ジオン公国が種・種死世界にきたら−ギレンの野望

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1通常の名無しさんの3倍
誰も立てないので立てました。

前スレ ジオン公国が種・種死世界にきたら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1158719002/

皆さん、スレを盛り上げましょう! ジーク・ジオン!
2通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 11:35:40 ID:???
ぬるぽ
3通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 11:49:14 ID:???
\(`o')ジーク!ジオン!
4通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 11:58:03 ID:???
/^o^\やらせは せんぞー
5通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 12:58:57 ID:DSobZ3fw
/(^o^)\「冗談はよせー」
6通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 13:20:10 ID:???
(o^-')♪( ^o^)/やらないか。
7通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 16:36:35 ID:???
           __, -──- 、
        / /        `ヽ
          / ,'           \
       /  ! / / ,  ,   } ヽ  ヽ
       ,'  │ {, 'i ィレ'レ|  ハ ハ !  ハ
      ,イ   |   |‐‐‐-、 レ' _ム__!_i/ ! }
     ~ レ、 i  ,ィ≠、     ___ }ノノ}ノ
        N,ヘ  V:rソ    {!::jテ//   長門有希が>7ゲット
        ` レヽ ! ̄   ' └' //   
          `ヘ |>、  ‐   , イ/
            ,∨- ≧ー≦´W
         ,<ヾ、  \ニミ! `¨ヽ__
         /::::\ , ――┘、/, ―‐┤
         /::::::::::|  ̄ ̄ ̄ iー 'i    , !、
         /::::::::::::レ┐    |  |   {  l
         〈:::_/::{  ]    |  |  └,ヘ
       /::´::::::::::>ー'    │ !     !::}
        {::::::::::/::|_____|_|_, ---':ソ
Musash>1 -Gun道-   作画・脚本あらゆる面において、これまでにないほどユニーク。
ふしぎ星の>2ご姫    朝比奈みくるの中の人が主演。はにほ、意味不明。
カードキャプター>3くら  作者の意図とは正反対に、小児愛好者(いわゆるロリコン)
               に絶大な人気を博す。ユニーク。
おとぎ銃>4赤ずきん   小児向けかロリコン向けか解析不能。 
いち>5ましまろ      性犯罪者予備軍育成アニメ。原作者はヤル気なし。
>6ゼンメイデン      少女漫画のような作風や美しいドールの衣装から、男女のマニア比がほぼ同等の
               稀有なアニメ。麻生氏がファンかどうかは解析中。         
涼宮>8ルヒの憂鬱    今期一番の注目アニメ。京アニのブランド化にも貢献。
ツバサ>9ロニクル    キャラの使いまわし等、作者のヤル気のなさが随所に見られる作品。
               マニア特にカードキャプターさくらの支持層からは見放される。
ガンダムSee>10     旧来のガンダムファンからは嫌悪されるが、通称萌えオタと呼ばれる
               マニア層、特に「腐女子」と呼ばれる女性たちから絶大な支持を得る。
               両者の間で激しい論争が勃発し、ネット上では一部のマニアが「荒し」等の迷惑行為を行う。
>>11-1000        アニメバブルと呼ばれる昨今、年100本以上のアニメが製作されているが、
               主力商品のDVDソフトの販売不振によりアニメ業界は非常に苦しい状況に追い込まれている。
               私の分析では、近い将来年10本程度に落ち着くものと思われる。注意したほうがいい。
8ジオン放送協会:2006/12/14(木) 20:31:09 ID:Cn4xHyXl

ヘリオポリス襲撃事件およびヘリオポリス沖会戦。
その戦いにおいて、赤い彗星は、Xナンバーとの交戦データ収集及びGAT−X203ブリッツの捕獲に成功する。

その勝利が、一つのMSを蘇らせた。



プロジェクト・ジオン第一回 不死鳥の重MS ドム


サイド3・ジオン公国首都ズムシティ・ツィマッド社MS開発部第3演習場

「計12回の模擬戦後も、各部バランサー・推進システムに異常なし、脚部フレームへの負荷も十分許容範囲です」
「防塵フィルターも、多層にした甲斐ありましたね」
「瞬間最大速度、350km/h突破!やりましたね、主任(おやっさん)」
「ああ、これで、ジオニックの連中にもプラントのゴミどもにも、でかい顔はさせねーぜ」


熱核ホバーによる地上での驚異的なまでの機動力を誇る重モビルスーツ、ドム。
重火力・重装甲・高機動を兼ね備えたその性能には、現場からも大きな期待が寄せられ、
MS開発競争で、ジオニックに水をあけられたツィマッドにとっても、社運を賭けた機体だった。


しかし、プラントの豹変と宣戦布告により、事態は一変する。
Nジャマー。世界中に投下されたそれは、核分裂を阻害し、未曾有のエネルギー危機を齎した。

9ジオン放送協会:2006/12/14(木) 20:32:31 ID:Cn4xHyXl
*エラーが出たので、分割しました。

そして、それは、ジオンのMSにも牙をむき、核エンジンを無力化してしまった。
ホバーの無いドムなど、鈍重な的でしかない。
苦悩する開発陣。
様々な代替手段を試行錯誤するも、要求する数値を満たすことができない。
突きつけられた開発中止と人事異動。
打ちひしがれ、散っていく漢達。


ある日、開発主任の目にとまった一枚の報告書。
『Xナンバーにおける電磁推進システム』
従来のそれらとは一線を画す効率と発展余裕。
「これだ!」


会社との交渉
「あいつに、もう一度、思う存分走り回らせてやりたいんです」
集う仲間達。
繰り返される失敗
「くそっ、またふっとんだ!」
それでも
「主任、姿勢制御系、3番でやってみます」
不屈の意思が、皆の想いが、ドムを蘇らせてゆく。


砂漠の王者を僭称し、数多の屍を積み上げてきたバクゥ。
その驕りに裁きが下る。
次々に撃ち砕かれるバクゥ。
“サハラの七面鳥撃ち”、地上の主役が交代した瞬間だった。

10通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 20:38:06 ID:4k/AWRHR
風のなかのすばるー
砂のなかのホバー
GJかんどうした
11通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 22:38:17 ID:???
ぷろじぇくとえっくすですね。
そういうのなら、こういう映像もありました。
h ttp://www.youtube.com/watch?v=1v4ERNoZmnY
12通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 23:09:19 ID:???
>>11
やっぱソレ来たかwwww
13通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 23:34:47 ID:???
GJ
某漫画の劇中妄想「ドムをつくった男たち」思い出した。
主任の名前はキユウシですね?w
1451:2006/12/15(金) 05:09:11 ID:???
マ・クベ「ガルマ様、ケナフ・ルキーニが面会を申し込んでまいりました」
ガルマ「ケナフ・ルキーニ?」
マ・クベ「裏社会で暗躍する情報屋です」
ガルマ「あぁ……そのケナフ・ルキーニが何様かな? とにかく通せ」

ガルマ「ケナフ・ルキーニか。私にどんな用があるのだ」
ケナフ「まず、人払いを御願いいたします」
ガルマ「ここには3人しかいない」
ケナフ「そう、マ・クベ中将が居られる。ですから人払いを御願いしております」
マ・クベ「……」
ガルマ「マ・クベ中将は私の右腕も同然だ。それを貴公は知らんのか?」
ケナフ「存じております」
ガルマ「……あえてマ・クベ中将に聞かせたくない話があると言うんだな。だが後で私が話せば、結局は同じ事だぞ」
ケナフ「それは無論、閣下のご自由ですが、事は貴方の御学友に関係しています……それでも宜しいので?」
ガルマ「……」
マ・クベ「私は別室に控えています」
ガルマ「そうか」

ガルマ「それで? 話というのは?」
ケナフ「シャア・アズナブルに関する事です」


これも書きかけ
まんまですまんね
15通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 18:36:42 ID:???
('◇')ゞ 乙であります
16通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 23:11:37 ID:???
銀英の会話を思い出しました。
マは流石にあの人にはなれませんwww
17通常の名無しさんの3倍:2006/12/16(土) 19:41:54 ID:G6hBixak
誰か投下してくれないかな…
18通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 23:43:35 ID:???
とりあえず保守
19通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 03:01:32 ID:???
潜行
20ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:27:58 ID:???
>>17
投下が欲しいか…欲しいならくれてやる!

と、いうわけで書いてみました。今回はガトーvsサトーです。
ガトーの扱いがやや悪いかもしれません、ファンの人は注意してください。
21ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:28:48 ID:???
  ユニウス・セブンを落とした男たち 〜ガトーvsサトー〜


 その宙域は、真新しいデブリと、生々しい爪あとをさらす残骸にあふれていた。
「ひどいものですね……」
 パイロットの1人が、カメラにぶつかってきた、焼け焦げたぬいぐるみを見て、思わず目を背けた。
「この宙域(うみ)は泣いているのでしょうか……我々に何かを訴えたくて」
「迎えてくれているのだ。私には、それが聞こえる」
 そう言い切った隊長機は、ポイントを確認すると、部下たちに指示を出した。
「さあ、作業を始めるぞ」


 C.E.70年2月22日、ジオンとプラントのトップ会談において、ギレンはプラント側に対し核攻撃をうけた
ユニウスセブンを譲渡するよう要求した。使い道のないコロニーをどうするか聞いてもジオン側は
ユニウスセブンを渡せと言うだけであった。

 この時、プラント評議会議長であるシーゲル・クラインもギレンに全幅の信頼をよせていた。
その為あっさりとユニウスセブンを引き渡してしまう。

 しかし、プラント市民の信頼は最悪の形で裏切られてしまうのだった。


 2月28日。その日、偵察に出ていたザフト艦が、ありえないものを発見した。ジオンに譲渡されたはずの
ユニウス・セブンである。
「馬鹿な! ユニウス・セブンはサイド3へ運ばれたのではなかったのか!?」
 ジオンの艦隊に守られ、核パルスエンジンによって進むユニウス・セブンの行き先は、明らかにジオンの方向
ではない。いや、それどころか、その向かう先にあるのは紛れも無く――
「進路予測、出ました……そ、そんな……予測進路は、ち、地球です!」
「なんだとぉ!?」
 オペレーターの報告に、にわかにブリッジが騒がしくなる。
「どういうことだ?」
「まさか……」
「地球に……ユニウス・セブンを」
「艦長!」
 全員の視線が艦長に集中する。彼は、ことの重大さを瞬時に理解して顔をしかめた。そして、すぐさま行動を開始した。
「全艦に通達! これより全速でボアズに帰還する。一刻も早くこの事態をプラントに伝えるのだ!」
「なっ……この場を放棄するというのですか!?」
 声を上げる通信士に、艦長はその男がユニウス・セブンで妹を失ったことを思い出した。
「落ち着け。気持ちはわかるが、ここで我々だけで行動したところで、ユニウス・セブンを止めるどころか、
撃沈されるのがオチだ。出来るだけ早急に、プラントから艦隊を派遣してもらわなければ対抗できん!」
「しかし……しかしっ!」
 艦長の言葉に、歯を食いしばりながらも、男は黙った。
 本当はすぐにでも飛び出し、妹の墓標を荒らす者たちに報いを与えたい。しかし、彼にはそのすべがなかった。

 だが、そのすべを持つ男もまた、存在したのである。

22ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:29:37 ID:???

 アナベル・ガトーの小隊は、ユニウス・セブンの最後尾を護衛していた。
 その位置からは、かつての平穏な農業コロニーの跡を一望することができ、同時に、その無惨な爪あともまた、
まざまざと見せつけられるようだった。
「要塞ですらない、民間人の住むコロニーをこのように無惨に破壊するとは……」
 不快感をあらわにするガトー。しかし彼は、ガルマの提言が無ければ、ギレンがそれを毒ガスで行うところであった
ことも、事前に核攻撃の情報を得ていながら、プラント攻略の大儀を得るために静観したことも知らない。
 彼だけではない。この作戦に参加しているジオン兵のほぼ全てが、ジオンの正義を信じているのだ。

『諸君! 連合の暴挙に対し、今こそ、その報いを与えるときが来た!
我らと、プラントと、そして血のバレンタインの犠牲者たちの怒りが、
今まさに、その象徴たるこの、ユニウス・セブンによって下されるのだ!
これは愚劣なる地球市民に対する裁きの鉄槌である。
神の放ったメギドの火に、必ずや彼らは屈するであろう!!』

 出撃前に聞いたギレンの演説が蘇る。
「自らが焼き尽くした大地によって、自らが焼かれる……まさに因果応報とは思わんか、カリウス」
「まったくです」
 そのとき、2機に並ぶザクがあった。
「ガトー」
「ケリィか?」
「接近する機影がある」
 見ると、ジンが1機、高速でこちらへ接近してくる。背後には戦艦クラスの熱量が感知された。
「ザフトですね。支援に来たのでしょうか?」
「いや、そのような報告は聞いていない。規模を見る限り、偵察隊のようだが」
その機体は見る見るうちに近づいてくると、突然ガトーたちに重突撃機銃を撃ちかけた。
「なに!?」

「艦長、サトー隊長が出撃しました!」
「なんだと!?」
 サトーは、この隊のMS隊長であり、やはり血のバレンタインで妻と娘を失っていた。
そのためか、ナチュラルへの憎しみは人一倍強く、同時に、ユニウス・セブンへの執着も強かった。
「なんということだ……呼び戻せるか」
「だめです、ミノフスキー粒子の濃いエリアに入ったのか、通信が繋がりません」
「どうしますか?」
 再び艦長に視線が集まる。
「やむをえん。長距離偵察用のジンを用意しろ。連れ帰れるようなら、それでプラントまで引っ張って来い。
我々は、全速でボアズへ向かう」
23ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:31:52 ID:???

 ガトーたちは、動揺はするものの、全員何とか機銃をかわす。ジンはそのまま、重斬刀を抜いて切りかかってきた。
「むぅ!」
 間一髪でガトーがヒートホークでそれを受ける。するとジンは、そのままザクの腕を掴んで回線を繋いできた。
「貴様ら! このユニウス・セブンを一体どうするつもりだ!」
 まさに鬼の形相で問い詰める男に、ガトーは面食らいながらも応対する。
「何を今更。我々はこのユニウス・セブンで、愚劣なる地球連合に鉄槌を下すのだ」
「やはりか……やはりこのユニウス・セブンを、地球へ落とすつもりかぁ!」
 ガトーの言葉に、男はますます激昂して切りかかってきた。
「何をする! これは、ギレン総帥とシーゲル議長の間で同意した作戦のはずだ! ザフトが何故妨害する」
「ふざけるな! 議長が、いや、ザラ国防長官が、そのようなこと認めるはずが無い!」
 サトーは、ガトーの言葉を虚言と決め付けた。それは当然で、ザフトはこの作戦について何も聞かされていなかったし、
事実、シーゲルが同意したのはユニウス・セブンの譲渡だけなのだから。
「我が妻と娘の眠る地を! 兵器に貶めて、あの薄汚れたナチュラルの住処へ落とすなどと!」
 サトーは、鍔迫り合いのまま零距離から機銃を撃ってくる。ガトーはパワーに任せて重斬刀ごとジンを離すと、
その隙間にシールドを滑り込ませて弾丸を防いだ。
 ならば、とサトーは重斬刀を振り下ろすが、ガトーはそれよりも早くシールドでタックルを繰り出す。
スパイク部分ではないため威力は落ちたものの、それでもジンを吹き飛ばすことには成功した。

「ガトー!」
「大丈夫だ、ケリィ。私が相手をする」
 返事をしつつも、ガトーは困惑していた。相手から感じる怒りは本物だ。破壊されたコロニーにここまで執着すると言う
のも彼にはなじみの浅いものだったが、それ以上に、少なくとも彼自身はこの作戦について知らされていないということが気にかかった。
 そもそもが、プラントのコロニーを地球に落とすと言うのに、ザフトが一切手を貸さないと言うこと事態が不自然だ。
(まさか、本当に……)
 ガトーの心に、ほんの僅か、ギレンへの疑惑が浮かぶ。それは決定的な隙となった。
「ガトー!」
 ケリィの声にわれに返ったときには、もう、ザクの右腕が重斬刀に切り裂かれていた。
「ちぃっ、私としたことが!」
 すばやく左腕で殴りつけて距離をとり、右手から離れたヒートホークを掴む。迷いを振り切るためにも、
ガトーはサトーへ説得を試みる。
「落ち着け! 君の気持ちはわからんでもない。しかし、この作戦が成功すれば、連合は壊滅的な打撃をこうむる。
いわば、ユニウス・セブン自身が、自らの復讐を遂げるといってもいい。君の家族も、恨みを晴らす機会を得て喜んでいるとは
思えんか?」
「勝手に決めるな、この墓荒らしどもがぁ!」
 サトーも、これがパトリック・ザラの立てた作戦なら、納得は出来たかもしれない。
 あるいは、戦争が中途半端に終わり、プラント市民が血のバレンタインの記憶を忘れたかのようにのうのうと暮らしている中で
狂気に支配され、少数で地球のナチュラルを殲滅できるだけの作戦としてそれしかなければ、彼はそれを実行するだろう。
 しかし、ジオンという所詮よそ者が、わかった様な顔をして自分たちの聖地を砕こうとしているのは、
彼にとって許せることではなかった。
24ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:34:01 ID:???

 サトーの猛攻は続いていた。
 機体の性能も、実戦のキャリアも、ガトーの方が上だ。しかし、ガトーの心にある迷いが、サトーの気迫が、それを埋めていた。
(間違っていると言うのか……我々が……)
「ガトー、何をしている!」
 たまらず、ケリィが前に出てジンをけん制する。
「ケリィ、私は……」
「ガトー。君が何を迷っているのかは聞かない。だが、これだけは覚えておいてくれ。
戦いに状況など選べはしない、戦いは、生か死かだ。男が戦いを始めた以上、決着はどちらかの死でしかつくことはない。
そして君は、ここで死ぬわけにはいかないだろう」
 そうだ。ジオンの理想を実現するためにも、私はまだ戦わなければならない。なのに、肝心のギレン総帥を疑うような
まねをするなど、自分は何を考えていたのか。
「そのとおりだ。私はまだ死ぬわけにはいかない……すまなかった、ケリィ」
 ガトーは操縦桿を握りなおすと、ジンに向かって機体を走らせた。
「来るか!」
「もはや語るまい……勝負!」
 ヒートホーク一閃、重斬刀を破壊すると、そのままタックルを喰らわせる。先ほどと違い、充分にスピードの乗った体当たりだ。
サトーは衝撃で意識を失い、ジンもろとも暗黒の宇宙へと投げ出された。

「大丈夫か、ガトー」
「ああ、すまん、世話をかけた」
「気にするな」
 そこへ、カリウスのザクが近づいてきた。
「大尉、あれを」
 見ると、先ほどのジンを、偵察型のジンが掴み、プラントのほうへ飛び立つところだった。
「かまわん、ほうっておけ。ケリィ、カリウス、すまんがこの戦闘、報告はせんでくれないか」
 それは、彼なりの情けだったかもしれない。
 間違いなく、プラントはこの作戦について噛み付いてくるだろう。そのとき、ジオンに有利になるであろう事実を、
彼は己が胸の内に秘めた。
(我々は、知らぬとはいえ彼らの聖域に土足で踏み込んでしまったのだ。その責めは甘んじて受けるべきだろう)
「プラントとも、開戦することになるかもしれんな」
 ぼそりと、ガトーは呟いた。そのときは、ジオンを守るため、自分も戦うだけだ。自らの故郷を守ることに、迷いは無い。
「だが今は、この作戦を成功させることが先だ」

 この後、プラントはジオンに宣戦布告、前線基地であるソロモンに何度となく攻撃を仕掛けてくる。
 その最前線には常に、鬼神のごとき活躍を見せ、“ソロモンの悪夢”の名で恐れられることになるアナベル・ガトーの姿があった。


                                                         END
25ガルvsバルのひと:2006/12/19(火) 03:39:54 ID:???
これで終わりです。
ユニウス・セブン落しに対する、ジオンとプラントの反応の縮図
みたいな話にしようと思って書いたんですが、
なんかガトーの悪い面ばかりが強調されてしまったような……
サトーの心情もちゃんと書けたか不安……
次に書くときは、もっとガトーのかっこよさを出したいですね。

>51氏
お疲れ様でした。忙しいのは仕方ありませんが、プロットだけでも
妄想の刺激される内容、いつの日か続きが見られることを期待しています。
今は…お仕事か何かでしょうか? 体に気をつけてがんばってください。
26通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 08:21:47 ID:???
ガトーに関してはなんら問題ないのですが、私としてはむしろサトーに問題が有る様な気が…
このおっさん、本編では私情でユニウス7を落とそうとしてるんですよね。
なので、言ってる事にちょっと違和感があります。
別のキャラ(オリキャラでも可)を持ってきた方が良いような気がします。
27通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 09:42:11 ID:???
自分がやる分にはOKでも、他人がやったらむかつく事もあるさ
28通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 20:24:48 ID:rUkP33o2
なにはともあれGJ
俺にはスターダストの盲信的なガトーよりもかっこよく見えたよ
29ガルvsバルのひと:2006/12/20(水) 03:12:00 ID:???
感想ありがとうございます。

>>26-27両氏
私個人の考えでは、血のバレンタイン直後のサトーさんは
こんな感じではないかと思います。種死の頃は完全にトチ狂ってますが。
けどあれも、わざわざユニウス7を落とすあたりに(落とすだけなら、それこそ
メンデルでも充分な効果はあるでしょう)、彼の歪んでしまった
ユニウス7への思いが見えるように思います。
あと、せっかくのクロスオーバーなので、オリキャラはあまり使いたくないんです。

>>28
ありがとうございます。
書いてて思ったんですが、ガトーはギレンと絡まない方がかっこいいですね。
ギレンを過大評価しているガトーが道化のようで……
30通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 02:28:07 ID:???
ガトーは元々ドズル配下ですからね。
偶々、ギレン配下のデラーズに心酔してデラーズ紛争まで付き従ってましたけど、
政治的にはガトーはギレンとは絡んでないと思います。
31通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 15:41:28 ID:1gpvF6yd
ジオンに居るコーディネーターは、婚姻統制で結婚できない人等が居るんですよね。
だったら、デュランダルとタリアはジオンの方に行くのではないのでしょうか。
32通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 16:29:55 ID:???
ジオンではコーディネイター同士の婚姻は誤法度です
33通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 16:32:16 ID:???
欠陥品が出来ると分かってやらせる所なんてないでしょ。
……プラントがあったかw
34通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 19:04:39 ID:???
>>31
いや、タリアが子供を欲しがって、子供ができなさそうなギルを振ったんだよ。
だからジオンに行くにしても二人カップルで行く事はないだろう
35通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 21:30:23 ID:N9p6duoU
議長ォォ!あきらめないで!!
36通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 21:34:58 ID:???
スパロボでは連邦と和解したジオンと
反抗期始まったプラントの間で戦闘してたな

ギレン「フン、さしずめ遺伝子組み換え人形の反乱か」
パトリック「我等の血の結晶たるコロニーを武器にするとは許せん!外道め」
37通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 23:02:33 ID:???
誰かwikiに続きを載せてほしい。
知識のない上過去ログ見れない俺には出来んので
38通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 10:32:31 ID:???
ギレンはジオンの思想的指導者でもあるわけだから
上のガトーの描写は問題ないんじゃないの。
39通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 17:30:31 ID:???
>>36
あれ?種とジオンが同時に出てくるスパロボってあったっけ?
Gジェネじゃないの?
40通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 17:32:28 ID:???
>>39
つサルファ
41通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 17:56:40 ID:???
>>37
私、wikiには無理だが、このスレに転載しようか?
そこからwikiにログインできる人に転載してもらうとか。
42通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 01:41:03 ID:???
>>40
じゃあニルファではジオンとネオジオンの抗争があったんだ。
まあキシリアとハマーンが同時にでてくるゲームじゃおかしくもないが。
43通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 05:28:23 ID:???
>>41
本文を切り出して、アップローダーかどっかにUP
その上で

http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/net/1161564018/
で登録依頼をすれば、やってもらえるぞ。
44通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 22:30:14 ID:???
ニルファにキシリア出てない。

シャアとハマーンがネオジオンとアクシズで場合により、アクシズが味方に
4542:2006/12/26(火) 01:35:07 ID:???
>>44
> ニルファにキシリア出てない。
キシリアとハマーンが同時には特定作品じゃなくてスパロボ全体のつもり。

> ニルファでジオンとネオジオンの抗争
このネオジオンはハマーンアクシズの方じゃなくて逆シャアのネオジオンのつもりで言った。
46通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 09:23:15 ID:???
ほしゅ
47通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 10:12:15 ID:qzpE2r3y
ほしゅ
48通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 13:56:32 ID:9m+aHIjd
保守上げと共にお願い。どなたか前スレのSS切り出して、
クロスオーバーにうpして下さいませんでせうか。
ああ、せっかくの名作が埋もれてしまう……(泣。

自分でできれば一番よいのですが、諸事情からそれも難しく……。
そういうわけで、重ねておながいいたしまつ。
4951_年末なので…:2006/12/29(金) 16:38:18 ID:???

「お、おのれ! ジオン軍め!」
 レセップスの艦橋で、マーチン・ダコスタは一人苦悩していた。
 今、彼が居るバナディーヤの周囲を無数の戦車とMSが囲んでいる。
 さらには――<北アフリカ駐留軍司令官アンドリュー・バルトフェルド! 聞こえるか、私はジオン公国突撃機動軍中将のマ・クベだ。ただちに降伏せねば、我が軍はバナディーヤを焦土に変える用意がある>――といった、脅しと取れる降伏勧告を行なっているのだ。
「こうなったら、残存戦力で奴らに特攻を行なうしか!」
「ダメだよそんなの……」
 後ろから声が上がる。艦長席の横に置かれた簡易ベッドの上に横たわった男が言ったのだ。彼は体中に包帯が巻かれており、左眼・左腕・左足が無い。
「バルトフェルド隊長!」
「ダコスタ君……ダメだよ、特攻なんて……」
「しかし! 他に手がありません!」
「あるじゃないか。あの中将殿がさかんに叫んでいる方法が」
「!!」
「降伏するんだダコスタ君。僕らに出来るのはそれだけさ」
 言いながら窓の外を見るバルトフェルド。無数の戦車とMS、更に後方にはダブデ級陸上戦艦とガウ攻撃空母もいた。
「僕が大天使に敗れたのを知って、即座にこれだけの戦力を投入してくるとはね……」

「ガルマ様。どうやら、こちらの要求に応じるようです」
「そうか……」
 ガルマは緊張感から解き放たれた。
 今回の作戦は、ある意味賭けに近かったからである。
5051_年末なので…:2006/12/29(金) 16:41:17 ID:???
 事の発端は数日前、ランバラル隊が“砂漠の虎”と“木馬”の抗戦を目撃したことから始まる。
 “木馬”とは連合が開発したといわれるMS運用艦で、ジオン内部ではいささか有名な艦だ。だが、それは良い意味ではなく、悪い意味でだ。
なぜなら、ジオン軍人の間では“運用するMSを奪われた艦”で知られているからだ。
 その“木馬”が、アフリカに降下した。しかも、ランバラル隊が駆けつけると“砂漠の虎”と交戦中だったのだ。“虎”と交戦後も、
その動向は随時監視させていた。そして先日、“木馬”が“砂漠の虎”を打ち破ったという知らせがガルマの元へと入る。
 北アフリカのザフトを一掃するため、カイロで戦略を練っていたガルマは、動かせる軍を総動員して進軍を開始したのだ。手負いの“虎”を
狩るためにである。
 しかし、ジオン軍よりも早く、レセップスはバナディーヤに帰還し、町に陣取って抗戦の意思を示したのである。
 ザフトの戦力低下は明らかであり、現状ならば容易く攻略できたが、ガルマはバナディーヤの住人が気になっていた。
「いかんな。このままでは民に犠牲が出てしまう。いい策は無いものか……」
 そこに知恵を出したのがマ・クベであるが、それは降伏勧告という名の脅迫であった。
「しかし、それは……」
「これは駆け引きです。ザフト側が我々の要求を無視すれば、その報いを受けさせればいいのです」
 マ・クベは更に続ける。要求を無視すれば、無視すれば住人もろとも殲滅する。その上で、ザフトは己の身を護るために原住民を人質にした挙句、
最後は人質もろとも自爆したことにする。逆に要求を受け入れれば、何も問題は無い。住民に対しては、“明けの砂漠”を通して誤解を解いてもらう
といった内容であった。
「早急に行わなければジブラルタルから増援がやってまいります。ガルマ様、ご決断を」
「……わかった」

 こうしてマ・クベの策は採用され、見事に的を得たのである。
 結局の所、民間人はおろか、ジオン、ザフト双方に血は流れることなくバナディーヤは陥落することになった。
 バナディーヤを占領したことにより、アフリカにおけるザフトの戦力は、南部のビクトリアと北部のジブラルタルに面した部分のみとなった。
ビクトリアに関しては、ノイエン・ビッター少将がデザート・ロンメル中佐と共に、キンバライト鉱山基地で動向を伺っている。
 そうなるとガルマ達の次の目標は――
「ジブラルタルか」
 ガルマは砂漠に落ちる夕日を見ながら、激戦を覚悟するように呟いた。

――――つづく?
気が向いたらジブラルタル編
51通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 17:20:38 ID:???
お、おおおおお〜〜〜〜〜!!!! GJ!! GJです51様!!!
どうかお気が向いて続いてほしいなと思いつつ、良いお年をお祈りして松!!
52通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 18:27:48 ID:???
GJ!!!!!
年の瀬も迫って半分諦めてたってのに、あんた神だよ!
次回も待ってるでぇ。
5351:2006/12/29(金) 19:07:26 ID:???
後から読んでみるとすごい駄文だ
>要求を無視すれば、無視すれば住人もろとも殲滅する。
なんだよこの表現・・・orz
正直AAよりジオンサイドの方が好きなので、暇をみて投下します。
54通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 22:44:11 ID:???
おおぅ、51氏 GJです!
無理せず頑張ってください。

ザフトアフリカ方面軍は南北に分断されてもう一押しで崩壊寸前。
ガルマは着実に実績を積み上げてますね。
55通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 02:08:55 ID:???
>54
>南北に分断されてもう一押しで崩壊寸前。
ちょっと考えが甘いかと。
現代と違い、地上の「面」をどれだけ制圧しようが重要拠点という「点」
を抑えておけば線をつないで「面」にして行かずとも、「点」の頭上から
軌道降下で「線」を引いて兵站を維持できるので現代人の感覚で計るほど
の意義はこの「面」の「分断」には無い。
また、ヂヲンに出来た事(1週間戦争後の降下作戦〜オデッサまでの戦線
維持)がザフトにできない物理的な理由は無い。それが出来ぬとしたいの
ならばその理由は人間のアタマの問題(政略戦略作戦等)でひねるしかない。
56通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 10:17:12 ID:???
>>55
UCの制宙権はジオンが圧倒的優勢だったから宇宙経由の補給や輸送が行えた。
ここだと制宙権ザフトよりジオンが優勢なんだからUCジオンと同レベルの補給は
無理なのでは?
UCみたいに稲妻さんが出張ってたら輸送艦の半分くらいは沈みそうだし。

こういう通商破壊戦こそが戦争の9割なんだけどね。
57通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 10:24:23 ID:???
で5分が補給線の確保
58通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 10:46:51 ID:???
>56
だからそういう部分が「人間のアタマの問題」だ罠。制宙権云々について言うなら
1、ザフトも機能不全を起こすような消耗(スピットブレイクのような)が無い。
2、立体的降下作戦についてはジオンのように泥縄的に実施したのではなく、相応
  のドクトリンがあると推定できる(降下カプセル輸送艦の存在。ジオンに該当
  する艦種は無い)
3、通商破壊的作戦は当事者全てが行う。ヂヲンの専売特許ではない。そういう手
  の作戦はバランスシートがかなり傾いていても成立する(というか傾くとそれ
  位しか手が無くなる。英独海軍の関係に同じ)
制宙権と通商破壊戦で首が絞まる現象はお互い様でしかない(比較的連合軍がマシ
である。彼らは宇宙人とは逆方向の輸送でプトレマイオスを維持するのみでよい)。

戦争の9割は、如何に兵站にまつわる物資配分、生産、輸送、配備、配置、訓練等
といった日常業務を健常に飽く事無く回転させ得るか否かである。
通商破壊戦?その阻害要因の数ある内のひとつですな。
59通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 11:21:09 ID:???
プラントのコーディに人間のアタマなんぞございません。
60通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 11:24:48 ID:???
>>59
それをいったら種世界の人間全般があれだろ・・・

ギレンの演説って種世界で効果あるのかな?
61通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 11:57:17 ID:???
>>58
君は種世界の生物になんて無茶な事を求めてるんだ!
あの世界には兵站のへの字すら無いんだぞ。
62通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 14:25:47 ID:???
>>61
物質転送が実用化されてるんだよ。
生きてなきゃおkってレベルで。

……無理だ、無理がありすぎる。
63通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 14:33:17 ID:???
キラワープがあったから物質転送が実用化されてるとおもう
64通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 15:23:58 ID:???
65通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 20:43:26 ID:???
構成について聞きたいんだけど、下のでいいのかな?
51氏⇒本筋
ガルマ氏⇒51氏の3次
ガルvsバル氏⇒51氏の3次

それと前スレ、51氏が最初に書いていた作品は現在の作品とは別物?
言葉じゃ説明しづらいので…
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPageのZion-Seed
51氏の00-04話と05話〜現在は別物として見ていいのかな?
ちなみに、現在編集してる者なんだけど、後程05話〜現在は話数合わせるね。
66通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 17:15:32 ID:???
うーむ。
全く別の設定を考えてはいるが……どうもね。
完結まで待つか。
此方の設定も見直さないとならんし。
67通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 22:27:41 ID:LHaiekjT
投下キボン
68通常の名無しさんの3倍:2007/01/06(土) 18:33:43 ID:???
職人さんは好きに書けばいいと思うんだ
設定のバッティングとか気にせずに
でもタイトル(コテでもトリでもいいが)は付けてほしいと少しは思う
69通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 18:46:35 ID:uuh01jv4
70通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 06:58:28 ID:???
ど、どうした>>69
なにがあったと言うんだ>>69ー!!



といいつつ保守
71通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 22:50:46 ID:???

オールドタイプ
72通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 23:00:16 ID:???
それでも俺は保守をしなきゃいけないんだあああああああ
73通常の名無しさんの3倍:2007/01/12(金) 23:25:12 ID:???
66何だけれど困った。
seedと続編の技術設定が……orz
ごめん、私には無理だ
74通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 00:55:01 ID:???
ど、どうした>>66! 返事をするんだ>>73ー!

何があったのか、おいちゃんに聞かせてみねーカイ?
7566:2007/01/14(日) 10:38:44 ID:???
陽電子砲だと?
核融合爆圧推進だと?
ふざけるのもいい加減にしろ〜!
設定が、設定が……
76通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 10:47:36 ID:???
適当に代用すればいいんじゃないかな?
陽電子砲=大出力メガ粒子砲とか
77通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 18:45:31 ID:???
ストライクが跡形もなく蒸発しそうな気がするがな
78通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 19:13:04 ID:???
というか、メガ粒子砲が通り過ぎた場所の空気がプラズマ化してトンデモな事になりそう。
79通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 23:16:23 ID:???
 原作の流れをぶった切る事になるかもしれませんが、陽電子砲とか核融合爆圧推進のままにするなら、
アークエンジェルは航宇艦でしか無い事にして、宇宙でのみ使用に初期はしておいて、話の流れ次第でMクラフトを
付けてしまうとか、反物質砲を搭載してる艦なんて地上で使うようなものではないですし(火力にしろ危険性にしろ)
80通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 14:46:50 ID:???
自分でいいとこだけとって、設定作って言いと思うよ。
種は設定自体破綻してるんだしさ。
81通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 13:04:47 ID:???
陽電子砲、核融合爆圧推進、口径100cmオーバーのリニアカノンだのが本当に実用化されてるなら
NJCが必要な核ミサイルなんて必要ない気がするんだけどね
82通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 20:22:59 ID:???
ふと気になったが……どうやって反物質を精製しているんだ?
83通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 23:42:03 ID:???
謎動力だろ。
本当に反物質や陽電子を生成できるとするなら、エネルギー危機起きてない。
だから種の設定は破綻してるといわれるんだけどね。
84通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 23:46:36 ID:???
羽鯨の化石からコアを取り出し人に移植しジャバウォックにする。
85通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 00:55:14 ID:???
それは別の話だから。
86通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 04:34:33 ID:???
>>82
カッコいいから名前だけつけてみた
87通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 07:48:00 ID:???
実際核融合爆弾じゃなく推進に使えるくらいな技術なら核分裂なぞいらんよな。
88通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 09:42:42 ID:???
陽電子の保存か可能なんであれば某流離でやってた反物質弾頭ミサイルなんてのでも良い訳だし
89通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 18:15:05 ID:???
>>87
いや、MHD発電の技術的解決とITERがこけたらリアルでもありえることだぞ
90通常の名無しさんの3倍:2007/01/19(金) 12:06:58 ID:???
そういやNJの効果が強すぎると核融合が起こりやすくなりそうだって
どっかできいたな
91通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 19:09:54 ID:???
>>81
>>NJCが必要な核ミサイルなんて必要ない気がするんだけどね
制作者の反核思想のプロパガンダのために必要なんです。
92通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 20:25:17 ID:z16EktpJ
投下まだーー
93通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 01:11:53 ID:e2moTF7K
これまでの51氏のまとめを読みました。

ぉぉ、ギレン総帥。貴方はなんて悪い人なんだ。。。





一生着いていきます!!!wwwww
94通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 07:12:08 ID:???
>90
その設定だとNJを思いっきり強化して
炭素核融合爆弾を作った方が速くねえか?
95通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 12:08:24 ID:???
種の設定をまともに考えるやなんて……そんなん……そんなん……

………………………ツライだけやんけ…
96燃料投下:2007/01/28(日) 08:30:45 ID:???
「サイド2は、天の業火で灼かれたのだ!!。スペースノイドの大儀に反逆した、者への正当な償いだ!!。彼らは、自ら求めた罰を受けたのだ!!」
コズミック・イラー79年1月3日、L2のサイドコロニー群サイド3は、ジオン公国を名乗り地球連合に対して、独立戦争を開始した。
1月3日
ドズル中将指揮下のジオン攻撃軍は、サイド2を無差別核攻撃を開始。地球連合軍サイド2防衛軍は全滅。サイド2全市民1億5千万が虐殺されてしまう。
キシリア少将指揮下のジオン突撃軍は、地球連合軍ダイダロス基地を核攻撃を開始し、ダイダロス基地と駐留第3艦隊は全滅。ほぼ同時に、ユーラシア連邦所有の月面都市グラダナ市に侵攻し、同日グラダナ市の制圧に成功する。
1月10日
サイド2首都島・アイランド・イフッシュポイントを離脱。地球への自由落下軌道に入る。落下予測地点は、地球連合軍総司令部がある北米大陸アラスカと判明。
1月11日
地球連合軍は、ティアンム中将指揮下の地球連合宇宙軍第7機動艦隊と、ハルバートン少将指揮下第8艦隊を急遽目的を変更させ、コロニー破壊に向かわせる。
1月13日
だが、ジオン軍デラーズ准将指揮下の遊撃軍の妨害に遭い、破壊に失敗し防衛戦を突破されてしまう。
同日、中立同盟加盟国のオーブ連合首長国政府は、軌道エレベーター・ステーション・アメノミハシラに、集結させていたオーブ宇宙軍艦隊にコロニー破壊命令を出し、トダカ一佐とソガ一佐が指揮するオーブ宇宙軍が、総力を上げて出撃。
1月15日
オーブ宇宙軍艦隊は、最終落下阻止地点でアイランド・イフッシュを補足。
イズモ級18隻の陽電子砲36門と、太陽エネルギー発電衛星・サザンクロスのレーザー熱線での破壊を敢行し、アイランド・イフッシュの破壊に成功する。
97通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 09:09:56 ID:???
1月20日
初戦の戦いに勝利したジオン公国は、早くも次なる戦いへの準備に取り掛かりつつあった。
「当面する最大の課題は三つ程あります。一つはL1のサイド1。二つ目はオーブ連合首長国。三つ目はL5のプラントの三つです」
「知ってのとおり、サイド1は依然として割れており、オーブ連合首長国は敵対する姿勢を示し、プラントは我々との共闘は否定的であります」
「それは、やむを得ないのではありませんか、ギレン総帥」
ギレンの状況説明に、キシリアは冷や水を浴びせた。
「どういう意味だ、キシリア」
「どういう意味って、今更説明が一々必要ですか兄上」
御前会議室でギレンとキシリアの二人は、激しく火花を散らす。
「してギレンよ、お前はどうしろと言うのだ」
「お答えします父上。我々は現状を打破する為に、サイド1を武力制圧しオーブ連合首長国に制裁を加えるのです。特に、我々の作戦を邪魔したオーブの存在その物を、完全に消し去るのです」
流石のデギンも、ギレンの冷酷無慈悲な考えに怒りを炸裂させた。
「1億数千万人も殺しておきながら、それでもまだお前は、犠牲が足りないと言うのかっ」
それに対して、ギレンは冷然と言い放つ。
「何人殺したか、否、何人死んだかという問題ではございませんっ。敵に勝つ事が重要なのです。ジョシュアが尚存在し、連合が抗戦の意思を明確に示している以上、我が方は引く事は出来ないのです」
デギンはこの時に、自分では息子デギンの暴走は止められない、確信を持つに至った。
98通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 09:44:42 ID:???
1月25日《デトロイト》
真冬のデトロイトは、戦争のさなかではあっても雪こそが主役だと、言わんばかりに豪雪が降り注いでいた。
「やっぱり、宇宙に上がるのかいサザーランド大佐」
『はい、アズラエル様』
「やはりジオンの次の攻撃目標は、サイド1になるんだね」
『どうやら、ほぼ間違いないようです』
「ち、ジオンの連中にも困ったものだよ」
テレビ電話越しに話しをしている二人は、地球連合軍作戦参謀サザーランド大佐と、地球連合産軍複合理事アズラエルの二人であった。
『ですな。相手がプラントでしたら話しは別になったのですが』
「ああ全くだよ」
アズラエルとしては、舌打ちの日々を送っているのが実情であった。戦争相手がプラントであったのなら、万々歳であったのだが同じナチュラル(小数ながらコーディネイターも居住)のジオンでは、反コーディネイター団体ブルーコスモス盟主である自分の出る幕はなかった。
『プラントは、どうやらジオンとは共闘する気はなく、当面は中立を決め込む気でいます』
皮肉な事だが、プラントが中立の立場を表明した事で、地球連合軍は二正面作戦を取らずにすんでいたのである。
『そのおかげではありますが、地球連合軍は二正面作戦を取らずに、すんでいます』
「なんとも皮肉だね」
『はい』
そこでアズラエルは、もう一つの懸案事項を持ち出した。
「後、オーブは連合側に付く気はないのだねサザーランド大佐」
『はい』
アズラエルは忌ま忌ましい思いでいた。地球連合軍が、初戦で大損害を出したにも関わらず。ジオンに対して、徹底抗戦の立場を維持出来ているのは、毛嫌いしているオーブがコロニー落としを阻止したからであった。
「全くを持って、厄介な国だねオーブは」
『同感ではありますが、今はプラントと同様に迂闊には、手を出さぬ方が宜しいでしょう』
今はジオン打倒に専念すべきだと、サザーランドはアズラエルを暗に諭した。
99通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 09:57:48 ID:???
「何はなんであれ、君には無事に帰って来て欲しいよ、サザーランド大佐」
『わかっておりますアズラエル様』
「ではまた」
『はっ』
アズラエルは、そこで通信を打ち切り自分のオフィスから、豪雪が降りしきるデトロイトのを眺めながら呟いた。
「いったい、何を考えているのやらオーブは」
元々からアズラエルは、オーブに対する不信感はプラント以上の物があった。何しろオーブは、地球上の一国歌でありながら、次期国家元首候補にコーディネイターを上げているのである。
この事は、ブルーコスモス盟主であるアズラエルに取っ手は、赦しがたい行為であったのだが、迂闊には手を出せないでいた。
「だが、このまま放置する訳にはいかない。オーブとプラントは」
アズラエルはジオンを打倒した後は、その勢いでプラントとオーブを葬り去る気でいた。
100通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 13:55:55 ID:???
乙!!
新しいのが来たな。
101通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 14:34:30 ID:b/U0XS+d
GJであります!
102通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 16:43:48 ID:IV3XMrI5
JASRACが漫画の著作権も守ります!!!!!!!
日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本文芸家協会など17の著作権利者団体は、協力して著作権の
集中管理に乗り出す。著作物の権利者や使用条件のデータベースを作成し、共通のポータルサイトで公開。
各団体が個々の著作権者に代わり、使用許諾と使用料徴収も手掛ける。

 早ければ2008年度の稼働を目指し、手続きの簡素化で著作物活用を促す。参加するのはこのほか絵画、
写真、脚本、漫画などの権利者団体。

ソース:
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070125AT3Y2300525012007.html


同人が潰される可能性大です
他板・スレッドにコピペお願いします
103通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 16:43:53 ID:???
1月22日
「それでは、私達プラントはジオンとの同盟を拒否し。オーブを始めとする中立同盟と、共同歩調を取る事に致します」
「異議なし」
「異議なし」
この日プラント最高評議会では、ジオン公国からの再三再四に渡る、軍事同盟の申し入れを拒絶する事が、全会一致で可決されたのであった。
「アスラン・ザラ外交委員長は、この決議を世界各国政府にお伝えください」
「わかったクライン議長」
「イザーク・ジュール国防委員長」
「はいクライン議長」
「報告によりますと、ジオン軍の次の攻撃目標は、L1のサイド1だそうですね」
「どうやら間違いなく、ジオン軍はサイド1に攻め込むでしょう」
プラント最高評議会議長ラクス・クラインは、顔を曇らせた。
「ジオンの奴ら、頭の中は正気か」
「この上さらにとはな」
戦争開始前のプラント最高評議会と世論は、ジオン支持が大勢を占めていたが、サイド2への無差別核攻撃がプラントの空気を一変させ、反ジオンへと変えてしまった。
「それで地球連合軍は、どう動くのでしょう」
ラクスの問いに、イザークはコンソールを操作して、三次元立体映像を映し出した。
「先ず、この宙域図を見て下さい。今サイド1には、地球連合宇宙軍第7機動艦隊と第8艦隊が、駐留しています。
これに地球連合軍は、プテオマイオレス月基地から、第5艦隊と第6機動艦隊の出撃準備を急がせています。
この二つの艦隊戦力で、ジオン宇宙軍を迎え撃つ体制を整えています」
ラクスとプラント最高評議会は、地球連合軍の底知れない戦力に畏怖を抱いた。
「それで地球連合軍とジオン軍との戦力格差はどれくらいなのですか」
「数の上なら三対一になります」
通常であるならば、ジオン軍の敗北は必死と見てよかった。にも関わらずジオン軍は決戦を挑む気でいた。
104通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 17:07:04 ID:???
「ジオンの奴ら、こうまでして強きなのは何故だ」
「また核兵器を使う気でいるのではないか」
「そんな事をすれば、今度はサイド3が、連合軍の核攻撃を受ける事になるぞ」
「その事について、興味深い報告があります」


同日 ジオン公国
「どうやらプラントは、我が国との同盟を拒否したか……」
ギレンとしては、あてが外れたに近かった。出来る事ならば、ジオンと同じく地球からの独立の機会を伺っていた、プラントを味方に引きずり込みたかったのである。
「かくなる上は、ジオン単独で戦いに望んで、完全勝利するしかないな」
ギレンには勝利する自信はある。それは、漂泊を踏む勝利である事も自覚していた。
「後は、オーブだが……、やはりデラーズに一働きして貰うしかないな」
そう呟いたギレンは、秘書官にデラーズに来るように、申し渡しをした。
後にオーブに取って、ギレンとデラーズの名前は、悪魔の代名詞として遺る事になる。
10551:2007/01/28(日) 17:35:12 ID:???
今日、本屋に立ち寄った。
そしたら『一年戦争全史』なる本が置いてあった。
リアルなギレンとデギンが表紙の本だ。
暇だったんで立ち読みをしようと手を伸ばしたのだが・・・




続き書きたくなるじゃないか! 俺のバカ・・・orz
106通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 18:08:55 ID:???
51氏、自分もそれ買いました。
【上巻】となってますので続きがあるみたいですね。

近い将来復活する日を楽しみにしております。
10751:2007/01/28(日) 20:01:27 ID:???
16-1(1/2)

 先の戦闘から数時間後。ヴェサリウスはファルメルに横付けした。周囲ではザク、ジン、そしてバスターが互いを警戒している。ジオンにザフト、連合のMSが漂うそれは、なんとも奇妙な光景であった。
 ヴェサリウスからアデス、アスラン他数名がファルメルの格納庫に降りると、数名のジオン兵が警戒するように自分たちを見る。そしてその中には、彼らに悪意を向ける者もいた。

「このたびは、シーゲル・クライン議長閣下のご息女ラクス・クラインの救出。そして二コル・アマルフィへのご配慮、大変ありがたく思っています」
「いえ、当方は至極当然のことをしたまでですよ」
 アデスが謝礼を述べると、シャアもそれに答える。
 形式的に行なわれているこの作業を横で眺めながら、アスランはクルーゼと同じく仮面をつけた男――シャアを見ていた。
(アレが“赤い彗星”……服まで赤いのか)
 自分やイザークを手玉に取ったジオンのエースパイロット。
 クルーゼ隊長、連合の“エンデュミオンの鷹”よりも格上であるパイロット。
 そしてニュータイプと噂されているパイロット。
 そんな男が今、目の前にいる。
 アスランはシャアが、仮面をつけていることにいささか驚いたが、それと同時になんとも言えない感情があふれ出した。
 不気味な印象を持つ上司のクルーゼとは違い、シャアからは自分をひきつける何かがあるといってよかった。
(しかし分からない。何故ラクスとニコルを返す?)
 ラクスの存在は、ジオンにとって政治的に利用できる存在だ。ニコルにしても、こうもあっさり返すと裏で何かあるのでは、と考えてしまう。
 その時、ふいにシャアが自分に近寄ってきた。
「君が“黄昏の魔弾”かな?」
 思わずズッコケそうになる。
「……私は“黄昏の魔弾”ではありません」
 アスランは誤解を解くため自己紹介すると、その経緯を話した。
「これは……フッ、どうやら私はとんでもない早合点をしていたようだ。すまなかったなアスラン・ザラ君」
 シャアは顎に手をやると苦々しく笑う。
「しかし、こうもザフトの情報を教えてくれるとはね」
「何のことです」
「分からないのかい? 君はザフトのエースである“黄昏の魔弾”が戦死したことを敵である私に話したのだよ」
 その言葉にアスランは凍りついた。
 “黄昏の魔弾”の名は有名である。もしそれが討たれたとなると、ザフトの士気に関わる。
 それに加え、自分はシグーでシャアと戦い敗北している。其れも一方的にだ。これはジオン公国のプロバガンダに使われるかもしれない。
 アスランは、今後この男の前ではスキを見せてはいけない事を実感するのであった。
10851:2007/01/28(日) 20:04:13 ID:???
16-1(2/2)

 一方のシャアは、コーディネイターに哀れみを感じていた。
 今自分がいる状況は異常といってもよかったからだ。ジオンのコーディネイター兵とザフト兵が互いに殺気を放っている。
 一方は自分たちを捨てた者へ。
 一方は裏切り者へ。
 同じ種であるコーディネイター同士がここまで憎しみ合うとは思ってもみなかったのだ。
 そしてそれは、自分の愚かな過去を映していたといってもよかった。

 シャア・アズナブル――この名は偽名である。彼の本当の名はキャスバル・レム・ダイクン。ジオン共和国創始者、ジオン・ズム・ダイクンの息子であった。
 彼はザビ家に復讐するためこの名を使っていたのだ。幼少の頃、自分をかくまってくれたジンバ・ラルから父がザビ家に暗殺されたと教えられたからである。
 復讐のためにジオン軍に入隊し、ガルマ・ザビに近づいた。彼を利用し、他のザビ家にも近づこうとした。
 彼女――ララァ・スンに会うまでは全てが順調だった。
 かつて父が人類の革新と位置づけたニュータイプ。それが彼女だった。
 彼女はとても優れていた。まるで自分のことを理解してくれる母のような女性だった。いつしか彼は彼女に引かれていった。そして自身もニュータイプであることに気づいたのである。
 ララァとの出会いによってシャアは人類の革新を見たくなった。そしてそれは、復讐という小さなことに囚われている自分を改めさせることになる。
(私も彼らの様な顔をしていたのだろうか……)
 憎しみ合うコーディネイター達。
 それはかつての自分自身。
 だからこそシャアは彼らを哀れんでいた。
「アスラン、来てくださったのですね」
「ラクス!」
 ここが敵艦であることを忘れてアスラン・ザラとラクス・クラインが抱き合っている。
 彼らは、自身を新人類と言っている様だが、
「戦場でラブロマンスとは……甘いよ、お坊ちゃん」
 感情的で、物事を客観的に判断できず、能力の低い者を見下す彼ら……。
 果たして彼らは本当に新人類と言えるのだろうか。
10951:2007/01/28(日) 20:05:54 ID:???
そして衝動的に続きを書いてみる・・・
110通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 21:19:32 ID:???
GJ!
もっと続けてください。
111通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 21:47:14 ID:evCFl1sO
51さん、ありがとうございます。読ませていただきましたm(_ _)m
11251:2007/01/28(日) 22:04:28 ID:???
16-1(3/3)

 同じ頃、アークエンジェルとオルテュギアは障害もなく順調に航行し、ついに地球軌道上まで辿り着いた。
後はアラスカに向けて降下するだけである。しかし、そんな2隻の存在をやや離れた宙域で確認した艦がいた。
「少佐、連合の艦を発見しました。1隻はアガメムノン級、もう1隻はデータにない艦です」
 報告を受けた彼は、モニターに映った2隻をなめるように見た。
「どうなさいます?」
 現在の彼らの任務は通商破壊、要するに敵の補給艦の撃破である。通常なら、ソロモンに連絡を入れるか、
近くにいる他の部隊と合流すべきなのだが、副官は自分の上司の性格をよく知っていた。故に発見した連合の
戦艦をどうするか、彼に指示を求めたのである。
「そろそろ補給艦にも飽きてきたなぁ」
「では、やはり?」
 副官は、嬉しそうな上司を見てもう一度確認した。
「俺のザクを用意しておけ」
 その言葉を言うと、彼は艦橋を後にする。
 彼の副官は、総員に第一種戦闘配備を命じると、ミノフスキー粒子を散布した。

 格納庫では整備班が出撃に追われていた。そんな光景をコックピットで眺める彼は、部下に状況を知らせる。
「という訳だ。久々に大物だぞおまえ等」
「少佐! いいですかい?」
「構わない。やったもん勝ちだ」
「そもそも、この俺がこんな任務についてること事態おかしいと思わないか?」
「違いありません」
 パイロット間でどっ、と笑いが起こる。普通なら上司と部下がこんな会話をすることはない。
だが彼は実に気さくな性格をしていた。
「MAは俺とクラウンでやる。他の者は艦艇を叩け」
「了解です」
「1隻は新造艦だ。おまえ等、気を緩めるなよ」
 そんな彼の乗る機体はクリムゾンレッドで塗装されている高機動型ザクだった。
11351:2007/01/28(日) 22:06:48 ID:???
激動の1月も終わりに近づいているので再開しようと思う・・・
ペースは遅いが・・・
114通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 23:02:08 ID:???
GJ!
>>クリムゾンレッドで塗装されている高機動型ザク
あの紅い稲妻の人ですか?

次回も楽しみにしてます〜
115通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 01:21:56 ID:???
ジョニーキタアアアアアアア!!!!!

来たよ来たよジョニーが
しかもジョニーの高機動型ザクは外装以外ほどんどゲルググなR2!
AAやばいよ下手したら轟沈だよコレは

……でもジョニーだからシャアと間違えられそうな予感
116通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 04:26:14 ID:???
ジョニーは戦場へ行った
117通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 07:20:57 ID:???
51氏 GJ!!

稲妻さんは地球とアルテミス間の通商破壊戦してたからなぁ。
久々の大物で気合入ってる。
しかし、ここでクラウンが出てくるって事はやっぱり燃え尽きるのか・・・
118通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 12:55:44 ID:RbnbiNel
シャアが悟ってるなw
119通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 15:20:50 ID:???
再開記念GJ!!!
>ララァとの出会いによってシャアは人類の革新を見たくなった。そしてそれは、復讐という小さなことに囚われている自分を改めさせることになる。
イカン!このままだとシャアは無敵になってしまう!
そうすると……別に問題ないかな♪w
ララァが死ぬのは嫌だしね。
120通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 19:10:01 ID:???
>112
特段の故が無き限り「格好良いけど無駄な事」につきるが。ジョニー君。

単純に補給線の破壊に要する装備と戦闘艦艇を襲撃する装備は当然に異なり、
本格的な対艦戦闘用の装備(弾薬、燃料等消耗物件)は母艦といえ何回戦分
も積んであるものではないから(場所を食うしそれ自体が危険物であるから
母艦自身の防御の観点から無闇に多量に持ち歩くものではない。足らないの
なら別口で母艦に対し給兵艦で補給すればよい。まして宇宙艦艇の場合は、
消耗物件の消費による重心位置と推進軸の問題もあり水上艦艇よりシビア)
単に敵艦を発見したからというだけの場当たり的な動機で、僚艦や上級司令部
と計る事無く、本物の戦闘艦艇を襲撃するというのは、そんなにお気楽に決定
できる事ではないし、場合によっては「無駄な事」を敢えてしている物としか
客観的には言いようが無い。何せ本来の任務は「補給線の圧迫」なのだから。
その辺りの理由付けをもっと明白にした方が「らしさ」が増す。「見敵必殺」
の精神自体は良いのだけどね。
121通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 19:28:53 ID:RbnbiNel
バズーカで十分だろ
122通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 04:08:40 ID:XYV3xbI4
オリジンだとシャアがバズーカの一発で戦艦をおとしてたしね。
ジョニーのザクといえばジャイアントバズが付き物だけどドムの無いこの世界では
装備しないのかな?
123通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 07:31:26 ID:???
>>120
単純に、まで読んだ。

ジオンはMSによる対艦戦はお手のもの、バズーカが無くてもブリッジを潰せば何とかなる。
エリート坊ちゃんたちはその辺が判ってないけど。
124通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 07:34:55 ID:???
>>112
今回もGJ! です。
空気の読めない軍オタの言う事なぞ気にせず
書いてくださいませ。十分すぎるほど楽しませていただいておりますから。
125通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 11:04:48 ID:???
>121〜124
甘いw。
一週間戦争でヂヲンが連邦艦隊相手に大戦果を上げたのは核弾頭装備という対艦用
の装備をありったけ投入できたから。
そして、ミノフスキー以前の環境で建造された艦艇の脳髄は艦橋には無くCIC
にある。ついでながら、艦橋構造物近辺に弾火薬庫を配置する事は防御の面で考え
難いから、艦橋が爆発したら全艦火達磨なんてのはファンタジー的演出だし、艦橋
を潰しても先の故で艦は完全停止しない。
また「バズーカ」の本質はHEAT弾頭のロケット弾だが、宇宙用戦闘艦艇相手
にゃそんなもん大したダメージにならん。何せ浮力を奪って「沈める」事が宇宙
ではできないのだから爆散させないと撃沈とならんが、HEAT弾頭は装甲一枚
に穴をあけるだけが能の弾頭であって爆散はちと無理ですな。弾火薬庫は多層の
防御構造の奥に置かれるからHEATではそこまで貫通できない。

その辺りのヂヲンのジリ貧事情は「史実」一年戦争終盤のヂヲンMS隊が連邦軍
のアクションを作戦レベル以下でさえも、全く阻止できない体たらくぶりに端的
に表れている。
126通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 13:27:26 ID:???
>>125
「俺物知りでしょ〜w 凄いでしょ〜ww だ・か・ら、かまってかまってぇ〜ん☆」
まで読んだ。
127通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 13:59:47 ID:???
ヂオンwwwwww
128通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 14:13:35 ID:???
違う違う、ヂ・ヲ・ン。
わざと違う名前を書きこんで小馬鹿にしてる時点で、>>125なんてまともに相手される訳ないのにね。
129通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 15:17:06 ID:???
コイツ、絶対オリジン読んでないw
アニメも小説も見てないだろw
130通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 18:32:16 ID:???
この馬鹿オタまだいたのか
13151:2007/01/30(火) 19:03:50 ID:???
16-2(1/1)

――特務部隊『X』
 ユーラシア連邦で設立された部隊である。その任務はMS運用ノウハウの収集であった。
捕獲したザクやジンを使い、対MS戦術に対艦攻撃、またMAとの連携などである。
 しかし、司令官と隊長との関係に問題があるのか、あまり捗らず今に至っていた。

 つまらない哨戒任務をようやく終え、アルテミスに帰還すると今度は新造艦の護衛任務。
襲撃の一つもあれば、多少は面白みのある任務だが、そんなものはなく航行は順調そのもの。
 こんな中で『X』の隊長であるカナード・パルスはとても不機嫌だった。
「カナード特務兵、そろそろ大気圏に到達します。シャトルの降下準備に入ろうと思いますが……」
「お前に任す」
 気だるそうに副官のメリオルに言うとカナードは席を立つ。
「何処へ行かれます?」
「トレーニングルームだ」
「またですか?」
「当たり前だ。奴を超えるために、万全の備えが必要なのだからな」
「……構いませんが、オーバーワークはしないでください」
 そう言いながらメリオルは「奴」ことキラ・ヤマトについて考える。彼は今、アークエンジェルに
乗艦しているのだ。
 何故カナードがキラを探すのか。それは二人の生い立ちに関わってくる。
 カナード・パルスは、最高のコーディネイターという研究によって生み出された存在であった。
と言っても、その失敗作としてである。この所為で、彼は幼少期をモルモットとして生きていた。
それは、カナードにトラウマを与えるには十分だったのである。何時しか、完成体を倒して自分が
本物になろうという考えに行き着いた。そしてその完成体こそが、キラ・ヤマトだったのだ。
 これらの事情を知っていたメリオルは、この二人を会わせるのは時期尚早と判断した。
リストから彼の名を削除し、カナードの目に触れさせないようにしたのである。
「メリオル!」
「は、はい?」
「あれはなんだ!?」
 そう言いながらカナードは指差した。しかし、その先は漆黒の宇宙空間。
「なにも見えませんが……」
「何か光った!」
 言うより早く、カナードは動いていた。
13251:2007/01/30(火) 19:05:08 ID:???
チマチマ投下することにした。

ちなみに1年戦争でMSの運用方法が確立されたのはルウム戦以降
133通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 20:03:55 ID:???
51氏GJ!
またご都合のよろしい時の投下お待ちしてます。
134通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 20:59:03 ID:???
MS IGLOOを見れば、パンツァーファウストやザクマシンガン、ノーマルバズーカで
サラミスやマゼランが沈んでいったことがわかるのに。
ちなみにシャアの装備はパンツァーファウストとザクマシンガンだったこともわかる。
135通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 21:08:53 ID:???
ちなみに描写は

・ザクがバズーカ2発発射、サラミスの甲板に命中してボカン
・ザクがマシンガンでサラミス側面のミサイルポッドに攻撃、誘爆してボカン
・シャアザクがマシンガンでサラミスの艦橋を破壊、直後にボカン
・シャアザクがマゼランの直上からパンツァーファウスト発射、砲塔を貫通してボカン
136通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 22:22:23 ID:???
1st一回目のシャアという前例があるしね
137通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 23:21:22 ID:???
GJ!!
ここでカナードがキターー!!
138通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 11:51:36 ID:???
「ラクス・クラインめ、我がジオンとの同盟を正式に拒絶して来た」
ギレンとしては舌打ちを禁じえなかった。今度の『世界樹』を中心としたサイド1攻防戦は、文字通りにジオンの存続をかけた、総力戦となるからだ。
「これではジオン軍は単独で、数倍の戦力を誇る連合相手に戦う羽目に、なりますね総帥」
キシリアは冷ややかな視線を、ギレンに浴びせるがギレンは一向に動じる事はない。
「キシリアの軍にも、働いてもらうぞ」
「むろんです総帥。ですが、総帥直属のデラーズ准将の部隊が、参加しないとの事ですが」
独自の情報機関『キシリア機関』を持つキシリアは、デラーズ部隊の動向をいち早く掴んでいた。
「あの部隊には、大事な仕事がある」
「オーブですか総帥」
「…………」
「あの国には、下手な手出しはなさらぬ方が、宜しいのではありませんか」
キシリアもギレンと同様に、オーブに対する危険性を感じ取っていたが、ギレンとは逆の考えであった。
「あの国をこのまま放置する方が、より危険だとは思わないのか。キシリア」
見解の相違が違い過ぎる事を感じたキシリアは、席を立った。
「まあいいでしょう。ですが、大火傷を負う羽目だけは避けてくださいね 兄上」
「……………」
139通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 12:31:39 ID:???
「やはりジオン軍は、動くのですねホムラ宰相」
「はい間違いなく動きます、代表代理。複数の情報がそれを裏付けています」
オーブ行政府の会議室に置いて、国家安全保障会議が開かれていた。
「サハク国防大臣、軍の方ではジオン軍の作戦行動をどう見ているのですか」
「ご説明を致します。やはりジオン軍は、L1のサイド1に総力を注ぎ込んで、くるのは確実と思われます」
会議室に幾多のざわめきが起きる。予想されていたとは言え、やはり驚きは隠せなかった。
「詳しい事は、対外情報部2課のエドニル・キサカ一佐が、ご説明を致します」
サハク国防大臣に促されて、褐色の肌を持つ長身で恰幅のよいキサカが、三次元立体モニター画面わ操作し、宙域図を映し出す。
「もう既にご存知かと思わますが、サイド1には地球連合宇宙軍艦隊第7機動艦隊と第8艦隊が駐留しています。もし、この艦隊が敗れサイド1がジオン軍に占領されれば 、月にあります大西洋連邦の四つの拠点が孤立します」
大西洋連邦が持つ三つの拠点は、プテオマイオレスとアルザヘルの両軍事基地と、フォン・ブラウン工業都市にエンデュミオン鉱山基地であった。
ジオンの狙いは、サイド1を占領する事で月の連合勢力を、完全に孤立させる事にあった。
「ですが連合軍もアルザヘル基地から、第5艦隊と第6機動艦隊の出撃準備を整えています」
「文字通りに、総力戦になるのですねキサカ一佐」
「その通りですアスハ代表代理」
会議室には重苦しい沈黙が支配していた。総力戦の規模もさる事ながら、オーブもサイド1には、それなりの規模の経済利権を、有していたからでサイド1が戦場になれば 、オーブが被る経済的損失も馬鹿にならなかった。
「なんとかして、避ける方法はないのですかホムラ宰相」
「現時点では無理ですな代理代理。何しろジオンは短期決戦を目論んでいる以上は」
「そうですか……」
140通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 13:01:21 ID:???
「代表代理」
「なんですサハク国防大臣」
サハク国防大臣の声に、彼は考え事を中断された。
「それに関連した事なのですが、つい先程なのですが、連合のアルテミスとルナツーにも、大掛かりな動きが出ているとの報告が、ヘリオポリス1から届いています」
アルテミスはユーラシア連邦、ルナツーは大西洋連邦が、L3に所有している宇宙要塞であった。
「あのふたっつも動くと言うのですかサハク国防大臣」
「ギナとミナの二人は、連合は大規模な挟撃包囲殲滅戦を、目論んでいると報告が届いています」
「連合なら、それも可能でしょう」
「ええ私もそう思いますホムラ宰相」
ギナとミナの二人に、大きな信頼を寄せている代表代理は、二人の報告に疑問の余地を抱かなかった。
「サハク国防大臣」
「はい、代表代理」
「ギナとミナの二人に絶えず、情報を送るように伝えて下さい」
「了解しました」
アスハ代表代理は、漠然たる不安感をジオンに抱いていた。コロニー落としをオーブに妨害されたジオンが、果たしてオーブに何かを仕掛けてくるのではないかと。
アメノミハシラには、厳重な警戒体制を取らせてはいるが、不安感は拭えないでいた。
14151:2007/01/31(水) 19:55:21 ID:???
投下していいのかな?
14251:2007/01/31(水) 19:57:11 ID:???
16-3(1/2)

「少佐、折り入って頼みがあるんですが」
「なんだあからさまに」
「戦争が終わったら少佐の話を書いていいですかい」
「なんだそりゃ?」
「伝記ですよ伝記! 少佐はジオンのエースですからね」
「おいおい……」
「俺は悔しいのですよ。この間、新聞の一面で少佐の機体が載ってたんで、読んでみたんですがね。
なんと少佐のことを、“赤い彗星”の名で紹介してたんすよ! 思いっきり誤認されてるでさぁ!」
「おい、何処の新聞社だそりゃ!!」
「それででしてね、少佐の部下であるこの俺が伝記を……タイトルは『真紅の稲妻の真実』ってどうです」
 一同は思わず苦笑してまう。
「……分け前はきっちり貰うからなクラウン。さて、全員準備はいいか?」
「こっちは万全ですよ」
「いつでも行けます」
「右に同じ……っと」
「俺が前衛をとる。ついてこい」
 軽口を叩くと、ムサイ級巡洋艦<プリズム>の後部ハッチが開かれる。
 真紅のザクが一歩、二歩と歩いてからフワリと浮かび上がると、MSデッキからその巨体を投げ出した。
「ジョニー・ライデン、出るぞ」
14351:2007/01/31(水) 19:58:50 ID:???
16-3(2/2)

 “真紅の稲妻”をご存知だろうか。
 クリムゾンレッドに塗られた彼の機体<MS-06 R-2>は、わずか四機しか生産されなかった高機動型を
さらにカスタム化したものである。その戦闘機動は、正に“真紅の稲妻”の名に相応しい動きであり、
連合の戦闘艦を葬り去る姿は華麗の一言に尽きた。
「少佐、もう直ぐ敵艦の有効射程距離に達します」
「あの真新しい艦を先にやれ。無理は絶対にするなよ……うん?」
 四機が連合側からも確認できる距離まで接近すると、オルテュギアから一機のMSが射出された。
「気づかれたか……!?」
 瞬間、彼は驚きと共にそれを見る。
「アレはF型です」
「我が軍のMSを鹵獲しやがったのか!」
「ハッ! ザクのことは俺達の方が知り尽くしてるぜ」
 その目に写ったMSはザクであったのだ。だが彼はそんなことで狼狽したのではない。
「クラウン! お前も対艦攻撃に加われ!」
「へ? いいんですかい?」
「かまわん! いけ!」
 彼が着目したのは、そのカラーリングだった。そのザクは白く塗り替えられていたのである。
 この白い塗装には、コーディネイターが乗っていることを意味していた。ナチュラル中心の連合では、
コーディネイターを戦場で監視するために、わざと目立つようにしているのだ。これがジンであれば、
機体の能力差から互角以上に戦えるが、相手の乗機はザク。ナチュラルである部下達には荷が重かった。
 つまり、ハーフコーディネイターである自分が相手にしなければならない。
「連合のコーディネイターが護衛についてるってことは、あの新造艦は何かあるな」
 彼は新たに気を引き締めると、真剣な顔つきで呟いた。
「面白い……戦場を駆ける真紅の稲妻、ジョニー・ライデンの力を見せてやる!」
14451:2007/01/31(水) 20:02:40 ID:???
カナードのカラーリング思いつかんかった。
14569 ◆ROIlaAVJZ6 :2007/01/31(水) 23:22:11 ID:tHmxxWpK
>>144
白いザクと聞くと SM氏を思い出す
146通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 23:59:32 ID:5OZuDFHh
キシリアが24才という設定なのはビックリした。
147通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 00:29:42 ID:???
職人氏お二人ともGJ

>「戦争が終わったら少佐の話を書いていいですかい」


これなんて死亡フラグ?
148通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 01:13:18 ID:???
51氏、新職人氏 お二人ともGJです。
今年になってからこのスレ活気付いてきましたね。
無理せず頑張ってください。

>>146
キシリアとシンちゃんはどっちも24歳。
両方ともそうは見えないけど・・・
149通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 01:19:03 ID:???
簡単な時代説明です。
ジオンサイドはUCと同じですが、CEサイドは数字がCE歴79なので登場人物の年齢は+8と考えて下さい。
150通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 17:36:29 ID:wYGAgZrQ
クラウンやはり燃え尽きか・・・
151通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 21:46:23 ID:???
アムロは15才の中学生
セイラは17才の女子高性

無理あり杉
152通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 23:13:05 ID:???
>>151
理由は、年齢が上がっちゃうと少年少女にそっぽを向かれるから、
という非常に商業的な理由だw

確か富野監督が、10歳ぐらい足すと丁度いいですといってたようなw
153通常の名無しさんの3倍:2007/02/01(木) 23:47:27 ID:???
バイファムなんか最年長でも15歳だったしガンダムはまだマシだよ。
154通常の名無しさんの3倍:2007/02/02(金) 16:03:18 ID:???
1stのキャラデザインと年齢設定は違和感ありすぎ
155通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 02:25:51 ID:???
にしても真紅がハーフ設定か。面白そうだw
15651:2007/02/03(土) 17:38:56 ID:???
16-4(1/2)

「メリオル! AAの連中にも迎撃させろ!」
 この時カナードは興奮せずにはいられなかった。自目の前にはザクが四機。内一機は赤い機体なのだ。
ジオン公国は功績を上げた者にはパーソナルカラーを許している。その中でも赤く塗られたザクは有名だ。
エースの中のエースで知られた機体は、相手は大気圏突入の最中に戦闘を仕掛けてきたのだ。それだけでも
カナードに高揚感を感じさせる。
「彗星に会えるとは、俺もつくづく運がいい!!」
 カナードは笑みを浮かべながら、バックパックから大量の小型ミサイルを発射した。
 カナードが乗るザクは、アルテミスで改造した特注品である。左肩のショルダーアーマーを外し、代わりに
スパイクシールドが付けられている。右肩にも同様のシールドが装備し、背後部には換装型バックパックを
背負っていた。これはストライカーパックと同様の物である。高出力スラスターを持つ高機動戦闘用であり、
元のエールストライカーに小型ミサイルを計28発も取り付けたものである。
 このミサイルの群は、嵐のようにザクに降り注いだ。しかしそれらは容易に回避されてしまう。
 もし、これがザフトのMS部隊ならば、ミサイルを避ける暇もなく全滅だった。それだけでもジオン軍の練度は
連合やザフトに比べて群を抜いていることが分かる。
「そうこなくてはなぁ!!」
 カナードはヒートホークを装備すると、迷わず赤いザク目掛けて自機を走らせた。
15751:2007/02/03(土) 17:39:55 ID:???
16-4(2/2)

「行け! 手柄立てて来い!」
 その一撃を受け止めると、ジョニーは部下たちに命じる。
 分かってはいたが、やはり目の前の相手は只者ではない。ミサイルでの弾幕形成から接近を許してしまったのだ。
 先手を取られたジョニーは、白いザクのフェイントを混ぜた波状攻撃に思わず舌を巻いてしまう。しかし、伊達に
“真紅の稲妻”は名乗っていない。それらを受け流しながら、ジョニーは相手の回線に割り込んでみた。
「やるな、名前を聞いておこうか!」
 コーディネイターとは言え、ここまでの腕の持ち主はまずいない。
 元々ジョニーは、自分の誇りの為に戦っている。幾多の戦闘をしてきた彼であったが、誇りの為に戦える相手に
会うことはなかった。そんな彼の前に、全力を出せる相手が現れた。そんな相手に敬意を表したくなったのである。
「カナード・パルスだ。覚えておけ“赤い彗星”!」
 言いながら、白いザクはヒートホークを振りかぶる。だが、その刹那――

――パリーン

 いきなり赤いザクの動きが変わった。
 カナードの一撃をハーフとしての反応速度を逸脱した動きで受け止める。
「俺は“真紅の稲妻”! ジョニー・ライデン様だ!!」
 そしてその絶叫と共に攻守は交代する。ジョニーの内でなにかが弾けたらしい。
 その恐ろしく精密な連撃に、さすがのカナードも思わず息を呑んだ。
「やはり赤い彗星はコーディネイターだったか!!」
「うがあぁぁぁーーーー!!!」
 失敗作とはいえスーパーコーディネイターとして生まれたカナード。
 誇りを傷つけられて、なにかが弾けたハーフコーディネイターのジョニー。
 勝利の女神はどちらに花を持たせるのだろうか……。
158通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 17:44:35 ID:???
カナード思い込み激しすぎwww
159通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 17:56:28 ID:???
カナード話聞いてないしな
160通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 18:09:08 ID:???
ジョニーワロス

プライド傷つけられ怒りの種割れだな
161通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 18:35:55 ID:???
ジョニー…さすがだぜ。
GジェネDSのターンXで月光蝶を使いこなしただけはあるな
16251:2007/02/03(土) 18:38:44 ID:???
カナードのザクをファントム(レイ機)の劣化コピーにしたのだが、
これくらいの改造はオリ機体にならんよね?
個人的にオリ機体は使わんつもりだから気になってしまった。
163通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 20:04:31 ID:???
いや、オリじゃないだろ。バリエーションの一つとして考えるよ。
164通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 01:58:34 ID:???
51氏 GJ!!
カナードはキラじゃなくても強い相手ならって嬉しそうに戦ってますね。
稲妻さん大激怒してますが。

カナードの特務部隊は実験部隊だしこの手の鹵獲改修機が有っても
問題無いと思いますよ。
165通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 08:27:33 ID:???
>>162
両肩シールドなんてプラモの組み換えでよくある事
ドズル専用機も両肩ショルダーアーマー仕様だし
16651:2007/02/04(日) 15:08:42 ID:???
17-1

 地球連合軍と戦う公国軍MSにとって戦艦や巡洋艦、あるいは輸送船とそれを護衛するMAが
宇宙空間における主な攻撃目標であった。
 開戦前からMSを開発していたジオン公国では、様々なMSの運用方法が研究されてはいた。
しかし、その戦術が確立していったのは「世界樹戦役」以降の実戦経験を得た後のことである。
 対艦攻撃におけるMSの優位性は、小型であることと、その高い機動性にあった。ミノフスキー
粒子散布下における戦場での目視戦闘はでは敵味方の交戦距離はおのずから接近する。それゆえ、
小型でめまぐるしく動きを変えるMSは、鈍重な地球連合軍艦艇に対して、有効な命中弾をより
早く与えることができたのである。
 その一方で、公国軍にとっての課題は、「いかに戦術的優位を失わずに、少しでもMSの損傷を
軽減するか」ということであった。対艦攻撃におけるMS小隊のフォーメーションは、常にこの課題
を念頭において考案され、進化していくのである

「ライトニング2より各機へ、これより対艦攻撃に入る。フォーメーションを組め!」
「おい、クラウン……」
「調子に乗るなよこのヤロウ!」
 クラウン機を先頭に、トライアングル・フォーメーションを形成しながら、三機のザクがアーク
エンジェルに迫っていた。
「いや〜、一度言ってみたかったんだよ、コレ」
「ブツクサ言ってないで、さっさと指示出しやがれ!」
「はいはい」
 僚機の文句に憂鬱になりながらも、クラウンは攻撃態勢を命じた。
 両翼のウイングマンがバズーカを構え、クラウン機を追い抜く。体形は逆三角形へと変化、二機の
ザクはアークエンジェルの上方および下方から280mm弾を喰らわせた。離脱しようとする僚機に凄まじい
対空砲火が浴びせられるが、クラウン機が接近し、マシンガンによる制圧射撃によってことなきを得る。
そして隙を見計らい、一発、二発とバズーカを放った。クラウンの射撃により、攻撃機となっている二機は
回避行動を最小限に抑え、標準に集中することで命中率を高めることができたのである。
16751:2007/02/04(日) 15:13:29 ID:???
今回はこんだけ
資料のまんまです。すみません。

>>163〜165
お返事ありがとうございます。ホッとしました。

聞きたいのですが、AAの装甲はどの程度のものなんでしょう?
ラミネート装甲にビーム耐性があるのは知っていますが、
実弾だとどの程度持ちこたえられるんだろう?
WBと同等でいいのでしょうか?
168通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 17:11:30 ID:DtMOu1LR
GJ!!
種連中には欠片も無いチームワーク、ジオンの『軍人』を魅せてもらいました

「実弾は迎撃または回避し、ビームはラミネート装甲で防ぐ」というコンセプトから、
AAの装甲は、ネルソン級等よりは厚いようですが、WBほどではなかった筈です

WBは敵陣内部にMSを抱えて突入する『強襲揚陸艦』、AAはMSの火力支援または
対艦戦を行う『高速砲艦』ですから、MSの肉薄攻撃に対し、AAでは分が悪いでしょう
169通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 17:21:53 ID:???
AAはノイマン級が操舵士を務めるないと力を発揮できそうにない。
170通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 19:23:18 ID:???
ノイマンは戦艦を戦闘機並みの機動にできる文字通り不可能を可能にする男だから
171通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 23:27:14 ID:???
まあノイマン神も結局はいいかげんな描写の産物に過ぎないんだけどな
172通常の名無しさんの3倍:2007/02/05(月) 04:44:51 ID:???
GJです
ラミネート装甲の対弾性について優れているという設定は聞いたことはない
ので、新型艦という事で今までの戦艦より同等か少し上って感じだと思う。
種の時アラスカでミサイルにやられてたような覚えもあるし。
WBと比べると、ビームに特化してる分対弾性は劣ると考えた方がいいかも
173通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 16:23:19 ID:9fHbCtTe
ホシュ
17451:2007/02/06(火) 21:11:24 ID:???
17-2(1/2)

 アークエンジェルの艦橋ではナタルは必死の形相で指揮をとっていた。
「敵弾来ます!!」
「回避ーッッ!」
 絶叫とほぼ同時に、艦内がグラリと傾く。操舵手のノイマンはナタルの指示よりも早く回避行動を取っていた。
 衝撃が艦内に響き渡る。一発は命中したものの損傷は比較的軽微だった。
「何をしている! 早くストライクとイージスを出撃させろ!」
「この状況でですか?!」
「PS装甲なら一、二発もらっても大丈夫だ! 盾になってでもアークエンジェルを守れ!!」
 現在、アークエンジェルは降下シークエンスに入ったばかり。彼女が焦るのも無理な話だ。
 そもそもアークエンジェルは、「実弾は迎撃・回避し、ビームはラミネート装甲で防ぐ」というコンセプトで
成り立っている。ラミネート装甲は、ビームのエネルギーを熱エネルギーに変換し、ビーム兵器を無力化できるが、
実弾となるとアガメムノン級より多少厚い程度。これ以上大きな損傷をすれば、大気圏突入は難しいものとなる。
 あまりにも無茶な要求に、格納庫にいるマリューは半ば呆れて絶句した。
<ナタル! 貴女何を考えて……>
「今は緊急事態なんです大尉!」
 唯でさえ大気圏突入には神経を使うというのに、このタイミングで戦闘をする破目になったのだ。
それに加え、アークエンジェルのクルーは正規の者ではない。そんな者達に艦を任せなければならない
という重圧がナタルの肩に圧し掛かっていた。
 さすがのマリューも、彼女の悲鳴に近い叫びに渋々射出準備に取り掛かった。
17551:2007/02/06(火) 21:12:49 ID:???
17-2(2/2)

「おいおい、いくらPS装甲だからって、冗談きついぜ……」
 文句を言いながらも、射出体勢に入る。
 普段は惚けているとはいえムウは軍人。自分がやるべきことは分かっていた。
「仕方ねえ! イージス出るぞ!」
 その一方でキラは、
「あの人は……」
 自分を捨て駒のように言うナタルへの不満が増していった。
「ストライク、出ます」

「おい、俺は夢でも見てるのか?」
「連合の戦艦は化け物か?!」
 しっかり狙ったにも拘らず、バズーカの弾を戦艦が避けたことに、二人は困惑の色は隠せなかった。
「だったらコレならどうだ!」
 二人とは対称的に、クラウンはヒートホークを構えると、アークエンジェルの艦橋目掛けて機体を動かす。
 元々ヒートホークはゼロ距離対艦戦闘用の装備である。一見無謀とも思える行動だが、ジオン公国軍にとっては
至極当然の行動だった。
 ここまでは、彼らにとって予定通りの展開であった。
 しかし、そんな彼らにも敵艦から二機のMSが出撃したことは予定外の出来事であった。
17651:2007/02/06(火) 21:15:30 ID:???
ダメだな・・・
なんかナタルが無能にみたいだorz
177通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 21:24:14 ID:???

ブライトだってアムロを放り出してたし良いんじゃないか
178通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 23:20:25 ID:???
ナタルの焦りが如実に出てていいとオモ。
てかあの台詞をこうやって使うとはw
179通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 00:06:40 ID:???


> 「PS装甲なら一、二発もらっても大丈夫だ! 盾になってでもアークエンジェルを守れ!!」
うわ、すげー冷徹。
まあ、確かに事実なんだけど、実際に言われたら死ねと言われたように感じて当然。
訓練した軍人でも盾になりに行くのは躊躇するだろうし、ましてキラじゃ……
180通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 00:14:20 ID:???
「PS装甲なら一、二発もらっても大丈夫だ! 盾になってでもアークエンジェルを守れ!!」
「ちっ、しょうがねえな」
181通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 07:03:32 ID:???
冒険王版乙wwww
182通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 12:01:07 ID:BYvsCZoO
GJ
まだ少尉だからしょういがないよ!
183通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 18:47:33 ID:???
>182はエターナルフォースブリザードを唱えた!

スレが凍り付いた。。。
184通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 20:09:56 ID:???
GJ!
>自分を捨て駒のように言うナタルへの不満が増していった。
兵隊はぶっちゃけていえば捨て駒なんだけどね。
ムウは分かってるみたいだが、キラじゃ仕方ないかw
185通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 21:15:56 ID:???
おおう、なんか戦争してる。GJ!

>>184
そもそもキラに兵隊という自覚はないとオモ
186通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 10:46:31 ID:???
>>184
 拳銃突きつけられて、軍事機密を知った事で処分されるか、
MSに乗って人殺しor自分が死んで来いと言われてる一般人かと。
187通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 12:46:07 ID:???
黒い三連星と白狼の登場が楽しみだ。
188通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 14:54:38 ID:???
フラナガン・ブーンはまだかと思ってる俺がいる
189通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 15:28:59 ID:???
603技術試験隊は・・・出ないよな・・・
190通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 16:15:38 ID:Uqh/E/sT
つづきマダー?
191通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 17:13:00 ID:???
>>190
座して待ってろよ。
192通常の名無しさんの3倍:2007/02/10(土) 04:51:20 ID:7qpxD1L7
http://bubble5.2ch.net/test/read.cgi/soundtrack/1131727455/
145 :名無しのテーマ:2007/02/07(水) 03:54:09 ID:ANb9u4n2
レッドショルダーマーチと似ている曲を発見
イタリア映画のDue Marines e un GeneraleのサントラにArrivano I Marinesという曲があるので
チェック!
ItuneStoreで買えます。

146 :名無しのテーマ:2007/02/08(木) 21:03:20 ID:HaUimCmz
>>145
GJ!
ttp://www.moviegrooves.com/shop/duemarineseungenerale.htm
試しに聞いてみた。

147 :名無しのテーマ:2007/02/08(木) 21:27:01 ID:K2drQ+/8
似てるもなにも・・・

148 :記念パピコ:2007/02/08(木) 23:55:17 ID:CRg8U4Vw
似てるもなにも・・・まんまじゃん!!!
>>145超GJ!!
というか>>145さんは ネ申

150 :名無しのテーマ:2007/02/09(金) 00:38:25 ID:2TRKsvpg
おいおい、6曲目のL'offensiva Di Primaveraって
ガンダムのギレンの演説のときにかかる曲じゃん!すげえ!!
193通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 01:01:15 ID:???
なかなか次のが出ませんね。
これを見てインスピレーションを高めてください。
ttp://www.youtube.com/watch?v=P8vz6kUTzG0
19451:2007/02/12(月) 06:38:07 ID:???
携帯から失礼。
週末規制に巻き込まれました。
解除しだい投下します。
195通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 08:19:41 ID:???
OK!
196通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 08:56:02 ID:???
>>189
自分も出て欲しいと思ったw
とっくに脳内EDは「時空のたもと」で決定してるよ。
197通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 14:26:26 ID:???
>>196
じゃあ俺は夢轍で決定しとくわ。確かこれはOPだったような。
19851:2007/02/13(火) 19:42:30 ID:???
解除されました
19951:2007/02/13(火) 19:43:27 ID:???
17-3(1/4)

 アークエンジェルへ切りかかろうとしたクラウンは、横からの光源を咄嗟に受け止めた。
 ムウのイージス、そしてキラのストライクがアークエンジェルを護るように展開したのだ。
「連合のMS!? そんなの聞いてねえぞ!」
 “G”計画の存在はジオン内部でも一部の者にしか知らされていない。シャアが所属しているソロモンでは多少噂に
なっているが、月が本拠地である彼らはその噂ですら知らなかった。
 射出されたストライクとイージスは、アークエンジェルの安全を確保するため、バズーカを持つコムとヨセフの
ザクを集中的に狙い始める。
「クソッ! バズーカじゃあ狙えねえ!」
 公国では基本的にバズーカは対艦攻撃用。ミストラルならまだしもメビウスやMSともなるとバズーカで狙うには
速すぎた。エースクラスになれば狙うことも可能であるが、一般兵の彼らにそれを行なう力量は無い。果敢に攻撃を
行なうものの、ことごとく避けられてしまう。唯一、クラウン機がマシンガンを所持しているが、PS装甲の前では
歯が立たない。シャアのようにあらかじめ情報を得ていれば、クラウンも電池切れを狙っただろう。
 そんな彼らに相対するムウもザクを仕留められなかった。善戦はするものの、後一歩のところでザクに逃げられて
しまう。地球の重力が彼を戸惑わせていたからだ。
「くっ……動きが!」
 ムウは方向転換しようとするが、フットペダルが重い。
 それでもイージスはビームを放つが、光の粒子は空しく虚空を貫いた。
 ムウはこの状況下での戦闘はしたことがない、だが相手も条件は同じ。これを考慮すれば、クラウン達の力量は
ムウと互角である。操作技術だけならムウの方が上だが、MS乗りとしての経験は相手に一日の丁があった。改めて、
ムウはジオン軍の練度の高さに舌を捲いていた。
「ザフトとは大違いだな……っ?!!」
 そんな状況でムウが目にしたのは、アークエンジェルから引き離されていくストライク。
「おい坊主!」
 ムウの呼びかけが聞こえないのか、キラはビームライフルを一心不乱に撃ち続けている。
「なんで当たらないんだ!? ヘリオポリスでは当たってたのに!」
 ザクとジンでは基本性能が違う。まして、ヘリオポリスの戦闘でジンは拠点攻撃用の装備していた。当然だがキラは
そのような専門的知識など持ってはいない。焦りと戸惑い、そして恐怖から次第に冷静さを失っていく。
「おい! 冷静になれ!!」
 撃てど放てどクラウンのザクは紙一重で避けてしまう。そしてその光景はアークエンジェルでも確認されていた。
「ストライクは何をしている!!」
 こみかめに青筋を立てたナタルの怒号が艦橋に響き渡る。
「ザクの注意を引き付けろと言ってるんだ!!」
 ストライクはザクの誘いに乗せられて、アークエンジェルの防衛をおろそかにしてしまった。もっとも、キラ自身は
ザクをくい止めてるつもりなのだが……。
20051:2007/02/13(火) 19:44:40 ID:???
17-3(2/4)

「私も出撃できれば……」
 クリスがおもむろに呟く。メビウスでは危険との判断で、彼女はCICに入っていた。
「ザク来ます!」
「ヘルダート一斉発射!!」
 艦橋後部の対空防御ミサイルが次々と発射される。すると、ザクがアークエンジェルから距離を置いたところを
イージスがビームサーベルで切りつけた。胴体を真っ二つにされてザクが爆散する。
「大尉……ありがとうございます」
 ムウのフォローに感謝しながら、ナタルはノイマンの声を聞く。
「艦長! フェイズ3――突入限界点まで2分を切ります! 融除剤ジェル、展開用意!」
「ストライクとイージスを呼び戻せ!」
 言いながら彼女は正面を睨みつける。
「コーディネイターとはいえ、所詮民間人か……」
 その目線の先には、いい様に振り回されているストライクがあった。

 その頃オルテュギアでは、メリオルが冷静に思い違いをしていた。
「カナードと互角……さすが“赤い彗星”」
 モニターには高機動型と改良したF型の一進一退の攻防が映し出されている。
「シャトルの状況はどうです?」
「たった今、最後のシャトルが降下し終えました」
「……アークエンジェルのおかげね」
 敵の目が完全にアークエンジェルと“G”に向けられている間、オルテュギアは避難民を乗せたシャトルの降下を
終えていた。本来ならばアークエンジェルの護衛をしなければならなかったが、メリオルとしては、シャトルの安全を
優先したかったのである。
「それにしても、なんて無様な戦い方なの……本当に完成品?」
 モニターにはストライクが映っていた。
 キラの素性を知る彼女にとって、彼の戦闘はあまりにも期待はずれなのだ。
「これならカナードの方が上よ……」
「大尉! メビウス三番機“カモノハシ”より打電! “ムサイ級を発見! これより攻撃にうつる!”」
 報告を聞いたメリオルは、他のメビウスも攻撃に向かわせると同時に、ムサイがいる方角に主砲を放つよう指示する。
「母艦が落ちればさすがの“赤い彗星”も引くはず」
「大尉、アークエンジェルの降下を援護しますか?」
 メリオルは首を振った。
「いいえ、今は敵の母艦を落すことに集中して」
 戦況は新たな局面を向かえようとしていた。
20151:2007/02/13(火) 19:46:10 ID:???
17-3(3/4)

 打ち込んできたザクのヒートホークを、キラはシールドで受け、押し返す。クラウンは跳ね飛ばされながら発砲するが、
PS装甲に弾かれる。
「なんなんだこの装甲は……うおっ!」
 ストライクがライフルを掲げ、照準を合わせてトリガーを引くが、ザクに避けられてしまう。どんなに狙いをつけて
撃っても機体を捉えられない。
「うわあああっ!」
 キラは恐怖から闇雲にライフルを連射する。しかし、これが幸いしたのかついにザクを捉えた。一筋のビームが脚部を貫き
蒸発させると、ザクはバランスを崩し地球の重力に捕まった。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
<キラ! キラ、聞こえて!? オーバータイムよ、キラ!>
 キラは興奮を抑えながら、セイラの指示でアークエンジェルに機体を向けた。

「げ、減速できない! 少佐ァ!」
 クラウンは重力に引っ張られる中で、今正に着艦しようとしているMSを見ていた。
「そうはさせねぇ……こんな戦闘で少佐の……真紅の稲妻の経歴に傷なんざ……」
 後部スラスターを吹かし、無理やり姿勢制御を行なう。
 そして次にクラウンが取った行動は、自機をそのMS――ストライク目掛けての特攻だった。
 次の瞬間、摩擦熱で赤く染まった機体がストライクと重なる。

「ク、クラウン! 少佐、クラウンが玉砕を……っ!」
 ヨセフからそのことを知ったジョニーは、こみ上げる感情の全てをカナードにぶつけていた。
「なに!」
 ジョニーは何を思ったのかヒートホークを投げつけた。それを容易くはじき返すと、今度はジョニーがマシンガンを
撃ちつつ至近距離まで迫っていた。ロケットエンジンを全快にし、爆発的に加速したザクを止めようとヒートホークを
振り下ろすが、ジョニーはなんとマシンガンで受け止める。カナードは構わず、マシンガンごと腕部を切断したが、
ザクの勢いは落ちなかった。
「があっ!!」
 衝撃と共に叫び声が上がった。高機動型のショルダータックルを正面からもらい、カナードの機体全体に損傷を受ける。
「クソッ……姿勢制御がっ!?」
 そしてAMBACがおかしくなったのか、思うように機体を動かせない。
 そんなカナードに止めを刺そうとするジョニーに、プリムスから襲撃されている報を受ける。手元を見れば推進剤も
底を付きかけていた。このまま戦闘を続ければ帰還もままならなくなる。
「……チクショウ!! この真紅の稲妻が何てザマだ……!!」
 彼にとって今回の戦闘は想定外の要素が多すぎた。凄腕のコーディネイターが護衛にいたこと、連合が独自のMSを
開発していたこと、そして新型艦に常識外の操舵手がいたこと等。
 部下が散っていった辺りを見回すと、ジョニーは仕方なく撤退を決断する。
「クラウン、コム……すまん」
20251:2007/02/13(火) 19:47:03 ID:???
17-3(3/4)

 打ち込んできたザクのヒートホークを、キラはシールドで受け、押し返す。クラウンは跳ね飛ばされながら発砲するが、
PS装甲に弾かれる。
「なんなんだこの装甲は……うおっ!」
 ストライクがライフルを掲げ、照準を合わせてトリガーを引くが、ザクに避けられてしまう。どんなに狙いをつけて
撃っても機体を捉えられない。
「うわあああっ!」
 キラは恐怖から闇雲にライフルを連射する。しかし、これが幸いしたのかついにザクを捉えた。一筋のビームが脚部を貫き
蒸発させると、ザクはバランスを崩し地球の重力に捕まった。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
<キラ! キラ、聞こえて!? オーバータイムよ、キラ!>
 キラは興奮を抑えながら、セイラの指示でアークエンジェルに機体を向けた。

「げ、減速できない! 少佐ァ!」
 クラウンは重力に引っ張られる中で、今正に着艦しようとしているMSを見ていた。
「そうはさせねぇ……こんな戦闘で少佐の……真紅の稲妻の経歴に傷なんざ……」
 後部スラスターを吹かし、無理やり姿勢制御を行なう。
 そして次にクラウンが取った行動は、自機をそのMS――ストライク目掛けての特攻だった。
 次の瞬間、摩擦熱で赤く染まった機体がストライクと重なる。

「ク、クラウン! 少佐、クラウンが玉砕を……っ!」
 ヨセフからそのことを知ったジョニーは、こみ上げる感情の全てをカナードにぶつけていた。
「なに!」
 ジョニーは何を思ったのかヒートホークを投げつけた。それを容易くはじき返すと、今度はジョニーがマシンガンを
撃ちつつ至近距離まで迫っていた。ロケットエンジンを全快にし、爆発的に加速したザクを止めようとヒートホークを
振り下ろすが、ジョニーはなんとマシンガンで受け止める。カナードは構わず、マシンガンごと腕部を切断したが、
ザクの勢いは落ちなかった。
「があっ!!」
 衝撃と共に叫び声が上がった。高機動型のショルダータックルを正面からもらい、カナードの機体全体に損傷を受ける。
「クソッ……姿勢制御がっ!?」
 そしてAMBACがおかしくなったのか、思うように機体を動かせない。
 そんなカナードに止めを刺そうとするジョニーに、プリムスから襲撃されている報を受ける。手元を見れば推進剤も
底を付きかけていた。このまま戦闘を続ければ帰還もままならなくなる。
「……チクショウ!! この真紅の稲妻が何てザマだ……!!」
 彼にとって今回の戦闘は想定外の要素が多すぎた。凄腕のコーディネイターが護衛にいたこと、連合が独自のMSを
開発していたこと、そして新型艦に常識外の操舵手がいたこと等。
 部下が散っていった辺りを見回すと、ジョニーは仕方なく撤退を決断する。
「クラウン、コム……すまん」
20351:2007/02/13(火) 19:48:09 ID:???
17-3(4/4)

 ジオン軍は撤退したものの、事態は最悪だった。ザクの残骸とストライクが大気圏に降下していく。
「キラ!」
「キラーっ!」
 重力に引かれて落ちるストライクにサイとトールの叫んだ。
「高度90KM! 降下速度M22! もう制御不能です!!」
「外壁温度上昇、1千度から千五十度!」
 これではストライクを収容することはできない。
「ハッチ……閉鎖」
 ハッチを開いたままだと高温の大気で内部を焼かれるか、降下姿勢を保てなくなる。こうなっては、ストライクの
単独降下に賭けるしか望みはない。だが、何所までカタログ・スペックを信用できるかは誰にも分からなかった。
「本艦とストライク、突入角に差異! このままでは降下地点が大きくずれます!」
 サイ達の表情が凍りつくと、再びキラの名を叫び始めた。
 そんな中でナタルは恐ろしい考えを思いつく。

 ――ストライクを……キラ・ヤマトを見捨ててしまえ。

 民間人、それもコーディネイターにMSを与えてたことを上層部、正確にはあの組織が知れば面倒になる。
 今一番大事なのはナチュラルであるフラガ大尉が乗るイージスの戦闘データ。
 ストライクを失うのは痛いが、二つを天秤のかければどちらを選ぶかは明白。ならば……
「バジルール少尉!」
 艦橋に飛び込んできたマリューの声に、ナタルは正気を取り戻す。
「艦を寄せて! アークエンジェルのスラスターなら、まだ使える!」
「しかし、それでは艦の降下地点が……」
「私達には責任があるのよ! カシアス艦長の死を無駄にしないためにも……っ!!」
 ナタルはパオロの名を聞いて、何かを思い出したようにその指示を承諾した。ノイマンは危ぶむような表情で、
スラスターを操作すると、ゆっくりとアークエンジェルがストライクに近づいていく。
「降下予定地点、ただちに算出!」
 その間にも艦は横滑りするようにストライクへと進む。
 すると、計算を終えたパルが上ずった声で叫んだ。
「本艦降下予定地点は……アフリカ北部です! 北緯29度、東経18度!」
 それはザフトの勢力圏に降下することを意味しており、一同が凍りつくには十分であった。

――――地上編へつづく
20451:2007/02/13(火) 19:48:59 ID:???
ジョニーのムサイはプリズムじゃなくてプリムスだったorz
脳内変換お願いします

あと二回押してしまった・・・
205通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 20:33:49 ID:???
うおお!まさに熱い戦い!GJです
206通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 20:53:59 ID:???
なんかザフト蚊帳の外だなw
207通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 21:07:20 ID:???
生粋の軍人ゆえに軍部での保身を考える
本編でももう少し腹黒くてもよかったのに
優秀で忠実で汚い黒ナタル。
208通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 21:52:42 ID:???
GJ!!
熱い、熱いぜ!!
ジオンがいるだけでこうも変わってくるとはな!
209通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 21:57:04 ID:???
おお!クラウンの捨て身の特攻に痺れた。
アラスカへの直接降下からザフト勢力圏内に降下地を変更できただけでも無駄死にじゃないぞ。
210通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 23:03:49 ID:???
>201
×クラウンが玉砕を……っ!
○クラウンが自爆を……っ!
日本語の意味として従容と死に赴くという意味では「玉砕」は全くのハズレ
ではないが、こういう「自発的特攻」は普通「自爆」と表現するのが戦記物
のお約束。
211通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 23:07:05 ID:???
ジークジオン!!!
212通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 02:20:43 ID:???
GYOKUSAIせよ!
GYOKUSAIせよ!
213通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 13:25:40 ID:???
>>203
GJ!
ジオンがいると戦闘に緊張感が出ますな・・・。
214通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 17:37:44 ID:???
ガルマたまマダー?
215通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 17:59:56 ID:???
ガルマ専用ボール?
216通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 18:45:23 ID:???
つ「ガルマ専用ガトル」
217通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 08:54:37 ID:???
ところでガルマ氏はドコにいったのかな?
218通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 09:28:00 ID:???
馬鹿共「ガルマを援護する!戦闘中のニューヨークにコロニーを
落とせ!!
219通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 16:25:26 ID:???
何この流れw
220通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 16:48:32 ID:???
更に馬鹿「ちょうどいいコロニーなかったので炭疽菌のコロニーをガルマ様に送りました」
22151:2007/02/15(木) 18:52:30 ID:???
18-1

「ここが、アラスカ」
 ムウの指が、モニター上の一点を指差す。その指をつつっと動かし、世界地図を横断していく。
「……で、ずうっと下がって……ここが、現在地」
 アフリカ大陸の北端、リビア砂漠に近い場所で指を止めると、手を下ろしため息をつく。
「やなトコに降りちまったねえ。みごとに敵の勢力圏だ」
 ナタルはムウの言葉に俯いた。
 たしかに降下するストライクは回収することができた。救出されたキラは高熱を発して、医務室に運び込まれているが、
コーディネイターである彼なら問題も無いだろう。しかし、アークエンジェルは自らの連合軍勢力圏内への予定コースを
放棄してしまい、クルーを新たな危機に晒すこととなった。これでアラスカにたどり着けなかったら本末転倒である。
 ナタルは暗い顔でカップの中身を一気に飲み干した。分かっている。これは自分の甘い決断の結果だ。自分はあの瞬間、
ストライクを見捨てる事を躊躇してしまった。上官のマリューの言葉に動揺したとも言えるが、それは言い訳でしかない。
艦の権限は艦長にあるのだ。どんな意見に左右されようが、艦を危険に晒した責任は自分にあった。
「私のミスです……」
 躊躇してはいけなかった。どんな犠牲を払っても、アークエンジェルとMSをアラスカに送るべきだった。
「あの状況だろ? 仕方ないさ」
 ムウはやさしく慰めるが、ナタルにとっては複雑だった。
「大丈夫です」
「それならいいんだが」
 腰を上げながら、
「じゃ、ちょっと坊主の様子を聞いて俺は寝るよ。君ももう寝な。艦長がそんなクタクタのボロボロじゃ、どうにもならない」
 そう言い残し、艦長室を後にした彼を見送ると、モニターの地図を見つめ今後について考える。
 アラスカへの直接降下が失敗した以上、早急に連合の勢力圏に入らねばならない。西に向かえばアメリカ大陸があるが、
ジブラルタルを突破しなければいけないので却下。ビクトリアは一ヶ月前にザフトが侵攻され陥落している可能性がある。
紅海を渡り東アジアに向かうルートは、途中をジオンが支配下にしている。特にカイロにはジオンのアフリカ侵攻軍が
残留していた。しかも総司令官はあのガルマ・ザビだ。数ヶ月前のリビア砂漠会戦において“砂漠の虎”と互角以上に渡り
合ったと聞く、とても現有戦力で突破できるとは思えない。
 そうなると残っているのは北上するルートだが、地中海もまたジオンの勢力圏。ジオンは空戦MSを有していないとはいえ、
強力な潜水部隊がいる。決して油断は出来ない。
「いずれにしても“砂漠の虎”をどうにかしないと……」
 一通りの思考を終えると、ふと鏡に映った自分を見た。
「……副官が欲しい」
 ナタルは自分より階級が上の仕官が3人もいる状況にやや疲れていた。
22251:2007/02/15(木) 18:54:49 ID:???
漢字間違えた
仕官→士官
223通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 21:08:39 ID:???
ああそうだ、砂漠編ってことはガルマと虎のにらめっこの真っ只中なんだよな
これはおいしいイベントだ
224通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 21:54:50 ID:???
投下乙です
 TV版以上にカオスな地域に降下して困ってるナタルさんにちと萌えましたw
225通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 01:08:52 ID:???
GJ !
ナタル困ってますね。 少尉なんて士官学校出たばかりで現場なんて全く知らないだろうし当然だけど。。。

下手するとジオンのエース軍団とご対面しそう。虎より数倍恐い連中だし対応間違えたらAA沈みそう。
226通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 02:34:27 ID:???
なんか前門の虎、後門のジオンって感じだな
なにげにWB隊よりとんでもない境遇になってないか?

マチルダさん来るのかな…
227通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 10:15:59 ID:q6wMMvI2
GJ!
誰かwikiにつづきを載せてくれ〜
せっかく再開したのに読むのが面倒だ!
228通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 12:26:25 ID:???
おおう波に乗り出しましたかな? GJ!
原作より権限もアップしたけど、責任もアップして困ってるナタルさん萌え
229通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 17:26:56 ID:???
そういやこの世界だとWB隊……というかアムロとかブライトさんはどうなってるんだろうか。
230通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 17:42:05 ID:???
>>229
ジオン公国が来たらっつースレなんだから、
書き手が出してない連邦系の人々は、
この世界には居ないんじゃないか?
231通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 18:58:00 ID:???
>>229
前スレで51氏が 『WBクルーはセイラだけ』 って言ってたよ。
232通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 19:09:04 ID:???
アルティシア・ジオン・ダイクンだしな。
233通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 19:13:00 ID:???
>>232
アルテイシア・「ソム」・ダイクンな

ジオンは親父のファーストネーム
234通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 19:15:31 ID:???
>>232
違う。セイラさんの本名はアルティシア・ソム・ダイクンだ。
ジオン・ダイクンは父親だが何か?
235通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 19:34:23 ID:???
そかそか。ミドルネームってめんどくさー。
236通常の名無しさんの3倍:2007/02/17(土) 19:57:17 ID:???
キャスバル・レム・ダイクン

エドワウ・マス

シャア・アズナブル

クワトロ・バジーナ
237通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 22:44:45 ID:Oe0ACSy+
捕手
238通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 07:02:04 ID:???
スカトロ・バチーナ
239通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 10:06:18 ID:???
うpマダー?
24051:2007/02/19(月) 18:23:41 ID:???
18-2(1/3)

 シャアとの捕虜交換を終えた後、ヴェサリウスはプラント本国に帰還した。プラントに付くと彼らは歓声と共に迎えられた。
特にラクスとアスランは、囚われた歌姫とそれを救出した婚約者、というプロバガンダとして利用された。自分が英雄などでは
無いことを理解していたアスランは複雑な顔つきで行事を進めている。
 クルーゼは、そんな凱旋ニュースを自室で見ていた。
「いい気なものだなアスラン」
 秘蔵のワインを開けると、グラスにも注がずそのまま口につける。
「まだ酒を飲んでいたのかラウ……」
 異様な空気を出しているクルーゼに近づいたのは、彼の弟とでも言うべき存在であるレイ・ザ・バレルであった。
「ギルがクライン議長の所へ行った。説得の為にね」
「それで?」
「何を言っているんだ! ラウの部隊がラクス・クラインを助け出した。今がチャンスなんだよ」
「チャンスだと……?」
「そうさ! 名目上とは言え、あの部隊はラウの部隊なんだ! だから……」
「レイ、お前は私を笑いものにしたいのか?」
 アスランは自分とは違い手柄を立てた。クライン議長とアマルフィ議員の子供を救い出した功績は、自分が今まで立てた物とは
比較にならない。そんなクルーゼがアスラン・ザラという英雄を部下にするなど……。
「……今更、奴らを部下としては扱えんよ」
 そしてワインを口にする。
 そんなクルーゼを見ていると、体がはちきれるほどの悲しみがレイを襲った。
「もうやめてくれ! そんなラウなんて見たくない!」
 クルーゼの手からワインを奪い取る。
「ラウは僕にとって特別なんだ! 地下にMSがあるくらいのことは言ってくれよ!」
「そんなもの……有る筈がないだろ」
 レイの必死の説得もむなしく、どんどん腐るクルーゼ。だが、そんな彼を救ったのは実に意外なものであった。
『――救出されたラクス・クラインさんは、“赤い彗星”の名で知られるシャア・アズナブルに囚われていました』
 “赤い彗星”と言う言葉に、仮面の男は即座に反応する。
『ジオン公国を代表するエースパイロットから歌姫の救出を成功させたアスラン・ザラ。彼は、硬直状態にある現在の戦況を
打破する存在かもしれません。今後の活躍が期待されます。以上、ベルナテッド・ルルーがお伝えしました』
 場面が切り替わった液晶を見ながら、クルーゼは狂ったように笑い出す。
「クククッ……聞いたかレイ、アスラン・ザラ様はあの“赤い彗星”を手玉に取ったそうだ……」
 ――マズイッ!!
 このとき、レイの直感はそう感じていた。
「アスランが私を差し置いて奴と……」
 クルーゼは、ゆっくりとワインを持ち上げると、テレビ目掛けて叩きつけた。
「ふざけるなあぁぁぁっ!!!!!」
 レイは、ここまで感情をあらわにしたクルーゼを見るのが初めてだったせいか、思わず身震いしてしまう。
「ラ、ラウ、落ち着いて……」
「マスゴミの分際でいい加減なことをっ!!」
 手当たり次第に物を投げるクルーゼ。もはや収拾がつかない。
24151:2007/02/19(月) 18:25:12 ID:???
18-2(2/3)

 歌姫救出の功績からクルーゼ隊は休暇を与えられることとなり、各々が家に帰っていく中、アスラン、ラクス、ニコルの
3人にはホテルが予約されていた。
「起きてたのか、ニコル」
 ホテルの一室で、一人思い吹けるニコルにアスランは声をかける。
「どうしたんです。こんな夜更けに……」
「お前に謝りたい」
 そして頭を下げた。
「俺がミゲルのシグーを上手く使いこなしていれば、お前をジオンの捕虜なんかに……」
「アスランが誤ることではありません。むしろ捕虜になったのは貴重な体験でした」
「そうか……そう言ってくれるとうれしい」
 アスランはニコルの言葉にホッとした。ここ1ヶ月で色々なことがあった。特に地球連合のMSに乗っていたキラ・ヤマトの
存在が頭から離れない。あの心優しい友人があろうことかMSのパイロットになっている。それだけでアスランの心をなにかが
締め付ける想いがする。
「……最近、疲れるんだ。クルーゼ隊長は査問から戻ってこない……」
 アスランはここぞとばかりに愚痴をこぼす。父やイザーク達といった自分の胸のうちにある不満をニコルに打ち明けた。
こんな話ができるのはニコルだけだし、なにより今日の疲れが尾を引いていた。
「……それにラクスは寝かせてくれないし」
「……」
「ち、違うぞ! そんな意味じゃないっ!!」
 慌てふためくアスランを見ながら、ニコルは思わず笑ってしまう。
 そんなアスランに、ファルメルであったことを話そうと考えた。
「アスラン、僕は……」
 ジオンとの戦争に疑問を持っています、そう言おうとする。
 しかし、彼がユニウスセブンで母を失っていることを思い出すと、喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。
「いえ、何でもありません」
 結局ニコルは、何も話せぬまま夜が明けるのだった。
24251:2007/02/19(月) 18:26:29 ID:???
18-2(3/3)

 次の日――ニコルは朝一番で父ユーリに面会を求めた。
「お聞きしたいことがあります」
「何だ?」
「父さんは、ギレン・ザビの言葉は嘘だと言いましたね。クライン議長が嘘を付いている可能性はありませんか?」
「無いな。ありえない」
「分かりました。ならば、あのコロニー落しでプラントがジオンに宣戦布告する必要は?」
「何が言いたいんだ」
「僕が聞きたいのはジオンにいる同胞のことです」
 “ジオンにいる同胞”
 その言葉を聞いたユーリは不快そうな表情をする。
「なぜプラントは彼らを見捨てたのですか」
「ニコル……我々が見捨てたのではない、彼らが進んで出て行ったのだ」
「同じことです! 何故コーディネイター同士が戦わなくてはならないのですかっ!」
 ユーリは黙ったままニコルを見ている。
「確かにユニウスセブンを、あんなことに使ったのは許せない。でもジオンと戦争をするのはいき過ぎではないのですか」
 ニコルにとって、デザインベイビーの存在は衝撃的だった。そしてこの出会いがニコルを突き動かす。
 昨夜ニコルは、プラントからジオンへ亡命した人々についてできる限り調べ上げた。すると彼らの大半がプラントで白眼視
されているナチュラルの配偶者を持つ者やハーフコーディネイター、婚姻統制によって結ばれなかった者、そしてあのジオン兵
のようにコーディネイトに失敗したデザインベイビー達であることをニコルは知った。
「国民の相違だ」
「ザラ国防委員長のプロバガンダの結果では? 議会でも真っ先に戦争を主張したと聞きます」
「違うな、最初に主張し始めたのはラクス嬢だ」
「そうでしょうね……でもそれはあくまで非難です。戦争を望んだのではない」
「ニコル……」
「ザラ委員長がラクスの言葉を都合のいいように利用したんだ!」
「いいかげんにしないか」
「ジオン公国と同盟を続けていたら、連合との戦争はもう終わってたかもしれないのに……っ!!」
 部屋に乾いた音が響き渡る。
「あ…」
 ニコルは平手で張られた頬に恐る恐る手を添える。父ユーリは、ニコルに対して今まで一度も手をあげたことがなかった。
そして感情を押し殺すように、ゆっくりと口を開く。
「お前は明日付けで開発部に配属される」
「えっ!?」
「戦闘で目に障害が残ったことにした。これでもう前線に行くことはない。今後はテストパイロットとしてプラントの為に尽くしてくれ」
「ま、待ってください、僕はっ!!」
 次の瞬間、ユーリはニコルを抱きしめていた。その目に涙を溜め、感情を押し出しながら。
「もう私と母さんを困らせないでくれ……」
 ニコルは、父の言葉にそれ以上かける言葉が思い浮かばなかった。
24351:2007/02/19(月) 18:27:42 ID:???
また規制と言う名の陰謀に・・・

ニコルが戦争に疑問を浮かべ始めました。
あくまでジオンとの戦争です。連合ではありません。
24451:2007/02/19(月) 18:30:29 ID:???
18-2(1/3)

 シャアとの捕虜交換を終えた後、ヴェサリウスはプラント本国に帰還した。プラントに付くと彼らは歓声と共に迎えられた。
特にラクスとアスランは、囚われた歌姫とそれを救出した婚約者、というプロバガンダとして利用された。自分が英雄などでは
無いことを理解していたアスランは複雑な顔つきで行事を進めている。
 クルーゼは、そんな凱旋ニュースを自室で見ていた。
「いい気なものだなアスラン」
 秘蔵のワインを開けると、グラスにも注がずそのまま口につける。
「まだ酒を飲んでいたのかラウ……」
 異様な空気を出しているクルーゼに近づいたのは、彼の弟とでも言うべき存在であるレイ・ザ・バレルであった。
「ギルがクライン議長の所へ行った。説得の為にね」
「それで?」
「何を言っているんだ! ラウの部隊がラクス・クラインを助け出した。今がチャンスなんだよ」
「チャンスだと……?」
「そうさ! 名目上とは言え、あの部隊はラウの部隊なんだ! だから……」
「レイ、お前は私を笑いものにしたいのか?」
 アスランは自分とは違い手柄を立てた。クライン議長とアマルフィ議員の子供を救い出した功績は、自分が今まで立てた物とは
比較にならない。そんなクルーゼがアスラン・ザラという英雄を部下にするなど……。
「……今更、奴らを部下としては扱えんよ」
 そしてワインを口にする。
 そんなクルーゼを見ていると、体がはちきれるほどの悲しみがレイを襲った。
「もうやめてくれ! そんなラウなんて見たくない!」
 クルーゼの手からワインを奪い取る。
「ラウは僕にとって特別なんだ! 地下にMSがあるくらいのことは言ってくれよ!」
「そんなもの……有る筈がないだろ」
 レイの必死の説得もむなしく、どんどん腐るクルーゼ。だが、そんな彼を救ったのは実に意外なものであった。
『――救出されたラクス・クラインさんは、“赤い彗星”の名で知られるシャア・アズナブルに囚われていました』
 “赤い彗星”と言う言葉に、仮面の男は即座に反応する。
『ジオン公国を代表するエースパイロットから歌姫の救出を成功させたアスラン・ザラ。彼は、硬直状態にある現在の戦況を
打破する存在かもしれません。今後の活躍が期待されます。以上、ベルナテッド・ルルーがお伝えしました』
 場面が切り替わった液晶を見ながら、クルーゼは狂ったように笑い出す。
「クククッ……聞いたかレイ、アスラン・ザラ様はあの“赤い彗星”を手玉に取ったそうだ……」
 ――マズイッ!!
 このとき、レイの直感はそう感じていた。
「アスランが私を差し置いて奴と……」
 クルーゼは、ゆっくりとワインを持ち上げると、テレビ目掛けて叩きつけた。
「ふざけるなあぁぁぁっ!!!!!」
 レイは、ここまで感情をあらわにしたクルーゼを見るのが初めてだったせいか、思わず身震いしてしまう。
「ラ、ラウ、落ち着いて……」
「マスゴミの分際でいい加減なことをっ!!」
 手当たり次第に物を投げるクルーゼ。もはや収拾がつかない。
「ギルーッ! 早く帰ってきてくれーっ!!」
 こうしてクルーゼはザラ派に見切りをつけ、クライン派になることを決意するのだった。

最後の2行を入れ忘れた…orz
245通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 19:42:23 ID:???
GJ!!
なんて人間臭いクルーゼなんだ。
そしてレイ!そんなこと言ってたら隕石にぶつかって死んじゃうよw
246通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 20:02:55 ID:???
GJ!ニコルのこれは何フラグだろう・・・?
247通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 22:17:04 ID:???
脂肪フラグ











デスクワークばかりで太ります
248通常の名無しさんの3倍:2007/02/19(月) 23:25:03 ID:???
GJ!
パトリックも厳しい処罰しましたね。
にしてもクルーゼのヤケ酒はいいですね。本編では出て来ない内側って感じです。

>>246
ニコルはマフティーフラグではないかと…
249通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 06:32:36 ID:???
>「ラウは僕にとって特別なんだ! 地下にMSがあるくらいのことは言ってくれよ!」
>「そんなもの……有る筈がないだろ」

そんなものがある、某孤児院ってなんだろうw
250通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 16:08:42 ID:???
クルーゼさん、おちついてください
251通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 16:32:35 ID:???
世界の滅亡よりも打倒赤い彗星に燃えるクルーゼは某クロスモノ並みに好感が持てるぜ
…レイ、地下にMSがあったって、どうしようもないだろう
252通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 16:44:36 ID:???
>>251
プラント内の居住区域にMS隠す理由無いしww
253通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 18:03:08 ID:???
>>252
シン、聞くな。レイは少々錯乱している!
254通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 23:53:25 ID:???
>>こうしてクルーゼはザラ派に見切りをつけ、クライン派になることを決意するのだった。

クルーゼの錯乱より、こっちのほうが気にかかる
255通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 07:23:13 ID:???
レイ、コロニー住宅の地下って外壁と宇宙空間なんだぞ。
外壁に貼りついているなら、ザンスカさんの蜘蛛型かブラスターさんのドリル付きジムくらいしか・・・
256通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 15:19:25 ID:???
>255
甘い!甘いぞ!砂時計の足下は隕石の様な物!地下があっても不思議ではないぞ!!
257通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 12:25:23 ID:WYnMmahp
>242
だから腕はあっても経験の絶対量が足らんヤツにテストパイロットは務まらんと。
258通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 13:28:44 ID:???
↑だから親のコネだろ
259通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 13:55:08 ID:???
26051:2007/02/23(金) 20:03:56 ID:???
18-3(1/2)

「――どうかな、“大天使”の様子は?」
 上官の声に、赤外線スコープを覗いていた副官のマーチン・ダコスタが顔を上げる。
「はっ、依然なんの動きもありません!」
 返事の先には長身で精悍な男がいた。砂漠用の迷彩服を着て、面長な顔は日に焼け、片手にコーヒーの入りのカップを持つ
その姿は、独特な野性味を漂わせている。
「地上はNジャマーの影響で電波状況がめちゃくちゃだからな」
 この男こそ、ザフト地上軍において屈指の名将であるアンドリュー・バルトフェルド、またの名を“砂漠の虎”であった。
「『彼女』はいまだスヤスヤとお休みか……」
 バルトフェルドは面白そうにコーヒーを口にすると、満足そうに頷いている。
「んっ!? ……これはいいね、次はシバモカあたりでためしてみるかな」
 自己流ブレンドに満足すると、カップをダコスタに渡し、口を開いた。
「では、これより地球連合軍新造艦アークエンジェルに対する作戦を開始する! 我々の目的は、敵艦および搭載MSの戦力評価だ!」
「倒してはいけないのでありますか?」
 部下の声に、バルトフェルドはとぼけた返事を返した。
「まあ、そのときはそのときだが……ただ、あれの戦力はいまだによくわかっていない。クルーゼ隊はジオン軍の介入の所為で
情報を集められなかった。甘く見ていたら痛い目にあうかも知れんぞ」
 ここでバルトフェルドはひとつ間を置く。
「もっとも、“赤い彗星”よりは楽だとは思うがね」
 その返事に部下たちがどっと笑った。しかしその中に油断をする者は一人としていなかった。
「諸君!」
 その一言でその場にいる全員の顔が引き締まる。
「天から降りてきた“大天使”に砂漠戦の恐ろしさを教えてあげようじゃないか」
 ここにいる者は、かつてリビア砂漠会戦を経験した者達である。あの会戦において、彼らはジオンの底力を嫌というほど
味わった。“青い巨星”や“熱砂の蜻蛉”というエース達との戦闘で、彼らは多くの仲間を失ったのだ。コーディネイターが
ナチュラルを相手にしてである。ナチュラルがコーディネイターを勝るはずがない。そんな浅はかな考えが蔓延していた
ザフト兵達は、頭をハンマーで殴られるような衝撃を受けた。そして、これは次第に『戦場では死は平等』という教訓に繋がる。
 バルトフェルドと兵士達の間には奇妙な連帯感、ナチュラルであっても決して油断はしないという雰囲気が漂っていた。
「さあ、戦争だ。やるなら派手な方が良い」
26151:2007/02/23(金) 20:04:57 ID:???
18-3(2/2)

 販売機の前で、ナタルは神妙な顔をしていた。
 緑茶にするか紅茶にするか、普段なら即座に決めてしまうのだが、今日は珍しく悩んでいた。
(ヤマト少尉かマッケンジー中尉か……)
「堪えてるみたいだな」
 悩める艦長に後ろからムウが声をかけると、おもむろに紅茶のボタンを押す。
「あ……」
 取り出した緑茶をナタルに渡す。
「やっぱ少尉には、荷が重いかな」
「そんなことは……と言ったら嘘になりますね」
 艦長という重責は実際に艦長席に座り指示を出して初めて感じる。ナタルもそれは同様だった。ムウとクリスはパイロット、
マリューは技術士官。結果的にナタルが指揮全般を請け負う形となってしまう。副長がいないことに加え、ムウ達上官への配慮で、
ナタルへの負担は大きくなっていた。
「すまんな。艦長に負担がかかっちまって……」
「いえ、私はカシアス艦長からアークエンジェルの任されたのです。音を上げるわけにはいきません」
 本音を言えば音を上げたいのだが、そんなことをすれば士気に関わる。
「ところで……」
 手にしたドリンクを一飲みするとナタルは話題を変えた。
「大尉から見て、ヤマト少尉はどう思います?」
「よくやってんじゃないの、シミュレーションも無しであそこまでストライクを動かせるなんて。さすがコーディネイターと言った所か」
「そうですか」
「どうした、藪から某に?」
「私はキラ・ヤマトをストライクから降ろそうと考えています」
 思い切った発言にムウは目を丸くする。
「彼は軍人としての資質に欠けています」
「たしかに、この間まで民間人だったからな。でもコーディネイターだから少し時間をかければ……」
「そんな余裕はありません。今後はマッケンジー中尉に乗ってもらいます」
「坊主にはスカイグラスパーに乗ってもらうのかい?」
 スカイグラスパーはストライクの支援用に開発した機体で、ストライカーパックを装備することができる。基本スペックも高く、
パイロット次第ではMSと互角以上に戦うことも可能な多目的戦闘機である。
「そうなることも視野に入れなければなりませんが……」
「……高望みはできんか」
「我々は戦術的にもっと柔軟性が必要なのです。素人である彼がこれ以上……」
 言葉を言い切る前に警報が鳴り響いた。
<総員、第二戦闘配備発令! くり返す、第二戦闘配備発令!>
 突然の事態に二人は、ドリンクをダストボックスに投げ捨て自分の持ち場に走った。
 そんな二人がいなくなると、通路の影から人影が現れる。24時間高熱にうなされ、友人たちの看病でやっと覚醒したキラだった。
 ナタルに嫌悪感を感じていたキラは、ナタルの声に思わず通路の角に隠れると、二人の会話を聞いてしまったのだ。
「ナタルさん、あなたは何で……」
 キラは呆然と立ち尽くすと、次第にナタルに対して沸々と怒りがこみ上げてきた。自分はこんなにも頑張っているのに、
あの女は文句しか言わない。自分がコーディネイターという理由で敵視して艦の盾にする。ヘリオポリス崩壊の元凶を作り、
こんな状況を作ったのはお前じゃないのか?
「もうたくさんだ!」
 もう我慢の限界だった。キラは拳を壁に叩きつけると格納庫へ向かった。
26251:2007/02/23(金) 20:06:26 ID:???
投下終了
虎さん種本編よりも少し手ごわいかな
263通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 21:03:38 ID:???
キラ脱走www
264通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 21:07:10 ID:???
GJ!!!
265通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 21:24:31 ID:???
キラ脱走フラグキターーwww
誰がキラを「修正」するのか今からwktk

しかし、展開は原典なぞってるだけなのにどうしてこんなに面白いのか?
266通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 01:31:06 ID:???
人間臭さがあるからとか。
267通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 01:46:12 ID:???
51氏 GJ!
ここでこのイベントが出るとは。
一人目のキラらしい人間味溢れる行動だと思います。

シーマ中佐の通り名は熱砂の蜻蛉でキマリですね。
しかし砂漠の日差しはシーマ様には辛そうだ・・・
268通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 20:54:02 ID:???
GJ!本編の寝取りより好感触w
269通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 22:22:44 ID:???
GJ!
脱走したキラはカガリとランバラルと虎さんの誰に会うのか楽しみです
270通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 23:17:24 ID:???
GJ!
でもキラだと脱走した後、マジで寝返ったあげくにトールあたり撃墜して「やめてよね」言ってもさほど違和感ないぞw
271通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 23:29:36 ID:???
まあ待て、確か暁の砂漠はジオンから援助を受けていたから、AAはジオンから間接的に援助を……
272通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 15:22:29 ID:???
キラ、脱走先でランバラルに出会って、そこで色々あって、
「僕はあの人に勝ちたい」……ってあれ(笑)
27351:2007/02/25(日) 17:07:16 ID:???
18-4(1/4)

「状況は!?」
 ブリッジへ飛び込んで来たナタルに、チャンドラとカズィが答える。
「敵第一波、ミサイル攻撃六発! イーゲルシュテルンにて迎撃!」
「砂丘の影からの攻撃で、発射位置、特定できません!」
 こんなことなら偵察機の一つでも飛ばしておけばよかった。
 後悔先に立たずといった状況だが、ナタルは冷静を装っていられた。
「スカイグラスパーは飛ばせるか?」
「直ぐには無理です。現在、マードック軍曹の方で弾薬の積み込みを行っています」
「仕方がない……第一戦闘配備発令! 機関始動! フラガ大尉、ヤマト少尉は、搭乗機にて待機!」
 こうして、彼らにとって初めての地上戦が始まった。
 これがナタルにとって最悪の戦闘の始まりであることも知らずに……。

「俺のイージスは元気かい?」
「調整終わってますよ。宇宙とは違いますから気をつけてください」
 MSデッキでは整備班が慌しく動いていた。
 その中でキラが来たこと気づいたマリューは、駆け寄ってストライカーパックがランチャーに変わっていることを告げる。
「エールは大気圏突入の熱で少し破損してるの。急ピッチで直してるんだけど人手が足らなくて……」
「分かりました」
 ランチャーストライカーは開発されたストライカーパックの一つで、遠距離の砲撃戦に特化した物だ。エールに比べれば
機動性が落ちるが、320ミリ超高インパルス砲、通称“アグニ”を備えており、MSの武装では最強クラスの破壊力を誇る。
「空は飛べないのか……砂漠用には、調整できてるんですか?」
「それは……クリスッ!!」
 マリューの叫び声に、ストライクのコックピットから顔を出したクリスは、両手で×を作る。
「イージスの調整に時間が掛かったようね。ランチャーはエールと勝手が違うけど、基本は同じだから――」
 申し訳なく言うマリューだったが、ふとヘリオポリスでの出来事を思い出す。
「――キラ君なら調整できない?」
「無茶言わないでください。砂漠なんて初めてなんですよ」
 妙案だとは思ったが、即座に否定されてしまった。
 キラはまるで誤魔化すように、彼女から視線をスカイグラスパーに変えた。
「それより、ストライクがこんな状態なら、空からの援護の方がいいと思いますけど」
「……それもそうね。軍曹、弾薬の積み込みにどれくらい掛かる?」
「十分ですかね」
 マードックの答えに、マリューは五分で終わらせるよう命令した。
27451:2007/02/25(日) 17:08:24 ID:???
18-4(2/4)

「5時の方向に敵影3、ザフトの戦闘ヘリと確認!」
 トノムラとチャンドラが代わる代わる現状報告を行なった。
「ミサイル接近!」
 それを受けナタルの命令を出した。
「フレア弾散布! 迎撃!」
「ダメです。ロストしました!」
 フレアによってかわすことはできたが、そう長くはもたない。
「クッ! ……トノムラ軍曹、情報は正確に頼む!」
 現在、艦橋にいる彼女はCICの指揮も行なっていた。ムウやクリスはもちろん、他に手の開いている人員が居らず、
インカム越しに指示を出すことになってしまったのだ。
<発進命令はまだか?>
 そうこうしている間にイージスから通信が入った。
「相手の勢力も分かっていないうちは無理です!」
 ナタルが制止するが、ムウは反論する。
<だからと言って、このままじゃ埒が明かんだろ!>
「……わかりました。イージスは発進してください」
 アークエンジェルよりイージスが発進するのと平行して、敵の正体が判明する。
「TMF/A−802……ザフト軍MS“バクゥ”と確認!」
 ザフト軍が地上作戦用に開発した機体“バクゥ”。背中には400ミリ径13連装ミサイルランチャー、もしくは450ミリ2連装
レールガンを装備した獣型MS。最大の特徴は四本足、つまりは砂漠戦において特化した機体であることだ。
 この陸の王者の前では、さすがのXナンバーと言えど苦戦は間違いなかった。
27551:2007/02/25(日) 17:10:10 ID:???
18-4(3/4)

 イージスがカタパルトから打ち出されたのを狙ったのか、突如現れた戦闘ヘリがミサイルが放った。ムウはそれらをシールド
で防ぐと、すれ違いざまに一発。そして着地と同時にも発砲し、三機中二機の戦闘ヘリをしとめる。残ったヘリは慌てて後退し、
砂丘の影に隠れてしまう。砂漠と聞けば、遮蔽物が少なく敵を発見しやすいイメージがあるが、実際には高低のある砂丘のおかげ

でそれを困難にしていた。さらに、調整したとしても細かな砂が、否応なくMSの足を取ってしまう。
「シミュレーションでもしたことねーのにっ!」
 元来MA乗りであるムウに砂地は辛いものがあった。
 成れないイージスに、戦闘ヘリは別方向から姿を現すと、再びミサイルを撃つ。直撃はしなかったものの、爆風が砂を巻き上げ
視界を悪くしてしまう。これでは狙いをつけることができない。
「チィッ!」
 ジャンプして上空から狙い撃つ方法はあるが、重力下では機体を飛びつづけさせるだけの推力はない。
「待ちの一手かな」
<大尉、バグゥが来ます! 気をつけてっ!!>
 砂丘の向こうから黒い影が躍り出た。
「……冗談きついぜ」
 砂漠の上を高速で移動していくバクゥに狙いを定めるが、ビームはなかなか当たらない。逆にイージスが左右のバクゥから
放たれるミサイルとレールガンの十字砲火を受けてしまう。PS装甲でなかったら既に死んでいる程の火力だ。
 たまらずスラスターを吹かして上空に逃げると、ムウは多少の被弾は覚悟の上で、再度バクゥにライフルを向ける。
「そこだぁっ!!」
 イージスのビームはバクゥの翼を貫いた。破壊には至らないが、やっと相手に損傷を与えたことに思わず笑みを浮かべる。
 バクゥは直も砲撃を行うが、アークエンジェルまで接近することはなった。
「後退? いや、誘ってるのか」
 バクゥには格闘武器がない。あるとしたら体当たりぐらいだが、先程の砲撃でそれは通用しないと気づいたのだろう。
「コーディネイターの癖に慎重だな。だが、俺も慎重なんでね……アークエンジェル、聞こえるか」
<聞こえます>
「あの調子だと、向こうは様子見みたいだ」
<そのようです。こちらもスカイグラスパーで敵の戦力を確認させます>
「坊主が乗るのか? いざとなったら援護を頼む」
27651:2007/02/25(日) 17:13:19 ID:???
18-4(4/4)

「どうやら誘いには乗ってこないみたいだね」
「それにX105、ストライクが出てきません」
「ふーむ……」
 バルトフェルドは腰に手を当て、しばし考えると、
「バクゥを下がらせたまえ。」
「よろしいのですか」
「戦力評価が目的と言っただろう」
 MSへの攻撃は、これ以上無意味と判断した。
「今度は大天使が目標だ。レセップス、砲撃……」
「待ってください! 大天使から何かが発進しました。データに無い機体です」
 スコープで確認すると、戦闘機が一直線にバルトフェルド達に向かって来た。
「砲撃中止! 対空戦闘用意!!」
 急ぎ早に指示を出すと、レセップスの対空砲が戦闘機に向けられる。
 そして戦闘機――スカイグラスパーに向けての集中砲火が始まった。

「邪魔だあぁぁぁっ!!」
 何かが弾ける音が、キラの体の奥底に響きわたった。
 次の瞬間、スカイグラスパーに襲いかかる対空砲火をキラは全て回避する。

 目の前で起こった信じられない出来事だった。あれ程密度の濃い集中砲火は、たとえコーディネイターであっても避け切ることは
不可能に近い。ザフト兵達は皆、驚愕の表情で迫り来るスカイグラスパーを見上げた。
「全員衝撃に備えよ!!」
 ダコスタはミサイルの一発も覚悟した。しかし、スカイグラスパーはレセップスを無視し、南西の方角に飛んでいってしまう。
「何がしたかったんだ!?」
「罠なんじゃないか!」
「ナチュラルの考えることは分からん」
 誰もが、疑問符を投げかける中で、
「あれがナチュラルのしわざだと……」
 バルトフェルドだけが何かを考え込んでいた。
27751:2007/02/25(日) 17:16:11 ID:???
間違い・・・orz
>目の前で起こった信じられない出来事だった。
 目の前で起こった出来事は信じられないものだった。

今一度16話を見たのだが
なんであの犬さん達はビームサーベルもついてない機体で接近戦を仕掛けたんだ?
ストライクがランチャーだからとはいえ、納得いかないのだが・・・
自分の機体が後期型と勘違いしたのかな。
278通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 17:56:45 ID:???
製作側の見栄えの問題かねぇ
1kmも2kmも離れてちゅんちゅん撃ちあっても絵にならないし
279通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 18:19:49 ID:???
回転するキャタピラ押し付けてPS装甲削り取るつもりだったとか
280通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 23:10:15 ID:???
無印種では、遠距離戦が有利な時には、逆に接近戦を仕掛けるのがセオリーだ(例:智将の人)

そして今回もGJ
逃げ出すのにスカイグラスパー選択するあたり、この先の逃亡計画も練ってそうでアムロより賢いぞ、キラw
種割れが全然凄く見えねえしw
281通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 07:30:00 ID:???
御大も「みんなロボットのチャンバラが見たいんでしょ」
と言ったし接近戦主体なのはいいけど種はそこらのうその
つき方が下手だからな
282通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 07:43:47 ID:KYSN8ASF
GJ!
接近戦するなら初めから武器持たすもんだろ
やっぱり演出の差なんだろうな
283通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 15:29:41 ID:???
うーむ・・・果たしてキラに戦士を教えるのはどちらなのか・・・
青い巨星か、砂漠の虎か・・・
284通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 17:26:11 ID:???
大穴でシーマ姐さん
285通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 18:31:44 ID:???
>>282
擁護するような言い方をすると、至近距離ならダメージを与えられるんじゃと思ってたんじゃね?
まあほとんどフォローしよう無いけど
286通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 19:16:12 ID:???
>>284
姐さんには別の役がありそうな
287通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 19:24:11 ID:???
ところで、登場人物と所属する勢力図ってどうなってるのかな?
なんか増えてきてよく判らなくなってきたな。
288通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 20:14:35 ID:???
なにこの風にひとりでが流れそうな感じ。
GJ
28951:2007/02/26(月) 20:14:39 ID:???
>>287
思いついただけ挙げてみた。

連合
ハルバートン派
 AAに乗る軍人全員
 ユーラシア連邦も含まれるのでカナードなんかもこの派閥

アズラエル派
 サザーランド他、ブルコス思想の連中

ジオン
ドズル派
 シャアやランバ・ラル、ガトーの部隊

キシリア派
 ガルマやマ・クベ、シーマなど
 ジョニーもここ
 ララァはフラナガン機関所属なのでここに入る

ザフト
クライン派
 ラクス、クルーゼ、ギル、レイ、バルトフェルド、ダコスタ

ザラ派
 アスラン、イザーク、ディアッカ、ニコル(?)
 ユーリとか親連中もここ
290通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 22:31:57 ID:???
サンクス。
んー、今までのクロスは必ずガンダム主人公勢がいたから、なんか新鮮だな。
291通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 23:37:12 ID:???
キラ脱走キターーーー!
と思って見てたけど……あれ? これって、言い訳のしようも無く

 友 達 見 捨 て た ?

原作では「あそこには……友達がいるんだ!」って啖呵切った男が……
これ、出戻っても確実に孤立するな、キラ。
292通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 11:37:11 ID:???
>274
>フレア弾
フレアは熱源放射で赤外線探知のシーカーを欺瞞するものだが、対艦ミサイル
はレーダーホーミング(アクティブ、パッシブいろいろだが)をメインに適宜
慣性誘導等をミックスしたものが一般的だから、ソフトキルの手段としては策
が足りてない。
まず妨害電波を発信(ガンダム世界ならばミノ粉を撒くのを含む)してチャフ
を撒きその上念を入れてフレアの上にミサイル本体や各種誘導するものに対し
ハードキルなら判るが。
293通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 14:11:09 ID:???
>>292
種世界だと、NJとやらが電波妨害するんで、レーダーホーミングはそもそも使えない。
つーかまあ、そんな細かいところに突っ込んでどうするよ。
種は、戦艦がミサイルを華麗に回避するようなアニメだったんだぞ。
フレアを撃ってくれる方が気が利いてるじゃないか。
294通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 19:36:38 ID:???
>>291
忘れるんじゃない、アムロだってそうだ。
フラウ、ハヤト、カツ、レツ、キッカを思い切り見捨てていったぞ。
295通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 19:40:17 ID:???
>>294
フラウ以外、アムロにとって友達でも何でもないな。
296通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 19:45:50 ID:???
フラウを見捨てていったというだけで

万 死 に 値 す る
29751:2007/02/27(火) 20:13:14 ID:???
19-1(1/2)

「キラ、何をしているの!? 戻りなさい!!」
<……すみませんセイラさん>
 セイラの呼びかけに謝罪すると、キラは機体を加速させた。
「戻れ! 戻るんだ、ヤマト少尉っ!」
<……>
 ナタルもキラへの呼びかけを行うが返事はなかった。
「ダメです。応答ありません」
 むしろ逆効果だったのか通信回線を切ってしまう。
「呼び続けろ!」
 ナタルは頭を抱えながら、格納庫のマリューに予備のスカイグラスパーを出すよう頼んだが、
調整不足で不可能だった。ストライクを飛ばせればいいが、エールストライカーは損傷してる。
なによりOSを書き換える時間がなかった。
「振り向かないほうがいいわね」
 ノイマンはナタルの表情を見てみたい衝動に駆られるが、不意に出たセイラの一言を聞き、
それを押しとどめた。きっと鬼の形相であるに違いない。
「大尉、申し訳ありませんが、MA形態で敵情を……」
<無理だ……バクゥがっ!>
 スカイグラスパーの不可解な行動が、相手の疑念を招いた所為か、バクゥが戦線に戻ってきた。
しかも、それに合わせて艦砲射撃まで飛んできる。衝撃がアークエンジェルを激しく揺さぶった。

「クソッ!! どっからの砲撃だ!?」
 ムウは周囲を見まわすが、視界内に艦影は見えない。アークエンジェルは高度をとり始める。
 その最中、イージスと対峙するバクゥ目掛けて小型のミサイルが撃ち込まれた。
「何だ?」
 あさっての方向から数台の戦闘車両が走ってくるのが見えた。
 彼らの攻撃は大した損傷を与えているわけではないが、バクゥは明らかに浮き足立っている。
<そこのMSのパイロット、死にたくなければこちらの指示に従え!>
 イージスが謎の通信をキャッチした。発信元はイージスの真横にいる一台のバギーらしい。
 暫くして地図が転送されると、その一部が点滅していた。
<そのポイントにトラップがある。バクゥをそこまでおびき寄せるんだ!>
 敵か味方かは分からないが、今は迷っている暇はなさそうだ。
29851:2007/02/27(火) 20:15:19 ID:???
19-1(2/2)

<隊長、レジスタンスです。奴らが出てきました>
「おやおや……まさか連中が大天使を助けるとはね」
 攻撃を仕掛けているのは、北アフリカ最大のレジスタンス組織“明けの砂漠”である。
正規軍にとっては取るに足らない相手ではあるが、この組織はあのジオンと繋がりを持っていた。
噂ではあるが、ガルマ自身がわずかな護衛で彼ら本拠地に乗り込み、リーダーと直談判したそうだ。
そのおかげで、パンツァーファウストから対MSミサイルまで、ありとあらゆる兵器を所持しており、
バルトフェルドと言えど無策で相手をするわけにはいかなかった。
「ダコスタ君に撤退信号を出したまえ」
「よろしいのですか?」
「深追いする必要はない」
 ここで大天使をレジスタンス諸共殲滅するのもできなくはないが、バッテリ切れになったところで
ストライクが出てくれば、一転して不利になってしまう。
「どうやら大天使は、ストライクを温存してるみたいだからね」
 作戦終了を宣言すると、バルトフェルドはゆっくりと腰を下ろした。

「……軍法会議モノだぞ。キラ・ヤマト」
 低い声で不気味に呟くナタルの声に、艦橋内はなんとも言えない空気が漂い始める。
 そんな空気を読んだ訳ではないが、レセップスは後退を始めた。
「熱源、引いていきます」
「追撃は控える。フラガ大尉、帰艦してください」
 こうして地球での初戦は終わった。だが、それはナタルにとって最悪な事態が無くなったわけではない。
これから始まる激動のプロローグにしか過ぎないのだから。
29951:2007/02/27(火) 20:16:36 ID:???
1行あたり何文字が最適なんですかね・・・
今回は文字数減らしたのですがどうでしょう?
300通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 20:27:02 ID:???
GJ!

戦闘中に脱走って…
これ普通に敵前逃亡じゃね?
301通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 21:15:04 ID:???
GJ!

虎さんが慎重だ。結局自ら出撃はしなかったし。
ちょっとどころじゃなく手ごわくなってますね。
ジオン側がどう動くかも楽しみです。

>>294-296
フラウには、一応弁解はしていかなかったっけ?
30251:2007/02/27(火) 21:24:25 ID:???
誤字修正
>「ダコスタ君に撤退信号を出したまえ」
「ダコスタ君、撤退信号を出したまえ」
303通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 21:25:34 ID:???
GJ!

>>300
>これ普通に敵前逃亡じゃね?
軍法会議とか以前に問答無用で銃殺ですな。
スカイグラスパーを持ち出しての逃亡じゃなおさらだ。
304通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 21:39:40 ID:???
GJ!
305通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 21:40:49 ID:???
GJ!
キラ、戦闘中に逃げ出してるから罪がさらに重くなりそう。
306通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 22:03:24 ID:???
まあ、キラ軽視もとい刑死な歴史もそれでそれでありだろうし。
307通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 22:47:17 ID:???
テレビ版を思い出せ!アムロは不要と言われたと勘違いして、ひとりで戦果を上げようと脱走した。前線基地を先回りして潰したりしたんだ。敵前逃亡じゃない。
とアムロを弁護してみました
308通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 23:17:19 ID:???
アムロには同情するが
キラのは、ただの甘ったれだからなあ・・・
309通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 23:33:51 ID:???
というか軍人になるのが嫌なら、むしろ願ったり叶ったりじゃないかと思うんだが
310通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 23:52:25 ID:???
>>309
俺も同意。
あいつ、いったいなに考えてんだ?
311通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:19:44 ID:???
もうちょっとそこら辺を詰めて欲しかったな。
砂漠というやばい環境であえて盗んで走り出す心境とか
312通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:25:04 ID:???
下手したら、というよりこのままじゃ、確実に帰ったとたん営倉どころか銃殺だからなあ
313通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:27:20 ID:???
クリスいるから、必ずしも必要不可欠ってわけじゃない品
314通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:59:13 ID:???
キラはきっと、褒めて貰いたかったんだよ! バジルール少尉に!
でも、バジルール少尉からは鞭ばっかりで飴が無いから、わざと脱走して、興味を引きたかったんだよ!



















と、妄想してみた(´・ω・`)
315通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 08:06:53 ID:???
GJ!
キラはスイスを持ちだしですか、回りに相談もせず直情型ですねぇ。

連合の新型機だから・・・高く売れるよ! とか スカイグラスパー売るよ!
くらいだったら元気があって良いんだけどね。
316通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 09:19:31 ID:???
新型機を盗んで敵前逃亡、帰ってきたら銃殺刑
銃殺を免れても友人を裏切ったキラには居場所が無い
再び逃げ出してマルキオ辺りに拾われるか
アラスカ基地で下ろされて軟禁状態で強制労働させられるか
カガリのコネでオーブに付くってのもあるな

とりあえず、脱走後のラルイベントは誰が担当するのかwktk
317通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 10:36:51 ID:???
ジオン軍に亡命じゃないかな?
318通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 11:32:41 ID:???
ラルあたりに拾われて鍛えなおされたキラがラル隊の一員としてAAを襲うってのもいいかもしれん。
319通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 16:51:56 ID:???
ラルは敵前逃亡したような人間を使うかなぁ。
……使うとしたらAA攻略のための捨て駒くらいか?
320通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 20:21:56 ID:???
脱走の話になってるのにみんな忘れてないか?



つアスラン
32151:2007/02/28(水) 21:02:26 ID:???
19-2(1/2)

 アークエンジェルは戦場から程近い地点に着陸した。傍に意図も勢力も不明なバギーの集団が停止する。
「味方と判断しますか」
「少なくとも攻撃の意思はなさそうだ……ノイマン曹長、後を頼む」
 ナタルは外に出るハッチまで来たところでフラガ達を確認した。ライフルを構えたクルー数人と共にハッチの
脇に身をひそめている。
「開けるぞ」
 外に出たマリュ−達はアラブ系の男たちと対面した。先頭に立つ男がリーダーなのだろう。髭を厚く生やし、
日に焼けた頬には大きな傷跡がある。彼は鋭い目つきでナタルとムウを見比べた。
「地球連合軍第5特務師団所属、ナタル・バジルール少尉です」
 ナタルの挨拶に男はニコリともせずに答えた。
「俺達は“明けの砂漠”だ。俺の名はサイーブ・アシュマン。……礼なんざいらんさ、わかってんだろ?
別にあんた方を助けたわけじゃない。敵である“砂漠の虎”を討とうとしただけでね」
 こちらの真意を探るように覗き込んできた相手に、ナタルはにこりと笑ってみせる。もちろん演技だ。
そう簡単に、こちらの真意を見せる訳にはいかない。
「“砂漠の虎”相手にずっとこんなことを?」
 傍らのムウが呆れるように尋ねると、サイーブはじろりと顔を見る。
「あんたの顔はどっかで見たことあるな」
「ムウ・ラ・フラガだ。この辺に知り合いはいないがね」
「へえ、“エンデュミオンの鷹”と、こんなところで会えるとはよ」
 ムウは意表をつかれた表情になる。ナタルは微動だにしないが――なるほど、砂漠の真ん中でランチャー
片手にゲリラをやってる連中が、たいした情報通ではないか。
「情報もいろいろとお持ちのようですね」
「ああ、いくらかはな。地球軍の新型特装艦アークエンジェルだろ? 宇宙じゃ名高いクルーゼ隊と
“赤い彗星”に追われて地球へ逃げてきた」
 さすがのナタルも今の言葉には驚きを隠せなかった。まさか連合の最高機密をこんな連中が知っているとは、
情報通にも限度がある。そこまで詳細なデータを一体どうやって? 驚くナタルをよそにして、サイーブは
更にその続きを言おうとするが、そんな彼の言葉をさえぎるように、やや高めの声が上がった。
「X303……イージスと呼ばれる地球軍の新型機動兵器。そのプロトタイプだ」
 ナタル達は金色の髪をした少女に気づいた。屈強な男たちの中であまりにも目立つ髪をなびかせた少女は、
真っ直ぐにイージスに視線を向けている。
「さてと、とりあえずこんな所にいちゃ、いつ襲撃があってもおかしくねえ。俺達の砦に案内するから、
そこで改めて話としねえか?」
32251:2007/02/28(水) 21:03:30 ID:???
19-2(2/2)

 サイーブ他数名を乗せたアークエンジェルがレジスタンスの砦に向かう間、サイ達ヘリオポリス組は
キラの行動について話し合う為、ナタルに呼ばれていた。
「皆、ヤマト少尉から何か聞いてないか?」
「わかりません……地球に降下してから、話す時間なんてなかったし」
「俺もだ」
「熱でぶっ倒れてたからな……」
 皆キラの脱走が信じられなかった。彼は自分がコーディネイターであることを自ら晒し、志願してMSに
乗ってくれた。そんなキラが自分達を見捨てて逃げ出すとは到底思えない。ナタルは何か理由が有ると考え、
ムウやクリスにも心当たりはないか聞いてみた。すると二人は何かを思いついたように答える。
「降下時の戦闘で感じたが、なんかあいつ焦ってたな。いや、怯えてると言うべきか……」
「となると、シェル・ショックの可能性があるわね」
「シェル・ショックってなんですか?」
「新兵がよくかかる病気よ」
 極限状態を経験することで患う神経症で、戦争神経症とも呼ばれるものだ。戦闘中もしくは戦闘後に、
吐き気や混乱、下痢、震えなどの症状を起こし、戦闘に参加する以上不回避と言える神経症だ。
「でもそれだけで逃げ出しますかね」
 皆要領を得ぬまま沈黙が続く中、押し黙っていたフレイが沈黙を破る。
「きっとザフトに投降したのよ」
 とんでもない事を言い出した。
「あの子、コーディネーターなんでしょう」
 皆がフレイの言う可能性は否定できなかった。キラはコーディネイターであるのはアークエンジェルの
クルー全員が知っている。特に正規の軍人は、ムウにクリス、マリューやマードックら整備班を除いて
キラに疑惑の目を向けていた。
「あの子に同胞意識が芽生えても不思議じゃないわよ!」
「そんなこと、有る筈ないだろっ!!」
 トールは大声を上げて否定したが、フレイは納得いかない。
「じゃあなんで脱走したよ?」
「それは……」
 反論しようとするがいい言葉が思いつかない。辺りに険悪なムードが漂い始める。
 そこへ、遠巻きから彼らの話を聞いていた金髪の少女がポツリと言葉を発した。 
「何にも考えてないんじゃないか」
 皆が一斉に彼女の方に視線を向ける。
「いや、お前達の話を聞いていると、そのキラって、なんか抜けてる奴なんじゃないかと……」

 一方で、その頃のキラ君は、
「これからどうしよう……」
 少女の言ったとおり、砂漠の真ん中で途方にくれていた。
323通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:13:06 ID:???
GJ!!
>「これからどうしよう……」
いやいやいや、どうしようもなにも…
どうしようもないかなw
324通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:21:14 ID:???
A 姐さんに拾われる
B ラルに拾われる
C ガルマに拾われる
325通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:25:16 ID:???
D AAに拾われる
326通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:30:25 ID:???
E 銃殺刑
327通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:34:45 ID:???
>>326
待て、それは拾われたあとだろw
328通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:38:34 ID:???
F 盗賊団の後をついていって魔法のランプを手に入れる
329通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:39:09 ID:???
オイッ、オマイラ!
一番大事なのが抜けてるぞ!

F 砂漠において死亡
330通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:39:12 ID:???
どこかの村の食堂で途方に暮れているときに奢られるフラグが・・・
やっぱり、ラルか虎あたりかっ!
331通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:52:11 ID:???
このままのたれ死んだ方が幸せじゃないのか?
332通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:52:15 ID:???
水を求めて砂漠をさまよう・・・ でテント見つけるものの
「余分はないな」とヘコんだキラがいた
333通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:56:41 ID:???
>>332
51氏GJ!が抜けてた orz
334通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:59:13 ID:???



>>330
「僕は乞食じゃありませんから」ならぬ、(僕は乞食当然なんだ)イベントですか。
335通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 23:00:56 ID:???
あ、当然じゃねぇ、同然だ……
まあ、些細なことだが、訂正を。
336通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 00:42:05 ID:???
チョコボの馬車が現れて助けてくれるのさ。
337通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 01:05:30 ID:???
ハムナプトラにたどり着く
338通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 07:58:04 ID:MtVb/Ac9
チョコボ・・・何のネタだ?
339通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 08:35:18 ID:???
>>338
7のゴールドソーサー
340通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 13:00:23 ID:???
>チョコボの馬車、言いたい事はわかるが…チョコボが御者やってても良い訳だ
34151:2007/03/01(木) 20:34:52 ID:???
うまく書けないけど投下してみる
34251:2007/03/01(木) 20:36:42 ID:???
19-3(1/5)

「うわあああぁぁぁっ!!!?」
 キラは息も絶え絶えに起き上がると、燦々とふりしきる日差しに目を細める。
「夢か……」
 ひどい悪夢を見た。ムウのイージスやアスランのシグーが呆気なく撃破され、自分に向かってくる赤いザクに、
ストライクがPS装甲ごと真っ二つにされる夢だ。
「ここはアークエンジェルじゃないんだな……」
 昨日、自分が脱走したことを思い出す。
 だが、衝動的に逃げ出したものの、今後どうするかをまったく考えてない。
「目先のことしか見てなかったからな」
 まったく白紙のまま逃げ出すなど本末転倒だ。だからといって脱走をやり直すわけにはいかない。
「……おなかすいた」
 とりあえずキラは、空腹を満たすため、上空から見つけたタッシルの町に向かった。
34351:2007/03/01(木) 20:38:04 ID:???
19-3(2/5)

 タッシルに着くと手近にある店に入る。キラはそっけなくあたりを見回すと数人の客が談笑していた。
「そしたらアイツ、子供相手に五機落したってホラ吹いてるんですよ」
「新入りのくせに生意気だな」
「今度シメるか!」
 彼らを横目にカウンターの席に座ると、冷たい水と簡単なセットを頼んだ。
「えっ? 水もお金を取るんですか?」
「ここいらじゃ貴重だからね」
 しぶしぶながら承諾し、出された水でのどを潤した。朝から空腹の上、炎天下の中を歩き続けていた所為で、
ただの水が格別の味になっている。キラは頼んだセットメニューに口に運びながら、今後のプランを考え始める。
 ザフトやジオンに投降する気は初めからない。昨日まで連合の艦に居た自分が投降すれば、事情など聞かずに
捕虜にされる。そうなればオーブに帰ることなどできないだろう。
(このまま南下してビクトリアに行こう。そこから、南アメリカ経由でオーブに行ければ……)
 真剣な顔つきで考え込んでいると、
「おい小僧! 何シケた面してる!?」
 店に居た客の一人がキラに絡んできた。
「こっちに座れ」
「……結構です」
「そう言うな」
 強引に腕を引かれテーブルに着かされる。目の前には口ヒゲが印象的で、恰幅のいい男が座っていた。
「あまり見ん顔だな」
「……観光ですよ」
「ほう、何処から来た?」
 とんでもない相手に絡まれたものだ。
「……オーブから」
「戦争から逃げた国か」
34451:2007/03/01(木) 20:39:54 ID:???
19-3(3/5)

 自分に絡んできた男がからかうように言った。
「コロニーを落とされても、Nジャマーを落とされても、自分達は部外者って面してる」
 さすがのキラもこの発言には頭にきた。誰でも自分の祖国を貶されて、腹を立てない奴はいないだろう。
「だからなんです!? 戦争なんてしない方がいいでしょう!」
「まあ、そうだがな」
「少なくとも昼間から酒を飲んでる人に言われたくありませんね」
 一瞬の静寂が部屋の中を包み込む。その静寂を打ち破るように男の笑い声がこだました。
「一本とられたなクランプ」
 男の名を呼んだ彼は、水を注文するとキラに渡す。
「水だけだが、一杯奢ろう」
「バカにしてるんですか!?」
「そう怒るな」
 笑いながら男はキラのコップに水を注いだ。
「ところで、坊主は“砂漠の虎”を知っているか?」
 知らないと答えると、男はアフリカの勢力について語り始めた。
 キラは面倒なので聞いている振りをしながら、適当に相槌を打つことにした。
「このアフリカ共同体というのはザフトと連合を毛嫌いしてる。だが、ジオン公国は中立だ。この町ではな……」
 そこへ男が一人駆け込んでくるとラルに耳打ちをした。
 ただならぬ雰囲気に、キラは好奇心から耳を傾ける。
「新入りから提示連絡です大尉」
 そこから先が聞き取れない。しかし……。
 ――たいい……大尉だって?
「そうか。分かった」
 男は立ち上がり主人に金を払うと、一言付け加えた。
「もうすぐザフトがやってくる。この町を潰しにな。逃げる用意をしておくことだ」
 その言葉を聞いた主人は、青ざめた表情で店の奥へ姿を消した。
 ――ザフトが来る!? さっき話してた“砂漠の虎”って奴か。
 驚いたキラは男が何故そんなことを言うのか、男の真意を探ってみた。
 だが、彼自身はそれを見透かすように、キラの瞳をジッと見つめる。
「という訳だ。連合の兵士君」
34551:2007/03/01(木) 20:41:30 ID:???
19-3(4/5)

 キラは目を見開くと、心臓をわしづかみされる気分になった。
「お前はコーディネイターだな。だが、ザフトではない。もちろん我がジオン軍でもな……」
 ジオンという単語にキラの心臓が高鳴る。
「残っているのは連合――大方“木馬”の乗組員と言ったところか?」
 自分がコーディネイターであることに加えアークエンジェルのことも気づいてる。
「連合がお前のような子供を徴兵しているということは、お前がコーディネイターだからだ。そして、
“木馬”はハルバートンの管轄、それから導き出される答えは一つだな」
「分かってたんですか。分かってて僕にっ!」
「安心しろ。言っただろうこの町ではジオンは中立だと……」
「……」
「一つだけ言っておく。何を怖がってるかは知らんが、逃げてるだけじゃなんの解決にもならんぞ」
 キラは黙ったままだ。
「もっとも、仲間に知らせるか、このまま逃げるかは自分で決めるんだな」
 残っていた水も飲まずに、キラはその店を飛び出した。
 後姿を眺める男に、その部下が後を追うのかと聞いてくる。
「任務を優先する。放っておけ」
34651:2007/03/01(木) 20:43:05 ID:???
19-3(5/5)

 キラは走った。
「そうだよ! 怖いんだ、僕はっ!!」
 来た道を懸命に走りながら叫び続ける。
「怖いんだから、しょうがないだろっ! それで逃げて悪いのかよ!!」
 やがて日が落ち始める頃、隠していたスカイグラスパーに辿り着いた。
 シートに座りこむと、息を整えながら言葉を吐き続ける。
「僕だって、皆を守るために頑張ったんだ……」
 あの“赤い彗星”と対峙した時、キラは死を覚悟した。
 連合のエースであるムウや親友のアスランを一蹴したあの姿は忘れられない。
 そんな危機的状況から何とか生き残ると、キラは違和感を感じるようになった。
 あの時からコックピットに入る度に体が震え始めるのだ。
 軌道上での戦闘も、何とか勇気を振り絞って出撃していた。
「それなのに……あの人はっ!」
 ナタル・バジルール艦長殿は自分の働きをなんとも思っていない。
「だったら自分でやってみろ……そう思って……」
 シートにうずくまると、また体が震え始めた。
「チクショウ……」
34751:2007/03/01(木) 20:43:52 ID:???
皆さんの想像通りの人です。
1stと違うように書いてみたが・・・OTZ
348通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:46:01 ID:Byw0IU/5
gj
349通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:51:31 ID:???
GJ!!
すばらしい!!
350通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:53:09 ID:???
GJ!!
アムロの時より素っ気ないけど、ランバ・ラル隊とアークエンジェル隊は、
この世界では交戦してませんし、まあ今はしょうがないですね。
ただ、この出会いが、将来の伏線になれば面白いかもしれません。
351通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:55:12 ID:???
最初に話をした人がクランプだったとは!
思えばちょび髭ってあいつしかいないよな・・・
35251:2007/03/01(木) 20:56:03 ID:???
>そこへ男が一人駆け込んでくるとラルに耳打ちをした。
 そこへ男が一人駆け込んでくると彼に耳打ちをした。

誤字って言うかなんて言うか・・・
現段階で名前出す気なかったのにOTZ
353350:2007/03/01(木) 20:56:23 ID:???
あ、あともう一言、ランバ・ラル、大人の貫禄ですね。惚れ惚れします。
354通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 21:54:52 ID:???
GJ
ラルキター!!
355通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 22:02:48 ID:???
GJ!!
ラルがアムロに取った行動より親切だな。
アムロの様に懐に銃を呑んでいたわけでもないし、敵として見てないのかな?(いろんな意味で)


……そういえば、ハモンさんは?
35651:2007/03/01(木) 22:05:20 ID:???
>>355
キラを気にいるとはとても思えない
よって出しませんでした。
357通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 22:16:23 ID:???
サイド3の自宅で夫の帰りを待っておられます
358通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 23:00:59 ID:???
>>356
GJw
359通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 00:01:37 ID:???
GJ!青い巨星が出張る任務が気になるところw
360通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 01:31:42 ID:???
GJ!
なんかキラがどこぞのサードチルドレンみたいだった
まあ気持ちはわかるけどなぁ
361通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 01:51:39 ID:???
GJ! やっぱりラルさんは虎とは格が違うな。
362通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 08:52:34 ID:LVVE0Rh3
GJ!

つかラルはこのまま虎と戦うのか?
363通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 18:34:59 ID:???
「そしたらアイツ、子供相手に五機落したってホラ吹いてるんですよ」
「新入りのくせに生意気だな」

・・・バーニィを連想してしまった
投下乙です GJ!
364通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 21:51:10 ID:???
>>363
クランプ隊バーニィ入隊フラグかー
365通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 23:19:08 ID:???
それは気づかんかったw
366通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 00:30:44 ID:???
GJ!
ところで、このまま行くとキラとフレイはまったく接点なくオーブに着くのか?
367通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 06:56:27 ID:???
再構成ものだから、別にそれでも構うまい。
368通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 19:16:34 ID:???
そういえば接点の契機となる親父さんが出てこなかったな
369通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 20:36:29 ID:???
宇宙世紀0069地球から最も遠いサイド3では1つの実験が行われていた

「博士、今度の実験では絶対にアレを発見出来ますよ。」
「そうだな、アレが見つかればより効率の高い常温核融合炉が開発出来るだろう。」
中央に位置する融合炉と、それを監視する様々な機械と、人々。
それらをゆっくりと確認する博士と呼ばれた男。
しばしの時を経て、最後の確認を終了する。
「では、実験を開始する。少しの変化も見逃すな!」
「始動します。」
低い唸りと、取り付けられた機械の音が実験室を満たす。
だが……
「はっしょん!」
機械の拾った微細な兆候は見逃されてしまった。
「風邪かね?」
周囲を笑いが満たし……叫び声でとぎれる。
「レッドアラート!暴走します!入力を受け付けません!」
「緊急停止!手動でやれ!」
全てを光が飲み込み、空間が裂けた。
370通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 05:44:21 ID:???
>>369
エヴァ乙
371通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 10:16:30 ID:???
>369
エヴァ以前からのSF物の古典的技法だなw
やり方古くね?
37251:2007/03/04(日) 20:20:33 ID:???
やっぱり納得できないので19-3を書き直します。
37351:2007/03/04(日) 20:22:25 ID:???
19-3(1/3)

「うわあああぁぁぁっ!!!?」
 キラは息も絶え絶えに起き上がると、燦々とふりしきる日差しに目を細める。
「夢か……」
 ひどい悪夢を見た。ムウのイージスやアスランのシグーが呆気なく撃破され、自分に向かってくる赤いザクに、
ストライクがPS装甲ごと真っ二つにされる夢だ。
「ここはアークエンジェルじゃないんだな……」
 昨日、自分が脱走したことを思い出す。
 だが、衝動的に逃げ出したものの、今後どうするかをまったく考えてない。
「目先のことしか見てなかったからな」
 まったく白紙のまま逃げ出すなど本末転倒だ。だからといって脱走をやり直すわけにはいかない。
「……おなかすいた」
 とりあえずキラは、空腹を満たすため、上空から見つけたタッシルの町に向かった。
37451:2007/03/04(日) 20:24:55 ID:???
19-3(2/3)

 タッシルに着くと手近にある店に入る。キラはそっけなくあたりを見回すと数人の客が談笑していた。
「そしたらアイツ、子供相手に五機落したってホラ吹いてるんですよ」
「新入りのくせに生意気だな」
「今度シメるか!」
 彼らを横目にカウンターの席に座ると、冷たい水と簡単なセットを頼んだ。
「えっ? 水もお金を取るんですか?」
「ここいらじゃ貴重だからね」
 しぶしぶながら承諾し、出された水でのどを潤した。朝から空腹の上、炎天下の中を歩き続けていた所為で、
ただの水が格別の味になっている。キラは頼んだセットメニューに口に運びながら、今後のプランを考え始める。
 ザフトやジオンに投降する気は初めからない。昨日まで連合の艦に居た自分が投降すれば、事情など聞かずに
捕虜にされる。そうなればオーブに帰ることなどできないだろう。
(このまま南下してビクトリアに行こう。そこから、南アメリカ経由でオーブに行ければ……)
 そこでキラははっと、人の気配を感じ我に返る。
「おい小僧! 何シケた面してる!?」
 店に居た客の一人がキラに絡んできた。厄介なことに関わりたくないキラは無視を決め込んだが、その態度が
気に入らないのか、男は語気を強めながら命令するように声を荒げる。
「こっちに座れ!!」
「……」
「聞いてんのか? おいコラ!?」
 乱暴に胸倉を掴み上げられた。
「何するんです!?」
「ここはお前みてぇなガキが来るとこじゃないんだよっ!!」
 そんな状況にあっても、キラには余裕があった。ナチュラルがコーディネイターである自分を相手に勝てる
はずがない。相手もコーディネイターならマズイが、キラは男の顔を見てそうではないと判断した。
「僕と本気で喧嘩して、ナチュラルが勝てるわけないだろ」
「てめぇ! コーディネイターか!?」
 周囲に殺気が漂う。どうやらキラをザフトと思ったらしい。コーディネイターというだけでだ。
「我らジオン軍人を前に、自ら正体を晒すとはな」
37551:2007/03/04(日) 20:27:00 ID:???
19-3(3/3)

 ジオンという単語にキラの心臓が高鳴る。まさかこんな所にジオン兵がいるとは思ってもみなかったからだ。
 先程までは強がりはどこへ行ったのか、キラの体は震えだした。
「なんだあ? 怯えてるのか?」
「かわいい顔して、ママのオッパイが恋しくなったか!」
 笑いながらキラを取り囲むと、男はキラの胸倉を更に力を込めて掴み上げようとしたその時、
「おい」
 店の扉から声が掛かった。
「何してる?」
 そこには一人の軍人がいた。身長はキラよりも少し高いくらいか。顎ヒゲを生やし、くずれたように軍服を
着ているその男は、服装からの印象とは裏腹に眼光だけは妙にぎらついていた。
「ザフト兵らしき男を尋問してました!」
「コーディネイターだそうです」
「コーディネイター? どこに?」
「で、ですから……」
「そんな奴どこにもいないぞ」
 男はワザとらしく、きょろきょろと辺りを見回すと、やや威圧するように男達に言った。
「とっとと行け……見逃してやる」
「……」
 男達はキラを放すと、無言で立ち去った。
 キラはなにがどうなってるのかわからずに、空いている席に座った男を見る。
「すまなかったな連合の家出少年」
 なりふり構わない言葉にキラは動揺した。しかし目の前のジオン兵は、キラの動揺など気にもとめない。
「俺はデメジエール・ソンネン少佐だ。よろしくな」
37651:2007/03/04(日) 20:29:07 ID:???
こんな感じ・・・
感想求む!
377通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 20:30:43 ID:???
GJ!
378通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 20:45:20 ID:???
GJ!

なんかキラが果てしなくバカだ…
379通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 21:57:10 ID:???
GJ!

厄介ごとがいやなくせに、わざわざ挑発するって…
380通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 22:14:53 ID:???
GJ!
キラよ、自分で壁作ってちゃ世話無いぜ。
そんな状態で「分かってくれない!」なんて言ってても、正直「ハァ?」としか言えない。
381通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 22:45:11 ID:???
GJ!!
ソンネン少佐が居るってことはヒルドルブでるのかーっ!!
虎のバクゥ隊VSラル隊&戦車隊の戦闘が出るのか?出るんだな??

しかし、ジオンにまで脱走がバレてるキラワロスw
382通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 22:50:02 ID:???
GJ!!!

おーソンネン少佐だーーー。
383通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 23:07:05 ID:???
GJ!!
量産化されたヒルドルブの機甲部隊を拝める……かも。
384通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 23:51:51 ID:???
GJ!
ソンネン少佐だぁー!
ラルもよかったけどソンネンバージョンも先が気になる!
楽しみにしてます!
385通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 00:21:42 ID:???
>>376
うpするまでに、まず推敲しろよ…
386通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 03:37:53 ID:???
GJ!!
ソンネン少佐だぁぁぁ!
IGLOO好きにはたまらんな。
387通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 04:35:26 ID:???
GJっす!
ヒルドルブに蹂躙される犬どもの姿が目に浮かぶようだw
388通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 16:56:27 ID:???
GJです!
ソンネン少佐キター!!!
ヒルドルブ戦車形態でバクゥを蹂躙する姿が拝めるのか!?
389通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 19:26:06 ID:8eg1+gIg
>ヒルドルブ戦車形態
あんな車高の高いもんで何をすると?的でしかないがね。
まあ陸戦におけるMS自体が的でしかないが。
390通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 19:30:36 ID:???
こんな所にまで来るなよ、軍オタ。
391通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 19:31:48 ID:l9FBIOu2
軍オタは帰ってくれ
392通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 19:34:43 ID:???
>>389
08スレの次はここですか?
393通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 19:58:05 ID:???
>>389
この場合比較するのはMSとだろうが。十分低いぞ。それに正式採用されなかったのは排熱問題だ。
394通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 20:55:53 ID:???
ついに我が公国軍にも来たか・・・
認められたものだなわれらも
395通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 21:53:32 ID:???
「自衛隊がファンタジー世界に召喚されました」スレも
何度か酷い事になってるからなぁ・・・・・・・
396通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:24:01 ID:???
スルーの咆哮で行きましょう。
397通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:33:47 ID:???
我が優秀なるジオン公国国民の前ではこの程度の荒らしはカスであーるっ!!
398通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:35:50 ID:???
さて話題転換しよう。
ディンを鹵獲して得た技術をグフにってあったが。
すでにある三次創作のドム以外に他に応用できそうなのあるか?
399通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 22:48:08 ID:???
ディンのショットガン→ケンプファーのショットガン

うん、かなり無理があるな。
400通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 23:14:05 ID:???
>>399
ちなみにケンプファーのショットガンの弾頭はルナチタニウム製だ。

ディンのデータを元にグフフライトカスタムできんかな?
401通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 23:21:57 ID:???
>>400
mjdk
まあそれぐらい使わないとMSの装甲ってなんなんだということになるわけか。
402通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 07:06:57 ID:???
ディンは無理矢理軽量化してるとしか思えない重量だしな・・・
推進器は問題ないだろうしMSに限定せずにドップの後継機に生かすってのも
ザクスピードはやっぱり黒歴史?
40351:2007/03/06(火) 18:01:27 ID:???
19-4(1/3)

「何でっ!」
 キラの叫びにソンネンは目をぱちくりする。
「……おいおい、マジかよ?」
 どうやらハッタリだったらしい。キラは自ら墓穴を掘ってしまっていた。
「いかんな……おやじ、聞かなかったことにしてくれ」
 ソンネンは店の主人に願いながら、幾分かの金をカウンターに置いた。主人はそれを受け取ると、
何事もなかったように食器を洗いはじめる。
「もしかして、家出もホントか?」
 キラは対応に困った。目の前の人物がジオン兵であることから信用はできない。だが、自分を助けたことを
見ると悪い人ではなさそうだ。
 キラは警戒しながらもソンネンの問いに頷いた。
「脱走兵かよ……とんだ捨て猫を拾っちまったな。さしずめ俺は犬の警官か」
 絵本に例えられ、幾分か緊張が緩む。
「ここじゃ不味いな。おい、俺について来い」
「……結構です」
「ここにはジオン兵がウヨウヨいるぞ」
 あんただってそうじゃないか。内心でツッコミを入れながらも、キラは渋々ソンネンに従った。
40451:2007/03/06(火) 18:03:03 ID:???
19-4(2/3)

 ソンネンの部屋に通されると、キラは周囲を気にしながら腰かけた。
「そう警戒するな。兵士なんて隠れてねえよ」
「なぜこんな事をするのです?」
「ああ、それは……く、くく……」
 突然ソンネンは苦しみだし、その手は何かをまさぐるように動いた。キラは唖然とその光景を目にしていると、
彼はピルケースを取り出し、錠剤のようなものを飲み下す。
「ぐぐ……くっ……。へへっ、ドロップだ。食うか?」
 ソンネンが差し出したピルケースを見る。ドロップと言ってはいるが薬であるのは確かだ。ドロップという
表現は冗談なんだろうが、キラにはその薬が何なのか見当もつかなかった。
「病気ですか」
「病気……そうだな。それより……」
 苦しみが治まったのか、ソンネンはキラを目を見ながら助けた理由を口にした。
「お前に似た奴を知ってる。現実から逃げて、人生をただ生きてる負け犬……そいつと同じ目だ」
「逃げて悪いんですか!?」
 キラはソンネンを睨みつけると激高した。
「そうだよ! 怖いんだ、僕はっ!! でもしょうがないでしょっ!!」
 キラは感情の赴くままに語りだした。自分がどうしてあんなところに居たのか。
 ヘリオポリス崩壊、MSに乗るようになった経緯、そしてアスランとの再会。
「僕だって、皆を守るために頑張ったんだ……っ!」
 あの“赤い彗星”と対峙し、キラは死を覚悟したこともソンネンに話した。連合のエースであるムウや
親友のアスランを一蹴したあの姿は忘れられない。
 そんな危機的状況から生き残ると、今度はコックピットに入る度に体が震えだす。軌道上での戦闘も、
何とか勇気を振り絞って出撃していた。
「それなのに……あの人はっ!」
 ナタル・バジルールは自分の働きをなんとも思っていない。
「だったら自分でやってみろ……そう思って……」
 うずくまると、また体が震え始めた。
「チクショウ……」
 そんなキラをソンネンは無表情で眺めると、立ち上がりシャツを放り投げた。
「砂漠の夜は堪えるぞ、泊まってけ。ベットは貸してやる」
 キラが話終わる頃には日が沈み始めていた。
「それから、明日家に帰れ!」
「今更帰れませんよ……」
「バカ野郎。お前は自分からMSに乗ったんだろ。自分の正体まで晒して」
「……それは」
「お前には責任があるんだよ、MSに乗るって言った瞬間からな。甘ったれた事言ってんじゃねえよ」
「……」
「とにかく、明日出て行け」
40551:2007/03/06(火) 18:04:31 ID:???
19-4(3/3)

 同じ時間、タッシルから北に数十キロ離れた地点で巨大な機影がうごめいていた。
 光る6つのモノアイが周囲を警戒している。
「で? 間違いないのかい」
「はい。同じものです」
 そう答えるダコスタにバルトフェルドはため息混じりにつぶやいた。
「何のつもりで、こんなとこに放置したんだか……」
「ナチュラルの考えは分かりませんよ」
「……兎に角、進撃は一時中止だ」
「しかし……」
「これをこのままにしておくかい? そういう訳にもいくまい」
「はぁ」
「早速だけどダコスタ君。戻って作業用のザウートを持って来てくれ」
 命じられた副官の足元には、機体の半分が砂に埋まったスカイグラスパーが横たわっていた。
406通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 19:06:31 ID:???
GJ!!
責任……種にもっとも無縁な言葉の一つだな。
407通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 20:54:49 ID:???
GJ!

スカイグラスパー置きっぱなし…
砂掛けとくくらいやれよ…
408通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 21:27:29 ID:???
GJ!!
キラ、ますます居所が無くなってきました。
AAに帰ったとしても、最新鋭戦闘機を「無くしました」で済ませられるはずはありませんから。
まあ、一つだけ収穫があったことだけでも喜びましょう。
多分、ソンネン氏に言われて「責任」を認識したでしょうし(したと思いたい)
409通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 22:09:51 ID:???
しかもただ単に無くしただけじゃなくて敵に回収されているし・・・
流石にデータバンク内に重要な情報とか無さそうなのが不幸中の幸いか?
41051:2007/03/06(火) 22:21:14 ID:???
もう一本書いた・・・
41151:2007/03/06(火) 22:23:10 ID:???
20-1(1/3)

 キラは物音で目を覚ました。
「それは本当か?」
 誰かの話す声が聞こえる。キラは眠い目をこすりながら部屋を出て話し声の聞こえる方に足を運ぶと、
そこには只ならぬ雰囲気のソンネンが、内線を通じて誰かと話し込んでいた。
「位置は……分かった。ヒルドルブを用意しておけ」
 受話器を置くとソンネンはキラの存在に気づく。険しい表情で近づくと、ソンネンは急かすようにキラに言った。
「今すぐここを離れろ」
「如何したんです」
「ザフトがこの町に向かってる。俺は出撃しなきゃならん」
「……で、でも」
「少佐!」
 慌ただしく若い士官がやってきた。横にいたキラに驚きながらも、ソンネンに敬礼をする。
「ヒルドルブの用意は出来ました。偵察によると、敵はタッシルから北に40キロの地点です」
 士官の報告にキラは目を丸くした。
「今なんて言いました!?」
「北に40キロと……少佐、この少年は?」
「気にするな。おい、どうした?」
 キラは唖然とする。北に40キロ――そこはスカイグラスパーを隠しておいた場所だ。もしザフトが回収して
しまったら、ビクトリアはおろかアークエンジェルに帰ることすらできない。
 青ざめるキラにソンネンは疑問符を浮かべるが、今は追求する時間がなかった。
「まあいい、すぐに出撃だ」
「少佐、放熱処理に……」
「わかってる! 俺を誰だと思ってるんだ!!」
 ソンネンが立ち去ってもキラが暫らく呆けていた。しばらくすると、外からキャタピラの走行音がこだまする。
窓から覗いてみると、そこには戦車というより自走砲と表現すべきな金属の塊が駆動していた。
「あんな旧式の戦車なんかで勝てるはず……」
「君っ!」
 聞き覚えのある声に振り返ると、先程ソンネンと話していた若い士官がキラを呼んでいた。
「少佐と一緒に居た子だろ。君も非難するんだ」
 何でもこの町には女子供に老人しか居らず、襲撃を受けたらひとたまりもないらしい。ソンネンが迎撃に
向かってはいるが、万が一を考えてだそうだ。
 しかし、キラはそんな話を聞きつつも外の様子が気になっていた。巨大自走砲が一両出撃したはいいが後続が
なかなか出てこない。落ち着かないキラに、若い士官が話しかける。
「どうしたんだ?」
「あの、ここの戦力はあれだけなんですか」
「そのとおりだ。あまり民間人に言ってはいけないのだが……」
「無茶苦茶だ! たった一両の戦車に何ができるって言うんだ!」
 叫ぶなりキラは外に飛び出した。とにかくスカイグラスパーの所へ行くしかない。ザフトに回収されている
かもしれないが、何もしないよりはましだ。なによりそれ以外の手段がキラには思いつかなかった。
「ま、待つんだーっ!」
 士官の声も無視して止めてあったバイクにまたがると、キラは走り去ったソンネンの後を追った。
41251:2007/03/06(火) 22:24:49 ID:???
20-1(2/3)

 ソンネンは長年の愛機と共に、朝焼けの砂漠を走っていた。
 ヒルドルブ――最高時速100キロ、主砲口径30サンチ。最大射程は30キロにも及ぶ化け物戦車で、視察に
訪れたガルマをして、マゼラアタック一個大隊に匹敵すると言わしめた機体である。しかし、放熱処理に
問題があり、連射性能が計画値を下回っていた。おかげでヒルドルブは欠陥兵器の烙印を押されてしまう。
 現在はガルマの希望もあって、タッシル防衛を任されているが、戦力はヒルドルブ一両のみ。原因は、
地球通の中将が前時代の戦車を気に入らなかった所為だ。
「マ・クベの野郎に目にモノ見せてやる」
 目的地に着くと、ソンネンは現在位置の地形図と共に、周辺地形を確認する。射点候補はいくつかあるが、
ソンネンはそれに目もくれない。ヒルドルブはショベルアームを動かすと、臨時の掩体を掘った。巨大な
ヒルドルブを掩体の中に隠すと、地上には長砲身の30サンチ砲が見えるだけだ。
「何だありゃ?」
 ソンネンは正面モニターの中で、ザフトのMSがなにやら作業をしているのを見た。そこには作業用に
改修したザウートが、戦闘機らしきものを吊るしてる姿がある。
「坊主が言いたかったことはこれか」
 モニターを照準機に切り替えると、残りのMSを確認した。
「“四つ足”が六機。内一機は新型のもよう、リビア砂漠会戦で似た機体が確認されているが詳細は不明……」
 言うなり照準機から顔を離す。確かリビア会戦での機体は“砂漠の虎”が乗っていた。
「となれば目の前も……」
 ソンネンは、久々に気分が高揚する自分を見つけていた。もし“砂漠の虎”を討てればジオン十字勲章は
間違いない。ヒルドルブの量産も決定的になる。地球通の中将に文句は言わせない。
 彼はザフトに感謝した。敵のMSなら、躊躇うこと無く闘える。しかも相手は、自分が左遷されている間に
陸の王者を名乗っている“四つ足”だ。不足はない。
「止まっている奴からやる。背中向きの“四つ足”を第一、戦闘機を調べているタンクモドキを第二目標。
APFSDSを装填、次弾も同じ!」
 弾薬庫から装弾筒型翼安定徹甲弾が選択される。
 そして数秒後、静寂の中ヒルドルブの主砲が吼えた。
41351:2007/03/06(火) 22:27:08 ID:???
20-1(3/3)

「ん!? 光った!」
 バルトフェルドは何かの発光に気がついたが、それが砲撃とは思わなかった。砲撃にしては遠すぎる。
だが砲弾の光点の接近を認めると、彼はそれが攻撃だと悟る。警告する暇もなくバクゥ一機が砲弾の衝撃波と
共に分解、四散する。状況を把握した他のバクゥは傾斜地を下るが、それができない機体もあった。
「敵襲……っ!?」
 スカイグラスパーを吊るしたザウートは身動き一つとれず、真正面から砲弾を食らい爆散した。吊るされていた
スカイグラスパーは傷一つなく地面に叩きつけられる。
 数十秒後、バクゥの音響センサーに雷鳴のような音が入った。
「くそっ! 今のが発射音かよ!?」
「着弾から35秒、10キロ以上の距離か!」
「ザウートをあれだけ吹っ飛ばすなんてどんなAPだ!」
「落ち着きたまえ! 今のは止まっている奴から狙われた。10キロも離れていたら、動く目標には当たらん」
 バルトフェルドは部下達を一喝すると、敵が何者なのかを考える。ジオンであることは間違いないが、これまでの
戦闘の中で、10キロ以上の有効射程を有する機体は確認されていない。ジオンの主力戦車マゼラアタックで5キロ、
支援MSのザクキャノンも3.2キロしかない。
 しかし恐るべきは敵パイロットだ。静止目標とはいえ、初弾を10キロ以上の射程で命中させるなど只者ではない。
「奴は移動したはずだ。この地形だとアンブッシュに適しているのはこの三点。これらに準備射撃を加えつつ、
バクゥの有効射程距離内まで接近する! ダコスタ君は下がっててね」
 先手を取られた以上、近づくしか道はない。
 バクゥは、有視界戦闘下での近中距離戦を想定した機体のため、射程が4.2キロしかないからだ。本来なら
マゼラアタック以上の有効射程を持つはずだったが、ナチュラル相手にアウトレンジ戦法などコディネイターの
沽券に関わるとしてこの様な形になっていた。
 ――もし、本来のバクゥならどうなっていただろう。
 バルトフェルドは、無理にでも上層部に進言すべきだったと後悔した。
「ハダトは迂回して先行! 稜線から出ないように回り込め! 残りはミサイル発射後、二手に分かれて突進する!」
 命令と共に、ハダトのバクゥが先行する。残り3機のバクゥは背中のミサイルを順次発射した。目標は敵が潜んで
いそうな3箇所のアンブッシュだ。

 ミサイルの発射はヒルドルブからも確認できた。
「ふん、来たな」
 ソンネンは相手の意図を理解した。さすがはバルトフェルド、地形の何たるかを知っている。伊達に“砂漠の虎”と
呼ばれるだけのことはあるようだ。
「戦争を教えてやる……」
41451:2007/03/06(火) 22:30:06 ID:???
射程とかは勝手に考えたものなので、間違ってたらご指摘ください。

あと誤字修正
>「少佐と一緒に居た子だろ。君も非難するんだ」
「少佐と一緒に居た子だろ。君も避難するんだ」
415通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 22:43:31 ID:???
GJ だけど何かキラが馬鹿に磨きをかけている。
416通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 23:20:11 ID:???
GJ!
まあ、ロボットものである以上、超遠距離戦闘なんてやるとVガンのザンネックのようなの機体が究極兵器になってしまいますしね。

それにしても、本編とちがって虎さん優秀だ
417通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 23:26:51 ID:???
GJ!!
そして51氏の生産力に脱帽だ!
418通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 23:55:46 ID:???
>416
だって本編と違ってこの世界にはジオンがいる
ナチュラル、コーディネータ問わず能力と運がない奴は淘汰されているよ。
419通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 00:13:57 ID:???
GJ!!
イグルー本編とほぼ同じ展開・・・
キラはソンネンの死亡フラグを掻き消せるのか!?

相手はバクゥな上に虎の部隊、かなりの苦戦を強いられそうな予感

>>414
最高速度は110km/h
有効射程は20km
最大射程は32km
主機関は核融合炉
航続距離は実質無限
イグルー本編での砲撃は10kmから
420通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 07:44:02 ID:T8ZIBfTu
GJ!
キラが居ても役に立たないような・・・
421通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 09:19:12 ID:???
GJ!!
ヒルドルブキター!!!
バクゥに戦車形態だと苦戦しそうだが戦車形態からモビル形態に変化した時の虎の驚愕っぷりが楽しみだ!
422通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 14:02:17 ID:???
>407
アムロ君の真似はしてはいけません。塵砂礫があらゆる隙間に入り込み可動
部分をジャムらせ故障のオマツリになります。
偽装網をかけましょう。できれば穴掘ってから。
>412
あなたの所為ではなくそんな設定を公認した番台の責任だが、口径30cm
で最大30kmというのは了見不明。曲射なら40km弱にWW2水準でも
達するし、直射弾道なら火薬砲で30kmなぞ達しようが無い。
ついでにいえば419曰くのスペックでも同じ(尚、火薬による大口径砲の発射
速度を最も左右するのは装薬の運搬&装填。こだわりの設定がこの体たらく
でどうする番台)
尚、火薬砲で無いビーム砲等としても設計の妥当性が無い。
陸戦兵器で10km超の直射弾道射撃を行える地形とは畢竟砂漠、土漠等
価値なし地形にうかぶ拠点防衛しか妥当性がなくわざわざ新兵器を開発し
投入する程の意義は無い。既存兵器の数と組み合わせで対応した方が安い
からだ。
423通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 14:09:45 ID:???
エアーリード機能が故障しているようです。
424通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 14:28:50 ID:???
やっぱりソンネン少佐死んじゃうのかなあ…ヤダヨー
だが、そうなってもキラを決定的に変える何かを残してくれると信じているよ!
425通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 17:26:38 ID:???
ごめんなさい。
ソンネンの砲撃に巻き込まれ、ミンチより酷い状態になったキラしか思い浮かびません。
426通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 18:57:52 ID:???
バクゥに轢かれてミンチだろそこは
427通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 19:53:20 ID:???
ザウートの二次爆発に巻き込まれて焼肉じゃない?
42851:2007/03/07(水) 20:06:24 ID:???
20-2(1/3)

「曲射榴弾込め!」
 ヒルドルブは後進しつつ主砲を上に向け、榴弾を次々と発射した。敵に直撃するとは思っていない。この射撃で
少しでも足を遅らせればいい、足を止めたときが奴らの死ぬときだからだ。
 バクゥの周囲にヒルドルブの放った榴弾が炸裂する。予想通り、命中弾は無い。
 散開しながらこちらに接近してくるバクゥの様子を、ソンネンは照準器の中で確認した。
「次は焼夷榴弾でびびらせてやる!」
 バクゥの速度は砂漠であっても100キロは超える。その速度に命中弾を出すのは至難の業だが、相手はこちらの戦力を
正確に把握していない。ならば至近弾になる自信があった。
「くらえっ!!」
 ソンネンの咆哮と同時にヒルドルブの主砲が吼えた。
42951:2007/03/07(水) 20:09:19 ID:???
20-2(2/3)

 焼夷榴弾はバクゥの手前で爆発した。バクゥは焼夷榴弾が作り出す火炎幕に突っ込むと、その体を火炎で包み込む。
「た、隊長!!」
 いきなりモニターに炎が映し出されたカークウッドは、パニックに襲われ動きを止めてしまう。
「カークウッド、落ち着け! 止まるんじゃない!!」
 バルトフェルドの叫びも空しく、炎によって足を止めたバクゥに徹甲弾が撃ち込まれ、爆発した。
「カークウッド!!」
 カークウッドはリビア砂漠会戦からの古参兵の一人だ。厳しいアフリカ戦前において、ザフトレッドに引けを
足らない力を持っていた。それがこうもあっさり殺されてしまった。
 バルトフェルドは、炎上するカークウッド機から視線を外すと前を向いた。
「隊長、回り込みました! 敵影を確認、巨大な自走砲のようです!」
 迂回していたハダトから報告が入る。
「よし、そのまま敵機を捕捉しろ! 我々はその間に接近する!!」
 バルトフェルドは最高速度で機体を走らせると、ハダト機に追いかけられる巨大な物体を見た。真っ先に映るのは
戦艦の主砲を思わせる砲身。こんな化け物ならザウートの装甲はおろか、レセップスすら貫きそうだ。
 ハダトのバクゥがミサイルを発射する。だが、それは命中することは無かった。ヒルドルブも110キロという高速で
機動しており、それはバクゥの最高速度を上回る。
「囲むんだ! 奴の足を止めろ!」
 バルトフェルドが乗っている機体は、TMF/A-803“ラゴゥ”――ザフト軍の指揮官用MSである。ジブラルタルから
送られてきたばかりの機体で、バクゥをベースに性能を引き上げたものだ。ザフト製MSの中で初めてビーム兵器を
搭載している。一人でも運用は可能であるが、指揮官機としての役割を果たす為、コックピットは複座式だ。
 そんな新型MSで、ヒルドルブに狙いを定めると、背負ったビームキャノンを撃った。しかし、ビームは不自然にも
目標を外れてしまう。
「砂漠の熱対流か……」
 日照により急激に温度が上がりはじめている砂の原では、大気の対流によってビームが曲がる現象が起きる。
「連合の戦闘機に時間をかけすぎたみたいだね」
 ラゴゥを稜線の影に隠すと、バルトフェルドはキーボードを取り出してプログラムの修正を始めた。時間は掛かるが
仕方がない。これだけ接近すればバクゥでも撃破可能なハズだ。平行して指揮も行うことができるし、何も問題はない。
 このときは、確かにそう思っていた。
43051:2007/03/07(水) 20:11:52 ID:???
20-2(3/3)

 尋常でない機動力でヒルドルブは反転し、砲弾を撃つ。照準が甘かった為か、バクゥは辛うじてその攻撃をかわした。
「止まったらカモだ! 全機、動き続けろ!」
 後方にもバクゥが回り込み、ヒルドルブの周囲にミサイルの雨が降り注ぐ。至近弾を受けつつも、ヒルドルブの厚い
装甲に守られ動き続けた。着弾の衝撃はソンネンを襲うが、そんな中でも操縦に狂いはない。丘をジャンプすると、
挑発するように機動する。
 そんなヒルドルブに対して放たれたミサイルが、履帯の一つを吹き飛ばした。
「ここじゃこのバクゥが王者なんだ! たかが戦車ごときにっ!!」
「気を抜くなメイラム!」
「近づいて仕留めます!」
 そう言ってメイラム機がヒルドルブに近づく。さらにレールガンを装備したバクゥも接近していく。もうちょこまかと
動き回る必要はない。殺された仲間の為にも、バラバラに引き裂いてやる。
 バルトフェルドも余裕を持ってプログラムの修正を終えようとしたその時、ヒルドルブから何かが発射される。
「いかん! 二人とも距離を取れっ!!」
 まだヒルドルブは死んだわけではなかったのだ。発射されたスモークディスチャージャーが、ヒルドルブとバクゥを
煙幕で隠す。これでは放たれた煙幕で相互支援できなくなり、下手をすれば各個に撃破されてしまう。
 そしてヒルドルブは誘導輪を出すと、両脇のアームを動かし、30サンチ砲を支える自走砲の砲架の固定を外して迫りあげた。
砲架はそのまま主砲を支えたまま持ち上がり、その高さがモビルスーツ並みになって、はじめて止まった。
431通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 20:39:18 ID:???
GJ!!!
デタァー!ヒルドルブの真の姿が明らかに!!
432通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 21:17:59 ID:???
ジオン脅威のメカニズムがとうとう来たw
433通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 21:22:02 ID:???
GJ!!
明日発売のEXヒルドルブはザクじゃなくてバクゥと並べる事にするわ
43451:2007/03/07(水) 21:39:20 ID:???
いかん!
あらためて読み直してみると、1行あたりの文字数が多い!
次はもう少し減らしてみます・・・orz
435通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 22:10:59 ID:???
>393
比較するのは地形、その他既存のあらゆる事物。
背が高すぎてほぼ全ての地形で「尻しか隠れず頭丸見え」になってしまう。
>428
直撃せずとも30センチ砲榴弾の破片と爆圧があればMS程度の装甲なら
運が悪ければ吹っ飛ぶし、至近弾で確実に何かダメージは逝きます。
逆に言えば30cm砲の超高速徹甲弾は威力的には完全にオーバーキル。
>429
>レセップスすら貫きそうだ。
超高速徹甲弾使用なら楽勝です。凡そガンダム世界の直接防御装甲板の
全てが無駄です。逆に言えばそのくらい過剰に貫通力過大。
ただし炸薬が充填されてないから破壊効果はまた別の話。
436通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 22:29:29 ID:???
>>435
楽しく書き込みしているところ、申し訳ない。
しかし、いい加減にしないと、軍ヲタ乙とか言われちゃうぞ。
437通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 22:55:11 ID:???
>>436
みんな分かっててスルーしてるんだから、そっとしといてやれ。
438通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 00:16:41 ID:???
するするとスルーするー
439通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 01:26:14 ID:???
いい仕事してますねぇw
ここまできたら原作とは違った結果にして欲しいですよ
44051:2007/03/08(木) 19:01:20 ID:???
20-3(1/2)

「ハァ、ハァ、ハァ……」
 キラは猛暑の砂漠をひたすら走っていた。何故こんな目に合っているかというと、乗って
きたバイクの燃料が切れた所為である。
 ソンネンの後を追って、勢いよく飛び出したキラはスカイグラスパーの所にはたどり着いた。
しかし、周りにはザフト兵が居た為に近づけなかった。自分の行動は何の意味もなかったが、
せめてソンネンの安否を確認しようと、発砲炎が見えた方向に走ることにした。
 細かな砂に足をとられながらも、急な砂の丘を駆け上ると、キラの目にそれが映りこんだ。

 この段階でヒルドルブの正体を理解したのは接近したメイラムだけだった。主砲を支える
砲架は、それ自体が旋回可能な砲塔であり、主砲直下の砲塔には、MSと同じ赤いモノアイ
が光っている。
 なぜ砲塔を露出させたのか、その理由は明らかだった。砲塔には近接防御用のマシンガンを
抱えたMSの腕のようなアームが左右に装備されていたからだ。その砲塔はMSの上半身
そのもので、手にはマシンガンが握られている。
「さがれーっ!」
 メイラム機は後方に飛ぶが、敵戦車の動きは早かった。煙幕で棒立ちになる両機を榴弾が
放つと、その場で急旋回し、メイラムのバクゥにマシンガンを向ける。主砲を受けたバクゥは
一撃で吹き飛び、メイラム機は空中で蜂の巣にされながらも、なんとか着地した。大破には
ならないが、バクゥは損傷に耐え切れず崩れ落ちる。僅か30秒足らずの間にバクゥ二機の
戦力が失われた。
 そんな戦況をバルトフェルドは不思議と冷静に見ていた。煙の中からメイラムのバクゥが
飛び出すと、マシンガンが後を追う。この後に何が起きるか、バルトフェルドは予想できた。
そして敵がそれをやる前に先手を打つ。
「ハダト……フォーメーションβだ。メイラムを助けるぞ」
44151:2007/03/08(木) 19:03:01 ID:???
20-3(2/2)

 ソンネンには何もなかった。数年前までは戦車教導隊の教官で、自分の人生が約束され
ていたのに、MSの登場で奈落の底に突き落とされた。その後、薬物に溺れ野良犬以下の
生活を送ったと思えば、今度はガルマ・ザビに目をつけられ前線にいる。目の前にはバクゥ
という獲物のオマケ付きでだ。危険な戦闘であるが、リスクがなければ手にできるモノは
少ない。これは人生と同じなのだ。
 ヒルドルブは止めを刺そうと、傷ついた“四つ足”に砲架を向け、引き金を引こうとした。
「! ……残りの客か!」
 直後、警告音と共に“四つ足”がこちらに迫ってきた。迷ってる暇はない。旋回させ、
砲架の向きを変えると、装填していた徹甲弾を撃つ。“四つ足”は難なくかわされるが、
ソンネンは気にしなかった。
「対空散弾、装填」
 これだけ近づかれたら榴弾は当たらない。だが散弾ならば、“四つ足”は避けきれない。
「これで終わりにしてやる」
 その時だった。ヒルドルブのコックピットに衝撃が走る。正面モニターは真っ赤に染まり、
被弾の様子を映し出している。ヒルドルブのモノアイはその元凶を見つめた。蜂の巣にした
“四つ足”からミサイルが放たれ、ヒルドルブに直撃したらしい。
「チィ! ザコが!」
 この瞬間が命運を分けたと言えるだろう。刹那の時間を失う間に、“四つ足”は目の前に
迫っていた。ソンネンは照準機に目を戻すと、迫り来る“四つ足”を補足する。
 “四つ足”はヒルドルブの直前でジャンプすると、上空に逃げようとする。後を追うように
ソンネンは主砲を上に向け、散弾を発射しようとした。

 ラゴゥがヒルドルブの横を走り抜ける。その口の両側にビームサーベルの光刃が煌めいた。
ラゴゥを旋回させると、バルトフェルドは確かめるようにヒルドルブを見ると、そこに有る
はずの砲身が――なかった。
「よくやったよ! たった一両の戦闘車両で、バクゥを四機も戦闘不能に陥れるとは……」
 あの瞬間、ハダトのバクゥが飛んだ直後に、バルトフェルドはラゴゥを最速で走らせると、
空を見上げた長い砲身の根元を目掛け、ビームサーベルを叩きつけたのだ。
「えらいよ君は……」
 これにより、ヒルドルブは最大の武器を失った。マシンガンは持っているものの、ラゴゥは
それをものともしなかった。
「でもね――」
 バルトフェルドは惨憺たる思いの中に居た。今本国ではアスラン・ザラの話で持ちきりだ。
“歌姫の騎士”だの、“英雄”だの、マスコミは賛辞ばかり送っている。クライン嬢を救出
したのは結構だが、それをザラ派のプロバガンダに使うのが許せない。
 そしてたった一両の戦闘車両で、何でもできると思っている目の前のパイロット……。
 バルトフェルドはビームサーベルをしまうと、再びヒルドルブの正面に立ち、疾走した。
「――そんな英雄気取り、虫唾が走るんだよっ!!」
 そしてラゴゥは、剥き出しになったヒルドルブのモノアイに、前足のクローを突き立てた。
44251:2007/03/08(木) 19:06:55 ID:???
原作・・・引き分け
今作・・・???
443通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 19:20:01 ID:???
GJ!!
さすが補正なしの苦界で戦い続けただけはある
バルトフェルド…ここなら砂漠の虎を名乗ってよし(ォ
心情もよく理解できるし、いい感じっすね
444通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 20:00:36 ID:???
ああ、虎が大関スケコマシに
445通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 20:08:43 ID:???
金持ちをナメンナヨ
446通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 20:32:43 ID:???
GJ!!
トラよ、気持ちは理解できるがソンネン少佐に当るのはお門違いだ。
彼は英雄ではない(俺の中ではヒーローだが)
そして
>そしてたった一両の戦闘車両で、何でもできると思っている目の前のパイロット
そのパイロットに良い様にやられた貴様らは一体何だと小一時間問いたい。

少佐……生き残っててくれよ!




……キラは一体何しに来たんだろう?
447通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 21:00:32 ID:???
虎よ・・・そのたった一両の戦闘車両がジオンで正式採用されたらどうするんだ?

ちなみに一年戦争後期に開発された
81式(だっけ?)戦車はジオンからMSキラーと
忌まれたんだよな・・・まあ、あれは改造のしすぎで
戦車というよりはMAになってたけど
448通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 23:06:50 ID:???
ttp://www002.upp.so-net.ne.jp/BASARA/lexicon/na2no/na/na01/na01_m78a.html

これじゃない?
でもこれ、火葬戦記でそっくりなの見たぞw
449通常の名無しさんの3倍:2007/03/08(木) 23:41:49 ID:???
少佐は生き延びられるのか?気がかりはそれだけだよ。
前にこの後の時系列エピソードが載ってたから、虎は更なる地獄を見るのが分かってるし。
もしかすると、少佐に八当たりしたのが地獄の一丁目フラグだとか?
450通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 02:19:55 ID:???
>>444
>>445
虎の中の人は、大関スケコマシと一緒に解説してましたよね、整備班長

51さんGJ!!です。
451450:2007/03/09(金) 02:44:31 ID:???
すまん、虎の中の人は大関スケコマシで良かったんだ。
何勘違いしてるんだ俺……。
452通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 13:59:10 ID:???
>>448
それだな。
でもまるっきりMAじゃねーかww
453通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 16:28:20 ID:???
コレは公式?
454通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 16:55:25 ID:???
番台が関わってるから、一応公式みたい
45551:2007/03/09(金) 19:01:41 ID:???
20-4

「メイラム、動けるか?」
「動かすだけなら」
「結構……ダコスタ君、撤収するよ」
 バクゥ三機が撃破、一機は中破という現状の中、作戦続行は不可能だった。
 結果的に、ジオンはたった一両の戦車で、自分達のタッシル侵攻を防いだことになる。
「気に入らないけど、それは認めよう……ジオンの戦車兵君……」
 もう一度、力尽きたヒルドルブを見ると、バルトフェルドはソンネンに敬意を表した。

「ソンネンさん!」
 死闘が終わり、バクゥ達が撤退するのを確認すると、キラは傷ついたヒルドルブ目掛け走った。
「ソンネンさん聞こえますか!?」
 声を大にして、鉄越しに話しかける。無事なら返事があるはずだ。キラは願いながら声を
かけ続けた。耳を澄ますと、金属の隙間から弱々しい声が聞こえてくる。
「へへっ……坊主か……なんでここにいる?」
「そんなことより、無茶ですよ! こんなので戦うなんてっ!!」
 キラにとってソンネンの行動は常軌を逸していた。初めから、負けるとわかっている戦いに
向かうなど、正気の沙汰ではない。だが、そんなキラにソンネンは叱咤するよう言葉を返す。
「バカが……女子供残して……逃げるわけには……いかんだろ……」
 キラはソンネンの言葉に言い返せなかった。そして自分が友人達を見捨てた事を思い出すと、
おもわず顔を下に向ける。壁越しでもソンネンに顔向けできなかったのだ。
「それに、お前を見ちまったからな……」
 キラが現れたとき、ソンネンはまるで自分自身を見ているような錯覚を得た。現実から逃げて
負け犬のように逃げ回っていた、そんな自分とキラが似ていたのだ。全部が全部ではないが、
そんなキラを見ているうちに、俺はこんな目をしていたのかという思いに駆られる。
「悪かったな……負け犬は……俺のことなのに……」
「貴方は、負け犬なんかじゃありません!」
「そう……だな……」
 不思議なことに、キラの言葉はソンネンを励ました。
 そうだ、これからだ。ヒルドルブならバクゥ相手に優位に立てる。俺はヒルドルブを量産し、
戦力化しなければならない。ソンネンは朦朧とする意識の中で思う。
「ヒルドルブも……俺も……まだ……戦え……」
 それ以来、声は聞こえなくなった。ソンネンは死んだのだ。彼は死の瞬間まで、自分が
まだ戦えることを信じていた。彼にはまだ戦車兵として、やり残したことがあったからだ。
彼は最後まで戦車兵として、そして軍人として生きた。
「死んだら……死んだら、何にもならないじゃないかぁっ!!」
 キラはうずくまりながら泣いた。昨日今日会った人間、しかも敵兵に、何故涙を流すのか、
キラには分からなかった。だが唯一つ言えることがある。それはキラが軍人としての義務と
責任を、デメジエール・ソンネンという一人の人間から学んだことだ。

 青空の中に一筋の亀裂が入る。真っ白なそれの先端には、数キロ先に転がっている物体と
同じ形をしていた。
「こちらフラガ機、家出息子を見つけた。繰り返す。家出息子を見つけた」
45651:2007/03/09(金) 19:02:45 ID:???
キラ家出編終了
457通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 19:49:30 ID:???
ソンネン少佐…やっぱり…
でも、町を守ってキラに本編とは全く違うものを教えて逝ったのだから、無駄じゃないよな。

ヒルドルブの出番はもう終わりかな?
改良されて量産された部隊を見た虎が、悪夢のグレードアップされた再現に戦慄するとか見たいけど、
さすがにそれは出来すぎだもんなあ…
458通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 19:56:44 ID:???
GJ!!
そして、ソンネン少佐に敬礼!!!
459通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 23:17:08 ID:???
キラは大事なものを手に入れました

つまりはそういうことか 女におぼれて戦うよりもずっといいな
460通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 23:19:35 ID:???
何だこの王道は?
GJじゃねぇかw
461通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:10:37 ID:???
>>457
老兵は去り、新たなる砂漠の王者の誕生を促すに違いない
ドムまだぁ?
462通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:14:28 ID:???
>>461
たしか現在ゲルググが絶賛開発中だ、諦めろ
463通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 00:31:47 ID:???
地上戦、特に砂漠戦なら、ドムはゲルググよりポテンシャルは上だとオモ。
ゲルググが開発できるだけの技術があるのなら、
ビームナギナタとビームバズーカを装備したドムが!
464通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 01:03:41 ID:???
熱核ジェット作れないから開発不可

と職人さんが言っていた
465通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 01:08:03 ID:???
>>464
つジオン脅威のメカニズム
466通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 02:38:20 ID:???
331 名前: 51 [sage] 投稿日: 2006/11/05(日) 10:47:51 ID:???
ジオン
宇宙では優勢、地上ではザフト相手に攻めあぐねてる

旧ザク
 ジオンで始めて造られたMS。核分裂炉が動力。出力だけなら自由なみ
ザクC
 旧ザクの改良型で核分裂炉が動力。エースなら正義とそこそこ格闘戦ができる(あくまでそこそこ)
ザクF
 ジオンの主力!
 バッテリー駆動方式で後はC型と変わらず
ザクJ
 陸戦型でオデッサ制圧時に投入された
ザク改
 統合整備計画によって製造された
 配備はまだ一部の部隊のみ
グフ
 地上の主力
グフ・カスタム
 指揮官機
イフリート
 グフとのコンペに敗れる・・・
 それでも史実より配備されてます
ドム
 開発不可能!!
 Nジャマーの所為で熱核ジェットエンジン使用不能!
 融合炉ができれば造れるかもしれんが・・・
ゲルググ
 現在開発中

ゴック
 初の水陸両用MS
 こいつのおかげで黒海、地中海の制海権をとれた
アッガイ
 偵察・隠密などなど
ズゴック&ハイゴック
 開発中
 
ジオニック社は儲かってます
ツィマッド社はちょっとヤバイです。
467通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 09:35:05 ID:???
>>464
でもドムトルがいけてるからあ。
468通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 12:52:48 ID:???
黒歴史ZZでマサイさんがゲルググで戦ってたけどね。ホバーと言うより推力で浮いてたって感じだったが。

ロンメル隊のザクみたいにボードに乗ればそれなりの機動力を出せると思う。
469通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 13:48:50 ID:???
ん?確か前に電磁推進を利用してドム開発したプロジェクトXだったかジオンだったかが。
あれ使えないの?
470通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 15:27:36 ID:???
・・・今更だと思うんだがムサイ級のエンジンは熱核ロケットじゃなかったか?
471通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 16:11:09 ID:???
MSサイズで作れない、って事なんじゃないか?
472通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 16:24:27 ID:???
>>470
まあ、種の艦船の動力源は不明だから……。
473通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 17:52:01 ID:???
てか、このスレの冒頭にプロジェクトX風のドム開発秘話があるけど
それはスルー?
474通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 18:30:09 ID:???
ドム復活もいいが、今更だけど51氏の小説でユニウスセブンの落ちた場所、
中国大陸だったらよかったと思ってしまった。
南米大陸に落ちた場合の被害が大きすぎるし(26%)地球環境への悪影響も深刻かと。
中国大陸だったら東アジア連合にも大打撃を与え、戦力を低下させる事ができるし、
日本の独立するチャンスはより現実的なものになるだろう。
475通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 18:52:33 ID:???
東アジア連合ではなく東アジア共和国でした。
こりゃまた失礼しました。
476通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 21:40:57 ID:???
>>470
融合炉の小型化に成功して無いんだっけ
477通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 21:45:26 ID:???
だったら戦艦サイズのMSを!
478通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 21:47:27 ID:???
アイアンギアー乙
479通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 23:11:40 ID:???
>>477
逆転の発想だな!
480通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 23:30:40 ID:???
>>477
そんなものを作るんならドムの10機でも……ドムが作れんのだったか。
481通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 23:33:45 ID:???
熱核ジェットで移動し周囲の全てを吹き飛ばす戦艦サイズのMS
482通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:01:18 ID:???
GP03でも突っ込ませとけ。

MS百機分の運用コストを思い知れ。
483通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:24:28 ID:???
ガルマがディンを捕獲したのが、ドム開発の伏線か?
みたいな説があったな。
51氏は未だ何も語らぬままだが、期待して待とうぜ。
484通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:36:03 ID:???
実はすっかり忘れてたりしてな>ディン鹵獲
いっその事ホバーは諦めて
ローラーダッシュかレオパルド並みの高速キャタピラでも履けばあるいは・・・
485通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:39:03 ID:???
今からでもいいからコロニー落ちたの中国大陸に変更できないか?
あの国どうも気に入らないし、東アジア共和国とも戦いやすくなるし。
で東アジア共和国は最終的に崩壊して、ウイグル、チベットも独立。
中国本体と半島を除いたアジア諸国が日本を中心に新しい連合に再編成され、ガルマ率いる新生ジオンと同盟を結ぶ展開を希望。
それとドムといえばガルマ専用機が出るのか?
486通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 01:40:28 ID:???
なんなら、提案者が自分で書いても可。

むしろやれ。
これを言い出しっぺの法則というらしい。
487通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 02:06:58 ID:???
漏れも>>485先生が書くべきだと思う。
488通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 02:08:53 ID:???
>>485
自分の主義主張が出すぎ。
489通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 07:28:41 ID:???
>>485
中国に落着してもなぜか半島は残る
 ↓
半島がジオンにすりより日本にジオンに了解なしに参戦
 ↓
日本海海岸線を前線にして半島混戦軍と旧自衛隊の攻防戦

 半島仕様のワインレッドに染めあげたアッ害vs先行試作配備されたガンタンクU小隊

  その時、日本海は硝煙と爆音によって茜色に染まった

こうですか?
490通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 08:42:41 ID:???
いくらなんでも中国大陸が丸ごと消えることはないと思うぞ。
原作でもオーストラリア大陸は残ったし。
491通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 08:42:41 ID:???
>>485
ネトウヨ乙
492通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 14:58:30 ID:/z1EWo+k
ウヨの話なんてどうでもいいから職人さんまだですか?待ちわびてます
493通常の名無しさんの3倍:2007/03/11(日) 20:30:41 ID:???
>>490
そういう時こそ反陽子爆d、え?ここ出演作品じゃないの、ヤマモトくん?
494通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 08:27:04 ID:ykv8qrP5
ネタがワカンネ
495通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 12:46:26 ID:???
反陽子爆弾で消されたのは北アメリカじゃなかったっけ

>>494
タイラーさん
49651:2007/03/12(月) 18:44:09 ID:???
今日は投下無し!
明日か明後日にしようと思ってる。

回答しとくが、ユニウスセブンの落ちた場所は“ある人の動機付け”という理由があるので今更変更はできない
東アジア共和国は種本編で触れられてないから絡めづらい
以上・・・。

最後に、ドムって必要?
ギレンやったけど、役に立った記憶が・・・
497通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 19:04:23 ID:???
>>496
ギレンの野望で、ドムがないと、ホワイトベース隊を倒せ無いじゃないか。
498絆でもドム使ってます:2007/03/12(月) 20:29:32 ID:3VjS5HUB
>>496
陸戦兵器として考えた場合、他の追随を許さない機動力は魅力的だと
思います
作品内で地上軍が若干劣勢に陥っている要因の一つが「四つ足」ということ
を考えると、必要なんじゃないでしょうか

それに
『バクゥすら機動力で振り回し、その火力と装甲はZAFTの如何なるMSも
鎧袖一触!これこそジオン脅威のメカニズム、ドム!!』
なんというか、その、漢の浪漫を感じませんか?
49969 ◆ROIlaAVJZ6 :2007/03/12(月) 20:50:37 ID:mFFXbxrA
>>495
波動大戦 だということを思い出すのに二時間かかった
500通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 21:16:55 ID:???
どこかで見たんだが平野部でのホバー巡航速度200km、最高速度が400km超えるとか
501通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 22:16:50 ID:???
>>496
確かに微妙だったよなぁ、ドム
命中率低いからザクのが使いやすかったりするし、
やっとこさトローペンが出たと思ったらジムスナイパーUに蹂躙されて噴いたw

あのゲーム、最終的にズゴッグEとジムスナイパーUの応酬になるよなぁ・・・。
502通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 22:35:22 ID:???
51氏&>>501
そんなあなたたちには「濃爆おたく先生」をお勧めします。
俺はこれを読んでドム大好きになりました。
503通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 22:45:30 ID:???
>>499
あれって、特殊弾頭により時空転移が発生して、北米が因果地平の彼方にすっ飛んだんじゃなかったか?
北米自体は大航海時代の物とすり替わっただけで。
504通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 00:31:32 ID:???
>>496
ジオンの系譜ではドムの強さは耐久力と地形適応にあるから
同様のことがゲルググMにも言えるけど
505通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 07:56:42 ID:NOy1Rf4W
ある人って誰だよ?
506通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 13:05:20 ID:???
>>505
そういやアストレイにおりましたな、南米出身の「英雄」が……。
507通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 13:41:59 ID:???
ハレルソンか・・・
508通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 15:16:32 ID:NOy1Rf4W
居たな〜
忘れてた・・・
50951:2007/03/13(火) 17:30:35 ID:???
21-1

 キラはアークエンジェルに戻る際、何の抵抗もしなかった。
 手錠で拘束されて戻ったキラを、友人達は戸惑うように見ている。
「自分が何をしたか分かっているな」
 ナタルの質問にキラは答えなかった。
「聞いているのか?」
 更なる追求にも、キラは黙ったままだった。
 キラは、自分が悪いのを理解していた。戦闘中にも関わらず、友人達を見捨てて逃亡した事は
言い訳のしようがない。彼らが自分の事をどう思っているか分からないが、必ず謝らなければ
ならなかった。その一方で、ナタルにだけは頭を下げたくはなかった。彼女の無茶な命令には
同意などできない。これはキラの意地でもあった。
「何故、敵前逃亡をした? お前は自分の任務を忘れたのか!」
「忘れてませんよ……でも、その任務を僕から奪うんでしょう?」
 やっと口にした言葉はナタルを責めるものだった。
「影でコソコソと話してないで、ストライクから降ろすなら直接言えばいいじゃないか!!」
「お前!! 聞いていたのか!?」
 キラの言葉にその場の人間は驚きの表情と共にナタルを見る。
「僕が今までどんな思いで戦ってたのかも知らずに……っ!」
「お前は私の命令を聞く義務があるんだ! 甘ったれた事を言うな!」
「楽ですよね貴女は、安全な所で命令していればいいんですから」
「ッ!! いい加減に……」
 誰もが、キラへの修正を思い描いたが、それを実行したのはナタルでもムウでもなかった。
 乾いた音が鳴り響くと、その後に批難の言葉がキラに浴びせられる。
「軟弱者! それでも男ですか!」
 ヘリオポリスから一緒にアークエンジェルに乗っていたセイラが、厳しい視線を向けながら
キラの頬をひっぱたいていた。セイラとしては、事態の収拾を図ろうとした結果がこのような
行動につながったのだ。
 まったく予想していなかった人物の行動に、平手打ちを避けることもできずキラは唖然とする。
いや、キラだけではなく、その場にいた誰もが彼女の行動に驚き、愕然とした。 
「艦長。とりあえずキラ少尉には、営倉に入っていただいた方がよろしいのでは?」
 静まり返った中で、呼び掛けに我に返ったナタルは、セイラの言うとおりにキラに無期限の
営倉入りを命じた。
51051:2007/03/13(火) 17:32:05 ID:???
体調崩した・・・
今日はこれだけです・・・
アバンと思って読んでください・・・
511通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 18:27:19 ID:???
>>510
GJ

アバンストラッシュですね? 難しいですが、思って読んでみます。
512通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 19:15:10 ID:???
GJ!
セイラさん……最も喝を入れるに相応しいお方だ。
>「軟弱者! それでも男ですか!」
やっぱりシンプルでいいわ、このセリフ。
何処ぞのアホが「男なら戦え」とか抜かしてたが、重みがまったく違う。
513通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 20:56:05 ID:???
キラ…ソンネン少佐の死に様から何かを学んだと思ったらこれかwww
やっぱりキラはキラなんだなぁと
514通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 21:49:18 ID:???
投下乙です

 キラ、ちょ、ある意味で漢らしすぎw そして、セイラさんかっこ良すぎw

 反省はしてるようですが、敵であるジオン軍人が素晴らしすぎたせいで、
逆に味方の行為が納得出来ないって心理なのでしょうが……うん、セイラさんよくぞ叩いてくれたなと思いました。

 お体のほう気をつけて、更新楽しみにしてます。
515通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 23:57:14 ID:???
GJ!!
キラはまだ「責任の重みの違い」ってのを分かってねぇのかな?
516通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 00:26:24 ID:???
>>515
いやー、これはまともだろ
文字通り必死になって戦ってもねぎらいの言葉一つない上司の下で働くとわかるぞ
自分で選んだ職場で最初は人のためだと使命感に突き動かされて頑張ってても
心が磨り減ってやる気が無くなってくるもんだ


「試作重MS、リックドム。背面だけではなく腰部の内側に土星エンジンを装備するだけではなく、
脚部内に熱核ロケットエンジンを装備することで、重装甲でありながら運動性・機動性共に
S型ザクを凌駕するMSだ。機体の剛性も向上し、ザクには装備できなかった240mm砲、
通称ジャイアント・バズーカの装備も可能となった」
「ですが、このMSの母体となったRMS-08ドムは、ニュートロンジャマーが地球に投下され、
熱核ホバー走行が不可能となったことで開発が中止されております。
宇宙は地球上とは異なりニュートロンジャマーの効果が及ばない宙域も存在しますが、
それは我が国と連合の勢力圏に限られておりますし、ザフトの軍用艦にニュートロンジャマーは
必ず装備されているものです。核動力のMSを前線で試験することは危険を伴います。
ましてMS-06ザクIIの再設計がほぼ完了しつつある今、このような試験にどのような意味が」
「中尉。ドムは我が公国だけではなく、プラントのMSにも無い革新的なコンセプトのMSなのだ。
無論、現在開発されているどの新型MSともな」
「……つまり、連合と派手に戦って見せてミスリードを誘え、ということですか」
「それだけではない。いずれわかるであろうが、今の君が知る必要は無いことだ」
「……わかりました。パイロットと機体がヨーツンヘイムに到着次第、テストに入ります」
「いや、今回のテスト機はジオン本国ではなくグラナダにある。パイロットも同様だ。
……この試験は総帥府ではなく、突撃機動軍の要請なのだよ」


思いつくまま書いた まとまったら投下する、かもしれない
517通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 02:50:40 ID:YCVGcNLO
巻き込まれたと思ってる主人公タイプは素直に軍人のいうことは聞かないでしょ。
ヒイロやシローぐらいなら冷静に反論できるんでは?
518通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 11:13:12 ID:???
>安全な所で命令していればいいんですから
戦艦の比較的高い位置に設置されて前面がガラス張りのブリッジが安全なわけ無いだろう
CCA以降の戦艦とかミネルバは戦闘ブリッジが有るみたいだが・・・
519通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 13:33:39 ID:/BoHPZFh
キラに知識無いのだろう
51氏も書いてたような・・・
520通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 18:46:47 ID:???
51さんGJ!!です。そんでもって、ミライさんもGJです。

よくよく考えてみれば、ミライさん、
キラに「やめてよね」と止めさせる暇もあたえず、修正を加えちゃったんですよね。
と同時に、その修正によって、微妙にキラを庇っているし、
(本来は、もっと厳しい罰を与えられても、仕方のない事を仕出かしているのだし)
何はともあれ、改めて、ミライさんとてもステキです。
521通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 18:56:50 ID:???
>>520
志村ーー!ミライさん!?セイラさん!!
522520:2007/03/14(水) 20:20:55 ID:???
こそこそこそ……指摘ありがとう>521
すまん間違えた、セイラさんだった(汗)
523通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 19:56:33 ID:???
この世界のジオン地上軍はオデッサ制圧済み、アフリカ侵攻中で、他の地域はどうなっているんでしょう?

ワンダースワン版ギレンの野望をやったので、ユーリたちが気になるのですが
524通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 20:58:32 ID:???
>>523

ジオン
ユニウスセブンを南米に落として森林地帯の大半を消失させている
欧州本土、中東を制圧
アフリカは北部で侵攻が停滞
旧日本国と手を結んでアジア全域を包囲することを画策中


プラント
ニュートロンジャマーを地球全域に投下
オーストラリアを制圧
南アフリカ制圧、北部でジオンとにらみ合い。
525通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 21:02:32 ID:???
南米の熱帯雨林群が全滅すると、地球の酸素供給に支障が生じるって見たことがあるな。
被害はオーストラリアに落ちたよりもえぐいな。
526通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 23:11:52 ID:???
>>525
地球上の森林が全滅しても、酸素はその後もずっと長い間もつそうだ。
森林全滅、数年内に人類全滅とはならないから安心して良い。
527通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 00:45:49 ID:???
>525
大口酸素供給源わ昆布やワカメのお仲間ぢゃ。
528通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 00:51:16 ID:???
酸素の供給より二酸化炭素(CO2)の吸収力が落ちるほうがヤバイ

たまの「二酸化炭素を吐き出して〜」を思い出した
529通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 22:05:18 ID:???
こうなるとコロニーが南米落ちたのはかなりやばくない?
悪影響も無視できないし、地球自体がもたず物語が破綻しそう……。
原作では連邦本部がジャブローにあるから、第二次ブリティッシュ作戦を発動するのも理解できるが。
中国のどっか自然と人口が適当にある場所に落ちてくれたほうがマシに思えてきた。
戦力のパワーバランス調整や、アジア包囲も楽になるし、
>東アジア共和国は種本編で触れられてないから絡めづらい
中国本土はコロニーの被害の対応に手一杯とすれば、話の展開的にも東アジア共和国の影が薄いのも納得できるかと。
530通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 22:35:24 ID:???
だから、何言っても変更されないって。
それにCEが現実の世界と違って、どうにかできないわけじゃないかもしれんし
意外と、南アメリカレベルの森林がそこらじゅうにあるかもしれないし、
まあ、戦後の課題になるのは、明白なのは確か。
531通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 22:40:43 ID:???
地球脱出組が増えるだろうから、ギレン的にはありな展開だろう
532通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 22:47:43 ID:???
しかしアジア包囲を行うと、嫌でも東アジア共和国が大きく関わってきそうだが、
51氏はそこの部分はどう考えているのだろう?
533通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 23:15:24 ID:???
>>530
種ではアマゾンは貴重な森林資源としてザフト・連合ともに
非戦闘地帯に指定されて守られてるぞ。
534通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 23:31:57 ID:???
というか、AAがアジアまで行かない限り、誰かが三次を書かなければ背景扱いで終わるんじゃないか?

確かAAはオデッサ作戦に参加するはずだし<東アジア共和国
535通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 00:25:52 ID:???
機動戦士ガンダム本編ではオーストラリア大陸の16%が、
こちらでは南アメリカ大陸の26%がコロニー落としで消滅しました。
改めて相対的に見てみると、南アメリカの被害が大きすぎると感じました。
南米とオーストラリア、サイズの違いも無視できません。
ギレンの野望で第二次ブリティッシュ作戦の際にコロニーがジャブローに直撃した後の
光景のムービーがありますが、ジャングル自体は残っていたはず。
他にもジャブロー攻防戦の話では戦闘後、復興シーンで植林をしていたようなシーンが。
しかしあれほどの自然がそう簡単に回復するわけなく、このスレでは森林地帯は大部分が消滅、
あれだけの広範囲の復興はどう考えても絶望的、手遅れの部類にしか思えないのですが。
536通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 00:43:37 ID:???
地球の光合成の大半は地上の植物ではなく、植物プランクトンによって
行われてると聞いたことがある。
まあアマゾンがある今の時代でも、温暖化は進んでいるんだが。
537通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 01:24:22 ID:???
場違いかもしれないが、オーストラリアと言ったらこの二人が思い浮かんだ。
ヴィッシュ・ドナヒューとウォルター・カーティスなのだが、この二人は登場するのか?
『コロニーの落ちた地で…』での敵役だが、どちらも理想的な軍人であり立派な漢。
もしガルマが新生ジオンを立ち上げるのなら、ぜひ味方になってほしい。
特にヴィッシュはグフ乗りとしてラルやノリスとも相性が良さそう。

本題に入るが、ユニウスセブンの被害は大きいと感じたのには同意。
ファーストだとオーストラリア、北米の連邦軍に被害を与える事ができた。
こっちだと南米の被害ばかり目立ち、コロニー落としのデメリットしか見えない。
森林地帯を破壊しても特になるものなんて一つもない。
中国大陸に落ちるなら、東アジア共和国の生産力低下や分裂にも繋がる。
それは連合全体の戦争継続力を削ぐ事にもなる。
538通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 02:49:46 ID:???
>>537
落ちた場所は、今更、変わらないって、何度言われればわかる?
539通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 09:23:37 ID:???
落ちた場所がヤバイからじゃね?
54051:2007/03/17(土) 10:05:12 ID:???
落ちた場所は変えられんが26%という数字は変えられるぞ。
元々何も考えないで出した数字だからな。

さて、投下するか・・・
54151:2007/03/17(土) 10:06:53 ID:???
21-2(1/2)

 ――バカが……女子供残して……逃げるわけには……いかんだろ……

 ――甘ったれた事を言うな!

 ――軟弱者! それでも男ですか!

 営倉に入れられて、幾分か冷静になったキラは、薄暗い部屋の中空を漠然と眺めてながら
自分に向けられた言葉の数々を思い出した。
「情けない奴だな……僕は……」
 コーディネイターである自分が、他人から見れば役にも立たない存在でしかない事に、
キラは自分がちっぽけな存在ではないかと思えた。考えれば考えるほど落ち込んでいく。
 そんな負の感情を撒き散らすキラに、元気付けるような声がかけられた。
「おい、お前」
 見ると鉄格子の隙間から、金色の髪の少女が顔を覗かせている。どんよりする空気の中で、
明らかに異彩を放っていた彼女は、キラを睨みながらふてくされるようトレーを運んでいた。
「メシ持ってきてやったぞ」
 鍵が開き営倉の中に入ってくる少女は、自分を恐れもせず入りこみ、キラにトレーを手渡す
と顔を近づけながら問いただした。
「お前が何故、あんな物に乗っている!?」
 キラは少女の質問に怪訝な顔をする。質問の意味が分からない。“あんな物”とは何を
指しているのか。それ以前に、この少女は一体何者なのだろうか。見覚えのない少女を
見つめていると、金に近い褐色の瞳がキラの記憶を呼び覚ます。
「君は、モルゲンレーテにいた……」
 彼女はヘリオポリスが襲撃された日、自分が緊急用シェルターに押しこんだ少女だった。
54251:2007/03/17(土) 10:09:03 ID:???
21-2(2/2)

「……ずっと気になっていた。あの後、お前はどうしたのだろうと……」
 互いに自己紹介を済ませると、少女――カガリ・ユラは簡易ベッドに腰掛け、どこか
気まずそうに言った。
「……ごめん」
「そうだ。二度とあんなことしてみろ。許さないからな」
 そんなことを言われても、同じ状況になったら、キラは同じことをするだろう。
「で――そのお前が、なんでMSに乗っている?」
 咎められる筋合いではないが、キラは思わず俯いた。
「話は聞いた。お前、コーディネイターなんだってな。でも、パイロットはいたんだろう?」
「それは……」
 キラはその後が口にできない。ナチュラルのクリスよりもコーディネイターの自分の方が
うまくMSを扱えると、その時は思ったからだ。
「いろいろ……いや、自分がやらないと。そう思ったから」
 ナチュラルはコーディネイターに劣っている。この概念は全ての人間に当てはまるだろう。
それはキラとて例外ではない。唯一例外と言えるのは、自分達を“人類の革新”と思っている
ジオニストくらいだ。
 しかし、キラはそんな考えを改めようと思っている。これまでのキラの経験した戦闘の中で、
ザフトよりもジオンの方が手強く感じていたからだ。それにムウやシャア、そしてソンネンの
ようなナチュラルでも、戦い方によってはコーディネイターを上回ることに気づき始めた。
「……そうか」
 彼の疲れた声に、カガリはそれ以上追求しなかった。
「そういえば――君こそ、なんでアークエンジェルに乗ってるの?」
 ふとキラは思い出してたずねた。
「あの艦長が乗せてくれた」
 カガリ曰く、彼女が所属しているレジスタンスとアークエンジェルが共闘するらしい。
その際にナタルがカガリをアークエンジェルに招待したそうだ。
 ――あの人が招待だって!?
 自分のイメージとかけ離れた行動のナタルに、キラは何か胡散臭いと感じ取った。
「ね、ねえ……君の仲間はどんな様子だった?」
「ん〜……確か、招待を断ってたな」
 レジスタンスのリーダーと自分の護衛役は渋い顔をしていたらしい。
「だが、私はこの艦に興味があったからな。二人の反対を押し切った!」
 高らかに笑うカガリを余所に、キラは情報を整理する。
 1.レジスタンスはザフトと敵対している。
 2.地球連合も快く思っていない。
 3.だがジオンとは中立である。
 4.あのバジルール艦長が何の見返りもなく民間人を艦に招待するはずがない
 以上の点から、キラは一つの結論を導き出した。
「それ……」
 ――人質じゃないの?
 そう言おうとしたが、
「どうした?」
 カガリの純粋な問いかけに、口を閉ざすのであった。
543通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 10:26:19 ID:DEIsByje
GJ!
バカガリきだよ・・・
544通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 12:54:31 ID:???
GJ!

しかしゲリラはあっさりキラたちをジオンに売るんじゃないか?
どう見ても連合よりガルマの方が話通じるだろうし。

そもそも、ユニウスセブンの大きさが良く分からないから、被害規模が微妙になっても問題ないかも
545通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 13:55:19 ID:???
口を閉ざしたキラは正しいなww
素直に(キラが推測した)事実を教えたら、バカガリのことだから恐らく、
簡単に火病を起こしてナタルに殴りこみかけるなwwww
546通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 16:57:22 ID:???
GJ!
カガリもジオンと関わる中で良い方向に変われればいいんだが、これからに期待。
>>540
ユニウスセブンの被害だがオーストラリア大陸被害は16%だったから、南米大陸の規模上10%以下くらいに下方修正してみたら?
森林地帯の被害は全体の5分の1から6分の1くらいを目安にすればよいかと。
ギレンの野望やってジャブロー攻略戦を経験してるからどうも違和感を感じてしまう。
第二次ブリティッシュ後のジャブローのマップにはしっかりジャングルが残ってたから。
547通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 17:08:17 ID:???
ガルマとカガリの再開はあるのか?
イセリナとガルマくっつけたのは彼女だし

>>546
まあコロニー落とし自体与えるインパクトが強いから、
被害はそんなに大きくなくていいかもしれないが
548通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 19:26:46 ID:???
政治家、特に元首継ぐ奴がこんな迂闊じゃ先が思いやられる罠
549通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 19:38:17 ID:???
GJ
カガリの単純さが、いっそ心地よいほどです。

>>540
変えなくて良いですよ。
皆、些事にこだわって意味のないことを言ってるだけですから。
変える理由も根拠も薄弱ですし、変えなくてもストーリーに影響ないでしょうし。

もし、変えないとストーリー上の問題があるというなら、変えた方が良いかもですが。
そう言った観点での意見は、まだ出ておりません。
550通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 20:11:15 ID:VVmGoLcY
推測される被害が大きすぎて戦争継続すら不可能になりかねない、って話じゃなかった?
551通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 20:12:31 ID:???
いけねsage忘れた
552通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 20:25:04 ID:???
>>550
南米の森林の事を問題に上げてるようだけど、森が全滅しても数年単位では地球規模の問題は出ない。
戦争の継続には、全く問題がないな。

つか、皆は南米=ジャングルと思いこんでるようだが、ジャングルは北部の一帯だけだぞ。
ユニウスセブンが南部に落ちたのなら、ジャングルは無傷とは言わないが無事なはずだ。
553通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 20:31:23 ID:???
吹き飛んだ南米大陸26%分の質量はどこへ行くとお考えで?

普通に核の冬が来るんじゃないか。

UCのコロニー落しですら、6年間の気象異常に、地球の自転速度が変わったくらいなのに。
554通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 21:12:05 ID:???
オーストラリア大陸(761万9千平方km)の16%=121万9040平方km
南アメリカ大陸(1800万平方km)の26%    =468万平方km

吹き飛んだ面積は約3.84倍だな
555通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 21:12:16 ID:???
コロニー落としの被害だが、改めて考えると大きすぎ。
せいぜいよくて10パーセントを超えるのが関の山じゃないか?
ユニウスセブン自体、核攻撃でパックリ半分になっているから威力も半減しそう。
アクシズクラスの小惑星を落とすのなら、南米の四分の一が吹き飛ぶのも納得できるよ。

仮にジャングルへの影響が少なく、かつ戦争継続にも支障がない被害にするとしたら、
南米のどの位置に落ちれば妥当だ?
あんまり大西洋連邦の本拠地がある北米に近いのは問題外の他、
赤道近くのパナマにはマスドライバーがあるのも無視できない。
556通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 21:22:15 ID:???
素朴な疑問だが

ユニウスセブンとアイランドイフィッシュって、どっちが質量大きいの?
外見はアイランドイフィッシュのほうが大きそうだけど、UCコロニーって中カラッポ
だからなあ
557通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 21:24:28 ID:???
>>555
マゼラン海峡あたりはどうだ?

南極大陸の氷が解けて海面上昇&マゼランペンギン絶滅orz
558通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 21:58:35 ID:???
ユニウスセブンは農業コロニーで核ミサイル攻撃による犠牲者は24万3721人。
シリンダー型は直径6km、長さ30kmで1000万人の人口を想定している。
この点からユニウスセブンは規模が小さいコロニーに分類されるんじゃないか?

それにしても落ちた場所が悪すぎる。
これが別の場所だったらここまで問題にはならないのに。
かといってオーストラリアはザフト勢力圏。
ファーストだとコロニーが落ちた地という点以外、注目されてなかったから問題じゃなかった。

ユニウス本体はストーリーに最も関係ない中国大陸に落下。
地球に降り注いだ破片の内、その半数が南米に落ちた、という設定を考えた。
…………やっぱり駄目、無理だわ。
559通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 22:07:00 ID:???
いっそパナマ海峡をつくってPAMPAM

注:パナマはマスドラ有。故に問題外
560通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 22:30:06 ID:???
>>555
まあ、アルゼンチンか地理の辺りだな。
ただそうなると南米の首都がなくなるが
561通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 23:00:04 ID:???
ザフト勢力圏に落ちたからプラントもあんなに怒った、とか
562通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 12:12:16 ID:???
ガルマとカガリの会談は書かないのかな?
ガルマ氏カムバァ〜クッッ!!
56351:2007/03/18(日) 20:48:12 ID:???
21-3(1/2)

 その頃、アフリカ侵攻軍が残留していたカイロでは、ガルマがある人物を迎えていた。
 そこには黒いパイロットスーツを着た3名の士官が、ガルマに敬礼しながらたたずんでいる。
「ミゲル・ガイア大尉以下2名、着任を報告いたします」
「よく来てくれた大尉」
 ガルマは男たちに手を差し出すと、大尉と呼ばれた男はおもむろにガルマの手を握った。
「“黒い三連星”の到着を心待ちにしていたぞ」
 彼等は、ジオン屈指のMS小隊である。世界樹戦役において、ジェットストリームアタックと
呼ばれる攻撃フォーメーションで連合側の部隊に攻撃を敢行、連合軍第八艦隊の司令官であった
ハルバートン提督の乗るメネラオスを撃破し、脱出を試みたハルバートンを捕虜にした功績を持つ。
 そんな小隊のリーダーがこのガイア大尉であり、マッシュ、オルテガ両中尉を含めた3人は
“黒い三連星”の名で呼ばれていた。
「諸君等“黒い三連星”の戦歴に加えて、新型MSがあるとなると、優に機甲一個師団の戦力にも優る」
「あてにしてもらいたいですな。マ・クベ参謀」
「働いて見せますよ」
「四つ足なんざ、ひとひねりだ」
 ガルマは新型MSの書類に目を通すと、その出来ばえに感嘆する。
「陸戦用重MS“ドム”か」
 “ドム”――ツィマッド社が開発した重MSだ。脚部にホバーユニットを有し、高速移動が
可能で陸戦用MSとしての機動力を格段に向上させている。本来はもっと早期に投入されるはず
であったが、ホバーに問題が発生していた。
「ホバーユニットは大丈夫なのか?」
「ツィマッド社によれば問題無いとの事です」
「……ならばいい。さて、着任早々で悪いが、貴官等にやってもらいたいことがある」
 ガルマは視線を戻すと、ガイア達に向き合った。
「我々は、近々バナディーヤに侵攻する。その際、我々の侵攻に対し、ビクトリア側から妨害を
受ける恐れがある。そこで、貴官達にキンバライト基地を落としてもらいたい」
「キンバライト基地……ですか」
 キンバライト基地は、キリマンジェロの南西に位置するレーザー用ダイヤモンド採掘鉱山跡に
設営したジオンの前線基地であった。ビクトリア攻略の橋頭堡にするはずだったが、“砂漠の虎”
の襲撃に合い占領され、今はザフトの前線基地になっていた。
「貴官等はザク一個小隊と共に、キリマンジェロにいるノイエン・ビッター少将の下に向かってくれ」
「了解しました」
56451:2007/03/18(日) 20:49:19 ID:???
21-3(2/2)

「よろしかったのですか」
 “三連星”が出て行くと、マ・クベはガルマに言う。
「バナディーヤのことか?」
「バナディーヤ攻略に、“黒い三連星”の力は不可欠と思われます」
「そうだろうな――」
 頷きながらもガルマは真っ直ぐ前を見ている。
「――しかし、彼らは陸戦の経験が無い。ドムもどれ程の物か未知数だ。それに“三連星”と言えど、
初陣で“砂漠の虎”と相対するのは酷だろう」

 ガイア達は愛機の待つギャロップへ向かうと、物珍しそうにドムを眺めている若い下士官を見つける。
「どうした。コイツが気になるのか?」
 驚いた表情で下士官はガイア達を見ると敬礼をする。
「お前がこのザクのパイロットか」
「はい、そうです。ガイア大尉」
「俺を知っているか……」
「当然です。そしてそちらがオルテガ中尉とマッシュ中尉」
 エースパイロットである自分達に、目を輝かせている。
「自分はフレデリック・ブラウン軍曹です! 会えて光栄であります!!」
「うむ。出迎えご苦労」
「バルク大尉がお待ちです。こちらへ……」
 かくして、“黒い三連星”と新型MS“ドム”はアフリカの大地に降り立つのであった。
56551:2007/03/18(日) 20:51:41 ID:???
皆様のリクエストにお答えしました。

誤字修正
>ガイア達は愛機の待つギャロップへ向かうと、物珍しそうにドムを眺めている若い下士官を見つける。
ギャロップじゃなくてファットアンクルだった
直そうと思ってたのに・・・orz
566通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 20:57:31 ID:???
たまげた…







まさか『戦記』のブラウンが出てくるとは…
567通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 21:04:28 ID:???
とうとうジオン脅威のメカニズムが本領発揮しましたなw
568通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 21:11:35 ID:???
うわー渋いとこつくねw
569通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 21:48:57 ID:???
MS戦記のキャラがさりげなく出てるw

GJ
570通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 22:44:19 ID:???
GJ

>「ホバーユニットは大丈夫なのか?」
>「ツィマッド社によれば問題無いとの事です」
何故かヅダを連想してしまった・・・
571通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 00:43:31 ID:???
GJ!!
イキナリ最前線に投入せずに慣らしをさせるのはイイ判断だと思う。

にしてもMS戦記のブラウンが登場とは。 SS全体でも初出じゃないかな。
572通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 00:57:45 ID:???
マ・クベにしろ三連星にしろ、キシリアは随分とガルマに良い駒をまわしてるな
あぁ、ドズルもラル隊とかまわしてたか
573通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 01:49:14 ID:???
ホバーがついに実用化〜うれしい。
しかし動力がバッテリーだから稼働時間が著しく制限されそう。
あるいは巡航及び最高速度が基本設定より下だったりして。

>>553
>>554
こうして見るとアクシズ落としと変わらない被害だとわかる。
落とす時には既に半壊しているユニウスセブンにそこまでの威力があるのか疑問。

>>561
ザフトの勢力圏に落ちたという記述は見当たらなかった。
574通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 01:52:28 ID:???
>ザフトの勢力圏に落ちたという記述は見当たらなかった

いやオーストラリアに落ちたことにしたほうがプラント宣戦布告の理由にもなるかと思っただけ
575通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 02:01:34 ID:???
感情面(ユニウス落としはプラントから見たジオンの裏切り行為)だけでなく、
ザフトへの実害も付け加えた方が良いのではないか、と言うことか。
576通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 07:46:25 ID:A5izlR3G
ドムキター

熱核ホバーの代わりに何を使った?

何にせよGJ!
577通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 11:31:17 ID:???
ザフトはコロニー落としの後、地球に降下したはず。
コロニーの落ちた位置や被害だが、ストーリー上重要なパナマも近いし、
別の位置に変更したほうが最善ではないかとマジ思えてきた。
位置が無理でも被害パーセントは下げたほうが。

しかしこっちのジオンは原作より有利に戦いを進められそうだ。
まず第一に地球が連邦ではなく連合だという事。
大西洋連邦、ユーラシア連合、東アジア共和国といった国の指揮系統、
及び統制が地球連邦の場合と比べてとりにくい。
次に無秩序に戦線が拡大していない。
原作では多方面作戦を行ってしまったが、こちらでは欧州大陸、中東、
北アフリカに勢力圏が限定されており国力の消耗が少ない。
最後に連合という性質上、連合構成国を切り崩しやすい。
原作の場合地球連邦なので無理だったが、こちらでは主権国家の集まりなので
交渉と戦果次第では、相手国と単独で講和できたり、日本といった構成国の一部
を連合から離脱させることも可能。
578通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 12:34:29 ID:???
まさかブラウンが出てくるとは・・・・・・
GJ!
579通常の名無しさんの3倍:2007/03/19(月) 12:59:22 ID:???
関係ないけど後これにロイ・グリンウッドが加われば三元帥・・・ なんでもない
580通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 09:30:13 ID:???
ホス
58151:2007/03/21(水) 13:17:00 ID:???
21-4(1/2)

 一機のMSが歩哨に立っていた。ジンを砂漠戦用に改修したジン・オーカーである。
 歩哨についたジン・オーカーのパイロットは、音響センサーを調整しながら周囲を警戒
していた。そのセンサーが何かの機械音を捕らえると、姿を確認すべく機体をその方向に
向けてモノアイをズームする。そこで彼が見たのは、自機と同じジン・オーカーだった。
「おう、交代だ」
 接近してきたジン・オーカーはマシンガンを掲げながら声を掛けた。
「そんな時間か……なあ、何か新しいネタはないか?」
 長い間地球に残留していると、自然とプラントのゴシップに飢えてしまう。
「ラウ・ル・クルーゼが更迭されたらしいぞ」
「あの変態仮面がか? なにをやらかした?」
「分からん。ただ、評議会はカンカンらしい」
「詳しいな……ん?」
 雑談に花を咲かせていると、センサーに新たな機械音を捕らえた。
「何だ?」
「敵だ! 高速で接近する機体が三機……っ!!」
 その瞬間、彼らの周囲に爆炎が上がる。
「クソッたれ! すぐに援軍を……」
 その言葉を彼が最後まで発することはできなかった。なぜなら次の瞬間には彼のジン・
オーカーにバズーカが直撃したからだ。両機の最後を間近で見たもう一人は悲鳴を上げる
ように通信を入れた。
「て、敵だ! 司令部、ジオンが攻めてきたぞ!!」
 叫びながらマシンガンを敵機に連射する。三機のMSはいずれも見たことのないタイプ
だった。その重量感を無視した機動性は、バクゥより速いのではないか。
「冗談じゃない……っ!」
 圧倒的不利な状況では、逃亡という行為を取らざるえなかった。しかし、彼の乗る
ジン・オーカーでは“ドム”から逃げるには不可能だった。
58251:2007/03/21(水) 13:18:45 ID:???
21-4(2/2)

「今のが砂漠戦仕様か。我が軍のJ型と同性能といったところだな」
 ガイアは撃破したMSを品定めしながら、“ドム”のOSを調整した。
 この“ドム”は、開戦前から陸専用MSとして期待がかけられていた。ジオニック社との
開発争いをしているツィマッド社が、総力を挙げ仕上げた機体である。特にツィマッド社は、
開発した“ヅダ”がジオニック社の“ザク”にコンペで負けていた為、その力の入れ具合が
尋常ではなかった。
 ところがプラントとの開戦が“ドム”の開発を滞らせた。ザフト軍が地球連合に対し使用
したニュートロンジャマーが“ドム”の熱核ホバーに多大な影響を与えたのである。

 ――機動力を失った“ドム”は鈍重な的でしかない。

 焦ったツィマッド社は、“ドム”に代わる陸専用MS“イフリート”を急遽開発したものの、
結局はジオニック社の“グフ”が正式採用されてしまった。これでツィマッド社に残された
選択はジオニック社が手を出していなかった水中用MSの開発しかなかったのである。
 着実に地球降下作戦を進めるジオン公国軍だったが、リビア砂漠会戦が一つの転機となる。
“バクゥ”の登場である。コードネーム“四つ足”と呼ばれたこのMSは機動性と火力に
優れており、正面突撃を行う戦法は砂漠において圧倒的で、ジオニック社の“グフ”ですら
勝つ事は容易ではなかった。
 この事態を知ったツィマッド社は、改めて“ドム”の必要性を感じ取った。
 “ドム”を復活させるべく、解散したツィマッドの開発チームを呼び戻して、熱核ホバー
に代わる推進装置を模索する。しかし、事は容易にはいかない。停滞する地球侵攻に誰もが
焦る中で、開発陣にある話が飛び込んできた。L4宙域のスペースコロニー“メンデル”から、
一人のザフト兵を捕虜にし、その際に一機のMSを鹵獲したと言うのだ。それはザフト軍初の
水中用MS“グーン”にそっくりだった。どうやら地中移動用に改修した機体らしい。
 ツィマッド社はこのMSの分析を行った。すると、このMSには“スケイルモーター”と
呼ばれる推進装置があることを知る。この推進装置は表面に多数設置された微細な鱗状の
突起物を振動させ、土砂を液状化させる事で推進力を得る。また陸上のみに限らず、水上、
水中用の推進機関にも転用可能であった。推進装置ならばホバーに転用できないかと、“ドム”
開発陣は“スケイルモーター”に飛びついた。
 そして“ドム”は完成する。実現不可能とまで言われたホバー走行。それも改良したスケイル
モーターを使うことで、平野部で巡航速度200キロ、最高速度400キロ超えるものに仕上がった。
「来たな……“四つ足”」
 緊急通信を聞いて鉱山基地よりバクゥが出撃した。ガイアはそれを見ると合図を送る。
「オルテガッ! マッシュッ! ジェットストリームアタックだ!!」
「「オウッ!!」」
 この数時間後、ザフトが一ヶ月をかけて攻略したキンバライト鉱山基地は、“黒い三連星”の
活躍により陥落した。そしてそれは“ドム”の栄光への第一歩でもあった。
58351:2007/03/21(水) 13:20:49 ID:???
無理矢理な気もするが、開発秘話でした。
584通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 13:57:50 ID:???
51氏GJ!
ザフトの技術を転用するってのは面白いな
585通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 18:21:57 ID:???
なるほどスケイルモーターかGJ!
でもドムの足の裏ぐらいの面積でそんなに早く走れるかな?
586通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:33:45 ID:WVRws4lq
GJ!
ザフト兵士ってアストレイに出てきたキャラ?

>>585
そこはジオン驚異の科学力ですよ!
587通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 20:47:19 ID:???
なるほど。ジオンとザフト、二大マッげふんげふん!脅威のメカニズムのタッグなら不可能はないな
588通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 21:40:17 ID:???
GJ!

ジオグーン鹵獲で問題解決か〜
ってことはジオゴックだとかジオアッガイも期待して良いわけですね

アッグ?なにそれおいしいの?
589通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 22:52:14 ID:???
GJ!

って、仲間内でも愛称は変態仮面なのかよ。

しかし敵が複数でジェットストリームアタックって意味あるのかな?
590通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 01:19:43 ID:???
GJ!

ドム速ぇwww
591通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 07:18:02 ID:???
GJ!!!
ドム、なんちゅう性能だ。
このSSではバクゥの最高速度は110km以下だから、巡航速度の時点でそれを上回ってる。
ラゴゥにしても、バクゥよりは速いんだろうが同じ機構を採用している以上、劇的なスピードアップはしてないだろう。(メインはビームだし)
……ヅダみたいな不安要素もないみたいだし、これで地上の覇者が変わったな。
592通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 10:00:51 ID:???
「ナカムラァ!」
「はぁ?」
「なぁーんで俺が乗るシャトルが遅れてるんだ!?ぁあーん!?」
「いっ今調べてきます!」
「さっさと行け!ボケ!」
「畜生…いつか殺してやる…」

戦争が終わって久しい。民間シャトルの運行も混乱は収まり遅れる事が珍しくなっている
だからこそサトウが怒るのも問題はない。
「今聞いて来ました。なんか温暖化ガスコンテナに射出の優先権があるとかあの馬鹿どもがほざいててます。」
「……」
593通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 10:11:53 ID:???
「もう少し待ってください。オラァ!てめーらサトウ様をしらねーのか!?このお方には時間がねぇんだ!」
「ナカムラくん、こっちに来てくれるかな?」
「はぁ?」

「俺に恥かかせるつもりか!!ボケェ!」
「イテ!」

ナカムラが食ってかかっていたスタッフに歩み寄るサトウ
「ああ、遅れのことは気にしないでくれ。ナカムラの馬鹿のせいで気を悪くしてしまったら申し訳ない」
そう言いながら何かを握らせる。

「今のは貴様の給料から引いとくぞ」
「ヒデェ…これだよ…」
594通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 10:22:21 ID:???
南米の森林が消失した事により地球の温暖化ガス濃度上昇は抑えられなかった。
終戦とともにこの問題は顕在化し様々な対応が取られた。
大規模植林、温暖化ガスの分解…これらは規模の割には効果をあげず
戦後の大規模雇用創出の域を出るものではなかった。
一番の効果をあげたものが大気中の温暖化ガスを固形化し
戦闘により傷付き廃棄されたコロニーに保管するプロジェクトだった。
595通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 10:27:11 ID:???
こんなんでコロニー落としの問題はいいだろ?
596通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 11:02:52 ID:???
ちょっと強引な感じが。
それに佐藤と中村を出す意味があるのか?
てゆーか軍オタ?
作者さんがコロニーの被害度数は下げられるって言ってたし、
それで被害を南米の5%が消滅ぐらいにしてもらえばいいんじゃないの?
イメージとしてはギレンの野望の第二次ブリティッシュ作戦後のジャブローで、
南米の森林は一部が被害にあったぐらいが最適だと思う。
597通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 19:39:41 ID:PShzOJ4u
別に南米に落ちたからってジャブローの熱帯雨林でなくてもよいのでは?
ファーストではシドニーに落ちたわけだし、南アメリカ首都でもあるブエノスアイレス辺りに落下、
その後、混乱状態の南アメリカに、大西洋連邦侵攻という形になるとか、
598通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 21:56:32 ID:???
まあ大人しく作者のネタ出しをまとうや
599通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:37:39 ID:???
ギレンの野望、第二次ブリティッシュ作戦関連のムービーによると、
第一次ブリティッシュ作戦に使用されたサイド2のコロニーは、
大きすぎて目標をコントロールできず外してしまったとギレンは言ってます。
そこで第二次ブリティッシュ作戦ではサイド7にある建設中の小さいコロニーを
使うことになり、その為にルナ2攻略作戦が発動されました。
結果ジャブローの対空防衛網は完全に無力化、連邦軍本部としての機能も
失いつつある(ジャングルの大部分は無事)という損害を受けました。
ユニウスセブンですがサイド7と同じ小型サイズのコロニーだと思ってます。
いくら農業コロニーでも、血のバレンタイン時の犠牲者が少なすぎなので。
被害もオーストラリア大陸(761万9千平方km)の16%=121万9040平方kmに比べて、
下回る被害、約半分の61万平方km(南米の3.5%は63万平方km)が壊滅が妥当かと。
これでも大都市を吹き飛ばすのには十二分ですし、ユニウスセブンが落とす時点で
破損しているのも無視できないのもあります。
南米併合に関しては首都が壊滅したのなら、大西洋連邦が治安維持の名目で軍を派遣、
そのまま制圧したとすれば短期間での併合にも納得がいきます。

次に感想ですがドムのジェットストリームアタックキター!
この調子でラルも昇進する時にランバ・ラル専用ドムも支給されるといいのですが。
可能ならガルマ専用ドム(専用カラーが砂漠に似合いそうだから)の活躍も見てみたいですね。
ジブラルタル攻略かオデッサ防衛で、ドムの大群が敵を蹂躙する光景を楽しみにしてます
しかしバクゥの最高速度ですがヒルドルブが時速110kmに対して時速100kmと見ているのですが。
ラゴゥは200kmかなと思っているのですが、どう思います?
600通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 02:29:38 ID:???
やっぱり、設定を書くだけの人より、小編でもSSを書いた>>592-594の方が偉いと思う。
601通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 03:59:58 ID:???
そうか?
俺はとてもじゃないがそうは思えん。
大気中の温暖化ガスを固形化ってなによ?
佐藤と中村を出す必要性があるのかと、違和感を感じる。
ここで台無し。
この部分はガンダムキャラにしたほうがよっぽど自然だ。
602通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 05:00:00 ID:???
>>592
最初の「ナカムラァ!」で思わずお茶吹き出しそうになった。
>>596
佐藤と中村はともかく、森林の被害は大した事なかったけど戦乱のせいで温室効果ガスはかなり
増えてしまいました。
…でいいんじゃない?
603通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 11:34:44 ID:???
>>601
時事ネタだろ、新聞からだな
604通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 20:42:26 ID:???
>>601
佐藤と中村が出たのは
ジオンと日本が手を組んでアジアをって話が前に出たからじゃね
60551:2007/03/23(金) 23:47:32 ID:???
22-1(1/2)

「やっぱりそうだ」
 人ごみにまぎれてあるジープの様子を見ている男がいた。
「あの子は“明けの砂漠”の……」
 懐から無線機を取り出し、何かを確認する。
「ダメか」
 もう一度ジープ――正確にはそれに乗った少女を見やる。隣の女性と談笑しながら大通りに
進もうとするのを確認すると、男は慌ててジープの後を追った。

「じゃあ、4時間後だな」
 威勢良く車から降りたカガリが言い、続いてクリスが降りる。大男のキサカがカガリに
注意をしているが彼女は聞いているのか疑問だ。そんな不安に駆られつつも、彼は二人を
送り出す。隣に乗っているマリューとトノムラが何かや困った様な顔をしているのがとても
印象的だったが。
 ジープが走り去っていくのを見てクリスは、バナディーヤの街を見回した。活気があり
店の軒先には商品が溢れている。とても敵軍の占領下にある街とは思えない光景だった。
「まず何処から行く?」
 先日の戦闘で消耗したアークエンジェルは、物資の補給を必要としていた。レジスタンスの
助けを借りることもできたが、ジオンとの繋がりがある為、ナタル達はあまり関わりを持ち
たくはなかったのである。
「軍政下にしては平和そうな街ね」
「……そんなの、見せ掛けだけさ!」
 カガリが吐き捨てる様に言う。
「そう? とても活気があるけど……」
「あれを見てみろ」
 カガリが指差す先には崩れた建物があり、そこから突き出すように軍艦があった。
「あれがこの街の支配者の姿だ。逆らう者は容赦なく消される。ここはザフトの“砂漠の虎”
のものなんだ……」
 クリスはカガリの言葉に眉を潜めて辺りを見回した。この街を見る限り、“砂漠の虎”は
融和的な政策を行っていると考えたが、必ずしもそうではないらしい。
60651:2007/03/23(金) 23:49:01 ID:???
22-1(2/2)

 ある程度の買い物を済ませると、クリスが不意に話しかける。
「カガリさん。私達、尾行されてるわ」
「な、なにっ!?」
 慌てるカガリをなだめると、ちょうど細い十字路が見えてきた。クリスはそれを確認し、
カガリの腕を急かすように引っ張ると路地をに入った。そして近くにあった電柱に隠れて
犯人を待つ。すると……。
「あ、あれ……いない」
 観光客のような格好をした若い男が慌てふためいている。似合ってないサングラス姿は
なんとも間抜けだ。
 クリスは素早い動きで男の手首を掴むと、ひねりながら体を壁に押し付けた。
「はぁい。さっきからあたし達に何か用かしら」
 男は力尽くで逃げようともがいてみるが、クリスに足をかけられ押し倒されてしまった。
「往生際が悪いわよ」
「お、おい! 君ィ、コイツは仲間じゃないのか!!」
「へっ……私か?」
 何を思ったのか、突然男がカガリに助けを求めた。彼女は惚けた顔をしたが、男の顔を
見るなりそれを一変させる。
「あーっ!! お前はガルマと一緒にいた……っ!!」
「こ、声が大きい!」
 カガリの叫びと男の絶叫で、何事かとばかりに人が集まりだした。
 何と言ってもクリスは男に馬乗りになっているのだ。どうやっても目立ってしまう。
「あ、あははは、イヤだわ。こんなところで転ぶなんて……」
「えぇ、うえぇ?」
 おかしな声を上げる男にクリスは小声で言った。
「合わせなさい」
「! ……ま、まったく。おっちょこちょいだな君は……えーっと……?」
「クリスよ(ひそひそ)……ほら立って!」
「バーナードだ(ひそひそ)……そ、そうだねクリス!」
「さあ、バーナード。カフェにでも行きましょう!」
「そうしようクリス!」
 けっこう息の合った二人がその場を誤魔化そうとする中で、
「お前等、何やってんだ?」
 一人カガリだけが事態を飲み込めないでいた。
「も〜う、カガリさん。一々大声出さないの!!」
「だから……モガッ!?」
「もっとおしとやかにならないとね!」
 こうしてカガリの口を押さえると、三人は一目散に逃げるのであった。
60751:2007/03/23(金) 23:50:50 ID:???
カガリには『バ』が付く・・・
ところで佐藤と中村ってなんのネタ?
608通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 01:30:20 ID:???
流石、それでこそカガリだw

佐藤と中村は小林源文という人のミリタリー漫画のキャラかと
609通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 01:34:05 ID:???
『バ』のつかないカガリなんてカガリではない。

それはさておきGJ!

バーニィは偵察にきたのか、それともガルマの従卒にでなってお使いにきたのか。

クリスとの絡みが楽しみです
610通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 14:58:55 ID:???
ギレンの野望みたいでちょっと楽しいw
611592:2007/03/24(土) 18:35:39 ID:???
サイクロプス隊の連中で思いついたがへたげにガンダムキャラを
戦後エピソードに出すと今後の展開に支障が出ちゃうだろうから佐藤中村コンビ使った。

デブリ回収企業の役員を中心として財を成したサトウ
実際に回収してるΩメンバーとか

「畜生!やたらデブリが多いな。死体までありやがる」
「なんでいつもデブリがすんげぇ多いか重力が強いとこばっかなんだよ」
「もっと安全なとこで作業したいよな」
「そういうところはみんなプラントになってるさ」
「ハハハ…」
612通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 19:46:57 ID:???
>>611
わかるがオメガ7はあまりにも合わない
黒騎士物語やパンツァークリーク、せいぜいキャットシットワンにとどめておくんだ
613通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 17:21:29 ID:???
>>612
シュワちゃんみたいなゴツい兵士がMG片手に手榴弾でMS破壊しまくったり、かわいい
ウサギの傭兵がザフト兵殺しまくったりするのか?
614通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 18:28:24 ID:???
>>613
地上で旗色が悪くなりだした中、旧式化した航空機で
バッタバッタとMSを撃破するルーデル。

多分ブルコスだろうな
コーディネーター?うぜぇー
と酒場でミルクを飲みながら語るとか
615通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 14:48:25 ID:???
そろそろ投下があっても良いような・・・
616通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 14:57:03 ID:???
61751:2007/03/27(火) 18:36:55 ID:???
22-2(1/2)

「で? ジオンが何でこんな所にいるの?」
 群集から逃げ切ったクリスはカフェの椅子にドサリと腰を下ろし言った。
「そ、そんなこと言えるわけないだろ!」
「カガリさんに近づいたって事は、“明けの砂漠”から何か言われた?」
 クリスは警戒するようにカウンターでなにやら頼んでいるカガリを見た。彼女は“明けの砂漠”
に対する大事な人質なのだ。
 “明けの砂漠”と交渉をしたナタルは、ジオンと繋がっている彼らを信用する事ができなかった。
そこでリーダーのサイーブが“勝利の女神”とまで呼ぶ彼女をもしもの時の人質にしようと思い至る。
カガリが感情的である事を見抜いたナタルは、旨い話を並べてアークエンジェルに引き込めば、
おいそれとジオンにこちらの情報を与えにくくなるからだ。
 結果、彼女はナタルの目論見どおりアークエンジェルに乗ることになった。クリスは士官として
その事情を知っていたため、バーナードの返答しだいでは最悪の事態を考慮しなければならない。
「何の事だ? 俺は彼女がバナディーヤにいるのを知らなかったから話しかけただけだ」
「……ならいいけど」
「断っておくが、俺を拘束しても意味ないぞ!」
 バーナードは鼻をヒクヒクさせながら、威張るように言う。
「俺はただの学徒兵だからな!」
「なるほど、バナディーヤの現地工作員だと!」
「……っ!!!」
「バーナードさん、ザフトの拠点にいる時点で貴方が唯の兵なわけがないでしょ」
「……ぐっ!」
 図星をつかれるバーナードは押し黙るしかない。
「呆れるわね、貴方本当にジオン兵?」
「当たり前だ! これでも俺は……」
「コーディネイターとでも言いたいわけ?」
「っ!!!!!!!!!!!」
「やっぱり! 学徒兵で工作員なんて、それなりの能力がないとなれないし……。でも貴方はハーフか
クオーターよね。じゃなかったら私が尾行に気づくはずない、押さえつけるのも無理、そもそも私との
話でここまでボロを出すわけないし……ってバーナードさん、聞いてる?」
 ヒドイ言われようにバーナードは、うずくまって涙するしかなかった。
61851:2007/03/27(火) 18:40:04 ID:???
22-2(2/3)

「それでバーナードさん……」
「バーニィだ。今度から俺を呼ぶときはバーニィでいい。そっちの方が、俺もしっくりくるしな……」
「それじゃバーニィ。彼女とはどこで会ったの? ガルマ・ザビの名前が出てたけど」
「さーてね」
「へぇ……まだ惚けるんだ?」
 そんなやり取りをする二人彼らの前にカガリがお茶と料理を持ってやってきた。
 その料理を見てクリスが珍しそうに問い掛ける。
「……なに、これ?」
「ドネル・ケバブさ! あーっ、腹減った。お前も食えよ! このチリソースをかけてだな……」
「何言ってるんだ!」
 チリソースをかけようとしたカガリの手を止めたのは、ヨーグルトソースを持ったバーニィだった。
「ケバブにはヨーグルトソースと決まってる!」
 彼の発言に対しカガリが何か言おうとしたその時、いきなり脇から声が飛びこんできた。
「そのとおりだ!!」
61951:2007/03/27(火) 18:41:23 ID:???
22-2(3/3)

 突然の声に三人は、驚いてそちらを見やった。
「ケバブにはヨーグルトソースがここ常識だ! チリソースなんて何を言ってるんだ、君は!」
 突然話しかけてきた男は、拳を握り締めて力説する。派手なアロハシャツにカンカン帽という、
なんとも目立つ服装をし、やや大きめのサングラスをかけていた。
「いや、これは常識と言うよりも、もっとこう――そうっ! ヨーグルトソースをかけないなんて、
この料理に対する冒涜に等しい!!」
「……なんなんだお前は」
 戸惑うカガリだったが男を無視してチリソースをぶっかけた。
「ああ……なんという……」
「ほらっ、お前も!」
「ああ、待ちたまえ! 彼女まで邪道に堕とす気か!?」
「何を言う、ケバブにはチリソースが当たり前だ!」
「いいや、ヨーグルトソースだ!」
 それぞれの容器を手に睨み合うカガリと男は、ついでクリスの皿の上で争いを繰り広げだした。
その結果――
「ああっ……!」
「…………」
 カガリと男は申し訳なさそうにクリスを見た。彼女のケバブは白と赤のソースまみれになっている。
「いや……悪かったね」
「大丈夫です。バーニィのと取り替えますから」
「な、何を……ああっ!!」
 クリスは有無を言わさずバーニィの皿を取り上げると、ヨーグルトソースのかかったケバブを
おいしそうに頬張った。バーニィは泣く泣く白と赤のケバブを口にする。
「は、ははっ……ミックスもなかなか……」
 言いながらグラスに手を伸ばした瞬間、空気を切り裂く鋭い音を立て、店内に何かが飛び込んできた。
 すかさず男がテーブルを蹴り上げ即席の遮蔽物とすると、クリスはカガリとバーニィを引っ張り込む。
「無事か!?」
「なんとか」
 クリスが答えると同時に、数人の男がマシンガンを乱射しながら店に入って来る。
「青き清浄なる世界の為に!」
「ブルコス!?」
 ブルーコスモスはコーディネイターの排斥を行なう勢力だ。彼らがいるということは、その標的
となるのはおのずとコーディネイターになる、つまり――。
「構わん、全て排除しろ!」
 その声に命じられ、あっちこっちから武器を手にした客が、襲撃者に発砲し始める。彼らに向けた
声の主はクリスの隣にいる男だった。さっきまでの軽薄さが嘘のような鋭い声だ。
「貴方、何者? ブルコスの奴ら貴方を狙っていたんでしょう?」
「ほう、何故そう思う?」
「ブルコスが狙うのはコーディネイターだけじゃない?」
「なるほどね。……それで、君は僕は誰だと思うのかな?」
 クリスが答えようとするが、男に駆け寄る青年に阻まれてしまった。
「隊長、ご無事ですか?」
「私は平気だよ、ダコスタ君。彼女のおかげでな」
 言いながら顔を隠していたサングラスをはずした。その顔を見たカガリとバーニィが息を呑むと、
「「アンドリュー・バルトフェルド……っ!」」
 二人は同時に同じ名をつぶやいた。
62051:2007/03/27(火) 18:44:01 ID:???
クリスの性格が掴みきれん…OTZ
バーニィはクオーター設定
621通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 21:13:46 ID:???
>51氏
GJ!
スパロボとかGジェネでは今回の作品みたいな性格によくされますw
>クリス
622通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 07:32:49 ID:tqwITBPY
GJ!

クリスがドラまたみたい・・・
バーニィが可哀想だw
623通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 11:28:18 ID:???
キラとドナヒューあわせてみたいのは俺だけ?
62451:2007/03/28(水) 15:40:31 ID:???
22-3(1/3)

 バルトフェルドは三人を豪勢なホテルに招待した。銃を持ったザフトの警備兵や中庭に立ったジン・
オーカーなどに冷や汗をかいたが、三人は促されるままホテルに入る。すると――
「おかえりなさい、アンディ」
「ただいま、アイシャ」
 柔らかな声が聞こえ、バルトフェルドがそれに答える。顔を上げたバーニィ達の前に、艶やかな黒髪を
肩に流した美しい女性が立っていた。バルトフェルドが彼女の腰に手を回し、引き寄せてキスをすると。
バーニィとカガリは視線を逸らす。奥さん、ではなく恋人のようだ。
 アイシャと呼ばれた女性は彼らに向きなおりニッコリと微笑む。
「この子達ですの? アンディ」
「ああ、どうにかしてやってくれ。僕のせいで随分と汚しちゃったんだ」
 カガリは容器を振り回した所為でソースまみれ、クリスは騒動の影響で埃まみれにもなっている。
アイシャはやさしい手つきで二人を連れて行こうとした。
「私は結構ですから」
 クリスはアイシャの好意を拒否したが、彼女が顔の前で指を振った。
「駄目よ、レディがそんな格好はじゃ、男勝りに見えてしまうわ」
 彼女は楽しそうにクリスを諌めると二人を連れ去っていった。その光景を眺めていたバーニィは
バルトフェルドに呼ばれ別室に入る。中に入ると、彼はサイフォンをいじりながら言った。
「僕はコーヒーには一家言あってね」
 バーニィは戸惑うように辺りをを見まわす。明るく広い部屋には高価そうなアンティークが置かれおり、
彼には落ち着いてられない空間だった。
 そんな部屋に見慣れた物があった。誰もが一度は目にしたことのある奇妙な化石――そのレプリカだ。
「“Evidene01”――実物を見た事は?」
 バルトフェルドがカップを二つ持ってやってくる。彼の質問にバーニィは首を左右に振った。
これのオリジナルは現在プラントにあるが、バーニィはジオン生まれのジオン育ち。プラントを
追われた彼の親から、話だけは聞いていたがそれだけである。
 バルトフェルドはその化石を見ながら、何故これが鯨なのかを語っている。バーニィは適当に相槌を
しながら出されたコーヒーを口にした。
「……グ……ッ!」
 バルトフェルドはバーニィの反応に微笑む。まるで気を悪くする様子はない。
「ふむ、君にはまだわからんかなぁ、大人の味は」
 悦に入りながら自分は美味そうにコーヒーをすすると、ソファに腰を下ろした。
62551:2007/03/28(水) 15:44:37 ID:???
22-3(2/3)

 二人がそんな話をしていると、控えめなノックの音にバーニィは振り向いた。ドアが開きアイシャが
入ってくる。その後にクリスとカガリが続いた。二人を見たバーニィは、その姿にポカンと口を開けた。
 二人とも化粧をし、髪を結って、裾の長いドレスを着飾っている。
「孫にも衣装ってやつか……」
「てっめえ!」
「どういう意味かしら?」
 思わず出た言葉に二人が反応する。
「い、いやっ! あやと言うか、何と言うか……」
「ハッハッハッ! 女性に言う言葉じゃないよ、バーニィ君」
 バルトフェルドとアイシャがおかしそうに笑う。そして二人を見て、バルトフェルドが感想を口にした。
「さっきまでの服も良いけど、ドレスもよく似合うね。――というか、そういう姿も実に板についてる、
そんな感じだ」
 バルトフェルドにさらりと褒められてカガリは不機嫌になるが、クリスの方は満更でもない様子である。
「何で人にこんな扮装をさせたりる? お前、本当に“砂漠の虎”か? それとも、これも毎度のお遊びの
ひとつなのか?」
「ドレスを選んだのはアイシャだよ。それに、毎度のお遊びとは?」
「変装してお忍びで街に出掛けたり……街を襲おうとすることだよ!」
「いい目だねえ、まっすぐで」
「ふざけるなぁ!」
 両手をテーブルに叩きつけてカガリが立ちあがる。カップが倒れ、コーヒーがテーブルに広がる。
クリスは慌ててカガリの肩を押さえつける。
 そんな二人をバルトフェルドは、人の好さが嘘のように感じられるほど、冷たく鋭い目で見上げた。
「君はアレかい、死んだほうがマシなクチなのかね?」
 その視線に縫い止められたかのように、三人は立ちすくむ。まるで肉食獣のような狡猾さを漂わせ、
威圧する。ふいにバルトフェルドはバーニィを見た。
「そっちの彼、君はどう思っている?」
「え……?」
「どうしたらこの戦争は終わると思う。ジオン公国出身者としては?」
 バーニィは思わず息を呑むが、気力を振り絞って次の言葉を声に出した。
「……な、何の事か分からないな」
「否定するのは結構だが、それにはそのジオン訛りをどうにかしないとね」
 思わず口を押さえる。そんな事をしても意味はないのだが、押さえずに入られない。
62651:2007/03/28(水) 15:46:16 ID:???
22-3(3/3)

 バルトフェルドは笑いながら立ちあがると更に続ける。
「戦争には時間制限も得点もない。スポーツやゲームじゃないんだ。そうだろう? なら、どうやって
勝ち負けを決める。何処で終わりにすればいい?」
「……俺は故郷の独立のために戦うだけだ」
 その答えにバルトフェルドはジロリとバーニィを見た。
「第一、戦争はゲームじゃないけど、ルールのない殺し合いじゃないだろ」
「おや? ジオンは捕虜にしたザフト兵を皆殺しにしていると聞くが……」
 バーニィは何をバカなことをといった感じで、バルトフェルドの言葉を否定した。たしかに大戦初期は
ザフト兵に対する風当たりが数多く聞かれたが、今はガルマ・ザビがその姿勢を正させている。
「ならばさらに聞こう。君は、ギレン・ザビのやり方についていくのかい?」
「それは……」
 思わず口ごもってしまう。ギレン総帥はコロニーを地球に落とし、総人口の三割を殺戮しているのだ。
当時は南極条約――戦争中に定められた条約――がなかったとはいえ、それは人類史上最悪の行為として
後世の歴史に残るだろう。バーニィ自身も内心ではやりすぎだと感じていた。
「即答はできないか。まあいい」
 視線をバーニィからクリスに向ける。
「そちらの連合の女性士官はどう思う?」
「あら、気づいてたの」
「あんな迅速な動きはレジスタンス連中にはできんよ」
 そして回答を促がす。
「バーニィと同意見ね。戦争が終わるか否かは、政治家が決める事でしょ」
「……ま、そんなところか」
 バルドフェルドは視線を和らげ、おどけるような笑みを浮かべる。
「さてと、だいぶ日も傾いてきた。表に車を用意させよう」
 あっけにとられる三人に、彼は背を向けた。
「帰りたまえ。連合とジオン、そしてレジスタンス。今日は話ができて楽しかったよ――次は戦場でだ」

 ホテルを出た三人は入口に止めてある車に乗りこんだ。荷台には自分たちの荷物が置かれている。「乗らないのか?」
「ああ、俺は現地工作員だからな」
「そうか、また何処かでな!」
「私はもう会いたくないわ。知り合いと戦争なんてしたくないもの」
 陽気に答えるカガリとは対照的に、少し寂しげな顔をクリスがした。
 その表情にバーニィは、つい頬を赤くしてしまう。
「そ、そうだな」
 そして二人はおかしなジオン兵に別れを済ませると、アークエンジェルへと戻るのだった。
62751:2007/03/28(水) 15:47:34 ID:???
コロニーの被害を減らします。
何%かは決めてませんが10%未満の方向
その所為か死者数も三割に……

誤字修正
>「駄目よ、レディがそんな格好はじゃ、男勝りに見えてしまうわ」
「駄目よ、レディがそんな格好じゃ、男勝りに見えてしまうわ」
628通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 16:23:13 ID:???
GJ!
ファーストではコロニー落としによる地球の死者/行方不明は5億以上(実際は3億と見られる)と推測されるらしいが。
629通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 16:26:32 ID:???

>捕虜のザフト兵を皆殺し
これはジオンに亡命したコーディの仕業ですな

>何処で終わりにすればいい?
ジオンもプラントも自治権を求める独立戦争をしてるわけだから
講和条約を結んで独立を認めさせれば戦争は終わる。

プラントの方は独立よりもナチュラルの殲滅に目的が変わりつつあるけどな
相手を殲滅しちゃったら戦後に賠償金の取り立てが出来ないわ
せっかく独立したのに商売相手はいないわでどうにもならなくなるのにね
630通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:00:09 ID:???
この世界の地球人口はどれくらいだ?
631通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:22:14 ID:???
うろ覚えだけど60億じゃなかったっけ?

しかしバルトフェルドの返しがまともだな。
そうするしかないけどさw
632通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 19:45:56 ID:???
GJ!!
虎が池沼でないみたいでよかった。
ただ、虎のこの行為自体は自己満足以外何者でもないような気がする。

>>631
>しかしバルトフェルドの返しがまともだな。
どっちかが全滅するまでとか言い出したら人格を疑われるだろw
もし、そんなこと言ってたら、クリス辺りはこう思うだろう。
「連合の勝ちは決まった」と。
633通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:29:53 ID:???
「クソ!コロニーだかなんだか知らねーがデカブツが落ちたんだろ?
なんで鬱蒼としたジャングルがこんなに残ってんだよ」
「さぁー?本格的被害の見積もりは俺らが初めてらしいからな」
「はぁ?じゃ今までの被害報道ってなんだったんだよ?」
「ホワイトピースだかの環境保護団体の試算だったんだ」
「へぇー」
「7、8沈黙だ。それとコマツ、作戦前の説明はちゃんと聞いとけ」
「へーへー。どーせ敵なんかいないだろ」
634通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:43:28 ID:???
「タナカ、現在位置わかるか?」
「ナビなら任せてくださいよ!俺の車にも歌姫バージョンが…ん?数字だけじゃわかんねーよ」
「タナカ、数字くらい読めるだろ?」
「あーはいエート……」
「……ここが落下地点で間違いない」
「は?」
「タナカ全部撮れ」
「は、はぁ。」
「どーいうことだよ?なんなんだよこれ」
「まさか本当だったとはな」
「なんでデカブツが落ちた中心なのにジャングルなんだよ?」
「被害が想定よりかなり小さかったってこった」
「さあ充分だ。引き上げよう」
「ああ…」
635通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:55:42 ID:???
で、大西洋連合が侵攻してくるところに出くわすと。

最初は自治権獲得でも戦闘を重ねる内に感情の対立に発展し泥沼になっていくものだ。
泥沼化を止めることができるのは戦略的思考ができる強い政治家だけ。
しかし野心を持つ軍人がいればどんな政治家がいても泥沼化を止められない。
虎が言ってることはある意味で正しい。
636通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:40:22 ID:???
>>635
野心を持つ有能な軍人こそ落としどころを理解できるとおもうがね
637通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 21:59:42 ID:???
泥沼化といってもゲリラやテロばかりで破滅まで行くなんて事はない品。
大規模戦闘続けてたら、すぐにどっちかが息切れで終わる
638通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 22:23:00 ID:???
やべー、なんか新生ジオンフラグが立ってそうだ

あの話、エンディングで結構ひどいこと言われるんだよなぁ
ガルマは世界を平和にするために敵対勢力を倒して世界を統一したが、
逆に言えばそれ以外の理念がない、今後どうなるかは未知数だ、だったと思う

うわ、ラクシズ結成に手を貸しそうな予感
639通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:04:14 ID:jgBtmzVe
少なくとも、ガルマは投げ出さないだろ。
そこがラクシズとの違いだと思う。
640通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:11:29 ID:???
ガルマは政治的に理想追求できるが、ラクスは戦争しないと理想を追求できないという差がある。

ラクシズはラクス至上主義だから、正義のジオンをやりたいガルマが、ラクシズ結成に手を貸すことはないと思うがなぁ。
だって、ラクシズが出来たら、ジオンに牙剥くのが目に見えてるじゃないか。
641通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:50:37 ID:???
まあ反乱ですらないテロ活動に手を貸すとは思えん。
ただ今後の進み具合ではラクシズもどう転ぶか未知数だけどね
642通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 01:04:49 ID:???
コーディーのクォーターっているのか、年代的に?

それともジョージ・グレンと同年代なのか、バーニィの祖父母は。

しかし、ニュートロンジャマー落としたザフトに虐殺云々は言われたくないだろうな
643通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 04:07:27 ID:???
第三世代コーディネーターの出生率低下が問題になって婚姻統制が行われるくらいですから。
それなりの数の第三世代コーディネーターが存在していることは確かでしょう。
ギルやタリアも婚姻統制に引っかかっているのですから第三世代なのは間違いないはずですから。
第三世代がいるならクォーターがいてもおかしくないでしょう。
644通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 06:21:21 ID:???
ガルマもシャアマンセーの人には結構酷く叩かれてたような。
個人的にはラクシズと新生ジオンが手を組んでくれることに一票。
キラがソンネン少佐との出会いやセイラにぶたれた事によって変化が見えてきたように、
ラクスもジオンのキャラ達との出会いが彼女自身にとってよい方向に影響を与えてくれる事に期待したい。
そういう原作にはない、例えばスパロボみたいな出会いがクロスオーバーの醍醐味とも言えるし。

んにしてもラクスとキラ、カガリとアスランの出会いはまだだろうか?
個人的にこの組み合わせが好きだからあまりにひどい結末にならないのを希望。
645通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 06:34:18 ID:???
>>643

婚姻統制って第二世代から行われてなかったけ?
第三世代それ自体が生まれにくいんじゃなかったか。

まあ、世代を一つ重ねただけで出生率に問題が出てくる時点で種として終ってるから、婚姻統制しても無駄だけどな。
苦労して子供が生まれたところで、その子供達の出生率はさらに下がってるだろうし。
646通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 06:37:54 ID:???
>>644
>んにしてもラクスとキラ、カガリとアスランの出会いはまだだろうか?
>個人的にこの組み合わせが好きだからあまりにひどい結末にならないのを希望。
本編見ればいんじゃね?
647通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 07:57:19 ID:???
>>644
願望の垂れ流しと強要はやめよう
648通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 08:30:50 ID:???
>>647
>>646
皆同じ穴のムジナだけで本質的なモンは何にも変わんないぞ。
ただそれが少数派か多数派かの違いだけでさ。
ドム登場をキボンしたのも、コロニー落としの被害修正を求めたのも同じだろ。
649通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 12:17:29 ID:???
>636
有能の範囲というか規模というか次第だが。
軍事作戦には有能でもそれ以上に全く思考が及ばず国自体を破産させるような
のは幾らでもいる。リアル史上最も有名な例がルーデンドルフだが、ガンダム
史上ギレンなんかはそれに極めて近似値だ(軍人というより政治家としてアレ
だからして尚の事、始末におえんとも言えるか)。
650通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 16:34:13 ID:???
ドム出せとか被害修正しろとか出会いは云々とか、展開を決めたいなら自分で書けと。

ドム何て居なきゃ居ないで問題ないし、被害は一言二言で良いだろ…。
651通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 18:28:46 ID:???
あんた何言ってんだよ!
ドムはかかせねえだろうが!
65251:2007/03/30(金) 18:49:16 ID:???
23-1(1/3)


 アークエンジェルの左舷格納庫の一角で、少年達が口々に興奮した声を発していた。
「ああっ!」
「やられちゃった……」
「でも凄いぜサイ! 七機落とした!」
 彼らが熱中しているのは戦闘シミュレータである。MS運用艦として造られたアークエンジェルに
備えられたこのシミュレータは、連合のXナンバーはもちろん、ザフトのジンからジオンのザクまで
様々な機体が登録されていた。OSは鹵獲したザクから組み込まれている。本来はパイロットが
練度を高める為のものだが、彼らの前ではゲーム機も同然だった。
「よーしっ! 次は私だっ!!」
 サイの成績に発奮したのか、カガリが意気揚々とシミュレータに入った。そんな様子を通りかかった
トールが近づいて声をかける。
「なにやってるの?」
「あ、トール見て! サイったらMSで七機もジンを落としたのよ」
「バスターで遠距離からチマチマ撃ってただけだよ」
 シミュレータから出てきたサイが謙遜するように言う。実戦において五機撃墜すればエースの称号を
得られるのだから、素人としては十分すぎる成績だ。
「でもすごいじゃん! 俺なんか、戦場入ったとたんに落とされたもん」
「私も……」
 情けなさそうに笑うカズィとミリアリアに見ていたセイラが言う。
「二人は機体の特性を生かせなかったのね」
 カズィはイージスで敵陣に突っ込みハチの巣にされ、ミリアリアはブリッツで姿を隠し奮闘したが、
ミラージュコロイドを展開しながらではエネルギー消費が激しく最後は行動不能となり終了した。
「え、なになに、もうみんなやったの!? 次、俺やってもいい?」
「ゲーム機じゃないのよ」
「そうだぜトール。それに次はセイラさんなんだから」
「セイラさんがっ!?」
 トールは意外そうな声を出す。こういった事にセイラが興味を持つとは思えないのだが。
「ええ、もしかしたら乗る機会があるかもしれないしね……」
「どうだ! 十六機撃墜したぞ!!」
 セイラの声をさえぎってカガリが声高々に叫ぶ。見るとシミュレーションを終えた彼女が得意げな顔で
腕組みをしていた。被験者の成績の中で断トツのトップに表示されている。
「二発くらっちゃったかな!」
 自慢げに言うカガリだったが、この成績は数分後にセイラによって覆されるのであった。
65351:2007/03/30(金) 18:51:35 ID:???
23-1(2/3)

「なんでザウートなんか寄越すかね、ジブラルタルの連中は……」
 バルトフェルドは苛立つように吐き捨て、書類をデスクに放り投げた。
「バクゥは品切れか!?」
「はあ。なんでもユーラシアが戦力を集結させているようで、バクゥは回せないと……」
 ダコスタも内心は上官と同じ感想だったが、まさか“砂漠の虎”が三機のバクゥを失うとは上層部も
予想していなかったのだろう。
「その代わりにザウートとジン・オーカーかい? うれしくて涙が出るね!」
「期待されているのですよ。隊長なら、これだけの戦力でもやっていけます」
 ダコスタはおだてるように言った。バルトフェルドはその言葉にいささか驚いた表情をするものの、
すぐに肩をすくめ、いつもの笑みを浮かべてみせる。
「ああ……そうだね。ジオンを相手にするより楽だよ」

 自室に戻ったバルトフェルドは、先程の副官とのやり取りを思い出しながらコーヒーを入れる。
「ジオンを相手にするより楽……か」
 つぶやくと、カップを口にする。
 ――苦い。
 普通の人間なら飲めるものではない。
「まったく。凄い奴だよ“砂漠の虎”は……」
「アンディ」
 柔らかな声が彼の名を呼んだ。ここで彼をそう呼ぶ者は一人しかいない。バルトフェルドは、
懐からビンを取り出し、カップに注がれたコーヒーへ中身を混ぜると、しなやかな腕が背後から
首に回されるのを感じて微笑んだ。
「アンディ、何をしているの?」
「ブランデーを垂らしてるのさ」
 アイシャはいつも口うるさくコーヒーについて語っていた男が、酒を混ぜている事に驚いた。
「おかしいかい? 僕はコーヒーよりもお酒の方が好きなんだ」
 そしてバルトフェルドはコーヒーの香りを楽しむこともなく、一気にカップの中身を飲み干す。
「どうしたのアンディ? 貴方ヘンよ」
「ヘンなんかじゃないよ。これが僕さ……“砂漠の虎”なんて英雄じゃない僕は、こんな男さ」
65451:2007/03/30(金) 18:53:08 ID:???
23-1(3/3)

 開戦以来、ザフトは敗北の連続だった。即座に制宙権をジオンに奪われた。三度にわたって
ソロモンを攻めたが、全てが負け戦。NJ投下時の戦勝気分など直に吹き飛んだ。ならば地上では、
と上層部はかなりの規模の侵攻作戦を行なった。カーペンタリアとジブラルタル。連合軍基地を狙った
これらの作戦は成功した。自分に“砂漠の虎”などという大それた名を付けられたのは、この頃からだ。
「アイシャ。僕は確信したよ」
 ところが、その侵攻も停滞する。ジオンがアフリカへ侵攻してきたのだ。
 ガルマ・ザビが指揮するアフリカ方面軍は精強だった。ジン・オーカー部隊は手も足も出なかったし、
ダコスタのザウート部隊も、ジオン脅威のメカニズム前ではのれんに腕押し。打つ手なし、という所に
バクゥという光明が出てきた。バクゥがいなければアフリカは瞬く間にジオンの占領下だっただろう。
「この戦争。ザフトは、いやプラントは負ける」
「え……?」
 寝る間も惜しんで戦略を練り、戦術を構築する。ジオンの新型MSが出るたびにその繰り返しだった。
コーヒーも初めは眠気を覚ますためだけに飲んでいた。それが知らないうちに“砂漠の虎”のシンボル
となってたときは呆れるしかなかった。
 アフリカに来てからの一年間。バルトフェルドにとっては地獄の毎日とでも言えた。
「キンバライトが落ちたらしい。ジオンの新型MS三機に、バクゥ一個中隊が全滅したそうだ」
 そこにきて今回の報告だ。
 ――MS三機にバクゥ一個中隊が全滅
 誤認かとも思ったが、事実だった。そんなMSを持つジオン軍に、我々がどうやって勝てというのだ。
“砂漠の虎”なら何とかしてくれるとでも思ったか。冗談じゃない。自分はそんな有能な将ではない。
最前線でジオンと戦ってきたからこそ分かる。ジオンの将は有能だ。特にガルマの周囲にいる者達は……。
 彼らと比べれば自分がどれだけ将なのか、バルトフェルドは嫌というほど分かった。
 自分はどうしようもない愚将だ。たった一両の戦車にバクゥ三機を破壊されるような指揮官だ。
「僕は、もう疲れた」
 バルトフェルドに、“砂漠の虎”という英雄を演じるのは限界だった。
65551:2007/03/30(金) 18:55:43 ID:???
こんな虎さんはヘンかな?
有能が故に絶望的なジオンとの差に気付いてしまったのだが……

ケンカしないでくれ。
元々は俺の妄想なんだから。
一応修正した理由を↓に……

>ドム
ドムは初めから出すと戦力バランスが崩れるのでこんな形に

>コロニー被害
プロットを考え直したら被害が少ない方がいいと判断
65651:2007/03/30(金) 19:13:47 ID:???
脱字修正
>彼らと比べれば自分がどれだけ将なのか、バルトフェルドは嫌というほど分かった。
彼らと比べれば自分がどれだけの将なのか、バルトフェルドは嫌というほど分かった。
657通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 19:42:31 ID:???
>たった一両の戦車にバクゥ三機を破壊されるような指揮官だ。
開豁地形において出鱈目な火力だけはあるヤツがアンブッシュしてたのだから
そのぐらいで済めば上々だ。逆に言うと、あんな条件下での防御戦で無い限り
ビルドルブの如き奇形兵器役に立たんのだが菜。
658通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 20:43:20 ID:???
最初の戦闘での追撃戦でランバ・ラルととんでもない仲間たちにやられたのがこたえてるなぁ
659通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 21:14:51 ID:???
そりゃ、いくらザフトの改造人間でも
相手は付焼刃の研究と違い、じっくり研究し、使い手も熟練してるからな。
そして、そろそろ起こる、圧倒的な物量の連合の逆襲
ザフトはかなりきついところだな。
660通常の名無しさんの3倍:2007/03/30(金) 22:50:25 ID:???
GJ!!
こう言う書き方もありでしょう。
実際にザフトには実を伴った英雄というのは殆どいませんから。(ザフトに限った事じゃないですが)
問題は、もとは戦意高揚のために作られたザフトの英雄達を、上層部が真実と信じていった事なんでしょうね。
661通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 02:02:17 ID:???
パイロットとMSの組み合わせが悪すぎたとしか言えんよな>MS3機に〜

そしてドムの後には余裕を持った設計とハードポイントのために、
様々なバリエーションを持つ「ザクの後継機」ゲルググがいるわけか。
あれもブースターが全部装甲に隠れている変態機だけど。
(ゲルググの推進装置は腰のスカートアーマーの内側と足の装甲の内部にある)
662通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 03:07:11 ID:???
それはどうかな?まがりなりにもMSを組織運用するザフトがいるからギャンが採用されるかもしれん。
余裕があるならゲルググとギャンの2機種体制だっていい。
663通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 04:05:53 ID:???
このダコスタは虎さんから見て、
シャアにとってのドレンのような気の利く有能な副官なのか、
マリガンのようないまいち上官が分かってないタコスケのどっちなんだろう。
664通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 04:08:57 ID:???
背中に追加スラスターと地上用に防塵処理さた陸戦型ゲルググなんて出てきたら始末に追えん
ヴィッシュ・ドナヒューとか出てきたりするかもーってあの人はオーストラリアか
665通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 11:18:06 ID:???
陸戦型ゲルググについてはZZの「マサイの心」で出てたのがあるな
マサイの恋人だったダグ(で合ってたカナ?)は、ゲルググを与えられるほどの
エースだったんじゃなかろうか?
666通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:44:29 ID:M3ITV4VW
何気にセイラ〉カガリなんだなww

GJ!
667通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:46:05 ID:???
http://ncode.syosetu.com/n1089a/
スペオペのネット小説でこんなの拾ったけど種世界はどうも兵器の考察なおざりじゃね?
そこがファーストと大きく違うな。
668通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 14:51:33 ID:???
ゲルググは操縦性が玄人向きの機体だから、操縦がしやすいギャンの方が量産されるかもしれませんね。
双方の良い所取りをしたガルバルディまで早くたどり着ければ一番よいとおもうんですけどね。
669通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 15:22:07 ID:???
以前イフリートは、史実より生産されていると云うのを見ましたが、
スラスター推力はゲルググ以上であり、ランバ・ラルやノリスなどのエースが乗れば、地上におけるガンダムキラー(例えば、常夏三兄弟とか)になりうる存在だと思えるんですが、

参考: 
ttp://mslexicon.sakura.ne.jp/wiki/wiki.cgi?page=%A5%A4%A5%D5%A5%EA%A1%BC%A5%C8
670通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 15:24:21 ID:???
>667
ファーストが兵器の考察(考証)がしっかりしているとでも?
寝言は寝て言うもの。
後付の継ぎ接ぎでワヤですが何か?
671通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:25:21 ID:???
>>668
操縦がしやすいっていったってギャンの場合駆動系違うから
統合整備計画に組み込めないし、武装にクセがありすぎですよ。
672通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:44:55 ID:???
統合整備計画のため、ザク改、リックドムII、ハイゴッグ、ズゴックEと操縦系変わらんはずだが
673通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 18:32:07 ID:???
そういや、統合整備計画発動後に開発されたMSは、全て同一規格なんだろか?
普通はそうなると思うのだけど。
674通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 18:35:37 ID:???
ギャンは白兵戦特化だから操縦はしやすいけど運用が難しいんだよな。
リックドムとのペアを視野に入れてたから、開発が遅れたここじゃコンペ自体あるかな?
675通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 18:51:45 ID:???
指揮ばかりしていてMSの操縦がそれほど凄いと思えないマ・クベが、アムロのガンダムとかなりいい勝負が
できるのを見ると、ギャンは操縦しやすいのではないでしょうか?
676通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 19:05:49 ID:???
本編を見るにゲルググとのタッグも行けると思うが、ギャン
677通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:14:23 ID:???
三回もソロモン攻めたのかよ。

攻める点考えたらサイド3の本国の方が楽だろ。コロニーは当たれば穴が開くんだぞ。
678通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:25:38 ID:???
>677
制宙権ないから月の向こうのサイド3までの安全な進撃ルートが確保できないんだよ。
強引に行っても動きを捕捉されて、サイド3の本隊とソロモン艦隊にはさみうちにされるぞ。
679通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:28:09 ID:???
ア・バオア・クーもあるしな

そして何よりドズル閣下が乗るビグ・ザムもいる これは大きい
680通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:32:48 ID:???
ザフトのおポンチ議会と脅威の技術力なら、ジオンのナチュラルごときに捕捉出来ない超高速特攻機を作ればいいって言うよ!
681通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 20:36:38 ID:???
>>680
ミーティアとフリーダムじゃねえか、そりゃw
68251:2007/03/31(土) 20:42:44 ID:???
今日は投下無しだが一つだけ補足…

>>679
この世界はC.E.世界なのでア・バオア・クーは存在しない
ソロモンの元は資源衛星「新星」(種ではボアズ)
683通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:02:01 ID:???
アザッムのSS書いているけど、近いうちに投下してもいいかな?
684通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:26:21 ID:???
アッザムじゃないの?

投下よろ
685通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 21:28:57 ID:???
是非投下してくれ
686683:2007/03/31(土) 21:51:27 ID:???
では、投下します
(出会った恐怖)
 『砂漠の虎』がジオンの作戦にはまり、撤退していた時間や場所からそんなに離れていなく撤退中孤立してしまった、ザフトのある小隊の話である。

砂漠を3人の鉄の巨人が、行進している。
「おい、アル目的地の基地まで、ジンのバッテリー持つのか?」
「ギリギリでしょう、……タブン、」
「タブンって……あ、そう言えば、メアリー、初陣なのにろくに戦う前に撤退する事になったな」
「……はい」
「まあ、死なずに済んだから、よしとしましょうよ。メアリー隊長」
「そうだな。……なんだアレは!?」
遠い空に“何か”が飛んでいるのが見えた。
「……アレは、栗?アメンボ?」
 自分の持つ、知識を持ってしても分からない、“それ”を見るしか出来なかった。
「バカ、そんなのが砂漠にいるか、気を──」
687683:2007/03/31(土) 21:52:58 ID:???
 彼が言い終える前に光が飛んできた。野性的な勘からか、アルと呼ばれる兵士は当たる前にジンを跳び避けさせた。
「おい、だいじょうぶか。……しかし、ビーム兵器とは」
 この時点において、ビーム兵器を使えるのは一部のMSと戦艦のみで、破壊力は折り紙つきである。
 彼らを確実にしとめるためか、“それ”は降下してきた。改めて見るとデカイ、自分たちの期待の数倍はある。そして、その姿はクリに4本の足を生やしてふざけているような姿は、恐怖の象徴に今は見えてしまう。
「クソあのデカブツ」
「待て、アル」

さっきのビームで誇りを傷ついたのか、または恐怖からか、何かに支配された彼は止まらなかった。……
マシンガンを打っても“それ”の装甲にはじかれるだけであった。せめてD装備や特火重粒子砲ならどうにかなったかもしれないが、あいにくそんな贅沢なものは無く、三機ともマシンガンと重斬刀しかなかった。
 ビ−ムの雨を回避しながら段々近づいていく、奇跡的に“それ”の下にもぐりこんだ。
「デカイからって、いい気になりやがって。下に回りこ……?」
自機の頭上に花らしきものが飛んでいるのに気づいた。その花びらが開きジンを鳥篭のように包み
688683:2007/03/31(土) 21:54:15 ID:???
「アルーっ!」
何をされたかよく分からないが、アルのジンは気絶したのかのように崩れ落ちる。
「アル、おい、アル、返事をしろ……クッソ!」
 とりあえず、今の状況を整理すると、撤退中である、当然助けは来るわけがない、一機やられ、戦闘できるのは二機のみ、相手は怪物そのもの、遠くからビーム、近くからはあの花で痒いところにも手が届く、しかし“弱点”かもしれないところを見つけることができた。
 そして、今取れる行動を考えた。
1 戦う しかし、“弱点”を撃つ前に撃墜される確立の方が高い。
2 降伏 しかし、相手がジオンでも、連合でも虐待される可能性が高い、しかも、アルのしたことは、マイナスポイント。しかも相手はヤル気満々。
3 逃げる 無理。
689683:2007/03/31(土) 21:55:50 ID:???
どうせ死ぬならば、と考え、戦う事にした。
「メアリー、やつの下に潜り込む、考えがある……おい、聞いているか」
「……はい」
返事とは裏腹にマシンガンの狙いが定まっていない。
「もう、いい」
デットウェイトになる、重斬刀を捨て、深呼吸をした、運動したわけでもないのに呼吸が乱れていた。
砂漠の丘の影からジンが跳び出すのが合図のかのように、先ほどのビーム雨が再開した、アルのように下に潜り込めるか、これが重用である。
あと50メートルのところで、ビームの雨粒が左肩をかすった、粒は肩を焼き溶かし、左腕が砂漠に半分ほど埋もれた。それでも、止まらなかった、止まるわけにかなかった。そして何とか腹の下に潜り込んだ。
思った通りに“それ”は腹のハッチから何かを生み出そうとした。
「今だーっ」
 マシンガンから吐き出された無数の弾丸が花を壊し、ハッチから進入し“それ”を中身から破壊する。
“それ”は苦し紛れに移動をする。ジンも逃がすまいとをするが、相手の足のほうが速く、さらに運が悪い事に足とぶつかってしまい転んだ。ダメ押しをするかのように、足でジンの腹を踏み潰した。
 
「隊長……」 
確かに隊長の言ったとおり、弱点だったのかもしれないが、相手を倒せていないし、戦闘可能だろう、もう一度同じ事をやれるだろうか? 
新米の自分には無理だ、降伏しようにも何をされるか分からない。
彼女は重斬刀を捨て、そして――。

690683:2007/03/31(土) 21:58:47 ID:???
初SSにしてワルノリが過ぎた糞作品。少し自分を見つめなおしてくる。続き?三つぐらい考えていたがどれも後味悪すぎるので、原稿ごと消した。
メアリーが降伏したのか、戦ったのか、個人の想像に任せます。
ついでに、オリキャラは、適当に名前を付けたから元ネタなし。
アザッムの弱点については、漫画版ガンダム戦記からチョイスしました。
691通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 22:29:57 ID:???
とりあえずMAX−03アッザムだよな?
こういうのはアッザム萌えな漏れとしては嬉しいなw

>>682
そういえば種本編では連合の最大拠点だった月がジオン勢力圏なんだっけ。
ルナ2に相当するのもないし
69251:2007/03/31(土) 22:47:17 ID:???
683氏、乙です。

>>691
勢力図に関しては、ギレンの野望の宇宙からア・バオア・クーを消した地図を思い浮かべて、
サイド7 → ヘリオポリス
ルナツー → アルテミス
ラビアン → プラント
バラ周辺 → ヤキン
上記のように脳内変換した感じです。
693通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 23:25:38 ID:???
d。そうなるとザフトこそ丸裸だな。ムンゾ攻めてる余裕が何処にもねーw
694通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 04:35:25 ID:???
ハジク(ギャンの試作機名)の操縦システムには学習型コンピュータで補佐する形式を採用しているので技術的にはRX-78を参考にしていたらいく、
新兵でも機体のの性能を引き出せるように設計されています。
しかし、運用が味方の援護前提で、武装がビームサーベルのみと、軍上層部の求める「ビームライフル標準装備主力機」と言う条件が満たされず不採用となりました。

新方式のフィールドモーターとセミモノコック構造で生産性は高くなったけど整備性は低下、微妙ですね。
操縦システムだけでも採用されれば、ゲルググももっと活躍できたのではないかと思います

ちなみに、ギャンはガルバルディのためのデータ収集のため前線に送られたハジクの指揮官仕様機なのだそうです。
695通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 04:49:18 ID:rMHRWd2Z
ハクジだろ
696通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 10:24:49 ID:???
アルテミスからミサイルの飽和攻撃すればプラント沈むんじゃないか?

ジオンはソロモンと月で本国の防衛ライン築けるけど
697通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 10:59:37 ID:???
ただアルテミスの傘を長時間開放しなきゃならんし補給も膨大になる。
それにプラント潰すと、単独でジオンと戦わなけりゃならんから分が悪い
698通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 19:42:31 ID:???
3話花緒のクラスは…
8話噂のあの人
10話友情狂想曲-カプリッチオ-
16話指扇高校
23話厳しい先生
33話春のおとずれ
55話俺は岩石!遠足は大乱闘!17組の大冒険
68話指扇ファンタジア
102話サマーバケーションランデヴー
110話花緒覚醒
114話TOSHIKAWA RYETHM
115話リュウVS利川
122話仕掛けられた罠
133話あの日の早乙女はもういない
153話もう遅い…神宮寺の叫び
154話絆
155話大吾郎の思い
230話奇跡の花
350話三上帰還、とくとみよ、烈火の数学メトリー
369話HITORI

とりあえずこの詳細が欲しいやつも俺に聞け
699683:2007/04/01(日) 20:47:37 ID:???
なにこれ?誤爆?それとも俺がしらないだけ?
700通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 20:48:32 ID:???
>>699
無差別みたいだ。ウッソスレにもあったなw
701683:2007/04/01(日) 21:16:09 ID:???
おちついたところで、感想ありがとうございました。
また、アッザム間違ってる……一応、謎の敵はMAX−03アッザムです。
51さんこれからも頑張ってください。
70251:2007/04/01(日) 23:14:40 ID:???
――ジオン公国が念願のバクゥを鹵獲したぞ――

 ――リビア砂漠会戦
 ザフトの陸戦型MSバクゥが、陸の王者を証明した会戦である。
 これ以後、ジオン軍のアフリカ侵攻は停滞してしまう。
 そんな中、軍は苦心の末に陸の王者バクゥを無傷のまま鹵獲することに成功するのであった。
「……で、今度はコレを試験しろと?」
「そのようだ」
 第603技術試験隊のオリヴァー・マイ技術中尉は、バクゥを見上げるヒデト・ワシヤ中尉の問いに答えた。
「それじゃ、さっそく」
「なにしてる?」
「なにって、試験するんでしょ? 動かすにはパイロットが必要じゃないか!」
 マイはバクゥに乗り込もうとするワシヤを引き止める。
「生憎だが、乗るパイロットは別に決まってるよ」
「えぇ!? 俺じゃないのかよ!!」
「私の乗る機体は何処か!!」
 緊張感のないマイとワシヤの周りに、背筋が凍るような声が響きわたった。
 どうやらバクゥに乗るパイロットらしい。階級章を見ると大佐であることがわかる。
「私がヘルベルト・フォン・カスペン大佐である!! 」
「オリヴァー・マイ技術中尉であります」
 敬礼するマイを無視して、カスペンはバクゥを見やると、苛立ちながらマイに言い放つ。
「なんだコレは!!!」
「鹵獲したバクゥです。通称“四つ足”と呼ばれ……」
「そんなことを聞いてるのではない!! MSに乗れと言われて来てみれば、あるのは足の生えた戦車ではないか!!!」
「い、いえ、コレは歴とした……」
 慌てるマイだったが、
「私は誇りあるジオン軍人である!! こんな物は、私が乗るべき機体ではない!!」
 怒って出て行ってしまった。
「……」
「それじゃあ俺が……」
「ま、待て! こんなこともあろうかと、もう一人呼んでるんだ!」
「なんだこりゃ?」
 今度はくずれたように軍服を着たデメジエール・ソンネン少佐がやって来た。
「少佐! よく来てくれました」
「試験に協力してくれと聞いたが……よりにもよって“四つ足”かよ」
「はい。ぜひ少佐に、バクゥの運用試験を……」
「断る」
 予想もしてなかった言葉にマイは愕然とした。
「お前さんとはヒルドルブの試験で世話になったから断りたくはなかったが、こいつはダメだ」
 MS適正がない自分ではバクゥに乗れないと、ソンネンは言う。
「それに俺は戦車乗りとして、ヒルドルブでこの“四つ足”を仕留めるのが目標なんでね」
 そう言い残し、ソンネンも立ち去った。立て続けに試験を拒否されたマイは途方に暮れる。
「……乗っていいぞ」
「よっしゃあ!」
70351:2007/04/01(日) 23:16:15 ID:???
『TMF/A-802 “バクゥ” 技術試験報告書
 我が第603技術試験隊は、鹵獲したバクゥの地上試験を実地せり。しかれども満足な試験は実地できず。
 これはOSがコーディネイター用に設定されているものと思われる。
 OSをナチュラル用に組み込もうともしたが、基本的に我が軍のOSは二足歩行に対応されている為、
 四足のバクゥには組み込むことはできなかった。このOSを構築するには、数ヶ月から一年を必要だろう。

  コズミック・イラ70年○月×日                     オリヴァー・マイ技術中尉』


 小ネタでした。
704通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 00:28:15 ID:???
乙J!
705通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 08:09:46 ID:SjvQT606
バクゥが使われない理由か

GJ
706通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 17:34:05 ID:???
GJ
四足歩行なのにコーディじゃないと動かせないって、どんだけダメOSなんだよバクゥ・・・orz
707通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 18:15:31 ID:???
きっと四本の脚を全てマニュアルで動かさないと駄目とかそんな感じの…
脚たたみっぱなしでキャタピラ移動オンリーならソンネン少佐でもいけそうな気はするが。
バクゥの砲塔って全周回転するよね?
708通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:42:06 ID:???
四本足をマニュアル操作・・・・コーディネイターは人形遣いとして食っていけるな
709通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:50:19 ID:???
腕が4本あるMS作った方が良いんじゃないか、ザフト<四本足をマニュアル
710通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 20:58:31 ID:???
そこでガルマ様がアフリカ(げんち)の類人猿(パイロット)に合わせたMSの
開発を具申するのですね!?
711通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 21:54:26 ID:???
そして、成果が出ずに研究は破棄され科学者たちはサイド3へ送られる事に
しかし、科学者たちは諦めていなかった・・・。
(以下黒本スカルハートへ)
712通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 17:13:05 ID:???
あの機体、何気にビームライフル4丁使えるだけの出力あるんだよな
71351:2007/04/03(火) 19:31:55 ID:???
23-2(1/5)

 砂漠に降り立ってから色々なことがあったが、遂にアークエンジェルはレセップス突破作戦を
決行することにした。
「レ、レーダーがっ……!」
「一時半の方向でミノフスキー粒子濃度増大! 敵と思われますが数は補足不能!」
 カズィが慌しく口を開き、舌をもつれさせる。彼のモニターに映されたレーダーは、一部分が白く
覆われている。チャンドラの報告を聞く限り、ザフトはミノフスキー粒子の散布に成功したようだ。
「落ち着け! 敵戦力は少ない筈だ!」
 周囲が慌しい中で、ナタルは冷静に予想できた。いくら新型MSを有した艦とはいえ、砂漠の虎が
そこまで大戦力をつぎ込むとは思えない。おそらく二、三隻だろうとナタルは読んだ。
「対空、対艦、対MS戦闘を開始する! イージス、スカイグラスパー発進!」
「キラ君は出さないの?」
 戦闘指示を命じるナタルにセイラが言った。キラは今でも営倉にいるからだ。無期限の営倉入りは
今でも継続していた。そのおかげでストライクが出せないのはセイラにとって納得のいくものではない。
「マッケンジー中尉は敵艦をっ! フラガ大尉はMSの迎撃をお願いします!」
 ナタルはセイラの苦言に“無視”を選択した。
71451:2007/04/03(火) 19:34:21 ID:???
23-2(2/5)

 一方のレセップスでは、指揮する男が想定外の事態に合っていた。
「何故君がここにいるんだ!?」
「私は射撃手だから」
「そんなことを聞いてるんじゃない! 君はバナディーヤに残ったはずだ!」
 ラゴゥのコックピットに乗り込んだバルトフェルドは、射撃手が座る前席にアイシャがいるのに驚き、
うろたえた。自分の弱い部分を晒し、彼女をバナディーヤにおいてきた筈なのに、ちゃっかり座っている
ことが信じられない。
「今すぐ降りろ! アイシャはレセップスに……」
「いやよ」
「ダメだ! 君を危険に晒すなど」
「私を置いてくのは許さないわ」
 アイシャは頬を膨らましながらバルトフェルドに詰め寄る。
「アンディ、死ぬ気でしょ」
 彼女はバルトフェルドの本心を言い当てる。まさにバルトフェルドはこの戦いで死ぬつもりだったのだ。
 どんなに策を練ろうとジオンの侵攻は防げない。玉砕の末に戦死するのもいいが、それは“砂漠の虎”
の役割だ。自分はもう演じるつもりはない。しかし、このまま生きていても惨めなだけ。それならば、
一番あり得ない相手に討たれよう。それが自分らしいと言うもの、そう思っていた。
「何故、わかった?」
「あなたバカ? あんなこといったらわかるに決まってるでしょ」
 しかしバルトフェルドの考えなど、アイシャにとってはただの男の勝手でしかない。自分を助けた
つもりだろうが完全に逆効果である。
「私がいればアンディは生きようとする。だから……」
<バルトフェルド隊長。イージスと戦闘機が出ました。ストライクの姿はありません……?>
 いい所でモニターにダコスタが映る。苦りきった表情を作った副官は、邪魔をしてしまったことにも
気づかずに、不可思議そうにしている。その余りにもバカバカしさに、バルトフェルドは笑い出した。
「クッ……ハハハッ!」
<隊長……?>
 いい意味で吹っ切れたのだ。
「またストライクは温存か。僕をなめてるのかな……?」
 バルトフェルドは前方を睨み据えた。決して演技ではない、バルトフェルド自身の顔。
「いいだろう。この僕の実力……見せてやろう!!」
71551:2007/04/03(火) 19:35:27 ID:???
23-2(3/5)

「でえぇぇぇい!!」
 ムウはイージスを跳躍させ、上空から一体のバクゥを撃ち抜いた。空中での隙を狙った他のバクゥが、
イージス目掛けレールガンを放つ。
「バカめ! 空中なら狙い撃ちだ!」
 だがそれは空を切った。MAに変形したイージスは体勢を立て直すと、撃ってきたバクゥ目掛けて
ビームサーベルを展開したまま突っ込んだ。予想外の攻撃にバクゥは散開するものの、ムウはその
一体を鉤爪で捕捉、そのまま零距離でスキュラを撃つ。
「あまいんだよ」
 そしてイージスは空中でMS形態に戻ると、落下しながら残りのバクゥを切り下ろした。
「これで三機っ……!!」
 それでもムウは敵の戦力が減ったようには思えなかった。遠距離からはザウート、空中からは戦闘ヘリの
アジャイルにVTOL戦闘機のインフェストゥスの援護射撃が降り注ぐ。バクゥも数機残っているようだ。
「ええい、うざったい!」
 ムウは苛立ちながらアジャイルをイーゲルシュテルンで撃ち落した。

「ゴッドフリート、バリアント、てぇーっ!」
 ナタルの号令がブリッジに響く。ピートリーの激しい砲撃が向けられ艦体を大小の衝撃が襲うが、
それ以上にアークエンジェルの砲撃が敵艦に被害を与えている。しかし副砲のバリアントは、連続使用すると
砲身温度が上昇し使用出来なくなってしまう可能性がある。現に砲身温度は危険域に近づきつつある。
「艦長! フラガ大尉から援護の要請がっ!」
 それを受けたナタルは言い放つ。
「航空戦力を一掃する! ローエングリン発射用意!」
「はい! ……って、よろしいのですか?」
 ローエングリンはアークエンジェルで最も強力な兵器であるが、大気圏内で使用すると大気との干渉により、
深刻な放射能汚染をもたらしてしまう。だがナタルにとって、連合の勢力圏でないアフリカがどうなろうと
知ったことではなかった。
「構わん、てぇーっ!!」
 放たれた赤い閃光はザフトの航空戦力をなぎ払った。
 エネルギーの渦が誘爆を引き起こし、衝撃波が姿勢を狂わせて戦闘ヘリ同士が衝突する。
「やった……!」
 その光景に一瞬だけピートリーの対空砲火が弱くなった。その隙にスカイグラスパーがアグニを発射する。
強烈なビームは艦上のザウートを貫き、艦体に突き刺さった。ブリッジでは歓声が上がる。
「よし……コレであの敵艦は艦隊から脱落する」
 だが喜んでもいられなかった。
「ろ、六時方向に艦影っ! こんな近くまでっ……!!」
「もう一隻伏せてたのか!?」
 レセップスがミノフスキー粒子を散布したことに気をとられ、従来の索敵が行なわなかった。そのために
敵艦の接近を許してしまったのである。
「艦砲、直撃コース!」
「撃ち落せ!!」
 だがそれはかなわず、数発が直撃する。
 被弾したアークエンジェルは大きく傾き、工場跡地に突っ込んで、そのまま動かなくなった。
71651:2007/04/03(火) 19:37:45 ID:???
23-2(4/5)

 そんなアークエンジェルに、容赦なく敵の砲撃が集中した。ゆれる艦の格納庫では、マードック達が
エンジンを修理しようと走り回っている。すると、その格納庫へカガリが駆け込んできた。
「おい、なんだ――嬢ちゃん!?」
 今回の作戦は“明けの砂漠”が参加したがっていた。しかしナタルはコレを断り、代わりにカガリを
見届け人として乗せることになった。
 そんなカガリはマードックに目もやらず、ストライクのコックピットまでタラップを昇る。
「なにすんだ!? おい、嬢ちゃん!」
「機体を遊ばせていられる状況か!? 私がストライクで出る!」
「バカなこと言わないで! 素人には無理よ!!」
 昇り終えたカガリだったが、コックピットにいたマリューが静止した。
「しかし……!」
「ダメです! 第一、今のストライクを動かせるのはヤマト少尉だけよ!」
「だったら!」

「スラスター全開、上昇! ゴットフリートの斜線を取る!」
「ダメです! 船体に何か引っかかって……」
 墜落時、建物の骨組みに翼が入り込んだのだった。
「なんとかしろっ! 狙い撃ちにされるぞ!!」
「艦長。営倉から通信が入ってます」
「なんだこんな時にっ!?」
 苛立つナタルがインカムを怒鳴ると、答えたのはカガリだった。
<おい、聞こえるか! 聞こえるなら暗証コードを教えろ! キラを出す!>
 何を思ったかキラを営倉から出そうとしているらしい
<ストライク出さないとまずいだろ!>
「艦長、私もキラを出すべきと思うわ」
 ナタルとて今がどういった状況なのか理解している。だが彼女は、この窮地をキラに頼らずに乗り切る
ことで、彼も少しは自分を信頼するのではないかと考えていた。キラとは最悪に近い出会いだったが、
さすがにあそこまで嫌悪を表されては彼女としてもいい気分ではない。しかし――
「バクゥらしきMSが三機、接近して来ます」
 ――このままでは負ける。
 そう思ったナタルは、カガリとセイラの押しに折れた。
「……F36タイプだ」
「艦長!」
「フラガ大尉を呼び戻せ! 体勢を立て直すぞ!」
71751:2007/04/03(火) 19:39:13 ID:???
23-2(5/5)

 営倉から出られたキラは、カガリから簡単な説明を受けながら格納庫に飛び込むと、マードックが
険しい表情で近づいてきた。
「来たか坊主……」
「マードックさん! ストライクは!?」
「その前にやっておく事がある」
 マードックは言い終えるとキラの腹に拳を突き立てた。突然のことに避ける間もない。
「おい! なにをしてる!!」
 腹を押さえながら床に崩れ落ちるキラにカガリが駆寄る。
「何で殴ったか分かるか? 見てみろアレを」
 言いながらあるものを指差した。その先にはキラが家出したときに使ったスカイグラスパーがある。
「いいかよく聞け。俺達メカマンは、人手が足らなくても命懸けで整備をする。なぜなら一つのミスが
パイロットの命に関わるからだ。なのにお前は、せっかくの機体を砂まみれにしやがった」
「……す、すみません」
「謝罪はいい。今の一発でチャラにしてやる。だからよく聞け!」
 太い腕で引き寄せながら、マードックはストライクの方にキラを押した。
「二度と機体を雑に扱うな!」
「はいっ!」
 目をパチクリしながら、タラップを昇ると今度はマリューが気を使う。
「ヤマト少尉、大丈夫?」
「ええ……それよりストライクは?」
「軍曹が完璧に仕上げてくれたわ。OSも変わってないわよ」
 驚きながらストライクのOSを立ち上げる。そこには砂漠戦用に修正された自分のOSがあった。
「バジルール艦長がOSを変える必要はないって言ったのよ。何気に信用してるみたい、彼女」
<ストライクはまだか!>
 通信機からナタルの声が聞こえる。
「……いつでも出れます」
<キラ・ヤマト少尉、マッケンジー中尉が前方のレセップスを、フラガ大尉が後方の敵艦を叩く。その間に、
お前はアークエンジェルに接近するバクゥを迎撃するんだ>
「分かりました」
<戦果を上げれば、脱走の件を不問にしてやる…………期待してるぞ>
 最後の一言にキラは面食らったが、その言葉はキラに力強く響いた。
「……キラ・ヤマト、ストライク出ます!」
71851:2007/04/03(火) 19:44:07 ID:???
次か、その次くらいで虎編終了
719通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:01:20 ID:???
GJ
虎が死のうと思っても、助かるという過酷な運命があるのか……
720通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:09:36 ID:???
キラ復活、原作よりまともそうで活躍に期待。
結局この戦いで一番得するのはガルマだろうな。
ザフトは疲弊、アークエンジェルはジオンまで相手にする余裕がないから、漁夫の利を得られる。
しかし、虎の生存は確定してるとして、アイシャ生き延びれるだろうか?
アストレイが雑誌で連載されてた時には、二人とも生存していたと書かれてたしなんとか生きてほしい。
ローエングリンについてだが、汚染はあくまで短期間?
アストレイだとアークエンジェルと砂漠の虎が戦った跡地でジャンク屋が平気で肌さらしてたし。
721通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:19:08 ID:???
>>713
GJ! アイシャの悲哀って感じですか? 果たして生き残れるのか……
それにしても、まさにジオンは笑いが止まらんだろうなぁ。敵同士で消耗しあってくれるなんて。

>>720
原作での汚染だのキャラ移動だのを気にしだすと出口の無い迷路に入り込むぞ。
製作者がいい加減だから納得できる答えなんて見つからない。適当に流すが吉よ。
722通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:42:52 ID:5nrMDeqA
乙です!

そしてひとつだけ・・・
マードック軍曹GJ!
723通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 21:45:46 ID:???
GJ!
マードックさん、やってくれたw

>>720
大気との干渉とのことだから、半減期はともかく拡散は早いんじゃない?
724通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 23:59:46 ID:???
乙です。
ナタルの冷徹なところが良かったです。
しかし畑を耕しに来たどっかの馬鹿がいないとシリアスですね。
725通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 01:02:49 ID:???
マードックさんもかっこいいが、想いを素直に受け止めるキラも素敵だ
やはりソンネルさんの死は無駄じゃなかった

・・・ということはナタルさんにだけ反抗的なのねw
726通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 10:44:31 ID:???
>>720
あるSF考察によると、エヴァのポジトロンスナイパーライフルでも
計算上は広島原爆の三分の一くらいしか放射線を出さないって言ってたし、
アークエンジェル程度のエネルギーだったら汚染も問題ないんじゃね?
727通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 12:35:12 ID:IInZyvX4
>>725
ソンネル!?ソンネン!!
728通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 15:36:14 ID:???
>>726
三分の一でもとってもヤバイと思うのは俺だけ?
729通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 17:20:46 ID:???
このままだと、AAの実力者はセイラさんになるな。
ナタルよりもセイラさんの命令を聞くブリッジ・クルー(ノイマンとか・・・)
730通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 02:14:12 ID:???
>>728
エヴァのポジトロンスナイパーライフルが広島型の1/3なんだろ
あっちは日本中の電力を集めたシロモノ
731通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 04:00:52 ID:???
>>726
核爆弾と違って射性物質巻き散らかすわけじゃないから拡散も早いのかな?
732通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 05:02:51 ID:???
拡散早いと思うけど有機物無機物問わず被爆したら蓄積するんだろ?確か
733通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 16:47:03 ID:???
>>732
放射線は蓄積しないよ。
734通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 08:57:03 ID:???
だから、あれは陽 電子さんが作ったものだというのに。
735通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 14:06:17 ID:???
種の設定を考察しても無駄のような気が……
だって種って数あるトンデモ設定の中でも群を抜いているその場しのぎ設定満載作品だぞ
ネタにしかならん。
考察している人も、大半はネタでやっているかもしれんけど
73651:2007/04/06(金) 20:07:39 ID:???
23-3(1/2)

「ほう……遂に真打の登場か」
 画面に映ったエールストライクを見ながら、バルトフェルドは感嘆の声をあげる。
「さて、行こうかアイシャ」
「ええ」
 バルトフェルドは前方を睨み据えた。
「バルトフェルド、ラゴゥ出る」

<やっと来たか!>
「ムウさん!」
<いいか! 前にも言ったが、熱くなるなよ!>
 ムウの言葉に頷き、キラはストライクを敵機に向けた。高みから照準を覗くキラの目は冷静だ。
地球軌道のように慌ててはいない。伸ばしたビームライフルの砲口が火を噴き、バクゥを襲う。
敵パイロットはとっさにミサイルポッドを離脱させた。
<大丈夫みたいだな……坊主、ここは頼んだぜ!>
「はい!」
 ムウはイージスを可変させると、機体を反転した。
 キラは今一度、敵機を確認する。バクゥは二機、内一機は武装が無い。機体を着地させると同時に
バクゥがミサイルを連射した。キラはそれをかわしジャンプすると、もう一機がそれを追って高く
跳び上がる。武装が無いので、格闘戦を仕掛けたのだろう。しかしそれはあまりにも無謀な挑戦だった。
キラは体当たりをシールドではじき返すと、サーベルで斬りつける。そして振り向きざまに手にした
サーベルをもう一機のバクゥに投げ、怯んだところをライフルで狙撃した。バクゥはビームが貫き、
激しい誘爆を起こしながら散った。
「よし、後は……」
 アークエンジェルの援護に向かおうとしたキラだったが、突如放たれたビームにさらされた。
「なにっ……!?」
 間一髪のところでシールドで受け止め振り向くと、バクゥに似たオレンジの機体を目にした。
「あれは……? あの機体は……っ!?」
 頭部には鶏冠が突き出し、口にはビームサーベル。
 それはキラにとって忘れられない機体、ソンネンを殺したザフトの新型MSだった。
73751:2007/04/06(金) 20:09:30 ID:???
23-3(2/2)

 ムウは駆逐艦とザウートから放たれる対空砲火を避けながら、一気に敵艦まで機体を加速させる。
そして艦上に降り立つと、護衛機のジン・オーカーを見た。
「一気に決めさせてもらう!」
 ムウはジン・オーカーに接近戦を仕掛ける。相手はビーム兵器は持たないが、今のイージスには
エネルギーの残量が残り少なかった。
「おりゃぁぁぁっっ!!!」
 ビームサーベルを抜くと、そのまま正面に突っ込んだ。

「なるほど、いい腕だ」
 ビームを避けながらバルトフェルドが淡々と言った。
「だが熱くなってるな。先程のクールな戦いはどうした?」
 このときキラはラゴゥの存在に周りが見えなくなっていた。敵なのに自分の話を聞き、接してくれた
ソンネンの仇なのだ。冷静ではいられない。
「お前がソンネンさんをっ!!」
 叫びながらビームを連射する。ラゴゥを捉えようとするが、逆に撃たれ、構えていたライフルが
爆発した。間一髪のところで手放したから無傷だったが、ライフルを失ったのは大きい。
「くそーっ!」
<冷静になりなさい! エネルギー残量に注意して!!>
 セイラがたしなめると、幾分か冷静さを取り戻す。だが手持ちの武器はビームサーベルと機関砲のみ、
今のストライクには飛び道具がない。接近するにしてもラゴゥはかなりの速度で動いており、さらには
ビーム砲まで装備している。エールストライカーとはいえ、牽制無しに近づくことは容易ではない。
「……バジルール艦長、聞こえますか」
 キラは思い切ってナタルを呼んだ。
<こちらの援護は期待しないでくれ。アレだけ速い機体では捉えられん>
「いえ、僕に考えがあります」
<……何をする気だ?>
 キラは疑問符を浮かべるナタルに手短に説明した。
<バカな! 一つミスをすればお前もっ!!>
「ストライクには武器がないんです! お願いします!!」
73851:2007/04/06(金) 20:10:23 ID:???
いかんな……
電波を受信した所為で終わらなかった。
しかもその電波は随分先の話ときてる。
739通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 20:25:49 ID:???
電波放射中

      . γi
     Ål|l| |> ))))))))) ) ) ) )
     ,<X>、ゝ!
   .〃.⌒ノノ
   !(((!´゙リ))
   ノ リ.゚ ヮ゚ノリ ゆんゆんゆんゆん
  ( (⊂)天}つ
   ``/,然ヾ  ~○~ オマエモナー
   ,,んムム'ゞ'
740通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 22:12:34 ID:???
GJ!
そして受信した電波に激しく期待!
741通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 12:22:45 ID:???
GJ!
電波・・・ラクシズのことだな
742通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 20:27:55 ID:???
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|  電波が強すぎます。. |
|__________|

             /
           //ビビビビビィィィ!!!
    どかーん!  _
       从";从 /||__|∧,
      (( ; ;"、; :(O´Д`)
     ((;";从.")と ))  ))つ
     `;Y ;"、 Y ノ ノ ノ
          (_ノ、_ノ


>>734
電気の大切さが身に染みただろうな
74351:2007/04/08(日) 01:41:50 ID:???
23-3(1/2)

 戦況はほぼ互角だった。駆逐艦ピートリーは中破したが、レセップスとヘンリー・カーターは健在。
両艦とも猛攻を受けているものの、残りの航空部隊とMSが凌いでいる。残りのバクゥもバッテリー
残量を考え引かせている。後から出撃したストライクにはバッテリーに余裕があるためだ。それは
ラゴゥも同じ事だが、決定的に違うのは飛び道具がないということだ。
「さーて、そろそろ止めといこうか……んっ?」
 決着をつけようとするバルトフェルドは、ストライクが奇妙な行動をするのを目にした。シールドを捨て、
さらにはエールストライカーを離脱し、挑発するようにビームサーベルを抜く。
「誘ってるのかい、接近戦なら勝てると」
「アンディ……」
 アイシャは不安そうにつぶやく。
「いいだろう。その誘いに乗ってやる!」
「やめてアンディ! 悪い予感がするわ!」
「大丈夫だ。それに戦士として同じ土俵で闘いたい!」
 バルトフェルドは回りこみ、ストライクの正面にラゴゥを走らせる。ビームサーベルを展開すると
同じくサーベルを構えるストライクに向き合った。
「“青い巨星”は僕の一撃を受け止めたけど、君はどうだい!?」
 ラゴゥは突っ込んだ。しかしストライクはその一撃を受けることはせず、上空に跳び上がった。
「装備を捨てた機体では、姿勢制御できまい!!」
「アンディ、前っ!!」
 アイシャの叫びに振り向くと、目の前には110センチと言う馬鹿げた口径のリニアガンが迫っていた。
「クッ!!!」
 咄嗟に上へ跳躍する。そこに先に跳んでいたストライクがラゴゥに振りかぶった。皮肉なことに、
それはバルトフェルドがヒルドルブに使った戦法の応用だった。
 両者の影はひとつになった。キラは射出したビームコーティングされたアーマーシュナイダーで
サーベルを受け止める。そして――
「なん……て……ことだ……」
74451:2007/04/08(日) 01:42:59 ID:???
23-3(2/2)

<隊ちょ……!>
「撤……退しろ……ダコスタ……」
 このときのバルトフェルドは戦士だった。だからこそ飛び道具を持たないストライクに格闘戦を
仕掛けたのである。しかしそれは軍人としての行動ではなかった。
「“砂漠の”……“虎”なら……撃って……たのかな……ハハッ」
「アンディ!?」
 アイシャは愛する男に問い掛ける。
「君は……脱出……し……」
「そんなことするくらいなら死んだほうがマシね」
 思わずバルトフェルドは微笑んだ。
「君も……バカだな」
 ラゴゥは四散しながら地面に崩れ落ちた。

 レセップスから撃ち上げられる撤退信号を確認し、ナタルはやっと安堵した。
 キラの作戦は困難なものだった。正規軍人の少ないアークエンジェルに、ストライクが跳躍する瞬間に
バリアントを撃てなど正気の沙汰ではなかい。、タイミングがずれればストライクが只ではすまないのだ。
「終わった……」
「いや、まだだ」
 ナタルを遮ってキサカがブリッジにやって来た。
「ジオンがこちらに近づいている」
 キサカの言葉にクルーの目の色が変わる。
「どう言うことだ!?」
「レジスタンスがジオンに話したのだ」
 サイーブは初めからアークエンジェルをジオンに密告するつもりでいた。カガリが人質でも、ジオンの
特殊部隊が救出すると読んだのである。
「我々を降ろし、このまま地中海に向かえ」
「……何故話した? 黙っていれば、ジオンに恩を売れるものの」
「カガリはお前達とこの艦を気に入っている。だからだ」
 この後、ナタルは黙ったままMSとスカイグラスパーの回収を命じる。そしてカガリとキサカを降ろし、
アークエンジェルはユーラシアに向けて進路をとった。
 熱砂の戦いは、こうして終わった。
74551:2007/04/08(日) 01:44:41 ID:???
虎編終了(?)
やっと本編以外を書ける
746通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 06:20:20 ID:???


『砂漠の虎』じゃなく、自分として死にたかったバルドフェルド。
可哀想な漢だ。
しかし、彼はちゃんと死ねるんだろうかという怖い考えが……

本編以外も期待して(ry
747通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 10:32:39 ID:???
GJ!
やっぱ二人を降ろしたか。そして遂にオデッサw
ジオンスーパーメンバー夢の競演でお願いします><
748通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 11:51:47 ID:???
このスレの49にあるとおり、虎は生きているのは確定してるけどアイシャは死ぬのかな、やっぱり。

今のところ出てないで、地上にいるジオンメンバーというと、08小隊の連中あたりか。

オデッサデイの地球側総司令って誰がやるんだろ
749通常の名無しさんの3倍:2007/04/08(日) 22:38:37 ID:???
そもそもできるのか? オデッサデイ
大西洋連邦が支援しない限り物量も質もジオンに劣るような気がするんだが・・・
750通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 03:55:10 ID:???
それ以前にオデッサどこから攻撃するの?
ジブラルタルはザフト、ヨーロッパ、中東、北アフリカはジオン勢力圏。
つまり地中海ルートから攻撃しようとすると、戦力を送ろうとする時点でかなりの出血は避けられない。
ここはやっぱしウラル山脈側からの反撃になるのか?
751通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 14:26:36 ID:???
制空権が問題になるかも知れんけど
オデッサへの降下作戦を提案します
752通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 14:56:26 ID:xmcj4Va2
>>751
難しいだろ
恥将が生きてるからモビルスーツは量産されてるかもしれんが・・・
ただ1stでは連邦戦力ほとんどが61式だったらしいし、数をそろえればいけるかも
753通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:03:07 ID:???
こう考えるんだ
連合が無理ならザフトが攻め込めばいいんだと・・・

ジオンに押され気味で反抗作戦を企ててもいい頃だし
レアメタルとか鉱石の確保も出来る
問題はドムの配備が進んでいて勝てる見込みが無いところか・・・
失敗したらただでさえ少ないザフトの戦力が更に減るしなぁ・・・
754通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:15:54 ID:???
戦略戦術大図鑑によるとオデッサでのジオン側の兵力は
戦闘員90万 後方要員 約8万人
主力戦車 2000両以上 その他戦闘車両 1500両以上 MS1100機以上
火砲 1万門前後 ロケット砲 2000門以上 対地ミサイル 2万発分
戦闘機 600機以上 対地爆撃機800機以上 補助航空機 500機以上

ちなみに連邦軍は
戦闘員370万 後方要員 約400万人 (連邦軍 地上戦力の約半分)
主力戦車 5800両以上 その他戦闘車両 9000両以上 MS少数参戦
火砲 2万5000門前後 ロケット砲 1万門以上 対地ミサイル 4万発分
戦闘機 1800機以上 対地爆撃機3300機以上 補助航空機 800機以上

ザフト側じゃ まず戦闘要員が人口問題で無理。 まぁ_MS戦だからもう少し少なくてすむかもしれないが

755通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:20:17 ID:???
プラントの人口って2000万人前後だったような。
それだと全力で動員したとしても100万人程度?
多数のMSと支援火砲、航空戦力をもつジオン軍相手に宇宙からの降下と地上軍の侵攻では突破するのはきついだろうなぁ。
それだけの大兵力を動かせばジオンだって気付くだろうから、最悪交戦中に補給路を叩かれて自滅するかも。
756通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 22:44:03 ID:???
>>755
>・「DESTINY」でのプラント世界の規模は!?
>「SEED」の時にプラント1基あたり人口と居住面積を、ほぼ東京・杉並区ぐらいと規定しました。
>砂時計型1基が1プラント=1杉並区。杉並の人口は平成14年で約50万人、それが100基前後あるのがプラント世界です。
>2年後の「DESTINY」でも、ほぼ同様だと思います。

なので5000万はいるんじゃ?
757通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 23:05:39 ID:???
>>750
西欧はまだユーラシア、大西洋の圏内だけどジブラルタル押さえられてるからなぁ。
でもザフトがちょっかいかけるのも虎の戦線離脱に伴う北アフリカ戦線の崩壊で難しいし
758通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 23:09:46 ID:???
まぁ5000万として考えてみよう
先軍政治をしている北朝鮮の現役軍人人口が5% で、流石に北朝鮮並ではないだろうから 4%と考えて
あと、人口分布はたぶん出生率低下があるとして 今の日本ぐらいの人口分布と考えて 3.7%ぐらいかな
でも戦時動員ということも考えると・・・・めんどくせぇ・・・ 


ジオン軍の総兵員が1300万で、ジオンの人口は 開放型のコロニーが6000万人で 
ジオンは密閉型だから1.75倍と考えて 一機 約一億人 平均的にサイドには40機のコロニー
で工場とか観光地も有ると考えて  大体 30億人 で兵員割合が0.4%
5000万人×0.4% 総兵員20万人

そんな感じか?
759通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 23:13:37 ID:???
資料によるとサイド一つには 24億人住んでいる。
でも、一週間戦争でサイド1.2.4が壊滅してコロニー落とし点の30億人しかしんでない 避難でもしていたのか

難しいなぁ
760通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 00:06:55 ID:???
こっちだとサイド壊滅は起こってないはず。
ヘリオポリスみたいに、ジオンや連合やザフトの戦闘に巻き込まれたコロニーはあると思うが。
761通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 01:13:05 ID:???
>>757
この世界ではジオンは欧州本土、中東を制圧、アフリカは北部で侵攻が停滞状態。
西欧は地続きでないイギリス、東欧はウクライナ、カスピ海、黒海付近を除いた旧ロシア領しか残ってないらしい。
76269 ◆ROIlaAVJZ6 :2007/04/10(火) 01:58:32 ID:hgbBy6Ym
>>757
ならばソ連軍の春季攻勢のごとく 攻めれば 無理かな
763通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 02:05:37 ID:???
>>756
馬鹿いうな

農業用プラントだってあるんだ
2000万人だって多過ぎるくらいだぞ
764通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 03:31:14 ID:???
農業用プラントのユニウス7の犠牲者が24万3721人で、プラントが120基あるので単純計算しても3000万人以上はいると思うよ。
765名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2007/04/10(火) 04:43:07 ID:???
仮に、総兵力200,000人だとすれば
実際に前線に出る部隊は5万前後、多めに見てもせいぜい10万程度
さらに、そのうちで小銃片手に敵と殺しあうのは、さらに全体の4割ほど
つまり撃ち合い殺し合いをするのは、せいぜい3,4万人だけということだ
そこで、ただでさえ持久力に乏しいであろうプラント側は、NJ投下による大量虐殺と、都市・兵器の機能停止を行い
そして、物資の現地調達を行うべく、大洋州連合との提携関係をとっていたのだろうが
(そもそも、大洋州にそれほど魅力的なものはあの時代、ほとんど無い様な気もする)
どちらにせよ、このお粗末過ぎる兵力では無理があるだろう
仮に勝利できても、何十万という反プラント派のゲリラ・テロリストに対処できるとは思えない
こんなことだから、地球を滅亡させて戦争に勝とうとしていたのだろう
NJも、ジェネシスやレクイエムの地球への照射も、地球環境を壊滅させることができたようだし

ジオン公国もそうだったが、速戦即決に失敗した時点で講和をしていれば…

…ああ、だめだ
寝惚けていて何を書いているかわからないorz
766通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 05:03:32 ID:???
とりあえず乙

そうか、3,4万が良い所かw
767通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 12:00:45 ID:???
しかも3.4万を まず地上と宇宙で割り振って あとはジブラルタルからアフリカやらに振り分けると
一つの戦場には1.2個師団ぐらいしかいねぇ
768通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 18:29:54 ID:???
どうあがいても勝てんわなそりゃ
769通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 18:53:24 ID:???
UC0079年1月3日時点の総人口が110億人でその半分が宇宙に住んでいる
サイド1〜7と月面に分かれて住んでるんだし1サイドに24億人って事はないと思う
建造状態に差があっても6億〜10億ってとこじゃない?
1年戦争前のコロニー1基あたりの人口は分らないけど
Zの時代にG3ガスで全滅したサイド1の30バンチとグリプス2の試射で全滅したサイド2の18バンチにはそれぞれ300万人
逆シャアの時代のロンデニオンには500万人住んでいたらしい
なんにせよジオンとプラントじゃ人口が最低でも1桁は違うだろうね
770通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 19:21:25 ID:+4DPyQlw
ザフトの歩兵がそんなに少ないなら
地上に攻め込んできた時連合はゲリラ戦すれば簡単に勝てたと思う。
NJばらまかれて反コーディネーター思想が流行ってるので
ゲリラ戦でだいじな地元住民の支持もあるし。
正面決戦に拘ったのなら救いようのないバカだ。
771通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 19:24:39 ID:ZCgXbRj1
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772通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 19:48:24 ID:???
>>770
ゲリラ戦は弱者の選択。
連合内でも一枚岩じゃ無いだろうから求心力が低下してしっちゃかめっちゃかになっちゃう
総兵力が少ないからこそ力押ししたんだろう
77351:2007/04/10(火) 20:23:11 ID:???
オデッサ・・・
でもその前に○○○編を書かないといけない

投下します。
77451:2007/04/10(火) 20:24:36 ID:???
24-1(1/3)

 3月1日、ガルマ・ザビ率いるアフリカ侵攻軍はバナディーヤを占領した。
 投降した数百名のザフト将兵は捕虜として収容所に入れられる事となる。その中には“砂漠の虎”も
含まれていたが、重傷のせいで戦時病院に入れられ、その際捕虜の女性が世話係として付いたそうだ。
 結局のところ、今後のアフリカ戦線におけるミリタリーバランスは一変し、アフリカ北部はジオンの
占領下となる。これでアフリカ大陸でジオンが占領していないのはビクトリアのみ。
 司令官のガルマは、これらの功績から准将に昇進するのだった。
「ガルマ・ザビ准将、この度のバナディーヤ占領作戦、お見事でした」
「謝礼はいい。私は命じただけだ。部隊を編成したのは貴公だろう」
 ガルマはマ・クベに遠慮がちに話す。そんな彼にシーマが口を挟んだ。
「ご謙遜めされるな。咄嗟の判断はガルマ様のものです」
「……そうまで言うなら、ありがたく受け取ろう」
 ガルマはホッとしていた。侵攻作戦が足踏みしてから、どこか焦りがあったのかもしれない。破竹の
快進撃を続けていたジオン軍が停滞したのは自分にあるのでは、とも思った。しかしそんな思いも、
バナディーヤ占領で吹き飛んだ。
「ところでラル大尉の姿が見えないのですが」
「ラルか。彼にはいの一番にこの地に立たせかった」
 言葉足らずのガルマに、マ・クベが補足する。
「ランバ・ラルは宇宙へ上がった。三連星と共にな……」
「黒い三連星も……?」
「兄上達が命じてな」
 ガルマがバナディーヤへ侵攻する数日前にドズルとキシリアから上記の4名を至急宇宙に上げるよう
命令書が出ていた。ラルは元々ドズルの配下なので理解できるが、三連星は2週間前に地上へ降りた
ばかりにも拘らず。
「彼らにはジブラルタル攻略の先陣を切ってもらいたかったが……」
 不可思議な人事に、ガルマは首をかしげていた。
77551:2007/04/10(火) 20:27:06 ID:???
24-1(2/3)

 同時刻、宇宙要塞ソロモンではランバ・ラル大尉がドズル・ザビ中将に謁見していた。
「おお、戻ったか!!」
 ドズルは豪快に言った。
 今までガルマの護衛として地上に降りていたランバ・ラルは、その任務を完璧にはたしていた。
リビア砂漠会戦では殿を務め、後退するガルマ軍を無事に脱出させている。
「地上はどうだった? ガルマの奴はっ!?」
「うまく纏めておられます。占領政策もよく機能しておりまして……」
「そうかそうかっ! 奴は俺さえも使いこなす将軍だからな!」
 豪快に笑うドズルにラルは本題に入る。
「ところで、私を宇宙に戻したのは……」
「そうだったな。2人とも、入れ!」
 別室の扉が開き、2人の青年が入ってくる。彼らを見て即座にラルは思った。
 ――コーディネイターだな……双子か?
 その整った顔立ちには、まだ幼さが残っている。おそらく十代の前半だろう。しかし少年らしい
明るさや若いエネルギーのようなものはない。『熱』というものが感じられないのだ。
 青みをおびた髪は、短く刈られている。瞳は海のように青く、肌の色は使者のように蒼白かった。
 そんな蒼白く均整の取れた顔が二つあった。ラルが双子と思ったのも道理である。
「お前にこいつ等を見て欲しいのだ」
「この2人をですか?」
「特別な事情があってな。操舵技術は申し分ないが戦術面でお前の知恵を借りたい」
「ハッ。しかし戦術面と言っても具体的には……」
「こいつ等はナチュラルを攻撃できん」
 ラルは怪訝な表情で2人を見る。
「その様に出来ているのだ。他にも数百人いる」
「どういうことです?」
「メンデルを調査した際に、こいつ等を、“ソキウス”を見つけた」
77651:2007/04/10(火) 20:29:29 ID:???
24-1(3/3)

 切っ掛けはブリティッシュ作戦前までにさかのぼる。
 本来この作戦はL4宙域にあるメンデルコロニーを使用する手筈だった。その為にドズル秘蔵の
将軍の一人で、ブリティッシュ作戦で護衛艦隊の指揮を執るキリング・J・ダニガン中将を中心に
徹底した調査が行なわれた。
 調査を進めるにつれて、内部には様々な情報が手付かずで残っている事が分かる。人工子宮研究や
クローン、更には戦闘用コーディネイターという、より先進的なコーディネイターを生み出すものだ。
 そして調査隊は、ある部屋で積み上げられたコンテナを発見した。その数、数百。中には胎児の状態で
凍結保存されたコーディネイターが眠っていた。
 コレが戦闘用コーディネイターとして生み出された“ソキウス”である。
 人類が元々持っている「服従遺伝子」によりナチュラルの利益にならないことは、個人の意思とは
関係なくできないようになっていた。
 メンデルの調査結果はギレンやキシリアに報告するはずだったが、キリングは彼らを不憫に思った。
何とか保護することはできないものか。事情を知ったドズルは彼らを保護することを決めた。冷凍された
“ソキウス”の赤子を見るたびに娘のミネバと重なったのだ。
 数ヶ月間、彼らの存在はドズルとキリングによって隠されていた。2人が現れるまでは――
「そんな時に、この2人が連合から亡命してきた。連合のMSを手土産にな」
 2人は自らをイレブン・ソキウス、セブン・ソキウスと名乗った。2人は地球軍を脱走して自身の
存在意義を確かめるべく、互いに様々な質問を自分の分身ともいえる相手に問いかけたらしい。
 結論は「最もナチュラルに害をなしているのは、地球連合の指導者」という一つの答えに達した。
さらには「ニュータイプを守ることが、ナチュラルにとって最も利益になる」という結論も導いた。
これに2人はジオン公国への亡命を決意したのである。
 だがこれはソキウスの存在を隠してきたドズル達にとって面倒だった。亡命するだけなら問題は無いが
2人は連合のMSに乗ってきた。2機のMSが近づいてきた時はソロモンが厳戒態勢になったのである。
 これは隠し切れないと、ドズルは仕方なくギレンに経緯を話した。そして2人をドズル直属としたが、
今度はメンデルのソキウス達が、自分も役に立ちたいと言い出した。
 凍結されたソキウスの中には成長していた者達もいたのだ。
「結局断れんでな……」
「なるほど。事情は解りました」
「2ヶ月でこいつ等を含む計24名を鍛えてくれ」
 ラルは真剣な表情でうなずいた。それだけあれば十分な軍人となれる。だがラルはその2ヶ月という
期間が気になった。
「2ヶ月? 2ヶ月ですか、それは……」
「聞くな!!」
 ラルの言葉をドズルは大声で制した。顔を強張らせ、目を見開くと何かを察するように叫ぶ。
「それ以上聞くな! ラル、察してくれ!」
「……まさか」
 ソキウス達はナチュラルを攻撃できない。しかし2ヶ月後に彼らを必要とする作戦がある。
 ラルに出てくる答えは唯一つ――ヤキン・ドゥーエ攻略しかなかった。
77751:2007/04/10(火) 20:31:21 ID:???
ヤキンの戦力ってどれくらいだろう
1stのア・バオア・クー戦はMS3000機らしいが、こんなには無いだろうし……
プラント本土と合わせて1200機程かな(ヤキン:700、プラント:500)?
778通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 20:43:37 ID:???
どうしても ザフトの戦力が少ないなぁ どうしてもコーディとか言う問題で解決できない
779通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 21:11:17 ID:???
モビルドールみたいな無人機の類があればいいんだが……。
それはそうとアイシャが生きてるみたいでなによりです。
780通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:08:05 ID:???
ふと思ったんだが2ヵ月後ってことはジェネシス発射可能状態になってるかな?
ってことは・・・夢のソーラレイ(作ってるのか?)VSジェネシスの射撃戦か!?(マテ
781通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:32:09 ID:???
宇宙ではザフトより連合の方が面倒なのにザフトを優先させるって事は、ジェネシスの情報手に入れたのかな、ギレンは
782通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:45:15 ID:???
GJ!
ソキウスが乗ってたMSは何だろう?

>>781
ザフトの方が面倒じゃないか?
ジオン本国に近いし
783通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 22:47:43 ID:???
GJ!遂にCEの人工NT役のソキウスたちが参戦したな
784通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 23:05:19 ID:???
にしても、
フレイとはイベントが起きず、
ラクスとはそもそも出会わず、
カガリとはコレでお別れとは、
女っけないなぁ、このキラは。

その分サイは幸せだろうけど
785通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 23:18:57 ID:???
それだとあまりに味気ないから、別の機会にラクスと会ってほしい。
他にアスランとカガリの出会いもあるといいんだが。

また最終的にガルマの新生ジオンはどうなる?
個人的にモビルスーツ量産したから用済みにされ、アラスカで殺されかけながらも
生き延びたハルバートン率いるユーラシアと、ラクシズと同盟結んで敵対勢力を駆
逐、最後にジオン公国サイド3へ攻め込むと予想。
786通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 23:35:36 ID:???
>>785
予想するのは勝手だが、並べた勢力に同盟を組む理由が全く無いな。
787通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 00:04:42 ID:???
長期化した戦争を終わらせたいという理由でいいんじゃね?
ザフトはパトリック、ジオンはギレン、地球連合はアズラエルと、全ての勢力に手に負えない強硬派がいるし。
それに新生ジオンと連合のハルバートン派が手を組まないと、クリスとバーニィが殺しあう事になりそうでやだな……。
作者様がどんな結末を考えてるかわからないが、ギレンの野望の新生ジオンの後味悪いエンディングではなく、ラクシズも含めて皆大団円なハッピーエンドになることに期待したい。
新生ジオン、今でもなんであれだけバットエンドみたいなんだよ、と思い出すことがあるよ……。
788通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 00:23:11 ID:???
戦争を終わらせることだけを目的に戦ったら、それこそ新生ジオンエンディングじゃなかろうか。
あれは、理想主義者のガルマに政治が出来るわけねーって終わりなんだから。
789通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 08:03:09 ID:???
その気持ちわかるなあ。
苦労してクリアしたらあれだもん・・・・・・
ようするに戦争を終わらせた後、どういうビジョンを持っているかが重要ってことでしょ?
大団円には賛成。
790通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 12:55:34 ID:???
>>784
やらないか?
791通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 16:56:45 ID:???
>>787
ガンダム的にそういう大団円こそがふさわしくない、などと言って見る
792通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 17:34:43 ID:???
大団円よりも問題は山積みだけど
それでも頑張ればなんとかなる!
くらいで丁度良いと思う。
793通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 17:40:45 ID:???
>>792
最後にみんなで男坂でも登るつもりか?
794通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 19:24:31 ID:???
ジオン公国が種・種死世界にきたら−ギレンの野望

−未完−
795通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 21:30:16 ID:???
ガルマが昇進。でも准将。副官に近いマ・クベは中将。でもガルマが上官。さすがジオン
796通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 21:54:48 ID:???
ジオンは役職>階級だからな

それよりカガリはどうやってオーブに帰るんだ?
ガルマに泣きつくのか
797通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 22:51:26 ID:???
>>670
種の破綻しまくった設定よりはかなりマシだろ
後付けでも公式は公式だと思う
798通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 22:52:41 ID:???
>>796
そういやカガリはなにがしたかったんだ?
799通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:05:22 ID:???
そのままジオンと行動を共にしたりして。
で、ガルマ達と接してゆく内にオーブの中立に疑問を持ったりとか。
ついでにアスランとの出会いもあるといいんだが、それとラクスとキラも。
話は変わって仮にガルマが新生ジオンを興すとして、ただでさえ少ない戦力を
分散させて勝てるのか?
日本との同盟を見るように、手を組めそうな相手とは可能な限り同盟しないと
とてもじゃないが勝てない気がする。
日本がジオンと新生ジオンのどっちを選ぶかという不安要素もあるし。
ユーラシアの実権はハルバートンが握っており、アラスカ戦の結末がポイントか?
ラクシズとの同盟は、ラクシズが害毒を垂れ流さないようにきっちり見張る方向性で。
オーブはカガリをこちら色に染めればなんとかなりそう。
ユーラシアには大西洋連邦を、ラクシズにはザフトを牽制してもらわないと、
ジオンとの戦いに専念するのは難しそうだ。
モビルスーツの開発機関もジオン本国にあるから、オーブと日本からは工場や
技術力を提供してもらわないと新兵器を開発するのも苦労しそう。
800通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:16:28 ID:???
ユーラシア連邦ってアラスカ戦の時、大西洋連邦の仕掛けたサイクロプスで戦力を大きく失っている。
こっちだとアズラエルが邪魔者のハルバートン殺すために発動させそう。
新生ジオンだけとジオンから独立するのはいいとして、どうやって消耗した戦力、兵器の補充するのか気になる。
801通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:16:48 ID:???
上司の出世は部下の出世にも影響する。ガルマにはもっと我を張っていただかないと。
GJ
802通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:28:24 ID:???
この話の真の主役はガルマだよね?
ガルマがラクスやカガリやアスランやキラを良い方向へと導けるといいんだけど、
まだガルマ自身未熟だから無理?
803通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:34:26 ID:???
>>799
新生ジオンルートだとニュータイプ部隊がジオンに残るから、よほど大量に戦力を集めないと勝てない。
あと、コロニーレーザーもあるから、大量破壊兵器がビグザムだけの新生ジオンが対抗するのは無謀。

ついで言うと、ユーラシアが地球を裏切って、自分達の領土を蹂躙してるジオン地上軍と手を組むとも思えない。
同盟組むなら、ユーラシアはジオン地上軍に領土返還を求めるだろうが、それやったら新生ジオンの国力が減るわな。

それ以前の問題で、現時点ではガルマがギレンを裏切る理由が無いんだが。
と、ギレン総帥の勝利を期待する俺が答えてみる。
804通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:46:36 ID:???
ギレンの野望だとレビルとギレンが手を組む展開があるんだけど。
前スレの最後に作者さんが以後の展開を書いていた。
それだとユーラシア連邦が単独和平を求めガルマはそれに応じようとするが、
ギレンはそれに反対して、ユーラシア連邦を潰せと命令。
ここからガルマはギレンのやり方に疑問を抱き始める。
805通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:49:37 ID:???
>まだガルマ自身未熟だから無理?

ガルマ以上の大人は種世界には存在しません・・・って言うか
あの世界の住人は程度が低すぎ
806通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:51:36 ID:???
>795、796
別に不可思議な事はない。「軍司令官」の階級ではなく皇族ならぬ「公族」
としての宮廷序列がものを言う「官吏」としての立場に、おぼっちゃんを
据えればマが風下に立とうが何らの問題は無い。こういう事はジオンの様な
専制国家でないまともな民主国家でも同じ(陸相を辞任した瞬間一介の少佐
でしかなくなり即座に動員令の赤紙で前線行きとかな)。
>797
その後付けがよく考えずに「売らんかな」で、中途半端な屋上屋をしつこく
重ねていくから破綻していってるんだがね。
例えば上で言った程度の理屈もつけられずに「北米方面軍司令官ガルマザビ
大佐」が誕生してしまうような至らん例は枚挙に暇無し。
UCがCEに優位を感じるなんてな、せいぜい目糞鼻糞を哂うの水準だ。
807通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 03:03:01 ID:???
>>806
やってることは同じだから自覚してる。
種本編のラクシズをジオンに置き換えてるだけなんだから。

〜になってほしいってんなら自分で三次四次創作すればいいじゃん。
最近じゃゲンブンのSS位しかないじゃないか
808通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 04:03:34 ID:???
てかさ、サイクロプス使われて
その兵力の大半を失うユーラシア連邦って
どれだけの兵力をアラスカに送ってたんだよw
809名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2007/04/12(木) 04:22:36 ID:???
それほどでもないのではないかと思うが?

最重要拠点といってもあの地形、せいぜい2~30万程度の部隊だろう、数はそれほどでもないはず
だが、“あの地形”から判断するに、その任に当たっていたのはレンジャー隊や海兵隊など
機動力が高く、急遽召集されても即時展開ができるような部隊でなくてはならない
しかしかといって、歩兵部隊だけではMSに対抗できない(みな監督が悪いのだが)
となると強襲揚陸艦から、ロシア軍の海軍歩兵のような貴重な戦力をほぼすべて投入する必要がある
つまり、失った戦力は質が高かったために大損害だった、ということではないだろうか
海軍歩兵と強襲揚陸艦全消失、ついでに元から配備していた守備隊が壊滅
そもそも、質や量が関係せずとも、軍が丸まる全滅以上の被害を出してしまえば、それは大損害と呼んで間違いないはずだ
部隊の再編成・再配置、人事面などに多くの労力を費やし、部隊もまともに動けない

つまり、大規模な軍事攻勢に出ることができず、ザフト側もまともに動きが取れていないのが現状だったので衝突しない
まあ、いざとなったら大規模攻勢や反撃で、ザフトを殲滅することが可能な兵力はまだ残っていたはず


…ああ、だめだ
やはり何を書いていたか分からん
810名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2007/04/12(木) 04:36:08 ID:???
まあ、どちらにせよ

ユーラシア連邦、大西洋連合あわせて、数十万から数百万もの兵力を投入していた場合
それをすべて海上・航空輸送したとも思えないので、おそらくは大半が元から居座っていた守備隊
つまり、数百万の兵力を常時駐屯させ、養い、戦時中は長い防戦を支えられるだけの施設・物資があるわけだ
もちろん、その大兵力が余すことなく配置できるような、膨大な数の防御陣地の山々

…そして、その西方の壁、ジークフリート・ライン、歴史上に現れた実在、あるいはプロパガンダのどれよりも強大な要塞に立ち向かうのは
数万の、しかもMSという巨大な的に乗って空挺降下を仕掛けるザフト部隊

勝つ方法が浮かばんね

なのに、なぜそれをみすみす大量破壊兵器で消し飛ばしたのか、理解に苦しむ
あげく、ザフトと大西洋連合は痛み分け、種世界は地球・宇宙を問わずに馬鹿ばかりか…
811通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 08:11:18 ID:???
>>810
ザフト地上軍とユーラシア軍の共倒れが目的だったんでしょ?
実質大西洋軍のみになった連合は[ニセ中立]のオーブの始末する余裕もあった訳だし。

812通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 12:39:45 ID:???
ガルマがうかつで残念なやつなら、

ギレンへの疑念>新生ジオン誕生

だろうが……
疑念を持ったからといって、独立はなぁ
813通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 12:59:02 ID:???
>>812
キシリアとかラクスとかカガリあたり、込みの新生連合なら有りだろ?

814通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 13:37:11 ID:???
>>813
このガルマはそこまで馬鹿じゃないとおもうんだが
815通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 15:51:35 ID:???
>>813
Q:新生ジオン立ち上げで、一番苦しむのは誰か?
A:親兄弟友人関係なく分断されて、殺し合いさせられるジオン国民

つー基本がわかってると、反乱は普通起こせない。
ここのガルマは、そこまでジオン国民の被害を無視できる人物だろうか?
816通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 18:05:57 ID:???
一番いいのはギレン暗殺だしなあ。
817通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 18:45:38 ID:???
ガルマがジオンの頭を取るためのベターな行動は、外部勢力にギレンを暗殺させる事だな。
それなら国を割る必要はないし、むしろ結束力が高まる。
外部勢力の最有力候補は、どっかのテロリストかテロ支援国家をそれに仕立て上げればいい。
818通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 19:18:36 ID:???
オーブもラクスもうってつけじゃないか。
協力同盟結んだのに「平和のため」と言って攻めてきたとでも言えばいい。
たぶん事実になるから
819通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 19:22:52 ID:???
ワンダースワン版はジオン勝利後にキシリアがギレンを暗殺して、正統ジオン対新生ジオンって構図だったな
820通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 20:51:31 ID:???
>>817
戦争止めるために戦うという青臭さと、外部勢力にギレンを暗殺させる泥臭さを併せ持つって、どんなキャラだよ。
二重人格か?
821通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:33:47 ID:???
>>820
種の初期と後半のラクス性格変化を考えれば、十分二重人格と言えると思うが……
つか、キラとかラクスとかアスランとか種メインキャラって大体二重人格してないか?
822通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:34:45 ID:???
>>820
シロッコさん

823通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:52:22 ID:???
>>820
前者は目的、後者はそのための手段

2重人格でもなんでもないと思うが。
824通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 22:57:02 ID:???
お前ら前スレ読んでないのか。51氏自身が今後の展開をこのように書き残してたぞ。

AA編
アフリカ降下→虎と戦う→カガリと遭遇→バナディーヤでバーニィと遭遇→虎と戦う2→ユーラシア連邦へ
→オデッサ作戦のため陽動を行うことに→レナ教官がAAに→キラに暴言、キラ鬱に→ジオンの外人部隊と戦闘→オデッサ作戦
→仲間の誰かが戦死(サイかトール)→ジブラルタル陥落→連合パニックに→オデッサ作戦失敗→アラスカへ
→ハルバートンの判断でオーブ組は除隊→ムウ、マリュー、レナ、フレイは残りAAオーブへ→オーブでセイラがシャアと遭遇
→プレアと遭遇し、彼と共にキラ達再びAAに→アラスカへ→スピットブレイク発動

ガルマ編
ケナフからシャアの正体を暴露(ガルマのみ)、キシリアのNT部隊の情報(マ・クベのみ)
→ガルマ、親友の正体に苦悩。マ、自分の進退を考え始める→虎の敗北を知る→バナディーヤへ侵攻→途中レセップスを回収(虎捕虜に)
→バナディーヤ制圧(虎が抵抗するザフト兵を説得)→シーマ、ラルを出世させようとガルマへ提言→ジブラルタル攻略作戦
→レセップスで基地内部に侵入→ラル司令室占拠、降伏勧告→ジブラルタル陥落、ザフト製潜水艦+MS+大量の捕虜を得る
→ガルマ、ユーラシアへ外交交渉開始(血を流さない方法を選ぶ)→しかしギレンからユーラシア攻略命令
→ガルマ、ギレンのやり方に疑問を持つ(新生ジオンフラグ)→マ、ガルマの考えに気づき彼をそそのかすがガルマは否定
→マ、勝手にガルマ派を選定し始める→シャアが合流

シャア編
ソロモンに帰還、中佐に→ドズルから奪われた核融合搭載MS(プロトゲルググ)の奪還を命じられる→ザンジバルとプロトギャンを入手
→亡命してきた11、7ソキウスが部下に→メンデルへ→犯人がプレアと判明→護衛のガイと戦闘、逃げられる→ガイと戦闘2、プレア地球へ降下
→オーブ近海でプレアと戦闘→ゲルググを破壊、プレアは逃がす→オーブへ潜入→シャアがセイラと遭遇→日本経由でガルマの元へ
825617 :2007/04/13(金) 00:13:25 ID:???
ここはガルマスキーが多いインターネツトでつね
ジオンの系譜の影響は恐ろしい・・・
826通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:54:46 ID:???
>>809-810
モビルスーツのような精密機械をを大量に前線に投入できて
さらに戦闘を継続できるんだからなんらかの流通革命が起こってると思われる。
連合と連邦でも対立がありもともとアラスカ対岸のチュコトに部隊を配置していて
連合の要請でその部隊をアラスカに進駐させたとか。
まさかあんな大規模な自爆するとは思わないし基地要員を人質にできる。だから大規模派兵したんだろう
827通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 02:39:58 ID:???
>>825
そういえばファースト見てたときは、それほどガルマ好きじゃなかったけど、
ジオンの系譜やってからガルマとか白狼とか真紅の稲妻とか好きになったなぁ。
というか、ジオンの系譜のおかげで記憶に残せたような気がする……
やる前まで、色つきの名前なんて、三連星と巨星と彗星ぐらいしか覚えてなかったような……
他にもいたっけか?
828通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 18:30:15 ID:???
>>827
白狼と真紅の稲妻はMSV登場キャラだから、本編には登場していない罠





間違えてないよな……?
829827:2007/04/13(金) 18:51:03 ID:???
>>828
ジオンの系譜やるまで、全く記憶に無かったのはその為か……
それにしても、原作よりもゲームの方が記憶に残っているのは何故だろう?
ちょっと前にDVDBOX買ったのに……
830名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :2007/04/13(金) 21:37:22 ID:???
確かにそれも考えた

だが、アラスカ基地を丸ごと犠牲にするほどの敵戦力が現れていたとは思えない
現に、あの作戦が終了した後も、かなりの兵力がザフト側には残されていた
もともと兵力の総数が圧倒的に少なく、かつ兵力が広範囲に拡散していなかった(主要な基地もほんのわずか)
そんなザフト側の部隊の動向を詳しく把握できないほど、大西洋側の諜報能力は低くないだろう
ということは、各戦線を一時的であれ、十分維持できるほどの戦力を残して攻勢をかけており
さらには、戦略的な撤退を行えば、アラスカ攻略部隊程度なら1年ほどの間に再建出来ることは知っていたはずだ
だとすれば、ユーラシア連邦の対大西洋連合威圧の大規模な上陸部隊と機甲部隊、これの殲滅が目的だろう
しかし、ザフトという脅威が殲滅できないことが分かっている状況にありながら
地球連合の結束を乱し、下手をすればナチュラル同士での戦争すら起こしかねないような暴挙に、軽がるしく出れるだろうか
ましてや、ユーラシア連邦の戦力を十分にそぐことができるかどうかも危うい
そもそも、深刻化の著しいユーラシア・大西洋間の関係を取り返しの付かないほどにしてしまう、この決定を下した理由が分からない
地球連合軍が容易に結成でき、アラスカなどという、両大国の橋頭堡になりえるような地理条件のところに
同軍の総指令本部を建設するなど、それほど劣悪な関係だったとも思えない、アルテミスのことを差し置いてもだ
事実、両大国の関係は悪化、ついにはザフトと協力しだし、取り返しがつかなくなった大西洋側によって、ベルリンの悲劇が起き
ザフトは壊滅的な打撃はこうむらず、和平条約を結ぶ際は部隊駐屯まで約束させるほどの力が残されており
宇宙に引き上げた残りの部隊は、ほぼ完全に再建(新設したとは思えないのでおそらく)されてしまった
つまり、部隊の基礎までは破壊されていなかったということだ、挙句、DESTINYでは、ザフトに散々な目に合わされている
こんなことなら、アラスカ基地で妙なことをせず、地球連合の結束を保った状態で戦争を継続していれば良かったはずだ
そういった危険性を考えず、ここのような行動をとった大西洋連合は少しおかしくないだろうか?
831通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:39:56 ID:???
新生ジオンは置いといて、
連合はジオンに勝てるのか?
幾ら物量があっても勝率五割に満たないんじゃないか
832通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 21:54:08 ID:???
>>831
まあファーストでも、ホワイトベース隊の活躍があったとはいえ、やっぱり物量に押し切られた形になったわけだし、何とかなるかもしれないぜ。
833通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:35:02 ID:???
>>830
謎の火病とか、あまりにも分かりやすい悪役描写と言われてしまう原因だよな>あまりに非合理的な行動。

無かったことにしてしまうのも二次創作では有りだろう。
834通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:52:12 ID:???
>>830
月面のサイクロプス自爆で味しめたんだろ
さらにNJによる通信障害と混乱で地上の諜報能力は著しく低下してる

目の前の大兵力をすり潰せるし戦力低下でザフトの矛先をユーラシアに向けさせる事ができる
一石二鳥じゃん。
835通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 23:03:03 ID:???
>830
前提条件が一個違う希ガス
>かなりの兵力がザフト側には残されていた
出先の地上軍が充分な予備戦力を後置しておける程、ザフトに余裕があると
思えんが。それに政略&戦略的にジョシュア攻略戦でザフトが戦力を出し惜
しみする理由も無い。明らかに連合軍の統帥機構の中枢を叩く事で城下の盟
を誓わせるか最低、戦争自体の中止を促す事に目的があるんだから。決勝戦
9回裏同点で必要なのは1点だけなのだから出し惜しみは要らんのだ。だから
こそザフトもひっかかってしまったというもの。
パナマ以降に現れた結構なザフトの戦力は地上軍の予備戦力ではなくプラント
本国から輸送された戦略予備と思われるが。機動戦力を叩く事に血道を上げて
戦略機動能力に追撃をかけていない連合軍の片手落ちから充分に可能だった筈。

もっとも、連合軍の意思決定と行動が不可解なのは事実だけど菜。
>831
勝率なぞ本当に勝たねばならない時に勝てば問題ではない。戦争はスポーツ
ではない。
リアルなら劉兄いを見よ。ガンダム世界なら地球連邦軍を見よ。
ジオンがどれだけ作戦レベルの勝利を謳歌してもブリティッシュ作戦で戦略
的敗北を喫して以来、何の意味も無くなり星一号作戦で叩き潰されるに至る。
その間ささやかな作戦レベル以下の勝利は幾らでもあったがな。
836通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 23:11:23 ID:???
とりあえずGJ!

で、宇宙でジオン対ザフトとするとジオンで宇宙にいるのが確定なのは

シャアとララァ、他のニュータイプ部隊は不明でガトー、ジョニー、シン・マツナガ、場合によってはドズル。

これにソキウスが加わって、黒い三連星とランバ・ラルも? MSはザクR2、場合によってはリックドムかゲルググ。

対するザフトはパイロットはクルーゼ隊、だけか? で、MSの最高峰はPS装甲つきのガンダムあたり。

…ザフト敗北以外どういう結果があるんだ?
837通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 00:16:16 ID:???
>836
ジオンのアタマがギレンという基地外にしてヴァカである事が最高の不安要素だがな。
838通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 00:24:05 ID:???
ザフトの方が更にアレだから大丈夫だ。

落ちる寸前でジェネシス発動で痛み訳ってところだろ
83951:2007/04/14(土) 07:27:05 ID:???
24-2(1/3)

「うっわぁ、気持ちいいーっ!」
「やっぱり地球の海はいいねーっ、さいこーっ!」
 アークエンジェルは大西洋を進んでいた。レセップスを突破し、アフリカ大陸を離れた彼らはその
足で地中海を通過しユーラシア連邦へと渡った。奇跡的に敵襲もなくベルファウスト基地にたどり
着いた彼らに待っていたものは、アラスカのJOSH-Aではなく大西洋北部アイスランド島にあるヘブンズ
ベースに向かう命令だった。
 海上に出て間もなく、クルーが交代で甲板に出ることが許可された。連戦続きので碌な休みも与えられ
なかったクルーのストレスをセイラが気遣ったのだ。初めは渋い顔をしていたナタルだが、医者である
セイラの進言に首を縦に振ったのである。
 トール達が甲板ではしゃいでいる。宇宙生まれのカズィは怖いものを見るように水面を覗き込んでいる。
 キラはそんな光景を眺めながら一人思考に耽っていると、後ろからクリスが声をかけた。
「どうした少年」
「クリスさん……」
「なにか悩んでるの?」
 思わずは押し黙る。キラはソンネンの事を考えていたからだ。コーディネイターと言うだけで敵視された
キラにとって、敵兵との接触を口に出せない。
「言えないかー。じゃあ、私の悩みを聞いてくれる」
 キラは驚いた顔になった。
「ジオン兵と会ったのよね〜。バナディーヤでさ」
 クリスの告白にドキリとするが、それと同時に奇妙な感覚だった。彼女も自分と同じくジオン兵に会い、
話をしたと言う。彼女が話すバーニィと言うジオン兵は、ソンネンとは違いおおよそ軍人らしくなかった。
「コロニー落とす奴らだからどんな連中かと思ってたけど、実際に会ったら普通の奴なの。拍子抜けだわ」
 それでもバーニィは自分を考えを持ってた。この戦争を独立戦争と名付け、故国の為に戦っていた。
「私もコロニー生まれだから。あんな連中と戦争してると……考えさせられちゃうな」
「……僕もジオンの兵士に会いました」
 言葉の見つからないキラは、唐突にソンネンとの出会いを語りだした。
 彼は自分の信念を守るために戦っていたと言える軍人だ。アークエンジェルにも軍人はいるが、
彼らにソンネンほどの信念があるとは思えない。軍人と言うより、警察と言ったほうが似合う。
官僚的と表現すべきか?
 ――女子供残して……逃げるわけには……いかんだろ……。
 友人達を見捨てて逃げ出した自分に、一番突き刺さった言葉だ。友人達に後ろめたく感じてはいた。
そんな自分に正面から言葉を浴びせた彼はもういない。たとえ戦車1両しかなかろうと、おのれの職務を
果たし、散ったのだ。そんな彼にキラは戦う理由を見出していた。
「僕は、僕は男だから……」
 そんなキラの独白に耐え切れなくなったのか、クリスは笑い出した。
「可笑しいですか、こんな理由?」
「いいえ、さっすが男の子だな」
 クリスはバシバシとキラの背中を叩く。
「それでいいのよ。艦を降りても、レディに対しては紳士的にね、王子様」
84051:2007/04/14(土) 07:28:29 ID:???
24-2(2/3)

 そしてアークエンジェルはヘブンズベースに到着した。この基地は、大西洋連合がユーラシアで
猛威を振るうジオン軍に備えるべく建てられた基地である。ジオンの地球降下作戦を見たハルバートン
提督は、その電撃作戦に脅威を感じ、宇宙からの侵攻を想定してこの基地を建てた。その対空包囲網は
アラスカやパナマ以上であり、地下にはMS工場も設けている。ヘリオポリスを出て以来、安全とは
言えない場所を転々とし、やっと大西洋連合勢力圏にたどり着いた。これでキラ達は艦を降りられる。
誰もがそう思っていた。

「いや、ヘリオポリス崩壊の知らせを受けたときは、ダメかと思ったよ」
 長身の将校が、気さくにナタル達を出迎えた。地球連合軍中将デュエイン・ハルバートンである。
「閣下、お久しぶりです!」
 マリューが嬉しそうに挨拶する。
「ナタル・バジルールであります」
「クリスチーナ・マッケンジーであります」
「第7機動艦隊所属、ムウ・ラ・フラガであります」
「おお、君がいてくれて助かった」
 ハルバートンがフラガに労いの言葉をかける。
「いえ、さして役にも立ちませんで」
 ハルバートンは士官たちとの挨拶がすむと、今度は後ろの方で整列しているキラたちに目を向けた。
「ああ、彼らがそうかね」
 キラたちはハルバートンがこっちにやってくるのを見て、慌てて背筋を伸ばす。
「はい、繰艦を手伝ってくれたヘリオポリスの学生たちです」
 ナタルの紹介にハルバートンは1人1人を見つめる。その目は優しかった。
「君達のご家族の消息も確認してきたぞ。皆さん、ご無事だ」
 みんなの顔がぱっと明るくなった。何より嬉しい褒美であった。
「とんでもない状況の中、良く頑張ってくれたな」
 オーブ組はハルバートンを実際に見るのは初めてだ。あの南極条約の交渉中の『ジオンに兵無し』
演説はテレビで何度となく観ている。堅いイメージがあったが、実際のハルバートンはとても気さくで
意外な印象をキラ達に与えていた。
「君達の活躍は連合全体に大きな貢献をしている。本当に良くやってくれた」
「いえ、僕達は必死だっただけです」
 ハルバートンの賛辞に、キラは照れながら答えた。
「ところで提督。彼らの除隊申請は、受理してもらえるのでしょうか?」
「ああ、申請が出された分は間違いなく受理しよう。それは約束する」
「そうですか、良かった」
 マリューはハルバートンの言葉に安堵した。キラは連合に協力した数少ないコーディネイターだ。
そんな彼を連合は手放さないのではないのかと危惧したのだが、それは杞憂であったらしい。
84151:2007/04/14(土) 07:29:34 ID:???
24-2(3/3)

「2機だけとはいえMSを送り届けてくれたことは感謝の言葉も無い。こちらでも量産ラインが動き
出したばかりでMSは30機と無い。パイロットも養成が遅れている中で、実戦を経験した君らは貴重だ」
 浮かれる子供達をよそに、ムウは嫌な予感がした。ハルバートンが面倒な事を持ち込もうとしている
のに気づいたからだ。案の定、ハルバートンは言いずらそうに本題に入る。
「バジルール大尉、“赤い彗星”や“砂漠の虎”と戦った経験はすばらしい。そこでアークエンジェルは
1ヶ月後のオデッサ作戦に参加してもらう」
「お言葉ですが、提督。私は少尉で……」
「正式な艦長とするには階級もそれなりのものが必要だからな」
 ハルバートンはナタルの言葉を遮り言った。
「さすがに佐官とするのは難しい。そこで君を特務大尉とし、少佐の権限を持たせる。フラガ少佐には
このままMS隊隊長として頑張ってくれ。辞令は追って通達する。以上だ」

 ハルバートンとの話を終えると、ナタルは除隊許可証をキラ達に渡した。カズィは喜んでいたが
キラはどこか後ろめたい気持ちがあった。戦う理由を見つけた途端、戦う必要が無くなる。戸惑って
いると、まだ説明を続けるナタルに声をかけた者がいた。サイである。
「俺、軍に志願したいんです」
 一瞬誰もが呆気に取られ、驚愕した。フレイも驚いた顔をしている。
「何を馬鹿なことを」
「いいかげんな気持ちで言ってるんじゃありません!」
 サイは必死に食いさがった。
「俺は、この戦争をテレビの中だけと思ってました。自分とは関係ないものと……」
 誰もが言葉も無く、彼女の言葉を聞いていた。
「中立の国に居たから気づかなかった。でも解かったんです。自分達の周りの平和が、どれほど幸福なことか」
「サイッ! バカな事言わないで、オーブ人は戦争とは関係ないのよ」
「違うんだよフレイ。ヘリオポリスが襲撃された時からもう関係なくないんだ」
 サイの言葉はキラに大きな衝撃を与えていた。サイがここまで考えているとは。
 そんなサイに続き、セイラが自分の除隊許可証を破り捨てた。
「セイラさん」
「私に身内はいません。家もヘリオポリスにありました。知っている人も皆いなくなってしまって……」
 その言葉を聞いて、トールの決意も固まった。彼が許可証を破り捨てると、ミリアミアが目を見開く。
「アークエンジェルは人手不足だからな。俺が降りた後に艦が沈められたら、なんか嫌だし」
 すると、
「トールが残るなら、私も」
「みんなが残るって言ってるのに、僕だけじゃな」
 ミリアミアとカズィが続いた。そしてキラも何か決意したように自分の許可証を引き裂いた。
 一人残されたフレイは仕方なくといった具合で許可証をナタルに返すのだった。
84251:2007/04/14(土) 07:31:18 ID:???
前スレの展開は忘れていい。
ガルマ編なんかけっこう変わった。
843通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:13:37 ID:???
>838
そのジェネシスなどの「決戦兵器」の運用に大差があるんだがね。
ジオンとプラントの間には。

少なくともパトリックは基地外じゃないし遥かにまともな判断
能力を持ってるぜ?
パトリックは正しくMAD理論を理解して行動できた。
対してギレンはここぞという時に内政と軍事作戦という全然違う
目標を一緒くたにした。
844通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:33:03 ID:???
ジブラルタル海峡を通る時、よく見つからなかったな。
オデッサ作戦の陽動役を務めるAAだが、どこを攻撃するんだろう?
位置的に見て、ジオン占領下にあるユーラシア連邦の首都、ブリュッセルが候補か?
あと大西洋連合じゃなくて大西洋連邦。

展開が変わってもガルマ編があるなら、新生ジオンは出てほしい。
他にクリスとバーニィ、アスランとカガリ、ラクスとキラの関係がBADENDにならない事を祈りたい。
845通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 09:37:21 ID:???
>>843
目標が違うからだろう
パトリックはコーディネーターの独立やらナチュラルへの復讐やらが目標。
ギレンは人類の間引きが目標。

51乙
そーいやーサイって本読んでた描写多かった…気がするな
なんだったんだろ
846通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 12:22:08 ID:???
51氏乙J!

>>544
ジブラルタル海峡ではなく地中海だろ
847通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 14:14:24 ID:???
>845
自国の利益(名実ともの独立)をほっといて人類社会の利益追求(間引き)ね。
一国の指導者としてまごうかたなき勘違いヴァカだと認めているの判る?
848通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 15:45:09 ID:???
>>845
ギレンの目標は、ギレンによる地球圏独裁だぞ。
849通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 17:02:58 ID:???
>>847
パトリックはプラント、コーディネーター集団の為の政策を行った。
ギレンは人類の為の政策を行った。
そしてそれを実現する手段がどちらもキチガイじみたものだった。
ジオン国民としてはたまったもんじゃないが人類が滅びれば国家も何もない。
ギレンに似てるのはパトリックよりウズミなのかも。
ユダヤ人を絶滅させてたらヒトラーは英雄になってたかもしれん。
ユダヤ人がいなけりゃ現在のパレスチナの問題は発生しないからな。
けどそれでいいのか?って問い掛けるのがギレンの野望シリーズ。

>>848
それは目標の為の手段でしょ
850通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:08:20 ID:???
>>847
革命家や主義主張の指導者なんてそんなもんだ。
一国で収まるかどうか、なんて本人と情勢次第だろう。
たまたまギレンがジオン総帥という独裁者としてジオン公国という格好の手段を手に入れた。
夢を追いかけたくなるのが人というもんだろ。
しかもジオンの国益とも、少なくともギレン自身は外れてないと思っていたわけだし
851通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:13:06 ID:???
>>846
地図よく見ろ。
ヨーロッパ全土、中東、北アフリカはジオンの支配下にあるんだぞ。
もっとも安全なルートでヘブンズベースまで行くには、
地中海を経由してジブラルタル海峡を抜けるのが最善。
ザフトのジブラルタル基地に見つかる恐れもあるが、
無事に通過できたという事は発見されずに済んだのだろう。

キラ、ソンネン少佐との出会いで確実に成長いるのがわかる。
ラクスとの出会いがいつになるか不明だがその時も楽しみだ。
ハルバートン、原作ではすぐに退場してしまったので、智将ぶりが発揮されるのに期待。
連合ではただでさえ少ない、まともな軍人だから。
でもオデッサ作戦が失敗したら、アズラエルが連合の主導権を主導権を握るため、
彼の更なる失脚、あるいは抹殺(アラスカ本部に左遷してサイクロプスで)を企みそう。
確かハルバートンの派閥ってユーラシアが中心で、大西洋連邦はアズラエル派だったっけ?

しかし最も後腐れの無い形での戦争の終わり方というのはどういうのなんだろう?
ファーストの史実だと一年戦争後もジオン軍残党が地球でゲリラ活動をしたわけで。
ティターンズのような組織が生まれる土壌にもなった。
ジオンの系譜の勝利エンディングだと、ジオンは独立を勝ち取った後、
地球に駐留している戦力は速やかに撤退させたようだった。
ジオン大勝利の場合、ギレン主導による地球統治。
どれも遺恨を残してしまっている。
ここは連合のハルバートン派、ラクシズ、新生ジオン、日本、オーブが手を組み、
各陣営の強硬派である、ギレン、パトリック、アズラエルを排除した後、
喧嘩両成敗の内容(例として主にジオン、プラントの独立容認、地球占領地区からの撤退、
地球連合の腐敗政治の払拭、速やかな戦災復興)の講和条約を結ぶのが最適かと思う。
新生ジオン……ガルマがギレンのやり方をどう思うかにかかっている。シャアの正体も重要?
ハルバートン……アラスカ自爆作戦に対しての、大西洋連邦への不信感がポイントか?
ラクシズ……スピットブレイクが失敗した際のパトリックの反応次第。
852通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:23:21 ID:???
地球連邦と地球連合、ジオンにとって戦いやすいのはどっちだ?
853通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 19:33:19 ID:???
>>851
お前、政治とか国益とか、何も理解してないんだな。
喧嘩両成敗って、正気か?
854通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 20:08:34 ID:???
>>853
確かに喧嘩両成敗なんて、よっぽどうまく事が進まなきゃ無理だろう。
だが、他にどうすればいい?
このままいけば戦争の泥沼化は避けられない。
種世界がベースの世界だから、まともなキャラは殆どいないと言ってもいい。
851の考えには全面的に賛成はできないが、最善策の一つとしては受け止められた。
あくまでも『かろうじて』だが。
政治と国益の点は、今のところ妥協点がないのでなんとも言えない。
これからの展開次第だろう。
逆に853はそこまで言えるなら、この方法以外に良い方法を考えているはず。
是非この戦争のよりよい終わらせかたを、文章にして教えて欲しい。
855通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 20:21:28 ID:???
政治心情ぶつけ合うのは結構だが、スレ違い

これ以上の議論は専用スレにでもいって思う存分議論を交わしてくれ
856通常の名無しさんの3倍:2007/04/14(土) 20:25:40 ID:???
連合もジオンもザフトも、どれが勝っても先行き明るくねえ〜〜〜
種の史実なぞる先なんて種死が証明してるし。
せっかく作者の手で自由に結末決められるんなら大団円でもいいと思うんだけど。
でもこう書くとガンダムらしくないって叩かれるんだろうな。

>>852
俺的に連合のほうが戦いやすい。
ファーストの地球連邦と比べて統制が取れてないから、一国一国切り崩しやすい。
反地球連合派の国とは手を組める可能性あり。
ザフトが大洋州連合、アフリカ共同体と同盟を結んでるし。
857通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 00:02:44 ID:???
>>830
あなたは根本的な誤解をしている

種世界の組織に、まじめな考察なぞ一切通用しないw
858通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 00:28:55 ID:???
だな
なまじ現実世界に関する知識があるぶん
種の電波に対生が無いんだろう
859通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 08:55:05 ID:???
>>852
連合には、半分以上の国民とサイドの殆ど、交通通信網に主要産業地帯を失ってすらも持ち直した連邦のような化け物的な回復力はないんじゃね?
860通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 12:07:41 ID:???
ニュートロンジャマーで発展途上国が全滅するよう状況なら、逆に回復可能なんじゃないか?

貧乏で金も技術もないような援助で生きている国がなくなって、資材食料の一点集中が可能になるし、

種Dでもデストロイの量産体制なんてものがあるし<化け物的な回復力
861通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 00:41:45 ID:???
たった5機で量産か・・・
862通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 01:14:25 ID:???
量産過程でコストとか技術とかの問題が生じて数機だけ造られただけの“量産機”は結構ある。
が、少なくとも数機しか造られていない機体で“量産体制”とは呼べない
当たり前だと思うんだが、“量産体制” ねぇ……

回復力を言うなら、連合・プラント両面で言えることだが、
戦後たった二年で新型機をワンオフ・量産ともに造り上げる事を挙げた方が良いと思う……
863通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 04:43:36 ID:???
>>862
連邦も何気に1年戦争から3年で主力艦隊再建とジム派生型MS各種量産
ついでにGP計画までこなしてるからなぁ
864通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 10:06:48 ID:???
だがGP計画は最終的に登録抹消された件
865通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 12:16:10 ID:???
連合・ザフトは異常だぞ。
派生系MS、いわゆる発展型の新機種を、たった3年で作り上げる連邦でも凄まじいのに
連合・ザフトなんて、完全な新型機を2年で造りあげた。しかも、量産体制まで整えられてる。
回復力なんてものじゃない。国力が全く減少してないんじゃないか、こいつら。

まぁ、負債が何も考えて無かっただけなんだろうけどな。
866通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 12:33:17 ID:???
>>861
月面とファンフェルトが乗ったのを入れると10機ぐらいはある。
867通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 13:36:38 ID:???
>851
>喧嘩両成敗
地球連合の「一方的屈従」です。本当に有難う御座いました。
リターンマッチは2年後ってところですか。
>852
明らかに連合。
地球連邦はジオンなどでは全ての面で足元にも及ばん。その結果が所謂「史実」。
調子こいたのもたかだか一週間で、あとは膠着戦から国力差ですり潰された訳だが
その国力差を戦力に転換し叩き潰すのに一年もかかってない。しかも立ち上がりで
あれだけの破滅的被害を受けてだ。

「ジャブローのオフィス」は快適なだけあって恐ろしく有能だよ。
「宇宙人」相手に団結もできず、不可解な判断と戦力投入で纏まりも無い連合に
比べりゃ格段にね。
面子浮かべるだけでも連合にはまともなヤツがいないが(強いてあげて作戦まで
でサザーランドくらい)、連邦にはティアンム、ワッケイン、ライヤー他幾らでも
有能な高級指揮官がいる。ゲーム中では散々無能と言われるゴップ、ワイアット、
コリニーといったあたりさえも客観的に見れば上記「ジャブローのオフィス」の
主要メンバーだぞ?
868通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 17:27:01 ID:???
アントニオ・カラス大佐もだ!
86969 ◆ROIlaAVJZ6 :2007/04/16(月) 20:53:28 ID:CyMNTgO+
ジオンが連邦軍より優れていたのは ジオニック、ツイマッド MIPのMSを作った企業を保有しているだけか
870通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 22:12:18 ID:???
>>866
でも大西洋連邦って本国に大した被害なかっただろ。
戦後はNJC手に入れてエネルギー問題も解決してるし
871通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:25:40 ID:???
>869
その優位もしれたもの。
技術の裾野の広さを活かし、連邦軍が「高性能大量生産機」たるGMシリーズ
を本格的に投入し始めるや、逆にジオンという国レベルでの総合技術の裾野の
無さという馬脚を現しMS用のビーム兵器の投入に後れを取って、MS最大の
利点であり存在意義でありジオンの優位の源泉であった筈の近接格闘戦にMS
を安易に投入できぬ体たらくに至る。ヒートホークはそれごとビームサーベル
で切り下げられるからな。
このように開発に先行したといっても優位は微々たるものでしかない。
872通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:29:24 ID:???
ジムって連邦の雑魚MSの代名詞だけどそれでも1対1でリックドム落とせるくらいの性能は持ってるんだよな。
873通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 23:53:40 ID:???
>>871
ビームサーベルとヒートホークで切り合いできます

>>872
しかし旧ザクと同世代のヅダに3機でかかっても負けるのがGM
874通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 01:06:21 ID:???
>872
常識的に考えればコアブロックシステムを止めて機械的信頼性が上がった分には
RX78系よりも上でさえある罠。それが陸戦用の使いどころが無くなった失業
対策みたいな09Rが如きに負けてどうするってところですが。
ちょっとチューンしただけの79Nあたりでももう、MS14Fあたりが敵に値
せずだからな。
>873
>切り合いできます
それはビームサーベルにも初期トラブルも発生していた頃の話で、リミッターが
掛かった時だけの事。安定するや否やジオンのMSはトマホークやサーベルごと
切り下げられる事に成り下がった。
残念ながらコレは磐梯の後付設定による「公式見解」でな。
MS07B3の設定参照。
>3機でかかっても負ける
だから何か?
連邦軍は4機目以降で宇宙人を叩き潰せる数と、それを運用できる物資とマン
パワーを投入し、実際それで押し切って宇宙人どもを叩き潰した。
ジオンが地球連邦に勝るところなど事実上何も無い。このスレ世界に連邦軍が
居ない事をジオンスキーは賀すが宜しかろう。
875通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 04:08:35 ID:???
だからこそ ブリティッシュ ルウムで完璧に勝てなかった ジオンはジリ貧
876通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 05:40:54 ID:???
UCの無能な高級将校が有能になったのだって後付けじゃん。

例えば種のアズラエルだって
ブルーコスモスの名のもとにプラントの総人口数から地球完全制圧は不可能とタカを括り徹底抗戦し
地球内の戦力を疲弊させ兵器の迅速な更新と
戦力低下によって防衛力に不安を持つ地上国家同士の反ザフト同盟結成を促し
UC地球連邦みたいなものを目指してたのかもしれないぞ?
877通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 07:21:50 ID:???
アズラエルが無能って誰も言ってないと思うんだが。
少なくとも俺はあいつを無能とは思っていない。
言ってる事は結構正しいし。
ただ、戦略・戦術兵器に関しての認識がなってないかな。
878通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 11:04:19 ID:???
本職はあきんどだからな
879通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 11:18:00 ID:???
ブルーコスモスで本当に厄介なヤツはジブリールだろうね。
アズラエルはもしアイナと出会ったら、ブルーコスモスを抜けるかも…中の人おなじだし。
後、この世界のアイナはコーディネイターかも。病弱な兄と違い、健康体で髪の色も違うし…。
880通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 11:48:19 ID:???
兄が病弱なのは宇宙放射線もろに浴びたから
881867:2007/04/17(火) 12:23:37 ID:???
>876,877
>戦略・戦術兵器に関しての認識がなってないかな
いやその辺りはまず問題無いと思う。最小のコストで最大の利益を得る商売人
としての嗅覚の賜物なんだろうけど、少なくとも劇中描写だけならば某「智将」
よりも余程上等だろう。自ら主導した核の投入と運用も実に良いタイミングで
行い適切かつ効果も高かった。また軍需産業の大立者である以上、戦局を逆転
させた原動力ダガーの大量生産にも関わってるだろうし、ジェネシス第1射の
後もその意味する所を即座に看取し、損害に構わずジェネシスを破壊すべしと
いうソーラレイに直面した地球連邦軍と同じ正しい結論に達した(第2射を許
せば何一つなさず連合軍は壊滅する)。

問題なのは一民間人として軍の統帥や作戦に関わった事に示されるように政治的
感覚が駄目だな。大戦に対しての処方箋も「民族浄化」という極端に奔り連合内
でも必ずしも快く思われている訳でない。それを政治的行動力でカバーしている
(その必ずしも好意的でない最高意思決定の場で核使用を押し切った事など)訳
だが、根本の政治的感覚が駄目ってのは最初のボタンを掛け違うという事であり
後に続くものがいくら正しくても、必然的に全てがズレたものになっていく。

そもそも論で「軍人」ではなく「政治家」の筈のアズラエルとしちゃ致命的欠陥
であると言えるな。皮肉な事に「軍人」としてはあの世界じゃ抜きんでた能力を
持ってると思われるのに。
だから「まともなヤツ」に上げなかったんだ。
88251:2007/04/17(火) 19:41:10 ID:???
24-3(1/2)

 ナタル・バジルールは中尉としての任務を終え、大尉に昇進しようとしていた。
「はぁ……」
 この6時間、彼女は特務中尉として艦長の任務に就いていた。連合では生者に2階級特進は出来ない。
そのために時間差を経た形で辞令を受ける破目になる。
 現在アークエンジェルはドック入りし改装作業へ、キラ達オーブ組は正規訓練を受ける事になった。
特にサイとトールはパイロットとして訓練を行う。困った事に2人は自分もMSに乗ると言い出した。
ナタルもムウも反対したが、2人は戦闘シミュレーターでカガリ以上の成績を叩きだしてしまった。
航行中にシミュレータで練習したらしい。この結果にナタルもムウも首を縦に振るしかなかった。
「サービスしすぎだ。使い物になるかどうかも分からんのに……」
 その2人の件がハルバートンに知られると、彼はさっそくMSを2機も送りつけた。MSの量産は
出来てもパイロットの養成が追いつかないことが理由だそうだ。しかし逆に考えれば、それだけ
ハルバートン派に人材がいないことが分かる。
「本当に大丈夫なのか」

「おいおい、新型かよ!」
 ムウの声が響く中でそれは搬入された。
 ストライクをベースとした先行量産型のGAT-01A1、通称“105ダガー”である。PS装甲は無いが、
ストライカーパックの運用機能を持ち様々な戦況に対応出来るこの機体は、作戦の虎の子であった。
「いいのか、こんな新品をヒヨッ子どもに与えて?」
 このMSをサイとトールに与える。隊長を任されたムウは気が気ではない。
「それは大尉……じゃない、少佐の判断次第でしょう」
「俺の?」
「少佐はMS隊隊長になったではありませんか」
「……隊長に教官役。上は俺を過労死させる気かね」
 責任の重大さを感じながら、ムウはマリューの言葉を聞き入れるのであった。
「おいこいつは何だ!? こんなの書類には無えぞ」
 そんな時、マードックの声が大きくなる。見ると見慣れない機体が降ろされる。それを見たマリューは
目を見開き、興味津々といった様子でそれに駆寄った。
「これって……」
「GAT-A01/E2バスターダガー。名前のとおり、GAT-X103バスターの量産型にあたる機体よ。書類に
無いのは記載ミスね。突然決まったから」
 答えたのはマリューではない。振り向くと一人の女性士官が立っていた。
「何であんたがここにっ!?」
 彼女を見るなりムウの顔色が変わる。
「久しぶりねムウ・ラ・フラガ。私がいると何か都合が悪いのかしら」
「い、いや、そんな事はないが……」
 どうやら2人は顔見知りらしい。女性士官の階級章を見ると大尉であることが分かるが、腐っても
ムウは少佐だ。そんな彼に威圧的に話しかけるこの大尉は何者なのか。
「すみませんが、貴女は?」
「これは失礼。レナ・イメリア大尉です。彼は私の生徒ですの」
 長い髪を後ろにまとめたその彼女は姿勢を正し、敬礼した。
「生徒?」
「……俺のMS教官だ」
 ムウは疲れるように言った。
88351:2007/04/17(火) 19:42:49 ID:???
24-3(2/2)

 レナ・イメリアは連合で真っ先にMSに乗った軍人である。動体視力がコ−ディネイター並みに
優れていたことから開発と戦略術に携わり、カリフォルニア士官学校の教官を勤め、さらに教習用に
使用されていたザクキャノンにヒートホークを装備させてジンを5機落とした経歴を持つ。
 ムウはそんな彼女からMSの高機動戦闘を教わっていた。
「じゃあサイ君達の訓練を貴女が?」
「ええ、それとキラ・ヤマトというコーディネイターも……あの子達ですのね」
 ちょうどキラが格納庫に立ち寄った。サイとトールも一緒だ。
 まるで獲物を見つけた蛇のように、レナは彼らに近づいた。
「貴方達がパイロット志願者かしら」
「えっと……貴方は?」
「レナ・イメリアよ」
 友好的な物言いから握手を求める。サイ、トールときてキラの番になったとたん、彼女は周囲を
凍らせる一言を口に出た。
「貴方が裏切り者のコーディネイターかしら?」
「なっ!!」
 レナの言葉にキラは思わず手を離そうとしたが、彼女は力を込め手を離さない。握り締められた
手にキラの顔は苦痛に歪む。
「体を鍛えているわけではないようね」
 レナは機嫌よさそうにキラに言った。キラは体を振るわせ言い返すが――
「何なんですかあな……っ!」
 言葉に出したとたん、手を捻りキラの体を投げ飛ばす。
「警戒心が足らない。私が敵兵ならお前は殺られている」
 コーディネイターというだけでここまでやられる筋合いは無い。投げ飛ばされたキラに怒りと
悔しさが込み上げた。あまりの出来事にサイとトールは呆然と立ち尽くす。
「本当に一から叩き込まなければならないようね」
 事態を見ていたムウが慌てて駆け寄ってくる。
「おい、やりすぎだ!」
「フラガ少佐、私のやり方は知っているでしょう?」
「そりゃそうだが……」
「なら口出しは無用よ」
 レナは改めて振り返ると、
「私はレナ・イメリア大尉よ! 今後、貴方達の教官を務めるわ! 軍人になったからには、妥協も甘えも
口答えも許さない。分かったのなら返事をなさい!」
 この一連の流れを見守っていたマリューは言い知れぬ不安を感じるのだった。
88451:2007/04/17(火) 19:43:49 ID:???
ハルバートンが生きてるのでMS開発が進んでる。
個人的に105ダガーは陸戦型ガンダム(ジム)、バスターダガーはガンキャノンをイメージ。

レナ・イメリア
この人が出てる作品って漫画しか知らんが、他に教官役が見つからない。
バニング出すわけにもいかんし……orz

新生ジオン
『ギレンの野望』じゃあ第二部にならないと出て……
885通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:02:38 ID:???
サー、女ハートマン先任軍曹殿でありますか、サー!
886通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:30:42 ID:???
ジオンにしろ連邦にしろ厨がうざいことは同じだな
887通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:53:01 ID:???
たしかに連邦で教官ができそうなのは、バニング以外だとブラン・ブルタークくらいですな。

ところで、サイたちは階級何になるんだろ?
888通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:58:51 ID:???
伍長あたりじゃね
889通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:00:54 ID:???
ウジ虫じゃね?
890通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:06:51 ID:???
>ウジ虫じゃね?
海兵隊式のシゴキが始まる?

サー!イエッサー!!
891通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:09:28 ID:???
>バニング出すわけにもいかんし……orz

バニング「問題児はモンシアだけでたくさんだ!!」
892通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:18:14 ID:???
第二部で新生ジオンという事は、この戦争の終わり方はジオン判定勝利?
893通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:20:03 ID:???
GJ!
105ダガーだとストライカーパックが共用できるから便利そう。
ヒヨッコ2名はバスターとランチャーストライカーで支援かな。
前に出すのはマズイだろうし。
しかし、おハルさん派って人材いないんだ。
まぁ元々艦隊な人だから航空隊に知り合い少ないんだろうけど。

みんなハートマン軍曹好きだねぇ。折れも好きだが。
894通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 22:10:43 ID:???
>>890
この場合はYes mam!!じゃね?
895通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 01:02:16 ID:???
つーか第二部まで書けるのか?
途中で中断になるより、第一部で完結させたほうがよくね?
896通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 01:22:30 ID:???
>>895
ヒント:誰も第2部まで書くと言ってない
897通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 02:33:33 ID:???
海兵隊といえばシーマ・・・ってジオンだな

これ仮に新生ジオンができてジオンが負けるとしてもその後にはデラーズ閣下と悪夢な方々が後ろに控えてるしなぁ
898通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 02:47:59 ID:???
つーかよ、そろそろ新生ジオンが出るって話を止めないか?
作者の人は、前スレで書いた筋書きは無かったことにするって言ったんだから。

今の所、出てくる様子もないのに、さも出てきて当たり前みたいに話してたら、続きを書きにくくなるだろ。
899通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 03:27:08 ID:???
そんなもん無視してくれればいい

どうせ違う展開がくれば、それまでのことなんて綺麗さっぱり忘れて喰らい付くんだから
900通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 03:32:35 ID:???
GJ!!
ウホッ、いい大尉!
まあ、このおばさん?なら教官役やっても違和感はないわな。
スパルタになりそうだがな!
901通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 07:02:20 ID:???
第二部・・・運命編ですか?
902通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 11:55:47 ID:???
>>874
遅レスだが、

>それはビームサーベルにも初期トラブルも発生していた頃の話で、リミッターが
>掛かった時だけの事。安定するや否やジオンのMSはトマホークやサーベルごと
>切り下げられる事に成り下がった。
 これは、ポケットの中の戦争のアレックスとザクの切りあいの映像と矛盾する。
「公式見解」と「公式設定」は別物。
 ついでに言うと、映像>>>書籍による設定。
903通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 12:27:30 ID:???
>>902
君にこの言葉を送ろう、映像表現という
普通に考えてだな、半田ごてで数万度の粒子の束を受け止めるのはかなり無理がある
904通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 13:02:35 ID:???
前スレで書いた筋書きは無かったことにするって言っても……結構ダブってるな。
ハルバートン派、思ったより少ない。
オデッサ作戦失敗したら智将はアラスカ本部に左遷されてアボーンか?
ハルバートンとガルマ、どっちも碌に活躍せずに死んじゃったから生きて欲しい。
905通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:18:18 ID:???
>>903
ヒート系武器とビームサーベルが切りあい出来るのは、ミノ粉などによる反発力云々で説明ついているはずでは?
906通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:45:52 ID:???
ガンダムファクトファイルの62号によるとだな
「ヒート系兵装は加熱時に磁界が発生するためビーム系兵装とも切り結ぶ事ができる」とある
907通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:54:10 ID:???
ファクト以前にも、そう書かれたものなかったっけ?
908通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 18:36:18 ID:???
>902
いいたい事はそれだけかな?鳥なき里のジオンスキー。
映像表現として切り結ぶ事は確かに沢山あったし後付だが設定もつけた。
だが事後ヒート系を使ってるのがどれだけあるというのかね?
軒並みビーム系装備に転換しているのが、あの世界における有効性の証
であり、ヒート系が陳腐化した装備だという事の実証であり、ジオンが
遅れをとった事実は何ら変わりはせん。どんなに言い繕っても宇宙人は
全てに渡って連邦に劣るのだよ。
ジオンという蝙蝠ずれがスレ世界で活躍できるのは、連邦軍という鳥が
いないからにすぎないという事を自覚して桶。
909通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 18:40:30 ID:???
>>908
・・・・? 頭大丈夫か?
誰もヒート系武器が強いとか書いていないぞ。
>>874のレスに疑問点があるから指摘しているだけだが?


目に見えない相手に向かってのシャドーボクシングは、独りでした方がいいぞ。
910通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 19:16:37 ID:???
燃料の悪い釣りだろ?
でなけりゃただの馬鹿か真性の馬鹿だ
911通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 19:29:52 ID:i3pXrT0s
ビーム系もヒート系も一長一短あるだけでそこまで性能差は無いはずだが?
ビーム系は威力と携帯性に優れるがコストと信頼性が悪く、
ヒート系は威力こそビーム系に劣るがコストと信頼性に関しては優秀なんですよ。
912通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 20:00:56 ID:???
設定なんて後付けでなんとでもなるから二の次でいい。
問題は映像として魅力的か否かだ
913通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 21:01:07 ID:???
面白くなければ、スポンサーに不評であるなら、打ち切りだからな
914通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 21:15:21 ID:???
つーか、ジオンのMSの当初の対戦相手は宇宙戦艦であり宇宙戦闘機なんだから
ヒートホークはおまけなんだがなぁ
威力がビームサーベル>ヒートホーク/サーベルということと
ビームサーベルとヒートホークは切り結べるは並立するだろうに
915通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 21:39:33 ID:???
>>913
打ち切られないように人気を出すのはスポンサーのためでもあるがそんかことはどうでもいい。
見てもらう人達の為に面白くしなきゃダメなんだよ。
求心力がなかったら細かく設定作ったって作り手のオナニーになってしまう。
91651:2007/04/18(水) 22:49:12 ID:???
25-1(1/2)

『ノリス、久しぶりです。
 元気ですか? 私はとても元気です。
 私が日本に来てから、もう半年が経つのですね。
 日本に来たときは右も左もわからない毎日で……

 ―― 中 略 ――

 ……日本の水があったのか、兄の体は良好です。
 今日もMS開発(?)に勤しんでいます。
 ザクにビーム兵器を持たせたり、水中用MAを開発したり。
 どうやらこちらの技術者達と波長が合うようです。
 話は変わりますがノリス、あなたは“キャプテン・ジョー”というドラマをご存知ですか?
 昔から続く番組なのですが、こちらにこのドラマが好きな少尉さんがいて……』

 以後、ディスプレイに映った女性はその少尉の話を永遠と続けている。
 それを見ていた屈強な男は、雛鳥が巣立つ思いに駆られていた。
「アイナ様に思い人が出来たか……」
 その男――ノリス・パッカード大佐はジオン公国欧州方面軍に所属する生粋の武人であると同時に、
ビデオメールに映っていた女性の一族、サハリン家に忠誠を誓った人物でもある。
 彼が仕えるギニアス・サハリン技術少将はデキン・ソド・ザビ公王直属の開発局にいた人物だ。
本来ならば本国で新兵器開発に終始するはずだったが、ある日提案した計画が彼の人生を変えた。
この計画とは巨大MAでアラスカを急襲するという物だったが、そのあまりにも荒唐無稽な計画は
デキン公王ですら呆れ果て、その案を一蹴してしまう。
 それでも諦めきれないギニアスは、デキン公王ではなくギレン総帥に直談判する。ギレンは彼の
話に少しばかり興味を持ったが、それはかつて親交のあったサハリン家への建前でしかなかった。
これが硬い岩盤に覆われた要塞攻略に使用するならまだ理解できただろうが、アラスカは其処まで
強固な基地ではない。わざわざ立てる計画ではなかったのだ。
 この事が切っ掛けで、ギニアスは地上に左遷される。初めはオデッサで局地戦用のMS開発に
関わり、それを終えると友好国になるであろう極東の島――日本への技術顧問として、妹のアイナ嬢
とともに飛ばされた。
 日本にはノリスも同行するはずだったが、欧州方面軍司令ユーリ・ケラーネ少将の願いもあり、
ノリスだけはオデッサに留まっていた。
「大佐ーっ!」
 部下のハンス・ディフリップ少尉が駆け寄ってくる。
「B-3、H共に用意終えました。直にでも発進できます」
「よし。他の者にも搭乗させろ。新型が着たからな、今日は荒っぽくいくぞ!」
「勘弁してくださいよ大佐……ところで大佐の機体はB型でよろしいのですか?」
「使い込んだ機体の方が体に馴染むのでな」
91751:2007/04/18(水) 22:50:28 ID:???
25-1(2/2)

 ノリスの乗るMS-07B-3はグフのカスタムタイプである。グフに汎用性を持たせるべく固定武装を配し、
外付けの3連装35mmガトリング砲および、火力強化のための75mmガトリングシールドを装備した機体だ。
 その発展型であるのがMS-07H8グフ・フライトタイプ。公国初めての飛行可能なMSである。
 空中用MSはジオンにとって鬼門であり、ザフトに遅れをとっていた。だが、リビア砂漠会戦で
鹵獲したディンの技術を組み込むことでその成功を収めたのである。
 ノリスはこの2種類のMSで演習を行なう所であった。
「大佐聞きましたか?」
「何の話だ」
「一昨日こっちに降りてきた連中ですよ」
「フラナガン機関の連中か……」
 フラナガン機関はキシリア・ザビによって創設されたNTの研究機関で、NTの軍事利用の為の研究を
行っていた。そんな機関の連中がオデッサに降りてきたので、基地内では話題になっていた。
「NTの地上試験だ、とか言ってましたがホントなんですかねぇ」
「……地上試験――」
 ――まるで機械のような物言いだな。
 思わず言いそうになった言葉を飲み込む。
「そういうことを言うな。仮にもキシリア様の直属機関だぞ」
 自分には関係ない。そう思っていたのは、格納庫に着くまでだった。ウォルター・コーラー軍曹が
所属のわからない男達ともめているのである。
「騒がしいな。どうした?」
 ノリスは仲裁に入った。ウォルターもまた自分の部下の一人だからだ。
「あっ! 大佐、何とか言って下さい。この連中が07Hを横取りしようとしているのです」
「聞き捨てならんことを言わないでほしいな軍曹」
 静かな口調で話す男は自らをフラナガン機関の者だと名乗った。
「我々はキシリア様の特命を受けている。このMSをただちに明け渡してもらう」
「勝手なことを言わないでください。我々はこれからこの機体で演習を行なうのです」
「それは我々には関係ない」
 ハンスの反論に、男達は聞く耳持たない。あまりに勝手な言い分にハンスとコーラーは怒り浸透と
いった具合だ。ノリスは部下を制止すると男達と向き合った。
「君らが特命を受けているなら、然るべき書類があるだろう。それを基地指令に提示すれば必要な補給を
受けられるはずだ」
「既にケラーネ少将には渡している。少将からは好きにしろと言われたが」
「そうだとしても、これから我々が……っ!」
「ハンス、控えろ! ……そういう事ならば問題ありません。しかし我々にも都合があります」
「1機だけで構わんよ。後は好きにすればいい……いくぞ」
 そう言い残し、彼らは去っていく。その時、
(んっ?)
 彼らの中に一人だけあどけない少女が居ることにノリスは気づく。色白で空色の髪、赤い瞳などから
コーディネイターを連想させるが、連中はNTを連れてきたと聞く。おそらくアルビノなのだろう。
(まだ子供ではないか……)
 こんな子供を戦場に立たせようとするフラナガン機関を、ノリスは不信に思うのだった。
91851:2007/04/18(水) 22:51:46 ID:???
>キャプテン・ジョー好きの少尉
元ネタは小説版。

>ギニアス
アプサラスは開発されてないので狂ってはいない。
マッドだけど……

>色白で空色の髪、赤い瞳のNT
ガルマ氏がいないので出してみた。
919通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 23:41:47 ID:???
投下乙!
昨日の今日だから51氏も震える山に影響されたんですかね?>ノリス
少尉ってのはやっぱりシローか・・・ってのも気になる所
920通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 06:44:54 ID:???
51氏GJ!

確かにあの少尉の名前は和名ですね
・・・少女って某アニメキャラと容姿がかぶってるがww
921通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 07:28:12 ID:???
マリオン・ウェルチですか。
って事は、EXAM未開発なんだな。
922通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 08:10:27 ID:???
ハンス少尉達と揉めているのはニアーライト少佐達かな?フラナガン機関の人間じゃなくマッチモニード所属だけど
何はともあれココではシローとアイナは戦闘しなかった様だしGJ!
923通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 12:55:51 ID:???
マリオン? てことはユウやニムバスも出てくるのかな?
楽しみです。




ふと・・・ニムバスが出てきたとしたら、やっぱりマリオンにあれするのかな・・・?
924通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 13:09:44 ID:2R+9Nucj
アプサラス未開発かぁ。残念
925通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 15:53:18 ID:/NLbK1v1
種シリーズってジオンのドズル・ザビ
とか渋いおっさんキャラがいなくて正直入り込めなかった、
し詰まらないと感じたな、みんな美形キャラで
軍上層部のみんなとか最高議長とかあんなに美形とか普通ありえんと思うし
物にはバランスというものがあると思う。

926通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 19:05:00 ID:???
プラントはコーディだからある程度はしょうがない。
それにしてもギニアス兄ちゃん、少し体調が持ち直したのか。塞翁が馬だな。
でもまさか変なのと意気投合してスー○ー○ボットでも開発せんだろうなw
927通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 19:07:37 ID:???
YF-19とか。
928通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 19:16:17 ID:???
>>927
いや、そこは由緒正しく光○力エ○○ギーを開発した十の字がつく人(漫画版)でw

…アノ人がジオンに協力する訳ないか。地獄の人もいないから自分で世界征服に
乗り出すかも試練なw成功するかは別として。
929通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 19:56:15 ID:???
日本の技術者と波長があってるギニアスわろたwwww
930通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 20:14:03 ID:???
この調子だと日本にはハヤトやコウ・ウラキがいるのか。

ギニアスはムラサメ研の連中と意気投合してサイコガンダムっぽいのを開発とか
931通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 20:48:02 ID:???
ドモンスレ開始。圧倒的なドモンの力の前にラクシズはタイムボカン悪役と化す→0083、X(種inAW)が始まる
→0083スレでラクシズ登場して住人の燻ってたアンチラクシズ感情が爆発。同時に作者の態度からヘイトとわめく粘着も出現
→逆襲のカズィ開始。Xスレでキラ否定描写+X運命スタート。一方0083スレの進行がオクレだし、住人のアンチラクシズ感情はさらにヒートアップ
→連日連載のX運命がさらにヒートアップ。そのころ、虎の首が魔乳バーガーと虎の首で話題になりだす
→Xスレ分離。X運命の3次に航海日誌スタート。露骨なアンチラクシズ描写とギャグに食い付く奴が増えだす
→Wスレ、アムロスレ開始。逆シャアアムロが、種、種死時代に来るSSが複数。
→カミーユスレSS開始。X運命が荒れ始め更新スピードダウン。密かに0083スレ連載終了。確認されている初の完結にささやかな祝福。
しかし0083の職人に当初のラクシズヘイトの勢いはなく住人は肩透かしをくらう
アムロスレの中でも種死キラに好意的でない描写があったものの大きな騒ぎにはならず。
→行き場を亡くしたラクシズヘイト感情を、凸の否定という形でカミーユスレが一気に引き付ける
→凸のあまりの最低描写がアンチラクシズを引き付ける。しかし、他方でラクシズ中核のピンクとニートの否定が
カミーユスレでされることはなく、同時にヘイトという荒らし文句が広まり、アンチラクシズが露骨なSSも減り始める。
種死クロスでなく種クロスが増えだすのもこのあたり。 SSスレのアンチラクシズ住人は行き場を失う。
Wスレで虎の首・魔乳バーガー事件発生。とあるAAから以後虎の首スレと呼称される。
→カミーユスレ完結。刻の涙を見た約200の住人が出現。今でも読み返す住人は少なくない。
→X運命外部移転決定。風景画スタート。連載当初はレスも少なくヒッソリ
→X運命外部移転。ヘイトを大義名分にした荒らしを恐れて、全体的にラクシズアンチ成分が抑え気味なSSが増えだす。
だがその中でむしろラクシズヘイトをこれまでにないほど露骨にした風景画がヒートアップし始める。
そして風景画がフラストレーション気味になってたラクシズアンチを、連日の投下も武器に一気に引き付ける。
風景画が徐々にラクシズヘイトの片鱗を見せ始め、
X運命の勢いには及ばないが、ラクシズアンチ住人、Xスレ住人の一部が盛り上がり出す。
→ヘイトスレにキラ様降臨。真なるヘイトを突っ走る。
→このスレで風景画叩きが加速するのに比例するかのように風景画のラクシズヘイト描写も加速。
語るヲチスレ、SSも諸々の事情からぐんぐんヒートアップ。
叩きの内容としては、2次創作を数多く読んで来た目が肥えし歴戦の読者によると、最低SS、ヘイトという意見が多数を占める。
→新人スレ誕生。新人とは思えぬハイクオリティな作品が多く生まれる良スレに。
→阿部さん連載開始。腐どものホモとはまったく異なる、いい男達のハードゲイに新しい境地が開かれだす。
→08スレでSS開始。以後添い遂げスレと呼称。しばらくして軍オタの雑談に職人と他の住人が反発。職人の家出騒ぎに。
この騒ぎを以後、血のバレンタインと呼称。
→フレイスレ密かに完結。後を追うように風景画完結。 ヲチスレでの最低評価と相反するように本スレでの150もの賞賛レスがつき、
ヲチスレ住人の視点とそうではない読者の視点の違いが結果としては明らかになったともいえる。
以後、SSのあり方につきヲチスレで議論開始。主たる争点は、純粋な2次のSSたるべきか、それとも「種」「種死」という特殊事情を前提にすべきか。
ラクシズ完全否定により成仏したのかラクシズアンチは、彼らの希望・欲望をそのまま実現したとも評される風景画完結にともないやや鎮静化。
風景画完結に呼応してか、風景画スレに3つのSSが連載開始。 その頃、種・種死再構成論が華やかになり、再構成スレ誕生。
→添い遂げスレで「3人目」が登場。ヲチスレ、添い遂げスレ住人と紛争開始。3人目はこの頃勢いをつけてきた箱庭系SSに噛み付きまくる。
→同人SS痛という単語が増えだす。逆襲のシン開始。再構成スレが、キラ主役とシン主役に分裂。両者に共通するのはラクシズの否定。
→キラ再構成スレでキラ虎の腐ホモSSが投下される。以後、これをエイプリルフールクライシスと呼称。
→逆シンで運命Uが淫蛇撃破。徐々にラクシズアンチ感情再燃の気配。
932通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 20:57:22 ID:???
>Wスレで虎の首・魔乳バーガー事件発生。
ついでに言うと、キラがダルマにされたりもしたが
だからと言って、良い方向に思考が進んだ様子も無かったな・・・
世に言う『スパコディ』とは強力な思考停止を持って自己防衛を図るものらしい
933通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 21:57:19 ID:???
とりあえずだまれ
934通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:22:53 ID:???
51氏 GJ!
マリオンがフラナガン所属で登場ですか。で、07Hに?
イフリートの頭部に乗って擬似EXAMとか考えてたがハズレタか。
ギニアス兄さんのMS開発(?) って疑問系なのがワラタ。
935通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 04:57:30 ID:???
51氏GJ

「宇宙人は宇宙(ソラ)に帰りなさい!」

レナ・イメリアと言えばブルーコスモス派の大のコーディ嫌いでしたが
キラとの間柄、上手くいくんでしょうかねぇ・・・期待してマスよ
936通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 07:14:18 ID:???
テンプレって考えるべきかな?

>>935
コーディ嫌いだけどブルーコスモスじゃなかったはず…
937通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 12:01:56 ID:???
>>934
機体の頭部で操縦補佐って・・・ファチマ?
938通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 18:35:39 ID:???
>>935
レナはブルーコスモスとはまったく関係ない。
レナがコーディ嫌いになったのは教え子のGに乗るはずだったパイロットたちを
ヘリオポリスの事件でザフトに殺されたから。
939通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 18:47:30 ID:E7axiR20
>>938 違う、コーディ嫌いなのはコーディネイターとの紛争で弟が死んだから
940通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 18:50:33 ID:???
つまり彼女はこう言いたい訳ですね。コーディ嫌い、と
941通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 19:09:29 ID:???
>>939
sageないから信じられない。
942通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:29:25 ID:???
487 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:18:50 ID:???
やっぱりラクシズ叩き以外の話題だと食いつき悪いね

489 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:25:28 ID:???
>>487
そうだな。やはり全面的にラクシズ叩きを解禁するべき。
唯一のまともなキャラであるシンに逆らった報いを受けさせなきゃいけない。

495 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 00:39:32 ID:???
スレ住民の総意をもってラクシズ叩き解禁する
反対する奴は盛り上がってもらっちゃ困る人間、つまりアンチどもだ
工作に負けるな!!!

自スレでこういうことをするシン厨はクズwww
943通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 20:45:40 ID:???
>>939
Wikipediaの記述か。
944通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 21:59:28 ID:???
性質の悪い荒らしが来てるな
94551:2007/04/20(金) 22:35:45 ID:???
25-2

 世界樹――L1宙域に浮かぶコロニー群の総称である。
 今だ記憶に新しい世界樹戦役が行われ崩壊、その後多数のデブリ帯となってしまったこの宙域に
1隻の巡洋艦が航行していた。
「中佐。やはりメンデルを探索するべきではありませんか?」
 シャアはポツリと言葉をもらしたマリガン中尉を見直した。
 やや細い体でいかにもエリート出といったところだ。艦長かつシャアの副官という慣れない立場に
まだ困惑している様子が見て取れる。
「いや、この宙域だ。私の勘もそう言っている」
「それだけですか?」
 直感というあやふやなもので隊を動かしてなのか。思わずマリガンは聞き返す。
「何か問題があるかね?」
「い、いえ……」
 やや突き放すような態度のシャアに、マリガンは畏縮してしまうのだった。

 ヘリオポリス崩壊からソロモンへと帰還したシャアは中佐になった。連合のMS開発に結晶である
“G”そのものを鹵獲しての凱旋は、シャアだけでなく、ドレン以下全員の1階級特進となった。
 サイコミュ試験を終えたララァは月のフラナガン、シャアはジオン十字勲章を受け取り、別の任務へと
回される。“赤い彗星”の腕を必要とする事件が起きたからだ。それはジオン本国で開発されていた新型
MSが奪われるというものだった。皮肉にもヘリオポリスで敵MSを鹵獲したのと同時期にである。
 厳重な本国からMSを奪うなど内部から手引きした人間がいるはずで、案の定犯人は直ぐに捕まった。
反ザビ家のダイクン派軍人だったのである。このことをある伝から知らされたシャアはいち早くMS奪還
任務に手を上げた。自身も新型MSを与えられて。
「しかし中佐も災難でしたね。休暇の一つも貰えると思ったら、こんな任務を任されて」
「それを言ったら俺達だってそうさ。サイド3でゆっくりしてたのに……」
 軽口を叩く二人はアンディとリカルド両少尉だ。ドレンよりも前にシャアの部下として働いていた叩き上げで、
そのMS操縦技術は超一流でもある。
「それは悪かったな。私の推薦だったが」
「おおっと! 中佐、そいつを言わんでください」
 2人の態度にマリガンは溜め息を吐く。エリート出身は彼らのような者の対応を知らない。
「中尉殿もシャア中佐の下にいたら大船にいるつもりでいてくださいよ」
「あ、ああ……」
 そんな中でシャアは、この宙域にある意思のようなものを感じ取った。
「これは“悪意”? 違うな“慢心”とでも言うべきかな」
「中佐……?」
 マリガンが不思議そうにシャアを見る。
 アンディとリカルドはシャアの意図に気づいたらしく険しい表情を見せた。
「敵ですか!?」
「そのようだ……マリガン! 私の機体を用意させろ。出撃するぞ!」
 シャアの新しい部隊での初陣が始まる。
94651:2007/04/20(金) 22:36:46 ID:???
シャア編突入

>ノリスとマリオン
活躍はオデッサ。ユウは出しません(エースなので)
ニムバスは……まったく考えてないや、どうしようかな

>レナ・イメリア
ブルコスではない。
>>939であってると思う。

>アンディとリカルド
アポリーとロベルトの本名です。
947通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 09:45:28 ID:K7x2LU/y
age
948通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 10:52:15 ID:???
GJ!
奪った外部の物は誰なのか……
可能性としては、ザフトの方が高いが。
949通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 11:40:40 ID:???
51氏乙です。
アポリーとロベルトは偽名なの!?
初めて知った…

>>947
あげるなよ…
950通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 13:00:56 ID:???
GJ!

しかし、シャアが中佐って呼ばれるのにはなんとも違和感が。
はやいところ大佐になるか、少佐に降格してくれ

そういえばジオンは手にいれたミラージュコロイド使うのかね。

ところでそろそろ次スレの季節?
951通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 13:03:03 ID:???
GJ!
ザフトの諜報組織はメメタァッ!なレベルだから連合の方じゃないかな
952通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 13:06:57 ID:???
>>949
>アポリーとロベルトは偽名なの!?
Zの時、連邦の一部であるエゥーゴに潜り込んでる立場だからシャア→クワトロ同様に偽名という事だね。

(どうやら昔はアポリーとロベルトは状況証拠で元ジオン兵だろうってレベルの話だったみたいだけど、
今は各種後付で元ジオンと確定してる)
953通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 13:56:23 ID:???
>>950
小説では中佐じゃなかったけ?
954通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:05:13 ID:???
>>952
ああ、ゲームブックやると、ジオン兵のロベルトからスギアンダブゥのナイフをもらえるよね。
955通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:20:27 ID:???
今唐突にララァとマリオン、クスコ・アルで電波を受信した

明日の夕方まで待ってくれ
956通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 20:12:21 ID:???
実験の合間の休憩時間、フラナガン機関の食堂は空いていた。
何人かいる利用者も食事しているわけではなく、自動販売機で飲み物を買って
休憩しているものがほとんどである。
テーブルで飲みかけのコーヒーを持ってため息をついているララァ・スンもその一人だった。
「こんにちは。前に座ってもいい?」
声をかけられ、顔を上げた。声と目に映った豊かな桃色が、顔を見る前に相手を知らせてくる。
「クスコ・アル…ええ、いいわよ」
クスコ・アルと呼ばれた女性は椅子を引き、ララァの前に座るなり言った。
「シャア中佐と離れるのが寂しい、というだけじゃないわね。地球へ行くあの子が気になるの?」
「……隠し事はできないわね。ニュータイプの地上試験と言えば聞こえはいいけれど、
どう考えてもあれはフラナガン博士の売名行為。『試験』として何をやらされるか」
フラナガン博士は科学者であるが、真理の探究よりこの世の栄達を望む俗物である。
ジオン上層部、とりわけキシリアは宇宙での試験が予想以上の成果をあげたことに満足している。
ここで地上でもニュータイプの有用性が証明されれば、自分の地位は磐石となると考えたのではないか。
ララァはそう考え、クスコ・アルもその想像はおおむね当たっているように思えた。
「もしも実戦試験が行われたら、マリオンの心は耐えられないかも」
マリオン・ウェルチは優しすぎた。同時にMSの戦闘技術は十分すぎた。
『戦いたくなんてないのに、私はこんなにも戦える……』
模擬戦でチームを組んだとき、偶然マイクが拾った言葉をララァはよく覚えていた。
とらえ方によっては傲慢とも取れる呟きが、彼女の二律背反が深刻であることを示している。
矛盾を抱えたマリオンが、直接心にぶつけられる敵の断末魔の痛みに耐えられるなどと
ララァにはとても思えなかった。
「そこまで深刻にならなくてもいいと思うけど」
クスコ・アルはララァに笑ってみせた。
「フラナガンもそれはわかっているはずよ。ただのデモンストレーションだけかもしれないでしょ?
地上ではまだサイコミュは使えないのだから」
ニュータイプ専用機最大の特徴であるサイコミュ兵器は重力下では使用できない。
もし重力下でも使用できるサイコミュ兵器が完成したなら、マリオンには悪いが、
自分かララァ、シャリア・ブルが真っ先に試験運用のパイロットとして白羽の矢が立つだろう。
それならば、地上での試験の危険は、せいぜい模擬戦程度に収まるのではないか。
クスコ・アルの説明に、ララァは少しほっとした顔でうなずいた。
「そうね。おかげで安心できたわ。ありがとう」
「どういたしまして」
ララァ・スンはシャア・アズナブルに拾われるまで天涯孤独の身だったという。
クルスト博士に拾われた、孤児のマリオンの境遇に、自分を重ねているのだろうか。
冷めたコーヒーに口を付けながら、クスコ・アルはそう思った。
ただ、ニュータイプを現人類の脅威と考えているというクルスト博士とニュータイプの能力を
開花させつつあるマリオンの関係が、関係のありかたの違いはあるものの、
シャアとララァほど暖かいものだとは思えない。
「――彼女、幸せになれるといいわね」
「え? そうね。そうなるといいわね」
唐突に言葉を向けられたララァは少し驚いたが、その願いに心から同意した。
957通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:07:40 ID:???
GJ!なんだが、これは如何見ても死亡フラグ・・・・
958通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 21:21:31 ID:???
あー、そういやクスコ・アルの髪は桃色かぁ
959通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 22:35:14 ID:???
GJ!
これでニムバスがマリオンと絡むと妙な三角関係になるかも
96051:2007/04/22(日) 23:21:47 ID:???
乙です!
ララァとクスコ・アルの会話が新鮮だ!!

というわけで自分も投下を……
96151:2007/04/22(日) 23:23:50 ID:???
25-3(1/3)

「早い!」
 アンディとリカルドの乗るザク改がジンに翻弄されているのを見たシャアは舌を巻いた。
 “慢心”という不愉快な感情を戦場に持ち込む時点で相手がザフトであることはある程度予想できたが、
搭乗した機体が全てジン・ハイマニューバであるのは想定外だった。
 ジン・ハイマニューバは旧式化したジンに近代化改修を施し、加速性能、航続距離を向上させた機体だ。
ザクに対抗する為に改修され、機体性能はザクを若干上回る。そんな機体が12機……。
「どうやら精鋭らしいな……アンディ、リカルド、お前達は艦を護れ」
「いいんですか!?」
「構わん。“ゲルググ”の試運転には丁度いい」

 ミハイル・コーストは不愉快だった。別に目の前にいる相手が“赤い彗星”を思わせる赤い機体に
乗っていたからではない。このジオン兵はたった1機で精鋭である自分達と戦おうとしている。その事が
なによりコーストの機嫌を悪くさせた。
「いるものだな。新型だからといって、単機で動く愚か者が……」
「まずは貴様から処理してやる!!」
<ほう……ずいぶん自身があるのだな>
 相手の声を聞き、益々不愉快になる。だが自分は“ドクター”の異名を誇るエース。それを出さずに
余裕を持って相対する。
「そのMSがどんな力を持っているか知らんが、この私の指揮する部隊に勝てると思うな!!」
 掛け声と一緒にジン・ハイマニューバは散開した。
96251:2007/04/22(日) 23:26:29 ID:???
25-3(1/3)

「早い!」
 アンディとリカルドの乗るザク改がジンに翻弄されているのを見たシャアは舌を巻いた。
 “慢心”という不愉快な感情を戦場に持ち込む時点で相手がザフトであることはある程度予想できたが、
搭乗した機体が全てジン・ハイマニューバであるのは想定外だった。
 ジン・ハイマニューバは旧式化したジンに近代化改修を施し、加速性能、航続距離を向上させた機体だ。
ザクに対抗する為に改修され、機体性能はザクを若干上回る。そんな機体が12機……。
「どうやら精鋭らしいな……アンディ、リカルド、お前達は艦を護れ」
「いいんですか!?」
「構わん。“ゲルググ”の試運転には丁度いい」

 ミハイル・コーストは不愉快だった。別に目の前にいる相手が“赤い彗星”を思わせる赤い機体に
乗っていたからではない。このジオン兵はたった1機で精鋭である自分達と戦おうとしている。その事が
なによりコーストの機嫌を悪くさせた。
「いるものだな。新型だからといって、単機で動く愚か者が……」
 コーストは眉間にシワをよせ、自信たっぷりに言った。
「まずは貴様から処理してやる!!」
<ほう……ずいぶん自身があるのだな>
 相手の声を聞き、益々不愉快になる。だが自分は“ドクター”の異名を誇るエース。それを出さずに
余裕を持って相対する。
「そのMSがどんな力を持っているか知らんが、この私の指揮する部隊に勝てると思うな!!」
 掛け声と一緒にジン・ハイマニューバは散開した。
96351:2007/04/22(日) 23:28:16 ID:???
25-3(2/3)

 シャアはそれを目のあたりにしながらもまったく動じない。ゲルググを旋回させると、この機体が
ジン・ハイマニューバ以上の性能を持つことに早くも気づいてしまったからだ。
 機体を加速させたシャアは、振り向きざまに引き金を引く。二筋の光がジン・ハイマニューバを貫いた。
「私に会った不幸を呪うがいい!」
<ビーム兵器かっ!>
<ええぃ、囲い込め!>
「無駄なことを……」
 不用意に近づいてきた2機を、今度は光の刃が切り裂くと、更に後ろに回りこんだ敵をライフルで撃つ。
「これで四つ……次だ!」
 新たな標的に狙いを定める。
「五つ目!」
 まるでビームに自ら当たりに行くようにジン・ハイマニューバは落されていく。
<バ、バカな! 奴はこちらの動きが読めるのか!!>
 先程までの余裕は何処へ行ったのか、コーストはあまりにも圧倒的な敵の強さに戦慄を覚えた。
<こんなことがあってたまるかよ!!>
<“彗星”だ! コイツは“赤い彗星”だぁーっ!!>
<た、隊長! 助けてください!!>
 ゲルググ――型式番号YMS-14、シャアに渡された新型MSである。機体自体は先行量産型であるが
その性能は計り知れない。ザクに代わる次期主力MSとして造られたこの機体はエネルギーCAPを
搭載したビームライフルと、近接用兵器としてのビームサーベル――正確にはビームナギナタを装備
しており、機体性能はXナンバーをも上回っている。それにはある理由があるのだが……。
「これで九つ!」
 爆光がまた一つ。気が付けばコーストの周囲には、自分も含め3機しか残されていなかった。
<9機のジン・ハイマニューバが3分もたたずに……>
<隊長、どうするのでありますか?>
<後退する!>
 この理不尽ともいえる屈辱に身を震わせながらコーストは叫んでいた。
 12対1という圧倒的なまでの数的優位にもかかわらず、敗北をきっするなど自分のプライドが許さない。
<ちっ、この私がオペレーションミスなど!! この借りは必ず返す……ジオンのMS!!>
 コーストの航跡を追って、残りのMSが後を追った。気のせいか、逃げ足は誰よりも速いように見えた。
96451:2007/04/22(日) 23:29:48 ID:???
25-3(3/3)

「さすがです中佐」
「腕を上げた様子ですね」
 褒め言葉を受け適当に相槌をうつ。
「マリガン。お前の言うとおりこの宙域を離れるぞ」
<ええっ! いきなりですか?>
 この戦闘の最中、自分を狙うシャアは殺気を感じ取っていた。
 ザフトではない第三者の気配、間違いなく目標だろう。
「泳がせてみるのもいいだろう」


>>961は間違いです。忘れてください。
965通常の名無しさんの3倍:2007/04/22(日) 23:51:45 ID:???
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
GJ!
966通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:05:09 ID:???
GJ!
ちなみに後付設定ではビーム長刀は
取り回しが難しいので一般兵用は
ビームサーベルになっているそうです。
でも映画版だと何故かシャア専用機もビームサーベル・・・
967通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:07:07 ID:???
GJです。
>9機のジン・ハイマニューバが3分もたたずに……
アムロのガンダムに殺られる、コンスコン隊みたいですねえ(苦笑)
アムロが居ない分、シャアが肩代わりしてるって事かな?
>こんなことがあってたまるかよ!!
>“彗星”だ! コイツは“赤い彗星”だぁーっ!!
>た、隊長! 助けてください!!
シャアの戦いぶりにも痺れたが、こいつらにはつい同情してしまった。
ごめんよ、君達は相手が悪かったんだ。

それはそれとして、そろそろ誰か、次のスレを立てたほうが良いのでは
968通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:13:53 ID:???
ガトー機もビームサーベルさね
969通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:37:51 ID:???
投下乙!
もうゲルググか・・・しかも性能はXナンバー以上って凄いな
ビームライフルはブリッツ鹵獲のおかげか?
970通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 02:57:17 ID:???
ホンマに死亡フラグやなぁ……他人に立てられるケースってのもあるんだなあw

ドムにリソース割かなかった分、ゲルググが早めに完成したのかな?

両者GJ!
971通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 10:51:15 ID:???
こりゃザフトもゲイツ完成させなきゃ無理だね。
でもそれで赤い彗星に勝てるという保障はないが。
972通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 13:00:14 ID:???
>>969
設定上、元々ゲルググってファーストガンダムよりも性能高いはず(だよな?)
だからある意味当然とも言えるかも……
973通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 13:14:41 ID:???
>>972
じゃあ高機動型やマリーネといった発展型が出来たら……
ザフトも連合も勝つのは無理っぽいな


忘れてた
51氏GJ!
NT書いた人もGJ!!
974通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 20:58:45 ID:???
しかし対抗できそうな機体は皆ジオンの劣化コピー…


あ、バビがいたか
97551:2007/04/23(月) 22:01:22 ID:???
25-4(1/3)

 シャアの乗るザンジバル級が宙域を離れるのを確認すると、漂うデブリの一つに張り付いていた
シャトルから安堵の声が聞こえてきた。
「行ったか……」
「そうみたい」
「ひとまず良かったと言うべきかしらね」
 彼らは傭兵だった。皆フリーの集まりだが、ある男と仕事をするときだけある部隊名を名乗っている。
 ――サーペントテール
 蛇の尾を意味する名は、裏側の世界では、かなりの名で通っていた。
「それにしても“赤い彗星”が追っ手かよ」
「劾……どうなんだ?」
 叢雲劾――彼がこのチームのリーダーだ。コーディネイターであり、戦闘能力はかなりのものである。
雇い主に切り捨てられ、どんな絶望的な戦場でも彼は生き残っていた。
「奴に勝てるのか? 俺は、正直言って手も足も出ないだろう。だがお前なら……」
「難しいな」
 予想を反した劾の返答に、仲間の1人であるイライジャ・キールは落胆した。イライジャは精神的に
弱い部分があり、今の戦闘を目の当たりにして先行きが不安なのか、やや瞳が潤んでいる。
「ブルーフレームでもだめか?」
 イライジャに代わって聞いたのが2人目のリード・ウェラー。隊の情報収集担当だ。
「奴がザクに乗っていればやれんこともないが……あの新型の性能は桁外れだ。正面からの戦闘では
歯が立たんだろう」
 彼の乗る機体は、ある任務の際に手に入れた特殊なものだ。性能面では連合のXナンバーとほぼ互角。
赤い機体――ゲルググを相手にするにはやや不利だった。
「だったら、アレに乗るとか? アレとあの新型って次期主力MSとして造られたんでしょう」
 続いて答えたのが3人目のロレッタ・アジャー。シングルマザーで、何故傭兵をしているかは謎である。
 彼らがサーペントテールの主要メンバーであった。
97651:2007/04/23(月) 22:02:58 ID:???
25-4(2/3)

「だめだ。アレを無傷で地上に降ろす」
 そんなサーペントテールが今回受けた依頼が、シャアの追っている新型MSの輸送任務であった。
 依頼主はマルキオ導師。
 連合の外交官である彼は、ジオン公国のダイクン派やプラントのクライン派と繋がりを持っており、
今回のMS奪取にも一役買っていた。
 そして彼の案内役として使わされたのが、
「構いません」
 具合の悪そうにブリッジに現れた少年――プレア・レヴェリーである。
「いざとなったら、あのMSを使っても……」
「ちょっとプレア! 安静にしてなさいって言ったでしょ!」
 ロレッタの娘、風花が続く。彼女もサーペントテールの一員だが、まだ子供のため簡単な任務しか
行なわなかった。今回はプレアの監視である。
「すみません。でも……」
「いいから! アンタは部屋でゆっくりしてればいいのよ。ほらほら……」
「待ってください……ああっ」
 6歳の風花に12歳のプレアが引っ張られていく。なんともシュールな光景である。
「……とにかくだ。これからどうする」
「真っ直ぐ地球に向かうか」
「いや、それは止した方がいい」
「何故だ劾? もう障害はなくなったと思うが……」
 シャアのザンジバルは既に見えない。ザフト艦も今の戦闘で撤退し、この宙域から出ているだろう。
だが劾には気になることがあった。それは撤退した理由だ。
「奴らの目的はなんだ? それは積荷の捕獲、ないしは破壊だ。ジオン艦はこの宙域で戦闘はしたが、
探索は行なっていない。ならば何故撤退する」
「そ、それは……」
「誘ってるって訳か」
 劾の意図にリードが気づく。劾は頷くと話を続ける。
「“赤い彗星”はパイロットの腕だけでなく、戦略家としても優れているらしい。このまま出て行けば
こちらの位置をわざわざ教えるようなものだ」
「八方ふさがりね」
 このまま何時までも留まる訳にはいかない。一同が考え込む中、リードがある案を出した。
「こちらの位置を教えてやるか」
「いきなり何を言い出すんだリード! そんなことをすれば……っ!!」
「最後まで聞け。ただ単に、一足早くカプセルを使ってだな……」
97751:2007/04/23(月) 22:04:48 ID:???
25-4(3/3)

『キャスバル様でいらっしゃいますね』
『……何者だ?』
『お忘れですか。貴方が幼少の頃、ズム・シティから脱出の手引きを行なったタチ中尉です』
『……』
『警戒なさらないでください。貴方の素性はラル大尉にも話しておりません』
『……タチ中尉と言ったか。用件は?』
『貴方様に伝えなければならないことが二つあります。一つは新型MSが他の勢力に渡ってしまったこと……』
『待て。それと私と何の関係がある』
『手引きしたのはダイクン派です』
『……なるほどな』
『詳しいことはこの書類をお読みください』
『これは……バカな! この機体が奪取されただと!!』
『はい。非常に不味い状況です』
『はやまったな……もう一つは?』
『……貴方様の妹君、アルテイシア様は生きています』
『!!』
『ヘリオポリスに渡った後、あの“木馬”に乗っているそうです』

「シャア中佐!」
 アンディの呼びかけにシャアはハッとなった。
「むっ……どうした」
「どうしたじゃないですよ。ボケッとしちまって」
 どうやら考え込んでいたらしい。
 それもそのはず。タチとの会話が今回の任務の引き金になったといえるのだから。
「気にするな。少し考え事をしていただけだ。それより……」
「ご覧ください。連中は網にかかったようです」
 スクリーンには連合の補給船を改造したシャトルが映っている。
「よし……拿捕するぞ。機関全速!」
97851:2007/04/23(月) 22:06:06 ID:???
このスレ最後の投下かな
MSの性能は、

ゲルググ>ゲイツ≧Xナンバー

と考えてるが……
979通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 22:15:30 ID:???
GJ!!!
似非行者のマルキオンは碌な事をしねぇな。
でも、シャアが驚くほどの機体ってなんだろう?
……まさか、ビグザムじゃないよね。
ジオングやサイコミュ試験用ザクとかも考えたけど使えるわけないし……
シャアが驚くほどの機体、いったいなんなんだ!?
980通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 22:18:34 ID:???
ジオン最強のMS、パーフェクトジオングじゃないの?
ジオン謹製の『ガンダム』かもしれんが
981通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 22:18:48 ID:???
Xナンバーが、ファーストガンダム的位置づけなら、その性能順位で問題なしだと思う
あとは、自由&正義&摂理に対抗するMSに何を持ってくるのか、とても楽しみ

アストレイキャラきましたね。さぁ、どういう活躍を見せるのか
あぁついでに妄想宗教家も名前だけ出演乙
セイラさんの事は、こういう形で知りましたか……良いね、面白い
次ぎスレでも期待
982通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:13:23 ID:???
GJ!この頃ならビグロ辺りかも知れんな。
にしてもゲイツでその辺りだとするとザフトはホント、いいとこねぇなw
ザクもどきでも持ち出してくるか?

>>980
スレ立てヨロ
983通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:21:13 ID:???
ザクレロじゃねえのか?
あれを作っていたことを知られると恥ずかしいとか。
984通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:36:14 ID:???
ジオン公国が種・種死世界にきたら3−ジオンの系譜
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/shar/1177338928/

立てたぞ重力に魂を引かれたアースノイドどもめ
985通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:39:20 ID:???
>>984
遺伝子をいじくりまわした宇宙人乙
986通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:39:43 ID:???
埋め立てついでに言わせて貰うぞ!
>984
987通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:42:35 ID:???
たんに核使用可能MSじゃねえの?

もしくはゲルググが上がってるからギャンとか
988通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 23:58:37 ID:???
ガルバルディαやゲルググJとか
989通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 00:03:22 ID:???
ぶるーですてにー
だったらいややなぁ
990通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 00:05:02 ID:???
ガッシャ
991通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 01:01:35 ID:???
この時点でゲルググってことは、最終決戦にはガザCが居そうだ
992通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 02:07:42 ID:???
イフリート…は宇宙じゃ使えないか
ギャンかガルバルディαかな?
993通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 03:51:19 ID:???
アッグシリーズだったら笑えるwwwww
994通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 07:30:40 ID:???
51氏GJ!
次期主力MSと書いてあるから普通にギャンだろ
プレアが絡んでるし核融合炉搭載は間違いない
995通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 18:39:14 ID:???
次スレが立ったので埋めよ
996通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 20:00:50 ID:???
梅。
997通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 20:47:07 ID:???
>>991
その前にオッゴを出さないといかんよ。
恐らくガザCの先祖だからね。運用方式や形状からの状況証拠しかないけど…。
というか、オッゴ出して欲しい…。先日でたデアゴ社のフォトファイルでオッゴを特集していたけど、
もっと余裕ある時に量産し、パイロットも少年兵でもちゃんと選抜・訓練し、
計画的に運用していれば、戦局に影響を与えたとあった。史実は何もかも遅過ぎた…。

ゲルググを量産するにしても、ザクほどたくさん作れないだろうし。オッゴにビームバズーカ(ジェネレーター無しで使えたはず)を装備して、後方から支援砲撃させたら、充分使えると思う。
998通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:02:53 ID:???
後スレ落ちついでにいうけど、ペズン計画もそろそろ始めた方がいいのでは?。
この世界じゃ、連邦系技術が滞っているから、教育型コンピューターやマグネットコーティング、アクトザクのビームライフルに試験に使われたEパック。
さらにルナチタニウムことガンタリウム合金、リニアシート、ムーバフルフレーム…。
これらすべて自力で開発しないといけない…平時なら議会を通さないといけないが、戦時ならギレン総帥の決断で済みますから。
999通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:14:27 ID:???
1000なら核動力ケンプファー
1000通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 21:24:55 ID:???
1000
10011001
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