
「違いねえ」
実に楽しそうに言うルフィに、ウソップが冷や汗を垂らしながら言い、サンジとゾロが笑いながら混ぜっ返す。
そんな様子を見ながら、シンは、また胸元の袋を握り締めていた。
――デスティニー。相棒。これが、俺の新しい仲間だ。一緒に行こう、お前も。この先、何があるか解らないけど、
こいつ等と一緒に。お前も一緒に。
256 :
601:2007/03/09(金) 03:14:31 ID:???
「さあて、そんじゃあ新入りの歓迎も兼ねて、偉大なる海に船を浮かべる進水式と行くか」
サンジが、酒樽を持ち出し、皆の中央に置いた。そこに、まずサンジが足を乗せた。
「俺はオールブルーを見つけるために」
「俺は海賊王!!!」
「俺ァ大剣豪に」
「私は世界地図を描くために!!」
「お……お……俺は勇敢なる海の戦士になるためだ!!」
やがて、ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップもそれに倣う。自然、皆の視線はシンに向いた。それらを受け、シンはゆっ
くりとその片足を樽へと乗せた。
「俺は……守りたいと思ったもの、守りきれる男になるために」
皆の足が同時に上がり、そして――
「いくぞ!!! “偉大なる航路”!!!!」
そして、航海が始まった。
To be continue...
257 :
601:2007/03/09(金) 03:16:23 ID:???
今回はここまでです。やっとローグタウン終了ー。
ラブーン編は飛ばして、いきなりウィスキーピークから行こうか思案中。
乙〜〜〜〜
GJGJGJ!!
GJ! そか、いきなりバロックワークス編突入かぁ。
実に楽しみ!!
関係ないがちと妄想披露
その1
パトリック「これが私の食べたビカビカの実の力だ。喰らえ!!ジェネシス!!!!」
ルフィー 「すっげぇ!!あのおっさん頭からビームだしてやがる!!おい、仲間にしようぜ!!」
シン 「ヤバイヤツなんだからやめとけっての!!」
その2
仮面海賊団の船長クルゼ・ル・ラウ 副長バレル・ザ・レイ 時空を超えて俺達参上!!
その3
大怪我をして置いて行かれたシン、
ヨウランがガレーラカンパニーに身を置きながら一人でこつこつと修理したコアスクランダーで後を追う。
審判の門が閉じかけた時、インパルスに合体して閉じるのを防ぐ。
う〜ん どうも電波のキレが悪いや
ほしゅ
ちとさっきアニメ版ワンピのオリジナルストーリーの回見ていたんだけど、
麦わら一味各人と種キャラが中心の番外編ストーリーってのもおもろいかも。
ウソップとヨウランの技術家話
ウソップとトールの恋人談義&勇気の物語
って、ウソップばかり思いつくなぁ・・・・
などと電波ほしゅ
あ、一つウソップ以外も思いついたんで追加
ナミと盟主王の投機とか財テク関連話
な〜んか盟主王丸くなってそうだなワンピ世界に来てから
盟主王はそうだな・・ナタルやフレイと同じように、
ナチュだのコディだのバカらしくなってるかもしれんなぁ
>>264 いや、ナチュラルでもここまで強くなれるならやはりコーディネーターはこの世に必要ないー
とかでもっとファビョりそうなんだが( ´ー`)y-~~
>>265 いやあえてその役柄はジブリールのほうでいいかも、
盟主王には本業の商売人としてがんばっていただきましょう。
むしろ、どんな悪な海賊相手でも一歩も引かない盟主王とかそういうのイイカンジ。
ジブの能力は「トリトリの実“フェニックス”」
羽撃きだけで人間を木っ端のように吹き飛ばし、また不死鳥のごとく無限の再生力を持つ
「汚らわしきコーディネータ共よ諸共に吹き飛べ。この盟主の羽撃き一つでな!」
荒ぶる盟主のポーズ!
やっぱスモーカーかっこいい
601さんに質問
>ルフィの腕を掴んで立たせ、一気に駆け去ろうとするスモーカーの肩を、握り潰さんばかりに掴む者があった。
「駆け去ろうとする」まではシンの行動だよね…?
272 :
601:2007/03/14(水) 22:46:41 ID:???
GJコール有難うございましたー。
>ジブの能力
ジブ「うむ! 世界を敵に回しても仲間を助けんとするその心意気、見事! 私のサインボールをやろう!」
ナタ「誰か、アレを撃ち落せ」
ジブ「ぬぅっ! また出たかホームラン女!」
こうですか、わかりm(ry
>>271 あ……すんません。修正前のテキストで投稿してました。
誤「ルフィの腕を掴んで立たせ、一気に駆け去ろうとするスモーカーの肩を、握り潰さんばかりに掴む者があった。」
正「ルフィの腕を掴んで立たせ、一気に駆け去ろうとするシンを追おうとするスモーカーだったが、その肩を、握り潰さんばかりに掴む者があった。」
下の方が正式版です。眠い頭で投下なんかするもんじゃないなあ……。いや、ホントすんませんした。
保守
保守
☆
ほ
しゅ
278 :
514:2007/03/22(木) 01:36:06 ID:???
丸々1週間何もなしか・・・・・・。寂しいですなぁ。
>>601 『来訪者』ですか。シンを見てそう判断できた以上、ドラゴンの仲間に赤服がいるんでしょうか。
誰がどの勢力に所属しているか非常に楽しみですね。
GJでしたっ。
えーと、9話の冒頭を8話のラストにまわすことにしたので追加分を投下しようと思います。
気がついたら倉庫のほうも加筆修正してこうかな。
279 :
514:2007/03/22(木) 01:37:05 ID:???
何も考えずに走り続けて気が付くと、いつの間にかシンはメリー号の前まで来ていた。
羊の顔を模した船首が特徴的のオーソドックスな帆船。比べる相手が少ないのではっきりとは分からないが、
海賊船の中では小さい部類に入るだろう。また、この船の出自を考えればおそらくは、家族と数人の使用人を乗
せて近海の島を巡る旅行船かなにかだったのだろうし、設計者曰く型も古い。
これからずっとこの船で航海を続けていくとなると心配になってくる部分はあるにはあるが、船長をはじめと
したクルーがかもし出す略奪者としての気概がまったく感じられないのん気な雰囲気はシンがとても気に入って
いるところである。こちらに来て以来ようやく手に入れた彼の『家』と言ってもいいだろう。
しかしそのはずが、今はなんだか重苦しい。
ルフィが歌う調子っぱずれな鼻歌も、ゾロのいびきも、ナミが本のページをめくる音も、ウソップの声高々な
ホラ話も、そして自分が鳴らす楽器の音色も、何も聞こえてはこない。
静かな船内。
見知らぬ船を見ているような気がするといえば言い過ぎかもしれないが、中に入ろうにもなぜだか気が進まな
い。
それでもこの後まず間違いなく戦闘があるだろうから今のうちに着替えておこうとシンはメリー号に乗り込ん
だ。
マストのところにある戸から船底部の男部屋に潜り、共用のタンスの中にあるアンダーウェアを出してから自
分のハンモックのそばにかけておいた赤服を手に取る。
ザフトの訓練所を卒業したときに渡されて以来こちらに来るまでの間、ほぼ毎日のように着ていたザフトレッ
ドの軍服。おそらく人生の中で一番着ている時間が長い服だろう。シンが唯一あちらから持ってきたものであり、
極端な話、彼の過去と現在を結ぶたった一つの接点でもある。
シャツとパンツを着替えて、上着を羽織る。
しかし今は始めて袖を通したときのように、いやそれ以上に肌越しからよそよそしさのようなものを感じる。
その原因は先ほどから胸の中にわだかまっているわからない感覚であろうということはシンにも見当が付いて
いる。もしかすると、それがこの服に施されている防水機能を乗り越えて布地全体に染み込んでしまったのかも
しれないともシンは思いついて、そして、やけに詩的な考えが浮かぶようになったもんだと軽く笑った。
ズボンとブーツを履いて着替えを終えると、そのままドカッと腰を下ろし大の字に寝転がる。心を落ち着かせ
ようとジッと中空を見つめてみたが、次第にあちらであった出来事が浮かび上がってきた。
脱走したアスランを打ち落とす自分。
フリーダムに破壊されるデストロイ。
戦闘するオーブ軍とザフト。
彼の意に反して心は乱れ続けて気分は悪くなる一方。仕方なく寝返りを打ち目を瞑ってみたが、スクリーンが
まぶたの裏側に変わっただけで終わる。
280 :
514:2007/03/22(木) 01:38:03 ID:???
(さっきから何なんだよ一体・・・・・・)
裏切り者だと思ったからこそアスランを撃墜したが、かつてのオーブの友人達から見ればシンも立派な裏切り
者であろう。
ステラを殺したフリーダムは許せないが、彼女の操ったデストロイがもとらした被害は甚大であった。
シンも家族を失ったときはゴザで出会った少年のように憎しみをたぎらせていたが、彼が入ったザフトはアー
ロン一味や連合軍と同じように、ある種の思想的理由を元にオーブへと進攻した。
この世に絶対の悪や善は無く、まして戦争中ともなれば見る場所を少し変えればその人の立っているポジショ
ンもまた変化する。あの時、シンは自分は被害者だと思っていたからこそ力を求めたしそれを振るうことにも躊
躇しなかったのであって、それがいつの間にか自分も加害者となっていたというのなら、命がけの戦いも守ると
言った誓いもすべて意味がなくなってしまうことになる。
あの少年は仇を討ってくれと言ったが、しかしあちらの世界において少なくない人々がシンを仇と思っている
こともまた間違いないだろう。
「はァ・・・・・・」
ぐちゃぐちゃと泥沼にはまっていく思考にシンは嘆息するしかなかった。
昔の自分がいかに無茶苦茶なクソガキだったかは自覚していたつもりだったが、改めて目の前に突き出される
とやはりきつい。
モーガンの時もバギーの時もキャプテン・クロの時も今回も理性的な部分を発揮する場面はあったし、そういっ
たこともきちんと受け止められることができるくらいには成長しているつもりだったが、どこかで過去のことを
振り返ってもしょうがない、忘れたいという気持ちがあったのかもしれない。
この1年間、忙しい日々にかまけてあちらであった出来事をわざと触らないように、正面から見つめてこなかっ
たツケといえばそうなのだろう。
しかしなんにせよ、
「今は先にやることがある、か・・・・・・」
周辺の様子を探ってくるとはシンが言い出したことであり、このままこんなところでウジウジと腐っているの
ではそれこそ昔と同じである。
「よし・・・!」
シンは体を起こして両頬をたたいて気合を入れる。
まずはナミがどこにいるかを見つけ出さないとここに来た意味がない。彼女が魚人たちと何らかの係わりを持
っていることはアーロンという言葉を口にしたときの様子やジョニーとヨサクの話からも間違いなさそうなので、
とりあえずアーロンパークに行ってなんらかの様子を探ってみるのがいいだろう。ついでにゾロを助けおこうか。
少しでも気を抜けばあらぬ方へと暴走を始めそうな頭を抱えながら、何とかシンは男部屋を後にした。
281 :
514:2007/03/22(木) 01:40:16 ID:???
彼は自分がいつ生まれたのか、正確に言うといつから存在していたかいまいち覚えていなかった。
他者と明確に区別できる一固体としての己を自覚するようになったのはつい最近のことのような気もするが、
それ以前にも同じような感覚を何度か体感していた気もする。ただ、その時に感じていたものが今のものとまっ
たく同一であったかまでは確信がもてない。
さらに茫洋とした意識だけならばはるか以前からあったようにも思う。
はっきりしているのは今の自分のあり方が本来のものとは違っているということくらいか。
しかしそんなことがわかったところで、何かが変わるわけではない。彼にとって重要なのは風向きと毎日の食
事だけだし、自分の由来などそもそもランク外だ。精神的活動にはこれっぽちの価値も見出していない。
無意味な思索を行うなどという選択肢をそもそも彼は思いつかないだろう。
ビュウゥゥ――
急に向きを変えた風が体を鋭く通り抜ける。
この島に来てからまだ一週間と少し。この辺りの風はまだ完全には掴みきれていないが、それでもグランドラ
インの風と比べれば優しいくらいでまったく取るに足らない。
それはあの魚だか人間だかわからないような連中も同じ。
彼らの言うことを聞かなければならないというのは面倒くさいが、普段は何もしなくたってうまい飯を出して
くれるわけだし、気に食わないことがあればさっさと出て行けばいいだけのことだ。厄介そうなのは変な鼻の男
くらいで、それ以外は少し本気を出せば敵ではないだろう。
彼は今の生活になかなか満足していた。
ただ、少しばかりホームシックではあったのかもしれない。道端でたまたま見かけた赤い色の男に、なぜか故
郷でよく自分の相手をしてくれていた三人組と同じ雰囲気を感じたのだから。
なんとなく彼はスピードを上げてそれに近づいた。
何か変な所で終わった気がしないでもないがGJ
ふと考えればシンが一番人を殺してるもんな、実感は薄いだろうが。人殺しの実感が湧くのは拳銃までと何かの本で読んだ気がする。
GJ
そういやワンピは死人でないんだっけ
いや、死んでる奴いるだろ
ベルメールとかDrヒルルクとか・・・
まあ、敵でさえも滅多に殺さないけどな
ペルが生きてた時は流石に呆れた
286 :
601:2007/03/24(土) 06:44:17 ID:???
>>514氏
果たして、アーロン一家との対決の中で、シンはもやもやにケリをつけられるんでしょうかねえ。
最後の部分は、こりゃモームですかね?
ともあれ、GJでした。
死人うんぬんについては、まあ原作の方向性からして、ルフィ達との戦いでそうそう死者を出すって
わけにもいかんのでしょうなあ。
さて、ウィスキーピーク編これから投下開始します。
287 :
601:2007/03/24(土) 06:48:15 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第10回
ローグタウンを出発後、カームベルトに迷い込んだり、リヴァースマウンテンへの入り口で危うく運河の門に
激突しそうになったりと、麦わら一味の“偉大なる航路”へ向けた航海は、出だしからして危機と冒険の連続
であった。
余談だが、山を登る運河と聞いて、てっきりパナマのような閘門式運河だと思っていたシンは、他のメンバー
以上にそのでたらめさに驚いていた。
もっとも、“偉大なる航路”に船を出す以上、それぐらいは当たり前と考えなければならないものであるらし
い。運河の出口、“偉大なる航路”の入り口で出会ったクロッカス医師から聞かされた話が、それをつくづく
と思い知らせた。
ウェストブルーから来たある海賊達が、島クジラのラブーンと交わした約束さえ投げ捨てて、逃げ出したくな
る海。それが、“偉大なる航路”なのだ。
ラブーンは新たにルフィと約束を結び、海賊王の名を得て帰ってくるルフィを待ち続ける事となった。その頭
には、はなはだしくヘタクソな、麦わら海賊団のジョリーロジャーが、約束の証としてルフィによって描かれ
た。
更に、ラブーンやクロッカスと別れ、航海を始めてからすぐ、一行はこの海が並大抵ではない事を思い知らさ
れた。通常のコンパスが役に立たず、海流もめちゃくちゃ、それどころか航海の最中に気候はおろか、季節で
すらめまぐるしく変わると言う環境。
なるほど、あまたの海賊が撤退を余儀なくされると言うのも、肯ける話だった。
「ここは全ての常識が通用しない海なのよ」
ラブーンを狙っていた二人組みの片割れ、ミスウェンズデーと名乗る女が言うのも、確かだった。もっとも、
ミスウェンズデーはその直後、ナミによってどつかれていたが。
この二人も怪しさふんぷんだと、シンは思っていた。王冠を被った変な男ミスターナイン、その相棒だと言う
ミスウェンズデー。ゾロは、何か心当たりがあるようだが、ニヤニヤ笑うばかりで、肝腎な事は口にしなかっ
た。
忙しくメリー号を操作する間、シンは折を見て六式の――特に月歩の鍛錬をしていた。ローグタウンから脱出
する時、ルフィを背負ったまま海面を蹴って見せたあの感覚、アレを忘れぬウチに、完全にものにしたかった
のだ。ルフィなどは、そうしたシンの鍛錬を、芸として鑑賞し楽しんでいたようだ。
結論から言えば、月歩の成功率はかなり上がった。それでもまだ空気を捉えきれず、文字通り空を切る事もあ
りはしたが、以前に比べれば格段の進歩だと言えた。
極論するならば、剃やフォースは移動の軸が二次元に限定される。一応、ナタルの盾を足場としたように壁な
どを利用する事もできるが、逆を言えばそうした足場が必須なのだ。だが、ここに月歩を加えれば、戦術の幅
は大きく広がる。
「そろそろ、色々戦法とか考えておかないとダメかなあ」
288 :
601:2007/03/24(土) 06:49:17 ID:???
シンに六式の手ほどきをしたビフは、かなりの使い手だった。剃はシンの反応速度や動体視力でもギリギリ捉
えられるかどうかと言うもので、嵐脚の切れ味は鉄をも断ち切る程だった。鉄塊、指銃、紙絵、月歩、どれを
とっても、皆一流と言えるだけのものだった。当時のシンには、単純に凄いとしか言いようはなかったが、あ
る程度六式を身に着けて来ると、ビフの実力が改めて解った気がした。
だが、それでもビフは「六式にこだわるな」と、繰り返し言っていた。
『六式に限った話じゃない。悪魔の実の能力者も、あるいは他の、何らかの特殊な力の持ち主でも、大きな力
を持った奴ってのは、それにこだわり過ぎる事が多い。そして、そのこだわりが、往々にして穴になる』
『どんな能力、どんな戦術にも必ず弱点があるって教えたな? これも、そうした弱点のひとつだ』
『良いか、常に頭を使え……アホ、誰が頭突きだと言った。か ん が え ろ って意味だこのドアホ』
『せっかく人より回転の速い頭と、よく見える目を持ってるんだ。お前の本当の武器はそれだ。六式なんての
は、それを生かす為の道具だと思え』
さんざんにどつかれながらの教育を思い出し、シンは苦笑を漏らした。アカデミー時代に出会ったどの教官よ
りも、遥かにスパルタだった。まあ、その甲斐はあるのだが。
波に揺れる船のメインマスト、その頂上に腕組みしてまっすぐ立ち続けるなどと言うカッコいいのか間抜けな
のか微妙なまねをしていられるのも、あのスパルタ教育あればこそだ。
絶妙のバランスを保ちながら水平線を眺めるるシンの視界に、かすかながら島影が映った。シンは甲板の方へ
顔を向けると、異常きわまる天候のゾーンを抜け、ようやくの休息を味わっている一行に声をかけた。
「前方12時方向に島影! ばかでっかいサボテンが見える!」
「おおっ!! やっと着いたかー!!」
羊顔の船首像に寝そべっていたルフィが起き上がり、歓声を挙げる。他の面子も、めいめいに甲板から水平線
を望むと、次第に彼らの視界にも、島影が映り始め、めいめいに声を上げた。
だが、甲板を見下ろすシンの胸中には、一抹の不安――あるいは疑惑と言うべきか――が沸き起こっていた。
ミスターナインと、ミスウェンズデー。シンには、二人の様子が自分の島に帰って喜んでいると言うよりは、
何か、ほくそ笑んでいるかのように見えた。
――なーんか有るんだろうなあ。クロッカスさんもあの二人は「ロクなもんじゃない」って言ってたけど。
シンは、サボテン島に視線を戻すと、待ち受けるだろう何かに、思いをめぐらせた。
289 :
601:2007/03/24(土) 06:50:16 ID:???
結論から言えば、確かに何かは待ち受けていた。ただし、それはシンの予測を大きく外れたものだったが。
港に入る直前、船から逃亡したミスターナインとミスウェンズデーの事も気にはなるが、それよりも――
「まだ食うのかあの船長さん!」
「ああっ! コックが倒れた!」
「こっちの長っ鼻のアンちゃんはすげえスケールのでかい自慢話だぞ!」
「あっちの兄ちゃんは20人の女一辺に口説こうとしてるぞ?!」
「あっちの男は10人抜きだ!」
「あっちの女は12人抜きだぞ!」
海賊を「海の勇者」と呼んで歓迎する街――そんなの有り得るのか?
酒場で開かれた歓迎の宴の中、シンは、このウィスキーピークが海賊を歓迎する街だと言うのが、どうにも
信じられずにいた。
一応ルフィやウソップに囃されてジャグリングや軽業を披露し、自分も喝采を浴びたりはしたが、シンには
この街の住人の笑顔が、胡散臭く思えてならなかった。しかし、仲間達は皆陽気に楽しんでおり、もしかし
て自分の考えすぎなのかと、思えなくもなかった。
やがて、ルフィはコック3人を道連れにダウン。ウソップとサンジも酒盃の海に沈み、街の住人相手に飲み
比べをしていたゾロとナミも、各々ギブアップを宣言しテーブルに突っ伏した。
シンも芸への振る舞いのような形でさんざん飲まされてはいたが、他のメンバーに比べれば酒量は微々たる
ものと言えたし、こちらの世界に来てから、ビフの晩酌に付き合わされたり、ローグタウンにいたるまでの
島で宴会に招かれたりと、それなりに酒にも慣れていたのでまったく酔ってはいなかった。
とは言え――
――やっぱ、様子見るためにここは酔いつぶれた振りでもしといた方が良いか。
「もう限界……」
呟いて、テーブルに突っ伏して寝た振りをするシンだった。
290 :
601:2007/03/24(土) 06:51:15 ID:???
果たして――事態はおおむねシンの予測どおりではあった。あったのだが。
「しかし、ゾロも寝たふりだったのか」
「剣士たる者、酒におぼれるなんて事ぁしねえさ。お前こそ、けろっとしてんじゃねえか。酒強そうにも見
えねえのに」
「まあ……いろいろあってさ」
「貴様ら、随分と余裕だな、この状況で」
シンが寝た振りを始めて間もなく、動きがあった。ウィスキーピークの町長と名乗った巻き毛の男が、酒場
の外で、姿を消していたミスターナイン、ミスウェンズデーと密談を始めたのだ。
それを察したシンが起き上がるのとほぼ同時に、ゾロもむくりと身を起こした。二人は、互いが何を考えて
いるかすぐに察知し、そのまま無言で屋上に上ると、眼下で密談する町長達の話に聞き入っていた。
が、すぐに抜け出した事がばれ――今、シンとゾロは、正体を現した街の住人達、すなわち、100人の賞
金稼ぎの群れが眼下に集まっていた。
「何だっけ、バロック……?」
「バロックワークス。まあ、俺もくわしくは知らねえ。ただ……相当に胡散くせえのは確かだな」
「まあなあ。賞金稼ぎってんなら、もっと堂々としてて良いだろうに」
「賞金稼ぎったって、コイツ等は犯罪会社だからな。俺も前にスカウトされた事がある。社員は互いの素性を
知らずコードネームで呼び合う。ボスの居場所、正体も社員にすら謎。ただ忠実に指令を果たす。犯罪会社
バロックワークス。だったよな?」
ゾロの言葉に、町長は表情を険しくさせた。
「我々の秘密を知っているとなれば、消さねばなるまい……またサボテン岩に墓標が一つ、いや、隣の男も
含めて二つ増えるか」
「勝手に言ってくれてるなあ……で、どうする? 半分ずつで行くか?」
「んー……俺としちゃ『新入り達』を試したい所だからなあ」
言いつつ、ゾロは腰に差した刀の柄を軽く叩いた。
「そっか。じゃあ七三ぐらいで?」
「いや、八二だ」
「欲張りだな」
「本当なら総取りで行きたい所なんだ。大目に見ろ。何なら九一にするか?」
「へいへい」
剣呑と言うのも生ぬるい空気が張り詰める中、それを何処吹く風と言わんばかりに飄々と言葉を交わす二人に
業を煮やしたかのように、町長は配下に指令を出そうとした。
「殺せっ!!!」
だが。
291 :
601:2007/03/24(土) 06:58:29 ID:???
「なっ?!! き、消えた?!」
「ど、どこへっ!!」
指差した先、最前まで二人がいた酒場の屋根には人影がなく、慌てて辺りを見回せば。
「オシ……戦るか」
「えーと、大体100人だから……俺の割り当ては20人かあ」
楽しげに笑うゾロと指折り数えてかすかに眉をしかめるシンが、彼等の中心に立っていた。
「なぁっ?!」
「このっ……!!」
賞金稼ぎ達は慌てて銃を構えるが、それより早く――「フォース!!」――駆け抜けるシンの蹴りが、その銃を
悉く弾き飛ばす。
同時にゾロの姿も消え、何処へ消えたかとまたも見回せば。
「聞くが」町長の顔の横に、刀身が音も無く、背後から突き出されていた。「増やす墓標は、二つで良いのか?」
「くっ!! イガラッパ!!」
苦し紛れでもなかろうが、町長がサキソフォーンを咥えると、その口から散弾がばら撒かれた。しかし、そこには
もはやゾロの姿はなく、散弾は虚しく背後にいた賞金稼ぎ数名を傷つけるだけだった。
「また消えた!! ミスターエイト……こりゃあ幾ら我々でも」
「ああ、心して掛かる必要がある」
金属バットを手に警戒するミスターナインに、ミスターエイトが苦虫を噛み潰したかのような表情で応えた。
292 :
601:2007/03/24(土) 06:59:34 ID:???
一方その頃、シンとゾロは、揃って彼等の視界からはずれた建物の影に潜んでいた。
「しっかし、アンタも随分素早いなあ」
「剣はまず歩方からってな。お前の妙な加速術も、結構なもんじゃねえか。しかしよ」
「うん?」
ゾロは、シンが背負う両面宿難を指差して、怪訝そうな顔をした。
「お前、それ使わねえのか? そいつがお前の得物だろ?」
「まあそうなんだけど。今回は、なるたけコイツに頼らないやり方で行ってみようと思ってね」
「ふん……まあ良い。好きにやんな。だが、勘定だけは間違えんなよ?」
「解ってるって……俺の割り当ては20だってんだろ? あ、さっきあのラッパのオッサンが同士討ちにしちゃった
のは、あれは勘定外だよな?」
「あー……まあ、そういう事にしとこう。こっからカウントだ」
「了解。じゃ、俺はアッチ行くわ」
「おう」
シンはベルトに差した長めのナイフと、ジャグリングに使う投げナイフ、おまけに船から持って来たピストル――と
言っても、この世界の銃はフリントロック式の先込め銃だが――を点検しつつ、ゾロとは反対方向から賞金稼ぎ達を
挟み込むように移動した。
――さあて。ナイフはどれも安物だけど、どこまで使えるかなあ。あらゆる状況に対応出来るようにってのも、中々
大変だ。
ウィスキーピークの夜は、まだ明けない。
To be continue...
293 :
601:2007/03/24(土) 07:01:08 ID:???
今回はここまでです。
しかしアラバスタ編つーか、バロックワークス編はかっちり構成されてるつーか、
独自展開挟むのがえらい難しいですな……ま、やれるだけやってみます。
gjです!!
もう、先が楽しみですよ!
いつもGJであります(`・ω・)ゞ
続き楽しみに待ってます
いつもGJです。
シンの新技に剃+指銃のスピードで打ち出される掌底でパルマフィオキーナなんてのはどうですか?
age
保守
保守
300 :
通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 22:07:11 ID:9Qzbvjtf
保ー守
保守
302 :
601:2007/03/31(土) 06:13:40 ID:???
GJコールいつも有難うございます。
今回は、割と早めにまとまりましたんで、これから投下します。
303 :
601:2007/03/31(土) 06:14:34 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第11回
「あらよっと!」
「くっ また消えやがった!」
「なんてすばしっこいんだあの赤服!」
「ぐあっ!!」
「またやられた?! どっからナイフが飛んで来るんだ!」
「知るか! 良いから早く探せ!!」
ゾロと別れたシンは、ゾロの方で騒ぎが始まるのとほぼ同時に、手近に潜んでいた賞金稼ぎ達に戦いを
仕掛けた。
地の利と言う点で言えば、賞金稼ぎ達の方が有利ではあったのだが、剃、月歩、フォースなどを駆使し
つつ、ともかく一箇所に留まる事をせず、相手の視界の外へ外へと移動し続けるシンの戦い方は、賞金
稼ぎ達を翻弄するに充分なものだった。
「えーと……さっきので10人目か。ケルベロスで吹き飛ばすなりエクスカリバーで薙ぎ払っちゃえば早
いんだろうけどなあ。今回は早さより戦術の方が肝腎だし」
はなはだ賞金稼ぎ達を舐めきったような言い様ではあるが、シンとしては別段舐めてかかってるつもり
はなかった。まがりなりにも軍人として多くの作戦に参加した身である。戦場において数の優位がいか
にやっかいであるかぐらいは、身をもって知っている。ひたすら移動し続けて各個撃破を続けているの
も、半分はその為だ。
残りの半分は、月歩も含めた新たな戦術の模索、と言う事でもあったのだが。
ともあれ、軽く一息入れて残りのナイフの数を確認するシンだったが、その耳に、遠くで賞金稼ぎ達が
挙げる怒号や悲鳴が届いた。そちらに視線を向ければ、大人数の只中を駆け抜けながら三本の刀を自在
に振るうゾロの姿があった。
「あーあー、アッチはまた派手に暴れてんなあ……まあ、ゾロなら大丈夫だろうけど」
「いたぞ、コッチだ!!」
呆れたように言うそばから、路地の入り口に賞金稼ぎが現れ声を挙げた。どやどやと足音が迫る中、
シンは小さく溜息をつくと――「剃刀!」――剃と月歩を組み合わせた技でその場から姿を消した。
「またか、クソっ!」
「早く探せ! あんなガキ一人に手間取ってちゃ、後でどんな罰があるか解らねえぞ!」
「そうだな。俺も同感だ」
「え? って、何だぁぁぁあああっ?!!」
集まった十人ほどの賞金稼ぎ達が、頭 上 か ら 掛けられた声に宙を振り仰げば――
「よっ」
304 :
601:2007/03/31(土) 06:16:35 ID:???
足場など無い空中で、しかし、小刻みにジャンプを繰り返すシンの姿があった。
「このっ!!」
賞金稼ぎ達は一斉に頭上に銃を向けるが、その銃口が火を噴くより早く、またもシンの姿は掻き消え、
否――「ミラージュコロイド バージョン2!!」――空中、壁、屋根、地面など、彼等の周囲に幾
人ものシンの姿が現れた。
「おぉぉっりゃああぁぁぁぁぁああっ!!」
賞金稼ぎ達が分身に驚き戸惑いを見せたその瞬間、分身の一つが怒号と共に賞金稼ぎの中へ、ナイフ
を握った両手を交差させた態勢で突進し、一気にその中を駆け抜けた。
ある者は吹き飛ばされ、ある者は刃を受けてその場でくず折れ、僅かの間に十人近い賞金稼ぎ達が倒
された。
シンは全員に息があるのを確認し、ナイフをベルトに差したホルダーにしまいこみ、小さく溜息を漏
らした。
「分身はいろいろ使い勝手ありそうだな。しかし、投げナイフも残り一本か……コイツはともかく、
やっぱピストルの方は使いづらいなあ……当たんないし」
射撃自体は特に苦手と言う訳でもないのだが、滑腔銃身で球形弾を使うこの世界のピストルでは、至
近距離での威力はともかく――何しろ弾の直径が大きく、また重い――命中精度は悲しいものがあっ
た。これが、海兵達が持っているような銃身の長いマスケット銃ならばともかくも。
「これならボウガンでも使った方がまだ使い勝手はあるかなあ。『嵐脚』がまともに使えるようになっ
たとしても、片足塞がれるわけだし……遠い間合いでの戦い方は、やっぱ考える余地ありだなあ」
などと呟きながら、近場の建物の屋上へと登れば、遠くで聞こえていた剣戟の音も、すでに治まって
いた。あたりはしんと静まり返り、見やれば酒場の屋根に腰を下ろしたゾロが、こちらに向けて片手
に持った酒瓶を掲げた。シンもそれに右手を挙げて応えると、屋上に腰を下ろすと、夜空に浮かぶ満
月を振り仰いだ。
「良い月だなあ……」
305 :
601:2007/03/31(土) 06:17:29 ID:???
月には、あまり良い思い出がない。あの最後の戦いの記憶は、最近ようやく薄れこそしたものの、し
かし、今でも尚、眉がしかめられるものだった。しかし、それでも夜空に浮かぶその姿を、美しいと
感じる事は、シンにも出来た。そもそも、この世界の月は、あの月とは別物なのだし。
だが、そんなしんみりとした時間は、僅かしかもたなかった。
「ん……? 何か、来た?」
妙な気配を感じ取り、ゾロのいる方へ視線を向ければ――
「死ねっ!! イガラッパッパ!!!」
あの町長の叫びと、それに続いて砲撃らしい音が響く。だが、ゾロは相変わらず屋上にいたままで、
砲撃の着弾も、まるで明後日の方向だった。
「何だぁ? 一体何が……」
起こっているのかと立ち上がると同時に、今度は複数の爆発が起こり、やがて。
「クェーッ!」
「急いで、カルー!!」
「アレは……ミス・ウェンズデー?」
シンの視界の下を、ダチョウとも鴨ともつかぬ奇妙な鳥が、ミス・ウェンズデーを乗せて駆け抜けて行った。
どうやら、彼女は何かから逃げているらしい。だが、その逃げている相手は。
「ゾロ――じゃあなさそうだよなあ……よし」
シンは屋根から屋根へと駆け抜け、ミス・ウェンズデーの後を追いながら背後を確認した。そこにいたのは、
見覚えのない男女の二人組みだった。男は、黒いコートにサングラス。女の方はサマードレスに日傘と言う
何処か呑気な格好だった。だが。
「あれが……さっきの気配の元か」
シンにも、それが只者ではないのだろう事が感じて取れた。
「何なんだ、一体……仲間割れとかか?」
今ひとつ釈然としないまま、半ばミス・ウェンズデーを追い越すように港に近づいていたシンだったが、途中、
現れた大女がミス・ウェンズデーを庇うように、追っ手らしい男に吹き飛ばされるのを見て、足を止めた。
眼下では、男が鼻をほじりながら勝ち誇るようにうそぶいている。
306 :
601:2007/03/31(土) 06:18:43 ID:???
「俺は全身を起爆する事のできる爆弾人間。この“ボムボムの実”の能力によって遂行できなかった任務は、ない」
男が、ほじった鼻クソを指先から弾き飛ばす。ソレは、大女のやられた姿につい足を止めてしまっていたミス・ウェ
ンズデーと鳥に向かって――否。
ど ぉ ん っ
「何ぃっ?!」
「あなた……赤服君?!」
「あーあ……投げナイフ、最後の一本は鼻クソと引き換えかよ……結構へこむな」
「何だ? 何時の間に現れた?」
「くっ……こんな時にっ!!」
すかさず攻撃しようとするミス・ウェンズデーを、シンは振り向かぬまま右手を差し出して制した。
「勘違いすんな。助けにきたんだ」
「え……私、を?」
「何がなんだか事情は良く解らないけど――どうにも、こういうの放っておけない性分でね」
「アナタ、この街の連中を切りまくってた剣士……? には、今ひとつ見えないわね」
「まあ、どうでも良いがな。何でその女を庇う?」
「だから、性分なんだよ。それに――お前等、どうにも胡散臭すぎだしな」
「ええと……赤服君? アナタ、もしかして本当に事情が」
「言うなよ。自分でも軽率だなーとか考えなしだよなーとかは思うんだから」
「あ、はい」
半ば呆れたような、それでいて嬉しげなミス・ウェンズデーの言葉を、シンが溜息まじりな声でさえぎる。そこに、
追っ手の2人が、半ばいらついたように割り込んできた。
「この野郎……何にしろ、俺達の敵って訳だ。邪魔だな」
「キャハハ! そうね、邪魔ね。だったら私の能力で……地面の下にうずめてあげ 「剃」 え?」
女の方の言葉が終るより前に――「何っ?!」――シンは、2人の目の前に肉迫していた。槍形態の両面宿難を腰だ
めに構えた体勢で。
「このっ!!」
「何時の間に!!」
307 :
601:2007/03/31(土) 06:19:25 ID:???
そして、2人が反応するより遥かに早く。
「ケ ル ベ ロ ス!!!」
「あああああああ?!!!」
「きゃあああああっ!!!」
ど ん っ
あっさりと、追っ手の2人は大通りにまっすぐ沿って吹き飛ばされ、そのまま突き当たりの建物の壁を突き破って転
げて行った。
「何ごちゃごちゃ言ってやがんだか……敵を目の前にして」
「あ……アナタ、一体何なの?」
「……人に言われると結構新鮮だな」
どこかしら呑気さすら窺わせるシンの言葉に、ミス・ウェンズデー、すなわち、アラバスタ王国王女ネフェルタリ・
ビビは、恐れとも、呆れとも、あるいは希望ともつかぬ奇妙な何かを、感じ取っていた。
To be continue...
308 :
601:2007/03/31(土) 06:21:00 ID:???
今回はここまでです。それではまたいずれ。
乙!
GJであります
分身に真空波、某星団の騎士じみてきましたな〜
到達目標としては本体ミラー48分身光速スカートめくり?w
GJ!
正直、ワンピースはあやふやな記憶しかないが、
それでも思い出させるくらいの説得力と筆力に脱帽であります。
砂漠編好きだったなぁ
映画みたいなぁ
GJでした!
GJ!!
ただ個人的にはゾロVSルフィを見てるシンも見たかった…
だがGJでした!
保守
保守
保守
保守
保守
保守
保守
今週のジャンプでサンジが大変な事になってる件について
前にも言われてたけど、コミック派もいるんだからここでのネタバレはやめれ
保守
ほしゅ
325 :
601:2007/04/14(土) 20:01:29 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第12回
ミス・ウェンズデーこと、アラバスタ王国王女、ネフェルタリ・ビビ。
故郷アラバスタを乗っ取ろうと謀るバロックワークスに潜入し、ついにそのボス、Mr.0の正体を掴むに至った。
その間、彼女は王女として生まれた身には過ぎたとも言える冒険をして来た。
その、つもりだった。だが――
「ゴムゴムのォ〜〜〜〜〜〜!!!」
「“鬼”……!!!」
ド オ ン ッ
ガ ギ ィ ン ッ
「“バズーカ”!!!!」
「“斬り”!!!!」
「えーと……軽業師君?」
「聞かないで……って言ってもダメか」
彼女の正体をバロックワークスからの刺客、Mr.5とミスバレンタインのペアに肉迫されたのだが、突如現れた
海賊一味の軽業師によって、Mr.5ペアは一撃で吹き飛ばされてしまった。
Mr.5と言えば、バロックワークスのオフィサーエージェントでも上位に属する。如何に不意打ち気味とは言え、
ビビからすれば、ほとんど異常としか言い様がない。
大体、不意打ちとは言っても、互い正面から見合った状態から、有無を言わさぬ高速で接近、攻撃となると、そう呼
ぶ事もはばかられるように思える。
が、それだけならばともかくも――後から様子を見に来たらしい剣士と、何かに対して憤慨した様子の船長がいきな
り殺し合いかと思うほどの対決まで始めたのだ。
何でも「親切な街の住人を切った事が許せない」のだそうだ。
鈍いにも程があると――その街の住人の一人でもあるビビですら思わずにはいられなかった。
「それにしても……」
彼等の強さは一体何事なのだろう。途中、復活したMr.5ペアが対決する二人に攻撃を仕掛けようとし、あっさり
と返り討ち――と言うよりは彼等の戦いの巻き添え――にされていた。
ここウィスキーピークは、リヴァースマウンテンから一つ目、「偉大なる航路」の入り口でしかないのだ。
何でこんな連中がこんな所にいるのか。
326 :
601:2007/04/14(土) 20:02:31 ID:???
「あなた達って……一体何者?」
「何って、海賊としか」
「そういう事じゃなくて」
ビビの言葉に、シンは眉をしかめた。
「むしろこっちが聞きたいよ。アンタこそ一体何なんだ? ゾロは賞金稼ぎだの秘密犯罪会社だの言ってた
けど、あの二人組みもそうなんだろ? 何で仲間に追われてるんだよ」
「それは――」
言いよどみ、視線を逸らすビビの表情に、シンはかすかなデジャヴを感じた。それは、深刻な悩みと秘密を
同時に抱えこんでいる者に、特有のそれだったからだ。例えばあの――レイ・ザ・バレルのように。
「なあ、アンタもしかして――」
つい、シンが問いかけの言葉を発そうとしたその時。この場を収拾出来るであろうただ一人の人物が、つい
に降臨した。
「よ さ ん か ぁ っ!!!」
「へぶっ!!」
「んがっ!!」
麦わら一味の航海士、ナミである。互い一歩も退かずドつき合う二人に、怒声と共に拳を叩き込むと、シン
達の方に気付き声を掛けてきた。
「あら、シンも起きてたんだ。王女様は無事?」
「ああ一応……って、おう、じょ?」
「貴女、どうしてそれを……!」
驚くビビに笑いかけナミは――「や め ろ っ!!」――じたばたと、なおも掴み合おうとするルフィと
ゾロを殴り倒した。
327 :
601:2007/04/14(土) 20:03:24 ID:???
「アラバスタ王国?」
とりあえず場を収めたナミは、彼女が――実際にはゾロだが――イガラッポイことMr.8、しかしてその
正体はアラバスタ王国衛兵隊長イガラムから、ビビの救出と護衛を依頼された事を話し出した。
それを受け、ビビは彼女の故郷がさらされつつある危機について説明した。
秘密犯罪会社バロックワークスによる、王国乗っ取りの陰謀について。
ビビは、一貫して相手の強大さを強調し、関わる事の危険性をルフィ達に訴えた。助勢を言い出された側と
しては、本来は有り得ぬ態度ではあったが、ビビからすれば、それはむしろ当然の事だった。
自分が掴んだバロックワークスのボス、Mr.0の正体を考えれば、下手に他人を巻き込む事は出来ない。
だが。
「なあ――質問があるんだけど」
ビビが話し出してから、ずっと仏頂面を決め込んでいた赤服の軽業師が、どこか暗い所のある視線で聞いて
来た。
「あ――何?」
「アンタ、さっきから聞いてれば無茶だとか何とか言ってるけど。国を守りたいのか、そうじゃないのか、
どっちなんだよ?」
「ちょっとシン」
「黙っててくれ、ナミ。今俺はこの王女さんと話してるんだ」
たしなめようとしたナミの言葉に、シンは振り返りもせず、殺気すらかすかに窺わせる声で答えた。そうし
たシンの態度にナミは「アンタその言い方は!」と激昂し掛けたが、ゾロが片手でそれを制した。
ルフィもまた、二人の会話を滅多に見せぬ真剣な顔で聞き入っていた。
「どっちって、そりゃあ守りたいに決まってるでしょう?! アラバスタは、私の生まれ故郷なのよ!!」
「だったら、何でそんな形振り構ったりするんだよ」
「形振り……」
ビビは反論の声を挙げようとしたものの――到底、口にすることが出来なかった。シンの目が、それを許さ
なかった。
その目に映っているものが、苛立ちと怒りと――悲しみと悔恨である事に気付いてしまったのだ。
328 :
601:2007/04/14(土) 20:04:51 ID:???
「生まれ故郷だから。自分の国だから。まあ理由は――どうでも良い。けどな、守りたいって心底思うなら、
やれる事は全部やれよ。言い出してんのはこっちなんだ。俺が迷惑に思うかどうかなんてのは、俺が決める
事だ」
「でも――いくらあなた達が強くても、奴等のボスは王下七武海のクロコダイルなのよ?!!」
「あ」
直前までのシリアスげな空気もどこへやら――間の抜けた瞬間が、その場をよぎった。
「言ってんじゃねえか」
呆れたように言うゾロの言葉が、やけによく響いた。
その後――バロックワークスの情報収集担当、ハゲタカとラッコのアンラッキーコンビに顔まで覚えられ、
最早逃げる事はかなわなくなった。
「とりあえず、これで俺達四人はバロックワークスの抹殺リストに追加されたってわけだ」
「なんかぞくぞくするなー!」
「気楽だなあ、お前等」
楽しげな男たちに対し、ナミは一人ドン底に沈みこんでいた。
「……………………!!!」
「わ、私の貯金50万ベリーぐらいなら」
「ま、どっちにしろ、これでもう四の五の言ってる暇はないわけだ。もう文句はなしだぞ、王女さん」
「ええ……」
改めて確認するように、やや表情を引き締めて言うシンにビビが答えたその時
「ご安心なされいっ!!」
イガラムが来て――しまった。
「大丈夫、私に策がある……」
「イガラム……!! その格好は?!」
「うはーっ! オッサンそれ受けるぞ絶対!!」
「もう、バカばっかり……」
恐らくは、ビビの変装――のつもりなのだろう。はなはだ微妙な格好をしたイガラムが4体の粗末な人形を
抱えて立っていた。
329 :
601:2007/04/14(土) 20:05:48 ID:???
彼の策とは、すなわち、彼が囮としてビビとシン達四人を装い、永久指針で一路アラバスタへ向かいバロック
ワークスの追っ手を引きつけ、その間にビビを連れた麦わら一味は通常航路でアラバスタへ、と言うものだった。
「では王女。過酷な旅になるかと思いますが、道中気をつけて」
「ええ、あなたも」
やがて、港でビビと握手を交わしたイガラムは、一人船で出帆して行った。
「行っちまった。最後までおもしろいオッサンだったなー」
「あれで結構頼りになるの」
皆も自身の出航の用意をと、踵を返したその時――
ド ォ ン ッ
イガラムの乗った船が向かったその沖で、突如起こった爆発が、辺りの空気を震わせた。
「まさか……もう追っ手が」
呆然と炎に照らされる海面を見詰めるビビを他所に、シン達は行動を開始していた。
「立派だった!」
「おいナミ、ログは!」
「だ、大丈夫! もうたまってる!」
「王女さんはこっちだ船を出す。ルフィはサンジ達を頼む」
「ビビ、早く来て! 今私達まで見つかったら全て水の泡よ!」
シンとナミが促す中、ビビは唇を噛み締めていた。その口の端から流れる血を見て、ナミは痛感した。
――この娘、強い……!
「大丈夫!!! あんたをちゃんと、アラバスタ王国へ送り届ける!!!」
「行こうぜ、二人とも」
「ええ……!」
急を告げるウィスキーピーク。炎が照らす海面に背を向けて、シンは船に向けて歩き出した。
燃える海のその向こう、アラバスタ王国に待ち構えているだろう、まだ見ぬ――しかし、彼には馴染みの悪夢に
対する、宣戦布告を胸に秘めて。
今度こそ、守ってみせると。
To be continue...
330 :
601:2007/04/14(土) 20:07:29 ID:???
前回分のGJコール有難うございました。
と言う事で、ウィスキーピーク編の最後です。
こっからロビン登場を挟んでリトルガーデン……シンの出番どうやって挟もうかしら。
では、またいずれー。
hosyu
9条は改憲してはならない。日本の為にならない。
日本人ではない朝鮮総連や民団でさえ、日本を心配して改憲への反対運動を行ってくれている。
私は日本人だが、「改憲すべき」などという者は、日本人として彼らに恥ずかしいと思います。
Q.中国から身を守る為、戦争に対する抑止力が必要では?
A.前提から間違っています。そもそも、中国は日本に派兵しようと思えばいつでもできました。
なぜなら、日本には9条があるため、空母や長距離ミサイル等「他国を攻撃する手段」がない。
つまり日本に戦争を仕掛けても、本国の、命令をだした幹部の命は9条により絶対に安全なのです。
にも関わらず、中国は、今まで攻めずにいてくれたのです。
Q.それは日米安保によるものでは? そして、その日米安保も絶対ではないのでは?
A.私は中国の良心を信じます。そして、日米安保は絶対です。
知り合いの韓国人の評論家も「絶対だ」と言っていますし、私も同じ考えです。
そして日米安保が絶対なら、日本を攻める国はなく、改憲の必要はありません。
更に米国は日本を守る為に戦いますが、(9条で)日本は米国を守る為に戦う必要がないのです。
Q.9条が本当に「平和」憲法なら、世界中で(日本以外に)1国も持とうとしないのはなぜか?
A.これは、日本以外のすべての国が誤っているとも言えます。
「敵国に攻撃が届く国は攻められづらい」というのは、誤った負の考え方です。
(もっとも韓国や中国の軍に関しては、日本の右傾化阻止の為でもあるので例外ですが)
更に日本の場合、隣国が韓国・中国・ロシアと、GDP上位の安心して命を預けられる国ばかりです。
安倍首相は「平和憲法を守る」と明確に伝えよ−アジア諸国に警戒感を抱かせるな
ttp://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1176162040/l50 【庶民】庶民として9条守らなきゃ、三国連太郎さん…赤旗
ttp://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1176384469/l50
>601氏
GJ!
いよいよシンのアイデンティティーを燃え上がらせるアラバスタ編が本格的に始まったな
ビビのこれからの行動に対して、シンがどう考え、どう行動するのか、楽しみだ
保守
>601氏
乙&GJです!
アラバスタ編は原作でも大好きな話なので、
シンがどう絡んでくるのか、楽しみにしてます。
保守
337 :
601:2007/04/20(金) 23:58:45 ID:???
投下開始します。リトルガーデン直前です。
338 :
601:2007/04/21(土) 00:00:00 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第13回
バロックワークスの追っ手によって、Mr.8ことイガラムの乗った船が沈められた直後、シン達一行は、
速やかにウィスキーピークを出航した。
ビビの助言により川の上流へ向かい、支流から海へ出る間、騒ぎの間ずっと酔いつぶれていたサンジとウ
ソップが「急ぐ事はないから戻ろう」などと文句を言っていたものの、ナミの説明によって撃沈、どうに
か事態を理解したようであった。
「追っ手ってどんぐらい来てるんだろうなあ」
メリー号の船首に座って聞くルフィに、ビビはかぶりを振った。バロックワークスの実際の規模は、潜入
していた彼女にもはっきりとはしていないのだ。ただ。
「すでに察知されているのは確かだわ。早く次ぎの島へ急ぎましょう」
船も河口へとたどり着き、これから次の島へと針路を定めようとした、その時だった。
シンは、マストのてっぺんに立ちながら、瞬時、背後に巨大な氷山でも現れたかのような錯覚に捕われた。
「岩礁にぶつからないように気をつけないと。ああ、追っ手から逃げられてよかった」
呟くような、しかし、透き通るように響くその声に、シンも、誰もが振り向いた。船尾楼の手すりに腰掛け
た、その女に。
「何時の間に!!」
驚愕する声に対し、女は楽しげな笑いと共に「良い船ね」と応えた。
咄嗟に、女の両脇にサンジとウソップが位置取り、各々ピストルとパチンコを構えるが――
「そういう物騒なものを――私に向けないでちょうだい」
女の言葉が終わらぬ内に、二人は上部甲板から落下していた。と、同時に、ナミの棒、ゾロの刀、そして、
マスト頂上にいたシンの両面宿難も、それぞれ持ち主の手を離れ甲板に落ちる。
シンは、確かに柄を握った手が、何かによって打たれる感触を感じていた。
「こいつ、悪魔の……!」
「一体何の能力なんだ……って、シン?!」
「!」
女の背後、船尾楼の屋根に、突如シンが現れていた。手には何の得物も握られてはいないが、しゃがみ込んだ
姿勢からは、何時でも女に向けて突進できるだろう事がうかがえた。
339 :
601:2007/04/21(土) 00:01:08 ID:???
「あら……ずいぶんと、面 白 い 技 を、使うのね」
「……知ってるのか」
「ミスオールサンデー、何であんたがここにいるのよ!!」
シンと女がかすかな殺気を交わす中、ビビが女に向けて叫んだ。
「ミスオールサンデー? あいつは一体誰の相棒なのよ?!」
「Mr.0……クロコダイルの相棒よ。アイツの後をつけて、私達はボスの正体を知ったの」
「ええ、そうね。正確には、私がつけさせてあげたんだけど」
からかうような女――ミスオールサンデーの言葉に、ルフィが「何だ良いヤツじゃんか」と言ったが、ビビは
それには介さず、オールサンデーに怒鳴り返した。
「解ってたわよ! ボスの正体を知った私達の事を組織にバラしたのもアナタでしょう!! 一体どういうつ
もりなの!!」
「何だ、悪いヤツか」
ルフィらしい単純さ満載の言葉が漏れた時、突如、ルフィの麦藁帽子が、オールサンデーの方へと飛んだ。ルフィ
はそれに憤慨し、「お前を俺の敵だと決めた!」と言っているが、彼女はそれも軽く受け流し、背後のシンに、
ログポースを投げてよこした。
「強いて言うなら、望みのない行動に一生懸命なあなた達に興味がわいたって所かしら。だから、少し手助けを
したくなった。それだけよ」
そう言うと、オールサンデーは背後のシンに向けて、何かを放って寄越した。それは。
「ログポース?」
「アラバスタへのエターナルポースよ。それでアラバスタへ一直線にいけるわ。もしそれを使わなければ、あな
た達が次に向かうのはリトルガーデン……あなた達があそこを抜けるのは、まず不可能ね」
「不可能……ねえ」
「シン!」
胡散臭げにエターナルポースをもてあそぶシンに、ルフィが声を掛けた。見れば、ルフィは厳しい表情で肯いて
いた。シンも、それに肯き返し、エターナルポースを握りつぶした。
「ちょっと何やってんのよ! くれるって言ってんだからもらっとけば良いじゃないの!」
すかさずナミが怒声を張り上げるが、ルフィはそれを、オールサンデーを睨み付けたまま制し、叫んだ。
「この船の行く先を、お前が決めるな!!!」
「……そう。残念だわ」
340 :
601:2007/04/21(土) 00:02:39 ID:???
そう言って、オールサンデーは身を翻し、舷側から海へと飛び降り――そこに待機していた大きな海亀の背に
据えられた椅子に、その身を優雅に横たえた。
「行きましょう」
「ブホ」
ルフィ達がその後を見やる中、シンは、一人唇を噛み締めた厳しい表情で俯くビビに、視線を向けていた。
−−−−−
夜――皆が寝静まった中、シンは一人、メインマストの見張り台で毛布に包まり、昼間現れたミスオールサンデー
について、考えていた。
終始ビビを嘲笑うかのような態度だったが、よくよく考えてみれば、彼女が何をしたいのか、それが、シンには
よく解らなかった。
単に面白がると言うだけならば、何故彼女はエターナルポースなどを渡そうとしたのだろうか。もし、彼女がビビ
や自分達の苦しみもがく様を見て楽しんでいるのだとするならば、アラバスタへ一気に誘導するよりも、中途の
旅の苦難を味あわせようとするのではないか。
しかし、また同時に、最終的にアラバスタで待ち受けるだろうバロックワークス本隊、および彼等のボスとの対
決でビビたちが倒れる事を彼女が望んでいるなら、この予測は成り立たないとも思えた。
つまり――「今は考えても仕方ない、かあ」――そういう事なのだろうとしか、シンには解らなかった。
――アスラン辺りなら、また怒鳴るんだろうなあ。良く考えろとか、大局に立てとか。
前の世界の記憶で、アスラン・ザラに関する事だけは、今尚シンの中で完全に割り切る事の出来ない事例だった。
以前ならば、あの顔や名前を思い出しただけで怒りが沸騰していたのだから、それに比べればかなり落ち着いて
はいるのだが。
――大局って言われても、困るんだよな。幾らかは、言ってる事も解らなくはないんだけど。
戦争はヒーローごっこじゃない、などと言う言葉には、なるほど、確かにそうだろうと肯かされる。
その点は、反省してしかるべきだろう。しかし。
――でもさあアスラン。やっぱり、アンタにだけは言われたくないって、そう思っちゃうよ。
どれほど立派な言質であろうと、言った人間に裏切りなどされては、説得力など地に落ちる。
割り切れもしないし、納得など出来ないが、しかし、今となっては苦笑と共に思い浮かぶ対象。それが、シンに
とってのアスラン・ザラの、現状だった。
むしろ、シンにとって今尚もって冷静になれぬ対象は――
341 :
601:2007/04/21(土) 00:03:57 ID:???
「あの、軽業師君?」
「わぁっ!!」
見張り台の床にある跳ね上げ式の昇降口から、ビビが顔を出していた。
「何だよ……王女さんか。どうしたんだ、こんな時間に」
「夜食、持ってきたの」
「え」
見れば、確かに彼女の手には、サンジが作った夕食の一部をサンドイッチにしたらしいものを入れた籠があった。
ドリンクまで一緒のようだ。
「わ、わりい」
「良いのよ、今は私、これぐらいしか出来る事ないし」
言いながら、ビビは自分も見張り台に昇り、シンの隣に腰を下ろした。
「おいおい……食器はあとで俺がかたしとくからさ、王女さんはもう寝とけよ」
「その『王女さん』ってのは、やめてもらえるかしら」
「えと、じゃあ……ビビ」
「それで良いわ」
にこりと微笑むその顔は、花のような輝きだった。
「ここって結構寒いのねえ」
「いや、だから部屋戻って寝ろってば」
「ねえ、軽業師君」
ビビは、シンの憮然とした言葉には答えず、星空を見上げたまま、はっきりとした発音で話し出した。
「さっきは、ごめんなさい。私、確かに甘かったわ」
「え……あ、ああ。島を出る時の、アレか」
「ええ。アナタの言う通り、形振り構っていて良い事じゃなかったんだわ。さっき、ミスオールサンデーに会っ
て、つくづく思ったの」
「いや、あれは俺も言いすぎだった」
「ううん。私が甘かったのも、事実だから」
星空から視線を外し、膝を抱える自分の組んだ手を見詰めながら、ビビは、決して暗いものを含んではいない
表情で、ぽつりぽつりと語りだした。
342 :
601:2007/04/21(土) 00:04:52 ID:???
「私がこんな事を始めたのは、アラバスタをどうしても守りたかったからなの。私は、私の生まれたあの国が
大好きだから」
「そっか……そう、だよな」
故郷を慕い、故郷を思う。それは、ある意味当然の感情だ。その事は、シンにも良く解る。痛みを伴うほどに、
良く解る事だ。
だからだろうか、シンは、ついビビに聞かずにはいられなかった。
「なあ、ビビの国にはさ、理念って、あるのかな」
「理念?」
「そう。理念だ。国家の理念。あるいは王家の理念。何でも良い、そう言うものはあるのかな」
「んー……そういうのとは、少し違うけど、父上、あ、つまり国王ね。その、父上が良く口にされる言葉があ
るわ」
「どんな言葉を?」
「『国とは人』……人なくして国はない。王家とか臣民とか、そういう区分けを越えて、同じ国に生まれて住む
者全員が、その国そのもの……そういう意味だと、私は思ってるわ」
「……じゃあ、もしも仮にだ」
燃え盛る祖国。戦火に曝される故郷。死に行く隣人。死に行く――家族。
アスラン・ザラの事など、今のシンにとっては苦笑の元でしかない。シンが今尚心を揺らすのは、唯一つ。
力の源泉。力を望む欲求の源。守りたいと思う願いの源。それらは全て――
「もしも仮に、バロックワークスとは全く関わりなく、国民が反乱を起こしたら、アンタはどうする?」
「それは――」
「解ってる。これは酷い質問だ。残酷なんてもんじゃない。ほとんど、否、これは八つ当たりそのものだ。でも
俺は――俺としては、聞きたいんだ。聞かせて欲しい。アンタはどうする?」
「私は――それが、アラバスタの為であるなら。それが本当に国民全員の願いであるなら――それに従うわ」
「本当に? あんたがそのせいで国を追われる事になっても?」
「言ったでしょう? 私は、アラバスタが好きなの。そこに住む人たちが大好きなの。そして、王家と言う立場
に生まれた以上、私は、その事に責任を負っているの。もし国民が私達王家を否定すると言うのなら、それは、
私達が私達の責任を果たせなかったから、そう言う事なんだと思うわ。だから」
シンの、過酷に過ぎる質問にも、ビビは真摯に答えた。そこには、不躾な質問への怒りもなければ、動揺もない。
ただ、切実な、問わずにいられない言葉を真摯に受け止め、応えようと言う誠実さだけがあった。
「だから、彼等が真実それを心から望むのなら、私はそれに応じるわ。けれど――今回は違う。今アラバスタで
起ころうとしているのは、彼等を騙し、国を乗っ取ろうとするバロックワークス――クロコダイルの策略なのよ」
「解ってる――なあ、ビビ」
シンは立ち上がり、腰を伸ばしながら、星空と海を隔てるぼんやりとした黒い帯を眺めた。その遥か向こうに、
彼女の故郷がある。
343 :
601:2007/04/21(土) 00:06:09 ID:???
「悪かった。酷い事聞いてさ。済まなかった」
ビビに向き直り、シンは素直に頭を下げた。かなわないと思ったのだ。彼女の高潔とも言える覚悟の前には、
到底自分のような小僧では太刀打ちできないと。
そして――純粋に、敬意を抱いたのだ。これが、王族と言うものなのかと。
「ううん。今でも、むしろ済まないのはこっちだって思ってるもの」
そういう彼女の笑顔は、明るい華やいだものだった。それがシンには、これこそが今俺が守るべき花なんだろう
と、素直にそう思えてならなかった。
To be continue...
344 :
601:2007/04/21(土) 00:08:59 ID:???
今回は以上です。
あ、ちなみにですが、シンはロビンについては名前しか知らないんですね。
ビフが別れ際に話したことしか知らないって事で。
オッサンもう少し考えろと、自分でも思いましたw
乙であります!
なんかそういう迂闊さがジャンプ漫画って気がするのは自分だけか?
ビビの覚悟を知ったシン、やっぱカガリとは器が違うんだなぁと知らされましたね
同じ無謀な行為でも国のためと自分のために出て行った…まあ比べること自体間違いか
何はともあれGJッス!
ところで原作だとロビンが出したのは一つ手前の何もない島行きの針じゃなかったっけ?
実質どうでもいい差違だし、そんなところ行きの針が有るのも不自然だから問題ないけど。
348 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 14:14:52 ID:bccnzOBd
下がりすぎage
>
保守
保守
保守
ほす
354 :
通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 23:37:03 ID:jsXlGnc1
ビビに対して冷静に問答したりアスランをきちんと過去のものとして述懐したり、このあたりはシンが成長した証なんでしょう。
やがて来るだろうカガリやキラとはどう対峙するのか楽しみです。
GJでした。
あとこっちの連載のほうなんですが、シンの心情とかSEEDの設定とかをもう一度練り直したいので、プロローグから書き直したいと思います。なんとかGW中には1話か2話まであげようと思うので、少し時間をいただきます。
それでは
355 :
514:2007/04/27(金) 23:39:15 ID:???
すいません、名前を入れ忘れました。
上のは自分です。
保守
保守
358 :
601:2007/05/01(火) 03:11:37 ID:???
お久しぶりです。GJコール、有難う御座いました。
リトルガーデン編はちょい苦労してます。ウソップの見せ場奪うわけにもいかんし。
最悪、リトルガーデンはサンジと一緒にいたって事でスルーかも知れません。
ま、もーちょい練ってみますが。
いずれにせよ、投下はまだ掛かると思いますんで、そんだけ言いに来ました。では。
保守
保守
保守点検
過疎
テスト
過疎ってるなぁ
保守
もう二週間以上投下ないのね(ヽ´ω`)
寂しいなあ・・・
リアルで忙しいんだろう。気長にまとうよ
保守
保守
保守
373 :
514:2007/05/18(金) 23:30:27 ID:???
ようやく改訂版ができたので投下します。
プロローグですので短めですが、次からはそれなりのボリュームを持たせます。
投下ペースは月一か二になると思いますが、気長に付き合ってください。
374 :
514:2007/05/18(金) 23:33:46 ID:???
『ONE PIECE』 VS 『SEED』!! プロローグ「航海日誌――出航前」
「○月☓日 快晴 フーシャ村自宅
明日、いよいよ出発となった。
俺みたいなどこからやって来たかもわからない男を温かく迎えてくれたこの村、俺にとってはまさしく第二の故郷であるこの村を離れるのはさびしいことではあるが、ここは明日を死ぬほど楽しみにしている船長の意向を尊重したいと思う。
何でも海賊王になると憧れの大海賊に誓ったのが七歳のときで、それから十年間待ち続けていたらしい。あい
つの兄貴も十七のときに海へと出たというから、このあたりではそれが人生の中でひとつの区切りの歳なのかも
しれない。
俺の生まれた国ではたしか十五歳で成人だった。
・・・・・・ん? それは引越し先だな。えーとたしか十八だったか二十だったか・・・・・・。
どっちでもいいな。
話を戻そう。
本来なら航海日誌とは船長が責任を持って記するものだが、あの脳みそまでゴムが詰まった男にそんな芸当が
できるわけも無い。この日誌を渡してくれた村長のウープさんもそのあたりのことは了解済みで、俺たちの出発
を祝って行われた今日の宴会の折、俺に直接渡してくれた。
あの人も口では村の恥さらしだとか何とか言っていたがこの日誌、長い船旅でも痛まないように丈夫な造りを
しているし、使われている紙もなかなか上質だ。ちゃんと心配してくれているんだろう。
まあそういうことでこれは俺が書くことになったが、この役目に相応しい奴が仲間になったらその時点で変わ
ってもらうことにする。一応俺は副船長ということになるのだろうが、船長が書かないのならほかの誰が書いて
も一緒だろう。俺にしたってあまりまめな方ではないし。
あと書いておくようなことは・・・・・・もう無いな。出発前ならこんなもんだろう。どうせ明日は待ちきれなくな
ったあのバカにたたき起こされることになるんだ。早めに寝てぐっすり休まないといけない。
それでは今日はこのくらいにしておこう」
そこまで書くと俺はペンを置き、イスの背もたれに体重を預けて頭の後ろで手を組んだ。何気なく視線を部屋
中のあちこちに移し、見慣れきった光景をさらに焼き付ける。特に何があるわけでもないが、やはり三年も住ん
でいれば愛着もわくし感慨もでてくる。
しかし別にそれが、出発前にもかかわらず日誌を書くというフライングを行った理由ではない。ルフィのよう
に冒険が待ちきれないというのも否定はしないが、すべてではない。俺が日誌を書いたワケは、正確には――そ
れでも遠足か運動会を前日に控えた子供のようで少々情けないかもしれないが――眠れなかったからだ。
声が――聞こえるんである。
その声は、この先海で待っている冒険に思いをはせて期待に胸を躍らせるほど、それと同時に俺ではない誰か
が、あれだけ人を殺しそれに疑問すら感じなかったお前がどうしてそんなにも楽しそうに生きているのかと、そ
う語りかけてくる様に聞こえてくる。
さすがに大音量で頭の中でガンガン鳴り響くということは無いが、人が眠ろうと思っているのを邪魔する程度
にはうるさい。お前のせいでなれぬことやらされたと思えば、それなりの苛立ちも感じる。
そうはいっても、以前に経験したものに比べれば鼻歌か子守唄(眠れないが)といった程度だ。こちらの世界
に来た直後に経験したものとは比べるまでも無い。
376 :
514:2007/05/18(金) 23:37:26 ID:???
俺に撃墜された敵軍の兵士たちは呪詛を投げかけ、ともに戦った仲間たちはエース足り得なかった俺に罵声を
浴びせ、マユとステラとルナは一切の感情を感じさせないような声で俺を責め立てる。さらには自分が死んだと
きの生々しい感触――爆発の音や熱や眩しさと体の各パーツが爆風でバラバラになっていくときの感覚――が突
然フィートバックするのも一日一回は必ずあった。もちろん毎夜の夢の内容もこれに同じ。
これぞまさしくPTSD、トラウマといったところか。村のみんなやマキノさんが、いつも俺のことを気にかけて
くれたおかげでそれほど深刻な事態はおきずにはすんだのは、とても幸運なことだといえる(それでも不眠症や
拒食症といった類の精神疾患は患ったが)。
もしかしたらルフィの途方も無いポジティブシンキングに感化されてしまったところもあったりするのかもし
れないが・・・・・・・・・・・・認めてしまうのも癪なので何も言わないでおこう。
何にせよ、ここ一年か半年の間はほとんどそういったことも無く、すでに決着をつけることができたと思って
いたがまだまだだったらしい。それどころかこんなタイミングでまたこんなものが聞こえてきたとなれば、それ
こそ心底引きずっている証拠だろう。
しかし、だ。
――たいしてセンチメンタルなもんだな。俺も。
後悔やトラウマも、言い切ってしまえばなんだか陳腐である。
そう思えるくらいの余裕は一応出来た、これも成長といえばそうだろうと結論付けると、いよいよ本格的にお
かしくなってきて、特にこらえることも無く、ひとしきり笑うことにした。
声はいつの間にやら聞こえてこなくなっている。
それに気が付いた後も少しの間笑いながら声が完全に消えたのを確認し、意味も無くウンウンとうなずいてか
ら俺はベッドに入った。
夢を久々に見た。
514氏キターーーーーーー!!
シンはトラウマもちですか……ここからどう克服していくのかが楽しみですな。
GJです!
GJ!
以前の改訂版と並列して読んでみると、また面白いです!
379 :
601:2007/05/20(日) 08:45:37 ID:???
514氏、GJでした。こっちのシンはビフに殴られ続けて振り切った訳ですが、このシンは果たしてどうなるやら。
楽しみです。
さて、ようやっとの14話目投下しますが、今回はちょっと話がほかにずれます。
380 :
601:2007/05/20(日) 08:46:07 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第14回 ちょっと寄道編
これは、シン達麦わら一味がリトルガーデンで巨人族のドリーとブロギーに出会い、かつ、バロックワークス
のミスター5ペア、ミスター3ペア達と戦っている最中の事――シンと同じくコズミックイラ世界から、この大
海賊時代の世界へと来た他の訪問者コンビ、ナタルとフレイの出くわしたある小さな騒動の記録である。
麦わら一味の船を追い、スモーキーに先行して出航したナタルの部隊は、リヴァースマウンテンを通らず、海
楼石を船底に貼った船の力によって海王類の巣を抜けてグランドラインへと入っていた。
すぐにも麦わら一味を追跡したい所ではあったのだが、そこには、一つ問題があった。
グランドラインへの正規の入り口となるリヴァースマウンテンからは、7つの航路があるのだが、その内どれ
を麦わら一味が辿ったのか、解らないのである。
海軍本部の船には、幾つかのエターナルポースとログポースが備えられており、7つの航路どれでも辿れはす
るのだが、ただ闇雲に探しまわっても仕方がない。
むしろ、こういった場合、7つの航路が合流する地点で待ち伏せる方が効率的ではあるのだ。
とは言ったものの。ナタルにせよ、上司であるスモーカーにせよ、そうした方策を採るつもりはなかった。
スモーカーにしてみれば、麦わらのルフィは成る丈早く捕捉せねばならぬ存在であったし、何より、どうにも
ここ最近、この近辺の海に怪しい動きが見えるのだ。
無論グランドラインの事である。大体何が起きてもおかしくはないのだが――妙に、起きる騒動に系統だった
ものが見られるように思われたのだ。相当に大きな組織が背後に存在しているかのような、そんな感触が感じら
れたのだ。
スモーカーにも、そしてナタルにも。
だから、スモーカーはナタルに対し、エターナルポースを利用して航路上の追跡調査を命じ、ナタルもそれを
素直に受け入れたのだ。
とは言ったものの――
「撃て撃て撃てぇーッ!! さっさと沈めちまええ!!」
「全く……こうも細かい連中にしょっちゅう出くわすと言うのも、厄介ではあるな」
「かと言って、放っておくわけにもいかないですよ? 一応、連中も2000万ベリー級の海賊ですし」
「まあな。しかし、2000万か。ここ(グランドライン)では雑魚クラスだな」
ナタルの乗船、高速フリゲート「ドミニオン」は、今しも海賊と出くわし交戦中であった。麦わら一味、ひいて
は赤服のシンの追跡を始めて以来、こうした小競り合いがほぼ毎日のように続いていたのでは、さしものナタルで
も、溜息の一つ漏らしたくなると言うものだった。
「フレイ。弾薬類は充分だな?」
「ええ、昨日補給したばっかりですし。最大火力で3回は交戦可能です」
「よろしい。では――面舵三十! 針路グリーンアルファーからオレンジアルファー! 同時に左舷砲列はフレイ
伍長の銃撃照準に合わせて交互砲撃開始! 船体防御は私があずかる! 砲撃タイミングはフレイに任せる!」
「了解!」
381 :
601:2007/05/20(日) 08:47:43 ID:???
明後日の方向に、海賊船からの砲撃が飛んでいく。どれも狙いはいい加減だが、流れ弾が無いとも言えない。
ナタルは、海賊船に面した左舷中央の甲板に仁王立ちし、横一杯に広げられるだけ広げた「盾」を展開した。そ
れと同時に、舵手と帆手の操作によって船首は大きく右にずれはじめる。その船首の側では、銃身の長いマスケッ
トを携えたフレイが、膝立ちになって海面に照準を付けようとしている。
ドミニオンが旋回したのを見てとり、海賊達は士気を上げたようだった。
「見ろ! 連中逃げようとしてやがる!」
「行け行けぇ! やっちまえ! コレで俺達も更に箔が付くってもんだぜぇ!!」
海賊船からの砲撃は更に勢いを増すが、そのほとんどはかすりもせず、たまに船体やマスト目掛けて飛んでくる
砲弾は、全てナタルの盾が弾き落としている。
「ちィッ! しぶてえヤツだ!! こっちも船足上げろ!! もっと近づいて、喫水ぎりぎり狙ってやれ!! 悪魔の実
の能力なら、海には触れられねえ筈だ!!」
その声に、ナタルは小さく口元を歪め、呟いた。
「なるほど――バカではないな。だが」
フレイが、続けるように笑って言った。
「バカじゃないけど、マヌケよね」
フレイの右人差し指が、引き金を引き絞る。マスケットの銃口から、白い煙を引いて弾丸が飛び、海賊船の前に
落下するとほぼ同時に。
「撃 え っ !!!」
着弾を確認したナタルの怒号に合わせて、海賊船に向けられていた左舷に並んだ砲列から、砲弾が低く伸びる弾
道を描いて海賊船に直進する。
砲弾は、正にフレイの弾丸が着水した辺りへ向けて集中して飛ぶが、すでにそこには、海賊船の船首が迫ってお
り――
「うわぁっ!!」
「だあっ!!! や、やべえよお頭!! 直撃もらっちまった!!」
「はっ反撃だ! こっちも!!」
「無理だ!! こっちは今船首を向こうに向けちまってるんだ!! 撃てる大砲がねえよ!!」
「船首にも砲門はあったろうが!!」
「今ので潰れちまったよ!」
382 :
601:2007/05/20(日) 08:48:50 ID:???
追い討ちをかけるように、1門置き4門づつの砲撃が海賊船を襲う。マストが折られ、船体に穴が開き、甲板に
も命中弾が落ちて被害を広げる。
その間、ドミニオンはナタルの指示によってZを描くような運動と曲線を描いて敵船の周囲を回るような運動を
繰り返していた。フレイも定期的に照準支持用の白煙弾を撃ち続けて、砲手たちに的確な砲撃目標を指示していた。
やがて――海賊船はあっと言う間に船体を傾かせ、ついには白旗を揚げて降伏の意を示すまでに陥っていた。
拿捕した海賊達を全員船内に設えられた牢に放り込んだナタル隊の一行は、一旦最寄の海軍基地のある島に向か
う事となった。成る丈ならこうした作業も飛ばして麦わら一味を追いたい所なのだが、流石にそうも行かない。
「全く――こんな所で一々雑魚の相手などしたくもないのだがな」
「でも、流石に目の前で海賊行為なんて働いてたら、放っておけませんよ」
「それは無論だ。しかし、やけにこの海域、この手の連中が多くないか」
「まあ、確かに。でも、この辺りってホラ、グランドライン入ったばっかりでまだ意気込んでる連中がいるわけで
すし」
「ふむ――」
フレイの言う事ももっともではある。あるのだが――どうにもナタルには、海賊達の動きが妙に思えたのだ。
何か、背後に大きな意志でもあるかのような、統一された傾向があるような。あくまでも印象でしかないのだが。
「あの、少佐。通信が入っております」
考えをまとめてみようかとした矢先、海兵の一人が電伝虫を持って来てナタルにそう言った。
「何だ、スモーカー大佐からか?」
「いや……それが、そのぉ」
普段は実直な態度を崩さぬその海兵――とは言っても、階級は軍曹とフレイより上だ――が、珍しく言葉を濁す
のに怪訝な顔を見せたナタルが、電伝虫のマイクを取ろうとすると――
<僕僕、僕ですよぉ! 嫌だなあ、艦長さん!>
明るいというか、胡散臭いという、やけに軽い口調の声が電伝虫から飛び出した。
ナタルは眉をしかめて電伝虫からのけぞるように身をやや離すと、フレイの方を無言で振り向いた。
フレイは何とも言い様の無い表情で、肩をすくめて首を振るばかりだった。
諦めましょう、ナタルさん。その人はそーいう人なんですよ。
383 :
601:2007/05/20(日) 08:50:33 ID:???
虚しい努力だとは解りつつも、ナタルは心底嫌そうに顔をしかめて、マイクを握りなおした。
「僕とは? 私の知り合いに「僕」などと言う名前の人物はいないのだが?」
<イヤだなあ、そんなイジワルしないで下さいよ。僕ですってば。貴女のアズラエルですよ>
ふかぶかと、つくづくふかぶかと、重苦しい溜息が漏れるのを、ナタルの忍耐力を持ってしても止める事は出来
なかった。
ムルタ・アズラエル。この世界風に呼ぶならば、アズラエル・ムルタ。ブルーコスモスの盟主にして、ナタルと
最後の瞬間に殺しあった相手だ。
彼もまた、この世界の住人となっていた。もっとも、彼はナタル達のように海軍に所属している訳ではないのだ
が。
彼もこの世界に来ている事を知った時、ナタルは恐怖を覚えたものだった。もし、彼があの時見せた狂気をその
ままにしていたならば――と。しかし、それは全くの杞憂だった。
実際、こちらに来てからの彼は憑き物でも落ちたかのように、こちらでの生活を満喫しているようだった。
グランドラインのある島を拠点として、海軍海賊を問わず、航海者を相手にした商売に手を出しているらしい。
アズラエル商会の商品は、火薬や銃弾類、刀剣などの武器だけでなく、グランドライン必須の品であるログポース
やエターナルポースなど多岐に渡っていて、帆布やロープなどの消耗品も扱っている。
しかし、彼等の最大の商品は、それらの品々ではない。
「だったらさっさと名乗れば良いでしょうに。それと『貴女の』と言うのは訂正していただきたい。私は貴方を自
分の所有物とした覚えはありません」
<やれやれ、相変わらずつれないですねえ……ま、良いですけどね。その冷たさも貴女の美点の一つだ>
「ご用件は、何でしょうか」
<いえね。営業に出てたオルガ達が、中々面白い話を聞きつけたらしくてねえ。で、丁度貴女もグランドラインに
入ったと言うの聞きまして>
「ほう――」
アズラエル商会最大の商品。それは商談でグランドラインを行き来する営業員達が集める情報なのだ。
「無論、無償ではないのでしょうな」
<そりゃあ勿論。ただまあ、貴女と僕の誼ですからね。今回は金銭じゃなくて、貴女からも情報をいただく事で代
価とさせていただきたい>
「情報? 生憎と、任務に関する情報は」
<ああ、そりゃ解ってますよ。第一、そういう話なら貴女じゃなくてもっと上の人に聞きます。少佐から聞ける話
じゃ多寡は知れてますからねえ>
こういう皮肉げな所は、相変わらずだなと、ナタルは苦笑を漏らさずにはいられなかった。
384 :
601:2007/05/20(日) 08:52:43 ID:???
「それで、私から聞きたい情報と言うのは?」
<ああ、そりゃ後で良いですよ。まあこっちの話も大したもんじゃないですからね>
「ふむ」
<ねえ、艦長さん。ローレライの噂って、知ってます? 勿論怪物じゃない。海賊ですよ>
「ローレライ……確か、この辺りの海で根城を張ってた連中の」
<ええ、そうです。『鉄爪のコーウェン一味』に加わっていたって、アレです>
鉄爪のコーウェン一味。数ヶ月前程前から、グランドラインの一部で通る船を片端から沈めては海賊行為を働い
ていた連中の呼び名だ。
以前の彼等は、グランドライン入り口をウロウロしているだけの、大した事のない連中だった。しかし、ある頃
から突然彼等は活動が活発に成り出していたのだ。敵対する海賊達はおろか、アズラエル商会のような、僅かにグ
ランドライン上を航行する武装商船、果ては、海軍本部の船までも沈められていた。
僅かな生き残り達の証言から割り出された彼等の戦法は――「歌」だった。
「奴等の船には、ローレライが乗っている」僅かな生き残り達は、皆口を揃えてそう証言したと言う。
船の舳先に立つその女――そう、それは女なのだ――が歌いだすと、ある者は眩暈を覚えたと言い、ある者は強
い眠気に襲われたと言い、またある者は――手近にいる仲間の事が憎たらしくて仕方が無くなったと言う。思わず
得物を抜いて、襲い掛からずにはいられない程に。そうして、混乱に陥っている間に、船は沈められ、荷物が奪わ
れたのだと。
「で、そのローレライが、何か?」
<いえね。コーウェン一味、潰滅したらしいんですよ>
「かい……めつ?」
<ええ。潰滅。逃げたとかじゃなくってね。連中の船の残骸を見た者がいる。と言うか、オルガが連中のジョリー
ロジャーが海に浮かんでるのを見つけてますから、確かでしょう>
「それが――ローレライが?」
<いや、どうもね――連中を襲ったほかの海賊がいるらしい。正体は不明ですがね。どうやら、そいつらがどうに
かして、ローレライを攫って無力化し、その後>
「ローレライを欠けば、連中はまったく雑魚のようなもの、と?」
<ええ。ああそう。何か、オカマがどうとか>
「おか、ま?」
胡散くさげなナタルの問いに、アズラエルは楽しげな笑いを漏らすだけだった。
<どうもね。何か相当にやっかいな事が、その辺りで起こってるみたいです。ローレライを攫ったって連中が何者
なのか、何を企んでいるのか――そこいらはまるで解ってませんから>
「なるほど……肝に銘じましょう。情報提供、感謝します」
<なあに。言ったでしょ、私と貴女の誼ですよ。それに>
「ああ、こちらの情報でしたね。何です、その聞きたい事と言うのは」
385 :
601:2007/05/20(日) 08:53:51 ID:???
ナタルが問うと、アズラエルはしばし思案するかのように、呻きともつかない声を漏らしていた。ナタルが辛抱
強く待っていると、やがてぽつりと、呟くように問うた。
<ねえ、艦長さん。貴女『赤服のシン』を知ってますよね?>
瞬間、ナタルの背中に寒気が走った。無論、知っている。今まさに彼女はシンを追ってこの海に来ているのだ。
だが、聞いてきたのがこの男だとなると、容易に答を発する事は出来なかった。
<彼、コーディですよね? 僕も手配写真は見ましたけど、アレはどう見てもザフトの赤服だ。ねえ?>
「ええ……」
<ですよねえ。でね、貴女に聞きたい事ってのは――ねえ、どうなんです。まさか、奴等がこぞってコッチに来て
るって訳じゃないんですよね?>
「奴等とは、コーディネイターが、ですか」
<と言うか、プラントの連中がですよ。ただのコーディだったら、僕だって目くじら立てませんよ。コーディだろ
うが何だろうが、個人だったら知ったこっちゃありません。けど彼等が、個人としてではなく徒党を組んだ集団、
コーディネイター国家プラントとしての彼等がこちらに来てるなら、僕としては、看過しかねます>
「……」
<ねえ艦長さん。いや、バジルール・ナタル少佐。僕はね、この世界が大好きです。貴女もそうですよね? こっ
ちに来てから出会った貴女は、えらく活き活きとしていた。貴女についてるフレイって娘もそうだし、ウチの若い
連中もそうです。みんなこっちに来て、変わる事が出来た。いや、戻れたって事なのかな? まあ良いや。ともか
くね>
アズラエルは、言葉を切って深呼吸したようだった。彼の言葉を伝える電伝虫も、一旦目を閉じて彼方にいる彼
がそうしているだろうと同じように、息を吸い込んだ。
そして、発された言葉は、その迫力は、かつてのアズラエルそのままだった。
<ともかく――僕は奴等がこちらに来て、向こうと同じように振舞うような真似は断じて許さない。他人を見下し
て、他人を踏み台にして、権利ばかりを主張して、挙句に被害者面を決め込むような連中がこっちの世界で好き勝
手する事を、断じて許さない。だから、確認しておきたいんです。あの赤服の坊やは、ザフトの赤服なんですか?
それとも、彼個人なんですか? 知っていたら、教えていただきたいんですがねえ>
ナタルは、ほうと口から溜息を漏らした。それは――安堵の溜息だったのかも知れない。
「そう言う事でしたら、お答えしましょう。彼は、アスカ・シンは、断じてザフトの赤服ではない。アレはそう、
もっと別の――哀れで滑稽で、そして気高い何かです」
<ほ――>
ナタルの返答に、アズラエルは、気の抜けたかのような声を漏らした。呆れているらしい。
386 :
601:2007/05/20(日) 08:54:50 ID:???
<なんとまあ。一体何があったんですかねえ。まさかあなたの口からそんな賞賛が聞けようとはねえ。いやあ、こ
りゃあ妬けちゃいますなあ。はぁっはっはっは!>
「妬け……何を考えていらっしゃるのかは知らないが」
<何って貴女。そりゃあ、ねえ? しかし、まさかナタルさんの口から、『気高い』なんて、ねえ? ああ、フレ
イ君、その辺にいます? ねえ、まさかって思うでしょう君も>
急に話を振られたフレイだが、まさかにも同意する訳にもいかず、弱弱しい笑いを漏らすしか出来なかった。彼
女だって、我が身が大事なのだ。
<いやあ、こりゃあ受けた受けた! 久々に受けましたよ。どうやら艦長さん、相当あの坊やがお気に入りみたい
ですねえ? いやいやいや!>
「話 は 終 わ り で す ね ?」
<あ、いやこりゃ失礼>
凄みを増したナタルの声に、アズラエルの声が小さくなった。
「ともかく、貴方がご心配なさっているような事にはなっていません。例えば、彼が何処ぞかに潜んでいるコー
ディネイター政府の放ったスパイであるとか、そういう事もまずありえない。アレは、そんな複雑な真似の出来る
器用な人間ではない」
<いや、解りましたよ。貴女がそう言うなら、信じましょう。でも、さっき言った事は、僕の本心ですからね>
「解っています」
本心。確かに、そうだろう。彼は確かに変わりはしたが、しかし、同時にブルーコスモス盟主であった頃の彼の
ままでもあるのだ。そして。
私もそうだし、フレイもそうだ。そしてシン。君も同じなのだな。君はきっと、昔からそうだったのだろう。
目の前で誰かが理不尽に苦しんでいるのなら、たとえそれが悪人であろうと救いたい。守りたい。そんな貪欲で、
傲慢な高望みを、君はきっと、あちらの世界でも抱えていたのではないだろうか。世界中がその人を否定したとし
ても、もしそれに怒りを覚えたなら、その人を守りたいと願っていたのではないだろうか。
目の前の花一輪たりとも吹き飛ばさせまいと。
<まあ、じゃあ赤服坊やについては良いです。ただ、気をつけて下さいよ。話戻りますけどね、その辺りの海域で
何かロクでもない騒動が起こりかけてるのは、多分間違いないんですから>
「ご助言、痛み入ります。それでは、私は仕事がありますので」
<はいはい。まあたまにはコッチに来て下さい。連中もあなたとフレイ君に会いたがってますから>
「ええ、それでは」
電伝虫のマイクを置いて通信を切ったナタルは、水平線の彼方、そこに淀む何かを睨みつけるかのように、目を
細めた。
387 :
601:2007/05/20(日) 08:55:38 ID:???
グランドライン上のとある海――その波の上を、奇妙なピークヘッドの船が進んでいた。
一言で言うならば、白鳥、であった。
その船の甲板で、更に奇妙、と言うより、奇妙すぎる格好の男が奇声を上げていた。
「ちょーっとアンタぁ、一体いつまで泣いてんのよぉ〜う?!」
一言で――いや、一言で「ソレ」を表現するのははなはだ難しいのだが、それでもあえて言うならば、オカマ、
であった。
ケッタイ極まる化粧に彩られた顔、提灯パンツに白コート、かてて加えてすね毛丸出しの足にはトゥシューズ。
おまけに背中に白鳥のぬいぐるみのようなものまで背負っている。一体どこからどこまでが本気なのか問い質した
くなる格好だが、どうやら彼は、至って本気であるらしい。コートの背中には墨痕黒々と「おかま道」の文字まで
踊っている。
そのオカマの前に、一人の女が座り込み、落涙し続けていた。
顔の下半分はマスクに覆われているが、その顔の美しさは、それでも窺う事が出来た。何より、そのピンク色の
髪は、あまりに印象的に過ぎた。
「だーかーらーねぇ。アンタにとっても別段悪い話じゃない筈よぉーう? 今までみたいなちんけな海賊連中に良
いように使われるよりは、将来性もあるってもんだしさあ」
オカマは眉をしかめて女をなだめるように話しかけるが、彼女は俯いたまま、すすり泣くような声を漏らし、涙
を流すばかりだった。その首には、白い石のはめ込まれたチョーカーが巻かれていた。
「はぁーあ……ま、良いわ。とりあえずアラバスタに行けば、アンタにも仕事割り当てられるでしょうから、それ
までには泣きやんでおいて頂戴よぉーう?」
やれやれと首を振りつつ離れるオカマにも気付かぬように、俯いたまま、ぽつりと呟いた。
「助けて――アスラン」
To be continue...
388 :
601:2007/05/20(日) 08:56:20 ID:???
今回は、以上です。
さーて、どーしようかなあ、リトルガーデン……。
投下乙!
盟主王イキイキしすぎw
彼自身や、あるいは常夏達も何かしらの能力に目覚めているのだろうか
そして、ローレライって言うから「アレ?ラクスいつ死んだ?」と思ったらミーアだったとは
この展開で行くとアラバスタ編で麦わら海賊団に保護されるのかな
GJ
GJっす。
ワンピ本編でもあまり見かけない海戦も素敵でした。
さすがバジルール少佐。
盟主王もご健勝でなにより。
盟主王キター!
絶対プルトンとか隠し持ってるに違いないw
次回もwktk
おお、連続で投下されてる!
アズラエルや愉快な仲間達にも救済があたえられたようでGJ!
それにしてもこのアズラエル、ノリノリだなあw
GJ!!!
395 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 19:45:30 ID:0q8eD57O
GJ!
396 :
(。・囚・。):2007/05/22(火) 19:55:53 ID:4SlFL8Hn
Zzz. . . . . ..
.<⌒/ ̄ヽ-、__
<__/____/
397 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:56:52 ID:J1M9t2nk
GJ!
もし、贅沢が許されるなら、氏の書いた『オルガ・シャニ・クロトのグランドライン冒険記』とか読んでみたい
あ、でもあくまで要望なんで気にしないで。
続き楽しみに待ってま〜す
保守
☆
400get
401 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 01:24:28 ID:t0fUB8cW
ミ・д・ミ ほっしゅ
どーとでもなぁれー
*``・*。+
( ( `*。・
)) ノ + *
┃ '⌒⌒ヽ*。゚ *
∩′______ ゛ ( ( +
+L( ゚д゚ )_」。+ ))゚
`*。 ( ( /つ━・*゚
`・+。l_|_ヽ>⊃ +゚
☆ (./~。*゚
`・+。*・ ゚
来週のワンピアニメはこのスレでも話題になったメリーとお別れの回だな・・・
404 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 14:09:02 ID:Bzc6QK2w
なんなんだぁ〜〜〜あんた達はぁ〜〜〜
と言うと思う・・・
405 :
sage:2007/05/28(月) 21:13:31 ID:xem60A5D
遅くなりましたが、GJ!
いや〜・・・この広いグランドラインでピンポイントでアノおかまに助けられ
・・・イヤイヤ、攫われるとは・・・運が良いんだか悪いんだかw
いや、確実に運が良いですね。アノおかまは中々のナイスガイ(ガール?)
ですからw
GJ!!!
ほっしゅ
なんだかもしアズの所のアズラエルみたいな性格してるな
hoshu
410 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 22:26:27 ID:P9HuSwJk
保守
氏じゃなくて申し訳ないんだけど、旧3馬鹿のやつなら表紙連載みたいな感じでやってみてもいいですか?前のステラみたいな感じで。
内容はみなさんに相談させて下さい。
ここの職人さんのレベルが高いので不安ですが・・・
最近、ネタすらも投下されずに寂れている。
そんなスレを少しばかり暖めてくれるなら、
十二分に投下するといいよ。
何もないよりはマシだからね。
413 :
411:2007/06/05(火) 23:06:28 ID:???
>>412 分かりました
とりあえず冒頭は頭で決まってるので、十分暖まってから投下します。
シンには幸せになってほしかったので、このスレのシンが楽しそうで何よりです。
414 :
514:2007/06/05(火) 23:58:52 ID:???
>>411・412
遅筆で申し訳ない(笑)。
ここがあんまり寂れるといけないので、ある程度できたら場面ごとくらいに投下していきますね。
それじゃあ、まずは一発いきます。
415 :
514:2007/06/06(水) 00:00:35 ID:???
『ONE PIECE』 VS 『SEED』!! 第一話「ROMANCE DAWN――夢と旅立ち」(その1)
俺がその時、まず一番最初に感じたのはどこからか吹いてくる風の感触だった。
プラントの管理された風ではない。戦場で感じる独特の緊張感に敵意が混ざった無機質な風でも、軍の施設に
吹くようなどこか気を休ませることを許さない風でもない。一緒に運ばれてくる生き生きとした緑の香りと微か
な潮の香りには、心地よさと同時にどこか懐かしさえ感じさせる。
すぐそばに窓があるのだろうか。陽の光も当たっているようでポカポカとして暖かい。
戦争が始まって以来久しぶりの気持ちのいい目覚めで、このままもう一度眠ってしまいたいという欲求も無視
できないほど大きくはあったが、ザフト式の規則正しい生活が身についてしまっている俺の体は、無常にも確実
に覚醒へ向かっていった。
目を擦りながら上体を起こし、大きく伸びとともに大きく息を吸う。
「――ん?」
そこでようやく俺は周りの状況のおかしさに気付いた。
今俺が感じているものは、少なくともミネルヴァに乗っている限りは感じられるわけの無いものだ。宇宙船、
しかも軍艦の中で育てられる植物なんて植木鉢がいくつかで限界だし、海上を移動しながら外の空気を全力で吸
入でもしない限り潮の香りが内部に入ってくるなんてありえない。
風が吹いたり吹かなかったりを繰り返すのもおかしい。俺の部屋のエアコンにそんな非効率的な機能は無い。
そもそも窓だって無いんだから陽の光だって射さないはずだ。
風の涼しさに少しずつ頭が覚醒していく。
416 :
514:2007/06/06(水) 00:02:05 ID:???
寝ぼけなんてすぐさま蹴り飛ばして周りを見渡したが、もちろんわかることなど何も無い。せいぜい、やけに
木製の家具が多くて質素な感じがすることと、なぜか自分は赤服を着たまま見知らぬ部屋でぐっすり眠っていた
という、するだけ意味の無い状況認識をしただけだ。
あわてて窓に駆け寄って外を見てみたが、牧場とそこに放牧されている牛、いくつかの風車が見えるだけで、
それ以外のことは何もわからない。
とにかく何もわからないのだ。ここがどこかも、俺がどうして、どうやってここに来たかも。
まさか、
――敵に墜とされたか・・・?
一瞬そう考えたが即座に打ち消す。もしそうなら俺が何の怪我も負っていないことや赤服を着ていることの説
明が付かない。第一、外の風景は戦場とはまったくかけ離れている。
それに、俺が戦っていたのは地上じゃない。
――俺は月でアスランと・・・・・・・・・・・・
記憶をさかのぼろうとする頭の中で、わずかに何かがささくれ立った。ふと違和を感じて俺は思索を止めたが、
甦り始めた記憶の流れは止まらない。
そして、
「――――――ッ!!!!!」
閃光。熱。爆音。
五感のすべてが突然正体不明の感覚に埋め尽くされたかと思うと、次の瞬間、痛みをはるかに超えた衝撃が全
身を走った。
417 :
514:2007/06/06(水) 00:03:06 ID:???
足の先から順番に皮膚が焼け、筋肉が燃え尽き、骨が砕け、関節が破壊され、内蔵が消し飛び、血液が沸騰し、
そのすべての音とにおいと感触が絶え間なく脳に運び込まれる。もはやそれは『感覚』というレベルをはるかに
超え、魂そのものを容赦なく削り取っていった。
黙っていたらすぐにも発狂しそうで、とにかく俺は床の上でのた打ち回った。体をベッドやタンスに激しく打
ちつけたが、そういったまともな痛みが唯一俺をまともな所につなぎとめてくれた。
次第に風景から色彩が失われ時間の流れも遅くなって現実感が消失していき、それにしたがって身体の中で
『生』と『死』が混ざり始める。自分のどこからどこまでが生きていてどこからどこまでが死んでいるのか、俺
にはわからなくなっていた。
「どうしたの!?」
女の人が血相を変えてやってきた。ここの主だろうか。俺の様子を見るなり、一瞬硬直したが、外に向かって
何事かを叫んだ。
どうやら助けを呼んだらしい。それほど間をおかず数人の男がやって来た。
彼らは俺を取り押さえようとするのだが、こちらも我を忘れて暴れている。とにかく止まりたくない。止まれ
ばそこからどうしようもなく『死』が広がって本当に俺が消えてしまいそうな気がしたのだ。
視界に入った動いているものを片っ端から殴り飛ばし蹴り飛ばす。それほど体格が良いとはいえない俺だが、
それなりの訓練は受けているわけだし本気で暴れまわれば、普通の人間には取り押さえるどころか近付くことも
難しいのだろう。俺はとにかく暴れまわった。
しかし、幕引きは予想外の方向からやってきた。
「こっち見ろ!」
いきなり窓の外から叫び声が聞こえてきて思わずそっちを見ると、麦わら帽子をかぶった男がこちらに向かっ
て猛然と走っている。
「歯ァ食いしばれっ!」
その男と俺はまだ10mは離れている。何のつもりだと思ったが、次の瞬間、
「ゴムゴムのピストル!!」
突き出された男の右腕のこぶしがだんだんと――実際は急激に――大きくなり、視界いっぱいになったところ
で俺の顔面をものすごい衝撃が襲った。
ドガッ!!
「ガッ・・・・・・ハ」
壁をぶち抜き部屋の外まで吹き飛ばされた所で、俺は問答無用に意識を失った。
GJ!!
GJ!
以前の投下分では説明のみで済ませた部分ですね
結構読み比べ楽しいです
乙です!
自分の体が徐々に焼けていく感覚にガクブル…
旧3馬鹿の扉絵連載風もお待ちしております!
ところで、ワンピ世界にレイが来たら"バレル・ザ・レイ"になるんだなと
この間思ったら吹いた…
421 :
411:2007/06/06(水) 23:24:08 ID:???
旧連合の扉絵連載はとりあえず始めの方は投下できそうです。シンの話より過去の話なのでなかなかワンピのキャラと絡ませられないですが・・・。
今のところ種キャラの方が出演率は高そうです。
>>420 アスランが来たらザラ・アスランか・・・。
422 :
514:2007/06/07(木) 22:33:13 ID:???
まあ、その辺は語呂が悪いと判断したら各自で苗字を名乗らないようにすればいいんじゃないですかね。
あの世界でフルネームが判明してるのなんて海軍将校クラスですらわずかですから。
もちろん、思い切って偽名を使うのもありですよね。慣れてる人も何人かいますし。
423 :
411:2007/06/07(木) 23:19:58 ID:???
とりあえず始めができたので投下します。時間軸は結局シンの話と同じになりました。
424 :
411:2007/06/07(木) 23:22:55 ID:???
オルガ・クロト・シャニのグランドライン奮闘記 第一話「偉大なる航路の真ん中で」
グランドラインのとある春島。
大きな港にたくさんの船。
その中で一際目立つ白くて青いマークのある旗。
様々な船が停泊するなか、少し小さく白い旗を掲げる船がある。
425 :
411:2007/06/07(木) 23:28:47 ID:???
第2話「大盛況、“アズラエル商会”」
賑やかな街並みに、色んな店が並んでる。その中でも盛況なのは、白地に青いマークが目印の「アズラエル商会」。そこには、かつてヤキン・ドゥーエの戦いで散った筈の、薬中3人組がいました。
様々な道具の並ぶ露店を開く3人。
シャニは商品を手に取る男の相手をし、その横ではクロトが客からのお金を数えてる。
奥ではオルガが紙切れを手にした男と何か話している。
426 :
411:2007/06/07(木) 23:31:42 ID:???
下の段は場面説明のつもりです。
出来次第、順次投下していくつもりですが、こんな感じでよろしいでしょうか?
427 :
601:2007/06/07(木) 23:59:55 ID:???
514氏、GJでしたー。なるほど、トラウマを文字通りルフィにぶっ飛ばして貰うんですな。
にしても、この頃でも小型の海獣ぐらいならノックアウト出来る筈のルフィに殴られるっつーのも
災難つーかなんつーかw
411氏
まあワシの方は顔出しさせましたが、しばらく彼等が絡むってのもありませんし、
ですので、どんどんやって下さい。楽しみにしとります。
で、ワシの方のブツは、ちょっと私用やら何やらで遅れてますが、土日には一旦投下する予定です。
おおお! 待ちに待ってた扉絵連載開始か!
514氏のルフィとシンの関わりも気になるし、GJですな!
続きにwktk
430 :
411:2007/06/08(金) 22:40:17 ID:???
オルガ・クロト・シャニのグランドライン奮闘記第3話「一文無しのお客さん」
大盛況の店の前に突如現れた3人の海賊達。どうやらお金が無いようで、これ見よがしに刃物を持っている。
物々交換ということではないみたい。
商品の箱を持ったオルガの前に立つ、3人の大きな海賊達。その手には空の財布と、ギラリと光るサーベル。
431 :
411:2007/06/08(金) 22:46:23 ID:???
第4話「おととい来やがれ。」
一文無しに用は無い。まだ強化訓練された身体は鈍っちゃいない。グランドラインで生きる商売人の実力思い知れ。
海賊の一人を正拳突きで一蹴するオルガ。奥で倒れる他の二人を見下ろしているシャニ。ちゃんとお金を持ってきた子供の相手をしている素知らぬ顔のクロト。
432 :
411:2007/06/08(金) 22:50:53 ID:???
第5話「ときには物思うこともある」
今日も1日が無事終わる。何の未練もないあの世界。
けれどときに寂しくなるのは何故だろう。
海に沈む夕日を眺めるオルガ。その横に座ってフレイやナタルのことを話しているらしいクロト。
二人から離れて海賊達を縛り上げているシャニ。
433 :
411:2007/06/08(金) 22:59:32 ID:???
続き投下。
職人さんからも暖かい反応が返ってきていてホッとしております。
>514氏
偽名ということでディノ・アレックスとか考えてみたらこっちのがかっこいいじゃんと思いました。
434 :
601:2007/06/09(土) 00:49:43 ID:???
411氏、GJでしたー。何かこう、実にらしいですなあ三人組。
こっから先、期待しとりますです。
さて、ようやくの事上がりましたんで投下しますが、すいません、やっぱりリトルガーデン編は
上手く絡められなかったです。なので、分量は少ないです。
435 :
601:2007/06/09(土) 00:50:56 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第15回
唐突ではあるが、シンはこちらの世界に来て早一年近く、その間、もう滅多な事で驚く事などあるまいと思い
込んでいた。
リヴァースマウンテンの出鱈目な景観、凪の帯に棲む海王類の巨体、悪魔の実の能力者達が振るう様々な能力
等々、前の世界の常識からすればほとんど夢か幻としか思えない事象の数々にも、いい加減慣れてきたと。
だが、それがとんでもない甘い考えだと、痛烈に思い知らされた。
「巨人がいるとは聞いてたけど……MSよりでかいとはなあ」
大きな汗を垂らすシンの目の前では、傷だらけで血にまみれた巨人二人が座って抱きあい、互いの無事を泣き
笑いで喜び合っていた。
周囲には、ルフィ達麦わら一味が――サンジは不在だったが――集まっていた。
つい先ほどまで、彼らはバロックワークスの追手であるMr.3ペア、Mr.5ペアと戦っていたのだ。
蝋を体から分泌して操るドルドルの実の能力者であるMr.3、絵の具を用いた心理操作「カラーズトラッ
プ」を使いこなすミスゴールデンウィークなどの能力に苦しめられたものの、カルーやシンと連携したウソップ
の働きや、有無を言わせぬルフィの暴れっぷりによって追手達は撃退された。
一応シンも、最後にドルドルの実の能力で自分の蝋人形を大量に作ってかく乱しようとしたMr.3をミラー
ジュコロイドバージョン2によって「全部ほぼ同時にぶっ飛ばす」と言う活躍を見せはしたのだが。
シンとしてはその辺の事よりも、ウソップが見せた度胸と矜持に、改めて感心した。付き合いはまだ浅いが、
なるほど、彼もまたこの一味の一員であるだけの事はあるのだな、と。
リトルガーデンについて早々、ビビとルフィ、カルーが冒険に出かけ、サンジとゾロは狩り勝負、ナミとウソッ
プが留守番となった。シンも島の探索に出ようかと考えたのだが、無言で泣きながらすがってくるナミとウソッ
プに、仕方なく彼らに付き合う事とした。
そして、出会ったのだ。身も覚悟も、器までも、あまりに巨大すぎる彼らに。
もはや原因すら定かでなくなった決闘を、それでも百年にもわたって続けてきた彼らは、普通に考えるならば、
馬鹿としか言いようがないだろう。しかし、今のシンには、彼ら巨人と呼ばれる真の所以が、そこにあるように
思われてならなかった。
つまりは――意地、矜持、そう呼ばれるもののぶつかり合いと言う事なのか。
互い死線ぎりぎりの攻防を交わし続けて来た彼らが、互いの無事を喜び合う姿を見ながら、シンは、胸中そう
一人ごちた。憎みあったわけではなく、むしろ互いを信頼しきっている彼らだからこその、百年だったのだろう
と。
ウソップが彼らに強く憧れるのも、解る気がした。
436 :
601:2007/06/09(土) 00:51:57 ID:???
シン個人に限って言うならば、やはり彼らから学ぶものは大きかった。守ると言う事への覚悟をより確かなも
のへと変え――だからなのだろうか、ミスバレンタインがウソップを押しつぶさんとした所に割り込んだシンは、
初めて鉄塊を成功させる事が出来たのだ。
ちなみに、ミスバレンタインは鉄塊によって硬化したシンの全身――直接ぶつかったの腕だが――にもろに足
をぶつけ、その痛みにもがき苦しんだ所をナミとビビによって撃退された。
当然、いかに鉄塊で強化したとは言え、1万キロもの重量を支えたシンの全身も割りとえらい事になったのだ
が、ビフとの修行期間でたいがいの怪我はこなして来たシンにとり、決して耐え切れないものでもなかった。
一度だけビフに食らわされた必殺技の方が遥かに強烈だったなあ、などと思ったほどだ。
何て言ってたっけ。あのゼロ距離からモーション無しでぶち込む掌打。手加減したとか言ってたけど、あの時
はアバラは折れるわ心臓止まりかけるわでエライ目にあったよなあ。3日は寝込んだっけ。
六式奥義、六王銃――元来は拳で打ち込む技だそうだが、ビフなりにいじったそれは、両の掌底で衝撃波を相
手の体内に浸透させる、文字通りの必殺技だ。片腕を失った上に、あくまでも見本としての技であったので、威
力は格段に落ちていたのだが、それでも死なない方が不思議と言うほどの技だ。
そんなものを食らっておきながら、3日寝込んだだけで回復したと言う辺り、シンももはや充分に大海賊時代
の住人と言えるだろう。少なくとも、肉さえ食えばどんな傷も治ると豪語するルフィを異常と言う事は出来ない
だろう。
ともあれ――バロックワークスの追手を退けた一行は次の島を目指す事となった。本来、リトルガーデンで次
の島へのログが溜まるには一年と言う長い期間がかかるのだが、別行動を取っていたサンジが、どういう訳だか
アラバスタへのエターナルポースを手に入れていたのだ。
「じゃあ巨人のおっさんに丸いおっさん、俺達行くよ!!」
「そうか……まあ……急ぎの様子だ」
「残念だが、止めやしねえ……国が、無事だと良いな」
「ええ、ありがとう」
別れを告げるルフィに、ドリーとブロギーは答え、ビビもまた、彼等の言葉に礼を持って応じた。
「と――そうだ、赤い服のお前」
「え、俺?」
メリー号へ戻ろうと踵を返しかけたその時、ドリーがシンを呼び止めた。
「ああ。お前、出身はどこの海だ?」
「俺は――ええと、イーストブルー、だな」
本当の事を言えば、どこの海でもない、全くの異世界なのだが、正直説明は難しい。だから、こうした質問に対
してシンは、いつもビフの島のあるイーストブルーを出身地と言う事にしていた。ナタル達のような、同じ世界か
らの来訪者相手ならばまた別なのだが。が――
437 :
601:2007/06/09(土) 00:53:09 ID:???
「イーストブルーか……じゃあ、違うのか」
「どういう事だ?」
「どうしたドリー」
ブロギーも怪訝に思ったか、宿敵にして親友たる巨人の考え込むような顔を覗きこんだ。
「いやな……ブロギー、お前は覚えてやせんか。ワシらがまだ駆け出しだった頃に会っただろう。ほれ、あの『赤
いピアノ弾き』だ」
「おお、アイツか!! いや、覚えてるぞ。グランドラインを放浪するピアノ弾きの赤い服を着た海賊」
「そう、それよ。たった一人でピアノを載せた船で旅を続けていたと言う、アイツよ」
「赤いピアノ弾き……?」
何か、その言葉は、やけにざわりと、シンの心を触った。
そのピアノ弾きは、遠い、はるかに遠い所から、グランドラインへ来たのだと言う。一台のピアノを相棒とし
て、グランドライン上をあても無く流離いつづけたのだとも言う。
ある時は海賊船に乗り込んで腕を披露し、ある時は島の酒場で腕を披露し喝采を浴びた。故郷を想う歌、家族
を懐かしむ歌で人々の涙を誘い、未熟な兵士が戦場に向かう歌で人々の勇気を鼓舞した。
多くの人々が、彼に留まってくれるように願ったが、しかし、そうした時彼は何時も「いつかきっと、故郷に
帰りたいと思ってるんです」と答え、彼らの申し出を固辞したのだと言う。
しかし、彼の願いは叶わず、グランドラインの上から、ある日忽然と姿を消したのだと言う。
「せめて、あの星空に一番近い場所へ行きたい」
年老いた彼が残したのは、そんな言葉だったそうだ。そして、その後の行方は杳として知れないとも。
「ワシらも一度だけ会った事がある。その頃で、もうかなりの年だったがな。それで、お前さんのその赤い服を
見て、ふと思い出したのよ」
「それって……どれぐらい昔の話なんだ?」
「そうさな、ワシ等が海賊として駆け出しだった頃だから……おいブロギー、ありゃあ何年前だ?」
「ふむ、少なくとも150年は……前じゃないか?」
150年前。そんな数字はシンには何ともピンとは来ない。しかし。
あの星空に一番近い場所へ――その言葉が、やけに引っかかった。もし、そのピアノ弾きが帰りたがったと言
う故郷が、星空の向こうであるとしたら?
確証は何もない。だが、もしそうであるとしたならば、一つの可能性が浮かび上がってくる。
100年以上も前には、ザフトもプラントも存在していないのだ。もし、そのピアノ弾きが自分やナタル達と
同じように、あちらからこちらへと来たのであるならば。
438 :
601:2007/06/09(土) 00:54:12 ID:???
「向こうとこっちとで、時間の繋がりはない……?」
考え込むような顔をしたシンの前に、ドリーの指先がでん、と置かれた。
「もしかして、お前もそのピアノ弾きの故郷から来たのかと思ったんだが、関係のない話だったのかも知れんな
……すまん」
「あ、いや――多分、全く無関係って事もない、と思う」
「そうか……ならば、いつか、彼の墓を見つけてやってはくれんか」
「墓を?」
「ああ。故郷を思うアイツの歌は、ワシらも好きだった。だが、あのピアノ弾きは、結局故郷に帰れず、姿を消
してしまった。ワシらもここでこうして決闘を続けておるが、いずれは故郷エルバフに帰りたいと思ってはおる」
「そうよな……ワシらにもあの気持ちは良く解る……あの歌を歌ったアイツが、結局故郷に帰れず終わったのは、
不憫と言うものだ」
「遺骨だけでも連れて帰れ――とは言わん。お前も海賊なら、いずれこの海で果てる事とて考えてはいるだろう
からな。だが」
「うむ。せめて、故郷を知るお前が、アイツの墓を見舞ってやってはくれまいか。まあ、その墓の場所も定かじゃ
ないがな」
「……解ったよ」
一人でに、シンの右手は胸の皮袋を握り締めていた。
「おーいシン! 早く来いよー!!! もう船出すぞーっ!!!」
「あ、今行く!! じゃあ、俺行くから!」
「おう。無事な航海をな!」
「達者でなあ!」
ドリー、ブロギーと別れ、メリー号の場所にまで戻ると、ルフィの言葉通り、すでに船は動き始めていた。
「勘弁しろよコラ!! 『フォース』!」
川岸から高速ダッシュで川面を滑り、船尾から飛び込んだシンを、ルフィとビビの拍手が出迎えた。
「おー、さっすがシンだな!」
「凄いわね、軽業師君。水面を走るなんて」
「その前に言う事ねえのか、お前ら……」
やがて、河口に至ったメリー号は、ドリーとブロギーの奥義「覇国」によって送り出され、アラバスタを目指
して航海を再開した。
その行く果てに待つものは、果たして――
To be continued...
439 :
601:2007/06/09(土) 00:54:59 ID:???
今回は、以上です。次回からはドラム王国編……つか、チョッパー参入編。
にぃこぉるぅーーーーー!?
150年前に先に来てたのか……!
何はともあれGJ!
ニコルは彼なりの生を全うしたのか……最後までプラントに帰れなかったのがやるせない
そして、いよいよドラム編突入か
何気にこのスレでチョッパー書いた人はまだ誰もいないから期待
ニコル…(。;_;。)
ニコルにしんみりGJ
だがニコルなら… ニコルならきっと子孫を残してる
444 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 19:14:58 ID:PlxxbOh6
もしやニコルが最後にたどりついたのは・・・
とりあえずGJ!!
GJ!
シンの新しい六式や、同郷の来訪者ニコルと何れ習得しそうな奥義のフラグが出てきて先が楽しみ。
このペースだと、CP9戦までには六式全て+その応用技いくつかぐらいは修得できそうな感じだな
その頃には、五式使い瞬殺とかやって欲しいw
ど 保守 ん
448 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/12(火) 12:48:32 ID:LaPHiyGq
本人が書いてください
GJ!
ここにきてニコルの消息が出てくるとは。
なにげにニンマリとしてしまった。
しかしドラムか・・・。
もしかしてデュランダルいるかな?
個人的には、ヒルルクの影響でさらに一歩先へと進んだデュランダルやら、
デュランダルとチョッパーの絡みやら見てみたいもので。
450 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 00:49:59 ID:he4f6nun
何はともあれGJ!
う〜ん・・・シンがカッコイイなぁ。
そしてコレはアレですか?
ニコル骸骨化への伏線ですか?w
次回も楽しみにしています。
GJ!
452 :
411:2007/06/13(水) 22:45:22 ID:???
ニコルフィーバー豚切って投下。
601氏、GJでした。シンとチョッパーがどう絡むのか楽しみです。
453 :
411:2007/06/13(水) 22:47:21 ID:???
幕間「郷愁のアルスター・フレイ」
写真も何も無いけれど、ありありと思い浮かぶその姿。
自分を愛してくれた二人の少年が、幸せでありますように。
夜に軍船の甲板に出て月を眺めているフレイの後ろ姿。
それを見守っているナタル。
454 :
411:2007/06/13(水) 22:48:22 ID:???
第6話「今日も朝日が昇る」
甲板にテーブルを出して朝ご飯。
あちらでは与えられなかった些細な光景。そんな中かかってきた一本の電伝虫。
死ぬほど眠そうに食事をするシャニ。
新聞を見ながら受話器をとるオルガ。
フライパン片手に相手はフレイか、と聞いているクロト。
乙です!
3馬鹿、なんかいいですね
456 :
601:2007/06/16(土) 01:20:28 ID:???
411氏、GJですた。なるへそー、フレイはちょっと向こう(と言うかキラとサイ)を引きずってたのか。
いや、自分はフレイについては殆ど掘り下げてなかったもんでw
そして、GJコールありがとうございました。ニコルについては、だいぶ後になってまた言及する事になるかと。
で、ドラム王国編では、一応デュランダル+αを投入予定です。いや、ニーズがあるみたいですから。
今週はあんま書けなかったので、もうちょいかかると思います。
おおう!
やっぱり議長もコッチに来てたんですか・・・+αは・・・
艦長と金髪かな?w
楽しみに待ってます。
てか、全く関係ないけどレイやクルーゼの体の問題って、
悪魔の実食べたら簡単に解決しそう。
458 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/17(日) 20:23:07 ID:vdkII3SC
ドラム編楽しみです
ワポルやドルトンと出会いシンは何を想うのか?
デュランダル居るという事はドルトンはさくら王国成立後助かるだろうな。
ドルトンはあくまで武官だったわけだから、国家元首経験者のデュランダルの存在は心強いとおもう。
460 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 22:45:05 ID:MLdgQa4c
いつかルフィ達がシンの過去を知る事になるかも
多分ルフィ達は過去にこだわらないだろうけど
ルフィは聞いたとしてもふーんで終わりそうな希ガス
過去にはこだわらなくても、「巨大ロボット乗り」にはこだわりそう。
てかワクワクしながら話し聞いてるルフィが目に浮かぶようだ。
463 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 23:21:22 ID:LhJNE7ys
逆にワンピースのキャラがSEED世界に来たらどうなるだろう
フランキーならコーラで動くMSをつくれるかも
デュランダルは国を乗っ取られた国家元首って事で、
ビビとデュランダルの絡みとか期待してしまう。
乗っ取られるどころか意味不明の電波で殺される悲劇の政治家だよなwww
意味不明の電波wwwwwww
あのぴんくww
ぴんくはこっちに来ないだろうな…絶対死なんだろうからな…
そう思うと妙にほっとするww
予想の斜め上とばかりに、
寿命で天寿を全うしてから来たりして。
469 :
601:2007/06/22(金) 23:02:14 ID:???
すんません。ちと仕事がデスマったもんで、ほとんど進められませんでした。
なもんで、まだかかります。
それはそれとして、ラクス云々で「ラクシズ艦隊で来訪→うっかり空島編後の月へ→ゴッドエネルにあっさり撃退される」と言う
変な光景が脳裏に浮かびましたw
いや、書きませんけどねw
470 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 16:03:24 ID:aAWmLSka
ミホークならアークエンジェルやミネルバとか瞬殺だろうな
あの斬撃の詳細が明かされるのはいつの日だろうか
個人的に、クリークの「実の能力に決まってんだろ」という台詞通りにはなって欲しくない
そこで実は純粋な剣技だったってなら格好いいけど、本当に実を使ってたら「世界最強の剣士」の名が途端にチンケなものになりそう
472 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 22:56:12 ID:l1DMU9DR
純粋な剣技に決まってる。
だってシャンクスと白ひげが剣をぶつけただけで雲が割れたんだぞ。
(なお昔のシャンクスはミホークに匹敵するクラスの剣豪でした)
たぶん七武海の中じゃミホークだけが唯一のノーマルな人間なんだろうな
白髭とかどんなレベルなんだろう…
月光蝶とか出せるよきっと
担英校長
477 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 13:53:49 ID:ppe4M5fO
クルーゼとクロコダイルはいい悪役コンビになるな
まぁクルーゼが裏切る事を想定していつでも殺せるように警戒するだろうけど
だが俺は怪しげな仮面の漁師説を取るぜ!
クルーゼったら黒ひげに拾われてたりして
480 :
411:2007/06/28(木) 22:18:05 ID:???
第7話「緊急指令:追跡、麦わらのルフィそして赤服のシン」
かけてきたのは我らが会長アズラエル。用件は東海のルーキー“麦わらのルフィ”と、その仲間“赤服のシン”の調査。近海にいるらしいが手がかりも何もない。盟主の相変わらずの仕事使いに早くも切れ気味。
二人の手配書を睨みつけているクロトとシャニ。受話器を持って、ルフィの手配書を見て何か気付いたオルガ。
481 :
411:2007/06/28(木) 22:20:18 ID:???
第8話「唯一の手がかり?麦わらを探す男」
昨日の営業中に、麦わらの手配書を見せてきた男がいた。そいつを探そうというオルガ。しかし人相もまともに覚えていない。一体どうすればいい?そんな中、港の方が何か騒がしい。
ルフィの手配書をもって力説しているオルガ。あまり本気にせず、食事をとるクロト。
そして背後の港で誰かが街の住人に追いかけられているのを見ているシャニ。
482 :
411:2007/06/28(木) 22:26:33 ID:???
久しぶりの投下。
やっと話が動き出しました。
前の幕間のフレイは完全に自分の趣味です。やっぱり置いてきたキラ達のことを気にしてるかな、と。でも大概この世界で前向きに生きてると思います。
レイやクルーゼは、コズミック・イラにいたときよりも幸せになっていて欲しいですね。議長とドルトンの絡みも楽しみです。
おお、久々にのぞきに来たら投下が。GJ
しかし第7話とか、ひとコマに詰め込みすぎな気がするw
484 :
601:2007/06/30(土) 11:08:46 ID:???
411氏、GJでした。三人組がしっかりワンピ世界に馴染んでるみたいで良いですなあ。
とりあえず、クルーゼは……しまった、考えてねえw
それはそれとして、今回は短めですが、ドラム王国編の一回目、投下開始します。
485 :
601:2007/06/30(土) 11:09:48 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第16回
リトルガーデンを出発した麦わら一味ではあったが、その後、更なる困難が彼らを襲った。一味の航海士、ナミ
が高熱で倒れたのである。これ以上高熱が続けば命に係わると言う状況にビビは、先にナミの急病を癒し、その後
全速でアラバスタへ向かおうと提案した。
それは、ビビにしてみれば英断だったのだろう。アラバスタの状況はかなり切迫しており、ビビにしてみれば一
刻も早く帰りたい所である筈なのだ。しかし、それでもビビは、まずナミを助ける事を優先した。
つくづく、敵わないなと、シンは思った。果たして自分がビビの立場であれば、どうだったろうかと。
これが王家、王族ってものなのか――つくづく、自分がちっちゃく見えるよなあ。
ともあれ、メリー号は一旦エターナルポースの針を無視し、医者を――医者のいる島を探して、グランドライン
上を彷徨っていた。
辺りの空気は底冷えし、雪までもがちらついている。ビビによればこれは、冬島が近づいた影響なのだそうだ。
グランドライン上には四つの気候――季節が混在しており、各気候域に含まれた島は、それぞれがおおむねの四
季を更に持つと言う。
CE世界の気象学者などが聞けば卒倒を起こしそうな話であるが、いい加減シンも「まあそういうもんなんだろ
う」と納得するすべを身に着けていた。「染まってきた」と言う言い方も可能ではあるが。
「しっかし、昨日のありゃあ一体なんだったんだ?」
「ありゃあ……ただの馬鹿だろう」
ウソップとサンジが言う、「昨日の馬鹿」――あるいは昨日のカバと言った方が良いかもしれない――ブリキン
グ海賊団と名乗る奇妙な一党の襲撃に際し、連中の頭目らしいワポルとやらの悪食ぶりさえも、そういうものなん
だろう、と納得してしまっていた。大方悪魔の実の能力であるのだろう。
因みに、そのワポルはあろう事かルフィまでを食べようとし、ゴムゴムのバズーカによって撃退されていた。
「最初に海の上に立ってる奴見つけた時は、てっきりお前の親戚かと思ったんだがなあ」
「ゾロ……お前俺を何だと思ってるんだ?」
見張り台で横に立ち、シンとは別の方角を見るゾロの言葉に、シンはあきれたようにつっこんだ。が。
「いや、でもお前海の上走れるだろ」
「そうそう。俺もてっきりお前の関係者かと」
ウソップとサンジまでもが、似たような事を言い出すのに、シンはがっくりとうなだれた。
「俺だって海の上にじっと立ってるなんて出来ねえよ……多分」
「何だ多分ってのは」
486 :
601:2007/06/30(土) 11:10:41 ID:???
あきれたようなウソップのツッコミに、シンは言葉を返せなかった。実際、今のシンならばフォースや剃、月歩
などの応用により、海面だろうが空中だろうがある程度移動する事は可能だ。一箇所に留まるのも、月歩の応用で
なんとかなるのは解っている。
しかし、あの男のように、海面でじっと静止したように立っているとなると、話は別だ。
フォースの要領で「ため」の状態を維持しながらなら、何とか立っていられるかな? まあ、あんまり意味なさ
そうだけど。元来、フォースは剃程じゃなくてもある程度の高速を保ちつつ、剃よりも長い距離を移動する為の技
なんだし。まあ、応用として考えれば、それもありかもしれないけど。
などと考えつつ、望遠鏡をめぐらすシンの視界に、島影らしきものがよぎった。
「と、前方1時の方向に島影!」
「おっしゃ!」
シンの声に、サンジが舵を握って島への針路をとる。
「それにしても……」
雪に覆われる島を見ながら、しかし、シンは全く別の事を考えていた。
ワポルの部下達がメリー号に乗り込んで来た時、一人、顔全体を仮面で覆っている男がいたのだが、その人物の
声が、何故かシンには聞き覚えがあるように思えてならなかったのだ。
でもなあ――俺の知り合いでこっちに……いや、来てないとは限らないけど……あんなカバ野郎の手下に納まる
ようなヤツって、いたかなあ? 確か仮面から黒い髪の毛がちらっと見えたけど……うーん。
埒の明かぬ考えを抱いたまま、シンを載せたメリー号は、その島へと向けて進んで行った。
487 :
601:2007/06/30(土) 11:11:17 ID:???
島に着いた直後、一行は警戒する島民の銃口にさらされた。ルフィなどは危うく暴れそうになりはしたのだが、
ビビの窘めにあやまちを認め、ビビと並んで土下座してみせ、ようやく上陸を許される次第となった。しかし。
「医者がいない?」
「今この国にいる医者は一人だけでね」
ドルトンと名乗る強面の巨漢は、しかし、実際にはかなり礼儀正しく、道義も弁えた人物らしかった。上陸前の
態度は、この国を守ろうとする意思の表れだったのだろう。
そのドルトンによれば、かつて医療大国と呼ばれたこのドラム王国にいる医師はただ一人で、しかも全く気まぐ
れに山から下りてくる為、待っているよりはこちらから出向いた方が良いだろう、と言う事だった。
結局、ルフィとサンジがナミをその医師が住む山頂へ運ぶ事となり、シンとウソップ、ビビの三人は、村で彼ら
の帰りを待つ事となった。
「君たち、中へ入ったらどうかね」
「いえ、私たちはここで待ってます」
「おう」
「だな」
ドルトンは、三人を火に当たらせようと誘ったのだが、ビビもウソップもシンも、皆寒さに凍えつつもルフィ達
の向かった山の方を向いて動こうとしなかった。
「そうか……じゃあ、私も付き合おう」
ドルトンは、三人の思いを感じ取り、小さく笑みをこぼし、自分も三人の脇へと腰を下ろした。
「昔はね……ちゃんといたんだよ」
「え?」
「医者さ。わけあって、全員いなくなってしまったんだ」
ぽつりと、語りだしたドルトンの話の内容は、三人を驚かせるものだった。たった5人と少人数ながらも、あま
りに強大な海賊の襲撃に、それまで王政の布かれていたドラム王国は、亡び、失われたと言うのだ。
王の名は、ワポル。それは、先日メリー号を襲撃し、ルフィによって撃退されたブリキング海賊団と名乗ってい
た連中の頭目の名前でもあった。
「海賊など、一時のカモフラージュだろう。ワポルはこの島へ帰ろうとして海を彷徨っているにすぎない」
「だったら、あの船に乗っていた人達は、この国を襲った海賊達に敵わず……島を追い出された兵達なのね……」
そう言うビビの言葉は、しかし、ドルトンの苦渋に満ちた言葉で否定された。
488 :
601:2007/06/30(土) 11:11:53 ID:???
「あの時ワポルの軍勢は、戦おうとすらしなかった……!」
「え」
「こともあろうに……海賊達の強さを知った途端に、あっさりと国を捨て!! 誰よりも早く、ワポルは海へと逃
げ出したのだ!!!」
「それが一国の王のやる事なの?!!!」
「ビビ……って、シン?!」
ビビの怒りを感じ取ったウソップは、ビビとは逆の側に立つもう一人の仲間から漂う気配に、息を呑んだ。
ウソップだけではなかった。ドルトンも、自身怒りに燃えていたビビですらも、その異常とも言える気配に、言
葉を失った。
「君……?」
「軽業師君……?」
拳を握り締め、顔を俯かせた麦わら海賊団の軽業師、アスカ・シンが、そこにいた。
垂れた前髪の間から透けて見える目は、普段のルビー色ではない、真っ赤に燃える、灼熱の炎の輝きを映してい
た。
To be continued...
489 :
601:2007/06/30(土) 11:12:56 ID:???
今回は以上です。
ドラム王国編は絡めたくなる要素が色々あって取捨選択が難しい……。
GJ!
って議長なに企んでんだろ
なにもなくワポルのとこいないだろうし
待ってました、GJ!
仮面の黒髪っていうと、やっぱり元プラントのお偉いさんなのだろうか?
義理の息子の治療のためにイッシー20の力を借りようとしたとか?
人員配置の関係でシンはワルポと直接対決はしなさそうであるけど、シンも戦闘にか関わるんだろうか?
次回が非常に楽しみ。
にしても、仲間達からすっかり変人扱いのシンが面白いw
ワポルってワンピの中でも1,2を争うゲスだよなあ
特に美学や信念というものが呆れるほど全くないのが凄い
つか、ワポルってここで死なないどころか、その後に大成功して一大企業立ち上げちまうんだよな
尾田が後々再登場させるつもりなんだとしたら、今回は無理でも、その時こそシンにぶっ飛ばしてもらうのもアリかも
領地を守ら(れ)ない王族という、シンのスイッチ入れちゃうキーワードが…
生き残れるのか、ワポル
494 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 12:43:04 ID:cmGOIw9G
ワポルがMSとか食べたらとんでもない事になりそう
それはMAではないかと
デストロイ(含ステラ)でいいよ
498 :
514:2007/07/06(金) 22:29:32 ID:???
えー、結局遅筆で一月もかかりましたが、ようやく一場面できました。
今回はちょっと特殊な部分で会話文だけなんですが、シンがルフィに殴られた後、気絶しているときに見た夢ということになっています。
読みにくいかもしれませんが、ご了承ください。
>>601 黒髪・仮面から連想されるのはたしかに議長くらいのものですが、それなら声に聞き覚えがある程度で済みますかね。
ま、こっちに来てからの出来事の印象が強すぎて、頭の中身が上書きされちゃったかな?
なんにせよ同郷人に初遭遇、ということですね。GJ!
>>411 本編がああだっただけに、何だかほのぼのしていていいですね。割と上手に生きてるみたいだし、これからもガンバ!
あと相談なんですが、倉庫にはどうやって上げとけばいいですかね。719氏のと並列にするか、新しく作るか、どうします?
>>494 ワポルがMSかMAを食ったら・・・・・・うーん、結局ワポルだし、ほとんど性能を引き出すこともできずに終わりそうですね。
499 :
514:2007/07/06(金) 22:32:41 ID:???
『ONE PIECE』 VS 『SEED』!! 第一話「ROMANCE DAWN――夢と旅立ち」(その2)
『なんで俺たちは死ななきゃいけなかったんだ』
『お前と俺たちのどこが違う』
『家族がいたんだ、恋人がいたんだ、子供がいたんだ。俺たちの帰りを待ってたんだ』
『どうしてお前みたいなやつに殺されなきゃいけなかったんだ』
「・・・・・・戦争だったんだから仕方が無いだろ! それに、ユニウスセブンの事も勝手にプラントのせいにして言
いがかりしてきたのもあんたたちのほうじゃないか。俺たちはただ自分の身を守るために――」
『ほう。では私たちはどうなる』
「え?」
『オーブは自らプラントと戦線を開いたわけではない。連合との同盟もあくまで自国を守るためだ。君たちと戦
うことを望んでいたものなど一人もいなかった。少なくとも私や私の部下たちはそう思っていたぞ、アスカ君』
「――トダカさん・・・」
『なぜ君は我々と戦った。ザフトのオノゴロ島侵攻やその後の月での会戦は本当に不可避だったのか? プラン
トは・・・いやギルバート・デュランダルは一体何がしたかったんだ・・・・・・』
「お、オーブはロゴスを匿ってて、議長のデスティニープランにも反対してて・・・・・・」
『そう! そのデスティニープランとやらだ! まさかクライン派だったデュランダルがあそこまで思い切った
計画を打ち出してくれるとは・・・!! 我々が命を捨ててユニウスセブンをナチュラルどもの頭上に落としてやっ
たのも無駄ではなかったのだな』
「あんたはあの時の・・・・・・なんであんたが喜んでるんだよっ。あんたたちみたいなやつが二度と現れないように議
長はデスティニープランを考えたんだ!」
『ふんっ、たしかに我らのような者はいなくなるだろう。遺伝子情報によって全人類の未来を決定する――フフ・・・
ハハハッ!! 素晴らしい! 正しくコーディネイターによる人類の統治だ!』
「な・・・」
『多少やり方は違っても目指す場所が同じなら何も言わん。ザラ閣下も、戦場で散った英霊たちも、私の娘も、
さぞかしあの世で喜んでいるに違いない!! 我らの理想はお前たちが引き継いでくれたというわけだ。そうは
思わんか、小僧』
500 :
514:2007/07/06(金) 22:35:36 ID:???
『どうしたんだい、シン。ずいぶん浮かない顔をしているようだね』
「議長・・・・・・一つ聞いてもイイですか」
『ああ、もちろんだとも。若者の悩みを聞くのは上の立つ者の務めだよ』
「俺、今まで自分がやってることは間違いないッて、悪いのはブルーコスモスとかロゴスの連中でプラントは被
害者だって、そう思ってました。そう思ってたから戦ってました。でも、ザフトと戦ってた人たちの中にも、何
かを守るためにそうした人たちもいるはずで、それにッ・・・・・・もっといい方法は無かったんですか? もっと、
世界中の人たちみんなで世界を良くしていくようなやり方は、無かったんですかッ?」
『・・・・・・いけないね』
「いけない?」
『ああ。わかっていると思うが、君の役割は兵士――戦うことだ。しかもザフトのエースでもある。規範となる
べき者、一番自分の役割に忠実であらねばならない者がそんなことを考えては、デスティニープランは上手くい
かなくなってしまう』
「でも・・・実際に何かをするのは俺たちです! 何も考えなんて――何も感じないなんて無理です!」
『それはそのとおりだ。ヒトがロボットになれる道理は無いよ。しかし・・・・・・君がその結果してきたことは、果
たしてなんだったのかな?』
「あ・・・それは・・・・・・えっ・・・と・・・」
『言えないの? そうよね、言えるわけ無いわよね。あなたのやったことって、結局は艦長である私や指揮官で
あるアスランの言う事を無視しただけなんだから。そんなことを誇らしく言えるなら、そっちのほうがどうかし
てるわ・・・・・・。いい? シン。あなたが大目に見てもらっていたのは、あなたがエースだったから――戦力とし
て貴重だったから。それ以上の理由は無いの。そんなあなたが戦うこと自体に疑問を抱く――それが何を意味す
るか、わからないほどバカじゃないわよね』
『お前の独断独行の中には、義憤公憤といってもいいようなモノも確かにあった。が、それは言い換えれば、そ
れだけお前は組織や規律よりも感情を優先させるということだ。しかし・・・・・・フフ・・・だからこそお前はギルや
俺の言葉に従ってくれた――都合のいいやつだったよ』
501 :
514:2007/07/06(金) 22:37:36 ID:???
「なんだとっ・・・・・・」
『まさか気づいてなかったのか? そんなことはないだろう。お前は単純だがバカじゃない。俺がわざとお前を
誘導するような言動をしていたことくらいわかっていたはずだ。それでもお前は、すべて承知の上で、あえて俺
に従っていた。自分の中にある矛盾から目をそらすためにな。違うか』
「矛盾だと・・・・・・? そんなもの・・・・・・!」
『そうか? なら――聴いてみるといい』
『久しぶり、お兄ちゃん。元気だった?』
「マユ・・・」
『あれ? 思ってたより反応が薄いな。三年もたったら昔のことなんて忘れちゃった?』
「なに言ってんだっ、そんなことあるわけ――」
『そうだよね、そうでもなきゃオーブに攻め込むなんてできないよね。あそこでお兄ちゃんが戦えば、私たちみ
たいにあそこで生まれて育った人たちが、あの時の私みたいに死んじゃうんだから。私やお兄ちゃんの同級生か
もしれない、お父さんやお父さんの友達かもしれない人たちが死んじゃうんだよ』
「・・・・・・」
『そもそも、どうして軍隊なんかに入ったの? 目の前で家族を失ったはずのお兄ちゃんが、いつか人を殺すこ
とになるかもしれない職業に就くなんておかしいじゃない。何かを守る力を手にいるため? ううん、違う。お
兄ちゃんならもっと他の、もっと良いやり方だって思いつくはずだもん』
「それは・・・」
『訓練所から一緒だった私の感想としては――そうね、結局さ、あんたって戦いたいだけだったんじゃないかっ
て気がするのよね。むしゃくしゃしてて、とりあえず何かでフラストレーションを発散させたい。しかも、でき
れば自分が昔あったひどい目をそのままやり返してやりたい。単なる八つ当たりね。対象を限定しない身勝手な
復讐って言ったほうが近いかしら』
「何を・・・根拠に・・・そんなッ」
502 :
514:2007/07/06(金) 22:39:22 ID:???
『ザフトに入ったのは連合と――いつかはオーブとも――戦うため。ガイアに乗ってたあの子を助けたのは、そ
うすることで連合とかブルーコスモスをよりいっそう憎む事ができるし、あの子を守るってことで自分の行為を
正当化できるから。そういう意味じゃ、私を好きになったのも、私が一番新しい守る対象にしやすかったからか
しら。デュランダル議長を信奉したのも大義名分が欲しかったんでしょ』
「ッ・・・・・・」
『あら、反論できないの。やっぱり言ってみるものね。・・・楽しかった? 周りを騙して、自分も騙して。悲劇
の主人公の振りした裏で打算を働かせて。それで、自分勝手に動いた結果は、エース様。まあ辛いこともいくつ
かあっただろうけど、最終的には万々歳ね。さぞかし面白おかしかったでしょ』
「違う! 俺は・・・俺は・・・・・・!」
『・・・シン』
「・・・!」
『ねえ、シン』
「ステラ・・・?」
『シンは、ステラに守るって言ってくれた。でも、シンは、本当は何を守りたかったの? ステラはステラだよ。
何かの代わりなんかじゃ、ない』
「・・・・・・・・・」
『そのせいで、ステラは、死んじゃった。とってもとっても苦しくなって痛くなって、死んじゃった』
「・・・やめろ」
『ステラだけじゃなくて、他にもいろんな人がシンのせいで死んじゃったよ。・・・何がしたかったの? ステラ
たちの代わりに、何がほしかったの? どうして――』
「やめてくれッ!!」
『――シンだけ生きてるの?』
なんというシンヘイト
これはシンの心の闇、もしくは負い目が生んだ幻だろうから、全部が全部作者の意見じゃないだろ
個人的に同意できる部分もあるが、トダカとサトーなんて言ってること無茶苦茶だし
トダカは自分のこと棚上げしまくったあげく本当に軍人なのか正気を疑いたくなるような内容だし、サトーはDプランを根本的に勘違いしてるか曲解してるしで
幽霊軍団にぺたぺたされてネガティブ思考なんだよ。
きっと普段からネガティブ思考のウソップが吹き飛ばしてくれるよ!
ハ_ハ
∩ ゚∀゚)') くれるよ!
〉 /
ミ .(_/ 丿
.
_,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒0�"'''ョ
゛~,,,....-=-‐√"0�T"~ ̄Y"゛=ミ
T | l,_,,/\ ,,/l |
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,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_/
あの幽霊攻撃くらったら洒落にならんことになりそうだなシン
麦わら海賊団の中じゃダントツのトラウマ持ちだしなあ
つか、逆にネガティブすぎて、逆に打ち勝ちそうなんだが。
508 :
411:2007/07/08(日) 18:04:45 ID:???
>>498 どうもです。
倉庫の方はステラの様に新しく作る形でお願いします。
内容の方はやっとワンピースのキャラと絡ませられそうです。なかなか進みませんが、よろしくお願いします。
以前言われたように後から見たら第7話は詰めすぎでしたね(^_^;)
510 :
411:2007/07/09(月) 12:41:05 ID:???
すいません、ややこしいこと書いてました。倉庫の件は719氏と連立でお願いします。
慌てすぎだ自分。
511 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 12:23:23 ID:NPc1yBr0
シンの影を使ったゾンビはやっぱり将軍ゾンビクラスだろうな
コーディネイターのゾンビと闘ったりするかも
>>511 というか、そこまで進むのがまず大変そうだw
さりげなくゾンビやってて、気付かれないまま終わりそうなアーサー副長とかいそうな気がするw
514 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 13:51:38 ID:tcELdZB1
それはシンの性格と技を持つアーサーという事か
アーサーゾンビ「あんたは一体腐れ何なんだ〜!」
保守
516 :
411:2007/07/20(金) 16:13:04 ID:???
オルガ・クロト・シャニのグランドライン奮闘記第9話「まずは聞き込み」
とりあえず街で情報を集めることにした。オルガはまだ昨日の男をあきらめていない。相手にしないクロトを横に、似顔絵を見せてまわる。それはいいけどオルガさん、それはどの星の生き物ですか?
街の中で、人に話を聞いている二人。何だかよく分からない生き物を描いた似顔絵のつもりを見せているオルガ。
後ろで手配書を見せているクロト。
517 :
411:2007/07/20(金) 16:15:07 ID:???
第10話「その頃のシャニ」
シャニは一人で船の番。だけど実際寝てるだけ。仕事なんて早くなくなればいい。そこに誰かが来たみたい?
甲板でアイマスクをつけて寝ているシャニ。それを見下ろす人物の影。
518 :
411:2007/07/20(金) 16:20:55 ID:???
久しぶりの投下。
また話が進んでいませんが、牛歩戦術ではありません・・・。
シンとチョッパーの絡みが楽しみだったりします。果たして彼はあの生き物を前にどんな反応をするのか。
遅れに遅れたが、GJ!
520 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 12:12:29 ID:PEBIFe6u
GJ!
ところでワンピースの世界でシャニはどんな音楽をきくのかね?
521 :
411:2007/07/25(水) 00:43:52 ID:???
どうもです。
シャニの音楽は・・・そういえばプレイヤーも何も無いですね。メタル系なんてないでしょうしね。
今のところ実生活が忙しいので、それが済んだらもうちょっと練ったものを出したいと思います。
ダイヤルなら音保存も出来るからプレイヤーみたいのもあるかもしれないけどねー
いかんせん下の海では手に入らんしなー
523 :
601:2007/07/26(木) 01:08:46 ID:???
GJでしたー。音楽プレーヤーは、そうですなあ、実際空島行かないと無いですから、
寂しい思いしてんですかねえ、シャニは。
携帯ゲーム機もないけど、トランプとかで間を持たせてるのかしらん。
さて、間が開いちゃいましたが、どうにかドラム王国編の続きです。短めですが。
524 :
601:2007/07/26(木) 01:09:31 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第17回
まだ、何も知らなかった子供の頃、自分がオーブの住人である事を、シンは幼いながらも誇りに思っていた。
ウズミ・ナラ・アスハの掲げるオーブの理念は、その頃、確かにオーブを豊かで平和な国としていたからだ。
だが、その誇りが裏切られた後、プラントに渡りアカデミーの座学で歴史を学ぶ内、シンはつくづくと、アスハ
の掲げる理想や理念が如何に的外れであったかを思い知った。
かつてあった永世中立国達がそれを選択したのは、純粋に必要に迫られていたからだ。陸路の要衝であり、常に
他国の軍の通り道とされかねない国家達は、そうする事で自分達の安全を確保しようとしたのだ。
誰にも味方せず、誰にも敵さず、ただひたすらに自力のみで国家と国民の安全を保障せねばならないそれは、正
に茨の道と言って過言ではない。
だが、アスハ家の――ひいてはウズミの掲げたそれは、むしろ先に理念があり、その後に中立と言う立場があっ
たように、シンには思えてならなかった。
その挙句が、あの結果だ。カガリ・ユラ・アスハは、むしろそれに惑わされた一人だと、今のシンならば言える
だろう。だが。
己の理念を優先し、国家と国民を巻き込んでそれらを戦火にさらし、挙句娘一人を逃がして己は生きて為政者の
務めも果たさず死んでいったウズミは、今なおシンにとって、生々しい怒りの対象だった。
それすらもまた自分の認識違い、間違いではないと言う保障はどこにも無い。そう自制する声もシンの中にはあっ
たのだが、まだ、シンはそれに耳を貸せる程に大人ではなかった。
ドルトンによって語られたワポルの振る舞いに、シンが激しく、しかし静かに反応したのは、無理からぬ話だっ
た。
「お、おい、シン、お前、何をそんなに物騒な顔してんだよ」
「え? ああ、悪い。ちょっと、昔を思い出してな」
「……そっか」
「軽業師君……」
今、シンとウソップ、そしてビビの三人は、元いた街から隣街――とは言っても数キロ離れているのだが――か
ら、更にその先の街へソリで向かっている最中だった。
ルフィ達を見送った後、ドルトンからこのドラム王国を襲った災難と、その時国も国民も見捨てて逃げ出したワ
ポルについて聞かされた直後、隣街にただ一人の医者だと言うドクターくれはが降りてきたと言う知らせを受けた
のだ。
すれ違いの可能性もあるが、しかし、成る丈早くルフィ達の事を知らせた方が良かろうと、シン達はドルトンと
共に隣街へ向かう事にした。
だが、その街でもまた、すでにドクターは次の街へ向かったと言う情報が残されているのみだったのだ。
更に、早速ドクターを追おうとした彼等の許に、より衝撃的な情報がもたらされた。
「ワポルのやつが、帰ってきやがった!!!」と。
525 :
601:2007/07/26(木) 01:10:45 ID:???
報せを受けたドルトンは、ほとんど条件反射のような勢いで飛び出して行った。
それは、無理もない話だろうと、シンにも思えた。痛々しいまでに。実際、ナミ達の事がなかったなら、シンも
ドルトンの後を追っていたかもしれない。
ドルトンからワポルの行状を聞かされて以来、シンにとって、ワポルは断じて許しがたい存在になっていたのだ。
自分でも、少し暴走気味だと思わぬでもない。だが、やはりそれを押し止められるほど、シンは大人ではなかっ
た。
ギリギリ行動に出ずにいられたのは、ナミの為に土下座までしてみせたビビとルフィの姿が、脳裏に焼きついて
いたからだ。
仲間を助ける為、それがまず第一にあるのだ。それこそは、自分をこの世界に導いてくれた「彼」の心に通じる
事な筈だと、シンは、首から下げた「彼」の破片を入れた皮袋を握り締める事で、どうにか自制を取り戻したのだ。
しかし、それでも心の内で感情は静かに燃え続け、それが険しい表情として表にあらわれていたのだ。
ビビとウソップが共に恐る恐るといった様子で、手綱を握るシンの顔をうかがうのも、無理はなかった。
「あの、軽業師君?」
「ん、何だビビ」
「その――あなたの故郷って」
「お、おいビビ!」
「良いんだ、ウソップ。まあ、気にはなるだろうしさ」
「ごめんなさい……アタシ、つい」
「だから、良いって。ビビには、あんな質問もしちゃったしな。けど――悪い、今は、まだちょっと、話せない」
「うん――こっちこそ、ごめんなさい」
そりの手綱を握ったまま、少し表情を和らげるシンだったが、しかし、そこには寂しげな様子があるように、ビビ
とウソップには、思えてならなかった。
ぎこちなくなった空気を払うように、ウソップが咳払いした。
「ま、まあともかくだ。今はまずギャスタとか言う町に急がないとな!」
「そうだな――って、この方角で良いんだよな、ビビ」
「えっと、少し自信は無いんだけど」
「そりゃ困るだろうがよ。しっかり地図見てくれよ、王女なんだから」
「関係ないでしょう? ウソップさんこそ、途中看板がある筈だから見落とさないでね?」
ビビとウソップの会話に思わず肩を落とし、がっくりとうなだれるシンだった。
「お前らなあ……仕方ない」
苦笑ではあったが、シンは顔を綻ばせて手綱を引き、そりを止めた。
「おい、どうすんだ? こんな所で止まって」
「上の方から地形を確認してみる。ビビ、地図貸してくれ」
「上の方……?」
526 :
601:2007/07/26(木) 01:11:17 ID:???
怪訝そうな表情で言うビビから地図を受け取ると、シンは一旦そりを降りて、剃と月歩で上空へと上ると、手近な
木の頂上に掴まり周囲を眺め回した。ビビとウソップの目には、シンがまるで瞬間移動のようにしか見えなかった。
「相変わらず軽業ってよりは忍者っつった方が良いよなあ」
「と言うか、ホントに何者なのかしら……」
などと二人が話していると、シンが地図を片手に降りてきた。
「どっかで道間違えたみたいだぞ。このままだと山の方に向かう事になる」
「山ぁ?! そりゃまずいだろ。ビビ、だから地図をしっかり見とけって俺が」
「ウソップさんこそ看板を見逃さないようにって」
「今はそんな場合じゃないだろうが。このままじゃ医者に会うどころか、俺たちが遭難しちまう。ともかく一度引き
返そう」
「お、おう、悪ぃ」
「ごめんなさい」
そりを回して元来た道を戻ろうとしたその時。
「……?」
「どうしたビビ?」
「ねえ……何か、聞こえない?」
「何かって……え?」
辺りを見回し不安げに言うビビに、ウソップが耳を澄ましてみると、確かに、何か唸るような、重低音が感じ取れた。
いや、それはむしろ――
「!」
何事かに気付いたシンが再度剃によって宙に登って辺りを見回すと――遠い山頂から、怒濤の如く押し寄せる雪がその
視界に映った。
「ヤバイ!! 雪崩が来るぞ!!!」
527 :
601:2007/07/26(木) 01:11:49 ID:???
熱でぼんやりとした意識が、徐々にはっきりとして行く中、ナミは、誰かが自分を見下ろしているのを感じとっ
ていた。
しかし、それは同じ見下ろす視線であっても、決してアーロン達魚人のような、侮蔑の視線ではなく、むしろ。
「……ベルメール……さん?」
幼い日、彼女とノジコに母だと名乗ってくれた女性に似た匂いを持った視線だった。だから、ついその名を呼ん
でしまったのだが、やがてぼやけていた視界がはっきりとするにつれ、それが間違いだと言う事に気付いた。
そこにいたのは、あの頃のベルメールよりは年かさだろう、しかし、それでも十分な美しさを備えた女性だった。
「目が覚めたかしら?」
「ここは……?」
「病院よ。あなたは、麦わら帽子を被った若い人に背負われてたわ」
「麦わら……ルフィが」
「ルフィって言うのね、あの子。あなたともう一人を抱えて、この山を上ってくるなんて大したものだわ」
「もう一人?」
「ええ、なんだか不思議な眉毛をした金髪の人が一緒だったわ」
「サンジ君も……」
「素敵な仲間を持ったわね、貴女」
「ええ……!」
ナミがその女性に微笑んだ時、部屋の戸口から、やや舌足らずな声がかけられた。
「タリア、薬の換え持ってきたぞ」
「あら、ご苦労様、チョッパー」
その声にナミが戸口の方を向くと――明らかに人間ではない何かが、薬を載せたお盆を手に、立っていた。
To be continued...
528 :
601:2007/07/26(木) 01:12:40 ID:???
今回は以上です。シンとチョッパーの絡みはまだまだ先ですなー。
529 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 15:12:28 ID:jCRMZXz7
キターーーー(・∀・)ーーーーー!!
GJ!! タリアがいるという事は息子さんも!?
ちなみにワンピースのアニメをみると蓄音機が存在するみたいです。音楽はジャズ系っぽい
GJ!
タリ坊はいきてるしワンピ世界きてるかなぁ…
ああ、北斗のシンじゃないのね
GJ!
自制するようになったんだなぁシン。
チョッパーと普通に会話してるタリアさん、流石懐がでっかいぜ。
彼女の擬似息子、金髪のシンの親友は果たしてここにいるのか。
次回が楽しみ。
レイ来てたらいいな〜〜
ぎちょう!ぎちょう!ぎちょう!
(孤独に議長を崇拝し、議長投下を只管待つ所存であります)
535 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 16:05:39 ID:EXa0EvbO
保守
536 :
601:2007/07/31(火) 00:16:09 ID:???
GJコールありがとうございましたー。
今回は割りと早めにまとまりましたんで、早速投下開始します。
537 :
601:2007/07/31(火) 00:17:07 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第18回
「何なんだてめえはいきなり!!」
「そりゃあ端から端までまるまるこっちのセリフだーッ!!!」
いきなりであるが――雪崩後の雪原で、シンとゾロが怒鳴りあっていた。
不幸中の幸いとでも言うべきか、シン達がいた辺りはかなり麓近くであり、またそこから山寄りの方に広
い林などがあったお陰で、シン達の所に届いた時点で雪崩の勢いはかなり弱まっていた。
しかし、大量の雪に襲われた事は変わりなく、そりは壊れてしまい、引いていた動物達も何処かへ逃げて
しまった。
ちなみに、ウソップがあやうく雪に埋もれて遭難しかけたり、そのまま眠ろうとしたウソップをビビが容
赦のない張り手連発によってたたき起こしたり、挙句ウソップの顔が3倍近くに腫れ上がったりなどといっ
た事もあったのだが、それらはともかく。
とりあえず人里へ急ごうと歩き出した矢先、目の前の雪から、上半身裸でついでに裸足という、雪国では
非常識と言うのも生ぬるい格好のゾロがいきなり現れたのだ。
そのあまりに唐突な登場と、自殺行為以外の何物でもないたわけた格好とに思わずシンがゾロの頭を張
り飛ばし、そして――冒頭の言い合いへとつながる。
「ま、まあまあ、軽業師君もミスターブシドーも落ち着いて……」
「てえかゾロ、お前船に残ってたんじゃないのか?」
「ああ? 誰だお前?」
ゾロはしばし顔の腫れ上がったウソップを見つめ――その顔の真ん中から長く突き出す鼻を見て「ああ、
ウソップか」と呟いた。
「ちょっと待てコラ! 何だ今の妙な間は!」
「いやあ、寒中水泳でもしようと思ってな」
「無視かよ!」
「雪の中に埋もれてるのを寒中水泳とは断じて言わんと思うぞ」
「だから、寒中水泳やってる最中にでかい魚見つけてな、そいつを追ってたらどんどん川をさかのぼっち
まってな。で、雪崩に巻き込まれてこのザマってわけだ」
「ゾロ……お前、バカだろう」
「んだとコラ!」
しみじみと肩を落として言うシンに、ウソップはおろかビビですら肯かずにはいられなかった。
「で、お前らは何してんだよ、こんな所で。後ウソップ、上着貸せ」
「断る」
「いや、俺達はこの辺りの村に来てるって言う医者を探して……」
「ちょっと待って! この看板、ここビッグホーンって書いてあるわ!」
538 :
601:2007/07/31(火) 00:18:52 ID:???
とりあえず互いの事情を説明しつつ歩みを進めていた四人だったが、途中、ビビが道標の看板を見つけて
声を挙げた。
「ビッグホーンって言ったら、さっきいたか……なんだよ、逆戻りしちまってるじゃねえか」
「と言うか、確かさっきワポルが戻ってきたのがこの辺だって……」
ちらりと、ビビとウソップがシンに視線を投げれば――シンは、表情を削ぎ落とした顔でビッグホーンの
方向を見つめ――いや、睨み付けていた。
「あ、あの……軽業師君?」
「行こうぜ、何にしても、またそりを借りなきゃならないだろ」
「お、おう」
「何なんだ一体?」
事情をいまひとつ理解していないゾロを連れた三人は、ビッグホーン目指して歩き始めた。
−−−−−
青い鼻の、人語を話すトナカイ――その常識からかなり外れた生き物を眼にした時、ナミは驚き、呆気に
取られた。正直に言うならば「ばけもの」と言う単語が浮かんだ事は間違いない。
しかし、彼女を看護してくれていた女性――デュランダル・タリアの説明に、あっさりと納得し、彼の存
在を受け入れたのも、また事実だった。
「チョッパー、あ、彼の名前ね。チョッパーはね、ヒトヒトの実を食べたトナカイなのよ」
ゾオン系悪魔の実の一つ、ヒトヒトの実。人も動物の一種であると考えるなら、そうしたものがあっても
決して不思議ではない。そして、それをたまたま食べたトナカイが人語を解するようになると言うのも、十
分理解出来る話だった。
タリアによれば、彼、トニートニー・チョッパーは、その青い鼻と、ヒトヒトの実の能力のせいで、トナ
カイからも人間からも怪物のはずれ者として扱われてきており、だから酷く人見知りが激しいのだそうだ。
因みに、チョッパーはタリアに薬を渡し、逃げるように戸口から走り去っていった。
「でもね、昔たった一人、彼を怪物扱いしなかった人がいたの。ドクター・ヒルルクと言ってね、チョッパー
の名前は、その人からもらったんだそうよ」
「ドクターって……その人があたしの手当てを?」
「……ドクター・ヒルルクは、もういないわ」
「あ……」
そう言うタリアの表情から、何がしかの事情があるのだろうとは、ナミにも察する事が出来た。
539 :
601:2007/07/31(火) 00:19:54 ID:???
そう言うタリアの表情から、何がしかの事情があるのだろうとは、ナミにも察する事が出来た。
「じゃあ、あたしを手当てしてくれた医者って誰なの? あなたが?」
「私は看護婦よ。診断して手当てをしたのは、ドクター・くれはと――チョッパーよ」
「彼が? 彼も医者なの?!」
「ええ。ドクター・くれはの一番弟子というところね」
「へえ……」
「もうそろそろほかの二人も目を」
覚ますわと、タリアが言いかけたその時。
「ギャーーーッ!!! 助けてーーーッ!!!」
「待て肉!!」
「待て待てルフィ、こいつは俺が調理する。どうせなら美味く食うべきだ」
立ち去った筈のチョッパーと、それに噛み付くルフィ、明らかなコックの顔をしたサンジが部屋へなだれ
込んで来た。
更にもう一人。
「驚いたね、あいつらもう動くのかい」
「あなたは?」
スタイルだけならナミに勝るとも劣らぬだろう――老婆がそこにいた。
「あらドクター。お嬢さんも目を覚ましましたよ」
「おやそうかい。タリア、ここはもう良いよ、戻って休みな」
「はい、じゃあね、お嬢さん」
タリアは、どたばたと取っ組み合いを続けるルフィ達の横を事もなげに通り、一礼して部屋から去って行っ
た。
「あなたが、ドクター・くれは?」
「そう。ドクトリーヌと呼びな」
−−−−−
ゾロと出会った場所は、実際にはかなりビッグホーンの近くであったらしく、四人が歩き出してからすぐ
に民家が視界に入った。雪崩の影響はこの辺りにもあったらしく、あちこちで深い雪が家々の間を埋め尽く
していた。
だが、街の人々はそうした雪の排除作業にも出ておらず、広場の方に皆集まっているようだった。
540 :
601:2007/07/31(火) 00:20:49 ID:???
「何だ一体? 何でこんな人だかりが」
「あれは……!」
ウソップとビビが人だかりの向こうを覗いてみれば、そこには、先日メリー号を襲ったのと同じ連中が、
銃を手に住民達を威嚇していた。
彼らの背後には雪崩で出来たらしい雪の山があった。
「そこをどけ! 早くドルトンさんを助けないと!」
どうやら、雪山にはドルトンが怪我をした状態で埋もれているらしい。街の住人はドルトンを助けようと
しているのだが、ワポルの兵達が、それを阻止しているようだった。
「下がれ、ドルトンならもう死んだ」
「ドルトンさんがあれぐらいで死ぬもんか!!」
「お前らだって元はドルトンさんの部下だったんだろうが!! 何とも思わないのか!!」
「俺達は国王ワポルの家来だ。ワポル様の敵にまわるなら命はない!!」
「文句があるならかかってくるが良い。ドルトン抜きじゃそんな勇気もないか、ハハハハ!!」
中には、そんな事をうそぶく兵までもがいた。ウソップとビビが激しかけたその時、二人の隣でぽつりと
呟く声があった。
「ミラージュコロイド」
「お、おいシン!」
「軽業師君?!」
二人が振り向けば、そこにはすでにシンの姿はなく、その代わり――
「なっ 何だ貴様!!」
「うわあっ!!」
ドルトンの埋もれた雪山を取り囲む兵一人ひとり、その眼前の中空に、赤い眼を光らせ、赤い服を纏い、
鬼の如き表情の若者が――同時に複数出現していた。
「ワポルの家来――そう言ったな、貴様ら」
「だっ だから何だ!! ワポル様は国王なのだぞ!!!」
「だったら、貴様らそこから『何があっても』一歩も動くなよ――ゴ ー ス ト ス テ ッ プ!!!」
刹那、シンの分身は兵達全員の上半身に無数の蹴り――と言うよりは踏みつけだが――浴びせていた。
敵の体を足場とした剃による分身術、それがこの技の正体だった。爆発的な突進力を生む剃のステップは
それ自体が強力な攻撃手段になるのではないかと考えた、シンなりの技だった。
兵達は銃の引き金を絞る間もなく、全員無言でその場に倒れ伏し、分身を解除したシンがその背後の雪山
の前に現れた。
541 :
601:2007/07/31(火) 00:21:27 ID:???
「何ぼけっとしてんだよ」
「え?」
「ドルトンさん、掘り出すんだろ」
「あ、ああ!!」
振り向かぬままに言うシンに、住人達は倒れた兵達を無視してドルトンの救助にかかった。
「な、何てヤツだよ」
「軽業師君……」
「と、あっちからまた来たぜ」
船に残っていたのだろう、ワポルの部下達が集団で駆けて来たが。
「丁度良い、連中から服を『貰う』とするか」
不敵に笑ったゾロによって、瞬く間に全員叩き伏せられた。
やがて、ドルトンが住民達の手によって雪の中から救助されたが、しかし、体は冷え切り、呼吸も鼓動も止まっ
たその状態は、ワポルの部下達が言うように、すでに死亡しているのではないかと思われるものだった。
「ダメだ……心臓が止まってる!」
だが、そんな悲嘆めいた声を無視するように、白衣をまとった一団――ワポルによって独占された医師団、イッ
シー20が掘り出されたドルトンの方へと歩み寄った。
「私たちが手当てしよう……ドルトンの体は冷凍状態にあるだけだ、まだ蘇生できる」
「お前ら……イッシー20?! ふざけるな! ワポルに従ってたお前らが!!」
「彼を救いたくば言う通りにしろ!!!」」
非難の声を挙げる住人達をさえぎるように、医師の一人がマスク越しに大声を挙げた。
「俺達だって医者なんだ……やつらの『強さ』にねじ伏せられようと、医療の研究はこの国の患者達の為に続けて
来た……!!」
「とあるヤブ医者に……『諦めるな』と教えられたからだ……いや、もう一人、今も諦めず望みを繋いで屈辱に耐
え続けている男からも……!!」
「もう失ってはいけないんだ……そういう『バカ』な男を……!!!」
「おい、いっそもう彼も」
「そうだな……ここまで来れば同じ事だ。おい、誰か彼を――レイ君を船から連れて来てくれ!!」
「解った!!」
「?!!!」
542 :
601:2007/07/31(火) 00:22:00 ID:???
彼らは、今何と言った――驚愕するシンをよそに、イッシー20の中の数人が、ブリキング号に戻り、し
ばらくして、病人を寝かせているらしいキャスター付きのベッドを運んで来た。
そこに横たわっているのは。
「……レイ!!!」
見る影もなくやせ衰えた、しかし、シンには決して忘れようのない顔――レイ・ザ・バレルがそこにいた。
To be continued...
543 :
601:2007/07/31(火) 00:22:57 ID:???
今回は以上です。とりあえず、シンに新しい技使わせてみましたが、これ何てアクセルフォー(ry
GJ!!!
って、レイーーーー!?
545 :
通常の名無しさんの3倍:2007/07/31(火) 01:16:40 ID:Igu1OVGb
GJです!
タリアさんの本名がデュランダル・タリアなのは………これはやっぱり!?
あとレイの容態も心配ですよ。
イッシーの人「彼はヤセヤセの実を食べてしまってこんな姿に…」
シン「そんな理由かよ!止めろよアンタラも!」
イッシーの人「止めたさ!しかし……痩せれば、それだけカロリーの消費が減って、その分寿命が延びる気がする、と言って…」
シリアス続いてたし、こんな感じに軽く落とすのもアリかと
>546
ねーよ。自重しろ。
>>546 お前リアルで「空気嫁」って言われたことねぇ?
急に冷たいw
601氏の作品16、17、18話を倉庫に入れときました
551 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 17:15:58 ID:RRxARRbH
ドクターくれはならレイの寿命もヒルルクみたいにごまかせるかも
GJ!!
ワンピース恒例島ごとの新技、見せ場があってよかったねシン。
そしてっ、レイとついに再会!
次回に期待していますっ!
553 :
sage:2007/08/02(木) 02:47:32 ID:uEzeF0yS
>546
てか、悪魔の実はどれを食べてもテロメア問題は解決しそうな気が・・・
だって体をアソコまで作り変えるんですからねぇ・・・w
おお、ついに再会!!
556 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 17:36:16 ID:2idiuX9C
アッシュやクルーゼとかが新しいMr.3として登場したり
601氏テラGJ!
ヤブ医者とはまさか、あのHM乗り?w
558 :
514:2007/08/05(日) 09:33:05 ID:???
>601
まさしくGJのオンパレード!
タリアがデュランダル姓だったりレイがいたり、こりゃ議長登場も間違いないですね。
個人的にはレイが仲間になるかが気になるところであります。
559 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 11:12:12 ID:QMf2qn4G
次の話の頭の部分はレイ達の回想かね
560 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 12:22:48 ID:Wy2hamCR
空島で鐘の音がCE世界にも届くっていう展開がみたい
561 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/06(月) 16:53:47 ID:Wy2hamCR
保守
つーかさ、シンが賞金首って事は、ワンピ世界のCEの人間は
シンもこの世界に来てるって事をもう承知済みなんだろうね。
563 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 05:54:36 ID:Sg6lDMqX
フッと気がついたが…ワポル…レジェンドを喰ってないよな?
ばくばくしょっくれじぇんどがんだむだなんてそんなおそろしいいやでも
正直マジ怖いなそれ
ワポル一気に最強候補w
566 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 12:59:23 ID:I3F325Nz
大きさもMSと同じ位になるのかw
567 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/09(木) 13:11:40 ID:1fnh0kli
保守
続き期待
569 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/11(土) 13:04:05 ID:MCQM+vq+
保守
保守
そういやさワポルって大砲喰っても弾喰わなかったら撃てないみたいだから
仮にレジェンドを食べていたとしても電力を補給しない限り動けないじゃないかなと思う自分
572 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 11:38:03 ID:nLqcdHZn
保守
573 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/15(水) 12:16:28 ID:+izMhy+6
保守
ワポルって能力者を食ったことあったっけ?
爆死したりしないのかな
575 :
601:2007/08/18(土) 04:28:11 ID:???
GJコール、有難う御座いました。
とりあえずドラム編の大体の筋は決めてありましたんで、中々ご期待ご要望には応えられませんで、
申し訳ないです。
と、言うだけってのも何なので、遅くなりましたが、続きを投下します。
576 :
601:2007/08/18(土) 04:28:49 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第19回
いまだワポルの暴政がドラム王国の人々を苦しめていた頃――ドクター・ヒルルクが、チョッパーと暮らし
始めてしばらくたった頃の事だ。
ドラム王国に、一艘の小さな船が流れ着いた。乗っていたのは、男女二人の大人と、少年一人。
男女は夫婦で、少年は自分達の息子だと、彼らは名乗った。
流れ着いたその時すでに、少年は病に苦しんでいた。医療大国と呼ばれたドラムではあったが、その頃すで
にワポルによる医師の独占が行われていた。
男は悪魔の実の能力者だった。だが、かつて「大きな力に振り回され、多くの人々を無為に死なせた」と過
去の過ちを悔いていた彼は、その力を濫用する事を拒否していた。故に男は、その力でワポルに歯向かう事よ
りも、ワポルの手を逃れ続けていたドクターくれはに息子の治療を依頼する事を選んだ。
だが――力を持った存在が自分の手の内にない事を、ワポルは良しとするつもりはなかった。
チェスらの進言により、まず男を王宮へと呼び出したワポルは、イッシー20による治療を餌にして得た密
告から男の妻子が潜伏していた場所をかぎつけ、そこに配下の兵を送り込んだのだ。
彼ら一家の事を知ったくれはとヒルルクにより妻だけは捕獲を免れたが、病床にあった息子はワポルの城へ
と連れ去られてしまった。
結果、男は息子への治療を盾に、ワポルの暴政を支える手ごまの一つとして働く事となった。
男の名は、デュランダル・ギルバート。妻はタリア、息子はレイといった。
−−−−−
「レイ! レイ!」
「……シン? お前は……シンか?」
「そうだよ、俺だ! シンだよ!」
実際の所、ミネルバクルー達とこの世界で出会う可能性は、シンも考えた事が無いわけではなかった。だ
が、それがよもや、レイであろうとは。
シンにとって、レイは出会う相手としてあまりにも生々しすぎた。
すでにこの世界に来て一年近くが過ぎているが、それでもなお、レイと言う存在はあの世界の記憶を、あ
の頃の感情と共に呼び覚ましかねないものだったのだ。だが。
「お前――なんでこんな……」
レイの姿は、そうした戸惑いや感情を吹き飛ばすだけのものだった。
頬はそげ、目は落ち窪み、肌は張りを失い、髪もばさばさとつやを失い、そこには、かつてアカデミーの女
子候補生達を魅了した美貌は、見る影も無かった。
577 :
601:2007/08/18(土) 04:29:16 ID:???
「君、どいて! 彼は重病人なんだ!」
「重病って……」
「本当なら、彼は入院でもさせて時間を掛けて治療をせねばならんのだ。だが……我々がワポルの力に屈した
ばかりに……っ!」
「これまでにも、時折診察はさせてもらえたのだがな……圧倒的に時間が足りなかった」
「どういう……事だよ」
イッシー20の、血を吐かんばかりの言葉に、シンは呆然となるばかりだった。シンの混乱を鎮めたのは、
予測もしていなかった人物の言葉だった。
「レイ君……よ、良かった……君は、まだ生きていたのだな」
「動くなドルトン君! 君とてまだ!」
「ドルトンさん?!」
「シン君……だったな……君は、レイ君を知っているのか?」
「え、ええ……その、友達、です」
「そうか――レイ君はな、人質にされていたんだよ、彼のお父さんをワポルが従える為のね」
「レイの、お父さん――って、まさか?!!」
シンの脳裏に、ワポル一味がメリー号に乗り込んで来た時の記憶が蘇った。あの時聞いた、どこかで聞き覚え
のある声。あの声の主は。
「デュランダル議長か?!!」
−−−−−
ドルトンによって語られたその内容は、事情を詳しくは知らないウソップやビビ、果てはゾロにすら何か重く
暗いものを感じさせるものだった。
相手が下衆であると解りながら、外道と知りながら、息子を助ける為に膝を屈せねばならなかったそのデュラ
ンダル・ギルバートと言う男が味わった屈辱は、どれほどであったのだろうかと。
「ワポルがギルバートさんに着目したのは、あくまでも悪魔の実の能力者と言う点だった。能力者を従える事が
出来ると言う事は、この上ない武力を得ると言う事だからね。だが、あの人の才能はそれに留まらなかった……
シン君。君は、さっき議長と言ったね」
「ええ」
「君は、ギルバートさんの事も知ってるんだね?」
「……知ってます。あの人は、俺が住んでいた国の――元首でした」
「やはりな……」
「元首? って事は元王様だってのか?」
ドルトンとシンの会話に割り込むように問うウソップに、シンは首を振って応えた。
578 :
601:2007/08/18(土) 04:30:28 ID:???
「王様ってのとは、違うな。何て言うのかな……俺のいた国は、何人かの議員が話し合いで政治を決めてたんだ。
あの人は、その議会の議長だったんだよ」
「共和制だったのね……でも、その議長だった人がどうして……」
「……戦争でね。色々――色々あったんだ」
「!!……ごめんなさい」
思わず口を押さえて言うビビに、シンは、力の抜けた、何処か暗さを湛えた笑み首を振り、構わないと言った。
「元々、私はただの衛兵隊長でしかなかった。政治に関する詳しい事など、ほとんど解らなかった。そんな私が感
じていた疑問に、ギルバートさんは何時も真摯に答えてくれたものだ……政治とは、一体何なのか。政府とは、一
体何をするべきものなのか……政治に携わる者が何を目指すべきなのか」
「何を目指すべき……って、そりゃあ国を幸せにする事だろう?」
首をひねるウソップにドルトンは肯いた。
「そうだ。だが、その為には何が必要なのか、何をするべきなのか……そういう事を、ギルバートさんは教えてくれ
たんだ。自分は――為政者として道を誤り国を追われたが、私にはその轍を踏まずにいて欲しいと言ってね。だが…
…このザマだ……!!!」
「落ち着けドルトン君!! まだ傷口が!」
身を起こし、地面に拳を打ちつけるドルトンの発する声は、血と、涙に彩られていた。
「ギルバートさんだけではない!! ドクターヒルルクの遺志ですら、私は生かせていないではない!! 私がもっ
と早く決断していたら!! 私が、レイ君をワポルの元から引き離せていれば!! もっと、もっと早くに、ワポル
を討っていたら!!!」
シンは、慟哭するドルトンから、イッシー20に診察されているレイに視線を移した。ベッドに横たわり、あばら
の浮いた胸を開いて聴診器を当てられながら、レイもまた、シンを見詰め返していた。
シンは、そのレイの目から――もはやまともに動かす事すら億劫になってしまった口の代わりに発される言葉を、
しっかりと受け取った。
ギルを――助けてくれと言う言葉を。
シンはレイに肯いて見せると、城がそびえる山頂の方を仰ぎ見た。
「ヤツは、城に行ったんだな」
独り言のように呟き、歩を進めるシンを、ウソップが慌てたように呼び止めた。
579 :
601:2007/08/18(土) 04:31:48 ID:???
「ま、待てよ?! 城って言ったってお前、どうやって行くんだよ! 雪崩れで山道だって塞がれちまってるだろう?!」
「何かある筈なんだ。考えてもみろ、ドクターくれはとか言う医者は、どうやってあの城から素早く降りて来れるんだ。
街と街の間をあんなに素早く動きまわってるのはどうしてだ。だから、何かある筈なんだ」
「そんな事言ったってよう……」
「おーい! ちょっとこっち来てくれー!」
シンとウソップの会話に割り込むように、街の住民の一人が、広場の外れで声を挙げて手招きしていた。
−−−−−
果たして――彼が指し示したものは、大木のうろを利用した家に繋がれた、一本の太い、白く塗られたロープだった。
「ここは……以前ドクターくれはが住んでいた家じゃないか? 誰がこんなものを……そうか?!」
幾人かの住人に支えられたドルトンがシンの方を振り向く。先ほどのシンの疑問に対する回答がこれであろう事に、気
付いたのだ。
「誰か、ゴンドラを持って来い!! これを使えば城まで行ける!!」
「解った!」
人々がそういうのを無視するかのように、シンは身を翻し、ロープに飛び乗った。
「軽業師君?!」
「お、おいどうすんだよ。今ゴンドラを用意するって言ってるぜ?!」
「……成る程、お前なら、訳はねえな」
それまで沈黙を守っていたゾロが、何事かを了解したかのように呟き、苦笑してみせた。
「ゾロ、ウソップ、ビビ……俺は先に行ってる」
「いや、だから先ってお前」
「そうよ!」
「お前等……コイツの肩書きがなんだか忘れたのか?」
ゾロの言葉に、シンは歯をむき出した獰猛な笑みを浮かべた。
「悪ぃ、後は頼む」
言い残し、ドルトン達の更に後ろ、ベッドに横たわりこちらを見詰めるレイに向かって、右の拳を突き出し、親指を立てる。
レイの右手が、ゆっくりと、しかし確かに、自分の右手と同じサインをして見せたその瞬間――
580 :
601:2007/08/18(土) 04:32:14 ID:???
ど 「フ ォ ー ス!!!」 ん
シンは爆発的な加速でロープの上を滑り、駆け上って行った。
ルフィ達が、ワポルが――デュランダル・ギルバートが待つであろう、城へと向けて。
To be continued...
581 :
601:2007/08/18(土) 04:33:08 ID:???
今回は以上です。
しかし……バクバクショックでレジェンドを……その発想はなかったわw
GJおおおおおおお!!!
シンがんばってくれ…!!
583 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 13:46:27 ID:RnrMY14w
GJ!GJ!!
まさか主人公らしいシンの活躍を読むのがこんなに楽しいとは…!
激しくGJっ!!
実に燃える展開、ワクワクしてきましたっ!!
585 :
411:2007/08/19(日) 11:20:37 ID:???
601氏、GJでした。主人公らしいシンはとても頼もしいですね。
さて、自分もやっと続きを投下です。
586 :
411:2007/08/19(日) 11:23:28 ID:???
第11話「海軍本部曹長ケーニヒ・トール」
シャニの元に現れたのは、海軍に入り、すっかり立派になったトール。
どうやらとある賞金首を探しているらしい。
手配書らしき紙を見せているトール。
アイマスクを片目だけ上げてそれを見ているシャニ。
587 :
411:2007/08/19(日) 11:24:57 ID:???
第12話「急襲、剛拳のケンサック一味」
平和な港町に現れた海賊たち。頭は最近名を上げてきた5000万ベリーの男ケンサック。
拳にナックルを付けた巨大な体躯の男。そのわきには昨日オルガ達が叩きのめした3人組の姿。
588 :
411:2007/08/19(日) 11:26:26 ID:???
第13話「取引?」オルガとクロトの前に立ちふさがるケンサック。
どうやら二人がアズラエル商会の人間だと知り、話があるらしい。しかし、どうも穏便に済みそうにない。
大通りでケンサック一味と対峙する二人。周りの人々は逃げたのか姿はない。
取引を持ちかけているらしいケンサックと、そのわきにはで卑屈に笑う3人組。二人の背後にも部下が立ちふさがる。
589 :
411:2007/08/19(日) 11:27:58 ID:???
第14話「炎の男」逃げる算段を考えていた二人の前に炎が巻き起こる。
逃げ惑う海賊たち。その炎の中にいたのは、不敵に笑う一人の男。
海賊たちの前に立ちふさがる炎の男。
その後ろで驚いている二人。
扉絵シリーズ乙。
しかし出番あったの一瞬だけかよ、トールw
591 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/19(日) 16:02:17 ID:/BVkGsuG
いかん号泣してしまった
ドラム王国編は破壊力高すぎる
ドラム王国編は、漫画の時からアニメで見てえと思わせた名作エピソードだからな。
最後の『桜』なんぞ、すごく心待ちしてたぞ。
っぅえ…原作しか読んでなかったが、ドラム王国編は何度読んでもないてしまう
アニメもこんなすごかったのか…また泣いてしまった…何回泣かせる気だ。
595 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/20(月) 14:38:24 ID:MZRZhHc9
タリアが人質に捕られてデュランダルvsシンなんて展開がくるのか?
議長の喰った実は、反物質を精製するジャバジャバの実だな
あの髪型からして髪の毛針とかじゃね?
しかし議長が自分の考えを否定するか?
詳細不明な運命計画を除けば別に間違ってないと思うが
そこに違和感を感じた。
きっと通常の三倍に加速する赤い実なんだよ
>>598 この議長は、ユニウス落とし黒幕設定なんじゃね?
それ以外にはちょっと思いつかんからなあ
赤い人は既にいる!
つ赤髪
>>598 議長自身の目には、あの時ああしてればとかいう思いがあるのかも
アスランの懐柔には失敗し、ラクスを抑えることができず
運命計画導入とか、レクイエム使用とかは焦りすぎてた感があるし
>>602 それはあるな。議長からすれば結局は失敗してしまったわけだし
最終目的は挫折しちまったんだからな…
だが黒幕設定は…黒幕設定は…うおおお;;;
ラクシズのせいで種死後は世界は火薬庫らしいからな ラクシズにトドメさせなかった事を言ってるのかもしれん。
運命計画自体はすでに全世界に流されてるので止められないと 福田が言ってたけど。
働きたくないキラとラクスが就職斡旋なんて大きなお世話だぜ!と暴れまわった種死
ラストの和解シーンはキラの最適な職業が自宅警備員だったため
キラクスがワンピ世界に来たら何してるんだろ
何か、どこかの無人島で毎日ボケーとしてる姿しか浮かばないんだが
>>606 たまたま襲撃に来た海賊団に「やめてよね」と自由を、持ち出し(中略)「こんな世界間違ってる」とAAで世界政府征伐に乗り出す
というのを想像した俺は、何か間違っちゃってるでしょうか?
普通にAAに乗り込まれて投獄されそうだから無問題
609 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 13:14:48 ID:KZDJOkwl
キラやアスランは生身ならキャプテン・クロ以下だな
MS使ってもミホークやシャンクスに勝てる気がしない
海賊旗かかげてるってだけで、遠方からゴッドフリ(ry とかでキャラの誰かが死んだりしたら…
きっとすげえ反応があるんだろうなあw
ワンピ世界で一般的な移動手段が木造船だから、修復資材を徴発してもAAやらMSにゃ何の役にも立たない。
武装の弾薬も無限じゃないし、技術格差のせいで使い切ったら補充不可能な弾薬や物資も多い。
敵が多くなって来た頃に弱体化とかそれなんてマゾプレイ? って感じなんです。
キラやラクスは速攻で、何かしらの実を喰ってそうだな
案外平和に二人で旅芸人でもやってたりして
まず、種世界で死んでこっちに来る事自体想像出来ないのだが?
615 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 16:31:16 ID:nwzl1+0J
議長やルナマリアなんかは想像しやすいな
617 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 13:43:04 ID:2PPeWXSk
保守
618 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 15:09:27 ID:2PPeWXSk
ドルトンの声がゼンガー少佐と同じ件
>>618 わたしはドルガー。バカを断つ剣なり!
そうだな、あと……うめぼしが好きだ。
とりあえず混ぜてみましたが、こうですか?わかりません!
保守
621 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 02:22:24 ID:hGUCCqtU
もしキラがワンピ世界に紛れ込んだら、「正義のためなんだから仕方ないんだ!」とかぬかして、CP9入りしてそう。
それはいくらなんでもねーよ
白兵戦だと明らかにクソ弱いからそれはない
多少強かったとしてもワンピ世界の誰にも勝てないんじゃね
>>623 クソ弱かったら、そんなんに殴り倒されたサイが…w
まあ、俺もないと思うが。
自分らの正義やら自由やら命やらに直でかかわってこなきゃ、動き出さんだろ、ニートは
というか不殺とかやっちゃう偽善者が殺しの権利とか認めないだろ。
どっちかというと敵対してボコボコだな。
626 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 12:44:24 ID:LWHAHTOr
軍の将校クラスは種世界だと後ろで指示するタイプだけどワンピースだと自ら戦うタイプだな
戦力のあるやつが上に行くのは、あの海では正しくはあるだろうけど
やっぱ問題もあると思う。バカでも強けりゃってのは、なぁw
628 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/31(金) 15:31:05 ID:Juq6Y5nL
保守
630 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:50:56 ID:PjdgGRLJ
保守
631 :
土井:2007/09/03(月) 12:53:20 ID:???
632 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 14:19:09 ID:aID2pwk4
保守
633 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 15:50:31 ID:RCUqLWNo
そろそろ投下キボン
634 :
601:2007/09/07(金) 21:40:06 ID:???
仕事やら何やらでえらい間が空いてしまいました。すんませんでした。
と言う事で、ようやくまとまりましたんで、投下開始します。
635 :
601:2007/09/07(金) 21:40:37 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第20回
「まーっはっはっは! カバめ! 王様である俺様がお前ら海賊風情の相手をじきじきにしてやる理由
なんぞありゃあせんわ!」
かつてのワポルの居城であり、今はドクターくれはの住処であるドラム城の城門前広場――ドクター
ヒルルクが最後を迎えたその場所に、ワポルの笑い声が響いていた。
城へ向かう途中、雪崩に巻き込まれた彼ら一行であったが、兵達を犠牲にし、ワポルと部下三人だけ
でここに至り、待ち構えていたルフィ達との戦いに突入したのだった。
だが――戦いは、ワポルの部下の一人である仮面を被った男が髪の毛を自在に操り、ルフィとチョッ
パーを翻弄するばかりであった。
カミカミの実の能力者――自身の髪の毛を自在に操り、伸ばし、縮め、縄のようにも、束ねて槍のよ
うにも出来るその男は、ルフィとチョッパーの二人を同時に相手取ってひけを取らぬどころか、二人の
四肢を髪で絡めとり締め上げてさえ見せた。
「ルフィ! しっかりしろコラ!」
「んぎぎぎぎ……くっそお……!」
城に来るまでに脊椎に損傷を負ってしまっていたサンジは、ドクターくれはによるドクターストップ
――すなわち、情け容赦のなストンピング――によって身動きが取れぬ有様だった。
ワポルと残り二人の部下は、そうした皆の様子を声を挙げて嘲笑っていた。
「さあて、そろそろその不届き者どもに止めを刺してやれ――ギルバート!」
「……了解です」
ワポルの命令に、食いしばった歯の間から漏れ出すような声で仮面の男――デュランダル・ギルバート
が応じようとしたその時だった。
「ソードシルエット、エクスカリバー!!!」
上空から、大音声と共に大気を切り裂く真空波が舞い降りた。真空波はルフィ達を縛る髪の毛を切り
裂き、そして真空波に続いて
赤 い 服 の 男 が 舞 い 降 り た
「シン!!!」
「おお! クソ遅えじゃねえかこの野郎!!」
「な、何だアイツ?!」
赤い服の男――アスカ・シンが両面宿難ソードシルエットを携えてそこに立っていた。
636 :
601:2007/09/07(金) 21:41:05 ID:???
「ああん? なあんだこのカバは……まあ良い。ギルバート! そいつも一緒に始末してしまえ!!」
ワポルは命令を下すが、しかし、ギルバートは凍りついたかのように動かず、ぽつりと呟くばかりだった。
「……シン、なの、か?」
「お久しぶりです。議長――いや、ギルバートさん」
「何をしとるギルバート!! さっさとそいつも」
「お前は黙ってろ。ブリキカバ」
「何おう?!! 貴様この王様である俺に向かって!!」
「シン……私は」
「知ってますよ。レイの為、でしょう?」
二人の――シンの様子が何処かおかしい事は、ルフィ達の目からも明らかだった。ローグタウンで仲間
になって以来、シンは明確に怒りの表情を見せた事がほぼなかった。
あるとすれば、ウィスキーピークでビビに詰め寄った時ぐらいだったが、あれはむしろ、不機嫌とでも
呼ぶべきものだった。
だが、今は違う。
表情は、むしろ穏やかとすら言えるだろう。いや、それはより正確に言うならば、表情そのものが欠け
落ちた顔だった。
ただ、その能面の如き顔の中で、瞳だけが、シンの赤い瞳だけが、文字通りの異彩を放っていた。
「下で、レイに会いましたよ。事情も、イッシー20やドルトンさんから聞きました」
そう言う声も、波風を感じさせぬ、穏やかな――穏やかすぎるものだった。まるで、その水面下に数多
の獰猛な海王類達をはらんだ凪の帯のように。
「な?! イッシーどもが?! いや、そもそもあの小僧と会っただと?!! どーいう事だ貴様!!」
「ギルバートさん。レイは今、イッシー20の治療を受けています。俺と仲間で下に残ってたそいつの兵
隊は全員倒しました。もう、イッシー20はそいつには従わない。つまり、もうそいつに従ってるのは、
この場にいるあっちの二人と、貴方だけなんですよ」
「無視するな貴様ぁ!!」
激昂するワポルを、チェスとマリーモが取りすがってなだめた。
「そんな事よりワポル様! ヤツの言った事が本当ならば!」
「そうです、ギルバートが!」
「ぬぅっ?!」
ワポル達の狼狽を余所に、ギルバートは動きを止め、呆けたように立ち尽くしていた。
637 :
601:2007/09/07(金) 21:41:48 ID:???
「本当なのか……本当に、レイが」
「ええ。本当です。だから、ギルバートさん。貴方があのカバ野郎に従う理由は、もう無いんですよ」
「だとしたら……私は……私がしてきた事は」
「そうは行くかこのカバどもが!!!」
雪面に膝をつき、仮面に覆われた頭を抱えるギルバートに、業を煮やしたかのようなワポルの怒声が
被さった。
「『ドラム王の勅命である! その赤い服の男を始末しろ!!』」
「だから、この人はもうお前の命令なんか……っ?!!」
ワポルの方に向き直ろうとしたその刹那、シンの胸元を――槍の穂先のように束ねられたギルバート
の髪が切り裂いた。
「シン!!」
「まーっはっはっは! カバめ! そいつが被っている仮面は、我がドラム王家に伝わる秘宝『服従の
面』だ!」
「ぐっ……シ、シン……!」
ギルバートは苦しむように頭を両手で抱えながら、自分の髪によって胸を切り裂かれたシンを見やっ
た。が、とっさに身をかわす事に成功したらしく、シンはその赤服こそ無残に切り裂かれてはいたが、
流血もなく立ち上がっていた。
「ちっ、運の良いヤツめ。しかーし!! 安心するのは早いぞ小僧! 『服従の面』を身につけた者は
ドラム王家の血を引く俺様の命令には絶対服従!! 下された命令を遂行するまでは決して止まらんの
だ!!」
「この野郎、どこまで……!!」
「一日一回の命令しか出来んと言うのが不便だがな。まあこんな事もあろうかと着けさせといて良かっ
たわ。流石俺様、先見の明があるわい。まーっはっはっはっは!!」
「ゴムゴムのぉ!!」
「まーっはっはっは……はあぁっ?!!」
勝ち誇ったように高笑いするワポルの声に、突如被さる怒りの声があった。瞬時にワポルの面前まで
突進してきたその声の主の遥か後方には、ゴムのように伸びた腕と、今まさに打ち出されんとする、硬
く握り締められた拳があった。
ど ん っ
「ブ レ ッ ト ぉ っ !!!!」
638 :
601:2007/09/07(金) 21:42:09 ID:???
「ぐわぁーーーーーっ!!!」
「ワポル様ーっ!」
「ご無事ですか、ワポル様ーっ!!」
「ルフィ?!」
シンとは異なり、明確に熱い怒りの塊が、そこに立っていた。
海賊、麦わらのルフィ――未来の海賊王。
「ったく……訳のわかんねえ事ぐちゃぐちゃ言いやがって。王様だか何だか知らねえが……どうやら髪
の毛のオッサンはシンの知り合いみてえだが、無理やり言う事聞かせてシンと戦わせようだなんてよ。
人のドクロに手を付けようとした事と言い、お前のやる事はどうにも一々気にいらねえ」
「ルフィ……」
「シン、こっちは俺とトナカイがカタを付ける。お前は、そのオッサンを止めれば良い」
「……ああ!」
ルフィに応えたシンは、両面宿難を構えなおし、ギルバートへと向き直った。
「待ってて下さい、ギルバートさん。その面がアンタを操ってるなら、そんなもの、俺が叩き壊してや
る。レイと――約束したんだ、アンタを助けると!!」
To be continued...
639 :
601:2007/09/07(金) 21:43:49 ID:???
今回は以上です。よーやっとルフィ達と合流できたよ……。
後、自分の方ではとりあえずキラやラクスと言った面々は登場の予定は考えておりません。
出すと色々面倒そうなんで。
おお、これなら議長とのバトルシーンが必然に。GJ!
しかしドラム編読み直したけど、オノやらハンマーをどっからともなく出してた、ワポルの部下の能力だけはよくわからん…
641 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 13:07:08 ID:HBjIFAzA
GJ GJ GJ GJ
642 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 15:51:11 ID:iKISImrI
GJ!議長とのバトルシーンが凄く楽しみ!
ワポルめ、便利な物を持ってたな…
しかし、議長がルフィにオッサン呼ばわりされててちょっと悲しかった。
いや、確かにオッサンの年齢なんだろうけどさ。
つか仮面かぶってるから年齢はわからんはずだが…
背と声で判断したのかな?
しかしカミカミかー、パラミシア系だろうけど、他と比べるとイマイチ利便性がなさそうな能力だ
腋毛とか胸毛とか、しまいには下の毛も使えるんだろうか?(w
>>643 何を言う。髪を自在に操るんなら、きっとハゲにも効くぞ?w
鬼太郎のマネとかだって出来そうだし、男塾にも何人か髪を操るキャラ出てきた気もするしなw
毛根を刺激することで驚きの健康パワーとかか
操れる数、髪の強度、射程距離で大きく強さが変わるな。
これらを満たせればかなり強そうな能力だと思う。
きっと多くの人が思いついたけど、書き込まなかったことをあえて言ってみるぜ
議長はこの能力で、タリア艦長といったいどんなプレ(ry
鼻毛真拳……ってそりゃムウのほうか。
649 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/10(月) 16:45:18 ID:C16yPe/D
髪を束ねて作ったバクゥに乗って戦えたり地面から複数の髪の槍で奇襲したり出来るのか?
近接戦闘ではえれぇ強いと思うな
手が数百本くらい増えたようなもんだし
烈火の炎の式髪みたいな感じかな
あれだ、うしおととらの、とらみたいな感じかね?
保守
653 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 15:24:04 ID:OYmdefeJ
保守
654 :
601:2007/09/15(土) 05:07:17 ID:???
GJコール、ありがとうございました。
これから投下開始します。
655 :
601:2007/09/15(土) 05:07:44 ID:???
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第21回
――なるほど、ルフィもつかまる訳だ、これは……!
デュランダル・ギルバート――今は、服従の面によってシンを倒すと言う命令を実行するマシンと化して
しまっている彼の揮うカミカミの実の能力は、決して侮る事の出来ぬものだった。
波うちながら伸びる髪が縒り合わさり、十数本にもなる触腕となって四方八方から襲いかかってくる。
その先端は鋭く尖り、雪面はおろか、人体などもたやすく貫きかねないだろう。また、ひとたび絡め取ら
れてしまえば、その強靭な締め付けによって動きが止められしまうに違いない。
ゴム人間であるルフィですら、身動きがかなわぬ程だったのだ。
悪魔の実の能力によって、髪の毛の強靭さ自体が増していると考えて良いだろう。
また、その触腕と化した髪束の動きも俊敏で、シンにしても剃を駆使しなければ避け続けるのが難しい。
更に性質が悪いのは。
「くっ……エクスカリバー!!」
いい加減避けきれず、真空波を飛ばして髪束の何本かを切り飛ばすものの、そこで一旦動きが止まりこそ
すれ、切った端から髪はどんどん伸びて再生していく。
やがて――
「しまった!!」
ついに、髪束の一本が、シンの右足首を捕らえた。髪束は強烈に締め上げながら、月歩で宙に浮いていた
シンを強引に地面に引き摺り下ろし、更に、そこに数本の髪束が鋭く尖らせた先端を向けて襲い掛かる。
「鉄塊!!」
とっさの鉄塊によって、致命傷は免れ得たが、トレードマークでもあるザフトレッドの制服はずたずたに
切り裂かれてしまった。更に髪束はシンの全身に纏わり付き、強烈に締め上げようとする。
「ぐっ……!!」
「おいコラしっかりしろクソ赤服!! くっそ……どうして動けねえんだよ、こんな時に!!」
「黙って見てろ、サンジ」
「ああ?! 見てろってお前、ありゃあどう見たってやべえだろうが!」
「シンはこんな事じゃくたばったりしねえよ。アイツが止めるって言ったんだ。だったら、止めるさ」
サンジとルフィの会話は、シンの耳にも入っていた。
ったく、言ってくれるよなあ、ウチの船長は。けど、だったらその信頼には――応えないとな。
656 :
601:2007/09/15(土) 05:08:26 ID:???
とは言ったものの、両面宿難を持った腕をどうにか動かそうとして見るが、髪束によって絡め取られたそ
れは、容易に動かせず、それ所か、髪束はシンの全身を大きく空中に振り上げると、そのまま城の外壁へと
思い切り強く叩き付けた。轟音が響き、壁の一部に穴が開く。
「なっ……幾ら何でもありゃあまずくねえか?」
「…………」
「まーっはっはっは!! ざまあ見ろ!! 王様である俺に逆らうからだこのカバめが!!!」
サンジが青くなり、ルフィは黙したまま、ワポルが快哉を叫ぶ。更に、バクバクショックによって合体さ
せられたチェスマーリモと戦っていたチョッパーも、愕然とした様子でシンの方に視線を走らせた。
「さあギルバート、次はこいつらだ!! その調子で一気にたたんでしまえ!!」
ワポルが勝ち誇り、命令を下したその時。
「嵐脚!!!」
城壁に空いた大穴――雪煙と土ぼこりでけぶる中から、複数の真空波が飛び、髪束を悉く切り飛ばしてい
く。直後「剃!!」と言う叫びと共にシンが飛び出して来た。シンは空中で進路を変え、城壁の頂にしゃが
みこむように着地した。
「ぐっ……シ、シン……!!」
ギルバートは、仮面に覆われた頭を両手で抱えつつ、その仮面越しにシンの姿を見据えていた。その歯は
強く食いしばられ、口元からは血さえ滲み出していた。頭を抱える両手は、仮面を掴みつぶそうとでも言う
かのように力が篭められ、その指先では、あまりの握力に爪が割れ、指先にも血が滲んでいた。
「私は……良い、構わず、やれ……!」
ギルバートにも解ってはいた。シンは明らかに自分を必要以上に傷つけぬように戦っていたのだと。だが、
ほとんど暴走状態にある自分の能力を前に、そんな事をしていては、シンの方が危うい。だから。
「やりたまえ……私を、殺すつもりで! 君には、君にならその権利がある!!!」
シンは、あの世界での戦いにおいて、自分に最後まで従ってくれた最後の兵の一人だった。
クライン派の者達はおろかアスラン・ザラ、メイリン・ホーク、果てはイザーク・ジュール率いるジュー
ル隊までもが自分達に弓を引く中、レイと共に最後まで自分達の側に立ってくれていた。
だが、そんなシンに対し、自分は何をもって報いただろうか。
自分とレイ、タリアはまだ良かっただろう。失意の内とは言え、あの世界での最後の瞬間は、幸せだった
とは言えまいか。
657 :
601:2007/09/15(土) 05:09:04 ID:???
シンに代表されるような、兵達を差し置いて。そもそも、自分は彼と言う存在を利用しかしていなかった
のではないか。
自分は政治家であり、シンは兵士であった。その関係性は、そもそもがそうしたものであろう等と言う考
えは、むしろ唾棄すべきであると、ギルバートは考えていた。
彼は自分を信じ、自分の提示した未来像に賭けてくれた。最後の最後まで、テーブルを離れる事なくつき
あってくれた。
自分はその信頼を裏切ったも同然なのだ。だから、シンには自分を糾弾し、殺す権利とてある筈だと。
だが。
「ふ ざ け ん な !!!」
帰ってきたのは、そんな罵声だった。
「俺の話聞いてなかったんすか。アンタを殺して止める? 誰がそんな事言った! 俺は、レイと約束した
んだよ、アンタを助けるって!! アンタを殺してくれなんて、レイは一言だって言ってない!!」
そう言い切り、シンはもはやずたずたになった赤服をかなぐり捨てた。寒風が肌を刺すが、怒りに全身を滾
らせたシンには、いまやさしたる事でもなかった。
「ドルトンさんから、ヒルルクって人の事も少し聞いた。その人が、この国の病気を治そうと、人からヤブ医
者呼ばわりされて、どれだけ蔑まれても、絶対に諦めようとしなかった事も聞いた。その人がどんな死に様だっ
たかも、この耳で俺は聞いたんだ!!」
「!!……アイツ」
城壁の上で叫ぶシンの言葉に、チョッパーの記憶が呼び覚まされる。事情を知らぬ者たちにも、それが凄絶
なものであっただろう事だけは、はっきりと伝わった。そして。
「アンタも――それを見ていた筈だ!! その眼で!! 聞いた筈だ!! その耳で!!!」
「ぐっ……く……!!!!」
「そんな男が決死の思いで『戦った』この場所で、誰が諦めてたまるもんか! 俺はもう、殺す為だけの力な
んか、欲しいとは思わない!!!」
――俺が騙されただけか。病人はいねえのか、良かった。
心の底から安堵するあの声をどうして忘れられるだろう。良い人生だったと言い切り、自ら爆死してみせた
あの姿をどうして忘れられるだろう。
その姿が、記憶が、ギルバートの脳裏で、シンの姿と重なった。
658 :
601:2007/09/15(土) 05:09:36 ID:???
「行くぞおぉーーーーーっ!!!」
ギルバートの抵抗もむなしく、城壁を蹴って宙に飛ぶシン目掛けて、重数本の髪の槍が迫る。だが。
「うおおおぉぉりゃああぁぁぁぁぁっ!!!」
シンの体が、空中で縦に回転する。両手に握った剣と足先から真空波が乱れ撃たれ、迫る髪の槍は悉くなぎ
払われて行く。回転は次第に速度を増し、やがて。
「ス ラ ッ シ ュ エ ッ ジ !!!!」
もはや一つの回転する刃と化したシンの体は、そのままギルバートの面前目掛けて高速で飛び込んで来た。
咄嗟に髪の毛が分厚い壁を形成するが、それは重なるそばから切り裂かれて行く。そして。
ど ん っ
剣を振り下ろした形で、シンがギルバートの直前に着地した。と、同時に、硬い金属音と共に、ギルバート
の仮面に、ひびが入り、真っ二つに割れて雪面へと、落ちた。
「あ……ああ……シン」
「お久しぶりです……ギルバートさん」
ギルバートは、ゆっくりと雪面に膝をついた。荒れ狂っていた髪の毛は全て動きを止め、元の長さへと戻っ
ていった。
−−−−−
シンとギルバートの戦いが決着した後――事態は、一気に急転して行った。
チェスマーリモは、ランブルボールによる七段変形を駆使するチョッパーによって撃破され、ワポルはシン
やチョッパーの戦いに周囲が気を取られている隙を狙い、城内へ侵入、ルフィもそれを追って行った。
シンは、膝をついて落涙するギルバートの側で、その肩に手を掛けていた。と、その両肩に、ふわりと、厚
手のコートが掛けられた。見上げれば、そこには。
「あ……グラディス艦長?!!」
「風邪を引くわよ……久しぶりね、シン」
「タリア……無事だったか」
「ええ」
微笑んで、タリアもギルバートのすぐ脇に膝を下ろした。
659 :
601:2007/09/15(土) 05:10:05 ID:???
「お疲れ様、ギル」
「私は……私の、して来た事は」
「償いなら、これからすれば良いわ。私も手伝うから。そうでしょう、シン?」
「そうですよ。レイだって、何時か元気になる筈だ。そうしたら、三人で頑張れば良いじゃないですか」
「だが……」
「少なくとも、俺はアンタを怨んだ事なんかありませんよ。アンタは、俺が欲しかった力をくれた。ディステニー
を、俺に預けてくれた。世界から戦争を無くしたいって言うアンタの言葉が、俺には嬉しかった。だから」
言って、シンは城を見上げた。ドクロの旗が、尖塔の頂上でたなびいていた。
突如、その隣の尖塔の壁が吹き飛ばされた。恐らく、ルフィとワポルが戦っているのだろう。
「ゴムゴムのボーガン!!」
やがて、ルフィの叫びと共に、その尖塔の頂上から、ワポルが顔を出した。たなびくドクロに見下ろされ、ワ
ポルの顔が恐怖に染まるのが、見て取れた。
「何の覚悟もねえヤツが、人のドクロに手ぇ出すな!!!」
拳を打ち合わせて宣告するルフィの姿を見て取り、シンは剃によってその近くにまで飛んだ。
「ルフィ!!」
「ん? 何だシン」
「悪ぃ……俺にも、やらせてくれ」
「な……え? え? えぇぇぇぇええ?!」
シンの言葉に、一瞬の間を置いてから、ルフィは満面の笑みを見せた。
「よおし、来い、シン!!」
「おお!!」
ルフィの腕が、シンを掴んで後方へと伸びて行く。シンもそれに合わせて剃を繰り返し、ルフィの腕を限界ま
で引っ張る。
「「ゴム……ゴム……ゴム……ゴム……!!」」
「おいっ、ちょっと待てっ!! おま、お前等に地位と勲章をやろう!!」
シンとルフィの意図を察し、懐柔の言葉を吐くワポルだったが、二人はそんな物は微塵も意に介さない。
そんな様子を見上げつつ、チョッパーが、ぽつりともらした。
660 :
601:2007/09/15(土) 05:10:43 ID:???
「ドクトリーヌ……ドラム王国が……!!」
「この国は、ドクロに敗けたのさ……ヒッヒッヒ」
「終るんですね……」
「ああ……終えるんだ。彼等が……!」
やがて、かつてない程の距離まで、ルフィの腕がシンを掴んだまま遥か後方へと伸ばされ、そして。
「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」
「ああああああ!! じゃ、じゃあ副王様の座をぉぉっ!!!」
最後の命乞いも虚しく――引き伸ばされたゴムの腕が、剃の加速も加えつつ一気に収縮し、インパクトの直前、
かなう限り最大硬度の鉄塊で全身を硬化させたシンの体が、剃をも凌駕する速度で、ワポル目掛けて叩きつけら
れた。
「ゴ ム ゴ ム の ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !!!!」
「タ ン ホ イ ザ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !!!!」
ど ん っ !!!!
ワポルは悲鳴すら挙げる暇もなく、遥か空の彼方へと、吹き飛ばされて行った。
To be continued...
661 :
601:2007/09/15(土) 05:12:56 ID:???
今回は、以上です。
戦闘シーンて難しいなーと痛感した今回でした。
因みに、カミカミの実の弱点は、髪の毛は強靭だけど、所詮髪の毛なので燃えるし切れる、と言うのが一番大きいでしょう。
利点としては、髪質が向上するのと、一生ハゲる心配がないってのがあります。
ああっ、数少ないサンジの出番がw
だがGJ
一気にワポル退治まで話が進みましたな。GJ!
マユとステラを探すシンと議長達は別れるんだろうけど、レイはどうなるのかなー
今回はシンも腹の中が煮え繰り返ってるゆえ、
きっとルフィとの合体技を見せてくれる思ったけど、
原作のゴムゴムのバズーカにあわせた技だとは思わなかったw
斜め上ゆく良技だ! G J ッ !
GJでございます
>一生ハゲる心配がない
うん、なんか誰かさんが「俺の夢を壊した!」と襲ってきそうですねw
666 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/15(土) 16:23:54 ID:ovDvfyP0
グッジョオオオオオオオオオブ!!
種死もここまで熱い展開だったらよかったのに
レイはヒルルクの桜で治ったりして
髪の毛神拳みたいだと思った俺は末期
GJ!
ボーボボ風の絵柄のデュランダルが頭に浮かんでふいた
既に種キャラが脳内で自動的に尾田絵に変換される俺は、明らかにこのスレに毒され過ぎw
>>668 ギギギーギ・ギルギルなのか、デュデュデューデュ・ランダルなのかkwsk
デュン艦だろ
リーゼントのアレか>軍艦
ドラム編は次回で完結だろうから、その次はいよいよアラバスタでの決戦か……前半最大の山場だな
原作だとロビンって、あの戦いではガチで戦って倒されていないが、この話だと伏線の関係からシンがガチ勝負しそうだ
>>668 レイ「お…おれはそんなギルも男らしくて好きですよ(棒読み)」
>>673 現時点でシンは鉄塊修得してるからクラッチで瞬殺は無いだろうが、
それを差し引いてもロビンの能力は、スピードを武器とするシンには天敵といっていいものだからなあ
ガチ勝負したら、これまでで最大の苦戦は免れないな
鉄塊ってスパスパの実で斬れるのかな
ロビンの能力ってあれ人指定なのか場所指定なのか次第じゃないか?
場所指定の場合の剃クラスのスピードなら速すぎて指定の場所に発動できなさそうだが
自分を中心にした場所指定。
剃の速度を捕らえられなければ捕まえられない上に、
あくまで見える範囲のみだから、剃の移動速度が見えないとそれ以前の問題になる。
679 :
411:2007/09/19(水) 19:42:07 ID:???
601氏GJでした!!
原作の良さを決して損なうことなく、魅力的に仕上げているのは素晴らしいと思います。
こちらも投下です。なかなか進まなくてすみません。
680 :
411:2007/09/19(水) 19:43:58 ID:???
第15話「今のうちに逃走」
次々と炎の男にやられていく海賊たち。だが続々と応援が現れキリがない。オルガは彼が昨日の男だと気付くが、今はそれどころではない。とりあえずその場はスキに乗じて逃げることに。
炎の中逃げまどう海賊たち。後ろ髪引かれつつクロトに引っ張られ走るオルガ。
681 :
411:2007/09/19(水) 19:45:21 ID:???
第16話「襲撃の後」何とか船に戻ってきた二人。しかしそこは手酷く荒らされたあとだった。そこに唯一残された手紙。それはケンサックとの一方的な契約書だった。
所々荒らされた船。商品を根こそぎ奪われた船室。所々荒らされた船。商品を根こそぎ奪われた船室。打ちつけられたケンサックのジョリーロジャーを悔しげに睨みつけるオルガ。残された手紙を見ているクロト。
682 :
411:2007/09/19(水) 19:46:32 ID:???
第17話「その男、火拳のエース」
商売道具だけでなく、ログポースすら奪われた船。航海すらままならない状態に途方に暮れる二人。そこに先ほどの男が現れる。
「ポートガス・D・エース」そう名乗った男は、オルガ達に取引を持ちかけてきた。
船首に立って不敵に笑うエース。
手紙を握りしめ、エースを睨みつけているオルガ。
その正体に気づき驚いているクロト。
683 :
601:2007/09/22(土) 03:16:19 ID:???
411氏 GJでした。
なるへそ、前回でもしかしてとは思いましたが、やっぱりエースでしたか。
黒ひげ捜索中なのかなー。
シャニとトールはどうしたのやら。こうなると、SSの形で読んでみたくなりますなー。
自分の方は、ドラム編最終回がもうちょいかかりそうです。まあ、月曜までにはあげようかと。
684 :
411:2007/09/23(日) 00:42:35 ID:???
>>683 ありがとうございます。
自分も、話が複雑になってきたのでちょっと苦しいかな、と思いました。
一応は本編の扉絵連載をイメージしながら書いています。
個人的にはワンピースのキャラを絡ませることができてうれしいです。
685 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/25(火) 15:00:16 ID:9Ml15bbF
保守
686 :
601:2007/09/26(水) 00:40:13 ID:???
さて、ちょい遅れましたが、ドラム王国編のラスト(正確には違うけど)を投下開始します。
機動海賊 ONE PIECE Destiny 第22回
「この子は、まず何より体力を取り戻させるのが先決だ。点滴の交換はこまめにやるんだよ」
ドルトンやゾロ達、そしてイッシー20に囲まれたレイを載せたベッドがロープウェイで城に到着したの
は、ルフィとシンがワポルを遥か彼方へと吹っ飛ばしてからすぐの事だった。
ドルトンの制止も聞かず、チョッパーを村民達が化け物と呼んでしまい、ショックを受けたチョッパーが
逃げ出したり、上がって来たゾロ達に、てっきりワポルの部下の残党だと思ったルフィが攻撃してみたりと
言ったゴタゴタこそあったが、ドクターくれはの一喝と、ドルトンの説明により混乱は収まった。
レイの姿を見たくれはは、すぐに入院を決定、村人有志らの手により城内に運び込まれ、すぐさま投薬と
点滴が行われた。
傷をおして戦おうとしたサンジは再治療、戦いで怪我を負ったシンとルフィにも手当てがなされ、ナミも
動き回った罰としてベッドに逆戻りさせられていた。
今シンは、剃の使いすぎでがたがたになった足――実際、ワポルにタンホイザーを叩き込んだ後、月歩も
満足に出来ず危うく落下する所を、ギルバートの髪の毛で文字通りすくわれていた――のあちこちに湿布を
貼り、車椅子に座らされた状態で、レイのベッドのすぐ側に来ていた。
ギルバートとタリアも、同じ室内だった。
「そっちの坊主は、しばらくは無茶な動きするんじゃないよ。幸い間接には異常がないから良いけどね」
レイを診察していたドクターくれはが室内から去ると、シンは安堵のため息を漏らした。
「世話んなっといて言うのもなんだけど……おっかないっすね、あのドクター」
「確かに態度はああだけど、でも良い人よ。面と向かっては言えないけど」
「……艦長がそう言うって事は、相当なんすね」
シンの言葉に、タリアは苦笑を漏らした。
「私、そんなに怖かったかしら? それとシン、私はもう『艦長』じゃないわ」
「あ、そっか……えーと、じゃあ……タリアさん……って言うのも、何か変すね」
「まあ、この世界では親しい間同士では、ファミリーネームよりファーストネームで呼び合うのが普通のよう
だからね、それで良かろう。大体、私の事はギルバートと呼んでくれてるだろう」
「それもそっか……にしても」
シンは、ベッドに横たわるレイに視線を向けると、弱弱しくはあるが、しかし、晴れやかな笑みがそこには
あった。
無言で、右手の親指を立てて示すと、ゆっくりと、レイの右手も同じ仕草をした。
687 :
601:2007/09/26(水) 00:40:53 ID:???
「良かったな、レイ……後は、元気になんなきゃな」
「私も、ドクトリーヌの研究に協力する。いずれは、レイも君に負けぬぐらい元気にしてみせるさ」
「かと言って、海賊になられても困るけど」
冗談めかしたタリアの言葉に、レイも含めた四人は、笑みを交わした。
「所で……その、研究もあるでしょうけど。どうするんですか、さっきの話」
「ああ、ドルトン君の話か」
−−−−−
チョッパーの逃走の後、ギルバートの姿を認めたドルトンは、無事を喜んだ後、その場に両手をついてギル
バートに「この国を立て直す、助けとなって欲しい」と頼み込んだ。
ギルバートは、自分はワポルの手先となって国民を傷つける側にいたのだから、そんな資格はないと固辞し
ようとしたのだが、ドルトンも、周囲の村民達も、口々にそれを否定した。
「息子が人質に取られてたんだ、そりゃあ仕方ねえよ!」
「そうだ、アンタが苦しんでた事ぐらい、俺達だってわかってるさ」
「どうか、ドルトンさんを助けてやってくれないか。あんたなら間違いない」
「ギルバートさん、どうかこの通りです。私はまだまだ政治について、知らぬ事が多すぎる。もし貴方が過去
の行いを悔いていると言うのなら、尚の事、新しいこの国の為に、働いてはくれませんか?!」
そうした人々の声に対し、ギルバートは「少し考えさせて欲しい」と応えたのだ。
−−−−−
「ドルトンさんの言う通りだと、俺も思いますよ。さっきも言ったけど、俺は別に、アンタを恨んだ事なんか
ありませんよ。むしろ、感謝していたくらいだ」
「だがね、シン。あの世界での戦いの中で、多くの者が私に対し、ノーを突きつけたと言うのも、事実だ。ラ
クス・クライン達はおろか、イザーク・ジュールとその部下達までがね」
「あれは……! あれは、むしろ裏切った連中が」
「うん。確かに、裏切りではある。しかしね、為政者にとっては、その一言で済ませて良いものではないのだ
よ。為政者は、常に国家と国民に対して責任を取る立場にある。国民がノーを選択するのならば、為政者は、
それを受け止め考えなくてはならない」
「でも……」
「ねえ、ギル」
ドルトンへの協力を勧めるシンと、眉をくもらせるギルバートの間に、タリアがやんわりと割って入った。
688 :
601:2007/09/26(水) 00:41:27 ID:???
「私も、さっき言ったわよね。償いは、これからしていけば良いって。ドクトリーヌの研究に協力する事も償
いなら、ドルトンさんに力を貸すのも、同じなんじゃないの?」
「タリア……だが、本当に良いのだろうか……私が一度国を過ったと言う事に変わりは」
「だからこそよ。失敗を味わった貴方だからこそ、出来る事もあるんだと、私は思うわ」
タリアの言葉に、ギルバートはタリア、シン、そしてレイの顔を順繰りに見回した。それに対し、タリアと
シンは無論の事、レイも弱弱しくはあったが、しかし、しっかりと肯いてみせた。
「そうか……そうだな」
ギルバートは、ついに決心したかのように、皆に肯き返し、ようやく、笑顔をこぼした。
−−−−−
その後、タリアが用事があると言って席を外したが、シンとギルバート、レイの三人は部屋に留まり、お互
いの持てる情報の交換と、昔話に興じていた。
「ふむ……海軍に、元連合の軍人が」
「ええ。どうも、他にもいるみたいですよ。こっちに来てるのは」
「そのようだね。私達は、出会う機会もなかったのだが……しかし、その『赤いピアノ弾き』か、その人物は
気になるね」
「心当たりでも?」
「うむ。もし、私の予測が当っているならば……それは、アマルフィ家の長男ではないかな」
「アマルフィ家……?」
「ニコル・アマルフィ、ですね。ギル」
「うん。イザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン。そして、アスラン・ザラの同期だった人物だ」
「アスランの……!」
「恐らく、だがね。しかし……となると君の言う通り、あちらとこちらで時間の繋がりは無いと言う事になるな。
何しろ、ニコル・アマルフィがストライクとの戦いで戦死したのは、70年の戦いでだったのだから」
「それも気になるんですが。向こうからこっちに来る条件って、向こうで死ぬか、それに近い状態になる必要が
ある他に、何かあるんでしょうか」
シンの言葉に、ギルバートは顎に手を当て眉間に皺を寄せた。
「これは、推測なのだがね。恐らく、自然死の場合はこちらに来る訳ではないのだろう。もしそうなら、今頃この
世界はあちらの住人で溢れかえっているだろうからね」
「じゃあ」
「うん。ただの死ではなく、もっと別の条件が必要になる筈だ。例えば――そうだね、何がしかの強い感情にとら
われている状態であったとか」
「強い、感情……」
689 :
601:2007/09/26(水) 00:42:30 ID:???
言われてみれば、あの時、確かに自分は複雑極まりない、そして、身を焦がす程の感情にとらわれていた。悔し
さ、悲しさ、憎悪、怒り、そうした感情が自分の中で渦を巻いていたように思う。
バジルール・ナタルとアルスター・フレイも、ヤキンの戦いでは相当に複雑な境遇にあったと言う。彼女らもや
はり、同様に何か強い感情の渦に身を任せていた可能性は高い。
しかし――だとすれば。
あの二人は――彼女と、彼女はどうなのだろうか。
「まあ、これはあくまで私の推測に過ぎない。何か別の、我々が与り知らぬ条件があるのかも知れないね」
「そう……ですね」
「いずれにせよ、我々は、この世界で生きていかざるを得ない。あちらで無念を味わった我々が、このような世界
に来れたのは、幸運であったと考えるべきだろう。まあ、先ほどまで悩んでいた私が言う事でもなかろうが、シン」
「あ、はい」
「どうか君も、今度こそ、悔いのない道を進んでくれたまえ」
「……はい!」
−−−−−
話が丁度ひと段落したその時、辺りをはばかるようにして、ビビが入って来た。
「あ、軽業師君、ここにいたのね?」
「おう。どうしたビビ?」
「それが……ナミさんがすぐにここを出るって言ってて」
「はあ?! すぐって、あいつ病気は?」
「それが……何かいつの間にかそういう話になっちゃって……」
「あのバー……もとい、ドクターくれはが了解するとも思えないけど」
「それが」
ビビの言うには、言葉では「逃げるな」とこそ言っていたのだが、どう聞いてもサンジも連れて早く行けと言わん
ばかりの内容だったのだそうだ。
「何だそりゃ? まあ……しかし、そうだな。実際、俺たち急がなきゃいけないのは確かなんだしな」
「でも……良いの?」
ビビは、小さく顔を曇らせて、ギルバートとレイの方に視線を向けた。二人は、しばし顔を見合わせると、小さく
肯きあった。
「シン、君の旅は先を急がねばならんのだね?」
「え? あ、えーと」思わず、ビビの事情を口にしてしまいそうになるのを、すんでの所で押し止めた。「そう、で
すね。ちょっと、事情があるもんで」
「ふむ……ならば、名残は惜しいが、仕方あるまい。レイも、異論はないしな」
「そっすか……すいません。レイも、ごめんな。急にさ」
「気にするな。俺は、気にしない」
690 :
601:2007/09/26(水) 00:43:04 ID:???
レイはやつれた顔に、それでも懸命の悪戯めいた笑みを浮かべ、また、親指を立てた右拳を差し出して来た。シン
も、それに笑みを返し、同じように親指を立てた右拳を差し出し、レイのそれと軽く打ち付け合わせた。
「じゃあ、俺行きます。タリアさんにも、よろしく言って下さい」
「ああ、君も――頑張れよ」
「行ってこい、シン」
頭を下げようかとも思ったが、それは、むしろこの場には相応しくないように思われた。だから、シンは満面の笑
みを浮かべる事で、別れの挨拶とした。
−−−−−
その後、ルフィの説得――と呼ぶにはあまりに乱暴で大雑把ではあったが――に応じ、仲間となる事を決意したチョッ
パーが、何故だか挨拶に行ったくれはに追われて出てきたり、そのチョッパーに促されるまま城から逃げ出すように飛び
出したりした一行であったが、メリー号へと向かうその途中の雪原で、その奇跡――否、一人のヤブ医者が、半生を賭け
て作り出した、この国を救う特効薬、その姿を、目の当たりにした。
「こりゃあ……」
「すげぇ……」
ドラム城の立つ山の上空、どんよりと垂れ込める暗い雲と、そこから降りしきる雪が織り成す、桜の景色を。
「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
誹られ、詰られ、それでも断じて諦めようとしなかったヤブ医者が、生涯の最後に作り上げた、人々の心を癒す特
効薬――雪に閉ざされた国に咲く、夜桜の景色を。
滂沱の涙を流しつつ、それでもその光景を、一瞬たりとも見逃すまいと見詰め続けるチョッパーの背中と、夜空に咲く
巨大な桜の姿に、それが、あのドクターくれはからのチョッパーへの餞別なのではないかと、シンには、そう思われてし
かたがなかった。
To be continued...
691 :
601:2007/09/26(水) 00:44:16 ID:???
今回は、以上です。一応宴のシーンは、次回冒頭にでも。
さーて、これからアラバスタか……どうしよう。
GJ!
うん、あの桜を前にしたら飲むしかない。怪我してようが病気だろうが飲むしかない
あえてアッサリ別れたか、シンたち…再開の時はあるんだろうか
693 :
通常の名無しさんの3倍:2007/09/28(金) 13:57:44 ID:72+ZvLxl
あいかわらずGJ
次は久々にナタルやミーアがでるのか
ほしゅ
保守
696 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/04(木) 11:48:25 ID:7zR3jrSa
保守
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ああ、来ちゃったよコイツ……
とりあえず機を見て次スレの準備せにゃ
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718 :
601:2007/10/04(木) 20:54:02 ID:???
現在仕事がつまっており、なかなか書きこめずにいます。続きはもちろん書いていますので。
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